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いつか終わりが…
- 1 名前:TRUE 投稿日:2002年10月11日(金)19時56分06秒
- 初めまして、銀板でも書いてるTRUEです。
あっちでは痛い系を書いているのでこっちでは甘い系?
書こうかなって思います。主な登場人物は後藤、吉澤、高橋、辻、そして自分(架空人物)です。
自分というのはその四人と一緒に学校生活をする女子グループの1人っていう設定です。
学園モノのストーリーにしたいと思います。
出てくるメンバーはすべて年齢同じという事なんで不可解な事を味わらせるかもしれませんが
ご了承頂けたらうれしいです。今日は体調不良なんで少しだけ更新です!
では・・・
- 2 名前:〜3年生〜 投稿日:2002年10月11日(金)20時03分18秒
あたしは山下奈々(架空人物)、今日からいよいよ中学3年生!
いつも一緒に学校に行ってる麻琴と今日も待ち合わせして学校へ
いつもより早く出たあたしは、まこっちゃん(麻琴)のマンションの下で待っている
同じ場所で待ち合わせしている男子はもうすでに集まって学校へ行こうと
一度地面に置いた重いかばんを持って歩こうとしているところだった
・・・・タタッ!
あ、まこっちゃんだ・・・
「わぁー!ごめんー!」
重いかばんを肩に下げて走って来るまこっちゃん
少し照れ笑いしながら前髪を触ってやってくる
あたしは笑いながら
「いいよー、行こうー」とカバンをよっこいしょっと持ちあげた
・
・
・
- 3 名前:〜3年生〜 投稿日:2002年10月11日(金)20時12分14秒
- あたしとまこっちゃんはいつも通りに学校に向かって喋っていた
「ねー、今日クラス替えだよね!」とあたしは地面を見つめながら言った
「うん、なんか緊張する〜!!」
まこっちゃんはあたしの方を見てそう言った
二人共少し足取りが早まる
・
・
・
「あ、辻ちゃんとあさ美!」
「「おはよー!」」
途中よく同じ時間帯に会う辻ちゃんとあさ美に会った
二人共あたしと同じバスケ部で、結構親しい
よく辻ちゃんとあさ美は同じバスケ部のあいぼんと一緒にいる
あたしもその二人と仲が良いが、それよりよっすぃ〜と行動を共にするのが多かった
よっすぃ〜も同じバスケ部でエース、あたしも一応レギュラーなんだけどね♪
背が低いんだ、153でさぁ〜・・・ま、辻ちゃんとあいぼんよりはマシだけどねぇ
「なんかドキドキしない?クラス替えだよー!」
「うんー!ヤバイー!!」
・
・
・
辻ちゃんあさ美ちゃんと合流して一緒に学校の門をくぐる
- 4 名前:〜3年生〜 投稿日:2002年10月11日(金)20時15分04秒
門をくぐったすぐに、たくさんの生徒がたまっていた
先生が各学年にクラス表を渡している
「もう配ってるよ!」
「行こう行こう!」
すぐ先生のそばで順番を待ち、ようやくのことでクラス表を見た
えーと・・・あたしは何組だ・・・?
1…・・・2!2組だ!
- 5 名前:TRUE 投稿日:2002年10月11日(金)20時15分43秒
- 更新終了です。また10時ごろ書くかもしれません。
少なくてごめんなさい!!
- 6 名前:TRUE 投稿日:2002年10月11日(金)22時14分42秒
- う〜ん…熱あるのに更新してアホですね〜(w
- 7 名前:〜3年生〜 投稿日:2002年10月11日(金)22時25分22秒
「あたし二組だぁ!!」
あたしはまこっちゃんの腕を揺すって言った。まこっちゃんは「うそぉー」と興味なさげに
答えてながらクラス表に目をやっている・・・自分のクラスを早く見つけたいんだねぇ
にしても…仲いい人いるかなぁ〜?
「えーっと…」
またあたしの目はクラス表に向けられた
「ん〜あんまり親しい人いないぁ〜…あ、高橋さんだ〜」
と言うのは高橋愛ちゃん、剣道部に居ててクラッシックバレエを習っているんだって
だからスゴク体柔らかいんだ。あたしとは一年のときクラスが同じになっただけで
なんの共通点もないからあんまり親しくなかったんだ…
それに高橋さんって超モテるんだよ可愛いし、か弱いし…高橋さんが告った男子は
絶対OKだってみんなが思う存在だねぇ・・・それにしても同じクラスだ〜
仲良くなれるかなぁ〜・・・?
・
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・
- 8 名前:〜3年生〜 投稿日:2002年10月11日(金)22時36分32秒
「あ!辻ちゃん!!」
あたしの顔に少し笑顔がこぼれる
辻ちゃんとはバスケ部で結構仲いいし仲良くできそ〜
「ん、後藤真希…ごっちんじゃん!よっすぃ〜も・・・!」
辻ちゃん、ごっちん、よっすぃ〜は2年生の時同じクラスでよくそのグループで
行動していた記憶がある。この3人また同じクラスだよ…枠に入っていけるかなぁ
あたしの顔が少し曇る
「あたし4組だぁ〜!あのケバ子が担任だよ〜嫌〜!!」
まこっちゃんが泣きそうになってあたしに抱きついてきた
ケバ子っていうのは中澤先生のことで超厳しいって評判
他にも厳しい先生がいるけどその先生達までが中澤先生に敬語を使うんだ
「だいじょーぶだって!ホラ、仲いい子いっぱいいんじゃん」
「だけど・・・ケバ子だけは〜!!最悪〜!」
「まこっちゃん元気だしてよー、もうすぐチャイム鳴るから3年本館行くべ?」
「うん・・・」
まだまこっちゃんは元気なさげ あたしだって不安だよー
辻ちゃんと仲良くしたいけど・・・・あんまりごっちんと仲良くないし…!
・
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二人共重い足取りでクラスに入って行った
- 9 名前:〜3年生〜 投稿日:2002年10月11日(金)22時43分18秒
- ――――――――――― ガラ〜ッ
んん〜見慣れない人達・・・あ、ラグビーの健太だ・・・あいつとはメールしたりしてるから
男友達として仲良くなれそ〜
・
・
・
――――――― ストンッ
「ふぅ・・・」
ようやくたどりついたイスに座る やっぱりあたしの中のテンションは低い
―――――――――― ガラガラッ!
「席についてー!」
「あ、市井じゃん」 「さやか学級でよかったー!」
チラホラ聞こえる声
市井先生は生徒の仲で結構評判だった
そうだ、辻ちゃんとごっちんとよっすぃ〜も、また市井学級なんだね
「えーと…顔は知ってるけど名前と一致しない人とか多いのでーこれから頑張って
覚えたいと思います!ハイ、それじゃ出席とりまーす」
・
・
・
チラっと辻ちゃんの方を見る
仲良さそうにごっちんと喋る辻ちゃん…
よっすぃ〜も座席が近いから一緒になってさわいでる・・・
あの中に入りたいんだけど〜・・・!
・
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・
あたしの心は悲しくなってまた黒板の方に背を向けた
- 10 名前:〜3年生〜 投稿日:2002年10月11日(金)22時56分06秒
- 「・・・・よし、じゃあ今から校庭に集まってー全校集会あるからーそんじゃっ」
と市井先生は出席簿を片手に早々と廊下に出てしまった
トボトボと歩くみんな
あたしは少し勇気を出して辻ちゃんのところにかけよった
「同じクラスだね!」
「うん、嬉しい〜!」
辻ちゃんっていっつも笑って可愛いなぁーちっさいし、おもしろいし・・・
「仲良くしようねぇ〜!」
「うん〜!」
「あ、奈々ちん、同じクラスだねぇ〜誰か親しい人とかいんの?」
二ヘラ〜っと笑ってあたしの肩をポンっとたたいてくれたのはごっちんだった
「うん〜、それが1人ぼっちでさぁ・・・!」
「じゃあたしらのグループおいでよ、ご飯一緒に食べよー♪」
やったぁ〜〜〜〜〜〜〜!!
「う、うん…でもいいの?メ〜ワクじゃ…」
「そんな、全然大丈夫!奈々ちん来てほしー」
と言いながらあたしの腕をグイグイ引っ張るごっちん
ん〜素直に可愛い
・
・
・
- 11 名前:TRUE 投稿日:2002年10月11日(金)22時58分59秒
- 更新終了です!こっから山下奈々(架空人物)はじょじょにいろんな人に惹かれていきます。
山下奈々という人物を自分(アナタ!)として当てはめながら読んでくれれば嬉しいです。
なにか感想くれたらうれしいです。幸いなぜか熱が下がってきました。では
また明日更新〜っ!
- 12 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月11日(金)23時06分03秒
- 銀板の方、ROMしながら読んでますよ。こっちはこっちでイイですね〜!
期待大です。今後の高橋あたりの関係が気になる・・・。頑張ってください!
- 13 名前:愛タンラブリー 投稿日:2002年10月11日(金)23時08分11秒
- リアルタイムで読めたかも〜♪
自分を山下奈々ちゃんと当てはめて読んでいくという設定がイイですねぇ〜
今後、萌え萌えするに違いない!期待です、頑張って。
- 14 名前:〜3年生〜 投稿日:2002年10月12日(土)11時16分43秒
――――――― バタンッ
「ただいまー」
シーン
誰もいない家 なんの返事もないのはわかってる
お父さんは転勤で京都にいるし…お母さんもお父さんの所で一緒に暮らしてる
そんで、5つ年が離れたお兄ちゃんと二人で暮らしてる 仕送りでお金がくるからいいんだけど
今日もお兄ちゃんバイトかなー・・・
―――――― バフッ
とあたしはベッドに倒れこんだ
そしてもう一度クラス表を見渡す
・
・
「ハァ・・・・」
・
・
・
タメ息がこぼれる
この時あたしの心の中にはまだ変な感情は生まれてなかった
- 15 名前:〜3年生〜 投稿日:2002年10月12日(土)11時17分48秒
・
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・
- 16 名前:〜次の日〜 投稿日:2002年10月12日(土)11時30分23秒
今日もまこっちゃんといつもの場所で待ち合わせ・・・
「おっす〜!」
「おはよー」
・
・
・
またこうして歩き出す
・
・
・
楽しい話しをしている時間もスグに終わりを告げる
門をくぐり、階段を上り、「バイバイ」って言って別れる
ハァ・・・なんか嫌だなぁ〜・・・
――――――――― ガラッ
やっぱり昨日と同じグループを見る
後ろの席の辻ちゃんとその隣りのごっちん…よっすぃ〜はその近くの席で二人の会話
を楽しそうに聞いている
あたしはそんな光景を見て、その3人に話し掛ける勇気もなく
少し俯き加減になり窓側の席へと歩き出した
――――――――― ストンッ
やることがないので窓の方を眺めてみる 真正面に1年校舎が見える
・
・
・
「おはよー、奈々っち♪」
ポンッと肩をたたいてくれたのがごっちん 気遣ってくれてるの?優しいなー
けどよっすぃ〜達は?
「あ、おはよー」
と言いながら目をよっすぃ〜達の方へ向けてみる
二人はこっちを見ながら笑顔でアイコンタクトしてくれた
「奈々っち、顔眠たそうー」
「そう?」
「奈々っちって眠い顔、クールで格好いいよねー」
「?え〜!」
- 17 名前:〜次の日〜 投稿日:2002年10月12日(土)11時39分16秒
たしかに昔っから「カッコいい」とか「クール」とかよく言われてたなぁ
バスケ得意な方だし・・・
けど、背がちっさいからそんなことないって思ってたけど…
「あたし全然カッコよくないよ、何言ってんのさ!」
「えぇー?みんな良く言うじゃん、奈々っちのこと。ね?そこのよっすぃーら」
とごっちんは自信有りげに後ろを振り向く
「なんの話しさー?」
と遠くの席のよっすぃ〜は叫ぶ
「奈々っちのことだよー!カッコいいよねー」
「あー、うんー!しぐさとかカッコいいよねー!」
――――――――――――!
・
・
・
なんかその時、友達対象としてみてくれてるんじゃなくて
恋愛対象として「カッコいい」って言ってくれている気がしてならなかった
昔っから「可愛い」じゃなくて「カッコいい」って言われる方が多かったから
自然と慣れてきて、自分でも意識してクールに決めてきたのかもしれない・・・
・
・
・
そんな風に考えていたらチャイムが鳴ってごっちんは席に戻ってしまった
- 18 名前:〜次の日〜 投稿日:2002年10月12日(土)11時47分06秒
「ハイハイ席着いてー!なんか2組はウルサイねー、一組はキチンと座ってたよ?」
「センセ、仲がいいって言ってよ」
と中央に座っている男子が叫ぶ みんなは少し微笑した
「あー、そうだったわぁ!そんじゃさっそく一時間目ー国語ー!教科書開いてー」
さわいでいた教室が一気に静まりかえる、やはり授業態度と休憩時間では
TPOをわきまえているからだろうか?今年から受験生だからだろうか?
みんな早々と新品の教科書を取り出して姿勢を正している
・
・
・
「えーとじゃあ、最初のページ、5ページ開いてー」
なんの変化もなく授業が進む
自分も切り替えなきゃっていう気持ちがあったのか
授業を集中することができた
・
・
・
- 19 名前:〜次の日〜 投稿日:2002年10月12日(土)12時06分04秒
キーンコーンカーンコーン
もう四時間目の終わりのチャイム
弁当の時間
ドキドキ・・
片手にお弁当箱持ち、たたずんでいる
「奈々ちゃんこっち!」
大きな声でこっちに手をふりながら言ってくれたのは辻ちゃん
イスとお弁当を持ちながら後ろの方の席に行く
ふと見ると高橋さんもいた
お弁当を食べる仕草はなぜかお金持ちというかお嬢様というか
そんな雰囲気が漂っていた
「辻ー、今日もウインナー入ってる」
「ほんとだぁ」
「へへ♪」
よっすぃ〜が呆れた顔をしながら辻ちゃんの弁当箱を除いていた
ごっちんはそれに感心している
その場面を見て2年の時もごっちんと、よっすぃ〜と、辻ちゃんで一緒に
お弁当を食べて、辻ちゃんはウインナーが毎日のように入っていたことがわる
あたしもその会話になんとか入っていきながら昼食の時間は終わった
でも高橋さんだけ、1人みんなの話しを聞きながら、喋らず
もくもくと食べていたようだった
あたしは少し不安だった 高橋さんだけはどうにも仲良くなれそうにないと思った
それと同時にみんなと違う感覚で高橋さんを見ていたことにあたしは気付かなかった
- 20 名前:TRUE 投稿日:2002年10月12日(土)12時10分59秒
- 今日の前半更新終了です。少ない更新でごめんなさい。
12>名無し読者様…レスありがとうございます!読んでくれてたんですか…涙
これからもレスつけてやってください!
13>愛タンラブリー様…レスありがとうございます!萌え萌えしてください。
これからもっとたくさんの人達に感想やレスをくれるように努力していきたいと
思います。だからROMってる人もよかったら感想などくれたら嬉しいです。
自分の作品がどう評価されてるのか自分はすごく気になるもので・・・
見ていただけなかったなら…自分は努力不足ですね・・・
- 21 名前:〜溶け込み〜 投稿日:2002年10月14日(月)11時28分48秒
- :
:
あたしとまこっちゃんはいつも通り、登校をともにしていた
他愛もない会話 まこっちゃんといると楽しい…
一年のとき同じクラスだったしね…
「おはよ、奈々っち」
一組のクラスを横切ろうとした時、ごっちんがこっちに手を
振ってきた。あたしも「おはよー」って言い返す。ごっちんは一組の友達と廊下で
喋っているみたい。
「じゃ、ばいばい」
「うん」
―――――――――――――――
まこっちゃんと2組の廊下の前で別れる
あたしは開かれていたドアをスッと通り、目が悪いあたしはあたりを気にすることな
く窓際の席にカバンを置いた。眠たくてカバンに顔を埋める。
「ん〜……」
誰も話し掛けてこない。
いや、多分あたしの雰囲気が話し掛けられない状態なのかもしれない。
たまに「奈々っちって近づきにくい存在だよね」なんて人から
言われる。それはあたしの表面だけの印象だけで区別したんだろうと思う。
最初は「怖い」とか「クール」とか言ってて近づきにくかったらしいけど、
溶け込むようになったらそんなこと全然ないっていう友達もいる。
そんなことを考えなから、周りの生徒の騒音で深い眠りまでにはいかなかった。
- 22 名前:〜溶け込み〜 投稿日:2002年10月14日(月)11時39分55秒
予鈴のチャイムの音が聞こえる。たいていの生徒が自分の席について教科書など
整理するが、2組はいたってうるさいまま、他の友達の席から離れずにくだらない
話しをする奴が多い。あたしもその中の1人みたいな存在。
クールとは裏腹に、「おもしろい」キャラがあたしの第二の印象だとみんなは受け入れている。
あたしも自分自身笑かそうと思っておもしろいことを言ったりするが、普段自分の容姿とかか
らには考えられないらしい。と、友達は思っていただろう。一見クールで怖そうに見えたとし
ても、「おもしろい」や「バカ」なことを連発してみるとそのギャップがなくなっていく。自然と。
昔っから人を笑わしてきたから、周りのみんなも、奈々=おもしろいにつながる。
だから逆に、「すごくおもしろくてたまにカッコいい」になりつつもある。実際友達からも
そう言われたこともあるし。
だから初対面の人とかは未だにあたしのことを近づきにくい存在だと認識してるかもしれない。
特に高橋さんとか、まぁあたしのこと近づきにくいんだと思う。
- 23 名前:〜溶け込み〜 投稿日:2002年10月14日(月)11時47分20秒
なぜか自分でも「冷めた人間」と思うときがあるし、そう意識してるから表にも
出てると思う。だから「性格キツイ」と思われがち。人を見下したりしてそうな
顔、冷たい目、(この小説のごっちんじゃないけどいわば、ごっちんみたいな奴)
きっとそんな雰囲気が出てるんだろう。まぁあたし自身おもしろいこといって
ムードを和ませたりする。みんなもう「怖い」や「冷たい」なんかの意識は
違うと、認識してる友達がもっとも多いだろう。少しそんな部分も見る。
だから自然とクラスの中心的存在の3、4人の中にいる。
だからどーだってわけじゃない。少しギャップがあるかもしれないけど…
わかりやすくいえば表は「おもしろい」で裏が「怖い、冷たい」と見てくれれば
いいわけ。まぁよくないけど(笑)普段はおもしろいけど、少し怖い表情も見る。
こんな自分を説明した上で、これからのストーリーの展開が始まるわけだ。
- 24 名前:〜溶け込み〜 投稿日:2002年10月14日(月)11時57分16秒
クラス替えがあって一週間…
なんとなく自分のクラスになれた人もいれば、未だに友達作れない人もいる。
あたしはその中途半端な位置にある。
吉澤ひとみ、よっすぃーとは3年生になって溶け込みだしたようなもの。
それまで廊下や階段ですれ違っても、顔を見るだけで「ばいばい」もしないし、
なにも言わないときがほとんど。顔は知ってるけど別にあたしに関係ないって感じだった。
あたしの中で一番二人で歩けないのが「よっすぃー」と「高橋さん」だった。
よっすぃーはたまに元気にあいさつとかかましてくる時があったけど、どれも
会話にはつながらず、自分自身焦っていた。
高橋さんというと、もうお嬢様って風に見えて近づきにくかった。
けどお弁当の時は一緒だし、それなりに喋ったりしたけど会話が発展途上。
休み時間もたいていごっちん、辻ちゃん、高橋さんってな風に喋ってたんだけど
この前ごっちんと辻ちゃんがトイレとかに行ったら高橋さんと二人っきりで…
会話がない。重い空気、高橋さんはその時剣道部の友達の所へ行くって言って
あたしを残して行ってしまった。
やっぱり一番話しづらいのは高橋さんだ。。。って改めて思った。
- 25 名前:〜溶け込み〜 投稿日:2002年10月14日(月)12時04分33秒
辻ちゃんとごっちんは相変わらずあたしと相性が良くて
バシバシつっこみ合ったりはしゃぎあったりした。
ごっちんは1年のときから少し親しくて、ノリがよくってよかった。
2年の時、陸上部の友達とかにハメられて、イジメられてる時があったらしいけど
今はその友達と仲良くしている。
辻ちゃんは同じバスケ部で、あまり一緒に行動しなかったけどそれなりに息は合って
いて、あたしと同じ背が少し(辻ちゃんはかなり)小さい同士だったから共通点もあ
って、スグに仲良くなれた。
だから二人があたしと二人っきりでいても、絶えず会話は続くんだ。
だからそれを「友達」としてあたしは認識していた。
逆に高橋さんは、自然と「友達」として認識していなかったのかもしれない。
悪い意味じゃなくって…友達だけど、違う気持ちがそこにはあった。
- 26 名前:〜溶け込み〜 投稿日:2002年10月14日(月)12時16分54秒
―――――――――― キーンコーンカーンコーン
「おはよー」
「おーっス」
:
今日は月曜。一時間目は学活の時間。
「今日はー、来月17日に行く修学旅行について話しますーホラ、席について!」
市井先生の言葉で少し静まっていた会話もどよめきとざわつきがまた始まった。
「うそ!修学旅行ー?」 「ドコ行くの?せんせー!」
ザワザワするみんな。 あたしはごっちんと口パクではしゃぎ合っていた。
「静かにー!質問は全部今から配る紙に書いてある!ページになってるから
二つ折りにして重ねていってよー」
市井先生は喋りながら配る用紙に目線を向けている。
早いペースで紙は配られた。
――――――― 修学旅行 ――――――――――――――
○月×日金曜日:北海道室町市・・・
ザッと内容を通してみる。どうやら北海道に行くらしい。
段取り的には、
- 27 名前:〜溶け込み〜 投稿日:2002年10月14日(月)12時29分40秒
―――――――――― 内容 ――――――――――――――――
一日目 新幹線→青森で昼食→バス→△●旅館到着→洞窟探検→お風呂→ご飯→
キャンプファイヤー→就寝。
二日目 バス→朝食→グループで地方周り→昼食→水遊び→お風呂→ご飯→就寝。
三日目 朝食→バス→●×△遊園地(昼食)→新幹線→帰宅。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
となっている。
あたしはイベントごとなどが大好きなので、気合を入れていた。
それと半分、少し不安もあった。
「この修学旅行で、友達を作って、帰ってこれるように!」
・
・
・
(どうなるのなぁ・・・不安・・・)
チラっと高橋さんの方を見る。
高橋さんの席はあたしの隣りの列の一番後ろの席。
ストレートでサラサラな髪が窓の風で揺れてなびく。
―――――――――ドキッ!
(え?・・・なんだろう、この感覚。この感じ…
もしかして・・・)
やめた。
もしそうだとしても、気持ち悪い。あたしは勝手にその気持ちを整理していた。
- 28 名前:TRUE 投稿日:2002年10月14日(月)12時30分26秒
- のぉ〜更新です。なにか感想ください。。。。涙
- 29 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月14日(月)14時38分42秒
- 自分が“山下奈々”になりきって
高橋に惹かれていくのがイイ!
リアルです。頑張って!
- 30 名前:tsukise 投稿日:2002年10月15日(火)22時47分43秒
- 高橋のキャラが、クールでカッコイイですねっ。
少しずつ惹かれている『奈々』の感情がイイ感じです!
これからの展開、楽しみにしていますので頑張ってくださいね。
- 31 名前:〜戸惑い〜 投稿日:2002年10月16日(水)14時05分46秒
―――――――――――― ガラッ
「おはよー、今日は昨日言ってたとおり、視力検査がある!ホラ、背の順で
廊下に並んでー!」
ザワザワ
あたしは目が悪いし、その日は眠たかったのでフラつきながら廊下に出た。
背の順って…あたし誰の前誰だったっけ…?
んー…体育の時一回並んだけど、覚えてないや
適当に前の方にいとこっ・・・
「山下さん」
「え?」
高橋さん。 普段あたしに話し掛けないのに…
「こっちだよ?」
手を少し微動し、おいでおいでをしてくる高橋さん。
他の友達も「何やってんのー奈々ー」とか「バカじゃーん」って笑いながら
こっちを見てくる。あたしも「へへ♪」なんて言いながら高橋さんのところに行く。
- 32 名前:〜戸惑い〜 投稿日:2002年10月16日(水)14時10分56秒
あ…そういえば、高橋さんの後ろだった。
高橋さん、覚えててくれたんだ。なんか…嬉しいな。
って普通覚えてるか(笑)前後ろの人ぐらい…。
「ごめん、ありがとっ」
「ううん」
笑顔であたしの方を見てくれた高橋さん。
その笑顔は一年のころとはまた違う笑顔で、少し胸がキュンとなる。
なんなのこの気持ち…。
一年の頃とは違う自分の感情に気付いて、自己嫌悪に陥る。
「ふぅ……」
そのまま廊下をザワザワした声が響きながら
2組は視力検査の保健室まで移動した。
- 33 名前:〜戸惑い〜 投稿日:2002年10月16日(水)14時19分09秒
- 保健室までやってくると、男子がはじめに保健室に入っていく。
見張り(?)のような先生がいるためか、少しトークの声がなくなる女子。
男子はもう半分入っていて、女子達はスノコの隣りで座って待機している。
隣りを見てみる。高橋さんは誰とも喋らずに俯いているみたい。
喋りかけようとした。だけど、その雰囲気があたしを止めた。
どうにも…喋りかけづらい。
だめだ…。 その場、あたしはずっと後ろの友達と喋っていた。
突然バレエの話しになった。「体柔らかいよね〜」とか「すごいよね」みたいな
客観的な話し。後ろの子の名前は“前田あゆみ”(架空人物)って言ってとっても
からかえる子。その後の言葉であゆみは、高橋さんと仲がいいことがわかった。
「…あ、そーいえば愛もバレエしてたよ。ね?愛!」
ポンッてあゆみは高橋さんの背中を押した。
「え?」
振り向く高橋さん。髪がすばやく動いて乱れてまた戻る。
少し緊張するあたし。
- 34 名前:〜戸惑い〜 投稿日:2002年10月16日(水)14時24分04秒
「愛ってバレエ習ってたよね?」
「違う違う、今も習ってるよ!」
あゆみと喋る高橋さんの表情はまたいつもと違う。
慣れた相手に対する喋りというか…
あたしと喋る高橋さんとは明らかに違う態度。わかる。
少し違う高橋さんを見れたようで…嬉しいような…
……なんで嬉しいんだろ…変なの…
その後あゆみと高橋さんは仲良さそうにからかいあって、あたしも少しその和に
入ってケタケタ笑ってた。その声がうるさかったらしく、見張りの先生に怒られた。
「次、先頭の女子ら入れって」
検査を終わった男子が愛想なく女子に言う。
女子は前から二列になって入って行った。
そうなると…あたしは
高橋さんの横となる。それに少し嬉しい自分がまたいる。
高橋さん……
- 35 名前:〜戸惑い〜 投稿日:2002年10月16日(水)14時29分21秒
「山下さんって目、いいの?」
ボソボソっと少し高い声で言う高橋さん。
あたしはその時よく聞こえなかったからもう一度尋ねた。
「目、いいの?」
少し近づく高橋さんに気付く。あたしは戸惑いながらもなにも思わないふりを
して「悪いよ」って苦笑しながら言った。高橋さんも手を口にあてて笑う。
1列、2列目、そしてあたし達の列の番がやってきた。
中は少し暗い。入り口から入ったすぐにソファがあって、そこに並んで座っていく。
あたしは高橋さんの隣りに座った。
――――――― ストン
高橋さんの番
そしてあたしの番
・
・
・
- 36 名前:〜戸惑い〜 投稿日:2002年10月16日(水)14時33分36秒
視力検査は終わった。
終わった者から次々と教室に戻っていく。
あたしは出口を出てみた。
「あ………」
「一緒に帰ろ」
高橋さんだ。一緒に帰ろうって…
あたしは微笑みながら何も言わず、二人で階段を上がった。
その時、少しだけ話をして、すぐに終わった。
気まずい雰囲気があったけど
今日、高橋さんと普段より全然喋れたのが「友達」の一歩というか…
違うような気持ちもあるけど…その時の自分はそうやって「友達」として思い込んで…
その感情を否定していたけど…
一歩、仲良くなれたのがなによりも嬉しかった。
まぁ、その後二人で教室までの道のりは重い空気だったけど…。
- 37 名前:TRUE 投稿日:2002年10月16日(水)14時39分28秒
- のぉ〜更新終了です。
29>名無し読者様…レスありがとうございます。そう言ってくれると嬉しいです♪
山下奈々という人物も結構人気なんでそこら辺も見てください。
30>thukise様…レスありがとうございます!!高橋がクールだなんて…(恥)
ありがとうございますっ!そのままのクールさで行きたいと
思います。ありがとうございました!!!!w
- 38 名前:ななすぃ 投稿日:2002年10月16日(水)18時20分14秒
- こっちも甘くていいです。
あっちは泣けました。。。
こっちは高橋素敵です。
- 39 名前:TRUE 投稿日:2002年10月17日(木)16時55分04秒
- 38>ななすぃ様…ありがとうございます!こっちの高橋に注目してくらはい!!
では
- 40 名前:〜過程〜 投稿日:2002年10月17日(木)16時59分53秒
ガヤガヤ ガヤガヤ
今日は一時間目から修学旅行の班決め…
「よーし、じゃ女子は三人のグループ、二人のグループに作って〜!」
市井センセが大きな声で言う。
後ろの黒板の方に女子らは集まった。
「まずさ、仲いいグループに別れたらいいんじゃん?」
よっすぃ〜がみんなの前で言う。みんな納得してバラバラと散らばる。
あたしは、ごっちん、よっすぃ〜、辻ちゃん、そして高橋さんのグループ。
けど問題なのは、3人と2人に別れること。
もし高橋さんと2人になったら…無理だよ、喋れないし…。
「じゃ、グッパーする?」
よっすぃ〜の掛け声でいっせいに手を振り出す。
あたしは・・・
- 41 名前:〜過程〜 投稿日:2002年10月17日(木)17時04分56秒
- グループで地方周りっていうのがあって…その班が
ごっちん、あたし、よっすぃ〜だ。
男子はあんまり仲良くない人らだけど…まいっかぁ。
・
・
・
そして部屋の班決め。これは女子が5人制だから
あっけなく決まったんだけどね。
もちろんあたし、ごっちん、よっすぃ〜、辻ちゃん、高橋さん。
できるだけ、仲良くしないと…
高橋さん、あたしのこと近づきにくいんだと思うからなぁ…
高橋さんと違って、あたし女の子らしくないし…
どっちかって言えば男っぽいところあるし…がさつだし…
ま、仲良くしよ・・・うん
- 42 名前:〜過程〜 投稿日:2002年10月17日(木)17時06分27秒
―――――――――――― ガチャ
「ただいま〜」
――――――――― バタンッ
・
・
・
部活も終わり、時刻は夜7時過ぎ…
あたしはくたくたで、お風呂に入って、ご飯を食べる。
・
・
・
- 43 名前:〜過程〜 投稿日:2002年10月17日(木)17時11分33秒
―――――――― ピリリリリッ ピリリリリッ
メール?
誰だろ・・・
――――――――――――ドキッ!
≪from:高橋愛ちゃん≫
「え……なんだろ」
ベッドに寝転んで携帯を開ける。高橋さんからメールなんて初めて…
ドキドキ ドキドキ
≪山下さん、プリクラ交換しない?
あたし10枚あるから〜★≫
「……プリクラ?」
あたし、最近のプリクラ持ってないなぁ〜
高橋さんって超プリクラ撮りこで有名なんだよねー。
高橋さんのプリクラもらうのは嬉しいけど…
あたしのプリクラなんかもらってうれしいか?
≪別にいいよ☆けどあたしそんなに持ってないよ(^_^;)?≫
―――――――――――― ピッ
送信っと・・・・
- 44 名前:〜過程〜 投稿日:2002年10月17日(木)17時17分08秒
―――――――――― ピリリリリッ ピリリリリッ!
「……早っ」
≪うんいいよ!部屋割り一緒だね〜(^o^)
布団かな?ベッドがいいなぁ〜♪≫
:
:
≪一緒だね(^○^)あたしは布団がい
いな♪日本って感じじゃん?笑 ≫
:
:
≪たしかに(笑)けどベッド派だね
〜。山下さんってモテるよね? ≫
:
:
は?何をいってるんだよ 高橋さんは…
≪え?全然モテないよ!ってか
高橋さんの方がモテモテじゃん!≫
:
:
≪男女問わず、結構人気あるの知ってるよ☆
おもしろいし、山下さんっていいね♪≫
―――――――――――――― ドキッ!
やめて… なにこの気持ち…――――――!
- 45 名前:〜過程〜 投稿日:2002年10月17日(木)17時19分43秒
≪そういえばさ、1年の時からあたしら
さん付けだよね!笑 奈々っちって呼
んでいいよ? ≫
:
:
≪あたしも、愛とかいろいろ呼んで
いいからね☆ ≫
:
:
≪うん!じゃ、また明日!愛ちゃん!笑≫
:
≪あはは!笑 明日ね!奈々っち(^o^)丿≫
――――――――――――――― パチンッ
「………ふぅ」
- 46 名前:〜過程〜 投稿日:2002年10月17日(木)17時21分01秒
一歩近づけたかな?
まぁ、さん付けよりあだ名で呼び合ったほうが
いいしねぇ〜♪
高橋さん… あ、嫌、愛ちゃん……
ドンドン引き込まれるのはなぜだろう
彼女に惹かれるのはなにが理由?
・・・・・・・・
- 47 名前:TRUE 投稿日:2002年10月17日(木)17時21分52秒
- う〜ん、更新です。ここら辺はストーリーがおもしろく
ないですが、修学旅行で楽しみにしてくださいm(__)m
ではでは。
- 48 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月18日(金)00時41分55秒
- おっ、更新だ!
>ここら辺はストーリーがおもしろくないですが
んなこたないっすよ
こういう微妙な関係が結構好きだったりする(w
- 49 名前:tsukise 投稿日:2002年10月19日(土)18時50分51秒
- うわー…なんか、どんどん奈々は高橋に惹かれてますね〜♪
その気持ちを自分で受け入れられない様子が、すっごく
見てる側としてはイイ感じです〜♪
更新、頑張ってくださいねっ!
- 50 名前:TRUE 投稿日:2002年10月20日(日)16時09分59秒
- 48>名無し読者様…微妙な関係が好きっスか〜(w
ほめてくれてありがとうございます!!
49>tsukise様…これは中学生乙女のストーリーなんでエロエロはないかも
しれませんが、純粋な気持ちで「奈々」になりきってくれ
れば嬉しいです!そっちの作品、期待してまっしゅ!!
ではー…今日も更新!!
- 51 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月20日(日)16時14分42秒
・
・
・
:
:
――――――――――――― ガチャッ
「行ってきま〜す!」
勢いよく玄関を飛び出したあたしはまこっちゃんと待ち合わせの
場所へ思い切って走り出した。特に遅刻している場合でもないんだけど
修学旅行だから興奮で走ってしまうのだ。
・
・
・
まこっちゃんのマンションの下に到着。まこっちゃんはまだ来てない様子。
そういえば、今日はまこっちゃんの同じクラスの剣道部の人らも一緒に
駅まで行くって言ってたなぁ〜。多分、まいちゃんとかいっちゃんとかだろうな…
(架空人物)
・
・
・
「おはよ!ごめーん、待った?」
大きな声が響く。元気のいいまこっちゃんが手を振りながら走ってきた。
- 52 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月20日(日)16時17分40秒
- 「ううん、行こう!」
「うん!」
・
・
・
こうして2人で駅に向かう。途中まこっちゃんは「こっちだよ」と
言いながら違う駅の方向に行こうとして、あたしは必死で止めていた。
そのあと、まこっちゃんは駅に到着すると照れ笑いしながら「ごめん」
とあたしに呟いていた。
しばらくしたら剣道部のまいちゃん達が重い荷物を運びながらこっちに
向かって「おまたせー」と言いながらやってきた。
・
・
・
あたしはその時、あの人がいると思わなかった――――。
・
・
・
- 53 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月20日(日)16時23分56秒
「まだ、まなちゃん来てないや。もうちょっと待とう」
そういっちゃんが時計を見ながら誰に言うのでもなくみんなに言った。
しばらくして気付いたが、横に高橋さんがいた。
あたしはビックリして少し微動し、それに高橋さんが気付いたようで
気付いてないようで…見て見ぬふりをしてた様子だった。
高橋さんの服はまだ夏だと言うのに合服を着ていて
1人だけか弱い子みたいに見えた。
しばらくしてから待ち合わせの時間を2分程過ぎてあたしは「遅いね」と
まこっちゃんに苦笑しながら話し合っていた。その時、
高橋さんがふいに話し掛けてきた。
「剣道部はいつもこんなんだよ。遅れてくるのがフツーって感じだし」
あたしはスグに高橋さんの方を向く。高橋さんも苦笑しているみたい。
「へぇー、バスケ部もそうだよ。なんせ辻加護コンビが
時間にルーズでさぁ…」
「そうなんだ、ふふっ…」
お嬢様のような笑い方をした高橋さん。その時やはり自分とは違うと思いながら
なんだか複雑な気分になっていた。
- 54 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月20日(日)16時30分48秒
- しばらくしていっちゃんが来て、みんなで「遅い!」苦笑しつっこみながら
切符を買い、電車に乗った。電車の時はあたしは剣道部の子たちとずっと
喋っていて、向かいの高橋さんたちとは一切喋らなかった。
途中で先頭を仕切ってた子が迷ったみたいで混乱したけど
なんとか先生達のいる大きな時計台の下まで行けた。
見ると半数の生徒が組み順に並んで待機している。
時計を見るとまだ10分前に来ていたようだ。
高橋さんとは背の順が前後ろなのでなんとなく自然と
一緒に歩いているみたいにその場に行った。
:
:
「あ、辻ちゃんオッハー♪」
前の方に辻ちゃんがこっちを向いて手を振っているのに気付き
あたしも対応する。
その後周りの友達とはしゃぎあっていた。高橋さんとは喋らず…
昔っからあたしは人なつっこく、誰にでも喋りかけているから
クラスで苦手な友達などいなかった。だけど高橋さんのお嬢様のような
容姿、仕草、か弱さなど見ていたら自分と似ているところなんて一つもない
と思い、そのギャップに引いているところがあった。だから距離をおいていたんだけど…
ま、それが一つの理由じゃないけどね。
- 55 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月20日(日)16時34分49秒
- いよいよ生徒も大半集まり、先生の1人がし切って生徒全員に
マイクかなんかで修学旅行について話していた。しばらくしてバスガイドさんや
修学旅行責任者さんなどがあいさつをしているようだった。
あたしは別に聞く耳もなく、後ろのあゆみと喋っていた。
:
:
そしてバスに乗る時間が来た。
(あたしは…ごっちんと隣りだったよなぁ…)
なんて思いながらバスに乗る。
途中ごっちんも後からやってきて、いっしょに座る。
ごっちん、いつ見ても可愛いなぁ。明るくて笑顔が可愛くって…
なんかドキドキする…
(ん?何考えてんだ。あたし)
心の中であたしは1人つっこんでいた。
:
:
バスが走りだした。
- 56 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月20日(日)16時54分34秒
- 途中ごっちんと他愛もないトークでさわいでたけど
二人共疲れちゃってしばらく沈黙してたんだ。
しばらくしてごっちんが寝だしてさ・・・
あの時、正直困ったよ。あたしも眠たかったんだけどね…
ごっちんが、あたしの肩に頭をおいてきたんだ。
:
:
――――――――――― ストンッ
(え?)
ビックリして少し横を見る。見ないでも視界に入っちゃうんだけど…
ごっちんがピースー言いながら寝てんじゃん!あたしの肩にもたれて
どうしよ・・・どうしよぉ・・・―――!
なぜか胸の鼓動が高鳴る。ふいにそんな自分に気付き顔を赤く染める。
ごっちんの無邪気な寝顔がとてつもなく可愛いと思う。そんなあたしっておかしい?
身動きもできないし…体制も変えられないし…
あたしだって眠たいし… ごっちんは可愛いし…――――――!
(わー、どうしよ!!・・・・・)
- 57 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月20日(日)17時06分03秒
- 普段女子とこんなにベッタリムードになったことがないあたしは
周りからは冷静に見えてるかもしんないけど、
頭の中が混乱して動揺しまくっていた。
そして、すぐにその混乱はどうでもよくなり
(別にいいや。このままで)なんて冷静に考えるようになり
自分も眠たくなってきたのでタオルを顔にかぶせて
目を閉じた。自然とごっちんの方にもたれながら・・・
・
・
・
(これってもたれあってんのかなぁ…)
:
:
(肌と肌が…触れ合ってる…なんだろ…ドキドキする…)
:
:
多分ごっちんはこんな事考えてないだろうな…
なんて思っていた。
ごっちんはその時半分起きていたらしい。
そしてその後、「奈々っちと寝てるー!ヤバイ!心臓がー!って感じだったよ」
と照れ笑いしながらいってくれた。あたしもその時は恥ずかしかった。
- 58 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月20日(日)17時09分23秒
:
:
「……っち…奈々っ…奈々っち…!」
誰かが優しく体を揺すってくれているのがわかる。
だけどあたしは寝ぼけてて、まだ寝ていて、誰が誰がかわかんなかった。
――――――――――!
「あ……ごっちん」
「ずっと寝てたよね?着いたよ。降りよう!」
まるで母親のように指示をするごっちん。
いつもはあたしが指示してるのに今回はごっちんがしっかりしてて
あたしは少し恥ずかしくなった。
(ごっちん…いつの間に起きたんだろう…?
迷惑だったかな…寄り添ってたの……)
なんて内心不安になりながらカバンを持ってバスを降りた。
- 59 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月20日(日)17時15分26秒
- しばらく歩くと古風な旅館に着いた。
旅館のお上さんらしき人にあいさつすると
班に分かれて荷物を部屋に置きに行った。しばらく部屋の周りを辻ちゃんと一緒になって
トイレとかベランダとかいろいろ探検してはしゃいでいた。
よっすぃ〜やごっちん、高橋さんたちは荷物を置いて髪などを整えていた。
あたしや辻ちゃんみたいに髪がショートじゃないからピンとかゴムとか
いろいろ大変なんだろう。辻ちゃんは別にショートじゃないけど
適当にくくってるそうだ。
そして時間が経ち、次は洞窟探検ということで下にのホールに降りた。
先生達の指示に従い、背の順で洞窟を見ることになった。
となると… 高橋さんと―――――?
- 60 名前:TRUE 投稿日:2002年10月20日(日)17時16分07秒
- のぉー更新終了です。なにか感想あればくださいm(__)m
- 61 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月21日(月)21時46分52秒
- 主人公が弄ばれてる様で、
なんか高橋が子悪魔的に見えますね(w
意外と確信犯的についたり、離れたりしてるのかな
- 62 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月22日(火)01時27分08秒
- 自分が奈々になった気でいると・・・
凄く気になるんですがw
続きが気になる・・・・
- 63 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月22日(火)17時42分30秒
- ホールに着くと先生達が指示して二列に並ばせた。
あたしの隣りは高橋さん。別に他愛のない会話もなくあたしはその場にいた。
話し掛ける勇気がないし、別に話し掛ける気もお互いあんまりなかったんだろう。
それにあたしの顔っていっつも「クール」と「怖い」がくっ付いてくるから
高橋さんはあたしのこと「怒ってる」とか思ってんじゃないのかなぁ…
やだなー・・・こんな顔。もうちょっと可愛く生まれたかったよ…。
だからといって高橋さんみたいな子には絶対なれないだろうけど…。
:
:
・
「じゃ、このまま洞窟まで行くからねー!」
市井センセが大きな声で2組に言う。
あたしも二列のまま歩き出す。
ヒマなので前後ろの友達とはしゃぐ。
ふと見ると高橋さんがあたし達の話しを聞いて笑っていた。
それが少し嬉しかった。
- 64 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月22日(火)17時49分06秒
「わぁ〜…ココかぁ」
まるで、ジェットコースターの順番を待つ鎖のようなものが並んでいる。
男子達が最初に騒ぎながら走った後、女子は男子を「馬鹿だよね」なんて
からかいながら歩いて鎖を通る。
みるみるうちに暗くなる。
見えない…
言い忘れてたけど、あたし鳥目なんだ。こんな年でなんだって思うけど…
あ、鳥目って言うのはー、暗くなるとそこが見えなくなっちゃう目ってこと。
だから洞窟とか暗いじゃん?灯りしか見えないだけどね(笑)
まぁもともと目が悪いうえに鳥目だから洞窟なんか本当は行きたくなかったんだ。
「はぁ……」
壁に手をつきながら歩くあたし。みんなに怪しまれながらも必死に歩く。
洞窟の名物なんて見れるもんじゃない。もー、最悪だよ。見えないし…
転んじゃったらどうしよ… ・・・・・・。
- 65 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月22日(火)17時54分52秒
――――――――――――――!
「………きゃっ!」
危ない危ない。もうちょっとで顔面激突だったよ〜…。
「……大丈夫?」
「え…………?」
高橋さん。
「さっきからなんか様子へんだよ?ヨロヨロしてる…」
さっきから見ててくれたの? ・・・。
「あはっ…あたし鳥目なんだー」
「鳥目?」
「暗いところになると見えなくなっちゃうんだ。ははっ」
どうせあきれるだろうなぁー…。高橋さんのことだから
もうあたしなんかほっといてスタスタ行くに決まって・・・―――――――
「こっちだよ」
「え………?」
誰かがあたしの腕を引っ張ってくれる。
誰だかわかんない。ただ確実に聞こえる声が
高橋さんだってことはわかる。
- 66 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月22日(火)18時01分46秒
- 「あ、ここ階段だから気をつけて…」
「え?…わっ!」
―――――――――――!
段差があるのにどこだかわかんないあたし。
当然あたしは滑り落ちてしまう。だけど――――――
前で支えてくれるのは高橋さん。ゆっくりと赤ん坊を抱きかかえるかのような
そんな表情をして・・・あたしを抱きしめてくれていた。
「大丈夫?!怪我とかしてない?危なかったよー!」
「ごめ、ごめん!見えなくってさ…はは!」
やばい…なんかドキドキしてる…しまくってる…―――――――!
あたしと高橋さんはお互いに笑いながら歩いていた。
高橋さんの手があたしの腕に回り、体が微動する度に当たる感覚が
なんか嬉しかった。・・・・。
こんなこと思うなんて…あたしってキモイんじゃ…
なんで女の子に?…絶対変!…気持ち悪い・・・――――――けど!!・・・
あたしの心は混乱していた。そんな自分が気持ち悪くなっていた。
- 67 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月22日(火)18時08分14秒
「奈々っちらラブラブじゃーん!いいなー愛ちゃん。」
ごっちんが後ろの方で叫ぶ。
「奈々っち、鳥目だから見えないからー!」
高橋さんがそう叫ぶ。その時に「奈々っち」とあだ名で初めて呼んでくれる
嬉しさに気付く。
「鳥目?!マジで〜!奈々っち!あたしが守ってあげる〜♪」
「何言ってんのさー!」
:
よっすぃ〜とごっちんが2人でなんか言ってるけど…聞こえないや。
「ごめんね…なんか迷惑かけちゃってさ」
「ううん全然!見えないのは仕方ないじゃん」
・・・・・・。
この時、少し自分の気持ちが揺らいだ。
なんともいえない気持ちが自分の中で芽生える。いや、もう芽生えて育っているんだ。
高橋さんと2人の空間があたしは嬉しかった。
高橋さんと一緒に洞窟を歩いているということが嬉しかった。
高橋さんと触れていることが嬉しかった。
高橋さんは仕方なく付き添っているということが悲しかった。
多分、あたしとなんか洞窟見たくなかっただろうなぁ…。ごめんね。
- 68 名前:TRUE 投稿日:2002年10月22日(火)18時11分33秒
- 更新終了です!
61>名無し読者様…この設定では高橋はノーマル方向なので、そーいうのは鈍感
なんでしょう。ここで奈々が魅力を発揮すれば…どうなるん
でしょうね(w
62>名無し読者様…気になっちゃってください!!楽しんでください!!w
バーチャル気分でいてくださいm(__)m
- 69 名前:tsukise 投稿日:2002年10月22日(火)21時49分15秒
- 更新、お疲れ様です♪
奈々っち…、なんだか切ないですね…。
なんだかこちらの小説を読むようになって、
高橋に惹かれてしまっていたりしますです…っ。
次回も楽しみにしていますので、頑張ってくださいね♪
- 70 名前:TRUE 投稿日:2002年10月23日(水)21時03分54秒
- 銀板の方もよかったらレスしてやってください♪>tsukise様w
- 71 名前:62 投稿日:2002年10月24日(木)17時12分50秒
- 気になってますよ!TRUEさん!
バーチャル気分でドッキドキ♪
- 72 名前:TRUE 投稿日:2002年10月27日(日)08時28分06秒
- 69>tsukise様…レスありがとうございました!!マジ嬉しいです(>_<)あっちの
方はちょっと騒ぎになったようで申し訳ありませんでした。
71>62様…レスありがとうございますm(__)m気になってくれて嬉しいです!!
では更新。
- 73 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月27日(日)08時50分07秒
- ようやく光が見えてきて、洞窟の出口へと繋がった。
ふと横を見てみる。やっぱり高橋さんはピタリとくっついて歩いていくれている。
少しぼやけてるけど、大体見えるから「ごめん、もういいよ」っていったのに
「危ないから」ってはなれてくれなかった。
迷惑じゃないの?…迷惑だと思ってたのに。
出口の道は坂になっていて少ししんどい。みんなハァハァ言いながら
上がっていく。
ようやく出口に出たとき、みんなは次々とバスの方へ乗り込もうとしていた。
そこでようやく
「大丈夫だった?」
と、あたしの手をはなして、前髪の汗をふきながら笑顔で言ってくれた。
「うん。…ホントありがと!」
あ、可愛い笑顔だなぁ。
2人の空間がなんか暖かい。
バスに乗るまでの道のりをあたしは高橋さんと他愛のない会話で
時を過ごした。
:
:
なんていうかなー…あたしって、いつもは助けられる側じゃないんだよね。
そーいう事が多くて、…だから洞窟の出来事は恥ずかしかった。
それに高橋さんとずっと一緒だったし…。
他のあゆみとか辻ちゃんとかだったら恥ずかしくなかったのに…。
- 74 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月27日(日)08時56分33秒
――――――――――――― バタンッ
「……ふぅ」
とバスの座席に腰を下ろす。
まだ大半の生徒が来ていない。ま、背の順であたしが小さいから…だけどね。
「あついー!」
とあゆみの方へと喋りかける。
「暑いねぇ〜!」
と手でパタパタするあゆみ。
「あゆみがいるからね〜♪暑いんだよ。」
「なによ〜!奈々っちがいるから暑いんだよ!」
:
:
・
『ブハハッ!』
あゆみと話すと楽しいなぁ〜…。おもしろいし
「おっ、愛ちゃん」
前の方で馴染みの声が聞こえる。ごっちんがバスに乗り込んだようだ。高橋さんに
喋りかけてる…。
- 75 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月27日(日)08時59分16秒
「おかえり〜」
「たらいま〜。もう超暑〜い」
やっぱりごっちんも暑かったのか…。
どっしりとあたしの隣りに座るごっちん。
ごっちんの汗が…なんかエロティックだと感じるのはあたしだけ?(笑)
- 76 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月27日(日)09時07分53秒
「みんな揃ってるよな〜?じゃ、これから一組のバスに続いて旅館に帰るから〜!
もうトイレ行きたい奴は旅館まで我慢しろよー!」
少し大きな声がバス内に響く。市井せんせいはそう告げた後、前列の座席に座った。
バスがゆっくりと動く。旅館までの道のりを2組はカラオケで使い果たした。
窓の外を見ると森林がいっぱい。北海道だと寒いって思ってたけど意外と
暑いんだね〜…。しんみりだよ…。
それにしても、高橋さん…どうしてるんだろ?男子と喋ったりしてないかな?
きっと高橋さんからは喋りかけないんだろうな〜…。その前に喋りかけられる
方が多いし、そんな心配ないよね…。
少し前ののぞいてみる。高橋さんと辻ちゃんの頭が見える。
「………んん?!」
一度目をこすってみる。な、なーんと!辻ちゃんと高橋さん…
……よりそって…寝てるー?!頭がごっちんこしてるよ…。
そんな…。………
- 77 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月27日(日)09時14分20秒
「……………」
少しビックリして、腰をおろす。
あたしの心に複雑な思いが芽生え始める。
女の子同士だったらそんなこと普通かもしれない。
けど、あたしは…それが恋人同士に見えてたまらなく嫌な気分。
高橋さんと、辻ちゃんが……どうして…?
こんなことをいだく自分に疑問も出ず、そのまま旅館までの時を黙々と過ごした。
:
:
:
―――――――――――――― キィッ
旅館に到着する。あたりは少し暗い。バスを降りて、ホールで先生の指示に従い、
最初、1、2組からのお風呂になっていたので急いで部屋に戻った。
「ヤバイヤバイ!後2分で風呂の時間ー!」
「ダッシュ!辻ちゃん!」
「はぁっ…はぁっ…!」
あたし達、ごっちん、よっすぃ〜、辻ちゃん、高橋さん、そしてあたしのグループは
ダッシュで階段を駆け上り、部屋に急いでいた。
途中辻ちゃんの体力が切れ
「大丈夫?!ホラ…」
って言ってあたしが手を引っ張って連れて行ってた。
- 78 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月27日(日)09時21分10秒
―――――――――― ガチャッ!
ドタドタ バタバタ
急いでボストンバックの中のタオルやら着替えやらを取る。
あたしは洞窟に出る前に用意してたからみんなより早く準備を終える。
向かいのあゆみ達の部屋をのぞいてみる。あゆみ達も急いでキャーキャー言ってる。
玄関を出てみると他の一組のみんなも急いでいるのがわかる。
おたけびや不明の叫びまで聞こえてきて少しおもしろい。
ふと気が付くとみんな準備をし終わり、玄関まだ来ていた。
「じゃ、行こっか」
あたしの声でみんなダッシュで階段をかけおりる。
中でも辻ちゃんは階段を急いで下りられないらしく、「怖〜い!」って
ずっと叫び続けてた。それがみんなを笑かしてた。
―――――――――――― バタンッ!
「あ…れ……」
あたりを見渡してみる。誰もいない。あたし達が一番?
「よかった〜…」
なんて思ってたら次々と1、2組のみんなが来てあたし達も急いだ。
「よっしゃー!いっちばーん!」
あたしはまっぱになってお風呂のドアを開ける。
- 79 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年10月27日(日)09時26分19秒
急いでシャワーをする。別に裸を気にしないあたしはごく普通にタオルなんか
巻かないで浴びていた。
隣りに辻ちゃんがちょこんと座る。
2人はお互いの体を見合ってすこし照れ笑いする。
「なーに見てんのよー!」
と辻ちゃんの背中をたたくあたし。
辻ちゃんも笑いながら「いや〜ん♪」なんか言ってる。
さ、急いで体洗わないと…15分?しかないんだっけ…。
あたしは集中して体や頭を洗うと、人よりはやく終わってることに気付き、
スキップしながらお湯につかろうとしていたら途中で滑ってこけた。
それがみんなの注目となり大爆笑されたっけ…(汗)痛かったな〜。
そしてお湯につかり、一組のつかってる友達と喋ったりしてた。
途中であまりにもあたしが早く終わったことに気付いて、シンクロなんか
やっちゃったりして笑われてたっけ…。
「よし、出るか……」
1人一番早く出たあたし。だーれも着替え室にはいない。
- 80 名前:TRUE 投稿日:2002年10月27日(日)09時27分36秒
- 今日はここで更新終了です。
- 81 名前:名無し読者 投稿日:2002年10月29日(火)01時20分44秒
- 「風呂場は戦場」といわんばかりのスピード感がいいですね(w
- 82 名前:名無しさん 投稿日:2002年11月04日(月)19時36分01秒
- 更新がんばってください!!
- 83 名前:人生って素晴らしい ◆te0H/Afg 投稿日:2002年11月06日(水)02時36分52秒
- はじめまして、読ませてもらいました。
四六時中萌えまくってましたw
とってもおもしろいです。
更新がんばってください。
- 84 名前:名無しさん 投稿日:2002年11月11日(月)21時20分09秒
- 更新がんばってください
- 85 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月25日(月)21時59分20秒
- おもしろいっす!続きが楽しみです。まったりまってますぞ♪
- 86 名前:TRUE 投稿日:2002年11月29日(金)14時01分40秒
- ただいまを持ちましてぇ〜フカーツ!!です。w
81>>名無し読者様…ありがとうございます!そうですよ、スピードですよね。(w
82>>頑張ります(>_<)!!
83>>萌えてください!ありがてぇことです。涙
84>>頑張りまっしょい!!
85>>まったり嬉しいです。涙
みなさん長い間すいませんでした!!これから頑張りたいです。
- 87 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年11月29日(金)14時12分58秒
「一番?イエ〜イ〜♪」
誰もいない着替え室にルンルンで向かう自分。
そして下着の着替えに差し掛かったときにみんなパラパラと出てきた。
あたしは1人ズバ抜けて早く着替え終わり、1人でタオル片手に
まん前のドライヤーを使って髪を乾かした。
「奈々ちゃん早いね〜。」
などと1、2組の人達に言われながら照れて髪を乾かす。
なんでこのとき照れてたのかわかんない…。(笑)
ハッと一瞬目を止める。
高橋さんが着替えてる姿が目に入った。
隣りにはごっちん、そして辻ちゃん、そしてよっすぃ〜だ。
なんだか胸がドキドキする。
髪が半パンツに下着姿で髪を拭いている。
髪の毛がまだ濡れているせいか、ぽたぽた淫らに彼女の肌につく。
鼓動が高鳴った。
(まただ…。なに想ってんだろうあたし。気持ち悪い…。)
そう思いあたしは目をそらしてドライヤーをし続けた。
- 88 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年11月29日(金)14時21分14秒
- 「やった〜!次ご飯ご飯〜♪」
「ふふ、ご飯だね〜。」
辻ちゃんが部屋に戻ってすぐに発した言葉がコレだ。
ごっちんは辻ちゃんと目が合って辻ちゃんになにげに合わしてる。
(ごっちん、大人だね〜。)
なんて思いながらベランダに行って涼しさを味わってる自分。
「奈々っち、渋いよ。(笑)」
「え?」
振り返るとごっちんと辻ちゃんがこっちを見て笑っている。
「ベランダで1人空を眺めてるの渋〜い!」
「しぶぅ〜い!」
ごっちんに続いて辻ちゃん。2人共ニタニタしてなんか気持ち悪い。
壁側に高橋さんがいて、あたしたちの話を聞いてるのか、かすかに笑っていた。
「うるさいよ〜だ。」
「けどカッコいい。やっぱ奈々ちゃんそれ似合う〜。」それなりにポーズを決める
ごっちん。
「似合うぅ〜。」と大胆なポーズを決める辻ちゃん。
お前たちは師匠と弟子かよっ!
また高橋さん笑ってるよぉ〜…。あ、高橋さんじゃなかった、愛ちゃんだ…。(汗)
よっすぃ〜はそのころのんびり布団に横たわって大の字で寝ていた。
なんてマイペースなんだろう…(笑)
ま、いいや。それよりおかなすいたな。
- 89 名前:〜修学旅行〜 投稿日:2002年11月29日(金)14時30分53秒
- 「奈々っち〜?」
正面の部屋であゆみが叫ぶのが聞こえた。
「は〜い?」
「何時からご飯だっけ〜?」
「あ、えっとねー…丁度7時だと思うよ。もう行こうと思ってるけど。」
「ありがとっ!班長だと大変だねぇ〜。みんなを連れて行かないといけない。」
と苦笑するあゆみ。
「だよね。じゃもううちら行くわ。」
「うん、こっちもありがとねー。」
「おう。」
・
・
・
「ねぇ、もうそろそろ行かない?」
「え?ドコに?」とキョトンとした顔をして聞いてきたよっすぃ〜。
「ご、ご飯だよご飯!(笑)」
「あぁ〜。」
つかみ所ないよね、この人(笑)
「よっしゃー!ご飯〜〜〜〜〜♪」
辻ちゃんは廊下で歩きながら歌詞がご飯だけの歌を歌っていた。
食堂のところあたしたちは座る。
右隣りはあゆみ、左隣りはごっちん。正面は辻ちゃんに、斜め前が高橋さん。
なかなかいいんじゃないの?この配分。
- 90 名前:TRUE 投稿日:2002年11月29日(金)14時31分28秒
- ごめんなさい今日はここまでです!!
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