家庭教師と学校の先生
- 1 名前:するめイカ 投稿日:2002年11月08日(金)18時38分19秒
どうも。小説を書かせていただきます!
主な登場人物は 矢口・後藤・市井・石川・吉澤・安倍ぐらいです。
感想やご指摘など、どんどんくださると嬉しいです。
- 2 名前:家庭教師 投稿日:2002年11月08日(金)20時34分33秒
「 ね、やぐっつあん。 ここがよくわかんない」
「・・・あ? またかよ! ちゃんと家で勉強してんのか〜?後藤。」
「してるよ。してるけど、頭の悪さと覚えの悪さだけはどーしても直んないんだよね〜」
「・・・・だから、家庭教師の矢口がこーしてここに呼ばれてるんだけどな。」
- 3 名前:家庭教師 投稿日:2002年11月08日(金)20時40分59秒
後藤真希 高校一年生。
普通の女子校に通う普通の高校生。
彼女が一般人と少し違うところといえば、芸能人も及び腰になるくらいの美貌を持っているという事・・・
それ故に彼女は、いつも学校のアイドル的存在で 女子校にも関わらず告白の数が絶えなかった。
・・後藤自身も、女の子の恋愛に対して偏見は持っていないし、
むしろ「それもありなんじゃない?」と考えている方だった
しかし、告白は星の数ほど受けているのに・・・今まで一度も付き合った経験は無い・・・
女でも、男にしても・・・・
そもそも、後藤は恋愛というものには興味が無かったのだ
- 4 名前:家庭教師 投稿日:2002年11月08日(金)20時49分08秒
「ここは・・こーしてこーして、こーやるんだよ。わかったか?」
「んぁー・・・あぃあぃ、わかりましたぁ」
「あ!? 本当にわかったのかよっ」
「うぃす。わかりました〜 隊長!!」
今日はいつもより、一段と真剣に勉強をやろうとしない後藤を、家庭教師の矢口はなんとかやらせようとはするが、いつまでたっても後藤は今日出した課題をやり始めようとしない。
・・・それどろか、ドリルの本は閉じられていて、後藤は片手でシャーペンをくるくる回し 遊んでいる。
・・・・・
「こるぁ!! 後藤!!! いいかげん真面目に勉強しろっ!!」
「えぇ〜〜??だって、今日はなんかやる気起きないんだもーーん」
「『だもーん』じゃねぇよ!!そんな事言ってっと、また成績でオール「1」とるぞ!」
「う゛・・・それは・・やだけど・・・」
- 5 名前:家庭教師 投稿日:2002年11月08日(金)20時53分15秒
「ほら、じゃあ さっさとテスト対策用のドリルやれよ。
矢口はあっちでお茶飲んでるから・・・」
矢口に一方的に言われて、少しムッとした後藤は・・・・
ドリルをやりながら(実際はドリルを開いて書いているフリをしているだけ)ちょっとした悪巧みを始めた
勉強はまるで駄目なのに、こうゆう事になると恐ろしく速く頭が回転する。
( へっへ〜♪ ちょっとやぐっつあん からかってやろっと! )
- 6 名前:家庭教師 投稿日:2002年11月08日(金)20時58分20秒
「・・ね、やぐっつあん?」
しばらく経ってから、後藤の悪戯は決行された
矢口は素直に、ドリルが終わったのだと思い後藤のいる机へと歩き出した。
「なんだ?できたのかよ・・・・」
矢口がドリルを覗き込むと、そこには『やぐっつあんが好き!』と大きくピンク色をしたペンで書かれていた・・・
「なんじゃこりゃ!?・・・・・・・・って、おいっ!!」
ドリルを持ったまま驚いている矢口の後ろから、後藤が首に腕を回して抱き付いている。
・・と、ゆーか 矢口の方が小さいので抱きしめられている状態なのだが・・・
- 7 名前:家庭教師 投稿日:2002年11月08日(金)21時04分07秒
「やぐっつあん・・・」
「!?」
( ・・・なんだよ、妙に声が色っぽいじゃねーか!
ご、後藤は一体どうしたんだ・・・? )
「ずっと、ず〜〜〜〜〜っと好きだったのっ!」
「はっ?」
「・・・・ね、キスして・・・・いい??」
「なっななななに言ってんだ後藤!! ばっ、
や、やめろって!!」
「ん〜」
後ろから抱きしめられた状態のまま、後藤は矢口の頬や首筋、耳などに
どんどんキスをしていった。
矢口はその間じたばたと抵抗するが、後藤の力の方が圧倒的に強いので上手く押さえ込まれている・・・
- 8 名前:家庭教師 投稿日:2002年11月08日(金)21時09分04秒
そのうち、抵抗する力も段々と無くなってゆき・・
しばらくの間 矢口は教え子、後藤のされるがままになっていた
「・・そろそろ、唇にしよっかな!」
「は? や、ややややめろーーーーーーーーっ!!!」
矢口の叫びは虚しく、一瞬のうちに唇は後藤に奪われてしまった
「 んうぅ・・ 」
長く、そして濃厚な口付け。
キスにあまり慣れていないうぶな矢口は、角度を変えて何度もされている間中 頭の中が真っ白になり、しかもあまりの後藤のキスの上手さによりパニック状態に陥っていた・・・
- 9 名前:家庭教師 投稿日:2002年11月08日(金)21時18分30秒
「・・・・はぁ・・・」
唇が離れたのは、大分時間が経ってからの事だった。
矢口はそんなに時間が経ったことにすら気がついていないのだろう
顔を林檎のように真っ赤にさせながら その場にへたり込んでいる。
「あは♪やっぱり予想通り、やぐっつあんの唇はやあらかかったよ〜。もしかして初めて?」
無邪気な顔をして、後藤は言う。
「・・・ご、ごとう・・・」
「なにー?またやってほしいの?やぐっつあん。」
「・・ちげぇよ。 もう、今日は帰る・・・」
「・・・え?」
矢口はそんな後藤の声も聞かずに、自分の鞄を掴んで さっさと部屋から出て行ってしまった・・・
( ・・なに? 変なやぐっつあん。 )
- 10 名前:家庭教師 投稿日:2002年11月08日(金)21時21分55秒
「ごとう・・」
家の外に出てから、後藤の部屋の窓をじっと見つめる矢口。
「矢口は・・・・本気だったんだから・・・おまえのこと。」
寒さの立ち込める冬の日、矢口は誰に言うでもなく ・・そっと眩いた
- 11 名前:カエル 投稿日:2002年11月08日(金)21時27分53秒
「するめイカ」・・すいませんが、やめさせて頂きますね。
なんかこの作品に合ってないんで・・・
これからの更新は、少なめ&遅くなると思います。すいません・・・
家庭教師矢口!というものが無性に書きたくなってこんな小説にしました。
・・・なにか、感想あれば言ってください。
- 12 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月08日(金)23時00分59秒
- カテキョ矢口、面白そうっす!
- 13 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月09日(土)14時50分42秒
- やぐごまぁっ!!っぽいです。
楽しみにしてます。
- 14 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月09日(土)18時46分15秒
- 行間の空け方と字下げが不思議な感じですね。視覚的な効果を狙ってのことかも
知れませんが、ちょっと読みにくいと思います。
- 15 名前:カエル 投稿日:2002年11月11日(月)20時56分24秒
レスありがとうございます!!(感激)
12 名無し読者様
有難うございます!ある作者さんの作品を読んで、男らしい矢口にはまってしまいました・・・(笑
これからも、暖かく見守っていてくださいね。
13 名無し読者様
やぐごま・・・
なんですけども、すぐにはそうならないですね。
色々と障害を考えているので。
また質問・感想など宜しくお願いします!
14 名無し読者様
はい・・・すいませんでした(泣
自分でもちょっと読みにくいと思いました。
これも、ある作者さんの書き方を真似して書いてみたのですがやはりカエルには文章力がないので見にくくなりますよね〜。
今度からは気をつけて書きます!!
ご指摘有難うございました!!
- 16 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月12日(火)20時03分45秒
- がんばれ〜
- 17 名前:学校のせんせー 投稿日:2002年11月13日(水)13時16分47秒
「やぐっつあん・・・」
真希はあの日から、妙に矢口の事が気になっていた。
自分としては、やりたくもない勉強をやらせる小さくて可愛い家庭教師
と、矢口の事を見ていたつもりだった・・・
けれど、キスをした後のあの矢口の表情を見て なぜか未だに後藤の心は痛んでいる。
「なんで あんなに悲しそうな顔してたんだろ・・・」
そして、なぜ自分の心がこんなにも沈んでいるのか、考えてはいるのだが答えは一向に見つからない。
- 18 名前:学校のせんせー 投稿日:2002年11月13日(水)13時22分34秒
ここ一週間の間、真希はそんな矢口の事ばかりを考えていた
あの日から一週間後の今日、また矢口が勉強を教えに家にやってくる。
毎週水曜日
今がつくと、真希はいつも水曜日になると自然と気持ちが明るくなっていた。
勉強なんか大っ嫌いなのに・・・『矢口が家に来る』
体育の授業が無い今日で、真希が嬉しくなると考えられるのはその事しかなかった
「好き、なのかなぁ・・??」
「なにが?」
- 19 名前:学校のせんせー 投稿日:2002年11月13日(水)13時31分11秒
「ふわぁっ!?」
気がつくと、真希の後ろには同じクラスメート兼親友の吉澤ひとみが立っていた。
長い間その存在に気づかなかったらしく、ひとみはにやにやしながら真希にさっきまでの事を問い詰めた。
「・・やぐっつあんってーいつもごっちんが言ってる『矢口』ってゆう家庭教師の人の事でしょ?」
「さっきから溜息ばっかついたりしてさ〜。・・実はごっちんって矢口さんの事が」
「ち、ちがうっ!!!」
「・・・気になってるんでしょ〜??」
にやにや笑いながらひとみは真希の隣に腰掛けた。
吉澤ひとみ。
後藤と同級生で同じクラスの、なんでも話し合える仲の良い親友のような存在であり、
一個上の先輩と付き合っている。
高校一年生にして、その超美形&王子様ぶりを発揮しているひとみには校内にファンクラブまである。
- 20 名前:学校のせんせー 投稿日:2002年11月13日(水)13時34分46秒
「は〜?別に否定する事じゃないじゃん。別にウチはいいと思うよ?
家庭教師にその教え子が恋したって。矢口って人、年は離れてるの?」
「だから、違うって!!」
「今更隠す事ないって!ウチとごっちんの仲じゃない。」
「だから、今はまだ違うんだってばっ」
- 21 名前:学校のせんせー 投稿日:2002年11月13日(水)13時40分27秒
「『今は』、か・・・」
ひとみはにやりと笑い、さっきまで窓の方へと向けていた視線を真希に戻した。
今まではノホホンとした気分で聞いていたひとみだが、真希が話の核心を突く様な発言をしたので「やはりそうか」と、やや乗りだし気味に真希の机に体を寄せた
「・・ぅ、そぉゆう意味じゃなくて・・・」
「ふ〜ん。それで?どうゆう意味なの??」
「わ・・・わかんない。」
「ほぉ〜?」
普段は滅多に取り乱さない一見coolな真希が、矢口の事となるとこんなにもうろたえるので
ひとみは面白くなり よりいっそうその事実が知りたくなった。
- 22 名前:学校のせんせー 投稿日:2002年11月13日(水)13時51分41秒
しかしそれはチャイムの音と、それと同時に現れた先生の出現により一旦話は打ち切られてしまった。
「じゃあ、また後でね♪」
ひとみは笑顔で真希の頭を叩き、自分の席へと戻っていった
「・・まったく よしこのやろぉ〜!!」
次は数学の授業
( ケメコの授業かぁ、最悪。こんな事なら屋上行けば良かったよ〜 )
真希はしょっちゅう授業を抜け出しては、屋上に行き昼寝を楽しんでいた。
( よしこには・・・なんていいわけしよう? )
真希は余計な事を考えたくなかったので、この時間は机に突っ伏して寝る事にした。
( 寝たもん勝ちだもんね♪ )
・・・・だが、教室が必要以上にざわついている為、いつもなら即効(わずか五秒)で眠りに付く真希が、何事かと顔を上げてみると、
「うわ〜!」
「かっこいい!!」
周りの生徒が口々にそんな事を言っている。
( ・・・なに?超イケメンの転校生でも来たの・・・? )
____________その瞬間、真希は『その人』に目が釘付けになった
- 23 名前:学校のせんせー 投稿日:2002年11月13日(水)13時55分54秒
「今日から怪我で入院した、保田先生の代わりに数学の授業をやって頂く・・
市井紗耶香先生だ。みんな宜しくな!」
隣にいた男の先生が、丁寧にその人の事を紹介している
市井・・・
「よろしく」
市井先生はそう短く挨拶して、みんなに軽くお辞儀をした。
サラッとそのショートヘアの黒髪が揺れて そこから除く先生の顔は
とても美しく見えた・・・
- 24 名前:カエル 投稿日:2002年11月13日(水)13時57分10秒
・・と、今日はここまでに致します!
何か感想ありましたらいってくだせぇ(・д・)
- 25 名前:まめ大福 投稿日:2002年11月13日(水)14時44分49秒
- 初めまして☆
読んでいるモノです。
やぐごま、いちごまどちらも好きなんで、頑張って下さい。
- 26 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月14日(木)00時37分41秒
- こんなごま主役物を待っていた。
続き期待しとります。
- 27 名前:先生! 投稿日:2002年11月15日(金)17時39分49秒
「後藤」
「んあっ?」
授業が終わり、一斉に生徒に話し掛けられていた市井が突然真希を呼んだ。
授業の間、そして今も真希は市井から視線をそらせられないでいる。
自分でもよくわからない。なぜか、目が離せなかった。
( こうゆうのを“ひとめぼれ”っていうの? )
不思議な気分だった。
ぼーっとしている真希のもとに、市井はゆっくりとした足取りで近づいてゆき
どさっ!と真希の机に大量のプリントを置いた。
「これ、悪いけど市井と一緒に職員室に運んでくれないかな?」
( 自分のこと・・市井っていうんだ。 )
「いいよ。」
「有難う、助かったよ!」
市井の後ろで、羨ましそうに不満の声を上げている生徒が多々いる。
不満があるのなら「代わらせて」とかなんとか言ってくればいいのに、と真希は思った。
実際のところ真希は美人過ぎて、普通の生徒は話しかけずらい存在でもあった。
話しかけてくるのは同じクラスのひとみと、後輩の亜衣。先輩である梨華くらいしかいなかった。
しかし、真希を好きになる人は校内にも校外にも、半端じゃなく大勢いる。
話した事もないような人に突然告白を受けるのは真希にとって憂鬱な事でしかなかった
「いちー・・・・・・・・せんせい?」
クラスの外に出て、真希は思い切って市井に話しかけた。
- 28 名前:先生! 投稿日:2002年11月15日(金)17時46分06秒
「なに?その市井、と先生の間は」
市井がふっと口元を緩ませて笑う。
「んっと、ごとーは学校の先生みんなにあだ名つけてるんだ。
なんか、〜先生って堅苦しいでしょ?ごとーは先生のこと祐ちゃんとかケメコとか、色んなあだ名考えてるよ!」
「ふ〜ん・・・そっか、じゃあ市井のあだ名も考えなきゃね」
「・・・うー・・どーしよっかな〜・・なんにしよう。先生も考えて?」
「え〜?市井はいいよ。後藤が考えて。」
「わかった」
市井・・市井・・さやか・・さやか・・・・・
- 29 名前:先生! 投稿日:2002年11月15日(金)17時56分38秒
「・・・さ、さやこ・・ってゆうのは・・??」
考え抜いた末、出てきたのはコレ。ごとーって〜子って付けるのが好きなのかも
「ごっちん! それはダメダメね〜〜。」
ひとみが外国人のような話し方(微妙に変)で話しかけてきた。
「ウチが『よしこ』でしょ?市井せんせーが『さやこ』だったら
私と市井せんせー被っちゃうじゃない!〜子て呼ばれるのはウチのものね!!」
「・・なにこだわってんの。全然かぶっちゃいないじゃん・・・」
「もう一回考えるね!」
「はいはい・・・ってゆーか、その喋り方やめて」
真希は『考える人』のポーズをとってまた考え出した。(その間プリントはひとみが持っている)
「・・・ぶは!」
先ほどから、ずっと黙っていた市井があまりの二人の会話に堪えきれずに噴出した。
「・・・くっく・・・変なやつらだなぁ・・」
「変なやつら!? 失礼な、ウチとごっちんの愛は不滅ね!」
「よしこ・・・ちょっと黙ってて」
- 30 名前:カエル 投稿日:2002年11月15日(金)18時01分58秒
レス有難うございました。
<16 名無し読者様
頑張ります!!有難うございます
<25 まめ大福様
自分も好きですよ!!両方。特にやぐごまが・・・!
<26 名無し読者様
有難うございます。これからも暖かい目で見守ってくださいね!
- 31 名前:リエット 投稿日:2002年11月17日(日)11時20分26秒
- 市井さんの出現で後藤さんはどうなっていくのでしょうか??
そして、矢口さんのことは・・・。
気になる〜!
- 32 名前:先生! 投稿日:2002年11月20日(水)12時47分03秒
真希はひとみの頭をヘッドロックしながら、また名前を考え始める。
「アウチッ!・・・ごっちん痛い〜。」
そんなひとみの叫びも聞かず真希は真剣な顔をして新しい先生のあだ名をどうするか、悩んでいた。
い・・いちー・・・さやか・・・う〜ん?なんかピンとこないなぁ
「まぁ、それは置いといて早く・・吉澤だっけ?の頭、離してやれよ。」
「死にかけてる」
ハッと気がついて私の腕の中を見ると、顔面蒼白で今にも泡を吹きだしそうなよしこの顔があった。
- 33 名前:先生! 投稿日:2002年11月20日(水)13時04分07秒
「・・ひゃあっ、ごめんっ!!」
そう言って真希はひとみの頭を離した。
ひとみはゲホゲホと咳き込みながらよっぽど苦しかったのか、涙目で真希を見つめている
ごとー・・そんなに力入れてないはずなんだけど・・・
「あの〜、よしこ?ごめんね?」
「うぅ・・・あやうく三途の川渡りそうになったよ〜・・キラキラ光って綺麗な川だったなぁ」
「うわ!臨死体験?すごいな〜市井はじめて見たよ。」
「市井先生おもしろがんないでくださいっ!!こっちは死に掛けたんですよ!?」
ごめんと謝る市井の顔は、真剣そうだが目が笑っていて
心配などはしておらず100%楽しんでいる事はたしかだった。
「・・・もういい!ウチ保健室で寝る!ごっちん、中澤先生には適当になんか言っといて。」
「えぇ〜??ゆうちゃんの授業さぼるの自殺行為だよぉ。」
ひとみはそんな真希の言葉には答えずスタスタと階段を上がっていってしまった
- 34 名前:先生! 投稿日:2002年11月20日(水)13時20分48秒
「よしこぉ・・・」
「やべっ!」
「?? いちー・・せんせい?」
心配をしている真希をよそに、市井は何やら腕時計を見てう〜んう〜んと考えこんでいる。
「後藤さ、職員室にプリント置いたら3階の教材室に来てくれない?」
「え〜?」
「中澤先生には言っておくから。それじゃ、よろしくなっ」
市井は爽やかな笑顔を見せると階段を二段とばしで駆け下りていった。
なぜか、市井が持っていたプリントもここに置かれている。
今ここにあるプリントは、とても一人では持てない量である
「・・ごとーに・・これ、全部持っていけって?」
誰かに手伝ってもらおうかと真希は考える。が、
誘おうとした瞬間授業開始のチャイムが鳴った。
キーンコーン
わいわい・・・ざわざわ・・・・
ガララ・・・バタン!!
廊下には、後藤一人の姿しか見当たらなくなった。
「ぁは・・・最悪、だね。」
結局二〜三回に分けてやっとプリントを運び終えた真希は、市井の言っていた通り資料室へと向かった。
- 35 名前:先生! 投稿日:2002年11月20日(水)13時37分07秒
「なんでごとーがこんな事しなきゃいけないのさ・・・」
そんな事をブツブツ言いながらガラッと資料室のドアを開ける。
「よっ!ありがとな、後藤がやってくれてすごい助かったよ。」
市井は、片手に分厚い資料の本を抱えながら後藤に笑いかけた
「市井さ、11時になったらちょっと大切な用事があるんだ。
だから・・・・悪いけど・・また、手伝ってくんない??」
「えぇ〜!?今度は何をするんですかぁ?」
「ん?ここにある資料の、整理。」
市井が指差した先には・・・さっきのプリントの何倍もある資料の山だった。
「む・・むりむりむり〜っ!!!こんなの絶対11時までになんか終わんないよ!」
「だ〜いじょうぶ、二人でやればはやく終わるって♪」
「あ、そういえば・・さっきから思ってたんですけどぉ、なんで、ごとーなんですか?」
「ん、どういうこと?」
市井は後藤の話しに返事をしつつ、自分は資料を手際よく振り分けている。
「べつにぃ・・ごとーじゃなくても、こんな事・・
先生なら喜んでやってくれそうな子、いっぱいいるじゃないですか?」
たしかに市井の周りには面倒な事でも「先生のためならやります!」という感じの女の子がたくさんいた。
なのに、市井はそんな女の子達の輪から出てきて、遠くから見つめているだけの真希の元へやって来た。「手伝ってくれ」、と。
なんでごとーなんだろう??
真希は不思議でしょうがなかった。
- 36 名前:先生! 投稿日:2002年11月20日(水)13時48分01秒
市井はピタッと資料を振り分ける動作を止め、ゆっくり真希の方を向いた。
綺麗に整った顔、そして何もかもを見透かすような目が真希の視線を捉える。
真希は急に市井に見つめられ、一気に心拍数が上がり顔が真っ赤になっていった
そして、すぐに真希は恥ずかしくなって顔を下げた。長い前髪のお陰でこれで自分の顔が熱くなっている事は市井にはばれない。
しばらくして、真希が顔を上げるとまだ市井は真希の顔を見つめていた。
(うわぁ・・なに?せんせーそんなに見つめないでよ・・・)
市井の綺麗な顔は未だ無表情なままだ。
真希は市井がこれから何を言わんとするのか、ビクビクしながら待っていた。
・・そして、ゆっくりと市井の口が開かれる
- 37 名前:先生! 投稿日:2002年11月20日(水)13時51分28秒
「な」
「なんとなく・・・」
・・ガクッ!!!
「な・・なんだよそれ〜〜〜〜っ!!(怒)」
真希は今までの緊張と不安が折り重なって大声を上げた。
- 38 名前:先生! 投稿日:2002年11月20日(水)13時56分28秒
「うそうそ」
市井はそう言うとニコッと笑って真希の腕を掴んだ。
「ドキドキしたじゃんか!もう、いちーせんせーなんか大っ嫌いになってやる〜!!」
「かわいい。」
「は!?」
「・・・かわいいから。」
- 39 名前:先生! 投稿日:2002年11月20日(水)14時07分29秒
市井は、掴んだ腕をそのまま自分の体へと引き寄せ
後藤の
額に軽くキスをした。
「・・後藤が可愛いとおもったから。予想通り性格も良いし。市井、後藤みたいな人好きなんだよ。」
真希はとりあえずの間はなにが起こったのかわからず、しばし呆然と市井の顔を見ていた。
こんな至近距離に市井の顔があり、真希は耳が段々赤くなっていく。
真希の心の中はクエスチョンマークで一杯になっていた。
市井は、後藤の顔を見つめていたがしばらくたっても後藤が何の反応も示さないので、
後藤の腕を離してまた自分の作業に戻った。「やべ〜あと一時間しかないよっ(泣)」
そんな事も言っていたが真希の耳には入らない。
- 40 名前:カエル 投稿日:2002年11月20日(水)14時13分53秒
中途半端ですいません。
少しばかり更新しました・・・!
感想あったらどんどん宜しくおねがいします。
<16 リエット様
市井積極的です(w
しかし「好き」にも色々なニュアンスがありますしね・・
市井の気持ちは?真希の気持ちは?そして矢口はどうなるのか!?
次も読んで下さると嬉しいです!
- 41 名前:kattyun 投稿日:2002年11月20日(水)17時12分29秒
- こーいうキャラの市井ちゃん好きです。
正直おもしろい。続き期待です。
- 42 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月08日(日)21時58分14秒
- このままいちごまでいかないかなぁ〜。
いけばいいのになぁ〜
- 43 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月29日(日)21時43分02秒
- 続き待ってるよ!
- 44 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月15日(水)18時16分42秒
- おねがい続いて!
- 45 名前:名無しさん 投稿日:2003年02月05日(水)20時16分12秒
- 続きがすごく気になります。頑張って下さい!!
- 46 名前:名無しさん 投稿日:2003年02月06日(木)09時51分33秒
- 保全
- 47 名前:作者 投稿日:2003年02月06日(木)14時45分28秒
- 更新出来なくてすみませんでした。
色々ゴタゴタがあったもので。
少しですが、
それでは、更新します。
- 48 名前:先生! 投稿日:2003年02月06日(木)14時46分04秒
「ごとーぉ」
- 49 名前:先生! 投稿日:2003年02月06日(木)14時47分40秒
ハッ
気がつくと、
あたしの目の前には綺麗に整った先生の顔。
あたしの顔を覗き込むようにして、
少し腰を屈めてあたしの前に立っていた。
- 50 名前:先生! 投稿日:2003年02月06日(木)14時52分06秒
「資料分け、終わった?」
「へっ…?」
そんな事、一目瞭然だった。
あたしの両手には、分厚い資料の束・束・束…
あの後、
何が起こったのか未だによく分からなくて
先生の顔を凝視したまま固まってしまってたのかもしれない…。
だって、だって、
先生が急にあんな事するからだ〜!
…って、何で先生はあんな事、あたしにしたんだろ?
- 51 名前:先生! 投稿日:2003年02月06日(木)14時57分04秒
「あーあー…」
市井先生はそう言った後、
未だに目の焦点が合っていない、あたしの目の前にしゃがみ込んで
着ている白衣の裾で、あたしの顔をゴシゴシと拭いた。
「なっ、ちょ、何するんですかっ!」
「ん?いや〜、後藤起きてんのかなーって不安に思ってさ」
- 52 名前:先生! 投稿日:2003年02月06日(木)15時00分39秒
フウ、と一回溜息を付いて
市井先生は、
「その顔、死んでる魚みたいだったぞ」と笑いながら
あたしの髪の間にサラッと手を通す。
な、何っ!?
市井先生の顔は、
ふざけた顔から突然真剣な表情に切り替わった。
人の心を見透かすようなその瞳は、
あたしが動揺しているのも、何もかもお見通しのようで……
- 53 名前:先生! 投稿日:2003年02月06日(木)15時03分43秒
「い…ちー…先生?」
その細くて長い指は、
あたしの髪から首筋へと降りて…
少しずつ、少しずつ体を寄せてくる。
着ている皺一つ無い白い白衣にフワリと香水の香りがした。
――――気がつくと、あたしは市井先生に壁に体を押し付けられていた。
- 54 名前:先生! 投稿日:2003年02月06日(木)15時12分06秒
「後藤…」
先生の唇があたしの顔に迫ってきた。
顔にかかる、先生の吐息。
頭の中が熱くて、何も考えられなくなる。
市井先生はあたしの両手首を押さえつけて、
初めは額や頬にキスをしてきた。
そののうちにペロッと首筋を舌で舐められて、あたしの体はビクッと震えた。
ちょっと、ちょっと……いちー先生っ!?
そんなパニくったあたしの頭に先生の甘い声がかかる。
市井先生に名前を呼ばれると、なんか変な気分になるんだよね…。
押さえつけている手にも、
段々力が強く加わってきて、あたしは市井先生を
―――――少し怖いと思ってしまった。
- 55 名前:先生! 投稿日:2003年02月06日(木)15時13分13秒
「…っやめ…っ」
「――――っと!」
- 56 名前:先生! 投稿日:2003年02月06日(木)15時14分17秒
あたしが、
震えた小さい声をあげた瞬間。
市井先生はあたしを押さえつけている手をパッと離す。
- 57 名前:先生! 投稿日:2003年02月06日(木)15時15分31秒
「あっぶね〜…生徒に手、出すとこだった…」
「?」
「…ってか、もう出しちゃったようなもんなんだけどね〜」
- 58 名前:先生! 投稿日:2003年02月06日(木)15時16分35秒
先生の白い頬が、徐々にピンク色に変わってゆくのが分かる。
……恥ずかしいのかな?
- 59 名前:先生! 投稿日:2003年02月06日(木)15時19分22秒
「市井ちゃんっ」
「は!?」
びっくりしながら
大きな目をキョロッとさせて頭を掻いていた手をポケットへと戻す。
その目をせわしなく動かして、体を左右に揺らしたりしていた。
そんな落ち着かない先生の
袖をギュッと握って、あたしは言った。
- 60 名前:先生! 投稿日:2003年02月06日(木)15時23分44秒
「あだ名、いちーちゃんっ♪」
「…はぁ?なんでそんな…」
「だって、市井ちゃん可愛いんだもん」
「はいー?」
嬉しいような、悲しいような複雑そうな表情を浮かべて
市井先生は笑う。
「そんなの、学校で呼ぶなよ?」と恥ずかしそうにあたしの頭を
がしがしと乱暴に撫でた。
そんな市井先生の不器用な照れ隠しがおかしくて、
あたしもつられて笑ってしまった。
「照れてるー!」
「やかましいっ!」
- 61 名前:先生! 投稿日:2003年02月06日(木)15時24分47秒
――――――瞬間、
なぜか、やぐっつあんの顔が頭に浮かんできた。
…なんでだろ?
- 62 名前:先生! 投稿日:2003年02月06日(木)15時25分41秒
「…あっ、時間だ!」
「えっ、じゃあ行かなきゃじゃんっ!」
あたしは市井先生の手を引いて、
資料室のドアを開けた。
- 63 名前:作者 投稿日:2003年02月06日(木)15時30分24秒
- 今日の更新はここまでです。
こんな作品を待っていただいて有難うございました!
感謝のレス返しです。
41< kattyun様
おもしろいと言って頂けて光栄です。
これからも宜しくお願いします!
42< 名無し読者様
いちごまでいきますかね〜?
矢口の方もこのまま引き下がるとは思えませんね。
最後はどうなるのでしょう?
- 64 名前:作者 投稿日:2003年02月06日(木)15時34分42秒
43< 名無し読者様
すいませんでした。
こんな更新遅れの作者をどうかお許しください。
44< 名無し読者様
続いてほしいと言ってもらえてとても嬉しいです!
これからも更新は遅れ気味になりますが、
どうか宜しくお願いします。
45< 名無しさん様
本当にすいませんでした。
今回も少量の更新しか出来ませんでしたが、
待ってくださって光栄です。
これからも応援宜しくお願いします。
46< 名無しさん様
保全有難うございました!
これからも頑張りますね!!
- 65 名前:作者 投稿日:2003年02月06日(木)15時35分23秒
- また感想など頂けたら嬉しいです。
これからも、宜しくお願いします。
- 66 名前:名無しさん 投稿日:2003年02月06日(木)22時50分10秒
- おお〜更新だぁ。待っててよかった!!ホントによかった(ToT)
これからも、頑張って下さい!応援していまぁ〜す(^_^)/~
- 67 名前:きいろ 投稿日:2003年02月07日(金)15時34分57秒
- 待ってました!
作者様のペースでマターリがむばってください。
- 68 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月07日(金)21時51分14秒
- お帰りなさい(w
ずっと待ってました
- 69 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月08日(土)02時33分25秒
- 保全
- 70 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月26日(水)14時01分02秒
- 保全です!!
- 71 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月04日(金)01時20分21秒
- ほぜん。
- 72 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月26日(月)17時11分31秒
- 保全
- 73 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月16日(月)23時33分50秒
- hozen
- 74 名前:名無し読者 投稿日:2003年07月16日(水)01時05分03秒
- 保全
- 75 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月18日(月)21時06分23秒
- ほ
- 76 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/13(月) 23:32
- ぜ
- 77 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/15(土) 16:36
- ん
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