インデックス / 過去ログ倉庫 / 掲示板
明日吹く風を探しに
- 1 名前:きりん 投稿日:2002年08月18日(日)04時25分50秒
- 小説初挑戦のきりんという者です。いしよしにしたいとおもいます。
主な登場人物は、石川さん、吉澤さん、後藤さん、市井さんです。
ですが、吉澤さんと市井さん、男です。すいません。
- 2 名前:きりん 投稿日:2002年08月18日(日)12時00分18秒
- ミーンミ―ンミーン
セミがうるさいほど鳴く、暑い暑い夏休み。
石川梨華は都内の大学に通う大学生。現在一人暮らしである。
バイトが忙しく、アパートについたのが今日も夕方の六時。
石川のアパートは10階立てのぼろアパート。
そして石川は10階の部屋。
エレベーターはもちろん在るわけなく、自力で10階まで上がらなければならない。
「もう、何であたしが10階なのよぉ。」
―もちろん自分で選んだのだが…
ただ単に、高くて気持ちよさそうというだけで選んだ自分。
石川はそんな自分が恨めしくなっていた。
- 3 名前:きりん 投稿日:2002年08月18日(日)12時03分37秒
- ガチャ
「あれ?鍵が開いてる……」
おかしいなと首をかしげながら中に入ると…
「何よこの靴…」
…見慣れない男物のスニーカー。しかも丁寧にかかとを揃えておいてある。
石川には彼氏がいない。
「誰かいるの…?」
玄関にあった箒を右手に、おそるおそる中に入る。…
すると、いつも見ているピンク色の部屋のど真ん中に、見知らぬ男が倒れていた!
- 4 名前:きりん 投稿日:2002年08月18日(日)12時06分54秒
- 「…キャーーーーーー!!!」
箒が手から滑り落ちると同時に思いっきり叫んだ。
「…うわっうわっ…なんだよっ!」
石川の叫び声(+箒)に吃驚して慌てて飛び上がる。
- 5 名前:きりん 投稿日:2002年08月18日(日)12時12分31秒
- そして後ろに後ずさり…
男は石川の歳と同じぐらいであろう。
男は座ったまま、
「てか、あんた誰?」
「それはこっちのセリフよ!!」
「っつうかここドコ…?」
「…はぁ? ここはあたしの部屋!
あなたが勝手に入ってきたんでしょ?鍵開いてたわよ。」
男は、腕組みをしながらうーんと唸りながら考えている。
「あっ!!思い出した!!」
いきなり叫ぶ。
- 6 名前:きりん 投稿日:2002年08月18日(日)12時18分01秒
- 微妙なところですが更新終了です。
ホントに難しいです……
みなさん、どうかよろしくおねがいします。
- 7 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月18日(日)21時27分53秒
- いしよしでしかも吉澤は男ですか(w
最初から気になる展開(wがんがってください。
- 8 名前:きりん 投稿日:2002年08月19日(月)16時42分18秒
- 「あっ!!思い出した!!」
「…いきなり叫ばないでよ!」
「あ? 悪ぃー悪ぃー」
男は石川を見る。
石川は箒を持ちながら腕組みをし、仁王立ち。しかも睨んでいる。
これは誰から見ても恐い。
まして、座って下から見ている男にとってはすごい迫力であろう。
- 9 名前:きりん 投稿日:2002年08月19日(月)17時39分32秒
- 「よっと」
男は後ろに付いてた手で簡単に立ち上がると、パンパンと服を掃った。
服を掃った男を見て石川は思った。(汚くないわよ、この部屋は!)
男が立ち上がると石川の目線はいっきに変わった。
(この人、背高すぎ!!)
さっきはあんなに見下ろしてたのに…今は立場が逆転してしまった。
ゴホンッ…軽く咳払いをして
「どもっ!…俺はこの部屋の向かいの部屋に引っ越してきた、吉澤ひとむ。
よろしく!」
右手を軽くズボンで拭いて、そのまま石川の前にさしだした。
ついでに、にかっと笑って。
石川は何がなんだかわからなくて、自分の前にある吉澤の手に
自然に自分の手を重ねていた。
すると、吉澤はまたにかっと笑った。
石川は思った。
(なんかその笑い方、カッコいいなぁ…っていうかかわいい)
- 10 名前:きりん 投稿日:2002年08月19日(月)18時17分35秒
- (……じゃなくて、いっぱい聞きたいことあるんだった。)
「そんじゃ、バイバーイ」
いつの間にか、目の前にいたはずの吉澤は石川の後ろに立っていた。
しかも、満足したように満面の笑みで「バイバイ」って言ってる。
「ちょっと!!まだ話し終わってないよ!!」
石川は帰りそうな吉澤の服の裾を引っ張った。
(なんであたしが焦ってんのよ!悪いのはあっちの方なのに…)
「えぇ〜〜〜」
「えぇじゃないわよ!…もとはといえばあなたのせいじゃない!
あなたが勝手に人の部屋に入るからでしょ!」
「だって鍵開いてたじゃん!
俺はただ引越しのあいさつしようと思って入っただけ。
そしたら誰もいないから代わりに留守番してあげたんだよ。」
「えっ、鍵開いてた?」
「うん、バリバリね」
- 11 名前:きりん 投稿日:2002年08月19日(月)18時28分17秒
- 名無し読者さん>レスありがとうございます!!
ホントにうれしいです!(泣)
吉は男にしちゃってます、はいw
…更新終了ですが…なんだかわかんない文になってしまいました。しかも微妙…
あと、この話のタイトルは特に意味はないです、はい。
- 12 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月20日(火)02時43分46秒
- ひとむ君になってる話好きなんで、頑張って
- 13 名前:ぞう 投稿日:2002年08月21日(水)02時03分10秒
- 他の板で同じ名前の作者様を発見したので、
きりんから『ぞう』に名前を変えたいと思います。
同じ名前を使ってすいませんでした。
- 14 名前:ぞう 投稿日:2002年08月21日(水)17時10分37秒
- 名無し読者さん> レスありがとうございます!!
わたしもひとむ君好きなんですよぉ〜
うまく書けるようにがんばります!!
- 15 名前:ぞう 投稿日:2002年08月21日(水)17時13分27秒
- 「ちゃんと鍵掛けたと思うんだけど…」
「うそだ。」
「掛けたもん。」
「うそでしょ。」
「うそじゃないってば!!」
「じゃあちょっと来て。さっきの再現するから。」
そう言って石川に手招きをして外に出る。
わざわざ再現する必要なんてないのに。と思いながらも吉澤について行く。
外に出ると、むかえの部屋の表札に『吉澤』と書かれていた。
(ホントに引っ越してきたんだ…なんか大変になりそう…)
吉澤は説明を始めた。
「俺が部屋に荷物を全部運び終わって、あ〜つかれたぁとか思いながら
石川さんの部屋にあいさつしなきゃってなってさぁ。チャイム鳴らしたけど
誰も出なくて、ドアノブまわしたら…開いちゃったから…そのまま入っちゃった。
でもやっぱり人の部屋じゃん?だからちゃんと靴揃えておいたから。」
吉澤は左手を頭の後ろにおいて「えへへ」と笑う。
「いや、そういう問題じゃないと思うんだけど…」
(…この人と話してると調子が狂っちゃうよ。もう。)
- 16 名前:ぞう 投稿日:2002年08月21日(水)17時55分43秒
- そのまま二人は部屋に入った。…何のために外に出たのか…。
吉澤は続きを話す。
「そしたら部屋ん中、ほとんどピンクでさぁ、普通に「キショっ」って。」
話を聞いてすかさず石川が反論する。
「なっ!キショイとは何よ!失礼ね。それに人の部屋で勝手に寝ないでよ!」
「ははっ 怒っても迫力ないね。」
軽くかわされる。
「もう!」
石川は、謝るどころか「迫力ないね」で済まされたのが悔しくて
頬を膨らませた。
「…迫力はないけど…かわいいよ。」
へらへら笑ってた吉澤が急に真剣な顔になる。
「えっ?」
石川は顔が熱くなっていくのが自分でもわかった。
二人は暫らく見つめあう…
そして…
- 17 名前:ぞう 投稿日:2002年08月21日(水)18時01分56秒
- うわっ 微妙!!!
ちょっとこの先が考えられなかったので更新終了。
更新少ないし、遅くてごめんなさい…
下手な文でごめんなさい…
- 18 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月21日(水)23時37分12秒
- 出会ったばかりでいきなりかぁ(w
- 19 名前:ぞう 投稿日:2002年08月22日(木)18時21分14秒
吉澤は石川の顎を片手でクイっと上げる。
…そして、石川の形のいい唇に自分の唇を重ねる。
石川の唇を撫でる様に…徐々に角度を変えてゆく。
「んっ…」
石川は思わず声を漏らしてしまった。
長い長い口付け。
−プルルルル…プルルルル…
しかし、夢見心地でいた石川は一気に現実に戻される。
家にかかってきた電話で。
急に恥ずかしくなって慌てて吉澤から体を離す。
離れるために吉澤を手で押したが、吉澤はよろめくことはなかった。
- 20 名前:ぞう 投稿日:2002年08月22日(木)18時32分35秒
- 恥ずかしくてすぐさま、
電話をとろうと電話の前まで行くが、さっきのことを思い出し
顔がかぁーっと赤くなっていく。
指を唇にあてて確かめる。
(…なんで…出会ったばかりの人と…?)
「電話でないの?」
不意に後ろから声がかかる。
「きゃ! で、でるよ」
「鳴りはじめてからコール29回なってるけど…あっ30!
俺、数えてたんだよ。すごいっしょ!」
そんな事を言ってへらへら笑う。
(どうしてそんなにへらへらしていられるの?そんな余裕たっぷりに。)
- 21 名前:ぞう 投稿日:2002年08月22日(木)18時52分06秒
「…もしもし」
「梨華?お母さんだけど」
「…久しぶりだね。どうしたの?」
「なんか元気ないじゃない?」
「……。」
「…まあ、いいわ。
そうそう、今日、梨華の部屋に行ったんだけど鍵掛け忘れたみたい。」
「えぇー?! お母さんだったの?」
「ごめんねー」
「…でもよかった。お母さんで。」
笑いあう。
「梨華、まだ彼氏いないの?そろそろ…」
ちょっと笑いが入ってる言い方。
「なっ!いいじゃん。別に…」
「 ふああ〜あ 」
でっかいあくびの声。
- 22 名前:ぞう 投稿日:2002年08月22日(木)18時59分47秒
振り向くと伸びをしてる吉澤の姿があった。
(やっぱり……っていうかまだ居たの?!)
「ちょっと、今なんか男の人の声しなかった?」
電話の向こうで母親が不思議そうに言う。
「ええっ!!気のせいだよ、気のせい。」
「何あせってんのよ。……もしかして彼氏がいたんじゃないの?」
「ちがうってば!!」
「いいわよ、隠さなくっても。…いいわねぇ、
恋って。お母さんの若いころを思い出すわぁ」
「だーかーらーちが…」
「あっごめん。お父さんが呼んでるからじゃあね。
がんばりなさいよ!」
プツッ―ツー―ツー
(最悪…)
- 23 名前:ぞう 投稿日:2002年08月22日(木)19時10分46秒
- 更新終了です……文章おかしいところあったら教えてください。
名無し読者さん>はい、させちゃいました。(w
どうしようか迷ったんですけどねぇ〜
なんとなく…(おいおい)
石川さんのお母さんはうちのお母さんをモデルにしてみました(w
- 24 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月24日(土)05時32分32秒
- てか、吉澤の素性は…(w
- 25 名前:ぞう 投稿日:2002年08月24日(土)13時27分11秒
- 「ちょっとぉ、いきなり大きい声出さないでくれる?」
後ろを振り向くが…
「…っていないし!」
吉澤の姿はもうなかった。
「もう!信じられない!」
怒りは収まらなくドアを開けて、吉澤の部屋の前へ。
- 26 名前:ぞう 投稿日:2002年08月24日(土)13時30分33秒
「来たのはいいけど…なんて言って入ればいいんだろう…」
いざ部屋の前に来ると、怒りがなくなってきたような気がする。
ドアの前で黙っていたら中から声が聞こえてきた。
声というより笑い声に近いのだが…
吉澤の声と女の人の声。
吉澤の声は女の人の声の二倍くらいの大きさ。
これなら電話の向こうでも聞こえるだろう。
なぜか石川はドアに近づけて耳をすませていた。
(まっいいか…ほかに誰もいないし。)
石川の階は10階。
ほかの階は5部屋ずつだが、なぜか10階だけ3部屋なのだ。
石川の隣の部屋は、飯田香織の部屋。
飯田はモデルの仕事をやっており、ときどき海外に行く。
そして今はその仕事の真っ最中。一年後にかえってくるらしい。
つまり、今は吉澤と石川しかいないことになる。
- 27 名前:ぞう 投稿日:2002年08月24日(土)13時32分45秒
部屋から聞こえる声。
「あ〜〜ハラへったぁ〜〜なんか美味いもんつくって〜」
「んあ?…無理。」
「なんでぇ?」
「だって食材何にもないじゃん」
「あーそういえば何にも買ってないんだ」
「あはっ」
「笑うとこ違うよ」
「じゃあ、後藤がコンビニ行って買ってくるよ」
「おお!サンキュー」
(吉澤さんの彼女なのかな…)
足音がだんだん近づいてくる。
(うわっやばっ こんなの見られたら変人だと思われちゃうよ〜
よーし、こうなったら…)
- 28 名前:ぞう 投稿日:2002年08月24日(土)13時35分03秒
ピンポーン
「んあ?」
ガチャ
出てきたのはさっきの声の後藤という女性だった。
やめようかなと思ったが今さらもどれない。
「ん?だれ?」
「あ…あの……吉澤さんいますか?」
「もしかしてよっすぃーの彼女?」
よっすぃーとは吉澤だというのは石川でもわかった。
ニヤニヤしながら「どうなのどうなの?」と聞いてくる。
この反応からして後藤は吉澤の彼女ではないだろう。
石川はさっきのキスのことを思い出してしまった。
「いえ!ちがいます!!」
石川はついつい大きな声を出す。
後藤は一瞬びっくりした顔になったが
すぐにがっかりした顔になる。
「なぁ〜んだ。ちがうのか〜」
- 29 名前:ぞう 投稿日:2002年08月24日(土)13時37分27秒
後藤は部屋の中に向かって声を出した。
「よっすぃー、お客さんだよ〜」
「へ?ここの部屋知ってんの、真希とか市井さんぐらいだよ?」
髪をボサボサと掻きながら吉澤が出てきた。
ダンボールが通り道にあって、ちょっとこけそうになる。
「あっ 石川さんだ」
石川に気づくと、ボサボサと掻いていたのをやめる。
- 30 名前:ぞう 投稿日:2002年08月24日(土)13時40分27秒
「ちょっと話があるんだけど」
「いいよ」
吉澤はうれしそうな顔をして、即OKした。
「うわっ、よっすぃーあーやーしーいぃ
なに、その顔?」
「な、なんだよ。お前は黙ってろよぉー」
「じゃあ、邪魔者は帰ります。よっすぃーがんばってね〜♪」
手をひらひらさせて階段を下りていった。
- 31 名前:ぞう 投稿日:2002年08月24日(土)13時42分23秒
- 「えぇ〜飯はぁ〜〜?」
「自分で何とかしなさ〜い!」
階段の方から後藤の声が聞こえた。
それにしても吉澤はいつ自分の部屋に戻ったのだろう。
しかもお客さんまでいっしょに。
- 32 名前:ぞう 投稿日:2002年08月24日(土)13時50分28秒
- 名無し読者さん>レスありがとうございます!!
吉澤君はこれからだんだん出てきますので。
それまで気長にお待ちください(^^;
え〜と、更新終了です。ごっちんを加えました。
- 33 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月30日(金)04時49分36秒
- 面白そう
同じ階に住人2人だけというのは美味しいですね
- 34 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月25日(水)14時44分29秒
- 保全
- 35 名前:通りすがり 投稿日:2002年10月03日(木)21時53分45秒
- 亀レスですまそ。
10階立てでエレベーター無しはあり得ません。
昭和26年以来、5階建て以上はエレベータ、設置は義務づけられてます。
- 36 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月04日(月)15時02分31秒
- 帰ってきてくださーい。
Converted by dat2html.pl 1.0