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娘。のプロ野球
- 1 名前:hiro 投稿日:2002年09月09日(月)23時59分03秒
- 娘。がドラフトにかけられるところから始まります。どっちかというと瀬・リーグ中心。
プロ野球に詳しくない人は読みづらいかも。小説とはいえないと思うけどよかったら付き
合ってください。
- 2 名前:ドラフト会議 投稿日:2002年09月10日(火)00時01分41秒
- ここはM県M市。ここには全国で一番有名な学校がある。甲子園に出場して、6季連続で優勝し、レギュラーは全員プロ行きが有力視されている、創部3年目の野球部がある学校だ。そこではテレビを前に、ドラフト会議が始まるのを今か今かと待ち望んでいる、13人の野球部員がいた。
そして、予想通り13人全員のプロ野球入りが決まった。
その中でも。話題なのが、各球団が1位指名を誰に、というか、どちらにするかだった。
エースとしてチームをひっぱって来たピッチャーの後藤真希。
4番としてチームを盛り上げてきたファーストの吉澤ひとみ。
この二人をどこの球団が取るかが一番の見物だった。
結果、巨人、広島、阪神、ダイエー、近鉄、日本ハムが一位指名した後藤真希は阪神が、中日、横浜、ヤクルト、ロッテ、オリックス、西武が一位指名した吉澤ひとみはヤクルトがそれぞれ獲得することとなった。
その後はかぶることなく順調に指名選手が決まっていった。
- 3 名前:ドラフト会議 投稿日:2002年09月10日(火)00時03分03秒
- 一番センターの矢口真里は、ドラフト2位で広島へ。
二番セカンドの辻希美は、ドラフト3位で横浜へ。
三番ショートの加護亜衣は、ドラフト2位で吉澤と同じヤクルトへ。
五番ライトの石川梨華は、ドラフト3位で巨人へ。
六番サードの飯田圭織は、ドラフト1位で西武へ。
七番レフト高橋愛は、ドラフト4位で中日へ。
八番キャッチャーの保田圭は、ドラフト2位で地元ロッテへ。
控えピッチャーの安倍なつみは、ドラフト3位で高橋と同じ中日へ。
同じく控えピッチャーの新垣里沙は、ドラフト6位で日本ハムへ。
代打の一番手紺野あさ美は、ドラフト5位でダイエーへ。
同じく二番手の小川真琴は、ドラフト5位でオリックスへ。
それぞれプロ入りが決まった。
そしてそれぞれキャンプを順調にこなしていき、オープン戦が始まった。
- 4 名前:名無しさん 投稿日:2002年09月10日(火)08時18分30秒
- なにやら新しい小説が…
- 5 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月15日(日)23時40分16秒
- 全員が同学年だとしたら甲子園6連覇は無理でわ?
1年夏〜3年夏の5連覇だとオモワレ。
期待してるのでガンガレ
- 6 名前:オープン戦 投稿日:2002年09月17日(火)17時53分46秒
- 近−横
ルーキーの辻は高校時代と同じ二番セカンドと発表された。投手は前川と三浦。
一回表。落ち着いてネクストバッターサークルで石井の打席を見ている辻がいた。
昨日、緊張で眠れなかった辻は、よっすぃーとあいぼんに電話していた。
二人にはげまされて落ち着いた辻はとうとうプロ初打席に立った。
1−1からの3球目のストレートをたたきつけた。打球は当たりはよくなかったが、
ニ遊間を抜くセンター前ヒットとなった。結局この日は4打席3打数1安打1犠牲
バントという成績だった。
広−オ
矢口は1番センターで先発。小川も7番ライトで先発となった。佐々岡−ヤ−ナル。
これまでのキャンプでチームメートの信頼も勝ち取った矢口はその信頼にこたえた。
5打席5打数3安打1得点1盗塁と活躍した。
一方小川は早々とそのパンチ力を見せ付けた。3打席目で、佐々岡の甘い球を強振
し、プロ初ホームランを放った。4打数1安打1ホームラン2打点1得点だった。
巨−日
石川は5番ライトで先発し、新垣もベンチに入ったので、対決の可能性も十分ある。
上原−岩本。
6回で降板した岩本に替わり、新垣が7回のマウンドに上がった。巨人は2番から
なので一人出れば石川まで回る。期待通り二岡はサードゴロに打ち取られたが、阿
部が二塁打で出て、松井、石川へと回った。新垣は粘る松井をフォークで空振り三
振を取った。しかし石川にタイムリーヒットを許した。石川 4打数1安打1打点。新垣 2回2安打1失点2三振。
- 7 名前:オープン戦 投稿日:2002年09月17日(火)17時55分51秒
- 中−西
飯田は5番サード、高橋は八番レフトで先発した。西武は西口、中日は安倍だっ
た。中日の投手の発表で観客はざわついた。それもそのはず高校時代は後藤の控え
のため、ほとんど出場機会がなかったからだ。その中で試合は始まった。試合が進
むにつれて、歓声が大きくなってきた。後藤のような三振の多いピッチャーではな
いので、派手さはないが低めの変化球を使って、内野ゴロの山を築いた。結果、七
回を飯田、松井、和田のシングルヒット三本に押さえ、中継ぎにマウンドを譲った。
また、飯田は交代した岩瀬からホームランを打ち、この日は3打数2安打1ホームラ
ン1打点、高橋は5打数3安打だった。
ロ−神
保田は三番キャッチャー、そして、先発は小野と後藤であった。この試合はオープ
ン戦に係わらず、多くのファンが後藤の投球見たさに球場に来ていた。そこで後藤
は堂々のデビューをする。9回2死までロッテ打線に許したヒットは0、出したラ
ンナーは四球とエラーの3人だけであった。しかし、保田に左中間に2塁打を打た
れた。その後は三振に打ち取りゲームセット。保田は3打数1安打1四球、後藤は
9回1安打2四球16三振だった。
ダ−ヤ
なんと加護吉澤はそれぞれ高校時代と同じ3番4番で先発。紺野も8番サードで先
発した。
投手は藤井と田之上。
結果、紺野は4打数2安打。そして加護は5打数5安打3二塁打1三塁打2打点、
吉澤は5打数4安打2ホームラン1二塁打6打点とすばらしい活躍をし、ドラフト
1,2位の実力を見せ付けた。
- 8 名前:hiro 投稿日:2002年09月17日(火)18時03分13秒
- 名無し読者さんの言われたとおりでした。すみません。ついでに、書いてなかった
けど、とりあえず、娘。の高校はM高校ってことにしてください。高校時代のライバ
ルを出すときにそっちのほうが書きやすいので。
- 9 名前:hiro 投稿日:2002年09月17日(火)18時03分56秒
- 名無し読者さんの言われたとおりでした。すみません。ついでに、書いてなかった
けど、とりあえず、娘。の高校はM高校ってことにしてください。高校時代のライバ
ルを出すときにそっちのほうが書きやすいので。
- 10 名前:hiro 投稿日:2002年09月17日(火)18時12分09秒
- 後藤真希(投)
右の本格派。最高157キロのストレートを武器に高校時代、公式戦だけで、完全
試合2回、ノーヒットノーラン5回記録。ルーキーながら、開幕戦先発の可能性大。
球種はストレート、高速スライダー、フォークのみ。
球速S変化CコントロールCスタミナA
安倍なつみ(投)
左投げ、多彩な変化球を駆使し、打者のバットの芯をはずす。他校ではどこででも
エースをはれる器。予想では中日で、山本昌、野口に次ぐ先発3番手でローテーシ
ョン入りの可能性が高い。球種はストレート、スライダー、カーブ、スクリュー、
チェンジアップ。現在ナックルを取得中。
球速D変化SコントロールBスタミナB
新垣理沙(投)
右投げ、チームが大差で勝っているとき、後藤を温存するため登板。そのため登板
機会は安倍より多い。スタミナはないが、決め球のカーブを打つのは至難の技。中
継ぎとして開幕1軍候補。球種はストレート、カーブ、シュート、フォーク。
球速C変化BコントロールAスタミナE
- 11 名前:ルーキー紹介 投稿日:2002年09月17日(火)18時13分20秒
- 後藤真希(投)
右の本格派。最高157キロのストレートを武器に高校時代、公式戦だけで、完全
試合2回、ノーヒットノーラン5回記録。ルーキーながら、開幕戦先発の可能性大。
球種はストレート、高速スライダー、フォークのみ。
球速S変化CコントロールCスタミナA
安倍なつみ(投)
左投げ、多彩な変化球を駆使し、打者のバットの芯をはずす。他校ではどこででも
エースをはれる器。予想では中日で、山本昌、野口に次ぐ先発3番手でローテーシ
ョン入りの可能性が高い。球種はストレート、スライダー、カーブ、スクリュー、
チェンジアップ。現在ナックルを取得中。
球速D変化SコントロールBスタミナB
新垣理沙(投)
右投げ、チームが大差で勝っているとき、後藤を温存するため登板。そのため登板
機会は安倍より多い。スタミナはないが、決め球のカーブを打つのは至難の技。中
継ぎとして開幕1軍候補。球種はストレート、カーブ、シュート、フォーク。
球速C変化BコントロールAスタミナE
- 12 名前:ルーキー紹介 投稿日:2002年09月17日(火)21時36分45秒
- 保田圭(捕)
右打ち、粘り強い打撃が魅力。肩も強く盗塁阻止率は高い。捕手不足のロッテにと
っては、貴重な存在。正捕手の可能性高し。
パワーDミートB走力C守備力A
吉澤ひとみ(一)
右打ち、強力スラッガー。高校時代、5割を超える打率と、通算60本を超える
ホームランを打つ。ヤクルトでは、契約を更新できなかったぺタジーニに代わる
4番として開幕スタメン入りに期待されている。
パワーSミートA走力D守備力C
辻希美(二)
右打ち、シャープな打撃に長打力もある。またバントの名手でもあり、成功率は9
割9分以上。開幕スタメンはほぼ決定。
パワーBミートB走力A守備力S
- 13 名前:ルーキー紹介 投稿日:2002年09月17日(火)21時38分02秒
- 飯田圭織(三)
両打ち、吉澤ひとみに次ぐホームランバッター。打率はそれほど高くないが、西武
の首脳陣は、クリーンナップとして期待を寄せている。
パワーAミートD走力C守備力C
加護亜衣(遊)
左打ち、高校時代、打率は吉澤を超える7割近いアベレージを残す。走攻守すべて
を兼ね揃えていて、二塁打三塁打数もチームトップであった。オープン戦でも、首
脳陣の予想以上の結果を残す。
パワーCミートS走力B守備力A
石川梨華(右)
右打ち、高校時代、クリーンナップとして活躍。オープン戦でも結果を残し、松井
の後である5番で出場もしばしば。開幕5番候補ナンバー1。
パワーBミートB走力C守備力B
- 14 名前:ルーキー紹介 投稿日:2002年09月17日(火)21時39分22秒
- 矢口真里(中)
左打ち、高校時代、チーム1の俊足を生かし、1試合平均1盗塁盗塁成功率9割以
上。打率も、加護、吉澤に次ぐ3番手。守備でもファインプレーが続出。開幕スタ
メンはほぼ間違いなし。
パワーDミートA走力S守備力S
高橋愛(左)
右打ち、バットの芯に当てるのがうまく、長打力もある。また、選球眼もよく、四
球(敬遠は除く)の数は一番多い。開幕スタメン候補。
パワーBミートC走力B守備力D
紺野あさ美(内)
右打ち、チャンスメーカーとして貴重な打者。バットコントロールがうまい。ダイ
エーではスタメン入りの可能性もある。
パワーDミートA走力C守備力D
小川麻琴(外)
左打ち、チャンスに強いパンチ力のあるバッター。高校時代では、ランナー無しの
ときは紺野、得点圏にランナーがいると小川が代打に使われた。開幕スタメンもあ
る。
パワーAミートC走力D守備力D
- 15 名前:ライバル紹介 投稿日:2002年10月11日(金)19時15分59秒
- そんな彼女たちを追うものもいる。4人のセ・リーグドラフト上位選手を紹介しよ
う。
まずは、市井紗耶香。かのじょは、M高の13人が高校時代最後に戦った相手、つ
まり甲子園決勝の相手だった。
その決勝戦、4番打者としてチームを決勝まで引っ張ってきた彼女だが、M高のエ
ース後藤真希に他の打者はまったく手が出なかった。ヒットは市井のセンター前ポ
テンヒットの一本だけに抑えられていた。
0―3で迎えた9回裏、打順も8番からの下位打線で、観客はこのまま後藤が完封
して終わると思っていた。そして市井もあきらめていた。しかしそんな市井を見て
いたチームメイトはこのまま終わらせたくない、絶対市井までまわそう、と思って
いた。
そして、その思いは通じた。8番打者は、センターフライに終わったが、9番がボ
テボテのサードゴロを、執念で内野安打にすると、1番が詰まりながら、レフト前
に持っていき、2番が三振に倒れた後、3番が粘って12球目を見て、四球を選び、
ツーアウト満塁で市井に打席が回ってきた。ホームランが出れば逆転サヨナラ。こ
の場面で目立ちたがりやの市井が燃えないはずがなかった。
市井は、チームメイトに感謝しながら打席に入った。1―1からの三球目、市井は
後藤のストレートを強振した。打球は右翼席に伸びていく。そして、フェンス最上
部に激突した。後10センチ高ければ確実に入っていた。でも、市井も観客もこれ
で走者一掃同点タイムリー二塁打だ、と思っていた。その通り、一塁ランナーも三
塁をけった。
- 16 名前:ライバル紹介 投稿日:2002年10月11日(金)19時20分13秒
- しかし、そんな市井や観客の思惑を壊したのは吉澤だった。ライト石川からのバックホームを中継した吉澤は保田を信じて、保田のミットではなく、ホームベースを狙っていた。
矢のような吉澤の球を保田が何とかキャッチしたとき、保田のミットはホームベース上にあった。一瞬後、一塁ランナーがスライディングしてきた足はミットによってホームベースに触れることはできなかった。
3アウト、試合終了。2−3
試合には負けたが、吉澤と同レベルの打力を評価され、横浜にドラフト1位指名された。
市井紗耶香(捕) 横浜1位
左打ち、打力は高く、チャンスに強い。オープン戦でも、サヨナラホームランを4本打っている。満塁も強く満塁での打率は6割以上。リードも非凡である。
パワーSミートB走力C守備力B
- 17 名前:ライバル紹介 投稿日:2002年10月11日(金)19時22分02秒
- 二人目は、松浦亜弥。
彼女のいるS高はM高と甲子園で3回戦っている。結果はすべて0―1だった。S高はエースであった彼女のワンマンチームだった。松浦は矢口にだけは弱かったが、ほかの打者には3試合で2本しかヒットを出さなかった。唯一彼女と相性のよかった矢口はすべての打点を一人で挙げていて、対松浦の成績は、12打数8安打1ホームランだった。
そして松浦は、ドラフト1位で、広島に指名された。矢口とチームメイトになった松浦に敵はなかった。オープン戦では後藤と同等の結果を残し、広島の新エースとなった。
松浦亜弥(投) 広島1位
左の本格派。最高152キロのストレートと、平均100キロの落差の大きいスローカーブを持つ。スローカーブの後のストレートは160キロ以上に打者には写る。
球種は、ストレート、スローカーブ、シュート。
球速S変化AコントロールDスタミナC
- 18 名前:ライバル紹介 投稿日:2002年10月11日(金)19時25分17秒
- 三人目は、藤本美貴。
彼女はM高の部員が2年の春の決勝の相手でもあり、三年の夏の準決勝の相手でもあった。結果は3―7,4―5であった。
彼女は唯一後藤真希から、高校時代2本のホームランを打っている。
そして阪神にドラフト2位で指名された。
藤本美貴(遊) 阪神2位
右打ち。ホームラン王、首位打者両方狙うことができる。阪神にとってある意味1番ほしかった打撃の要でもある。開幕4番候補。
パワーAミートA走力D守備力D
そして、最後は大学中退の中澤裕子。
M高が初優勝した時の決勝の相手。当時三年。
試合は1―3で敗れたが、6回までM高打線をノーヒットに抑える好投を見せた。スタミナが低いのが欠点。大学でも結果を残していたが、家庭の事情で、中退。巨人にドラフト2位で指名される。
中澤裕子(投) 巨人2位
右投げ。サイドスロー。ストレート以外に5つの球種を持つ。特にスライダーは切れ味抜群。安倍とよく似たタイプ。スタミナはないが先発もできる。
球速C変化SコントロールAスタミナD
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