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*短編系*
- 1 名前:TRUEST 投稿日:2002年11月29日(金)14時40分53秒
- いろんな組み合わせでいきたいと思います。
ではでは…。
- 2 名前:〜高紺(冬の時)〜高橋思考 投稿日:2002年11月29日(金)14時50分42秒
- クリスマスは何したい?
うーん…友達と一緒に、プレゼントとか交換しながら
楽しく過ごしたいですね。(笑)
・
・
・
最近なんだか寒くなってきたよなぁ。もうコレ、冬だよね。
っていうか今日15月25日なんだよね。じゃなかった12月25日だ。
「愛ちゃーんっ!」
振り返ってみる。つぶらな瞳を一生懸命あたしに向けてくれる人。
手を振りながら走ってくる彼女の吐息は、白くなって出てくる。
髪を下ろしたあさ美ちゃんの姿がドキっとした。
「お待たせ〜!」
「…遅いよ。」
わざとそっぽを向いてみる。これ以上赤い顔を見られたくないんだもん。
「ほ、本当にごめんっ!……愛ちゃん…。」
「くくっ……!」
「え?」
「あさ美ちゃん騙されてやんのぉ〜♪怒ってないよぉ!」
と笑って見せる。
あさ美ちゃんの暗い表情が一気に明るくなり、
途端に笑いながらあたしに怒ってくる。
- 3 名前:TRUEST 投稿日:2002年11月29日(金)14時53分15秒
- 今思ったんですけどこれってすれ違いですよね?!すいませんでした!!
- 4 名前:名無しさん 投稿日:2002年11月29日(金)16時20分11秒
- ん?緑に板立てた人?
同じ人だったらそっちに書けばいいと思うけど…
- 5 名前:ヒトシズク 投稿日:2002年11月29日(金)21時18分54秒
- なんか面白そう・・・
更新楽しみに待ってます!
- 6 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月01日(日)19時07分12秒
- 緑で書いてる人が立てたスレなら使わせてもらっていいかな?
それともスレチガイだから削除依頼出した方がいい?
- 7 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月02日(月)17時17分37秒
- これ立てた人と緑の人が同一人物かわかんないから
一概には言えないけど…。
スレ立てた人が使わないっていうんだったら…使ってもいいんじゃん?
どうせ、倉庫行きになるだろうし(削除依頼だしても)。
- 8 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月03日(火)16時28分33秒
- >>7
顎さんは無理に削除するわけじゃないみたいですしね。
じゃあお言葉に甘えて使わせていただきます。
- 9 名前:変わる天気と思い 投稿日:2002年12月04日(水)15時59分25秒
- 壁にはめ込まれた窓から外を眺めると、結構粒の大きい雨が降り続いている。
十二月に入って、一段と寒さが増してきた最近、
雨なんか降ってると寒いんだろうなと、他人事のように考えた。
カオリといっしょにしこたま買い込んできたアッサムを口に含みながら時計に目をやる。
もうそろそろ、彼女がくる時間だ。
- 10 名前:変わる天気と思い 投稿日:2002年12月04日(水)16時00分22秒
- 「ふぇぇ、おまたせー」
カップに入った紅茶が底をついたころ、彼女はやってきた。
髪の毛がしっとりと濡れ、いつもより余計に色っぽく見える。
「寒かったっしょ。
紅茶淹れるから座ってな」
「はーい」
素直にソファに向かう彼女の姿に、体の奥底から微笑みが押し上げてくる。
カップを用意して、お茶菓子にクッキーでもとタンスを開けようとすると、
「あ、なっちぃ。
ごとークッキー買ってきたからいっしょにたべよ」
「あ、ほんと?
ありがとぉ」
えへへ、と小さく彼女の笑い声が聞こえてくる。
その声を聞いていたら、なんとなくミルクティーを飲みたくなって、自分のほうにだけ少しミルクを注いだ。
- 11 名前:変わる天気と思い 投稿日:2002年12月04日(水)16時01分21秒
- 「おまちどうさまー」
紅茶を持っていくと、彼女は部屋の隅に適当に積んであったDVDを眺めていた。
もっとも、それは私が声をかけるまでで。
声をかけたら、ぴくんて音が聞こえてきそうな勢いで背中を伸ばしたのだけれど。
「あはは…」
「どしたの?
別におこんないよぉ」
「いや、あはは…」
何かを隠してるらしい彼女の様子が少し気にかかったけれど、
紅茶のほうがもっと気にかかっていた。
冷めてしまってはおいしくないから。
- 12 名前:変わる天気と思い 投稿日:2002年12月04日(水)16時01分53秒
- 「まいいや。
紅茶淹れたから、のも?」
「おー、ありがとー。
クッキーも開けようねー」
彼女の隣に腰をおろす。
と、がしゃがしゃと荒々しく包み紙を破る彼女の行動に思わず声が漏れてしまった。
「ふ?
どうかした?」
「いやぁ、変わってないなぁってね」
彼女は不思議そうに首をかたげる。
「かわいいなぁって言ったんだよ」
「うそだぁ」
目が合うと、どちらからともなく笑い出した。
久方ぶりに二人で笑った気がした。
- 13 名前:変わる天気と思い 投稿日:2002年12月04日(水)16時02分38秒
- 「がんばってるかいごっちん?」
「がんばってるよぉ、なっちこそがんばってる?」
さっきとは味の違う紅茶を口に含みながら、ごっちんの話に耳を傾けた。
大変なことや、楽しいことや、一人になって、やっぱりいろいろと変わったらしい。
そうやって見ると、やっぱりどこかしっかりしたなぁとも思う。
「娘。はどう?」
「変わんないよぉ、相変わらず」
「そっかぁ」
ずず、と音を立てながら、紅茶が彼女の中に吸い込まれていく。
彼女の一挙手一投足を、こんなにまじまじと見たのは久しぶりだ。
そんな私の視線に気づいたのか、彼女がカップを置きながら言った。
「なっちは?」
「ん?」
「なっちは、かわってない?」
- 14 名前:変わる天気と思い 投稿日:2002年12月04日(水)16時03分18秒
- 彼女のストレートな視線が私を貫く。
私も呼応するようにカップを置いて、答えた。
「変わってないよ。
なっちは、なっちのままだよ?」
私の答えに、彼女はほっとしたようにひとつ息をついた。
けれどすぐに、瞳の輝きを弱める。
そして、光をなくした蝶のように、視線があちらこちらへと飛んだ。
それは、彼女のクセ。
困ったときのクセ。
「ごっちん?」
「ごとーは、かわっちゃった」
その言葉から、ほとんど時間が空かないうちに。
彼女の手が私の顎に触れた。
そしてそのまま、斜め上から、私の唇めがけて、彼女の唇が降りてきた。
- 15 名前:変わる天気と思い 投稿日:2002年12月04日(水)16時04分11秒
- 「ん……」
「……」
まるで魔法がかかったように、見開かれた瞼が下りてくる。
まるで集合がかかったように、全神経が唇に集まってくる。
まるでもやがかかったように、思考があやふやになる。
まるで足枷がかかったように、動けなくなる。
二ヶ月ぶりの、待ち焦がれた唇だった。
「ん……」
「ふ……」
しばらく重なっていた二人の唇がゆっくりとはなれる。
その間をおぼろげな白い橋が繋いでいたけれど、しばらくすると消え落ちてしまった。
- 16 名前:変わる天気と思い 投稿日:2002年12月04日(水)16時05分05秒
- 「なっちぃ…」
彼女が倒れこむように私の胸の中へ落ちてくる。
その長い髪から香る匂いは、二ヶ月前までとはどこか違っていた。
えもいわれぬ不安に襲われながら、そっと彼女の髪に指を差し込む。
「変わっちゃったって、どういうこと?」
彼女は小さく首を振ると、彼女の髪の中を走る手を押さえた。
「目…」
「ん?」
「目ぇ…」
彼女は鼻にかかった声で訴える。
私はよくわからないまま、彼女につかまれた右手の人差し指を彼女の目元に持っていく。
彼女に導かれたそこは、うっすらと冷たい筋が跡を残していた。
- 17 名前:変わる天気と思い 投稿日:2002年12月04日(水)16時06分04秒
- 「ごっちん?」
「あはは…ごとー、泣き虫になっちゃった…」
さっきよりはっきりと、泣いているとわかる声で彼女はつぶやいた。
「ごとー、ほとんど毎日泣いちゃうんだよ。
はは、なんかね、泣けてくるの。
自分でもよくわかんないんだけど、なんかね、なんか…」
「顔、あげな」
彼女の言葉をさえぎるように、私は声を発した。
驚いた様子で顔を上げた彼女の唇をできるだけやわらかくつぐむ。
彼女の息さえも飲み込んでしまおうと、首の後ろに手を回した。
- 18 名前:変わる天気と思い 投稿日:2002年12月04日(水)16時06分39秒
- 「なっちぃ…?」
唇を離すと、不思議そうな目で私を見上げる彼女。
その視線が、私の目を捉えていることは想像に難くなかった。
きっと氾濫を起こしているだろう目を。
「…なっちも、変わっちゃったよ。
泣き虫にもなったし、欲張りにもなった」
霞む視界で、それでもはっきりと映る彼女の髪を抱きしめる。
彼女はもはや聞き取るのがつらい声で言った。
「…なっちのうそつき、ばか」
「ごめんね」
雨はどうやら止んだらしかった。
温度があがって蒸発してしまったなんてことを考えて、
自分は変わったなと改めて思った。
- 19 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月04日(水)16時07分20秒
- 一応スレタイ通り短編を書いてみました。
問題があるようなら言ってください。
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