裕子観察日記

1 名前:匿名?希望 投稿日:2003年01月28日(火)21時28分04秒
今日も今日とて後藤真希に追い詰められている、中澤裕子。
恋人同士の二人、裕子の方が年上にもかかわらず立場が弱い。
原因の一つに裕子がヘタレであるということが挙げられる。

中澤裕子。
朝比奈学園高等部の数学教師。
気さくで、話のわかるお姉さん。
生徒に人気ナンバー1。

後藤真希。
朝比奈学園高等部二年A組の生徒。
学力はそれなりだが、素行に少々問題ありの生徒。
下級生に人気があるが、裕子一筋の硬派な性格。

この二人がおりなす恋物語をしばしご堪能あれ。
2 名前:GOO 投稿日:2003年01月28日(火)21時53分48秒
面白そうです。
がんばって書いてください。
3 名前:匿名?希望 投稿日:2003年01月28日(火)22時05分37秒
朝比奈学園数学準備室

「ちょっちょう待ってえな、ごっちん。ウチ、なんもしてへんやろぅ?」
語尾が弱いぞ裕子さん。
「なんか、後ろ暗いことでもあるの?ゆうちゃん?」
満面の笑みを浮かべている真希。
だがその目は、笑っていない、、、。

じりじりと壁際に裕子を追い詰める真希。
これと言って珍しい情景ではない。

生徒に人気のある裕子。
何かと相談される事も多いし、差し入れやプレゼントの類を貰うことも多い。
それに多少の嫉妬と大きな不安を感じてしまう真希。
今日も生徒に差し入れを貰っていた。
真希はそれを目撃し、機嫌が悪い。

恋人の裕子がモテることには嬉しい。
でも、それだけに裕子にっとて恋人は自分でなくてもいいのではないかという
気持ちにもなってしまう。
実際、そんな事は無いのだが、、、。

「何もあらへんけど、、、。」
やっぱり、語尾が弱いぞ裕子さん。
「ふぅ〜ん、、、。」

ドンッ

終に壁に追い詰められる裕子。
だが、真希の追随はとまらない。


4 名前:匿名?希望 投稿日:2003年01月28日(火)22時13分51秒
「、、、裕ちゃん、、、」
名を囁き、唇を押し付ける。
観念したのか、素直に受け入れる裕子。
「、、、んっ、、、」
裕子の甘い吐息に歯止めが効かなくなる。

強引に裕子の唇を割り、舌を浸入させる。
「、、んっ、、やぁっ、、、」
さすがに、ここまでくると抵抗する。
裕子は真希を押し返そうと、腕を突っ張る。
だが、その腕は真希によって拘束される。
5 名前:匿名?希望 投稿日:2003年01月28日(火)22時20分58秒
そう、ここは学校なのだ。
裕子は教師、真希は生徒。みつかったらお互いただじゃすまされない。
学校では、しても軽いキスがせいぜい。
欲を抑え、お互いに自重しているのだ。


6 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月29日(水)02時09分42秒
とりあえずお気に入り追加、と。
7 名前:読者。 投稿日:2003年01月29日(水)03時06分49秒
ごまゆう大好きなんでが・・・供給は少ないので、マジで嬉しいです。
超楽しみです。
8 名前:匿名?希望 投稿日:2003年01月30日(木)21時47分20秒
(やばい、逃げなければ。)

だが、力では敵わない。
ここは一発、蹴りを。

ゲシッ

うぐっ

キレイにはいったようだ。
思わず裕子から離れ、蹲る真希。
真希が沈黙しているうちに、いつの間にか乱された服を整える裕子。

だが、次の瞬間。真希、復活。

さすがだ、ごっちん!
9 名前:匿名?希望 投稿日:2003年01月30日(木)21時54分22秒
「いきなりなにすんのよ、裕ちゃん!」
「それはこっちのセリフや!」

睨み合う二人。
だが、赤い面に潤んだ目。迫力ゼロ。
どうみても、誘ってますよ。裕子さん。

ガラッ

「姐さん、おる〜?」

乱入者、平家みちよ。登場。
10 名前:匿名?希望 投稿日:2003年01月30日(木)22時07分04秒
睨み合っていた二人の間に陣取り、仲裁に入るみちよ。
二人のケンカ?は日常茶飯事、仲裁もおてのもののようだ。

「、、、で、今回は何?」

みちよを挟んで睨み合う。
これにも慣れている様子のみちよさん。
うぅ〜ん、さすがだ?

「何も、してへん。」
少々、お怒りの裕子さん。

「裕ちゃんが、、、差し入れ、貰ってった。」
ふてくされた様子の真希。

「、、、またか。」
みちよさんは、呆れたご様子。
11 名前:匿名?希望 投稿日:2003年01月30日(木)22時24分02秒
 
差し入れ類が入るとやきもちを焼く真希。
裕子も断ればいいのに、人の好意を無下に出来ない性格。

「もらってへん!」
「もらってたよ、私みてたもん!」

「ちゃうよ、あれはごっちんと食べろってくれたヤツや!」
「やっぱり、もらってるじゃん!」

「矢口からやで?怒らんでもええやん!」
「、、、やぐっちゃん?、、、なんだ、言ってくれれば、、、」

「なんで怒ってるかなんてわからへんもん!ごっちんが悪い!」
「でも、いつも差し入れとか貰わないでって言ってんじゃん!」

「人の好意を無下は無下にできへん。」


12 名前:匿名?希望 投稿日:2003年01月30日(木)22時36分19秒
裕子が珍しく、真希に対して強気だ。
まあ、今回ばかりは部が悪い真希。
幼馴染である矢口真里には恋人がいるし、裕子と出会うきっかけとなった人だ。
その彼女にやきもちを焼いた上に、何も確かめず裕子を襲ったのだから。

またもや睨み合いが始まろうとした瞬間。

「はい、そこまで。」

さすが、みっちゃん。<何がだ

「誤解も解けたことだし、お茶にしませんか?」

みちよののんびりした声に、戦意を喪失したようだ。

「お互いにゴメンナサイして、仲直りしましょ?」

「ゴメン、ゆうちゃん」
「ウチのほうこそ、ごめん」
13 名前:匿名?希望 投稿日:2003年01月30日(木)22時43分06秒
仲直りをした次の瞬間にはいちゃつき始める。
ここは、数学準備室。つまり、裕子の城。
誰の目にも触れないから、いちゃつき放題。
<自重してるんじゃなかったの?

やはり、これにも慣れたご様子のみちよさん。
気にせず、お茶とお菓子(矢口の差し入れ)を楽しんでいる。

今日もこうして、平和な一日が過ぎるのでした。


END
14 名前:名無し読者 投稿日:2003年01月31日(金)02時51分05秒
いいんじゃないっすか。
何がいいって、平家さんが出てくるあたりですが。
15 名前:読者です 投稿日:2003年01月31日(金)02時58分59秒
ごまゆうに平家さんですか(w
観察日記はシリーズかなんかですか?
とりあえずのENDですよね?
楽しみに次回を待ってます。
16 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月03日(月)17時03分53秒
せっかく面白そうなのが始まったと
密かに喜んで待ってたのですが・・・ENDなんですか?(涙

17 名前:匿名?希望 投稿日:2003年02月03日(月)20時08分41秒
>>2
 がんばります。
>>6
 ありがとうございます。
>>7
 本当に少ないんですよね。がんばります。
>>14
 平家さんも好きなんで。
>>15
 シリーズですので、しばしお待ちを。
>>16
 シリーズなんですが、ちょっと学校が忙しくて。(スミマセン。
 
18 名前:匿名?希望 投稿日:2003年02月03日(月)20時15分15秒

中澤裕子宅

シンプルでもセンスのいい部屋。
というか、必要なものしかない感じ。

でも、ごっちんはこの部屋が大好きだ。
なでなら其処は、二人の愛の巣だから。

週休二日制という私立の有難い制度のおかげで、裕子の都合がよければ
お泊りにくるのだ。
19 名前:匿名?希望 投稿日:2003年02月03日(月)20時23分29秒
(久しぶりのお泊り、がんばっちゃうもんね〜♪)

いったい何を頑張るんだい、ごっちん?

一方、裕子さんは、、、かなり、お疲れのようだ。
学校の先生というのは、これがなかなか忙しい。
土日はゆっくり過ごしたいのが本音。

(はっ、でも凄く眠たそう。まずい、、、)

「裕ちゃん、眠いの?」
「んん〜〜〜」

すでに半分ねている声の裕子さん、ホントにつかれているみたいです。
20 名前:匿名?希望 投稿日:2003年02月03日(月)20時32分56秒
「裕ちゃん、ベッドいこうか?」(ムフフフフッフ)
「ここで、ええ〜」

ふにゃふにゃ声。
裕子さん、子供みたいですよ。

「ここって、いわれても、、、」

二人の状況を説明しよう。
ソファーの端に真希が座り、真希のフトモモを枕に
裕子がねそべっている。

つまり、ひざまくら。
21 名前:匿名?希望 投稿日:2003年02月03日(月)20時44分23秒

裕子は、真希のお腹側に顔を向けごそごそ動く。
かと思ったら動かなくなる。
どうやら座りのいい位置が決まったらしい。

「ゆ、裕ちゃん?」

真希のなさけない声に反応無し。
どうやら、本当に眠ってしまったようだ。

(そんなぁ〜〜〜〜!!!)

真希の野望は成就せず。
聞こえてくるのは、裕子の寝息のみ。

今日もこうして、平和な一日が過ぎるのでした。
22 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月03日(月)21時22分58秒
ごまゆう いいですね。
ゆっくりでいいんで頑張って下さい。
23 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月03日(月)23時23分16秒
続くと分かればいくらでも待てますとも。
24 名前:みちよさんの裕子観察日記 投稿日:2003年02月08日(土)00時36分12秒
金に近い、茶色の髪。
ブルーグレーのカラコン。
シックな黒のパンツスーツ。

(今日は、大人しいなぁ。服装も態度も。)

「今日は、ええ天気ですね。」
「、、、そうやな。」

私の名前は平家みちよ。
目の前にいる派手なお姉さんは、中澤裕子さん。
色々と仲がいい。
そして今日も、数学準備室にてコーヒーを飲んでる。

今日の姐さんは、反応が鈍い。
しかも大人しい。
ごっちんとなんかあったんかな?

「浮気って、したことある?」
「、、、ないですね。」

姐さんの唐突な質問はいつもの事。
慌てることなく対処できるようになったのは、いつだっただろう。

「浮気って、セックスしたら?心が動いたら?」
「どっちもだと、思いますよ。」

「、、、そうかぁ」
「ええ、たぶん」

そう、言ったきり黙りこんだ姐さん。
ホンマ、どないしたんやろ。

25 名前:みちよさんの裕子観察日記 投稿日:2003年02月08日(土)00時43分22秒
「なんかありましたか?」
「何もない。けど、、、」

「けど?」

「、、、みっちゃん、ウチと浮気して?」

なにを言い出すんだ、このあ姉さんは。
冷静に対処しなくては。

「うちはまだ、死にたくないです。」

そう、そんな事をしたら、、、殺される。あの子に。
26 名前:みちよさんの裕子観察日記 投稿日:2003年02月08日(土)22時56分26秒
「ぶっそうやな。」
「あの子なら、やりかねない気がしますよ。」

「殺されるとしたら、ウチや。」
「どっちも嫌ですよ。」

「それに、あの子はそんなことせん。」
「だとしても、貴女の浮気相手になる気はないです。」

「そうか。」
「はい。」

いつもと同じ口調。いつもの場所。
そのせいか、落ち込んでいるというより、追い詰められている感じを受ける。

本当に何があったんだろう。
いつもの喧嘩とは違う。裕ちゃんが追い詰められている。


27 名前:みちよさんの裕子観察日記 投稿日:2003年02月08日(土)23時21分09秒
裕ちゃんは、心のうちを見せない人やったな。
相手が親友だろうと、恋人だろうと。

すべてを自分の中で処理しようする。
だから、自分で自分を追い詰めてしまうこともある。

今回も何か悩み事があって、追い詰められてしまったんやろか。

裕ちゃんはホントほっておけない。
無理やり聞き出すしかないか。
28 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月09日(日)16時16分09秒
裕ちゃんどうしたんでしょ?
続きまてまーす。
29 名前:ヤグチの真希観察日記 投稿日:2003年02月13日(木)00時37分48秒
今日は珍しく大人しい様子の幼馴染、ごっちんが私の部屋に来ている。
しかも体育座り。

「どうしたの、ごっちん?なんか相談事?」
「・・・・・・」

暗っ。
大体の予想はつく。どうせあの人の事だろう。
今度は何があったんだ?
ここまで暗いことなんて、今まであっただろうか。

(あのアホ裕子め、いったい何しやがったんだ〜?)

「・・・やぐっちゃん」
「ん?なに、言ってごらん?」

めちゃくちゃ暗い声のごっちん、
なるべく優しい声で答えた。
いつも元気な可愛い幼馴染のために、
お姉さんが一肌脱いでしんぜよう。


30 名前:ヤグチの真希観察日記 投稿日:2003年02月13日(木)00時55分31秒
体育座り、暗い声のままごっちんは話始めた。
ここ2,3日裕子の様子が変だということ。
その裕子の表情に、言い知れぬ不安を感じること。
自分と目を合わせないこと。

「裕ちゃん、心変わりしちゃったのかな。」
そうぽつん、と言うと膝に顔を埋めた。

あの真希にベタ惚れの裕子が心変わり?
そんな事あるはずがない。
したとしても、相手は誰だ?
学校関係者ではあるまい。

確かに裕子はモテル。
生徒からの人気は高いし、そこそこの美人だ。
真希がモテル恋人に不安と嫉妬を持て余していることも知っている。
この事は裕子も承知しているはず。

でも裕子が目を合わさない、というのが気になる。
不機嫌であろうと、喧嘩であろうと、
話をするときは相手と目を合わせて話す。
そういう人なのだ。
31 名前:ヤグチの真希観察日記 投稿日:2003年02月13日(木)01時15分59秒
何があったか分からない今、下手な事は言えない。
どうしたものか。

「何があったかは確かめなきゃ分からないよ。
 でも、しばらくは様子を見てみれば?
 裕ちゃんにも思うところがあると思うし。
 何かあったら、あっちから言ってくるんじゃないかな、
 内容の良し悪しに関係なく。」

それが例え、ごっちんにとって最悪な内容であっても。
 
たいした事が言えないままだったが、
とりあえずもう少し様子を見るということで、真希は帰った。

今回の協力者が必要だ。
適任者、平家みちよ。
明日、彼女の処へ行ってみよう。
きっと彼女も裕子の異変に気付いているはずだ。

32 名前:匿名?希望 投稿日:2003年02月13日(木)01時26分35秒
レスありがとうございます。
ゆっくり書いていきたいと思っているんで、、、。
33 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月13日(木)01時52分58秒
いい感じになってきたなぁと。
全然、ゆっくりでいいっすよ。
34 名前:読者 投稿日:2003年02月13日(木)02時00分08秒
更新されてたんですね。
すっごい気になります。
35 名前:匿名?希望 投稿日:2003年02月26日(水)20時42分31秒

人生色々〜♪男も色々〜?女も色々〜?

私のPCはどこ逝った〜?

友人のPCから書いてます。
PCの盗難にあいました(泣
便新出来ず、申し訳ないです。
ですが、近いうちに便新しますんで・・・。

ホントにごめんなさい!
36 名前:名無し読者。 投稿日:2003年02月27日(木)04時21分25秒
PCの盗難ですか・・・
自分も年末にカバンごと盗難にあい、キャッシングまでされてたので、
お気持ちは、よく分かります。。。
そのとき自分は、中澤さんの歌を聞いて癒してもらいました
効果バツグンです(w



37 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月27日(木)23時52分49秒
PCを盗難ですか・・・災難でしたね・・・。
本当に人生色々ですね。

更新楽しみにしています。
38 名前:匿名?希望 投稿日:2003年03月18日(火)20時28分29秒


再開させていただきます。

友人からPCを譲り受けました。
しかも私のより新しいのを、、、。
金持ってる友人が羨ましい(泣

また、少しずつ書いていくのでよろしくお願いします。

>36さん
 ありがとうございました、本当に効果抜群でした。
 元気出して、前向きに考えるようになれました。
 そのおかげで新しいPCも流れてきましたし。


39 名前:観察日記「共同戦線」 投稿日:2003年03月18日(火)20時55分09秒


今回、共同戦線を組むのは「平家みちよ」
中澤教諭の古い友人で、よく数学準備室に現れる。

だが、数学準備室以外で彼女と接触しなければ作戦は実行できない。

どこに行けば会えるんだ?
職員室にはいなかったし。
っていうか、みっちゃんって先生だったけ?

考え事しながら歩いている真里は、
正面から人が歩いてくるのが見えていない。
相手の方も考え事してるのか、真里に気が付いていない。

そして、正面からぶつかった。

「いでっ!」
「ごふっ!」

真里のぶつかった相手は、捜し求めていた人「平家みちよ」だった。
どうも真里の頭突きがいいところに入ったらしく、苦しそうに蹲っている。

「みっちゃん、ごめん!大丈夫!?」
でも、こんなに早く見つかるなんてラッキー!

ちゃんと心配しようよ、矢口君。

「なんとかなぁ〜、」
ちっこくって、気付かへんかったわ。

結構、失礼なこと考えてるねみちよさん。

これで真里の作戦が開始される。
うまくいくかは、平家しだい。

どうなるんでしょうね、、、、。
40 名前:観察日記「共同戦線」 投稿日:2003年03月18日(火)21時26分45秒


廊下から屋上へ移動し、真里は作戦を実行。

真里は真希の様子を話し、そして平家から裕子の様子を聞き出し、
打開策を考案する。

これが今回の作戦???

「ごっちんも、元気ないんか。これは、困った。」
「みっちゃん、ホントに困ってる?」
「困ってる、困ってる。」
やる気のない平家をジト目で睨む真里。
それに動じず、フェンスにもたれ空を見上げる平家。

「裕ちゃん、何かあったの?
 みっちゃんなら知ってるんじゃないかと思ったんだけど。」
俯き加減で訪ねる。
本気で二人のことを心配してるようだ。

「様子が変なのは知ってる、だけど理由は知らん。」
・・・あの人個人の問題は言えへんねん、スマンな、やぐっちゃん。

「そっか。
 う〜ん、困った。打開策考えられないや。」

いつもと同じ、少し気の抜けた声で答える平家。
真里のまた、いつもと同じ声。



「そういえば、みっちゃんて何の先生だっけ?」
「・・・・うち、理事長やねんけど。」
「ええっ、マジ!?」

新事実に驚く真里。
真希と裕子の問題、打開策も頭から消えた。

すごい人だったんだね、みちよさんって。
41 名前:匿名 投稿日:2003年03月18日(火)23時05分25秒

ここまで。
42 名前:名無し読者。 投稿日:2003年03月21日(金)01時58分38秒
復活お待ちしてました(w
43 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月21日(金)02時15分55秒
復活してたぁ。
お帰りなさい。
嬉しすぎて危うくコテハンでレスする所でした。
44 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月07日(月)13時54分32秒
待ってまーす。
45 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月20日(日)17時13分42秒
お願いします(土下座
46 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月12日(木)13時18分43秒
ほじぇん
47 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月02日(土)18時12分20秒
48 名前:裕子観察日記 投稿日:2003年08月05日(火)23時11分52秒

数学準備室。

数学準備室の窓から外を眺め、何か考え事をしている裕子。

数学準備室は三階に位置し、南向きなので日当たりがいい。
だが、一学期期末考査がせまるこの時期はただ暑いだけ。

この学園は全室冷暖房完備だが、裕子はあまり使用しない。
体温が低い裕子には、窓から入ってくる穏やかな風だけで十分なのだ。

はぁ・・・

重たいため息。
ここの処、口を開けばため息ばかり。
いいかげん、決着をつけなければ・・・。

49 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月16日(土)23時17分36秒
再開された…んですよね?!
これから期待してます。すごくいい感じなので。
50 名前:匿名?希望 投稿日:2003年08月18日(月)00時23分33秒

ご期待に添えるかどうか・・・・。
まぁ、ゆっくり行きますんでお願いします。
51 名前:匿名?希望 投稿日:2003年08月18日(月)11時47分22秒

コンッコンッ

準備室の戸を叩く音がする。
裕子は小さくため息を吐きながら、居留守を使おうとした。

「中澤先生、いらっしゃいませんか?」

真希の声だ。
外向けの落ち着いた声、些か緊張気味に聞こえるのは
気のせいではないたろう。

それでも、裕子は居留守を使う。

「いるんでしょ?あけてよ、裕ちゃん。」

「・・・・あいてるよ、入っておいで。」
裕子は溜息交じりに応えた。


52 名前:裕子観察日記 投稿日:2003年08月18日(月)12時02分18秒

準備室に入って来た真希は、裕子の近くに立った。

「・・・話したいんだけど、いいかな?」

裕子は、窓の外に向いたまま真希を見ようとしない。
真希はそんな裕子の背を見つめながら言った。

「・・・仕事あるから、手短にな。」

真希は下をむき、手を握り締めた。

目を合わせるどころか、こっちに向いてもくれないの?
・・・なんで?



53 名前:名無しROM専 投稿日:2003年08月19日(火)00時58分30秒
復活ですね〜。
待ってました〜。
のんびり待ってますので・・・完結お願いします。
54 名前:裕子観察日記 投稿日:2003年08月24日(日)16時29分10秒

裕子の様子がおかしくなってから数日。
真希は、あえて聞かず観察していた。

この数日間、機嫌が悪いと言うより体調が悪そうなこと。
授業中にもかかわらず、思考が違うところに向いていること。
ふとした瞬間、凄く辛そうな顔をしていることに気が付いた。

どれも、真希だからこそ気が付くような些細な違い。
普段の裕子と違う表情。

今、目の前にいる裕子も・・・。

55 名前:裕子観察日記 投稿日:2003年08月24日(日)17時03分29秒

「・・・こっち、向いてよ。」

ゆっくりと真希に向き直る。
でも、視線は向かない。

「話し、あるんやろ。」

面倒くさそうな声。
ささっと言って、帰れと言われているように感じる声。

真希は裕子に近づき、肩を掴み、顔を覗き込んだ。

裕子の顔は蒼白と言っていいほど、青白く、精気がない。

「裕ちゃん、大丈夫?体調悪い?
 顔、真っ青だよ?」

真希はそんな裕子を見て、驚きながらもソファーに座らせた。

 
56 名前:裕子観察日記 投稿日:2003年08月24日(日)17時12分10秒

「平気や、それより話しってなん?」

裕子は真希に誘導されるままソファーに座ったが、
居心地悪そうに言うと、真希の腕から逃れようとする。

だが真希は、離さなかった。

「裕ちゃん、こっちむいて?」

真希が優しいけど、強い声で裕子を呼ぶ。
その声に反応して、裕子はゆっくりと真希に視線を合わせた。

57 名前:匿名?希望 投稿日:2003年08月24日(日)17時16分53秒

>>53
待っててくださったなんて、、、ありがとうございます!
完結はさせます、絶対に。



58 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月30日(土)02時51分16秒
復活、ありがとうございます
「完結させます」嬉しいかぎりです
59 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/10(水) 02:45
裕ちゃんどうしたのかな?
真希頑張れ〜!!

ごまゆうって・・・供給少ないのですごく嬉しいです。
60 名前:名無しさん 投稿日:2003/10/01(水) 07:06
ho
61 名前:匿名?希望「 投稿日:2003/10/03(金) 21:52

書きます。

62 名前:裕子観察日記 投稿日:2003/10/03(金) 22:05


向いた其処には、真希の苦しそうに、眉の寄せられた顔があった。

「何があったかは解らないけど・・・。
 裕ちゃんがそんな辛そうな顔してるの、見たくないよ。」

そこまで言って、真希は裕子を抱きしめた。
僅かに身動ぎして抵抗するそぶりを見せたが、諦めたのかすぐに
大人しくなった。

「私に話せなかったら、平家さんにでも話してよ・・・。
 苦しんでる裕ちゃんなんて、見たくない。
 ・・・・・お願いだから、ゴトーのこと避けないでよ・・・。」

63 名前:裕子観察日記 投稿日:2003/10/03(金) 22:12


「・・・ごめん。」

裕子はポツリと、真希がなんとか聞こえる声で言った。

いつの間にか裕子は、真希の制服をぎゅっと掴んでいた。
まるで、子供が母親に縋り付くように・・・。

「・・・ごめんなさい・・・」
「裕ちゃん・・・」

64 名前:裕子観察日記 投稿日:2003/10/03(金) 22:25


裕子の身体は僅かに震えていた。
この何もしなくて、じっとり汗をかくこの時期。
なのに、裕子の身体は冷たかった。

「避けたりして、ごめん。ちょっと最近、不安定で・・・。
 ホンマにごめん・・・。」
「裕ちゃん?」
「この季節、暑いの苦手で・・・。
 ちょっと・・・。」

「こんなに身体、冷たいのに?」

コクンと、真希の肩口で頷く。

65 名前:裕子観察日記 投稿日:2003/10/03(金) 22:36

まるで体温を感じない身体。

裕子の身体の冷たさは、異常だった。
いくら夏が苦手だろうと、普段から体温が低くてもこの身体の冷たさは
異常だった。
汗もまるでかいていない。

「でも、冷たすぎるよ。震えてるよ?」
・・・病院行った方が良くない?

「・・・平気や。」
「でも・・・。」 

66 名前:匿名?希望 投稿日:2003/10/03(金) 22:38

また、近いうちに書きます。
更新遅くてスイマセン・・・。

67 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/04(土) 01:41
待ってまーす。
68 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/04(土) 17:07
続けてくれさえすれば無問題
のんびりのんびり
69 名前:ハルカ 投稿日:2003/10/28(火) 07:26
すごい気になります。かなり好みなので。
ゆっくり待ってます。がんばってくださいね。
70 名前:匿名?希望 投稿日:2003/11/02(日) 22:24

待っていてくださる方がいるんですね・・・。
うれしいっす!(涙

では、書きます。
71 名前:裕子観察日記 投稿日:2003/11/02(日) 22:32

トントンッ

「裕ちゃん、入るで?」

戸の外から聞こえたのは、みちよの声だ。

「みっちゃん、入ってきて!」

真希は焦った声で言った、
みちよも真希の声に、焦ったように入って来た。

「どうしたんや!?」
「裕ちゃんを病院に連れてって欲しいのっ」

みちよは、真希の腕の中にいる裕子に視線を向けた。
顔は見えないが、かなりぐったりしたいる。
72 名前:裕子観察日記 投稿日:2003/11/02(日) 22:42

「裕ちゃん、うちが誰かわかるか?」

そう言い、みちよは裕子の顔を自分の方に向けさせた。

蒼白な顔、虚ろな瞳。
意識も朦朧としているようだった。

「裕ちゃん、裕ちゃん?
 わかるか?」

いくら話しかけても返事が返って来ない。
こちら側の声を認識していないようだ。

真希が裕子の抱く力を強めた。

「・・・・・・」

そして次の瞬間、裕子は何かを呟き、意識を失った。
73 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/04(火) 23:51
更新されてる〜!!
のんびり楽しみに待ってます。
74 名前:匿名?希望 投稿日:2003/11/07(金) 19:31
のんびり更新させていただきます。
あまり、期待はしないでくださいね?
75 名前:裕子観察日記 投稿日:2003/11/07(金) 19:40

みっちゃんの車で、みっちゃんの家に裕子を運んだ。
なんでもみっちゃんの家には、仕える人がいるらしい。

みっちゃんの一言で、使用人らしき人が迅速かつ丁寧な動作で動く。

みっちゃんって、お金持ちなんだね。

「ごっちん、おいで。」

部屋の前に追い出されていたゴトーを呼ぶ声に、いつもより何倍もはやい
動作で反応する。
76 名前:裕子観察日記 投稿日:2003/11/07(金) 19:46

「ゆうちゃんは、だいじょうぶなの!?」

「ごっちん、静かに。」

勢い込んで大きな声を出してしまった真希に、みちよは注意する。

「ごめんなさい。」

みちよは、しゅんとした真希に近くに来るように手招きをしながら
いった。

「裕ちゃんなら大丈夫やよ。安静にしてればな。」
77 名前:裕子観察日記 投稿日:2003/11/07(金) 20:00
真希はみちよの隣、裕子が寝ているベットの側に立ち、裕子の顔を覗きこむ。

「・・・ゆうちゃん、苦しそう。」

裕子は、息苦しそうな顔をして眠っていた。

「睡眠不足と過労による貧血。
 身体が異常に冷たくなるのは、裕ちゃんの体質や。
 昔から、体調崩すと体温がめっちゃ下がった後に、高熱だすねん。」

真希は、みちよに振り向き聞いた。
「そうなの?」

「そうや。子供の頃からな。」
みちよは真希の顔を見ず、裕子に視線を向けながら答えた。
いつもとは違う、複雑な表情を浮かべながら。
78 名前:裕子観察日記 投稿日:2003/11/09(日) 17:24
みちよは遅くなるといけないので、真希を帰らせた。

みちよは意識の戻らない裕子の側にずっとついきながら、昔のことを
思い出していた。


幼い頃に植え付けられた傷は重いってことか…。
何度目やろな、こうやって裕ちゃんの側について、無力感を味わうのは…。
79 名前:裕子観察日記 投稿日:2003/11/09(日) 17:30
「んっ……みっちゃん?」
裕子は、ぼんやりとした視線をみちよに向けた。

「目覚めたかぁ?
 気分は?気持ちわるない?」
みちよは裕子の額に手を当てながら聞いた。
その額はかなりの熱を持っていた。

「・・・大丈夫や。・・・うち、倒れたん?」

「そうや。最近、寝てへんかったんやろ?」

「ごめん・・・。」

「ええよ。でも気をつけなあかんよ?ごっちん、めっちゃ心配してたで?」

「うち、ごっちんの目の前で倒れたんか?」
80 名前:裕子観察日記 投稿日:2003/11/09(日) 17:38

熱のせいか少し擦れた声で聞いてくる、裕子。
みちよは裕子の額を撫でながら答えた。

「準備室でごっちんと会ってた時に倒れたんよ。
 覚えてへんの?」

「・・・なんとなく。」

「そうかぁ。もう少し寝とき?
 後でお粥と薬もってきますから。」

「うん。」

そう言って裕子は目を閉じた。

いつもこれくらい素直やたらなぁ。
81 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/10(月) 02:53
期待してます。(w

幼少からの付き合いなんですね〜みっちゅー風味
何の傷なのかな?
82 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/10(水) 22:40
待ってますよー。という保全。
83 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/14(日) 15:13
気になる〜・・・先が(w
84 名前:名無し読者。 投稿日:2003/12/26(金) 01:43
密かに待ってます。
85 名前:名無し読者 投稿日:2004/01/14(水) 12:16
限界〜(w
続きが読みたい〜!!!
でものんびり待ってます。
86 名前:太平 洋 投稿日:2004/01/29(木) 01:05
初めまして、ムッチャ気に入って、一気にここまで読んじゃいました。今後、気になります。幼いころに何があったのか?その傷を後藤は癒すことが出来るのか?楽しみにしてます。
87 名前:名無し読者 投稿日:2004/01/30(金) 02:17
期待してしまったよ
88 名前:裕子観察日記 投稿日:2004/02/05(木) 21:17

気温と湿度が高くなるこの季節、
必ず体調を崩す。

身体に纏わり付くジメジメとした空気が
私を過去に引き摺り戻す。

過去の悪夢は、私を内側から壊そうとする。

一度壊れたものは脆く、いつまた壊れるかわからない。

そんな私をずっと、支え守ってくれていたのは

誰だったろう・・・。
89 名前:裕子観察日記 投稿日:2004/02/05(木) 21:24

目を開けたそこには、懐かしい天井があった。

ああ、みっちゃんのお屋敷の・・・。
にしても・・・

「息苦しぃ。」

「裕ちゃん!?」

自分の名を呼ぶ声が聞こえたと同時に、息苦しさが消えた。

真希の頭が胸の上に置かれていたのだ。

90 名前:裕子観察日記 投稿日:2004/02/05(木) 21:33

「ずっと、目覚まさないから心配したよ。
 気分は?へーき?」

なんで真希がここにいるんやろう。
いつもはみっちゃんがいるのに。

「裕ちゃん、まだ気分悪い?」

なんでそんな泣きそうな顔してるん?
みっちゃんは、どこ?

「裕ちゃん?」

「・・・みっちゃんは?」

裕子の目は、真希を見ていない。
91 名前:匿名?希望 投稿日:2004/02/05(木) 21:39

いつの間にかあがってる・・・?
どうすれば下の方にいくんでしたっけ?

保全してくださった方、感想、期待をしてくださった方
本当にありがとうございます。

こんな駄文をよんでくださるみなさま。
感謝感激雨霰。
ありがとうございます(ぺこり
92 名前:ミニマム。 投稿日:2004/02/06(金) 01:46
さげておきます。
使い方は、初心者案内スレにありますよ。

小説更新、頑張って下さい。影ながら…では
93 名前:裕子観察日記 投稿日:2004/02/19(木) 20:03

「みっちゃん、どこ?」
裕子が幼子のようにみちよを捜す。

いつでも傍にある、みちよの気配がないことが
裕子をとても不安にさせる。


「・・・裕ちゃん?」
自分を認知しているかわからないうえ、いままで見たことの
ない裕子をみて真希は不安になった。
声をかけても反応がない。
94 名前:裕子観察日記 投稿日:2004/02/19(木) 20:14

「ごっちん、裕ちゃん起きたん?」

「みっちゃん!」

みちよが部屋に部屋に来た。
と同時に、裕子はみちよに腕を伸ばし求める。

そんな裕子のみてみちよはベッドに座り抱きついてくる
裕子の背に腕をまわした。

「裕ちゃん?どないしたん?」
裕子に聞きつつ、視線を真希に向けた。

95 名前:名無し読者 投稿日:2004/02/20(金) 08:02
更新してる〜!!
ちょっとみっちゅーだ。(w
96 名前:名無し 投稿日:2004/02/21(土) 18:18
いつも読ませてもらってます。
すごく気に入っているんですが、更新の量が中途半端なような・・・。
批判するつもりはないのですが更新スピードも遅いほうなので待ってる分、もっと
更新して欲しい気持ちがあるんですが。
不愉快になられたら申し訳ありませんが。すごくいい作品なので。
97 名前:匿名?希望 投稿日:2004/02/21(土) 18:25

みっちゃん好きなんで(w
でもこの話はごまゆうなんです。

いや〜、スミマセン・・・。
携帯からだったり、カフェだったりでいつも中途半端になってしまって。
頑張ります・・・。
98 名前:裕子観察日記 投稿日:2004/02/21(土) 18:33

99 名前:裕子観察日記 投稿日:2004/02/21(土) 18:45

真希は分からないと、首を左右に振る。
みちよはもう一度、裕子に聞いた。

「裕ちゃん、どないしたん?」

「なんで傍にいてくれへんの。
 みっちゃんはいつも、うちの傍にいるんやろ。」
裕子はみちよにしがみ付いたまま言った。

「おりますよ。
 うちはいつでも貴方の傍に。」
だから、心を落ち着けて下さい。傍にいますから。

100 名前:裕子観察日記 投稿日:2004/02/21(土) 18:57

みちよは内心、焦っていた。
一番最悪な方向に向かっているから。

裕子がこの季節に体調を崩すことは解っていた。
常に裕子のことを気にかけていた。

ここ最近は、ここまで混乱することはなかった。
だが何時になく、裕子の精神は追い込まれている。

真希という恋人が出来てから、裕子はいつも調子が
良さそうで、楽しげだった。
真希といることで精神的に満たされいたはずだ。
101 名前:裕子観察日記 投稿日:2004/02/21(土) 20:12

「・・・ゆうちゃん。」
真希が小さな声で呼んだ。

裕子は顔を真希に向けた。

「・・・・・・・」

だが、裕子は真希を認識出来ていない。
自分の名を呼ぶ声に反応しただけのようだ。

「裕ちゃん、ごっちんやで。
 わかりますか?」

102 名前:裕子観察日記 投稿日:2004/02/21(土) 20:21

みちよの声に反応せず、真希を眺めるように見る。

「裕ちゃん、ゴトーだよ。」
裕子の目を覗き込むように見る。

「・・・ま、き?・・・なんで、おるん?」
ぼんやりとした視線で、分からないというふうに言った。


103 名前:裕子観察日記 投稿日:2004/02/21(土) 20:44

「うちの傍にいるのは、みっちゃんでええ。
 他の人間はいらん。」

「裕、ちゃん・・・」

真希は愕然とした。

いつもの強く優しい視線の消えた、
何も見ていない、虚ろな目。

自分の名を優しく呼んでくれていた唇から放たれた、
自分を否定する言葉。

目の前が真っ暗になった。
104 名前:名無し読者 投稿日:2004/02/23(月) 11:53
いつのまにか更新されてる。
ごまゆう&みっちゅーどっちも大好きなので嬉しいです。

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