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I LOVE YOU
- 1 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月18日(日)19時30分50秒
- はじめまして。OK牧場と申します。初挑戦なので、誤字、脱字が多くなるかもしれませんが、
よろしくお願いします。カップリングは「よしごま」でお願いします。
題名からも分かるように、尾崎 豊さんの「I LOVE YOU」をもとにしていますが、
どんな内容になるか、まだ分かりません。
- 2 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月18日(日)19時41分17秒
- ・・・毎日が退屈だった。
今日は始業式。めんどくさいし、どうせ今年もサボればいいか・・・。
そんな軽い気持ちで私は学校とは反対の、公園に向かって歩き出した。
ボーっとしていて私は車が自分の方に走って来るのに気が付かなかった。
「危ない!!」
誰かが叫んだ気がした。
- 3 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月18日(日)19時48分45秒
- その時、一瞬だけ誰かに抱かれた気がした。
・・・・・んあ?ここは何処?
「・・・じょうぶ?」
「・・・いじょうぶ?」
「大丈夫?」
・・・あ、私、誰かに助けてもらったんだ。
助けてくれた人が状況を説明してくれた。
「車が来てね、危なかったんだよホント。ごっちん!」
・・・へ?なんで私の事を知ってんの?
- 4 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月18日(日)20時03分45秒
- ・・・普通の人が見たら驚くだろう。
道路に横たわる高校生と私の事を知る、怪しい男(多分)のコが1人。
声が低いから多分、男のコだろうな。
「ごっちん、もっとしっかりしてよ!ったく、昔からボーっと
してるんだから。」
「あのー・・・。」
「え?何?」
男(?)のコはニカッと笑った。キャップ帽をかぶっているので、
顔がよく見えなかった。
「何で、ごとーの事を知ってるんですか?」
一瞬、男のコは驚いた顔をしたが、いきなり抱き付いてきた。
「ごっちん、会いたかった!!」
・・・・・・・だから、何なのー?!
怖くなった私は、男のコにパンチを一発いれて、学校へ逃げた。
- 5 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月18日(日)20時05分48秒
- 今日は更新ここまでです。
- 6 名前:名無しさん 投稿日:2002年08月18日(日)21時45分43秒
- いきなりおもしろいです!
今後に期待☆
- 7 名前:名無しちゃん 投稿日:2002年08月19日(月)01時47分20秒
- こういうの好きです!!楽しみにしてます!!
- 8 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月19日(月)08時41分28秒
- 学校まで逃げると、男のコは追い掛けてこなかった。
「ごっちん、今日もサボり?」
ニヤニヤしながら親友の、柴田あゆみが話し掛けてきた。
しかし、私は恐怖からか、涙で顔がグチャグチャだった。
「どっ、どうしたの?!何があったの?」
さすがに、あゆみも驚いているようだ。私は今起こった事を、あゆみに全部話して寝た。
・・・夢には小さい頃の私と、幼馴染だった「ひとみちゃん」がいた。
「私が、真希ちゃんに、あだ名をつけてあげるよ!」
「う〜ん・・・そうだ!後藤だから『ごっちん』ね。よし、決まり!!」
「ごっちん、引越しても、ずーっと友達だよ!」
「ごっちん・・・」
「ごっちん・・・・」
私の頬に、何か冷たいものが、流れた。
- 9 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月19日(月)08時50分54秒
- 早速、読んでくださった方がいたみたいで・・・。
感謝です!!
>名無しさん様
>いきなりおもしろいです!
ありがとうございます。更新、がんばります。
>名無しちゃん様
>こういうの好きです!!
ありがとうございます。今後は結構、ハードボイルド系になると思われます。
- 10 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月19日(月)09時55分08秒
- ・・・・んあ?
誰かに肩を揺すられた。あぁ、あゆみか・・・。
「ごっちん!もう学校は終わりだよ。」
あ、私はこんなに寝てたんだ。教室には私とあゆみしかいない。
「私さー、この後先生に呼ばれてるから。今日は帰れないよ。ごめんね?」
「あー、いいよ。」
学校の門を出て、家に帰ると、お母さんが上機嫌で出てきた。
すると、奥の方からも誰か出てきた。
「お帰り、ごっちん♪」
・・・・ええええーーーー!!!!!
あれって、あれって・・・今朝の男のコじゃん!!!!
「久しぶりにね、ひとみちゃんが帰ってきたのよ♪」
「お世話になります、ごっちん!」
お母さんと男のコは楽しそうに話をしている。
ど、どういう事ーー?!
- 11 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月19日(月)18時23分14秒
- ・・・どうも状況がつかめない。と言うより、この男のコがよっすぃーだなんて納得がいかない。
「だ〜か〜ら〜ウチは男じゃなくて、吉澤ひとみだってば!」
「ほら、真希も信じてあげなさいよ。ひとみちゃんだって困ってるじゃない。」
「だって・・・。」
よっすぃーは小さい頃、引越したはずで、もっと『女のコ』ってカンジが
してたはずで・・・。
「ほら、今は今だよ。昔がどうだったろうと、吉澤は吉澤なんだよ。」
この言葉を聞いたら、よっすぃーだと確信できた。昔の優しい笑顔で答えてくれたから。
「でも、何でいきなりウチに来るの?」
一番の疑問を投げ掛けてみた。
「それは〜・・・ごっちん、驚かないで聞いてね。」
「う、うん・・・。」
何故か緊張した。よっすぃーも、お母さんと目で話し掛けていた。
「実はね、後藤一家は、ある組織から命を狙われているんだ。」
・・・・はい〜〜??!!何でお母さんまで真剣な顔して頷いてんのー?!
「で、ウチがごっちんのボディーガードとして青森までお供させて頂きます。」
よっすぃーは銃を、ベルトについているホルスターから抜き出して言った。
- 12 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月19日(月)18時25分37秒
- ちょっと待って・・・、頭の回転がついていかないんですけど・・・。
「な、何で・・・。ってゆーかよっすぃー、学校は?」
「大丈夫。ウチは学校へ行ってないし、ごっちんの事はもう話はついてるから。」
「お母さんは・・・?」
「一足お先に青森へ向かうわ。真希、ひとみちゃんに迷惑かけちゃダメよ。」
お母さんは、『青森で待ってるわよー!』と言い、車に乗ってどこかへ行ってしまった。
そーいえばお母さん、さっきキャリーバッグを引っ張ってたよーな・・・。
- 13 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月19日(月)18時37分31秒
- この家には私と、よっすぃーだけが残った。私は質問の嵐をよっすぃーに浴びせた。
「何故に青森・・・?」
「ああ、青森空港で組織が待ってるから。」
「何でよっすぃーがボディーガード?」
「そういう会社で働いてるから。」
「何で?」
「ほら、ウチの両親って外国じゃん?で、日本で1人困ってるウチに声を掛けてくれたのが、
その会社のボス・・・って言っても女だけどね。」
「だからー、普段も国宝級の商品を運んだりするんだ。いつも死と隣り合わせの仕事だよ。」
「怖くないの?」
「うん。それより、明日から出発だから早く荷物の支度したほうがいいよ。」
「はぁーい。」
なんか、複雑だなー・・・。
- 14 名前:にゃん 投稿日:2002年08月19日(月)21時38分58秒
- おぅ〜大好きなよしごまだぁ!楽しみな小説が増えて嬉しいです。ハードボイルド系なんですね?格好良い吉子期待します(^-^)
- 15 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月20日(火)17時48分36秒
- 私が荷物の支度をしている間に、よっすぃーも銃の点検をしてた。
ベルトのホルスターから、一丁の銃を抜き出して安全装置を外す。
弾を入れ替える時の横顔は真剣そのもので、しばらく見惚れてしまった。
「ん?ウチの顔に何かついてる?」
そう聞くよっすぃーの顔は、かなり格好良かった。
うっわー・・・そんなに顔を近付けないでよ。顔が熱くなるのが、よく分かった。
「じゃあ、寝よっか。」
よっすぃーは客間に向かおうとしている。私は勇気を振り絞って言った。
「一緒に寝ようよ。」
よっすぃーは優しく微笑むと、ごとーをお姫様抱っこして2階へ上がった。
「王子も、その気ですよ?お姫様。」
やばい。ごとー、限界かも・・・。
- 16 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月20日(火)17時50分47秒
- 次回は吉澤視点でいきます。
>にゃん様
かっこいい吉子を目指して頑張ります。
- 17 名前:きゃ 投稿日:2002年08月21日(水)00時02分34秒
- はじめましてです☆よっしゃ〜〜『よしごま』ですね。大好きっす!!!
かっけ〜よっすぃ〜期待☆がんばってください。
- 18 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月21日(水)16時45分10秒
- 何か、ごっちんが変だ。
ごっちんの部屋に来たものの、1人で寝ようとすると怒るし、じゃあ部屋の片付けを
しようかとすると「ねぇ、早く寝ないのぉ〜?」なんて期待する様な口調で聞いてくる。
後藤さん、アナタは何がしたいのですか??
さっきは「王子」なんて言ったけど、あれは冗談だったんだけどな・・・。
ベッドに入ると、ごっちんもすぐに入ってきて私の指で遊んでる。心なしか、耳が赤いんですけど。
「あはっ。」なんて笑うし。うっ、可愛い・・・。
ごっちんって、本当に大人になったよなー。顔が色っぽいっつーか、仕草とか体まで・・・。
おっと、いけない。これ以上、吉澤の男な部分を刺激しないで下さいよ。
って言っても本人は気付いてないからタチが悪い。ま、そこが好きでもあるんだけど・・・。
「よっすぃー?」
ごっちんの顔がヤバイくらい近付いてる。息がかかるくらい。
何なんだよ、さっきからぁ〜!!
- 19 名前:後藤視点 投稿日:2002年08月21日(水)16時53分46秒
- う〜、よっすぃーの鈍チン!!
あれだけ、ごとーが誘ってるのに気付かないなんて・・・。
しかも1人で寝ようとするし。本当は『ギュッ』って抱いてほしいのに。
悔しいからチューしちゃうぞぉ〜!!
って言うのは本当は、ごとーの方が限界だから。
でも、よっすぃーは受け止めてくれるかな?ごとーのキモチ。
- 20 名前:吉澤視点 投稿日:2002年08月21日(水)21時47分49秒
- 「よっすぃー!!」
ん、何かごっちん、怒ってる?
って、うわー!!いきなり馬乗りになるなよ・・・。
おなかの上から独特の間延びした声が降ってくる。
「何ですか?後藤さん。」
「んーとね、ごとーね、青森まで、よっすぃーと一緒に頑張って逃げるよ。」
「はい。」
「だからぁー・・・。」
「何?」
「・・・しよ?」
そこまで言うと、真っ赤になるごっちん。
・・・何をぉおぉ??!!それは後藤さん、OK牧場って事ですかい?
そう聞くと、照れながら「ばか。」って言われてしまいました。
よぉ〜し、吉澤もパワー全開といきますか。
なんて呟きながら真希を押し倒すひとみだった。
どうやら2人の夜は始まったばかりのようである。
・・・そう、これから訪れる運命なんか、知るはずもなく。
- 21 名前:なな 投稿日:2002年08月21日(水)22時05分03秒
よしごまじゃないですか!いいですね〜。
最近吉後増えてきたような気がしないでもない。
あ、あいさつ遅れましたが同板で吉後駄文書いてるななと申します。
…今のところは吉矢なんですが(アレ?
これから徐々に徐々に話が進んでいく予定です。…きっと(w
- 22 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月22日(木)12時28分07秒
- >なな様
こ、ここここれは・・・?!なな様じゃあないですか!!
自分も、なな様の作品は読ませてもらっています。
素晴しい作品ですね。話の展開も上手ですし。尊敬の眼差しを向けさせてもらっています。
同じ「よしごま」作家として頑張りましょう。
- 23 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月23日(金)10時36分33秒
- 「・・・っはぁ・・・はぁ・・・。」
少々汗ばんだ体で真希はひとみの上に馬乗りになった。
やっぱり肌と肌の感触は気持ちいいものだな、なんてひとみは思った。
「えへへぇ〜。よっすぃー、かなり気持ち良かったぁ。」
「そらぁ、どうも。」
すると、いきなり真希がひとみの首筋を舐めだした。
「・・・うわぁっ!!」
こういうものは、けっこうビックリしたりする。背筋がゾクッとした。
くすぐったくて、首筋を手で押さえると手まで舐めてくる。
「っと、くすぐったいっすよ、後藤さん。」
今度は強く吸われたみたいだった。
「・・・つっ・・・。」
ひとみの首筋には赤い華が咲いた。
「よっすぃー、だぁ〜いすきぃ〜。」
真希は無理な体勢にもかかわらず、ひとみに頬擦りした。
はぁ・・・。この様子では、まだ本当の事を話すのは随分と後になりそうだな・・・。
と、ひとみは思った。
- 24 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月23日(金)10時37分57秒
- こんな小説はageでいいのでしょうか?
やはり、sageにした方がいいのでしょうか??
- 25 名前:にゃん 投稿日:2002年08月23日(金)21時03分37秒
- ごとーさぁーん、『しよ?』って(^^ゞ久しぶりに再会したのに積極的ですなー。よしごま激萌えです!最後の本当のことってなんですか?気になる〜(^3^)/
- 26 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月25日(日)17時55分34秒
- >にゃん様
はい。積極的な後藤さんを書いてみたくて。。
本当の事は、話が進むにつれて、次第に分かってくると思います。
- 27 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月25日(日)21時53分54秒
- ageでもsageでも、作者さんのお好きな方でいいんじゃないですか?
ってか読んでる方はどっちでもいいっす(w
期待大な作品なんで、読めればどっちでも。
よしごま最高っす!
- 28 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月26日(月)20時36分48秒
- ありがとうございます。
とりあえず、更新してるのを分かってもらえるようにageにしておこうと思います。
- 29 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月26日(月)20時47分16秒
- 次の日の朝、2人は後藤の家を後にする事になった。
後藤は、今度この家に帰ってくるのはいつになるだろう、と考えていた。
今、改めて見ると急に何も変わらない、いつもの家が懐かしく思えた。
柱のキズも、落書きしたタンスも、天井や壁のシミも・・・。
そういえば、この柱のキズって小さい頃、よっすぃーと背比べした時のキズなんだよなー・・・と思い出した。
「ひとみ5歳、真希5歳」と書いてある。しかし今は、ひとみの方がずっと大きい。
そう思うと何故か自分だけが置いていかれた様な、不安な気持ちになった。
「ごっちん、行こう。」
ひとみは家の前に停めてある、車まで真希の荷物を運んでいた。
- 30 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月26日(月)20時59分38秒
- 家の前には、青いスポーツカーが停まっていた。
「うわー、すごーい!・・・って、よっすぃーは免許持ってないじゃん。」
「大丈夫。免許なんてなくても運転してたから。」
「うえ〜、免許持ってない人に乗せてもらうなんて恐いよぉ。」
「君、何気に失礼だな。これでも無事故・無違反なんだよ!!会社でも有名なんだぞ。」
自慢した様に、ひとみが言う。
「ほら、組織から指令が来たよ。まずは石川県の小松空港だって。」
ひとみは、車に付いているカーナビで場所を確かめながら真希を車に乗せた。
さすがは会社の車だけあって、カーナビと無線機の他にも複雑な機械がたくさんあった。
不安と複雑な心を乗せた車は一路、石川県へと向かった。
- 31 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月26日(月)21時02分12秒
- 久しぶりの更新ですが、今日はここまです。
昨日のハロモニ、見てたら涙が止まりませんでした。
うあー・・・ごっち〜ん、圭ちゃぁ〜ん。
- 32 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月30日(金)20時39分15秒
- ・・・さて、ここは高速道路。
「ねぇ〜、よっすぃー。お腹空いたぁ!!」
真希は口を尖らせて、ひとみの腕をブンブン振り回す。
「・・・さっきからウルサイ。」
「だぁってぇ・・・。朝から何も食べてないんだもん。」
「しょうがないなぁ、じゃあファミレスにでも行こうか。」
「わーい、よっすぃー好きぃ!!」
ということで、2人は高速を降りて近くのファミレスへと車を停めた。
「ちょっと待ってて。」
ひとみは車の周りに砂を撒いた。無線機も車から取り出している。
「何してんの〜?」
「組織の人はまず、車を見るから、その時に一緒に砂も踏むでしょ?」
「ほうほう。よっすぃーって頭いいんだ。」
「君、何気に失礼ではないかい?」
すると、いきなり無線機から関西弁の女性の声が聞こえた。
「おい、吉澤ぁ!っていうか吉澤つったらワレ1人しかおらんのやから、
早よう出んかい、コラぁ!!」
- 33 名前:OK牧場 投稿日:2002年08月30日(金)21時04分56秒
- 真希は突然の出来事に唖然としている。
無理もないだろう。いきなり関西弁の女性の不機嫌オーラ丸出しの声が無線機から聞こえたら、
誰でもビックリする。
ひとみが無線機越しに返事を返す。
「あ、あのー・・・吉澤です。」
「おぉ、よっさん。組織の方はどうや?」
幾分、女性の機嫌が直ったようだ。声が少しだけ高くなった。
「いや、何も変わりないっす。」
「例の女の子は元気か?」
「ああ、もう元気すぎっすよ。逆に、うるさいくらいなんですから。」
真希は自分の事だと分かると、ひとみの無線機を奪った。
「もしも〜し。後藤真希です、よろしく。」
「おお、アンタが真希ちゃんかいな。ウチは中澤裕子や、よろしくな。」
2人が自己紹介を終えた所で再び、ひとみが裕子に質問する。
「あの〜、何かあったんですか?」
「いや、空港で待ってる組織の他にも別の組織がおるらしいんや。注意してな。」
「はい、分かりました。」
「ところでよっさん、真希ちゃんにあの事言うたか?」
「言えるわけないじゃないっすか。言える時まで待ちます。」
「そうか、じゃあ気を付けてな。」
真希は今の会話を聞いていない様子だった。
- 34 名前:後藤視点 投稿日:2002年09月01日(日)17時37分54秒
- ・・・っはぁー。お腹いっぱい。よっすぃーの分ももらちゃった♪
「よく食べるね、ごっちん・・・。」
よっすぃーが呆れてる。しょうがないじゃん、お腹空いてたんだから。
「はは、ごっちんらし・・・っぐ、はあっはあっ・・・。」
よっすぃーはドサッと倒れたまま、心臓を押さえてた。
え、何?何でいきなりよっすぃーが倒れるの?!
「ちょっ・・・きゅ、救急車を呼ばなきゃ!!」
「だ・・・大丈夫・・・。すぐに直るから・・・。」
そのまま、よっすぃーは気を失った。
- 35 名前:にゃん 投稿日:2002年09月02日(月)12時41分11秒
- よっすぃーどうしちゃったんですかー?続きが気になる〜
- 36 名前:安倍かわもち 投稿日:2002年09月02日(月)21時15分06秒
- ど〜したんだ?!後藤さん。早く事件の真相が知りたい!!
いや〜、OK牧場さんの小説は読んでいて楽しいです。
- 37 名前:とみこ 投稿日:2002年09月04日(水)22時12分06秒
- 青の方にレスありがとうございます^^
結構前からこの作品読んでましたよ!!
男の子っぽくなっちゃった吉澤くんと背をはかる柱が出てくるところが、
私が書いてた小説とピタリビンゴして^^気が合いますね♪
がんばってください!!
- 38 名前:OK牧場 投稿日:2002年09月05日(木)18時35分41秒
- 久しぶりに戻ってきました。更新が遅れて誠に申し訳ありません(爆
>にゃん様
この話は、けっこう痛い系になるかもしれません。ハードボイルドな吉子も
入れるつもりですが・・・。
>安倍かわもち様
ありがとうございます!こんな駄文を楽しく思ってくださる方がいるだけで
嬉しいです。
>とみこ様
前から読んでたんですか。お恥ずかしい、こんな駄文を・・・。
そうなんですよ、ピタリビンゴなんですよ。偶然、いい案が浮かばなくて
背比べでいっか・・・。になってですね。
でも本当に驚きましたよ、中学生なんですから。実は私も中学生なんですよ。
同年代の者として尊敬してます。更新、頑張って下さい。
- 39 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月05日(木)18時45分09秒
- やっぱり・・・。あの日、私は倒れてしまった。
しかし、すぐに気が付いたので真希を安心させる為に病院へ行く事を約束した。
「検査だけだからね、大人しく待ってるんだよ。」
「・・・っひっぐ、えぐ・・・よっずぃー・・・・。」
ごっちんは、涙でグチャグチャの顔で送ってくれた。
「そんな、今から死ぬんじゃないんだからさぁ・・・。」
「・・・だって・・・。」
「じゃあ行って来るからね。」
「・・・いってらっしゃい。」
病院で検査を受けてから、私は病室に呼ばれた。
医者の先生は、難しい顔をしている。
・・・もう覚悟はしていた。そう、この病気がどんなに難病なのかなんて・・・。
- 40 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月05日(木)18時56分01秒
- 「吉澤ひとみさんですね・・・。」
「はい。」
医者はカルテを見ながら言った。
「・・・あなたは心臓の近くに大きな腫瘍ができています。知ってますか?」
「はい。小さい頃に見つけて手術を勧められたのですが、成功の可能性が10%くらいしか
ないと言われたので、そのままで生活してきました。」
「いや、ここまで腫瘍が大きいのに、まともに生活できていたなんて素晴しい。
しかし、もう限界です。手術をしなければあなたの命は確実に失われると言っても
過言ではないでしょう。」
さすがにショックを受けた。もう手術しか道は残っていないなんて・・・。
「10%でも可能性に賭けてみましょう。あなたのいいお返事を待っていますよ。」
私は病院を後にした。病気の事もショックだけれど、ホテルで待っている真希には
何て伝えたらよいのだろう。
真希はどうすれば・・・。
- 41 名前:とみこ 投稿日:2002年09月07日(土)09時32分25秒
- うあー!!よしこぉぉ〜〜?!?!
- 42 名前:OK牧場 投稿日:2002年09月07日(土)10時30分00秒
- とりあえず、しばらくは吉澤視点でいきたいと思います。
>とみこ様
吉澤さんと後藤さんの今後も期待(できるのか?)してください。
とみこさんの小説も読んでいて、とても面白いですよ。大胆なユウキ君にツボです。(w
- 43 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月14日(土)19時47分44秒
- ━━━━━━
私は病院から重い足取りでホテルへと向かっていた。
自分たちの宿泊している部屋がある階の廊下を歩く。
宿泊のシーズンでもないので、廊下には誰一人として人がいなかった。
自分の部屋の前に着くと、何故か嫌な予感がした。単なる思い過ごしではない。
何年も危険と隣り合わせの仕事をしていると、人間の本能とでもいうのだろうか。
・・・勘が鋭くなる。
真希に何かあった?
急いで鍵を開けると部屋は暗かった。
- 44 名前:OK牧場 投稿日:2002年09月27日(金)19時04分07秒
- すみません、すみません、すみません。
もうすぐ中間テストという事もあり、親からパソコン禁止条令が出てしまいました(爆
今も親の監視下で更新中です。テストが終わるまで更新が、なかなか出来ない
と思いますが宜しくお願いします。
- 45 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月27日(金)19時18分39秒
- 部屋は暗かったが息を殺して耳を澄ますと、微かに人の気配がする。
・・・真希だけではない。それは、すぐに分かった。
腰から、さげているホルスターの中の銃を握り直す。自然と手に汗をかいていた。
会話が聞こえる。男が3,4人くらいだろうか。少なくとも組織の人間には間違いない。
「結構カワイイじゃねぇか。ボスも喜ぶし、一石二鳥だぜ。」
「・・・ん゛ー!!!」
真希の声だ。縄で縛られているらしい。
「ひっひっひ・・・、大人しくしてくれよ。」
男たちの、いやらしい笑い声がする。
・・・私の中の、何かが音をたてて切れた。
- 46 名前:OK牧場 投稿日:2002年09月27日(金)19時19分34秒
- あ・・・ageてしまった・・・。
- 47 名前:吉澤視点 投稿日:2002年10月04日(金)22時03分37秒
- 暗闇の中を静かに歩き、男達に近付く。
まずは1人に発砲。乾いた銃声と共に男がうめきながら倒れる。
それに気付いた2人が同時に発砲してきた。片方は避けたが、もう片方は頬を
掠め、頬に赤く線を付けた。
私は両手に持った銃で2人の男を撃った。2人の叫び声が聞こえ、床に倒れる音がした。
最後に残った男は恐怖からか、震えている。男の頭に銃を突きつけ、
「どこの組織の仲間だ。」と低い声で聞いた。
男は「ゼ、ゼティマです・・・。」と答えた。
私が探しているのはゼティマではなく、Knight Projectだ。
私は「そうか・・・。」とだけ呟いた。男は一瞬、安心した顔を見せたが、
銃で頭を殴られ、気絶した。
- 48 名前:吉澤視点 投稿日:2002年10月04日(金)22時05分58秒
- 疲労感と安堵感からなのか、私は真希のロープを外すと、床へフラフラと座りこんで
しまった。
真希は涙で一杯の顔で私を見つめていたかと思うと突然、私に抱きついてきた。
どうかしたのか、といくら聞いても答えない。
抱きしめ返して頭を撫でてあげると、何かの糸プツンと切れた様に大泣きをした。
17歳の少女には衝撃が強すぎたかのしれない。
泣き止んでも「よっすぃー、よっすぃー・・・。」と私にしがみ付いて、離そうとしない。
どうして彼女だけが、こんなにも辛い思いをするのか?
不安を掻き消すように真希と口付けしたが、苛立ちと嫌悪感が大きくなるばかりだった。
- 49 名前:OK牧場 投稿日:2002年10月14日(月)20時13分35秒
- え〜、やっと中間が終わりました。
終わっても用事やら部活やらで忙しくて。
なるべく更新をいっぱいするつもりですので・・・。
- 50 名前:吉澤視点 投稿日:2002年10月14日(月)20時38分39秒
- ・・・私達は石川県を離れ一旦、東京へ戻った。
真希も落ち着いてきた所で、さっき病院から言われた事を告げなければ。
「あのさぁ、ごっちん。」
「んぁ?」
「実はごっちんに隠してる事があるんだ。」
「・・・へぇ。」
「この前、私、倒れたじゃん?で、運ばれた病院で医者に言われたんだ。」
「・・・うん。」
真希の顔が段々と曇ってくる。
「私ってさ、小さい頃、一度だけ病気になった事があるんだ。
・・・私はごっちんを守りたい。だけど・・・だけどね・・・。」
「やだやだ!!よっすぃー・・・もう何も言わないで!!」
耳を塞いだまま真希がギュッと抱き付いてきた。
家を出る頃は、あんなに元気があった真希だが、精神的にも疲れているせいか
今は弱々しく見える。
「落ち着いて、ごっちん。病気って言っても手術すれば治るし。
今すぐに病院へ入院しないよ。ごっちんを1人になんて出来ないじゃんか。」
私は真希の頭を撫でながら、優しく言った。
- 51 名前:吉澤視点 投稿日:2002年10月14日(月)20時39分32秒
- 「でも念の為に明日は病院に行ってくる。」
「ごとーも行く!!」真希が必死に言ってくる。
「分かった。そのかわり大人しくしてるんだよ。」
「うん!」真希に留守番させていたら、また組織に狙われるかもしれない。
その夜は真希がひとみに抱き付いて、なかなか眠れなかった。
また一つ嘘を付いてしまった・・・。手術をしたら治るなんて。
ひとみの心情は複雑に渦巻いていた。
- 52 名前:OK牧場 投稿日:2002年10月14日(月)20時41分55秒
- 更新は今日はここまでです。
あ〜、駄文中の駄文だ・・・。
誰かいいアイディアがないでしょうかねぇ・・・(爆
- 53 名前:吉澤視点 投稿日:2002年10月20日(日)11時15分19秒
- 私は病院へ行き、医者に
「ギリギリまで仕事をさせて下さい。命を賭けて守りたい人がいるんです。」
と頼んでみた。しかし医者は
「もう無理ですよ。前にも言われたでしょう?今こうして喋っていられる事自体、奇跡なんですよ。」
と、どうしても手術を勧める。
もし手術をしたとして、麻酔を打ってから真希が危険な状態になっても神経が鈍って思うように動かないかもしれない。
「手術をしないで何とか生活したいんですよ!!」
「はぁ、そんなにおっしゃるのには何か理由があるのでしょう。分かりました。痛み止めの薬を出しますから毎日
必ず服用すること。それと無理をしないで危なくなったら、すぐに病院へ来て下さい。」
「はい。ありがとうございました。」
診察室を出ると、真希は入院している子供と遊んでいた。
「どうだった?」真希がすかさず聞いてくる。
「うん。入院はしないよ。手術も。薬だけもらうから。」
「よかったぁ、そんなに深刻な病気じゃないんだね。」真希は安心した様子だった。
- 54 名前:吉澤視点 投稿日:2002年10月20日(日)11時20分34秒
- 車に戻ると久しぶりに無線に連絡がきた。
「おお、よっさん。久しぶり。どや?組織の方は。」
私は、ホテルで起きた事件を話した。ゼティマも真希を狙っていることなどを。
「そっかそっか・・・。そこで、よっさんに嬉しいお知らせがあります。」
「な、何ですか。いきなり・・・。」
- 55 名前:吉澤視点 投稿日:2002年10月20日(日)11時26分47秒
- 中澤さんは明るく言った。
「何と!よっさんだけで真希ちゃんを守るのは心細いと思うて助っ人を呼んだんや。」
「「助っ人ぉ??」」
「そや、しかも二人組やで。もうアンタらの車の横を走ってるんとちゃうかな。」
「「えぇええぇ??」」
真希と二人で横を見ると・・・。
「あ、やっと気付いた!!オッス、よっすぃー!!キャハハッ。」
「おう、吉澤。久しぶり。お前、また背ぇデッカくなってねぇか?」
・・・最強のコンビが現れた・・・。
- 56 名前:市井と矢口の場合。 投稿日:2002年10月27日(日)18時55分04秒
- そう。二人が横を向くと、吉澤がいる組織の中でも『最強のコンビ』と呼ばれる・・・
市井紗耶香と矢口真里が同じ車類の赤いスポーツカーに乗って現れた。
「あのぉ・・・中澤さん。助っ人って、もしや・・・。」
「そぉや。あの二人が一緒に、ごっちんを守ってやれば安心やろ。それに・・・。」
急に中澤が真剣な口調で話す。
「よっさんの病気も気になるし・・・。本当は病気、危ないんちゃうか?」
中澤さん、さすがです。鋭い。
私は意を決して中澤さんに相談する事にした。
- 57 名前:吉澤視点 投稿日:2002年10月27日(日)19時31分33秒
- 「中澤さん、その事で話があるんですが。この近くにいますか?」
「あぁ、大丈夫や。同じ都内やから、すぐ行くで。それよりウチの家に来ないか?その方が落ち着いて話が出来るし。」
「ありがとうございます。じゃあすぐに行きます。」
真希は市井さんと矢口さんと一緒にホテルに預けておいて私はスポーツカーで都内の中澤さんの家に向かった。
中澤さんにだけは全部言えそうな気がした。
- 58 名前:吉澤視点 投稿日:2002年10月30日(水)18時20分04秒
- 「おじゃましまぁす。」
「はいどうぞ。まぁ、ウチ一人やから遠慮せんでもええねんで?」
「あ、はい・・・・。」
中澤さんは都内でも高級住宅街にある豪華なマンションに住んでいる。
「コーヒーと紅茶、どっちがええ?」
「あ、紅茶でお願いします。」
中澤さんはに紅茶を渡すと自分もソファーに座った。
- 59 名前:吉澤視点 投稿日:2002年10月30日(水)18時23分21秒
- 「・・・・・で。病気はどの辺まで進んでるん?」
「はははっ・・・。それが思ってた以上に悪化してたんですよね。
・・・もう手術しても10%しか可能性がなくて。」
「え・・・・ウソやろ?だって今、こうして喋ってるやん・・・。」
「こうして喋っているのも奇跡だって医者が言ってました。」
「・・・。」中澤さんが無言になる。
「やっぱ私が悪かったんです。中澤さんが病院に行った方がいいって言ってくれてたのに。
仕事に夢中で。これも、その罰なんでしょうかね。」
私は中澤さんに心配を掛けると悪いから、努めて明るい口調で言った。
「・・・・・・こんな事は聞きたくないんやけど・・・。
手術に失敗っていうか、何か後遺症が残るんか?」
- 60 名前:吉澤視点 投稿日:2002年10月30日(水)18時23分54秒
- 「はい。心臓の近くだから失敗したら即死なんだそうです。もし成功したとしても腫瘍が再発したら、今度こそ助かる見込みはないって・・・。」
「何で?!何でよっさんだけがこんな目に合わなならん?」
昔から中澤さんだけは泣かないって思ってた。中澤さんが女の人の中で一番強いと思ってた。
その中澤さんが私の前で大粒の涙を流して泣いている。
私は、女性は何て脆い生き物なんだろうと思った。
- 61 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月03日(火)22時21分51秒
- 待ってます
- 62 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月17日(金)15時22分38秒
- まだ待ってます。
- 63 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月19日(日)10時38分53秒
- 作者自身から削除依頼が出てる・・・
そんなぁ・・・
- 64 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月19日(日)13時39分05秒
- しょうがないだろう…
なくなったときのショックわかる気がするし…
しかし思い出したりしたら書いて欲しい
- 65 名前:OK牧場 投稿日:2003年01月19日(日)22時16分16秒
- 本当にこの小説を待っていてくださった読者の皆様、本っ当にすみません。
原稿がなくなって今も探しているのですが、母が先日、
「あ?そういえば、そんなモン古紙回収に出した気ぃがするわ。」
って淡々と言われました。
ショックです。捨てられるような所に置いた自分が悪いんです。
それにこの話は随分と前に書いたモノなんで、あんまり思い出せません。
楽しみにしてくださる読者の皆様に悪い気がするんです。
なので放置より潔く自分から削除依頼を出しました。
決していい加減な気持ちでスレを立てたのではありません。
これだけはわかってください。
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