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『圭××× V』
- 1 名前:N 投稿日:2002年08月02日(金)17時01分46秒
紫・金・銀でKUをメインに書いてた『N』といいます。
私的な諸事情のために途中で途切れてしまった話の続きや、
その時に書きたいと思ったモノをこだわらずに書いていこうと思います。
お時間があれば、読んでってくだい。
- 2 名前:N 投稿日:2002年08月02日(金)17時04分30秒
今まで読んで下さってた方々、油断をしたスキに板が落ちてしまって、ごめんなさい。
その上、微妙な時期の立ち上げになってしまい、すいません。
前板の323 名無し読者さん♪
毎度のことながら、お待たせいたしました。
続きは早めにうpできるようにがんばります。
前板の324 りかさん
これからは、ある程度ですが、定期的な更新ができそうなので
『弱めの圭ちゃん』にも挑戦してみます。
では、銀板の未完の『逢いたい日。』を最初からスタートです。
- 3 名前:『逢いたい日。 1』 投稿日:2002年08月02日(金)17時06分53秒
6月 某日 深夜
〜 都内・某保田宅 〜
自分のベットへ疲れた身体をゆっくりと沈めながら、ふと気づく。
ふたりだと少し窮屈だけど、なんか落ち着けるベット。
ちょうど、お互いのぬくもりと愛情を感じ合えるおっきさ。
去年ふたりで選んだ、お気に入りのセミダブル。
なのに今夜は、ちょっと違う。
「ひとりだと、こんなに広いんだ・・・」
そう呟いて、ちょっと寂しくなってきた途端、
枕元に置いてた携帯が愛しい人のメロディーを奏でだす。
♪〜
- 4 名前:『逢いたい日。 2』 投稿日:2002年08月02日(金)17時09分23秒
「はい。」
「圭坊・・・
なんかなぁ、寂しいんやぁ、逢いたい・・・
今すぐ逢いたいんよぉ。」
裕ちゃんもあたしと同じ想いでいてくれたのがすっごい嬉しかったけど、
睡眠時間の事を考えると素直に喜べなくって、
つい、冷たい返事を返しちゃう。
「また、酔ってるんでしょ。」
「酔ぅてないでぇ。」
「もぉ。 裕ちゃんも明日、早いんでしょ。
だから、今日は行かないから、早く寝なよ。」
「そうかぁ。
もうええわぁ!
誰か他の子、呼ぶしっ!!」
「はいはい。
そうすればっ!!!」
心にもないセリフが零れてく。
そんなこと、ちっとも思ってなかったのに。
むしろ、イヤ!って、ダメ!って言いたかったのに。
- 5 名前:『逢いたい日。 3』 投稿日:2002年08月02日(金)17時11分38秒
携帯を枕元に放り投げ、布団を深くかぶり
強く瞼を閉じて自分に言い聞かす。
どうせ、酔った勢いとかなんだからっ!
で、行ったらきっと、
『あれぇ、圭坊やん♪
どしたぁん?
そんなにアタシに会いたかったんかぁ♪』
とかって、あの無敵の笑みを浮かべて言うに決まってるんだからっ!
それで結局、寝不足で仕事に行くコトになるんだからっ!
そんなこと分かりきってるのに
行かないって、言ったのに
なんで、明日着る服をバックに詰めてんだろ!?
なんで、鍵と携帯を握り締めてんだろ!?
なんで、玄関の扉を開けてんだろ!?
やっぱりあたしも・・・
逢いたい・・・
逢いたい!
- 6 名前:『逢いたい日。 4』 投稿日:2002年08月02日(金)17時14分49秒
6月 某日 かなり深夜
〜 都内・某中澤宅前 〜
勢いで来ちゃったのはいいけど、どんな顔すればいいんだろう?
それより、なんて言ったらいいんだろう?
・・・わかんないよ。
もし、予想通りのセリフで笑って流されたらどうしよう・・・
もう誰かが来てて、追い返されたらどうしよう・・・
もしかして、ウザイとかって思われたら・・・
いろんな不安と後悔が募ってく・・・
でも・・・あたしは、逢いたい。
裕ちゃんに逢いたい・・・
・・・好きだから。
だから・・・
貰った合鍵を使わずに、震える指で玄関のボタンを押した。
- 7 名前:『逢いたい日。 5』 投稿日:2002年08月02日(金)17時15分50秒
ピンポーン♪
「はぁい?」
「あの・・・
あたしなんだけど・・・」
・・・
短い沈黙の後、パタパタと激しい足音と共に目の前の扉は開かれた。
そして、その先には天使の笑みと喜びの声。
「圭坊!
来てくれたんやぁ。」
「えっ、うん。
なんとなくっ!?」
予想外のセリフと抱擁になんか照れくさくなって、
言い訳しようとしたあたしの口唇は、柔らかな裕ちゃんのそれでさえぎられた。
- 8 名前:『逢いたい日。 6』 投稿日:2002年08月02日(金)17時16分34秒
いきなりだったからびっくりしたけど、誤魔化しの言葉なんかよりも、
ずっとずっと、お互いの想いが伝わり合うような甘いけど、激しいくちづけ。
そんなくちづけを交わして、愛しい人の顔を探すと
やっぱり天使みたいに無邪気に微笑んで、あたしだけに囁きかける。
「ありがとうなぁ。 圭。
ホンマ、めっちゃ好きやでぇ。」
あたしは戸惑いつつも微笑み返し、
裕ちゃんの、サラサラで黄金色に、輝く髪に軽く触れる。
その柔らかな感覚や、甘く漂う薫りをゆっくりと楽しむ。
今、この手の中にある愛しい存在とぬくもりを深く感じる。
来て良かったって、実感する。
ほんと、良かった・・・
少し俯いた途端、見慣れない靴が目に入った。
裕ちゃんの靴にしては、少し可愛すぎだし
サイズもおっきそう。
そして、あたしの手は止まる。
- 9 名前:『逢いたい日。 7』 投稿日:2002年08月02日(金)17時18分26秒
「誰か他の子・・・来てるの?」
「ん? あぁ。」
「そうなんだ・・・」
眩暈がした。
もっと、素直に『あたしも逢いたい。』って、
『あたし以外の誰も呼ばないでっ!』って、言えばよかった。
後悔だけがつのり、頭が、あたしの身体のすべてが重くなってくる。
瞬時にいろんな妄想が暴走して、胸の奥が痛みだす。
あたしはいつの間にか
触れてた手をゆっくりと離し、曖昧な距離をとる。
そして、大好きなあなたの瞳を見据え
あなたの次の言葉を待つ。
それがあたしにとって、つらい言葉だとしても、
この痛みをかき消すような、愛の言葉だったとしても。
ただ、裕ちゃんの
あたしの愛しい人の
本当の言葉が聞きたかっただけ・・・
- 10 名前:やっすぅ推し 投稿日:2002年08月02日(金)21時25分37秒
- どうもこんにちは。
まえ、「りか」で書き込みしてたものです。
復活してくれてとってもうれしいです!
これから、がんばってくださいね♪期待してます
- 11 名前:れれ 投稿日:2002年08月02日(金)22時51分59秒
- あのっ、すっごく嬉しいです。
復活、おめでとうございます。
ここ10日くらいすごく楽しみで。
がんばってくださいね。
応援してます。
- 12 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月04日(日)03時37分27秒
- 復活おめでとうございます!
KU大好きです!がんばってください!!!
- 13 名前:N 投稿日:2002年08月06日(火)06時45分02秒
- こんないいかげんなヤツなのに、あったかいレスをありがとうございます。
>>10 やっすぅ推しさん
このハンドル↑では始めましてなんですね。
早速の発見ありがとうございます(^^
ご期待に答えれるよう、がんばってみます。
>>11 れれちゃん
ホントに復活できて、自分も嬉しいです☆
がんばる元気が出てきました(^^
>>12 名無し読者さん♪
裕ちゃんと圭ちゃんのコトを好きな自分に変わりがないコトを
実感したんで、上向きにがんばってみマッスルっ♪
- 14 名前:『逢いたい日。 8』 投稿日:2002年08月06日(火)06時49分10秒
「ごめんっ!
違う違うっ!!
違うんよぉ!!!」
そう言いながらあたしの天使は
身振りや手振り、表情
あたしの目に映るすべてで必死に誤魔化してる。
その仕草をなんにも言えないまま立ちすくんでるのに
『その必死な仕草が可愛い♪』
なんて思ってるあたしって、ホントのバカなのかな?
いつもは柔らかくって落ち着いた声色なのに
今は必死な時のあの独特の声が続く。
- 15 名前:『逢いたい日。 9』 投稿日:2002年08月06日(火)06時50分06秒
「そのミュールは、アンタに似合うかなぁて思ぅて、
ちょっとおっきいかもしれんけど買ぅてみたんよ。
それに今夜は飲んでないし、
誰も呼んでへんよ。
電話も圭にしかしてへん。」
「はぁ!?
なんで!?」
何を言われてるのか分かんないくらいパニクってるあたしに
少しだけ落ち着きを取り戻した裕ちゃんは、優しくゆっくりと語りだす。
「そやって、
圭の代わりなんか、誰にもできへんし、
アタシは、圭にしか逢いたくないんやから・・・」
- 16 名前:『逢いたい日。 10』 投稿日:2002年08月06日(火)06時52分19秒
あたしだけになんだ・・・
あたしも、裕ちゃんだけに逢いたいって想ってた。
今度はあたしもちゃんと、伝えたい!
そんなあたしの言葉を綺麗なブルーの瞳と
あたしが大好きな音色が高めにそれをさえぎる。
「待ってっ。
聞いてっ。
アタシなぁ、気づいたんよ。」
「えっ?
うん、なにを!?」
「アタシなぁ、アタシが思ぅとったよりも、
ずっとずぅっと、圭のことが好きなんやぁ。
って気づいたんよ。」
- 17 名前:『逢いたい日。 11』 投稿日:2002年08月08日(木)19時35分21秒
「アタシなぁ、アタシが思ぅとったよりも、
ずっとずぅっと、圭のことが好きなんやぁ。
って気づいたんよ。」
一瞬、何を言われたのか、わかんなかった。
すっごく嬉しくってステキな言葉に舞い上がって、
すぐには返事が返せなかった。
「ゆっ、裕ちゃん・・・
あたしも、あたしが・・・」
それでもやっとのことであたしの気持ちを言葉にしようとしたら、
目の前の大好きな瞳はゆっくりと閉じてく。
そして、その大好きな口唇が近づいてくる。
あたしからの告白は、あたしの大好きな人の口唇にさえぎられた。
軽く触れるだけだけど、深い想いが伝わってくるようなキス。
- 18 名前:『逢いたい日。 12』 投稿日:2002年08月08日(木)19時37分24秒
「ありがとう。
圭も、アタシと同じ想いでいてくれてるんやろ?」
もう一度、大好きな瞳と声を見つけた時にやっとあたしの気持ちを伝えれた。
「うん。 そうだよ。
大好きだよ、裕ちゃん。」
「アタシも大好きやでぇ、圭。」
- 19 名前:『逢いたい日。 13』 投稿日:2002年08月08日(木)19時39分18秒
6月 某・翌日 早朝
〜 都内・某中澤宅 〜
その部屋の明かりは消え
いつものように、熱く甘い時間は続き、ふたりの絆は深まって行く・・・
いつもと違うのは、ベットのサイズと、
お互いの想いの深さを知ってるかどうかって事だけ・・・
いつも変わらないのは、お互いがお互いを心から愛してるというコト・・・
そして、ふたりはふたりだけの甘い時間を紡いでく・・・
〜 Fin 〜
- 20 名前:N@書く人。 投稿日:2002年08月08日(木)19時43分37秒
〜 あとがき 〜
はい。 K&Uシリーズ 第?章『逢いたい日。』終了です。
前板からの移動&更新が遅くてすいませんでした。
一時期、放棄しようかとも思ったのですが、
どうしても使いたいセリフがあったので続けてみました。
次回作は・・・やっぱり、未定です。(^^;
- 21 名前:N@書く人。 投稿日:2002年08月12日(月)02時33分22秒
〜 はじめに 〜
昨日、いきなり思いついた駄文ですが『逢いたい・・・』スタートします。
- 22 名前:『逢いたい・・・』 1 投稿日:2002年08月12日(月)02時36分01秒
あたしがあなたのことを大好きだって気持ちを忘れちゃわないように・・・
あなたがあたしのことを好きだって想いをなくさないうちに・・・
気づいて、感じて、残してって・・・
逢いたい・・・
- 23 名前:『逢いたい・・・』 2 投稿日:2002年08月12日(月)02時39分09秒
もう、何日、あなたに逢ってないんだろう?
もう、何日、あなたの声すらも聴いてないんだろう?
今、テレビに映し出されてるのは、少し前のあなたばっかり・・・
そう、何日、あなたと・・・
気にしないでおこうと思うのに、スケジュール帳や携帯を見るたび
そんな考えばっかりがあたしの頭をよぎって、
あなたのことを考えずにいられないよ。
大好き。
逢いたい。
- 24 名前:『逢いたい・・・』 3 投稿日:2002年08月13日(火)01時02分09秒
『あのさぁ、シャンプーを新しいのに変えたんだ。』
『あのさぁ、部屋を大掃除してみたんだ。』
『あのさぁ、シーツ変えんだ。』
『あのさぁ・・・』
他愛も無く毎日送り合う
他愛も無いメール。
お互いに仕事の拘束時間が長い上、空き時間なんてホント不規則で、
なかなかふたりだけの時間を過ごせないどころか、
携帯の声すらも聞けないような状態が続いてた。
だから、相手の迷惑にだけはならないようにと、
でも、僅かな想いだけでも届くようにって、
微妙な時間差のあるメールを送り合い、返信し合って、
いつの間にか、どこかから生まれてくる不安を打ち消したり、自分の元気の源にしてた。
- 25 名前:『逢いたい・・・』 4 投稿日:2002年08月13日(火)01時06分12秒
ただ、最後の言葉だけはお互いに
『好きだよ☆』
『大好きやで☆』
ってのが暗黙の了解だったし、
それが嬉しくって、どんなに疲れてても、ステキな眠りの世界へと落ちて行けた。
でも今日だけは、本当に伝えたい言葉を押し堪えて最後に
『おやすみ。』
って打って、少し送信するのを躊躇う。
だってこれは、あたしがあなたに対して怒ってたり、拗ねてたり、
もしかしたら別れを予感させるようなメールだから。
あたしの望んでるコトをあなたはわかってくれるかなぁ?
わかってくれたとしても、
無理だって、無茶な希望だってコトをあたしもわかってる。
でも、あたしの指は、あたしの頭よりも
あたしの不安な心に従って送信のボタンを押す。
- 26 名前:『逢いたい・・・』 5 投稿日:2002年08月13日(火)01時08分54秒
『あのさぁ、
もうこの部屋は
裕ちゃんの香りがしないんだ・・・
おやすみ。』
- 27 名前:『逢いたい・・・』 6 投稿日:2002年08月16日(金)05時11分22秒
返事、来ないや・・・
やっぱ、怒らしちゃったよね?
自分が仕掛けた事なのに、
不安と後悔でいっぱいになってるあたしって『最悪だね。』
なんて、思いながら、
鳴らない携帯を相手にとっておきのワインを飲み始める。
でも、何をしてみても、落ち着かないよ・・・
- 28 名前:『逢いたい・・・』 7 投稿日:2002年08月17日(土)02時06分22秒
ピンポーン♪
「圭坊、おるかぁ?」
「裕ちゃん!
なっ、なんで!?」
無理やりに煽ってたワインが、今頃になって一気に回り始める。
そんなあたしの頭に、聞きなれた心地よいトーンの声がぐるぐると回って迫ってくる。
「そやって、今日の圭坊からのメールがなぁ、
足りん言葉がいっぱいあったからなぁ、
ちゃんと、会ぅて聞こうと思ぅて。」
「裕ちゃん・・・」
あたしは、涙声になりつつも、
本当に伝えたかった言葉を直接、あたしの声であなたに伝える。
- 29 名前:『逢いたい・・・』 8 投稿日:2002年08月17日(土)02時08分08秒
『あのさぁ、
怖いんだよぉ。
だって、もうこの部屋は
裕ちゃんの香りがしないんだ・・・
逢いたいよぉ。
でも今日は、我慢するね。
おやすみ。
大好きだよ☆』
- 30 名前:『逢いたい・・・』 9 投稿日:2002年08月17日(土)02時09分58秒
本当に伝えたかった言葉を口にすると同時に
零れだしたあたしの涙を白くて綺麗な指が軽く拭う。
あなたは柔らかな微笑と共に
あたしの部屋のあなたの指定席へと進んでく。
そうだよね。
やっぱり、大切な事って、
メールだけじゃ伝えきれないし、
そこらへんの空間を飛び交ってる声だけじゃ、
この想いも全部は伝わんないんだよね。
ちゃんと、大切な人の瞳を見て、声を聞いて、香りも・・・
全部全部を感じてないとね。
それでも不安になるのは、
あなたがモテるせいなのかな?
それともあたしが嫉妬深いだけなのかな?
なんてね。
- 31 名前:『逢いたい・・・』 10 投稿日:2002年08月17日(土)02時11分39秒
だから、お願い。
今のあなただけじゃなくって、
ちゃんと、あなたの香りを残してってね。
あたしがあなたのものだって忘れちゃわないように。
あたしがあなたのことを大好きだって気持ちを忘れちゃわないように・・・
〜 Fin 〜
- 32 名前:N@書く人。 投稿日:2002年08月17日(土)02時13分30秒
〜 あとがき 〜
はい。 思いつきのK&Uで『逢いたい・・・』終了です。
久しぶりに、2P以上の小話でちゅう♪すらもないモノ書いたかも(^^;
次は・・・ネタのストックはあるけど、どうしようか・・・
やっぱり、いつも通り未定です。 ではでは。
- 33 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月25日(日)23時38分49秒
- KUだぁ♪
最近この組み合わせを見かけないんで嬉い!
次の更新楽しみにしてます。
- 34 名前:うっぱ 投稿日:2002年09月06日(金)03時39分08秒
- 申し遅れましたが、復活おめでとうございます。
またNさんの美文が読めることができて嬉しいですよ。
裕ちゃんと圭ちゃんの甘く切ないお話、ん〜惹き付けられまひた。
次作も期待しておりまふ。
ではっ
- 35 名前:N@遅筆。 投稿日:2002年09月10日(火)18時13分48秒
- >>33 名無し読者さん
レスがなくって、ちょっとヘコんでたんで、めっちゃ嬉しいです♪
ハロプロ的にリーダーとサブ・リーダーになるこのおふたりのお話が増えることを祈ってます。
>>34 うっぱさん
前板に引き続き、ありがとうごさいます。
実は、Nの小話の基本は、身近で起こってるコトがベースなので、
書いてるって言うよりも、ほとんど、中継してるだけだったりするのです。(^^;
昔よりも更新のペースが落ちまくってますが、今後もよろしくお願いします。
とっても遅くなりましたが、10ヶ月ぶりのやすかごです!
やすかご『Begining』シリーズ 第6章『みんな・・・』スタートです。
では、お時間あったら、読んでってください。
- 36 名前:『みんな・・・』 1 投稿日:2002年09月10日(火)18時18分14秒
どれが1番大切なんだろ?
どれもみんな大切で、大好きで、愛しいんだもん・・・
あたしにとっても、あなたにとっても・・・
だから・・・
- 37 名前:『みんな・・・』 2 投稿日:2002年09月10日(火)18時19分19秒
何やってんのっ!
あぁ、またじゃんっ!
「加護っ!
あんた、なにやってんのさっ!
そんなミスってばっかりでっ!
もう、新人じゃなくって、先輩なんだよっ!
わかってる!?」
「はい、すいません・・」
最近、元気がないのは知ってる。
その理由も、なんとなくだけどわかってるつもり。
でも、あたしに打ち明けてくれない、相談もしてくんないんだね。
ホント、どうしたのさ・・・
あっ、またミスったっ!
・・・でも、
今ここであたしが亜依を甘やかしちゃぁいけないし・・・
- 38 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月05日(土)13時20分38秒
- おぉぅ!!やすかご!!
この組み合わせ好きです♪
更新待ってます!
- 39 名前:N 投稿日:2002年10月11日(金)05時14分26秒
- >>38 名無し読者さん
レス&更新、お待たせ致しました。
ちょっと、久しぶりの『やすかごシリーズ』なんで感覚が戻ってないんですけど、
なんとか、ステップ・アップを目指して、なんとか、がんばります!
- 40 名前:『みんな・・・』 3 投稿日:2002年10月11日(金)05時16分34秒
パンッ、パンッ!!
「はいっ、ちょっと休憩!
各自、よく考えるようにっ!
じゃあ、30分後に集合っ!」
亜依だけじゃなく、新メンバーとあたしたちとの動きがうまく噛み合わないせいか、
夏先生がキツイ言葉だけど、凄く嬉しいタイミングで休憩時間をとってくれた。
ホント、この人は娘。やハローのメンバー全員の裏情報まで全部知ってるのかも!?
ってくらいのタイミング!
いつも、絶妙のタイミングで休憩やアドバイスをくれるんだよね。
それで、さりげなくあたしの肩に軽く手を置いて、休憩所へと去ってく。
その仕草がすっごくかっこいい!
やっぱ、憧れだよ!
って、今はそれどころじゃないしっ!
あたしは、疲れて座り込むメンバー全員を見渡してから
珍しく隅に隠れるように静かに腰を下ろす
あたしの大切な子の苗字を叫ぶ。
「加護ぉ!」
- 41 名前:『みんな・・・』 4 投稿日:2002年10月11日(金)05時20分09秒
その一言で自分の元へと呼び寄せる。
「加護っ!
ちょっと、こっち来てっ!」
「・・・はい。」
「ねぇ、亜依。
どうしたの?」
みんなに聞こえないように小さく
そして、みんなの前では呼ばないようにしてる下の名前を呼んで、
可愛い黒目がちな瞳を見つめ、問いただす。
その瞳は僅かに揺れて、瞼で隠される。
そして、途切れ途切れに短い言葉が聞こえてきた。
「・・・なんでも・・・
なんでもない・・・です。」
「なんでもなくなんか、ないでしょっ!?
そんなんで、なんでもなかったら、もっと大変なコトなんだかんねっ!」
つい、いつも以上に強い口調になっちゃう。
なんでなんだろう・・・
- 42 名前:38です。 投稿日:2002年10月14日(月)01時00分01秒
- 待ってました!
続き楽しみにしてます!!
- 43 名前:『みんな・・・』 5 投稿日:2002年11月12日(火)18時57分45秒
でも、
その時のあたしは
ただ、心配だっただけ。
亜依のことが心配だったんだよ。
どこを見てるのか解らないまま伏せられて行く黒目がちな瞳で
教科書どおりの言葉を搾り出すだけのような亜依が・・・
あたしの可愛い恋人が心配だっただけなだよ。
「・・・」
いつも送り合うおやすみ前のメール。
『今日は、ちょっと言い過ぎた。
ごめん。
でも、もし何かあったんなら、
最初に相談して欲しいな。』
- 44 名前:れれ 投稿日:2002年11月12日(火)19時02分52秒
- 今回、Nさんの代わりにNさんの小説を
小説をアップさせていただくことになりました。
送られてきたものを貼るだけなんですが、
文の切り方とか違ったりしてどことなくNさんと違うと思いますが
できるだけ速くアップできもようにがんばりますので
宜しくお願いします。
- 45 名前:N 投稿日:2002年11月15日(金)04時51分23秒
〜 お詫び&レス 〜
身勝手ですが、Nは『みんな・・・』を書く上で行き詰まってしまったので、
今回のお話の続きを『れれちゃん』にお任せする事に致しました。
相変らず、『へなちょこ』で、すいません。
>42 38です。さん
ホント、ごめんなさい。
今のNとしては、放棄しそうなくらいの『いっぱい×2』な状態なのです。
自分で書ききれなくって、ほんとうにごめんなさい。
では、れれちゃん、よろしくお願いします。
- 46 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月16日(土)03時33分02秒
- がんばってください。
応援してます。
あ、もちろんれれさんも応援してますよ!!
- 47 名前:れれ 投稿日:2002年11月27日(水)17時40分57秒
夜に送ったメールの返事が来ない・・・
メールが気になりつつもとりあえずお風呂に入ってしまわなければいけない。
ずっと携帯にしがみついてるわけには、いかないし。明日も仕事がある。
「アーッ。」
目の前のタイルに向かって怒ってみる。
八つ当たりだよ・・・大人げないなぁ、あたしも。
『ブクブクブク・・・・』
顔を半分だけ湯船に付けて口の中の空気を吐き出してみる。
口の中の空気がなくなって音がでなくなる。
ホント、さっきから何してんだろ・・・
- 48 名前:れれ 投稿日:2002年11月27日(水)17時41分55秒
- <side K's room>
♪〜
充電器の上で虚しく鳴る携帯電話。
それは、メールの着信を知らせるモノ。
だが、只今入浴中の圭の元へはもちろんその音は届かない。
ガチャ
メール・・・着てないよね・・・
いいや。なんか確認すると更に虚しくなりそうだし・・・
これ、飲んじゃおう。
裕ちゃんに貰ったワイン。こんな時じゃないと飲めないし。
さっそくコルクを抜いて、グラスに注ぐと、ゆっくり口をつける。
30分後
気付くと、ワインの三分の二がなくなってた。
気分もなんとなく舞い上がっちゃってて・・・亜依に電話してた。
- 49 名前:れれ 投稿日:2002年11月27日(水)17時43分01秒
「はい。」
亜依の声に一気に酔いが冷めた。
起こしちゃったよね・・・
「こんな時間にごめん・・・
もう寝てたよね・・・?」
「大丈夫です。
起きてましたし。」
「ダメじゃんっ!
早く寝ないと、明日の朝も早いのにっ!!」
つい、事務的に怒るあたしに、仕事の時みたいに答える亜依。
「すみません・・・
でも、今の自分も自分でイヤやし・・・
保田さんからメールの返事も来ないし、
眠れなかったんです・・・ごめんなさい・・・。」
「えっ、あたしの返事なんて・・・
それは悪かったけど、そんなの、気にするほどのコトじゃないじゃん!?」
「ムリですっ!
それが一番大事で、一番大っきな問題なんですからっ!!」
「ちっ、ちょっと、亜依!?」
「うちは、うちの『夢』も一番大切やし、うちが『大好きな人』のコトも一番大切なんです。
どっちかなんて、選べません。
ただ・・・『好きなのは圭ちゃんだけ』ってことしか、はっきりとはわからんのです・・・」
- 50 名前:れれ 投稿日:2002年11月27日(水)17時44分04秒
- 「亜依・・・
あのね、あたしと亜依は違う人間だから、どれが一番大事かなんて、解んない。
けど、ちょっとしたアドバイスくらいならできるかもしれない。
あたしが亜依に言えるのは、『大切!』ってコトが2つくらいはあってもいいんじゃないかって思う
。
ただ、その大切なコト2つを一緒に思いやったり、守れたり、幸せにできたら、
すごいとあたしは思うよ。 うん。
でも、亜依ならできるかもね。」
「・・・」
わかってくれるかな?
亜依なら、わかってくれるよね?
あたしが好きになった人なんだから・・・
- 51 名前:れれ 投稿日:2002年11月27日(水)17時48分01秒
- 途中まで、アップしました。
遅くなってすいません。
Nさんの文章に、傷を付けた感じになってしまっているのですが、
どうか、その辺は目をつぶって下さい。
- 52 名前:れれ 投稿日:2002年12月04日(水)17時22分38秒
「まぁ、このコトを踏まえて、亜依は亜依なりの答えを出したらいいと思うよ。」
「2つを一緒に・・・」
「そう。 今の亜依なら、その答えを出せるんじゃないかな?」
そんな言葉を残してあたしは何をしてんだろうね?
(あたしは、大人ぶって、亜依に自分と同じか、もしくはそれ以上の何を求めてんだろね!?
昔、自分が出せなかった答えを亜依に求めてる。
ホント、ずるい大人だね。
- 53 名前:れれ 投稿日:2002年12月04日(水)17時23分37秒
<side A>
そんなん・・・
娘。と圭ちゃん・・・
どっちもなんてわからんよ・・・
ん!?
娘。と圭ちゃん!!
そっかぁ!
いつも、うちが娘。の収録やライブを楽しみながらがんばってるのを見たら、
圭ちゃんは嬉しそうにしてたんよね!?
(ってコトは・・・)
そっかぁ・・・
(うん!そうゆうコトだよね!)
どれが1番とかって悩む前に、
うち、今まで以上にがんばります!
それが、娘。にとっていい事で、圭ちゃんも喜んでくれるんだよねっ!!
(ちなみに、加護 亜依(14歳)はっ、
今まで以上に圭ちゃんのコトが大好きになりましたっ!)
- 54 名前:川o・-・)ダメです… 投稿日:川o・-・)ダメです…
- 川o・-・)ダメです…
- 55 名前:れれ 投稿日:2002年12月04日(水)17時37分16秒
- <side K>
どれも、みんな大切で、大好きで、愛しいんだよね。
あたしにとっても、亜依にとっても。
だから・・・ね。
みんな、みんな全部、全部大切で、大好きで、愛しく思ってる。
そんな、欲張りもアリだよね!?
だからあたしは、ふたついっぺんに幸せにするよ。
〜 Fin 〜
- 56 名前:N@書く人。 投稿日:2002年12月06日(金)07時11分48秒
〜 あとがき&お詫び 〜
N&れれちゃんの合作で、やすかごシリーズ 第6章『みんな・・・』終了です。
途中で放棄してしまって、本当にごめんなさい。
今回は、れれちゃんが素敵に仕上げてくれたから助かったけど、
放置とかしないように以後、気をつけます。 すいませんでした。
>れれちゃん
おつかれさまでした。&ありがとうございます。スペシャル・サンクスさんなのでっす!
あんな箇条書きのシナリオもどきをここまで素敵にっ! ありがとうね。(^^
>46 名無し読者さん
応援、ありがとうございました。 そして、レスが遅れてすいません。
今回のやすかごは、Nの我侭シナリオをれれちゃんにまとめてもらっちゃいました。(^^;
シリーズ化したからには、春までにもう1本は書く予定です。 そして・・・
- 57 名前:N@書く人。 投稿日:2002年12月06日(金)07時13分45秒
〜 祭りやでっ☆ 〜
今日は生誕祭なんで、手前勝手ですが、いきなり祭りまふっ!(たぶん・・・
ってコトで、KUシリーズ 『Birthday 2』スタートです!
昨夜思いついたネタを書き起こしながら、うpしていきます。(去年と一緒やんっ!)
今年こそはっ、今日中に完成できるようにがんばりまっすルぅ。<希望やけど。
では、お時間がある方&祭ってみたい方は読んでってください。
- 58 名前:『Birthday 2』 1 投稿日:2002年12月06日(金)07時15分34秒
2002年 12月 某日
〜 都内・某保田宅 〜
最近さぁ、顔とか洗う間だけ
裕ちゃんと買いっこしたコレを外してんだけどさぁ。
洗い終わったあと、
いつもの場所にはめ直した途端にすっごい冷たくって、
ドキっとするんだよね。
『もう、冷たくなってるんだぁ・・・』
って思いながら、ソレをはめた手を見て、つい微笑んじゃうんだよね。
新メンバーとかに見られてたら、
今以上に恐がられそうだから、気を付けよう。
うん。
- 59 名前:『Birthday 2』 2 投稿日:2002年12月06日(金)07時16分17秒
あと、疲れたりしてて、身体や指がむくんじゃって、
指に少し痕が付いちゃうくらいキツかったりするのとかも、
実は、ちょっと気に入ってたりするんだ。
『あたしは、裕ちゃんだけなんだ。』って。
『裕ちゃんは、あたしだけなんだ。』って。
そう思ったら、
なんか、そのコトが心地良くなってくるから、
あたしは好きなんだよね。
ほんとに裕ちゃんのことが大好きだから、
こんなヘンなコトでも裕ちゃんの愛情を感じるコトができて、
ひとりの時でも幸せになれちゃうのかなぁ・・・
・・・なんてねっ♪
ちょっと、バカップルっぽいから、
こんなコト誰にも言えないけどさっ。
- 60 名前:『Birthday 2』 3 投稿日:2002年12月06日(金)07時17分55秒
2002年 12月 某日
〜 都内・某中澤宅 〜
最近なぁ、顔を洗ぅたりする時とか、
ほんまにちょこっとの間だけ、
圭坊と買いっこしたコレを外してる。
んで、はめ直した時に、ドキっとするんよぉ。
『もう、冷たいんやぁ・・・』って。
って思いながら、ソレをはめた手を見て、つい微笑んでまう。
誰かに見られてたら、アタシめっちゃ怪しい人やん!
気っ、気を付けよっ。
- 61 名前:『Birthday 2』 4 投稿日:2002年12月06日(金)07時19分23秒
この間、酔うた時にそのことをみっちゃんに言うたら、
「普通は、ペアリングとかって、
顔を洗う時も外さんモンですよっ!」
「えっ、そうなん?」
って、電話口で怒られた上に、めっちゃ語られてもうた・・・
「それって、たとえば、結婚指環を毎朝外すコトと同じなんですよ?
姉さんはそれでも、ええんですか!?」
「毎朝ってなぁ・・・んっ!?
・・・イヤやっ。
そんなん、絶対にいややぁあああ!」
「はいはい。
そうでしょう。
そうですよねっ!
まぁ、そういうコトですわっ!」
ヒート・アップしてるみっちゃんの言葉は、理解しづらかったけど、
あたしの中には伝わってきた。
そっかぁ・・・
あぁ、そうやなぁ。
- 62 名前:『Birthday 2』 5 投稿日:2002年12月06日(金)07時21分01秒
「なんとなくやけど、判ったわぁ。
ありがとうなぁ。」
「・・・うん。
・・・んでも、ひとりで自分の手ぇ見て微笑む姉さんって、
想像しただけで、バリバリ恐いなぁっ!
お願いやから、夢に出てくるんだけは、やめてなぁ。」
なんでか、想像だけでめっちゃ恐がられてもぅた・・・
っていうか、夢にも出て来んなって、どういうコトやのっ!?
あたしの夢やなくって、アンタが勝手に見る夢やんかっ!
そんなにイヤなんかいっ!
もぅ、なんでみっちゃんに電話したんやろっ!
あっ、ほんでも、ええ話は聞けたしなぁ・・・
今んトコは、とりあえずやけど、みっちゃんありがとぉなぁぁあ!!
- 63 名前:『Birthday 2』 6 投稿日:2002年12月06日(金)07時23分20秒
『普通は、ペアリングとかって、
顔を洗う時も外さんモンですよっ!』
そうなんやぁ?
そういうモンなんかなぁ?
でも、アタシは付け直した時の冷たさとかって、
実は、ちょっと気に入ってるんやけどなぁ。
『アタシは、圭坊だけなんや。』って。
『圭坊は、アタシだけなんや。』って。
そう思ぅたら、
なんか、そのコトが心地良くなってくるから、
アタシは好きなんよぉ。
ほんまに、圭坊のことが大好きやから、
こんなヘンなコトでも圭坊の愛情を感じるコトができて、
ひとりの時でも幸せになれるんかなぁ・・・
・・・なんてなぁ♪
アタシらって、バカップルなんと違うん?
まぁ、ホンマのコトやから全然かまわんけどなぁ♪
- 64 名前:『Birthday 2』 7 投稿日:2002年12月06日(金)07時25分12秒
2002年 12月 5日 朝
〜 都内・某保田宅 〜
明日は誕生日なんだから、
『仕事早く終わって欲しいなぁ・・・』
こんなコト、スタッフの人たちや、メンバーににも言えないしなぁ。
だいいち、応援してくれてるファンの人たちに悪いし・・・
でも、これが本音だったりするんだよね。
去年みたいに裕ちゃんと素敵な誕生日を過ごせたら最高なんだけど、
今年は、夜にTVの生出演の後、年末年始用の貯め撮りがある。
あたしの仕事が詰まってて、今日中に帰れるかどうかの瀬戸際だもんね。
やっぱ、今年は無理っぽいね・・・
- 65 名前:『Birthday 2』 8 投稿日:2002年12月06日(金)07時25分57秒
週に何日か短い時間だけでも、裕ちゃんを独り占めして居られるだけで
あたしは十分、幸せだったはずなんだけどね。
でも、やっぱり誕生日には1番最初に『おめでとう。』って、
瞳と瞳を合わせて言って欲しいなぁ。
なんて、あたしはこの1年ですっごい欲張りになっちゃったかも・・・
って、こんなんじゃぁダメじゃんっ!
考えるよりも、早く帰れる努力をしよう!
うん!!
今日は、完璧にさくさくこなしてみせるからっ!!!
- 66 名前:『Birthday 2』 9 投稿日:2002年12月07日(土)04時07分23秒
2002年 12月 5日 23:00
・・・
そんなの、ひどすぎるよ・・・
せっかくがんばって、11時までに帰ってきたのにさっ。
『ホンマごめんっ!
仕事が終わったら、圭坊ん家に泊まりに行くし、
この埋め合わせはちゃんとするから。
なっ、ホンマごめんてぇ。
あっ、もう行かなぁ!
ほな、あとでなぁ。』
一方的に謝られて電話は切れた。
なんだよ、それっ!
- 67 名前:『Birthday 2』 10 投稿日:2002年12月07日(土)04時10分12秒
後から来たメールによると、
なんでも、共演者の大物タレントの○●が拗ねて収録が押しまくってるらしい。
確かに、裕ちゃんは全く悪くないよ。
それに、ハロプロと全く関係のない人たちとお仕事してるんだから、
こういうこともあると思う。
春からはあたしもそういうことが出てくるだろなぁ。って覚悟してるし。
でもなんで、よりによって今日なのさっ!
なんで、今なんだよぉ〜!!
ちくしょぉおぉ、○●ムカツクぅ!!!
あたしの22歳の誕生日は、
今日しかないんだぞぉお!!!!!
- 68 名前:『Birthday 2』 11 投稿日:2002年12月09日(月)10時40分01秒
2002年 12月 5日 23:50
ひとりですごす誕生日ってのを始めて体験しそう。
こんなにも切なくって、ツライものだったなんて・・・
今までは、家族やメンバーとか、裕ちゃんがいてくれたから・・・
そう、裕ちゃんが・・・
ピンポーン!
えっ!
裕ちゃん!?
もしかして、急いで仕事を終わらせて来てくれたのかなっ!
- 69 名前:『Birthday 2』 12 投稿日:2002年12月09日(月)10時41分34秒
期待で胸を膨らませ、確認もしないで玄関のドアを開けたあたしの目に映るのは、
恐いくらいの猫目で満面の笑顔のお兄さんだった。
なんだ、宅急便じゃん・・・
お母さんからかなぁ。
お母さんには悪いけど、そんなかんじで、
ちょっとがっかりしながら、適当に伝票にサインする。
そして、少し俯きがちに対応してたあたしに手渡されたのは、
予想してたダンボールじゃなくって、抱えきれないほどの赤いモノ。
「へっ!?」
想いもよらない贈り物に戸惑ってるあたしに宅急便のお兄さんは
『おめでとうございます。』
の一言だけ告げて猫目の笑みのまま走り去ってった。
- 70 名前:『Birthday 2』 13 投稿日:2002年12月09日(月)10時43分29秒
玄関に取り残されたあたしは、軽く2.3分フリーズしたあと、
とりあえず、ソファに座ってその贈り物を観察してみる。
1.贈り主のよく判らない怪しいモノ。
2.真っ赤の薔薇の花がたくさん。
3.所々にちらばめられたかすみ草が、薔薇の鮮やかな赤色を引き立ててる。
4.エレガントで『大人の女』ってかんじ。
5.すっごく綺麗。
結果・・・いわゆる『素敵な薔薇の花束(大)』。
予測・・・誰かからのバースデイ・プレゼントなんだろう。
なんとなく数えてみたら、なんでか21本。
んっ!?
バースデイ・プレゼントにしては、1本足りないじゃんっ!
結論・・・なんなの、これ・・・
- 71 名前:『Birthday 2』 14 投稿日:2002年12月10日(火)04時19分55秒
− side KON×2 −
・・・あのぉっ、私、保田さんの携帯ナンバーもメールアドレスも知らなんですけど、
どうしたらいいのでしょうか?
今、とっても伝えたい言葉があるのですが・・・
眠いので、とりあえず、ひとりでお祈りしてから眠ります。
『保田さん、お誕生日おめでとうございます。
あのっ、大好きです。
おやすみなさい。
あさ美。』
・・・ところで、私いったい何に祈ってるんでしょうか?
- 72 名前:『Birthday 2』 15 投稿日:2002年12月10日(火)04時22分34秒
− side M −
今年こそキメるぜぇっ!
矢口 真里お 36歳っ!って、ヲォイッ!
そんな古いネタはいいからさっ!
早くパソコンと携帯に
矢口っぽくってかわいい『グリーティング・メール』ってやつを書かないとねっ。
圭ちゃんなら、携帯には出られなくっても、
ちゃんとパソコンはチェックするだろうしさっ。
やっぱ、趣味が一緒ってのは、ポイント高いよねっ!
これで、みんなよりもちっちゃいけど、大っきく1歩リードだよっ♪
矢口 真里お(リアル19歳)がんばるぜぇっ!!
って・・・
送り方が、わかんないよぉぉぉおおお!!!!!
う゛〜ん!?
- 73 名前:『Birthday 2』 16 投稿日:2002年12月10日(火)04時25分02秒
・・・
もう、12時過ぎてんじゃん・・・
ちくしょぉお!
今年も1番最初じゃないじゃんかぁあ!!!
こうなったら、来年の『グリーティング・メール』作ってやるぅ!
おおっと、その前に電話、電話っと。
1番大事なことを忘れてたよっ!
ツーッ、ツーッ、ツーッ。
やっぱ、今年もずっと話中かよぉ。
しかたないなぁ・・・
とりあえず、メールで伝えてみるかぁ。
『圭ちゃん、お誕生日おめでとうっ☆
よかったら、明日の仕事の後、ご飯行かない?
めずらしく矢口のおごりだぞぉ→♪』
- 74 名前:『Birthday 2』 17 投稿日:2002年12月10日(火)05時11分02秒
− said A −
今年は完璧やでぇっ!
ちゃんと時報聞いてから電話しとる場合と違うんよっ!!
がんばって1年かけて、去年よっすぃーがやった『ふらいんぐ』って必殺技を探り出してん。
で、うちが1年かけて改良に改良を重ねた超必殺技!
この『1分前からコール拳(仮名)』で今年こそ、保田さんのハートを鷲掴みやっ!
ちょっと寒い計画やけど、今年のうちはがんばるでぇえ!
・・・
しもたっ!
気合入れすぎて、今年も寝てもぅたやぁん!
なんでなんよぉ!!
ツーッ、ツーッ、ツーッ。
ああぁっ!!!
やっぱりやぁ!!!!
今年もダメやん!!!!!
なんで通じんのやぁぁああああああ!!!!!!
しゃぁない、メールで伝えよっ。
『おばちゃん、今年も電話が繋がりませんよっ!
これからもおばちゃん道をまっしぐらですねっ!』
しもたっ!
いっつも送った直後に思うんよっ。
でもホンマはもっと、ちゃんと伝えたいんやぁ・・・
『お誕生日、おめでとうございます。
たまには、加護のホンマの声も聞いてください。』
- 75 名前:『Birthday 2』 18 投稿日:2002年12月10日(火)05時13分06秒
− side R −
チャーミー今年は、完璧なんですよっ!
だって、積もりに積もった保田さんへの想いを書き詰めたお手紙を
時間指定で、保田さんに似た素敵な猫目の●ネコ宅急便のお兄さんにお願いしたからッ♪
きっと、今頃、私の想いは伝わってるはずだわっ♪
トゥルルル・トゥルルル・・・
あっ、ほらねっ☆
お返事が携帯やメールじゃなくって、お家の電話ってトコが
なんだか保田さんぽくって、
ス・テ・キっ♪
「はいっ、もしもっし☆」
「石川さんのお宅ですか?
●ネコ宅急便ですが、ご記名のご住所が存在しないので、
そちらに送り返してもよろしいでしょうか?
とりあえず、往復の送料の負担はお願いします。」
「・・・はい。
すみません・・・」
どこに行っちゃったんですか!?
私の保田さぁああああんん!!??
- 76 名前:『Birthday 2』 19 投稿日:2002年12月10日(火)05時15分10秒
− side H −
どっ、どうしよう?
去年、『次にフライングしたらゆるさないからねっ!』
って言われたから、今年は絶対にできないし・・・
でも、新メンバーとか増えてるから競争率も増えてるはずだよねっ!?
どうする!? 吉澤 ひとみ(元男前)!
ん!? 元って・・・ヲイ!
と、とりあえず、今年は普通にメールから攻めてみようかなっ。
『22歳、おめでとうございます。
あたしは、保田さんの事を忘れませんからっ!』
送信っと・・・
ん!?
なんか、この文章もおかしくないかい?
ああっ!
『保田さんが娘。を止めても、あなたの教えてくれた事を忘れません。』
って事を伝えたかっただけなのに・・・
ホントはその後に、『大好きですっ♪』
って、♪まで付けたかったくらいなのに・・・
なんか、お悔やみの言葉みたいだよぉ・・・
また明日起こられるんだろうなぁ・・・
まっ、それもいいっかぁ。
- 77 名前:『Birthday 2』 20 投稿日:2002年12月10日(火)07時06分57秒
2002年 12月 6日 0:05
〜 都内・某保田宅 〜
あたしは、今がどんなに自分にとって大切な時かも忘れてた。
さっきから騒がしく鳴り響く携帯の音も気にせず、
ただ、この不思議な薔薇たちに見惚れてた。
そんなあたしを現実へと引き戻すチャイムが鳴った。
ピンポーン!
でも、どうせまた、宅配便とかなんでしょっ!?
再び確認もせず、投げやりに開いたドアの向こうから
いつもよりも少し高めで大好きな声が聞こえてきた。
あたしの大好きな声。
大好きな人。
「ハッピー・バースディー、圭。」
「えっ!? 裕ちゃん!」
「今年もギリギリになってもぅてごめんなぁ。
ってか、ちょっと遅刻してもぅたなぁ・・・
これで許してくれるぅ?」
あたしが待ち望んでた人は遅刻しちゃったせいか、
ぎこちなく背中のほうに隠し持ってたモノを差し出した。
- 78 名前:『Birthday 2』 21 投稿日:2002年12月10日(火)07時13分23秒
それは、とっても鮮やかな真っ赤な1輪の薔薇。
「圭、22歳。 おめでとぉ。」
・・・
あっ、そっかぁ!
これで22本なんだねっ。
「あっ・・・ありがとっ。」
「あと、これっ。」
涙で霞んでる瞳で差し出された水色の箱を見つめる。
「アタシらのペアリング用のクリーナーなんやけど、
今夜、一緒にせぇへん?」
「うん、一緒にしよっ。
次も、ずっと一緒に・・・ねっ。」
「来年もその次もずっと、ずうっと、
アタシが毎年、薔薇を届けて、
ふたりで一緒に指輪を磨いて、
圭の誕生日は絶対にアタシが祝うんやからなっ!
約束やでっ!」
「うん。
ずっと、ずうっと約束だよっ。」
あたしはどんどん溢れてくる涙も拭わずに
大好きな人を抱きしめ、素直にあたしの気持ちを伝えつづけた・・・
- 79 名前:『Birthday 2』 22 投稿日:2002年12月10日(火)07時16分54秒
2002年 12月 6日 1:00
− side KU −
そして今年も携帯がたくさんのメロディーを奏でる中、
その部屋の明かりは消え
永く甘い時間だけがつづいてく・・・
〜 Fin 〜
- 80 名前:N@書く人。 投稿日:2002年12月10日(火)07時24分17秒
〜 あとがき 〜
はい。 お誕生日記念の『Birthday 2』なんとか、22レスで終了です。
ホンマは5レスくらいの予定やったんですけどねぇ。
来年は、23レスなんかなぁ・・・(><;
3時間くらい、ぼ〜っと書いてると6レスくらい増えてくのがめっちゃ恐かったですっ!
実は、このシリーズって、1年も続いてるんですねぇ。 自分でもびっくりしました。
まぁ、日々の更新が少ないから。ってのもありますが・・・(^^;
今回は身近であったエピソードが、3つほど入ってます。
いかがなもんなんでしょうか? ではでは。
- 81 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月05日(日)13時38分17秒
- あけましておめでとうございます。
聖誕祭からもう一月たったのれすね。早!
春に卒業してしまうヤッスー。
来年もBIRTHDAYの続編ができればいいなぁ・・・
というわけで、おながいします(オイ
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