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2番目
- 1 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月03日(火)21時56分39秒
- こんにちは。黄色版で書いてます、ヒトシズクというものです。
いしよしといしごまを書きたいと思います。
よろしくお願いします!
- 2 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月04日(水)21時59分50秒
- 私は恋も友情も優しさも2番目。
1番はずっとあの人
綺麗で少し甲高いアニメ声で男子からも女子からも人気があって
優しくて、可愛くて、恋も上手な人。
石川梨華
- 3 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月04日(水)22時04分50秒
- 私はずっと2番目。
「おっはよ〜!」
後ろから声が聞こえてきて振り向く
「よしこ〜!おはよ〜」
「はよっす!」
振り向いた先には幼馴染のよしこがいた
「今日は早いね〜ごっちん」
「そうかな〜?」
2人並んで歩きながら会話をする
「・・・・今日、梨華ちゃんは?」
「あ〜・・・日直だから先行くってメールあった」
よしこは私を見ずにどこかそっぽを向きながら言う
「そっか・・・・」
無理して悲しそうな声を出した
ホントは嬉しいのに。
こーゆーのポーカーフェイスって言うんだっけ?
- 4 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月04日(水)22時08分59秒
- 「何?ごっちん梨華ちゃんに惚れた!?」
さっきまでそっぽを向いていたよしこはいつの間にか私の顔を覗き込むようにしている
「そんな訳無いじゃん!梨華ちゃんはよしこの彼女だもん!」
嫌味っぽく彼女の所だけ強く言ってみた
「そうで〜す!だから梨華ちゃんはあげられないよ?」
嬉しそうに笑顔を作って私を見る
「あはは、わかってるよ〜」
「ははは、それでよしっ!」
梨華ちゃんの話をしている時のよしこは嬉しそうに笑顔
私じゃダメなのかな・・・・・?
- 5 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月04日(水)22時53分23秒
- おぉ!いしよしにいしごま!
どちらも好きっす頑張ってください(w
- 6 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月06日(金)21時10分55秒
- 名無し読者様・・・レスありがとうございます!
私もいしよしといしごま好きなんですよ〜^^
出来るだけがんばりたいとおもます!
- 7 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月06日(金)21時18分27秒
- 好きだから、今の気持ちを伝えて気間づくなるよりも今のままであなたのそばで笑っていたい・・・
それが今の私の気持ち
よしこが梨華ちゃんと別れたら言うよ
こんな私、卑怯かな・・・・?
「おーい。ごっちん?おいてくよ」
よしこの声がしてハッとする
「ごめんごめん〜。交信してたよ〜」
急いで上靴に履き替えよしこのそばに走っていく
「何〜?飯田さんの病気移っちゃったの?大丈夫〜?」
笑いながらも梨華ちゃんの姿を探している
「ごめんってば〜。さ、教室行こっ!」
きょろきょろしているよしこの腕を掴んで歩き出す
「ちょ・・・ちょっと!ごっちん、前向かせてよ〜」
「あ・・ごめん」
そう言ってよしこの腕を放す
自然によしこの腕を触ったり、掴んだり出来る。
だから、今のままでいたい・・・・
- 8 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月07日(土)14時32分54秒
- たわいも無い話をして教室まで歩く
それももう終わり
これからよしこは梨華ちゃんのものになるんだから・・・・・
ドアを開けてさっさと席に着く
よしこはというとドアのあたりでまたきょろきょろしてる
「ひとみちゃ〜ん!」
甲高いアニメ声が聞こえると同時によしこは笑顔になる
「梨華ちゃん!」
すぐさまよしこは梨華ちゃんのそばに駆け寄った
梨華ちゃんの隣りには柴っちゃんがいた
そういえば柴っちゃんと梨華ちゃん日直なんだ〜・・・・
そうでもいいことを考えながらよしこを観察する
よしこは梨華ちゃんが持っていた花瓶を持って嬉しそうに梨華ちゃんと話している
柴っちゃんはというと話しに着いていけなくてよしこと梨華ちゃんの後ろで一人歩いてる
- 9 名前:クロイツ 投稿日:2002年09月07日(土)18時19分41秒
- ど〜も〜♪
いしよしといしごまですか〜vvどっちも大好きです☆
一瞬「よしごまか?」とも思ってしまいました。
ごっちんが切なくて・・・続きに大期待です!!
- 10 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月08日(日)11時59分40秒
- クロイツ様・・・レスありがとうございます!
いしよしといしごま好きですか!それはよかったです!
ごっちんにはとうぶん切なくなってもらう予定です(笑。
更新できるだけがんばります!
- 11 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月08日(日)12時02分12秒
- あわわわわ!
間違えてしまいました!
大変!!!!!
いしよしと「よしごま」でした〜(泣。
本当に申し訳ありません。
- 12 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月08日(日)14時52分44秒
- 席から立ち上がり柴っちゃんの隣りまで走っていく
「あ、おはよ〜真希」
私に気がついた柴っちゃんはニコニコしながら言った
「おはよ〜。今日、日直だったんだ〜」
「ははは、そーだよ。で、明日が真希の日直の日だよ」
「さんきゅー!あー忘れてたよ」
「何それ〜。自分のこと普通忘れる?」
「もーいいじゃんか」
こうやって話してるとよしこのこと考えずに済むんだ
一番気持ちが楽になる
この思い
誰も気づかないで
誰も触らないで
このままこの胸が痛いままでいいから
誰も触らないで
本当に誰も・・・
- 13 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月09日(月)20時48分42秒
- 「ちょっと、真希〜?」
ハッとして柴っちゃんを見る
「ははは、真希トリップしてたよ。大丈夫?」
「あ〜・・・ごめん。最近寝不足だからさ」
ヤバイ、ヤバイ
トリップしちゃってたよ。
ふとよしこを見ると梨華ちゃんと仲良く話してる
その笑顔を見ると胸の奥がズキッと痛んだ。
梨華ちゃんだけに見せるよしこの最高の笑顔
いつか・・・・
独り占めしたいな・・・・
- 14 名前:クロイツ 投稿日:2002年09月10日(火)09時42分24秒
- ごっちん切ない〜!!
でも、いしよし命です、私(笑)。
どーなっちゃうのか・・・続きが楽しみです♪
がんばってくださいねっ!!
- 15 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月10日(火)19時57分54秒
- クロイツ様・・・レスありがとうございます!
ごっちん、切ないですよねぇ〜・・・でも、当分ごっちんには切なくなってもらいますので(笑。
私もいしよし命ですので・・・
更新できるだけ頑張りたいと思います。
- 16 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月10日(火)20時22分09秒
- 私の視線に気がついたのかよしこはニコッと笑った
「何それ・・・」
自分でも気がつかないうちに声が出ていた
「ん?真希何か言った?」
隣りで忙しそうに花瓶に花を生けてる柴っちゃんが私に言った
「え・・・・?あ・・・なんでもない、独り言」
「あ。そう、最近真希独り言多いよね〜・・」
しみじみ言う柴っちゃん、かなり婆くさい・・・
またよしこ観察。
よしこと梨華ちゃんが楽しそうに話しているのを見て胸が痛むのに・・・・・
きっと、私はこの胸がズタズタ、ボロボロになってもよしこを見続けるんだろうな・・・
そう思うとなぜか笑えてきた
叶うわけでもないのに
ただ見るだけの人生
きっと悲しい人生で私は終わるんだろうな・・・・・
- 17 名前:クロイツ 投稿日:2002年09月12日(木)13時50分51秒
- ううううう、ごっち〜ん!!
いしよし命ですが、ごっちんにも幸せになってほしいです…。
続きが楽しみです!!がんばってください!!
- 18 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月12日(木)21時29分01秒
- クロイツ様・・・レスありがとうございます!
ごっちん、幸せに・・・なる・・・んでしょうか・・(?)
ま、そこはお楽しみと言うことで・・・^^
更新、遅いかもしれませんが頑張ります!
- 19 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月13日(金)20時37分51秒
- 自分の席に着いてまた、よしこ観察
梨華ちゃんと楽しそうに話しているよしこ
苦しい
ただ見ているだけなのに
よしこの笑顔を見ると胸が締め付けられる
その笑顔が梨華ちゃんに向けられていると知っていても
- 20 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月14日(土)20時37分09秒
- 時間は刻々と過ぎていく
私が一番嫌な時間がやってきた
お昼休み
よしこと梨華ちゃんがいちゃいちゃしている中平然としてご飯を食べる
それが嫌
ずっと胸が痛いまま時間が過ぎるのを待ってる
この痛みは消える事は無い・・・・・
ずっと
ずっと
私の胸を痛めつける
ズタズタ、ボロボロになるまで
痛めつける
これは
よしこを好きになった罰ですか・・・・?
- 21 名前:クロイツ 投稿日:2002年09月15日(日)08時24分28秒
- 罰だなんて言わないで〜〜〜!!!
ううう、ごっちん・・・!!こっちまで胸が痛くなります〜〜!!
いしよしにもハッピーになってほしいけど、ごっちんにもハッピーになって欲しい・・・。
続き、期待しております!!
- 22 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月15日(日)19時41分44秒
- クロイツ様・・・レスありがとうございます!
胸が痛くなりましたか?それは・・・・。
いしよし、ごっちん、幸せになるんでしょうかね?
更新はがんばって、17日にします。
- 23 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月17日(火)20時42分52秒
- よしこという、彼女を持っている人を好きになった罰ですか・・・?
いつの間にか私は空を見上げていた
今日の空は雲ひとつ無い真っ青な空
これが、私の心だったらな。
そう思った
悩みなど一つも無い心になりたいな・・・と。
そしたら、こんなにもよしこのことを考えて心が痛い思いもしないで済むのに
こんなにもズタズタ、ボロボロになるまで愛さないのに・・・・
- 24 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月17日(火)20時52分19秒
- でも、これが私の人生だから
逆らうことの出来ない神様のゲーム
お昼を食べ終わったよしこと梨華ちゃんは楽しそうに話している
それをただじっと見つめることしか出来ない私
神様
私のゲームには「幸せ」というものはないのですか?
ただ、「不幸」しかないゲームですか・・・?
「・・・っちん!」
「ごっちん!」
ハッとしてよしこをみる
「どうしたの?」
心配そうに私を見る
「え・・・?どうかしてた?」
冷静ぶって答える
「ごっちん、何かぼーっとしてたから」
「あ〜・・・最近寝不足だから。ごめんね。」
何も無いのに謝っとく
キーンコーン
チャイムが鳴った。
「あ、よしこ。5時間目サボるから先生に適当に言っといて?」
「あ〜、OK」
梨華ちゃんに右腕を絡ませながら私を見て笑顔を作る
「じゃあね」
バタン
ドアの閉まる音がしてそれから足音も遠ざかっていった
- 25 名前:クロイツ 投稿日:2002年09月18日(水)09時30分13秒
- ううう、切ない…!!
でも、切ないけど良い!!
ごっちん…そんなに自分を追い詰めないで〜!!と叫びながら読んでおります。
どーなっちゃうのか…続きがメッチャ楽しみです!!
- 26 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月18日(水)10時22分40秒
- クロイツ様・・・レス毎回ありがとうございます!励みになってます!!!
クロイツ様も小説がんばってくださいね。
ごっちんは切な〜くなってますんで。。。そろそろ幸せにしたいと思ってます^^
- 27 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月18日(水)10時25分29秒
- 一人になった屋上
孤独と言うものを感じる場所
天から近く地上から遠い場所
・・・・・・
神様のゲームは逆らうことの出来ないもの
でも、私は逆らいます
私だけ不幸のゲームって嫌だから
だから意地でも自分の手で幸せを掴みたい
どんな手を使っても・・・・・
私には時間があるんだから・・・・・
- 28 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年09月18日(水)19時03分46秒
- 気になりますなあ!!ごっちん、いったい何をするんだ!!
- 29 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月18日(水)21時27分19秒
- いしごま防衛軍様・・・レスありがとうございます!
ごっちん何をするんでしょう・・・!?
- 30 名前:川o・-・)ダメです… 投稿日:川o・-・)ダメです…
- 川o・-・)ダメです…
- 31 名前:クロイツ 投稿日:2002年09月19日(木)15時02分26秒
- ごっちん!!何をするの!?
気になる〜!気になる〜〜〜!!!
続きが楽しみで楽しみで…♪
がんばってくださいね!!私もがんばります(笑)
- 32 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月19日(木)21時12分16秒
- クロイツ様・・・レス毎回ありがとうございます!
ごっちん、何をするのでしょう・・・?
クロイツ様もがんばってください。
- 33 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月19日(木)21時16分16秒
- いつの間にか私は屋上で立っていて握りこぶしを作っていた
「よしっ!!!」
パンッ
両手で自分のほっぺたを叩いて気合を入れる
私は早足で歩き、屋上を出た
ぺたぺたぺた
一人廊下を歩く音が響く
そういや、今授業中だっけ・・・?
- 34 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月19日(木)21時19分56秒
- ふと足を止めて腕時計を見る
2:33
そろそろ授業が終わる頃だな・・・・
近くにある階段に座り上着のポケットから携帯を取り出す
そしてよしこ宛てにメールを書く
「よしこ
伝言ありがと☆
次の授業一緒にサボらない?たまーには語り合おうよ(笑。
ごとー 」
- 35 名前:クロイツ 投稿日:2002年09月20日(金)14時06分09秒
- い、いやぁぁぁ〜〜〜!!!
何するの!?ごっちん!!
あああ、目が離せない〜〜〜〜!!
気になる気になる〜〜〜!!!
- 36 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月21日(土)15時13分17秒
- クロイツ様・・・レス毎回ありがとうございます!
ごっちん、何をする気でしょう?
- 37 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月21日(土)15時14分56秒
- じっと携帯を見るめる
メールでこんなにも緊張したのって初めてだよ・・・。
お願いよしこ・・・早くメール返して・・・
緊張しすぎて、胸が苦しいよ・・・
- 38 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月21日(土)15時18分20秒
- 2分くらいしただろうか
やっと待っていた時がきた
ピロリロリー!
着信を継げる音楽が鳴る
音楽が鳴った瞬間私はメールを読んでいた
「ごっちんへ
語ろうって・・・ま、いいよ。
次の時間自習だから、行くよ。場所は音楽室でいいよね?
それじゃーね
よしこ」
- 39 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月21日(土)16時51分16秒
- なにそれ・・・
思わず泣き出しそうだった
なぜか分からないけど泣きそうだった
よしこの優しさを感じたから・・・・
- 40 名前:クロイツ 投稿日:2002年09月23日(月)10時28分19秒
- うう…切ない…(泣)。
ごっちん…幸せになってくれ…(号泣)。
どうなっちゃうのか!?よしこに何するつもりなのか!?
気になりまくりです!!更新、がんばってくださいませ♪
- 41 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月24日(火)20時29分06秒
- クロイツ様・・・レス毎回ありがとうございます!
切ないですか?よかったです。切ない系を目指してるんで・・・。
よしこ&ごっちん何をするんでしょう!?
- 42 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月24日(火)20時35分45秒
- 私は嬉しいような、悲しいような気分で音楽室に向かう
音楽室は旧校舎にあって、授業以外誰も来ない
それを狙って私とよしこはたまに音楽室でサボっていた
ま、それも昔のことだけどね。
よしこは梨華ちゃんと付き合うようになってから急にマジメになった
授業もさぼらなくなったし、宿題もちゃんとするようになっていった
それと同時に私から離れていった
それは私が感じていただけかもしれないけど、よしこがどっか遠くの人になったみたいな気がした
自分とは違うように変わっていくよしこをみて焦っていただけかもしれない
よしこはどんどん変わっていくのに、私だけが変わっていないと言うことに・・・
- 43 名前:クロイツ 投稿日:2002年09月25日(水)13時02分34秒
- ううう・・・がんばれごっちん!!
てゆーかよしこ・・・真面目になったのね♪梨華ちゃんの影響!?
くはー!!愛ですね!!
・・・でもごっちんが悲しい・・・。
がんばってくださいね♪
- 44 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月25日(水)21時15分35秒
- クロイツ様・・・レスありがとうございます!
よしこが真面目になったのは梨華ちゃんの影響ですね。
愛ですねぇ〜。。。
ごっちん、これから幸せになる予定ですから。。。
- 45 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月25日(水)21時18分29秒
- 音楽室のドアを開ける
ガラガラ
さびたドアは奇妙な音を立てて開く
その音を気にしないで、ただ中に進んでいく
そして、窓際にある椅子に腰掛ける
それから窓を開けて湿っぽい空気の入れ替え
秋の寒いような暖かいような風が私の頬をすり抜ける
- 46 名前:クロイツ 投稿日:2002年09月26日(木)08時38分56秒
- どきどきわくわく♪
どうなっちゃうんでしょうか、ごっちん!!
幸せになれるんですか!?誰と!?
…いしよし命なんで、ヨッスィー以外のひとだといいなぁ…。
期待してます!!頑張ってください!!
- 47 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月26日(木)20時54分21秒
- クロイツ様・・・いつもレスありがとうございます!
これからがドキドキワクワクですよ!
ごっちん誰と幸せになるんでしょう!?
- 48 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月26日(木)21時00分06秒
- その風が気持ちよくて目を細める
「んー・・・」
背伸びしてよしこが来るのを待つ
愛しいあの人・・・
ガラ・・・
急に音がしてビックリしてドアの方を見るとよしこが立っていた
笑顔で・・・・
「ごっちん!」
よしこは部屋の中を視線で泳がして私の姿を見つけると走ってよってきた
「ごっちん!ごめんね、遅くなっちゃって」
よしこは私の1歩手前で止まると両手を目の前で合わせて謝った
「よしこ〜、そんなに謝らなくていいってば」
そう言うとよしこは顔を上げる
いたずらっ子がいたずらがばれてお母さんに怒られた時のような顔をして・・・
- 49 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月26日(木)21時36分22秒
- 報告します!
赤板の方に「私のマリア」というスレをたてました。
もし、よろしければ見てやってください。
更新遅いですが、これからもよろしくお願います。
- 50 名前:吉右衛門 投稿日:2002年09月26日(木)21時40分18秒
- 「ごっちん、本当は分かっているんだよ、いくらボケよしこでも
分からない訳ないじゃん、でも梨華ちゃんを愛してる気持ちと
ごっちんへの想いはは、大きさでは一緒でも、違うんだよ。
分かっているけど、ごっちんの想いに応えられないから
ごっちんを傷つけたくないから、分からない振りしてたんだよ。
卑怯者なんだ私は。」
つい、妄想してしまいました。
続き待ってま〜す。
- 51 名前:クロイツ 投稿日:2002年09月27日(金)13時55分33秒
- ヨッスィー可愛い!!
続きに大期待です!!
赤板の方にも行ってみますね♪
がんばってください!!
- 52 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月27日(金)21時17分13秒
- 吉右衛門様・・・レスありがとうございます!
よしこホントはどうなんでしょうかね!?
クロイツ様・・・レスありがとうございます!
よしこかわいいですよね〜^^
赤版のほう来てくださってありがとうございます!
- 53 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月27日(金)21時25分00秒
- 「もーそんな顔しないでよ〜」
そう言ってよしこの髪をなぜる
こうやって普通に触れるのも今日まで・・・
よしこのさらさらの髪は気持ちよくて、ずっと触っていたくなる
ずっと
ずっと
このままで・・・
「ん・・・ごっちん」
よしこはふっと普通の顔に戻る
無表情の顔
よしこにはそんな顔似合わない・・・
この言葉を言えるわけもない私
のどまででかかった言葉を飲み込む
「ごっちん、廊下行こ?」
よしこは私の手を掴んで言う
上目遣いで私を見る
そんな顔して言われたら断れるわけないよ・・・・
「いいよ」
私が返事をする前によしこは歩き出していた
まるで私がOKすることをわかっていた様に・・・
- 54 名前:クロイツ 投稿日:2002年09月28日(土)10時15分02秒
- どきどきっ!!
ヨッスィーはどこまでわかってるんでしょうか…。
なんか全部わかってそうな気がしなくもない…でもなぁ…。
頑張って下さいませ♪
- 55 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月28日(土)20時34分34秒
- クロイツ様・・・レス毎回ありがとうございます!
よしこどこまでごっちんのことわかってるんでしょうかね?
- 56 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月28日(土)20時38分32秒
- よしこに手を握られて廊下に出た
心地よい風が私たちを包み込む
よしこに握られた手が熱い
その2つが妙にマッチしていて、目を細める
「ごっちん」
よしこはそう言うと手招きをして私を廊下に座らせた
そしてよしこも隣りに座る
よしこは私の手を握ったまま
よしこも私と同じ様に目細める
それが猫みたいで可愛く見えた。
- 57 名前:吉右衛門 投稿日:2002年09月28日(土)20時45分46秒
- よしこ! 分かってるて言ったって全然分かってないじゃん!
ごっちんの気持ちはどうするのよ!
(0^〜^)<うっさい! 今考えてるんだから!
でも何で顔が笑ってんの?
- 58 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月28日(土)20時48分35秒
- 「よしこ」
私がそう言うとよしこは私を見た。
梨華ちゃんのよしこ
それが今は私のよしこに・・・なるのかな・・?
でも、いい。
どうでもいい。
だから、このままでいたい
よしこのそばで笑ってられたら
よしこのそばで泣けたら
よしこのそばでいられたら・・・
よしこは私を見たまま、私の髪に触れた
その瞬間よしこの匂いが漂ってきた
海のようで、包み込んでくれるような匂い
よしこが触れた私の髪は熱をもったように熱い
これはよしこの体温?
それとも私の感情?
よしこは私の髪で遊ぶ
よしこが動くたびによしこの匂いが漂ってくる
ただそれだけなのに
ただそれだけなのに
私はドキドキする
顔が熱くなる
「・・・ごっちんの髪ってさー・・・」
よしこは私の髪で遊びながら言う
「んー?」
「ごっちんの髪ってさ、すごいさらさらだよね・・」
「そうかな?」
「んー。ウチごっちんの髪って好きだな〜」
- 59 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月28日(土)20時50分30秒
- 吉右衛門様・・・レスありがとうございます!
よしこごっちんの気持ちわかってるんでしょうかね〜?
絵文字かわいいですね〜^^
- 60 名前:96の名無し 投稿日:2002年09月28日(土)23時33分53秒
- こんにちは!96の名無しです。
よしごまいいですね〜。もしかして、よっすぃーは、ごっちんのこと
好き?!それとも、タイトルの通りずっと「2番目」なんでしょうか?
どっちにしても、(個人的な要望ですが)よしごまになることを望んで
います。ヒトシズクさん、これからも頑張って下さい。
- 61 名前:クロイツ 投稿日:2002年09月29日(日)09時41分32秒
- あああああ〜!!
どうなっちゃうんでしょう!?
いつもはらはらどきどきしながら読ませて頂いてます。
続き、楽しみにしてますね!!
- 62 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月29日(日)19時30分29秒
- 96の名無し様・・・レスありがとうございます!
よしこがごっちんを好きなんでしょうか?それとも2番目・・?
それはもうすぐわかりますんで・・・。
クロイツ様・・・レスありがとうございます!
いつもハラハラドキドキしながら見てくださってますか!?
嬉しいです^^
これからもよろしくおねがいします!
- 63 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月29日(日)19時38分25秒
- よしこは私の髪をまだ触っている
触られるたびに香るよしこの匂い
「よしこ〜、触りすぎだよぉ〜?どうかした?」
いつも以上に触ってくるよしこ
「んー?そうかなぁ〜?」
そう言ってよしこは私を自分の方に抱き寄せた。
「わぁ!?」
ビックリして変な声が出てきた。
「よ・・よしこ!!!?」
よしこはと言うと別にどうしたこともないって感じで私を抱きしてる手を私の髪に移動させる
右手は私の背中
左手は私の髪
どんどん顔が熱くなってくる
「・・・ごっちんって・・・いい匂いがする・・・」
よしこは私の肩に顔を置いて私の耳元でそう言う
心臓がドキドキ言う
爆発寸前。
- 64 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月29日(日)19時44分58秒
- よしこの手は私の髪を触る
なでるようによしこの手は動く
「よしこ〜?どした?」
いつもにまして変なよしこ。
変に冷静ぶって、よしこに言う
「んー?どうしてもないよ?」
耳元で言うよしこ
あぁ〜、ヤバイ心臓が・・・。
今の私の心臓は破裂寸前
心拍数もかなり上がってきてる
今・・・言おう
よしこの腕の中で決心する
「・・・・よしこぉ・・・」
よしこを呼ぶとよしこは顔を私の肩から移動させ、私の顔の真正面に向ける
- 65 名前:クロイツ 投稿日:2002年09月29日(日)22時38分52秒
- いやぁ〜〜〜!!!どうしちゃったの!?よしこぉ〜〜〜!!!
アナタには梨華ちゃんと言う恋人がぁぁ!!!
どうなっちゃうんでしょうか!?どきどきっ!!
楽しみにしてます!!がんばって下さいませ!!
- 66 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年09月29日(日)23時49分34秒
- いっいったいどうなるんや!!気になります!!
- 67 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月30日(月)03時35分00秒
- う!寸止め!
続きお願いします!
- 68 名前:吉右衛門 投稿日:2002年09月30日(月)20時32分09秒
- 行け〜! ごっちん、がんばれ!
私的には「よしりか」だが、今日だけは応援するぞ!
- 69 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月30日(月)20時46分25秒
- クロイツ様・・・レスありがとうございます!
よしこどうしちゃったんでしょうか!?
これからもがんばりますので、よろしくおねがいしまっす!
いしごま防衛軍様・・・レスありがとうございます!
どうなるんでしょうかね?これからもよろしくおねがいします!
名無し読者様・・・レスありがとうございます!
寸止めです(笑。
吉右衛門様・・・レスありがとうございます!
ごっちん、がんばってほしいですね。
「よしりか」ですか。。今日だけでも応援よろしくお願いします!
- 70 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月30日(月)20時47分01秒
- たくさんのレスありがとうございました!
- 71 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月30日(月)20時53分22秒
- 「ん?」
その顔が優しくて、言いたいことを忘れてしまいそうになる
「どした?ごっちん?顔赤いよ?」
私の気も知らないでよしこはそんなことを言う
「ん〜?」
よしこはよしこのおでこと私のおでこを合わせた
「ほぇぇ!」
また、変な声が出てきた。
収まりかけた心臓のドキドキはまたすごい速さでドキドキ言う
「ん〜・・・熱はないみたいだね」
ニコッと笑いかける笑顔が私の心を掴んで離さない
「あっ!」
よしこは私から目を離し窓の外に目を向ける
「どしたの?」
変に冷静ぶって、言ってみる
どう?
上手く出来てる?
「ごっちん見てみなよ」
よしこはそう言うと私の手を掴んで私を立ち上がらせて窓際まで連れてきた
- 72 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年09月30日(月)20時59分46秒
- 空は青色からオレンジ色に変わっている所だった。
「・・・キレ―・・・」
思わず思っていたことが口から滑り出てきた
空はずっと見ていたいと思うくらい綺麗で思わず見とれていた。
隣りにいるよしこのことも忘れて・・・
足音がかすかに聞こえてきだして、私は空を見るのをやめた
ふと、腕につけている時計を見る
「・・・あ〜ぁ、あと5分で授業終わ・・・」
私はそこまで言いかけて黙った
よしこを見たから・・・
よしこの空を見る顔は、どこかさびしそうで悲しそうな顔だった
その瞳はあの人のことを思っている眼
その顔はあの人を大切に思っている顔・・・・
その顔を見たから
その瞳を見たから
私の胸は叫ぶ
‘よしこを好きになるのを辞めたいと・・・’
そしたらこんなにも胸がボロボロになるまで愛さないのに・・・
- 73 名前:クロイツ 投稿日:2002年10月01日(火)10時13分00秒
- 梨華ちゃんを想うヨッスィー…私の理想なハズなのに…なんだか私まで胸が痛くなってしまいました…。
ごっちんに感情移入しまくりですっ!!
で、でも…いしよしは捨てられないっ!!
ヨッスィーに『ごっちんを見てあげて』とは言えないぃぃぃぃっ!!
ああ…すっごい複雑〜〜〜!!!でも楽しみ〜〜〜!!!
がんばってくださいませ!!期待してます!!
- 74 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月01日(火)20時39分19秒
- クロイツ様・・・レスありがとうございます!
梨華ちゃんを思うよしこ、切ないですね。。ごっちんどうなるんでしょうか!?
いしよしになるか、よしごまになるか微妙なトコですね(笑。
すごい、複雑ですよね。。。これからもがんばりますっ!
- 75 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月01日(火)20時51分14秒
- 私の胸が叫ぶたび、胸の痛みが走る
ふさいだはずの傷口はまた開いてくる・・・・
よしこというナイフで傷つけた私の心の傷
私はよしこから目を離しよしこに言った
「先、帰っとくね」
よしこはたぶん聞こえてなかったのだろう、返事は無かった。
私は痛い心で必死に走って、教室まで帰った。
- 76 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月01日(火)20時57分04秒
- 丁度教室から出てきた梨華ちゃんとぶつかりそうになる
「ぅわっ」
「っきゃ!え・・・ごっちん・・!?」
梨華ちゃんは驚いたように私を見た。
梨華ちゃんの甘い声は私の心に響く
「あ・・・あの・・・ひとみちゃん迎えに行こうと思って・・・」
私の視線に気がついたのか、梨華ちゃんは慌てて手をつけて話し出す
「・・・そ。よしこなら音楽室だよ」
そう言って私は梨華ちゃんの隣りをすり抜けて教室に入る
後から、梨華ちゃんが「ありがと」と言ったのが聞こえた。
そして、走っていく音が聞こえた。
愛しい人に会いに行く梨華ちゃんの足音。
- 77 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年10月02日(水)09時55分15秒
- よしこどうしたんでしょうか?楽しみに待っていますよ!!
- 78 名前:クロイツ 投稿日:2002年10月02日(水)16時46分47秒
- どきどき、わくわくっ!!
ヨッスィーの梨華ちゃんを想う顔に、ものすご〜くときめいてしまいました!!
しかも梨華ちゃんの驚きの叫び声、可愛過ぎです!!ヲトメちっくでナイスです!!
どうなるのか・・・期待してます!!
- 79 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月02日(水)21時11分22秒
- レスありがとうございます♪
いしごま防衛軍様・・・レスありがとうございます!
よしこどうしちゃったんでしょうか?
これからもよろしくおねがいしまーす!
クロイツ様・・・毎回レスありがとうございます!
よしこの顔にときめいてくださいましたか♪ありがとうございます!
梨華ちゃんの叫び声乙女チックですよね。書いてて恥ずかしかったです(笑。
これからもよろしくおねがいします♪
- 80 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月02日(水)21時23分25秒
- 足音が聞こえなくなるまで耳を澄まして聞く
しばらくして聞こえなくなると私は急いで机にかけてあった鞄を掴む
そして、机の中に入っていた教科書を掴み乱暴に鞄の中に入れていく。
空っぽのお弁当箱も、よしこからの手紙も、携帯も・・・
全て入れ終わって、鞄を掴んで走って教室を出て、玄関まで急ぐ
よしこに会わないために。
私は弱虫だから自分の気持ちをよしこに言えなかった。
そして、よしこから逃げる。
私は弱虫だから
だから、胸は痛いままでいいから
今の関係を崩したくなかった
私はどうなってもいいから・・・・
ずっと神様のゲームで「不幸」を感じていいから・・・
- 81 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月02日(水)21時37分15秒
- 玄関に着くと私は急いで上靴から、靴に履き替える。
ふと、外を見て私は止まった。
雨が降っていたから・・・
さっきまでは綺麗に晴れていたのに・・・
そう思いながら空をしばらくの間見上げる
でも、もう少しするとよしこが来るかもしれない
そんな思いが私の胸に込み上げてくる。
思い切って、鞄を頭の上に載せて、雨の中もうダッシュで走る。
もうすぐ・・・
もうすぐだから・・・
学校から少し行った所にある喫茶店に駆け込むようにして入る
カラン
鈴の綺麗な音がしてドアが開く
急いで私は駆け入る
「いらっしゃ・・・ぇ!ごっちん!?」
マスターが急いで駆け込んできた、ずぶぬれの私を見て驚いた声を上げる
「ちょ・・・大丈夫か?何があったん!?」
関西弁のマスターが私に駆け寄る
「ははは、ぬれちゃった。雨宿りさしてくれる?祐ちゃん」
祐ちゃんと言うのは関西弁のマスターのこと。
中澤裕子、というけど、皆から祐ちゃんと呼ばれている。
- 82 名前:吉右衛門 投稿日:2002年10月03日(木)09時48分53秒
- 先日のハロモニで、ゲームのパートナーを指名する時に
何度もよっすぃ〜の方を見ながら、よっすぃ〜の隣にいる梨華ちゃんに気兼ねをするのか
照れくさそうに指名しないごっちん、でもゲームが終わって思わずよっすぃ〜に抱きつくごっちん
現実と物語が混ざってしまい、完全妄想状態です。
- 83 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月03日(木)20時58分26秒
- 吉右衛門様・・・レスありがとうございます!
ハロモニはそんな内容だったんですか。私の所では大阪テレビが映らなくて、見れません(泣。
現実と物語混ざってますね。ははは。私はそんな気が無いんですけどね(笑。
これからもよろしくおねがいしまーす!
- 84 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月03日(木)21時02分49秒
- 祐ちゃんは驚きながらも言った
「ええで、それよりかごっちんすごい濡れてるで」
そう言うと祐ちゃんは深呼吸をして息を思いきり吸い込んだ
「なっちぃ〜、タオル持ってきてか〜?」
祐ちゃんの大声が店内に響く
私は思わず耳をふさぐ
少しするとドアが少し開きその隙間から、一人の少女の顔が覗いた
「なんだべさ、祐ちゃんうるさいべ。
って、タオルってなんだべ?何に必要なんだべか?」
その少女は一気に言うと私の方を見て、動きが止まった。
- 85 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月03日(木)21時09分13秒
- 「・・・ごっちん、なんだべさ!どうしたんだべさ!」
少女はドアを思い切り開けるとつかつかと私の方に歩きよってきた
その少女の顔からは何の表情も感じられない
ただ宙を見ていると言う感じ。
北海道弁の少女はなっちこと安部なつみ
この店で働いている。
なっちがここの大学を受けるために遠い親戚の祐ちゃんを頼ってここに住み、働いてる。
なっちは私の1歩手前で止まると私を抱きよせた
「ごっちん・・・何があったんだべさ?なっちでよかったら何でも言っていいべ」
なっちは私から離れて、天使の笑顔を私に見せた。
「・・・ん?どしたんだべ?」
何も言わない私を見て、なっちの天使の笑顔が次第に曇っていく。
- 86 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月03日(木)21時15分09秒
- そんななっちをみて私は祐ちゃんに助けてと目線で送る
祐ちゃんは「はぁ」と少しため息をついてなっちの肩を掴んだ
「なっち、ごっちん見てみ。濡れてるやろ?だからタオルがいるねん。持ってきてくれんか?」
なっちに祐ちゃんが優しい笑顔を見せる
なっちは頷くと、タオルを取るために、またドアの向うに消えていった。
「祐ちゃん、ありがと」
「ははは、ええで。なっちを止められるのはウチしかおらんからな」
祐ちゃんは胸はって言い切る
そんな祐ちゃんを見て、私は笑った
何ヶ月ぶりだろう?
こんなにも笑ったのは。
よしこを思ってから、ずっと笑ってなかった。
- 87 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月03日(木)21時20分57秒
- 少しするとなっちがタオルを持ってドアから出てきた
「ごっちん、タオル持ってきたべさ」
嬉しそうに笑って私の方にタオルを持って走ってくるなっちが可愛く見えた
「ありがと」
どうだろう?
笑えてるかな?
ねぇ、なっち。
私上手く笑えてる?
ふと祐ちゃんを見ると私の肩に手を置いて、頷いた
祐ちゃんの目は‘笑えてるよ’って私に言いかけてくれてるよう
「はい」
なっちがいつの間にか私の前にいて、タオルを差し出していた。
「ありがと」
さっきと同じようにして、なっちに顔を向けた
濡れた髪をタオルで拭いていると、なっちがもう一枚のタオルで私の体を拭いていてくれた
- 88 名前:クロイツ 投稿日:2002年10月04日(金)07時26分24秒
- をを!!なっち登場!!
なっちゅーなのか!?なちごまなのか!?
どっちにしろ、梨華ちゃんの次になっちが好きな私には嬉しい限りです♪
続き、期待してますね!
- 89 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月04日(金)20時55分05秒
- クロイツ様・・・レス毎回ありがとうございます!
なっち&祐ちゃん登場です^^
クロイツ様はなっちが好きなんですか!それはよかったです^^
これからもよろしくおねがいします。
最終回まであと少しになりました。
このお話が終わったら次は番外編を書くつもりです。
よろしくおねがいします!
- 90 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月04日(金)21時02分48秒
- 「ありがと・・なっち」
照れくさかって、俯いてぼそっと言ってみた
なっちには聞こえてないかもしれない。
でも、良いんだ。
正直に話せたから・・・
あれ以来ずっとまともに話してなかったから、これだけで十分だよ。
ふと横を見ると祐ちゃんが‘おいで’と手招きをしていた。
私はタオルを首にかけて祐ちゃんのいるカウンターまで行く
「・・・どーしたの?」
椅子に座りながら祐ちゃんに言うと祐ちゃんはレモンティーを出して言う
「・・・ほら、飲み。あったかくなるで」
ぶっきらそうに言う祐ちゃんだけど、優しさが伝わった。
「・・・うん」
小さく、ありがと、って言ってからレモンティーを一口飲む
冷たかった私の体が中から温かくなっていく。
カタ・・・
音がして、横を見るとなっちが座っていた。
恥ずかしそうに、下を向いて、顔を真っ赤にして・・・
「なっち」
私はなっちを呼んだ。
なっちは私の方を振り向く
私はなっちに笑顔を向けた
私のホントの笑顔・・・
「ありがと」
- 91 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月04日(金)21時08分24秒
- なっちの顔を見てそう言った。
なっちは少し顔を赤らめて、又微笑んだ。
少しはにかんだような微笑。
「・・・なっち、勉強があるから部屋戻るべさ」
少し早口にそう言って、なっちは席を立ってドアの向うに消えていった。
なっちの後姿を見届けてから、私は少し冷めた、レモンティーを一口、口に含む。
ほのぬくいレモンティーは私が好きだった時のものと同じ・・・・
少しぼーっとしてると祐ちゃんの声が私に降りかかる。
「・・・・吉澤と何かあったんか?」
少しためらい気味に聞いてくる祐ちゃん。
「・・・・・まぁね」
適当に言って、またレモンティーを飲む
「・・・なっちとは・・もうやりなおさんのか?」
「・・・終わったし・・・」
- 92 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月04日(金)21時15分17秒
- そう、なっちと私は付き合っていた。
なっちが東京に来た頃、丁度私はここによく通っていた。
そこでなっちを見て、私は惚れて、告白して、付き合っていた。
でも、よしこのことがすきだってわかってから、なっちと私の関係はギクシャクしてきた。
そして、その関係に耐えかねた私は別れを告げた。
「・・・・友達に戻ろう・・・」
・・・と・・・。
あれから、私はなっちの顔を見るのを恐れてここに来るのを辞めていた。
忘れたかったから。
愛した人は一人でいいと思ったから・・・・。
私の中で輝いていたなっちという天使は私の中で自然と消えていた。
そして入れ替えに、よしこという人を好きになった。
望まれない人を・・・
- 93 名前:吉右衛門 投稿日:2002年10月05日(土)09時51分22秒
- 从#~∀~#从>切ないの〜、ごっちん、まあ、あんなニブいよしこの事好きになってもたんやから
辛抱せんとしゃぁないやん。
よし!、祐ちゃんのテクで忘れさしたるから、こっちおいで!
(#´ Д `)>祐ちゃん、グーで殴るよ!
- 94 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月06日(日)10時43分08秒
- 吉右衛門様・・・レスありがとうございます!
ごっちんのつっこみと祐ちゃんのボケがいいですねぇ〜・・・
- 95 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月06日(日)10時50分46秒
- 「・・・そか。友達でも良いからたまにはここに来てな?」
祐ちゃんは、笑顔をつけて私に言った。
「ウチも、ごっちんが来てくれたら嬉しいし、なっちも喜ぶしな・・・」
ボソッと独り言のように呟いている祐ちゃん。
「・・・ん。たまには来るよ」
そう言って、またレモンティーを一口飲む。
温かかったレモンティーは冷めてしまっていた。
私の心のように・・・・
「・・・・よっさんとも又、来て」
祐ちゃんは言いにくそうに、口を開いた。
私は‘よっさん’と言う言葉にびくっと反応する。
また、痛んだ心が痛み出す
ボロボロになった心が、悲鳴を上げる
‘もうやめて’と・・・
- 96 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月06日(日)10時59分04秒
- 痛む心で、顔が引きつりそうになりながら言う
「・・・よしこがよかったら来るよ」
今の私の精一杯の抵抗だった。
もう、忘れたいほど愛している人を思う抵抗。
胸が壊れるほど愛している人への抵抗。
「・・・よっさんとなんかあったんやろ?どしたん?」
優しい口調で祐ちゃんは私の背中をなでながら言う
幼い時から一緒にいたよしこ
いつも、毎日のように一緒に手をつないで、ここに来た。
よしこの隣りでずっと一緒にいた
あきれるほど毎日
ずっと・・・・
「・・・・・・なんでもないよ」
私の精一杯の強がり
泣きたいはずなのに、涙を流せない私
言いたいはずなのに、言えない私
そんな私の精一杯の強がり
- 97 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月07日(月)16時37分10秒
- 困ったな〜 私は「よしりか」萌えなので、この状況は嫌では無いのですが
ごっちんの気持ち考えると、切ないし。
かといって、よしこがごっちんへ行くとつらいし。
はぁ、と言ってため息をついてみる。
- 98 名前:クロイツ 投稿日:2002年10月07日(月)19時32分53秒
- うあおおおおおう(泣)!!
切ない〜!!
ごっちーん!!うわあぁぁぁぁぁん!!
幸せになってほすぃ〜です…。
- 99 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月07日(月)21時19分18秒
- レスありがとうございます!
ひとみんこ様・・・レスありがとうございます!
今、すごい変な状況です。
ごっちんとよしこどうなるんでしょう?
クロイツ様・・・レス毎回ありがとうございます!
切ないですか。ありがとうございます。切ない系を目指しているので・・・
これからもよろしくおねがいします!
- 100 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月07日(月)21時25分16秒
- 残っていたレモンティーを全部飲み干して、カップをカウンターに置く。
「・・・・帰るよ・・・」
そう言いながら立ち上がる。
雨は少し小ぶりになってきている。
「そか。じゃ又来てな」
祐ちゃんはコップを拭きながら言う
「・・うん」
適当に返事をしておいて、鞄を持ち、ドアを開ける。
カラン
いつもと変わらない音が店内に響く
なぜか知らないが急いで私は喫茶店から出た。
- 101 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月07日(月)21時30分50秒
- 冷たい雨を受けながら、家まで走った。
何の感情も無い
雨に打たれて、冷たいとも思わなかった。
ただ、雨でこの汚れた心を洗い流したいと思った。
全部洗い流して、何もかも忘れたいと思った。
複雑な人間関係も、意味のわからない勉強も・・・
いつの間にか家の前に着いていた
明かりの着いていない、ただ一軒の家。
見た目は豪華そうなのに、なぜかさびしそうに思うのは私だけだろうか?
明かりが着いていないから。
家に入っていく人がいないから。
- 102 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月07日(月)21時38分58秒
- 家の門をポケットに入っていたカギで開け、中に入る。
すぐに、大きな噴水が私を迎える。
雨だと言うのに、噴水から水は滝のようにあふれ出ている
その横を、通り過ぎ、家の中に入る。
ただ大きいだけの家のドアを開け、中に入る。
シャンデリア、狼の像・・・・
階段を上り、自分の部屋に入る
白いドア、白い壁。
少しも汚れていないで、白いままで私の帰りを待っている。
- 103 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月07日(月)21時44分00秒
- ベッドに倒れこむようにして、寝転ぶ。
うとうとする・・・・
意識の無い感覚で、シャワーを浴び、ベッドで寝る。
いつもは、布団に入ってすぐに寝れないのに、今日はすぐに眠りに着くことになった
- 104 名前:吉澤ひと休み 投稿日:2002年10月08日(火)15時54分24秒
- ごっちん・・・・・切ない・・・・
でも、似合ってる。こういう役柄本当にやって欲しい!
作者さん頑張って下さい!
- 105 名前:クロイツ 投稿日:2002年10月08日(火)19時16分11秒
- ごっちんに幸せが訪れる日は来るのでしょうか…(泣)
胸が痛い〜!!
この先、どうなるんでしょうか…。
できれば、幸せになってくれ〜!!…ヨッスィー以外の人と…。
うああああ!!ごめんよごっちん!!私はやっぱりいしよし命なんだぁぁぁ!!
- 106 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月08日(火)21時34分40秒
- レスありがとうございます!
吉澤ひと休み様・・・レスありがとうございます!
ごっちんは切な〜くなってもらってます(笑。
これからもよろしくおねがいしま〜す♪
クロイツ様・・・毎回レスありがとうございます!
ごっちんが幸せになるのはもうすぐです!もうちょっとごっちんががんばってくれれば・・・
これからもよろしくおねがいします!
- 107 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月08日(火)21時42分46秒
- ふと、目をあけると、窓の外は明るかった。
「ん・・・」
布団に入ったまま、時刻を確認する。
「・・・・8時25分・・・」
「ぅああああ!遅刻〜!!!!」
わかったのは、時刻を確認してから3分後のこと。
急いで、鞄を用意して、制服に着替える
机の上に置いてある、弁当を鞄の中に放り込み、部屋を出る。
体が重い・・・
寝たはずなのに、体は重くて全然寝てないみたい。
心も疲れたまま。
ナイフで傷つけられた傷はまだ深く深く残って、痛みを増している
そのたびに叫ぶ私の心
そのたびに傷つく私の心・・・
必死に走って、学校まで行く。
玄関についた頃には、チャイムは鳴っていた
「2時間目・・・終わったな・・・」
ぼそっと独り言のように言って、上靴に履き替える。
- 108 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月08日(火)21時52分01秒
- 教室まで、重い体をひきずって行く。
普通に教室に入り、机に鞄を置き、座る。
鞄から教科書を取り出して、机の中に入れていく。
「ごっちん!」
甘い声がして、私は顔を上げる。
そこには、梨華ちゃんがいて、隣りにいるはずのあの人の姿が無かった。
見たくないのに、見たい人
会いたくないのに、会いたい人・・・・
「どしたの?」
笑顔を作って、梨華ちゃんに話し掛けた。
笑顔を作ることなんて、もう慣れた。
どんなにつらい時でも、ずっと作っていたから、今は苦痛さえ感じない。
「今日は遅かったね。寝坊?」
梨華ちゃんの甘い声が私の心に響く。
「うん。起きたら8時25分でびっくりしたよ」
もう、やめて。
心が叫ぶ。
もう、誰と話したくない・・・・
お願いだからそっとしといて。
私の心の傷を増やさないで
思い出させないで・・・・
- 109 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月08日(火)21時57分36秒
- お願いだから・・・・
思いが顔に出ていたのだろう。
笑っていたはずの梨華ちゃんの顔がどんどん曇っていく
「・・・ごっちん?どうしたの?」
心配そうに顔を覗き込んでくる。
それが、心の中が見透かされそうに思う。
何でも見透かされそう
だから私は顔をそむけた。
「・・・ちょっと気分悪くてさ・・・あ?よしこは?」
思い出したくない話題。
でも、自分から話し出すのは何故だろう?
「ひとみちゃんは、気分悪いって、1時間目に保健室に行ったまま・・・」
次第に梨華ちゃんの眉毛がハの字になっていく。
やめて。
やめて。
心が苦しいのは私だけで良いから。
胸が痛いのは私だけで良いから。
心が傷つくのは私だけで良いから・・・・
だから、よしこのことでそんな思いしないで・・・・
- 110 名前:りゅ〜ば 投稿日:2002年10月09日(水)18時01分44秒
- ごっちん切なすぎです!でも面白いです!
こっちまで心が痛くなってきます。
風でなちよし書いてる者ですがなっちも出てきて嬉しかったです☆
なっちも結構切なそうだったし…。
更新待ってます!
- 111 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年10月09日(水)19時24分07秒
- うう切ないです!!更新待ってますよ!!
- 112 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月09日(水)20時40分31秒
- うぁ〜、ごっちん、そんなに自分を追い込まないで!
なんとかならんか? この状況!
誰か、ごっちんを救ってやってくれ〜!
でも、よしこは駄目よ!
- 113 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月10日(木)21時07分28秒
- りゅ〜ぱ様・・・レスありがとうございます!
ごっちんは切ない専門ですから・・(笑。
これからもよろしくおねがいします♪
いしごま防衛軍様・・・レスありがとうござます!
これからもよろしくおねがいします!
ひとみんこ様・・・レスありがとうございます!
ごっちんはこれからどうなるんでしょうか?
これからもよろしくおねがいします!
- 114 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月10日(木)21時11分52秒
- 私の顔を覗き込んでいる、梨華ちゃんが私の前にいた。
「・・・・何?」
「え?あ・・・何か今日ごっちん変だなぁ〜っと思って・・・」
慌てて私の顔を覗き込むのをやめる梨華ちゃん
「・・・そう。別に大丈夫だよ。あ、保健室行くから、先生に言っといて」
早口にそう言って、机にかけた鞄をまた手にとる
乱暴に、鞄を開けて、机に入れた教科書を鞄に詰め込む
「それじゃ」
ぽかんと私を見ている梨華ちゃんの隣りをすり抜けるようにして通る
- 115 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月10日(木)21時18分21秒
- 教室を出てから、走った。
少しでも油断をすると梨華ちゃんの切ない顔が浮かんでくるから。
ガラッ
勢いよく保健室のドアを開ける。
中では、目を丸く大きくあけて私を見ている保健室の先生。
「・・・・後藤さん・・・?」
目を大きく開いたまま、私の名前を呼んだ。
私は無視をして、そのまま室内に入る
「しんどいんだけど・・・・寝ていい?」
傍に置いてあった、椅子に鞄を置いて座る
それから先生を見る
「あ・・・いいけど・・・じゃ、2つ目のベッドがあいてるから・・・」
保健室の飯田先生は、白い服をひるがえしてベッドの方に歩いていくのを見る
「さぁ」
カーテンを開けて私に微笑みかける飯田先生
「・・・ども」
そのままベッドに倒れこむようにして、寝転がりカーテンを閉める
- 116 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月10日(木)21時25分52秒
- ふと、目を閉じた。
一人になりたくて・・・
よしこを思うのは毎日のように思う
いつも夢に見ている。
よしこを想わない日は無いほど思い愛して
想わない夜はただ一人泣くだけ
そのたびに胸が痛い思いをするのは神からの私への罰
愛すれば愛すほど胸は痛んで涙を流す
涙を流すのは胸や心が苦しいのじゃなくて、あなたがいとおしいから。
愛しすぎて涙が出る・・・・
・・・・・・
- 117 名前:クロイツ 投稿日:2002年10月11日(金)13時29分56秒
- ここで味わう切なさは、もう最高です〜〜〜!!!
うう…ごっちん!!
胸が痛い…。
続き、期待しております!!
- 118 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月11日(金)20時39分27秒
- クロイツ様・・・レスありがとうございます!
切なさは最高ですか!ありがとうございます^^嬉しいです^^
ごっちん、どうなるんでしょうか!?
- 119 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年10月11日(金)20時47分01秒
- キーンコーンカーンコーン♪
チャイムの音で私は目を覚ました。
いつの間にか、寝てしまっていたよう
「ん・・・」
何か腕が重く感じて、ふと隣りを見る
すると
そこにはいるはずの無い人物がいた。
「・・よ・・・よしこぉ!!!!」
ビックリしてここが保健室と言うことを忘れて大声を出してしまった。
「・・ん・・?」
よしこは眠たそうに目をあけて私を見る
「・・あー・・・ごっちん」
普通に言うよしこは何も感じてないよう。
「あ・・・あのさ・・・なんでよしこがいるの?」
私の髪の毛をいじりだしているよしこに言う
「んー?特に用は無いんだけど、ごっちん前から何かいいたそうだったから」
この人は何でもわかってるな・・・
私は心の中で思った。
そう・・・私の気持ちにも気づいてるかもしれない・・・・
よしこの瞳を見るたびに、私の心が見透かされそうに感じるから。
透き通った、瞳で見られるのは、私にとっての苦痛だから・・・
- 120 名前:クロイツ 投稿日:2002年10月12日(土)14時33分38秒
- 気づいてるのか!?どーなんだヨッスィー!!
まさか…二股とか、考えてないよね?ヨッスィー?
いしよし命な石ヲタ(なちヲタでもありますが)な為、ハラハラしてます(汗)。
続き、楽しみにしてますね!!
- 121 名前:りゅ〜ば 投稿日:2002年10月14日(月)20時18分48秒
- こっから先どうなるかが凄く気になります!
ごっちんはついに言うのか?!よしこはどういう反応をするんだろう…。
まじで展開が楽しみです。
- 122 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月03日(日)13時43分40秒
- すいません。PCが壊れてしまって全然更新ができませんでした(涙。
日曜日には更新できると思います。本当にすいませんでした。
- 123 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月03日(日)13時50分00秒
- 透き通った瞳は私を見つめる。
恋人たちのように思えるのは私だけの錯覚?
私の毛先によしこの体温が感じられる。
熱を持った私は風邪を引いたような錯覚に陥る
「よしこは優しいね・・・」
誰にも聞こえないように呟いた。
私にも聞こえないような小さな声・・・
優しすぎてつらいんだ
誰にでも優しいあなたに恋をするのは
誰にでも微笑みかけて
誰にでもちょっかいをかけてるあなた
つらいんだ。
この胸が痛くて悲鳴をあげてるほど・・・・
この胸があなたで消えない傷を負うほど・・・・
- 124 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月03日(日)13時56分53秒
- 「ん?」
よしこは私の顔を覗き込むようにして私を見た。
「どうかした?」
私の髪を持っていた手を私のおでこに当てる。
徐々に私の顔が熱を持つのがわかる。
「顔赤いよ?風邪でも引いた?」
優しいよしこ
「あ・・・いや・・」
びっくりして思ったように声が出ない。
「んー・・・・ちょっと熱いんじゃない?」
手をおでこから離そうとするよしこの手を私はつかんでいた。知らないうちに・・・
「「あ・・・」」
見事に2人の声が重なった。
チャンスかもしれない・・・
神様がくれた最後のチャンス。
深呼吸をして私は口を開いた。
- 125 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月03日(日)14時02分54秒
- 「・・・・あの・・・よしこ?」
「・・ん?」
「あのさ・・・・好き・・・なんだ」
言った、言った。
「ん・・・・へぇ!?」
よしこは奇妙な声を出して私を見た。
「うち・・・を・・・ごっちんが・・・?」
口をパクパクしながらよしこは言う。
私は頷く。
白い布団が私の目に映る
そこに落ちる一粒の雫・・・・・
優柔不断なあなたは答えを聞かせてはくれないでしょう。
‘梨華ちゃん’という人がいるから。
私はいつだって2番目
あなたに思いを伝えるのも
あなたの笑顔を見るのも
あなたの趣味をしるのも
あなたと放課後帰るのも・・・・・
全部2番目。
- 126 名前:吉澤ひと休み 投稿日:2002年11月04日(月)21時17分51秒
- つ、つらい…ごっちん、がんばれ〜
作者さん、PC大変でしたね。またーり頑張ってください。
期待してます。
- 127 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月04日(月)21時25分24秒
- 吉澤ひと休み様・・・レスありがとうございます。
ごっちんつらいですねぇ〜・・・・
ま、もうすぐ何とかなるでしょう(笑。
PCの方心配してくださってありがとうございます。
おかげさまで直りました^^
これからはバンバン更新しますんで・・・^^
- 128 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年11月05日(火)07時47分19秒
- あたしゃ、いしよしが全てなんで、複雑です。
ごちんも幸せ、いちよしも幸せと言う風に行かんのかいな?
何とか成ると言う作者さんの言葉を信じて、まてます。
- 129 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月05日(火)20時22分27秒
- ひとみんこ様・・・レスありがとうございます。
いしよし&ごっちんは幸せになるのでしょうか?
まぁ、なんとかなる・・・・でしょう(笑。
こんな作者ですいませんね。。。
- 130 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月05日(火)20時26分46秒
- 気がつくと私は家のベッドで寝ていた。
「・・・・はぁ」
知らぬ間にため息が私の口からこぼれる
昨日の事が新鮮に私の目に浮かぶ
思いを伝えた後のよしこの驚きの顔。
なんとも言えない気分。
はっきり言って、今日の目覚めも最悪だ。
思いを伝えてすっきりしたはずなのに、どこかでひっかかってる。
‘これでよかったのか?’
とでも言うように・・・・
- 131 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月05日(火)20時33分32秒
- 重い足取りで家を出た。
カバンの中に私服を詰め込んで・・・
駅のトイレで着替えて、ロッカーにカバンを詰め込んだ。
学校に行く気にも慣れなかった、いや、なりたくなかった。
かぎを手でもてあまして、どこに行こうか考えていたときだった。
ドンッ
前からきた人とぶつかってしまった。
「すいません」
少し、アルトがかった低い声・・・・
「・・・いえ・・」
立ととうとした時、前から手が伸びてきた。
「つかまって」
よしこと似た声。
少し安心するような・・・・
知らないうちに私はしらぬひとの手をとっていた。
「大丈夫?」
引っ張られ起き上がれた私は、上から降ってきた声を聞いた。
「あ、はい」
上を見上げたとき、よしこを見た。
「え・・・・!?」
驚いて声が出なかった・・・
「あの・・・何か顔についてる?」
少し遠慮したような声。
でもそれはよしこの声と違っていた。
「あ・・・いえ。すいませんでした」
- 132 名前:クロイツ 投稿日:2002年11月06日(水)16時30分22秒
- 祝・復活!!!
うれしいです!!お帰りなさいです!!
…てゆーか、ごっちんに手ぇ貸したの…誰なんだろう…。すっごい気になります!!
あの人だといいなぁ〜、とか思ってたりもしますが(笑)。
続き、楽しみにしてます!!
- 133 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年11月06日(水)21時03分11秒
- アルトでしょ?
あの人かな・・・・・・・?
- 134 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月07日(木)21時13分14秒
- クロイツ様・・・レスありがとうございます。
ごっちんに手を貸したのは誰でしょう?(笑。
これからもよろしくおねがいします♪
ひとみんこ様・・・レスありがとうございます。
アルトですよ。わかりましたか?
これからもよろしくおねがいしますね♪
- 135 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月07日(木)21時18分30秒
- 顔をあげたとき、一瞬時が止まったように感じた。
「ん?何か?」
「・・・」
何も言えなかった。
綺麗に整った顔
短い髪
茶色に染めた綺麗な髪
男の子のような格好。
まるでよしこだった。
「・・・よしこ・・・?」
思っていたことが口から滑り出した。
「え・・?」
目を大きく見開いて私を見る、よしこに似た人。
- 136 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月07日(木)21時25分09秒
- 「あの・・・すいません。ちょっと話したいんですが・・・お時間良いですか?」
「あ・・・はい」
私は急いで時計を見て答えた。
「じゃ・・あそこの喫茶店に入りましょうか?」
指差した喫茶店はよくよしこと行った喫茶店だった。
少し戸惑った。
「・・はい。じゃ、行きましょうか」
気がつくと私は答えていた。
カラン
ドアについている鈴が音を立てる。
「いらっしゃいませ」
奥から出てくるウエイトレス。
それはよく知っている人。
「圭ちゃん、窓際の席空いてる?」
私はウエイトレスに尋ねた。
圭ちゃんと言うのは、私の小さい頃からの家庭教師だった人。
「ん〜、空いてるよ。どうぞ」
圭ちゃんは空いているかどうか見てから私達を案内した。
- 137 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月08日(金)13時11分53秒
- ひょっとして?
ひょっとするかも?(w
赤も読んでます、頑張ってください
- 138 名前:クロイツ 投稿日:2002年11月08日(金)13時46分33秒
- もしかして…いや、どうなんだろうっ!!
気になる〜!
しかも何気に圭ちゃん登場☆
続きに大期待です!!
- 139 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月08日(金)19時46分53秒
- 名無し読者様・・・レスありがとうございます。
ひょっとして・・・?分かっちゃいましたか?
赤の方も読んでくださってありがとうございます。
これからもよろしくおねがいします。
クロイツ様・・・レスありがとうございます。
圭ちゃん、何気に登場です^^
この登場に仕方かなり、好みなんです^^
- 140 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月08日(金)19時54分39秒
- 外の景色が見える私のお気に入りの窓際の席。
「あの、すいません。勝手に席決めちゃって・・・」
「あ、いえ。気にしないでください」
そう言って、メニューを手にとるよしこに似た人
「何か食べますか?」
にこっと笑って私にもメニューを差し出す
「ありがとうございます」
自然に私も笑顔になっていることに、窓に写った自分で気づく。
「決まった?」
「あ、はい。チョコレートパフェで・・」
「チョコレートパフェね・・・」
何回かつぶやきよしこに似た人は圭ちゃんを呼んで言っていた。
「チョコレートパフェ1つとコーヒー1つを・・」
かすかに聞こえてくる声を聞きながら窓の外に目をやる。
- 141 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月08日(金)20時00分24秒
- 「あの・・・ごめんね。勝手に話したいとか言っちゃって・・・」
気がつくとよしこに似た人は私を見て話していた。
「いえ、お気遣いなく・・」
「時間大丈夫かな?」
にっこりと笑いながら私に話し掛ける人はすごい素敵に見えた。
「はい、今日は暇でしたから・・・」
「そう、よかった」
丁度運ばれてきたコーヒーを飲みながら、私に微笑みかける。
「あ、そうだ。名前聞いてなかったね。私は市井沙耶香。あなたは?」
「私は、後藤真希です」
「後藤・・・?」
市井さんはつぶやくようにして私の名前を呼んだ。
そして、少し考え始めた。
私はどうしていいか分からず運ばれてきたパフェを食べ始めた。
- 142 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月08日(金)20時29分12秒
- 〜心境報告〜
いや〜PCも直って一安心しているヒトシズクです^^
PC使いまくって料金が気になるところ・・(笑。
えっと、「2番目」はもうすぐ終わる(予定)です。
これが終われば、番外編として石川さん編を書きます
それからは赤版の更新を主としてやっていきたいと思います。
そして、今考え始めている新しい物語を書こうと思います。
ま、今後のヒトシズクはこのように動いていきます^^
これからもよろしくお願いします♪
- 143 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月09日(土)14時41分09秒
- 「あのさ・・・後藤さんの友達で石川梨華って子いる?」
私は食べていたパフェの手を休めて市井さんを見た
「石川梨華・・・・いるよ。梨華ちゃんがどうしたの?」
市井さんはやっぱり、と言って私に話し始めた。
「石川は・・・私の元彼女」
搾り出すように、市井さんが言う
「え・・・」
私は何もいえなかった。
梨華ちゃんが市井さんと・・・
考えるだけで嫌な気分になった
考えたくもなかった
「今は、違う人と付き合ってるらしいね。よっすぃーって言う人だっけ?」
たまたま聞いちゃったんだよね。
市井さんはそう付け足した。
「君が‘よっすぃ〜’って言った時、まさか、って思って話し掛けたんだ」
「はぁ・・・」
私は市井さんの言うことに頭が追いつかないでぼーっと返事をした。
何もかもが以外で
何もかもが考え付かないものだったから・・・・・
- 144 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年11月09日(土)16時51分49秒
- なんか、おちゃらけたレスしにくい雰囲気れす。
静かに見守ります。
- 145 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月10日(日)14時04分34秒
- ひとみんこ様・・・レスありがとうございます!
てか、おちゃらけてください(笑。
この雰囲気なんとかしてください・・・
- 146 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月10日(日)14時09分26秒
- 「後藤さん?」
ボーっとしだしてから、どれくらい時がたっただろう?
市井さんの心配そうな声が聞こえてくる・・・・
「あ、すいません」
ぼーっとしている頭をなんとかたたき起こす。
「大丈夫?何か冷たいものでも頼もうか?」
心配そうに私を見ながら手にはメニューを持っている市井さん。
こういう優しいところも似てるんだよね・・・・
声以外で・・・
私の頭によしこの顔が映る。
市井さんと同じような心配そうな顔のよしこ・・・
- 147 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月10日(日)14時17分48秒
- 「聞いてた?」
メニューを見ながら市井さんは私に言った。
市井さんのコーヒーはなくなっていて、コップだけが市井さんの目の前に置かれていた
私のパフェは汗をかき、アイスは溶けてしまっていた。
「え・・?」
私は市井さんの言葉がうまく聞けずに聞き返した。
市井さんはメニューをまだ見ながら言った。
「さっきまで私が話してたこと。聞いてなかったでしょ?」
すこし、笑みを浮かべた顔を私の方に市井さんは向けた。
「・・はい、すいません」
「あ、いいよ。気にしないで」
市井さんはまだ笑顔を私に向けたまま。
嫌な顔を一つもせずに市井さんは言う。
「なんか、飲む?ま、私が飲みたいんだけどね。そのパフェもう汗かいてるね
違うの頼む?」
私にもう一つのメニューを渡しながら市井さんはにこっと笑う
- 148 名前:クロイツ 投稿日:2002年11月12日(火)14時21分45秒
- いちーちゃんだったのかぁ〜…カッケー!!いちーちゃん!!!
もうすぐ終わりだなんて、切ない…。
でも、梨華ちゃん編楽しみです!!
がんばってくださいね!!
- 149 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月12日(火)20時35分20秒
- クロイツ様・・・レスありがとうございます!
いちーちゃんでしたよ。かっけーいちーちゃんはどうなるのか・・
梨華ちゃん編もよろしくです。
これからもよろしくおねがいします♪
- 150 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年11月13日(水)09時01分42秒
もう少しで完結と言うことは?
CPの王道「いちごま」になるのか?
ごちんに幸あれと祈る!
チャミさま編、見たい、読みたい!
- 151 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月14日(木)22時05分03秒
- ひとみんこ様・・・レスありがとうございます!
もうすこしで完結です^^
それまでもう少しだけお付き合いください^^;
石川さん編もよろしくお願いします。
- 152 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月15日(金)21時11分40秒
- 「あ・・・はい」
私は微笑んでいる市井さんからメニューを受け取った。
受け取るときにかすかに手が触れた。
冷たい手だった。
よしことは正反対の冷たい手だった・・・・
私は何事もなかったようにメニューを開いた。
特に何か飲みたいわけでもない。
特に何か食べたいわけでもない。
ただ、なんとなく。
- 153 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月15日(金)21時14分09秒
- 【コメント】
最近、更新ができてなくてすいません^^;
あと、もうちょっと・・・・なんですけど・・・。。。
日曜ぐらいには大量更新ができると思います。
本当に待ってくださっていられる方申し訳ありません。
マイペースですががんばります。
これからもお願いします^^
- 154 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月16日(土)18時13分53秒
- 「決めた?」
私がメニューを持って3分ぐらいしたとき、市井さんは言った。
「・・あ、はい」
私は持っていたメニューをテーブルの上に置いて言った。
「じゃ、呼ぶね」
市井さんはそれだけ言って、そばにいた圭ちゃんを呼んだ。
そうせ、話を盗み聞きでもしてたんじゃないかな?
市井さんは私に微笑みながら言う
「何に決めたの?」
「レモンティーで・・・」
「あ、本当!?一緒だね」
市井さんは嬉しそうな顔をして圭ちゃんに言っていた。
うきうきした声で・・・
クールそうに見えるのに話してみるとあったかくて。
いつも微笑んでいて
優しくて
よしこにそっくりな人。
でもどこかよしこと違っていて
戸惑う私の心がある
- 155 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月16日(土)18時19分07秒
- 「・・・・どこまで話したかな?」
何事もなく、普通に市井さんは言った。
「石川と付き合ってたって言ったかな?」
市井さんは考え込んでいる私を見て笑いながら言った。
「あ・・・はい」
「そっか・・・・私さ〜中3の時石川と付き合い始めたんだ。
その時は石川は2年生でね・・・
自分でいうのは何なんだけど、もててたんだ。
で、石川と付き合い始めたことでファンの子が怒って、石川をいじめたりし始めたんだ
私が何回かきつく言ったらその子たちはあきらめたみたいにするんだけど、また何日かたったらいじめ出すんだ・・」
- 156 名前:クロイツ 投稿日:2002年11月16日(土)22時36分26秒
- なぬぅ!?梨華ちゃんをいじめるなんて!!
だけど…そっかぁ。梨華ちゃんにはそんな過去が…。
うぐぐぅ…どうなっちゃうのか楽しみです!!
いちーちゃんとごっちんがどうなるのか、もすごくどきどき!!
続き、楽しみにしてますね!!
- 157 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月18日(月)20時10分39秒
- クロイツ様・・・レスありがとうございます^^
梨華ちゃんにはそんな過去があったんですっ!
いちーちゃんとごっちんどうなるでしょう!?
- 158 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月18日(月)20時17分46秒
- 市井さんはそこで止めて圭ちゃんが運んできたレモンティーを一口口に含む
「・・・ま、そんなことをしてたんだけど私が卒業をしたら会える時間が少なくなってね。
あ、石川はテニスの部長をやっててそうそう部活を休めなかったから会えるのは2週間に1回ぐらいだったんだ。
で、そのうちに心が離れちゃって・・・・会うこともしなかった。
石川が卒業して、どこかの学校に入ったって聞いたんだ。悔しかったなぁ〜・・・
石川の心にはもう、私がいなくなってしまったみたいみたいなもんだからね」
市井さんは悔しそうに顔をゆがめた。
私はただ見てるだけしかできなかった
そんな自分が嫌になるのを感じていた・・・・
- 159 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月18日(月)20時25分42秒
- 「それから私は石川のことを考えないように必死で勉強したよ。嫌になるくらい。
石川のことを考えないだけ、楽だった。
でさ、教師の仕事につくことになった。で、初めて行く学校で石川を見たんだ。
最初はさ見間違いかと思ったよ。すごい綺麗になってたし・・・・
それに、吉澤とか言うこといたしね。私といるときには見せなかった本当の笑顔をみせてたんだ・・・」
そういう市井さんの顔は曇っていてやる気のない顔に見えた。
「・・・でも、そういう時私の目の前に天使が現れたんだ」
市井さんはそう言うと私を真っ直ぐ見た。
「・・・え?」
「そう、君。君といたら石川のこと忘れられるような気がしたんだ」
市井さんはくすっと笑って私に言った。
- 160 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月18日(月)20時28分20秒
- 「ねぇ、私と付き合ってくれない・・・かな?」
市井さんは顔を真っ赤にして私に言った。
「・・・・はい」
知らぬ間に私は言っていた。
市井さんは梨華ちゃんを忘れるために私と付き合って
私はよしこを忘れるために市井さんと付き合う
こんなのもいいんじゃないかな?
って思って・・・・
- 161 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月18日(月)20時29分26秒
- 私は市井さんの2番目
市井さんは私の2番目
こんな愛の仕方もいいよね・・・?
END
- 162 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月18日(月)20時32分07秒
- はい〜終わりました♪
長いですねぇ〜・・・・マイペースなヒトシズクを最後まで応援してくださった方
本当にありがとうございます^^
でも、あともう1話番外編があります^^;
もうすこしお付き合いください。。。
更新は2〜3日休んでからにします。
(その間は赤版の方を更新したいと思ってます・・)
では、「2番目」読んでくださってありがとうございました。
- 163 名前:クロイツ 投稿日:2002年11月19日(火)14時22分14秒
- なんかすごい切ない〜〜〜!!!
ごっちん…いつかいちーちゃんの一番、いちーちゃんが一番、になる事を切に望みます…。
てゆーかいちーちゃんカッケー!!!
特に最後の口説き文句なんて…ちょっとヤラれちゃいました☆
番外編、楽しみにしてます!!
- 164 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月19日(火)20時10分02秒
- クロイツ様・・・レスありがとうございます!
切ない終わり方&意味がわからない終わり方ですいません。。。
ごっちん&いちーちゃんが1番同士になれることを私も望んでいます^^
いちーちゃんの口説き文句、かっけーすぎです^^;
白板の「作者フリーレス」に「桜とあなた」と言う短い話を載せました。
お時間があれば見ていただければ嬉しいです。
2番目番外編は明日から更新したいと思います。
- 165 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年11月21日(木)18時26分22秒
- さすが元祖男前、いちーちゃん!
ダンディーです、クールです!
みんな幸せにな〜れ!
番外U、楽しみです!
- 166 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月21日(木)19時48分57秒
- ひとみんこ様・・・レスありがとうございます!
いちーちゃんは元祖ですからねぇ〜・・・
- 167 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月21日(木)19時49分28秒
- では、番外編はじめます。
- 168 名前:2番目〜RIKA ISHIKAWA〜 投稿日:2002年11月21日(木)19時52分27秒
- 風にゆれる綺麗な茶色の長い髪
風に乗って香る苦いような甘いような香り
少しアルトがかったハスキーボイス
すべてが私の心を締め付ける
- 169 名前:2番目〜RIKA ISHIKAWA〜 投稿日:2002年11月21日(木)19時59分28秒
- いつもあなたは私のそばに居るのに私は触れられない
まるで夢で見る幻のよう
あなたの瞳に映るのはあの人だけ
私はあなたの瞳には映っていないの・・・?
いつだってそうだった。
あなたが幸せそうな顔をするときはいつもあの人がそばに居たから
ずっと、届けられない想いを私の中で雪のように積もらせながら私は見てたから
あなたを夢にまで見る程想って届かない想いで胸を痛めて涙を流すの・・・
いくら届かないと知っていても、そっと影から想っているの
あなたが言った言葉を思い浮かべて。
【ずっと想っていたら、きっと想った分だけ幸せになれるよ】
- 170 名前:クロイツ 投稿日:2002年11月21日(木)21時07分31秒
- をををををっ!!待ってました!!梨華ちゃん視点♪
てゆーか梨華ちゃん!!誰の事を言っているのか…。
こーゆー梨華ちゃん大好きな私としては、うれしい限りです☆
続き、期待しておりますよー!!
- 171 名前:2番目〜RIKA ISHIKAWA〜 投稿日:2002年11月23日(土)11時04分00秒
- クロイツ様・・・レス毎回ありがとうございます!
梨華ちゃんは誰を想ってるのでしょうね・・・。
次回から分かると・・・思います。
- 172 名前:2番目〜RIKA ISHIKAWA〜 投稿日:2002年11月23日(土)11時09分46秒
- 「おはよ、梨華ちゃん」
後ろからかかってきたハスキーボイスにちょっとビックリして後ろを振り向いた。
でも、その声は愛しいあの人のではないと知ってちょっと落ち込む。
振り向いた先にはよっすぃーとあの人がいた。
それを見て、ちょっと落ち込んでいたはずの私は嬉しくなって笑顔を浮かべる。
よっすぃーはいつものように私に抱きついてくる。
「ん〜・・・おはよ、梨華ちゃん」
よっすぃーは猫みたいにゴロゴロのどを鳴らす。
でも、私の瞳にはよっすぃーは映らないよ。
あの人の瞳に私が映らないように・・・・・
よっすぃーに聞こえないようにため息を吐いた。
- 173 名前:2番目〜RIKA ISHIKAWA〜 投稿日:2002年11月23日(土)11時11分31秒
- そのため息は最後まで私の口からは出なかった。
愛しいあの人の姿が私の目に映ったから。
私とよっすぃーに微笑みかけてるごっちんの姿が・・・
- 174 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月23日(土)11時28分53秒
- とうとう出ましたよっ!
あの人の名前が!!!
更新はここまでです。
出来れば今日の午後からでも・・・・と思ってます♪
これであと半分ぐらい・・・ですね。
これからもよろしくおねがいしまっす!
- 175 名前:クロイツ 投稿日:2002年11月23日(土)18時32分09秒
- うそおおおおおおおおおお!!!
ご…っ、ごごごごご…っ!!!??
…失礼いたしました。ちょっと動揺してしまいまして…。
うへぇ〜…度肝を抜かれてしまいました…。す、スゲェ…!!ヒトシズク様、すご過ぎます…!!
「他人の度肝を抜く展開の小説が書く」と言うのが、私の目標なのですが…ヒトシズク様にはかないません!!
そっかぁ〜…そう来たかぁ〜…。
なんか感動してしまいました…。スゲェ!!
続きも、楽しみにしておりますよ〜!!
- 176 名前:2番目〜RIKA ISHIKAWA〜 投稿日:2002年11月23日(土)19時56分10秒
- クロイツ様・・・レスありがとうございます!
ごっちんは以外でしたかね?
すごいですか?ん〜・・・^^ありがとうございます!嬉しいです^^
- 177 名前:2番目〜RIKA ISHIKAWA〜 投稿日:2002年11月23日(土)20時01分48秒
- 「ごっちん、おはよ」
どきどき言ってる胸の鼓動
動揺してるのが分からないように冷静ぶって言った。
「おはよ、梨華ちゃん」
アルトがかったハスキーボイスが私の心に響く
ごっちんはニコッと私に笑いかけた
優しいあなたの微笑みは私の心を締め付ける
痛いくらいに想うのはあなたを1番に愛してるから
私にはあなたしか見えないから
- 178 名前:2番目〜RIKA ISHIKAWA〜 投稿日:2002年11月23日(土)20時08分09秒
- 抱きついて私とごっちんの話し合いを見ているよっすぃーを話しながら私はごっちんに話し掛けた
この胸の鼓動が誰にも聞こえないように
この胸の中にあるあなたを誰もしらないように・・・・
「今日は早いんだね」
私から離されてすねているよっすぃーに近づいているごっちん
微笑みは美しくて綺麗で冬に咲いた桜のよう
雪の真っ白な色に桜の花びらの淡いピンク色の綺麗さ。
「うん、今日はよしこが梨華ちゃんに朝一番に会いたいって言うから」
- 179 名前:名無しさん 投稿日:2002年11月23日(土)22時20分00秒
- まさか・・・
かなり意外な展開でびっくりです。
更新頑張ってください。
- 180 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月24日(日)02時17分34秒
- 名無しさん様・・・レスありがとうございます!
意外ですか〜・・・ま、これがヒトシズク流ということで・・・(笑。
では、続きを・・・
- 181 名前:2番目〜RIKA ISHIKAWA〜 投稿日:2002年11月24日(日)02時21分43秒
- 「それにしてもごっちんよく起きれたね」
ごっちんは私にはにかんだ笑顔を見せて、私から離されて落ち込んで壁にもたれているよっすぃーにアメをあげてなぐさめていた。
その横顔がその髪が・・・あなたのすべてが恋しくて、切なくて私の胸は叫ぶ
【早くこの気持ちを伝えて楽になりたい】
と。
でもどこかで≪伝えたくない≫と思ってるの。
私が臆病だから・・・・
あなたをずっと想っていたいと思うから・・・
- 182 名前:2番目〜RIKA ISHIKAWA〜 投稿日:2002年11月24日(日)02時27分14秒
- 「なにしろ目覚まし3個使ったからね」
ごっちんは苦笑いを浮かべ、よっすぃーを見てため息をついた。
よっすぃーはごっちんが慰めた甲斐もなくまだ落ち込んで壁にもたれていた。
「行こっか?」
ごっちんは知らないうちによっすぃーの横から私の隣まで移動してて、そう言うとスタスタと歩き始めた
「ちょ・・・待ってよ!ごっちん!!」
数メートル先を行くごっちんの背中に私はダイブした
「っわっ!!!」
ごっちんは驚いた顔を見せたがすぐ笑顔を見せた。
「よしこが見たら、すごい嫉妬するだろうね」
ごっちんはそう言って、よっすぃーがいる数メートル前を見る
「あ、よしこがくるっ!行こ、梨華ちゃん!」
- 183 名前:2番目〜RIKA ISHIKAWA〜 投稿日:2002年11月24日(日)02時30分41秒
- ごっちんは私の手を握って走り出した。
「えっ!?ちょ・・・」
いきなりのことにビックリしながら私は走る。
ごっちんはいたずらがばれた時の子供のような笑顔を浮かべていた
はじめてみる、ごっちんの笑顔・・・ホントの・・・
あの人の前では、ごっちんはホントの笑顔を見せるんだろうなぁ、そう思うと切なくなった
あなたの瞳に映らないことが悔しかった
あなたのそばにいるのに、いつも笑ってるのに
なぜ、私はあなたの瞳には映らないの・・・?
- 184 名前:2番目〜RIKA ISHIKAWA〜 投稿日:2002年11月24日(日)02時34分03秒
- ごっちんは私を教室まで送ってくれた。
「じゃあ」
ごっちんはそう言うと私に背を向けて早足で自分の教室まで戻っていった。
私はごっちんの姿が見えなくなるまで見送った。
自分でもわからないモヤモヤした気持ちを抱えて・・・・
・・・そうだよね。早くあの人に会いたいよね
私なんかじゃ替りにもならないよね・・・
- 185 名前:2番目〜RIKA ISHIKAWA〜 投稿日:2002年11月24日(日)02時38分44秒
- 切なくて悲しくて涙が溢れる
こんなにもたくさん想ってるのに、こんなにも愛してるのに、こんなにも大切に思ってるのに
なんで届かないの?
この想い。
助けてよ、この胸の痛み、届かない想いの切なさ、心の傷跡、彷徨う悲しみ
一人あなたを想って切ない思いをするのは嫌だよ・・・
私は教室を飛び出した
持っていたカバンも放り投げ
あなたがくれたアメも投げた
もう何もかもが嫌になって、何もかもが切なくて・・・・・
- 186 名前:2番目〜RIKA ISHIKAWA〜 投稿日:2002年11月24日(日)02時44分00秒
- 街に出てみても雑音や思い出も大好きな歌も切なさや痛さを誤魔化してはくれなかった
どうせ届かないのならこのあなたへの想いでいっぱいの心をこなごなに叩き割って、何も感じなくしてよ
夢まであなたを想って毎日があなたのことで終わっていく
夢の中で幻と知りながらも心は、私はあなたの名前を呼ぶ
振り向く悲しい切ない瞳。
追いかけてもこの指をすり抜け決して届かない
気がつけばいつもあなたを目で追っていて、ただ、心の中で嫉妬してた。
- 187 名前:2番目〜RIKA ISHIKAWA〜 投稿日:2002年11月24日(日)02時49分55秒
- 夕立が止んでも一人街の真ん中で傘を差してた
流れゆく人ごみの中でぼんやりあなたを想ってた
【もう少し時間がたてばあなたへのこの切なく悲しい想いなんて変えられない過去のモノになるんだろう】
泣きたくて泣けなくて、一人強がってた。
そのときでもあなたを想ってた・・・・ずっと・・・
あなたを想えば想うほど感じる落ちた花びらのようにつのる胸の孤独
≪諦められるものならば最初から興味なんて持たない≫
- 188 名前:2番目〜RIKA ISHIKAWA〜 投稿日:2002年11月24日(日)02時54分36秒
- こんなにも愛が苦しいものだとは知らなかった。
あなたを愛するまでは。
夜一人あなたを想って涙を流すのは切なくて心に又一つ傷をつけるだけ
星を数えるよりは容易く、雲の行方を知るよりは困難で私の心は叫ぶ
【こんなに痛いのなら 愛さなければよかったのに・・・・】
勢いよくビルの狭間から見える空から降る容赦のない雨
私の心のなかに積もった届かぬあなたへの想いをこの雨で流せたなら・・・
- 189 名前:2番目〜RIKA ISHIKAWA〜 投稿日:2002年11月24日(日)02時56分18秒
- あなたの幸せそうな顔を見るのは大嫌いで、でも、大好きで
あなたのこと大好きなのに大嫌い
だから私はあなたの2番目になるよ
大好きで大嫌いなあなたに近くて遠い2番目・・・・
〜END〜
- 190 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月24日(日)03時07分34秒
- つ・い・に!終わりました!番外編。どうでしたでしょうか?
一応、私はテスト3日までなのですが・・・頑張れるうちにやっとこうと思いまして。
最後の方は急ぎまくって・・・・申し訳ないです。
本編と同じく、意味不明な終わり方で申し訳ありません。
えっと・・・一応報告ではこれでこのスレは終わり・・・なのですが
短編をちょこっと書いて(2〜3本の予定)終わりたいと思います。
あと、もう少しよろしくおねがいします♪
新作の方はスレを作り次第、このスレで報告させていただきます。
- 191 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月25日(月)18時34分44秒
- スレタイトルにはこういう意味でもあったんだなぁ…と。
石川さんVerは予想外でした(笑)
新作も期待してます。あっ、もちろん短編もですけど(苦笑)
- 192 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月25日(月)19時04分07秒
- 奇をてらって番外編を書いたのだろうが
本編とシュチエーションの矛盾が出ているが?
番外に持って行くには、本編で伏線が無いと訳分からなくなる。
- 193 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月25日(月)20時20分25秒
- 結局この作者は何が言いたかったんだろう?
吉澤は石川が好き、後藤は吉澤が好き、石川は後藤が好き、ですね?
それでは本編で吉澤といちゃついている石川はどう言う気持ちなんでしょう?
後藤に気持ちが有る石川と付き合っている吉澤はバカ?
自分に気持ちのある石川に気が付かない後藤はバカ?
石川の元カノと付き合う後藤は?
元カノと付き合いだした後藤が好きな石川は?
結局なにが言いたいのか良く分かりません。
消化不良のままですね。
番外が無ければ良かったと思っています。
- 194 名前:クロイツ 投稿日:2002年11月25日(月)22時09分19秒
- うおおおおう…梨華ちゃん切ない…!!!
そっか…そうだったのか…。
本編読んでた時は、「いしよし←ごま」だと思っていたのですが、実はそんなに複雑だったんですね…。
複雑で、綺麗な作品を…どうもありがとうございました!
短編、楽しみです!!
- 195 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月26日(火)00時41分34秒
- 少しの浮気心は誰にでもありますね
本心は誰にもわかりません
だから人間なのですね、楽しめました
- 196 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年11月26日(火)12時22分20秒
- えっ? いしかーさん編は番外編なんですか?
本編の続きじゃないんですか?
いしよしオタとしては複雑です。(w
- 197 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月26日(火)12時34分35秒
- >>193
前作をダメにする続編ってあるよね。
- 198 名前:名無しさん 投稿日:2002年11月26日(火)17時23分37秒
- たしかに番外編はちょっと。本編の良さが消えて残念。
- 199 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月26日(火)19時32分12秒
- たくさんのレスありがとうございます!
名無し読者様・・・レスありがとうございます!
石川さんバージョン喜んでくださってありがとうございます!
短編もよろしくおねがいします!
名無し読者様・・・レスありがとうございます!
奇をねらって番外編を書いたということはありません。
最初から予定していたのです。
番外編は本編と関係ないと思って読んでいただけたらと思います。
説明不足で申し訳ありません。
番外編は番外編、本編は本編ということです
- 200 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月26日(火)19時37分10秒
- 名無し読者様・・・レスありがとうございます。
本編は本編、番外編は番外編として読んでいただけたらと思います。
結局何がいいたいかわからなくて申し訳ありません。
私が言いたいのは、番外編はもう1本の「2番目」として読んでいただけたらと思います。
クロイツ様・・・毎回レスありがとうございます!
申し訳ありませんが、本編は本編、番外編は番外編として読んでいただけたら・・と思います。
ホントにありがとうございます!
短編の方もよろしくおねがいします。
- 201 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月26日(火)19時39分39秒
- 名無し読者様・・・レスありがとうございます!
短編の方もよろしくおねがいします!
ひとみんこ様・・・レスありがとうございます!
石川さん編は番外編といいますか、もう1本の「2番目」として読んでいただけたらと思います。
- 202 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月26日(火)19時44分07秒
- 名無し読者様・・・申し訳ありません。
番外編は、もう1本の「2番目」として読んでいただけたら
と思っていたんですけど・・・。
説明不足で申し訳ありません。
名無しさん様・・・レスありがとうございます!
番外編はもう1本の「2番目」として読んでいただけたら
と、思っていたんですけど・・・申し訳ありません。
本当に説明不足ですみません。
番外編はもう1本の「2番目」として本編は関係なく読んでいただけたらと思って
いたのですが・・・。申し訳ありません。
短編の方ですが、テストとかさなっていたりとありますので、金曜日から更新したいと思っています。
- 203 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年11月26日(火)20時22分36秒
- オムニバスと理解しました。
ついでのことに、よっすぃ〜編なんていかがですか?
期待しています。
- 204 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2002年11月26日(火)22時26分48秒
- はじめまして。
ななしのよっすぃ〜と申します。
『2番目』番外編の石川さん編も含め読ませていただきました。
他の人が好きな人をを好きになるのって痛いですよね。
2番目でも良いから近くにいたい、でも、近くても遠い存在がますます痛い状態になってしまって...。
本編?も番外編もすっごく面白かったです。
良質な作品ありがとうございました。
PS:娘。小説の保存をさせていただいております。
そちらに開いているBBSでこちらの作品を教えていただき一気に読んでしまいました。
ぜひ、『2番目』『2番目〜RIKA ISHIKAWA〜』とも是非、保存させていただければと思います。
当方の保存場所:http://kuni0416.hp.infoseek.co.jp/text/index.html
よろしくお願いいたします。
- 205 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月27日(水)13時28分08秒
- ひとみんこ様・・・レスありがとうございます!
理解していただけたでしょうか?
よっすぃー編ですか・・・いいですね。時間がありましたら書きたいと思います!
ななしのよっすぃー様・・・レスありがとうございます!
喜んでいただけて嬉しいです!!!!
保存のことですが、もちろん!いいですよ。よろしくお願いします!
- 206 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2002年11月27日(水)22時53分48秒
- ヒトシズクさま
保存の件、了承いただきありがとうございます。
さっそく、HTMLに起こしました。
至らない点もあると思いますが、なにかありましたら遠慮なくおっしゃってください。
では、短編も楽しみに待ってます!
- 207 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月29日(金)20時36分09秒
- ななしのよっすぃ〜様・・・レスありがとうございます!
保存の方よろしくおねがいします♪
- 208 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月29日(金)20時37分44秒
- では、短編です♪
私の中で唯一の英語のタイトルです^^
「〜Cry for you〜」
- 209 名前:〜Cry for you〜 投稿日:2002年11月29日(金)20時39分00秒
- 私は叫んでたんだ。
心の中で
誰にも聞こえないように・・・
- 210 名前:〜Cry for you〜 投稿日:2002年11月29日(金)20時45分07秒
- 大好きで、一番愛していたあなたを失った私は悲しくて悔しくて切なくて涙を流した
誰にも知られないように
ひっそりと涙が枯れるまで・・・
今思うとあなたを忘れないように必死であなたとの思い出をかき集めていたのかもしれない
この世にいなくなった人を簡単に忘れてしまいそうで、怖くて必死であなたと私をつなぐモノを見つけようとしていたのかもしれない
何処かで変わっていく恋心に戸惑い、あなたを必死で思い出そうとしていた
あんなにも愛して想っていたのに簡単に壊れた想いを持った自分にわからない苛立ちを感じていた
【どうしてそんなに簡単に忘れられるの?】
この運命を定めた神様に怒り、その運命に従ったあなたに泣いた。
- 211 名前:〜Cry for you〜 投稿日:2002年11月29日(金)20時47分41秒
- あなたを忘れることも出来なくてあの人へ傾いている恋心に戸惑った
あなたのように優しくて
あなたのように綺麗に笑って
あなたのようにちょっと天然で
あなたに似てる
あの人に・・・・
胸が苦しくなるのはあの人を愛しているから?
私はもうあなたを愛してはいないのですか?
- 212 名前:〜Cry for you〜 投稿日:2002年11月29日(金)20時52分01秒
- 私があなたを想って泣いていてもあの人はあなたと同じようにただ私の横に座って
私の涙が止まるまでいつまでもそばにいてくれた。
そんなあなただから私は恋をしたのですか?
あなたへの想いとあの人への想いと一緒にして封じ込めようとしていた
今でも染み付いて離れないあなたへの想い
ちょっとでも、涙を流すとこの想い溢れ出して止められなくなりそうで
涙を閉じ込めた
あなたへの想いと一緒に。
- 213 名前:〜Cry for you〜 投稿日:2002年11月29日(金)20時57分41秒
- あの人の笑顔が、泣き顔が、全てが
私の封じ込めたはずの想いと涙をひきだす。
止めようとしても止められない
溢れ出す切なく悲しい想い
届かない想い
「梨華ちゃんに、この想いの何が分かるのっ!?」
≪止めて≫
私の心は叫ぶのに想いは溢れ出すばかり
あの人は悪くないのに・・・・
梨華ちゃんは・・・・何も・・・
「何も知らないのに、わかったような口をきかないでよっ!?
大切な人を失ったこともないくせにっ・・・・
わかったような顔して隣にいないでよ・・・・・ 」
- 214 名前:〜Cry for you〜 投稿日:2002年11月29日(金)21時03分24秒
- あの人は・・・梨華ちゃんは静かに涙を流して私に謝るだけ
梨華ちゃんは悪くないのに・・・
「ごめ・・・ごめん・・・」
ただそう繰り返すだけ。
私のために流した梨華ちゃんの涙は切ないくらい綺麗で
純粋だった。
純粋すぎて、今の私には重いの。
梨華ちゃんが私のために流した純粋なその涙で、この私の胸に雪のように積もった
このやり場のない切ない思いを溶かして。
春に真っ白な雪が静かに溶けてゆくように・・・・
いつの日か、いちーちゃんとの思い出を涙を流さずに思い出せる日まで・・・・
〜END〜
- 215 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月29日(金)21時07分04秒
- はいっ!「〜Cry for you〜」終了です!
一応、いちごまでいちーちゃんは死んじゃってごっつあんが石川さんを想っていると
そんな感じですっ!
えっと、テストも終わりやっと!更新できました〜^^
PCできなくて半ばキレ&やけくそでしたね・・・(苦笑。
では、明日に「桜とあなた」を書いて終わります!(本当に)
- 216 名前:クロイツ 投稿日:2002年11月29日(金)22時09分39秒
- 痛いー!!いたーい!!
でもなんか、クセになりそうな痛さですね(笑)。
いしよし命な私ですが、一瞬「がんばって梨華ちゃん!!ごっちんを救ってあげて!!」とか叫びそうになりました。
次回作も期待しております!!
P.S.テスト、お疲れ様でした。
私は1月〜2月にかけて試験です(泣)
- 217 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月30日(土)12時03分20秒
- クロイツ様・・・毎回レスありがとうございます!
痛いですか〜ありがとうございます!痛い系しか書けない物で・・・
次回作は白板に書いたのを長くしたものです^^
これからもよろしくおねがいしま〜す♪
次回作は「桜とあなた」ですっ!
- 218 名前:桜とあなた 投稿日:2002年11月30日(土)13時49分06秒
- 季節外れの桜が散った。
淡いピンク色をした花びらは雪の真っ白な世界に舞い落ちる。
淡いピンクの花びらはあの人を思い出させる
だから嫌いだった。
桜の咲く季節は・・・
でも、あの日季節外れの桜を見て虜になった
狂い咲きした桜を食い入るようにじっと見てた。
寒さの中で一人綺麗に花をつけている桜を見て、あなたを思い出す。
嫌なことがあっても「平気だよ」って言って笑顔を見せるんだ。
夜一人で涙を流して、夜空に涙の跡をつけているのに・・・・
- 219 名前:桜とあなた 投稿日:2002年11月30日(土)13時52分29秒
- だから嫌い、桜は。
あなたにそっくりで、あなたの好きなピンクで、あなたのように綺麗で。
でも心の中でこの季節外れに狂い咲きした桜をあなたに見せたいと思う。
この綺麗なあなたにそっくりな桜をもう一度、あの頃のように笑って一緒に見たい。
そう思う・・・・
だから嫌いだ。桜なんて。
あの頃あなたに何もしてあげられなかった私の悲しみやもどかしさを思い出させるから。
- 220 名前:桜とあなた 投稿日:2002年11月30日(土)13時54分18秒
- 桜なんて大嫌い。
もういない、あなたを思い出させるから。
あなたにそっくりであなたの好きなピンクで、あなたのように綺麗で・・・
あなたを求めてしまうから
今でもずっと・・・・・・・・・
〜END〜
- 221 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月30日(土)13時55分47秒
- はい、終わりました。短くてすいません^^;
一応、いしよしなんです・・・。
吉澤さん視点で・・・・。
では、ここで書くのはこれで終わります。
今までありがとうございました。
たくさんのレスありがとうございますっ♪
- 222 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月30日(土)14時06分53秒
- 花版に新スレをたてました!
「〜RING〜」です。
もしよかったら花版の方も覗いてやってください♪
- 223 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月30日(土)16時55分28秒
- どうでもいいことなのかも知れませんが、ちょっと気になったので。
「版」ではなく、「板」ですよ。
それと、完結したから新スレたてる、というのも、こちらとまったく路線の違う話でしたらいいのですが、
スレッドの容量がまだ半分くらい残ってますよね?
このスレはもう使わないんでしょうか?
あんまり気軽に新スレたてるのも、ちょっと考えものではないかと思うのですが。
- 224 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月30日(土)18時56分41秒
- うん、余ってる容量もったいないから、また書いたら?作者さん?
- 225 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年12月01日(日)07時24分16秒
- 名無し読者様・・・レスありがとうございます。
すいません。それではこの板でもうすこし書かせてもらいます
報告ありがとうございました。
名無し読者様・・・レスありがとうございます。
そうですね、またもう少しここで書かせてもらいます^^;
- 226 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年12月01日(日)07時26分04秒
- ということで、スレッドがまだ残っているのでもう少しの間ここで書こうと思います。
花板の方は更新しますので・・・・。
では、もう少しの間ヒトシズクにお付き合いください^^;
- 227 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月04日(水)20時59分15秒
- ━昔。騎士とお姫様と王子様がいましたとさ・・・━
- 228 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月04日(水)21時01分02秒
- 騎士はお姫様に小さい頃からお使えしていました・・・
そして、お姫様をずっと守っていました・・・
いつの間にか生まれたお姫様への恋心を抱いて。
- 229 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月04日(水)21時05分36秒
- そこに隣の国の王子様が白馬に乗ってお姫様を訪ねて来ました。
それは、お姫様を王子様のモノにするために。
王子と騎士はその夜話しました。
騎士:「お姫様を本当に好きなんですか?」
王子:「好きじゃなかったらこの国には来ない。
君は姫が好きなんだろう? 」
騎士:「・・・そんなの、貴方には関係ない」
王子:「君は分かっていないそうだな。騎士というぶんざいに生まれたからには
君はその道を進まなければならない。
時には長年想い続けた恋心を捨ててまでも・・・・・ 」
騎士:「・・・・・」
- 230 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月04日(水)21時09分41秒
- 王子:「騎士は姫をお守りするもの・・・
王子は姫と一緒になるもの
君は分かっているのか?君の恋は叶うことがないということを・・・」
騎士:「・・・・失礼します。
私のことは気にしないでくださいね・・・・」
騎士は王子の前から去っていきました。
何も言わず。
ただ、自分の恋心を認めないようにして・・・・
- 231 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月04日(水)21時10分50秒
- その次の日、王子と姫は一緒になったと言う。
騎士は王子と姫の式には出ずにただ、国を去ったという。
涙を流しながら・・・・
- 232 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月05日(木)21時19分08秒
- 悲しい物語はそこで終わった。
ピピピピピピ・・・・♪
目覚ましの機会音が部屋中に響いて私は目を覚ます。
「夢・・・・?」
私の頬には涙が流れていた。
あまりにもリアルで切なく悲しかったから。
あの頃の幼い私達にそっくりだったから・・・・。
あの頃は私は騎士でごっちんが王子様であの人がお姫様だった・・・・
- 233 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月05日(木)21時22分55秒
- 私がはじめて【恋】を知って、初めて【失恋】を知った恋。
幼い私の初恋。
あの子をいつも独り占めしたくて必死に、いつもあの子を独り占めしているごっちんに追いつこうとしていた
何も努力しなくてもできるように・・・人一倍努力したあの頃。
涙をパジャマの裾で拭いていつものように学校に行く準備をした。
家を出て歩き始めても心の中にあるモヤモヤした気持ちも消えなかった。
あの夢を見てから出てきたモヤモヤした意味のわからない気持ち。
- 234 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月05日(木)21時27分29秒
- 私はモヤモヤした気持ちを抑えながらある1軒の家の前に立った。
インターホンを静かに鳴らす。
「・・・うわっ!?よしこっ!?ちょ・・・ちょっと待って!?」
あわただしい声と音がインターホンごしに聞こえる。
壁にもたれかかりながら夢のことを思い出そうとした・・・・
それをごっちんに話したらどんな顔をするかな?
「あの頃みたいだね」って笑う?
それとも、ただ笑う?
考える?
1つ1つごっちんの顔を思い出す
「・・・お待たせ〜!!!」
ハアハア言いながらごっちんはドアを開けて大またで私に近づいてくる。
- 235 名前:クロイツ 投稿日:2002年12月05日(木)23時15分39秒
- ヨッスィー視点!!超楽しいです!!
なんだかお姫様もてもての予感!!
お姫様の登場が楽しみで楽しみで…しょうがありません☆
あ〜、続きが楽しみです☆
- 236 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年12月06日(金)20時13分11秒
- クロイツ様・・・レスありがとうございますっ!
お姫様はすっごい意外な方法で・・・・(笑。
これからもよろしくおねがいします♪
- 237 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月06日(金)20時18分36秒
- 「・・・・」
ごっちんは私を見たまま固まる。
ただ、ぽかんと口を開けて・・・・
「・・・・何?」
いつまでたっても動かないごっちんに変な感じがして私は口を開く。
「・・・どした?・・・笑ってるよ、よしこ・・・」
ごっちんは途切れ途切れ口を開く。
まるで、こんなことがありえるはずがない、と言う顔をして私をただ見る。
「・・・笑ってたら変?」
自然に笑っていた顔を引き締めながら私はごっちんに言う。
「いや・・・そんなことないけど・・・・久しぶりに見たかも・・・そんな顔」
- 238 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月06日(金)20時21分29秒
- ごっちんを見るとごっちんも笑っていた。
昔から変わってないふにゃ〜っとした笑顔。
この顔を見ると自然に心が落ち着く・・・
一人心の中で言いながら空を見上げた。
「そろそろ行こっか・・・」
「そーだね」
そう言うと、ごっちんは又、大またで私に近づく。
- 239 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月06日(金)20時26分06秒
- 「あ・・・よしこ。今日は仕事だから」
ごっちんは思い出したように私に言う。
「また?昨日やったとこなのに・・・」
「しょーがないよ。よしこは人気があるからねぇ〜。
あ、平家さんが電話かけて来いって言ってたから今日中にかけなよ」
「・・・ん〜・・・」
あの人に電話をかけるのはすごい疲れる。
特に意味はないけど、いつもハイテンションなのが時に気に障る・・・・
ま、こんなこといったら殺されるのは確実なんだけどね。
「はい」
ごっちんはカバンから束になったレポート用紙を取り出し、私に渡す。
- 240 名前:クロイツ 投稿日:2002年12月06日(金)22時21分29秒
- ヨッスィー!何の仕事してるんだ!?
みっちゃんを恐れながらも嫌がるヨッスィーに、心の底からエールを送りたい…頑張って!!
お姫様の登場が楽しみ過ぎて、今夜は眠れそうもありません☆
楽しみ楽しみ〜♪がんばって下さいね!!
- 241 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年12月07日(土)12時28分45秒
- クロイツ様・・・毎回レスありがとうございます!
よっすぃーは何の仕事をしてるんでしょうね(笑。
お姫様は・・・・^^
これからもよろしくおねがいしますね^^
- 242 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月07日(土)12時37分00秒
- 私は差し出されたレポート用紙を受け取り、ぱらぱらとめくり始めた・・・
1枚・・・2枚・・・3枚・・・・
依頼人のプロフィール。
依頼条件。
依頼金額。
仕事の内容。
紙に書かれているのはそれだけ。
一通り見終わって、私はレポート用紙をカバンに突っ込んだ。
「どう?やる?やらない?」
ごっちんは私の顔を覗き込むようにして言う。
「ん〜・・・ま、今回は多いからやるよ」
「そっか。じゃ、今日からよろしくね」
ごっちんがそういい終わる頃には私達は教室についていてそれぞれの席へと向かった
- 243 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月07日(土)12時40分19秒
- 私は席につくともう1度カバンからレポート用紙を出して見始めた。
今回はじっくりと・・・・
私が見終わる頃にはいつの間にかはじまっていたホームルームは終わり、担任の中澤先生が教室を出て行くところだった。
中澤先生はドアのところで立ち止まり、口を開いた。
「吉澤に後藤。ちょっときい」
関西弁が教室中に響く。
私とごっちんは席についたまま顔を見合わせ立ち上がった。
- 244 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月07日(土)12時45分05秒
- 中澤先生は廊下に出て私たちを呼んだ。
「・・・・どや。今回の仕事は?」
中澤先生は少し小声で私とごっちんに聞いてきた。
そう、中澤先生は仕事の仲間。
中澤先生自体は仕事をしていないが、色々と私の世話やスケジュールを調整してくれてる。
「昨日な、みっちゃんから聞いたわ。どや?吉澤する気になったか?」
中澤先生は、仕事の社長の平家さんと仲がいい。
だから、たまに今日みたいに聞かれることが多い。
「はい。今日からします」
私は中澤先生の目を見ないようにして答える。
あの人の目は嫌いだ。
何か全て見透かしているように思うから・・・
- 245 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月08日(日)19時27分12秒
- 「そうか」
中澤先生は安心したような声で言う。
「・・・・じゃ、失礼します」
ずっと黙って私たちの話を聞いていたごっちんが口を開いていった。
それに、私も続く。
「失礼します」
「・・・ああ・・」
中澤先生は少し驚いたように言って、私達を見送った。
- 246 名前:クロイツ 投稿日:2002年12月09日(月)15時36分46秒
- 謎が多い…どきどきっ!!
なんかヨッスィーかっこよくって、んもう!!って感じです!!
こりゃー、梨華ちゃんの登場が待ち遠しいっ!!
次回も楽しみにしております!!
- 247 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年12月09日(月)19時47分40秒
- クロイツ様・・・レスありがとうございます!
なぞは・・・どうなるんでしょうか???
これからもよろしくおねがいしますね!
- 248 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月09日(月)19時53分33秒
- 教室に入る1歩手前でごっちんがこそっと私につぶやいた。
「・・・なんか話したいことあるの?」
私を見ずにはなすごっちんは少し中澤先生のように見えて、少し怖かった。
「分かる?」
教室のドアに手をかけながら私もごっちんを見ずに言った。
「分かるよ。何年一緒にいると思ってるの?」
ごっちんは1歩足を踏み出す。
「・・・夢なんだけどね・・・」
私が言いかけたとき、丁度チャイムが鳴り出す。
「やばっ・・・話は後でね!」
ごっちんは私にそう言うと急いで教室に入っていった。
私はそう急ぐわけでもなく席につく。
- 249 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月10日(火)18時52分53秒
- 「あ、よっすぃー、1時間目、中澤の数学だよ〜。最悪〜」
私が席に着くのを見て、前の女の子とは私に話し掛けてきた。
「マジで?数学1時間目〜?最悪だね〜・・」
私もその子に話をあわす。
授業はどうだっていい。今は仕事しか心にないから・・・
「あやや、頭いいからいいよねぇ〜」
私はカバンから教科書を取り出しながら前の女の子、松浦亜弥に話し掛けた。
「そんなことないよ。よっすぃーも人のコト言えないぐらい頭いいのに・・・」
あややが言い終わろうとしたとき、がラッとドアが開く音がした。
すると急に静かになる教室・・・・
- 250 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月10日(火)18時55分23秒
- 「おはよーさん。さぁ、授業はじめるで」
独特の関西弁を撒き散らしながら中澤先生は教室に入る。
私は中澤先生を横目で見ながらカバンからレポート用紙を取り出す。
ふと、ごっちんと目が合った。
ごっちんはケータイを指差しながら口パクで私に何か伝えようとしていた。
私はなんとなくわかり、ケータイを上着のポケットから取り出す。
- 251 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月10日(火)18時58分19秒
- ごっちんを見ると真剣にケータイを打っていてメールが届くまで私はレポートを見だした。
【依頼人、高橋愛
高橋グループ社長の一人娘で16歳。都内有数のお嬢様学校に入学。
成績はいつもトップクラスでかなりの人気者。
- 252 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月10日(火)20時11分09秒
- 依頼金額:30万円。
時間:午後1時から、未定。
依頼内容:お見合いを親から要求され嫌になりなりゆきで「恋人がいる」と言った。
それで、親に会って、お見合いをしないようにして欲しい。
私はレポート用紙を一通り見終わってため息をついた。
「・・・・めんどくさ・・・」
誰にも聞こえないようにボソッとつぶやいた。
と、そこにメールが届く。
ごっちんからだ。
「今日は仕事だよ。2つ。
高橋さん迎えに学校に行って、打ち合わせする。
あと、急に入ったんだけど矢口さんが会いたいって。いいでしょ?
矢口さんは9時にいつもの場所にいるからって。
」
- 253 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月10日(火)20時15分26秒
- おいおい・・・・私は心の中で一人つっこみをいれた。
打ち合わせだけでもつかれるって言うのに、まだもう1つ仕事をやれと。
ま、その分もうかるけど・・・・。
私は不満をメールに表す。
「マジで?2つも〜?最悪じゃん。
で、今日はいつ抜ければいいの?」
送信。
ふと、時計を見ると授業の半分は終わっていた。
もう1度、レポート用紙を見る。
高橋さんの学校を調べとかないと迎えにいけないからね。
2分もしないうちにごっちんからメールが届く。
- 254 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月10日(火)20時19分03秒
- 「今日は3時間目に抜けて。それから会社によって、出来るだけ男っぽい服装で
行って。
それにしてもさ〜・・・平家サンってよく思いついたよね。この仕事。
偽の愛を売るなんて、誰にも考えられないよね^^
」
ごっちんは私のタイムスケジュールを管理していて、仕事を受けるのもごっちんと私の気分しだい。
まぁ、簡単に言うとマネージャーってトコかな?
そう、私がしてる仕事っていうのは偽の愛を売ること。
- 255 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月10日(火)20時25分39秒
- 依頼人から金をもらう代わりに依頼人の願いを叶える。
依頼人が抱いて欲しいと言えば抱くし、恋人になって欲しいと言えば時間の限り
恋人になる。
まぁ、今回のように恋人の代わりをするって言うのは朝飯前。
この仕事を考えたのは前の数学教師の平家さん。
今では会社を持ってて、社長として働いてる。
私が仕事をするのも平家さんにスカウトされたから。
学校で人気のある人物を雇っているらしいけど・・・・
この会社の名前は「ラスト」。
名前の由来は知らないけど・・・・
- 256 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月11日(水)12時56分16秒
- 何だか面白そうな設定ですね。
平家さんがボスですか・・なんていかがわしい元教師なんでしょうかw
あややと同じクラスなんですね。よしあやなんてあるのかなぁ?
更新、楽しみにしてます。
- 257 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年12月11日(水)20時30分01秒
- 名無し読者様・・・レスありがとうございます!
平家さんがボスですよ〜^^いかがわしいですねぇ〜・・・確かに。
これからもよろしくおねがいします!
- 258 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月12日(木)17時02分51秒
- 私はふと、思いついてメールを書き出す・・・・
「あのさ・・・依頼人の学校ってドコ?」
レポート用紙にもかかれていなかった。
ただ、それだけなのに嫌な胸騒ぎがした。
- 259 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月12日(木)21時00分18秒
- 私が送信のボタンを押した瞬間にチャイムが鳴り出す。
き〜んこ〜ん♪
すると教室はざわめきで溢れかえり、私は耳をふさぐ。
せっかく覚えた依頼条件などが抜け出してしまいそうになるから・・・・
「・・・すぃー・・・」
聞き覚えのある声がして私は耳をふさいでいた手をはずした。
「何?」
うるさいざわめきに顔を少しゆがめながら私はあややに言った。
「今日も帰るの?ノートとっとこうか?」
さすが優等生。
心の中で一人つぶやいて私は頷いた。
「今日は3時間目に帰る。ノート頼んでいい?」
ノートをカバンから取り出してあややに渡す。
「OK。その代わり又会って?」
あややは私の耳元でつぶやいた。
- 260 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月12日(木)21時07分07秒
- 「・・・ん」
頭で考えながら私は答える。
そういえばあややにもこの仕事のことがばれてたっけ・・・
「いつがいい?」
私はさっき閉まったケータイを取り出してあややの顔を覗き込むようにして言う。
あややは少し顔を赤らめる。
「よっすぃーの空いてる日でいいよ」
いつもとは考えられないほどの色気を持った声であややは小さくつぶやいた。
「ん〜・・・」
私はケータイのスケジュールと格闘していた。
ごっちんに言わずにスケジュールを立てると後で何か言われそうだし・・・
「・・・・あのさ・・・又あとで連絡するから。それでいい?」
私一人ではとても考えられないのでごっちんに話してからにしようと思ったからだ。
- 261 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月14日(土)19時57分43秒
- 「・・・・うん」
あややは少し考えてから頷いた。
「・・・じゃ、ノートよろしくね」
私はそう言うと、席を立って携帯とにらめっこをしているごっちんに歩み寄る。
「・・・ごっちん!」
後ろからごっちんの背中を勢いよく押す。
「っっわっ!!!」
ごっちんは驚きのあまり携帯を落としそうになる。
「・・・なんだ。よしこか〜・・・びっくりするじゃん」
ごっちんは私を3秒ほど見てから口を開いた。
「なんだって何だよ。あのさ・・・」
私はごっちんにだけ聞こえるようにごっちんの耳元でささやく。
「あややに会う約束しちゃったからスケジュール立てといて」
ごっちんは私が言い終わるか終わらないうちに口を開く。
「何と交換で?」
その口調は少し怒っているようにきつかった。
「ノートとってもらうかわりに」
私はその口調にきずかないように静かに言った。
「・・・そう。分かった。今日仕事が終わったら会社によって。そのとき言うから」
- 262 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月14日(土)20時02分15秒
- ごっちんはそう言うと席を立ってすばやく教室から出て行った。
私はその後姿を唖然と立ってみることしかなかった。
ごっちんが去り際に行ったいつもから考えられないほどの冷たい声。
「仕事忘れないでよ」
いつもの言葉なのに、怖かった。
ただ、私にわかることは今日のごっちんがおかしいと言うことだけ。
ごっちんが出て行った教室のドアをぼーっと眺めていた。
チャイムが鳴り始めるまで・・・
- 263 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月14日(土)20時04分12秒
- 「やべっ!」
今から抜けなきゃ間に合わないと言うことを忘れていた私は急いでカバンの中に教科書などを詰め込む。
全部入ったカバンを持って私は走って教室を出た。
後ろからかかるあややの声など聞こえないほど。
- 264 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月14日(土)20時06分30秒
校門を出るとすでに車はきていて私は急いで乗り込む。
「遅いじゃないですか。何してたんですか?」
車を出しながら運転席に乗っている少女が私に問う。
「ごめん、紺野。いろいろあってさ・・・」
- 265 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月18日(水)20時34分30秒
- 「ま、いいですけど・・・」
紺野はそう言うと運転に集中するために前を向いた。
「・・・ふぅ・・」
私はなんとなくため息をついてカバンをあさった。
- 266 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月18日(水)20時37分19秒
- カバンの底から携帯を取り出し、メールを見た。
着信:1件
「会社に着いたらみっちゃんとこ寄りよ」
「・・・・」
中澤さんですか・・・・
簡単に返信をしながら紺野を見た。
冷たい目。
- 267 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月18日(水)20時40分00秒
- 何の表情も考えられない顔・・・
まるで誰も信じないと言う顔。
ねぇ、なんでそんな顔してるの?
紺野の瞳は黒くて吸い込まれそう。
何も感じられない過去に・・・・
- 268 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月18日(水)20時43分17秒
- 「?どうしたんですか?」
首をかしげながら紺野は私の顔を覗き込んでいた。
「・・・いや・・・」
手に持っていた携帯に目線を落とし首を横に振った。
「吉澤さん・・・何か悩みあるんですか?
私でよかったら言ってみてくださいよ 」
紺野はにこっと微笑んで私を見た。
さっきの無表情からは考えられないほどの明るい笑顔。
- 269 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月18日(水)20時45分14秒
- 「・・・悩みって言うか・・・夢・・・」
私は誰にでもいいからこのモヤモヤした気持ちの正体を教えて欲しかったから。
誰か答えを教えて。
私は何を望んでいるの?
私のこの気持ちは何なの?
- 270 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月22日(日)11時18分58秒
- 私は小さくため息をついて、息を大きく吸い込むとぽつり・ぽつりと話し始めた。
お姫様と騎士と王子様の物語を・・・
騎士の悲しき恋を・・・
- 271 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月22日(日)11時26分22秒
話し終ると私は紺野を見た。
紺野の冷たい瞳はふと、優しい色を見せる。
でも、その優しい色は少し悲しく感じて切なく思った。
紺野はずっと黙っていた口を静かに開いた。
「・・・・・騎士は・・・お姫様が本当に・・・本当に大好きだったんですね・・・
身をひく程想って、相手の幸せを考えるなんて・・・・」
‘分かるんですよね・・・その気持ち’
紺野は小さく呟き、はにかんだ笑顔を見せた。
大好きだからいとおしくて、届かない想いと届けられない想いで悩んで涙を流して
笑っていてほしいから想いをずっと胸にしまったままで、ただ雪のようにいつまでも
降る想いに戸惑いを感じて夢にまで想って淡い夢と現実の差を感じて力なく笑う・・・
- 272 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月22日(日)17時15分06秒
- 「騎士は最後までお姫様を想っていたんでしょうね。
人には言えずにただ自分の中だけに想いを閉まっていたんでしょうね・・・・」
紺野がそういい終わった頃には車は会社の前に着いていた。
私は車のドアを開け乱暴にカバンを掴んで車から降りた。
「ここにいますので、出かけるときここに来てくださいね」
紺野はそう言って私にミネラルウォーターのボトルを投げた。
「仕事の前にすっきりしとかないと失敗しますよ?」
意地悪そうな笑顔を紺野は私に見せた。
パシッ
ボトルを受け取って私は呟いた。
「・・・ありがと」
紺野には聞こえていないかもしれない程の小さな声で・・・
バタン
車のドアを閉めて私は会社に歩いていく。
- 273 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月22日(日)17時19分19秒
- 見た目は他の会社とは代わりないビルに私は吸い込まれるようにして入る。
中は誰もいつものようにいなくて
ほっとした自分があった。
「・・・平家さんに会わなきゃ・・・」
独り言のように呟いてエレベーターに乗り込む。
最上階のボタンを押して、ポケットの中で震えるケータイを取り出した。
- 274 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月22日(日)17時23分51秒
- 来ていたのはメールでごっちんからだった。
「あややの件なんだけど、あさって空いてるよ。
メールしときなよ 」
「ふぅ・・・」
今日何度目かのため息をついて携帯をポケットにしまった。
チン♪
音を立てていつの間にかエレベーターは最上階に着いていた。
エレベーターを降りると私はある1室に向かって歩き出す。
【社長室】
と書かれた部屋に向かって・・・・
- 275 名前:クロイツ 投稿日:2002年12月24日(火)16時46分09秒
- か、かっけ〜!!ヨッスィーマジかっけ〜!!!
モッテモテ!!しかも仕事!!すっごいな〜。
どんどんどんどん、梨華ちゃんの登場が楽しみになって来る〜!!
次回も楽しみにしてますね☆
- 276 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年12月25日(水)12時48分48秒
- クロイツ様・・・レスありがとうございます!
これからもよろしくおねがいしま〜す!
- 277 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年12月25日(水)12時54分41秒
- コンコン
【社長室】と書かれたドアに私は静かにノックした。
「・・・どうぞ」
しばらくして中から声がして私はドアノブに手をかけ右にゆっくり回しドアを引いた
「お!吉澤。待っとったで!」
中にいた人物、平家さんは座っていた椅子から身を乗り出して私に声をかけた。
「・・・用はなんですか?」
ゆっくり平家さんに近づきながら私は口を開いた。
「何や、愛想ないなぁ〜。怒っとんか〜?」
平家さんはゆっくり近づく私に首をかしげながら聞く。
「・・・怒ってませんけど」
- 278 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月28日(土)16時01分46秒
- よすぃーカコイイ!ヤヴァイ!(w
カッコよさに攣られてでてきちゃいました。がんばってください。
- 279 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年12月28日(土)19時40分51秒
- 名無し読者様・・・レスありがとうございます。
よっすぃーかっけぇ〜っすよねぇ〜^^惚れてます^^
これからもよろしくおねがいします!
- 280 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年12月28日(土)19時43分48秒
- そう、怒ったとしてもこのモヤモヤした気持ちがなくなることはないのに・・・
分かってる。
分かってるのに・・・・
この気持ちを消したくて
つい、怒ってしまう・・・・
今の私の心の色はたぶん、深い深い黒い色・・・
何もかも入り混じって分からない色・・・・
- 281 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月28日(土)19時50分57秒
- 平家さんと私の距離はちょうど一歩分。
私の心の距離はたぶん、もっと遠く。
・・・もしかしたらここには私の心は無いかもしれない。心ここにあらず、と言ったカンジ。
「そうやったらええんやけど。今日は急な仕事引き受けてくれてありがとな」
そういいながら平家さんは茶色い封筒を私に差し出す。
【引き受けるって分かってただろう?】
心の中で返答する。
茶色い封筒を受け取る。
「特別給料や。今、一人暮らしやろ?大変やなぁ」
「まぁ。そうですけど・・・ありがとうございます」
茶色い封筒をポケットに突っ込んだ。
- 282 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月28日(土)19時52分52秒
- 「今日引き受けてくれた代わり、明日休みにするわ。最近まともに休んでないやろ?
・・・それと・・・親御さんから電話があったで。明日大事な話があるから家に帰って来い・・・やて」
- 283 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月28日(土)19時56分29秒
- 「・・・用はそれだけですか?」
何をあせっているのだろう?
あの人のことを思い出すコト?
それだったらもう、忘れたはずじゃない!
涙と一緒に心の奥にカギをかけてしまったはずじゃない!
「・・・失礼します」
くるっと後ろを向いてドアノブに手をかけたときだった。
平家さんが独り言のように呟いた。
「・・・大切なものは大事にしぃや・・・・」
パタン
ドアが閉まると私はすぐドアにもたれかかった
- 284 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月31日(火)15時04分06秒
- あの平家さんの言葉は独り言じゃない・・・・
・・・私に言ったんだ・・・
大切なもの?
私にはある?
・・・あったっけ?
大切なものなんて・・・・
- 285 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月31日(火)15時13分13秒
- 静かな空間に一つの足音が聞こえる。
その足音はどんどん近づいてきて・・・・
・・・・
「よしこ?」
茶色の綺麗な長い髪を揺らしてごっちんは私に近づいてきた。
「・・・どした?」
優しい色の言葉は私にかけられるが、今の私には染み渡らない。
「・・・っぱ・・・・し・・・」
心に浮かぶ私の弱音は自然に口から出ていた。
「・・・え?何?わかんない。もう1回言って」
ごっちんは困ったような顔をして私に優しく言う。
ごっちんのその顔を見て、私は力なく微笑む。
何故か知らないけど、微笑んだ瞬間力が抜けて、私は床に座り込んだ。
「・・・くやしいよ・・・・」
自然と出た言葉。
(泣いちゃおうか?)
そう思ったけど、そう思ったことにバカらしく思った。
泣かないよ。絶対に。
いや、泣けないから。泣こうと思ったって。
涙なんて忘れたから。
涙なんて枯れてなくなってしまったから。
- 286 名前:過去と現実 投稿日:2002年12月31日(火)15時16分29秒
- 何もかもごっちんにはかなわなくて、大切なものもごっちんにとられたままで・・・・
・・・何でかなわないのかな?
ごっちんには・・・
誰にでも普通に優しくて、いるだけで存在感があって、ふにゃ〜っとした笑顔で人を和まして・・・
- 287 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年12月31日(火)15時18分28秒
- はいっ。ここまでです。と言うか、ここまでしか出来てないんですよ。物語^^;
えっと、2002年の更新はここまでで、2003年の更新は1日か2日には・・・・
それまでには、物語作ります^^;
それでは、皆さんよいお年をお過ごしください♪
- 288 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月01日(水)22時27分57秒
- 「・・・え?」
しゃがんだ形で固まっているごっちんの横をすっと通り、エレベーターに乗り込んだ。
機械的に徐々に閉まっていくドアをボーっと見ながら見慣れた3Fのボタンを押した。
- 289 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月01日(水)22時31分33秒
- ふと、よみがえり頭の中で響く言葉。
「どうしたんだ?ひとみ。お前らしくない・・・」
冷たい瞳は驚いたように私を見ていて
低い声は私に言う。
涙をはじめて父さんに見られたときの言葉・・・・
- 290 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月01日(水)22時35分40秒
- 今、響く言葉・・・
「らしくない」
「らしくない」
「らしくない」
もう・・やめて・・・
もう、嫌だよ。
もう一人の私を作るのは・・・・
ホントの自分封じ込めるのは・・・・
チン♪
機械的な音を立ててドアは開く。
ドアの隙間を滑り込むようにして出て向かう。
向かうのは私の部屋。
「314」
そう金の文字で書かれたドアにポケットから出したカードを入れてドアを開ける。
- 291 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年01月03日(金)07時14分55秒
- ヒトシズク様
新年明けましておめでとうございます。
新年早々の更新お疲れ様です。
本年もよろしくお願い致します。
- 292 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月03日(金)19時59分53秒
- ななしのよっすぃ〜様・・・レスありがとうございます!
あけましておめでとうございます!
これからもよろしくおねがいします^^
〜お知らせ〜
明日(4日)から旅行に行くので4,5日は更新できません><
ですので、次の更新は6日からとなります。
これからもよろしくおねがいします。
- 293 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月03日(金)20時05分26秒
- 中に入るといつも思う。
「何もないなぁ〜」
と。
自分の部屋なのに思う。
殺風景で、生活感が生活している自分でも感じられなかった。
特に散らかっているわけでもない部屋を真っ直ぐに突き進み、黒いクローゼットを開く。
中から迷わず黒いコートと、黒いズボン、白いカッターシャツを取り出して着替え始める
別に迷ったって何の特になるわけでもない。
だったら適当に決めればいい。
そう思うから。
今日は打ち合わせだけだし、他に大きな仕事があるわけでもないから・・・
- 294 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月03日(金)20時10分20秒
- 脱いだ制服はそのままベッドに投げて、携帯と財布をコートのポケットに入れて
部屋を又来た道で戻り、ドアをしめる。
「・・・ふふっ・・・」
何故か笑いがこみ上げてきた。
何もかもが機械的で、ロボットになったんじゃないかと思ったから。
まぁ、それだったらそれでいい。
アナタのことも、もやもやした気持ちの正体も考えなくて済むから・・・
何にも頭を悩まされなくて済むから
それだったら機械のロボットになってしまえばいい・・・・
- 295 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月03日(金)20時12分13秒
- いつからだろう
こんな風に思い始めたのは。
長い廊下を歩きながらぼーっと考える。
廊下はじゅうたんが引いてあって足音は聞こえない。
- 296 名前:クロイツ 投稿日:2003年01月05日(日)11時25分21秒
- 遅くなりましたが、あけましておめでとうございまっす!!
ちょっと来れなかった間に、けっこー更新されてて焦りまくりです(汗)
ヨッスィーかっけ〜!!なんか、文句なしにカッコ良いですね!!このヨッスィーは♪
今年もよろしくでっす!!
次回も楽しみにしております!!
- 297 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月06日(月)11時41分58秒
- クロイツ様・・・あけましておめでとうございますっ!
毎回レスありがとうございます!
よっすぃーかっけぇ〜っすか!私がかっけーよしこ好きなものですから・・・
これからもよろしくおねがいします!
- 298 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月06日(月)20時24分46秒
- そこを右に曲がればすぐ見えてくるはずのエレベーター
しかし、今日は見えない。
・・・・それは私の前に人がいるから。
「・・・ごっちん」
私の目の前に凛とした表情で立っているごっちん。
「・・・・」
今、一番会いたくなかった人物なのに。
私って運悪いよな。こーゆー時に限って。
ごっちんは私の声が聞こえなかったのか何も言わない。
ただ、じっと私の目を直視している。
にらみつけるかのように・・・
- 299 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月06日(月)20時32分36秒
- 久しぶりに見た、ごっちんの凛とした表情。
ただ、私を見つめるごっちんに私もごっちんを見る。
ブルルル
ポケットに入れていた携帯が震え出す。
沈黙は静かに消え去り、私はごっちんから目を離し携帯に向ける。
相手は紺野だった。
「何やってるんですか?」
紺野の最初の一言に思わず笑ってしまいそうになる。
それを、必死でこらえる
「いやぁ、ちょっとね」
「ちょっとですか・・・・。ま、それはいいんですけど。
時間の方大丈夫なんですか?気になったので電話かけてみたんですが・・・」
「あ!やば・・・今すぐ行くよ」
ピッ
携帯を切ってごっちんを見る。
「今急いでるんだ。話後でいい?」
そう言うと、ごっちんは静かに頷き目線を下のじゅうたんに向ける。
「・・・・仕事がんばってね」
ごっちんは小さく呟いた。
私はその言葉を聞くと同時に駆け出す。
ミスは許されない。
その言葉が頭をよぎった。
- 300 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年01月07日(火)20時55分27秒
- ヒトシズクさま
更新、お疲れさまです。
凛としてるごっちん、かっけ〜!!
惚れそうです(笑)
保存のページに、ヒトシズクさま短編集として、ページを開かせていただきました。
これからも、更新を楽しみに待ってます。
PS:藤本さんのモー娘。加入吃驚しました。
- 301 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月08日(水)16時52分00秒
- ななしのよっすぃ〜様・・・レスありがとうございます!
今回はごっちんをかっけぇ〜くさせてもらいました^^
短編集ですか!?いやぁ、それはどうもありがとうございます!
私も藤本さん加入には驚きました!!驚きすぎてご飯をのどにつめちゃいまして><;
こんな者ですがこれからもよろしくおねがいします!
- 302 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月08日(水)16時53分40秒
- 先の見えない廊下は迷路のようで・・・・そして私のようだった。
- 303 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月08日(水)17時00分48秒
- たったった・・・・
規則正しい足音が廊下に響く。
そこを右に曲がる・・・・
チン♪
丁度エレベーターが来たとこでそれに駆け込むようにして入り込む。
「1F」のボタンを連打する。
そこで何故か自分があせっていることに気づく。
まるで、自分が自分でないような気がして・・・・
「・・・落ち着け・・・落ち着け・・・」
静かに自分に言い聞かせるようにして深く深呼吸する。
ここであせったってなにもならない。
ただ、そう自分に言い聞かし、偽の自分をまた作り出すのだ。
- 304 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月09日(木)20時50分50秒
- チン♪
私の心など知らないようにエレベーターは無機質な音を立てて開く。
私はその隙間を滑り出すように出る。
広いロビーには見慣れた人物が新聞を片手にエレベーターを睨んでいた。
「・・・紺野・・」
私はそっとその人の名前を口に出す。
その人は私に気がついたようで、1歩出しかけた足を元に戻した。
「・・・吉澤さん。遅いですよ」
怒っていると思ったけど、意外に怒ってなくて変な感じに襲われる。
- 305 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月09日(木)20時57分57秒
- 「ごめん。ちょっとね・・・」
数歩前を歩く紺野の後姿に声をかける。
「・・・別にいいんですけどね・・・まだ時間、間に合うと思いますし」
片手に持っていた新聞を紺野は円を書くように投げる。
それは空中で舞って、ゴミ箱に綺麗にすっぽりと吸い込まれるようにして入っていった。
「・・・怒ってんじゃん・・・」
紺野に聞こえないようにそっと呟いた。
怒ってないように見えてすごい怒っている人。
それは心の中が一番分からない人・・・・
「何してるんですか?早く乗ってくださいよ」
いつの間にか紺野は車のドアを開けていて、不思議そうに私を見ていた。
「・・・あぁ」
軽く返事をして、大またで車に近づく。
歩きながら、紺野は車の免許持っていたか不思議でしょうがなかった。
- 306 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月09日(木)21時07分08秒
- バンッ。
車のドアを閉めると同時に発車する。
紺野は無表情でただ、前だけを見て運転していた。
「・・・後藤さんと何かあったんですか?」
ポケットから携帯を出していじっていた私に紺野はぼそっと呟く。
凛とした横顔は太陽の光に照らされて思わず綺麗と思ってしまった。
私は携帯をひざの上に置いて、手を組み少し考えて返事をする。
「・・・なんでそんなこと聞く?」
中指にはまったシルバーのリングが嫌に綺麗に輝いていた。
「・・・なんとなくです」
車が信号の赤で止まった時、紺野はただそう言った。
そばに置いてあったミネラルウォーターを少し口に含む。
車にあいてあったせいか、生ぬるくなっていた
それに苦笑いを一人浮かべながらそっと横目で紺野を見た。
- 307 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月09日(木)21時35分31秒
- 「ん〜・・・まぁ、いろいろね」
あんなごっちんを見たから動揺しているのかもしれない。
あんな・・・始めてみた弱いごっちんの姿。
だから、変なのかもしれない
・・・そう、人のせいにしないとまた変な気分に襲われるから。
あの人のことを思い出してしまうから・・・
「そうですか・・・・」
紺野はそれだけ言うと又、沈黙を作った。
私もそれを横目で見て、また携帯を取り出し暇つぶしをする。
何かに気を紛らわしてないとドコかであの人を想ってしまうから。
・・・・これから仕事だというのに。
ミスは許されないと言うのに。
意地悪な神様は今ドコにいる?
私の戸惑いに笑いを浮かべてる?
まだ、おもしろくないと苦笑いを浮かべている?
- 308 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月16日(木)16時29分15秒
- 中指にはまったリングをはずしたり、またつけたり。
ただ、時間がたつのを待っている。
きぃ
いつものように目的地に着いた車は止まる。
いつもは嫌うこの音も今は何も感じない。
いや・・・感じなくしているのかも知れない。
紺野は何も言わない。
何か喋ってはいけないように口を一文字に縛ってただ、前を見ていた。
睨みつけるかのように・・・・・
- 309 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月16日(木)16時40分25秒
- 「ありがと」
いつものように演じる私。
こうでもしないと、私の中分かってしまわれそうで。
不安に陥るから。
「いえ。・・・帰るとき必要でしたら電話ください」
紺野はそっと微笑む。
「ん。じゃ」
バタン
車のドアは閉まり、車は来た道を戻っていく。
その後姿を見えなくなるまで見送り、そっと歩き出す。
音を立てないように。
何か心の中に隠すように・・・・
校門についても依頼人の姿はなかった。
すぐに、時計を確認する。
3:55
5分も前に着いたらしい。
チッと心の中で舌打ちをして、コートのポケットを探る。
校門の門にもたれかかり、いつか見た少女漫画を思い出していた。
それは、あまりにも乙女チックで割に合わないと一瞬でわかった。
その話は主人公が友達の彼氏を好きになるという少女漫画によくあるパターン
最終的には主人公はその彼氏と付き合い、気まずくなった友達ともなかよくやる。
そんな非現実的な物語。
- 310 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月16日(木)16時46分52秒
- 思わず苦笑いを浮かべる。
ほんのちょっと前の話なのに今はどこか遠くの昔の話に感じる。
ポケットを探っていた手に何か当たる。
それを握り、ポケットから取り出した。
それは透明な小さな箱に赤いリボンが巻かれていた小さなプレゼント。
透明な箱からは中身が見えるようで、その箱を太陽に向けて中を覗く。
中にあったのは、シルバーのリング。
そのリングの中央にはピンクの小さな石がはまっていた。
そのリングに太陽の光が注がれて、どこか幻想的な輝きに少し目を奪われた。
ふと、思う。
あの人がつければ似合うだろうな・・・
どこか大人びた顔なのに、中身は子供のようで・・・
そんなアナタに似合うだろう・・・
そこでやっと知る想い。
アナタを愛している。
あなたを想ってる。
- 311 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月19日(日)15時03分25秒
- 何で今頃・・・
自分がバカみたいに思えてくる。
なんでもっと早く気がつかなかったんだろう。
ホント、バカだね。
太陽の光にかざしていた小さな箱をそっとまたポケットにしまう。
ふと、顔をあげてみると校庭には何人かの制服の少女たちの姿があって
いつの間にか4時になっていたことを知る。
たったった・・・
かろやかな音を立ててポニーテールを大きくゆすりながら私に向かって走ってくる子が一人・・・
高橋愛・・・
顔を見てそう思う。
昔の友達。
少女は私の前にたどり着くと大きな瞳で私をじっと見る。
「・・・吉澤さんですか?」
独特のなまりが混じっているのだろうか。そういう声で私にたずねる。
顔に浮かべられた笑顔は綺麗だった。
「そうだよ。アナタは・・・高橋さんだよね?」
私もとってつけたような偽者の笑顔の仮面をかぶる。
少し、声を落として優しく・・・
「はい!」
元気に笑顔で答える少女は純粋で私には会わないな・・とつくづく思った。
「こんなとこじゃなんだからファミレスでも行こっか?」
- 312 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月19日(日)15時12分03秒
- お嬢様には似合わないかな?
と心の中で思いつつ依頼人の表情を伺う。
依頼人は少し考えてからにこっと又笑顔を浮かべ言う。
「いいですね。行ったことないから楽しみです!」
「そっか。じゃ、行こ」
私が歩き出すと彼女は嬉しそうに私にトコトコついてくる。
まるで小動物みたいだ。
大きな瞳には好奇心がランランと輝いていてどこかアナタを思い浮かべる。
ダメだ!
仕事中だから・・・
「ミスは許されない」
何度も私に言い聞かす。
ついたところは彼女と同じ制服の少女たちが多いファミレス。
楽しそうに話してる少女たちがショーウィンドウ際に見える。
「ここでいい?」
私が少女に呼びかけると少女はこくんと頷く。
中に入り通された席に向かいあって座る。
この座り方は苦手だ。
嫌でもお互いの顔を見ないといけないし、顔色をうかがわれるから・・・
私はメニューの書いてある紙を取り、少女に渡す。
「何でも食べていいよ。決まったら言って」
「え?いいんですか?」
「うん」
「じゃあ・・・」
そう言うと少女はぶつぶつ「あれもいいし・・これもいいし・・」と呟き始める。
- 313 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月21日(火)20時45分35秒
- そんな少女の姿を一目見て、それから窓の外の景色に目を移した。
今ごろ気づいた恋心はこうしているうちにも私の心の中に広がっていって
愛しさつのるばかり。
何か気を紛らわそうとして突っ込んだポケットにさっきの箱とは違うものが手に当たる。
それをそっとポケットから取り出す。
まるで、ドラえもんの4次元ポケットみたいなポケットだな、と思いながら。
私の目に映ったのは、小さなビンにつめられた香水。
ピンク色の香水は甘い香りを放っていて、私は顔をゆがめる。
それは、私が甘い匂いを好んでいないから・・・
そして、あの人の香りに似ていたから。
そっと包み込むような香りは、暖かくて
どことなく、あの人を思い浮かべた。
- 314 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月21日(火)20時51分22秒
- 「・・・あの?吉澤さん?」
気がつくと少女は心配そうに私を見ていて、その少女の隣にはウェイトレスが立っていた。
「あぁ・・・ごめん。メニュー決まった?」
急いで香水をもと入っていたポケットに突っ込んで、笑顔を貼り付ける。
少女は閉じていたメニューをまた開いて、一つのパフェを指差し私を見る。
「チョコレートパフェがいいんですけど。吉澤さんは決まったんですか?」
「あぁ・・・」
そう呟くと、私はアイスコーヒーとチョコレートパフェを1つずつ注文する。
ウェイトレスは愛想もなく注文を受け取ると、消えるかのように奥の厨房に入っていった。
- 315 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月22日(水)21時15分36秒
- 少女は感心するほどに食い入るように店内を眺めていた。
その姿に静かにため息をついて、また、外を見た。
いつの間にか空は赤味が増していて、どことなく不気味だった。
カタッ
音を立てて、アイスコーヒーとパフェが私たちの目の前に現れる。
少女は嬉しそうに、ぱくぱくと食べ続ける。
よく、食べれるものだ。
心の中でため息と一緒に言葉を吐き出す。
頼んだアイスコーヒーは冷たくもなく、あつくもなく微妙だった。
「・・・話し始めてもいい?」
アイスコーヒーを3口飲んでから、まだ食べ続けている少女に言う。
「はへ?」
口いっぱいにパフェを詰め込んだ少女が気の抜けた言葉を私に返す。
心の中で頭を抱えていたいほどだ。
「・・・まぁいい。勝手に話はじめるけど、聞いてて」
そう言って私は胸ポケットから小さく折られたレポート用紙を取り出す
- 316 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月27日(月)20時51分04秒
- 「・・・優しい・・」
少女・・・高橋は私に小さく呟く。
「え・・・?」
「昔と変わらないね。優しいところ。そーゆーとこ好き♪」
「・・・あっそ。話し始める―」
「あ!待って!」
私の言葉をさえぎって高橋は話し始める。
最初の方とは全然違う、活発に・・・
「・・・この仕事ね・・・嘘なのっ!」
「・・・は?」
突然の出来事にただ、気の抜けた言葉しか返せない。
- 317 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月27日(月)20時55分49秒
- 「あのね。パパに頼んで、探してもらったの。吉澤さんを。
だって、すっごい好きだったの。毎日毎日・・・・ 」
「いい」
私は知らないうちに高橋の言葉をさえぎっていた。
「え?」
「たぐいの無い話は聞きたくない。もう、帰るから」
自分の声とはわかりズライほどの低い声で喋っていた。
「じゃあね」
私は財布から千円札を2枚テーブルの上に置いて席をたつ
高橋の泣き声に近い言葉もどこか遠くから聞こえるようにカンジて
癖になったような、苦笑いを浮かべていた。
- 318 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月28日(火)21時12分36秒
- 人ごみの中にまぎれるかのようにして隠れる
流されていく自分
・・・・・
灰色のビルを夕日が赤く染めて
人々は皆、自分の行き着く場所に歩き続ける
自分の意思も無く
いつの間にかついた習慣で
私もその一人
いつのまにかついた習慣
嫌なことがあると逃げつく場所
- 319 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月29日(水)21時01分00秒
- ふと、見上げた真っ赤な夕日
真っ赤な夕日は私の心を丸ごと飲み込んで切なさだけ残していった。
人ごみで感じる冷たい瞳も無感情な表情も、雑音にしか聞こえない話し声も
大音量で流れてくる音楽も、ざわめきもただ今は遠くかすかに感じるだけ。
・・・・ねぇ、強くなるって難しいね
昔、あなたが言った言葉がよみがえってくる。
昔は「簡単」だと、アナタのこと笑ってた
でも、今、その難しさ分かったよ。
ねぇ、なんで気づかなかったんだろうね。なんで分からなかったんだろうね。
人に裏切られただけで冷静さなくして逃げるように何も無かったようにするのに。
・・・・でもね。
私は強くなくちゃダメなんだよ。
強くて、クールで、冷静じゃないと私じゃないから。
貼られたレッテルいつのまにか重荷にしか感じられなくて、その重たさで息苦しいのに
我慢して、自分の感情押し殺して演じてる。
演じなければならないから。
だから、いくら難しくても強くならなきゃダメなんだよ。
いくら、泣きそうになっても
いくら、息苦しくても
いくら、悲しくても
そう、自分に言い聞かせる。
- 320 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月29日(水)21時06分35秒
- ホントは気づいてた。
でも、気づくのが怖くて、気づかない振りしてた。
ねぇ、なんで焦ってるんだろうね。
1つの戸惑いと、1つの確信で焦りだす心に。
たった、1つの言葉が今も頭の中ぐるぐる回り続けている
「明日、家に帰って来いって・・・」
それは、何を意味にしてるのか
幼い私には分からないよ。
でも、それは嬉しいことじゃないってことは分かる。
あの人たちがそんなこと好まないから・・・・
「いらっしゃいませ」
いつの間にかついていた、私の逃げつく場所。
心地よいアルトの声が私を包み込む
「やぁ、ごっちん」
黒いエプロンに身を包んでいるごっちん。
「あ〜よしこ。久しぶりだね、ここにくるの」
- 321 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月30日(木)20時57分25秒
- ここは、ごっちんがバイトとして働いている酒屋さん。
自由気ままなムードが漂っていてかなり気に入っている場所の1つ。
「ん〜・・・まぁね。次の仕事まで時間あるしよってみた」
「そっか」
「ん。じゃ、またね」
「んぁ」
そう言うと私は右に、ごっちんは左に曲がっていく。
正直ほっとした。
いつものごっちんで。
いつもの会話で。
- 322 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年01月30日(木)20時59分44秒
- 私は特等席となったような、いつもの場所に座る。
そこは、店の隅っこの方で人一人としていない場所。
誰にも気を使わないでいいから、好き。
注文を取りに来た店の店員にアイスコーヒーを注文して、ポケットを探る。
- 323 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月01日(土)21時00分24秒
- 女子校の前でポケットの中から見つけた、宝物もう1度見たくて。
探っているとすぐに手に当たる小さな箱の角。
それが少し痛くて、少し気持ちよかった。
取り出した箱は小さくて透明でまた私の目をひきつける。
中で光る綺麗なピンク色の石。
銀色の幻想的な光を放つ、指輪。
・・・なんかね。
似てるんだ。
アナタに。
ずっと想ってたアナタに。
ねぇ、気がついたよ。
今までアナタと別れてから、1日もあなたを想わない日はなかった。
1日もアナタをいとおしく想わない日は無かった。
静かにテーブルに置かれる透明なグラスに入ったアイスコーヒーは天井から放たれる
黄色っぽい光に輝き増す。
今は、その幻想的な嫌いな輝きも愛しく想う。
- 324 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月01日(土)21時05分31秒
- グラスの中で揺れる角切りの透明の氷は綺麗な音を立てて静かな空気に響く。
「・・・あの〜・・・」
遠慮がちに問い掛けられる言葉
その言葉にハッとして声のした方を向く。
「はい?」
少しドキドキしながら冷静かぶって言葉を返す。
手に持っていたグラスは汗をかき、私の手から1粒、1粒、静かに雫がたれていた。
- 325 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月02日(日)20時52分51秒
- 私の目線の前に立っていたのは2人の少女
ショートカットっぽい子と肩より下ぐらいまである髪をした子
その、1人があなたに似ていて、どこかで夢を見ているような気がしていた。
「あの、ここ座っていいですか?」
色の白いショートカットっぽい子が私に話し掛ける。
あなたに似ていると思った子は色白の子の後ろに隠れてちらちらっと私を見ている。
まるで、おびえた猫のように。
「あ・・・あぁ、どうぞ」
私は向かい側にある2つの席を見て、それから店内を見回して頷いた。
どうやら、この席以外は満席らしい。
ごっちんが私のほうを見ていて口パクで「お願い」と言っているのが目の片隅で見えた。
- 326 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月02日(日)20時58分38秒
- 色白の子は「ありがとうございます」とぺこっと頭を下げると服をちょこっと掴んでいるもう1人の少女に耳元でささやく
それに少女は一言か二言返すが、色白の子に強制的に座らされた。
私は手からたれている水滴をナプキンで拭き、それを丸める。
ぬるくなったアイスコーヒーをテーブルに音を立てないように置く。
テーブルに置かれた透明の小さな箱はまだ、幻想的な光を放っていて私はそれを掴んでまた、ポケットにしまった。
そこで私を見ている視線に気がつきその視線をたどる。
「どうか?」
声を落として言葉を発すると、その視線の少女は一瞬驚いたような顔をして、それからまた、何も無かったかのように笑顔を浮かべた。
- 327 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月02日(日)21時09分39秒
- 「すいません。ちょっと梨華・・・いや、この子の好きな人に似てて・・・」
色白の子は隣に座っている子を指差し、苦笑いを浮かべる。
梨華・・・・!?
その言葉に一瞬にして硬直する体
「え・・・・」
「そんなことないですよね。すいませんホント」
色白の子は私のことなどほっといて喋りだす。
「・・・はは、そうなんだ」
私もまた、表情を作り何も無かったかのように接する。
ふと、自然に目に付く梨華という名の少女。
少女の目線は虚ろで何を考えているのか、何も分からない。
宙を彷徨う目線は壁などに飾ってある写真や絵に向けられていて自然と私も目で追う。
「あ、ごっちん」
ふと、目線に入って人物の名前を呼ぶ。
きょろきょろしていた、ごっちんは私に気がつき駆け寄ってくる。
私のすぐ前にくるとごっちんは私に耳打ちをする。
「ごめんね。席が無かったんだ。席あいたらすぐ案内するから。その間我慢して」
「まぁ、いいけど」
「オーダーしていい?」
ごっちんに私はにこっと笑う
ごっちんも何か察したのかにこっと笑う
「何か飲む?」
- 328 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月03日(月)21時23分48秒
- 私が2人の少女に聞くと、色白の子は戸惑いながらもコソコソもう1人の少女と話し合い私に言う
「あの・・・オレンジジュース2つで・・・」
「ん。じゃ、ごっちん。オレンジジュース2つとアイスコーヒー1つ、お願い」
「分かった」
ごっちんは笑顔で短くそう言うとオーダーの紙を握って早足に奥へと去っていった。
私はその後姿を見えなくなるまで見送り、少女たちの方を見る。
「・・・・ごめんね。焦らしちゃったみたいで・・・」
私がそう言うと2人の少女は同じように一瞬びくっと肩を震わす。
「あ・・・いえ」
震える言葉が私の胸を打つ
いつかのアナタの言葉に似ていた
震えも、言葉も
「そっか・・・それじゃあいいんだけど」
私も簡単に言い、携帯を取り出す。
- 329 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月03日(月)21時28分35秒
- たった1時間ほど見ていなかっただけなのに何十件ものメールが来ていて
いつものことながら苦笑いを浮かべる。
差出人は決まっているかのように同じ名前が並ぶ。
「矢口真里」
その中に後藤真希・紺野あさ美という文字があり、そのメールを開く。
ごっちんからのは今さっき着たばかりのようでただ
「ごめんね」
とだけ書いてあった。
それがなんだか心地よくて穏やかになれた気がした。
人のことに深く干渉しないから出来る関係があるのだと、あらためてわかった気がして。
- 330 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月03日(月)21時36分46秒
- 「・・・あの・・・」
私にかけられる言葉
「はい?」
また、適当に返事をする。
心の中、きずかれない様に
「あの・・・梨華って名前知ってるんですか?」
色白の子が聞く。
そのそばでもう1人の‘梨華’が目を大きく見開いて私と色白の少女を交互に見ている。
「え・・・何でそんなこと聞くの?」
戸惑う心の中気づかれないように冷静かぶって答える。
偽者の仮面の笑顔をつけて
「あの・・・梨華って名前で反応してらしたから・・・」
その横で色白の子が『柴っちゃん!』って色白の子の服を掴んで少し強めに言っているのが聞こえる。
「あ・・・まぁ・・私の初恋の子の名前が‘梨華’だったからつい。
それに、名前も知らない子に深く干渉されたくないんだけど・・・ 」
少しきつめに。
そう、最後の干渉の部分だけ。
ねぇ、誰も触れられたくない気持ちだってあるでしょ?
- 331 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月07日(金)21時01分48秒
- 一瞬にして私の態度が変わった
それは恐怖という名のおそろいモノ
「あ・・・すいません」
気づいてみれば私の前に座っている少女2人は泣きそうになっていた
あぁ・・またか・・・
ねぇ、何回人を傷つけたんだろうね
自分で気がつかない間に
いつの間にか
気づけば目の前で人が泣いてる
- 332 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月07日(金)21時07分37秒
- 「あぁ・・・ごめん。いいすぎた。ちょっとイライラしてて・・・あたっちゃったいたい。ごめんね・・・」
嫌な後味
自分は悪いのか悪くないのか答えの無い自問自答を心で繰り返しながら半無きの少女たちに言う。
「いえ・・・すいませんでした。自己紹介もしてないのに・・・」
色白の子が鼻声で言う。
それがどことなくむかつくのはなぜ?
そして・・・何もしてないのにもう1人の子に目が行くのはなぜ?
「あの・・・私、柴田あうみって言います。本当にすいませんでした」
色白の子は私に申し訳なさそうな顔を見せて深々と頭を下げる。
それをみたもう1人の少女もいつか聞いたことあるようなアニメ声で言う
「あ・・・えっと、石川・・・梨華です・・・」
その声は少し懐かしくてそして、少し切なかった。
「あ・・ごめん。ホント気にしないで。え・・・と、私は吉澤ひとみです」
- 333 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月07日(金)21時10分07秒
- どことなく緊張して、目線を宙に彷徨わせる。
暗い天井
明るい照明
私をどこかに連れてって
あの人のいるところに
例えあの人が覚えていなくても
私はアナタに会いたい
たった1目でいい
あなたを見て謝りたい
素直に
あの日の出来事
「ごめんなさい」と
そして、言いたい
「今でも愛してる」と
- 334 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月09日(日)10時40分54秒
- 石川梨華・・・
あの人と同じ名前
別人?
それとも・・・
本物?
ただ、疑問が私の頭を駆け巡る
目の前で私をじっと見ている人のことで・・・
世界は広いね
昔、誰かが言ってたよ
「世界は広いから、同じな前の人もたくさんいるんだろう」
って。
ねぇ、私の目の前にいる人は私の想ってる人?
それとも、まったくの別人?
- 335 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月09日(日)10時48分43秒
- 丁度私が自己紹介を終わらせる頃に、ごっちんがアイスコーヒーとオレンジジュース2つを持って現れた。
凛とした表情は私の知らないごっちんのようで、私を不安のどん底に落とす。
私を置いてかないで
私を置いてかないで
叫ぶ心の声は誰も聞こえてなくてむなしさのこるだけ
「お待たせしました」
音を立てないようにグラスをテーブルに置いていくごっちん。
そのアルトがかった綺麗な声は店内に静かに響く
「ありがと」
私はごっちんから伝票を受け取り、言う。
「いえいえ、もうすぐ仕事終わるけど一緒に帰る?」
いつものふにゃ〜っとした笑顔を私に見せてごっちんは言う。
透き通ったその瞳
その奥には私と同じ悲しみを見つけたような気がする
「ん、じゃ待ってるから終わったら来て」
「うん、じゃまた後でね」
ごっちんは手をひらひらさせて私に言うと、くるっと綺麗にターンしてまた暗闇に消えてった。
- 336 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月10日(月)21時02分58秒
- それからは何故か急に友達のように離し始めた柴田さん
私と石川さんはその話に相槌をうち、たまに少し話をする・・・・
・・・・
ふと、時計に目をやった時は丁度11時を刺していて
それほどまで、人を嫌っていた私が人と話している・・・そう、しかも今日会ったばかりの人とこんなにも長く話しているのが
自分でも不思議な気持ちになった。
テーブルの上には所狭しと並べられた空の皿と空のグラス達
私の目の前ではテーブルにつっぷつしてむにゃむにゃ寝言を言ってる柴田さん。
その横で柴田さんに寄り添うようにしてトロンとした瞳を中に彷徨わせている石川さん。
- 337 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月10日(月)21時13分37秒
- その光景を微笑みながら眺めている私が自分ではないような気がするのはもうどこか胸の奥にしまってしまう。
こんな幸せな時を壊してしみたくないから・・・
店内はまた、静まり返っていた。
2〜3人の人が静かに何かの見ながらたまに1こと2こと喋る
そんなカンジ。
その闇の奥から、見慣れた人物が姿を見せる。
少し前に飲んだアルコールは慣れているのか今となってはもう抜けていた。
「遅かったね」
闇に向かって私は言葉を発する。
その闇は、だんだんと人型を作っていってその人型は私に言葉を返す。
「ごめんね。急に来るはずだった子が遅れてきて代わりに仕事してた」
「そっか。ごっちんが遅いから、この2人酔って寝ちゃったよ」
私は視線だけで目の前で熟睡している人とほろ酔い気分の人を見る
ごっちんも黙って私の後でこの2人を見る
私は苦笑いでごっちんをみるとごっちんも苦笑いで口を開く
「「送っていきますか」」
久しぶりにハモる言葉
それは、昔の友達に会った感動のようで少し嬉しかった。
- 338 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月10日(月)21時19分54秒
- こんな自体になってしまうかも、というために事前にこの2人に家の住所聞いててよかったと思う。
メモった紙をごっちんに見せる
「ん〜・・・まぁ、この辺りから2人とも近いね。私は柴田さんおぶってくから
よしこは梨華ちゃんおぶって 」
ごっちんはそう言うと柴田さんに慣れた手つきでコートを着させるとひょいっとおぶる。
「ごっちん、慣れてるね」
私も慣れない手つきで石川さんにコートを着させるとごっちんをまねるようにおぶる。
石川さんは思ったよりも、以外に軽くてあの人を思い出させた。
「よしこ〜?」
気がつくとごっちんはもう、ドアのところまで行ってて、私も石川さんを起こさないように静かに走ってごっちんのそばまで行く。
- 339 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月16日(日)18時14分38秒
- 「ごめん、ごめん」
ごっちんの傍に着くと同時に私は笑顔を浮かべて言う。
「いーよ」
ごっちんはふにゃ〜とした笑顔を浮かべると「早く送っていこう」と小さく私に
呟き、ゆっくりと歩き始める。
闇の中に隠された私達
真っ暗な空の上でお月様が私達を微笑んで見てた
ホントは真っ暗な闇の中に隠して欲しかったのに
そんな私の心を知らないように照らし続けるお月様・・・
- 340 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月16日(日)18時19分11秒
- いつか見た本に書いてあった短い短い詩
「よしこ〜」
街の電灯が私達を暗闇から少し照らし続ける
その電灯の下でいつものようにふにゃ〜とした笑顔を浮かべて私を呼ぶごっちん。
「何?」
ついつい小声になるのは背中の上にかぶさる様にいる、石川さんのせいだ。
少しずつ、縮まる私とごっちんの距離
夜空から私達を照らすお月様
星一つない夜空はどこかさびしそうで少し、苦笑いを浮かべた。
- 341 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月16日(日)18時31分39秒
- 「よしこさ〜、もうそろそろ気づいたら?」
突然すぎる質問
「何を?」
分かっているのに聞いてしまうのは私の悪い癖
そして、私が弱いから聞いてしまうだけのこと。
「また、そう言う。梨華ちゃんのコト」
ごっちんはそう言うと、私の目線に自分の目線を絡ます。
それは、解けない糸のようで
解けない疑問のようで
何かわからない気持ちを私に残していく。
「・・・気づいてるよ。好きだってこと」
静かに、この13年間胸の中に隠していたことを打ち明けた。
それは、難しい問題が解けたときの気持ちのように少しスッキリした感じに似ていた。
- 342 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月18日(火)20時31分01秒
- 「・・・そう・・・」
ごっちんは一瞬驚いたような顔を見せたがまた、いつものように気持ちが見えないような顔をした。
「・・・・ん」
もう、どうにでもなってほしかった。
私の背中にいる人が、私がずっと想ってた人でも
この気持ちがアナタに気づかれていても
もうどうでもよかった。
それは、私がこの気持ちを自分で認識してしまった時からの気持ち。
- 343 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月18日(火)20時33分56秒
- 「あ、こっちだよ」
いつの間にか私たちは狭い路地の中にいて左に曲がろうとしていた私にごっちんが声をかけた。
私は頷くと、ごっちんの後に静かに着いていく。
背中で石川さんが寝言を言っているのは聞かないことにしておく。
だって・・・・
「・・・ひとみちゃん・・・・」
ずっと私の名前を言うのだから。
あの人専用の呼び方で。
- 344 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月22日(土)00時31分52秒
- ねぇ、あなたは何者なの?
私がいくら尋ねても、あなたはあいまいに笑うだけで答えてはくれない。
それは、真っ白な天使を連想させるほど綺麗で
美しくて
あなたを必要以上に想ってしまう。
ねぇ、神様。
この、私の寿命の中で一つだけ願いが叶うなら、願ってもいいですか?
暗い夜空流れる星に
星一つない空に浮かぶ、微笑み浮かべたお月様に
そして、あなたに
『あなたをいつまでも愛したい』
- 345 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月22日(土)00時39分52秒
- 「ここだよ」
目の前に建つ、2件の家。
ごっちんは、石川さんと柴田さんの家の住所が書いてある紙をもう1度見て頷く。
「右が、柴田さん家、左が石川さんの家ね」
じゃあ。
ごっちんは私にそう言うと右の家へと吸い込まれるように消えてった。
暗い闇の中・・・・
その後姿が見えなくなると私は、目の前に建つ家を見る。
そして、一人、自分に言い聞かせるように静かに頷くと、1歩、1歩とその家に近づいていった。
ピンポーン♪
チャイムを鳴らすと、直ぐにバタバタと言う音が近づいてきて・・・
ドアが開けられた。
「はい?」
開けられたドアから覗く顔は、もう昔から知っている顔だった。
「あ、私、吉澤というものですが、石川さん・・・いや、梨華ちゃんを送りにきました」
そう言うと、目の前にいる女性は目を丸くして
「まぁ、どうもありがとうございます・・・あ、中へどうぞ」
「あ、どうも」
私は進められるまま、その家へと入っていった。
- 346 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月22日(土)00時49分15秒
- 玄関で待っていた男性が私にぺこりと深くお辞儀して
「梨華をどうもありがとうございます」
と、低い声で言った。
「いえ・・・こちらこそ、梨華さんを連れてくるのが遅れまして・・・」
私はそういいながら、背中にいる梨華ちゃんを男性に預ける。
男性は家の奥のほうに、梨華ちゃんを抱いて消えていった。
ごっちんのように。
「どうもありがとうございました」
梨華ちゃんの母親らしき人物が、そう言う。
その次の瞬間、交差した目線。
「・・・・あ・・・ひとみ・・・ちゃん!?」
やっと分かった?
そんな気分だった。
私は一目で分かったって言うのに、昔と変わらないね。
心の中で呪文のように呟いた。
私は返事の変わりに軽くお辞儀をする。
「お久しぶりです」
おばさんは、嬉しそうに目を輝かして私の手をとる。
あったかい手だった。
梨華ちゃんと同じ、あったかい手だった。
「あのひとみちゃんでしょ?まぁ、大きくなったわねぇ〜・・・」
少し、目を細める。
「おばさんこそ、元気でしたか?」
- 347 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月22日(土)00時53分02秒
- 「ええ、ひとみちゃんこそ元気そうでよかったわ」
「まぁ、昔から元気だけがとりえでしたし・・・」
「あ、そう。もう、こんな時間よね」
おばさんは、そう言うと時計を見る。
丁度12時を針が刺したところだった。
「そろそろ帰らないと親御さん心配するわよ?」
「あ・・・そうですね。では、失礼します」
私はぺこっと頭を下げてくるっと一回転をする。
それからは覚えてない。
いや・・・ところどころしか、覚えていない。
あの後、ごっちんと合流して、ごっちんが紺野に迎えの電話をしていて・・・・
- 348 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月22日(土)00時53分56秒
- 気がついたら朝で、私の部屋でベッドの上にいた。
昨日の服のままで。
- 349 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月22日(土)20時19分22秒
- 私の瞳が上空の方を漂っている白い天井を捉える。
それは、かすかにかすんでいて、しばらくするとはっきりと浮かんできた。
「・・・あっちゃ〜・・・・」
何故か知らないが、そんな、自分らしくない言葉を発していた。
「・・・シャワー浴びないと・・・」
自分に言い聞かせるように言葉を小さく呟いて、重い体を起こす。
――――――瞬間に香る、あの人の香り
「・・・においついちゃってる・・・」
私の口から出てきたのは以外に冷静な言葉だった。
まぁ、昨日の事もあるからかな?
一人勝手に結論を出して、ベッドから起き上がるとクローゼットから着替えの服を適当に取り出す。
- 350 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月22日(土)20時26分17秒
- 着替えの服とバスタオルをシャワー室の外にかけておいて
私は身につけていたものを全部取り外し、シャワー室の中へと入っていった。
「・・・ふぅ〜・・・・」
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して、口に運ぶ。
ベッドの脇に置いてあった携帯を左手に持ち、右手で濡れた髪をバスタオルで拭く。
着信記録に残される何十件ものメール
その3分の1は依頼人からだった。
そう、矢口真里と示された文字で・・・・
「そう言えば・・・今日、会うんだっけ・・・」
呟いた言葉。
3分の1をしめていたメールは私の手で削除されていた。
そう、見た瞬間に・・・反射真剣のように動いた指で。
- 351 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月22日(土)20時33分08秒
- 次の瞬間だった。
電話がかかってきたのは。
「・・・はい?」
「ひとみか?父さんだ。今日、家に来るってこと忘れては無いだろうな?
もう、迎えは出した。あと、10分もすればそっちに着くだろう。
準備をして、建物の前で待ってなさい。いいな? 」
電話は私の返事など待たずにただ、用件だけで切れてしまった。
いつものことだ。
癖になった、苦笑いを浮かべた。
椅子にかけてあった、コートのポケットに財布とサングラスを入れると私は部屋を後にした。
- 352 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月22日(土)20時37分08秒
- 会社の建物の前に出ると、もうすでに車は着いていた。
シルバーの車。
その中から現れる、一人の年老いた人物。
「・・・久しぶり」
私は、その人物に軽く言葉をかける。
その人物は、にこっと笑うと車のドアを開けて、私に乗るように目で言う。
逃げられないって訳か・・・
私はその年老いた人物の言うと通り、車の中に乗り込む。
その瞬間、動き出す車。
いつの間にか、年老いた人物は車に乗り込んでいて私をじっと見ていた。
- 353 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月22日(土)20時49分18秒
- ――――――
車を降りた後、目の前に広がる家を私はただ冷静に見ていた。
何も感じずに。
あとは、誰かについていって・・・・
それで、この広い部屋にいるわけだ。
目の前にいる少女と、2人で。
その少女を見るのは2回目だった。
そう、昨日と今日。
「あ・・・・あの・・・昨日は送っていただいたようで、どうもありがとうございます」
目の前の少女は深く頭を私に下げた。
「いや・・・あの、頭上げてよ。別にたいしたことしてないし・・・」
「え・・・・でも・・・」
「いいって・・・」
そう言うと、その少女は頭をやっとあげた。
「・・・久しぶりだね、梨華ちゃん」
やっと言えた、言葉。
「・・・・・・・・」
見ると、その少女は・・・梨華ちゃんは涙を流していた。
綺麗過ぎる涙を。
「・・・な・・なんで・・・」
「・・・だって・・・やっと・・・名前・・・言ってくれた・・・」
しゃくりあげながら、一言一言、言う梨華ちゃん・・・
「・・・ごめん」
「・・いーのー・・・・」
顔を真っ赤にして呟く姿はホントに可愛くて
年上か、どうか分からなくなっちゃいそうだった。
- 354 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月22日(土)20時54分11秒
- そのか弱い背中が、守ってあげたくなる。
ねぇ、神様。
もう、思い伝えてもいいでしょ?
もう、絶対離さないから・・・・
「・・・好き・・・」
言葉に出した言葉とともに抱きしめた体。
腕の中の梨華ちゃんはすごい、小さくて、昔と変わらなかった。
「・・・好きです・・・」
梨華ちゃんの耳元で呟いた言葉。
その言葉に、梨華ちゃんはもっと真っ赤になって
私に消え入りそうな声で言ってくれた。
「・・・私も好き・・・」
ねぇ、神様。
もう絶対離さないよ。
私だけのお姫さま。
おわり
- 355 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月22日(土)20時56分42秒
- やっと終わりました〜(泣。
もう、ホントに申し訳ない程です。
変な文章だし、文字は間違ってるし・・・・
読んで頂いてた人に申し訳ありません。
今まで、読んでいただいた方、本当にありがとうございます。
新作の方は一応、明日か来週中には立てたいとおもっています。
新作の方も読んでいただけたら嬉しい限りです。
では、長い間、本当にありがとうございました。
- 356 名前:邪険ヴォーイ 投稿日:2003年02月22日(土)21時20分38秒
- 完結、祝!!
- 357 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月23日(日)13時45分31秒
- 邪険ブォーイ様、レスありがとうございます。
お知らせ。
空版に『GIVE ME A LOVE』というスレを立てました。
よかったら、読んでやってください。
- 358 名前:邪険ヴォーイ 投稿日:2003年02月23日(日)15時43分03秒
ありがとうございます!!さっそく読んできます(w
こっちも青板で、【―生きたい―希望を求め僕らは叫ぶ】
を連載してます。よかったら見てやってください。
- 359 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年02月24日(月)21時28分37秒
- ヒトシズクさま、完結お疲れさまでした。
保存作業も無事に終了しました。
ROMしていることが多かったですが、保存しつつ読むことが楽しみでした。
すばらしい作品に感謝すると共に、『GIVE ME A LOVE』も楽しみに読ませていただきます。
ありがとうございました。
- 360 名前:クロイツ 投稿日:2003年02月24日(月)21時45分29秒
- おお〜!!完結おめでとうございます!!
いやぁ、最後の最後までヨッスィーかっこよくて…もぅ、惚れましたよ〜!!
しかも最後の最後で素直になって…可愛いっ!!
梨華ちゃんも良い味出してます!!う〜ん、かっけ〜!!
次回策も応援しております!!
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