インデックス / 過去ログ倉庫 / 掲示板

怪奇!?かおりん先生と狙われた学園(短編)

1 名前:青のひつじ 投稿日:2002年12月15日(日)18時03分48秒
え〜、月板で「何処までも深く、深く、暗黒に」を書かせていただいている者です。
真面目にホラーを書いている為、たまには息抜きをしようとここにやってきました。
今から書くものは、一応ホラー系ですが、コメディー仕立てにしてみました。
主役は、飯田さんと中学生メンバーです。
2 名前:0談目 「謎の女」の怪 投稿日:2002年12月15日(日)18時05分37秒
もう、すでに日は落ちかけ、あたりはオレンジ色に染まっている。
昔では、この夕方の時間帯を『逢魔が時』と言った。

それは、遅くまで遊び、門限までに帰らない子供達に、親達が
「夕方になると悪魔が現れ、向こうの世界に連れてかれてしまう」
と作り話をして子供達を早く家に帰そうと言う事から始まった言葉だ。

魔に逢う時。まさにそんな時だった。

朝陽女子学校の正門前に、ロングヘヤーにサングラス、黒いブーツ、そして
黒いロングコートを身にまとった黒ずくめの女が立っている。

その美貌となにやら怪しい雰囲気に通行人は目を奪われているのか
その女の横を通る者すべてが、わざわざ振り返ってまでその女を見る。
3 名前:0談目 「謎の女」の怪 投稿日:2002年12月15日(日)18時07分11秒

朝陽女子学校・・・・


あさよう・・・・あさよう・・・・

おはよう!・・・なんちって。


あ、ここじゃん・・・。
明日からこの学校の教師になるのね。

ふ〜ん、名前通りの普通の学校ね。
4 名前:0談目 「謎の女」の怪 投稿日:2002年12月15日(日)18時08分47秒
・・・な〜んて、この私が騙されると思ってるの?


さっきから何か怪しいものを感じてる。

ここは普通じゃないと・・・。


前の学校よりはるかに恐ろしい何かを。

そう、さっきからぷんぷん臭うのよ、ぷんぷん。
怪しい臭い、臭うわ。


その時、私の自慢のロングヘヤーが、風になびく。


ふっ、私きまってるでしょ?
5 名前:0談目 「謎の女」の怪 投稿日:2002年12月15日(日)18時10分11秒
「あのぉ・・・」


気がつくと、私の目の前に不振な影が・・・。

「何か」

あくまで冷静に。たとえどんな奴であろうと
気を抜いてはいけないわ。

その不振な影はゆっくり動く。



――――― 来る


そして私の目の前に現れた!!


「あのぉ、犬のフン、踏んでます」


そう、私は犬のフンを・・・
6 名前:0談目 「謎の女」の怪 投稿日:2002年12月15日(日)18時11分51秒

・・・・・・って、


「ぎゃあああああああああああっ」

この、この、このブーツ!!
一体いくらしたと思ってんのよおおお!?

「ちょっとあんたぁ!何でもっと早く言わないのよぉぉ!?
これどうしてくれんのよ!このボケェェェェ!」

「そ、そそ、そんな事言われてもぉ・・・」

くぅっ!この日の為にせっかく買ったのに・・・
犬めぇ、このことは一生忘れないわよ!?

「あ、い、痛い痛い・・・く、首絞めてる・・・」

私に首を絞められている奴はまだ生きていた。
しかたないから放してやった。
7 名前:0談目 「謎の女」の怪 投稿日:2002年12月15日(日)18時13分02秒
「ゴホッゴホッ・・・あの、あなた何者ですか?ってかこの学校に何かようですか?
さっきから不振な人物が正門前でニヤニヤと怪しい笑みを浮かべて
立っているって報告を受けたものですから」

なんですって!?この私が不振人物ですって!?

この子豚ちゃんは何を言っているのかしら!?

「失礼ね!?私は不振人物なんかじゃないわよ!!
大体何が『あなた何者ですか?』よ!?人に名前聞く前に自分から
名を名乗れぇぇぇぇっ!!この豚ぁぁっ!!」

「ぶっ豚・・・・・・!?・・・安倍です。ここの学校の
教師の安倍なつみです」

なんですって?この学校の教師?

「・・・あら、奇遇ね私もよ」
8 名前:0談目 「謎の女」の怪 投稿日:2002年12月15日(日)18時14分10秒


「は?」

「私もこの学校の教師になるの」

「・・・・・・・!?まさかあなたが飯田さんっ!?」


「そうよ?この私が珠玉の美人教師こと『飯田佳織』よ?
なんか文句でも?」



「・・・・」
9 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月15日(日)18時15分48秒

1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪
10 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月15日(日)18時16分43秒
ののたちのがっこうにあたらしい先生がやってくるそうれす。

ののたちのクラスの担任の先生が赤ちゃんをうむので
そのあいだだけ、そのあたらしい先生がおしえてくれると言うの
れす。
11 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月15日(日)18時18分49秒
これはほうかごの話しれす。

「なぁ、のの。昨日のドラマの最終回録っておいてくれたか〜」

この関西弁はあいぼんなのれす。
きのう、あいぼんはかぞくで野球をみにいくからって
ドラマのさいしゅうかいの録画をたのまれていたのれす。

もちろん、録っておきましたとも。

「うん、もってきたよ」

かばんからビデオテープを出して、あいぼんにわたしました。

すると、あいぼんは。
「マジで〜あんがとなぁ、のの」

ものすごくよろこんでくれたのれす。
ちなみにあいぼんはののの親友れす。

「ところでのの、今度新しい先生がくるみたいやで!」
あいぼんが、かばんにテープを入れながらいいました。
12 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月15日(日)18時20分24秒
「知ってるよ、あさ美ちゃんがいってた」

「どんな先生やろ〜な、むっちゃ恐い先生じゃないやろうか」

「かんがえすぎだよ、あいぼん」

「どうせならかっこええ先生がええわ〜ののはどう思う?」

「やさしい先生ならだれでもいいのれす」

「そうやな、考えてみればそれが一番やな。さ、帰るでのの」
ののたちは教室からでました。

もうすでに日がくれていたのれす。
その時れす。
13 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月15日(日)18時22分35秒
「あ〜ら、こんな所に小学生がいるわ!だめよ?ここは
中学校よ?」

ののたちの向かいに里沙ちゃんたちがいるのれす。
「あれ〜?あさ美ちゃん、まこっちゃん、愛ちゃん今帰るんか〜」

「「う、うん・・・」」

「ちょっと里沙をシカトするんじゃないわよ!このハゲ!」

「なんやと〜?もういっぺん言ってみろ!この昔ながらの極太眉!!」

「ア〜トネ〜チャア♪2323(フサフサ)♪」

「死ね!猿人」

「おまえが死ね!チワワ」

あいぼんと里沙ちゃんは、いわゆる『犬猿の仲』というらしいのれす。
ちなみにこの二人のなかのわるさは有名なのれ、二人のこういう
やりとりにはなれてます。
14 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月15日(日)18時24分07秒
さいしょはお互い、かたがぶつかったぶつからないの小さなケンカ
だったのれすが、二人ともいじっぱりだったのれ、けっきょくなかの
わるいまんまなのれす。

「ところでそこの猿垣さんよ〜?今おまえのその薄汚い手でもっとる
その本はなんじゃ?」

「なんですってムッキィ〜!?失礼極まりないわね!?
これは『学校の怪談〜噂の真相〜』よ!!」

「ぶわっはははははははははは!!聞いたかのの!?コイツ
まだガキやで!?」

「自分だってまだガキじゃないのぉ〜!!」

あいぼん、あんまり笑っちゃかわいそうれすよ〜。
あ、あさ美ちゃん達もおろおろしてるのれす。
15 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月15日(日)18時25分15秒
「そんで、猿垣さん。そんなかのおすすめ話はあるんかいな?
・・・・くくっ」

「何で笑うのよ!?ったくこのハゲタカ!ビビってちびるんじゃ
ないわよ!?・・・・そうねぇおすすめね・・・(ニヤリ)」

16 名前:名無し娘。 投稿日:2002年12月15日(日)20時14分41秒
あっちでもキャラの特徴うまく捉えていたからギャグもいけるかなと思っていたけど
なっちの豚ネタを持ってくるとは…結構古参ですな?

あとカオリの佳は圭ですぞ。
どっちも読ませて頂くので頑張って下さい。
17 名前:青のひつじ 投稿日:2002年12月15日(日)20時29分11秒
>名無し娘。様
 ここでもありがとうございます。
 この物語でもホラー系を扱っています。
 多分薄々ばれてきてはいると思うんですが、
 自分、ホラー系の話しが大好きなんです。
 月板の小説が終わったら、今度は違うジャンルにも挑戦
 してみますね。
18 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月17日(火)23時57分12秒
里沙ちゃんはふしんな笑みをうかべています。
「これはどうかしら・・・・
 『真っ赤な遊び唄』って言うんだけど」

「な〜んや、歌かいな?歌ならまかせときや〜」

「うっさいわね!少しはちゃちゃいれないで黙ってられないの!?」

「いちいちキレんなや、ええから早く続き読まんかい」

「コホン、耳の穴かっぽじってよ〜く聞きなさい?」


19 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月17日(火)23時59分35秒
「・・・・『真っ赤な遊び唄


真っ赤な鷲が飛ぶよ あっちへ飛ぶよ

真っ赤になって飛んでいるよ どこまでも

日没時に赤子が泣くよ    母さん泣くよ

真っ赤だな 真っ赤だな 鷲も

赤子も 母さんも

真っ赤だな 真っ赤だな ほら飛んでいるよ


夜の8時44分丁度に、学校の図書室で、鏡に自分達の
姿を映した状態で手をつなぎ、目を閉じて、この唄を3回唄う。
空気がなま暖かくなってきたら目を開けると鏡の向こうが真っ赤な世界になっている。
その時、体に塩をかけた状態で行わないと、鏡から真っ赤な女が現れる。
そして真っ赤な世界に連れていかれる。ただ、お酢をかけると苦しがって
消えて行く。※このゲームは二人で行うこと』・・・・とまぁ、こんな感じよ」
20 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月18日(水)00時01分23秒
あいぼんは鼻をほじりながらきいていた。
「ふ〜ん、アホくさ。そんな物デマに決まっとるやろ
帰るでのの」

あいぼんはののの手をひいて帰ろうとしました。

「へ〜〜、恐いんだ〜加護さん」

うしろから里沙ちゃんの勝ちほこった声がします。
と同時に「里沙!?あんたもうやめなさいよ!?」
というまこっちゃんの声もまじってます。

「なんやて?あん?もういっぺん言ってみぃぃぃぃぃ!!
ウチに恐いもんなんてあるわけないやろ!?ボケェェェ!!」

あ、イヤなよかんがする・・・。

「ええ。何回でも言ってやるわよハゲ!恐いんだろ?恐いんだろ?
恐いんだろ?」
21 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月18日(水)00時03分27秒
「この糞垣ぃぃぃぃ!!本当に言いよったなぁぁぁ!?
そう言うおまえこそ恐くないんかぁ!?ああん!?」

「あ〜ら加護さん、そんなに言うなら挑戦してみれば?まぁ、
泣き出して逃げるのが落ちだと思うけど?」

「フンッ!ええで?やってやろうやないけぇ!ただ、もし何も起きんか
ったら、おまえ学校の屋上で未成年の主張風にフラダンス踊りながら
教頭に告白せい!」

「いいわよ!望むところだわ!屋上でフラダンスだろうがリンボーだろうが
やってやるわよ!そのかわり逃げだしたら、その大切な髪の毛を1本ずつ
抜いてやるわ!」

「交渉成立やな!?よしのの!」

・・・・!!よかん的中なのれす。

「さっそく今日の8時30分に正門前集合や!!塩持ってこいよ!?」

「き、きょう!?」

「当たり前やん。ウチはお酢と鏡持ってくるからな、じゃあ糞垣、
明日の唐傘音頭、楽しみにしてるで・・・フフン」

フラダンスじゃなかったのれすか?あいぼん。
22 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月18日(水)00時05分59秒
「フン!早いとこアートネーチャーに電話してみた方がいいんじゃない?
それじゃあね?加護さん辻さん。行くわよ?みんな?・・・・・
ってあれ!?みんな!?何処よ、かくれんぼのつもり!?」

ののは、途中で二人のバカバカしいあらそいに呆れて帰ってしまったのを
みたのれす。

「ぶわっははははははは!!置いてかれてるで!?コイツ!
アホやぁ、ほんまもんのアホやでコイツ!!」

「ムッキィィィ!!覚えてなさいよ!?あんたたちぃ!!」
里沙ちゃんはそうさけびながらはしって行きました。

「じゃあのの、走って帰るで?準備があるさかい」



これがののたちの平凡な日々がおわった瞬間だったのれす。
今のののには、そうぞうもつきませんでしたが。
23 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月18日(水)00時09分10秒


「のの〜遅いやんかぁ〜!3分遅刻やで3分!」

「ごめ〜ん」

塩がなかなかみつからなかったのれす。

もう8時すぎなのれあたりは真っ暗で、虫のなきごえだけが
ひびいていました。

その時れす。ののはあいぼんの背中のあるものに
気づきました。
「そ、それはなんれすか?」

「ああ、この風呂敷か?鏡やで?ちょっと大きいから
しょってきたさかい」

大きすぎれすあいぼん。あいぼんの身長をかるくこしてます。
24 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月18日(水)00時11分01秒
ののとあいぼんは真っ暗な校舎のなかにはいっていきます。
「静やなぁ、夜の校舎って」

ろうかはひんやりしていて、少し肌寒さをかんじました。
「少しさむいれすね・・・」

二人の足おとがカツンカツンと校内にひびきます。

「ここや」

図書室れす。
「でもカギはどうするの?」

すると、あいぼんはニヤッとわらってポッケに手をいれました。
「じゃ〜ん!」
一本のヘヤピンれす。

「まさかそれで開ける気れすか・・・?」

「あたりまえやん。カギのありかまで調べる時間あらへんからなぁ」

「それもそうれすね」

あいぼんは扉のカギあなにヘヤピンをさしこみます。
なんかどろぼうになった気分れす・・・。
25 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月18日(水)00時12分17秒
(ガチャ・・・ガチャガチャ・・・・・・
ガチャ・・・・・・・・・カチッ)


「開いたで」

ほんとに開いたのれす!?
「すごいよあいぼん!!」

「しーーー」

「あ、ごめん・・・」
26 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月18日(水)00時14分01秒
ののたちは図書室にはいります。

「なんか不気味やな・・・」
図書室はひるとまったく雰囲気がちがって、なんか
落ちつかないのれす。

「・・・ほんとにやるの?あいぼん・・・」

あいぼんは少し不安そうなかおつきれす。
こんなあいぼん見たことなかったのれす。

「・・・約束やしな」

と、それだけ言ったのれす。


カタン・・・

27 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月18日(水)00時15分41秒
「うひっ!?」

その音におもわずビックリしちゃって声を
あげてしましました。

「そんなに驚くなや、風や、きっと・・・さて準備するで?
のの、塩もってきてるな?」

「うん・・・」
ののは、バックから塩をだしてあいぼんにわたし・・・

「ちょっと待てぇぇ!ウチ塩だけって言うたよなぁ!?
どうりで鞄ぱんぱんやなぁって思ってたら、なんやねん!
その大量の菓子はぁぁぁ!?関係ないやんけ!」

「心配しなくてもあいぼんにもあげるよぉ」

「いや・・・そう言う意味やのうて・・・こらこら
そのキャラメルコーン放して・・・はいはいその口に入れかけてる
チョコバットも放す」

「そんなぁ・・・」

「泣くな!そんなん後で食えるやろ?」

気をとりなおして持ってきた塩をあいぼんにかけます。
ののもあいぼんにかけてもらいます。
28 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月18日(水)00時17分27秒
そしてあいぼんは持ってきた大きなかがみをかべに立てかけます。

「よし、のの時計見てくれ」

ののは自分のうで時計をみます。
「8じ43ぷんれす・・・」

「あと1分か・・・よしちょっとおさらいするで」

「う、うん・・・」
少しきんちょうしてきたのれす・・・。

「ええか、8時44分10秒前になったら手ぇつないで目も閉じるんや
そんで、5秒前になったら二人でカウントしていって、3.2.1
真っ赤な鷲が飛ぶよあっちへ飛ぶよ・・・・・・ってな感じや。
おっと今何秒や?」

時計をみるともう30びょうをきっていたのれす。
29 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月18日(水)00時19分02秒
「30びょうくらい」

「おし!鏡の前立って」
そう言ってあいぼんはののの手をとります。

鏡には二人がうつっています。
うしろには本だなと蛍光灯。

「20びょう前れす・・・」

19・・・18・・・

しんぞうが時計のハリより速くうごくのが分かります。
・・・正直にいうと少しこうかいしています。

14・・・13・・・

にぎった手が汗をかいているのか少しぬるってしました。

11・・・10・・・

あいぼんがスッと息をしました。
「行くで、のの」
目をつぶって。

「「5・・・4・・・3・・・」」

「「2・・・1」」
30 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月18日(水)00時20分01秒
「「真っ赤な鷲が飛ぶよ あっちへ飛ぶよ

真っ赤になって飛んでいるよ どこまでも

日没時に赤子が泣くよ    母さん泣くよ

真っ赤だな 真っ赤だな 鷲も

赤子も 母さんも

真っ赤だな 真っ赤だな ほら飛んでいるよ」」


31 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月18日(水)00時22分03秒
・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

何も起こらないのれす。

「あい・・・ぼん・・・?」
「何ともないな・・・?」
「目、あけてもいい・・・?」
「あかんで、それはあかん・・・もう1回やってみるで」



「「真っ赤な鷲が飛ぶよ あっちへ飛ぶよ

真っ赤になって飛んでいるよ どこまでも

日没時に赤子が泣くよ    母さん泣くよ

真っ赤だな 真っ赤だな 鷲も

赤子も 母さんも

真っ赤だな 真っ赤だな ほら飛んでいるよ」」
32 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月18日(水)00時23分46秒
・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・?

なんか空気がへんなのれす・・・。
「なんか変な感じせぇへん・・・?」
「する・・・のれす」

なんか気持ちわるいのれす。
じめっとしてるような・・・・

さっきまで少し寒かったのに・・・なんか
変なあたたかさなのれす。

「目ぇ・・・開けてもええんかな・・・?」
「わかんない・・・」
「よし・・・。いっせいの〜せ!で開けるで」
「・・・うん」

ののとあいぼんは一緒に息をすって。
「「いっせいの〜せ・・・・・」」





33 名前:名無し娘。 投稿日:2002年12月18日(水)01時08分47秒
新垣の憎たらしさとあいぼんの短気なところがカワイイ
かまいたちの夜みたいな唄ですね。
なんか引っ掛けがあるきがする…けどわからん。
続きがすごい気になります。頑張って下さい。
34 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時26分51秒

「・・・・・・・!?」

「・・・・・・・!?」



鏡にはののもあいぼんも写ってなかったのれす・・・。
そこにあるのはただの赤い空間だけらったのれす。

「・・・うわさは本当らったのれすね、あいぼん」

「・・・でも、あんま恐くあらえんやん」

「そ、そうれすね。ただ赤いらけらもんね」
そう、ただ赤いだけらもん・・・。

「・・・なぁのの、これこのまま終わってええんか?」

「・・・そうらね」

「このまま帰ろう。塩ふっといたから平気やろ」

「うん・・・」
そういって手をはなし、後かたづけをはじめました。



その時れす。
35 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時29分25秒
「あ」


ののは自分の足で塩をけってバラバラにしてしまいました。

「アホ。きれいに片づけんと明日の朝、問題になるぞ」

「うん・・・ごめん」

「ウチは鏡片づけるさかい。ののはちゃんとその床きれいにし」

ののはバラバラになった塩を元々入っていたビンにつめます。
あいぼんも少しくらい手伝ってくれてもいいのに。

「・・・のの」

その時、さっきまで気のつよい口調だったあいぼんが
こんどは何かにおびえた感じで話しかけてきます。

「なぁにあいぼん」

「・・・鏡がもとにもどらへんねん」

あいぼんの指をさす方に目をむけると
たしかにさっきのままれした。

「コレやばくあらへん?・・・このままじゃ鏡持って
帰られへんわ」

「今日はおいてかえった方がいいとおもう・・・」

「そやな。そうしよか」

そう言ってあいぼんはふろしきをたたみます。
36 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時31分26秒
「あ、あいぼん。おかし食べる?」

「おう、少し腹減ったしな。やっぱ持ってきて正解やったな」

「ちょっとまってて・・・」

ののはかばんからおかしをだします。
「・・・・!?」

「あいぼん、うまいぼうでいい?てりやきだけど」

「のの!ちょっと待て」

「?」
あいぼんはすごいけんまくで、ののの所にかけよって。

「のの!その塩のびん、見せてみぃ!」

「え?う、うん」
ののはびんをあいぼんに渡します。


「・・・・・・のの」

「どうしたの」

「このアホォォォォッ!!これ『さとう』って書いて
あるやん!?在り来たりなボケをこんな所でかますなぁぁぁっ!!」
37 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時32分57秒
「ええ!?ほんとに!?」

「こんな時にウソついてられるかぁぁ!どうすんねん!」

「ど、どうしよう・・・」

「それにこのユーレイ退治ように持ってきたはずのこのお酢
だってなんやねん!?色は一緒でも性質ちゃうやん!!
これはただの油や!!この大ボケがぁぁぁぁぁ!!!」

「ご、ごめ〜ん・・・どうしよう」

ののとあいぼんは恐る恐るかがみの方に目をやります。
かがみの中は赤いくうかんから、だんだんドロドロした
血みたいになっていきます。


「なんかやばくあらへんか・・・?」

「な、なんか聞こえるのれす・・・!?」

耳をすましてみるとたしかに聞こえる・・・。
小さいけど・・・。
38 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時37分55秒








ぎゃ・・・・・


・・・・・・おぎゃ・・・・





39 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時40分28秒


「・・・赤ちゃんの泣き声や」






・・・おぎゃ・・・おぎゃあ・・・


おぎゃあ・・・おぎゃああ・・・





「だんだんおおきくなってるよ・・・」

その泣き声がおおきくなったと思ったと同時に
赤い世界のおくのほうから何か見えてきます。


「何か来るで!?」

それは何やら細いものが、ユラユラとしながらゆっくり近づいてきます。
40 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時42分13秒


「・・・人や」

「まさか・・・だって」
あんな人ののは見たことありません!

「で、でもやせすぎだよ!?」

細すぎるその人は、真っ赤なワンピースに、ながくて
黒いかみを引きづり、なんとさっきの泣き声の赤ちゃんをだいています。

「・・・あれは普通の人間ちゃうで、化け物やぁ!」

そのばけものはどんどん近づいてきます。
ののもあいぼんも動けなくなっていました。
ばけものはこちらを睨んでいます。

「ねぇどうしよう・・・もうすぐそこにいるよ」

「わ、分かってるわい・・・でも何故か足が言う事
きかんのや・・・」

あいぼんの目はなきそうれす。
とうとうかがみの前にばけものが来てしまいました。
41 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時43分51秒
「・・・・・」




おぎゃ・・・おぎゃあ・・・

おぎゃああ・・・・おぎゃああ・・・





赤ちゃんは青いかおをして、口から血をだしています。
まるで死体れす・・・。
そのばけものは無表情でののたちを見下ろしてます。
その目にはしろ目もくろ目もなくて、真っ赤でした。



つぎの瞬間、ばけものの顔が、かがみからヌッと出てきました。
42 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時44分48秒



「「ぎゃああああああああああああああ!!」



ののとあいぼんは荷物ももたずに走りました。
43 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時47分04秒


だいぶ走ったとおもいます。


「・・・はぁ、はぁ、のの大丈夫かぁ?」

「大丈夫れす・・・あいぼんは」

「おう・・・ここまで来たらもう平気や・・・
とりあえず座ろか・・・」

ののたちの来たところは1階パソコン室れす。
ののたちはその場にすわります。
もうくたくたれす・・・。

「さっきのはなんだったんだろ・・・あいぼん」

「多分、新垣の言っとった『真っ赤な女』って言うヤツ
やろ・・・」

「このままじゃつれてかれちゃうのかな・・・」

「アホ!そんな事させへん!考えるんや」

「うん・・・」

「とりあえず・・・お酢をさがすか・・・
学校を出るかやな」
44 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時48分06秒
「でも・・・こういう場合ってたいがい外には
でられないものだよね・・・」

「そんなん漫画の中の話しや・・・そんな事あって
たまるかい。よし、学校をでた方が安全や」

そう言ってあいぼんは立ち上がってまどの方にむかいます。

「ここから出られそうやで」

あいぼんがまどのカギをはずそうとした




その時れす。
45 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時49分44秒

『ブツン』


パソコンのでんげんがつく音がしました。


『ブツン』
『ブツン』

次から次へとパソコンのディスプレイが
明るくなります。

『ブツン』
『ブツン』


「な、なんやこれ!?」

すると、ディスプレイに文字がうかんできました。


『血を返せ』



「・・・・!?」
46 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時53分34秒



『血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ
血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ
血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ
血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ

血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ
血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ
血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ
血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ
血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ

血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ
血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ
血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ
血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ
血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ
血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ
血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ
血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ
血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ血を返せ
47 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時54分32秒


「や、やばいよぉ・・・あいぼん」

「のの!窓が開きひん!?閉じこめられてもうた!!
ウチら呪われたんや!」

「やだよぉ!まだ死にたくないよぉぉ!」
48 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時55分40秒



ばたんっ!!

その時、パソコン室のとびらがおもいっきり開く
音がしました。


そこには・・・

「うひいいいいいい!!!来たでののぉ!!」


あのばけものが不適なえみをうかべて立っていました。

「もう終わりやああああ!!」

あいぼんが叫びます。
ののは固まったままうごけません。


ばけものはゆっくりゆっくり近づいてきます。
そのたびにズズッというやな音がします。
49 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時56分52秒


ズズ・・・・ズズ・・・・

・・・・ズズ・・・・





『・・・血を返せ・・・血を返せ・・・・
ねぇ、わたし・・・もうこの子にあげる血が無いの・・・
この子の為に・・・あなた達の血を・・・ちょうだい・・・』


まるで地をはうような声れす。
そしてあの真っ赤な目はしっかりこちたをみているのれす。

ののとあいぼんは首をおもいっきり横にふります。
50 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時58分35秒


『うぐっ・・・・ゲバ!』

ばけものが血をはきます。

「「ひっ!?」」
少し服にかかったのれす・・・・・。

『お願い・・・少しでいいからちょうだい・・・
ほんの少し』

「い・・・嫌や!おまえになんかにあげたくないわ!」
あいぼんがいまにも泣きそうな声でさけびます。

ばけものの動きがとまります・・・。

・・・・・やばいよかんがするのれす・・・。


『そう・・・・・・・・・・くれないの・・・・
じゃあ・・・・・・・・・・・・・・・・・』

ぜったいにやばい・・・・。
ばけものの目からドッと血があふれました。


そして――――――

51 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)14時59分22秒



『血を返せえええええええええええええええええええええ
ええええええええええええええええええええええええええ!!!!!』



52 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)15時00分17秒
「「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!」」









もうおわりなのれす・・・・おとうさん、おかあさんごめんね?
のの・・・もう生きられないや・・・・・。

あいぼん・・・天国にいってもよろしくなのれす・・・

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・ん?・・・・・・
なんか聞こえる・・・・・

53 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)15時02分10秒
「盤若破羅魅蛇破羅汝罪慕拶・・・尭神盤若破羅庚申罪慕沙津
・・・」





声がきこえます。

『くっ・・・くわ・・・・
誰じゃ・・・・・』

「「・・・・・・・?」」
ののはつぶっていた目をうっすら開けてみました。
ばけもののうごきが止まってます。

「斜破羅魅蛇弥苦斜羅蛇派羅一成曼堕羅病誌奴式識即勢」

『や・・・めろ・・・・』

ばけものはその声のせい苦しんでいるようです。
ののはその声のする方に目を向けました。
そこには長いかみのキレイなおねぇさんが立っていました。
その手には青くひかっている玉をもっています。
54 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)15時04分07秒
「な、なんやのの!?あの人誰!?」

その人の声にあわせてもっている玉がひかります。

『や、やめろおお!わたしの邪魔をするな!』

ばけものがさけんでます。

目をつぶっていたその女の人は、とつぜん、目をカッと開きました。

「鋳斜羅苦斜羅党葎罪善・・・・・ここはおまえの来るべき
世界では無い・・・・とっとと失せやがれぇぇぇ!!!
行き場のない魂よ、この水晶にとどまれ!難・天・亡・堕・消!!」



『くっ・・・わああああああああああああ』


ばけものはそう叫んだとおもったら青い光をはなって
きえてしまった。
55 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)15時08分49秒
ののたちは呆然としてしまいました。
それはたったの数秒の事らったのれす。

まさにびょうさつれす。
その女のひとはふぅっとため息をつくと

ののたちの所へやって来ました。


「ちょっと、そこのあんた達。
こんな夜遅くに子供が何やってんのよ!?」

ちかくで見るともっときれいです。
でもちょっと怒ってます。

「うへ?」

ののはついまぬけな声をはっしてしまったのれす。

「うへ?・・・じゃなくて。なんであんな物呼び出しちゃったのよ
!ったく面倒かけないでよ!」

「あ・・・・」

ののがしゃべろうとしたらあいぼんが。

「すんまへん!クラスの子に教えてもらって。
あんなもんウソやと思ってたんです」

あのあいぼんが頭をさげているのれす。ビックリれす。
56 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)15時10分20秒
「だから試してみたって言うのね?いい?
おもしろ半分で霊を呼び出すのはもっとも危険な事なの。
あなた達のやった事は、多分『召喚の呪文』よ」

「召喚?で、でも真っ赤な遊び唄やってきいたんですけど」

「今はそんな風に呼ばれてるのね。でもこれは大昔からつたわる
ものなの。昔の人は何か不吉な事があると神や占い師に解決してもらう
って言う風習があったの。召喚の呪文は魔物を呼びだす呪文なんだけど、
多分魔物を神と勘違いしていたのね、きっと。だから生け贄を使って
魔物を呼びだしては問題を解決しようとしていたの。もとろん本当に
神様なら生け贄なんて許さないもの。だから今日あなた達が呼び出した
魔物はその生け贄制度によって犠牲になった親子よ・・・憎しみで
魔物化してしまったのね」

「そんな恐ろしいものらったのれすね・・・」

「知りまへんでした・・・」

「さ、あなた達はもう帰りなさい。お母さんが心配しているわ」

「「は、はい」」
57 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)15時12分10秒
帰りみち。

「・・・のの、巻き込んですまんかったな」

「ううん、いいよ」

「ありがとな、のの」

「いいって、でも明日どうするの」

「新垣の事か?あ、忘れとったわ」

「髪の毛・・・大丈夫?」

「や、やばいわ・・・でもなんとかなるやろ」

「そうだといいんだけど・・・」

「これで本当に終わったんやろうか」

「そうじゃなきゃイヤだよぉ、もうあんな思いはしたく
ないのれす」

「それはウチもや、それにしてもあんな約束するんじゃなかったわ」


58 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)15時13分17秒

「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」


「・・・あいぼん一つ聞いてもいい」

「あ、ウチも」

「あいぼんからどうぞ」

「いや、のの・・・・まてよ
一緒の事かもしれんで?」

「じゃあ・・・せ〜ので言う」

「おう・・・・・・・せ〜の」



「「あの人誰?」」


夜9時の空にふたりの声がひびく。
59 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)15時13分52秒



60 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)15時14分26秒
「おい。新垣。結局なんもおこらんかったでぇ!」
次の日の朝れす。
「あ、亜依ちゃん」
そのうしろでもう一人の愛ちゃんが言います。
「里沙ちゃんなら今日休みだけど」
「あいつ逃げやがったなぁ!?」
「あいぼんもウソはいけないのれす」
「え?ウソ・・・ていう事は」
「あっ違うで?ほんまにあんな物いると思っとんの
自分ら」
「思ってないけど・・・」
「だろ?結局デマやったんや。あの嘘垣め・・・
あいつの存在自体デマやわ・・・」
あいぼん・・・
するとあいぼんはののの耳元でささやきます。
(のの・・・昨日の事は二人だけのヒミツや)
61 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)15時15分44秒
うん、そう言うことにしとくね。あいぼん。

「こんな話しやめようや。そ、そういえば
今日新しい先生くるみたいやね」

「そうだねぇ、あさ美ちゃん、今日だよね」
「そうですね。女の人みたいですよ」
「ふ〜ん、男の方がよかってんけどなぁ」

おもしろくなさそうにあいぼんは頬をふくらました。

62 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)15時17分01秒
「先生来たぞ〜!」


クラスの誰かが叫ぶとみんないっせいに席につきます。
ろうかからコツコツというハイヒールの音がきこえてきます。




コツコツコツコツ・・・





ガラッ
63 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)15時18分06秒
前の扉がおもいっきり開きます。

「わぁ、キレイ・・・」
だれかがそう言いました。
ののは顔をあげます。

「はい、みんな席について〜」


入ってきた人は・・・
「今日から新しく来ました」

くろい服を着た
「美術担当の・・・・・」

髪のながいキレイなおねぇさん
「スーパービューティー教師こと」

そう、昨日の



「飯田圭織」
64 名前:1談目 「真っ赤な遊び唄」の怪 投稿日:2002年12月24日(火)15時18分49秒
「あんた・・・昨日の!?」

あいぼんが叫びながら立ち上がります。
するといいら先生はキッとにらんで。

「そこのあんた!先生に向かって・・・あ、昨日のガキ」





これがののたちのいいら先生との出会いれす。
65 名前:青のひつじ 投稿日:2002年12月24日(火)15時24分04秒
>名無し娘。様へ
 なんか分かりやすい展開になってしまいました。
 スイマセン・・・・唄の引っかけも考えていたんですが・・・。
 まったくもってスイマセン。今度はご期待に添えるよう
 がんばります。

次に書こうと思っている話しは実際友達が体験した
話しをもとにしたいと思っています。
66 名前:名無し娘。 投稿日:2002年12月24日(火)15時57分00秒
お〜ののが塩と砂糖間違えて持ってくるあたりまでほのぼの読めたけど
その先は普通にこえーよ!!
ホラーだって事忘れてた…

Converted by dat2html.pl 1.0