三角な関係

1 名前:きいろ 投稿日:2002年10月02日(水)16時00分10秒
きいろといいます!
三角関係なものを書かせていただきます、登場人物は主に石川・後藤・吉澤です。

つたない文ですが、最後までお付き合いもらえると嬉しいです・・・


それでは始めます。
2 名前:名無しさん 投稿日:2002年10月02日(水)16時08分59秒



「ってゆうか、ごとー梨華ちゃんの事、好きになっちゃったみたい」

「・・・・・はぁ?」




私は、初めごっちんの言っている事の意味がよくわからなかった。
だって・・・私の事が『好き』だなんて突然言い出すんだもん・・・・
実際、女の子に告白されるのなんて初めてなんだよ??なんで告白した方のごっちんはそんなに落ち着いていられるの?
あ!そうか、ごっちんのいつもの冗談かぁー・・・・・なんか嬉しいような寂しいような・・・・



「な〜に言ってんの!またそうやって私のことからかおうとして〜」
「冗談じゃないよ?」

えぇ!?

「梨華ちゃんの事が本当に好き・・・」
3 名前:動揺 投稿日:2002年10月02日(水)16時16分33秒

ごっちんは・・・・本気で私のことが好きなの!?



「・・・あは、かわいい!真っ赤になっちゃって」



・・・・信じられないよ

そりゃあ私は、別に同姓同士の恋愛に対して嫌だとか、きしょいとか、そんな感情はまったく持っていない。
どっちかといえば逆に好きな方でもあった。

でも・・・・急にあのごっちんが自分のことが好きなんて言われてもさ、「はいそうですか」なんて簡単にこの事態が飲み込めるわけないよ。
4 名前:動揺 投稿日:2002年10月02日(水)16時24分52秒



「あ・・・・あ、あのごっちん・・・・?」


と、とりあえず何か喋らないと!ずっと無言だと怪しいと思われちゃうもんね。




「ごめん、びっくりしたでしょ?まぁごとーはもう梨華ちゃんと友達ででいるだけじゃ我慢できなくなって告白したんだけどさ〜〜・・・・・」







梨華ちゃんは後藤のこと、どう思ってるの?



私は瞬時に、次はそう言われると思った。

けれどごっちんは・・・・



「・・・・・とりあえず、もう仕事だから行くね!」




そう言って、あっさりこの楽屋を出て行ってしまった。
5 名前:動揺 投稿日:2002年10月02日(水)16時37分44秒





・・・・・・・・とんでもないことを聞いてしまった




偶然といえばすごい偶然なんだけど、次のスタジオに向かう途中に楽屋の前を通りかかり、何気なしに楽屋のドアを開いた。
するとそこにはごっちんと梨華ちゃんがいた。「お〜いっ!」って話し掛けようとしたら、私は二人の雰囲気がいつもと微妙に違うことに気がついた。
思わず一回開いたドアを、またそっと閉めて、私は二人の会話に聞き耳を立てた。いつもはこんな事しないんだけど。二人の様子があまりにも変だったからさぁ・・・・



そしたら、聞いちゃったんだよ・・・・・多分、今一番聞きたくない言葉を。






「ごとー、梨華ちゃんの事好きになっちゃったみたい」
6 名前:動揺 投稿日:2002年10月02日(水)16時41分52秒

・・・ごっちんって梨華ちゃんの事が好きだったんだ



そういえば最近の二人、すっごい仲良くなってたもんね・・・・・



でも・・・・・・






言葉なんかじゃ言い表せないくらい、どんどん渦巻いてゆく気持ち・・・・・・・・・・・不安、動揺。







私だって梨華ちゃんの事が好きなんだよ?
7 名前:動揺 投稿日:2002年10月02日(水)16時55分50秒


そんな事を色々と考えていたら、二人の話し声が急に途切れた。




「・・・・なんかあったのかな・・・・・??」

そう思ってドアに耳をくっつけて中の様子を探ろうとしたら、




  がちゃっ!!



突然ドアが開いた。


「っ!!!?」


私は驚いて5メートルぐらい後ろに飛びのいた。そしたら壁に頭をゴン!と激しくぶつけて、あまりの痛さにその場にうずくまってしまった


「・・・・よしこ何してんの?」


「は・・・・はは・・」

痛さと自分のアホさに笑うしかない・・・・・・「よしこ」こと、吉澤ひとみ17歳。


「聞いてた・・・・の?」

後藤の顔が段々真剣な表情へとかわっていく


「いや、あ、のさ・・・・・聞いてたってゆうか、何て言いますか・・・・」

もはや何を言っていいのかさえわからない。
8 名前:動揺 投稿日:2002年10月02日(水)17時15分18秒

「・・・聞いてたんでしょ?んな態度してたらバレバレだって!」

・・・はい、いやまったくその通りです




「ごっちん・・・・・本気なの?」

私は思い切って聞いてみた
すると、返ってきた答えは・・・・思ってもみなかった返事だった


「・・・・あは、よしこってさ〜梨華ちゃんの事好きでしょ?」
「え・・・?!」
「ごとー、うすうす感づいてたんだよね〜『もしかしてよしこって梨華ちゃんの事好きかも・・・』って。そんでさっきのよしこの反応みてわかったの」
「そ、んな・・・・」

いっぺんにいろんな衝撃を受けて、私の小さい脳みそはパンク寸前だった

「梨華ちゃんは絶対、譲る気ないから!」



ごっちんは今まで見せたことの無い厳しい顔を見せ、そのままスタジオの仕事に行ってしまった・・・・・




・・・・・なんだってんだよっ!!!

私の体の中に激しい闘争心が浮かび上がってきた



「・・・・私だってごっちんなんかに梨華ちゃんは渡さないよ!!」







突然はじまりを告げた奇妙な三角関係、

いつまで続くかわからない二人の石川を賭けた戦いに、いつか終わりはくるのだろうか?
9 名前:きいろ 投稿日:2002年10月02日(水)17時23分21秒

すいません。今日はここまでで・・・

多分、毎回の更新量はすごく少なくなると思います。

何か感想でもありましたらどうぞ・・・・
10 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月02日(水)17時23分34秒
ごまいしよしキタァ━━━(゚∀゚)━━━!!
石川を挟んでのよしごま(w
一番好きな展開です!
がんがってください
11 名前:きいろ 投稿日:2002年10月02日(水)18時50分21秒
<10 名無し読者さん  

さっそくのレスありがとうございます!

今日はここまでといいましたが、話のネタが浮かんだので書きます。
12 名前:誘惑 投稿日:2002年10月02日(水)18時59分20秒

今日のスケジュールは「ハロー!モーニング」でのハロプロニュースと、ハロモニ劇場のカメラ撮り。



・・・・・はぁ〜〜

思わず溜息がでた

だって、ハロモニ劇場のカメラ撮りって事は、必ず文麿役のごっちんと顔合わすことになるじゃない?

昨日の告白から私の頭の中はごっちんでいっぱいになってるの。
楽屋にいても、お風呂に入ってっても、トイレにいても、ご飯を食べていても・・・・・・
考えるのはごっちんの事ばかり


私はごっちんの事どう思っているんだろう・・・・・

少なくとも嫌いではない。告白を受けた時ちっとも嫌じゃなかったもの。


・・・・・・じゃあ好きなの?



  わからない
13 名前:誘惑 投稿日:2002年10月02日(水)19時06分58秒

モヤモヤした気分が晴れないまま、私は重い足取りでスタジオへと向かった






「あ、梨華ちゃん!」

「お、おはようごっちん!」

すぐに満面の笑みを浮かべたごっちんは、たたっ!と私の傍まで走ってきた。

「何?どしたの?なんか今日はいつもより更に暗くない??」
あの・・・・ごっちん、暗さの原因はあなたなんですケド・・・・・わかってないのね


「いつもより更に暗いって何よぉ」

「や、アハハ〜だってもともと暗そうなのに、今日は目まで潤んでるんだもん。かなり怖いよ〜!」
ごっちん・・・あなたって人は・・・・・
14 名前:誘惑 投稿日:2002年10月02日(水)19時15分30秒

なんだか悩んでるのが馬鹿らしくなってきた

このスタジオに来るまでは「どうしよう」とか「なんで」とかの疑問でいっぱいだったのに・・・・ごっちんの顔見たらそんなの全部どっかにとんでっちゃったよ。

・・・・まったく、私をこんなにも動揺させといて自分はいつものかわいいごっちんじゃない!
私は悪気なく にひっと笑うごっちんを見て、ほっぺをぷにっとつねりたくなった。



「石川さ〜ん後藤さ〜ん!!次出番ですので用意しといてくださいね!」

スタッフからすっかり空気の和んだ私達に、そう声がかかった


すると、いままでふにゃふにゃ笑っていたごっちんの顔が、キュッ!と引き締まり、学ランを着たその姿は美少年文麿、そのままになっていた。

・・・・・・かっこいい
15 名前:誘惑 投稿日:2002年10月02日(水)19時27分04秒

私にさまざまな表情を見せてくれるごっちん。

笑った顔、怒って頬を膨らました顔、泣きそうで子犬みたいな目になったり、かといって今みたいに急に真剣な顔になったりする。



---------------------知りたい・・・・ごっちんの事、もっと、もっと------------------------


いつのまにか、私の気持ちは一つにまとまりかけていた。


と、そこで石川が辺りを見渡すと吉澤がいる事に気づいた


ん・・・・ひとみちゃんだ!いつのまにこのスタジオに来てたんだろう?
キョロキョロ周りを見渡してる。誰か探してるのかな?

フト、吉澤がこっちを向いた。

あ・・・・!ひとみちゃんと目が合った!え・・・・・?!なんでそんな悲しそうな目で見るの!?

そして、すぐに目を逸らされてしまった

「ひとみちゃ・・・!」

「私たちの出番みたいだよ、行こう!」

様子のおかしい吉澤の元へ行こうとした梨華の腕を掴み、後藤は言った。

「う・・・うん」



16 名前:誘惑 投稿日:2002年10月02日(水)19時29分54秒

ひとみちゃんどうしたのかな?・・・収録終わったらひとみちゃんの所に行かなきゃ!!



後藤は吉澤の方をちらりと見ると、フンッ!と鼻を鳴らして梨華の手をひっぱり、カメラの前まで歩いていった
17 名前:誘惑 投稿日:2002年10月02日(水)19時39分34秒

「石川さん・・・・!」

「文麿さまぁ・・・・・」



収録はもう中盤まで差し掛かっていた

次は病院前のベンチに座って、文麿が石川にキスしようとする演技を撮るのである。



「石川さん・・・・・・っ!!」

「・・・・・・文麿さまっ!」


・・・・・と、ここで目を閉じると。

うん!完璧!!


そう思った時、何かが唇に触れた



「・・・・・んン・・?」

やわらかい・・・


「カ・・・カットォ!!」

少し焦り気味なスタッフの声が聞こえてきた。

私が目を開けると、そこには・・・・・・・・・ごっちんのどアップがあった


「ヒューヒュー!!」    「お熱いねぇっ!!」

一気に一緒に撮影していた矢口さんや、辻ちゃんやあいぼんにはやしたてられた






私・・・・・キス、されちゃった
18 名前:誘惑 投稿日:2002年10月02日(水)19時47分37秒

[おいおい〜〜後藤!ここはキスする『ふり』の演技だろ?ちゃんとやってくれないと〜〜」

「あは♪すいませ〜ん!なんか梨華ちゃんの顔見てたら、したくなっちゃって!」


ドッ!とスタジオ内が笑いに包まれる。


・・・はぁ、ごっちんのばかぁ・・・・・・・




収録終了後、私はひとみちゃんを探したけど、もうひとみちゃんはスタジオのどこにもいなかった




「梨〜華ちゃん!」

「・・・・ごっちん」


少々不機嫌そうな顔をして振り返り、ごっちんを見た。


「お、怒ってる・・・・」

「怒ってないもん!」

「あは♪いやだったの?」

「何がっっ」

「キス」


その瞬間、体がカァーーーーーーー!っと熱くなった。
顔がどんどん赤くなっていくのが自分でもわかる。だって・・・・・・だって・・・・・・初めてだったんだからぁーーーーーー!!!

19 名前:誘惑 投稿日:2002年10月02日(水)19時51分24秒

「もう、ごっちん急にキスしてくるからびっくりしたよっ!」

私は半分泣きそうになりながら答えた


「だってごとー梨華ちゃんの事、好きなんだもん」

「え・・・・・(照)」

「目の前であんな顔されたらしたくなるって!」

「・・・・・・・」





「ね、もう一回していい?」

「ご・・・・」


私が答える前に、私の口はごっちんの唇によって塞がれてしまった
20 名前:誘惑 投稿日:2002年10月02日(水)20時22分35秒

「ん・・・・ん・・・っ」


さっきよりも深い後藤のキス。
息が出来ない石川は、目眩がするような感覚に襲われ、熱い吐息を感じながら甘い声をだした



「・・・ゃ・・・・ぁ・・・・」


その声に興奮した後藤は、石川の口がほんの少し開いた瞬間に舌を滑り込ませてきた

ぬるっとした舌の感覚にびくっ!と体を強張らせた石川は、嫌がるように両手で後藤の肩を押した。



しかし後藤はそれを許さない

すぐにその手を強い力で掴んで、口付けを更に深いものにかえてゆく・・・・






・・・・・・・怖いっっ!!


そう石川が思った瞬間だった



「っ梨華ちゃん!!!」




そこには、ひどく恐ろしい形相の吉澤がいた。

21 名前:きいろ 投稿日:2002年10月02日(水)20時23分43秒

はい、今日は本当にここまでにします。

また何か感想あれば言ってください!
22 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月02日(水)20時56分01秒
おっ!ごまいしよし♪
(・∀・)イイ!!ですw
よっすぃ登場してこの後どうなるw
23 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年10月02日(水)21時45分54秒
おお!!いしごまよしだーーーー!!この三角関係大好きです!!
どうなるのか楽しみです!!がんがってください!!
24 名前:名無し〜! 投稿日:2002年10月03日(木)09時27分24秒
よしいしごまだぁ! 頑張ってください。期待してます。
25 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2002年10月03日(木)22時28分37秒
よっすぃ〜がんばれ!
梨華ちゃん、どっちを選ぶんだろう?
続きが楽しみです。作者さん頑張って下さい。
続き期待しています。
26 名前:きいろ 投稿日:2002年10月04日(金)16時37分12秒

<22 名無し読者さん
レス有難うございます。三角関係というのは書いたことが無いんですけど、たまたまモー娘の中で好きな子がこの三人だったので書いてみました!よっすぃはこれからどのような行動をとるのでしょう・・・?

<23 いしごま防衛軍 
いしごまよし好きですか!いしごま防衛軍さんの期待に応えられるような物を書けるかどうかわかりませんが、頑張ります!レスありがとうございました。

<24 名無し〜!さん
よしいしごま好きですか?期待に応えられるよう頑張ります!応援宜しくお願いします。レス有難うございました!

<25 ななしのよっすぃ〜さん
梨華ちゃんはどちらを選ぶのでしょうか・・・後藤も吉澤も二人とも強引そうですからねー!レス有難うございます。



続きです。
27 名前:衝突 投稿日:2002年10月04日(金)16時48分52秒


「・・・ん、ひとみちゃんっ!」

一瞬、後藤の意識が吉澤の方へいった瞬間に石川は後藤の手を振りほどき、声を出した。




「・・・・・・ごっちん、あんた最低だよ」

「は?・・・何が?」



この会話を聞き石川は、本当にこの二人はつい最近まであんなに仲の良かった後藤と吉澤なのか、と思った。

「ごっちん」 「よしこ」 と呼び合い、ホテルの部屋割りや移動中のバス内まで四六時中一緒にいて、ベーグルやピスタチオを食べたり遊びに行ったり・・・・メンバーの誰から見ても、本当に仲の良かった二人だった・・・
なのに・・・


たったこれだけの会話なのに、二人の表情は険しく、まるで互いをドブネズミを見るかのような目で見ている。
そして声は低く、たっぷりと憎しみがこもっているのが石川にもわかる


 ・・・・・一体二人に何があったのか

それだけが石川の脳裏によぎった。
28 名前:衝突 投稿日:2002年10月04日(金)16時57分34秒


「ごっちん・・・ひとみちゃん?」


「嫌がってる梨華ちゃんを無理やり・・・・なんて最悪だね」

「別に・・・よしこにそんな事言われる筋合いないし!」




「ってか、よしこもさっさと梨華ちゃんに言いたい事言っちゃえば?」

・・・言いたい事?なんだろう・・・・

「私も梨華ちゃんの事が、大好きでたまらないんです〜ってさ!!」


   え!?

ひとみちゃん・・・・・??


ワナワナと吉澤の体が震えだした。
下を向き、拳を堅くぎゅっ!と握っている


「ごっちん・・・」

何か言いたげな吉澤の言葉を無視し、遮る様に言う。

「・・・梨華ちゃん、ってことなんだけどさ〜 梨華ちゃんは後藤とよしこ、どっちの方がいいの?どっちの方が好き?」

「っえ・・・」
29 名前:衝突 投稿日:2002年10月04日(金)17時00分38秒


そんなの、答えられるわけないじゃない。

どうして二人の様子がおかしかったのか、・・・・・これでわかった


  私がいるからだ


私のせいで二人が仲良くなくなっちゃったんだ


・・・・私は二人共大好きだよ??

どっちかなんて、選べるはずがない
30 名前:衝突 投稿日:2002年10月04日(金)17時04分09秒


COOLぶってるケド、本当は照れ屋であったかいひとみちゃんが好き。

外見は大人っぽいのにまるで子供みたいで、素直で可愛くて、いつも真っ直ぐなごっちんも好き。



  私は二人が好き
31 名前:衝突 投稿日:2002年10月04日(金)17時08分28秒


・・・今、初めて自分の気持ちに気がついた


しかし、この状況でどっちかなんて選んでも、必ずメンバー内に溝ができる。

私は仲良しだった二人が大好きだった・・・やだよ、私なんかのせいでこんな風になっちゃったら・・・




「ごめんね・・・・・」




私はその場から逃げ出した



遠くでごっちんとひとみちゃんの声がする。




私は泣き叫びたいのを我慢して・・・・・走って走って、楽屋に飛び込んだ。
32 名前:衝突 投稿日:2002年10月04日(金)17時16分41秒

楽屋には矢口さんと保田さんしかいなかった。


「あ〜♪梨華ちゃん、おっかえりぃっ!」

「どうだった?また寒い事でも言ったんじゃないの?」



「いえ・・・・大丈夫です。石川がんばって来ました!」

精一杯の笑顔で、警察官のように「敬礼!」をしながら答える。


そして、私はすぐに帰りの支度を済ませ、楽屋を飛び出した


「・・・・何、あれ」

「石川、どうかしたのかな・・・」

突然の石川の態度に、不思議そうに顔を見合わせる矢口と保田。

そしてそのすぐ後に、後藤と吉澤が楽屋に入ってきた


「圭ちゃん、梨華ちゃん来なかった?」
「矢口さん、梨華ちゃん来ませんでしたか?」

後藤と吉澤が同時に聞く。

33 名前:衝突 投稿日:2002年10月04日(金)17時21分44秒


「え・・・来たけど、何か様子がおかしかったわよ。後藤と吉澤、何か知ってるの??」

矢口は保田が言ったことに、身を乗り出してウンウン!と頷く



「ちっ・・・!」


吉澤は一つ舌打ちをして、無言で自分の荷物の方へ歩いていった


「圭ちゃん、梨華ちゃん・・・・もう帰っちゃった?」

「あぁ、すごい勢いでね」

「ふぅん・・・そっか、ありがとね」



そう言うと、後藤も帰りの支度をしに自分の鞄の所まで行ってしまった。




34 名前:衝突 投稿日:2002年10月04日(金)17時25分15秒


「ど、どうしたんだろうね二人・・・・なんかおかしいよ」

「矢口もそう思った?石川といい・・・・どこか変よね。喧嘩でもしたのかしら・・・・・・」



楽屋の隅でヒソヒソ話を繰り返す矢口と保田。





「・・・お疲れ様」

「おつかれさま〜!」



その数分後に、後藤と吉澤は楽屋から出て行ってしまった・・・
35 名前:きいろ 投稿日:2002年10月04日(金)17時28分51秒

・・・とりあえず、ここまでです。


結局、二人の仲は更に険悪になったって事ですね。
石川さんは後藤と吉澤の二人共が、好きだったらしいです。


これからどうなるのでしょうか・・・・

また何か、感想でもあればどうぞ。
36 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年10月05日(土)08時00分22秒
ごっちんとよしこすごい火花ちらしてますねー!!
梨華たんもつらいでしょうなー。いったいどうなっていくのか楽しみです!!
37 名前: 投稿日:2002年10月05日(土)17時50分55秒
初レスさせていただきます。
森でいしごま書いているものです。
いい展開ですねぇドッキドキです。
がんがってください。
38 名前:きいろ 投稿日:2002年10月06日(日)21時05分41秒

<36 いしごま防衛軍さん

またレスを頂けて嬉しいです!有難うございます。
吉澤と後藤はもう火花バチバチですよー!これから問題が起こりどんどん仲が険悪になってゆきます。
石川の気持ちもいろいろと動き出すかもしれません。
また続きを読んでいただけると光栄です・・・

<37 @さん

@様の小説、読ませて頂きました。そして感想を図々しくも書き込んでしまいました!
本当におもしろかったです。これからも頑張ってくださいね!




では続きを書かせていただきます・・・
39 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)21時16分31秒

次の日、モーニング娘はライブの準備と予行練習も兼ねて、福岡まで来ていた。


列車の中でも終始無言な、石川、後藤、吉澤の三人

『この三人の仲が険悪になった』という噂は、矢口によってもうメンバー全員が知っていた。
メンバーはこの三人の間に何があったのか、とても気になってはいたものの、
三人の周りの空気があまりに重い為、近寄ることすら出来ずにいた。



「重い・・・重過ぎるべさ」

「よっすぃ〜の顔が怖いのれす」

「いつもニコニコ笑顔でピスタチオ食べてる後藤さえも、今日は一度も笑ってないわよ!」

「梨華ちゃんなんて、目が泣きそうになってるやんかぁ」

「気になる・・・一体何があったんだろうね・・・」


上から、安倍→辻→保田→加護→矢口の順番である

5期メンの四人は、この空気に耐えられないのかトイレに行ったまま帰って来ていない。
40 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)21時22分59秒



『・・・ピーン!!』

「あっ!圭織 何かわかった??」


飯田特有の交信で、この三人の状態を調べようとしているメンバー達。



「・・・・わかった、わかったわよ・・・・でも・・・」



後藤・・・吉澤・・・あんた達のやってることは間違ってる!!

そんな事してたって ただ石川が悲しむだけよ!




「・・・んあ?」

「・・・・??」



「(何か今頭の中で圭織の声がしたような気がしたんだけど・・・)」

「(気のせい?飯田さんが話しかけてきたと思ったんだけど・・・)」


きょろきょろ辺りを見回す後藤と吉澤。
41 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)21時33分27秒

「ねぇねぇ!圭織!今あの二人に何か言ったでしょ??教えてよ〜〜」

「待って!矢口・・・あの三人が今どんな状態か、圭織にはなんとなくわかったけど、やっぱりみんなには言わない事にする・・・」

「「「「「えぇ〜〜〜〜!!?」」」」」


「どうして?」

「圭ちゃん・・・・これは本当に三人のプライベートの問題なの。だからむやみにみんなに教えることはできない。それに、他の人がどうしたってこれは本人達の問題だから・・・・圭織はモーニング娘のリーダーとして、テレパシーで話しかけてみるけど、もうこの問題は無かった事にして・・・お願い 」


「・・・分かったわよ 」

「ちぇーー!つまんないケド、そうゆう事ならしょうがないねぇ!」

「んだなぁ、じゃあ矢口とみんなでUNOでもするかい??」

「やるやるー!!!」

「加護もやります!」

「楽しそ〜みんなでやるのれす!」


ワイワイと、飯田以外のメンバー達はそのままUNOで盛り上がっていた。




・・・・さて、あの子たち これからどうするのかしら?

今はそっと三人の様子を見守ることにした飯田。
42 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)21時41分43秒


そうこうしているうちに、列車は目的地へと到着し メンバーとマネージャーは宿泊地のホテルへと向かった。



「では、今日のこれからのスケジュールと、ホテルでの部屋割りを発表します 」

マネージャーから今日のスケジュールが言い渡される。


・・・しかしメンバーが一番気になっているのは部屋割りだ

スケジュールの説明は、半分耳に入って半分耳から抜けているという感じだ。




「・・・・次に部屋は、一部屋のみ三人部屋で 他はすべて二人部屋となります。
組み合わせは・・・・・」




どきっ!!!


メンバーの中でも、この組み合わせを一番真剣に聞いているのはおそらく・・・
石川梨華、この人だと思われる



どうしよう・・・・もし、ごっちんかひとみちゃん どっちかと一緒の部屋になったりしたら・・・・



「まず、加護と後藤 201号室だ 」



ーーーーーーーーーーほっ


とりあえずごっちんとは離れた・・・良かったぁ
43 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)21時46分15秒

「次に飯田と安倍、202号室 」


次々とメンバーの名前を挙げていくマネージャーさん。

あぁ・・・私は一体どうなるのだろう





「最後に、吉澤と石川・・・ 206号室だ 」



   どくん


や、やっちゃった・・・・もう私は駄目になるかもしれない・・・・

ついに今夜、どちらかを選ばなきゃいけないんだ・・・・



「・・・・っ!!」

後藤は吉澤を一睨みして、加護と共に荷物を置きに部屋へと行ってしまった。
44 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)21時49分22秒

「・・・梨華ちゃん、行こっか」

「・・・うん・・」


すると突然ひとみちゃんが私の手を握ってきた


その手は大きくて暖かくて・・・わたしの大好きなひとみちゃんの手だった。

まるでその体温が、『大丈夫だよ』 『大丈夫だから』って気持ちを伝えてくるみたい。



・・・・安心する

45 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)21時54分56秒

部屋に着くと、今までの緊張からか疲れがドッ!と溢れてきた


やば・・・これからダンスのレッスンがあるのに!



「梨華ちゃん大丈夫?列車長かったから疲れたの?」


・・・やさしい声

いつものひとみちゃんだぁ〜


「ううん、大丈夫・・・・なんか緊張しちゃって 」

「緊張?」

「あっ、ごめん何でもない!!」

私は思わず出てしまった言葉を、後悔するように下を向いた。



「ま、別にいーーーけど 」

そう言うとひとみちゃんはバックからペットボトルを取り出して、それを男らしく グイ!っと一気に飲み干した。
46 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)22時03分38秒


 なんか・・・思ったより普通に話せてる・・・かも?


「ひとみちゃん」

「ん、何?」


私は思い切って話しかけてみることにした。



「今日の朝ごはん何食べたの?」


「・・・・んぇ!!?」


あ・・・変な声・・・・さすがのひとみちゃんもこの話題は無いだろうとびっくりしたみたい

それでも、私を不安がらせないようにすぐに返答してくれる。


「朝ごはんは・・・しゃけと納豆と・・味噌汁、あとご飯かな〜〜
梨華ちゃんは?」

「えっと・・・私はパンとサラダとコーンスープだったよ!」

「へえーー!」

「何?」

「よくそんなんで体、持つなぁって!!」

「え〜〜全然平気だよぉ、ひとみちゃんが朝からしっかり食べすぎなんじゃないの?」

「そっかなーー 私、じいちゃんに毎日『日本人の朝は米と納豆と味噌汁だ!!!』って小さい頃から言われてるから染み付いちゃってるのかも・・・」




「なにそれーーすごぉい!!」

「何がすごいの(笑) ってか、反応遅っっ!!!」
47 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)22時08分21秒


「・・・てか私達、なんで朝ごはんの会話でこんなに盛り上がってんの?」

「さぁ〜〜(笑)」



私がそう言うと、ひとみちゃんはこっちを見てにっこり微笑んでくれた。
私も微笑み返すと、ひとみちゃんもまた笑う


しばらく私達はにこにことお互いの事を見つめ合っていた。


「なんか笑ってばっかで変だね〜! 私達、他の人から見たらそ〜とぉおかしいよ。 ね?ひとみちゃ・・・」


  え・・・・


「梨華ちゃん・・・」




気がつくと、私はひとみちゃんに抱きしめられていた。
48 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)22時15分45秒


「ごめん、怖がらないで聞いてくれる・・?」


・・・ひとみちゃん、声がちょっと震えてる


私は黙ってコクン!と頷いた。



「あのね、ごっちんが言ってた通り私は梨華ちゃんの事が大好きなんだ」



「・・・でも、梨華ちゃんが私のこと嫌なら別に強制しないよ・・・こんなことももう絶対にしない・・・しないけど・・・もし、私のことが好きなら・・・」

それっきり ひとみちゃんは黙ってしまった



 


  どきどきする・・・


ごっちんとのキスの時もちょっぴり(ドキドキ)したけど。



広い肩幅・・抱きしめられたらちょうど胸の辺りに私がすっぽり納まっちゃう感じ。
なんでひとみちゃんはこんなにやさしく抱きしめていてくれるんだろう

何か大切な物を優しく優しく包みこむように・・・・・・
49 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)22時21分12秒


「ひとみちゃん・・・」

「梨華ちゃん・・・・好き・・・好きだよ」




私も・・・・好き


けれど私は・・・・ごっちんの事も好き




なんて薄情な女だろう。

私は自分でそう思った・・・



ごっちんにもひとみちゃんにも、こんなに愛されているのを知っているのに、どちらか選べない自分。

それどころか・・・二人共、それぞれ更に好きになっていってしまうという最悪な自分




ひとみちゃんはその後、私に羽毛のように柔らかいキスをくれて、「時間だ・・・・」と言って恥ずかしそうにはにかみながら体を離した。


私は・・・・私は一体どうしたらいいの??
50 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)22時28分26秒


今日のスケジュールを終えた私達はくたくたの体でホテルへ戻ってきた。





「あーーーー疲れたっ!!!!」

そのままベットへダイブするひとみちゃん


「ダンスレッスン五時間とかいって・・・・地獄だよぉ・・・・夏先生そぉとぅ怖いしさぁ・・・・」


シーツに顔を埋めながらブツブツ何か独り言を言っている



「何か飲む??」

私はホテルに備え付けの冷蔵庫からジュースを買って飲んでいた

「ん゛ー・・・・ウーロン茶、とかない?」

「えっと・・・あー!!無いや。スポーツドリンクみたいなのならあるけど 」

「 じゃあいーや・・・」


運動神経がいい割にはダンスが苦手な吉澤にとって、今日のようなスケジュールは本当に地獄のように感じるらしかった。
51 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)22時39分38秒


それから、あまりの緊張(夏先生のレッスン指導はとてつもなく厳しい。吉澤はいつ怒られるか、いつも神経を集中させているのだ)と疲れのせいか、ピクリとも動かずベットにうつ伏せになって寝てしまった




「ひとみちゃん・・・?寝ちゃったの? 」



スースー と規則正しい寝息の音が聞こえる

そんな吉澤を微笑を浮かべながら見つめていると、
フト、こちらの方へ「うーん・・・」と寝返りを打った。


その寝顔は天使のように可愛らしくて、あどけない子供の顔をしていた

「か〜わいいっ」

思わず、吉澤の無防備な背中にギュッと抱きついてしまった。


いつものCOOLで大人っぽく振舞っている吉澤とのギャップが、石川には逆にものすごくいとおしく感じる



「・・・へへへ〜!」

「(ビクっ!) な、何!?ひとみちゃん起きてたのぉ?」

「・・・・・」



「スーーー・・・スーーーーーーー・・・」


  ガクっ

「やっぱり寝てるんじゃない・・・」


寝ながら笑うなんて、よっぽどいい夢でも見てるのかしら・・・・
52 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)22時50分02秒


  その頃の吉澤の夢の中・・・・




「梨ー華ちゃーん」

「アハハ〜 ひとみちゃ〜ん こっちこっち!」



周りはどこまでも続くお花畑

そこにはレースの付いた白いワンピースを着ている梨華ちゃんが楽しそうに笑っていた



  かわいいなぁ・・・



「えへへ〜待ってよ梨華ちゃ〜ん!」

「つかまんないよ〜っだ!!」



二人できゃっきゃと騒ぎながら花畑の中を走り回る




「・・・へへ!捕まえた〜♪」

後ろからぎゅっ!と梨華ちゃんの細身の体を抱きしめた。



 風が気持ちいい・・・・



私は梨華ちゃんの肩に顎を置きながら、少し茶色がかった巻き髪の中に顔を埋めた



「いい匂い」

「やだぁ ひとみちゃんったら」

「梨華ちゃん・・・」

ゆっくり顔をこっちへ向かせて そっと口付ける



「・・・・ん・・・・・」



  梨華ちゃん 梨華ちゃん 梨華ちゃん・・・・・・・



「好きだよ・・・・」


絶対的に嘘の無い、正直な私の気持ち









「・・・・私も・・」




  ん?!


  何か変だぞ


  梨華ちゃんってこんな声だったっけ??
53 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)22時54分05秒





「あは、よしこって強引だね〜〜」



「ご・・・・・ごっちん!? 何でぇ!!?」


私の腕の中には、今は憎っくき後藤真希・・・その人がいた



「・・・・はっ!?梨華ちゃんは?」

「梨華ちゃん? そこにいるけど?」



「げ・・・・」


私がおそるおそる振り向くと・・・・目に涙を溜め、こっちを睨んでいる梨華ちゃんの姿があった
54 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)23時04分16秒

  「 最低っ!! 」


「り・・・りかちゃん・・・・」



「ひとみちゃんなんか大っっきらい!!ごっちんの方が全然いいよ!!」

「なんでよぉ・・・・」


なんでそうなるの・・・・

やべぇ 泣いてる・・・・? 私


「あは、梨華ちゃん泣かすなんてだめだよ〜よしこ!梨華ちゃんはごとーの彼女なんだから 」

「あぁ!?」

いつのまにか私の横にいたはずのごっちんは『文麿』の学ラン姿で、笑いながら梨華ちゃんの肩を抱いてた。


「もともと、よしこにはうちらの仲に入る事なんかできなかったんだよ♪
ね・・・・梨華ちゃん」




  な・・・んなんだよ これは・・・・



「そうよ・・・ひとみちゃんなんか大嫌いなんだからっ!」

「梨華ちゃん!!!」


私は気がおかしくなりそうになり大声で叫んだ。



「ごっちん・・・・怖い・・・」

「大丈夫だよ!ごとーが守ってあげる・・・・そろそろ、こんなの置いてって向こう行こっか!!」



ごっちんと梨華ちゃんは、仲良く腕を組みながら花畑の中を楽しそうに歩いて行ってしまった・・・
55 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)23時06分11秒


  「うわぁあああ!!!」



  がばっ!!




カチカチカチカチ・・・・・・

聞きなれない時計の音が聞こえる・・・あ・・・・そっか、ここホテルの部屋の中だ・・・・

56 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)23時09分40秒


私が時計を見ると、時計の針は9の所を指していた。



「もう・・・九時か・・」

いつの間にか思いっきり寝てしまってたらしい・・・・ あれ?梨華ちゃんは?


「梨華ちゃん・・」

「何?」




  ・・・・・・




「おわっ??!!」



そこには頭にタオルを巻きつけて、ノースリーブと短パン姿になっている梨華ちゃんがいた


57 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)23時14分41秒


  うわ・・・・可愛い・・・・って違う違う!!



「シャワー浴びてきたの。ひとみちゃん全然起きないから 」


   なんだ・・びっくりしたぁ



気が付くと私のTシャツとベットは、汗でぐっしょりと濡れていた。


「やな夢・・・・だったな 」

「うなされてたみたいだね、起こそうかどうか迷ったんだけど・・・」

「ありがと!・・・ごめん、私もシャワー浴びてこよっかな〜」

「うん、汗びっしょりかいてるもんね。行って来なよ!」





私がそのままシャワー室に行こうとした時だった

58 名前:困惑 投稿日:2002年10月06日(日)23時27分48秒



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪


石川の携帯から『DO IT NOW!』のメロディーが流れている


「だれだろ・・・」


  メンバーの誰かかなぁ




  『表示 後藤真希 着信』


「・・・ごっちんだ!」



  ビク!!!

吉澤は『後藤真希』と聞いて、自分でも驚くくらい反応してしまった



「・・・いいよ、でなよ 」


本当は出て欲しくないんだけど・・・・そんな事言ったら絶対、梨華ちゃんが悲しむから・・・・悲しむ顔を見たくないから・・・・・言わない。



「 うん・・・・ 」



  ピッ!


「もしもし?」

『おぉ 梨華ちゃん?今からそっち行っていい??』

「え・・・でもこっちは」

『あ、そーだよしこいるんだった。じゃあ後藤の部屋来なよ!!』

「・・・・別にいいけど・・」

『じゃあ決まりっ♪すぐおいでね〜〜 そんじゃ!』



  ブチッ!!

一方的に電話を切られてしまった。



「・・・・何だった?」


シャワー室に向かうドアに手をかけたまま、吉澤は知らないうちに低い声になって聞いていた





「 部屋・・・来てって 」


「・・・・・・」




沈黙



「・・・・っ、いいよ、行ってきなよ 」

「ひとみちゃん・・・」





「すぐ・・・戻ってくるから・・・・」



そう言うと、パタンとドアが閉まり石川は部屋から出て行ってしまった・・・
59 名前:きいろ 投稿日:2002年10月06日(日)23時35分28秒

・・・はい、今日はここまでで・・・



自分としてはけっこう多めに更新したつもりです。

また何か感想あればいってくださいね!

レスあるとすごくやる気がでるんで・・・・

これからも宜しくお願いします。

60 名前:きいろ 投稿日:2002年10月07日(月)00時58分53秒

あ、あと次からエロが入ってきますので
エロが嫌いな方、苦手な方はご遠慮ください。
61 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年10月07日(月)15時26分55秒
うおーーすごくきになります!!いったいどうなるのかドキドキしながら待って
ますよ!!でも一番つらい立場にあるんは梨華たんやろうなー!!
まあ、ごっちんもよしこも親友だからこそ譲れないってもんですよね。
親友だからこそ思う存分梨華たんを巡って戦えるのでしょう!!
62 名前:きいろ 投稿日:2002年10月07日(月)16時10分45秒
今日は更新する予定無かったのですが・・・

仕事が休みなので書かせていただきます!


<61 いしごま防衛軍さん

毎回感想をどうも有難うございます!!
『後藤と吉澤も親友だからこそ・・・』そうですね。
石川も、あの二人に愛されたらどちらかなんて選べないでしょう!
両方愛す事なんて後藤と吉澤は許さないでしょうし・・・


それでは続きです。

63 名前:奪愛 投稿日:2002年10月07日(月)16時20分22秒

私はすでに、ごっちんの部屋の前まで来ていた


「ひとみちゃん・・・」


さっきのひとみちゃんの顔が忘れられない・・
すごく無理して作ったような、あの不自然な笑顔は私を心配させない為だろうけど、
逆に、その今の私に対しての気遣いが・・・・なんだか胸が締め付けられるように苦しいよ・・・・


 なんでひとみちゃんはそんなに優しいの?




  トントン!

部屋のドアをノックしてみたが 反応がない。


「ごっ・・・ちん??」



 ドンドン!!

ちょっと先ほどより叩く力を強めてみたが、部屋の中からはまったく反応が無い。



「もぉ〜!何よぉ! いないの?」

そんなわけないよなぁ・・・さっきまで電話で部屋にいるっぽかったし。
いくらなんでも、私がここに来るまでの間にいなくなるとは考えられないしねー・・・



よ〜し!!


私はドアの前でファイティングポーズをとり、ドアに体当たりしてみようと試みた。
64 名前:奪愛 投稿日:2002年10月07日(月)16時31分06秒


  「せ〜のぉっ!!!」



とりゃ〜〜〜っ!!


  がちゃっ


「梨華ちゃんいらっしゃーい!」
「えぇ!?」
「えっ?・・・・て うわ!?何?!」


  

  どしーーーーーーん!



「・・・・・ったたぁ〜!!」
「ごめん!ごめんね ごっちん痛かったでしょ?」

私はドアの代わりに、おもいっきりごっちんの体にタックルしてしまった

「そりゃあねぇ〜ドア開けたら、いきなり梨華ちゃんがすごい勢いで突っ込んで来るんだもん。死ぬかと思ったよ 」
「本当にごめんね、ごめんね〜!!・・・でもごっちんいるなら早く出て来てくれれば良かったのにぃ・・・・」
「っあーーーーーーーーーー!!!今の衝撃で唇切ったかも〜 」
「うそっ?!大丈夫???」

私は倒れているごっちんに引き寄せられて、チュッと唇にキスされた。

「ちょ、ちょっと〜ごっちん!!?」

「えへ・・・・消毒完了っと♪♪」


そう言うと、ごっちんはペロリと唇を舐めて、立ち上がり部屋の中へと私を連れて歩いていった。
65 名前:奪愛 投稿日:2002年10月07日(月)16時38分27秒



部屋の中は、お菓子やらおもちゃやらが散乱していた。


「もしかして・・これ片付けてたの??」

「うん!だって、ごとーの買ってきたお菓子と加護ちゃんの持ってきたおもちゃで
ごとー達の部屋はめっちゃ汚くなりましたっ♪」

「これ、ごっちん片付けたってゆーか・・・端に寄せただけじゃ・・・・」
「だって〜梨華ちゃんに電話し終わってから、部屋が異常に汚くなってたのに気づいたんだもん。
だからしょうがないんだよ〜〜」


 しょうがないってゆーか・・・まぁ別にいいんだけどね


「ごっちんは私に何か用でもあるの?」

「ん〜 特にないけど ただ梨華ちゃんの顔見たかったからかな」

66 名前:奪愛 投稿日:2002年10月07日(月)16時41分39秒


  「あ、あと あの時の返事、聞こうと思って・・・」



   どくんっ



「あ・・あの時の返事・・・・」


平常心を保とうとすればするほど、声が裏返って足が震えてきちゃう。





   「 ごとーとよしこのこと 」



   どくんっ




    「どっちなの?」




   どくんっ




     「・・どっちがいいの?」
67 名前:奪愛 投稿日:2002年10月07日(月)16時46分13秒


 自分の心臓の音がこんなにも大きく聞こえるなんて・・・



もう、やばい・・段々胃が痛くなってきた・・・・頭はショート寸前・・


 何も考えられない 考えたくない



「それとも、黙ってるって事は、他に好きな人でもいるわけ?」

「・・え・・」


  それは・・・


「いないよ」

「じゃあごとーとよしこの事、好き? 」


 ごっちん・・・何か顔がすごい近いんだけど・・・


「うん・・・」

「ごとーの事好き?」

「・・・・・・・ぅん 」


「・・・・・・・・・・・・・・・よしこの事は? 」
68 名前:奪愛 投稿日:2002年10月07日(月)16時50分01秒


いつになく真剣なごっちんの眼差しが、私に真っ直ぐ向けられている。

いつかこうなると思っていた。いや、「いつか」なんて遠い事じゃなくて
すぐ近くに迫る危険のような物だと思っていた。自分にとっての・・・・・

  大きな選択



「・・・・好き・・・・」


 

  でも私は選べない。
69 名前:奪愛 投稿日:2002年10月07日(月)16時58分59秒


「・・・・む、ぐっ!!? 」


再び私は、ごっちんに唇を奪われた

さっきまでのやさしいキスとは全然違う・・・・どこか乱暴で・・・・無理やりって感じの。





 ・・・・ま・・・た・・・舌、入れてきたぁ・・・・



「 ・・・・ぅ・・・・・・・」



 やめてよ・・・・



まだ舌の感触に慣れてない私は、抵抗してごっちんの顔を押しのけようとした。
けれど、全然離れてくれない。 それどころか、もっと強く舌で私を求めてくる



「・・・・やじゃないでしょ?梨華ちゃんはごとーの事 好きなんだから 」


そう言うと、ごっちんの顔はみるみる笑顔になっていった。

なんなの?なんでそんなに嬉しそうなの??




「ごめん、もうごとー抑え切れないわ。いつも自分の妄想の中でしかやった事なかったんだけどさ・・・・
梨華ちゃん見てると・・・・・・・・・・・・・・犯したくなる・・・・」

70 名前:きいろ 投稿日:2002年10月07日(月)17時03分23秒

・・・すいません、少ないんですけどここまでにします。

また明日くらいには更新しようと思ってますんで、また感想ありましたら言ってください!
71 名前: 投稿日:2002年10月07日(月)17時52分59秒
ごっちん強引ですねぇ。
でもきっと梨華ちゃんは強引な方が好きなはず(w
レスありがとうございました。
レスまでしてくれるとは感謝感激です。
実は森に2本スレ立てさせていただいてるんですよ。
もしも君が泣くならばってのでごま短編集やってます。
どちらかというとそっちの方がオススメ系(爆
72 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年10月09日(水)20時11分09秒
梨華たんもつらいはずです。いったいどうなるんでしょうか?
でも、梨華たんはごっちんの行為をとめられないはずです。
いや、とめてほしくないです!!ごっちんがんがれ!!
よしこもがんがれ!!でもやっぱり三人で付き合うってのはだめなんですかね?
更新楽しみに待っていますよ!!
73 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月10日(木)17時15分08秒

後藤に襲われそうな石川・・・・・最高っす!!!
これを吉澤が知ったらどうなるんでしょうかね?!
続き楽しみにしてます〜
74 名前:名無し親父 投稿日:2002年10月10日(木)17時18分22秒
今日初めて読みました。三角関係って結構いいですね(この話の場合、石川さんかわいそうですけど)

自分的には最終的にいしよしになるのをちょっと希望です。
続きもがんばって下さい。
75 名前:きいろ 投稿日:2002年10月11日(金)18時35分42秒

すいません、遅くなりました!

レス有難うございます。感激です!


<71 @さん

後藤ってなんか、強引でめちゃくちゃな感じがするんですよねー。(作者的に、ですけど・・・)
石川はほとんど『受け』ですよね。強引な方がイイのかな・・・・?
「もしも君が泣くならば」 読ませて頂きました。こちらもかなり良かったです!!続きも期待してます。

<72 いしごま防衛軍さん

後藤と吉澤は、両方ゆずら無そうな性格してますから 三人でラブラブってのは無理かもしれません。
石川もこのまま行為を受けるのでしょうか?(自分で書いておきながら謎)

<73 名無し読者さん

これを吉澤が知ったら・・・・
考えただけでも恐ろしいことになるでしょうね。

<74 名無し親父さん

いしよしですか〜?
最後、どうなるかはもう決まっていますので、あえて言いません。
もしかしたら予想外な事になるかも・・・
なんつって。です


76 名前:奪愛 投稿日:2002年10月11日(金)18時48分03秒

石川は、後藤の唇から逃げるように 一歩、二歩、と後退していったが
ついに壁に背中が当ってしまった。


追い詰められた



「ちょっと・・ごっちん・・?」

「まぁ、こんな格好で来たさ、梨華ちゃんも悪いんだからね!」

石川の、寝巻き代わりに着ているノースリーブの肩紐の部分を、人差し指でクイっと引っ張って言う。



「きゃ・・・!! ちょ、やめてっ!!」


そのまま、ノースリーブを一気に上までたくし上げ
ブラをしていない豊満な胸をじろじろと舐めるように見つめた



「へぇ〜!梨華ちゃんって胸おっきいんだね〜  後藤のより大きいかも・・・・
ちょっと 触らして?」




77 名前:奪愛 投稿日:2002年10月11日(金)18時54分36秒


「・・・ゃ!ごっちん、やめてよぉ!!!」


後藤は石川の両手を片手で押さえつけて、もう片方の手で胸全体を揉みしだく


「ぁ・・・あ・・・・・・ん・・・っ 」



  恥ずかしい・・・こんな声出すなんて・・・・


「・・・あは、梨華ちゃんすっごい可愛いあ、ガンガン声出しちゃっていいよぉ、どうせ加護ちゃんは今日部屋に帰ってこないしね〜」

「な・・・んでよぉ・・・・」


私は、もうすでに恐怖と不安で泣きそうになっていた。
78 名前:奪愛 投稿日:2002年10月11日(金)19時05分26秒


「辻ちゃんと高橋の部屋行ってるもん。そっちで遊んでそのまんま寝るってさ〜!
なんか、ごとーの事怖がってたんだよね。 なんでだろ??やっぱよしこ殴ったのがいけなかったのかな?」

「・・・ぇっ!?」

「梨華ちゃんが先に帰った日あったじゃん? あれ、あの後うちら更に大喧嘩したんだよね。
そんでよしこがいきなりバキーーーーってやってきたから後藤も切れてドカーーーーってやっちゃったんだ〜〜
まぁ二人共、顔にアザができるほどじゃなかったし。その日一日腫れてた程度だから次の日気が付かなかったでしょ?」

「う、うん」

そんな事があったなんて・・・

「んでその時偶然、5期メンと加護ちゃんに見られててさ〜!みんな、今でもすごいごとーの事見て怯えてるんだもん。」

いやぁ〜まいったまいった!!とか言いながら手で髪の毛をがしがし掻く後藤。




79 名前:奪愛 投稿日:2002年10月11日(金)19時31分39秒

「な・・・んでそんなになるまで・・・ 殴り合いまでして私を奪い合おうとするの!!?
こんな女だってわかったなら嫌いになればいいじゃない!!普通嫌になるでしょう!?」




「うーん・・・・ごとーとよしこって服の趣味から何まで、好きになるものほとんど一緒なんだ。
知ってるでしょ?ごとーとよしこが何かのキャラクターのぬいぐるみ、取り合いになってどっちも譲らなくて・・・・
結局、やぶけて駄目にしちゃったこと。二人共本当にそれが欲しかったんだ!!だからぼろぼろになるぐらいまで引っ張って離さなかった・・・」


「うん・・・・」



「梨華ちゃんの事、ごとーはぼろぼろにはしたくないんだよ・・・・」



「でも、よしこには絶対に譲らない 」






「ごとーは、梨華ちゃんがど〜っしても欲しいんだもん!!」
80 名前:奪愛 投稿日:2002年10月11日(金)19時55分16秒


その頃の吉澤は・・・・



シャワーを浴びながら自己嫌悪の陥っていた。



「はぁ〜〜ああ・・・・なんで行っていいよなんて言ったんだよ〜!!
本当は行って欲しくなんかないくせにっ!この馬鹿よしざわっ!!
今更いい人ぶってどうすんだよぉ・・・」

自分で自分の頭をポカリ!と殴ってみる


「梨華ちゃん、今頃ごっちんと何してるんだろう・・・・あのごっちんの事だから
もうキスくらいはしてるだろうな・・・・・・・・・くっそおおぉーーーーー!!!」




「やっぱり、シャワー浴び終わったらごっちんの部屋に乗り込もうっ!!!」



そう固く決意して、シャワーの栓を閉めた。
81 名前:奪愛 投稿日:2002年10月11日(金)20時02分16秒

すばやく髪と体を拭いて、Tシャツとブルーのシャカパンを履き、部屋を出ようとした時・・・・・

ドアの前に何か物音が聞こえた。









「・・・・小川ァ??」

ドアの覗き穴から外を見てみると、5期メンバーの一人  小川麻琴が立っていた





「・・・何やってんの?」

ドアを開き、少々不機嫌そうに聞いてみた。


「あっ!!吉澤さん?!」

「何か用?」

「ちょっと話があるんですけど・・・」

「今は〜・・・ちょっと・・・・・」



今からごっちんの部屋に乗り込むからー・・・とは言えないしなァ・・・
82 名前:奪愛 投稿日:2002年10月11日(金)20時06分31秒



「・・・・後藤さんの事なんですよ・・」

「え゛っ!?」





「・・・・入って 」

「えっ?でも石川さん、いいんですか??」

「いないよ」

「えぇっ!!?じゃあ・・・・やっぱりそうだったんだ」


「何が!?」



ちょっと嫌な予感がした吉澤は、すぐに小川の腕を引っ張り部屋の中へと入れた。
83 名前:奪愛 投稿日:2002年10月11日(金)20時10分51秒

「・・・んで?どうしたの・・」

「あ・・・あの吉澤さん!」

「何?」


 「顔が・・・近いんですけど・・・・」


気が付くと、吉澤は小川の顔を覗き込むようにして聞いていた。


「あぁ・・・・ごめんね」

「いえ・・・・」



なんか、小川の顔が赤いのは気のせい?
84 名前:奪愛 投稿日:2002年10月11日(金)20時22分28秒


ソファーに小川を座らせ、自分は床にあぐらをかいて座った。



「・・・話、聞かせて」


ごっちんの話・・・・何か嫌な予感がするんだよ。
私の予感は当るんだよな・・・はぁ・・・


「あの、私 後藤さんの部屋の近くの愛ちゃん達の部屋に遊びに行ったんですよ。
そしたら、後藤さんの部屋から話し声みたいなのが聞こえてきて、加護さんはここにいるし もしやって思ったんです。
私が誰なのか突き止めようと、ちょっとした冒険心で後藤さんの部屋の前まで行ったんですよ・・・
それで、さっきより話し声がどんどん大きくなっていて、争ってるみたいな声まで聞こえてきて、ドアに耳をつけて聞いていたら
・・・・・石川さんの声で、『やめて・・・やめてよ・・・・』って聞こえてきたんです。」




何だって!?







「あっ・・・・のやろーーーーー!!!」


一回押し静まった私の中の闘争心が・・・またMAXまで上がってきた!!




85 名前:奪愛 投稿日:2002年10月11日(金)20時26分03秒


そのまま拳を握り締め、ごっちんの部屋に行こうとした私の体が

・・・やわらかい何かに包まれた



「行かないでください」



「お・・・・・・が、わ?」


私は今、抱きつかれている



こんな事、されるとも思いもしなかった・・・後輩の小川に。

86 名前:奪愛 投稿日:2002年10月11日(金)20時32分33秒


「吉澤さん・・・」



「何やってんの!?冗談なら後にしてよねー!今大変な事が起きてるんだからっ!!!」



早く行かないと梨華ちゃんが・・・・・梨華ちゃんが、ごっちんにっ!!




「やっぱり、吉澤さんは石川さんの事が好きなんですね・・・・」

「は・・・?まぁ・・・そうだけど・・」


今更、隠しても仕方が無い










「私は、私はっ吉澤さんの事が好きなんですっ!!」


 「はっ!!?」






 マジで デジマ ・・・・・まじですか!?
87 名前:奪愛 投稿日:2002年10月11日(金)20時47分57秒



小川は、潤んでいた瞳をそっと閉じて、吉澤の顔の前に唇を突き出した



(え・・・・・)




「小川!」


「・・キスしてください」


「おい!?ちょっと、小川どうしたの??」



吉澤の言葉も聞かず、小川は吉澤を床に押し倒し馬乗りになった



「こらぁっ!!先輩に何してんだよっ!はやくどきなよ!」

「嫌です」



そして、強引にも吉澤の唇は奪われた




「・・・・ん、やめろって小川っ!!」

「いやですっ!!私だって吉澤さんの事が好きなのに・・・・・新メンバーとして
入ってきたときから好きだったのに・・・・・石川さんはずるいですよっっ!!!」


「なんで梨華ちゃんがずるいの! いい加減にしろっ!!!」


どんっ!と小川の体を突き飛ばして、今すぐにでも後藤達の部屋に行きたかった吉澤だが、小川の押さえつける力が以外に強く体を起こそうにも起こせない。



吉澤は、小川にお腹の上にまたがれて息苦しくなってきていた。



「重いし・・・言ってる事はおかしいし・・・・小川、あんた一体何なんだよ?」


「だから!私は吉澤さんのことが好きだから・・・・・」



88 名前:奪愛 投稿日:2002年10月11日(金)21時01分54秒


「後藤さんと殴り合ってるのを見たときも・・・・そんなに石川さんがいいのかって考えたんです。5期メンは、みんなお二人が石川さんを取り合ってる事気づいてますよ。
石川さんじゃなくても・・・・私じゃ・・・・私じゃだめなんですかぁ?」

「そんな・・・泣きそうな顔になっても駄目だよ。私は梨華ちゃんが好きなんだもん・・・」





「・・・・そうですか」

「ごめんね・・・・・小川、どいてくれる?」

  「嫌です」


「ありがとー・・・・・って えぇ!?!」

「今日は吉澤さんと一緒にいます」

「一緒にって・・・・梨華ちゃん帰ってくるし、寝るところないよ?」

「吉澤さんとベットで寝ます」

「せまっっ!!! ・・・・・ってそんな事じゃなくて、まじ! さっさと自分の部屋帰れよー!!!」



「そんなに・・・私のこと嫌いですか・・・」

「うわっ!!そーゆう事じゃなくてっ」


なんか・・・小川がネガティブモードの梨華ちゃんになってる・・・

「せめて、振られたかわいそうな小川と一緒に一夜くらい寝てくださいよー」

「ふつー自分でかわいそうってゆーかぁ?!で、でも私はごっちんの部屋に行かないと・・・・」

「大丈夫です、愛ちゃんが代わり偵察しに行ってますから」

「偵察ぅ??」



89 名前:奪愛 投稿日:2002年10月11日(金)21時08分28秒

「石川さんが危なくなったら、すぐこの部屋に伝えに来るように言ってありますから・・・言いに来ないってことは、今はまだ大丈夫なんじゃないですか?」

「う〜〜〜ん・・・」

「もし、愛ちゃんが来たら後藤さんの部屋に行っていいですから」



「わかったよ・・・・どいて」

「はい♪」





そう言うと、嬉しそうにすぐに体を離して吉澤のベットへと向かった。



(はぁ・・・・梨華ちゃん)





ごっちんと変なことになってなきゃいいけど・・・・
90 名前:きいろ 投稿日:2002年10月11日(金)21時10分23秒

今日はここまでです・・・・



自分で書いてて、なんだこりゃ?になってしまいました。

次からはちゃんと書きますので、読んでくれた方、見捨てないでください!



91 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年10月12日(土)09時11分37秒
おっおがーが参戦ですか!?
ごっちん有利の方向に・・・いってるようないってないような。
でもキスしたこと梨華たんが知ったら完全にごっちん有利になりますね。
よしこはどうするのか?がんがれ、ごっちん!!
更新楽しみに待っていますよ!!
92 名前: 投稿日:2002年10月12日(土)12時47分32秒
おぉ〜!ひそかに小川さん応援(w
ごっちん有利っぽいですねぇ。
でもよっすぃの優しさにはどんでんがえしがありそうな・・・
「もしも〜」の方も読んでいただいたみたいで嬉しいです。
ありがとうございます。
93 名前:混乱 投稿日:2002年10月13日(日)10時01分45秒

  私は高橋愛。


普通の高校生とちょっと違う所は、『モーニング娘。』のメンバーであること。


実は私、モーニング娘のオーディションを受けたのも、すべて少しでもあの人の近づきたかったからなんだ


  憧れの人・・・・“後藤真希”さんの為に。


TVでかっこよく芸能活動している後藤さんを見て、私はすっごく会ってみたくなった。
TVのブラウン管を通してなんかじゃない、もっと後藤さんを身近で感じたかった。

5期メンバーの募集を受けて、色々と大変な事とかがあったけれど、念願叶って私はモーニング娘になれた。


なれたのは良かったんだけど・・・憧れのあなたは、すでに他の人に夢中だった・・・
94 名前:混乱 投稿日:2002年10月13日(日)10時06分38秒


   “石川梨華”


私は悲しくなった・・・・泣き叫びたかった・・・・


だって、後藤さんは石川さんを『メンバー』としてじゃなくて、どこか特別視してるところがあったんだもの。
私はずっと後藤さんを見てきたから、その事にすぐ気が付いた。



後藤さんは・・・・石川さんの事を・・・・・とても【愛している】って・・・・・・



それに気づいたとき、私の中の後藤さんも『憧れ』じゃなくて『大好き』な後藤さんに代わっていたんだ
95 名前:混乱 投稿日:2002年10月13日(日)10時14分18秒


  私は・・・・後藤さんのことが・・



『・・・・・あぁ・・・っ!!!』



  ビクっ!!!


「・・・石川さん・・・すっごい声出してる・・・中で一体何をやってるんだろう?」

「何」をやっているか、なんて一目瞭然だけどね



私は麻琴ちゃんと一緒に、後藤さんの部屋から聞こえる「謎の声」について確かめに来ただけだった。
おもしろ半分で来た私達だったけれど、ドアに耳をつけて聞いているうちに、段々中でどんな事が起こっているのかなんて、簡単に予想がついた・・・

そうしたら、急に麻琴ちゃんが、「ちょっと吉澤さんのとこ行ってくる!!吉澤さん呼んで来るから、絶対そこから動かないでいてねっ!!!」って言って、吉澤さんの部屋の方へ走っていっちゃった。





それから私、麻琴ちゃんの言いつけ通りにここで動かず待ってるんだけど・・・・遅いなぁ・・麻琴ちゃんと吉澤さん。

96 名前:混乱 投稿日:2002年10月13日(日)10時22分20秒


・・・・もう私だって、こんなのいつまでも聞いてたくなんかないんだよっ!!


自分の好きな人が、他の人と○○○してる所なんて・・誰がどう考えたって嫌に決まってるじゃない!!



だからって私には、この部屋のドアを開けてつっこんでゆく勇気も無い・・・・







   はぁ・・・やーーーめたっ!! もう私、部屋に帰ろーっと!
97 名前:混乱 投稿日:2002年10月13日(日)10時29分35秒


(・・・愛ちゃん、まだ部屋の前にいるのかな・・・ごめんね・・・)





 「ねぇ 小川!」


「はい!?」



   私は、愛ちゃんと吉澤さんに嘘を付いてしまった

愛ちゃんには、「吉澤さんを連れてくる」ってゆう嘘と、

吉澤さんには、「愛ちゃんが偵察に行っていて(これは本当)、石川さんが危なくなったら呼びに来る」ってゆう嘘を。



「あのさぁ・・・・本当に高橋は来る事になってるの??」
いくらなんでも遅すぎるんじゃない!?」

「本当ですよっ!!ただ、後藤さんと石川さんが何もしていないって事なんじゃないんですか?!」


  ・・・ごめんなさい、吉澤さん。

私は今、二人の元へあなたを行かせたくない・・・・

勢いで告白しちゃったけれど・・・今日ぐらいは私と一緒にいてほしいの・・・
 
98 名前:混乱 投稿日:2002年10月13日(日)10時39分50秒



「はぁ・・・・っん、梨華ちゃん 気持ちいい?」


「あ・・・・ぁあんっ!・・・気持ち・・・いいよぉ、ごっちん!・・・・・ぁあっ!」








「ちょ、ちょ、ちょっと圭織!ごっちんがあんなやらしい声でやらしい事言ってるべっ!!!」

「はいはい・・・うるさいねぇなっちは。もっと聞くなら静かに聴いててよ!」



ここは飯田と安倍がいる、隣の202号室



高橋と小川が、外から聞いただけであの音量なら ・・・当然隣には筒抜けなわけで・・・・




  『梨華ちゃん・・・・そろそろ・・入れるよ』


「んえぇっ?!!い、いれるって何をどこにいれるんだべっ!?(真っ赤)
なっちは、あの可愛いごっちんがこんな事するなんて・・・・想像もつかないべさ・・・!」

「ふっ、なっち!あの子もこれだけ成長したってことよ・・・・」





そうは言ったものの、事のすべてを知っている飯田は 聞いていて少し複雑になっていた。


  (これを、もし吉澤が知ったら・・・・・血を見る結果になりそうね・・・・・)
99 名前:混乱 投稿日:2002年10月13日(日)10時48分02秒



   「はぁあ・・・・梨華ちゃん 梨華ちゃん 梨華ちゃん・・・・・」



吉澤が時計を見ると、もうすでに朝方の四時頃になっていた。

隣では、小川が腕枕をされて幸せそうにスヤスヤ眠っている寝顔があった



「・・・なんでこんなに遅いの?ごっちんと何もしていないなら、なんでこんな時間になるまで帰ってこないのさ・・・・・」



「・・・・すぐ、戻ってくるって言ってたのになぁ・・・・」


今からごっちんの部屋に行ってみようか・・・何か起こってたんなら、絶対的にもう遅いけど・・・







   「よお〜し!!!」


ガバっ!!!



  「ってお〜い、・・・・小川あぁ!!!」


吉澤の右腕は、がっちりと小川の両手でロックされていた。



「は、ず、れねえぇ〜〜〜〜(泣)コイツひきずって行くわけにもいかないしなぁ・・・・どーしよ・・・・」



100 名前:混乱(祝100!!) 投稿日:2002年10月13日(日)10時56分40秒


   ・・・・がちゃり!


「(っ!!)梨華ちゃん!?」



考え事をしている最中に、部屋の鍵が突然開いたので・・驚いてシーツの中に隠れてしまった。



(な、何隠れてるんだ私はっ! ・・・梨華ちゃんも急に入ってくるからびっくりしちゃったじゃんか!!)



  ペタ ・・・ペタ・・・



(わわわ私のベットの方に歩いてくる!!)



   ドキドキ・・・



(あ゛っ!!!小川どうしようっ?!)




こんな状態を見られたら・・・・完璧に誤解されるぅ!








 「・・・ひとみちゃん?」




シーツを最大限まで被っていたので、めくられて中を見られたらどうしようかとも考えたが、
幸い、今の梨華ちゃんはそんな事はしなさそうだ。。




101 名前:混乱 投稿日:2002年10月13日(日)11時03分44秒


  でも、なんかドキドキする・・・・梨華ちゃんの声、久しぶりに聞いた感じ・・・・








   「ごめんね」







(え゛っっ!?ごめんって・・・何が??梨華ちゃん、私に何を謝っているの!?)



頭の中が、?マークでいっぱいだ・・・・






結局、私はシーツから出る事ができず、朝まで一睡もできずに過ごした。

たまに、聞こえてきた梨華ちゃんのすすり泣きみたいなのがすっごく気になって、
今にもシーツから出て行って抱きしめて、何があったのかわからないけれど、慰めてあげたかった・・・






  ・・・でも、わたしの右腕にはこの子(小川)がいるから・・・・(泣)





明日の朝、梨華ちゃんが起きる前にこの子叩き起こして、さっさと部屋に帰らせなきゃなぁ・・・・









    (・・・・それにしても、梨華ちゃんはごっちんと何があったんだよぉ!!)
102 名前:きいろ 投稿日:2002年10月13日(日)11時11分48秒

・・・・今日はここまでで、すいません。



<91 いしごま防衛軍さん

小川だけでなく高橋までもが参戦です!!一体どうなるのでしょうか・・・・
石川に小川とのキスがばれたら・・・この先ばれるかもしれません。(謎)
レス 本当に有難うございました!!


<92 @さん

ごっちん有利ですね〜!吉澤は優しすぎるか、自分を傷つけたくないか、どっちかでしょうね。
『YOU&T』の小説、実はかなり好きなんですよっ!更新をとても楽しみに待ってます。
がんばってくださいね。レス有難うございました!


103 名前:名無し。 投稿日:2002年10月13日(日)11時23分55秒
このままいしごま・よしおがでも…(w
104 名前:りゅ〜ば 投稿日:2002年10月13日(日)20時50分15秒
面白いっす!新メン絡み、最高っす!
これからよしこと梨華ちゃんの間はどうなるんでしょう?
まじで気になります。でも小川も応援したい気分…。
105 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年10月15日(火)01時38分27秒
なっなんと高橋も参戦ですか!?いったいどうなるんでしょうか?大混戦ですね。
ごっちんが一歩リードですね。よしこは大ピンチ!!でも、おがーにしては大チャンス
!!高橋はどう動くんでしょうか?気になります!!梨華たんが一番辛い思いをしている
気がどうしてもするのですが・・・!!ごっちんを受けいれたのは間違ってないです!!
更新楽しみに待っていますよ!!
106 名前:きいろ 投稿日:2002年10月15日(火)17時38分33秒

こんにちは。今日も少なめですが更新いたします!
ちょっと急展開?!かもしれません・・・あいかわらずの下手な文ですが、最後までお付き合いいただける方がいたら、これからもどうか宜しくお願いします。

レス有難うございます!!


103< 名無し。さん

このままいっちゃいますか!?それは〜・・・ちょっと(汗)
わからないです・・・すいません。
レス有難うございました!!また感想でも頂けると、とても嬉しいです。

104< りゅ〜ばさん

初めまして。初めは、<よしいしごま>のつもりだったのですが・・・・
なぜか新メンまでもが参戦しています。今の所、

後藤・吉澤→石川
石川→後藤?吉澤?
高橋→後藤
小川→吉澤

・・・となっております。
これは一体何角関係なのでしょうか??自分でもよくわかりません・・・
おもしろいと言って頂けて嬉しいです!本当に有難うございます。

105< いしごま防衛軍さん

毎回、いしごま防衛軍さんのレスには励まされる所があります!有難うございます。
すごい大混戦になってきました・・・これから<いしよしごま>はどうなるのでしょうか??
今日はちょっとだけ話が展開します。
更新は、3日以内になんとか致しますので、また読んで頂けると嬉しい限りです!!



それでは更新します↓


107 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)17時42分20秒



    ( ほらっ!さっさと帰れってばー!!! )

    ( えぇ〜?まだ眠いですよぉ )

    ( いいから、さっさと起きて自分の部屋に行けっての! )

    ( いやぁ〜〜吉澤さんあったか〜い! )



  んん?? ひとみちゃんの声だ・・・な・・んか争ってるみたい・・・・






    一体誰と?
108 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)17時47分11秒

    ( 小川って・・・・寝起きだと全然キャラ違うね )


   
  小川!!? なんで小川がここにいるのぉ!?

   
     ( そんなぁ・・・吉澤さん冷たいなぁ、共に一夜を過ごした仲じゃないですか〜 )


 ・・・・・えっ?


      ( ば、ばかっ!!そんなの寝てる梨華ちゃんに聞かれたらどうすんの?!
        まったくおまえは〜 さっさとぉーーーーーー出てけっ!!!)





    ドン!!!  ・・・・・・・バタン!
109 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)17時56分31秒


・・・一夜を共に?? どーゆう事なの!?

「まったくぅー・・・・ あ゛っ もうこんな時間!梨華ちゃん起こさないと!」




     ≪・・・・一夜を共に・・・・一夜を共に・・・・≫


 「りーか、ちゃんっ!!」


   バッ!!


シーツを一気にめくられて、見たそこには満面の笑みのひとみちゃんがいた。

「グットモーニング♪!もう集合時間の一時間前ですよ〜〜、梨華ちゃん用意すんの遅いんだから 早く起きて支度しないとね!」



「・・・・・・別に、起こしてくれなくても良かったのに。」


  すっごく今、怒ってる・・・私・・・


 「え?」


  なんでそんな不思議そうにするの??



「・・・ど、どうかした? 梨華ちゃん・・・」


  どうかしたのはひとみちゃんの方だよッ!!!

  小川と一緒に昨日・・・何をしたの!? 何をしてたの!?



「ひとみちゃんも、私のことはいいから早く支度しなよ・・・・」

「・・・・なんでそんな言い方すんの?」



「昨日ごっちんと何かあった!?」
110 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)18時06分26秒

 何かはあった事はあったけど・・・・ひとみちゃんだって・・・
 
  今のひとみちゃんにそんな事言われる筋合いない。


  
 「なんもないよ。」
 「・・・嘘!」


  「・・・・嘘じゃないよ。」

  「嘘だよっ!!」



ぎゅうっと強めに抱きしめられた。・・・いっつもそうだよ、ひとみちゃんは大事な話をするとき、必ず私を抱きしめる癖がある。

それをやられるたび・・・ひとみちゃんに抱きしめられるたびに、私がどれだけドキドキして止まないか知らないんだ!!!
抱きしめられるたびにひとみちゃんの『好き』が広がっていって、頭の中が真っ白になって何も言えなくなる・・・なんて気づいてないからやれるんだ?!



 「何があったのか、私には言えない・・・・?」


  優しい声・・・でも、


 「・・・離してよっ!!!」




私は、ひとみちゃんを突き飛ばして洗面所へと向かった。
そして、しりもちをついて驚いているひとみちゃんを無視するかのように、さっさと着替えを済まして部屋を出た。

111 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)18時16分35秒


  昨日私はごっちんと・・・・



・・・部屋に帰ってくるまで、ひとみちゃんの事ばかりが気になっていた・・・

ごっちんとできたのは、嬉しい反面 やっぱりひとみちゃんのへの罪悪感が広がっていっていた・・・

  頬に、胸に、口に、  

ごっちんにキスされる度、どんどん申し訳ない気持ちが、私の体の中に溢れ出てきたんだ。

・・・部屋に戻ったらどうしよう。
ひとみちゃん起きてて、「何をしてたか」を問い詰められたら何て言い訳しよう。

部屋のドアを開けると、電気はもう点いていなかった

  「ひとみちゃん?」

ひとみちゃんのベットの傍まで行ってみたけど、もう寝てしまっているみたい・・・

    「・・・ごめんね・・・」


気がつくと私は謝っていた
−−−−−−−−−−−−−−−−−そして、涙が頬をつたって流れ出てくるのに気づいた・・・


なぜ謝るのか、なぜ泣くのか、

自分でもよくわからない

ひとみちゃんへの罪悪感? ごっちんとの行為からの?


    わかんない!!
112 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)18時18分59秒


ベットに入ってからも、胸の中に何かがずっと渦巻いていて、苦しくなった。
ひとみちゃんを起こさないようにベットの中で声を押し殺して泣いた



   ひとみ・・ちゃ・・・ 苦しい・・・苦しいよぉ・・・・
113 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)18時22分32秒


    そうしたら何?



 ひとみちゃんは、小川と一緒に私達と同じ事してたんじゃない?

私はこんなに悩んだのに・・・・

 ひとみちゃんは、なんであんなに笑顔でいられるの??

私の事、好きだって言ったのに・・・・・




   もうひとみちゃんのことなんか・・・・・わからないよ・・・・・
114 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)18時31分57秒

私がロビーに着くと 飯田さん 安倍さん ・・・・そしてごっちんがいた。


  「おはよ〜!」

  「おはよう。」



  「・・・・おはようございます。」

そう言ったと途端、いつのまにか私との距離をちぢめていたごっちんが体に抱きついてきた。






「梨華ちゃんおはよ♪・・・・・体、大丈夫??」

「おはよ・・・・って!朝からそんなこと言わないでよっ!!」

「あは♪怒った顔もかわい〜〜さっすが後藤の梨華ちゃん!」

 (後藤の)というのがちょっと気にはなったが・・・・

「もぅ・・・・茶化さないでよー・・・そういえば、今日ごっちん来るの早いね〜。」


「・・・・なんか眠れなくてさぁ・・・・」

「本当?大丈夫??」

「あんときの梨華ちゃんの顔、思いだしてたら、、ね♪♪」

「・・・・・ばか。」
115 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)18時36分34秒

私は はっ!と気がついて、慌てて辺りを見回したが・・
飯田さんと安倍さんはお喋りに集中してて、今の会話は聞こえなかったみたい。



「あは♪ごとー下のコンビ二でお菓子買ってこようかな〜。梨華ちゃんも行く??」

「うー・・・私はいいや。」

「わかった〜。」



そう言った後、

ごっちんはドアに向かおうとしていた足を止め、私の耳元で低く、囁いた
116 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)18時54分48秒


 「・・・・・よしことは、あの後・・・何も無かったよ・・・ね?」


ごっちんの、さっきとは打って変わった表情に驚きながらも、私は首だけでウンウンと頷いた


  「・・・・梨華ちゃんは、もうごとーのものなんだから・・・・」


   「・・んっ!!」



ごっちんは何かを言おうとした私の口を、あっという間に唇で塞いだ

しばらく農耕な口付けをされ、私の口の中はごっちんの唾液ばかりになってから そっと口を離された





   「・・よしこ・・梨華ちゃんになんかしたら・・・・後藤は・・・・っ。」

最後の言葉は、半ば 独り言のようであったが 石川にはその言葉の深い意味を知り、体と心が凍るくらいの思いがした。。
117 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)18時56分38秒


    +++++++++++++++++++++++
118 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)19時09分25秒


「ちょっと・・・・石川、いい? 話しがあるんだけど・・・」


 あ・・・ここ楽屋なんだった。

ごっちんはもうコンビ二に着いたかな??

  ゴッチンとの、キス・・・(しかもディープ)飯田さんと安倍さんに見られちゃった・・・



 「・・なんですか?」

 「カオリさぁ〜、石川と後藤と吉澤が、今どんな状況かわかるんだけど、その事についてなんだ〜〜
  だから、悪いけど これから空き部屋とか人のいないとこ行かない??」


   「 !! なんでわかるんですかっ? 何を知ってるんですか!!」

   「 ん〜 カオリの特技って、交信することなんだ〜。で、交信の力で結構人の心の中とか分かったりするんだよね〜・・・その思いが強ければ強いほどさ・・・
    んで、あまりにも三人の様子がおかしいから、ちょっと心の中とか色々探らせてもらったの。ごめんね〜」



    ( ・・・すごい・・・そんなことまで出来るんだ・・・ )



  って感心してる場合じゃない!!!


 「じゃ、じゃあ昨日のごっちんとの・・・っ!!」

  「お、おちついて石川!! あ、あれは探ってないけど・・・・あのホテルの部屋、案外壁が薄いんだよね〜〜・・・・(汗)」


   「・・・・あぁ・・・・」


顔から火が出そうなくらい恥ずかしかった・・・
あんな声を出しているのをごっちん以外にも聞かれてたなんてーーーーー!!!
119 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)19時17分09秒


  「ま、そーゆう事で 石川に相談っつーか質問するから、ちゃんと答えてね!!」


   「は、はい・・・」


ここは誰も使ってないと思われる楽屋。
私と飯田さんは来る途中にあった自販機で、コーヒーと紅茶を買ってきた

 飯田さんはコーヒーをごくりと一口飲み、私も紅茶に口をつけた・・・


  「ね、吉澤ともエッチしたの??」


    ぶほぉっ!!!


少し口に含んでいた紅茶を、すべて噴出してしまった。


   「ななななな、何いってるんですかっ!!!ひとみちゃんとは何もありませんよ!!」


   ふ〜ん、と言って飯田さんはつまらなそうに下を向いた。

   ( その質問は急すぎるよぉっ!!飯田さんってやっぱり。。。よくわからない所がある )
120 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)19時23分47秒


   「じゃ、吉澤と後藤のどっちが好き?」


  ・・・・あ、まただ・・・・


私はこの質問をされた途端に、胃がキリキリと痛みだした・・・
もう反射的に体がそう思っているのか、「コノシツモンハサレタクナイ」と体全体で拒否している



    「・・・私は・・・・」



     「わかんないんでしょ?」




  ・・・・・・




      「・・やっぱり、そうか・・・・」


 そう言った飯田さんは、ふと窓の外を見て、何かを考え出した。



   ・・・・いたた・・・まだ胃が痛む・・・・
121 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)19時26分17秒



    「あのねっ!!!」



    「は、はいぃ!!?」


   突然飯田さん大声出すからびっくりしたぁ!変な声でちゃったよ・・



    「いきなりだけど、後藤と吉澤と別れてほしいの・・・・」

122 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)19時38分00秒


    「・・・はぁ・・・?」



   本当にいきなりすぎて・・・ついていけないよ〜




「別れるも何も・・・・まだ付き合ってるかどうかは不明だけどね。
 まぁ『付き合ってない』っていった感じでしょう。石川は後藤と吉澤の両方が好きなんだから・・・・これで「付き合ってる」なんて言ったら、石川は二股かけてるも同然だもんね。」



   「はい・・・」



「カオリは、リーダーとして忠告するけど、このままじゃ後藤も吉澤もいずれ駄目になっちゃうと思うの。石川はこの二人の愛情により、すでに自分を苦しめているわ。
悩んで 悩んで・・・・・ 苦しんで 苦しんで・・・・・
カオリにはその気持ちがよくわかる! 後藤と吉澤なんかもう殴りあいまでしたそうだし、メンバー内で深い溝ができているの、これからの仕事でも影響出てくるだろうし・・・・・それだけはなんとか避けたいわ。」



    「・・・・・・」





「だから、石川には悪いけど・・・二人を完全に振ってもらう。カオリには石川はこの先いくらたっても2人のうちの1人を選べないと思う。
そうしたら、後藤も吉澤も相手の事を嫌い続けるでしょう?だったら、これ以上メンバー内に溝を作らない為にも、2人にはすっぱり石川の事を諦めてもらうしかないわ。」
123 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)19時43分20秒


   「・・・・・」



  飯田さんの言ってる事はもっともだ。私なんかのせいでメンバーに迷惑かけるわけにはいかない・・・・



  ・・・けど・・・




   「そんな不安そうな顔しなくてもだ〜いじょうぶっ!!
    振るさい、あの2人に納得がいく理由を用意してあるから 石川は心配しなくていいからね!」



     「・・・はぁ・・・?」



     「じゃ、明日連れてくるから!」




     「えっ!?誰をですか? 何をするんですか?!」


     「それは来てからのお楽しみだよ〜♪ さ、ロビーに戻るよーーー!!」



     「ちょ、ちょっと〜!待ってくださいよ!!!」

124 名前:訂正 投稿日:2002年10月15日(火)19時45分53秒


<118の、  『あ・・・ここ楽屋だった。というのは
        『あ・・・ここロビーだった』に訂正しておいてください。


すいません・・・・
125 名前:波乱 投稿日:2002年10月15日(火)19時47分24秒



    そして数日後







  私の目の前には、例の『あの人』が・・・・・






   「おっす!」




    「・・・・・あなたは・・・・・・・・っ!!!」
126 名前:きいろ 投稿日:2002年10月15日(火)19時48分21秒
 

・・・・はい、ここまでです。


何か感想でもありましたらどうぞ・・・・
127 名前:名無し。 投稿日:2002年10月15日(火)20時41分11秒
『あの人』ってもしかして…
だとしたらさらに面白い展開になりそうなんで楽しみッス!!
128 名前:96の名無し 投稿日:2002年10月16日(水)00時02分18秒
 今日初めて全部読ませて頂きました。すごいですね、、。私はよしごま派
なのですが、梨華ちゃんを取り合う2人もいいなと。
 『あの人』が誰か、なんとなくわかります。「おっす!」のセリフでだい
たい、、。
 続き期待してます。
129 名前:和尚 投稿日:2002年10月16日(水)00時43分55秒
最初から読ませていただきました。
梨華ちゃんが幸せになれるといいなぁ。
更新、楽しみにしています
頑張ってください!!
130 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年10月16日(水)16時13分09秒
そっそんな!!確かに梨華たんは辛い思いをしておりメンバー内で抗争が
おこりそうではあるが、梨華たんの二人とも愛しているという気持ちは
どうなるんでしょうか?うう、気になる。例のあの人はだいたい予想がつきました。
131 名前:りゅ〜ば 投稿日:2002年10月16日(水)19時58分50秒
急な展開!ん〜これからどうなるんだ〜!
めっちゃ気になります!
おっすって誰だろう…分からないよぉ(;;)
それにしても、まじで三角関係ですねぇ。
元いしよしヲタだったけど…いしごまも良い感じですよね。
ってか飯田さんの交信して人の心を読む、には爆笑しました。
132 名前:きいろ 投稿日:2002年10月17日(木)17時37分51秒

今回も更新させて頂きます。

レス、有難うございました・・・・


127< 名無し。さん

『あの人』・・わかっちゃいましたか!?
名無しさんの考えている人は誰だか分かりませんが、きっと当っているでしょう。
もし、おもしろい展開にならなかったらすいません・・・・
またご感想を頂けたら嬉しいです。

128< 96の名無しさん

初めまして。96の名無しさんに読んでいただけて光栄です・・・
「おっす!」って台詞、わかりやすすぎるのでしょうか??
本当に大混戦なので、何かの弾みで<よしごま>になるかもしれません・・・(?)
レス有難うございました!

129< 和尚さん

も、もしかして 同じ空版で書いている和尚さんですね?
レス有難うございます。和尚さんの小説のファンです・・・・
更新楽しみにしてます。
梨華ちゃんは必ず幸せに致します!!
そして、また感想をくだされば嬉しい限りです・・

130< いしごま防衛軍さん

いしごま防衛軍さんのおっしゃるとおりですね!
今はまだ、石川はつらいだけでしょうけども その内・・・・
必ず幸せな時がくると思います。
例のあの人は・・・・そうです、あの人です!

131< りゅ〜ばさん

こんにちは、また感想頂けて喜んでいます。
飯田は人の心の中が読める・・・なんか本当に読めそうじゃないですか??
「おっす!」 これは・・・・これは、あの人です!!


って事で、今回で『あの人』の正体がわかります。
みなさんの予想は当りますでしょうか?



・・・・それでは、更新です。

133 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)17時41分32秒


  んあー 今日も一日快調だった♪


 だって、なんてったって・・・この前、梨華ちゃんと・・・・・
 だったんだもん。


  逆によしこはその日からずっと、何か落ち込んでるみたいだけど・・



    ま、ごとーには関係ないや
134 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)17時45分58秒

  それにしても、このよしこの変わり様には メンバー全員が驚いてますよぉ。


TVでも一回も笑わなくなったし・・・あのギャグセンス豊かなよしこはどこ行っちゃったんだろうって感じ。

 ・・・・やっぱ梨華ちゃんとあの日・・なんかあったな・・・



   うん、多分・・・てか絶対そう!



   もしや・・・この勝負、、ごとーの勝ち、かな??

135 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)17時51分29秒

 だってごとーはあの後、梨華ちゃんの家遊びに行けたし〜
梨華ちゃんの手料理食べれたしーーおいしかったしー♪一緒に寝れたしぃ・・・・

 ま、Hはしてないけどキスは出来たしね。

梨華ちゃんを好きになってからごとーの毎日は薔薇色だよぉ、幸せいっぱいなんだもん



  ・・なんかもう T WISH のサビの部分熱唱したい感じ・・


  「「人生ってすばらしぃ〜〜〜い♪」」


   「ごっちん何やってるの??」



   「んあー!!」
136 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)17時55分39秒


  ( ほら、梨華ちゃんが普通に話かけてきてくれるし! )



   石川はキョロッと一瞬、辺りを見渡して

  
  「ちょっと、今ごっちん暇だったりする??」


   ・・と 笑顔で言った。


   「うん!!ごとーー暇ひまーーーーーーー!!!」

 その梨華ちゃんの言葉に、後藤は間髪入れずに答えた。


   (だって 梨華ちゃんの誘いならなんだって嬉しいんだもん♪ )
137 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)18時01分07秒


  「えへ♪ ありがとう・・・・・じゃあ、私に着いてきてくれる?」


   「うんっ!」



 なんか今日の梨華ちゃん優しいなぁ・・・・


  あ〜なんか微笑んでるしー・・・・・か〜わいい!!ギュッてしたくなっちゃう!


 梨華ちゃんの周りの雰囲気が ほわっとしてる。 あったかそ〜
このオーラは、娘。の中でも梨華ちゃんにしか出せないだろうな・・・・梨華ちゃん特有のオーラ

  ・・・・後藤が独り占めしてる梨華ちゃんが一番可愛いよ



    「なに?なんでごっちん笑ってるの?」


    「ん〜?別になんでもないよ〜」
138 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)18時20分02秒




   ・・・・・ってか ここどこ?





  「り〜かちゃん!こんな人気のない所連れてきて、後藤をどうするつもりー?」


後藤は悪戯っぽく笑って見せたが、石川からの返答はない



   「何?梨華ちゃん、しかとー?」



      「ここ、入って・・・・」



     「・・・・梨華ちゃん・・?」




 見ると、そこは何の変哲もない楽屋。

今は使われてなさそうだが、誰にも邪魔されずに内緒話をするには最適!といったような所だった


  ・・・・・イコール 誰にも聞かれたくない話がある?!



  あっ!?


 そうか、ついに・・・梨華ちゃん、ごとーに告白するつもりなのかも?!!
139 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)18時21分08秒



   キィィ・・・・






  「・・・・あ、」










     「・・よ・・・よ、しこ・・・」
140 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)18時31分13秒

その楽屋の中には、ソファーに腰掛けている吉澤の姿があった。

隣にカオリがいたみたいだったけど、その時のごとーの視線の中にはよしこの驚いた顔しか入ってこなかった・・・





 −−−−−−−−−−−−−−なんで ここに よしこがいるの??


 頭の中が?マークでいっぱいだよ・・・元々そんなに頭良くないのに・・・・




   「・・・・ね、りかちゃ


    「後藤、そこに座って!」


遮られるように言われて、ちょっとムッ! ときたが
その時初めて 後藤は飯田の存在に気がついた


   ( あぁ、、カオリまでいたんだ・・・ )



  「・・か、カオリまで? まって、意味わかんない・・・・!
   なんでごとーはここに呼ばれたの?!梨華ちゃんがよしこを呼んだの??
    ・・・これから何をするの??なんでみんな黙ってるのさっ!! ねぇっ!!!」


   「後藤落ち着いて、今から人来るから それまで大人しく待っててよ・・・・」



    「はぁっ!? だから理由を教えろってのっ!!

    来る人って一体誰? 詳しく説明してくれなきゃわかんない!!!」







      「まったく、あいかわらずわがままだなぁ・・・・後藤は。」
141 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)18時32分47秒



   ・・・・・え・・・?





振り向いた視線の先にはーーーーーーーーーーーなつかしいーーーーーーーーーーーー





   あの人の笑顔
142 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)18時33分49秒


143 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)18時38分18秒


   「よっ、みんな 久しぶり!」



    「・・・・・・」



 吉澤は、目を白黒させながら『その人』を見つめている。
  無言なのは、どうリアクションして良いのかわからないからだった







------------------------ドキドキする 心臓の動きがどんどん早くなっていって止まらない


 なんか、悪い事したときに ばれない様に隠すときみたいな・・・・そんな事した時の心境みたい・・・



  よくわかんないけどね・・・
144 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)18時40分31秒


    「・・・・・い・・・・」



    「 ん? 」



    


     「・・・・い、ちー・・・ちゃん??」


   

    「・・ごとー・・・久しぶりだね、元気だった・・・?」





 −−−−−−−−−−ほ・・ん・も・・・の ?−−−−−−−−−−−




  
145 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)18時46分15秒


  
   「 いちーーちゃぁんっっ!!!」



    「〜〜おっと、ストップ!!」



     ピタッ!


 後藤が市井に抱きつこうと 手を広げた格好の前に、市井の白い手が出された。




   「な、なんでよぉっ!!感動の再会じゃんっ 抱きつくくらいさせてよぉ〜 」





     「・・・だめだよ。」


    「なんでっ??!」



後藤は、なんでここに自分が呼ばれたのか、なぜ市井がここにいるのか わかっていないはずなのに・・
市井の顔を見ただけで、そんな疑問は頭の中から消え去っていて・・ただの甘えたがりな子供のようになっていた





    「なんで〜なんでよぉ〜〜市井ちゃ〜ん??」






     「・・・・・・」
146 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)18時48分41秒



    「・・市井の、 手も 肩も 胸も ・・・・もう一人の人のものだから・・」




     「・・・・・は?」





    嫌な予感がした。






     「なっ! 石川!!」





  そう言うと くるりと体の向きを変えて、市井ちゃんは





   梨華ちゃんの肩を抱いた









      ナニコレ、







    ・・・・・・どうゆうこと?
147 名前:きいろ 投稿日:2002年10月17日(木)18時49分59秒

 また一時間ぐらいしたら戻って 続きかきますので

 すいませんが、ここで一旦切ります!
148 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)21時07分13秒




   「 ごめんね、ひとみちゃん・・・・ごっちん 」



    ヤメテ キキタクナイ!!





   「私、実は 今 市井さんと付き合っているの。」
149 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)21時16分41秒


  ガラガラガラ・・・・


自分の中で、何かが音をたてて壊れた気がした・・
それは吉澤とて同じ事であろう。

しかし、後藤のショックの大きさはそれと比べ物にならないくらい・・・
大きさは計り知れないものがあった


 よりによって石川の相手がーーーーーーーーーーーまさかの市井だったからだ・・





    「・・・ごめん、あんまり言ってる事が後藤にはよくわかんないよ。
      ・・梨華ちゃん・・・・一個、聞いていい? それは本当なの?? 」




    ( それが本当の梨華ちゃんの気持ち? )






 「・・・・うん・・私は市井さんのことが好きなの・・・市井さんを愛してる。」





   「・・・・・」




それっきり、何も言えなくなってしまった後藤はーーーー
 そのまま、黙って楽屋をでていった





ーーーーーーーーーーーあの甘い時間はなんだったのか


ーーーーーーーー自分の事を好きだといってくれた石川はどこにいったのか




ーーーーーーー数分前の、あの笑顔に隠されていた本当の意味はーーーーーーー

150 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)21時21分12秒




   ・・・市井ちゃん、いちーちゃんはやっぱり後藤の上を行くんだね。



   なんでも ごとーより上手いんだね



 後藤はなんでも教わる側で、教える側にはいかない・・・・・・


ーーーーーーいや、いきたくてもいけないんだけど・・




  なんでだろ?涙が一粒も出てこないよ



  悲しい事はない。 ありえない。









    ≪・・・・・だって 愛していた人二人に裏切られたんだから・・・≫
151 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)21時35分49秒


初めて好きになった人、市井ちゃん。

市井ちゃんが辞めてから愛した人、梨華ちゃん。




 二人共大好きだった。傷ついた後藤の心を癒してくれるあったかい存在だった。



初めてモーニング娘に入り、芸能界にでて、普通に暮らしていたら絶対に出来なかった事を色々経験した
でも、物事がすべて良くいくわけは無い・・・・すぐに私は『芸能界』というプレッシャーに押し潰されそうになった・・・

 そんな時、何度でも何も知らない後藤を助けてくれた市井ちゃん

何にも言わないで「ほら、気にするな。」って手を引っ張ってくれた市井ちゃんの暖かい手・・・

  ・・・・今でも覚えてる・・・本当に嬉しかった・・




 市井ちゃんは、後藤のことをいつも心配していてくれたので、後藤は市井ちゃんに甘えっぱなしだった。


そして市井ちゃんが脱退するって聞いたとき、心臓が止まる思いもした・・・



   なんでいっちゃうの?? ごとーは市井ちゃんがいないと駄目になっちゃうんだよ!!




 そんなごとーの心の叫びも届かず、市井ちゃんは5月21日にーーーー娘から脱退してしまった

152 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)21時41分48秒


それからの後藤は抜け殻みたいになった。何も考えずにぼーっと過ごす日が多くなった。



   ・・・私、モーニング娘でいる理由・・・あんのかな・・・?・




次に日、気がつくと わたしは左手に脱退を表明することについて書いて来た手紙を持って、マネージャーさんの楽屋に続く道を歩いていた





    ドン!!!



   「きゃあっ!!」



   どて・・・っ!





   (何、この子・・・こんなちょっと当ったくらいで倒れちゃって・・・)







   「・・・大丈夫・・?」



     「は、はい・・・!!」
153 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)21時47分45秒

  それが梨華ちゃんだった。

 第一印象はちょっと暗めな女の子・・・・なんか、苦手なタイプだった気がする。
  私と喋ってる間中、ずっと下向いておどおどしてたし、声もなんとなく震えてた。


  でも、その時後藤はなぜか 持っていた手紙を握りつぶしてクシャクシャにしてたんだ。



   ・・・・・こんな子、芸能界に入ったらそれこそ駄目になっちゃうんじゃないかーーーー


 
   守ってやんなくちゃ・・・



 いつも守られる側にいた後藤の気持ちの中に、新たな気持ちが生まれた瞬間だった。


154 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)21時52分16秒



  ・・・・まぁ、それから恋愛感情が生まれるにはすっごい時間がかかったけどね





    「・・・ふぅ。」



 ありがとう、なんかすっきりしたよ


 私だって二人を愛していたんじゃないか。

梨華ちゃんの事あんだけ責めといて・・・・・

市井ちゃんのことを、どこか吹っ切れていないのに気がつかない自分がいて・・・・



    馬鹿だね、ごとーは。




   「・・・・・ぁは・・・・・」




    「・・・・・ご、とうさん・・?」



     「・・・・高橋。」
155 名前:驚愕 投稿日:2002年10月17日(木)22時05分33秒


私の目の前には、心配そうに私のことを見つめている、小柄な女の子・・・・高橋がいた。





  「なにか悲しい事があったんなら、溜め込まないで私に言ってください。
  こんな私なんかじゃ全然頼りにならないかもしれませんけど、
    後藤さんの泣いてる姿は絶対に見たくないんですよ・・・・私は・・・」


そう言って、暖かいココアを差し出してくれた。

・・・・あったかいなぁ・・




   「・・・ありがと、・・ね・・・。」



     「いいえっ!」



 それから溢れ出てくる涙を堪えきれずに、廊下で人目も気にせず ワンワンを声を上げて泣いた


後輩にこんな姿を見られるのは、ごとー的にはNGなんだけど・・・・・




  今、このときだけなら 誰かに甘えてもいいかな。




    「・・・・っ高橋・・・」


  「な、なんですか?」


  


     「・・胸、貸して・・・・?」



     「・・・・ハイっっ!!!」



 高橋はホッペをりんごみたいに真っ赤にして、後藤の頭を優しく包み込んでくれた・・・



そして、しばらくの間 私は高橋の胸を借りて、たくさん涙を流した。
 「よしよし」とか言ってごとーの頭を撫でている高橋の表情はとても柔らかく、穏やかだった・・・
な、んか・・・こうゆうのくすぐったいんだよね・・・・・はぁ・・・







ーーーーーーーーーーーーーーーーー梨華ちゃん・・−−−−−−−−−−−−−−−−−市井ちゃんーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





   ばいばい、今まで・・・・  ありがとね
156 名前:きいろ 投稿日:2002年10月17日(木)22時06分58秒

             今日はここまでです。


・・・・次は、吉澤視点っぽくいきます・・・


何か感想でもございましたらいってください・・・
157 名前:川o・-・)ダメです… 投稿日:川o・-・)ダメです…
川o・-・)ダメです…
158 名前:和尚 投稿日:2002年10月18日(金)00時06分24秒
うわぁぁぁぁん!!
今度は後藤さんが痛すぎますぅ!!
次も目が離せません!!
楽しみにしています!!
159 名前:96の名無し 投稿日:2002年10月18日(金)00時43分52秒
 ごっちん、せつないなぁ・・・。本当は梨華ちゃんが苦しんでいるんですけどね。
次はよっすぃーがせつなくなる番?!いや、彼女は気合いで乗り切ると思ってます。
 よしごまになる可能性もあるんですか?どっちにしても、きいろ様にお任せしま
す。頑張って下さい。
160 名前:名無し。 投稿日:2002年10月18日(金)02時07分26秒
せつないッス(TдT)そしてごっちんの中で高橋の株upですかね(w
よっすぃーは梨華ちゃんといちーちゃんの告白をどう受け止めるんでしょうか…高橋みたいに小川が慰めるのかな?
161 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年10月18日(金)16時54分42秒
なっなんと!!市井たんが出てくるのは予想がついていましたが、こんなことに
なるとは!?いったいどうなってしまうんやろか?ごっちん諦めるの早すぎるで
ほんとに愛していたらそう簡単には諦められないはず!!高橋の総攻撃が始まる
んですね。よしこはどうなるんでしょうか?気になります!!
162 名前: 投稿日:2002年10月19日(土)17時00分50秒
ごっちん切なすぎる!
大事な人に嘘をつくのはとても痛いコトです。
今、向こうで書いてるテーマでもあるんですけど
さぁどぉなっちゃうんでしょうか。気になります。
163 名前:きいろ 投稿日:2002年10月21日(月)13時42分55秒



レス有難うございます!!

158< 和尚さん

後藤がとてもつらい状態になった、という事が伝わったみたいで嬉しいです。
実は 後藤が昔、市井の事が好きだったという設定にしたのは
つい最近のことなんです・・・(汗
本当に成り行きで書いているので 誰がどうなるかはまだ全然わかりません。

あ、あと間違えて投稿した事は、きいろは全然いいですから気になさないでください。
またご感想くだされば嬉しいです。和尚さんの小説、更新楽しみに待ってます!

159< 96の名無しさん

後藤にも石川にも、色々とつらい所があるんでしょうね・・
気持ちを押し殺している、という所では 石川が一番苦しいんでしょうけど。
さて、この後吉澤の方はどうなるのでしょうか!?
最終的にどうなるかはまだ決まっておりません。
レス、どうも有難うございます・・

160< 名無し。さん

後藤の中での高橋の株upです・・・その通りです。
これにより、また話が急展開するところがあります!
次の話はけっこう小川・高橋がキーワードになります・・・
いしよしごまはこのまま崩壊してしまうのでしょうか?

161< いしごま防衛軍さん

そうですね、後藤は諦めるのが早すぎです!
吉澤のほうはどうなるのでしょう?
今日の更新でわかると思います。
読んでくださっているみなさんは、『あの人』が市井だとわかったのでしょうか??
レス、有難うございました!!

162< @さん

おぉ、お久しぶりです!!また読んで下さって光栄です・・・
やはりこの場合、石川がつらいんでしょうね。。
@さんの作品を参考にして頑張らせて頂きます!!


164 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)13時52分11秒


 はあぁ・・・今日も一日憂鬱だった。


あの日から、梨華ちゃんは私と口も聞いてくれないし・・・
 気のせいかもしれないけど、私が新メンと話してるときの視線がすごい鋭くなってるような気もする・・・・


  私はね・・ 梨華ちゃんの笑顔や温もりがないとさー・・・

  本当に駄目なんだよ。 仕事にも全然力が入んないしさぁ〜・・




     私が何か悪い事したなら、・・・・ 謝るから




     そんなに私を避けないで



ーーーーーーーーー傍にいてよ・・・・ 梨華ちゃん・・・・寂しいよーーーーーーーーーーーー
165 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)13時57分43秒



   「吉澤ぁーーー! ちょっとおいで〜!」


    「・・・・?・」


 飯田さん? めずらしいなぁ・・私に何の用だろう・・・




   「何ですか?」


 (あ、もしかして!最近TVで話題振られても答えなかったり。終始笑わなかったり、
   まぁ色々してるから怒られるのかも・・・・(怯え
 ・・・・だって、梨華ちゃんの事を考えすぎてトークなんか盛り上げてる暇は私にはないんだよ。)




   「あのさ〜、石川のことなんだけど・・・」





     ・・・・・・







    「 ・・・・っはぁ!!!?」
166 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)14時05分17秒

 突然、大声を出した私に驚いたのか
 飯田さんは目を見開いたまま 数秒の間止まってしまった。






   「・・・〜あっ!! びっくりしたーー!!吉澤が急に大きな声出すからさ〜
     カオリ、びっくりして思わず、交信しちゃったじゃん!!!」



    「す、すいません。」


( 驚かしたのは悪いけど・・・・なぜ・・・なぜ、交信する必要があるのだろう・・・・? )






   「あの・・なんで・・・ あ、梨華ちゃんがどうかしたんですか?」




   「カオリが〜さっき聞いたんだけどー 石川が吉澤に何か話があるんだって!
    だから、今からその場所に案内するね〜。」



    「は、はい。」



 えぇ? 場所は言ってくれればいいのに・・・飯田さんも何かその話に関係あんのかな??



  でも・・・梨華ちゃんが私に話し?!


 なんだろうなぁ・・・



  ・・・・仲直りとかだったらいいな〜
167 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)14時08分02秒



   「こ、ここ・・ですか?」



   「そうだよ〜」


私が飯田さんに連れられてきた所は、今 見るからに使用されていないような楽屋だった。


 こんな所でなんの話をするつもりだろうーーーーーーー私の心に どんどん不安な気持ちが広がっていった。
168 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)14時08分56秒


  そして、そのピークになった瞬間は・・・




  ドアが開いて入ってきた人物を見たときだった。
169 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)14時12分25秒




   「・・・よ・・よしこ。」






  な・・んで、ここに ごっちんが?



   梨華ちゃんは私に話があるんじゃないの?


 
    ごっちんがここに来る意味は何かあるの・・?



 でも、あのごっちんの様子を見ると、ごっちんも私がいる事にひどく驚いているみたい。



・・・・ 一体、どうゆうこと?
170 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)14時18分58秒


 私がフト、ドアの方を見ると ごっちんの数歩後ろに笑顔な梨華ちゃんの姿があった



  ( あ、梨華ちゃんもごっちんと一緒に来たんだ・・・・ )




    「・・・・・・!!!!」




  ・・ごっちんがキレ気味になってる。


  まぁごっちんが切れてなかったら、私が切れてるだろうけど。


  ごっちんが叫んでる事、ほとんど私と同じ疑問だよ。





  「まったく、あいかわらずわがままだなぁ・・・後藤は。」





   ( ・・・・はぁ・・? )



 開いているドアの横の壁に手をかけて、こちらを微笑みながら見ていた人・・・・





    い・・・いちい・・・・さん




171 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)14時24分03秒




       ≪≪ なんでここに? ≫≫







 それが私の疑問。 私の頭の中に最初に浮かんできた言葉だった。


 でも、ごっちんは違うみたい・・・市井さんに久しぶりに会えて嬉しいんだろうなぁ・・・
すっごい顔が子供みたいになってるよ。最近はソロとかになって、妙に大人びてたからかな・・・あーゆうごっちんがすげー新鮮に感じる





   
172 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)14時26分21秒






     「 いちいちゃあぁーーーーんっっ!!! 」



  ごっちん、おいっ! 感動の再会みたいだけど、今のこの状況を考えなくちゃ!!





   まず、 なぜ市井さんがここにいるのかを・・・聞かないと・・・・
173 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)14時28分07秒

  「い・・・」



私が、その理由を確かめようと 市井さんに声をかけようとしたその直後、





  ・・・・・・信じられない言葉が私の耳に届いた
174 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)14時30分54秒


 「・・市井の、 手も 肩も 胸も ・・・・もう一人の人のものだから・・」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえ?−−−−−−−−−−−−−







    「な、石川!」









ーーーーーーーーーーーーーーーーはい?
175 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)14時35分40秒



 ・・あのー・・よくその言葉の意味がわからないんですけど・・・・




  市井さんの言ってる一人の人って、梨華ちゃんのこと?






 だとしたら・・・・だとしたら・・・・市井さんと梨華ちゃんは・・・・まさかっ!!






  そして、その私の嫌な予想が決定的になった ・・・梨華ちゃんの言葉。











     「 私は市井さんのことが好きなの・・・市井さんを愛してる。」
176 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)14時43分41秒


    ======なんだって!?======





  その後、ごっちんが楽屋を出て行った事にも気がつかずに、

   しばらくの間 私は呆然としていた






  「・・・ちょっと、梨華ちゃん・・・今のは、どういうことなの?」





   震える私の声、必死に喉から搾り出した言葉・・・






   「・・・・・言ってる通りだよ。」




   ・・・かっ!!

  

   一気に私の頭に血が上った。




   なんだそれっ!!? 梨華ちゃん、一体何考えてんだよ!!




   「・・・・はぁ? わかんねーよっ!!! ・・・ちゃんと言ったら?」



 う、、やばい・・・・

 今思えば、梨華ちゃんと仲直りもしてないんだった。

  話したのも久しぶりなんだよね・・・・


なのに、こんなキレながら言っちゃってるよ・・・・私・・・・
177 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)14時50分54秒






    「おい、なんだその言い方。」






    「・・・・市井さん」




 梨華ちゃんを怒鳴りつけてしまったわたしの前に、市井さんの白い体が立ちふさがった。



    「そんな怒りながら言われたって、言えるものも言えなくなるだろう!?
     ・・・・訂正しろ、 謝れよ ・・・・石川に。」



  ( なんだよ、なんでそんな事、わざわざ市井さんに言われなきゃいけないわけ? )





   「・・・うるさいな・・・今は市井さんには関係ないでしょう?!
    ちょっと・・・黙っててくださいよ・・」


    「・・・・・・んだと?」



 今にも互いに手が出そうな、市井さんと私の間に・・・梨華ちゃんの私達より何オクターブも高い声が響いた。
178 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)14時56分32秒



    「「やめてっ!!」」




 私は、市井さんに後一歩のところで出しかけた拳を ピタッと鼻の前で止めた




  「・・ひとみちゃん・・・・」



   「・・・・なんだよ・・」



  やば・・また一段と声が低くなっちゃってるよ・・・




   「私がね、さっき言ったのは全部本心なんだ。」



     「・・・・本心?」




     「私はね・・・・市井さんを愛してる。」



   ・・・・やっぱ、そーゆう事か・・・





    「愛してるから・・・・」




   わかったよ・・・・




   「・・・だから・・・・」





   わかったってばっ!!!
179 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)14時59分36秒


   「悪いけど・・・ひとみちゃんとごっちんには私のことを諦めて欲しいの・・・・」






    「・・・・・っ!!!」



 梨華ちゃんの言葉が、氷の刃のように 私の胸に突き刺さった



  その言葉が・・・・何度も何度も、頭の中をリフレインする。










      ・・・・・今、私の中の すべての希望が断たれた
180 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)15時02分23秒



    「・・・じゃ、そーゆうわけだから、 行こっか!・・・・梨華。」




  ・・・・おい、梨華ちゃんを呼び捨てで呼ぶな・・・!!




     「・・・うん・・・」




           ・・いかないで リカチャン!!!
181 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)15時05分33秒


   「・・・・待ってくださいよ。」


気がつくと、私は市井さんの腕をぐっ!と掴んでいて、その顔を睨みつけていた





   「・・・なんだよ、まだわかんないのか?」




    「・・私は・・」




 嫌われたって構わない。 ものわかりの悪いやつだって思われてもいい。







   「今の話に、全然納得がいきません!」
182 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)15時08分14秒



   私は梨華ちゃんが好きなんだから!!!


  こんな別れ・・・・こんなんで梨華ちゃんと別れるなんてやだよっ!!



  私は こんな事で梨華ちゃんへの思いを断つ事はできない。




  ・・・・・だから 嫌われたっていい。





   −−−−−−−−今の私の気持ちを、市井さんにぶつけてやる!!!−−−−−−−
183 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)15時11分21秒



   「・・・くっ!!」




    
    バキ!!!



 私のパンチは、まともに市井さんの頬にヒットした


  「キャッ・・!」 梨華ちゃんの短い悲鳴が私の耳へと届く。




  でも・・・・




 市井さんの運動神経なら、いくら不意打ちだったからって 逃げようと思えば逃げられたはず・・・・




   なのに・・・




  ・・・・なんでよけないんですか・・市井さん・・
184 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)15時21分28秒



  「・・あのな、これが吉澤の悲しみなら市井はいくら受けたって構わないんだよ。
    これで吉澤が梨華の事を諦められるんなら、市井の体なんかボロボロになってもいいから・・・
 今思うと、吉澤だってかなりつらいわけださ。気が済むまで殴るなり蹴るなり・・好きなようにやれよ。」






   「・・・市井さん 」



 市井さんの口元をつたって赤い血が床に滴り落ちる


 さっきのパンチで口の中を切ったのだろうか。 頬も赤く腫れ上がってきていた・・・




      そして





 市井さんは私の目の前に来て、 すっ と目を閉じた



  本当に殴っても受け続けるつもりなのか・・・市井さんは・・・




   「・・・・・」




 梨華ちゃん、そんな目で見ないでよ。


  哀れむような・・潤んだ瞳で私を見つめないで・・・



こんな・・覚悟をきめてる市井さんと・・そんな梨華ちゃん見てたら・・私は諦めるしかないみたいじゃない





  ・・・どうしたら・・・・いいんだよ・・・・






 ・・・・・私は もう・・
185 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)15時22分48秒














   「・・・ごめん」



    私は それだけ言って楽屋を出た。
186 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)15時33分27秒


後ろから誰かが歩いてくる・・・・・・・・・い、いいだ、さん?





 「吉澤、カオリは今までの三人の事情を知ってるんだけど・・・・どう?悲しい・・?

・・・・・悲しいよね。 でもね、吉澤が石川の笑顔が見たいんだったらこのままそっとしておいてあげな。

  たしかに、紗耶香と付き合ってた事を隠してきた石川もいけないんだけど・・・・

  少しは石川の気持ちも考えてあげて、・・・・・あの子も相当苦しんだんだからね・・。」




    「・・・・・」







 私は コクンと一回だけ頷いて、そのまま楽屋に続く暗い道を 重い足取りで歩いた





・・・・・梨華ちゃん・・・・・今でも・・・・・

・・・私は梨華ちゃんのことが好きなんだよ・・・・・・


・・・・・・私は子供だから・・梨華ちゃんの気持ちなんか考えられないよ・・・

・・・私は梨華ちゃんが大好き。

他には何も考えられない・・・・・




     ( ・・・・りかちゃん・・・・ )








ーーーーーーーーーーーーーーーーーー私は絶対、梨華ちゃんを諦めたりしない!!
187 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)15時35分06秒













  ++++++++++++++++++++
188 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)15時36分58秒








  「・・・・本当に、これで良かったの? 石川は・・」




    「・・・・はい。」





    ごっちん・・・ひとみちゃん・・・・







   「・・・石川。」



    「はい?」






    「・・・・涙 」
189 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)15時38分53秒


  あ・・泣いてる・・・私・・





        コレデナニモカモガオワッタ









ーーーーーーーーーーー本当に終わったの?−−−−−−−−−−−−






  今までの楽しかったごっちんとひとみちゃんとの思い出が・・・





   これで・・・・
190 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)15時45分20秒



 「泣かないで・・・一番つらいのは石川だって事、市井はわかってるから。
 でも、後藤と吉澤の為なんですっ!って言ってきたのは石川なんだからね・・・・
  今はまだ悲しいかもしれないけど、いつかきっとこれで良かったって思える日が来るよ・・・・
   ・・・・思えるはずだからさ・・・・・」






  「・・・ぅうっ!・・・う・・・・は、・・はい・・ごめ・・・んなさ・・・・」








         涙が止まらない



 何でこんなに苦しいの?


 私だけがつらいんじゃないけど・・・・


   ごっちんとひとみちゃんを騙して傷つけたのも私。





   でも・・・・





  だけど・・・・・





ーーーーーーーーーーーーーーー私はーーーーーーーーーーーー









  二人が大好きなんだよぉ・・・・



   あきらめたくても  あきらめられないんだよぉ・・・・
191 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)15時47分42秒



この関係を壊したのは私。

それはごっちんとひとみちゃんの為・・・




 ・・・そう、これを・・・諦める事は・・・・・










  一番悪い・・・・優柔不断な私への・・・・・けじめ
192 名前:驚愕2 投稿日:2002年10月21日(月)15時54分23秒








   「・・・うっそぉ・・・!!」




 大変な事聞いちゃった!!

吉澤さんと飯田さんの会話を立ち聞きしてから、ここまで着いてきちゃったわけだけど・・・・



 すごい会話だったなぁ・・・後藤さん泣いてたし・・市井さんが殴られるし・・・


   
   修羅場だ 修羅場ー!!






 んで、つまり石川さんは 本当は今でも好きなのに吉澤さんと後藤さんを振ったってことだよね??



  なんでだろ?




私にはよくわかんないけど・・・・もしやーーーーーーーーーこれはチャンスかも・・・




 私だって吉澤さんの事 ずっと好きだったんだから。



ーーーーーーーーーよ〜しっ!今、小川は傷ついた吉澤さんの元へと行きます!
193 名前:きいろ 投稿日:2002年10月21日(月)15時57分48秒

・・・・今日は一応ここまでで。


今、すべての運命の鍵を握っているのは小川でしょうね。



作者は、また 二・三日後に現れますので

何か感想・ご意見ありましたらお願いします・・・・
194 名前:名無し。 投稿日:2002年10月21日(月)17時21分34秒
せつない…でも市井さんカッケ〜(w そんなカッケ〜市井さんを前にしても諦めないしぶといよしこ。盗み聞きした小川がどーするのか!?小川は傷付いたよしこを癒せるのか!?次の更新が楽しみデス♪
195 名前: 投稿日:2002年10月21日(月)18時04分15秒
やっぱり小川さん応援です(爆
うちんとこの小説なんざ参考にもなんにもならないと・・・
でも嘘でも嬉しいもんですね。2人とも好き。
2人でもいいと思うんですけどねぇ。切ない。
196 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年10月21日(月)22時58分16秒
おがーが何かすううごいことをやってくれそうなきがします!!
ものすごい切なくて皆が辛い思いをしているこの状況で起死回生の一打をうって
くれるのはおがーだーーーーーー!!って気がします。更新楽しみに待っていますよ!
がんがってください!!
197 名前:きいろ 投稿日:2002年10月25日(金)07時32分08秒

今日更新する予定です。

・・・・長い間あけてすいません。

微妙に大量更新させていただきます。
198 名前:きいろ 投稿日:2002年10月25日(金)16時15分36秒

194< 名無し。さん

市井さんかっけーですか!!
ちょっと後藤との関係もあって男らしくしてしまいました。
盗み聞きしてしまった小川と吉澤の話はまた次の更新の時に回させて頂きます。
レス有難うございます!嬉しいです。

195< @さん

レス有難うございました!
@さんの作品は本当にいいですよ・・・
きいろは@さん尊敬しています。
ところで、小川&吉澤のカップリングって人気なのでしょうか??
ちょっと意外ですね・・・

196< いしごま防衛軍さん

小川が何か大きな偉業を成し遂げる事でしょう!!(?)
これから後藤・吉澤は石川に対してどうでるのか?
・・・・それとも・・・。

いつも感想ありがとうございます!!





では、更新します・・・
199 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)16時21分08秒

あれから一ヶ月・・・私とごっちん、ひとみちゃんは何事も無かったかのように 毎日を過ごしている。

 さすがに初めのうちは3人とも気まずかったけど、時間が経つにつれ、段々と普通に話せるようにもなっていった・・・



ーーーーーーそう、まるであの二週間が夢だったかのようにーーーーーーーーーーー




 普通のメンバー同士、笑いもすれば一緒に悩んだり泣いたりもする。

そこに恋愛感情というものは無くて、ただの女同士の友情からのものだった・・・
200 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)16時26分43秒


 ( ひとみちゃんもごっちんも、もう私のことなんて・・・・・どうも思ってないんだろうなぁ・・ )


 でも、そのお陰(?)でなんとか仲直りも出来たみたいだし・・・それはすごく良かったと思う。


でもね・・・

私のこの行き場のない気持ちはどうしたらいいの??






ーーーー私が、未だ持っているーーー二人を愛する気持ちはーーーーーーーーーーー一体ーーーーーーーーーー。







  「あは、愛ちゃん何それー!」


   「・・え?何か変ですか?おかしいですか!?」


   「へんへん!まじおかしいって〜それはさ〜〜それって・・・・あはは〜♪」


201 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)16時37分23秒

高橋の、最近購入したと騒いでいる『娘。命』と筆で殴り書きしてある真っ白なTシャツを、
高橋が着ているのを見て大笑いしてるごっちん・・・・・・

 すごい楽しそうなんだ・・・


そういえば、最近二人で一緒にいることが多くなったなぁ・・・?

前はそんなにって言うほど仲良くなかった気がするのに、今は「愛ちゃん」なんて名前で呼ぶようになってるし・・・・
高橋はごっちんの事、一応先輩だから「後藤さん」って呼んでるみたいだけど。





   「そ、そんなに笑わないでくださいよっ!!」


  「え〜?じゃあそんな変なの着てこないでよっ、あーーおかしい・・・・・やばっ!
   まじごとーの笑いのツボにはまる〜〜〜あっはっは!!!」



  「ご、後藤さんのイジワル・・・」





・・・・ってゆーか、高橋 顔真っ赤だよ?


・・・あれは・・見るからに・・・誰が見ても、ねぇ。



ーーーーーーーー「もうごっちんは私の事を愛してくれていない」−−−−−−−−−−



 わかってるけど・・・・・


・・・わかってるんだけど・・・頭では・・・



でも、・・・なんか・・・やっぱ、つらい




・・・・・・

・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・



 やめて・・・高橋・・


お願いだから、



・・・・・ごっちんを・・とらないで
202 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)16時44分15秒


  「あのっ、後藤さん! 今度一緒に遊園地にでも行きませんか?」


  「おぉ!いいねぇ。ごとー遊園地好きだよ。」


   「本当ですか!?」



   「・・そーだっ!高橋は絶叫系 苦手な人??ごとーなんかと行ったら乗り回されちゃうかもよ?」


  「・・う〜・・・苦手といえば苦手なんですけど、後藤さんがいれば 多分大丈夫です。」



 「えぇ?なにそれ・・・ま、いっか! じゃあいつにする?」


 「私は、休みの日ならいつでもいいです。」


  「うーんと・・・次のOFFいつだろうね・・マネージャーさんの所、聞きにいこっか?」



  「はいっ!!」



そして、ごっちんと高橋は仲良く 笑いあいながら楽屋を出て行った。
203 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)16時46分24秒



 遊園地かぁ・・・最近行ってないなぁ・・


 高橋、すごく嬉しそうだった・・・


ま、高橋から言って見れば ごっちんとのデートみたいなものだろうしね〜・・



  いいな・・・わたしも・・・
204 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)16時54分28秒

そんな事を、色々考えていた私の背後に いつの間にかあの人が立っていた。



 その誰かとはーーーーーーーーーー




   「り〜かちゃーん!!!」


   「ひゃあっ!?」



突然、後ろから抱きつかれて ビックリしたけど・・・


この背丈 肩幅 抱きしめられる感触・・・・



・・・・あの人しかいないなぁ。



  「なに? 何か暗くない?どした?」



   「・・ううん、なんでもないよ。 よっすぃ〜・・・」


私はひとみちゃんの事を『よっすぃ』と呼ぶ事にした。

心の中では『ひとみちゃん』って呼んでるんだけど、なんかよっすぃの方が友達っぽくていいかなって。



もう二度とあの感情が湧き上がらないようーーーーーーーお互いにーーーーーーー。





  「もしかしてさ〜 遊園地、行きたいの??」


  ( え?なんでわかったんだろう。二人の会話聞いてたのかな? )



  「うーん・・・実はそうなんだ〜私、最近行ってなくてさ。」






   「じゃ、行く?」



   「 へ? 」




205 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)16時58分39秒



  ( 何を急に、・・ひとみちゃんって言う事がいつも突然なんだから・・・・・
   あぁ、今思ったらごっちんもそうなんだ )





   「私と行こうよ、遊園地。」


   「・・・ぁ・・。」



 そんな、ひとみちゃんの方から誘ってくれるなんて!



  嬉しい!!





・・・・けど・・・・・もし万が一・・・・・・


・・・バレタりしたら・・・・・・私の本当の気持ちを・・・知られたりしたらーーーーーーーー。
206 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)17時00分53秒

いつまで経っても答えない私を、不思議そうに見つめるひとみちゃん。




 ・・・そうだよね、私達はもう『友達』なんだから・・・

 普通のメンバー同士なんだから・・・・・




      こんなこと考えるのもおかしいよね。
207 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)17時12分28秒


    <その頃の後藤>


ところ変わって、ここはマネージャーの人達などがよく集まっている待合室みたいな部屋。


 ごとーと愛ちゃんはこれからの日程を聞きに、マネージャーさんの所までやって来た



  「んあ、いたいた。あの〜すいませーん!ちょっといいですかぁ〜〜??」


 「お、後藤に高橋か。おまえら最近仲いいなぁ! ・・・で、どうした?何か用か?」



 「あのですね、ゆうえんちをですね、休みの日に 後藤さんと行くんです♪!」


 「へぇ〜・・・そうか、仲良くていいなぁ。・・・・それで?」


 「こらこら・・・愛ちゃん。 それさー 関係なくは無いけど、聞きたい事はこれからのOFFの日程でしょうが!!」」


 「えへへ・・・なんか嬉しくなっちゃって、色んな人に言いふらしたい気分なんですよ!」


  「・・・お願いだからTVでは言わないでね・・。」


  「何でですか??」



   「なんでも。」


  ( 休みの日に遊園地行くなんていったら、モーオタの餌食じゃん!!
  ・・・たく、可愛い顔してんのにそんな事もわかんないのかな・・・ )






  「・・・じゃあですね、今、ここで大声で叫んでみてもいいですか?」



   「あほかっ!」


べしっ!とごとーは愛ちゃんのオデコをチョップした。


208 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)17時20分12秒

 すると愛ちゃんは眉間にしわを寄せて、本当に痛そうにしたけど(ごとーの力はいくら加減していても痛くなってしまう)

すぐに笑顔になって、ごとーの腕に両手を絡まして抱きついてきた。




   「・・・へへ♪ごとーさんと遊園地行けて、本当に嬉しいんですよ!!」



   「・・・・あは♪可愛いねぇ。愛ちゃんは・・・。」


 そう言うと、愛ちゃんは顔をリンゴよりももっと赤くして、更にごとーの体にギュッと強く抱きついてきた。






・・・・市井ちゃんも ごとーが甘えて来たときこんな感じだったのかな?


 あ、ごとーはこんなに可愛くないか。

こんなに背も小さくないし、色白でもないし、愛ちゃんだから可愛い!って思うのかもね。



  ごとーのはよくわかんないけど・・・




 梨華ちゃんに対する気持ちとは、また違う別の気持ちーーーーーーーー・・・・





    なんだろ?
209 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)17時25分35秒




  「−−−−−−−とうさん、後藤さん!?」



   「んぁ!」


やば・・・色々考えてて マネージャーさんの話全然聞いてなかったぁ!!



 「聞きました!?」


  「・・・なに?」



  「OFFですよっ!!今度の休みは三日間もあるらしいんです!日にちは
  来週の土・日・月です。こんなに近いなんてラッキーでしたねぇ♪
   ・・・ごとーさん、いっぱい遊びましょうね!!」



  「あ・・・ああ・・・じゃ、遊園地は日曜日に行こうか。その前日の土曜日に体をしっかり休めといてさ。」


  「はいっ!!」



   「じゃあ楽屋もどろ〜。」







   「・・・・・」







   「・・・愛ちゃん?」
210 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)17時29分01秒

  「何してんの・・・ほら、はやく!」




 ドアノブに手をかけたまま、ごとーは呼ぶが愛ちゃんは待合室の中から出ようとしない



愛ちゃんはいつの間にかごとーの腕から離れていて、マネージャーさん達も何かの会議みたいので みんなどこかにいってしまっていた。



 待合室の中は ごとーと、・・・愛ちゃんだけ。



211 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)17時31分26秒


 ごとーと愛ちゃんが喋らないと、部屋の中は 「カチカチ」 という時計の音しか聞こえてこない程 静まり返っている。



    なんか・・・なんなの?この雰囲気は・・・・微妙だなぁ・・・









   「・・・ごとーさん。」




   「ん・・・何?」


 

   「あの・・・・」




  


  沈黙
212 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)17時35分49秒





  「あの・・・その後・・・石川さんと、どうなってるんですか?」





   「梨華ちゃん・・・・?」




 すっごい言いにくそうだったな。 今更そんな事聞いてどうするんだって感じ。



 ・・・別にごとーは言ってもいいかもだけどね・・・梨華ちゃんはどう思うかな?






   「別に・・・どうも。」




   「・・石川さんと後藤さんは、付き合ってたんですか?」




   「・・・よくわかんないけど、多分。  ・・ごとーはそう思ってた・・・」




     「そうですか・・・・」





そう言うと、少し寂しそうに俯く愛ちゃん。

なんでそんなにごとーと梨華ちゃんの関係が知りたいの??
213 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)17時37分23秒




   「愛ちゃん?」



  「はいっ!?」







   「・・・・あのね、梨華ちゃんとは、もうとっくに終わってるから・・・・」





   ん?なんでこんな事言ってるんだ??
214 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)17時42分03秒



     「本当ですか!!」




   「う、うん。」




   「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」




愛ちゃんは一人でガッツポーズを決めていた。



  ・・・一体何?



急に真剣な顔になって、そんな事聞いてきたりして〜・・・・




  なんか、今日の愛ちゃんおかしいなぁ。





  「さ〜・・帰ろっか?」




    「・・・・ぁ・・・・・」





   「どうしたの?」




    「ごとうさん?」



    「ん?」




  そう言って ごとーが愛ちゃんの方を振り返った瞬間・・・







    「・・っんぁああ!!?」




    バッ!!




         唇に、キスをされた
215 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)17時46分51秒



   「な、な なにさっ!? なにしてんの?」



  「・・・・・」



愛ちゃんは答えもせず、ニッコリと微笑んでごとーの横を通り、ドアの方へ歩いていった。




   “がちゃっ”





  「・・・・へ?」



  ( 今・・・鍵・・・・閉めた、よね?? )



   「ごとーさん。」



 次の瞬間、後藤の胸に顔を埋める状態で

愛ちゃんは思いっきりごとーの体に抱きついてきた。



  ・・・・うぅ・・・ちょ、っと くるしいんですけど・・・・




  「好きなんです・・・私は・・・・後藤さんのことが・・・」




   「んぁ!?」


   
   まじでぇ? 愛ちゃんが? ごとーの事を?






   「大好きです」
216 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)17時50分22秒




  「・・そ、そんな・・急にそんな事を言われてもね〜・・・」






  ・・・げっ!


 愛ちゃんが涙目になってきてる。肩もさっきから震えてるのわかるし・・・



 ごとーが市井ちゃんに告白する時みたいな感じかな・・・・



  ・・・緊張してるんだろうなぁ・・・・・・





  「・・後藤さん・・・ごとぅさ〜〜〜〜ん・・・!」






   「・・・・ぅ〜・・・」





 あ〜あ・・泣いちゃった。



  どうしよう?
217 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)17時52分20秒



  市井ちゃん・・・・


後藤は・・・・

こうゆう時は・・・・・・




どうしたら・・・・・・・





    「じゃ・・・・付き合う?」






   

      へ?





   あの〜・・・・?



  今、ごとー・・・・何ていった??
218 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)17時58分11秒




     「本っ当ですかぁ!!?」




 ガバッ!と顔を上げて、大きな目をキョロキョロさせてごとーを見てる。





  ・・・・あ、やっちゃった・・・かも。





  これ。ごとーのいけない癖だ。何でもかんでも思った事をすぐ口にだしちゃう。



 この発言だってさ、愛ちゃんに泣かれちゃって 混乱しごとーの頭から出ちゃった言葉なのに・・・・・






  やばい・・・・けど、ま、いっか??






   「むうぅ!?」




 ボーっとしていた後藤の口が、再び愛ちゃんの柔らかい唇によって塞がれた


 しかも、今度のは ごとーが梨華ちゃんにしていたような強烈なキス。




   「・・・・ん・・・・・・」






    梨華ちゃん






これで・・・・



梨華ちゃんのこと・・・








   ごとーは綺麗に忘れられるかなぁ・・・・・・・・?
219 名前:本心 投稿日:2002年10月25日(金)17時59分53秒








     「・・・っくしゅん!!」




   「何〜?梨華ちゃん風邪ひいてるの?」




   「う・・・大丈夫だよ。ただのクシャミだから。」







・・・・・なんだろう? 胸騒ぎがする・・・・・
220 名前:きいろ 投稿日:2002年10月25日(金)18時00分53秒


・・・・はい、今日はここまでで。すいません。



何か感想ありましたら宜しくお願いします!
221 名前:名無し。 投稿日:2002年10月25日(金)18時23分51秒
大量更新おつかれさまです!!
今回は二人が急接近!!高橋は積極的にきましたね〜!ごっちんは諦めようとしてるみたいだけどよしこはまだ頑張るのかな?次回の小川の頑張りが楽しみです!小川がどんなことをしてくれるのかw
222 名前: 投稿日:2002年10月27日(日)10時27分35秒
高橋は応援できないなぁ(w
でも毎回続きが気になります。
小川さんはなんかよっすぃとくっついて欲しいでしょぉ
いしごまヲタの考えなんてそんなもんなんで(w
でもあくまできいろさんの思ったとおりに進んでいく展開に期待してるんで。

223 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年10月30日(水)00時36分04秒
ぬああーーーー。高橋の猛烈な攻勢にごっちんが落ちてまうんでしょうか?
よしこは梨華たんにまだまだ攻勢をかけるみたいですが、おがーはどうするのか?
梨華たんは本当も気持ちを隠しとおすことができるんでしょうか?なんか辛いっすねー。
この後すごく気になります!!更新楽しみに待っていますよ。
224 名前:坊ボー 投稿日:2002年10月30日(水)11時09分00秒
りかちゃんにはよっすぃと付き合ってほしい。純粋にりかちゃんを思い続けてるのはよっすぃだから。ごっちんを思い続ける高橋にもうまくいってほしい。小川は応援できないかな?
225 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月31日(木)15時45分14秒
がんばるんだ、おがー!!なんだかここのおがーさんは応援したくなります(w
226 名前:きいろ 投稿日:2002年11月02日(土)21時35分54秒


レス、有難うございました!



221< 名無し。さん

高橋急接近です!!
今回は小川が・・
吉澤と後藤の運命はどうなってしまうのでしょうか?
また感想頂けると嬉しいです!

222< @さん

た、高橋応援できないですか・・・
きいろの作品は色んな組み合わせが出てきているので、結局は誰がどうなるのか
と気になる方、いらっしゃると思います
ラストはもう決定しました。更新もあと数回で終わると思います
それまで、お付き合い頂けたら光栄です

223< いしごま防衛軍さん

後藤はどうなるんですかね・・・??

(´д`)<あんたが決めなよ!!

はい、その通りです。
最後の方も結構話がまとまって来ましたので
このままきいろはラストまで頑張って更新させて頂きます!
途中途中、感想・ご指摘など頂けると嬉しいです。

224< 坊ボーさん

初めまして。この作品を読んで頂けて光栄です・・
後藤も結構一途なんですけどね・・今は、きっと心が不安定なのでしょう。
自分がどうしたいのか、何をしたいのか よくわかってないんだと思います。
それぞれの人にさまざまな想いがあるのでしょう。
きいろ的にも、みんなが幸せになって欲しいのですが、ここまで複雑になるとそうも行きそうにありません(W

225< 名無し読者さん

小川が人気です!!
ここの小川さんは読者さまに、いい印象を受けて下さっているのでしょうか??
これからの更新で、小川は少し傷つく事になります・・
でも、それのお陰で場面はまたもや急展開しますので、
また読んで頂けたらと思います!





227 名前:きいろ 投稿日:2002年11月02日(土)21時37分00秒

長い間開けてしまいました・・・

今日・明日・明後日と更新させて頂きますのでお許しください。




それでは更新です。
228 名前:真実 投稿日:2002年11月02日(土)21時44分02秒


   「ごめん、ちょっと飲み物買って来るね。」



    「ん?・・・一緒に行こうか?」


    「いいよ。一人で行ってくる」



 私は足早に楽屋のドアを開け、廊下に出た。

私の、この突然の不審な行動に、ひとみちゃんは一瞬眉を顰めて私を不思議そうに見つめた






    私の胸の中にある嫌な気持ちが、


     どんどん渦を巻いて竜巻のように大きくなってきている




  ・・・・何? 私は一体どこに向かっているの?




 『不安』という黒い渦が、私の心に押し寄せて・・・

  ついには私の体と心を覆いつくしてしまったようだ。




   ・・・・すごく、気分が悪い








  はやく・・・・・行かなきゃ・・・・・
229 名前:真実 投稿日:2002年11月02日(土)21時47分52秒



   「よしざわさぁん!!」



   「・・・・・ぁ?・・・・・げっ!!」


石川と別れた吉澤の後ろには、黒髪のショートカットで元気な少女・・・

 そして猪木を愛する小川が立っていた。



   「・・・げっ!ってなんですか〜、今 小川の心がすごい傷つきました。」




    「ごめん・・・( やだな、なんか小川って苦手だ〜!! 泣 )」







    「ところで、石川さんと何の話してたんですかぁ?」
230 名前:真実 投稿日:2002年11月02日(土)21時50分17秒



   「次のOFFの日の予定。」



   「・・・どこか、二人で行くんですか?」




   「さあ・・・」



   「さあ・・・って、まだ未決定なんですか?」



    「うん」




   「じゃあ、私と遊びましょうっ!」





    「嫌。」




  即答。




231 名前:真実 投稿日:2002年11月02日(土)21時55分59秒


すると、小川は両手で顔を覆って 下を向いてしまった・・・




     ( げげげっ!! 泣かせたっ?! )





  「ご、ごめんね! うそうそっ  うちも小川と遊びたいなぁ〜〜!!!」



 私は必死になって、小川の周りをアタフタと回りながら弁解した。

周りから見ると、後輩相手にこんな事をしているのはかなりのマヌケだった・・・






     「・・・・本当ですか?」






 にやり と不敵に笑って、小川は顔から手を離した。




  
     ( こ、こいつ・・・・〜策略犯かぁ!!! )




 私はそう思って、小川に何か言ってやろうと口を開いたが・・・・・




   小川の顔を見たとき、私はある事に気がついた









ーーーーーーー小川はーーーーーーーーーーーーーーーーーーー本当に泣いていた
232 名前:真実 投稿日:2002年11月02日(土)22時02分15秒



   「あ・・・・」



    私は声が出なかった。



 いつも元気で気が強くて、人に弱みなんか見せない子にみえたから。



 私の心の中は、小川の頬に伝っている『涙』によって 相当焦ってしまっていた





  「・・・あぁ! 気にしないでください。
   最近ドラマとか見まくってて、すっごい涙腺が弱くなってるんですよ〜・・・」




 小川はそう言って、嬉しそうに二カッと笑った




   嘘でしょ・・・



小川って、こんなに感情表現が豊かな子だったんだ・・・・




  TVとかじゃ 笑ったりするのはよく見るけどさぁ〜・・・





         なんでだろ??
233 名前:真実 投稿日:2002年11月02日(土)22時05分44秒




   「吉澤さんだからですよ?」





小川は、私の心を見透かしたように そう言い放った。




  「私が嬉しくなって笑ったり、悲しくなって泣いたりするのは
    全部、吉澤さんが小川にとって大切な人だからです。
  吉澤さんが小川の中で一番大切な人だから・・・・・

   素直に泣いたり笑ったりできるんです。」





    「・・・・そう。」







  なんていったらいいか、言葉が見つからない






ーーーーーーーーー私はこんなにも愛されていたのか・・・・・
234 名前:きいろ 投稿日:2002年11月02日(土)22時06分59秒


少し、間をおきます。


けれど、また続きを今日中に更新させて頂きます・・・


  すいません!
235 名前:真実 投稿日:2002年11月03日(日)00時21分00秒




  「あとですね、もう石川さんとは遊んだり話したりしないほうがいいですよ。」



   「・・・・はっ!?」



   「吉澤さんがつらくなるだけです」



   「待って・・・どうゆう事・・・・・?」





   私は小川の肩を両手で掴んで、しっかりとその目を見つめた




    小川は目を逸らす事もなく、私の目を強い瞳でしっかりと見つめ返し、言った。




   「・・石川さんは、もう吉澤さんの事をどうも思ってないんですから。」




   「・・・・・」





なんんだそれ?

小川はなんでそんな事知ってるの?


なにがわかるの?



ってか、私が梨華ちゃんの事を好きだからってそんな事を言うの?




   ・・・ふざけんなよ





そんなこと、言われなくたってわかってんだよ。



でも、・・・・私は諦めないだけ





       諦めたくないだけ・・・・






     「
236 名前:真実 投稿日:2002年11月03日(日)00時27分08秒




  「だから?」



私は小川の顔の鼻先まで顔を近づけて、その目を睨みつけた





ーーーーーーーーーーー一瞬 小川の体がびくっと動いた気がした。



 
     「んっ?!」



 気がつくと、私の顔を挟んで 頬に両手が添えられていた・・・



そして小川はーーーーーーーーーー・・・・目を瞑っていた





    「・・・何、してんの」




 本当にこの子の行動はわからない・・・


私はあんたに質問してるんだよ?


  ・・冗談に付き合ってる暇はないんだから・・・




  うっすらと目を開けた小川は、瞬間的に私の唇を奪い



  「だから、石川さんのこと、早く忘れてくださいね!」



 と言い 笑いながら楽屋から出て行った。



237 名前:真実 投稿日:2002年11月03日(日)00時32分33秒


  ・・・・なんなんだよ〜・・・もう・・・







ーーーーーーーーーーあ!!!



私はある重大な事に気がついた。


   ここ・・・楽屋じゃん。






    「ついに年下に手を出したか 吉澤・・・・」



   なんでここに中澤さんがいる!!? そんな事嬉しそうにしみじみ言わないでよ・・・



   「や〜らしい、よっすぃ」



 や、やらしいって・・・キスされたのは私のほうでしょうが・・・矢口さん




  「そうかぁ、よっすぃは小川と付き合ってたんだべな〜!」



  なにを一人で納得してるんですか?安倍さん。




  「「うっひゃ〜!!ラブラブだねぃよっすぃーー!!!さっすが男前っ」」



  辻加護・・・縛り上げて天井に吊るして上げようか??




私の周りにはいつの間にか、メンバーが集まっていた・・・



  ・・・もう最悪


 ・・・・頭痛い・・・・・
238 名前:真実 投稿日:2002年11月03日(日)00時35分56秒




   ( 怖かった・・・ )





 ハァハァ・・・



 私は楽屋を出た後、すぐにこの自動販売機が置いてあるところまで走った


 なんでって・・・




さっきの吉澤さん・・・すごい目をしていた



 あの冷め切った目で見つめられたら、誰だって逃げ出したくなっちゃうよ。





ーーーーーーーーーーーまだ震えが止まらない





さっきあーゆう風にして、あの場を立ち去らなかったら私は・・どうなっていたのだろう




239 名前:真実 投稿日:2002年11月03日(日)00時38分33秒



  「よしざわさん・・・」




 吉澤さんはまだ・・本当に石川さんの事がすきなんだなぁ・・・




  (( なんか〜・・・くやしいっ!!! ))





 これで、石川さんの本当の気持ちが吉澤さんに知られたりしたら・・・・


  二人は絶対に・・・





   嫌だ!! ぜっっったいにいや!!!




それだけは何としてでも・・・・阻止してみせる!



240 名前:真実 投稿日:2002年11月03日(日)00時43分29秒




  < 石川さんの事を忘れさせて、私を好きになってもらう >




それが私の今の目標!

その為には、絶対に「真実」をばらさないように、ばれないようにしなきゃ・・・







   「石川さんが吉澤さんの事を愛してるって・・・気づかせないためには・・・。」





  う〜ん・・・どうしよっかな・・・・思いつかないやーー・・・






    





     「 今、なんて言った!!!? 」





 う゛わぁ・・・最悪・・・・






  振り向くとそこには・・私の愛する人、




    「吉澤さん」




   ・・・や・・・っちゃ・・・・た・・・
241 名前:真実 投稿日:2002年11月03日(日)00時46分40秒




   「・・今さ、小川・・・・梨華ちゃんが・・・・って」




    「なんのことですかぁ〜?」




こうなってしまった以上、私はしらを切り続けるつもりだった。




  吉澤さんの・・・その表情を見るまではー・・・・




   



      「話して」







私はコクンと首を下に振って、素直に 知っている事のすべてを吉澤さんに告げた。

242 名前:真実 投稿日:2002年11月03日(日)00時50分01秒




    寂しそうで 今にも壊れてしまいそうなーーーーーー・・・悲しい顔





そんな表情を私に向けた吉澤さんの瞳は、わずかに潤んでいた。




ーーーーーーーーーーーなぜ私は話してしまったのだろう




ーーーーーーーー絶対に言いたくなかったものなのに





ーーーーこれを言ってしまったら・・・・





ーーーーーーーーーーーわかっていたのにーーーーーーーーーーーーーー















      もう、吉澤さんは私の前にはいなくなっていた
243 名前:きいろ 投稿日:2002年11月03日(日)00時50分53秒


・・・はい、ここまでにします。



何か感想頂けたらとても嬉しいです・・・・
244 名前:和尚 投稿日:2002年11月03日(日)01時17分07秒
石川さんが吉澤さんを好きだとしたら、
後藤さんはどうなってしまうんですかぁ?
何度も読む度に切なくなってきます・・・
小川さーん!!しっかりしてー!!
245 名前:名無し。 投稿日:2002年11月03日(日)02時45分43秒
あぁ〜!ついにバレてしまったぁ!よっすぃーはこのまま梨華ちゃんとくっついちゃうんですか!?ごっちんと高橋の会話を聞いた梨華ちゃんから梨華ちゃんはごっちんへの想いのが強いような気がしてるんですが。どうなるんだろう…
あと数回で完結ですか?ラストが気になりつつも終わってしまうのはさみしいですね…
246 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月03日(日)03時10分48秒
コラ、よっすぃー!おがーさんはこんなにもよっすぃーのことを思ってるのにおがーさんをおいて梨華ちゃんの所へ行くなんて!
おがーさん、頑張れ!負けずに阻止するのだっ!!
247 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年11月03日(日)10時31分26秒
ついに動きだしましたね。固唾を飲んで見守っております!!がんがってください!!
更新楽しみにしています。
248 名前: 投稿日:2002年11月03日(日)19時31分42秒
来ましたねぇ。やっぱり最後のどんでん返しですか?
ごっちんへの気持ちはなんなんだぁ。。。期待してます。
249 名前:きいろ 投稿日:2002年11月03日(日)21時04分09秒
今日も少なめですが更新致します。

レス有難うございました!!とても嬉しいです・・・


244< 和尚さん

大丈夫です!
石川は吉澤の事も、後藤のことも好きですから・・・
未だ、二人を愛する気持ちは変わっていないと言う事です。
気持ちを隠し続けている石川さんはそうとうつらいでしょうね・・

245< 名無し。さん

さあ、このまま吉澤後藤石川はどうなるのでしょうか!?
石川の気持ちに気づいた吉澤、このまま石川と・・・・
何も知らない後藤は・・・
今日と明日の更新で少しばかりそれがわかってくると思います。

ラストが上手くまとまって自分的にも良かったと思いました。
終わるのが寂しいといってもらえて、とても感動しています・・・
また、これの続きを別スレで立てられたら、と思います。


246< 名無し読者さん

ひたすら小川さん応援!ですね。
たしかにここの小川はとても素直で良い子です・・・
吉澤の表情から、瞬間的に「今、この人には誰が必要か。」を小川なりに考えたのではないでしょうか?
でも、こんな事で諦める小川さんでは・・・ありません。


250 名前:きいろ 投稿日:2002年11月03日(日)21時11分56秒

247< いしごま防衛軍さん

はい、ちょっと話が早いような気もしますが・・・ここで展開させて頂きます。
本当の気持ちを知った吉澤と、ある場所へ向かった石川の運命は・・・
何も知らない後藤の気持ちは今どうなっているのか。
それぞれの想いが交錯する中で、結局最後はどうなっていくのか?
最後までお付き合いして頂きたいものです・・・


248< @さん

最後は・・・
本当に、ある意味大きなどんでん返しになるでしょう。
後藤は石川の本当の気持ちに気づいても、高橋を取ると思いますか?
少し意味深に言いましたが・・・
後藤の気持ちは、他の誰より、石川に向いているということを感じてもらえると嬉しいです。
そして石川も・・・・・
さあどうなるでしょう!



それでは、更新します。
251 名前:手段 投稿日:2002年11月03日(日)21時15分37秒


  梨華ちゃん・・・



私は梨華ちゃんのもとへと走っていた。



  足が空を切る



今すぐにでも、貴女の元へと飛んで行きたいのに・・・





  「飲み物を買ってくる」


 と そう彼女は言ったものの、さっき小川といた自動販売機のところにはいなかった


 この階で飲み物がある所といえば、あそこしかないはずだ・・・




     もう楽屋に戻ったのかな?







252 名前:手段 投稿日:2002年11月03日(日)21時18分43秒


ーーーーーーーーーー・・・・それはないな・・



 さっきの梨華ちゃんの様子、あきらかにおかしかったもん。


  ・・・・・・私 少しだけど気がついてたよ?



梨華ちゃん・・・時々高橋とごっちんが話しているところを見ると

すごく悲しそうな目で見つめているんだ・・・



ーーーーーーーーもしかして 梨華ちゃんはまだごっちんの事を。




    ・・私はそう感じていた
253 名前:手段 投稿日:2002年11月03日(日)21時20分48秒


 小川から 全ての事情を聞いてみると、



・・・なんだ、そんな事で・・・



  私とごっちんの為?


     モーニング娘の為?



・・・そんなものの為に・・・自分の気持ちを押し殺していたっていうの?
254 名前:手段 投稿日:2002年11月03日(日)21時24分02秒


たしかに、ごっちんと私は仲良しに戻ったのかもしれない。


 モーニング娘。もそれで良かったのかもしれない。





ーーーーーーーーーーでも梨華ちゃんは?




         一人でその寂しさに耐えていたんだ



 みんなが幸せになるように、自分の気持ちに殻を被せて、必死に隠して

   ・・・誰にもわからないように、自分以外の人が傷つかないように・・





私だけかと思ってた・・・・私だけがつらいと感じていた・・・・






           ばかだ
255 名前:手段 投稿日:2002年11月03日(日)21時27分07秒



    「梨華ちゃーーーーーーん!!!」




私は大声で叫んだ。


・・・けれど、その声は虚しく、今は冷たい廊下に響き渡るだけ。




 私はその後、あらとあらゆる所を探し回ったが・・・一向に見つかる気配はない




  「・・・ぁ、時間・・・」



もうすぐ仕事の時間だ。


 ・・・仕方ない・・梨華ちゃん・・・もう楽屋に戻ってる・・・よね??



256 名前:手段 投稿日:2002年11月03日(日)21時29分31秒



  「吉澤ぁっ!!!」



私が楽屋に戻ると、楽屋の前には大きな人だかりができていた。



  「・・えっ!? どうかしたんですか?何が・・・・」




   「あんた今までどこに行ってたの!!?」


  「・・・だから、何があったんですか!!!」









           「石川が倒れたのよ!!」
257 名前:手段 投稿日:2002年11月03日(日)21時31分21秒

・・・何?



 今、私の目の前にはたくさんの人の集まりと


  じれったそうに足踏みしている保田さんの姿。



   倒れた。



 梨華ちゃんが・・・・




私は人ごみを掻き分けて、中へ入った
258 名前:手段 投稿日:2002年11月03日(日)21時36分50秒



 そこには、顔が真っ青になってソファーに横たわっている梨華ちゃんの姿があった。



     「何があったんですか!?」


私は 傍にいた矢口さんの肩を、半ば半狂乱になってガクガクと揺らした



 「お、落ち着いてよ・・・。矢口にもわかんないんだ・・・
   梨華ちゃん・・・楽屋に戻ってきたと思ったら・・突然・・
  真っ青になって倒れちゃったんだから・・・」



 矢口さんはそう言って、悔しそうに下を向いた。



  ・・・・ん?





私は何かおかしい事に気がついた。



もう仕事の時間だというのに・・・・



楽屋には・・・・



『あの二人』の姿がどこにも無かった・・・
259 名前:手段 投稿日:2002年11月03日(日)21時40分42秒



  ま、 まさか・・・・




  「りかちゃん! ・・・りかちゃんっ!!」


  「やめなよ!よっすぃ!」


私は気を失っている梨華ちゃんの肩を、乱暴に揺らして起こそうとした。


 ・・が、矢口さんに止められてしまった。



もし、私の勘が当っていたとしたらーーーーー・・・・









     梨華ちゃんはあの時、ごっちんの所へ、・・・行ったんだ・・・
260 名前:手段 投稿日:2002年11月03日(日)21時43分43秒


そして、またもや私の勘が当っていたとしたら・・・・



 誰が見てもわかるくらい、ごっちんに好意を持っている高橋。


   ・・・仕事の時間が来ても戻ってこない二人・・・・。






梨華ちゃんは、そこで二人がしていた事を見てしまったのかもしれない・・・




ーーーーーーーーーーーー・・・ごっちんと高橋はおそらく・・






  ごっちん・・・・



   ・・・・ごっちんは、もう梨華ちゃんの事を忘れてしまったの?






261 名前:手段 投稿日:2002年11月03日(日)21時48分21秒



ーーーーーーーーーーーーーー見損なったよーーーーーーーーーーーーー



 梨華ちゃんが、どんな気持ちでいるのかも知らないくせにっ!!!




         < このままじゃいけない・・・ >




 私は強くそう思った。


   梨華ちゃんが自分の気持ちに嘘を付いたあの日から、


   ・・・・知らずのうちに 絡まっていった糸を



   真っ直ぐに直さなきゃいけない。


    みんな気持ちに殻なんか掛けなくていいんだよ・・・


    少しずつでも、絡まった糸を真っ直ぐに直していこう。



   ・・解かないと、いつまで経っても誰も幸せになんてなれないと思うから・・・











     その為には・・・・
262 名前:きいろ 投稿日:2002年11月03日(日)21時49分39秒

吉澤のこれからの行動に期待です。


今日はここまでにしておきます・・・


また、少ない更新でしたが感想を頂けると光栄です。
263 名前:名無し。 投稿日:2002年11月03日(日)22時39分53秒
むむっ!?よっすぃーはいったいなにをしようとしてるんだろう…よっすぃーの行動によって梨華ちゃん、ごっちん、よっすぃーの3人の絡まった糸は真っ直になるんだろうか…

これが終わったら別スレで続きですか!?引っ越しの準備しなくちゃ(w
264 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月04日(月)00時02分47秒
最後までおがーさんを応援しますよ〜!!
そうか、おがーがよっすぃーに事実を話したのにはそんな考えがあったのか…優しいコやなぁ!でもまだまだ諦めないようなのでまだまだ応援します(w
265 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年11月04日(月)11時43分36秒
よしこはいったい何をするんだ!!気になります。
266 名前:きいろ 投稿日:2002年11月05日(火)14時21分14秒

昨日は、忙しくて更新する事ができませんでした。

ので、今日は一回間を空けて、多めに更新させて頂きます!




267 名前:手段2 投稿日:2002年11月05日(火)14時34分33秒



    「こんにちは〜!」



 「・・・よっすぃ〜・・。」



ここは病院の一室。

 あの後、病院に担ぎ込まれた梨華ちゃんは、
 「精神的疲労」
 が極限まで溜まっている、との診断を受けた。


 この事を聞いたマネージャーは、「仕事の疲れからだろう」と信じて疑わず
幸い症状は軽めだったので、この病院に三日間、梨華ちゃんを入院させることにした。



  「・・大丈夫?」

私はお見舞いに持ってきた花を、ベットの横に置いてあった花瓶にいれ、尋ねた。


   「うん・・・結構平気になってきたよ〜・・
    ・・ごめんね。みんなに迷惑かけちゃって・・・」


   「それは大丈夫、気にしないで。みんな梨華ちゃんが元気になるのを待ってるからさ。」


 

           「ありがと。」




弱弱しく、しかしその目には大きな輝きを放って・・かすかに笑った彼女の横顔は
 窓から少しだけ入っている朝日が当たって・・・・




ーーーーーーーーーーーーーとても美しく見えた





    「梨華ちゃん・・・・」



   「一日休むと結構違うね〜 もう明日にでも仕事に復帰できそうだよ!」




     「・・そっか。」









          「・・・・・よっすぃ?」
268 名前:手段2 投稿日:2002年11月05日(火)14時40分58秒

わざと元気そうに笑って話す梨華ちゃんを見て、私の鼻に つん と涙が込み上げてきた。




   泣いてはだめだーーーーーーーーー



私は顔を上げて、とびっきりの笑顔を梨華ちゃんに見せてあげた。


すると、梨華ちゃんは心底ホッとしたかのように、可愛らしく笑うんだ。




今、一番つらい状態にあるのは梨華ちゃんでしょう?


  ・・・私の心配なんかしないで・・・



  私はもう大丈夫だから




私はあの時、決めたんだ。


  絡まった糸を解すには・・・あの方法しかないって・・・・






 

  
       「・・あのさ、今度遊園地行くって言ってたでしょ?」
269 名前:手段2 投稿日:2002年11月05日(火)14時48分13秒




   「う、うん。」




  「マネージャーさんに聞いたら、来週に三日間休みがあるらしいんだよ。
    ・・・梨華ちゃんは体、大丈夫かな??」



    「たぶん・・・」



   「その時だめだったら行かないからさ、一応言っとくね。
   来週の日曜日に・・・市井さんも誘って三人で遊園地行かない?」






      ・・・・・








    「っ!ぇえっ!!?」




 梨華ちゃんは 相当びっくりしたようで、ベットからがば!と飛び起きた





  「なに?なんでそんなに驚いてるの?」


   「え・・・だって・・市井さん・・って・・・」



    「あ、そーか!・・・そしたら私邪魔、だよね・・・・?」


    「そ、そんなこと!」



    うわ・・・あせってる あせってる・・(苦笑)



   「最近さ、市井さんとデートしてるの?」


   「う・・・・さ、最近はしてないかな!!」



  梨華ちゃん・・・わかりやすすぎ!(笑)




270 名前:手段2 投稿日:2002年11月05日(火)14時52分41秒



   「ふ〜ん・・・それじゃあ市井さん、寂しいだろうね。
    愛する梨華ちゃんと中々会えなくて・・」



私は、『愛する』という所をわざと強調させて言った。


  

   「そんな・・・」




  「ま、じゃあ決まりね〜っ! 市井さんに連絡は梨華ちゃんに頼むから!よろしく〜。」




   「ちょ、ちょ、ちょっとーー!?」


  「それじゃ、ばいばい!」




     バタン!!








・・・ちょっと強引だったかな・・・?



   でもまぁ、これで私達『三人』の関係が戻るなら・・・・別にいっか!
271 名前:手段2 投稿日:2002年11月05日(火)18時40分28秒









  ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
272 名前:手段2(石川視点に切り替わります) 投稿日:2002年11月05日(火)18時54分23秒





    「・・・ってわけなんですけどぉ・・・」




私はその夜、市井さんの携帯に電話をかけた


携帯番号は この計画を説明したときに、飯田さんが「緊急時用に」と言って教えてくれたものだった・・・




   たしかに、今この状態は緊急時以外の何者でもないわけで・・・




  『ははっ!なるほど〜 デートかぁ〜 それもいいねぇ』


   「ちょっ、市井さん、何か勘違いしてませんか?!」



   『うそうそ、冗談だってば・・・・・・ で? 吉澤、他に何か言ってたりした?』



    「え?・・・特に何も。」


   『・・・・そっか。』



   ( ひとみちゃんがどうかしたのかなぁ?たしかにちょっと様子はおかしかったけど )



   『じゃあ、その日のデートは市井たちの関係、ばれないようにしなきゃだね』


    「そうですね・・・」



  



      『・・・キス、くらいしなきゃ不自然だよなー』



   「はい・・・・っっ・・・て・・ぇぇえっ!?」


273 名前:手段2(石川視点に切り替わります) 投稿日:2002年11月05日(火)18時58分55秒



私は、市井さんがあまりに普通に言い放ったその言葉に驚き、おもわず大声を出してしまった




   『うぅ・・』



   「あ、す、すいません」


  
  『いたた・・・耳の中がキンキンいってるよ〜・・・・
  お願いだから、その声で突然大声出さないでよね・・』



 ( 「その声で」というのが、ちょっと引っかかるんですけどぉ・・・ )
274 名前:手段2(石川視点に切り替わります) 投稿日:2002年11月05日(火)19時12分10秒





   「・・市井さんが急に、変な事言うからですよ!」




        『変な事?』






 う・・・なんか 市井さんが電話の向こうで笑ってるような気がする。



  市井さんって・・・初めて知ったけど・・・


    性格が小悪魔だ・・・







    「キ、キ・・・・・スとかですよ。」




     『やなの?市井とじゃ』



    「そーゆう問題じゃ・・・!!」



   『あーはいはい、わかりましたよ。よーするに、キスはしなくとも
 ばれないように、市井と石川とでラブラブバカップルぶりを吉澤に見せつけりゃいいわけだ』



    「別に そんな事までしなくても・・・」



          『しないと駄目だろ』



 さっきまでの陽気な声とはまた違った、低く真剣な市井さんの声が頭の中に響いた
275 名前:手段2 投稿日:2002年11月05日(火)19時17分41秒




     『もしかして吉澤、まだ石川の事を諦めてないかもしれないしな』



    「・・・・・」



  そんなこと・・・・ない・・




   『・・・市井はその日一日、石川に本気でくっついたりするから。
   石川が、ほんのちょっとでも恥ずかしがったり嫌がったりしたら、多分
   気づかれる・・・・吉澤は・・・・』



  私は、いつの間にか手に汗をかき受話器を握り締めた形で、その後の市井さんの言葉を待った


・・・けれど、市井さんはいつまでたっても続きを話そうとしなかった

       何を考えてるのだろうか。




 私はゴクリと唾を飲み込んだ。



276 名前:手段2 投稿日:2002年11月05日(火)19時24分44秒



   『ま、そゆことだから・・・・しっかりやってよ。』



    「・・ぇ・・あぁ、はい!」


     『じゃーね』



   「あ!あの、市井さん・・!」



       『・・・・何さ?』




  さっき、市井さんは何を言おうとしていたのだろう。




      ひとみちゃんの事?




  ・・・・だとしたら 私はなんとしてでも、聞きたい






  しかし、そんな私の口から出た言葉は・・・




  


     「お、おやすみなさいっ!」





    『・・・・?? おやすみ。じゃ、また連絡するから。』



     「・・有難うございます」




   
     『それじゃ』





   ピッ




私は携帯の通話音が「ツーツー・・」と鳴るのを確かめてから、ゆっくりと受話器を置いた。




     わたしの・・・いくじなし・・・







  元々、度胸があるほうじゃないけれど・・
   最近はひとみちゃんやごっちんの事となるともっと心細くなる。



  ・・・自分が、もうこれ以上傷つきたくないからかもしれない
277 名前:手段2 投稿日:2002年11月05日(火)19時27分37秒




       「遊園地、かぁ・・・」




 私は、もう誰もいなくなった病院の廊下を歩きながら ぼそ と呟いた




  「・・・どうなるのかな・・」




  今にも、不安で胸が押しつぶされそう




    怖い・・・








この時の私は、まだ ある重大な事に気がついていなかった。
278 名前:手段2 投稿日:2002年11月05日(火)19時28分48秒





  そして一週間後・・・




 今までで最恐の遊園地での一日がはじまった。
279 名前:きいろ 投稿日:2002年11月05日(火)19時39分17秒

・・・すいません、今日はもっと更新したかったのですが時間が無くなってしまいました・・・



  と言う事で、今日はここまでで、ごめんなさい。感想待ってます!





レス、有難うございました・・・



263< 名無し。さん

誠に申し訳ないです・・・
これじゃあ、まだ吉澤の計画が全然わかんないですよね。
明日の更新で、少し。わかるかな・・・・?って感じですかね。
また読んで頂けると嬉しいです!

264< 名無し読者さん

ええと、小川はですね・・・
これからしばらくの間は出てこないんですけど、また登場させようとは思っています。
今、番外編で「小川」「高橋」「後藤」「市井」
くらいまで話を考えています。そちらの方も楽しみにしていてください・・・

265< いしごま防衛軍さん

これじゃあ、まだわかりませんよね・・・
読んでいれば、その内に段々とわかってくると思います。
今は、『遊園地』『市井』が鍵でしょうかね。


280 名前:名無し。 投稿日:2002年11月05日(火)20時13分17秒
う〜ん、よっすぃーの計画(?)は謎のままですか…明日は明かになるんですか!?見逃せませんっ!また明日きますっ!
281 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月05日(火)21時44分35秒
おがーさんはしばらく出ないんですか…少し残念ですが、よっすぃー梨華ちゃんいちーちゃんの遊園地デートの行方が気になる!
番外編のメンツが結末を物語っているようで不安です…おがーさん頑張って!!
282 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月05日(火)22時37分58秒
ごっちんはどなるんですかぁー?
もう忘れちゃったのかなぁ・・・
283 名前:和尚 投稿日:2002年11月06日(水)11時19分38秒
うおおお!!
市井さんは何を考えているんすか?
気になるっす!!
ああ!展開がありすぎて見逃せません!
284 名前:きいろ 投稿日:2002年11月06日(水)19時47分38秒

いよいよラストが近づいてきました・・・

なるべく早めの更新で頑張らせて頂きます!



レス有難うございました。


280< 名無し。さん

いつも早めのレス有難うございます・・!
とても書いているきいろの励みになります。
今回からは〜遊園地編〜でしばらくいかせて頂きます・・・
石川後藤吉澤はどうなるのか?
読者様の望むラストにできたらいいなと思います

281< 名無し読者さん

遊園地デートはあの三人だけじゃないんですよね〜。
あの二人ももちろん出てきます・・・
小川にはこれからも色々と活躍してもらいますよ!

285 名前:手段2 投稿日:2002年11月06日(水)19時52分55秒


282< 名無し読者さん

後藤は・・・・

(´д`)<・・・・・

これからの〜遊園地編〜でわかります!

283< 和尚さん

市井・吉澤の男前コンビに期待していてください!!
レス有難うございました。
また、読んで頂けると光栄です。





それでは、更新します
286 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)20時09分39秒



    「よっすぃ〜!!」



    「おお、いぇい!間に合ったー。」




 不安と期待が一杯になって迎えた運命の日。


私は、今日起こりうる事なんて、まったく想像も付かずに
少し わくわく と心を躍らせながら、待ち合わせ場所に立っていた。




  ( 今日はなんだかんだ言っても、ひとみちゃんと一緒にいられるんだもんね♪ )




 昨日は色々あって、泣きそうだったけれど・・・・



  物事は上向きに考えなきゃねっ!!  ポジティブポジティブ!!
287 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)20時17分15秒



  それにしても、本当に久しぶりに出てきたな〜・・・
  
  ポジティブな方の私。

 最近はずぅ〜っとネガティブだったから切り替えが必要だよね!!





そんな事を考えていた私の横に、立っていたひとみちゃんは、
髪を片手でかき上げながら ハーーー っと白い息を吐いた。



  「10分前・・・・なんだぁ 結構余裕あったじゃん。
  あーー 焦って損した!しかも走ってきたから汗までかいちゃったよ〜。」 


    「あはは、よっすぃ〜 顔に歯磨き粉ついてるよっ!」




    「ん・・・? おわっ!!!!なにこれ、本当だ! 
    はずかし〜〜・・・・梨華ちゃん見ないで〜!!」



 そう言って、ひとみちゃんは本当に恥ずかしそうにパーカーの袖で 白くこびり付いた歯磨き粉を拭い落としていた。



  なんか、今日のひとみちゃん・・・・







 ・・・・・かわいい
288 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)20時29分11秒


 無造作に横に跳ねている髪、

 上は真っ黒のパーカーに髑髏のプリント、下はスリムのジーンズを穿いている。




  ほんと・・ひとみちゃんってスタイルいいよな〜・・・

   なんか、男の子みたいな格好だけど。


 でも、それが逆にひとみちゃんに似合ってるってゆうか、美しさが目立つってゆうか・・・


  あ、女の子がこっち見てキャーキャー騒いでるっ!!

 絶対ひとみちゃん見て騒いでるんだ・・・・・隠さなきゃ!




 私が、さりげなくひとみちゃんの袖を握り、ひとみちゃんと女の子たちの間に立つようにすると、
 以外にも あっさりと女の子達は向こうへ行ってしまった・・・



   こう見ると・・・ひとみちゃんって・・・・



 むちゃくちゃ ・・・かっこいいんだけど・・・








    「・・何見てんの」



   「へ?・・・や、別に〜・・・・」




いつの間にか、私はひとみちゃんの顔を凝視してしまっていたらしい。

少し怪訝そうに眉を寄せて、私の顔を不思議そうに見つめ返していた。





    「市井さん、遅いね〜・・・」


私は、話題を変えようと遊園地の入り口辺りに目を配らせた。



私達がいる所は、遊園地から少し離れた所にあるデパートの入り口前

 「さすがに芸能人が、遊園地の入り口の前で堂々と待ち合わせしたらやばいだろう」との市井さんのもっともな考えだった。





    「そだね。」



時計を見ると、もう約束の時間の一分前くらいだった・・・
289 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)20時50分05秒


   市井さんって、結構時間には厳しい人だった気がするんだけどな・・・



そして、約束の時間の十分後に 市井さんはやって来た。



  「う〜・・・悪いっ! 出掛ける直前にごとーが『腹へった〜』ってうるさくてさ・・・」




        「「ごとう!!?」」


私とひとみちゃんは、その言葉に以上に反応してしまった。

その事に気がついたとき、ひとみちゃんと目が合い、少し気まずそうに互いに視線を逸らした



  「・・・ぁ? あーあー・・ごめんなっ!そっちの『後藤』じゃなくて、
   市井の家で飼ってる『ごとー』の事だよ。」



      「「は??」」


 またキレイにはもってしまった・・・・




 「市井が娘。卒業する前に、『後藤の家はお父さんとお姉ちゃんが犬、大っ嫌いなの。
  でも後藤は犬が好きなの・・・大好きなんだよ〜』って言われてさ、
  一人暮らしの市井が犬を買ってやったわけだよ。
  そん時の後藤の顔が本気で泣き出しそうに悲しそうで。一瞬「アホか」って思ったんだけど・・
   なんか、後藤があまりにも真剣でかわいそうだったからね。」



    「わかりました。それで、なんでその犬の名前が『ごとー』なんですか?」


  「さあ?市井もわかんないけど・・『犬飼ってやるよ』っつった時に
  後藤が『じゃあ、名前はごとーで決定だねっ!』って嬉しそうに言ったんだ。
  なんで?とももちろん思ったけどさ。聞いてもあいつ答えねーし・・
   ま、いっかって・・・感じで。」
  



   
290 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)20時59分37秒


   「それでさ、楽屋とかで『後藤』と一緒にいる時と、家で
   『犬のごとー』と一緒にいる時と、色々錯覚しちゃって大変だったんだ。
   その事、あいつに言ったら真っ赤になって頬ふくらまして怒りやがった」




   「・・人間の後藤も、犬みたいなもんだし」


はは・・と笑いながらごっちんの事を話す市井さんの顔は、

誰が見てもわかるくらい穏やかな表情をしていた・・・






   「・・ま、と ゆーわけで遅れてすいませんでした。
   さ、時間もったいないから早く遊園地の中入ろ」



      「はい。」




    ぎゅっ!





           ( きゃっ!? )




市井さんが急に、私の手を強めに握ってきた。

 ・・私は、すごくびっくりして思わずその手を離してしまいそうになったけれど

昨日の電話の『吉澤は・・・』という市井さんの言葉を思い出して、私も思い切って市井さんの手を強く握り返した。
291 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)21時01分56秒


 その二人の状態を見ていたひとみちゃんは、 一瞬、ほんの一瞬だけど

  ・・・・悲しい顔をしていたように見えた



   ーーーーーーーーーー・・まさか、ね






 そのまま私達三人は遊園地の入り口へと向かった。
292 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)21時04分07秒



    「ん〜! 遊園地なんて久しぶりだな〜♪」



 私の手を握ったまま、大きな伸びをした市井さんはチケットを三枚バックから取り出し、係員の人に渡した
293 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)21時06分14秒



  途中、並んでいた誰かとぶつかった。




    どんっ!!



     「いて!」



     「痛っ!」




   「あ・・・すいません」


   「いえ、こちらこそ・・・・」







   「「「「・・・・・って!!?」」」」





 そこにいた、ほぼ全員の人の声がキレイにはもった。



294 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)21時09分47秒



 
    「な・・・なんで市井ちゃんがここに・・」



  「ご、後藤の方こそ・・・遊園地なんて・・・・」



  ごっちんと高橋。


    ・・・そして 私と市井さんとひとみちゃん。




 そのまま五人とも、誰一人動かず その状況の中に佇んでいた・・・






      しばらくの沈黙






 そして、その沈黙を破ったのは・・・ごっちんの一声だった
295 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)21時15分35秒




  「へぇ〜・・・。市井ちゃん、梨華ちゃんとデート?羨ましいねぇ・・・」



  「ふん・・・そーゆう後藤もかわいい後輩連れてデートしてるんじゃん。
  ね、高橋だっけ? 良かったね♪後藤とデート出来て、嬉しいでしょ?」



 急に話題を振られて、驚いたのか 大きな眼をパチクリと開き市井さんの顔を見つめた。


 ・・・そして、恥ずかしそうにごっちんの腕に手をかけて コクン と頷いた





  「それで・・・二人はどこまでいったの??」



  あ、・・・や、やめて・・・・それ以上・・・




     「市井さんっ!!」




少し怒気のこもった声で、ひとみちゃんが二人の会話に割り込んだ
296 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)21時18分22秒



  「・・もういいですから、早く入りましょう。」





  「あれ、よしこいたんだ〜・・・・・・ねぇ、いいの?」



      「何が?」




  



         「・・・・別に。」





 ごっちんは短くそう言って、少し不機嫌そうに高橋の腕を掴み 引っ張るようにして
ずんずんと遊園地の中へと歩いていった・・・
297 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)21時28分34秒


  「ふぅ・・まさか本物の後藤に会うなんてね。
  ・・ま、いっか。今日はそんな事忘れて楽しくあそぼうぜぃ!」



 市井さんはわざと、明るくそう言って 再び私の手を引き、最初のアトラクションへと向かった




  私は、並んでいるときにキョロキョロと辺りを見回してみたが、もうごっちんと高橋の姿はどこにも見当たらなかった。





  「これこれ、日本で最高の高さから落ちるフリー○ォールみたいなやつだって。
  市井、これすっごい楽しみにしてたんだよ♪♪」






   「う゛・・・」








      なんか怖そう・・・ってゆうか怖いぃっ!!!!





298 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)21時33分04秒




   「三名様でよろしいですかぁー?」


 係員の呼ぶ声がする。

まだ朝早いので、あっという間に私達の順番が来てしまったようだ・・・


 市井さんは私の手を握ったまま、嬉しそうに目をランランと輝かせている。






   ・・・・どうしよう



その時、私の肩に暖かい手のひらの温度を感じた




   「・・・怖かったら、私がついてるから。」



 本来、それは市井さんが言う事のような気もしたけれど・・・

この時は そのひとみちゃんの心遣いが、純粋に嬉しくて、私は久しぶりに自然と笑えたんだ。
299 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)21時36分33秒




  「ありがとう!よっすぃ!」




     「・・・どういたしまして」


 ひとみちゃんは「コホン」と一つ咳をして、向こうを向いてしまった。

  気のせいかな・・?・・なんか耳が・・すっごく赤いような・・・





  「三名様ぁー こちらにどうぞ!」





 ガコーン!!・・プシューー・・・・




  そんな音がして、私達はその機械に乗り込んだ
300 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)21時40分00秒




            数分後、









「きゃあぁあぁああああぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」



「あははははははははーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」





「・・・・・・うっっわぁぁあああーーーーーーーーーーーーーー!!!!」










      私は、とても高い所から落ちた。



 市井さん・・・なんでそんなに楽しめてるんですか。



 あのアトラクション いつか、絶対に死人が出ますよ・・・




 また乗ったら・・私が第一号になっちゃうかも・・・





  うぅ〜・・気分悪い。
301 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)21時43分45秒




  「うっひゃあ〜・・・怖かったぁ・・・市井さんって・・・ある意味、尊敬しますよ」


 「そうかぁ?怖かった?吉澤も結構こういうの平気そうだな。
   よし、この意気でどんどん次いってみよーーっ!!!」



   「・・まってくださいぃ〜〜〜っ」


 私の声は、かすれて聞こえなかったのか、私は市井さんに引きずられるようにして
 次の『絶叫マンモスジェットコースター』に向かった。
302 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)21時50分21秒




   「・・・てか、石川・・・大丈夫??」


 ジェットコースターに乗り終わってから、やっと私の異常に気がついてくれたのか
  市井さんが私の顔を覗き込むようにして 心配そうに尋ねて来た




  「・・・だいじょ・・ぶじゃ・・・ない・・です・・」




 私の体は二つ目にして、もうぐったりと疲れきっていた・・・




  こんな怖いの 今まで乗った事無かったのに、続けて二つも乗るなんて・・・・






   「あ、そっか。石川はコーヒーカップとかの可愛い系の乗り物が好きだったもんな。
  少し休んでから・・・市井と、乗る?」




 市井さんはまるで、私と今までに遊園地へ来た事があったかのように平然と言った。



  「・・あ、でも、そうしたらよっすぃ〜が・・・・」










   「・・いいって、市井さんと乗ってきな!」




303 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)21時52分38秒



 ひとみちゃんが私と市井さんを見て、頭をポリポリ掻きながら、少し困った顔をしてそう言った。



    そのひとみちゃんの態度を見て・・私の心はチクリを痛んだ






        ・・ひとみちゃん・・・





   「よし、のるかぁ!」






      ・・・市井さん







    ・・・・・ごめんなさい。
304 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)21時55分40秒





  市井さんと私は、ピンク色をしたコーヒーカップを選んで、そこに二人で乗り込んだ。



 ひとみちゃんは柵の外から見物している






    くるくる回り始めたコーヒーカップ・・・




 漕いでいる(?)のはもちろん、市井さん。







   「・・・石川?」



   「はい?」




   「忘れろよ、な・・・」






市井さんが言ったのはその一言だけだったけれど、その言葉の意味がなんなのか、私はわかったような気がした
305 名前:名無し。 投稿日:2002年11月06日(水)22時28分29秒
いちーちゃんカッケーなぁ…。よしこはせつないし…梨華ちゃんもせつない…。いちーちゃんの言うように忘れたほうがいい、とも思ってしまいますね。
ごっちんと高橋がどーしてるのかも気になるところです!
306 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月06日(水)23時00分20秒



優しい市井さん。



 復帰し、ソロデビューを果たして、すごく忙しかったはず。

 なのに 貴重な休みの日の時間を割いてまで、私のゴタゴタの付き合ってくれる意味はあるの?



 私には、これが ただの優しさって「だけ」には見えない。





   ・・何か、市井さんをここまでさせる理由があるんだ・・・・





    「・・はい!」



 それでも、私を気遣ってくれているのはたしかだった。

私は、短くそう返事して 市井さんに自然とやさしく微笑みかけていた




  −−−−−−−−−−これからの自分ーーーーーーーーーー





 ごっちん、ひとみちゃんとの事、今までの事はすべて無かった事に。



  モーニング娘で、ますます自分を輝かせられるように頑張るんだ



 ・・それで、新しい自分を見つけて 新しい趣味なんて作ったりして、
 

   今までの自分と・・おさらばするの。





 『ごっちん』と




 『ひとみちゃん』を愛した石川梨華は




 今日限りでお終い。











 明日からはーーーーーーーー・・・



 ただの「メンバー」を大切にする石川梨華になる
307 名前:きいろ 投稿日:2002年11月06日(水)23時01分10秒


・・・はい ここまでです。


何か感想でも頂けたら光栄です・・・。
308 名前:きいろ 投稿日:2002年11月06日(水)23時08分34秒


お!やんぱぱを見ている間にレスが・・・・

感激です。有難うございます!

305< 名無し。さん

今のところ、せつない・・・と感じるかもしれませんが。
読んでいってみれば、その切なさの意味がわかる(?)かもしれませんね・・・
後藤と高橋は次の更新で出てきます。
レス有難うございました・・・・
309 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月07日(木)01時30分01秒
そうか!ごとーと愛ちゃんも遊園地デートでしたね!ん〜おがーさんの登場がないのは寂しいですがまた活躍してくれるみたいで!期待!!
310 名前:いしごま防衛軍 投稿日:2002年11月07日(木)15時18分05秒
梨華たんそれでいいのかーーーーー!!
いったい何がおきるのか、すごく気になります!!
311 名前:和尚 投稿日:2002年11月10日(日)22時33分48秒
三人とも誰かの為に行動している・・・それがせつないです。
石川さんと吉澤さんの誰かの為の誰かは解りました。
市井さんの誰かの為はもしかして・・・あの人の為ですか?
だとしたら、市井さんは不器用だけど心優しい人ですね。
更新待ってます。
312 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月24日(日)03時45分45秒
このまま自分の気持ちに嘘をついたままでいるんでしょうか?
単なる「逃げ」にしかならないような気がします。
これからの展開が楽しみです。
作者さん頑張って下さい。
313 名前:きいろ 投稿日:2002年11月25日(月)16時07分23秒

長い間開けてすいませんでした・・
この作品を待ってくださっている方、本当に有難うございます!

レス有難うございました
大感謝です。


309< 名無し読者さん

小川の出番はまた番外編でということで・・・
これからの五人の動きに期待してくださいね。
後藤の気持ちは・・・・そして、あの人の気持ちも。
次の次くらいの更新でわかると思います。

310< いしごま防衛軍さん

石川も本当は、嫌でしょうけども・・・
自分の気持ちを出すくらいなら、自分の気持ちを押さえ込むといった感じでしょう。
それで、誰が幸せになるかはまだわかりませんが・・・・
吉澤の動きに期待していてください!

314 名前:きいろ 投稿日:2002年11月25日(月)16時14分25秒


311< 和尚さん

なぜか和尚さんには自分の気持ちが全部知られてしまっているような気もします・・
吉澤、後藤、石川。・・そして市井の気持ちの変化など期待していてください。

312< 名無し読者さん

たしかにそうですね・・・
石川の取っている行動はある意味で「逃げ」となります。
しかし、その行動の中に、きっといくつもの自分の思いを封じ込めてきたのでしょう。
誰もがハッピーエンドになる事なんて、出来やしないと思っている石川の気持ちは・・
吉澤と後藤への優しさへと繋がるわけです。
次も読んで頂けると嬉しいです・・・
315 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)16時21分55秒



 後藤視点から更新致します。







     いらいらする


   ・・なんか知らないけど、むかつく。





高橋の腕を掴んだまま、まだなんのアトラクションにも乗らずにズンズンと歩き続けている後藤。
  そしてそれについて行く高橋。
後藤のその手に、必要以上の力が込められていることに後藤自身、気づいていなかった。





  「・・・痛っ!」


 ついに我慢しきれなくなった高橋は声を上げた。



    「んあ!?」



後藤もやっと高橋の腕が赤くなっていっているのを見て、
自分の握っている力の強さに気がついた。
316 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)16時26分44秒



 「・・あ・・・腕、赤くなってる・・・ごめんね。」


 掴んでいた腕を離し、後藤はその手で高橋の握っていた部分を優しく撫でた。




 −−−−−その瞬間、高橋の体がビクンと反応してみるみる顔が赤くなっていく




 「(ひゃあ〜〜・・後藤さん。何てやあらかい手付きで撫でるんですか〜・・)」



高橋の興奮ボルテージがどんどんと上がって行く。

しかし何も知らない後藤は、高橋の前にかがんで上目遣いに高橋を心配そうに見つめていた・・・
317 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)16時34分57秒



  「ごご、ごとぅさんっ! 何か乗り物乗りに行きませんか!?」


 高橋はほぼ無意識に、後藤の手を乱暴に振り払った



 恥ずかしい・・・これ以上後藤に触れられていると、頭がおかしくなりそうだ。





  しかし手を振り払った後、後藤は悲しそうに目を地面に伏せていた


   それを見た高橋は焦った。



「う・・うわわっ!!すいませんっ気にしないで下さいぃ、もう大丈夫ですから!」



  「う・・・?・・う、うん。」




高橋は、自分がした行為に対して後藤が悲しんでいると思っていた。
今、この状態ならば誰だってそう思うであろう。



 しかし・・・後藤は・・・・




高橋の後方10メートル程にいた、市井と石川を見つめていた。
318 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)16時41分34秒



  「やぁ〜楽しかったな〜」


   「そうですねぇ〜。」


 
 楽しそうに会話を楽しむ二人。


 その手は長年付き合った恋人の様に、しっかりと仲良く繋がれていた。




    ・・・・・






  「・・・行こっか?・・愛、ちゃん。」


    「はいっ!」





後藤は無理やりに作った笑顔で、ちょうど近くにあったジェットコースターへと高橋を連れて入って行った。






 その後藤の様子を一部始終見つめていた吉澤。





  ・・・ごっちん?



 ごっちんはやっぱり・・・


  ううん。 私にはごっちんの気持ち、わからないや





      でも、これだけは言える。







     素直になってよ     ・・・ごっちん?
319 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)16時42分18秒







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

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320 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)16時47分41秒







 「・・市井さん、ちょっといいですか?」


  「あん?なんだよぉ。」



  「ココじゃちょっと・・・少しこっちで話しませんか?」



   「なに〜〜?よっすぃー、私はいちゃ駄目なのぉ??」




何やらコソコソと話す二人に、石川は少し不満そうに頬を膨らませながら話しかけた。



   「絶対ダメ」



吉澤は石川を見据え、きっぱりとそう言い放つ。


何も言えなくなった石川を置いて、吉澤と市井は20メートル程離れたグッツ売り場の横へと歩いてきた。
321 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)16時51分31秒




  「なによぉ・・・もう。よっすぃと市井さんたら!
   別に私を置いて密談しなくてもいいじゃないっ。」


石川はさも不安そうに二人を見つめながら
傍にあったベンチに腰かけ、二人が戻ってくるのを待った。





 と、そこへ・・いかにも『ちゃらちゃらした男』 


 つまり今時の男が二人、一人でいる石川に話しかけてきた。
322 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)16時59分48秒



 「ねぇ、そこの可愛い彼女〜、かのじょってばぁっ!」



  「オレら 今ちょー暇なんだけど〜・・そこで一緒にお茶しない?」




石川は、断固この二人を無視する事に決めた。


もうすぐ市井と吉澤も戻ってくるはず・・そう信じ、それまで我慢する事にしたのだ。
もちろん自分はモーニング娘の石川だとばれないよう、深く帽子を被りなおしながら。


   

   「ね、しかと?」


  「オレらなんもしてないじゃん、話ぐらい聞いてよ〜〜」


 石川は二人の男に目も合わさず、フイとそっぽを向いて答えないようにしている。





    「・・ごめんね〜、そこまでシカトされると傷つくなぁ。」


     



      「・・・・ちょっとそこまで来いよ?」
323 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)17時02分59秒



 急に石川は男二人に左右から腕を掴まれ、口を封じられた。


そしてそのまま無理やり立たされて、止めてあった車の中に押し込まれそうになり、
石川は体をめいいっぱい動かして必死に抵抗を続けていた。







  (た・・助けて・・・市井さん・・・・ひとみちゃん・・っ!)
324 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)17時10分08秒



            「なんだとぉ〜〜〜〜っ!!?」






突然、市井と思われる大声が辺りに響き渡った。


石川を押さえている男二人も、「何事だ?」とそちらの様子を伺っている。





   「あ・・・梨華ちゃん。」





 まず吉澤がコチラの異常事態に気がついたようだ。

市井の袖を1、2回引っ張り、そちらを見た市井もその状況を瞬時に理解した。






 二人は並んでゆっくり1歩・2歩とこちらへ近づいてゆく。






 その、なんともいえない威圧感に襲われた男達は怯み、石川の手をパッと離す。




   「お・・おい、なんだアレ・・・お、男だよなぁ?」



    「・・だろ? ってゆーかよぉ・・こっちに来るぜ?」





  その間も市井と吉澤はズンズンと歩み寄ってきている。
325 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)17時17分04秒



 男二人は一瞬顔を見合わせて、すぐに車に乗って逃げようと試みた。





 
     ガキッ!!!





  市井は右の男の首を、




  吉澤は左の男の頭を、それぞれ押さえ込んでいた。





  「おい・・・吉澤、それは本当なのか?」


 

   「はい・・・そこで、市井さんに相談な、ん、ですが・・」



  会話は未だに続いているようだ。


 まず、吉澤が男の頭をコンクリートの地面に叩きつける



  「うがあっ!」という悲鳴と共に、男は気を失った。
326 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)17時24分11秒



   「ひ・・た、助けて・・」




    「それで?その事を後藤は知ってるのかよ。」


    「いえ・・・ごっちんはまだです。・・・・・とりあえず、
    はやくそいつをどーにかして下さいよ。話の続きがしたいんで。」



     「わかったよ。」





 市井が少し力を込めると男は苦しそうにもがき、

その内顔色が白に変わると、ドサッと体が崩れ落ちた。







   「それじゃ、話の続きしよっか?」



    「はい。あっ、梨華ちゃんさ、悪いんだけどもう少しで話終わるから
     もうちょっと待っててくれる?あと梨華ちゃん可愛いんだから、また
    襲われそうになったらすぐに私達を呼んでね!」




  そう言うと、二人はまたグッツ売り場の方へ歩いていってしまった。
327 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)17時37分51秒



   「はぁ・・・」



二人が去った後 恍惚と溜息をつき、男を相手にしても圧倒的な強さを持つ市井と吉澤に、ただただ唖然とする石川だった。


  

  「信じられないな・・・でも・・二人共、かっこよかったぁ・・・っ。」






でも・・市井さんはなんであんな大声出したんだろう?


なにをそんなに驚いてたのかな??


 二人の会話は気になるし・・・・



ま、とりあえず私はあんまり目立たないところに移動しないと!





 石川は自販機などが置いてある隅へと歩いていった。
328 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)17時45分17秒


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーー



ーーーーーーーーーー
329 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)17時51分06秒



  「・・う〜ん 楽しかったねぇっ!」



ジェットコースターを乗り終えた後藤と高橋は乗り場を出て、パンフレットを見ながら歩いているところだった。




   「はいっ!とっても楽しかったです!」



   「お・・・愛ちゃん言ったなぁ〜?じゃあ、これからごとーと
   絶叫コースター系巡りね♪先に気持ち悪くなったほうの負け!!
   まずはマンモスコースタ〜っ!!」



   「・・・ええぇっ!?」




一見楽しそうにしているものの、さっきの事がずっと気になっている後藤。


このモヤモヤした気持ちがなんなのかはよく分からないけれど
市井と石川が、後藤を不快にさせているのは確かだ。




  今日はただ遊園地に遊びに来ただけなのに、なんでこんな事に・・・
330 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)17時54分41秒




 とりあえず後藤は、今は高橋がいるのでテンションを最大限まで上げて
 素直に遊園地を楽しむ事にした。






   と、その時








           ドキン・・・・





    「あ・・」




     「後藤さん?」




 急に後藤が立ち止まったので、不思議そうに後藤の顔を見つめる高橋。

 けれど後藤の瞳は一点を見つめたままになっている・・


331 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)17時57分54秒


 自販機の角から見える肩。





 少し色黒な肌。顔、首元・・・・









  そしてピンク色にまとめている可愛らしい服。




こちらからは半分くらいしか見えないけれど、後藤は気がついていた。






  ・・・・あれは、あの人でしかないと。
332 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)18時03分25秒


  「なんで・・・」



  一人でいるんだろう?


  市井ちゃんとよしこは?


・・まったく・・・梨華ちゃんをほったらかしにして二人で何やってんだか。




後藤は隣に高橋がいる事も忘れて、石川の後姿に見入っていた。


     チラと石川が横を向く


 

 すると、後藤の胸はドキンと大きく高鳴った。





   ここで声をかけようか・・・



  でも梨華ちゃんはどんな反応を示すだろう。


   高橋と二人で遊園地にいるなんて・・・デートにしか見えないよね。
333 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)18時16分39秒


ここで、後藤はある重大な事に気がついた。



  あ・・・そうだ  梨華ちゃんは市井ちゃんのことが好きなんだった


  もうごとーが何しようが梨華ちゃんには関係ないんだよね・・・




  今、梨華ちゃんの頭の中はきっと市井ちゃんでいっぱいなんだ。






   寂しいけど・・・仕方ないよ・・・・・




ごとーは市井ちゃんと付き合って幸せそうにしてる梨華ちゃんを好きでいられるほど、



    ・・・・強くないんだから。
334 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)18時21分54秒



  それにもう、後藤には梨華ちゃんを愛する資格なんてないし。






ひどく考え込んでいる後藤を心配そうに見つめる高橋。

その高橋の手をギュウと握って、後藤は1度強く頷く。





 ・・ごとーは愛ちゃんと付き合ってるんだ。  ・・もう、キスもした





 ごとーを愛してくれる人がいるなら、ごとーはその人と一緒にいる。

  精一杯優しくする。


  頑張って飽きられない様にする。





   ・・・もう、孤独は嫌だ





 置いていかれるのも・・・裏切られるのも・・・・



      もう・・・ウンザリなんだよ
335 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年11月25日(月)18時24分23秒



後藤は石川の横を無言で通り過ぎた。



    「あ・・・」



 石川が少し、驚いたように声を上げる。





  その声を無視し、スタスタと前を見て歩き続ける







  無言な後藤は高橋の手を、強く、強く握り締めた。
336 名前:きいろ 投稿日:2002年11月25日(月)18時26分21秒



・・・きりがいいのでここまでにします。



また、感想を頂ければ嬉しいです!

更新も頑張って来週辺りにしたいと考えています・・・
337 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月25日(月)22時10分52秒
石川も後戻り出来ない、後藤も切ないですね
吉澤と市井の動きに期待です
338 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月25日(月)22時15分24秒
石川も後戻り出来ない、後藤も切ないですね
吉澤と市井の動きに期待です
339 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月25日(月)22時17分23秒
ごめんなさい
2度投稿してしまいました
340 名前:名無し。 投稿日:2002年11月26日(火)02時26分18秒
待ってましたぁ!!
う〜ん…ごっちんよ、素直になるんだ!と言いたいけどごっちんのように考えてしまう気持ちもわかります…。
よしこといちーちゃんが何をしでかすのかにかかってるのかな?
341 名前:和尚 投稿日:2002年11月27日(水)00時06分43秒
「二人の会話は気になるし・・・」はい!和尚も気になります!!
自分の気持ちを・・・そんな事ないですよ。
妄想を極めると自然にこうなってしまうのです(笑)
後藤さんの心の中は複雑ですね。
名無し読者さんと同じく市井さんと吉澤さんの期待大!
342 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月19日(木)18時11分32秒
作者さん待ってますね〜
343 名前:きいろ 投稿日:2002年12月26日(木)11時43分56秒

長い間、お待たせしてスイマセン。
スランプに陥ってました…。

こんな駄目作者ですが、これからも宜しくお願いします!
344 名前:きいろ 投稿日:2002年12月26日(木)11時52分26秒

レス有難うございます!!大感謝です。


337・338・339< 名無し読者さん

お待たせしました。
市井と吉澤の行動・・・
まぁ、そんなには期待しないでくださいね(W

340< 名無し。さん

後藤は、二人に裏切られて、大分ひねくれてしまっていますからね!?
吉澤も、色々と考えている事はあるのでしょうけども。
市井と吉澤は・・…一体、何をやるのでしょう。

341< 和尚さん

和尚さん、小説完結おめでとうございます!
ずっと、影ながら応援していました・・・。
自分の更新は、こんなにも遅いのですが・・また、読んでいてくださると光栄です。

342< 名無し読者さん

本当に、お待たせしてすいませんでした!!
次回からも、更新スピードはかなり遅くなると思いますが、
こんなへぼ作者をお許し下さい・・・





345 名前:きいろ 投稿日:2002年12月26日(木)11時53分04秒


それでは、更新です。
346 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年12月26日(木)11時55分02秒



 それから数分後、


  密談していたひとみちゃんと市井さんが、私の所へ戻ってきた。




   「や〜。おまたせおまたせ。」



  ひとみちゃんはなにやら、ご機嫌な様子。
347 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年12月26日(木)11時59分22秒


  「あれ……梨華ちゃん、どうかしたの?」


  「え…、あ、別に何でもない……」




       何でもないハズないけど。




   …ねぇ、ごっちん


 あなたが私の前を無言で通り過ぎたのは、

 ただ単に、私の存在に気がつかなかったから?



  私がいるのに、気がつかなかったから?






ーーーーーーーーーーーそれとも・・・




  もう、ごっちんとは・・・・・普通の友達にもなれないの・・・?
348 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年12月26日(木)12時02分24秒



  「石川。」



 市井さんに低めの声で呼ばれて、ハッと今の状態に気がついた。



   ・・私は、ひとみちゃんに対しても、ごっちんに対しても、

    酷い事をしてきているのだった。



   市井さんにも迷惑を掛けて。



  私一人の為に、

  忙しい中、色々なことをしてくれている。

349 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年12月26日(木)12時04分04秒


  そんな、大事なことを忘れていた




 一番、傷つかないはずの私が・・・・


 一番、しっかりしなきゃいけないのに。




       こんな事じゃ、ダメ。





 ・・・これから私は、強くなんなきゃいけないんだから・・
350 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年12月26日(木)12時06分01秒


  「・・梨華ちゃん?次のアトラクション、行こうよ。」



  何か考えるたびにボーーーッとする私の腕を軽く引っ張って、

  ひとみちゃんは爽やかにニコっと笑った。




  ・・・あれぇっ?



   なんか、ひとみちゃんの雰囲気が変わっているような・・??


351 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年12月26日(木)12時09分12秒



 
   「ほら、石川、行くぞ。」



  市井さんは大胆にも、私の腰に腕を廻してきた。


   「い、市井さん。」


   「ん?」



   市井さんは、表情がなんとなく強張っている気もしたけど、

   わりと平然としている。



   
   私もびっくりしたけど、そんな市井さんの様子を見て


    私も、市井さんの腕にそっと自分の腕を絡めてみた。

352 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年12月26日(木)12時11分46秒



  「ね、梨華ちゃん、あれ入ろーよ!

   市井さんも、いいですよね?」



  ひとみちゃんが指差しながら言った「ソコ」は・・・





  まぎれもない、 『お化け屋敷』




  む・・無理無理無理っっ!!!






   「うん、いいよ。」


   い、市井さ〜ん!!(泣)

353 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年12月26日(木)12時16分51秒



  「・ゃ・・やだよぉ。

   ひとみちゃん、私があーゆーの苦手なの、知ってるでしょ?」



  私は怖いのとか、ホラーとか、だいっっっきらいなんだからぁっ!!!



  私は、必死になってひとみちゃんの腕を引っ張って抗議した。




  「ねぇ〜っ!絶対やだからね。私はっ!」


 
  傍から見ると、小さい子供が大人に駄々をこねている感じである。




   市井は、そんな二人のやり取りに疲れたのか・・・

      「どっこいせ」と、ベンチに座ってしまっていた。

354 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年12月26日(木)12時20分54秒


  涙目になっている私を見て、


  ひとみちゃんは苦笑いの末、「だからだよ。」と言って

  私の腕を強引に掴み、お化け屋敷の列へと並んだ。



    「なんだ、石川、結局入るのか?」



  市井さんは、やれやれといった感じで、私を見て言う。



  「ち、ちがいますっ!!これは、無理やりひとみちゃんが・・・っ!」



   「は〜い。静かにしてねー。周りのお客さんに失礼でしょ?」



   あっという間にひとみちゃんの大きな手に、私の口は塞がれた。
355 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年12月26日(木)12時22分26秒



  くっそ〜っ!!


  何それーーーーーーっ!?



  「だからだよ。」って言ったひとみちゃんの言葉の意味がわからない。




  ・・・そんなに、私を嫌がらせて嬉しいのっ!!?

356 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年12月26日(木)12時23分42秒



  ニコニコと私の横で微笑んでいるひとみちゃん。


  私の腰に腕を廻したまま、無言な市井さん。





     ・・・・なんか、変。



357 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年12月26日(木)12時25分59秒


  私は、嫌がりながらも、キョロキョロと辺りを見回した。



  そこには、平凡そうなカップル2組と、親子連れ。

  後は、友達と遊びに来たような女の子達ばかりだった。




   ・・・ん!!!



   カップルってゆー・・か・・・あれ・・っ・・て・・


358 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2002年12月26日(木)12時28分19秒


   私が思わず、「あっ」と声をあげてしまいそうになった人物。




  お化け屋敷の長い列の間には、


   帽子を深く被っている高橋と





ーーーーーーーーーーーーそして、







   サングラスをかけたごっちんの姿があった。
359 名前:きいろ 投稿日:2002年12月26日(木)12時29分05秒


すいません。

とりあえず更新致しました。


 痛い感想も、お待ちしています・・・
360 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月28日(土)02時13分23秒
お化け屋敷波乱の予感♪
続き待ってますね
361 名前:和尚 投稿日:2002年12月31日(火)00時07分04秒
痛いっていうか、これからの展開が痛そうで和尚の心臓がドキドキします。

和尚の小説完結祝辞ありがとうございます。
その後、短編も書いたので読んでくれれば良いなぁ〜と(勿論、強制じゃないッス)
きいろ様のペースで更新頑張って下さい。
和尚も影ながら応援しています。

|Д `)コンナカンジデ  
362 名前:ラヴ梨〜 投稿日:2003年01月07日(火)12時49分28秒
一気に読みました!
胸が痛くなりますね
私は最初から小川に邪魔されたりの損な役回りなよっすぃ〜が梨華ちゃんとくっついてほしいと切望してます
ごとーは高橋なり市井にふらついてますが、よっすぃ〜はひとすじなんだ〜、気付いてチャーミー
363 名前: 投稿日:2003年01月09日(木)11時43分42秒
すみません。長い間来れずにいました。
ごっちん切ないですねぇ。
石川さんも目の前に高橋といるごっちんがいると・・・
更新楽しみにしています。
364 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月02日(日)02時21分48秒
マターリ待ち
365 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月04日(火)01時53分14秒
hozen
366 名前:ボブ島教授 投稿日:2003年03月06日(木)21時28分38秒
最初から読ませていただきました。すごくおもしろいです。そして切ないです。
続きが気になります。がんがってください。
367 名前:名無しさん 投稿日:2003年03月07日(金)20時50分00秒
期待上げ
待っております。
368 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月05日(土)01時25分08秒
保全
369 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月05日(月)16時51分30秒
また放置…?
370 名前:名無し読者 投稿日:2003年06月06日(金)01時09分47秒
保全
371 名前:名無し読者 投稿日:2003年07月08日(火)00時51分42秒
ホゼン
372 名前:名無しさん@ 投稿日:2003年08月07日(木)14時31分18秒
期待待ち。保全

( ^▽^)<やっぱりごっちんは私のものよ!

( `.∀´)<何言ってるの?あたしのものよ!!

(;^▽^)<・・・・・

( `.∀´)<何?なんか文句でもあんの?ゴルァ!

(;^▽^)<・・・い、いえ・・・

( `.∀´)<あたしの座右の銘は「人のものは自分のもの、自分のものも自分のもの」よ!どう?石川!

(;^▽^)<すっすばらしい、ワンダフルです・・・

( `.∀´)<フンッ当たり前よ!!
373 名前:名無し読者 投稿日:2003年08月10日(日)13時23分57秒
( ´ Д `) < 最近梨華ちゃんと絡みなくてさびしーよー
374 名前:名無しさん@ 投稿日:2003年08月11日(月)01時02分17秒
自分は作者さんが戻って来てくれない方がさびしーっす

( ´ Д `)<梨華ちゃ〜ん

( ^ ▽^)<ごっち〜ん

( `.∀´)<しつこいわよ!石川っ!・・・・・逝きましょ後藤

(`.∀´ )―(T Д T )))

( T▽T)<いっつもおいしいところは持っていかれちゃう・・・・・今度こそやるよ
375 名前:駒勇明日香 投稿日:2003/09/14(日) 22:06
作者さん帰ってきて〜!!!!!!!!!!!
376 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2003/09/15(月) 10:53




   「・・・なっ・・!!なんで・・・っ!?」



     なんでごっちんが!?



   まさか、ひとみちゃんはここにごっちんと高橋がいるって事・・・知ってた?



377 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2003/09/15(月) 10:54
 


  パクパク口を開けて何も言えなくなっている私を見て、

  ひとみちゃんは意味深な笑いを浮かべ、市井さんはバツが悪そうに下を向いて俯いた。



     「・・さっ♪ 梨華ちゃん、大人しく列に並ぼうか?」


     ・・・そう言って、ニヤリと笑うひとみちゃん。


    その表情には一片の迷いも見えなくて。




  ・・・これは完全に・・ひとみちゃんが何かを企んでる様子。



   市井さんも何故かそれを知ってて、従ってる・・・みたいだし・・・・

378 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2003/09/15(月) 10:55




   あたしは嫌な予感がして逃げ出そうと何回も試みたけど、

     その度にひとみちゃんに肩や腕を掴まれて、


  最終的には市井さんとひとみちゃんの間に挟まれて、身動きできなくなってしまった。




   「・・・・ひ、ひとみちゃ・・苦しいよぉ・・・・」



     「・・梨華ちゃんが何度も逃げようとするからでしょー」


379 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2003/09/15(月) 10:56
 



 そ、そんな事言ったって・・!!



   ひとみちゃんは・・なんでこんな事するの!?


   ごっちんと高橋がいるって気づいてて・・・何が目的で・・・・!?




    「・・・石川、我慢しろ・・・」



  左斜め上から低い声で眩かれて・・・・市井さんは、何かに耐えているかのように

   私の腕を掴んでいる手にギュッと力を込めた。



380 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2003/09/15(月) 10:56




       ・・・・・市井・・・さん・・・?・・・・





381 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2003/09/15(月) 10:57



ーーーーーーーーーーこの時の私は、まだ気づいていなかった。



ーーーーーー予想外な事が起こりすぎて、段々『素』の自分に戻っていってる事にも・・・・



ーーーー・・・あの日・・心に封印した『ひとみちゃん』を自然に使ってる自分自身に・・・


382 名前:今までの関係、そしてこれからの三人の未来 投稿日:2003/09/15(月) 10:57




  ・・・・そして、自分の気持ちが段々、
   何も知らなかった頃の素直な自分の気持ちに戻っていっていることにも・・・・・


383 名前:きいろ 投稿日:2003/09/15(月) 10:59


放置していて申し訳ありません・・・


少しずつ更新出来るように頑張ります。


本当にすいませんでした。


384 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/26(金) 00:15
更新されてる♪
マターリ楽しみにしてます
385 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/30(木) 11:00
386 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/20(木) 12:01
387 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/10(水) 01:57
待ってる

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