Dark eraser’s

1 名前: 投稿日:2002年10月01日(火)19時37分38秒
新作です。今はまってる漫画のちょいとパクリです。
『初恋は向日葵』をかいているものです。
皆さん、よろしくお願いします。
2 名前:eraser’s、後藤真希 編 投稿日:2002年10月01日(火)19時39分47秒


中学時代、数々の事件を巻き起こした。
まぁ、先生達にはフランクに話してるけど。

巷では『いれいさー』とか言ってるけど、いれいさーって何?
まぁ、そんな後藤なんだけど。


ぶっちゃけ、大ピンチです。

「犯すぞ!コラ!」

ヤクザが六人程。

後藤のナイスバディー目当てで囲んでる。
いや〜、照れるなぁ…
3 名前:eraser’s、後藤真希 編 投稿日:2002年10月01日(火)19時40分18秒
でも、困ったぞ。ピンチだっ。

「顔良し、スタイル良し…言う事ねーな。」
「そうっすね。どこからいきますか?」

なんか誉めてくれてる。ありがとう。
でも、そのよだれは拭いて…

「見ろよ、びびってるぜ。」
「さっさとやっちまうか!」

ままままま…待ったっ!!

「イイコト教えてアゲル。」
「んだ?感じるところか?」

「後藤のよいトコ。」
4 名前:eraser’s、後藤真希 編 投稿日:2002年10月01日(火)19時41分00秒
バキバキバキッ!!!!

やくざは一瞬にして倒れた。

「顔良し、スタイル良し、そして…喧嘩強し」

さて…ピンチは続いてる。


そのピンチとは…



ここ、どこ?


5 名前:eraser’s、吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年10月01日(火)19時51分47秒
吉澤ひとみ…ただいま捜索中。

「ったく〜…もうすぐ仕事なのにィ。ごっちん
 何処ほっつき歩いてんだよっ!!」

悪友の後藤真希を探しているのだ。

なぜ、こうなったかっていうと


5分前。


公園。

「ごっちん、トイレ行ってくるから待っててね。」
「んぁ〜い。」

ベンチでご飯を食べていたあたしは、トイレへ向った。

ほんの5分前の事。
6 名前:eraser’s、吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年10月01日(火)19時52分20秒
なのにごっちん、どこいってるんだよ〜。
彼女は一応高校2年生。
でも普通の女子高生じゃない。

探しに行かないとごっちんは『能力』を使ってしまう。
あたし達の業界の中で一番とも言えるほど恐れられている技。

ごっちんは、なんてゆーか…
抜けてるところあるから、その技の凄さなんて全っぜんわからない。

むやみやたらに使ってしまう。

もちろん、その始末はあたしがする。
7 名前:eraser’s、吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年10月01日(火)19時53分34秒

「ばっかやろーーーーーーー!!!!!」
「んぁっ?!よっすぃー!!」

『馬鹿やろう』と叫ぶとごっちんは問答無用、あたしの元に
引き寄せられる。

ちなみにこの技、神経がとても削られる。

「ごっちんの、ばかやろうっ!」
「ちょ、うわっ!」

あたしとごっちんはくっつき合ってしまった。

ちなみにこの技、解けるのに5分かかる。

「ばかやろーーーーー!!!」
8 名前: 投稿日:2002年10月01日(火)19時55分19秒
更新終了。カップリングはまだ決まっていません。
今のところいしごまかよしごまのどちらかです。
リクあればどうぞ。検討します!
9 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月01日(火)20時17分55秒
おぉ!葵さん発見!新作ですね。
なんの漫画なんでしょう?
前のも読んでいましたw
自分はいしごま希望!!www
頑張ってください
10 名前: 投稿日:2002年10月01日(火)20時49分24秒
期待してます! いしごま希望です!いしごま大好きなんで! 頑張ってください。
11 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月02日(水)06時32分52秒
新作ですね、頑張って!
楽しみに待ちまーす。
それで、よしごまに1票…
12 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月02日(水)11時05分40秒
是非!よしごまで!(^^)
新作がんがってください。
13 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月02日(水)11時24分02秒
新作、期待!ここは是非とも「いしごま」でお願いします。
14 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年10月02日(水)15時12分39秒
おおなんかおもしろそうですね。楽しみに待っていますよ!
もちろん、いしごまに一票!!
15 名前: 投稿日:2002年10月02日(水)19時37分32秒

皆様、レス本当にありがとうございます!!

>>9 前作ですか?!ありがとうございます!(ちなみにどちらですか?)
   漫画は今回の更新で解って頂けると思います。
   いしごまは自分の中で一番です。

>>10 ご期待、ありがとうございます。
    いしごま良いですよね。ガムバリマス。

>>11 頑張ります!よしごまですね。ヘイ、お待ち!
    更新不定期なんで…。

>>12 応援嬉しいです。是非、ですか。
    よしぐぉまですね。

>>13 ご期待、ありがとうございます。
    いしぐぉまですね。こちらも…

>>14 お久しぶりです。そうですよね、名前が
    「いしごま」ですからね。ぐぁむばります
16 名前:eraser’s、後藤真希 編 投稿日:2002年10月02日(水)20時43分01秒
5分後、有無を言わさずよっすぃーは後藤を
車に乗せた。無免なんだけどね、実は。

「ねぇ、なんで急いでるの?」
「ごっちんが5分もロスさせるからでしょっ!!」

し、失礼な!

「後藤だってしたかったわけじゃないよ!」
「トイレを待ってられない高校二年生がいるかよっ!」

よっすぃーは空いている手でレポートを投げて
よこした。

「……濡れてるよ?」
「仕方ないでしょ、見せようと思ったら居なくてこけたんだから。」

17 名前:eraser’s、後藤真希 編 投稿日:2002年10月02日(水)20時43分59秒
後藤は端を摘まんで読み始めた。
う〜ん、どうも堅苦しい文章好きじゃないんだよなぁ…。

「ふぇええ!!あ、朝比奈学園?!」
「そうだよ。今回の依頼人はそこの先生やってる人。」
「そこ、後藤の学校…。」

よっすぃーは目を見開いた。
いつもよりも大きく開いた目は面白かった。

「ごっちん!なんで先に言わないのさっ!!
 仕事ばれたらどうするの?!」
「だってよっすぃー今言うんだもん!!」

18 名前:eraser’s、後藤真希 編 投稿日:2002年10月02日(水)20時47分36秒

「んでも、依頼を引き受けたら口止めしてくれるよ、きっと。」

よっすぃーは楽そうに言うけどね。良いですか?
後藤は今まで廊下をまともにあるけた試しが無いんだよ、色んな意味で。

ぶぅ。

「ちなみに、依頼人呼ぶの、ごっちんだから。」
「ほぁっ?!」
「当たり前じゃん!!ここの生徒なんでしょ。自然じゃんか。」
「後藤が職員室行く前にあいつらに会っちゃうよ!」
「知らないよ。」

よっすぃーはコートに身を包む。

「じゃあよっすぃー屋上で待ってて。」

そう言って別れた。       
19 名前:eraser’s、吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年10月02日(水)20時49分33秒

今日は授業してるし、楽かな、なんて思ったけど。

全然。

広すぎんだよ!
マンモス学校め!

「ったく、屋上まで辿り着けるかな?」

そういえば、プリントに相手も依頼してるとか書いてあったな…。
誰だろう?ま、いーや。屋上が先だ。
一目散に階段を掛ける。
20 名前:eraser’s、吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年10月02日(水)20時54分10秒

「あれっ、行き止まりかよっ。」

この階段、屋上には繋がってなかったみたいだ。
なんかもうめんどくさくて、ブラブラ廊下を歩いた。

教室はなんと9クラス。
さっすが…。

「先生に会わないよーにしないとなぁ…。」

さすがにもう秋。
ドアが閉まってる。これはラッキー♪

ひとりで歩いていると、前からかわいらしい女の子がやってきた。
21 名前:eraser’s、吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年10月02日(水)20時57分39秒

「ねぇ、屋上ってどの辺?」
「そこの突き当たりを右に曲がったところです。」
「ありがとう♪」

かわいらしい声の彼女はにこって笑って階段を降りた。
今の子、どこかでみたような…。


気のせいか。

22 名前:eraser’s、後藤真希 編 投稿日:2002年10月02日(水)21時03分38秒

依頼人は圭ちゃんだ。
職員室じゃなくて保健室だな、こりゃ。

「むぅ〜…。眠いなぁ…。」

なんかとびっきりの出会い、無いかな〜。

なんかこう、胸がドッキドキみたいな。

「最近アレ使ってないからな〜。」

後藤は目の辺りに手を持っていく。

「そう…ごっちん、『邪眼』使ってないんだ。」
「そうなんだよねぇ。シリアスな後藤、元気なく…ほぇえええぇええ?!!!」

「会いたかったよ、ごっちん。」
23 名前: 投稿日:2002年10月02日(水)21時04分28秒

試験が近い為、ここで終了します。
果たして彼女は誰でしょうか。
24 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月04日(金)00時23分44秒
初恋は向日葵よんでました。できれば、いしごまを期待してます。
25 名前: 投稿日:2002年10月04日(金)20時21分11秒

>>24そうですか!嬉しいです!!
  いしごまですね。やっほーい♪(謎。
26 名前:eraser’s、後藤真希 編 投稿日:2002年10月04日(金)20時22分37秒

た、確かに『ドッキドキ』だけどさ…。

え、え、あの…。

「キスしたかった。」

いや…再会してまずそれはないでしょ…。

「しても良い?」

いや、だから…もっと他に言う事無いの?

「っ…。」

後藤の首に手を回して、少し背伸びしながらキスをする。
やっぱ可愛いなぁ…。


唇柔らかいし…言う事無いね。
…じゃなくって。


27 名前:eraser’s、後藤真希 編 投稿日:2002年10月04日(金)20時23分43秒

「ごっちんは寂しくなかったの?」

そう、それだよ!後藤が求めてた会話!!

「会いたかったに決まってるじゃん。」
「なら帰ろう?ブラックシティーに。」

……あの頃はシリアスな後藤がやりたい放題してたよね。
そう、あなた…梨華ちゃんと。

「後藤はもう決めたんだ。あの日、よっすぃーと決闘してから。」
「そんなっ!あたしの事なんてどうでも良いの?」
「ち、違うってば!そういう意味じゃなくて。なんていうか…
 あの頃の後藤じゃ、梨華ちゃんを不幸にしてしまうだけだよ。」

28 名前:eraser’s、後藤真希 編 投稿日:2002年10月04日(金)20時24分16秒

「噂は本当だったんだね。ごっちんが、掃除屋になったっていうのは。」
「…噂?」
「ごっちんが居なくなってからブラックシティーは荒れに荒れたの。
 それで、変って指揮をとったのが…市井さん。」

後藤が生まれ育った場所、裏原宿のブラックシティー。
別名、『無限城』。沢山の廃ビルを住処とする、『能力』を持った人達。
もちろん、持っていない人も居るけれど…。

「そして、市井さんが仕切るようになってから情報は沢山入ってきた。
 でも…。…とにかく、ごっちん戻ってきてよ。」
「嫌だ。市井ちゃんが仕切るならそれでいいじゃんか。後藤がとやかく
 言う事無い。」

………なんだ、それを言いに来たのか。
29 名前:eraser’s、後藤真希 編 投稿日:2002年10月04日(金)20時28分18秒

ごめんね、梨華ちゃん。

いくら梨華ちゃんが好きだからといって…

こればかりは変えられないよ。

「そう…でももう遅いの。」
「え?」
「愛ちゃんが貴方のパートナーを騙しにかかったはずよ。」
「……だから?」


「力ずくでも、連れ戻す。」



まさか…




≪よっすぃー!!!≫




30 名前: 投稿日:2002年10月04日(金)20時30分09秒

更新終了。少なくて申し訳。
31 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月05日(土)13時34分19秒
原作が何かわからないけど、面白いですね。
いしごまの予感♪。
32 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月05日(土)14時55分45秒
邪眼に無限城…奪還屋ですか?はまってる漫画って…
まぁ、それはともかくとして…
いしごま期待です。頑張ってください!
33 名前: 投稿日:2002年10月05日(土)18時09分56秒

>>31原作の内容を少しだけ変えているんで、知らない人も多いと思います。
  面白いと言って頂けて嬉しいです!ドキッ?

>>32そうです。でも作品名は伏せておいてくださいね。
  いしごま多いですね。もういしごまに決定しようかと
  思いつつあります。  
34 名前:eraser’s、吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年10月05日(土)18時10分45秒

「あれぇ〜?行き止まりじゃんか…。」

あの女の子、間違えたのかな〜?

あたしがのんきに考えていると、さっきの女の子が
やってきた。

「ねぇ、屋上ここじゃなかったよ。」
「…まだそう思ってるんですか?」



「どういう意味?」
「後藤さんも…こんな人と組みたいだなんて…。」
「ど、どうしてごっちんの名前を?!」


「それは、後藤さんが『無限城』の『帝王』だった時に
 いつも傍に居させてもらっていたから。」
「…『無限城』?あぁ、ごっちんが前に居たところね。」
「後藤さんは本当のところ、石川さんと一緒が一番良いはずです!
 なのにあなたが二人の幸せを奪った…!!!」

まさか!ということは、ごっちんがいっていた『無限城』の
『四天王』の内の、この子は一人だって言うの?!
35 名前:eraser’s、吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年10月05日(土)18時11分16秒

「…気が付いた?あたしが『四天王』の一人、
 『針の高橋』。よろしくね。」
「どうも…。」

まさか、依頼人に会う前に相手に会うなんて…。



≪よっすぃー!!≫



「ごっちん?!」

今の声は…ごっちん…?

どうしたの…?まさか…!!!


「バカヤロー!!」


あたしは思いっきり叫んだ。


クラスの生徒とかが見に来る。
そんなこと関係ない。

ごっちんになにがあったのか?
それが知りたい。

ごっちんが無事で居るかどうか…。

36 名前:eraser’s、吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年10月05日(土)18時11分59秒



ヒュゥゥ。


「ごっち…」

ドサッ....


「ごっちん?!」

ごっちんは首から鎖骨に掛けて血を流していた。
苦しそうにいきをしている。

「はぁっ…はぁっ…。」

おかしい。

いくらタレごっちんでも、『無限城』時代から『雷帝』
の異名を取っているくらいだ。攻撃は出来る!

それに、シリアスなごっちんになれば『邪眼』を使える!
37 名前:eraser’s、吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年10月05日(土)18時12分23秒

「ごっちん!どうしたの?!」
「後藤さんっ!!」

高橋が走ってくる。

「後藤さん、後藤さん…!」

ごっちんは目を開ける。

「……愛ちゃん…?よっすぃー…?良かった…。」
「良くないよ!どうしたのさ!」
「石川さんはどうしたんですか?!」

ごっちんは辛そうにしながら笑う。

「もうすぐ…来るよ…。そんな心配そうな顔しないで…。」

高橋の頭にぽんっ、と手を乗せる。

人だかりが出来た、四階の廊下。
その中心となっている、あたしやごっちん達はとりあえず場所を
移したかった。
38 名前:eraser’s、吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年10月05日(土)18時12分53秒

「後藤!お前なにやってるんだっ!そんな血だらけでっ!」

まずいことに、ごっちんの担任の先生に見つかってしまった。

「………よっすぃー…行くよ?」
「え?大丈夫なの?!」
「平気だよ…。愛ちゃんも、いいね?」
「は、はいっ。」

先生方は慌てて駆け寄る。

「大丈夫です、先生。」
「大丈夫なわけないだろうっ!!」
「後藤の眼が嘘着いていると思います?」

先生達、生徒もごっちんの目を見た。

瞬間、教室へ戻っていった。

「ぅぐっ…。」

ごっちんはしゃがみこんでしまった。

「一階に行って…梨華ちゃんが…。」

あたし達は敵味方関係なく急いで階段を降りた。
39 名前:eraser’s、後藤真希 編  投稿日:2002年10月05日(土)18時14分05秒


ついさっきのことだ。


後藤はよっすぃーの事にばかり気を取られていて、
梨華ちゃんが攻撃を仕掛けてくる事に気が付かなかった。

「なっ…?!」

気が付いた時には、もう鎖骨の辺りをかみ切られていた。
本当なら、こっちからもその間に攻撃できるんだけど…。



出来なかった。


梨華ちゃんを後藤は本気で愛していたはずなのに、
裏切ってしまった事があるから…
40 名前:eraser’s、後藤真希 編  投稿日:2002年10月05日(土)18時15分13秒

それだけじゃない。


梨華ちゃんに攻撃しようとする度に、力が抜けるんだ。
シリアスな後藤が、攻撃を許さないんだ。


愛している人に、裏切ってしまった人に攻撃は
かけれない。


「ぅあ…ぁ…あ…。」


力が抜け、立つ事すら困難になった。

後藤は右手をゆっくりと上げ、中指だけを立てた。


そう、攻撃しようとしたんだ。

その時はもう、決心が付いていた。
41 名前:eraser’s、後藤真希 編  投稿日:2002年10月05日(土)18時15分43秒

≪ごっちん!≫


後藤のからだがフッと宙に浮いた。

「ごっちん?!」

梨華ちゃんが驚いていた。


ああ…よっすぃーが助けてくれてるんだ…?


よっすぃーは無事なんだ…


そう思うと、安心した。


42 名前: 投稿日:2002年10月05日(土)18時16分20秒
更新終了。
43 名前:神威 投稿日:2002年10月05日(土)22時25分21秒
けっこうネタばれ(?)  申し訳。

ウニ+たれ=ごっちんですか・・・もの凄い最強ですね。(笑
愛ちゃんが『針』で、しかも『四天王』の一人ですか・・・
さすが「原作の内容を少しだけ変えている」だけありますね。

頑張って下さい!
44 名前: 投稿日:2002年10月07日(月)18時54分20秒
>>43いえいえ。最強ですが、この後…。
  もう原作と進む進路が似通ってたり変ってますが…。
  目をつむってやってください。
45 名前:eraser’s、後藤真希 編 投稿日:2002年10月07日(月)18時55分06秒




後藤は、夢を見た。

よっすぃーと戦ったあの日の夢。


後藤が、最愛の人を置いていった事。

後藤が、たくさんの仲間を裏切った事。

後藤が、自由自在に性格を変えられなくなった事。


いろいろ思い出しているうちに、涙が出てきた。

46 名前:eraser’s、後藤真希 編 投稿日:2002年10月07日(月)18時56分36秒

真っ暗な闇から、あの時の『約束』が聞こえてくる



『ごっちん…。助けて…。』
『梨華…!!どうした?!』
『あの人が…ごっちんに用があるって…。』
『………すぐ戻ってくるよ。』

梨華ちゃんの唇に自分の唇を重ねた。

『……ごっちん。』



すぐに戻ってくるなんて言ったけど、結局深手を負った後藤は
それ以来梨華ちゃんの元へは帰らなかった。

傷が治ってすぐ、今のタレ後藤になったから。
それまでの看病してくれた人たちと話しているうちに、
よっすぃーとも仲良くなった。

そして中学校3年生から高沢学院に入った。

よっすぃーも、その時は一緒だった。
47 名前:eraser’s、後藤真希 編 投稿日:2002年10月07日(月)18時57分09秒







シリアスな後藤は、タレ後藤に『邪眼』能力をあずけたまま
後藤の心の奥底に眠ってしまったのだ。




48 名前:eraser’s、後藤真希 編 投稿日:2002年10月07日(月)18時57分40秒


「ごめんね…。」




梨華ちゃん…

梨華ちゃん…


後藤はもう一度…


あなたとゆっくり話がしたいよ…



後藤の気持ちをちゃんと理解して欲しいんだ…





梨華ちゃん…


49 名前: 投稿日:2002年10月07日(月)18時58分11秒
短いですが、更新終了。
50 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月07日(月)20時58分32秒
元話知らないので凄いワクワクしてます
後藤と石川の過去が気になる〜
51 名前:りゅ〜ば 投稿日:2002年10月09日(水)21時13分21秒
原作知りませんがおもろいっす!
読みやすいしいい感じ。更新待ってます。
52 名前:神威 投稿日:2002年10月17日(木)18時56分28秒
期待age
53 名前: 投稿日:2002年10月17日(木)20時49分15秒

>>50徐々に出てきます。分かり図らいかもしれません…。

>>51>読みやすいしいい感じ。
  感動です。ありがとうございます。

>>52ageありがとうございます。

レス返し、内容薄くてごめんなさい。
少々熱があるのでぱっと更新して終わらせます。 
54 名前:eraser’s 後藤真希 編 投稿日:2002年10月17日(木)20時50分22秒

後藤はゆっくり目を開ける。
そこは、保健室だった。

よっすぃーが傍にいた。

「ごっちん、依頼人の話、聞いといたから。
 ゆっくりお休み?」
「ん…梨華ちゃん、は?」
「石川さんなら…あっち…。」

顔だけ動かして指された方を見る。

「あ……。」
「ごっちん、目覚めるのが遅いから心配したんだよ。」
55 名前:eraser’s 後藤真希 編 投稿日:2002年10月17日(木)20時51分23秒

顔だけ動かして指された方を見る。

「あ……。」
「ごっちん、目覚めるのが遅いから心配したんだよ。」
 
梨華ちゃんは愛ちゃんと時計を見ていた。

「どうして『邪眼』も『雷』も使わなかったの?」
「…使えないんだ。」


「…は?」


びっくりして当然だろうね。

56 名前:eraser’s 後藤真希 編 投稿日:2002年10月17日(木)20時52分15秒


「後藤が使おうとする度に、もう一人の後藤が止めるんだ。
 裏切ったからって言うのもあるけど…。梨華ちゃんを
 傷つけようとすると力が抜けてスキだらけになっちゃうんだ。」
「そっか…。」

「でも後藤は、梨華ちゃんを傷つけたけどね。」
「その…裏切った、っていうこと?」
「・・・うん。」

『………すぐ戻ってくるよ。』

言葉に責任を持てない奴は許せない。
友達は裏切るな。

まして、恋人は…


そう言ってきたのに…



バカヤロォ…






ごとーの、バカッ!!

57 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編  投稿日:2002年10月17日(木)20時53分25秒

ごっちんは目が覚めてすぐにあたしを確認すると、
次に石川さんを探した。

「ごっちん、意識戻ったの?」
「遅いですね。意識を失ってから20分…。しかも、傷口は
 治っていない。やはり、後藤さん…。」

二人はいっぺんに話し出す。

「そうよね。ごっちんならあたしの攻撃かわすことが出来なくても
 回復は遅くて5分。その間傷は完治。」

石川さんがそういう。
58 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編  投稿日:2002年10月17日(木)20時54分05秒


「戻らないよ?今だって、依頼受けたんだから…。」
「頑固だよね。どうしてそんなに掃除屋にこだわるの?」

ごっちんは起き上がりあたしをチラッと見て言う。

「それは、後藤が『無限城』にいると思考回路が悪い方向へと
 しか進まないからだよ。それに、後藤があそこにいると
 『ダークシティー』にいる奴等がまた『ブラックシティー』
 を襲うよ。」

「ごっちんが仕切ってたおかげで団結力はグンと
 上がった。でも、市井さんが仕切ってから…。」

「後藤さんが『雷帝』に戻れば済む事じゃないですか。
 確かに『邪眼』は使えなくなってしまうけど…。」

石川さんも高橋さんもあんなに願ってる。
59 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編  投稿日:2002年10月17日(木)20時55分03秒








「いいんですか?このまま、石川さんが襲われても…。」





60 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編  投稿日:2002年10月17日(木)20時55分53秒

高橋さんの言葉に過激に反応するごっちん。


「どういう意味?!まさか、まさかっ!!」

ごっちんは石川さんを見る。

石川さんは頷く。…何がどうだって言うの?
ごっちんがいなければ、失礼だけど『ダークシティー』
の人たちはこないんでしょ?

「つんくさんが…後藤さんが消えたのを知って…。」
「…愛ちゃん、その話はしちゃ駄目。ごっちんが
 復讐の為だけに戻ってきちゃうでしょっ!!」


ごっちんはベッドに腰掛けるように座わりなおす。

61 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編  投稿日:2002年10月17日(木)20時56分41秒


「…帰って。」
「何いってるん…」




「帰って!!後藤はもう『無限城』に戻らないし、『雷帝』に
 戻る気もない!!もう止めて!これ以上…。」


「だったらあたしとの約束は?!すぐ戻ってくるって
 言ったじゃない!!」

「………うるさぃ。」
「約束を破るなって言ったのは…」




「うるさぁあぁあぁああああああいいいいいい!!!」

62 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編  投稿日:2002年10月17日(木)20時57分49秒

バリバリバリバリッ!!!!


学校中が停電になった。

「ご…ちん…?」

髪の毛が硬く針のようになっている。
目は一重でつり目。

どこかやるせなさそうで、孤独な目をしている。

「帰れ…これ以上、僕を怒らせるな…。」
「ごっちん…?どうして…。」
「梨華、もう帰ってくれ。僕の前に現れるな。
 …もう二度と。」

僕…?


え、もう一人のごっちんって…



男だったの…?
63 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編  投稿日:2002年10月17日(木)20時58分34秒


『梨華が言ってた奴はお前か。』
『そうだよ。あんたが後藤真希?』
『梨華を傷つける奴は誰であろうと許さない。』

あの頃、『梨華』とは言ってたけど…



こんなごっちん、嫌。




「また来るから。」

「来なくていい。」


石川さんと高橋さんは帰って行った。


ごっちんはフッと倒れた。


殺気はあの頃より弱いけど、それでない『何か』を
かんじる。否応無しに。



これが…『雷帝』?








64 名前: 投稿日:2002年10月17日(木)20時59分28秒
更新終了…。あぁ、ぼーっとする…。
65 名前:神威 投稿日:2002年10月18日(金)17時09分45秒
だいぶネタばれ??

凄いなぁ・・・『無限城』以外でも『雷帝』になれるのかぁ・・・。
ごっちん凄すぎ。
自分的には学校中が停電してライトが全て割れてくれたら良かったなぁ・・・なんて。

これからも応援。 がんばってください!
66 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月24日(木)01時12分59秒
期待age。
67 名前:名無しさん 投稿日:2002年10月24日(木)01時13分54秒
sageちゃった。
今度こそ期待age。
68 名前: 投稿日:2002年10月24日(木)19時50分53秒
>>65ごっちんはやっぱり、そういった「常識」みたいなのを
  打ち破るパワーがありそうですから。梨華ちゃんにはめっちゃくちゃ
  弱いですが…。

>>66-67期待されると燃えるんです!(w
    age、sage関係ないっすよ、はい。 
69 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年10月24日(木)20時08分33秒


ごっちんはまた気絶してしまった。
こうしてはいられない。

ごっちんを背負い、急いでその場を去ろうとした。
でも…

「ねぇ、あんたさ!さっきの本当に後藤なの?!」

依頼人、保田さんに尋ねられる。

「あたしの知っているごっちんは違いますけどね。」

とだけ伝えて今度こそ一旦車内に駆け戻った。
……後藤の、意外な点。

むしろ、弱点。

それが…

あの女の子だったなんて…

70 名前:eraser’s 後藤真希編  投稿日:2002年10月24日(木)20時12分03秒

「……ん?」

後藤は目を覚ました。
ガタガタ揺れている。腰には何か巻かれている。

「あ、ごっちん起きた!」
「よっすぃ〜?」

よく見ると、車内じゃないか。
後藤はどうしたんだっけ…。


ええっと
71 名前:eraser’s 後藤真希編  投稿日:2002年10月24日(木)20時12分38秒

( ´ Д `)<ぷしゅぅうぅぅうう…(←ショートしました。)
(´ Д ` )<わかんない。

「ごっちん、垂れられても困るんだけど。」
( ´ Д `)<んぁ、わかんない。
「だからね、今ターゲットの会社の近くに向ってるの。」
( ´ Д `)<なんでぇ?
「依頼されたからっ!!」
「ま、まじっすか!」

ようやく後藤はタレモードから戻り優雅にお菓子を
食べていた。

「ったく〜…資料に目ぇとおしておいてよ〜。」
( ´ Д `)<んぁ〜い
72 名前:eraser’s 後藤真希編  投稿日:2002年10月24日(木)20時13分41秒


<依頼人> 保田圭
<ターゲット> 新垣由美

<参考資料> 新垣も「護り屋」依頼しており、注意が必要。
      ちなみに、罪は娘を使った殺人など…。
73 名前:eraser’s 後藤真希編  投稿日:2002年10月24日(木)20時14分11秒

へぇ…娘に可哀相な事させるねぇ…。

「護り屋ってーと…さっきの愛ちゃん達は違うみたいだね。」
「ごっちんをただ引き戻しにきたんでしょ。もうすぐ着くよ。」

よっすぃーは車を少し遠くに止め、後藤の所に戻ってきた。
かなりおっきなオフィスビル。

後藤は持っていた酢昆布をポケットにしまった。

「ねぇ、なんか警備とかすごそうじゃない?」
「ごっちんの雷で停電にすりゃーいいでしょ。」
「なにいってんの。今昼だよ?」

よっすぃーは空を見上げた。
クスッと笑うと言った。
74 名前:eraser’s 後藤真希編  投稿日:2002年10月24日(木)20時14分41秒

「それもそうだねぇ…。」

正面玄関には警備員が案の定きちっと立っていた。

後藤達がいっても、怪しまれるだけなんだよね。
こういう時、苦労する。

「ごっちん、上から行くよ。」
「はぁっ?!」
「あたしが引き上げてあげっからさ。」

よっすぃーはバンダナをして息をフッと吐いた。
あ、成る程ね。
75 名前:eraser’s 後藤真希編  投稿日:2002年10月24日(木)20時15分19秒

「百獣擬態、猿擬!!」

信じられないけど、よっすぃーは動物と同じような性質を
持つ事が出来る。んで、今は猿真似。
ツルッツルのビル側面をはいつくようにスルスル登っていった。

「うっへぇ〜…。――――おい、後藤はどうすんだよっ!!」

思わず大声でつっこんでしまった。
警備員がこっちに来る。

「なにやってるんだっ!!」
「ど〜しよ〜…。んぁ、そうだっ!」

後藤は真っ正面から警備員に向った。
76 名前:eraser’s 後藤真希編  投稿日:2002年10月24日(木)20時15分53秒

「せいやっ!!」

一人ずつなぎ倒し、どっかのTV番組のごとくおもいっきり
ジャンプした。

「電撃ぃっ!!」

バチバチバチッ!ゴンッ!

後藤は見事に自動ドアにぶつかった。

「イッテぇ〜…。」
「馬鹿、なにやってんのさ!!」

なかから聞いてたらしい警備員の5,6人が一気にやってきた。
女相手にそんなかよっ!
77 名前:eraser’s 後藤真希編  投稿日:2002年10月24日(木)20時16分18秒

「いっちょ行きますかぁっ!」

後藤は張り切って『邪眼』を使おうとした。

キュイーーーーン.......

「えっ…?!」

後藤はそのまま倒れ込んだ。

なにが起こったのかわからない。
ただ言える事は、相手が攻撃してきたんじゃないって事。

倒れ込む刹那、梨華ちゃんの幻影が見えた。
78 名前:eraser’s 後藤真希編  投稿日:2002年10月24日(木)20時17分45秒

『ごっちんは、わたしのもの…。』



え?


なに…?
79 名前: 投稿日:2002年10月24日(木)20時36分26秒
更新終了。
80 名前:神威 投稿日:2002年10月24日(木)21時43分05秒

はっきり見えてなかったけど、ようやくはっきり。
よっすぃ〜が「魔里人」だったんすかぁ・・・。 え?じゃあ、梨華ちゃんは・・・?

たれ真希かなり萌え。
81 名前:名無しさん 投稿日:2002年10月30日(水)17時07分27秒
age
82 名前:名無しさん 投稿日:2002年11月05日(火)21時14分28秒
これ読んでると原作見てみたくなりました。
続き楽しみに待ってます。
83 名前: 投稿日:2002年11月06日(水)16時58分15秒
>>80ごめんなさい。一応能力別のデータを出したいと思います。
  高橋の能力、変更です。「邪眼」は梨華ちゃんが嫌いなので勝手に
  封印しちゃいました。

>>81どうも、ageてくださってありがとうございます。

>>82原作知ってる方ですよね?そう言って頂けて嬉しい限りですよっ!
  

84 名前:eraser’s データ 投稿日:2002年11月06日(水)17時07分49秒

後藤真希 「無限城」育ち。その実力はめちゃくちゃなもので、普段穏やかだった
     幼き頃にある事がきっかけで『雷帝』となる。表と裏の性格があり、
     表では『雷帝』になれる事はまずない。裏の人格そのものが『雷帝』
     であるからだ。表の人格では多少の『電力』と『邪眼』が使える。
     弱点、『石川梨華』と『    』。
     無限城以外で『雷帝』になるには『石川』と『電力』が必要。

垂れごま やる気がない時、無邪気な時、お腹が空いた時、眠い時…。 
     通常の人の四分の一ぐらいの大きさになり、顔が膨らむ。 

吉澤ひとみ 深い森で育った。興味本位で昔『無限城』に行った事がある。
     能力は『魔里人』。あらゆる動物を『獣笛』で操作したり、
     自分が動物の擬態となる事も可能。
     
     後藤と対戦し、事実上吉澤が勝った。 
  
85 名前:無限城出身者 投稿日:2002年11月06日(水)17時19分28秒

石川梨華 無限城で育つが、『石川流宗家』長女。
     なのになぜ『無限城』にいるのかは今のところ不明。
     後藤の弱点であり、愛人でもある。『雷帝』になった後藤が
     初めてあらわにした感情が、石川に対する感情だった。
     通称、『絃の石川』絃を自在に操る。

高橋愛  幼き頃から石川を護り続けてきた。『高橋流針術』の後継者。
    ずっと石川を想い続けてきた高橋だが、最近後藤の事がきになって
    仕方がない。なぜ自分達を見捨てたのか…そう考えているうちに
    本当の『後藤真希』を知りたくなったのだ。
    通称、『飛針の高橋』。

86 名前:eraser’s  後藤真希 投稿日:2002年11月06日(水)17時21分53秒





ここは…






どこだ…



真っ暗な闇

それを包み込む眩い光


その先には…



その先には…


後藤の唯一の肉親だった…



彼女の姿が…

87 名前:eraser’s  後藤真希 投稿日:2002年11月06日(水)17時26分06秒

「な…なん…」
「ひどいな、ごっちん」

「え?」
「あんだけうちが好きやったのに、なのに…」

彼女は悲しそうに笑う。

「もうええんや。それよりいつまで『邪眼』封じられておくつもりなん?
 うちが解き放したるで!もう誰も失っちゃアカン!ええな、ごっちん!」
「ちょっとまって…!どういう意味…?!」



「もうすぐ、うちの大好きなごっちんが見れるはずや。」
「は?」

「クールでカッコ良くて優しかった頃の…『雷帝』なんかやない、
 温厚なごっちんや!」



彼女は笑った。

後藤は…泣いた。

「亜衣……。ごめんね…。」


後藤は目を覚ました。


88 名前:eraser’s  後藤真希 投稿日:2002年11月06日(水)17時29分14秒

「貴様、何しに来たんだ!」
「え?」


あれ?


亜衣は…?


そっか、夢だったんだ。

そうだよね、亜衣はあたしが…




殺しちゃったんだもん、ね…

ごめん、亜衣好きなあたしにはなれないよ。

こんなにも…



現実が嫌になったのは久しぶりだし
目の前の奴がなんであろうと殺したくなる衝動に刈られるのも
久しぶりだ。
89 名前:eraser’s  後藤真希 投稿日:2002年11月06日(水)17時33分21秒

掃除する事が、後藤達の役目。
他の人は殺してはいけない。



「もうすぐ、見れるんや」



ごめん、やっぱ無理


後藤は、過去に弱いんだよ

亜衣が…



ずっと好きだったんだよ

なのになんで急に現れたのさ


悲しくなるじゃんか
昔に戻るっていっても…


ごめんごめん…

押さえ切れない…

「う、うわぁぁあああああああ!!!!」

ガクン、ガクン!

電気のブレーカーが落ちた。

ごめん、亜衣。

あんたが好きな後藤はもういないんだ。

90 名前:eraser’s  後藤真希 投稿日:2002年11月06日(水)20時46分24秒

昼間だと言うのに、電気を消しただけで暗くなった。
そっか、ここは地下なのか。

「貴様っ!なにする気だっ!」
「無理な抵抗はしない方がいい。貴様らじゃあ勝てないよ。」

ピストルが向けられる。


「悪い事は言わない。今の僕では…めちゃくちゃに殺してしまうだろう。」
「やってみろよっ!」

バァンッ!!!!

「ざまあみろ!」
「……だから言ったのに。今の僕には効かないね。」

後藤は雷をその場にいる全員に落とした。

「う、うぎゃあぁあああっ!」


ばんっ!

ドアが開く。

91 名前:eraser’s  後藤真希 投稿日:2002年11月06日(水)20時52分59秒

薄暗い部屋に、たった一つあるベッドの上で立っている後藤。
その周りで息も絶えようしている男達。


「なったの?」
「……なったさ。それがどうした?」
「どうして?」
「さぁね。」

ひとみは怒っている。

「元に戻ってよ!」
「やだね。」
92 名前:eraser’s  後藤真希 投稿日:2002年11月06日(水)20時54分40秒



そうさ僕は

人を殺したり…傷付けたり…


最低な奴さ




だからもう

僕は『無限城』にかえるんだ。
93 名前:eraser’s  後藤真希 投稿日:2002年11月06日(水)20時56分59秒


僕の所為で…

僕が目覚めたせいで…


亜衣は、亜衣は

僕の盾となって死んだんだ。

梨華だって…


僕といたから傷ついたりするんだ




みんな消えてしまえばいいっ!!!!!!

94 名前:eraser’s  後藤真希 投稿日:2002年11月06日(水)21時01分05秒

「ごっちん…?辛いの?」
「はぁっ?!何を言ってんだ!」

「泣いてるじゃん。」
「え…?」


頬に、一筋の滴が伝っていた。

「辛い事があったんだね。ごっちん、言ってたじゃん?『雷帝』は
 感情がないんだって。」
「……。」
「そんなごっちんがなくなんて…辛いんだよね?」


ドクン


ドクン


もうなにも解らない。

僕は…



僕は…



95 名前: 投稿日:2002年11月06日(水)21時05分25秒
更新終了!
96 名前:神威 投稿日:2002年11月06日(水)21時17分03秒
・たれごまは原作と違って「現実逃避したい時」にはならないんだね・・・よかった。
・え〜っと、よっすぃ〜の能力は「百獣擬態」と獣笛という技術で獣を自由自在に操る「操獣術」な訳で、
 「魔里人」っていうのは能力名でなく、っていう先住民族の名前なのよね。
・梨華ちゃんが「イトマキ」さんだったのね、「絃の石川」・・・確かに「絃の梨華」よりはしっくり来ます。
 んで、愛ちゃんが「飛針の」さんな訳ね、「飛針の高橋」・・・確かに「飛針の愛」よりはしっくり来ます。
・「亜衣」じゃなくて、「亜依」ね。 これからどう関わってくるんでしょうか・・・。

以上、原作好きの意見でした。 ますます期待age。

97 名前: 投稿日:2002年11月09日(土)19時34分47秒
>>96名前の間違い指摘、すいませんでした。
  あ、やっちゃった…。魔里人は能力名ではないですね、
  すみません。
98 名前:eraser’s 後藤真希 編 投稿日:2002年11月22日(金)21時17分10秒


・・・・・・・・・・・・

( ´ Д `)<んぁ〜…。難しいの嫌いだなぁ。
        よーするに現実をみてたくないだけじゃん、君。

どういう意味だよ…。垂れのクセしやがって!

( ` Д ´)<あんただって超ナルシストなくせに!!
        いいもん、いいもん!

うるさい!大体お前、梨華のこと何も…

( ` Д ´)<わかってないのはあんたでしょ!ふんっ、
        ごとー怒ったもんね。

・・・・・・・・・・・・
99 名前:eraser’s 後藤真希 編 投稿日:2002年11月22日(金)21時17分42秒


ボンッ!!

髪の毛を結っていた紐が切れ、体が女に戻る。

「ごっちん?」
「んぁー。ごとー『雷帝』大っ嫌い。」

よっすぃーは目を真ん丸にしてる。

あはは、可愛いねぇ。

「んぁ、なんでこの人たち倒れてるの?…うわっ?!
 死んでんじゃない?!」
「はぁ〜…。ごっちんさぁ、なった後とタレとでキャラ違い過ぎ。
 こっちが疲れるんだけどぉ。」

そうだ、ごとーはよっすぃーにご報告しなきゃ!
100 名前:eraser’s 後藤真希 編 投稿日:2002年11月22日(金)21時18分17秒


よっすぃーは死んでいる一人一人を確認していた。



( ´ Д `)<ねぇねぇ、よっすぃー!
「なに?」
( ´ Д `)<ごとーね、『雷帝』にもうなりません。
「あっそ。」
( ` Д ´)<もうちょっと誉めてよ...
「あんね、もう何回言ってるの。」
( ` Д ´)<ぶぅー…。

よっすぃーはゆっくりと立ちあがる。
101 名前:eraser’s 後藤真希 編 投稿日:2002年11月22日(金)21時18分56秒

「新垣はこんなかに居ないみたいだよ。さ、奥いこう。」



ちぇー…



こんどこそ…




誓ってやるぅ…

102 名前: 投稿日:2002年11月22日(金)21時20分59秒
更新終了。
103 名前:4489 投稿日:2002年11月23日(土)08時31分12秒
更新来たーーー
よしごまはやっぱり、最強のコンビですね。
104 名前:神威 投稿日:2002年11月23日(土)09時56分57秒
更新キタ――――!!!!
たれ真希にかなり萌え。
これからも頑張ってのage。


105 名前:名無し 投稿日:2002年11月23日(土)12時08分26秒
原作知っててもおもしろいっす。作者さんがんばって。
ところで、もういしごま決定なんですか?
106 名前: 投稿日:2002年11月25日(月)20時59分25秒
>>103最強よしごまっ。確かに好きですよ、このペア。
   そうです、いしごま好きだったのによしごまにも惹かれてしまった
   浮気モノですよっ!

>>104…私のパソコン覗きました?なんで「香水」と「クスッ」が出てくると
  わかったんだよぉー。頑張ります、ありがとうございます。

>>105 >原作知っててもおもしろいっす
   非常に嬉しいお言葉をっ!!!
   決定ってわけではないですよ。ただリクが多いなと。

皆様レス本当にありがとうございます!! 
107 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年11月25日(月)21時00分09秒


本当に疲れる。
さっきまでの張り詰めた空気っていうの?
あれはどこいったんだか。

「僕は…。」

とかなんとかいったまま黙り込んでいきなり

「んぁー。ごとー『雷帝』大っ嫌い。」

ときたもんだ。あぁ…頭が…。

永遠と続く廊下を歩く。
108 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年11月25日(月)21時00分55秒



( ´ Д `)<ねぇ、よっすぃー…?
「なに?」

ごっちんは相変わらずタレたままで、ヘコヘコいいながら歩いている。

( ´ Д `)<おかしくない?あそこに居た人たちが殺られたのに
       なんもないなんて。
「そういえば…」

確かに、ごっちんは『雷帝』化したし停電したはず。
会社にあるコンピューターだって…






まさか罠?
109 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年11月25日(月)21時01分37秒


「ごっちん、罠かもしれな…」
(;´ Д `)<んぁーっ!?

横にちょこんといたはずのごっちんは、ブービートラップに
モノの見事にはまっていた。

そのトラップとは…

(´ Д `;))((;´ Д `)<うえーん、出られないよう…。

穴に落ちたのだ。まったく。
110 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年11月25日(月)21時02分56秒


「馬鹿!もう、引き上げるよぉ…?」
「ありがと…あれ?ねぇ電気付いて…」

ごっちんはうちを見上げ、何か言いかけたけど、
あたしは腕を伸ばしいつものセリフを…

「え…!?やぐ…危ない!…ばかやろーーーー!!!」
「はぁっ?!」

あたしが言うべきセリフをごっちんがいう。
そして近づいたところで…

「あぶないっ!!」

グイーン.....

落ちるあたしの背中に手を乗せごっちんはジャンプする。
むしろ、吸い寄せられている。

なに、どうなってんの?!
111 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年11月25日(月)21時03分31秒


「よっすぃー!ここは現実じゃ…ごとー…が…に…なる…と…き…」
「ごっちん?!」

上に居る何者かに抱き上げられている。
もう意識はないみたい。クソッ!!

「あっれ〜?!ごっつぁんじゃん。ウフフッ寝てる間にあやつろっと♪」
「おい、ごっちんをかえせ!ばかやろーっ!」

それでもごっちんはグッタリとしたまま。
なんで?

「イイコト教えてアゲル。あたしは7つの香水を操る
 『レディ・ポイズン』だよ。ごっつぁんは返してあげない。」
「さっきからごっつぁんってなんなんだよ!待ってろ!今そっちに
 行ってやるぅ!」
112 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年11月25日(月)21時05分16秒

ビルの一階の床から落ちたはずなのに、まわりはいつのまにか…
あれ?ココどこだ?!

「ごっつぁんが教えてあげたのに。可哀相、ごっつぁん。
 んじゃね♪あんたには一番奇妙な人と戦ってもらうよ。」

そういうと矢口は眠っているごっちんに顔を近づけて…
チュッ。

「あ、おい!なにやってんだよ!」
「じゃあね〜」

矢口は去っていった。
113 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年11月25日(月)21時05分57秒


ごっちんが言った言葉…?

『ここは現実じゃ…ごとー…が…に…なる…と…き…』

現実じゃ…現実じゃないってこと?

ごとーが〜になるときだから…雷帝?


雷帝になるときは…電気が落ちたり半現実世界だったり…
でも電気は確か落ちて…


まてよ?
たしかごっちんが叫ぶ前、こっち見て何か言ってたような…。


う〜ん…?
114 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年11月25日(月)21時06分37秒

あの時、ごっちんはこっち見てて…
うちのこと見上げて…



見上げて?!



そうだよっ、ってことはまだ現実だったわけで…
少なくとも廊下の天井はうちと一緒に見えていたハズ。


それで、それで





『ありがと…あれ?ねぇ電気付いて…』




そうだ




ごっちんはそれを見て…!!



だから…!!

115 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年11月25日(月)21時07分20秒

「気付いたようね。クスッ。」

ゾーッ…


血の気の引くような殺気…

振り返ると…






「う、うわぁあぁぁあああああぁああぁ?!?!!」


116 名前: 投稿日:2002年11月25日(月)21時09分56秒

今、『ゴマキススメの子育て日記』の録画を見てまして。
ひとみカラスに叩かれ気絶したゴマキスズメの顔が可愛かったっス!!!
テスト中なのに…。

更新終了。
117 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月25日(月)22時19分28秒
自分はよしごまは親友、いしごまは恋人って感じなんですが
スズメは面白いですね、よしごまの間が最高です
小説の続き楽しみにしてます
118 名前:神威 投稿日:2002年11月26日(火)16時35分10秒
>>106
おっと。
ただ、今後出るのか出ないのか聞きたかっただけなのに
まさか当ててしまうとは・・・恐るべし・・・自分(爆

「クスッ」は・・・誰なんでしょう?
作家さんのみぞ知るって事ですかね、今の所。
次の更新に期待しませう。
119 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月12日(木)21時24分51秒
待ってるよ〜
120 名前: 投稿日:2002年12月20日(金)19時58分09秒
更新遅れてしまって申し訳ありません。
私的事情の為携帯から送っているのですが
クリスマスまでに更新できか…。申しばらくお待ちください。 
121 名前: 投稿日:2002年12月23日(月)21時30分53秒


振り返ると、長身の髪が長い女性が立っていた。
黒いコートのようなものを羽織っている。

「あなたが吉澤?男の子じゃない。」
「いえ……女っす。」

この人、どっかで見た事あるぞ?
えーっと確か…。

「自己紹介忘れてたね。カオリはカオリって言うの。
 通称『Drカオリ』よろしくね。」
「!!!」

思い出したぞ。
不死身のドクターとして恐れられている飯田佳織だっ!
やばいぞ…これは…


122 名前:eraser’s 吉澤ひとみ編 投稿日:2002年12月23日(月)21時33分36秒
「よろしくね。」
「あ、いやぁ…。」




すでに殺気立っている。



ヤバイヤバイヤバイ!!

体が震えてるよ!!




無事にここからでられるのかな…


123 名前:守り屋 矢口真里 編 投稿日:2002年12月23日(月)21時34分34秒

「ごっつぁんか…。」


(回想)

「ごっつぁ〜ん!ねぇねぇ見てこれ可愛くない?!」
「あはっ…。やぐっつぁんはいつも笑っているね。」

そういってごっつぁんはいつも悲しそうな眼をするんだ。
問いただしても答えてくれないし、恋人の梨華ちゃんだって
知らないみたいなんだ。

「ごっつぁん、噂…知ってる?」
「ほぇ?噂?」
「裏新宿の先にある町で今、メッチャクチャ強い奴がいるんだって。」
「へぇ…それで?」
「え?」

ごっつぁんは興味なさそうに梨華ちゃんを自分の前に座らせて
抱き付いている。
124 名前:守り屋 矢口真里 編 投稿日:2002年12月23日(月)21時35分17秒



「僕にそんなこと関係ないさ。そいつがここを責めてくるというのなら
 話は別だけどね。」
「大丈夫ですよっ!ごっちんがまもってくれるから。」

また二人はイチャイチャし始める。

「もう知らないぞっ!矢口は!」




その次の日からだった。

ごっちんが梨華ちゃんが傍にいないときに、一人のときに
何処かへ出かけていたのは…。



125 名前:守り屋 矢口真里 編 投稿日:2002年12月23日(月)21時39分42秒




「ごっつぁんが『掃除屋』になったなんてしんじらんない。
 梨華ちゃんどんだけ傷つかせたんだよ…。」

眠ったままの後藤に話し掛けている。
後藤の頬に触れ、あることに気付く。

「あれ…?ごっつぁん…龍の牙は…?」

そう。後藤はいつも右耳だけに龍の牙をイヤリングとして
つけていた。 

「昔は昔ってことかよ…。オイラ達の事嫌いになったの…?!」




「何とか言えよ!おい!」




後藤はただ静かに寝ているだけだった。

126 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年12月23日(月)21時40分47秒

「アナタにこれといった恨みはないんですがね。仕事なので。
 容赦なく攻撃します。」
「……くそっ。」

はっきり言って、今のままじゃ絶対に勝てない。
相手の能力すらも分からないのに…



「はっ!!」

手術用メスが飛んでくる。

「うおっ!」

集中しないと急所に当たってしまう。
ここは異空間。様々な方向へ飛ぶ事が可能だ。

「避けているだけでは勝てませんよ。」

飯田はマジシャンのようになにもないてからスッと
ナイフを出す。


あれが…何処から出ているのかわかれば…
127 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年12月23日(月)21時41分33秒

「百獣擬態…」
「おそいっ!」

ズバッ!



「っ!?」

お腹と肩に数本のメスが刺さる。
急所をついている。

「うっ…。」
「無理しない方が良い。何にも擬態していないアナタの
 体は、カオリのメスに勝てるはずがない。」

どっからでてるんだよ…
128 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編 投稿日:2002年12月23日(月)21時42分22秒

フッと手に中に出てくるメス。


「くそっ。」
「そうそう…。怒りなさい。もっと…。」
「は?!」




なに言い出すんだ、コイツ。

129 名前:eraser’s 後藤真希編  投稿日:2002年12月23日(月)21時43分11秒

「…やぐっつぁん。」
「おう、目ぇ覚めた?」

後藤はゆっくり目を開け、閉じる。

「弱いよね。」
「は?」
「精神的に…人間的に…。」
「誰が?」
「…なんでもない。」


もうやめよう。

あたしにはよっすぃーがいる。

梨華ちゃんには市井ちゃんや愛ちゃんが付いてる。



後藤は必要ない。
130 名前:eraser’s 後藤真希編  投稿日:2002年12月23日(月)21時43分51秒

「んじゃ、後藤は助けに行ってくるね。」
「なに行ってんだよ!オイラが通すと…。」
「…邪魔。」








実力行使でわからせてやる。








「…どけよ。」

131 名前:eraser’s 後藤真希編  投稿日:2002年12月23日(月)21時44分26秒


「(…?)」





「どけよ!!」







「どけよぉぉおおおおおおお!!!!!!」






ビリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!!!!!!!!!


132 名前:eraser’s 後藤真希編  投稿日:2002年12月23日(月)21時45分03秒



バーチャルも吹っ飛び、普通の何も無い部屋に変った。

「ごっつぁん…?」



やぐっつぁんの声がしたけど、無視した。

今はよっすぃーが先。


「ばかやろーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」


バンッ、ドシャッ…。

「よっすぃー?!」
「あ、はははは…。」


よっすぃーは満身創痍と言った感じで血まみれだった。

133 名前:eraser’s 後藤真希編  投稿日:2002年12月23日(月)21時45分46秒

「おや…アナタがパートナーの後藤さんですか?」
「い、いつのまに…。」


音も無く現れた背の高い女性。
確か、この人は…。


「クスッ。まだまだ甘い。」


ヒュッ!

メスが何本も飛んでくる。

やぐっつぁんはもう非難してる。素早いな…。

134 名前:eraser’s 後藤真希編  投稿日:2002年12月23日(月)21時47分16秒

「ごっちん、逃げてよっ!ここはあたしが何とかする!」
「んなこと出来るわけないじゃん!!パートナーだよっ!?」

動けないよっすぃーに当たらないように逃げ回る。
けど、もう限界。

ブシュッ…


「ごっちん!!」
「っくー…。」

お腹に3本。マトモにくらったよ…畜生。
よっすぃーより動けない状態になってどうするんだよ…。

135 名前:eraser’s 後藤真希編  投稿日:2002年12月23日(月)21時48分43秒
「早く逃げて、ごっちん!考えがあるんだ!」
「でもよっすぃー!」
「大丈夫、ごっちんが時間稼いでくれたおかげで
 回復したっ。」

後藤はその場を走り去った。

アイツ…そう、カオリはよっぽどよっすぃーを気に入ったんだろう。
後藤が逃げても反応しなかった。



とりあえず、このビルを出て…




小島電気に急がなきゃ…


136 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編  投稿日:2002年12月23日(月)21時49分15秒


「強がり言っても見逃さないですよ。」
「わーってる。もうあんたを倒す手段みっけたもん。」
「じゃ…遠慮なく行きますよ。」



ブラッデイ・レイン!!!


大量のメスがあたしめがけて飛んでくる。



ブシュッ!!!!

137 名前:eraser’s 吉澤ひとみ 編  投稿日:2002年12月23日(月)21時49分47秒


「なんだ…つまらない。もう終わってしまいましたね。
 ただの強がりか…。」
「どーでしょー?(長嶋さん風)」
「なっ!?」

「百獣擬態・餓狼擬―――!」

カオリの全身を引き裂く。

プシュッ!

「 な・・・なぜ…?」
「見たか!かげろうの不思議をっ!カッケーッ!」

カオリは倒れる。

「しばらく動けないと思うよ。」

あたしはそのへやを出て新垣を探す。

「…あれって、どう見ても…。」

奥の部屋はゴウゴウと燃えていた。

「な…一体?!」
138 名前:eraser’s 後藤真希編 投稿日:2002年12月23日(月)21時51分10秒

「っっあーー。生き返ったぁ…。」

後藤は電気屋さんのコンセントに指を突っ込んでいた。
んぁ、やっぱ電気はいいねぇ。

「お客様…。大変申し上げにくいのですが…。」
「んぁー?」
「商品の方になにか細工をしませんでしたか?」
「なんもしてないですけど?」
「展示してある電気製品すべてバッテリー切れなんですが…。
 お客様が触った後すぐに…。」
「え、え、ええっ?!ごとーのせい?!」

係りの人はごとーの腕を掴む。

「ちょっと奥の部屋までご同行願います。」
「なんにもしてないよー…!よっすぃー…!助けてー!」

139 名前: 投稿日:2002年12月23日(月)21時54分46秒
>>117そうですよね…自分もそうなんですけど…。よしごまもいっかな〜…。
   遅くてゴメンナサイ。

>>118おそるべし…。バネさんはあの人でした。

>>119遅れてすみません。

今日は頑張りました。>>121-138
140 名前: 投稿日:2002年12月23日(月)21時55分53秒
次回の更新、めっちゃ早いか遅いかです。すみません…。

( ´ Д `)<よっすぃ〜!
(o^〜^o)<な、なんで燃えてるんだYO!
141 名前:神威 投稿日:2002年12月24日(火)22時42分31秒
>>121
Jつながりで「Drジョンソン」でもよかったなぁ〜。(笑
喋り方がきになっちった。
佳織じゃないですよ〜。
>>131
短い方がよかった気がthrough。(最後の捨てぜりふ?)
>>137
影朧と書きます。(参考までに。)

総評:面白い!(笑 
142 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月28日(土)20時18分26秒
原作知らないまま読んでますけど面白いです
来年もマターリ待ってます
143 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月04日(土)20時16分07秒
今一読しますた。これって多分アレっすよね?“Ge(ry
自分もこの作品らいすっきです。がんばってくだせぇ。
144 名前:名無しさん 投稿日:2003年02月08日(土)12時24分56秒
待ってます
145 名前:eraser’s 吉澤ひとみ編 投稿日:2003年02月10日(月)20時12分34秒

「火事?!」

なぜに炎が燃えあがってるの?!だって『侵入者』はあたしと
ごっちんだけなはずで…奥の部屋には、新垣しかいない…。

「あははははーっ♪」
「楽しいねぇー♪」

若い女の子の声がした。
炎の中から影が現れる。

146 名前:eraser’s 吉澤ひとみ編 投稿日:2003年02月10日(月)20時45分02秒



「yeah!めっちゃファイヤー♪ウキウキな火事希〜望♪
 Yeah!ズバッと♪焦げてノリノリで燃やしたい♪Ah〜」

な、なんだよっ!?目茶苦茶危険な歌歌ってるのはだれ?!
あたしは咄嗟に構える。

「あはは〜それ最っ高!」
「ねぇねぇみきたんも歌ってよぅ。」

目のぱっちりした女の子が、隣のショートカットの女の子の事を
『みきたん』と呼んだ。
147 名前:eraser’s 吉澤ひとみ編 投稿日:2003年02月10日(月)20時45分59秒

まさか、この二人…





放火魔?!



148 名前:eraser’s 吉澤ひとみ編 投稿日:2003年02月10日(月)20時46分40秒



「ロマンティック地獄の花咲く水の砦♪
 三途の川を一気に渡りそう〜♪」
「こっわーい!あははー。」

あたしの事、無視してない?!
『みきたん』さんはようやくあたしに気が付く。

「ねぇ、あやあれ…。」
「あれぇ〜?吉澤さんじゃないですかぁ〜?」
「そうだね。ごっちんの新しい相方じゃん?」

『みきたん』さんは酷くつまらなそうにあたしを見つめる。
でもどうしてあたしを知ってるの?

149 名前:eraser’s 吉澤ひとみ編 投稿日:2003年02月10日(月)20時47分14秒

「こんにちはぁ〜。あややはぁ、真希さんとぉ、一緒に
 お仕事してたんですぅ」
「あやや、自己紹介になってないよ。」

ごっちんと仕事…?
また無限城がらみなの?

「あたし、藤本美貴って言います。で、こっちが松浦亜弥。」
「始めましてぇ…。で、真希さん知りません?」

なんなの?
引きもどそうってわけ…。
150 名前:eraser’s 吉澤ひとみ編 投稿日:2003年02月10日(月)20時48分09秒

そんなあたしの心を見透かしたかのように藤本さんは言った。

「あ、勘違いしないで下さい。あたし達、ごっちんを『無限城』に
 もどそうなんて思ってませんから。ただ一緒に居たいだけです。」
「どこなんですかぁ〜?」

藤本さんはあきらかに無理して笑ってる。
松浦さんはあたしにごっちんのことしか聞かない。
151 名前:eraser’s 吉澤ひとみ編 投稿日:2003年02月10日(月)20時49分22秒

「ごっちんなら…。小島電気に行くって…。」
「すぐそこの?ありがと。」

二人は平然と歩いていってしまった。
…なんちゅう…。

とにかくあたしは、新垣の死亡確認の為まだ燃えている炎の中を
潜り抜けた。

152 名前: 投稿日:2003年02月10日(月)20時54分29秒
>>141そうですね、カオリの口調に戻そうと思います。
   自分も気になっていたんで…。

>>142原作知らないけどおもしろい、そう言って頂けて 
    どれだけ報われる事か…(何にだよっ!)

>>143知ってます?幻滅されなかったようで良かったです。
    これからもどうぞよろしくお願いします。

>>144待たせてゴメンナサイ。

更新終了です。


次回、ついにごっちん無限城へ…?!
 
153 名前: 投稿日:2003年02月10日(月)20時55分21秒
蛇足。
初恋は〜のほうはもう少しお待ちください。
つっても見てる人が入ればですが・・・。
154 名前:神威 投稿日:2003年02月11日(火)23時19分17秒
出ましたね、暴走コンビ。(爆
替え歌最高です。(笑

期待ageしときます。
155 名前: 投稿日:2003年02月24日(月)18時56分23秒
>>154暴走コンビ、登場!!でもキツクはなされてしまいましたが…。
  替え歌、ポン、と浮かんだんで(w。期待age、感謝です。
156 名前:eraser’s 後藤真希編 投稿日:2003年02月24日(月)18時57分15秒

「だから言ったのに〜…。」

後藤は身体検査を行い、無実が証明され半ば怒りながら店を
あとにした。

「ごとーはなんにもやってないって言ったのになぁ。」

後藤は気付いていない。自分が電化製品の電力を吸い取って
己が回復した事に。

「よっすぃーのとこ戻らなきゃ…。」

吉澤が万が一、致命傷・又は死に至った場合、後藤の元には一羽の
黒いハトが飛んでくる。初めて吉澤とパートナーになって見たのが、
この黒いハトだった。
157 名前: eraser’s 後藤真希編 投稿日:2003年02月24日(月)18時58分03秒








158 名前:eraser’s 後藤真希編 投稿日:2003年02月24日(月)18時58分36秒




「絶対カラスだってば!」
「ハトだよ!」
「あたしがいうんだから間違い無いの!!」
「あんたなんかの意見なんて聞いてない!!誰がどうあれごとー
 にとってはハトなの!!」



159 名前:eraser’s 後藤真希編 投稿日:2003年02月24日(月)18時59分12秒








160 名前:eraser’s 後藤真希編 投稿日:2003年02月24日(月)18時59分51秒



そんないざこざがあってから、吉澤は自分の生命に関わる事が
生じた場合、この『ごとぉすぺしゃる』と名づけられたハトを
後藤に飛ばす教育をしてきた。


「さて、新垣のオフィスビルは…。」

小島電気の建物を曲がり、ふと顔をあげた。

「なっ?!」

黒い煙がモクモクと立ち昇る。
遠くからサイレンの音が鳴っている。

161 名前:eraser’s 後藤真希編 投稿日:2003年02月24日(月)19時01分38秒


「ど…どうなってんの?」

ビルの近くまで走り、正面玄関でたちどまる。

「亜弥…!」


松浦がそこに立っていた。

「まさか…亜弥がやったの…?」
「真希さ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!」

松浦は答えず、一目散に後藤に駆け寄り、抱き付く。
162 名前:eraser’s 後藤真希編 投稿日:2003年02月24日(月)19時02分11秒


「……美貴?」



遠くから藤本がすごい形相で走ってきた。

「クォラあややぁっ!!駄目っていったでしょ!『待て』っていった
 じゃない!」
「だってぇ…。」

犬かよ…と突っ込みつつ後藤は美貴に尋ねた。
藤本は後藤と目を合わせなかった。

163 名前:eraser’s 後藤真希編 投稿日:2003年02月24日(月)19時03分05秒



「美貴…。」
「なに?」
「どうして美貴達がここにいるの…?」
「居ちゃいけないの?もう約束の期限は切れたんだよ。もう
 あたし達は我慢しなくていいんだ。」
「じゃあなんで、あたしの目を見ようとしないの?」


『あたし』


後藤は平常時にめったに『あたし』と言わない。
常に『後藤』と言っている。

それを、藤本は知っている。
164 名前:eraser’s 後藤真希編 投稿日:2003年02月24日(月)19時03分43秒





だから、わかる。



後藤の言いたい事が―――――――――



165 名前:eraser’s 後藤真希編 投稿日:2003年02月24日(月)19時04分22秒



「そうおもうなら、なんであたしの目を見てちゃんと言えないの?
 おかしいんじゃない?」
「だって…あたし…。」

藤本は言葉に詰まってしまった。
まわりの野次馬は火事に気を取られて気にしていなかった。

「やめてよ!みきたんとあややは、真希さんに相談があってきたの!
 約束、破っちゃったのは、そのせいだもん!」
「相談…?」

後藤は抱き付いている松浦に顔を向ける。
166 名前:eraser’s 後藤真希編 投稿日:2003年02月24日(月)19時04分52秒



「とうとう来ちゃったんだよ。あの依頼…。」
「………ぇ?」
「真希さんにぜひ掃除して欲しいって…消して欲しいって…。」
「ウソ…でしょ…?」

後藤の瞳から、色が消える。同時に後藤の視界から、色が消える。

「明日、午後1時『マリンスターホテル1Fロビーの一番端』に
 来て欲しいって。…一人で。」
「もちろん、あたし達はその依頼受けた。でも、明日はまだ結果が
 分からなくてもいいから、とにかくごっちん一人とあいたいって。」

藤本が言った言葉にも疑問が残る。
167 名前:eraser’s 後藤真希編 投稿日:2003年02月24日(月)19時05分30秒


『結果が分からなくてもいいから、後藤一人にあいたい。』

…ってまさかまた…


イヤ、そんなわけない。
あの人なら亜弥も美貴も知っている。だから言わないはずが無い。

丁度明日は仕事が無い。

だから、いいか。
168 名前:eraser’s 後藤真希編 投稿日:2003年02月24日(月)19時06分09秒


「…わかった。結果はいつもの方法で連絡する。」
「あの危なっかしい方法ね…じゃあ。」

藤本と松浦は音も無く消え去った。




「んぁ、よっすぃー!!」



消防車も到着し、中には入れなくなってしまった。
169 名前:eraser’s 後藤真希編 投稿日:2003年02月24日(月)19時06分39秒

「あっちゃ〜…。」

後藤は頭を掻く。

「ごっちぃ〜ん…あの子達のせいで大変だったんだよぉ?」
「ぉうわぁっ!!」

振り返ると吉澤が居た。
どこまで、聞かれたのだろう?今の話を…。

「せっかく邪魔した分だけお金奪おうと思ったのに、ごっちん
 すんなり代えしちゃうんだもん。」
「あは、ごめんごめん。」
「あの子達、なんなの?」


170 名前:eraser’s 後藤真希編 投稿日:2003年02月24日(月)19時07分09秒

吉澤は『ごっちんにあいたいだけ』という言葉がウソに聞こえた。
本当は、何かあるのではないか、と。




「なんでもない。無限城に居た時の情報管理人、ってところかな?」

後藤はウソを吐いた。


吉澤もそれに気が付いたが、合えて何も言わなかった。



「……どうしてだよ、ごっちん。」



小さく、本当に小さく呟いた。




171 名前: 投稿日:2003年02月24日(月)19時08分39秒
更新終了。次回はこんごま短編<愛はパワーだよ!>を
更新予定。あくまでも、予定…。
172 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月09日(日)21時33分59秒
こんごま期待してます
173 名前: 投稿日:2003年03月13日(木)20時47分33秒
>>172はい、でもかなりの駄作ですが…。
174 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)20時48分08秒



もうすぐ、ミュージカル本番。
もう幾日か経ったのに、後藤は顔をしかめていた。

「うぁ〜…気持ち悪い〜…。」

そう、きのうは親戚の家に泊まり、宴会をやっていた。
水だと思って飲んだものが、大吟醸『又兵衛』であった。
いわゆる、『二日酔い』だ。

175 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)20時50分30秒


「こんなときに圭ちゃんとか居たらなぁ〜。二日酔いの薬、もらえるのに…。」

衣装に着替えたまま、椅子に座り机に顔を伏せる。
顔色が悪いのは、なんとかお化粧で誤魔化せたが、声が遠くまで
響かない。足もふら付く。そしてなにより、舌が上手く回らない。

「っはぁ〜…。」

176 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)20時51分01秒




広い楽屋。

娘。時代なら、この楽屋を『狭い』と思っただろう。



やっぱり、寂しいよ…。



みんなが居ないなんて、たえられないよ…
177 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)20時52分35秒


彼女達に来て欲しい。
いや、違う。『彼女』に来て欲しい。

『彼女』が居れば、それだけで…





あいたいよ。。。









……紺野……
178 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)20時53分06秒





最近もっとも忙しそうなアーティストベスト10には入るだろうモーニング娘。
が、自分の楽屋に来てくれるはずが無い。



でも、あたしは








どうしても、あいたいんだ…






あなたは今、どうしてますか――――――



179 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)20時54分16秒





「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…。」


暗い廊下を走る女の子。


「え〜っと、え〜っと…ここを右に曲がって…あれ、左だっけ?!」

頭を抱えるようにしながら辺りをキョロキョロ見渡し、大好きな
あの人の居る部屋を探す。

「本当に、よろこんでくれるのかな…?」

少女は、先ほどの会話を思い出す。
180 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)20時54分50秒




『こっそりでもいいから会いに行きなって!』
『それ、渡せてないんでしょ?』
『喜んでくれるよ。あいつはああみえて弱い子なんだから。
 あんたが支えてあげなきゃ…。』

181 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)20時55分30秒





どさっ。。。



何かが、落ちた音…。


まさか…


182 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)20時56分07秒













「ご、後藤さんっ!!!」





183 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)20時56分48秒


『後藤さん!!!』

「紺野?!」


自分の荷物を床に放り投げた瞬間、愛しい彼女の声が聞こえた。

「まさか、この中に…?」


後藤はバックを開けた。

なかみはいつも通り、ぐちゃぐちゃのまま。

184 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)20時57分35秒




「んなわきゃないか…。」

空耳が聞こえるなんて、自分はそれほど彼女に依存しているのか。
寂しくないよ。寂しくなんかないよ。





あなたさえ、いてくれれば…。


185 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)20時58分17秒


「この部屋から、だよね…。」

少女は深呼吸してドアをノックする。

「はい。あいてま〜す」


どくん!


久しぶりに聞いた、愛しいあの人の声。

「(後藤さん、だ…。)」


でも、手が震えてドアノブを回せない。
彼女は本当に喜んでくれるのか?自分に自信が持てない。
けど、彼女なら。。。
186 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)20時58分48秒
「あいってるってば!!」


し〜ん。。

トントンダッシュ?




訪問者はあたしの声など無視しているのだろうか。
っていうか『後藤真希様』って書いてあるはずでしょ?!
なら今回の主役なんだから本番ならそうだって早く言ってよ!

「だから開いてますっ!!」

ドアを開ける。
187 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)20時59分29秒



がばっ。


「っ…?!」


自分の腰に、なにかが抱き付いてきた。
この柔らかい感触は…




あたしが一番、求めていたもの…

188 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)21時00分31秒


やっぱり、嫌なのかな…?
いつもみたいに、抱きしめ返してくれない。
優しく、『どうしたの?』って聞いてもくれない。

まして、喜んでもくれていない。


後藤さん…あたしじゃ、駄目なんですか…?


「こん…の…?」

頭のてっぺんに、ポタポタと何かが降ってきた。
慌てて顔をあげる。
189 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)21時01分12秒
「来て…くれたの…?」
「ど、どうしたんですか?!」

後藤さんは涙を流していた。頬を伝って、一筋に何度も何度も
涙が伝う。

「会いたかったよ…紺野…。」

ギュッとあたしを抱きしめて、肩に顔を埋める。
右肩が、どんどん冷たくなってゆく。
190 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)21時02分28秒




あたしもです、後藤さん。



今日は後藤さんの新しい一面を見れて、嬉しかった。





だから、今日は。
191 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月13日(木)21時03分04秒





あたしに甘えてください。弱音とか、全部、吐いちゃっていいですよ。。





あたしが、全部受け止めます。



192 名前: 投稿日:2003年03月13日(木)21時04分25秒



ぐはっ。。





もうこんごまキツイ…




なんか内容がへん。。

せっかくお師匠様にコツを聞いたのに…。


前編更新終了。

193 名前: 投稿日:2003年03月13日(木)21時08分22秒


一応、明日ホワイトデーですが前編は全部バレンタインデーです。
頑張って明日、後編をUPしたいとおもいます。

( ´ Д `)<…もう一ヶ月経ってるのに?
( `.∀´) <あ、あたしの出番がないわっ!
(´ Д ` )<…なんスレ目かに声のみで出演してるじゃん。
( `.∀´)<!!
      
194 名前:カヲル 投稿日:2003年03月17日(月)11時17分33秒
こんごま始まりましたなぁ。
お師匠様直伝っすかぁ。
がんばってください!
195 名前:tsukise 投稿日:2003年03月18日(火)19時40分35秒
更新お疲れ様です。

うぁー…こんごま、いいですっ!
なんていうか弱いごっちんが、なんとも言えず…。
紺野が頼もしく思えますねっ!
また機会があれば、こんごま書いて下さいっ。かなりツボです…っ。
196 名前: 投稿日:2003年03月24日(月)17時20分52秒
>>194始まりました!まだ終わりそうにないんです(泣。
  バレンタイン編がやっとおわりました。いつの話だよってかんじですが…。
  ま、そこは置いといて…(w。

>>195い、いいですかっ?良かった、良かったぁ…。頼もしい紺野!
   本当は違う設定だったのにぃ〜〜。でも喜んでもらえて幸いです。
   はい、もう一、二回ぐらい更新有ると思います。ツボですか…。
   ハッピー\( ^▽^)/
197 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月24日(月)17時21分35秒





「なんかごめんね、突然泣いちゃって…。あはっ、後藤らしく
 ないよね。」
「そ、そんなことないです!」

紺野は優しい。だからたしはいつも紺野に甘えてばかりいる。
モーニングの楽屋に行っては、紺野と話したりして、癒される。
他のメンバーと喋っていてもあたしのところに駆け寄ってきてくれる。

あたしは紺野に、何が出来る?

何もしてあげられない…。あたしばかり甘えて――――――――

198 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月24日(月)17時22分12秒


「後藤さんっ!これ、あの…その…完璧です!!」
「??」

紺野は白い大きめの箱をあたしの目の前に差し出す。
何が完璧なのか正直良く分からなかったけど、あたしは
それを受け取った。

「おいしくできてるか不安なんですけど…。」

『完璧です!!』と宣言した割に不安げな紺野。
なんだろ…

199 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月24日(月)17時22分45秒



蓋を開けると、大きなハート型のチョコレートが入っていた。

あ、そうか。

今日はバレンタインデーなんだよね。


…って

「紺野ぉぉ!!ハートが割れてるじゃんかぁああ!!」
「ええぇぇぇえええ?!?!」

慌てて駆け寄った紺野はあたしの手から箱を取り、
泣きそうなかおをしてチョコを見ていた。
200 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月24日(月)17時25分15秒


「せっかく…がんばって作ったのに…。」
「…紺野?」
「後藤さんに…これ食べて頑張ってもらいたかったのに…。」

大きな瞳からぽろぽろと涙が零れる。

紺野…。

201 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月24日(月)17時25分57秒







「後藤さんっ!これ、あの…その…完璧です!!」
「??」

思い切ってチョコの箱を渡した。でも緊張のあまりなぜか
完璧です!って言っちゃった…。

驚いたように、でもどうして私が渡したのか分かっていないみたいに
首をかしげる後藤さん。

「おいしくできてるか不安なんですけど…。」



後藤さんはまだ分かっていないみたいで、箱の蓋を
ゆっくり開けた。
202 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月24日(月)17時26分29秒



「!」


ようやく気が付いてくれたみたい。嬉しそうに笑ってる。
ふふ。あたし、その笑顔大好きです。


なんて、嬉しさに浸ってたけど…。


「紺野ぉぉ!!ハートが割れてるじゃんかぁああ!!」
「ええぇぇぇえええ?!?!」

うそぉ?!

慌てて後藤さんに駆け寄り、箱を取り中を見た。
本当だ…。せっかく…せっかくハート型にしたのに…。
これじゃあ意味ないじゃない…。
203 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月24日(月)17時27分06秒



ぽろぽろと、涙が零れていくのが自分でも分かった。

「せっかく…がんばって作ったのに…。」
「…紺野?」
「後藤さんに…これ食べて頑張ってもらいたかったのに…。」

悔しくて、悔しくて…。
あたしは泣きじゃくっていた。

「紺野…。」
「!!」

後藤さんは急にわたしを抱きしめた。
204 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月24日(月)17時27分36秒



「泣かないで…。紺野は一生懸命作ってくれたじゃん。
 でしょ?それだけで後藤は嬉しいよ。わざわざ届に来てくれてさ。
 ホンとに嬉しかった。」

優しく、わたしの頭を撫でてくれる。

「実はね…昨日親戚の人に言われたんだけど…。ずっと悩んでたんだ。
 本当にソロとしてやっていけるのかなって。あきらかに後藤
 存在感薄くなってるし、一部の人には露出でコビ売って必死だよね〜
 とかまで…言われてさ…。」

後藤さんの声が、かすかに震える。わたしは後藤さんの腕の中に居て
顔は良く見えなかったけど…。小雨が降ってきたようだった。
205 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月24日(月)17時28分13秒



「ずっと不安だった…。一人になって、孤独って言う感じが凄くして
 嫌だった。ずっとずっと紺野に会いたかった。だから、うれしかったんだよ?
 今日来てくれて。だから、泣かないで…。」
「でも…ハートが割れちゃ…っ?!」

後藤さんの唇と、わたしの唇がふれあう。優しく、優しく…。
長いキスが終わると、後藤さんはいつもの歌の最後みたいに人差し指を立てて
わたしの唇に当てる。
206 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月24日(月)17時29分30秒



「今、紺野に会いを貰ったから…。」
「え?」





「愛は、パワーだよっ!」





ニッコリ微笑んで、得意げに言う後藤さん。
207 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月24日(月)17時30分09秒


後藤さんはどこまでも優しい。
いつでもあたしに会いに来てくれる。後藤さんだって、忙しい
ハズなのに…。

だからわたしも、これからはどんどん後藤さんに会いに来ます。
私の『愛』が伝わるように…。


ほら、後藤さんのおかげで、涙も止まりました。







わたしたちの愛は、完璧ですっ!!



ね、後藤さん?
208 名前:愛はパワーだよ! 投稿日:2003年03月24日(月)17時30分44秒






前編・END

209 名前: 投稿日:2003年03月24日(月)17時32分16秒


ま、またしてもバレンタインでストップ!!

いつなにったら二人にホワイトデーが訪れるんだぁ〜〜〜!!
てか短編じゃなくなってるし。

更新終了です。
210 名前: 投稿日:2003年03月24日(月)17時32分47秒
「初恋は向日葵」もうしばらくお待ちください。
211 名前:tsukise 投稿日:2003年03月28日(金)06時30分40秒
更新、お疲れ様ですっ。
こんごまっ!かなりイイですねっ!紺野の頑張りもさる事ながら
ごっちんの不安とか優しさとかツボですっ!
『初恋は向日葵』もお待ちしていますので、頑張ってくださいね。
212 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月21日(月)02時01分41秒
保全です
213 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月20日(火)00時53分48秒
保全しますね
214 名前:名無し読者 投稿日:2003年06月21日(土)23時39分24秒
保全です
215 名前:名無し読者 投稿日:2003年07月12日(土)15時27分17秒
保全なのだ
216 名前:名無し読者 投稿日:2003年08月03日(日)18時11分13秒
ほぜん
217 名前: 投稿日:2003年08月04日(月)19時57分01秒
皆様には大変ご迷惑をかけております。
夏休み入って直ぐ、PCが壊れまして携帯でしか見れないんです。この内にストックを貯めておこうと思うので
治りしだいすぐ更新します。すみません。
218 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/11(木) 23:33
待ってますよ〜
219 名前: 投稿日:2003/09/26(金) 18:19
>>212-216保全ありがとうございます!!
     感激です。
>>218ありがとうございます。
   とりあえず試運転を…
220 名前:待ちぼうけ 投稿日:2003/09/26(金) 18:22



初夏。といってもまだ梅雨明けしていないので
朝は少し冷える。そんな中暖かそうなレストランを尻目にずっと
たっていた。


なんで七月なのにこんなにも冷えてくるんだろう…。
そんなことを考えながら道行く人を見つめていた。


忙しそうに歩いて行く人でごったがえしているこの町…。
221 名前:待ちぼうけ 投稿日:2003/09/26(金) 18:24

私はこの町がキライ。
仕事でよく来るけれど、道行く人みんながせわしなくて
落ち着かないから。大自然で育った私には合わないのかなぁ。


「お待たせぇ〜。」


はっと振り返る。
けどそれは私の待っていた人ではなくて・・・

222 名前:待ちぼうけ 投稿日:2003/09/26(金) 18:28

「コウジ遅いよ〜。」

隣の女の人の彼氏だった。


はぁ。。

私の恋人は時間にルーズってわけじゃない。
そう、仕事でも集合時間にはキッチリ来るし、
夕飯をごちそうになる時も約束通り来てくれる。

いっつもフニャっとわらって話し掛けてくれて、
夜はクールな表情を見せてくれる。


223 名前:待ちぼうけ 投稿日:2003/09/26(金) 18:30

すっごい優しくてついつい甘えちゃう。
夜にそういったことをしている時なんて本当に…。


はっ!



いけないいけない、顔が緩んでしまった。
224 名前:待ちぼうけ 投稿日:2003/09/26(金) 18:34

もうすぐ、待ち合わせから三十分。
あぁ、それでさっきは何が言いたかったかというと…。


『紺野ォ〜明日映画見に行こう?』
『いいですよ。』
『よぉ〜し、じゃあ八時にいつもの店の前ねぇ〜』
『起きれるんですかぁ?』
『ムッ?馬鹿にしたなっ!?』


結局待たせてるあの人。
プライベートでは、朝弱いんです。大丈夫って言ってくれてたのに
ウソだったんですね。まったく。

225 名前:待ちぼうけ 投稿日:2003/09/26(金) 18:36

「三文判、三文文士、二束三文…。
 三文っていうのはたいした価値じゃないってことだよね?」

振り返ると、走ってきたのか顔が赤く、肩で息をしている
あの人。

「…つまり、早起きは三文の得っていうのは、
 たった三文の得にしかならないということで…。」

226 名前:待ちぼうけ 投稿日:2003/09/26(金) 18:39

「三十分も寝坊したんですか!!後藤さん!!」

「いやいや…(汗。よし、映画館まで競争だぁ!!」

「逃げないで下さい!!後藤さん!」

起こられる予感がしたのか、ハロプロ運動会張りの俊足で
逃げる私の恋人、後藤さん。

逃がさない…
227 名前:待ちぼうけ 投稿日:2003/09/26(金) 18:39








こうして、毎度毎度の遅れたデートが始まる。
228 名前: 投稿日:2003/09/26(金) 18:41
更新終了。やっぱりpcがいつフリーズするかわかんないんで
修理に出してもらおうかなぁ…。親に放置されてたんで内緒で
更新しています。……いつになるんやろ。治るの…。
229 名前:オチ隠し…? 投稿日:2003/09/26(金) 18:43
一応、オチ?なんで。

これ、実体験を改定しました。
なので時期が微妙…


230 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/30(木) 11:09
ほぜん
231 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/20(木) 12:01
待ってます
232 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/10(水) 02:15
まってるよ
233 名前:名無しさん 投稿日:2003/12/29(月) 22:10
年末保全

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