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アナザー・G・コード
- 1 名前:ビィーグルU 投稿日:2002年12月14日(土)17時55分27秒
- ついに立ててしまった。
すいません、まったくの新人ですが、ここのガンダム物を見て自分も書いてみたく
なったので、ここの板を使わせて頂きます。
小説を書くのは初めてなので、お見苦しい点もあると思いますがガンバッテ書きま
すので暖かい目で見てやってください。
あと、スレ立てるのもかなり悩んだ小心者なので、sageでお願いします。
ターンAの設定や世界観を使わせてもらいます、あれから15年後という感じです。
- 2 名前:プロローグ 投稿日:2002年12月14日(土)18時00分03秒
- 黒歴史の再来と言われた月と地球の戦いから15年。
月と地球との間に結ばれた終戦協定により徐々にではあるがお互いの関係はちかずく
事となったが当然両国民、とくに地球側による反発は激しかった。
しかし、月の女王ディアナ・ソレルと北アメリア大陸を合衆したボルジャーノ公の息
女リリ・ボルジャーノとの友情とその政治的手腕によってそのわだかまりは少しず
つ薄れていった。
現在では、北アメリア大陸のサンベルト地帯にムーンレイスの町<ロムナグ>が出来
ており、そこを中心にして月と地球の交流は行われている。
そしてこの地を中心にした技術革命により地球も失われた技術の復興が着実に進んで
いる、人々の心は確実に新しい時代に適応していっているとゆえるだろう...。
- 3 名前:<ロムナグ> 投稿日:2002年12月14日(土)18時02分20秒
- すでにこの町はムーンレイスと地球人の割合は6:4となっており両国民が入り乱れ
ている、地球上でもっとも差別意識の薄い土地柄といえるだろう、この町に住むア
メリア人にとってむしろガリア大陸の人々のほうがよほど遠い存在である。
しかし今日に限って町は興奮と喧騒に包まれている、何故かといえば明後日<ロムナ
グ>が出来てちょうど15年を迎えるのからだ、明日から1週間にわたっておこなわ
れる祭りに、月より女王がおとずれる事になっている、これは実に5年ぶりのことな
のだ。
町のはずれにある空港に程近い工業地、いつもは休むことなく動きつずけるこの場所
もこの三日ばかりは静かなものである、しかしその中で一軒だけ動きつずける工場が
ある。
その工場の前に一人の少女が空を見上げながら座っている。
年のころなら15、6歳だろうか、細身の体に肩より少しだけ長いまっすぐな黒髪と整
った顔立ち、しかしその立ち振る舞いは容貌に似合わずどこかガサツである、作業服
の様な物を着て地面にあぐらをかいている、その少女の口から漏れる言葉も何処か不
思議な訛りが有るようだ。
- 4 名前:<ロムナグ> 投稿日:2002年12月14日(土)18時06分01秒
- 「は〜〜なして私ばっかこんなとこに居なきゃならんのやろっ」
「あ〜〜理不尽やな〜」
言葉のわりには怒っている様子はなく何処かぼけら〜とした感じで空を見上げている。
「マキさんも、アサミちゃんもひどいよ〜、自分たちだけで遊びに行っちゃうんやも
ん、おかげで私だけ居残りで仕事しなきゃならんよ〜」
そう言った少女は相変わらずのんきに空をながめながら、大あくびをかいて流れる雲
を見ている。
「こらーっアイー!! 自分、何さぼってんねん!!」
工場の中から聞こえた怒鳴り声にアイと呼ばれた少女はそんなにビックリしなくても
いいんじゃとゆう顔をし、あたふたと工場の中にもどっていった。
工場の中は小型の機械人形がコンテナを抱えて動き回っている、どうやら怒鳴り声の
主はその機械人形に乗っているようだ、通称アルマジロと呼ばれるその機体はアイの
前を通り過ぎたあと、おもむろに振り返り中から怒鳴り声の主である妙齢の女性を
吐き出した。
- 5 名前:<ロムナグ> 投稿日:2002年12月14日(土)18時08分50秒
- 「今日は二人しかおらんのやからっ ぼけら〜とサボッテル場合ちゃうぞ!!」
「そんな事ゆうても〜せっかくのお祭りやのに私だけ仕事なんて〜」
「何ゆうてんねん、わしもおるやろーが、一人やないで二人や!!」
「いや、ナカザワさんは経営者やし、従業員は私だけやし、」
アイの態度にイライラが増したのかナカザワの顔は見る見る不機嫌になっていく、金
髪に白い肌、青い瞳をしたその容貌は黙っていればとても上品な顔立ちである、しか
し怒りをあらわにしたその顔は普段とは逆に凄みを増していく。
「うっさいわっ!! 文句が有るならマキとアサミにいいやー、だいたい自分なんで
二人が抜け出すの見逃したんや!!」
「そんな〜、朝気がついたら二人ともいなくなってたんわ私のせいやないし」
「うっさい、うっさいわっ!! とにかく自分二人の分も働きやー文句は受付へん、
ほんま二人とも戻ってきたらただじゃおかんでー」
こうなったら何を言っても無駄だ、これ以上文句を言ってマキやアサミと一緒に説教
されるのはゴメンである。
- 6 名前:<ロムナグ> 投稿日:2002年12月14日(土)18時12分26秒
- アイは急いでもう一機のアルマジロに向かった、とにかくここに有るコンテナを全部
トラックに積み込む頃にはナカザワの怒りも収まっているだろう、怒ると怖いがけし
て後に引きずる事はないサバサバした性格なのである。
「アイ!!ここは任したでー、まったくこんな時こそ稼ぎ時やちゅうのにっ」
そう言ってナカザワは奥の工房のほうに戻っていった。
この工場では普段、機械人形のコックピット部分を専門に製作している、コックピッ
ト回りの繊細な部分や調整などでナカザワの右に出るものなどこの町には一人もいな
い、そして普段そのサポートをしてるのがアサミなのだ、二人の作った製品は設計図
どうりであるにもかかわらずパイロット達の評判がよく、いろいろな所から注文がく
る。
- 7 名前:<ロムナグ> 投稿日:2002年12月14日(土)18時14分10秒
- それにしても普段は工房にはナカザワとアサミが、荷物運びや製品のテストそして納
品などはアイとマキで行っているのである、それを今日は二人でやらなければならな
い、それはそれでけっこう大変な気がしてきて、今更ながらに怒りが込上げてくる。
「もおー、二人には絶対夜店で奢らせてやるんやからー」
お祭りの最終日にもらえることになっている休みで二人に奢ってもらう姿を想像して
先ほどの怒りはどこえやら、すでに上機嫌である。
かなりずれているが善良な性格である。
「は〜、月の女王さま早くみてみたいな〜」
- 8 名前:ビィーグルU 投稿日:2002年12月14日(土)18時24分04秒
- とりあえずこんな感じです。
素人なので文章力がナイと思いますが、少しずつ鍛えて行きたいと
思います、あと更新はゆっくりかと思いますが、許してください。
カンバッテ見ようと思いますので以後よろしくお願いします。
- 9 名前:<ロムナグ> 投稿日:2002年12月15日(日)22時37分14秒
- ここは、ロムナグの中心地、誓いの広場。
すでに明日の本番を前にあちらこちらに屋台が立てられている、今はまだ屋台を立て
る男たちや見世物小屋を立てる小型の機械人形がそこかしこを走り回っているが明日
になれば広場中が人で埋め尽くされる。
「んあ〜、明日が楽しみだね〜アサミちゃん。私お祭りって大好きだよ〜」
「はいマキさん、私もとっても楽しみですが.....、さすがに明日は仕事に出ないとま
ずいと思います、アイちゃんも怒ってるだろーし」
走り回る機械人形たちを器用に避けながら二人の少女が広場の中を歩いている。
一人はマキと呼ばれた茶色の髪を肩まで伸ばした16、7歳の少女である、その容貌
はとても美しく神秘的でそれでいて何故か人を惹きつける暖かな雰囲気をかもし出
している、これで口元を引き結んで黙っていれば逆に何人たりとも寄せ付けない鋭
利な刃物のような雰囲気もかもし出せるだろう、しかし少女の口から発せられる言
葉は容姿とは裏腹にどこか間延びした子供っぽい喋り方である。
- 10 名前:<ロムナグ> 投稿日:2002年12月15日(日)22時39分42秒
- 「でもさ〜アイちゃん真面目だから絶対さぼったりしないよ〜大丈夫だよ〜夜店で何
か奢ってあげればきっと許してくれるよ〜」
「確かにアイちゃんは許してくれると思いますが、問題はナカザワさんの方だと思い
ます、今頃相当怒っていると思いますよ」
そう受け答えするのはアサミと呼ばれた少女、何処か愛嬌のある可愛らしい少しふっ
くらとした顔立ちの少女で、こちらは14、5歳というところだろう逆にとても大人
びたしっかりした喋り方である。
「大丈夫だよ、ユ〜ちゃん一回怒っちゃえば後はサバサバしたもんだし、それよりも
今日前乗りしてくる親衛隊の前衛部隊を早く見てみたいよ〜」
(アサミはその一回が怖いのだけどと思いつつも別のことを口にした)
「確かに私も親衛隊のスモーは一度ジックリと見てみたいと思ってました」
「でしょ〜さすがアサミちゃん、私も一度スモーに乗ってみたいって思ってたんだよね
〜」
「いや、私はどちらかとゆうと分解してみたいです」
「あははははははっ」
「フフフフフフフッ」
向かっているベクトルは違うがどっちもどっちである。
- 11 名前:<ロムナグ> 投稿日:2002年12月15日(日)22時44分51秒
- 一方、工場ではアイがコンテナのトラックへの積み込みをおえ午前中の仕事を終えよう
としていた。
「は〜、やっと終わったよ~」
そう言ってアルマジロを降りると、ナカザワのいる工房のほうへと歩いていった。
「ナカザワさん、コンテナの積み込み終わりましたよ〜」
「おうっ、ごくろ〜さん、思ったより早かったな〜」
そう言ったナカザワはいつもどうりの様子で調整中のコックピットから降りてきた。
「そしたら、これから空港に行くで〜」
「えっ、空港ですか!?」
「こいつを届けることになってんねん」
そう言って今まで調整していたコックピットを指差した。
「なんか変わった形やな〜」
そう言ってアイはそれをまじまじと見つめた。
- 12 名前:<ロムナグ> 投稿日:2002年12月15日(日)22時46分14秒
- それは流線型の長細い機体で左右後方に突き出した部分が特徴的だ、そしてその部分と
本体の黄色い部分を繋げると丁度『X』と読める。
「ナカザワさん、これって〜」
「そうやっ、こいつはコア・ブロックシステムゆうてな、機械人形のコックピットにも
なんねんけど単体で戦闘機としても使えんねん、そんでもってこいつとくっつく機体
が空港の方に置いてあって、そのテストもうちでやる事になってんねん」
そう言って自慢げに説明すると、アイの方に振り返って言った。
「そんでもって、今日一日こいつのパイロットはアイ、自分や!」
「えっ、え――――。」
- 13 名前:ビィーグルU 投稿日:2002年12月15日(日)22時50分55秒
- 少ないですが、とりあえず今日の更新はここまでです。
- 14 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月17日(火)19時15分22秒
- マッテマス。
- 15 名前:<ゲンガナム> 投稿日:2002年12月18日(水)00時28分55秒
- 「ソレイユが行方不明だと!!」
月の首都ゲンガナムの中心地にある白の宮殿、現在女王の留守を預かるのはメンテナー
家に変わって冬の宮殿を預かるケイ・ヤスダ、その昔月に逃れた人々のため地下都市の
建設に功のあった一族の出である、二十歳を少し過ぎた程度の歳でありながらその卓越
した政治手腕と実直で忠誠心の厚い人柄から、女王の左手といわれている、ちなみに女
王の右手は親衛隊隊長であるハリー・オード大佐である。
「親衛隊は!!ハリー大佐からの連絡も無いの!?」
「はっ、現在ディアナカウンターの月軌道艦隊による捜索が行われていますが、以前そ
の行方は知れません」
そう報告するのはディアナカウンターの軍服を着たアユミ・シバタ少尉である。
- 16 名前:<ゲンガナム> 投稿日:2002年12月18日(水)00時31分57秒
- 女性らしい柔らかな顔立ちの美人であるが、事態の深刻さから今は柔らかさは影を潜め
軍人らしい厳しい表情をしている。
「ギンガナム軍の生き残りの仕業とゆうことは考えられないの?」
「無いとはいえませんがやつらは5年前の第4次掃討作戦以降は火星圏へ姿を消してい
ますし、最近では特に目立った動きはありません」
そう報告するアユミの顔は怒りと羞恥心に満ちている。
「そういえば少尉は?」
「はい、ギンガナムと同じ武門の一族の出です!!」
皆まで言わせない、そんな勢いでアユミがいう。
その昔、ギンガナム健在の頃には女王よりの家柄とゆうことも有り冷遇させていた、そ
れにもかかわらず戦後ムーンレイス達の中にはシバタの一族をギンガナムと同列に扱う
ものたちがおり散々理不尽な扱いを受けてきた、女王の取り成しによって現在はそのよ
うな事はなくなったとわいえ、ギンガナムに対する憎しみは人一倍強い。
- 17 名前:<ゲンガナム> 投稿日:2002年12月18日(水)00時34分18秒
- 「少尉、リカ様のも下に行ってくれないか!?」
ケイの突然の言葉に、アユミの憎しみの心は一瞬で晴れた。
「え、リカちゃ、やっ、リカ様の下に!!」
「そうよ、こんな事態になった以上あの方に責任を果たしてもらわなければならないか
も知れないからね」
リカとは女王と親戚関係にあるイシカワ家の今では唯一の生き残りの娘である、そして
現在リカをおいて女王と血縁関係にある者はいない。
ケイにとってもリカは妹の様な存在なのである、かつて子供の頃ヤスダ家とイシカワ家
はとても近しい間柄で家族ぐるみの付き合いをしていた、リカはケイを「お姉ちゃん」
と呼んで満面の笑みを浮かべながら、どこにでもくっ付いてきていた、そんなリカをケイ
もとても可愛がっていたのだ。
- 18 名前:<ゲンガナム> 投稿日:2002年12月18日(水)00時38分31秒
- しかし、リカの両親が命を落としたあの日、その笑顔が失われる事になった。
その姿が痛々しくて、悲しくて、ケイは何も出来ない自分に心底嫌気がさしていた、そ
してそんなリカを救ったのが今目の前にいるアユミなのだとゆうことをケイは思い出し
、運命のひにくを感じていた。
(たまたま報告に来たのが彼女だった、その事には意味があるのだろうか)
ケイは少し苦しそうに眉間にシワを寄せながらアユミに対して命令を下した。
「少尉はディアナカウンターの中よりメンバーを選抜し地球のロムナグに行ってもらい
たい、そこで親衛隊前衛部隊と合流してくれ。場合によってはリカ様に女王の代わり
をやってもらわなければ成らないかもしれない、くれぐれもたのむぞ!」
そう言ってケイはアユミの目を強い眼差しで見つめた。
- 19 名前:<ゲンガナム> 投稿日:2002年12月18日(水)00時40分57秒
- 「はっ!! アユミ・シバタ少尉、これより地球へ向かいます!!」
アユミはケイの眼光を真っすぐ受け止め、地球にいるリカの事に思いを馳せた、そして
決意に満ちた表情で敬礼をすると、きびすを返し白の宮殿をあとにした。
(彼女ならきっとリカのたすけになってくれるに違いない)
ケイはアユミの強い眼差しをを思いだし、そう確信した。
- 20 名前:<ゲンガナム> 投稿日:2002年12月18日(水)00時44分14秒
- 謁見の間を出てケイが執務室に戻ると一人の女性が中でくつろいでいた。
「サヤカ!?」
「何ヒトの部屋で勝手にくつろいでるのよっ、てゆうか、今までいったいどこに!!」
ケイは呆れたような、それでいてとても楽しいモノを見つけた少女のような表情をしな
がらその女性に話しかけた。
「まったく、この部屋に勝手に出入りする民間人なんてあんたぐらいなものよ〜」
「へへっ、ケイちゃんひさしぶり〜」
「久しぶりじゃないわよっ!いったいこの1年半、どこで何をしてたのよー」
そう話かけられた女性は、少し茶色がかった髪を短めにし顔には少年がいたずらを考え
ている時のような楽しくてしょうがないといったような笑みを浮かべケイの顔を見てい
る。
- 21 名前:<ゲンガナム> 投稿日:2002年12月18日(水)00時46分58秒
- 「や〜色々とね〜、へへっ」
サヤカと呼ばれた女性は両手を広げケイを見つめる、まさしくいたずら少年のようだ。
「なによっ、気持ち悪いわね、」
ケイは、そう言いながらも年相応の笑顔を浮かべサヤカに抱きついた。
ケイにとってサヤカの存在は特別だ、出会ったのは5年前ケイがまだ女王付の次席秘
書官をしていた頃、まだ今のような目立つ立場ではなかった。
その頃のケイは、名門の出であるが故のプレシャーと周囲のやっかみなどで、とても
今のような実力を発揮できないでおり自分に自信を持てないでいた。
- 22 名前:<ゲンガナム> 投稿日:2002年12月18日(水)00時48分52秒
- そんな時、親衛隊に自分より若い少女が抜てきされたという話を聞いた、そしてその
瞬間からその少女の事が気になってしょうがなくなったのだ、自分のように実力も無
いのに名門の出だから選ばれたのだろうか、いや、親衛隊に入る位だからすごい実力
の持ち主なんじゃ...、などと想像を膨らませるは事はケイにとって密かな楽しみだ
った、今考えると何とも幼稚な事だがその時のケイにとってはとても楽しいことだっ
たのだ。
実際はその当時のケイに実力が不足していたなどと言う事はなかった、むしろ、その
実務能力の高さは女王も高く評価していたし、口さがない連中もその点では文句を言
う者はいなかった、がとにかくその頃ケイは自分に自信がなく後ろ向きだったのだ。
そして、とうとうその少女と、出会うときがくる。
- 23 名前:<ゲンガナム> 投稿日:2002年12月18日(水)00時50分41秒
- それは新隊員の入隊式の時だ、女王と共に謁見の間で新隊員たちが来るのを待ってい
た、その年の新隊員はわずか10人、自分より若い少女といってもきっと精悍で自信
に満ち溢れているんだろうと想像していた、しかし目の前に現れた少女はいたって普
通だった、いやむしろどこか自信なさげで地味な印象だった、無論その印象は後で覆
る事になるのだが。
「ケイちゃん!!」
「えっ!!」
サヤカの言葉にケイは我に返って離れた。
「へへっ、そんなに私が恋しかったのかい、かわいいな〜ケイちゃんは」
「ばっ馬鹿なこと言ってんじゃないわよ!ちょっと昔を思い出しただけよ、何言って
んのよ、まったく」
さっきまでの暗い気持ちを忘れ旧友との再会を楽しみたいところだが、そんな場合じ
ゃないことを思い出して表情を引き締める。
- 24 名前:<ゲンガナム> 投稿日:2002年12月18日(水)00時53分44秒
- 「1年半、何の音沙汰も無かったあんたが戻ってきたって事は何かが有るんでしょ」
そう言って真剣な眼差しでサヤカを見つめる。
「さすがケイちゃん!」
そう言うと、こちらも真剣な表情を作り話し始めた。
「実はガリア大陸で不穏な動きが有るみたいなんだ」
「ガリア大陸で!?」
ケイは、予想外の事に一瞬とまどった。
アメリアに比べ交流は少ないとわいえ全くないわけじゃあない、当然ケイの下にもガ
リアの情報は定期的に入っていたし特に問題があるようには思えなっかた。
- 25 名前:<ゲンガナム> 投稿日:2002年12月18日(水)00時55分47秒
- 「どういう事?」
「どうもガリアの東部山岳地帯で、謎の武装勢力が目撃されたらしいんだ」
「別に、その程度の事ならたいした事ないじゃない」
「ただの武装勢力じゃないよ、それはディアナカウンターに匹敵するほどの勢力だっ
て言うんだ」
「何ですってっ!、まさかギンガナム軍!?」
「いやっ、やつらが誰にも知られずにそれだけの勢力を地球に下ろすなんて事はちょ
っと考えられないよ」
そう言ってサヤカはケイの顔をうかがう。
「いったい何が起きているって言うの.......」
- 26 名前:<ゲンガナム> 投稿日:2002年12月18日(水)00時59分38秒
- ケイは次々と起こる事態に言いようのない不安を覚えていた、事態が次々と悪いほう
へ向かっているような、しかしそんな思いを打ち払い、いつもの自分にもどるとサヤ
カに向かっていった。
「実は女王が行方不明なの、ロムナグで行われる式典に出席するため3日まえに月を
立ってからソレイユと共に親衛隊もろとも姿を消してしまったのよ」
「なっ、女王が!! 親衛隊も!?」
「ハリー大佐とも連絡が取れないわ、最悪の事態も考えなければいけないかも知れな
い」
「サヤカ、あなたにも手伝ってもらうからね!!」
そう言うとケイは女王と、そして地球にいるリカのことに思いを馳せた。
- 27 名前:ビィーグルU 投稿日:2002年12月18日(水)01時10分00秒
- 更新終了です。
ん〜、なかなかうまく行かないな〜。
>14 名無し読者さん
読んでくれてありがとうございます。がんばります。
- 28 名前:読み人 投稿日:2002年12月20日(金)10時49分22秒
- ターンAとは面白いところを(w
素人とか言ってましたけど、十分ですよ。
ただ、句読点のつけ方は注意した方が良いかと・・・
がんばってくださいね!
- 29 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月21日(土)12時05分51秒
- 既にV2ガンダム登場ですか?
マウンテン・サイクルという設定をスパロボ並に駆使して、いろんなモビルスーツ出して下さいな。
- 30 名前:<急襲> 投稿日:2002年12月21日(土)21時32分40秒
- 「さて、ここからどうしましょうかマキさん?」
目の前に広がる空港を前に思案顔でアサミがたずねる。
「えっ!いつもみたいにこのまま中に入っていっちゃえばいいじゃないの」
全くのんきに答えるマキにアサミは呆れながらも詳しく説明した。
「いいですかマキさん確かに空港の中には入れると思います。しかしそれもあのライ
ンまでです!」
そう言ってアサミは空港の奥の柵を指差した。
そこには空港の中心部に柵が設けられており常に見張りもたっている。
あちら側はディアナカウンター専用の宇宙港になっているのだ。
- 31 名前:<急襲> 投稿日:2002年12月21日(土)21時35分17秒
- 「たしかにいつもならそれなりの手順を踏まえれば中に入れます、でもそれは普段なら
ばです。 今は女王を迎えるために警戒しているでしょうし簡単には中に入れないと
思いますよ」
「え―――っ!! 入れないの〜!?」
「何を今更」
アサミはマンガみたいにあからさまに肩を落として落ち込んでいるマキを見て自分も両
手の平を上に向けトホホとゆったポーズで首を振る。
はたから見れば二人揃ってマンガみたいだとゆうことにアサミは気ずいていない。
- 32 名前:<急襲> 投稿日:2002年12月21日(土)21時37分31秒
- 「フフ、アハハハハッ」
そんなアサミ達の後ろから少し高いがとても涼やかな、それでいて屈託のない笑い声が
聞こえてくる。
アサミ達が振り返るとそこには白いワンピースを着た少女が口元を抑え笑いを堪えなが
ら立っている。
「ごめんなさい。 とってもおかしくって貴方たち」
そう何気にひつれいなことを言って少女はアサミ達に笑いかけた。
少女はマキと同じくらいの年齢だろうか茶色の髪を内巻きにして左右にたらし目は切れ
長でどこかつやを帯びている。しかしその表情はとても優しげで見ていると何だがこち
らまで自然と微笑を浮かべてしまう、そんな不思議な少女だ。
- 33 名前:<急襲> 投稿日:2002年12月21日(土)21時39分27秒
- 「ねえ貴方たち、中に入りたいの?」
「えっ!やっ!はい!」
そう答えてしまってからアサミはまずかったかなと顔をしかめた。
「うん、親衛隊がきてるって聴いてさ〜私一度親衛隊のスモーってのってみたかったん
だよね〜」
しかもマキまであっさりと本当の事を答えてしまった。
少女がもし親衛隊の関係者ならひょっとしてまずい事になるかもしれない。
そんな事を考えるアサミに少女は意外な提案を持ちかけてきた。
「もし良かったら私が連れてってあげましょうか?」
そう言って少女はさっきと同じ相手の心を自然とほぐしてしまう不思議な微笑みを浮か
べた。
- 34 名前:<急襲> 投稿日:2002年12月21日(土)21時41分56秒
- アサミは思わず同意してしまいそうになったが、あまりにも話がうまく行きすぎる事に
不安を覚えどうするべきか思案にくれる。
(確かに自分たちの目的を考えればこれ以上の申し出はないだろう。それにこの人の話
振りから言って親衛隊の関係者、しかもそれなりの身分にある人の可能性はたかい)
「…ミちゃん、アサミちゃんってば〜、おいてっちゃうよ〜」
マキの声に我に返ると二人はすでに肩を並べて先に進んでしまってる。
その姿を見て何だか急に深刻に考えてる自分がバカバカしくなってきた。
- 35 名前:<急襲> 投稿日:2002年12月21日(土)21時44分46秒
- 「待ってくださいマキさ〜ん。今行きま〜す」
そう言ってアサミは二人の下に走っていった。
(そうだよね考えてみればこの計画事態が最初から無茶だったんだし、それでも着いて
きたのはマキさんが大丈夫って言うと何となく大丈夫な気がするっていうだけの理
由だった訳だし、まあ行くだけ行ってみるか)
「でね〜アサミちゃんはすっごく頭が良いんだよ〜」
「そおですか。たしかにとても賢そうな感じのかたですね」
「でしょ〜」
二人の下に行くとマキはアサミがいかに頭が良いのかとゆう事を少女に力説しているよ
うだ。
それは嬉しくもあり何だか照れくさくも有った。
- 36 名前:<急襲> 投稿日:2002年12月21日(土)21時46分30秒
- 「やめてくださいよマキさん! 恥ずかしいじゃないですか」
「え〜何言ってるのよ〜 本当の事なんだからいいじゃない」
そう言ってマキはさも心外だといった感じで口を尖らせている。
その姿もマンガみたいだと思って見ていると少女がふいに振り返りアサミに向かって微
笑んだ。
「わたくしはリカ・イシカワと申します。 どうぞリカと呼んでくださいね」
そう言って少女はまたしてもアサミの心を解きほぐすあの笑みを浮かべ右手を差し出し
てきた。
「はっはい!!アサミです、よ、よろしくお願いします!!」
少し焦りながらアサミはその笑顔に見惚れていた事を隠し右手を握り返した。
- 37 名前:<急襲> 投稿日:2002年12月21日(土)21時48分19秒
- 「準備はいいか!!」
「はっ、すべて整っています。 あとはハタケさまの号令を待つのみです!」
ハタケと呼ばれた男は眼下に広がるロムナグの町を見たあと鋭い眼光を空に向けた。
(宇宙ではマコトがすでに作戦を終えていると言う、ツンクの腰巾着にこれ以上大きな
顔をさせる訳にはいかんからな)
「ガザーディ部隊は陽動をかけて親衛隊のスモーを引き付ける!! その隙に潜入部隊に
よりリカ・イシカワを確保する!!」
ハタケは右手を上げて号令を下した。
- 38 名前:ビィーグルU 投稿日:2002年12月21日(土)22時08分27秒
- 少なくて申し訳有りませんが今日の更新はここまでです。
それにしてもなかなか戦闘シーンに持っていけないな〜。
>28 読み人さん
ご指摘ありがたく思います。
すぐには上手く成らないかと思いますが、修行して行こうと思います。
>29 名無し読者さん
ばれた〜(笑)
と言うかバレバレですね、お言葉どうりマウンテンサイクルを使って
色々出そうと思っています。
- 39 名前:名無し読者 投稿日:2002年12月28日(土)20時55分14秒
- 29です
個人的には∀のキャラも出して欲しい。
シド爺さんやホレスと姐さんとの会話、ってのに期待。
Converted by dat2html.pl 1.0