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娘。あれこれ

1 名前: 投稿日:2002年08月20日(火)22時00分29秒
思いつくままにいろいろと
痛いのも
甘いのも
黒いのも

思うままに(w
統一性はないと思われます
それでもよければおつきあいください
2 名前:夢?現実? 投稿日:2002年08月20日(火)22時08分38秒
「陛下!!どこですか陛下!!!」

砂埃の舞う荒れ果てた街。
私が仕えてきた陛下の治められる街。

おかしい。
なぜこんな事になってしまったのか。

誰よりも優しい心を持つ王の治める国は。
戦争などなく。
平和に幸せに。
ただ静かに時が流れていた。

それなのに。
なぜこんな事になってしまったのか。
3 名前:夢?現実? 投稿日:2002年08月20日(火)22時17分20秒

…なぜ私はここにいる?
陛下をお守りするのが私の役目だったはず。

なぜ私はここにいる?
部下も引き連れず。

たった一人で。

なぜだ。
わからない。

「陛下!!陛下!!」

声を限りに叫ぶ。

陛下は?
私の部下は?

そうだ。
陛下をお守りする為に作られた私の部隊。
選りすぐりの兵士だけを集めて作られた親衛隊。

どこだ。
どこにいる?

陛下と共にいるのか?

「どこだ!どこにいる!!後藤!吉澤!松浦!矢口!!!」

4 名前:夢?現実? 投稿日:2002年08月20日(火)22時28分35秒
あちこちで銃声が聞こえる。
私自身いつ撃たれてもおかしくはないはず。

しかし。
みすみす敵にこの命、くれてやるわけにはいかない。

私の命が散る時。
それは陛下をお守りして陛下の盾となる。
その時のみ。

その為に私はいるのだから。
その為に私の部隊があるのだから。

「隊長!!!!」

聞き覚えのある声。

「矢口か?!」

5 名前:夢?現実? 投稿日:2002年08月20日(火)22時33分42秒
誇りっぽい風の中にキラキラ光る金色の髪。
小柄ながらも誰にも負けない戦闘技術。
私の一番の部下。

「矢口!陛下はどうした?!」

はっきりと姿が確認できるところまで近付いてからそう尋ねる。

「…平家隊長…。」
「どうした?何をそんなに言いよどむのだ?」
「…あの…。」
「何だ?矢口らしくもない。言いたい事があるのならはっきり言えばいい。」
6 名前:夢?現実? 投稿日:2002年08月20日(火)22時39分44秒
矢口は何か。
言いにくそうに私から目を逸らすと。

俯いた。

「なんだ?」
「…平家隊長…貴女の手に握られているもの…なんだかご自分でお分かりではないのですか…?」
「私の手…?」

言われて初めて自覚する。

…私の手。
何を握っているのだろう。

何かを握り締めたままの手を目の高さまで上げてみる。

…。
…。
…。

「…?!?!?!?!?!」

指の隙間から見える見覚えのある金髪。

…ま…まさか…?!
7 名前:夢?現実? 投稿日:2002年08月20日(火)22時44分03秒
「へ、陛下!!!!!!!!!」

…そう。
私の握り締めていたもの。

…それは。

我が愛しの陛下の。

…首。

「うわあああああああああ!!!!」

なぜだ?!
なぜ私が陛下の首を?!

「なぜだ〜!!!!!」

「平家隊長…。」
「矢口なぜだ?!なぜ私は陛下のお首を!!」
「…隊長…。」
8 名前:夢?現実? 投稿日:2002年08月20日(火)22時49分23秒
なにがあった?
私になにがあった?

なぜ。

なぜ私は陛下の首を握り締めている?
記憶の糸を必死で辿る。

思い出せ!
何があった?
私は。

私は何を忘れている?
何を…。
9 名前:夢?現実? 投稿日:2002年08月20日(火)22時57分37秒


『陛下!ここは危険です!お逃げください!!』
『…いや。もういい。お前だけでも逃げるのだ、平家。』
『嫌です!お逃げください陛下!』

『いいのだよ。私の首が落ちれば、この戦争も終わる。これ以上お前達を苦しめるわけにはいかないからな。』
『陛下!!』
『…昔みたいにまた外に自由に遊びに行きたいな。なぁみっちゃん。』
『…裕…ちゃん…!』

『さあ、私の首を落とせ。お前の手でな。』
『できません!!!』
『…なぁ。頼むわみっちゃん。誰かよぉわからんヤツの手にかかって死ぬんは嫌や。どうせやったらみっちゃんの手にかかって死にたいねん。』
『できへん!できへんよ裕ちゃん!!!』

『…愛しとるでみっちゃん…ありがと…な…。』
『…ごめん…裕ちゃん……!』

10 名前:夢?現実? 投稿日:2002年08月20日(火)23時02分14秒

頬を涙が伝うのがわかる。

…そうだ。
…私…は…。

「…矢口。」
「…はい、隊長。」
「私の…私の首を落とせ。」

一瞬の沈黙。

「何をおっしゃるんですか!隊長!!!」
「…なぁ。頼むわやぐっちゃん。あたしなぁ…裕ちゃんがおらんこの国にもう生きてく希望なんてないねん。
しかもなぁ、あたし裕ちゃんの首落してんよ。この手で。だからな、もぉええねん。裕ちゃんのトコにいかせて…?」
「ダメです!!隊長!!!」
11 名前:夢?現実? 投稿日:2002年08月20日(火)23時09分08秒
「…頼むわ…頼むわ…。」
「陛下は…裕ちゃんはみっちゃんがおっかけてくる事…望んでないと思う…。」

一気に力が抜けた。
膝からがっくりと地面に座り込む。

「…裕ちゃん…裕…ちゃん…!」

私は。
陛下の首を抱きしめて。

ひたすら泣いた。
そっと添えられた矢口の右手が妙に温かくて。

余計に泣けた。

起こってしまった戦争に。
愛する人の首を落した自分に。

こんな時代に生まれた事を。

全てを恨んだ。
黄色い砂の舞う。

この時代を。
恨んだ。
12 名前:夢?現実? 投稿日:2002年08月20日(火)23時27分22秒


「…ちゃん?みっちゃんてば!」
「…ん…?」

…ここは?

「…陛下…は…?」
「なに言うてんのみっちゃん。しっかりしいや?」
「…へ…?」

手を動かしてみる。
何も握ってはいない。

首を曲げて横を見てみる。
優しく微笑む愛しい人。

「ん?どしたん?」
「…裕ちゃん…。」
「怖い夢でも見たんか?泣いとったから起こしてもぉたわ。ごめんな。」

そっと髪を撫でてくれる手がとても優しくて。
なぜだかとても安心した。

「…裕ちゃん。」

愛しいあの人の胸に顔を埋める。
「どした?」
「…なんでもない…。」

この時代に生まれてよかったと思う。

「…なぁみっちゃん。もしあたしがみっちゃんより先に死んでもな、追っかけてきたあかんで…?」

…。
…。
…。

夢?

それとも…。


    END
13 名前: 投稿日:2002年08月20日(火)23時30分00秒
こんなカンジで
書いていければいいなぁと思ってますが

ワケわかんないすかねぇ…?
よければ

またお付き合いください
リクにも答えられたらいいなぁと思ってますが

あんま期待しないでください(w
見たとおりの駄文なんで…

じゃあまた
14 名前:名無し読者 投稿日:2002年08月24日(土)02時55分12秒
いやあ、オモシロかったですよ。この先も期待。
姐さんが色々と絡んできてもらえると嬉しいんですけどね。
(自分、姐さんファンなもんで w)
15 名前:ギャンタンク 投稿日:2002年08月29日(木)21時24分30秒
無駄がない文体ですんごく面白い〜!
これからも応援してます。
しっかし平家さんは戦場が本当に似合うなあ。
16 名前: 投稿日:2002年08月30日(金)11時40分16秒
>>14.名無し読者サマ 面白いっすか?ありがとうございます 自分も中澤姐さんスキなんでがしがし出させてもらうです(w

>>15.ギャンタンクサマ 無駄ないですか?(w 平家さんもがしがし出します(w


今週中には新しい話UPできるはず

中澤姐さんでます(w
17 名前: 投稿日:2002年09月01日(日)06時54分23秒
ええと
あんまお待たせするとマズいかな、ってなことで。

さわり部分だけでもとりあえずUP。
よろしく。
18 名前:蒼。そしてまた蒼。 投稿日:2002年09月01日(日)06時58分02秒

矢口が死んだ。

イキナリやった。
地方でのイベントの為に東京を離れてて。

そこの滞在先のホテルでその事実を知った。
知ったというより。

聞かされてん。

自分の耳を疑ったし。
なんかの冗談やと思った。

だって。
矢口やで?
あの矢口が死んだ?

ウチより先にか?
矢口が?

…嘘だ。
19 名前:蒼。そしてまた蒼。 投稿日:2002年09月01日(日)07時02分35秒
昨日逢ったで?
せや。

昨日、この腕で抱きしめたとこやんか。
金髪じゃなくても似合うなぁ髪の毛って、そう言うて頭撫でてやったやん。
めっちゃサラサラで。

いつものシャンプーのニオイがして。
くすぐったいよ、裕ちゃんってクスクス笑っとったやんか。
この腕ん中で。

ほんまに矢口なんか?
よぉ似た誰かなんちゃうん?

あ〜、わかった。
ドッキリやろ?
ハロモニかなんかの企画で。

せやろ?
なんとか言いや、みっちゃん。
なぁ。
20 名前:蒼。そしてまた蒼。 投稿日:2002年09月01日(日)07時08分03秒
電話で黙られたら困るわ。
なんでそないに泣くん?

ドッキリってそないにがっちり演技せなあかんもんなん?
もぉええて。
なぁみっちゃん、そろそろ白状せぇや。

ん?
今からこっち来るって?
みっちゃんが?

えらい手の込んだドッキリやなぁ。
やっぱ仕掛け人っちゅ〜のは騙されてる人んとこ行かなあかんもんなん?

ん?
はいはい。
わかったて。
部屋で大人しくしてますって。

みっちゃんとマネージャーさん以外とは接触したあかんって?
はいはい。
わかったがな。

え?
後追い自殺?
なんでそないなことせなあかんねん。
せぇへんて。
うん。
せんって。

ほな後でな、みっちゃん。

21 名前:蒼。そしてまた蒼。 投稿日:2002年09月01日(日)07時14分11秒

で。
真っ赤に泣きはらした目のみっちゃんに逢うて。

それがドッキリでも冗談でも。
なんでもないって理解してん。

矢口が死んだ。
あまりに急で。
涙も出ぇへんかった。

みっちゃんが泣くからウチは泣けんかった。
壊れてしまいそうなみっちゃんの肩を抱いて黙って傍にいるしかなかった。

矢口が死んだ。
まだこの目で矢口のもぉ動かへん躯を確かめたワケやないからどうしても実感がわかへん。

ただなんとなく。
胸の奥がチリチリと痛んだ。

矢口。
ほんまにウチを置いて逝ってしもたんか?

なぁ。
矢口。

どういう事やねん…。
22 名前: 投稿日:2002年09月01日(日)07時17分49秒
はい

やぐちゅ〜はどうしていつも姐さんが先に逝ってしまうのだろうという個人的疑問から生まれた作品です。
作品と言えるだけのものになるかはわかりませんが。
しばらく、この話を書かせてください。

賛否両論あるとは思います。
文章スタイルの好みもあると思うし。

よければレスいただけると幸いっす。
ないとやっぱ哀しいし(ニガワラ

早めに更新予定っす。
またよろしく。
23 名前:ギャンタンク 投稿日:2002年09月01日(日)17時00分06秒
確かにやぐちゅうで中澤姐さんが残されるのは珍しい気もします。
更新期待してます。
24 名前:14 投稿日:2002年09月04日(水)03時08分38秒
ヤタ!更新されてる!
作者さんも姐さんファンですか、それは楽しみだ〜

しかし、矢口が・・・
痛くなるのかな?
25 名前: 投稿日:2002年09月11日(水)23時45分13秒
>>23.ギャンタンクサマ 過去にいくつか見たような気もするんだけど 往々にして中澤姐さんが先に逝ってしまう印象があります。
自分なりのやぐちゅ〜をかけたらな、と思ってます。

>>24.14サマ 初代男前(w だと密かに思ってますが(w
今回は男前キャラではないかな。 そのつもりですが(爆)

更新速度遅くて申し訳ないです。
マターリなんだけど、お付き合いください。

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