いつでもあなたはそばにいて。【3】

1 名前:いち作者 投稿日:2003年02月18日(火)18時33分04秒
自分でもなんでこんなに長くなってしまったのか謎な小説ですが、おこがましくも
 3スレ目立てさせていただきました。お目汚し失礼しつつ、気が向けば覗いてやって
 ください。石川主役のアンリアルです。
 前スレは>>2にて
2 名前:いち作者 投稿日:2003年02月18日(火)18時35分56秒

 いつでもあなたはそばにて。(緑板倉庫)
 http://mseek.obi.ne.jp/kako/green/1029546904.html

 いつでもあなたはそばにいて。【2】(同緑板)
 http://m-seek.net/cgi-bin/read.cgi?dir=green&thp=1033890892
3 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時38分27秒

 「ねえ石川。後藤に言われたわけじゃないんでしょ。石川が嫌いだなんて、
  言われたわけじゃないでしょう」

 しばらくの間 ――― それが十数秒のものだったか、それとも数分の間だった
 のか、ともかく保田さんに抱き締められていた温もりがふっと消えて、彼女が
 あたしを押し返すように解放したことに気付く。 
 「………」
 返事を発する前に、保田さんはふふっと軽い笑い声を上げた。
 放心状態の頭の片隅で、とても空虚な笑みだと思った。
 
 「だから、自信持ちなさい。あんたはもっと、自分に自信持っていいはずだよ。
  きっと、石川が考えている以上にあんたはいい子だし、周りからも愛されて
  いるのよ」
 「保田さん…」


4 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時39分18秒

 「あの子は、後藤は、自分の気持ちを素直に表すのが苦手だから……それで
  時々誤解受けることもあるけど。石川だって知ってるでしょうけど。
  だけど、真剣にぶつかってきた相手を突き放すような子じゃないわ。
  ………石川、もうウジウジすんのは止めよ。思いっきりぶつかって来い!
  それで駄目なら、ヤケ酒だってなんだって付き合ってやるからさ」
 「……ハイ…」

 決然とした表情で言い切って、保田さんはあたしの顔を確認するように見た。
 きっと、あたしは酷く曖昧な顔をしてたに違いない。
 無理矢理にでも不自然でも、笑顔を作れていたのならいいのだけれど。


5 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時39分50秒

 「ここからは、もうただのメンバー同士だから。別々に戻ろう、スタジオには。
  私はもう少し後で戻るから、あんたは先に行きなさい」
 「保田さん…」
 「いいから、早く」
 「本当に、ごめんなさい。だけどあたし、保田さんのことは」
 「言わないでいい、そんなこと」
 手をひらひら振って、保田さんは軽く吹き出しながらあたしを制した。
 「長話してたら、また喉渇いちゃった。またなーんか飲もうかな」

 あたしに聞こえるように独り言を発しつつ、保田さんは再び自販機にコインを
 入れ始めた。
 背を向けた保田さんは、どんな表情をしていたんだろう。
 「何よ、あんたまだいるの?さっさと行きなさいって」
 冷たい烏龍茶を手にして振り向いた保田さんが、木偶の坊の如く突っ立って
 動けないあたしに、呆れた様に言う。
 
 「でも」
 「ほんっと、暑いとバテるわー」  


6 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時40分38秒

 当然にあたしの声も聞こえているはずで、あたしの姿も視界に入っているはず
 だけど、保田さんはどっかりと深くベンチに腰掛けた後、
 あたしという存在そのものを感じていないと言わんばかりに堂々と「無視」して
 見せた。とてもとてもあっさりとした態度で。
 立ち尽くすあたしを他所に、保田さんは心底だるそうな表情で烏龍茶を呷り、
 目を閉じる。 
 
 『さっさと行きなさいよ、バカ』
 声にならない彼女の言葉が届いた気がして、あたしは無意識のうちに保田さんに
 対して小さくお辞儀をしていた。
 そしてすぐに踵を返す。
 今、この瞬間からあたしは保田さんの「特別」ではなくなった。
 もう甘えたらいけない。頼ってちゃいけない。
 目を閉じている保田さんに、あたしの一連の動作は見えていないのに決まって
 いるけれど、何故かあたしはきっと彼女が感じてくれているだろうと確信に近い
 想いを抱いていた。


7 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時41分26秒

 ……最後の最後まで、保田さんという先輩は申し訳ないくらい後輩思いだ。
 顔をつき合わせている状況で、あたしがこの場を離れることが出来ないって
 瞬時に察してくれていたんだろう。
 これが、最後。
 保田さんの、あたしに対する不相応の思いやりを受けるのが、これで最後。
 ( 保田さん、ありがとうございました )
 
 絶対に振り向かないと心中で固く誓って、保田さんに背を向けたまま唇を強く噛む。
 ( 頑張りますから、あたし。……だから、ありがとうございました )
 
 意識的に“サヨナラ”との言葉は避けていた。
 これで『モーニング娘。』としての絆が切れる訳じゃないし、別れた直後のその瞬間
 まで、あたしを“大事な後輩”として扱ってくれた保田さん。
 毅然とした態度のその人に、恥をかかせることはできない。そんな彼女の最大の
 思いやりを、あたしが無下に断る立場にないことは承知済みだ。
 保田さん、あたし、もう泣きませんから。
 しくしく痛む胸を抑え、あたしは呟く。
 この先どんなに辛いことがあったって絶対、泣きませんから。


8 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時42分10秒

 散々泣いた。たくさんの人に甘えてきた。
 もういいよね、梨華。
 もう泣き言なんて零さないよね。
 胸に刻み付けるのは、容易いようでとても難しいってこと、同じ失敗を繰り返して
 きた自分が1番よく分かってる。
 これからもきっと、試行錯誤を繰り返すんだろう。
 だけど、自分を卑下して泣くのはもう止めよう。
 唇がカサカサに乾いて、目頭が熱くなる。涙が溢れ出す兆候を感じて、あたしは
 両手の親指で眉間を強く、痛いくらい強く押さえつけた。
 ――― 絶対、泣かないんだから。ごっちんのために、保田さんのために。 


 今まで経験してきたこと、楽しいことも嫌なことも、胸が張り裂けそうな痛みを
 覚えたことも、無駄じゃなかったって思いたいから。 
 ねえごっちん?
 あたし、もっと強くて優しい人になりたいと願ったんだよ。あなたの様になりたいって。 
 ほんの数ヶ月前までは自分本位だったあたしがそんな風に思えるよう、変わったの。


9 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時42分44秒

 よっすぃに気持ちを肯定してもらって、
 紺野に背中を押してもらって、
 保田さんに、笑って許してもらった。
 後は、ごっちんに素直な想いを告げるだけ。

 なのにどうして、こんなにも胸が痛むんだろう?
 決して清々しい気持ちにならないのは何故だろう?
 考えて、気が付いた。ううん、考えるまでもなく本能できっと感じ取ってたんだ。

 あたしは絶対に、忘れてはいけないんだってこと。
 人を傷つける痛み。自己を嘘で固める痛み。
 強がる人間は、弱い自分を端から認めているも同然で、全部全部、自分に返って
 くるんだってこと。誰もいい思いなんてしないんだってこと。
 この先、同じ失敗を繰り返さない為に。
 もう、負の感情が輪廻し続けるのを終わりにする為に。

 好きな人の為に。
 ごっちんのために。
 あたしは強くなりたかった。大人になりたかった。全てを許容できるような、
 深い包容力を持った強い人にね、なりたかったんだ。

 ―――――
 ――――


10 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時43分23秒

 眉間を押さえつけたまま、スタジオまでの道のりをゆっくりと歩いた。
 体全体が錘でも背負っているかの如く、足取りも重い。そうでなきゃおかしい、
 別れた直後ですぐさま気分転換できるほど自分が無神経な人間だとは
 思ってないし、そんな器用じゃない。
 
 休憩室に残っている保田さんのことも、気になっていた。
 この先、しばらくあたし達の間に気不味さが消えることはないだろう。
 承知の上だけど、自分はいいとしても、周囲のメンバーに自分達が「別れた」
 事実が知れたとき、保田さんはどう思うんだろうって。そっちの方が強く心に
 引っ掛かっているんだ。
 気を遣われているのが分かると、逆に辛い思いをすることだってある。
 きっと、顔で笑っていてもきっと平静じゃいられないはず。

 よっすぃと別れたとき、あたしがそうだったもの。
 無理して下手な笑顔を作っていたけれど、心の中はボロボロだった。
 あたしにはごっちんがついて居てくれたけど、保田さんは大丈夫なのかな。
 こんなこと本人に知れたら、「バカにすんじゃないわよ」って一喝されるのは
 目に見えているけど、心配せずには居られなかった。


11 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時43分56秒

 そんな風に考え事をしながら ―――― それも深く自分の世界に浸りながら
 歩いていたせいだろう。
 ( えっ? )
 たたたっと軽い足音。当然、あたしのものではないそれ。
 角を曲がったところで、あたしは死角になっている反対の角から黒い影が突然
 飛び出してきたのに気付いた瞬間、
 「きゃっ」と小さな悲鳴と共にあたしはその場に尻餅をついていた。
 突然のことに息が上がっていて、咄嗟に行動を起こせない。

 突進してきた「誰か」と出会い頭に衝突したのだと理解したのは、正面に見慣れ
 た黒髪の頭が「いたた……」とうめいたからだった。


12 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時44分42秒

 「あれ、紺野?」
 「石川サン?」
 我ながら素っ頓狂な声を上げるあたしに対し、床に倒れた拍子に打ったのか、 
 それともあたしとぶつかった時に打ったのか、腰を擦りながら相手の少女が
 目をパチクリと瞬かせながら答える。
 その瞳が充血して潤んでいるのは、単にさっきの衝突による痛みのせいだけとは
 思えなかった。

 「どうしたの?」
 「え、何がですか?」
 「だって……」 

 本気で分かっていないと言わんばかりの反応を示す紺野に、逆にあたしの方が
 困惑してしまう。「何が」、どころの話じゃないもの。
 あたしを見返す紺野の双眸の眦を伝って、大粒の涙がぼろぼろと溢れ出して
 いた。まさか、紺野は自分が泣いていることに気が付いていない?

 「紺野、泣いてる」
 「……あ……」


13 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時45分21秒

 呆然とした表情で、それでもあたしの言葉に何かを察したのか、紺野は自らの
 頬に自身の手をおそるおそるといった様にあてがった。
 「あれ……変ですね、わたし。どうして…」
 その指先が、頬を伝う熱い液体を感じたのだろう、紺野は気が抜けたような
 意味の篭らない笑顔を浮かべた。

 「紺野?ね、どっか打ったの?痛い?ごめんねボーっとしてて」
 「石川さんのせいじゃないです」
 「でも…」
 「わたし、情けなくって」
 「え?」
 あからさまに怪訝な感情を帯びたあたしの声に動じる様子もなく、紺野は弱々しい
 笑顔のまま、そして流れる涙を拭おうともせず。
 一瞬、紺野の言葉があたしに向けられたものなのだと勘違いしてギクリとした。
 すぐに、それは思い違いだと察する。紺野の口調はとても自嘲的で、それでいて
 意外にはっきりとしていた。
 「散々、石川さんに偉そうなこと言ったのに。石川さんも、約束してくれたのに」
 「どうしたの、いいよ無理して喋らなくて?」


14 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時45分52秒

 どうにも痛々しくて諭そうと思ったけれど、紺野は勢いよく首を左右に振って
 それを拒否する意志を示した。
 汗を吸って肌に張り付いている紺野の白いTシャツの上からその肩を擦ると、
 されるがままで紺野は苦しそうに俯いた。
 「今まで、後藤さんと一緒だったんです」
 俯いたまま言ったものだから、紺野のただでさえ細く響く声は、くぐもって酷く
 不安的な調子であたしの耳に、だけどしっかり届けられた。

 “後藤さんと”

 たった一言が、強烈にあたしの神経を刺激する。
 あたしの精神を支配するごっちんの割合は、一体どこまで肥大していくんだろう。
 先行きの見えない想いに瞬時、不安を抱いたけれど、今は自分のことを心配
 している場合じゃなかった。

 いつもの紺野なら。いつもの穏やかな調子の紺野なら。
 「ああ、またごっちんに練習教わってたんだ?」そんな風にでも思えるけれど。
 どう見たって、目の前で小刻みに震える彼女から、幸せそうな空気は伝わって
 くることはない。片思いの相手と一緒にいたのなら、否が応でも全身から滲み
 出るであろう、嬉しさ、喜びの感情が今の紺野には、ない。


15 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時46分29秒

 考えられるのは ―――― あまり考えたくはなかったけれど、1つ。
 「紺野、もしかして…その、ごっちんに?」
 「えへへ…」
 「……本当に?」
 力無く笑う紺野の頬を相変わらず大粒の涙が伝っていて、これ以上踏み込む
 と彼女を傷つけてしまうんじゃないかって、躊躇が生まれる。 
 
 「あの、えと……聞いてもいいのかな…」
 「………」
 “言いたくなかったら言わなくていいんだよ”
 自分の言葉は、そんなニュアンスで伝わっただろうか?
 隠そうとしたって、あたしの演技が下手なのは周知の事実だから、きっとどんな
 に上手く取り繕うとしたところで、本心は筒抜けなのだろうけど。
 ……我ながら、落ち込むなぁ。

 「ごめ、いや、やっぱりいいんだ、無理に聞かないから」
 どもりながらも慌てて話を逸らそうと思ったとき、紺野が意を決した形相で
 目をゴシゴシ乱暴に擦った。
 赤くなっちゃうよ、なんて止める間もなく。


16 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時47分10秒

 「振られたわけじゃ、ないんです」
 「……え」
 「ああ。でもやっぱり、“振られた”ことになるのかもしれません」
 「へ?」
 
 ゆっくりと喋りながら、紺野は小さく首を傾けた。
 充血した瞳と乾ききっていない頬の涙の筋が、余計に悲しいものに映る。
 にしても、紺野の言っている意味が分からない。
 そんな思いが彼女にも伝わったんだろう、紺野は何度か小さな深呼吸をして
 「告白、させて、もらえなかったんです」
 一息にそう、吐き出した。 
 ( …告白させてもらえなかった?誰に……ごっちんに? )

 「どういうこと?」
 「わたし、言えなかったんです。…後藤さん、に」
 戸惑うあたしの目の前で、次第に彼女の呼吸が荒くなっていく。それは、あまり
 良い兆候だとは言い難かった。
 とにかく ――― 落ち着かせなきゃ。苦肉の策でもう1度紺野の肩を揺すった
 けれど、やっぱり彼女は反応すらしない。潤んだ目が虚ろだった。 


17 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時47分49秒

 「ねえ紺野?どうしたの、落ち着いて、ね」 
 「…告、白しようと思って、一緒にスタジオ残って、もらって、言おう言おうと
  思って、たんですけど。……後藤さ、ずーっと喋ってて、いろんな、こと」

 …………
 ……………


18 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時48分23秒


  もうすぐ…卒業しちゃうんですよね、後藤さん。…わたし、後藤さんに

  早いもんだなぁ。紺野は今中3かぁ、I wishの頃だ、うわっすごいねえ
  後藤さぁあの頃さぁ、めっちゃ太っててさぁ〜。ハハハ 

  あの、ですね後藤さん。わたし、後藤さんが卒業しちゃう前に

  あん時はまだ微妙に4期の子とも距離があってさー。まだ駄目だったんだよね、
  同い年とか年下とか。あ、梨華ちゃんは一応年上だったけど、苦手だったなー
  正直言って。あははは

  後藤さん。あの…

  もうね、なっちとかやぐっつぁんとかいなかったら、ホント浮きまくってたよ絶対
  よっすぃ〜だって、絶対仲良くなれるタイプだとは思ってなかったし。
  加護も辻もホント子供だったし。そう考えると、紺野たちはしっかりしてるよ。

  わたし……

  ―――― 『紺野は、いいね』
  
  え?

 ……………
 

19 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時49分15秒

 「娘。に入ったこと、とか、安倍さんや、矢口さんと遊んだ…こと、とか、プッチモニ
  で学んだこと、とか。……わたし達五期メンバーの……成長ぶりが、すごいとか、
  …ふふ、嬉しそうに、言うんです、わたし、に」
 「ごっちんが…」
 「それで、言うんです、『紺野は、いいね』って、ごと…さん、言う、んです」

 涙を堪えて必死に言葉を紡ぎ出す紺野の表情が苦痛に歪んでいる。
 途切れ途切れに話す言葉の節々から、大切な思いが伝わる。紺野の、大事に
 秘めて温めていた想い。 
 それが、ほんの一瞬で崩された痛みや悲しみも同時に。

 『皆に愛されてるの分かるよ。一生懸命頑張ってるのも伝わってくるよ』
 『でもね、後藤が1番いいなぁって思うのは、やっぱり同期の絆かな』
 『やっぱり違うよね。特に5期の子達ってほんと仲良くて、微笑ましいっつーか』
 『大事にしなよ。一生切れない縁だと思うから、そういうの』
 『メンバー同士が仲良しでいるとさ』

 「後藤さん、ずうっと、一方的に喋ってて、……わたし、何も言えなくて」


  ――― 『何よりそれが嬉しい、後藤は』


20 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時49分50秒

 「“告白なんてしないで、言わないで”って気持ち、伝わってくるんです」
 「そんなこと、分からないよ…」
 「分かり、ますよぉ」
 どうして、こんな稚拙で慰めにもなってないことしか口にできないんだろう。
 歯がゆくて、悔しい。
 紺野に、気の効いた言葉を1つも掛けれやれないなんて。
 「だって、前にも、言ったじゃない…ですか。わたし、いつも後藤さんのこと、
  …見てるから…分かるって…」

 語尾が消え入りそうな弱い声で、紺野は肩を震わせた。
 彼女が堂々と立ち振る舞ってるところなんて、舞台を下りたら見たことなんて
 滅多にないとしても、ここまで心許無く今にも消えてしまいそうなほど儚い姿を
 あたしは目にしたことがない。

 「後藤さんは、告白なんて、され、たく、ないのに……無理に、わた、わたしの、
  想いなんて伝えたって、…ふふ、迷惑、じゃないですか。ただ、でさえ……
  今はすごく忙しくて、た、大変な時期なのに」
 ……ううん、ただ1つ。
 ごっちんの卒業や、ハロプロの大変革が発表されたあの時に激しい動揺を
 見せた紺野。あの時と今がダブって見える。 


21 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時50分31秒


 「……ごと、さん、わたしに、がんばれって」

 ――― 紺野、がんばれ
 笑顔で後輩を励ましている、立派な先輩の顔をしたごっちんが、目に浮かぶ。
 それでも、どうしてそれが悲しい光景に感じるんだろう?

 「ぜったい、もっともっと、成長、できるからって」

 ――― 紺野はもっと伸びていけるよ。後藤が保障する
 分かるよ、ごっちんの言ってること。
 だって、紺野の成長ぶりには皆目を見張っていたんだもの。
 だけど。

 「み、みんなが、見守ってて、くれるから、大丈夫だって」

 ――― “皆が”。その“みんな”の中に、ごっちん自身が含まれていないこと、
 きっと紺野も感じ取っているから。
 だから、悲しく思うんだ。2人のやり取りを想像するだけで。
 

 「後藤さんは、……ひとりでがんばるからって。…『後藤は、1人になるけど、
  ……紺野、には、みんながいるから。助けてもら、えば、いいから』…って」
 
 胸の奥がしくしく痛い。
 何よォ、ごっちん、そんなこと考えてたの?ずっと、1人で……?


22 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時51分13秒

  
 ( 『ひとりで』なんて、言わないでよ )
 ――― 自分が独りぼっちみたいに、思わないでよ。ねえごっちん。
 心の中で呼び掛けるだけじゃ、届かない。
 声に出さなきゃ、伝わらない。
 なのに、ごっちんはそうした紺野の気持ちをやんわりと拒否したんだね。
 あんなに、一途にごっちんを慕っている健気な紺野の想いでさえ。
 ……だったら、あたしは?
 結論はそこに行き着いてしまう。抑え切れない不安に押し潰されそうになる。

 「『ごとうは、もう、そばにいられないから』って、ごとぉさん、言って、わたしに、ッ」
 「紺野、もういい、もういいから、無理しなくていいからっ」

 壊れたロボットみたいに酷く断続的に言葉を吐いて、紺野は無理に笑みを浮かべ
 た口元を引き攣らせた。
 食い縛った歯の隙間から小さな嗚咽が漏れ、白い両手で顔を覆う。
 涙は流れていなかった。必死に耐えているんだろう。
 分かるよ、紺野。気持ち、分かるから。だから無理しなくていいんだよ?
 「……ね、無理しないでいいから。あたししか、いないんだから。ここには」


23 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時51分49秒

 「石川さん…」 
 「たまには先輩らしい顔させてよ」
 「すみません……」

 あたしは保田さんと別れたばかりで、紺野の切ない片思いは玉砕。
 奇妙な連帯感を覚えて (それは紺野も同じかもしれない)、しばらく無言で
 俯く紺野のそばに一緒にいた。
 どれだけあたしが紺野にとって支えになったか、少しでも力づけてあげられた
 のか、分かるべくもなかったけれど、あたし自身がそうしたかった。
 頑張ろう、頑張ろうね。
 声には出さなくても、失恋した者同士、きっと通じてるはずだったから。



24 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時52分24秒

 ――――
 「きっと、後藤さんは……、わたしの気持ちに気付いてて、それが迷惑だって
  思ってたんでしょうね。告白なんてされたら困ってしまうから、先に牽制を
  かけたんですよね。多分、そうなんですよね」
 「………」
 しばらく経って、意外に落ち着いた口調で紺野が口を開いた。
 穏やかな表情なのは、もう自分の気持ちに整理がついたのか、それとも。

 「普通はそうですよね、わたし後輩だし、後藤さんの支えになんか、なるはず
  ないし、……憧れてるだけなのに自惚れてました」 
 ――― それとも、「諦め」? 
 「自惚れなんかじゃないよ!? 紺野、それは違うよ、絶対に違う!」
 そんなんじゃない。
 紺野には、自分の気持ちを過小評価して欲しくない。
 突然大声を上げたあたしの剣幕に驚いたんだろう、紺野が丸い目を更に
 丸くして、ぽかんと口を開けた。


25 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時53分17秒

 「紺野は、すごく立派な子だよ。すごく純粋で、誰よりごっちんを大切に大切に
  思ってたよ、あたし、分かる。だからそんなこと言わないで!」
 必死になって、ムキになって気が付いたら熱弁を揮っていた。
 「そんなこと、言わないでよ。紺野が、ごっちんを好きな気持ちは本物だよ…
  紺野がそれを否定しちゃったら、あたしなんかどうするのよ」
 「石川さん」
 目尻に涙をいっぱいに溜めて、それでも気丈に紺野は笑って見せた。
 「ありがとうございます」
 「ごめん、いきなり大きな声出しちゃって」
 「いえ」
 
 ふんわりと微笑んで、いつものようにごく女の子らしい反応。
 ようやく紺野らしさが戻ってきたことに安堵した。やっぱり、紺野に泣き顔は
 似合わないよ。そうやって笑ってる方が、ずっといい。
 「嬉しかったです。石川さんにそう言ってもらえて」
 「あたしこそ、何か偉そうなこと言っちゃって」
 「…あはは」
 「…ふふっ」 
 お互いに謙遜し合ってるのがおかしくて、顔を見合わせて軽く吹き出した。
 ああ、何だかあたし達、似た者同士なのかもね。


26 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時53分50秒

 「大丈夫です……いつか、きっと。きっと、ちゃんと伝えますから。
  今は無理でも、わたし、ちゃんとケジメつけますから。
  駄目ですね、1回くらい失敗したからってくじけてちゃ。もう、大丈夫です」
 「紺野は強いね」
 「単に、あきらめが悪いだけかもしれませんけど」

 でもね、「あきらめが悪い」のって、必要かもしれないよ?紺野。
 あたしはすぐに挫折して中途半端な状況で逃げて、すごく後悔してるから。
 納得できるまで粘っていたら、何か変わっていたかもしれない。
 ( 頑張るのに、『遅過ぎる』ことなんてないよね?まだ、…… )

 「紺野のそういうトコ、あたしすごく尊敬してるよ」
 ( まだ、投げ出すには早いよね )
 正直にそう告げたら、紺野は照れ臭そうに「そんなこと…」とはにかんだ。

 あたしね、紺野。今までの自分がすごく嫌いだったんだよ。
 だけど、それを認めなきゃ。自分の弱さも脆さも知らないで成長なんてできない。 
 それを教わったんだから、色々な人に。大切な人たちに。


27 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時54分34秒

 「ごめんなさい。いきなり泣き出して石川さんに迷惑かけちゃいましたね」
 「これくらいで迷惑なんて思わないでよ。これからタンポポでも一緒に頑張って
  いくんだから」
 「ハイ」

 いつも通りの返事。うっすらと赤みが残る目尻以外は、もうすっかり紺野は
 普段と何ら変わらないよう立ち直ったように見えた。実のところ、内心どれだけ
 傷付いて、落ち込んでいるのかは知る由もないとしても。
 「本当に、無理しなくていいんだからね?」
 「本当に、大丈夫です」
 しつこいくらいに念を押すあたしに、穏やかに答える紺野。
 でも、でも。
 告白して振られたんじゃないとは言え、実際「失恋」にほぼ近い今の状態で、
 仕事やレッスンに支障は出ないんだろうか?
 あの時の。よっすぃに別れを告げられた数ヶ月前の自分と、紺野が重なる。


28 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時55分12秒

 そんな強い思いが顔に出ていたんだろう、紺野は少し首を傾けてあたしを見た。
 「心配しないでください、石川さん。八の字眉になってますよ?」
 紺野が微笑を浮かべたまま、ごっちんやよっすぃがあたしをからかって見せるとき
 の動作を真似て見せた。
 「紺野ぉ…」
 泣きたいんだか笑いたいんだか、自分の感情すらコントロールできそうになくて
 あたしは彼女の名前を呼ぶことでしか答えることが出来ない。
 
 「こう見えてもわたし、打たれ強いんですよ。空手やってたし」
 どう見たって武道経験者には見えないほっそりとした二の腕で力瘤を作る仕種
 をして見せて、
 「あの、練習再開する前に、ちょっと、わたし、顔洗ってきます」
 ―――― そう付け加えた。
 微妙に影のある表情にドキッとする。
 ぼうっとしたタイプに見られがちな紺野だったけれど、五期メンバーの中で誰より
 大人びた憂いのある表情が絵になることに気付いた。
 
 「1人で平気?」
 「だい、じょぶですから、大丈夫です。……わたしだってもうプロですから」
 「…!」


29 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時56分39秒

  『プロだから』
 紛れもなくそれは、紺野あさ美のプライドそのものを指し示していて。
 後輩でも、年下でも、おっとりとした性格でも、紺野は「一人前」だった。
 これ以上、踏み込むことは出来ない。そう思った。
 例えこの後、彼女がひっそりと偲び泣くであろうことが痛いくらいに分かっていても。


 「じゃ、失礼します」
 「あ……」
 引きとめようと伸ばしていた手は届かずに、紺野は顔を隠すよう片手を添えたまま
 立ち上がり、小走りにあたしの前から去って行ってしまった。
 空を切った手を無意識に握り締めて、小さく溜息を付いた。
 ( ごめんね、何もしてあげられなくて )
 まるで、一陣の風が通り抜けたような素早さ。
 ( ごめんね。不甲斐ない先輩で )
 それでも、胸に残る重苦しいしこりが、確かに今、紺野と対面していたのだと
 いうことを実感させている。

 
30 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時57分23秒

 泣いている人の隣りにいることが、こんなにも自分自身に負担をかけるんだって、
 あたしは初めて知ったんだ。今までは、泣いてるあたしの側に誰かがいてくれる
 ことの方が圧倒的だったから。
 慰める側と、慰められる側。今更ながら、ごっちんの強さや保田さんの優しさが
 どれほど尊敬に値するだけのものか理解できる。


 強くならなきゃ。強くならなくちゃ。

 辛いよね。苦しいよね、紺野。
 胸の内で紺野に話し掛けたつもりだったけど、実際は自分自身に言い聞かせて
 いたのかもしれない。
 誰だってそうなんだ。悩みのない人なんていないんだよ。
 だから努力している。負けないように、努力している。
 同情なんてしちゃ駄目だよ。紺野に失礼だ。
 ………だって紺野は、この先もずうっと前進し続けるだろうから。
 「あたしも、負けてらんないな…」
 呟きが口から滑り落ちたその瞬間、肩に軽い重さとほんのりとした熱さを感じた。

 「梨華ちゃん」
 「!」


31 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時58分23秒


 …『梨華ちゃん』
 ……『梨華ちゃん?』
 ………『りーかちゃんっ』  


 何度も何度も、そのその声で名前を呼んでもらうことを切望していた。
 でも、何の前触れもなく発せられたその声に、懐かしさや嬉しさより先に動揺が先立つ。
 あたしの感情の回路を混乱させるのにこれ以上ない程適役である彼女の声に、
 心臓が飛び出そうなくらい驚いた。
 「……ごっちん…?」

 振り返って、彼女の顔を目にして、文字通りあたしは金縛りにあった。
 痛いくらいに淀みない真っ直ぐな視線に捕らえられていたから。 
 ―――― 苦しいくらいに思い続けている、彼女に。



32 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時58分53秒

――――
33 名前:13 separation 投稿日:2003年02月18日(火)18時59分26秒

――――
34 名前:いち作者 投稿日:2003年02月18日(火)19時02分39秒
ラストも近い(?)ことですので、このスレよりラスト隠しなんてやってみました。
2枚くらいで終わると宣言しておきつつこの失態、重ね重ね申し訳ないです。(更新も遅いし…)
とにかく、緑板の作者様方にはご迷惑かけますが、緑に骨を埋めたいと思いますので
最後までとりあえずお付き合いいただければ、と思います。
こんな作者ですが、よろしくお願いします。
35 名前:タモ 投稿日:2003年02月18日(火)20時45分35秒
一番乗りっ!!
いや〜、いよいよラストが近づいてきましたね。
ちょっとあの人の言葉に背筋がビリリっときましたよ。
終わりが近づく、というのはとても残念な事ですが、
最後までしっかり付いていきたいと思っています。
頑張ってください、引き続き、応援しています!
36 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月19日(水)00時02分39秒
新スレおめでとうございます
作者さん更新早い方ですよ
ラストに向けてマターリ待ってますから石川ともども頑張ってくださいね
37 名前:ラブごま 投稿日:2003年02月19日(水)17時17分48秒
新スレおめでとうございます&更新乙です。
にしても、めちゃくちゃ続きが気になるところで終わってますね…
ようやく対面した2人、どうなってしまうんでしょうか!?
38 名前: 投稿日:2003年02月19日(水)17時33分01秒
ドキドキですね。
ラスト近いんですねぇ。。。楽しみのような淋しいような。。。
楽しみにまってます。
39 名前:kou 投稿日:2003年02月26日(水)21時23分38秒
うおぉー!ごっちん来ましたね。
ほんと、ドキドキですね。
すごく楽しみにしてます。。
40 名前:北都の雪 投稿日:2003年03月08日(土)01時17分39秒
ごっちん来ましたか。
いよいよみんなに支えられてきた梨華ちゃんが、
自分の力を出すときが来ましたね。
楽しみです。
まったりと頑張ってください。
41 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月21日(金)12時40分43秒
待ってます〜
42 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月27日(木)21時57分02秒
ドキドキしながら待っております。
43 名前:ダース・ナカサップ卿 投稿日:2003年03月28日(金)12時20分01秒
いしごま防衛軍から進化してダース・ナカサップ卿です。
いやー凄まじく忙しくてずっと読めなかったんですが、やっと暇ができて
拝読させていただきました。もう切なすぎます。ああ〜〜紺野陛下・・・
切ない切ないですよ。ヤッスーも心の内を考えるとなんとも言えない心境です
そしてついにおとずれた梨華たんとごっちんの二人だけの空間もうたまらんほど
この後が待ち遠しいです!!
44 名前:いち作者 投稿日:2003年03月28日(金)22時01分56秒
レスをくださった方々へ、未だ更新できない作者ですがどうか気長にお待ちいただけると
ありがたい限りです。どうやらもう少し更新ができないものですから…
1ヶ月以上も滞っている状態ですが、放置は絶対にしませんので。
レス返しも次回更新時にしたいと思います、本当にすみません。
45 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月07日(月)22時31分11秒
保全
46 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月16日(水)22時06分25秒
ほぜむ
47 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月22日(火)19時00分32秒
まったり待ってます
48 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月29日(火)17時30分35秒
そろそろ、一言だけでも欲しい…。
更新なくてもいいんで、生存宣言だけでもお願いします…。
49 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月05日(月)19時33分08秒
結局放置ですか?
50 名前:名無しさん 投稿日:2003年05月07日(水)14時12分04秒
作者死亡。よってこのスレを乗っ取ってよいか?
51 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月07日(水)16時12分57秒
一応3まで続いてるしな・・まだ乗っ取って(・∀・)ヨシ!!
とまでは言えないんじゃないか?どうだろ。。
52 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月07日(水)19時12分33秒
一応継続宣言はされてるからなぁ…まだまずいんじゃない?
53 名前:読者 投稿日:2003年05月07日(水)20時37分02秒
ふざけんな!!
この小説は完結するまですごく楽しみにしてるんだ。
乗っ取って他の小説とか書き始めて、作者が続き更新出来なくなったら許さねぇぞ。

54 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月07日(水)20時56分24秒
>>53
まぁ、落ち着けや。
まだ乗っ取ったわけじゃなし。
最後に作者さんの発言があったのが3月だからね、そう思うのも無理ないかと。
更新なくてもいいから、生存宣言だけはぜひして欲しいなぁ。
55 名前:名無しさん 投稿日:2003年05月07日(水)22時09分33秒
うんうん。
これじゃ、放置だって
作者さん、一言〜〜!
56 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月08日(木)03時39分29秒
いちいちあげんなよ
「放置は絶対にしない」「レスは次回更新時」って言ってるじゃん
マターリマターリ
57 名前:読者 投稿日:2003年05月10日(土)00時32分46秒
すいません。
取り乱しました…(w
でも、自分はこの作品の続きに期待しているので、出来れば作者さんが放棄宣言するまではスレののっとりは辞めて頂きたいです。お願いします!
58 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月11日(日)01時13分45秒
春はいろいろとあるだろうから
もうちょっと辛抱して待とうや。
59 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月13日(火)20時56分38秒
つってもここまで応答ないと、ちょっとなぁ…。
ネット自体繋ぐ時間もないんだろうか…。
今はひたすら待つしかない。
60 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月17日(土)10時56分24秒
待ちます。
61 名前:保全娘。 投稿日:2003年06月01日(日)09時26分47秒
保全。
62 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月03日(火)22時33分21秒
月も変わったけれど…。
しつこく応答願います。
63 名前:名無し読者 投稿日:2003年06月13日(金)23時12分28秒
ほぜーん。
64 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月20日(金)22時02分06秒
期待age
65 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月22日(日)14時46分23秒
もうダメかな――
66 名前:名無し読者 投稿日:2003年06月22日(日)17時28分35秒
待つよ。
67 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月23日(月)21時03分37秒
何年でも待つね
68 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月25日(水)00時29分12秒
待つ待つ。
69 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月28日(土)02時35分58秒
待ちくたびれた
70 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月28日(土)07時07分38秒
放棄なら放棄で宣言ぐらいして欲しいよな
71 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月28日(土)11時48分48秒
気にしてないのかな、作者さんは…
72 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月29日(日)09時33分13秒
余裕で待つよ。
作者が放棄宣言しない限り。
何か事情があってネットも繋げられない状態なのかもしれないしさ
73 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月05日(土)06時12分20秒
また月かわっちゃったぞ?!
そんなに長期ネットに繋げなかったりするか?
いくら忙しくても、まったくここを見てないなんて事あるかな?
仕事とか長期のものにしても、事前に書き込みしたりするだろ、普通。
これだけ応対がないと、ほんとに放棄したとしか思えないよ。
そうでなければ、生存宣言ぐらいするだろうし。
74 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月05日(土)08時50分28秒
待ちますよ。
75 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月05日(土)11時41分37秒
まぁ、とりあえず、あんまり上にあってもなんだから…
76 名前:pj 投稿日:2003年07月05日(土)19時35分42秒
私も待つ!!せっかく「3」まで来たんだから最後の最後まで見届けたい!
作者さん、待ってる人がこんなにもたくさんいますよ?今の状態報告だけで
もしてくだせ〜m(_ _)mたのむ!
77 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月05日(土)21時09分02秒
言い訳?なんてしなくていい
また普通に更新してくれればそれでいい
待つのみ、それだけ
78 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月08日(火)22時29分24秒
普通に5ヶ月以上放置している作品なんてたくさんあるわけだし
これだけレスが付いてるって事はそれだけ期待されてるんだよね。
俺もこの作品は終わるまでずっと見届けようと思ってるよ。
これ以上レスが増えても作者さんが更新しづらくなるだろうから
後は保全って形で良いんじゃない?
79 名前:名無しだけど読者 投稿日:2003年07月14日(月)01時02分40秒
了解。保全。
80 名前:名無し読者 投稿日:2003年07月27日(日)17時21分35秒
保全。
81 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月03日(日)20時35分05秒
82 名前:名無し読者 投稿日:2003年08月12日(火)23時32分02秒
保全だ。
83 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月13日(水)18時38分52秒
HOZEN
84 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月14日(木)22時23分11秒
諦めたくないな…
85 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月16日(土)02時52分13秒
まつ。保全
86 名前:ko 投稿日:2003年08月16日(土)22時54分03秒
この話は、結構好きなのに・・・。
87 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月16日(土)23時24分24秒
ochi
88 名前:名無し読者 投稿日:2003年08月18日(月)14時04分01秒
待つわ いつまでも 待つわ
89 名前:ko 投稿日:2003年08月30日(土)17時49分48秒
がんばれ!!
90 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月30日(土)17時59分01秒
なんでageるかなー(怒
91 名前:名無しさん 投稿日:2003年09月06日(土)18時04分01秒
保全。
っつーか何でも良いから応答してくださいよ。
92 名前:名無しさん 投稿日:2003年09月07日(日)07時24分07秒
放棄なら放棄宣言してほしいよな。
こんだけの人間がチェック入れてんだし。
無駄な期待ならさせないでほしいよ。
93 名前:名無しだけど読者 投稿日:2003年09月08日(月)16時12分17秒
保全。
94 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/16(火) 08:10
95 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/21(日) 19:54
楽しみに待ってます。
どうか完結まで頑張って下さい!
96 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/25(木) 00:50
超同意。
97 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/09(木) 17:18
つーか作者いいかげんにしろよ!!
98 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/09(木) 22:58
>>97
気持ちは分かるが(r
ここまで続いた良質な小説だっただけに残念だね。
99 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/09(木) 23:05
何も最後の最後で投げなくてもな…。
こーなったら誰か代わりに続き書く?(w
100 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/13(月) 15:06
何が放置は絶対にしませんだよな。
総合質問スレ-PART4- でこんなのがでてる。
http://m-seek.net/cgi-bin/test/read.cgi/imp/1049373391/455-
このままいくと倉庫逝きかもな。
101 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/15(水) 16:58
ショック…。
期待が大きかっただけに。
まだ一読者として希望を捨ててないのですが、倉庫逝きにならないようには出来ないのですかね?
102 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/23(木) 20:09
作者さん待ってるよ〜
103 名前:pj 投稿日:2003/11/03(月) 20:37
はぁ〜〜〜・・・。
もったいない!
104 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/07(金) 05:25
とりあえず意思表示だけでもしてほしいです。
105 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/16(日) 00:23
ochiてもらおう。
106 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/03(水) 01:04
保全。作者様はどこに消えてしまったのだろうか。
とりあえず生存報告のあった3月までは消えない?
107 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/08(木) 23:56
頼む!
作者さん、戻ってきてくれ!
108 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/15(日) 16:42
誰か続き書いて・・・
109 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/26(木) 18:21
>>44
>放置は絶対にしませんので
漏れは作者のこの言葉を信じる。
110 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/06(土) 22:21
あと少しで一年経つね。
そろそろ何のためにこのスレに来てるのかわからなくなってきた。

作者さ〜ん
111 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/12(金) 16:25
今回も、読者による保全レスは意味を成しませんので、作者は一週間以内
に自スレに生存報告しておいてください。また、完結・移転済みスレッド
は、保全の有無にかかわらず、倉庫に送ります。

終わったな…。こうなったら、誰か代わりに書いてよ。ここまで音沙汰無いんだったら、
作者も文句言えないでしょ。俺的に御三家の時(あれって確か最後の方は別作者が書いたよね)は良かったと思うし。

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