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好きな人が欲しい……。
- 1 名前:sky 投稿日:2002年11月20日(水)11時08分18秒
- 初めて小説を書かせて頂きます。
元ネタありなのですが、このカップリングで書いてみたいと思いましたので
今回書かせて頂きました。
もし、内容を知っている方がいましても、そこのところは多めに見てください。
- 2 名前:sky 投稿日:2002年11月20日(水)11時09分11秒
- DREAMING
恋人――。
つくろうと思ったからって
そう、簡単にできるわけないじゃない……。
よっすぃ〜は、元気がよくて積極的だし……。
ごっちんは、大人っぽくて美人だし。
3人の中で、いちばん可能性がないのって。
絶対にわたし……。
好きになるってどんな気持ち?
胸が熱くなるって、どういうことをいうの?
わたし、ちっとも、わからない。
家族より、自分より
大切に思えるひとができるって、どんな気持ち?
わたしにも、そんなときが、訪れるの?
- 3 名前:sky 投稿日:2002年11月20日(水)11時10分49秒
- ――あなたのことが、死にたくなるほど、好き――
そんな、テレちゃうようなセリフが
いつか、本当に、ウソ偽りなく
わたしの口からも、こぼれ落ちるのかな――?
誰かが
私を好きになってくれること。
そんなことが起こったら。
きっと それは
奇跡――。
でも
でも
童話に出てくるお姫さまみたいに。
どんな女の子にも。
きっと。いつか。
王子さまは、現れてくれるよね。
わたしは、よっすぃ〜みたいに
元気がよくて、明るい女の子じゃない。
わたしはごっちんみたいに
頭もよくないし、美人でもない。
でも
ねぇ?
誰か、気がついて。
わたしが、ここにいることを。
内気で、臆病で、引っ込み思案な、わたしだけど
でも
誰か、気がついて。
目をとめて。
きっと、いつか
わたしにも、しあわせなときが
ロマンチックな出来事が
素敵なハプニングが
きっと、きっと
起こってくれるよね――。
そう、わたし
信じてる。
夢見てる――。
- 4 名前:sky 投稿日:2002年11月20日(水)11時22分23秒
- CHANCE
「ね? 梨華ちゃん、バイトしてみない?」
「え? バイト!?」
「そう、うちの従姉が喫茶店やってるって、前、言ったでしょ?
今、ね、人手が足りなくて困ってるんだって
私は、他のバイトやってるし、誰かいないかっていわれてたんだ」
「で、でも…ごっちん 急にいわれても…」
「梨華ちゃん、まず接客業やってみて人見知り克服してみなよ
そうすれば、きっと自然に出会いも増えると思うしさ」
「で、でもぉ」
「おお〜、それはいいねぇ」
よっすぃ〜が、指をパチンと鳴らした。
「さすが、ごっちん! それっていいよ 梨華ちゃん、チャンスじゃん、
喫茶店なら出会いもあるだろうし、おかげにお金も稼げてまさに一石二鳥!!」
ちょ、ちょっと、よっすぃ〜ってば
ほんっとに、お気楽なんだから。
でも、わたしに、できるかなぁ?
不安……。
でも
気づいたときにはうなずいちゃってたんだ――。
- 5 名前:ぶらぅ 投稿日:2002年11月20日(水)19時57分41秒
- 主人公は石川ですか?
元ネタ知らないし、相手はまだ誰かわかりませんけど
頑張ってください
- 6 名前:sky 投稿日:2002年11月22日(金)10時06分02秒
- >ぶらぅさん
初レスありがとうございます。
そのとおり主人公は石川さんです。
お相手はすぐ登場します。
それでは更新します。
- 7 名前:CHANCE 投稿日:2002年11月22日(金)10時08分24秒
- 「よ……よろしくお願いします!」
わたしは、ペコリ。
頭を下げた。
ごっちんが、テキパキと話を進めて。
ごっちんの従姉の喫茶店。
『Bird』で
さっそく、わたしは、翌週から、バイトすることが決定しちゃったんだ。
お店の雰囲気は、ね。
ナチュラルでとってもキュート。
午後の日差しが似合いそうな、とっても優しい雰囲気。
わたし、とっても気にいっちゃった。
ごっちんの従姉さんも、とっても感じのいいひとだったし。
ここなら、わたしでも、がんばれそう
って思ってたんだけど。
- 8 名前:CHANCE 投稿日:2002年11月22日(金)10時09分03秒
- アルバイト初日
店長さんである、ごっちんの従姉さん、中澤さんと
アルバイトしてる
大学3年生の保田圭さんと
大学1年生の安倍なつみさん。
3人の前で自己紹介、させられたとき
もう、それだけで、あがっちゃった。
情けないなぁ……。
ドキドキドキドキ………。
どうしよう。
みんなに挨拶するだけで、あがっちゃうなんて。
こんなんで、本当にやっていけるのかしら?
- 9 名前:CHANCE 投稿日:2002年11月22日(金)10時09分41秒
- 「きょ……今日から、バイトに入った、い……石川……梨華です」
わたしが、しどろもどろになりながら、そう言うと。
「ぷっ」
目の前にいた、安倍さんが、いきなり吹いた。
「ごっ……ごめんねぇ。真っ赤になってかわいいなぁと思っちゃって。」
安倍さんが、そう言って。
かあああっ。
わたしの頬が、さらに赤くなっていくのがわかる。
わたしが、恥ずかしくて
いたたまれなくなっていると
「自己紹介なんてみんな緊張するもんだよ。
年だってそんなに離れてないし気軽に話しかけてくれていいからね」
保田さんが、そう言って
ニッコリ
微笑んでくれたんだ。
- 10 名前:CHANCE 投稿日:2002年11月22日(金)10時10分18秒
- え――。
その瞬間
ざわっ
突然の風が、木々の枝を揺らしたように
ハートが、波打って
そして
ほんの一瞬なんだけど
なにかが、突然
わたしの中で
目を覚ましたような気がした。
- 11 名前:CHANCE 投稿日:2002年11月22日(金)10時11分10秒
- 保田さんは、ね
目がとても大きくて、ちょっと厳しそうに見えるけど
とっても優しい瞳をしてるの。
すっと通った鼻筋
きりっとしている眉
細くて柔らかそうな髪
それにね
手が、とってもキレイなの。
白くて、すっとしてて
保田さんは、カウンターの中で、飲み物をつくるのが、お仕事なんだけど
紅茶をいれる仕種とか
手際がよくて、スムーズで
とってもきれいなの。
- 12 名前:CHANCE 投稿日:2002年11月22日(金)10時11分44秒
- 「梨華ちゃん。お客さん、来たわよ」
「あっ。はっ、はいっ」
やだ。
思わず、保田さんに見とれてて
ぼーっとしちゃって
安倍さんに、肘でつつかれちゃった。
いけない、いけない。
- 13 名前:CHANCE 投稿日:2002年11月22日(金)10時12分22秒
- ウェイトレスの仕事は、ね
思ってたより、けっこう、ハードなんだ。
お昼と午後の休憩を除いて
1日中、立ちっぱなしだし
足は、棒みたいになっちゃったりするんだ。
おまけに、結構お客さんがいっぱい来たときなんかはパニックになっちゃうの
「きゃー、きゃー、どうしよう!」って
すぐ、わたし、慌てちゃうんだ。
- 14 名前:CHANCE 投稿日:2002年11月22日(金)10時12分59秒
- でも、さすが
このバイトの半年先輩だけあって
安倍さんが、テキパキ、フォローしてくれるから
今のとこ、なんとか、大きなミスなくやれてる。
細かいミスは、いろいろとあるんだけど、ね(笑)。
ごっちんの従姉さんの中澤さんも
安倍さんも、そして、保田さんも――。
ほんとに、とってもいいひとたちだし。
なんだか、バイトに来るのが、楽しくなってきちゃった。
- 15 名前:CHANCE 投稿日:2002年11月22日(金)10時13分47秒
- このまま、このバイトを続けたら
わたし、なんだか
自分が、変われそうな気がする。
内気で、ネガティブな自分と、さよならして
素直に人に微笑める
人に優しくできる
そんな女のコに、なれるような気がする。
こんなことが、自分に起こるなんて
バイトを始める前は、思ってもみなかったな。
ほんとに、まるで
わたしに、奇跡が起こったみたい。
魔法をかけられたみたいに
わたし、毎日が、楽しくなってきちゃった。
こんな素敵なキッカケをつくってくれた
ごっちんとよっすぃ〜に
感謝しなきゃ、ね?
勇気を出して、ほんとによかった――。
- 16 名前:sky 投稿日:2002年11月22日(金)10時16分45秒
- とりあえず今日はここまでです。
次回更新は来週です。
感想などありましたらレスしてください!
では
- 17 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月23日(土)00時05分24秒
- やすいし!!
最近このCP小説、めっきり少なくなっちゃって・・・。
期待しております。がんばってください。
- 18 名前:ぶらぅ 投稿日:2002年11月23日(土)14時46分24秒
- やすいしですか?
どうなるんでしょうか(w
頑張ってください
- 19 名前:sky 投稿日:2002年11月26日(火)10時08分31秒
- >17さん
圭ちゃん一押しの私の中で一番のCPなんですけど、ホント少なくなっちゃいましたよね。
我慢できずに書いちゃいました。
>ぶらぅさん
ありがとうございます。
ぼちぼち頑張ります!
- 20 名前:DAYDREAM 投稿日:2002年11月26日(火)10時09分42秒
- 「お疲れさま、梨華ちゃん、なに飲む?」
「えっと、ミルクティーでお願いします」
「オッケー、特別においしいの、いれてあげるよ」
カウンターの向こうで
保田さんが、優しく微笑んでくれた。
夕方の休憩タイム
外に行ってもいいんだけど
わたしは、いつも、エプロンをはずして
お店のカウンターで、休憩する事にしてるんだ。
- 21 名前:DAYDREAM 投稿日:2002年11月26日(火)10時10分25秒
- 「梨華ちゃん、短期間で、ずいぶん慣れたじゃない。優秀、優秀」
保田さんが、そう言いながら
ティー・ポットに入った熱い紅茶を、わたしの前に出してくれた。
「あ……ありがとうございます」
わたしは、褒められて嬉しくて
思わず、にっこり、笑顔になっちゃう。
「どう? おいしい?」
「はい、すっごく」
保田さんがいれてくれたミルクティー
ほんとに、すっごくおいしいんだよ。
- 22 名前:DAYDREAM 投稿日:2002年11月26日(火)10時10分57秒
- 「あっ、あの……保田さんって、紅茶いれるの、ほんとに上手ですね」
「だって、このバイト、もう1年近くもやってるんだもん」
「今度、おいしい紅茶のいれ方、わたしにも、教えてもらえます、か?」
「うん、いいよ。いつでも、レクチャーしてあげる」
「わぁ。嬉しいな」
わたしが、微笑むと、保田さんが、にっこり笑って
「ほんとに、梨華ちゃんは、素直ないいコだね」
そう、言ってくれたんだ。
- 23 名前:DAYDREAM 投稿日:2002年11月26日(火)10時11分36秒
- トクン
ハートが、優しい音色立てて
ぽっ
思わず、頬が、赤らんじゃう
きゃっ、恥ずかしい……。
わたしは、紅茶のカップを、思わず
きゅっ
両手で、握りしめて、俯いちゃった。
そして、ね
カウンターの中で、お仕事を始めた保田さんの横顔を
ときおり、チラッと、盗み見ていたの。
カウンターから見上げる、保田さんの横顔
ほんとに、とびきり素敵なんだよ。
- 24 名前:DAYDREAM 投稿日:2002年11月26日(火)10時12分16秒
- 大学3年生
21歳か……。
やっぱり、大人っぽいよなぁ
付き合ってるひととか、いるのかなぁ?
こんなに素敵なんだもん
いるに決まってるよね。
安倍さんとも、
「なっちゃん」「圭さん」
と言いあうぐらい、すごく仲がいいし
もしかして、安倍さんと、付き合ってるのかな?
- 25 名前:DAYDREAM 投稿日:2002年11月26日(火)10時12分52秒
- でも――、でも、ね
素直ないいコ――。
こんなふうにわたしを褒めてくれたひと
初めてなんだもん。
いつも、いつも
臆病で、引っ込み思案で
内気で、扱いにくいヤツ
それが、みんなのわたしに対する評価だった。
そんなわたしに
――素直ないいコ
そう、言ってくれたのって、保田さんが、初めてなんだもん。
- 26 名前:DAYDREAM 投稿日:2002年11月26日(火)10時14分03秒
- でも、でも、ね
もし、わたしが
素直ないいコに見えるのだとしたら
それは、保田さん
あなたが、きっと、そうさせてくれたんだよ。
わたしの素直な言葉も、返答も
それは、保田さん
あなたが、引き出してくれたことなの
あなたが、しゃべらせてくれたことなの。
保田さんの笑顔が、優しい言葉が
わたしをリラックスさせて、そう言わせてくれたんですよ。
- 27 名前:DAYDREAM 投稿日:2002年11月26日(火)10時14分36秒
- 保田さんの前だから
きっと、わたし、素直になれたの――。
そう、気がついて
わたし、ハッとしちゃった。
もしかしたら……
もしかして……
保田さんの優しそうな横顔を、見つめながら
わたしの頭の中が、ある単語でいっぱいになって
わたし
息が止まりそうになっちゃった――。
もしかして、わたし……
保田さんのことが
『好き』――。
- 28 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月28日(木)05時22分28秒
- 自分もこの二人好きですよ。
これからも頑張って下さいね。
- 29 名前:名無し読者 投稿日:2002年11月28日(木)22時35分20秒
- もうちょっと自分の言葉に直した方がいいと思いますよ。
非難してるわけじゃなくて、作者さんなりの解釈を読みたいので・・・
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