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季節を抱きしめて

1 名前:cherry 投稿日:2003年01月18日(土)19時19分16秒
どうも。
『cherry』という者です。
物語はタイトル通り、
某ゲームをネタにしたものです。

最後まで頑張って書きますので、
どうぞよろしくお願いします!!

※途中で何回か選択肢が出ます。
2 名前:cherry 投稿日:2003年01月18日(土)19時20分22秒


あたし、吉澤ひとみがあの子と出会ったのは、
この高校に入って間もなくの事。
ちょうど桜の花が咲き始めた頃だった……。

「うーん、サイコー!
空は青い、空気はおいしい、幸せだねー!」

あっ……あたしの言ったあの子とは、この
矢口さんの事じゃない。
今、あたしの目の前にいる矢口さんは予備校
時代のクラスメイトだ。

「二人とも同じ高校に入れてよかったよね」
「そうですね」
「きっと矢口達ってさ、赤い糸で結ばれてる
 よね!」
「それ…どういう意味ですか?」
「かわいいっ!テレちゃって!」
「あの……、
 あたし達矢口さんが考えてるような関係じゃな
 いでしょ!」
「……じゃ、どんな関係なの?」
「う〜ん、親友って事で……」
「親友ねぇ……矢口はそれ以上だと思うんだけど
 な」
「なっなな、なに言ってんですか!?」
「あー、赤くなってんの?
 照れちゃって、かわいい!」

矢口さんと知り合って以来、友達というか、恋
人といったらいいのか……そんな関係がずっ
と続いていたりする。
ま、あたしとしては、どちらでも構わないんだ
けど……。
3 名前:cherry 投稿日:2003年01月18日(土)19時21分08秒


でも、矢口さんの方はあたしの事を恋人と決めつ
けているらしい……。
もっとも、去年一年間の長くて淋しい受験生
活をクリアし、無事に高校に合格できたのも……
この矢口さんのおかげだと言えなくはないのだ
けれど……。
何事に対してもアッケラカンとしている矢口
さん……。
あたしにとって久しぶりにできた仲のいい女友達
である。

「ほら、こんなに桜がきれい」
「そうですね……」
「もう……春なのにそんな辛気臭い顔してない
 の!」
「……」
「まさか、またあの子のコト、忘れられないっ
 ていうの?」
「ちがいますよ」
「しょうがないなぁ、
 欲しい?」

と言って、缶ジュースを差し出す矢口さん。

「……なんか企んでませんか?」
「ん〜」

唇を出して目を瞑っている。

「……やっぱり、ね……」
「えへへ、ばれた?」

その時、一枚の桜の花びらが、悲恋桜の方に
飛んで行った。

「ん?…大変だ!」
「どうしたの?」

悲恋桜の下に女の子が倒れていた。
4 名前:cherry 投稿日:2003年01月18日(土)19時22分11秒
基本的には更新したらage。
その他はsageでお願いします。
5 名前:cherry 投稿日:2003年01月20日(月)17時58分33秒
倒れていたのは、この辺りでは
見慣れない制服を着た高校生ぐらいの女の子
だった……。
女の子の状態がわからないため、そっと起こ
そうと女の子の体に密着するように上体をか
がめた……その時!

「どうしたの?」
「あ、い、いえ……なんでもありません……」

……この甘くて爽やかな香は……
そう!女の子の……女子高生の髪の毛の
香りっ!

…あたしはなにをやってる?
真面目に助けなくてはいかんよなぁ……
よしっ!ちゃんとやろう!

「ねぇ、どうしたの?大丈夫?」



「……り、梨華ちゃん?」
「う……ん、う……」

よかった、意識はあるみたい……。

「ん………あ……
 ………?………
 キャァーーーーーーーーッ!!
 なにすんのよ!このスケベ!」
6 名前:cherry 投稿日:2003年01月20日(月)17時59分05秒
あたしはお腹に女の子の蹴りをくらった。

「ちょつと、あなたねェ!」
「……はい?」
「この人は、ここで倒れていたあなたを助け起
 こしてあげただけじゃないの!」
「え?…… そうなんですか?」

そういうこと!

「…いきなり蹴りだもんねぇ」
「アハハッ…………」
「アハハッ……じゃなくてさ!」
「ごめんなさい。私……チカンだと……
 あっ…本当にすみませんでした」

……まぁ、悪気はなさそうだし、あの状況な
ら混乱して痴漢に間違われても仕方ないかな。
(でもあたし、女なんだけど…)
許しちゃおうかな?この子梨華ちゃんに
似てるし……。
あっ、笑った。
かわいいな、本当に……。

「なっなによ!あなたたち。二人で世界創っ
 ちゃって!」
「えっ?
 あ、そんな事…ほら、間違いって誰にだっ
 てありますし」
「鼻の下伸ばして言われても、説得力に欠ける
 のよ!」
「でもぉ…私、なんでこんな所で倒れてたん
 でしょうか?」
7 名前:cherry 投稿日:2003年01月20日(月)17時59分46秒
今日の更新は以上です。
半端でスミマセン…。
8 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月21日(火)13時39分30秒
ここだけなんにもレスついてないし…。
9 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月24日(金)19時38分02秒
女なのに痴漢に間違えられるよしこカッケー。
選択肢?ゲームっぽくなるのかな?
10 名前:cherry 投稿日:2003年01月26日(日)14時19分42秒
「あのね……あんた、ふざけてんの?」
「いいえ……ここはどこですか?
 なんで私、ここにいるんでしょうか?」
「……えっ?……、
 ここは高校の構内で、あなたはどう見てもここの
 高校生じゃないし……、
 本当になにも覚えてないの?」
「……ハイ……」
「もう!
 記憶喪失じゃあるまいし、人をからかうの
 もいいかげんにしてよね!
 行こう!よっすぃー!」
「あ、あの……矢口さん」
「アルバイトあるんでしょ、アルバイト!」

11 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月26日(日)14時20分20秒
矢口さんに強引に引っ張られ、どうやらついて
行かざるを得ない雰囲気になってしまった…。
だけど…あの子の事がひっかかる。
特に矢口さんが口にした『記憶喪失』という言
葉が…。

「どうしたの?」
「あの子……大丈夫ですかね……」
「ふーん、そんなにあの子の事が気にな
 るんだ?」



「い、いえ……」
「さぁ、行こう!」
「……………ごめんなさい……矢口さん」

あたしは矢口さんの手から離れると、
樹の方に走り出した。

「あっ……、
 アルバイト遅れちゃうよ!」
「すぐ戻りますから!」
「もう……勝手にすれば!
 おいら先に帰る!」
「ごめんなさい!」
12 名前:cherry 投稿日:2003年01月26日(日)14時21分01秒
「あ……」

憧れの梨華ちゃんにそっくりな女の子とふたりっきり
になって、あたしはすっごく緊張した。

「あのぉ……」
「はい?」
「あ、えっと……、
 ……そうだ!」

あたしの家の番号を教えよう!
……と思ったけど、料金滞納でもうすぐ止め
られそうだしな、家の電話…。
それなら…。

「これ、あたしのバイト先の番号、
 もし、なにか困った事があったら電話してい
 いから…、
 あ、もちろん捨てちゃってもいいんだけどね。
 悪いんだけど、バイトへ急いで行かなきゃい
 けないんで……、
 それじゃっ!」
13 名前:cherry 投稿日:2003年01月26日(日)14時22分18秒
久しぶりの更新…。

>11
 名前の所間違えちゃいました。
14 名前:cherry 投稿日:2003年01月26日(日)14時23分53秒
>8さん
 人気ないですねぇ…。

>9さん
 ゲームっぽくなると思います。
 でも選択肢は出ないかも…。

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