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仮面の騎士

1 名前:名乗るほども無い作者 投稿日:2002年09月09日(月)20時37分47秒
吉澤さん主人公の物語を書きたいと思います。
娘。は一応全員出すつもりです。
よろしくお願いします。
2 名前:名乗るほどでもない作者 投稿日:2002年09月09日(月)20時43分08秒
「会長!」




朝、旭丘女子学園校門前



車を降りて鞄を受け取った時だった


私を呼ぶ声がして、ゆっくりと振り向く


そこには私と同じ生徒会の書記担当の高橋愛ちゃんが黒ずくめのボディーガードをつれて立っていた
3 名前:名乗るほどでもない作者 投稿日:2002年09月10日(火)19時51分42秒
「愛ちゃん!」


最高の笑顔で彼女の名前を言った


彼女は鞄から紙の束を取り出す


「おはようございます。会長、部活動の所属人数のデータの書類です」


「ああ・・・ありがと」


彼女から紙の束を受け取りパラパラと見始める


「んー・・・いいんじゃない?まだ分かんないけど、いいと思うよ」


「ありがとうございます」


彼女は軽く一礼をして「お先にいきます」と言って校舎の中に吸い込まれるようにして消えていった





ここは金持ちの娘が通う都内有数の学校、いわゆる‘お嬢様学校’だ
4 名前:名乗るほどでもない作者 投稿日:2002年09月12日(木)21時11分54秒
愛ちゃんが消えるまで見送って、自分も歩き出した



「吉澤生徒会長!」


また、呼ぶ声がして振り向く


そこには中等学部の生徒会長の紺野あさ美がいた。


彼女は中等学部で一番の成績を持つ。
そして、スポーツも完璧。


「あ、おはよう。紺野さん」


「おはようございます」

形だけの挨拶をする


「で、どうしたの?今日紺野さん遅くない?」


「え・・・あの。後藤先輩を待ってたんです」


後藤先輩というのは私と同じ生徒会の副会長。


クールで無口なやつ。ま、私たち以外のものから見ればそんな感じ。

彼女はいわゆるポーカーフェイスをしている。

5 名前:名乗るほどでもない作者 投稿日:2002年09月13日(金)20時33分23秒
「んぁー・・・おはよー・・・」



眠そうな声が背後から降りかかってくる


振り返る


「ごっちん!おはよ」


私の後ろには眠そうに目をこすっている後藤真希の姿が。


「後藤先輩!おはようございます」


ごっちんに笑顔で近づく紺野さん


「んぁー・・・?紺ちゃん!おはよ〜」

さっきまでの眠そうな声とは一変した嬉しそうな声を張り上げてごっちんは紺野さんに抱きついた


「ご・・後藤先輩。あっ!」


ごろごろ、猫みたいにのどを鳴らしているごっちんの髪を優しくなぜながら紺野さんが叫んだ


「ど・・・どーしたの?」

紺野さんの慌てぶりを見て驚いて言った


「後藤先輩、寝癖付いてますよ〜」


「んぁー?」


「今、とりますね」


その瞬間に紺野さんは手をすばやく動かしてわずか30秒ほどでごっちんの寝癖を直してしまった
6 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月13日(金)22時30分16秒
おもしろそう(w
後藤紺野?(w好きっす♪
続き楽しみです
7 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月14日(土)14時28分29秒
カップリングは?
8 名前:名乗るほどでもない作者 投稿日:2002年09月14日(土)20時19分55秒
名無し読者様・・・レスありがとうございます!
         紺野×後藤です。好きですか。それはよかったです。
         これからもよろしくおねがいします。


名無し読者様・・・レスありがとうございます!
         カップリングは紺野×後藤です。
 
9 名前:名乗るほどでもない作者 投稿日:2002年09月14日(土)21時28分42秒
ごっちんの寝癖をあっという間にとってしまった紺野




確か紺野の親は美容師だったような・・・・?




「んぁー・・・紺野ありがと〜!」


再度紺野に抱きつくごっちん



「・・・先行ってるね」


バカップルをいつまで見ていても意味がない、そう判断した私はごっちんをおいて校舎に入っていく


下駄箱で何度か挨拶をされたけど、笑顔でかわす



職員室に入ろうとしてノックをしたとき丁度中から担任の矢口先生が出てきた

10 名前:名乗るほどでもない作者 投稿日:2002年09月15日(日)21時21分48秒
「お、吉澤。おはよ」


「あ、矢口先生、おはようございます」


軽く一礼をして職員室に入ろうとしてドアを開けようとしたとき、矢口先生が言った


「吉澤、また生徒会の仕事か?」


「え・・・あ・・はい」


私を見上げる矢口先生を見る


「最近帰りが遅いらしいな、早く帰る様にしろよ」


「・・・・はい、どうしたんですか?」


矢口先生の様子がおかしかった


何か隠してる様な感じ・・・
11 名前:名乗るほどでもない作者 投稿日:2002年09月16日(月)20時13分22秒
「・・・・昨晩、数学教師の平家先生が駅前で何人かのやつらに襲われた・・・」


「え・・・?」


「持っていた金、30万ほどを全部取られたあげくにナイフのようなもので右肩から腕にかけて切りつけられた・・」


矢口先生は搾り出すように苦しそうな顔で言った。


「・・・・で、私には何の関係が・・・?」


冷静に答える私


ここまで冷静なのは理由があるから・・・


矢口先生はびっくりしたような顔をしたが何も言わず話し始めた


「・・・吉澤の家は駅前の方だろ?だから襲われる可能性が高いと思って忠告しただけだ」


「・・・そうですか。すいません、変なことを聞いて」

失礼します


そう言って頭を下げて矢口先生の横を通る時に言った

「平家先生は、無事なんですよね?」


矢口先生は頷くようなそぶりを見せて、私と逆の方向に歩きだした

12 名前:名乗るほどでもない作者 投稿日:2002年09月17日(火)18時30分06秒
人には聞こえないようにため息をついて職員室に入る


「おはようございます」


言ったって返事がないのは承知の上

そのまま中に入りいろんなカギがかけてある中からひとつのカギを手に取った


「生徒会室」


そう書かれたカギを持って職員室を出て階段を上がり生徒会室まで歩く
13 名前:名乗るほどでもない作者 投稿日:2002年09月17日(火)21時40分33秒
生徒会室とかかれた教室にカギを差し込んでドアを開ける


教室に滑り込むようにして入りカギを閉める



そのまま部屋の隅に置いてあるソファーに倒れこむようにして座る


鞄から携帯を取り出して電話をかける


プルル、プルル


「・・・・はい」


2回コールした後に男の人が出た


「もしもし?ヒロ?」


「おはようございます。キング、どうしたんですか?こんな朝早く」


「ああ、昨日狩っただろ?」


「はい、西と東に分かれて・・・」


「そう、それで私の学校のせんこうが襲われた。数学教師の平家。西の奴らに襲われたと思うが・・・」


「え、キングのトコのせんこうが!?」


「ああ、30万盗られたらしい。調べてくれ」


「はい、西回りをしていた奴らに聞いときます」


「ああ、返事はメールしてくれ。それと、今日は9時にいつものところに集合だまわしといてくれ」


「はい、分かりました、失礼します」


ピッ

携帯を切ってため息を吐く
14 名前:名乗るほどでもない作者 投稿日:2002年09月24日(火)20時00分32秒
携帯を鞄の奥深くにしまい込みそれと同時に中から書類の束を取り出す


無言のまま書類を一通り目を通し、ペンで直していく
15 名前:名乗るほどでもない作者 投稿日:2002年09月24日(火)20時07分37秒
丁度あと3行ほどになったときドアからノックの音が聞こえた


コンコン


「ふぅ・・・」


ペンと書類をソファに置いて立ち上がり、ドアの方に近づく


ドアのカギを開け、ドアを開ける


「・・・・はい」


見るとごっちんが紺野さんを連れて立っていた


「も〜、よしこ開けるの遅いよぉ〜」


ごっちんはそう言いながら紺野さんを連れて中にずんずん入ってくる


「今日は早いんじゃない?」


ごっちんが冷蔵庫からミネラルウォターを取り出している後姿を見ながら言う


「んー?」


手にミネラルウォーターを持って私の方を振り返るごっちん


ゴクゴクとそのまま飲みだす


私の質問に答える気が無いみたいだ


私に気を使ったのか、紺野さんがごっちんをちらちらとみながら話し出す

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