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『Is good-bye eternity?』
- 1 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)17時52分11秒
- あすなち(古っ)の短編小説をいくつか載せたいと思います。
下手な文章ですがよろしくです。
- 2 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)17時53分51秒
- 『Is good-bye eternity?』
「ちょ、福ちゃん・・・聞いてるの・・・!?」
「へっ!?な、なに・・?」
ここはあたしの家。
あたしの脱退コンサートを明日に控え、
今日の公演を終え早めに帰ろうかと思っていたらなっちに呼び止められた。
そしてなっちがどうしても今日は一緒に居たい!なんて言うから連れて来た。
幼いあたしにはなっちの心がわかってなかった。
- 3 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)17時54分47秒
- あたしの家で食事を終え、お風呂にも入り二人同じ布団の潜って話す。
話す、なんて言ってもなっちが一方的に喋っているだけ。
あたしはしばらく黙って話を聞いていたんだけど・・・
なんか退屈になってボーっとしてたらなっちに怒鳴られたってわけ。
「なに考えてたの?なっちの話なんか聞きたくないの?」
「え、・・・あ、いや・・・もうすぐ脱退だからさ、一人感傷に浸ってただけだよ。」
しどろもどろになりながらその場を繕う。
「ふ〜ん・・・そっか。」
(なに・・・?なんかなっち冷たくない・・・?)
なんてことを考えていると、急になっちが仰向けだった体を起こした。
「福ちゃん・・・娘。辞める時なんで相談してくんなかったの?」
「そ、それはぁ・・・その・・・ほら、・・・」
続きは言えなかった。
あたしに背を向けているなっちの肩が震えていたから。
ヒック、ヒックと小さな嗚咽も聞こえてきた。
- 4 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)17時55分26秒
- そう、なっちは泣いている。
あたしに聞こえないようにと思ってか静かな声で。
よく耳をすませば「なんで・・・」とか「どうして・・・」なんて言葉が聞こえてくる。
こういう話は何度もしたはず・・・。
あたしこそ「なんで、今更?」って聞きたかった。
「なっち・・・ゴメン・・・」
背を向けているなっちを後ろから優しく抱きしめた。
「・・・明日香・・・」
安心したような小さな声を出すと、あたしの方になっちは振り返った。
- 5 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)17時56分04秒
- 「・・・離れても・・・連絡くれるよね・・・?泊まりに来てもいいよね・・・?」
ちょっぴり鼻声のなっちは一つ、一つ、問い掛けるように話す。
あたしは軽く微笑むと、こう言った。
「もちろん!大歓迎だよ!」
「ウソでも・・・嬉しいよ。」
ボソっとなっちが発した言葉聞き取れなかった。
「え?なに、聞こえなかった。」
「ううん、なんでもない・・・さ、もう寝よう・・・ゴメン・・・泣いたりして・・・。」
なっちはそれだけ言うと一人で布団に潜り込んだ。
少し、ううん大分不思議に思ったけど口には出さなかった。
- 6 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)17時56分41秒
5分もすればなっちは眠ってしまった。
よっぽどお疲れの様子。
あたしはそんななっちをじっと見つめていた。
なっちを見ると、色々思い出す。
それも、「涙」のコトばかりを。
オーディションで結果的には落選のあたし達がその時抱き合って流した涙。
5万枚完売という大きなハードルをクリアした時の涙。
メンバー増員という屈辱を受けた時の涙。
そして、あたしの脱退がマネージャーの口から発表されたときのなっちの涙。
- 7 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)17時58分06秒
- もう、語り尽くせないほど沢山の涙を流してきたなっちとあたし。
その関係はもう、ただのメンバーという枠では捉えきれない。
少なくともあたしはそう思っていた。
「・・・なっち・・・」
そう呟いて、あたしは自身の唇をなっちの唇に押し付けた。
さっきまで泣いていたなっちの涙の味がした。
眠り、抵抗や拒絶を知らないなっちに出来たささやかな愛情表現だった。
今思えばコレがあたしのファーストキスだった。
- 8 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)17時59分11秒
- 次の日、あたしの脱退コンサートが行われる東京厚生年金会館になっちと一緒に出勤してきた。
楽屋に入ると、やっぱりみんな悲しい目をしていた。
顔は笑ってても、心じゃ悲しんでいてくれてるのかな?
軽い打ち合わせを午前中に終えると、午後からのリハーサルに備え2時間の休憩が取られた。
- 9 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)17時59分45秒
- 一人、楽屋前の廊下を歩いていると・・・。
「明日香!ちょっと待って〜!」
一つ年上の紗耶香。
けど、そう思ったことは一度もないかな。
幼い、あたしには出来ない笑顔でいつも笑いかけていてくれたから。
「ん〜?どしたの〜?」
そう言って、紗耶香のほうに向き直り返事をした。
紗耶香はあたしに近づくと、満面の笑みで
「私、決めたの。笑顔で明日香、送り出そうって。」
「・・・紗耶香・・・。」
無意識に出る言葉。
「だから、明日香も笑って?圭織じゃないけどさ。」
自分の言った言葉に軽く笑う紗耶香。
あたしも自然に笑顔がこぼれた。
「そう、それ!その笑顔が大事!OK?」
「うん!」
そう言って、もう一度微笑んで見せた。
- 10 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)18時00分21秒
- この笑顔は自分じゃ見れないけど・・・紗耶香に見せた笑顔で一番幼かったかもしれない。
「んじゃ、先行くね〜♪」
紗耶香はそう言い残し、公演のための簡易食堂が作られている会議室で向かって行った。
「はぁ〜・・・よっし!」
気合を入れなおし、あたしも紗耶香と同じく簡易食堂へ向かった。
- 11 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)18時01分17秒
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- 12 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)18時02分12秒
その夜、公演を終えたあたしは一人で家に帰った。
沢山の花束を抱えて。
「ありがとうございました。」
送ってくれたマネージャーに最後の一礼をすると、家に入った。
公演では泣かなかった。
他の7人はボロボロに泣き崩れていたけど。
いつまでも笑っていた。
紗耶香に言われたとおり。
笑顔で送り出そうなんて言ってたクセに一番に泣き始めたっけな。
これで、よかったんだ・・・そう言い聞かせながらしばらく流すことがないだろう
「仕事の汗」をお風呂で洗い流した。
お風呂から上がると、まっすぐ自分の部屋に向かい布団に入った。
布団にはなっちの匂いが残っていた。
- 13 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)18時02分50秒
- それを嗅いだ途端、涙が一気に溢れた。
今までの思い出がすべて頭の中で蘇る。
・・・辛かった事、苦しかった事、嬉しかった事、楽しかった事・・・。
でも、一番あたしの中を占めていたのはなっちだった。
どんな思い出にも必ず側になっちが居てあたしを支えてくれたいた。
「ひっく・・・・なっちぃ・・・」
いつの間にかあたしは膝を抱え泣いていた。
涙はいつまで経っても止まらなかった。
思い出が溢れれば溢れるだけそれに比例して涙は流れた。
静かな部屋にあたしの嗚咽だけが響いている。
- 14 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)18時03分56秒
- そんな静かな部屋をあたしの携帯電話がかき消した。
聞きなれたうるさい位の、着信音が部屋に響く。
流れてくる涙を必死に拭うと、ディスプレイに表示される相手も見ずに電話に出た。
「ハイ・・・福田です・・・。」
あたしの第一声は重苦しい声。
「福ちゃん?なっちだよ〜、今なにしてた?」
あたしとは対照的に呆れるほどに能天気なその声。
けれど、何故かあたしをすごく安心させてくれた。
「今?・・・泣いてた・・。」
「へっ!?泣いてた!?どしたの!?」
「ひっく・・・んなことよりなっち・・・なんで・・・電話なんか・・・」
「あ、いや〜福ちゃん先一人で帰ったっしょ?だから日付変わる前に会いたくて。」
「え?どういう意味・・・?」
「今さ、家の前に居るから・・・降りてきて欲しいな・・。」
なっちが言い終える前にあたしは電話を放り投げると走って、外に飛び出した
- 15 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)18時04分45秒
少し息を切らしたあたしに玄関の前に立っていたなっちは軽く微笑んでこう言った。
「へへっ・・・ウソじゃなかったべ?」
「うん・・・ウソじゃない・・・。」
なっちの姿を見たらまた涙が溢れた。
「ああ〜もう福ちゃんは泣き虫だな〜よしよし。」
言いながらなっちは涙を流すあたしに近づき、
頭を優しく撫でると、両手の親指で涙を拭いてくれた。
- 16 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)18時05分31秒
「ちょ、福ちゃん?」
「え?なに・・・?・・・あ・・・ゴメン・・・。」
あたしは無意識になっちに抱きついていた。
「大丈夫、このままでいいよ。」
なっちはそう言って、離れようとしたあたしを抱き寄せた。
あたしより少し、背の高いお姉さんにこの時だけは存分に甘えた。
昨晩とは関係が正反対だ。
一番寂しいのは一番辛いのはなっちかもしれないのに・・・。
けど、なっちはあたしに甘えさせてくれた。
やっぱりなっちは年上なんだってそう思った瞬間だった。
- 17 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)18時07分01秒
「ねぇ、なっち・・・ずっと・・・ス・・った・・・ううん、なんでもない。」
「えっ?なんか言った?」
あたしを抱きしめるのを少し緩めるとあたし顔を見つめてなっちは聞いた。
「なんでも・・・なんでもないよ。」
「なんだよ〜こいつ〜」
笑いながらなっちは人差し指であたしのおでこを少し突いた。
気付けばあたしの涙は完全に止まってた。
「なっち、今日も泊まってく?」
「んにゃぁ・・・なっちは帰るよ。明日も仕事だから・・・。」
最後の一言には少し寂しさを覚えた。
「そっか・・・ゴメン、変なこと言って。」
「バイバイ・・・明日香・・・おやすみ!」
そう言い残し、なっちは帰っていった。
その後姿を見るとまた涙が出そうだったけど、必死に堪えた。
必死に・・・必死に・・・。
- 18 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)18時07分48秒
- 「バイバイか・・・このさよならは永遠のさよならじゃないよね・・・?ねぇ、なっち?」
fin
- 19 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年07月31日(水)18時10分00秒
- いちおー、完結です。
短編をいくつか、と始めに書いたとおりそのつもりでいます。
感想等よろしくお願いします。
- 20 名前:川‘▽‘)|| 投稿日:2002年07月31日(水)18時21分13秒
- ぜんぜん、下手じゃないですよ〜。
あすなち、少なくなった種類ですが興味深く読ませていただきました。
短編をいくつか書かれるみたいなので期待してます♪
- 21 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月02日(金)23時34分40秒
- 明日香が出てくる話は少ないのでうれしいです
私の中ではこの二人の関係逆なカンジがするんですよね
なっちが明日香を好きで甘えるみたいな
そこがなんかおもしろかったですね ここの明日香はかわいいな
今後も期待してますのでがんばってください
- 22 名前:1111 投稿日:2002年08月03日(土)01時04分27秒
- こんな状況だからこそ、あすなちはいいなぁ。
今後ともよろしく頑張ってください。
・・・か、懐古主義なんかじゃないやい!
- 23 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月03日(土)06時50分56秒
- あたしの卒業からはや、4年が経過。
卒業したての頃はみんなと結構連絡を取っていたが・・・
もう、今ではそんなことを久しく感じる。
そんなある日、なっちから連絡があった。
- 24 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月03日(土)06時52分19秒
『会いたい。』と。
- 25 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月03日(土)06時53分26秒
- 連絡のあった数日後、あたしはなっちのいるテレビ局へ向かった。
時間が取れないため来て欲しいとのこと。
ぶっちゃけ、忙しくも何ともないあたしは言われた通りの時刻キッチリに向かう。
局の入り口にはなっちが言っておいてくれたのか、マネージャーさんが居て
あたしを娘。の楽屋まで案内してくれた。
娘。の楽屋につくまでには色んな場所を通った。
なんだかすごく懐かしくて、あたしを感傷に浸らせる。
なんて、思っていると案外早く目的地に着いた。
- 26 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月03日(土)06時54分58秒
マネージャーさんは「中にいるから。」とだけ告げて何処かへ行ってしまった。
一人、楽屋の前に残される。
なんだか・・・・・・入るのには躊躇ってしまう。
け、けど・・・早く行かないとなっちに迷惑かかるよね。
そう思ってノックを数回する。
中からは「ハーイ!」なんて暢気な声。
『ガチャ』
思い切って、楽屋のドアを開けた。
「失礼しま〜す・・・。」
雑誌を読んだり、お菓子を食べたり、話をしたり・・・
そんなことをしていた面々の動きがあたしを見て止まる。
- 27 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月03日(土)06時55分59秒
- 「・・・明日香・・・。」
第一声は圭織。
ってアレ?・・・なっちは?
冷静に楽屋の中を見るとなっちがいない・・・。
ちょっと待って・・・コレってすごい気まずいじゃん・・・。
「あ、あのさ・・・なっちは?」
圭織に話し掛ける。
「へっ!?・・・あ、多分トイレに・・・。」
少し間を置いて答える圭織。
「ふぅ〜ん・・・そっか。んじゃ、ちょっと待たせてもらうね。」
「え、・・・あ、うん・・・ど、どうぞ。」
シーんと静まり返った楽屋にあたしと圭織の会話が小さな声で続いた。
な〜んかぎこちない・・・なんて考えながらあたしは近くのイスに遠慮がちに腰掛けた。
- 28 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月03日(土)06時57分06秒
「って!!なんで明日香!?」
圭ちゃんがイキナリ騒ぐ。
すると、便乗したように他のメンバーが私に詰め寄った。
途端に静かだった楽屋がうるさくなる。
「え?なんでって・・・なっちから聞いてないの?呼ばれたんだけど。」
「そうなの?聞いてないや。なっちもヒドイなぁ〜。」
矢口が話す。
裕ちゃんの脱退コンサートに行った時以来の矢口の笑顔だ。
少し、嬉しくなった。
「明日香、久しぶり。」
肘で圭ちゃんに突付かれる。
これもなんだか嬉しく感じた。
すると圭織も寄って来て、「よっ!」なんてことを口にする。
- 29 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月03日(土)06時58分08秒
- 初めて会う、5期メンバーの子達はマジマジとあたしを見つめ、
何度か会ったことのある後藤さんや4期の子達もあまり接触はない為少しぎこちない。
「なっちがどうして呼んだの?」
矢口からの質問。
「ん、会いたいって。」
「へぇ〜。なんでだろうね?」
「さ、さぁ・・・?」
なんて話していると、なっちが戻ってきた。
あたしを見つけるなり・・・
「福ちゃん!!」
無理やり立たされる感じになって抱きしめられた。
背は伸びたからあたしのほうが高い。
- 30 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月03日(土)06時59分06秒
- 初めて会う、5期メンバーの子達はマジマジとあたしを見つめ、
何度か会ったことのある後藤さんや4期の子達もあまり接触はない為少しぎこちない。
「なっちがどうして呼んだの?」
矢口からの質問。
「ん、会いたいって。」
「へぇ〜。なんでだろうね?」
「さ、さぁ・・・?」
なんて話していると、なっちが戻ってきた。
あたしを見つけるなり・・・
「福ちゃん!!」
無理やり立たされる感じになって抱きしめられた。
背は伸びたからあたしのほうが高い。
- 31 名前:( ;´ Д `;) 投稿日:2002年08月03日(土)07時01分32秒
- 「背ぇ、伸びたんだ〜♪」
少し、あたし離して見つめるなっち。
もはや周りは見えていないみたい。
「ん〜、時間あるし外、出よっか。」
そう言うと、なっちはあたしの腕を引っ張って楽屋を出た。
矢口達がなんか言っていたが聞こえてなかったんだろう。きっと。
「ふぃ〜・・・ここが落ち着くかな。」
結局昔に何度か来た事のある屋上へやって来た。
- 32 名前:( ;´ Д ⊂ヽ 投稿日:2002年08月03日(土)07時04分10秒
- 「ふぃ〜・・・ここが落ち着くかな。」
結局昔に何度か来た事のある屋上へやって来た。
「んで、あたし呼び出してなんの話?」
もう二十歳のなっちだけど、やっぱり幼く見えた。
「冷たいな・・・もう・・・用はないよ・・・ただ、会いたかった・・・。」
不意にぎゅっと抱きしめられた。
「会いたかった」って言葉に少しだけ涙を流した。
それだけ嬉しかったし、感動したんだ。
- 33 名前:( ;´ Д ⊂ヽ 投稿日:2002年08月03日(土)07時05分33秒
- 「んもう・・・もうなっち成人でしょ?ま〜だ子供なんだから・・・。」
「別にいいじゃん・・・まだ子供でいたいの。」
そう言って抱きしめる力を強めるなっち。
「違う・・・明日香の前では子供なの・・・ずっと。」
急に大人っぽくなった声のなっちに少しビクっとなる。
「・・・ねぇ・・・今晩は・・・あいてる?」
「へっ・・・あ、うん・・・平気だけど・・・。」
そして、耳元でこう囁かれる。
- 34 名前:( ;´ Д `;) 投稿日:2002年08月03日(土)07時06分57秒
「デートしよっか?」
- 35 名前:( `.∀´) 投稿日:2002年08月03日(土)07時09分00秒
- 胸のドキドキが治まらない・・・昔、あんなにもス・・だったなっちが誘ってくるなんて。
でも、どういう風の吹き回しなんだろうか?
気になって仕方がない。
あたしはなっちから離れると、こう言う。
「な、なに言ってんのさ。あ、あたし達は恋人じゃないんだよ?」
「カンケーない。ね、いいでしょ?」
「う、うん・・・いいけど・・・。」
「よっし、決まり♪この後収録で、6時までには今日終わるから・・・。」
なっちは「じゃあ、もう行くね。楽屋で待ってていいから。」と言い残し屋上を後にした。
- 36 名前:( `.∀´) 投稿日:2002年08月03日(土)07時10分20秒
- 「あ、・・・。」
拾おうと屈むと、誰かが先に拾ってくれた。
背が高いのか、腰を少し折るだけで床に手がつくみたい。
ゆっくり拾ってくれた人を見ようと、屈んだ格好から起き上がった。
そして、その人の顔を見ると・・・。
「ハイ、これ。」
クールフェイスを作った後藤さんがあたしにハンカチを手渡した。
- 37 名前:( `.∀´) 投稿日:2002年08月03日(土)07時11分07秒
- 「あ、ありがとう・・・。」
「・・・いや、いいんだ。別に。」
「あ、あなた・・・収録は?」
「ん・・・今から行くの。ねぇ、・・・明日香さん・・・今晩って暇ですか?」
- 38 名前:( `.∀´) 投稿日:2002年08月03日(土)07時13分25秒
なっちとの先約があったのに、・・・「デート」の言葉が嬉しかったのに・・・。
あたしは、なっちより後藤さんを・・・・選んだ・・・。
- 39 名前:( ;`.∀´) 投稿日:2002年08月03日(土)07時15分39秒
- 自分でも信じられない決断だったけれど、これで正しかったのだろうか?
あたしは後藤さんになっちとのことを告げると
「ごとーが言っておくよ。用ができたから帰ったって。
明日香さんは近くの喫茶店ででも時間潰しててください。迎えに行きますから。」
そう短くあたしに話すと後藤さんはスタジオの方向へ消えていった。
また胸がドキドキし始めた。
なんなんだろ・・・あたしおかしいよ・・・。
- 40 名前:( ;`.∀´;) 投稿日:2002年08月03日(土)07時16分45秒
- けれど、頭だけはいつも通り冷静だった。
後藤さんに言われてからすぐに局を出ると、局と目と鼻の先の喫茶店に入った。
アンティークな雰囲気の店であたしを落ち着かせてくれた。
窓際の席に座りホットコーヒーを頼むと、外を見つめた。
雲行きが怪しく、雨でも降りそうな感じだ。
コーヒーがやって来て落ち着いたあたしはゆっくりと自分の行動について考え直した。
- 41 名前:( ;`.∀ ⊂ヽ 投稿日:2002年08月03日(土)07時18分23秒
- まず、なっちに誘われて局に来るまでは良かった。
久しぶりに圭織達にも会えたし、なによりなっちに会えたのはすごくうれしかった。
そして、一緒に屋上に行って「デート」の約束をした。
しかし、その数十分後あたしはなっちを裏切り後藤さんと今晩を過ごすことに決める。
そう、ここだ。
この自分の思考回路がわからない。
どうなっているの?
後藤さんに会ったのは5回にも満たないし、話したことだってほとんどない。
なのに・・・で、待って・・・だいたい何故後藤さんはあたしを誘ったの?
そう、そうだよ・・・そこが問題なのよ。
何故あたしが誘いにのった?じゃなくて、どうして誘われた?が一番わからないトコよ。
なんとなく、考えはまとまってきたが・・・しかし、考えと思いは何故かずっと堂堂巡りを繰り返す。
- 42 名前:( ;`.∀ ⊂ヽ 投稿日:2002年08月03日(土)07時19分28秒
- 「はぁ・・・もう・・・わかんない・・・。」
すっかり冷めたコーヒーを口にする。
味はそこそこといった感じ。
『バタン』
というこの店のドアの閉まる音が聞こえた。
そこには少し濡れた、後藤さんが立っていた。
外を見ると雨が激しく降っていた。
濡れた髪がなんだか美しく思えた。
あたしを見つけると後藤さんはまっすぐコチラに向かってきた。
客はほとんどいない。
いるのはあたしと、カップルが一組。
そのカップルは話に夢中で後藤さんには気付いていなかった。
- 43 名前:( ;`.∀ ⊂ヽ 投稿日:2002年08月03日(土)07時20分33秒
- 「お待たせしました。で、どうします?食事に行きますか?」
立ったままあたしを見下ろし話す後藤さん。
「そ、そうだね・・・聞きたいこともあるし・・。」
「え?なんか言いました?」
「う、ううん!・・・さ、行こう・・・。」
伝票を持って立ち上がるとレジに向かおうとした。
けれど・・・。
「ごとーが払いますよ。」
素早くあたしの手から伝票を奪うと、レジでお金を払いあたしを手招きで呼んだ。
「さ、行きましょう。」
腕をつかまれて外に出た。
外は依然として雨が降っている。
店の外に置いてあった傘立てから後藤さんはブルーの傘を取り出すと、『バサッ』という
音と共に傘を開く。
「すいませんが、あいにく一つしかないんで。」
もう一度、今度は強く腕を掴まれると傘の中に入り、そのまま雨の夜の繁華街の町へ繰り出した。
- 44 名前:( ` ◇´) 投稿日:2002年08月03日(土)07時22分21秒
- 傘の中は異空間のよう。
あたしと後藤さんだけの世界とでも言うべきか。
腕を掴まれているので必然的にくっついてしまうわけで・・・。
ちらっとこのクールフェイスの少女を盗み見る。
鼻筋の通ったキレイな顔が真っすぐ前だけを見つめている。
「ね、ねぇ・・・離してくれないかな?」
「へっ?あ、・・・スイマセン・・・。」
さすがにずっと掴まれているのは痛いわけで。
彼女は言うとすぐに離してくれた。
なんだか素直・・・おかしな感じだ。
- 45 名前:( ` ◇´) 投稿日:2002年08月03日(土)07時23分54秒
- 「・・・ねぇ、聞きたいことが・・・。」
少し背の高い後藤さんを見上げながら話す。
「はい?あ、もうすぐ着くんで後でいいですか?
「あ、・・・うん・・・いいけど・・・。」
しぶしぶ了解する。
本当は今すぐに「どうしてあたしを誘ったの?」って聞きたかったけれど。
「ここです。」
そう言って後藤さんはあるホテルの前に立ち止まった。
「どうぞ。」と促され、あたしは濡れないように素早く傘からホテルの屋根付きの玄関に入った。
続いて後藤さんもこの玄関に移ってから傘を閉じた。
「この最上階にいいレストランが。」
そう短く告げて後藤さんはあたしの手を握り、ホテルの中へ。
って・・・どうしてあたしが手を握られなきゃイケナイのよ・・・。
でも、反抗できない自分がいる。
温かい手を離したくないのだ。
- 46 名前:( ` ◇´) 投稿日:2002年08月03日(土)07時25分24秒
- 綺麗な外観のホテルだけあって内装もすごく綺麗だ。
あたし達は赤いフカフカの絨毯の上を歩きエレベーターの方まで行く。
後藤さんは手馴れて手つきでエレベーターに乗り込んだ。
あたしはというとなんかそわそわして落ち着かない感じ。
「緊張しないで下さい。大丈夫ですから。」
「あ、うん・・・。」
以前手は握られたまま。
・・・どうしたもんかね・・・。
- 47 名前:( ;` ◇´) 投稿日:2002年08月03日(土)07時26分47秒
- 最上階につくと目に飛び込んでくるのは夜景だった。
雨に濡れた東京の街が一望できる。
無意識にあたしはこんなことを口にする。
「スゴイ・・・・。」
「でしょ?そういうと思った。」
店員さんがやって来たので少し遠慮したのかあたしの耳元に後藤さんはそっと囁いた。
「何名様でしょうか?」の言葉の前に店員さんは後藤さんの顔を見ると
奥の小さな部屋にあたし達を案内する。
- 48 名前:( ;` ◇´;) 投稿日:2002年08月03日(土)07時27分58秒
- 「行きつけなの。よくメンバーと来る。」
手を離し、用意されているイスに腰掛ける後藤さん。
小さな丸型テーブルにイスが二つ用意してある。
部屋は綺麗な装飾品で飾られており、いかにも高級って感じのお店。
あたしも遠慮がちに腰掛ける。
ちなみにこの部屋が最高の夜景ポイントらしい。
テーブルの右側にはさっき見た以上の夜景が広がっていた。
料理は頼んでもいないのに沢山の料理が運ばれてくる。
「遠慮なくどうぞ。」なんて言われたけど・・・んなの遠慮するに決まってるじゃん・・・。
後藤さんはお腹をすかせていたのか自分の分はさっさと食べ終えてしまった。
あたしの料理だけがテーブルに残る。
- 49 名前:( ;` ◇´;) 投稿日:2002年08月03日(土)07時31分19秒
この間会話といった会話はなく気まずい空気だけが流れていた。
けど、このままではイケナイ。
あたしは思い切って話を切り出した。
「ねぇ・・・どうして、あたしを誘ったの?」
「へっ?どうしてって・・・別に・・・って理由って要ります?」
そう言って後藤さんは食後のコーヒーを啜った。
- 50 名前:( ;` ◇ ⊂ヽ 投稿日:2002年08月03日(土)07時33分12秒
コレハ予想外の展開。
- 51 名前:( ;` ◇ ⊂ヽ 投稿日:2002年08月03日(土)07時35分01秒
- 「い、要るよ!・・・なっちとの約束破ってまでウソついてまで来たのに・・・。」
「・・・そか・・・そうだったね。ん〜・・・簡単に言えば・・・お話したかった・・・。」
最後の方は良く聞き取れなかったが照れた感じの顔でなんとなく想像はついた。
へぇ・・・こんな可愛いとこあんだね・・・後藤さん。
「ふぅん・・・そっか・・・へぇ・・・」
急にニヤニヤしだす自分。
「え?なんですか・・・?」
やっぱり年下。可愛いもんだね。
「ううん、なんでもない・・・。ね、明日はさ・・・仕事何時から?」
「えっと・・・8時にお台場ですけど・・・。」
あたしはゆっくりと食事を続けながら話す。
主導権を握った感じかな。
- 52 名前:( ;` ◇ ⊂ヽ 投稿日:2002年08月03日(土)07時35分48秒
「そっかぁ・・・じゃあ、今日家においで。泊まるといいよ。」
「へっ!!?・・・なんで・・・。」
自分でも突拍子のないことだと思ったけど、こんな機会めったにないから。
「いっぱい話そうよ。あたしも明日は早くないし。」
「いいんですか・・・?ごとーなんか・・・。」
急にショボンとなる後藤さん。
「いいの。ね?後藤さんは嫌かな?」
「ぜ、全然いいですよ!むしろ・・・行きたいです・・・。」
「よし。決まりね?うっし、じゃあ行こう。」
- 53 名前:( ;` ◇ ⊂ヽ 投稿日:2002年08月03日(土)07時36分26秒
- 食事をさっさと終えると、鞄を掴んで後藤さんの腕を掴み「出よう」と促した。
後藤さんも急の事で戸惑ってたけど、「あ、ハイ・・・」なんて言ってついて来た。
レジの前で立ち止まろうとしたけど・・・
「あ、つけといて。」
ってそれだけ後藤さんはレジに人に言う。
「いいの?」
「うん、いいのいいの。」
なんて話しながらエレベーターを待つ。
- 54 名前:( ;` ◇ ⊂ヽ 投稿日:2002年08月03日(土)07時37分55秒
- 食事をさっさと終えると、鞄を掴んで後藤さんの腕を掴み「出よう」と促した。
後藤さんも急の事で戸惑ってたけど、「あ、ハイ・・・」なんて言ってついて来た。
レジの前で立ち止まろうとしたけど・・・
「あ、つけといて。」
ってそれだけ後藤さんはレジに人に言う。
「いいの?」
「うん、いいのいいの。」
なんて話しながらエレベーターを待つ。
- 55 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月03日(土)07時39分39秒
ホテルを出る。
雨は依然降り続く・・・雨って・・・キライじゃないかもね。
タクシー乗り場まで行くと一番前に停車しているタクシーに乗り込む。
行き先を告げ、「ふぅ・・・」と溜め息をつくと後藤さんの傘がないことに気付く。
あ、でも行きつけって言ってたから店の人が置いとくでしょう。
別に言わなくてもいいか。
後藤さんはジっと外を見ていた。
変わりゆく雨の街を。
そんな後藤さんに声を掛ける事は出来ず、そのままあたしの家に到着する。
あたしがお金を払っている間に後藤さんは外へ出る。
あたしもお釣りを受け取るとすぐに車から降りた。
- 56 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月03日(土)07時40分55秒
- 雨はすっかり止んでいた。
「ココ。」
言いながらカギを開ける。
「へぇ・・・ごとーの家に似てる・・・なんとなく。」
「さぁ、入って〜。」
家のドアを開けると、そう促した。
時間は9時を少し回ったところ。
お母さんにだけ「泊める」と言うと、2階の部屋に後藤さんを案内した。
「汚いけど、どうぞ。あ、そこら辺にでも座って。」
部屋に散乱した雑誌を片付けながら、ソファを指差す。
遠慮しがちにゆっくり腰を下ろす後藤さん。
- 57 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月03日(土)07時42分16秒
「あ、ねぇ・・・家の人に連絡しなくて平気?」
あたしはソファと対にしておいてあるベットに腰掛ける。
「ん、したほうがいいかも・・・。」
そう言いながら携帯を鞄から取り出す後藤さん。
電話で数分話すと「じゃあ、明日は帰るから」と電話の相手に告げて電話を切った。
「さてと・・・後藤さんは、お風呂入る?」
「ヤダなぁ〜・・・年下なのに「さん」つけるの?ごっちんって呼んでよ。」
「へっ!?・・・よ、呼べないって・・・。」
「いいでしょ〜?ね?明日香ちゃん!」
そう言ってご、ごっちんはあたしのベットに移って来た。
しかし・・・勢い余って・・・ベットに座るあたしを押し倒す形となって倒れこんできた。
「「キャッ」」
二人の声が重なる。
- 58 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月03日(土)07時44分06秒
- 瞬時に目を閉じてしまったあたし。
目を開くと、目の前には後藤さ・・・違う、ごっちんの長い睫毛が。
目線を少し下に逸らすと・・・あと、数ミリでくっついてしまいそうな唇と唇があった。
もう一度目線を戻すと、バッチごっちんと目が合う。
いや、目が合う前にごっちんさんの目は閉じられていた。
そして、気付けば・・・あたしの目も閉じられ、・・・あたし達の唇は重なった。
- 59 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月03日(土)07時54分24秒
- >>23-58
更新です。
短編をいくつか、なんて書いておきながら・・・。
今回の更新分はこの話のちょうど半分くらいになります。(全体で中編くらいかな)
なんかノリで書いていたら収集のつかない状態に(w
あすなちの予定がなぜかあすごま・・・。
まぁ、お許しくださいな。
>>20
ありがとうございます。
ええ、確かに少なくなりました。
けど、こういうのもたまにはいいんじゃない?っていう気持ちで進めています。
>>21
ありがとうございます。
冒頭ではなっちが駄々こねた感じでですが、
最後のシーンでは明日香甘えちゃってます。
このギャップがいいかな、なんて思ったりしてみます。
>>22
ありがとうございます。
そう、こんな時だから・・・。
頑張ります。だから応援を頼みます!(w
「懐古主義」?全然いいじゃないですか!認めちゃってくださいな(w
次回更新も早いうちにと思ってます。
それでは♪
- 60 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月04日(日)13時19分59秒
- >>21 ですが
明日香大好きの私にはうれしい限りな展開
あすごまって他にないですよね?
続きを期待!!
- 61 名前:川‘▽‘)|| 投稿日:2002年08月05日(月)21時32分04秒
- 今度はあすごまですか♪
作者さんは福田さんが好きなんですね。
わたしもです(w
次回の更新も期待でいっぱいです。
がんばってください。
- 62 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月17日(土)02時23分01秒
- ・・・どのくらいあたし達は重なってたかな・・・?
どちらかともなく無意識に唇を離す。
と、同時に目も開かれる。
ジーっと2人は見つめ合う。
長いこと唇を重ねていたせいだろうか?2人の息は少し荒い。
「・・・・あ、、あのぉ・・・ゴメンナサイ・・・。」
それだけ言ってごっちんはあたしから離れると、鞄を掴んであたしの部屋を出て行った。
下からはお母さんとごっちんの会話が聞こえてきた。
しかし、その会話もすぐ終わり玄関のドアの閉まる音が静かなこの家に響いた。
放心状態のあたしは、ただただ固まっていた。
ベットに倒れこんだそのままの形で。
横で鞄の中のバイブモードにした携帯がブルブル言っていたが無視した。
いや、動けなかったんだ。
- 63 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月17日(土)02時24分08秒
その日、あたしはそのまますーっと眠ってしまっていた。
着替えずにそのままの格好で。
ごっちんの温もりが残る唇のままで。
次の日、ずっと鳴り続いていた携帯を見た。
なっちからの電話だった。
何度も、何度も・・・かけていたみたいだ。
着信履歴の最後はメールだった。
『明日香、どうしたの?』
と、だけ書いてあった。
涙が溢れた。
何か遭ったんだと思って心配しているなっち・・・。
純粋な、彼女を裏切った自分に腹が立った。
しかも・・・あんなことまで・・・。
- 64 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月17日(土)02時24分52秒
- でも、・・・ごっちんとのことを消し去りたいとは思わなかった。
あたしはなんて自己中な人間なんだろう?
自分で自分を殺したくなるような気分に陥る。
「サイテーだ・・・本当にサイテー・・・。」
涙が止まらなかった。
この日、なっちに連絡は取らなかった。
声を聞くだけで罪悪感に押しつぶされそうになるのが怖かったから。
そう、あたしは自分が一番大切なんだ。
そういう、人間なんだ。
自分で自分を罵倒して、憂鬱になって・・・。
最悪の悪循環をこの日から一週間繰り返した。
- 65 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月17日(土)02時25分37秒
・・・そして、一週間後・・・。
なっちからメールがあった。
『なっちのこと・・・嫌いになった?もう、会わない・・・ゴメンネ。』と。
また泣いた。
嫌い?なんで?連絡しなかったから?
どうしてなっちが謝るの?・・・悪いのはあたしだよ?なんで?
もうわけがわからない。
あたしは、どうすればいいの・・・?
その日、ごっちんからもメールがあった。
『会いたい。謝りたい。』と。
アドレスを教えた覚えはなかったけど、きっと圭ちゃんあたりに聞いたんだろう。
あたしはごっちんに
『いつでもいいから、家に来て。』
と、返事を打った。
返事は来なかった。
でも、向こうが会いたいと言っているならいつか来るだろう、と思いそのままにしておいた。
- 66 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月17日(土)02時35分42秒
- 更新止まっちゃってたんで出来てる分だけでも更新しました。
>>60
明日香、自分も好きです。
明日香のキャラはクールなんだけど、
実は照れ屋みたいなイメージで書いてます。
あすごま・・・ないと思います(w
ないものに挑戦したがる性分でw
>>61
明日香、いいですよね。
クールキャラな人達はみな好きですのでw
もう少し長くなりますが最後までお付き合いください。
次回は修羅場全開で(w
感想等お待ちしてま〜す♪
- 67 名前:川‘▽‘)|| 投稿日:2002年08月17日(土)04時29分34秒
- 更新おつかれさまです。
なっちとごっちんとの間に揺れるあすかが心配です。
次回は修羅場全開とのこと。
覚悟してます(w
- 68 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月17日(土)11時27分12秒
- 待ってました!!次は修羅場か 私は期待してしまう(w
悩み、苦しみ そして最終的に明日香が選ぶのはどっちだ?
続き 楽しみにしてるのでがんばってください
- 69 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月23日(金)19時30分18秒
その日の深夜一時の事だった。
あたしがお風呂から出て、階段を上ろうとした時玄関のチャイムが鳴った。
親は幸いこの日は旅行に出かけていた。
玄関の覗き穴から見ると、そこにはごっちんが立っていた。
私は慌てたように、ドアを開ける。
ごっちんと目が合うとごっちんはこう言う。
「ゴメンなさい・・・こんな遅くに・・・。」
「ううん・・・いいよ。いつでもいいってメール打ったのはあたしだし・・・。」
あんな事があった後、やっぱり二人はぎこちない。
「とにかく、入りなよ。」と言って家に招き入れる。
彼女は黙って頷いた。
- 70 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月23日(金)19時31分51秒
- 自室に入るとこの前と同じような位置関係に座る。
「・・・ごとーがあんなことしたのは・・・そ、その・・・なんていうか・・・」
沈黙が少し続いた後、小さな声で話し始めたごっちん。
でも、その声は明らかに涙声だった。
「いいよ・・・別に怒ってない。」
彼女の言葉を遮るように大き目の声で話す。
実際私は怒っているわけじゃない。
なっちを裏切った自分が許せなかっただけで。
私はベットから立ち上がり、ごっちんの座っているソファの下に膝をついて中腰になる。
そして、今にも泣き出しそうな彼女の頬に両手で優しく触れた。
「大丈夫、責任感じることもないし悩む必要もないんだよ。謝らなくたっていいんだから。」
そう、優しく丁寧に話す。
「・・・アリガト・・・。」
小さくそう呟いた彼女は流れかけた涙を必死に拭った。
- 71 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月23日(金)19時32分29秒
「ねぇ、少しだけ話そうか?」
不意に話をし出す。
無言で彼女は頷いた。
「あたしが娘。を辞める時さみんなに大反対された。
わかってたんだ、反対されるのはさ・・・
でも、自分に正直に生きたいって言ったらみんな納得してくれたんだ。」
ベットに足を下ろして座り、膝を抱えて話す。
「何が言いたいのかっていうとね・・・そりゃ、あたしの言ってることはタダの理想かもしれないよ?
自分に素直に生きてる人なんてそうそういないんだから。
でも、それでもさ素直に生きれるってスゴイいいことだと思わない?」
何が言いたいのかは自分でもよく分かっていない。
チグハクなことを言っているのだけは明確だったけれど。
「ごっちんは・・・自分に素直に生きてる・・・?そう、言える?」
この言葉の真意はワカラナイ。
ただ、なんとなく聞いてみたくなっただけだ。
- 72 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月23日(金)19時33分12秒
- 「・・・言えないかな。難しいもん・・・。」
下を向いていたごっちんが顔をあげた。
「だよね・・・変なこと聞いてゴメン。忘れてくれていいから。」
「・・・ってもいい・・・?」
「・・え?」
ボソっと呟いた彼女の声が聞き取れず思わず聞き返した。
「ごとーの気持ち・・・言ってもいい・・・?素直になってもいい・・・?」
少し腫れぼったい目だったけど、しっかりあたしを見据えている。
動揺しながらゆっくりとうなずいた。
「・・・ごとーは・・・明日香ちゃんが・・・好き・・・ですっ・・・。」
「・・・へ?・・・何言ってんの?ウソ・・・でしょ?・・・」
わけがわからなかった。
何故?なんであたし?しかも、なにを急に・・・。
有り得ないよ。うん、まず有り得ない。
だから、対応はあくまで冷静。
- 73 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月23日(金)19時34分01秒
- 「ウソじゃない。素直になるって言ったじゃんか。」
ごっちんの目は何度見ても真剣。
あたし・・・どうすればいいの・・・?
・・・・全然ワカラナイ・・・・。
あたしの冷静な頭は徐々に消えていく。
「どうして・・・?なんで、好きとか・・・
そんなに話したことなんてないし・・・さ・・・。」
なんだか自分自身に言い聞かせているような気分になった。
「ごとーはずっと話したかったもん・・・ずっと気になってたんだもん・・・。」
言い終えるとすーっとソファから立ち上がったごっちんは
そのままあたしをベットに押し倒した。
下から見上げてごっちんの顔を見るのはこれで2度目。
こうやって押し倒されるのはごっちんなりの愛情表現なんだろうか。
- 74 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月23日(金)19時34分49秒
- 前のようなドキドキはなかったけど、
今回は胸が焼けるような苦しさを覚える。
これはなっちのからのあのメールのせいだろうか?
なんてことを考えていたら不意に唇を奪われる。
抵抗をする気はない。
「嫌なんでしょ・・・?抵抗しないの?」
そう、ホントは嫌。すごく嫌。
でも・・・もういいから・・・もう・・・いいの・・・。
「・・・・はぁ・・・・やっぱ好きにはなってもらえないか・・・。」
そう呟いて彼女はあたしから離れた。
「・・・え・・・?」
寝そべったままのあたしからそんな言葉が漏れる。
自分でも少し意外だった言葉である。
- 75 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月23日(金)19時35分28秒
- 「知ってるよ?なっちのこと好きなんだよね。
ライブ見に来た時とかさ、いっつもなっちとは笑顔で話してたもん。
わかってたけど・・・なんか気になって・・・気付いたら好きだった・・・。
おかしな話だよね。数えるくらいしか言葉を交わしてないのに好きだなんてさ。」
ベット脇の地べたに腰を下ろしたごっちんはゆっくりと自分の気持ちを話し始めた。
最後には悲しい笑顔で「アハハ・・・」って彼女は笑った。
本当に・・・悲しい、笑顔だった・・・。
多分無意識だったんだと思う。
いや、無意識じゃなきゃあんなこと出来ない・・・。
「明日香・・・ちゃん・・・?」
起き上がったあたしは地べたのごっちんをベットの上から抱きしめた。
あたしの胸のあたりに彼女の熱い吐息がダイレクトに伝わってくる。
- 76 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月23日(金)19時36分08秒
- 「ゴメン・・・。それしか、言えない・・・。」
徐々に胸のあたりのが濡れてくるのが分かった。
熱い、熱い、涙が零れ落ちている証拠。
今日、何度目の涙なんだろうか・・・。
「素直に生きてないのはあたしだぁ・・・脱退の日の夜ね、なっちが家に来たの。
突然、何の連絡もなしにね。告白したかったよ、もう会えなくなるんだし・・・。
でも、言えなかった・・・素直になれなかったから言えなかった。」
「今でも・・・好きなんだよね・・・?」
鼻声の彼女があたしに問う。
「・・・うん・・・・・・・大好き、なんだと・・・思うよ。」
自分にウソはつけないってこういうこと、なんだね。
- 77 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年08月23日(金)19時45分06秒
- >>69-76
更新です。
結構書いたつもりでも投稿してみるとそうでもない罠。
>>60
感想アリガトウございます。
明日香、揺れまくって今回結果出せてあげました。
修羅場・・・全然こんなの修羅場じゃないっすね・・・。
いらんこと書くんじゃなかったですw
>>61
感想アリガトウございます。
期待・・・ですかw わかります、自分も痛いの大好きですからw
明日香が選んだのはなっちでした。
でも、ごっちんには幸せになって欲しいので色々考えとります。
修羅場・・・ん〜・・・どうしましょw
次あたりで終われたらな・・・と、思う所存であります。
では、また・・・。
- 78 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月23日(金)21時13分21秒
- 明日香が選んだのはやっぱりなっちでしたか
ごっちんのおかげで明日香も素直になれたのかな
この気持ち なっちにぶつけられるのかな?明日香がんばれよ!
私は修羅場 なっちとごっちんが明日香を取り合って激突!
とか考えてました(w
妄想し過ぎですね すいません(w
- 79 名前:川‘▽‘)|| 投稿日:2002年08月30日(金)09時13分30秒
- ごっちんは残念でしたね...
自分の気持ちを正直に告げる明日香が良かったです。
そして次回はついに・・・ですね♪
ガンバッテください。
- 80 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月21日(土)09時40分04秒
- 作者さん どうされました?
そろそろ続きを読みたいんですが・・・
催促して申し訳ないですが楽しみにしてますので
- 81 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年10月12日(土)00時50分49秒
- 次の日、早速行動に移った。
もう二度と掛かっては来ないであろうなっちの携帯の番号を見つめる。
掛ければいいのはわかってる。
でも、・・・やっぱり出来ない・・・。
怖い・・・スゴク怖い・・・。
何言われんだろとか、拒絶されるのだろうかとか・・・考えれば考えるほど怖い。
はぁ・・・どうすればいい?ね、どうすればいいの?・・・
誰に聞いているわけでもないのに疑問符は浮かぶばかり。
けど・・・いつまでも悩んでいても仕方ない。
勇気を振り絞って・・・通話ボタンを押した。
時刻は23時34分・・・丸一日を電話をかけるかどうかで悩んでいたわけだ。
- 82 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年10月12日(土)00時51分49秒
無機質な機械音が耳を伝ってダイレクトに頭に響いていく。
何度かコールした末、「もしもし。」というなっちの声が聞こえた。
それだけで涙が溢れたが、泣いていたんじゃ不審に思われるだろうから
あくまで普通に振舞った。
「もしもし・・・?明日香・・・なんでしょ・・・?」
しかし、泣いてしまった分返事が遅れる。
「うん・・・そうだよ。ゴメンね・・・こんな遅くに。」
「大丈夫。仕事帰りで今、家に着いたとこ。」
ドアを閉める、バタンって音が電話の奥から聞こえた。
- 83 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年10月12日(土)00時52分44秒
「どうして電話を?」
「ダメ?イヤ?」
こんなこと言うつもりなんかないのに言ってしまう自分がイヤだった。
「そ、そんなわけ・・・ない・・・。嬉しいさ・・・すごく・・・。」
この言葉の後、小さな声で「アリガト」って呟いたなっち。
携帯電話が必死に拾ってくれた声に感じた。
「明日香は・・・今何処に?家?」
「そうだけど・・・どうして?」
「そっち・・・行っていい?」
「構わないけど・・・」
「ホント?行っちゃうよ?」
「ちょ、待ってよ・・・どうして・・・?」
わかんない。
急に家に行ってもいい?なんて・・・。
どうして?・・・。
「会いたいの・・・明日香に会いたいの・・・。」
なんとか聞き取れる程度の小さな声。
・・・とっても・・・嬉しかった・・・。
- 84 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年10月12日(土)00時55分08秒
電話を切ってから20分後の事、家の前で車の止まる音がした。
おそらくなっちを乗せたタクシーだと思う。
音を聞いたあたしは玄関へとひた走った。
そして、チャイムの鳴る前に玄関の扉を開けた。
「・・・なっち・・・」
「明日香〜♪会いたかった〜!」
今にも泣き出しそうなあたしとは正反対になっちは満面の笑みでいきなりあたしを抱きしめた。
暖かい・・・って言葉では表現できないほど色んなとこが暖かくて、ついに涙が零れ落ちた。
「明日香〜?泣いちゃった?もう〜・・・いつまでも変わんないな〜明日香は〜」
ヨシヨシって言って、優しく頭を撫でられた。
妙に心が落ち着いた。
涙の量は増えたけど。
- 85 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年10月12日(土)00時57分36秒
- 玄関で軽い話を終えると
一転して、何の会話もない沈黙のままのなっちを自室に招き入れた。
「さ、適当にどーぞ。」
声は緊張からか、微かに震えていた。
悟られていないだろうか・・・?
それが心配だった。
なっちはあたしが座ったベットの横に腰掛けた。
- 86 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年10月12日(土)00時58分18秒
- 「この前局で会ってからしてから今日までのことは話さなくていーよ。
色々辛いだろうし、なっちにはかんけーないから。」
なっちも緊張してんのかな?・・・そんな声だった。
色々辛いだろうしって・・・なっちは何か知っているようだったけど、それは聞かなかった。
「え、でも・・・ちゃんと・・・話しておきたい・・・。」
「いーの。ホントにいーの。」
唇を人差し指で塞がれた。
反射的に目を閉じたら、唇に柔らかい感触が。
ひょっとして・・・キスされてんのかな・・・?
柔らかいものが唇から離れると、あたしはスーっと目を開けた。
- 87 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年10月12日(土)00時58分53秒
- 「・・・なっち・・・?」
ギューって抱きしめられている事に気付いて、声を掛けた。
いっつも思うけど・・・なっちって暖かいな・・・。
「ん?・・・イヤ・・・?」
「そ、そんなわけないけど・・・ビックリして・・・。」
あたしがその言葉を言い終わらないうちにそっと優しくベットに押し倒された。
なんとなく想像してた事だけど、やっぱりちょっと驚いたし怖かった。
あたしのちょうど腰辺りに馬乗りになるなっち。
- 88 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年10月12日(土)00時59分30秒
- 「明日香、何想像してる・・・?」
「べ、別に何も・・・。」
ウソ。
ちょっと変なこと想像してる。
想像って言うか・・・期待・・・なのかな・・・。
「なっちが何もしないで帰っちゃうと思う?」
なに?なっちは「ナニカ」したいわけ・・・?
「そ、そんなのわかんないよ・・・。」
やっぱり昔と変わらない。
あたしの立場はいつもなっちより下。
- 89 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年10月12日(土)01時00分08秒
「・・・抱かれたい・・・?」
ものすごく直接的なな質問だ。
「そ、そんなこと聞かないでよぉ・・・。」
こんな弱気なあたしを誰が想像できるだろうか。
なっちの前でしか見せない弱気なあたし。
「・・・ずっと好きだった・・・。」
耳元でそう囁かれた。
熱い吐息がかかって胸の高鳴りが早まった。
耳元であたしに囁いていた唇があたしの首筋をなぞり始めた。
- 90 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年10月12日(土)01時00分47秒
- 「んっ・・・・ぁんっ・・・・」
自分でも耳を疑いたくなるような声が出る。
「明日香、感じてんだ?」
唇を離したなっちが言った一言。
「でもね、こんなんじゃ終わんないから。」
「へっ?あ、ちょ、・・・」
着ていたTシャツを易々と脱がされ、
ブラは付けているものの明るい部屋であたしの上半身が晒される。
- 91 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年10月12日(土)01時01分37秒
- 「恥ずかしいよぉ・・・電気、消して?」
「ダメ。明日香の体・・・見たいもん。」
話している間にもなっちはあたしのブラをこれまた易々と取り去った。
そして、
唇・・・頬・・・額・・・顎・・・首筋・・・耳・・・あらゆる所に口づけられていく。
その度にからあたしから甘い、熱い吐息が漏れる。
- 92 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年10月12日(土)01時02分13秒
- 体にキスを落としながら体を少しずらし、スカートのボタンを一つずつ外していくなっち。
行き場のない自分の腕をなっちの頭に絡ませた。
・
・
全てを小さな体の、でも年上のこの少女にに委ねた。
・
・
・
なっちは体全部を使ってあたしを愛してくれた。
体が満たされていくのがよくわかった。
溢れていく気持ち全部を抱き締めてくれていた。
・
・
・
・
「「はぁはぁ・・・はぁはぁ・・・」」
行為を終えた2人はベットにぐったりとなった。
息は荒いままで、止む事を知らない。
- 93 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年10月12日(土)01時02分57秒
- 「・・・はぁ・・・あすかぁ・・・大好き・・・だよ・・・はぁはぁ・・・。」
いつの間にか生まれたままの姿になってたなっちが
同じく生まれたままの姿のあたしを強く抱き締めた。
人肌って暖かいんだね・・・。
そのまま二人は眠った。
なっちの鼓動や、吐息を直に感じながら眠った。
なっちもあたしの鼓動や、吐息を直に感じながら眠った。
- 94 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年10月12日(土)01時03分49秒
次の日
なっちはもういなかった。
ベット脇の小さな台に置手紙一つ残して、帰ったみたい。
『仕事があるので、一旦家に帰って仕事に行きます。
明日香のお母さんが今朝帰って来られてたみたいだから、
鍵はちゃんと閉めてもらうよ。それじゃ、また連絡します。
なっち』
- 95 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年10月12日(土)01時04分34秒
- はぁ・・・結局昨日は「好き」って言えなかった。
なっちは何度も「好きだよ。」「愛してるよ。」って言ってくれた。
でも、あたしは一度も言ってない。
これでいいの?
わかんない・・・ごっちんにあんなこと言ったのに・・・
あたしはこれでいいの?・・・。
返事なんか誰もしてくれない。
「どーしよ・・・。」
下着にTシャツ一枚の格好で自分となっちの温もりが残るベットに潜り込んだ。
「はぁ〜・・・・暖かいなぁ・・・。」
そのまま、二度寝をする。
目が覚めたのは午前11時過ぎだった。
手探りで、なっちの手紙が置いてある台から携帯を取る。
メールが一通届いていた。
なっちからだった。
内容は涙さえ出なくなるような衝撃的なものだった。
- 96 名前:( ´ Д `) 投稿日:2002年10月12日(土)01時11分26秒
- >>81-95
更新しました。
>>78
明日香、素直になりたいんだけどそうも行かないみたいです。
ごっちんのおかげ・・・かも知れませんね。w
修羅場はそんな感じを考えてましたが、どうも上手く書けずに却下しました。
妄想しすぎ?そんなこと全然ないですよw
>>79
素直な明日香、大切にしていきたいんですが・・・上にも書いてますが
そうも行かないようです。
>>80
お待たせしました。
ホント遅くなってスイマセン・・・。
楽しみに・・・なんて言ってもらえるとスゴク嬉しいです。
- 97 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月12日(土)12時09分16秒
- 待ってました!!
これでハッピーエンドなのかと思ったらまだ何かあるみたいですね
明日香にはもう少し苦しんでもらいましょうって感じですか?(w
ここの明日香はマジかわいい・・・ さらに惚れてしまいそう(w
- 98 名前:名無しさん 投稿日:2002年11月23日(土)09時45分28秒
- そろそろ続きを・・・
- 99 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月13日(金)22時24分34秒
- 私も続き待ってます。
- 100 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月04日(土)21時19分03秒
- もう書く気はないのか?
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