インデックス / 過去ログ倉庫 / 掲示板

Angel Hearts(仮)

1 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月18日(日)00時04分12秒
ちょっと長い小説です。
作者の意向により、青板から始めさせていただきます。
完結の自信があまりないのですが、できる限り頑張ります。
ちなみに、更新は不定期です・・・ごめんなさい

元ネタは「銀嬢伝」です・・・今となってはマイナーなゲームです。
2 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月18日(日)00時05分20秒
第一話

「旅立ち前の夜」
3 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月18日(日)00時06分12秒
 あたし、辻希美。

中学3年生・・・いろんなものを食べたり、歌を歌ったりするのが好きな普通の中学生・・・

今まさに・・・眠りにつこうとしてます・・・

いつもいつも思うんだけど・・・寝る瞬間ってよくわかんないよね・・・・

いつの間にか朝がくるんだよね〜・・・ああ、もうだめです・・・寝ますくかー
4 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月18日(日)00時07分00秒
 考え込みつつ(?)、辻はいつの間にか安らかな寝息を立てていた。

眠りについた辻の体は、明らかに朝を待つだけの存在だった・・・ように思えた。

が、突然、枕元に青い閃光が走り、辻のまぶたを打った。

「ん、なに・・・? なんか明るい・・・・だれぇ・・・電気つけたの・・・」

目を眩しそうに瞑ったままの辻に、その光は語りかけた。

「目覚めよ→! 青の救世主→!!」
5 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月18日(日)00時08分40秒
今日はここまでです。

できたら、下まで下げられたら幸いです。
6 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月18日(日)13時15分54秒


「んあ〜もううるさいなぁ!!」辻は、眠りかけを邪魔され不機嫌そうな声を上げ、

いかにも眠そうに瞼をこすりながら目を開いた。

そして、青い光を放つ物体に気付くと、目を凝らしてそれを見た。

7 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月18日(日)13時16分28秒


「あ・・・」辻はその物体に見覚えがあった。「あいぼん・・・?」

そう、確かにその物体は、彼女の親友「加護亜依」の姿をしていた。

しかし、そのサイズは辻の顔くらいにしかない。 よくある漫画やアニメによく出る妖精のような

大きさであった。

8 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月18日(日)13時17分45秒
今日はここまでです。
9 名前:とみこ 投稿日:2002年08月18日(日)16時28分39秒
加護ちゃんかわいい!!
10 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月20日(火)22時20分25秒
>>9
妖精チックな加護ちゃん・・・
考えただけでも、ほほえましいですよね
あと・・・新参者です、よろしくお願いします

では、ほんのちょっと続きをば。
11 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月20日(火)22時21分57秒


「なんや! うちの名前知っとるんか?」その妖精サイズの加護は、驚きの声をあげた。

「なんれ・・・? なんれあいぼんがここにいるの? しかも縮んれるし〜」

辻は、親友によく似た妖精チックの人物に対し、同じく驚きの態度を示す。


12 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月20日(火)22時22分57秒


「ま、まぁええわ・・・私は『救世主を導く者』ミニチュアアンドロイドのAI‐KAGO・・・

 こことは違う世界『M』からあなたを迎えに来たんです」

その妖精―AIと名乗るアンドロイド―は、乱れた気を取り直したのか、関西弁ではなく、

普通の標準語で語りだした。

「え・・・? あいぼんじゃないの・・・れ、れもアンドロイドって・・・」

辻はまじまじとAIを見つめてみた。 なるほど、顔以外はなんだか金属でできている感じがしている。


13 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月20日(火)22時24分12秒


「そ、そんなに見つめんな・・・やりにくいやろが・・・」 AIは少し顔を赤くした。

「あ、ごめんごめん」 あまり悪気のないような屈託のない笑顔で辻は謝った。

その笑顔の前ではどんな人でも、笑顔でかえすか苦笑するか・・・ともかく辻は許される。

それほどの魅力がある笑顔の前、AIは「・・・ごほん、」と咳払いをした。

「あなたは、『青の救世主』に選ばれたんです」

AIは、本題を切り出した・・・・いつの間にか眠そうな顔になっていた辻希美(15)に向かって。


14 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月20日(火)22時25分59秒
今日はここまでです。

書き込み方はこんな風でよろしいでしょうか?
読みにくかったりしたら教えてください。 善処しますので・・・
15 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月24日(土)19時15分58秒

「・・・あい?」

辻は、きょとんとした目で・・・いや、とろんとした目でAIを見ていた。

「・・・今、私達の世界では、伝説の魔王『つんく』が蘇り、破滅の危機に陥っているんです」

AIは淡々と自分の使命について語りだした。

「以前に三人の救世主『青の救世主』『赤の救世主』『黄の救世主』が、勇敢にもつんくに戦いを挑み、

 白の女王の加護の下、見事打ち負かしたんです!」


16 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月24日(土)19時16分46秒

斜め45度右を見て話すAI。 どこか夢を見ているかのような目をして、彼女は続けた。

「そして、白の女王が魔王の再来を憂いて創った存在・・・それが私『AI』

 あなたは白の女王から、『青の救世主』として選ばれたんです! 異世界のお嬢さん!」

大きなアクションをとりながら辻に向き直ったAIが見たものは・・・完全に顔を上に向けて目を細めてた

辻の姿だった・・・


17 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月24日(土)19時18分56秒
更新しました。
まだ、全体像が見えてきませんね・・・困った。
18 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月25日(日)21時12分13秒

「もう! ちゃんと聞きぃや!」 AIは辻の顔周辺に虫のごとく飛び回った。

「うちの世界とこの世界はなっ、何の因果かお互いに影響を与えよるんやっ!

 このままうちの世界がダメになってみぃ! あんさんの世界もどうなるもんかわからへんのやでぇ!!」

「え・・・」 辻は浅い眠りから引き戻された。 「それは困るよ〜!」

19 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月25日(日)21時14分12秒

どごぉぉぉん!!!

辻がそういった瞬間、家の外で爆音が響いた。

「な、なに?」 辻はカーテンを開き、窓を開けた。

そこにあったのは、つい前まで展開されていた日常の崩壊。

近辺の建物は崩れ、塀は巨大な塊と化し、アスファルトは裂けていた。

そして、逃げ惑う人達。

20 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月25日(日)21時15分31秒

「あ、あかんで! 早く外へ行かな!・・・え〜と・・・」

AIは、辻に向かってあいまいな表情を浮かべた。 そして言った。

「あんたの名前を教えてくれへん?」

「え・・・?」 辻はちょっと戸惑いの表情を浮かべた。「ののの名前も知らないれ、今まで話してたの?」

「あ・・・ごめん、急いでたんや・・・あんたの名前が分からないうちにこっちに飛ばされてん。

 で、名前がわからへんとあんたに『救世主の力』を与えられんのや」

はぁ・・・とあきれた表情でAIを見る辻。

21 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月25日(日)21時19分49秒

「私の名前は、ついのろみれす!」

「つい、ノロ美・・・? えらくうっかり屋さんな名前やな・・・」

「違うよ、『つぅじぃのぉぞぉみぃ』らよ!」

ちょっと語気を強くして、学生証を見せる辻。

「え〜と・・・ああ、『辻希美』さんね・・・希美さん、カツゼツ悪いんやね・・・」

「ほっといてくらさい・・・」


22 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月25日(日)21時27分03秒
加護ちゃんの関西弁がちょっと変かもしれません・・・
23 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月26日(月)19時31分38秒

「じゃ、こっち向いて目を閉じてもらえるか、希美さん」

辻をベッドから立たせ、AIは語りかけた。

「う・・・なんか新鮮な感じれす・・・できたら『のの』ってよんれくらさい

そのかわり、AIのことをののは、『あいぼん』とよぶれすけろ、てへてへ」

まったく緊張感のない辻の言い方に、思わずAIは自分の不運さを感じ、がくっと肩を落とした。

「ああ、ええよ・・・あいぼんでも加護でも何でも呼んでもええがな・・・」

24 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月26日(月)19時32分38秒

気を取り直し、向き合う二人。

「じゃ、さっき言ったとおり目を閉じて・・・・」

加護に促され、辻はゆっくり目を閉じた。

「―光の使徒、AIが命ずる。 青の加護、辻希美にあれ!」

加護がそう唱えると、辻の周囲を青い光がうっすらと囲み始めた。

「装甲化(アーマード)!」

力のこもった加護の一声に従うかのように、青い光が辻の体を包み込んだ。


25 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月26日(月)19時33分45秒

「もうええよ、のの。 目を開けても」

辻は、目を開いたときに見た自分自身に驚いた。

「な、なんれすかこの格好は・・・鎧?」

そう、今の辻の体には、明るく青く光る装甲が装備されていた。

体を鏡で再確認する辻に、加護はいたずらっぽく話しかけた。

「どや? こっちの方にはない装備やろ? これはな、『青の救世主』にのみ付けることの

 許された装甲なんや。 名前は『ブルースーツ』 まだ未完成やけど、当面はそれでええやろ」

「未完成って?」

「その装甲には必要な『聖獣魂』がまだ入ってないんや・・・と、はよせんと」

加護は、窓から見える外をにらんだ。

「お迎えが来とるで、のの・・・うち以外のな」

「外へ行く・・・んれすね」 辻は、自分に言い聞かせるように呟いた。


26 名前:ゴマップS 投稿日:2002年08月26日(月)19時38分13秒
更新しました。
なんだか、やっぱり・・・文才がないとしか言いようが(ry

あと、書き忘れてましたが、この物語はSFっぽいお話になります
パラレルワールド・・・が出てきますので
27 名前:ゴマップS 投稿日:2002年09月22日(日)02時37分41秒


外を出た瞬間、辻の背中に冷たいものが走った。

破壊しつくされた道路を見、唖然とする辻。

周りに人影がないのが不幸中の幸いなのかもしれない。

「みんな・・・逃げてくれたのかな・・・」


28 名前:ゴマップS 投稿日:2002年09月22日(日)02時38分33秒


「のの、アレを見ぃ!」 加護が指差す方向にあるモノ。

真っ黒で、大きな図体をした獣であった。

「うちの世界の住人や・・・無理してこの世界に来ようとして、ああなったんやろ・・・」

大きな狼のような二足歩行の獣を、加護はどこか哀れむような目で見つめていた。

「のの、うちがさっき教えたこと、覚えとるな?」

「へ、へい!」 恐ろしい獣を前に、辻は恐怖と緊張を覚えていた。


29 名前:ゴマップS 投稿日:2002年09月22日(日)02時39分25秒


「両手に意識を集中させるんや、自分の武器をイメージしてな。

 大丈夫や、ののにならできるで!」

「・・・!」

一生懸命に加護のいうとおりにイメージをしてみる辻。

しかしその両手には、武器どころか煙すら出てはこなかった。


30 名前:ゴマップS 投稿日:2002年09月22日(日)02時40分09秒
ちょっと時間空いちゃいましたが、更新です。

Converted by dat2html.pl 1.0