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☆に願いを
- 1 名前:青鬼 投稿日:2002年09月30日(月)20時13分50秒
- はじめまして。青鬼です。某漫画をもとにして
小説を書かせていただきます。
よろしく。一応空板でも小説書いてます。
- 2 名前:青鬼 投稿日:2002年09月30日(月)20時20分52秒
- ああ・・・・
くたびれた・・・・
16年も生きちまったよ
もう、あたしもおしまいか・・・
あ、ながれぼし
なぁ、おほしさま・・・さいごにねがいでもきいてくれよ
な?
え?
きいてくれんの?まじ?まじで?
じゃあ、あれだわ
いっつもウチの前通る
あの娘
あれと仲良くなりてぇ・・・
- 3 名前:青鬼 投稿日:2002年09月30日(月)20時24分20秒
石川梨華。16歳
走る事がなにより好きでした
- 4 名前:青鬼 投稿日:2002年09月30日(月)20時33分51秒
- 退屈な学校。こんな所にもう来る意味なんてあるのだろうか・・・。
「梨華!!」
私は声の方に振り返る。
「市井先輩別れたよ!?」
同じクラスの柴田が叫ぶ。
「うそーーー!?」
いち早く反応したのはごっちん。
「チャンスじゃん!梨華ちゃん!」
そう言ったのはまりっぺ。
私は。「え〜〜、だめだよぉ、ただの後輩としか見られてないもん」
- 5 名前:青鬼 投稿日:2002年09月30日(月)20時47分37秒
- 「え〜そいかなぁ」
と残念そうな柴田。
「言っとくけど市井ちゃんはあたしも狙ってるんだから」
ふくれっ面のごっちん。
「ねぇ、市井先輩って陸上部の?」
そう私に聞いてきたのは亜弥。
「そーだよ」
「梨華ちゃんってさぁ、もう足平気なの?」
とまりっぺ。
「うん、まぁね。もうすっかり平気だよ?ちょっとひきずっちゃってるけどねー」
3ヶ月前
事故にあうまでは、私もあのグラウンドにいました
市井先輩は・・・みんなの憧れの人で
私の憧れでもあります
- 6 名前:青鬼 投稿日:2002年09月30日(月)20時50分03秒
- すいません。5の柴田さんのセリフ「え〜そうかなぁ」
です。
- 7 名前:青鬼 投稿日:2002年09月30日(月)21時00分50秒
- 放課後。私はいつものように市井先輩を見に、グラウンドへ向かう。
すると、すぐ目の前に市井先輩はいた。
「市井せんぱーい!」
私が大きく手を振ると、市井先輩はにっこり笑って手を振り替えしてくれた。
「よぉ!石川」
「こんにちわ、先輩」
「太ったな?石川」
「やっぱり分かります!?」
「うん。でもいーよ?その方が。石川ガリガリだったじゃん!
ごぼうが走ってくんのかと思った、最初」
「ひっど〜い!先輩」
市井先輩はお腹を抱えて笑った。
「先輩・・・がんばってくださいね」
「ふっ・・・おまえもな」
そう言って市井先輩はグラウンドへ走って行った。
太陽の光を浴びた市井先輩は、なんだかとっても綺麗だった。
- 8 名前:青鬼 投稿日:2002年09月30日(月)21時03分31秒
私は
将来を期待された
短距離走者でした
- 9 名前:青鬼 投稿日:2002年09月30日(月)22時12分09秒
- 私にとって一番落ち着く場所。
それは学校の屋上。
本当は立ち入り禁止らしいこの場所。
屋上に通じる階段は鎖で封鎖されているが、私はそれをくぐり抜け、いつも
ここへやってくる。
真っ青な空には入道雲が漂っている。
私はフェンスを背もたれに、ボ〜っとしているのが好き。
いつから?と聞かれたら、多分・・・いや、確実に陸上を辞めた時からだろう。
未練は無いと言ったら完璧嘘。
風が気持ちいい。
私はゆっくり眼をつぶる。
ああ、このままあの青い空に吸い込まれてしまいたい。
いっそ吸い込まれて消えてしまえば、どんなに幸せだろう・・・。
「なにしてんのぉ?」
いきなり私の頭上から声がした。
「ひっ!」
さっきまで誰もいなかったのに・・・!?
私は思わず声を上げてしまう。
眼を開けると、そこにはショートヘヤーの色の白い少年が立っていた。
「なにあなた?いつからいたの?」
少年は大きく涼しげな眼をしていた。
- 10 名前:青鬼 投稿日:2002年09月30日(月)22時49分23秒
- 「さっきからいたよ?」
少年だと思っていたその子は、よくよく見ると女の子だった。
彼女はさらに続ける。
「ねぇ、なんで動かないの?あ、さては腹減ってんだろ?」
そう言って彼女は、制服のポケットからメロンパンを取り出す。
私は「メロンパンはいらないから」と冷たく言った。
彼女は寂しそうに「え〜せっかくとってきたのに〜・・・じゃあ自分で食べる」
そう言ってメロンパンの袋を開ける。
なに?この子
危ない子 帰ろう
しかし、私は
「あなた誰?」
「・・・・・・犬」
風が木々を揺らす。
「きゃんっ!」
「・・・・!?」
- 11 名前:青鬼 投稿日:2002年09月30日(月)23時01分20秒
- 彼女の足下から泣き声がした。
彼女は自分の足下から何かを抱き上げ私に見せる。
「柴犬!?」
彼女が抱いているものは子犬の柴犬だった。
「わぁ!かわいい!抱かせてぇ〜」
「うん。捨て犬なんだ、飼ってくれない?」
「うん!」
・・・あ!しまった!つい・・・
犬につられてしまった。しかし、彼女の無邪気な笑顔を見ると、私の
警戒心も無くなってしまった。
私は改めて。
「あの・・・あなた、誰?」
「犬」
「殴られたいのね?」
「・・・ひとみ」
「え?」
「吉澤ひとみ」
ヨシザワ・・・ヒトミ・・・
彼女は続けて言った。
「梨華ちゃん・・・」
わたしの名前・・・
「梨華ちゃん、ずっと見てた、また会いたい」
きっと
神様が
私のことをかわいそうに
思ったんだ
- 12 名前:青鬼 投稿日:2002年10月01日(火)10時15分37秒
- 拾った子犬は、普通にポチと名付けた。
明日から夏休み
終業式の日、私は友達に屋上で逢った少女の事について話した。
彼女は隣のクラスの転校生らしい。
「うそ?梨華ちゃん!それって運命っぽくない?」
「すごいじゃん!」
と、友達は言う。
少し離れたところで、まりっぺが。
「梨華ちゃんさぁ、その娘きっといつも大会とかで、梨華ちゃんを見てた
娘なんだよ」
と。
「ねぇ、梨華ちゃん。中澤先生に終業式終わったら、職員室にこいって言われ
てなかった?」
「あ!忘れてた!?ごめん、行くね?ありがとまりっぺ!」
そうだ、すっかり忘れてた。
私は小走りで教室を出た。
ふいに隣のクラスに目を向ける。
あの娘、いるかな・・・。
すると、少し離れた所から声がする。
「市井先輩って、安倍先輩と別れたんでしょ?」
「有名だしね・・・ってかあの女うざくね?市井先輩あとくっついてる、ホラ
石川とか言う娘」
「ああ、そういえば居たね?そんな娘」
「あんな娘、走れなくなったらただの山ザルだよねぇ」
なに言われても、もう慣れてるから。
- 13 名前:青鬼 投稿日:2002年10月01日(火)18時21分44秒
- 空板の小説は失敗だったので削除願いを出してきました。
雪板に移ってます。すみません!
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