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うぜーやつら
- 1 名前:名無し 投稿日:2002年11月08日(金)21時58分34秒
- 『うぜーやつら』
- 2 名前:名無し 投稿日:2002年11月08日(金)22時01分44秒
- 「これはあなたのですね、吉澤ひとみさん?」
わたしは無言でうなずいた。
男は目じりをだらしなくたらして、黄色い歯を見せた。
なんかむかつく。
- 3 名前:名無し 投稿日:2002年11月08日(金)22時09分43秒
- へんぴなとある町。こんなところでコンサートをやろうなんて、誰が言い出したんだろうか。
それでも仕事は仕事だ。見に来てくれるファンのためにも、せいいっぱいのパフォーマンスを見せなくてはならない。
ホテルが用意したバンに乗せられて、会場に向かった。通りに往来はほとんどない。本当に客は来るんだろうか。
- 4 名前:名無し 投稿日:2002年11月08日(金)22時15分42秒
- コンサート会場は、思いのほか広かった。もしかしたら公民館かもしれないと危ぶんでいたカオリさんは、安堵の息をもらした。
軽くチェックした後、わたしたちの控え室に入った。そこには、思いつめた顔で備えつけのテレビを見入っているマネージャーがいた。
カオリさんが眉をひそめ、マネージャーの横から画面をのぞきこんだ。そして口元を押さえた。
「コンサートは……中止よ」
- 5 名前:名無し 投稿日:2002年11月09日(土)16時26分09秒
- 男──刑事はあいかわらずニタニタしている。殴りたい。
「せっかくのコンサート、残念でしたねえ。まあ、あんな事件が起こったんじゃ、しょうがないですよねえ、ひとみさん」
むかつく。わたしは震えるこぶしを片方の手でなんとか押さえつけた。
「ここは何にもないところなんですよ。一番の都会──といっても人口は十万人くらいですけどね、そこまで行くのに潰れそうな私鉄に二時間は揺られないといけない」
「……たいへんですね」
- 6 名前:名無し 投稿日:2002年11月09日(土)16時35分37秒
- 「普通は車使いますからね。だからローカルな鉄道なんか誰も使わない。地元の人間はね」
なるほど。それは道理だ。鉄道会社も経営がたいへんだろう。
「ところが今日だけは違ったんですねえ。わずか二両の列車がパンパンの満員。始発駅の駅員が目をまるくしてたそうですよ。理由はわかりますね?」
わたしたちのコンサートだ。それ目当てのファンが殺到したのだろう。
- 7 名前:名無し 投稿日:2002年11月09日(土)16時51分06秒
- 「押し合いへし合いの大混雑で、車両は不安定だった。乗客は全員最終駅が目的地だと車掌は判断して、途中の駅をすっ飛ばした。まあ誰も文句は言いませんわ。わかるでしょ、ひとみさん?」
こんなやつに下の名前言われると、体がもぞもぞとかゆくなる。
「天下のアイドルが、どういうわけかこんなちっぽけな町でコンサートを開く。町おこしの絶好のチャンスだ。警察も警備やらなんやらで全部人手を取られちまった。おかげで留守番だよ。……せっかくチケット取ったのに」
「え?」
「あぁー、ま、それはともかく、役場も交通手段についてはなーんも考えてなかったんですよ。臨時列車出すとか、バス使わせるとか」
- 8 名前:名無し 投稿日:2002年11月09日(土)17時00分20秒
- 何かがひっかかる。こいつ、さっき変なことを言ったはずだ。
「不安定な電車がふらふらと全速力で走っていれば、そりゃ倒れますって。ちょうど中間地点。二両とも宙を飛んで、たんぼにぼちゃん」
列車の横転事故。乗客百人以上が負傷。内臓破裂、頚椎骨折の重体が数名出た大惨事だった。こういうわけで、コンサートは開演直前に中止となってしまったのだ。
「悲しい事故でしたけど、どうしてわたしがここに呼ばれたんですか?」
「いくらなんでも、そんな簡単には脱線しませんよ。レールの上にね、これくらいの石がね、置いてあったんですよ」
「それをわたしがやったって言うんですか!」
- 9 名前:名無し 投稿日:2002年11月10日(日)19時42分18秒
- 刑事は、わたしの声の余韻をひとしきり味わってから、首を振った。
「そんなこと言いませんよ。あの列車、八時発のくせして始発なんですよ。昨晩の最後の列車は十時ですから、十時間、これだけあれば誰でも置石できますよね。ひとみさんにもできたかもしれませんが、断定なんかしませんよ。証拠ありませんから」
「じゃあなんで……」
「みっともなく横転した車両から、こんなのが出てきたんですよ」
刑事は白い絹の手袋をはめて、机の上に透明のビニール袋を取り出した。ピンク色の耳当てだった。
- 10 名前:名無し 投稿日:2002年11月10日(日)19時55分27秒
- 「なんでそんなものが……」
「それは私が知りたいことなんですよ、ひとみさん。さっき鑑識が持ってきたところなんですがね」
わたしは口を閉ざした。下手なことをしゃべるわけにはいかない。
「これが、あなたが置石した証拠だって言ってるんじゃないですよ。あなたがあの列車に乗っていたとしたら、置石なんてするわけがないですもんね」
「そうでしょうね」
いつしか、わたしは腕と足を組んでいた。虫けらをみるかのような目つきだったに違いない。
「秋とはいってももう冬みたいな寒さですからねえ。これしてると暖かいんでしょうねえ。これ、あなたのでしょう?」
「そうだとしたら、それがどうだって言うんです」
「列車が転倒して、みんなその場にいてくれたらよかったんですがねえ。中にはコンサート会場に向かって走っていくやつも多かったんですよ。涙ぐましいじゃありませんか。わたしなんか役得で、こうしてひとみちゃんとお話できてるんですけどね。そんなわけで、現場から逃げ出した人間も少なからずいたんですよ」
- 11 名前:名無し 投稿日:2002年11月10日(日)19時59分44秒
- わたしは、机を両手で叩いて立ち上がった。
「だから、それがどうしたって言うんです!」
「わたし現場見たわけじゃないんですよ。だってここで留守番ですから。同僚から連絡はありますけどね。その同僚がね、車両のゆがんだドアを開いたら、まあなんですか、あなたたちのファンが転がり出てきたんですがね、その中の一つがね、息してなかったんですよ」
「窒息死ですか」
「いやいやいや」
刑事は大げさに両手を振って顔をしかめた。わたしはよそを向いて椅子に座った。
「コートひっぱがすと、果物ナイフが生えてたんですよ。そいつの太鼓腹に」
- 12 名前:名無し娘。 投稿日:2002年11月10日(日)20時09分12秒
- おもしろそう。
ガンガッテ。
- 13 名前:名無し 投稿日:2002年11月11日(月)22時55分08秒
- >>12
ありがとう!ガンガルるよ!
- 14 名前:名無し 投稿日:2002年11月11日(月)23時02分16秒
- わたしは自分の今朝の行動を思い浮かべた。うん、わたしはずっとホテルか、コンサート会場にいた。わたしじゃない。わたしがやったんじゃない。
「その醜い、でっぷり太った死体がですね、このかわいらしい耳当てを握りしめてたんですよ」
「わたしにはアリバイがあります」
刑事はにっこりと微笑んだ。気分が悪い。
「そうなんですか。それじゃあ、耳当てはどういうことなんですかねえ、知りたいなあ」
- 15 名前:りゅ〜ば 投稿日:2002年11月11日(月)23時04分42秒
- 刑事モノ期待です
更新待ってます
- 16 名前:名無し 投稿日:2002年11月11日(月)23時10分45秒
- 冷静を装わなければならない。わたしはつんと顔をそむけた。
確かにわたしは耳当てを持ってきた。昨日の夜は北風が冷たかったので、早速身につけた。
問題はその後だ。わたしたちが泊まったホテルは、ホテルとはとても呼べなかった。でかい民宿。狭い六畳間、テープで目張りされた窓、鍵のかからない扉。
「あなたがあの列車に乗っていたのではない。とすると、誰かが盗み出したことになりますよねえ」
その通りだ。初めてこの刑事と意見が一致した。
- 17 名前:名無し 投稿日:2002年11月11日(月)23時22分25秒
- わたしと同部屋だったのはごっちんだった。わたしたちは二人ともぐっすり眠っていたから、こっそり盗み出された可能性が高い。
誰もができた。ということは、誰もできなかったということに等しい。このアプローチは正しくない。
「この刺されて死んだ男、知ってます?」
わたしは首を横に振った。知りたくもない。
「被害者はフリーのライター、らしい。といっても全然有名じゃない。芸能ゴシップ誌に駄文を書き連ねていたそうですよ。あなたたちのことをね」
「……そうなんですか」
どうやら、わたしたちには動機がある、ということを言いたいらしい。
- 18 名前:名無し 投稿日:2002年11月12日(火)00時18分08秒
- >>15
ご期待にそえますかどうか
やってみなくちゃわかりません
- 19 名前:名無し 投稿日:2002年11月12日(火)00時41分55秒
- このタイトルを見て、清張を思い出してしまうのは、歳とった証拠でしょうか?
期待しております。
- 20 名前:名無し 投稿日:2002年11月12日(火)20時27分03秒
- >>19
きよはるたんのは知りませんでした
- 21 名前:名無し 投稿日:2002年11月12日(火)20時40分23秒
- わたしにその人を殺す動機なんかない。アリバイもある。
「被害者がどんな記事を書いてたか知りたいでしょう。ほら、これですよぉ」
刑事は一冊のクリアファイルを机に置いた。別に読みたくなかったが、そうしないと先に進まなくてなかなか帰れそうになかった。
ファイルを開くと、切り抜いた雑誌がきれいに納まっていた。なかなか几帳面な性格のようだ。
- 22 名前:名無し 投稿日:2002年11月12日(火)20時48分06秒
- 『M娘。のYMの秘蔵写真!』
『浜崎あゆみが切れた!』
毎度おなじみのゴシップ記事。
「どうです? 興味深いでしょ、ね、ね?」
わたしはファイルを持って席を立った。ゆっくりと窓辺に進む。男はニタニタとわたしを眺めている。窓を開くと寒風がわたしの顔にぶつかってきた。ファイルを思い切り投げた。
「あーっ、なんてことするんですか、大事なコレクションなのに」
刑事は──いや、豚でじゅうぶんだ──豚は部屋を飛び出していった。
- 23 名前:名無し 投稿日:2002年11月12日(火)21時00分33秒
- 再び席に座って、私は物思いに沈んだ。
わたしが警察に呼ばれたのは、この殺人事件にわたしたちが絡んでいると思われているからだ。そう思わせたのは、あのピンクの耳当て。あの耳当ては確かにわたしのだ。盗めたのは娘。以外いない。だけど、誰が盗めたかわからなかった。
待てよ。昨夜これが盗まれた。そして転覆した車両の中から見つかった。ということは、耳宛を盗んだ犯人=刺殺した犯人ということになる。わたしたちの中で、誰が耳当てを盗めたかを考える必要はない。わたしたちの中で、誰があの列車に乗ることができたか、それを考えたほうがてっとり早い。
今朝、わたしたちはバンに乗って会場に向かった。それは全員じゃなかった。
──飯田さん、まだごっちんとか来てないですよ。
──後藤や高橋はタクシーで先に行くって言ってたわよ。
バンに乗ってなかったのは、ごっちん、矢口さん、愛ちゃん、安倍さんの四人。
この四人がそろってタクシーに乗ったとは聞いていない。もしかしたらこの中の一人が、タクシーに乗って始発駅に向かい、列車に乗ったのかもしれない。そして……。
- 24 名前:名無し 投稿日:2002年11月13日(水)21時16分12秒
- 「ひどいよぉ、ひとみちゃん」
豚がファイルを小脇にかかえて部屋に戻ってきた。砂を払いのけると、ていねいに鞄の中にしまいこんだ。
ほんとうは豚が降りていったすきに逃げるつもりだった。わたしにはアリバイがはっきりあるのだから、少々疑われても問題はない。しかしよく考えてみると、この耳当てがやっかいなシロモノだった。これのあるおかげで、モーニング娘。が殺人事件とかかわりがることと警察に疑われてしまったからだ。
耳当てを持って逃げるのは上策ではない。逆に疑いが強くなってしまう。できることはただ一つ、わたしが事件の真相をつかむことだ。
- 25 名前:名無し 投稿日:2002年11月13日(水)21時19分42秒
- 「耳当てなんだけど、今朝はどうでした? 自分で持ってたんですか?」
「……いいえ、今朝は見てません」
どうやらモーニング娘。の誰かが事件にからんだことは間違いない。それが誰なのかを見極め、その人物に容疑がかからないようになんらかの手立てを加えなければいけないのだ。
- 26 名前:名無し 投稿日:2002年11月13日(水)21時23分38秒
- 「最後に見たのはいつ?」
「昨日の夜、宿についてバッグにしまった時」
「それまで耳につけてたんですね? 昨日も寒かったもんなあ。見たかったなあ、かわいらしいよなあ」
見せたくねえって。
早く帰りたいが、そういうわけにはいかない。警察のつかんでいる事情を、こいつの口から聞きださないと、手のうちようがない。
- 27 名前:名無し 投稿日:2002年11月13日(水)21時34分53秒
- わたしは宿の様子を話した。これくらいのことはいずれわかることだ。
「うーむ。とんでもない宿ですねえ。泥棒に入ってくださいといわんばかりだ」
「その、ナイフには指紋とかついてなかったんですか?」
「周到な犯人みたいですよ。被害者のコートを利用して、返り血も浴びないようにしてます。あの満員の状態だと、ナイフをどこかから取り出すことも難しかったろうに」
つまり、犯人は最初からナイフを体に隠し持っていたということだ。
列車に乗り込んですぐに満員になったはずだ。駅から容疑者にぴったりとくっついていたに違いない。
「始発駅からずっとこう、ナイフを持った手を相手のコートの中にいれておいたんですかねえ。うっとおしいでしょうが、しょうがないですよねえ。満員なんだから」
かわいらしい少女がぴったりとくっついていたんなら、大歓迎だったんじゃないだろうか。
ん、うっとおしい? 犯人が男ならそうだろう。でも、この豚は──刑事は、私たちの誰かが犯人だと思っているんじゃないのか?
もう少し観察する必要がありそうだ。
- 28 名前:名無し 投稿日:2002年11月14日(木)21時27分18秒
- 突然卓上の電話が鳴り響いた。豚がわたしをちらちら見ながら取り上げた。
「はい、こちら……なんだ、お前か……悪い悪い……どうなんだ、そっちは……現場から逃げたのは二十人超えるって……特定はできねーよなあ……置石のほうは……でかい石か……そうでもない?……線路の中の石と種類が……そりゃ誰かが置いたんだな。そうとしか……」
そうだ。置石のことがあった。誰かのしわざらしいが……。
- 29 名前:名無し 投稿日:2002年11月14日(木)21時34分45秒
- 「他になんか変わったことは?……いいじゃん、かたいこと言うなよ……おれ? ちゃんと留守番してるさ……うん……え、何だって!」
豚は大声をあげた。こんなに真剣な表情は初めて見た。ちらとこちらを見て、向こうを向いた。
「……本物かよ、それ……よく乗客が踏み潰さなかったな……一面トップどころじゃねーぞ、号外もんだよ……踏み切りの故障?……線が切られてたか……ああ、うん……いや、こっちには……」
なにやらとんでもないものが見つかったようだ。それが何であるか、どうしても聞き出さなくては。疑いをわたしたちからそらすためなら、何でも利用してやる。
- 30 名前:名無し 投稿日:2002年11月14日(木)21時52分23秒
- 「……まだあんのか……信号機故障……ああ……こりゃ廃線だな……ん、トリモチ?……ああ、それか……終着駅の会談に……そりゃ、駅員だって気づくよなあ……危ねえなあ……でも、相当スピードが出てねえと首切ったりしないだろ……そうだよ……ああ、でもなあ、殺気立った客が……そう、コンサート目当ての客だよ……改札出たら走り出してたかもな。そうして出口に張られたピアノ線で……こえー……ん? 始発駅のフォームに大量のバナナの皮? そりゃあまり関係ねえだろ……」
わたしはというと、例の耳当てのことを考えていた。もしわたしたちの中に犯人がいるとして、なんでそんななんだよ足がつくものを持っていたんだろう?
ん? 足がつく? ほんとに?
- 31 名前:名無し 投稿日:2002年11月14日(木)21時58分04秒
- もしかしたら、犯人はわたしに罪を着せようと考えていたことになる。憂鬱になってわたしはがっくり型を落とした。そんなに嫌われていたかなあ。
「……そんなとこか……うん、ありがとう。今度メシでもうるせーなーおごるよ……今ちょっと取り込み中なんだ……ああ、じゃあな」
豚は受話器を下ろすと、これ以上ないくらい満面の笑みを浮かべた。
「それじゃあ、事情聴取続けましょうか?」
- 32 名前:リエット 投稿日:2002年11月15日(金)19時01分16秒
- 複雑ですね…。
独特な空気感が好きです。
- 33 名前:名無し 投稿日:2002年11月15日(金)22時44分21秒
- >>32
ありがとー
- 34 名前:名無し 投稿日:2002年11月15日(金)22時51分46秒
- おかしい。
まず耳当てだ。もしわたしたちの中に犯人がいるとしよう──その可能性は大きい。わたしに罪を着せるのが目的だとしても、このわたしにはわたしが犯人じゃないことを知っている。アリバイだってあるのだ。ツメが甘い。
じゃあなぜ犯人は耳当てを持っていったのか、満足いく説明がわたしにはできなかった。
- 35 名前:名無し 投稿日:2002年11月15日(金)22時58分49秒
- 「じゃあひとみちゃん。昨日の行動を話してもらおうかなあ……」
そしてこいつだ。こいつは、この豚は、どうしてあの耳当てがわたしのものだと瞬時に断定したんだ?
「えーと、それじゃあの宿でのみんなの様子を話してもらおうか……誰と誰が相部屋だった?」
- 36 名前:名無し 投稿日:2002年11月16日(土)19時24分00秒
- そう、昨日の夜遅くに宿に着いた。年少のメンバーはいろいろ遊ぼうと思っていたようだが、みすぼらしい部屋を見てやる気をなくしたようだった。おかげでわたしたちはぐっすりと眠ることができた。
耳当ては、バッグにしまったきり見ていない。しかしここにあるものは、形、色、毛のつき方、あせ方から、わたしのものに違いない。
四人──ごっちん、矢口さん、愛ちゃん、安倍さんをのぞく九人は、いっしょに会場に向かった。だから犯人がわたしたちの中にいるとしたら、四人の誰かということになる。
「やっぱり、同じふとんで寝てたんですかあ?」
はあ?
「石川さんといっしょの部屋じゃなくて、さびしかったんじゃないんですかあ?」
- 37 名前:名無し 投稿日:2002年11月16日(土)19時41分49秒
- 「番犬として飯田さんを守らなくていいんですかあ?」
そのとき、わたしの携帯が鳴った。飯田さんからだった。
──もしもし? 吉澤? 何やってるの?
──はあ、ちょっと。
──ちょっとじゃないわよ。コンサート会場にね、刑事さんとかがいっぱい着たんだけど、それでね、客席で爆弾が見つかったのよ。
──バクダン?
──よくわからないけど、すごく威力よ。三つのうち、解除にしくじったのが一つあったんだけど、すごかったわよ。
──えっ、みんなは大丈夫だったんですか?
──私たちはね。それより、どこにいるの? 何してるの? 夕方には次の会場に行くことが決まってるんだからね。
──へへへ、かくれんぼ。
- 38 名前:名無し 投稿日:2002年11月16日(土)19時55分20秒
- ごまかして携帯を切った。早く戻らないとちょっと待ってよいけなくなった。
「今の飯田さんでしょ? でしょ? かおよしだあ」
……そうか。なんとなく見えてきた。問題は、動機だ。どうなんだろう?
「すみません、もうよろしいですか? 忙しいので」
「ああ、ああ、でも、もうちょっと……でも、こんな時間か。まずいか……ありがとうございました」
そそくさと部屋を出ると、「ひーちゃんかわいかったー」という声が聞こえた。
- 39 名前:名無し 投稿日:2002年11月17日(日)17時07分24秒
- 外に出て上を見上げると、窓に顔を押しつけた豚がいた。しばらく歩道を歩いて、もう一度見上げるといなくなっていた。
わたしは警察にこっそり戻った。署内はがらんとしていて、ほとんど誰もいない。鉄道やらコンサート会場やらに人手を取られているのだろう。
先ほどの部屋をこっそりのぞきこんだ。こっちに背を向けて、必死になってノートパソコンのキーをたたいているあいつがいた。
「狼と羊、ニュー速にはこれでオーケー、プラスのほうには以来も出した。警察のほうにたてたらまずいかな……」
- 40 名前:名無し 投稿日:2002年11月17日(日)17時17分22秒
- さて、今日の事件はなんだったんだろうか。わたしの耳当てを盗んで、それをつけて殺人を犯した人間を──それがわたしたちの仲間だったとしたら──警察の容疑から晴らさなければならない。そう考えていた。しかしそれはどうやら無用のようだ。
まず、その人間が誰であるか──くどいようだが、わたしたちの仲間だったとしたら──それを警察より早くつきとめようとした。そして四人までしぼりこんだ。わたしをのぞいて、ごっちんを入れた十二人の中から。それに何の意味があったのだろうか?
「ほんとに今日は寒いなあ。トイレトイレ」
- 41 名前:名無し 投稿日:2002年11月17日(日)17時30分43秒
- わたしはあわてて廊下に詰まれたダンボールの陰に隠れた。男はドタドタと廊下を走っていった。
意味は全くなかった。なぜなら、殺人事件のほかにも恐るべき犯罪が行われていたからだ。列車の置石、謎の袋?(踏み潰すと毒ガスが出てくる?)、踏み切り故障、信号機故障、駅の階段にトリモチ、駅の出口にピアノ線?、フォームに撒き散らされたバナナ、コンサート会場にしかけられた爆弾が三つ。やばこれらの悪だくみがほとんど同時に発生している。殺人事件がわたしたちに関係しているのなら、他の犯罪がわたしたちにまったく無関係と言えるだろうか?
全部で十一の犯罪──一つ足らないけど、まだ見つかってないのかもしれないし、ほんとうにないのかもしれない──これだけあったら誰が何をやったなんて特定してなんになる?
- 42 名前:名無し 投稿日:2002年11月17日(日)17時38分10秒
- せいぜい、殺人と爆弾はタクシーに乗っていった四人がやったとしかわからない。他の七人が鉄道のほうに罠をしかけた。もう一人はわからない。
仲間一人ならともかく、十一人もしくは十二人全員──ほんとうにくどいようだが、全部わたしの仲間たちがやったとしたらだ──徒労だ。無意味だ。
- 43 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月17日(日)20時39分57秒
- 続き頑張れ〜!!
- 44 名前:名無し 投稿日:2002年11月18日(月)20時49分53秒
- それともう一つ。こいつは警察官だが、警察官ではない、ということだ。
こいつは鉄道にかかわる事件のことは知っていた。しかし、コンサート会場の爆弾騒ぎについては一言もふれていなかった。鉄道のほうの事件はこいつの同僚らしき人間から電話があった。これはただ同僚だからとか、仲が良いからとか、そういう理由で教えてもらっていただけなんだろう。正式の捜査員じゃないのだ。ただの留守番。
こいつには捜査する権限がない。わたしを呼び出したのは越権行為だ。だから、こいつがわたしから何を探り出そうと、明るみにすることができないのだ。
- 45 名前:名無し 投稿日:2002年11月18日(月)20時52分19秒
- わたしを呼び出したのは、この耳当てにかこつけて、わたしと──モーニング娘。とおしゃべりがしたかったからだ。
- 46 名前:名無し 投稿日:2002年11月18日(月)20時58分30秒
- わたしが警察に戻ってきたのは、何か情報がないかこっそり探してやろうと思った体。耳当ては回収できない(鑑識がからんでいるから)。しかし、この男がつかんでいる他の証拠があったら消してしまえ。あいつは、わたしが証拠隠滅したと訴えることはできない。自分の首をしめるだけだ。
机の上にノートパソコンが置いてあった。いくつか窓が開いている。
- 47 名前:名無し 投稿日:2002年11月18日(月)21時00分04秒
- λ
テーレレレーレー ( ヽ テレレレレー♪
テーレレレー (^▽^) レレレー♪
テーレーレーレレレレ (____) テレレレー♪
テレレーレレ ━━┳━━ テレレレレー♪
┻
@ノハ@ .わたしたちは ∋oノハヽo∈
( ‘д‘) わたしたちは (´D`")
( _) 石川さんのウンコをまもっています (_ )
.(__)__) .石川さんのウンコをまもっています (__(__)
- 48 名前:名無し 投稿日:2002年11月18日(月)21時00分42秒
- 「いっ・・・」
吉澤が小さな声をあげた。
石川ははっとして顔を上げた。
「ごめんね。痛かった?」
無意識のうちに歯を立ててしまった。
吉澤は小さく頷いた。
「おっぱい、気持ちいい?」
尋ねると、ぶわっと赤くなる。
「わかんない」
「どんな感じ?」
もっともっと赤くなる。
唇を少し震わせて答える。蚊の泣くような声。
「なんか、くすぐったいみたいな―――」
「もっとしても、いい?」
顔を隠す腕をそっと押しのける。見つめる。
涙でいっぱいになった大きな瞳を慌ててぎゅっと閉じる。
顔を背ける。
小さく、小さく頷く。
「うん」
- 49 名前:名無し 投稿日:2002年11月18日(月)21時02分59秒
- 330 :名無し募集中。。。 :02/11/16 22:58
ゴマキ氏ね
331 :名無し募集中。。。 :02/11/16 23:19
このスレまだあったんだ
ゴマキ氏ね
332 :名無し募集中。。。 :02/11/17 01:06
ゴマキ氏ね
333 :名無し募集中。。。 :02/11/17 02:26
後藤氏ね
334 :名無し募集中。。。 :02/11/17 02:36
後藤氏ね( ;´Д`)ハァハァ
- 50 名前:名無し 投稿日:2002年11月18日(月)21時05分27秒
- ……動機は、なんとなくわかった。この事件の被害者、いくつもの仕掛けの標的は、わたしたちのコンサートに来てくれるファンだった。そしてわたしたちは彼らに感謝し、憎悪する理由を持っていたのだ。
「ふー、すっきりした……梨華ちゃんはしないよ、っと」
- 51 名前:名無し 投稿日:2002年11月18日(月)21時08分34秒
- わたしは開いていたドアと壁のすきまに身を隠した。その男は──豚は椅子に座ってノートパソコンのキーをたたき始めた。
「ひとみちゃんかわいかったなあ。でも本当は違うんだよねえ。かっけーんだよねえ」
豚が変換キーを押した。その、絵のようなものは遠めにもはっきりとわかった。
- 52 名前:名無し 投稿日:2002年11月18日(月)21時09分15秒
ノノ ヽヽヽ / ̄ ̄ ̄ ̄
__(0^〜^0) _ < 真実をみせてやる!
⊂L/(ニ ニ)\ l⊃ \____
( | つ | )
)_/ / | |_(
(_)(_)
ノノ ヽヽヽ
○(0^〜^0)○ <ヲオヲオヲヲヲオウォー!
\ ∩ /
. / ω \ヴォキーン
. / / ̄\ \
(__) (____)
ノノ ヽヽ
○(0^〜) <ヲオヲオヲヲヲオウォー!
\\\
. ( つ ヴォキーン
. //
(_ )
- 53 名前:名無し 投稿日:2002年11月18日(月)21時12分26秒
- そうだね。みんなの気持ちがなんとなくわかるよ。でもさ、これくらいのことで、あんなことするかな……。
思考が身体の動きより半瞬遅れた。わたしはそばにあった警棒を振り下ろした。何回も、何回も。
- 54 名前:名無し 投稿日:2002年11月18日(月)21時13分31秒
- 136 :名無し募集中。。。 :02/11/18 21:12
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- 55 名前:名無し 投稿日:2002年11月18日(月)21時14分55秒
- やべやっちった
- 56 名前:名無し 投稿日:2002年11月18日(月)21時15分32秒
- みんな、ごめんよ、ごめんよ
- 57 名前:名無し 投稿日:2002年11月18日(月)21時16分12秒
- 終わり……
- 58 名前:名無し 投稿日:2002年11月18日(月)21時22分28秒
- 〈 ̄ヽ
,、____| |____,、
〈 _________ ヽ,
| | | |
ヽ' 〈^ー―――^ 〉 |/
,、二二二二二_、
〈__ _ __〉
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___/ / | |___| ヽ
\__/ ヽ_____)
- 59 名前:名無し娘。 投稿日:2002年11月19日(火)00時56分27秒
- えー!!飽きちゃったの?それとも行き詰まった?いやこれが最初から書きたかったのか。
でも逆に笑った。
- 60 名前:姫子 投稿日:2002年11月19日(火)03時29分18秒
- 光栄ですた。
- 61 名前:りゅ〜ば 投稿日:2002年11月19日(火)21時08分53秒
- 何かを学んだ
- 62 名前:名無し 投稿日:2002年11月20日(水)19時55分47秒
- あう
- 63 名前:名無し 投稿日:2002年11月20日(水)19時58分18秒
- なんだよこれつかえねえなあ。
キーボードたたくのめんどーだから音声入力そふと買ったのによー。
「思った体」ってなんだよこれ。
からだだよからだ。
体が思うわけねーだろ。
「今度メシでもうるせーなーおごるよ」ってなんだこりゃ。
うるせーなって母ちゃんに返事したのまで入ってるよ。
つかえねえ。
うぜー。
- 64 名前:名無し 投稿日:2002年11月20日(水)20時01分05秒
- たいくつだよ。
家から出してくれよ。
ゲーセンいきてえ。
なんだよこれ。
ふつー防犯装置ったら泥棒が家に入るのをふせぐんだろ。
家から出ようとすると作動するってなんだよ。
なんで廊下に落とし穴があるんだよ。
死ぬとこだったじゃんか。
まきちゃん変な家建てんなって。
- 65 名前:名無し 投稿日:2002年11月20日(水)20時01分51秒
- しゃーねーからパソコンで遊ぶしかねーなー。
ショウセツ書くのもかったりー。
にちゃんでもいくか。
あそこなんでかしんねーけどいつも誰かいるからな。
四十四回目?
まだやってんのか。
んなの決まってんじゃん。
- 66 名前:名無し 投稿日:2002年11月20日(水)20時02分34秒
- 510 :名無し募集中。。。 :02/11/20 21:00
⊂⊃ ☆.。.:*・゜☆ ゚ ゚ .。.:*・゜☆. .。*:。.
(\ノノハヽヽ. / :。
(ヾ( ´ Д `)/ 真希ちゃんは処女だよ .。:*゚
.//( つ つ 。:*゚゜
(/(/___|″ ゚*:。.*:。.。.:*・゜☆..。*:゚・*:・。.. ・:* 。. ☆
し′し′
- 67 名前:名無し 投稿日:2002年11月20日(水)20時03分42秒
- へへへ。
ん。
なんだよ、後藤必死だなって。
おれがいってんだから決まってるだろー。
だいいちなんでおれが書きこんだってばれたんだよ。
あ、まきちゃん、いいところに。
まきちゃんからもいってやってくれよ。
まきちゃんはしょ……
な、なんだよ、ばっとなんかもって、
ほ、ほら、これ、こっちのさいとみてよ、
これ、おれがかいたんだ、
ほら、よくできてるだろ、
ね、ねえ、まきちゃん、おれ、おとうとだろ、ね、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、
- 68 名前:名無し 投稿日:2002年11月20日(水)20時06分40秒
- なにこれ。どう使うの。
あ、出た。
う、うん。
おとーとがごめいわくおかけしました。ごめんなさい。
ぺこり。
ごとーまき
- 69 名前:名無し 投稿日:2002年11月20日(水)20時07分37秒
- ………
- 70 名前:名無し 投稿日:2002年11月20日(水)20時08分16秒
- ……
- 71 名前:名無し 投稿日:2002年11月20日(水)20時09分44秒
- …
- 72 名前:名無し 投稿日:2002年11月20日(水)20時16分20秒
- 抜粋──
◇名無しユウキ > こんばんは [02/11/8(Fri) 22:16:06]
◇DQN > あ、こんばんは [02/11/8(Fri) 22:18:45]
◇DQN > ていうかユウキかよ [02/11/8(Fri) 22:19:37]
◇名無しユウキ > 文章に自身がないんです [02/11/8(Fri) 22:25:10]
◇名無しユウキ > 間違えた 自信 [02/11/8(Fri) 22:25:23]
◇DQN > なら下書きするなり [02/11/8(Fri) 22:27:09]
◇名無しユウキ > 時間はたっぷりあるんで、そうしてみます [02/11/8(Fri) 22:29:10]
- 73 名前:名無し 投稿日:2002年11月20日(水)20時17分07秒
- ◇名無しユウキ > 内容についてですが、こんなこと書いたら起こられるってあるんですか? [02/11/8(Fri) 22:29:41]
◇名無しもしも > とりあえず、現実の娘とかけ離れた名前だけ娘ってのは読んでて面白くない [02/11/8(Fri) 22:31:56]
◇DQN > おこられること2:男×娘。(確率15%) [02/11/8(Fri) 22:33:24]
◇DQN > おこられること3:モーヲタが娘。を拉致監禁していろいろやる(確率70%) [02/11/8(Fri) 22:33:59]
◇名無しユウキ > 男いっぱい出す予定で・・・ [02/11/8(Fri) 22:35:35]
◇名無しユウキ > 拉致監禁近いかも・・・ [02/11/8(Fri) 22:36:08]
◇また来た > おこられること9:自演しまくり(確率:面白いと思われれば低い。8とのコンボで、アク禁の危険も) [02/11/8(Fri) 22:39:04]
◇名無しユウキ > たいへん参考になりました ありがとうございました [02/11/8(Fri) 22:42:32]
- 74 名前:名無し 投稿日:2002年11月20日(水)20時32分28秒
- 懺悔
魔がさしたのです。
>>12名無し娘。さん >>15りゅ〜ばさん 19>>名無しさん
>>32リエットさん >>59名無し娘。さん >>60姫子さん >>61りゅ〜ばさん
いろんな意味でごめんなさい。そしてありがとう。
あなたがたがの書き込みがなければ、この話は成り立たないんです。
非難は甘んじて受けます。
- 75 名前:名無し 投稿日:2002年11月20日(水)20時40分19秒
- 動機
わけがわからないと思います。
わたしもわけがわかりません。
終わらない話、作者と読者を隔てる境界のない話。
本当にうざいのは、わたしとあなた。
- 76 名前:名無し 投稿日:2002年11月20日(水)20時41分29秒
- おしまい
- 77 名前:名無し 投稿日:2002年11月20日(水)20時42分10秒
- (0^〜^)
- 78 名前:名無し 投稿日:2002年11月20日(水)20時43分05秒
- ( ´ Д `)
- 79 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月20日(水)21時59分49秒
- やられた…というか、やりやがったなって気分(w
- 80 名前:リエット 投稿日:2002年11月21日(木)17時55分37秒
- やられたー。面白かったです。
- 81 名前:名無し 投稿日:2002年11月22日(金)21時09分00秒
- >>79, >>80
そのレスもこの物語の一部です。
- 82 名前:名無し 投稿日:2002年11月22日(金)21時12分02秒
- (∩^▽^∩)<みなさーん、いしよしですよ〜
- 83 名前:名無し 投稿日:2002年11月22日(金)21時13分19秒
- 『うるわしい日々』
- 84 名前:名無し 投稿日:2002年11月22日(金)21時15分33秒
- 241 :名無し募集中。。。 :02/11/15 21:14 ID:lJRoSd0E
リアルアンリアルは、ジャンル分けであってリアリティとは何の関係もないんじゃないの?
モーニング娘。がモーニング娘。として存在してたらリアル。
モーニング娘。のメンバーが、名前だけで、一市民だったらアンリアルってことでしょ。
言ってみりゃ専門用語なわけで、そこに文句言っても多分くつがえらない。
最初にそう定義づけしたやつの勝ちってなもんだ。
そりゃあ、リアリティのまるでないリアル物、なんて腐るほどあるけどな。
- 85 名前:名無し 投稿日:2002年11月22日(金)21時20分52秒
- そう、リアルとアンリアル。何がリアルで何がリアルか。それは物事自体の属性を恣意的に指し示されたものにすぎません。
もし真実の姿があるとするならば、それはリアル、アンリアルという言葉ではけして表現されうるものではないでしょう。
だからわたしは声を大にして主張しましょう。この物語はリアルです。神に逆らうことになろうとも、このできごとはリアルなのです。
- 86 名前:名無し 投稿日:2002年11月22日(金)21時26分02秒
- 小さいながらも庭つきの一戸建て。二人にとって舞台はこれだけでじゅうぶんでした。なぜなら、二人にとって世界には二人しか存在しないのであり、ただ二人がいる場所があればよかったからです。
二人の世界は強固でした。物質の世界がどうあろうとも、精神の世界ではどんな化学式も二人には通用しません。
「ねえ、よっすぃ〜?」
「うん……梨華ちゃん?」
- 87 名前:名無し 投稿日:2002年11月23日(土)19時39分45秒
- 二人は出逢うべくして出逢った。運命だったのだ。
アイドルグループの仲間として、学校の教師と先生として、義母と継子として、幼なじみとして。野球をやっても、サッカーやっても、バレーボールやっても、F1やっても。記憶を失っても、人を殺しても、夜になっても、北へ行っても、とにかく、二人は出逢い結ばれる運命だったのだ。誰がそのことに異議を唱えられようか。
- 88 名前:名無し 投稿日:2002年11月23日(土)19時45分34秒
- よっすぃ〜と呼ばれたほう──年齢は下だがこちらのほうが背が高い。ノミの夫婦などいまどき珍しくもなんともない。
- 89 名前:名無し 投稿日:2002年11月23日(土)19時55分10秒
- たとえ話をしてみよう──そう、たとえ話。
吉澤ひとみと戸籍に載せられた人物、彼女はこの「名前」の他にも、「ひとみちゃん」「よっすぃ〜」「よしこ」「よしお」「よっちー」などと呼ばれている。これらの名前と、当該の人物を結びつける紐は何であろうか。
逆に、「吉澤ひとみ」とは何を指し示すのだろうか。「アイドルグループの一員で、ホクロが多くて……」そのように項目をいくら並べたって、彼女にちっともとどかない。そのように説明できるものならば、名前など必要ない。だからこそ「吉澤ひとみ」と呼ぶのだ。
- 90 名前:名無し 投稿日:2002年11月24日(日)19時30分04秒
- はてさて全然話が進まないわけだ。そうお怒りの方もいよう。
話とは何だろうか? むりやり話を進める話があるのだろうか?
お前が勝手に始めたんだろう。その意見ももっともだ。しかし、話は話す者と聞く者がいないと成り立たない。片務債務を作者が負うのは不公平ではないか。
実のところ、わたしはこの話を続けようかどうか、迷っているところである。話の途中ではあるが、読者の──もしそのようなものがいるのならば──意見をうかがいたいところだ。話の途中だからじゃまするようなことは避けたいとお思いならば、それはいらぬ苦労である。すべてが物語となるのだから。
- 91 名前:りゅ〜ば 投稿日:2002年11月24日(日)19時40分29秒
- いち読者として続けてほすぃです。
これで私も物語の登場人物?(゜д゜)
- 92 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月25日(月)02時16分43秒
- 平凡に話を進めてもらう必要など一切ない。
作者さんが書きたいことを書いてくれれば、読みたいときに読む。
人の意見に耳を傾ける必要性に疑問を感じるがどうか?
もちろんこの文が読みたくなければ読んでもらわなくて結構。
- 93 名前:吉澤ひとみ 投稿日:2002年11月25日(月)08時36分15秒
- あたしは「吉澤ひとみ」だ。
信じようが、信じまいが、「吉澤ひとみ」だ、事実だから仕方ない。
話を進めなさい、本人が言っているのだから、問題ない。
- 94 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月25日(月)12時52分36秒
- あなたは当たり前の事を、わざわざ屈折させて伝えるのが得意だな。
しかし当たり前かどうかなどその人の価値観等で容易に変わる。
ならば当たり前とは何か?答えが自分には見つからない。
その答えがこの物語でわかるのであれば、あなたの話を続けて欲しい。
- 95 名前:名無し 投稿日:2002年11月25日(月)21時17分15秒
- さて、ここで誤解されないよう申し上げると、わたしはけして作者ではない。わたしは高いところから──この電線はなかなか居心地がよい──この二人の様子を眺めているだけだ。もちろんこの光景から何を切り取ってみなさんに見せるかというイニシアチブは、わたしにあるのだが。これは作り話ではない。リアルなのだ。
この二人のことはわたしは何も知らない。片方がよっすぃ〜で、もう片方が梨華ちゃんであるらしいということはわかった。それと二人が幸せであることも。
- 96 名前:名無し 投稿日:2002年11月25日(月)21時24分56秒
- 「早く、よっすぃ〜。お湯がさめちゃうよ」
梨華ちゃんが庭からよっすぃ〜を呼んでいる。短く刈り取られた緑の芝生に、白く塗られた木のテーブル。二対のティーカップ。ピンク色のポット。
忙しい二人の、ささやかな休日の愉しみ。ミルクをたっぷり注ぐ。一口飲み干して、梨華ちゃんはゆっくりと息を吐いた。
それからはおしゃべりの時間。三十分だけということらしいが、二人ともそんな約束は忘れてしまったようだ。
- 97 名前:名無し 投稿日:2002年11月25日(月)21時31分06秒
- 気になるのは、背の高いほう──よっすぃ〜の表情がうかぬことだ。長年日本中を旅してきたわたしにはわかる。何か納得がいかないことがあるのだろう。
いや、きっと気のせいだろう。梨華ちゃんのほうが押しが強そうなのは、見てすぐわかった。それでも二人が幸せなのは疑うべくもない事実だ。
- 98 名前:リエット 投稿日:2002年11月26日(火)01時54分12秒
- 吉澤さんどうしたんだろう……?
- 99 名前:名無し 投稿日:2002年11月26日(火)20時44分41秒
- ねえ、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、よっすぃ〜、……。
- 100 名前:名無し 投稿日:2002年11月26日(火)20時49分33秒
- 一方がよっすぃ〜と呼べば、もう一方は梨華ちゃんと呼ばなければならない。
さて、世の中の唾棄すべきもの。例えばそれはパクリではない。例えばそれは放棄ではない。それは、二番煎じと呼ばれるもの。
最初は「です・ます」調で始まりながら、今は「だ・である」調に変化している。それほど動揺が大きかったのだろう。それでも続けなくてはなるまい。例えそれが平凡でも、事実でも、当たり前なことでも。
- 101 名前:名無し 投稿日:2002年11月26日(火)20時54分42秒
- 夕方になり、二人は家の中に入っていった。わたしは黒い翼をはためかせ、窓辺に近よる。パソコン。二人の出逢いのきっかけ。
「ねえ、よっすぃ〜。メール来てるよ」
「うん……梨、華、ちゃん」
そうだ。よっすぃ〜の顔に諦念が浮かんでいた。これが一生続くのだ。
- 102 名前:名無し 投稿日:2002年11月26日(火)20時57分27秒
- Dear じゃない
元気にやってる?
ふだんから二人のアツアツぶりを見せられてるから大丈夫だと思うけど。
今度のoff会来るよね?
もちろん顎さんも連れてくるのよ。
じゃーね
from 飯田
- 103 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月26日(火)20時58分23秒
- やっべー!久しぶりになんか楽しくなってきた。
で、どのよっすぃ〜が間違い?
- 104 名前:名無し 投稿日:2002年11月26日(火)20時59分22秒
- わたしにはこれ以上のことはわからない。そろそろエサを探しにいかなければならなかったからだ。
二人に関することで気になったのは、二人の共通の知人である飯田とやらが、はたしてどのような人物であるかということだけだった。
- 105 名前:名無し 投稿日:2002年11月26日(火)21時00分18秒
- ……
- 106 名前:名無し 投稿日:2002年11月26日(火)21時03分08秒
- >>103
お楽しみのところ申し訳ない。話はここまでだ。
つーか、この話をやり始めたら、案内板のあれ。あれ、何?
しょーがないから続けたけど。
はっきりしていることは、これはアンリアルではない。リアルであるということだけだ。
- 107 名前:名無し 投稿日:2002年11月26日(火)21時03分42秒
- おしまい
- 108 名前:リエット 投稿日:2002年11月26日(火)21時22分33秒
- 案内板について苦々しげに言っていたのは、そういうことだったんですか。
インパクトとしては二番煎じでも、内容は斬新で面白かったです。
- 109 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月27日(水)19時49分50秒
- う〜ん。
この物語は誰の所有物でもないんですよね?
それなのにこちら側が続きを楽しみにしてるのに、急に終わりだというのはどうなんでしょう?
それともこれでこの物語は完結したんですか?だったら言いたい事がよくわかりません。
正直ガッカリしました。
- 110 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月27日(水)20時56分33秒
- さて、この物語とはいったいどの物語なのか。
こちら側とかあちら側とか、そんなものがあるのかどうか。
語り手の語りが終わると物語はおしまいなのか。
物語の登場人物の行為は、誰が責任を持つのか。
よぐわがんね
- 111 名前:名無し 投稿日:2002年11月27日(水)21時03分39秒
- 難しい問題だよね。だってそのカラスは飛んでいっちゃったんだから、その先どうなったかなんてわかんないもん。
がっかりしちゃった? ごめんね。ほら、もうすぐ梨華ちゃんの家だよ。少しゆっくり歩こう。
うん、昔もこの道を通った。そのときは、ごっちんと、矢口さんといっしょだった。梨華ちゃんのうちに遊びに行こうとしてたんだ。
- 112 名前:名無し 投稿日:2002年11月27日(水)21時04分52秒
- ……どうして、ごっちんはあんなことしたんだろう。
- 113 名前:名無し 投稿日:2002年11月27日(水)22時36分46秒
- ◇名無し > オチわかったよね? [02/11/27(Wed) 22:29:25]
◇上海 > あったっけ? [02/11/27(Wed) 22:30:24]
◇名無し > [02/11/27(Wed) 22:30:44]
◇上海 > じゃないが吉澤になったのか飯田になったのかよくわからない [02/11/27(Wed) 22:31:40]
◇名無し > 通じてなかったか・・・ [02/11/27(Wed) 22:32:01]
- 114 名前:名無し 投稿日:2002年11月27日(水)22時39分48秒
- えっ、なに、ちょっと待って。さっきのわかんなかった?
よっすぃ〜と呼ばれてたのは、年下で背の高いほうなんだよ。えっと、そりゃ見たことないけど、多分そうだよ。
それで、梨華ちゃんと呼ばれてるほうがメール受け取ったの。
じゃないとか顎とか何って? えと、だから……
- 115 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月27日(水)23時27分17秒
- ごめんさい。94も103も109も自分です。
話の内容は娘小説の話をしてるのかな・・・と思っていました。
でも109はこういう事を書いたら作者さんが、どう続けてくれるのか少し興味本位で書いてしまいました。
傷ついてしまったら本当にすいませんでした。
でもこの物語に壁は無いのだからボクが望めば続くだろうと考えてしまいました。
矛盾は見たくなかったのです。滅茶苦茶な事を言ってすいません。
要らない説明をさせてしまってすいません。頭が悪くてすいません。
これからは黙って読ませていただきます。
あなたの一ファンであるこの馬鹿の発言さえも物語の一部である事を願います。
- 116 名前:名無し 投稿日:2002年11月27日(水)23時42分09秒
- なーに言ってんの。黙ることなんてないよ。楽しくおしゃべりしようよ。
ほら、梨華ちゃんの家までまだたっぷりと歩かなきゃいけないんだから、元気だして。
- 117 名前:名無し 投稿日:2002年11月27日(水)23時48分50秒
- そうそう、昔話。梨華ちゃんのマンション、ほら、あのビル、見えるよね。あの真っ白なやつ。あそこの一番上の階のはしっこ。あっ、そっちじゃなくて、非常階段とは反対のほう。
そのときはタクシーに乗っていったんだけど。ごっちんが歩くのやだって言ったから。
- 118 名前:名無し 投稿日:2002年11月28日(木)19時52分57秒
- マンションに入った。管理人室の前を通らないとエレベーターに乗れない。あの管理人さん元気かな。
「ほんとに梨華ちゃんいるの、よっすぃ〜?」
「今日はビデオチェックするって言ってましたから」
「ふーん」
- 119 名前:名無し 投稿日:2002年11月28日(木)19時57分08秒
- エレベーターを出た。梨華ちゃんの部屋にだんだん近づいていくと、なんだかサーって音がかすかだけど聞こえた。
「何の音?」
「さー。梨華ちゃんなんかやってんのかなー」
- 120 名前:名無し 投稿日:2002年11月28日(木)20時12分36秒
- 目当ての部屋について、矢口さんがドアの横っちょのボタンを押したんだけど、大きな音が鳴ったんだけど、何の返事もなかった。
「出てこないよー」
「おっかしーなー。どっか出かけたのかなー」
「あれ?」
ごっちんがノブを回すと、ドアが開いたんだ。
- 121 名前:リエット 投稿日:2002年11月29日(金)02時28分29秒
- 目の前が全て霧のような感じ……。
前回の話と続いているのでしょうか。
- 122 名前:名無し 投稿日:2002年11月29日(金)21時56分13秒
- ん……前回の話って、顎とじゃないの話? つながっていると言えるかもしれないし、言えないかもしれないね。
ごっちんはそっとドアを開けた。
「カギかけないなんて無用心だなー」
「でも矢口さん、梨華ちゃんの靴ありますよ」
「わかった。シャワー浴びてるんだ。ほら」
勝手に上がっていたごっちんが指をさした。わたしと矢口さんも靴を脱いで後に続いた。お風呂の電気がついていたんだ。
- 123 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月29日(金)21時58分44秒
- 「そっか。さっきの音って、シャワーだったんだ」
「じゃ、上がってくるまで待ちましょうよ」
廊下を進んで梨華ちゃんの部屋に入った。そこで見たのは、うつぶせで倒れている梨華ちゃんだった──しかもすっぽんぽんで。
- 124 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月29日(金)22時03分45秒
- 「梨華ちゃん!」
わたしはすぐに梨華ちゃんを抱き起こした。体をゆすぶると、水しずくがはじけ飛んだ。びっくりしちゃったよ。
梨華ちゃんはすぐに目を開いた。うーんってうなってから、右手で額をおさえた。こんなふうにね。額の生え際に青いアザができてた。右手のひとさし指となか指に銀の指輪をしてたよ、梨華ちゃん。
- 125 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月29日(金)23時45分36秒
- ちょっとごめん。寄り道しよう。うん、こっち。
- 126 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月29日(金)23時47分40秒
- 312 名前:名無し読者 投稿日:2002年04月30日(火)19時47分20秒
>>311
(0^〜^)<作者と読者の垣根など取っ払っちゃったよ
( ^▽^)<ルビコンを渡ろう!
369 名前:名無し読者 投稿日:2002年07月17日(水)21時24分17秒
(0´〜`)
以上、わたしの妄想です。
現実の吉澤と虚構の吉澤をごっちゃにしてしまいました。
妄想は現実と虚構のはざ間から生れ落ちる鬼子です。
そういえば、夢と現実がまじりあった夢を見た娘。がいたなあ……。
- 127 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月29日(金)23時50分13秒
- ( 0´〜`)
彼女はインタビューでこう言いました。
「現実と夢がまざりあった夢を見ました」
現実か虚構か、どちらかはっきりしない世界。わたしはそれを「妄想」と呼びます。
その妄想をもっと楽しみたい。
ところが、題名や、冒頭・結末は、現実と虚構の境界線の役割を果たしています。世界は分断されてしまった。自由に行き来することができません。高い壁が築かれ、警備兵が銃を構えて立っています。
435 名前:名無し娘。 投稿日:2002年08月31日(土)23時45分54秒
そこに入ったときは確かに虚構だった。
だけど、今ドッチに居るのかは判らない・・・。
私にとっての妄想世界とはそういったもののようです。
- 128 名前:りゅ〜ば 投稿日:2002年11月30日(土)01時10分11秒
- 何か混乱してきました。
でもこれも物語の一部?
取り合えず続ききぼんぬ!
私にとって妄想世界とは現実逃避の世界。
だが夢も与えてくれる世界。
- 129 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月30日(土)15時24分41秒
- 線が消せないんだったら線引きはちゃんとして欲しい。
というよりもその線をしっかり見せて欲しい。その線がどんな形状であれ。
いしよし畑は線を消せたのかなぁ・・・
- 130 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月30日(土)16時42分30秒
- ん、混乱してる? ただこうしておしゃべりしてるだけだよ。
線引きなんて、悲しいこと言わないでよ。ほら、陰でこそこそ言われてるみたいだけどさ。五期メンバーがまだ溶け込めてないって。それじゃいけないと思うんだよね。
- 131 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月30日(土)16時48分16秒
- 「矢口さん、お医者さんに電話してください」
「まかせとけ」
「……ちょっと待って」
矢口さんが電話しようとするのを、梨華ちゃんが止めたんだ。あまり騒がれたくなかったんだね。芸能人だから。
梨華ちゃんは座布団の上にちょこんと正座した。すっぽんぽんで、左腕にだっこちゃん人形くっつけて、すっごい変だったけど、何が起こったのかみんなで聞き始めたんだ。服を着せることも忘れて。
- 132 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月30日(土)16時52分19秒
- 「いったい何があったの?」
「黒づくめの知らない人が入ってきたんですぅ」
シャワーを浴びていたら、ドアがガタンって閉まる音がしたんだって。で、シャワーはそのままにして部屋をのぞきこんだら、その怪しい黒っぽい服を着た男に殴られて、それで気絶したんだって。
「変なことされなかった?」
「それは大丈夫です……」
「じゃ、泥棒?」
- 133 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月30日(土)16時56分52秒
- 部屋を見回すと、タンスの引き出しが一つだけ開けられていた。あと、梨華ちゃんの化粧品が散らばってた。
「何かなくなってる?」
梨華ちゃんは引き出しをいくつか開けてみてから、何もとられてないって返事した。わたしもいっしょに見て回ったけどね。荒されてるようなところはなかったと思う。
「ケガ、してない?」
わたしは梨華ちゃんのおでこ、アザになったところをちょんとつつくと、梨華ちゃんがちょっと痛そうにしてた。でも、そんなにひどいケガじゃなかった。
- 134 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月30日(土)16時59分59秒
- 気がつくと、ごっちんがその場にいなくなってた。ちょっと慌てちゃった。だって、ごっちんが交番とかどっかに知らせにいっちゃったんじゃないかなーって。
うん。梨華ちゃんさ、以前にストーカーとか盗聴とかで騒がれたことがあってさ。面倒なことになったかわいそうじゃない。
「ホントに変なことされないんだね?」
「うん」
- 135 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月30日(土)17時07分34秒
- ドアがガタンって音がして、梨華ちゃんが小さく悲鳴をあげて、抱きついてきた。言っとくけど、梨華ちゃん何も着てなかったから、ちょっとドキドキしちゃった。
「ごっつぁん、どこ行ってた?」
「ちょっと下まで」
ごっちんは管理人室に行ってたんだ。あやしそうな人が出て行かなかったかどうかね。マンションを出て行ったのは二人、郵便屋さんとどっかのセールスマン。二人とも黒い服は着てなかったって。
「エレベーターを使わなかったんだ。じゃあ、非常階段で逃げたんだよ。あっちのほうにあるじゃん」
「んー、でもね、やぐっつぁん。あの非常階段すごく音が響くんだって。足音とか何も聞こえなかったって、管理人のおじさん言ってた」
- 136 名前:リエット 投稿日:2002年11月30日(土)23時05分01秒
- うわ、謎が……。全然わかんない。
- 137 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月01日(日)18時26分11秒
- あ、ごめんね。わかりにくかったかな。
つまりね、梨華ちゃんが黒づくめの男に殴られてたっていう事件なの。梨華ちゃんはマッパで倒れてたんだ。誰がそんなことをしたのかって、それだけなんだけどね。
でもさ、ごっちんが全部解決しちゃったんだ。最悪なことに。
- 138 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月01日(日)18時28分46秒
- ごっちんは、開いてたタンスの引き出しをのぞいてた。わたしも気になって見てみたら、空き箱が一つあるだけ。
「なんかあったの、ごっちん」
「あ、よっすぃ〜……」
ごっちんは私の手をとってじろじろと観察したんだ。
「あれ、ちょっと汚れちゃった」
わたしはシャツで指先をこすってきれいにした。
- 139 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月01日(日)18時34分03秒
- 「とにかくさ、大きなケガもしなくてよかったよ」
「ほんとですよ。梨華ちゃん、ちゃんとカギかけないとダメだよ」
「……うん」
ごっちんはしばらく宙を見つめ、そしてため息をついた。そしてわたしたちを、いや、梨華ちゃんを見すえた。
「黒づくめの男なんていやしない……そうだよね、梨華ちゃん」
- 140 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月01日(日)19時42分45秒
- 観測者はだれだったけ?語り手は誰だったけ?
カラスか?吉澤か?
あぁ〜オレか。
オレは名無しだったけ?名無し読者だったけ?
- 141 名前:リエット 投稿日:2002年12月01日(日)22時50分45秒
- うわぁー、面白い展開!
- 142 名前:通りすがり 投稿日:2002年12月02日(月)14時45分30秒
- 何かくらくらする
とりあえずこの眩暈を治す方法を教えてくれ
もうだめだ…
- 143 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月02日(月)20時28分39秒
- 立ちくらみ? だいじょうぶ? ちょっと休もうか。
ちょっと、気持ちをしゃきっとして。あなたはあなただよ。自分を見失っちゃいけないんだから。そのためにこのお話をあなたにしてるんだから。
- 144 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月02日(月)20時32分03秒
- いい?
それでね、ごっちんは指を折り始めたんだ。一つ一つ。
「誰が梨華ちゃんを殴って気絶させたのか。なんのためにそんなことしたのか。だっこちゃん人形はなんなのか……」
だんだん声が小さくなって、おしまいのほうはよく聞こえなかった。
- 145 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月02日(月)20時38分07秒
- 「もしさ、人の家に忍び込もうなんて思ったら、黒づくめなんて逆にめだっちゃうよ。悪いことするやつって、ふつうの顔して、ふつうのかっこうをしてるんだ。誰の印象にも残らないようにね」
そうなんだ。それくらい、矢口さんもわたしも──なんとなくだけど──気づいていたよ。でもさ、梨華ちゃんがそう言ってるんだから、わざわざ暴くことなんかないじゃないかって、そのとき思ったよ。
- 146 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月02日(月)20時42分48秒
- ごっちんの唇だけが動いてた。わたしも、矢口さんも、梨華ちゃんも固まっていた。誰もごっちんをとめられなかった。
「てことはさ、梨華ちゃんが自分で何かをやったってことだよね。私たちがいきなりやってきて、シャワーを止めもしないで、服も着ないで、何かをやったんだ。何をやったと思う?」
わたしには答えが出なかった。かわりに矢口さんが勇気をふりしぼった。
「何かを隠そうとした……から?」
「そう。梨華ちゃんは何か大事なものを、私たちから、隠したんだ」
- 147 名前:りゅ〜ば 投稿日:2002年12月02日(月)21時10分48秒
- あやしい・・・
- 148 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月03日(火)22時33分35秒
- やだ、あやしいことなんてなんにもないよ。
ずいぶん疑り深くなっちゃって。もっと素直になろうよ。
- 149 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月03日(火)22時38分22秒
- 「この部屋に入ったとき、私たちは梨華ちゃんのあられもない姿にびっくりしたよね。その上、額にアザができてて、指輪いっぱいくっつけて、だっこちゃんつけて。そっちに目がいっちゃったんだ」
「あるものを隠すために?」
「そう。でもそれは逆効果だったね。何もしてないところに、それが隠してあるんだ」
- 150 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月03日(火)22時42分30秒
- 梨華ちゃんはずっとうつむいていた。あいかわらず、わたしたちは服を着せるのを忘れていたよ。
「でも、何を隠そうとしたんだ? 何か秘密でもあったっけ?」
「うん、あったんだよ。うたばんとかで『鳥が嫌い』っていうことしか売りがなかった梨華ちゃんが、あるものを手にしたんだ」
さっきの空き箱を思い出した。あそこに入ってたんだ、梨華ちゃんの隠したかったものが。
- 151 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月03日(火)22時45分32秒
- 「梨華ちゃんは急いでお風呂から出て、引き出しからそれを取り出した。それを取りつけて、境目の色をごまかすために化粧した」
さっき指についてたのって、ファウンデーションだったんだ。
「でも、お風呂あがりで顔だけ化粧してたら目立つよね。それをごまかすために指輪やら、だっこちゃん人形をつけた。そして最後にタンスにおでこをぶつけて、襲われて気絶する振りをしたんだ」
- 152 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月03日(火)22時51分29秒
- 「でもいったい何を……」
「それは……」
ごっちんは梨華ちゃんの顔を上げさせた。梨華ちゃんは雨に打たれた仔犬のようにおびえてたよ。ごっちんは右手で梨華ちゃんのアゴをつかんだ。こう、思いっきり腕を振ると、それが、梨華ちゃんのアゴが取れちゃったんだ。
- 153 名前:リエット 投稿日:2002年12月04日(水)01時20分42秒
- 顎(w
- 154 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月04日(水)21時53分27秒
- ふふふ、笑っちゃだめだよ。
梨華ちゃんはいっしょうけんめい考えたんだ。自分は何をしたらいいのか、何ができるのか。
- 155 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月05日(木)21時12分58秒
- 「梨華ちゃんはキャラを作ろうとして、このつけアゴを思いついたんだ。猪木のモノマネをするアイドルって売りでね。でも……」
ごっちんはそこで口を閉ざした。小さくなっていた梨華ちゃんは「ごめんなさいごめんんさい」と、何度も土下座した。そのたびに梨華ちゃんの大きなおっぱいが揺れるのを見て、なんとなくうらやましくなっちゃった。
- 156 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月05日(木)22時30分52秒
- 石川さんの顎が無くなったら一体何をイジレバいいんだ!!
無敵じゃないか!!
- 157 名前:通りすがり 投稿日:2002年12月06日(金)11時48分52秒
- おいおい、よく考えたら服着るように誰か言ってあげてよ。
- 158 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月06日(金)22時32分16秒
- でも梨華ちゃん色黒でヘリウム声で……そういう問題じゃなかったね。
そうそう、梨華ちゃん素っ裸のままだった。忘れてた。でも、それもありかなーって、今は思う。
- 159 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月06日(金)22時34分41秒
- ごっちんがわざわざ梨華ちゃんの秘密をばらしたの、なんでかなーってずっと考えていた。
梨華ちゃんはつけアゴをつけた自分を他人に見せようとしてたんだ。それを、ごっちんはジャマした。キャラを作ることなんか、素顔を隠すことなんかやらなくていいんだよ。きっとごっちんはそういうことを言いたかったんじゃないかな。
- 160 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月06日(金)22時38分23秒
- どうしてこんな話をあなたにしたのか、もうわかったね。
あなたは六期メンバーとして、この世界にやってきた。無理に受けるキャラとか作ることなんかないよ。自分のありのままをさらけ出せば良いんだ。うまくいくかどうかは、やってみなくちゃわからないけど。
ほら、もうすぐ梨華ちゃんのうちだ。素顔の、まっさらな彼女にもうすぐ会えるよ。
- 161 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月06日(金)22時42分00秒
- ◇名無しミュミュ > 娘。になりきるわけですからね。一人称で書くっていうことは・… [02/11/17(Sun) 23:14:03]
◇名無しルクス > 変じゃないと思うけど……変かな [02/11/17(Sun) 23:14:22]
◇名無しワンワン > キモイです [02/11/17(Sun) 23:14:44]
- 162 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月07日(土)04時05分26秒
- そうか俺はキモイやつらだったんだー!!
- 163 名前:名無し6期 投稿日:2002年12月07日(土)13時29分35秒
- なんだかワクワクしてきましたね。
ところでまだ石川さんの家へ何しに行くか聞いてませんけど・・・。
- 164 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月10日(火)20時14分17秒
- 読者の誕生は「作者の死」によってあがなわれなければならない──R.B
- 165 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月10日(火)20時16分25秒
- 46 :吾輩は名無しである :02/09/23 03:20
批判を覚悟で言うなら、
モーニング娘。は究極のメタフィクション。
そもそもアイドルっていうのはメタフィクション的傾向が多分にあるわけで、
その極北はモーニング娘。だと思う。
モーニング娘。のこれまでの軌跡、売り出し方なんかぼんやり眺めてると、
その裏で暗躍してるのはもしかたらピンチョンではないかと勘繰ることさえある。
54 :吾輩は名無しである :02/09/23 04:11
娘。がというよりも、むしろアサヤンがメタフィクショナルだったのでは。
あれがあったからこそ、今でもあたりまえに見られるようになったと。
今現在ではメタフィクションそのものが制度化しているように。
142 :吾輩は名無しである :02/09/27 16:23
自分の事を自分で解説しちゃうってのがメタなんだろ
モー娘。ってのはメタアイドルなんだな
昔のアイドルは自分からアイドルが成り立ってる構造を暴くなんて
しなかったもんな
- 166 名前:リエット 投稿日:2002年12月12日(木)07時23分06秒
- これは…新しい展開なのかな?
- 167 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月12日(木)12時44分32秒
- この小説は作者が全く死んでないけどね。
敵は―――――事件の作者だ。君達は登場人物だ。登場人物が作者を糾弾する事はできないぞ。
- 168 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月13日(金)21時25分48秒
- 一足飛びはできない。段階をふまないといけない。
「作者の死」うんぬんはローランドが言った言葉にすぎない。その言葉が正しいとはかぎらない。
しかし
- 169 名前:10328番 ひとつ、雨が下しる 投稿日:2002年12月19日(木)00時34分05秒
- ときはいま──
- 170 名前:10328番 ひとつ、雨が下しる 投稿日:2002年12月19日(木)00時34分58秒
- 雨は空から降ってくるもので、地面からわき出るものじゃない。頭のてっぺんから足のつまさきまでずぶぬれだ。だからといって、彼女を放っておくわけにもいかない。
彼女は滝のようにとめどなく落ちてくる水滴の中、カサもささずに立ちつくしていた。くしゃくしゃになった顔に流れ落ちたものは、雨でわからなくった。
- 171 名前:10328番 ひとつ、雨が下しる 投稿日:2002年12月19日(木)00時36分20秒
- 「風邪ひくよ、中に入ろうよ」
私の声に遅れること数秒、彼女は首をニ、三度振った。そして絞るような声を出した。
「もう、北海道に帰りたい……」
うかつだった。私たちはもう無名の人間じゃなかった。顔と名前を知られた芸能人だった。なのに私は。
- 172 名前:10328番 ひとつ、雨が下しる 投稿日:2002年12月19日(木)00時37分31秒
- 「あ、ノートパソコン買ったんだ」
「へへへ。横にこのカードさせば無線でインターネットできるんだよ」
「ちょっとやってみてよ」
「ほら、ちょっと時間かかるけど」
- 173 名前:10328番 ひとつ、雨が下しる 投稿日:2002年12月19日(木)00時38分14秒
- 十分注意するべきだった。余計なブックマークは消しておくべきだった。
そして彼女は、見てはいけないものを見た。あの、忘れたい記憶がよみがえってしまった。彼女自身にはなんの責任もない誹謗と中傷。それを無責任にあおる言葉の数々。
彼女の顔が蒼くなった。部屋を飛び出した。
- 174 名前:10328番 ひとつ、雨が下しる 投稿日:2002年12月19日(木)00時39分28秒
- 私には何もできなかった。なぐさめの言葉をかけたって、あの事実が消えるわけじゃない。私は無力だ。
そして何もできなくなった私はいつのまにか──歌をうたっていた。私たちの歌を。
マイクも楽器もなかった。間断ない雨音だけどバックにうたい続けた。
- 175 名前:10328番 ひとつ、雨が下しる 投稿日:2002年12月19日(木)00時40分35秒
- 気がつくと、彼女もうたっていた。うたい終わると、彼女は近づいてきた。ほんの少しだけ笑顔をうかべていたかもしれない。そして私のふっくらした頬を人差し指でつついた。
「……」
彼女の唇が数瞬開いたが、何を言ったのかは聞こえなかった。私たちは手を握って歩き始めた。もうカサは必要なかった。雨はいつのまにかやんでいた。
- 176 名前:10328番 ひとつ、雨が下しる 投稿日:2002年12月19日(木)00時41分26秒
- fin
- 177 名前:間奏掻きます 投稿日:2002年12月20日(金)20時14分31秒
- ひとつ、雨が下しる
今ひとつピンとこなかった。
登場人物は二人で一方は北海道出身者で、もう一方は頬がふっくらしている人のようだ。前者にあてはまるのは安倍、飯田、紺野、後者にあてはまるのは安倍、吉澤、紺野か。
会話の様子から二人は同期だろう。とすると飯田と安倍のことなんだろうか。安倍が飯田を慰めるという絵は珍しいように思う。
二人がうたった歌も不明だ。
雨も単なる情景にすぎず、弱い。
題名の意味もよくわからない。明智光秀と何か関係があるんだろうか。
「かおなち」でやる必然性をもう少し見せてほしかった。
- 178 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月20日(金)20時16分48秒
- ◇名無しヲタ > んじゃ次いきましょう。 [02/12/20(Fri) 07:55:41]
◇名無し貴子 > これは誰なんだ? [02/12/20(Fri) 07:56:29]
◇名無しヲタ > これは……うーん…… [02/12/20(Fri) 07:56:47]
◇名無しかおりん > どんな話だっけ [02/12/20(Fri) 07:57:08]
◇名無し貴子 > ネットで中傷されて雨の中で歌うたう話 [02/12/20(Fri) 07:57:21]
◇名無しヲタ > 斜め読みしかしてないので自分にはなんとも言えません。 [02/12/20(Fri) 07:57:22]
◇ななしのごんべ > 自分も飛ばしたような・・・・ [02/12/20(Fri) 07:57:34]
◇名無しかおりん > でも雨の効果がよくわからない・・・ [02/12/20(Fri) 07:57:40]
◇名無し貴子 > 読んだけど感想言い難いよ(w [02/12/20(Fri) 07:58:28]
◇名無しかおりん > ディテールが足りない。誰だかわかんないし。 [02/12/20(Fri) 07:59:14]
- 179 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月20日(金)20時17分34秒
- ◇ななしのごんべ > 微妙なのを無理やり面白いというよりはいいんじゃないだろうか。 [02/12/20(Fri) 07:59:19]
◇ななしのごんべ > 私は読んでないので、なんともいえないが。 [02/12/20(Fri) 07:59:46]
◇名無しヲタ > 感想スレのとおりかおなちだとして [02/12/20(Fri) 07:59:47]
◇名無し貴子 > いしよしでもあやみきでもいいような [02/12/20(Fri) 07:59:57]
◇名無しかおりん > 好みもありますねぇ。私もあまり・・・。 [02/12/20(Fri) 08:00:22]
◇名無し貴子 > フォローになってない(w [02/12/20(Fri) 08:00:26]
◇ななしのごんべ > 雨度はどうですか? [02/12/20(Fri) 08:00:33]
◇名無しかおりん > 雨度はどうでしょう?自分的には47%ってとこですか [02/12/20(Fri) 08:00:37]
◇名無し貴子 > 雨度は高いけど。 [02/12/20(Fri) 08:01:05]
◇名無し貴子 > かおなち?好きには好まれるかも!…わからないけど [02/12/20(Fri) 08:01:58]
- 180 名前:10328 ひとつ、雨が下しる 投稿日:2002年12月20日(金)23時06分00秒
- すみません。誤爆でした。
ZONE-SEEKと間違えました。
- 181 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月20日(金)23時06分37秒
- MAIKO (Vocal&Bass)
最近はまってること / パソコン
「青少年委員会」に関する報告
「とくばん」(3月28日放送)に関するTBSの回答について委員会から再回答の要請がありましたので、以下にTBSの再回答とともに公表いたします。
740 名前: 通行人さん@無名タレント 投稿日: 02/03/28 20:16 ID:OsFfUKqb
先っちょage
6th Single 「一雫」 (SRCL-5393/2002.7.17/1,050円)
- 182 名前:名無し娘。 投稿日:2002年12月21日(土)10時26分13秒
- 私は吉澤と安倍の話だと思ってたのですが・・・ZONEかよっ!
娘小説板にあるから娘小説。
読者の目には既にフィルターが掛かっている。
とはいえ、この話を持ってくるのは、どうにも意地悪だ。
誤爆とのことだが、確信犯的に捉えても良いんじゃないか?
- 183 名前:りゅ〜ば 投稿日:2002年12月21日(土)11時21分07秒
- 何だかよく分からない展開になってる・・・。
石川さんの家にはいつ行けるのかな?
私はあの短編はかおなちだと思ってたけど、なちよしとも信じます。
- 184 名前:ひとつ、雨が下しるを書きました 投稿日:2002年12月23日(月)06時07分07秒
- 皆様お疲れ様でした。
いきなりですが、私なりの解説をしたいと思います。
(以下数十行略)
で、恒例のカミングアウトですが、このスレを書いています。
投票してくれた方、有難うございました。
また次回も参加したいです。
- 185 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月23日(月)19時28分27秒
- 徹底してるな…
でも一言。誤爆と謝っているのだからここに書くなよ(w
- 186 名前:ひとつ、雨が下しるを書きました 投稿日:2002年12月27日(金)19時09分30秒
- また誤爆しますた
- 187 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月27日(金)19時11分13秒
- 444 :名無し募集中。。。 :02/12/26 21:47 ID:NQ038HiB
あの人の小説はどこが面白いのかよくわかんね
ノノノハヽ ガーン!!
(;´ Д ` )__________
./ つ_|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
(, |\||. VIRGIN ..|
'\,,|==========|
∩ ノハヽヽ ヤハー゚リ!?
((( ⊂´⌒つ` Д ´)つ )))
バタバタ!
- 188 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月27日(金)19時11分51秒
- 何がいけなかったのか、三日三晩悩み続けた。
実力がないのに、こればかりは如何ともしがたい。
あれをやるか?
パクリという名の禁断の実。
しかし、丸パクはいくらなんでもばれる。
ならば、多くのそれからちょっとずつ盗めばよい。
ちょうどあるじゃないか。
腕に覚えのある作者たちが出した、55の物語が……。
- 189 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月27日(金)19時12分25秒
- 『雨』
- 190 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月27日(金)19時12分55秒
- 「わかったから…場所はわかる?」
「え?あ…それはそっちに…」
「んあ?」
いったい私は何をしているのだろう? バカみたいじゃないか。
しかし、私の思惑とは裏腹に、神様が与えた運命はまるで私の全てを知っていながらも敢えて意地悪しているかのようで、この時ばかりは本当に恨んだ。
天気のことを考えると、決して時間に余裕があるわけではなかった。
そんな簡単に見つかれば苦労はしないけど。
有り得ないけど、根拠もないけど、もう、そうとしか思えない。
(52-41-34-1-4-53-12-16)
- 191 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月27日(金)19時13分51秒
- 「もう行ける?」
「もーいーよ!」
私もつい、笑顔で返事をしてしまった。
私って、いったい何なんだろう。
少しずつ頭の中に消化できないものが溜まっていく。
きっとあの世界に戻りたいんだろうと自分でも思う。
街灯の灯かりが、暗い影を落とす。
時計はすでに午後十時二十分を指している。
曲がり角を曲がると、空が光った。遠くの方で稲妻も見えた。
(44-26-37-32-47-49-31-33-27)
- 192 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月27日(金)19時14分27秒
- 「探した、探しまくった」
そう言った声は…自分でもびっくりするくらい冷たかった。
はっきりとは分からないけど、もうすぐ二年間探していた答えが見つかる。
雨の匂いがきつくなった気がした――――。
「雨ってこんなに冷たかったんだ…」
「うわー、かっこいいー。なんか映画みたいだね」
一瞬身震いをして私は身を縮めながら携帯へ手を伸ばした。
(38-20-30-21-50-11-25)
- 193 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月27日(金)19時14分59秒
- ……
「雨、やまないねぇ…」
意識を、何時の間にか手放していた。
意識に直接入り込んで、頭の中で、あっちへこっちへ反響する。
やっとの想いで喉から洩れた声は、私を絶望に突き落とす。
「お解かりになりませんか? この雨は過去の再現です。やがて大洪水が起こり、世界は滅びることになるでしょう」
「ごめん、わからない」
少女は驚いた風に顔をあげ、まじまじと私の顔を見た後、また俯いた。
彼女は返事に困った様だった。
(48-17-24-29-46-7-10-54)
- 194 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月27日(金)19時15分34秒
- 「で?私にどうしろっての?」
「生け贄を捧げなければ。ズース様のお怒りを鎮めるためには、生け贄が必要です。」
その時、ふとある物が目に入った。
右腕には血のついたナイフが握られていた。
頭の中では様々な理由がぐるぐると駈け巡っては、いたずらに複雑さを増していくが、そのような動きと関係なく、口が勝手にこぼした言葉は実にシンプルだった。
(14-22-13-23-43)
- 195 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月27日(金)19時16分28秒
- 「…って、嘘…マジで…。」
「悪く思わないでね。こっちも生業だからさー」
その顔には悪戯っぽい笑みが浮かぶ。
思わず身を反り返す。
そして、抵抗する術を持たない。
このまま死ぬのか?
「……ひ。……うっわ。わ。……やっ」
絶望に、傘を落とし、頭をかかえ、ふるえあがり、そして・・・
(3-9-36-35-28-55-51-5)
- 196 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月27日(金)19時17分02秒
- 天がカッと光り、少し後にズシーンと轟音が街中に響く。
瞼には、あの光景が今も鮮やかに浮かぶ。
最後の最後に奇跡が起こった。
「ごふっ」
「あれ?」
(18-6-2-15-8)
- 197 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月27日(金)19時17分52秒
- 突然ギターの弦が切れたかのように弾けとんだのだ。
プラスチック製の箸であるから、頭蓋骨を貫通するようなことはなかったが、尖った先端が頭皮を突き破ってしまったのだった。
「神様っているんだねえ」
(40-39-45)
- 198 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月27日(金)19時18分25秒
- 終わり。
(42)
- 199 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月27日(金)19時19分06秒
- ・・・あぁ頭が痛い。
(19)
- 200 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月27日(金)19時53分21秒
- やるんじゃないかと思っていたけど本当にやるとは…
しかもラスト、オレのだけど小説の中に入ってねーじゃねーかチキショウ!!
ぐすん…
- 201 名前:リエット 投稿日:2002年12月28日(土)03時52分11秒
- こっちの方が難しいんじゃないかと思います。
それにしても、>>200さんが不憫で、不憫で……(w
- 202 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月28日(土)17時09分55秒
- 今初めから全部読みますた。掲示板の特性やら娘。の特性やらが
最大限に利用されてて、ある意味これがまさに娘小説なのかもとオモタ。
おもすぃろい。でも頭イタイ。
- 203 名前:りゅ〜ば 投稿日:2002年12月29日(日)04時32分58秒
- すばらしいです・・・。
これが本当の娘。小説・・・。
まじですばらしいです。
感動しました。
- 204 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月10日(金)18時14分52秒
- まだかなぁ〜まだかなぁ〜
- 205 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月10日(金)23時06分40秒
- なんと言えばいいんだろう
今まで立っていた大地が崩れたというか
すべておじゃん
- 206 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月11日(土)20時26分22秒
- 『矢口和尚のありがたい法話』
- 207 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月11日(土)20時27分17秒
- (〜^◇^)<不立文字
- 208 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月11日(土)20時27分47秒
- 以上
- 209 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月11日(土)21時38分08秒
- 悟ったのか…
ならば祗管打坐。
- 210 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月13日(月)00時31分30秒
- 『矢口和尚のありがたい法話』その2
〜 矢口斬猫 〜
- 211 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月13日(月)00時32分29秒
- 矢口斬猫──
矢口和尚、因に東西の両堂猫児を争う。
口提起して曰く、大衆言い得ば即ち救い、言い得ずんば即ち斬殺せん。
衆、応えなし。口、遂に是れを斬る。
晩に柴田外より帰る。口、田に挙似す。田、乃ち鐘を打ち鳴らす。
口、曰く子若し在なば即ち猫自を救い得ん。
矢口斬猫の図
/l
|i|
|i|
_∧∧ __ .<O>
/ ( T▽T) /\ ||
/|  ̄ ∪∪ ̄ ̄|\/ ∩ ∧ ∧
| 斬らないで .|/ (^◇^〜)/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | 〈
/ /\_」
 ̄
- 212 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月13日(月)00時33分08秒
- ドアを開くと、なんだかいつにも増して騒がしかった。
みんなで誰かを取り囲んでいるようだ。
わたしは飯田さんの背中をたたいた。
「何があったんですか?」
飯田さんはただそれを指差した。
袈裟を着た小さなお坊様がいた。
右手に錫杖を握っている。
テーブルの上には小さな鐘が鎮座している。
- 213 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月13日(月)00時33分57秒
- 「矢口さん?」
「おう、よっすぃ〜。これからは『しこう』って呼んでくれ」
「ええと、それでは矢口(しこう)さん、どうしたんですか」
「思うところがあって出家した」
キャハハ、と矢口さんの笑い声が響いた。
飯田さんが深いため息をついた。
「思うところって、失恋でもしたんですか?」
加護の言葉に矢口さんは杖を振り回した。
- 214 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月13日(月)00時34分40秒
- 「喝! 無念無想、渇愛に溺れたりするかよ!」
「何があったんですか、教えてくださいよ」
矢口和尚(本人の希望によりこう呼ぼう)は縁起話を始めた。
昔少女ありき、衆を集め河原で唄と舞を披露するに、
やがて多衆を擁す。若かして年を取り、跡を譲る。
無常を思い、髪を剃る。矢口と号す。
「どうだ。これでわかっただろう」
- 215 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月13日(月)00時35分40秒
- ちっともわかりませんよと、みんながブーブー文句を言っているところに、梨華ちゃんをは
さんで新垣と紺野が入ってきた。
「そこは違うって……」
「そうじゃなくて、あそこは……」
二人はこっちのほうも見ず、楽屋の奥に進んだ。
八の字眉の梨華ちゃんをはさんで、何やら議論していた。
「どうしたの梨華ちゃん?」
「よっすぃ〜。えっとね、タンポポの新曲のことで意見が合わなくて……」
- 216 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月13日(月)00時36分50秒
- そこに袈裟を振りつつ矢口和尚が割り込んでいった。
ドンと杖で床を突いた。
「おう! そこの若いの! 煩悩が生じるのはしょうがないが、煩悩即菩提とすることはできるぞ。言ってみろ」
そこで二人はお互いを主張した。
はじめは矢口和尚に向かって話していたのだが、いつのまにかそれぞれを向いて口角泡を飛ばしていた。
梨華ちゃんは口をはさめず往生している。
- 217 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月13日(月)00時38分03秒
- 「喝!」
矢口さんの杖の一突きで、二人は口を閉じた。
「聞いていれば、おのおの勝手なことばかり言いやがって。そんなんじゃ悟入なんて夢のまた夢だ」
「いや、でも……」
「うるさい。しからば問う、仏とは何ぞや!」
二人はぽかんとした。
むべなるかな。
「早く答えないと、そこの猫をぶつぞ」
「えっ、猫って……あたし?」
- 218 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月13日(月)00時38分50秒
- 二人が呆然と立ちすくむ中、矢口和尚は錫杖で梨華ちゃんをぶちはじめた。
痛い痛いと梨華ちゃんが泣き叫ぶ中、同じタンポポの柴田さんが入ってきた。
「おう、柴田! いいところに来た。仏とは何だ!?」
柴田さんはきょろきょろ見回し、床に這いつくばった梨華ちゃんを一瞥した。
そして矢口和尚の持ってきた鐘をおもむろに打ち鳴らした。
矢口さんは腕を止めた。
- 219 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月13日(月)00時40分02秒
- 「さすが柴田! 柴田がはじめからいたら猫はこんな目にあわなくてすんだのに」
カッカッカッと笑いながら矢口和尚は楽屋を後にした。
ぼろ雑巾のようになった梨華ちゃんの泣き声を聞きながら、わたしたちはドアに向かって合掌した。
- 220 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月13日(月)00時40分38秒
- 以上
- 221 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月23日(木)22時13分42秒
- 石川は氏んだのか…
- 222 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月13日(木)20時12分53秒
- >>221
(+^▽^)は叩かれ強いので大丈夫
- 223 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月13日(木)20時14分00秒
- 『作者罵倒』
- 224 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月13日(木)20時21分57秒
- 椅子の上のお姫様。
脇にかしこまる老執事。
そして、東西から遠路やってきた賢者たち。
二人は姫の奇病を治すためにやってきたのだ。
東の賢者が息を深く吸い込む。
「……大物を呼び捨てにする女」
西の賢者がそれに応える。
「……つんく♂!」
床に崩れ落ちる東の賢者。
半笑いのお姫様。
「アハハ。だめだよ、そんな口きいちゃあ。つんくさんはモーニング娘。を
作った人なんだから」
執事が笑いながらもたしなめる。
なおも賢者は言葉を紡ぎ続けた。
- 225 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月13日(木)20時23分40秒
- 「オメー何さぼってんだ。さっさと次の作れよ。ぼやぼやしてっと消えちまうんだよ。消費者ってのは飽きっぽくて健忘症なんだから、忘れらんないうちにやんねーとダメだろうが。どうせあちこちからパクって、つなぎ合わせるだけなんだから簡単だろうが、このトーヘンボクめ。みんなオメーのくだらねー作品を待ってんだよ。偉そうにしてふんぞり返って、何様のつもりだ。なんだ、オメーの作ったやつ、きょーび流行らねーんだよ、そんなもん。ノーミソどうなってんのか、頭ん中のぞかせろ、このピーマン野郎。誰かにくっついておこぼれ貰うしか能がないダニめ。まだ寄生虫は役に立つこともあるけど、オメーは寄生虫以下だ。書けねえ言い訳ばっか考えてばかりで、偉そうなゴタク並べんな、カスが。
- 226 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月13日(木)20時24分24秒
- 反応がないとさびしいくせして、斜にかまえてんじゃねーよ。誰もオメーのことなんか気にしてねーんだよ、勘違いすんな、ボケ。オメーがどんだけくだらねーたわ言流そうが、消費者には関係ねーってのがわかんねーのか。固定客なんかどうでもいいとか、よくそんな口きけんな、アメーバ以下の単細胞が。そのくせ同業者のことは気になるくせに、必死だな。テメーのことは棚に上げて、人様の上げ足取るのが趣味なんだろ、デバガメめ。反応が少ないのを他人のせいにしといて、そのくせ何かあると喜んですぐリアクション取るんだろ。まったくたいした性格してるよ、クソ野郎。ふだんオメーがどんなクソを垂れ流してんのか、自覚あんのか?
- 227 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月13日(木)20時25分06秒
- 消費者は優しいから文句つけないけど、それを勘違いしていい気になってんじゃねーよ。オメーがいなくたってもっといいモノを作る人はたくさんいるんだからよ、早く消えろ、日本のゴミめ。それとなくもらえる助言を、自分のことと気づかない無神経め。オメーなんか死んだカエル以下だ。で、面と向かって言われると真っ赤になっていっちょ前に怒って、それから真っ青になって消沈して、それで繊細な人間だと取ってもらえると思ってんのか、バーカ。信号機かオメーは。反応がねー反応がねーってブーたれながら、そのくせすっ裸の自分をさらけ出す勇気もないくせに、うぜーんだよ。客はリトマス試験紙じゃねーんだよ。反応がねーのはオメーのせいなんだよ。
- 228 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月13日(木)20時25分58秒
- で、ちょっと誉めてもらうと有頂天になってあちこちで言いふらしてまわって、おめでてーな。誰それが好きになったとかみんなでがんばろーぜとか、そんな似たようなヤツばっか垂れ流してどーすんだ、この壊れた蓄音機め。そんなのアタシラにやらせる必要ねーじゃん。キッズのガキどもにでもやらせておけっつうんだよ、パクリ野郎。ん? 今度は途中で投げ出すんか。いいご身分だな。なら最初っからアタシラ巻き込んで好き勝手やるんじゃねーよ。どう責任とってくれんだよ。できもしねーことに手え出すな、能無しが。どうせパクるんろうが。そんな簡単なことも最後までできねーんなら、他の世界行ってもおんなじハメだよ、世間知らずのクソガキめ。世の中テメーを中心に回っちゃいねーよ。
- 229 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月13日(木)20時26分46秒
- 人の評判気にするくせに、順位なんか気にしないって、オメー、バカか、自分の言ってることわかってんのか。幼稚園から入り直せ。そんで、ネタがなくなったら内輪ネタか。そんなもん喜ぶのはオメーとオメーの親せきぐれーだ、ヤクチュウめ。とっとと病院入れ。内容に説得力があるとかないとか、それ以前の問題だってこと、まだ気づかねーのか、オメー。原腸胚にまで戻れ。オメーのは内容がねえんだよ。ありもしねーことグダグダ書いて、おもしろがってんのオメーだけなんだよ、変態野郎が。自分の書いたヤツ見直したことあんのか? 小学校で習わなかったか? まともな神経してたら破って捨てて反省文百枚書くだろ、普通。今すぐやれ。ダニめ。
- 230 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月13日(木)20時27分20秒
- もうやめろやめろ、アンタ才能ないから。資源のムダだから。深刻ぶった内容にしたって、アンタ自身の内容がないから、透け透けなんだよ。みんなお見通しなんだよ。オメーが気の毒だから話合わせてるだけなんだよ。みんな笑いを噛みしめながら見てんだよ、オメーを。グズを。スベってんだよ。もう何やってもダメ。な、付き合わされるアタシラの身にもなってくれっつうんだよ。いい迷惑なんだよ、わかる? メ・イ・ワ・ク。わかった? わかったらとっと田舎に帰って、母ちゃんのおっぱいでも吸ってろ、穀潰しのどサンピンめ」
- 231 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月13日(木)20時28分15秒
- そう、賢者なのだ。
賢者だからこそ、できること、できないこと、それをわきまえているのだ。
だが、賢者であることが、果たして幸せなことなのだろうか。
- 232 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月13日(木)20時29分44秒
- おしまい
- 233 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月13日(木)21時29分39秒
- これを読んで何人の作家が無くのだろう…勇気あるなぁ。
でも笑えたからオラは、でーじょぶだ。
- 234 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月13日(木)22時13分20秒
- 心当たりありすぎ…
心当たりのないとこを外して、4割、大丈夫自分のことじゃないとか思ってる俺、イタすぎ…
- 235 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月14日(金)20時38分50秒
- 爆笑
あんたかわいいよ
- 236 名前:名無しさん 投稿日:2003年02月15日(土)10時23分05秒
- ぐさっときました。
- 237 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月27日(木)16時33分59秒
- (0^〜^)??? ストレスたまってるんだね。
- 238 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月27日(木)16時36分20秒
- (0 °- °)…プレコックス。
- 239 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月27日(木)16時37分20秒
- ( ^▽^ )<フォリ.ア.ドゥ!
- 240 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月27日(木)16時41分39秒
- 川o・-・)ノ<カプグラ症候群ですね。
- 241 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月27日(木)18時59分17秒
- ( ´ Д `)姫はロボトミー手術を受けました。
- 242 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月27日(木)19時50分49秒
- (〜^◇^)<ベドラムに入れちまうぞ!
- 243 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月27日(木)20時15分21秒
- ( ´ Д `).。oO(よっすぃー・いん・ざ・すかい・うぃず・だいあもんど)
- 244 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月27日(木)23時41分40秒
- いったい何が起こってるんだろう
- 245 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月28日(金)11時32分55秒
- 川o・-・)ノ<説明しましょう。
べドラムとはbedlam。意味は「気違い沙汰、騒々しい混乱の場所」。
この単語は本来Bethlehem=ベツレヘムがなまったものです。
ロンドンにあった「ベツレヘム聖マリア慈善病院」という病院に由来します。
15世紀初頭にこの病院は精神病患者を収容するようになりました。
一度ロンドン大火で消失した後、再建され、ロンドンの名所として多くの見世物客を集めました。
病院が見物人から1人1ペニー取って、独房に鎖で繋がれた狂人を見物させるという、当時のロンドンの人達にとっての娯楽施設だったわけです。
- 246 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月28日(金)11時39分28秒
- 川o・-・)ノ<フォリ・ア・ドゥはフランス語で意味は「ふたり狂い」。
感応精神病のことです。妄想は感染し、やがて共有するようになる現象です。
プレコックス感とは、ちょっと考え方が個性的な方に自称・普通の人が接した時に感じる「なんとなくヤな感時じ」のことです。
- 247 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月28日(金)11時47分13秒
- 川o・-・)ノカプグラ症候群とは、両親や友人などが実は何者かに送り込まれた本物そっくりのにせものかもしれない…。
また、自分自身や自分の済んでいる街なども、気付かないうちににせものにすりかえられているかもしれない…。
というアイデンテティの根源的な不安を強く持った症例です。
- 248 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月28日(金)12時00分32秒
- 川o・-・)ノ< この『物語』(?)に「プレコックス感」を抱く人もいることでしょう。
なんだか娘。小説の作者、読者を引っ掻き回しいるようにも思えますからね。
でも、この『物語』に入り込んでしまう人もいることでしょう。
いえいえ、娘。小説に関わる人々は、皆「フォリアドゥ」とも言えるでしょう。
とはいえ、この『物語』は一体、誰が作者で読者で、どこまでが話なのか、自演やネットに氾濫する本当やデマでさえ、ここでは『物語』です。
- 249 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月28日(金)12時11分34秒
- 川o・-・)ノ< 芸能界というべドラムの中のモーニング娘。というアイドルを、金を払って見る人たち。
ネット世界というべドラムで更に妄想を繰り広げる人たち。
妄想のなかで、妄想に対する論争を繰り広げる人たち。
なんだか「こめかみのあたりにきりきりと小さい穴をあけて、その中に細い刃を突き刺し、手探りでぐりぐりと動かして前頭葉の白質を切断」された感じですね。
そういうわけで。スレ汚しでした。
- 250 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月28日(金)22時54分09秒
- ‖ ‖
‖ つんく♂ ⇔ 娘。 ‖
(0^〜^) /.‖ 娘。 ⇔ ヲタ .‖
(1 ∀)つ .‖ 娘。小説書き ⇔ その読者 .‖
┳━━━┳. ‖ ‖
┃┌─┐┃  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┃│ │┃
┃└─┘┃ 左と右を結びつけているものは?
┣━━━┫
- 251 名前:更新ありがとう(●´ー`●) 投稿日:2003年03月01日(土)01時57分57秒
- 幻想?
- 252 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月01日(土)01時58分37秒
- 愛
- 253 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月03日(月)12時54分12秒
- ウロボロス
- 254 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月03日(月)22時16分09秒
- ‖ ‖
‖ 与える者 ─○→ もらう者 .‖
(0^〜^) /.‖ ↑ ‖
(1 ∀)つ .‖ 贈与される物 .‖
┳━━━┳. ‖ ‖
┃┌─┐┃  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┃│ │┃
┃└─┘┃ 第三項として虚構物(作品、曲、小説)が
┣━━━┫ あるわけですね。
受け手にとっては幻想かも愛かもウロボロスと
呼ぶ人もいるでしょう。
- 255 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月03日(月)22時22分25秒
- ‖ ‖
‖ 贈与される物の属性・性質 .‖
(0^〜^) /.‖ .‖
(1 ∀)つ .‖ これを明らかにすること .‖
┳━━━┳. ‖ ‖
┃┌─┐┃  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┃│ │┃
┃└─┘┃ けして贈与する者・される者を
┣━━━┫ どうこう言いたいのではない(多分、きっと)。
- 256 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月04日(火)19時16分58秒
- ( 0´〜`)
けして贈与する者・される者をどうこう言いたいのではない(多分、きっと)。
……しかし現実は言う人でたくさん。
- 257 名前:253 投稿日:2003年03月04日(火)19時30分52秒
- 川o・-・)ノ <説明しましょう。
ウロボロス(Ouroboros)の蛇。
自分の尾を噛んで円形をなす蛇または竜のことでギリシア語に由来します。
終末が発端に帰る円運動、例えば永劫回帰や、陰と陽のような反対物の一致、世界創造が全にして一であることを示す象徴図など、意味する範囲、用いられる範囲は広いのです。
娘。界隈においては錬金術的意味合い「創造・展開・完成と救済の輪」が繰り広げられているとは思いませんか?
現物質(=モーニング娘。)から出て変容を重ねる(=ヲタ、ネタ、小説、読者)。
変容を重ねた後、純粋な全一(=事務所、レコード会社の利益)に回帰する…
そういうわけで。スレ汚しでした。
- 258 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月29日(土)00時10分24秒
- ( ^▽^)<何も思い浮かばないって悲しいね
- 259 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月02日(水)19時13分41秒
川o・-・)ノ<はやく何か書いてください。
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