相思相愛が、イイ!
- 1 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月05日(木)23時55分28秒
- 紺野と小川の話です〜。
エロまで行く、かも?
- 2 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月05日(木)23時57分37秒
- 少し、考え事をしながら歩いていた。
隔週ごと収録に訪れるスタジオの廊下がいつもより長く、白く見える。
「あーさ美ちゃんっ!」
いきなり、廊下に響き渡る大きな声で呼ばれた。
そして、その声が聞こえたと同時に身体に衝撃が走る。
「きゃっ」
前方には誰もいない。
だけど、その声には聞き覚えがある。
ついさっきまで考えていたことの張本人だし、私の好きな人、だから。
首に廻された腕と背中が温かくて、少しうれしくなる。
私は微笑んで首を後ろに巡らせた。
「なんだー、まこっちゃんかぁー。」
もちろん誰が抱きついてきたかなんてわかっていたけど。
「なんだじゃないよー!またあさ美ちゃんボーっとしてたでしょ。」
呆れた様な声だけど、顔は笑ってる。
「あはは、ちょっと考えごとしてたの。」
まさか、ずっとまこっちゃんのこと考えてたなんて、言えない。
- 3 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月05日(木)23時58分41秒
- 「なになに?新しい振りのこととか?
あっ!違うか!お昼ご飯なに食べるか考えてたんでしょー!」
「えー、違うよぉー。大喜利で何ボケようかとか考えてたんだよー。
中澤さんネタ多いから。」
とっさにそんな小さなうそが出る。
ホントはね、違うの。
まこっちゃんのこと考えてたの。
昨日くれたメールとか、お菓子くれたときの笑顔とか、
踊ってる姿とか、レッスンのときの真剣なまなざしとか、たくさん。
心がまこっちゃんでいっぱいで、だけどまこっちゃんはそんなこと知らない。
だから、少し苦しくて。
そういうことばかり考えてた。
もちろん、そんなこと本人には言えない。
「まじでぇー!
相変わらず面白いねぇ、あさ美ちゃん。
じゃぁ大喜利はあさ美ちゃんに注目してよー。」
- 4 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月05日(木)23時59分33秒
- 笑いながらそう言って体を離す。
少し、残念だと思う。
しばらく横に並んで歩いているとまこっちゃんは何かを思い出したように、
すばやく顔をこっちに向ける。
「やっばい!
あさ美ちゃんと和んでたら遅れそうだよー!
そうなんだよ!あたしはあさ美ちゃん呼びにきたんだった!」
「えぇー!早く言ってよー!」
「だってあさ美ちゃん面白いんだもん!
まじ、これはダッシュだよ!」
そう言うと、まこっちゃんは走り出した。
私はそんな小さな会話もうれしくて、
しばらくまこっちゃんの後ろ姿を見つめていたい気分だった。
すると、まこっちゃんが振り向いて、
「あさー美ちゃーん!早くー!」
とまた大きな声で呼ぶ。
さすがに、収録に遅れるのは困る。
「ごめーん!」
私もまこっちゃんに続いて走り出した。
- 5 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月06日(金)00時01分27秒
- こんな感じなんですが、どうでしょ?
放棄は無しですんで、よろしく。
レスもらえたらうれしい(w
- 6 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月06日(金)00時51分33秒
- おがこんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
エロもあるんですか?w
頑張って下さいw
- 7 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月06日(金)23時28分26秒
- 番組の収録も無事に終わり、メンバーはみんな楽屋でくつろいでいる。
私は、隣でしゃべっている里沙ちゃんの話をほとんど聞いていなかった。
「それでねー、ってあさ美ちゃん聞こえてる?」
里沙ちゃんが私の顔を覗き込む。
「ふぇ?」
少し驚いたので、変な声が出てしまった。
「なんか、最近あさ美ちゃんボーっとしてるでしょ。」
里沙ちゃんが顔を覗き込んだまま少しだけ眉を寄せる。
「あはは、ごめんごめん。で、なんだっけ?」
作り笑いで誤魔化そうとした。
すると、その会話を聞いていた飯田さんに、
「こーんーのー。
紺野は前からボーっとしてるけど、最近ボーっとしすぎ!
今日も危うく遅れるところだったよ!たるんでるぞ!」
と軽く注意された。
- 8 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月06日(金)23時29分17秒
- 「すみません…。気をつけます。」
そういって軽く頭を下げる。
「でも、今日のはさぁ、小川が紺野を呼びに行ったのを
うっかり忘れたってのもいけないよねぇ。」
そう言ったのは矢口さんだ。
矢口さんはドアの近くに座ってる私とは対角線上の部屋の奥に座って、
保田さんとニヤニヤしながら私とまこっちゃんを見比べていた。
「えぇー!!矢口さん!言わないで下さいっていったじゃないですかー!」
そう叫んだのはもちろん、急に話を振られたまこっちゃんだ。
「キャハハ、ごめんごめん!
でもオイラ正直者だからさぁー。」
そう言って矢口さんは顔の前で手を合わせているけど、
全く悪びれていないみたいだった。
- 9 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月06日(金)23時29分58秒
- 「ちょっとー!
カオリそんなの聞いてないんだけどー!おーがーわー!」
まこっちゃんは少し青ざめているようにも見えた。
私から話題が逸れたのはうれしいけど、
まこっちゃんには迷惑かけられない。
「いっ、飯田さん!まこっちゃんは悪くないんです!
ホントに私がボーっとしてて…。」
「あさ美ちゃん…。」
私がそう言うと、苦笑しているまこっちゃんと目が合った。
「まーまー、ええやんええやん。収録には間にあったんやし、
この子らの麗しい愛に免じて許してやろうやー。
うちらにもあんな時期があったなー、矢口。」
そう言ったのは中澤さんで、後ろから矢口さんに抱きついた。
「もー、離れろー!裕ー子ー!おばーちゃーん!」
そう言って矢口さんは中澤さんを引き剥がそうとするが、
上から覆い被さるような体制になっているため、ジタバタするだけだ。
- 10 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月06日(金)23時31分17秒
- 「あー、そーいうこと言うなんて、ほんまに連れて帰って
いややゆうてもちゅっちゅしまくるでー!」
そう言うと、中澤さんはさらに矢口さんを押えつける。
「わっ!よっすぃー助けてー!!」
助けを求められた吉澤さんは、「なんでウチが…。」
と言いつつもニヤニヤ笑って中澤さんの方へ歩み寄る。
「もー、中澤さーん。離してあげなよぉ。」
吉澤さんは、あきれながらも説得する。
「なんや、うちらの愛を邪魔するなんて、
いくら吉澤といえども許さんでー!」
そう中澤さんが言ったと同時に急に楽屋が騒がしくなった気がした。
飯田さんも矢口さんと中澤さんの方に向かい、
ひとまず私とまこっちゃんは難を逃れた。
- 11 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月06日(金)23時32分32秒
- 中澤さんありがとう。
写真写りだけいいなんて言ってごめんなさい。
すると、矢口さんに助けを求められるまで吉澤さんと話していた
石川さんと目が合った。
「よかったね、紺野。」
そう言って石川さんは微笑む。
「はい。でも、まこっちゃんにまで飛び火したし、
なんか大変なことになっちゃってますねー。すいません。」
私と石川さんは、騒ぎの中心を見て苦笑いをした。
「でも、紺野ホント最近以前にもましてボーっとしてない?
何か悩みでもある?」
少し、胸が痛む。
そう言ってくれた先輩は他にもいたけど、
実は、まこっちゃんのことが好きなんです。
友情としてじゃなく恋愛感情として、なんて言えるわけない。
気遣ってくれた石川さんへの罪悪感と、まこっちゃんへの
恋心とが混ざってさっきより胸が痛い。
多分今はうまく笑えてない。
- 12 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月06日(金)23時33分23秒
- でも…。
私は向こうの方にいる吉澤さんと、目の前にいる
石川さんを交互に見た。
石川さんになら、言えるかもしれない。
石川さんと吉澤さんが色んな意味で仲がいいということは、
メンバーみんなが気づいていることだから。
そう考えると同時に、口が開いていた。
「あの、実は…、少し悩んでるんです。」
石川さんは少し笑って、「そっかぁ。」とつぶやいた。
そして、私と視線を合わせた。
「悩みって、新しい振りのこと?それとも、歌?
歌だったら、私じゃ参考にならないかもね、はは。
まさか、ご飯何食べようか、じゃないよねー。」
まこっちゃんと同じようなことを聞くんだ、と思った。
「いえ、違うんです。あの、ちょっとここだと…。」
私がそう言うと、石川さんはまた少し笑った。
- 13 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月06日(金)23時35分29秒
- 「言いにくいことかぁ…。
そうだ、次の仕事までまだ時間あるから、今聞くよ!」
「ふぇ!」
驚いた。まさか今すぐ話せと言われるとは思わなかったから。
「もー、紺野気が抜けてるといつも変な返事だよねー。」
そう言って笑うと、私の手を引いてドアへ向かう。
「い、石川さん!」
私の言うことなんて聞こえてないのか、「トイレいってきまーす。」
とメンバーに軽く声をかけると、そのまま楽屋を出てしまった。
もちろん私も一緒に。
ドアを閉める寸前にまこっちゃんの方を見ると、里沙ちゃん達と
一緒に笑ってた。
- 14 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月06日(金)23時38分22秒
- 「あのー、石川さん。そろそろ手、離してもらえませんか?」
楽屋を出てから、10メートルくらい。
私は石川さんに手を掴まれたままだった。
「あっ!ごめんごめん!」
そう言うとすぐに手を離してくれた。
まこっちゃんより手が冷たいなぁ、なんて思った。
私は石川さんより一歩遅れて後をついていった。
冷静に考えてみると、どんな風に話せばいいのか困ってしまう。
真剣にまこっちゃんが好きなことを打ち明けるか。
それとも、あくまで軽いノリで言った方がいいのか。
あまり重い感じだと深刻になりすぎる。
なんだかまこっちゃんを想う気持ちよりも、
現在の状況の方が厳しいような気分になってきた。
- 15 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月06日(金)23時39分08秒
- そんなことを考えながらふと顔を上げると、石川さんと目が合った。
「なんだか、ほんとに深刻みたいだねー。
さっきからずっと下向いてるよ、紺野。
まだ悩み聞いてないけど、ポジティブポジティブ!」
そんな石川さんを見たらなんだか脱力してしまった。
石川さんは私の右横に並び、きょろきょろ辺りを
見回しだした。
「どこがいいかなー?
あんまり人気がないとこのほうがいいよね?
んー、やっぱトイレ、とか?」
やっぱり、言うの止めようかな、と思った。
「ほんと、いいですよー。やっぱり。
人気のない場所もなかなかないですから…。」
そう言って、私は石川さんに笑いかける。
「だめだよぉ。
なんか、傍から見ててもかなり深刻そうだしさぁ。
話しちゃったほうが楽になるよ、きっと。」
そう言って、また私の手を取った。
「とりあえず、人がいなそうだからそこのトイレでいっか。」
そう言って近くにあったトイレに入った。
- 16 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月06日(金)23時40分27秒
- トイレに入ると、石川さんは念のため、と言って
個室を見て廻った。
「うん、誰もいないよね。
ここなら少し楽屋とも離れてるし、あんまり人もいないし。
紺野、どんどん話しちゃっていいよー。」
石川さんは、笑顔でそう言った。
でも、とてもどんどん話せる気分じゃないし、
そんな内容でもない。
石川さんから視線を外し、洗面台を見つめた。
自分でもわかるくらい、話しにくそうな顔をしてるだろうな。
それがわかったのか、石川さんから話を切り出してくれた。
「話しにくいことって言ってたよね?
で、歌とかダンス、食べ物の話でもない。
だとすると、もしかして恋の悩み?
誰か好きな人がいるとか?」
- 17 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月06日(金)23時41分31秒
- 実は石川さんってすごく鋭いのかも。
石川さんの言葉を聞き終わらないうちに、
心臓が跳ねた。
顔に血が集まってくるのがわかる。
これじゃ、言葉にしなくてもはいそうですって
言ってるようなものだ。
「図星、かぁ…。
紺野ってそういうの疎いかと思ってたけど、
やっぱり女の子だねー。
で、相手は、誰なのよー?
もしかして、私の知ってる人?」
石川さん、あなたは鋭いです。
手の甲で頬に触れると、今までにないくらい
顔が赤くなってるのがわかる。
だんだん核心に迫って来たため、
心臓の早さもすごいことになっている。
- 18 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月06日(金)23時46分41秒
- 今日はこの辺で…。
また明日も更新します〜
>>6さん、レスどうもありがとうございます!
エロはまだ先ですんで、気長に待ってやってください(w
- 19 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月07日(土)19時42分22秒
- 「は…い…。」
と返事はしたものの石川さんには悪いけど、
やっぱりその人の名前を自分の口から言うことはできなそうだ。
言ってしまったら、そのまま後ろに倒れてしまいそう。
そう思っていたところにまた石川さんの言葉が響く。
「違ってたら悪いんだけど、
もしかして、紺野の好きな人って、小川?」
その言葉を聞いた瞬間、弾かれたように顔を上げた。
もう、体全体が心臓になってしまったみたいに
どくどくと震えるのがわかる。
「またまた図星かぁ…。」
その石川さんの言葉を聞いて、やっと声を搾り出した。
「っ…、ど…して、わかった…んですか…。」
自分でも驚くくらいかすれた声だった。
- 20 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月07日(土)19時43分23秒
- 「なんとなく、かなぁ。
紺野、ボーっとしてるようで小川といるときはよく笑うし、
小川にお菓子貰うときが一番うれしそうなんだもん。」
ガクッと一気に力が抜けた。
お、お菓子…。
私が今まで隠してきたのは何だったんだろう…。
たかが、とは言えないけど、お菓子くらいで
わかっちゃうなんて少しショックだ…。
「も、もしかして、みんな気づいてたりします…?」
私は恐る恐る尋ねた。
「うーん、どうだろ?
あ、こないだ高橋はそれとなく気づいてるようなこと
言ってたかも。でも、ほとんど気づいてないと思うよ!
もちろん、小川も、ね。
結構小川ってそういうのわからないからねー。」
と、笑顔で教えてくれた。
- 21 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月07日(土)19時44分01秒
- ほとんど気づいてないとはいえ、少なくとも石川さんと
愛ちゃんは知ってたんだ…。
「あの…、愛ちゃんはなんて言ってたんですか?」
やっぱり、気になる。
「えっとー、確か、あさ美ちゃんってホントお菓子と麻琴
に関しては輝いてますよね、だったかな?
なかなか的を得た発言だよねー。」
そう言ってクスクス笑う。
「そ、そんなことないですよー!」
否定はしてみたものの、あまり強くは言えないなぁ
と、自分でも思う。
「で、少しはスッキリした?」
と、石川さんは私の顔を覗き込んで尋ねる。
「はい…。なんか、こう胸の辺りがスカッと。」
私は胸をなでおろす動作をした。
「よかった、よかった!
でも、今まで小川のことを考えててボーっとしちゃってた
わけだー。紺野も可愛いとこあるよねー!」
石川さんはうんうんとうなずいて言った。
そんなことを言われて、またまた顔が赤くなる。
- 22 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月07日(土)19時44分48秒
- 「そういうこと言わないで下さいよー。」
またドキドキしてるけど、さっきまでの不快な
感じではない。
「で、紺野はこれからどうするの?」
突然尋ねられた。
「どうするって…?」
質問の内容をわかってはいたけど、
あまり考えたい内容ではないので尋ね返してしまう。
「だから、小川に言うか、言わないか、とか、ね。」
私の緊張が伝わったのか、石川さんは
私を気遣うような表情だった。
「そ…ですよね。でも、自分でもその辺わからなくって…。
まこっちゃんと普通に話したり、遊んだり、それだけで
満足と言えば満足なんです…。
でも、たまにすごく苦しいときがあって…。
自分でも、よくわからないんです…。
告白して振られちゃえば苦しくなくなるのかな、
とかたまに思うんですけど…。」
そう言うと、また俯いてしまう。
- 23 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月07日(土)19時45分32秒
- 「うん…。わかるよ、すごく…。
もう紺野とかも知ってるとは思うんだけど、
私とよっすぃーね、付き合ってるの…。
あっ、なんか本人たちは隠してるつもりだったんだけど、
いつの間にかみんな気づいてたんだよねー、あはは…。
だからさ、わかるよ…、紺野の気持ち。
下手に告白して嫌われたくないしね。
でも、今のままだとすごく苦しいよね?
私は、やっぱり、ちゃんと自分の気持ち伝えたほうが
いいと思うよ。」
少し、言いにくそうに、石川さんは言った。
「はい…。」
私はそうとしか言えなかった。
告白したほうがいい、自分でもそう思う。
でも、傷ついたり、今の関係を壊したくない。
でも、石川さんの言ってることは、正しい。
- 24 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月07日(土)19時46分12秒
- どうしたらいいんだろう。
と、その時、勢いよくドアが開いた。
私も石川さんも驚いてドアの方を見た。
「あっ!いーたー!梨華ちゃんに紺野!」
ドアを開けて入ってきたのは、話題に上っていた、
吉澤さん、その人だった。
「よっすぃー、どうしたの?
よくここってわかったねー?」
石川さんは目を丸くして尋ねる。
「だって、梨華ちゃんが紺野連れてトイレ行くって言ってから
かなり時間経ってるけど、なかなか帰ってこないからさぁ。
とりあえず近くのトイレ探してたんだよぉー!」
そう言って吉澤さんは石川さんの隣に移動する。
「ところで、二人で何やってんの?」
きょとんとした顔で私と石川さんを見つめる。
- 25 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月07日(土)19時46分45秒
- ところが次の瞬間、
「ま、まさか!梨華ちゃん!
こんな人気のないトイレに紺野を連れてくるなんて!!
紺野を誘惑してたんじゃ…!!」
なんてことを言い放った。
「「えぇ!」」
私と石川さんは驚いて吉澤さんを見た。
「ち、違いますよ!吉澤さん!」
変な勘違いされても困るし、
驚いたこともあってすぐに否定の言葉が出た。
「あはは。冗談だよ、冗談!言ってみただけー。
ウチは梨華ちゃんのこと信じてるもんね、ベイベー!」
そう言って石川さんにウインクなんかしてる。
- 26 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月07日(土)19時47分25秒
- 「もー!よっすぃー!」
石川さんは吉澤さんの肩を軽くたたいた。
「ところで、本との話、二人でなにやってんの?」
吉澤さんが尋ねる。
「うん、ちょっと紺野が悩みがあるっていうから、
話を聞いてたんだよ。」
「ふーん、そっかー。
なんだー、ウチにも相談してくれたらいいのにー。」
吉澤さんはちぇっというように拗ねた振りをする。
先輩だけど、なんか、かわいいなーと思ってしまう。
「だめだよー!よっすぃーじゃー。
可憐な乙女心がわからないでしょ!」
石川さんは笑いながら吉澤さんを見た。
「あっ!ひでー!梨華ちゃん!
ワタシだってうら若い乙女なのにぃ!」
吉澤さんはそう言って合わせた手を顔の隣にもってきて、
可憐な乙女ポーズをとる。
- 27 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月07日(土)19時48分12秒
- 「よっすぃー、変だよー!」
そう言った石川さんと私はクスクス笑った。
なんか、この二人っていいなー。
うらやましい。
「あっ!じゃぁ、紺野はウチがいたら話しにくいよね?」
吉澤さんは私を気遣って、そう言ってくれた。
「よっすぃーにも話していいかな、紺野?」
「あっ、はい…。」
私がそう言ったのを聞いて石川さんは今までの経緯を話した。
「そっかー。紺野が小川のことをねー。
だから最近ボーっとしてたのかー。青春だねぇ。」
そう言うと、吉澤さんは感慨深そうに明後日のほうを見つめた。
でも次の瞬間、顔を輝かせて私を見た。
「そうだ!こうなったらウチと梨華ちゃんで協力してあげよう!
ねっ!梨華ちゃん!」
吉澤さんはキラキラした目でそう言った。
- 28 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月07日(土)19時49分04秒
- 「うん、そうだね!」
石川さんも同意する。
「えっ!」
私は驚いて二人を見た。
「紺野、何かあったら遠慮なく相談していいからね!」
そう言って石川さんは微笑んだ。
「あっ、はい!ありがとうございます!」
石川さんと吉澤さんに相談したことで、
すごく進展したような気分になった。
今まで誰にも話せなかったことが話せたこと、
誰かが知っていてくれる、そのことがすごくうれしい。
「じゃ、そろそろ戻ろうか?」
石川さんが私と吉澤さんを見た。
「はい。」
私もそう言って、三人で楽屋に戻った。
- 29 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月07日(土)19時50分57秒
- 今日はこの辺で…。
- 30 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月07日(土)22時03分04秒
- 来た来たキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
やはり二人は付き合ってたんですね(w
高橋も何気にするどい…
続き待ってます
- 31 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月09日(月)21時08分08秒
- その日から特に何も変わりはなかったけど、
以前よりはボーっとしなくなったと思う。
石川さんも吉澤さんも私を気遣って、
よく声をかけてくれるようになった。
まこっちゃんとの仲は相変わらずいい友達だったけど、
二人の気遣いがとてもうれしい。
それに、たまに石川さんと吉澤さんが気をきかせてくれて、
私とまこっちゃんを二人きりにしてくれることもあった。
そんな時、まこっちゃんは、みんなどうしたんだろーねぇ?
なんて言って首をかしげてて、そんなまこっちゃんを見てるのも
すごく楽しかった。
- 32 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月09日(月)21時08分46秒
- ある日、スタジオの廊下を一人で歩いていた。
そのとき、向こうの方から石川さんと吉澤さんが
歩いてくるのが見えた。
二人も私に気づいたようで、すぐに声をかけてくれた。
「おー、紺野ー!」
とは吉澤さん。
「紺野、おはよー。」
とは石川さん。
「おはようございます。」
私もあいさつを返す。
- 33 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月09日(月)21時09分21秒
- なぜか二人ともきょろきょろ辺りを見回している。
「どうしたんですか?」
と私が尋ねる。
「いや、紺野最近どうよ?」
?
「何がですか?」
わけがわからずに尋ねる。
「もー、紺野。どうって言ったら小川のことでしょー。」
と石川さんが笑いながら言う。
さっき、人がいないのを確かめてたんだ。
「特に進展はないですよー。相変わらずいい友達です。」
私がそう言うと、二人とも笑ってそりゃそうだ、
と納得する。
- 34 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月09日(月)21時10分01秒
- 「はは、仕事で毎日会ってるもんねー。
なんかあればわかるか。」
吉澤さんが肩をすくめる。
「そうですよー。」
たわいもない会話だけど、まこっちゃんのことを
当たり前のように話せるのがうれしい。
「でも、このへんで進展とかさせたいよねー。」
石川さんが考え込むような動作で言う。
「んー、私は、なんかこのままでもいいかなー、とか
思っちゃいます。いい友達ってことで…。」
私がそう言うと、石川さんはそっか…、とつぶやいた。
「もうこうなったら、誘惑しちゃえー!」
そう言ったのは吉澤さんで、ニヤニヤ笑って私を見る。
- 35 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月09日(月)21時10分41秒
- 「もう!よっすぃー!」
石川さんが吉澤さんをニラむ。
「冗談、冗談だってー。にらまないでよー、梨華ちゃん。」
吉澤さんは、なんとか石川さんを笑わせようと、奮闘中。
「ゆーわく、ですか…。」
私の一言に、二人がこっちを見る。
「こ、紺野?」
石川さんが驚いたように見つめる。
「んー、や、ちょっと考えただけなんで…、あはは…。」
笑って誤魔化そうとするが、私の一言に話題が集中する。
- 36 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月09日(月)21時11分36秒
- 「なーんだ!紺野もやる気じゃん!」
「紺野って…、結構すごいことやるよね。
前々から気づいてはいたけど…。」
吉澤さんはニヤニヤ笑いながら、石川さんは驚き、といった
表情で私を見つめる。
「えー!そんなことないですよー!
それに、やる気とか、そんなんじゃないですー!」
私は必死で首を横に振る。
「まぁでも、小川に紺野を意識させるって意味では誘惑って
いい方法だと思うけどなー。」
吉澤さんが考え込むようにして言う。
- 37 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月09日(月)21時12分15秒
- 「そうかなー?」
石川さんは不審そうに吉澤さんを見る。
「まぁ、紺野次第ってことで!」
吉澤さんの一言で誘惑の話は打ち切られた。
けれど二人と別れた後で、もう一度考えてみた。
もちろん、誘惑について。
「ゆーわく、かぁ…。
ちょっと、試してみようかな…?」
- 38 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月09日(月)21時16分46秒
- >名無し読者さん
石吉はもはや定番でしょう(w
これからこの二人には活躍してもらいますんで(゚∀゚)
- 39 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月11日(水)22時28分33秒
- それから、私はまこっちゃんといるときはシャツのボタンを
多目に外したり、腕を組んだときは胸を押し付けたりしてみた。
でも、まこっちゃんは普段と何も変わらない。
それどころか、シャツのボタンを留めてくれたりもした。
そしてさらに、撮影の休憩中にまこっちゃんと向かい合って
スチール椅子に座るときがあった。
そのときはたまたまスカートだったので、少し足を開いてみた。
話をしていると向かいのまこっちゃんの視線が私の足の間に移った。
そう思った次の瞬間、まこっちゃんは私の膝を掴んで、
足を閉じさせたのだ。
- 40 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月11日(水)22時29分03秒
- 「あさ美ちゃん、一応アイドルなんだから、気をつけなよー。」
なんて、言われてしまった。
ありがとう、とは言ったものの、ショックでまこっちゃんから
視線を外すと、石川さんと視線がぶつかった。
石川さんは、困ったような笑いを浮かべていた。
見られてたんだ…。
そう思ったら恥ずかしくて顔が赤くなるのがわかった。
「あれー、あさ美ちゃん顔赤いよー。どうしたの?」
まこっちゃんに聞かれると、さらに顔が熱くなる。
「ううん、なんでもない…。」
恥ずかしくて、死にそうだよー。
- 41 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月11日(水)22時29分41秒
- そして何日か経って、その日もなんとか仕事が終わった。
私は、なんとなくノロノロと荷物をまとめていたので、
帰るのが最後になってしまった。
やっと荷物をまとめ終わって帰ろうとしたら、
楽屋に石川さんが入ってきた。
「紺野、今時間ある?ちょっと話してもいいかな…?」
なんだかいつもと違って目を合わせようとしない。
「あっ…、はい。いいですよ。」
おかしいな、と思いながらも石川さんと話をすることにした。
一体何の話だろ、そう思っていると、
石川さんの方から話を始めた。
- 42 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月11日(水)22時30分14秒
- 「あのさ、紺野。最近小川に色々してきたじゃない?
傍から見てると、結構きわどいのとかあって、
私もドキドキしちゃったこともあったよー。」
石川さんはそう言って、あはは、と笑った。
恥ずかしいなぁと思いつつ私も合わせて笑う。
でも、やっぱりなんだかおかしい。
口は笑ってても目は笑っていない。
それに、なんだか緊張してるみたいだ…。
再び沈黙になったので、気まずくなって私の方から話し出す。
「あはは…、私なんかがやっても全然効果なかったみたいで…。
やっぱり石川さんみたいじゃないとダメですよねー。」
自分で言ってて悲しくなってきて、俯いてしまう。
- 43 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月11日(水)22時30分58秒
- 「そ…んなこと…。でも、もうあんなこと紺野にさせたくない…。
これ以上あんなの見たら、私、我慢できないよ…。」
石川さんが何を言ってるのかわからなくて、顔を上げる。
その瞬間、石川さんと目が合った。
いつもの石川さんと違ってなんだか恐い。
「え…、どういう意味――――っ!!!」
石川さんの言っている意味がわからなくて、
どういう意味ですか?そう言おうと思った。
でも、最後の言葉は、途中で遮られてしまった。
石川さんの唇が、私の唇を塞いでいた。
「んっ、ぁ……や!!」
止めてください、そう言おうと思っても腰をきつく抱かれ、
唇を離すことができない。
- 44 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月11日(水)22時31分36秒
- 半開きだった口の間から石川さんの舌が侵入してきて、
そのまま私の咥内を舐めまわす。
驚いて引っ込めた私の舌をからめとり、吸い上げていく。
「んっ……ぅん………っあっ!」
やっと離してくれたかと思ったら、すばやく私の両手を
絡めとり、押し倒された。
私は、ばんざいをしている様な格好で両手を床に押し付けられている。
目の前には、眼が異様に光っている石川さんがいた。
「紺野…、最近すごく可愛くなってきたよね…?
メンバーのみんなもそう言ってるよ…。
だから…、いくら好きな人のためだからって、
ああいうことやったらだめだよ…。
他の人だって、誘惑されちゃうよ…?」
驚いていると、石川さんの顔が近づいてきた。
- 45 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月11日(水)22時32分24秒
- 「……やっ…!!」
またキスされると思い、反射的に顔を背ける。
でも、今度はキスじゃなかった。
顔を背けたことによって、首が無防備になる。
石川さんは、軽く首筋を吸った。
チュッ。
「……っ!!やだぁ…!!やめてくださいっっ!!!」
そう言っても全く止めてくれる気配はない。
それどころか、首筋を舌でなぞられ、シャツのボタンが外れて
見えている鎖骨を噛まれた。
背筋がぞくぞくする。
それは快感のためではなくて、嫌悪感からだった。
石川さんは、ずっと黙ったまま行為を行っている。
そして、首から顔を離すと、今まで両手で抑えていた私の手を
一つの手で抑える。
- 46 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月11日(水)22時33分00秒
- 続け?!
- 47 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月11日(水)23時00分47秒
- 続け続け!!!
気になるぅう〜〜〜いいところで(w
- 48 名前:マーチ 投稿日:2002年12月12日(木)00時52分27秒
- おがこん!おがこん!
紺野さんのトラップに気づけマコ!
∬∬´▽`)<…?
- 49 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月12日(木)23時22分54秒
- 空いた片方の手で、私のシャツのボタンを外す。
すぐに半分ほど外れて、ブラが見えてしまう。
「や…めてくださ…いっ…。石川さんっ…!!」
そう言ったとき、石川さんは薄く微笑んで私の胸を
軽く掴んだ。
「やぁ!!」
私がそう叫んだ次の瞬間、ドアが勢いよく開いた。
そこに立っていたのは、今最も会いたくない人、
まこっちゃんだった。
- 50 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月12日(木)23時23分48秒
- 「やだっっ…!!!」
まこっちゃんの視線が痛くて、顔を背け、目をつぶる。
さっきまでは出なかったのに、涙が溢れてきた。
「ぅあ…、すいません!!お邪魔しました!!!」
ドアの閉まる音がした。
まこっちゃんはそう叫んで、すぐにドアの向こうへ
消えてしまったのだ。
もう……。だめだ……。
そう思ったら、なんだか力が抜けてしまった。
「ぅ…えぇ……っ。」
泣けてきた。
- 51 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月12日(木)23時24分24秒
- けれど、またすぐにドアの開く音がした。
でも、私はもうそんなこと関係なくて、ただただ泣いていた。
「石川さん!!!」
ドアの方から聞こえてきたのは、聞き覚えのある声だった。
驚いてドアの方を見ると、そこにはやっぱりまこっちゃんがいた。
な…んで…??
まこっちゃんはレッスンのときより厳しい表情をしていた。
「石川さん。あさ美ちゃん、泣いてますよね?
嫌がってるように見えますけど?」
石川さんは、驚きのためか、まこっちゃんと
目を外すことができないようだった。
「とにかく、あさ美ちゃんから、離れてください!!!」
まこっちゃんは普段とは全く違い、きつく言い放った。
- 52 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月12日(木)23時24分56秒
- きつそうに見えても、いつも笑顔のまこっちゃんとは
まるで別人だった。
「っ……!わか…った…」
かすれた声でそういうと、石川さんは私の手を離し、すんなりと
退いてくれた。
まこっちゃんはそれを見ると、私に近寄り、無言で私の手を掴んで
楽屋から出て行こうとするので、私はあわてて荷物をとり、
まこっちゃんに引かれるまま部屋を後にした。
- 53 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月12日(木)23時26分08秒
- しばらく廊下を歩いた。
二人とも気が動転してたのか、階段を上へと上っていた。
「い…たいよ…。まこっちゃん…。」
さっきからまこっちゃんはかなりの力で私の手を掴んでいる。
「あ…、ごめん…。」
そう言って振り返ると、すぐに手を離してくれた。
今まで、先を歩いていたから、
まこっちゃんの表情はわからなかった。
振り返った今も、恐くてまこっちゃんの顔を見れない。
「あさ美ちゃん、シャツ…。」
そう言って、まこっちゃんの手が私のシャツへ伸びる。
- 54 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月12日(木)23時26分46秒
- ボタンは石川さんに外されたままだった。
ボタンが外れた部分を、私が手で握ったまま歩いていたらしい。
私が手を離すと、まこっちゃんがボタンを留めてくれた。
それで緊張が解けたのか、私はまこっちゃんに抱きついて
泣いてしまった。
「ま…こっちゃ…っぇ…え…っ」
まこっちゃんの肩に顔を埋め、そのまま泣き続ける。
まこっちゃんはじっとして、動かなかった。
しばらくして落ち着くと、まこっちゃんが動かないのが
不安になって、体を離した。
- 55 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月12日(木)23時27分23秒
- 「ごめんね…。迷惑かけて…。」
下を向いたままでそう言うと、いいよ…と言って
頭を撫でてくれた。
頭から、まこっちゃんの温もりが伝わってきて、
なんだか安心してしまう。
だから、手が離れるとき、ついその温もりを
追って顔を上げてしまった。
まこっちゃんと目が合ってしまう。
まこっちゃんも私がいきなり顔を上げるとは思っていなかった
みたいで、困ったように笑ってた。
その表情は、いつものまこっちゃんだった。
- 56 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月12日(木)23時28分16秒
- 「ごめんね…。」
もう一度謝る。
「もういいよ…。あさ美ちゃんが悪いわけじゃないでしょ?」
そう言われて、私は黙ってしまう。
確かに、私は悪くないかもしれない。
でも、ああなった責任は私にも、ある。
また俯いて、しばらく黙り込んでしまった。
「あのさ…、傷ついたらごめんね…。
あさ美ちゃんと石川さんって、付き合ってる…の?」
その言葉にショックを受けて、首を振って否定する。
「ち…がうよ…。石川さん…とは、付き合ってないよ…。
私が好きな…のは、石川さんじゃないから…。」
- 57 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月12日(木)23時28分57秒
- そう言って、まこっちゃんの顔を見ると、
「じゃあ、誰が好きなの?」
と言ってるように見える。
鼓動が、早くなる。
「私が…、好きなのは…。まこっちゃんなんだよ…。」
言ってしまった。
まこっちゃんは、相当驚いたらしく、目を開いて
一瞬固まった。
それを見たら気まずくて、また、ごめん、と謝った。
そして、しばらく続いた沈黙を破ったのは、
まこっちゃんだった。
- 58 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月12日(木)23時33分02秒
- >名無し読者さん
続きましたが…(w
小川×紺野はもう少し先です。
>マーチさん
ぅわ〜!
マーチさんの作品読ませてもらってます。
レスもらえるなんて感激です(゚o゚)
- 59 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月13日(金)00時18分23秒
- なんだか石川さんの性格が最初のほうと違ってるような・・・。
何か考えがあってこんこんにああいう事したなら納得できなくも
ないけれど・・・・うーん。
- 60 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月13日(金)01時13分38秒
- 石川の行動の行方を知りたい…(w
続きも気になる〜!
- 61 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月13日(金)17時41分31秒
- 「あたしこそ、ごめん…。
あさ美ちゃんの気持ち、よくわからないと思う…。
あさ美ちゃんのこと、友達としては好きだけど…。
そういうの、よくわからないんだ…。ごめん…。」
大体予想はしてたけど、ショックで嗚咽が漏れそうになる。
でも、多分まこっちゃんもつらいだろうなと思って、
唇を噛んで、辛うじて耐えた。
「ごめんね…、あさ美ちゃん…。」
またまこっちゃんが謝る。
謝る必要なんてないのに。
- 62 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月13日(金)17時42分17秒
- 「私も、ごめんね…。嫌な思いさせちゃって…。」
私も謝る。
「嫌な思いなんて、してないよ。」
ありがとう、まこっちゃん。
それだけで、十分だよ…。
「なんか、謝ってばっかりだねー。」
私が、顔を上げてそう言うと、まこっちゃんは、ん…、
と言ってまた困ったような微笑を浮かべた。
「あのさ…、あさ美ちゃん…。」
まこっちゃんが言いにくそうに声をかける。
「なにー?」
私は、今できる限りの笑顔で応える。
- 63 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月13日(金)17時42分54秒
- 「都合良すぎるって、思うかもしれないけど…。
また明日から…、あさ美ちゃんと、友達として
付き合っていきたいんだ…。
やっぱり、あたしにとってあさ美ちゃんは大切な友達だから…。」
まこっちゃんの言葉に、視界がぼやける。
泣いちゃいけないと思っても、涙がじわじわ溢れてきた。
「私の方こそ、そうしてくれたら…、うれしいよ…。」
辛うじてそれだけ言うと、後は言葉にならなかった。
- 64 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月13日(金)17時43分32秒
- 「大丈夫?一人で帰れる?」
出口を過ぎたところで、まこっちゃんにそう聞かれた。
多分、石川さんとのことを心配してくれてるんだろう。
「うん…、大丈夫。」
笑ってそう言うと、別々のタクシーに乗って別れた。
もう、今日は色んな事がありすぎて、何が何だか、
わからなくなってしまった。
考えようと思っても、うまく頭が回らないし、
考える気もなかった。
ただ、明日も仕事だということと、今日たくさん泣いたから
目が腫れちゃうかな、ということだけ頭に残っていた。
- 65 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月13日(金)17時44分17秒
- 昨日の夜は予想に反してよく寝られた。
石川さんにあんなことされて、まこっちゃんには振られて、
多分寝れないなと思っていたけど、よっぽど疲れていたのかも。
でも、改めて仕事に行く時間になったら気が重くなった。
まこっちゃんは友達でいたいって言ってくれたけど、
実際会ったら気まずいだろうし、何より、石川さんだ。
多分まこっちゃんとは少し時間が経てば元に戻れると思う。
けど、石川さんとは…。
あんなことされて、笑顔で挨拶なんかできない…。
それに、石川さんとまこっちゃんだって気まずいだろうし。
私のせいでまこっちゃんにも迷惑かけてしまったと思うと、
やりきれない気持ちになる。
なんでこんなことになっちゃったんだろ…。
そんなことを考えながら、重い足を引きずって仕事に向かった。
- 66 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月13日(金)17時45分08秒
- 「おはよ、紺野!」
そう声をかけられ、驚いて振り向くと矢口さんだった。
石川さんとは全然声が違うことはわかってるのに、びくびく
してしまう。
「あっ矢口さん、おはようございます。」
取り繕うように笑顔で挨拶した。
矢口さんは一瞬?という表情をしたけれど、
先の方に保田さんがいることに気づいて、今日もがんばろーね
と声をかけてくれて私を追い越していった。
「けーちゃーん!おはよー!あれ、よっすぃーも。おはよ!」
私や矢口さんからは保田さんしか見えなかったけど、
ドアの陰に保田さんと一緒にいる吉澤さんが見えた。
- 67 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月13日(金)17時45分52秒
- 鼓動が早くなる。
石川さんとのこととは関係ないだろうけど、
もしかしたら石川さんから何か聞いているのかもしれない。
そして、吉澤さんと目が合った。
いつもと変わらない表情でこっちにくる。
「紺野、おはよ。」
笑いかけてくれるけど、吉澤さんの顔が見れない。
「お…はよございます…。」
失礼だとは思いつつも俯いてしまう。
「紺野。まだ撮影まで時間あるから、ちょっといいかな?」
- 68 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月13日(金)17時46分56秒
- 来た、と思った。
多分、石川さんとのことだ。
「あ…、は、はい…。」
そうは言ったものの、今すぐここから走り去りたかった。
「じゃ、ちょっとこっち来てくれるー。」
そう言って、吉澤さんは私の前を歩き出した。
特に怒っているとか、そういうことはないみたいだった。
気が進まないながら吉澤さんの後に続く。
そして少し歩くと、前からまこっちゃんが来た。
タイミング悪すぎるよ…。
- 69 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月13日(金)17時48分13秒
- そう思っても状況は変わらない。
まこっちゃんは吉澤さんに挨拶した後、あさ美ちゃん、おはよと
いつもと変わらない笑顔を向けてくれた。
私もおはよ、と返すものの少しぎこちなくなってしまった。
吉澤さんの「用」がなければもっと自然にできたのに…。
まこっちゃんの横を通り過ぎると、背中に視線を
感じた気がした。
そして、また少し歩くと、あのトイレの前に来た。
前に、まこっちゃんのことを相談した場所…。
- 70 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月13日(金)17時52分47秒
- >59さん,60さん
もうちょっと更新すると何故だかわかりますんで(w
また夜に来れたら来ます。
- 71 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)00時10分21秒
- 吉澤さんについてトイレに入る。
中にはやっぱり、石川さんがいた。
鼓動が早くなり、体全体が熱くなる。
同時にみぞおちの辺りが冷たくなった。
視線を斜め下に外す。
「昨日は、本当に、ごめんなさい!!」
いきなり響いた高い声に驚いた。
視線を上げると、石川さんが顔の前で手を合わせて、
頭を下げている姿が見えた。
- 72 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)00時11分00秒
- 驚いて、ただただ見ていると、吉澤さんが苦笑していた。
「紺野、昨日のことなんだけど…。
アレ、ウチらが仕組んだことなんだよね…。」
吉澤さんの言葉の意味が、よくわからなくて、
吉澤さんをじっと見つめてしまう。
「あのさ…、紺野と小川ってなかなか進まないじゃん?
小川だって紺野のこと嫌いなわけじゃないじゃない。
だから、紺野がああいうことされてたら当然助けに入って、
紺野と小川の仲が進むんじゃないかなーっと思ってさぁ…。」
吉澤さんが気まずそうに話す。
- 73 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)00時11分48秒
- 私は吉澤さんの言葉に衝撃を受けたが、
まだ、吉澤さんの言っている意味がわからなかった。
「ごめん!!!」
また石川さんの高い声が響く。
その声にはっとして、やっと言葉を搾り出した。
「っ…、じ、じゃあ、あれは演技だったってこと…です…か?」
石川さんはまだ顔を上げない。
「そういうこと…かな。紺野も全然知らされてなかったから、
驚いたよね?ウチらも、ちょっとやりすぎたと思うし…。ごめん!」
吉澤さんも頭を下げる。
- 74 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)00時12分34秒
- なんだか、体から力が抜けてしまった…。
怒りよりも、ほっとした感情の方が大きかった。
気が緩んだら、自分のほっぺたがスースーするのに気づいた。
やっと石川さんが顔を上げた。
「紺野ー!大丈夫?!ホントに、ごめんねー。」
私が泣いてるのを見て、石川さんは慌ててハンカチで涙を
拭ってくれようとする。
でも、昨日のこともあって私は石川さんの手が触れる瞬間に
びくっと体が跳ねてしまう。
「ごめんねー、ホント…。」
謝りながらも私の涙を拭ってくれる。
- 75 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)00時13分23秒
- なんだか、眉をはの字にして困っている石川さんを見ると、
私が悪いような気がしてくる。
でも、涙は止まらない。
「うわっ!紺野ー。」
続いて顔を上げた吉澤さんも、おろおろする。
ひとしきり泣くと、少し落ち着いた。
「も…ああゆうの、や…めてくださ…い。」
しゃくりあげながら言う。
「うん…、ごめんね…。」
石川さんはまだハンカチで涙を拭ってくれる。
「ウチら、紺野の気持ち考えてなかったよ…。ごめん…。」
また、吉澤さんが謝る。
「それに…、一応、進展は…ありました。」
二人の顔が明るくなる。
- 76 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)00時14分23秒
- 「ホントに?!」
「おーー!!」
絶対いい方に考えてるんだろうな、と思う。
「あの後…、まこっちゃんと楽屋出た後…、まこっちゃんに
告白したんです…。振られましたけど…。」
石川さんの眉がまた一気に下がる。
吉澤さんも口がへの字になっている。
三人とも俯いてしまう。
「まこっちゃん、そういうのわからないって…、言ってました…。
で…も、私とまたいい友達でいたいって言ってくれて……っぅ…。」
ぽつりぽつりと話していたら、また涙が出てきた。
- 77 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)00時15分04秒
- 「紺野ー。」
そう言って、石川さんは私を抱きしめてくれた。
「っ…ふっ……ぇぇ…。」
背中を撫でてくれた石川さんの手は、優しかった。
「えらいよー、紺野。ちゃんと自分の気持ち言えたねー。」
「そうだよー。すごい進展だよー。」
石川さんと吉澤さんに慰めてもらって、そんな二人の
優しさがうれしかった。
もう、昨日のことは忘れていた。
- 78 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)00時15分52秒
- 「そろそろ時間だし、戻らないと…。」
石川さんに言われて時計を見ると、撮影時間ギリギリだった。
「ぅわ…、そうですね。もう、かなり…。」
「やべ!じゃ、そろそろ、行きますかぁー。」
そう言って、少し早歩きで楽屋に戻った。
- 79 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)00時16分55秒
- この更新スピード、おかしいな(w
- 80 名前:マーチ 投稿日:2002年12月14日(土)01時06分31秒
- こ、こんこん!がんばれこんこん!
超チェックしてますよ!
- 81 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月14日(土)04時32分41秒
- やっぱそーいうことか!(w
がんがれこんこん!!
- 82 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)22時35分39秒
- 「あさ美ちゃん!!」
大きな声で呼ばれた。
前を向くと、楽屋の入り口にまこっちゃんがいた。
「じゃ、また後でね。」
そう言って石川さんと吉澤さんはスタジオの方へ歩いて行った。
さすがにまこっちゃんと顔をあわせるのは気まずいみたいだ。
「もう撮影始まっちゃうよ。どこ行ってたの?」
私の顔を覗き込んで尋ねる。
まこっちゃんは心配そうな顔をしていた。
- 83 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)22時36分20秒
- 「あ…、うん…。ちょっと…ね。石川さん、謝ってくれたから…。」
まこっちゃんは何も知らない。
気まずくて、視線を外してしまう。
「でも、目…赤いよ?…もしかして、また何かされた??」
まこっちゃんは本当に心配、といった感じで顔が強張っている。
「ホントに、謝ってくれただけだから…。」
大丈夫だよ、そう言って笑いかける。
「ん…、そっか…。わかった…。」
ごめんね、まこっちゃん…。
- 84 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)22時37分03秒
- まこっちゃんにホントのことを言った方がいいのか、
少し迷った。
このまま石川さんと気まずいままというのも、問題だし…。
でも、撮影の時間も迫っていたこともあり、とりあえずは
そのままにしておくことにした。
「もう撮影の時間だよー。支度しよ?」
そう言ってまこっちゃんを促す。
「そうだね…。」
まこっちゃんは納得がいかない、という顔だったけど、
さすがに撮影の時間が迫っていたのでスタジオへ向かった。
- 85 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)22時37分45秒
- その日の仕事は一応、普通にこなせた。
幸い、まこっちゃんと石川さんとの絡みはなかった。
これは、吉澤さんから聞いたことだけれど、仕事が終わった後
石川さん、吉澤さん、そしてまこっちゃんの三人で、
話しをしたらしい。
まこっちゃんには「理由」は説明しなかったらしい。
私を気遣ってくれたからだと思う。
でも、石川さんが一人悪者になってしまったみたいで、
何だか悪いような気がした。
- 86 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)22時38分38秒
- 吉澤さん曰く、私が梨華ちゃんをほっといたからだ、と
まこっちゃんには言ったらしい。
まこっちゃんは一応納得してくれたみたいだ。
それからは、私はまこっちゃんとは元通りいい友達で、
石川さんと吉澤さんには、たまに色々な相談をするようになった。
しばらくはまこっちゃんと石川さんもぎこちなかったけど、
だんだんそれもなくなってきた。
私はまだまこっちゃんのことが好きだけど、
告白して振られたこともあって、スッキリしていた。
たまには、胸が痛むこともあったけど…。
- 87 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)22時39分15秒
- そしてある日、私は一人でスタジオの廊下を歩いていた。
その日は天気がすごくよくて、気持ちのいい日だった。
しばらく歩くと、前の方に見覚えのある人が、
窓から外を眺めていた。
「まこっちゃーん!何してるの?」
私は走って行って、後ろからその人、まこっちゃんを抱きしめた。
少し、幸せ。
- 88 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)22時40分04秒
- 「ぅわ!あさ美ちゃーん!そんな勢いよくきたら、
あたし窓から落ちちゃうよー!」
そう言って、笑いながら振り返る。
きらきらした笑顔を見て、あぁ、まこっちゃん、やっぱりいいなぁー。
そう思いながら、何してるの?ともう一度尋ねる。
「なんかねー、天気いいから外見てたの。」
まこっちゃんは、そう言ってまた窓の外に目を向ける。
- 89 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)22時40分36秒
- 「そうだねー、今日は天気よくて気持ちいいねー。」
私も、そう言って窓の外を見た。
ぽかぽかと暖かい日差しを浴びているのが気持ちよくて、
目をつぶって太陽を見上げる。
瞼を閉じていても、まだまぶしいくらいだ。
少しの間そうしていると、唇にやわらかいものがあたった。
- 90 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)22時41分19秒
- ?
なんだろう?
そう思って目を開けると、目の前にまこっちゃんの顔があった。
「きゃっ!!」
驚いて、まこっちゃんを突き飛ばしてしまう。
「いたっ。」
まこっちゃんが肩の辺りを抑えて、少し顔をしかめた。
「ご、ごめん…。」
一応謝ってみたものの、顔が熱くて、手の甲を唇に押し当てる。
キス、されたんだよね…。
しかも、まこっちゃんに…。
まこっちゃんの方を見ると、まこっちゃんも同じように顔が赤い。
- 91 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)22時41分51秒
- 「いや…、だった…?」
まこっちゃんが尋ねる。
私はいまいちよくわからないけれど、勢いよく首を振る。
いやじゃない、そういう意思表示。
手の甲で唇を押さえたまま、俯いてしまう。
なんでまこっちゃんはこんなことしたんだろ…。
うれしいけど、こんなことされたら期待してしまう。
私たち、いい友達なんじゃないの…?
- 92 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)22時42分31秒
- 「あのさ…、あさ美ちゃん、前あたしのこと好きだって
言ってくれた…よね?あの時、あたしよくわからなかったんだけど…、
最近、ずっと考えてたんだ…。あさ美ちゃんのこと…。
初めは、石川さんにあんな事されたのに、すぐ石川さんと仲直り
しちゃうなんて、って思って少しムカついたりしたけど、
そのうち、石川さんに嫉妬してる自分に気づいたんだ…。」
まこっちゃんがぽつりぽつりと話し出す。
「あたし…、あさ美ちゃんのことが…、多分…、好き。好き…、だよ。」
- 93 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)22時43分07秒
- 一瞬、まこっちゃんが何を言ってるのかわからなくって、
目の前が真っ白になった。
体の血が足の方まで引いていく。
まこっちゃんの方をちらっと見ると、まこっちゃんも
顔を赤くして俯いていた。
私、まこっちゃんに、好きって言われたんだよね…。
好きって…。
そう思ったら、体が動いていた。
- 94 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)22時43分38秒
- まこっちゃんの首に腕を廻し、抱きつく。
「…っ、あさ美ちゃん?」
すぐ近くでまこっちゃんの声が聞こえる。
「私も、好き…。」
そう言うと、まこっちゃんの首に廻した腕に力をこめる。
「あさ美ちゃん…。」
まこっちゃんの腕が、私の背中に廻る。
緊張で、腕に力がこもっていた。
二人してしばらく固まっていたけど、
何だか照れくさくなって、まこっちゃんの首に廻した
腕の力を緩め、少し体を離す。
- 95 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)22時44分18秒
- その時、しまった…、と思った。
私は腕をまこっちゃんの首に廻したままで体を離したから
まこっちゃんと至近距離で見つめ合ってしまったから。
まこっちゃんも、口が半開きのまま目を大きくして驚いていた。
予想外に、見つめ合ってしまう。
こうなったら、することは一つしかない。
私は目をつぶって、まこっちゃんに顔を寄せた。
唇に、やわらかい感触。
背中に廻されたまこっちゃんの腕は緊張のせいか、
ずっと力がこもっていた。
- 96 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)22時45分05秒
- 少しして顔を離すと、さすがに恥ずかしくなって
腕を解き、少し離れる。
顔を真っ赤にして俯く。
まともにまこっちゃんの方を見れない。
自分からまこっちゃんに、キス、するなんて…。
「はは…、テレるね…。」
まこっちゃんの方を見ると、頭をかいて照れていた。
「うん…、あはは。」
私も笑おうとするけれど、ぎこちない。
- 97 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)22時46分13秒
- しばらく黙っていたら、突然廊下に大きな声が響いた。
「いたー!おーがーわー!こーんーのー!」
びっくりして後ろをふり返ると、
飯田さんがこちらにやってくるのが見えた。
「もう撮影の時間だよ!こんなとこで何やってるのー!」
まこっちゃんは時計を見ると、やば!と言ってすぐ返事をした。
「すいません!今行きます!」
そして、私の手を取った。
「行こ、あさ美ちゃん!」
そう言って、走り出す。
「うん!」
私はまこっちゃんに手を引かれて、走り出した。
fin
- 98 名前:名も無き作者 投稿日:2002年12月14日(土)22時54分47秒
- 一応、話の前半の紺野サイドは終わりました。
でも、これだけだとわけがわからないと思うんで、
小川サイドも書いてきます(w
エロには着実に近づいてます。
>マーチさん
チェックありがとうございます。
こんこんは、マイペースにがんがってきます、多分(w
>81さん
そういうことです(w
作者もがんがってきます!
それにしても駄文だな…
- 99 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月14日(土)23時34分33秒
- お疲れ様です!(w
小川サイドもあるのですか?w
楽しみです!!!
- 100 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月15日(日)19時28分08秒
- 私も楽しみ。どんな心境の変化があったのか…。
- 101 名前:小川SIDE 投稿日:2002年12月15日(日)23時35分39秒
- 最近、あさ美ちゃんを目で追うことが多くなった。
なんとなく視界に入っていないと落ち着かない。
誰と話をして、どんな表情をしているかとか、
気になってしょうがない。
前はちょっとトロいとこあるからなぁ、なんて感じだったけど
今はそういうのじゃなくて…。
こういうのって、なんなんだろ?
いつからこうなったんだろ…?
- 102 名前:小川SIDE 投稿日:2002年12月15日(日)23時36分25秒
- いつからとははっきり言えないけど、
きっかけみたいなものはあったと思う。
少し前、仕事が終わった後に吉澤さんに呼びとめられた。
「小川ー!今帰るの?」
いつもはこんなことはない。
「はい。帰りますけどー?」
不思議に思いながら返事をした。
「んー、そっか。あーー!そういえば、さっき楽屋で小川の
携帯見た気がする。つーか、小川携帯忘れてるよ!」
吉澤さんはいきなり思い出したみたいに大声でそう言った。
- 103 名前:小川SIDE 投稿日:2002年12月15日(日)23時36分55秒
- 携帯がないと仕事の連絡が取れないし、吉澤さんの声があまりにも
大きかったから、驚いて携帯があるかないか確かめもしなかった。
「えー!ありがとうございます!
まだ楽屋開いてますよね。すぐ取りに行ってきます!」
あたしはそう言って吉澤さんに軽く頭を下げると、
楽屋の方に走って行った。
出口から楽屋までは走ればそんなに遠くない。
五分も経たないで楽屋についた。
- 104 名前:小川SIDE 投稿日:2002年12月15日(日)23時37分32秒
- ……っ!!
…し…か………!!
中で誰かの話し声が聞こえた。
多分、先輩か誰かが残っていて話でもしてるのかな。
あまり深く考えずに、ドアを開けた。
―――――――――!!!
一瞬、何が起きてるのかわからなかった。
石川さんと……、あさ美ちゃん?!
なぜかあさ美ちゃんは、石川さんに馬乗りになられてて、
シャツのボタンが外れてた。
何が何だかわからなくて、石川さんとあさ美ちゃんを
じっと見てしまう。
- 105 名前:小川SIDE 投稿日:2002年12月15日(日)23時38分09秒
- その時、あさ美ちゃんと、目が合った。
「やだっっ…!!!」
あさ美ちゃんがそう言って顔を背ける。
その声で、あたしがどんな場面にいるか気づいた。
「ぅあ…、すいません!!お邪魔しました!!!」
頭に血が上って、よくわからないことを口走ってしまう。
とにかく、この場にいちゃいけないと思って、
急いで部屋の外に出る。
そのまま走り出そうとした。でも…。
…ぅ…えぇ……っ……
あさ美ちゃんの声が聞こえた。
――あさ美ちゃん、泣いてる…?
- 106 名前:小川SIDE 投稿日:2002年12月15日(日)23時38分48秒
- 次の瞬間、またドアを開けてた。
石川さんは驚いたようにあたしを見る。
目を大きく見開いて、顔が引きつっている。
あさ美ちゃんはあたしの方も見ないで、泣いてた。
石川さんがあさ美ちゃんの上に乗ってて、
あさ美ちゃんはシャツのボタンが外れてて、泣いてる。
これは、絶対おかしい。
「石川さん!!!」
そう声をかけると、石川さんはびくっと体をふるわせた。
思ったより大きな声が出て、自分でも少し驚いた。
- 107 名前:小川SIDE 投稿日:2002年12月15日(日)23時40分48秒
- 「石川さん。あさ美ちゃん、泣いてますよね?
嫌がってるように見えますけど?」
石川さんは何も言わないで、じっとあたしを見る。
でも、見るというより固まってるという感じだった。
あさ美ちゃんがこっちを見る。
涙で顔がぐしゃぐしゃだ。
その顔を見たら、すごく、切なくなった。
- 108 名前:小川SIDE 投稿日:2002年12月15日(日)23時41分25秒
- 「とにかく、あさ美ちゃんから、離れてください!!!」
普段だったら絶対こんなこと先輩に言えないけど、
力をこめて、そう言った。
「っ……!わか…った…」
かすれた声でそういうと、石川さんはすんなり退いてくれた。
とにかく早くこの部屋を出たい一心で、あさ美ちゃんに近寄り
その手を取って部屋を出た。
石川さんを見る余裕はなかった。
- 109 名前:小川SIDE 投稿日:2002年12月15日(日)23時42分06秒
- それから、どこをどう歩いたのかわからないけど、
ずっとあさ美ちゃんの手を掴んで階段を上っていた。
あたしはその間いろんなことが頭の中をぐるぐる巡ってて、
結局何も考えられなかった。
「い…たいよ…。まこっちゃん…。」
不意に後ろから声が聞こえてきた。
驚いてふり返ると、あさ美ちゃんが掴まれてる手を少し上に上げた。
- 110 名前:小川SIDE 投稿日:2002年12月15日(日)23時42分45秒
- 「あ…、ごめん…。」
そう言ってすぐに手を離したけど、見たらあさ美ちゃんの手首は
少し赤くなったいた。
あさ美ちゃんはずっと俯いている。
改めてあさ美ちゃんを見ると、さすがにもう泣いてなかったけど
ボタンの外れたシャツに気づいた。
肌が見えないようにシャツを掴んだあさ美ちゃんの手は白くなってた。
でも、それでも少し肌が見えていて、それに気づくと
なんだか急に気が沈んできた。
- 111 名前:小川SIDE 投稿日:2002年12月15日(日)23時43分22秒
- 多分、ボタンを留めることまで気が廻らなかったんだろうな。
「あさ美ちゃん、シャツ…。」
そう言うと、あさ美ちゃんはやっとシャツを握っていた手を離した。
こんなんじゃ、ボタンも留められないだろうな…。
そう思って、あたしが留めた。
あさ美ちゃんは大人しくあたしの手を見てる。
一番上まで留め終わると、急にあさ美ちゃんが抱きついてきた。
そのままあたしの肩に顔を押し当てて、泣く。
- 112 名前:小川SIDE 投稿日:2002年12月15日(日)23時43分58秒
- 「ま…こっちゃ…っぇ…え…っ」
抱きしめるのもためらわれて、動けなかった。
普通はこういうとき抱きしめたり、背中撫でたり、そうやって
慰めるものなんだろうけど、ああいうことがあった後だと
あさ美ちゃんに触れていいのかわからない。
しばらくするとあさ美ちゃんは泣き止んで、
あたしから体を離した。
「ごめんね…。迷惑かけて…。」
俯いたままのあさ美ちゃんが言う。
- 113 名前:小川SIDE 投稿日:2002年12月15日(日)23時44分48秒
- 「いいよ…。」
こんな時でもあたしに気を遣ってるかと思うと、つらくなって
あさ美ちゃんの頭を撫でる。
でも、あさ美ちゃんはずっと俯いたまま。
不安になって、手を離す。
そしたら、いきなりあさ美ちゃんが顔を上げた。
すごくびっくりして、どうしていいかわからなかったから、
つい笑ってしまった。
- 114 名前:名も無き作者改めKKGL 投稿日:2002年12月15日(日)23時55分02秒
- 一応、小川サイドは石川さんとの濡れ場あたりから始まってます(w
>99さん,100さん
小川の気持ちの移り変わりがちゃんと書けるかわかりませんが、
微妙に違う、勘違い部分とかあるのでその辺楽しんでもらえればうれしいです(w
実は現在同時進行でエロありの高橋×紺野書いてます。
そっちは割りと短いのでもう少しで終わりそうですが…。
小川サイドは短めです〜。
- 115 名前:99 投稿日:2002年12月16日(月)00時11分08秒
- 小川サイドはじまりましたね〜w
石川との場面からですか、続き楽しみです!
…そして、作者さん、高紺のエロって…
ひょっとしてあそこですか?最近書き出した…
自分そこ行ってレスってます(w
いやー同じ人?だったとは…w
あちらも楽しみにしてますよ〜!
- 116 名前:99 投稿日:2002年12月16日(月)00時12分53秒
- あ…でもまだわかりませんね(w
すいません。
- 117 名前:あい 投稿日:2002年12月16日(月)12時24分03秒
- 高紺のエロ!!は、どの板で書かれてるんですか?ぜひ、教えて!
- 118 名前:KKGL 投稿日:2002年12月16日(月)23時50分26秒
- 「ごめんね…。」
あさ美ちゃんが謝る。
「もういいよ…。あさ美ちゃんが悪いわけじゃないでしょ?」
あさ美ちゃんは、絶対悪くない。
そう思ってた。
けど、あさ美ちゃんはまた俯いて黙ってしまった。
なんで黙るの?
黙ったってことは、あさ美ちゃんと石川さんって
そういう関係なの?
でも、あさ美ちゃん泣いてたよね?
…もしかして、あたし二人の邪魔した?
そう思ったら体から血が引いていった。
- 119 名前:KKGL 投稿日:2002年12月16日(月)23時51分17秒
- あさ美ちゃんに確かめなきゃ…。
「あのさ…、傷ついたらごめんね…。
あさ美ちゃんと石川さんって、付き合ってる…の?」
あたしがそう言うと、あさ美ちゃんはすぐに首を振って否定した。
「ち…がうよ…。石川さん…とは、付き合ってないよ…。
私が好きな…のは、石川さんじゃないから…。」
そう言ってあさ美ちゃんは顔を上げた。
とりあえず邪魔したわけじゃなくて、ほっとした。
でも、あさ美ちゃんの言い方が気になった。
- 120 名前:KKGL 投稿日:2002年12月16日(月)23時51分58秒
- 私が好きなのは石川さんじゃない…そう言った。
じゃあ他に好きな人がいるの?
だったら、なんで…。
そう思った瞬間、あさ美ちゃんが口を開いた。
「私が…、好きなのは…。まこっちゃんなんだよ…。」
え?
あ…た…し…?
頭の中が真っ白になってしまった。
あさ美ちゃんの謝る声が聞こえた。
- 121 名前:KKGL 投稿日:2002年12月16日(月)23時55分29秒
- あさ美ちゃんの好きな人は、あたし…。
それって友達としてじゃなくて、だよね…。
どうしよう。
あたしは、あさ美ちゃんのこといい友達だと、思ってる。
あさ美ちゃんのこと友達以上には考えられないし、
まだ恋愛とかよくわからないよ…。
でも…、あさ美ちゃん悩んだんだろうな…。
今だって下向いて黙っちゃってるし、あんなことあった後だし…。
あたしは、どうしたらいいんだろ。
けど、あさ美ちゃんの気持ちには、応えられない。
- 122 名前:KKGL 投稿日:2002年12月16日(月)23時56分10秒
- 「あたしこそ、ごめん…。
あさ美ちゃんの気持ち、よくわからないと思う…。
あさ美ちゃんのこと、友達としては好きだけど…。
そういうの、よくわからないんだ…。ごめん…。」
あたしがそう言ったら、あさ美ちゃんの体がびくっと
震えて、固まった。
「ごめんね…、あさ美ちゃん…。」
やっぱり、あたしあさ美ちゃん傷つけた…。
謝ってもどうしようもないかもしれないけど…。
- 123 名前:KKGL 投稿日:2002年12月16日(月)23時57分13秒
- 「私も、ごめんね…。嫌な思いさせちゃって…。」
下を向いたまま、あさ美ちゃんがつぶやく。
「嫌な思いなんて、してないよ。」
そうだよ、あたしは嫌な思いなんてしてないよ、あさ美ちゃん。
「なんか、謝ってばっかりだねー。」
やっとあさ美ちゃんが顔を上げてくれた。
笑ってはいるけど、顔が強張ってる。
- 124 名前:KKGL 投稿日:2002年12月16日(月)23時58分16秒
- 「ん…。」
謝ってばかり…。
あたしも、あさ美ちゃんも。
確かにそうだな、と思って少し笑ってみた。
でも、これからはこんな風に謝ってばかりになっちゃうのかな。
あたしと、あさ美ちゃん。
前は二人で笑っていられたのに。
あたしは嫌だよ…、前みたいに笑っていたいよ…。
- 125 名前:KKGL 投稿日:2002年12月16日(月)23時58分54秒
- 「あのさ…、あさ美ちゃん…。」
あたしが声をかけると、あさ美ちゃんは、なにー?って笑って
応えてくれる。
無理して笑ってるの、わかっちゃうよ…。
「都合良すぎるって、思うかもしれないけど…。
また明日から…、あさ美ちゃんと、友達として
付き合っていきたいんだ…。
やっぱり、あたしにとってあさ美ちゃんは大切な友達だから…。」
- 126 名前:KKGL 投稿日:2002年12月16日(月)23時59分29秒
- そう言い終らないうちに、あさ美ちゃんの目がうるうるし出す。
どうしよう、やっぱり都合よすぎたかな…。
また傷つけちゃったかな…?
「私の方こそ、そうしてくれたら…、うれしいよ…。」
あさ美ちゃんは涙声でそれだけ言うと、大きな目から涙が溢れて、
また泣いてしまった。
- 127 名前:KKGL 投稿日:2002年12月17日(火)00時00分56秒
- 「大丈夫?一人で帰れる?」
出口を過ぎたところで、あさ美ちゃんに声をかける。
石川さんのこともあったし、あさ美ちゃん大丈夫かな…。
「うん…、大丈夫。」
あさ美ちゃんは笑ってそう言った。
笑った顔に無理はなかったけど、疲れたような表情だった。
その後あたしたちは別々のタクシーに乗って別れた。
- 128 名前:KKGL 投稿日:2002年12月17日(火)00時02分01秒
- あさ美ちゃん、本当に大丈夫かな…。
あたしはタクシーの中で今日あったことを考えてた。
あさ美ちゃんが石川さんに押し倒されてて、
あたしがあさ美ちゃんに告白されて…。
あさ美ちゃんは泣いてばかりだったな…。
また明日からいい友達でいたいって言ったけど、
どうしよう、前みたいに自然にできるかな…。
そんなことばかり考えてて、その日は眠れなかった。
- 129 名前:KKGL 投稿日:2002年12月17日(火)00時03分01秒
あたしがあさ美ちゃんを目で追うようになったのは、
多分、この日からだったと思う。
- 130 名前:KKGL 投稿日:2002年12月17日(火)00時11分43秒
- 更新しても終わらないもんですねー。
>99さん
いや、多分当たってます(w
こっちの方が初めに書いたものです。
高紺も一応完結してるので、あと少し直したらうpします。
>あいさん
高紺は飼育にはないです(w
別のところのエロ小説書いてスレにあります。
とりあえず探してみてください〜。
- 131 名前:99 投稿日:2002年12月17日(火)00時18分32秒
- 更新キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
そりゃ気になり出しますよね…w
自分はなると思いますw
そして、高紺あってたっす!
作者さんのHNが…(w
もう出来てるようなのでそちらも楽しみにしています♪
- 132 名前:あい 投稿日:2002年12月17日(火)00時26分14秒
- だめだ〜わかんね〜!アド〜。あ、でも、携帯だからつながらないときあるんだよな。ギブです
- 133 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)00時19分46秒
- 次の日、スタジオに向かうまでに考えてた。
あさ美ちゃんのこと。
それに、石川さんのこと…。
あさ美ちゃんにあんな事したのに、前と同じようには振る舞えないよ…。
でも、石川さんはよく相談に乗ってくれたり、優しかった。
でも、あさ美ちゃんを傷つけたのは許せない。
とりあえずはあたりさわりなくしよう。
あんまり態度悪くても仕事にひびくだろうし…。
あさ美ちゃんには、笑ってあいさつしよう。
いつもみたいに、おはようって。
うん、そうしよう。
- 134 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)00時20分25秒
- そんなことを考えてたら、スタジオに着いてしまった。
ちょっと憂鬱だけど、楽屋に向かう。
そしたら、向こうからあさ美ちゃんと吉澤さんが歩いてきた。
なんだかあさ美ちゃんの顔が暗い。
とりあえず、あたしはいつも通りにあいさつしよう。
「吉澤さん、おはようございますー。あさ美ちゃん、おはよ!」
うん、自然にできた。
でも、あさ美ちゃんは、おはよって返してくれたけど、ぎこちない。
やっぱり前みたいには仲良くできないのかな。
そう思うと悲しくなった。
- 135 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)00時21分44秒
- あたしはあさ美ちゃんの背中を見送る。
あさ美ちゃんは吉澤さんと廊下の向こうへ行ってしまった。
でも、なんで吉澤さんと一緒だったんだろ?
なんか用事あるのかな?
あさ美ちゃんと吉澤さんって仲良かったっけ?
そんなことを考えてたら、一つの考えが浮かんできた。
吉澤さんと、石川さんは、すごく仲がいい。
もしかしてあさ美ちゃんは、石川さんに呼ばれてるのかも…。
そう思いながら、楽屋のドアを開ける。
「おっ、小川、ぉはよー。」
声をかけてくれたのは保田さんで、矢口さん、飯田さんも、もう中にいた。
- 136 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)00時22分41秒
- 「おはようございますー。」
そうあいさつはしたけど、頭の中は、あさ美ちゃんのことで一杯だった。
あさ美ちゃん、大丈夫かな…。
また何かされてたら、どうしよう…。
どんどん不安になってきて、早めに支度をすませて、
楽屋の入り口であさ美ちゃんを待つことにした。
ドアのすぐ横にもたれながら、あさ美ちゃんを待つ。
たまに右や左をきょろきょろ見回す。
- 137 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)00時23分23秒
- 「あれー?麻琴、何やってるのー?」
愛は今着いたみたいだ。
「えっと、なんとなく外の空気が吸いたいなー、と思って…。」
苦し紛れにそう言う。
「そとぉ?ここ廊下じゃん!どうしたの、麻琴?」
愛にじっと見つめられる。
「う、うん。これから行こうかなーと思ってたんだけど…。
あ、そういえばあさ美ちゃん見なかった?もう来てるんだけど…。」
話題をそらすついでに、あさ美ちゃんのことを聞いてみる。
「あさ美ちゃんー??もう来てるんだ。ううん、見なかったけど?」
「そっかー、ありがと。」
「ええよー。」
愛はそう言うと楽屋に入っていった。
- 138 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)00時23分54秒
- なんか、変だって思われたよね…。
落ち着かなくて、近くのトイレとか使ってなさそうな部屋も
見に行ってみたけど、あさ美ちゃんはいない。
もう結構時間が経ってる…。
そろそろ支度しないと、間に合わないのに…。
不安になりながらも、楽屋の入り口で待つ。
またしばらくすると、向こうの方からあさ美ちゃんと吉澤さん、
それに石川さんがやって来た。
やっぱり、石川さんに呼ばれてたんだ…。
- 139 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)00時24分39秒
- 「あさ美ちゃん!!」
あたしが声をかけると、あさ美ちゃんはぱっとこっちを向いた。
「じゃ、また後でね。」
あさ美ちゃんにそう言って、石川さんと吉澤さんは
スタジオの方へ歩いて行った。
「もう撮影始まっちゃうよ。どこ行ってたの?」
あさ美ちゃんが心配ですぐに尋ねる。
「あ…、うん…。ちょっと…ね。石川さん、謝ってくれたから…。」
あさ美ちゃんはそう言いながらもあたしから視線を外す。
なんで…?
さっきより目も赤いし、泣いた後もある。
どうしよ…、やっぱりもっと探しに行けばよかった…。
- 140 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)00時25分15秒
- 「でも、目…赤いよ?…もしかして、また何かされた??」
心臓がドキドキする。
「ホントに、謝ってくれただけだから…。」
あさ美ちゃんは、大丈夫だよ、そう言って笑いかける。
「ん…、そっか…。わかった…。」
あさ美ちゃんにそう言われたら、あたしは何も言えない…。
「もう撮影の時間だよー。支度しよ?」
あさ美ちゃんに言われて、もう撮影の時間が迫っている
ことに気づく。
「そうだね…。」
全然納得がいかないけど、撮影の時間が迫っていたので
スタジオへ向かった。
- 141 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)00時31分47秒
- >99さん
HNでわかりますよねぇ(w
あっちもこっちも生暖かく見守ってください〜
>あいさん
あっちは2chにあります(w
携帯からも見れると思います。
- 142 名前:あい 投稿日:2002年12月18日(水)01時03分13秒
- やっと!みつけれました!さっそく、読ませてもらいます!
- 143 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)22時56分25秒
- 一応、その日の仕事は何もなく終わった。
でも、あたしはあさ美ちゃんのことが気になって、
全然仕事に集中できなかった。
仕事が終わると、吉澤さんと石川さんに話がしたい、と呼ばれた。
絶対あさ美ちゃんのことだ…。
何言われるんだろ…。
ちょっと恐かった。
でも、あさ美ちゃんは謝ってもらったって言ってたし、
多分大丈夫だよね。
そう思って、二人について行く。
楽屋とは少し離れたトイレに着いた。
ここで、あさ美ちゃんとも話したのかな…。
中に入ると、二人ともすごく気まずそうにしてあたしと
視線を合わせようとしない。
あたしもあたしで目が合わせられない。
- 144 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)22時57分00秒
- しばらく沈黙が続く。
「小川…。昨日のことなんだけどさ…。」
吉澤さんが口を開いた。
石川さんはずっと下を向いたままだ。
「あ…さ美ちゃんのことですか…?」
聞かなくても、昨日のことと言ったらそれしかない。
「ごめんっっっ!!!」
吉澤さんが謝る。
「ホント…、ごめんね…。
取り返しがつかないことやっちゃったと思ってる…。」
石川さんは今にも泣きそうな感じでそう言った。
「いや…、ウチも悪かったんだよ…。
ここのところ梨華ちゃんほっといたから…。
でも、何にも関係ない小川と紺野巻き込んじゃって、
ホントに悪かったと思ってる…。」
- 145 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)22時57分39秒
- 吉澤さんは口を曲げてそう言う…。
でも…。
「あ…たしは別にいいですから…、あさ美ちゃんに謝ってください…。」
あたしは別にいい。
でも、あさ美ちゃんは?
あんなことされたらすごく傷ついたはずだよ…。
「紺野には…、朝一番に謝って、許してくれるって…。
ごめんね…、小川にも嫌な思いさせちゃって…。
私、ホントにどうかしてたよ…。」
石川さんは下を向いたままで、ほとんど涙声だった。
「もう、いいですから…。あさ美ちゃんがいいなら、それで…。」
石川さんが謝って、あさ美ちゃんが許したらあたしが
何か言えることじゃない。
「でも…、小川にも嫌な思いさせたでしょ?
やっぱり、そのことも悪いなと思ってるから…。ごめんね…。」
石川さんが頭を下げる。
- 146 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)22時58分20秒
- なんだか胸がざわざわする。
早く家に帰りたかった。
「あたしはそんなに嫌な思いとか、してないですから…。
あさ美ちゃんがいいなら、それで…。
明日から、前と同じでいいじゃないですか。」
あたしは早く帰りたい一心で、そう言って笑った。
「ごめんね…、そう言ってもらえるとうれしいよ…。」
石川さんがやっと顔を上げる。
「ありがとね、小川。」
吉澤さんは少し笑ってそう言った。
「じゃ、そろそろ遅くなっちゃうんで、帰っても大丈夫ですか?」
もう、この場にいたくなかった。
なんだかわからないけど胸がざわざわして、気分が悪い。
「うん、ごめんね。仕事終わった後なのに…。」
「いいですよー。じゃ、お疲れ様です。」
そう言って、あたしは二人に軽く頭を下げてトイレを出た。
- 147 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)22時58分56秒
- 二人とは目を合わせなかったし、言い終わってすぐに
トイレを出たから少し不自然だったかも。
でも、どんどん胸がざわざわして涙が出そうで、
トイレを出たらすぐに走って帰った。
なんでこんなにイライラするんだろ…。
帰る途中ずっと考えてた。
それと同じくらい、なんであさ美ちゃんはあんな簡単に
許しちゃうのかとも思ってた。
それがあさ美ちゃんのいいところだし、いつまでも引きずっても
仕事に響いてしまう。
あさ美ちゃんは、正しい。
でも、あんなことされてすぐに許せるものなのかな。
なんだか納得いかない。
あたしがどうこう言える立場じゃなくても。
石川さんにも吉澤さんにも、あさ美ちゃんにも、イライラする。
みんなに心配かけたくなくて、トイレで泣いた。
- 148 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)22時59分31秒
- 次の日もやっぱり仕事で、またあさ美ちゃんたちと顔をあわせる。
昨日のこともあって気まずかったけど、あさ美ちゃんは
前と変わらなく振る舞ってた。
だからあたしも前と変わらない態度で接した。
でも、自然にあさ美ちゃんの姿を探してしまう。
また何かあったら困るから?
始めのうちはそうだった。
けど数日経つと少しずつ変わっていった。
- 149 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)23時00分04秒
- 石川さんと変わらず話す姿を見て一人で腹を立ててみたり、
うれしそうにお菓子食べてる姿見て笑ってみたり、
誰といると一番笑うのか気になったり、
愛と腕組んでるの見て胸が痛んだり…。
あさ美ちゃんを見て一人で一喜一憂してる自分に気づいた。
それに、何だかあさ美ちゃんと話してると、ドキドキした。
手をつないだときの手の柔らかさとか細かいことが気になった。
胸の中があさ美ちゃんで一杯になって、好きに近づいていった。
あたし、あさ美ちゃんのことが好き、なのかな…。
- 150 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)23時00分50秒
- それからまた数日が経った。
なんだか、楽屋にいると落ち着かなくて、廊下の窓から
外を見ていた。
楽屋にいると落ち着かないのは、あさ美ちゃんがいるから
なのかもしれない。
外はすごく天気が良くて、お日さまの光を浴びてると少し落ち着いた。
そうしてると、後ろから名前を呼ばれた。
「まこっちゃーん!何してるの?」
声量のない声でもはっきり聞き取れる。
あさ美ちゃんだ。
トン、と後ろからあたしに抱きつく。
- 151 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)23時01分24秒
- 「ぅわ!あさ美ちゃーん!そんな勢いよくきたら、
あたし窓から落ちちゃうよー!」
なんだろ、なんでこんなにうれしいんだろ。
少し照れて笑いながら振り返る。
「何してるの?」
ともう一度聞かれた。
「なんかねー、天気いいから外見てたの。」
そう言ってまた窓の外に目を向ける。
よく晴れた空の下であさ美ちゃんの方を向くのがなんだか
恥ずかしかった。
「そうだねー、今日は天気よくて気持ちいいねー。」
あさ美ちゃんがそう言ってから、沈黙が続く。
- 152 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)23時02分02秒
- 不思議に思ってあさ美ちゃんの方を向くと、あさ美ちゃんは
少し顔を上げて目を閉じてあたしの方を向いてた。
体が熱くなる。
これってもしかして、キスしろってこと??
うゎ、どうしよ…。
でも、したいな、あさ美ちゃんと、キス…。
ドキドキしながら目を閉じて、顔を近づける。
目を閉じてからの方が体全体が心臓になったみたいに
弾んで緊張した。
唇に、やわらかい感触。
「きゃっ!!」
あさ美ちゃんの声がしたと思ったら、
肩に鈍い痛みが走った。
- 153 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)23時02分36秒
- 「いたっ。」
肩の辺りを抑えて、少し顔をしかめる。
「ご、ごめん…。」
あさ美ちゃんの言葉を聞いて、あたしとあさ美ちゃんの距離を
確認した。
あたし、あさ美ちゃんに突き飛ばされたんだ…。
気づいたら自分のしたことが急に恥ずかしくなった。
顔に血が集まってくる。
あさ美ちゃんは顔を真っ赤にして手の甲で唇を押さえたまま、
俯いている。
「いや…、だった…?」
そう聞くと、あさ美ちゃんは勢いよく首を振った。
よかった…。
期待して、いいのかな。
あたし、あさ美ちゃんが好きだよ…。
- 154 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)23時03分20秒
- 「あのさ…、あさ美ちゃん、前あたしのこと好きだって
言ってくれた…よね?あの時、あたしよくわからなかったんだけど…、
最近、ずっと考えてたんだ…。あさ美ちゃんのこと…。
初めは、石川さんにあんな事されたのに、すぐ石川さんと仲直り
しちゃうなんて、って思って少しムカついたりしたけど、
そのうち、石川さんに嫉妬してる自分に気づいたんだ…。」
あたしもきちんと自分の気持ち、伝えなきゃ。
「あたし…、あさ美ちゃんのことが…、多分…、好き。好き…、だよ。」
すごく恥ずかしくて、俯いてしまう。
恐くてあさ美ちゃんが見れない。
次の瞬間、首に腕が廻ってあさ美ちゃんの体温を感じた。
- 155 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)23時03分54秒
- 「…っ、あさ美ちゃん?」
あさ美ちゃんに抱きしめられたんだ…。
「私も、好き…。」
耳元であさ美ちゃんがそう呟いた。
首に廻された腕に力がこもる。
「あさ美ちゃん…。」
うれしくて、それしか言葉にならない。
あたしも、あさ美ちゃんの背中に腕を廻す。
思わず、力が入ってしまった。
二人で、何もしゃべらず抱き合う。
胸の辺りを熱い塊がグルグルまわっていたけど、
全然いやな感じじゃなかった。
ふと首に廻った腕の力が緩むと、あさ美ちゃんの顔が
すぐ近くにあった。
- 156 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)23時04分26秒
- 大きな目でじっと見つめられて、
びっくりしてぽかんと口が開いてしまった。
あさ美ちゃんが目を閉じて、顔を寄せる
あたしも、目を閉じた。
あさ美ちゃんと、二回目のキス。
生まれてから二回目の、キス。
少しして離れたあさ美ちゃんの顔はやっぱり真っ赤。
そのまま恥ずかしそうにもじもじしてる。
「はは…、テレるね…。」
あたしは何言っていいかわからなくて笑って頭をかいた。
「うん…、あはは。」
あさ美ちゃんも笑うけど、ぎこちない。
- 157 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)23時05分38秒
- しばらく黙っていたら、突然廊下に大きな声が響いた。
「いたー!おーがーわー!こーんーのー!」
視線をあさ美ちゃんの後ろに移すと、
飯田さんがこっちにやってくるのが見えた。
「もう撮影の時間だよ!こんなとこで何やってるのー!」
時計を見ると、もう撮影の時間が迫ってた。
やば!と言ってすぐ返事をした。
「すいません!今行きます!」
そして、あさ美ちゃんの手を取った。
「行こ、あさ美ちゃん!」
そう言って、走り出す。
「うん!」
あさ美ちゃんはまぶしいくらいの笑顔で応えてくれた。
fin
- 158 名前:KKGL 投稿日:2002年12月18日(水)23時08分24秒
- あー、やっとここまで来た。
あと二回ほど更新すれば、エロにたどり着きます(w
>>あいさん
見つかりましたか(w
実はあっちの方がエロ多いんですよね。
- 159 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月19日(木)23時04分41秒
- 更新されてるっ!
作者さんがんがって下さい!
- 160 名前:名無しスランプ中。。。 投稿日:2002年12月22日(日)00時05分13秒
- あちらの掲示板でもときどき書き込みしたり
ROMって見ていたのですが、偶然見つけました。
私はおがこん推しなのですが
こちらとあちらを見るとなんとも複雑な気分になります(w
とてもおもしろいので交信大変だと思いますが、頑張って下さい。
- 161 名前:番外編?! 投稿日:2002年12月22日(日)23時14分53秒
- タクシーの中でこっそり手を繋ぐ。
たわいもないことを話す、まこっちゃんの目は優しい。
廊下でキスをした日から、私とまこっちゃんはつきあってる。
今でも信じられない。
こうして手を繋いで、優しい眼差しを向けられても、
本当に私でいいのか、とか少し不安だ。
もちろん、ほとんど毎日一緒に帰ったり、メールもくれる。
手を繋いだり、たまには好きだよ、と言ってくれる…。
でも…、やっぱり不安。
まこっちゃんは、私が石川さんに押し倒された理由を、知らない。
だから、ちょっと勘違いしてるんじゃないのかな…。
友情と、恋愛感情を。
怒りと、嫉妬を…。
それに、まこっちゃんに嘘をついてるのがつらい。
- 162 名前:番外編?! 投稿日:2002年12月22日(日)23時15分26秒
- 「あさ美ちゃーん!おーい!」
まこっちゃんが私を覗き込むようにして見る。
「えっ?ご、ごめん!」
つい考え込んで、ボーっとしてしまう。
「もー、あさ美ちゃん、また一人の世界行っちゃってるよー。」
まこっちゃんはくすくす笑いながら前を向く。
「あはは、ごめんね…。」
そう言って私が下を向くと繋がれた手が目に入る。
なんだか、少し悲しい。
「で、何考えてたのー?」
またまこっちゃんが私を覗き込んでそう尋ねる。
「特にはないよー、今日の仕事のこととか、かな。」
まこっちゃんと目を合わせて笑いかける。
「そう?っと…、もう着いちゃう。」
車は、まこっちゃんのマンションの前に着く。
- 163 名前:番外編?! 投稿日:2002年12月22日(日)23時16分00秒
- もうお別れか…。
何回も繰り返したはずなのに、慣れない。
「じゃ、また明日ね!後でメールするから!」
そう言って車から降りると、大きく手を振って見送ってくれる。
「あさ美ちゃーん!ばいばーい!」
そんなまこっちゃんが微笑ましくて、さっきまでまこっちゃんを疑ってたことが少し後ろめたい。
私も車の中から手を振り返す。
うん。
やっぱりきちんと話をしよう。
それでだめになったら、きっぱり諦めよう。
- 164 名前:番外編?! 投稿日:2002年12月22日(日)23時16分35秒
- 今日の仕事は、雑誌の撮影だ。
娘。全体の撮影は午後からで、
午前は個人のショットを撮ることになっていた。
私は早く終わったので、楽屋でまこっちゃんが終わるのを待つ。
撮影が終わったメンバーはお昼まで空き時間になっていた。
まこっちゃんも早く終わるはずだから、空き時間に、話をしよう。
そう決めていた。
「あさ美ちゃん、固まってるよー。」
そう言ったのは里沙ちゃんで、苦笑して私を見てた。
私は緊張のあまり、固まってしまっていたみたい。
「もうすぐあさ美ちゃんの大好きなお昼なのに。どうしたの?」
眉を寄せて、覗き込まれる。
「いや、ほら、ケータリングって何食べようか迷うからさ。
だから、どれから食べようかなー、なんて考えてたの…。」
しどろもどろになって説明する。
- 165 名前:番外編?! 投稿日:2002年12月22日(日)23時17分10秒
- 「何食べようかって、まだメニューわかんないじゃん。」
もう里沙ちゃんは半ば呆れ顔。
「あはは…。」
笑ってごまかそうとした時、ぱたぱたと廊下を走る音が聞こえた。
すぐにドアが開く。
「あー!やっとお昼だー!」
そう言って入ってきたのはまこっちゃんで、仕事からの開放感からか
うーん、と言って伸びをする。
でも、私は緊張で、萎縮してしまう。
廊下からは愛ちゃんと加護さんの話し声が聞こえた。
今、楽屋には私と里沙ちゃんしかいないけど、メンバーが増えればまこっちゃんと二人で話しにくくなってしまう。
今、言うしかない。
「あ、あの、まこっちゃん。ちょっと話があるんだけど…、今、いい?」
私がそう言うと、きょとんとした目で私を見つめた後、
いいよー、と言ってにっこり笑う。
二人で楽屋を出る時、愛ちゃんたちが入れ替わりに入ってきた。
- 166 名前:番外編?! 投稿日:2002年12月22日(日)23時17分49秒
- スタジオから外に出て、あんまり人のいない駐車場に移動した。
「あさ美ちゃん、話って何?」
まこっちゃんは私の緊張を他所ににこにこ微笑んでいる。
もう、この笑顔見れなくなったりしないよね…?
まこっちゃん…。
そんなことを考えたら、悲しくなって俯いてしまう。
「本とに、どうしたの?」
そんな私の様子を見たからか、そう尋ねるまこっちゃんの顔からは、
笑顔が消えてた。
「あの…ね、この前のことなんだけど…。」
気まずいながらも、話し出す。
「この前のこと…?なんかあったっけ?」
まこっちゃんは思い当たらないって感じで首を捻る。
「い…しかわさんとのこ…と。」
私がそう言うと、一瞬、まこっちゃんの顔が強張る。
- 167 名前:番外編?! 投稿日:2002年12月22日(日)23時18分22秒
- 「あ…。もしかして、また何かあった?」
真剣な表情。
まこっちゃんは心配までしてくれてる。
ちゃんと、言わなきゃ…。
「あの…、あれね、本とは、演技だったの…。」
言ってしまった…。
やっとの思いで言葉を吐き出したけど、まこっちゃんはポカーンとした顔で固まってる。
「私、石川さんと吉澤さんに、まこっちゃんとのこと、相談してたの…。
だから…、私がああいうことされてたら、まこっちゃんが助けに入って、
そうしたら…、二人の関係も…少しは進むだろうって…。」
言ってて情けなくなってきた。
これじゃ、まこっちゃんを騙したようなものだ。
しばらく沈黙が続く。
きっと、まこっちゃんも呆れてる。
そう思って、顔を上げることができなかった。
- 168 名前:番外編?! 投稿日:2002年12月22日(日)23時19分09秒
- 「でも、あの時、あさ美ちゃん泣いてたよね?それも、演技…なの?」
まこっちゃんの声だけが響く。
声だけでも、緊張してるのがわかった。
「あの時は、私も知らなかったの…。
でも、次の日、演技だったって教えられて…。ずっと、まこっちゃんに
言わなきゃって思ってたんだけど…、言えなくて…。」
だんだん涙声になる。
泣きたいのは私だけじゃないのに。
泣いていいのは、私じゃないのに…。
「結果的にまこっちゃん騙すことになっちゃって…。
本とに、ごめんね…。まこっちゃんが嫌なら、わ…かれても、いいから…。」
それだけ言うと、また沈黙になる。
まこっちゃんの顔は見れないけど、きっと、呆れてる。
もう、だめだよね…。
こんなことならもっと早く言っておけばよかった…。
沈黙が気まずくて、ずっと靴の先を見てる。
- 169 名前:番外編?! 投稿日:2002年12月22日(日)23時19分54秒
- 「あさ美ちゃん。」
不意に、まこっちゃんに呼ばれた。
どういう結果になっても、ちゃんと話、聞かなきゃ…。
そう思って、顔を上げる。
「あたしさ、今ちょっと考えたんだけど、あのことが石川さんたちの考えたことだってわかっても、あさ美ちゃんと付き合うのが嫌になるとか
付き合うのやめるとか、そういう考えは浮かんでこないんだよ。
あの時はあさ美ちゃんだって知らなかったわけでしょ?
そりゃ、腹は立つけどさ…。」
まこっちゃんは怒ってるというよりは、すねてるという感じで、口を
曲げている。
「それより、あさ美ちゃんは別れたいって思うの…?」
今度は、逆に悲しそうな顔で尋ねられる。
「そんなこと、絶対、思わないよ。まこっちゃんが許してくれるなら、
これまでと同じように付き合いたいよ…。」
私も、涙ぐむ。
- 170 名前:番外編?! 投稿日:2002年12月22日(日)23時20分50秒
- まこっちゃんは少し考え込んでから、口を開いた。
「許さない、こともない…よ。条件つきだけど…。」
条件…?
何だろ…?
まこっちゃんがそう言うなんて、よっぽど怒ってるんだろうな、
そう思って顔が強張る。
「条件ってな…に?」
許してもらえるなら、できる限りのことはしよう…。
決心して、まこっちゃんを見つめる。
すると、まこっちゃんは何を考えたのか、自分の唇を指差した。
わけがわからなくて、見つめ返してしまう。
「もー。キス、してくれたら、許す。」
ちょっと顔を赤くして、照れたように言う。
- 171 名前:番外編?! 投稿日:2002年12月22日(日)23時21分25秒
- キス…。
ちょっとホッとする。
それに、目の前で照れながら上目遣いにこっちを見るまこっちゃんが、
ものすごく、かわいい。
そういえば、廊下でしてからしてなかったな…。
「わかった…。目…、つぶって?」
私がそう言うと、素直に目を閉じてくれる。
まこっちゃんに近づくために、一歩踏み出す。
ゆっくりと顔を近づけ、まこっちゃんに口づけた。
顔を離す途中で、まこっちゃんと目が合う。
途端に恥ずかしくなって、目を逸らしてしまう。
「まこっちゃん…、許してくれる…?」
そう尋ねると、小さい声で、ん…、と言ってにっこり笑う。
「さーて、そろそろお昼だよね。お腹も空いたし、ケータリング行こ!」
まこっちゃんはそう言って無造作に私の手を取り、歩き出した。
- 172 名前:番外編?! 投稿日:2002年12月22日(日)23時22分02秒
- ケータリングの前に着くと、もうメンバーがテーブルに着いていた。
私とまこっちゃんも、それぞれ食べたいものを取りに行く。
私がテーブルに着くと、少し遅れてまこっちゃんも戻ってきた。
まこっちゃんのトレイを見ると、ミートソーススパゲティーや
ハンバーグにまじって、ケータリングにはないメニューがあった。
白くてまあるいそれには、黒いマジックで、よしざわ、と
名前が書いてあった。
「まこっちゃん!それ…、もしかして…、吉澤さんの…。」
驚いている私を他所に、まこっちゃんは短くそう、とだけ答えると、
吉澤さんのゆで卵を机の角で、割る。
その時、後ろの方で、ゆで卵がなーい!と叫ぶ吉澤さんの声が聞こえた。
- 173 名前:番外編?! 投稿日:2002年12月22日(日)23時22分34秒
- 「まこっちゃん…、まずいよぉ…。」
私の小声の注意もどこ吹く風で、もくもくと殻をむいていく。
吉澤さんはと言えば、ぶつぶつ言いながらも席に戻るところだった。
吉澤さんの席は、私とまこっちゃんの席を通り過ぎた後ろだ。
このままだと遅かれ早かれ、見つかってしまう。
そう思った時、まこっちゃんの後ろに大きな人影が見えた。
「おっ!小川、いいもん食べてるじゃん!…ってそれウチのじゃんかよ!
名前まで書いてあったのに…。小川ー、いつからそんな度胸が…!」
「よ、吉澤さん!」
吉澤さんがちょうどまこっちゃんの手からゆで卵を奪おうとしたところを、私が遮る。
「紺野〜。いくら小川とラブってるからって、かばい立ては無用!」
そう言って、吉澤さんは恨めし気に私を見る。
- 174 名前:番外編?! 投稿日:2002年12月22日(日)23時23分15秒
- 「いや、そうじゃなくって…。あの…、例の話、まこっちゃんに全部話しちゃいました…。」
私がそういい終わるか終わらないかのうちに、高音と低音のハーモニーが
聞こえた。
「「えぇーーーーー!!」」
吉澤さんの後ろには、石川さん。
「…偽証罪ですよ。」
ぼそっとまこっちゃんが呟く。
「で、でも、直接紺野とヤったのは梨華ちゃん…モゴゴッ」
それでも抗議の声を上げようとした吉澤さんの口を、
石川さんが慌てて塞ぐ。
「よっすぃー!ご、ごめんね、小川…。ゆで卵、気にしないで食べちゃっていいから…。あっ!期間限定のフランもあるよ!」
そう言って石川さんはフランをまこっちゃんにわたす。
「梨華ちゃん、なんでムースポッキーじゃないのさー。」
また吉澤さんが抗議の声を上げるけど、黙殺される。
- 175 名前:番外編?! 投稿日:2002年12月22日(日)23時23分53秒
- 「わたし、アーモンドクラッシュポッキーがいいです。」
まこっちゃんが、石川さんに言う。
「わ、わかった!今買ってくるから!ちょっと、よっすぃー。行くよ!」
石川さんはゆで卵にまだ未練たらたらの吉澤さんを引きずって、
出口の方へ歩いて行く。
私は、それを呆然と見送った。
「あさ美ちゃんもフラン食べる?おいひぃよ?」
まこっちゃんはのん気にフランを食べてる。
「う、うん…。」
袋から一本フランを取ると、口に運ぶ。
まこっちゃん…、何気に怒ってるんだね…。
石川さんと吉澤さんには気の毒だったけど、胸のつかえは取れて、
スッキリした。
やっぱり、ムースポッキーよりフランの方がおいしいよね…。
そんなことを考えながら、お昼を食べた。
- 176 名前:KKGL 投稿日:2002年12月22日(日)23時29分07秒
- >>159さん
どうもです〜。
レスあるとやる気が出ます(w
>>名無しスランプ中。。。さん
確かに、高紺とこっちでは系統が違いますね〜。
あっちはなんとなく高橋が書きたかったんです。
スランプ中ってことはもしかして作者さんですか?
違ってたらすいませんが…。
何はともあれ、レスどうもありがとうございます!
微妙な番外編を書きましたが、次回からようやくエロ突入(w
- 177 名前:名無しスランプ中。。。 投稿日:2002年12月23日(月)23時01分15秒
- 交信ごくろうさまです。
えっとそうです(w
なにげに小説書きです。
いしよしを中心として書いていたのですが
スランプ中だったためそのスレがbat落ちしました(w
番外編楽しみに待ってます。
- 178 名前:エロ編 投稿日:2002年12月25日(水)23時47分35秒
- 大きな鏡の前で、新しい振りを踊る。
鏡の左下に眼を向けると、まこっちゃんの真剣な眼差が見えた。
今日も残って練習している私を、待っててくれる。
ドアの隣の壁に寄りかかりながら、じっと鏡を見つめている。
まこっちゃんの視線とぶつからないように、鏡を通して
まこっちゃんを見る。
でも、目が合わせられなくてすぐに鏡に映る自分に視線を移動する。
踊っていても、自分を見ても、体中にまこっちゃんの視線を感じて、
うまく踊れなくなってしまう。
まこっちゃんの真剣な眼差しで見つめられているかと思うと、
体が熱い。
- 179 名前:エロ編 投稿日:2002年12月25日(水)23時48分09秒
- 「…っ!」
そんなことを考えていたら、足がもつれた。
これ以上踊っていられない。
踊るのをやめてドアまで歩くと、まこっちゃんにトイレ行ってくるね、
と言い部屋を出た。
とりあえず一番近いトイレの個室に入り、用を足す。
「はぁ…。まこっちゃん…。」
ため息が、静かなトイレに響き渡る。
ペーパーで拭こうとしたら、少し変な感じがした。
なんだか、ぬるぬるする…。
生理が始まったのかと思って見ると、透明な液体がついていた。
それを見た時、頭を鈍器で殴られたような気がした。
- 180 名前:エロ編 投稿日:2002年12月25日(水)23時48分44秒
- もしかして…、これって、濡れてる、とか…?
恐る恐るその液体に触れてみると、少し糸を引いた。
途端に恥ずかしくなって、顔に血が上るのを感じた。
すぐに新しいペーパーで指を拭い、流してしまう。
どうしよう…。
吸い込まれていく水を見ながら、まこっちゃんを汚してしまったような気がして、泣きたくなった。
その時、トイレのドアが開く音がした。
「あさ美ちゃーん、いるー?」
まこっちゃんだ…。
「うん…。」
黙っているわけにもいかないから、とりあえず返事をした。
- 181 名前:エロ編 投稿日:2002年12月25日(水)23時49分14秒
- 個室から出て、まこっちゃんの方も見ずにすぐに手を洗い流す。
ぬるっとした感触に恥ずかしくなり、さらに顔が熱くなる。
まこっちゃんに、気づかれないよね…。
こんな子だって知られたら嫌われちゃうよ…。
「どうしたの?あさ美ちゃん、顔赤いよ?」
まこっちゃんがじっと私を見つめる。
「あ、さっきまで踊ってたからだよー。」
そう言って笑うけど、まこっちゃんの方は見られない。
「そうかなー?」
そう言ってまこっちゃんは私に近づいて、手を伸ばす。
ドキドキして固まっていると、おでこに張り付いた前髪を分けて
直してくれた。
- 182 名前:エロ編 投稿日:2002年12月25日(水)23時49分49秒
- 「あ、ありがと…。」
そう言ってまこっちゃんを見ると、まこっちゃんと目が合った。
「あさ美ちゃん…。」
そう言うと、まこっちゃんは私との距離をさらに詰める。
「なにー?」
そう言ったと同時に、抱きしめられた。
緊張で、固まる。
また体が熱くなってくる。
私が固まっていると、まこっちゃんは私と向き合い、顔を寄せる。
キスされる…。
いつもだったらうれしくて、私も目を閉じて顔を寄せるけど、今日は違う。
こんな状態でキスされたら、おかしくなっちゃう…。
- 183 名前:エロ編 投稿日:2002年12月25日(水)23時50分25秒
- 「だ、だめだよー、こんな所じゃ!人が来るかもしれないよー。」
そう言って顔を背ける。
「だいじょぶだよ。もう時間も遅いし、人なんてあんまりいないよ?」
まこっちゃんは首をかしげて、納得がいかないような顔をしている。
確かに、前はトイレでキスしたこともあったし、私もしたいけど、今は、できない。
「ほら、もう遅い時間だから、早く帰ろうよー。遅くまでまこっちゃん付き合わせちゃって悪いし…。」
そう言うと、まこっちゃんは、わかった、と言ってまた私を抱きしめた。
まこっちゃんの甘い匂いがして、体が、熱い。
つい、まこっちゃんの腰に廻した手に力が篭る。
「じゃ、帰ろっかー。」
まこっちゃんはそう言うと体を離し、無造作に私の手を取った。
「う、うん…。」
もう、手を繋ぐだけでもドキドキして、下着が変な感じ…。
トイレを出ると、急いで荷物を詰めて、タクシーに乗った。
- 184 名前:エロ編 投稿日:2002年12月25日(水)23時51分01秒
- 車の中は密室だけど、私たち以外にも人がいると、まこっちゃんを意識しすぎなくてもすむ。
でも、恥ずかしくてまこっちゃんの方を見れなくて、俯いてしまう。
いつも帰るとき繋いでいた手も繋いでいないし、車のなかはとても静かだった。
「ねぇ…、あさ美ちゃん。どっか体の調子でも悪い?さっきから顔も赤いし、全然しゃべらないし…。熱あるんじゃない?大丈夫?」
まこっちゃんが眉を寄せて心配そうな顔で私を見る。
「大丈夫だよー。熱なんかないよー。」
そう言ってまこっちゃんの方を見たら、急にまこっちゃんの顔が寄ってきた。
「えっっ?何??」
そう言った途端、まこっちゃんのおでこが私のおでこに当てられた。
- 185 名前:エロ編 投稿日:2002年12月25日(水)23時51分34秒
- 「んー、でもちょっと熱いよ。熱っぽい!」
至近距離で見つめられて、さらに顔が熱い。
まこっちゃんは上目遣いで私を見て、顔を離した。
「ほらー!さっきから気分も悪そうだったし、早く休んだ方がいいよ!
あさ美ちゃんちまでまだ結構あるから、今日はうちに泊まってきなよ!」
そう言って、まこっちゃんは私の手を掴んだ。
「だ、だいじょぶだよ!うちまですぐだし、悪いから!」
早く家に帰って落ち着きたいのに…。
まこっちゃんの家泊まるのは、絶対だめだよー。
そう思っても、すぐにまこっちゃんのマンションに着き、先に降ろされてしまった。
まこっちゃんは会計を済ますと、早くいこ、と言ってマンションに入って行ってしまう。
- 186 名前:エロ編 投稿日:2002年12月25日(水)23時52分31秒
- どうしよう…。
まこっちゃんの家に泊まるのはうれしいけど、今日は困るのに…。
なるべくまこっちゃんに近づかないようにしなきゃ。
そんなことを考えていたら、すぐに部屋の前まで着いてしまった。
まこっちゃんは鍵を開け、ただいまー、と言って部屋に入る。
いつもはまこっちゃんのおばあさんが出迎えてくれるけど、
今日はなぜか返事がない。
「まこっちゃん、今日、おうちの人は…?」
不思議に思ってそう尋ねた。
「あー、おばあちゃんは、親戚の人の一周忌があるから、今新潟にいるんだよー。」
その答えを聞いた時、すぐに引き返して帰りたい気分になった。
まこっちゃんと、二人っきり…。
期待してるわけじゃないけど、何だか胸がドキドキする。
- 187 名前:エロ編 投稿日:2002年12月25日(水)23時53分12秒
- 「あさ美ちゃん、体調どう?まだちょっと顔赤いねー。」
まこっちゃんの部屋に入ると、心配そうな顔で覗き込まれた。
「や、だいじょぶだよー。」
そう言って笑うけど、上手く笑えてなさそうだ…。
「そうかなー?まぁ、とにかく早く休んだ方がいいよ。
お風呂、すぐに入りなよ。はい、これ下ろしてないやつだから。」
そう言って、タオルと下着、パジャマを出して渡してくれる。
「うん…。ごめんね。」
そう言って、お風呂場に向かう。
服を脱ぎ、下着を下ろすと、透明な糸が引いていた。
やだな…。
なんだか、急にさっきのトイレでの恥ずかしさが蘇る。
私、まこっちゃんでこうなっちゃったんだよね…。
こういうのって、好きな人が相手なら自然なことだっていうけど、
自分がすごくいやらしい気がする…。
ごめんね、まこっちゃん…。
- 188 名前:エロ編 投稿日:2002年12月25日(水)23時53分57秒
- お風呂に入る前に、汚れてしまった部分を洗うと、さすがに自己嫌悪に陥ってしまった。
お風呂で髪や体を洗い、さっと湯船につかると、早くお風呂から上がった。
まこっちゃんからもらった下着をつける時、これも汚しちゃったらどうしよう、という考えが頭をよぎった。
はぁ…、もうやだ…。
お風呂場から出ると、まこっちゃんはテレビを見ていた。
「まこっちゃん、ありがとう。」
声をかけると、早かったねー、もっとゆっくりでよかったのに、と言ってくれる。
「んー、でも、まこっちゃんまだだったし…。」
本とは、裸でいると自分のいやらしさを見せ付けられているような気がして、嫌だった。
「じゃ、あたしも入ってこよ。湯冷めしないように、ベッド入ってた方がいいよー。」
そう言ってお風呂場に向かう。
まこっちゃんの部屋にはベッドは一つしかないし、もちろん布団も敷いてない。
前に泊まりに来た時は同じベッドで寝たから、今日もやっぱりそうなのかな…。
どうしよ…。
- 189 名前:エロ編・小川SIDE 投稿日:2002年12月25日(水)23時55分08秒
- なんだか、さっきからあさ美ちゃんの様子がおかしい。
トイレでキスすることなんて前もあったし、あさ美ちゃんからしてくれたこともあったのに。
初めてキス避けられたから、ちょっとショック…。
でも、体調悪そうだったし、そのせいだよね。
そんなことを考えながら、あたしはお風呂に入った。
シャワーを浴びて、体、髪を洗う。
シャンプーを流そうと目をつぶった時、嫌な考えが頭をよぎった。
あたし、何か変なことしたかなー。
もしかして、あさ美ちゃん、あたしのことが嫌いになったのかな…。
最近、一人の世界によく行っちゃってたし。
「はぁ…。」
吐いたため息は、シャワーの音に消されてしまった。
あたしも、もう出よ…。
あたしは、あさ美ちゃんよりもっと早くお風呂を出た。
- 190 名前:エロ編・小川SIDE 投稿日:2002年12月25日(水)23時55分58秒
- 髪を拭きながら部屋に戻ると、あさ美ちゃんはベッドの端に腰掛けていた。
ちょこん、て感じがすごく可愛い。
「あさ美ちゃんー、湯冷めしちゃうよ?なんでベッド入って
なかったのー?」
あたしもあさ美ちゃんの隣に腰掛けると、あさ美ちゃんを見た。
あさ美ちゃんは、曖昧に笑ってた。
手を触ってみると、やっぱり冷たかった。
「ほらー、冷たくなっちゃってる。熱っぽいんだから、
暖かくして寝なよー。」
あたしがそう言った瞬間、鞄の中に入ってた携帯が鳴った。
- 191 名前:エロ編・小川SIDE 投稿日:2002年12月25日(水)23時56分29秒
- 少し短めの着信音。
この音は、メンバーからのメールだ。
あたしはベッドを立ち、携帯を取りに行った。
愛からのたわいもないメールに返事を打つ。
メールを打ちながらあさ美ちゃんを見ると、目が合った。
でも、あさ美ちゃんはすぐに目を逸らして俯いてしまった。
なんで…?
あたし、何かした?
携帯を握り締めて、ベッドへ歩いて行く。
あさ美ちゃんの気持ちが知りたいよ…。
- 192 名前:KKGL 投稿日:2002年12月26日(木)00時01分35秒
- ちょっと更新しました。
>>名無しスランプ中。。。さん
dat落ちですか…。
悲しいですね〜。
自分もがんがります(w
脱スランプ、がんがってください!
- 193 名前:マーチ 投稿日:2002年12月26日(木)00時41分10秒
- すっごいいいです!ブラボー!
こんこんがんばれ!
続き楽しみにしております☆
- 194 名前:きいろ 投稿日:2002年12月26日(木)11時03分40秒
この小説を読んで、オガコンにはまりました!
自分も今、スランプ中なんですよ。
色んな作者様の小説を読んで、続きを思案中です。。
続き、めっちゃ期待してます。がんばってください!
- 195 名前:名無しスランプ中。。¥ 投稿日:2002年12月26日(木)21時36分39秒
- 交信ご苦労様です。
あさ美ちゃんとってもカワイイですね。
小川さん!!もっと大胆に迫りなさい!(w
すこし名前を出してみました(w
- 196 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月27日(金)17時28分47秒
- 今日初めて拝見しましたが、こんまこ(・∀・)イイ!!
萌える…(*´∀`)
ホントはののこんヲタなんだけどね。
作者さんがんがってくらさい
- 197 名前:暁 投稿日:2003年01月03日(金)04時08分47秒
- すごく良いと思いますこれからも頑張ってください。ところで、高橋オタの私なんですが高橋出てるスレが少ないんで、誰か高橋メインの良いスレあったら教えてください
- 198 名前:名無しスランプ中。。¥ 投稿日:2003年01月04日(土)17時38分17秒
- ホゼン
- 199 名前:エロ編・紺野SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時07分42秒
- どうしよ…。
まこっちゃんと目が合ったのに、思いっきり逸らしちゃった…。
このままじゃ気まずすぎるから、何か話し掛けよう。
そう思って、顔を上げた。
「メール、誰から―――っっ!!」
顔を上げると、ガツッという音と共にまこっちゃんの体温が感じられた。
ベッドのスプリングが軋む。
次の瞬間、私は天井を見ていた。
「……あさ美ちゃ…ん。」
耳元で、まこっちゃんのかすれた声。
もしかして…、押し倒された、の…?
天井から目が離せず、体中が熱い。
- 200 名前:エロ編・紺野SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時08分52秒
- 「……あさ美ちゃん、ごめん、あたし…。」
また、まこっちゃんの声がした。
謝る必要なんて、ない。
そう思って、まこっちゃんの首に腕を廻し、きつく抱く。
「いい、よ…。私、まこっちゃんとなら…。」
自分で言って、体が熱くなる。
まこっちゃんは、少し体を離し、私をじっと見つめる。
見つめられることにも、間にも耐えられなくて、首を上げてまこっちゃんにキスをした。
肘で体を支え、いつもより長いキス…。
顔を離すと、なぜかそこにはポカーンと口を開けた間抜けな顔のまこっちゃんがいた。
- 201 名前:エロ編・紺野SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時09分59秒
- 「……あさ美ちゃん、どうしたの?」
驚き、といった顔でじっと見つめられる。
「どうしたのって…?え??
だ、だって…、まこっちゃん今……。」
押し倒してきたじゃない、とはとても言えなくて、言いよどんでしまう。
「あのさ、あさ美ちゃん、……なんか勘違いしてない?
あたし今、携帯返信してたら机の角に足の小指ぶつけちゃって、
めちゃくちゃ痛くてベッドに倒れ込んじゃったんだけど…?」
まこっちゃんの話を聞き終わらないうちに、顔に血が上ってくる。
すごい勘違い…、しちゃったんだ…。
まともにまこっちゃんの顔なんか見れなくて、体を反転させてうつ伏せの様な体勢になると顔を手で覆い、ごめんね…、とだけ呟いた。
恥ずかしくて、死にそう…。
- 202 名前:エロ編・紺野SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時11分00秒
- あまりの恥ずかしさに涙が出てきて、肩が震える。
「あさ美ちゃん…。」
声がしたと同時に、まこっちゃんに体を元に戻され、顔を覆っている手を取られそうになる。
「やぁ…だ…。」
でも、私は顔を手で覆ったまままこっちゃんの方を見ようとしない。
「あさ美ちゃん!」
まこっちゃんは少し強く言うと一気に手を剥がし、そのままベッドに押さえつけてしまう。
それでも私はまこっちゃんと目を合わせることは避けたくて、ぎゅっと目をつぶる。
「あさ美ちゃん、かわいい…。」
まこっちゃんの声が聞こえると、唇に柔らかい感触。
- 203 名前:エロ編・紺野SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時12分08秒
- キス、されてる…。
まこっちゃんはしばらくチュッチュッと軽めのキスをした。
私も、まこっちゃんの柔らかい唇の感触に心地良さを感じていると、不意にぬるっとしたものが唇を割って入ってきた。
「んっ……んぅ!」
驚いて、声を上げるとさらに口が大きく開いてしまい、まこっちゃんの舌は私の舌を絡め取り、吸い上げる。
咥内の上の壁を舐められ、舌を擦られるとぞくぞくした。
今までは、キス、といっても唇が触れ合う程度の軽いものしかしたことがなかったから、頭がくらくらした。
でも、全然嫌じゃなかった。
「ぁ…んぅ……ぅ…はぁ…。」
唇が離れ、目を開けると、まこっちゃんの優しい目が見えた。
「まこっちゃん…。」
そう呟いた瞬間、抱きしめられた。
- 204 名前:エロ編・紺野SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時13分01秒
- 「あさ美ちゃ〜ん。うれしいよ…。
勘違いでも、あたしとならいいって言ってくれて…。」
勘違い、という言葉を聞いて、また顔に血が上ってくる。
「ご、ごめんね…。本と、変に勘違いしちゃってて…。」
恥ずかしくて、まこっちゃんの肩に顔を埋める。
すると、まこっちゃんは体を離し、じっと私を見つめた。
「あたし…、あさ美ちゃんがよければ、だけど…、あさ美ちゃんと、したいな…。」
その言葉を聞いて、心臓が跳ねる。
お腹の下の方が、きゅんとした。
まこっちゃんからは目を逸らしたけれど、返事は決まっていた。
「うん…、いいよ…。まこっちゃんなら…。しよ…。」
恥ずかしくて、口を結ぶ。
「じゃ、あっちいこ…。」
まこっちゃんに促されて、ちゃんとベッドに入り直した。
- 205 名前:エロ編・小川SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時14分52秒
- 改めてあさ美ちゃんと向き合うと、緊張する。
しようって言ってはみたけど、あたしも初めてなんだよね…。
あさ美ちゃんも、初めてだろうし…。
うわ、どうしよ…。
あさ美ちゃんは顔を赤くして、目を伏せている。
でも、あたしが全然動こうとしないから上目遣いにあたしを見ると、まこっちゃん…、って呟いた。
そんなあさ美ちゃんがかわいくて、またキスをした。
今度は、初めから舌を絡ませるディープなやつ。
あたしは肘で体を支えながら、あさ美ちゃんに深く口づける。
舌を絡ませて擦り上げると、あさ美ちゃんはきゅっとあたしのパジャマを掴んだ。
- 206 名前:エロ編・小川SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時15分41秒
- 「んっ…ん…ぁっ…」
あさ美ちゃんの上げるくぐもった声がかわいくて、舌で丹念に口の中を舐め上げる。
しばらくして口を離すと、あさ美ちゃんは潤んだ目であたしを見た。
あぁ、もぉ、だめだ…、あさ美ちゃんかわいすぎ…。
あたしはもう一回軽いキスをして、あさ美ちゃんの耳をぺろっと舐めた。
「ひゃぁっ…。」
あさ美ちゃんは、びくっと体を震わせる。
耳、感じるんだ…。
「あさ美ちゃん、感じちゃった?」
いたずらっぽく笑うと、そう尋ねてみる。
あさ美ちゃんは、顔を赤くして、またあたしのパジャマを掴んだ。
でも目を伏せて、小さいけれど、うん…、と返事をしてくれた。
- 207 名前:エロ編・小川SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時16分51秒
- 「うれしい…。」
あたしはそう耳元で囁いて、舌を首筋に這わせる。
「あっ…、まこっちゃ…ん…。」
あさ美ちゃんは緊張からか体が固くなってる。
そのまま軽く首筋を吸う。
キスマーク、つかないようにしなきゃ。
左手で体を支え、開いた右手をあさ美ちゃんの胸へ持っていく。
さわっても、いいよね…。
初めは手を胸の上において、撫でてみる。
あさ美ちゃんはノーブラだったから、胸の中央の突起がもう起っていた。
「まこっちゃん…!!」
ちょうど中央の突起を撫で上げた時、あさ美ちゃんが耐え切れないみたいに、抱きついてきた。
- 208 名前:エロ編・小川SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時18分04秒
- 今度は下から持ち上げるみたいにして、ゆるゆる揉んでみる。
「あ…、んんっ…はぁ…。」
だんだんあさ美ちゃんの息が荒くなる。
あさ美ちゃんの息が耳にかかると、あたしも頭の中が真っ白になっていく。
あたしは体を起こすと、あさ美ちゃんの上にまたがりパジャマに
手をかけた。
「脱いじゃおっか…。」
そういうと、あさ美ちゃんはこくりと頷き、ボタンを外す指先を見つめる。
パジャマの上を脱がし終わると、あさ美ちゃんの白くて綺麗な肌が
露になる。
「まこっちゃん…、電気、消して…。恥ずかしい、から…。」
あさ美ちゃんは手で胸を隠しながらそう言った。
「あっ、ごめんね…。ちょっと待ってて。」
あたしは直ぐにドアの隣にあるスイッチへ向かい、部屋の明かりを消した。
- 209 名前:エロ編・小川SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時19分08秒
- あさ美ちゃんの肌は、寒さからか鳥肌が立っていた。
「寒い?」
そう尋ねると、だいじょぶ、といってあたしに腕を廻す。
わ、あさ美ちゃんの生胸…。
あたってるよ…。
あさ美ちゃんをベッドに横たえて、今度は両手で胸を揉む。
正面からあさ美ちゃんが見れて、すごく、楽しい。
「んっ、んっ…、やぁっ、まこっちゃ…ん」
少しきつめに揉みながら人差し指と中指で突起を刺激すると、あさ美ちゃんが体をよじって声を出す。
舐めてみよ…。
あさ美ちゃんの胸に顔を寄せ、堅くした舌先で突起をぺろぺろと舐める。
- 210 名前:エロ編・小川SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時20分12秒
- 「っきゃ…、あぁっ…ん…、ま…こっちゃん、だめ、だめだよぉ…」
あさ美ちゃんが耐え切れない、といった感じで首を左右に振る。
ちゅっと胸の突起を吸うと唇を離し、かわりに人差し指でふるふると先の方を刺激をする。
「だめ…?なんでだめなの?あさ美ちゃん…。」
あさ美ちゃんを上目遣いに見て尋ねるけど、あさ美ちゃんは目をぎゅっとつぶったまま唇を噛んで耐えている。
「ねぇ…、あさ美ちゃん、なんでだめなの…?」
もう一度尋ねる。
「あっ、あっ…、だ…って、なんだか…、先のほうがビリビリし…て、お…かしくな…ちゃう…」
あさ美ちゃんは、目をつぶったまま答える。
「それって、気持ちいいってこと…?」
あたしはそう尋ねながら、突起の先を擦るスピードを速めた。
- 211 名前:エロ編・小川SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時21分19秒
- 「やぁ…!まこっちゃ…ん、ぅぁ…あぁん…」
あさ美ちゃんはいやいやをしながら、もじもじと内腿をこすり合わせるような動作をした。
「あさ美ちゃん、気持ちいいなら、うんって頷いてよ…。」
そう耳元で囁くと、あさ美ちゃんは何回も首を縦に振った。
よかった…。
ちゃんと感じてくれてるんだ…。
そう思って、右手を下半身へ移動させる。
「こっちも、さわっていい?」
あさ美ちゃんは一瞬びくっと体を震わせたが、頷いて、少し足を開いてくれる。
あたしは、パジャマの中に手を滑り込ませて、軽く下着の上から撫で上げた
- 212 名前:エロ編・小川SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時22分22秒
- 「ああっ!」
あさ美ちゃんは少し背中を反らせて声を上げる。
下着の真ん中あたりを押すと、薄い生地を通して、あさ美ちゃんの熱さと湿った感じが伝わってきた。
すごく、濡れてるよ…、あさ美ちゃん…。
そのまま手を少し上の方にずらすと、小さな突起に当たった。
そこを生地の上からくすぐってみる。
「ひっっ…、あぁん…あっぁぁ…ぃやぁ…」
あさ美ちゃんの腿が細かく痙攣し、さっきよりも足が開いてく。
「あさ美ちゃん…、気持ちいいの?」
そう尋ねると何度も何度も頷いた。
「い…、まこ…っちゃ…、気持ちいい…」
あさ美ちゃんに耳元で囁かれて、あたしもあさ美ちゃんと同じところが、きゅん、となる。
はぁ…、あたしも、おかしくなりそ…。
- 213 名前:エロ編・小川SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時23分29秒
- 小さな突起を擦るのを止めて、下着に手をかける。
あさ美ちゃんも、少し腰を浮かして協力してくれる。
そのままパジャマと下着を一気に下ろした。
脱がせたものを軽くたたんでベッドの脇に置くと、あさ美ちゃんと目が合った。
「私だけなんて、恥ずかしいよ…。まこっちゃんも、脱いで…。」
そう言って、あさ美ちゃんはあたしのパジャマに手をかける。
「うん…。」
あたしは、あさ美ちゃんがするのにまかせてた。
前がはだけられると、さすがに恥ずかしい。
下は、自分で脱いだ。
向き合ってるとあさ美ちゃんの胸の大きさがよくわかった。
ちょっと悔しくなって、あさ美ちゃんの乳首に軽く歯を立てる。
「あっっ…」
その後は、優しく舐めた。
- 214 名前:エロ編・小川SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時24分49秒
- そして、またあさ美ちゃんを寝かせて、今度は直接下をさわってみた。
「あさ美ちゃん…。すっごいぬるぬるしてる…。」
そう言うと、あさ美ちゃんは真っ赤になって、顔を背けた。
ぬるぬるになったあさ美ちゃんの割れ目を右手の中指と人差し指で上下に撫でる。
上の方を撫でると、小さな突起に当たって、あさ美ちゃんが体を震わせる。
指にあさ美ちゃんの体液を絡めて、突起を揉みほぐすように愛撫する。
「あ…、あぁっ…だめ…だめ、まこっちゃ…ん…、お…かしくなっちゃうよぉ…」
あさ美ちゃんは、背中を反らせて苦しそうな表情になる。
「だいじょぶだよ…、あさ美ちゃん…。見ててあげるから…。」
そう言って、指で突起をはさんで震わせたり、芯に直接さわったり、皮の上からくすぐったりすると、あさ美ちゃんは耐えられない、といった感じで体をがくがく痙攣させる。
足も、開かせなくっても勝手に開いてる。
- 215 名前:エロ編・小川SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時25分53秒
- 「はぁ…、も…、やぁ…ぁあっ…ん…ぁん…」
「あさ美ちゃん、イキそ…?」
聞くと首を縦に振って頷く。
それを見て、あさ美ちゃんの突起から指を離した。
すぐに下へ指をずらす。
「入れるよ…?」
あさ美ちゃんを見ると、一回だけ、頷いた。
あさ美ちゃんのそこはすごく熱くて、ぬるぬるだった。
中指一本はスムーズに入った。
「あ…、まこっちゃ…、いた…い…」
あさ美ちゃんは、少し顔をしかめる。
「ごめんね…。痛い…?ちょっとだから…。」
指を奥まで入れると、上の壁をこね回すようにして、ゆっくりゆっくりかき混ぜ出した。
親指で突起も刺激する。
- 216 名前:エロ編・小川SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時26分54秒
- 「んんっ…、はぁ…」
少しずつ、あさ美ちゃんの腰が動き出した。
「まだ、痛い?」
そう尋ねると、だいじょぶ、と返事をしてくれた。
奥まで入れた指を曲げて、出し入れする。
くちゅくちゅと、湿った音が響き出す。
あさ美ちゃんの中の上の方を擦ると、腰が震えた。
「あっあっ…気持ちい…よ…、まこ…っちゃん…」
あさ美ちゃんが気持ちよさそうな声を上げだしたから、
指も二本に増やす。
指の腹を使って、出し入れするたびに上の方を擦ってあげる。
「まこっちゃ…ん!まこっちゃん!!あぁっ…だめ…だよぉ…
もう…、へん…にな…るぅ…」
あさ美ちゃんがシーツをぎゅっと掴み、いやいや、と頭を振る。
- 217 名前:エロ編・小川SIDE 投稿日:2003年01月04日(土)22時27分48秒
- あたしは、あさ美ちゃんの突起を口に含み、舌先をふるふる振るわせる。
同時に、指の動きも激しくし、奥を突く。
そして、あたしがあさ美ちゃんの突起に軽く歯を立てた瞬間、
「あっあぁ…、ま…こっちゃん、す…き…、好きだ…よ…あっ…あぁぁぁっ!」
あさ美ちゃんは背中をそらせて震えながらイった。
「ん…んんっ…」
あさ美ちゃんが余韻を味わってる間、あたしはあさ美ちゃんの中を軽く撫で上げてから指を抜き、腰にキスをした。
そして、あさ美ちゃんをきつく抱きしめた。
- 218 名前:KKGL 投稿日:2003年01月04日(土)22時51分25秒
- エロシーンは途中で切らずに更新しました(w
>>マーチさん
ありがとうございます!
マーチさんの作品も楽しみにしてるのでまったーりがんがって下さい!
>>きいろさん
おぉ!
ここでおがこん好きになってくれるなんてうれしいですよ〜。
期待に添えるかどうかわからないですけどがんがります!
実は俺も番外編?!とかスランプ中でした(w
>>名無しスランプ中。。¥さん
基本的に紺野は可愛いですよね(w
そしてなぜか小川さんは初めてなのに(ry
保全ありがとうございます!
>>名無し読者さん
萌えてもらってうれしいです〜。
ののこんもまったりしてて好きですね(w
ののこん、ネタがあれば書いてみたいですよ。
>>暁さん
ありがとうございます!
高橋メインですか。
うーん、あんまりないですよねー。
自分でも高紺書いたんですが微妙にストップ中(w
高紺の方は高橋視点ですけど…。
年明けからエロって…(w
しばらく見ないうちにレスがたくさんついててうれしいです!
がんがります!
- 219 名前:きいろ 投稿日:2003年01月05日(日)10時53分00秒
エロー!!!
朝から鼻血が出てしまいました・・・。
ってか、小川さん・・どこでこんなテクニックを・・・(w
とても萌えさせていただきました。
次の更新も楽しみにしてます。
- 220 名前:名無しスランプ中。。¥ 投稿日:2003年01月05日(日)12時23分43秒
- 交信ご苦労様です。
∬´◇` ∬←まさしくこの口だと思われ(w
エロ・・・いですね(w
あさ美ちゃんこのまま何もなく
幸せになってくれるといいんですが・・・
>>きいろさま
ティッシュ!ティッシュ!(w
εεεΞ川o・‐・)ノ【紙】
- 221 名前:名無し読者? 投稿日:2003年01月05日(日)13時16分33秒
- 作者さん更新乙です。ののこんヲタの名無しです。
エロいよ・・・エロすぎるよ!!( ;´Д`)ハァハァ
日曜の昼間っから萌えてしまいますた。。。
庵も小説書いてみたいけど、これがなかなか難しくて・・・
こんなん書ける人(・∀・)リスペクト!!
- 222 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月17日(金)15時30分30秒
続きまってます……
- 223 名前:99 投稿日:2003年02月01日(土)15時10分57秒
- いつのまにか高紺は終わっていて、こっちも突入していた!!w
続きマータリ待っていますね。がんがってください
- 224 名前:名前ってなあに? 投稿日:2003年03月02日(日)02時49分34秒
- 続き待ってます……
- 225 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月17日(月)18時20分49秒
- ほぜむ
- 226 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月03日(木)12時32分17秒
- 川o・−・)ノ<保全。
- 227 名前:名無しさん 投稿日:2003年04月19日(土)11時53分24秒
- 保全しとく。そしてage
期待してます。がんばってください
- 228 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月02日(金)16時41分15秒
- 保
- 229 名前:名無しさん 投稿日:2003年05月31日(土)18時51分53秒
- 期待してます!
超がんばってください。
超待ちますから(w
- 230 名前:◆HoZeNcxc 投稿日:2003年06月11日(水)15時27分46秒
- 待ってますよ・・・
- 231 名前:◆HoZeNcxc 投稿日:2003年06月11日(水)15時29分45秒
- しまった・・・
- 232 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月12日(土)17時57分25秒
- そろそろUPしてくんなまし…
- 233 名前:エロ編・紺野SIDE 投稿日:2003年08月17日(日)03時52分32秒
- まこっちゃんの肌、あったかい…。
まこっちゃんと初めてエッチした後、じんわりとした快感の余韻でそんなことくらいしか考えられなかった。
まこっちゃんは私がイってからずっと抱きしめていてくれる。
そのおかげで、顔を見られなくてすむ。
恥ずかしすぎるよ…。
あんないやらしいことした後でどんな顔すればいいのか、困ってしまう。
少し、余韻から冷めてきてそんなことを思った。
そうしたら、まこっちゃんの体が離れ、思いっきり顔を覗きこまれた。
「あさ美ちゃん、大丈夫?」
優しい目で尋ねられる。
わ…、どうしよう…。
今のまこっちゃんの顔が素敵すぎて、そっちの方が恥ずかしい。
- 234 名前:エロ編・紺野SIDE 投稿日:2003年08月17日(日)03時53分35秒
- 「だ、大丈夫、だよ…。」
照れて笑いながら言うとまこっちゃんは、満足、という感じに微笑んだ。
「あさ美ちゃん、すごく、可愛かったよ…。」
そう言われるとさらに恥ずかしくて、まこっちゃんの肩に顔をうめる。
その時に、気づいた。
まこっちゃんも裸だったんだ…。
肩に顔をうめようとした時に、一瞬視線がまこっちゃんの胸の方に移動したから。
まこっちゃんの胸、見ちゃった…。
あ、でも、まこっちゃんは私のも色々見てるんだった…。
そんなことを考えながら、一人で赤面して布団の中に顔を埋める。
「あさ美ちゃーん、そんな気にしなくていいのに。」
まこっちゃんは、わかってないよ…。
そう思っていると、同じように布団の中に潜ってきたまこっちゃんに抱きしめられ、キスされた。
- 235 名前:エロ編・紺野SIDE 投稿日:2003年08月17日(日)03時54分18秒
- 背中にまわされた手が、だんだん下に降りてくる。
手はお尻の方にまで降ろされ、そのまま後ろから、まこっちゃんの手が侵入してきた。
「やっ…、まこっちゃん?」
後ろからまわされた手を避けようとして、まこっちゃんにぴったりくっつくような格好になる。
まこっちゃんを見ると、優しく微笑んでいる。
「あさ美ちゃん、ここ、拭かないとね…。」
そうは言っても、中心に添えられた指が中にじわじわ侵入してくる。
さっきからそれほど時間が経っていないため、私のそこはまだ濡れていた。
まこっちゃんの指が一本、入ってくる。
上の方を擦られ、ぞくぞくする。
「あ…、はぁ…ん」
つい感じてしまって、まこっちゃんにしがみつく。
「あさ美ちゃん、感じてるの?」
「んっ…」
耳元で囁かれるその声にも、感じてしまう。
- 236 名前:エロ編・紺野SIDE 投稿日:2003年08月17日(日)03時55分19秒
- まこっちゃんは指を入れたまま全く動かそうとしないため、無意識に指の存在を確かめるようにそこが締まる。
「あっ、可愛い、あさ美ちゃん。今、きゅって締まった…。」
まこっちゃんがうれしそうに言う。
「まこっちゃ…ん、もういいよー、止めようよ?」
そう言ってまこっちゃんを見ると、まこっちゃんは指を曲げて
中を刺激する。
「はぁ…あぁん…あっあっ…」
そのまま前後に動かされてさらに刺激が加えられると、
気が遠くなりそうになる。
「止めちゃって、いいの…?」
まこっちゃんが耳元で囁く。
言いながら、中をかき回したり奥を突かれると、止めて、
とは言えなくなる。
「やぁ…ん、ま…こっちゃ…ん…はぁぁ…」
まこっちゃんの首に腕をまわし、腰を震わせる。
いつの間にか、指が二本になる。
「あさ美ちゃん、可愛いよ…。もう一回、するね…。」
- 237 名前:エロ編・紺野SIDE 投稿日:2003年08月17日(日)03時56分04秒
- まこっちゃんの声も、少し上ずっていた。
私が頷いて返事をすると、まこっちゃんは親指に蜜を絡めて少し上の突起を刺激する。
「あぁ…、んんっ…ああん…」
目をつぶった頭の奥で、ちかちかと火花が散る。
気持ち、いい…。
まこっちゃんが頭をずらして、胸の突起も舐め上げられる。
感じる場所を三つ同時に刺激され、どうにかなってしまいそうだった。
「ああっ、まこっちゃ…お…かしくな…るぅ…」
そう言った瞬間、挿入されたまこっちゃんの指の動きが激しくなり、一番感じる一点を突いた。
突起も、指につぶされる。
「やっ!ああっぁぁぁぁ!!」
頭の中が真っ白になって、何も考えられなくなる。
ただ、まこっちゃんの指が与えてくれる快感に酔う。
「イッちゃった?」
そう尋ねるまこっちゃんも息が荒い。
コクリと頷くと、まこっちゃんの満足そうなため息が耳をくすぐる。
つられて、私もため息を吐く。
- 238 名前:エロ編・紺野SIDE 投稿日:2003年08月17日(日)03時56分36秒
- 「んっ…」
ぬるっという感触と共にまこっちゃんの指が抜かれた。
目を開けると、まこっちゃんが今引き抜いた指を見ていた。
「やだっっ!」
私は顔を真っ赤にして、まこっちゃんの指を掴んでしまった。
「あっ、あさ美ちゃんー。ついちゃうよー。」
まこっちゃんはそんなのんきなことを言いながら、ティッシュに手を伸ばす。
「そんなの、見ることないでしょ…。」
私が顔を真っ赤にしたまま俯いてそう言うと、つい…、と言って笑ってる。
「ごめんね、あさ美ちゃん。」
いつまでも俯いている私を覗き込んでまこっちゃんが言った。
「は、恥ずかしいから…、やめて…ね?」
そう言うと、ん…、と言って微笑む。
裸でくっついているとまこっちゃんの体温が伝わってきて、
すごく安心した。
しばらくして、すごい眠気に襲われた。
そこから後は、意識がなかった。
- 239 名前:エロ編・小川SIDE 投稿日:2003年08月17日(日)03時57分36秒
- スー、スー。
すぐ隣で寝息が聞こえる。
「あさ美ちゃん、寝ちゃったんだー。」
一人で呟く。
でも、嫌な感じはしない。
二回もしたから、あさ美ちゃん疲れちゃったんだよね。
寝顔も可愛いな…。
結局あさ美ちゃんとエッチしちゃったけど、普通こういうのって好きな人としかしないよね。
イった時、好きって言ってくれたし…。
さっき、あたし、考えすぎだったかな。
「あさ美ちゃん、好きだよ…。」
そう言って、あたしはあさ美ちゃんのほっぺにキスした。
あさ美ちゃんは、全然起きる気配はない。
なんか、あさ美ちゃんらしくて笑っちゃう。
これなら、いいかな…。
そう思って、あさ美ちゃんのあそこをティッシュで少し拭ってあげた。
あたしも寝よ…。
あさ美ちゃんの肩が冷えないように布団を引き上げて、あたしも深い眠りに落ちていった。
- 240 名前:エピローグ 投稿日:2003年08月17日(日)03時58分32秒
- 「だ、だめだよ…。人来るかもしれないよぉ…。」
私とまこっちゃんは、例のトイレにいた。
一番奥の個室に入って、まこっちゃんは私の胸に手を置いている。
「だいじょぶ、だいじょぶ…。」
そう言って、まこっちゃんは私の胸に置いた手に力を込める。
「あっ…、はぁぁ…」
壁に押し付けられ、まこっちゃんは足を私の足の間に割り込ませて、抱き合うような形で服の上から両胸を揉む。
「あさ美ちゃん、かわいい…。」
耳元で囁かれて、体が熱くなる。
唇を塞がれながら、まこっちゃんの手は服の裾から滑り込み、
ブラをたくし上げる。
肌に直に触れられ、胸の突起を擦り上げられる。
「あん…、まこ…ちゃん…、んっんっ…」
先の方を指先でくすぐるように刺激される。
突起の先のほうがビリビリして、お腹の下の方がきゅんとなる…。
まこっちゃんの右手が、私の体を滑り降りる。
脇腹を撫でられると、体が跳ねた。
- 241 名前:エピローグ 投稿日:2003年08月17日(日)03時59分07秒
- そのままスカートの中に入り込み、内腿を撫でる。
「あさ美ちゃん、いいよね…?」
私もこくりと頷く。
その瞬間、熱くなったそこを下着の上からトン、と突かれた。
「やぁ…んっっ…」
まこっちゃんの指が下着と共に中に入り込んで、ぞくっとした快感が駆け抜ける。
「あさ美ちゃん、ここ、もう濡れてるよ…。」
自分でもわかってることを言われ、顔が赤くなる。
下着が少しずらされ、いきなり二本の指が入ってきた。
「ああっ!はぁぁ…」
奥まで突き入れられて、かき混ぜられる。
「やっ…あぁん…まこっちゃ…気持ちい…い」
ギリギリまで指が引き抜かれ、奥の壁を強く突かれると、気が遠くなりそうだった。
「あさ美ちゃん、やらしー。」
まこっちゃんは少し笑うと、激しく口づけながら開いた手で下の突起を擦り始める。
揉み解すようにしたり、指を細かく震わせたり、タイミングを計りながら中の指も激しく壁を擦る。
- 242 名前:エピローグ 投稿日:2003年08月17日(日)03時59分38秒
- 「まこっちゃ…ん、そんな激し…くしたら、も…っちゃうよぉ…」
まこっちゃんにきつくしがみついて、限界を告げる。
「うん…、早くしないと人、来ちゃうしね…。いいよ…、あさ美ちゃん…。」
そう言って、まこっちゃんは指の速度を上げる。
体に力を込めて、感覚に集中する。
「はぁぁ…まこっちゃ…ああっん…んんー!」
イクと同時にまた唇を塞がれ、まこっちゃんの熱い舌を感じた。
「はぁっはぁ…」
まこっちゃんの指が抜かれると、荒い息を吐きながら余韻に酔う。
少しして目を開けると、まこっちゃんが微笑みながら張り付いた前髪を直してくれた。
と、次の瞬間、トイレのドアが勢いよく開き、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
- 243 名前:エピローグ 投稿日:2003年08月17日(日)04時00分22秒
- 「よっすぃー、だめだよぉー。ちゃんと確かめないと、人いるかもしれないよー?」
私とまこっちゃんはびくっと体をすくませ、息を潜める。
「大丈夫。ここいつも人いないし、ね。梨華ちゃん…。」
トイレに入ってきたのは、石川さんと吉澤さんで、言葉を交わした後すぐに沈黙になる。
もしかして、キス、してるのかな…?
まこっちゃんの方を見ると困った顔をして、どうしよう、と口が動いた。
私だってどうしたらいいかわからないから、首をひねってまたまこっちゃんを見た。
するとしばらくじっとしていたまこっちゃんは、何を思ったか私の手を掴み勢いよくドアを開けたのだ。
驚いて、動けないでいると、石川さんと目が合った。
「きゃぁぁぁぁぁ!」
「ぅわぁぁぁぁぁ!」
二人の悲鳴の、ハーモニー。
- 244 名前:エピローグ 投稿日:2003年08月17日(日)04時00分55秒
- 「失礼しますっ!」
まこっちゃんは、一言だけそう言うとできるだけ二人を見ないようにして、私の手を引いて足早にトイレを出た。
「あの子達、今、二人で個室入ってたよね?!」
そう言う石川さんの声が聞こえてきた。
次の瞬間。
「子供にはまだ早〜〜〜い!!」
と吉澤さんの声が背中に突き刺さった。
まこっちゃんは、耳まで赤くなってた。
fin
- 245 名前:KKGL 投稿日:2003年08月17日(日)04時05分52秒
- 皆さん、長いこと放置しててすみませんでした(汗)
一応、これで完結ということになります。
長い間待たせてしまって、すみません。
待っていてくれた方、ありがとうございます!!
高橋と紺野の話も、再録という形でUPしようかと思ったんですが、
微妙なんで止めておきました。チネー!
未熟な小説をよんでくれた方、本当にありがとうございました〜。
また、どこかで会いましょう。。。
- 246 名前:名無し読者 投稿日:2003年08月22日(金)22時36分25秒
- 更新、乙です。そして、完結してくれて、有難う。
思えば、某スレから、ここにきたのですが、完結した
紺野のエ〇小説ってあんま無いから嬉しいです。
もし、よろしかったら高紺の話もUPして頂きたいの
ですが、、、
- 247 名前:\1980 投稿日:2003年08月24日(日)18時20分42秒
- 交信ご苦労様です。
そして脱稿乙かれさまでした。
未知の世界をどうもありがとうございましたw
完結が無事にされてよかったです。
最後に作者様、
川*・-・)人(´▽`*∬<ありがとー!
私も高紺再録していただきたいです。
- 248 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月26日(火)00時32分43秒
- 作者さんお疲れ様でしたm(_ _)m
小紺のェロって読んだ事なかったんで
スッゴイ嬉しかったです(*´д`*)
しかも、内面の描写もしっかり出来
ていてサイコーでした!
出来れば良いのですが、また小紺か、もしくは
小高を書いて欲しいなぁなんて…ダメですよね。
- 249 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月28日(木)02時26分03秒
- 小高のエ○までの小説キボンヌ
- 250 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月28日(木)04時00分35秒
- 待ってました!
完結お疲れ様でした!
高紺もひそかに期待待ちしておりますw
- 251 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月28日(木)10時23分54秒
- 完結お疲れ様です。
川o・-・)人(´▽`∬最高
作者さまが羊で書いていた高紺すごく萌えだったので
また高紺読みたいです。
マターリお待ちしてます。
- 252 名前:KKGL 投稿日:2003年08月31日(日)01時30分55秒
- えっと、意外にも?!高紺のリクがあったので、高紺UPしてみます。
これは以前某スレで書いていたもので、ここの小紺よりスムーズに完結させました(w
再録なのですぐ終わります、多分…。
- 253 名前:高紺 高橋SIDE 投稿日:2003年08月31日(日)01時33分06秒
- 最近、妙にイライラする。
自分でもその理由はわかっているつもり。
イライラする時はいつも、あさ美ちゃんがいる時だから。
娘。のレギュラー番組や雑誌、事務所から推されてるのは私なのに、
歌番組とかでテレビに映る時間は、あさ美ちゃんのほうが断然多い。
笑いだって取れてる。
空手ネタだって、ジャンピングスクワットネタだって何回もやってるのに。
あさ美ちゃんなんて、私より歌もダンスも下手だし、トロいのに…。
ここのところ、なんか、何やっても上手くいかない気がする。
だから、今日も居残りでダンスの練習してるあさ美ちゃんに意味もなく苛立つ。
- 254 名前:高紺 高橋SIDE 投稿日:2003年08月31日(日)01時33分46秒
- あーあ、また同じところ間違えてるよ。
何回やってんの、それ。
いい加減踊れるようになりなよ…。
心の中で悪態をつきながら、あさ美ちゃんの踊ってる姿を見る。
あさ美ちゃんは、私なんか眼中にない、って感じで一生懸命踊ってる。
そんな姿が、さらに私のイライラを募らせる。
もう、レッスン室に残ってるのは私とあさ美ちゃんだけ。
そろそろ帰ろうと思ったけど、真剣な表情で踊るあさ美ちゃんから
目が離せなくなった。
見てもイライラするだけなのに…。
「はぁ…。」
ため息と共にあさ美ちゃんは踊るのを止めた。
汗で前髪がおでこに張り付いている。
私がじっと見ていたからか、鏡越しにあさ美ちゃんと目が合った。
にっこりと笑いかけてくる。
- 255 名前:高紺 高橋SIDE 投稿日:2003年08月31日(日)01時34分21秒
- 特になんてことない笑いだ。
いつもだったら私も笑い返してたかもしれない。
けど、今はそんな笑いにもいちいちイラつく。
私は笑い返さずに、あさ美ちゃんに歩み寄った。
あさ美ちゃんはずっと踊り続けて暑いみたいで、
シャツの裾でぱたぱたと風を送っている。
一瞬、鏡にあさ美ちゃんがつけてるピンクのブラが映った。
脇腹を汗が伝う。
そんな無防備な姿のあさ美ちゃんを見て、壊したい、そんな衝動に駆られた。
無表情で近づいてくる私を疑問に思ったのか、鏡に映ったあさ美ちゃんからは、
笑顔が消えていた。
シャツで扇ぐ動作を止め、こっちへ振り向く。
「愛ちゃん、どうしたの…?」
少し首をかしげて尋ねる。
- 256 名前:高紺 高橋SIDE 投稿日:2003年08月31日(日)01時35分00秒
- そんなあさ美ちゃんを無視して、私はさらに距離を縮める。
キュッと靴が床を擦る音と共に、顔を少しずらしてあさ美ちゃんに口づける。
顔を離すと、ただでさえ大きな目をさらに大きくして、驚いた表情のあさ美ちゃんと目が合った。
「あ…い、ちゃん…?」
そう呟きただ見つめるだけのあさ美ちゃんに苛立ち、肩を押して鏡に押さえつける。
今度は、もっと深く口づけた。
二、三回軽く唇を吸い、舌で唇をなぞる。
開いた口から舌を侵入させて、舌を絡め取り、擦り合わせて
あさ美ちゃんの咥内を嘗め回す。
「んっ…んんっ…。」
その間肩を押さえつけているけど、あさ美ちゃんは特に抵抗する様子はない。
されるがまま、という感じ。
唇を離しあさ美ちゃんを見ると、潤んだ目で見つめてきた。
さらに体を密着させて、耳元で囁く。
- 257 名前:高紺 高橋SIDE 投稿日:2003年08月31日(日)01時35分47秒
- 「あさ美ちゃん…、抵抗しないの…?なら、いいんだよね…?」
そう言って耳の線に沿って舌を這わす。
「あぁっ、あ…いちゃ…、ど…したの?」
疑問の声をあげながらも抵抗はしない、あさ美ちゃん。
また口づけながら、手をシャツの中に滑り込ませる。
そのまま手を背中に廻してブラのホックを外した。
ブラと胸の間に今まではなかった隙間ができ、たやすく侵入を許してしまう。
軽く胸を揉んだところで、ようやく抗議の声が上がった。
「やっ…、あいちゃん、だ…めだよ…。」
弱々しい声に気をよくして、あさ美ちゃんを見つめる。
もちろん、手は胸に置いたままだ。
「なんで?何がだめなの?」
そう尋ねると顔を背けて、だって、汗いっぱいかいたし…、
なんて的外れなことを言う。
「ふぅん、いや、じゃないんだ。」
言いながら顔を落とし、あさ美ちゃんの首筋に舌を滑らせる。
同時に胸の突起も摘む。
- 258 名前:高紺 高橋SIDE 投稿日:2003年08月31日(日)01時36分28秒
- 「やぁん…あ…い…ちゃ…」
あさ美ちゃんの体がびくっと跳ねる。
そんな反応が楽しくて、それを指の腹で転がすとあさ美ちゃんの呼吸が乱れる。
「はぁ…ん…んぁっ…」
「ここ、もう起ってるよ…。声も出しちゃって、あさ美ちゃんやらしーんだ。」
そう言ってあさ美ちゃんの乳首を擦る指の動きを速める。
「ち…が…んんぅ…はぁぁ…」
抗議の声を上げたくても、喘ぎ声に消されてしまう。
「舐めたげるね…。」
あさ美ちゃんの腰を抱き寄せると、乳首を口に含む。
コリコリして、少ししょっぱい。
舌先でぺろぺろ舐めたり、吸い上げたり、左右交互に愛撫する。
そして、右手でジャージの上からあさ美ちゃんの大事な部分を擦る。
「あっ…やだぁ…愛ちゃんっ…ぁあん…」
やだ、と言っても抵抗じゃなくて、それどころか私の首にしがみつく。
軽く乳首を噛み、大事な部分をぐりぐり刺激すると、もう立ってられないと言う感じで私に体重を預けてくる。
- 259 名前:高紺 高橋SIDE 投稿日:2003年08月31日(日)01時37分05秒
- 「あさ美ちゃん…、床…寝て…。」
乳首から口を離しそう言うと、あさ美ちゃんは素直に床に腰を降ろす。
トンと肩を押すと、床に倒れた。
私はあさ美ちゃんに添い寝するような感じで横になり、肘で体を支えると
あさ美ちゃんのシャツをたくし上げた。
改めてあさ美ちゃんの胸を見ると、乳首だけ濡れて光っててすごくやらしい…。
「愛ちゃん…、あんまり、見ないで…。」
あさ美ちゃんはそう言うと、ぎゅっと目をつぶる。
私はそんなことは無視して、あさ美ちゃんの乳首を指で摘んで軽く引っ張った。
「やぁ…ん…」
痛みからか、快楽からか、あさ美ちゃんは体を震わせる。
「あさ美ちゃん、ちょっと腰あげてみよーか。」
そう言うと、疑いもせず素直に腰を上げてくれる、あさ美ちゃん。
私は、あさ美ちゃんのジャージと下着に手をかけて、そのまま下ろした。
誰かに見られたときのことも考え、全部は下ろさない。
- 260 名前:高紺 高橋SIDE 投稿日:2003年08月31日(日)01時37分45秒
- 「愛ちゃん…。」
さっきまでとは違い、不安そうな目で私を見る。
少し胸が痛んだけど、ここで止めるわけにはいかない。
手を下半身へ移動させ、割れ目をなぞる。
「あさ美ちゃん、すごい濡れてる…。やっぱ、いやらしいんだ…。」
そして、人差し指と薬指でそこを広げ、中指を中央にあてる。
そのまま中指を上にスライドさせると、直接突起の芯の部分を撫でてしまった。
「あぁっ!い…た…いよ…」
あさ美ちゃんが眉を寄せる。
「痛かった?でも、ここ気持ちよくない?」
さっきとは違い、優しく皮の上から小さな突起をくすぐる。
「あっ…ん…はぁっ…」
あさ美ちゃんは答えなかったけど、明らかに感じてるみたい。
指に蜜を絡めて、のの字を書くように揉みほぐすと、自然に足が開いて
蜜の量も増えてきた。
「んん…ぁあん…愛ちゃ…ん、あ…いちゃ…」
突起を擦る指を小刻みに動かすと、何度も私の名前を呼びながら腰をうねらせる。
- 261 名前:高紺 高橋SIDE 投稿日:2003年08月31日(日)01時38分44秒
- そろそろ、いいかな…。
「あさ美ちゃん、力抜いて…。」
そう言うと、充分に濡れた部分にいきなり二本も指を突きたてた。
「ああぁっ!い…た…っ…」
ぷちっと膜が破れる感触が伝わってくる。
あさ美ちゃんの目にはうっすら涙が浮かんでいた。
舌で涙を拭うと、あさ美ちゃんはぐっと唇を噛み、痛みをこらえているようだった。
そのまま頭をずらし、乳首を口に含む。
それと同時に、下の突起も親指で擦る。
「はぁ…あっあぁ…」
再びあさ美ちゃんが声を上げ感じ出しすと、挿入した指の腹で壁を擦りながらゆっくり指を抜いていく。
途中、あさ美ちゃんの体がびくびく跳ねる部分があって、ぎりぎりまで抜いた指を、
今度はそこに突き立てる。
- 262 名前:高紺 高橋SIDE 投稿日:2003年08月31日(日)01時39分17秒
- 「はぁぁっ…んんっ!」
あさ美ちゃんは背中を反らせて喘ぐ。
「ここ、気持ちいいんだ…。」
そう言って、あさ美ちゃんの感じる場所を指で押す。
「やぁっ!愛ちゃん、あいちゃ…ぁん…!」
何回も何回もその部分をくっくっと押したり、突いたりすると、もう限界、
という様に太腿が小刻みに震える。
親指も、ぐりぐり突起を押しつぶす。
「あ…いちゃぁん、わた…し、わたし…」
そう言って、あさ美ちゃんは首を左右に振る。
「イキそうなんでしょ…?いいよ、イッて…。」
私は、あさ美ちゃんの感じる部分を思いっきり突き、突起を擦る指も激しくする。
「あぁっ…、あいちゃ…ん、好き…好きな…の…、あぁ…んんっっ!!」
控えめな声を上げながら、あさ美ちゃんは果てた。
- 263 名前:高紺 高橋SIDE 投稿日:2003年08月31日(日)01時39分50秒
- あさ美ちゃんの中から指を引き抜くと、蜜に鮮血が混じっていた。
あさ美ちゃんが私のことを好きってことは薄々気づいてた…。
だから、大体抵抗しないことは予想がついた。
そう言う気持ちを利用して自分の苛立ちをぶつけたことに、少し自己嫌悪を感じる。
荷物からタオルを取ってくると、あさ美ちゃんのそこを拭ってあげた。
あさ美ちゃんのシャツとジャージを直すと、そのまま荷物を取って部屋を出る。
自分に吐き気がする…。
私はあさ美ちゃんのことも考えずに、そのまま家へ帰った。
- 264 名前:KKGL 投稿日:2003年08月31日(日)01時43分29秒
- えー、前にも書いたんですが、これは某エロ小説スレで書いてたものです。
なので、まどろっこしいことなくエロです(w
しかも、実は小紺より高紺の方が後で書いたんですねー。
相変わらず未熟ですけど、楽しんで読んでもらえたらうれしいです。
- 265 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月31日(日)10時07分56秒
- 高紺エロだー!!
待ってました。普通に無理やりな展開なのに萌えてしまう自分って…(w
続きまっちょります!
- 266 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月31日(日)20時40分20秒
- 高紺大好きですー作者さん最高です!これからも頑張って下さい!
- 267 名前:KKGL 投稿日:2003年09月03日(水)12時23分45秒
- 次の日も仕事だった。
あさ美ちゃんは、なぜか今までと全く変わらずに接してくる。
でも、私は罪悪感でいっぱいであさ美ちゃんを避けてた。
それから数日間は何もなく、私はできるだけあさ美ちゃんと関わらないようにしてた。
そして、その日の最後の仕事、歌番組の収録が終わった。
はぁ…、また音外した…。
決めの部分なのに、踊りながらだとどうしても音がブレてしまう。
あー、上手くいかない。
そんなことを考えながら、メンバーと廊下を歩いていた。
「高橋ー、顔こわいよー。」
矢口さんが後ろから顔を覗き込む。
「いや、大丈夫です。ちょっと気分悪くて…。」
私は、そう言って笑って誤魔化す。
「まじかよー、最近風邪とかはやってるしなぁ。高橋も気をつけなよー。」
そう言って矢口さんは私の肩を二、三回をたたくと先に行ってしまった。
矢口さんなりに気を遣ってくれたんだろうけど、それが苛立ちの原因になる。
メンバーと一緒にいるのが嫌で、その日はさっさと荷物をまとめて
家に帰ろうと思った。
- 268 名前:KKGL 投稿日:2003年09月03日(水)12時24分43秒
- 「お先に失礼しまーす。」
そう言って足早に楽屋を後にする。
途中トイレに寄った。
私がドアを開けて中に入ると、続いてあさ美ちゃんが入ってきた。
多分、走ってきたんだろう、はぁはぁ、と肩で息をしてる。
そんなあさ美ちゃんを無視して、個室に入る。
用を済まして手を洗っていると、愛ちゃん、とあさ美ちゃんが声をかけてきた。
いい加減無視もできなかったから、何?と機嫌悪そうに応える。
あさ美ちゃんの方を向く。
「あ…、あの、さっき気分悪いって言ってたから、大丈夫かなと思って…。」
俯きながらたどたどしく話し出す。
「別に、大丈夫だから…。」
そう言ってあさ美ちゃんの横を通ってトイレから出ようとしたその時、
あさ美ちゃんに服の袖を掴まれた。
驚いて振り返ると、すがるような目で見つめられる。
「あ…いちゃん、わたし、何か気に障るようなこと、した…?
最近愛ちゃん、わたしのこと避けてるよね…。もしかして、この間のこと…?
あ…、わた…し、初めてだったから…、うまくできなかったかもし…れないけど…。」
大きな目に涙が溢れ出す。
もうそれ以上聞きたくなくて、深く口づけた。
- 269 名前:KKGL 投稿日:2003年09月03日(水)12時25分18秒
- 「んっ…んんー。」
腰を引き寄せると、あさ美ちゃんも私にしがみついてくる。
あさ美ちゃんの咥内をひとしきり嘗め回した後、最後に軽く唇を吸って離れた。
「別に、この間のことは、関係ないし、あさ美ちゃんは気にすることないから…。」
そう言っても、まだあさ美ちゃんは目をうるませている。
苛立ちの原因をいちいち説明なんかしたくなかったから、
あさ美ちゃんを抱き寄せた。
スカートに手を入れて、そのまま太腿を撫で上げる。
「あっ、愛ちゃん…?」
耳元で驚いたようなあさ美ちゃんの声。
「あさ美ちゃん、したくならない…?」
あさ美ちゃんの耳に息を吹きかけながら、あの部分を下着の上からトンと軽く押す。
「あっ…。」
あさ美ちゃんの体がびくっと跳ねて少し息が乱れる。
突起の部分を円を描くように揉むと、あさ美ちゃんの体が震えた。
「あ…いちゃ…んっ、ここじゃ…人、来ちゃうよ…。」
切れ切れに呟くのを聞いて、体を離す。
「じゃ、今からうち来る?」
そう聞くと、あさ美ちゃんはこくりと頷いた。
- 270 名前:KKGL 投稿日:2003年09月03日(水)12時26分02秒
- 帰りの車の中ではほとんど話さなかったけど、
それほどいやな感じじゃなかった。
うちに着いた時には、10時を廻っていた。
あさ美ちゃんに着替えを渡すと、先にお風呂に入らせる。
あさ美ちゃんが出てきた時にはもう11時を廻っていたから、私もすぐに入る。
お風呂から出て部屋へ行くと、あさ美ちゃんがベッドに腰掛け、メールを打っていた。
送信し終わったのか、私の方を向く。
「今、家にメールしてたの。」
そう言って笑うけど、なんとなくぎこちない。
もしかして、緊張してる…。
ペットボトルのお茶を飲みながら、そんなことを考えた。
私もベッドに腰掛け、飲む?とあさ美ちゃんにペットボトルを渡す。
「ありがと。」
そう言ってお茶を飲もうとしたら、勢いがつきすぎたのかぽたぽたとこぼしてしまう。
「ご、ごめんなさい…。」
あーあ、相変わらずトロいなー。
そう思いながら、髪を拭いていたタオルで首の辺りを拭いてあげる。
不意にあさ美ちゃんのノーブラの胸に目が行くと、チラチラと欲望の炎が燃え始めた。
- 271 名前:KKGL 投稿日:2003年09月03日(水)12時26分51秒
- あさ美ちゃんからペットボトルを取り上げサイドテーブルに置くと、
濡れた首筋や口の周りを舐める。
「愛ちゃ…ん。」
軽くあさ美ちゃんの唇をついばみながら、乳首の部分をパジャマの上から引っ掻いた。
「あんっ…」
あさ美ちゃんが声を上げる。
そのまま爪で乳首を擦ると、パジャマの上からでも起ってるのがわかった。
「あさ美ちゃーん、ここもう起ってるよー。」
そう言って乳首を摘み、くりくりと捻る。
「ああっっ…、愛ちゃ…ん…はずかしいよ…」
顔を赤くして背けるあさ美ちゃんに気分を良くして、顔を覗き込んで尋ねる。
「気持ちいいんでしょ?ここ、おっきくなってるもんねー。」
普段見せたことないくらい、にっこりと笑いかけてあげる。
あさ美ちゃんは目を潤ませて、私を見つめる。
そして、あさ美ちゃんの顔を覗き込んだままで胸をきつく揉むと、
目をぎゅっとつぶって唇を噛む。
「やぁ…ん…あっあぁ…」
耐えられない、といった感じで唇から声が漏れる。
そんなあさ美ちゃんを見て、一旦体を離す。
- 272 名前:KKGL 投稿日:2003年09月03日(水)12時27分29秒
- 「服、脱ごっか…。下着も汚れちゃうしね…。」
あさ美ちゃんは、潤んだ目で私を見上げると、うん…、と言って頷いた。
先に上を脱がしてからすぐに、下も全て取ってしまう。
あさ美ちゃんの肌は真っ白で、胸はあるのに全体的に痩せていた。
じっとあさ美ちゃんの体を見つめる。
すると、愛ちゃんも…、と言って私のパジャマにあさ美ちゃんの手がかかる。
「私は、いいから…。」
あさ美ちゃんの手を押さえつけて、乳首を口に含む。
二、三回軽く噛んだ後、優しく舐める。
舌の裏で乳首の先を擦ってあげると、私のことは諦めたようだった。
「はぁ…んんっ!あん…あぁっ…」
あさ美ちゃんが感じてる姿を上目遣いに見ながら顔を下の方へずらしていく。
その間も手はあさ美ちゃんの胸を愛撫している。
舌で脇腹をなぞると体をよじって声を上げた。
そして、手を胸からお腹、腰へと移動させ、あさ美ちゃんの膝の裏へ手を入れ
足を開かせる。
あさ美ちゃんの膝を胸につくくらいまで押し上げたから、あさ美ちゃんのその場所が全て見えてしまう。
- 273 名前:KKGL 投稿日:2003年09月03日(水)12時28分18秒
- 「やっっ!!愛ちゃん、電気消して!!」
流石にあさ美ちゃんが抗議の声を上げる。
私は渋々、といった感じでリモコンで電気を落とす。
完全に電気を消したわけじゃないけど、それでもさっきよりは薄暗い感じ。
あさ美ちゃんは少し不安そうに私を見る。
その視線には気づかない振りをして、あさ美ちゃんの足の付け根を撫でる。
「足、開いて…。」
私がそう言うと、あさ美ちゃんは少し足を開く。
「もう少し…。」
そう言ってもやっぱり少ししか足を開こうとしない。
そんなあさ美ちゃんに苛立って、さっきみたいに膝を押し上げる。
あさ美ちゃんは、顔を背けて目をぎゅっと閉じるけどさっきみたいに
嫌がったりはしなかった。
そこに顔を近づけ、舌で左右に開くと奥からとろっと蜜が溢れてきた。
その蜜をすくうように舐め上げると、あさ美ちゃんの体が跳ねる。
そのまま少し上の突起を口に含み舌で転がすと、あさ美ちゃんの太腿が
ぴくぴく痙攣した。
「あぁっ…愛ちゃんっ!はぁ…んんぁあ…」
初めは小さかった突起も少し膨らんでコリコリしてる。
- 274 名前:KKGL 投稿日:2003年09月03日(水)12時29分16秒
- 舌で突起を左右に揺さぶったり、吸い上げながら芯の部分を擦ったりすると
もうたまらない、という感じで体を震わせる。
いちいち口を離して問いかけるのも面倒で、そのまま舐め続ける。
もう大きくなった突起を吸いながら唇でしごく。
「んんっ…んっ…はぁっはぁっ…も…あいちゃ…ぁあっ…」
あさ美ちゃんが限界に近い声を上げたので、舌の動きを速める。
もう痛くないだろうから、吸い上げながら舌で直接芯を擦って刺激した。
「あ…いちゃん、あいちゃ…はぁあ…あっやぁっっ…!」
あさ美ちゃんがイクのを見て、軽く突起を吸うと顔を上げた。
そのまま、口づける。
たどたどしいけどあさ美ちゃんも舌を絡めてくる。
口の中のあさ美ちゃんの蜜を全部移すと、少し眉をしかめながらも飲んでくれた。
「あい、ちゃん…。」
口を離すと、ため息交じりに名前を呼ばれる。
「あさ美、かわいい…。」
そう呟いて髪にキスすると、あさ美ちゃんは私の肩に顔を寄せてきた。
私は手をあさ美ちゃんの腰に滑らせて、イったばかりのそこに指を侵入させる。
唾液と蜜でぐちゃぐちゃになっているから、すんなり二本入った。
- 275 名前:KKGL 投稿日:2003年09月03日(水)12時30分17秒
- 「はぁっ…あいちゃん…」
あさ美ちゃんのそこはやんわりと指を締めつける。
ゆっくりかき混ぜると、くちゅくちゅと音がした。
「あさ美ちゃん、気持ちいい…?」
耳元でそう尋ねると、恥ずかしそうにこくりと頷く。
この前みたいに痛くはないみたいだから、少し激しく指をばらばらに動かし
暴れさせると、さっきより大きな音がした。
「あぁん…あっあっ…あ…いちゃん、はずかしい、よ…」
私の肩に顔を寄せたままあさ美ちゃんが途切れ途切れに喘ぐ。
中で暴れる指が、ときどきあさ美ちゃんの感じるところを撫でると、
そのたびにびくびくと体を震わせる。
「ここ、いいんだよね…?」
そう言って耳たぶを軽く噛んで、中の指を第二関節あたりで曲げる。
「んんっ!あぁっっ…」
あさ美ちゃんの体が跳ね、感じる部分を擦ると体に力が入った。
今度は奥まで指を滑らせて柔らかい壁を何度も押す。
そして、上の方を擦りながら激しく指を出し入れする。
「やぁん…はぁっ、あっあっ…あぁっ…」
あさ美ちゃんが私の肩にしがみつき、爪を立てる。
痕つくかもしれないけど、まぁ、いいか…。
そう思ってそのままにしておく。
爪が薄い布を通して肌に食い込む痛みが心地よかった。
- 276 名前:KKGL 投稿日:2003年09月03日(水)12時30分53秒
- 「あさ美ちゃん、イキたい…?」
そう尋ねると、苦しそうに頷いた。
「じゃ、いいよ…。イカせてあげる…。」
そう言って親指で大きくなった突起をつぶす。
同時に中の指も激しく出し入れして、感じる部分を突く。
「あっあぁ…はぁっ、んんっ…ああぁっっ!!」
イクとき、力が入ってさらに肩に爪が食い込む。
でも、それが気持ちよくて、あさ美ちゃんを抱きしめた。
指を抜き、あさ美ちゃんの腕をほどくと、ティッシュできれいに拭いてあげる。
イッたばかりでぐったりしてるあさ美ちゃんは、大人しくされるがままになっていた。
少し動けるようになると、私の背中に手を廻し、抱きしめる。
「愛ちゃん…。わたし…愛ちゃんのこと…好き、なの…。」
そう言って、背中に廻した腕をきつくした。
「服、着なよ…。」
起き上がって、散らばったパジャマをあさ美ちゃんに渡す。
あさ美ちゃんはありがと、と言って身に付けた。
そして、完全に電気を落としてそのまま寝る。
あさ美ちゃんはすぐに寝息を立てて寝てしまった。
- 277 名前:KKGL 投稿日:2003年09月03日(水)12時31分59秒
次の朝目を覚ますと、まだあさ美ちゃんはぐっすり寝てた。
起こすのも可愛そうだと思って、先に着替える。
パジャマの上を脱いで服を着ようとした時に、後ろから声がした。
「愛ちゃんっ、肩、赤くなってるけど…。それってもしかして…、わたし…?」
驚いて振り返ると、ぱっちり目を覚ましたあさ美ちゃんがいた。
「そう、あさ美がつけたやつ。」
私が答えると、俯いて、ごめんなさい…と謝る。
「痛かった?」
と尋ねられたので、
「気持ちよかった。」
と答えると、あさ美ちゃんに不思議そうな顔でじっと見つめられた。
- 278 名前:KKGL 投稿日:2003年09月03日(水)12時43分33秒
- >>265,>>266さん
どうもレスありがとうございます!
高橋紺野って意外に需要があるんですね(笑)
これは再録って形ですけど、そのうちまた新しいのを書こうかと思ってます。
これからもよろしくお願いします。
>>248,>>249さん
小高ですか〜。
この二人は友情系なら書けそうですね!
でも友情なだけにエロは難しいかもしれないです(汗)
自分が今興味あるのはあやみきだったりして…(笑)
遅レスですいません!
- 279 名前:名無しさん 投稿日:2003年09月03日(水)16時16分14秒
- 高紺キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
自分はマイナーの高紺好きなんで重要ありっす(w
あやみきも・・・(w
続き期待!
- 280 名前:284 投稿日:2003年09月04日(木)00時36分55秒
- 作者さんの中で小高=友情ってなってちゃ、無理ですよね。
無理云ってスイマセンm(_ _)m
ちなみにあやみき私も好きです!
- 281 名前:KKGL 投稿日:2003年09月07日(日)01時30分04秒
- あさ美ちゃんがうちに泊まった日から、苛立ちはだんだん少なくなった。
理由は、わからない。
ただ、あの日から私は気が向けばあさ美ちゃんを抱いた。
あさ美ちゃんも特に嫌がることもなく、抱かれる時はなんとなく
うれしそうな感じさえした。
私は相変わらず、あさ美ちゃんの気持ちには答えずにいたけど…。
そして、いつも通りに仕事が終わると、麻琴に呼びとめられた。
「愛ー。これから帰るなら、一緒に帰らない?」
麻琴とは同期で仲も良かったから、たまに一緒に帰ることもあった。
「ええよー。」
そう言って荷物をまとめると、並んで歩き出す。
ビルから出ると、麻琴が急に立ち止まった。
夜の風が冷たい。
「何、麻琴?」
麻琴の方を見ると、麻琴も私を見つめる。
「あさ美ちゃんから、色々話聞いた…。」
麻琴は視線を逸らさずに、話し出す。
- 282 名前:KKGL 投稿日:2003年09月07日(日)01時31分04秒
- 「そう。」
私は、できるだけ平静を装おうとしたけど、視線を逸らせてしまう。
「愛ー。あさ美ちゃんは優しいし、すごく強い子だよ。」
あさ美ちゃんがそういう子だって、そんなことくらい、わかってる。
私が黙っていると、麻琴は言葉を続けた。
「あさ美ちゃんね、自分がきちんと愛ちゃんに告白してないから…、
だから、愛ちゃんは答えてくれないんだって言ってたよ。
なんでちゃんと答えてあげないの?愛は、あさ美ちゃんの気持ち知ってるじゃん。」
そう、私はあさ美ちゃんの気持ちを知ってる。
でも、答えなかった。
答えたら、今の関係が終わっちゃうから。
答えなかったのは自分勝手な理由でしかない。
「麻琴、あさ美ちゃんのことが好きなんでしょ?だったら、麻琴に、あげる。」
痛いところを突かれて、つい憎まれ口を叩いてしまう。
「愛ー。もっと素直になったら?」
ため息をつきながら、呆れたように言われた。
「麻琴、うるさい!」
腹が立って、麻琴に背を向けてタクシーを拾う。
そのまま麻琴の方も見ずに車に乗り込むと、スタジオを後にした。
- 283 名前:KKGL 投稿日:2003年09月07日(日)01時31分57秒
- 本当のことを言われただけに、腹が立ってしょうがなかった。
「愛ー。もっと素直になったら?」
頭の中で麻琴に言われた言葉を反芻する。
素直になる…。
それは、できない…。
あさ美ちゃんには負けたくないから。
仕事も、恋愛も…。
そんなの勝ち負けの問題じゃないことくらい、わかってる。
あんな関係が長くは続かないことも、わかってる…。
もう、イライラする…。
その日は、あまり寝られなかった。
- 284 名前:KKGL 投稿日:2003年09月07日(日)01時33分12秒
- それから数日が経ったある日、空き時間にあさ美ちゃんから話がある、
と言って呼び出された。
胸が、苦しい。
あさ美ちゃんの話の内容を考えると、緊張で逃げてしまいたくなった。
私は、あさ美ちゃんの後について歩く。
「ここでいい、かな…。」
使われていない楽屋の前で立ち止ると、あさ美ちゃんは私を見てこう尋ねた。
「別に、いいんじゃない。」
私は不機嫌そうに答える。
あさ美ちゃんは少し俯いたけど、すぐにドアを開けて中に入る。
私もそれに続く。
部屋の中は静まり返っていた。
空気が、重い。
沈黙が続く中、あさ美ちゃんが顔を上げた。
「時間取らせちゃってごめんね…。あ…のね、愛ちゃ――!!」
愛ちゃん、もうこんなのやめにしよう、そう言われると思った。
だから、話なんか聞きたくなくって、耳を塞ぐ代わりにあさ美ちゃんの
唇を、塞いだ。
- 285 名前:KKGL 投稿日:2003年09月07日(日)01時34分07秒
- 「んー!んんっんっ…。」
いつもより深く、優しく口づける。
そして、あさ美ちゃんの腰を抱き寄せ、空いた手をスカートの中に忍び込ませる。
何度か内腿を撫で上げた後、下着の上からあの部分をなぞる。
「あっ…!愛ちゃん、やめて!わたし…、わたし…!」
そう言って、あさ美ちゃんは私を押し返す。
初めてはっきりと抵抗された。
「わたし、愛ちゃんに、話があるの…。」
少し頬を赤くしたあさ美ちゃんは、真剣な目で私を見つめる。
聞きたくない…。
「いいから、話、しなくても…。」
私がそう言うと、あさ美ちゃんは泣きそうな目でこっちを見る。
「なんで…!?」
唇を固く結んで、今にも泣き出しそう。
「とにかく、いいから。聞かなくても大体わかるから。」
これ以上この場にいたくなくて、あさ美ちゃんに背を向け部屋から出ようとした。
「やだっっ!」
次の瞬間、いつにない大きな声でそう言うと、あさ美ちゃんは私の腕を掴んだ。
- 286 名前:KKGL 投稿日:2003年09月07日(日)01時48分51秒
- 少しだけ更新してみました。
割と短いので、いつものペースだとすぐ終わってしまうんで(笑)
高紺は、現在番外編を書いてます。
そのうちUPできるはず…?!
>>279,>>280さん
あやみきって最近人気あるみたいですね〜。
自分は書きたいと思いつつ、べたべたになりそうなんで止めようかなと
思ってました(笑)
短編としては一つ書けてるんですけどね…。
読者さんからのリクとかで意外な思いつきがある時があるんで、
リクは結構うれしいですよ。
- 287 名前:KKGL 投稿日:2003/09/10(水) 00:55
- 「聞くだけ、聞いて…。お願いだから…。」
あさ美ちゃんは涙まじりの声でそう言った。
私は、動けなかった。
「わたし…、娘。に入ったときからずっと、愛ちゃんのことが、好きなの…。
愛ちゃん、私と違って歌も踊りも上手いし、スタイルもいいし…。
だから、一番初めにした時、うれしかった…。
愛ちゃんにそんな気全然ないってわかってるけど、でも、付き合って…ほしいの…。」
それだけ言うと、私の腕を掴んだ手を離した。
予想外の言葉に驚き、固まってしまう。
しばらく、沈黙が続く。
「迷惑、だった…?ごめんなさ…い。」
あさ美ちゃんは私が何も反応しないことに不安を感じたのか、
私の顔を覗き込んでくる。
「愛…ちゃん?」
私の顔のすぐ近くで、大きな目が、さらに大きくなる。
「…どうしたの!?愛ちゃん?」
- 288 名前:KKGL 投稿日:2003/09/10(水) 00:55
- 一瞬悲しそうな顔をしたあさ美ちゃんは、すぐにポケットに手を突っ込んで
何かを探し出す。
そして、ハンカチを取り出すと、私の頬を拭った。
「そんなに、いや、だった…?」
あさ美ちゃんはハンカチを握り締めて、俯いてしまう。
私は泣いていた。
あさ美ちゃんの告白を聞いて、張り詰めていた緊張の糸が緩んだ。
なんだ、すごく簡単なことだったんだ…。
イライラしてたのは、あさ美ちゃんだから。
いつもまっすぐで、私にはないものを持ってるあさ美ちゃんだから、
気がつかないうちに目で追って、意識してた。
本とはあの日から、嫌われるのが恐かった…。
もう、いいや。
あさ美ちゃんに、負けた。
一回くらい素直になってもいいよね…?
- 289 名前:KKGL 投稿日:2003/09/10(水) 00:56
- 「いいよ…。」
固まったまま呟く。
「え…?」
あさ美ちゃんは泣きそうな顔をして聞き返す。
「付き合っても、いいって言った…。」
照れ隠しに手の甲で涙を拭う。
「うれしい…。」
あさ美ちゃんは、泣きそうな顔のまま笑った。
そのままにしとくと本当に泣きそうだったから、あさ美ちゃんに
顔を寄せて口づける。
軽く、唇を合わせるだけのキス。
顔を離すと、それだけでうっとりしてる、あさ美ちゃん。
「今日、うち来る?」
そう尋ねるともちろんあさ美ちゃんはうれしそうに、うんって答える。
楽屋まで、手を繋いで帰った。
- 290 名前:KKGL 投稿日:2003/09/10(水) 00:59
- キリがいいので少量更新ですが、ここまでで…。
次またエロ突入です〜
- 291 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/10(水) 08:02
- 更新されて嬉しいです!もう毎日、毎日楽しみにしてます。これから、頑張ってください
- 292 名前:KKGL 投稿日:2003/09/13(土) 00:32
- うちに着いて私の部屋に入ると、あさ美ちゃんに抱きしめられた。
あさ美ちゃんは息を大きく吸うと、しばらくして深いため息を吐いた。
「夢、じゃないよね…?」
そう尋ねられた。
「…うん。」
私がそう言うと、あさ美ちゃんは体を離して俯く。
「うれしいよー。」
そして、そう呟いた後ぱっと顔を上げた。
「今から、やっぱり付き合わないって言ってもだめだよっ…。」
あさ美ちゃんはいたって真剣。
でも、なんだかそんなあさ美ちゃんが可愛くて笑えてきた。
だから、キスをした。
そのままベッドに倒れこむ。
あさ美ちゃんの唇をついばむように何回もキスする。
舌で唇をなぞると少し口が開いたから、舌を滑り込ませる。
「あっ…んっ…ん…」
あさ美ちゃんは前よりも積極的に舌を絡めてくる。
- 293 名前:KKGL 投稿日:2003/09/13(土) 00:32
- 唇を離すと、あさ美ちゃんと目が合った。
少し見つめた後、目を逸らし服を脱がしにかかる。
「あっ、愛ちゃん、シャワー浴びてないよ…。」
あさ美ちゃんが私の手を押さえる。
「このままで、いいから…。」
そう言って部屋の電気を落とすと、あさ美ちゃんの服を全て脱がしてしまう。
「愛ちゃん…。」
あさ美ちゃんに不安気な声で呼ばれた。
なんでか、理由はわかってる。
だから、私は着ていたニットを頭から抜いた。
もう、あさ美ちゃんの前で虚勢張る必要ないんだよね…?
着けていたブラのホックも外し、下も全て脱ぐ。
あさ美ちゃんは泣きそうな顔で笑うと、私を抱きしめた。
肌と肌が密着して、暖かい。
お互いの胸と胸がつぶれ合い、あさ美ちゃんの突起が当たってるのがわかる。
あさ美ちゃんが背中に廻した手を緩めると、私は体をずらした。
- 294 名前:KKGL 投稿日:2003/09/13(土) 00:33
- 「あっっ!」
あさ美ちゃんが声を上げる。
私が体をずらしたから、お互いの乳首が触れてしまった。
ピリッとした快感に、私は声は出さなかったけれど体をすくませる。
あさ美ちゃんははにかんだように笑う。
そのまま体を離し、胸に手を置く。
柔らかさを確かめるように、そっと揉む。
「あんっ…ぁ」
声を上げると同時に感じている証拠の鳥肌が立つ。
反応を確認すると、今度はもっと力を込めた。
あさ美ちゃんはびくっと体をすくませて目を閉じる。
手の中であさ美ちゃんの大きな胸が形を変え、指にコリコリとしたものが当たる。
胸を鷲掴みしていた手を離し、人差し指で乳首をなぞった。
指が先端を掠めると、あさ美ちゃんの口からため息が漏れる。
「感じてるの?」
そう声をかけると潤んだ目で私を見る。
返事をしようと口を開きかけても、恥ずかしいらしく声は出ない。
そんな姿を見ると、少しいじめてみたくなった。
- 295 名前:KKGL 投稿日:2003/09/13(土) 00:34
- あさ美ちゃんの乳首を指で弾く。
「あっ…」
あさ美ちゃんは再び目を閉じて唇を噛む。
「ねぇ、感じてるの?」
そのまま乳首を指で転がしながら、あさ美ちゃんの顔を覗き込む。
「んっあぁ…はぁん…、あっ、きもちい…よ…」
そう言葉を呟くと同時に腰を震わせる。
今度は乳首を口に含み、ぺろぺろと舐めた。
空いた手はあさ美ちゃんの腰をすべり、太腿を撫でる。
何回か乳首を軽く噛んで吸い上げると、腰を揺らし、だんだん足が開いていく。
「あんっあぁ…、はぁっ、愛ちゃ…ん、あ…いちゃ…」
うわ言のように私の名前を呼ぶ、あさ美ちゃん。
「何?あさ美。」
そう尋ねると、切なそうな目でこっちを見る。
「はっきり言われないとわからないなぁ…。」
そう言って乳首を捻る。
「あっ、ぅ…、も…切ないの…。し…た触ってほし…い…」
あさ美ちゃんは顔を真っ赤にしてそう言った。
- 296 名前:KKGL 投稿日:2003/09/13(土) 00:35
- 私はその言葉を聞くと、内腿を撫で上げ指を這わせ、あさ美ちゃんのそこを開く。
指には当然、ぬるっとした感触。
「あんっっ!」
あさ美ちゃんはそれだけで甘い声を上げる。
「うわぁ、すごい濡れてるよ、あさ美。」
少し大げさにそう言うと、あさ美ちゃんは手で顔を覆う。
「は…ずかしいよ…」
あさ美ちゃんの蜜のぬるぬるした感触を楽しむと、入り口に指を当てる。
「入れるね…」
そう呟いて、一気に奥まで滑らせた。
「やんっ…あぁぁぁっっ!」
あさ美ちゃんは背中を反らせ、快感に耐えようと顔を覆っていた手を噛む。
私はあさ美ちゃんの顔を覆っている手をぺろっと舐め、手を退けた。
「あさ美、かわいー。」
そう言って口づける。
同時に、挿入した指で奥を突く。
「んんっんっ…んー!!」
口を塞がれているため、くぐもった声を上げる。
口を離すと、さらに指を増やす。
- 297 名前:KKGL 投稿日:2003/09/13(土) 00:36
- 「あさ美のここ、三本も入っちゃってるよー。」
あさ美ちゃんのそこは、いっぱいに広がってひくひくしていた。
下の突起も蜜にまみれてひかり、大きくなってる。
「あんっ、愛ちゃん…、あんまり、見ないで…」
私の視線が気になったのか、あさ美ちゃんが抗議の声を上げる。
「あさ美、ここ、どうなってるか教えてあげようか?
すごく濡れててひくひくしてるし、ここもおっきくなってるよ…。」
そう言うと、やだっとは言いながらも私の指を締めつける。
「あっ、今締まった。あさ美、こういうの好きなの?」
あさ美ちゃんの顔を見ながら尋ねる。
「んっ!やだよ…、あいちゃ…ん。愛ちゃんだ…から…」
目を伏せながらそういうあさ美ちゃんは健気で、なんだか私も体が熱くなる。
もっと奥まで入るように、左膝の裏に手を入れ、持ち上げた。
そして、激しく指を動かす。
「はぁっん…あっあぁ!あ…いちゃん!気持ちい…ぁやぁっ…!」
感じる部分を何度も何度も突き壁を擦ると、あさ美ちゃんも腰をゆすって
応えてくれる。
- 298 名前:KKGL 投稿日:2003/09/13(土) 00:37
- 私も、あさ美ちゃんと同じ部分が熱くなって、快感が走る。
「あ…さ美っ…」
そう呟くと、あさ美ちゃんの突起を吸って、ぺろぺろ舐める。
「はぁっ…はぁん…、も…、愛ちゃんだ…め…あぁっっ…」
あさ美ちゃんの腰の動きが早まって、指をきつく締めつける。
「あさ美、いいよ…。イッて…。」
私は口を離してそう言うと、膝を持ち上げていた手を離し突起を擦り上げる。
手を離しても、あさ美ちゃんの足は開いたまま。
「あ…いちゃん!愛ちゃ…ぁあっ!イッちゃ…う…ぁあぁぁっ!!」
感じる部分を思い切り突くと、あさ美ちゃんは背中を反らせ、イッた。
あさ美ちゃんは、いつもより気持ちよさそうに声を上げてた。
- 299 名前:KKGL 投稿日:2003/09/13(土) 00:42
- >>291さん
そう言ってもらえるとうれしいです!
これからもがんがります〜!
とりあえず、読んでくれている方がいて安心しました(笑)
次回、高橋受けですね〜。
- 300 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/13(土) 13:06
- 更新待ってましたぁー!今度は愛ちゃん受けですか?どうなるんだろうー楽しみにしてますね!頑張って下さい
- 301 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/17(水) 19:58
- 続き楽しみに待ってます!
- 302 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/21(日) 04:45
- おなじく、楽しみにしとりやす。(゚∀゚)
- 303 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/23(火) 01:48
- (*゚∀゚)=3ムッハー!
高紺最高…続き待ってるがし。
- 304 名前:KKGL 投稿日:2003/09/29(月) 22:16
- 「あんっ!あい…ちゃん、もう、イキそ…あっあっあぁぁ!!」
あさ美ちゃんが何度目かの絶頂を迎えた。
はぁはぁ、と荒い息だけが聞こえる。
ベッドであさ美ちゃんを抱きしめていると、二人とも汗びっしょりだと気づいた。
少しあさ美ちゃんが落ち着くのを待ってから体を離し、起き上がる。
「私、シャワー浴びてくるから…。」
そう言ってベッドを立ちパーカーを羽織ると、ドアのところまで歩いた。
「ち…、ちょっと待って!」
不意にあさ美ちゃんに呼び止められる。
何だろ、と思って振り返ると、あさ美ちゃんもさっきまで着ていたシャツを羽織り、
こっちに歩いてくる。
「一緒に入る?」
冗談っぽく言ったのに、あさ美ちゃんは変に真剣な顔。
じっと見つめられたから、私も見つめ返すと、キスされた。
- 305 名前:KKGL 投稿日:2003/09/29(月) 22:16
- あさ美ちゃんから舌を侵入させて、私の咥内を舐める。
そんなに上手くないけど、真剣な感じ。
「な、に…?」
顔を離したあさ美ちゃんが、いきなり私の首に顔をうめる。
「愛ちゃん、わたし、愛ちゃんにもしたいの…。」
そう言って、私の首筋を舐め上げる。
「っ…、いいか…ら。そういうことしなくて…。」
首筋を舐められぞくぞくする。
反射的に目をつぶると、鳥肌の立つ感覚がした。
首から生暖かい感触がなくなり、目を開けると、あさ美ちゃんと目が合う。
「わたしだけなんて、やだよ…。」
そう言うと、あさ美ちゃんはパーカーのジッパーを降ろす。
下には何も着ていないから、いきなり冷たい空気にさらされ少し、不安になる。
あぁ、あさ美ちゃんもこういう気持ちになってたのかな…。
そんなことを思っていると、体に、鋭い快感が走った。
あさ美ちゃんが、私の乳首を口に含む。
- 306 名前:KKGL 投稿日:2003/09/29(月) 22:17
- 「っ…あ…ん…」
乳首を吸われ、そのままゆっくり舐め回される。
あさ美ちゃんの舌が先の方をなぞると自然に声が出てしまう。
私の声を確認すると、あさ美ちゃんは乳首を口に含んだまま
もう片方をゆるゆるとを揉む。
「っはぁ…、あ…さ美ぃ…」
私は壁に寄りかかって背中を反らせながら、送り込まれる快感に耐える。
あさ美ちゃんはしばらく胸を愛撫していたと思ったら、顔を下へずらし、
脇腹に舌を這わせる。
「ああっ…!」
弱いところを刺激されて、体がびくびくと跳ねる。
そして、あさ美ちゃんは私に跪くような体勢になると、私の腿の間に手を滑り込ませ、
開かせた。
あさ美ちゃんに、全て見られている。
そう思うとたまらなくて、手をあさ美ちゃんの頭に置く。
自然に力が入ってしまう。
- 307 名前:KKGL 投稿日:2003/09/29(月) 22:18
- 「あ…さ美っ…!」
その部分には触れられてもいないのに、声が出てしまう。
「愛ちゃん、濡れてるよ、ここ…、かわいい…。」
あさ美ちゃんはそう言うと顔を近づけ、舐める。
「はぁ…ん、あぁっ!あっあん…」
なぜかすごく敏感になっていて、ぺろっと舐め上げられただけで、
頭の中が真っ白になる。
甘い声を上げる自分が嫌なのに、声を出したくなくても唇から漏れ出てしまう。
あさ美ちゃんはそこを舌で割り、丁寧に舐めていく。
そして、全体をまんべんなく舐めると、突起を口に含んで、吸った。
「あぁっ…んんっ…んぁ…あ、はぁぁ…」
突起を擦る舌の動きが速くなると、気が遠くなってあさ美ちゃんの頭に置いた手に力が篭り、押し付けてしまう。
じわじわと、蜜が溢れるのがわかる。
すると今度は突起から口を離し、中に舌を侵入させてくる。
「…っあぁ、あっん…んっ…」
壁を擦られ、何度も奥まで舌を這わされると気持ちよくて、背中をそらせる。
- 308 名前:KKGL 投稿日:2003/09/29(月) 22:18
- 不意に、あさ美ちゃんの顔が離れた。
反射的にあさ美ちゃんに顔を向けると、目が合ってしまう。
あさ美ちゃんはにっこり笑うと、私の入り口に指を浅く入れ、かき混ぜる。
くちょくちょといやらしい音がして、目を背けた。
「愛ちゃん、すごく溢れてるよ…。」
あさ美ちゃんはそう言うと、一気に奥まで指を滑り込ませる。
勢いで、奥の柔らかい壁を指がトン、と軽く突く。
「あっああっ…、はぁぁっ!」
たったそれだけで、軽くイッてしまった。
私が、奥まで入り込んだあさ美ちゃんの指を締めつける。
「愛ちゃんの、ぴくぴくってしてる…。もしかして、イッちゃった?」
うれしそうに聞かれても、答えられるわけない。
黙って、目をつぶる。
するといきなり指が増やされ、再び突起を口に含まれる。
「んんっ…あっ、あぁ…」
イッたばかりで敏感になっているのに、また刺激が加えられる。
- 309 名前:KKGL 投稿日:2003/09/29(月) 22:19
- 私の中で指が曲げられ、手前に引くように出し入れされるともう、
理性が吹き飛びそうになる。
「あっっ!あ…さ美ぃ…はぁん…やぁっあぁっ…」
一段と声を高くし、首を振って息も絶え絶えになると、イッて、と言ってるみたいに
中の指が激しく出し入れされる。
突起を刺激してる舌も、小刻みに動かされる。
また…。
も、だ…め…。
そう思った瞬間、苦しいくらいの快感が体を駆け抜けた。
「あ…さ美、あさ美ぃ!あっ!あぁっん…やぁぁぁ!!」
何も考えられない中、指が抜かれたことだけわかった。
立っていられなくて、そのまま壁をずるずる滑り落ち、座り込んでしまう。
膝に頭をくっつけて、快感の余韻に体をまかせた。
そんな姿を見て心配したのか、あさ美ちゃんが声をかける。
「…だいじょうぶ?愛ちゃん…?」
でも、私は返事もしないでずっと黙ってる。
- 310 名前:KKGL 投稿日:2003/09/29(月) 22:20
- 「お…こってる?」
あさ美ちゃんは不安そうに尋ねた。
首だけ横に振って応える。
快感の余韻でだるい中、顔を上げた。
「だ…るいだけ…。」
かすれた声に自分でも驚いた。
あさ美ちゃんは、それを勘違いしたらしく、少し目を潤ませる。
「いやだった…?ごめんなさい…。」
大分頭もスッキリしてきたから、あさ美ちゃんに顔を寄せ、囁いた。
「気持ち、よかった…。」
そう言った瞬間、勢いよく抱きしめられフローリングの床に倒れ込む。
まだ、シャワーは浴びれそうになかった。
- 311 名前:エピローグ 投稿日:2003/09/29(月) 22:21
- 「あーいー!」
廊下で大声で呼ばれたかと思ったら、後ろから抱きつかれる。
「何ー?麻琴?」
後ろを振り返りまことの顔を見ると、ニヤニヤ笑っていた。
いやーな予感。
「聞いたよー。あさ美ちゃんから。愛、可愛かったんだって??」
やっぱりこの話題。
そう、あの日の夜、あさ美ちゃんに抱かれた瞬間から、完全に主導権はあさ美ちゃんに移っていた。
あさ美ちゃんは二回したくらいでは離してくれなくて、大げさではなく本気で
死ぬかと思った。
「麻琴、本とうるさい。」
それ以上言われたくなくって、軽く睨む。
でも、麻琴はそんなの無視してにこにこ笑いながら話を続ける。
- 312 名前:エピローグ 投稿日:2003/09/29(月) 22:22
- 「そんなに照れることないじゃん。おめでとう、だよ。あさ美ちゃんほんっと
うれしそうだったよー!愛もやっと素直になって、よかったよかった!」
そう言って、肩を叩かれる。
「麻琴、いい加減に…」
いい加減にしろ、そう言おうと思ったら、廊下の向こうから名前を呼ばれた。
「愛ちゃん!」
声量のない高い声に後ろを振り返ると、そこにはやっぱりあさ美ちゃんがいた。
露骨に嫌な顔をしてみる。
でも、あさ美ちゃんはそんなの全く気にした様子はなく、笑いかける。
「愛ちゃん。まこっちゃんと二人で、何してるのー?」
本当に、この場から立ち去りたくなってきた。
「あさ美ちゃん。別に、特に何も…。」
そう言うと、すかさず麻琴が突っ込んできた。
「愛ー、あたしのことは気にしなくていいからさぁ、二人でいるときみたく
あさ美、って呼べばいいのにー。」
瞬間、あさ美ちゃんに抱かれてるところを思い出して、顔に血が上る。
- 313 名前:エピローグ 投稿日:2003/09/29(月) 22:23
- 「あーいー、顔赤い!」
麻琴にそう言われると、もう、何も言えなくて黙り込んでしまう。
「まこっちゃん。愛ちゃんいじめないで。」
あさ美ちゃんが麻琴を睨む。
そういう問題じゃないんだけど…。
もう、耐えられない。
「二人とも、うるさい!!」
そう言って、その場から足早に立ち去る。
「高橋ー!声でけー。」
後ろから、たまたま廊下で携帯を使っている吉澤さんの声が聞こえた。
「ごめんなさい!」
私の後を追って歩くあさ美ちゃんが代わりに謝る。
「ごめんね、愛ちゃん、怒った?」
当然私は怒ってるから、黙ったまま歩き続ける。
- 314 名前:エピローグ 投稿日:2003/09/29(月) 22:23
- そのまま歩いていてもしょうがないから、すぐ近くのトイレに入る。
トイレに入ると、すぐにあさ美ちゃんに抱きしめられた。
そして、触れるだけの、キス。
でも、私は何も反応しない。
すると、あさ美ちゃんは私の胸の上に手を置いて、軽く揉む。
「ちょ…!あさ美、やめて。」
あさ美ちゃんの手を掴んで、どけようとする。
あの日からのあさ美ちゃんにはめずらしく、すぐに体を離した。
「じゃ、今日、愛ちゃんのおうち行っていい?」
にっこり笑って尋ねる。
私は、頷いて、返事をするしかなかった。
fin
- 315 名前:KKGL 投稿日:2003/09/29(月) 22:31
- 以上、高紺完結です。
途中旅行に行ってたりで更新遅れました(汗)
>>300,>>301,>>302,>>303さん
ありがとうやよ〜(笑)
楽しく読んでもらってうれしいです!
読者さんの感想って気になるので、カキコしてもらえるとありがたいです〜。
番外編を書いてはいるんですが、進まなくて、そのうちUPできるかと…。
気長に待ってやってください〜。
- 316 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/30(火) 15:43
- キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
よかですたい。(゚∀゚)
- 317 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/30(火) 20:38
- 作者さん、更新乙です。高紺編楽しませてもらいました。
ここの、高橋のキャラ結構すきです。 (実物はお子様キr)
紺野の受け・攻めもいいですね。マコ、いい子ですね。
番外編、高紺ですか?作者さんのペースでどうぞ。マターリ
待ってます。
- 318 名前:名無し読者? 投稿日:2003/09/30(火) 20:47
- キテタキテタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
レズフレンド状態になるとおもてたけど、良かったー( ´Д⊂ヽ
- 319 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/01(水) 01:53
- こんまこー
ttp://homepage3.nifty.com/maccha/source/kon3640.jpg
ハァ━━━━━━ *´Д`* ━━━━━━ン!!!!!
- 320 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/23(木) 23:48
- 保全
- 321 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/20(木) 00:02
- hozen
- 322 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/13(土) 22:30
- 御膳
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