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TRUE LOVE ・・・YOU!

1 名前:作者 投稿日:2002年09月23日(月)14時53分11秒
いしよしでいきたいと思います!
痛いかもしれませんが…
          では!
2 名前:小さい頃の吉澤視点・思考 投稿日:2002年09月23日(月)15時01分01秒

―――――――――――その頃あたしはまだ7歳だった―――――――――



 急がないと…!
 お母さんが帰ってくるまでに…洗濯物を干して宿題を終わらせなきゃ…

 いい子でいなきゃ… お母さんに言われたとおりにしなきゃ…
 
――――――― あたしは洗濯物を干し終えて、今から宿題にさしかかろうとした

机に向かって、ひたすらシャーペンを握りカリカリと音を立てて問題を解く私

後ちょっと…あと2問・・・よし・・!

―――――――――― ピンポーン ―――――――――
あたしはピタリと手を止めた もう少しだというのに…
残りの問題を解く時間もなく、あたしは走って玄関を開けた

そうだ…10秒以内に開けなくちゃ・・・お母さんに言われたんだ 早くしなきゃ!
3 名前:小さい頃の吉澤視点・思考 投稿日:2002年09月23日(月)15時09分14秒
―――――――― カチャ ――――――――
「お帰りなさい、お母さん」
あたしはお母さんにお辞儀した
「出る時間が遅かったわよ、ひとみ!…お母さん荷物がたくさんあるから持ってちょ
うだい」

「はい、お母さん。」

言われた通りに荷物を持つあたし さすがにあの頃は7歳だったし
あたしには重たすぎて なかなか持ち上げれなかったんだ 
けどお母さんんは構わず、リビングのソファに倒れこんだ

「テーブルの上に置いといてちょうだいね、ひとみ」
そう言うとタバコに火をつけてテレビを見るお母さん
「はい、お母さん」
言われたとおりにあたしはテーブルの上に荷物を置いた
「ふぅ…」
手にも頭にも汗をかき、あたしは自分の部屋に戻るつもりだった

「ひとみ、洗濯物はやったの?」
「はい、お母さん」
「宿題は?見せてごらんなさい」
「お母さん…あの」
「早くもってきなさい!ひとみ!」
―――――――――――ビクッ――――――――――
一瞬にしてあたしの顔は凍りついた どうしよう…

こんな失敗はなかったのに…今まで一度もなかったのに…
完璧に仕上げてきたのに・・・!
4 名前:小さい頃の吉澤視点・思考 投稿日:2002年09月23日(月)15時16分18秒
言われた通りに宿題のノートをお母さんに差し出した
「ハイ、お母さん」
そう言ってやっているページを開けた
「・・・・・・。」
お母さんは何も言わなかった



ふとお母さんの顔を見ると
表情が険しかった 怖かった あたしはなんともいえない妙な緊張かんを感じた
「ご、ごめんなさい…!」
あたしは謝った 謝って頭を下げた 

                                けど 無駄だったみたい

―――――――――― パシーンッ!―――――――――――
家中に響き渡る音 こんなにビックリしたことはなかった
あたしの頬が痛く冷たい みるみるうちに膨れ上がって赤くなってゆく…

・・・

「なんで2問もしてないの!?解けないの!?ひとみはそんなに悪い子?!」

「ごめんなさい!お母さん!ごめんなさ…」

―――――――― バシーンッ!!―――――――――
今度は体が少し吹っ飛んだ あたしは壁に倒れた
5 名前:小さい頃の吉澤視点・思考 投稿日:2002年09月23日(月)15時21分25秒
「ごめんなさ…お母さ・・」

――――――――― パシーン!!

お母さんは壁に倒れているあたしに近づいて
ずっとずっと怖い表情をして 怒っていて    やめなくて・・・
ずっと・・・・・・・・ずっと・・・・・・殴っていた      あたしの顔をたたいていた

ダメだ・・・痛くない!痛くないんだコレは・・・

痛いなんて思ったら お母さんがまた怒るに違いない…

ひとみ…これは痛くない  痛くないんだ…

「なんで言うとおりにしないの!この子は…!」

ごめんなさい お母さん

「悪い子に育てるつもりはないよ!このアホめ!」

ごめんなさい ひとみは 悪い子 

まだまだ終わらない       お母さんの怒り

あぁ・・・痛くない・・・痛くない・・・!

                      あれ?


     本当に痛くなくなってきた…      痛くない      痛くないんだ!
6 名前:小さい頃の吉澤視点・思考 投稿日:2002年09月23日(月)15時27分27秒
お母さんはその後
あたしを一日中ベランダに入れて
夜になっても布団に寝付かせてくれなかった      あたし・・・どうすればいいの

べランダの窓から見るお母さんは普通だった 
「・・・・・・。」

あたしがお母さんと目を合わせたら      お母さんはとっさにカーテンを閉めて
外から見えないようにした  ごめんなさい お母さん… 言う事ちゃんと聞くから…




その時からあたしは少しおかしかった いや少しじゃない…もうおかしかったんだ
なんでお母さんの言う事を聞いていたのだろう…少しでもお母さんに怒りを感じなかったのか?
心のソコからあたしはお母さんを恨まなかったのは何故だろうか…
お母さんがあたしを殴っても…蹴っても…なにをしてもあたしは抵抗しなかったし
なにも言わなかった そのころからおかしいんだ きっとあたしは…
すべてを受け止めてしまったんだ おかしいんだ   けどさ、気付くの遅かったんだ…



その夜あたしはベランダで寝た ベランダの隅にあるダンボールを布団代わりにして…
7 名前:小さい頃の吉澤視点・思考 投稿日:2002年09月23日(月)15時33分24秒
あれから何年か経った頃、そう…中1の時かな お母さんが急に出て行ったんだ
あたしをおいてけぼりにして…けどあたしはどうもしなかった ただ他人事のように
見えてしかたなかった
「あ、あの人出て行ったんだ…」
と思うように・・・ 

あたしは一人家でのんびりとコーヒーを飲んだ



そういえばあたしには最初からお父さんがいなかった
お母さんが言うには
「ひとみを産んだ後に他界したんだ」だそうだ
お母さんはそれっきりお父さんのことは一切はなさなかった  はなせなかった

ずっとお母さんと二人ぐらしだった 

ずっとずーっと・・・
今になると居候のように…奴隷のように扱われたのかもしれない

けど不思議…あの時殴られた痛み・・・が

          本当に痛くなかったんだ… 本当になにも感じなかった・・


                             ふふ
      
8 名前:作者 投稿日:2002年09月23日(月)15時33分56秒
一旦切ります!
9 名前:作者 投稿日:2002年09月23日(月)16時29分44秒
よし、更新します!
10 名前:作者 投稿日:2002年09月23日(月)16時34分41秒
あれからあたしはどうやって生活したのかというと…
まずお母さんは通帳を一理分けて
残してくれたからしばらくはそのお金で過ごせたんだ しばらくっていっても

2、3年だけどね・・・けど周りから見たらそれって・・・・長いんだろうか




今は高2… 運良くASAYANオーディションで選ばれた4人のうちの1人

そう、今はモーニング娘のメンバーであるのだ

だから今でも1人で食っていける存在なんだ・・・

                             けどね・・・

今となったらテレビに映ることを許されなかったと思う…
その時は自分自身気がつかなかったことだし、梨華ちゃんに言われて気付いたんだから




気付いたときはこうだった
11 名前:作者 投稿日:2002年09月23日(月)16時43分51秒

その日はクリスマス、以外にもその日オフを取れたんだ 
「よっすぃー」
甘く、優しい・・・アニメ声
「なに?」

その声の持ち主、石川梨華
「今日久しぶりにオフだし、それにクリスマスだしさぁ…せっかくだから遊ばない?」

梨華ちゃんがあたしを誘うなんて…なんか久しぶりだなぁ
「ダメならいいんだよ?」と梨華ちゃんは言うけどあたしは断る理由なんてない

「別にいいよ。せっかくのクリスマスだしね!・・・・けど」
「え?けどなに?」
「いいの?クリスマスなのに…あたしと遊んだりしてて」



「いいのいいの、あたしはよっすぃーと遊びたいんだもん♪」
そう言って満面の笑みをあたしにくらわせてくる梨華ちゃん
あー可愛いなぁ なんてちょっと思ってたり…というかすごい思ってたり

「じゃあ、遊ぼう!」



二人で街に出た
12 名前:作者 投稿日:2002年09月23日(月)16時51分17秒
 
―――――――――― カランカランッ―――――――――
あたし達はかわいいショップ店に入った
なんでかっていうと梨華ちゃんが
「ここカワイイ!よっすぃー行こうよ!!ねぇ!」
とグイグイあたしの腕をつかんでいつもよりポジティブに言うから
「う…うん」
あたしは言われるがままに店に入った



「わぁ〜、かわいいね。これ」
と銀箱の中のペアのシルバーリングを指差した梨華ちゃん
「あ、ほんとだ。かわいい〜」
あたしも同感する
「なんか光ってて可愛いねぇ。これを恋人同士ではめるんだよねー。きっと。」
「そういうもんなんだぁ。…梨華ちゃん、外で待っててよ」

「え?なんで?」
「ちょっとトイレ行ってくるから」
「もぉーよっすぃー、早く出てきてよ?外寒いんだから」
「うんっ」
というのは嘘 実はそのペアのシルバーリングを買うためなんだ
梨華ちゃんを外に出したのはそのためで…バレたらおもしろくないじゃん?
あたしはそのペアリングを持ってレジに行こうとした
13 名前:作者 投稿日:2002年09月23日(月)17時00分08秒
―――――――――― パシッ!―――――――――

あれ?なんか誰かにあたったような…

それに手に持ってあったリングがない どこいったんだ?

気付くと目の前に1人のヤンキー系の女性が立っていた
その女性はあたしを睨みつけるとそのリングを持ってレジに向かおうとしていた
「え・・・ちょっと!なに勝手に奪ってるんですか!」
あたしは彼女の肩を掴み引き止めた
「なにって…これはあたしのリングよー?」
タバコをプカプカとふかしてあたしに吹っかける彼女
「ゲホゲホッ…・・・それはあたしが先に買おうとしてたものです!」
「いいじゃん、別に後先関係ないよっ」
そう言ってあたしの手を振り解きまたレジにいこうとする彼女
あたしも食い下がってはいられない!
「あたしが先に目をつけてたんだよ。返して」
「もぉ〜しつこい子、外で相手するよ?」
「ええ」




14 名前: 投稿日:2002年09月23日(月)17時04分04秒
今日は更新ここまでです!
15 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年09月24日(火)16時37分34秒
ん。シリアスですね。よっすぃーはどしたんでしょう。
気になりますよほ。期待してマス。頑張って下さい。
16 名前:正義の鉄槌 投稿日:2002年09月24日(火)18時59分12秒
この母親殺しちまっても正当防衛ですよね?
17 名前:外で 投稿日:2002年09月24日(火)20時24分53秒
あたしは外に出た ヤンキー系の女と…
あっちはもうすでに上着を脱いでペッとつばを吐いている
寒いのに…やる気満々だね さっきの唾が雪についてとけてるよ
ヤバイ、梨華ちゃんが来る・・・

「よっすぃー!・・・・・・?」
「梨華ちゃん、ちょっと下がってて」
「う・・・うん」
ごめん梨華ちゃん、後で説明するから 今そんなヒマないから
あっちはもうボクシング的な体制で待ってるよ・・・
やるしかないな   よし・・・行くか

「おい!コラァ!かかってきなよ?あ?」

「・・・・・・。」
―――――――――――― ブンッ!――――――
殴りかかってきた手をあたしは左手で掴み、そのまま払いのけた

「くっ・・・・そぉ・・!」
18 名前:外で 投稿日:2002年09月24日(火)20時29分14秒

ザワザワ   ガヤガヤ
『どうしたんだ?』    『なになに喧嘩?』  『やっちまえー!』

いつのまにかあたし達の周りには人が集まっていた
あたしは気にすることもなく 飛び掛ってくる彼女の手をすばやく避ける
―――――――― シュッ シュッ ――――――――
「・・・くっそぉ・・・!!」

『なんだよ、相手弱いじゃん。その不良みたいな女!』

『だよね、あっちの可愛い子に一発も殴れてないじゃん。』

『やっちまえ〜!殴り返してやれー!』

ザワザワ      ガヤガヤ    ザワザワ     ガヤガヤ

いつのまにかあたしを応援している人でいっぱいになっていた
19 名前:外で 投稿日:2002年09月24日(火)20時34分49秒
殴ってきた彼女も周りの反応に気付く
あたしは変装してるからモーニング娘の吉澤ひとみなんて誰もわからない
であろう・・・変装なんてチョロイチョロイ!
「・・・・・・・。」
彼女は周りを見渡すと急に目つきを変えて
「・・・なんでみんなあんたの見方なんだよ…超格好悪いじゃん…!!」
と、言い放ち、あたしに向かって押し倒してきた

―――――――――っ!
なんか光ったものが彼女の手から見えた
「え・・・!?」

                         ナイフだ

あたしはすばやくナイフを切らないように握りしめて、捨てようとしたが
彼女はあきらめず、ナイフをすかさず取り

―――――――――――――――― ブスッ!――――――――
腹部には命中しなかったが、あたしの腕に深く切り刻まれた

「あっ・・・・」
あたしの腕からは血が吹き出てくる

20 名前:外で 投稿日:2002年09月24日(火)20時39分50秒
「よっすぃー!」
同時に叫び声や、わめき声、雑音・・・梨華ちゃんの声   いろいろ聞こえた

あたしの血はとまらない    みんな騒いでる
「大丈夫?大丈夫!?」
梨華ちゃんは自分のハンカチをあたしの腕に縛ってくれてる
ごめん、綺麗なハンカチなのに…一生懸命してくれて・・・ありがとう
「大丈夫だよ?」
あたしは言い返す
「だって!だってこんなに血が…!あたし、意味がわかんないよ。なんでこんな
ことになっちゃったのぉ!?」
あ・・・梨華ちゃん泣きそう
―――――――――――――――― ギュッ ――――――――――――
あたしは強く梨華ちゃんを抱きしめた 血がつかないように気をつけながら
「全然大丈夫だよ、だって全然痛くないんだもん!」
「うそ!」
涙で濡れている梨華ちゃんの顔をあたしは優しくなでた
優しいなぁ・・・梨華ちゃん     本当に痛くないのに



ふとあたりを見渡すと、あたしにめがけて刺して来た女性は消えていた
21 名前:外で 投稿日:2002年09月24日(火)20時45分09秒
「とにかく、場所変えようっか?周りに気付かれたらヤバイし・・・」
「う、うん・・・」
あたし達はすぐ近くの地下デパート休憩所に足を運んだ

「梨華ちゃん、大丈夫?」
さっきから梨華ちゃんは涙を流してるばかり
「大丈夫?って…よっすぃー・・・ううっ」
「梨華ちゃ〜ん・・・大丈夫だって!本当に痛くなかったんだ!不思議なぐらい」
「そんなわけ・・・」
「本当だよ?全然。さされた感触さえなかったし…なんか他人事みたいだった」
「・・・・え?」
「ふふ、全然痛くないんだ。こうしても♪」
そう言って血が出ていたところをパンパンッと殴ってみせる
「キャアッ!!」
梨華ちゃんは急いであたしの手を止める
「・・・・・けど本当に痛くないわけじゃないでしょ?」
「だーから、本当に痛くなかったんだよ!」
これは本当、本当に痛みは感じなかった なぜだろう

あの時と同じだ      お母さんに殴られた痛みはなかった・・・あの時と

                   同じ
22 名前:吉澤視点 投稿日:2002年09月24日(火)20時51分52秒
「・・・・・・・・」

その後梨華ちゃんは真剣な顔をしてしばらく黙っていた
そんな時、あたしはのん気に足をブラブラさせていた…



「よっすぃー、痛みはともかく…なんであんな喧嘩なんかしたの?」

喧嘩ぁ?何いってんの?梨華ちゃん・・・
「はぁい?」
「え・・・?喧嘩したからこんな怪我したんじゃ・・・」

「喧嘩なんかしたっけぇ?」
「・・・・・よっすぃー冗談はやめてよ」
「・・・?本当に知らないよ!喧嘩なんか!」
「じゃあ、この傷はなんなのよ!」
「えっ・・・?これは・・・・」

なんで怪我してるんだろう      思い出せないというか…記憶がないというか

「喧嘩なんかしてないよ、梨華ちゃん、頭大丈夫?」
「よ、よっすぃー・・・!!!」
「何言ってるの?梨華ちゃん」



「梨華ちゃん?おーい」




―――――――――――――――― ダダッ!―――――
梨華ちゃんは涙を流しながらあたしを置き去りに去ってしまった
23 名前:石川視点 投稿日:2002年09月24日(火)20時56分57秒
よっすぃー置き去りにしてきちゃった…ハァ・・・

・・・・頭大丈夫?ですって!?おかしいのはそっちの方じゃん!よっすぃー!

・・・・・・よっすぃー、おかしいよ…なんか変だよ・・・・

グロテスクというか…なんていうか・・・痛みを感じないなんておかしい!

それに喧嘩したことさえ忘れちゃってて・・・!冗談でもひどいよ…!

よっすぃー、病気なんじゃないの?      “病気”・・・――――――!

・・・・・そういえば前々からちょっと変だって思ってた
いつも転んでもかすり傷作っても「痛くない」って言って・・・ずっと強がりな発言だ
と思ってた けど本当にそれが・・・本当に痛くないのだとしたら・・・これは

病気なんだ だってさっきまでなにをしたかも覚えてないし、・・・たしかに
そ〜いうボケは時々あった     あれも本当に覚えてないのだとしたら・・・


                       これは・・・・・・・・・
24 名前:病院 投稿日:2002年09月24日(火)21時03分03秒
ここは病院 なんでここにあたしと梨華ちゃんがいるのかと言うと…・・・

つまり、まぁ、うん。無理やり梨華ちゃんに連れられてきたみたいな…はは
やっぱり頭おかしいよ、梨華ちゃん 本当になんか誤解してるんじゃ?

――――――――――― キィーッ ――――――――
『失礼します』二人同時に声をかける

先生からいろいろ質問される・・・
「なにかいたみを感じたことはありますか?」
「特にありません。…なにをされても感じないんですよ、ははっ」
「・・・!そ、そうですか…。じゃあ自分で体に傷をつけたことは?」
「あぁ〜二、三回あります、ちっさいころ、抜けた歯を枕の下に入れるとサンタさんが
来て、プレゼントをくれるってやつ・・・信じてて、その時抜けた歯が全然なかったから
悔しくって全部折って抜いてました」
「・・・・・!」



先生は外で待っていなさいと言っていた 
そして梨華ちゃんと二人でなにか話してる様子…なんだろう?
まぁいいや、どうせなんにもないし、頭がおかしいのは梨華ちゃんなんだもん
待ってよーっと
25 名前:作者 投稿日:2002年09月24日(火)21時16分47秒
15>名無しどくしゃ様…レスありがとうございます!シリアスですねぇ〜吉澤が
ある病気であることが分かるんですけど…まぁそれは後ほど見てやってください!


16>正義の鉄槌様…正当防衛でしょうね!正当防衛とは…事故または他人が不正の
侵害を受けているときに、これを排除するために必要な防衛をするための行為。だそう
ですからね、だからそれが刑法に該当する犯罪となっても違法ではなく、刑法で処罰され
ないそうです。だから殺しちまっても・・・よくわかりませんがいいんでしょうね(笑)
これからもレスよろしくお願いします!ありがとうございました!!!
26 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年09月25日(水)08時17分30秒
アウ、病気。そですよねw
よっすぃーはどうなってしまのかと期待キタイ。
27 名前:石川視点 投稿日:2002年09月25日(水)23時03分42秒

先生はあたしにだけ教えてくれた

先生「とにかく彼女は…痛みを感じないし、さっきまで起こっていた記憶さえ忘れる
時があるようで・・・そう言った症状を起こしてるというとこれは・・・」

石川「な、なんなんですか!?先生!」
あたしは自分のスカートを汗ばんだ手で握り締めていた
先生「…・・・これは、一種の障害ですね」
石川「障害・・・」
先生「はっきり言いますと、解離性障害です」
石川「解離・・・性障害・・・?」

あたしは聞いた事もないその障害を聞き、少しゾクッとした
28 名前:石川視点 投稿日:2002年09月25日(水)23時11分43秒
先生「解離性障害というのはですね・・・具体的に説明しますと・・・意識、
記憶、同一性、または環境の知覚といった通常は総合されている機能の可決なんです」

石川「・・・はぁ」
イマイチ内容がつかめなかったけど…あたしは必死に聞いていた


先生「けれどすべての解離が病的なことではありません、解離は日常的で非病的な
現象から重傷で病的な現象までの連続体なんです」

石川「(コクリ)」と頷くあたし
ごめんなさい、やっぱりあまり意味がわからない・・・
29 名前:石川視点 投稿日:2002年09月25日(水)23時17分40秒
先生「そのような症状が起こった一因はですね…例えば大きな災害や事故、精神的
大きな苦痛などの危機的状況で自我が耐えられそうにない時、防衛手段として、解離という
方法が選ばれるのだと考えられています。自我という意識が解離すると言う事は、その
自我を成立させている記憶、意識、運動、視覚や触覚などの感覚が損なわれ
正しく機能しなくなるということなんです。」

石川「・・・・(だからよっすぃーは解離にあうんだ)」




30 名前:作者 投稿日:2002年09月25日(水)23時19分12秒
今日の更新終わり!

26>名無しどくしゃ様…再びレスありがとうございます!レスくれて嬉しいです!
吉澤はこう言った病気だったんですよー。ハイ。また感想つけてやってください。
31 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年09月26日(木)18時39分13秒
よっすぃー。・゚・(ノД`)・゚・。
モーレツに続きが気になります!
にしても作者様、イイ所でお切りになされる(w
32 名前:作者 投稿日:2002年09月27日(金)21時55分10秒
作者でございま〜す♪お魚くわえた…♪

ハイ。名無しどくしゃ様いつもいつもレスありがとうございます!大変感謝しております。
そして嬉しいです!自分の作った小説に感想をいただけるなんて・・・(>_<)自分の作品は
あまり見られてないのかと思いますが(笑)頑張りたいです。明日かあさって更新します。
結構。ではでは・・・
33 名前:病院 投稿日:2002年09月28日(土)08時30分51秒

―――――――― ガラガラッ ―――――――――――
あ、戻ってきた。それにしても話し長かったなぁ
「よっすぃ〜、先生がね…」
あぁ、梨華ちゃんのことでなにか言われたんでしょ?
ストレスがたまってるんじゃないか…貧血ぎみだ…とか

それにしても梨華ちゃんすごい真剣な顔。重い病気を知らされたの?
「先生が…よっすぃ〜に話しがあるんだって」




うぇ?
「な、なんであたし!?梨華ちゃんの事じゃないの…!?」

「違うよ、ホラ先生待ってるから行こう?あたしも付き添うから」
と、手を差し伸べてくれる梨華ちゃん
やむおえずその手につかまってドアをあけた

―――――――――――― ガラッ ―――――――――――


34 名前:病院 投稿日:2002年09月28日(土)08時41分50秒
「失礼します」

なんか空気が重いなぁ…

「やぁ、吉澤さん…君・・・実はだね」
といいながらメガネを外す先生。ドラマのワンシーンに出てきそー
「実は、君は一種の障害を持っているようだ」
「・・・え?」
「その障害っていうのはね、解離性障害なんだよ。わかるかい?」
「わかりません(ブンブンと頭を左右にふる)」
「・・・幼い頃、君は大きな災害や、精神的苦痛を味わったことがあるかい?」
「・・・・・・」
「・・・…石川さん」
「はい?」
「ちょっと・・・」

といって先生と石川さんでゴニョゴニョ喋ってる
解離性障害って?・・・幼い頃の精神的苦痛?大きな災害?



ないよ、そんなの・・・        ないよ?

        ない?

“ひとみは悪い子!”・・・・――――――――――!

あたしの頬をたたき続けるお母さん・・・怖い顔…やだやだ!やめて!!

本当はお母さんが…嫌いだった!何度も逃れようとした!その時は幼すぎて…
お母さんに従ってばかりだった。もう思い出したくない・・・!!やめて・・・


35 名前:病院 投稿日:2002年09月28日(土)08時48分50秒
「な、なんですか?」
と言いながら耳に手をあたるあたし
「・・・吉澤さんに問いただしても、本人にとっては耐えないような出来事がきっかけ
となって障害が起こっているんです。だから原因の究明はあたしにまかせてください。
それと…あたしもあまりやらないようにしますが…吉澤さんに問いただしたり、責めたり
避ける…そのような行為はやめてやってくださいね。」

「はい・・・」
なんとなく分かったような気がする
つまり、よっすぃ〜が自分の障害を自覚してないのにあたし達が問いただしたら
もっと精神的苦痛になっちゃうから…自分で自覚するまで待つっていうことだよね?
頑張ります。頑張る・・あたし頑張るから・・・・・

どうか神様…障害を治してやってください ひとみちゃんの病気を・・・!

あなたの苦しむ顔は見たくない…笑って?・・・ずっと
36 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年09月28日(土)12時15分09秒
よっすぃーガンバレ!
アッ、作者様。読まれている方、結構いらっしゃると思われ。
…スミマセン、でかい口叩いてしまって(汗
サッ、続きを読ませてくださいな(笑
37 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年09月29日(日)20時57分09秒
連載中に登録しておきますた。

38 名前:名無し読者 投稿日:2002年09月30日(月)22時03分50秒
登録ってどうやってするの?!
作者さん頑張ってくださいね(^○^)
39 名前:病院 投稿日:2002年10月01日(火)17時19分34秒
一体さっきから何ゴニョゴニョ話してるのさ!長いよ
それにさぁ先生、梨華ちゃんに近づきすぎ…

あたしが少し怒りモードになった時、二人は話しをやめて、同時にこっちを見た
――――――― ビクッ!

な・・なに?!あたしは瞬間的になにか恐ろしい事を言われるのかと思った

「今日はもういいです、さ、お帰りになられて結構ですよ」
「・・・え?」
そう言いながら先生は机の引き出しに書類やらいろいろなものを入れていた
あたしは急な発言に驚き、戸惑いの発言を放った なにしろなんか重大な
事を言われるのだと思ったから・・・急に帰れって?

「よっすぃー、行こう?」
あたしの手を掴んで先生にお辞儀し、梨華ちゃんはすばやくその診察室から出た
―――――――――― ガラガラッ



   “先生と何話ししてたの?”
聞きたかったけどその時にいた二人の表情がとても険しく真剣だったから
なにか重要なことだと思い、聞きたくても聞けなかった…しばらくの沈黙が続く

40 名前:〜衝撃な事実〜 投稿日:2002年10月01日(火)17時29分02秒
病院を出て道路に出た。さっきから梨華ちゃんは重い表情
そんなにあたしの…その、解離性障害?っていうのが・・・恐ろしい病気なの?
聞けないよ…怖い 沈黙が止まると同時に歩いてた足も止まる

梨華ちゃんが急に立ち止まって言った
「ねぇ、よっすぃー。なんか飲む?」
梨華ちゃんが指差す向こうには自動販売機が2、3個並んでいた
「あ、うん」
二人は自動販売機に近づいていく
「よっすぃー、たしかファンタ好きだったよね〜?これでいい?」
「あ、うん!…・・・って梨華ちゃん・・・?」
ポチッと音がすると同時にガシャンッと音をたてて出てきたジュース
そのジュースを取り出すと、あたしに笑顔で差し出してくれた梨華ちゃん
「いいの?」
「いいのいいのっ!たまにはおごらせてよぉ〜!」
「ありがと・・・」
――――――――――――――― プシュッ
缶のふたが開けられる
41 名前:〜衝撃な事実〜 投稿日:2002年10月01日(火)17時37分51秒
「ちょっとそこの公園行かない?喋ろうよ」
「う、うんいいよー」
二人はジュースを手に持ちながら公園に向かって歩き出す
キョロキョロあたりを見渡してみる。すると人の気配が全然なくて、
あたし達(モーニング娘)が来ても心配ないだろう、と
思い、あたしもなんとなく承諾した
――――――――――――――――――――― ストンッ
と二人はイスに腰掛ける 梨華ちゃんはジュースを飲むのを止めて言った
「・・・よっすぃ〜…」
「ん〜?」あたしはジュースを口に含みながら返事を返した

「・・・・・・・・・・」

そこから梨華ちゃんは沈黙してしまった
なんとなく言いたい事は分かる あの、あたしの病気のことでしょ?聞きたいのは
でもさ、あたしも聞きたいよ。なんで解離性障害なのか…自覚してないんだけどなぁ…

 “なにか大きな災害や精神的大きな苦痛にあわれたことは・・・――――”
42 名前:〜衝撃な事実〜 投稿日:2002年10月01日(火)17時42分54秒
ふとさっき先生が言っていた言葉が浮かんでくる
大きな災害や…精神的苦痛?・・・    よく考えてみるとあるような気がする

その時はあの人がいたからどうしても否定してたけど…今はいない・・・
そうだ、あたしの過去・・・お母さん・・――――――!

あの時、あの人に・・・お母さんに・・・された行為・・・!暴力は…!

       痛みを感じていなかった… 自分でもビックリした

けど本当は…本当は、その痛みから解放されるために…そのために!

自ら痛みを拒否して、否定して、感じないように思っていたんだ…!

だから…あの時…クリスマスの日も…ヤンキー系の人に腕を刺されても

あの衝撃が重なって…痛くないようにされたんだ・・・!思っていたんだ!
        
             痛くないって…!

          それが解離性障害・・・―――――――――――――!

43 名前:〜衝撃な事実〜 投稿日:2002年10月01日(火)17時49分00秒
分かったよ、梨華ちゃん分かった…・・・あたし、ようやく分かった
あたしは           
                  解離性障害なんだね

さっきから梨華ちゃんは沈黙のまま なにも喋ろうとしない

あたしはそんな梨華ちゃんのことを忘れて、解離性障害のことを考えていた

わかった・・・!と思ったら…とたんに涙が溢れてきた
途端に、あたしは梨華ちゃんに顔をそむけるようにして
少し俯いて顔を見せないようにした 涙がバレないように

「・・・よっすぃ〜・・・」
「な…に……」
―――――――――――― !
梨華は思い出していた先生に言われていた言葉を

“彼女が自分から気付くまでなにも聞いてあげないでください・・・――――”

梨華は今聞こうとしていた  しかしふいに気付き口を手で隠した
「・・・!な・・・なんでもない、ごめん!」
44 名前:〜衝撃な事実〜 投稿日:2002年10月01日(火)18時03分24秒
「梨華ちゃん〜」
「な、なに・・・?」
「あたし、過去にお母さんに虐待を受けられていたと思う」
――――――――!
あたしの衝撃の事実に梨華ちゃんは少し驚いた表情 少し微動しているのが分かる
「う…うそ…」
「ホントだよ、隠してたけど…ホラ」
そう言って昔、胸元にできた傷跡を梨華ちゃんに見せてあげた
「・・・・!」口を大きく開け梨華ちゃん
「これはたしか…捨て犬を拾ってきて…お母さんに見せたら…お母さん、その犬を
玄関からほおり投げたんだ。あたし、とっさにその犬を拾おうと玄関に行こうとしたら、
お母さんに殴り止められて、その後30分ぐらいたたかれて、床にたたきつけられて…できた傷」

あたしはそうして続けた、梨華ちゃんの反応をうかがわずに
「そんで…左腹部に出来てるこの青いアザは…勉強してる姿勢が悪かった時に…
お母さんが…」

「この傷は…もう消えかかってるけど…これは宿題を終わらせてなかった時の
お母さんの…あたしへの行為だよ…」

「後の傷は…なにで出来たかわかんないやっ・・・はは・・そんでねー
「・・・やめて!…もう、もうやめて…・・・!」
45 名前:〜衝撃な事実〜 投稿日:2002年10月01日(火)18時14分11秒
―――――――― ギュウッ!
強く抱きしめられるあたし 強く抱きしめた梨華ちゃん
あたしはどうすることもできなくてオドオドしてた
「うぅ……!よっすぃ…・・・」
梨華ちゃんの目に涙が溢れてきて、その涙は頬を伝って地面に落ちる
あたしはその頬に通じる涙を…拭いてやった 梨華ちゃんはずっと抱きしめてくる

「…梨華ちゃん…」
こんな時、梨華ちゃんがスゴク可愛く感じる。
「……泣かないで、梨華ちゃん。大丈夫?」
「う…うん・・・うぐっ・・・」
あたしはギュッと抱き返してやった 梨華ちゃんを慰めるために
そうせざるおえなかった きっとそうしなければならなかった
「ごめんね…梨華ちゃん、急にこんなこと話しちゃって…嫌だったよね?」
「ううん、…そんな、そんな事…全然。よっすぃ〜いつも元気なのに…そんな過去が
合ったなんて思うと信じれなくて…必死に耐えてきたんだなって思うと・・・涙が
出てきちゃって…聞くのも苦しくなって…全然表に出さず…頑張ってきたんだね…」
46 名前:〜衝撃な事実〜 投稿日:2002年10月01日(火)18時23分06秒

「・・・・・・・・」

返す言葉がない だって彼女の言っていることがすべて合っているから…

あたしは必死に隠し続けた…耐えてきた…誰にも言わずに…

               けどとうとう打ち明けちゃったね

「よっすぃ〜…ごめん、あたし…全然そんなこと知らなくて…!」

「謝らないでよ、顔をあげて?ね、梨華ちゃん。知らなくて当然なんだよ。あたしが
隠してたんだもん、ごめんね…梨華ちゃん・・・」

その後ずっとずっと二人は何にも言わずに抱き合っていた
時が経つのを忘れて…

―――――――――――――― ボーンッボーンッ
「!」
二人は同時に顔をあげて音のする方へ向く
時計が5時を回っていた
―――――――――――――― ボーンッボーンッ
「・・・何分こうしてたんだろ…」
「・・・30分近くだね・・・」

あたりはずいぶん暗く、さっきから変わらず人気も全然ない
47 名前:〜衝撃な事実〜 投稿日:2002年10月01日(火)18時29分06秒
「帰ろっか!明日も朝から仕事だし…」

「そうだね…」

二人は駅の方向が違う    そこでバイバイするようになった
「梨華ちゃん・・・!」
あたしは分かれる寸前に梨華ちゃんを呼んだ
「え?」
――――――――― ギュッ
あたしは思いっきり体をまかせ、抱きしめた
「え…あ……よっすぃ〜?」
あたしは彼女の肩に顔をうずめるとこう言った
「さっきあたしが話した過去、解離性障害とつながっているんだよ」
「!」
「…親から暴力をもらうごとに、あたしは否定してたんだ、その痛みに…だから
親からたたかれても、殴られても、最後の方は痛みを感じないようになったんだ。
腕に刺されたときも痛くなかったんだ。それは解離性障害なんだよね、今わかったよ」

「うん…」
梨華ちゃんもそれとなく返事をしてくれる

「ありがとう、気付かせてくれて…」
そう言って梨華ちゃんの体を離れてバイバイした
48 名前:TRUE作者! 投稿日:2002年10月01日(火)18時34分43秒
更新終了です。長いことかいてなくてごめんなさいm(__)m
これからは更新をはやくするように頑張りますので…!
それとROMの人も感想をくださいm(__)m感想がなによりの救いです!


36>名無しどくしゃ様…毎回毎回レスありがとうございます!貴方の存在がなによりの
救いっス(T_T)読んでいる人いるんですかねぇ(笑)期待にこたえれるように頑張り
たいです!

37>ひとみんこ様…はい、わかりました!ありがとうございます!

38>名無し読者様…ありがとうございます!頑張ります!(^_^)
49 名前:南風 投稿日:2002年10月01日(火)20時01分00秒
はじめまして。
そんではじめて読ませてせていただきました。
続き期待です!マイペースで良いんで頑張って下さい。
50 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月02日(水)09時04分23秒
この先の「よしりか」はどうなるのか?
多少は痛くても良いから、甘い方に行って欲しいな。
51 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月02日(水)18時54分33秒

今日も更新します!(^○^)

49>南風様…初レスありがとうございます!めっちゃ嬉しいです!(^_^)期待して
くれてますかぁ・・・頑張りますよ〜!

50>ひとみんこ様…レスありがとうございます!レス頂いて嬉しいかぎりです!
よしりかはどうなるんでしょうか。期待に応えれるように頑張りたいと思います!

ではでは!
52 名前:〜ハロモニにて〜 投稿日:2002年10月02日(水)19時04分54秒
『はーい、では本番いきまーす!』

  5、4、3、2、1 ・・・・・スタート!

仕事が始まった、今日はハロモニ。またゲームをするらしい
なんでも、アダルトチームとヤングチームにわかれてどっちが力が強いのか!
という勝負で、ゲーム硬式に行う…と

「アダルトチームの人ねぇ…若さに負けちゃアカンよ!?」
中澤さんが笑いながらアダルトチームに言った
「なによ〜、負けないからねぇ!あたしら!」
と強気の安倍さん…なんかか〜わい〜♪
アダルトチームのメンバーは…飯田さん、保田さん、安倍さん、矢口さん、梨華ちゃん、
そしてあたし…あ、そうそうごっちんは娘を卒業したんだけどハロモニは卒業しないって事に
なったからアダルトチームにいま〜す♪

「はい、ヤングチーム!」
「ほーい!」「はい!」
と口々に返事をするヤングチームのメンバーはあいぼん、辻、5期メンバー!

「どっちも頑張ってくださ〜い…第一回戦は、おすもう対決ー!」

『パチパチ』    とメンバー達が拍手する
53 名前:〜ハロモニにて〜 投稿日:2002年10月02日(水)19時12分23秒
中澤さんがルール等を説明して進行していく…なんだか今日はとくに眠たいな
     少し目をこすってみせる  もちろん、カメラの回ってないところでね

「よっすぃ〜大丈夫?」
「へ?」
顔をのぞきこむようにして梨華ちゃんはあたしに言ってきた
「なんか…しんどそうな顔してるから…それに昨日のこともあるし…」
「大丈夫大丈夫、サンキューね」
ボソボソっと話し合う二人、あたしはカメラの方をずっと見ながら応えた

「アダルトチーム!矢口ぃ!」
「ほーい!まけねぇぞ〜」
と土台に上がって相撲の真似をする 少し笑いがわく

「ヤングチームは辻ちゃんで〜す!」
「のの頑張って〜!」とあいぼんが叫ぶ。それにこぶしをあげて応える辻 

「はっけよーい、のこったぁ!」


・ 
54 名前:〜ハロモニにて〜 投稿日:2002年10月02日(水)19時19分04秒
「きゃー!きゃーきゃー!」
と線スレスレまで押されてるのにふんばっている矢口さん
「矢口さ〜ん!頑張ってくださいよ〜!」
と声援をしてみた                 が

「勝者辻希美ー!」
と中澤さんが辻の手を掴んであげている
「いえ〜い!」と変顔する辻

「くっそぉ〜…辻強いよ〜!ごめんねーみんな」
と謝ってアダルトチームの席に戻る矢口さん
「よっすぃ〜ごめんね〜!」
「はは、矢口さん力弱いですねぇ〜」
とからかってみる
「もぉ〜、マジでごめん!」



あぁ、眠たい
55 名前:〜ハロモニにて〜 投稿日:2002年10月02日(水)19時27分46秒
「続いてぇー第二回戦、アダルトチームはよっし〜!」

「イエ〜イ〜!」
「よっすぃ〜頑張ってぇ!」「ふぁいとー!」
と…声援が聞こえる。それとなく対応♪

「ヤングチームは紺野〜!」

なにも言わず笑顔で土台にあがる紺野

よし、こりゃ頑張んないとなぁー 

そう思いながら土台の段を上がろうとした・・・    その時…上から!

『・・・危ない!!』「キャー!」「よっすぃ〜!」
――――――――――― バーンッ!パリーン!

上を向くとだんだん近づいてくる照明ライトの一部分が落ちてくる…

あ…と思う瞬間にあたしの肩に落ちてきた とてつもなくすごいスピードで…

そのライトはあたしの肩を突き刺して体勢を崩してポテッと落ち、ガラスがいっきに割れた

「・・・・あ・・・」
刺さったんだ…ということしか未だわからず、恐怖とか…痛みが感じられなかった
「よっし〜!!」
一番最初に駆けつけてきてくれたのが梨華ちゃん…あおい顔してこっちを見てはしってくる

あぁ・・・・      また同じだ・・・
56 名前:〜ハロモニにて〜 投稿日:2002年10月02日(水)19時37分26秒
スタッフの人数人が「大丈夫か!?」と口々言いながら走ってくる…

うん、大丈夫なんだけど…

「おい、カメラ止めろ!中断だ!」「一回休憩入れろ!はやく救急箱持ってこい!」

騒がしいスタジオ   あたしの周りにはたくさんの人が…

ふと自分の肩を見てみる
 10センチぐらいのライトのガラスが突き刺さったままだ

それにコードが付いていて、あたしが微動するたびブラブラ揺れている 服には血が

しみていて、肩から腕にかけるまで血がたれていた。血はとまらない 顔にも飛び散っている

「・・・・・・」
まただ…痛くない…  怪我をするたびに心の底から湧きあがってくる残酷な過去が
今日もまた、出てきた      お母さん・・・…―――――――――――!





それは一瞬の葛藤の間だった
あたしはそのまま病院に連れて行かれた スタッフの人達と…そして梨華ちゃんと




今日は眠たい
57 名前:石川視点・思考 投稿日:2002年10月02日(水)19時46分37秒
「あ、あたしも行かせてください!」
1人ぐらいメンバーの誰かが付き添った方が、よっすぃ〜も安心するだとうと思った
だけど…無駄だったのかな よっすぃ〜は恐怖すらないよう…痛みもね…

また出てきたの?     解離性障害・・・――――――――――

またよっすぃ〜を苦しめるの? 解離性障害・・・――――――――――――

心はすごく傷ついてるんだよ…  ねぇ、解離性障害・・・―――――――――!

また出てきたんだね …よっすぃ〜の過去… 親の虐待・・・

なんか涙出てきちゃったよ…      はぁ

   よっすぃ〜・・・あぁ、神様…どうか…!

このままよっすぃ〜が痛みを感じることなく

       死ぬのはやめてください・・・! 過去のこと思い出して死なないで

危ないことしたって痛みを感じないんなら…本当に死んじゃうよ…・・・!!

         いつか・・・――――――――――――――――――――!

58 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月02日(水)19時47分49秒
今日の更新は終了です。。。

    よければ感想レスお願いしますm(__)m
59 名前:ROM読者 投稿日:2002年10月02日(水)21時38分48秒
お初です。ずっとROMってました。痛くて切ないですね。でも実際に
同様の病気でカウンセリング治療をしている方は大勢いますので、知ら
ない人に認識をしてもらうためにも、作者さんにも梨華ちゃんにも頑張
って頂いて、もっと多くの人に読んでもらいたいと思います。
60 名前:南風 投稿日:2002年10月02日(水)23時21分38秒
続き気になります。
痛いけど読んでしまう・・・。

こういった病気を題材にするのって大変だと思いますけど頑張って下さい。
影ながら応援させていただきます。
61 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年10月02日(水)23時34分49秒
。・゚・(ノД`)・゚・。よっすぃー!氏ぬなぁ…
ウーン。緊張感が伝わってきましたよ。ピリピリ
遅レスですが、そんな風に言って頂いてコチトラ嬉しいです。
では、続き楽しみにしてます。頑張って下さい。
62 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月03日(木)09時32分39秒
う〜ん、今の状態はレスしにくいです。
何と言って良いか分かりません。

あー! 早く先が読みたい!
63 名前:TRUE作者! 投稿日:2002年10月03日(木)16時20分08秒
今日は変な時間に更新です(^_^;)wこんなにレスがぁ!!ビックリ(@_@)!
とっても嬉しいです!ありがとうございます、本当に。

59>ROM読者様…初レスありがとうございますm(__)m大変嬉しいです。そうですね、
解離性障害を知らない人はまだたくさんいると思います。解離性障害を知って理解してほしい、
恋愛モノも含めてわかって頂けたら作者としても嬉しいですね。

60>南風様…レスありがとうございますm(__)m嬉しいです!少し痛いかもしれませんが、読んで
やってください、そしてこれからもよろしくお願いします(^○^)

61>名無し読者様…お久しぶりですね!レス頂いてうれしいです。よっすぃ〜死んじゃう
んでしょうかねぇ…不明です(w)ってもう決まってますけど。それと、全然変な感想
じゃないですよ(^_^)感想くれてとっても嬉しいですよ!

62>ひとみんこ様…レスありがとうございますm(__)mとっても嬉しいです!
そう言ってもらえて嬉しいです!更新が早まっちゃいますよ(>_<)

本当にたくさんのレスありがとうございます(T_T)ではでは今日も更新です。
64 名前:〜また現れた〜 投稿日:2002年10月03日(木)16時28分51秒

―――――――― キィー ――――――――――――
先生が出てきた よっすぃ〜の体、大丈夫なのかなぁ・・・

「あ、あの…先生」
「はい?」
「よっすぃ〜の…吉澤さんの肩・・・大丈夫なんですか?」
「あぁ、大丈夫ですよ、今治療しました。けれどしばらくの間入院してもらいます」
「え!?」

じゃ、じゃあお仕事はどうなっちゃうの・・・!?

「肩の骨にヒビがあります。入院して、治療をしないといけません。彼女、肩を
動かしたり激しい動作はできませんから、お仕事の方も少し休暇といった状態で…」
「・・・そ、そうですか・・・」

しょうがないよね       肩にヒビが・・・そうそう・・・動かしちゃダメなんだよ

「あの、吉澤さんの両親の方に連絡を・・・」
「…よっすぃ〜、両親はいないんです」

「そ、そうですか…それじゃ…貴方と…一応マネージャーさん?にご報告お願いします」

「はい・・・」



65 名前:〜また現れた〜 投稿日:2002年10月03日(木)16時37分39秒
『わかった。メンバーの方にも、スタッフや、つんくさんにも報告しとくから…今は
一応、吉澤のそばにいてやれ・・・!じゃあな・・・』――――――――――

――――――――――――― ガチャッ プープー

トボトボと病院の廊下を歩いているあたし
なんか不安だよ、よっすぃ〜がどんどん…どんどん…危ない方に行く気がする…

「石川さんですか?」
「え?」
あたしの目の前に現れたのは少し太った中年男性だった、足を怪我しているみたい

「僕ぅ…ファンなんです!握手してもらえませんか〜?」

あ、そっか      あたし芸能人ということを忘れてたよ…

「あ…はい」

 ・・・

「うわぁっありがとうございます!これからもお仕事頑張ってくださいね!」
「ハイ、ありがとうございます」
「ところでなんで病院なんかに・・・?」

――――――――― ギクッ
66 名前:〜また現れた〜 投稿日:2002年10月03日(木)16時44分18秒

「あ…それは…」   ・・・・――――――――――― !

  ダメ     よっすぃ〜のことは言っちゃダメだよ、あたし!

もし言ったりしたら…広まっちゃって…病室に押しかけてくるかもしれない…

「あ…公衆電話を探してたもので…病院まで来ちゃいました…」

「へぇ〜そうなんだ、実際可愛いね〜!この前のコンサート行ったよ?野外のさぁ〜…

・・・
       いつまで話してるんだろう…また誰かきたら…

  あたし、よっすぃ〜の所に行かなきゃ…―――――――――!

「あ、あのもう時間なんで…失礼します!」

――――――――――――ダダッ!
小走りでその場を立ち去った あの人まだなんか言ってる…
ごめんなさい…今それど頃じゃないんです・・・!よっすぃ〜の様子を!



―――――――――――― コンコン
『はい?』
――――――― キィ
「あ、石川ですけど…あの、吉澤さんの病室を教えてくれませんか?」
「吉澤さんですね…二階の504号室ですよ特別室ですから…階段上がってすぐです」

「ありがとうございました」
ペコリッ
                 ・・・行かなきゃ!

67 名前:〜また現れた〜 投稿日:2002年10月03日(木)16時51分17秒
(ここから吉澤思考に戻ります)

――――――――― カチャッ

「あ、梨華ちゃん…」
「あの…肩、大丈夫・・・?」
そう言いながら梨華ちゃんはベットの横のイスに腰かけた

「うん、全然大丈夫だよ」ニッコリ対応してみる
「そう………よかった…」 けど梨華ちゃんの顔はなんか重い

「あたし、入院するんだ…さっき先生から聞かされて…」

「うん、知ってるよ」

「なんだ、知ってたんだ。何日ぐらいだろ〜ね?」

「先生は2、3ヶ月って…」

「そんなに!?お仕事どうなるの・・・」

「先生は…休暇っていう形で入院させろって言ってたから…2、3ヶ月すればまた
復帰できるよ・・・」

そう言いながら梨華ちゃんは窓から当たる風を髪が微動するので手でとめている

・・・・休暇なんていやだよ…
68 名前:〜また現れた〜 投稿日:2002年10月03日(木)16時58分28秒

うぅ・・・!頭が痛い・・・

        お母さんですか?

      あたしに会いにきたんですか…―――――――――――


(ここから石川視点に戻ります)
―――――――――――――――――――っ!
全然大丈夫ってさっき言ってたけど…また痛みを感じていないよっすぃ〜にあたしは
落ち込んでいた・・・


急に頭を抱え込んで体を丸めるよっすぃ〜
なんか苦しそう…!
「よっすぃ〜!?」
あたしはバッとよっすぃ〜に近づいて問い掛けた
よっすぃ〜の顔は青ざめていて少し震えてる

「大丈夫!?頭が痛いの?」
あたしはよっすぃ〜の腕を掴んで荒々しく問いただす

けど痛いなんて…!    これも解離性障害の一種なの?!
          
 そうだ…先生・・・・・――――――――――――!
69 名前:〜また現れた〜 投稿日:2002年10月03日(木)17時03分18秒
あたしが涙が溢れそうになりながら病室を出ようとしたとき・・・

「や″ーー!ごめんなさい!!ごめんなさ…・・・いや!!」
よっすぃ〜は頭を左右に大きく振り、叫んでいる

またあたしは近づく
「大丈夫!?ねぇ、よっすぃ〜!」

「・・・・・・あ・・・」

「よっすぃ〜?」

「・・・・梨華ちゃん…」

「うん」

やっと正常身に戻ったの?   よかった… 

「危ないよ…う・・・後ろに…・・・!!」
突然よっすぃ〜の顔つきが変わる
そう言いながらあたしの後ろを指差すよっすぃ〜
「え?」
70 名前:〜また現れた〜 投稿日:2002年10月03日(木)17時08分45秒
あたしは後ろを振り向いた    だけど誰の姿も見当たらない

よっすぃ〜はあたしの体にしがみついてきて…未だ震えている
あたしも一生懸命それに応えて、体をさすってあげる

「ねぇ…誰もいないよ?よっすぃ〜」

「お・・・おおお…お母さんが…!」


―――――――――――――――――――――!
これは…

          これは・・・!

「お母さんがぁ・・・!後ろに…!あたしを殴りに来たぁ…・・・!!ごめんなさ…
    ごめんなさい…!あたしが悪いんだ…!あ"ーーー!・あー!」

ギュゥっとあたしは抱きしめた そのお母さんを見えなくするように

あたしには見えないけど…  よっすぃ〜の目には…心の中には…過去には…!

「大丈夫だから!大丈夫!あたしがいるよ!お母さんは…いないよ!」

この時、あたしは正直どう言ってあげればいいのか分からなかった
けど、一生懸命、泣いてるよっすぃ〜をなぐさめるために…
お母さんを消えさせるために・・・努力をした

      お母さんが・・・・―――――――――――――!
71 名前:〜また現れた〜 投稿日:2002年10月03日(木)17時20分31秒




あたしはナースコールを押し、先生を連れ出した
そこから先生はそれなりによっすぃ〜を落ち着かせて…睡眠薬を適度に飲ませて
眠らせた・・・

今は静か    

「石川さん…この前もたしか…ココに吉澤さんと一緒にいらしてましたよね?
 その時僕は担当じゃなかったんで…この症状を知らなかったんですが…
 さっき精神外科の担当から聞きました。彼女は…解離性障害だと…」

「はい、知ってます。よっすぃ〜も」

「さっきのような…幻想?でしょうか、そう言った症状が起こったとなるとまだ
彼女の中には心の不安定が残っているのでしょう」

「・・・よっすぃ〜は…子供の頃、親に虐待されてたって言ってました。それが
まだ心残りとなってるんじゃないでしょうか、だから解離を・・・」

「そうでしょうね…子供は強烈な心的外傷に打撃を受け、無力であるにもかかわらず、
生存のために虐待者に愛着し続けなければならない…

      これに応えるために、子供は愛着のための解離をするんです…
たいてい、正直に他人から虐待を受けた場合より、

親から虐待を受けた方が患者の解離傾性は高くなるという調査結果も出ていますし」
72 名前:〜また現れた〜 投稿日:2002年10月03日(木)17時26分55秒

「今日は失礼します」

―――――――――――――――― カチャッ

ハァ・・・頭が混乱しそう     精神がおかしくなっちゃうよ…

こんなに悩むなんて・・・ よっすぃ〜が解離障害だなんて・・・!


 大好きなよっすぃ〜が… 信じられない

今まで心の中で抑えてきたけど
やっぱりあたし、よっすぃ〜のことが好きだって…今確信した

いつも笑顔で優しい表情をするよっすぃ〜に惹かれてた
けど…女同士って言う事もあって…なんか自分自身気持ち悪いって思うようになってた

だけど今は違う、そんなの思わない!1人の人間を愛してるのはすばらしい事じゃないの?
いざというときになって、よっすぃ〜が苦しい顔をしているのを見たら…
いても経ってもいられなくて…ずっとずっとそばにいたいって思って

障害を治してあげたいって思って・・・・・・気が付いたら
 
     本当に“好き”という事がわかった・・・・・・・――――――――――

今日は早く帰って寝よう 疲れたよぉ・・・


73 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月03日(木)17時29分22秒
今日は更新ここまでです(>_<)
石川がやっと本当の“愛”とやらを理解しました!

    なにか感想お願いしますねm(__)m

    
74 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年10月03日(木)18時02分22秒
梨華ちゃん…やっと自分の気持ちに気が付いたのだねw
にしても解離障害って辛いですね。(今頃ですが
梨華ちゃん頑張れ梨華ちゃん。
75 名前:南風 投稿日:2002年10月03日(木)23時58分57秒
何か切ないですねぇ。
でも頑張れ梨華ちゃん、頑張れよっすぃ〜。
そして作者さんも頑張って下さい。
自分これから隔離性障害について勉強させていただきます。
76 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月05日(土)10時56分11秒
隔離性障害について詳しく書くと、物語の邪魔をしますので書きませんが
一般的に隔離性障害の完治は難しいと言われています。
それ程、幼児虐待は心に傷を残します。
只、完治に近い状態までは持っていけるとも言われています。
それには本人が望む状態で、傷を押さえ込む強力な力が必要だそうです。
包み込むと言う程度では、ほころびが出来て駄目だそうで、力が必要です。
それは愛と言う力かもしれません。
でも、それには支える側に強靱な精神力が必要です。

梨華ちゃん! がんばれ!


余計なことを書いて執筆の邪魔をしたようでごめんなさい。
77 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月05日(土)12時47分33秒
またまたたくさんの書き込みありがとうございますm(__)m今日も更新です。

74>名無しどくしゃ様…レスありがとうございます!
   そうですね、解離性障害ってツライもんです。自分はそういった
   障害にはなったことがないのですが…こんな小説を書く権利があるんでしょうか。

75>南風様…またレスありがとうございます!勉強してくれるんですかぁ!こんな小説
も役に立てて嬉しいです(^_^)ありがとうございます!

76>ひとみんこ様…レスありがとうございます!実際のところ、治るのは難しいこと
なんですよね、怪我とかそんなんじゃなくって…精神の問題ですから。なおるのには
梨華ちゃんが必要なんじゃないでしょうか・・・

いつもレスをくれてありがとうございますm(__)mではでは
78 名前:〜知らされる事実〜 投稿日:2002年10月05日(土)12時54分04秒
やばい、寝坊しちゃった!
・・・
・・

――――――――――――― バンッ!
「遅れてすいません!」

勢いよく控え室のドアを開けてあたしは即にお辞儀をした

「遅いぞ!石川…まぁいい座れ」
みんなすでに集まっていた
冷静な顔をしたマネージャーさんがあたしの座る席に指差して言った

「・・・一体なんの話しなんですか?」
矢口さんが深刻な顔をして尋ねている
この話しにはマネージャーさんとあたしが進行という形で行う
もちろん話しというのはよっすぃ〜の事

「それが・・・吉澤のことなんだが・・・」

「よっすぃ〜がどうかしたんですか!?」
と安倍さんがマネージャーさんに問い掛けた
他のメンバーも知りたがっている様子
79 名前:〜知らされる事実〜 投稿日:2002年10月05日(土)13時03分28秒

「吉澤は・・・解離性障害だったんだ」

――――――――――――――――――――!

みんな驚きの表情、ザワザワ話し合っている

その中で1人、あたしだけ冷静な顔をしていた

その後、マネージャーさんとあたしはみんなに解離性障害のことをすべて説明し、
よっすぃ〜の過去も話した

しばらくしてから加護ちゃんと安倍さんが泣いているのを見た
両隣りに座っている保田さんが二人の背中をさすってあげてる・・・

5期メンバーも目に手をあてている様子・・・

「そして・・・吉澤の芸能生活のことなんだが・・・このままじゃ無理だ、精神も不安定
だし、怪我がなおったって解離がいつ起こるかわからない・・・そんな吉澤をテレビに
写させることは・・・視聴者に大きな疑問や不安をいだかせてしまう、もちろんスタッフ
の人や、つんくさんだってそうだ・・・」

「・・・じゃあ・・・芸能界を引退するって事ですか?」
飯田さんが言った
「そういうことだ」
「モーニング娘は・・・?」

「よっすぃ〜は!?」
80 名前:〜知らされる事実〜 投稿日:2002年10月05日(土)13時09分51秒

口々とメンバーのみんながマネージャーさんに問い掛けてくる

スタッフの人達は一度、みんなを落ち着かせて正気に戻させた

「だから、吉澤には・・・解離というのは問い詰めたり、責めたりしたらだめだ。
お前達がしっかりしてやらないと…吉澤をもっと苦しめることになるんだ!…
だから・・・もう泣くな、いつも笑顔でいなさい。吉澤のためにも・・・」

「「「「ハイ」」」」






そうして緊急会議は終わった


終わってもメンバーのほとんどが泣いている様子だった

よっすぃ〜は芸能界を引退することを・・・どう思うんだろう…




病院にいってみよう



81 名前:〜病院にて〜 投稿日:2002年10月05日(土)13時15分32秒

――――――――――――― ガラッ

「おはよーよっすぃ〜。りんご買ってきたんだけど・・・」
―――――――――――――― ガサッ
りんごの袋を机に置き、できるだけ明るく振舞うあたし


あ、よっすぃ〜寝てる

「(寝顔…可愛い…)」
そう思いながらあたしはよっすぃ〜の布団をちゃんとしきなおしてあげた

「う…ぅ……ん…」

するとよっすぃ〜は反応したかのように甘い声を出して体勢を変える

「あっ…!落ちちゃうよ…」

よっすぃ〜の体がベッドから落ちそうになったので、急いで支えてあげた
のはいいけど…この体勢キツイよぉ〜・・・!

82 名前:〜病院にて〜 投稿日:2002年10月05日(土)13時20分30秒

「・・・・・・梨華ちゃん」
薄く目をあけるよっすぃ〜。可愛いなぁ〜…


「おはよ、よっすぃ〜。来てみたんだけど…寝てたから」
「そうなんだ…ごめん、あれ・・・?」
よっすぃ〜もようやくこの体勢に気付く
今日のよっすぃ〜、正常だぁ〜よかった

「梨華ちゃん何してんの?」

え?

「梨華ちゃん…あたしになんかした?」

は?

「・・・・・」

よっすぃ〜はベッドに戻って布団をかぶる

なんか・・・勘違いしてない?!

「あのさ…あたし…なんにもしてないよ?」

「・・・・・・・ほんと?」

そんな目で見ないでよぉ!
83 名前:〜病院にて〜 投稿日:2002年10月05日(土)13時26分23秒

「してないって!よっすぃ〜が寝てるとき、ベッドから落ちそうになったからキープして
たんだよ〜!よっすぃ〜何勘違いしてるのぉ〜!?」

「あ、そうなんだ。ごめんごめん」
なんかアッサリ信じるよっすぃ〜

「でさぁ、リンゴ買ってきたんだけど…食べる?」
そう言ってリンゴの袋を取りに行く

「あ…うん。欲しいなぁ」
――――――――――――――ガサガサッ
中からリンゴとナイフを取り出してあたしはゴミ箱の前でむき始めた




「・・・・・・・」

沈黙が続く




けどその沈黙をやぶったのはよっすぃ〜でした
84 名前:〜病院にて〜 投稿日:2002年10月05日(土)13時31分32秒

「あたし・・・いつ退院できるんだろうねぇ…仕事したいのに」

―――――――――ビクッ!

一瞬あたしの手が止まる。けどまたむき始め、それと同時に口が開く

「・・・もう1ヶ月になるからね、後2ヶ月ぐらいじゃない?先生から聞いてないの?」

「全然。看護婦さんが来るだけでさぁ…診察とかは週1とかにあるんだけど…」

「じゃあその時聞けばいいじゃん」

「いやぁ…その時の記憶が全然ないんだよねー診察でなにしたんだって感じ。ふふ」

―――――――――――――!

その時は解離してたの?よっすぃ〜

きっとそうだよ…記憶がないなんて・・・

いろいろ調べたけど・・・解離って記憶も飛ぶこと・・・あるよ?

85 名前:〜病院にて〜 投稿日:2002年10月05日(土)13時35分21秒

「・・・・・そうなんだ」
あたしはあえて問わないでいた 今のよっすぃ〜は正常だろうけど…“なんで?”
って聞いたりしたら…苦しめるかもしれないから

もう苦しい顔のよっすぃ〜は見たくない
悲しい顔をしないで…泣かないで…――――――――――!

あなたの羽に傷があるのなら・・・ あたしの羽をあげる

 もらってよ・・・あたしはいらない・・・―――――――――――――――

あなたが笑顔でいるのなら・・・!
86 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月05日(土)13時37分06秒
今日は二回更新するつもりです。なんか展開がはやいよーな…
ってか少しの更新でごめんなさい(@_@)
87 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年10月05日(土)14時59分28秒
ンヤ。早く完治してホスィです。元気なよっすぃーを(涙
次の更新待っとります。
88 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月05日(土)18時38分44秒


87>名無しどくしゃ様…いつもレスありがとうございますm(__)m元気なよっすぃー
っすかぁ・・・。どうなるんでしょうかねぇ。

          ではでは更新です!
89 名前:〜さまようあなた〜 投稿日:2002年10月05日(土)18時44分48秒

「ハイ、できたよー」

りんごの皮をむきおえ、八等分ぐらいに切り、お皿において、よっすぃ〜に差し出した

―――――――――――――コトンッ
「ん、うまーい!」
少し驚いた表情を見せたよっすぃ〜、その後すぐにあたしのすそをにぎってそう言った


「ホント?やったぁー!」
「梨華ちゃん切っただけじゃんかぁー、りんごのおかげだよ」

と、口の中に含んでいるのを気にせずあたしに言ってくるよっすぃ〜
自然と笑みがこぼれる いつもの会話

楽しい会話




90 名前:〜さまようあなた〜 投稿日:2002年10月05日(土)18時50分45秒

「今度はメロン欲しいなぁー」

いつもよりだだをこねるよっすぃ〜

「ちょっとぉ〜!」

「だってぇ〜こっちは怪我人だよ?」

「はいはい、わかったよぉ〜」

「へへっ♪やったぁー!ねぇ梨華ちゃん明日も来てくれる?」

「もちろん。」

「・・・・・じゃあ待ってるね・・・」

――――――――――――――――――――――!

急によっすぃ〜の顔つきが変わる
あたしもそれにつられて表情が固い

「う、うん・・・」



91 名前:〜さまようあなた〜 投稿日:2002年10月05日(土)18時58分13秒

「よっすぃ〜、ホラ、りんご付いてるぅ。とったげるね…」
「あ…ごめん・・・・」

ドキドキ    ドキドキ


こういったシチュエーションに憧れていたのか、なぜか二人共顔を赤らめている

よっすぃ〜・・・
――――――――― コンコンッ

―――――!

「はい?」
よっすぃ〜がドアの向こうの人影を見ながら言った

――――――――――― カチャッ
そこにはマネージャーと医師の先生の姿があった

「あ…先生に…和田さん(あえて名前をつかいます)…」

「よぉ、吉澤…怪我の具合はどうだ?」マネージャーさんがよっすぃ〜の隣りに行きながら言う
「動かしちゃダメなんで…なんともいえませんけど、順調ですよ」
とよっすぃ〜は肩をさわりながら言った

「・・・・・・・・」

あたしは黙ってた 多分二人が来た理由がわかるから

この後、よっすぃ〜は・・・

92 名前:〜さまようあなた〜 投稿日:2002年10月05日(土)19時04分51秒

「突然だが…吉澤、話しがあるんだ…」

「はぁ・・・・・・」

よっすぃ〜はりんごを掴んでいたフォークを皿に置いた

「・・・俺もこんな方には行かせたくなかったんだが…もうどうしようもできない。
吉澤も心を落ち着かせてほしい…その……今後のだな…」

「一体なんなんですか?」



「はっきり言う、吉澤!モーニング娘を…やめてくれ…やめなければならない…!」

―――――――――――!

よっすぃ〜の顔から色が無くなった
明らかに驚いているけど、顔には出さずに…心の中をうずめいている

「な…なんでですか…?」

震えてる、よっすぃ〜の手
93 名前:〜さまようあなた〜 投稿日:2002年10月05日(土)19時11分37秒

「怪我してるじゃないか…そんな肩じゃ踊れやしない」

――――――――!
「怪我なら治ります!先生だって…後二ヶ月ぐらいしたら退院するって・・・!」



「君は解離性障害なんだ」

今までなにも言わなかった先生が重い口を開けた

「・・・・・解離・・・性・・・」

「解離性障害だ!」

「解離性障害・・・あたしの障害・・・それと仕事がどう関係あるんですか」

「君は時々、記憶が飛んだり、打撃や激痛を受けても感じないときがあるだろう?
それは解離してるって事なんだ。君は幼い頃、精神的大きなダメージを受けたのだろう。
それが今も引きずって…フラッシュバックとして起こるんだ…」

「そんなこと知ってます!」

「……それがテレビ上で写った時…どうなる?」

―――――――――!
「…わかってくれたかい?残念だが、解離している以上、テレビに映させることは
できないんだよ…マネージャーさんも承諾の上だ」
94 名前:〜さまようあなた〜 投稿日:2002年10月05日(土)19時20分02秒

―――――――――― ガシャンッパリ―ン!

ひざの上においていた皿が床に落ちた

「そんな……これからあたしは…!?親もいないのに、ここまで頑張ってきたのに…!」

一つ、二つ、と…よっすぃ〜の目から涙がこぼれていた

「落ち着いてよっすぃ〜!」


あたしはよっすぃ〜の手を掴み、そう言った 

ダメ…泣きそう…

「肩の怪我が治っても…これからは週に3回は病院に通ってもらう。」

「…あた…あたし…これからの生活費は…どうやって暮らすんですか…」


これには先生やマネージャーさんもなにも言えなくなっている

よっすぃ〜の悲しむ顔は見たくないのに…!

泣かないで…!

「生活費は…あたしが出します!」
「石川!」

「梨華ちゃん…」
95 名前:〜さまようあなた〜 投稿日:2002年10月05日(土)19時29分14秒

「あたしがすべて支えます!よっすぃ〜と一緒に暮らして…頑張りますから…!」

「だけど石川・・・!」

「和田さん!」

―――――――――――――!
「・・・・・わかった…だけど、無理するなよ…今日はもう帰る。また連絡するからな!

 それと明日は朝から収録だからな!・・・・・・」

「・・・はい、さよなら・・・」

――――――――――――――――――― ガチャッ

ストンッ

先生たちがいなくなった後、あたしは急に力が抜けたのか、お皿の破片が散らばっている
のを気にせずにストンッとおもむろに座った そして未だに涙は流れる

もう…彼女を苦しめてあげないで下さい…

   なんの罪もないのに…―――――――――――――――――――――!

「梨華ちゃ・・・泣かないで・・・?ごめんね…」

どうして?   一番ツライのはよっすぃ〜のはずなのに…

一生懸命あたしをなぐさめてくれて…

 本当はあたしが慰めてあげなきゃいけないのに…! 情けないよ…あたし
96 名前:〜さまようあなた〜 投稿日:2002年10月05日(土)19時35分36秒
(吉澤視点)

梨華ちゃん泣かないで  可哀相に   梨華ちゃん…あたしのために涙してくれて

ごめんね    あたしが…こんな障害になっちゃったから…

“ひとみは悪い子・・・”――――――――――――――!

 そうだよ、あたし悪い子なんだよ…  

 これは生まれてきた時からそうなんだよきっと

お母さんに虐待を受けられていたけど…すべてあたしが悪いんだ…

  嫌わないで・・・お母さん・・・――――――――――――――!

なんでもするから・・・―――――――――――――!

また吉澤は解離の過去に苦しめられていた 

石川が帰った後、その日の特別室の夜、吉澤の身になにかが起こっていた・・・――――


97 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月05日(土)19時38分01秒
更新終了です。やはり展開がはやいよーな…う〜ん…
自分の小説に涙してくれたら嬉しいです。ちなみに特別室とは吉澤の病室です。
吉澤は石川に対する行為で自分を責めて、それが過去を引き起こさせてしまいました。

感想くれたら嬉しいですm(__)m     今日は更新終了です。
98 名前:南風 投稿日:2002年10月06日(日)00時22分08秒
更新おつかれさまです。
そして隔離性障害について教えて下さってありがとうございます。
展開早いなんてとんでもないッス。
更新楽しみに読ませていただいております。
作者さんペースで頑張って下さい。
99 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月06日(日)10時03分55秒
こういうテーマはつらいですね。
ついつい、今後の展開を悪い方に考えてしまします。

お願いです!「よしりか」を幸せにしてあげてください。
100 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月06日(日)10時21分24秒
今日も更新っス!

98>南風様…レスありがとうございます(^_^)はい、自分ペースで行かせてもらいまっしゅ!


99>ひとみんこ様…レスありがとうございます(^_^)幸せにですか…今までで結構痛い
と思うんで…最後ぐらい幸せにさせてやりてぇです!ハイ。

お!100レス?バンザーイ(^o^)丿じゃあ今日も更新っス!
101 名前:〜真夜中で〜 投稿日:2002年10月06日(日)10時26分30秒



梨華ちゃんが帰った後・・・…何時間か考えていた・・・

 あたしのせいでみんな苦しんでる     多分引退の知らせはメンバーのみんなにも

  知らされているだろう・・・みんな梨華ちゃんのように泣いてたのかな・・・……

 これから梨華ちゃん…あたしを支えるって…あたしと一緒に暮らすなんて言ってたけど…

 そんな  ダメだよ…   また梨華ちゃんを苦しめちゃう…絶対…

 そうだよ…あたしがいなくなれば…いいんだ・・・―――――――――――!

 ―――――――――そう思いながらあたしは梨華ちゃんが忘れていった…


            ナイフを見つめていた・・・・・――――――――――    
102 名前:〜真夜中で〜 投稿日:2002年10月06日(日)10時31分06秒



机には起きなくても届く範囲 あたしはスッと手をのばした

じっとナイフを見つめる 同時に緊張感が出てくる・・・

そうしてゆっくりと左腕につきつける… 

もう怖くない   

ごめんね…みんな      けどこうした方がみんなのためと思うよ… 

ごめんね梨華ちゃん…一番お世話かけてたね…思えばあたしは梨華ちゃんが
好きだったよ…そうだ、最後に


最後に手紙ぐらい書かなきゃ

――――――― そう思いあたしはナイフを机に置いてノートを取り出し、書き始めた

今までのことを・・・・・・・―――――――――――――――――――
103 名前:〜真夜中で〜 投稿日:2002年10月06日(日)10時36分37秒
メンバーのみんなへ
いままでありがとう。こんな形で申し訳ないけど
これはみんなのためだから…
・・・
――――――――――――――コンコンッ

――――――――― ビクッ!
動いていた手が止まる

ドアのノックの音であたしはビクつき、ノートとペンを背中に隠した、そしてナイフも…

―――――――――― カチャッ
「吉澤さん、ご飯の時間ですよ」
ドキドキッ      ドキドキッ

「あ、はい」

ドキドキッ     ドキドキッ

なんだろうこの緊張感は…今から自殺しようとしているから?
妙な汗が頬を伝、あたしはお箸に手をのばした

「ゆっくり食べてくださいね、肩痛いでしょ?」

優しい看護婦さんだなぁ・・・   けどもう会わないんだ…ごめんなさい




104 名前:〜真夜中で〜 投稿日:2002年10月06日(日)10時40分50秒

これも最後の晩餐か〜…

      おいしいなぁ…   おいしいなぁ…

こんなこと思ってるなんて この人知らないだろうに…笑顔で笑ってるよ…






「ごちそーさまです」

「はーい」
――――――――― カチャカチャ
お皿を片付けていく音    カーに運ばれていく音

「それじゃ、何かあったらナースコール押してくださいね」
「はい」
――――――――― パタンッ
ふぅ…

――――――――― ガサガサ

またペンをにぎりはじめるあたし カリカリと音を立てて…



105 名前:〜真夜中で〜 投稿日:2002年10月06日(日)10時44分37秒

よし・・・書き終えた

そう思いあたしは次の作業へ移す

―――――――― ギュッ
 と にぎられたナイフ  さっきまで梨華ちゃんがリンゴを切ってくれたナイフ

 左腕を伸ばして…ナイフを付ける

  もう苦しい思いは嫌…  けど苦しめさせるのはもっと嫌…

だから…       


 覚悟はできた…     思い切りきろう・・・

――――――――――――――!
106 名前:〜石川視点〜 投稿日:2002年10月06日(日)10時50分26秒

―――――――――― ガチャッ
「ただいまー」



両親の「おかえり」と言う声を聞くとすぐにあたしは自分の部屋に上がった

―――――――― バフッ
ベッドに横たわるあたし・・・いろんなことが起こったなぁ



などといろいろ考えていた…しばらくしてから…ふと気付いた

 ナイフがない・・・――――――!かばんの中を探しても見当たらない!

きっとまだよっすぃ〜の病室の中だ!あの…机におきっぱなしなんだ…!

ヤバイ…!どうしよぉ・・・――――――!!

 戻らなくちゃ!

――――――― バンッ!
「ちょっと梨華ぁー?」
そんな母の声も聞かないであたしは走った     病院に向かうために

走り出したと同時に 変な危機感が出てきた・・・嫌な予感・・・

   とにかく急がなきゃ!・・・・・もしかして

                       よっすぃ〜・・・!!
107 名前:〜石川視点〜 投稿日:2002年10月06日(日)10時57分17秒
面会時間なんか関係ない…
よっすぃ・・・!
――――――――――バンッ!

「ハァ…ハァ…!」

―――――――――――――!
「よっすぃ〜!!」

一瞬自分の目を疑った…

彼女は何をしてると思う?   ナイフで自分の腕を切りつけて…!

 なんの色もない表情をして…何回も何回も・・―――――――――!
 
周辺の布団には血がしみこんでいる様子…あたしは唖然とした…

「よっすぃ〜!何してんの!!」
―――――――――――――――― ガシッ
あたしの声なんか聞こえないような顔をしてよっすぃ〜はずぅっとナイフを見てる
あたしは必死にナイフを奪い取ろうとした…

「・・・梨華ちゃん、ちょっと…やめ…てよ!」
「何でこんなことしてんの!!もう…やめてよ!!」

――――――――――― バッ!
「ハァ…ハァ…!」
108 名前:〜真夜中で〜 投稿日:2002年10月06日(日)11時05分05秒

「かえ…して…!」
「絶対返さない!」

そう思って気付く、彼女の左腕の深い傷に…そして彼女の異変に

ナースコールを押そうとした…けどよっすぃ〜はずっとにぎってて放さない

「なんでこんな事してるのぉ…!」

「…これ…が…みんなのためだから…!」

「せ、先生ー!誰か!」

「やめて…!もう自分で決めたことなん…だからっ!…くっ…」

そう言ってよっすぃ〜は左腕の出血を抑え、あたしの服を掴んだ

「よ…っすぃ…」同時に涙が溢れてくる
あたしはよっすぃ〜に抱きついた よっすぃ〜も抱き返してくれる

「ごめん…もう…決めたことだから…ちゃんと…み…んなに手紙も書いたし、この
方法が一番適応してるんだよ。もう梨華ちゃん…苦しめないですむ。だからいいんだ」

「間違ってる!」

「いいんだ…。もう泣かないですむし…

「間違ってるよよっすぃ〜!!」
109 名前:〜真夜中で〜 投稿日:2002年10月06日(日)11時09分03秒

「間違ってるよよっすぃ〜!!」




「うぅっ…こんなことしたって…また泣くだけだよぉ…

   みんなよっすぃ〜がいなくなっちゃったら…ずぅっと泣き続けるよぉ…!

死んじゃ・・・嫌ぁ・・・!!よ…よっすぃ〜・・・!!血がぁ…」

「・・・・・・・・」

よっすぃ〜はなんにも言わなかった 一言も、ただ涙していただけで・・・

気が付くとよっすぃ〜は目を閉じていた まるで寝ているかのように…

  それは意識を失っているのでした

しばらくして先生が来た
――――――――――――― バンッ!
「どうかしましたか!」


110 名前:〜真夜中で〜 投稿日:2002年10月06日(日)11時16分06秒

時計を見ると…10時を回っていた

よっすぃ〜は多量の出血をベッド周辺に残して…

緊急治療室に運ばれていった

あたしはその時廊下でずっとずっと泣いていた…

 何分かして…メンバーのみんながチラホラとやってきた…

―――――――― バタバタッバタバタッ!

「梨華ちゃ〜ん…!」
―――――――――――!
「ごっちん!」

「よっすぃ〜は?!」

荒い表情のごっちん、今までに見たことがないような荒い声に髪、きっとずっと
走ってきた事がわかる ぐしゃぐしゃの髪なんか気にせずに…
あたしは緊急治療室の光っているところを指差してあげた
「・・・今治療してるの・・・?」

「う…うん」

「・・・・・よっすぃ〜・・・」
パッと見ると歌収録の後に来たのがわかる。なんでかっていうと衣装のままだから…

「あたし…あたし…!よっすぃ〜になんにもできなかったよぉ・・・!あたしが…
ナイフなんて忘れてこなかったら・・・!」
―――――――― ギュッ
ごっちんは優しく抱いてくれた
あたしも必死で泣いて…抱き返した

「・・・きっと大丈夫だから…」

優しいごっちん…  さっきまでの様子と全然ちがう・・・ 
111 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月06日(日)11時18分23秒

更新終了で〜す、また夜に更新するつもりです。
なんかもっと痛くなってきてるよーな…しかもやはり展開がはやいよーな…(>_<)w
最後には読んでくれる人が涙してくれたら嬉しいです。頑張りまっしゅ!

112 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月06日(日)13時46分39秒
のぉ〜。やはり今更新しちゃいますw
113 名前:〜members〜 投稿日:2002年10月06日(日)13時54分04秒

「ご…ごっち……うっ」

「……梨華ちゃ………!」

―――――――――――――――― ギュゥ

さっきよりずっと強く抱きしめてくれるごっちん

「うぅっ…う〜…!よっすぃ〜が死んじゃうよぉ〜…あたしのせいだぁ…!」

あたしは目の前が真っ白でなにがなんだかわからず、ただ叫んでいるだけだった
 

「梨華ちゃん落ち着いて…!梨華ちゃんのせいじゃないよ」
「ううん、あたしの――――――

「違うよ!!」

――――――――――― ビクッ
あたしは一瞬にして我に返った ごっちんの聞いたこともないような大きな声
しっかりとした口調であたしを真剣に見つめてくる

ただ一筋の涙をこぼしながら…

「梨華ちゃんのせいじゃないよ…」

「ごっちん・・・!」
114 名前:〜members〜 投稿日:2002年10月06日(日)14時03分30秒

「だから…自分を責めないで。待ってようよ、よっすぃ〜を…きっと大丈夫だから」

ポンポンッとあたしの背中を優しくたたいてくれるごっちん
ごっちんも涙を流しているのに我慢して…一生懸命…

そうだよね    待ってあげなくちゃ   

「…和田さんにも言われたじゃん、あたし達がしっかりしなくちゃ!よっすぃ〜を
不安がらせちゃダメだよ…」

「うん…ありがとごっちん…」


ごっちんのぬくもりが暖かい…   なんて暖かいんだろう…
 
「梨華ちゃ―――
―――――――――― ドタドタッ
ごっちんは何か言おうとしてたけど…その足音にかき消されて聞こえなかった

「石川ぁ〜!あ、ごっちん!!」
「よっし〜は?!どうなったの!」

「後藤さんに石川さん・・・!」

全員で来たかのように残りのメンバーが廊下に走ってくる

 
「今治療室だって…」
涙をぬぐうごっちんが保田さんに言った

「…うわぁ〜ん…!」
「!加護ぉ……よっすぃ〜…!!」
115 名前:〜members〜 投稿日:2002年10月06日(日)14時07分28秒

加護ちゃんは我慢していたものが吹っ切れたのか、いきなり泣き始めてしまった
隣りにいる安倍さんは加護ちゃんの手を握りしめて励ましている様子

5期メンバーはなにも言わず妙な緊張感に浸されているみたい

しばらくするとスタッフさんたちやマネージャーさんたちが駆けつけた





よっすぃ〜が治療室に入ってからかれこれ1時間半…

メンバー達も深刻な顔をして、誰も喋ろうとしない…

ただ沈黙が続く…





      
116 名前:〜members〜 投稿日:2002年10月06日(日)14時20分22秒

―――――――――― プシュー

ドアの音と同時に手術の格好をした人達数人が出てきた
汗びっしょりといった感じでみんなそれぞれゴム手に血が付いているのがわかる
―――――――――!
その手でマスクを外して一人の女性が私達に話しかけた

「手術は成功しました。命に別状はありません」

―――――!

 「わーーー!!」
加護ちゃんと辻ちゃんは二人手を組んでぴょんぴょん跳ねて笑いあっている

矢口さんや安倍さんは二人寄り添って涙しているのがわかった
前で立っていた飯田さんと保田さんもその二人を見て笑い合っているみたい

5期メンバーは辻加護と一緒になって泣いている

   そしてあたしは…みんなの様子をじっくり見た後…

ごっちんと顔をあわせて泣きながら笑いあい、すぐにごっちんの胸に飛び込んだ

 「少しお静かに願います…」

看護婦さんが遠慮がちにそう言った

「すいません・・・」

 「「「「すいません!」」」

マネージャーさんが謝ってすぐにメンバーは声をそろえてそう言った

「…よか…よかった…!」

「梨華ちゃん…!よかったねぇ!本当に・・・!」
117 名前:〜members〜 投稿日:2002年10月06日(日)14時21分00秒









118 名前:〜members〜 投稿日:2002年10月06日(日)14時25分35秒
 時間も12時を過ぎるころにメンバー達は明日も朝から収録なので帰っていった

スタッフやマネージャーさんもメンバー達とそろって帰っていく

あたしは1人、よっすぃ〜のいる病室に看護婦さんにバレないように戻った

――――――――― ガラッ

「よっすぃ〜・・・?」

あたりを見ると電気は消されていて、真っ暗 誰もいない

 いないんだ…まだ治療室にいるのかな…?

―――――――――!
ふと…机に目をやると一冊のノートを発見した

これは

     “みんなに手紙も書いたんだよ・・・”・・・・――――――――!

 よっすぃ〜が言っていた手紙だ… 

――――――― パラパラッ

自然とノートを開くあたし   




―――――――――――!



119 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月06日(日)14時33分09秒

――――――――メンバーのみんなへ
 今までありがとう。こんな形で申し訳ないけど、これはみんなのためだから許して
ください。

あたしはモーニング娘に入れてよかったです。できればずっと娘でいたかったです。

だけどあたしは解離性障害だから、もう写ることはありません。これから先どうやって

生活していくのかって思ったとき梨華ちゃんが一緒に暮らすって言ってくれました。

すごく嬉しかったけど、やっぱりもうみんなには迷惑かけられないです。もうみんなの

悲しむ顔や、苦しい顔を見たくないです。だから自分から命を経ちます。これがみんなの

  ためだから・・・―――――――――――――――――――――――――――

よっすぃ〜の文字…よっすぃ〜の跡… 

 これがよっすぃ〜の言葉…現実だ…

よっすぃ〜はこんな事思ってたの?自分でも気がつかないの?一番苦しんでいるのは

       よっすぃ〜なのに・・・

そう思いながらあたしは次のページをめくった
120 名前:〜members〜 投稿日:2002年10月06日(日)14時39分44秒

―――――――― 次に梨華ちゃんへ

今までありがとう。一番梨華ちゃんにはお世話をかけちゃったね。ごめん。

この手紙を読んでいるころにはきっと、あたしはこの世にいないでしょう。

一緒に暮らすって言ってくれたけど、梨華ちゃんと一緒に暮らす上で解離が起きたら

絶対梨華ちゃん苦しめちゃうよ。それに涙もろい梨華ちゃんだからすぐに泣いちゃうと思う。

できればあたしはそんな悲しんでいる梨華ちゃんを見たくない。だから死ぬよ。

これが一番手っ取り早い方法で…一番適応してるんだと思う。

そして最後に

 梨華ちゃんにはずっと言わなかったけど、あたしは梨華ちゃんのこと好きだった。

同姓同士でキモイって思われてもいい、気持ちだけわかってくれたらいいから。

 ずっとずっと愛してたよ、バイバイ。―――――――――――――――――






121 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月06日(日)14時41分14秒
のぉ〜中部更新終了です。また夜に更新っ!

    なにか感想レスありましたらお書きください。

  とっても嬉しいです。
122 名前:ROM読者 投稿日:2002年10月06日(日)15時11分10秒
日曜日の昼間っからリアルタアイムで泣いてました。
よっすぃ〜、梨華ちゃんの愛はそんなもんじゃないぜ!
123 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月06日(日)17時49分37秒
122>ROM読者様…レスありがとうございます!泣いてくれたんですか(;_;)
最高級に嬉しいっス。またこんな小説を見てやってくでさい。

では
124 名前:〜特別室〜 投稿日:2002年10月06日(日)17時53分43秒

ドキドキ ドキドキ

―――――――――――― パラパラ・・・パタンッ

その文書だけ見た後、パラパラと目を通すだけで、すぐに閉じた

これがよっすぃ〜の気持ち…

“ずっと好きだった”・・・――――――――――――!

  うそ? 信じられない… そんな…

あたしも同性だからキモイなんて思わないよ…

もしかして両思い…?けどよっすぃ〜は死を覚悟して…

これからどうすればいいの…よっすぃ〜の顔、まともに見れないよ




 1人、暗い病室の中であたしはノートをにぎり…深刻な顔をしていた
125 名前:〜特別室〜 投稿日:2002年10月06日(日)17時58分49秒

――――――――― カツカツッ

――――― ビクッ!

どうしよ…誰か来る!きっと先生がよっすぃ〜を運んできて…

バレたらヤバイ…  とにかく隠れなきゃっ

あたしは急いでベッドの下にもぐりこんだ

――――――――――――――――― ガラッ

――――――――――パチンッ
電気がつけられる音、あたりが明るくなるのがわかった

「いちにいさんはいっ…!」
―――――――――――――――――ギシッ
看護婦さんたちがよっすぃ〜の体をベッドに移す掛け声…
「すいません…」

「いいえ〜。それじゃ、体に気をつけてくださいね。明日検査しに来ますから。おやすみなさい」
――――――――――パチンッ

また暗くなった



126 名前:〜特別室〜 投稿日:2002年10月06日(日)18時04分16秒




どうしよう…出れるに出れないよぉ〜〜〜〜〜〜!!

よっすぃ〜寝ちゃったのかなぁ?

あたしは恐る恐るベッドの下からは起き上がってそぉっとよっすぃ〜の顔を見た

―――――――!

バチッと目が合ってしまった!

よっすぃ〜は寝ることもなく、自分のベッドの上にあったノートに再び目を通していた

「…あ…………」

「梨華ちゃ…ん…なんでココにいるの?」
そう言いながらよっすぃ〜はノートを閉じる

「その……よっすぃ〜がいると思ってきたら真っ暗で誰もいなくって…しばらく
したら…先生達の足音がしたから…バレたらヤバイって思って隠れてた」

「・・・・・・・」

また沈黙が続く
127 名前:〜特別室〜 投稿日:2002年10月06日(日)18時08分51秒

よっすぃ〜はその後なにも言わずにノートに目を向けた



 あたし…今なんて言えば…

「ごめん…邪魔だよね…えへへっ……」

「・・・・・・・・」

「じゃ…帰るね……」

あたしがかばんを持って玄関を出ようとしたとき

「待って、梨華ちゃん」
――――――――――――――!

あたしのすそを引っ張ってくるよっすぃ〜
寂しそうな顔をして見つめてくるよっすぃ〜

帰れないよ・・・そんな顔すると…

あたしが振り向こうとした時、よっすぃ〜はあたしを抱きよせた

――――――――― グッ

あっ・・・

自然と体が引っ張られていく     腕が…ぬくもりがまた…懐かしい

128 名前:〜特別室〜 投稿日:2002年10月06日(日)18時14分29秒

「ノート…見た?」

「……う…ん」

「そっか…ごめんね…けどあれがホントの気持ちだから…」

「よっすぃ――――

「気持ち悪がられてもいい。梨華ちゃんが笑顔でいてくれるなら…気持ちなんか知らなくても
いい…」

 あたしの言う言葉もよっすぃ〜によってかき消されてしまった

 違うよ、気持ち悪がってなんかいないよ…!

「けど…恥ずかしいな〜…死を覚悟した上で梨華ちゃんに告ったつもりだったけど…
 あたし生きちゃってるし…ふふっ…!」

「よっすぃ〜・・・」

あたしの後ろからこもった声で言ってくるよっすぃ〜の言葉はあたしの心に染み渡った

129 名前:〜特別室〜 投稿日:2002年10月06日(日)18時20分14秒

「死のうと…思ったんだけどね…」

―――――――――!
「死んじゃダメだよっ!!」
思わずあたしは振り向いてしまった

よっすぃ〜と目が合う… あたしはよっすぃ〜の腕を持ちながらこう言った

「よっすぃ〜が死んだら何にもならないよ…みんな…永遠に悲しむだけだよ」

「・・・・・」

「もうあんなことしないで・・・」
そう言いながらよっすぃ〜の左腕の先の包帯に目をやる
少し太く巻かれている包帯 さっきまでのことを思い出す

「・・・・・ありがと。あたしね…あの時の梨華ちゃんの言葉で…立ち直れたかも」

「えっ・・・」

「あたし…梨華ちゃんに言われてわかったんだ。死んだって…なんにもならないって事。
もっとみんなを苦しめちゃうだけだよね。ごめんね、もうそんなことしないから」

「うん・・・・・」

――――――――――――ギュッ
130 名前:〜特別室〜 投稿日:2002年10月06日(日)18時27分36秒

真っ暗な病室に二人、抱きしめあっている

窓から入る街灯が病室を少し明るくさせ、涙流している頬に照らされているのがわかる

ここは特別室、まわりには他の患者さんの姿がない

二人は泣きながら…抱きしめ合っていた   そう、外の街灯に照らされながら


「梨華ちゃ………」

スッと腕を放すよっすぃ〜涙で顔が濡れている

「・・・・・?」

「ごめん…抱きしめたりして……キモイでしょ…」

「そんな事…!」

「いいよ、聞きたくないから…答えはわかってる。…もう帰っていいよ」

「違う!そんなんじゃない…!」
131 名前:〜特別室〜 投稿日:2002年10月06日(日)18時33分11秒

「またね…これからも…友達でいてね…バイバ――――

―――――――!
何を言っても分からないよっすぃ〜をどうやってわからせようかと思ってたけど…

やっぱりこ〜いう方法しかわかんなかった・・・あたしはよっすぃ〜の唇を奪った

―――――――――っ!!

あたしは目を閉じて、優しく抱きしめた

きっとよっすぃ〜は驚いて目をあけてるんだろうなぁ…

しばらくしてから唇が離れる ツツッと糸を引きながら…

「ハァ…ハァ…梨華ちゃん…」

息が荒いよっすぃ〜…あたしだって…

「わかってくれた?」

「うん――――――」

その後笑い合ってあたし達は再び唇を重ねた

重ねた後の会話はどこかぎこちなかった

あたしはその後すぐ帰った・・・
132 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月06日(日)18時35分10秒
のぉ〜(>_<)更新です。今日ハロモニ見てよっすぃ〜が
『あの〜石川さん〜ウザイんですけど〜!』といっていたのが笑えました。
この小説では信じられない二人だな〜って思いました。。。感想くれたら光栄っす。
133 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年10月06日(日)20時20分57秒
ン。胸キュンです。
ふたりの気持ちが通じ合えてヨカタ。
134 名前:ROM読者 投稿日:2002年10月07日(月)08時26分00秒
梨華ちゃんの気持ち受け入れてくれたのかな・・・。
よっすぃ〜に愛を!
135 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月07日(月)17時13分37秒
作者さん、そんなことを言っちゃいけません。
よっすぃ〜と梨華ちゃんは、言葉くらいではビクともしない位の
深い、深い愛情で結ばれているのです。
そーです、そーに違い有りません、間違い有りません、断言します。
136 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月07日(月)17時19分07秒
ハロモニに事だけで、話のレスを忘れてしもた。

私は今、近所のお寺と神社と教会にお願いしています。
ハッピーエンドになる様にって。
きっと御利益が有ると信じてま〜す。
137 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月07日(月)18時12分12秒
133>名無しどくしゃ様…胸キュンッすかw ありがとーございますm(__)m

134>ROM読者様…よっすぃ〜に愛を!っスね、もう少しで終わらせるつもり
なんで待っててください(^_^)

135&136>ひとみんこ様…いやいや、この小説では解離とか言って結構痛いのに
ハロモニでは仲いいな〜って思ってたんスよ(^○^)そうですよね、深い愛で結ばれて
ますよね〜。ハッピーエンド、期待しててください(^O^)

では!
138 名前:〜吉澤視点〜 投稿日:2002年10月07日(月)18時19分11秒





    ん… ―――――――――

 朝だ

―――――――――――― シャー

勢いよくカーテンを開ける看護婦さん、―――――眩しいよ〜

「おはようございます、検査しに来ましたよ〜」

と先生がイスに座る

「…おはよーございます」

――――― ん〜眠たいなぁ・・・








「ハイ、結構です。朝食はもう少ししたら来ますからね」

「あ、はい」
―――――――――――― ガラガラッ

もう…朝か 窓からは明るい日差しが病室に入ってきて…

 すごい眩しいぐらいに…  いい天気

あたしはふと、昨日のことを思い出した

―――――― そういえば…梨華ちゃんとキスしたんだっけ…

そっと唇に触れてみる、感触がまだ覚えている…

なぜか顔が赤くなる…おもむろにノートを開ける



139 名前:〜吉澤視点〜 投稿日:2002年10月07日(月)18時30分56秒

―――――・・・・テレビでもつけるか…

――――――― ポチッ

『朝のニュースです。人気アイドルグループ、モーニング娘の吉澤ひとみさんが解離
性障害ということで、モーニング娘を引退したようです。吉澤ひとみさんは以前から
・・・』
――――――!

「・・・・・・」
胸の鼓動が急にはやまる あたしは胸元の服を握り締めた

―――― そっか…あたし、もう娘。やめたんだ…

   ファンの人とか…解離性障害って知って、驚いてるだろ〜な
   それに何もいわずに引退しちゃったしね…

そしてあたしはもう一度テレビの方に目を向けた

『吉澤ひとみさんの脱退を聞いてどう思いますか?

     えぇ〜?!引退したんですか?!うそぉ〜!ねぇ、全然信じられない!
                     :
     解離性障害ってなんですかね…なんか可哀相ー。ファンだったのにー。
                     :
     と…町中の人達は驚きの声でいっぱいです。ビックリしましたよー・・




――――――――― ピッ
   あたしはリモコンのスイッチを切った
140 名前:〜吉澤視点〜 投稿日:2002年10月07日(月)18時36分56秒

「……ふぅ」

――――――――――― ギシッ
 
あたしはおもむろにベッドにもたれた

再び目をつむる  何も考えずに…   もう考えない…



―――――――――――――― ガラッ

―――――――― ビクッ

「朝食の時間です」
「あ……ハイ」

よいしょっと…ヤバイな〜最近太ったかも…運動なんにもしてないし…




 そういや…今日、あたしの事で記者会見の生放送するって聞いたけど…

      あ、もうちょっとで始まるじゃん  急いで食べなきゃ・・・!

「うぐっ・・・」

「あ、無理して早く食べなくてもいいですよ、ホラ…」

と言ってあたしの背中をさすってくれる看護婦さん

「すいませ…ゴホゴホッ…うぅ…ふぅ…」

「ゆっくりでいいですよ・・・」





「ごちそーさまです」
「ハイ、それじゃ・・・」




――――――――――――――ピシャリッ

後片付けをして看護婦さんはすぐに戻っていった

141 名前:〜吉澤視点〜 投稿日:2002年10月07日(月)18時48分21秒
再びリモコンをつける
――――――――――― ピッ

「どれだろ…あ、これだ」

ようやく見つけた…生放送… あ…メンバーのみんなだ……

それにつんくさんも…マネージャーさんも…

『それでは、吉澤ひとみさんが卒業説を流さず卒業していったことにどう思いますか?』

「…あたしらも突然聞かされてビックリしたんですけど、よっすぃ〜も卒業のことは
 最近マネージャーさんから聞いたらしくって…だからよっすぃ〜は何も悪くありません」

 矢口さん…

『吉澤さんの引退についてどう思いますか?加護さん』

「…悲しいですけど、しょうがないことだと思います…」

『解離性障害ということを聞いた時どう思いましたか、石川さん!』

―――――――― 梨華ちゃん…

「はじめに気付いたのがあたしだったんですよ、それまでよっすぃ〜も知らなかった
らしくて…

『これからの吉澤さんについてどう思いますか?』

「これからは…みんなで支えあっていきます」

『吉澤さんの解離について詳しく――――

――――――――え・・・!
142 名前:〜吉澤視点〜 投稿日:2002年10月07日(月)18時52分26秒

―――――――― 言わないで梨華ちゃん・・・また…思い出す…

「・・・・・・・」

『あの〜吉澤さんの解離になるきっかけとか過去でもいいんで――――――

―――――――― やめて・・・!

「……それは…応えれません」
―――――――――!
『なぜですかー?

「……よっすぃ〜を…また苦しめちゃうから…」

ボソッと言った梨華ちゃんの言葉、俯き加減で言った言葉

しばらくの沈黙が続く・・・

「一旦CMです!」




143 名前:〜吉澤視点〜 投稿日:2002年10月07日(月)18時55分11秒

―――――――――――― ピッ
リモコンのスイッチを切ったあたしの頬には…涙が一筋、つたっていた

「……うっ……くっ…!」
手で顔をおおいながら、あたしは静かに…泣いた

ありがと、梨華ちゃん…





 気が付くと…もう11時だ・・・





 
144 名前:〜吉澤視点〜 投稿日:2002年10月07日(月)19時02分14秒

――――――――――― ガラッ

「?」

「よぉーよっすぃ〜!」

その人はニッコリ笑顔で花束を抱えながら登場してきた

「…あ…中澤さん…」

「花もってきてん!何、もしかして…泣いてたん?」

―――――――――ビクッ!
「いやっそんな…違いますよーははっ」

「も〜わかってるって。記者会見見とったんやろ?」
ごまかしながら手で涙を必死に拭く けど中澤さんはそれを見透かしていたよう

「あはは…来てくれて嬉しいですよー、1人ですか?」

「ううん、圭ちゃんと矢口も来るーって言うててんけど…約束の時間
過ぎてもこーへんし…先来てん〜♪」

「あ、そ〜なんですか〜。多分記者会見あったから時間間に合わなかったんじゃないですか?」

「多分な、まぁいいねんどうせ来るから!」

「ははっ・・・!」
145 名前:〜吉澤視点〜 投稿日:2002年10月07日(月)19時07分48秒

「それより…全然知らんかったわー。その…解離性・・・障害?」
中澤さんは机に花瓶を置いて花を入れている
「あ…はぁ…」
あたしはその話を流すように対応
「あれってどーいうときに起こるもんなん?」

「・・・・・あ〜…なんか…苦しい時…ですかね…?よくわかんないです」

「ふーん……後さ…聞いたで?石川のこと…一緒に暮らすんやって?」
と言いながらイスに腰掛けた中澤さん 妙に真剣な顔つき
「あ…ハイ、なんか梨華ちゃんが言ってくれて…」

「よっすぃ〜、石川を大切にするんやで・・・石川…よっしーの事めっちゃ・・・
 想ってんねんからなぁ・・・?」

――――――――― ズキッ

「はい」



146 名前:〜吉澤視点〜 投稿日:2002年10月07日(月)19時10分45秒

その後、保田さんと矢口さんはずっと来なかった

中澤さんの携帯によると

  ≪ごめん(>_<)裕ちゃん!病院行きたいんだけど仕事つまっちゃって…
   また今度行くね!よっすぃ〜にもよろしく言っといて! …矢口≫

 だそうだ…

 しばらく世間話をして中澤さんは帰っていった

 今日は梨華ちゃんも来なかった




仕事が無いって・・・ほんっとヒマだなー・・・

  なーんもすることないや・・・
147 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月07日(月)19時11分18秒
更新終了です!
148 名前:ROM読者 投稿日:2002年10月07日(月)22時11分04秒
病院ってホント暇です。携帯も取り上げられるし。
・・だから、つい余計なこと考えちゃうんです。
149 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年10月07日(月)22時13分13秒
アラー。この先よっすぃーはどうなるんですか?w
次の更新正座して待ちますか…
150 名前:南風 投稿日:2002年10月07日(月)22時34分01秒
更新お疲れ様です。
続きが気になる南風。
同じく正座で待たせていただきます。

151 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月08日(火)08時24分39秒
(0^〜^)<3人とも正座して、何してんの?

「「「よっすぃ〜の事が心配で、見守ってるんです!」」」

(0^〜^)<あたしは大丈夫だから安心してね。
        嬉しいけど、あと少しで梨華ちゃん来るし
        邪魔だから、もう帰ってね。
152 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月08日(火)20時37分36秒
どーもどーも(^O^)たくさんのレス本当に嬉しいです!
毎日更新して気分イイです。

148>ROM読者様…そうそう、携帯も使えないんですよねー!って入院して
           たんですか?

149>名無し読者様…正座して待ってくれるんすか(;_;)感動ですよー。あり
           がとうございます!!よっすぃーどうなるんでしょうかねw

150>南風様…またまた正座して待ってくれるんすか(;_;)マジ感動です。w
        南風さんの物語見てますよwおもろいっスね。ってこんな所で
        言っていいんでしょ〜かw

151>ひとみんこ様…よっすぃ〜の発言に爆笑でしたw すげぇうけますたw

 いつもいつもレスありがとうございます!!今日も更新っス!!(^0_0^)←鼻デカ
153 名前:〜〜Daughters〜 投稿日:2002年10月08日(火)20時45分06秒





久しぶりに…外に出てみるかぁっ

よっこらせっと・・・ あ、ケータイも・・・

―――――――――――――――――― ガラガラッ ピシャン

あたしは特別室を出るとすぐそばの階段を下りて一階フロアまでたどりついた
下には病人や怪我人の人、お見舞いにきてる人達でいっぱいだった・・・

―――――――――― あ やばっ

『見て、モー娘だ!!』『よっし〜〜!!』『キャー!』

――――――――― ドタドタッ!

―――――――― ビクッ!・・・・・パタパタッ!




 もぉ〜っ・・・ドコでのんびりすりゃーいいんだよぉ・・・!

 あ・・・・

――――――――――――――― 屋上!



 アソコは病人の人意外これないはず♪
154 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月08日(火)20時50分47秒

「はぁっ…はぁっ……」

重い足どりで階段を駆け上っていく 

――――――――――――― バンッ!!

「………はぁ…はぁ…!」

―――――― 誰もいないや…よかった
 
  あたしはすぐに手すりに肘を付き、一通りその場の風景を眺めた
  少し汚い床 チラホラと干されている洗濯物 きっと患者さんの…

―――――――――― キィー キィー
 ・・・・・・・!

風で微動しているドアに気付く あたしはすぐにドアを閉めに行く

――――――――――――― バァンッ!!

その音と同時に鳥達がいっせいに飛び立つ ――――――― バタバタッ!…と




  風が少し冷たく、荒い

 
155 名前:〜〜Daughters〜 投稿日:2002年10月08日(火)21時13分12秒
――――― ピピッ
  メールでも見よーっと

≪from:矢口さん≫

 これ一週間も前のメールじゃん

 ≪多分、入院中だから携帯を見る機械が少ないと
  思うんだけど、いつか見てね!      …今見てるよ
  オイラはよっすぃ〜が娘、辞めるって聞いた時
  正直マジで反対だったよ。…急に「吉澤は
  やめてもらう!」って聞かされてビックリだったもん!! …あたしもだよー
  よっすぃ〜がいなくて寂しいよー!入院中は
  ツライかもしれないけど、早く肩と腕とか
  治してね・・・!!☆           …おう!

  じゃ、またメールしまーす!バイビー!≫

          :
  
          バイバーイ(^o^)丿≫     
156 名前:〜〜Daughters〜 投稿日:2002年10月08日(火)21時20分51秒

≪from:あいぼん♪≫
 
  ≪件名:よっすぃ〜へ☆
   本文:今仕事の合い間ですー♪早く治ってチョ〜(>_<)!  
      それから和田さんから聞いたよ。辞めるんだよね? …辞めるらしいねぇ
      嘘だよね?嘘って言ってください。
      よっすぃーから聞くまでまだ信じられないよ(;_;)
      お仕事中も寂しいよー速くもどってきてね。 …「速く」の漢字間違ってる
      
      愛ちゃんと辻達と今度お見舞い行くよー! …いつ来てくれんのよ?
            またね〜☆        ≫          

            :
            :  
157 名前:〜〜Daughters〜 投稿日:2002年10月08日(火)21時25分43秒
    これは五日前のだなぁ・・・ 

    ≪from:保田さん≫
 
    ≪よっし〜こんばんわ〜(^_^)          …こんばんわ♪
     入院中はどんな感じ?肩はだいぶ
     動かせるようになったって聞いたけど大丈夫?
     とにかく安静第一だからね。わかった?  …はーい

     今度裕ちゃんと矢口と行く予定だから
     楽しみにねー♪           ≫ 

            :
            :
 
 あ、同じ日にまた着てるや… 今度は… 5期メンが続いて来てる!笑
158 名前:〜〜Daughters〜 投稿日:2002年10月08日(火)21時31分35秒

  ≪from:紺野≫
  
  ≪こんにちわ!吉澤さん体調どうですか?この前の
   収録の時はビックリしました。目の前の吉澤さん
   が怪我してて…あたし何にもできませんでした。

                    ……あたしも何にもできなかったよ

   ごめんなさいm(__)m吉澤さんが娘を辞めちゃう
   のは、とてもいやだけど仕方がないことだと思いました。

                       …まぁねぇ〜

   これからもお互い頑張りましょうね。
   今度お見舞いに行きます!さよなら(^o^)丿   ≫…早く来てよぉ!
         
            :
            :

     次は・・・
159 名前:〜〜Daughters〜 投稿日:2002年10月08日(火)21時36分19秒

  ≪from:高橋♪≫

  ≪こんばんわ☆夜遅くにすいません!
   
                    …夜に送ったのね
   
   吉澤さんが娘を辞めちゃうのはとっても
   悲しいし、寂しいです。吉澤さんにはほんと、
   いつも笑わせてもらってすいませんでした!

                     …文おかしくない?!
   吉澤さんも入院中大変だと思うんですけど
   テレビ見て、あたし達を応援しててください☆
   吉澤さん大好きです〜!(^_^)高橋でしたぁ!≫ …う〜んサンキュウ!

              :
              :
     
160 名前:TRUE 投稿日:2002年10月08日(火)21時38分02秒
中途半端なんですけど一旦更新終了です。

 のぉ〜〜!!更新量少なくてごめんなさい!!(>_<)
 今回はメールのシーンしかありませんでした。
 こんな作者を怒ってあげてください。。。
161 名前:ROM読者 投稿日:2002年10月08日(火)22時00分22秒
よっすぃ〜は一人じゃないでしょ。みんなこんなに
心配してるじゃないか!ボクもリアルタイムで心配
してたり・・。
162 名前:南風 投稿日:2002年10月08日(火)23時47分38秒
怒りませんよぉ。
何言ってるんですか!
はっ・・・。
メールって送られてくると何か嬉しいんですよね。
よし子も嬉しいはず。
そんでもって南風も更新嬉しいです☆
163 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年10月09日(水)20時44分54秒
( `▽´)コラー!
嘘です。嘘です。
ほぼ毎日更新なされていて大変乙ですよ。
続き待ってますぽ。
164 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月09日(水)20時47分03秒
私もよっすぃ〜にメールを送りたい!

つくづく、よっすぃ〜のメアドが知りたい! と思う今日この頃。

梨華ちゃん、明日はよっすぃ〜の処に行ってあげてね。
165 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月11日(金)19時44分45秒
ここのところ高熱で・・・書けなくてすいません。治り次第更新します・・・
たくさんのレス感謝します(涙
166 名前:ROM読者 投稿日:2002年10月11日(金)20時12分03秒
体調が回復されるまでマタ−リ待ってます。
無理をしないでゆっくり休んで下さい。
167 名前:南風 投稿日:2002年10月11日(金)21時34分53秒
体は基本ッス!しっかり直して下さい。
おだいじにです。
更新はしっかり風邪直してからで☆
168 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月11日(金)23時03分07秒
お返事ありがとうございます(T_T)感謝感激!

なぜか熱があるのに新たにスレを立ててしまいました。
月板の「終わりまで・・・」です。こっちと違って甘いんで読んでくれたら嬉しいです!
あと、なんか感想とかつけてやってくだせぇ。それと月の方は実話です。
娘達には似てる人物を当てはめてるだけで、名前は違うけど、実際にホント、存在しています。
ただ山下奈々という人は仮名です、それに自分でもありません。(w



ではまた明日ぐらいに・・・!
169 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月11日(金)23時04分18秒
あ、「いつか終わりが・・・」でしたw
自分でつけたのに情けなっ(@_@)!
殴っちゃえこんな奴〜〜〜!!ハイ…。
170 名前:〜〜Daughters〜 投稿日:2002年10月13日(日)09時10分31秒
≪from:小川≫


≪こんばんわ!体大丈夫ですか?入院生活は
 いろいろ大変だと思うけど、早く治るため
 にも頑張ってくださいね〜☆あと、いつも ……がんばるよー
 お仕事にいた吉澤さんがもういないなんて
 かなり寂しいです…(;_;)またテレビを見
 て娘のこと応援していてくださいね!≫  

               :
               :
171 名前:〜〜Daughters〜 投稿日:2002年10月13日(日)09時22分16秒

≪from:新垣≫

≪こんにちわ。新垣ですー!なんかあさっては
 吉澤さんのことで緊急会議があるらしいんで
 見てくださいね☆生放送ですから!後    …見たよー
 お体大事にしてください。     ≫    …終わりかいっ!  

              :
              :

≪from:安倍さん≫
 
≪元気してる?お見舞いに行けなくて
 ごめんね。緊急会議があってさぁ、すっかりその
 こと忘れてて…明日は行くからね。そ
 れと体には気をつけてよ?よっすぃーって無茶し
 たりするから、怪我とかしちゃうんだから。   
 またメールしていいかな?今携帯見れないのかな?≫  …おぉ、返事しなきゃ!

――――――― ピピッ
≪メールありがとうございます!
 今携帯でメンバーからきたメール
 を読んでいるところです!今日来てくれるんですか?
 嬉しいですよー!梨華ちゃんしか来てくれないんですから!(笑)
 けどメンバー達が来たら病院のみんなが大騒ぎとかに
 なるかもしれないからその時は気をつけてくださいね!
 そんじゃ(^o^)丿          ≫

                :
172 名前:〜〜Daughters〜 投稿日:2002年10月13日(日)09時26分18秒
≪from:飯田さん≫

≪よっしー、元気かぁ?
 お見舞いに行きたいんだけど、仕事がつまっちゃってさ…
 今度必ず行くから待っててねー(^O^)あと体大事にしなさいよ!
 よっしーは家族みたいなもんだから  ≫    …おぉ〜家族(涙

                :
                :
173 名前:〜〜Daughters〜 投稿日:2002年10月13日(日)09時33分36秒


…こうして娘のメールを読んでいき、一人であたしは泣いていた

――――――――――――― キィー ガチャンッ!

あたしは勢いよく屋上のドアを閉め、すぐに病室に戻った



―――――――――――― バフッ
とベッドに倒れる





肩が ・・・いたい

胸が ・・・いたい

心が ・・・いたい!


傷が       いたい

あたしの中の葛藤のようなものがうずめいて、さっきまでのメールの内容に
感動していたあたしでなくなった

―――――――――!!

 痛い…!痛い痛い!

「や″ーーーーーー!!」

なぜか叫んでいる自分がいて、どうしていいのかわかんなくて…
ただ苦しくて なんで苦しんでいるのかもわかんない…

こんな自分・・・

「わ"ーーーーーーーー!」


174 名前:〜〜Daughters〜 投稿日:2002年10月13日(日)09時37分59秒

あたしはズルズルと毛布と一緒に床に落ち
窓のカーテンにしがみついた
カーテンがなぜか気にくわなくって
あたしはカーテンを引き裂いていた
――――――――――――――――――――!!

その引き裂く音と同時に、あたしの心の葛藤が
もっと深く入っている気がして…
止められず、むしろもっともっと!・・・と…もう1人の自分が叫んでいる




―――――――――― ガシャーン!
中澤さんからもらった花の花瓶を落とす
花は横たわり、水で全体を浸されているのがわかる

そこらへんに散らばっている破片を見つける
あたしが微動するたび、天井にある電気にキラついている





くる・・・・しぃ・・・
175 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月13日(日)09時38分36秒
今日はここまでです。
176 名前:南風 投稿日:2002年10月13日(日)21時36分27秒
よ、よっすぃ〜・・・
自分もくるしいッス・・・。
作者様お疲れ様ッス。
風邪はもう大丈夫なんでしょうか?
無理せず頑張って下さい。
177 名前:ROM読者 投稿日:2002年10月13日(日)23時20分40秒
梨華ちゃん早く!
178 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月14日(月)09時51分32秒
キラつく破片が気になるのは私だけでしょうか?

梨華ちゃん! すぐ行け! 今行け! 飛んで行け!
179 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年10月14日(月)09時55分33秒
ウー。勢いがありますね。
作者様、お体の具合は大丈夫なのでしょうか。
心配です。無理なさらないでくださいね。
180 名前:TRUE 投稿日:2002年10月14日(月)16時29分16秒
たくさんのレスありがとうございます!涙

176>南風様…大丈夫っスよー、ありがとうございます!(感動)

177>ROM読者様…大丈夫ですよ、ありがとうございます!そうっすね。
           梨華ちゃん〜って感じですよw

178>ひとみんこ様…破片に目をつけたのはいいですねー。鋭いですよ。

179>名無しどくしゃ様…勢いがあるだなんて…ありがとうございます(涙
             ほんと、体の方は大丈夫です。ありがとうございます!
          

みんな優しひー(T_T)心打たれるものがあります。
これからもよろしくお願いします。また月の作品もよろしくお願いします。
181 名前:〜鼓動〜 投稿日:2002年10月14日(月)16時45分38秒

苦しい…苦しい苦しい苦しい苦し――――――!

「うぅっ……」
頭の中がずっとうなされる まるで自分じゃないみたい

――――――――――――― キラッ

泣きじゃくれた顔をしながらあたしは破片に目を通していた

キラキラ光るガラス、涙を床にこぼしながらあたしは一つの破片を手に持つ

鋭く光っていて、尖っている 
しばらく見ていると手に力がこもってきた

この破片をあたしはどうする気?
なに・・・?え・・・

――――――――――― スッ
白い腕から一筋の血が流れる
あまり深く切っていない、すごく浅い傷だが

あたしは赤い血を見ると、自然と心がやすらいだ
なぜだろう、痛くない
これまでのあった苦痛とは違うまた…

          ――――――――――――別の快感
「ふっ……ふふ…」
その夕方、あたしは怪我の肩などほって、
     奇妙な笑いをしていたのを覚えている
182 名前:〜鼓動〜 投稿日:2002年10月14日(月)16時55分27秒

再び破片の一番尖った部分を突きつけてみる
今度はさっきと違い、深く・・・

この前切った傷はもうほとんど治りかけていた 薄れたカサブタがあるだけだ
その中でももっともはっきり残っている傷に刃をつける

同じところを切っても痛みがありそうだと思ったが、自分自身痛みを感じてなかった
傷は前よりひどくなり、今度こそ太い動脈にいくかもしれない
・・・やっぱ前と同じだ、刃を強く押す それから引く 薄皮が避け
血がふきでてくる 厚い皮膚もみるみるうちに切れていく

不思議・・・本当に痛くない

あたしは異常なのかもしれない いまだに涙を流しながらも
こうして、傷をつけては楽しんでる

楽しんでる・・・?         みんなはどう思うだろう…
こんなことしてるのは…  誰もわかんないだろう…
もうすぐ安倍さんがくるんじゃないの… ヤバイ…

いつくるんだろう… 梨華ちゃんはあたしが自傷したのは知っている…

梨華ちゃん、今日はお見舞いに来てくれないの?…

あたし…どうすればいいの…
183 名前:〜鼓動〜 投稿日:2002年10月14日(月)17時02分26秒

―――――――――――!
ハッと我に返る 自分の傷に気が付く
「これは……」
ギュッと隠すようにあたしは手で腕を握った
――――――――――!
なんてことを…こんなことを…あたしは?
いやちがう、あたしは…あたしはこんなこと――――――!



「…………」

その時、あたしは自分のしたことを、否定した
自分はやっていないと、あたしはなにもしていない…と

そうやって否定していたあたしは…その時解離に―――――

窓を見てみる
もう夕暮れ時、面会の時間は刻々と迫ってくる

どうして来てくれないんですか?…あたし、待ってるのに…
梨華ちゃん…寂しいよ…1人で苦しんでバカみたい…
安倍さん、どうして?お見舞いに…お見舞いに――――

来てくれるんじゃないの?騙したんですか?
矢口さんもこの前来るとか言って…それも騙した・・・?

保田さんも・・・   ?

あたし、待ってるんですけど…お見舞いに来てくれると信じて…
来てくださいよ、1人じゃ悲しすぎる…誰もいない病室は嫌だよ…

                      梨華ちゃん―――
184 名前:〜鼓動〜 投稿日:2002年10月14日(月)17時11分01秒

―――――――――――― ボーンッボーンッ

「……………」

あたしの願いはとうとう叶わなかった
面会の終わるチャイムが聞こえる

とうとう安倍さんは来なかった
あたしを―――――裏切ったんですか…?
そんなわけ…ないですよね―――――



「安倍さん、あたし待ってるんですよ…ずっと」

未だにあたしは床にオシリをついたまま、動こうもせず、破片もほったらかしで
まるで破片をおもちゃにして遊ぶ幼児のよう…あたしはずっと鋭い破片を持ったまま





――――――――――― コンコン

――――――ビクッ!

「…………」
だれ?安倍さん?
――――――――――― カチャ

「…………!」

「あぁ・・・・・・!」

「…よっすぃー…」

「あぁっ……!!」
あたしは抱きついた

破片を捨てて

誰もいない空間に絶えられず…

うん…誰でもよかった あたしのために来てくれるのなら…
ホラ、こうやって…抱きしめあうと…暖かいね…
185 名前:〜鼓動〜 投稿日:2002年10月14日(月)17時18分55秒

「先生は?」

「…………」

「その傷、どうしたの?」

「…………」

「・・・ココいや?」

「(こくり)」

「そう…つらいかぁ……嫌だよね…誰もいないし…」

「(こくり)」

「ごめんね、面接時間じゃなくてさ…仕事がさ…」

「(ブンブン)」

「そ?…ありがと。…なっちも、もうすぐ来るからね…」

優しい…暖かいよ… 涙が…

              止まんないよ―――――

「…梨華ちゃんの方がよかった?」

―――――――――――― !!

ゆっくりと顔をあげてみる

ごっちんが申し訳なさそうにうっすら涙を浮かべてこっちを見て笑っている

「ううん全然…来てくれて嬉し…い」
本当は梨華ちゃんを望んでいた……梨華ちゃんとこうして… 
ううん…
けどもう誰でも構わない 誰でもいい、1人にしないで…
それほどあたしの精神は少しずつ破壊されていたのかもしれない


186 名前:〜鼓動〜 投稿日:2002年10月14日(月)17時24分49秒

「なっちのこと許してやってね…悪気はないんだ、今も必死に…先生や看護婦さん
 達の目から隠れて、ここに行こうとしてるから…」

「うん」

「破片…危ないから片付けよっか」

「うん」

ごっちんはそれから何も言わず、床に散らばった破片を長い爪で一生懸命集め始めた

ごっちんは何も破片が落ちている理由も、あたしの傷の理由も聞かなかった

察していたのだろう、あたしの解離がどういうものなのか…
多分あたしも、その時ごっちんに「どうしたの?!」など責められていたら
混乱して、精神は不安定になる一方だと思っていた

ごっちんは、そ〜いうの全部わかるんだね…
優しい…

そしてあたし達は何も言わず、破片を拾い始めた




しばらくして安倍さんがやってきた
187 名前:〜鼓動〜 投稿日:2002年10月14日(月)17時30分20秒

安倍さんは何回もあたしに謝ってきてくれて
あたしが「いいですよ」って言ってんのに、いつまでも謝っていた
その表情は真剣で、一生懸命伝えてくるものがあった

その後スグ、安倍さんはあたしの傷を見て泣いた
安倍さんのことじゃないですよ?安倍さんのせいじゃないんですよ
  って言い聞かせてもずっと泣いていて…ごっちんと二人で慰めていた…

途中看護婦さんに見つかって、3人で怒られたけて、二人は帰って行ったけど
二人が来てくれたことによってあたしは…少し救われたのかもしれない

看護婦さんはあたしを医務室に連れて行き、包帯を巻いてくれた
少し後悔。だけど…またするんだろうな…と思った


もう自分ではどうすることもできない…悪化する一方…

どうなるのかな           あたし


       ちゃんと生きていけるの?ねぇ、梨華ちゃん――――――
188 名前:TRUE 投稿日:2002年10月14日(月)17時56分05秒
のぉ〜更新ですば〜い。(^_^;)
189 名前:ROM読者 投稿日:2002年10月14日(月)18時13分12秒
もうレスしてもいいですか?すいません、リアルタイムだったもので。
・・以前、メンバ−だかスタッフか忘れたけど、安倍さんには不思議な
力があるって言ってたのを思い出しました。誰かが喧嘩してたり、大泣
きしてても、なっちが一声かけると嘘のように治まってしまう。
「なっちマジック」って。でもよっすぃ−にはやっぱり梨華ちゃんが必
要でしょ。
190 名前:南風 投稿日:2002年10月14日(月)19時46分35秒
あうぅぅぅぅ・・・。
梨華ちゃん・・・。

早く来てやってくれよとパソの前で叫ぶ今日この頃。

更新お疲れさまでした。
191 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月15日(火)21時32分31秒
梨華ちゃんは、私どもでは聖母「チャミさま」とお呼びしています。

きっと、その大きな胸で(おい!胸かよ!)
よっすぃ〜を包み込んでくださいます。
192 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月15日(火)21時47分13秒
レスありがとうございます。毎度毎度、感想くれて、うれしいです。

189>ROM読者様…さすがなっち!天使っス。w
           よっすぃーは梨華ちゃんっスよねー!!

190>南風様…ありがとうございます。お互い頑張りましょう!!師匠!

191>ひとみんこ様… チャミ様っスかぁ〜いいっすね。って胸か〜いw

それでは更新ですばい。
193 名前:〜今日〜 投稿日:2002年10月15日(火)21時52分24秒

――――――――――――― ガラッ
「おはよ、よっすぃ〜」

「ん……?」
朝だ…朝早く誰かお見舞いに来てくれたのかな…
眩しい、誰だろう?よく見えないや

「……今日は天気いいね〜」

―――――――――――――――!
「梨華ちゃん……」

「ん?」

「来てくれたんだ…」

「うん。あ、そーだ。あたしね、写真集出すことになったんだ〜♪」

そう言いながらカバンからデッカイ本を取り出した梨華ちゃん

「おぉ〜……」

そのままあたしの手元に持ってきて、見せてくれる
あたしの不自由な肩が、上手に本を持てない
194 名前:〜今日〜 投稿日:2002年10月15日(火)21時57分06秒

「梨華ちゃん、なんか写真集多くない?」

「ふふ、そ〜なんだよねぇ」

そう言いながら本を開いてくれる梨華ちゃん
なにも言わずに

あたしの肩を気にして…?

「あ、ありがと……」

「ん。いいえ」

「わ、これとか超ヤバイ〜!」

「ヤバイって何よぉ」

「そのままの意味だよっホラこれなんか、なに?このポーズ!あははっ」

「んもぉ〜!よっすぃ〜!」

キャハハ  アハハ

楽しい このままときが止まってくれればいいのに…




195 名前:〜今日〜 投稿日:2002年10月15日(火)21時59分42秒

「…何時までなの…?」

「あ、えーと…もうちょっとかな…仕事が…」
――――――――――――――――――――――!

その時梨華ちゃんの声のトーンが下がったのがわかった
多分、仕事をやめたあたしのことに気を使ってるんだろう…
俯き加減であたしの目をそらす  

そんなことしたってお見通しだよ… もぉ


優しいんだね…

―――――――――――――――― プルルルッ!プルルルッ!
196 名前:TRUE 投稿日:2002年10月15日(火)22時00分20秒
やばいです。更新少なすぎてごめんなさい。明日は大量更新します。では!
197 名前:南風 投稿日:2002年10月15日(火)23時55分08秒
お疲れ様です。
続きを想像しながら今夜は眠りにつきますZzz・・・
198 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年10月16日(水)09時14分29秒
フー。ここまで読むのに心臓ドキドキしっぱなしですよ。
にしても深い。深いですね。解離障害…
199 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月16日(水)12時20分02秒
ちょっとの更新なのに、いつも感想いただきありがとうございます(T_T)

197>南風様…ハイ、続きを想像しといてくだせぇ♪

198>名無し読者様…深いですねぇ。
           一度、最初から通して読むのも。

ではこんな時間に更新ですw
200 名前:〜新たな〜 投稿日:2002年10月16日(水)12時24分03秒

―――――――――――― !
突然の電話、梨華ちゃんが慌てて携帯を取り出す

「梨華ちゃ―――

「あ、ちょっと外で話してくるね。ココ病院だし…」

「あそっか…」

――――――――――――― パタンッ
「…………」

誰もいない空間 誰もいない部屋 

また一人ぼっち

梨華ちゃん、寂しいよ


早く退院させて…でないと

あたし


もう…1人じゃ生きていけない
201 名前:〜新たな〜 投稿日:2002年10月16日(水)13時12分53秒
ここは屋上、人は1人もいない
あたしは携帯のボタンを押した

―――――――――― ピッ
「はい」
『あ、梨華ちゃんっ』
「ごっちん?どーしたの?」
『今日一緒によっすぃ〜の所お見舞いに行かない?』
「え、あー……」

今来てるなんてちょっと言いづらい…

『もしかしてもう行ってるとか?』
「……へへ、そーなんだぁ…♪」

『……な…んだ…梨華ちゃん言ってよぉー後藤も行くのに…』
「ごめん〜!スケジュール合わないかもしれないからさ、誘いにくかったんだ」

『じゃあさ、今日梨華ちゃんお昼からオフでしょ?夕方ぐらいにまた行こうよー』
「うーん…いいよ!行こっかぁ〜!」
『梨華ちゃんってホント、よっすぃ〜好きだもんねぇ〜…ね、それって恋愛感情?』

―――――――――――――――ドキッ!

何て言おう…    ごっちんのことだから引いちゃうかな…

けど親友だし…仲いいし…なんでも話せるし…

冗談半分に言っても、あたしは真剣によっすぃ〜のことが…――――――!

けど…バレたらまずいよね
202 名前:〜新たな〜 投稿日:2002年10月16日(水)13時19分22秒

「え?そんなわけないじゃん!何言ってんのよぉ〜!もぉ、ごっちん!」
『はは、ごめん〜。ちょっとそう思っただけだよ…けど…さ…梨華ちゃん』

急にごっちんのトーンが下がる 
―――――――――――――――――!
あたしの体に緊張が少し、走った

『あたしはね…キモイなんて思わないよ。女が女を好きでも…あたしは……』

「ご…ごっち…ん…?」

なに?ごっちん、いつもと違うよ…

『あたしは…引かないよ……だって……だって……!』

「…………ごっちん?」

『……あ……や、やっぱりなんでもないや』

「ごっち――――

『またお昼に電話するね、じゃ――――

―――――――――― カチャッ プープープープー




なに… なに?

なんなの?今の…
203 名前:〜新たな〜 投稿日:2002年10月16日(水)13時25分20秒

―――――――――― ピッ
「ふぅ………」
なんで変なこと言っちゃったんだろ…イキナリ切っちゃったし、
少し後悔   梨華ちゃんは何て思ってんだろ…

「ごっつぁんー…」
「え?」

圭ちゃん…―――――

あたしの想いを知ってるのはこの人だけ…
辛くて誰にも言えなかった   この人だけが…あたしの想いを知っている

この人がずっと励ましてくれた そしてこれからも、そう…

あたしも苦しんでいることを忘れないで・・・―――――――――梨華ちゃん

「…………圭ちゃん」

「大丈夫?……ごっつぁん」

「え?なんで…」

「なんでって…泣いてるじゃん」

――――――――――――――――!
204 名前:〜新たな〜 投稿日:2002年10月16日(水)13時40分11秒

「あ…ホントだ…え…」
何も言わず、あたしの頬の涙をぬぐってくれる圭ちゃん
あたしも何も言えず、ただその優しさを感じていた

しばらくの沈黙





「…あたし、梨華ちゃんに変なこと言っちゃった」
「…………………」
「今日も、よっすぃ〜の所に行ってるんだって…梨華ちゃん」
「………………」
「大切なんだろうね…よっすぃ〜のことが」
「………………」
「あたし、もう限界だよ……無理」
「……ごっつぁんー…」

「叶わないよ、よっすぃ〜には…。だって梨華ちゃんはよっすぃ〜のことが好き
なんだよ!わかるよ…誰が見てもさぁ…」

「ごっつぁん、けど…」

「…辛いんだよぉ…!見れないよ…もう……」

「けど、今日梨華ちゃんとお見舞いに行くんでしょ?」

「うん…」

「あたし、何にもできないけど…頑張るんだよ」

「…………ん」



205 名前:〜新たな〜 投稿日:2002年10月16日(水)13時45分36秒

―――――――――――――― ガラッ
「あ、お帰り」
梨華ちゃんが帰ってきた
少し暗いような顔をしてる なにかあったの…?

「誰からだったの?」

自然に聞いてみる 梨華ちゃんはそばのイスに腰掛けた
「ごっちんからだったよ」

「なんて?」

「………えっ…と、今日ごっちんお見舞いに行くって言ってたよ」
「うそ?…やったー…久しぶりだよ、ごっちん…」

「なんか…うん……少し変なこと言ってた」

「え?なんて?」

“あたしはね…キモイなんて思わないよ。女が女を好きでも…あたしは!”




「…なんでもない」




「そう……」
206 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月16日(水)13時46分23秒
のぉ〜今日の更新は終了です。
207 名前:ななすぃ 投稿日:2002年10月16日(水)18時19分23秒

ヤバイ、感動というか衝動的なものにすごく泣きました。
最初っから新たに読むと泣けます。作者さん、素敵。
あ、初です。
208 名前:ROM読者 投稿日:2002年10月16日(水)19時14分28秒
これ、ごっちん辛いっす。でもその気持ちが届いてしまったらもっと
辛くなるし。きっと書いてる作者さんも(略
209 名前:南風 投稿日:2002年10月16日(水)20時50分53秒
せ、切ない・・・。
どっちも辛いこの状況。
静かに見守らせていただきます・・・。
210 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月16日(水)22時44分09秒
うわ〜、出てきましたごっちん!

ひーさま一筋の私としては、嬉しいやら、悲しいやら。

誰でも良いから、ひーさまを助けてあげて。
211 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月16日(水)22時50分03秒
しもた、勘違いレス付けてしもた。

切ないけど、嬉しくないです、ごちんには我慢して貰います。
りかちゃんはひーさまのものです!

212 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年10月17日(木)16時00分43秒
切なくなってきましたね。
ふたりはどうなるんだろう…オロオロ
自分、しばらくレスが出来なくなってしまいます。
作者様の作品読みたいヨォ〜。・゚・(ノД`)・゚・。
213 名前:ななすぃ 投稿日:2002年10月17日(木)17時25分02秒
この作品大好きだ!!泣けるぅ〜。。。
ごっちんヤバイぞ?!△関係?!
なんかいろんな人に宣伝したくなりますよw
214 名前:ななすぃ 投稿日:2002年10月17日(木)17時25分32秒
やばっ・・・あげてしまいました。
ごめんなさいm(__)m・・・。涙
215 名前:ナレーター解説 投稿日:2002年10月19日(土)17時05分47秒

石川は吉澤に「また来るね」といい部屋を出た
石川は午後までの仕事を終えると今日オフの後藤にメールを送った

≪仕事終わったよ〜☆
 ごっちん、今日何時に行こっか?≫

石川は内心後藤の恋愛感情のことを突き止めたかったが
それは会ってからでいいと思いやめた

後藤は午前の変な発言を気にしていたが
石川の普通のメールを見て一安心していた

≪じゃあ1時に梨華ちゃん家行くね!
 そっち方面だし(^○^)≫

石川も納得して「OK」と返事を返す
そして少し疲れた体を休めるためにシャワーをひと浴びした



216 名前:ナレーター解説 投稿日:2002年10月19日(土)17時12分22秒

―――――――――― ピンポーン
インターホンの音が二度鳴る。石川もその音に気付きさっきまでソファで
寝転がっていたがスグに起き上がり玄関へと急いだ

「ごめん、ちょっと遅れちゃった…はは」
苦笑いしながら髪の荒れている後藤。肩の服からはみ出てるブラに自然に目がつく。
石川はなにも言わないでおこうと思ったがそれもなんなので言ってあげることにした。

「あ…ごっちん、ブラが…」
石川はこーいう状況になれていなかったので少し恥じらいをしながら言った。
後藤もその異変に気がつく。
「え?ブラ?!なに?」
と後藤も自分の胸に視線を流す。そしてまた意味不明なのか首をかしげる。

「なに?梨華ちゃん…」
石川はなにも言わず後藤のブラを服の中にしまってあげる。丁寧に。
「あ………ありがとっ」
後藤は少し顔を赤く染めながら言った。

この時石川はあの午前の後藤の奇妙な発言のことを思っていた。

(今…聞こうかなぁ…)


217 名前:ナレーター解説 投稿日:2002年10月19日(土)17時17分50秒

「髪も……荒れてるよ…急いできたの?」

「ははっ…ちょっとタクシーが遅くってさぁ―――

―――――――――――――――!
石川は切なそうに可哀相な子をなだめるかのような顔をして
後藤の髪に指を通す。後藤は少しビックリして微動する。
石川はなにも言わずに髪型を整えてあげた。

――――― ドキドキ ドキドキ

後藤の中で緊張感と臨場感が芽生える。次第に自分の興奮のパラメータも
上がってくるのに気付くが吉澤と石川の関係を思い、複雑な感情でその後
を過ごす。

「じゃ、行こっか」
石川の笑顔につられて後藤も笑顔に応える。
2人は病院へと足を運んだ。

その時の会話は



218 名前:ナレーター解説 投稿日:2002年10月19日(土)17時25分26秒

「ね、梨華ちゃん」

「なぁに?」

お互いに地面に目を向けながら顔を合わさずに喋る。

「よっすぃ〜…解離性障害なんだよね。それあたしよくわかんないんだけど…
 どんな障害なの?」

その後石川による熱心な解説が続く。後藤も関心しながら聞いている。
そして話しは違う方向に傾いていく。

「…でね、よっすぃ〜、この前自殺図ろうと思って手首切ったでしょ?あの時
あたしどうしていいかわかんなくって…泣いてばっかでさぁ…もっと冷静に
よっすぃ〜のこと判断すればよかったよねー…。だめだなーあたし…」

「そんなこと…ないよ。梨華ちゃんいつもよっすぃ〜のそばにいるじゃん」

「だけどね?解離しちゃうとあたしも動揺しちゃって…――――――――

いつのまにか石川のネガティブな話しに変わる。後藤も方向が変わった話に気が付く
ことなく石川をなぐさめる。自分の想いに(なんであたしなぐさめてんだろ…梨華ち
ゃんの事好きなのによっすぃ〜との仲をほめてるよ…)と心の中でつっこんでいた。





219 名前:ナレーター解説 投稿日:2002年10月19日(土)17時32分19秒

「……そんなによっすぃ〜のこと…好きなんだね」

「え?」

後藤の視線に気付き、石川も顔を上げる。

「梨華ちゃんってさ…わかりやすくていいよ」

「な…なに…?」

「よっすぃ〜のこと好きでしょ」

――――――――――――――――――!

「なん………電話で言ったじゃん。そんなこと――――――

「わかるよ!!梨華ちゃん見てれば!嫌でもあたしはわかんの!」

―――――――――――― ビクッ
後藤の真剣な目に石川は少し驚いた。

「………そうじゃないの?友達としてじゃなくて…1人の女性として、よっすぃ〜
のこと…恋愛感情として見てるんじゃないの?好きなんじゃないの?」

「……あたしは……―――――――

(言っていいの?ごっちん…あたし…――――――!)
220 名前:ナレーター解説 投稿日:2002年10月19日(土)17時38分21秒

「……ごっちんはどーなのさ…電話で変なこと言って…」

「!!…………それは…」

「……ねぇ、ごっちんは女の子が好きって事?」

―――――――――――― !!

(そうだよ…そうだよ。・・・・そうだけど…!!!)

「…答えて」

「梨華ちゃんはよっすぃ〜のことどうなのさ!」

「ごっちん、答えてよぉ!」

「…………!」

「ごっちん!!……じゃ、言うよあたしは・・・―――――――

―――――――――――――――――!!
(や…言わないでお願い…!

    いやだ!!        お願い!お願い!おねが…


――――――・・・よっすぃ〜のこと好き!」





221 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月19日(土)17時44分53秒
のぉー更新。超少なすぎて驚き桃木でごめんなさい。今回もたくさんのレスに感動。

207>ななすぃ様…ありがとうございます!!超嬉しいです!感動してくださって
          ありがとうございます(T_T)初です!

208>ROM読者様…はい、自分も結構いたいっす。ごっち〜ん・・・!涙

209>南風様…切ないっすよ〜最初っから…エロ入ったほうがいいですかね?w

210、211>ひとみんこ様…りかちゃんはひーさまのもの(>_<)w ごっちんも
               それなりに頑張ってもらいます。

212>名無し読者様…しばらくこれないんですか…残念です。また帰ってきたら
           レスしてやってください(^○^)待ってますよ!

213、214>ななすぃ様…再びレスありがとうございます!月板もありがとう
              ございます!!
222 名前:南風 投稿日:2002年10月20日(日)00時39分28秒
あぁ、どうなってしまうんだろう・・・。
エロ入った方とかですか(W
話しの流れにゆだねるッス。
作者様の意向が一番大切ッス!!
223 名前:TRUE作者 投稿日:2002年10月21日(月)19時50分30秒
こんちくわ。

222>南風様…ちょうど222ってことでキリ番みたいw おめでとうございますw
        ごっちんモードに突入です!!

では更新。
224 名前:〜破滅〜 投稿日:2002年10月21日(月)19時57分27秒

崩れていく壁
あたしの心の中が一気に…破壊されてゆく感じ
とてもその破壊の音は大きく、衝撃を与え、傷を作る

そうやってあたしの心は傷だらけになってゆく…


一瞬にしてその世界は閉じた

「ごっ…ちん?」
――――――――――――――――!
「あ………」

「……………」
再びまた歩き出す2人

「や…っぱり、好きなんじゃん。隠さないで……隠さないでいいのに…」

「ごめんね、ちょっと不安だったんだ。言うの…」

「……協力するよ」

「……ありがと!」
梨華ちゃんの笑顔

いつも好きなこの笑顔
だけど今は嫌い なんで笑ってるの?理由知ってるよ
こんな笑顔は嫌… あたしだけを想って笑ってくれなきゃ…やだよ

悲しいよ梨華ちゃん… 


今から魔の部屋へ行こうとするあたしの勇気がスゴイや…ふふ
225 名前:〜破滅〜 投稿日:2002年10月21日(月)20時04分35秒

―――――――――――――――― ガラッ
「…ごっちん!来てくれたんだ…」
すぐ入ったところによっすぃ〜がいる
あたしの顔を見ると笑顔を見せて喜んでいる…
「あ…うん!……元気?」
それとなく…元気に対応

「うん!肩も来週で治るんだ!来てくれて嬉しいよ」
純粋なこの笑顔、あたしの歯車を狂わす
病室に響く元気な声、あたしも思わず笑ってしまう

苦しいのにね…ふふ

「ちょっとよっすぃー、あたしには嬉しくないの?」
リンゴをむきながら顔だけをこっちに向けて膨れ顔の梨華ちゃん
「だって梨華ちゃんいつも来てんじゃん。飽きたよー」

「ひどーい!もぉー――・・・

2人がはしゃぎあってる

リンゴをかじりながら  楽しそうに
 

あたしはここにいていいの?



あたしいる理由ないじゃん・・・



1人でたたずんで  馬鹿みたい
226 名前:〜破滅〜 投稿日:2002年10月21日(月)20時08分43秒

「ちょっとーまだ皮むいてないよ!食べちゃダメェー!」

「いいじゃん♪ケチー!」

もぉ、よっすぃ〜ったら…本当に病人?
肩なんか振り回してぴんぴんしてるじゃん♪

けどよかった… 元気で

こうやって笑いあって 楽しいよ…

嬉しいよ…



あれ… なんかごっちんの様子が…







227 名前:〜破滅〜 投稿日:2002年10月21日(月)20時13分22秒

「……ごっちん?」

「……………」

「ごっちん!」

「え?!……な…に?」

「どうしたの?ボーっとしちゃって…顔色悪いよ?大丈夫?」

なに?よっすぃ〜

あたしは元気だよ 何にも怪我してないし…

よっすぃ〜の方がけが人のくせに……

「え?大丈夫だよー」

「ごっちんっていっつもボーっとしてるよね♪クールでカッコいいけどねー」

ボーっとしてる?…悪い?梨華ちゃんはなんなのさ

よっすぃ〜の方が数十倍もカッコいいって思ってるくせに…

そんな気安く言わないでよ・・・―――――――――――!
228 名前:TRUE 投稿日:2002年10月21日(月)20時14分00秒
ごめんなさい!今日はここまでしか・・・m(__)m涙

申し訳ありません。。。
229 名前:南風 投稿日:2002年10月21日(月)20時20分01秒
こ〜すぅいんお疲れ様です。
作者様ペースで頑張って下さいでございます。
230 名前:豚馬牛 投稿日:2002年10月22日(火)19時04分15秒
ハマりました。レス出来なくてごめんなさい!!
とても最高ですよ。なんか見入っちゃう感じで…
231 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月23日(水)08時12分27秒
ひょ、標題が! ごっちん、こっ、壊れたらあかんで! おっ、落ち着いて!

PCの前であたふたしてます。
232 名前:〜破滅〜 投稿日:2002年10月23日(水)20時03分27秒

「…………梨華ちゃんって、よっすぃ〜のこと好きなんだって」

――――――――――――――――!!
「……え?」

「ちょ、ごっちん!!何言って―――――

「よっすぃ〜も好きなんでしょ?ねぇ、どうなの?梨華ちゃんはよっすぃ〜のこと
好きって言ってるけどさぁ」

「や、やだ!やめてよ!ごっちん!!」

「なんで?本当のことだから別に言っていいじゃん。ね、よっすぃ〜どうなの?」


「………急に何言ってんのさ…ごっちん」

「や……めてよぉ……!ごっちん…」


「いいから答えなよ!」






なんてキツイことを言ってるんだろうか…あたしは
233 名前:〜破滅〜 投稿日:2002年10月23日(水)20時09分14秒

自分でもわかってる。けど止められないの…この感情が


「もうじれったいなぁ!好き同士なんでしょ!はっきり言いなよ!」


「「…………………」」

なに?お互い照れててなにも言えないって?俯いて顔を赤くしているのが見え見え。
なんなの・・・本当に・・・

「なんでなんにも言わないのさぁ……」


「ごっち……――――――

「……はっきり言ってよ……でないと…」

「?」


――――――――――――――――――――――――!

何をしているかも自分でわかんない。ただ今していることは決して良いことじゃ
なかった気がする……





あたしはよっすぃ〜の目の前で梨華ちゃんに思い切りキスをした

腕をつかみ、体を寄せて、目をつむり、もうどうなってもいいと・・・

多分冷静な顔をしてたんだろう。


心の中は噴火だったと思うけどね・・・ふふ
234 名前:〜破滅〜 投稿日:2002年10月23日(水)20時12分43秒

「な……なにして…」

「じゃ」

ごっちんが無表情に勝ち誇ったかのように深い笑みを浮かべて出て行った

――――――――――――― パタンッ

唖然とした 今目の前で行われた行動

わかんない・・・なに?

ごっちんが梨華ちゃんに・・・   ううん、ありえないよ…


けど…けど……   あ…・・・ 



やだ…頭がまたクラクラしてきた


腕の傷が… まだ癒えぬことのない不完全な傷が目を覚ます



   また・・・・・・      目を覚ます―――――――――――――!
235 名前:〜破滅〜 投稿日:2002年10月23日(水)20時16分36秒


ごっちんがあたしに…?ごっちんがあたしに……

なんで、なんで?…あぁ…腰に力が入んなくなってきた…


―――――――――― ストン

とへなへなと腰をおろしてしまう

ごっちんはなんでキスなんか・・・あれぇ・・・?

あの電話の変な発言とつじつまがあうかも・・・

もしそうだとしたら・・・ごっちんは――――――

そうだ目の前には…よっすぃ〜が見てた

ふと振り返ってみる    よっすぃ〜・・・?


よっすぃ――――――――――



あたしの大好きな・・・・・・よっすぃ〜!
236 名前:〜破滅〜 投稿日:2002年10月23日(水)20時19分39秒

「………なにしてんの…よっすぃ〜…」

目の前の人はよっすぃ〜?そんなわけないよね

だって、そんなに鋭い目をしてあたしを睨まないもの

そう、ずっと優しい目をしていたよっすぃ〜。今目の前にいるあなたは

よっすぃ〜じゃないよ 絶対!・・・きっと・・・ たぶん・・・



なに持ってるの?よっすぃ〜…

「や……やめてよ…よっすぃ〜?………!」


どうなってるの?あたしはどうすればいいの?よっすぃ〜?


「梨華!」

―――――――――――― ビクッ!!
237 名前:〜破滅〜 投稿日:2002年10月23日(水)20時25分54秒
ー―――――――――――――― ブンッ!
「きゃああーーーーー!」

「………………」

―――――――――――――― シュッシュッ!シュシュッ!

なに振り回してるの?やだ怖い・・・

逃げるのが・・・必死・・・避けるのが精一杯・・・


腰が抜けて・・・力が――――――!や!やだ!


「やめて!よっすぃ〜!やめて!!やだ!!」

あたしはよっすぃ〜と、よっすぃ〜の手にもたれているペンに必死で
避け答えていた

鋭く尖ったペンの先、よっすぃ〜は右手に力を込めてすばやく振り回す
剣使いのような切振りをして、それでもかすり傷を多少うけるぐらいに
あたしは避けていた 


―――――――――――――!

そうだ、解離だ!

これは・・・解離性同一性障害…?

多重人格になるっていう・・・?これが?


やだ・・・怖い!!・・・・・・・
238 名前:〜破滅〜 投稿日:2002年10月23日(水)20時29分50秒

―――――――――― バンッ!

思い切ってドアを開けて病室を出た このままじゃ殺されると確信したから

どうしよう、これから…よっすぃ〜はあたしを追ってくるだろうか

他の患者さんに迷惑はかけられない・・・

けど・・・逃げなきゃ・・・


え・・・逃げるの?     逃げる・・・逃げると・・・


・・・・・あたしが今逃げてどうする?よっすぃ〜は解離状態なんだ


そうだ、あたしが責任を持って、よっすぃ〜を看病するって言ったんだ
大好きなよっすぃ〜。今も苦しんでるはずなんだ きっと!

苦しみに打ち勝つためには、あたしも立ち向かわなくちゃ・・・・!
239 名前:〜破滅〜 投稿日:2002年10月23日(水)20時34分29秒

―――――――――――――― ガチャッ

「はぁ…はぁ…はぁ…」

走り戻るとやっぱり息が荒い。まず汗を拭いて・・・そして・・・
よっすぃ〜はまだ解離状態だ
違う人格が出たんだ。こんなことはじめて・・・――――――――

落ち着いて、梨華 深く深呼吸して・・・そう・・・よし

「よっすぃ〜…?そのペンを置いて」


「よっすぃ〜…お願いペンを置いて?」


「お願い、その…そのペンを…」


「あたしはよっすぃ〜なんかじゃない」

――――――――――――――!!

「え……よっすぃ〜?」


「そんな名前で呼ぶな!」

「…………」

解離だ   解離だ   解離だ      解離だ!!!!
240 名前:〜破滅〜 投稿日:2002年10月23日(水)20時39分59秒

「…………」

「ご、ごめんなさい…」

「……………」

どうすれば……どうすればいいの!

あぁ…近づいてくる…あなたが・・・・・・・・・・・そう、『よっすぃ〜』
じゃない誰かが……―――――――――――!


―――――――――――――― シュッ!
「ひゃぁあっ!!」

――――――――――――――シュシュッ!!

「きゃっ……!!!」

殺される…・・・・どうか、神様!…よっすぃ〜・・・!

「う”ああああーーーー!」

「よ、よっすぃ〜!!お願い!やめて!」

「あ”ーーーーーーーー!!」


奇妙な顔をして奇妙な叫びをし、奇妙なしぐさで近づいてくるあなた

『よっすぃ〜』じゃないあなた


どうすればよっすぃ〜に戻るの


どうすればいいの?・・・・・・あたしは―――――――


そうだった… 立ち向かうんだ・・・・・・!どうなったってかまわない


よっすぃ〜が見たい
241 名前:〜破滅〜 投稿日:2002年10月23日(水)20時43分51秒

まずあのペンを…どうにかしないと…!


恐る恐る近づく、ここはいっきに飛びつかないとダメ?

けど運動神経のいいよっすぃ〜だもん、いや、よっすぃ〜の体だもん

本能的に動いちゃうかも…どうしよう けどこれしか方法がわかんないよぉ


よし、     え〜い!


――――――――――― バッ!










―――――――――――― ブシュッ!


ポタ   ポタ       ポタ      ポタ


  ポタ     ポタ      ポタ       ポタ


ポタ   ポタ     ポタ        ポタ     ポタ




え?……
242 名前:〜破滅〜 投稿日:2002年10月23日(水)20時49分33秒

流れている場所を探してみる

右肩を ・・・さされた後が・・・服の上でもわかる


ペンの色が血と少しにじんで・・・吹き出てきている血が


あたしの顔を汚す


「いっ……ぅ……!」


痛い   止まんない  血が     痛い・・・


でも…立ち向かわなくちゃ…決めたんだ! よっすぃ〜の方が苦しんでるんだ

「よっすぃ〜…ペンを」

―――――――――――――ズシュッ!
――――――――――!!
「あ………お…願い、ペンを…はなして。落ち着いて?」

―――――――――――― ブシュッ

――――――――!!
「ね?ホラ……」


――――――――― パシッ

やっと掴んだ   やっと・・・・ペンを・・・


何度でも刺されてもいい もう数回は刺されている…

よっすぃ〜…落ち着いて
243 名前:〜破滅〜 投稿日:2002年10月23日(水)20時54分52秒

「…………わぁ〜!!」

ベッドにしがみつくように倒れたよっすぃ〜は
泣きながら不明な言葉を叫んでいた

あたしは一生懸命慰めて、落ち着かせて、ずっとずっと背中をさすってあげた






しばらくしてよっすぃ〜が寝ているのがわかったら
あたしは自分の身体の傷に気が付いた

なんと言えば良いのか… 右肩と左腕、あと右太ももに血がにじんで
血が流れているのがわかる

ふと床見ると一面に血の海… ここは血の病室?

これは自分の血?


けどよかった…  よっすぃ〜…今は本当の『よっすぃ〜』だよね


そうだよね? よかった    よかった


あたしも……  眠たい


その時あたしはよっすぃ〜と一緒になって寝てしまっていた
自分の身体の傷など忘れて、ただ疲れと精神のダメージが大きすぎて
寝てしまった

その時なっていた携帯の音など知らずに―――――――――
244 名前:TRUE 投稿日:2002年10月23日(水)21時01分59秒
更新っ(^○^)今回が一番痛かったかな〜と
自分でも思ったシーン『破滅』でした。

230>南風様…はーい、自分ペースで頑張ります!!ありがとうございます!!w

231>豚馬牛様…最高なんて(涙)ありがとうございますっ!!めちゃんこ嬉しい
         です(>_<)これからもよろしくお願いしますm(__)mたまにでもいいんで
         レスいただければ感謝です。

232>ひとみんこ様…あたふたですか(w ごっちんですねぇ〜。こんなことに
           なってしまいました…。


今日は更新終了です。感想なんかくれれば嬉しいです。ダメ出しでもほめでもいいんで。
ROMの方もレスくれれば嬉しいかぎりです!!
245 名前:ROM読者 投稿日:2002年10月23日(水)21時56分01秒
あ〜やっちゃった。でも梨華ちゃんすごい勇気だ。
246 名前:南風 投稿日:2002年10月23日(水)22時53分00秒
自分の中に適格な言葉というものが出てきません。
リアルという言葉一つでまとめてしまえばそうなんですが、病気と人との付き合い
方や、何だか沢山のことを自分の小さな脳みそで考えています。
うまいこと感想とかまとめられないんですけど、ただこの後のことがきになります。
っていうのは確かな気持ちです。
安易に『うわ〜』とか言えないんすけど、ともかく続きが読みたいッス!!
247 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月24日(木)07時55分38秒
あかん梨華ちゃん! 寝たらあかん! 血ぃ止めな死んでまうで!
などと妙に細かいことを気にしてみたりして。(^_^;

私は「よしりか」が痛めの時は、なるべく冷静になるようにしてます。
感情移入しすぎると、つらくて。
248 名前:〜無〜 投稿日:2002年10月25日(金)17時53分10秒
「…………………」




あたりを見渡してみる ぞうきんでふかれた床の後 
まだ血がにじんでいるのがわかる 

バケツで拭く看護婦さんたち…

「吉澤さん、なにがあったんですか?ねぇ…」



さっきから聞いてくる先生   あたしは一切答えようとしなかった


ただ無言で床を見つめていた なぜか涙を流しながら…
あたしだってわかんないんだもん どうすればいいの?

意識が戻ったら梨華ちゃんが…… 梨華ちゃんが血まみれで…


「吉澤さん?」
「先生…聞いても無駄ですよ。彼女、解離したんだと思います」

「…そうか…非常に危険性のある解離だ…専門の先生に知らせないと…」

――――――――――――――― パタンッ
249 名前:〜無〜 投稿日:2002年10月25日(金)17時57分06秒

出て行った先生   看護婦さんたちは談話しながら床を拭く


あたしはただベッドに腰かけてその様子を見るしかなかった


なにも思い出せない なんであんなことに?

たしかごっちんが帰った後…なんだか頭がくらくらしてきて…


気が付いたら梨華ちゃんが、ああなってた……


あたしもしかして――――――――――――――――――― 解離したの?
解離状態に陥って、梨華ちゃんをあんなことに?
傷だらけにさせたのもあたし?

そういえば手には血のついたペンを持っていた・・・―――――――!
そんな!… そうなの?あたし…あたし――――!
250 名前:〜無〜 投稿日:2002年10月25日(金)18時05分00秒

「あたし、梨華ちゃんを傷つけんた……最低だ」

無我夢中でベッドに顔を突っ込んだ

最低 最低   最悪ひとみ

最低 最低   悪い子 ひとみ――――――――――


“だから言ったでしょ!バカね、ひとみは!”

  “役立たず!そんな子に育てた覚えはないわよ!”


“なんで100点取ってこないの?!5点も失点して!”





あたしはそんなに悪い子でしたか?お母さん あたし、役立たずでしたか?
一生懸命努力したのに…なにもほめてもらったことはなかった
いつも貶されて、見下されて、なにもかもあたしのしてきた努力は無だったの?

無だった人間ですか、あたしは…

“バカね!もぉ、今日は外で寝てなさいよ!”
そう言ってあなたは玄関にあたしをほおりました

“バカ!”

“くず!”




そうです。あたしはダメな人間なんです
お母さん、あなたは合っていました 間違っていませんでした




251 名前:〜無〜 投稿日:2002年10月25日(金)18時12分36秒
あなたは正しかった 

あたしはダメな人間です 1人の大切な…もう、一番大切な人間に傷を犯してしまった

過去には戻れない 許されない…

失敗ばかりで…なんの役にも立たなかった

生きる権利さえなかったんだ… お母さん、今どこにいますか?

あなたは間違ってなかった… 正しかった

神様もお見通し      あたしを殺して―――――――――――――――




・ 
252 名前:〜無〜 投稿日:2002年10月25日(金)18時18分47秒

「よし…さ…!吉澤さん!」

――――――――――――――― ビクッ
目の前に看護婦さんがあたしを見てる

目を覚ましたあたしはなぜか汗びっしょりだった

「うなされていましたよ?大丈夫?」




うなされていた… 寝てたのか…

・・・・・・・・・・・梨華ちゃんはどうなったの―――――――――!


「か、看護婦さん!梨華ちゃんは!…石川梨華ちゃんはどうなったんです?!」

「……今、手術中です…えらく長いですけど…心配しないでね。大丈夫だから…」

長い… 長い・・・傷が深いんだ…

梨華ちゃん!  あぁ、梨華ちゃん!


―――――――――― バタンッ!

「ちょ、ちょっと!ドコ行くんですか―――

もう看護婦さんの声なんか聞こえない あたしは急いで緊急治療室に向かった



お願い梨華ちゃん! 生きていて…

神様、最後に・・・

悪いひとみの最後の願いを聞いてやってください―――――!


お願い―――――――――― 梨華―――――――――
253 名前:〜無〜 投稿日:2002年10月25日(金)18時24分55秒

「はぁっ…はぁっ…はぁ!」

―――――――――――――― バンッ
おもむろにあけたドア

梨華ちゃんは青ざめた顔をしている
いろんな配線をつけられて、もう死んでいるかのように…あおい


『ピッピッピッピッ・・・』

「おい、入ってきちゃダメだ!今治療中だ!」
1人の助手があたしを取り押さえる
「梨華ちゃん!梨華ちゃん!!」

あたしは必死に抵抗し、その助手の腕をはらう

「ダメだ!邪魔するな!今危険な状態なんだ!」

「梨華ちゃん!お願い!!先生!梨華ちゃんを助けて!」

「助かる!助けるから!出て行ってくれ!」

「梨華ちゃん!!梨華ちゃん!!りかあーーーーー!!」

『ピッピッピッピッ・・・』

「梨華ちゃん!!」

「出て行け!こうなったのは誰のせいだと思ってるんだ!自分に責任があるのなら
邪魔をするんじゃない!!早く出て行け!!」

―――――――――― バンッ    プシュー
254 名前:〜無〜 投稿日:2002年10月25日(金)18時27分15秒

「梨華ちゃん…!あ…ぁ…梨華ちゃ…!!」

むりやり外に出されたあたし   ただそこにたたずんで

泣くことしかできなかった

頭の中に嫌でも残る、最後に先生から言われた言葉

“こうなったのは誰のせいだと思ってるんだ!”

あたしのせいだ…     


もう…・・・・




・・・・・・・・・・。
255 名前:〜無〜 投稿日:2002年10月25日(金)18時31分01秒

悪いこひとみ♪ 


悪いこ ひとみ♪

最後まで悪いこだったね   ひとみ



なんにもいいことできなかったよ    梨華ちゃん…



もうさ、願いが叶ったら あたし、決めてるんだ 



願いがかなったら 梨華ちゃんが助かったら…一からやり直すんだ



その時はまた会いに行くね、梨華ちゃん    あたし



一生懸命、いい子でいるよ―――――――――――――



一からやり直すんだ      もう決めたんだ



さ、信じて…行こうか……
256 名前:〜無〜 投稿日:2002年10月25日(金)18時33分53秒







―――――――――――― ピッ
と治療中のランプが消える

中から笑顔の人達がマスクやらゴムやらを外している

どうやら梨華ちゃんは助かったらしい


よかったね… 梨華ちゃん   ごめんね   梨華ちゃん








けどもうあたし……―――――――――――――――


 そうだ、願いは叶ったんだ……助かるって信じてたよ…

少し早かったけど、あたし…今――――――――――
257 名前:〜無〜 投稿日:2002年10月25日(金)18時34分30秒









2日後、梨華は意識を戻す
258 名前:〜無〜 投稿日:2002年10月25日(金)18時37分31秒

「あぁ………ん…?」

ここは病室、あたしなんで…?

――――――――――― !

「いっ……痛〜い……」

起き上がろうとすると右のふとももの激痛が走る

それにふしぶしが痛い


「そっか……」

あたしはよっすぃ〜とのことを思い出していた

あの時は疲れて寝ちゃって…


そうか…… あたし入院しちゃうのかな…



よっすぃ〜はどこだろう?
259 名前:〜無〜 投稿日:2002年10月25日(金)18時41分07秒
よっすぃ〜の病室に行ってみよう…
――――――――――――――――― パタンッ

「あれ……」

外に出てみる 見たことがある風景…


あれ?たしかここがよっすぃ〜の病室じゃない?

―――――――――――― ガチャッ

もう一度中に入ってあたりを見てみる

少し風景が違ったりしているが、たしかにここはよっすぃ〜の病室だった
けど、なんであたしがココに?

よっすぃ〜は、病室を移したのかなぁ?



よっすぃ〜は…どこかなぁ?







「なにしてるんですか?石川さん」

「あ…先生…?」

「寝てないと、まだ傷は不完全なんですからね……」

「あの……先生、吉澤さんは?」

―――――――――――――――――!
260 名前:〜無〜 投稿日:2002年10月25日(金)18時45分22秒

「吉澤さん……は……」


「どこの病室に移ったんですか?」

「死にました」

――――――――――――――――!!


え?どういうこと?何?

なに?   本当になにがあったの?!


「……うそ……」


「本当ですよ…」

「いつですか?!そんな…うそに決まって――――

「あなたの手術が行われていた夜に、吉澤さんは屋上で…飛び降りを…本当に
あたしも信じられませんがね……」


「うそだぁ…先生、騙さないでくださいよ」

「本当ですよ…うそなんかついてどうするんですか?」


「………………」


「病室に、手紙を置いていったようですよ。貴方にです…これ」


「…手紙………遺書…」

261 名前:〜無〜 投稿日:2002年10月25日(金)18時50分03秒

封筒の中の手紙を取り出す

…なにを書いてるんだろう…


―――――――――― パラッ


―――――――――DEAR梨華ちゃん―――――――――――――

神様は願いをかなえてくれたよ。梨華ちゃんが助かるお願いしたから…

助かってよかったね、それとごめんね。ひどいこと、しちゃったみたい。


だからあたしは1からやり直すよ。またやり直すんだ。だから

その時あったら、あたしと付き合ってください。


 これが梨華ちゃんへの最後の願い。本当の愛は…あなたにあげる!

                 TRUE LOVE …YOU!

――――――――――――――――――――――――――― ひとみ ―――――
262 名前:…ダメ作者です 投稿日:2002年10月25日(金)18時52分11秒
更新終了です。そしてこのストーリーは終わりです。

ほぼ一ヶ月の間、付き合って読んでくれた方々に感謝をしたいと思います。
そして、なんかしまりのない終わり方になってしまったことを許してください(;_;)
本当にごめんなさい。また月板の方で、バーチャルの小説、書いてるんで
そっちも感想レスなどくれれば嬉しいです。本当にありがとうございました。
263 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月25日(金)21時37分52秒
完結を迎えて、正直に書かせていただきます。
読破力も無い私が生意気な事を言って、ほんとごめんなさい!
気を悪くなさらないでくださいね。

作者さん、息切れをなさったのでしょうか?

この結末は、これはこれで有りだとは思うのですが
余りにも後に残った人に救いが無いのでは無いでしょうか?
死をもって昇華する愛情には残された者への思いやりがいると思います。
特にこの設定では、ゴトーにとっては痛すぎる結末だと思います。
又、梨華ちゃんにとっても割り切れない物が残ります。

痛い話はそれはそれで良いのですが、痛いだけで終わるのは、ちょっとつらいです。

人生経験の少ない私ごときが、偉そうな事を言って申し訳有りません。

264 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月25日(金)21時54分02秒
>>263
それは、作者さんが決める事だと思う。

作者さん、スレ汚してすいません。
265 名前:1Mbit−EP-ROM 投稿日:2002年10月25日(金)22時05分31秒
ずっとROMってましたが、完結なので書かせていただきます。

前レスに引き続き追い打ちを掛けるようで気が引けますが
このスレには非常に興味が有りました。
多重性解離傷害と言うのは非常に多様な要因、症状が有り
過去に幾多の小説などに取り上げられています。
有る意味、設定の多様性から小説には格好の題材かも知れません。
只、余りにも人間の深層心理に係わる題材故に、作者には非常な負担が掛かります。
今回のストーリーを拝見して、正直思うのは、最終更新時の前で全体の1/3位の進行だと思います。
前レスの方も仰って居たように、息切れされたのでしょうか?

これからもっと深い心の葛藤、他人格への迎合、否定、そして融合と言う
プロットの期待していただけに、少し残念です。

嫌なことを申し上げて、誠に申し訳有りません。
次回作を期待しています。

266 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月25日(金)22時12分15秒
>>264

>>263は読んでの感想を書いてるのに
お前が作者でも無いのに「作者が決める事」だと言うのはおかしくないか?
作者の反応を聞いてから、レスすれば。
267 名前:よしと 投稿日:2002年10月25日(金)22時25分57秒
>>264

>>263はコテハンで正直な感想を作者に伝えているのでは?
作者に次回作は良い物を書いて欲しいから、敢えて嫌なことも書いてるんだろが。
それは>>265も同じでは?

反論するなら、論理的に自分はこうだと思うと言う反論をすべきでは?
それを、ただ「それは、作者さんが決める事だと思う。」の一言で片づけるのは
貴方が言っているようにスレ汚しにしか成らないのでは?

ちなみに、反論するときはコテハンでやろうな。



268 名前:よしと 投稿日:2002年10月25日(金)22時30分59秒
作者の意見も聞いてみたいので、ageとこ。

よいしょっと。
269 名前:TRUE 投稿日:2002年10月26日(土)09時04分55秒
すいません…最後の方は自分が書いたんじゃないんですよ。

書いてる途中で自分倒れましてー…意味がわからない展開になってビックリ!みたいな…w
終わってたらレス下さった人達に返事でも書きますよ普通。
倒れた後に自分の身内が勝手におもしろ半分で書いたみたいで、
読者のみなさまにも真剣に読んでいただけているのに非常に申し訳ないと思います。

250あたりから違いますね〜。新たに書いたほうがよろしいでしょうか。
続き、あるんですけど。
270 名前:ROM読者 投稿日:2002年10月26日(土)09時59分53秒
過激なお身内ですな。PCに思いっきり難しいP/Wでも設定
しといてください。話の内容は、途中から明らかにおかしいと
皆さん思っているのでは。スレサイズに余裕があれば、本編続
行でお願いしたいと思います。 がんばっていきまっしょい!
271 名前:tsukise 投稿日:2002年10月26日(土)21時15分37秒
TRUEさん、体調の方は大丈夫でしょうか?
えー…と、とりあえず私も本編続行を希望させて頂きますね♪
多重性解離傷害は題材的に大変だと思いますが、頑張ってくださいっ!
272 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2002年10月26日(土)22時02分22秒
レスを控えて読んでますた。
なんだか騒がしいようで…
…本当の作者様の作品を読みたいですね。
続き、是非書いてください。待ってますよ。
273 名前:南風 投稿日:2002年10月27日(日)00時28分15秒
体調大丈夫ですか?
皆様と同じように私もTRUEさんが書いた本編の続きが読みたいです。
274 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月27日(日)08時17分28秒
TRUEさん

お体、大丈夫ですか? 無理なさらないでくださいね。

そうでしょうね、余りにもおかしいと思っていました。
前レスをつけた事で波紋を呼んでしまってごめんなさい。

是非ともオリジナル続行お願いします。
275 名前:TRUE 投稿日:2002年10月29日(火)13時27分55秒
大変な騒ぎを起こしてしまって申し訳ありませんでした。
体調の方は不良ですが、今後とも完結まで頑張りたいと思います。
では250の続きから書きたいとおもいます。
276 名前:〜無〜 投稿日:2002年10月29日(火)13時36分14秒
パッと机を見てみる。

――――――――――――――――!
これ、梨華ちゃんの携帯だ…

なんでここに?ん?着信がある…

ごっちんからだ…

時間が昨日の夜だから、丁度あたしが梨華ちゃんを…


何か用だったのかな…電話してみよう。。

―――――――――――――― ガチャッ
「吉澤さん!どこ行くんですか?」

「………ちょっと」

――――――――――――― バタンッ

タタタタッ タタタタッ

軽やかに階段を二段飛ばしして屋上へ向かう。
ここには誰も来ない。あたしだけの場所。

ピピッ

プルルルルッ プルルルルッ・・・――――――――――――――――




『はい、梨華ちゃん?』

「あ……」

『昨日なんで電話出てくれなかったの?やっぱりあたしがキスしたこと怒ってる?』

「あの…あたしなんだけど」

『え?よっすぃ〜?!』
277 名前:〜無〜 投稿日:2002年10月29日(火)13時43分22秒

「うん…」

『よっすぃ〜がなんで!?梨華ちゃんは?』

「…梨華ちゃん?多分…今手術かな…」

『え?!どうして!?』

「あたしの…せいなんだ………」

『よっすぃ〜のせい?なんで!何かしちゃったの?』

「多分…。あたしが……解離しちゃった間に…あたし……梨華ちゃんを…」

『…………』

「あたしがいけないんだ…全部。もう……梨華ちゃんが助からなかったらどうしよう
……!あたし、ダメな人間だ!ごっちん…うぅ…!」

『ちょ、よっすぃ〜泣いてるの?落ち着いて。梨華ちゃんはきっと助かる!大丈夫だって!
自分を責めたりしないで?……とにかく、あたし今から歌収録だから、また電話するね』

「うん……」

『じゃ』

――――――――――――― プーップーッ



278 名前:〜後藤視点〜 投稿日:2002年10月29日(火)13時55分38秒

あたし、何やってんだろ…。よっすぃ〜をなぐさめて。この前は梨華ちゃんを
なぐさめて。

梨華ちゃんはよっすぃ〜が原因?で今手術中とか…?
あたしはただ見つめるだけ。誰も見つめてくれない。
誰もあたしになんかかまってくれないんだ。


圭ちゃん…電話していいですか?

『もしもし?』
「圭ちゃん……」

『ごっちん?どうしたの?』
「あたしを見てくれる人はいないんだ。一生懸命見つめてるのに…
梨華ちゃんを見つめてるのに!誰もあたしにかまってくれない!!」
『……見つめてくれる人はいるよ』

「いないよ」
『いるよ…ごっちんを見てくれてる。ずっと見守ってくれてる』

「そんな人いないよ!」
『……きっと見つかる。もちろん梨華ちゃんのことあきらめちゃだめ。
そしたらごっちんを見つめてる人、すっごくショックだから』

「…よくわかんないよぉ」
『わかんなくてよろしい!ほら、この時間収録じゃないの?』
「あ、そーだ」
『はは、じゃ!頑張れ』

「うん、ありがとっ」

――――――――――――― ピッ プーップーッ
279 名前:TRUE 投稿日:2002年10月29日(火)13時56分20秒
少なすぎてすいません。。。。でした。
280 名前:ROM読者 投稿日:2002年10月29日(火)22時42分25秒
祝復活! でも体が資本なのでくれぐれも御自愛下さい。
281 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年10月31日(木)08時59分22秒
復活、おめ!  嬉しいです!

ものすごく楽しみにしています。
マイペースで結構ですので、がんばってください。
282 名前:tsukise 投稿日:2002年10月31日(木)20時37分40秒
更新お疲れ様ですっ!

私も楽しみにしていますので、マターリ期待しながら待ってます♪
本当に体調には気をつけてくださいね…。
283 名前:ROM読者 投稿日:2002年11月29日(金)13時03分12秒
期待&保全!
284 名前:TRUE 投稿日:2002年11月29日(金)13時20分26秒
えら〜く遅くてすいません。。。今日を持ってフカーツ!(復活)
迷惑かけてすいませんでした。ではでは。。。
285 名前:一週間… 投稿日:2002年11月29日(金)13時28分22秒




あの後ごっちんとの電話を切ってすぐに梨華ちゃんのところへ向かった。

泣いてちゃ駄目だよね。少しでも…そうだよ、ネガティブになっちゃ駄目なんだ。





手術は無事に終わったものの、梨華ちゃんの体は重体にかかっていた。
先生があたしの病気を知ってるため、あえてショックを加えないように
「大丈夫だよ。」と言ってくれたがいくらなんでも信じれない。

目覚めた時の床の血の跡を見ればわかるよ。けどそれを分かったってあたしは
もう弱くならない。決めたんだ。解離なんかになんかならない。




あたしはそう決意を固め、梨華ちゃんの安静を祈りながら病院で過ごした。
286 名前:一週間… 投稿日:2002年11月29日(金)13時30分58秒
次の日の午後、ごっちんから電話がきていろいろアドバイスしてくれた。
あたしも今以上に心を強くして、ごっちんに決意を告げた。

なんだか戸惑っていたような気配がしたのは気のせいだろうか…。





今日も病院で一日を過ごす。
287 名前:一週間… 投稿日:2002年11月29日(金)13時38分46秒
かれこれ一週間が過ぎた。今日はいつもと違う。

あたしの日課はコレだ。

朝、ご飯を食べて先生から貰った薬を適度に飲み、たまに精神的診察を受ける。

そして梨華ちゃんの病室に足をはこび、ドアをあけることもなく心の中で呟く。

「神様、梨華ちゃんを早く治らせてください。」といつも同じようなことを祈っていた。

そしてお昼、ご飯を食べて、外とかに出る。もう病院は慣れた。
1人芸能人がいたってみんな普通に会話する。
と言ってもあたしはもう引退したんだっけ…。

そしてたまに夜の診察をして、ご飯を食べて…あ、お昼にはテレビ、ちょっと
見れるんだよね。

そんでお風呂?行って就寝…。

体はピンピンしてるあたしなのに解離は人より結構強いため、安静にはしてられない
から病院で過ごすハメになる。けどここ最近解離しないんだ。あたしも頑張るからね。




とまぁいつもの過ごすメニューなんだけど…


今日はいつものじゃなかった。梨華ちゃんが意識を完全に取り戻したらしい。
288 名前:梨華ちゃん… 投稿日:2002年11月29日(金)13時45分43秒
朝の時、看護婦さんが話しているのを聞いた。
解離をしているあたしだから先生は毎回行くなって行ってたから
ず〜っといけなかったんだけど…。

今日は、外の自動シートで窓から見せてくれるらしい。

少し複雑な思いと興奮、嬉しさがにじみ出てきた。

なんせ、回復した嬉しさ。そしてその傷はあたしが犯した傷の罪。
そして我慢していた梨華ちゃんへ、いよいよ対面する興奮だ。

半になったら迎えに行くと言われてずっとベットごしに座って待っていた。
――――――――コンコンッ ガチャッ

先生だ!

「行こうか、石川さんのためにも…静かにね?」

「はい。」

その満面の笑みを隠しきれないぐらい嬉しかった。多分先生は呆れ半分笑ってたな。



289 名前:梨華ちゃん… 投稿日:2002年11月29日(金)13時50分09秒
――――――― ウィーーーーーン

自動であけられる窓隠しのシャッターのようなもの。
徐々にそれが広がると胸の鼓動は高鳴った。

(梨華ちゃん!!!)
見るといっぱいの管が繋がれていて、呼吸器もそばにあった。
梨華ちゃんはなにやら中の先生と話しているみたい。
良かった、思ったより元気そうだなぁ。

あ、なんか笑ってる、一体何話してるんだろう?

それより

あたしがいることに気が付かないのかな?シャッターが開けられたのに…。


「あっちからは、こっちが見えないようになってるんだよ。」

「へぇ。」

どうりでね…。ここのシステムはすごいね、患者さんのためならえんやこらって感じだよ。


290 名前:梨華ちゃん… 投稿日:2002年11月29日(金)13時56分45秒

ガラス越しでしか彼女を見れない。今しかこの時はない。

手を窓にへばりつけて複雑な表情であたしは梨華ちゃんを見つめた。

久しぶりに会って、なんか新鮮な気分。
と同時に目には包帯やら配線。それが誰の手によってされたのか…

…・・・気分が悪くなる。

けどくらいついた。あたしは彼女をくらいついて、必死で見た。
まばたきを惜しむほどの勢いで見ていた。

思ったより元気で本当に良かった。笑ってて良かった。
意識が戻って良かった。生きていて良かった。

彼女がここに存在し、生きていることがなにより嬉しかった。




「!?吉澤さ!……大丈夫かい?」

「………ハイ。」

泣いていた。あたしは泣いていた。
291 名前:TRUE作者 投稿日:2002年11月29日(金)13時57分42秒
今日はここまでです。少なくてすいません。そして
長い間すいませんでした。
292 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年11月29日(金)21時00分19秒
復活、嬉しいです!

目を離せない場面になってきましたね。
静かに見守りますので、がんがって下さい。
293 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月01日(日)14時45分16秒
まずは復活、おめでとうございます。大変嬉しいです。
途中いろいろあったりして大変でしたが、このまま完結させて欲しいです。
この小説を読むまで、解離性障害という言葉を聞いた事がありません
でしたが、凄く文章がよく出来ているので、がんばってください!
294 名前:ROM読者 投稿日:2002年12月01日(日)16時04分14秒
Well come back! 完結まで応援させてください。
295 名前:TRUE 投稿日:2002年12月01日(日)16時30分14秒

うわぁ〜なんかたくさんのレスありがとうございますっ!!
常連様の方々だ(感激)

>>292ひとみんこ様…ありがとうございます!
          駄文でわかりにくいかもしれませんがよろしくお願いします!

>>293名無し読者様…全然スゴイ文章じゃありません。要点がキッチリなってないし
          なにより駄文なので(^_^;)よろしくお願いします!

>>294ROM読者様…ありがとうございます〜。。。涙

ではではー。
296 名前:あの人… 投稿日:2002年12月01日(日)16時36分02秒
今日も
いつものように病院で過ごしていた。

梨華ちゃんの回復の早さに多々驚きつつも、スゴク嬉しさを感じていたし、
なにより自分が最近、解離にならないことにも嬉しかった。
こんなに調子がいいなんて…なにか悪いことでもあるのかな?

なんてネガティブになるけど、あまり気にしなかった。

「ごちそーさまです。」

もうこの生活に慣れた。
この人は私が死のうと思っていた直前にご飯をくれた人だ。
いつもいつも優しい看護婦さん。一つ一つに気を使ってくれる。
こんな人がお母さんだったらなーと思う。

実際に過去は思い出したくない、やめよう。


そしていつもどうりベッドに横たわっていた。

――――――――――コンコンッ

「あ、はい?」
誰だろう。ごっちんかなぁ?それともメンバーの誰か・・・?


――――――――――――!!

「久しぶり。」

ゾクッ

全身に電気が走った。
297 名前:あの人… 投稿日:2002年12月01日(日)16時44分10秒

『なんでできないの!ひとみは悪い子ね!』


『ちゃんとしなさい!バカ!』


『なんで約束を守れないの?!』


『こんな犬拾ってきちゃダメでしょ!!』


ドクンドクンッて心臓が…心臓が大きく鳴る。


なんでアナタがここに・・・――――――――――――――!

「あなたには悪いと思ってるわ。」

品よくハンカチを持ちながら、ヒラヒラの上下、赤いスカートをはき、
シャネルのバッグをもって、鋭い目つきで優しい表情をして見せたあの人。


「お母さん。」

「覚えててくれたのねぇ?あなたがテレビで見た時お母さんビックリしたのよ?
収入も良さそうじゃないの、けど残念だったわね。卒業しちゃって。どうやって
生活するつもりなの?病院生活じゃやっていけないでしょ?」

「………。」

「そういえばドコを怪我してるの?」

「いや……どこも…前は肩を…今は、健常です。」

「そう…。じゃあなんで病院にいるの?」

「………それは……。」

怖い。


怖い。怖い!
298 名前:あの人… 投稿日:2002年12月01日(日)16時49分52秒

よみがえってくる過去。
あなたは知らないと言うのか。
この深い傷の跡さえも・・・


「まぁ元気そうで良かったじゃないの。なにが理由でここにいるのかわからないけど、
お母さんあなたを引き取りにきたのよ。」

「え?」

「お母さん、テレビ東京に問い合わせて、母親だってこと言ったの。そしたらここの
病院教えてくれてねぇ?」

「この後先生に言うつもりなのよ。ひとみをつれて帰りますって。」


―――――――――――!
この人の前じゃ歯が立たない。
本当の真実さえも裏切られて切り捨てられてしまう。

歯がゆいものが自分の心に突き刺さった。

あんたの餌食になってしまうのか?
梨華ちゃん、あたしはあなたを待っているんだ。待ちたいんだ!



「はい。お母さん。」

「今、言ってくるわ。待ってなさい。」

―――――――――――パタンッ


まただ・・・・

もう逃げれない。

苦しいよぉ・・・・・・・
299 名前:あの人… 投稿日:2002年12月01日(日)16時52分45秒

このまま餌食にされてしまうのか?あたしは!

奴隷にされてしまうのか?

恐怖が毎日を繰り返していくんだぞ。

未来はこんなことでいいのか?


あたしはなにを欲しいんだ?なにを望んでいる?


「梨華ちゃんといたい。」

いつだって思ってくれたのは梨華ちゃん。

梨華ちゃんだけだ。

餌食になんかならない。

もう大人だ。収入も得ていたんだあたしは!

いつまでも子供扱いするな・・・・・・あんたは母親じゃない。
300 名前:TRUE 投稿日:2002年12月01日(日)16時53分57秒
少ない更新許してください・・・(^_^;)w
301 名前:ひとみんこ 投稿日:2002年12月01日(日)20時25分56秒
うぁ〜、えらい展開になって来ましたね。

この先が全く見えません、心静かにお待ちしてます。
302 名前:ROM読者 投稿日:2002年12月01日(日)20時28分27秒
>少ない更新許してください・・・(^_^;)w
許す! (^^)v 無理せずマタ〜リやってください。
それにしても、この波瀾をどう乗り切るのかよっすぃ〜。
303 名前:TRUE 投稿日:2002年12月03日(火)16時27分41秒
>>301ひとみんこ様…お待ちしてくだせぇ(>_<)

>>302ROM読者様…マターリします。wほんっとすいません・・・。
304 名前:あの人… 投稿日:2002年12月03日(火)16時34分24秒
気が付いたら自然と足が動いてた。

―――――――――――バァンッ!!

「待って!」

「………なにかしら。」

「あたしは……あたしは、あんたの……!!」

「何がいいたいの…?……ひとみ!!」

――――――――――ビクッ

ガクガク ガクガク

くそっ・・・足の震え・・・とまれよ!
頑張れ!・・・自分

「あたしはもう…あんたの……奴隷じゃない…。」

「なにを言ってるの?ひとみ。さぁ、元気なら一緒に行くわよ!」

―――――――――グイッ

「はなして!!」

―――――――――バシッ

「あんたになんかについていきません。もう奴隷になんかならない!
これ以上あなたはあたしに何を求めるんですか?!」

「おだまり!」

――――――――――― バシーンッ

…ああ…・・・昔の音と一緒だ…

同じだ…この人は…なおっていない…

     この人は…

「あんたに何がわかるの!家計が苦しいんだよ!あんたの年収でなんとかなると
思ってね。引き取りに来たんだよ。ただそれだけさ!」
305 名前:ROM読者 投稿日:2002年12月06日(金)07時38分23秒
笑ってる場合じゃないべさ!→( ^▽^)
306 名前:名無しアゴン 投稿日:2002年12月27日(金)22時34分16秒
ほぜむ
307 名前:あの人… 投稿日:2003年01月04日(土)12時24分20秒

―――――――――…・・・それだけさ!

―――――――…・・・それだけさ―――

――――それだ・・・


―それ…



「そんな…………。」

ガクガク ブルブル

お金が目当てだったのか…
 なんで察しなかったんだろう?

この人に何を求めていたんだ?
少しでも愛してほしかった…・・・?

ううん、違うはずだ!絶対に…!

違うんだ…・・・。


この感覚はなんだろう

今連れて行かれると絶対に・・・!

「さぁ、早いこと行くわよ!」

やだよ・・・
308 名前:あの人… 投稿日:2003年01月04日(土)12時29分13秒

神様

欲しいのは一つだけです

梨華ちゃんだけです…なのに、どうして離すの?
こんなに愛しているのに

神様は、おもしろがっているんですか?
ねぇ、あたしどうすればいいの。

「いやーーーーー!放して!!」

「うるさい子ね!」

―――――――ボコッ! ・・・・。


―――――――――ドタンッ

お母さんに殴られた後は覚えてない。

目を開けたら、知らない部屋にいた。
309 名前:あの人… 投稿日:2003年01月04日(土)12時33分12秒

―――――――――バチンッ!

「おきなさ…!」

――――――――ヴァチンッ!

「ひとみ!」

「おきなさい!」

―――――――――――――ビクッ!!

「いって…………あ…?」
ぼんやりとする気持ち。なんだか気持ち悪い。
部屋は白い壁で、殺風景。

なんか昔を思い出すような…。


あれ

ここはどこ――――?


それより、ほっぺたが痛い。

「ここは病院じゃないわよ、わかる?あんたを連れてきたの。
 あたしの家に!ま、かばんの中に入ってる通帳とかいろいろ調べさせてもらったわ…」

――――――――――――――・・・あなたの家?
310 名前:あの人… 投稿日:2003年01月04日(土)12時38分59秒

「さすが…稼いでただけあるわねぇ。たまに月収とかくるんでしょう?
お母さん、これで食べていけるわぁ。ふふふっ。」

パラパラと通帳をめくり怪しい笑みをこぼすお母さん。

それはあたしの――――――!

―――――――――――――――――グイッ

――――――――――――!?

取り戻そうとしたけど、あたしの体は動かなかった。

あれ……?

「ふふっ……動けないでしょ?」

――――――――ジャラジャラッ

「鎖!?あ、腕が…足も…くそっ!」

「バカな犬には鎖が必要でしょ?放してしまったらすぐ逃げちゃうものぉ。」

「…………。」

「とにかく、あんたからお金を頂いたら、もう用はないわ。」

「じゃあ、お金をあげたら、あたしを―――――

「返さないつもりよ。」

――――――――――――――――!
311 名前:あの人… 投稿日:2003年01月04日(土)12時43分50秒

「え………。」

「バカなクセにずるがしこい犬だもの、あたしのことを誰かにバラすに決まってる。
だからもうお金をもらったら…あんたを……まぁいいわ。楽にさせてあげるって事よ。
それ以上は言わないわ。とにかくしばらくここにいなさい。」

「……………。」

ドクンドクンッ ドクンドクンッ

お母さんの一つ一つの言葉が、怖い。

 何がいいたいか、大体わかった。

けど、この先なにをされるかわからない。

こんな暮らしはいやだ。

―――――――・・・梨華ちゃん

お母さん・・・



どうして愛してくれなかったんだろう?

こんなにあなたに尽くしたのに……

愛してほしかったのに お母さん。
312 名前:あの人… 投稿日:2003年01月04日(土)12時47分58秒

―――――――――――――パタンッ

お母さんは「ここにいてなさい。」と言ってどこかへ行ってしまった。


・・・・これからどうなるんだろう。
また、幼いころみたいに…なるのかな。
あのころの犬、どうしてるんだろう?

梨華ちゃんは元気かな?

鎖がさっきから痛い。

この体制を続けてると血が止まっちゃうよ。

これって犯罪行為なの?



・・・考えたって、結論は出てこない。

わかってるけど、どうすることもできないんだもん。
313 名前:どこに行ったの? 投稿日:2003年01月04日(土)12時55分05秒

(石川思考)


体の怪我も先月より、ずいぶん回復した。
それにリハビリを通って体のあちこちが動かせるようになって嬉しい。

早くよっすぃ〜の所へ行って、ビックリさせたいなぁ♪

そういえば先週、先生が言ってたな・・・

「この前、まだ特別室に石川さんがいた時、シャッターのところで吉澤さんが一度、
見に来たんだよ。石川さんを見たいってね…。ずいぶん、自分を責めていたようだ
ったけど、吉澤さんのせいじゃないって説得しといたからね…。」

「そうなんですか!知らなかった……。」

「石川さんの元気に笑ってる姿を見て、安心したのかな…ちょっと泣いてるようだった。」

「うそ…………。」

よっすぃ〜、本当に自分を責めていたんだね。
もう今はすっかり元気だよ。

あと数週間で退院できるって言われたから…

退院したら、こっそり会いに行くよ?それまで待っててね♪
314 名前:あの人… 投稿日:2003年01月04日(土)12時57分45秒

今日は特別リハビリ室に行かなきゃならない日。

初めての道だからちょっと緊張する。

それに、行く途中によっすぃ〜の病室があるんだもん……♪


―――――――――――――ガチャッ

「石川さ〜ん、リハビリの時間ですよ〜。」

「あ、はい。」

――――――――――――パタンッ




スタスタ スタスタ

 スタスタ  スタスタ




―――――――――――――!
315 名前:あの人… 投稿日:2003年01月04日(土)13時02分40秒

――――――――――――――ビクッ

「あれ………。」

横目でスッ見てそのまま行こうと思ったけど…立ち止まる。

「どうしたんですか?石川さん。」

「あの……ここ、吉澤さんの部屋ですよね?なんで表札ないんだろ…。
おっかしいなぁ、あ、病室変わったとかですか!?」

「え、知らなかったんですか?」

「へ?」

「吉澤さんはすでに退院されてますよ。お母様がお引取りになられたそうで…。
ま、病室で一生を暮らしても、安静だろうけど解離は今現在では治らないから…
心の病気ですからね。母親に預かった方が、大丈夫でしょう。」

「え?なんですか、それ……。」

「もう、ここにはいないですよ。」

―――――――――――――――――――ズキンッ
316 名前:あの人… 投稿日:2003年01月04日(土)13時05分57秒

「嘘…そんなはずない!」

「けどすでにもう…!

「だってよっすぃ〜は!よっすぃ〜はお母さんに!!」
看護婦さんの腕を掴んであたしは叫んだ。
「え?」

「お母さんに!!!」


―――――――――――――――――――――――ズキンッ

「ずっと虐待を受けて…!それで解離に!!!」

叫んだ。

一生懸命伝わるように。

真実を伝えるように!

――――――――――――――――ズキンッ!

「なんですって!?」
317 名前:TRUE 投稿日:2003年01月04日(土)13時10分00秒
お久しぶり投稿です。ってか毎度毎度迷惑かけてスイマセン・・・。
みなさま覚えてますかー?w
318 名前:ROM読者 投稿日:2003年01月06日(月)10時39分32秒
あけおめ!
>みなさま覚えてますかー?w
もちろん!全然迷惑なんて思ってないし。
作品の方も佳境に入って目が離せません。
今年もマターリいきまっしょい!

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