インデックス / 過去ログ倉庫 / 掲示板

罪ならば

1 名前:dorops 投稿日:2003年01月15日(水)18時40分26秒
はじめて小説書きます。
カップリングは私が大好きなアレです♪
2 名前:dorops 投稿日:2003年01月15日(水)18時41分33秒
「やめてくださいっ!」
私は今、数人の男たちに絡まれている。
学校の最寄りの駅でいきなり囲まれた。
すぐに人気のないところに連れて行かれて、叫んでも、きっと誰にも聞こえない。誰も来ない。
いつもは車で送り迎えがあるのに、今日はこの寒さで和田さんは風邪でダウン。
それでも送るって言ってくれたんだけど、すごく悪そうだったから断っちゃって…
「カワイーねー。しかも朝比奈学園だろ?お嬢様校じゃん。」
「ね、いいことしよーよ」
「やめてくださいっ!!!」
嗚呼…もうダメかもしれない。
こんなとき、人間て結構冷静なんだなぁ…
もう諦めてるからか…アハハ…
男たちのなかの一人が、私の足を触ってきた。
3 名前:dorops 投稿日:2003年01月15日(水)18時42分04秒
やっ!やっぱダメ…気持ち悪い…怖い…怖いよぉ…和田さぁん…怖い…
どうしよう…
震えている間にも、その男は私の足を触るのをやめない。
それどころか、手がどんどん上の方に向かっていくのがわかる。
なんで…こんな目に…
はっ、そうだ!辛いときや、哀しいときや、怖いときは、歌を歌えば元気が出るって、
小さい頃ママが教えてくれた…!

「あ…あ…」
「なんだ?感じてんのか?」
男を無視して、息を深く吸い込む。
男は不思議な顔をして、手をとめた。

「ある〜日っ!森の中っ!くまさんに〜出会った!!!
花咲く森の道ィィィくまさんにぃ〜出会った〜!!!
そしてくまさんに襲われた〜!!!助けてえぇっぇぇぇ!!!!」
「オイ!なんだこいつ!?」
「精神異常者か!?」
「しかもちょっと下手だ!!!」
な…なんか酷い言われようだけど、でもちょっとビビってるみたい…。
「気にすんな。可愛いんだからやっちまえ。口押さえてろ。」
や…やっぱダメ?今度こそもうダメ…っ…
4 名前:dorops 投稿日:2003年01月15日(水)18時42分42秒
「警察だぁっ!!!」
大通りの方から、太い声が聞こえた。姿は見えなかったけれど。
「やっべ!逃げろ!」
男たちは、それだけで逃げていった。

「臆病者。」
私が独り言で言おうとした言葉が、背後から聞こえた。
振り返ると、そこには警察がいた。
ううん、女の子が立っていた。
「大丈夫?変なことされた?」
「あ…あの…」
「ん?どした?」
「警察…あなたが呼んでくれたんですか」
「へぇっ?警察なんか来てないよぉ。あ、さっきの声ね、ごめん、あたし」
「あなた!?私てっきり男の人だと…」
「ひでー…そんなに声変えたつもりでもなかったのに…」
「あっ、すみません…」
怒らせちゃったかなぁ…?
「いいよ別に。やぁ、でもさ。酷い歌だね。あっちの通りまで聞こえたよ。
でもさ、東京の人はみんな冷たいね。みんな歌聞いて笑ってるのにさ、助けにいかないんだもん」
「酷い歌…?笑ってた…?」
「ん?だってアンタ、音痴じゃん」

衝撃だった。
5 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月16日(木)00時55分17秒
面白そうですね。期待
6 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月16日(木)18時20分48秒
太い声に、酷い歌。この二人はもしや?

Converted by dat2html.pl 1.0