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キスがしたい
- 1 名前:オガマー 投稿日:2002年08月06日(火)05時27分14秒
- またまた小説いかせて頂きます。
いしよしです。
ageでかいていくのでレスとかも気にしなくていーです。
では
- 2 名前:オガマー 投稿日:2002年08月06日(火)05時27分47秒
- キスがしたい。
キスがしたい。
私っておかしいのかな?
確かに、17さいになったのに、まだキスしたことないなんておかしいのかもしれない。
キスがしたい。
なんで?
だって、したことがないから。
- 3 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月06日(火)05時28分23秒
- 矢口先輩と同じクラスの後藤さんがしているのを見たから。
安倍先輩も偶然見掛けた駅のホームでしてたから。
…石川梨華。
発情中??
やだ!やだやだやだ。
あーやだっ!!
私はベッドにゴロンと寝転んでいつも使ってるせいでヨロヨロの抱き枕を腕に抱く。
それを人に見たててチュー…って…何やってんの…
- 4 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月06日(火)05時28分54秒
「はぁあ。」
「どうしたの?梨華ちゃん。」
机に肘をついて窓から外を眺めていると、仲のいい柴っちゃんに声をかけられる。
「ねぇ、柴っちゃん…。」
「ん?」
サワヤカな笑顔…。
「なんでも、ない…。」
「そぉ?なんか変なんじゃない?」
「大丈夫、ほら、部活でしょ?行ったら?」
「うん。なんかあるんならいーなよねっ!」
柴っちゃんが笑ってそう行ったので私も笑って手を振った。
- 5 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月06日(火)05時29分29秒
『キスってどんな感じ?』
さっき聞いてみようかと思った。
でも、言い出せない。「うっそ、梨華ちゃんってキスもまだなの?」って言われそう。
いや、柴っちゃんは面白がるだけではなくて、ちゃんと相談に乗ってくれるんだろうけどね。
- 6 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月06日(火)05時30分45秒
フワッ
誰もいなくなった教室、
ふいに背後でカーテンが揺れる気配がして振りかえった。
あれ…
まだ人いたんだ??
この人って…吉澤さんだっけ?
窓際の一番後ろの列で、流れてくる風に髪をフワフワと撫でられながら、
どうやら吉澤さんは眠っているらしい。
- 7 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月06日(火)05時31分53秒
- いつの間に来ていたんだろう?
誰もさわいでなかったよね。欠席の多い子で、しかも人気者だからみんなだってざわめきそうなもんじゃない?
私はボーッと体を横に向けたまま、吉澤さんを見てた。
何がどうなったかわからない。
そうっ!たぶんその綺麗な顔をもっと間近で見てみたくなったんだ。
私は立ちあがって吉澤さんに近づくと、だらしなく伸びた腕の上に乗っている吉澤さんの横顔の
吉澤さんの唇に−キスしてた。
- 8 名前:オガマー 投稿日:2002年08月06日(火)05時32分46秒
- 更新終了でごあす。
レスつけていただけるとひじょーに喜びます。
でも、予想以上に短編かもしれない…(汗)。
- 9 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年08月06日(火)08時21分53秒
- 新作キターッ!!
すごく可愛らしくてイイです。
ドッキドキな内容で。
次の更新楽しみにしてます(w
- 10 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月06日(火)11時26分35秒
- たまたま新作ハケーン!!
無意識にキスしてしまう梨華ちゃん萌え(w
先が楽しみです。がんがってくらさい。
- 11 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月07日(水)00時37分29秒
- 目を閉じて、唇のあったかさと、私の唇にかかる吐息…
意外に冷静な鼓動…
目を開けると
ダンッ!ガコーン!!
吉澤さんの大きな目がパッチリと開かれていて、私はあわててとびのいた。その拍子に後ろにあった机に背中をおもいっきしぶつけて、そして机を倒し、そのまま地面にベタンっと尻餅をついた。
- 12 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月07日(水)00時37分59秒
- 「あははははははっ!」
「…。」
私は吉澤さんが豪快に笑い出したのをポカーンと見詰めてた。
「変な人っ。」
そう言って優しそうな目で私を見た。
私はどうすればいいのかわからない、だって…さっき寝てる間にキ、キスして、しかも見られて、あげくの果てにこんな格好になってんだもん。
「立てる?」
たぶん真っ赤になってるだろう私をよそに、吉澤さんは手を差し伸べてくれる。
私は顔を伏せながら、その手に甘えた。
だって、ここで断るのもなんだか…ねぇ?
- 13 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月07日(水)00時38分34秒
- 「好きなの?」
「へ?」
吉澤さんがわざわざ少しズレていた私の靴下を、かがんて直してくれながら尋ねた。
私はその行動と言葉に完璧に動けなくなる。
「好きじゃないですっ!!」
顔の前で手をブンブン振って答えた。
…よく考えたら、こんな風に言うのって失礼じゃない?
だけど、吉澤さんは立ちあがって微笑む。
- 14 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月07日(水)00時39分05秒
- 「じゃあ、あたしが好きなの?」
へ?
「だから、別に…好きとか…そういうんじゃ…。」
「へ?どっち?あたしが好きなの?キスが好きなの?」
「は!?」
どっちも別に好きじゃないんだけど…
「キ、キス。」
「あはは!たまにいるよねー、誰彼かまわずキスしてくる人っ!」
吉澤さんはまたあははっと笑った。
- 15 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月07日(水)00時39分40秒
- 私は、ボーッとしてる。さっきからずぅーっと。
吉澤さんが机を直すのもボーッと見てて、
そしたら私の方を向いた吉澤さんは
「あたしも好き、なんだよねぇ。」
そう言ってゆっくり顔を近づけてきた
心臓がドクンッて跳ねた。
唇が柔らかく重なる。
「キス。」
吉澤さんはそう言って笑うと、「じゃ帰るわっ」ってヒラヒラと手を振って鞄を肩にかけて教室を出ていってしまった。
残された教室で、馬鹿みたいに赤面しながら、もう一度ペタンっと尻餅をついた。
- 16 名前:オガマー 投稿日:2002年08月07日(水)00時43分40秒
- 更新終了ー!!
レスありがとうございます!!
>9 名無しどくしゃさん
ドッキドキっすかw
今回はね、可愛らしさをとことん追及した…(嘘@何
>10 名無し読者さん
期待に添えてるでしょうか?w
- 17 名前:名無し 投稿日:2002年08月07日(水)06時16分35秒
- か、かわえぇ…。
朝から萌えてしまった(w
オガマーさん、がんがって♪
- 18 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年08月07日(水)09時40分37秒
- スゴク(・∀・)イイ!
キスだけで萌えますたわ。
今後の展開にキタイ期待。
- 19 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月08日(木)01時41分07秒
- 「ごっちん、おはよー。」
その声が響いた瞬間、教室にいたみんながその声に振り向いた。
もとろん、私も例外ではなくて、たぶんこのクラスの誰よりもビックリしていただろう…。
ドアから清清しい笑顔を掲げて教室に入ってきたのは…吉澤さんだったから…。
そう、不覚にも「つい」キスをしてしまい、そしてセカンドキスまであっけなく奪われたあの吉澤さん…。
- 20 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月08日(木)01時41分37秒
- 昨日、よくよく考えたんだけど、やっぱりあんなのはよくない。
だってキスって…好きな人とするものじゃない?
遅れてるとかなんとか言われようと、私はそーなのっ!
…ま、最初にしてしまったのは私なんだけど…。
だから忘れよう。うん、それが一番だ。
私はそう思って吉澤さんから目を逸らし、鞄の中身を机に入れる。
「吉澤さんだぁー♪」
そう言って私の席に寄ってきたのは、柴っちゃん…。
目がハートになってるよ?
「梨華ちゃん、見てよっ!ちょーカッコイイ!!」
私は意識して見ない。
- 21 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月08日(木)01時42分12秒
- 柴っちゃんだけが盛り上がっているわけでなく、今日のこのクラスはいつもの3倍はざわついている。
私が…キスしたなんて知れたら…大騒ぎになるんだろうな…。
そう考えただけでゾッとした。
やっぱり関わらないでおこう、うん。それが一番いい。
- 22 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月08日(木)01時42分47秒
- 「あー、石川さんっ、おはよっ!」
げっ…
そう声をかけてきたのは…紛れもなく吉澤さんだった。
「え?梨華ちゃん…。」
柴っちゃんが困惑した視線を向けてきた。
私はその視線だけでもいたくて、やっぱりそれには答えず…。
「なにあれー…。」
なんてコソコソ話す声が耳に入りこんでくる…。
なんか典型的…
なんで今日に限って登校してくるの?なんで私に話しかけるのぉーーーーーっ!!
私は、静かに朗らかに学校生活を送りたいのよ。
そうよ。これ以上吉澤さんとは関わらないんだから…。
無視してたらいーよね、別になんでもないと思われてるはずたし昨日のは。
そうよ、そう。
- 23 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月08日(木)01時43分17秒
だけど…
出席日数がそろそろヤバかったらしい(吉澤さん談)吉澤さんは…
それから毎日学校にやってきた。
そして後藤さんに声をかけると、私にも声をかける。
私は断固無視。
柴っちゃんに聞いたんだけど、『私達は隠れて付き合ってる。』なんて騒がれているらしいのよね…。
非常にヤバイ…。
私は「知らないよ。ほんとだって。」の1点張り。だけど、そんないい訳も、っていい訳じゃないんだけど、それじゃそろそろ納得してくれなさそうなムードが漂ってきてて。
- 24 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月08日(木)01時43分49秒
- と、言うわけで私は学校帰りの吉澤さんを待ち伏せすることに決めた。
ほんとはこんなこと絶対したくないんだけど…あの朝の挨拶をやめてもらわないわけには…。
梨華、ファイ!
自分に気合を入れてっ!
…待ち伏せ。
- 25 名前:オガマー 投稿日:2002年08月08日(木)01時47分39秒
- 更新終了!!
レスありがとうございます!
>17 名無しさん
オガマーがんがっております。
で、ちょっとベタかなぁ?(汗
>18 名無しどくしゃさん
そう言っていただけるとほんと
嬉しいですw
- 26 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年08月08日(木)08時34分02秒
- 待ち伏せドキドキ
そいや、作者様のHPみつけますたよほ。
気付くの遅かった(激汗
- 27 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月08日(木)23時37分11秒
- 吉澤さんはバレーボール部。
私は図書室で時間をつぶして、丁度部活の終わる頃に校門をバッチリ観察できる位置につく。
ザワザワはしゃぐ声が聞こえてきて…バレーボール部ご一行さまがぞろぞろと校門から溢れてくる。
吉澤さん目当てで入った子もいるんだもんね…。柴っちゃんに聞いた。
それにしては吉澤さんがなかなか来ないからやめちゃった子もいっぱいいるって言ってたけど。
- 28 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月08日(木)23時37分51秒
あっ!
吉澤さん発見!
3人の女の子にかこまれてニコニコと会話をしている。
うん…かわいいのよ、吉澤さんは。確かに綺麗。みんながハマるのもわかるわ。
だからこそっ、ちゃんと言わなきゃ!
「じゃあ、また明日ね!」
吉澤さんを取り巻いていた女の子達の一人がそう言うと吉澤さんも「うん、また明日。」なんて手をヒラヒラ振ってる。
どうやら全員が逆方向だったみたいでホッとした。
- 29 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月08日(木)23時38分26秒
- それにしても…
どうしよう?
これじゃストーカーじゃない…
私は話しかけるタイミングが掴めずに、吉澤さんの後をコソコソと付いていく。
「っ…。」
思わず息を飲む。
だって、吉澤さんがイキナリ振り向いてすごく睨んできたから。
と、思ったら、すぐに笑顔に変わった。
- 30 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月08日(木)23時38分56秒
「あははっ!石川さんじゃん!何してんのぉ?」
「…。」
つかつかと私に向かって歩いてくる。ピンチよ、梨華。つけてたことバレちゃったじゃない…。
いや、つけてたんじゃなくって、話しかけられなかっただけなのっ!そうなのっ!!
「たまにいるんだよねー、家までピッタリついてくるストーカー体質の子がっ。」
吉澤さんはニコニコと笑いながら話す。
でも、その単語一つ一つがグサグサと刺さるんですけど?
- 31 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月08日(木)23時39分34秒
「石川さん?」
ボーッとしてた私の顔を吉澤さんが覗きこんでくる。
「きゃっ!!」
至近距離のそのキレイな顔にビックリして悲鳴を上げてしまった…。
「あははっ!ほんとに変な人だよねぇー。」
変な人って…
「あのっ!」
そうよ、言わなきゃ!
「ん?」
優しそうな微笑み。私はつい見惚れてしまいそうになる。
「よ、吉澤さんっ、朝いっつも声かけてくるのやめてくれない?」
「なんで?」
焦ってモゴモゴしゃべってた私とは裏腹にあっけらかんとした表情でそう尋ねてくる。
「なんでって…ご、誤解されてるのしらないの?」
「あー、あたしと石川さんが付き合ってるってヤツ?」
面白そうに話す。
- 32 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月08日(木)23時40分09秒
- 「いーじゃん、別に。規制事実もあるんだしっ。」
「はぁ!?」
「だって、キスしたでしょ?」
「そ、それは…でもあれはっ。」
「ま、なんでもいいわ。石川さんがヤなんだったらやめるよ。」
「へ?」
案外すんなり受け入れられて拍子抜けしてしまった。
「じゃ、また明日ね!」
吉澤さんはそう言って
「…!?」
私の唇に軽くキスをして行ってしまった…。
- 33 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月08日(木)23時40分46秒
なんなの…あの人…。
ああ、キスが好きな人なんだっけ?
って…そんなので納得できなぁーい!!
私はなんだかドキドキしてしまって…
怒ることも忘れてしまった。
- 34 名前:オガマー 投稿日:2002年08月08日(木)23時44分33秒
- 更新終了…
なんだか意識が朦朧としてまふ(氏
レスどーもです!!
>26 名無しどくしゃさん
ああ、お恥ずかしや…
見つかってしまいますたか(笑
- 35 名前:ごまべーぐる 投稿日:2002年08月09日(金)02時41分41秒
- 某板の新作情報でタイトルを見て、「もしやオガマーさんでは?」と思ったら
ビンゴですた。
コントのようにこけてるいしかーさんに萌え。
- 36 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年08月09日(金)08時44分06秒
- おぉ胸キュンムネキュン。
これからどうなるんだろぅ。ぅーん
- 37 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月10日(土)05時26分31秒
- 「梨華ちゃん!!」
次の日の学校。昨日、吉澤さんとのキスがどうしても振り払えなくってあんまり眠れなかった私に柴っちゃんが物凄い形相で駆け寄ってきた。
「どうしたの?」
「吉澤さんとキスしてたってほんと!?」
「へ?なんで知って…。」
私はついしゃべりそうになってバッと口を抑えた。
だって、教室にいるほとんどの人が私をジッと見詰めてたから…。
もう、なんなの!?
あ、後藤さんだけは何故かニヤニヤして私を見てる…。
なんか…完璧に遊ばれてる気分になってきた…。
- 38 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月10日(土)05時27分05秒
- 「そんなの嘘だってばっ!!」
私はちょっとカチンとなって、強い口調でそう言って荒荒しく席に付いた。
教室はシーンとなる。
ああ…睡眠不足だ…。
担任が来るまで机に突っ伏してよう…。
そしたら誰にも話しかけられないだろうしね…。
- 39 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月10日(土)05時27分40秒
- 「あ、見られちゃってた?」
はぁ!?
私は物凄い勢いで振り向いて吉澤さんを凝視した。
だって、せっかく柴っちゃんからの攻撃を強く否定してあの話題は終わったと思ってたのに『石川さんとキスしてたってほんと?』って問いに今の答えよ?
「けど、石川さんは嘘だって…。」
さっき吉澤さんに声をかけた木村さんは俯いてる。
- 40 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月10日(土)05時28分11秒
- 吉澤さんとバチッと目が合ってジッと見詰めると、吉澤さんは優しく微笑みを浮かべて…
「なんてねっ!」
「え?」
木村さんはバッと顔を上げる。
「なんであたしが石川さんとキスしなきゃいけないのぉー、ね?石川さんっ。」
そう言って吉澤さんは私を見てきた。
「…う、うん。」
「ほらっ!見間違いだってー、確かに偶然合ったけど、キスは好きな人としなきゃでしょ?あさみちゃん!」
「なぁーんだ。りんね見間違えたのかなぁ??」
「たぶんそーだよ、あははっ。」
吉澤さんはあっけらかんと笑う。
みんなもホッとしたように、はたまたつまらなそうに側の友達とまた談笑をはじめた。
- 41 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月10日(土)05時29分12秒
- でも…私はちょっと悲しくなってた。
だって…なんか、否定されたことが悲しくて…
わかってるんだよ、吉澤さんが私のためを思って言ってくれたこと。
でも…ショックだった…。
何を期待してたんだろう?
公言なんてされたら、大騒ぎになって大変じゃない…。
これでよかったのに…
- 42 名前:オガマー 投稿日:2002年08月10日(土)05時34分42秒
- 更新終了!
短くてすいませんねぇ。
レスありがとうございます!
>35 ごまべーぐるさん
なんでごまべーぐるさんはタイトルだけでわかってしまうんでしょう?(笑
今回は。もついてなかったのに(笑
>36 名無しどくしゃさん
これからどうなるんだろう…(ヲイ
実は次回最終回だったりして…
っていうかたぶん面白くないのれす…
今からあやまっておきます、ごめんなさい。
- 43 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年08月10日(土)09時53分48秒
- ぃんゃ、お も し ろ い で すYO!
次がラスト…ドキドキ
更新待ってます。
- 44 名前:吉澤ひと休み 投稿日:2002年08月10日(土)16時57分54秒
- 初ROMしました。
面白い!作者さんがんがって下さい!
( ´ Д `)<・・・・・ニヤリ
が気になる・・・
- 45 名前:とみこ 投稿日:2002年08月10日(土)18時02分40秒
- かなりイイ!!!(・∀・)
いしよし最高だYO!!
- 46 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月11日(日)02時42分54秒
…私、吉澤さんのことが…好き?
そう気付いた時には遅くて…
次の日から吉澤さんはまたパッタリと学校に来なくなってしまった…。
私は、平凡な毎日に戻ってホッとする気持ちと…
なんだかそれ以上、胸にポッカリ穴が開いてしまった気持ちと…
やっぱり吉澤さんはキスが好きな、ただの気まぐれな人だったんだ…。
それでも、一週間もすると、それにも慣れてきて。
私はいつもと同じように部活に向かう柴っちゃんに挨拶をして、そして一人で家路に付く。
- 47 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月11日(日)02時43分42秒
- 「いーしかわさーん!」
家まで後少しというところ、公園の方から声が聞こえて、心臓が飛び跳ねる。
「なんで…?」
そこにいたのは吉澤さんだった。
吉澤さんは何故だか砂場で城をつくっていて、砂のついた手を洗うからベンチに座ってろ、と私を促すと、手を洗い始めた。
なんで?
- 48 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月11日(日)02時44分29秒
- 「いやー、大変だったんだよ。」
吉澤さんが笑顔でそう言いながらオーバーオールで手を拭こうとしたので、咄嗟にハンカチを出して渡した…。
「ありがと。」
そう笑顔で言われてドキドキした。
「転校の手続きがさぁ、」
「え!?」
イキナリの話しにドキッとする。
吉澤さん…転校するの??
「えーと、偶然ね、遊んでたんだけど、石川さんがいてビックリした。」
吉澤さんはニコニコしながら話しかけてくる。
偶然?砂場で遊んでたの?
変な人…。
- 49 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月11日(日)02時44分59秒
ジッと顔を見詰めてたら、吉澤さんの顔がゆっくり近づいてくるのを感じて
私は…目を閉じた。
柔らかい唇の感触。
4度目の吉澤さんとのキス…。
胸の奥が熱くなって…ちょっぴり痛くなる…。
- 50 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月11日(日)02時45分41秒
- 「なんで…キスするの?」
「好きだから…。」
肩に手を置いたままの吉澤さんに真剣な顔で言われてドキドキしてしまう。
でも、それってキスが、なんだよね…。
「そんなに好きなの?」
「うん。」
そうなのね…。
「でも、勘違いされちゃうでしょ?」
「何が?」
「吉澤さんみたいにカッコイイ人にキスされたら。」
「へ?何?」
「…だから、自分のこと好きなんじゃないかな?って。」
「はぁ!?」
瞬間、『絶望』って言葉が浮かんだ。
- 51 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月11日(日)02時46分21秒
- 「勘違いってなんで?」
吉澤さんは怪訝な顔。
もう聞きたくない…胸が痛い…。
「なんで?」
「こんなに何回もキスされたら私のこと好きなのかな、って思っちゃうじゃない!!」
言葉は勢い良く出たけど、私は…泣いてしまった。
「はぁ!?」
なにそれ…もうサイテー…
「なんで?なんで泣くの?好きだって言ったじゃんっ。」
「へ?」
「だから、石川さんが好きだって。」
「え?嘘、キスが好きなんでしょ?」
「…マジでそれ信じてたの?」
吉澤さんからの意外な告白に涙はスッカリとまってしまった。
- 52 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月11日(日)02時46分51秒
- 「はぁ…キスが好きだって…そんな人をナンパな人みたいに…。」
充分ナンパに見えたんですけど…。
「ゲッ!」
「え?」
「じゃあ、石川さんはほんとにキスが好きでキスしたの?」
顔がボッと熱くなる。
「…そういうわけじゃなかったんだけど…。」
「ん〜?」
チラッと見た吉澤さんは不思議そうな顔をしてる。
「だんだん吉澤さんのこと気になってきて…。」
「マジ?」
私はコクリと頷いた。
「なんかよくわかんないけどよかった!」
そう言うと吉澤さんはギュッと私を抱きしめた。
しばらく、その腕の心地よさに酔ってたんだけど、なんだか大変な事実を忘れてる気がする…。
- 53 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月11日(日)02時47分32秒
- !!
そうだ!
「ねっ、転校って?」
「ああ、カッコワルイんだけど、親の離婚で私立行けなくなってさー。もうずっと前から決まってて。ほら、東高に。」
私は一気に肩の力が抜けた。
東高って…すっごく近い。
「でもさ、だんだんってことは最初のキスはなんだったの?」
「う゛…その…気付いたらしちゃってた…。」
「あははっ!やっぱ変な人だね、石川さんって。」
「変って何よ…。」
「だって、あんまり会ったこともない、別に好きでもない人に急にキスしたってことでしょ?」
「そーだけど…。」
「でも、キスがしたい、って人間の本能なんだってー。誰かが歌ってた。」
そう言うと吉澤さんは私の手を取って繋いだ。
- 54 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月11日(日)02時48分03秒
- 「これからは、見張れなくなるけどー、あたし意外の人にキスしちゃ駄目だよ?」
「…わかってるよ。」
「あー!よかった!あ、時間とかまだ大丈夫かな?」
吉澤さんは腕の時計を私に見せてそう言った。
「あ、そろそろ帰らなきゃっ。」
親の帰りが遅いから夕食の準備をしなくちゃいけない。
「そっかぁ。あ、ケータイ番号交換しよーよ。」
吉澤さんがそう言ったので番号を見せ合っていたら、吉澤さんがクスクスと笑い出した。
「なんかほんと変だよねー、ケータイの番号も知らずにキスだけしちゃって。」
ほんとだ。
私もなんだかおかしくてクスクス笑った。
「じゃ、電話するっ。」
吉澤さんは笑顔でそう言ったけど…
「…本能なんだよね?」
「ん?」
私は黙って目を瞑った。
だって…『キスがしたい』って思ったんだもん…
すぐに優しいキスが降りてきて…
- 55 名前:キスがしたい 投稿日:2002年08月11日(日)02時49分25秒
- 「好きだよ。」
目を開けると吉澤さんはそう言って
「私も…好き。」
すぐにギュッと抱きしめられて…
胸はギュッて音を立てて…すっごく
幸せ♡
〜Fin〜
- 56 名前:オガマー 投稿日:2002年08月11日(日)02時50分25秒
- 爆 爆 爆
完結です。
川o・-・)<完璧です(爆
- 57 名前:オガマー 投稿日:2002年08月11日(日)02時53分25秒
- レスありがとうございます!!
>43 名無しどくしゃさん
いつもレスどうもでーす!!
ほんとに勇気付けられましたよほ
>44 吉澤ひと休みさん
ありがとうございます!!
( ´ Д `)<んあー、よしこの気持ちごとーは知ってたからねぇ
>45 とみこさん
どもどもw
いしよしサイコーだYO!(w
- 58 名前:オガマー 投稿日:2002年08月11日(日)02時54分18秒
- 最終回だけ妙に長い(爆
スレがもったいないのでそのうち戻ってくるつもりです。
- 59 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年08月11日(日)10時18分35秒
- ヤーン可愛い甘々なラストでよかったです(w
作者様が戻ってくる時を心待ちしておりますマターリ
- 60 名前:ミニマム 投稿日:2002年08月12日(月)00時42分22秒
- 発見。おもろい!!
その後はあるのかな。。。
HPがまだ発見できない(泣)
- 61 名前:オガマー 投稿日:2002年08月12日(月)03時39分15秒
- sage進行でお願いします。
まずはレスのお礼から…
>59 名無しどくしゃさん
そう言っていただけてよかったですw
もう戻ってきてたりして(爆
>60 ミニマムさん
ありがとうございます。
一応、「キスがしたい」については完結とさせていただきます。
HPですが、ヒント…ミニマムさんと同じ(謎
エロかきます。
恥ずかしいので、なるべくsageでお願いしますね〜
我輩がどこまでのエロをかけるのか、という葛藤から生まれたものです。
どうなのかわかりませんがヒソーリ開始w
- 62 名前:Rose 投稿日:2002年08月12日(月)03時49分48秒
- 「ここだ…。」
私は一軒のバーの前で立ち止まる。
ドアをひいて開けると、暗い照明と煙草の煙が目の前を少しだけ霞ませた。
「いらっしゃい…。」
トーンを落とした声でそう挨拶をさせて。
あたしはカウンターの席に座る。
- 63 名前:Rose 投稿日:2002年08月12日(月)03時50分19秒
- 「何にします?」
体を向けない、黒いシャツが話しかける。
私も、俯いてるわけで…。
「これ…。」
あたしはバッグからカードを取り出すと、その人の前に差し出した。
手が伸びて、そのカードをさっとポケットにしまう。
私は、その瞬間、初めてその人の顔を見た。
大きな瞳…遺志の強そうな…
友達が言ってたことも頷ける。
「どうぞ…。」
その人は奥の部屋に私を手で誘導すると、カウンターに張りついていた機械のボタンを2,3個押した。
私達が入ろうとしてるドアとは反対側にあるドアから、ちょっとボーイッシュな女の人が出てきて、グラスを磨き始めた。
- 64 名前:Rose 投稿日:2002年08月12日(月)03時50分56秒
- 「さぁ…。」
ボーッとその様子を見ていた私を、再び促す。
ドアを潜ると、赤い絨毯が敷き詰められている廊下が目に入る。
黒い革靴を進む方へと付いていく。
なんか、この雰囲気って…ドラマなんかで見たことある。
まさに、そんなお店って感じの…。
「開いてる?」
廊下の突き当たりの角の向こうにその人は話しかけて、それからポケットから鍵をジャラリと取り出した。
心臓がかなりはやく脈打ち出す。
- 65 名前:Rose 投稿日:2002年08月12日(月)03時51分27秒
- パタン−
ドアが閉まる音、
チャリ−
棚の上に鍵を置く音、
「ベッドすわりなよ。」
「…。」
私は言われるがままにベッドに座る。
「こういうとこはじめて?」
「はい…。」
「あははっ!」
急にその人が笑い出したのでちょっとびっくりして顔を向ける。
- 66 名前:Rose 投稿日:2002年08月12日(月)03時52分56秒
- 「そんなにキンチョーしなくて大丈夫だって。」
そう言って、隣にストン、と腰を下ろした。
「なんか飲む?…1晩フリーだし、時間はたっぷりあるんだから。」
そう言った笑顔は私からしたらとても意外なくらいに、清清しかった。
缶チューハイを開けて、飲む。
「どうやってここ知ったの?」
「友達に…紹介されて。」
「へぇ…かわいいのにまたなんで?」
「…。」
「あ、言いたくないなら別にいいんだけどさ…。」
「捨てられたの…。」
「…へぇ。」
「一回ぐらい行ってみてもいーじゃん?って言われて…。」
「そっか…マジ気持ちよくさせてあげるから。女だからとかってナメたら痛いめ遭うよ?」
卑猥なことをしゃべってるのに、その笑顔はやっぱりサワヤカだった。
- 67 名前:オガマー 投稿日:2002年08月12日(月)03時55分15秒
- こーうしーんしゅーりょーw
前戯ってことで(何
甘甘が好きな人ヲひかせちゃうぐらいのエロをかきたいとおもっとるのですが
どうなることやら…
- 68 名前:むしろ、ひかせてくれ(w 投稿日:2002年08月12日(月)05時45分00秒
- [壁]^▽^) シンサク ミツケタ
[壁]*^▽^)エッチナハナシ デスカ
[壁]ミ ササッ
[壁] キ、キタイ sage デス ガンガッテクダサイネ〜
- 69 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年08月12日(月)10時50分14秒
- カエッテキターッ!!
作者様のエロは萌えます(w
大期待!更新待ってます。
- 70 名前:ごまべーぐる 投稿日:2002年08月12日(月)20時47分09秒
- シンサクキタ━(^▽^)━( ^▽)━( ^)━( )━(^ )━(▽^ )━(^▽^)━!!!!!!!
またいいところでお止めになって(w
絶対引かない自信アリ。( ´D`)ノ<がんがんいってくらさ〜い!
- 71 名前:Rose 投稿日:2002年08月12日(月)23時08分24秒
- 「ほんとに、かわいいのにね…。」
顎に触れ、耳元に顔を寄せられてビクッと反応してしまう。
そのまま、彼女の舌が耳を舐め上げた。
…嘘…なんかすごく変な感じ…。
「あ…。」
「なに?」
「忘れてた。チェンジありだよ?」
「え…。」
「あたしが気に入らなければ『チェンジ』って言ってくれればそれでサヨナラ〜だから。」
彼女が『チェンジ』のところだけ妙に芝居じみて言ったので思わず笑ってしまった。
「ほんとにかわいいね…。」
そう言って優しい瞳で見詰められ、こんなの仕事なんだって自分に言い聞かすけど、どうしようもなくドキドキしてしまった。
- 72 名前:Rose 投稿日:2002年08月12日(月)23時08分55秒
- 「貴方で、いいよ…。」
「そ。ひとみ、名前ひとみだから。君は?ほんとの名前言わなくていいから。」
「梨華…。」
私はほんとの名前を口にしてた。
この部屋に入ったときから…もしかしたら…はじめてひとみの声を聞いたときから私はずっと変なのかもしれない。
「かわいー名前だね、梨華。」
そう言ってひとみは優しく口付けてきた。
「ん…。」
すごい…唇が…どっちのものかわからなくなるような感覚にとらわれたと思ったら、何時の間にかひとみの舌が入ってきてて…
その舌はあたしの舌の在りかを確実に付きとめてそれから絡めとる。
「んん…。」
苦しくなると…少しだけ隙間が開いて…息継ぎをしたかと思ったらまた塞がれる。
- 73 名前:Rose 投稿日:2002年08月12日(月)23時09分28秒
- 「ここで、チェンジも有り…。」
唇を離すと、ひとみはそう言ってニヤリと笑った。
「そんな人、いるの?」
息が切れる。
「まぁ、いないかな?」
そう言うと、唇にすばやくキスをおとして、首筋に顔をうずめる。
「ローズの香り…ん…。」
私の香水の香り…。
ゾクゾクっと、その声一つにも背筋の辺りが逆立つ感触を覚える。
「責めるのと、受けるの、どっちが好き?」
「え?」
「あたしにされるのと、あたしにするの、どっち?」
首筋にキスを繰り返しながら…
「ま、どっちもありだし、いっか。梨華もしたくなったらしていいからね…。」
そう言うと、ひとみの手が胸に伸びて…
優しく揉みしだかれる。
- 74 名前:Rose 投稿日:2002年08月12日(月)23時09分58秒
- 「んっ…ぁ…。」
「かわいいね…。」
気がつくと、シャツのボタンははずされ、前ははだけていて、ブラをまくりあげられてて…
ひとみは私の、胸、見てる…
それだけで下腹部がジンワリと熱を持つ
「もう、起ってる…かわいい色…。」
ひとみはそう言いながら、胸に顔を寄せる。
「んあっ…あんっ…ん…。」
音を立てながら乳首を弄ばれる。
なんか…変…変だよ…おかしくなっちゃう…
「声、出すほうなんだ?」
からかうようなその言葉にも、吐息でしか答えられない。
違うの、ほんとは…いつもはこんなじゃないのに…
「その方が嬉しい…。」
「んっ…。」
舌先で転がされている敏感な部分が、熱を持っては冷め、そしてまた熱を上げる…
「今日は、一晩中、エッチなことしようね。」
ひとみは顔を上げると、少し擦れた声でそう言って来た。
その顔立ちからか、その表情からそこはかとない色気を感じてしまう…。
- 75 名前:Rose 投稿日:2002年08月12日(月)23時11分14秒
- 「ん…ぁん…。」
胸に愛撫を繰り返されながら、深い深いキス…
舌先から脳みそまでドロドロにとけてしまいそうな感覚…
上に乗っかっているひとみの唾液が口に入りこんで、私は夢中で飲む…
「イジめられるの好き?」
「んん…。」
指先で乳首を軽く摘みながら、そう聞いてくる…
「そっか…。」
何も答えなかったはずなのに、なにかわかったの…?
「梨華…オナニー好きでしょ?」
「え!?」
「違う?こういう勘は99%当たるんだけどな…。っていうかHが好き。」
私は真っ赤になった。
自慰行為こそ、そんなにはしないものの、Hで彼氏に引かれてしまったことが前にあった…
「ふ〜ん。」
- 76 名前:Rose 投稿日:2002年08月12日(月)23時11分46秒
- ひとみは私の体を舐めるように見ると、スカートの中に手を滑らせる。
「…んんっ…。」
一番敏感な部分にひとみが触れて…
体の中心に細い何本ものバイブレーターをし込まれたぐらいの振動がゾクゾクゾクと駆け抜けた。
「いいね…。好きだよ、エッチな女の子。」
ショーツの隙間から、私の愛液を指に絡めとると、それを口に含んだ。
「だから、この味もサイコウ…。」
そう言って、体をかぶせ、また深いキス…。
「…ん…。」
意識が朦朧として…その間にショーツとスカートは脱がされてしまった。
- 77 名前:オガマー 投稿日:2002年08月12日(月)23時16分23秒
- こんなところで止めちゃっていいんですかー!!?
ってことで更新終了ー
レスありがとうございます!!
>68 むしろ、ひかせてくれ(wさん(?)
[壁]リカタン デテオイデ〜w
かわいいw
でもやっぱり僕なんて童貞ソーヤングですよ(何
>69 名無しどくしゃさん
ぉぉ、そう言ってもらえると嬉しいですが、
やっぱり僕なんてちょっとイカしたチェリーボーイです(爆@何
>70 ごまべーぐるさん
そうですかね?
てへてへ
今回はイイトコロですか?(w
いやー、期待させて申し訳。
かんなりショボエロになるにケテーイ
- 78 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年08月13日(火)00時22分29秒
- あぁ!ほ、ホントにいい所でっ(ww
で す が萌えます。
- 79 名前:今までオガマーさんって女の人かと思ってました(w 投稿日:2002年08月13日(火)01時46分55秒
- ほんとにいいところでsdにあうvまdかふぁksだふぁsklm
すみません取り乱しました(w
オガマーさんのエロはやっぱり(・∀・)イイ!
これから吉がどうやって梨華ちゃんを・・・ムフフ。
楽しみです。期待してます。
- 80 名前:なっなし〜 投稿日:2002年08月13日(火)05時20分32秒
- [壁]^▽^)68ノモノデス
[壁]*^▽^)68ハ ナマエト メールランヲ マチガエテシマイマシタ
[壁]*^▽^)シカシ コンカイハ イイトコロデ…
[壁]ミ ササッ
[壁] カクレナガラ ツヅキヲ マッテマ〜ス
- 81 名前:Rose 投稿日:2002年08月14日(水)01時02分54秒
- ひとみが動きをとめて、私のその部分を見ようとするので、恥ずかしくなって脚を閉じようとする。
「悪い子だね…ほんとは見られるのも、大好きなくせに…。」
そう言って、立てている膝に口付けはじめる。
その唇はだんだん、そこに近づく…
背筋をゾクゾクと何かが駆けぬけて…ダイレクトに芯に熱が押し寄せて…あまり力が入らなくなって、ジワリジワリと脚を開かされた。
「キレーだね…案外、少なそう…。」
下卑たセリフ…
いちいち感じてしまう私はやっぱりおかしい…
「どこ触って欲しい?それとも舐めて欲しい?梨華のして欲しいことからしたげるよ。」
広げたままの膝をわずかな力で固定しながら、ひとみは私を上目使いで見詰め、
その膝にキスと舌をおとす。
ザラッとした感覚…
熱いものが…溢れ出す感触…見詰められてる…視線…
- 82 名前:Rose 投稿日:2002年08月14日(水)01時03分26秒
- 「こんな欲しがってんのに…どこ触って欲しい?」
「イジワル…。」
目に涙が溜まる。
熱いものが体中からこみ上げる。
「自分で指して。」
私おずおずと、ぷっくりと膨らんでいるのがわかる自分のそれにふれた
「んっ…。」
「駄目じゃん…自分の指で感じてたらー…ほんとにえっちだね、梨華は。」
そう言うと、ひとみはニヤリと笑って、あたしの股に顔を埋めた。
舌先で、ソフトな刺激が加えられる
「ん…んん…」
ひとみの舌が割れ目をなぞる…皮をめくる…その経緯全てが敏感に伝わってくる
「ふぅん…ぁん…気持ちぃぃ…いいよぉ…ひとみぃ…。」
「またいで。」
ひとみが唐突にそう言って、私の顔の方に脚を向けて、仰向けになる。
あたしは快感に飲まれ、理性を失っているせいですぐにひとみの顔に跨った。
- 83 名前:Rose 投稿日:2002年08月14日(水)01時03分56秒
- 「ぅんん…。」
膝で立っているのが辛くて、どんな小さな刺激にも、ビクンッと腰が浮いてしまう。
ひとみは執拗に舌をあてがって…
「あん…ゃぁ…そ、こ…駄目ぇ…。」
「ここ?」
ぐぐもった声と、それと一緒に吐き出される息がその部分にかかる
くすぐったくて身を捩る
ひとみは、さっきの部分に舌を何度もこすりつける。
私の膝は小刻みに震え始める…
「もぅ、、駄目…ひ、とみ…」
「ん…」
ひとみは短く、そう返事をしたかと思うと、強く私のその部分に吸いついた。
「んあっ!んん…駄目ぇー!ゃゃゃぁあああ!!」
その間にもどうしたのかわからないような他の刺激が加えられ、私は昇りつめた…。
力を失った体は膝を立てることも許してくれずに、私のその部分はひとみの顔面をうずめてしまった。
- 84 名前:Rose 投稿日:2002年08月14日(水)01時04分37秒
- 私の脚を支えながらひとみはなお、割れ目にそって、愛液を舐め取る。
厭らしい音が…私の荒れた息が響く…
「んん…ぁん…もぉ、ヤだぁ…。」
「もう?まださっきのは準備だよ?」
ヒクヒクと自分のそこが動いているのがわかる。
「すごい…どんどん溢れてくるね…。」
チロリとだけ、ひとみがその部分を舐めた。
「梨華…もっと腰上げて?」
「ん…駄目…力、入らっ、ないよ…。」
そう言ってる間にもひとみの指はあたしの敏感な部分を柔らかく捏ねていて
サァーと指が割れ目をなぞったと思ったら、その指がゆっくり入ってくるのがわかる
「んん…っ…ぁぁ…んっ。」
何本入ってるのがわからないけど、私のそこは裂けそうにキツイ…
「どんどん吸いこまれてくよ、梨華…。」
「ふぅ、んっ…。」
ひとみの指が奥に触れた…
だけど、全然動かしてくれなくて…
あたしは自然に身を捩る。
- 85 名前:Rose 投稿日:2002年08月14日(水)01時05分46秒
- 「ぁんっ…」
その瞬間にひとみの指が少しだけ後退した。
止まっていた刺激をまた急に与えられて、過剰に反応してしまう。
「あっ…やっ…っ…」
ひとみが指を激しく抜き差ししはじめる
膝がガクガクして…遺志に反して腰が浮かび上がってしまう…
「あんっ…んっ…ゃ…ひ、とみ…ぃ…。」
「熱いね…すごい溶けそうだよ…梨華…。」
「んんっ…も、…もぅ…。」
「何?」
「…んっ…はぁ、んっ…。」
「言って欲しいな…梨華…。」
そう言うと、ひとみは指の動きを止める。
「やぁ、だぁ…ひとみ…。」
ジンジン熱を持ったままのそこがどうしようもなくて…
「…イかせて…」
「了解。」
「んっ…あっ…ぁ…ああんっ…ゃあ!ああぁぁぁ…。」
ひとみの指が再び動き始めた途端に、私はあっけなく果ててしまった。
膝が立たなくて…その部分に口付けるひとみにも逆らいようがなくって…
「ん…もぉ、駄目ぇ…ゃだよぉ…。」
私はもうわけがわからなくなって、泣き出してしまった…
「ん…もうちょっと…全部、飲んであげるね…。」
ひとみがそう言って、舌と唇で愛液を絡めとる音と感触がまたゾクゾクと背筋を駆け抜ける…
ぬるい刺激…『自分』が震えているのがわかる。
- 86 名前:Rose 投稿日:2002年08月14日(水)01時06分26秒
- 「んっ…おいしかったよ…梨華…。」
ひとみはそう言うと、私の脚の間から顔を出して、私を寝かせながら、覆い被さってきた。
「顔…汚れてる…。」
私の愛液の所為でひとみの顔はところどころ厭らしく濡れてる。
「舐めてくれる?」
私は返事もせずにひとみの瞼を鼻先を、頬を舐めまわした。
最後に…唇に…
薄く開いたのを見計らって、舌を入れる。
ひとみはイジワルく逃げる。追いかけて、やっとつかまえた…
絡め合う…二人の舌が溶けてなくなってしまいそうで…
夢中で吸い上げたり、噛んだりして、その存在を確かめる…
何分、そうしていただろうか…
口の中がドロドロになって…もうどっちともつかない舌がただ柔らかく口の中を舐めまわして…
喉の奥と、頬筋と、骨格が痛くなるまで
ずっとずっとキスをした…
- 87 名前:オガマー 投稿日:2002年08月14日(水)01時09分52秒
- ぐわはははははは!(氏
更新終了ー
ってかほぼエロも終了!
どこで止めていいやらどのくらいの量がいいやらわからずに…
>78 名無しどくしゃさん
もうアホみたいに更新してしまいますたw
>79 今までオガマーさんって女の人かと思ってました(wさん
ぇ、僕ってオトコだったんですか?(w
取り乱してくれてありがとうw
>80 なっなし〜さん
[壁] リカターン チッチッチッ(何
- 88 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月14日(水)04時30分31秒
- 狂気じみた笑いの作者さんにワラタ
エロいいね〜 萌え萌え。
全然眠れんわ。あー夜が明けるなあ…
- 89 名前:よすこ大好き読者。 投稿日:2002年08月14日(水)16時22分29秒
- 一気に読みました!!
キス…も、よかったっす。
Roseカナーリ 萌 え !
続き楽しみにしています!!
- 90 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年08月14日(水)21時37分41秒
- やべぇ萌え氏にそぅ。
作者様イイエロをありがとうw
次の更新を楽しみに待ってますぽ。
- 91 名前:Rose 投稿日:2002年08月14日(水)23時34分02秒
- 唇を離したら…
それでもまだおしむように二人の唇の間に透明な糸がひいて…
「溶けちゃったね…。」
隣に寝転んで腕枕をしてくれてるひとみは、そう言ってコツンとおでこをぶつけてきた。
「今、あたしの口梨華のと一緒だよ。」
どうして、そんな言葉が嬉しいんだろう…
キスだけをあんなにし続けたことなんてなかった。
しばらく、沈黙が続く
心地よい余韻を引きずりながら
言葉を交わしたいような…
交わさなくてもいいような…
- 92 名前:Rose 投稿日:2002年08月14日(水)23時34分32秒
- 「梨華、香水どこの?」
「あ、これ…。」
私は少し恥ずかしく思いながら、ベッドの上に乗っていた鞄から、あまり高級ではない香水を取り出して見せた。
「へぇー、このブランドにこんないい香りのあったんだ…。」
ひとみは香水のボトルを受け取ると、それを暗い光に透かすようにして眺める。
そしておもむろにキュルキュルとキャップをはずした。
シュッと自分の手に吹きつける。
そして、私に向いて、首筋の辺りにその香水を塗りこんだ。
そのまま、その腕は私の、ひとみから遠いほうの肩まで回って、抱き寄せられる。
「うん、すごい、いいね…。」
「そぉ?」
「うん…。」
「……。」
「…あたしね、もうこの仕事辞めるんだ。」
「え!?」
「あ、今ショックだったでしょ?通う気でいたでしょ?」
ニヤリと微笑まれて、私は赤面する。
「課題をね、達成したから。」
「…そーなんだ。」
わかんないけど、とりあえず、何かがひとみにはあったのだろう。
- 93 名前:Rose 投稿日:2002年08月14日(水)23時35分08秒
- そのまま、少しだけうとうとしてしまって…
目が覚めると、ひとみが微笑んで私のことを見てた。
「香水…おとしに行こうか?」
ひとみは私のことを抱き上げて、浴室に向かう。
私は抵抗することもせずにただ彼女の首に腕を巻きつけた。
意識が飛ぶほどの愛撫
貴方の存在を掴んでたくて、少しだけ背中に跡をつけてしまった
胸元にも…
あたしの…胸元にも…
溶けてしまいそうな、そんな夜だった
貴方と一緒に…
〜FiN〜
- 94 名前:オガマー 投稿日:2002年08月14日(水)23時40分05秒
- ガクガクブルブル
更新終了…
ってか完結…
こんなに短かった。しかもこんな終わり方でいいの?
ちなみに続編も明日か明後日にうpしようかなぁ、と
おもっとります。
レスありがとうございます!!
>88 名無し読者さん
ありがとうございます。
萌えていただけて何よりですw
>89 よすこ大好き読者。さん
どうもどうも。
楽しみにしていただいてたのにこんな有様(汁
>90 名無しどくしゃさん
すみません、すみません
こんな短くて(爆
少しだけ、自分のエロに自信が持てました。
みなさんのレスのおかげで…
そして、考えなしの自分の更新に自信がなくなりました(氏
( ^▽^)<ポジティブポジティブ
いいのかYO!
- 95 名前:ぺこぽん 投稿日:2002年08月15日(木)03時39分23秒
- オガマーさん初めまして。
ただのエロではなくて、少し切ないような感じもあって
すごくおもしろかったです。終わり方もいい感じです。
続編もまってますよ。頑張ってください。
- 96 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年08月15日(木)14時13分22秒
- お疲れ様です。
ぅ〜ん。終わりも甘くてヨカタよかた。
是非続編も。待ってます。
- 97 名前:ごまべーぐる 投稿日:2002年08月16日(金)01時47分11秒
- 何だろう。
物凄くエロいのに、キレイです。
エロの濃度が以前より濃くなってる。
うまく言えずにスマソ
川o・-・)ノ<完璧です!
- 98 名前:赤い華〜Rose〜 投稿日:2002年08月16日(金)23時46分59秒
- 梨華はあるブランドのテナントショップへ脚を運んだ。
最近使っていた香水がきれてしまった。
違う香りなんかを試してみるのが好きなのだけれど、その日は今もつけているローズの香水にしようと決めていた。
あの人が…好きだと言ってくれた香り。
胸が切なくて痛くなる。
たった一度、Hをした人。
あの人にとっては仕事…。
なのに梨華は、恋をした。
一夜だけの溶けおちるような恋。
その恋は、胸の中、淡く儚く今も揺れている。
その瞳を思い出すだけで体の芯がカッと熱くなるような…
- 99 名前:赤い華〜Rose〜 投稿日:2002年08月16日(金)23時47分33秒
- 梨華は香水の並んであるコーナーに近づきながら、
呆然と足を止めた。
お目当ての香水を手に取っているのは…
やっぱり、こんなのは変だと思う。
後姿だけで、あの人ってわかるの?
だけど、そんな気持ちも、次の瞬間確信に変わった。
香水を棚に戻した後姿がゆっくりターンして…
そして梨華の視線とぶつかった。
「ひとみ…。」
誰にも聞き取れないほどの小さな呟きを零す。
ひとみは、梨華に向かって柔らかく微笑んだ。
それだけで、梨華の胸はもう一度トクンッと大きく高鳴った。
「やっぱり、そろそろ来る頃だと思ってた。」
笑顔をそのままにひとみはそう言って、
一歩、また一歩と距離を縮めてくる。
「このブランドが入ってるのってここら辺じゃこの店だけだもんね。賭けだったけどさ…。」
- 100 名前:赤い華〜Rose〜 投稿日:2002年08月16日(金)23時48分19秒
- 梨華は言葉を発することができないまま、ひとみに連れられて、近くのオープンカフェに入った。
「ほら、梨華かわいいからこの席に通された。」
「え?」
「知らない?店の顔にしてもいいくらいかわいい子をこの席には座らせるんだよ。」
「…それなら、ひとみの方なんじゃないの?」
「あたしはこんなだもん。」
そう言って、自分の着ている男物のダボッとした上着を引っ張って見せた。
それにしても、ひとみにあの店にいた頃の雰囲気はほとんどない。
どこにでもいる普通の、少し顔のきれいな少女、ボーイッシュな少女だ。
梨華はそんなギャップにまだ少しだけうろたえている。
- 101 名前:赤い華〜Rose〜 投稿日:2002年08月16日(金)23時48分49秒
- 「ね、」
ずっと知りたかったこと。
「ん?」
「課題、ってなんだったの?」
「ん?…ああ、ああ。そう言えば言ったね、梨華には。」
ひとみは少し考えてからそう言った。
「でも、ちょっとここじゃ…。」
「…じゃあ、紅茶飲んだらウチ、来る?」
「へ?いいの?」
梨華は自分がそう言いたくなってしまったことに驚いていた。
「うん。」
だけれど、逆らうことはできないようで。
- 102 名前:赤い華〜Rose〜 投稿日:2002年08月16日(金)23時49分25秒
- 「へぇー、結構きれいにしてんだね。かわいい。」
梨華の部屋に着くと、ひとみは並んであるぬいぐるみなんかを見て頬を緩めながらそう言う。
「ね、聞かせて?」
梨華は少し甘える仕草で、ひとみのシャツの裾を引っ張った。
「…終わってからでもいい?」
ひとみのその言葉が何を意味してるのかわかり、梨華は頬を真っ赤にさせて、それでも頷いた。
- 103 名前:赤い華〜Rose〜 投稿日:2002年08月16日(金)23時50分02秒
- ◇
お互いがお互いに吸いこまれてしまいそうな感覚。
二人が二人でなく、一つになってしまった感覚
二人で溶け合う感覚…
ベッドで行為を終えた後、それよりも長いほどのキスをお互いが求め、交わして…
裸で抱き合い、梨華が上になり…ひとみが上になり…
どちらがどちらだかわからなくなるような
そんなsex
- 104 名前:赤い華〜Rose〜 投稿日:2002年08月16日(金)23時50分32秒
- ◇
「好きだったんだ…あの店で会った瞬間から…抱いて、もっと好きになった…。」
ひとみは低めの声で天井を見詰めながら言った。
「私も、そうだよ…ひとみのことが好き…。ずっと考えてた…。」
二人はどちらからともなく、口付けを交わす。
「あたしさ、、こんなこと言うのもなんだけど…梨華にだから聞いて欲しい。」
ひとみがぽつりぽつりと話し始める。
梨華はただ黙ってその話しに耳を傾ける。
「セックス大好きだったのね、あたし。そんで、女の子が好きなんだ。いつも抱きたい抱きたいって思ってた。けど、こんなもんか…って思ってしまうんだ。行為が終わるとね。」
「……。」
「何が足りないかに気付いてなかったんだよ…。気持ちいいのはいいよ。それはサイコウ。でも、足りないものがあった。確実に。
あたしはあの日、梨華に会ってそれを見付けた。梨華のこと好きになって…
好きだからこんなに気持ちいいんだ…って。
セックス=気持ちいいってのも、そうだけど、愛のないセックスには意味がない、
それに気付かせてくれたのが梨華、梨華だよ…。」
ひとみはそれだけ言うと、梨華の方を向いた。
- 105 名前:赤い華〜Rose〜 投稿日:2002年08月16日(金)23時51分09秒
- 「だけど、今思うと、あの店にそんなことを考えながら勤めていたのだって運命だったのかも。」
ひとみはそう言って照れ笑いを浮かべた。
「そんなにエッチ好きなのぉ?」
梨華はスネるように、でも少し面白そうにそう言う。
「言っとくけどねー、梨華抱いてからはずっと誰も抱いてなかったんだかんねぇ。」
梨華はその言葉に胸が熱くなるのを感じる。
迎えにきてくれたんだ…。
- 106 名前:赤い華〜Rose〜 投稿日:2002年08月16日(金)23時51分43秒
- 「一人エッチした?」
「…。」
梨華は少し黙りこんだ後、小さく頷いた。
「だから梨華って好きだよ…。」
ひとみは梨華の耳元に口を寄せて低い声でささやいた。
〜FiN〜
- 107 名前:オガマー 投稿日:2002年08月16日(金)23時57分42秒
- ふい〜番外編終了ー!!
こんなんでいいのか…
レスありがとうございます!
>95 名前 : ぺこぽん 投稿日 : 2002年08月15日(木)03時39分23秒
どうもどうも!はじめまして!
ただのエロではない、そう言ってくださると嬉しいですw
ちなみに、課題って(滝汗)こんなもんですたい
>96 名無しどくしゃさん
甘かったっスかー
甘いのだけが売りですからねぇ(w
>97 ごまべーぐるさん
っていうか(何
ほんとに嬉しいです。
そういうエロが書きたかったんで。
レス読んでガッツポーズしました(w
24hTVの番宣おいかけてちょっと疲れが…
明日の夜が本番なのにぃ〜
- 108 名前:オガマー 投稿日:2002年08月16日(金)23時58分29秒
- ぐはっ!
カッコワルイ…
コピペしてレスしたのがバレちまったぁ(氏
- 109 名前:なっなし〜 投稿日:2002年08月17日(土)03時18分01秒
- [壁]^▽^)ホンペント バンガイヘン、オツカレサマデシタ!
[壁]*^▽^)エッチデ アマクテ トケテシマイマシタ
[壁]ミ ササッ
[壁] コレカラモ カゲナガラ オウエンシテマ〜ス
- 110 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年08月17日(土)07時46分18秒
- あぁ、作者様…付いてゆきたい(w
- 111 名前:吉澤ひと休み 投稿日:2002年08月18日(日)23時17分19秒
- ・・・・・け、血液が足りません。
作者様サイコー!祭りの準備しなければ!
よしこってこんな役やらせたら日本一では・・・?
(0^〜^)<え!そうかな・・・(演じてみたいかも・・・)
( +^▽^)<よっすぃ〜!
(0;^〜^)<こ、断るよ・・・(残念・・・)
- 112 名前:オガマー 投稿日:2002年08月23日(金)17時46分14秒
- レスのお礼でーす!
>109 なっなし〜さん
[壁] リカターン チッチッチッ(だから何
ありがとうございまーす!!
たまにはこうして姿を現していただけると喜びますw
>110 名無しどくしゃさん
おうよ!ついてきんしゃい!w
でも、今スランプぽな罠。。
>111 吉澤ひと休みさん
ぉぉw
ありがとうございますー!
(0^〜^)<でも、相手役は梨華ちゃんしかいないYO!
(#;^▽^)<え、でもこれって裸?
(〜^◇^〜)<まっぱ!
(0;^〜^)<いかん!それはいかん!やっぱりこの役はしない〜〜〜
(#´▽`)´〜`0)
今回はたくさんのレスがついてほんと嬉しかったですYO!
次回作はわかりませんが、まだまだこのスレ余っているので、
きっとそのうち戻ってくるでしょう…
- 113 名前:オガマー 投稿日:2002年08月27日(火)03時47分31秒
- スランプ中なのですが、短編を…
単純ないしよしものが書けなくなったので、
ちょっと思考を変えて加護視点のお話。
- 114 名前:大切なことわかってる? 投稿日:2002年08月27日(火)03時48分29秒
- 「のの、見てみぃ。」
「なんれすか?あいぼん。」
ウチが指差す方をののは見る。
「あー、またあの格好なのれす。」
ウチも視線を元に戻して軽いため息を吐いた。
視線の先にいるのは、よっすぃー先輩にだっこされてる石川先輩と、石川先輩をだっこしているよっすぃー先輩。
「よっすぃー先輩、嬉しそうなのれす。」
よっすぃー先輩の表情を見て、ののまでなんでか嬉しそうにしてる。
でも、ウチはちょっとガッカリや。
よっすぃー先輩はバレー部の先輩の中でも軍を抜いて男前でカッコエエ先輩なんや。
なのに、石川先輩と付き合い出した途端にだらしなくなってもうた。
- 115 名前:大切なことわかってる? 投稿日:2002年08月27日(火)03時49分12秒
「よっすぃー♪」
「あ、梨華ちゃん♪」
部活の時間にめずらしく石川先輩がやってきた。その瞬間やった…
「危ない!」
バコン!!
ウチの注意も無視して、よっすぃー先輩をめがけて打たれたアタックはよっすぃー先輩のほっぺたを直撃した…。
「ごめん!大丈夫?吉澤!!」
アタックを打った主、飯田先輩は泣きそうな顔になってる。
当のよっすぃー先輩は…
「痛い…痛いよぉ、梨華ちゃん…。」
石川先輩の膝に頭をのっけて、甘えてる…。
- 116 名前:大切なことわかってる? 投稿日:2002年08月27日(火)03時49分43秒
- ってかほんとは痛くないやろ?あんな強烈なアタックくろて普通にしていられるワケがない…。頑丈過ぎるわ…。
そこのところは男前なのに…
「どこ痛いの?よっすぃー。」
「ここ、ここ痛いの…。」
なんやねん…
見てる方が恥ずかしいわ…
石川先輩にほっぺたなでられてまた顔だらけさしてる…
「よっすぃー先輩と石川先輩はほんとに仲良しれすねー。」
ののは呑気にまた嬉しそう。
「吉澤、休憩してていーから。」
気を使った飯田先輩の言葉に、なんの遠慮もせずに「いいんですか?」と答えて…
当たり前のように石川先輩を膝の上に座らせてる。
- 117 名前:大切なことわかってる? 投稿日:2002年08月27日(火)03時50分23秒
- 「加護ぉ、ボーッとしないでちゃんとやる!」
「はぁ〜い…。」
怒られてしもたやないかっ!
なんかイライラするわ。よっすぃー先輩はウチの憧れやったのにー。
その日の練習はミスが多くてほんとすっごく怒られてしもた。
「あいぼんどーしたんれすか?」
「なんでもない。」
「なんでもないことないれしょお?ボーッとしてますよ。」
「なんでもないねんっ!!」
「…あいぼん。」
あかん…つい怒鳴ってのの泣かせそうになってしもた…
ののは心配してくれたのに…
- 118 名前:大切なことわかってる? 投稿日:2002年08月27日(火)03時50分55秒
「コラぁ〜、加護ぉ、何してんだぁ?」
オロオロしてたウチに背中から声がかけられる。
よっすぃー先輩や。石川先輩と繋いでいた手を解いてウチとののに寄って来る。
「のの、大丈夫?」
なんや、のの…よっすぃー先輩が声かけたらすぐに笑顔になりよって。
「加護ぉ、何やったんだよぉ。」
うりうり、なんて言いながらほっぺたをぷにぷにされる。
「よっすぃー先輩にはカンケーないわ!」
「あら、かわいくない。」
そんなことを言うても笑顔はそのままで。
- 119 名前:大切なことわかってる? 投稿日:2002年08月27日(火)03時51分33秒
- 「反抗期ですかね?」
そう言って後方で苦笑いを浮かべてる石川先輩を見やった。
ウチはそんな光景さえ見ていられへんなって、
「よっすぃー先輩カッコワルイわ!!」
そう叫んで走りだしとった…。
「アイボン!」
聞こえたののの声にも振り向くことはできんくて…
だって、ウチのほっぺたには何故か知らんけど涙が溢れてきてたから…。
- 120 名前:オガマー 投稿日:2002年08月27日(火)03時52分36秒
- 前編終了ー!!
細々と…とかいいながらage進行だったりして(爆
- 121 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年08月27日(火)07時58分55秒
- ヤッパヨミツヅケテイコウ…
よっすぃーが甘えんぼさんだ。こゆ系新鮮でイイですね!
次の更新楽しみにしてます。
- 122 名前:大切なことわかってる? 投稿日:2002年08月28日(水)00時29分54秒
- モヤモヤを抱えたままの次の日の部活。
何故だかわからへんけど、部室に入った途端にののに「あいぼん、ごめんね。」って謝られた。
ウチはそんなののに目を合わせることもできずにユニホームに着替えた。
よっすぃー先輩とも目が合ったけど、ウチに向かって笑ってくれた。
なんでやねん…なんかウチ一人がどうしようもなくアホに思えてくるやん…。
「あれ?」
ウチは体育館内の異変にやっと気付いた。
石川先輩がドアの側に立って見学してる。
- 123 名前:大切なことわかってる? 投稿日:2002年08月28日(水)00時30分33秒
- なんで?って思て、よっすぃー先輩を見ると、ウチの方を向いてこう言った。
「カッコワルイって言われちゃったからさー、今日ぐらいはビシッと決めてやるぜって。」
そう言うてへへっ、と笑った。
ウチはなんかすごい嬉しかった。
前のよっすぃー先輩に戻ったみたいでめっちゃ嬉しかったんや。
1年対2年で試合をすることになった。
新人戦に向けての練習や。
よっすぃー先輩は向こうのコートで、ウチに向かってビッ!と親指を立てて見せた。
カッコエエ!これがよっすぃー先輩やねんっ!
試合中もよっすぃー先輩はバンバンアタックを決めてくれる。
ウチは負けたくないと思いながらも、こんなプレーをするよっすぃー先輩のいるチームやったら負けてもええなんて矛盾したことを思ってしまう。
- 124 名前:大切なことわかってる? 投稿日:2002年08月28日(水)00時31分14秒
- そんな時やった、ボーッとしてたウチの耳に「危ない!」って審判の飯田先輩の声が突き刺さって、ウチはその視線の先に目をやった。
そこには、石川先輩におおいかぶさるようにして倒れてるよっすぃー先輩の姿…
「のの、何があったん?」
少し声が上擦ってしまった。
「石川先輩の方に飛んでいったボールをよっすぃー先輩がかばって…。」
ののは小刻みに体を揺らしながらそう答えた。
ウチは息を呑んでその様子を見詰めていた。
よっすぃー先輩は、心配そうに見詰める石川先輩のほっぺたにチュッとキスをした。
そしていつもみたいにダラけた顔をして手を振って体育館を後にした…。
その仕草に体育館内の緊迫した空気も少しだけ軽くなった。
けど…なんやねん…。
結局、全然変わってへんやん…。
- 125 名前:大切なことわかってる? 投稿日:2002年08月28日(水)00時32分07秒
モヤモヤは続いてる。
部活の時間、ウチは一人体育館に入って驚いた。
そこには手を包帯でグルグル巻きにされて肩からさげてるよっすぃー先輩がいたから…。
「亜依ちゃん、だよね?」
ふいにそう声をかけられてその声の主を振り返る。
石川先輩やった。
「よっすぃー、めちゃくちゃ気にしてたんだよ?亜依ちゃんにカッコワルイって言われたー、って。」
ふふっ、とかわいらしい笑い声を響かせる。
- 126 名前:大切なことわかってる? 投稿日:2002年08月28日(水)00時32分46秒
- 「よっすぃー、カッコイイでしょ?」
「え?」
ウチはその言葉にドキッとしてしまう。
「いつもなんでもない振りして私のこと守ってくれるの…。試合、出れなくなっちゃったのに恨み言ひとつ言わない…。」
そう言う石川先輩の声は泣きそうな色をしてた。
ウチはモップを取り出してきたよっすぃー先輩をボーッと見詰める。
昨日、あんなに笑顔でこの体育館を出ていったのに…
骨折してるやなんて少しも気付かへんかった…
心配してる石川先輩に笑顔を見せて…
「うん、めちゃめちゃカッコエエわ。」
気付いたら、ウチの声も泣きそうに震えてた。
石川先輩はそんなウチを優しい目で見て、頭をなでてくれた。
- 127 名前:大切なことわかってる? 投稿日:2002年08月28日(水)00時33分16秒
- 「私には、バレーのことよくわからないから、亜依ちゃん、よっすぃーのこと支えてあげてね。」
笑顔を浮かべてそう言う。
なんかめっちゃカッコエエわ、この二人。
なんで今まで気付かへんかったんやろ…。
「よぉー、加護ぉ!」
よっすぃー先輩がやっとウチに気付いて声をかけてきた。
「よっすぃー先輩…ごめんなさい。」
「あははっ!何?」
「だって、ウチ…カッコワルイとか言うてしまった…。」
「そんなん気にしてないよ!だってウチカッコイイでしょ?」
おどけてそう言ってくるよっすぃー先輩に自然に笑顔になれた。
- 128 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月28日(水)00時33分43秒
- おもしろいです!
いしよしだけどあいぼん視点ってのが新鮮ですね
何か今までにない感じで期待…
- 129 名前:大切なことわかってる? 投稿日:2002年08月28日(水)00時33分48秒
- 「あたしより、ちゃんと謝った方がいい子がいるでしょ?」
一瞬、なんのことかわからんかったけど、
「あいぼーん!」
後ろから聞こえてきたその元気な声で気付いた。
「のの…。」
「どーしたんれすか?また元気ない?」
「違うねん……めん。」
「え?」
「のの、ごめん!」
ガバッ!と頭を下げる。
「どーしたんれすか?」
「まさか…忘れとる?」
「なにをれすか?」
完璧に忘れてるみたいやな…。
苦笑いでよっすぃー先輩をみやると、石川先輩を背中からギュッと抱きしめとった。
でも、なんかカッコワルイくらい誰かのこと好きになれるよっすぃー先輩はやっぱりカッコエエんかもしれへん!今ならウチそう思えるわ。
- 130 名前:大切なことわかってる? 投稿日:2002年08月28日(水)00時34分26秒
「よぉしざわぁーーーーーーー!!」
練習中、コートに響き渡った飯田先輩の声に全員がよっすぃー先輩を見る。
そこには、よっすぃー先輩にだっこされてる石川先輩と、石川先輩をだっこしてるよっすぃー先輩。
でも、ウチはもうカッコワルイなんて思わへんねんッ!
「練習中にイチャイチャするなぁー!!」
飯田先輩がキレて軽く放ったボールがギプスをはめてるよっすぃー先輩の腕にちょこんとかすった。
「いってぇー!痛い!痛い!梨華ちゃーん…。」
半泣きで石川先輩に擦り寄るよっすぃー先輩…
やっぱり…
…カッコワルイかもしれへんわ…。
けど、なんでかウチの顔は笑ってた。
隣のののと顔を見合わせて。
〜Fin〜
- 131 名前:オガマー 投稿日:2002年08月28日(水)00時42分29秒
- 更新終了!!
レスありがとうございます!m(__)m
>121 名無しどくしゃさん
完結です。
甘えんぼよっすぃー
(0^〜^)<カッケー?
>128 名無し読者さん
ありがとうございます。
もう終わっちゃいましたが(笑
ちょっとこういうのはじめてだったんで、みなさんの反応が
気になってたんだけど、新鮮という感想をくださって
ほんとに嬉しいです。ありがとうございます!
- 132 名前:128 投稿日:2002年08月28日(水)00時43分17秒
- 本当に申し訳ないです…
読んでる時間と更新の時間が被っちゃって…途中にレスが入っちゃいました。
本当にすいません。。。
今回もおもしろかったです。
やっぱり最終的にはよっすぃーはこういうキャラなんですねw
あいぼん視点よかったです。
- 133 名前:オガマー 投稿日:2002年08月28日(水)00時50分41秒
- >132 >128 さん
いえいえいえいえ
気にしてるとイケナイと思ってさっきのレスに書こうかなぁ?と思ったんですけど、
ほんとに気にしてないでくださいねー!
レスをつけて頂けるだけでめっちゃ嬉しいですからw
ありがとうございますw
- 134 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年08月28日(水)09時13分12秒
- よっすぃーカッケー!です。BSも(w
更新お疲れ様ですた
- 135 名前:なっなし〜 投稿日:2002年08月29日(木)01時30分37秒
- 新作キテル━(O^〜^O)━(〜^O )━(^O )━( )━( ^)━( ^▽)━(^▽^)━━!!!!!
しかも、完結してますね(w
脱稿おめでとうございます。
ヘタレカッコイイ(?)よっすぃ〜イイ!
そして、あいぼん視点も新鮮で良かったです。
- 136 名前:オガマー 投稿日:2002年08月31日(土)19時59分06秒
- まずは、レスのお礼から…
>134 名無しどくしゃさん
(0^〜^)<カッケー
(*‘д‘)<なんか悔しいけどカッコエエワ
ありがとうございますw
>135 なっなし〜さん
おお、ヨシからイシに変わってる(何
(0^〜^)<すげぇー
ありがとうございます。
リカタン、次は出てきてね(w
苦情覚悟で新作を…
と言っても微妙に時期をうかがってたりしましたが(謎
なるべくお手柔らかに…
- 137 名前:フライングマインド 投稿日:2002年08月31日(土)19時59分58秒
梨華ちゃんがあたしを避けた。
- 138 名前:フライングマインド 投稿日:2002年08月31日(土)20時00分28秒
- 丁度シャッフルのレコーディングが全て終わった日の夜。
あたしの次が梨華ちゃんの番で。あたしはそれでその日の仕事が全部終わり。
まぁ、時間も時間だったので、梨華ちゃんもそれが最後で。
あたしは当然のように梨華ちゃんが終わるのを待ったんだ。
「おつかれー。」
いつもみたく、軽い挨拶を交わしてそして当然の如くあたしは言った。
声をトーンを落として。
「今日泊まってもいい?」
「あ、うん、いいよ。」
あの時に気付けばよかったのかもしれない。思い出してみると、返事をする時の梨華ちゃん、なんだかすごくよそよそしかった。
事務所まで送ってもらうより、そのまま梨華ちゃん家に行った方が近かったので、二人でタクシーに乗って家路についたんだ。
その間は梨華ちゃんはいつもと変わらなく、積極的に一緒にしてない今日の仕事のことを身振り手振りも加えて楽しげに話してくれる。
あたしは笑ってその様子を見詰める。
いつもとかわらない二人。
- 139 名前:フライングマインド 投稿日:2002年08月31日(土)20時01分03秒
- なのに…
部屋に入った途端に、プツリとおしゃべりをやめてしまう梨華ちゃん。
その時は疲れたのかな?とか思ってさほど気にしていなかったんだけど。
それは『疲れ』でも、なんでもなくって。
あたしはそそくさとシャワーを浴びに行った梨華ちゃんが出てくるのを待ってた。
少ししたら梨華ちゃんは出てきて、そして冷蔵庫に向かう。
ペットボトルの水をコップに注ぎながら「よっすぃ〜も入ってきなよ。」って言った。
なんか変だな?とは思ったんだ。
でも、どの道あたしもシャワーは浴びるのだし、話しをするならその後でいいんじゃないかと思って、そのままシャーワーを浴びに行った。
- 140 名前:フライングマインド 投稿日:2002年08月31日(土)20時01分37秒
- 「ふぁ〜気持ちよかったぁ〜。」
あたしは、梨華ちゃんの反応を見るべく、わざと普段通りにふるまったのだけど…
梨華ちゃんは既にベッドにもぐっていた。
なんで?
部屋に来てからの会話って
「疲れたね。」「うん。」
「あ、座ったら?」「うん。」
「シャワー浴びてくるね。」「…うん。」
「よっすぃ〜も入ってきなよ。」「うん。」
たった、それだけ。
怒ってる?
でも、タクシーの中では普通だったよね?まさか、その時に何かマズった?
いくら考えてもわからない。
そもそも梨華ちゃん寝てるのかな?
もしも、怒ってたり、そんなことがあるのだとすれば起きてるかもしれない。
- 141 名前:フライングマインド 投稿日:2002年08月31日(土)20時02分23秒
- 「梨華ちゃん?」
小さな声で呼びかけてみる。
「…どうしたの?」
起きてた。あたしはベッドの側に寄る。
「なんか今日変じゃない?」
「何が?」
梨華ちゃんが布団に入っていた手を出して、ポスッと布団の上に置いた。
「ん…わかんないけど、なんか変かな?って。」
「別に変じゃないよ。」
「ん〜、なら、いんだけどさ。」
あたしがそう言うと、「寝るね。」って言って背をむけようとしてしまう彼女の腕を咄嗟に捕まえた。
「どうしたの?」
そう問いかける目には、明らかに動揺が見えた。
やっぱり何か変だ…。
だって、わかってるはずでしょ?眠る前にはいつもしてたじゃん。おやすみのキス。
今からキスされるってわかってるはず。
なんで、そんな目してるの?
あたしは少しボーッとしたままで、彼女にそっと顔を寄せた。
- 142 名前:フライングマインド 投稿日:2002年08月31日(土)20時02分53秒
- 「疲れてるの。」
「……あ、ごめん。」
まだ5cmも距離をつめてないところで、彼女はそう言って背中を向けてしまった。
…なんだ、これ…。
ってか、ソファーで寝るの?あたし。
モヤモヤした気分のままで、ソファーに横になった。
やばくないか?これって…別れる?あたし達。
って…そもそも、あたしと梨華ちゃんって別に付き合ってないんだっけ。
ああ、そうだった。
キスはするけど、仲はいいけど別に付き合うって声に出して言ったことはないし。
キス以上のこともしたことがない。
けど、あたしは梨華ちゃんが好きだ。
梨華ちゃんも…あたしを好きでいてくれてるって思ってた。
…けど、それって勘違いだったのかな?
もしかしたら、他に好きな人ができたのかも…。
結局、そんなことを考え出してしまうと、止まらなくって眠ったのは明け方だった。
- 143 名前:オガマー 投稿日:2002年08月31日(土)20時03分53秒
- こーしんしゅーりょー!
シャワーがシャーワーになってる(恥
- 144 名前:ナナシー 投稿日:2002年08月31日(土)22時20分51秒
- 新作キター!!ウッヒョー!!
・・・切ないの?ねぇ、切なくなるの?
- 145 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年08月31日(土)23時39分57秒
- キターッ!!なんか梨華ちゃんがってのは不思議な感じですな
更新楽しみに待ってます。
- 146 名前:ポロポロ 投稿日:2002年09月01日(日)07時44分28秒
- うわぁ。せつねぇ。期待大
- 147 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月02日(月)00時00分19秒
楽屋の喧騒が今日ばかりはうざったい。
いつもならあたしは騒ぐのが大好きで、わざと最年少チームに混じって遊んだりもするんだけど…。
今日は、さすがに眠い。…それだけでもないけど。
朝起きてから、仕事場につくまでも梨華ちゃんの態度はぎこちなくて、普通に接しようと必死に努力しているように見えた。
だから、梨華ちゃんとは別の方の楽屋にきたんだ。
それが失敗だった…。でも、あっちの部屋に戻っても、また失敗だと思うかもしれない。
- 148 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月02日(月)00時00分56秒
- 昨日、考えたのはあれだけではなくて、
『梨華ちゃんの好きな人』について。
保田さんかもしれない、ごっちんかもしれない、矢口さんかもしれない。意外なところで安倍さんかも。それとも飯田さん?
…誰もが怪しく見える。
そもそも、娘。内って限られてるわけじゃないけど、なんだかそんな気がしてならない。
特にあたし達4期から見れば先輩メンバーに当たる人たち。
あの人たちはあたしから見ても魅力的だし。
何か、変な妄想をかき消そうと、思考を巡らせるんだけど、そうすればするほど
嬉しそうに保田さんにじゃれてる梨華ちゃんとか…矢口さんに「キショ!」って言われてまとわりついてる梨華ちゃんとか…文麿仕様のごっちんとのキス待ち体勢とか…それは違うって気のするものまで全てが、気になって気になって。
イライラする…。
あたし、駄目になるかも…。
- 149 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月02日(月)00時01分34秒
- 「よっすぃ元気ないやん?」
「あいぼん…。」
「これ食べて元気出そう。」
側には辻も寄ってきてて。
あたしは進められるままに差し出されたうまい棒を口に運んだ。
これうまいな…ピリッとした味が…ハマりそう…。
「よっすぃ、いっぱいあるから元気だしぃ!」
あいぼんにそう言われて、あたしはお菓子を貪った。
食べてるときってなんも考えなくてすむ。
幸せな気持ちになれるし。
後は、ひたすらはしゃぐこと。
子供チームに混ざってくだらない、ほんとにくだらないことで騒ぐ。
忘れられる。
そして、梨華ちゃんの顔をなるべく見ないこと。
そうすれば傷つくことはない。イラつくこともない…。
そんな項目を頭の中で繰り返してあたしは過ごした。
たまに襲ってくる変な気持ちは、とびっきり馬鹿なことをやってしのいだ。
例えば、廊下で大声で叫ぶとか。みんなは笑ってくれるし、何もかもふっとんでしまった気持ちになれる。
それから、『一人かくれんぼ』とか。飯田さんにはあきれられたけどね…。
- 150 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月02日(月)00時02分04秒
- 娘。本体の新曲のプロモーションに入ろうという時期。
あたしは、自分の変化に気付いていた。
このままではヤバイ。
体重が…結構増えてしまった。
原因はお菓子の食べすぎ?
顔のにきびも気になる…。
最近注意されることと言えば「よっすぃ、しっかりしなよ。」だったり、
「吉澤、もうちょっとお菓子気をつけろ。」だったり…。
あたししっかりしてないですかね?って聞くと、「ってゆうかボーッとしてる。」って飯田さんは言ってた。
自分ではわかんない…。
お菓子、食べすぎちゃう原因ってなんだったっけ?
うまい棒がほんとにうますぎるからイケナイんだよねぇ。
そうだよ、そう。
気付くな、って言ってる。
体が…心のどっかが悲鳴をあげてる。
- 151 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月02日(月)00時02分40秒
- だって、ずっと…ずっと見てないよ。
梨華ちゃんの顔。
向かい合って話してない。
笑ってるとこ見たことない。もちろん、その他の表情も。
視界の端に存在を感じる程度だもん。
もう、ずっと。
わざと…。
そう思って視線を上げると、そこに梨華ちゃんが見えた。
飯田さんと笑顔で話してる。
ああ、笑ってる、梨華ちゃん。
梨華ちゃん。梨華ちゃん…。
- 152 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月02日(月)00時03分13秒
- 「どっ、どないしてん?よっすぃ!」
加護に肩を揺さぶられる。
「何?」
「何やないてっ!なんで泣いてんの!?」
「は!?」
あたしは頬に指で触れる。…ほんとだ。指には雫がついていた。
「どないしてん?」
どうしたか?って?わかんない…。
わかんない…。
- 153 名前:オガマー 投稿日:2002年09月02日(月)00時07分06秒
- 更新終了…
崖から飛び降りる気持ちで投稿させて頂きました...
ぐはぁ
レスのお礼です!!
>144 ナナシーさん
切ないというかなんといいますか…
短いお話なのでそれほどまではいかぬかと…
>145 名無しどくしゃさん
言われて見ればそーかも、ですね。
結局、いつもの通りの雰囲気でと思われ…
>146 ポロポロさん
あんまり大きな期待はしないでくだせぇー
ありがとうございます!!
- 154 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年09月02日(月)12時59分42秒
- 。・゚・(ノД`)・゚・。よっすぃー…
リアルですねぇ。最近な感じで
- 155 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月03日(火)03時09分31秒
- 「とりあえず落ちつこう、」
加護が妙に大人に見えるなぁ〜、なんて滲んだ視界のまま思う。
「はよ、拭きや。」
返事をしないで差し出されたティッシュペーパーを顔に擦りつけながら、ふと梨華ちゃんに視線を送った。
バチッと目が合って、あたしは…すぐに逸らしてしまった。
「吉澤?」
声がして、その人物を脚からたどってみると…飯田さん。
「ちょっとアンタどうしたの?」
そうとう動揺してるみたい…
無理もないか…
意味もないところでこうやって泣くのなんてメンバーに見せたことなかったし。
- 156 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月03日(火)03時10分03秒
- 「よっすぃは傷心やねん…。」
加護が何故だか泣きそうな顔になってる。
「そうなのれす…。」
辻まで…。
「大丈夫?よくわかんないけど、話しだったらいつでも聞くよ?」
「はい、ありがとうございます。」
飯田さんは優しくそう言って、ポンポンとあたしの頭を軽く叩いていってしまった。
「ふぁ〜…。」
あたしは、その飯田さんの行動でよけいに泣けた。
「よっすぃ…。」
加護も辻も泣きそう…。
飯田さんは大人だな…あたしは子供だ…。
梨華ちゃん…
梨華ちゃん…。
- 157 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月03日(火)03時10分37秒
「あ…。」
次の日の朝、楽屋に入ったあたしは、つい声が漏れてしまう。
だって、そこにいたのは梨華ちゃん、ただ一人だったから…。
「よっすぃ、おはよう。」
梨華ちゃんは少し強張った笑顔を向けた。
「おはよう…。」
あたしはほんとに小さな声で挨拶を交わして、近くの椅子に鞄をおく。
一緒になんていられそうにないから、適当に理由をつけて楽屋を出ていこうとしたんだ。
だけど…
- 158 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月03日(火)03時11分19秒
- 「昨日、なんで泣いてたの?」
背中にそんな声が投げかけられて…
「…なんでって…。」
なんでって…梨華ちゃんのこと見たら涙が溢れたなんて言えないじゃん…。
「よっすぃ…。」
あたしは驚いて振りかえる。
だって、梨華ちゃんが泣きそうな声を出すから。
「どうしたの!?」
焦ったら、今まで近づきたくてもできなかったその距離を簡単に越えてしまった。
側によると梨華ちゃんはそっとあたしに体を預けてきた。
「ど、どうしたの?」
久しぶりに梨華ちゃんを感じて、心臓がドクドク言ってる…。
梨華ちゃんはただ泣いてる。
あたしは、ギュッと力を込めて抱き寄せた。
そうせずにはいられなかった…。
- 159 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月03日(火)03時12分14秒
- 「……しぃ…。」
「え?」
梨華ちゃんが呟いた言葉が聞き取れなくって聞き返す。
「よっすぃがいないと、寂しい…。」
「……なんでそんなことで泣くのさ?」
自分だって昨日同じ理由で泣いたのに…
ん?同じ理由で泣く?
それって…
「私のこと嫌いになっちゃった?」
涙に濡れた瞳で見つめられる。
「…そんなことない…あるわけないじゃん…。」
あたしは視線をはずして、少し強く彼女を抱きしめる。
「だって…この前…、」
「ん?」
- 160 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月03日(火)03時13分03秒
- 「おっはよーっ!!」
ガチャっと扉が開いて、あたしと梨華ちゃんは反射的に体を離した。
入ってきたのは飯田さん。
「マジで!?」
怪訝そうな声にドキッとする…抱き合ってたの見られた?
…自分にやましい気持ちがあるから、こんなこと思うだけで別に飯田さんは何も思わないよな…。
振りかえって、飯田さんの視線を追うと、それは梨華ちゃんに向けられていた。
- 161 名前:オガマー 投稿日:2002年09月03日(火)03時15分49秒
- 切りが悪いような気がしますが
更新終了!
>154 名無しどくしゃさん
レスありがとうごぜーます…
つくかどうか心配してました(汗
後、2回ぐらいで終了する模様…
- 162 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年09月03日(火)20時21分41秒
- 良かったぁ…ホトシタ。
カオリン…何ごと…
- 163 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月04日(水)00時12分39秒
- 「なんで石川泣いてんのぉー?」
飯田さんは、何故か子供にそうするような声で梨華ちゃんの首の辺りに手を当ててたずねてる。
梨華ちゃんは動揺してる…。
「あ、お腹痛いんだよね…生理で…。」
あたしはムリヤリな助け船を出した。ってか生理はいらなかったかな…。
「大丈夫?そんなに痛いの?石川ひどいもんねぇ〜。」
でも、飯田さんを納得させるにはビンゴな言葉だったみたい。
「大丈夫です。ちょっとおさまりました…。」
梨華ちゃんはそう言うと、涙をぬぐって微笑んだ。
飯田さんも笑顔になったけど、あたしもつられて笑顔になってしまった。
でも、さっき梨華ちゃん…
なんか言おうとしてなかった?
楽屋には次々とメンバーがやってきて、結局聞けないまま仕事に入った。
- 164 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月04日(水)00時13分47秒
- 梨華ちゃんが心配だったけど…
いつも一緒にいた分、離れていた期間は、短くても深く二人の間に溝をつくってしまっている気がした…。自分の中に完璧な恋愛感情を見付けてしまったあたしはなおさら怖くて…。
「加ぁ護ちゃん♪」
「もう、よっすぃ、邪魔せんといてや!こっちは中学生チームやで?さっさとあっちいきぃや。」
いつもみたいにどんよりとした気分を紛らわそうと加護にじゃれつくと、冷たい目で突き放されてしまった…。
「なんでぇ、昨日まで一緒に遊んだじゃん。」
「そーれすよ?よっすぃ。」
「辻まで…。」
「はやく梨華ちゃんがいる方の楽屋に行くのれす、ね、アイボン。」
「アホか!のの!なんで梨華ちゃんとか言うねんっ!」
加護はそう行った後、苦笑いを浮かべてあたしを見た。
…まさか、ずっと気付かれてたのかな?
カッコワルイなあたし…。
- 165 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月04日(水)00時14分22秒
- とりあえず中学生チームの楽屋を追い出されてしまったので、否応なく大人チームの楽屋で過ごすことになる。
ガチャ
「おう、よっすぃ〜、どうしたの?」
「あ、あっちの楽屋追い出されちゃいまして…。」
「あはは!あいつらたまにわけわかんないからなー。」
矢口さんに声をかけられて、緊張していた気持ちはすぐに解けた。
梨華ちゃんの姿を見付けたけど、雑誌から目を逸らさないのであたしも自然にしているのが一番だろうと思い、ソファーに座る。
そのうちに、リハの時間が来て…
そして今日も、仕事は終わった。
- 166 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月04日(水)00時15分01秒
- 楽屋で鞄を手に持ち、出ていこうかどうか迷う。
梨華ちゃんはまだ鏡の前に座っているから…
「よっすぃ〜、お疲れー。」
矢口さんがそう言ってきたので、あたしも返事を返しながらそちらへ向くと、視界の端に梨華ちゃんをとらえてしまう。
鏡越しに梨華ちゃんと目が合って…
- 167 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月04日(水)00時15分32秒
- 「梨華ちゃん…。」
あたしはおそるおそる呼びかけてみた。
「ん?」
鏡越しに見詰め合ったまま…ああ、あたし梨華ちゃんのことやっぱ好きだ。
会わない時間が長かったからかな…
今すぐにでも抱きしめたくなる。その頼りなく揺れる瞳を…華奢な体を包んでしまいたくなる。
「一緒に帰ろうか。」
思ったよりあっけなくその言葉は口から零れ落ちて。
たぶん、きっと、もうずっとそう言うのを望んでいたからなんだろうな。
抵抗することなんて、見詰め合った時点でもうできない…。
「…いいよ。」
梨華ちゃんは何故だか泣きそうな顔をして、そう答えた。
- 168 名前:オガマー 投稿日:2002年09月04日(水)00時17分29秒
- うわー、あげてしまった…
更新終了!
次回最終回です
レスありがとうございます!
>162 名無しどくしゃさん
カオリンはこゆことですた…
いつもレスありがとうございます。
- 169 名前:ココナッツ 投稿日:2002年09月04日(水)00時27分55秒
- えっ!?そこで切っちゃうの?
くっ…いいトコで…(涙
ただ今大変興奮しております。次が楽しみです。
- 170 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年09月04日(水)19時37分20秒
- よっすぃーやるぅ!コノコノォ
ラストワクワク
- 171 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月04日(水)23時23分15秒
- 抱きしめたら、嫌われるかな?
また避けられるのかな?
怖い…。
縮まらない、一定の距離を保ったまま歩いて、タクシーを捕まえた。
タクシーに乗り込む前に…意を決して口を開く。
「梨華ちゃん家、行ってもいいかな…。」
「うん…。」
震えながらいつもより少し低く出たあたしの声。
怖くて、その表情は伺えなかった。
二人で、タクシーに乗る。
- 172 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月04日(水)23時23分56秒
- 梨華ちゃんのマンション。
たった一ヶ月程度のことなのに…もう何年も来てなかったように感じる。
無口なまま、エレベーターでその階まで上がると、梨華ちゃんの少し後ろを歩き、部屋まで行って。
沈黙…。
ソファーに腰掛けてるあたし。「お茶入れるね。」そう言っていつもそうしてたように立ち上がってキッチンにいる梨華ちゃん、沈黙…。
あたしはどうしたい?
…一緒にいたい。
沈黙が重い…何か話す?
でも、何を…?
- 173 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月04日(水)23時24分34秒
- 「あーたしちょっと太っちゃってヤバイんだよねー。」
自分でもまた突拍子のない…と呆れてしまう言葉。
机の上に紅茶のカップを置いた梨華ちゃんは、膝立ちのままで泣きそうな顔になる。
なんで?
…!?
心臓がドクドクなる。
梨華ちゃんが今、あたしに抱きついてる。
「…梨華ちゃん?」
「嫌だったわけじゃないの…。」
「え?」
「よっすぃ〜の…キス。」
ああ、そう言えば拒まれたのがはじまりだったっけ…
「ただ…怖かった。」
そう言う梨華ちゃんの体は小さく震えていて、あたしが切なくなってギュッと抱き寄せると、ビクッと少しだけ反応した。
「怖かったって…何が?」
「……嫌いになった?」
あたしの質問には答えず、潤んだ目でそう尋ねてくる。
あたしは、衝動にさからえなくてまるでごく自然なことのように彼女の唇にフワリとキスを落とした。
慣れてるはずの感触に…涙が出そう…
「好き、だよ?」
友達じゃない。だけど、それを故意には伝えない言い方で…。
彼女はあたしの肩にギュッとしがみついて震えながら泣き出した。
- 174 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月04日(水)23時25分08秒
- ……
泣いてるのに…抱きしめてくるこの腕が
抱きしめてるこの体が気持ちよくてたまらない、なんて考えてるのがばれたら怒るかな…。
「梨華ちゃん?どうしちゃったの?」
昨日までどうかしてたのはあたしだったはずなのに…
「違うの…っく…わ、たし…ね、」
「うん。」
「Hなのぉ…。」
「へ?」
つい素っ頓狂な声を上げてしまう。
「よっすぃ、と…キス以上のことがずっとしたくて…。」
「……。」
「それで、あの日…意識しすぎて怖くなっちゃって…キスできなかった…。」
なんだか脳みそが痺れてる。
あたしに触れてる梨華ちゃんの全ての部分を意識してしまって…
あたしは…ほんとはずっと、この女の子をめちゃめちゃにしてしまいたかったのかもしれない…
噛みつくようなキスを彼女にしている自分を認識して気づいた。
奥まで…もっと深くまで…誰も手が届かないところまで梨華ちゃんのこと手に入れたかった。
- 175 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月04日(水)23時25分43秒
- あたしは彼女の耳元に口を寄せて囁く。
「梨華ちゃんが欲しい。全部、全部欲しいよ…。」
その意味が伝わったのか、梨華ちゃんは耳を真っ赤にした。
「怖い?」
あたしが彼女をできる限り優しく抱きしめてそう聞くと、少し間を開けた後、彼女の腕が背中に回るのと同時に「ううん。」って返事が返ってきた。
- 176 名前:フライングマインド 投稿日:2002年09月04日(水)23時26分19秒
- 彼女の素肌を感じて…
胸にお腹に口付けて…
結局、その日は最後までいくことはなかった。
やっぱりもう少し時間がいるみたい。
だけど、あたしにも時間がいるみたい。
それだけの行為で…気絶してしまいそうになったから…。
誰よりも強く惹かれていた。
誰よりも近く側にいた。
彼女のことを、先に好きになり過ぎてしまったみたい。
でも、だけど、
きっと追いつくね。
何もかもに、…もうすぐ。
〜FiN〜
- 177 名前:オガマー 投稿日:2002年09月04日(水)23時26分55秒
- 更新終了!
- 178 名前:オガマー 投稿日:2002年09月04日(水)23時27分32秒
- ( ´D`)<そして完結なのれす
- 179 名前:オガマー 投稿日:2002年09月04日(水)23時29分21秒
- >169 ココナッツさん
いいところでしたか?(w
初レスどーもですw
>170 名無しどくしゃさん
(0^〜^)<たはは...
- 180 名前:オガマー 投稿日:2002年09月04日(水)23時30分14秒
- レスありがとうございます。
って挨拶を忘れた(爆
ありがとうございます(汗
- 181 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年09月05日(木)21時35分29秒
- 以外ですた。裏切られましたです。イイ!意味で。
ドキドキしっぱなしの作品ですた
- 182 名前:ポー 投稿日:2002年09月05日(木)23時31分51秒
- 初レスです。
オガマーさんの作品発見!!すごい読みやすいですね。
梨華ちゃんとよっすぃー、通じ合えてよかった。ホッ(w
次回作も密かに期待してます。
- 183 名前:オガマー 投稿日:2002年09月13日(金)21時54分47秒
- レスありがとうございます!
>181 名無しどくしゃさん
ドキドキしっぱなしっスかぁw
嬉しいです。
>182 ポーさん
初レス!ありがとうございますw
読みやすさだけが取柄みたいな小説です(w
難しい言葉が使えない(笑)
また、そのうちに戻ってきたいと思っています。
- 184 名前:オガマー 投稿日:2002年09月25日(水)08時48分31秒
- ただいま。(何
短編いきます。
アフォな展開ですが、それなりに楽しんでいただければと…。
- 185 名前:なんじゃこりゃ。 投稿日:2002年09月25日(水)08時49分15秒
- 確かにそう思った。
一週間レンタルで借りてきた映画を梨華ちゃんと2人で見てたとき、
梨華ちゃんが「この女優さんすごくキレー」そう言ったから。
「それにカッコイイ」そう言ったから。
ま、私達の仲はそこそこ順調。少しマンネリしてる感も否めないが、
あたしとしては、梨華ちゃんが側にいて、最初の頃のドキドキはなくても、
キスしたり抱き合ったり。ドキドキと一緒に最近覚え出した、安堵感も
少しも悪くない。
- 186 名前:なんじゃこりゃ。 投稿日:2002年09月25日(水)08時50分04秒
- でも、梨華ちゃんはどうなのかな?
あたしと一緒にいるときは楽しそう。実に普通。…普通…過ぎるのかな?
これって一体どうなのかな?
勘ぐってるとすべてがなんか悪い方向へ行っちゃいそうで、、梨華ちゃんの
ネガティブが移ったかな?
梨華ちゃんも「よっすぃ〜のポジティブが移ったのかも」なんてジョーク交じりに言っていたっけ。
ニヤけてしまう。
つまり、あたしは梨華ちゃんがとてーも好きだ。
- 187 名前:なんじゃこりゃ。 投稿日:2002年09月25日(水)08時50分48秒
- それからあたしのうちに来るたびにそのビデオを見るんだ。
「だってカッコイイんだもん。」
と彼女は言う。
嫉妬しているアナタの彼女が隣に約一名、気付いてます?
確かに思ったさ。
この女優になったら、梨華ちゃんはマンネリしたこの状況を打破するような
熱い恋心を抱いてくれる?
もっと積極的に迫ってくれる?
ああ、どうかしてたんだ。
誰か他人になりたい、なんて思うなんで…
- 188 名前:なんじゃこりゃ。 投稿日:2002年09月25日(水)08時51分29秒
(昨日も梨華ちゃん、「バイバイ。」なんてかわいく笑って帰ったっけ…)
寝ぼけた目を擦りながら洗面所に向かう。
「え?」
鏡を覗いたあたしは、シンプルに驚いた。
「ん?」
何故?何故あたしの瞳の色は、今朝はこんなにも薄いのだろう…。
明らかに茶色だ。色素は薄い方かもしれないけれど、昨日まではこんなじゃなかったハズだぞ。
「…ま、いっか。」
わかんないことは気にしてもしゃーないよねぇ。うん。とりあえず今日も仕事だし。急ぐべぇ〜。
- 189 名前:なんじゃこりゃ。 投稿日:2002年09月25日(水)08時53分16秒
「おーはよございま〜す。」
開口一番にそう挨拶をして楽屋に入る。
「あ、おはよ、よっすぃ〜。」
今日は矢口さんが一番乗りね。
「なにー?よっすぃ〜カラコン?めずらしいねぇ〜。」
「アハハ。ちょっと気分転換ってヤツですかねー。」
カラコンだと思うのか。そーか。その手があったな。うん。
「おはようございま〜す。」
「あ、梨華ちゃんおはよー。」
楽屋へやってきた梨華ちゃんに一番に挨拶♪
「おはよ、梨華ちゃん。ちょっとよっすぃ〜の目見てやってよー。コイツカラコンはめてんの!」
「そーなの?」
そう言ってアタシの方に寄って来て、頬に両手を置き、顔を近づける…。
「ほんとだ。すごーい。なんかキレイだねー。」
(梨華ちゃん嬉しそう?ってことはヨシコもハッピー?イッツオーライ♪
それにしても、こんなに至近距離で梨華ちゃんの顔見るのヒサブリだから
ちょっとドキドキ…)
- 190 名前:なんじゃこりゃ。 投稿日:2002年09月25日(水)08時53分57秒
- 「あ!」
「え?」
目の前の梨華ちゃんにイキナリ大声を出されてビビる。
「そーだ。あの女優さんの目の色に似てる!!」
ああ、梨華ちゃんに言われて気付いたわ。
そういや、こんな目の色だったっけ…
って梨華ちゃん!?そんなこと言い出すなんてやはりハートはあの女優に!?
「何、よっすぃ〜涙目なの?」
「矢口さん、、なんでもないス…。」
「よっすぃ〜、大丈夫??」
ああ、梨華ちゃん、心配そうに眉尻を下げた顔…かわいいよぉ。
なのに…どーしてなんだぁぁ!!!
「大丈夫…。」
「元気ないよ?」
梨華ちゃんがかわいけれかわいいほどブルーになっちゃうんです…。
ひとまず楽屋退散…。
- 191 名前:なんじゃこりゃ。 投稿日:2002年09月25日(水)08時54分38秒
仕事はいつもどおりこなし、今日一日の疲れを洗い流そうと風呂場で服を脱ごうとしたとき、気付いた…。
ボインじゃん!!よしこいつの間にこんな育った!!?
…ナンなんだ…これは。この変化達は。
!!!
そーだ。ちょっと待て、待てぇ!!
急いで部屋に戻って、ビデオを再生する…
「あっ…。」
この胸…やっぱあたしと同じでかさ。
今、混乱している思考の中で唯一わかることがある。
「あたしこの人になってるぅぅううううううううう!???」
- 192 名前:なんじゃこりゃ。 投稿日:2002年09月25日(水)08時55分18秒
−ピンポーン−
チャイムが鳴った。
あ、梨華ちゃん来てくれたのか。さっき電話で呼んだんだ。
「よっすぃ〜…ほんとによっすぃ〜??」
「そーだよ。髪までついに素の金髪に…。」
そう。さっき鏡で確認した。
全部、あの女優みたく変わってた。あ、
唯一声だけは変わってないみたいだけど。それも、時間の問題かなぁ…。
「ほんとにそっくりだね…。」
「そーだね。」
あたしは苦笑い。
「でも、こんなことって普通ある!?」
「ないよ…ふつー。」
もうゲッソリ。
- 193 名前:なんじゃこりゃ。 投稿日:2002年09月25日(水)08時56分12秒
- 「…とりあえず、明日はオフでよかったね。」
「あ、そーだ。…忘れてた。」
「大丈夫??」
「ま、まぁね。」
へらへら笑ってみせる。
明日はオフか…この格好がバレないのに丁度いい。
梨華ちゃん…今日と明日、一緒に過ごせるの嬉しいかな?
このカッコイイ女優の顔したあたしと…。
- 194 名前:なんじゃこりゃ。 投稿日:2002年09月25日(水)08時56分51秒
- 「どうしたらいーんだろぅ…。」
真剣に悩んでるその顔もかわいーよぉー。
「梨華ちゃん。」
「なに?」
「キスしたい。」
「え…。」
ん?何故俯く…照れてる?この顔に??
そんな好きなのか…よしこショッキー!!
「できない…。」
「え…。」
恥ずかしいから?照れるから?
「なんで?」
「だって…よっすぃ〜の顔じゃないんだもん。」
「へ?」
「よっすぃ〜以外の人と…よっすぃ〜なんだけど、顔が違うだけでなんかよっすぃ〜じゃないみたいで私はキスしたくなんないよ…。」
「ぇぇええええええ!!」
じゃ、あたしがこの顔でいる限り、梨華ちゃんとはキスできないってこと?
なんでだー!あたしは梨華ちゃんにベタ惚れされるハズじゃなかったの?
勘違い?…キスできないの?もしかしたら…一生??
- 195 名前:なんじゃこりゃ。 投稿日:2002年09月25日(水)08時57分47秒
- 「よっすぃ〜??」
梨華ちゃんがあたしのほっぺたに手を当ててきて気付いた。
あたしは泣いてた。
「なんで泣いてるの?」
「梨華ちゃんとキスできない…。」
「なんでそのくらいで泣くのよ、もぅ…。」
梨華ちゃんはたまに見せるお姉さんな眼差しであたしを見つめた。
「じゃ、キスしよっか?」
「え?」
「よっすぃ〜がしたいなら、私別にしてもいーよ。よっすぃ〜なんだから…。」
ナンだ…この胸の痛みは…あたしはよっすぃ〜だけど、顔はあたしじゃないんだぞ…。ってことは感触は味わえても、結果的、梨華ちゃんはあの女優とキスをしたってことになるんじゃないのか?
そんなの!
「嫌だ!!」
「へ?」
梨華ちゃんはいきなり叫んだあたしに素っ頓狂な声。
「梨華ちゃんがあたしじゃない人と、いや、あたしなんだけど、その、あたしの顔じゃないあたしにキスすんのなんて嫌だ!!!」
- 196 名前:なんじゃこりゃ。 投稿日:2002年09月25日(水)08時58分34秒
- そう一気にまくしたてると梨華ちゃんはクスクスと笑い出した。
「よっすぃ〜、だだっこみたい。」
「ねー、そもそも、なんでこんなことになっちゃったんだろぅ?」
そうだ。それだ。
「あたしが考えられる理由はね、」
「うん。」
「あたし、嫉妬してたんだ。あの女優…この顔した女優のこと。」
「なんで?」
クスクス笑いながら梨華ちゃん。
「だってさー、梨華ちゃんベタ惚れって感じだったし…部屋に来るたびに
あのビデオ見ちゃってさー。だから、あたしがこの人になったらさ、、最近してなかったキスもHもさせてくれんのかなー、なんて思ってたんだ。
したら、次の日イキナリこんなになってた…。」
- 197 名前:なんじゃこりゃ。 投稿日:2002年09月25日(水)08時59分22秒
- 「バカ…。」
梨華ちゃんが呟く。
「なんで?」
あたしはちょっとムキになってしまう。
「だって…あたしがあの女優さんカッコイイって思ったのは、よっすぃ〜に似てたからなんだよ?」
「へ?」
「それに…最近キスとかHしなかったのだって…なんか馴れ合っちゃってるから、少し焦らした方が2人とも前みたくなれるのかなぁ、って思ってわざとやってたことだったの。ビデオ見てたのだってそういうムードにならないよーに気を逸らすためで…。」
「ぇぇぇええええええ!!…なに?全部アタシの勘違いじゃん!」
「…もうそろそろ、Hしたいナ、って思ってたのになぁ…。」
梨華ちゃんは頬を染めて言った。
バカだ。ほんとに馬鹿だ…。
何故こんなことに?この際、梨華ちゃんをいただく…いや、それはいかん!
この体で抱きたくない。
自分の体に嫉妬してどーすんだ!って感じだけど、普段クールで通してる(断固)吉澤はヤキモチ妬きだったりするのだ…かなり。
- 198 名前:なんじゃこりゃ。 投稿日:2002年09月25日(水)09時00分23秒
- 「どーしよぅ、梨華ちゃん、戻りたいよぉ〜。」
「…そもそも、願っただけでこうなっちゃったんでしょ?」
「うん。」
「だったら願ったら元に戻るんじゃない?」
「……。」
「何よ、その目は。」
「いや、楽観的だなぁ、と思って。」
「ポジティブよ!よっすぃ〜、私をこんな風にしたのはアナタでしょ?」
り、梨華ちゃん。その笑顔…抱きしめたい…でもこの体では嫌だぁ〜〜〜!!
拷問だ…。
「とりあえず、願おう。戻りたいって。私も一緒に願うから。よっすぃ〜を元の私が大好きなよっすぃ〜に戻してくださいって。」
「梨華ちゃん…。」
その日は手も触れないようにして眠った。自分の嫉妬心に半ば呆れながら…。
- 199 名前:川o・-・)ダメです… 投稿日:川o・-・)ダメです…
- 川o・-・)ダメです…
- 200 名前:川o・-・)ダメです… 投稿日:川o・-・)ダメです…
- 川o・-・)ダメです…
- 201 名前:オガマー 投稿日:2002年09月25日(水)09時02分32秒
- 元ネタあったりします(氏
スミマセンスミマセン。
- 202 名前:オガマー 投稿日:2002年09月25日(水)09時03分07秒
- ネタバレ…
- 203 名前:オガマー 投稿日:2002年09月25日(水)09時03分57秒
- 防止。(断固)何
- 204 名前:オガマー 投稿日:2002年09月25日(水)09時10分43秒
- まず…飛ばしてまふ…
削除以来だしますが、
199>200
は飛ばして読んでくらさい…
飛ばしてます。
気をつけて…
- 205 名前:オガマー 投稿日:2002年09月25日(水)09時11分54秒
- >198
の続き
- 206 名前:なんじゃこりゃ。 投稿日:2002年09月25日(水)09時12分34秒
「よっすぃ〜!!」
「…ん?」
梨華ちゃんに肩を揺すられて目が覚めた。
「…おはよ。」
「そんなことより!はやく!こっちきて!!」
そう言うと、あたしの手を引っ張って鏡の前に連れていく。
「あっ…。」
「よっすぃ〜、戻ったんだよ!!」
そう。すっかり体も顔も目の色も…全て元の吉澤ひとみ、そのものに戻っていた。
「ん?」
急に抱き着いてきた梨華ちゃん。
「よっすぃ〜、よかった…。」
「うん。」
そう言ってあたし達はしばらく抱きしめ合った。
「よっすぃ〜、キス…。」
いいの??
体を離して梨華ちゃんを見ると、もう目をつぶっていた…。
何故かその可愛さといろんな感情が入り混じって、あたしは涙が出そうになった。
彼女の唇にそっと唇を重ねた。
- 207 名前:なんじゃこりゃ。 投稿日:2002年09月25日(水)09時13分04秒
- 「ふふ、、よっすぃ〜、大好きだよ。よっすぃ〜の全部が好き。」
「梨華ちゃん…。」
抱きしめ合って囁き合う。
あたしはあたしのそのままで梨華ちゃんに「大好き」でいてもらえるんだ…。
滑稽だった自分と、ここ数日の出来事、それに胸の奥のくすぐったさ。
全部混じった微笑が漏れた。
- 208 名前:なんじゃこりゃ。 投稿日:2002年09月25日(水)09時14分36秒
- その日、久しぶりに自分に戻れたあたしと、
久しぶりによっすぃ〜に戻ったあたしと過ごす梨華ちゃんは
何故だかとても新鮮な気分で…
なんだか付き合い始めた頃を思い出すような、甘くて酸っぱい時間を
過ごすことができた。
〜FIN〜
- 209 名前:オガマー@注意 投稿日:2002年09月25日(水)09時16分41秒
- もう一度
注意!!
飛ばしてまふ…
削除以来だしますが、
199>200
は飛ばして読んでくらさい…
飛ばしてます。
気をつけて…
- 210 名前:オガマー 投稿日:2002年09月25日(水)09時17分14秒
- ネタバレ…防止…
レス無駄使い(泣
- 211 名前:オガマー 投稿日:2002年09月25日(水)09時17分48秒
- ↑の注意を読んでから、読んでくらさい。
スミマセンスミマセンスミマセン
- 212 名前:クロイツ 投稿日:2002年09月28日(土)11時08分25秒
- ど〜も〜♪
すごいナイス!!ヨッスィーが…ヨッスィーがめっちゃツボです!!
嫉妬のあまりそーなっちゃうなんて…んふふふふ、らぶらぶですねぇ。
それに最後はあまあまハッピーエンド!!!
すっごい楽しかったデス♪
次回作にも大期待!ですね!!
頑張ってください!!
- 213 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月09日(水)17時13分45秒
- オガマーさん、こんにちは。
毎日、仕事もせずに「よしりか」探して、ネット放浪の旅で〜す。
やっとたどり着きますた、速攻、お気に入りの「よしりか」フォルダに登録です。
新作待ってま〜す♪
- 214 名前:オガマー 投稿日:2002年10月24日(木)22時02分58秒
- レスありがとうございます!
>212 クロイツさん
そう言って貰えると嬉しいです。
いつもハイテンションで楽し嬉しいレスをありがとう(謎
>213 ひとみんこさん
こんにちわ。
ありがとうございます!
短編行きます。
- 215 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月24日(木)22時03分48秒
- 「よっちぃ〜。」
背中にグッと体重がのしかる。
「なんですか?矢口さん…。」
「マリー♪って呼んで?」
「……で、なんですか?」
あたしが送った冷たい視線のおかげでやっと背中から剥がれてくれた矢口さんはそれでも嬉しそうな笑顔を絶やさない。
- 216 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月24日(木)22時04分29秒
- 「今日、これから暇?」
「あ、はい。暇ですけど…。」
「じゃ、合コン行くぞ!」
「へ?」
「よっすぃ〜恋人いないんでしょ?ね?ね??」
なんかとぉーってもウルウルした目で見詰められる。
こういっちゃなんだけど、小動物みたいで可愛い。
「でも、あたし今は、」
「あっ、大丈夫!よっすぃ〜はついてきてくれるだけでいいから。」
「へ?」
「お願い!ね??」
すんごく必死になって頼んでくる矢口さんに結局押し切られて、あたしは合コンに行くことになった。
- 217 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月24日(木)22時05分06秒
- でも、あたし、なんて言うんだろう…、今は恋とかしたくないんだよねぇ〜。
彼氏がいたのは高校2年の一回きり…恋愛って自分に向いてないんじゃないかと思う。
だから、合コンなんてのにも、縁がないと言うか避けてて…はじめて行くわけで。
「なんでそんな必死なんですか?」
「ん〜…それがね、ウチのサークルのメンバーと沸地のダンスサークルのメンバーですることになってんだけど、もうウチのね、ヤツがかなり言われてるらしくて…。よっすぃ〜を連れて来い!って。」
「え、矢口さんって彼氏いたんですか?」
あたしがそう尋ねると、彼女はおもっきり苦笑い。
まぁ、適当に流したらいいだろうし、どうせ暇だし、いっか。
- 218 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月24日(木)22時06分08秒
「では!沸地大学ダンスサークルと反保大学ダンスサークルの合同コンパ実現を祝して乾杯!!」
「「「カンパーイ!!!」」」
お、おかしい…。
何故なんだ…。何故…ここには女性しかいないんだ??
「やぐっつぁん、これが噂の吉澤くん?」
さっき乾杯の音戸をとってた彼女が話しかけてきた。
「そーそー。」
「あの、一応言いますけど、あたし女、ですよ?」
「うん、知ってるよ?」
だよねぇ〜…。この乗りってもしかして、もしかすると、非常に危険な地帯に踏み込んできてしまった気がする…。
- 219 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月24日(木)22時07分04秒
- 「これ、あたしの彼女、後藤真希!」
矢口さんの言葉でその予感は確信へと変わった…。
「矢口さんの…彼って…女?」
「これって何よぉー。」なんて拗ねてる後藤さんと、それをあやしてる?矢口さんを見詰めながらポツリ呟いた。
「ねぇ…。」
うわっ、背筋がゾッとしちゃった。
「貴方が吉澤さんだよね?」
話しかけてきたその人は、スラッとしたスタイルにロングの髪でモデルさんみたい。
でも、ちょっと目が本気で…いや、ここにいる人はみんなそうなのか…。
「は、はい。」
おどおどしながらも答える。
「ねぇ、カオリとぉキスしたくない?」
「へ!?」
そんな熱っぽい視線で見詰められても…
「い、いえ、遠慮します…。」
あたしはぼそぼそと断る。
「案外シャイなんだね?かわいーかも♪」
「うわっ!」
ギュッと抱きしめられてしまう…。胸もでけーっ…ってあたしはそっちの趣味はない!はずだ!!
- 220 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月24日(木)22時07分45秒
- とりあえず、カオリ?さんを振りほどくと「後でまたね♪」ってウィンクつきて言われたけど…
周りに視線を泳がせてみる…と、
保田さん!?
矢口さんと同じサークルの保田さんが肩までの髪のかわいい女の子の肩を抱いて嬉しそうに話している…。
何時の間にか、なんか決まったカップリングができてしまっているぞ!?
どうする?どうするぅ!吉澤…
- 221 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月24日(木)22時09分17秒
- ん?端っこの席になんだか一人で座っている女の子を見付けた。
あの子もあたしと同じ感じだったりして…
おそるおそる近づいてみる。
目が合った!途端に逸らされる…
「ここ、いい?」
あたしが隣を指差して微笑むと、彼女は頷いた。
「名前聞いてもいいかな?」
「あ、石川です…。」
「石川さん、あたしは吉澤ひとみ。よろしくね!」
「あっ!吉澤!!石川ぁー!!吉澤はカオリのなんだからね!」
対角になっている辺りでカオリさんはそう怒鳴ってる。
でも、これまた矢口さんと同じサークルの辻におさえつけられてる…。
アイツ、力だけは強いからな。感謝の意を込めて合掌…。
悪いけど、あの人だけはとうていムリだ…。
- 222 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月24日(木)22時10分06秒
- 「石川さんもムリヤリ連れてこられたとか?」
「え?」
「そーなんでしょ?だったらさー、抜け出さない?」
「…いいよ。」
彼女がそう言うのを確認して、居酒屋を出た。
「ふぁ〜、居心地わりぃー。大丈夫だった?いしか…!!!!!?」
キス!キスされてまっせ!あたし!女の子に!!
…でも、女の子の唇って柔らかい……じゃ!なくって!!
「ちょっと!」
彼女の肩を掴んで唇を離した。
「え?ちょっと待って…石川さんはムリヤリ連れて来られたんじゃ…?」
「そんなこと言ってないでしょ?」
そういうとなんて言うんだろう…そう!小悪魔!!丁度そんな笑みを浮かべて彼女は言った。
「私は女の子が好きだよ?で、吉澤さんが好き。」
「へ?」
ちょっと待て!
なんだ…この真っ直ぐな視線は…。
- 223 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月24日(木)22時10分49秒
- えーと…
「とにかく、あたしはそっちの趣味はないんだよねぇ…。」
おずおずと真意を伝える。
けど、彼女の表情は曇るどころか笑顔になった。
「じゃ、私がこっちに連れてきてあげるよ♪」
…その笑顔は、とっても、かわいかった。
だけどあたしはそっちの趣味はない!はず!!なんだぁ〜〜〜〜〜〜〜っ!!
- 224 名前:オガマー 投稿日:2002年10月24日(木)22時11分42秒
- 更新終了。
前編終了です。
- 225 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月24日(木)22時35分09秒
- 強引な石川さん…素敵です(w
- 226 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月26日(土)00時10分44秒
「はぁ、はぁ…。」
ん?夢??
あたしはベッドの中、じっとり汗をかいて目を覚ました。
あ、夢か…。そうだよな。ダンスサークルがレズビアンの集まりだったなんて…
そんなの…
ってこれ…
夢で着てた服じゃん!!
ってことはぁ…
夢じゃなぁーーーーーーーーーーーい!!!?
- 227 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月26日(土)00時11分40秒
- と、とりあえず、昨日は、あの後すぐに石川さんとはわかれて、それで家に帰ってきたんだよね?けど…なんだか頭痛がして、すぐに眠ってしまったんだよね…。
頭痛はひいていない…。
「はぁ…。」
忘れよう、うん。忘れるのが一番いいことだ。
- 228 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月26日(土)00時12分15秒
なのに…
あたしは美術をとってるんだけど、将来はそっちで身を立てていきたくて。
ここ、反保大学はデザインなんかと総合だけど、結構ちゃんとしてる。
本命におちて、仕方なくここにしたんだけどさ…。
で、今度のコンテストで出された課題がなんでもいいから女の絵。
って…
なにそれ…
しかも、昨日のまがまがしい光景が頭にこびりついていたせいか、あたしの頭に「女」で最初に浮かんだ人の顔は「石川さん」だった。そう、昨日のあの人…。
一瞬、浮かんでしまうと、もう思考を変え様がない…。
あたしは自分の感性を信じているし、それに従うことがアーティストへの近道だと、信じている。
それに、いろいろ考えてみると、石川さんは絵になる。
なんか「素敵」だ。
どこに置いてみても、似合う。
昼過ぎには、もうどんなシチュエーションでモデルになってもらうか、そんなことばっかりを考えていた。
- 229 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月26日(土)00時12分55秒
- 「あ、いた…。」
沸地の門に立っていると、向こうから歩いてくる石川さんを見付けた。
早速、以来に来たってわけだ。
…覚悟だってある。いい絵を描くためなら多少の犠牲は仕方ない。
今、彼女が手を振ってる人は友達かな?
あの人は彼女がレズビアンだってことを知らないんだろうな…。
「あれ?吉澤さん??」
あたしに気付いた石川さんは小走りで駆け寄ってきた。
昼間の明かりの下で見る彼女はなんだかとても…そう、清純って言葉がピッタリ。
ますます、筆を握る手がウズウズしてくる。
- 230 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月26日(土)00時13分35秒
- 「モデルなってくんない?」
…直球過ぎたかな?
ん?何を思ってるのか石川さんは赤くなる。
「モデルってヌード??」
「はぁ!?違うし!違うってぇ!!」
「なぁーんだ。」
あ、今度はイタズラっこみたいな笑顔。
あたしはどんどん石川さんの表情、一つ一つに惹かれていく。
この人しかいない!この人なら絶対いい作品ができるよ!!
「やってもらえない?」
「え!?」
「いや、やらしい意味じゃないからね?」
拗ねた顔になる彼女。
ふむふむ。だんだん思考が読めてきたぞ♪
- 231 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月26日(土)00時14分11秒
- 「いいよ。」
「へ?ほんとに?」
「ねぇ、それはいーけど…もう一回キスしてくれる?」
来たか…やっぱり来たのね…。
「うん、いいよ。」
「ほんとに!?」
「但し、モデルが終わってからね♪あ、後いい作品になったら!」
「なにそれぇ〜、それって吉澤さんの腕なんじゃない?」
「なぁーに言ってんの!モデルだって重要なんだから!」
「…そのモデルに私を選んでくれたの?」
彼女の上目使いにドキッとする…。色っぽい。
こんな表情もできるんだ…。
ますます興味が涌いてきた!!
- 232 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月26日(土)00時15分14秒
次の日から、あたしは石川さんを誘い出すと、ブラブラといろんなところを歩きまわる。
ショッピング街だったり、池のある公園だったり、地下鉄のホームだとか…。
その度に彼女のいろんな魅力に出会う。
例えば、ショッピング、これは陽の雰囲気が出すぎ。ちょっと違う。
公園もいいんだけど、なんだか物足りない。
地下鉄は、行ってみただけで本気でそんなとこで絵をかくつもりなんてなかったんだけど…
でも、これが案外似合ってた。
なんつーんだろ…電車を送る切ない眼差し!って指令を出してやってもらったんだけど、ハマってた。
でも、あとちょっと、あと、ちょっとだけ、あたしが描きたいものに辿りつかないんだよねぇ〜。
- 233 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月26日(土)00時15分49秒
- そんなある日、学校も休みなので、石川さんを連れて少し遠出してみる。
東京を離れて、千葉。ここに丘がある。緑いっぱいの。
「わぁ〜、キレー。素敵ね!ひとみちゃん!」
あたしはそう言う彼女の表情、一つ一つを漏らすことなく見詰めてる。
また違う顔を見せてくれる。
胸がドキドキする。
「ちょっと座ろう?」
そう言った彼女の顔は少し切なげ…
「うん。」
返事をして隣に腰を下ろす。
「ひとみちゃんさ、やっぱり女の人が女の人好きになるのって、気持ち悪いとか思う?」
ちょっと苦しそうな顔?
「ん〜、前はそうだったかも。でも、梨華ちゃんに出会ってそうじゃなくなった。」
「え?」
「なんて言うんだろう?それって結局偏見じゃん?あたし、そういう目で見てたけど、梨華ちゃんは一人の人間で、女性で、それに、すごく魅力的な人だってわかったからさ。」
「そーなの!偏見ってよくないよね!!」
今度は鼻息荒くしゃべりだす。
あたしはコロコロ変わる彼女の表情に顔が緩んでしまう。
- 234 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月26日(土)00時16分36秒
- 「あたしもね、最初悩んでたの…。」
今度は哀しい顔…。
「女の子しか好きになれないって気付いたとき、ショックだった…。でも、片想いのうちはよかったの…。」
彼女が今度は…涙目になった…。
あたしは息をするのも忘れるほど、彼女の表情と言葉に入りこんでしまう。
「告白したらね、仲良かった友達だったんだけど…気持ち悪いって、そう、言われて…。
もう恋なんかするもんか!!って思った。でも…」
あ、笑った。
嬉しくなる。
「そんな時に飯田さんに会ったの。」
「飯田さん?」
「ほら、あの背の高い、ちょっと迫力のある人。」
今度はクスクス笑った。
「なるほど。」
- 235 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月26日(土)00時17分15秒
- 「あの人ね、私の悩みをすぐに言い当てたんだよ?そして、カオリもそうなんだ、って言ってくれた。ダンスサークルがそういう人たちの集まりってことも教えてくれた。
でもね、それって傷の舐め合いじゃないんだよ。
自分が自分らしくしられる場所でやりたいことをやりたいようにするの!そういう自由な場所なんだよ、ここはって、そう言ってた。」
あー、すごく優しい顔して微笑んでる。
ちょっと思い出すみたく。
「すげぇ、いいね、そーゆーの。」
「うん!でしょ??」
今度は目をキラキラ輝かせる。
- 236 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月26日(土)00時17分56秒
- 「偏見って馬鹿みたいだね…。あたしもさぁ、拭えないとは思うけど。でも、それだけで人を見るってのはなんか違うってことだけは梨華ちゃん見ててわかったよ。」
「ねぇ、ひとみちゃん、」
あれ?今度はちょっと赤い顔して上目使いであたしを見てくる。
ん?ちょっとドキドキするぞ。
「もしかして、私のこと好き??」
「へ!?」
驚くほど声が裏返った。
だって、心臓がドクドク言い出した。
「キス、しよっか?」
あ、色っぽい…
キスしたら…もっといろんな表情見れるかな?
彼女が目を閉じる。
あたしの心臓は脈打ったまま…
- 237 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月26日(土)00時18分30秒
沈黙の中、風の音だけが響く丘で
重ねた…彼女の唇にまた新しいものを見た…。
- 238 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月26日(土)00時19分07秒
一週間後、あたしは1枚の絵を書き上げる。
それは、ベッドの上でシーツにくるまって、恥ずかしそうにでも嬉しそうに微笑む、梨華ちゃんの絵。
朝の光りと、はにかんだ笑顔。
それが最終的にあたしが感じた、彼女の一番魅力的な面だったのだ。
「梨華ちゃん!」
「どうだった?」
「特別賞貰った!!」
「ほんとに!?」
「うん!」
「やったぁ!!」
自分のことのように微笑む彼女をまた魅力的だと思う。
これから、何枚の絵を彼女と作っていくだろう。
きっと数え切れないほど沢山。
そうに決まってる。
だって、もっともっと描きたい彼女がありすぎる!!
- 239 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月26日(土)00時21分06秒
- 大学内の展示物に、その絵がなって、あたしがレズビアンだと言うことはバレた。
聞いた話、矢口さんはその絵を見て感動して泣いてくれたって言う。
あたしは知らなかったんだけど、ヒソヒソと悪い噂をされてたダンス部も、変な目では見られにくくなったようなことを聞いた。
「頑張ってくださいね!」なんて声をかけらるらしい。
でも、それって違うんだよ。
頑張るのは、あたしもそう言う人達も一緒。
どれだけ、好きなものを好き!って素直に出していけるか!そこの勝負!!
あたしも、きっと絵でビッグになってやるんだ!!
そして隣には、梨華ちゃんにいて欲しい。
特別賞
【愛しい人 吉澤ひとみ】
〜FiN〜
- 240 名前:オガマー 投稿日:2002年10月26日(土)00時21分55秒
- 更新終了!
- 241 名前:偏見はアートへの道? 投稿日:2002年10月26日(土)00時22分57秒
- >225 名無し読者さん
レスありがとうございます!!
なんとなく、強引な石川さんを書いたのははじめてかも??
- 242 名前:オガマー 投稿日:2002年10月26日(土)00時25分01秒
- あ、書き忘れましたが、完結です。
そして、美術なんかのことに詳しくないので、
もしかしたら、ん?ってところがあるかもしれまぜんが、
そこは目を瞑ってやってくださいませ…。
次回作はまだ考えてませんが、きっとまた戻ってきますだ。
- 243 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月29日(火)21時00分48秒
- 作者さんの小説がとても好きです。次回作も楽しみにしています!
- 244 名前:オガマー 投稿日:2002年10月31日(木)05時01分21秒
- >243 名無し読者さん
レスありがとうございます。
期待に添えられるものかはわかりませんが、
新作をはじめたいと思います。
少し痛めの話です…。
- 245 名前:WHITE. 投稿日:2002年10月31日(木)05時02分09秒
- 「できたー!!」
「ほんとに?」
「うん、これを持って行って、それできちんと本にして貰うよ。」
「なんか恥ずかしいね。」
「でも、きっと救われる人が世界中に一人でも、いてくれるって信じてる。」
「うん。」
「でもやっばオレ馬鹿だなー。こんなんで大丈夫かなぁ?」
「クスクス。」
- 246 名前:WHITE. 投稿日:2002年10月31日(木)05時03分00秒
- WHITE.
私と、妻の苦悩と滑稽な日々をここに綴る。
【1度目の覚醒(偽りの日々と貴重な体験)】
覚醒した時−
頭の中は真っ白だった。
そばに、キレイな女の人が立っていて…。
微笑んでいた。
枕元に『吉澤ひとみさまへ』と言う封書がおかれてあり、それを手に取ると、彼女は
何も言わずに病室を後にした。
- 247 名前:WHITE. 投稿日:2002年10月31日(木)05時03分30秒
- 手紙の文字は全てひらがなだった。
だから私にも読めた。
『吉澤ひとみさまへ。
あたしのなまえはいえないけれど、あなたのせわは、
たぶん、さっきまでびょうしつにいた、石川梨華(いしかわりか)さんが
やってくれるよ。
あなたには、おやはいない。
でも、こどくじゃない。りかちゃんがいるから。
かのじょはやさしくていいひとです。
いうことをよくきいて、こまらせちゃだめだよ。
かのじょはあなたをあいしてくれてる。
』
手紙には、それだけ書かれていた。
誰?
私は吉澤ひとみ。
なんで体がこんなに大きいの?
私は確か小学校3年生で…
親はいたのに。
おやはいない、ってどういうこと?
- 248 名前:WHITE. 投稿日:2002年10月31日(木)05時04分02秒
- ガラ−
ドアを開けて、さっきの女の人−石川梨華さんが、紫やピンクの花とかすみ草のいけられた花瓶を持って、戻ってきた。
「手紙、読んだ?」
わぁ、すっごく可愛い声だな。
それに、すっごく笑顔がかわいい。
綺麗な人だな。
「うん。」
「そっか。あなたのお世話は私がやるから。よろしくね。石川梨華です。」
「はい…。」
私は少しドキドキしながら、梨華さんの差し出した手に手を重ねた。
「ねぇ、どうして私は…。」
「…何か覚えてる?」
私は首を振る。
ここは病院…。何があったの?
- 249 名前:WHITE. 投稿日:2002年10月31日(木)05時04分32秒
- 「貴方は…病気なの。それで、記憶もなくなっちゃったんだよ。」
「病気?」
「そう。貴方には少し難しいかもしれないから、わかりやすく言ってしまうと、全てを忘れてしまう病気。今、貴方は何才だと思う?」
病気だと言われても、実感はない。
だけれど、小学校3年でこんなに大きいのはどう考えても変だ。
「小学3年…。9才だよ。」
「そっか。ほんとはね、17才なの。私と同じ17才。」
「あの…」
「ん?」
「…なんでもない…。」
私はこの人のことも忘れてしまったんだよね。
友達だったの?
愛してくれてるって言ってた。
じゃ、友達じゃないのかな?
親戚に石川梨華なんて子、いたっけ?
- 250 名前:WHITE. 投稿日:2002年10月31日(木)05時05分02秒
- 梨華さんはふふっ、と笑うと、カーテンを開ける。
「ね、」
「ん?」
「忘れてしまう病気って…私、何も覚えてないんだけど…これからも、こういう風に忘れてしまったりするの?」
「ううん。ほら、貴方の頭には今、包帯が巻かれているでしょ?」
「うん。」
「手術をしたの。もう忘れなくてもいいようにって。だから、これからは忘れることはないよ。どんどん、大人になっていくだけ。」
「…そうなんだ。」
なんだかよくわからなかった。
だけど、梨華さんが私を優しい瞳で見詰めるのだけはわかった。
なんだか妙に頭がスッカラカンな感じがして…
それから、少し眠い…。
私は、そのまま眠ってしまった。
- 251 名前:WHITE. 投稿日:2002年10月31日(木)05時05分41秒
目が覚めた時には、太陽が昇りかけているみたいだった。
外が青白い。
よく眠ったから、もう目を瞑っても眠れそうにない。
体をゆっくり起こすと、少しだけ寒かった。
季節は…どのくらいだろう…。
もう冬みたいだな…。
私の着ているブルーのパジャマも、冬のもの。
- 252 名前:オガマー 投稿日:2002年10月31日(木)05時06分31秒
- 更新終了。
- 253 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月31日(木)10時23分23秒
- 新作、有り難うございます。
冒頭の会話がどう本編に繋がるんでしょうね。
楽しみです、がんがってください。
- 254 名前:名無し 投稿日:2002年10月31日(木)12時34分36秒
- うあ〜。んげー続き楽しみです。
がんがってください。
- 255 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月01日(金)04時03分29秒
- 【付けていた日記から】(読みやすいようにところどころ修正)
2日目−
梨華さんはやっぱり、来てくれた。
私には、家庭教師の先生がついてくれるらしい。
病気のせいで学校へは行けないから、勉強を教えて貰うんだそうだ。
私の記憶は何もないけれど、脳は、17才のまんまなので、勉強はすぐにできるようになるといわれた。
梨華さんは高校へ通っているから、午後にやって来る。
今日はその話しをすると、りんごを剥いてくれて、それから帰った。
家庭教師は明日から。
どんな先生だろう。
怖いとヤだな。
- 256 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月01日(金)04時04分04秒
- 3日目−
10時ぐらいに家庭教師の先生がやってきた。
金髪で小さい人だ。矢口真里さん。
彼女は今はフリーターとか言う、バイトを掛け持ちする仕事をしていて、
梨華さんと知り合いなのだという。
もう少し、私の頭のレベルが上がったら、先生は交代するって言ってた。
「でも矢口頭いんだかんねー。」
と笑った顔は小さな動物…ネズミみたいでかわいらしかった。
話しもとても面白くて、好きだな、あの先生。
私の頭のことだけど、ほんとにビックリした。
数学なんて、苦手な筈なのに、公式を教えてもらうだけでスラスラととけてしまった。
どうやら、ほんとに私は17才だったんだな。
この調子なら、すぐに元に戻るのかもしれないと思った。
梨華さんはやっぱり、学校が終わる時間にやってきて、
今日あったことを話して、と言うので話してあげた。
とても嬉しそうにその話を聞いていた。
- 257 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月01日(金)04時04分50秒
- 4日目−
今日は朝から、調子が悪かった。
なんだか、お腹から腿の辺りにかけて、ダルイ感じがしていた。
そして、それは矢口さんが来る前に起こった。
お漏らしをしてしまったのかと思った。
慌てて、トイレに行くと、パンツが真っ赤に汚れていた。
血だってすぐにわかった。
怖くなって、トイレの個室についているブザーで看護婦さんを読んだら、
それは「生理だよ。」と言われた。
生理…
女の人が子供を生むための準備なんだって。
私は…まだ小学生のはずなのに。
なんで子供を産む準備って、あんなところから血が出るんだろうな。
矢口先生と、梨華さんにも聞いてみたけど、
教えてくれなかった。
子供ってあそこから生むのかな?
子供ってどうやったらできるんだろう?
なんで誰も教えてくれなかったのかな。
あ、一つ、気になったこと。
その話しをした時、梨華さんが目に涙を溜めた。
気分悪いの?
って聞いてみたら、ううん。そんなことないよ、ってその顔はもう笑ってた。
なんだか、すごく悲しくなったのはなんでだろう?変な感じ。
ご飯を食べすぎた時の感じに似てた。
- 258 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月01日(金)04時05分31秒
- 5日目−
どうやら、生理は一週間続くものらしい。
ナプキンについている血を見るのが私は嫌いだ。
なんだかすごく怖いものにしか思えない。
それに、あの匂いが嫌い。
女の人は、こんな苦労をずっとしてるの?
私は小学生なのに…
だけど、今日は4年生の勉強をした。
少しぐらい教科書を飛ばしても、できることがわかったから、
矢口先生はできるだけ先に先に進めるね、と嬉しそうだった。
生理、が普通に感じられるのもそう遠くないことかも。
梨華ちゃん−今日からそう呼ぶことにした。
そっちの方が友達みたいでいいでしょ?って梨華ちゃんが笑うから。
梨華ちゃんは、生理になるの?って聞いたら、
「何言ってるのぉ?」
って少し恥ずかしそうだった。
生理は恥ずかしいことなのかな?
クラスのみっちゃんとゆうちゃんには私だって話せないもん。
あんなこと、聞かない方がよかったかな?
だって、その後すぐに梨華ちゃんは「用事がある。」って帰ってしまったから。
梨華ちゃんが嘘をついてるって、なんとなく思ったんだ。
- 259 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月01日(金)04時06分20秒
- 8日目−
梨華ちゃんが来ない日はこれを書くのが面倒くさくて、
かかないでいた。
今日は本を沢山読むといいよ。って矢口先生が
何冊か市の図書室で借りてきてくれた本を貸してくれた。
辞書は矢口先生の。
わからないのはそれでひくといいから、って。
小説がある。
私が好きな漫画家さんの小説だ。
それから読むことにしよう。
今日も梨華ちゃんは来なかった。
なんでだろう…。
- 260 名前:オガマー 投稿日:2002年11月01日(金)04時08分43秒
- 更新終了。
>253 ひとみんこさん、
>254 名無しさん、
レスありがとうございます。
あまり期待はしないほうが良いと思われ…(ニガワラ
- 261 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年11月01日(金)08時11分57秒
- 期待するなって言う方が無理ですよ〜。(w
非常に期待してます。
- 262 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月02日(土)04時47分44秒
9日目−
梨華ちゃんは、学校のほしゅう、と言うので忙しかったらしい。
梨華ちゃんが来ないと楽しくないし、勉強する気もあんまり起きないよって言うと、
嬉しいって言ってくれた。
でも、なんだか寂しそうに見えた。
なんでだろう。
私が読んだ小説は恋のお話。
梨華ちゃんには、彼氏がいるのかな?
なんだか、聞けなかった。
明日は聞いてみようかなー。
- 263 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月02日(土)04時48分17秒
- 10日目−
昨日の日記に矢口先生のことを書くのを忘れた。
もう私は小学校6年生の勉強をしている。
今日は、とんでもないことを知った。
なんだか気持ち悪い。
保健の教科書を持ってきて教えられた。
思い出したくない。
梨華ちゃんに彼氏のことは聞けなかった。
聞こうと考えると、顔が真っ赤になって、梨華ちゃんに心配されてしまった。
気分が悪い、とナースの人に言ったら、
眠りやすくするための薬をくれた。
さっきのんだら、もう眠くなってきた。
- 264 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月02日(土)04時49分02秒
11日目−
今は朝。
昨日のことはやっぱり気持ち悪いから、
誰とも会いたくない、とナースコールをして言った。
きっと矢口先生も梨華ちゃんもこないだろう。
セックスってきもちわるい。
どんなことするかわかんないけど、男の人と女の人が裸で抱き合うことらしい。
私は、記憶を無くす前はもしかしたらしてたのかな?
気持ち悪い。
ナースコールしよう。
- 265 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月02日(土)04時49分38秒
13日目−
やっと気分が悪いのが治った。
ひとみちゃんはまだ精神的には小学生なのに、
聞かされたことがショック過ぎたんだろうってナースの保田さんは言った。
私は昨日は、安定剤を打って貰った。
今も、なんだか気持ちが悪い。
どうしてだろう。
今夜は、眠れるかな?
- 266 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月02日(土)04時50分14秒
14日目−
昨日も結局、お薬を飲んで眠った。
朝起きたら、梨華ちゃんがいた。
日曜日だから朝から来たって笑った。
私は最低だ。
梨華ちゃんを見ていると、梨華ちゃんも誰かとセックス、というのをするのかな?
って考えてしまうから、
「会いたくない!」って追い返した。
梨華ちゃんは悲しそうだった。
またあの食べすぎた時の感じにとても似た気分だ。
梨華ちゃんに悲しい顔はさせたくない。
- 267 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月02日(土)04時51分11秒
20日目−
矢口先生と合った。
私の部屋にあった、『東京大学物語』の本を見てビックリしてた。
捨ててくださいって頼んだんだ。
気持ち悪い。
安定剤を少し飲んだ。
興味本意であんなの、見るんじゃなかった。
気持ち悪い。
気持ち悪い。
- 268 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月02日(土)04時51分44秒
25日目−
セックスについての、嫌悪感は、結構薄れてきた。
だけど、夢に梨華ちゃんが出てきて…
セックス、してた…。
起きたら、下着が濡れていた。
もう焦ることはない。
あの漫画が全部教えてくれたから。
エッチなこと考えると、こうなってしまうらしい。
勉強は中学3年まで進んだ。
私は、もういいと思う。
だって、解けない問題がいっぱいでてきた。
きっと吉澤ひとみっていう人間は、あんまり頭がよくないんだと思う。
梨華ちゃんはあれから来ない。
それでいいかもしれない。
きっと私は梨華ちゃんを見ると顔が真っ赤になって上手く話しができないと思うから。
でも、会いたいのはなんでだろう…。
- 269 名前:オガマー 投稿日:2002年11月02日(土)04時53分30秒
- 更新終了。
>261 ひとみんこさん
レスありがとうございます。
そう言って頂けるのはほんとに嬉しいのですけどね。
やっぱりの期待はしないでください(堂堂巡り@w
- 270 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年11月02日(土)07時53分01秒
- 淡々と語る文体、いいです。
それじゃ、余り期待しないで待ってます。(笑
- 271 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月03日(日)03時52分26秒
30日目−
退屈すぎる。
部屋にテレビがきた。
それを見ていた。
最初は全部面白く思えたけど、飽きてきた。
ドラマで女の人と男の人がキスしてるのを見た。
ヤじゃないのかな。
カッコイイ人とか、かわいい人とできるなら、仕事でキスするのかな?
なんかヤだな。
ベッドシーンなんてもっとヤだ。
見たくない。
私は、セックスなんか一生やりたくない。
男は気持ち悪い。
梨華ちゃんに彼氏がいるなら、殺してやりたいと思った。
梨華ちゃんに会いたい。
- 272 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月03日(日)03時53分45秒
- 32日目−
今日、梨華ちゃんがきてくれた。
ほんとに嬉しくて、しょうがなかった。
だけど…私はやっぱり馬鹿だ。
もうきてくれないかもしれない…。
「ごめんね。でも心配だったし、会いたかったから。」
と梨華ちゃんは言った。
「ううん。すごい嬉しい」って私は笑った。
しばらく、勉強があまりできなくて私は馬鹿なんだと思うなんて話しをしていた。
梨華ちゃんがりんごを剥いたんだ。
梨華ちゃんはぶきっちょだ。
すごくかわいらしかった。
一緒にりんごを食べた。
私のほっぺたに、りんごのカケラがついてたらしくって、
梨華ちゃんはとってくれた。
私は、とてもドキドキした。
そのりんごのカケラを梨華ちゃんが取った後、自分の口の中に入れて食べたから。
- 273 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月03日(日)03時54分22秒
- 梨華ちゃんの唇を見てた。
今でもその唇を思い出せる。
キスがしたいな、って思った。
すぐに何考えてるんだろう?と思ってハッとした。
私は、きっと変だ。
女なのに、女の子を好きになってしまった。
変だ…。
そんなことを考えてると、梨華ちゃんが心配して、
私の額に手を当てたんだ。
顔の距離がすごく近くて、私は思わずその手を振り払った。
「梨華ちゃんに…もう会いたくない。」
すごく、胸が痛かった。
とっても悲しそうに梨華ちゃんは出ていってしまった。
ごめんね。
でも、私は変だから。
もう近づかない方がいいよ。
- 274 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月03日(日)03時54分57秒
33日目−
あの日、目を覚ました日に読んだ手紙が枕もとのテーブルの引出しから出てきた。
これ、私の字だ。
今、こうして比べて見るとわかる。
『こまらせちゃだめだよ。
かのじょはあなたをあいしてくれてる。』
…愛しているってどういうことだろう。
そう言えば、親戚かどうか聞くのを忘れていた。
でも、もう会えないのかもしれない。
- 275 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月03日(日)03時55分32秒
40日目−
もう夢みたいだよ!!
キスしたんだよ?梨華ちゃんとっ。
忘れたくないから、書こう。
どうしても会いたくなって、保田さんに梨華ちゃんを読んでもらった。
梨華ちゃんはねー、学校サボってきてくれたんだぁ♪
それで、謝った。
気持ちも言った。
そしたら、梨華ちゃん急に泣き出して。
どうしたの?って私がおどおどしてると、ギュッと抱きつかれた。
「私もひとみちゃんが好き。」
鼻血が出そうだったね(笑
梨華ちゃんの顔は真っ赤で
私もとっても恥ずかしかったけど、チュッとキスをした。
鼻がぶつかったけど、少しだけ触れた彼女の唇はすごく柔らかくてあったかかった。
あー、またキスしたいよー!!
好きだよ、梨華ちゃん。
- 276 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月03日(日)03時56分17秒
41日目−
変な夢を見た。
私は泣き叫んでる。
「男になりたい!」ってないてた。
起きてから吐いた。
今は薬を飲んでおちついてる。
保田さんがとても動揺してた。
思うんだけど…私が記憶をなくした病気って何?
梨華ちゃんは来なかった。
- 277 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月03日(日)03時56分58秒
45日目−
なんでだよ!
梨華ちゃんから「もう嫌いになった。」って電話がきた。
そんなの信じられない。
ね、あたしはいつになったらこの病院から出られるの?
梨華ちゃんに直接聞きたい。どういうこと?
私は…眠れないほど梨華ちゃんが好きなのに。
- 278 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月03日(日)03時58分03秒
50日目−
最近、誰も病室にきてくれない。
保田さんでさえ。
なんでだ…。
これじゃ牢獄だよ。
ご飯は食べれるけど…。
つまらない。
それよりかイライラする。
ずっとイライラして止まらない。
【ここまでで、私の日記は終わっている。】
- 279 名前:オガマー 投稿日:2002年11月03日(日)03時59分21秒
- 更新終了。
>270 ひとみんこさん
いつもありがとうございます。
はい、そうしてください(w
次回、ラストです。
- 280 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年11月03日(日)09時02分02秒
- 期待なんかしてませんよ、えぇ、してませんが何か?
してませんから、とっととラスト書いてください。(w
- 281 名前:ココナッツ 投稿日:2002年11月03日(日)13時28分24秒
- 期待するなと言われても〜、そりゃ無理な話ですぜ(w
でも作者様がそうおっしゃるのなら、私耐えますわ。
- 282 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月04日(月)04時55分40秒
【2度目の覚醒(本当の自分へ−)】
目が覚めると、体中の感覚がなくって、
目の前に梨華ちゃんの顔があった。
ないていた。
ポロポロと頬を流れる涙。
すぐに彼女はナースコールをした。
「体が動かない…。」
「ひとみちゃん、よかった…。ずっと眠ってたんだよ。もう半年も…。」
「そっか…。」
あたしは、全てを思い出してしまったんだ。
あれから、ずっと眠っていたらしい…。
- 283 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月04日(月)04時56分11秒
- あたしはFTMなんだ。
性同一性障害。
心は男なのに、体は女に生まれてきた。
梨華ちゃんとは恋人同士だった。
だけど…梨華ちゃんを送って帰っていたあの日…
あたしは男に…犯された。
- 284 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月04日(月)04時56分45秒
- 自殺をした。
未遂に終わった。
何度も死のうとするあたしを親が心配して病院に入れた。
体中をしばられても、舌をかみきってまで、死のうとした。
だから、親が手術を頼んだ。
知り合いの医者に。
少しだけ脳みそを弄る。
記憶をなくす病気なんかじゃなかったんだ。
記憶を消してしまう手術。
だけれど、失敗だったんだろうね。
きっとまた、あたしが梨華ちゃんに恋をしてしまったから。
全部、思い出しちゃったよ。
- 285 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月04日(月)04時57分35秒
あたしが麻痺してる顔で笑顔を浮かべると、
梨華ちゃんが
唇にキスをしてくれた。
ああ、なんでだろう。
あたしはなんで死のうなんて思ったのかな。
- 286 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月04日(月)04時58分12秒
- もう過去は変えられない。
あたしの体は男じゃない。
ホモやろうに犯されたのは悔しくて仕方ないけど…
梨華ちゃんはこんなにかわいくて
そして、あたしをずっと守ってくれたのに。
「ごめんね…。」
そう呟くと、彼女はないた。
そして首を振る。
「もう死のうとしたりしない。」
彼女はもっと泣いて、あたしの胸に顔をうずめた。
ちゃんと働いて、お金を溜めよう。
そして手術をしよう。
いつか梨華ちゃんと結婚するんだ。
あたしは男だから、レイプなんかに負けない。
梨華ちゃんが側にいてくれるなら…
きっとなんだって平気だから…。
- 287 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月04日(月)04時59分13秒
悔しい。悔しい。
動かない体が。
そこで涙を流してる恋人がいるのに…。
梨華ちゃんを抱きしめたい。
梨華ちゃんを抱きしめたい。
抱きしめてられるなら、他には、何もいらないよ。
- 288 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月04日(月)05時00分27秒
あとがき
あれから私はリハビリに絶え、梨華と一緒に頑張った。
我武者羅に働いて、私は今の体と、それから戸籍も手に入れた。
同じようなことで苦しむ人がいるなら…
同じようなことで苦しむ人がいることを…
貴方達に知って貰いたい。
著者:吉澤仁武
- 289 名前:WHITE. 投稿日:2002年11月04日(月)05時01分17秒
WHITE. 〜fin〜
- 290 名前:オガマー 投稿日:2002年11月04日(月)05時03分23秒
- 完結です。
- 291 名前:オガマー 投稿日:2002年11月04日(月)05時04分14秒
- レスありがとうございます。
>280 ひとみんこさん
とっとと書いてみました…。
>281 ココナッツさん
絶えて頂いてどうもありがとうございます(w
ほんと、こんな駄文で申し訳ない…。
- 292 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年11月04日(月)08時08分34秒
- オガマ−さん、とっとと書いていただいて、有り難うございます。
そうですか、ひーさまはやっぱり男でしたか。
「吉澤梨華」、良い響きです、理想です。
次回作、期待しています、又、とっとと書いてください。(w
- 293 名前:オガマー 投稿日:2002年11月08日(金)09時12分02秒
- レスありがとうございます。
>ひとみんこさん
とっとと書いた短編はエロになってしまったワケですが…。
ではいきます。
- 294 名前:罠ニ嵌ル。 投稿日:2002年11月08日(金)09時12分40秒
- 「梨華ちゃぁ〜ん、会いたかったぁ〜。」
ウチはドアを開けた梨華ちゃんに速攻で抱きつく。
「ちょっと前に別れたばっかじゃない。」
そう。ウチはラジオの収録があって。
それで、梨華ちゃんとは別々に帰った。
だから、つい収録中に『石川梨華を思い出すんですよね〜』とか言っちゃう失態を犯してしまったじゃないか。
「ちょっとって3時間も前だよ?」
ウチはちょっとだけ呆れた顔で微笑む彼女の首筋にそっと口付ける。
- 295 名前:罠ニ嵌ル。 投稿日:2002年11月08日(金)09時13分27秒
- 「よっすぃ、今日、ダンスレッスンだったよね?」
「ん?」
「お風呂、入ってね。」
梨華ちゃんはニッコリ笑ってそう言った。
わかってますよ。
わかってますよー。
けど、ウチだってそんな簡単に諦めない性格だって、君も知らないわけじゃないでしょう?
ふはは。
- 296 名前:罠ニ嵌ル。 投稿日:2002年11月08日(金)09時14分07秒
- ウチはハナウタなんか歌いながら体を洗っちゃいます。
まだかまだかと待ちわびながら。
待っててね。梨華ちゃん。
もうすぐう〜んと愛してあげるからね?
だから、カモーンナ、うさぎちゃん。
罠に自分からかかっておいで。
- 297 名前:罠ニ嵌ル。 投稿日:2002年11月08日(金)09時14分43秒
- カチャ
来た来た。
「もう、よっすぃ、タオル持って行くの忘れちゃってる。」
少しだけ呆れたみたいな梨華ちゃんがそれでも甘い声でそう言ってるのが聞こえる。
チッチッチッ。
甘いよ、石川さん。
ウチはぬかりないよ。こんな時だけは、って言ったの、誰?
まぁ、いいや。
梨華ちゃんはなまけものだからねー。
洗濯したタオルを洗面所の棚にいれ忘れてるのなんてしょっちゅう、って知ってるのだよ。
- 298 名前:罠ニ嵌ル。 投稿日:2002年11月08日(金)09時15分28秒
- 「ねぇ、梨華ちゃーん。」
「どうしたの?」
ボンヤリと見える扉の向こうに梨華ちゃんがいるのを確認してから、ウチはドアを開け放った。
「キャッ!」
イキナリのことにかわいらしい叫び声をあげる彼女にかまわず、そのままグッと背中から抱き寄せて、
ドアを押し戻すのを忘れずに、
ザバーン
湯船に引き入れてやった。
- 299 名前:罠ニ嵌ル。 投稿日:2002年11月08日(金)09時16分06秒
- 「な、何するのぉー!?」
半泣きになっちゃって…かわいー。
ウチはニヤける顔をおさえられない。
「梨華ちゃんがおあずけくらわすからイケナイんじゃん。」
自分のことは棚に上げまくっちゃいます。
自然に目線が下へと落ちる。
ウチってば我ながら野獣♡
「梨華ちゃん、これ何かなぁ?」
視線に気付いて、もう真っ赤になってしまっている梨華ちゃんにイジワルな質問をぶつける。
- 300 名前:罠ニ嵌ル。 投稿日:2002年11月08日(金)09時16分50秒
- パジャマ代わりのTシャツに着替えていた梨華ちゃんはノーブラジャーなのはわかりきっていて。
ビショビショに濡れてしまったTシャツに、素直なそこは存在を主張してる。
「これは、どうしちゃったのかなぁ?」
ウチはその部分を指先で捏ねる。
「ん…だって…。」
「ヤらしいなぁー、梨華ちゃん。」
「どっちがよぉ…。」
そこは指で弄ぶたびにどんどん堅くなって。
ウチは彼女の体を不自然におりまげると、そのままその部分に舌を擦り付けた。
「んん…ヤだ…なんか変な感じ…。」
「変なってどんな?」
「わ、かんない…。」
彼女の表情はもううっとりとしたものに変わっていて。ウチの胸は愛しさやら欲望やら…いろんな気持ちでギュッと締め付けられる。
- 301 名前:罠ニ嵌ル。 投稿日:2002年11月08日(金)09時17分24秒
- 「よっすぃ、」
「ん?」
彼女に回した左手で左の胸を揉みあげながら、
「Tシャツ、重い…。」
「了解。」
梨華ちゃんも、やっとその気になってくれたみたいで。
ウチは彼女が向き合って湯船に座るように促してから、濡れてピッタリと体に張りついたTシャツに手をかけて、脱がせる。
なんか、エロいね。想像してた以上に。
ウチはそのまま、ジャージをはいたままの彼女の足の間に体を入れて、深い、キスをする。
彼女は体に力が入らないみたいで、滑ってこっちにズレてくるから、それを腕で支えながら。
「梨華ちゃん、ここ座って。」
ウチは念のため、あまり冷たくならないようにバシャっと手でお湯をぶっかけてから、湯船のフチに彼女を座らせる。
- 302 名前:罠ニ嵌ル。 投稿日:2002年11月08日(金)09時18分00秒
- 彼女の体を伝う雫を舌でなめとりながら、焦らすように、その突起までを辿る。
彼女からは、荒い息が小さく吐き出される。
「これも、もう邪魔だよね…。」
ウチは唇が触れそうな距離でそう呟いて、キスを…深いものに変えながら体に張りついたジャージをぬがす。
うーん。一緒に下着まで脱げちゃったな。
ちょっとミスったけど、まぁいいや。
焦らすには、かわいそうなぐらい、彼女のそこはヌルヌルになってたから。
- 303 名前:罠ニ嵌ル。 投稿日:2002年11月08日(金)09時18分40秒
- 「んぅ…。」
梨華ちゃんはビクッと腰をひいた。
体を支えている脚がガクガクと小刻みに震える。
ウチは、湯気の立ち上る空気の中、彼女の体が冷めてしまわないように、手でお湯をすくってその体にかけてやりながら、その部分を愛撫する。
肌を滑っていくお湯の感触にも感じてしまうみたいに、ピクピクとその体が反応する。
乳首を口に含んで、舌先でコロコロ転がして、たまに、噛んだりして。
「ぁんっ…ゃだぁ…。」
彼女の毛先だけ湿った髪から、雫がポトリと顔におちてくる。
「も、もぅ…ィっちゃうぅ…。」
彼女の腕が震えながら少し上にある窓枠を掴むから、ちょっとだけムッとして、その手を自分の首に回させた。
- 304 名前:罠ニ嵌ル。 投稿日:2002年11月08日(金)09時19分23秒
- あ、すげぇ、手冷たいかも。
「もう、すぐだから…。」
ウチは、体を起こして、彼女をギュッと抱きしめると、その部分を捏ねる速度を上げた。
「ぁ…んっ…ょっすぃ…。」
「ん…。」
ウチの肩に唇を押し当てる彼女から、熱い吐息が吐き出されて、その体はピクピクと痙攣した。
- 305 名前:罠ニ嵌ル。 投稿日:2002年11月08日(金)09時19分53秒
- 「梨華ちゃん…。」
ウチは、トロトロのジュースが溢れてるその部分を名残惜しく撫でると、彼女をグッと抱き寄せてそのまま肩まで湯船につかる。
二人の隙間に入るお湯がもどかしくて、強く強く彼女を抱き寄せる。
「よっすぃ、好き…。」
幸せそうに肩口でそう囁く彼女を愛しく感じてしまうから…。
「まだ、入れてないよねぇ…。」
イタズラに首筋に舌を這わせると、そんなことを言ってしまう。
「…出てからじゃ、駄目?」
それでも、ウチに体を預けきった梨華ちゃんがそんな風に囁くから。
「いいよ…。」
おあずけくらうしか、なくなんじゃん…。
- 306 名前:罠ニ嵌ル。 投稿日:2002年11月08日(金)09時20分24秒
甘ぁい、甘い、落とし、アナ。
かかっておいで、うさぎちゃん。
なんにも知らずにハメられた。
深ぁい、深い、君の、
ワナ。
- 307 名前:罠ニ嵌ル。 投稿日:2002年11月08日(金)09時21分08秒
罠ニ嵌ル。 fin.
- 308 名前:オガマー 投稿日:2002年11月08日(金)09時21分48秒
- 更新終了。
並びに完結ー。
- 309 名前:オガマー 投稿日:2002年11月08日(金)09時22分24秒
- エロなのにageてシマタ…。
ガックシ。
- 310 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年11月08日(金)11時12分30秒
- 朝からお風呂で何してんですか〜?
と、言いつつ読んでる私は・・・・・・?
- 311 名前:クロイツ 投稿日:2002年11月08日(金)14時24分34秒
- くはー!!!!
エロいです…素敵です!!!んもー、梨華ちゃんかわええ〜…。
時間を忘れて読んでしまいました。
レッスン、遅刻確定(笑)。
いいのさ!!私の頭の中はいしよし一色だから!!
…早く出かけなきゃ(汗)
最後に…最高でした…!!
次回作も期待しております☆
- 312 名前:フライハーフ 投稿日:2002年11月09日(土)21時46分08秒
- いいなぁ・・実にスゥィ〜ト。
次回作も楽しみに待っていますよ(w
- 313 名前:オガマー 投稿日:2002年11月20日(水)09時48分33秒
- >310 ひとみんこさん
>311 クロイツさん
>312 フライハーフさん
レスありがとうございます!!
うれすぃですよほ。
ってことで懲りずにこんな時間にエロを更新・・・
「罠ニ嵌ル。」の続きです、一応。
- 314 名前:一緒に 投稿日:2002年11月20日(水)09時49分14秒
- 「梨華…。」
ウチは背中から彼女を抱き寄せる。
洗面所の少しだけ蒸れた空気の中…。
首筋に吸いつくようなキスをして…でも、跡が残ってしまわない程度に…。
「ん…よっすぃ、ベッド行こう?」
「ん…。」
裸の彼女が裸のウチの少し前を歩いていて…
その身体は、ところどころお風呂の名残で濡れてる…。
エロイ…。
- 315 名前:一緒に 投稿日:2002年11月20日(水)09時50分04秒
- ベッドルームは、彼女が特別冷え性なのもあって、暖房が効いてた。
カチャ−
ドアを閉めると、その背中にギュッと抱きつく。
「よっすぃ…。」
「ん?」
「好き…。」
擦れた声でそういう梨華ちゃんの肩を掴んで振り向かせると、体を抱き寄せながら
唇を重ね…どんどんと深いものに変えていく…
そのまま、彼女をベッドに横たえる。
「ん…。」
梨華ちゃんは、けだるそうに吐息を吐くと、あたしの目を見詰める。
その目はもう熱く濡れていて…
こんな瞬間が、一番あたしに火を着ける。。。
- 316 名前:一緒に 投稿日:2002年11月20日(水)09時51分08秒
- 唇に噛みつくみたいなキスをしながら、手のひらで胸を愛撫する。
少しだけ、汗ばんだあたしの手のひらと、梨華ちゃんの柔らかい胸が…
今、溶け合ってる…
堅く尖った蕾を指で摘んで軽くひねる。
「んぅ…。」
合わせた唇の隙間から、熱い息が吐き出されて…
唇を離して、今度は胸にその唇を寄せた。
あたしの息も荒い…
暖房がゴォゴォ言ってるのに…二人の吐息と肌にキスする音だけ妙に耳に着くのは…
静かな夜の所為かな?
唇を心臓からその頂きにかけて這わせて…
手のひらでそれを掴んで、乳房ごと吸い上げる。
- 317 名前:一緒に 投稿日:2002年11月20日(水)09時52分27秒
- 「ぅん…ぁあ…んっ…。」
彼女の胸元があたしの唾液でベチョベチョになるくらい、愛撫を繰り返して…
そして指を彼女の秘部へと侵入させた
「ぁんっ…。」
蕾に触れただけで彼女の腰はビクッと跳ね上がる。
「梨華ちゃん…好き…。」
敏感な蕾から下へと…皮をめくるように指で冒して
愛液のしたたるその源を軽く、刺激してみる。
「ん…。」
ピチャピチャと指を少し動かすだけで湿った音が響く。
「んんぅ…あっ…ゃぁ……。」
あたしの指は、彼女の奥へとすぐに引き込まれてしまう。
いつも指だけで冒すその部分は、幾度も身体を重ねた今もキツクあたしの指をしめつける…
この胸を痛いぐらい締め付けるその強さと同じように…
- 318 名前:一緒に 投稿日:2002年11月20日(水)09時53分01秒
- 「よっすぃ…。」
「ん…?」
わかってるけど、尋ねる。
「…動かして…。」
鼻にかかった声が…続きを促す。
「ん…。」
あたしは小さく返事をすると、指を前後させる。
「んっ…ぁ…ぁぁ…。」
彼女の切なく歪んだ顔をもっと近くでみていたくて、身体を上げる
半開きの口からは、湿った舌がチラチラとわずかな光を集め反射する。
切なく喘いでる彼女を…もっと追い詰めたくなって、その唇に自分のそれを合わせる。
「んくぅ…んっ…。」
指でファックを続けながら、彼女の舌で身体がとろけそうになる。
- 319 名前:一緒に 投稿日:2002年11月20日(水)09時53分34秒
- 「んんっ…。」
彼女の喉がコクッと鳴って、あたしのそれが彼女のものになったのだと認識する。
「あっ…よっ、すぃ…。」
唇を離すと、少し声を荒げた彼女がウチの背中に回す指で絶頂が近いことを告げる。
「好きだよ…梨華ぁ…。」
擦れきった声でそう囁いて…
その瞬間へ、二人で向かう
「ん…あっ…ゃぁああ……。」
背中がグッと締め付けられて、身体を反らせた彼女は一瞬だけ息を止めると、
グタリと力を失った。
あたしの背中で華奢な指が小刻みに震えてるのがわかる。
荒い息を繰り返す唇をもう一度、深いキスでふさぐ…。
- 320 名前:一緒に 投稿日:2002年11月20日(水)09時54分06秒
- 「んぅ…ん…。」
イッた後の梨華ちゃんのキスって好き。
すっごい積極的でさ…舌から…あたしのこと全部飲みこんでしまうんじゃないかってくらいの…
情熱的なキスをくれる。
長いキスのうちに、彼女の頬をすべりおちた唾液を舌で拭って、その身体を抱き上げるように促して…寝そべる。
上半身だけをウチに預けた梨華ちゃんが、鎖骨に舌を這わせてくる。
「よっすぃ…。」
「ん?」
「今日は…シテあげる…。」
- 321 名前:一緒に 投稿日:2002年11月20日(水)09時54分41秒
- 少しだけ震える吐息が首筋にかかる。
「んっ…。」
梨華ちゃんは…ウチの首筋に噛みつくのが好きだ…。
そして、その後をなぞるように…舌で何度もなぞってくれる。
細い指先が、お腹の辺りをくすぐるように伝って、胸元まで上がってくる。
目を瞑って、彼女を感じる。
太腿の辺りに…彼女がまたがってる。
熱く湿ったその部分が…あたしの上を滑る。
「んぅ…あ…。」
そっちに意識をとられてる間に、胸の先が彼女の口に含まれる。
左手でもう片方の突起をくすぐりながら…熱く、湿った感触が…
ピリピリと緩く痺れるように…そのまま下半身へ伝わる。
- 322 名前:一緒に 投稿日:2002年11月20日(水)09時55分21秒
- 「梨華…ぁっ。」
「んっ…。」
チュッと音を立てて唇が離れて…その部分をぬるい風が撫でる。
「んん…。」
「よっすぃ…すっごく濡れてるね…。」
「ん、だって…梨華が…ぁっ…。」
彼女の舌があたしの湿った部分に当てられる。
ペロペロと舐めて、それから舌をとがらせて刺激するのが彼女のパターン。
知ってるのに…
「ぁあ…っく…ハァ…。」
感じちゃうのはなんでかな…
- 323 名前:一緒に 投稿日:2002年11月20日(水)09時56分11秒
- 細い指が腿を辿って、それからその部分へ辿りつく。
イジワルなくらい早急に入ってくる指は、それでもスンナリとあたしの中へ入ってくる。
あたしじゃないものが…身体の一番奥に触れている感触。
熱くなる…心臓がドクドクゆってる…
指が入り口を広げて…その太さを増す。
「んぅ…。」
敏感なトコを知ってて、急に襲ってくるのも彼女のパターン。
あたしの脛にその柔らかい胸を擦りつけて膝に舌を這わせる。
「んん…ぁぁ…。」
「中でイカせてあげられなくてゴメンね…。」
優しい彼女の声が響いて…
敏感な蕾に尖った舌の感触…
- 324 名前:一緒に 投稿日:2002年11月20日(水)09時56分51秒
- 「梨華…おいで…。」
あたしはイきそうになると、いつもそう言う。
一緒に、イきたいから…
「んっ…。」
「ぁんっ…。」
互いの舌で互いの一番敏感な部分を刺激し合う。
甘い、彼女から溢れ出すジュースを音を立てて吸い上げながら…
頭がチカチカしてくる
「んぅ…。」
「よっ、すぃ…んっ…イクぅ…。」
「ん…あ、たしも…。」
「あんっ…あっ…っ……。」
「ぁぁ…んー………。」
身体を絡ませ合ったまま…首に彼女の腿を乗せたまま…
しばらく脱力する…。
- 325 名前:一緒に 投稿日:2002年11月20日(水)09時58分09秒
- 不思議なもんだよね…。
「梨華ちゃん、おいで…。」
ゆっくりと身体を持ち上げて彼女はあたしの腕に頭を預けた。
何度も身体を重ねると…一緒にイク、ってことなんかもできるようになっちゃってたりして…。
「すっごい好き…。」
柔らかいその髪に頬を摺り寄せながら囁く。
「私も…。」
彼女が肩にキスをする。
あたしも、彼女のおでこにチュッとキスをして…
もう少しだけ快感の余韻に浸らせて…
〜FiN〜
- 326 名前:オガマー 投稿日:2002年11月20日(水)09時58分49秒
- 更新終了。
何やら、エロ書きになってきたな・・・。
- 327 名前:クロイツ 投稿日:2002年11月21日(木)22時00分32秒
- エロ最高です!!
梨華ちゃんのエロさに、もうめろめろですから(笑)。
らぶらぶエロ、すげぇ良かった…!!!
んもぅ梨華ちゃん可愛くて可愛くて!!
次回作、エロでもエロでなくても、期待しております!!
- 328 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月22日(金)02時22分34秒
- 更新、お疲れ様でした。
っくはぁ〜、お腹イッパイですぅ。ご馳走さまですた・・
オガマーさんのエロ、最高です。毎回楽しみで仕方ありません。
この二人のエロは、何度でも食べ飽きるということがありません(w
エロ万歳!
次回作、期待してます。
- 329 名前:名無し香辛料 投稿日:2002年11月28日(木)16時36分43秒
- オガマーさんのエロが大好きです。(たまに何かリアルなんだもの…)
初レスがエロ小説だなんて…。私にぴったりですね。
更新がんがってください。
- 330 名前:オガマー 投稿日:2002年12月05日(木)03時03分51秒
- レスありがとうございます。
嬉しいです(w
>327 クロイツさん
ありがとうございます(w
梨華ちゃん…ザ☆ピ〜スの裸エプロンすごかった(爆
>328 名無し読者さん
いえいえ、どういたしまして(w
そう言って頂けるとほんとうに嬉しいです。
>329 無し香辛料さん
ぉぉ(w レスありがとうございます。
リアルですか。そうれすかね。てへてへ。
嬉しいです。
では、短編を。
- 331 名前:愛してる。 投稿日:2002年12月05日(木)03時05分01秒
- ひとみは楽屋の隅、メイク台の椅子に腰掛けて、ボーッと梨華を見詰めていた。
梨華は、矢口と楽しそうにしゃべっている。
眠れなくて、聞いた矢口のANNSのことを思い出す。
『カップルシートでイチャイチャしましょう』
「……。」
冗談だってわかってる。
きっと、そう。
だけど…
ひとみと梨華は、付き合っている。
もうずっと前から。
キスはもう数えきれないほどした。
エッチも、一度だけ…。
けれど、最近少しだけ溝が出来てしまっているのだ。
それは、他でもないひとみの所為だった。
梨華に部屋に誘われても、つい学校の友達と約束がある、なんて上手くはぐらかしたりする。
梨華と一緒にいたくないわけではなかった。
- 332 名前:愛してる。 投稿日:2002年12月05日(木)03時05分46秒
- ひとみは戸惑っている。
最初は、一緒にいて安心する、そんな気持ちだった。
誰よりも好きで誰よりも長く側にいたい、そんな気持ち。
だから、「好き。」という言葉を伝えた。
半分、期待していた答えがすぐに梨華からも返ってきて、そして二人は付き合う
ようになった。
女同志で…と思うこともないわけじゃない。
けれど、梨華を好きだと言うのは事実。
それだけは変えようのない事実だった。
ひとみが戸惑っている原因は、
『梨華が最近、綺麗過ぎるから。』
一緒にいたら、ドキドキが止まらない。
安心した顔でとびきりの笑顔を見せられると、胸がギュッと絞めつけられてどうしようもなくなるのだ。
だから、少し距離をとってしまう。
だけど、梨華の方は、前となんら変わりなく、
ほんとに普通に接してくる。
それが、ひとみに戸惑いを覚えさせる。
- 333 名前:愛してる。 投稿日:2002年12月05日(木)03時06分47秒
- 梨華ちゃんはほんとに自分が好きなんだろうか。
ただ、一番側にいて安心できて、親友のもっともっと強いヤツぐらいの感情なんじゃないだろうか。
そんな考えが頭に浮かび、ブンブンと頭を振る。
そのまま、楽しそうな梨華を見ていられなくなって、メイク台に突っ伏した。
ウチ、欲張りになってる。
束縛したくなってる。
怖くなる。
梨華ちゃんに嫌われるのが失うのがすごく怖くなってる。
梨華ちゃんを…愛してる。
「よっすぃー。」
そんなひとみに、梨華が声をかけた。
「どうしたの?具合悪い?」
ひとみが、なんとなく顔を上げられずにいると、心配そうな梨華の声が聞こえてくる。
「ううん。そんなことない。」
ひとみはぶっきらぼうな口調でそう言うと、のっそりと顔を起こした。
- 334 名前:愛してる。 投稿日:2002年12月05日(木)03時07分19秒
- まただ…。
顔を見るだけでほっぺたが熱を上げる。
梨華ちゃんの顔が直視できない…。
「ね、よっすぃー。」
そんなことを考えていると、梨華が不安げな声をかける。
「ん?」
また、ぶっきらぼうになってしまう。
ひとみは心の中でそんな自分にため息を吐く。
「家、来ない?」
ひとみの心臓ががドクドクと高鳴る。
「最近、来てないでしょ?駄目?」
梨華のその言葉には、不安げにひとみを伺うニュウンスが含まれていて、
ひとみもそれに気付く。
だから、また素っ気無く頷いた。
- 335 名前:愛してる。 投稿日:2002年12月05日(木)03時08分05秒
「座って、お茶入れるよー。」
「うん。」
タクシーで部屋まで来る間にも、言葉を多く発するのは梨華で。
ひとみは、やはり梨華を直視することができなくて、はがゆい思いをしていた。
「梨華ちゃんの部屋、やっぱ目がチカチカするよー。」
ひとみは、なるべく気を紛らわそうと、なんでもない風に何度も梨華をからかった言葉を
投げかける。
「ねぇ、よっすぃー。」
ひとみは違和感を感じる。
ひとみがああゆう風にからかう時、梨華は必ずムキになって言い返してくるのに。
そんな素振りを見せず、トレイに載せた紅茶をテーブルまで運んで、ひとみのすぐ側に座る。
ひとみは、近いその距離だけで逃げ出したいような気分になる。
「なに?」
言葉はいつも以上に素っ気無さを帯びて
「よっすぃー、私のこと、嫌いになった?」
意外な言葉に梨華を向くと、梨華は俯き加減で目を潤ませている。
「んなわけないじゃん。」
冷静な振りをしてそう言うけれど、ひとみは今すぐにでも抱きしめて口付けてしまいたい欲望を必死に抑えていた。
- 336 名前:愛してる。 投稿日:2002年12月05日(木)03時08分44秒
- 「嘘。」
「え…。」
「もう、飽きたんでしょ?私のこと。だから、あいぼんとばっかいつも一緒にいて…部屋にも全然来てくれなくて…。」
そう話す梨華の目からは、涙が零れ落ちる。
「だって、それは…。」
こんな状況になっても、踏みきれない自分をひとみはほんとに嫌だと思う。
壊してしまいそうなのだ。
自分がもしも欲望のままに動いたなら、梨華を壊してしまいそうで怖い。
そのくらいに、梨華に強く惹かれているのだ。
「よっすぃー。」
梨華がひとみに抱きつく。
「……。」
ひとみは、手を後ろについたままの姿勢で動くことができない。
心臓が轟々と燃えるように熱い。
「よっすぃー…。」
縋るような声がひとみの胸で涙を零す。
「梨華ちゃん…。」
やっと発した声は、随分と擦れたものになってしまった。
「嫌いなら嫌いって言ってよ。じゃないと…辛いよ。」
震える肩。
- 337 名前:愛してる。 投稿日:2002年12月05日(木)03時09分18秒
- ねぇ、梨華ちゃん。
好きでいてもいいの?
壊しちゃってもいいの?
梨華ちゃんはとっても綺麗なのに…。
ウチの中蠢く欲望は、そんな君を壊したがってる…。
「好き、だよ…。」
そんな言葉一つ発するだけで、耳まで熱を上げる。
「すっごい好きなんだ。」
ひとみは、強い力でグッと梨華を抱きしめた。
「好き過ぎて…梨華ちゃんをどうにかしちゃいそうなんだよ。」
ひとみは、気付いていた。
自分の声が震えていることに…
目の前が少しだけ霞んで見えることに…
梨華はそんなひとみの様子に気付いて、顔を上げる。
「よっすぃー?」
「梨華ちゃん、ウチ、もう遊びじゃない。本気で…梨華ちゃんのこと好きなんだ。もう引き返せない。梨華ちゃんは、まだ、戻れるでしょ?女同志なんて…やっぱり、普通の人生歩んだ方が幸せになれるよ。」
そう言った途端、ひとみは涙を止められなくなった。
- 338 名前:愛してる。 投稿日:2002年12月05日(木)03時10分08秒
- そう。自分達は女同志。
けど、お互いに、『同性愛者』なわけではなかった。
自然に惹かれ合い、ごく自然にこういう形になってしまったけれど、
梨華ならまだ引き返せる。
梨華ちゃんのこと離したくないウチに…
梨華ちゃんをほんとうに幸せにすることなんてできるの?
それなら、いっそこの胸が引き裂かれる前に…
梨華ちゃんが、まだ戻れるうちに…
只の仕事仲間に戻った方がいい。
ひとみは強い視線で梨華を見詰めた。
頷いてよ、じゃないと、ウチ、間違いなく君を…壊してしまう。
だが、ひとみのそんな意志に反して、梨華は微笑んだ。
その瞳には、少しだけ涙を滲ませて。
「よっすぃーの馬鹿。」
「え…。」
「もしかして、ずっとそんなこと考えてたの?」
「うん…。」
梨華の顔がそっと近づいて、その唇が柔らかく自分のそれに触れるのを
どこか他人事のように感じて、その直後に心臓がドクドクと熱をあげる。
焦がれそうに痛い。
- 339 名前:愛してる。 投稿日:2002年12月05日(木)03時11分59秒
- 「私は、よっすぃーが好き。女同志とか先のことなんてどうでもいいよ。
よっすぃーのいない人生なんて考えられないよ、今の私には。」
梨華はひとみの目を真っ直ぐに見詰め、一呼吸置くと、また言葉を繋ぐ。
「嬉しかった。」
「え、」
「よっすぃーが、そんな風に思ってくれたこと。なのに、私って馬鹿だよね。
自分のことばっかり考えてたよ。なんでよっすぃー冷たいんだろう、とか。
なんで部屋に来てくれないんだろうとか。ちょっとだけ、よっすぃーのこと
怒ってた。ごめんね。」
梨華が、囁くような声でそんな風に話す言葉が、スゥーと胸に染み込んでくる。
自分は何を思い悩んでいたんだろう、とひとみは思う。
梨華ちゃんの幸せ?
違う。ただ、怖かったんだ。
これ以上思いが膨らんだ時に、梨華が離れて行ってしまうことが。
ただ、自分が怖かっただけ。
情けないほどの思いを、正当化しようとほんのちょっと胸に支えてたものを
理由に仕立て上げた。
- 340 名前:愛してる。 投稿日:2002年12月05日(木)03時12分32秒
- 「私は、よっすぃーが好きだよ。よっすぃーは私のこと嫌いなの?」
「そんなわけ、ないじゃん…。」
「私は、それ以上何もいらない。他のものなんか欲しくない…。」
なお、視線を逸らそうともせずにしっかりとそう言う梨華に、ひとみは
また鼻の奥がツーンとなる感覚を覚える。
「ね、よっすぃー。駄目なのかな?」
梨華はもう一度ひとみに抱きつき、耳元に声を落とす。
「それだけじゃ、よっすぃーは私のことを…離さないでいてくれないの?」
ああ、なんで彼女は…
ひとみの目を熱いものが滑り落ちていく。
強く強く抱きしめる腕を彼女はどう思うだろうか?
貪るように君を抱くウチを、どう思うだろうか。
幸せそうに、甘く、とろけるその声は…
脳みそを優しく揺さぶって…またウチに涙を零させる。
- 341 名前:愛してる。 投稿日:2002年12月05日(木)03時13分08秒
- もうずっと、離れなければいいのに。
ウチと梨華ちゃん、一つになれたらいーのに。
そんなことがはがゆくて、歯がゆすぎて、
何度も何度も彼女を求めた。
熱く潤んだその瞳から、涙が零れ落ちて…
「よっすぃー、愛してる…。」
強く抱きしめた貴方はそう言って…
ウチは涙を止められなくなる。
ずっとずっとこうしていたい。
一つになれてるウチらを奪う朝を恨んで
明日も明後日も、ずっとずっと君を腕に抱いていたい。
ね、梨華ちゃんは幸せ?
胸に抱く祈りは、ウチのそれを伝えるように
目から溢れ出す。
愛してる。
愛してる。
愛してる。
- 342 名前:愛してる。 投稿日:2002年12月05日(木)03時13分50秒
愛してる。〜FiN〜
- 343 名前:オガマー 投稿日:2002年12月05日(木)03時14分27秒
- 更新終了。
- 344 名前:オガマー 投稿日:2002年12月05日(木)03時15分03秒
- ネタバレ防止…。
- 345 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年12月05日(木)08時31分37秒
- 泣きたくなる程、愛し合ってる二人。
昨日の夜位に、チャミさまの部屋でそんな光景があったと思います。
多分・・・ きっと・・・ いや、絶対に・・・
仕事してきま〜す。
- 346 名前:川o・-・)ダメです… 投稿日:川o・-・)ダメです…
- 川o・-・)ダメです…
- 347 名前:328 投稿日:2002年12月05日(木)18時13分00秒
- いいですねぇ・・
オガマーさんのいしよしは、エロだけでなくせつなさもあって、やっぱり最高です!
何かほんわかしましたよ。エロなしもまた乙ですねw
- 348 名前:オガマー 投稿日:2002年12月24日(火)00時00分39秒
- レスありがとうございます。m(__)m
>345 ひとみんこさん
たぶん、そんなような光景はあったものと思われます(w
>347 328さん
最高ですと!(w)嬉しいです。
では、クリスマスにちなんだ短編を・・。
- 349 名前:クリスマスまでに恋人をつくろう大作戦! 投稿日:2002年12月24日(火)00時01分28秒
- 色とりどりのイルミネーションが街を飾る。
世界中が幸せな気分に包まれるような特別な日。
そう、そのイベントの名前は
クスリマス。
クリスマスに必要不可欠なものは何かしら?
そう!恋人よっ!
恋人と過ごす甘い時間っ!
「そんなもんかねぇ〜。」
そんな私の熱弁を聞いてそう呟いたのは、お友達のひとみちゃん。
「そうよっ!ひとみちゃんも思うでしょ?」
「ん?別に思わないかなー。あたしはほら、幸せな人が一人でも増えるなら、
それだけで自分まで幸せな気分になれるけど。」
「もぉ。そんなこと言っててどうするの?自分の幸せをつかまなきゃ!」
「ん〜、自分の幸せ、ねぇ〜。」
- 350 名前:クリスマスまでに恋人をつくろう大作戦! 投稿日:2002年12月24日(火)00時01分59秒
- あ、何?
そんな目で私を見て。
また17にもなって夢見すぎだとか言いたいのね?
でも、見てて!
今回の私は一味もニ味も違うわよ!
なんたって
「クリスマスまでに恋人をつくろう大作戦!」
決行なんだから。
「何それ…。」
ひとみちゃんがポカーンと私を見る。
「だからぁー、今がチャンスなのよ!クリスマスまでモタモタしている時間は残されてないのっ!今こそ、立ちあがる時よ!」
私は読んで字の如く、立ちあがってガッツポーズを握った。
- 351 名前:クリスマスまでに恋人をつくろう大作戦! 投稿日:2002年12月24日(火)00時02分36秒
「で、どうするの?」
そう聞いてきたのはひとみちゃん。
今、私達は食堂のテーブルに肘を付いて人間ウォッチング。
「だから、恋人を探すの。」
「…恋人ってそーゆーんじゃない気がするけど…。」
「いいのっ!もう、ひとみちゃんは黙ってて!」
はいはい、わかりましたよぉー、なんてひとみちゃんは椅子にドカッとのけぞった。
誰がいいかしら?
私より背が高くて優しくて目は大きな人がいいな。
そんな人、いるかしら?
視線をキョロキョロと泳がせる。
ん?ん?ん?
ハッケーーーーーーン!!
「どうしたの?梨華ちゃん。」
急に身を乗り出した私を見てひとみちゃんが言う。
「あの人に決めた♪」
そんな私にひとみちゃんは一つため息を吐いた。
- 352 名前:クリスマスまでに恋人をつくろう大作戦! 投稿日:2002年12月24日(火)00時03分14秒
- 私が狙いを定めたのは3年の飯田先輩。
私より背が高くて目が大きくて優しそう。
完璧だわ。
後は、近づいてアプローチするのみね!
「で、なんてあたしがいかなきゃなんないの?」
「なんでって恥ずかしいからよっ!」
3年の教室に乗りこもうとする私の側でひとみちゃんが不満を漏らす。
「梨華ちゃん一人で行った方がいいと思うけど…。」
「いいからっ、ひとみちゃんは側でニコニコしといてくれればいーからね!」
まだ納得してないみたいだけど、ひとみちゃんはついてきてくれる。そうでしょ?
ほらね。
「飯田先輩!」
「ん?」
パンにかぶりついていた飯田先輩にひとみちゃんが話しかける。
だって…キンチョーするんだもん。
- 353 名前:クリスマスまでに恋人をつくろう大作戦! 投稿日:2002年12月24日(火)00時03分57秒
- 「梨華ちゃん。」
ひとみちゃんが背中に隠れてる私の袖を引っ張る。
「何?」
と飯田先輩。
「あの、2年の石川梨華と言います…。」
私はおずおずと自己紹介をした。
「吉澤ひとみです。」
飯田先輩の視線に答えるように、ひとみちゃんも自己紹介。
「で、何か用?」
「あっ、あの、友達になって頂けませんか?」
そう言ったのはひとみちゃん。
だって…恥ずかしいからついひとみちゃんを盾にしちゃったんだもん。
「ん?別にいいけど…。」
「ほんとですか!?」
いきなり飛び出した私に飯田先輩は少しばかり驚いた様子で
「う、うん。」
と答えてくれた。
- 354 名前:クリスマスまでに恋人をつくろう大作戦! 投稿日:2002年12月24日(火)00時04分52秒
- 「よろしくお願いします。」
キャー!梨華!握手しちゃってるわ!
「ほら、ひとみちゃんも握手!」
ひとみちゃんはなんだかワケがわからないと言った表情を浮かべながらも、
ペコリと会釈して飯田先輩と握手した。
ひとみちゃんに飯田先輩のケータイ番号とメアドを入手して貰ったから、
もう余裕ね。
「ほら、ひとみちゃん。遊ぶ約束取りつけて?」
「…わかった。」
ひとみちゃん、ノリが悪いわ!
それでも、ピコピコとメールを打ってくれる。
そんな貴方の友情に感謝よ♪
「あ、返事来たよ。」
「なんだって?」
飯田先輩からのメール。
『遊園地?OKだよ。でも、もう一人連れて行ってもいーよね。』
もちろん、OKと返事を出して、
私達は遊園地デートの日に備えることとなった。
「なんであたしまで…。」
いつになったらひとみちゃんもやる気になってくれるのかしら?
- 355 名前:クリスマスまでに恋人をつくろう大作戦! 投稿日:2002年12月24日(火)00時05分54秒
待ちに待った遊園地デート当日。
「おはようございまぁーす。」
いつも通り、ひとみちゃんを盾にして先輩達に挨拶を交わす。
「どうも、矢口ですっ!」
そう言って元気に挨拶した先輩は…確かはじめて飯田先輩に会った時も
一緒にいた先輩だ。
私達の自己紹介も終えて、遊園地に入る。
「ひとみちゃん、飯田先輩誘ってよ。」
飯田先輩達の後方1m。
「なんで?梨華ちゃん誘いなって。」
「えー、なんで?」
「だって…」
ひとみちゃんは呆れ顔。
「あたしが誘ったら、梨華ちゃんは矢口先輩と乗り物に乗ることになるんじゃない?」
「あ、そっか。」
なるほど。ひとみちゃん、あったまいー♪
「じゃ、矢口さんを誘ってね。」
「…まぁ、いーけど。」
そんなこんなで、ひとみちゃんは上手く矢口さんと隣に乗り。
私は必然的に飯田先輩の隣に乗ることとなった。
- 356 名前:クリスマスまでに恋人をつくろう大作戦! 投稿日:2002年12月24日(火)00時06分35秒
- 「たまにはカオリと乗らせて貰ってもいい?」
矢口先輩がそう言ってきた。
次は観覧車だと言うのに…。
「あ、いいですよ。」
梨華のバカバカ。意気地なし。
ついそう言ってしまった。
だって、観覧車なんて…緊張しちゃうから…。
「ね、なんで黙ってるの?」
ひとみちゃんは向かいの席でムッとした顔をしてる。
「ん〜、別に。」
「別にってぇー…。」
私は、飯田先輩達が乗ってるひとつ前のゴンドラを見詰める。
「ね、梨華ちゃんさ…、」
「ん?」
「諦めた方がよくない?」
「え?」
「だから、飯田先輩…。」
「なんで?」
「いや、だって、」
ひとみちゃんは、そう言いかけて何故かやめてしまった。
- 357 名前:クリスマスまでに恋人をつくろう大作戦! 投稿日:2002年12月24日(火)00時07分14秒
- 「何?」
「ん?なんでもないよ…。」
何よ、気になるじゃない。
「あ、ひょっとしたらヤキモチ?」
「はぁ!?」
「ビックリした…でかい声出さないでよ。」
「梨華ちゃんが変なこと言うからでしょ?」
ひとみちゃんはそう言って目を逸らす。
「あ、ひょっとして図星?」
「んなわけないし…。」
「図星でしょ?安心してよっ!一番好きなのはひとみちゃんだから♪」
そうよ、私達の友情は永久に不滅よ。
「はぁ。」
ひとみちゃんはまた何か言おうとしたけど、なんだか諦め顔でずっと外を見詰めていた。
- 358 名前:クリスマスまでに恋人をつくろう大作戦! 投稿日:2002年12月24日(火)00時07分52秒
フフフ。
計画は順調ね。
クリスマスまで後2日。
私は、日記張を見ている。
飯田先輩とたくさんデートをした。
もちろん、そこにひとみちゃんはいて、そして何故だか矢口先輩もいるんだけど。
随分仲良くなったわ。
後は…
クリスマスにデートに誘うだけね。
「ね、ひとみちゃん、なんてメールすればいいと思う?」
『…そんなの自分で決めな。』
「なぁ〜んか最近ひとみちゃん冷たくない?」
そうなの、冷たいのよ。
友達の恋を応援するのが友情ってものでしょ?
違うの?
『そんなことないけどさぁー…。』
「冷たいよ、絶対っ!」
『ん〜、だからそういうのは梨華ちゃんが考えて誘わなきゃあんまり意味がないと思うんだよね。』
「あっ!!そーかもしれないっ!!」
やっぱりひとみちゃんって頭がいーわ!
私ってなんて素敵なお友達をもってるのかしら?
「ありがと!頑張るね。」
『うん…。』
- 359 名前:クリスマスまでに恋人をつくろう大作戦! 投稿日:2002年12月24日(火)00時08分32秒
よしっ!
なんて打とう。
やっぱり、直球勝負だよね。
…と思いつづけて2日…。
今日はクリスマスイブ。
『飯田先輩、会ってくれませんか?』
ん〜、もうどうにでもなっちゃえ!!
数分後、送られてきたメールに私はキョトンとなってしまった。
『え、無理だよ。だって今日イブだよ?』
はい?
無理なの?イブだから会うんじゃないの?
『なんでですか?』
間髪入れずに返信。
「嘘…。」
『だって矢口と二人きりで過ごしたいし。わかるでしょ?アンタこそ、吉澤と過ごさなくていいの?』
矢口先輩って、飯田先輩の…彼女だったんだ…。
っていうか、なんでひとみちゃん?
- 360 名前:クリスマスまでに恋人をつくろう大作戦! 投稿日:2002年12月24日(火)00時09分06秒
- 「ねぇ、なんでひとみちゃん?」
『知らないよ。』
「ひとみちゃん、もしかして、知ってたでしょ?」
『何を?』
「矢口先輩のこと…。」
『……。』
「やっぱり。」
『ってか気付かない梨華ちゃんがおかしいって…。』
「そーなのかなぁ…。」
なんだかものすごく悲しくなってきた。
もう今日はクリスマスイブなのよ?
なんで私…。
「しかも、なんでひとみちゃんのことが出てくるんだろう。」
『だから、そー見えるんじゃない?』
「ん?」
『だーかーらー、先輩から見たら…恋人に見えたってこと。』
「え?まぁ、でもそれはしょうがないかもね。ひとみちゃんと私は親友だもんね。」
ひとみちゃんが電話口でため息を吐くのが聞こえた。
『もう、切るね。』
「へ?」
『だって家族とクリスマスだし…。』
「嘘…。ヤだヤだ。駄目駄目っ!」
『何が…。』
「だって、私、一人になっちゃうじゃない!」
『…どーすればいーの。』
「お家、来て♪」
『はぁ…わかった。』
- 361 名前:クリスマスまでに恋人をつくろう大作戦! 投稿日:2002年12月24日(火)00時09分43秒
- さすがはひとみちゃんね。
すぐに来てくれたわ。さすが私の大親友。
さすが私の一番好きな人だけあるわ。
プレゼントにネックレスをくれるなんて。
「あ、でも…私何も用意してないよ。」
ひとみちゃんはそんな私を見てクスッと笑った。
「じゃ、貰ってもいい?」
「え、だからな…。」
急に視界がふさがれて、気がついたら、ひとみちゃんの唇が私のそれに触れてた…。
「貰っちゃった♪」
ひとみちゃんは嬉しそうに笑う。
「え、キスなんかでいいの?」
だって、キスなんていつもしてるじゃない。
「いーの。梨華ちゃんのキスが一番欲しかったんだもん。」
さすが、私の一番好きな人。
こんなにも私をドキドキさせるなんて、やっぱりさすがだわ。
- 362 名前:クリスマスまでに恋人をつくろう大作戦! 投稿日:2002年12月24日(火)00時10分32秒
- 「ね、今日、泊まって行っていいよね?邪魔者もいなくなったし。」
邪魔者?
誰のことかしら?
「もちろん、いいに決まってるじゃない。」
部屋に来る時はいつも泊まってるのに。変なひとみちゃん。
「今夜は寝かせないよ?」
「もう、ひとみちゃん、いつも寝かせてくんないんだもん…。」
誰か、誰でもいいから、
いや、吉澤ひとみ、君が教えてあげてくれ。
石川梨華、世間ではそういうのを列記とした恋人のいるクリスマス、と呼ぶのだと…。
Merry X’mas
fin
- 363 名前:オガマー 投稿日:2002年12月24日(火)00時11分10秒
- 更新終了れす。
- 364 名前:オガマー 投稿日:2002年12月24日(火)00時11分51秒
- ネタバレ防止。
アハハ。いやはや。
- 365 名前:オガマー 投稿日:2002年12月24日(火)00時12分27秒
- みなさんもよいクリスマスを・・。
- 366 名前:オガマー 投稿日:2002年12月24日(火)00時13分06秒
- あ、ageるの忘れた。
スミマセンがage。
- 367 名前:名無し417 投稿日:2002年12月24日(火)00時41分23秒
- 甘いっすねぇ〜
頬が緩んじゃって緩んじゃってw
素敵なプレゼント有難うですた。
- 368 名前:328 投稿日:2002年12月24日(火)15時52分00秒
- ニヤケながら読みました。
可愛い石川さん、最高ですw
素敵なお話、ありがとうございました。
- 369 名前:クロイツ 投稿日:2002年12月24日(火)16時51分27秒
- それでも気付いてない梨華ちゃん最高です!!
最後でマジ爆笑しました!!いや〜ん、そんな梨華ちゃんが大好きです!!
「私より背が高くて優しくて目は大きな人がいいな。」って…それって…それってぇぇぇぇ!!とか叫びまくりました(笑)
次回作も期待しております!!
- 370 名前:オガマー 投稿日:2003年01月03日(金)05時17分06秒
- 明けました!
おめでとうございます。
>367 名無し417さん
いえいえ、オ粗末さまですた(w
>368 328さん
どう致しまして(w
>369 クロイツさん
爆笑ですか(w)ちょっと不安だったのですが、そう言っていただけると
嬉しゅうございますw
それでは、今年もよろしく!という意味も込めて、
短編を。
- 371 名前:いつもみたいに眠る夜。 投稿日:2003年01月03日(金)05時18分07秒
- ウチは風邪をひいた。
いや、正確にはひきかけてるってのが正しいのかもしんない。
考えられる原因は…
別に色気もなにもなく、隣で眠っている梨華ちゃんの寝相が悪くって
朝起きた時には、ウチには布団が全然かかってないっていう、
そんなせいだったりするんだろう。
- 372 名前:いつもみたいに眠る夜。 投稿日:2003年01月03日(金)05時18分38秒
いつもみたいに眠る夜。
真夜中にふと、目が覚めた。
シーンとしてる室内。
布団はまだキチンとかぶっている。
「ん…。」
隣で眠っている梨華ちゃんが小さな声で唸りながらウチに向かって寝返りをうつ。
梨華ちゃんの鼻の通りはよさそう。
鼻を擦りつけるみたく、顔を寄せて自分の鼻をぐずぐず言わせる。
- 373 名前:いつもみたいに眠る夜。 投稿日:2003年01月03日(金)05時19分29秒
- 「ん…?」
んがぁ…。
梨華ちゃんが鼻に違和感を感じたのか、ウチの顔をぬくぬくの手のひらでグイと押しやった。
へへへ。
かわいーなぁー、梨華ちゃん。
ぐずぐず。
距離にして10cm。スヤスヤと眠る恋人は安堵の色をその表情に浮かべてる。
ね、何かが変わったよね、ウチら。
梨華ちゃん、まだまだ甘えたがりだけどさ。
ウチだって、めちゃくちゃ君が好きだけどさ。
時間の流れって不思議だね。
また年を一つ越した。
なんの夢見てるの?
おでこをそっとくっつける。
- 374 名前:いつもみたいに眠る夜。 投稿日:2003年01月03日(金)05時20分30秒
- 「梨華ちゃん…。」
小さな小さな声で呟いたのは、君の夢にウチが出てくるようにっておまじない。
「よっ、すぃ…。」
驚いたな。
擦れた声で彼女がそう呟いた。
もしかして、梨華ちゃんの夢の中にウチはいる?
それとも、少しだけ目を覚ましたのかな?
けど、別にそんなのどっちでもいいんだ。
- 375 名前:いつもみたいに眠る夜。 投稿日:2003年01月03日(金)05時21分17秒
二人で眠る、青空色したこの布団は。
二人でいるから余計にすっごく暖かで。
君の温もり感じたら
なんだかウトウトさせるから。
君の寝息を子守り唄にして
そろそろウチもまた眠ろう…。
fin
- 376 名前:オガマー 投稿日:2003年01月03日(金)05時21分50秒
- 更新終了。
そして終わりw
- 377 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2003年01月06日(月)17時06分59秒
- マターリした感じがなんとも言えん出す。
名前を呟く所がなんだか胸キュン(*´д`*)
- 378 名前:川o・-・)ダメです… 投稿日:川o・-・)ダメです…
- 川o・-・)ダメです…
- 379 名前:オガマー 投稿日:2003年02月02日(日)21時02分14秒
- レスありがとうございます!
>377 名無しどくしゃさん
嬉しいです。ありがとうございます!
新作です。3回の更新で終わらせる予定ですが。
よろしくお願いします。
- 380 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月02日(日)21時03分11秒
- 「あ、安倍さん!!」
「ん?まだなんかあったっけ?」
「いや、その…。」
「ん?どうしたのよっすぃ〜?クスクス。」
「あたしと付き合ってください!!」
「えっ…。」
言っちゃった…言っちゃったよー。
安倍さんは…微笑んで?
「いいよ!」
「へ!?」
「だからOK。よしろく!よっすぃ〜。」
安倍さんはそう言うと天使のような笑顔で笑いながら、握手をしてくれた。
そして、肩の辺りで小さく手を振ると、「電話してね!」って言って、歩いていった。
- 381 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月02日(日)21時03分58秒
マ・ジ??
安倍さんが彼女?本気ですか?
うおーーーーーーーーーーーー!!!
ほんとにほんとに嬉しい。夢じゃないよね?
痛っ!ほっぺたひねったら痛いよー!嬉しいよぉ〜。
あたし、今まで生きてきた中で一番
「幸せ?」
「そぉ、それ!!」
って…はぁ??
驚いて目を見開いてしまう。
あたしの顔の10cm前。すごくかわいい女の子が、あたしを見詰めてる。
さっきの「幸せ?」もこの子の口から発せられた言葉であって…
でも、なんであたしの思ってることがわかったんだろう?
一応…この至近距離も解除したいので…
「あんた誰?」
「私?石川梨華。」
「へぇ、梨華ちゃんねぇ。かわいい名前だね。」
「ありがとう♪」
「いやぁ〜。…って!!」
「なぁに?」
ついつい彼女のかわいらしい笑顔につられて話がどっか行きそうになっちゃったよ、マズイ。
- 382 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月02日(日)21時04分48秒
「さっきね、」
「うん、何?」
「あ…いや…。」
「ん?」
「いや、だから、顔近い。」
話しかける度に彼女は10cmまで顔を近づける。
「あ、癖なの、ごめんね。」
「いや、いいんですけど…。それより!さっき『幸せ?』って言いましたよねぇ?」
「ん〜?あ、言った言った!!」
「な、なんで…その…。」
「何?」
「貴方、もしかしてエスパー?」
「…幸せって思ってたんだ?」
「う、うん…。」
やっぱり近いと思う…。何?って顔…。
「…私ね、誰にも言わないでよ?」
「う、うん。」
どもるのは顔が近いからであって…
あたしの思考はあんまり働いてはいない
- 383 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月02日(日)21時05分39秒
「私、人の心が読めるの!!」
「やっぱり…。」
「なっち姉ちゃんのこと好き?」
「へ!?なっち姉ちゃん??兄弟?へ?好きって聞いてた?」
「私、従姉妹なの。なっち姉ちゃんの下の階に住んでるんだけどね。」
「そーだったの?」
やっと顔を離してくれた。
気付かなかったけど…この子なんちゅー格好してんだ…
薄いピンクの、なんつーの?ネグリジェみたいな…。
変な趣味の従姉妹がいるもんだ…安倍さんも。
「好きなの?」
「だ、誰が??別にそんな服…趣味じゃ…。」
「クスクス。なっち姉ちゃんの話しー。」
ああ、焦った。あたしが『でも、この子が着ると似合っててかわいーかも…』なんて思ってた途端に顔を近づけられて尋ねられたもんだから…。
あ、てゆーか、心が読めるんだっけ?
じゃ隠す必要ないじゃーん。
「聞く必要なくない?」
「ん?」
「心読めるなら。」
「ああ、そうね…。」
「なっち姉ちゃん…やめといた方がいいよ。」
「はぁ?なんで?」
急に少し哀しそうな顔になってそう言い出す彼女。
- 384 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月02日(日)21時06分26秒
「…さっき、告白シーン見てたんだけど…。」
そう言って俯いてしまう。
そうか…心読めるんだよね…ってことは安倍さんが何か思ってた?
「安倍さんは大丈夫だよ。君が何を聞いたのかはわかんないけど、知ってるでしょ?優しい人だってこと。」
「…でも…。」
「何?もういいし!あたしもう帰るからね。」
そう言い残してその場を去った。
感じ悪いな…。
第一、なんで従姉妹のこと悪く言うの?
わかんない。
あたしと安倍さんはサークルで知り合って。
そんなに長い付き合いじゃないけど、同じサークルの矢口さん、飯田さんと一緒に楽しく過ごしてきた。
その間に安倍さんにひかれてた。
その…自分で言うのもなんだけど、彼女もあたしに気があるんじゃないのかなぁ〜?とか
思ってたし…。
アプローチまがいなことも何度もされた。でも、それを確信に変えることができなくって。
今日やっと告白に踏み切ったってわけだ。
それがOKが出た途端、あの子に会って…後味が悪い。
でも、もう忘れよう!明日になればサークルでまた会えるし。
- 385 名前:オガマー 投稿日:2003年02月02日(日)21時09分38秒
- 更新終了です。
- 386 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月02日(日)21時45分23秒
- 新作キタ〜!
何か新鮮な展開ですねぇ。
人の心が読める、ピンクのネグリジェ梨華ちゃんに萌えw
安倍さんは何を思ったのでしょう?
続きが楽しみでっす♪
- 387 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2003年02月03日(月)19時45分07秒
- 顔近付けちゃう梨華ちゃん萌え。
なんか新鮮な感じがしますねぇ〜楽しみにしてます!!
- 388 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月04日(火)18時19分00秒
ところが
朝に飯田さんに会って言われた。
『今日、なっちと矢口、用があるらしくて集まらないらしいよ?』
付き合い始めて最初に会える日だと思ったのになぁ…。
『電話してね。』って言われたのにケータイ忘れてたんだよねぇ。
あ、そうだ。
取りに行かなきゃ!
きっとサークルの活動に使ってる、あの用具倉庫だ。
- 389 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月04日(火)18時20分16秒
- 「クスクス。」
あれ?声が聞こえる。
この声って…間違えるはずないし。
安倍さん、それに矢口さんかな?
なんだ、結局来てたのかな?
「ここじゃ駄目だよ…。」
え?
『なっち姉ちゃんはやめといた方がいいよ…。』
昨日の安倍さんの従姉妹とかいう子の言葉が蘇る。
嫌な予感に心臓がドクドク鳴る…。
震えるてでドアをそぉーっと開ける。
- 390 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月04日(火)18時20分47秒
!?
なんで!?
…キスしてる…。
安倍さんと…矢口さん…。
あたしはその光景に息を呑んだ後、またゆっくりとドアを閉めた。
昨日、確かに安倍さんはあたしと付き合ってくれるって言ったよねぇ?
なんで?
…あの子。
あの子なら知ってるだろう…
安倍さんを信じたい。
- 391 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月04日(火)18時21分34秒
「あ〜!!」
あたしはわざとでかい声を出した。
そして、もう一度ドアを開ける。
中には、向かい合って普通にしゃべってる安倍さんと矢口さん。
さっきの光景は幻なんじゃないかと思うほど、自然な感じ。
「どうしたの?よっすぃ〜。」
矢口さんに聞かれながらも安倍さんの表情を探る。
安倍さんは視線が合うと少しだけはにかんだ。
わけのわからない感情が胸をギュッとしめつけた。
「あ、ケータイ忘れて。」
「なんだぁ〜、ドジだなぁ、よっすぃ〜。」
と安倍さん。
いつもとかわらない笑顔。
「あの、安倍さん…昨日ね、安倍さんの従姉妹に会ったんですよぉ!」
あたしはわざとテンションを上げてしゃべった。
- 392 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月04日(火)18時22分08秒
一瞬、安倍さんの顔が強張った気がした。ほんの一瞬ね。
それはあたしの変な意識のせいなのかもしれない。
「そうなの?梨華に?」
「あ〜、梨華さんって言うんですかぁ。」
「うん。梨華何か言ってた?」
「え?別に何も言ってないですよ?」
ああ…完璧に疑ってるじゃないか…
「そうかー。」
「安倍梨華さん?」
「あ、ううん。名字は石川だよ。」
いつも通り、天使みたいな笑顔がそう答える。
「近くに住んでるのかなぁ?あたしのアパートの前にいたんですけど。」
「ああ、なっちと同じマンションだよ。梨華は3階だけどね。」
「へぇ〜、じゃあほんと近いんですねぇ〜。」
さりげなく、彼女へのルートを聞き出した。
- 393 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月04日(火)18時22分41秒
「どうしたの?そんなこと聞いて。」
「いや、安倍さんの従姉妹なら、知っときたいかなぁー、って。」
「そっか。」
あたしってこんなにスラスラ嘘がつけたっけ…。
「あ、じゃ今日バイトあるんで。」
「え?」
「ああ、急に入る予定の子がこれなくなったみたいで。」
「そっかぁ〜、頑張ってね。」
安倍さんがそう言う笑顔にまた胸が痛んだ。
- 394 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月04日(火)18時23分14秒
「ここか…。」
梨華と言う子のいるマンション。手書きのラベルに「石川」
ピンポーン
「はい。」
すぐに声が聞こえて、ドアが開いた。
「どうぞ。」
彼女は笑顔でそう言った。
今日も、昨日とかわらないようなちょっとロリ系の格好をしている。趣味なんだな…。
彼女があたしが来たことに対して驚かないことには驚かない。
だって彼女には全て見越されていたはずだから。
外にいるのあたしだってこと。
- 395 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月04日(火)18時24分16秒
「お邪魔します…。」
部屋はピンクのものがいっぱいでぬいぐるみもいっぱい。その風貌と似合い過ぎでちょっと笑ってしまった。
彼女はテーブルにあたしを誘導すると、ジッと目を見詰めてくる。
「安倍さんのことで来たんだ。」
わかっているだろうけど。
「矢口さんと…キスしてた。」
「…そっか。」
あたしは、それ以上、言葉が出なくって俯いた。
「紅茶でもいれるよ。」
「あっ…うん。」
あたしはそう言う彼女に素直に甘えることにした。
心をわかる人とこうしていることは心を少し落ち着けてくれる気がした。
「どうぞ。落ちつくよ。」
彼女はそう言って紅茶の注がれたカップをテーブルに置いた。
「ありがとう…。」
一口すすって、あたしは聞きたいことを口に出した。
- 396 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月04日(火)18時24分52秒
「こうなるってわかってたの?安倍さんは矢口さんが…好き、なの?」
「……。」
顔を曇らせる彼女。
「言ってよ。ハッキリ。その方がスッキリするし。」
「…うん。そうだよ。なっち姉ちゃんは…矢口さんと付き合ってたの。」
「え、付き合ってた?」
「でも、別れて吉澤さんのこと好きになったんだよ、きっとキスは気の迷いだよ…。」
「嘘…でしょ?」
「なんで?」
彼女は笑う。でも、その表情が引きつってるんだよ。
「嘘なら嘘って言えばいーじゃん!」
急に怒鳴ったあたしを彼女は不安気な眼差しで見詰める。
ぷちっ−
限界のところにあった何かがあっけなく切れる音がした。
「そんなの優しさでもなんでもないっ!!」
- 397 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月04日(火)18時25分45秒
とにかくムシャクシャして、側の揺れる瞳を壊してやりたくなった。
あたしは床に向かって言葉をぶつけると、彼女をムリヤリ押し倒して、そして強引に口付けた。
「ん〜!!」
ドンドンと肩を叩く彼女が身をよじって、顔を背けようとする、その瞬間に足りてなかった呼吸を取り戻すみたく唇を少し開けた彼女の、その口内に舌を滑りこませた。
「…ん…んん…。」
どれだけ舌をおいかけても、捕まえられない。
その状況がますますこの心を埋めてくれる気がした。
「…んっ……。」
ふいに彼女の体から力が抜ける。抵抗するのをやめてしまったようだ。
ジワジワと覚醒していく意識の中、そっと唇を離す。
…彼女は泣いていた。
でも、すぐに微笑んだ。
あたしの唾液で湿った口元、床に髪を這わせたその状態のまま、優しく笑った。
「なんでっ…なんでぇー!!」
あたしは声を上げて泣き崩れた。
何に対して「なんで」と叫んでいるのかはわからない。
もう頭はグチャグチャだった。
ただ、あたしは彼女にひどいことをしてしまった。
それだけはそんな頭でもキチンと理解していた。
- 398 名前:オガマー 投稿日:2003年02月04日(火)18時30分43秒
- 更新終了!
レスどうもありがとうございます!
>386 名無し読者さん
安倍さんは一体何を思っているのでしょうね…。
>387 名無しどくしゃさん
新鮮ですかな…確かになちよしはなかったかな?(w
次回最終回。
- 399 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2003年02月04日(火)21時39分17秒
- (;´Д`)ハァハァ
ドキドキだよぉ〜いしよし。
久しぶりに本気で萌えました(氏
- 400 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月06日(木)13時37分24秒
- 「落ちついた?」
彼女が冷めた紅茶を下げて、今度はホットミルクを持ってきてくれた。
「これ飲むと、優しい気持ちになれるよ。赤ちゃんに戻れるのかもね…。」
彼女は優しい微笑みを浮かべてそう続けた。
「あ…たし…ごめんなさい……。」
あたしが擦れた声でやっとそれだけ言うと、彼女は微笑んだ顔を崩すことなくフルフルと頭を横に振った。
その笑顔を見詰めていられなくて、あたしはカップを手に取ると、丁度よい温度のミルクを胃に流しこんだ。
ゴクゴクと喉をならして。
鼻がつまっているせいで味はわからないけど、なんだかやっぱり柔らかくて優しいものなんだ、って思った。
- 401 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月06日(木)13時37分56秒
フワッと暖かいものに包まれる。
彼女に抱きしめられていた。
彼女の指が頬に触れたことで気付く。
あたしは静かに涙を流していた。
『失った時にはね、ちゃんと得るものがあるんだよ。』
ふと、安倍さんの言葉を思い出した。
安部さん…彼女は優しいはずなのに…。
あたしが恋した優しい人…。今あたしを包んでくれている梨華さんもきっと優しい人。
あたしは何をするべきだろうか?
安倍さんを…信じる。
決して遊び、なんかじゃなかったんですよね?
あたしにOKくれたこと。
梨華さんは嘘をついていない、と信じる。
恥ずかしいんだけど、あたしは懐かしい母の胸に抱かれてるような錯覚に陥り、
結局、そのまま眠ってしまったらしかった。
- 402 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月06日(木)13時38分39秒
目を覚ますと、かけ布団が体にかけられていた。
カタカタとキッチンの方で音がする。
あたしは体を起こして、その温もりへ距離をつめた。
「あの…。」
「きゃっ!!」
彼女は大きく体を揺らした。
「ビックリしたぁー。」
そう言う笑顔は今も優しい。
「今、朝ご飯つくってるんだけど、食べる?それから家帰っても大学間に合うでしょ?」
ああ、やっぱり全てわかっているんだな、この人は。
「いただきます。それから、ちゃんと安倍さんの気持ち、確かめてきます。」
「そっか…。」
彼女は背中を向けていたけれど、その背中さえ彼女の優しさ。
きっとあたしは今、すごく苦しい顔をしているはずだから。
彼女のつくった料理は、おいしかった。
お腹が空いていたのもあっただろうけど、ご飯を3杯おかわりした。
彼女はそんなあたしを見て笑ってた。
- 403 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月06日(木)13時39分14秒
あたしは、戦場へ踏みこむ。
大袈裟かもしれないが、そんな気分。
力の入らない手でノブを回した。
幸か不幸かその場所には安倍さんしかいなく。
決戦の時間を見事タイトにしてくれた。
安倍さんは笑う。
優しい笑顔。あたしが惚れた笑顔…。
それだけで涙が出そうになった。
「よっすぃ〜、話しがあるんだ。」
ビックリした…。彼女の方から切り出されるとは…。
あたしはやっぱりこの人が好きだ…。
安倍さんの向かいの椅子に腰掛けて、その目を見詰める。
彼女の瞬きさえも、見逃したくはなかった。
きっとキレイであろう、その全てを。
- 404 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月06日(木)13時40分02秒
「よっすぃ〜がね、付き合って、って言ってくれた時、ほんとに嬉しかったんだよ。」
安倍さんは微笑みともとれるようなそれでも、強い意思を秘めたような表情で、
まるで自分に問い掛けてでもいるように頷きながら、続ける。
「矢口と、なっち、付き合ってたんだ。」
「…はい、知ってます。」
彼女の負担にならないように。
あたしはもう受け入れる覚悟はできてるんだ、ってことを伝えた。
「そっか。」
彼女は少し微笑んで、視線をおとす。
すぐにそれを解いて
「やっぱり、なっちはよっすぃ〜とは付き合えない。」
あたしの目をジッと見て言った。
その瞳の色は…哀しみ。
「矢口が好きなんだ。よっすぃ〜に告白されてからその事実に気付かされた。」
哀しみの色はもっと深みを増して。
「なっちは最低だね…。ごめんね、よっすぃ〜。」
聞かされた事実はとても痛いことだったのに、安倍さんがあたしの代わりみたいに瞳に哀しみを浮かべるから、
あたしは微笑えた。
- 405 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月06日(木)13時40分38秒
「あたしは、安倍さんが好きです。それは今も変わってません。ってゆーかハッキリそう言ってくれた安倍さんのこと、もっと好きになりました。」
あたしはきっと情けない笑顔を浮かべただろう。
安倍さんの顔が泣きそうに微笑んだから。
「だからこそっ!あたしは安倍さんが選んだ人と幸せになって欲しいです。」
あたしのその言葉は、自分で思った以上に強い意思をまとっていた。
「…ありがとう。」
ああ、やっぱり素敵な人だな、安部さんって…
『ごめんね。』ではなく、『ありがとう。』と言った。
あたしの望んでいた通りの反応。
好きになってよかった−
- 406 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月06日(木)13時41分39秒
足は何時の間にか梨華さんの部屋に向かっていた。
チャイムを鳴らすと、中でどたばたと音がして、しばらくすると、ドアが開いた。
「あ、ごめんね。」
彼女の顔は何故か赤かった。
そんな彼女に無意識にフッと顔を綻ばせていた。
「どうだった?」
「聞かなくてもわかるでしょ?」
あたしは必要以上に彼女の部屋でくつろいで、そう言った。
もう何も隔てるものはないのだ。
その事実を受け入れない理由がどこにも見つからない。
「え、なんで?」
彼女の答えは心底意外だった。
「…なんでって…心が読めるって…。」
「え?あっ、私、そんなこと言ってたっけ?」
その反応はもっともっと意外で…。
- 407 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月06日(木)13時42分21秒
「ごめん、あれ嘘。」
「へ!?」
あまりの意外さに拍子抜けしてマヌケな声を出してしまった。
彼女の説明はいらないところが多すぎて、わかり易いとは言い難かったけれど、
それは簡単なことで。
最初に出会ったときに「幸せ?」と言ったのは、彼女が口ずさんでいた歌の歌詞。
この部屋に昨日来た時にあたしだとわかったのは、偶然窓の外を歩くあたしの姿を見たから。
彼女が心を読めると言うのはほんとうに嘘みたい。
だけど、この気分はなんだろうな…
「梨華さ…梨華ちゃん、紅茶入れてくれない?」
「あ、うん。いいよ。ひとみちゃん。」
例えば、ちょっとキッカケをつくってやるだけでこんなにも自然に距離が近づいてしまったり。
例えば彼女が微笑んだだけで、あたしの顔も何時の間にか笑っていたり。
- 408 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月06日(木)13時42分51秒
時間はきっと少しもごねることなく、あたし達の距離を近づけていくだけだろう。
そんなことをふと考えてる自分がここにいたり…。
「ん?」
そう言えば…
あたし梨華ちゃんに名前言ってたっけ?
安倍さんは『よっすぃ〜』って呼ぶし…。
「どうしたの?」
紅茶を載せたトレイを運びながら彼女が問いかける。
「あたし、梨華ちゃんに名前言った?やっぱエスパー!?」
あたしがそう言うと、梨華ちゃんは俯いてしまう…。
やっぱエスパーなんですか?
「ひとみちゃん…なっち姉ちゃんの部屋に遊びに来たことあったでしょ?」
「あ、うん。」
そう。サークルのみんなで確かに来た。
「その時に見掛けて…それでなっち姉ちゃんに名前、聞いてたから…。」
そう言う彼女の頬はうっすらと桜色に染まっていて…
- 409 名前:幸せ? 投稿日:2003年02月06日(木)13時43分25秒
「幸せ?」
彼女のあの瞬間のあの言葉だって、あの時頷いた自分だって、
ホントになるのはそう遠い話ではないような気がした…。
fin.
- 410 名前:オガマー 投稿日:2003年02月06日(木)13時44分54秒
- 更新終了!そして完結!
レスありがとうございます。
>399 名無しどくしゃさん
おお(w
嬉しいですありがとうございます!
- 411 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2003年02月06日(木)17時28分48秒
- 美しいッス。
心がトロトロになる作品ですた。
更新&完結お疲れさまでした。
- 412 名前:オガマー 投稿日:2003年02月14日(金)15時33分08秒
- >411 名無しどくしゃさん
いつもありがとうございます(w
新作です。
- 413 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月14日(金)15時33分55秒
- 「よっすぃ、よっすぃ〜!」
「ん〜?」
肩を揺さぶられてゆっくりと目を開けた。
机を囲んでたのは、亜依と希美。
「今日さー、転校生来るって言ってたじゃん?」
「ああ…。」
そう言えば、一週間ぐらい前から噂になってたっけ。
「なんと、名前を小耳にはさんじゃいました!」
「ました!」
「へぇ…。」
「なに?」
「きょーみないの?」
「ん〜?だって別に…。」
もうすぐしたらここに来るじゃん。
名前なんてわかるじゃん。
あたしはそのまま机に突っ伏した。
担任とその転校生が教室に入ってきたとき、クラスは予想通りどよめく。
へぇ〜、案外かわいいかも。
ん?でも、この顔どっかで…。
「石川梨華です。」
あたしの疑問はその後の彼女の自己紹介により、スッカリ解けてしまった。
- 414 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月14日(金)15時34分48秒
「ちょっ…なんですか?」
怯えてる…。ムリもないか。
ホームルームが終わると同時に腕ひっぱって廊下に出たんだから。
「アンタ、あの石川さん、でしょ?」
「え?」
「あたし吉澤、吉澤ひとみ。」
そう名乗ると、石川さんの顔はパッと明るくなって。
「あー、吉澤さんってあの!?男みたいだー!ってクラスでイジメられて、切れたらシカトされてそれでっんむ〜!」
あたしは、彼女の口を手で塞いだ。
「やめてくんないかな?」
今、青筋たってない?あたし。
- 415 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月14日(金)15時35分28秒
そう、アレは思い出したくもない、小学校4年生の夏休み。
クラスでイジメられていたあたしは、当然遊ぶ相手もいなく…
だけど、宿題に「夏休み一番の思い出」をかいてこい、というのがあって、
あたしは…架空の人物と遊んだことを書いた。
『石川さんと玄海灘に行ったこと。』
テレビで丁度、玄界灘の海の幸特集みたいなのがやってて、
それをそのまんま書いてみたりして…。
そしたら、ビックリ。
夏休みが開けて、転校生がやってきて…その名はなんと『石川さん』
しかも、福岡から越してきたって言うんだもん。
ここ2日、
『石川って誰だよー?』『そんなヤツいないじゃん』なんてまた馬鹿にされて。
あたしは『福岡の友達。』って嘘ついた。
なのに、その石川さんが目の前にいるんだもん。
『なぁ、石川ー、吉澤と遊んだってほんとぉ?』
そういって石川さんの周りに群がるクラスメイト。
石川さんはあたしの顔を見て、ニコッて微笑むと、『ほんとだよ。』って言ったんだ。
天使だ!って思ったね。
- 416 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月14日(金)15時36分11秒
だけど…蓋を開けてみれば…。
『アイスおごってよね。』『はい。』…。
『今日はお菓子!』とか…
『洋服買いに付き合って!』
さすがに洋服は買わされなかったけど…クレープはおごらされた。
あたしは…たかられてる!って思って…登校拒否になった。
そのうちに、石川さんがまた転校したって聞かされて。
5年生になるころには、あたしも学校に出るようになってた。
封印したはずの思い出がダッと沸き撒けた。
- 417 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月14日(金)15時36分57秒
「ところで、吉澤さんって、不良?」
「は!?」
高校2年生になった石川さんは唐突にそんなことを言ってくる。
「なんで?」
「いや、髪がキンパツだし。」
「…違うから。」
「あー、そう。」
「でさぁ、」
「ん?」
ニコニコと笑顔を浮かべる石川さん。
「絶対に言わないでよ?」
「何を?」
「だからっ。」
「ははっ、わーかってるってぇ。」
…なんかこの笑顔、前に見たことあるような…。
「その代わりー、」
…きた。
「私と付き合って!」
「はぁ!?」
廊下にあたしのマヌケな声が響き渡った。
- 418 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月14日(金)15時37分43秒
「なんで?」
「ん?」
「なんであたしが石川さんと帰るんですか?」
「付き合ってるから。」
「……。」
あれからすぐにチャイムが鳴って…
目が合っても今までなんとか避けてきたんだけど。
下校時間になると、あたしの前に立って、満面の笑顔で『一緒に帰ろ?』…。
石川さんは嬉しそうに腕を組んでくる。
「ちょっ、やめてよ。」
あたしはなんだか意地になって、腕を振り解く。
「バラしてもいーの?」
「…わかりました。」
あたしは振りほどいた腕を掴んで、自分の腕に絡ませた。
バレるのは困る。バレるのは…。
だって、亜依と希美にバレたら、後生馬鹿にされ続けるに決まってる。
あの、イジメはともかく、登校拒否は情けなすぎて…。
- 419 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月14日(金)15時38分13秒
「ね、今度の日曜デートしようよ。」
「はぁ!?」
「駄目?」
か、かわいい…。って!!何考えてんだ…。
でも…、石川さんってほんとかなりかわいいじゃん。
バレない上に付き合えるなんて…ラッキーなのかも。
「…べっつにいいけど。」
「やったぁ!!」
そう言って彼女はギュッと腕にしがみついて…。
あたしは自然と、彼女の胸に目が行ってしまう…。だって…腕に当たる感触が…でかいんだもん。見かけによらず…。
「明日も一緒に帰ろうね!」
「うん。」
即答しちゃったよ。ノリノリだよ?悪いけどあたし。なんか人生バラ色かも?って…。
- 420 名前:オガマー 投稿日:2003年02月14日(金)15時39分00秒
- 更新終了でござんす。
- 421 名前:クロイツ 投稿日:2003年02月14日(金)16時00分42秒
- 梨華ちゃん素敵過ぎる…!!!
私も振り回されてみたいぃぃぃ〜!!と本気で思いました。
いいなぁヨッスィー…(本気)
続き、すっごい楽しみです!!
- 422 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2003年02月14日(金)18時04分16秒
- (・∀・)イイ!!このお話し面白いィイ!!
ドキドキする。続き待ってますよぉ〜
- 423 名前:386 投稿日:2003年02月14日(金)18時28分49秒
- 新作、お疲れ様です。
もしや、今日のよき日にあわせての新作でしょうか?
いきなりタイトルにヤラレました!
一瞬、ソニンの新曲かと思いましたよw
小悪魔な石川さんがイイですね。
次回更新、楽しみにしておりまする。
- 424 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月16日(日)08時33分15秒
梨華ちゃんはどうやら優等生?
机と黒板を行き来するその視線は真面目な生徒!!って感じだ。
窓際の席で、机に肘をついて廊下寄りの席の梨華ちゃんを眺めて見る。
『あ、ひとみちゃ〜ん』
梨華ちゃんがあたしに気付いて笑顔で小さく手を振った。
あたしも振り返してみたりして…。
- 425 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月16日(日)08時34分00秒
「帰ろっ!」
どうやら梨華ちゃんがあたしに寄ってくるのって下校時間だけらしい。
近くの席の子と気があったみたいで、お昼ご飯は一緒に食べてたし。
…観察してる自分がなんか情けないな。
「ねぇ、ひとみちゃん。なんかついてる?」
横顔を知らぬ間に見詰めていたらしいあたしに、梨華ちゃんが笑いながら尋ねる。
「へ?あ、別に。」
あたしは慌てたけど、梨華ちゃんはクスクス笑っただけで、家路を辿る間に見付けるいろんなものにいちいち目を輝かせて話し掛ける。
あれ?ところで…
「ねぇ、なんでその呼び方なの?」
「ん?呼び方?あ、嫌?」
「嫌じゃないけど。」
「あ、そ。じゃ梨華、って呼んでね。」
「は!?」
「嫌?」
「嫌じゃないけど…。」
恥ずかしいです。
- 426 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月16日(日)08時34分34秒
「ねぇ…梨華、ちゃん?」
あれから3日。
いつものように腕を絡ませて、下校する途中…。
呼び名には「ちゃん」を付けることで許してもらったけど、未だ慣れない。
「ん?なぁに?ひとみちゃん。」
「……。」
梨華ちゃんの笑顔にあたしは言葉を繋げなくなる。
何を言おうとしたんだろう…。
『梨華ちゃんにとってあたしって何?』
ほんとに聞きたいのってそれかもしれない。
どうやら、あたしの気持ちは加速し過ぎていて…。
小学生の時にアイスを強請るのと同じように恋人同士になってしまった梨華ちゃんの気持ちを…
どうしても知りたくなった…。
「なぁに?」
梨華ちゃんは笑顔であたしの顔を見詰める。
あたしは、ボーッとしたまま、梨華ちゃんの頬に手を伸ばした。
梨華ちゃんは笑顔を消して…
- 427 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月16日(日)08時35分17秒
あたしは止められなかった。
だから…そのまま…ゆっくりと唇を重ねた…。
一瞬の感触でドクドクと高鳴る鼓動が妙に虚しく思えた…。
「…ごめん。」
「どうして?」
唇を離したら梨華ちゃんが見れなくなって…。
梨華ちゃんの声は怒っているように聞こえて。
「『恋人』ってキスとかするよね。」
いいわけをしたんだ。
パチン!!
自分のほっぺたが気持ちいいぐらいの音を立てた。
ジンジン熱を上げるほっぺたに…
走っていく…梨華ちゃんの後姿…。
ああ…、
終わったのかな。
あたしって、なんか密かにモテるらしいし、梨華ちゃんもきっとなんとなく『恋人』してただけなのに、本気になってキスしちゃったんだもん。
…もうよくわかんない。
あたしは、ゆっくりと踵を返すと、彼女の全てから遠ざかる気持ちで一歩ずつ家に向かって歩き出した。
- 428 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月16日(日)08時35分51秒
亜依の希美は、今までになかったぐらいべったりとくっついてくる。ハシャグ時間はまぁ、楽しい。
それでも、妙な喪失感だけは消えない。
形…だけでも、そこにいた梨華ちゃんは大きかった。
大きくなってたんだ。
自分で思うよりもずっと。
空が青いな…。
中澤先生の声が右から左に抜ける…。
席が離れていてよかったよ、梨華ちゃん。
あたしが、そんなことを思っていたら窓ガラスに梨華ちゃんの姿を見た気がした。
ブンブンと頭を振る。
隣の柴田さんがビックリした顔であたしを見てたみたいだけど、目が合うと逸らされてしまった。
あたしゃ、変な人ですか。
そんなに怯えないでよ。
と、あたしも視線を逸らしたら、
何故か梨華ちゃんがこっちを見てて…
ジックリ10秒は見詰め合ってしまった。
彼女が慌てたように視線をはずしたけど…。
軽蔑?
声に出さないようにため息を吐き出した。
- 429 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月16日(日)08時36分22秒
- キーンコーンカーンコーン
授業は右から左…。
なのに、何故だかその声だけはすごく鮮明に頭に突き刺さって
グワングワン響く。
「やめて!!」
梨華ちゃんの声…。
声に特徴ありすぎるからだよ…。
今更、変ないいわけをつけて、あたしはそちらに向かった。
見ると、廊下で梨華ちゃんが背の高い女子−名前誰だっけ?隣のクラスの−
その人にケータイを取られていて…
「ちょっと!!」
梨華ちゃんの抗議も無視して、彼女はケータイを高い位置に掲げてイジり出す。
ふと、視線を落とした梨華ちゃんと目が合う。
「やめてよ!」
梨華ちゃんはまたすぐにケータイを取り戻しにかかった。
廊下には、他にも生徒がいるけど、
誰もがコソコソ話をしながら遠めに見ているだけだ。
あたしは、小さくため息を吐いて
- 430 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月16日(日)08時37分07秒
- 「やめてあげたら?」
その生徒の後ろに立った。
背はこの人の方が高いけど、梨華ちゃんよりは負けてない。
?マークを浮かべて振り向いた拍子に、手からケータイを奪い返してやった。
「…それ、貸してくれません?」
堅い目をして、すごまれる。
でも、なんとなくおびえてる感じにも見える。
「梨…石川さん、嫌がってんじゃん。フェアじゃなくない?」
彼女は、目の前で大袈裟にため息を吐いて、
「フェアって何?この子にそんなこと言ってたら身が持たないよ?アンタも。」
「は?」
言われてる意味はわからないけど、なんだか熱くなってきてしまう。
一歩、その生徒と距離をつめようとした時、
「アンタ知ってんの?」
その生徒の声に足がピタリと止ってしまう。
- 431 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月16日(日)08時37分39秒
「…っ。」
その瞬間だった、ガン!と体に衝撃があって、
あたしの手の中のケータイは、ぶつかってきた梨華ちゃんに奪われて…
あたしとその生徒はただボーッとその背中を見送った。
隣の生徒は「チッ」と小さく舌打ちすると、自分のクラスに帰って行った。
『アンタ知ってんの?』
その言葉の続きが気になったけど…
梨華ちゃんを追いかけたかったけど…
どっちにもつけない、決断できないあたしは、ただチャイムが鳴るまで、その場所に立ち尽くしていた。
- 432 名前:オガマー 投稿日:2003年02月16日(日)08時40分25秒
- 更新終了!!
たくさんのレスありがとうございます!!!
>421 クロイツさん
梨華ちゃんにならどんだけ振りまわされても
本望ですたい(w
>422 名無しどくしゃさん
ただ、私、ベタ将軍だということだけは忘れないでください(爆
>423 386さん
ソニンたんの曲(w
そう言われればそんなタイトルですな(w
- 433 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2003年02月16日(日)10時16分36秒
- (;´Д`)ハァハァドキドキドキドキドキドキドキ…
続きが気になって食事が喉を通りませんw
- 434 名前:七誌あんまん 投稿日:2003年02月16日(日)10時24分53秒
- き、気になるっっ!!
梨華ちゃんはいったい何を隠してるんでしょう?!
- 435 名前:いしよし大好き読者 投稿日:2003年02月16日(日)23時53分45秒
- お疲れ様です!!とても楽しく読ませていただきました!
梨華ちゃん・・何を隠しているんでしょうか??
続き気になります(笑)気長にお待ちしていますね
- 436 名前:クロイツ 投稿日:2003年02月17日(月)11時46分28秒
- 隠し事梨華ちゃん!!
変な人ヨッスィー!!
怯え柴ちゃん!!
す、素敵過ぎる…!!まさにツボ!!
続きが気になって気になって仕方がありません。
次回も楽しみにしてますね!!
- 437 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月17日(月)16時01分42秒
「なぁ、今日廊下で喧嘩してたやんなぁ?」
「そーだよね。何があったんだろ?」
机に寄ってきた、亜依と希美。
話題は、授業がはじまっても帰って来なかった梨華ちゃんのこと…。
今はもう放課後。
あのまま飛び出して行ったのだから、
梨華ちゃんの鞄は、机の横にかけてあって…。
「なぁ、鞄どうすんねやろ?」
あたしの視線に気付いたのか、亜依がそう言った。
「財布とか入ってないのかな?」
と希美。
確かに…放っておくには気が引ける。でも…
「なぁ、よっすぃ、メアド知ってるんやろ?石川さんケータイは持ってるやろし。」
「…うん、知ってるけど…。」
「じゃあ、メールだけでもしてあげたら?」
希美が何やら気にしてくれてるみたい。
まぁ、付き合ってたと思ったら急に絶縁状態だもんね…。
「してあげぇやぁ。」
諭すように亜依が言う。
そーだよね。
鞄…放っとけないし。メールだし。
- 438 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月17日(月)16時02分16秒
あたしはケータイを取り出した。
梨華ちゃんのアドレス当てにメールを打つ。
『鞄、置きっぱなしだよ?教室に放っとけないから。』
なんの愛想もないメール。まぁ、愛想が必要だとも思わないけど…。
しばらくしてから、梨華ちゃんから返信がきた。
『ひとみちゃん、届けて。』
…命令ですか?
なんだか、怒ってもいいところなのかもしれないけど、あたしは嬉しい気分だった。
ちょっと前の梨華ちゃんていつもこんな感じで…。
だけど…
鞄を持って、梨華ちゃんの家に向かう足は…重い。
どうしよう?『わかった。』ってメール送ったはいいけど…。
鞄を届けるのは間違ってないと思うけど…。
あたしは梨華ちゃんの前でうまく笑えるのかな?
『恋人』という形を失ったあたしの恋心は…嘘を上手につけるだろうか…。
重い足とは裏腹に、歩いていればそりゃ梨華ちゃんの家に着くわけで…。
インターホンの前で指を止めて…
- 439 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月17日(月)16時02分46秒
「ひとみちゃん!」
急に前方から聞こえた梨華ちゃんの声に驚いて、もう必要のなかったインターホンを押してしまった。
「あはは!何してんのぉ?」
梨華ちゃんが笑ってる。
梨華ちゃんはドアから顔を覗かせていて、あたしに「せっかくだから上がってよ、」と言った。
何がどうなっているのだろう…。
あたしは今、梨華ちゃんの家にいて…
正座した足がしびれてきた…。
「お待たせ。」
梨華ちゃんが紅茶の乗ったトレイを持って、ドアを開けた。
「あ、うん。」
どうやら、あたしの恋心は嘘をつくのが苦手らしい。
梨華ちゃんの顔まで苦笑いになってしまうほど…あたしの顔は苦笑いを浮かべているらしいから。
「……。」
「……。」
二人で紅茶を口に運ぶだけ…。
- 440 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月17日(月)16時03分26秒
「ひとみちゃん…。」
「!?」
急にかけられた声に熱い紅茶をそのまま口に流し込んでしまった。
「あちぃ…。」
「ふふっ…もう何してんのぉ?大丈夫?」
ふいに柔らかく笑う梨華ちゃんに見惚れてしまう。
「ごめん…。」
言いたかった言葉は簡単に口を滑り落ちた。
「え?」
梨華ちゃんはキョトンとしてる。
「いや、この間、のこと…。」
「……。」
遠まわしな言い方では伝わらなかった?
梨華ちゃんは焦点の定まらない目で、あたしのカップを握っている手の辺りを見ている。
「…梨華ちゃん?」
「え?」
「だから…なんかゴメンね…キスとか…したくなかったよね…。」
「へ?」
なんだかすごくビックリしている…。
梨華ちゃんから、あの時の記憶がスッポリ抜け落ちてる、なんてことはないよね?
- 441 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月17日(月)16時03分58秒
「……。」
と思ったら、急に梨華ちゃんの目が潤みはじめて、ヤバイ!と思った時には、そのほっぺたを涙が滑り落ちてた。
「嘘!?なんで?ゴメン!そんなに嫌だった?」
「馬鹿みたい…。」
そう言いながら、梨華ちゃんがあたしに抱きついてきたので、あたしは固まってしまう。
心臓がドクドク鳴ってる。
「…え?」
しばらく経ってからやっと言葉を発することができた。
「ひとみちゃん、からかったのかと思ってた。」
「へ?」
「恋人ならするでしょ?とか言うから…。」
梨華ちゃんはきつく、あたしにしがみついてくる。
髪から漂ういい香りが脳を侵して…あたしはそっと彼女の背中に腕を回してみる。
「嬉しかったよ、私…。」
「へ?」
あたしが素っ頓狂な声を出すと、耳元にクスクスと笑う声が聞こえた。
「ね、も一回キスして。」
その囁きは、どんなにくすぐったい笑い声よりも、あたしの胸を熱くして…。
- 442 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月17日(月)16時04分35秒
「ねぇ、ひとみちゃん、結局あれは嘘のまんまだね。」
腕の中で梨華ちゃんが言う。
「あれ?」
「うん。『石川さんと玄海灘に行ったこと。』ってやつ。」
クスクス笑いながら…。
「…覚えてたんだ。」
あたしのことを覚えてたんだから当然といえば当然だけど…。
「だって…私、ひとみちゃんのことがあの頃から好きだったもん。」
「え?」
「だってカッコよかったじゃない。」
体を離して、はにかんだ梨華ちゃんが言う。
あたしは今更顔が赤くなって…。
誤魔化すみたいに…
もう一度…確認するみたいに…
梨華ちゃんの体をきつく、強く抱きしめた。
- 443 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月17日(月)16時05分08秒
次の日、学校に行ったあたしに、梨華ちゃんのケータイを取り上げていたあの背の高い生徒が声をかけてきた。
「昨日はごめん。」
「え?」
簡単に言うと、こうだ。
彼女の友達が、その、あたしのファンだったらしく、あたしを自分の恋人だと嘘をついて、『石川さんに奪われた』と言い張ったんだそうだ…。
彼女はそれを鵜呑みにして…。
ところが、その友達の言ってる相手があたしだと言うことは知らなかったようで…『石川さんは二股をかけてる』、と思いこんで。
「いいよいいよ。気にしてないから。」
「石川さんにも謝っといて。あの子ももうこんなことしないって言ってたから…。」
「うん。」
あたしがそう言った後の彼女の笑顔は優しそうで…。
なんだか、嬉しい気分。
- 444 名前:『石川さんと玄海灘に行ったこと。』 投稿日:2003年02月17日(月)16時05分45秒
ま、理由はそれだけではないのだけど…。
「おはよ、梨華ちゃん。」
「おはよー、ひとみちゃん。」
ちゃんと恋人同士になれた梨華ちゃんとこうやって会える。
微笑みを交わす。それだけで胸がなんだか熱くなってしょうがない…。
あれ?今、気付いたんだけど…
「ねぇ、昨日なんで教室戻って来なかったの?」
そうだよ。あの背の高い子の話しじゃ何も梨華ちゃんが教室に戻ってこれない理由なんてなかったよね?
梨華ちゃんはいとも簡単に言ってのける。
「ひとみちゃんを家に呼ぶ口実。」
なんだか、自分で言って赤くなってる彼女のどこまでが本音なのかわかんないけど…
今はそれでいーや。
嘘か誠か、いつかハッキリわかるだろう。
どうせなら、二人で玄界灘にも行ってみる?
〜Fin〜
- 445 名前:オガマー 投稿日:2003年02月17日(月)16時10分21秒
- 更新終了!完結でぃす!
レスありがとうございます!嬉しいです!!
>433 名無しどくしゃさん
これで思う存分食べられますな(w
>434 七誌あんまんさん
隠してるものは、なんだったのでしょうか(爆
>435 いしよし大好き読者さん
隠し事の謎(何w
>436 クロイツさん
ツボですか(w よかったですよほ。
- 446 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2003年02月17日(月)17時22分35秒
- 更新キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
やっとポキーが通りますたよ。
それにしてもよっすぃーいつの時代なにしててもモテw
更新&完結お疲れ様でした。
- 447 名前:423 投稿日:2003年02月17日(月)17時56分08秒
- 完結、お疲れ様でした。
イイ感じの終わり方でしたね。
オガマーさんのいしよしワールド、最高にハマりますねぇ・・
出来れば、続編で「石川さんと玄界灘に行ったあと。」を読んで
みたいですw
- 448 名前:いしよし大好き読者 投稿日:2003年02月17日(月)19時09分17秒
- お疲れ様です!
とっても楽しかったです。よっすぃーと梨華ちゃん
付き合えてよかったねぇ(笑)
次の話待ってます
- 449 名前:川o・-・)ダメです… 投稿日:川o・-・)ダメです…
- 川o・-・)ダメです…
- 450 名前:クロイツ 投稿日:2003年02月18日(火)12時13分55秒
- 完結、おめでとうございます!!
いやぁ、もう…最後の最後までツボでしたわ!!
てゆーか梨華ちゃんが可愛くて可愛くて。
私も振り回されたくて、どうしようもなかったのれす(笑)。
次回作も期待しておりますねっ!!
- 451 名前:オガマー 投稿日:2003年02月25日(火)20時19分07秒
- レスありがとうございます。
沢山でうれすぃれす。てへてへ。
>446 名無しどくしゃさん
イジメられっ子でもモテちゃうよすぃ(w
>447 423さん
続編ですか・・。
実は玄海灘がよくわからなくてですねぇ(汗
>448 いしよし大好き読者さん
紫に新スレ立てたんで、よろしければ(w
>450 クロイツさん
いやー、マジ振りまわされてみたい!!(w
- 452 名前:川o・-・)ダメです… 投稿日:川o・-・)ダメです…
- 川o・-・)ダメです…
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