壊れた心、変わる心。

1 名前:名無し作者。 投稿日:2002年07月28日(日)23時35分17秒
ほんのり、ほんのりだけどエロ有りです。
しかしエロと言ってもいしよしごまにあらず。
そんなに長くないので少しの間お付き合い頂けたら幸いです。
某所で一度リクエスト頂きました「鬼畜ごま」テイストが少し入ってます。
途中からエロが少しずつ出てくるのでsageで行かせて頂きます。
2 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時38分22秒
「おはよ〜ごっちん。」
「おはよー。」

仲良く手を繋いで楽屋に入って来たのはなっちとやぐっつぁん。
いつもふたり一緒でいつみても手を繋いでていつもふたりは笑顔。
なんの問題もないように見える。
メンバーもみんなふたりが付き合っていることは知っていて、みんなが羨ましがるくらいふたりは仲良し。
後藤だっていつも良いなって思ってみてる。
ふたりともちっちゃいからすっごく可愛いんだよね。
でも実はふたりは恋人っていうより後藤には仲の良い姉妹にしか見えない時があるんだよね。

「待ってぇなっち、矢口も行く〜!」
「なら早く来るっしょ。」

ほら、ね。
ああやって手を繋いで歩いてるとさ、姉妹にしか見えないよ。
なっちたちが楽屋から出て行くのを見送って後藤はかばんから雑誌を取り出すと、
目の前にあったお菓子に手を出した。

手を出した――
はずだったけど後藤の手には何も触れなかった。
3 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時40分27秒
 あれ―?

雑誌から視線を離してその先を見ると、器ごと持って去っていく・・・辻加護が目に映った。
なんだよ・・・たまには食べさせてよ。
普段は無くても気にならないのにさ、いざ食べようとすると無いなんて最悪!
無いって分かったらどうしても食べたくなってきた・・・!!
あ〜もうっ辻加護のばかっ!!

「ちょっとあいぼんお菓子分けてよ。」
少し離れた所でお菓子を囲むようにして食べている辻加護に声をかけてみた。

「え〜?ごっちんがこんなの食べるのぉ?太っちゃうよ〜。」
太ってるのはアンタだ!ついでに辻ちゃんはもっとデブだ!

「良いじゃん、少しくらい分けてくれてもさ。後藤もたまには食べたいときがあるのさ。」
自分でもどうしてこんなに食べたいのかわかんない。
たかだか数本のかっぱえびせんなのにさ。
でも食べる気まんまんだったのさ、絶対食べたいのさ!
4 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時42分55秒
「駄目だよごっちん。にきび出ちゃうよ〜」
辻ちゃん・・・、後で覚えてなよ。ついでにあいぼんも。
食べ物の恨みは恐ろしいんだぞ・・・。

仕方ない、この子達に頼んだ後藤が馬鹿だった。
時間もあるしコンビニでも行って来よ。

後藤は自分の座っていた椅子に置いてあったかばんから財布を出して楽屋から出て行った。

なぁに食べよっかな〜
さっき食べ損なったかっぱえびせんは勿論買うでしょー?
あっそうだ、イカくんも買っておかなきゃね。切れてたんだった。
あとは〜う〜む〜う〜ん・・・

「あれーなっち矢口の氷はー?」
「へ?買ってないよ?」
「えーっ?なんでさー!矢口入れてって言ったじゃん!」
「聞いてないよぅ。ごめん〜やぐちぃ。」
「どうすんのさー矢口の氷ー!!」

あっなっちとやぐっつぁんだ。
なになに?ケンカ?じゃれてるようにしか見えないケンカ?
どーっちが悪いのかな〜今回は〜
5 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時44分03秒
「なにケンカしてんの?」
後藤はぎゃあすかびぃすか言いながら階段を上って来たなっち達に声をかけた。

「あっごっつぁん聞いてよ〜!なっちってば――」
「ごめんって言ってるじゃないやぐち。」

お?なっち膨れ気味?
「ううう。だって・・・氷・・ぅぅ・・。」
なっちが膨れっ面して言ったのを見てやぐっつぁんは急に声のトーンを落とすと小さい体をさらに小さくして具合悪そうにした。

「・・・解決したんだ?」
「う、うん!ね?なっち。氷なんて味ないもんね?いらないいらない氷なんて矢口いらないよぅ!
ほら、荷物持つし、行こっか!」

膨れたなっちを宥めるようにしながら慌ててやぐっつぁんはなっちの持っていた袋を持つと
「じゃあごっつぁんまた後で!」と言って汗を掻きながら楽屋へと入って行った。

なんだかなぁ・・・相変わらずなっちのが強いんだね・・・
っていうかやぐっつぁんがなっちに弱すぎるのかな?
なんにしても仲が良くて羨ましいね、ほんと。

後藤は予定通りにお菓子を買い込んで楽屋に戻った。
6 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時45分02秒
「なっちぃ矢口にもそれちょうだい。」
「ほいほい。口あけて。」
「あ〜ん♪」
「おいし?」
「おいひぃ」
なんだ、やっぱりもう仲直りしてるんだね。
さっき会った時膨れっ面だったなっちはもう笑顔で、すぅっごい笑顔でやぐっつぁんを見てる。

あ、あはは良かったねやぐっつぁん。
じぃーっと見てたらやぐっつぁんと目が合っちゃった。
やぐっつぁんは少し恥ずかしそうに後藤を見て笑った。
なんか・・・いつもより可愛く感じちゃった。

その後ふっつーに仕事を終えて帰り支度をする後藤たち。

「ごっちんまだ?」
「んあ?・・・あ、ちょっと待って。」

そうだった、今日はよっすぃーと梨華ちゃんとでご飯食べて帰るんだった、忘れてた。
後藤片付けるのおっそいんだよね・・・
着替えるのはちょー早いんだけど・・・

「じゃあみんなお疲れさまー。」
「また明日ねー。」
なっちとやぐっつぁんがいつものように手を繋いで帰って行った。
来る時も帰る時もしっかり繋いでるね、ふたりは。
7 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時46分26秒
メンバーとよく来るファミレスに3人で寄って寛ぐ。
後藤はふたりと同期って訳じゃないけど年近いからなー同期みたいな感じで仲良いんだよね。

よっすぃーと梨華ちゃんも結構お似合いだと思うけどなーどうなんだろ?

「さっきから何考えてるの?ごっちん。」
んー君たちのこと。

「やー次に誰かが誰かと付き合うとしたら誰と誰なのかなーと思ってさ。」
「あー・・・そんなの居ないでしょ。」
よっすぃーがあり得ないという顔で言う。

「そう?分からないよ?私かもしれないしー♪」
かと思ったら寒い梨華ちゃんが寒いことを言う。
「なにそれー。相手居るの?」
「そうだよ、梨華ちゃん教えなよ。」

知らないってことはいしよしじゃーないんだね。
だったら・・・相手誰だろー・・・?まさか・・・圭ちゃんとか・・・・はは・・まさかね・・

「居ないけど!でも、安倍さん矢口さんみたいな関係羨ましいよね。」
「うんうん!!」

梨華ちゃんの言葉に激しく頭を上下させて頷くよっすぃー。
なんかすっごい同意!って感じ(笑)
まぁ後藤だっていっつも思ってることだけどね。
8 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時47分51秒
「ていうかさーあのふたりってさー実のところさー・・・」
よっすぃーがにやにやしながら言うのを見て梨華ちゃんが少し恥ずかしそうに
「変なこと言わないでよー」とか突っ込んでる。

なに?変なことって。

「実のところなに?」
わけわかんないよーちゃんと言ってくんなきゃ。

「・・・どこまでやってるのかな?」
どこまで・・・?・・・!なっ・・んってことを言い出すのさよっすぃーってば!!

「そんなの後藤が知る訳ないでしょ!!」
知ってる訳ないじゃんかーそんなの聞いたことも無いしー、それに考えたことも無いよー
ふたりがさ、そんな・・・えっちとかさ・・・・・・・やだなー気になってきた。よっすぃーのせいで気になってきた。
わーどうしてくれんのさーばかよっすぃー!!

「そうなの?」
「だよ!」
「なんだ、ごっちん知らないんだー。」

恥ずかしそうにしていた梨華ちゃんまでつまらなさそうな顔をして後藤を見てる。
なんだよ、恥ずかしいんじゃなかったのかよ!
9 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時49分16秒
「なんで後藤が知ってるのさ〜知らないって〜」
「ん〜そっか〜ほら、矢口さん達ってうちらが入る前にもう付き合ってたでしょ?だから・・・えと、いつからだっけ付き合いだしたの。」

付き合いだしたの?覚えてないっちゅうの!後藤はやぐっつぁんたちの付き人かーっての!秘書かよ!
でも・・・いつだっけ?いつだったっけ?


『真希は矢口達の娘。だよ。』
『そうそう、なっち達の娘。』

そうだ、ダンスサイトの時だ〜。同じ部屋で一緒にお風呂入った時だっけ。
なっちとやぐっつぁんがやたら仲良いから突っ込んだんだっけ。
したらうちら昨日から付き合いだしてーって・・・そうだ、それで後藤のことふたりの子供みたいな言い方されたんだった
・・・ってことは・・・

「確か・・・去年の1月くらいになるのかな?だから・・もう1年と10ヶ月くらいになるのかな?」
結構長いんだな〜毎日忙しくて気が付かなかったけど・・・へぇ。

「そのくらいになるよね?だったら結構長い訳じゃない、絶対もうやっちゃてるよね?」
「う〜ん・・・」

そうなのか、そりゃそうだよね、普通はもうしちゃってるよね。
10 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時50分01秒
「私はしてると思うな。」
梨華ちゃんは即答した。
まぁ言われてみりゃ後藤もそうかなって思うけどね。

「だよね?だよね?良いね、恋人が居るって!」

よっすぃーと梨華ちゃんは妙にテンションが高いんだよね。
普段波の激しい梨華ちゃんは一度はがれるとえげつないんだよね。
よっすぃーはいっつもだし。
後藤が一番まともじゃん?実は。

そのあと仲良く帰って行ったふたり。
手なんか繋いじゃって、なんだ、やっぱ次に付き合うのはいしよし?
なっちとやぐっつぁんかー。
ふたりが付き合ってなかったらなー・・・。
・・・・・・・ん?なんて言った?いま、後藤。・・・・?

・・・・帰ろ。
11 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時51分37秒
そして次の日――
楽屋に顔を出したら何やらよっすぃーと梨華ちゃんがやぐっつぁん達に話しかけてた。
わぁわぁと大きな声を出して楽しそうに話してた。
なに話してんのかなー?

「だぁからーふたりはどこまでいってるんですかー?」
「しつこいなー良いじゃんそんなのどうだってさ。」
「そんな水臭い・・・ねぇ?梨華ちゃん?」
「そうですよ!メンバーじゃないですか。」
「面白がってるだけでしょ!」
あ、なんだ楽しそうってわけじゃないのか。
昨日の話題ね、昨日の。面と向かって聞くかな、しかし・・・。

「しつっこーい!!」
ほら、やぐっつぁん怒っちゃったよ。当然だよね。
「・・・」
なっちは俯いちゃってて良く分からないな〜・・・
でも怒ってるっぽい?

ガタタッ
「あっなっち!!」
えっ?
ぎゃあぎゃあ言ってる3人をほったらかしになっちは何も言わずに楽屋から出て行った。
なにぃ?なんだって言うのかな・・・?

「おまえらが余計なこと言うからぁ!!」
やぐっつぁんはよっすぃー達に文句を言うことを忘れずに、慌ててなっちの後を追って楽屋から出て行った。
なんか・・・波瀾の予感??
傍観してる後藤ってちょっとカシコイ感じ?えへっ。
12 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時52分38秒
「怒っちゃったよ〜矢口さん。」
「安倍さんも怒っちゃったね。どうしよっか。」
「後で謝るしかないよね。」

のんきだなぁおぃ。
後藤だったらすぐに謝りに行くけどね。後でしつこいのヤだからね。
よっすぃーと梨華ちゃんって結構いい加減だよね、そのへん。

「あ、ごっちんおはよ。」
よっすぃーがやっと後藤に気付いて声を掛けて来た。
んあ〜おっそい!

「おはよ。なに?怒らせたの?」
「う〜んそうみたい。でもあのくらいで怒るかなぁ?」
梨華ちゃんが不思議な顔をしてそう言った。
いや怒るでしょ、普通。
朝っぱらからそんな話題もないだろーしそれ以前にほっとけって感じでしょ。

「いや怒ると思うけど。」
「そうかなー?よっすぃーは思わないよね?」
「う〜・・・でもちょっと悪かったかも。」

よっすぃーは少しだけ反省してるっぽくてほんのり冷や汗を掻きながら言った。

「そうだ、じゃあごっちんに様子見てきてもらおうよ、よっすぃー。」
はぁ?後藤??なんで??訳わかんないよ梨華ちゃん。
13 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時53分41秒
「あっ、それ良いね!そうしてもらおっか。」
え?なに?よっすぃーまで・・・冗談でしょ?

「「お願いごっちん!!」」

すがるような目で手を合わせて、いや、後藤を脅すような目で言うのやめてよ!!
後藤悪くないし関係ないのにヤだって〜!!

「や、やだよっ!」
「あ?」

うわぁ・・・こわ・・・
梨華ちゃん怖すぎ・・・
ほら、よっすぃーもちょっと引いてるじゃん・・
ねぇ、どうやったらそんなこっわーい顔出来んの?作れんの?
鬼より怖いよ?キショイよ?ある意味ホラーだよ?

ちょ、ちょっとあんまりその顔で寄って来ないでくれる?
怖いんだって!!

「わ、分かった!見てくるからっ!!」
「ほんと?ありがとーごっちん。そう言ってくれると思った」
うそつけ、脅したクセに・・・(泣

「ほんじゃ、ま・・・、行ってくるね。」
よっすぃー・・・そんな気の毒そうな顔するなら梨華ちゃんを止めてよね!
なにさ、よっすぃーなんていっつも周りに合わせてさーみんなに優しくしてさー
梨華ちゃんに・・弱いんだから!
14 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時54分38秒
むかむかむかむかむかむか・・・・・
いらいらいらいらいらいらいら・・・・
なんで後藤がこんなこと!
なっち達を仕事前に探さなきゃならないのさっ!!
今日は楽屋でのんびりするって決めてたのにぃ〜きぃ〜っ!!
大体、キスとかえっちとか、良い年してわざわざ口に出すほどのもの?!
ほっときゃー良いじゃん人のことなんてさー・・・なっちたちだってしてないわけないんだしー
あーもうばかばかしいっ!


「――気にしてないからね?」

ぷんぷんと怒りながら当ても無く廊下を歩いてたら一番奥の階段からぼそぼそと声が聞こえて来た。
やぐっつぁんの声だ。気にしてないって言った?ん?なんて言った?
階段から少し離れた柱の傍に隠れるようにしてちょっと聞いてみることにした。
15 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時55分52秒
「だからさ、顔上げてよ。」

「・・・だって。」
「だってもクソもないってば。笑ってよ、なっち。」

やぐっつぁんが宥めてるんだね。
なっちが機嫌を損ねてる感じね。

「だって、矢口ほんとはしたいでしょ?」
「ん?」
したいって何が?何がなのさなっち!

「・・・キスとか・・・。」
「あ〜だからそれは良いってばー。そんなのなくたって矢口はなっちが大好きだもん、
 なっちが嫌がってるのにしないって!」
「嫌なんじゃないんだよ?なっちだって矢口のこと好きなんだから。」
「分かってる分かってる。なっちは恥ずかしがりやだもんね。」
「うー・・・ごめえん。」
「良いって良いって。よっすぃーと梨華ちゃんは後でとっちめとくからさー、もう笑って欲しいな。」

「・・・うん、ごめんね?矢口。嫌わないでね・・・?」
「ば〜か!大好きだってぇの!ほら、戻ろ?」
「うん。」

カツカツカツ・・・
隠れている後藤のすぐ傍をふたりは気付かないで通り過ぎて行った。
16 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時56分29秒
「ふぃーっ!」
あ〜焦った、見つかるかと思った。

・・・てゆーか何?したいって、キス??
えー?まさか・・・いや・・そんな・・えー???そうなの?!
まだ何もしてない訳?!え、だって・・・あ、そっかふたりがしてたのって頬っぺただったっけ・・・?

うっそだー!いくつだよなっち!やぐっつぁんカワイソー!!
気の毒だね、気の毒。
何が気の毒ってやぐっつぁんがとっても気の毒。

やれやれ・・
17 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時57分03秒
結局様子を見ただけで終わっちゃったけど別にいっかー。
もともと後藤関係ないしー。
さっ、ちゃっちゃと仕事して帰ろーっと。

「ちょっとごっちん?!」
う、うえ?!見つかった!
「なにかな〜?」
「なにかなじゃないよ!矢口さんと安倍さんどうだったの?」
梨華ちゃんやだー。しつこーい。

「別に怒ってなさそうだったけど?」
怒られちゃえ!もうー後藤知らないもんね。

「ほんと?よっすぃー、謝りにいこー!!」

後藤からあっという間に離れて行く梨華ちゃんが少し憎たらしかった。
礼くらい言いなよね・・・。
18 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時57分59秒
なっちとやぐっつぁんの会話を盗み聞きしてから1週間。
ふたりはなんの変化もないように見える。
変化があったとすれば・・・後藤かな・・・?

今日は珍しく早起きをしたからもう楽屋に居る。

カチャ
おっ?早い!誰だろ。
後藤は集合の2時間も前に居るのに誰かも来たみたいだね。

「・・・ん?あ、ごっつぁんおはよー。」
あれっ?やぐっつぁんひとり?
「おはよ。今日はなっちは?一緒じゃないの?」
「うん。矢口今日来る前に友達と約束あったから。それよりごっつぁんがもう居ることの方が驚きなんだけど。」
確かにそうだね。後藤だって驚きだもん。
なんか、なっちと一緒に来ないやぐっつぁんってなんか変な感じ。
あー丁度良かったや。こないだのこと聞いてみよっかなー?
19 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月28日(日)23時59分02秒
適当に席をとって座るやぐっつぁんの傍に近寄ってみた。
「ねーちょっと聞きたいんだけどー、聞いても良い?」
「うん?どんなこと?やなことなら聞かないよー。」
って言ってもやぐっつぁんはいつだって言ってくれるんだよねー
聞いちゃおう。間違ってもなっちには聞けないし。

「やぐっつぁんとなっちって、正直、まだキスとか・・・してない?」
「なっ・・!なに言い出すんだよ〜ばかごっつぁん〜!!」

うわぁすごく汗掻いてるね、やぐっつぁん・・・
「してるの?してないの?」

「・・・良いじゃ〜んなんでもさー。」
「なんでも良いなら教えてよ。」

「うー・・・」

よっし、ここは梨華ちゃんばりの睨みをきかすかぁ?!
ぐぬぬぬぬ・・ふぬぬぬぬ・・どうだっ・・えぃっ・・・とりゃあっ・・

「なに変な顔してんのさ急に。それにごっつぁんには関係ないでしょー。」
あれー効かない?おっかしーなー。
いや関係あるんだって!
だって後藤さー・・・多分・・・絶対?・・・ううん、多分・・
20 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)00時00分19秒
「それでも聞きたいってのが人間だよー。」
「なんだよー・・・わぁかったよ!言うよぉ、してないしてない、何もしてない!」

あらら。真っ赤な顔しちゃって・・・やぐっつぁんもなんだかんだんで恥ずかしがり屋なんじゃない?
ぷくーっと頬をふくらまして拗ねたように言うやぐっつぁん、反則だよー可愛すぎるってー
後藤の欲が抑えらんなくなるよーどうしよー。

「??ごっつぁん??」
あーちっちゃい顔だなー・・・

「ちょとごっつぁん??」
柔らかいほっぺただなー・・・

「た、たんま!ちょとたんまだって!!」
可愛いくちぃー。

・・・ちぅ〜っ・・・

「・・んんっ・・ほ・・っと・・ごつ・・ぁん・・!!」
やらかーい
やぐっつぁんのくちびる・・・・

・・・・ん?・・・・え?・・・・・あれっ?・・・わぁっ!!

「わわっ!ご、ゴメン!!」
「何すんのさイキナリっ!!」
「や、ほんとゴメン!!なんか気付いたらさー・・」
キスしちゃってた。
だって可愛すぎるんだもん。
その小さい顔も小さな口もその声も何もかもが。
全てが後藤を誘惑してるんだもん。仕方ないってー。

でもどうしよ・・・・やぐっつぁんにはなっち居るのに・・・なんか・・・上手いゴマカシ方・・
21 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)00時01分50秒
「あ〜矢口の可愛い唇がぁ狼に奪われた〜!!」
へ?狼?それ後藤のこと?
なんだよっしつれーな!!でも・・・あれ?怒ってないの?良いの?許してくれるの?

「や、ほんっとゴメンね。でもさ、気持ち良かったっしょ?」
「ばぁか!なっちにバレたらどうすんのさーごっつぁんのばかばか!もーばかっ!」
「大丈夫だってば。わざわざ言わないし。」
「当たり前だよっ!!ごっつぁんらしくないぞー矢口にキスするなんてー。」
そういや初めてかも。いつもはあいぼんとかだもんね・・・
「まぁまぁ。良いじゃん、許してくれたってことで!」
我ながらてきとーだけどしつこく覚えてても仕方ないもんね、なっち居るし。
遊びだと思ってなきゃねー。
「もーほんっとばか。」
しつっこいなーもう良いじゃん、キスくらい。
やぐっつぁんだって長いことしてなかったんだろーしやりたかったはず。
案外気持ちよかったかもしれない。
素直じゃないんだよーやぐっつぁんはー。でもなっち居るから当然の返事かな?
後藤は勝手に納得すると自分が居た席に戻って雑誌を読み出した。
22 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)00時02分40秒
やぐっつぁんはいつまでもぶつぶつぶつぶつなんか言ってたけど聞こえない振りした。
少ししてから楽屋から出て行ったけどすぐに戻ってきて漫画を読み出している。

そっから30分ほどしたらまた誰かが入って来た。
カチャ
「おはよー!」
あ、なっち。まだ1時間前なのに・・・
なっちが入って来たのを見てやぐっつぁんは読んでいた漫画を置いて、なっちまですっとんで行く。
すっごい笑顔でぴょんぴょんと飛び跳ねるようにして。
「なーっち!おっはー!!ごめんね、今日。」
「おはよ、やぐち。楽しかったかい?」
「うん。でも早くなっちに会いたかったよー。」
「えへへなっちも。やぐち来てるかなーって思って早めに来たのさ。」
「あっち座ろ、座ろ。」
嬉しそうになっちに抱きついてなっちを見上げるようにしながら話すやぐっつぁんは
なんかお母さんに甘える子供みたい。
23 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)00時03分56秒
なっちの手を取って自分の座っていた席に誘導して、隣に座って・・・イチャイチャしてる・・・。
「ちょっと・・・後藤の前でイチャイチャしないでよねー。」
あそこだけ空気甘いんだもん〜声でかいしー

「あ、ごっちんおはよーごっちんも今日は早いんだね。」
「暇だったから。」

なっちは挨拶だけするとやぐっつぁんの方を振り向いてまた話し出してる。
やぐっつぁんも体をくっつけて寄り添うようにしてる。

なんか・・・腹立つ。

それからどんどんとメンバーが入って来てマネージャーが入って来て、なんか気分が悪いまま仕事になった。
24 名前:名無し作者。 投稿日:2002年07月29日(月)00時07分07秒
更新終了です。
次回からほんのり(ほんとにほんのりだけど(汗)エロが入る予定なので下がり次第
更新を致します。
読んでくださった方がいらっしゃれば光栄です。
宜しくお願いいたします。
ちなみに主な登場人物は後藤・矢口・安倍って感じです。
25 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月29日(月)01時58分13秒
なちまり好きで、後藤・矢口・安倍の3人が好きなんで期待したいが…
なちまりに波乱が起きそうで怖ひ
26 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時34分49秒
12月になってすっごく慌しくなって、メンバー全員が揃ってもすぐに移動とかで
ゆっくり話したりとかする時間が減っっていく。
後藤は体力あるほうだから仕事は全然オッケーなんだけどやっぱ遊びとかあんまいけないしつまんないな。

「やぐちー明日一緒に来れないんだー。」
仕事を終えて帰る用意をしながらなっちがやぐっつぁんに言ってる。
やぐっつぁんはすっごく悲しそうな顔をしてなっちを見てる。
なっちがやぐっつぁんの頭を撫でて慰めると途端笑顔を見せるやぐっつぁん。
なんだかなーほんっとなっちが好きなんだってのが分かるね。
良いな、なっちは。愛されてて。

「なんか用事なの?」
「うん、明日親戚が来るの迎えに行かなくちゃなの。」
「そうなんだ。それなら仕方ないよね残念だけど。」
「ごめんよ。」

毎日一緒なんだからたまには良いじゃんそんな悲しまなくても。
後藤には相手が居ないからわかんないのかな?
27 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時36分10秒
次の日楽屋に来たらほとんどみんなもう居て、楽しそうにくっちゃべってた。
居ないのはなっちとやぐっつぁんか。

「おはよーよっすぃー。」
「おはよごっちん。今日はゆっくりだね。」
「うん、ずっと寝てたー。」
「だからそんな顔なんだ。」
「?どんな顔?」
「布団の跡ついてる。」
「マジで?!」

後藤はそれを聞いて慌ててかばんから鏡を出して自分の顔を見てみた。
うわぁ・・・くっきり・・・3本も・・・はっずー!!

「ちょっとトイレで洗ってくる。」
タオルとかばんを持って大急ぎでトイレへと後藤は向かった。
後藤ともあろうもんが寝跡なんて残して街を歩いてたなんて恥ずかしすぎ!
何人の人が気付いたんだろ?うわーほんと恥ずかしい。
それにしても朝ご飯食べてるときに言ってくれても良さそうなのにさ、おかーさんってば。
28 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時37分19秒
カツカツカツと早歩きをして勢い良くトイレのドアを開ける。

バァン
「ううわっ!!」
ん?あ、やぐっつぁん。
「おはよ。やぐっつぁんトイレ?」
「うん。激しい開け方だなごっつぁん。そんなに急いでたの?」
にやりと笑いながら後藤にそういうやぐっつぁん。
勘違いしてるな?トイレをしにきたわけじゃーないのですよ。

「後藤はコレ。」
自分の寝跡を矢口に見せるように顔を近づけた。

「ん?なになに?」
やぐっつぁんが見えないよーという顔をして後藤の指差した所をじぃっと見てきた。
「あーっすっごい跡じゃん!ごっつぁんらしくなくて良いねー。」
やぐっつぁんは跡に触りながらにやにやとした顔で楽しそうに言う。
こちょばいなー。なんか温かい。

「やぐっつぁんの手温かいね。子供みたい。」
頬に触れてたやぐっつぁんの手を握って言ってみる。
ぷにぷにしててちっちゃくて可愛い。

「むっ、失礼だなごっつぁん。これでも大人だぞ!」
冗談なのにすぐ怒るやぐっつぁんって面白い。
てゆーか、可愛い。

あーまたちゅーしたくなってきた・・・
29 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時38分35秒
あれ?そういやなっちは?一緒じゃないのかな?
「ねぇ、そういやなっちは?」
手を握ったままやぐっつぁんに聞いた。
「あーなっちはギリギリにならないと来ないと思うよー。」

「そうなんだ。ならさ、やぐっつぁんさ、こないだみたいにさ・・・」
「ん?」

訳わかんないよーという顔をして後藤のことを下から見上げるやぐっつぁん。

「ちょっ・・・!!」
後藤はそのまま顔をすっと近づけてやぐっつぁんにキスをした。

後藤の掴んでいるやぐっつぁんの手がぷるぷると震えてるのが分かる。
掴んでなかったもう片方の手で後藤を押しやってきたけどその手も掴んで。
指を絡ませるようにして離さなかった。

唇を離そうとするやぐっつぁんを追いかけて引き寄せてしつこくキスをした。

「・・んっ・・っと・・!・・・ごっ!!」

何かを言おうとしたのかほんの少し口を開けたやぐっつぁんの口の中にすかさず後藤は舌を入れた。
強引に突っ込んで強引にやぐっつぁんの舌を探して逃げ回るやぐっつぁんの舌に無理やり絡ませた。
30 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時39分41秒
なんとかして動かさないようにしてるのかな、反応悪いけどそんなの構わない。
後藤が無理やり絡めてやぐっつぁんの口の中全部を味わうから。
やぐっつぁんの中に唾液を流し込んでやぐっつぁんの喉がゴクリと言ったのが聞こえた。
それを聞いてなんか満足。
唇を離してやぐっつぁんを見たら・・・やぐっつぁんは真っ赤な顔をして後藤から逃げようとした。
でも手を繋いだままだからそれは出来なくて、構わずに後藤はまた抱き寄せた。

「離してよっ!!」

抱き寄せる後藤からもがくようにしてじたばたするやぐっつぁんを見てると・・・後藤おかしいのかな?
すっごく可愛く見えて来てもっとしたくなっちゃった。

「駄目だよやぐっつぁん。」
「なんでっ!離してよ!!」
「まだ足りないもん。」

抗議をするやぐっつぁんをほっといて後藤はやぐっつぁんにもう一度キスをした。

「やだってば!!!」

キスしてすぐに今度は今までに無いってくらいの力で後藤はやぐっつぁんに押しのけられた。
31 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時40分48秒
「気持ち良かったでしょ?なんで?」
「なんで・・!気持ち良い訳ないじゃん、ごっつぁん訳分かんないよ!どうしてこんなことするのさ!!」
やぐっつぁんはそう言うと自分の荷物を持って後藤の横をすごい勢いで通り過ぎて出て行った。

「なんで?」

なんでだろう。やぐっつぁん見てたらキスしたくなって・・・
やぐっつぁんとなっちが一緒に居ると腹が立って・・・
やぐっつぁんがなっちとイチャイチャしてると見たくなくて・・・
やぐっつぁんがなっちの言葉ひとつで一喜一憂する姿が嫌で・・・

カチャ
あ誰か来た。
「ごっちん跡取れた?」
よっすぃーか。そうだった、跡を取りに来たんだったよね。

え〜っと・・・
取れてないよねやっぱ。
「全然。かなり強情な跡みたい。」
「そっか。でもそろそろ集合だってさ。マネージャーが探してたよ。」
「うそ。もうそんな時間?」
「うん。跡も取らないで何してたの?」
「えっ?・・・トイレ。」
「あはは ごっちんらしいや。」

よっすぃーは後藤を呼びに来てきれたみたいで後藤がその後タオルをお湯で濡らして
頬に当てている間ずっと待ってくれてた。
32 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時41分39秒
「最近忙しいよね〜」
よっすぃーが場を繋ぐように言った。

「だね、遊びにも行けないからつまんないよね。」
「うん。矢口さんと安倍さんもさーあまり会えないから可哀想だね。」
「仕方ないじゃん。」
「ま、ね。でもだからこそ時間が取れたらいつもよりラブラブ出来るのかな?」
「さぁ。」
よっすぃーの問いかけに適当に答えて後藤たちは楽屋へと戻った。

跡はちゃんと消えたけどやぐっつぁんが触ってた感触は消えない。
後藤の掴んでた手も後藤が触れた唇も舌も何もかも。
やぐっつぁんは怒ってたけど後藤はまだまだ足りないんだ。
もっとやぐっつぁんが欲しいんだ。
後藤はやぐっつぁんが好きなんだね。
33 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時42分18秒
楽屋に戻ったらみんなもう席についてて後藤だけ準備が遅れてるって感じだった。
相変わらずやぐっつぁんはなっちの隣に座ってくっついてる。
テーブルの下で見えないけど手を繋いでることは簡単に分かる。
だってやぐっつぁんの腕がなっちの方にかなり斜めになって乗ってるもんね。
嬉しそうな顔してなっちと話してる。
取り合えず後藤もよっすぃーと席についた。
そしたらよっすぃーがぼそぼそっと後藤に言った。
(やっぱ見てて微笑ましいね。)
(・・・なにが?)
(矢口さんと安倍さん。)
(そうかな。)
(そうだよ。あのふたりは浮気とかー別れたりとかってよっぽどの事が無い限りないって、絶対。)
(・・・)
それはそうかもね。

でも、浮気じゃないけどやぐっつぁんは後藤とキスしたもんね。
なっちとはまだだけど後藤とはしたもんね。
なっちに対して言えない、隠し事だよね。
34 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時43分07秒
その日の仕事はクリスマスの特番の収録。
ずっと絡みが無かった後藤とやぐっつぁんだったけど最後にひとつだけ。
無言でじっと見つめ合って(睨み合って)ケンカをする設定のシーン。
「・・・」

「・・・」
こうやって見るとやぐっつぁんが小さいのがすっごく良く分かる。
かなり見下ろしてるよね、後藤。
あーでもなんか本気で機嫌悪そうだなーさっきと同じ顔だもんなー
でも仕事だもんね?やぐっつぁんは仕事をやり遂げる人だもんね?
じぃっと見つめ合ったままで収録は終わった。
35 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時43分59秒
楽屋に戻って帰る用意をしていた時

「えーっ!!じゃあなっち帰りも一緒に帰れないの??」
「そうなの〜、ごめんようやぐちぃ。」

なっちがやぐっつぁんの頭を撫でるようにしながら宥めている姿が目に入った。

「なんでもっと早くに言ってくれないのさー!」
「ごめぇん、今メールにそう入ってたの。今度埋め合わせするし、許して?」
「・・・やぐちひとりで帰るのかよー。」

なかなか引き下がらないやぐっつぁんにちょっと困った様子のなっち。
みんなもちらちらっとふたりを気にしながら帰る用意を続けてる。

「ぶー。」
「まいったなー。・・・あっそうだごっちん!」
へ?後藤??なに?なんなのさ。

「なにぃー?」
かばんにものを直す手を止めてなっちの傍へと寄っていく。

「なっちさー今日やぐちと帰れないのー。ごっちん悪いけどやぐちと帰ってあげてよ。」
「えっ、なっち、何言ってんの?良いってそんなの。矢口ひとりで帰れるから!!」
なっちの案を聞いてやぐっつぁんが速攻で取り下げをしてきた。
36 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時45分31秒
「だって淋しいでしょ?方向一緒だし・・・」
「良いって良いって。矢口は大丈――」
「分かった。後藤が責任もってやぐっつぁんと帰るよ。」

後藤の言葉を聞いてなっちは荷物を持つと、すがるようにしていたやぐっつぁんの頭をもう一度撫でてから
「ゴメンネ」
と言い残して楽屋から出て行った。
残されたやぐっつぁんと後藤はというと・・・

怯えたような顔をして後藤を見て、「矢口ひとりで帰るから!」と言って出て行こうとした。
駄目だよやぐっつぁん。なっちに責任もってっていったのに。
出て行こうとするやぐっつぁんを引き止めて
「朝のこと、話したいんだ。やぐっつぁんなんでこんなことするの?って言ったでしょ?」って言った。
そしたらやぐっつぁんは恐る恐ると言った様子で「それなら・・・」と頷いた。

そして今、後藤とやぐっつぁんは一緒に歩いてる。

「・・・で、なんでなの?」
さっきからずっと黙ってた後藤に業を煮やしたようにやぐっつぁんが聞いてきた。
37 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時46分22秒
う〜ん・・・どうせなら落ち着けるところが良いなー。
どこが良いかなーファミレスは落ち着かないしー
あ、そうだ!
「やぐっつぁんさ、この後時間まだいける?」
「時間?どのくらい?」
「そんなにかかんないと思うけど、後藤んち久々に来ない?」
「ごっつぁんちに?!なんで?」
「こっからそんなかかんないし、どっか入ってもうるさそうだし。」
「そんな掛かるような話なの?」
「そうじゃないけど軽い話でもないから。」
「ん〜・・・じゃあそれでも良いよ。」
「最悪後藤んちに泊まれば良いしね。」
「それはそうだね。」

やぐっつぁんはそれだけ言うと黙って後藤の後に着いてきた。
38 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時47分09秒
「ただいまー。」

あれ?真っ暗??なんで?

「もう寝てるんじゃないの?」

いやー後藤んちはみんなは結構夜型なんだよね。
いつもならこんなまだ0時にもなってないような時間に真っ暗なんてあり得ないよ。

「そんなはずないんだけど、まあ良いや。取り合えず先に後藤の部屋上がって待っててよ。
 お茶入れて持ってくから。」
「うん。」

居間に行ったらメモが残ってた。

『今日は店の常連さんと温泉に行ってます。母。』

そういえばそんなこと行ってたかも。
でもユウキは?あ、もいっこメモ・・・

『ダチの家に泊まる、ユウキ。』

じゃあ誰も居ないんだ。お姉ちゃんたちも今日出かけるから遅いって言ってたし・・・
ふぅん。
まあいいや。お茶いれてあがろっと。
39 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時48分26秒
カチャ
「ごめんお待たせ――」

部屋に行ったら、疲れてたのかな、やぐっつぁんが目を瞑って後藤の枕を握り締めて座ってた。

「なんだー話するんじゃないのぉ?」
持ってきたお茶とお菓子を机に並べて少し様子を見てみる。
すーっ すーっ と、規則正しい寝息を立てながらやぐっつぁんは眠っている。
後藤の枕ってのがまたやばいよ〜、無防備に眠るその姿を見ていたらなんかむらむらしてきちゃった。

やぐっつぁんに寄り添うようにして後藤はやぐっつぁんにピタっとくっついた。

仕事の後なのに良い匂いする・・・
可愛いなーやぐっつぁんって。
いっつも騒がしくてちょこまかしてて後藤が話そうとしても遮られてたけどそんなの許しちゃう。
許しちゃうくらいの可愛さだもん、やぐっつぁん。

眠っているのを良いことに、後藤はやぐっつぁんの下を向いてる顔を上に向けさせてまた唇を奪った。
眠っているから舌はいれらんないけど・・・

「・・・っ・・・」
なんとなく目を覚ましたっぽかったけど気のせいかな。
40 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時51分07秒
唇を離しても目を覚まさないやぐっつぁん。
口付けた唇がちょっと濡れて、なんか、すっごくえっちく感じる。
ぷるんぷるんの可愛い唇。濡れて艶のある可愛い唇。
もう一回口付けて今度はやぐっつぁんの胸に手を伸ばした。

「・・ん・・・んん?!」

それでやっと気がついたやぐっつぁんは何が起きてるのか分からないといった顔でキョロキョロとしている。

「なっなに?何で横にいるの?」
「やぐっつぁん後藤が上がってきたら眠ってたんだよ。だから起こそうと思ってさ。」
「そうなの?ごめん、疲れてたみたい。」
「ううん、良いよ。」
「ほんとごめんよ。じゃ、早速だけど話してくれる?」
目の前にあるお茶に手を出して飲みながらやぐっつぁんは言う。

話はもう後だよ。今話なんかしたくないって。
一度付いちゃった火はもう止められないよやぐっつぁん。

「!!わぁっ!なっ何すんの?おろして!!」

三角座りをしていたやぐっつぁんをそのままの形でよいしょっと抱きかかえて
後藤は自分のベッドへとやぐっつぁんを落とした。
41 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時53分19秒
「わわっ急に落とさないでよ!危ないじゃん!」
おろしてつったじゃんか。

「話は後でね・・・」
三角座りのままの形で居るやぐっつぁんの両足を伸ばしてその間に体を滑り込まして
やぐっつぁんの上に被さった。

「ちょっ・・ちょっと何?!何する気?!どいてよ!!ごっつぁん?!」
「大丈夫、気持ち良いから。」
ほんとだもん。

「何するって?!」
「ん、えっち。」
「はぁ?!冗談言わないでよなんで矢口がごっつぁんと!!」

後藤に乗られてるのにまだ強気で居るやぐっつぁんはさすがだな。

「初めてって訳じゃないでしょ?あ、でもなっちとまだってことは初めて・・・?」
「ばっばか!どうでも良いからさっさとどいてよ!!」
「もう、やぐっつぁんうるさい。」
「・・あっ!!・・・うっ・・ん・・」

いつまでも抗議を続けるやぐっつぁんを黙らせるように後藤は唇を塞いだ。
後藤を押し退けるように飛んできた両手を片手でまとめて掴んで、
空いた手でやぐっつぁんの胸に手を伸ばした。

だってさ、舌入れたいのにすっごく強情なんだもん。
42 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時56分13秒
「あっ・・!やっ・・!」

胸に触れたら思ったとおり口が緩んで、舌を滑り込ませる事に成功した。
逃げ回るやぐっつぁんの舌を無視して歯茎を舐めたり歯の裏を舐めたりして前よりもっと深く
やぐっつぁんの口の中を楽しんだ。
しばらくしてちゃんと舌も見つけて、しつこいくらいに絡ませた。
ぴちゃぴちゃと舌が絡まる音が響いて、苦しそうに息を吐くやぐっつぁんの音も聞こえてた。
息をするのもやっとってくらいに舌を絡めて吸い上げて、唇を離したらなんか糸がツーって引いてて
それがまたえろかった。
そしてやぐっつぁんの口の端からふたりの舌が絡まって出来た涎が垂れてきてさらに後藤の欲情をそそった。

「・・・んで・・っつ・・!」

それでもまだ抗議しようとしたけど、何言ってるかわかんないよ。

「あっ・・ぁんっ・・」

身動きが取れないようにしっかりと抑えながらやぐっつぁんの細い首筋にキスを落とした。

ほんのり匂うやぐっつぁんのいつもの香水と、ほんの少しの汗の匂い。
どっちも後藤には良い匂い。
43 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時57分30秒
やぐっつぁんの首筋にキスをしながら片手は胸に。
ブラをつけたままだから固い。先にはずしちゃおう。
やぐっつぁんの着てたTシャツに手を忍び込ませて体を少し持ち上げて背中に回してぱちんと外した。
素早く抜き取ってTシャツの上から優しく触った。

「あぁんっ・・や・・やだ・・・ごっつ・・ぁ・・ああんっ・・」

服の上からでも分かるくらいにやぐっつぁんの乳首は立ってる。

「やぐっつぁん・・・嫌じゃないでしょ?乳首だってほら・・・こんなに固くしちゃってさ
 ・・・すっごいのに。」

「やだぁ・・!・・んな・・・とっ・・言わな・・で・・!!」

やぐっつぁんの突起にかぶりついてたまに唇で挟んだり舌で押したりしながらチュって吸い付いた。
それでも抵抗を続けるやぐっつぁんの手は離すことが出来ないからなかなか進みにくい。
Tシャツ越しにするのもなんか良いけどやっぱみたいね。
なかなか透けてこないし。

やぐっつぁんの突起から唇を離してすぐに服をたくし上げた。

「やだ!!」
「ヤじゃないでしょ。」

そしてそのまますぐに露になったやぐっつぁんのちいちゃな胸にかぶりついて先程の行為を繰り返しした。
44 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)21時59分44秒
片方は口で愛してもう片方は手で愛して、やぐっつぁんの胸をしつこいくらいに攻撃した。
突起が痛いくらいに立ってて、ちょっと可哀想かな。
そろそろ下・・・・いけるかな・・・そろそろ欲しいかな・・・

「いやぁっ!!」

後藤がやぐっつぁんのスカートに手を入れようとして急にやぐっつぁんはさっきよりも
もっと強い力でじたばたと暴れ出した。

でもそんなの構ってられないって。すごい力で暴れるやぐっつぁんをさらに強い力で抑えて
暴れるやぐっつぁんのスカートの中に手を忍び込ませていった。

うわっ・・・なんか温かい・・・

やぐっつぁんのスカートの中はなんか温かくて、ちょっと湿った感じ。

「やぁっ・・!」
「やぐっつぁん・・・自分で分かるでしょ?濡れてるよ?下着の上からでもさぁちゃんと分かるよ?」
45 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)22時00分40秒
下着の上からやぐっつぁんのソコに手を這わしてすぐに湿った感じに覆われた。

「・・んなことっ・・ないっ・・!!」
「駄目だよ、素直にならなきゃ。じゃこれはなんなの?なんで濡れてるの?」

「・・・それはっ・・あぁ・・!・・っはん・・」

やぐっつぁんが言い終わらないうちに後藤はやぐっつぁんの下着の中に直接手を入れた。
そこはやっぱり想像通りもうグチャグチャで。
手に絡みつくやぐっつぁんの愛液が糸を引いてるのが分かった。

「こんなに濡れてるのにヤなの?“もっと”の間違いじゃないの?」
「っぁん・・ち、ちがっ・・!」
「だって、ほら。これはやぐっつぁんのなんだよ?」

下着から手を抜き取って後藤の手に絡みつくやぐっつぁんの愛液をやぐっつぁんの目の前に伸ばして見せた。

「や・・!見たく・・ないっ!!」

目を瞑って顔を横にして見ないようにするやぐっつぁんの顔をその手で上に向けて、
久しぶりの唇にキスをした。

「・・んんっ!!」

突然のことに驚くかのようにやぐっつぁんは目を見開いて後藤を見た。
そんな顔しても可愛いんだよね・・・
46 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)22時01分58秒
「良いじゃん、やぐっつぁんそんなに恥ずかしがる事じゃーないよ。
 感じてるならもっとちゃんと声を聞かせて。」

そう言って後藤はまたやぐっつぁんの濡れまくったソコに手を這わした。

「・・・んっ・・ああっ・・やだ・・」

くちゅくちゅとやぐっつぁんのソコから淫靡な音が聞こえてきて、嬉しかった。
なぞるようにしてただけだった指でやぐっつぁんの突起を見つけ出して摘んでみた。
その瞬間やぐっつぁんがビクンと体を震わせたのが分かった。

「ここ、触られると気持ち良いの?」

「・・・っはぁ・・ぁん・・んっ・・・んっ・・ああっ・・!」

気持ち良いよね、ここ。
もっと愛してあげるから。
ちゃんとやぐっつぁんが満足いくまで愛してあげる。

「もうっ・・やだぁ・・!」
やぐっつぁんが急に叫んだのを聞いてやぐっつぁんの顔を見たらやぐっつぁんは・・・・・
涙を流して泣いていた。

ふつーならそこで止めるのかな?でも後藤はやぐっつぁんのその涙する姿までもが
欲情を掻き立てるものとなるようで、ますます行為を続けたくなった。
47 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)22時03分26秒
手で愛していたのを止めて、掴んでいた手を離して、後藤はやぐっつぁんのソコに顔を近づけた。

うわぁ・・・ぐしょぐしょ・・・

後藤の目の前でタラリと垂れる愛液、赤く充血した可愛い突起、ヒクつかせながら蠢くソコは
もうどうにでもしてって感じに見えた。
だからお構いなしに舌でソコをペロリと舐めた。

「やだっ!!ほんっと・・・やだぁ!!!!」

口でそう言って逃げるように腰を振るやぐっつぁんだけど力が入らないのかな、
行為を止めさせられるほどの力は無かった。

舐めた途端にもっと溢れ出てくる愛蜜。
トクトクトクトクとまるでジュースが出るかのようにどんどんと出てくる。
零さないように逃さないように舐めあげるので必死になっちゃう。
舐めれば舐めるほどそれは出てきて、キリが無かった。
やぐっつぁんの腰は少しずつ浮き上がって来て暴れまくってて、舐め続けるのがちょっときつい。

横手に回って体で抑えるようにしてまた舐め出す。
48 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)22時05分07秒
クリトリスを摘んで愛しながら舌は舐め続けて・・・
やぐっつぁんの膣の中にそろっと舌を入れた。

「あ…はぁ…あっ…んっ…!やっ・・やっ・・やらっ・・そこ・・ああっ・・あぁんっ・・!!」

やぐっつぁんの中に入れた後藤の舌に絡みつく愛液、後藤のざらざらした舌との感触がなんか気持ちいい。
ちょっと締め付けてあまり奥には行かなくて、入り口の方に居るって感じ。

「い…あぁ…んっ…」

ずっと舐めてたからやぐっつぁんの喘ぐ顔、見れてないんだよね・・・

「やぐっつぁん・・・そろそろ入れるよ?」

「・・?!」
「痛くないと思うけど・・・もし痛かったら言ってよね。」

「ちょっ・・!!あっあぁあんっっはん・・!!いっ・・やらっ・・あんっ・・あっあっあっ・・!」

ゆっくりとやぐっつぁんの中に1本だけ指を入れた。
ほんの少しキツクて、なんか締め付けて、抜けるかなー?って感じ。

ずぶりと少しずつ深く指を進めて行って中でぐるりと回してみた。

「やぁんっ・・そこ・・やだっ・・いっ・・あっ・・!」

やぐっつぁんは回されるのが好きなのかな、口では嫌だと言っても指をくわえこむようにして離さないようにしてる。
49 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)22時06分17秒
上気した顔、だらしなく口から零れる涎、ぽろぽろと流れる涙。
その全てがいつもの可愛いやぐっつぁんからは想像出来ないほどにえっちくて、
色っぽくて・・・たまんない。

苦しそうに目を瞑って喘ぐやぐっつぁんの顔に片手を添えてキスをする。
もちろん舌も入れて絡ませる。
相変わらずやぐっつぁんからは来てくれないけど構わない。
手を動かしながらやぐっつぁんの口内を余すことなく味わった。

1本だけだった指も少しずつ増やして3本まで入れたけどそれ以上は無理っぽかったからやめた。
回すだけだった指を上下に抜き差ししながらやぐっつぁんをしつこいくらいに突き上げた。
やぐっつぁんの腰が暴れまくって逃げ回って抑えるのが大変。

突き上げるたびに後藤の口に漏れるやぐっつぁんの吐息。
それを感じるたびに後藤は他の行為よりもなによりも胸がドキドキした。
50 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)22時08分06秒
「あっ・・もう・・・・らめっ・・・やぐ・・ち・・もう駄目・・!!!あっぁっ・・っはん・・ああんっ・・!!らめっ・・!!」

やぐっつぁんが何かを我慢しているのがすぐに分かった。
目をぎゅっと瞑ってシーツをしっかりと握って・・・もう、イクんだね、やぐっつぁん。
ちゃんといかせてあげる。焦らしたりなかしないよ。

やぐっつぁんの舌を楽しみつつ指を激しく抜き差ししてすぐにやぐっつぁんはイッた。
背中をピンっと反らせて絶頂に達した。

そのあと崩れ落ちるやぐっつぁんをしっかりと抱きとめて・・・苦しそうに息をする
やぐっつぁんの唇に触れるだけのキスをした。

やぐっつぁんに跨っていた体をどかして隣に寝転がった。
51 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)22時08分56秒
「・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・」

肩で息をするやぐっつぁんに布団をかけて後藤は落ち着くのを待った。
落ち着いてからしばらく何も言わなかったやぐっつぁんを不思議に思ったから後藤は声をかけた。

「ねぇ・・・どうして何も言わないの?」

その問いかけにも返事を返してくれないやぐっつぁんを無理やり自分の方に向かせた。

「・・・っ・・ぅ・・グス・・」

そしたらやぐっつぁんは声を殺して泣いてて・・・
そこでまた襲いたくなったことを反省して思わず謝った。

「あの・・泣かないでよやぐっつぁん・・その・・・ゴメンね?」

「・・・ぅ・・」
「あのさ・・・泣かないで。」

優しい声で言ってもやぐっつぁんは泣きやんでくれなくてポロポロポロポロと涙を零している。
52 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)22時11分19秒
「・・して・・!!・・なこと・っ!!」

「えっ?なんて?やぐっつぁん。」
「どうしてこんなことするの?!」

泣いていた顔のままやぐっつぁんは後藤を睨みつけて言った。

「どうしてって・・」
「矢口何度もヤだって言ったじゃんか!それに矢口にはなっちが居るのにどうしてこんなこと・・!!
 謝るくらいなら・・!!」

「・・・」

そんなこと言ったってやぐっつぁんが悪いんだ。
そんなえっちぃ体して可愛い顔して無邪気に笑うから・・・
やぐっつぁんの全てが後藤を狂わせるんだもん、仕方ないじゃん
やぐっつぁんがいけないんじゃんか、後藤を誘惑するから。

「なんとか・・言ったらどうなの?!」
返事をしない後藤に切れてやぐっつぁんは怒って言った。

じゃあ本音を言うよ!
「どうしてってそんなの決まってる。やぐっつぁんが好きだからじゃんか。
 やぐっつぁんが欲しいからしたの。」
53 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)22時13分36秒
「うそっ・・!!・・・だからって矢口の意思無視なの?!好きで居てくれるなら
 矢口のこと考えてくれるものじゃないの?!」

最初はそうだったよ。気持ちに気付くまでは・・・。なっちと楽しそうにしてるのを見ると
幸せだったし応援してたもん。
でも気持ちに気付いちゃったらもう抑えられなかった。どうしようもなかったもん。

「後藤は・・・なっちと別れて欲しいとか言わない。好きになってとも言わない。」
「なにっ・・・それ・・?!」
「でも!」

1個だけお願いがあるの。
それだけ聞いてくれたら他には何もいらない。

「・・・でも?」

「夜だけ。」

「は?」
「夜だけ、なっちと過ごさない夜だけやぐっつぁんを後藤にちょうだい。」

「・・・・・・・はぁ?!な、なに言って・・・。」
「今日みたいにこうやって一緒に居たい。仕事の時とかオフの日はなっちと居ても良い、
 邪魔もしないし何も言わない。でも、なっちと過ごさないときだけは・・・
 やぐっつぁんの時間を後藤にちょうだい。」

「なっ・・出来る訳ないでしょ!!ばかなこと言わないでよ。」
54 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年07月29日(月)22時14分57秒
「だったら・・・今日のことなっちに言う。」
なっちに言ってなっちとケンカさせてなっちと別れさせる。
受け入れてくれたら絶対に邪魔はしない。

「なんっ・・駄目!!!絶対言わないで!!もし言ったら・・・」
「言ったら・・・・・なに?」

「・・・」
「言われたくなかったらやぐっつぁんをちょうだい。」


「・・・今日は帰る。」
やぐっつぁんは何の返事も返さずに後藤の脱がした服を着なおして身なりを整えて
荷物を持って出て行こうとした。

「待ってよ。ばらしても良いわけ?」
その言葉にぴたっと歩くのをやめたやぐっつぁんは振り向かずに、
「困る。」
と一言だけ言った。

「じゃあくれる?」



コクン

小さくだったけど頷いてやぐっつぁんは出て行った。


これでやぐっつぁんは後藤のもの。
夜だけだけど後藤のもの。

明日は、普通にしなきゃ。
55 名前:名無し作者。 投稿日:2002年07月29日(月)22時19分13秒
>>25 名無し読者さま
    矢口・後藤・安倍の三人が大好きです。
    でも後藤が主人公で安倍はあまり出てこない感じです。
    なちまりに波乱が起きないように祈ってて下さい(w
    
    やぐごまのエロはありなのかな・・・。
    下がってからと言いつつ更新しちゃいました。
56 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月29日(月)22時51分51秒
(・∀・)イイ!!
かなりツボです。作者さんガムバッテ!
57 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月29日(月)23時54分41秒
どうなるのかドキドキな展開だが…ごっちん、脅しはいかんよ(w
58 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月01日(木)21時28分20秒
次の日、楽屋に来たらもうやぐっつぁんは居た。
なっちと相変わらず楽しそうに話をしてた。

「おはよー。」
誰に言うでもなく言いながら入って適当に席に座る。
そしたら急に後藤の前になっちが来た。
まさか言ってないよね?そんな自分から・・・。

「おはよ、ごっちん。」
なっちは笑顔で後藤に挨拶をした。
なんか・・・ばれてないみたいだね。
やっぱばれちゃったら終わっちゃうから困るもんね、後藤も。
やぐっつぁんの方をちらりと見たら心配そうな顔でこっちを見ているのが分かった。
言わないって昨日のことはさ。だって昨日の事はふたりだけの秘密でしょ?

「おはよ。どうしたの?やぐっつぁんほってて良いの?」
「大丈夫だよちょっとくらい。昨日アリガトね。矢口の相手してくれて。」

あーそういえばそれで一緒なんだった。
「ううん。方向一緒だしね。」
59 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月01日(木)21時30分06秒
「ほんっと助かったよ。やぐちひとりで帰すと甘えたがるからー」
へぇ。そうなんだ。
甘えるやぐっつぁん・・・良いね。可愛い。アリ!
でもアノ時の声なんかなっちは知らないもんね。どんな声で喘ぐか、どんな顔でいるか・・・
後藤だってなっちより知ってることあるんだ。

「可哀想だから今日はちゃんと帰ってあげなよ。」
「うん。しばらく大丈夫。」
そう言ってなっちはやぐっつぁんの待つ席へと戻って行った。

それから仕事ではやぐっつぁんとも普通に接して、やぐっつぁんとペアになることも多くて
普段は今までと何も変わりはなかった。

でも夜は・・・違った。
本当に忙しくてメンバー全員が同じ時間に終わるってことが少なくて、なっちが1月からの
ドラマの撮りのために居なかったりやぐっつぁんとなっちが仕事のある日に一緒に帰るってことが
少なくなってた。
だから仕事が終わってひとりで居るやぐっつぁんを見つけては誘って一緒に帰った。
60 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月01日(木)21時32分06秒
クリスマスがあと数日でやってくる街は明るくて賑やかで、後藤たちが歩いてても気付かれないくらいの人でいっぱいだった。
だから今日は手を繋いで帰ってる。
後藤から繋いだだけだけど離そうとしなかったから。
そしたら急にやぐっつぁんが口を開いた。

「なんて?」
「だからさ・・・もう、やめようよこういうの。」

こういうのってどういうの?

「どゆこと?」
「だからさー・・・もう矢口を解放してよ。もう良いでしょ。」
「何言ってんの?良いわけないじゃん。」

困ったように吐き捨てるようにそう言うやぐっつぁんがちょっとヤだった。

「なっちにばらしても良いわけ?」
「・・・それは困るけど・・・ごっつぁんだって嬉しくないでしょ?矢口に好かれてもないのにさぁ
 一緒に居ても・・・楽しくないでしょ。」

それを聞いてカっとなった後藤はやぐっつぁんの手を引っ張って路地裏に連れてった。
61 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月01日(木)21時33分11秒
「痛っ・・痛いってそんなに引っ張ったら。」

文句を言うやぐっつぁんを壁に押し付けて無理やり唇を奪った。
久しぶりのキス。
前に初めてやぐっつぁんを抱いてからは何もしてなかったから。
時間があれば一緒に帰ってご飯食べてただけだったから。
でも今日は違う。
後藤のことを捨てるみたいに言うやぐっつぁんが悲しかったから。

「う・ん・・・んっ・・ごっ・・」
「ここでやっちゃう。」

ここは誰も来なさそうな薄暗い路地裏。
街の明かりすら漏れてこないような暗い場所。
周りを囲むビルは真っ暗で、もう誰も人は居ないような、そんな場所だった。

「ここは・・だめ・・だって・・・!」
「駄目、ここでする。」

だってやぐっつぁんが悪いんだよ。
後藤を悲しませるようなこというから。
なっちと会えてないからって拗ねるから。
やぐっつぁんが全部いけないんだ。
62 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月01日(木)21時34分57秒
「大丈夫、すぐ終わるから。」
だってここは一応外だから。
仮にも国民的アイドルな訳だし?
見られたらさすがに言い訳出来ないもんね。しかも女同士だし。

「だめぇっ・・!!」
やぐっつぁんの拒否の声を遮るようにキスをして、舌を滑り込ませて・・・
壁にしっかりと押さえつけてやぐっつぁんの口内をたっぷりと楽しんだ。
やっぱり苦しそうに息をするやぐっつぁんがたまらなく愛おしくてしつこくキスを繰り返した。
声を漏らさないようにキスをしたままやぐっつぁんの上着を脱がして汚れないように
後藤のかばんの上に落としてTシャツだけにする。
時間もないし場所も場所だからすぐにやぐっつぁんの服の中に手を入れた。
胸に触れた瞬間キスをしていた唇が離れそうになったけど追いかけて離さない。
片手でしっかりと抱きとめつつ片手はやぐっつぁんの体を愛してる。
時折後藤が敏感なところに触れるとビクンと体を震わせるやぐっつぁん。
ずっと口を塞いでるから声、聞けないけど・・・
感じてくれてるの分かる。
63 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月01日(木)21時36分32秒
胸から手を移動させてスカートの中に手を差し入れてもうすぐに直に触った。
すぐだったけどやぐっつぁんはいっぱい濡らしてて、今すぐでも入りそうなくらい
ぐしょぐしょだった。

「やぐっつぁん・・・嫌なんじゃないの?」
いじわるく後藤が言うと恥ずかしそうに

「だって・・こんな・・・・場所・・・あっ・・っはん・・むり・・だって・・!」
と言う。
それはそうかもね。
後藤だって前より興奮してるみたい。
顔がちゃんと見えない分余計にえっちく感じる。
やぐっつぁんの口をまた塞いで一気に指を挿入した。
そしたらやぐっつぁんの喘ぐ声が後藤の口の中に入ってきて・・・
なんか、すっごく熱く感じた。
吐息と一緒に喘ぐ声が後藤の中に入ってきた。
そしてそのすぐ後にやぐっつぁんはイった。
崩れ落ちそうになった体をしっかりと抱きしめて、軽くキス。

「後藤は離さないんだから。」
そう言ってやぐっつぁんが落ち着いたのを確認して手を繋いで歩き出した。
64 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月01日(木)21時38分00秒
「あのさ・・・」
俯いて歩くやぐっつぁんが口を開いた。
えっちの後初めて口を開いた。
「なに?」
なるべく優しく言ったつもり。

「ごっつぁんはさ・・・矢口が好きなの?体が好きなの?」
「両方。」

んなの聞くまでもないじゃん。
なんでイキナリそんなこと言うの?

「矢口はさ・・・なっちが好きなの。キスとかえっちとかしなくても好きなの。」

なんだ、そゆこと。
なっちは固すぎるんだよ。比べる方がおかしい。
「それで?」
「ごっつぁんはさ、どっちかひとつ無かったら矢口のことなんてどうでも良いと思うんだ。」
「バカなこと言わないで!後藤はやぐっつぁんの全てが好きなの。」
「でも、・・・なっちが好きなの。」

しつこいな・・・
「後藤がなっちとは別れなくて良いって言ってるんだからそれで良いじゃん、心配することないじゃん。」
「・・・」

そのあとは何も言わないまま別れた。
やぐっつぁんが後藤じゃなくてなっちを好きってことくらい充分分かってる。
いやってほど見てるもん、いっつも。
65 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月01日(木)21時39分19秒
それからは一緒に帰る度に抱いた。
外でもトイレでも家に連れ込んだりしながら何度も抱いた。
クリスマスなんかあっというまに終わって年もあっというまに越して・・・
すぐにお正月ライブの日がやってきた。
66 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月01日(木)21時40分06秒
地方のライブでホテルに泊まった日
ひとりずつ部屋が割り当てられた。

「やぐちーマッサージ終わったら部屋おいでー。」
「うん、行く行く。一緒に寝よー。」
だよね。
つまんないな。
仕方ないからよっすぃーと話でもしに行こうかな。
後藤もマッサージを終えて部屋から出て行ってよっすぃーの部屋で長いこと会話を楽しんだ。
先によっすぃーが寝ちゃったから仕方なく部屋に戻る。
廊下に出たら偶然やぐっつぁんと会った。

「あ・・・」
「なっちんとこ戻るの?」
「う、うん。ごっつぁんは?」
後藤は戻って寝るけど・・・
「なっちはもう寝てるんだ?」

「・・・・・。」
そうなんだね。やぐっつぁんポカリ持ってるもんね、買いに来ただけなんでしょ?
67 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月01日(木)21時41分56秒
「戻る前にさ、ちょっとだけ・・・良いでしょ?」
何も言わないやぐっつぁんの手を引っ張って自分の部屋に連れて行った。

「駄目だよごっつぁん!今日はなっち居るから!!!それに明日も早いから!!」

入ってすぐに出ていこうとするやぐっつぁんを引き止めてすぐに唇を奪った。

「・・ぅん・・・・っ」


「駄目だよ、帰る、なっちのところに帰る!!」
唇を離して逃げていくやぐっつぁんを無理やり引っ張って、ベッドに沈めた。

「やだっ・・!駄目だってば!!ごっつぁんやめて!!あっ・・!」

いつまでも黙らないやぐっつぁんを無視してやぐっつぁんの首に口付けた。
68 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月01日(木)21時42分27秒
何回やっても何回同じようにしてもやぐっつぁんはいっつも泣く。
いっつも同じように抵抗していっつも同じようにやめてばっか言う。

「いい加減抵抗するのやめなよ。」

ぼそっとやぐっつぁんに言っていやいやと首を横に振るやぐっつぁんの体にどんどんと手を這わせていく。
体のラインをなぞるようにしてから服を脱がせて少しずつ攻めていく。

「あっ・・・やだぁ・・もうっ・・・そこやだっ・・!!も・・・やばい・・って・・・やめっ・・っはん・・ああ・・・んっ・・」

やぐっつぁんが絶頂に達するまでそんなに時間は掛からなかった。
69 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月01日(木)21時43分09秒
ぐったりとする体を起こして何も言わずに服を着直している。
まるで何事も無かったかのように。
そう、後藤が言ったようにやぐっつぁんは普段の仕事のときは本当に何も無かったように接してくる。
それはすごいと思う。
でも、終わったあとくらい・・・

「おやすみ。」

やぐっつぁんは後藤が声をかけても何も返さずに振り向きもしないで後藤の部屋から出て行った。

次の日のライブはやっぱりいつも通りで、相変わらずなっちとずっとくっ付いてるやぐっつぁんだった。
70 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月01日(木)21時44分58秒
「なっちぃー明日仕事終わったらさー泊まりに行っても良い?次の日オフだから遊ぼうよー。」
「そうだね。良いよぉおいで!部屋片付けとくから。」
「やったぁ。」

嬉しそうにして手を繋いで楽屋から出て行く。

駄目だ・・・我慢しなきゃ・・・
そしてジュースを買って戻って来たふたりは一個の缶を交代に飲んだりしてすっごく幸せそう。

「やだーやぐちと間接キス〜。」
「やだって言うなよぅ!」
「うそうそ。」
71 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月01日(木)21時45分49秒
仕事を終えてなっちだけドラマの収録があるからってさっさと出て行った。
他のメンバーもみんなすぐに帰って行った。
やぐっつぁんもなっちが出た後にすぐ出ようとしたみたいだったけど
マネージャーに呼ばれて出て行った。
戻って来るね、待ってよう。
ひとり残った楽屋の椅子にどかっと腰を下ろして雑誌を適当にぱらぱらと読む。
そしたら誰かが入ってきて・・・

「あれっ?ごっちんまだ居たの?」
「あーよっすぃー。よっすぃーこそどしたの?帰ったんじゃなかったっけ?」
「あーそうなんだけど矢口さんに用事あってさ。」
よっすぃーがやぐっつぁんに?何?
「なんの用事?」
「えー・・・秘密。」
「ふぅん・・・でもやぐっつぁんは今日後藤と帰る約束してるから。」
「えっ?そうなの?なんで?」
なんではこっちのセリフ
なんの用事か教えてくれって感じ
「なんでも良いじゃん。」
「そっか、じゃあ今日は帰るよ。ごっちん達も早く帰って休みなよね。」
「うんお疲れ。」
72 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月01日(木)21時47分21秒
なんだったの?やぐっつぁんに用事?・・・よっすぃーも好きとか?
ないかな。いっつもやぐっつぁん達のこと嬉しそうに見てるもんね。
まぁ後藤はやぐっつぁんを待つだけだよ。
あー・・・でも今日は家無理だなぁ・・・
どうしよっかな・・・

カチャ
「あっ・・・」
「お帰り。待ってたよ。」

「・・・うん。」
荷物を片付けてそそくさと出て行こうとするやぐっつぁんを掴まえて
楽屋から出れないようにカギをかけた。
そんで電気も消して・・・非常灯だけの明るさでやぐっつぁんを見る。

「な・・・に、してんの?ごっつぁん!」

「今すぐ抱きたいの。」

「もうやだってば!帰る!帰ろうよ!ごっつぁんおかしいよ、矢口の体ばっか求めてやだよ!」
「だって好きだもん、どうしようもないもん。」

小さなやぐっつぁんは軽いから簡単に掴まえれるし持ち上げられる。
ちょっと固いけど机の上にやぐっつぁんを押さえつけるように寝転がせた。
やぐっつぁんの上に跨って動けなくしてすぐに唇を奪った。
73 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月01日(木)21時49分45秒
服を脱がせて胸に吸い付いてやぐっつぁんを愛す。
ちっちゃいおっぱいがちょうど含みやすくて感触が気持ち良い。

『まいったなー私ってほんっとバカ。』
よっすぃー?!
で、でもカギ閉めてるもんね。

ガチャガチャ
『カギ返すのめんどいなー。』

カチャ
やばいっ!!
そう思っても、もう遅かった。
机の上からすぐに降りられるはずもなく、そしてやぐっつぁんは裸なわけだし・・・
後藤は上に跨って・・・なんて言おう。

ドアが開けられてすぐに電気が点けられた。
74 名前:名無し作者。 投稿日:2002年08月01日(木)21時53分01秒
>>56 名無し読者さま
     どうも!頑張りまっす!
     エロは中途半端ですがお許し下さい。

>>57 名無し読者さま
     このごまは鬼畜なので脅しは普通にしちゃいます(汗
     改心するのかな・・・。

     もうちょっとで終わりそうな感じです。
     宜しくです。
75 名前:読んでる人 投稿日:2002年08月02日(金)00時04分20秒
良作見っけ!
自分はなちまりマンセーのヤグヲタですけど、
後藤に陵辱される矢口がなんともまた良いです(w
でももうすぐ終わっちゃうんですか?見つけたばかりなのに淋しいなぁ〜。
76 名前:名無しさん 投稿日:2002年08月02日(金)01時50分56秒
ごまはどうなるのか…なちまりの関係は?
なっちはごまの事に気づくのか…いろいろ気になりますね。
このあと、よっすぃー出現でどうなるのかも。
77 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月04日(日)13時24分04秒
あ〜こうゆうの好きです。
全部読みましたよぉ。
こ、更新を〜・・。
78 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月05日(月)00時25分45秒
「やっ・・」
やぐっつぁんが後藤の下で小さな悲鳴を上げた。
いくらやぐっつぁんが小さいからって見えないようにしようとしても無理。

「ん?あーごっちん居たの?・・・ってそんなとこでなに――え?なに?」
入ってきたよっすぃーは当たり前だけどすぐに後藤たちに気がついて聞いてきた。
さっきやぐっつぁんと帰るって言ったもんね、ばれるよね。

「誰・・・?矢口・・・さん?なにしてるの・・・?!」

「なにって・・・なにしてるように見える?」
後藤の問いかけによっすぃーは何も言わないでただただじぃっとこっちを見ていた。

「やだっ・・!見ないで・・!!こっちを見ないで!」
少しの間沈黙になってたらやぐっつぁんが脱がせてた上着を拾って隠すようにして泣きながら言った。

「なんで泣くのさ?」
後藤がいじめてるみたいじゃん。

「あの・・・」
「よっすぃー、後藤たちえっちしてんの。参加しないなら出てってくれる?」

見られたのは仕方ない。でも邪魔はされたくない。
やぐっつぁんの乱れた姿を後藤以外に見せたくない見られたくない。
だから言った。
79 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月05日(月)00時29分28秒
「何言って・・・!どうしてごっちんと矢口さんが?!」
「何が?後藤たちはこんなのしょっちゅうなの。」
「ばか言わないでよ、矢口さんには安倍さんが居るじゃない。」
「そうだね。でも後藤ともこういう関係なの。」
「な・・・なに言って―合意じゃないでしょ?!」
「合意だよ。無理やりやる訳ないじゃん。ねぇ?やぐっつぁん。」


「・・・うん。」
「なんで?矢口さん、安倍さんは?!本気で言ってるんですか?!」
「しつこいなー邪魔するなんて野暮だよ。」
「違う!やっぱり違う!合意だったら泣いたりなんかしないよ!無理やりでしょ?
 そうですよね?矢口さん!!」

よっすぃーが後藤たちに近付いて言う。
違うっつってんのにしつこいんだよ〜

「私っ安倍さん呼んで来ます、近くのスタジオに居るって言ってたから!!」
なに?なっちに言うの?
そんなことしたらやぐっつぁんが困るんだよね。
80 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月05日(月)00時34分22秒
「やだっ!待ってよっすぃー!!行かないで!!!」
ドアから出て行こうとしてたよっすぃーをやぐっつぁんが急に大きな声で叫ぶように呼び止めた。
なに言う気?

「矢口さん・・・?すぐ呼んできますから。」
「駄目っ呼ばないで!なっちには・・なっちには絶対に言わないで!!!
 お願いだからっ・・・絶対やめて!!」

だよね、知られたくないもんね。
大体にして全然気がついてないなっちは本当にやぐっつぁんを愛してるのか疑問だよ。

「なんで?!嫌がってるのになんで?!それともほんとに安倍さんに内緒でふたり付き合って――」
「違う!!そんなんじゃないの!でも・・・大丈夫・・・こんなの・・・すぐだから・・だからお願い
 ・・・今日見たこと・・・誰にも言わないで・・・なっちには絶対に・・・知られたくない・・」

すぐ終わらすつもりはないけどね。

「でもっ・・」
「しつこいな。聞いたでしょ。忘れ物したなら早く持って出てってよ。」

「・・・・・」
81 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月05日(月)00時34分56秒
「お願い、よっすぃー・・・・」
泣き顔でよっすぃーにすがるように懇願するやぐっつぁんはなんかボロボロで後藤の欲情に火をつける。
よっすぃーは理解出来ないと言った顔で渋々部屋から出て行った。
というよりは無理やり追い出だした。

ったく、とんだ邪魔が入ったね。
後藤はやぐっつぁんに向き直るとまた服を脱がして行為を続ける。

「なっちにばれたら困るもんねぇ?」

「・・・ぅぅ・・。」
「後藤たちだけの秘密だったのにね。」

「・・・」
返事を返さないやぐっつぁんの体に手を這わしながら言う
会話もほどほどにやぐっつぁんをまた愛しだす
82 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月05日(月)00時37分22秒
「・・ぅっ・・・グス・・・なっち・・」
!!なっちって言った?なっちって・・・ルール違反だね、やぐっつぁん。

「なっちの名前は出さない約束でしょ?お仕置きだよ。」
「やっ・・やだっ・・・!!許して!もう言わないからっ!!」

必死な顔で頼んでも許さないよ。
ちゃんとやってもらう。

「駄目だよ。前にも言ったでしょ?今日は楽屋だからちょうど鏡あるもんね。良いじゃん。」
机から抱きかかえて下ろして鏡の前に移動。
鏡にやぐっつぁん自身が映るようにして、後藤は後ろから攻める。
後ろから攻められていつもより激しく動くやぐっつぁん。
いつもより高い声で喘ぐやぐっつぁん。
その姿が全部映し出されて、目を閉じさせないように注意して自分の乱れた姿を見せさせる。
それがルール違反の罰。
後藤はいつもので良いんだけどやぐっつぁんに恥ずかしい思いしてもらわないと駄目だから。
83 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月05日(月)00時41分57秒
スカートを捲り上げて下着を脱がして足を思い切り左右に開いてやぐっつぁんの
ソコが奥まで見えるくらい指で広げる。

「駄目だよ、目ぇ瞑ってちゃ。ちゃんと、自分の乱れた姿見なきゃ。じゃないともっとだよ?」

「っはぁん・・・もう・・やあ・・!」
くちゅくちゅ音を出しながら右手で下を攻めて左手は胸の突起を転がしたり挟んだりしながら攻める。
ずっと高い声で喘ぎながら少しだけ動く腰。
どんなでもやぐっつぁんは後藤の欲情を十分にかきたてる。
鏡に写るやぐっつぁんを見てたらやっぱキスがしたくなって・・・

「やぐっつぁん・・・こっち向いて」

「・・っは・・ぁん・・んっ・・んっ・・!」

後藤が手を止めないからかやぐっつぁんは聞こえないのかこっちを向かない。
胸を愛していた手を止めて顔を向けさせる。
そしてそのまま口付ける。
久しぶりのキスはなんだか興奮した。
そしてやぐっつぁんは腰を激しく暴れさせたあと、すぐにイッた。
相変わらず後藤の口の中に息を吐いて。
84 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月05日(月)00時43分06秒
イッた後、舐めてきれいにするとまた次から次に溢れてきて・・・
感じてるやぐっつぁんがいつまでたっても気持ち良いって言わないことに、
えっちの最中やめてって言う以外に後藤の名前を呼ばないことに、むしょーに腹が立った。
ぐったりするやぐっつぁんに服を着させて、立てるまで片付けながら待った。

「帰ろっか。」

立ち上がったやぐっつぁんを見てかばんを持ってやって後藤たちは楽屋から出て行った。

別れるまでずっとやぐっつぁんは泣いてた。
後藤がしてることはおかしいの?駄目なことなの?
やぐっつぁんはいっつもヤだって言う。
よっすぃーもあんなこと言うし・・・・
ただ、好きだから抱く、それじゃいけないの?
なっちから奪う訳じゃないし・・・

でも・・・よっすぃーに明日ちょっと会いにくいな・・・
85 名前:名無し作者。 投稿日:2002年08月05日(月)00時54分29秒
>>75 読んでる人さま
    レスありがとうです。
    自分もなちまりマンセーのやぐヲタですが(笑)
    やぐごまも好きなのです(w
    「壊れた心」編(?)が終わりって感じで「変わる心」になるって感じです。
    なのでもちっと話的には続きます。紛らわしい言い方してすいませんm(__)m
    
>>76 名無しさんさま
    そうですね。このままなちまりが何事もなく終わるわけにはいかないし
    ごまにしてもよしにしても全然中途半端な感じですよね。
    少しずつ(急にかもですけど(汗)書いて行きますです。

>>77 名無し読者さま
    好きですか?すごく嬉しいです。
    更新遅れてすいません。
    頑張りますのでマターリして頂けたら幸いです(w
    
    では〜おやすみなさい。
86 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月05日(月)20時12分07秒
ぞくぞくする。
ってゆーか面白い〜。
がんばって下さい。
87 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月06日(火)14時31分42秒
楽しみです〜
88 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)00時43分55秒
次の日、楽屋に来たらなっちひとりが座ってて、やぐっつぁんは居なかった。

「おはよー」
「あーごっちんおはよ。」
「やぐっつぁんは?今日一緒じゃないの?」
「一緒だよ。さっきよっすぃーが借ります〜って連れていっちゃった。」
「えっ・・・・・・良いの?」
「うん。別にぃ。」
ふ〜ん・・・余裕あるんだね・・・
でもよっすぃーと出て行ったのか・・・
絶対昨日のことじゃん・・・
やぐっつぁん・・よっすぃーに言うかな?よっすぃーどうするかな?
ちょっと・・・心配だね。

「そか。それじゃ後藤用意するし。」
「うん。」
89 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)00時45分08秒
なっちから離れて適当に用意をするけれど頭に浮かぶのは今ここに居ない
やぐっつぁんとよっすぃーのことばかり。
そしてほんの少しなっちのことも浮かんでる。
もしやぐっつぁんから後藤とのこと聞いたらどうなるんだろう?
なっちはやぐっつぁんになんて言うんだろう?
そんで後藤にはなんて言ってくるんだろう?
よっすぃーも・・同じユニットだし・・・どうなるんだろう?
でも・・・それよりも何よりもやぐっつぁんがよっすぃーに言ったことで
やぐっつぁんを抱けなくなるのはヤ。
手に入れた後藤の幸せを奪われたくない。
夜だけ。なっちが居ないときだけの後藤の特権。
それはなくしたくない。やぐっつぁんを離したくない。


カチャ

それから少ししてやぐっつぁんがよっすぃーに続いて楽屋に入って来た。
やぐっつぁんの表情はちょっと見えなかったけど・・・よっすぃーは・・・険しい顔をしてる。
90 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)00時46分10秒
「おかえりーやぐちー。話もう良いの?」
「ん。」
「はい、すいませんでした。お返しします。」
「矢口はものかよ!」
「ものですよね?」
「そうだよ、なっちのもの。」
「・・・だって。」
「良かったですね、矢口さん。」
「うん・・・」
「じゃあ私も用意まだなんで。」

なんだかなー相変わらず甘いねーって感じ。
やぐっつぁんなんかなっちにゾッコンて感じ。
なっちは・・・上手い事してるよね・・・
やぐっつぁんに何もさせないクセにさ・・・
それにしても・・・どうだったんだろ?
やっぱ・・・・言ったよね?

「ごっちん、今日終わったらちょっと時間欲しいんだけど。」

考えてたらよっすぃーが急に前に居てそんなことを言うから驚いた。
「なんで?どんな話?」
分かってるけど取り合えず・・・

「・・・・良く分かってるはずだけど。」
「・・・・・分かった。」

それだけ言ってよっすぃーは梨華ちゃんの座ってる席まで行った。
91 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)00時46分47秒
やっぱそのことか・・・じゃあ言ったんだねやぐっつぁん。
なっちにも・・・言う気なのかな・・・

「なっちぃ、今日泊まりに行くって言ってたじゃん?」
「うん。もう片付けもしたしキレイだよ。楽しみだね。」
「・・・うん!矢口も楽しみ。今日はさーいろいろ話しようね?」
「ん?うん。明日休みだもんね。」

・・・・・言うんだね。
どうしようどうしようどうしよう。
やぐっつぁんがなっちに言ったらもう終わりじゃん。
なっちがやぐっつぁんを捨てても後藤のところには来ないっぽいし。
それに・・・上手い事行っても悔しいし・・・・
どうしたら良いんだろどうしたら良いんだろ。
やばいよやばいよ気になるよ!


そっから後の仕事は全然頭に入らなくてミスを連発して・・悲惨だった。
そして仕事が終わった。
92 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)00時47分21秒
「じゃあ帰ろっか〜やぐち。」
「うん。ご飯どうしよっか。」
「明日はなっちが作ってあげるから今日は食べて帰ろ〜。」
「ほんとに?やった、すっごく楽しみ!」

やぐっつぁん行っちゃう・・・
なっちと帰っちゃう・・・
言っちゃって・・・終わっちゃう・・・

「矢口今日お泊り?」
「うん。」
「良いねぇあんたたちはいつも仲良しで。」
「圭ちゃんこそ今日はデートって言ってたじゃん。」
「ふふふっまぁね。」
圭ちゃん相手いるんだ・・・
ありえないよ・・・
どんな人よ・・・
世の中間違ってるよね・・・
じゃなくてどうしよう・・・

後藤がもやもや考えている間にやぐっつぁんとなっちは楽屋から出て行った。
93 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)00時48分09秒
それから少しして、よっすぃーが後藤の前にやってきた。

「場所・・・変えよっか。」
よっすぃーの言葉を聞いて後藤も席を立つ。
今までなら肩を並べて歩いていたスタジオの廊下も離れて歩く。
それは後藤が避けていることもあるけどそれ以上によっすぃーが後藤を避けているから。
昨日見られてなけりゃーこんなことにはならなかったのにな。
あんなところでした後藤がバカなんだね。

「すいません○○まで。」
へ?なんて?
埼玉??なに?どうして?
「どこまで行く気?」
「ん?うちんち。遅くなるとあれだし・・・落ち着いて話せるところが良いから。」
「でも後藤帰りどうするのさ。」
「ちゃんと送ってくって。」

よっすぃーは何を思ったか急にタクシーに乗り込んで、自分のうちまで後藤を連れて行った。
94 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)00時48分53秒
「入ってよ。」
玄関を開けて中へ導くようにしてこっちを見てる。
そりゃ入るけど・・・なんか久しぶり。

「お邪魔しまぁす。」
靴を脱いでよっすぃーの家に上がろうとしたらおばさんが出てきて、後藤にあいさつをしてくれた。
「あら、今日お泊りかしら?」
「あっ・・・いえ、そういうわけでは無いんですけど・・・」
「久しぶりでしょ。明日休みだから遊びに来たの。」
「あら、そうなのね。」
「てきとーにするから気にしなくていーよ。」

相変わらずよっすぃーにそっくりなおばさんはあまり後藤たちに干渉しないから楽。
あいさつだけを済ませるとおばさんは居間へと入って行った。
その後姿をなんとなく見ていたらよっすぃーの声が急に聞こえて驚いた。
「先に上がってなよ。部屋、覚えてるでしょ。」
「あー、そうする。」

なんか・・ほんとに遊びに来たみたい。
久しぶりだもんね・・・
何話すのか分かったもんじゃないけど。
95 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)00時50分03秒
カチャ

よっすぃーの部屋はこれといって女の子らしい部屋ではなくて、ただ、ベッドとたんす、
勉強机など、必要最低限のものだけが置かれている部屋だった。
何ヶ月か前に来たときと特に変わった様子もなく・・・相変わらず殺風景な部屋だった。
なんとなくよっすぃーが来るまで暇だから机の上を眺めて見る。
机の上にあるいくつもの写真たて。前に来たときには無かったのにな。
そこには後藤と撮ったものもみんなで撮ったのもいっぱい、いっぱいあった。
その中でも一番大きな写真たてに入ってたのはやぐっつぁんとふたりで写っているやつ。
くっついてすっごく嬉しそうな顔をしてるよっすぃーと、いつもの可愛いやぐっつぁん。
やっぱ・・・よっすぃーはやぐっつぁんが好きなのかな。
これはどうみてもそう思っちゃうね。

カチャ
おわっととと。
急にドアが開けられてよっすぃーがジュースを持って入って来た。

「・・ん?なにしてんの?」
「あー、えっと懐かしい写真あるなーと思って。」
「あぁ。そういや結構前のばかりだよね。」
よっすぃーはジュースを並べながら腰を下ろした。
それを見て後藤も向かいに座った。
96 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)00時51分05秒
「・・・」

何言う気だろう。
隣の部屋から漏れる騒がしい音楽が聞こえなくなるほどに後藤の胸はドキドキ言ってる。
強気に言って見てもやっぱ弱いのかな、後藤って。

「あのさ、早速なんだけど。」
「あ、うん。」

よっすぃーは真剣な表情をしながら後藤の目を見て言う。
よっすぃーのおっきな目に耐え切れなくて後藤はすぐに視線を逸らした。

「昨日のことなんだけど・・・あれってやっぱり合意してないよね?無理やりだったんだよね?」
・・・
「・・・」
やぐっつぁんは感じてくれてた。
やぐっつぁんは気持ち良くなってくれてた。

「矢口さんに・・・全部聞いたよ、今日。」
・・・
「・・・なにを?」

「・・ごっちんが矢口さんに強要させてたことをだよ。」
97 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)00時52分18秒
「なにそれ。」
「弱み握って、それでそれを脅しに矢口さんを無理やり抱いてたんでしょ?」
ふ〜ん・・・やぐっつぁんそんなこと言ったんだ。
よっすぃーなんかにそこまで言っちゃったんだ・・・
「やぐっつぁんが後藤が脅したって、後藤が無理やり抱いたって言ってるわけ?」

「・・・・・・矢口さんは・・・ずっと黙っててなかなか言おうとしなかったけど・・・
 無理やり聞きだした。それで分かった。」
「そう。でもよっすぃーには関係ないことでしょ?」
「関係・・あるよ!!」

はぁ?なんでさ。
やぐっつぁんのことが好きだから?
「どんな関係があんのさ。」
「私は矢口さんのことが好きなの。でもごっちんみたいなことをしたいとは思ってない。
 安倍さんと居る矢口さんが大好きだし、これからもずっと見ていたいって思ってる。
 私の大好きな矢口さんを苦しませる人は、悲しませる人は、たとえごっちんでも許さない。」

・・・
98 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)00時53分36秒
「・・そう。でもどうにも出来ないでしょ。後藤たちは実際にもう何度もえっちしてるから。
 キスだって数え切れないほどしたし何度も抱いたから。・・・やぐっつぁんがイク時の声は最高だよ。
 顔も体も何もかもが最高だよ。」

よっすぃーが切れるようなことばかり後藤の口からどんどんと出てきて止まらなかった。
よっすぃーが鬼のような形相をして後藤を睨みつけるようにしているのが目を見ていなくても容易に分かった。
そのくらい後藤はよっすぃーを怒らせるようなことばかりを言ってるから。

「ふっ・・ざけんなーっ!!」
「痛っ!!」

後藤が視線を逸らして言っているとよっすぃーが急にそんなことを叫びながら向かいに居た後藤へ飛び掛ってきた。
急に与えられた強い痛みに後藤は意識を失いそうになった。

「どいてよっ!何すんのさ!」
後藤に馬乗りになってよっすぃーは後藤の胸倉を掴みながらガクガクと揺さぶっている。
重いんだよ、痛いってんだよ、どいてよっ!!
後藤が押し退けようとしてもよっすぃーの方が力はあって・・・
どうすることも出来なかった。
99 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)00時54分56秒
「!!」
殴られる!!と思って思わず目を閉じた。
でも・・・後藤にはなんの衝撃もなく・・・目を開いてよっすぃーを見たら
よっすぃーは真っ赤な顔をしながらほんの少しの涙を流していた。

「なに・・・・泣いて・・」
「・・・っちんはぁっ!ごっちんは矢口さんが好きなんじゃないのっ?!」

なにさ急に。
好きに決まってるじゃん。
好きだから抱きたいし抱くんじゃん。
何泣いてんの?

「好きに決まってるでしょ。」
「だったら・・・!だったらどうして幸せを願わないの?!好きだったら幸せになって欲しいって思わないの?!
 ごっちんは矢口さんが好きなのに矢口さんを苦しめることしかしないの?!泣かせたいの?!」

それは・・・・・・
やぐっつぁんがなっちと仲良いのは別に好きだし良いよ。
でもやぐっつぁんを知っちゃったらもう元には戻れなくなってた。
やぐっつぁんを好きだって気付いたらもう駄目だった。
やぐっつぁんの幸せより後藤自身の喜びしか考えれなくなってた。
それでも・・・変わることはできないし変わりたくもない。
100 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)00時56分28秒
「後藤が泣かせてるわけじゃない。素直にならないやぐっつぁんが悪い。」
「何いって――」
「後藤とするの好きなクセに嫌がるフリばっかしてさ、やぐっつぁんだって悪いんだ。」
「ばかっ!!」
バチィンッ!!
痛ッ・・!!

今度はよっすぃーの張り手が思い切り頬に飛んできた。

「痛いな!!何すんのよ!」
後藤もほんとに殴られるとは思ってなくて(しかも顔)腹が立ったから反撃しようとして
思い切りよっすぃーをおした。

「矢口さんはぁっ!!・・・っ今日っ、安倍さんに全てを話す。ごっちんとのこと全て話す。」
「えっ・・・」
じゃないよそんなの分かってたし。
でもほんとだとは思ってない自分も居た。

「ゲームオーバーだよごっちん。もう矢口さんがごっちんの傍に行くことも寄ることも二度とないから。
 安倍さんも、私も。」

・・・後者ふたりはどうでも良いよ。
でも・・・やぐっつぁんだけは・・やぐっつぁんとだけは離れたくない。
絶対いやだ、そんなの。
101 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)00時57分42秒
「やぐっつぁんが言うわけない。」

「・・・私が言うように勧めた。矢口さん・・・これ以上無理だって言ってた。
 だから絶対に言う。本当に終わりだよ。」

そんな・・・
やだよ・・・
「後藤はこれからだってやぐっつぁんを愛すんだ!」

後藤はよっすぃーを思い切り押し退けてかばんを持って部屋から出て行った。
よっすぃーに何が分かるのさ!
後藤とやぐっつぁんの何が分かるのさ!
なっちだって分かるはずがないよ!やぐっつぁんのことなんにもわかってないクセに!!

出て行く時、後藤の階段を降りる足音で気付いて出てきたおばさんにもちゃんと
挨拶が出来ないで家から飛び出した。

やぐっつぁんと話せなくなることを、やぐっつぁんが離れていっちゃうことを、
やぐっつぁんのことばかりを考えてひたすら歩いた。

よっすぃーんちを出たときは既に終電は無くて・・・タクシーも見つけることが出来なかった。
102 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)00時58分49秒
「絶対やだよ、やぐっつぁんやだよ、絶対やだよ、やぐっつぁんやだよ・・・やだよ!!」

歩いても歩いてもタクシーを見つけることが出来ずにやぐっつぁんとのこれからが不安で
他に何も考えられないで・・・汗だくになって疲れて立ち止まった。
まさかこっから歩いて帰るわけにもいかないし・・・公園で始発が出るまで待つしかないね
・・・野宿なんてしたことない。でも仕方ない。
明日、会えたらやぐっつぁんに会いに行こう。
それまで・・・ここで時間を潰そう。
よっすぃーの言う事なんて信じない。
後藤は今までと同じようにやぐっつぁんを愛するんだ。
これからもずっと。
離れる理由なんてあるはずがない。


そして朝、結局一睡も出来ずに始発へと飛び乗った。
どんなときでもどんな場所でも爆睡の後藤が眠れないなんて今まであったっけ・・・?
朝のやけに眩しい太陽の光がまたなんとも恨めしい・・・
なんとなく外を眺めていたら光の中に吸い込まれそうな気がしてなんか怖く感じた。

やぐっつぁんに会いたいけど今日はなっちんち。
会いたいけど会えない。夜になって戻るころまで・・・どうにもなんないね。
103 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)01時00分03秒
なんとかして寝ようとして眠れなくてもう22時。
明日は仕事だからやぐっつぁんも、もう帰ってるはず。
それで後藤は今やぐっつぁんちの前に居る。

プルルルルッ プルルルルッ
何コールしても何十コールしてもやぐっつぁんは出ない。
留守番電話にもならない。
お風呂だったら・・・仕方ないよね。トイレかもしんないし。
部屋・・・電気点いてるもんね、居る・・・よね?

それから1時間ほどしてもう一度鳴らしてみた。

“お客様のお掛けになった電話は、電源が――”

なんで・・・?さっきは掛かってたじゃん・・・
着信だって残ってるはずなのに・・・
やぐっつぁん?!
どうして出てくれないのか分からなくてやぐっつぁんの部屋を見てみた。
そしたらうっすらとした電気と外にも少し漏れてる音楽が聴こえた。
やぐっつぁんが寝るときの状態じゃん・・・

その後も何度か挑戦するけど電源は入ってなくて・・・

今日はタクシーを拾って帰った。
104 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)01時01分09秒
次の日、楽屋に来たら相変わらず後藤は最後だった。
挨拶もほどほどに急いでやぐっつぁんを探した。
キョロキョロとしながら楽屋を見渡したけどやぐっつぁんは居なかった。

「おはよ。」
あ・・・、なっち。
なっちは居るんだ。

「・・おはよ。今日やぐっつぁんは?一緒じゃないの?」
「う・・ん。あのさ、今日って仕事の後時間ちょっとくれない?」
「へ?今日?なっちが後藤に話??」
「うん。そんなにかかんないから。楽屋で良いし。」
「んーうん、分かった。」

どうしてやぐっつぁん居ないの?
それに・・・話か・・・どうしよっか・・・
105 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)01時01分46秒
仕事が始まるまでやぐっつぁんは楽屋には現れないでギリギリになってやっと戻って来た。
戻ってきてすぐになっちのところに行ったけど・・・なんか変。
なっちが・・・なっちがやぐっつぁんを見てない。
表情硬いし・・・やぐっつぁんに背を向けてるようにも見える・・・
昨日・・・どうなったんだろ・・・

仕事が始まって移動をする間ずっとやぐっつぁんはなっちの少し後ろを歩くようにしてくっついてた。
そしてよっすぃーは更に後ろからそんなやぐっつぁんを見ていた。
時に後藤を気にしながら。何度か振り向いたよっすぃーと目が合ったから。
106 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)01時02分27秒
「お疲れ様でしたー」
「また明日ー。」

後藤となっちを除くメンバー達が次々と帰って行く。
やぐっつぁんは相変わらずここには居ないで、どこに居るのかわかんない。
すぐに帰れるように荷物だけ片付けてなっちが話すのを待つ。


「・・・っし!」
なっちがなんか言ってこっちに向かってきた。
とうとうだね。どうなるのか・・・

「そろそろ話そっか。みんな帰ったみたいだし。」
「あーそうだね。」

なっちは机を挟んで向かいの椅子に腰を掛けて座っている。
目の前にほんの少し残っているお菓子に食べるわけでもなく手を伸ばしながら
切り出しにくそうにしているように見える。
107 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)01時03分39秒
「・・・話ってなに?」
後藤の問いかけに、“うん”といった風に頷いてなっちはやっと口を開いた。
手は相変わらずお菓子を触っているけど。

「ごっちん・・・なっちに隠してることあるよね。」
そんな言い方で来るんだ・・・
なんかせこいよね。
「例えば?」

「なっちに内緒でやぐちに・・・やぐちと寝たよね?」

・・・やっぱ言ったんだねやぐっつぁん。
あれだけばれたくないって言ってたクセにさ。

「寝るって?泊まりのことかな?」


「・・・寝たよね?」
ちゃんと聞きたいわけ?ふぅん。
じゃあちゃんとはっきり言ってあげる。

「寝たねぇ。なっちがやぐっつぁんと帰らない日は全部一緒だったねぇ。
 そんで毎日寝たよ、えっちした。キスなんて数えてらんないくらいしたし。
 それで・・・?だからなんなの?」

後藤の言葉を聞いてなっちは一気に顔を青ざめさせた。
元から白い顔をさらに白くさせて眉間に皺をよせてる。
聞きたかったんじゃないの?
108 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)01時06分18秒
「どうしてそんなことしたの?!やぐちがなっちと付き合ってるのなんて知ってたでしょ?」
「知ってたねぇ。だから言わないで秘密にしてたんじゃん。邪魔する気は無かったから。」

「・・・・っ!ごっちんは、ごっちんはやぐちのことどう思ってるわけ?
 それにばれなかったらそんなことしても良いと思ってるの?!」

「やぐっつぁんのことは好き。なっちなんかに負けないくらい好きだよ。だからいっぱい抱いたの。
 なっちなんかやぐっつぁんに何もさせてあげないでやぐっつぁんに我慢させてたんじゃん。
 それなのにエラソウに言えるの?」

「・・・とにかくっ!!もうやぐちには近付かないで!!なっちにも・・・仕事以外でも絶対に近付かないで!!」

なにそれ。そんな勝手なこと言われても困るし聞けないよ。答えになってないし。
はい、そうですかって返事できるわけないじゃん。

「やぐっつぁんの口から聞くまではやぐっつぁんが好きなのは後藤だと思うから。
 なっちの言葉なんて信じない。」
109 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)01時07分14秒
「やぐちはごっちんのこと好きじゃない。やぐちが好きなのはなっちだから。」
「証拠は?」

何を根拠に言うのかしんないけどやぐっつぁんのこと知らないでよく言えるよ。

「やぐち、入って来て。」

えっ??なに?どゆこと??

なっちの言葉の後に楽屋のドアは開けられた。
そしてそこには、愛しいやぐっつぁんの姿があった。

「やぐっつぁん・・!!」
やっと会えた。
今日はずっと傍に居なかったから嬉しい。

「やぐちが好きなのは誰?」

なっちがそんな幸せになりかけてる後藤の心を砕くようにやぐっつぁんに問いかけた。
その問いにやぐっつぁんは悩んだ様子もなく、間を空けるでもなく、・・・即答した。
110 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)01時08分09秒
「なっち。矢口が好きなのはただひとりここに居るなっち。ごっつぁんじゃない。
 ごっつぁんなんか好きじゃない。もう話だって・・・したく、・・・ない、よ。」

やぐっつぁん!!

やぐっつぁんの口から確かに聴こえた後藤なんか好きじゃないって言葉が胸に突き刺さった。
刺さってそれが胸で回されているかのような感覚に後藤は言葉を失った。吐きそうになった。

確かに聴こえたやぐっつぁんの言葉。
なっちから聞いたことよりよっすぃーから聞いたことより比べ物にならないほどに苦しかった。

「聞いたでしょ?だからもう二度と邪魔しないで。次は許さないから。」

なっちはそれだけ後藤に残すと、
「やぐち、帰ろ?」
と言ってやぐっつぁんの手をとって楽屋から出て行った。
111 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月10日(土)01時09分18秒
「・・・」

放心状態で言葉にならない後藤は・・・ひとり楽屋に残ってただ、
今言われた言葉を繰り返し思い出すことしか出来なかった。


なんて?
後藤のこと嫌いって?
違う、そうじゃない。後藤なんか好きじゃないって言ったんだっけ?
それだけじゃない?
話もしたくない??
そう言ったの?
やぐっつぁんはほんとにそう言ったの?
なっちはなんて?
やぐっつぁんはなんて??
・・・ウソでしょ?冗談だよね?
やだよ。
絶対やだよ。
やぐっつぁんのこと・・・離したくないよ。
やぐっつぁんのことずっと見て居たいよ。
なんだよ・・・ゲームオーバー?
もうやぐっつぁんにキス出来ないの?
もうやぐっつぁんに触れられないの?
もうやぐっつぁんを抱きしめられないの?
乱れる姿を、泣きじゃくる姿を・・・もう見れないの?

・・・・話す事も・・・・・もう駄目なの?
・・・・耐えられないよ・・・・・ヤだよ・・・そんなの・・・

「無理だよ!!!」

廊下の端まで聞こえるような声で叫ぶしかなかった。

一体なんの罪なの?
112 名前:名無し作者。 投稿日:2002年08月10日(土)01時13分55秒
>>86 名無し読者さま
    どうも有難うございます(泣
    いしよし、いしごまが多い中でコソーリやっているので
    不安でしたがそう言って頂けるとかなり助かります!
    頑張ります!

>>87 名無し読者さま
    更新遅くなってすいませんでした。
    楽しみにしていただいて嬉しいです(泣

    すいません、次回から(〜^◇^〜)視点になります。
    ではおやすみなさい。
113 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月11日(日)00時32分51秒
(〜^◇^〜)視点、楽しみですね。
( ´ Д `)はどうすんでしょ・・・
114 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月17日(土)11時53分39秒
やぐっつぁん視点ってことは
なっちにごっつぁんのことを話す時とかのこと
見れるんでしょうか?
115 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月17日(土)23時26分57秒
続き待ってます
116 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月17日(土)23時54分18秒
「やぐち、帰ろ?」
なっちは矢口の手を取ると、ごっつぁんをひとり楽屋に残して出て行く。
ギュって強く握られた手がなんか汗ばんでる。
これで良かったんだよね?
なっちの前でちゃんとごっつぁんに言ってごっつぁんに分かってもらって。
なっちに隠し事なくなってこれで良かったんだよね?
なっちも分かってくれて・・・良かった。
またいちから出直しだけど、矢口はなっちが大好きなんだ。
二度と油断なんかしたりしないんだから。

「ねぇ、なっ――」
「ごめん、なっちちょっとトイレ。」
なっちは矢口が話しかける前にさっと手を離して廊下沿いにあったトイレへと入って行く。
なんだ、聞こえなかったのかな。

それから数分後、用を足したなっちが手を拭きながら戻って来た。
「おまたせ。」
「ううん。帰ろ。」
117 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月17日(土)23時55分10秒

なっち?
「明日は昼からだね。寝坊しないようにしなきゃ。」
「う―うんそうだね。また矢口が迎えに行くから大丈夫だとは思うけどね。」
「―だね。宜しくね。」
気のせいかな・・・?
ちょっと手が触れるだけでもすぐに手を繋いでたなっちなのになんか・・・手が遠い。
トイレの後だからって気を使っているのかもしれない。
うん、そうに決まっている。他に理由なんてあるわけないよね。

「あのさ、今までのこと・・・ほんとにゴメンなさい。また、矢口のこと宜しくお願いします。」
別れ際、昨日も何度言ったか分からないセリフをまた言う。
何度謝っても何度言っても自分で自分が許せなかったからかもしれない。
深く頭を下げて言う。

「・・・顔あげてよ。また、明日。おやすみ、やぐち!」
なっちはそう言うと笑顔を残して自分のマンションへと入って行った。
118 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月17日(土)23時56分21秒
「・・・やっぱ変だよなっち・・・」
自宅へ帰ってすることやって布団に入って考える。
どうしても浮かぶのはなっちのこと。
矢口が悪かったのは分かるけど・・・昨日分かってくれたよね?
それとも・・・昨日なんかやっちゃたのかな・・・?
今日?・・・昨日、なんて言ったっけ?何があったっけ?


『安倍さん、矢口さんをちょっと借りても良いですか?』

矢口がいつものようになっちにくっついてしゃべってたらよっすぃーがそんなことを言った。
すごく焦ってよっすぃーの方を振り向く事もなっちの目を見ることもなんか出来ない。

『駄目っしょ〜よっすぃー手ぇ早そうだから〜』
『やだなー吉澤はそんなことしませんって!あれですよ、教育係としての矢口さんに相談があるんです。』
吉澤はしないって・・・なんか聞きたくないかも・・・
『そう?なら仕方ないっしょ。良いよ。』
『ありがとうございます〜。』
矢口がよっすぃーに断るとかいう権利はなんか無いみたいで、
矢口はなっちに見送られながらよっすぃーに付いていった。
見送ってくれるなっちはやっぱりすっごく可愛くて愛しくて・・・
矢口ってばどうしようもなくなっちが好きだなぁって思った。
119 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月17日(土)23時57分42秒
矢口とよっすぃーがやってきたのは屋上。
よっすぃーと何かを話す時は決まって屋上。
どこのスタジオでもテレビ局でも可能な限り屋上で話をした。
ちゃんと覚えてないけど、なんか開放的になって良いからって前によっすぃーが言ってた気がする。
だから矢口とよっすぃーは今屋上に居る。
矢口の前を歩いているよっすぃーは屋上につくとさらに奥まで行って立ち止まった。
矢口は最初からドアのところで立ち止まってよっすぃーのことを見ていた。

『もっと傍に来て下さいよ。』
確かに離れすぎかも。
いくら話の内容が好みではないからといっても20mくらいあるね。
『そっち暑いから。』
今自分達が居るビルの屋上より高いビルは周りには無いのでどこに居ても
暑い事に変わりはないけど、なんか緊張しちゃってかこれから聞くことが怖かったのか、
動くことが出来なかったのでそう言ってみた。
そしたらよっすぃーは『じゃあ吉澤がそっち戻りますよ・・・』と、
ほんの少しめんどくさそうに戻って来た。
120 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月17日(土)23時59分38秒
『今日、ほんとのこと教えて欲しいんです。』
よっすぃーは、矢口の前に来たかと思うとすぐにそんな事を言った。
『ほんとの・・・こと?』
『はい。吉澤が昨日見たこと・・・ちゃんと説明して下さい。』
『・・・』
よっすぃーの目はすごく怖かった。
すっごく真剣でなんか怒っているようにも見えて、なんかすごく悲しそうな切なそうな表情にも見えた。
大きな目でじっと見られるとウソなんかついても簡単に見抜かれそうで、ごまかそうとしても
出来そうになくて、なんか全てを見透かされるかのような目でよっすぃーは矢口を見ていた。

そんな色んなことを考えているとよっすぃーがしびれを切らしたように再び口を開いた。
『じゃあ・・・私の質問に答えてもらえますか?』
『・・・』
『答えて下さいね?』

何も返事を返さない矢口に念を押すかのようによっすぃーは言って、そして話し出した。

『矢口さんはごっちんのことが好きなんですか?』
『・・・違う。』
『・・・昨日・・・ごっちんに抱かれて・・・ました、よね?』
『・・・』
121 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月18日(日)00時01分22秒
『どうしてなんです?好きでもないのにどうしてあんなこと・・・』
そんなの矢口だって知りたいよ。
嫌だっていくら言ってもごっつぁん聞いてくれないしやめてくれないしどんどんエスカレートして・・・
そもそもなんでああなったのかだって分かってないのに・・・

『安倍さんに飽きたんですか?』
『違うっ!なっちに飽きたりなんか絶対無い!!』
それだけは何があっても誰になんて言われようとも断言出来る!
なっちに飽きるなんてあり得ない!
キスが出来ないからって、なにも出来ないからって、そんなんで付き合ってる訳じゃないよ!

『だったらどうしてなんですか?』
矢口・・・どうしたい?
よっすぃーに言ってしまいたい?
今までのこと全部聞いてもらいたい?
どうしようどうしたら良い?よっすぃーは味方?

『矢口にだってわかんないよ。』
『・・・どうしてです?』
『よっすぃーには関係ないよ。』
『・・・私には言えませんか?頼りないかもですけど昨日の矢口さん、どうみても普通じゃなかった。
どうみても嫌々だったしどうみてもおかしかったです。言って下さい、矢口さん。』
122 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月18日(日)00時02分42秒
でも・・・言ってしまいたいけど・・・

『・・・何も言わないんなら矢口さんも好きでごっちんとああいうことしたって思っちゃいます。
それで良いんですか?』

良くないよそんなの。好きでじゃないもん。

『安倍さんに飽きたわけじゃないのにごっちんとあんなこと・・・おかしいですよ矢口さん。』
『だって・・・!ごっつぁんが!!』
『ごっちんが?・・・全部、話してくれます?』

でも・・・それを弱みにされたら・・・
『吉澤は矢口さんの味方ですよ。何があってもずっと絶対に味方です。だから信じてください。』
!よっすぃー・・・ごめん。少し疑ってた。
ごっつぁんみたいにそのことを弱みにされてなんかされるんじゃないかって・・・
ほんっと、ゴメン。
言う。言っちゃう。矢口聞いてもらいたい。
後輩だけど年下だけど今矢口にはよっすぃーしか言える相手が居ない。
123 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月18日(日)00時05分04秒
『上手く言えるか分からないんだけど・・・』
『だいじょぶです。ちゃんと聞きます。』

『最初はね、・・・ごっつぁんにキスされたの。なっちと朝来なかった日で、
 たまたまふたりきりだったの。』

『・・・はい。』
『それでね?そんなことが2回ほどあって、矢口ごっつぁんを避けようかとも思ってたんだ。
 でもその日にごっつぁんがそのことで話があるって言ったから矢口聞こうと思ってごっつぁんちに行ったの。
 それで・・・そこで・・・ごっつぁんに・・・』
駄目だよやっぱ言えない。
矢口の口から“犯された”なんて言えないよ。
事実でもよっすぃーに聞かせたくないし矢口も悔しいから言えない。

『・・・襲われたんですね?』
そう言うよっすぃーに返事が出来ないで、ただ小さく頷くしか出来なかった。
124 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月18日(日)00時06分22秒
あの日のことや今までのことが急に思い出されて我慢していたものが込みあがってくる感じがして・・・
『・・・っう、・・ぅぅぅ・・・ぃっく・・・ごっつぁん・・・力強くて・・っく・・抵抗出来なくて・・・
 頼んでもやめて・・くんなくて…!!』

『・・・』
『なっちに・・・ばらされたくなかったらこれからもこうやって・・・ってごっつぁん・・・。』
『安倍さんには言わないんですか?』
『言えない!!言えるわけ・・っないよ!・・・っく…んなの・・』
言ったら終わっちゃう。
なっち、矢口に呆れて別れちゃう
矢口のこと嫌いになっちゃう。
そんなの嫌だもん。絶対やだもん。

『このまま・・・隠してても何も変わらないですよ?ううん、変わらないどころか
安倍さんに秘密がもっと出来ちゃって矢口さんの心がもたなくなっちゃいます。
好きな安倍さんに秘密をもったままこれから付き合っていって良いんですか?
私は良いとは思わないです。言いにくいのは、言いたくないのは分かります。
でもそれじゃ・・・安倍さんも可哀想だし・・・。』

よっすぃーの言ってることは尤もだと思う。
矢口だってなっちに隠し事なんて持ちたくない。
全部矢口のこと知ってもらいたいし矢口も知りたいから。
でも・・・
125 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月18日(日)00時08分07秒
『でも、言えないよ。』
『どうしてです?』
『だって、言ったらなっちは絶対に矢口を嫌いになる!矢口のこと見てくれなくなる!
別れちゃう!そんなの・・・耐えらんないよ。』
『大丈夫ですよ!安倍さんはそんなことで、矢口さんが悪いんじゃないのに嫌いになったりしませんよ!
このまま黙ってたらいつか後悔するときが来ますよ?頑張りましょうよ、矢口さん。』
『でも・・・矢口がもしなっちからそんなこと聞いたらどうなるかわかんないよ。』
『絶対ないですけど、もし矢口さんにとって辛い結果になっても吉澤は味方ですから。
まぁ吉澤なんかじゃ頼りないかもですけど…』

ううん、よっすぃーに聞いてもらってすごく楽になった。
なっちに言えるか分からないけど聞いてもらえてすごく良かった気がする。

『ううん。頼りにしてるしなってくれてる。ありがとうね、よっすぃー。教育係失格だね、矢口。』
『駄目ですよ。ずっとこれからも矢口さんは吉澤の教育係やってもらいますから!』
『・・・ありがと。』
126 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月18日(日)00時09分36秒
『それと、もうごっちんは矢口さんに近づけませんから安心してください。』
『・・・え?でもどうやって?』
『吉澤が阻止します。仕事では一緒なのは仕方ないけどそれ以外は出来る限り守りますから!』
そこまでしてくれるんだ、こんなバカな矢口のために・・・
矢口は良い弟子をもったな・・・
よっすぃー・・・大好き、ありがとう。

『ほんとにありがとう。』
よっすぃーが、関係ないよっすぃーがここまで言ってくれてるんだ、してくれようとしてるんだ、
矢口もそれに応えないと失礼だよね。矢口、頑張る。すっごく不安だけど頑張るよ、よっすぃー。

『矢口今日なっちの家泊まるから、そのとき頑張ってみる。もし泣いちゃったら・・・そのときは宜しくね。』
『はいっ。そうならないことを信じてます。』
よっすぃーがそう言って少し会話が途切れて話が終わったことを知る。
『戻ろっか。』

優しい表情のよっすぃーに声を掛けて矢口達は屋上をあとにした。
楽屋までの廊下、少し前を歩くよっすぃーの手をそっと握った。
127 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月18日(日)00時10分35秒
『?どうしました?』
『・・・なんとなく。今そんな気分。』
そう、ほんとになんとなく繋ぎたかったんだ。
柔らかいよっすぃーの手がすごく心地良い。
よっすぃーもそのまま繋いでくれてて、少し安心した。
楽屋に入る手前で手を離すよっすぃーの手をもう一度とった。

『・・・矢口もね、もうこれ以上無理なの。』
『・・・?なにがです?』
『なっちにばれないようにって、なっちに隠してることが・・・もう無理だった。
なっちは少しも疑うことすらしないで矢口と居てくれてる。
言えないし言いたくなかったけど・・・ほんとは限界だった。
無理だった。だから・・・勇気をくれてありがとう。』

『・・・良いんです。』
笑顔でもなくそう言うよっすぃーだったけどやっぱ少し心が落ち着いた。
128 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月18日(日)00時11分48秒
『おかえりーやぐちー。話もう良いの?』
『ん。』
『はい、すいませんでした。お返しします。』
『矢口はものかよ!』
『ものですよね?』
『そうだよ、なっちのもの。』
今日全部言ったあとでもそう言ってくれる?
変わらずにそう言ってくれる?

『・・・だって。』
『良かったですね、矢口さん。』
『うん・・・』
『じゃあ私も用意まだなんで。』

見返りを求めないよっすぃーの気持ちがすごく嬉しい。

なっちに謝ることから始めよう。
129 名前:名無し作者。 投稿日:2002年08月18日(日)00時15分31秒
>>113 名無し読者さま
     (〜^◇^〜)視点はこんな感じで(汗
     (((;´ Д `))はどうしましょうか(爆

>>114 名無し読者さま
     (●´ー`●)に話すシーンは次になります。
     上手く書けないので修正中です(汗

>>115 名無し読者さま
     あいや、すいませんでした(汗
     遅くなってすいません(汗
     がんがります!
130 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月18日(日)17時40分57秒
なっち視点とかもあるんですか?
131 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月20日(火)22時11分46秒
すげー面白いです!
期待
132 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月23日(金)14時01分27秒
この先気になります
133 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月25日(日)18時38分00秒
『何食べて帰ろっか〜。』
『矢口はなんでも良いよ。』
『じゃあパスタ!』
嬉しそうに言うなっちの要望どおりにパスタを食べて忘れずにデザートも食べて
矢口たちはなっちの家へと帰ってきた。

『もう駄目っしょ〜なっちおなかいっぱいで眠い〜。』
『駄目だよなっち!ちゃんとお化粧落としてお風呂入ってパジャマで寝ないと。』
『だって眠いも〜ん。』
ああっまただよなっちってば。
矢口が家に来たらいーっつも!
矢口に片付けさせて自分はさっさと寝ちゃうんだ。
良いよするよ別に苦痛じゃないし。
なっちの寝顔見れるんだし全然良いよ?
でもさ・・・・・・・お風呂は入るべきだと思うんだよね。
そりゃ仕事の後シャワーは浴びたけどさ。
それに・・・話・・・ううん、明日で良いよね。
今は幸せそうに眠るなっちを見ていたい。
これで最後になるかもしれないんだから。
134 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月25日(日)18時39分06秒
なっちは矢口と同じでちっちゃい方だけどベッドまで運ぶのはかなりキツイ。
人間眠ると重くなるのかな、とてもじゃないけど運べない。
一回くらいベッドまで運んでやってあったかいお布団で寝かせてあげたいけど
・・・いつもソファーが限界。
今日もまた、ソファーだね。大体玄関で寝ちゃうなっちもなっちなんだけどね。
矢口は勝手にお風呂をもらって湯舟で明日のことを考えて怖くなった。
上手く言えなかったらどうしよう。
愛想つかされたらどうしよう。
今すぐ帰れって言われたらどうしよう。
嫌いって言われたら・・・・
考えれば考えるほど悪いことばかりが出てきて浮かんできて思わず涙が出た。

お風呂から上がってなっちの横に滑り込んで・・・最後になるかもしれない
なっちの温もりを体中に感じながら矢口も寝た。
135 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月25日(日)18時40分25秒
チ チ チ

ベランダから聞こえる小鳥のさえずる音。
カーテンの隙間から漏れる朝の光。
それだけで夜があけたことが分かった。

『・・・朝。』
隣で眠っているなっちを見たらなっちはまだ起きる様子はなくて幸せそうに
温かそうに矢口にくっついて眠っていた。

ちゃんと伝えられるかな
なっちに分かってもらえるように言えるかな

『・・・あ、おはよなっち。』
『・・・?』
なっちはいつもこう。
寝ぼけたまま崩れた顔で不思議そうに矢口を見る。
そんで矢口を触って確認してからやっと目を覚ます。

『あーやぐちぃおはよ〜。』
『ん、よく寝れた?』
『うん、ぐっすり。温かくて気持ちよかったから。』
『矢口も。・・・どうしよっか。もう起きる?』
『んん〜・・・うん、なっち朝ごはん作るよ。』
『やったぁ!』
一緒に起き上がって付いて行こうとしたらなっちが矢口を制した。
『?なに?』
『昨日先に寝ちゃったし、ソファーまで運んでくれたからぁ良いよ座ってて。』
なんと!優しすぃ〜なっちってば。
『良いの?』
『まかせて。』
『じゃあ、もちっと転がっとく〜。』

お言葉に甘えてころころしててあっという間に出来上がった。
136 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月25日(日)18時41分37秒
食事を終えたらもうお昼になってて、まさかまたご飯を食べるわけにもいかないので
ふたりソファーに並んでくっついてテレビを見ていた。

体全部を矢口にもたれかけさせて預けているなっちがすごく愛しかった。
矢口のがちっちゃいのになんか可愛いく感じちゃうんだよね。
いつまでもそうしていたい空気が流れてた。
でも今日はそれだけじゃいけない。
ちゃんと言わなきゃならないこともケジメをつけなきゃならないことも、たくさんあるから。

いつ話したら良いのかわかんなくていつものようにくっついてたけどそれじゃいけない。

『・・・ねぇ、なっち、話があるんだけど。』
テレビでやってたお笑い番組に大うけしていたなっちに声をかけてこっちを向かせた。

『んー?今じゃないと駄目かい?』
『あ、そうだね、この番組終わってからで良いよ。』

くぅっ勇気出したのに。
やばいよやばいよドキドキしてきた。

それから30分程して番組は終わってなっちはお茶入れてくるといってキッチンへ向かった。
矢口は緊張からかトイレが近くて何度も行った。
137 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月25日(日)18時42分57秒
『待たせてごめんね〜やぐちも飲むっしょ。』
なっちは温かい紅茶とクッキーを持って戻って来た。
『ありがとう。』
『話ってなに?娘。のこと?』

『・・・・これから言うことさ、まずは聞いてもらえる?』
かなりちいちゃな声で言っちゃって聞き返された。
でも構わずに言った。

『なっちに隠してたことがあるの。ずっと黙ってたことあるの。まずはそれ、ごめん。』
『?』

なっちはなんのことか分からないと言った顔で矢口の顔を覗き込むようにして見てた。


『あの・・・矢口、ごっつぁんとキスした・・・の。』

『・・・え?何言ってんのぉ?やぐちとごっちんが?冗談だよね?』
そう思うよね普通。
『ごめん、ほんとにごめん、本当のことなの。』

『・・・本気で言ってるの?』

『・・・ごめん。』
矢口は弁解をせずにまずは謝った。
深く頭を下げて言った。
138 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月25日(日)18時45分00秒
『・・・なっちを見て。』

なっちの言葉で矢口は顔を上げるとなっちの方へ視線を向けた。

『何か、理由があるんだよね?』
なっちは悲しそうに、それでも矢口を信じてるって目をしてそう言った。

『・・・理由はあるけど・・・』
『言って。ちゃんと聞かせて。』

なっちは矢口の傍へさらに近付くと矢口を覗き込むようにして言った。

『ごっつぁん、矢口のことが好きだって・・・そんで前になっちと仕事行かなかった日に
 たまたまふたり早くに来てて・・・そん時にいきなりキスされたの。』

・・・言っちゃった。
なっち・・・顔が固まってる。
怒っちゃうよね?当たり前だよね?でもまだ続きがあるんだよ・・

『やぐちからしたんじゃないんだね?』
『違うよ!ごっつぁんが急に・・!』

『・・・なら良い。許してあげる。』
『ほんとに?良いの?怒ってくれて良いんだよ?ぶっ叩いてくれて良いんだよ?!』
『だって、もうしちゃったんだし・・・仕方ないよ。それよりもやぐちが好きだから許すよ。』
139 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月25日(日)18時46分48秒
『なっち・・・ありがとう。それでね?それで、実はまだあるんだ。』

許すと言って苦笑いしていたなっちの顔が矢口の言葉でさらに引きつった顔に変わった。
まだあるの?というような顔をして眉間に皺を寄せてた。

『あのね?あのね?聞いてくれる?あのね、・・・その・・・矢口・・・・あのっ・・・ごっつぁん・・あの・・』
言おうとするのに、続きを言おうとするのに言葉にならなかった。
言うことは決まってるのに言葉が出ない。
覗き込むなっちの目すら見ることが出来ない。

『・・・ごっちんとまだ・・・なにかあるの?』

言おうとすること、言ったあとのなっちの顔、言ったあとの
矢口達のことを考えると言葉にならなかった。

それで、気がついたら涙が出てて・・・

『どうして泣くの?辛いことなら・・無理して言ってくれなくても良いんだよ?
 なっち、やぐちが泣いてるのに聞き出そうとしたりなんかしないから。ね?』

なっちの優しさがいつものことなのにもっとずっと心に響いて苦しくなった。
矢口が悪いのに無理しなくて良いって言ってくれるなっちの気持ちが苦しかった。
140 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月25日(日)18時48分23秒
『・・・ぅ・・っく・・・ご、ごめ・・・っ・・ちゃんっ・・・と、言う・・からっ!!・・・っく・・ぃっく・・』

ごっつぁんにされたことも悲しくて悔しくて涙が出たことのひとつかもしれないけど
やっぱなっちとのこれからを考えると涙がどんどん溢れてきてどうにも出来なかった。

『・・・矢口ね?ごっつぁんと・・・・・・』
やっと落ち着いて言えそうになったのに大事なところがいえない。

『無理しないでね。』
優しいなっちを傷つけて悲しませることになるこれからの言葉。
矢口は自分の足を抓って歯を食いしばってついに、言った。

『寝たの。』


・・・


『泊まったってこと?』
寝たって言ってすぐに見当はずれなことをなっちは言った。


『・・・違うよ。その・・“えっち”、した、の・・・。』

『・・・なに?』
さすがになっちも信じられないって顔をした。

『キスされたこと、そのことで話があるって言われて・・・ごっつぁんちに言ったの。
 そんで・・・そこでごっつぁんに・・・。』

やば、思い出したらまた泣きそうになってきた。
141 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月25日(日)18時49分46秒
『・・・本気で言ってるの?』

『・・・ごめん。』
『一回だけ?』

?!なっちは信じられないって顔のまま意外にも落ち着いた様子で矢口にそう問いかけていた。

『・・・分からない。』
『分からないってどうして?』
『何度かした。忘れたかったから・・・数えてない。』

矢口がそう言ってから10分くらい沈黙になった。

矢口はこれ以上言う言葉が見つからなくて何も言えなくてなっちの言葉を待ってた。
なっちはなっちで下を向いてすっごく悲しそうな顔をして黙りこくっていた。

沈黙を破ったのは宅急便。
『どうも・・。』
なっち宛に届いた故郷の家族からの贈り物。
受け取ってそれを玄関においたままなっちは戻って来た。
142 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月25日(日)18時51分50秒
『・・・矢口の意思じゃないよね?』
戻ってきてすぐになっちはそう言った。

『違うよ!矢口そんなのしたくなかった!無理やりだったもん!でも・・・拒めなかったことは
矢口が悪いと思うの。殴ってでもどんなことをしてでも拒まなきゃいけなかった。
でも・・出来なかった、だからごめんなさい。』

『・・・・分かった。明日、ごっちんに言う。』
言う?え?何を??
『何を??』
っていうか今の話はどうなるの?
・・・許して・・・くれるの?

『ごっちんに、やぐちに手を出さないでって言う。』
『えっ・・・じゃあ・・・・・許してくれる・・の?』

なっちは矢口の言葉に返事はしなかったけどコクンと小さく頷いた。
143 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月25日(日)18時53分26秒
『明日、ごっちんに言うから、もうやぐちもごっちんに近付かないで。』
『もちろんだよ!絶対にそうする!なっちありがとう!本当にありがとう!』

『・・ううん。やぐちとずっと仲良くしたいから。一緒に居たいから、
なっちもそんなことで別れたりとか・・ヤだから。』

そんなことって・・・大きなことだと思ったけど・・・
なっちが許してくれて本当に良かった。
ごっつぁんにちゃんと断ってそんでなっちとまたやり直そう、誰にも邪魔されないくらい、
入る隙がないくらいになっちと居よう、なっちを愛そう。

なっちはそのあといつもと変わらない様子で晩御飯を作ってくれて、
普通に会話をして・・・矢口は帰った。

そうだよね?
それで今日ごっつぁんになっちが言って、矢口もはっきり言って・・・だよね?
当たり前だけど、なっちは納得なんてしてくれてないのかもしれない。

明日、また普通に出来るように頑張ろう。
144 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月25日(日)18時54分44秒
次の日、迎えに来たらなっちは普通に見えたけど手は繋がなかった。

「おはよー。」
楽屋に入ってあいさつをして仕事をして仕事を終えてその繰り返しで・・・
すぐに1週間が経った。

その間もなっちはなんとなく前と違って一度も手を繋いでくれなかった。
前と変わっちゃうのは分かるけど・・・・・・

そんでよっすぃーはずっと矢口のこと気にかけてくれてて、なっちと居る時とか何度も目があった。
ごっつぁんはよっすぃーが言ってくれたように近付いては来なくて、仕事以外で話すことは無かった。

だからさしあたっての問題点?なっちがおかしいということが悲しくて切ないので
今日の仕事の後話してみようと思ってる。
145 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月25日(日)18時55分52秒
「矢口さんひとりですか?」
楽屋で椅子に座ってなっちを待っていたらよっすぃーが声を掛けてきた。
ほんとよく気がつくなぁ。

「ううん。なっちトイレ行ってるから待ってるの。よっすぃーは?」
「私はですねー一緒に待ってます。」
よっすぃーは同じ部屋に居たごっつぁんをチラリと見ながらそう言う。

「あははっありがと。」
なっちを待ってよっすぃーと話している間、ちらっとごっつぁんを見たらごっつぁんは
楽屋から出て行く所だった。
はっきり言ったあの日から1週間くらいしか経っていなかったけどごっつぁんが
近付いてくることは一度も無かった。思っていたよりも未練はなかったのかも。

「お待たせ。」
戻って来たなっちを見てよっすぃーがひとこと。

「それじゃ邪魔者は退散します。」
ニカっと笑ってすぐに去って行った。

「ばいばいよっすぃー。」
「お疲れー。」
146 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月25日(日)18時56分59秒
「それじゃあ帰る?」
なっちの質問に矢口は「ううん」と答えた。

「え?帰らないの?」
周りを見渡したら楽屋には矢口となっちが居るだけ。
他には誰も居ない。絶好のチャンスだと思ってそう言って見た。

「なっちに聞きたいことあるの。」

「・・・なっちに?」
「そう、ちょっとだけ良い??」
「・・・うん。」

荷物を降ろして向かい合うようにして椅子に座った。
なっちとはやっぱり少しだけ距離があって、前とは違うような、どこか冷たいような
そんな印象を受ける。矢口もなんか切なくて。何がって聞かれたら分からない。
なっちに嫌いって言われた訳じゃないし、今だってこうやって一緒に居る、
でも、なんか切ないんだよね。

「あのね、気のせいだったら良いんだけどね?」
深呼吸をして決意して聞く。
答えが悪い方だったらどうしよう。
147 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月25日(日)18時58分15秒
「最近なんか矢口のこと・・・避けてる?・・かなって。」
「・・・」
「ほら、あまり手とか繋いでなかったからなんかそんなこと思っちゃって。
 気のせいだよね、そうだよね、ごめんごめん変なこと聞いて。」

すぐに返事をくれなかったなっちに焦ってしまってすぐに自分でフォロー。
な、なんで黙ってるの??

「避けてなんかないよ、でも・・・」
『でも』ってなに???すっごく怖いんだけど!
「でも・・・?」

「少し、距離を置きたい。」
「えっ?!ど、どゆこと?」

「別れたいんじゃないの、でも今一緒に居ると辛いの。」
「な、なに言って・・なんで??」
「だってごっちんと・・」
「それは分かってくれたんじゃなかったの??それだからごっつぁんに言ったんだよね??」

そりゃ簡単に許してもらえることじゃないのは分かってるけど、でも!!
148 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月25日(日)18時59分48秒
なっちは下を向いて赤い顔をして矢口を見ないで続けた。

「やぐちのことは今でも好き。大好き。本当にずっと一緒に居たいって思うし、
 離れたくなんかないよ!でも一緒に居たらさ・・・!」

「・・・なに?」
「考えないようにしても、忘れようとしても矢口の顔見たらごっちんが浮かぶの!!」
「そんなの・・でも矢口はなっちが良いの!なっちしか見てないよ!!
 ごっつぁんだってもう近付いてなんかないじゃない!」

なっちに捨てられそうで、なっちが別れたがっているように思えて焦って言った。
やだよ、やだよ、離れるなんて、一緒に居れないなんて絶対やだよ!

「駄目なの!」
「駄目って何が?!」

「やぐち見てたらごっちんが浮かんで、それで、ごっちんのあの手がやぐちを抱いた、
 ごっちんの口がやぐちの口にキスした、ごっちんの――」

「もうやめてよ!そんなの聞きたくないよ!!」
「でも、浮かぶの。それで離れないの!ごっちんに抱かれているやぐちが浮かんで消えないの。
 だから・・・駄目だよ。今は一緒に居れない、辛いよ、だから・・・しばらく離れたい!!」

それだけ一気に言うとなっちは荷物を持って大急ぎで楽屋から出て行った。
149 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年08月25日(日)19時01分03秒
「待ってよなっち!!」

追いかけようとしてすぐに立ったけど足ががくがくしててまともに歩けない。
気がついたら涙が出てて・・・・・・・そういやなっちも泣いてた。

「なんでなの・・・?矢口はなっちが好きなんだよ?ごっつぁんじゃないんだよ?
 離れたらもっと駄目になるじゃん・・・どうして?!」


カチャ

「・・・」

なっちの言葉が悲しくて苦しくて何も考える事が出来ないで涙を零しながら蹲っていたら、
楽屋のドアが開いて、誰かが入って来た。



「・・・やぐっつぁん。」

ごっつぁんだった。
150 名前:名無し作者。 投稿日:2002年08月25日(日)19時05分29秒
>>130 名無し読者さま
     (●´ー`●)視点ですか。今のところ考えては無かったんですが、
     あった方がやっぱり宜しいですね。恐らくあります(w

>>131 名無し読者さま
     どうもありがとうございます!(泣
     がんがりますので宜しくです(泣

>>132 名無し読者さま
     作者も気になります(爆
     すいません、がんがります。

更新しました。
『ごま鬼畜でエロっぽく』がテーマだったんですが違う方向に行ってしまいました。
なんとかしなきゃ(汗 週一更新で申し訳ないですm(__)m
151 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月26日(月)15時25分26秒
あー!!!
この後、どうなるんでしょう?
気まずいですよね・・・。
152 名前:読んでる人@ヤグヲタ 投稿日:2002年08月26日(月)17時17分25秒
このまま、なちまりは破局へ向かってしまうのかな・・・?
153 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月01日(日)14時58分12秒
そういや、矢口はごっつぁんがはじめてだったの?
154 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月04日(水)19時45分46秒
次の更新楽しみに待ってます。
155 名前:名無し作者。 投稿日:2002年09月06日(金)00時01分27秒
先週更新出来なくて申し訳ございません。
もう少しお待ち下さい。
ちょっと事情があって・・・(汗
本当にごめんなさい。
156 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年09月07日(土)13時22分03秒
「・・・」

一瞬ごっつぁんと目があったけどすぐに外して、荷物を持った。
入り口の傍でこっちを見てたごっつぁんの横を通って出ようとしたとき、
「待ってよ。」
腕を掴まれて止められた。

「離して。」
「ひとりでしょ?一緒に帰ろうよ。」
「離してったら!ひとりで帰るから!」
腕を振り払って無視して出ようとした。

「良いじゃん。」
そう言われて無理やり引っ張られて矢口はごっつぁんに連れられて楽屋から出て行った。

それどころじゃないんだよ、今ごっつぁんと話してる余裕ないんだよ、ひとりになりたいんだよ!

「いい加減離してよ!ひとりにしてよ!」

「・・・」
突き放して少し離れたところに居るごっつぁんはすごく悲しそうな顔をした。
「なんだよっそんな顔したって矢口はごっつぁんと帰ったりしない!」

「なんで?・・良いからうちおいでよ。なっちに振られたんでしょ?」
「なっ・・誰のせいだよ!」


でも気づいたら引っ張られてごっつぁんちに着いてた。
157 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年09月07日(土)13時24分02秒
「久しぶりだね。」

そう言うごっつぁんを矢口は今見上げてる。
なにやってんだろ、矢口。
そんでなんでごっつぁんは矢口の上に乗っかってるんだろ。
またヤられちゃうのかな・・・
ごっつぁんに・・・またされちゃうのかな・・・
てゆーかやばいよこの状況!なっちに会いたいのに、なっちとこれのせいでやばいのに、
こんなことしてられるかっての!

「ごっ−」

「んっ!」


ごっつぁんから逃れようとしたら急にキスされた。
「ちょっと!いきなり何すんの?!」

「やぐっつぁんが好き。」
文句を言って拒否を示したらすごく悲しそうな顔でそんなことを言った。
「やめてよ!そんな事言うの・・・矢口はごっつぁんのこと好きじゃないよ、
こないだ言ったでしょ。」
158 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年09月07日(土)13時25分12秒
「・・・分かってるよ、後藤のこと好きじゃないこと位。
 でも、嫌われてないんだったら頑張るもん。」

「なにそれっ・・・訳わかんないよ!お願いだからもう矢口のことはやめてよ!!」
“嫌われてないなら”そうだ、あんなことされたのに、今だってやばいのに、
・・・それになっちとの関係もやばくした張本人なのに“嫌い”じゃ・・・ない?・・・・よね。
どうしてなんだろ。ごっつぁんのこと好きじゃない。でも嫌いじゃない?
・・・

「とにかくっどいてよ!帰るから!!」
思い切り押し退けてベッドから急いで降りて急いで部屋から出る。

「ちょっ・・と、なに?!」
出ようとしたところですごい力で腕をつかまれて、すごい勢いでベッドに連れ戻された。


「やめて!」
「やぐっつぁんが好きなんだよ・・・。」

「・・んっ・・」
そう言ってごっつぁんはすぐに矢口にキスをしてすぐに舌を入れて来た。
159 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年09月07日(土)13時26分51秒
「・・んっ・・ぅ・・ぅっ・・」

しつこいくらいに矢口の舌に自分の舌を絡ませてどっちのか分からない唾液でいっぱいになった。
吸われて嘗め回されて意識が薄くなっていって、無意識のうちに吐息を漏らしてた。
こんな声出したくないのにっ、こんなことしたくないのにっ・・・

「たくさん後藤を感じて。」
口の端から唾液を零しながらもごっつぁんはそう言って矢口の首筋に顔を埋めた。

「・・やだっ・・やめっ・・あっぁっ・・」
服の上からだったごっつぁんの手もすぐに直になって、口に含められて、
ごっつぁんにキスされたところ吸われたところがどんどんと熱くなっていくのが分かった。

なんでこんな・・・
「・・・・黙ってるね。」

もう、こんなのヤだ・・・
「もっと声、聞かせてよ。」

お願いだからもう許して・・・
「いつもはもっと聞かせてくれるじゃん。」

・・・
160 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年09月07日(土)13時28分08秒
それからごっつぁんは何度も何度も矢口の体のいろんな所にキスをして
色んなところに触れて・・・

いったい何回されちゃったんだろ?
何回いっちゃったんだろ?

・・・別にどうでも良いことだよね、そんなの。
キスなんて減るもんでもないし。えっちだって別に減らないし・・・

・・・いつからこんな風に思うようになったんだろ。
今日、されてから?いつから?
どうでも良いわけないじゃん。
されてる間ずっと浮かんでたなっちの顔。
いつもの笑顔じゃなくてすごく辛そうな泣きそうな顔。
ずっと、ずっと浮かんでた。
なっちに『ほら、またしてるでしょ。』って言われてるみたいで、
『距離おいて正解だよ』って言われてるみたいで・・

だからどうでも良くなったのかもしれない。
161 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年09月07日(土)13時29分42秒
そうだよ、だって矢口振られたじゃん。
距離置いたらもとに戻れるわけないじゃん。
なっちのあれは『別れよう』ってことじゃん。
だったら今やったこれは浮気じゃないじゃん。
なんでもないじゃん。

「いい加減泣くのやめなよ。」
え?なんて?

「いつもいつも泣いてさ。」
ほんとだ、泣いてるよ矢口。
でもそんなのごっつぁんのせいじゃんか、ごっつぁんが矢口を泣かすようなことしてんじゃんか。

「・・・」
でも何も返さなかった。
返せなかった。ごっつぁんと口聞きたくなかったってのもあるけどそれだけじゃない。
さっき考えてたことが悲しくて、辛くて、頭から離れなかったから。
だめだよ、やっぱり。
なっちに会いたい、なっちと話したい、なっちの顔が見たい。
なっちしかいらない、どんなことでもするからもう一度やり直したい
どんなことしてでもなっちともとに戻りたい。
ごっつぁんじゃないんだ、矢口はなっちが好きなんだ。
162 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年09月07日(土)13時32分16秒
でも・・・・もうそれは無理なんだ。
なっちともどることも、なっちの笑顔が自分に向けられることも、もうないんだ。

「・・・っく・・・ぅぅっ・・・ぃっく・・」

そんなこと考えてたら声に出して泣いちゃって止まらなくなった。
「ちょっとやぐっつぁん?」
終わったあと泣くのはいつものことなのに、今日に限ってごっつぁんは
不思議そうに矢口の顔を覗き込んできた。

「・・・ぅ・・ふっ・・・っく・・」
「・・なに?どうしたの?」
「なっなんでも無いっ・・・。」
「なんでもないことないじゃん、いつもと違うよ?・・・分かるんだよ?」
「なんでっ・・っく・・ごっつ・・ぁんにそんなこと・・!!」
「後藤はやぐっつぁんばっか見てるの。それくらい、やぐっつぁんが
 おかしいことくらいすぐ分かる。」

ほんとなんでだよ・・・なんでごっつぁんに分かっちゃうんだよ・・
「だったらもうこんなことやめて!!」
163 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年09月07日(土)13時33分32秒
「・・・やだ。」
「どして?嫌がってるのも分かるでしょ??」
「・・・」
「ちょっ」
何も言わないごっつぁんは急にぎゅーっと矢口を抱きしめた。

「やぐっつぁん振られたでしょ、なっちはもう戻らないでしょ、
なっちなんかそんくらいの気持ちだったんだよ!」

頭の上からそんな言葉が聞こえてかーっとなった。
でも、反論することは出来なかった。
全部当たってるから。

「やぐっつぁんは、もうなっちとは戻れないよ、後藤とこうやって居ようよ。」
「・・・」
ごっつぁんの言ってることは分かる。
「後藤はやぐっつぁんを捨てたりなんかしないよ。」
それは分からない。
別に捨てられたわけじゃないから。
・・・捨てられたのかな。

「後藤からなっちに言ってあげるよ。」
「なに?」
「後藤と付き合うってこと。」
「はぁ?!いきなり何言ってんの?」
「だって、そうじゃん。もう戻れないでしょ?」
164 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年09月07日(土)13時34分30秒
「・・・・離して。」

「聞いてる?」
「離してって言ってんの!!」
いつまでもくっ付いてるごっつぁんにきつく言ったらごっつぁんはそっと離した。

「帰るの?」
「・・・」

パタン・・・
何も言わずに服だけ着てすぐに出た。

あそこにこれ以上いたらダメ。
ごっつぁんの言ってることはおかしいけど「そうかも」って思っちゃいそうになる。
ううん、少し思っちゃった。
やっぱりごっつぁんには近付いちゃいけない、近付かれたらいけない、
ごっつぁんが矢口を好きでいてくれても矢口は違うから。

なっちに会わないと。
165 名前:名無し作者。 投稿日:2002年09月07日(土)13時41分42秒
>>151 名無し読者さま
     ごま再び!って感じでまたやぐを襲ってしまいました(爆
     
>>152 読んでる人@ヤグヲタさま
     (●´ー`●)人(〜^◇^〜)<マンセー!!
     ではあるんですが・・・(汗

>>153 名無し読者さま
     (〜^◇^) <・・・・。
     ( ´ Д `)<初めてでしょ?
     みたいです(爆

>>154 名無し読者さま
     すいません、遅くなってしまって。
     更新のメドが少しずつたってきました。
     お待たせして本当に申し訳なかったですm(__)m
     というか、待っていて下さって感謝です。
166 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月07日(土)16時23分20秒
更新お待ちしておりました。
なんか先が全然よめなくなってきましたね。
167 名前:なちまりすと 投稿日:2002年09月07日(土)17時41分51秒
なんとか、なちまりが復旧して欲しいが…
168 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月08日(日)14時01分37秒
ごまに感情移入してしまいます。
がんばれ、ごま!!
169 名前:読んでる人@ヤグヲタ 投稿日:2002年09月08日(日)15時44分18秒
矢口、誘惑(?)に負けず、なっちと・・・。
170 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月25日(水)21時31分11秒
待ってます
171 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年09月25日(水)21時54分10秒
ごっちんは確かにやぐたんの気持ちを無視してしてはいけないことをしてしまった。
しかし、ごっちんの気持ちよくわかります。ごっちんは悪くない!!
誰かごっちんの気持ちわかってくれる人はいないんですかね。
あまりにもごっちんが切な過ぎるよ。すごく痛いっす!
この後がすごく気になります。更新楽しみに待っています!がんがってください!
172 名前:名無し作者。 投稿日:2002年09月27日(金)02時13分23秒
更新遅れまくりですいません。
個人的なことですが、色んなことが一区切りつきましたので近いうちに更新します。
読んで下さっている方、本当に申し訳ございません。
173 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月27日(金)02時20分38秒
いえいえ、待ってますんで
他板の方もヨロシコ
174 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年09月30日(月)01時54分31秒
タクシーが走っているところまでひたすら歩いて歩いてやっと見つけて乗り込む。
自分で歩く事をやめたら急に不安が襲ってきて、ヤなことばかりが浮かんでどうしようもなくなった。

「すいません、もうここで良いです。」

すごく申し訳無かったけどワンメーターしかいってないままにタクシーを降りる。
タクシーの運転手さんが軽く舌打ちしていた。

「会ってくれるかな・・・・・。」

そっから走って走ってやっと辿りついたなっちのマンション。
外から見た感じでは灯りが見えたから居ないってことはないはず。
エレベーターなんか待ってらんなくて10階まで走ってのぼった。
175 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年09月30日(月)01時55分48秒
「・・・・・・」

どうしよう。
いざ着いたらすごく怖くて、押し慣れてるはずのインターホンに指を近づけることが出来なかった。
会いたい。なっちに会いたい。誤解じゃないから分かってもらうことは難しいけどそれでも会いたい。
会って話したい。矢口はごっつぁんじゃなくてなっちが好きなんだってことを分かってもらいたい。

そうだ!電話してみよ・・・。


とぅるるるーっ とぅるるるーっ


10コールしても20コールしても出ない。
留守電にはなってないけど、出ない。
玄関のドアに耳を近づけなくても聴こえる矢口が鳴らす携帯の着信音。
初め聴こえてたより小さくなってなんかくぐもった感じ。
クッションか何か、そんな感じのものの下になってるような、そんな感じに聴こえた。

「出てよ、なっち・・・。声聞かせてよ・・・。」

とぅるるるーっ とぅるるるーっ

しつこくまた鳴らしてみても全然出る気配がない。
なんでよ、どうしてよ、辛いよなっち・・・。
176 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年09月30日(月)01時58分04秒
プツッ
あっなっち??

「なっち?!なっち?」

「・・・うん。」
「良かった・・・出てくれて・・・今、時間いける?」

「・・・・・・・うん。」

出てくれて良かったけど何から話そう。
何を言えば良いんだろう。何を聞けば良いんだろ。

「あのさ、・・・さっきの事だけどさ、その・・・。」
「・・・」
「矢口はなっちを好きで居ちゃいけない?
 なっちのこと好きで居ちゃいけないかなぁ?」

「・・・」
「なっちが大丈夫になるまで待ってて良い?
 なっちがまた矢口と話してもいける日がくるまで待ってて良い?」

「・・・・」
「ねぇ、答えてよ。」
「・・・」

矢口がいくら問いかけても何もなっちは返してくれない。
ドアの向こう、壁一枚隔てた向こう側になっちは居るのにすごく遠く感じる。
自分の声だけがマンションの廊下中に響いてすごく空しく感じる。
177 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年09月30日(月)01時59分40秒
「なっち、お願いだからなんか――」

「・・・約束は出来ないよ。待っててもらっても駄目かもしれない・・・。」

「なっち・・・そっか、そうだよね、矢口汚れちゃってるもんね、
 矢口はきれいななっちには合わないよね、そうだよね、は、ははは、
 馬鹿みたいだね、矢口。好きならなんとかなるかもって思ってたけど
 ・・・そんな簡単なことじゃなかったよね・・・だよね、うん、そうだよね、
 なっちが言う通りだよ矢口だって逆だったらそうだもん、ごめんね、無茶いって。」

「・・・やぐち・・・やぐちが汚れてるとか、そんなことは思ってないの。
 ただ、なっちの気持ちが追いつかないの。
 一度浮かんだ考えがどうしても消えなくて、どうしても離れないの・・。」

「・・・うん、それが普通だと思う。なっち正しいよ、無茶言ったのは矢口の方だよ
 ・・・ごめん。もう切るね、遅くにごめんね。」

「やぐち・・・」
「仕事では話してくれるよね?それはお願いね?それじゃあ、・・・ばいばい。」

プツッ
178 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年09月30日(月)02時01分16秒
一方的に言って一方的に切って・・・その場に蹲った。

やばい・・・。辛い・・・。苦しい・・・。

なんとかなるかもって少しでも思ってた自分がまぬけだ・・・。
でも分かってもらいたかった。待っててって言って欲しかった。
どうしてこんなんになっちゃったんだろ・・・。
なっちとふたり、仲良くやってたのに・・・。


玄関のドアについてる穴から漏れる光が消えてもしばらく動けなかった。
どうやって帰ったのか覚えてない。
どうやって歩いたのか覚えてない。

『駄目かもしれない』

なっちの言ったその言葉だけがずっと頭の中を流れてた。
ずっと消えなかった。


なっちとやり直すこと。
それはどうしようもなく不可能な、あり得ない事なんだと悟った。
179 名前:名無し作者。 投稿日:2002年09月30日(月)02時14分34秒
まずはごめんなさい。
遅くなったことと、こんな少量の更新をお詫び致します。
次回更新は遅くても日曜日にはしたいと思ってます。というかします!(汗

>>166 名無し読者さま
     先はともかく(爆 ラストはもう決まってたりするのです。
     そこに行くまでがもう少しかかりそうです(汗

>>167 なちまりすとさま
     なちまり崩壊してしまいました(汗
     ( ´ Д `)にかかってそうです。

>>168 名無し読者さま
     ここでは数少ない( ´ Д `)の応援者さま(爆
     悪ごまですよねぇ・・・(汗 でも黒ごまじゃないのかな・・・。
     って何を言ってるんだ、わたしゃ。
180 名前:名無し作者。 投稿日:2002年09月30日(月)02時15分07秒
>>169 読んでる人@ヤグヲタさま
     (〜T◇T)<なっちぃ・・・。
     |Д `)<・・・。
     やぐ、頑張れ!!て感じです(汗

>>170 名無し読者さま
     すいません、少しですが更新出来ました(汗
     本当にすいません。

>>171 いしごま防衛軍さま
     ( ´ Д `)痛いですか?痛いですねぇ確かに(汗
     今のところ( ´ Д `)ひとりが悪者ですし・・・。
     救いの神はいるのか、必要なのか(爆
     ( ´ Д `)にも頑張ってもらいます(汗
     有難うございます!!

>>173 名無し読者さま
     待ってて下さって感謝です。
     ( ^▽^)< 他板ってなんですか?(汗
     とにかくっ!遅くなってすいませんでした。
181 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月30日(月)11時57分49秒
待ってますた!
うわ〜なちまり崩壊(泣
先が気になります!
182 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月30日(月)17時39分01秒
誰より後藤が1番可哀想になってくる…
183 名前:なちまりすと 投稿日:2002年09月30日(月)23時27分51秒
いろいろ障害を乗り越えて本物のなちまりに…

なるといいなぁ
184 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年10月02日(水)14時52分20秒
なんか切ないですな。誰も悪くないんやけどなー。
更新待っていますよ!がんがってください!!
185 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年10月06日(日)12時42分01秒
ひどい顔。
お化粧なんかで隠せるのかなこんなひどい顔。
泣いたっけ?昨日泣いたっけ?
・・・全然覚えてないよ。
でも目ぇ腫れすぎ。泣いたんだろな。
最近泣いてばっかだ、矢口。

「昨日帰らなかったの?」

えっ
お母さん・・・
急に後ろから声を掛けられて初めて自分が昨日と同じ服だと言うことに気がついた。
着替えなかったっけ。そのまま布団に入っちゃってたんだな。

「帰ったよ。疲れてそのまま寝ちゃったみたい。」

「そう、ご飯食べていく時間あるの?」


「ううん。すぐ出る。」
「そう。頑張ってらっしゃい。」
「ん、ありがと。」

鏡に向かったまま顔を向けないで話したのに不思議に思わなかったのかな。
突っ込んでこなくて良かった。
大事に大事に育ててくれたんだもん、こんな顔見たら悲しむよね。
186 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年10月06日(日)12時44分26秒
それからすぐに着替えて荷物を持って家を出た。
出来る限りお化粧でごまかして出来る限り時間をかけて、
集合時間ギリギリに着くようにした。

ざわざわ ざわざわ

廊下に居ても聞こえてくる相変わらず騒がしい楽屋。
集合時間までもうわずかの今は矢口だけが来てないって感じなんだろな。

「よし、大丈夫。」

手鏡で顔をチェックしてなんとかいつも通りに見えることを確認して
楽屋のドアの取っ手に手をかける。

カチャ
「おはようございま〜す!」
いつもより元気だと変に思われちゃうかもだからいつものように入る。

「遅いよ矢口。」
「遅いわよ矢口!」
圭織と圭ちゃんが入り口の所に居てすぐに声を掛けてきた。

「へへっごめんごめん寝過ごしちゃって。でもまだセーフでしょ?」
「まぁね。今日はダンスレッスンだけだしね。」
圭織が時計を気にしながら言ってる。

「矢口が遅いのは珍しいわねって言ってたのよ。なっちに聞いても知らないって言うし。」
「んー今日約束してなかったしね。」
187 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年10月06日(日)12時45分26秒
「・・あれ?矢口―」
「じゃあ用意するし。」

圭ちゃんがなんか言いかけてたけど気付かないフリしてそこから離れた。
顔を覗き込まれたような気がして、ばれるかもって思った。
圭ちゃんとは長いから。
きっと矢口の変化にすぐ気付いちゃうから。

「あっ矢口さん来ましたよ。おはようございます矢口さーん!」

よっすぃー・・・
なっちと向かい合うようにして座りながら矢口に気がついて声を掛けてくる。
よっすぃーがにこやかに挨拶をくれる傍でなっちはぴくりとも動かない。
矢口に背を向けて少しもこっちを見ようともしない。

「おはよ!ちょっと遅れちゃったからやばいんだ。ごめんね。」

にこやかに挨拶をしてくれたよっすぃーに謝って少し離れた所に座って用意を始めた。

「え?矢口さーん・・・。」

よっすぃーがなんか言ってたけどごめん、そっち行けないから。
聞こえないふりした。
188 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年10月06日(日)12時47分03秒
「矢口!また間違ってるでしょ!そこはさっきも言ったでしょ!!」
「はい!すいません!」

レッスン中何度も何度も間違えてみんなの練習の邪魔しちゃって。
今回の新曲ではソロダンスがあって、矢口久しぶりに目立てるのに・・
目立てさせてもらうのにこんなんじゃ駄目だ。

「違うでしょ!!」

「また違う!」

何度も何度もその日は注意を繰り返しされた。
みんなと一緒に更衣室に行くのが躊躇われたこともあって、
ダンスが出来なかったこともあって、居残り練習をすることにした。

「吉澤、安倍さんと待ってますね。」

よっすぃーが気を使ってそう言ってくれたけど丁重にお断りをした。
なっちが待ってくれるはずがないし、よっすぃーにも悪いもんね。

「ううん。何時になるかわかんないし、なっちと帰ってあげて。なっちをお願いしたいな。」

「・・・そうですか?それなら・・・あ、でもごっちん・・。」
「んー・・大丈夫だよ。カギかけとくし。」

それでも少し不安そうな顔を見せたよっすぃーだったけど、
無理やり追い出すようにしたら諦めて帰って行った。
189 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年10月06日(日)12時48分12秒
「あっ違う」

「またっ」

「違うっ」

・・・

「何度やっても間違えちゃう。」

何度も何度も同じところ・・どころか全然出来なくて、居残り練習になんかならなかった。
ダンスをしようとしても浮かぶのはなっちのこと。

それと・・・ごっつぁんのこと。

曲中にあるなっちと並んで歌うハモリ部分。
背中になっちを感じて、背中からなっちの温もりが伝わってきて・・・
その場所に来るまで緊張して、来ちゃったら来ちゃったで頭真白になって・・・。
ダンスが全部飛ぶんだ。
それでもダンスは進んで、今度なっちの後ろでごっつぁんと向かい合って踊るところ。
テレビにも映るところだし、笑顔になんなきゃいけない。
ダンスもきっついし、厳しい話だけどしなきゃなんない。

でも・・なんか憂いを帯びたようなごっつぁんの顔見てると出来なかった。
だから居残ってるのに・・・。
190 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年10月06日(日)12時49分28秒
どうしたら良いんだろ・・・。

コンコン
練習をやめてそんなことを考えていたらドアをノックする音が聞こえた。

マネージャーさんかな?
「はい。」
立ち上がってドアに近付いて返事をする。

「ごとーだけど。」
ごっつぁん?!やだ、何?これ以上まだなんかあるの?!

「・・・」
「開けてくれなくても良いから。」
「えっ」

開ける気なんかなかったけどごっつぁんに言われて驚いた。

「そのままで良いからさ、話しても良いかな?」

どうしたんだろ、ごっつぁん・・。
「・・・うん。」
「良かった、ありがと。」
「ううん・・で、何かな?」

「ごとーさ、昨日あれから、やぐっつぁんが帰ってから考えたんだ。」
191 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年10月06日(日)12時51分28秒
「考えた?」
「うん、どうしてやぐっつぁんは嫌がるのか、どうしてやぐっつぁんは泣くのか。
どうしてやぐっつぁんは・・・ごとーを好きになってくれないのか。」

「・・・」
「やぐっつぁんのこと好きだからキスしたり抱いたり・・してたけど、それは間違ってるんだね?」
「・・・」

「やぐっつぁん、好きでもないのにごとーにされたらヤだよね。
ごとーだって好きじゃない人にされたらヤだって思った。
それなのにさ、ずっと、ずっとひどいことしてごめん、ごめんね。
やぐっつぁんのことは好きだけど、もうあんなことはしないよ。
ごとーの気持ちは重いんだよね?やぐっつぁんには重すぎるよね?」

「ごめん・・・。」

「・・ううん、明日からはさ、やぐっつぁんにキスしたりとか、そんなことしないから、
また前みたいに話せないかな?ごとー勝手なこと言ってるって分かってる、
今までやぐっつぁんにひどいことしてたって分かってる、でも、
やぐっつぁんの傍には居たいの。」

そこまで言ってごっつぁんは黙りこくって、矢口も何も返さないで、しーんとなった。
バックで流れ続けてた新曲が騒がしく聴こえていた。
192 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年10月06日(日)12時52分59秒
「・・・傍に居るのも駄目ならそう言って。そしたらもう二度と近付かないし、
二度と口も聞かないように・・・・・するから。」

どうしよう。どうしたら良いんだろ。
ごっつぁんの気持ちは確かに矢口には重い、重すぎるよ。
でも好いてくれる気持ちは嬉しいんだ。
だから良いよって言ってあげたいけど・・・

・・・なんでごっつぁんがこんな大事なこと言ってるときにも浮かぶのはなっちなんだろう。
なっちに振られたって、なっちとはもう戻れないって、なっちがまた
矢口の傍にきてくれることは無いのにどうしてなっちばかりが浮かぶんだろ。

好きだよ、好き。なっちのことが大好き。
でも今ごっつぁんが一生懸命話してくれてるのに・・・。
193 名前:壊れた心、変わる心。 投稿日:2002年10月06日(日)12時54分20秒
「分かった。やぐっつぁん、返事が出来ないほど困ってるんだね?
分かった・・・もう近付かないから。」

“良いよ”って、“良いよ”っていうたった3ことの言葉が出て来なかった。


「今までいろいろ・・・ごめんね?それじゃ・・・さよなら。」

えっ?さよなら??
なに?なんて??
「待ってごっつぁん!」

タタタタタ・・・・

「ごっつぁん・・・。」

悩んでてごっつぁんが問いかけていたことに気が付かなかった。
最後、さよならって言葉だけが聞こえて・・・
慌ててドアを開けたけどそこには誰も居なかった。
遠くの方で走って角を曲がるごっつぁんだけが見えたような気がした。

追いかけることが出来なかった。
194 名前:名無し作者。 投稿日:2002年10月06日(日)13時00分59秒
>>181 名無し読者さま
    お待たせしました(汗
    なちまり崩壊、ある意味やぐごまも崩壊(汗
    この先どうなるのか作者にも・・・(爆

>>182 名無し読者さま
    なんか知らない間に痛い(のかな?)話っぽくなってきてしまいました(汗
    ( ´ Д `)を応援してあげて下さい・・・。

>>183 なちまりすとさま
     本物のなちまり・・・。
     なると・・・

     いいなぁ・・・。

>>184 いしごま防衛軍さま
     有難うございますがんばりまっす!
     みんな幸せになるように・・・(汗

( ´ Д `)→(〜^◇^) と、視点を変えてなんともセコイ感じで来ましたが、
(〜^◇^) →(●´ー`) もあるので(爆
また近いうちに更新します。
宜しくお願いします!
195 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年10月08日(火)07時10分05秒
ああごっちん〜切ないです!!更新待っていますよ。
196 名前:読んでる人@ヤグヲタ 投稿日:2002年10月08日(火)13時50分19秒
激しくなちまり推しだけど、
このままやぐごまが崩壊してしまうのも寂しいな〜・・・。
197 名前:名無し。 投稿日:2002年10月16日(水)00時36分10秒
続きが気になります!!
作者さま!更新して下さい〜!お願いします。
ごっちんが幸せになること希望!!
198 名前:ピノコ 投稿日:2002年11月02日(土)19時29分07秒
マターリほぜんよのさ
199 名前:うまい棒メンタイ味 投稿日:2002年11月04日(月)14時38分43秒
おもしろすぎっす!!早く続きがよみたいっす!!きたいっす!!
200 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月10日(日)13時25分46秒
更新、まってます。
201 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月18日(月)21時10分47秒
保全っす!
202 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月30日(土)16時21分27秒
放置じゃないよね?
203 名前:名無し作者。 投稿日:2002年12月02日(月)13時53分36秒
すいません。
放置じゃないです。
放棄しません。
お待たせしてしまって申し訳ないです(汗
204 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月22日(日)23時55分11秒
保全
205 名前:名無しさん 投稿日:2002年12月24日(火)14時51分39秒
いつまででも、待ってますよ。
ちょっと思ったんですけど、なっちが裕ちゃんだったら、
どんな展開になってたんだろう?
そう思ったたら、気になってしまいました。
もしよかったら、『やぐちゅー編』も書いてみて下さい。
206 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月28日(土)21時18分42秒
待ってるよ。
207 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月17日(金)14時30分27秒
保全
208 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月01日(土)16時30分58秒
待ってま〜す
209 名前:名無しさん 投稿日:2003年02月03日(月)16時18分05秒
続きが気になるよ〜〜(T○T)
続きを書いて下さい!!お願いしますm(_ _)m
もしかして、放置じゃないですよね・・・??
210 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月09日(日)10時26分41秒
保全
211 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月26日(水)21時02分30秒
保全 
212 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月07日(金)18時52分35秒
保全
213 名前:るる 投稿日:2003年03月17日(月)17時38分58秒
なちまり崩壊のうえに、ごっちんとの関係もほうかいですか?!
なんかみててうるるってきちゃいました・・・。
214 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月17日(月)21時06分05秒
>>213
sageのマナーも知らんくせに、ageレスすんな、ヴォケ
215 名前:るる 投稿日:2003年03月20日(木)12時29分27秒
すいませんでした。
216 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月09日(水)14時43分56秒
保全
217 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月10日(土)03時59分16秒
hozen
218 名前:名無し読者 投稿日:2003年06月10日(火)01時21分52秒
保全
219 名前:名無し読者 投稿日:2003年07月10日(木)01時06分33秒
ほぜん
220 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月06日(水)18時08分33秒
保全
221 名前:名無しさん 投稿日:2003年09月08日(月)01時22分45秒
ほぜん
222 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/16(火) 19:41
作者さんの「放棄はしない」を信じて保全
223 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/16(火) 19:41
sagaらなかったのでochi
224 名前:名無しさん 投稿日:2003/10/16(木) 00:40
保全
225 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/18(火) 05:30
保全
226 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/10(土) 05:08
hozen
227 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/26(木) 20:26
久しぶりに
保全

日にちがかなり立ってるのに続きが気になりすぎる・・・

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