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愛は人類を救うらしい。

1 名前:クロイツ 投稿日:2003年02月22日(土)11時08分19秒
どうも〜!!銀板で『専属ケーキ屋さん』を書いていた、クロイツと申します!
ギャグ、アンアリル、いしよしです!!その他のCPも色々出して行くつもりです。

頑張って書きますので、どうぞよろしくお願い致します!!
2 名前:プロローグ 投稿日:2003年02月22日(土)11時09分05秒

 世界中の、ほとんどの人間は知らない事だが…実は人類は、絶滅の危機にさらされてい
た。
 現在、人類の存続を危うくしているモノ…それは、『悪魔』と呼ばれる化け物。
 『悪魔』の主食は人間で、既に被害も多発している。
「…新宿に『時空の歪み』が出現して、そこから『悪魔』が出現するようになってから、
もう四年も経つんやなぁ。」
黒いフカフカの椅子にどっかりと腰掛けた男は、ため息混じりにそう言った。
「…そうですね。そして、その『悪魔』の退治をする部隊…カオリ達『モーニング娘。』
が結成してからもう三年。月日が流れるのは早いです。」
真っ白なスーツ姿の、長身の美女も同じようにため息をつく。
「『歪み』は年々大きくなって来とるし、『悪魔』の出現件数も増えて来とるけど…その
度ごとにメンバー増員して、なんとかこなしとるしな。」
「そうですね。」
そして男は、くるりと振り返る。

「ってなワケで、またしても増員や。」

その言葉に、カオリ、と名乗った美女は耳を疑う。
3 名前:プロローグ 投稿日:2003年02月22日(土)11時09分41秒
「ちょ…ちょっと、待って下さい!!何故ですか!?後藤真希が加入して…戦力不足は解
消されたはずです!!」
「せやけどなぁ…なんか、ワキが甘いねん。」
「はい!?」
「安倍と後藤が先陣切って、矢口と保田がそれを援助。指揮を執るのは飯田…まぁ、バラ
ンスは取れてるんやけど…市井の卒業が痛かったな。後方援助と露払いが弱い。このまま
じゃ、安倍と後藤に負担がかかる。」
「・・・・・・。」
黙る圭織に、男はにんまりと笑って言った。
「何もオマエらが足りてないとは言わん。状況がそうせざるを得なくなってるんや。」
「…って事は…」
「そう。『歪み』がまた大きくなった。」
圭織の大きな目が、更に見開かれる。
 男はニヤケた顔のまま、圭織に四通の書類を差し出した。
「…ってなワケで、四期メンバー加入や。」
圭織はその書類を受け取り、深々と頭を下げて退室して行った。
4 名前:第一話 投稿日:2003年02月22日(土)11時10分26秒

 石川梨華は、十五歳だ。
 本来ならば学年的には中学三年生。…いや、中学卒業したばかりで、もうすぐ高校生に
なる年齢なのだが…彼女は既に大学を卒業している。
 九歳の時にイギリスに留学し、十歳で飛び級で大学入学。十四歳の時に卒業し…日本に
戻って来たのだ。
「・・・・・・。」
その梨華は、オフィス街のど真ん中にそびえたつその高層ビルを見上げていた。
「…ほ、本当にあるよ…。」
看板を見つめて、肩を落とす。

『人類防衛軍総本部(別名UFA)』

そう書かれたレリーフが、どどんっと置かれている。
 梨華はもう一度、自分宛に来た手紙を読み直す。
『あなたの語学力を、人類救済の為に活用しよう!
 断ったら、人類滅んじゃうカモ☆』
色々な意味で物騒な文章である。
5 名前:第一話 投稿日:2003年02月22日(土)11時11分03秒
 梨華としても、本来だったらこんなモノはゴミ箱行き決定なのだ。
 それなのに、わざわざこんな所に来てしまったのには…ワケがある。
(…でもわたし、他に行く所ないし…。)
 この手紙に書かれた、『ちなみに全寮制です』の文字。
 これに惹かれたのだ。
梨華はつい先日、婚約解消したばかり。…いや、『された』と言うべきか。
父親の取引先の会社の御曹司の婚約を、破棄されてしまったのだ。理由は『失礼極まりな
い事をされた』との事。
 当然、父親の立場は少し悪くなり…契約は駄目になった。
 そして梨華は、勘当されてしまったのだ。
(あ〜…思い出しても腹の立つッ!!)
 だから、梨華は全てを忘れる事にしたのだ。
 そして、ココに来た。
「・・・・・・。」
もう一度、高層ビルを見上げる。
 と、そこに。

「あ!いたいた!石川梨華さん、だよね?」

黒いシャツに、白いネクタイ。灰色地に黒のチェックのプリーツスカート、と言う制服を
着た少女が、梨華に駆け寄って来た。
6 名前:第一話 投稿日:2003年02月22日(土)11時11分33秒
「…は、はい…。」
近くに来た彼女を見て、梨華は思わず驚いた。
 可愛い。
 地黒な梨華にはうらやましい程に白い肌と、大きな目が印象的だ。
 彼女はにっこり笑って、梨華に言った。
「あたし、吉澤ひとみ。石川さんを迎えに行って来いって言われたんだ。」
「は、はぁ…。」
「あたしも、一週間前にここに来たばっかなんだよ。だから『同期』になるね!!」
「そ、そうなんですか…。」
「よろしくっ!!」
差し出された手を、慌てて握り返す。
 すると吉澤ひとみと名乗った美少女は、その手をぎゅっと握って、走り出した。
「え!?ええ!?ちょ、ちょっと!!」
「はやく!!つんくさんも飯田さんも待ちくたびれてるよ!」
 こうして梨華は、この怪し過ぎる建物に吸い込まれて行った。
7 名前:第一話 投稿日:2003年02月22日(土)11時12分09秒

****************************************

 黒い椅子に座った男は、つんく。白いスーツを着た女性は、飯田圭織と言うらしい。
 梨華は『歪み』と『悪魔』についての説明を受けながら、目をばしばしと瞬かせた。
「…で、この『歪み』を消滅させる方法は今の所見つかってないんや。せやから、出てき
た『悪魔』を片っ端から潰す以外に、人類を救う方法は無い。」
「は、はぁ…。」
梨華は、物語や小説の挿絵に出てきそうな『悪魔』の映像を見ながら口を開く。
「…でもわたし、こんな怖い化け物を倒す力とか…一切持ってないんですけど…。」
すると、圭織はにっこりと微笑む。
「大丈夫。石川は戦場には出ないで、内勤をしてもらうから。」
「内勤…?」

「うん。『通信士』としてね。」

梨華はますます首をかしげる。
「手紙に書いてあったでしょ?『あなたの語学力を、人類救済の為に活用しよう!』って。」
確かに梨華の語学力は、人並みはずれている。
「・・・・・・。」
「通信士の仕事、今までは情報収集部隊『ココナッツ娘。』に全部任せてたんだけどさぁ。
メンバー減っちゃって、今二人しかいないんだよ。人手足りなくってさ。」
8 名前:第一話 投稿日:2003年02月22日(土)11時12分43秒
「・・・・・・。」
「ま、がんばれ石川。」
梨華は、足元がフラつくのを感じた。
「…で、ココって、普段出撃がない時には普通の『学校』してるから。」
「はぁっ!?」
「小・中・高・大と、大学院まで付いてるの。国にも認められてるし。」
「ま、UFAは一応、防衛庁の一部やからな。文部省に認めさせたんや。」
「えぇっ!?」

「それで、石川。『ピチピチ女子高生♪』と『うきうき女教師☆』、どっちやりたい?」

眩暈がして来た。
「カオリはできれば国語か英語の教師になってもらいたいな。教師、足りてないんだよね。」
「外部から呼ぶワケにも行かんしなぁ。ま、生徒少ないからやってられるけどな。」
気楽な口調で話す二人を前に、梨華の意識は薄れて行った。
「…えっ?石川!?」
「どうした?」
倒れる直前、梨華は思った。
(…来るんじゃなかった…。)
 しかし、そう簡単に逃げられるモノではない。
 …こうして、本人は逃げたがってる中で『通信士・石川梨華』は誕生したのだった。
9 名前:クロイツ 投稿日:2003年02月22日(土)11時14分19秒


こんな感じなのですが…いかがでしょうか?
前作よりももっともっと設定的に『ありえない』感じにしようかと思っております。
頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします!
感想など頂けたら幸いです♪
10 名前:チップ 投稿日:2003年02月22日(土)13時58分50秒
こんな感じ・・・大好物です!!
人類滅んじゃうカモ☆に爆笑しました。
今回のよっすぃはかわいい感じなのかな?今からワクワクです。
続き楽しみにしてます。
11 名前:タロイモ 投稿日:2003年02月22日(土)14時19分24秒
前作の『専属ケーキ屋さん』では感想をかけませんでしたが、
毎回欠かさず見させていただきました。感激しました。
今回の作品も前回を上回る作品となるよう期待しています。
12 名前:まるみ 投稿日:2003年02月22日(土)15時12分11秒
早速の新作楽しみです〜!
『うきうき女教師☆』な梨華ちゃん見てみたい。
まだまだ出だしなのでど〜なるのか?
がんばってくらはい!
13 名前:名無しかも〜んな! 投稿日:2003年02月22日(土)15時48分14秒
ケーキ屋さんから追っかけてきました
早速の新作期待してます。オイラはピチピチきぼーんw
ではではガンガって下さい
14 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月22日(土)16時12分54秒
早くも新作ですね。
「専属ケーキ屋さん」は毎回涙したりニヤケたりと忙しい毎日でしたw
またいしよしが拝めるのでしょうか?
次回も楽しみにしております。
15 名前:プチひとむ 投稿日:2003年02月22日(土)19時55分43秒
こんばんわ。また読ませてもらってます!!!!
前作「専属ケーキ屋さん」とは、違った感じでどんな話になるのか、すっごい楽しみです。
頑張ってください!!!!!
16 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月22日(土)20時12分21秒
おぉ!
師匠の後を追ってきてみたら!!!
なんとも面白い設定ですね^^
今回も、いしよしということでどうなっていくかこれからが楽しみです♪
それでは、次の更新楽しみにしてます!
がんばってください、師匠!!!
応援してます〜♪
17 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月22日(土)22時53分36秒
前作に「いいらさんの出番が・・・(;;)」とレスをつけたのは私です。(^^;
もう新作が、と思いきや、しょっぱなからいいらさん登場!嬉しいです。
それにしても、どうしてこんなにおもろい設定がポンポン出て来るんだろ・・・。
今後も楽しみにしてます!
18 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年02月22日(土)23時23分19秒
クロイツさま
新レスおめでとうございます。
悪魔の前でも、梨華ちゃんのことばかり考えているよっすぃ〜が見えるようです。新作もバカップルな予感。(笑)
川σ_σ|| に振られた痛手が...。癒されました!!!
新作で毎日の生きる希望ができました。(大喜)
続きが楽しみです!!

PS:新作もさっそく保存しました。また、同じ場所ですがよろしくお願いいたします。

http://kuni0416.hp.infoseek.co.jp/text/index.html

更新スピードに負けないようにHTML化して行きます!
19 名前:オガマー 投稿日:2003年02月23日(日)06時20分13秒
いいじゃないのー(ワクワク
女教師・梨華たん・・・
ハナヂ吹く準備しといた方がよいれすか?
20 名前:あおのり 投稿日:2003年02月23日(日)09時41分13秒
おー!新作カッケー!
前作以上のありえなさに激しく期待です。
しかし、もう石川さんも教師ができる年齢になっちゃったんですねー
感慨深いものがありますウンウン
(女教師石川さんの想像ですでに萌えてしまって鼻血流しながらのレスな庵氏ね)
21 名前:ごまべーぐる 投稿日:2003年02月24日(月)03時08分57秒
『ピチピチ女子高生♪』も捨てがたい。
がんがってください。
22 名前:第二話 投稿日:2003年02月24日(月)16時45分41秒

 強制的に、人類防衛軍総本部(別名UFA)内の悪魔殲滅部隊『モーニング娘。』の通
信士にさせられてしまってから、ちょうど一週間が経った現在。
 石川梨華は、制服姿で教壇に立っていた。
「え〜、だから…ここの『可哀想』って言う表現は、『哀れに想う可き』、と解釈します。
つまり筆者は…。」
 制服は、焦げ茶色のブラウスに黄色いネクタイ。それから薄茶地に焦げ茶色の縁取りの
ブレザーに、ブレザーと揃いの薄茶地に焦げ茶色のチェックの入ったプリーツスカート。
 ちなみにココの制服は五種類。赤・青・黄・緑・白がある。
 オリジナルメンバーが五人だった為、五色作ったんだそうだ。そして色の振り分けはつ
んく自身がやる。梨華がこの制服を渡された時は『通信士言ったら黄色やろ!!やっぱ!!』
などと言いながら、これまた強制的に決められた。
 そして、『ピチピチ女子高生♪』と『うきうき女教師☆』のどちらがやりたいか訊かれ、
あまりの微妙さに答えられなかった梨華は、つんくに『石川、なにげに欲張りやなっ♪そ
れならこーしよう。職業は教師。だけどカッコは女子高生。どや?』と言われた。
 梨華はそれを、断れなかった。
23 名前:第二話 投稿日:2003年02月24日(月)16時46分16秒
 そして、教師の人材不足を主張するモーニング娘。リーダー・飯田圭織によって、国語
教師と英語教師を兼ねる事になってしまった。
 梨華はそれも、断れなかった。
 しかし、強引に押し付けられたとは言え…根が真面目な梨華は、与えられた職務を投げ
出すなどと言う事はできない。
「…どうですか?授業、早すぎませんか?」
そう言って、くるりと生徒たちの方を振り返る。

 しかしそこに、生徒はたった二人。

「んあ〜、だいじょぶだよ〜♪」
「うん。わかりやすい。」
にっこり笑顔のこの二人。梨華からむかって左側に座っているのは、梨華がこの建物に初
めて来た日に、つんくの部屋まで連れて行ってくれた同期の色白美少女…吉澤ひとみ。
 その右側にいるのは、モーニング娘。の近距離攻撃担当・後藤真希だ。ちなみに真希の
制服は青。白いシャツに青いネクタイ、紺のセーターに青地と黒のチェックのプリーツス
カートを着用している。
 そしてこの教室は、中学三年生の教室。
 中学三年生は、この二人だけなのだ。
24 名前:第二話 投稿日:2003年02月24日(月)16時46分48秒
「…それは良かった。」
梨華はそんな二人を見て、ホッと安心したような微笑を浮かべる。それと同時に、授業の
終わりを告げるチャイムが鳴った。
「…あ、じゃあ、今日はここまで。続きは明後日の五時間目でね。」
「「は〜い。」」
元気の良い返事が聞こえた、その直後。

『ぴんぽんぱんぽ〜ん♪』

「「「・・・・・・。」」」
あきらかに口で言われた呼び出し音に、三人とも沈痛な面持ちを見せる。
『石川先生。石川梨華先生。ココナッツ娘。による、「通信機器の使い方講座」の時間が
迫っております。至急、作戦司令室までいらしてください。』
それだけ言って、放送はブツッと切れた。
「・・・・・・ってなワケで、行って来ます…。」
「…い、行ってらっしゃい…がんばってね、梨華ちゃん!!」
ひとみの励ましの声に、梨華は眉毛を寄せながらこくりと頷いた。その頼りなげな表情に、
真希は思わずがしっと手を握る。
「お昼、一緒に食べようね!ごとー達、この教室で待ってるから!!」
「後藤さん…!!ありがとうっ!それを楽しみに頑張って来る!!」
「おー!」
梨華は元気を取り戻し、教室を出て行った。
25 名前:第二話 投稿日:2003年02月24日(月)16時47分31秒
 残された真希は、背後からの鋭い視線に気付く。
「…ちょっと、ヨッスィー。そんなにニラまないでよ。」
「・・・・・・だってさぁ。」
ひとみは膨れて、真希に詰め寄る。
「ごっちん、『好きな人いるから、梨華ちゃんには興味ない』って言ってたじゃん!」
「んあ〜。言ったねぇ。」
「そ、それなのにさぁ!梨華ちゃんの手ぇ握ったりして…ずりぃよ!!」
真希は深いため息をついた。
「…あのさぁ、ヨッスィー…じゃあなんでごとーが動く前にヨッスィーが動かなかったの?」
「うぐっ!」
真希はひとみの額を、ぴんっと指で弾く。
26 名前:第二話 投稿日:2003年02月24日(月)16時48分05秒
 ひとみは額を押さえて、頬を膨らませた。

 実はひとみは、初めて梨華を見た瞬間…恋に落ちたのだ。

(あの衝撃は、忘れられない…。)
 頼りなげに立っているその姿に、ひとみは一目惚れ。
 そして、同期として自己紹介し合い、仲良くし、梨華の事を知る度…その想いはどんど
ん大きくなるばかりなのだ。
 必死な表情の梨華。見かけによらず意地っ張りで、負けず嫌いな梨華。花が開くような
笑顔を持つ梨華。
「…うあぁぁぁぁ〜ん!!梨華ちゃぁぁぁぁぁん!!大好きだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
 ああ…これが本人に言えたなら…。」
身悶えるひとみを、真希は遠い目で見る。
「…ヨッスィー的には『春』だけど、周囲で見てるごとーにしてみりゃ寒くてたまらない
『冬』って感じ?」
その表現は、とても的確だった。
27 名前:第二話 投稿日:2003年02月24日(月)16時48分39秒

****************************************

 作戦司令室は、超高層ビルの最上階にある。
 何故最上階かは『その内わかる』と言われているのだが…梨華は、
(普通は地下とかにあるモンじゃないの?こーゆー司令室って…)
とか思ったりしている。
 それにこのビル、構造が謎だ。
 この作戦司令室に来るまでに、梨華はエレベーターで152階まで上がった後、どう見
てもダストシュートにしか見えない穴をすべり落ち、なんだか得体の知れない緑のランプ
が数々点いている廊下を50m程歩いたのだ。
 しかし、梨華は深く考えるのをやめた。
 どうせつんくの趣味なのだ。常人には理解できないに決まっている。
「良いデスカ〜?基本的な使い方はわかりマシタね?」
薄茶のブラウスに赤いネクタイ、赤地に焦げ茶のチェックのプリーツスカートに、焦げ茶
のセーターと言う赤の制服を着た少女…ココナッツ娘。のミカに言われ、梨華はこくこく
と頷く。
28 名前:第二話 投稿日:2003年02月24日(月)16時49分16秒
「それでは次に…」
そこまで言って、ミカは言葉に詰まる。
「…み、ミカさん?」
「うあぁっ!I’m sorry!!ニホンゴが出て来マセ〜ン!!」
頭をがしがしと叩くミカに、梨華は思わず英語で言って見る。
「<英語でけっこうですよ?>」
突然梨華から発せられた綺麗なクイーンズ・イングリッシュに、ミカがきょとんとした顔
をする。
「<英語、喋れるの?>」
「<ええ。一年前までイギリスの大学にいたんです。>」
するとミカは、満面の笑顔を浮かべた。
「<やだなぁ、もう!最初から言ってよぉ!>」
そして、講義再開。今度は英語で。
 日本語の時よりも、スムーズに進んだ。
 そして…昼休みが来るまでには、梨華は通信機器の扱いはすべてマスターしていた。
29 名前:クロイツ 投稿日:2003年02月24日(月)16時49分59秒


ごっちん&ミカちゃん登場〜。…説明文多くて読みにくいかも…(汗)
 しかもかなりマニアックですよ…うう〜ん。過去がバレるぞ〜クロイツ(爆笑)

>チップ様
 大好物ですか?よかったぁ〜♪
 今回はヨッスィー、存分に『女の子』をさせたいと思ってます。前作がああでしたから
ねぇ(汗)

>タロイモ様
 おおっ!!前作からずっと!?そうなんですか!?ありがとうございます!!
 ご期待にそえるよう、がんばります!!どうぞよろしくお願いします!!

>まるみ様
 >『うきうき女教師☆』な梨華ちゃん見てみたい。
 こーなりました!いいトコ取りってヤツですね♪うふふ。どっちも捨てられなかったの
で(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくお願いします!!

>名無しかも〜んな!様
 梨華ちゃん、こんな役職になりましたが…いかがでしょうか?
 がんばります!!どうぞよろしくお願いします!!

>>14名無し読者様
 今回もいしよしですよぉ〜♪いしよし命!ですから!!
 前作とは違って、ヨッスィーをもっと『女の子』にしようかと思っております。どうぞ
よろしくでっす♪
30 名前:クロイツ 投稿日:2003年02月24日(月)16時50分53秒
レスの続きです〜きほし

>プチひとむ様
 こちらもよろしくお願いします♪
 前作とはちょっと雰囲気変えたんですが、気付いて下さってうれしいです!!
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>ヒトシズク様
 >なんとも面白い設定ですね^^
 ありがとうございます!!この設定は…実は『わたしの望み。』の頃から暖めていたの
です(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくお願いします!!

>>17名無し読者様
 ををっ!あなたが飯田さんにラブコールをくださった方ですか!!
 今回は飯田さん出てませんが、これから出ます。けっこー出るハズです。お楽しみに♪

>ななしのよっすぃ〜様
 もう…なんと言うか、『毎度ありがとうございます!!』ですね!!感謝してもし足り
ません。いつも保存、ありがとうございます〜!!
 そして…多分こっちでもそのうち柴田さん出ますので、お楽しみにっ♪
31 名前:クロイツ 投稿日:2003年02月24日(月)16時51分42秒
さらにレスの続きでっすはあとはあと
レスいっぱいでうれしいですはあとはあと

>オガマー様
 おお〜!!来て下さいましたか〜。ありがとうございます!!
 鼻血…大丈夫でした?噴きましたか?ティッシュいりますか?
( ^▽^)つ□<どうぞ!

>あおのり様
 おおっ!こちらも鼻血大丈夫ですか?ティッシュいりますか?
(;^▽^)つ□<大忙しっ!どうぞ〜!!
 梨華ちゃんはこんなカタチになって頂きました。…そーいやぁ、もう九時以降もTV出
られるんですよねぇ…。う〜ん。なんかシミジミして参りました。

>ごまべーぐる様
 ありがとうございます!がんばります!!
 こんな石川さんはいかがでしょう?(笑)
32 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年02月24日(月)19時10分37秒
初めまして。
クロイツさんの初期の作品からずっと読ませていただいておりました。
簡単に言うと大ファンです。
嫉妬のよし子に早くも萌(w
33 名前:名無し蒼 投稿日:2003年02月24日(月)20時40分36秒
ぬぉお!?!?いつの間にか向こうの作品も終わり、新作が!!!
こちらもおもしろそう〜w
今度はどんなCPが出るんでしょう?!
もう梨華ちゃんの制服姿を想像しただけで鼻血出そう…(w
過去…ひょっとしてそっち系のですか?w
続き楽しみにしてます
34 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月24日(月)21時07分13秒
おぉぉぉぉ!
これまた、前回の作品とは違った感じで面白いですね^^
嫉妬心満開のよっすぃ〜、もう初々しくて可愛いっ!!!(爆。
国語&英語の教師で格好は女子高生の梨華ちゃん!!!
想像しただけで可愛いですねぇ〜・・・


青板の『2番目』無事完結まで出来ました。
応援ありがとうございました。
さっそくですが、この板(空版)で新作を書かして頂いています。
『GIVE ME A LOVE』というのです。
もしよかったら、読んでやってください(−−)

それでは師匠、次の更新楽しみに待っています!
がんばってください!応援してま〜す♪

P・S クロイツ様の過去って・・・気になります・・・(>_<)
35 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年02月24日(月)21時53分38秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
いや〜、よっすぃ〜の『梨華ちゃぁぁぁぁぁん!!大好きだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』、是非本人の前で叫んで欲しいです。
実際に吉澤さんはスタジオの廊下とかで叫んでるそうなので、是非、司令部前の廊下で叫びまくりなよっすぃ〜を希望です。(笑)
クロイツさまの描く、梨華ちゃんはめっちゃ可愛いですね。
あゆみちゃんから梨華ちゃんちに移籍しそうです。FA権まだないんで、もうしばらくしたら...。
では、次回の更新を楽しみにしてま〜す。
PS:昨日、ル・テアトル銀座で、ミュージカル見て来ました。
   男装したあゆみちゃん、可愛かったですYO!
36 名前:まるみ 投稿日:2003年02月24日(月)23時49分53秒
『ピチピチ女子高生♪』風『うきうき女教師☆』梨華ちゃんサイコー!
よっすぃー今度は大胆そうですね?
いしよしの絡み楽しみに待っています!
37 名前:第三話 投稿日:2003年02月25日(火)14時15分43秒

 梨華がココに来て、十日目。ようやく、四期のメンバーが全員揃った。
「加護亜依です!!得意なんは魔術!!こー見えても一人前の魔女やねん!!」
「辻希美なのれす!!ののは、宮内庁も認めた凄腕陰陽師なのれす!!」
赤の制服を着た亜依に、青の制服を着た希美。まるで双子のようだ。
 梨華はそんな二人を心底可愛いと思うし、仲良くもなった。
 そしてあと一人の同期・ひとみともずいぶん仲良くなり、最近では寮のお互いの部屋を
行き来するまでになった。
 しかし、不思議な事も多い。
「<栄光は神にあれ、いと高きところには栄光、神にあれ>♪」
なんとなく思い出したメロディ。去年のクリスマスに、当時の婚約者と聴きに行った『メ
サイア』の中の合唱曲。梨華はそれを口ずさんでいた。
「<地には平和、御心に適う人にあれ>♪」
 歌いながら、『休憩室』と書かれた扉を開ける。そこには、お団子頭の先客がいた。ど
うやら、机に突っ伏して寝ているようだ。
38 名前:第三話 投稿日:2003年02月25日(火)14時16分17秒
「<御心に適う…>♪」
歌いかけて、梨華はようやくその存在に気付き…口を手で覆う。
(いけないっ!あいぼん起こしちゃう!)
しかし、時既に遅し。
「!!」
亜依はがばっと起き上がり、周囲をすばやく見回す。

「魔女狩りかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」

「うひゃっ!!?」
その声に、梨華は驚いて壁にへばりつく。そんな梨華に気付いた亜依が、梨華を見る。
「「・・・・・・。」」
しばし見詰め合った後、亜依は安堵のため息と共に座りなおす。
「…なんや。梨華ちゃんか。まったく、ビビらせるんやないっちゅーねん。ホンマ生きた
心地せーへんかったわ。」
「・・・・・・。」
梨華は思った。
(あいぼん…あなた…実は何世紀前から生きてるの…?)
しかし、それを口に出せるほどに生易しい雰囲気ではなかった。
39 名前:第三話 投稿日:2003年02月25日(火)14時16分53秒
 そして、希美は。
「…あれ?のの、何してるの?」
廊下で何やらごそごそやっている希美に、梨華が言うと…希美はぎくりと一回身体を震わ
せてから、恐る恐る振り返った。
「ああ、梨華ちゃん!」
安堵したような純真無垢な笑顔で、希美は梨華を振り向く。
 その手には、白い人の形を模した紙。
「・・・・・・。」
なんとなく嫌ぁ〜なモノを感じた梨華は、引きつった笑顔で後退する。
 その様子を見た希美は、ぱぁっと笑顔を輝かせた。
「うわぁ!もしかして梨華ちゃん、わかるんれすかぁ!?」
「…わ、わかるって…何を?」
「ぞわ〜っとか、ぶわ〜って感じ、したれしょ?」
「…ま、まぁ…ちょっとしたけど…それが、どうしたの?」
すると希美は、嬉しそうに微笑んだ。
「なかまはっけん!!なのれす!!梨華ちゃんってオバケとか妖怪とか見える人なんれす
ねぇ!!」
心当たりがないワケではない梨華。
「…そ、それで、その白い紙は…何?」

「御幣なのれす!!じつは今、ここにいたタチの悪い悪霊をこの御幣に封印したのれす!!
えっへん!!」

 梨華の気が、遠くなった。
40 名前:第三話 投稿日:2003年02月25日(火)14時17分34秒

****************************************

「あ〜、お腹空いた〜。」
亜依と希美に驚いたショックを打ち消すかのように、研修・授業・訓練に打ち込んだ梨華。
そしてそれに疲れて空腹になった梨華は…一人で、食堂に来ていた。
 ピークを過ぎた食堂はガラガラ。梨華は食券を買い、料理を受け取っていつもの席につ
く。
(ん〜。やっぱおいしいっ!大学の食堂のご飯は、あんまおいしくなかったからなぁ〜。)
しみじみそんな事を思う梨華の耳に、聞きなれた声が。
「…君はキレイだ…ほら、笑顔が一番似合う。」
「ん?」
梨華はくるりと振り返って見る。
(…いるワケないわよね。だって、さっき『戦闘員は訓練場で集中訓練』って呼び出され
てたもの。)
そう思って食事に戻る梨華。
「さあ、笑って。…そうそう。可愛いよ。」
やっぱり、声は聞こえる。
 もう一度、食堂全体を見渡して見た。
 …みつけた。

「イイコだね。ご褒美にちゅーしてあげよう♪」

 ひとみである。
41 名前:第三話 投稿日:2003年02月25日(火)14時18分10秒
「やだぁ、吉澤さんってばぁ。もぅっ♪」
そして、そのひとみの腕の中にはスタッフらしい少女。だが、彼女は制服は着ていない。
私服も支給されるこのUFA。UFA職員専用カタログ(毎週発行)に載ってるのも見た
ことのない服に、エプロンをつけていると言う事は、食堂のバイトである。
「・・・・・・。」
梨華は驚き顔で、ひとみを見つめる。その視線で、ひとみが梨華の存在に気付いた。
「りっ!!梨華ちゃん!!!?」
「な、何やってるの?」
「いや、違うんだ、コレは!!」
そんなひとみに、梨華は聖母の微笑を浮かべる。
「大丈夫よひとみちゃん。わたしは偏見とかないから♪…そっか、ひとみちゃんの恋人っ
て、女の子だったんだぁ。ごっちんに聞いてはいたのよね〜。『ヨッスィーには好きな人
いるんだけど、深い事情があって告白できないでいる』て…って事は、うまく行ったの!?」
「・・・・・・。」
ひとみの顔に、死相とも取れる表情が浮かぶ。
「うわぁ、おめでとう!!素敵よね!性別をも超えた愛ッ!!」
本気で祝福しているらしい。目をキラキラさせる梨華。そんな梨華に、耐え切れなくなっ
たようにひとみが叫ぶ。
「梨華ちゃん!!」
「きゃあっ!!?」
そして食堂のバイトの少女を押しのけて、梨華に詰め寄る。
42 名前:第三話 投稿日:2003年02月25日(火)14時18分45秒
「…ち、違うんだ!!あのコじゃないんだよ!!」
「?」
「あのコは…ただちょっと、失恋したって言うからなぐさめてて…!!!」
「??」
「あ、あたしが好きなヒトは…!!!!」
「???」
クエスチョンマーク飛ばしまくりの梨華を前に、ひとみは心臓をバクバク言わせる。
(…言うか!?言っちゃうのか!?で、出会ってまだ十日しか経ってないけど…しかも梨
華ちゃん、こないだまで婚約者いたって…しかもあたしの事なんか眼中ないみたいだけど…
だけど…うあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)
心の中で叫んだ後、ひとみは梨華から顔をそらす。
「…ほ、ほかにいるんだよ…。」
意気地なしである。
「そうなの?じゃあ、駄目じゃない!他のヒトにあんな事しちゃ!」
「・・・・・・。」
「めっ!」
「・・・・・・。」
ひとみは顔を赤くして、へなへなと梨華の隣に座った。
(『めっ!』て…!!『めっ!』て…!!!か、可愛過ぎるぜ、梨華ちゃん…!!)
「あ、ひとみちゃんも食べる?このお魚美味しいの♪」
「へっ?」
43 名前:第三話 投稿日:2003年02月25日(火)14時19分18秒
「はい、お箸♪」
その時、ひとみの頭には一つの単語が浮かんでいた。
『間接キス』
「…良いんですか…?」
「何言ってるの?どうぞ♪」
と、その時。

ヴィ〜ッヴィ〜ッ

サイレンが、ビル全体に鳴り響いた。
「「えっ?」」
それと同時に、梨華とひとみの目の前にウィンドウが開く。
『石川っ!!悪魔出現!!すぐに作戦司令室に!!』
梨華の目の前のウィンドウには、保田圭の姿。
『おっす!ヨッスィー!!オマエ訓練サボるなよな〜!!
 つーかそれよか、悪魔が出たから出撃だよ〜!!地下格納庫まですぐに来て!!』
ひとみの目の前のウィンドウには、矢口真里の姿が。
 梨華とひとみの心に、火がつく。
(初出撃だわっ!!よしっ!がんばらなきゃ!!)
(あと…あともーちょっとで…もーちょっとで間接キスが…!!!)
「行こう、ひとみちゃん!!」
「…悪魔、ぜってぇ許さねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
二人は同時に、食堂から駆け出した。
44 名前:クロイツ 投稿日:2003年02月25日(火)14時19分54秒


 三話目にして、ようやく出撃までこぎつけました…。
 そしてあいぼん&のの参上。魔女っ子に陰陽師…なんか本当にやばくなって来ました(笑)

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 >簡単に言うと大ファンです。
 いやん、そんなぁ♪嬉しいです!!本当にありがとうございますです!!
 今回のよしこさんはいかがでしょうか(笑)

>名無し蒼様
 そっち系…うふふ。男同士とかね…書いてた時期がね…(爆笑)五年以上も前ですが。
 制服姿梨華ちゃん…スカートは短いですはあとはあと

>ヒトシズク様
 青板の方、完結おめでとうございます&お疲れ様でした♪
 そして新作スレおめでとうございます♪
 今回のよしこさんは…うっふふふふ。
 ありがとうございます!がんばりまっす!!

>ななしのよっすぃ〜様
 意気地なしな為、今回はまだ無理でした(笑)
 >クロイツさまの描く、梨華ちゃんはめっちゃ可愛いですね。
 ありがとうございます!!なんつーかもう、理想つめこんでおりますので(爆笑)
 男装した柴ちゃん…見たい〜!!!

>まるみ様
 早速カラんでおりまする(爆笑)。
 今度は大胆ですが…ヘタレです。ヘタレ全開にしたいと思っております。
45 名前:まるみ 投稿日:2003年02月25日(火)19時21分00秒
くわ〜!!!
梨華ちゃんに「めっ!」って言われたい・・・
可愛すぎっすよ〜〜〜〜!

何気にあいぼん&のので笑いました(w
46 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年02月25日(火)19時38分25秒
『間接キス』そんなこと考えるよし子さん最高です。
へたれなよし子に夢見がちとも思える石川さん。
最高のタッグですねぇ。
47 名前:オガマー 投稿日:2003年02月25日(火)20時39分43秒
梨華ちゃん、ありがと。
ちゃんとハナヂ拭いたね(はぁと
よっすぃ〜頑張れよっすぃ〜!!
48 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年02月25日(火)21時34分17秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
ヘタレなよっすぃ〜に夢見がちで姫な梨華ちゃん。最高です!
>男装した柴ちゃん…見たい〜!!!
これを見たら、梨華ちゃんもころりと落ちるかも!?よっすぃ〜ピンチ!!
いや〜あゆみちゃん最高です。女の子らしい柴ちゃんもちょっと頼りない男の子スタイルの柴ちゃんも両方とも最高です!!是非とも柴ちゃんの活躍の場を!!!
では、更新とよっすぃ〜の戦闘センスに期待しつつ、悪魔の77444としては倒されないように隠れてます。(笑)


49 名前:ささささ 投稿日:2003年02月26日(水)02時16分30秒
クロイツさん、遅ればせながら、
専属ケーキ屋さん完結お疲れさまです。

前にカオリンの出番がほとんどないことを
号泣レスしたささささです。

いやー、今回は第一話から飯田さんが出てきて
非常に嬉しいです。うれし泣きの方の号泣です。

ところで、「愛は人類を救うらしい。」の省略形は
「愛人」でいいんですか?
50 名前:第四話 投稿日:2003年02月26日(水)10時04分48秒

 雛壇状になった作戦司令室の、一番上段に圭織が立ち、二段目の向かって左端に梨華が
座る。
「…やっぱ、内勤が二人だと座りが悪いねぇ。」
そう言う圭織を梨華が振り返ると、圭織は苦笑して見せた。
「今まではココナッツ娘。の二人が、右と左に座ってたからね。」
「そうなんですか。」
そして、素早く手を動かす。
「通信回線、開きました。」
それと同時に、正面の巨大スクリーンの右下に、小さなウィンドウが開く。
『お〜!開いた開いた!矢口です!もーすぐ現場に着くよ。』
圭織と梨華以外の七人を乗せた車を運転している真理が言う。
 圭織はこほんと一回咳払いをした。
「え〜、皆さん。今回悪魔が出現したのは新宿駅東口駅前です。交通規制はしてあるので
野次馬はいないかと思われますが…万が一他人に見られた時は、フォローよろしく。
 そして今回は、記念すべき四期メンバーの初出撃です!ってなワケで、気合いれるよ!!
がんばっていきま──」
「「「「「「「「「っしょい!!!」」」」」」」」」
全員の声が重なる。
51 名前:第四話 投稿日:2003年02月26日(水)10時05分22秒
 その直後。
『とうちゃ〜っく!!』
真里の声が響く。そして、亜依と希美のウィンドウが開いた。
『うわっ!すごっ!!ウチ、アルタ前に人っ子一人おらんのなんて初めて見たわ!!』
『ののもなのれす!』
そして、真希のウィンドウも開く。
『…いた!!うっわ、なんかすっごい数いるんだけどっ!』
スクリーンに映し出された、誰もいないアルタ前。そこに、ちらほらと見える黒い影。梨
華は、手元の画面に表示された情報を読み上げる。
「…悪魔のタイプはAとB、総数は…三十五匹だそうです。」
「多いなぁ…。でも、AとBなら雑魚だね。ってなワケで、作戦パターンは『風』。素早
く確実にしとめちゃおう!!」
『『『『『『『了解!』』』』』』』
52 名前:第四話 投稿日:2003年02月26日(水)10時06分02秒

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 安倍なつみが、彼女の身長以上もあろう大鎌を振り下ろす。
「ギャァァァァァァァァァァァ!!」
 断末魔の声と共に、悪魔は消滅。粉となって、空気に溶ける。
 真希の拳が、悪魔の腹を貫通する。
「ゲアァァァァァァァァァァァ!!」
 こちらも消滅。しかし二人は休む暇もなく、どんどんと悪魔に飛び掛って行った。
「ごっちんも安倍さんもかっけ〜!!」
「オイッ!!ヨッスィーもさっさと戦えよ!!!」
「OK牧場〜♪」
ひとみは手に持っていた銃で、悪魔を撃ち抜く。
「…あれ?」
しかし、悪魔はピンピンしたままだ。
「なんでですか?矢口さん。」
「…ヨッスィー…ヤグチ、資料わたさなかったっけ?悪魔の…。」
「わたされました!読みました!!でもイマイチ内容がわかりませんでした☆」
「威張って言うなよ!!ったく、しょうがない…確かにわかりにくいもんね…あの資料の
文章って。
 簡単に言うと、悪魔には『核』って言うのがあるんだけど、そこを壊さないと消滅しな
いんだよ。」
53 名前:第四話 投稿日:2003年02月26日(水)10時06分33秒
「へぇ〜。」
「で、その核ってのは…悪魔の、お腹の真ん中あたりにあるの。」
「ほほう。つまり『顔はやめな…ボディにしな』って事ッスね!!」
「…ま、まぁ、そんな感じ?」
それと同時にひとみの銃が火を吹く。
「グアァァァァァァァァァァァ!!」
一発で核を壊し、消滅させたひとみに…矢口が拍手を送る。
「すごい!命中力抜群っ!!」
「ふ…『ロシアの白き熊』と言う二つ名は伊達じゃないって事ッスよ。」
 得意気に言うひとみだが、意味が全然わからない。
54 名前:第四話 投稿日:2003年02月26日(水)10時07分07秒
 その背後で、亜依と希美が抜群のコンビネーションを見せていた。
 希美が、普段の舌足らずな口調からは考えられない程の早口で真言を唱え、御幣を飛ば
す。それに触れた悪魔は、全て御幣へと吸い込まれて行った。
「あいぼん!!」
「おっしゃ!!おりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!」
猛々しい雄たけびと共に、紅蓮の炎が巻き上がる。その炎は、悪魔を封じ込めた御幣を焼
き尽くした。
 そんな様子を見ていた梨華が言う。
『…ねえ、あいぼん。』
「ん?なんや、梨華ちゃん。」
『ま、魔術って、呪文とかないの?』
その問いに、亜依は鼻で笑う。
「子供やなぁ、梨華ちゃん。どこぞの魔法少女じゃあるまいし…。よーく考えてみぃ。戦
闘中に呪文なんちゅークソ長いモン唱えとったら、その間にやられるっちゅーねん。」
『・・・・・・確かに。』
55 名前:第四話 投稿日:2003年02月26日(水)10時07分37秒
そして亜依は、拳を握る。

「それになぁ…魔術ってのは、気合と根性が全てやねん!!」

亜依の瞳に炎が燃える。
「が〜って気合入れて、おりゃーっと吐き出す!!それが魔術のシンズイや!!」
ずいぶんと汗臭い真髄である。
「あ!あいぼん!!後藤さんが囲まれそうなのれす!!」
「何ィ!?」
それと同時に、圭織のウィンドウが二人の前に開く。
『今回は数が多すぎる!!圭ちゃんはなっちの援護で手一杯…矢口とヨッスィーは紀伊国
屋書店前から動けないから、辻!加護!!あんた達二人がごっつぁんの援護について!!』
「「了解!!」」
二人そろって駆け出す。
 梨華は、取り残されたウィンドウの中でぽつりと呟いた。
『…魔術って体育会系なのね…わたし、初めて知ったわ。』
56 名前:第四話 投稿日:2003年02月26日(水)10時08分20秒

****************************************

 アルタ前に出現した悪魔は、約十五分でカタがついた。
「いや〜、やっぱ大人数だとさっさと片付いて良いねっ!」
背伸びをする圭織の声を聞きながら、梨華は今更ながら震えていた。
「…石川?どうした?」
「えっ?…ど、どうもしません。大丈夫です!…あ、皆さんご帰還ですよ!」
必要以上に明るい声を出し、スクリーンを指し示す。そこには、七人を乗せた車が映って
いた。
「お〜!みんなお疲れ!!反省会するからすぐに司令室にあがって来て〜。」
ばらばらに答えが返って来る。
 梨華は、震える身体を押さえつけて、無理矢理笑顔を見せていた。
「・・・・・・。」
それに気付かない圭織ではない。
(どーしたモンかねぇ…。ま、内勤のコには良くある事だけど…。)
多分、目の当たりにした悪魔の恐怖に震えているのだろう。
 慣れれば平気なのだが、これがずっと続くのであれば…使い物にならない。
(でも石川、使えるんだよなぁ。)
通信回線の維持。お偉いさんからのメールや電話。電報の処理。初めて行うはずの作業を、
全て楽々とこなしていた。
57 名前:第四話 投稿日:2003年02月26日(水)10時08分51秒
「…ねえ、石川。」
「はい?」

「圭織ね、思うの。人間って…みんなチョウチョだって。」

「・・・・・・はい?」
「だから気にする事ないんだよ。大丈夫大丈夫。」
よくわからない。でもとりあえず励まされているらしい。
「…ありがとうございます…。」
梨華はとりあえず礼を言ってみた。その直後、作戦司令室の扉が開く。
「お、来たね〜。」
そして圭織は、ぽちっと手元のボタンを押す。それと同時に、スクリーンの目の前に机が
出現。
「「「おおっ!!」」」
四期の内、外勤の三人が驚きの声をもらす。梨華は、通信機器の使い方講座の時に説明を
受けていたので、それほど驚かない。
「それじゃ、反省会はじめるよ。名前が表示されてる席に座って。」
 梨華は、震えを押さえつけたまま席に着いた。
58 名前:第四話 投稿日:2003年02月26日(水)10時09分25秒

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 一日のスケジュールを終え、入浴も終えた。
 そんな時にひとみは、梨華の様子が変な事に気付いた。
「梨華ちゃん!!」
寮の部屋に入って行こうとする所を呼び止めると、その顔は顔面蒼白。
「…どうしたの!?」
「なんでもない、よ。」
「なんでもなくないよ、その顔色は!!」
梨華はぎゅっと目をつぶった。
「本当に…大丈夫だから。」
「・・・・・・。」
ひとみは、梨華を抱き寄せた。
「ひ、ひとみちゃん!?」
「…あたしが、大丈夫じゃないよ。」
「え?」
「梨華ちゃんがこんな顔色して、こんな震えてるなんて…あたしが大丈夫じゃない。」
「…ひとみちゃん…。」
どばっと、梨華の目から涙が溢れた。
59 名前:第四話 投稿日:2003年02月26日(水)10時10分01秒
「…梨華ちゃん、どしたの?」
腕の中の梨華が、ひとみにがばっと抱きつく。
 ふわりと、シャンプーの香りが漂って来た。
 ひとみの心臓が、鼓動を速める。しかし、梨華は気付いてない。
「ど、どどどどうしたの?あたしでよければ…話してくれない?」
「・・・・・・。」
梨華はしゃくりあげながら、顔をひとみの肩にうずめる。

「…怖かったのぉ!!」

「・・・・・・へ?」
「だ、だって…本当に写真どおりなんだもん!!黒くて、気持ち悪くて!!…そ、そんな
のにあいぼんもののもひとみちゃんも向かって行っちゃって…もう、わたし…誰か怪我と
かしたらどうしようって…どうしようって…!!!」
そう言うと、ますますぎゅっとひとみに抱きつく。
「そ、それなのに、あいぼんもののもひとみちゃんも!何も考えてないみたいにどんどん
近づいちゃって…わたし、もう怖くて怖くて…!!!け、怪我ならまだ良いけど…死ん…
死んじゃったりしたら…って…!!」
「梨華ちゃん…。」
ひとみは優しく、梨華の頭をなでる。
「…大丈夫だよ。あたしもののもあいぼんも、死なないから。」
60 名前:第四話 投稿日:2003年02月26日(水)10時10分39秒
「・・・・・・。」
「死なない為に、あたしらは強くなったんだからさ。」
「・・・・・・。」

「頼まれても梨華ちゃんの側から、離れて行ったりしないから。」

梨華の身体から、震えが消えた。
「…約束よ?」
「もちろん。」
「…お願いがあるんだけど…。」
「ん?何?」
抱きしめる腕の力を緩めて、ひとみは梨華の顔を見る。
「…今日、一緒に寝よう?」
潤んだ瞳。上目遣い。八の字に寄った眉。
(・・・・・・神様、あたしを試してるんですか…?)
くらりと来そうな頭に、叱咤激励を送る。
「…駄目?」
また泣き出しそうな梨華に、ひとみが焦る。
「いやっ!!そんな事ッ!!そーだねっ!一緒に寝よう!!!」
「…やったぁ♪」
にこっと微笑む梨華を前に、ひとみは鳴り止まない心臓と頭の中に響く警告音に向かって
言った。
(手ぇ出さないから!!出さないから!!だからお願い!!添い寝させてッ!!!)
二人は手をつないで、梨華の部屋に入って行った。
61 名前:クロイツ 投稿日:2003年02月26日(水)10時11分12秒


 がんばれよしこさん。忍耐の一晩が始まります。
 そして本日、我が家ではお雛様をかざります。親よ…そんなにサッサと嫁に出したいのか…。
 三月入ってからでも良いのにねぇ。

>まるみ様
 私もしてほしいです。『めっ!』て。
( ^▽^)ノ<めっ!
 あいぼん&ののたん、今回も活躍しております。特にあいぼん。

>匿名匿名希望様
 さて、前回間接キスを邪魔されたヨッスィー。今回は邪魔されなさそうですねぇ(笑)
 >最高のタッグですねぇ。
 そう…いしよし最高!!なのれす。

>オガマー様
 おお、拭きましたか。鼻血☆
 ヨッスィーがんばってますYO!ものすご〜くがんばってますYO!!

>ななしのよっすぃ〜様
 あ、悪魔でらっしゃったんですか。ななしのよっすぃ〜様…。そして主食は人間…?(笑)
 柴田さんは、後々絶対出て参りますよ〜!!お楽しみに♪
 男装柴ちゃん…マジ見たいぃぃぃぃ!!!

>ささささ様
 ありがとうございます!!かおりん今回もがんばってますわよ〜!
川 `〜` )|| <リーダーだもん!!
 >ところで、「愛は人類を救うらしい。」の省略形は
 >「愛人」でいいんですか?
 ナイス!!『愛人』決定です!!これからいろんな所で言わせて頂きましょう。
 『愛人、よろしく』と…!!素敵ッ!!!
62 名前:14 投稿日:2003年02月26日(水)12時05分21秒
更新、お疲れ様です。
>(0^〜^0)ロシアの白き熊
にぶっ飛びました(w 笑い過ぎて腹筋が痛いっす!
そして凄腕陰陽師・のの&強烈魔女・あいぼん、カッケ〜!
クロイツさんの描く4期はキャラがホントに最高ですわ。

そしていよいよ運命の一夜・・
変わらず激甘〜ないしよしも楽しみです♪
63 名前:蒼乃 投稿日:2003年02月26日(水)12時38分09秒
クロイツ様
遅ればせながら、新スレおめでとうございます&更新乙です。
はるばる追いかけてきましたが、前作以上に、お笑い危険度最強レベルっすね。

よっすぃ〜のヘタレさ加減に爆笑しつつ、一番ツボにはまったのは、加護ちゃんの

Σ(‘д‘)>「魔女狩りかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」

でした。
ダメダメですか?(w
では、『愛人』の更新、これからもがんがってください
64 名前:名無しかも〜んな! 投稿日:2003年02月26日(水)18時09分33秒
神様試してあげてお願いします
ヨッスィー体ごとぶつかっていってくれぃ!
65 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月26日(水)20時26分48秒
お雛様、2月初旬には出てましたが何か?w
いやー相変わらず面白いです。
帰ってきて、読むのが日課になりました。
更新、楽しみにしてます。
66 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年02月26日(水)21時13分52秒
いしよし最高☆☆☆
そしてクロイツさん最高☆☆☆☆
かな〜り次回更新が楽しみです。

我が家では数年間雛人形なんぞはかざっていない・・・。
娘がいるとは思われてないのかなぁ(遠い目)
67 名前:りゅ〜ば 投稿日:2003年02月26日(水)22時16分53秒
萌えました。続きが非常に気になります!
ストーリーもめっちゃ面白いです!
展開が早いしかっけー!更新頑張って下さい。
68 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年02月26日(水)23時17分42秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
>あ、悪魔でらっしゃったんですか。ななしのよっすぃ〜様…。
>そして主食は人間…?(笑)
そう〜なんです。イシヲタを主食にしています。(笑)
しかし、梨華ちゃん天然オトコ殺しです。
>「…今日、一緒に寝よう?」
>潤んだ瞳。上目遣い。八の字に寄った眉。
これを狙わずにされるんですから、よっすぃ〜たまりません。
よっすぃ〜、一緒に悪魔になろうYO!
>柴田さんは、後々絶対出て参りますよ〜!!お楽しみに♪
>男装柴ちゃん…マジ見たいぃぃぃぃ!!!
梨華ちゃん、よっすぃ〜大好きな、ななしのよっすぃ〜ですが、
男装柴ちゃんとあやゃのカップリングを見てきたら...。
梨華ちゃんと柴ちゃんもありかと、浮気心を持ってしまいました。(反省)
でも、柴ちゃんいいんですも〜ん!!
かつてのアサヤン(川平さん)風にいえば、
『いいんです!柴ちゃんは可愛いんです!!!』(絶叫)
では、絶叫しつつ次回の更新を楽しみに待ってます!
69 名前:まるみ 投稿日:2003年02月26日(水)23時30分50秒
帰宅後ラーメン食べながら見ていたら、
よっすぃーで爆笑し鼻からメンが・・・
よっすぃー壊れまくりです!

魔法少女あいぼんと早口ののがカッケーです。
70 名前:あおのり 投稿日:2003年02月27日(木)00時00分34秒
ぶりんこコンビネーション炸裂!
それぞれのキャラが生き生きと動いてますね
作者様の豊富なイマジネーションについていくのみです

71 名前:第五話 投稿日:2003年02月27日(木)11時56分22秒

 ひとみの手を握り、同じベッドで眠ったその翌日から、梨華の様子が変だ。
「梨っ華ちゃぁぁぁぁ〜ん♪」
満面の笑顔のひとみに呼ばれ、梨華はくるりと振り返る。
 その顔は、なんだか泣きそうに歪められていた。
 呼び止めたり目があったりすると、いつもこの表情をされてしまう。
「ひと…ヨッスィー。」
呼び方も、みんなと同じ『ヨッスィー』に変わってしまった。『ひとみちゃん』と呼ばれ
る事に、密かに喜びを覚えていたひとみにしてみれば…辛い。
「ねえ、今日のお昼、一緒に…」
「ご、ごめん。保田さんと安倍さんと約束してるの。」
「…そうなんだ。」
そして、そそくさとひとみに背を向けてしまう。
「それじゃ…わたし、中澤さんに呼ばれてるから。」
「…梨華ちゃん!」
去ろうとする梨華の腕を、思わずつかむ。

「なんかさ…あたしの事避けてない?」

そのひとみの言葉に、梨華の表情はますます泣きそうになる。
72 名前:第五話 投稿日:2003年02月27日(木)11時56分57秒
「そんな…事ないよ…。」
「いーや、避けてる!…どうしたの?あたし、何かした?」
「・・・・・・。」
梨華は首を振って、ひとみの手を強引に振り払う。
「…ごめんなさいっ!!!」
梨華は涙目になって、走り去った。
 残されたひとみは、顔を真っ青にして呆然とたたずむ。
「…梨華ちゃん…!!」
そして、がばっと頭をかかえる。
「あああああっ!!なんでだ梨華ちゃんっ!!…もしかしてこないだ添い寝した時に、眠っ
てる梨華ちゃんにコッソリちゅーしたの、気付かれてたとか!?で、でもほっぺだったし…
あっ!!それともフザケてお尻触るのが嫌がられてるのかッ!!?それとも…」
「…ヨッスィー。そんな事してたのか…。」
「うはぁっ!!や、やややや矢口さん!?」
いきなり登場した真里に、ひとみはのけぞる。
 真里はため息交じりに言う。
「イロイロ心当たりはあるみたいだけど…やっぱり石川、ココんトコ変だよね。」
「・・・・・・。」
73 名前:第五話 投稿日:2003年02月27日(木)11時57分29秒
ずどーん、と暗くなったひとみの肩を、真里はぽんぽんと叩く。
「元気出せよ。…確かにアレ、ヨッスィーのせいであーなっちゃったみたいだけど。」
「ま、マジですかッ!!?」
「マジマジ。大マジ。」
真里の言葉に、ひとみはずぶずぶと床に沈む。
「…そっか…あたし…梨華ちゃんに嫌われちゃったんだ…そうなんだ…。」
「うわっ!!ちょ、ヨッスィー!!床にめり込んでるよ!!落ち着けっ!!戻って来い!!」
「このまま消え去りたい…。」
「だから待てっての!!石川並のマイナス思考だぞ、ソレは!!てゆーか石川だってそこ
まで落ち込まないぞ!!?」
小さな身体で、必死にひとみを引き上げる。
「梨華ちゃんに嫌われたら…あたしゃもう終わりなんスよ…。」
「終わるなぁぁぁぁ!!!まだ決まったワケじゃないから!!」
真里の必死の救出により、ひとみはなんとか一命を取り留めたらしい。
74 名前:第五話 投稿日:2003年02月27日(木)11時58分10秒

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 昼休み、高等部三年の教室。
「・・・・・・。」
「どうしたんだべ?梨華ちゃん。ため息が多いべさ。」
赤の制服を着た安倍なつみに言われ、梨華は無理矢理笑顔を作って見せる。
「だ、大丈夫です!なんでもないんです!」
「とってもそうは見えないんだけど…。」
焦げ茶のパンツスーツに黄色いシャツと言う姿の保田圭に言われ、梨華は俯く。
「…何か、悩みがあるっしょ?なっちと圭ちゃんで良ければ…言ってくれてかまわないん
だべ?」
「・・・・・・。」
「それにアタシ、アンタの教育係でもあるんだからさ。」
「・・・・・・。」
梨華の、箸を持つ手が震える。そして、瞳から、ぼろっと大粒の涙がこぼれた。
「…安倍さぁん…保田さぁん…。」
なつみはスプーンを置いて、梨華の頭をよしよしとなでた。

「わたし、変なんですぅ。」

((何を今更。))
二人同時にそう思ったが、二人は大人。あえて口には出さなかった。
75 名前:第五話 投稿日:2003年02月27日(木)11時58分42秒
「ひとみちゃんを見てると…なんだかとっても、切なくなったりやるせなくなったりする
んです。一緒にいてほしいって思うし、一緒にいると楽しくて嬉しいんだけど…なんか胸
が苦しくなるし…。」
「「・・・・・・。」」
なつみと圭は、目を合わせる。
「なのに、ちょっと離れると…胸がもっと痛くなっちゃうし。もうわたし、どうしたら良
いのかわからなくて…。
だからひとみちゃんにも変な態度取っちゃうし…それも悲しくて。ちょっと前までは、全
然そんな事なかったのに、何ででしょう。」
思い返してみれば、初出撃の翌日からそうなった気がする。ひとみの手を握って眠り、そ
の状態で目覚めた日から。
「梨華ちゃん…それは恋だべさ!」
「オイッ!!いきなり言っちゃうの!?」
驚く圭に、なつみはビシッと親指を立てる。
「こーゆーのはサッサと気付いてサッサとくっつける!!やり手婆の基本だべさ!!」
自分で『やり手婆』言っちゃったなつみ。
76 名前:第五話 投稿日:2003年02月27日(木)11時59分14秒
「恋…?」
きょとんとする梨華に、なつみは天使の微笑みを浮かべる。
「そう、恋。」
「で、でもわたしもひとみちゃんも女の子ですよ!?」
そりゃ、ひとみちゃんは女の子口説いてたりするけど、とごにょごにょと付け加える。
 そんな梨華に、圭が言う。

「好きになっちゃったら関係ないモンよ。そんなの。」

「・・・・・・。」
その言葉は、梨華の心に深く刻まれた。
77 名前:第五話 投稿日:2003年02月27日(木)11時59分50秒

****************************************

 娯楽室でゲームに興じていた亜依と希美。
「!!」
希美が突然、目を見開いて天を仰いだ。
「なんや、どうした?のの。」
「…来るのれす。」
「は?何が?」
希美は泣きそうな顔で、亜依を振り返った。
「どうしましょう、あいぼん!!ののは…ののは今回は無力かもしれないのれす!!」
「しっかりせぇ、のの!何が来るっちゅーねん。」
希美は亜依にしがみついて、ぽつりと言う。
「梨華ちゃんにとっての疫病神が…!!」
「…何ィ?」
「ヤツは、梨華ちゃんに何の『福』も『幸運』ももたらさないのれす!!ただ、梨華ちゃ
んを不幸にするのみ…傷付けるのみ。」
78 名前:第五話 投稿日:2003年02月27日(木)12時00分21秒
「のの、それは…どんなヤツやねん?妖怪か?悪霊か?」
希美はふるふると首を振る。

「人間、れす。」

ぎゅっと目をつぶり、全身を震わせる。
「らけろ…のの達には、もしかしたら何の力もないかもなのれす…。」
「な、なんで!?」
「選ぶのは、梨華ちゃんらから…。」
「・・・・・・。」
二人は抱き合ったまま、やるせない想いをかみしめる。
と、その時。

ヴィ〜ッヴィ〜ッ

「…出撃や。」
「・・・・・・。」
二人は立ち上がり、駆け出した。
79 名前:クロイツ 投稿日:2003年02月27日(木)12時00分56秒


 ようやく、いしよしっぽくなって参りました。
 そしてののたん。大丈夫か…?

>14様
 ロシアの白き熊。爆笑して頂けましたか。ヨカッタヨカッタ。
 私の書く四期は、何故かみんなブッ飛んじゃうんですよねぇ…何故だろう…。

>蒼乃様
 ありがとうございまっす!!魔女狩り、笑ってもらえてよかったデス☆
 『愛人』がんばります!!どうぞよろしく!!

>名無しかも〜んな!様
 ヘタレなりに頑張ったみたいです(笑)。今回、床にめりこんでます。
 そして次回出撃…床にめり込んだままで出られるのか!?

>名無し読者様
 >お雛様、2月初旬には出てましたが何か?w
 素敵過ぎます。来年から私もそうしたいと思います。…でもなぁ。
 >いやー相変わらず面白いです。
 ありがとうございます!!がんばりますので、どうぞよろしくっ!!
80 名前:クロイツ 投稿日:2003年02月27日(木)12時01分40秒
レスの続きです〜はあとはあと

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!嬉しいです♪
 >我が家では数年間雛人形なんぞはかざっていない・・・。
 それも素敵!!…だけどウチのお雛様は『恐怖のお雛様』なので…出さないのは無理か
も…。夜中にすすり泣くんですよ(恐怖)。出さなかった年は。

>りゅ〜ば様
 ありがとうございます!!萌えて頂けましたか…よかった♪
 がんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします!!

>ななしのよっすぃ〜様
 いししば…私も一回転びかけた時期が…(大汗)あといしふじとか(笑)
 >そう〜なんです。イシヲタを主食にしています。(笑)
 もしかして私も食われそうなんでしょうか…?命が尽きるまで石ヲタですから☆

>まるみ様
 >よっすぃーで爆笑し鼻からメンが・・・
 爆笑いたしました。いや、なんつーかもう…!!さっき食べたパン粥が逆流してきそう
でございます。
 今回のののたんは…ニュータイプ?(爆笑)←わかる方いらっしゃいます?

>あおのり様
 ぶりんこは単体でも可愛いですが、やっぱ二人で一人な感じが一番好きなのれす。
 ありがとうございます!!がんばりますので、どうぞよろしく!!
81 名前:チップ 投稿日:2003年02月27日(木)14時09分44秒
よすぃこの「梨華ちゃんに嫌われたら…あたしゃもう終わりなんスよ…。」という台詞に
ノックアウトされました。矢口さんご苦労様。
ってそれよりのの!一体何がくるんじゃ!?選ぶって・・・私を?(爆
やぁっと梨華ちゃんも目覚めてくれたってゆーのに。とにかくよすぃこ頑張って☆
82 名前:名無しかも〜んな! 投稿日:2003年02月27日(木)16時16分09秒
「やり手婆」大爆笑でした
めりこんだヨッスィーは出撃出来るんでしょうか?
がんがれヨッスィー!
83 名前:まるみ 投稿日:2003年02月27日(木)21時02分52秒
矢口さん、よっすぃー救出お疲れさまです!
なっちと保田さんの心の独り言よかったです。

次回はなにが来るんだ?のの!!!
84 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年02月28日(金)00時28分58秒
おっひさしぶりで〜す!!!師匠!!!
いや〜、笑えますね〜このお話。
夜中に爆笑したら近所に迷惑なので、頑張ってこらえてるのですが・・・
よ〜や〜く〜!!!いしよしっぽくなってきましたね〜^^
待ってました!って感じです^^
2人とも両思いなのにね・・・ちょっと切ないですね。
いや、ホント。面白すぎです^^
よっすぃ〜やあいぼん、のの、梨華ちゃん・・・皆いい味出してますね〜(笑。

では、次の更新楽しみに待っています。
がんばってください、師匠!
応援しています!!!
85 名前:シフォン 投稿日:2003年02月28日(金)11時02分00秒
今までずっとROMってましたが、初レスさせていただきますっ♪

クロイツさんの書かれるいしよし、めっちゃ大好きですっ!!
いつもいつも、ウチが期待している展開にして下さるクロイツさん、素敵すぎますっ!!^^
これからもず〜っと応援していますので、無理なさらずに頑張って下さいね♪
86 名前:第六話 投稿日:2003年02月28日(金)15時15分27秒

 『現場到着!!』
真里のウィンドウから、緊迫した声が聞こえて来る。それと同時に、正面の巨大スクリー
ンには、車から飛び出す七人が映し出された。
「石川、状況は?」
「はいっ!えっと、悪魔の総数は四十二。全てタイプAです。」
『んあ〜、雑魚ばっかだね〜。』
『数はちょっと多いけど、楽勝だべさ♪』
真希となつみが言う。
「そーだけど、油断大敵!気合入れてね!」
そう言い放った圭織の目に、ひとみの姿が映る。
「…よ、ヨッスィー?」
『…なんでしょぉ…。』
「なんか…背中から闇が噴出してるって感じなんだけど…大丈夫?」
『…ハッハッハ。大丈夫きっと大丈夫。』
あんまり大丈夫そうじゃない。そして今は戦闘中。圭織は冷や汗を流す。
(ヨッスィー…遠距離攻撃の要なのに!!あの状態じゃ、戦力が期待できないっ!!)
それでなくても今回は、マシンガンの広範囲攻撃を利用してひとみ中心の布陣にしようと
思っているのに。
87 名前:第六話 投稿日:2003年02月28日(金)15時16分07秒
『オイ、ヨッスィー。しっかりしろよぉ〜!』
『しっかりしてますよ…ウチはいつでもしっかりさん☆』
『あああああっ!!また地面にめり込んでるぅぅぅぅぅ!!うわーん!!どうしよう、圭
織ぃ〜!!』
真里の泣き声を聞いて、圭織はキッと梨華を見た。
「石川!!これ、読み上げて!!」
そう叫んで、メール送信。
「へ?…こ、これを?」
送られて来たのは、英文だった。
「死活問題なの!!気合入れて、正確に和訳して…読み上げて!!」
「は、はぁ…。」
梨華は、こほんと咳払いしてから和訳を始めた。

「えっと…『わたしの一番好みのタイプは、戦ってる姿が美しい人だ。』…ですね。」

その直後。
『…うおぉっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!行くぜ!!くたばれ悪魔ぁぁぁぁぁ!!!!』
ひとみが地面から飛び出し、マシンガンをかまえる。圭織は安堵の微笑みを浮かべた。
「ああ、ヨッスィーが単純で本当に良かった…!」
「?」
一人クエスチョンマークを飛ばす梨華に、真里が一言。
『とりあえず、礼言っとくわ。ありがと。』
「…ど、どういたしまして…?」
梨華には、ワケがわからないままだった。
88 名前:第六話 投稿日:2003年02月28日(金)15時16分55秒

****************************************

 今回は、そんなに手こずる相手ではなかった。悪魔を殲滅させる為の所要時間も、十分
足らず。今回の出撃は見事な圧勝で幕を閉じた。
「・・・・・・梨華ちゃん…。」
反省会の後、梨華は希美に服の袖を引っ張られた。
「ん?のの?どうしたの?」
「・・・・・・。」
涙目になって見上げて来る希美を、梨華は思わず抱きしめた。
「どうしたの?のの…なんで泣いてるの?」
「らって…らって…!!」
希美は梨華にしがみつく。
「梨華ちゃん…。」
「なあに?」

「どこにも行っちゃ、嫌なのれす。」

「…へ?」
驚き顔で聞き返す梨華に、希美はべそべそと泣きながら続ける。
89 名前:第六話 投稿日:2003年02月28日(金)15時17分33秒
「どこにも、行かないでくらさい…。行っちゃ駄目なのれす…のの達の近くにいてほしい
のれす…。」
「のの…。わたし、どこにも行く予定ないわよ?」
「約束、してくらさい…。」
梨華はポケットからハンカチを取り出し、希美の涙を拭う。
「…わかったわ。わたしはどこにも行かない。」
「ほんとに?」
「ええ、本当に。」
(それに、ここ以外行き場がないしね…。)
心の中でそう付け加える。確かに現在の梨華には、帰るべき『家』はここ以外にない。
 希美はその言葉を聞いて、にへっと笑った。
「良かったのれす…。」
その笑顔が、すごく可愛かったので…梨華は希美をぎゅっと抱きしめた。
90 名前:第六話 投稿日:2003年02月28日(金)15時18分14秒

****************************************

 それを、影から見ている人物が二人。片方は染めたような金髪で、片方はお団子頭。
「…ジェラスィ〜…!!」
金髪の方…ひとみが、ハンカチの端を噛む。
「…ヨッスィー。その悔しがり方、古いっちゅーねん。」
お団子頭の方…亜依は、ひとみに白い視線を投げつけた。
「らってらって、ひーちゃんも梨華ちゃんにぎゅってしてもらいたいのれすッ!!」
「やめいッ!!気色の悪いッ!!」
本気で鳥肌を立てる亜依の反応に、ひとみは腕を組んで考え込む。
(…練習の余地あり、か…。)
できる事ならそんな練習して欲しくはない。
「…それにしても、のの…何を『視た』んやろ。」
「ん?」
「なんか『霊視』したらしいんやけど…ウチにはサッパリわからんかったんや。どうやら、
『梨華ちゃんにとっては良くないヤツが来る』って事らしーけど。」
「り、梨華ちゃんにとって良くないヤツぅ!?何それっ!!」
91 名前:第六話 投稿日:2003年02月28日(金)15時19分14秒
亜依につかみかかったひとみは、必死の形相。亜依は青い顔で、その形相から目線を逸ら
す。ものすごく怖いらしい。
「い、いや…だから、ウチにはわからんから…ののに直接聞いてくれや…。」
それを聞いたひとみは、がばっと顔を上げた。
 そんなひとみの目に映ったのは…泣き止んで、梨華と仲良く手をつないで去って行く希
美の後姿。
「・・・・・・っ!!」
「だから、ハンカチ噛むのやめろっちゅーねん。」
「ら、らってらってぇ〜!!のの、ずるいのれす!!」
「その口調もやめろっちゅーてんねん。」
ひとみはハンカチを床に落とし、ぐっと拳を握った。
「ふんだ!あたしなんかこないだ、梨華ちゃんの添い寝しちゃったもんね!!寝てるスキ
にほっぺにちゅーしちゃったもんね!!」
「…『寝てるスキ』ってのが、なんとも情けないんやけど…。」
「・・・・・・。」
92 名前:第六話 投稿日:2003年02月28日(金)15時19分57秒
ひとみはがっくりうなだれてから、また立ち上がる。
「くそう!見てろよ辻希美!!明日のオマエのミルメークはないと思え!!!」
「…いや、今時給食でもミルメークは付かんやろ…。つーかまだ製造されとるのか?」
 製造されている。スーパーで手に入る場合もあるらしい。ちなみに作者の小学校の給食
には出なかった。
「…そー言うあいぼんこそ、なんでミルメーク知ってるんだよ…。」
すると亜依は、ふっと大人の微笑みを浮かべた。

「女の秘密は探るモンやないで。」

 ひとみはなんだか、とてつもなく年上の女性の前に立っているような気分になった。
93 名前:クロイツ 投稿日:2003年02月28日(金)15時20分37秒


 今回のヨッスィー…書きやすかったです。本当に。今回のあいぼんも書くの、楽し過ぎ
でした。
 そしてミルメーク。誰かわかる方、いらっしゃいますか?私は噂でしか聞いた事ないの
ですが…。ミルメーク知ってる方、手ぇあげて下さいませ☆

>チップ様
 今回のヨッスィーはいかがでしたでしょうか…。矢口さんは今回もがんばってます。
 出撃の戦闘シーンがかけなかったのが悲しかったですが…。

>名無しかも〜んな!様
 出ました。救出されました(笑)。飯田さんのアイデア勝ちですね、コレは。
 単純なヨッスィーが、書いてて楽しくて仕方ないのれす。

>まるみ様
(;〜^◇^)<オイラ今回もがんばったよ…。
 ののたんの予言は、次回かその次くらいにあたります。…ふふふ。

>ヒトシズク様
 おおっ!!テスト終わりましたか〜?
 >よっすぃ〜やあいぼん、のの、梨華ちゃん・・・皆いい味出してますね〜(笑。
 ありがとうございます!!異常なテンションを保たせたいと思っております(爆笑)
 がんばりますね〜!!

>シフォン様
 ををを〜!!こんにちは!!読んでくださって、どうもありがとうございます!!
 某HPの掲示板では、お世話になっております(笑)
 ありがとうございます〜!!そう言って頂けると、本当に嬉しいでっす!!
 これからもがんばりますね!!どうぞよろしくっ!!
94 名前:ごまべーぐる 投稿日:2003年02月28日(金)16時18分01秒
ミルメークって…給食の牛乳に入れるコーヒー味の粉末っすか?
(一気に入れるとビンから溢れるので、予め少し牛乳を飲んでおくのがコツ)
噂によるとチューブ状のヤツもあるらしく、ココア味やイチゴ味もあるそーです。

のの、かわいいなあ、のの。
なんちゃってのの口調の、ひーちゃんもかわいいよ(w
95 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月28日(金)19時05分32秒
こんばんは。専属ケーキ屋さんの方では何度か書き込みさせていただきました。

ハンカチ噛んで悔しがるよっすぃー…最高です。
お前は何年前の少女マンガなんだと言いたい。
なんちゃってのの口調…しかも練習の余地ありって!

ミルメーク、小学校どころか義務教育期間中ずっと給食にありました。
ちなみにチューブ状のやつです。
私はあまり好きではなかったのでクラスに1人はいた「クラス中のいらないミルメークをかき集めている人」にあげてました。
うちの地方なら多分あいぼん以下の歳の子達でも知ってます、ミルメーク…
96 名前:まるみ 投稿日:2003年02月28日(金)22時06分40秒
ミルメーク飲んでました・・・いや、今でも時々飲んでますよ☆

いいらさんの作戦&よっすぃーの単純さで、戦いは勝利しましたね!
本当に今回のよっすぃーには笑わされっぱなしです。
ハンカチを噛むひーちゃん。
ののちゃんの真似をするひーちゃん。
次回はなにをしてくれるのか!
も〜楽しく待たしてもらいます。
97 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年02月28日(金)22時23分17秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
石ヲタは大好物ですよ〜。いっただきま〜すっ!!
それにしても、よっすぃ〜単純です。(笑)
そしていったい何歳なんだ!?謎のひと、アイボン。最高に受けます。
ななしのよっすぃ〜は77444歳で、柴っちゃん大好き人間になってしまいました!
もちろん悪魔なので、しないよ。梨華ちゃんと一緒です。
さ〜今日も柴ちゃんを見ながら、石ヲタを探しに、スカイピアにでも行ってきます!
では、次回更新を楽しみに...。
98 名前:タロイモ 投稿日:2003年02月28日(金)23時45分40秒
いや〜ひーちゃん最高でした。梨華ちゃんにとって良くない人ってもしかして
柴ちゃん?柴田さんはやく出てきてほしいです。
99 名前:17 投稿日:2003年03月01日(土)01時38分59秒
更新、おつかれさまです。
各キャラの、いい感じのドタバタっぷり、大好きです。
いいらさんも出てるしー。←しつこい(^^;
これからまたどんな風に話が展開していくのか
誰がどんな役柄ですっとんだ活躍をしてくれるのか
とても楽しみです!
100 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月01日(土)07時55分41秒
かわいいなぁ・・・。
うたばんでの金髪頭よし子の登場で妙にリアルな私の頭の中。
ハンカチは噛む様子が鮮明に描きだせます(笑
101 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月01日(土)20時57分26秒
いやぁぁ〜単純なよしこ・・・あれはつぼりました(爆笑。
それによしこの、のののマネ。あいぼんの気持ちが分かったような気がします・・・(笑。
ほんと、今回のよしこは笑わせてくれますね〜^^
それに意味もわからず英語を訳す梨華ちゃん!!!ばりかわいいっ!!!(惚。

ミルメークですか?
残念ながら私は知りませんね・・・(−−;

それでは次の更新楽しみにしてます!
がんばってください、師匠!!!
応援してます♪
102 名前:第七話 投稿日:2003年03月02日(日)13時20分44秒

 希美は、不安気な表情で梨華を見上げていた。
「…ののは、陰陽師組合の会合に顔を出さなきゃいけないのれす。だから、京都の本家ま
で行かなきゃいけないのれす…。」
「そっかぁ。のの、凄腕陰陽師だもんね♪」
希美は、梨華にぎゅっと抱きつく。
「…すぐ、本当にすぐ帰って来るのれす!!…それまで、何があっても絶対ここにいてく
らさいね…!!UFAから出てっちゃ駄目れすからね!!」
「わかったわかった。大丈夫。ちゃんとここでののを待ってるから、安心して行ってらっ
しゃい。」
「本当れすよ?」
 超高層ビルのロビーで、そんな会話を繰り広げる梨華と希美。
 そしてその背後には、ひとみと亜依。
「…ヨッスィー。ハンカチ噛むんやないで?」
「・・・・・・。」
亜依に釘をさされ、取り出しかけたハンカチ(レース付き)を渋々ポケットに戻す。
103 名前:第七話 投稿日:2003年03月02日(日)13時21分16秒
「…あいぼん!」
希美に呼ばれて、亜依はにっと微笑む。
(梨華ちゃんを疫病神に渡さないでくらさいね…!!)
(まかしとけっ!)
目で会話し、ビシッと親指を立てた亜依を見て…希美は安堵の表情を見せる。
「…ヲイ。のの。あたしには何もナシかい。」
そう言うひとみを、希美はジト目で見る。
「ヨッスィーに何か頼む程、ののは愚かではないのれす。」
「どーゆー意味だ、そりゃッ!!」
「ま、せーぜー梨華ちゃんを捕まえておく事れすね。」
真っ赤になるひとみと、クエスチョンマークを飛ばす梨華。それからそんな二人を鼻で笑
う亜依に背中を向け、希美は京都へと向かった。
104 名前:第七話 投稿日:2003年03月02日(日)13時22分05秒
「…のの、なんであんなにわたしの事心配してたのかしら…。」
「な、なんでだろうね…。」
まさか『あなたに疫病神が近付いて来てるのを霊視したからですよ』とは言えない。
「…そそそそうだ!時間あるし、お茶しない?」
「あ、そうしようか。」
笑顔で答える梨華。その笑顔に、ひとみの頬が赤くなる。
 それを見て、亜依はニヤリ。
「…ウチはちょい用事あるから、パスするわ。」
「え?そうなの?」
不思議がる梨華の背後のひとみに、ウィンクを送る。
(ま、せいぜい頑張りや。)
(ありがとうあいぼん!!)
ひとみは感謝の眼差しを向ける。
 亜依は軽い足取りで、その場を後にする。
 残された二人は、今更ながらちょっと緊張し始めた。
105 名前:第七話 投稿日:2003年03月02日(日)13時22分37秒

****************************************

 亜依は、地下格納庫まで来た。
 格納庫と言うより駐車場だ。七人が十分乗れるマイクロバスや、普通のスポーツカー…
高級車もあれば、中古で買ったらしい古い車もある。
 この、ズラリと並ぶ数十台の内のほとんどが、真里の私物だ。
(いつ来て見てもすっごいなぁ〜。矢口さん、『ヤグチは「カーマニア」だから』って言っ
とったけど…本当に好きなんやなぁ。)
そう思いながら、駐車場を抜ける。
 実は皆には内緒にしているが、亜依は地下格納庫の更に奥の隠し部屋を『実験室』とし
て使っている。
(ま、矢口さんが『カーマニア』ならウチは『魔術マニア』か。)
 そう思いながら、ふと駐車場のスミを見る。
 真里が、緑の作業着姿で眠っていた。
(…こ、こんな所で…。せめて車ん中入ればええのに…。)
106 名前:第七話 投稿日:2003年03月02日(日)13時23分07秒
その直後、青い影が飛び出した。
 青い影は、長い髪を揺らしながら…緑の作業着の真里に近付く。
 そして、真里にそっと毛布をかけた。

「…後藤さん?何してるんですか?」

そう声をかけると、青い影…後藤真希はびくっとなって振り返った。
「あ…あああああ、あいぼん!?」
「し、静かにせんと…!矢口さん起きてしまうで…!?」
真希が、ばっと口を押さえる。
「ん…う〜ん…。」
真里は毛布を引き上げて、寝返りを打つ。
「「・・・・・・。」」
二人の心の中に『セーフ』と言う言葉が浮かんだ。
「…ま、ここじゃナニですから。こっちにどーぞ。」
「…え?こっち、何かあるの?」
「ええ。ウチの実験室が。」
亜依は、真希の手を引いて実験室へと入って行った。
107 名前:第七話 投稿日:2003年03月02日(日)13時23分48秒
「…へぇ、こんな部屋あったなんて…初めて知った。なんか『ハリー・ポッター』みたい。」
ソファに座る真希に、亜依は紅茶を差し出した。
「似せたワケではないんやけど、似ちゃったんですよ。…ののも同じ事言ってたなぁ。」
「ヨッスィーと梨華ちゃんは?」
「あの二人には、この部屋の存在教えてないんで。…ここに来たの、後藤さんが二人目で
すよ。」
「んあ〜、それは光栄だねぇ。」
真希は笑って、紅茶に口をつける。
 そして、急にモジモジとし出す。
「…あの、さ。あいぼん。実験室あるって事は、あいぼんよく地下に来るんだよね…?」
「ええ。来ますよ。」
「…や…やぐっつぁんもよく、地下にいるよね…?」
「ええ。いますね。」
「・・・・・・。」
真希は黙って俯いてしまう。
 そんな真希に、亜依は言った。

「矢口さんはいつも、『一人で』一心不乱に車の整備してますよ。ウチが通りがかっても
気付かないくらいに。他の誰も、連れてた事ないです。」

真希ががばっと顔を上げる。そして、すぐに顔を赤くして俯く。
108 名前:第七話 投稿日:2003年03月02日(日)13時24分18秒
「うわぁ〜…まさかあいぼんお見通し?」
「ええ、まぁ。ののがふざけて矢口さんに引っ付いたり、ヨッスィーがふざけて抱きつい
たりしてると…表情は微笑んだままなんやけど、ものごっつ機嫌悪そうな視線投げつけて
ますよね。」
「・・・・・・き、気をつけなきゃ。そっか…表情に出なくても目に出るか。」
亜依はふっと笑って、真希に言う。
「気をつけなくて良いんちゃいます?ビシッとバシッと言っちゃえば。」
すると真希は、寂しそうな笑顔を見せた。
「…ごとーは、やぐっつぁんに嫌われてるから。」
泣きそうな顔の真希に、亜依は首をかしげた。
109 名前:第七話 投稿日:2003年03月02日(日)13時24分56秒

****************************************

 梨華と向かい合わせに座り、楽しくティータイム。
「すげぇ!!梨華ちゃん、英語だけじゃなくてドイツ語もフランス語も中国語も韓国語も
ロシア語も話せるの!?」
「…まぁ日本語含めてその七ヶ国語は、ちゃんと読み書きもできるわよ。あとの言語は、
聞けるし話せるけど、読み書きができないの。」
「おお〜!!スゲェ!!かっけ〜!」
そしてひとみは、思い出したかのように手を叩く。
「あたしもロシア語できるんだよ!半年前までロシアにいたから♪」
「へぇ…!!そうなの!?」
「うん!父親の仕事の都合でさ。」
楽しく話している最中に、ふっと梨華の顔が暗くなった。
「…どうした?梨華ちゃん?」
「…う、ううん。なんでもないの。ちょっと、嫌な事思い出しちゃって…。」
無理矢理な笑顔を作る梨華の手を、ひとみが握る。

「言っちゃって、かまわないんだよ?」

「・・・・・・。」
「あたし、梨華ちゃんの事ならなんでも知りたいし。」
110 名前:第七話 投稿日:2003年03月02日(日)13時25分29秒
「・・・・・・。」
「い、いや、別に、梨華ちゃんが話したくないなかかまわないんだけど…その、話すって
事で癒されるって事もあるって、昔親父が言ってたからさ。」
今更ながら、梨華の手を握った自分の手が熱く感じる。
 梨華は、ひとみの手を…きゅっと握り返した。
「・・・・・・ありがとう。それじゃ…聞いてくれる?」
 梨華は、おそるおそる口を開く。
「…わたし、婚約者がいたって言ったでしょ?」
「うん。言ってた。」
「その婚約者なんだけどね…お見合いだったの。良い大学出た、大会社の御曹司。顔も、
かなりカッコ良くて…すごく、モテる人だった。」
「・・・・・・。」
「顔がすっごくわたしの好みで…婚約決まった時は本当にうれしかったの。」
ひとみの心が、潰れそうな程痛くなった。
 梨華と目が合ってるハズなのに、梨華は別の人間を見ているような気がする。
 それが、ひとみの心を激しく傷つける。
「…だけどね、わたし、失礼な事しちゃったんだって。」
「え?」
111 名前:第七話 投稿日:2003年03月02日(日)13時26分08秒
「親切…てゆーか、彼の為に良かれと思ってやった事だったんだけど…失礼だったんだっ
て。」
「…何を、したの?」
梨華は目を伏せて、顔に笑顔を乗せた。

「通訳、したの。」

「・・・・・・はい?」
それの何が失礼なの?
 そう思って梨華を見ると、瞳がどんどん潤んで来ている。
「デート中に会った彼のお友達が…フランス人のお友達を連れててね。それで、そのフラ
ンス人…フランス語しか話せない人で。」
「・・・・・・。」
「だからわたし…通訳したの。フランス語は、英語の次くらいに得意だから。そ、そした
ら…婚約破棄されちゃって…。」
「な…ッ!!?」
流れ落ちる涙を、梨華は必死に押しとどめようとした。
「…恥、かかせたんだって。それで婚約破棄だって…それでわたしの父の商談もうまく行
かなくなって…お、追い出されちゃったの。家を…だから、ここに来たの…。」
112 名前:第七話 投稿日:2003年03月02日(日)13時26分38秒
「・・・・・・っ!!!」
ひとみは耐え切れなくなって、席を立ち…向かいの席に座っていた梨華の隣に立った。
 そして、ぎゅっと抱きしめる。
「・・・・・・ひ、ひとみちゃ…」
「大丈夫だよ、梨華ちゃん…。」
「え…?」
「梨華ちゃんの『家』は、ここなんだ。多分、ずっとずっと前から決まってたんだ。だか
ら…梨華ちゃんは『家を追い出された』んじゃない。『家に帰って来た』んだ。」
梨華の涙が、量を増す。
「…辛い事、思い出させちゃってごめんね…。」
「ううん。」
梨華はぎゅっと、ひとみにしがみつく。
「…ひとみちゃん、ありがとう。」
誰もいない食堂で、二人は抱き合う。
 梨華の涙が止まるまで。
113 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月02日(日)13時27分13秒


 …今回あんま、笑い所ないかも…(汗)多分次回はあるんじゃないかな〜…?
 そして前回のミルメーク。大反響を頂きまして、本当に嬉しかったです♪

>ごまべーぐる様
 私、ミルメーク実物見た事ないんですよ(大汗)今度スーパーで売ってたら買ってみよー
と思います。
 そしてひーちゃん、ののたん口調は修行中です。
(O^〜^)<ひーちゃんは、がんばっているのれす!!…う〜ん、意外と難しい…。
( ‘д‘) <だから、やらんでええって。

>名無し読者様
 おおっ!前作に続いてこちらまで読んでくださいますかっ!ありがとうございます!!
 >ハンカチ噛んで悔しがるよっすぃー…最高です。
 >お前は何年前の少女マンガなんだと言いたい。
 ヨッスィー、レース付きハンカチもGETしたそうです。髪は一時的に縦ロール(爆笑)
 そしてミルメーク…そうなんですか!!私一度も出ませんでしたよ!
 そして中学からは私立だったモンで、小学校でしか給食食べてないんですよ(泣)

>まるみ様
 売ってるらしいですね。○友とかで…今度探してみます。飲んでみたーいっ!
 今回のヨッスィーは…比較的マトモ…?

>ななしのよっすぃ〜様
 あいぼんの年齢に続き、今回はあいぼんの『実験室』(爆笑)です。
 謎の女性(にょしょう、と読みます)・あいぼん。そんなあいぼんが大好きだ(笑)
( ^▽^)<わたしも、しないよ!
114 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月02日(日)13時27分50秒
レスの続きでっすはあとはあと

>タロイモ様
 んっふっふっふっふ。どうなんでしょうねぇ〜♪とりあえず柴ちゃん、次回出て来る予
定です♪メロン好きさん必見!!…いや、予定ですがね(笑)

>17様
 私もミルメーク飲んだ事ないです。知識として知ってるだけで…。
 >各キャラの、いい感じのドタバタっぷり、大好きです。
 ありがとうございます!!がんばりますね〜!!どうぞよろしくっ!!

>匿名匿名希望様
 よかったぁ〜!!可愛くしようとすると、なぜかお馬鹿になってしまうウチのひーちゃ
ん。そう言って頂けると嬉しいです。
 …私はもっかい黒髪に戻してほしかったりもします。…金髪も可愛いんですが…ね…。

>ヒトシズク様
 単純よしこさん、書きやすいです。楽しいです。
 >それに意味もわからず英語を訳す梨華ちゃん!!!ばりかわいいっ!!!(惚
 ありがとうございます。梨華ちゃん、自分がヨッスィーにどんな効果をもたらしたのか
わかってません(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしく!!
115 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月02日(日)16時17分55秒
おぉぉ〜
のの旅立ち(?)ましたかぁ〜・・・凄腕ですもんね〜ひっぱりだこなことでしょう・・と一人ぶつぶつ言いながら読んでました(笑。
あ〜!!!もぅっ!いしよしぃ〜(>_<v
なんでそんなにいいんだよっ!!!もう、梨華ちゃん&よしこにメロメロです♪
それに、今回は結構かっけぇ〜よしこで・・・
ごっちんって・・・ってカンジでしたね(は?
あ〜そ〜か・・・って(笑。
やぐっつあんでしたかぁ〜・・・それにあいぼんは何でもお見通し・・・やっぱり魔女はすごいですねぇ〜^^

次回の更新も楽しみにしてます!
がんばってください、師匠!!
応援してますぅ〜♪
116 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年03月02日(日)20時14分50秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
天才的に良いです。いしよしの世界!!あっでも、川σ_σ|| の出番もよろしくです。
魔術ヲタなあいぼん。素晴らしいです。77444が魔界で主催する魔術アカデミーに拉致したいです。(笑)
まず、よっすぃ〜の黒焼きを7gと梨華ちゃんのつめの垢を2g。ゴッチンのよだれを3滴混ぜて、ケメコ汁を1リットル!ニイニイの眉毛を2本。あ、メロン斉藤さんのセクシーダンスを踊りながら混ぜましょう!!
さ〜これで、矢口さんの心はゴッチンのものだ。惚れ薬をどうぞ!( ´ Д `) ~~旦_(^^ )
では、怪しい薬を作りつつ更新を待ってます!!
117 名前:名無しかも〜んな! 投稿日:2003年03月02日(日)23時30分44秒
矢口さんと後藤さんですか・・・意外ですた
それよりいしかーさんかわいそうです。そんな理不尽な理由で婚約破棄&勘当なんて
そんなところ出てきて正解ですよとマジレス
118 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月02日(日)23時34分00秒
梨華ちゃん・・・大変ってか大変ってか・・・辛かったのですね。
今回はまとも(レース付きハンカチを除く)なよし子さん、あんたぁ今格好良いです。
いしよし熱い。
いつまでたっても熱い(私の中ではつねに灼熱)
・・・金髪にするとよし子さんは妙に日本人離れしますよねぇ。
119 名前:まるみ 投稿日:2003年03月02日(日)23時36分37秒
よっすぃーかっこいいです!
鈍い梨華ちゃん、追っかけるよっすぃー、気を利かせるあいぼん。
皆が良い動きをしてますね。

ごっちん、ヤグッちゃんですか・・・。
がんばれ!ごっちん!!
120 名前:オガマー 投稿日:2003年03月03日(月)05時08分50秒
おおおおお!!
胸がもう ド ッ キ ド キ !!
そんなプライドの高いヤツやめちゃって正解だべさ。
よっすぃ〜!がんがれ〜(w

 そ し て ついにやぐごまキター!!
がんがってくださいねー!!!
121 名前:第八話 投稿日:2003年03月03日(月)12時32分47秒

 梨華は、世界に存在する言語はだいたい話す事ができる。
 大学では文学を専攻し、世界のありとあらゆる文学を学んだ。
 つまり、根っからの『文系』の人間である。
『…飯田さぁぁぁぁぁぁん!!げ、限界ですぅ!!わたしには無理ですぅ!!』
梨華にそう言われ、圭織は頭を痛めていた。
 梨華は今まで、通信士としての仕事の他に情報整理の仕事もしていた。ココナッツ娘。
の収集した情報は、ほとんどが断片的なもの。それを整理し、まとめる。
 ある程度までは、梨華もできた。しかし最近、その情報がだんだんと複雑なものになっ
て来たのだ。そうなると、文系の梨華には荷が重過ぎる。
 つんくにそれを相談すると、目を輝かせてこう言った。
『わかった!』
 なにがわかったんだか、圭織にはサッパリわからない。
 しかし、数日してから圭織は呼び出された。
「…なんでしょう、つんくさん。」
「おお、飯田!今日はスペシャルな四人組を紹介するでぇ〜!」
「…スペシャルな四人組?」
「そや!コイツらは、石川にとっての救世主や!!」
「・・・・・・?」
首を傾げる圭織の前に、四人の少女があらわれた。

「じゃじゃーん!!情報整理部隊『メロン記念日』や!!」

「・・・・・・。」
圭織は、しばし硬直する。
「…め、メロン…?」
「そや!イイ感じなネーミングやろ?」
理解に苦しむ圭織。
「コイツらには全員、ココナッツ娘。の集めて来た情報の整理なんかをやってもらう。言
わば『理系集団』やな。」
「…ああ、それで『石川の救世主』!」
「「「「よろしくお願いしまーす。」」」」
圭織はにっこり笑って、右手を差し出した。
122 名前:第八話 投稿日:2003年03月03日(月)12時33分30秒

****************************************

 メロン記念日が結成されてから、ずいぶんと戦いやすくなった。
「んあ〜!悪魔どこぉ!?見えない!」
「視界が暗くて、気配だけじゃ把握しきれないべさ!!」
夜中の出撃。いくら新宿とは言え、裏路地に出現した悪魔は完全に闇に溶け込み、その姿
が見えない。
『えっと、総数四十八で…あっ!柴ちゃんからデータ来ました!通信回線通じて、見取り
図を送ります!!』
梨華の声と同時に、全員の目の前にウィンドウが開く。そこには、足場のデータと共にメ
ンバー全員の位置、それから悪魔の位置がわかりやすく正確に表示されている。
「おおおおおっ!!わかりやすいじゃん!!」
真里の明るい声が響く。
『なっち、ごっちん!作戦パターン『火』!!イッキに片付けちゃって!』
「「了解!!」」
『みんな、なっちとごっちんの援護よろしく!』
「「「おー!!」」」
盛り上がり、全員が一斉に動き出す。…しかしただ一人、動きがにぶい者が。
「おいコラ!ヨッスィー!!きっちり戦えー!!」
「へ〜い。」
矢口に言われて銃を構える。
 なつみの大鎌が、悪魔をどんどん切り裂く。真希の拳が、どんどん悪魔を貫く。
 それに続いて、圭のナイフが宙を舞う。亜依の魔術が炸裂する。真里の手から手榴弾が
飛ぶ。
 それに遅れて、ひとみの銃弾がやる気なく空を切る。
123 名前:第八話 投稿日:2003年03月03日(月)12時34分02秒
『ひとみちゃん!どうしたの?なんか…元気ないよ?』
「…ははは。なんでもないって。」
『…そ、それなら良いけど…でも…。』
梨華はウィンドウの向こう側で、ちょっと頬を染める。

『…ひとみちゃんが怪我とかしちゃったら、わたし…悲しいな。』

「イエーイ!!オッケェェェェェ!!カモン悪魔!!どこからでもかかって来やがれ!!!
目に物見せてやらぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
いきなりやる気復活。
「…わかりやす過ぎて、見ててイタイっちゅーねん…。」
「…ま、扱いやすくて良いじゃないの…。」
圭はナイフを投げながら、呟いた。
「それにしても…なんでそんなにメロン記念日の存在が気に食わないのかしらね。吉澤
は。」
すると真里が、手榴弾を投げてからニヤリと笑う。
「ヨッスィーが気に食わないのは、柴田あゆみだけだよ〜。」
「なんで?」
「…なんで圭ちゃん、わかんないんだべさ。」
なつみに言われ、圭が頭をかく。そして、真希がにま〜っと笑う。
「んあ〜、ヨッスィーはね、嫉妬してるんだよ。」
「…ああ!そうか!」
「もう、圭ちゃん!なんで言われなきゃわかんないんだべさ!」
「いや、アタシそーゆーの疎くてさ。」
ひとみのノリノリな銃声と悪魔の断末魔の悲鳴をBGMに、彼女らはニヤリと笑った。
124 名前:第八話 投稿日:2003年03月03日(月)12時34分33秒

****************************************

 「メロン記念日のおかげで、戦闘がずいぶんやりやすくなったって、みんな言ってたよ!」
梨華は紅茶のカップを持ちながら、目の前でコーヒーをすする柴田あゆみに言った。
 赤の制服を着たあゆみは、にっこり微笑む。
「そう言ってもらえると嬉しいなぁ。」
 梨華とあゆみは、同い年だった。
 飛び級で大学に入った梨華にとって、同い年の友達と言うのは珍しい。ひとみと真希も
学年に換算してみれば一つ下なのだ。
 なので、あゆみが自己紹介で学年を言った時から梨華の中であゆみは『特別な存在』に
なったのだ。
 まぁ、梨華は生徒ではなく教師なのだが。
「柴ちゃんは、理系の人なのよね?」
「うん。まぁね。」
「いいなぁ〜。わたし、理系は全然駄目なの。」
「それを言うなら私だって。文系は全然駄目なんだ。だから梨華ちゃんすごいなぁ〜って
思うよ。」
なごやかに会話を交わし、笑顔を見せ合う。
 それを物陰から覗く女が一人。
「・・・・・・。」
言うまでもなく、ひとみである。
125 名前:第八話 投稿日:2003年03月03日(月)12時35分07秒
「…ヨッスィー何やってんの?」
「うはっ!!?矢口さん!?」
「ああ、石川と柴田か。」
「保田さんまでっ!!?」
驚くひとみの肩を、真里と圭は同時にぽんぽんと叩く。
「…気持ちは、わからなくもないよ。ヤグチにも経験あるし。」
「だけど…吉澤。なんのアクションも起こさないのに、そんな呪い殺すような目でにらみ
つけるのは、あんまカッコ良くないわよ。」
「…共同冷蔵庫に入れておいたプリン誰かに食われて、本気で嘆き悲しむ保田さんも、そ
んなにカッコ良くなかったですよ。」
「う、うるさいなぁ!だってアレ、楽しみにしてたのよ!」
フタと側面に『ケメ子の♪勝手に食ったヤツにはケメ子の呪いが…』と書かれたプリンを
思い出して、真里は思う。
(…ホントにアレ、誰が食べたんだろう…。)
とりあえず、犯人は『果てしなくチャレンジャー』だと言う事には間違いない。圭は犯人
はなつみだと思っているらしい。
「・・・・・・。」
黙ってしまったひとみに、真里がもう一度肩を叩く。
「しょーがないって。あの二人が仲良くなるのは。だって柴田は、石川の『救世主』だも
ん。」
「…きゅ、きゅうせいしゅ!?」
「そう。文系頭の石川の手には負えない仕事を、メロン記念日が引き受けてくれたのよ。」
「・・・・・・。」
126 名前:第八話 投稿日:2003年03月03日(月)12時35分56秒
「それに同い年だし。仲良くなるのは必然ってヤツね。」
圭の言葉に、真里も深く頷く。
「…ヨッスィーだって、ごっつぁんと超仲良いし。」
ひとみがふと顔を上げるが、圭の言葉で遮られる。
「石川は、ずっとアンタと後藤がうらやましかったみたいね。『親友』って感じで。」
「そうそう。だから、邪魔しないであげなよ。石川にとっての初めての『親友』になるか
も知れないんだからさ。」
「・・・・・・でも、あたしは…。」
圭は、不満そうな表情のひとみの頭をくしゃくしゃとなでた。

「アンタは、石川の『恋人』目指してるんでしょ?欲張っちゃ駄目よ。」

赤くなったひとみに、真里はニヤけ顔で言う。
「…ヤグチが見たトコロ、あともー一押し!って感じだぞぉ?」
「マジですかっ!!?」
「そぉねぇ。あともーちょっとね。」
「や、保田さんもそう思いますッ!?」
真里と圭の声がユニゾンする。
「「ま、頑張って。」」
「はいっ!!」
元気を取り戻したひとみを、真里と圭は笑顔を交わした。
127 名前:第八話 投稿日:2003年03月03日(月)12時36分28秒

****************************************

 なつみのうなじが、ピリピリと逆立つ。
「・・・・・・!?」
「ん?なっち、どうしたの?」
真希に言われて、なつみは周囲を見渡すが…何もない。
「…なんか、激烈に嫌な感じがしたんだべさ…でも、何もないべ?」
「うん。何もないけど…。」
そして真希は、なつみのうなじに触れて見る。
「…うわっ!マジでピリピリ言ってる!!」
「なっち、昔からこうなんだべ。邪悪な気配とかが近くにあると、こうなるんだべさ。」
「え?それじゃ、出撃ん時とかいつもこうなの?」
「まぁね。でも悪魔には最近ずいぶん慣れたから…ここまではならないべ。」
なつみは首をかしげながら、また周囲を見渡してみる。
「うう〜ん…なんなんだべさ?」
「…ごとーに反応してるんじゃないよね?」
その真希の言葉に、なつみは言う。
「…なんか、心当たりがあるんだべか?」
128 名前:第八話 投稿日:2003年03月03日(月)12時37分02秒
「・・・・・・。」
真希は床に座り込み、スポットライトを浴びながら呟いた。

「ごめんなさい…共同冷蔵庫にあったケメ子のプリン食べたの、ごとーです。」

「…ごっつぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!つーかひどいべさ!!アレ、なっちが疑われた
んだべ!!?」
「だってだってだってぇぇぇぇ!!!ケメ子怖いんだもん!!」
確かに怖かった。『アタシのプリィィィィィィィィィィィィン!!!!』と涙目で叫ぶ圭
は、本当に怖かった。
 『果てしなくチャレンジャー』は、後藤真希だったらしい。
「そ、それにさぁ、圭ちゃんはなっちには優しいから…」
「怖かったべ!!ものすごく!!圭ちゃん涙目で『なっち…!?なっちなの…!?』とか
言って、ちょっとずつ近付いて来てさぁ!!」
「・・・・・・それは怖いね。」
「だべ!?」
むー、と怒るなつみに、真希は目をキラキラさせながら言う。
「ゴメンネ?許して☆」
「…ごめんで済めば、警察もモーニング娘。もいらないべさ…。」
どうやら本気で圭が怖かったらしい。
 じゃれる二人の背後を、一人の男が通り抜けた。
「・・・・・・?」
なつみが、その男をちらりと見る。
「んあ?どしたの?なっち。」
「いや…ちょっと…。」
 その男からは、不幸の香りがした。
129 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月03日(月)12時37分37秒


 冷蔵庫に入れてたプリン、姉に食われました。
 なのでヤッスーにも同じ目にあって頂きました。
 …っく…ッ!!(泣)

>ヒトシズク様
 ありがとうございます!!
 やきもきヨッスィーを書くのが好きです。鈍感梨華ちゃんも好きです(笑)
 年齢不詳の謎の女性・あいぼん!一応中学一年生です(笑)
 こーゆーあいぼんが好みなのれす。

>ななしのよっすぃ〜様
 柴田さん登場ですよ〜!!どうでしょう?…つっても、まだあんま出てないですね。
 そして、惚れ薬…。
(;´ Д `)<んあ〜…い、今、圭ちゃんのプリン食べたばっかでオナカいっぱいだから…。
 どんな味がするんでしょうか…。

>名無しかも〜んな!様
 最近、やぐごま好きなんですよ!とあるお方の影響で♪
 いしかーさんにはこれから、幸福が待っていることでしょう…多分。
(;T▽T)<た、多分って…!!
130 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月03日(月)12時38分10秒
レスの続きですはあとはあと

>匿名匿名希望様
 今回のヨッスィーはふてくされ…前回と今回はあんまハジケてないですね。…次回くら
いに頑張って頂きましょう(笑)
 >・・・金髪にするとよし子さんは妙に日本人離れしますよねぇ。
 本当にねぇ…黒髪でも、なかなか日本人らしくなかったですが(笑)

>まるみ様
 >皆が良い動きをしてますね。
 ありがとうございます!!嬉しいです♪
 今回一番頑張ってくれたのは…ケメ子ですね。いやぁ、どこまでも良い味出してくれそ
うなお方です。

>オガマー様
 ふふふ…私がやぐごまにハマッたのは、ひとえにオガマー様のお陰でございます。
 いしよしとともに頑張ります。やぐごま☆
131 名前:タロイモ 投稿日:2003年03月03日(月)17時20分06秒
やっと柴ちゃん登場!ありがとうございますクロイツ様。
柴ちゃんに妬くひーちゃんもいいですね。
132 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年03月03日(月)20時59分10秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
プリン1つでマジ切れ気味の圭ちゃんが一番つぼでした。77444の知り合いのパパはアイス1つでお子さんと喧嘩したそうです。
パパ>『誰だっ!お父さんのアイス食べたのは〜っ!!!!!』
77444>『いくつだYO!』
>>(;´ Д `)<んあ〜…い、今、圭ちゃんのプリン食べたばっかでオナカいっぱいだから…。
ごっちん、プリンでおなかいっぱいですか?残念でした。ケメコ汁入りなので、健康にもよさそうでしょう!?(笑)
あゆみちゃん登場!!ありがとうございます。理系人間の柴ちゃん良いです。77444も理系悪魔なので仲良くできそうです。柴ちゃんの天才的な情報処理能力に期待です。
でも、村田さんのメルヘン計算処理は、微妙にズレてそうです。(笑わん姫も爆笑中)
では、何気に道重さんの出番も期待しつつ更新、待ってます!!
133 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月03日(月)21時30分52秒
くぉぉぉぉぉ〜!!!
笑いをこらえるのにこんなに苦労したのは生まれて初めてかもしれません・・・というぐらい面白かったです!!!
いや〜ついに『メロン記念日』登場ですか〜^^
柴ちゃんに焼きもちひーちゃん♪
もぅメロメロっすよ〜^^
あ〜・・・ケメ子のプリン・・・食ったらのろいがかかりそうですね(苦笑。
それを食うごっちんの度胸のでかさにあきれながら感心してたりして・・・(笑。
クロイツ様のプリンを食べられた気分が私にもよ〜〜くわかります。だって・・・私も妹にプリン食べられましたし・・・
しかもっ!自腹だったのにぃぃ〜(号泣。

では、次回の更新楽しみにしてます!
がんばってください、師匠♪
それでは、応援してます!!!
134 名前:あおのり 投稿日:2003年03月03日(月)22時02分45秒
圭ちゃんとプリンのあまりのギャップに悶絶して笑ってしまいました
後藤さんチャレンジャーかっけー!
135 名前:まるみ 投稿日:2003年03月03日(月)23時35分33秒
ケメ子の呪いは悪魔以上の力があるのか・・・怖すぎです!
ごっちんノーテンキに言ってますが、バレタラど〜なる事か?
クロイツさんのプリンの呪いもど〜なるのか?(ご愁傷様です

柴ちゃん登場で、またもや三角関係な「いしよししば」が楽しみ☆
よっすぃー早くしないと取られちゃうかもよ♪



136 名前:第九話 投稿日:2003年03月04日(火)13時35分23秒

 まるで、嵐に襲われたようだ。
「石川梨華は、俺の婚約者だ!!」
「…ですから、お引取り下さいゆーとるんや。石川はとっくの昔に婚約破棄しとるっつっ
とるで。」
金髪・カラコン・関西弁。そして、彼女から発せられる迫力。
 並みの人間だったら、泣いて逃げ出しているだろう。
 怒り狂った男の前に立ちはだかっている、黄色いスーツの彼女…中澤裕子は、メチャメ
チャ不機嫌そうに言い放つ。
「俺は婚約破棄した覚えはない!」
「石川は、オマエの方から破棄して来たゆうとるで?」
「…そ、それは…アレだ!言葉のアヤってゆーか…あんたもわかるだろう!!」
「いーや。わからんなぁ。言葉のアヤで婚約破棄しちゃうよーな人間の気持ちなんて、カ
ケラもわからん。」
「・・・・・・っ!!」
男の怒りのボルテージが上がって行く。
137 名前:第九話 投稿日:2003年03月04日(火)13時36分03秒
 それを、外で見守る八人がいた。
「…うっわ〜…最悪だねぇ。裕ちゃんの一番嫌いなタイプの男だよ。」
真里が言うと、なつみもこくこく頷く。
「裕ちゃん、嫌いなタイプの男には厳しいからねぇ〜…。心配だべさ。あの男が。」
「場合によっては、シメ殺されるかもだしね。」
圭が緊迫した声を出す。
「…んあ〜。しっかし裕ちゃん、卒業して防衛庁とのパイプ役になってから…ますます迫
力が増したねぇ。モーニング娘。のリーダーやってた時は、まだもーちょっと穏やかじゃ
なかった?」
4期以外の全員が、真希のその言葉にこくこく頷く。
「年を重ねるごとに強くなる…うーん、さすが裕ちゃん!」
「きっと、防衛庁とUFAの間で数々の修羅場を越えて来たんだべさ!」
なんだか楽しそうな真里になつみ。その背後で、梨華がよろめく。
「り、梨華ちゃん!?」
ひとみが慌てて支える。その身体は、激しく震えていた。
「…ど、どうしよう…こんな所まで来るなんて…!!」
「梨華ちゃん、顔が青黒いで。」
「あ、あおぐろ…!?」
亜依の言葉に、更にショックを受ける。
「あいぼん…こんな時なんだから、そんな本当の事言っちゃ駄目だよ!」
「本当の事…!!?」
傷口に塩を塗りこむ結果に終わったひとみ。
138 名前:第九話 投稿日:2003年03月04日(火)13時36分35秒
 へなへなと座り込む梨華に、ひとみもしゃがむ。
「だ、大丈夫?」
「・・・・・・。」
梨華は、隣にしゃがむひとみに寄りかかった。そして、震える手でシャツをつかむ。
 ひとみの胸が、不謹慎にもときめく。
 ひとみはドキドキしながら、梨華の肩を引き寄せた。梨華の華奢な身体は、壊れそうな
程に震えている。
「…どうしよう…なんで、ここがわかったのかしら…。」
「多分、防衛庁関係に知り合いがいるんじゃないかしら。」
圭はため息混じりに言う。
「よくいるのよ。知り合いに『今度UFAにこんな子が入って…』とか情報漏らしちゃう
ヤツが。制服が冬服から夏服に変わる時期、よく防衛庁関係からいろんなヤツがカメラぶ
ら下げて来るのよね。」
「なっち、前にそれでパンチラ撮られた事あるべ?」
「なにィィィィィィィィィィィィ!!!?なんでソレ、撮られた時に言わないのよ!!」
「…なんで圭ちゃんが怒るんだべ?」
圭が答えに詰まった時、がしゃーんっと何か物が壊れるような音がした。
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
全員が、室内に目を向ける。
 言っておくが、裕子の心配をしたのではない。男の方の身を心配したのだ。
 ちなみに中澤裕子は、鉄パイプを握らせたら敵なしと呼ばれた女である。
139 名前:第九話 投稿日:2003年03月04日(火)13時37分09秒
「いいから、梨華を出せっつってんだよ!!」
見ると、男が机を蹴り飛ばし、花瓶が床に落ちたらしい。
 梨華以外が、安堵のため息を吐く。
「んあぁ〜、でもマズいよ!裕ちゃんキレちゃうよ!」
「…キレた裕ちゃんは、誰にも手がつけられないからねぇ…。」
「矢口、アンタ行きなさいよ。裕ちゃん、矢口には甘いんだから。」
「んなッ…!?」
「駄目っ!!絶対駄目だよ!!」
真里が反論する前に、真希が声を上げる。
 全員が驚いた顔で、真希を見た。すると真希は、しどろもどろになって弁解する。
「…んあ、えっと…な、なっち!そう、なっちだって裕ちゃんには可愛がられてるじゃん!」
「なっちに振らないでよ、後藤!!」
「だから、なんで圭ちゃんが怒るんだべ?」
またしても答えにつまる圭。
 と、その時。

「わたしが行きます!!」

 全員の視線が、梨華に集まる。
「梨華ちゃん!?何言ってるのさ!!」
ひとみに言われて、梨華はうつむく。
「だって…だって、これ以上皆に迷惑はかけられないし…それにこれは、わたしの問題だ
もの!!」
「・・・・・・でも、危険過ぎるよ…!!」
「せやな…それに梨華ちゃん、貧血起こしとるやないか。」
「それでも、わたしが行かなきゃ…。」
梨華は立ち上がって、深呼吸をした。
(大丈夫…大丈夫。わたしは絶対大丈夫。)
呪文のようにそう唱えてから、梨華は扉の前に立つ。
 それと同時に圭織が全員に視線を走らせ…全員が、武器を手にした。
140 名前:第九話 投稿日:2003年03月04日(火)13時37分45秒

****************************************

 希美はまだ、京都にいた。
「…なんで、組合の会合が終わったのに…東京に行かせてくれないんれすか!?」
父親に食ってかかる。
「希美が帰って来てると言う事で、希美に頼みたいと言う仕事が山ほど入っているんだよ。」
「そんなの、ののは知らないのれす!!ののは人類を救う為に、東京に戻らなきゃいけな
いのれす!!」
「・・・・・・。」
父親は黙ってしまう。
「てゆーか依頼って言ったって、マトモなのがないじゃないれすか!!」
 そう。京都に来てから希美が行った仕事は、マトモなものが一つもない。
 組合の会合はまだ良いが、それ以外には迷い猫の捜索とかどっかに落とした指輪の捜索
とか、あとは風水グッズの企画会議とか。希美でなくても出来るとゆーか、わざわざ陰陽
師に頼まなくても良い仕事ばかりであった。
 希美は、焦っていた。
(早く戻らなきゃ…!!今朝の占いによると、梨華ちゃんの疫病神は今日来るのれす…!!)
いても立ってもいられず、希美は立ち上がる。
「希美!どこに行く!?」
「決まってるれしょう!荷物をまとめて東京に行くのれす!!」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!!」
「待てない事情があるのれす!!」
強引に退室しようとした希美の前に、母が出て来た。
141 名前:第九話 投稿日:2003年03月04日(火)13時38分15秒
「これこれ、希美。少しは父上の気持ちもわかってあげなさい。」
「父上の気持ち?」
「そう。父上はね、小さな頃からずっと側にいた希美が遠い東京に行ってしまって、寂し
がっていたのよ。」
「・・・・・・。」
振り返ると、父は恥ずかしそうな表情をしている。
「…それに、私も寂しかったわ。」
「・・・・・・ははうえ。」
「だから、口実を作って少しでも長くここにいて欲しいのよ。」
「・・・・・・。」
希美は、ぐっと下唇を噛んだ。
「…ちちうえとははうえの、その気持ちは嬉しいのれす。れも…。」
希美はキッと、顔を上げる。

「ののには、やらなきゃいけない事が…それに、大事な仲間ができたのれす!!」

それと同時に、希美は走り出す。
「失礼したのれす。」
風のように走り去って行く娘の後姿を見ながら、両親は顔を見合わせる。
「…知らない内に、あんなに大きくなっていたんだな。」
「そうですね。…親としては、喜ばなきゃいけないのかも知れませんわね。」
142 名前:第九話 投稿日:2003年03月04日(火)13時38分50秒

****************************************

 梨華は、処刑台に向かうような気分で扉を開いた。
「・・・・・・。」
「梨華!!」
「い、石川!?」
二人の声を同時に聞いて、梨華はぺこりと頭を下げた。
「お久しぶりです。」
「…梨華、帰るぞ。お前の親父も、それを望んでる。」
その物言いに、裕子の額に血管が浮く。
 外で見守る七人の背筋が凍るが、梨華は意に介さずにこう言った。
「わたしの帰る場所は、あなたの所じゃありません。」
「な…ッ!!」
「もう、わたしの家はココなんです。」
「馬鹿な!!」
「それに…もうわたし、あなたとは結婚できないんです。」
「・・・・・・!!?」
梨華は、震える身体を叱り付けた。
(駄目よ、まだ倒れちゃだめ!!ちゃんと言わなきゃ!!)

「あなたよりも、好きな人が出来ちゃったの。」

その言葉に、裕子までもが目を見開く。
 そして、扉の外では圭となつみと亜依がこくこくと頷いていた。
143 名前:第九話 投稿日:2003年03月04日(火)13時39分21秒
「…梨華!!こんな変な所まで迎えに来てやった俺に、恥をかかせる気か!!?」
「だって、事実なんだもの!!」
男が、拳を振り上げる。
 梨華はぎゅっと目を閉じた。
「梨華ちゃん!!!」
ひとみの声が響き、それと同時に梨華は、暖かい感触を感じた。
(え?)

バキィッ

痛そうな音と共に、その暖かい感触が離れた。
 恐る恐る目を開くと、そこには…。
「ひ、ひとみちゃん!!!」
ひとみが、床に倒れていた。
(と、扉の外にいたはずじゃ…!!)
 驚いて、扉の方を見て見る。すると扉の所ではモーニング娘。のメンバーが、積み重なっ
て倒れている。
 どうやら一番後ろにいたひとみが飛び出してくる際、全員踏み付けられたらしい。全員
の背中に、ひとみの足跡がついていた。
 所々で『ヨッスィーひどい…』とか『吉澤…あとで覚えてろ…』とか聞こえて来ている
のが恐ろしかった。
「…ってぇ…。」
とうのひとみは、むくっと起き上がり…そして男に向かってニヤッと笑ってみせた。

「久しぶりだね。『おにーさん』。」

「え?」
その言葉に驚いて、梨華が元婚約者の顔を見る。
 その顔は極限まで青く、身体はぶるぶると震えていた。
144 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月04日(火)13時40分48秒


 先輩を踏みつけるヨッスィー。あいぼんも逃げ損ないました(笑)
 そして中澤さん初登場!!実は第五話で名前だけは出てるんですが…気付いた方、いらっ
しゃいますか〜?

>タロイモ様
 やきもちやきヨッスィー、好きなんですよ。
 最近柴田さん大好きなので、これからもばしばし出したいと思ってます♪

>ななしのよっすぃ〜様
 おおっ!!ななしのよっすぃ〜様は理系!!いいなぁ…私はめっちゃ文系な音楽系です。
 音楽系の人は数学得意な人が多いらしいのですが、私数学メッチャ苦手なのれす…。文
系は得意なのですが…。
 >ケメコ汁入りなので、健康にもよさそうでしょう!?(笑)
 どんな味するんでしょう…知りたいような、知りたくないような…。

>ヒトシズク様
 笑っていただけたようで…よかった♪
 >あ〜・・・ケメ子のプリン・・・食ったらのろいがかかりそうですね(苦笑。
(;´ Д `)<んあ〜…だってオナカすいてたんだもん…。
 私の姉に食われたプリンも、私の自腹でした。
 しかも、お気に入りのケーキ屋で買った、それなりに高級なものでした(泣)
 ううう…がんばります。よろしくでっす!!
145 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月04日(火)13時41分27秒
レスの続きですきほし

>あおのり様
 プリンって、響きが良いですよね。プリン。…それだけで、組み合わせ考えれば笑える
よーな気がしますし。
 『ケメ子』と『プリン』の組み合わせ、なかなかナイスだと思いまして(笑)

>まるみ様
 >ごっちんノーテンキに言ってますが、バレタラど〜なる事か?
(;´ Д `)<何が起こるのか…んあ〜、スリルとサスペンスだねぇ。
 >よっすぃー早くしないと取られちゃうかもよ♪
(;O^〜^)<だっ、だだだだだ、駄目だYO!!
川σ_σ||<♪
 先を考えるのが楽しみですわ♪
146 名前:シフォン 投稿日:2003年03月04日(火)15時50分24秒
クロイツさん、更新お疲れ様です♪

梨華ちゃんを庇って、代わりに殴られたよっちぃ、めっちゃかっけぇっす!!
(0^〜^)<<「久しぶりだね。『おにーさん』。」
意味深な台詞ですねぇ・・・。
今後の展開が増々楽しみです♪

次の更新も、無理なさらずに頑張って下さ〜い!!
147 名前:タロイモ 投稿日:2003年03月04日(火)15時51分06秒
おにーさん?この男はひーちゃんとどんな関係が?
今回は柴ちゃんが出なくてちょっと残念。
148 名前:名無しかも〜んな! 投稿日:2003年03月04日(火)18時59分26秒
「あなたよりも、好きな人が出来ちゃったの。」
この言葉に心拍数が急上昇です。オイラ?!(やめて叩かないで・・イタイ
「おにーさん」オイラも気になります

149 名前:プチひとむ 投稿日:2003年03月04日(火)20時20分53秒
こんばんわ。うぅぅぅぅ〜いいっす!!!!!!
よっすぃ〜マジかっけぇぇぇぇ〜〜〜〜〜。いしよし最高ぅぅ(^O^)/

いまさらながらなんですけど……クロイツさまは、音楽系の学校に行かれているのですか。
実は、オイラも音楽系の学校なんですよ。成績は悪いんですけど…(^^;)
150 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月04日(火)20時47分49秒
うぉぉぉぉ〜!!!
よしこ、カッケ―過ぎっっ!もうマジでかっけぇーすぎ〜♪
それに、梨華ちゃんの代わりに叩かれるなんて・・・
もう惚れ直しちゃいました〜^^
それに今回の梨華ちゃんもかけぇ〜。弱弱の梨華ちゃんもちょっと強気の梨華ちゃんもいいですねぇ〜^^
よしこの意味深な『おにーさん』がすっっごく気になります・・・今日は眠れないかも・・・(汗。
その意味深な言葉に震える相手・・・あぉ〜どんなことがあったのでしょう!?

それでは、眠れぬ夜を過ごしながら更新を待っています!!!
頑張ってください、師匠♪
応援してます♪
151 名前:りゅ〜ば 投稿日:2003年03月04日(火)21時10分38秒
うが。続きがめっちゃ気になります。
ってかよっすぃかっこいいよよっすぃ!
152 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年03月04日(火)22時45分54秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
みがわりよっすぃ〜、ヘタレていません!ヒサブリにかっけ〜です。
(0^〜^)<<いつもでもかっけ〜って梨華ちゃんにいわれたいYO!
一歩、前進したんでしょうか???
>音楽系の人は数学得意な人が多いらしいのですが、私数学メッチャ苦手なのれす…。文
系は得意なのですが…。
いまはコンピュータ関連のお仕事にしてます。柴田家ではないですが...。(笑)
柴田家でもう一度、働きたいです。まさえっちょ、元気かな?
『あゆみちゃ〜ん、大好きだよ〜』と職場で叫びたい衝動が...。(危)
では、絶叫を抑えつつ更新を楽しみに待ってます。
153 名前:ごまべーぐる 投稿日:2003年03月05日(水)15時01分04秒
なっち天使(w(●´ー`●)
無自覚なのが(・∀・)イイ!!
(;`.∀´)答えに詰まるケメ子。正直者だねぇ。
154 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月05日(水)18時26分55秒
『おにーさん?』
気になる。
大冒険から帰ってきて、ぱかっとPC開いてぷっちっと電源を入れてネット繋いだら
『おにーさん?』
意外にも同い年の匂いを感じるクロイツさんの魔法によってまだだ眠れない日は続きそうです。
155 名前:第十話 投稿日:2003年03月05日(水)20時03分34秒

 『笑うかも知れないが…一目惚れなんだ。愛してる。君以外なんて考えられない。』
半年前、ロシアから日本へやって来たばかりのひとみにそう言った男がいた。
(あたしも、若かった。)
たかが半年前の事だが、今ではそう思う。
 なかなかのルックスに、なかなかの肩書き。ひとみはシンデレラのような気分を味わい、
彼に夢中になった。
 しかし、破局はたった二ヵ月後に訪れた。
『実は僕には、親の決めた婚約者がいる。…君の事をとても愛しているけど、僕は家を継
がなきゃいけない。だけど…愛してるのは君一人なんだ!』
そう、告げられた。
 その時、ひとみの中で何かがキレた。

『フザけんな!!綺麗事言うのもいい加減にしろッ!!あたしゃ全部知ってるんだよ!!
あたし以外にも、一目惚れしたっつって告ったカノジョがわんさかいるって事!!』

そう。その男は、ものすごく軽かった。
 好みの女を見つけると、必ず『一目惚れなんだ…』と言って口説く。そのスジでは有名
な男だった。
 四ヶ月前にブチ切れて、顔面に平手打ちをかまして別れた男。
(そうか…あの時言ってた『婚約者』って…梨華ちゃんの事だったんだ。)
「・・・・・・ッ!!」
 その男が、今…目の前で、顔を青くしてブルブル震えている。
156 名前:第十話 投稿日:2003年03月05日(水)20時04分12秒
「…四ヶ月ぶり、だね。おにーさん。」
ひとみは付き合ってる間、彼の事をずっとそう呼んでいた。
「…ひ、ひとみちゃん…彼と、知り合いなの?」
「うん、まぁね。」
殴られて、じんじんと痛む頬を押さえながら立ち上がる。そして、男に近付くと…胸倉を
掴んだ。
「…そんな怯えた顔しなくても大丈夫だよ。梨華ちゃんには言わないから。」
囁くような声で、そう言う。
「・・・・・・。」
「でもそれは、あんたの為じゃない。梨華ちゃんの為。…あんたがずっと二股も三股もか
けてたって知ったら、梨華ちゃんが傷付くし。」
ひとみは、ばっと手を離す。
 そしてくるりと梨華を振り返る。
「梨華ちゃん。」
「…な、なぁに?」
「コイツの事…まだ好き?もっかい婚約したい?」
梨華はふるふると首を横に振る。
「…さっきも言ったけど、わたし…もう、彼よりも好きな人が出来ちゃったの。」
ひとみはにこっと微笑む。
「それじゃ、決まり。帰んな。」
冷たく言い放つひとみを見上げる男に、ひとみは尚も言い放つ。

「…梨華ちゃんを傷付るヤツは、あたしが絶対許さない。次ここに来たら…その身体、蜂
の巣になると思いな。」

その言葉の直後、裕子がパチンと指を鳴らす。
 その音と共に、警備員らしき男が数人姿をあらわした。
「つまみだしぃ。」
茫然自失と言った体の男を、警備員が引きずって行く。
 梨華の視線は、ひとみの背中に釘付けだった。
157 名前:第十話 投稿日:2003年03月05日(水)20時04分49秒

****************************************

 「なっち、訓練室行くの?アタシも行くから、一緒に行こう。」
あの騒ぎが収集した後、訓練室へ向かう最中に圭に呼び止められて、なつみはくるりと振
り返る。
「・・・・・・。」
なつみにじ〜っと見つめられ、圭はちょっとどぎまぎする。
「…な、何?」
「・・・・・・。」
猫を思わせる、なつみの瞳。それがじっと、圭の顔を見つめていたと思ったら…今度はさっ
と逸らされてしまう。
「な、なっち?どしたの?」
なつみは膨れる。
「もうっ!!圭ちゃん、なんでわかってくれないんだべさ!!?」
「はぁ!?」
「なっちは今、圭ちゃんにアイコンタクトを送ったんだべさ!!」
「…はいぃ!!?」
なつみは拗ねたように、唇を尖らせる。
「…それなのにさ〜。いつもさ〜…圭ちゃんはわかってくれないんだべさ…。」
「…わ、わかるヤツのが少ないと思うけど…。」
圭がぽりぽりと頭をかくと、なつみはキッと圭をにらみつける。
158 名前:第十話 投稿日:2003年03月05日(水)20時05分22秒
「じゃあ圭ちゃん!!単刀直入に聞くべさ!!」
「な、何よ…?」
「なっちがピンチに陥りました!!」
「は!?」
「さて、その時圭ちゃんはどうする!?」
圭はきょとんとしてから、しばし考える。そして、ぽんっと手を打ってから言った。

「・・・・・・なっちは強いから、自力でなんとかするでしょ?」

その答えに、みるみる内になつみの目に涙が溜まる。
「…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!圭ちゃんの…圭ちゃんの…おたんこ
なすぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
どばしぃッ
「ぐえぇッ!!」
中段からの右ストレートが、圭の腹部にヒット。
 なつみは涙を流しながら、自室へと走り去って行った。
 こんな場面でも、確実に急所を狙って一撃を入れる。
 彼女は戦闘員の鏡であった。
159 名前:第十話 投稿日:2003年03月05日(水)20時05分57秒

****************************************

 梨華はあの騒ぎの直後、ひとみと引き離されてしまった。梨華をかばって殴られた頬の
治療の為だ。
(お礼言わなきゃ…。それに…会いたい。すごく…。)
そう思って、医務室の前まで来た。
「・・・・・・。」
深呼吸をする。
(えっと、まず…元気に入って行って、ご挨拶…いや、ちょっと元気ない方が良いのかし
ら…?と、とりあえずご挨拶よね!『ひとみちゃん、具合どう?』って…この言い方ヘン
かしら…?)
「梨華ちゃん?何やってんの?」
「シミュレーション。」
「…何の?」
「決まってるじゃない。ひとみちゃんの…うきゃっ!!?」
くるりと振り向いて、驚きの声を上げる。

「…あたしの?何?」

「ひ、ひとみちゃん…、ああああああの、その…!!」
いきなりのひとみの登場に、梨華はしどろもどろ。
160 名前:第十話 投稿日:2003年03月05日(水)20時06分32秒
(あああっ!どうしよう!シミュレーションもちゃんとしてないのに…!!)
「…梨華ちゃん。」
あたふたする梨華に、ひとみは沈んだ表情を見せる。
「えっ?」
「…あたし、もしかして…余計な事、した?」
「はっ!?」
ひとみは更に沈んだ声を出す。
「…あいつより好きな人ができたって言ってたけどさ…でも、なんか最後はあたしがシメ
ちゃったみたいな形になっちゃって…。」
「・・・・・・?ひとみちゃん?」
「もしも、それが強がりで…まだあいつの事が好きなら、あたし…本当に悪い事したし…。」
「何言ってるのよ!」
梨華は笑顔を浮かべる。
「彼より好きな人が出来ちゃったって言うのは、本当の話なの。だから…ひとみちゃんに
感謝してるの。本当にありがとう…それから、庇ってくれてありがとう。」
梨華はひとみの、左頬に貼られた湿布に手を伸ばす。
「痛い…よね。本当にごめんなさい。」
「う、ううん!!こんなの平気!!」
 赤くなりながらも、ひとみの心は沈んでいる。
(そっか…梨華ちゃん、好きな人できたんだ…。だ、誰だろう…まさか、つんくさんとか
じゃないよね…?)
 梨華の想い人が自分だとは、露とも知らないひとみ。
161 名前:第十話 投稿日:2003年03月05日(水)20時07分04秒
 ひとみは、沈んだ心を見せまいと笑顔を見せる。
 だけど、耐え切れなくなった。胸の中に、あの男への怒りが燃え上がっていた。
(梨華ちゃんを独り占めできる立場にあったクセに…他の女にまで手ぇ出しやがって…!!!
あたしだったら、絶対そんな事しないのに…!!)
大切に大切にする。梨華だけを見つめて、梨華だけを愛して…。
 それをする自身が、ひとみにはある。それ程までに梨華を愛し始めていた。
「…梨華ちゃん…!!」
梨華の手を握って、ひとみは真剣な眼差しを向けた。

「…あの、うまく言えないんだけど…あたしはいつも、梨華ちゃんの幸せを願ってるから。」

「・・・・・・。」
きょとんとした表情の梨華に、ひとみははたと我に返る。
(な、ななななななな何言ってんだよあたし!!!)
「いや、その、だから…なんつーか、あたしの事を信じてくれれば嬉しいかなぁ〜、なん
て…。」
今度はひとみがしどろもどろになった。
 梨華は、明るい笑顔を見せる。
「…ありがとう。わかったわ。わたしは、ひとみちゃんを信じるから。」
そう言って、ひとみの手を握り返した。
162 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月05日(水)20時08分32秒


 う〜ん、笑い所がない…(汗)書けない…(大汗)。
 次回はがんばりましょう。大丈夫きっと大丈夫。

 今日、私ってばまつげパーマかけて来たんですYO!!
 すげぇ…!!ビューラー使わなくてもまつげが上向いてる〜!!感動です!!

>シフォン様
 こんな展開になりました…んふふ。予測ついたでしょうか?
 >梨華ちゃんを庇って、代わりに殴られたよっちぃ、めっちゃかっけぇっす!!
(O^〜^)<ありがとう!!オイラがんばったYO!
 現在ヨッスィー、左頬に湿布はってます。ほくろ隠れてます(笑)

>タロイモ様
 こんな関係でございます♪
 すみません…柴田さん今回も出てません(大汗)多分次回あたり出るんじゃないかな〜
…とか予定しておりますので、どうぞお待ちくださいませっ!!

>名無しかも〜んな!様
 ヨッスィー鈍いので気付いてません。なので複雑な想いにとらわれとるようです。
(OT〜T)<だ、誰なんだYO…!!
( ‘д‘) <〜♪(あえて教えない)
 おにーさん、こんなんなりました☆いかがでしたでしょうか?
163 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月05日(水)20時09分20秒
レスの続きでっすきほし

>プチひとむ様
 う〜ん、ヨッスィーをかっこよくするのって…意外と難しい(笑)ヘタレのが書きやす
いんですよねぇ(笑)
 >いまさらながらなんですけど……クロイツさまは、音楽系の学校に行かれているのですか。
 >実は、オイラも音楽系の学校なんですよ。成績は悪いんですけど…(^^;)
 はい!!音大っつーか、音楽学部に所属しております♪おおおおおっ!!お仲間ッ!!
 専攻は何なんでしょうかっ!?私は『声楽』なんです〜♪
 そして、私も成績悪いです(爆笑)多分プチひとむ様よか遥かに悪いかと思われます。

>ヒトシズク様
 >もう惚れ直しちゃいました〜^^
(*^〜^)<そんな…照れるなぁ…♪
 眠れましたか〜?大丈夫ですか〜?
 私は昨夜、夜中に友人の電話に叩き起こされました。友人は酔っ払ってました。
 …夜中の三時まで、電話に付き合いましたわ(泣)
 がんばります!!よろしくでっす!!

>りゅ〜ば様
 こんなんなりましたが、いかがでしたでしょうか〜?
 かっけーヨッスィー…意外と書きずらいんですが(爆笑)、でも出来上がりがかっこよ
くなってると、嬉しいものです♪
164 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月05日(水)20時10分11秒
更に続きでっす!!
レスがいっぱいでうれしいですぅ〜はあとはあと

>ななしのよっすぃ〜様
 >柴田家でもう一度、働きたいです。まさえっちょ、元気かな?
 >『あゆみちゃ〜ん、大好きだよ〜』と職場で叫びたい衝動が...。(危)
( `_´)つはあとはあと<…あなたは、本当にもう…相変わらずですねぇ。あゆみ様からコレを
預かっております。どうぞ、お受け取りなさい。そして、私が見てなくてもお仕事頑張るんですよ?
 出張・まさえっちょ(笑)
 コンピュータ関連のお仕事…かっけぇ〜!!

>ごまべーぐる様
 今回、なっち大暴れでございます。右ストレート決めております!!しかも味方に!!!
 そしてヤッスー。にぶにぶです。そんなヤッスーが大好きです(笑)

>匿名匿名希望様
 おにーさん、いかがでしたか〜?んふふ。
 >意外にも同い年の匂いを感じるクロイツさんの魔法によってまだだ眠れない日は続きそうです。
 マジですか!?私、矢口さんと同い年です!!今年の一月に成人式いたしました!!
165 名前:タロイモ 投稿日:2003年03月05日(水)20時36分48秒
まさか恋人同士だったとは…私には想像もつきませんでした。
柴ちゃんの登場をまったりと待っています。
166 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月05日(水)21時04分48秒
まさかぁ・・・
そんなカンジでした。今回は肝を抜かれました・・・(汗。
『おにーさん』の意味が『恋人』でしたかぁ・・・クロイツ様には肝を抜かれてばかりですね(笑。
すれ違っていくいしよし・・・・
なんとも嬉しいですが、悲しいような・・・続きが気になります!!!
それに気になると言ったらなっちと圭ちゃん。
なっちのアイコンタクト・・・こちらも気になります・・・

では、次の更新を楽しみにしてます♪
がんばってください、師匠!!!
応援してます!!!
167 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月05日(水)22時00分48秒
恋人だったのかよぉぉぉ!!!←崩壊
しかし今回のよし子かっけ〜
『…梨華ちゃんを傷付るヤツは、あたしが絶対許さない。次ここに来たら…その身体、蜂
の巣になると思いな。』
その部分だけでも3回くらい読みました(w
そして私も矢口さんと同年齢です。
今年成人式でその日バイトしてました・・・。
ちなみに、ビューラーとか化粧ッけが全くない私の睫毛は20年間下向きです。
168 名前:まるみ 投稿日:2003年03月05日(水)22時21分31秒
<う〜ん、笑い所がない…(汗)書けない…(大汗)。
<次回はがんばりましょう。大丈夫きっと大丈夫。

クロイツさん、大丈夫ですよ♪
なっちの所ではちゃんと笑わせてもらいました!
今回のよっすぃーはカッコイイですが、ニブチンすぎます。
いしよし、なちけい、やぐごま、楽しみに待っています☆
169 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年03月05日(水)23時51分35秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
>出張・まさえっちょ
もらっちゃいました。まさえっちょが出張でいないので、遊べそうです(笑)
77444  <『あゆみちゃん、遊びましょっ』
川σ_σ|| <『くぉらっ、働けボケ〜』
うぇ〜ん、お嬢様な、あゆみちゃんがいいよ〜。(泣)
あゆみちゃんの出番、期待して待ってます!!

(OT〜T)<吉澤のファンじゃなかったのかYO!
77444 <『あゆみちゃ〜ん』(ルパン3世風)
( `_´)<『バシッ』
ひさぶりのハリセン攻撃、思い出してしまいました。仕事しなきゃ。
では、仕事をしつつ、更新を待ってます!!
170 名前:第十一話 投稿日:2003年03月06日(木)12時19分40秒

 希美は、ぷぅっと頬を膨らましていた。
「両親の制止も振り切って、急いで来たのに…もう全部終わっちゃったなんて!つまんな
いのれす!!」
 小走りでUFAに帰って来た希美は、さっき追い出されて行った梨華の元婚約者の事を
聞かされて…直感したのだ。
 その元婚約者こそ、梨華にとっての疫病神だったと言う事を。
「…そっか、ののが霊視したんは、あの男の事やったんやな。」
亜依の言葉に、希美の頬はますます膨らむ。
「ののぉ〜。そんなに膨れるなって。ええやないか、何事もなかったんやし。」
「すっごく不満なのれす!!」
希美は立ち上がり、ぐっと拳を握る。
「疫病神から梨華ちゃんを守るのは、ののの役目だったハズなのれす!!…ああ、目に浮
かぶのれす…!!怯える梨華ちゃんの前に立ちはだかる、魔王のような疫病神!!」
「…いや、至って普通のにーさんやったで?イケメン系の…。」
亜依がツッコむが、希美は聞いてない。
171 名前:第十一話 投稿日:2003年03月06日(木)12時20分14秒
「その魔王の前に、ののは梨華ちゃんをかばってすっくと立ち、言うのれす!!」
「ほぉ…なんて?」

「『出てけアホー!!』」

「・・・・・・アホらし…。」
「んなっ!!のののキメ台詞に文句つける気れすか!?」
「当たり前やっちゅーねん!!どこの世界に、そんな短いキメ台詞があるんや!!どーせ
やったら三行くらい、ズラズラと長い台詞言ったれ!!」
希美はふふん、と胸を張る。
「そんな長台詞、覚えきれない上に確実に噛むのれす!!」
「断言すなッ!!つーか、んな事で威張るなッ!!」
それでも、真言やお経はスラスラ唱えられる凄腕陰陽師。それとこれとは別らしい。
「…てゆーかそれより、ののが一番気に食わないのは…ヨッスィーなのれす!!」
「はぁ?ヨッスィー?」
「そうなのれす!!…ったく、本来ならばののがやるべき役割を、あんなヘタレに持って
行かれるとは…!!屈辱なのれす!!」
「…ええやないの。代わりに殴られたんやし。」
「良くないのれす!!…くそう。呪ってやるのれす!!」
「や、やめとけって。梨華ちゃん悲しむで?」
「・・・・・・。」
希美はまた、更に膨れる。
 それと同時に、真希が姿をあらわした。
「おっ!辻ちゃんお帰り〜!」
「「後藤さん!!」」
顔を上げると、真希はにっこり微笑んで言った。
「そーだ。二人とも、掲示板に中間試験の日程貼り出されてるから、見に行った方が良い
よ?」

「「げろげろ、ぶう。」」

顔を見合わせ、二人は同時に呟いた。
172 名前:第十一話 投稿日:2003年03月06日(木)12時20分49秒

****************************************

 中間試験。生徒にとっても地獄だが、教師にとってもある意味地獄。
「ううううう〜…ど、どうしようどうしようっ!!日程貼り出されたのに、まだ試験作り
終わってないよぅ…!!」
梨華が、パソコンに向かいながら涙目になる。
「大丈夫だって。要するに、試験開始までに作り終えてれば良いんだから。」
圭織に言われて、梨華はがっくしと肩を落とす。
「…でもまぁ、石川は真面目だからね。」
圭の言葉に、梨華は更に肩を落とした。
 ちなみに、圭織は日本史教師兼世界史教師。圭は数学教師だ。
「ま、真面目…でしょうか?わたし…。」
「「うん。真面目。」」
「・・・・・・。」
梨華はふと、二人を見た。圭織は携帯ゲーム機で遊んでいて、圭は携帯でメールを打って
いる。
「…お二人とも、すごいですね…もう試験問題、作り終えたなんて…。」
「は?まだ終わってないわよ?」
「うん。」
即答され、梨華は椅子から落ちかける。
「…んなッ!!?だ、だったらなんで二人とも遊んでるんですかッ!!?」
「やだなぁ石川。遊んでるんじゃないよぉ。圭織は戦略シミュレーションゲームで、訓練
してるんだよぉ。」
「…圭織はどーだか知らないけど、アタシは死活問題抱えてるのよ。」
「えぇッ!!?」
すると圭織はニヤニヤと笑い出した。
173 名前:第十一話 投稿日:2003年03月06日(木)12時21分53秒
「そうそう、圭ちゃんは必死だよね〜♪なんてったって、なっち怒らせちゃったんだもん
ね〜♪」
「・・・・・・うるさいなぁ。」
「だから今、メールで必死に謝ってるんだよね〜♪んっふふふふ♪なっちの機嫌、なおり
そう?てゆーか何したの?」
「う、うるさいわよ圭織ッ!!なんだって良いじゃないのッ!!」
「いやぁ〜ん♪ケメ子顔怖〜い☆」
そんな先輩達から目を逸らして、梨華はもう一度パソコンに向かう。
 そして、中学三年生用の問題を呼び出した。
(…これ、ひとみちゃんが解くのよね…。)
そう思った瞬間、梨華の顔がかっと熱くなる。

『…あの、うまく言えないんだけど…あたしはいつも、梨華ちゃんの幸せを願ってるから。』

思い出して、更に顔が熱くなって来る。
(…ああっ!もうっ!!なんか…大好きが止まらないって感じ!!?)
真っ赤になった頬を、ぺちぺちと叩く。
(…できる事なら、ひとみちゃんに幸せにしてもらいたいなぁ〜、なんて思っちゃったり
してるんだけどッ!!きゃぁぁぁぁっ!!わたしってば!!)
 そして、がっと中学三年生用の問題を見る。
(ひとみちゃんが解くんだもん!誤字とか脱字とかないように気をつけなきゃ!!)
ひとみだけでなく、真希も解くのだが。と言うより、誤字脱字よりも内容に力を入れた方
が良い気がするのだが。
 そんな事は忘れ去ってる国語教師兼英語教師。恋のパワーとは恐ろしいものである。
174 名前:第十一話 投稿日:2003年03月06日(木)12時22分24秒
 その背後で、先輩二人はヒソヒソと言葉を交し合っていた。
「…ものすごい集中法だね。」
「なんつーか、すご過ぎてからかう気も起きないわね。」
「圭織、あそこまで考えてる事丸わかりの人って初めてだよ。」
「アタシもよ。…クソッ。背後から胸揉んでやろうかしら。」
「・・・・・・圭ちゃん。なっちの機嫌がなおらないからって、当り散らしちゃダメだよ。」
「…わかってるわよ。つーか実際やったらアタシ、吉澤に蜂の巣にされるじゃない。」
「そうだよね。」
集中し始めた梨華には、その会話は聞こえてなかった。
175 名前:第十一話 投稿日:2003年03月06日(木)12時22分56秒

****************************************

 訓練室。
「…はぁ〜…。」
ひとみは銃の手入れをしながら、深い深いため息をついた。
「ん?どーしたヨッスィー?元気ないぞ?」
すぐ近くで、彼女の身長よりも遥かに高い鉄棒にぶら下がっている真里に声をかけられ、
力ない笑顔を見せる。
「…ははは。ちょっと、傷心なんですよ…。」
「はぁ?なんで?」
「…矢口さんも聞いたでしょう…?梨華ちゃん…好きな人いるんだって…。」
また、ため息。
「・・・・・・。」
真里は鉄棒にぶら下がりながら目を見開いた。
「それが、どーかしたの?」
「・・・・・・隠してましたけど、実はあたし梨華ちゃんが好きなんスよ。」
「いや、全然隠れてなかったから。知ってたよ。」
「…そ、そうですか…。」
好き好きビーム出しまくりだったので、梨華以外には全員にバレバレなひとみの恋心。
「…じゃ、わかるでしょう…落ち込んでるワケ。」
真里は半目になり、たらりと汗を流す。
(…石川の好きなのって、ヨッスィーだよねぇ?)
これまた太すぎる好き好きビームを大放出していたので、ひとみ以外にはバレバレな梨華
の恋心。
(まさか、お互い気づいてないとか?こんなにもわかりやすいってのに?)
真里は呆れながらも、笑いがこみ上げて来た。
176 名前:第十一話 投稿日:2003年03月06日(木)12時23分29秒
「ぶっはっはっはっはッ!!嫌ぁぁぁぁぁ!!落ちるから!!落ちるからやめてぇぇぇぇ!!
笑わせないでぇぇぇぇ!!!」
「や、矢口さんッ!!」
「うぎゃっ!!」
真里の手が、鉄棒から離れる。それと同時に、ひとみが足元にあったマットを蹴った。
「うにゃっ!!」
ふわふわのマットの上に、真里の身体が沈む。
「せ、セーフ…。」
額の汗を拭うひとみに、真里は言う。
「うわ〜、ビビッた。ありがとヨッスィー!」
「いえ、無事で良かった…。」
(でも、これが石川だったら…ヨッスィーは抱きとめるんだろうねぇ。)
口元がニヤつく真里。
 と、そこに。
「すみません、ちょっとよろしいですか?」
見慣れない顔が入って来た。
 メロン記念日の柴田あゆみだ。
「・・・・・・。」
ひとみの顔に、複雑な表情が過ぎる。
「はいはい、なんでしょう?メロン記念日の柴田さんだよね?」
「はいっ!柴田あゆみです!!」
複雑な顔のひとみを、真里がつっつく。
「…コラコラ、ヨッスィー。もっと愛想良くしないと。」
「…だって。」
 ひそひそと、口の中だけで会話をする。
177 名前:第十一話 投稿日:2003年03月06日(木)12時24分11秒
 ひとみの中で、眠らせておいた一つの疑惑が目を覚ます。
(梨華ちゃんの好きな人って…もしかして柴田さんかも…。)
 思い当たる節は、いくつもある。最近仲が良いし、こんどの休日には一緒に出かける約
束もしているみたいだし。それに何と言っても、彼女は梨華の『救世主』なのだ。
「・・・・・・?」
そんなひとみの様子に気付いたあゆみが、きょとんとした顔をする。真里は慌てて口を開
いた。
「えっと、何か御用ですか〜?」
「あ、ああ、実はですね、皆さんのデータを取らせてもらいたいんですけど…。」
「戦闘データだったら、メインコンピュータに登録されてるハズだけど?」
「いえ、そうじゃなくて…私達が取りたいのは、素早さとか移動力とか、そう言うのも含
めた総合データが欲しいんです。」
「あ、そうなの。」
ひとみは完全にふて腐れ顔だ。真里はぽりぽりと頭をかく。
「それだったら、圭織に話を通してくれれば…ヤグチ達は全然かまわないし。」
「そうですか!ありがとうございます!!」
あゆみはぺこりと頭を下げる。そんなあゆみに、真里は駆け寄った。
「…ご、ごめんね。ヨッスィー態度悪くて…その、ちょっと機嫌悪くてさ。」
「いえ、気にしてませんから。大丈夫です。」
そして、はたと気付いたように呟く。
「…あ、もしかして吉澤さん、誤解してます?梨華ちゃんと私の事…。」
「うん。してるっぽい。」
178 名前:第十一話 投稿日:2003年03月06日(木)12時24分49秒
「私、梨華ちゃんとはお友達なんですけどねぇ…別に好きな人いるし…。」
「そうなの?」
そして顔を見合わせ、にやっと笑う。

「…面白いから、誤解させたままにしとこっか。」
「ええ、そうしましょうそうしましょう。」

「オマエ、なかなかスジが良いなぁ〜♪」
「そんな、矢口さんこそ素敵ですよぉ〜♪」
あゆみはそう言って、ひとみを見る。
「・・・・・・。」
「・・・・・・?」
無言の見詰め合いが終わると、あゆみは『くすっ☆』と笑ってひとみに背を向ける。
「んなッ!!!」
あゆみが出て行った後、ひとみは真里に言う。
「何あいつッ!!」
「…ま、宣戦布告ってヤツかね?」
「ま、まさかッ!!」
青くなるひとみを置いて、真里はまた鉄棒に登る。
(いや〜、面白い面白いっ♪)
ぶら下がって鼻歌を歌いだす真里の目に、真希の姿が見えた。
179 名前:第十一話 投稿日:2003年03月06日(木)12時25分36秒
「あ!ヨッスィー!それにやぐっつぁん!!」
「あ、ごっちん。」
「ごっつぁんも自主トレ?」
「うん、まぁね。」
真希の微笑が、ぎこちなくなる。真里はそれを見て、苦笑した。
(…ヤグチやっぱ、ごっつぁんに嫌われてるんだなぁ。)
胸が痛んだが、顔には出さない。こんな痛みには、もう慣れてしまっている。
(石川とかヨッスィーとか言ってる場合じゃないね。ヤグチも頑張んなきゃ。)
そんな真里の心情を知らない真希は、世間話をしようと口を開く。
「そーいや二人とも、掲示板見た?中間の日程、発表されてるよ。」

「「げろげろ、ぶう。」」

真里とひとみが同時に言う。
「…ソレ、流行ってんの?」
真希は不思議そうに首をひねった。
180 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月06日(木)12時26分09秒


 『げろげろ、ぶう。』
 使用許可して下さった方、どうもありがとうございました。使わせて頂いちゃいました。

 そしてまつげパーマ!!すげぇ!!顔洗ってもまつげが上向いたまま!!
 寝起きでもちゃんとまつげが上向いてる!!す、素敵…!!

>タロイモ様
 柴田さん、今回出ておりますよ〜♪
 いやぁ、柴田さんは書きやすい人でございます。なんでだろう〜♪

>ヒトシズク様
 昔、彼氏を『おにーさん』と呼ぶ友人がいましてね。それがなんか可愛かったので、使っ
てみました☆
 >なっちのアイコンタクト
(●`へ´●)<圭ちゃんはいっつも気付いてくれないんだべさ!!
 なっちのお怒り、いまだとけず(笑)どーする?ケメ子!!
 ありがとうございます!!がんばります!!

>匿名匿名希望様
 今回また、ヘタレに逆戻り(笑)やっぱヘタレのが書きやすい…(笑)
 >そして私も矢口さんと同年齢です。
 >今年成人式でその日バイトしてました・・・。
 おおおっ!同い年同い年♪私は成人式行きましたYO!着物は苦しかったです。
 あと五年は着たくありません(泣)

>まるみ様
 をを!笑って頂けてよかった〜♪今回はいかがでしょうか?
 にぶにぶヨッスィー、大好きです(笑)ついでに梨華ちゃんも鈍いです(笑)
 くっつくのは、いつになる事やら…。

>ななしのよっすぃ〜様
 出ましたよ〜柴田さん。ヨッスィーで遊んでます(爆笑)
 ああ、そんな柴田さんが大好きだ…!!
 お仕事、頑張ってくださいね〜♪ 
181 名前:プチひとむ 投稿日:2003年03月06日(木)13時10分18秒
やぐっつぁんの「いや、全然隠れてなかったから。知ってたよ。」
の一言でつい笑ってしまいました。あはは!!!!やぐっつぁんっぽい。

オイラは、音楽療法の専門学校いってます。今は、音楽基礎の学年で…
趣味程度の音楽しかやってこなくて、知識0…ピアノはできない…楽譜
読めない…最悪っすよ。唯一できるのは、歌うこととギターのみ。はぁ…
唯一の救いが、人数少ないクラスの中に、モー娘。を好きな子がいて…(涙
会うたび踊っています……←おバカ。。。
182 名前:あおのり 投稿日:2003年03月06日(木)15時16分56秒
トラブルメーカー矢口さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
周りはみんな気づいているのに本人のみ気づかない
こんなおいしい状況を放っておくメンバーじゃないですね
吉澤さんご愁傷様です(w

作者様マターリやってください
183 名前:チップ 投稿日:2003年03月06日(木)16時47分48秒
床に伏せってる間に色々起こっててワーオって感じですが・・・
皆カワイイ、特によしこちゃんはプリプリ(プリティーの二乗)ですなぁ。
柴ちゃんの想い人はアノ人ですよね?それしかありえませんよね?

余談ですけど睫毛パーマおいらも高校の時やりました。感動モンでしたよ。
アレってビューラー使った方が長くもつんですよねぇ、微妙に。
更に余談ですけどコレ読んでる時に家出してた猫が近所のマダムに発見されて帰ってきました。
もうダメかと思ってたんで・・・クロイツさん、ありがとう。
184 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月06日(木)20時35分29秒
おぉぉぉぉ〜!!!
バカ2人炸裂って感じですね〜^^もうマジで嬉しいです〜^^
『げろげろ、ぶう』くっはぁ〜最高っす!!!
流行ってるんでしょうか?今度私も使ってみたいと思います(笑。
ところで、なっちのご機嫌はどうなったのでしょう?
謝りまくっているケメ子のの必死な顔を思い浮かべるだけで笑えちゃいます・・・すまん、ケメ子(笑。

では、次の更新楽しみにしてます!
がんばってください、応援してます♪
185 名前:まるみ 投稿日:2003年03月06日(木)22時21分42秒
やっぱ辻加護そろって居るとマンザイ度UPですね〜

なんか今度のは鈍い人たちばっかりですか?
やぐっちゃん人の事はいいから自分のことを気にしましょう。

柴田さん、何気にイイ性格してますね☆
186 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月06日(木)23時02分52秒
へたれもまたよし子のおいしいところかな。
青春とは素敵なもんです。
着物・・・成人式前に着たんですけど・・・私ももう来たくないです(鬱
昔の人はすごいです。
187 名前:タロイモ 投稿日:2003年03月06日(木)23時25分34秒
柴ちゃん出してくれてありがとうございます!クロイツ様。
柴ちゃんの好きな人も気になりますね〜。
後藤と矢口も好きなのでこの先が楽しみです。
188 名前:オガマー 投稿日:2003年03月07日(金)08時15分44秒
なんだよ!ヤグチー!
そうなのかよ!矢口ー!!
柴ちゃん、好きな人いるんだね(はぁと
期待期待!!(w
よっちぃ、 ガ ン ガ レ
189 名前:名無しかも〜んな! 投稿日:2003年03月07日(金)18時05分43秒
矢口さんもよっすぃーに負けないくらい鈍感なんですね
後藤さんからアタックしないとこの二人は進まないんでしょうねw
190 名前:ごまべーぐる 投稿日:2003年03月07日(金)23時16分23秒
自分よりデカイ鉄棒にぶら下がる矢口に萌え。

(〜^◇^)/<ソコかよ!

ゴチーン、がんがれ。(;´ Д `)<や、やぐっつぁんもいたの? 
191 名前:蒼乃 投稿日:2003年03月08日(土)01時52分57秒
クロイツ様、更新お疲れ様です。
てゆーか、もうこんなに進んでるし!クロイツ様、かっけぇ〜!
いしよしのらぶらぶ&ぼけぼけっぷりはいつもながら良いです♪
他のメンバーも色々と含むところがあるみたいで。
続き、楽しみにしてます。
192 名前:ピカピカの一年生 投稿日:2003年03月08日(土)13時25分53秒
最後の三行に笑いました。ごっちん、頑張れ!
よっすぃーも頑張れ!鈍感さがイイ!
193 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月09日(日)05時02分52秒
新作ハケーソ!!専属ケーキ屋さんに負けないくらい
おもしろいです!!がんがってください!!
194 名前:第十二話 投稿日:2003年03月10日(月)13時52分06秒

 試験開始、初日。
「…もう駄目だ…。」
真里は不吉な独り言を漏らしながら、よたよたと廊下を歩いていた。ふらつく身体と同じ
リズムで、彼女の緑地に黒いチェックの入ったプリーツスカートが揺れる。
 真里は、なつみと同じ高校三年生だ。
 そして、今日の高校三年生の試験科目は…数学と英語。
「…考えるのよそう…。」
 ハッキリ言って、優秀な点数を取っている自信がない。ヤマが思いっきりハズれたのだ。
「…やっぱさぁ、ヤマとかかけちゃ駄目だよね…真面目〜に地道〜に頑張らないと。」
そう呟いて、教科書とノートと筆箱を握り締める。これから、明日の世界史と化学と古典
の勉強をするつもりなのだ。
 食堂で。
(やっぱ、勉強するならファミレスか図書館だろッ!でもヤグチ、図書館みたいな静か過
ぎるトコ苦手だし。)
静か過ぎるのが続くと、笑いが止まらなくなるタイプな真里であった。
 自動ドアが開いて、食堂に入った真里の目に…一人の人物が飛び込んで来た。

どきっ

 真里の心臓が跳ねる。
 ストレートで長い茶髪。青の制服。制服の上からでも十分わかるナイスなボディ。
 後藤真希である。
195 名前:第十二話 投稿日:2003年03月10日(月)13時52分47秒
(お、おっ、おおおおおっ、落ち着けヤグチィ!!)
どきどき言ってる心臓を押さえつけ、深呼吸。
(挙動不審は駄目だぞぅ!?なんてったってヤグチは、ごっつぁんに嫌われてるんだから!
フレンドリーに、かつ明るく!まずは好印象を与えないとッ!!)
どっかのハウツー本に書いてあったらしい事を思い浮かべる。
 真希に振り向いてもらえるよう、努力すると心に決めた。
 そう考えて、ちょっと勇気を出して見る。
「…おっす!ごっつぁん、何やってんの〜?」
必要以上に明るい声(ちょっぴり上ずり気味)を出し、背後から真希の背中を叩く。
ずるり
 そんな音を立てて、真希の身体が前のめりに倒れた。
「へッ!!?」
机に突っ伏す形になった真希に驚き、慌てて近付く。
「ご、ごごごごっつぁん!?」
「・・・・・・・。」
「どうし…」
そこで真里は気付いた。
(…寝てるよ…。)
 そう。後藤真希・爆睡中であった。
真里はため息を吐く。
(…今日こそ、仲良し♪になろうと思ってたのに…。)
それと同時に、あどけない寝顔に笑みも漏れる。
「…ごっつぁん、可愛い。」
「…んあ。」
「!?」
呟きに反応されたのかとビビる真里であったが、すぐにそれが寝言だと気付く。
(び…ビビらせんなよぉ!ちきしょうっ!!ちっちゃくたって、もう十七歳だぞッ!!?)
色々な事情でドキドキ言いまくる心臓を押さえる。
196 名前:第十二話 投稿日:2003年03月10日(月)13時53分19秒
 その直後。

「…いちーちゃん…。」

「・・・・・・ッ!!」
真里の心臓が、イッキに静まる。まるで、杭で打たれたように。
(…ごっつぁん…や、やっぱり…。)
 市井紗耶香。真里と圭と三人で一緒に苦労した、同期の桜。真希の教育係でもあった。
そしてつい先日、『ちょっと修行したいから』と言ってモーニング娘。を卒業し、武者修
行世界一周の旅に出た女。
 たった一人で同期を持たずにモーニング娘。に加入した真希にとって、紗耶香はきっと
特別な存在であったに違いない。
「・・・・・・。」
真里は、真希に背を向けて走り出した。下敷きを落としてしまったが、気付かない。
「・・・・・・ッ!!!」
泣いてる姿など、誰にも見られたくなかった。だから、その場から全速力で走り去った。
 真里が走り去ったその後、真希は寝言の続きを呟いた。
「…いちーちゃん、ソレはごとーのケーキ…んあ…ッ!!た、食べ…食べたね…!?ごとー
のケーキ、食べたね…!!?」
その顔は、果てしなく険しかった。
197 名前:第十二話 投稿日:2003年03月10日(月)13時53分56秒

****************************************

 なんで走っているのだろう。
 希美はきょとんとした顔で、ひたすらランニングマシンの上で走り続けるひとみを見つ
めていた。
「…ねえ、ヨッスィー。お勉強しなくて良いんれすか?」
そう言う希美の手には、マーカーがいっぱい引かれた理科の教科書がある。
「あ…ったしは、今、それどころじゃ、ないんだ、よッ!!」
「ふぅ〜ん。…れもヨッスィー。今って試験期間中れすよ?」
「だから…っ!テストよりも、なによりもッ!!あたしにゃでっかい問題があるのッ!!」
「へぇ〜。」
希美はふと、必死過ぎるひとみの顔を見た。
「…顔、保田さん並に怖いれすよ?」
「やかましいッ!!」
「ねえ、ヨッスィーってば。」
「っだぁぁぁぁぁぁぁ!!苦しいんだから、話しかけるなッ!!」
それでもめげずに希美は、はっきりきっぱりさっぱりと言い放った。

「…階段でコケたのをメロン記念日の柴田さんに目撃されて、鼻で笑われたの…そんなに
悔しかったんれすか?」

ずるっずごっばきっずるずるずるっ
そんな音を連続させながら、ひとみはランニングマシンの上に転がった。
198 名前:第十二話 投稿日:2003年03月10日(月)13時55分07秒
 むくっと起き上がったひとみ。顔面を強打したらしい。鼻と額が赤い。
「ををっ!すごいのれす!!鼻血も出てないし唇も切ってないのれす!!いや〜、流石は
ヨッスィー!!ツラの皮が厚いのれす!!!」
「誉めてねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!ソレ全ッ然誉めてねぇぞ、ののッ!!つーか意味違ぇよ!!」
「やれやれ。図星をつかれて動揺するなんて…ヨッスィーもまだまだなのれす。」
希美はため息と共に、持っていた赤い透明な下敷きで顔を扇ぐ。ひとみはぐっと言葉に詰
まる。
「…なんでそんなに、柴田さんに敵対心を抱くのか…ののには理解不能なのれす。」
「…誰しも、ライバルには負けたくないじゃんよぉ。」
「ライバルぅ?畑違いもイイ所なのれ…」
言いかけて、希美gはぴたりと動きを止める。
(…もしかしてヨッスィー、勘違いしてるんれすか?まさか柴田さんが梨華ちゃんを好き
だとか思ってないれすよね?…ま、いくらヨッスィーでもそこまで面白い展開には持って
いかないれすよね。)
ちらりとひとみを見ると、真っ赤になって何かブチブチ言っている。
199 名前:第十二話 投稿日:2003年03月10日(月)13時55分55秒
「・・・・・・。」
「…確かにさぁ、柴田さんは頭良いしさぁ…でも、守ってあげられるって言えばウチじゃ
ん?それに…なんつーか、あたしのが先に出会ってるんだし…こう言うのは順番関係ないっ
て言うけど…で、でもやっぱりさぁ…」
「・・・・・・ヨッスィー。」
「過ごした時間って、結構重要だと…って、ん?何?のの。」

「…キング・オブ・おもしろいひと、の称号をあげるのれす。」

「は?」
「お、面白過ぎるのれす…!!最高なのれす、ヨッスィー…!!」
腹を抱えてケタケタ笑う希美を、ひとみは首を傾げながら見ていた。
200 名前:第十二話 投稿日:2003年03月10日(月)13時56分30秒

****************************************

 試験時間中に出撃となった場合は、試験最終日の翌日に試験をやり直すように決められ
ている。梨華は『…来るなぁ〜!!悪魔、来ないでぇぇ〜!!』と祈るような気分で試験
監督をしたのだった。
「ふあ…。」
大あくびが出る。
 無理もない。梨華がすべての試験問題を作り終えたのは、今朝の八時。つまり、昨夜は
寝ていないのだ。
(…試験問題作るのって難しい…。)
小学校の卒業より前に大学に入学してしまった梨華は、中学・高校の試験がどのようなモ
ノなのかを知らない。それ故に、試験作成にはかなり手間取ったのだ。
 それでも梨華は、頬を赤くして微笑んでいた。
(…真剣な顔のひとみちゃん、すっごく素敵だったなぁ♪)
 そう。梨華の試験監督の担当は、中学三年生だった。なので、試験中はひとみと真希を
見ていたのだ。
 普段あまり見られない、ひとみの真面目な顔。梨華は眠気も忘れて、ちらちらと盗み見
てしまった。
(こんなご褒美があるなんてっ♪人生、捨てたモンじゃないわねっ♪)
そう思って、調子はずれの鼻歌を歌いながら食堂へと向かう。
 その梨華の目に、一瞬だけ緑の制服と金色の髪が映った。
「…矢口さん?」
そう思ったが、もう姿が見えない。
「・・・・・見間違い?」
201 名前:第十二話 投稿日:2003年03月10日(月)13時57分08秒
首を傾げて、食堂に入る。
 そして、ふと見ると…机に突っ伏して眠る真希の姿。
「ご、ごっちん!?」
慌てて駆け寄る。
「駄目だよ、こんな所で寝ちゃ!!」
「んあぁ…ッ!!ごとーの…ごとーのケーキ…クソッ!!勝負だ、いちーちゃん…!!」
その険しい顔に、一瞬ひるむ梨華。
「ごっちんってば!寝るなら、お部屋に帰って…」
「んあぁぁぁぁぁ!!ごとーのヨーグルトまで食うのか、いちーちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
「うきゃぁっ!!!?」
がばっと跳ね起きた真希に驚き、後ろへ飛びのく。
 真希は肩で息をした後、周囲を見渡す。
 そして梨華の姿を見つけた。

「…んあ?何してんの?梨華ちゃん。」

「・・・・・・。」
梨華は顔を強張らせて、無理矢理な笑顔を見せた。
「お、おはようごっちん…駄目だよ、こんな所で寝たら…。」
「んあ、夢か。あービックリしたぁ。そーだよね。いちーちゃんがココにいるハズないし
ね。」
真希は梨華に目の前の席を勧め、自分も座りなおす。
「まったく、いちーちゃんってば…たまぁにヒトの夢に姿見せたと思ったら、ごとーのケ
ーキ食うとは…変わってないねっ!!」
(夢の中の話で怒らなくても…)
梨華は困惑しながらも、口を開く。
「…市井さんって、ごっちんの教育係だったヒトよね?」
「うん。」
真希はにへ、と独特の笑顔で微笑む。
202 名前:第十二話 投稿日:2003年03月10日(月)13時57分44秒
「ごとー、同期がいなかったから…いちーちゃんには、必要以上に仲良くしてもらったん
だよ。」
「ひ、必要以上って…。」
「本当に、必要以上にね。…ふふふ。加入したばっかの頃、いちーちゃん何故かお風呂ま
で一緒に入ってくれたし。」
「へ、へぇ…。」
「変なトコ触られたけど。」
「・・・・・・へ、へぇぇ…。」
梨華の額に、汗が浮く。
「でもさぁ、あの時期いちーちゃんに仲良くしてもらえて…ごとー、嬉しかったんだよ。
だって、中学生がごとー一人だったんだもん。」
その言葉に、梨華はふっと思い出す。
 ここに来る前。大学では常に最年少で、同世代の友達などいなかった。同世代の子供た
ちは皆、同い年なのに大学生な梨華を特別扱いし、決して『友達』にはなってくれなかっ
た。思い出して、ちょっとしんみりする。
「ま、すぐに慣れたけどね。そんな状況も。」
「・・・・・・。」

「だからさぁ、梨華ちゃん達が入って来てくれて…ごとー、嬉しかったよ。」

「へっ?」
いきなり話を振られ、梨華は驚く。真希はにっこり微笑んだままで続ける。
「みんなも大事な仲間で友達だけど…やっぱり『同い年』とか『同年代』とか『同じ中学
生』とかって嬉しいじゃん?」
「…そうね。」
「それにさぁ、ヨッスィー入って来てくれなかったらごとー、来年の三月にはたった一人
で卒業式だったんだよ?寒くない?」
「確かにっ!」
ぷっと吹き出す梨華に、真希もにかっと微笑む。
203 名前:第十二話 投稿日:2003年03月10日(月)13時58分16秒
 ふと、目線を下に落とした梨華。
「…ん?」
 下敷きだ。梨華は身をかがめて、その下敷きを拾う。
「これ、ごっちんの?」
「ううん、ごとーのはここにあるよ。」
それは、下敷きと言うよりB5の『クリアケース』だった。間に紙を挟める、アレである。
「持ち主の名前、書いてないかしら…」
くるりとひっくり返した梨華の手が、止まる。
「・・・・・・。」
「どしたの?」
動きを止めた梨華の手元を、真希が覗き込む。
「・・・・・・。」
真希も、動きを止めた。
 そこには、隠し撮りされた真希の写真が入れられていた。
204 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月10日(月)13時58分53秒


 梨華ちゃんミキティと共に映画出演〜♪…なんでヨッスィーじゃなくてミキティなんだ
YO!とか思ったりもしてますが(笑)
 そして昨日、知り合いのお姉さんの赤ん坊を見て参りました。男の子です。
 可愛かったですはあとはあと

>プチひとむ様
 矢口さん、今回はオトメです(笑)
 音楽療法ですか〜!かっけ〜!!私もピアノは苦手です。譜読みも苦手です。ソルフェー
ジュも和声も苦手です(←ヲイ)得意なのは歌だけですから(大汗)

>あおのり様
 吉澤さん、ののたんにも遊ばれております。
 キング・オブ・おもしろいひとです。
 クイーンじゃなくてキングなのがミソです(笑)

>チップ様
 床に伏せってた!?大丈夫ですか!?現在、ウチの母も風邪で寝込んでおります。
 >皆カワイイ、特によしこちゃんはプリプリ(プリティーの二乗)ですなぁ。
 ありがとうございます!!今回のヨッスィーは…青春走りしております(笑)
 そしてまつげパーマ。効果は一ヶ月だそうです。
 ビューラーでやるよりくるんっとなってて、嬉しいのれす♪
 >更に余談ですけどコレ読んでる時に家出してた猫が近所のマダムに発見されて帰ってきました。
 >もうダメかと思ってたんで・・・クロイツさん、ありがとう。
 え、ええええッ!?私のおかげッ!?いや、そんな、そんな事は…何もしてないと…(大汗)
 でも、良かったですね♪猫ちゃんみつかって♪
205 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月10日(月)13時59分34秒
レスの続きですきほし

>ヒトシズク様
 はやらせましょう、『げろげろ、ぶう』。流行語大賞狙います(笑)
 なっちのご機嫌…いまだに直らないそうです。ケメ子あせりまくり(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばりますよ〜!!

>まるみ様
 今回は皆様にわたわたと焦りまくってもらいたいが為に、全員自分の事には鈍感になっ
て頂きました(笑)
 柴田さん、イイ性格なのれす。書いてて楽しいです♪

>匿名匿名希望様
 おいっ!よしこ、勉強しろよ!ってな感じの今回(笑)試験中でございます。
 そして青春全開。…すがすがしいですねぇ、青春の汁…じゃなくて汗(爆笑)

>タロイモ様
 柴田さん、鼻で笑ったそうです。素敵です。黒柴田って感じです。
 やぐごま、最近ブームなんですよ〜♪

>オガマー様
 嗚呼、勘違い。な矢口さんはいかがでしたでしょうか(笑)。
 あの落とした小道具が、これからまた波乱を呼ぶかもです(笑)
(O^〜^)<がんばるYO!!

>名無しかも〜んな!様
 あのお二人には、とっても素敵なくっつき方をして頂きたいと思っております。
 んっふふふ…書くのが楽しみ楽しみはあとはあと
206 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月10日(月)14時00分29秒
更にレスの続きでっすはあとはあと
レスいっぱーいっ!!うれしいです♪

>ごまべーぐる様
 彼女がぶら下がるのは何故か!?いろんな理由がございます。
 後々、その理由は明かされて行くでしょう。多分(←オイ)。

>蒼乃様
 ぼけっぷり、書いてて楽しいです(笑)。でも、さっさとくっつけたいと思ってしまう
今日このごろ…うう〜ん、ヨッスィー頑張れ。
 ありがとうございます。頑張ります!!

>ピカピカの一年生様
 流行らせましょう、『げろげろ、ぶう』(笑)
 ヨッスィー鈍感過ぎて…書いてて楽し過ぎです。頑張りますので、どうぞよろしくお願
いします♪

>名無し読者様
 どうも、ありがとうございます♪
 こちらも頑張りますので、どうぞよろしくお願いしますねっ!!
207 名前:オガマー 投稿日:2003年03月10日(月)15時22分01秒
ヤァグチィー!!!!!!!
駄目だろ!何してんだぁ。・゚・(ノД`)・゚・。
そんな大事なもん落とすなんてぇええ!!
しかも勘違いー。・゚・(ノД`)・゚・。

のんたん最高だよ。
君の思考が面白いよ。
ヨッスィー負けるな。頑張れヨッスィー。
208 名前:謎の人 投稿日:2003年03月10日(月)18時35分02秒
はじめまして!
銀板の「ケーキ屋さん」から黙々と読み続けていましたが、我慢できずにカキコをいたしましたー!
勘違いよしこ、ごっちんの夢の中での笑える争い。そしてストーカーになりかけているぞやぐっちゃん!
とキャラが濃厚でクロイツさん最高です!
個人的には柴っちゃんの好きな人ー気になりますー
これからもがんばってくださいねー!
209 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月10日(月)18時51分57秒
人の恋路とは何ておもしろいのでしょう(特にクロイツさんの書くCP達)
ってかごっちん・・・クリアケースって・・・。
・・・今度下敷き代わりに使ってみよぉっと。
210 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月10日(月)20時21分09秒
ああああぁぁぁ〜!!!
もうっ、爆笑です!ごっちん、寝言で・・・そんな・・・しかもケーキとヨーグルトですか^^
まぁ、そんなとこがごっちんらしいんですけどね(笑。
もうっ、いしよし〜♪
サイコ〜っす^^
試験中にニヤニヤしている梨華ちゃん・・・何か絵になりますね〜^^

では次の更新楽しみにしてます!
がんばってください、師匠!!!
応援してます♪
211 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月10日(月)22時22分58秒
続きが気になるねーー☆いちーちゃんの寝言言っちゃうごっちんに萌え
212 名前:第十三話 投稿日:2003年03月11日(火)11時44分50秒

 き〜んこ〜んか〜んこ〜ん♪
「はい、終了。解答用紙…」
「「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」
圭が言い終わる前に、ひとみと真希が立ち上がってガッツポーズを作る。
「終わったんだね、ヨッスィー!!ごとー達、中間から解放されたんだねッ!!」
「ああ、そうだともごっちん!!ウチらは自由さ!!」
「…どーでも良いから、さっさと解答ちょーだいよ。」
圭は教壇から降りて、ひとみと真希の解答用紙を回収。
「遊ぶぜごっちん!!とりあえずカラオケ行こうぜ!!」
「おー!!んあ〜、ごとー歌うよ〜!!歌いまくるよぉ〜!!」
「そうだそうだ!歌うぜ!!」
「…ちょっと落ち着きなさいよ、二人とも。」
「「これが落ち着いていられるかってんだー!!」」
二人の声がハモった直後。

ヴィ〜ッヴィ〜ッ

「「「!?」」」
三人が同時に、スピーカーを見る。
『…悪魔、出現ですッ!!総員、出撃準備してください。繰り返します…』
梨華のアニメ声が響いて来た。
「あら、ずいぶん良いタイミングねぇ。」
圭はそう言ってから、ひとみと真希を見る。
「アタシはアンタ達の解答用紙を職員室に置いてから行くわ。先行きなさい。」
「ああ…!試験終わった早々、梨華ちゃんの声が聞けるなんて…ココって天国?」
「んあ〜♪試験終わった早々、大暴れできるなんて…UFA入って良かった♪」
二人は聞いてない。圭はため息を一つ落としてから、二人に蹴りを入れた。
213 名前:第十三話 投稿日:2003年03月11日(火)11時45分26秒

****************************************

 七人を乗せたワゴンから、真っ先に飛び出したのは…なつみであった。
「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ストレス解消ッ!!!」
「・・・・・・正義の味方とは思えない台詞ね。」
「ふーんだ。なっちは正義の味方じゃなくて、人類の味方だもーんッ!!」
圭のぼやきに答えた後、くるりと顔だけ振り返り、半目で圭を見る。
「…どーせなっちは強いし?」
「…なっち、まだ根に持ってんの?」
「べっつにぃ〜。」
「いい加減、機嫌直してよ。」
「・・・・・・。」
なつみはぷぅっとむくれて、大鎌を振り回す。
「グガァァァァァァァァァァァァァァ!!」
「シャゲェェェェェェェェェェェェェ!!」
近くにいた悪魔が二匹、大鎌によって切り裂かれ…断末魔の悲鳴を上げた。
「あっぶなッ!!なっち!!アタシまで巻き込む気なのッ!!?」
「圭ちゃんが邪魔してるだけだべさっ。」
「っかぁぁ〜〜〜〜〜〜!!可愛くないわねぇッ!!」
「どーせ、なっちは強いもんッ!!」
「・・・・・・。」
圭はため息と共に、ナイフを投げる。ナイフは数メートル先にいた悪魔に命中し、道路に
落ちた。
214 名前:第十三話 投稿日:2003年03月11日(火)11時46分03秒
「…わかったわ。あの時の答え、訂正する。」
「・・・・・・?」

「なっちの背中は、アタシが守る。」

しゅぼんっ
そんな音が聞こえて来るくらいの速度で、なつみの顔が赤くなる。
「け、圭ちゃんッ!!ほほほほほほほ本当に!?」
「…嘘で言えるかっつーのよ。こんなハズカシイ事。」
「・・・・・・っ!!」
なつみは潤んだ目で圭を見上げ、にっこりと笑う。
「…嘘だったら、たたっ斬るからねぇぇぇぇぇッ!!!」
その物騒な内容とは正反対で、なつみの声は嬉しそうだった。
『こら!!なっちも圭ちゃんもイチャついてないで戦えッ!!』
ウィンドウの向こう側で、圭織があきれ顔をしている。
「よーし!!なっち頑張るよぉッ!!」
そう叫んだなつみに、梨華がこっそり言う。
『よかったですね、安倍さん♪』
「うんッ!!」
 そんななつみと圭の近くでは、残りの五人が大暴れしていた。
215 名前:第十三話 投稿日:2003年03月11日(火)11時46分40秒
「あはっ♪そぉ〜れっ♪」
可愛らしい声を上げながら、素手で悪魔を次々に貫いて行く真希。
「キャハハハハハッ!!キャハ─────ッハハハハハハハハハハ〜ッ!!!」
甲高い笑い声を上げながら、手榴弾やらダイナマイトやらを投げまくる真里。
「んっふふふふふふふ♪大出血サービス☆なのれ〜すッ!!」
メジャーやらマイナーやら、記憶にある限り全ての攻撃用の真言を唱える希美。
「どりゃ───────────────!!!どっせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!!」
勇ましい掛け声と共に、攻撃魔術を繰り出す亜依。
 そして。
「あはははははははははははははははは!!!!!」
大爆笑しながらマシンガンを乱射するひとみ。
 それらを見て、梨華はつぶやいた。

『…ふふっ。みんなってば…ストレスたまってるのね☆』

心底楽しそうにくすっと笑う。どうやら梨華も、相当ストレスが溜まっているようだ。
 こうして本日出現した人類の敵・悪魔は、彼女達のストレス解消の的になったのだった。
216 名前:第十三話 投稿日:2003年03月11日(火)11時47分16秒

****************************************

 「試験が終わっても、教師には採点が残ってるのよね。」
職員室で丸付けをしながら、圭がぽつりともらす。
「…でもまぁ、人数少ないから良いけどね。」
「そうですね。」
梨華が苦笑した直後。

「…うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」

「「「ッ!!?」」」
梨華・圭織・圭の三人がビビって、声がした方向を見る。
 そこに居るのは、中澤裕子。彼女は一応、生物教師である。
「ど、どうしたんですか!?中澤さん…!!」
梨華が心臓を押さえながら言うと、裕子は眉間にシワを寄せた。
「しまった…忘れとった!…石川ァ!!」
「はいぃッ!?」
「悪いけど、図書室に本返しに行ってくれんか!?忘れとった。」
「か、かまいませんけど…。」
すると裕子はにっこり笑う。
「スマンなぁ。司書、最近入ったばっかなんやけど、カナリうるさいヤツやねん。」
「は、はあ…。」
裕子はいそいそと、十五冊の本を取り出した。
 文庫ではない。ハードカバーでもない。辞典である。
「・・・・・・。」
絶句する梨華に、裕子は満面の笑みを見せた。
「悪いなぁ、石川☆ほな、頼んだで〜♪」
217 名前:第十三話 投稿日:2003年03月11日(火)11時47分46秒
そして、十五冊の辞典と共に職員室の外に出される。
「・・・・・・。」
梨華は途方に暮れそうになった。
(…し、しかたないわ…こうなったら何往復かして…)
そこで、はたと思い出す。
(そう言えば、こないだごっちんと一緒の時に拾った下敷き…)
真希の隠し撮り写真が入った、アレである。
(落し物ボックスに入れておかなきゃ。…ごたごたしてて、すっかり忘れてたわ。)
落し物BOXは、図書室のすぐ目の前に設置してある。
 梨華は一回職員室に戻り、下敷きを取って…辞典を三冊持った。
「…お、重い…!!やっぱり、三冊同時は無理ね…。二冊ずつにしよ…。」
そして梨華は歩き出す。
 下敷きを、残りの辞典の上に忘れたまま。
218 名前:第十三話 投稿日:2003年03月11日(火)11時49分12秒

****************************************

 「・・・・・・。」
ひとみは、職員室前を通りがかった。
(…なんで辞典が積み上げてあるんだろ。)
しかも『人体の仕組み辞典』である。不吉な事この上なし。
 更に、それの一番上には…見慣れた人物の写真が。
「ごっちん?…コレ、どう見ても隠し撮り…。」
下敷きを持ち上げて、首をひねる。
「誰のだろ?」
その直後。
「…おお、よっさん。どないしたんや?」
「あ、中澤さん。…いや、通りがかったからコレが…。」
「ああ、ソレ。」
裕子は笑った。

「石川、まだなんやな?」

「・・・・・・ッ!!?」
「見た目どおりっちゅー感じやけど、もーちょい根性出してもええやんなぁ?」
「…り、梨華ちゃんの…なんですか…!?」
「ん?まぁな。」
一つ言っておくと、裕子は『辞典』の事を言っているのである。
そして『見た目どおり非力だが、二冊ずつとは根性が足らない』と言っているのである。
それをひとみは、勘違いしてとらえた。裕子の指しているものが、この『下敷き』だと思っ
たのだ。
 つまり、『梨華は真希が好きで、それを言い出せなくてモジモジしてるのが根性足らな
い』と。
219 名前:第十三話 投稿日:2003年03月11日(火)11時50分37秒
(梨華ちゃんが好きなのは…ごっちん…!!?)
かなり大きな誤解と勘違いである。しかし、それを解ける人物はこの場にはいない。 
 裕子は顔面蒼白になったひとみの肩を叩く。
「ま、そーゆーワケやから。よっさんも協力したれや。」
「・・・・・・。」
「…どーした?よっさん。」
「〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
涙を浮かべたひとみに不審感を抱き、裕子が言うと。
「あた…あたし、あたしは…あ、あたしは…!!」
「・・・・・・?」

「そんな…協力なんて、絶対できませんよッ!!!」

「あぁ!?…うおっ!こら、よっさん!?」
いきなり逃げ出したひとみの背中に、裕子は呟く。
「…なんや、ケッチいやっちゃなぁ。」
裕子はため息を吐いてから、職員室に戻った。
 自分で借りたモノだが、運ぶのを手伝う気はナッシング。
 そして、自分の発言がとんでもない誤解を生み出したとは、夢にも思っていないのであっ
た。
220 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月11日(火)11時51分28秒


 前回の矢口さんに加え、誤解発生二件目。…あは〜♪書くのが楽しいですわ、このヨッ
スィー☆
 次回、多分メロン記念日祭り…かも(笑)予定ですので、期待しないで待ってて下さい
ませ☆

>オガマー様
 今回の矢口さんは壊れております(笑)
 >ヨッスィー負けるな。頑張れヨッスィー。
(OT〜T)<…負けそうだYO…。
 さて、キング・オブ・おもしろいひとにして勘違い大王。どうなっちゃうんでしょうねぇ。

>謎の人様
 はじめまして!ありがとうございます♪
 次回、メロン祭り(予定)ですので、柴田さんの好きな人がわかるかもっ!!
 どうぞよろしくお願いします♪

>匿名匿名希望様
 クリアケース、私下敷きにしておりますのよー!中に時間割とか行事予定とかはさんで♪
 そして梨華ちゃんの切り抜きやら写真やらも入れております。
 授業中、眺めてはニヤニヤしておったら、友人に『ヤメロ石ヲタ』と怯えられました(笑)
 クリアケース下敷き、お勧めです!!

>ヒトシズク様
 寝言で喧嘩、何年か前に姉がやらかしてくれたのを使いました(爆笑)
 >試験中にニヤニヤしている梨華ちゃん・・・何か絵になりますね〜^^
 ごっちんはしっかり目撃しております。
( ´ Д `)<んあ〜。梨華ちゃん幸せそうだったよぉ〜。
 ありがとうございます!がんばります!!

>名無し読者様
 ありがとうございます♪こんなんなりましたが(笑)
 ヨッスィーの誤解が解けるのはいつなのか(笑)とりあえず、なちけいは仲直りです☆
221 名前:名無しかも〜んな! 投稿日:2003年03月11日(火)12時41分21秒
ヤッスーおめでとー!!
ヨッスィー勘違いしまくってますねw中澤姉さんわざとか?!
続き激しく期待!

222 名前:まるみ 投稿日:2003年03月11日(火)12時42分03秒
みんなの馬鹿騒ぎ?に大笑いです(w
テストのストレスたまってたんですね〜〜

次はメロン祭ですか・・・楽しみに待ってます。
223 名前:オガマー 投稿日:2003年03月11日(火)13時36分28秒
よっすぃー。・゚・(ノД`)・゚・。
なんでこうも馬鹿ばっかりなんだー(失礼)

 最 高 で す

ストレス発散ワロタよ(w
224 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月11日(火)17時21分05秒
おぉ!
なちけいやっと仲直りですかぁ〜^^よかったよかった^^
今回の悪魔さんはストレス発散にいい感じですねぇ〜・・・私もやりたいです・・(−−;
それにっ!!!誤解2件目〜^^
いあやぁ〜楽しい楽しい^^これからどうなるのか気になります〜♪

それでは次回の更新を楽しみにしてます!
がんばってください、師匠!
応援してます〜♪
225 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年03月11日(火)20時27分19秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
(0T〜T).。oO 梨華ちゃ〜ん、こんなに好きなに...。
勘違いよっすぃ〜、またもやです。梨華ちゃんと辞典をカン違いとは...。
鈍いのかアフォ〜なのか微妙です。(笑)
川σ_σ|| <おもしろ〜いから、もっとからかっとこ。
お嬢さま、77444はどこもでもついていきます。だって、仕事がいそがしくて死にそうなんだもん。
77444<大好きだよ〜!!あゆみちゃ〜ん!!...(バコッ)まさえっちょに金属バットで叩かれました。
まさえっちょの妨害にもこりず、叫びながら更新待ってます!!
226 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月11日(火)22時28分18秒
よし子最高!!!!!!!!!!!!

青春って素敵ですね(w
さぁ走れ!!走るんだ!!!よし子!!!!
でも梨香ちゃんの元へ走ってくれぇぇぇ
227 名前:謎の人 投稿日:2003年03月12日(水)00時20分25秒
とりあえず、がんばれよしこ!
愛のために走るんだ!!

そしてメロン祭になって欲しい今日この頃。
今、メロンのどんなCPでも許せます!まじで
228 名前:第十四話 投稿日:2003年03月12日(水)15時21分19秒

 梨華は、青の制服を着た大谷雅恵と共に辞典が積まれたカートを押しながら、図書室へ
と入って行った。
 最初に辞典を二冊抱えて図書室に行ったら、メロン記念日の四人が揃っていたのだ。ど
うやら図書室の奥にある『司書室』が、メロン記念日の溜まり場らしい。
 それもそのはず。新任の司書は、メロン記念日の斉藤瞳なのだから。
 瞳は梨華に、『十五冊もあるのに、二冊ずつじゃ大変でしょ!?雅恵とカート貸すから、
これでイッキに持ってらっしゃい。』と言ってくれたのだ。
 図書室の前に着くと、梨華はふぅ、と安堵のため息をついた。
「…ありがとうございました、大谷さん!お陰で助かりました。」
「いやいや、私は大した事してないから。」
金髪で男前な容姿の雅恵は苦笑する。
「おっ。おかえりー。」
受付で絵本を見ていたあゆみに迎えられ、梨華はカートを止めた。
「ただいま。これ、どうすれば良いのかしら。」
「そこ置いておけば良いよ。手続きとかあるから。」
あゆみはすくっと立ち上がって、梨華に言う。
「それよか、梨華ちゃん私らと一緒にお茶しよっ!ちょーどめぐちゃんが紅茶淹れてるか
らさー!」
「えっ?」
229 名前:第十四話 投稿日:2003年03月12日(水)15時22分02秒
驚いてあゆみを見ると、背後から雅恵も言う。
「そうだね、そうしよう。」
「で、でも…わたし、お邪魔じゃ…」
「そんな事ないよ!」
「そうそう。人数多い方が楽しいし。それに、皆もう絶対石川先生来ると思って用意して
るからさ。」
その時、受付の後ろの扉が開いた。
「おっ!良いタイミングだねっ!紅茶はいったから、みんなおいで♪石川先生も♪」
「えぇっ?」
茶色のスカートに、薄い黄色いシャツを着た村田めぐみが手招きをする。
「ホラホラ、早くっ!」
あゆみに背中を押され、雅恵に手を取られながら…梨華は司書室へと招かれて行った。
230 名前:第十四話 投稿日:2003年03月12日(水)15時22分38秒

****************************************

 真希の眠気が、イッキに覚める。
「よ、よよよよよヨッスィー!?どうしたの!?」
「・・・・・・ぐすっ。」
「泣いてるの!?怒ってるの!?判別つかないんだけどッ!?」
「…両方…。」
涙を滝のように流しながら眉間にシワを寄せ、葉を食いしばるその表情は…見る者にかな
りの恐怖と、ちょっぴりの好奇心を抱かせるものだった。
「何があったの…?」
耐え切れなくなった真希が尋ねると、ひとみはキッと真希をにらむ。
「な、何!?なになにぃ!?」
視線だけで呪い殺されそうな迫力に、真希の腰が引ける。
 そんな真希に、ひとみが言う。

「ごっちん…あたしは…あたしは、ごっちんが羨ましい…ッ!!!」

「はぁ!?」
「ごっちんはねッ!!あたしが、望んで望んで望みまくってて『これを手に入れられたな
ら、あたしの人生勝ったも同然ッ!!』って言う、あたしにとってはまるで某ロード・オ
ブ・ザ・リングに出てくる指輪みたいなモノを手に入れたんだ…!!」
「はぁぁ!!?何それ!?」
真希は首をひねる。
「…全然わかんないんだけど…ごとー、何を手に入れたの?」
「言わないッ!!言ったげないッ!!それがあたしのリベンジ…!!」
「んあぁ、ワケわからん…。」
たらりと汗を流す真希。それを無視して、ひとみは拳を握る。そしてスポットライトも浴
びる。BGMは何故か『津軽海峡の女』。何故この曲なのかは誰にもわからない。当のひ
とみもわかってない。
231 名前:第十四話 投稿日:2003年03月12日(水)15時23分45秒
「…本当はウチだってわかっているさ…!!これはタダの八つ当たりだ…って…!!」
「や、八つ当たりなの?てゆーか全然話が見えないんだけど…。」
「本当は、幸せを願わなければいけないのかも知れない…!!それが正しい人間の姿なの
かも知れないッ!!」
「・・・・・・。」
真希はひとみの一人芝居に飽きたらしく、枝毛を探し始める。
「だけれどもッ!!ウチには無理だ…!!あきらめるなんて絶対出来ないし、第一あたし
の方が絶対ごっちんよりも梨華ちゃんを幸せにできるって自信があるッ!!」
「・・・・・・あ、すごーい。みっつに分かれた枝毛発見。」
真希は既に聞いてない。しかしひとみも他人の話を聞いてないので、お互い様である。
「だからあえて、あたしは邪魔をする…!!梨華ちゃんの為なら地獄に落ちたとしてもか
まわない…何故ならあたしは、梨華ちゃんを愛しているから…!!」
「んあ〜。ここんトコ、トリートメント手ェ抜いてたからなぁ。ちゃんとやんなきゃ。」
232 名前:第十四話 投稿日:2003年03月12日(水)15時24分26秒
「だけどきっとこれは、あたしのエゴだ…だけど…そうだとわかっていてもあたしは…あ
たしはこの想いを止められないんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「でもさぁ、ここまで長くなるとマジ面倒くさいんだよね。美容院行くのもお金かかるし。」
「ってなワケで、あたしはあきらめたりしないからねッ!!そこんトコよろしくッ!!」
「んあ、シャンプー変えようかな〜。やっぱ『プチセクシー』?」
真希が鼻歌を始める。
「梨華ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!愛してるぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「…やぐっつぁんは、『プリキュート』なんだよね…えへへ。」
お互いでっかい独り言を呟きながら、愛しい人物を思い浮かべていた。
233 名前:第十四話 投稿日:2003年03月12日(水)15時25分02秒

****************************************

 梨華は紅茶を口に含み、驚いた。
「おいしい…!」
「おおっ!めぐちゃん、イギリス帰りの梨華ちゃんにも認められたよっ!」
「あらっ♪本当!?それは嬉しい♪」
めぐみは嬉しそうに微笑む。
「でも、知らなかった。図書室にこんな部屋があるなんて。」
梨華がきょろきょろと部屋の中を見回す。
 そこそこ広さのある部屋で、こざっぱりした雰囲気の部屋だった。
 あゆみがにっこり微笑む。
「そりゃそーだよ。だってココ、元々は本棚に入りきらない本を入れる為の書庫だったん
だもん。」
「それを、瞳が開拓したんだよね。」
雅恵に言われて、瞳は満足そうに頷く。
「司書だって、自分の空間が欲しいじゃない。」
「そーだけどさぁ、暴挙に出過ぎだって。」
「…あの、それで…入ってた本はどうなさったんですか?」

「無理矢理、オモテの本箱に詰め込んだ☆」

「・・・・・・。」
きらびやかな笑顔でそう言う瞳に、梨華のこめかみに汗が流れる。
(む、無理矢理って…。そう言えば、ぎゅうぎゅうに詰め込まれてる本棚がいくつかあっ
たよーな…。)
「あっはははは。ひとちゃん、強引だからね。」
そう言う問題ではないような気がするが、どうやらココではそれで済まされるようだ。
234 名前:第十四話 投稿日:2003年03月12日(水)15時26分26秒
「それにしても、驚いた。」
「え?」
「噂には聞いてたんだけどね。可愛い通信士が入ったって。でも、こんなに可愛いお嬢さ
んだなんて思ってなかったよ。」
雅恵に言われて、梨華はぽっと頬を赤くする。
「う、噂?」
「マサオのお兄さんは、防衛庁の人なのよ。」
あゆみに言われて、ちょっと前に圭が言ってた言葉を思い出す。
『よくいるのよ。知り合いに『今度UFAにこんな子が入って…』とか情報漏らしちゃう
ヤツが。制服が冬服から夏服に変わる時期、よく防衛庁関係からいろんなヤツがカメラぶ
ら下げて来るのよね。』
梨華は目を丸くした。
「…あの話、本当だったんだ…。」
「うん。兄貴から聞いてたよ。『UFAに、顔も声もとっても可愛い通信士が入った』っ
てね。だからUFAにスカウトされた時は楽しみだったな。…それにさ、瞳もめぐみも可
愛いけど、やっぱ梨華ちゃんのが可愛いし。」
「そ、そんな事はないと思うんですが…。」
「失礼だぞー!雅恵ー!!」
瞳とめぐみが、笑いながら言う。
梨華がちょっと困ってあゆみを見ると、なんだか微妙な顔をしていた。
「・・・・・・?…あっ!!!」
梨華はちょっと悩んでから、ぽんっと手を打つ。
(あゆみちゃん、もしかして…大谷さんの事…!!)
梨華はあゆみに向かって、にこーっと笑う。
(大丈夫よ〜、取ったりしないからっ♪)
そんな意味を込めた視線を送ると、あゆみはちょっと赤い顔で視線を送って来た。
(…自分の事には鈍感なクセに、なんで他人の事になるとそんなに敏感なのよ。)
まったくもって、その通りである。
235 名前:第十四話 投稿日:2003年03月12日(水)15時27分08秒
 そんな視線の応酬にも気付かず、雅恵は梨華に笑顔を向ける。
「ねえねえ、梨華ちゃんって呼んで良い?」
「へっ?か、かまいませんけど…。」
「じゃあ私もそー呼ぶぅー!」
「あら。そんじゃ私も。」
雅恵は瞳とめぐみを無視して、梨華の手を握る。
「メールアドレス教えてー?ハイ、これ私の。」
「…あ、あの…。」
「もうっ!マサオ!梨華ちゃん困ってるじゃん!」
「なんだよ〜。あゆは黙ってろよ〜。」
梨華はおろおろするばかり。そんな梨華に、瞳とめぐみも紙切れを差し出す。
「これ、私の〜♪梨華ちゃんのも教えて〜♪」
「私も私も。」
「…えっとぉ。」
困り顔であゆみを見ると、神妙な顔でこくこく頷かれた。
 とりあえず受け取っておけ、と言う合図である。
「…はい、それじゃわたしのもお教えしますね。」
「「やったー♪梨華ちゃんとメル友ー☆」」
雅恵とめぐみの声がハモる。
 その合間に、瞳がぼそっと言った。
「…雅恵もガキよね。」
「んー?瞳なんか言ったー?」
雅恵が迫力ある笑顔で瞳を見ると、瞳は含みのある笑顔を浮かべる。
「べっつに。」
236 名前:第十四話 投稿日:2003年03月12日(水)15時27分49秒
「・・・・・・。」
梨華がちょっと考え込んだ直後。

『石川ッ!!石川、ちょっとッ!!』

「うきゃぁっ!」
梨華の目の前に、ウィンドウが開いた。圭だ。
「や、保田さん!?どうしたんですか!?…てゆーか駄目じゃないですかッ。緊急時でも
ないのに、非常用回線なんて使っちゃ!」
『ある意味、緊急事態なのよッ!!すぐに職員室に戻って来て!』
「えぇ!?な、何が…」
梨華の質問も聞き終わらない内に、ウィンドウはぶつっと言う音と共に閉じた。
「・・・・・・な、何なんだろう…。」
梨華はそう呟いてから、すっくと立ち上がる。
「わ、わたし、戻りますねッ!!」
「うん、そうした方が良いわね。」
瞳の真剣な顔を見て、梨華は立ち上がる。
「何があったんだろうね…警報鳴ってないから、出撃ではないんだろうけど…。」
あゆみの言葉に、梨華も不安気に眉を八の字にした。
「すみません、慌ただしくしちゃって…あの、ごちそうさまでしたっ!美味しかったです!」
「いえいえ、どうも。また来てねーっ♪」
ぺこりと頭を下げて、部屋を出る。
 そして図書室から退出する直前、梨華は雅恵の袖をつかんだ。
「えっ!?」
「あの、一つ質問なんですけどっ!」
「何?」
驚く雅恵に、梨華は言う。

「なんで、柴ちゃんの事は口説かないんですか?」

その問いに、雅恵は真っ赤になる。
「・・・・・・私、本命には弱いんだよ。昔から。」
梨華は満足そうな笑みを浮かべて、図書室から去って行った。
237 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月12日(水)15時28分20秒


 メロンすぺさる。んっふふふふ。
 次回、大変な自体が巻き起こります。新事実発覚かも。とにかく、いろいろと大変です。

>名無しかも〜んな!様
 中澤さん、普段はめったにUFA本部にいない設定なので(授業は自習が多い)、吉澤
さんの気持ちは知りません。
从#~∀~#从<なんやねん、あいつ…ま、ええか。
 こんな感じです(笑)

>まるみ様
 テスト直後に弾けまくる人種って…けっこう多いですよね。私もそうなので(笑)
 メロン祭り、いかがでしたでしょうか?

>オガマー様
 んふふふふ。馬鹿ばっか(笑)。馬鹿大好きでございます。
 つーか私もお馬鹿です(爆笑)
 >ストレス発散ワロタよ(w
 それはよかったー☆

>ヒトシズク様
 >今回の悪魔さんはストレス発散にいい感じですねぇ〜・・・私もやりたいです・・(−−;
 大暴れが一番のストレス解消な皆様です(笑)一番楽しんでたのは…やっぱ吉澤さんで
すね。
 ありがとうございます!!がんばります!!
238 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月12日(水)15時29分00秒
レスの続きでっすはあとはあと

>ななしのよっすぃ〜様
 今回は、一人芝居ヨッスィーでございました。途中からごっちんにも相手にされなくなっ
ております。
 そして、メロン祭り。いかがでしたでしょうか?
 やっぱりこっちでも、柴田さんは…(笑)

>匿名匿名希望様
 彼女の向かった先は、親友にして恋敵(勘違い)のもとでした(爆笑)
 >よし子最高!!!!!!!!!!!!
(OT〜T)<?…よくわかんないけど、頑張るYO!

>謎の人様
 最近、メロン大好きです♪柴田さんが可愛くて可愛くて…。
 メロンのCPでイチオシは、大柴なのれす☆
 で、メロン祭りはいかがだったでしょうか♪
239 名前:チップ 投稿日:2003年03月12日(水)16時13分34秒
大柴バンザーイ!!マサオさんのキャラがまたいいですなぁ〜
よっすぃーとごっちんも最高っす!
そういえば昔日本史と世界史が同じ日に試験だった時は全員壊れてたなぁ・・・
室町とフランス革命が混ざって新たな歴史が生まれたものでした。

それにしても今度は何が起こったのやら、何にせよ梨華ちゃんファイッ♪
240 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月12日(水)17時18分03秒
よっすぃーとごっちんの会話がツボにはまりました。。
二人とも人の話を聞かないで会話してるなんて(w。
241 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月12日(水)17時24分58秒
石川さん大人気ですね。あんだけかわいけりゃね…。
続き期待してます。
242 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月12日(水)20時23分40秒
なぁにさなぁにさ梨華ちゃん呼び出し理由は何なのさぁぁぁぁぁ!
今日は想像もんもんで眠りにつきます。

大柴いいですねぇ。
何だかしっくりするのは自分だけでしょうか(w

  
243 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月12日(水)20時43分02秒
おぉぉぉぉ〜!!!
今回のごっちんとよっすぃ〜何かある意味で怖いですねぇ〜・・・(汗。
怒ってる&泣いてるよっすぃ〜・・・1回みたいですねぇ〜^^好奇心旺盛ですからっ♪
しかしながら、ごっちんはすごいなぁ〜と感心させられますね〜^^
あんなよっすぃ〜を目の前に枝毛を探すなんて・・・(苦笑。
やっぱすご過ぎですごとーさん!
そ・れ・に!今回はメロン祭りで・・・♪
最近メロンにもはまってるのでサイコ〜な気分で読ませていただきました^^
何気におおしば・・・♪

それでは次回の更新楽しみにしてます♪
がんばってください、師匠!!!
応援してます〜♪
244 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月12日(水)20時46分41秒
大柴ワショイれすねぇw
個人的にはもっとひとみんに日の目を浴びせていただきたいものですw
245 名前:オガマー 投稿日:2003年03月12日(水)21時26分48秒
 こ こ の 天 国 の よ う な ス レ で す ね

よしこ、悪いが今回も笑わせて貰ったよ・・・。
ぶっちゃけ大爆笑!!おもしれーんだよ!!オモシロ過ぎるよ!!!

ヤグがプリキュートでごっちんがプチセクシー?
 素 敵 過 ぎ で つ

マサオくん、やられた。
最後の一言最高。

しかし、いしかーさん、なんで自分のことには(ry
246 名前:まるみ 投稿日:2003年03月12日(水)21時35分56秒
よっすぃーとごっちん、ちゃんと人の話を聞きましょう。(w

メロン祭サイコー!
大谷さん、またまた気持ちを隠してるんですね。
柴ちゃんも良い雰囲気なので、突っ走ってくれい!
247 名前:謎の人 投稿日:2003年03月13日(木)09時27分16秒
メロンばんざーい!
キターーーーーッ!!大柴萌えー
他のメロンにはCPがあるのか気になってみたり
でも後藤さんのやぐっちゃんはプリキュートを気にしてみたり、今回は吉澤さん一応放置してみたり(w
次回もかなり期待です!
248 名前:第十五話 投稿日:2003年03月13日(木)10時44分41秒

 梨華は息を切らせながら職員室へと駆け込んだ。
「はぁ…っ、はぁ…っ!た、ただ今戻りましたぁっ!!」
すると、圭織と圭と裕子…それから他の教職員がバッと梨華を見る。
「どうしたんですか!?き、緊急事態って!」
「石川、もう英語と国語の試験の採点…全部終わらせたか?」
「へっ?」
突然の裕子の問いに、梨華は目をぱちくりさせた。
「えっと、まだ中学一年…ののとあいぼんのしか終わってませんけど…。」
その言葉に、全員がため息をついた。
「えっ!?お、遅いですか!?ごめんなさいっ!」
「いや…そーじゃないのよ。」
圭に言われて、困惑の色を濃くする。
「…見て。」
その場にいる全員が、一枚ずつ紙を差し出す。
「…?こ、これって解答用紙ですよね…?」
圭織の差し出した問題用紙を受け取り、見て見る。
『よしざわ ひとみ』
名前の欄には、そう書いてある。
 そして…梨華は油汗を流す。
「…これ、ひとみちゃんの…?」
「・・・・・・。」
その問いに、圭も圭織も神妙に頷く。
 梨華はうめいた。

「…じゅ、十八点…!?」

歴史の試験の解答用紙であった。
点数欄には、間違いなくそう書いてある。
249 名前:第十五話 投稿日:2003年03月13日(木)10時45分12秒
「…それ以上、点のつけようがないの。」
「・・・・・・。」
「字が汚いのはまだ良いんだけど…書いてある事がトンチンカン過ぎるし。」
「それに、判別不可能な文字も書いてあるし。」
「・・・・・・っ!!」
梨華は自分の席に駆け戻り、ひとみの国語と英語の解答用紙を引っ張り出す。
 そして、英文和訳の解答に目を通す。
『きゃさりん*、じぶんのかつてい*い*にごはんを*げるため、*とにでた。』
そう、書いてあった。『*』は、判別不可能な文字である。
ちなみに正解は『キャサリンは、自分の飼っている犬に餌をやるために、外に出た』であ
る。
 意味は完璧にあっているのだが、果たして正解にして良いのか…。
「さ、採点に困るぅぅぅ〜…これどーすれば良いんだろう…。」
「…悩むよなぁ。」
裕子は、遠い目をした。
「これをどうするか決める前に…よっさんを呼び出してみよか。」
「は、はいっ!」
梨華は、先ほどの圭と同じく緊急用回線を開いた。
250 名前:第十五話 投稿日:2003年03月13日(木)10時45分51秒

****************************************

 呼び出されたひとみは、目を腫らしていた。
「…ひ、ひとみちゃんっ!その目、どうしたの!?泣いたの!?」
驚く梨華をちらりと見て、ひとみはすっと目をそらす。
「…別に。」
その仕草が、ちょっと冷たく感じて…梨華の胸がちくっと痛む。
「ま、それよかよっさん。…呼び出したのは他でもない。試験の事や。」
裕子の言葉に、ひとみは首をかしげる。
 梨華は、ちょっと泣きそうになりながら、自分の机の上に視線を移す。
「…試験が、どーかしたんスか?」
「ちょっと…問題があってね。」
圭は苦笑。そんな圭の隣で、梨華はひとみの国語の解答を見つめていた。
「あたし、カンニングしてませんよ?」
「知ってるよ。…そうじゃないの。」
圭織が説明しようとした、その時。

「…あぁぁぁぁぁぁぁっ!!も、もしかしてッ!!」

「「「!?」」」
圭織・圭。裕子が驚いて、梨華を見る。
「な、なんやねん、石川。」
「ひとみちゃんっ!!」
251 名前:第十五話 投稿日:2003年03月13日(木)10時46分58秒
梨華はひとみに近寄り、口を開く。
「…徳川家の、第七代目征夷大将軍と言えば?」
「徳川家継。歴代将軍の中で、最年少の四歳で将軍になったヒトだよね。」
即答したひとみに、圭織が目を見開く。
「ちょ、ちょっと吉澤っ!!わかってるんじゃない!!だったらなんでそう、ちゃんと書
かないの!?」
「え?今回の試験に出てたんですか?」
「出てたんですか、って…!!出てたじゃない!問十二に!」
驚く圭織を気にせずに、梨華はさらさらと紙に文章を書いた。そして、すっとひとみに差
し出した。
『我輩は猫である。名前はまだ無い。』
「これ、声に出して読んで見て。」
ひとみは首をかしげる。
「う〜ん…わかんない。」
「「「えぇッ!!?」」」
驚く三人を背に、梨華はその下にロシア語を書く。
『《我輩は猫である。名前はまだ無い。》』
それを見て、ひとみがあっと声を上げた。
「知ってる、これ!夏目漱石の本の一文だよねっ!!『我輩は猫である』とかゆーの。」
「「「・・・・・・。」」」
そこで、梨華の背後の三人もすべてを悟った。

「ひとみちゃん…日本語の読み書き、苦手?」

「うん。平仮名ならなんとか読めるし書けるけど、カタカナと漢字はまるで駄目。」
圭が驚きの表情を見せた。
252 名前:第十五話 投稿日:2003年03月13日(木)10時48分05秒
「…そ、そんな事って…あるのッ!!?」
「…あります。わたし、イタリア語とかスペイン語とかアラビア語がそんな感じですから。」
「そう言えばよっさん、半年前までロシアにいたんだっけか。」
「はい。」
圭織がぽつりと言う。
「…謎は、全て解けた…。」
まさに、そんな感じだった。
「…とにかく、やな。」
裕子はかなり疲れた表情をしていた。
「日本語講座、せなアカンな。このままじゃマズい。」
「そうよねぇ…このままだと、期末も同じ事になるだろうし…。」
「えぇぇ〜。」
渋い顔をするひとみに、梨華は言った。
「ひとみちゃん、一緒に頑張ろうっ!わたし、教えるし!」
「梨華ちゃん…!」
ひとみの顔に、やる気の片鱗が見えた。
「それに、ちゃんと日本語できなきゃ…中学は義務教育だから良いけど、高校入ったら大
変よ?ごっちんも、『ヨッスィーが入って来てくれて、同じ学年の子ができて嬉しいって
言ってたし。」
「・・・・・・。」
「高校に入って留年、なんて事になったら…ごっちん悲しむよ?」
その言葉に、イッキに暗くなるひとみの顔。しかし梨華は気付かず続ける。
「頑張らなきゃ、ひとみちゃん!ごっちんの為にも!!」
ぐっと拳を握る梨華に、ひとみは目に涙を浮かべながら叫んだ。

「…なんだよ!!ごっちんごっちんって!!!」

いきなりのひとみの行動に、梨華は唖然とするばかり。
253 名前:第十五話 投稿日:2003年03月13日(木)10時48分37秒
「あたしは…あたしは、ごっちんの為になんか絶対に頑張ってやんないんだからねッ!!!」
「そ、そんな…親友でしょ!?」
「親友だけど…親友だけどッ!!梨華ちゃんの口から、ごっちんって言葉は聞きたくない
んだよ!!」
「へっ?」
裕子が、ぽんっと手を叩く。
「ああ、よっさん。よーやくわかったで。さっき泣きながら逃げた理由。」
「…裕ちゃん今まで知らなかったの?」
「しょーがないやん。ウチ、めったにUFAいないんやし。」
そんな裕子を無視して、ひとみは立ち上がる。
「…ウチは…ウチはッ!!梨華ちゃんがそんなんだったら、絶対頑張れないんだからなッ!!」
「えぇっ!?そ、そうなのッ!?」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!梨華ちゃんの馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
そう言い残し、涙のしぶきを飛ばしながら…ひとみは走り去って行った。
それを見て、裕子が一言。
「…よっさん。馬鹿はオマエや。」
床に点々と残る涙の跡を見て、呟く。
「…さすがに、気付くかしら。」
圭の言葉に、圭織もごくりとつばを飲む。
 梨華は、困り顔で呟いた。

「ひとみちゃん…何をそんなに怒っているの…?」

「「「駄目だこりゃ。」」」
コント風な三人の呟きにも、梨華は首をかしげた。
254 名前:第十五話 投稿日:2003年03月13日(木)10時49分14秒

****************************************

 『ぴんぽんぱんぽ〜んッ!!!』
UFA本部の超高層ビル全体に、希美の可愛い声が響く。
『みなさんにお知らせなのれ〜すッ!!』
「・・・・・・?」
真里は、いつも通り訓練室で鉄棒にぶら下がりながら、それを聞いた。
『明日・明後日の土曜・日曜に、全員強制参加のイベントが催されるのれす!!』
「んあぁ?」
真希も、ダンベルを下ろして放送を聴く。
『えっとぉ…体力測定と戦闘力測定なのれす!!トーナメント形式で、戦うのれす!!』
「「なにィ!!?」」
『トーナメントに参加できるのは、「外勤のヒト」。優勝者は何でも一つ、願いを叶えて
もらえるのれす!そして内勤のヒトには雑用その他をやってもらうのれす。』
「「・・・・・・。」」
真希と真里が顔を見合わせる。
『えっと。詳細は今日、掲示板に貼り出すのれ…そっちを見てほしいのれす。みんな、頑
張って願いを叶えてもらうのれーすッ!!』
ブツッと、放送が途切れた。
「「・・・・・・。」」
顔を見合わせたまま首をかしげる。
「…戦闘力測定、メロン記念日がやりたいっつってたけど…まさか、こんな形になるとは…。」
「んあ。…企画者、誰だろうねぇ。」
「裕ちゃんか圭織…いや、多分つんくさんだろうね…。」
「そうだねぇ。つんくさん好きそうだしね。」
同時に、ため息。
255 名前:第十五話 投稿日:2003年03月13日(木)10時49分49秒
 真希はふと、顔を上げた。
「…所でやぐっつぁん。」
「ん?何?」
「なんでいっつも、鉄棒にぶら下がってんの?」
真里は身体をぶらぶら揺らしながら答えた。
「…車いじるのって、手先の器用さもいるけど…けっこう握力も重要なんだよ。」
「んあ〜、それでか。」
「そ、それに…。」
「んあ?」
真里は真っ赤になって、目を逸らしながら言う。

「…背、伸びるかも知れないじゃん。」

「・・・・・・。」
どたっ。
真希が、真里に背を向ける形で床に倒れた。
「…な、なんだよぉ!笑うなよ、ごっつぁん!!」
「わ…笑ってないから。大丈夫だから。」
「わーんっ!馬鹿にするなぁー!!」
「馬鹿にもしてないから…ッ。」
真希は、鼻を押さえていた。
 その指の間から、鮮血が流れ落ちている。
(可愛い…ッ!!可愛過ぎるよ、やぐっつぁん…!!!)
真希は鼻血を噴いたのである。
 鼻血はしばらく止まらなかった。
256 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月13日(木)10時50分22秒


 ごっちん、興奮し過ぎです。ぶら下がり健康法・矢口さん。
 …想像してみると、ものすごく可愛くないですか?

>チップ様
 大谷さん、ケーキ屋さんの方ではおカタい感じだったので、今回はこーして見ました☆
 ご好評いただけてよかったです。
 >そういえば昔日本史と世界史が同じ日に試験だった時は全員壊れてたなぁ・・・
 >室町とフランス革命が混ざって新たな歴史が生まれたものでした。
 爆笑致しました。素敵な歴史でございますわ!!

>>240名無し読者様
 二人ともマイペースですからねぇ。ごっちんは、『あ、ごとーには関係ないかも』と思っ
た瞬間に、他人の話が聞こえなくなったりもします。
 そしてヨッスィー、いっぱいいっぱい☆

>>241名無し読者様様
 もてもて梨華ちゃん。書いてみたかったんですYO☆
 今回も梨華ちゃんは激鈍です(笑)

>匿名匿名希望様
 呼び出し理由、こんな事になりました。さ〜てヨッスィー。どーするのか(笑)
 >大柴いいですねぇ。
 >何だかしっくりするのは自分だけでしょうか(w
 なんか、自然に一緒にいる感じしますよねぇ、大柴。
 どっちにしろ、柴田さんに振り回される大谷さんが好きです(笑)
257 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月13日(木)10時51分01秒
レスの続きですはあとはあと

>ヒトシズク様
 >しかしながら、ごっちんはすごいなぁ〜と感心させられますね〜^^
 >あんなよっすぃ〜を目の前に枝毛を探すなんて・・・(苦笑。
( ´ Д `)<んあ?そーいやヨッスィーなんか言ってなかったっけ。…ま、いっか。
 ごっちんこんな感じです(笑)
 メロン、私も最近好きなんですYO!アルバム、今日買いに行きます(笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>>244名無し読者様
 ふふふふ。ヨッスィーが日の目を見る日は近いですYO!
 トーナメントでは大活躍して頂く予定ですので。いろんな意味で(笑)

>オガマー様
 >よしこ、悪いが今回も笑わせて貰ったよ・・・。
 >ぶっちゃけ大爆笑!!おもしれーんだよ!!オモシロ過ぎるよ!!!
(OT〜T)<…ぐすん。せめて笑ってもらえてよかったYO…。
 >マサオくん、やられた。
 >最後の一言最高。
(*`_´)<…あゆには、まだ内緒にね。
 石川さん、今回も鈍いです(笑)

>まるみ様
(OT〜T)<…ごっちん、なんか言ってたっけ?
 ヨッスィーは、ごっちんが何か発言してた事すら知りません(笑)
 大柴は、ロマンティック浮かれモードなくっつきかたをさせたいと計画中です。

>謎の人様
 をををっ!大柴、ここにも賛同してくださる方が(笑)
 >他のメロンにはCPがあるのか気になってみたり
 ふふふ。斉藤さんで、かなりのマイナーCP考えたりしてます(笑)でも、出せるかなー?
 がんばりますので、どうぞよろしくっ!
258 名前:タロイモ 投稿日:2003年03月13日(木)16時35分34秒
いや〜確かにごっちん、かわいいですね。
ごっちんとやぐちさんこの先どうなるんだろう?
柴ちゃんたちと同じく楽しみです。
259 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月13日(木)17時30分18秒
前の作品のケーキ屋さんから読んでいてコメントも何度かさせてもらった
ものです。
新しい作品、最高ですね(^^) 更新のペースも速いですし
また、個々のキャラが素敵過ぎて×2
よっすぃーの勘違い、梨華ちゃんの鈍い所、かわいすぎます。
今回のよっすぃーもそうか、だからテストができなかったのか〜と
思わず納得しました。
260 名前:チップ 投稿日:2003年03月13日(木)17時55分28秒
ごっちん!鼻血ってんなアホな!でも矢口かわええ!!
アフォかと思わせて実は賢いのにやっぱりオバカに見える吉はなんなんだろう?
18点かぁ・・・でも高校の時の私の数学はいっつもそんぐらいだったなぁ・・・

新たな歴史笑っていただけてよかったのれす。
ちなみにテンパッたままテストを受けた友人Kは室町時代に植民地奴隷を廃止しました。
この珍解答は先生の粋なはからいにより、今でも母校で語り継がれているそうれす。
261 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2003年03月13日(木)18時43分34秒
いいですねー!!戦闘☆ごっちんの鼻血に萌え作者さんがんがってください!
262 名前:>>244れす 投稿日:2003年03月13日(木)18時54分05秒
どうも、>>244にカキコった者ですw
あのれすね。。。大変恐縮ですが、
ひとみんというのは、斉藤瞳女史のことなのですw
ヨッスィーも大好きなのですがw
すみません、誤解させるようなカキコしちゃってw
263 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月13日(木)19時08分58秒
吉澤さん、君はおもろい。石川さん、君は鈍い。
そしてクロイツさん、楽しい話ありがとう。
続き期待して待ってます。
264 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月13日(木)19時59分31秒
よし子、あんたいい!!すごくいいよ!!!!
もう、何処までもズレて走ってくれ!
でも私はあんたを応援し続けるからねぇえ
265 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月13日(木)21時04分50秒
おぉぉぉ〜!
いしよしっ!さいこ〜っす!!!(爆。
勘違いよしこ&梨華ちゃん・・・
可愛すぎるのは何故でしょう?(笑。
それに、ごっつあん&やぐちぃ〜、こっちもさいこ〜っす!
『背、伸びると思って』くはぁ〜鼻血出すごっちんの気持ち分かります^^
いいっすねぇ〜^^

それでは次回の更新楽しみにしてます!
がんばってください、師匠!
応援してます♪
266 名前:オガマー 投稿日:2003年03月13日(木)21時44分34秒
ごっちん・・かわい過ぎるよ、キミが(ww
267 名前:まるみ 投稿日:2003年03月13日(木)22時17分08秒
石川さん、鈍感すぎです・・・。
いーかげん気づいてあげて下さい。ひーちゃんが可哀想過ぎです。

いしよしも良いけど、やぐごまもかなりイイ〜!!
鉄棒やぐちゃんに萌えてる、ごっちんが可愛いですよ〜☆

さてさて、梨華ちゃんの日本語講座をよっすぃーは受けることができるのか?
楽しみです♪
268 名前:謎の人 投稿日:2003年03月14日(金)10時05分59秒
ごっちん鼻血、やっちゃった・・・(笑
ま、それも愛ゆえに(爆
よっちぃはまた勘違い大魔王だしロシア語ならわかるんだー
(O^〜^)<日本語わからないんだYO!( ^▽^)<日本語特訓だからね!!
269 名前:第十六話 投稿日:2003年03月14日(金)10時38分24秒

 「はぁ〜…あ…。」
重過ぎるため息を吐いて、梨華はとぼとぼと歩いていた。
「・・・・・・。」
頭の中には、先ほどのひとみの姿。
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!梨華ちゃんの馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
(…何で、怒っちゃったんだろう…何で、泣いちゃったんだろう…。)
梨華の目にも、涙が浮かぶ。
(…ワケわかんないけど、嫌われちゃった…のかしら…。)
目に溜まった涙が、こぼれそうになった。
(…だめっ!泣いたら駄目よッ!!どこまでもネガティブになっちゃう!!ポジティブポ
ジティブッ!!)
どっかの歌のように、ぐいっと上を向いて涙が流れるのを防ぐ。そうしている内に、掲示
板の付近までたどり着いた。
(…そう言えばさっき、ののが放送で変な事言ってたわよね…。)
そう思って、掲示板に近付いて行く。
(内勤のわたしには関係ないか…雑用その他だし。)
そして、『トーナメント詳細』と書かれた紙に目を通す。
(やっぱり、企画はつんくさんなのね。…そりゃそうか。こんな事考え付くのはつんくさ
んくらいのモノよね。てゆーかトーナメント真っ最中に悪魔が出たら、どうするのかしら…
そのまま出撃とか?)
上からずっと読んで行った梨華の目が、ある部分にたどり着いた。
270 名前:第十六話 投稿日:2003年03月14日(金)10時38分54秒
「・・・・・・。」
梨華の目が、点になる。

『以下の者は、役職が決定済みである。
 ○石川梨華…実況(*チャーミー石川と名乗る事)
 ○中澤裕子…鬼解説(*「鬼」の部分が重要である)
 ○ココナッツ娘。、メロン記念日…戦闘力測定と記録』

「・・・・・・。」
口もあんぐりと開く。
その梨華の肩を、背後から叩く人物が一名。
「…大変やな、梨華ちゃん。」
「あ、あいぼん…!!」
亜依は、心底同情した顔で言う。
「…ま、頑張りや。」
「て、てゆーか何ッ!?実況って何ッ!!?チャーミーって何ッ!!!?わ、わたしの事
なのっ!?えぇっ!!?」
「落ち着け、梨華ちゃん。」
「落ち着いてられないわよぅ!!更に解説が中澤さんで、しかも鬼ッ!!?」
テンパる梨華の横で、亜依は遠い目をする。
「つんくさん…本当にオモロいお人やなぁ〜。」
「おもしろくなぁぁぁぁぁぁいっ!!!なんでぇッ!?なんでわたしなのぉ!!?」
「そりゃー梨華ちゃん、通信士やし。」
「・・・・・・。」
ごもっとも。
「…せやけど、外勤同士でトーナメントさせるっちゅーても…外勤、今んトコ七人しかお
らんのに…どないすんやろ。」
亜依は首をかしげる。そしてふぅ、とため息。
「ま、どっちにしろ…ののと当たらんとええなぁ。」
「…わたしとしては、トーナメントが中止になって欲しいわ…。」
「それはないな。」
「・・・・・・。」
きっぱり言い切られ、梨華は更に肩を落とした。
271 名前:第十六話 投稿日:2003年03月14日(金)10時39分29秒

****************************************

 「え〜、皆さん。今日は新しいお仲間を紹介します。」
つんくの部屋に呼び出された、モーニング娘。・ココナッツ娘。・メロン記念日・中澤裕
子…そして、保健医の平家みちよは同時に口を開く。
『は?』
「う〜ん、全員同時ッ!!ナイス協調性や、お前ら!」
つんくは拳を握って感動した後、いきなり真面目な顔になる。
「…いや、トーナメントするのに、外勤は七人しかおらんやろ?せやから、一人補充する
んや。」
「そ、それだけの為にですかッ!!?」
「HAHAHA!」
圭織の驚きの叫びを、ハワイアンもしくはアメリカンな笑いで誤魔化すつんく。
 その場にいた全員の頭に、一瞬『スタッフサービス…』と言う言葉が浮かんだのは言う
までもないだろう。
「ま、それに…ソロの外勤も一人ほしかったしな。」
「そ、ソロなんですかッ!!?どーやって使うんですか、ソレ!!」
今度は裕子が叫ぶ。するとつんくはにっこり笑った。
「悪魔一匹しか出ない時もあるやろ。そーゆー時に使おう思ってな。たった一匹の為に、
モーニング娘。出動させるのももったいないし。」
「・・・・・・。」
裕子がこめかみを押さえる。
「ってなワケで、入って来ぃや〜。」
手招きすると、全員の背後の扉が開いた。
「はぁ〜いっ!!」
元気で可愛らしい声がした。
272 名前:第十六話 投稿日:2003年03月14日(金)10時40分01秒
 振り返ると…そこにいたのは、赤の制服を着た美少女。
『・・・・・・。』
口をあんぐりと開け、絶句する面々に向かって…彼女は言った。

「はじめましてッ!!松浦亜弥でぇっす☆」

『・・・・・・。』
完璧なウィンクを決め、亜弥はハジケる笑顔で続ける。
「好きなモノは、『自分』!!趣味は『鏡を見る事』です!!よろしくお願いします!!」
自己紹介でこう言った人物を、その場にいた全員が初めて見た。
「…ってなワケでトーナメント、開催や!!」
「おーっ!」
『・・・・・・。』
乗り気なのは、亜弥だけであった。
あとの全員が、なんだか疲れたような顔をしていた。
まぁ、それも無理がない状況であった。
273 名前:第十六話 投稿日:2003年03月14日(金)10時40分36秒

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 ひとみは、見るからに憔悴していた。
「…もーイヤ。何もかもがイヤ。どっか遠くに行きたい…。」
ぶつぶつと呟くその姿には、『生気』と言うものが見えない。
 フラフラさまよっていると、洗面所に着いた。
「・・・・・・。」
なんとなく、水を出してみる。特に意味はない。
 蛇口から流れ落ちる水を見ながら、ひとみはぼんやりと思った。
(あたし…失恋、したのかな…。)
そう思うと、なんだかものすごくやり切れない。
「・・・・・・ッ!!」
蛇口の下に、頭を入れる。
 冷たい水が、ひとみの髪を容赦なく濡らした。
(嫌だ…嫌だ嫌だぁぁぁぁッ!!!)
水は、頭から流れ落ちて顔までもを濡らす。
(そんなの、嫌だ!!だってあたしは…まだ何もしてないじゃん!!それなのにもう終わ
りなんて…そ、そんなの嫌だ!!)
がこっ
「痛ェッ!!」
いきなり頭を上げた為、蛇口に頭をぶつけたひとみ。
「・・・・・・。」
情けない気分で頭を上げ、鏡を見て…また、情けなくなる。
 と、そこに。

「ひとみちゃん!?何してるのッ!!?」

高くて可愛くて甘い声。
 ひとみは条件反射のように振返る。
「…梨華ちゃん…。」
274 名前:第十六話 投稿日:2003年03月14日(金)10時41分23秒
「お水かぶったの!?駄目じゃない!春とは言え…そんな事したら風邪ひいちゃうわ!」
「…大丈夫だよ。暑いし。」
「え…っ?」
梨華はそこで、はっと思い出した。
「…そ、そっか…ひとみちゃんは半年前までロシアにいたのよね…。」
ロシアの気候から考えれば、この気温と湿度だったら『暑い』と言う部類に入るだろう。
「…でも、濡らしっぱなしは駄目よ。これで…ふいて。」
梨華が、ポケットからハンカチを取り出す。
「・・・・・・。」
ひとみは顔を逸らし、それを拒否した。
 梨華の胸が、ズキンっと痛む。
「・・・・・・。」
それでも梨華はハンカチを差し出した。
「…あの、ひとみちゃん。」
「…何?」
「わたし、間違ってた。」
「…え?」
ようやく梨華の方を向くひとみ。そんなひとみに、梨華は涙をこらえながら言う。
「ごっちんの為、じゃないよね。『ひとみちゃんの為』に頑張れって言わなきゃいけなかっ
たのに…わたし、間違えちゃって…。」
「・・・・・・り、梨華ちゃんっ?」
「ごめんなさいっ!!」
こらえきれなくなった涙が、梨華の頬を伝う。
 うろたえるひとみに、梨華は言った。
「…傷つけちゃって…ごめんなさい。もう、わたしの事…嫌い?」
ひとみは耐え切れずに、梨華を抱き寄せた。
「っ!?」
梨華の心臓が、跳ねる。
「…ひ、ひとみちゃん…!?」
「嫌いじゃないよ。嫌いになんかなってない。…むしろ…」
275 名前:第十六話 投稿日:2003年03月14日(金)10時41分53秒
と、その時。

「どけっ!!手ぇ洗わせぇ!!…ったく、気色悪いモン触ってしもうたわ!!」

「うわっ!」
「きゃっ!」
裕子がひとみと梨華を押しのけて、手を洗い始める。
「…ったく、あのオッサン!!ちょ〜っと防衛庁でブイブイ言わせとるからって、いい気
になりやがってぇ〜!あんな油ぎった手、仕事やなかったら握手なんて絶対せぇへんわ!!」
「「・・・・・・。」」
梨華は驚きで、ひとみに抱き付く形になっていた。
「うあっ!石鹸もーあんまないやん!補充せな…」
そこで裕子が、二人に気付く。
「「「・・・・・・。」」」
見詰め合う、ひとみ&梨華VS裕子。
「・・・・・・てへっ☆」
裕子は可愛らしく舌を出し、ずりずりと後退りした。
「…裕ちゃん、もしかしなくても…お邪魔だったかなぁ〜?」
「・・・・・・。」
「へっ?あっ!…きゃっ!!」
梨華は、自分がひとみにしがみついてると気付いて、ばっと離れる。ひとみは恨めしそう
な顔で裕子を睨んでいた。
「…いやぁ〜…その…なんつーか…悪かったな、よっさん。ほな、裕ちゃんはこれで…。」
ダッシュで逃げる中澤裕子。
 その背中を見ながら、ひとみは思った。
(…あとちょっとで…あとちょっとで言えたのに…ッ!!!)
 しかし、それと同時に…梨華に抱きつかれた時に感じた胸の感触に『ラッキー』とも思
わずにはいられなかった。
 恨むべきなのか感謝すべきなのか…難しい所である。
276 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月14日(金)10時42分23秒


 日本語ペラペラなのに、日本語の読み書きできないヨッスィー…母のOL時代の友人の
方がモデルです(笑)まぁ、その方は完璧な外国人だったんですがね。
 次回からは、トーナメント開始です!!
 でも、月曜日まで更新できないかも(泣)

>タロイモ様
 後藤さんと矢口さんのくっつき方は、もう考えてあるんですよ〜♪
 いやーん書くの楽しみー!!ってな感じです(笑)
 次回、後藤さんカッコイイ予定です。

>>259名無し読者様
 おおっ!ありがとうございます!!
 >また、個々のキャラが素敵過ぎて×2
 ありがとうございます!前作とは違った面を出してみたいなぁ、と頑張っております♪
 よろしくお願いしますね〜♪

>チップ様
 私、地理の試験で100点満点中3点を取った経験が(爆笑)。
 お友達、素敵過ぎです!!私の友人は、『シルクロード』と答えるべき問題に、何を勘
違いしたのか『ロマンティック街道』と書いて、先生の爆笑を誘ってました。

>>261名無し読者様
 ごっちんの鼻血、しばらく流れ続けたそうです(笑)
 がんばりまっす!どうぞよろしく!!
277 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月14日(金)10時42分59秒
レスの続きでっすはあとはあと

>>244れす様
 おおおおおうっ!?(汗)そうなんですかっ!?
 いえいえ、こちらこそすみませんっ(大汗)!
 斉藤さんには、マイナーCPでちょっぴり考えておりますので、どうぞお楽しみに〜♪

>>263名無し読者様
 吉澤さんは、キング・オブ・おもしろいひとですので(笑)
 ありがとうございます!がんばります!!

>ヒトシズク様
 いしよし、今回ちょっぴり接近中?(笑)
 ぶら下がり健康法矢口さん…鼻血モノですよね〜。想像した時、萌えまくりました(笑)
 ありがとうございます!!頑張ります!!

>オガマー様
 萌え萌えごっちん(爆笑)
 彼女には次回、かっけ〜姿を見せて頂こうかと…☆

>まるみ様
 鈍い石川さん、私大好きなんですYO。なので、今回はとことん鈍くしてます(笑)
 >さてさて、梨華ちゃんの日本語講座をよっすぃーは受けることができるのか?
 今回の展開により、かなり希望が持てるよーになりましたわね(笑)

>謎の人様
 やっちゃいましたね〜ごっちん。
(;´ Д `)<…ごとーもまさか、本当に鼻血噴くとは思ってなかったよ…。
 キング・オブ・おもしろいひとにして勘違い大王…更に『よくわからんお馬鹿』
 称号がどんどん増えていきますね、ヨッスィーよ…。
278 名前:シフォン 投稿日:2003年03月14日(金)11時36分16秒
最近、クロイツさんが書かれる『ヘタレよっちぃ』が大好きです♪
いつまでこのヘタレ状態が続くのか、密かに楽しんでおります(笑)

<<全員の頭に、一瞬『スタッフサービス…』と言う言葉が浮かんだ・・・
こうゆう何気な所に笑ってしまいます^^
ホント、クロイツさんは素敵です!!

あややが登場してきましたが、また波乱があるのかしら・・・(汗)
これからも無理なさらず、更新頑張って下さいっ!!
279 名前:サイレンス 投稿日:2003年03月14日(金)12時18分32秒
よっすぃーに裕ちゃん、そしてつんくさん、
みんなおバカですね。大好きです。おもろいです。
「……てへっ☆」って歳かよ、とかツッコミたい…。
次の更新月曜ですか、期待してます。がんばってクロイツさん!

280 名前:オガマー 投稿日:2003年03月14日(金)13時43分48秒
あややキターーーーーーーーー!!
自己紹介ヤられたよ(ww
281 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月14日(金)14時48分01秒
あややー!!
自己紹介爆笑。今回のあややはいい子っぽいですね。よかった…
そして、チャーミーですか!なんだかハロプロニュースを彷彿させる実況になりそうですね…
さらにみっちゃん、地味に初登場ですか?
282 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月14日(金)20時52分51秒
おぉぉぉ〜!!!
あやや登場ですか〜^^自分大好き人間に固まる皆さん・・・想像しただけで笑えますね^^
チャ―ミーでましたか〜^^しかも中澤さんは『鬼』で(笑。『鬼』が重要なんすね^^;
なかざーさん『てへっ☆』やられました(笑。一瞬固まりましたもん(苦笑。
あの歳で『てへっ☆』やっていーんすか?法律違法しませんかね?それが一番気がかりです(笑。
いしよし〜!!!
来ましたね、来ましたね、来ましたね!!!(←ハイテンション!)
急接近〜♪待ってました〜って感じです!

次回の更新楽しみにしてます!
がんばってください、師匠!!!
応援してます♪
283 名前:まるみ 投稿日:2003年03月14日(金)23時36分57秒
あやや登場〜〜〜♪
自己紹介・・・自分に正直でよいですね〜
これからどんな戦い方をするのか楽しみです。

祐ちゃん、良い所で邪魔しちゃだめですよ〜!
可愛く?誤魔化したから良いけどね☆

いよいよトーナメント開催!
組合せは!優勝者は誰か!!
そして・・・いしよしはど〜なるのか!!!
更新を待っております。
284 名前:名無しかも〜んな! 投稿日:2003年03月14日(金)23時48分37秒
面白いあややでホッとしてます
自己紹介だけでここまで笑ったの初めてです
いしよしがじれったいほど萌えますねw
285 名前:第十七話 投稿日:2003年03月15日(土)13時28分28秒

 『皆様、こんにちはッ!!』
UFA本部内の体育館に、アニメ声が響く。
 体育館は、まるでどこかの競技場のように広い。
 観客席まで設置してある。
 何故コレを超高層ビルの中に設置できたのか…謎である。このビルの構造には、謎が多
過ぎていちいち気にしていられないが。
『「ハロー!プロジェクト戦闘力測定トーナメント」、いよいよ開始まであと五分と迫っ
て参りました!!』
場内に設置された、巨大モニターが…実況席に座る少女の姿を映し出す。
『ここで、僭越ながら…自己紹介をさせて頂きたいと思いまぁ〜す♪』
モニターに映し出された、ちょっぴり地黒な美少女…ピンクのワンピースに白い帽子をか
ぶり、目の前に『チャーミー石川』と言うネームプレートを掲げている少女は、『最早ヤ
ケクソ』と言うような勢いの良さで叫んだ。

『ど〜も〜☆実況の、チャーミー石川でぇっす♪』

うお〜!!と、観客席から声援があがる。
チャーミー石川こと石川梨華は、手元の小型モニターを見て言う。
『しっかし…すごいですねぇ〜。観客席は満員だそうです。』
 確かに、観客席は満員だった。
 所々に『なっち最高』だの『後藤真希がんばれ』だの『ヤッスー愛してる』だのと書か
れた旗がひらめいていた。
『ほとんどが防衛庁の職員の皆様…あ、あと、警視庁の皆様もいらっしゃるそうですが…
これは、なんてゆーか…ありがたい事ですねぇ。はい。』
まるで自分に言い聞かせるかのごとく、こくこくと頷く。
286 名前:第十七話 投稿日:2003年03月15日(土)13時29分21秒
『そしてっ!もうお一方の紹介ですッ!!
 え〜っと…鉄パイプ持たせたら敵はなし。ナニワの鬼解説・中澤裕子さんですっ!!』
『は〜い。鬼解説・中澤裕子で〜す。』
『今日の放送席は、この二人でお送りしたいと思いますっ!』
『どうぞよろしゅう〜。』
『それでは、開始まであとわずかっ!皆様、マナーは守って下さいねッ!!』
『悪い子には、祐ちゃん鉄パイプお見舞いしちゃうで〜?』
可愛らしく言う裕子。しかしちょっぴり気持ち悪い上、言ってる事が物騒過ぎる。
 ぶつっと放送が切れた後、場内にはちょっぴり怯えた空気が流れたらしい。
287 名前:第十七話 投稿日:2003年03月15日(土)13時29分54秒

****************************************

 「武器は、コレを使ってもらいます。本物を使ったら、対戦相手殺しちゃうかもなんで。」
メロン記念日がずらりと出した武器に、全員が驚きの色を隠せない。
「えぇっ!?ごとー、この手袋はめるだけで良いの!?」
「あたしの銃、モデルガン!?しかも弾丸はBB弾!?…いや、ペイント弾か!?」
「なっちの大鎌なんか木製…いや、刃の部分はプラスチックだべさ!!」
「…アタシのナイフも、刃の部分はプラスチックだけど…。」
「ヤグチの手榴弾なんて、これ…ゴム製!?ちゃんと爆発するの?」
そんな面々に、斉藤瞳が笑顔を浮かべる。
「大丈夫です。持って見てください。重量は本物と変わらないハズですから。矢口さんの
手榴弾、中は衝撃弾になってます。」
「あ、本当だ。」
なつみが大鎌を持ち上げたり下ろしたりをしながら、感心したように呟く。
 そして、村田めぐみが口を開く。
「それらの武器には、全て超小型センサーが組み込まれています。ですから、攻撃を繰り
出せばこちらのパソコンに、攻撃力がデータとして送られて来ます。ですので、できるだ
けいつも通り戦って下さいね♪…ま、よほどの事がない限りその武器じゃ相手は殺せませ
んから。」
すると希美が、さっと手を上げた。
「ののとあいぼんには、何もないんれすか?」
その問いに、大谷雅恵が答える。
「辻ちゃん加護ちゃんの攻撃力データは、会場の各所に設置された外部センサーで測定す
るからね。」
「へぇ〜。そんな事もできるんか。」
亜依が感心のため息を吐く。
288 名前:第十七話 投稿日:2003年03月15日(土)13時30分25秒
「…で、松浦の武器は何?」
圭の問いに、亜弥は満面笑顔で答える。
「はいっ!松浦の武器は、カンフーですッ!!」
手袋をはめた手を見せて、また笑顔。
「んあ〜。それじゃ、ごとーと同じ素手系なんだね。ごとーは空手だけど。」
「はいっ!そーなんですよぉ〜♪」
 と、その直後。

ちゃらららっちゃらっちゃらっちゃ、ちゃっちゃちゃらららら〜らっ♪
ちゃらららっちゃらっちゃらっちゃ、ちゃっちゃちゃららら〜♪

聞き覚えのある人には、ものすごーく聞き覚えのあるメロディ。だけど、聞き覚えのない
人にはとことん聞き覚えのないメロディが、場内に流れた。
「…んあ?何、この曲。ヨッスィー知ってる?」
「ううん、聞いた事ないけど…。ののは?」
「知らないのれす。あいぼん、知ってるれすか?」

ちゃ〜らっちゃちゃ〜らっ、ちゃ〜らっちゃらっちゃっらっちゃ、ちゃ〜♪
ちゃちゃちゃちゃ〜♪

亜依が呆れ顔になる。
「中央競馬のファンファーレや。しかもコレは、関西G1やな。まったく、メジャーなん
だかマイナーなんだかわからん選曲やな。」
「えぇ〜!?そうなんですかぁ〜!?松浦、競馬とか全然知らないから知りませんでした
よぉ〜!!」
「松浦…。知らないのが普通だから。」
矢口の言う通りだ。未成年者は馬券を買えないし、成人してても大学とか学校に通ってい
る人は馬券を買えない。
「中学生や高校生で知ってる方がおかしいんだべさ…。」
「つーか加護。なんでアンタ、関西G1のファンファーレなんて知ってんのよ。」
「…ま、人生イロイロやねん。」
289 名前:第十七話 投稿日:2003年03月15日(土)13時30分55秒
亜依に対して、全員がかなりの疑問を抱いた直後。
『はいっ!いよいよはじまりました、「ハロー!プロジェクト戦闘力測定トーナメント」!!
皆様、長らくお待たせしちゃって申し訳ございませんっ!!
 チャーミー石川、気合入れて実況させて頂きますので、どうぞよろしくっ!!』
「んあぁ…り、梨華ちゃん…。」
真希は困惑顔でひとみを見た。
「実況、大変そーだねぇ。つーか、あんなブリブリな服着せられて可哀想に。ヨッスィー
もそー思わない?」
「…梨華ちゃん、超可愛い…。」
「駄目だこりゃ。」
真希はあきらめて、リングを見た。
(んあ…これからここで戦うんだね…しかも味方と…。)
そして、深いため息を吐く。
(やぐっつぁんと、当たらないと良いなぁ…。ごとー、やぐっつぁんは殴れないよ…。)
真里以外なら、意外と殴れそうな気がする真希であった。
 なにはともあれ、トーナメント開始である。
「…よしっ。」
真希は人知れず、気合を入れた。
290 名前:第十七話 投稿日:2003年03月15日(土)13時31分32秒

****************************************

 『第一回戦は、保田圭VS後藤真希ッ!!』
チャーミー石川が、にこやかな笑顔で言う。
『組み合わせは先ほど、くじ引きで決まったのですが…どーでしょう、中澤さんっ!』
『どーやろうねぇ。圭坊の中距離攻撃に対して、近距離攻撃が得意のごっつぁん…どう戦
うか、見物やね。』
『そうですねぇ〜。でも、総合的な戦闘力では後藤真希の方が勝ってるようですが。』
『でも、ごっつぁんは相手に近寄らなければダメージ与えられんからなぁ。キャリアとし
ては圭坊の方が長いし…圭坊の戦い方によるんやないか?』
裕子の解説の直後、「ヤッスー頑張ってぇ〜!!」と観客席から悲鳴のような声援がわい
た。
『…お、両者、リングに上がりました!試合開始です!!…ちなみにレフェリーは、補給
担当の稲葉貴子です。相変わらずアフロですねぇ。』
『・・・・・・今思ったんやけど、保健医のみっちゃんと言い、今回のあっちゃんと言い…
初登場なのに扱いちっちゃくないか?松浦と比べると、カナリ可哀想なんやけど…。』
『…確かに。あ、貴子さん手ェ振ってますよ。』
『・・・・・・ごっつぁん、眠そうやな。』
裕子は貴子を、ナチュラルに無視した。
 貴子が涙を拭いながら、旗を振り上げる。
『試合、開始です!!』
チャーミー石川の声が聞こえる前に、真希が動く。
「でやっ!」
「はっ。」
真希は圭に近付くが、圭はするりと真希から距離を取る。
(…後藤のパンチは重いからね…下手したら、一発KOって事もあり得るし。)
圭は地面を蹴り、高く飛び上がる。
291 名前:第十七話 投稿日:2003年03月15日(土)13時32分17秒
 そして、持っていたナイフを一斉に、真希に投げつける。
「んあっ!!」
真希は飛び退ってそれをよけるが、圭の手は止まらない。続いて、どんどんとナイフが投
げられて行く。
『すごい!ナイフの雨…いや、嵐です!』
『圭坊、あなどれんなぁ〜。つーか手加減してないし。後藤になんか恨みでもあるんか?』
『うう〜ん、どうなんでしょうねぇ。戦ってると周囲が見えなくなるだけかもですし。』
『そーゆートコあるよな、圭坊。そーいや前、出撃した時間違ってなっちの頬にナイフか
すった事あってなぁ。』
『うわっ!それ、本当ですかっ!?安倍さん、どうしたんですか?』
『あっはっは。なっち激怒。怖かったで〜。』
「も、もう!!裕ちゃん!!余計な事言うモンじゃないべさッ!!」
外部から、真っ赤な顔のなつみに言われ、裕子はニヤリと笑う。
 そうしている内にも、試合は進む。
「んあぁっ!」
ナイフに足を取られ、真希が地面に転がる。
「!」
圭は、チャンスとばかりにナイフを投げた。
「…くっ!!」
真希は床を転がり、それをよける。乾いた音を立てて、ナイフが転がる。
『うわ〜、ごっつぁんかっこええ〜!!』
『すごいですねっ!アニメみたいでしたねっ!!』
『つーかチャーミーさん。アンタの声のがアニメみたいやねん。』
『うぐっ!』
真希の目が、輝く。眠そうな気配が、一掃された。
『おおっと!後藤真希、転んだ体勢から、そのまま飛び上がりました!!』
『…お?ごっつぁん、来るか?』
飛び上がった真希は、イッキに圭との距離を詰める。
「はぁぁッ!!」
292 名前:第十七話 投稿日:2003年03月15日(土)13時32分49秒
「うわっ!」
真希の右ストレートを、圭は寸での所で避けるが…左手の攻撃は、避け切れない。
「でやッ!!」
「はうっ!!」
『…後藤真希の左ストレートが、保田圭にヒットぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』
チャーミー石川の声の伸びと共に、圭が背後に吹っ飛ぶ。
 そして貴子が、圭に駆け寄った。
「…気絶しとるな。試合続行不可能。」
そう呟いて、真希の右手を取る。

「勝者、後藤真希!!」

観客席から、後藤コールが聞こえる。
 それで真希は、はっと気がつく。
「…んあぁっ!!やっちゃったぁぁぁ!!ごめん、圭ちゃん!!」
気絶した圭に駆け寄り、真希はおろおろするばかり。
『後藤真希、早くもベスト4進出決定です!!』
『…ほんま、早いな…。』
『…まぁ、出場者が八人しかいませんから…。』
そんな放送をBGMに、真希は担架で運ばれて行く圭に手を合わせた。
「…ご、ごめんね。圭ちゃん…。」
293 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月15日(土)13時33分22秒


 やったー!今日も更新できたー!!
 でも、明日は確実に更新できません(汗)次回こそ、月曜日です(大汗)
 今回はごっちん大活躍。次回は誰でしょうっ♪
 そして、関西G1ファンファーレ…ご存知の方、いらっしゃいますか〜?

>シフォン様
 今回、ヨッスィーはあんま…つーか全然出てませんね(大汗)
 >こうゆう何気な所に笑ってしまいます^^
 >ホント、クロイツさんは素敵です!!
 ありがとうございます!!そー言って頂けると、マジ嬉しいです!!

>サイレンス様
 ありがとうございます。
 裕ちゃんの『てへっ☆』には、皆が『無理あり過ぎ…』と思っているのですが、鉄パイ
プが怖くてみんな言えないのれす(爆笑)
 がんばります!!ありがとうございます!!

>オガマー様
 そんなあややが大好きです(笑)
 前回、悪くし過ぎたのでね…今回はね…(爆笑)

>名無し読者様
 どうでしたでしょうか、チャーミー石川さん。頑張ってます。つーかコレはもう、実況
じゃないですね。雑談もしてますね(笑)
 今回のあややは、悪役じゃないです。うふふ。
294 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月15日(土)13時34分03秒
レスの続きですきほし

>ヒトシズク様
 >あの歳で『てへっ☆』やっていーんすか?法律違法しませんかね?それが一番気がかりです(笑。
 違反です。メッチャ違反です。
 ですが、鉄パイプの前では誰も何もいえません。無理が通れば道理が引っ込みます(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>まるみ様
 あややは、自分に正直じゃなきゃ!!って事で(笑)そしてカンフー使いです。
 トーナメント…一回戦は、ヤッスーVSごっちんでした。
 次回は誰だっ!?

>名無しかも〜んな!様
 ケーキ屋さんでのあややは、すごかったですからね〜(笑)
 あやや好きなんですが、悪役にしやすいんですよね〜…。
 でも、今回は素敵に活躍して頂きたいと思っております☆
295 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2003年03月15日(土)15時49分32秒
更新キターーーーーーー(゜∀゜)ー!おもしろいです!
やっぱりごっちんは強いっすね!早くよしこ戦も超期待☆
がんばってください!!
296 名前:サイレンス 投稿日:2003年03月15日(土)16時04分52秒
ご、ごめんなさい中澤さん。い、命だけは…。
はい、ファンファーレですね、めっちゃ知ってます。
クロイツさん競馬なさる方ですか?そーゆー自分は未成年。
後藤さん勝ちましたか。うーん順当ですかね。
チャーミーさんと鬼…いえ裕ちゃんの実況とよっすぃーの活躍に期待です。
クロイツさん、がんばってください!

297 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月15日(土)19時58分10秒
遅いけど、あややキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!!
ミキティも出てくるんですかね?(w
続きが楽しみです(w
がんがってください
298 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年03月16日(日)00時27分30秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
ごっちん、空手使い最高にいいです。
(0^〜^)<ごっちん、かっけ〜!でも、梨華ちゃんは渡さないYO!(炎)
川σ_σ|| <クスクス、いつまで気づかないのかしら?

あややのカンフーとゴごっちんの空手、どっちが強いんでしょう?
あややも登場して次回も楽しみです。
299 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月16日(日)00時47分43秒
私、中学生だけど携帯の着メロ関西G1のファンファーレ・・・
これって、ふつうじゃなかったんですか(驚)
よしごま派だけどここのいしよしは、最高
更新のはやさがスゲェー、がんばってください。
300 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月16日(日)12時44分28秒
とうとう始まりましたね、戦闘測定。
チャミー石川、やけくそがまた可愛いです^^
そして、鉄パイプの鬼・・・命だけは逃して欲しいです・・・はい、マジで(苦笑。
『お見舞いしちゃうぞ』・・・完璧に法律無視ですね^^;
もう考えられないほどに(笑。
っと!圭ちゃん大丈夫でしょうか?
てか、圭ちゃんが担架で運ばれていくのを想像するだけで笑いが・・・すいません保田さん(−−;

それでは、次回の更新楽しみにしてます!
がんばってください、師匠♪
応援してます〜!!!
301 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月17日(月)01時18分20秒
くぁ〜ちょっと時間があいただけなのにもうあややが登場してる←遅い。
そしてなぐられる圭ちゃんを想像・・・痛そうだけど妙白目を想像してしまい
小さな笑みが・・・圭ちゃんごめんね。
302 名前:第十八話 投稿日:2003年03月17日(月)11時08分18秒

 第二回戦は、矢口真里VS辻希美。希美の陰陽術を、真里は持ち前の素早さと経験値で
かわしまくり、ピンポイントを狙った攻撃を連続して繰り出した真里の勝利。
 第三回戦は、安倍なつみVS加護亜依。亜依の魔術をきれいにかわし、イッキにう距離
を縮めて一撃必殺を繰り出したなつみの勝利。
『…ってなワケでっ!本日最後の試合となりましたッ!!松浦亜弥VS吉澤ひとみ!!』
『準決勝と決勝は、明日の朝十時からやで〜。』
いささか疲れ気味の、チャーミー石川&中澤裕子。そりゃそうだ。昼休みを挟んで、朝か
らずっとこのテンションを持続させているのだから。
『新人・松浦亜弥の得意は、カンフーだそうですが…どうでしょうねぇ、中澤さん!』
『せやなぁ…しっかし、矢口と辻の戦い以外はみんな遠距離VS近距離になっとるからなぁ。』
『そう言えばそうですね。』
『…ま、ここでいっちょ、オモロい試合見せてもらいたいモンやな。後藤となっちは同じ
よーな勝ち方したし。よっさんの頑張りどころや。』
『そうですね…今までの試合ですと、近距離が圧勝って感じですし…。』
チャーミー石川の顔に、ちょっと暗い影が過ぎる。
(・・・・・・ひとみちゃん、大丈夫かしら…。)
 今まで、近距離に負けた遠距離の二人は…二人とも試合続行不可能で救護班に運び込ま
れている。
 圭も亜依も飄々と『やっぱ後藤は強いわね』とか『さすがは安倍さんや』とか言ってい
るが…救護班にいるのが、究極の癒しの魔術を使える保険医・平家みちよでなければ全治
にどれくらいかかったかわからないのだ。
303 名前:第十八話 投稿日:2003年03月17日(月)11時08分48秒
(松浦さんは新人だけど…どのくらいの実力があるのかわからないし…。)
すると、裕子がマイクを押さえて囁いた。
「…チャーミーさん。まだ、仕事中やで。」
梨華も慌ててマイクを押さえる。
「す、すみませんっ!」
「…ま、気持ちはわかるんやけどな。本来の仕事じゃないとは言え、これも立派な仕事で
ある事には変わりない。せめてトーナメント終わるまでは、明るい顔しとき。」
「・・・・・・はい。」
そして梨華は、自分の頬をぴしりと叩く。
 それから、二人同時にマイクから手を離した。
『さあっ!時間いっぱいでぇす☆』
『相撲かい。』
さっきと変わらぬ、チャーミー石川の声。
 それを聞きながら、吉澤ひとみはリングに上がった。
304 名前:第十八話 投稿日:2003年03月17日(月)11時09分23秒

****************************************

 「よろしくお願いしまーっす♪」
「よろしくお願いします!!」
同時に頭を下げて、ひとみは亜弥を見る。
(…うーん…やっぱ、女の子に銃口向けるのは気が進まないなぁ…。)
腰のベルトに引っ掛けてあるホルスターに手をかけながらも、そう思った。
 亜弥は笑顔で、構えの姿勢を取っている。
(でもまぁ、相手は新人だし。梨華ちゃん見てるし。)
そう思った瞬間、ひとみの目に炎が巻き上がる。
「うっわぁ♪吉澤さんってば、やる気満々っ♪」
なんだか、状況を考えなかったら誤解されそうな発言である。
「…二人とも、ええか?」
貴子の問いに、同時にこくりと頷く。
 そして、貴子の手にある旗が…大きく振り上げられた。
「…はぁぁッ!!」
亜弥の顔から、笑みが消えた。
(先手必勝、ってヤツ!?)
ひとみは顔に出さず、しかし内心焦りながら亜弥の攻撃をかわす。
 亜弥は、もの凄い速さで拳を繰り出し、蹴りを出す。
『おおっと、先手を打ったのは松浦亜弥!…速い、速いです!!』
『すっごいな…まだデータ見とらんからハッキリした事言えんけど…これは、素早さだけ
なら後藤となっち以上やないか?』
ひとみは、亜弥から大きく跳び退る。
(あたし、素早さに自身はあんまないんだよね…マズいな。)
305 名前:第十八話 投稿日:2003年03月17日(月)11時10分33秒
いつも使ってる愛用の銃と、同じ重さと感触のモデルガンを取り出す。
 ズキュンッズキュンッ
銃口が火を噴き、弾丸が発射される。…とは言え、弾丸はペイント弾だが。
 しかし、さすがに素早いだけの事はある。亜弥は難なくその弾を避けた。そして、地面
に赤いインクがブチまけられた。
『すごいです、松浦亜弥!吉澤ひとみの弾丸を全て避けました!!まさに、目にも留まら
ぬ速さ!!』
チャーミー石川の実況に、カチンと来るひとみ。
(な、なんで梨華ちゃん、松浦さんの事ばっか誉めるのさ!!)
それは、亜弥のが優勢だから。そしてひとみが劣勢だからに他ならない。
 しかし、そんな事を理解して納得できるようなら、それはもう吉澤ひとみではない。
(くそう!!梨華ちゃんにあたしの名前を連呼させてやるぅ!!)
ズキュンズキュンズキュンッ
ひとみの銃が、連続で火を噴く。
「きゃあっ!」
亜弥の左腕に、衝撃と共に赤いインクこびりつく。
『おっと、吉澤ひとみの弾丸が松浦亜弥の左上腕部にヒット!』
『すっごいな、よっさん。…アレ、完全に松浦の行動を読んだで。』
『どう言う事ですか?中澤さん。』
『つまり、一発目はフェイクやったんや。それで、よっさんは松浦の避ける方向を予想し
て…そこに向かって撃ったんや。ちゃんとヒットしてるって事はデタラメではなくちゃん
と狙ったって事やな。』
『すごーいっ!!すごいです、吉澤ひとみッ!!流石の命中力ッ!!』
『「ロシアの白き熊」の別名は、伊達じゃないっつー事やな。』
イマイチよくわからない別名である。
306 名前:第十八話 投稿日:2003年03月17日(月)11時11分12秒
 チャーミー石川の『すごい』連呼に、ひとみはちょっぴり感動した。
(梨華ちゃん…あたし頑張るよ…!!)
そして、その勢いに乗り…ひとみはスカートをまくりあげる。
『おおおおおっ!?』
『きゃああああっ!!』
身を乗り出す裕子に、アンビリーバボーな悲鳴を上げるチャーミー石川。観客席からも同
じような反応が来る。
『な、何て事をッ!!』
『よっさん、サービスかっ!?』
『中澤さんッ!!!』
チャーミー石川の目に、ひとみの足が見えた。
 正確には、足につけられたガーターベルト。そしてそこに引っ掛けられている、ちょっ
と小型のマシンガン。
『・・・・・・あっ!!』
チャーミー石川が、慌てて実況をしようとした直後。
ズダダダダダダダダダダダダッ
ひとみのマシンガンが、もの凄い勢いで火を吹いた。
「きゃあっ!!」
亜弥はまともに弾丸の雨を浴びて、一瞬にして全身を真っ赤に染める。
「よ、吉澤っ!?」
焦る貴子に、ひとみは冷静に言う。
「大丈夫、これもモデルガンで…装填してあるのはペイント弾です。」
その言葉を裏付けるように、亜弥がむっくりと起き上がる。
「痛ぁーいっ。もう、吉澤さんってば…反則ですよぉ!武器かくして置くなんてぇ!」
「大会規定に、書いてなかったもーん。」
307 名前:第十八話 投稿日:2003年03月17日(月)11時11分45秒
「…松浦、無事か?」
「はい。ちょっとどころじゃなくびっくりしたけどぉー。」
むくっと起き上がる亜弥。貴子は、その真っ赤に染まった服を見た。
「…見事に、急所に命中させとるな。」
「命中力が自慢ですから。」
ひとみの言葉に、貴子はちょっぴり笑った。
 そして、ひとみの手を取る。
「勝者、吉澤ひとみ!!」
歓声があがる。
『…吉澤ひとみ、勝ちました!!これで、ベスト4が全員出そろいましたねッ!!』
『せやなぁ。…ま、なっちと後藤は当然っちゃー当然やけど…残る二人が矢口に吉澤…。』
裕子の口元に、笑みが浮かぶ。
『ほんっと、おもろい事になりそうやわ。』
『そうですねぇ〜。』
チャーミー石川は、カメラに向かって笑顔を見せた。
『それでは、今日の試合はここまでっ!!続きは明日、午前十時からとなりますっ!』
『十時やで〜?間違えんなよ〜?』
『それでは、また明日ッ!!チャオ〜♪』
308 名前:第十八話 投稿日:2003年03月17日(月)11時12分24秒

****************************************

 「よっしざっわさん♪」
「ん?」
赤いインクで真っ赤になった亜弥に声をかけられ、ひとみは振り返る。
「ああ、松浦さん。」
「亜弥、で良いですよ〜。」
「それじゃ、亜弥ちゃん。どうしたの?」
すると亜弥は、にっこりと微笑みながら言った。
「あのぉ、ちょっと握手すてもらえませんか?」
ひとみの目が点になる。
「へ?握手?」
「そうっ!お願いします!!」
「べ、別に構わないけど…。」
ひとみが右手を差し出すと、亜弥はうれしそうにその手を握った。
「・・・・・・。」
そして、何やら考え込むような表情になる。
「…あ、亜弥ちゃん?」
不審がるひとみに、亜弥は眉間にシワを寄せた。
「…う〜ん、吉澤さんも違う…。」
心底ガッカリしたような声を出す亜弥。
「な、何が?」
ひとみが尋ねると、亜弥はまたハジケる笑顔を向けた。

「松浦はですねぇ、運命の人を探してるんです!」

「・・・・・・う、運命の人?」
「そうっ!松浦と、運命の赤い糸でつながってる人っ!」
亜弥は、夢見るような表情になる。
309 名前:第十八話 投稿日:2003年03月17日(月)11時13分00秒
「松浦のママは占い師なんですけどね、そのママが言ってたんですよ。
 『UFAには、亜弥の運命の人がいるはずだ』ってっ♪」
「・・・・・・。」
「手を握ればわかるハズなんです。びびびっと来るハズなんです♪
 …だけど、吉澤さんの手じゃびびびっと来ませんでした。う〜ん、やっぱり吉澤さんじゃ
なかったか〜。」
ひとみは、にっこりと笑って見せた。
「そうだね…あたしじゃないと思うよ。あたしはもう、運命の人は見つけたから。」
「ええっ!?そうなんですかぁ!?」
「うん!一目惚れしてね。それに初めて手ぇ握った時、びびびって来たし。」
「すごーいッ!!」
亜弥は興奮気味に言う。
「そ、そそそそれでっ!どうなってるんですか!?その運命の人とはっ!!」
「う〜ん…実はまだ、告白もしてないんだよね…。」
「な、なんでっ!?」
「いや、なんかタイミング合わなくて…それに、色々あって…。」
ひとみは苦笑してから、意思の強そうな目で言った。

「でも…このトーナメントで優勝できたら、告白するつもりなんだ。」

亜弥の目が、キラキラと輝く。
「マジですかっ!!?きゃーっ!きゃーっ!!すごーいっ!!!」
「えへへ…でも、無理かも知れないけどね…だって、ごっちんも安倍さんも残ってるし。
それに…告白しても、玉砕するかもだし。」
310 名前:第十八話 投稿日:2003年03月17日(月)11時13分30秒
「大丈夫ですよぉ!!」
亜弥はぐぐっと拳を握る。
「恋のパワーと愛のパワーは、何よりも強いって…太古の昔から決まってるんです!!だ
から…きっと大丈夫です!!
 それに、運命の人なんですから!!大丈夫ですって!!松浦も応援してますし!!」
「それは心強いなぁ。」
そして亜弥は、ひとみに抱きつく。
「がんばってくださいねっ!!」
亜弥を抱きとめながら、ひとみはテレくさそうに笑う。
「うん…頑張る!…てゆーか亜弥ちゃん、インクあたしにこすり付けてない?」
「あ、バレました?」
「オイッ!!」
そして顔を見合わせ…楽しそうに笑った。
311 名前:第十八話 投稿日:2003年03月17日(月)11時14分02秒

****************************************

 「…大丈夫ですって!!松浦も応援してますし!!」
ふと、聞こえて来たその言葉に…梨華は顔を上げる。
(…松浦さん?)
「それは心強いなぁ。」
(ひとみちゃん?)
梨華が二人を見た直後、亜弥はひとみに抱きついた。
(!!!?)
梨華の顔から、さっと血が引く。
「がんばってくださいねっ!!」
「うん…頑張る!…てゆーか亜弥ちゃん…」
そこから先は、梨華には聞こえなかった。…いや、ひとみの声だけではない。その他の雑
音でさえも、梨華には聞こえない。
(・・・・・・ひとみちゃん…!!)
へなへなと座り込む梨華の頭に、前に真希から聞いた言葉が蘇る。

『んあ〜。ヨッスィーには好きな人いるんだけど、深い事情があって告白できないでいる
んだよ〜。』

(・・・・・・まさかそれって、松浦さん…!?で、でも…松浦さんはつい昨日UFAに
来たばっかりだし…。)
梨華の思考が、どんどんネガティブな方向へと流れて行く。
(もしかしたら…二人は昔、どこかで会った事あるのかも…だけど様々な事情が重なり合っ
て引き離されたりして…。そんでもってお互い恋心を抱いてて…それで、再会してそれが
もう一回燃え上がって…。)
 全て、梨華の妄想である。
 ひとみと亜弥は、今まで全く接点はなかった。しかもお互い恋心など抱いていない。
312 名前:第十八話 投稿日:2003年03月17日(月)11時14分34秒
(ひとみちゃん…!!)
だが、梨華の中では最早それが真実となってしまっている。
 恐るべし。思い込みの力。
 梨華は唇をかみ締めて、涙を止めた。
(駄目よ…目が腫れちゃう!泣くのは、明日が終わってから!!)
真面目な梨華は、自分にそう言い聞かせた。
 そう。明日までは、チャーミー石川でいなければならないのだから。
 こうして、梨華のものすごい勘違いと共に…トーナメント一日目は、幕を閉じた。
313 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月17日(月)11時15分04秒


 梨華ちゃん勘違い〜♪いやぁ楽しい楽しい。
 そして、今日から我が家のピアノが修理に出されます。
 イエーイ!!これで今日から一週間、練習しなくても怒られないー!!

>名無し募集中。。。様
 ありがとうございます♪吉澤VS松浦、どうだったでしょうか?
 がんばりますねっ!どうぞよよしくでっす。

>サイレンス様
 >クロイツさん競馬なさる方ですか?そーゆー自分は未成年。
 しません。二十歳だけど大学生なんで…しかも外見が中学生なんで、多分売ってくれな
いかと思われます(泣)
 ですが、姉の仕事が競馬関係なんで…詳しかったりもします(笑)
 がんばりまっす!!どうぞよろしく!!

>>297名無し読者様
 あややは、運命の人を求める愛の旅人…(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくお願いします!!

>ななしのよっすぃ〜様
 >あややのカンフーとゴごっちんの空手、どっちが強いんでしょう?
 う〜ん…どっちだろう…。とりあえず腕力はごっちんのがあるって設定です(笑)
 次回多分、柴田さん出るかと思われます。
314 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月17日(月)11時15分43秒
レスの続きでっすきほし

>>299名無し読者様
 >私、中学生だけど携帯の着メロ関西G1のファンファーレ・・・
 か、かっけぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜!!!!
 それじゃ、アレですか?授業中マナーモードにし忘れて電話かかって来たりすると…あ
のメロディが教室に流れるんですかっ!!?か、かっこ良過ぎる…!!
 >よしごま派だけどここのいしよしは、最高
 そう言って頂けるとうれしいです♪これからもがんばります!!

>ヒトシズク様
 梨華ちゃんヤケクソです(笑)
 >てか、圭ちゃんが担架で運ばれていくのを想像するだけで笑いが・・・すいません保田さん(−−;
 私も想像して爆笑しました。ビジュアル的にナイスですよね!!圭ちゃんに担架!!
 がんばりますね!!どうぞよろしくっ!!

>匿名匿名希望様
 あやや参上〜☆そして、匿名匿名希望様にも笑いを誘うケメ子…(笑)
 やっぱ一番オイシイのはケメ子ですね。う〜ん、ケメ子マンセー(爆笑)
315 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月17日(月)12時23分38秒
勘違いきたあぁぁぁぁ!!!!!
そしてそれが微笑ましいここの2人☆
よし子のガーターベルト・・・ぐはっ(大量吐血
316 名前:サイレンス 投稿日:2003年03月17日(月)12時37分06秒
よっすぃー強し。石川さんいる限り無敵か?
クロイツさんの前作の印象であやや嫌いでしたが好きになれそうです。
石川さんのネガティヴはどーしよーもないのか。
次回更新期待です!
317 名前:297 投稿日:2003年03月17日(月)14時18分54秒
よっすぃーかっけーー!!
ほれたぞぉ(w
だけどスカートの中も…(ぇ

そうですか、あやや運命の人探し中ですか(w
それって…?(ニヤリ
318 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月17日(月)17時32分19秒
おぉぉぉぉ〜!!!
勘違い梨華ちゃんとうとう来ましたね!待ってました^^
それにしても梨華ちゃんに自分の名前を言わせたいがために頑張るよしこさん。
何か単純っすねぇ〜・・・ま、それがよっすぃーなんですけどね(笑。
けどっ!強っ!!!愛の力は何に対しても勝ちますねぇ〜^^
あやや、運命の人は誰なんでしょう?
母親が占い師で手を見れば分かる・・・なんともロマンチックですね^^

それでは次回の更新楽しみにしてます!
がんばってください、師匠♪
応援してます〜!!!
319 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2003年03月17日(月)21時45分39秒
勘違い梨華ちゃんよりよっすぃーのガーターベルトに萌えええああ!!!!
ハアハァ(;゜▽゜)ですマジ!!ありがとう作者さん☆
320 名前:まるみ 投稿日:2003年03月17日(月)22時57分36秒
も〜皆さん勘違い大王だらけです〜☆

戦闘力測定、いよいよベスト4が出揃いましたー!
って、1回しか戦っていない・・・。
さ〜て、次はど〜なるんでしょうね?
楽しみにまってますよ!
321 名前:はる〜か 投稿日:2003年03月18日(火)09時23分37秒
どうも、初めまして。
本当にすばらしすぎます! 萌!
ここまでこの字が当てはまる物はないのでは、滅多にありませんよ。

専属ケーキ屋さんとは、また違うすばらしい世界にもう・・・・
また今回も、キーボードもマウスも、鼻からでた鮮血で血だらけになってしまう予感がw
しかし、ふたりとも相当な勘違いさんですね。そこがまたかわいいわけで。

これからもがんばってくださいね。 そして、また何人も出血多量で病院送りにしてください(笑
322 名前:第十九話 投稿日:2003年03月18日(火)09時25分21秒

 体育館がすべて見渡せる、VIP席。圭織はそこのソファに足を組んで座りながら、不
機嫌な表情を隠せなかった。
「おっはようさ〜ん♪」
明るい声が聞こえて、圭織はソファからすっと立ち上がる。
「おはようございます、つんくさん。」
「いよいよ準決勝・決勝やな〜♪」
「…そうですね。」
「お?どうした?飯田。昨日もそーやったけど、今日もむっちゃご機嫌ナナメやな〜。」
つんくの言葉に、圭織は顔をしかめる。
「当然です!仲間同士で戦って傷つけ合うなんて…そんなの圭織は見たくありません!」
「まぁまぁ。そんなカタい事言うなって。死なないようには気ィつけてるワケやし。」
「そう言う問題じゃありませんよ!」
つんくが座ったのを見て、圭織ももう一回ソファに座る。
「それになぁ…戦闘力測るには、こーやるのが一番やねん。」
「でも、だからってこんな…」
「それに、パフォーマンスにもなるしな。」
「・・・・・・。」
圭織は、唇をぐっと噛んで黙った。
 リーダーで指揮官と言う役職上、他のメンバーよりも防衛庁との接触が多い圭織は知っ
ている。
 防衛庁の上層部は、UFAをあまり良く思っていない事を。
「こーやって、防衛庁の下の方のヤツらにでも『UFAって良いんやで〜』とアピールし
とかんと、立場は悪くなるばかりや。」
「・・・・・・それにしたって、もっと別の方法があったんじゃないんですか?」
わかっていても、圭織の機嫌は直らない。
323 名前:第十九話 投稿日:2003年03月18日(火)09時28分00秒
 そんな圭織に、つんくは言う。
「…ま、確かに他の方法もあった。せやけどな…俺の…ポリシーと言うか、情熱と言うか。」
「?」
つんくの頬に、一筋の涙が流れる。

「…『サバイバー』…なんで終わってしもうたんや…毎週楽しみにしとったのに…。」

「それかよ!!」
圭織のタイミングの良いツッコミが、VIP室に響く。
「ええやんええやん。好きなんや、あーゆーのっ!」
「いくら好きだからって、自らの部下でやらないでくださいよッ!!」
「寂しかったんや〜!『サバイバー』終わっちゃって寂しかったんや〜!!」
「ええい、知るかッ!!てゆーかこのトーナメント、『サバイバー』の代用品かッ!!?」
「代用品なんて失礼な。これはこれでれっきとした楽しみやねん。」
「威張って言うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
と、その直後。
「あの〜、失礼します…。」
メロン記念日・柴田あゆみが入って来た。
「の、ノックしたんですけど…返事がなかったので…。」
白熱し過ぎて、気が付かなかった二人。
「…えっと、それで…柴田さん、どうしたの?」
圭織が気を取り直して言うと、あゆみは笑顔で一枚のDVDを差し出した。
「はいっ!つんくさんに言われて作成した『トーナメントドキュメンタリーDVD・前半』
のが完成しましたので、お届けに来たんです!」
「…つんくさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!何依頼してんですかッ!!」
「う…いや、まぁ、その…」
「それから、一般販売の件なんですが…」
「一般販売するつもりなんですかッ!!!?」
「じゅ、需要があんねんから、しゃーないやろっ!?」
324 名前:第十九話 投稿日:2003年03月18日(火)09時28分33秒
「しゃーなくないっ!!柴田さん、そのDVDは図書室で管理するようにして。門外不出
で。」
「はい。わかりました。」
「うああああああ〜!!そんなぁぁぁぁぁ〜!!!」
あきらかにホッとした顔のあゆみに、あきらかにガッカリした顔のつんく。

ちゃ〜んちゃちゃちゃ〜んちゃちゃちゃ〜ん♪ちゃちゃちゃちゃ〜ん♪
ちゃちゃちゃちゃ〜ん♪ちゃんちゃちゃ〜んちゃ〜んちゃ〜んちゃ〜んちゃ〜んちゃ〜ん♪

「あ、始まりますねっ♪」
それを聞いて、圭織がうんざりした顔をする。
「…昨日は関西G1で、今日は関東G1ですか…。」
「本当は、京都・阪神特別ファンファーレにしよーかと思ったんやけど…やっぱココは東
京やし。」
つんくの言葉に、あゆみも頷く。
「そうですねぇ。関西出身の人には嬉しいかもですけど、関東出身の人は頭に来るでしょ
うからねぇ。」
「せや。防衛庁の皆様に反感買ってもおもろないし。」
「おもしろさで全てを決めないでくださいよッ!!てゆーかなんで競馬なんですかッ!!?」
「…ま、あながち間違った選曲ではないハズやで?」
「・・・・・・まさかッ!!」
圭織の顔から、血の気が引く。

ちゃ〜んちゃ〜んちゃ〜んちゃ〜んちゃ〜んちゃ〜ん♪
ちゃちゃちゃちゃ〜ん♪

『さ〜て、時間となりましたッ!!トーナメント二日目、今日は準決勝・決勝です!!
実況は、昨日に引き続き…チャーミー石川でぇ〜っす☆』
チャーミー石川の、必要以上に高い声を聞きながら…圭織はとりあえず、つんくの頭をハ
リセンで叩いた。
325 名前:第十九話 投稿日:2003年03月18日(火)09時29分09秒

****************************************

 裕子は、昨日よりも遥かにハイテンションで喋るチャーミー石川を見て、言った。
『…なんかチャーミーさん、いっぱいいっぱい無理してないか?』
『えぇ〜?そぉんな事ないですよぉ〜!』
『…つーか目の下、クマできとるし。』
『大丈夫ですぅ〜!んもぅ、チャーミーは超元気いっぱいですよぉ☆ハッピー!?』
『キショッ!!やめいッ!!』
振り付き『ハッピー!?』に裕子が鳥肌を立てる。
『…ところで、今日の場内なのですが…うわ〜、なんだか昨日よりも女性の方が多いです
ねぇ〜。』
『ま、そりゃそーやろ。残ってるのがなっちに後藤に矢口に吉澤なら。』
この四人は、とにかく女にモテる。
ひとみと真希は王子様的存在だし、なつみと真里は小動物のように可愛らしい。そんな四
人だから、女性のファンも少なくないのだ。
 …まぁ残りの四人も、負けず劣らず女にモテるのだが。
『…何はともあれ、準決勝です!え〜…組み合わせはこちらですね。』
正面の巨大モニターに、『準決勝第一回戦・後藤VS矢口、第二回戦・安倍VS吉澤』の
文字があらわれる。
『お〜、後藤は矢口と対戦かぁ〜。これは…どーなるかわからなくなって来たなぁ。』
『そうなんですか?』
『ああ…これは…ひょっとすると、ひょっとするでぇ〜!!』
『…所で中澤さん。その、手に握ってる紙みたいなの…何ですか?』
『…こ、子供は知らんでええねん。それよか、矢口と後藤がリング上がったで!?』
チャーミー石川は、首をかしげる。
『…よくわかりませんが…とにかく、準決勝開始です!!』
326 名前:第十九話 投稿日:2003年03月18日(火)09時29分41秒
そんなアナウンスを聞きながら、真希は、苦悩の表情を見せていた。
(んあぁぁぁ…!!な、なんで…なんでよりにもよって、やぐっつぁんと当たっちゃうん
だよぉ…!!)
リングの向こう側で、小さな身体をひねりながら、手榴弾やダイナマイト(中身は衝撃弾)
の確認をしている真里を見ながら思う。
(無理だって、絶対。ごとー、他のメンバーなら殴れるけど、やぐっつぁんは殴れないよぉ…。)
既に半泣きな真希。
 それに対して、真里はなんだかやる気満々に見える。
(ううう…やぐっつぁん、嬉々としてるし…。)
真希は内心、深いため息を吐く。
(やっぱごとー、やぐっつぁんに本気で嫌われてるんだなぁ…。そりゃそーか。ごとーは、
やぐっつぁんの大好きないちーちゃんを盗っちゃったんだし…。)
 真希が加入したばかりの頃、真里と紗耶香が付き合っていた。
 それは真希も知っていた。
 しかし、真希のせいで二人は破局を迎えたのだ。
(…ごとーが、いちーちゃんにベタベタし過ぎたから…。)
胸がちくりと痛む。
 あの時に優しく時に厳しい教育係に、真希は恋心など1mmたりとも抱いていなかった。
それは断言できる。
 何故なら、加入直後から真希はずっと、真里が好きだったから。
(・・・・・・んああああああああああ…!!!!!)
頭を抱えたい程苦悩する真希の目の前で、無情にも旗は振り上げられた。
327 名前:第十九話 投稿日:2003年03月18日(火)09時30分15秒

****************************************

 『…え〜…なんと言うか…試合、終了です。』
困惑した表情で、裕子を見るチャーミー石川。
『…えっらい早く終わったな…。』
『…てゆーか後藤真希、ほとんど無抵抗でしたね…。』
 そう。無抵抗であった。
 開始の合図直後、真里の投げた手榴弾に対し、何の防御もしようとせずにいて…場外ま
で吹っ飛ばされ、意識を失ったのだ。
『なんとなく、物悲しい感じもするわな…。』
『…モーニング娘。最強の二柱の一人と呼ばれた後藤真希…アッサリと準決勝敗退です。』
『しっかし、ホンマおもしろくなって来たでぇ〜!!本命が準決勝敗退なんてっ!』
『…本命?』
『もしかして、大穴が来るか〜?』
『…大穴…?』
不審がるチャーミー石川に気付き、咳払いをする裕子。
『…さてっ!!準決勝二組目ッ!!』
『・・・・・・安倍なつみVS吉澤ひとみ、ですね。』
釈然としない想いを抱きながらも、チャーミー石川は手元の資料を見る。
『…これは、どうなるんでしょうかねぇ。』
『なっちVSよっさんか〜…同期としては、なっちを応援したいんやけどな〜…。』
なにやら含むところがある言い方の裕子に首を傾げつつも、チャーミー石川は笑顔を浮か
べる。
『…そうですね。わたしも吉澤ひとみの応援をしたいような気がします。』
328 名前:第十九話 投稿日:2003年03月18日(火)09時30分47秒
その言葉に、ひとみががばっと顔を上げる。
(梨華ちゃんが…あたしの応援をッ!!?)
ひとみはぐぐぐっと拳を握る。
(…頑張る。絶対勝つ。)
今まで『相手が安倍さんなんて…もー駄目かも。くすん。』などと思っていたひとみだが、
チャーミー石川の一言で闘志に火がついたらしい。
『…さて、リングの用意が整ったようです。』
「うっしゃぁ!!」
ひとみは叫んでから、リングに上がる。見ると、なつみもにこにこ笑顔で上がって来てい
た。
『…よっさんもやけど、なっちも気合入っとるなぁ〜。』
『そうなんですか?とっても可愛い笑顔を浮かべていますけど…。』
『そうや。アレがなっちの…むっちゃやる気の戦闘モードの顔なんや。』
『・・・・・・そ、そうですか。』
チャーミー石川は、不安を外に出さないように必死になった。
 そんなチャーミー石川の目に、旗が振り上げられるのが見えた。
『…試合、開始です!!』
329 名前:第十九話 投稿日:2003年03月18日(火)09時31分30秒

****************************************

 開始の合図を聞いても、二人とも動かなかった。
「「・・・・・・。」」
ひとみは銃をかまえたまま、なつみは大鎌をかまえたまま動かない。
『…両者、にらみ合ったままです!動きません!』
『今までの試合では見られなかった、「静」を感じる戦いやな。』
まるで、目に見えない戦いをしているようだった。
 ひとみの気迫となつみの気迫が、ぶつかりあっている。
(キャリアも実力も、安倍さんの方が上…普通だったらあたしが負けるのが当たり前…。)
ひとみは、燃える瞳でがっとなつみをにらみ付ける。
(だけど…梨華ちゃんへの想いなら、あたしは誰にも負けないッ!!)
そんな想いが、なつみにまともにぶつかって行く。
『…これは…勝負が決まるのは、一瞬やな。』
『え…?』
『今までみたく派手じゃない分、一撃が重くなる。…いくらプラスチックの刃でも、なっ
ちの「重い一撃」を受けたらひとたまりもないで。』
『・・・・・・。』
『なっちにしても同じ事や。チャンスは一瞬。それを逃したら…よっさんの命中力の餌食
になる。』
チャーミー石川は、机の下でぐっと拳を握った。
(…駄目よ、今は仕事中。)
そう思いつつも、思わずにはいられない。
(だけど…ひとみちゃん!!)
ぎゅっと目をつぶり、梨華は心の中で叫んだ。
(…負けないで!!)
330 名前:第十九話 投稿日:2003年03月18日(火)09時32分07秒
梨華がかっと目を開いた瞬間、なつみが動いた。
「・・・・・・!!!」
気合を入れる為の掛け声もなかった。それに動いているようにも見えなかった。それくら
い滑らかで、自然な動き。
 梨華の口から悲鳴が漏れそうになるが、チャーミー石川は必死に押しとどめる。
 と、その時。

ズキュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥン、ズキュンッ

銃声が響いた。
「・・・・・うあぁっ!!」
悲鳴は、なつみのモノだった。そしてなつみは、床に倒れる。
「なっち!」
圭の叫び声と同時に、貴子がなつみに駆け寄る。
「…こ、これは…!!」
なつみ顔面と胸に、赤いインク。
「…なっち、どこに当たった?」
なつみがむくっと起き上がる。
「正確に、眉間と心臓を撃たれたべ。」
「・・・・・・マジで?」
「マジだべさ。…ったく、なんて命中力だべさ。」
それを聞いて、貴子はひとみに駆け寄る。
「勝者、吉澤ひとみ!!!」
シーンとなっていた観客席から、再び歓声が起こる。
『…よ、吉澤ひとみ!!決勝進出です!!』
331 名前:第十九話 投稿日:2003年03月18日(火)09時32分40秒
チャーミー石川が裕子を見ると、裕子はふるふると震えていた。
『ど、どうしたんですか?中澤さ…』

『キタ━━━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━━━━━!!!!』

『へっ!?』
『来た来た来たでぇぇぇぇぇ!!3−8に8−3…どっちに転んでも大穴や!!』
『…あの〜、中澤さん?』
『よっさん!!ようやった!!あんたを信じて良かった!!!』
『???』
チャーミー石川は更に首をかしげ、ふと手の痛みに気がついた。
「!!」
梨華は、自らの手を見て目を見開く。
 梨華のてのひらからは、血が出ていた。
 拳を強く握りしめ過ぎた為、爪が食い込んでいたのだ。
「・・・・・・全然、気付かなかった…。」
それを見て梨華は、なんだか泣きたいような気分になった。
(…もう戻れないのね、わたし。ひとみちゃんを好きでいるのは、やめられない。…だっ
て、こんなに好きなんだもの…。)
涙をこらえる。
(あと半日…次の決勝が終われば、わたしは『石川梨華』に戻れる…。そうしたら…。)
ぐっと、目を閉じた。
(玉砕しても良い。…ひとみちゃんに告白しよう。そうじゃなきゃわたし、前に進めない…。)
梨華はそっと、手を祈る形に組み合わせた。
332 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月18日(火)09時33分14秒


 いやーん、まさか〜な展開になって参りました。
 まさか彼女が勝つとはねぇ…私も予想もしてませんでしたわよ。うふふ。

>匿名匿名希望様
 >よし子のガーターベルト・・・ぐはっ(大量吐血
 喜んでいただけた様で…(笑)
 やっぱり、銃を使う美少女に、ガーターベルトは外せないでしょーって事で(爆笑)

>サイレンス様
 無敵です。無敵過ぎます。その想いだけで、あんな大物までもが倒されてしまいました(笑)
 >クロイツさんの前作の印象であやや嫌いでしたが好きになれそうです。
 それは良かった…!!あやや好きなんですが、前作ではものすごい悪役にしてしまった
ので…今回は良い人にしようと頑張っております!!

>296様
 今回はどーだったでしょうか?
 あややの運命のひと…うっふふふふふふ。それは秘密です♪
(O^〜^)<ありがとう!がんばるYO!

>ヒトシズク様
 梨華ちゃんも決意が固まりましたっ!!うふふふふふっ!!
 >それにしても梨華ちゃんに自分の名前を言わせたいがために頑張るよしこさん。
 >何か単純っすねぇ〜・・・ま、それがよっすぃーなんですけどね(笑。
 単純なよしこさん程書きやすいんですよ(笑)
 ありがとうございます!!頑張ります!!
333 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月18日(火)09時33分48秒
レスの続きでっすはあとはあと

>名無し募集中。。。様
 >勘違い梨華ちゃんよりよっすぃーのガーターベルトに萌えええああ!!!!
 >ハアハァ(;゜▽゜)ですマジ!!ありがとう作者さん☆
 いえいえ、喜んで頂けてなによりですわ。
 つーか大好評で嬉しいです。ガーターベルト☆

>まるみ様
 こんなんなりました☆
 勘違い大王がいっぱいで、書いてて楽しい…(笑)
 次回、決勝です。う〜ん、早い…(笑)さて、どうなっちゃうのかっ!!

>はる〜か様
 はじめまして〜♪ありがとうございます!!
 そう言って頂けるとマジ嬉しいでっす!!
 がんばりますので、どうぞよろしくお願いします!!
 …あ、出血多量は危険ですので、ホウレンソウをしっかり食べながら…(笑)
334 名前:サイレンス 投稿日:2003年03月18日(火)11時59分40秒
「賭けてたんかい、裕ちゃん〜!!」そーゆー自分は吉澤−後藤で玉砕。
ってゆーか穴なんですねよっすぃー。当てにいくなら吉澤−後藤を軸に三連複に…。
あ、すいません長々と。

今回も笑わせていただきました。裕ちゃんとつんくさんはさいこーですね。
次は決勝ですか。梨華ちゃんのためにもよっすぃーにがんばってほしー自分。

クロイツさん、次回の更新お待ちしております。
335 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月18日(火)13時18分42秒
無抵抗な愛情萌え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
ちなみに自分も(o^〜^o)― (´ Д ` )だと…。
336 名前:はる〜か 投稿日:2003年03月18日(火)18時43分17秒
大穴って(笑 
だからファンファーレなのね。
とりあえず、私はよっすぃ〜頭に流してみましたw おかげで穴いただき(笑

石川さんの決意・・・女の度胸・決心 ですか。 けなげだ(古ッ
でも何かありそうですね。 それでは楽しみにしてますよ。
337 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月18日(火)20時51分22秒
なかざーさん、大穴って・・・しかも3−8,8−3って・・・
何賭けてたんでしょうか?気になってしょうがありません(笑。
それにしても、ごとーさん最悪でしたねぇ〜・・・
相手があの矢口さんだなんて・・・神様は意地悪ですね〜^^
どことなく可愛くて、悲しかったです〜><
梨華ちゃん!なんて可愛いんだ!!!よしこのために血を流すなんて・・・
続きが気になりますっ!

それでは次回の更新楽しみにしてます!
がんばってください、師匠♪
応援してます!!!
338 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年03月18日(火)20時52分24秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
片想いと思っている梨華ちゃん可愛いです。でも、あゆみちゃんはもっと可愛いです。
DVDを変種しているあゆみちゃんを想像して、『お手伝いしますよ!』と声を出しそうになりました。(苦笑)
でも、飯田さんもハリセンを扱うとは、まさえっちょにライバル登場ですね!
PS:セクシー乙女塾の梨華ちゃんにも期待です!!
339 名前:謎の人 投稿日:2003年03月18日(火)23時48分13秒
更新お疲れさまです
ごっちん!!健気!健気すぎる!
何もしないで負けていった・・・
えらいような、なんかよくわかるようなそんな気分になりましたね

よしこさんも、今回はすごく格好良かったっす!
340 名前:まるみ 投稿日:2003年03月18日(火)23時48分49秒
大穴キタ―――――!!!
裕ちゃん大当たり?ですか!良かったです。

ごっちん、ちょっと悲しい戦いでしたね。
よっすぃーは本命を愛の力で乗り越えました。カッケーかったですよ〜!

戦い後の梨華ちゃんがたのしみです!
341 名前:第二十話 投稿日:2003年03月19日(水)11時02分23秒

 『決勝、試合開始です!!』
貴子が旗を振り上げ、チャーミー石川が叫ぶ。
 それと同時に、ひとみはマシンガンを取り出した。
(…ヨッスィー、勝ちに来てるねッ!!)
真里は煙幕入りの手榴弾を、足元に投げる。
『おっと!!煙幕です!!矢口真里、煙幕を使いました!!視界が閉ざされます!』
『…これじゃいくらよっさんでも、狙いを定める事ができんなぁ。考えたな、矢口。』
ひとみは内心舌打ちしてから、すっと目を閉じる。
(…やっぱり矢口さん、気配を消すのは下手だね。)
そりゃそーだ。外勤とは言え、もともと何かの武術が得意な人種だと言うわけではない。
一応UFAで護身術を習ってはいるが、それも付け焼刃にしか過ぎない。
 一方ひとみは、幼い頃からずっと合気道をやっている。
 命中力と銃の扱いばかりがクローズアップされているひとみだが、本当は体術も得意な
のである。まぁ、それも真希やなつみ程ではないが。
「・・・・・・そこだっ!!」
ひとみは気配の方向に銃口を向け、ペイント弾を乱射。
「う、うわぁっ!」
真里は慌てて、その場から飛び退る。
(うわ〜ん!ヨッスィーってばマジだよぉ〜!!)
そう思いながらも、ベルトにくくりつけた手榴弾を取り出す。
どかーんっ
衝撃弾が、ひとみの右側で炸裂。しかしひとみは、難なくそれを避ける。
342 名前:第二十話 投稿日:2003年03月19日(水)11時03分00秒
『吉澤ひとみ、矢口真里の手榴弾をきれいに避けましたねっ!!』
『アレは…手榴弾の衝撃の威力を、矢口VS辻の試合ん時に観察してたんやな。』
『ええっ!?』
『どの位の破壊力か…直撃したらどうなるかを、しっかり見てたんや。そうでなければ、
あそこまでキレイには避けられん。まったく…タダのヘタレかと思ったら、なかなかやる
やん、よっさん!!』
『…それで中澤さん。この、机の上に山と積まれた紙みたいなのは何なんですか?』
『せ、せやから、子供は知らんでええねん。』
真里は、焦る。
(…当たらないッ!!)
どれだけピンポイントを狙って投げても、すべてかわされてしまう。
 ひとみは、普段見せている実力以上の戦いをしていた。
 すべて、集中力の産物である。
(優勝して、梨華ちゃんに告る…梨華ちゃんに告る…梨華ちゃんに告る…梨華ちゃんに告
る…梨華ちゃんに告る…)
頭の中で、エンドレスでそれを繰り返しながら集中力を保っているのだ。
 恐るべし、恋のパワー。
 そうこうしている内に、真里の息があがって来た。
(…まずい!!体力が持たない…!!)
真里の顔が、険しくなる。
(イッキに勝負つけなきゃ!)
そう思うと同時、真里は持っている手榴弾の全ての安全装置を外す。
「食らえッ!!」
そして、逃げる隙間もない程にひとみに向かって投げつける。
『や、矢口真里!!持っている手榴弾を全部投げ付けたッ!!?』
どかーんッばきッバシッずどどッ
実況をしながら、そんな破壊的な音を聞く。
343 名前:第二十話 投稿日:2003年03月19日(水)11時03分36秒
(ひとみちゃん…!!!)
梨華の顔色が、どんどん青くなって行く。
 真希も希美も、吹っ飛ばされて場外へと飛ばされた。
 しかし、ひとみは飛ばされて来ない。とすると、まともに衝撃弾の破壊力を受けている
事になる。
(いくら衝撃弾って言っても…こんなにイッキに投げ付けられたら…!!!)
うまく避けなかったら、腕か足が飛ぶくらいはするだろう。
 そう考えて、梨華は倒れそうになる。しかしそれを必死で食い止め、マイクに向かった。
『矢口真里の手榴弾が、吉澤ひとみにヒットです!』
裕子がちらりとチャーミー石川を見て…ぽんぽんと肩を叩く。
『さ〜て、よっさんどうするか?』
『もう気絶している、と言う事もありえますよね…。』
場内が、緊張した空気に包まれる。
 …煙が消え、視界がクリアになった。全員の視線が、ひとみがいた場所へと集まってい
る。
「!!!?」
真里は、驚きに目を見開く。
 そう。爆発の中に、ひとみはいなかった。
『なんと、吉澤ひとみ!!いません!!』
344 名前:第二十話 投稿日:2003年03月19日(水)11時04分08秒
「まさかっ!!」
チャーミー石川の声と同時に、真里が弾かれるように上を見る。

 いた。

『よ、吉澤ひとみ!!上です!!上に跳んでます!!』
『そうか!!爆発する寸前に飛び上がって、そのエネルギーを利用して宙に浮いとったん
か!!』
かなりのバランス感覚と、タイミングの良さが求められる技である。
ズダダダダダダダダダダダダダッ
銃声が響く。真里は防御の構えを取る間もなく、全身を真っ赤に染めて転がった。
『・・・・・・。』
会場が、静寂に包まれる。
 貴子が、ごくりと唾を飲み…ひとみに近寄る。
「しょ、勝者!吉澤ひとみ!!!」
その声が響いて、しばらくしてから…会場に、割れんばかりの歓声がわき起こった。
345 名前:第二十話 投稿日:2003年03月19日(水)11時04分44秒

****************************************

 表彰式も終わり、ひとみはきょろきょろと周囲を見回していた。
「…あっれぇぇ〜…?」
首を傾げる。すると背後から、裕子に声をかけられた。
「おっす、よっさん!」
「あ…な、中澤さん…。」
「アンタ、よーやったなぁ!おかげでウチ、かな〜り稼がせてもろうたわ♪」
「は、はい?」
「ま、子供は知らんでもええけどな♪いや〜、大穴大穴☆」
「???」
ひとみはますます首を傾げながら、ほくほく顔の裕子を見る。
 そして、はっと気付いたように言った。
「あ、あの!!梨華ちゃん知りませんか!?」
「ん?石川?…ああ。」
裕子はニヤリと笑った。
「…そっか、表彰式ん時言ってたなぁ。『願い事は、好きな人に告白するチャンスが欲し
い』って。告るんか〜♪よっさんってば〜♪」
「…え、ええ…まぁ…。」
赤い顔で、ぽりぽりと頭をかくひとみに、裕子は言った。
「ま、頑張りや。…アンタのお姫様、なんか勘違いしとるみたいやし。」
「はい?」
「石川やったら、寮の自分の部屋におるで。」
「・・・・・・そ、そうですか。ありがとうございます!!」
「Good Luck!!」
ビシッと親指を立てる裕子に、ひとみは真っ赤になった笑顔を向けながら…走り出した。
(…なんて言おうかな。『ずっと、出会った時から好きでした』とか?)
走りながらそう考えると、鼓動がどんどん速くなって行く。
346 名前:第二十話 投稿日:2003年03月19日(水)11時05分19秒
 エレベーターが、居住区エリアに止まる。
 扉が開くと、そこには…。
「「「「「「「おっす。」」」」」」」
モーニング娘。のメンバーが、全員いた。
「…みんな…!!な、なんで…!!」
「吉澤を叱咤激励しよーかと思ってさ。…頑張って!」
「い、飯田さん…。」
「キリキリ逝きなさい。キリキリ。」
「保田さん…。」
「あ〜、なんかなっちまでドキドキして来たべさ!!」
「安倍さん…。」
「行ってこーいッ!!」
「矢口さん…。」
「んあ〜。大丈夫だよ、きっと。ううん、絶対。」
「ごっちん…。」
「ま、ここが頑張りどころやな。」
「そうそう。ヨッスィーの根性の見せ所なのれす。」
「あいぼん、のの…。」
一人ずつ何か言い、肩を叩きながらエレベーターに乗って行く。
そして、最後の希美が乗り終わった所で…圭織はにっこりと微笑んだ。
「それじゃ、邪魔者は退散してるから。思う存分告っちゃいなさい。」
「…ありがとうございます!!!」
頭を下げるひとみの前で、エレベーターの扉は閉まった。
347 名前:第二十話 投稿日:2003年03月19日(水)11時05分55秒

****************************************

 梨華は、床に崩れ落ちて泣いていた。
「・・・・・・うっく…ひっく…。」
涙は、止めようがない。ずっと我慢していた反動だろうか、次から次へと流れ落ちて…止
まる気配も見せない。
『あたしの願い事は…好きな人に告白するチャンスが欲しいんです。』
 表彰式での、ひとみの言葉。
(こ、告白する前にフラれるなんて…!!そんなの…悲し過ぎる…。)
梨華は、持っていたタオルにがばっと顔を伏せる。
「…駄目よ、梨華。祝福してあげなきゃ。大好きな人には、幸せでいてほしいじゃない。」
そう言い聞かせてはみるものの…やっぱり、涙は止まらない。
(…もしかしたら…わたし、初恋だったのかしら。)
 ずっと、あの元婚約者が初恋だと思っていた。
 だけど、元婚約者に婚約破棄を宣言された時には…ここまで悲しくなかった。
(…そうだったのかも。初恋は実らない、って言うしね…。)
涙が更に量を増す。
 と、その時。
ぴ〜んぽ〜ん♪
 ドアのチャイムが鳴った。
「・・・・・・。」
梨華は、焦った。人前に出られるような状態じゃない。
(ど、どどどどどどーしよう…。い、居留守とか使おうかしら…。)
そう思っていると、今度はノックが聞こえて来た。
「…梨華ちゃん?いるんでしょ?」
「ふえぇ!!?」
思わず声を出してしまって、手で口を押さえる。
348 名前:第二十話 投稿日:2003年03月19日(水)11時06分29秒
(な…ななななな、なんで!?なんでひとみちゃんが来るの!!?)
「いるんだね。よかった。…あの、話があるんだけど…。」
その言葉に、梨華はタオルをぐっと握り締める。
「…ひとみちゃん…告白は…?」
「う、うん…これから、なんだけど…。」
「・・・・・・。」
梨華は扉に背を向けて、座り込んだ。
「…梨華ちゃん?」
「聞きたく、ない。」
「え・・・・・・っ?」
「そんなのわたし、聞きたくないッ!!」
梨華は嗚咽を漏らし始める。
 ドアの向こう側にいるひとみが、とても遠く感じた。それが悲しくて、更に泣く。
「梨華ちゃん…泣いてるの?」
「・・・・・・ひっく。」
「なんで、泣くの?」
「…だ、だってぇ…嫌なんだもん!!」
「嫌?何が?」

「…ひとみちゃんが他の人のモノになっちゃうなんて…嫌なんだもん!!」

「・・・・・・ッ!!」
扉の向こうで、硬直したような気配。梨華ははっと、目を見開いた。
(わ、わたし…ッ!!なんて事を…!!)
「梨華ちゃん、開けて。お願い。」
「・・・・・・。」
「梨華ちゃんに言いたい事があるんだ。」
「そのまま言って。」
「嫌だ。梨華ちゃんの顔が見たい。」
349 名前:第二十話 投稿日:2003年03月19日(水)11時07分03秒
「・・・・・・。」
梨華は涙を拭った。そして…立ち上がって、ドアの鍵を開く。
 がーっ
 そんな音がして、自動ドアになっているドアが開いた。
「・・・・・・。」
ひとみの顔が見られない梨華は、視線を床に落としていた。
「梨華ちゃん…!!」
「!!!?」
いきなり、抱きしめられた。
「な…ッ!!?」
鼓動をどんどんと早めながらも、梨華はひとみを押し返した。
「な、何するのっ!!?」
するとひとみは、真剣な顔で口を開く。

「好きです!!大好きです!!!てゆーかむしろ、愛してます!!!」

「・・・・・・。」
梨華は、ぽかんとひとみを見る。
「・・・・・・だから、その…なんつーか…。」
ひとみの赤い顔を見ながら…梨華はふるふると首を振る。
「駄目よ、ひとみちゃん。わたしなんかで練習しちゃ…。」
「れ、練習ッ!!?」
「期待させないで…辛いだけだから。」
「…何言ってんだよ!!練習なんかじゃねーって!!」
「・・・・・・。」
「吉澤ひとみは、石川梨華ちゃんに告ってんの!!」
「・・・・・・。」
それでもまだ、半信半疑な目を向けてくる梨華に…ひとみは右手を差し出す。
「…初めて会った時から、ずっと好きだったんだ…付き合って下さい!!お願いします!!」
「・・・・・・。」
350 名前:第二十話 投稿日:2003年03月19日(水)11時07分34秒
梨華の目から、更に涙がこぼれる。
「…本当にぃ?」
「本当に!!」
「ま、松浦さんは?」
「は?な…なんでそこで亜弥ちゃんが出て来るの?」
「だってぇ…。」
ひとみは、真剣な目で梨華の瞳を覗き込む。
「何を勘違いしてるのか知らないけど…信じて。あたしが好きなのは…愛してるのは梨華
ちゃんだけ。だから…付き合ってください!!」
ふと、差し出された手を見る。
 小さく震えていた。
「・・・・・・。」
梨華は、涙を拭って…抱きついた。

「わたしも、好き。大好き。愛してる。」

「・・・・・・。」
「付き合って下さい。」
ひとみは恐る恐る、梨華を抱きしめる。
「…本当に?」
「今度はひとみちゃんが半信半疑ね。」
「だ…だって…ごっちんが…。」
「なんでそこで、ごっちんが出て来るの?」
「・・・・・・。」
「大好き。ひとみちゃん…。さっき気付いたんだけど…初恋なの。」
ひとみは、梨華をぎゅっと抱きしめた。
「…嬉し過ぎ…!!もう、死んでも良いかも…!!」
「だ、駄目よっ!!」
梨華はひとみから離れて、眉を八の字に寄せた。
「ひとみちゃんが死んだら、わたしはどうすれば良いのよっ!!」
梨華は人差し指で、ひとみの額をつっつく。
「そんな事言っちゃ…めっ!」
「・・・・・・。」
ひとみは再び、梨華をぎゅっと抱きしめた。
351 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月19日(水)11時08分05秒


 さ〜、くっついたくっついた。コレが書きたかった…!!
 次回から、いしよしバカップル全開でGO!!と行きたいと思います(笑)

>サイレンス様
从#~∀~#从<せやかて、売っとったんやもん。買うしかないやろ。
 中澤さん、大儲けです(笑)
 >ってゆーか穴なんですねよっすぃー。当てにいくなら吉澤−後藤を軸に三連複に…。
 うう〜ん、三位決定戦やってないからなぁ…三連複はできないかもですYO(笑)

>名無し読者様
 やっぱり後藤さんの準決勝敗退は、皆様予想してなかったみたいですね(笑)
 私としては後藤VS安倍も書いてみたかったんですが…。
 トーナメント、またやるかもです(笑)

>はる〜か様
 >とりあえず、私はよっすぃ〜頭に流してみましたw おかげで穴いただき(笑
 おおおおおっ!おめでとうございます!!ナイス予想!!
 いしよし、こんな事になりました(笑)

>ヒトシズク様
 裕ちゃん大儲け(笑)ちなみにつんく氏は思いっきりスッたと言う設定です(笑)
 ヨッスィーVSごっちんとかも書いてみたかったかも…またやりましょうかねぇ。トー
ナメント☆
 がんばります!!どうぞよろしく☆
352 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月19日(水)11時08分44秒
レスの続きですはあとはあと

>ななしのよっすぃ〜様
 >でも、あゆみちゃんはもっと可愛いです。
川σ_σ||<いやーん♪ありがとはあとはあと
 >DVDを変種しているあゆみちゃんを想像して、『お手伝いしますよ!』と声を出しそうになりました。(苦笑)
( `_´)<あゆの手伝いは、私がするから(怒)
川σ_σ||<マサオ、邪魔だってば。
 セクシー乙女塾…楽しみです…はあとはあと

>謎の人様
( ´ Д `)<んあ、ありがとう〜!!アレ以外に方法なくてさぁ…。
 今回のよしこさんはいかがでしたでしょうか?ちょっぴり震えております(笑)

>まるみ様
 裕ちゃん、儲けております(笑)
 戦いの後…こんなんなりましたはあとはあといしよし書けて、楽しかったですはあとはあと
 次回からは、ケーキ屋さんに負けず劣らずラブラブさせようかと計画中でございます(笑)
353 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月19日(水)11時22分22秒
祝杯☆
そう、祝杯をあげるべきです!!
待っていましたクロイツ様☆
最高です!
354 名前:サイレンス 投稿日:2003年03月19日(水)12時41分30秒
昨日夜中までカラオケ行ってまして…頭痛いがんがんする。
おー梨華ちゃん、よっすぃーおめでとー!!よっすぃーかっけーです。
裕ちゃんもおめでとー!なんかおごってくれー。

次回のバカップルないしよしにも期待です。
355 名前:297 投稿日:2003年03月19日(水)12時55分56秒
ヤタァ━━(゚∀゚)━━!!!!
つ、ついにぃーーー!!昨日来れなかったから今日来たらもぉ…
おめでとう(w バカップルになった後が楽しみれす♪

そして密かに、あややの相手も期待待ち(w


356 名前:シフォン 投稿日:2003年03月19日(水)13時02分38秒
ついにバカップル来た〜っ!!(笑)
クロイツさんの作品だから、いつかこの時が来ると分かっていたけれど・・・。
ウチはこの時を待ち侘びていましたよ♪

ところで、よっすぃ〜って『舞空術』使えたのですね(笑)
かっけぇ〜!!

今後もバカップルいしよしに期待しています♪
クロイツさん、更新頑張って下さいねぇ!!
357 名前:チップ 投稿日:2003年03月19日(水)15時22分04秒
よっすぃ、よかったねよっすぃ…
なんでクロイツさんの書くいしよしだと石より吉におめでとうって
言いたくなるんだろう?まぁいいか、バカップル楽しみどぇっす!
でも個人的に早くやぐごまがくっつくところが読みたい〜そっちも楽しみにしてまーす。
358 名前:作者さんの小説が大好き読者 投稿日:2003年03月19日(水)16時41分19秒
前回の作品から読んでました。
今回も素晴らしい作品をありがとうございます!
頑張ってくださいね。応援してます
359 名前:はる〜か 投稿日:2003年03月19日(水)16時45分29秒
キタ━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━!!!!
取り乱しました・・・ 最高の瞬間だ。
ついにバカップル誕生ですね。骨のずいまでとろけるくらい甘い会話が目に浮かぶ(笑
心から、おめでとう。 と言ってあげたいです。
同僚全員が公認しているカップルですね。

よっすぃ〜強すぎるよ。愛の力レベルじゃないですよ。

毎回楽しみにしております。それでは。
360 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年03月19日(水)19時32分43秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
よっすぃ〜、優勝&梨華ちゃんGetおめでとうございます。
頑張ったご褒美に、梨華ちゃんにあたまをナデナデして貰っていいです。77444が許可します。

>>川σ_σ||<いやーん♪ありがと
ますます、好きになっちゃいました。『あゆみちゃ〜ん、大好きだよ!』
>>( `_´)<あゆの手伝いは、私がするから(怒)
>>川σ_σ||<マサオ、邪魔だってば。
まさえっちょが怒ってるので、小さな声で『好きな好きと早く言って見ろ!』
>>セクシー乙女塾…楽しみです…
どのへんまでセクシーなのか微妙な予感です。(笑)
セクシー梨華ちゃん楽しみです。

あゆみちゃんの出番をコッソリ待ちつつ更新を楽しみに待ってます!
361 名前:まるみ 投稿日:2003年03月19日(水)20時42分40秒
ヤタ――――――――!!!
いしよしラブラブバカップル楽しみ!
クロイツさんの小説にはこれがなきゃイカン!

これからの砂糖吐きまくりの鼻血出しまくりに気をつけねばならん!
キーボードにカバー付けます。(w

このままガンガン突っ走ってくらはい。
362 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月19日(水)20時48分30秒
おぉぉぉぉぉぉ〜!!!!(←今回は多めで(笑。)
つ・・ついにくっつきましたね、いしよし!!!
いや〜もう嬉しすぎてにやけた顔が止まりませぬ(笑。
さて、今日は明日までいしよしくっつき記念パーティー開きますか(笑。
なかざーさん、大もうけですね^^その代わり、つんくさんは思いっきりスッタ・・
いや〜儲けたなかざーさんのほくほく顔、想像するとびみょ〜に怖いっす(汗。
いや〜それにしても、よしこ、強すぎっ!
愛の力は何にも勝つのですね^^

では次の更新楽しみにしてます!
がんばってください、師匠♪
応援してます!!!
363 名前:名無しかも〜んな! 投稿日:2003年03月20日(木)00時19分23秒
おめでとういしよしおめでとう
エンドレスで「梨華ちゃんに告る」大爆笑です
愛の力はやっぱすごいっすね
それとなかざー姉さんいくら儲けたんだ・・気になる
364 名前:謎の人 投稿日:2003年03月20日(木)01時04分44秒
キターーーーーーーーッ!!!!!!
いしよしーーーーーーっ!!!

さすがクロイツさんのいしよしは良いですなーー。
もうとことん甘甘にしてやってください!
365 名前:第二十一話 投稿日:2003年03月20日(木)09時24分42秒

 「ろぉ〜まぁんてぃっく、こっいっのっはなさくっ、うかっれっもっおっど〜♪」
「・・・・・・。」
真希は、ゴミ袋片手に『この世の春』を謳歌する親友に、白い目線を投げつけた。
「しっじょぉ〜さっいっだいのぉ、こいがはっじまっりそぉ〜♪」
「んあ・・・・・・恋を始めるのはヨッスィーの勝手だけどさぁ…ちゃんと手ぇ動かして
よね。」
そう言って、床に落ちていた空き缶を拾う。
 月曜日。トーナメントの翌日である。
 今日は授業は中止し、ハロプロメンバー全員で後片付けをしている。ひとみと真希は、
南側観客席のゴミ拾い当番だ。
「動かしてるよぉ〜♪ほれほれほれ。」
「・・・・・・。」
マッハの勢いで紙屑を拾うひとみに、真希はため息を吐いた。
(…んあ…。両想いになって付き合う事になったのは、めでたい事だけどさ。ウザいって。)
白い視線を投げつける。それに気付いたひとみは、手で顔を隠しながら叫ぶ。
「おおっと!ごっちん!!そんな羨望の眼差しを向けないでくれたまえ!!」
「羨望じゃないから。呆れてるだけだから。」
「フフ☆でも、その気持ちはわかるぜぃえぃ!!なんてったって、梨華ちゃんと恋人よ?
恋人なのよ!?ウィーアーラバーズなのよ!?HAHAHA!!こーれが喜ばずにはいら
れるかってんだー!!キャハ────────────!!!」
「・・・・・・。」
「まいにちみかけるあのひとにぃ〜♪こっいっしってたぁ♪」
真希は、浮かれモードならぬ『ハシャギ過ぎモード』な親友を無視する事に決定した。
366 名前:第二十一話 投稿日:2003年03月20日(木)09時25分14秒
(…やぐっつぁん、元気ないなぁ…。どーしたんだろう。)
真希はふと、反対側でゴミ拾いをしている真里に目を向ける。そして、またため息。
(…トーナメントで対戦してから、やぐっつぁん…ますますごとーの事避けるよーになっ
ちゃったし…。くそぅ。ごとーが何したってんだよ。)
何かした覚えはない。何もせずに負けたくらいだ。
 ふと、リングのあたりに目を向ける。
(…お、梨華ちゃん。)
梨華が、重そうな機材を運んでいた。
「ヨッスィー、梨華ちゃんが…」
ひとみに教えようと、ひとみの方を見るが…そこに、ひとみの姿はない。
「あ、あれ!?」
慌てて周囲をきょろきょろと見回していると、ひとみの声が聞こえた。
「梨華ちゃん!!あたしが持つよ!」
「えぇ!?」
驚いてリングの方を見ると、でれでれの笑顔のひとみがいた。
 ちなみに、真希とひとみが割り当てられた掃除場所は南側の二階席。リングは当然一階。
移動には三分少々かかるハズの構造である。
「さ、さっきまでここで歌ってたのに…。」
歌声が消えてから、まだ三十秒も経っていなかった。
 真希は、ひとみのでれでれな笑顔と、梨華の幸せそうな笑顔を見ながら…またため息を
吐いた。
「…ごとーも、やぐっつぁんとあんな笑顔を交わせるよーになる日が来るのかなぁ。」
そして真里を見ると、真里も真希を見ていた。
 真希は笑顔で手を振るが、真里はすぐに顔を逸らしてしまう。
「・・・・・・なんでだよぉ。」
真希はがっくりと肩を落として、再び空き缶拾いを始めた。
367 名前:第二十一話 投稿日:2003年03月20日(木)09時25分55秒

****************************************

 ひとみに機材を運ぶ手伝いをしてもらった代わりに、梨華はひとみのゴミ拾いを手伝う。
 しかし、作業は全くと言って良い程進まない。
「梨っ華ちゃ〜ん♪」
「んもう、ひとみちゃんってばぁ!駄目よ!」
後ろから抱き付いて来るひとみに、困り顔をする梨華。
「全然、ゴミ拾いできないじゃないの。」
「…今はゴミ拾いより、梨華ちゃんを抱きしめてたい。」
「・・・・・・そりゃー、わたしだって…ひとみちゃんに抱きしめてもらいたいけどぉ…。」
ひとみは幸せそうに微笑む。
「じゃあいいじゃん♪カモーン梨華ちゃん!!」
「だ、駄目だってばぁ!ちゃんとお掃除しなきゃ!そーゆートコ、しっかりしなきゃ!」
「むー。」
むくれるひとみに、梨華は赤い顔に笑顔を浮かべて言う。

「終わったら…ね?」

恥ずかしそうな梨華に、ひとみはもう一度抱きつく。
「…もうっ!終わったら、だってばぁ!」
「わかった…だからさ、その前に…キスして良い?」
「・・・・・・。」
梨華は真っ赤になりながらも、目を閉じた。
 ひとみは、そんな梨華の唇に軽く自分の唇を重ねた。
「・・・・・・よし!それじゃー吉澤…がんばるぞー!!」
気合を入れるひとみを見ながら、梨華はバクバク言ってる胸を抑えた。
 そして、唇にも触れる。
368 名前:第二十一話 投稿日:2003年03月20日(木)09時26分30秒
(…キス、またしちゃった…。)
梨華にとってはセカンドキスだ。ファーストキスは、両想いになった直後。
 梨華はゴミ袋をぎゅっと握って、とろけるような笑顔を浮かべる。
「…らぶら〜ぶ、やな。」
「…らぶら〜ぶ、れすね。」
「うひはっ!!?」
突然両耳の耳元で囁かれ、梨華は飛び上がった。
「ふっはっはっはっは。ええなぁ、バカップル。」
「んっふっふっふっふ。いいれすねぇ、バカップル。」
「…あ、あいぼん!!ののっ!!」
驚く梨華に、亜依と希美は言う。
「ホンットに、バカップル丸出しれすね。見てて微笑ましいのれす。」
「せやな〜。つーかヨッスィーの『ロマンティック浮かれモード』っぷりが、見てて清清
しいくらいや。」
「・・・・・・。」
「梨華ちゃんも、何気に浮かれモードれすよね。」
「いや、梨華ちゃんは『浮かれモード』言うより『トロピカ〜ル恋して〜る』っちゅー感
じやな。」
「あ〜、確かに。『ハシャいじゃって良いのかな?』って感じれすからね。」
「やっぱ『ロマンティック浮かれモード』になるには、もっとハジけなあかん。」
「そうれすねぇ。」
二人同時にこくこく頷く。
「ま、頑張りや。」
「そうれす!!最終的には『ね〜え?』を目指すのれす!!」
「そーやそーや。大丈夫。梨華ちゃんにならできる!」
何を期待されてるのか、サッパリわからない梨華。
「…あっ!そ、それよりも、早くお掃除しなきゃ!!」
はっと気がついた梨華に、亜依と希美は同時にニヤリと笑う。

「そやな。はよ終わらせて、ヨッスィーとイチャつかな。」
「そうれすそうれす。イチャイチャでベタベタなのれす。」

梨華は、顔を更に赤くした。
369 名前:第二十一話 投稿日:2003年03月20日(木)09時27分12秒

****************************************

 あゆみはふと見かけた梨華とひとみを見て、思った。
(…くっついたのね、あの二人。)
そして、ぷーっと膨れる。
「…つまんないの。もっと吉澤さんで遊びたかったのに。」
「…あゆ。何物騒な事言ってんだよ。」
「べっつに。」
ツッコんで来た雅恵に背を向けて、あゆみは戦闘データの編集を続ける。
(まあ、ヨッスィー頑張ってたし。認めてあげましょ。見守るのも楽しそうだし。)
そう思いながら、『吉澤ひとみ』と題名のつけられたデータをクリック。
 新しくウィンドウが開き、そこに決勝戦でのひとみの動画が映し出される。
「…あゆ。」
「ん?」
雅恵は神妙な顔をした。
「…なんでさっきから、吉澤さんのデータばっか見てんの?」
「そりゃー、親友のカノジョなワケだし。気になるじゃない。」
「あゆは…女同士とかでも、平気な人?」
あゆみはニヤリと笑う。
「そうね、割と平気。…それに梨華ちゃんとヨッスィーだったら絵になるし、良い感じじゃ
ない。」
「・・・・・・。」
「それよりもマサオ。後藤さんのデータ、できた?」
370 名前:第二十一話 投稿日:2003年03月20日(木)09時27分46秒
「えっ!?う、うん。なんとか。」
なにやら考え込んでいた雅恵は、慌ててディスクを渡そうとした。
 がしゃんっ
 あまりにも慌てていた為、腕でマグカップを床に落としてしまった。
「うわっ!」
床に、破片が飛び散る。幸い中身は入っていなかったので、破片だけだ。
「もー、何やってんのよ?」
雅恵よりも先に、あゆみがしゃがみ込む。そして破片を拾い集め始めた。
「あゆ、危ないから良いよ。私がやる。」
「マサオ『も』やるの!二人でやった方が早いでしょ?…痛ッ!!」
あゆみが、手を引いた。
「あゆっ!」
 白い指先から、血が出る。
「言わんこっちゃない…あゆは不器用なんだから。」
「…うるさいわね。」
その答えに雅恵は苦笑し、自然にあゆみの手を取った。
「!!」
あゆみの心臓が、跳ねる。
(な、なにドキドキしてんのよ!マサオにばれちゃうじゃない!!静まれ〜っ!!)
そんなあゆみの心中も知らずに、雅恵は言う。
「良かった。浅い。だけど、すぐに医務室に…」
「なめときゃ治るわよ。今は編集作業で忙しいし…」
「駄目。跡が残ったらどうすんだよ?」
「…こ、こんな指先で、しかもこんなに小さかったら大丈夫よ。」
「あ、血が…」

血が垂れそうになっているあゆみの指先を、雅恵はぱくっと口に含んだ。

「んなぁッ!!?」
あゆみの心臓が、もう一度跳ねる。
「ちょ、ちょっと…ま、マサオっ!」
371 名前:第二十一話 投稿日:2003年03月20日(木)09時28分23秒
「・・・・・・。」
雅恵と目が合い、あゆみの鼓動は更に加速。
 と、その時。
「…てゆーか、辻ちゃん加護ちゃんのデータって完全には取れてなくない?」
「そうだよねぇ。全部の術とか魔術とかを使ったワケじゃないし…辻ちゃんに至っては、
あっと言う間に勝負がついちゃったしねぇ。」
「ま、後藤真希VS矢口真里戦程ではないけどね。」
「…アレはね〜…後藤さん、一回戦のVS保田圭戦でのデータがなければ、取り直しだっ
た所だよねぇ。」
瞳とめぐみが、入って来た。
「ま、しょーがない。辻ちゃん加護ちゃんにはまた今度、別に測定させてもらおうか。」
「それが良いねぇ。…ん?雅恵にあゆみ、どうした…」
そこまで言って、瞳とめぐみも止まる。
 あゆみの指を舐める、雅恵の図。
「「「「・・・・・・。」」」」
四人はしばし、二対二で見詰め合う。
「…あ、あはっ!あっはははははっ!私、ちょっと用事思い出したっ!」
「…め、めぐは…めぐは…えっと、えっと…そうっ!!急にお腹がッ!!お腹が痛いッ!!」
そして同時に、元来た道を駆け戻って行く。
「「・・・・・・。」」
驚きにより、雅恵の口からあゆみの指が抜けた。
「・・・・・・っ。」
あゆみは正気に戻り、顔を真っ赤に染める。
372 名前:第二十一話 投稿日:2003年03月20日(木)09時28分57秒
(〜〜〜〜〜〜っ!!!)
「…あ、あゆ。」
「・・・・・・なっ、なっ、なにっ!?」
声が裏返ってしまい、あゆみの顔の赤さが増す。
 そんなあゆみに、雅恵は笑顔を見せて言った。
「ごめん。なんか瞳とめぐみ、誤解させちゃったみたいで。」
その言葉に、赤くなった顔が急速に色を失って行く。
「・・・・・・。」
「あゆ?」
(やばい、涙が…!)
あゆみは雅恵に背中を向けた。
「…医務室、行って来る。」
「え?う、うん。」
「・・・・・・。」
あゆみは背を向けたまま、叫んだ。

「マサオの馬ぁぁぁぁぁぁぁ─────────ぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜鹿ッッ!!!!」

そして、部屋から駆け出して行く。
 残された雅恵は、やりきれない様子で金色の髪をぼりぼりとかきむしっていた。
373 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月20日(木)09時29分35秒


 らぶらぶいしよし。うう〜ん、書いてて楽しい〜♪
 そして大柴…うっふっふっふっふ。不器用です。雅恵さんは不器用です。
 人の事言えませんね、雅恵さん。

>匿名匿名希望様
 かんぱーいっ☆二十話目にして、よーやくくっつきましたよ、この人たちは。
 >待っていましたクロイツ様☆
 >最高です!
 そう言って頂けると、本当に嬉しいです♪ありがとうございまっす♪

>サイレンス様
 頭痛、大丈夫でしたか〜?カラオケ…いいなぁ。
 今回のバカップルいしよし…いかがでしたでしょうか?うふふふふ☆
 ヨッスィーの浮かれモードは書いてて楽し過ぎます…。

>297様
 >おめでとう(w バカップルになった後が楽しみれす♪
 どうでしょう、バカップルっぷりは♪これからどんどんイチャつかせて参ります☆
 >そして密かに、あややの相手も期待待ち(w
 うくくくく…その内必ず出て参りますので、どうぞお楽しみにっ!!

>シフォン様
 >ところで、よっすぃ〜って『舞空術』使えたのですね(笑)
 >かっけぇ〜!!
(〜^◇^)<…ヤグチの協力なしでは使えないけどね。
(O^〜^)<またやりましょーねっ♪矢口さん!!
 ヨッスィー、楽しかったみたいです(笑)
 がんがります!!どうぞよろしく!!
374 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月20日(木)09時30分12秒
レスの続きでっす!!

>チップ様
 >なんでクロイツさんの書くいしよしだと石より吉におめでとうって
 >言いたくなるんだろう?
 なんででしょうねぇ…私は石ヲタなんですが…なんか、ヨッスィーのがわたわたしてる
のが書きやすいんですよ。
 やぐごまは…もーすぐ一波乱ありますYO!!待ってて下さいませっ!!

>作者さんの小説が大好き読者様
 ありがとうございます!!そう言って頂けると、本当に嬉しいです!!感謝感激っ♪
 頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!!

>はる〜か様
 今回から、すでにヨッスィーでれでれでございます(笑)うう〜ん、楽しい…。
 >よっすぃ〜強すぎるよ。愛の力レベルじゃないですよ。
 人間、大抵の事は思い込みでなんとかなるみたいです(爆笑)
 がんがりますので、どうぞよろしくっ!!

>ななしのよっすぃ〜様
 おいっ!ヨッスィー!!許可もらったぞ!!
 しょーがないわねはあとはあとヨシヨシ>(*^▽^)ノ(´〜`*)<えへへへへ…はあとはあと
 ヨッスィー、至福の瞬間(爆笑)
 今回柴田さん、けっこー出てますねっ!どうでしたでしょうかっ?
375 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月20日(木)09時31分09秒
更にレスの続きですっはあとはあと
レスいっぱい〜はあとはあとうれすぃ〜はあとはあと

>まるみ様
 >クロイツさんの小説にはこれがなきゃイカン!
 うっふふふふふふはあとはあとイチャイチャしとりますYO。
 ああ、楽しい…次回も多分イチャベタイチャベタしとるとおもいますYO〜☆
 >このままガンガン突っ走ってくらはい。
(O^〜^)<イエーイ!!オッケェェェェ!!カモンレッツゴー!!!
 やる気まんまん、みたいです(笑)

>ヒトシズク様
 裕ちゃんのほくほく顔、人々に恐怖を与えた模様(爆笑)
( ´D`)<ののは泣きそうになったのれす。あいぼんはダッシュで逃げてたのれす。
 くっついたいしよし…いかがでしたか〜?
 がんばりますねっ!!どうぞよろしくっ!!

>名無しかも〜んな!様
 >エンドレスで「梨華ちゃんに告る」大爆笑です
 >愛の力はやっぱすごいっすね
 最後に愛は勝つらしいので(笑)ヨッスィー、実力以上に戦っておりました(爆笑)
 中澤さん…カナーリ儲けたそうですYO。
从#~∀~#从<ナ・イ・ショ☆うふっ☆
( ´ Д `)<裕ちゃん、それ犯罪…。
 後藤さん危ないです。逃げて逃げて。

>謎の人様
 >さすがクロイツさんのいしよしは良いですなーー。
 >もうとことん甘甘にしてやってください!
 もっちろぉぉ〜ん♪超絶あまあま目指しますわ!!
 ああ…いしよしあまあま書くのは楽しいですねぇ…はあとはあと
376 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月20日(木)11時23分41秒
甘い!夏の太陽の陽射しにさらしておいてドロドロにとけたチョコレートのように
甘い☆
最高で〜す(0^〜^)
377 名前:297 投稿日:2003年03月20日(木)12時50分22秒
歌ったぁ━━(゚∀゚)━━!!!!
メル欄にロマンティックを歌っていたら…歌っててびっくり(w
クロイツさんすごいっす、確かにすべてあてはまりますが!w
入れる場所がグット♪
いやぁ〜甘過ぎぃ。あややのももち待ってますぅ(w
378 名前:サイレンス 投稿日:2003年03月20日(木)13時48分08秒
よっすぃーの瞬間移動かっけ〜。後藤さんの反応面白い。
いしよしさいこ〜。それ以上何も言うことございません。

はい、おかげさまで頭痛は治りました。
次回も楽しみにしてます。
379 名前:はる〜か 投稿日:2003年03月20日(木)16時55分15秒
クロイツ様が執筆していて楽しく、読者は読んでいてメロメロ・クラクラです(笑
いしよしも発動し、ついに、大柴。こちらもいいですね。
柴ちゃんの指を迷わず口に運ぶ雅恵さん。 かわいいな〜。

しかしよっすぃのはしゃぎ方は国宝級です。
能力も、梨華ちゃんがいれば無限大の広がりですな。移動も速ッ!

こういう、甘い甘いいしよしを読めば、戦争なんてなくなると思うんですがね。 
それでは次回までお待ちしてます。このまま突っ走ってください!
380 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年03月20日(木)21時36分41秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
あゆみちゃんの乙女心に気付かないのか気付いていないふりをしているのか?
まさえっちょ、ハッキリしなさ〜い!!
叫ぶあゆみちゃんも可愛いですね!吉ヲタだったはずなのにすっかり、あゆみちゃんにハマってしまいました。
77444<ますます大好きだよ〜あゆみちゃ〜んっ!!!
会社で叫んだら危険人物指定を受けてしまいました。(笑)

では、あゆみちゃんが幸せになれますよ〜に...。
次回更新を楽しみに待ってます!
381 名前:作者さんの小説が大好き読者 投稿日:2003年03月20日(木)21時38分22秒
わーお!!更新されてる!!嬉しいっす。
ラブラブバカップルぶりがとても良いです!
加護ちゃんや辻ちゃんの突っ込みもすばらしい・・・。
頑張ってください!ごっちんも早く春にならないかなぁ・・・
382 名前:第二十二話 投稿日:2003年03月21日(金)13時51分43秒

 「振り替え休日?明日?」
梨華は驚いた顔で圭織を見る。圭織はため息を吐きながら答えた。
「そう。…土日とトーナメントだったからね。ま、中間終わったばっかだし、ゆっくりし
よ。…でも、今は緊急配備中だから外出はできないんだけどね。」
「緊急配備?なんでですか?」
首を傾げる梨華に、圭織が厳しい顔を見せた。
「実はね、ココナッツ娘。の調査によると、歪みに変化が見られるらしいのよ。」
「変化…?そ、それって…広がってるって事ですか!?」
「う〜ん…そーゆーワケじゃないんだけど…なんてゆーか、ココナッツ娘。も特定できな
くて困ってるみたい。だから、いつどんな事態が起こるかわからないの。」
そう言ってから、圭織は一変してニヤケ顔になる。
「…どーせだから、明日は一日中ヨッスィーとイチャついてれば?」
「い、飯田さんっ!!」
「ほっほっほ。若い人は良いね〜♪ねぇ、圭ちゃん。」
近くにいた圭に圭織が言うと、圭は険しい顔で言った。
「駄目よ。」
「「へ?」」
「イチャつくよりも先に、する事あるでしょ。」
その言葉に、梨華も圭織も困惑の表情を浮かべた。
「…する事?」
「も、もしかして、警戒…ですか?歪みに変化が見られるって言うし…。」
「違うっ!」
圭は呆れ顔で言い放つ。

「吉澤に、日本語の読み書き教えなさいよ。」

「「…ああ!!」」
同時にぽんっと手を打つ。
383 名前:第二十二話 投稿日:2003年03月21日(金)13時52分20秒
「そっかそっか!!圭織忘れてたよ。吉澤の事。トーナメントとかあって、ゴタゴタして
たからなぁ。」
「そ、そう言えば…そうでしたね。」
梨華のこめかみに汗が流れる。
「…でもわたし、教えられるのかしら。」
不安そうな梨華に、圭はビシッと人差し指を立てた。
「良い方法教えてあげる。」
「え?何ですか?」
「『ご褒美作戦』よ。」
「…はい?」
クエスチョンマークを飛ばす梨華に、圭は言う。
「だから、『ご褒美』を設定するの。一門正解…いや、この場合は一文字覚えるごとに、
一回キスとか。」
「んなッ!!?」
真っ赤になる梨華に、圭は神妙な顔をしてみせる。
「吉澤相手だったら、それが一番効果的よ。」
「・・・・・・わ、わたしからっ!?わたしからするんですか、ソレっ!!」
「もちろん。『日本語完全マスターしたら、わたしをアゲル☆』とか言えば、多分吉澤の
事だもの。一日でマスターするんじゃない?」
「い、言えませんよ、そんな事っ!!それに、昨日付き合う事になったばっかりなのに、
そ、そんな…!!」
「アラ。意外と清い関係なのね。もう昨夜の内に深くなってると思ってたわ。」
「意外って何ですかっ!!!そんなすぐに…その、そーゆー事になっちゃうワケないじゃ
ないですかっ!!」
「だけど、後藤に聞いたわよ?昨夜は吉澤、部屋に帰ってなかったみたいじゃな〜い☆」
「手ぇつないで眠っただけですっ!!」
その言葉に、圭は目を見開く。
384 名前:第二十二話 投稿日:2003年03月21日(金)13時52分52秒
「…うっわぁぁ〜…吉澤、よく耐えたわねぇ。」
「・・・・・・や、やっぱり…我慢してくれたんでしょうか…。」
「そりゃーしたでしょうよ。」
と、その時。
「ねえねえ、圭ちゃん。」
「ん?何よ、圭織。」
「今思い出したんだけどさぁ…去年の二学期の期末試験で、なっちいきなり数学の成績あ
がったじゃない?」
「そーいや、そうだったわね。」
圭織の瞳が輝く。

「圭ちゃん、なっちに『ご褒美作戦』やったの!!?」

「んなぁッ!!?」
「きゃ〜っ♪」
梨華が嬉しそうな声を上げる。
「やだぁ、保田さんってばっ!!安倍さんと付き合ってたんですかぁ〜っ?」
「ち、違うっ!!してないから!!まだ付き合ってないから!!」
「んもぉ、水臭いなぁ。ぶっちゃけちゃえぶっちゃけちゃえっ♪」
「そぉですよぉ〜♪聞かせてくださいよぉ〜♪」
「だ、だからっ!!違うっつってるでしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
圭の悲鳴に近い声の横で、梨華の楽しそうな叫び声があがる。
 職員室は、今日もにぎやか。
385 名前:第二十二話 投稿日:2003年03月21日(金)13時53分29秒

****************************************

 「おっとっなっぶる気も〜♪いっじっをっ張る気もないわ♪お〜るな〜いろ〜ん♪」
真希が歌いながら階段を下りていると、真里の小さな背中が見えた。
「ドラ〜イに〜だ〜きしめてぇ〜♪うわさの…やぐっつぁん?」
声をかけると、真里はびくっとなって顔だけ振り返る。
「…ご、ごっつぁん…。」
「んあ〜、どうしたの?こんな所でうずくまって…。」
「いや…その、ちょっと…。」
真里は苦笑しながら、足を指差す。
「…転んじゃってさ。階段から落ちちゃったんだよね。」
「だ、大丈夫!!?」
「うん、大丈夫。足をちょっとひねっただけだから。」
真希は真里に駆け寄り、言った。
「ちょっと、じゃないでしょ?立ち上がれないんでしょ!?」
「・・・・・・まぁ、ね。」
心なしか、顔色も悪いように見える。それを見て真希は真里の足に手を伸ばした。
「ちょ、ちょっと、ごっつぁん!?」
靴を脱がし始める真希に、真里は焦ったように叫ぶが…真希の手は止まらない。
「ます、様子を見ないと。」
「だ、大丈夫だってば!」
「やぐっつぁんの『大丈夫』は、あてにならないから。」
そしてルーズソックスに手をかける。
「わ、わかったよ!でもヤグチ、自分でやるよ!」
「駄目。ごとーがやる。」
真里の手を制して、真希はゆっくりとルーズソックスを下げた。
386 名前:第二十二話 投稿日:2003年03月21日(金)13時53分59秒
(・・・・・・っ!!なんか、メッチャメチャ恥ずかしいんですけどっ!!!)
ルーズソックスを丁寧に脱がす事に夢中になっている真希は気付かないが、真里の顔は真っ
赤になっていた。
 ようやく脱がすと…足首は、腫れあがっていた。
「は、腫れてるね。」
真里が言うと、真希は真剣な表情で真里の顔を見た。
「…ごとーにはよくわからないけど、早く医務室行かなきゃ…折れてるかも知れないし。」

そう言うが早いか、真希は真里の小さな身体を抱き上げた。

「…うきゃあっ!!?」
焦っる真里に、真希は言う。
「じっとしてて!」
「で、ででで、でも、ごっつぁん!!いいよぉ!ヤグチ、重いでしょ!?」
「重くないよ。大丈夫。ごとー、怪力だからさ。…それよりも、じっとしてて。」
真剣な顔の真希に、真里の心臓が跳ねた。
(…どうしよう。こんなに密着してたら、ドキドキしてるのがバレちゃうよぉ!)
真里は恥ずかしさもあって、真希の肩に顔をうずめた。
 ふわっと、真希の香りが真里の鼻をくすぐる。
 真里の鼓動は、更に速度を増す。
(ぎゃ、逆効果っ!!どうしようどうしようっ!!どうしたら良いんだよぅ!!)
足よりも、ときめき過ぎてる心の方が痛いくらいだ。
(…恥ずかしいけど…でも…。)
 真里はぎゅっと、目を閉じた。
 このまま、時が止まらないかと願いながら。
387 名前:第二十二話 投稿日:2003年03月21日(金)13時54分38秒

****************************************

 梨華はひとみに言う。
「明日のお休みは、わたしと一緒に日本語のお勉強よ!」
びしっと指を立てて言う梨華を、ひとみはでれでれの笑顔で抱きしめる。
「うん♪わかった♪」
「…もう!本当にわかってるの!?」
「わかってるってぇ♪」
「も〜、ひとみちゃんってばぁ!」
ひとみの腕の中でもがくが、ひとみは絶対に離そうとしない。
 梨華はあきらめて、ひとみに抱きついた。
「・・・・・・ねえ、ひとみちゃん。」
「なに?」
「・・・・・・もしも、だよ?」
「ん?」
「もしも…わたしが、『日本語マスターしたら…」
そこまで言いかけて、梨華は口ごもる。
「…マスターしたら?何?」
耳元で囁かれるひとみの声が、なんだかやけに色っぽく聞こえる。
「・・・・・・っ。なんでもない…。」
極限まで赤くなった顔を隠したくて、ひとみに抱きつく力を強めた。それが嬉しいらしく、
ひとみも梨華を抱きしめる腕の力を強める。
「なんだよぉ〜。」
「な、なんでもないのぉ。」
「言わないと、ちゅーしちゃうぞ〜?」
「…もうっ!ひとみちゃんってばぁっ。」
まず、耳元にちゅっ。それに続いて無理矢理顔を上げさせられ、額にちゅっ。ほっぺにちゅっ。
眉間にちゅっ。
「やんっ!もうっ。」
388 名前:第二十二話 投稿日:2003年03月21日(金)13時55分12秒
「梨華ちゃん可愛い…。」
「ひとみちゃん…。」
「大好きだよ、梨華ちゃん。」
「わたしも…ひとみちゃん大好き。」
そして、唇にちゅっ。
「…ひとみちゃんの、キス魔。」
「大丈夫。梨華ちゃんにしかしないから。」
「…前に、食堂のバイトの子にしようとしてたじゃない。」
「うぐっ!!お、覚えてたのっ!!?」
「もちろん。」
不機嫌そうな顔をする梨華の唇に、ひとみはまたちゅっ。

「わかりました。反省して…もう、梨華ちゃん以外の人にはしません。」

「…本当にぃ?」
「本当本当。てゆーか梨華ちゃん以外にはしたいとか思わないし。」
「・・・・・・。」
梨華の頬がぽっとピンクに染まる。それが可愛くて、もっかいちゅっ。
(ああ、幸せ…。)
ひとみは、甘い梨華の香りを満喫しながら心底そう思う。
 すると。
「…あのさぁ。そーゆー事は、二人っきりの時にやってくんない?」
大谷雅恵の声で、梨華ははっと我に返る。
(そ、そうだっ!ここって図書室っ!!)
慌ててひとみから離れようとするが、ひとみは梨華を離そうとしない。
「カタい事言うなよ、大谷ちゃん。」
「・・・・・・カタいか?」
「うん。カタい。いいじゃん。愛し合ってんだから。」
「…よくねー。私的に全然良くねー。」
389 名前:第二十二話 投稿日:2003年03月21日(金)13時55分57秒
「・・・・・・と、所で、柴ちゃんは?」
梨華が発した言葉で、ひとみと雅恵の顔に暗い影が落ちる。
「え、えっ!?何っ!?どうしたの!?二人とも…。」
ひとみが不機嫌な顔で言う。
「ウチの腕の中にいるのに、他のヤツの事考えないでよ。」
「はへっ!?」
雅恵は背中を向けて、哀愁を漂わせ始める。
「・・・・・・失敗した…。照れ屋な自分が憎い…。」
「ほへっ!?」
きょろきょろする梨華の頬に、ひとみはまたキス。
「いいじゃん。柴田さんの事は大谷ちゃんに任せてさ。」
「で、でも…。」
梨華は不安げな顔で、雅恵を見る。
「でも、親友は親友だから…やっぱり気になる!」
ひとみから無理矢理離れて、雅恵に言った。
「何があったのか、聞かせてくれないかしら…。」
背後でひとみがイジケ始めるが、梨華は気付いてない。
 雅恵は哀愁を漂わせた背中で、一言ぽつりと言う。

「…大好きなのに、素直になれないのは…何故なんだろう…。」

梨華は苦笑した。
「そんな、小学生男子みたいな事を…。」
「わかってるんだよ、私だって…。」
390 名前:第二十二話 投稿日:2003年03月21日(金)13時56分30秒
梨華はいてもたってもいられなくなった。
(何があったのかわからないけど…この様子だときっと柴ちゃん、泣いてるわ!)
出口に向かって走ろうとして、ふと気付く。
「ひとみちゃん!」
「・・・・・・ん?」
イジケまくってる恋人に、梨華は言った。
「目、閉じて。」
「はい?」
「いいから。」
言われた通り目を閉じると、唇に一瞬だけ暖かいものが触れた。
「・・・・・・!!」
驚いて目を開けると、恥ずかしそうな顔の梨華に言われた。
「だ、大好きだから。」
「・・・・・・っ!!」
「それじゃ…また、あとでねっ!!」
走り去る梨華の後姿を見ながら、ひとみはまた思う。
(ああ、幸せ…!!)
391 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月21日(金)13時57分00秒


 いしよしバカップル。イチャつき始めたら、周囲が見えなくなります。大谷さんの存在
も忘れます。
 そして昨日、ポッキー買いました。シールついて来ました。
 やぐごまでした。
 ってなワケで、本日やぐごま入っております(笑)

>匿名匿名希望様
 今回も甘ぁくしてみました。いや〜、楽しいですねぇ。あまあまは♪
 今回一番素敵なのは多分、イジケる吉澤さんですね(笑)

>297様
 >メル欄にロマンティックを歌っていたら…歌っててびっくり(w
 そう!297様のメール欄見て、『あ。歌わせよ。』と思いついたのれす!!
 ありがとうございました☆そして今回のごっちんの歌は…(笑)

>サイレンス様
 >よっすぃーの瞬間移動かっけ〜。
 愛は時間や距離すらも凌駕するみたいです(爆笑)
 具合、大丈夫ですか?私もなんだかノドが痛い…(大汗)

>はる〜か様
 >しかしよっすぃのはしゃぎ方は国宝級です。
 ありがとうございます!!ウザいくらいにハシャがせたら、あんなんなってしまいまし
た(笑)
 今回のでれでれヨッスィーはいかがでしたか〜?
392 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月21日(金)13時57分33秒
レスの続きですきほし

>ななしのよっすぃ〜様
 >あゆみちゃんの乙女心に気付かないのか気付いていないふりをしているのか?
 >まさえっちょ、ハッキリしなさ〜い!!
 今回のまさえっちょ、落ち込んでます。哀愁漂っております。
 しかも目の前でイチャつかれております(爆笑)
 いやん。踏んだり蹴ったりになっちゃいましたね、まさえっちょ。
 >では、あゆみちゃんが幸せになれますよ〜に...。
川σ_σ||<…ありがとう〜〜〜〜〜〜!!!

>作者さんの小説が大好き読者様
 今回はものすごいイチャつきっぷりです(笑)ごっちんも…春の予感が…(爆笑)
 りがとうございます!!頑張りますので、どうぞよろしく!!
393 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月21日(金)14時03分04秒
キタキタキタ!ゴチーンの春の時代!!
394 名前:オガマー 投稿日:2003年03月21日(金)14時19分27秒
ヤバイです。
チチチチッシュくらさい。
ハナヂ吹きましたハナヂ・・。
柴マササイコー!!ヲイっ!!!

ク、クロイツさん、サイコホ。。。(止血中)
395 名前:はる〜か 投稿日:2003年03月21日(金)15時19分09秒
ダラ〜〜〜〜・・・・・ポタッ  うお!キーボードが血だらけだ!いつの間に・・

やっときれいになりましたよ(爆
でれでれだよ、よっすぃ〜。 もう言うことありませんよ。
ふたりとも普通の場所で、チュッチュチュッチュとしすぎですよ(笑
もうね、梨華ちゃんに関しては、かわいい。 これ以外表現不可能です。かわいすぎです。
幸せそうな梨華ちゃんの顔は、見るだけで平和になれそうですよ。

いろんな所でカップリングができてますね。今後に大注目してます。
396 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2003年03月21日(金)16時05分30秒
はうーーーーーーーん☆(;´Д`)いいですね〜〜〜いしよしのチュウw
大谷&よっすぃ〜の会話しているところは何気に好きです
似た者同士って感じで
397 名前:サイレンス 投稿日:2003年03月21日(金)17時16分40秒
日本語講座始まりましたか。うーんこれからも2人に期
待ですね。
すいません自分メロンさっぱりわかりません。
柴ちゃんくらいで…。この小説みて勉強します。

ノド大丈夫ですか?自分はおかげでほぼ完治です。
続きも楽しみです


398 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月21日(金)17時18分57秒
おぉぉ〜!!!
やぐごまっ、新展開ですね^^
続きが気になります〜
そしてっ!何と言ってもいしよし♪
「ご褒美作戦」梨華ちゃんやるんでしょうか?!
すごいっ、気になります!
あと、おーたにさん&柴ちゃんも^^

それでは次回の更新楽しみにしてます!
がんばってください、師匠♪
応援してます!!!
399 名前:とこま 投稿日:2003年03月21日(金)20時10分55秒
最初から読ませていただきました(^^♪
虜になりました(^.^)
頑張って下さい(*^。^*)
400 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年03月21日(金)20時21分45秒
クロイツさま、連日の更新お疲れさまです。
バカップルないしよし最高です。梨華ちゃん本当にチャーミングです。
まさえっちょ、凹くらいなら正直に『好き』と言いなさ〜い。77444はあゆみちゃんの幸せを願ってるんですYO。
何気に、矢口さん&後藤さんも進展の予感。でも、最近、悪魔の出番が減ったような...。
PS:あゆみちゃんは女神から転生したんですかね?
401 名前:謎の人 投稿日:2003年03月22日(土)18時07分45秒
大柴キターー

大谷さんなにげに今回かわいくなってました。負けたよ、まさえっちょ
( `_´)<何に負けたのよ・・・シカモマサエッチョ
402 名前:第第二十三話 投稿日:2003年03月23日(日)15時35分15秒

 あゆみは、掃除用具入れの中にいた。
「…うひゃはあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」
『まっさかこんなトコにはいないわよねー』とか思いながら、冗談半分で開けてみた梨華
は、ものすごい勢いで飛び退る。
「し、しばっ、柴ちゃん!!こここ、こんな所に入ってたのねぇ!?」
所々声をひっくり返しながら言う梨華に、あゆみは涙に濡れた目を向ける。
「…人を妖怪みたいに…。」
「だ、だってまさか本当に掃除用具入れん中入ってるとは、思わなかったんだもん!」
ほうきやらちりとりやらを蹴散らしながら出てくるあゆみに、梨華は手を貸す。
「…梨華ちゃんは良いよね…両思いになれて…。」
「えぇっ!?え、えへへ…ま、まぁね…。」
照れまくる梨華の横で、あゆみはため息を吐きながらしゃがみこむ。
「…あ〜あ。なんでマサオは、あんなに鈍いんだろ。」
「マサオ君が、どうしたの?」
「…指、怪我したの。」
梨華があゆみの手を見ると、小さな傷口があった。
「カップの破片で怪我して…」
「大丈夫!?」
「うん。」
あゆみはぽっと、頬を赤くする。

「…マサオが、舐めてくれたから。」

「・・・・・・い、意外と大胆ね。マサオ君。」
梨華もつられて赤くなった。
403 名前:第第二十三話 投稿日:2003年03月23日(日)15時35分50秒
 するとあゆみが、ぐすっと鼻をすすりだす。
「…嬉しかったのに。」
「・・・・・・うん。」
「嬉しかったのよ?それなのにさ…マサオ謝るし。ひとちゃんとめぐちゃんに誤解させちゃっ
てごめんとか言うし。」
梨華はあゆみの隣で、苦笑する。
「誤解じゃねーっつの!いいんだっつーの!!」
「あゆみちゃんってば。」
「だってさぁ。」
ぷ〜っと膨れるあゆみに、梨華が言う。
「マサオ君、きっと素直になれないだけじゃないかなぁ?」
「…そぉかなぁ。なんか希望がないかもって思えて来ちゃったよ。」
「いや、ソレはない。絶対ない。断じてない。」
きっぱり言い切る梨華に、あゆみは首をひねる。
「と、とにかくっ!!柴ちゃん!!」
梨華はすっくと立ち上がり、あゆみに手を差し伸べた。
「好きなら好きって言わなきゃ!!」
「・・・・・・そーゆー誰かさんは、どっちから告白したんでしたっけ?」
「うぐっ!!で、でも、わたしもちゃんと言ったもん!!」
あゆみはくすっと笑って、立ち上がる。

「ま、しょーがないわね。ヘタレなマサオ相手じゃ…私からばばーんっと言わなきゃ!!」

「そうそうっ♪…でも、ひとみちゃんも何気にけっこーヘタレよ?」
「うん。けっこー似てるよね。梨華ちゃんの旦那とウチのマサオ。」
二人は手をつなぎ、歩き出した。
404 名前:第第二十三話 投稿日:2003年03月23日(日)15時36分23秒

****************************************

 医務室。
「…折れてはいないみたいやな。」
保健医・平家みちよの言葉に、真希がほっと胸を撫で下ろす。そんな様子を見て、みちよ
はにま〜っと笑った。
「いや〜ん、ごっつぁんってば☆そーだったのねぇ〜ん☆」
「み、みっちゃんうるさいよ。」
「?」
みちよに向かって足を差し出している真里は、首をかしげるばかり。
「ま、一応癒しの魔法はかけとくわ。本当は自然治癒力に頼った方がええねんけど、今は
緊急配備中やし。」
「そうだね…いつ出撃になるかわからないし。」
真里が言い終わると同時に、みちよが真里の足に手をかざす。
 白い光が、真里の足を包んだ。
(…暖かい…。)
まるで赤ん坊に戻って、母親の腕に抱かれてるような感覚に陥る。
 真里の身体が、ちょっとふらついていた。
「んあ…おっと。」
真希は、ふらつく真里の身体を支えた。
 すると、真里がぎゅっと真希につかまる。
(んあぁ!!?)
真希はビビッたが、すぐに気を持ち直して…真里の背中をさすり始める。
「・・・・・・ん…。」
真里は気持ちよさそうにそう唸って、ますます真希に寄りかかる。
(んあぁ…や、やぐっつぁん可愛いよぉ…。)
そのままぎゅっと抱きしめたい衝動に駆られたが、目の前でニヤケまくってるみちよの存
在を思い出して、押しとどめる。
405 名前:第第二十三話 投稿日:2003年03月23日(日)15時36分56秒
 と、その時。

ヴィ〜ッヴィ〜ッ

「「「うへほっ!!?」」」
真希、真里、みちよが同時に叫ぶ。
 そして真里は、自分が真希にしがみついてる事に気が付いた。
(いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!や、ヤグチなんて事を!!!)
(くっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!やぐっつぁん可愛かったのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!)
そして、みちよが言う。
「…出撃、やな。」
「でも、やぐっつぁんの治療がまだ…!!」
「大丈夫。一応、治ってはいる。…せやけど、完璧ではないねん。まだ、詰めが甘いっちゅー
か…。」
「「詰め?」」
同時に疑問の声を発する真希と真里に、みちよは言った。
「出撃しても大丈夫やとは思うけど…帰って来たら、もっかい医務室に来て。完治はしと
らんから。」
「そ、それじゃ出撃しない方が良いんじゃないの!?」
真希の言葉に、真里が言う。
「いや、大丈夫。ヤグチ出るよ。」
「痛くなったら、下がるんやで?」
「うん!!…いこう、ごっつぁん!!」
「んあ…わ、わかった!!」
真里を気遣いながら、真希も駆け出した。
 その後姿を見ながら、みちよはにんまりと笑っていた。
406 名前:第二十三話 投稿日:2003年03月23日(日)15時37分31秒

****************************************

 「・・・・・・。」
ひとみの不満顔が直らない。
「も〜、ひとみちゃん!機嫌直してよぉ。」
「・・・・・・だって…梨華ちゃん…。」
「柴ちゃんと手ぇつないでただけでしょー?」
「…だってさぁ…公認カップルみたいだったんだもん…。」
「もうっ!」
梨華は眉を寄せる。

「わたしの恋人は、ひとみちゃんでしょっ?」

がばっと、ひとみが梨華に抱きついた。
 あゆみを図書室に連れ戻しす際、梨華はあゆみと手を繋いでいた。
 雅恵にあゆみを引き渡し、『素直になんなさいね』と言う言葉を残して立ち去って来た
のだが…今度はひとみが手におえなくなってしまった。
「…あああああっ!やっぱ嫌だよぉぉぉぉう!!梨華ちゃんがあたし意外の人と手ぇつな
いだぁぁぁぁぁ!!!」
「・・・・・・ひとみちゃぁん…。」
「わかってるよ!?疑ってるワケじゃないんだよ!?で、でもさぁ…。」
梨華もぎゅっと、ひとみに抱きつく。
「…まぁ、その気持ちはわからなくもないのよ。わたしだって、ひとみちゃんが他の人と
手ぇつないでたら…嫌だし。」
「梨華ちゃん…。」
 ちゅっ。
「…でもね、愛してるのはひとみちゃんだけなの。」
 ちゅっ。
「だから…そんなに不安にならないで。」
 ちゅっ。
「・・・・・・もうっ!!聞いてるの!?ひとみちゃんってば!」
407 名前:第二十三話 投稿日:2003年03月23日(日)15時38分08秒
「聞いてるよぉ。」
 ちゅっ。
「ウチも愛してるよ、梨華ちゃん。」
「うん…。」
「…あの、さ。」
「え?」
ひとみは真剣な顔で、梨華に言う。

「もっとのーこーなキス、しちゃ駄目?」

(・・・・・・のーこー?のうこう…濃厚!?)
頭の中で漢字変換して、梨華はしゅぼんっと赤くなる。
「だ、駄目?」
「・・・・・・。」
梨華は真っ赤になったまま、ひとみの袖を引っ張る。
「い、いいんだけど。」
「ヨッシャ!!」
既にスタンバイオッケーなひとみに、梨華は慌てて言う。
「…あ、あの、良いんだけどっ!良いんだけど、…こんな、廊下とかじゃなくて…す、す
るんだったら二人っきりに…。」
「・・・・・・。」
ひとみの顔が、朱に染まる。
「…それだと…が、我慢できっかな。あたし。」
「・・・・・・。」
「頑張って見るけどさ。」
「…ご、ごめんね…超初心者で…。」
 ちゅっ。
408 名前:第二十三話 投稿日:2003年03月23日(日)15時38分42秒
そして、移動しようとした…その時。

ヴィ〜ッヴィ〜ッ

「「・・・・・・。」」
二人は目を見合う。
「…おあずけ、だね。」
赤い顔で言う梨華に、ひとみはへなへなと座り込んで言う。
「…良い所でぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
そしてすっくと立ち上がり、梨華に言った。
「出撃から、帰って来たらっ!!」
「へっ?」
「帰って来たら、するからっ!!」
「・・・・・・。」
梨華はますます赤くなる。
「だ、だから…スタンバイよろしく…。」
「了解しました…。」
そしてまた、軽くちゅっとしてから…二人はお互いの持ち場へと向かった。
409 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月23日(日)15時39分16秒


 う〜ん…いしよしらぶらぶ〜。たのすぃ〜☆

 ところで、メルマガ始めたんですYO。『ほのぼの娘』って言うのを♪
 毎日一回、お気に入りトークとか本日のオススメとか、まったり配信しております。も
しも『読みた〜い』とか言って下さる方、いらっしゃいましたら、00122364s@merumo.ne.jpに、
本文に何か文字を入力して(文字は何でも結構です)送信して下さいませ☆
 あ、iモード&J−スカイでも受信できますので…(私は携帯で入力しております)。
 読んで下さったら嬉しいな〜…なんて。
 うわぁお。宣伝しちゃったよ(大汗)ごめんなさいごめんなさい(大汗)

>>393名無し読者様
 やって参りましたねぇ、ごっちんに春!!
 次回かその次…もしかしたらやぐごま祭りかもですYO!!

>オガマー様
(;〜^◇^)つ□<だ、だいじょぶ!?ほら、ヤグチのティッシュ使って!!
 柴マサ、喜んでいただけたようで…何よりでございます☆
 そして、お誕生日おめでとうございまっすきほし

>はる〜か様
(;O^〜^)つ□<おおっ!?こ、こっちも大変だ!!ウチのティッシュ使って!!
 今回もちゅっちゅちゅっちゅしてます(笑)そしてまたしても、イイ所を悪魔に邪魔さ
れとります(爆笑)
 さぁて、濃厚なキスはできるのかっ!?(笑)

>名無し募集中。。。様
 今回もちゅっちゅしてます(笑)キス魔吉澤(爆笑)
 柴田さんも言ってますが…似てます、大谷&吉澤は。
 つまり、大谷さんもキス魔になれる素質が(ry
410 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月23日(日)15時39分52秒
レスの続きでっすはあとはあと

>サイレンス様
 メロン、最近大好きなんですよ。私は柴ちゃんにメロメロです☆
 喉、ご心配ありがとうございます!!どうやら花粉症らしいです(爆笑)

>ヒトシズク様
 どうでしょうねぇ…やるんでしょうか、『ご褒美作戦』…石川さんは真面目ですからのぅ。
 でも…万が一やったら…どうなるんでしょうっ!!
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>とこま様
 はじめまして〜!!ありがとうございます!!
 そう言っていただけると、本当にうれしいです♪
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>ななしのよっすぃ〜様
( `_´)<…わ、私ゃシャイなんだよ!!悪いか!?
 悪いです。動かしにくいですよ、大谷さん(笑)
 次回は悪魔、大活躍です(爆笑)ななしのよっすぃ〜様もがんがってください(笑)

>謎の人様
 可愛かったですか〜♪よかったね〜まさえっちょ♪
(*`_´)<ど、どうも…です。
 次はまさえっちょに勝ってくださいませ(笑)
411 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年03月23日(日)16時54分21秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
甘々ないしよし、読んでても最高です。
まさえっちょのヘタレぐらいは、よっすぃ〜並ですね。(笑)
ところで、今日のハロモニで泣いちゃった梨華ちゃんを後ろから抱きしめる吉澤さん。なんて、正面からは保田さんと安倍さんが慰めてたんですけどね。
やっぱり二人は仲がいいんでしょうね。勝手に妄想してました。
あんまり、ツーショットで映ることないから最近。
では、勝手に妄想しつつ更新を待ってます。あゆみちゃ〜ん、大好きよ!!(叫ぶ)
412 名前:シフォン 投稿日:2003年03月23日(日)17時11分45秒
甘々いしよし、最高れすっ!!
ハロモニのいしよしショットのおかげで、ますますいしよし熱が上がりました(笑)
もっと甘くしてあげて下さいm(_ _)m

柴マサが来る日も近そう…
楽しみに待ってます〜♪

メルマガ、申し込みさせていただきました♪
『愛人』の更新共々、頑張って下さい!!
クロイツさんの事、ず〜っと応援してます♪
413 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月23日(日)17時40分28秒
うぁぁぁぁ〜!!!!
いしよしあままぁ〜!!!PCの前で叫びまくりでした、はい、すみません(汗。
頭の中で漢字変更する石川さん、可愛いです^^
よしざーさんに日本語を教える日はいつくるのでしょう!!?
楽しみに待ってます!
掃除用具入れの中にいる柴ちゃん・・・おーたにさんとくっついてほしいですね〜
1日も早くって感じで^^

メルマガ申し込みさせていただきます!
PCでも読めるのでしょうか?

では次回の更新も楽しみにしています。
頑張ってください、師匠♪
応援しております!!!!
414 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2003年03月23日(日)20時27分54秒
ハロモニといいここの石吉といいなにやってんだか!!(*´Д`*)
萌えまくりです!よっすぃかなり優しかったな〜☆
415 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月23日(日)21時06分37秒
『愛人』って?
おせーてちょうだい!
416 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月23日(日)21時24分03秒
>415
「愛は人類を救うらしい」の略。

このお話大好きです!がんがってください!
個人的にやすけいに萌え死んでます。
417 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月23日(日)21時37分12秒
うを!ごめんなさい。
「やすけい」じゃなくて「やすなち」ですた…(汗)
「やすけい」じゃやっすーの略じゃん!
418 名前:サイレンス 投稿日:2003年03月23日(日)22時10分46秒
いいとこで出撃か。
うーん次回にも期待ですね。
がんばってください!



419 名前:プチひとむ 投稿日:2003年03月23日(日)22時23分28秒
お久しぶりです。う〜〜〜〜〜恋人になってるぅぅぅぅ!!!!!!!!
よっすぃ〜キス魔だすぃぃぃ〜。イヤ〜〜ン(死語やん…?)
最近きになるCPのマサエッチョと柴ちゃん!!!!!早く恋人になやないかなぁ。
420 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月23日(日)23時20分53秒
くはぁ〜読みながらニヤけてしまいましたよ(w
皆可愛いなぁ・・・。
クロイツさんの書くいしよしの甘さ加減は最高です☆
421 名前:オガマー 投稿日:2003年03月24日(月)03時53分27秒
ありがとう!!
矢口ーティッシュありあと(はぁと
つーかやぐごまかわいいな(ww
がんがれよー矢口ー!!

掃除用具入れにいる柴ちゃんサイコー(ww
422 名前:第二十四話 投稿日:2003年03月24日(月)10時36分07秒

 現場に到着した外勤七人は、一斉に車から飛び出た。
『皆、数は少ないけど油断しないで!!歪みに変化が見られるって言うし…もしかしたら
パワーアップしてるって可能性もあるから!!』
「「「「「「「了解!!」」」」」」」
そしていつもどおり、なつみと真希が真っ先に駆け出す。
 なつみが大鎌を振り下ろす度に、悪魔が一匹ずつ引き裂かれる。
 真希の拳が繰り出される度に、悪魔が一匹ずつ貫かれる。
『なっちとごっつぁんを中心にして…他の皆は援護を。』
「いつものパターン、てヤツだね。」
真里はそう呟いて、一歩踏み出そうとした。
「!!」
足首に、痛みが走る。
「矢口さん?どうしたんですか?」
いきなり動きを止めた真里に、ひとみが言う。
「…ううん、なんでもないよ。それよりほら、援護援護!!辻加護、ピンチっぽいよ?」
「…うおおっ!?の、ののっ!何やってんだー!?」
ひとみの視線が、悪魔に近づいてじぃぃぃぃっと観察している希美に移る。
「あ、危ないでしょッ!!?」
「やーん。」
ひとみに羽交い絞めにされて、ずりずりと悪魔から引き離される希美。
「ほぅりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
亜依の気合の入った叫び声と共に、悪魔は爆発する。
 それと同時に、希美の前に焦り顔の梨華のウィンドウが開いた。
『ののっ!何やってるの!!あんなに近付いたら危ないでしょっ!?』
梨華の悲鳴に近い声を聞いて、希美は眉を八の字にする。
「ら、らって…。」
『悪魔に会ったら、即攻撃って…マニュアルにも書いてあったはずよ!?』
423 名前:第二十四話 投稿日:2003年03月24日(月)10時36分50秒
「・・・・・・らって、ちょっと『変』らったんらもん…。」
「…変?」
ひとみが言うと、希美はこくんと頷いた。
「なんか、いつもの悪魔の感じと違うのれす。」
すると梨華のウィンドウの隣に、ちょっと離れた所で大鎌を振るっているなつみのウィン
ドウが開く。
『なっちもそう感じるべ!!』
「安倍さんも!?」
『そう!!なんか…30%増量?みたいな感じなんだべさ。』
「ああっ!!そうれす!!そうなんれす!!」
その言葉に、梨華とひとみと亜依は首をひねる。
『さ、30%…?』
「増量…?」
「なんやねんソレ…。」
同時に首をひねった、その時。

ドォォォォォォォォォォン…

背後で、爆発音が響く。
『!!?』
全員が爆発音に目を向ける。
 すると…七人を運んで来た車が爆発炎上していた。
「あああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!や、ヤグチの!!ヤグチ
のパジェロぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜!!!」
真里が涙まじりで絶叫。
「んあぁ、やぐっつぁん…落ち着いて。」
「だってだってだってぇぇぇぇ〜〜〜〜!!!」
真希がおろおろと言うが、真里は涙声のままだ。
424 名前:第二十四話 投稿日:2003年03月24日(月)10時37分21秒
『ぱ、パジェロどころの話じゃないよ!!』
「なんだとぉ!?圭織、ひどいよ!!あの子は…シャイで無口だけど実は暖かい人柄のあ
の子は、もう帰って来ないんだぞ!!?」
「…矢口。車に『人柄』はないとおもうんだけど。てゆーかそーゆーの、どこで判断しろっ
てぇのよ…。」
「よくぞ訊いてくれたね、圭ちゃん!!整備してる時に話しかけてると、イロイロわかる
モンなのだー!!」
「・・・・・・普通、わかんないと思う。」
「てゆーか、車が無口なのは当たり前だべさ。」
「ちがーう!!なんつーか、こう、持ち味ってのが一台ずつあって…」
『もう!矢口も圭ちゃんもなっちも、それどころじゃないよ!!』
圭織の声は、悲鳴に近かった。その直後、梨華の声も悲鳴に近くなる。

『…め、メロン記念日から報告です!!悪魔…新種が出現!!』

「し、新種!!?」
驚く圭の目に、悪魔の姿が映る。
「…確かに、新種だべさ。」
見た事のない、悪魔の種類だった。
「「!!」」
何かを感じ取った亜依と希美が、全員の前に飛び出す。
「でやっ!!」
「不動明王結界!!」
全員の前に、透明の壁が二重に出現した。
ばしゅっ
悪魔が発した衝撃波を、二重の壁が吸収する。しかし、二人が思った以上の威力だったら
しい。
「うあぁっ!!」
「うひゃあ!!」
亜依と希美は、後ろの吹っ飛ばされる。
425 名前:第二十四話 投稿日:2003年03月24日(月)10時38分00秒
『あいぼん!!のの!!』
梨華が顔面蒼白で叫ぶが、二人はすぐにむくっと起き上がる。
「あ〜、びっくりしたのれす。」
「強いで、コイツ!!」
全員が胸を撫で下ろす。
『…新種…ココナッツ娘。とメロン記念日から何か新しい情報は!?』
『えっと…た、多分、弱点は今までの悪魔と同じ「核」だと思われるそうですが…でも、
それ以外はまだ…今日このデータを元に分析しなければ、わからないそうです!!』
『そりゃそうか…。』
内勤二人の話聞きながら、真里は焦っていた。
(痛い…足が、また痛くなって来た…。)
完治していない足首が、痛み始めたのだ。
「…やぐっつぁん?どしたの?」
心配そうな真希に、笑顔を見せる。
「なんでもないよ、大丈夫!!」
「・・・・・・そう?でも…」
真希が言いかけた、その時。
『み、みんな、避けてぇ!!!』
梨華の声が響いた。はっと顔を上げると、悪魔が腕を振り上げている。
「「「「「「「!!」」」」」」
全員が一斉に飛び退る。
「うあっ!!」
着地した真里の足に、激痛が走る。
「や、やぐっつぁん!!」
『矢口、どしたの!?』
それと同時に、別の方向からも爆発音が聞こえて来た。
『ああっ!!し、新種!高島屋前にも出現!!』
圭織が舌打ちをする。
『ヨッスィー!!辻加護!!高島屋前に向かって!!早く片付けなきゃマズい!!デパー
トには人がたくさん…!!』
「「「了解!!」」」
ひとみ・亜依・希美が走り出す。
426 名前:第二十四話 投稿日:2003年03月24日(月)10時38分45秒
「やぐっつぁん、足痛いんだね!?」
「た、大した痛みじゃないから。大丈夫。」
「だから、やぐっつぁんの『大丈夫』は信用できないんだってば!!!」
真希がそう叫んだ直後。
「きゃあっ!!」
なつみが後方へと吹っ飛ぶ。
「なっち!!」
圭がそれを受け止め、なつみ体勢を整えた。
「…こいつ、近付くのは危ないべ!!」
かすったらしく、制服の襟の部分が破れている。
 圭織が何か指示を出そうとした、その時…悪魔が動いた。
 真里の方に。
「「「「!!!」」」」
 背中に、冷たい汗が流れる。真里は動けない。
「「矢口!!!」」
なつみと圭の叫び声を聞きながら、真里はぐっと目を閉じた。
「…やぐっつぁん!!」
ワンテンポ遅れた叫び声が聞こえた直後…真里の身体に、暖かいものが降り注ぐ。
「…え…?」
 痛くない。ただ、暖かい。
「・・・・・・ごっつぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
なつみの悲鳴が、真里に聞こえた。
(え?ごっつぁん…?)
目を開けると、真里に向かって真希が倒れて来ていた。
 全身に感じた暖かいもの。それは、真希の血。
「・・・・・・。」
真里は、倒れて来た真希を呆然と見つめた。
 なつみが、動く。
 声もなく、ただ大鎌を振り下ろす。
 悪魔は真っ二つになり、消滅した。
 それらがすべて、スローモーションに見える。
(…何?これ…。)
真希の血で染まった全身を見て、真里の顔が恐怖の色に染まった。

「…いやあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

真里は、真希に抱き付いた。
427 名前:第二十四話 投稿日:2003年03月24日(月)10時39分20秒

****************************************

 「嫌、嫌だよ、ごっつぁん!!なんで…なんでだよぉ!!」
かろうじて息をしている、と言った感じの真希を抱きしめながら、真里は泣き叫ぶ。
「なんでヤグチなんかかばって…こ、こんな大怪我するんだよぉ!!!」
その隣で、なつみはセーターを脱ぎ、ブラウスのボタンをはずし始める。
「ちょ、ちょっと、なっち!?」
「応急処置、しなきゃだべさ!!」
ブラウスを脱いで、引き裂き始める。
「アタシがやるから、先にセーター着なさい。」
上半身ほぼ裸ななつみにそう言い、圭はなつみのブラウスを引き裂く。
「とにかく、止血しないと…このままだと、出血多量で…」
『今、車を向かわせてるけど…渋滞につかまったみたい!!すくなくともあと十分はかか
る!!』
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」
泣き叫ぶ真里に、真希はそっと手を伸ばす。
「・・・・・・やぐ…つぁ…、無事…?」
「ぶ、無事だよぉ!喋っちゃ駄目、だよぉ!!」
「それ…なら、よか…。」
「だから、喋っちゃ駄目だってばぁ!!」
真里の手を握って、真希は笑顔を浮かべた。
「最後に…なる、かも知れないから…言うね…。」
「嫌っ!!そんな事言わないでよ!!」
「お願い…聞いて…?やぐっつぁん。」
428 名前:第二十四話 投稿日:2003年03月24日(月)10時40分07秒
「・・・・・・?」

「すき。」

「・・・・・・え…?」
「ごとー、やぐっつぁんに…嫌われてるけど…でもごとーは…やぐっつぁんの事…好きだ
から…。」
「な…っ!!」
圭は、驚いた顔をしながら真希の身体にブラウスを引き裂いた布を巻きつける。
「すき、だよ。ごとー…やぐっつぁんを守って死ぬなら…それでも良いな。」
「そ、そんな事…!!」
真里は手を握り返す。
「そんな事、駄目だよ!!!絶対駄目だからなっ!!!」
「・・・・・・やぐ…?」
「ヤグチだって好きだよぉ!!ヤグチも、ごっつぁんの事大好きなんだよ!!だから駄目!!」
「え…?」
これまた驚き顔の圭。セーターを着たなつみが、圭を肘でちょいちょいと突っつく。
「・・・・・・ほんと、に…?」
「…好きなんだ…。だから…生きてよぉ。いなくならないでよぉ…。」
と、そこに。

「あいぼん到着やで〜〜〜!!!」

「ぐえ。」
亜依が上から降って来た。そして、圭が潰される。
「ほら、貸してみぃ。」
「え!?」
驚き顔に真里に、亜依はウィンクをして見せる。
「魔法使いあいぼんは、どんな魔術でも使えるんですよ〜♪」
そして、真希の傷口に手をかざす。
「ふぉぉぉぉぉぉぉ…。」
その声と共に、白い光が真希を覆う。
「…あいぼん、白魔術も使えるの…?」
なつみの言葉に、亜依はにっこり笑う。
「ま、保健医の平家さん程ではないけど、使えますよ。…派手に使えないから、普段はあ
んま使わんけど。」
魔法使いあいぼんは、派手好きらしい。
 それから、続いてやって来た希美も癒しの術を使い、真希の傷口はみごとに塞がった。
429 名前:第二十四話 投稿日:2003年03月24日(月)10時40分45秒

****************************************

 ひとみの部屋。黒と白で統一されたシンプルな部屋は、外見とは裏腹に、なんだかとて
も暖かい雰囲気を持っている。
「…ごっちん、助かって…本当に良かった…。」
そう言ってぎゅっと抱きついて来る梨華を、ひとみもぎゅっと抱き返す。
「でも、知らなかった。ごっちんが矢口さんを好きだなんて。」
「そうだね。」
「矢口さんがごっちんを好きだって言うのも、知らなかった。」
「うん。」
いつもより、ひとみの口数が少ない。梨華は首をかしげながらも続ける。
「あ!もしかしてあの下敷き、矢口さんのだったのかしら?」
「…下敷き?」
「うん。ごっちんの隠し撮り写真が入ってる、クリアケースなんだけどね。」
「・・・・・・。」
見覚えのある、ひとみ。
「ごっちんと一緒にいる時に拾って、落し物BOXに入れたんだけど…いつの間にかなく
なってて。きっとアレ、矢口さんね。」
「・・・・・・。」
ひとみは、きょとんとした顔で梨華を見つめている。
「そー言えばアレ拾う直前に、一瞬矢口さんらしい人影を見たのよね。あの時は見間違い
だと思ったけど…って、どうしたの?ひとみちゃん?」
ひとみは、心底安心したように頭を下げていた。
「…そっか、アレ、梨華ちゃんのじゃなかったんだ…。」
「?」
「よかったぁぁぁぁぁ…。」
「??」
430 名前:第二十四話 投稿日:2003年03月24日(月)10時41分31秒
そして、ひとみはがばっと顔を上げる。
「…所で、梨華ちゃん。」
「は、はい?」
まだワケがわからない梨華に、ひとみはちょっと赤くなりながら言う。

「スタンバイ、オッケーですか?」

「・・・・・・。」
一瞬何の事だかわからなかった梨華だが、すぐに思い出す。
(の、濃厚な、アレね…。)
真っ赤になった梨華は、無言で目を閉じた。
「・・・・・・。」
唇が、重なる。
「ん…。」
 梨華の甘い声が漏れる。ひとみはさっきよりも強く梨華を引き寄せた。
 激しさが度合いを増した、その時。
「きいてくらさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!」
 ひとみの部屋の扉が、無理矢理開かれた。
「「!?」」
ひとみは思わず唇を離し、梨華はひとみからがばっと離れる。
「「「・・・・・・。」」」
しばし見詰め合う、乱入者(希美)VS梨華・ひとみ。
 希美はてへっと舌を出した。
「・・・・・・のの、お邪魔しちゃったみたいなのれす☆」
「…い、いやっ!!そのっ!!良いのよ、ののっ!!」
(良くねぇよ…このクソガキ…!!)
赤い顔で焦りながらも微笑む梨華と、今にも呪い殺しそうににらみ付けるひとみ。
 希美は気を取り直して、叫んだ。
「大ニュース!!なんれすよ!!イチャイチャちゅっちゅしてる場合じゃないのれす!!」
「・・・・・・。」
「なんだよ。あぁ?」
極限まで真っ赤になる梨華に、激しくガラの悪いひとみ。
 そんな二人に、希美は叫んだ。

「新メンバー、加入決定なんれすー!!!」

梨華とひとみは、目を点にした。
431 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月24日(月)10時42分05秒


 やぐごまワッショイ。
 そして、悪魔の次はののたんに邪魔されるいしよし。
 でもまぁ、途中までは出来たってことで。許してヨッスィー。
 そして、昨日のハロモ二見逃した私。

。・゚・(ノД`)・゚・。

 ま、DLして見ましたけどね。PCの前で腰がくだけそうになりましたYO。

>ななしのよっすぃ〜様
 慰めるなっちが、聖母のやうに見えますた。てゆーかやすなちが両親に見えた私(爆笑)
 そしてヨッスィー…ああ、ヨッスィー。最高だヨッスィー。
 久々のいしよし…んもぅ、やっぱり…い し よ し 最 高 ! !

>シフォン様
 >ハロモニのいしよしショットのおかげで、ますますいしよし熱が上がりました(笑)
 >もっと甘くしてあげて下さいm(_ _)m
 今回なんか、いかがでしょう?子供に邪魔されるおとーさんおかーさん(笑)
 素敵でしたよね、あのいしよし…んふふ、ヨッスィー耐え切れなくなっちゃった?とか
思ってニヤケまくりました。
 >メルマガ、申し込みさせていただきました♪
 >『愛人』の更新共々、頑張って下さい!!
 >クロイツさんの事、ず〜っと応援してます♪
 ありがとうございまっす!!がんばります!!どうぞよろしくでっす♪

>ヒトシズク様
 叫んでくださいませっ!!ご近所迷惑にならない程度に(笑)
 >メルマガ申し込みさせていただきます!
 >PCでも読めるのでしょうか?
 はい、PCでも大丈夫です♪ありがとうございます!!
 がんばりますねぇ〜♪どうぞよろしく!!
432 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月24日(月)10時42分57秒
レスのつづきでっすきほし
いっぱいレス、ありがとうございますはあとはあと

>名無し募集中。。。様
 ですよね!!ですよねぇぇぇぇぇ!!!
 普段いつもあんななの〜?って感じですよねっ!!は、鼻血が…!!
 あーゆーのがあるから、あまあま書くのやめられないのれす☆

>>415名無し読者様
 はい、そーです!>>416名無し読者様のおっしゃるとーりでっす♪
 前にささささ様、と言う方が作ってくださった省略形でございます!!

>>416>>417名無し読者様
 ありがとうございます!!そう言っていただけると、マジ嬉しいでっす!!
 やすけい…私もよくやります(笑)『やぐなち』と言おうとして『やぐまり』とか(笑)

>サイレンス様
 今回は途中で子供の襲撃です(笑)
 お約束とは言え、辛いモノがありますねぇ、ヨッスィー。
 がんがります!!どうぞよろしくっ!!

>プチひとむ様
 おおおおお!!お久しぶりです!!そうなんですよ、イチャイチャらぶらぶバカップル
なんですよ、いしよし(笑)
 大柴、最近らいすっきなのれす(笑)がんがります!!

>匿名匿名希望様
 あま過ぎるくらいが丁度良い…それが私のポリシー…(笑)
 >クロイツさんの書くいしよしの甘さ加減は最高です☆
 ありがとうございます!!嬉しいな〜♪
 これからもあまあまでがんばります!!

>オガマー様
 >掃除用具入れにいる柴ちゃんサイコー(ww
 でしょでしょ?可愛いでしょ?
 きっとマサオさんがその場にいらしたら、鼻血噴いてた事間違いなし!!
 梨華ちゃんはビビッてましたが(笑)
433 名前:297 投稿日:2003年03月24日(月)10時54分48秒
久々に来たらキタァ━━━(゚∀゚)━━━!!

そうらったんですか、自分のが作品の智恵?になってとても嬉しいです(w<歌
そして前より甘くなってるしっ!
新メンバー加入来たぁあああ!
これまた見逃せない(w
434 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月24日(月)11時14分27秒
自分も昨日バイト終わった後にビデオ見て驚いたYO!
今度はいしよしに続いてやぐごまですね☆
っかぁ〜甘いモノが欲しい日にここは最高です!!
435 名前:サイレンス 投稿日:2003年03月24日(月)13時50分18秒
今度は辻ちゃんかぁ。
よっすぃーのキレキャラ発動?
でも気持ちは大いにわかる。

ハロモニはこっちではまだみたいなんですが
なんかすごいみたいですね…。
436 名前:チップ 投稿日:2003年03月24日(月)14時50分55秒
やぐごまー!・・・やぐごまって…素敵やん。
いしよしキター!で新メンもクルー!楽しみでっす。
ハロモニは吉殿の右手が…吉の右手は石川を救うらしい。って感じでw
吉、やっぱ春はとまんなぁ〜い♪んだなと思いました。
437 名前:はる〜か 投稿日:2003年03月24日(月)17時06分30秒
の〜こ〜なキス・・・・すばらしい。
読んでいて、キャ〜〜〜って叫ぶところでした(笑

昨日のハロモニはすごすぎでしたね。特にこの小説読んでいると、余計に・・・
本当に仲のいい二人ですよね。実際にもチュッチュして(略

まったくもって、いまさらながら、”甘い!” 一言です。 
さて次回は新メン登場ですね。なにかありそうな予感します。
438 名前:オガマー 投稿日:2003年03月24日(月)20時43分12秒
矢口・・(感涙
ごっつぁん!!カッケーよ!
アンタかっけーよ!!(号泣
439 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年03月24日(月)20時52分12秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
いしよし最高です!!!
よっすぃ〜が後ろから抱きつくところ3回ぐらいまき戻して見てしまいました。(汗)
あややのビキニ以来の衝撃でした。(笑)
一瞬、あゆみちゃんのことを忘れかけるぐらい、久々のいしよしの2ショットでした。でも、土曜日のメチャイケの予告編の中でも、2人でドアの前にいる姿が確認できました。
歌番でのよっすぃ〜の発言が、リップサービスであることが確認できて幸せな気分でした。
でも、一番馬鹿な娘。決定って、よっすぃ〜頼むから、ニイニイには負けないでね!梨華ちゃん、国語の特訓よろしくです。
では、いしよし2ショットを探して、ビデオを見直しながら、更新を待ってます!
440 名前:第二十五話 投稿日:2003年03月25日(火)11時02分02秒

 亜依と希美の癒しの術によって傷口は塞がれた真希だが、一応UFAに戻ると医務室に
直行した。
 真希はみちよの癒しの魔法による治療を受け、今はベッドに横たわっている。そして真
里はそれに付き添っていた。
「「・・・・・・。」」
気まずい空気が流れる。
「んあ…ははは。なんつーか…。」
真希は顔を赤くし、真里から顔を逸らして言う。真里もうつむいていて、その表情が見え
ない。
「…もう死ぬと思ったけど…ごとー生きてるね。」
「・・・・・・。」
真里は膝の上で、ぎゅっと拳を握る。
「…もう、嫌だよ。」
「え?」
「あんな事されたって、全然嬉しくないんだから。」
「・・・・・・そっか。」
真希の顔に、落胆の色が落ちる。
(…ごとーの『好き』と、やぐっつぁんの『好き』は…きっと種類が違うんだな。)
 人生の最後だと覚悟して、告白した。
 真里も真希を好きだと言った。
 だけど…もしかしたら真里の『好き』は、仲間とか友達としての『好き』なのかも知れな
い。
(…切ないなぁ。ま、嫌われてないってだけでも幸せだよね。)
そんな事を思う真希の前で、真里はすっくと立ち上がる。
「?」
そして、トコトコとベッドに近寄り…ベッドの端に腰掛けた。小さな真里の身長では、足が
床に着かずにブラブラしてしまう。
「やぐっつぁん?あ、危ないよ?」
441 名前:第二十五話 投稿日:2003年03月25日(火)11時02分41秒
「・・・・・・。」
真里が、顔を上げる。

「!?」

真希はぎょっと目を見開く。
「うっく…ひっく…。」
真里は、泣いていた。
「や、やぐっつぁん!?どしたの!?足、まだ痛いの!?」
「…違う。」
「じゃ、じゃあ…お腹痛いの!?」
「違うよ。」
真里は、真希の胸に飛び込んだ。
「う、うわぁっ!?」
「馬鹿あ!!!」
驚きとときめきで最高に心臓をドキドキ言わせている真希にしがみつき、真里は言った。
「辻加護いなかったら、死んでた所なんだぞ!?」
「…んあ…うん。」
「なんであんな事したんだよ!!」
「・・・・・・だって、やぐっつぁんが危険だったんだもん。」
「ヤグチなんてどーでも良いだろぉ!?」
「良くないよ。」
真希はそっと、真里の背中に腕を回す。
「…体が、勝手に動いてたんだよ。やぐっつぁんが危険だと思ったら。」
「・・・・・・。」
真里の心臓が、今更ながらドキドキ言い出す。
「自分が死ぬとか、痛いとか、全然考えてなかった。ただ、やぐっつぁんを守りたかった。
それだけ。」
「・・・・・・もう、しないで。」
「わかんないなぁ。」
「しないでよぉ!もうこんな思いするの嫌だよぉ!!」
真里はぎゅっと真希にしがみつく。
「でも…良かった…ごっつぁんが無事で…本当に良かったよぉ。」
「・・・・・・。」
真希の胸に、複雑な感情が生まれる。
(…それは、ごとーが『仲間』だから?もしも今回こーなったのがごとーじゃなくて、圭
ちゃんとかヨッスィーでも…同じようにするの?)
「・・・・・・。」
442 名前:第二十五話 投稿日:2003年03月25日(火)11時03分13秒
真希の腕に、知らない内に力が込められる。
「…ごっつぁん?」
「もう一度、言うよ。やぐっつぁん。」
「え?」

「好き。」

「・・・・・・。」
「大好き。ずっとずっと、好きだった。いちーちゃんと付き合ってるの知ってたけど…そ
れでもずっと、好きだった。」
真里の身体が、強張る。
「…やぐっつぁんがいちーちゃんと別れる原因になったのがごとーだって、ちゃんと知っ
てる。だから…望みなんかないんだって、ちゃんと知ってる。」
「・・・・・・な…っ!?」
「それでも、好き。…ごとーを好きになってくれなくても良いから…だから…」
真希は、真里の肩に顔をうずめる。
「やぐっつぁんを好きでいる事は、許してください…。」
真希の身体が震えている。それを受け止めながら、真里は再び涙を流し始める。
「な…何言ってんだよぉ。」
「・・・・・・。」
「…ヤグチ、言ったじゃん。さっきちゃんと、言ったじゃん!!」
「え?」
「ヤグチだって、ごっつぁんの事好きだもん!!」
「・・・・・・それは、『仲間』としてでしょ?」
「違うっ!!」
真里は無理矢理真希から離れて、真希の目をまっすぐ見る。
443 名前:第二十五話 投稿日:2003年03月25日(火)11時05分04秒
「…紗耶香と別れた原因は、確かにごっつぁんだよ。」
「・・・・・・。」

「でもそれは、ヤグチも紗耶香も…ごっつぁんを好きになっちゃったから。」

「…は?」
真希の目が点になる。真里は視線を逸らした。
「…紗耶香もヤグチも、本気で好き合ってたワケじゃなかったんだ。ただ…なんとなく、
友達の延長線上みたいな感じで付き合ってるだけで…。」
「・・・・・・。」
「だから…ごっつぁんの事、二人同時に好きになっちゃって…それを知ってて紗耶香、教
育係に立候補したり一緒にお風呂入ったりしてさぁ!!」
真里の目に、怒りの炎が巻き上がる。
「…それで、仲が険悪になって別れたんだよ。」
「・・・・・・。」
真希は、額に手を当てる。
「な、なんてこったい…。」
そんな真希に、真里はまた抱きつく。
「好きだよ。ごっつぁん、大好き。」
「や、やぐっつぁん…。」
「嬉しいよ…。ヤグチずっと、ごっつぁんは紗耶香が好きだと思ってた。」
「んあぁ。それはない。絶対ない。あんなおっさん臭いの。」
「うわ〜。紗耶香が聞いたら泣くね。ソレ。」
真希も真里を抱き返す。
444 名前:第二十五話 投稿日:2003年03月25日(火)11時05分36秒
「…夢みたい。こんな…ごっつぁんに抱きしめられる日が来るなんて。」
「ごとーも、夢みたいだよ。やぐっつぁんがごとーの腕の中にいるなんて…。」
真里は、真希の胸に頬擦りする。
「…だけどさ。」
「んあ?」
急激に厳しい口調になった真里に、真希は面くらう。
「…トーナメントん時もさっきも…あーゆーの、ヤグチは嫌だからねっ!?」
「んあ…?」
「だ、だからぁ!!ヤグチは、守ってもらうんじゃ嫌なの!!一緒に戦いたいの!!」
真希はきょとんとした顔を見せる。
「次、トーナメントで対戦する事があったら…手加減なんかしたら、怒るからねっ!!そ
れからまたヤグチをかばって大怪我したりしたら、本当に怒るよっ!!?」
「・・・・・・。」
真希のこめかみに、冷たい汗が流れた。
445 名前:第二十五話 投稿日:2003年03月25日(火)11時06分11秒

****************************************

 翌日。
「…じゃ、読んでみて。」
梨華は目の前に座るひとみに言う。
 朝八時半から始まった『日本語講座』。ひとみは意外と優秀で、夕方にさしかかった現
在で、既に小学校四年生程度までにはなっていた。
「…え〜っと。だめな人と、だめでない人のために」
教材となっている絵本(四冊目)を開いて、読み始める。
「何かが足りない それでぼくは楽しくない
 足りないかけらを探しに行く
 ころがりながらぼくは歌う
 「ぼくはかけらを探してる 足りないかけらを探してる
 ラッタッタ さあ行くぞ 足りないかけらを探しにね」」
ひとみの滑らかなアルトの声が、歌うように室内に響く。
 梨華はそれを聞きながら、教師と言う立場も忘れてうっとりとなる。
(ああ…素敵。ずっと聞いていたい…。)
ひとみの声に包まれて、梨華は幸せを感じていた。
「…そしてある日のこと ぼくにぴったり合いそうなかけらに出会った
 「やあ」とぼく 「あら」とかけら
 「きみは誰かのかけらかな?」「さあどうかしら」
 「でもきみは きみのままいたいのかもしれないね。」
 「誰かのものになったって あたしはあたしよ」
 「でもぼくのものにはなりたくないかもしれないしね」
 「さあどうかしら」
 「でもぼくにはうまくはまらないかも……」
 「やってみたら」
 「どれ」「ほら!」
 はまったぞ ぴったりだ やった!ばんざい!」
ひとみの顔と声も明るくなる。
446 名前:第二十五話 投稿日:2003年03月25日(火)11時06分44秒
(…ふふふ。可愛い。)
梨華の頬が緩む。
「ぼくはころがる もう すっかりまるくなったから
 前よりも ずっと速くころがる
 こんなことは はじめてだ
 あんまり調子よくころがるので みみずとお話することも
 花の香りをかぐことも ちょうに止まってもらう事もできない」
ひとみの明るく楽しそうな声が、だんだんと暗くなって来る。
「でも楽しい歌なら歌えそう 今なら歌える
 「ぼくのかけらをみつけたぞ」
 ぼくは歌いだす
 「ぼぐのがげらをみづげだぞ ぼぐのがげらをみづげだぞ
 ラムラム ロムロム みづげだぞ」
 あれ?まるくなったた思ったら 今度はちっとも歌えない」…」
(・・・・・・ひとみちゃん。ひゃ、百面相?)
泣きそうになっているひとみを見て、梨華は目をぱちぱちと瞬かせる。
「「なるほど つまりそういうわけだったのか」
 それでぼくはころがるのをやめて
 かけらをそっとおろし
 一人ゆっくりころがっていく」
ひとみの目が、潤み始めた。
「ころがりながらそっと歌う
 「ぼくはかけらを探してる 足りないかけらを探してる
 ラッタッタ さあ行くぞ 足りないかけらを探しにね」…」
読み終わって、ぱたんと絵本を閉じる。
「はい、良くできました!」
梨華が笑顔で顔をあげると、ひとみは涙を流していた。
「ひ、ひひひひとみちゃん!!?」
「ぐす…っ。」
447 名前:第二十五話 投稿日:2003年03月25日(火)11時07分37秒
「どうしたの!?ひとみちゃんっ!!」
梨華は立ち上がり、ひとみの隣へと駆け寄り…ひとみの頭を抱き寄せた。
「・・・・・・だって。」
「え?」
「かわいそう。」
梨華はくびをかしげる。そんな梨華に、ひとみは言う。
「せっかく、ぴったりのかけらを見つけたのに…それなのに、捨てるなんて…かけらが可
哀想だ。」
「ひとみちゃん…。」
「この本体が何を思ってかけらを捨てたのかはわかったけど…あんまりじゃないか。もし
かしたらこのかけらは、周囲のモノなんかに目もくれずに転がりまくれる事を、喜んでた
かも知れないのに…可哀想だよ。自分勝手だよ、この本体の欠けた丸!」
梨華はぎゅっと、ひとみを抱きしめる。
「ひとみちゃん…優しいのね。」
愛しさを込めて、梨華は優しくひとみの頭を撫でる。
 梨華はこの絵本を読んだ時、そこまで考えなかった。
 だからこそ、ひとみがこのように感じていると言う事に感心していた。そしてそれが誇
らしくもあった。
「…ねえ、梨華ちゃん。」
「うん?」
甘えるように頭を預けて来るひとみに、梨華は頭を撫でながら答える。

「梨華ちゃんは…あたしといて、そう思ったこと…ある?」

「え?そう思うって?」
「だから…かけらを、捨てたいって…。」
「あるワケないじゃない。」
梨華はきっぱりと言う。
「…ひとみちゃんとは、歩いていられるわ。手をつなぎながら、景色を楽しみながら、ゆっ
くりと。」
「・・・・・・。」
「そんなひとみちゃんだから、離れたくないと思うのよ。」
「梨華ちゃん…よかった…。」
安心したように顔をうずめて来るひとみを、ぎゅっと胸に抱く。
448 名前:第二十五話 投稿日:2003年03月25日(火)11時08分13秒
「…ごめんね。こんなみっともない所…。」
「ううん。みっともなくなんかないわ。…可愛い。そんな所も、大好き。」
「・・・・・・あたしも、梨華ちゃんの全てが大好きだよ。」
「嬉しい。」
顔を上げたひとみに、梨華は上からちゅっとキスをする。
「…いつもとは逆ね。」
「う、うん。」
「この角度から見るひとみちゃんも素敵。」
「梨華ちゃんも…可愛い。」
ひとみが梨華の頭に腕を伸ばし、引き寄せる。
 唇が重なった、その瞬間。

「…お取り込み中、悪いんやけど。」

「「!!!」」
二人は声もなく、お互いから離れた。それを見た亜依は、呆れのため息をつく。
「…あ、あいぼん。」
(昨日はのので、今日はあいぼんかよッ!!この双子のモンチッチは!!!)
「…双子やないし。モンチッチでもないし。」
「うはぁ!!心を読まれたぁ!!!」
「?」
一人クエスチョンマークを飛ばす梨華に、亜依は言う。
「梨華ちゃん、つんくさんと中澤さんと飯田さんが呼んどったで。」
「え?」
「なんか、新しい仕事やて。」
「…し、仕事?」
「ま、つんくさんの部屋行きゃわかるやろ。急いでって言っとったで。」
梨華は弾かれたように、ひとみを見る。
「ご、ごめんね!それじゃわたし…行って来る。」
「う、うん。行ってらっしゃい。」
梨華の背中を見送りながら、ひとみは亜依に言った。
「・・・・・・なんでいつも邪魔されるんだろ。」
「楽しみが先に延びてるだけや。ええやん。そんなサッサと先に進むと、飽きられるのも
早いで?」
「・・・・・・。」
ひとみは青くなりながら、梨華の去って行った方向をじっと見つめていた。
449 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月25日(火)11時09分29秒


 今回出てきた絵本は、シルヴァスタイン作の「ぼくを探しに」から抜粋しました。
 この絵本、二十歳の誕生日に友人からもらいました。
 …読んだ時、今回のヨッスィーと同じ感想を抱きました(私は泣きませんでしたがw)
 つーか今回、笑いどころないですね(大汗)

>297様
 今回のやぐごま・いしよしは…微妙な甘さですね(汗)いかがでしょう?
 …紺野さんがらみの五期カップリング、出す予定です(笑)

>匿名匿名希望様
 >っかぁ〜甘いモノが欲しい日にここは最高です!!
 そう言って頂けると、嬉しいです!!これからもがんばってあまあま書きます!!
 そしてハロモ二…何度見ても素敵で、思い出す度に顔がニヤケてとまりません(笑)

>サイレンス様
 今回はあいぼんです(笑)
 そしてヨッスィーは…繊細な感じで(笑)あまえっこです。
 ハロモ二、永久保存版にしておく事をおすすめします(爆笑)

>チップ様
 >やぐごまー!・・・やぐごまって…素敵やん。
 素敵でしょー!?最近、いしよしに次いで好きなんですよー!!大柴も♪
 >ハロモニは吉殿の右手が…吉の右手は石川を救うらしい。って感じでw
 …「愛は人類を救うらしい。」が『愛人』ならば。「吉の右手は石川を救うらしい。」
は『吉石』…なんて素敵な事でしょう!!(爆笑)

>はる〜か様
 >本当に仲のいい二人ですよね。実際にもチュッチュして(略
 想像すると鼻血噴きそうですねッ!!うう〜ん、永久保存版☆
 今回はあまえっこ吉澤。いかがでしょうか?
450 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月25日(火)11時10分10秒
レスの続きですはあとはあと

>オガマー様
( *´ Д `)<…照れるなぁ…んあ、ありがと♪
 あなたこそ、私をやぐごまにハメた張本人…(爆笑)
 今回のやぐごまはいかがでしたでしょうか?

>ななしのよっすぃ〜様
 >よっすぃ〜が後ろから抱きつくところ3回ぐらいまき戻して見てしまいました。(汗)
 >あややのビキニ以来の衝撃でした。(笑)
 確かに…あややのビキニも衝撃でしたね(笑)私もDLして、何度も何度も何度も見て
おります。
 岡女の『同伴出勤』も素敵でしたわねはあとはあと解禁か!?いしよし!!だったら嬉
し過ぎる…。バカ女に輝くヨッスィーも見て見たい気が…(笑)
451 名前:どかかでマターリかいてます 投稿日:2003年03月25日(火)12時21分57秒
うおおおお!!やぐごまがいい!!ごっちんの謙虚さにおもわず涙!
452 名前:蒼乃 投稿日:2003年03月25日(火)12時36分42秒
クロイツ様、更新お疲れ様です。
ちょっと諸事情で遠くに飛ばされていたのですが、帰ってきてみれば浦島太郎状態というか何というか。
とりあえず。
いしよし、サイコーだぁぁぁぁぁぁっ!(壊)
ついでに神出鬼没の双子のモンチッチもグッジョブ!
やぐごまも無事にまとまったところで、残るは柴ちゃんとマサオくんですかね。
あ、でも新メンも気になりますね。
では、頑張ってください。続き、楽しみにしてます。
453 名前:作者さんの小説が大好き読者 投稿日:2003年03月25日(火)15時26分11秒
いやー・・。ごっちん春が来てよかったです!
いしよしも中々・・。甘くて最高!
作者さん頑張って下さい。応援していますね
454 名前:ダン 投稿日:2003年03月25日(火)16時55分08秒
今日初めから読ませていただきました。
なんでこんなに素晴らしい小説を今まで見なかったのか不思議です。
とーっても応援しています。がんばってください!!!
455 名前:はる〜か 投稿日:2003年03月25日(火)17時10分35秒
いや〜甘えんぼうのよっすぃにお母さんのような梨華ちゃん。はまり過ぎです(笑
二人には、赤ちゃんプレイが一番似合いますね(爆
そして、いいところまで行って、いつも邪魔が入ってますな。
おかげでよっすぃも欲求不満になってそうですね。
ちびっこ二人はいい仕事してますね〜(笑

自分も梨華ママにあまえたいな・・・・・・  

ハッ! 自分の脳内に行ってしまいました。  では次回までお待ちしてます。
456 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2003年03月25日(火)18時33分24秒
はああヤグゴマ!イイ(゜∀゜;)!
辻加護に邪魔されるいしよしも最高っすね☆
457 名前:名前?そんなの無いよ 投稿日:2003年03月25日(火)19時06分50秒
クロイツさんて男ですか?女ですか?
458 名前:名前?そんなの無いよ 投稿日:2003年03月25日(火)19時08分56秒
書き忘れたけど、小説おもしろいっすよ
「けーきやさん」も読んでたし
459 名前:プチひとむ 投稿日:2003年03月25日(火)19時35分30秒
ごっちん、やぐっつぁんもついに…ついに恋人だぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!!!!
あとは、マサエッチョと柴ちゃん。うふふふふ…。
いしよしも相変わらずラブラヴで。。。いしよしといえば、おとといのハロモ二。を
昨日みたのですが…最後のMVPってやつで………泣いている梨華ちゃんを後ろから…
手を腰に回し抱きつく(?)よ…よっさん!!!!!!!!!(萌
うたばんとかいつも対立している感じが多かったのに、この場面を見た瞬間
「よっすぃ〜〜〜〜〜!!!!!!」と叫んでしまった…恥っ
今日さっそくNO5買いました。今聞いてます。。。
460 名前:まるみ 投稿日:2003年03月25日(火)19時45分44秒
やぐごまだぁぁぁぁ!!!
やっと願いがかなったごっちんとやぐっちゃん!サイコーです!
いしよしも甘いし、やぐごまも良いと言うこと無し!

甘々と双子のモンチッチによる漫才を待ってますよ〜。
461 名前:とこま 投稿日:2003年03月25日(火)20時13分33秒
あちこちで恋人状態(?)になり良いですね〜
あ・・・鼻血が・・・
462 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月26日(水)09時58分01秒
おぉ〜!!!
お久し振りです〜クロイツ師匠様。
やっと、ごっちん&矢口さんくっつきましたねぇ〜
いや、ホント嬉しいです!
そ・れ・に・しても!いしよし〜!!!
途中で邪魔されるのがマジで面白すぎです^^
モンチッチ・・・マジで爆笑しました^^
このちびっこ2人、どこかで組んでるのでは!?と思ってしまいましたよ〜^^;
新メンバー、誰でしょ〜?すごい気になりますね!

では、次回の更新楽しみにしております。
頑張ってください、師匠♪
応援しております!!!
463 名前:第二十六話 投稿日:2003年03月26日(水)17時10分09秒

 つんくと裕子と圭織に呼び出された梨華の前に、三人の少女があらわれた。
「はじめまして、りんねです。」
「あさみです。」
「里田まいです。」
「は、はぁ…どうも、はじめまして。石川梨華です。」
戸惑いながらも三人と握手を交わす梨華。
 そんな梨華に、つんくは言った。
「彼女たちは、秘書部隊『カントリー娘。』や。」
「…は、はぁ…秘書、ですか…。」
「そーや。ハロープロジェクトのスケジュール管理やらその他諸々をやってくれてる、言
わば『縁の下の力持ち』!」
「ウチが防衛庁のオッサン達とうまくやってられるのも、カントリー娘。の努力があって
こそって所もあるんやで。」
「「「恐れ入ります。」」」
つんくと裕子の言葉に、三人同時に微笑を浮かべる。
(…なんで秘書が『カントリー』なんだろう…。)
梨華はその疑問を、胸の中にそっとしまった。
「…それで、やな。石川。」
「はい?」
つんくはにっこりと言う。

「オマエ、カントリー娘。にレンタルや。」

「・・・・・・はいぃ!?」
驚く梨華に、つんくは続ける。
464 名前:第二十六話 投稿日:2003年03月26日(水)17時10分43秒
「今度、防衛庁の偉いさんが、悪魔の事について諸外国の偉いさん達と会談するんや。」
「は、はぁ。」
「そんで…語学力が足らんねん。」
カントリー娘。の面々が、ため息混じりに言う。
「私も、英語とフランス語ならなんとかなるんですけど…。」
「私は英語とドイツ語なら。」
「里田は、英語と中国語ですっ♪」
「・・・・・・それだけ喋れれば、十分なんじゃ…。」
「いーや、あかん。足りん。あとせめてロシア語と韓国語がいる。」
そしてつんくは、梨華に言う。
「ってなワケで、レンタルなんや。…ユニット名は、『カントリー娘。に石川梨華(モー
ニング娘。)』やな。」
「「「よろしくお願いします。」」」
上品で礼儀正しい声を聞きながら、梨華は目の前が暗くなるのを感じた。
465 名前:第二十六話 投稿日:2003年03月26日(水)17時11分23秒

****************************************

 ここは、地下。亜依の実験室である。
 希美は不安げな面持ちで、亜依を見る。
「…新メンバー…どんな子が来るんれしょうねぇ。」
「そやな。…でも、『新メンバー加入』が決定しただけらしいで?」
「って事は、まだ誰が来るかは決まってないんれすか?」
「ああ、そーや。」
亜依は紅茶を一口すする。
「ま、つんくさんも目星はつけてるみたいやけど。こないだちらっと聞いたら、目星つい
てんのは全員ウチらと同い年、か、いっこ下やってゆーてたな。」
希美の顔が引きつる。
「・・・・・・そうれすか。」
「なんや?のの。何そんな不安がっとるん?」
「そ、そんな事はないのれす!!た、ただ…」
希美の顔が、曇る。

「仲良く出来るれしょうか…。」

亜依がきょとんとした顔を見せる。
「何ゆーとるん?自分。」
「ら、らってらって!!のの、同い年の友達って…あいぼんしかいないのれす!!」
「はぁ?」
希美がぼろぼろと涙をこぼし始めた。
「の、のの!?」
「きょ、京都にいた時は、のの、ひとりぼっちらったのれす!!おともらち、いなかった
のれす!!ののは嫌われてたのれす!!」
「…な…!?」
「ののは、みんなと違うから…怖がられてたのれす!!『あいつに近づくと、呪いをかけ
られる』って言われてたのれす!!」
466 名前:第二十六話 投稿日:2003年03月26日(水)17時12分01秒
「・・・・・・。」
亜依の目にも、暗い影が降りた。
「そんな事、ののはしないのれす!!らから『しないれすよ』って言っても…し、信じて
もらえなかったのれす!!!…それが辛くて、ここに来たのれす…。」
「のの…。」
「あいぼん、どうすればいいんれしょう…新メンバーにも怖がられたら…嫌われたら、ど
うすればいいんれしょう…!!」
亜依はすっと、希美の隣に腰掛ける。そして、その頭を撫でる。
「…大丈夫や。きっと。」
「・・・・・・。」
「来るのはきっと、ウチらと同じ…なんか特殊な能力持ったヤツらや。せやから、そんな
事はせえへんやろ。」
「・・・・・・そうれしょうか…。」
鼻をすする希美に、亜依は力強く頷く。

「それに、ウチがおる。」

「・・・・・・。」
「ウチもな、実は…のの以外に同い年の友達っておらんのや。」
「・・・・・・そうなんれすか?」
希美が意外そうな目を向けた。
「そや。…昔っから、魔女ってのは嫌われるモンやねん。」
「・・・・・・。」
「せやから、安心せぇ。どんな事があっても、ウチはののの友達やから。」
希美は、ほわんと笑った。
 そして、亜依の肩に頭を乗せる。
「…もう、なんだかあいぼんに惚れそうなのれす。」
「あっはっは。ウチに惚れると怪我するでぇ〜!」
「あいぼん、古いのれす。」
二人は笑い合い、手を握り合った。
467 名前:第二十六話 投稿日:2003年03月26日(水)17時12分33秒

****************************************

 二人きりの教室。
 夕日が降り注ぎ、机も椅子も…全てが真っ赤に染まっているようだ。
 そんな詩的でありロマンチックでもある教室内に…二つの影が向き合っている。

「「うっへっへっへっへっへっへ。」」

 ひとみと真希である。
「きーてよぉ〜!やぐっつぁんってば可愛いのぉ〜!!」
「んもぉ、梨華ちゃんに頭抱きしめられちゃってさぁ〜!!」
 お互い、でれでれな笑顔を浮かべ合っている。しかし、会話はかみ合ってない。
 ま、この二人にすてみれば『いつもの事』である。
「んあ〜。ちっちゃいちっちゃいと思ってたけど…抱きしめてみるとけっこーしっかりし
ててさぁ!なんつーの?抱き心地が良いっての?」
「やっぱ梨華ちゃん、胸でかいの!んでもってふわふわなの!!んもぅあたし、それに顔
うずめちゃってさぁ!!」
「しがみついて来たりして、もー超可愛い〜って感じ!!」
「頭撫でられちゃってさぁ!!よしよしって!!」
「やぐっつぁん、やっぱプリキュート使ってるみたい!!甘い香りがふわぁってして、もー
辛抱たまらん!!て感じでさぁ!!ごとー良く耐えた!!って感じよ!?だって保健室の
ベッドの上だったんだよ!?」
「ああ、今晩眠れるかなぁあたし!!だってさぁ、あんな胸の感触味わっちゃったら…味
わっちゃったら、もうたまんねー!!!あの梨華ちゃんの香りも忘れらんねー!!やべぇ〜!!」
 と、その時…教室の扉が開いた。
「…後藤。吉澤。相変わらず話がかみ合ってないわね。」
 保田圭、参上。
468 名前:第二十六話 投稿日:2003年03月26日(水)17時13分06秒
「もーちょっと控えめに話しなさいよ。」
 圭がそう言った瞬間、ひとみと真希の両目が光る。

「圭ちゃん聞いて!!」
「保田さん、聞いてください!!」

「ええいっ!!ききたかないわ!!」
「んあ〜、そんな事言わずにさぁ。」
「聞いてくださいよぉ!」
「聞くかっ!!そんな初めて彼女が出来た男子中学生の惚気みたいな話ッ!!」
圭はため息交じりに二人に言う。
「…ったく。でっかい声で恥ずかしい事を…。」
「んあ〜。そうでもないよぉ。」
「でかいって。教室の外にも丸聞こえだったわよ。」
すると真希はぽっと頬を染め、ひとみは胸を張る。
「いやぁん☆ごとーとやぐっつぁんのラブラブ具合が、UFA全体に知れ渡っちゃう☆」
「・・・・・・喜ぶな後藤。」
「皆に知られて困る事なんて、あたしと梨華ちゃんの間には何一つありません!!」
「・・・・・・威張るな吉澤。」
ジト目の圭に、ひとみと真希は抱きついた。
「うおぁっ!?」
「ね〜ね〜、圭ちゃんも教えてよぉ〜♪」
「んなっ、な、何をッ!!?」
「決まってるじゃないですかぁ〜♪安倍さんとの事ですよぉ〜♪」
「…だから、アタシとなっちの間には何もないってば!!」
「「信じられない〜♪」」
ひとみと真希の声がハモる。
「なっちの背後は、圭ちゃんが守るんでしょ?」
「なっ!!!?」
「え!?何ソレ何ソレ!!」
「前に、出撃した時にね〜、言ってたんだよ〜♪圭ちゃんが♪」
「いやん☆保田さんってばぁ☆」
「・・・・・・っだぁぁぁぁぁぁぁ!!酔っ払いかオマエらぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
圭の声が、夕方のUFAに響いた。
469 名前:第二十六話 投稿日:2003年03月26日(水)17時14分18秒

****************************************

 真希と圭に惚気まくってはみたものの、ひとみの頭から亜依の言葉が離れない。
『ええやん。そんなサッサと先に進むと、飽きられるのも早いで?』
ひとみは部屋のベッドの上で転がりながら、考え込む。
(もう濃厚なキスは途中までしてしまったワケだが。)
 思い出して、頬が緩む。そして希美に邪魔された事まで思い出して、またしても腹を立
てる。
(・・・・・・でもなぁ…。飽きられたら嫌だなぁ…。)
ごろりと転がる。
(あたしは絶対、飽きない自信あるんだけどなぁ…梨華ちゃんもあたしと一緒とは限らな
いし…。)
転がりながら、ちょっぴり涙ぐむ。
(…あたしは今すぐにでも、もっともっと…いろんな意味で梨華ちゃんを知りたいんだけ
どなぁ。…でも、飽きられるのは絶対嫌だし。)
そして更に、今日の夕方に味わった梨華の胸の感触を思い出す。
「〜〜〜〜〜〜!!!!」
クッションでばしばしとベッドを叩く。
(ああ…!!梨華ちゃん!!梨華ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!)
そしてクッションを抱きしめた。
(アレはあたしのモノなのにぃ!!先に進めないなんてぇ!!!)
涙を流しながら、クッションに頬擦りしてみる。
 クッションはなんだかざりざり言って、気持ちは良いがなめらかではない。
「…ええい!貴様ごときに梨華ちゃんの代わりがつとまるか!!」
そう叫んでからクッションを投げ捨てる。
 わざわざロシアから持ち帰った一品なのに、ずいぶんな扱いである。
470 名前:第二十六話 投稿日:2003年03月26日(水)17時15分08秒
「…あぁ〜…梨華ちゃぁぁ〜ん…。」
ひとみがそう呼んだ、その時。
ぴーんぽーん♪
ひとみががばっと起き上がる。
(まさか梨華ちゃん!?あたしの恋のテレパシーが届いたの!!?)
転びそうになりながら、ベッドから降りる。
「はいはいはいはいはいっ!!!」
急いで扉を開ける。
 そこにいたのは、亜弥だった。
「こんばんは!松浦参上!!」
「・・・・・・。」
「うっわ〜。なんか吉澤さんの心の声がバシバシ聞こえまくってますよぉ〜!『なんでオ
マエなんだYO!』って言ってるでしょ?」
「・・・・・・。」
「それよか吉澤さん。ピンチですよ。」
「・・・・・・。」
『Yeah!めっちゃ不満顔』のひとみに、亜弥は言う。
「落ち着いて聞いてくださいね?松浦の、占い師のママからの伝言です。」
「・・・・・・。」

「疫病神が、再び来るそうです。」

「・・・・・・!!!」
ひとみは目を見開いた。
「ママは松浦の周囲の事って言ってたんですけど…松浦はなんだか、吉澤さんに関係して
る事みたいに感じたんで…。」
「…亜弥ちゃんのママの占いって、当たる!?」
「そりゃーもう!ママ以上の占い師は、世界中どこ探したっていませんよぉ♪」
ひとみの頭に、一人の人物がよみがえる。
(…おにーさん…!!!)
「…吉澤さん?大丈夫ですか?顔、青いですよ?」
今のひとみには、その言葉に返事をするような余裕はなかった。
(…疫病神と言えば、おにーさん…!!そのおにーさんがまた出てくるとなると…梨華ちゃ
ん…!!!)
 ひとみの顔は、極限まで青くなっていた。
471 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月26日(水)17時15分39秒


 疫病神、再び。
 彼の名前はどうしましょうか…(大汗)悩み中です。
 良い名前、ないですかね?『天野ひろゆき』とか…あ、駄目か。おにーさんは御曹司で
美形だからなぁ…(失礼)。
 とにかく、募集中です(爆笑)

>どかかでマターリかいてます様
 うふふふふ。ごっちんも惚気仲間に入っております(笑)
 この二人の、他人の話をきかないで惚気まくるシーン、書いてて楽しいのれす(笑)

>蒼乃様
 おひさしぶりです!!ありがとうございます。
 双子のモンチッチ…今回はなかなかシリアスです。
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>作者さんの小説が大好き読者様
 やぐごま、ようやくくっついて…これからイチャつかせるのが楽しみです!!
 りがとうございます!!がんがります!!

>ダン様
 はじめまして!!そう言っていただけると、マジうれしいです!!
 がんばりますねっ!どうぞよろしく!!

>はる〜か様
 甘えん坊ヨッスィー、書いててなかなか良い感じでした(笑)
 >そして、いいところまで行って、いつも邪魔が入ってますな。
 >おかげでよっすぃも欲求不満になってそうですね。
 更に、いらん不安まで湧いて来てます(笑)
(O`〜´)<梨華ちゃんの胸は、オイラ専用だYO!!
 譲ってくれなさそうです(爆笑)
472 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月26日(水)17時16分09秒
レスの続きです♪

>名無し募集中。。。様
 やぐごまもいしよしも、書いてて楽しすぎです。
 邪魔しっ子辻加護…今回はシリアスですね。

>名前?そんなの無いよ様
 女です。たまに言ってる事がオヤジ臭過ぎてネカマかと疑われますが、正真正銘女です。
 ありがとうございまっす!!がんばりますので、どうぞよろしく!!

>プチひとむ様
 ハロモ二最高!!ハロモ二万歳!!いやぁ、私も鼻血噴きそうになりましたYO。
 No.5…まだ買ってません(大汗)明日あたり買います。

>まるみ様
 ああ、ようやくあまあま三昧できます♪浮かれモードです♪
 シリアスだと書きにくい双子のモンチッチに、苦労しております(笑)

>とこま様
 うふふふふ♪あまあま旋風を巻き起こそうかと計画中☆
( ´D`)つ□<のののティッシュ、つかってくらさい。

>ヒトシズク様
 >このちびっこ2人、どこかで組んでるのでは!?と思ってしまいましたよ〜^^;
(;O^〜^)<えっ!?組んでるの!?くそぅ!!
 新メンバーの前に、梨華ちゃんレンタルです(笑)
 さ〜て、どうなっちゃうのか。作者にもわかってません(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしく!!
473 名前:とこま 投稿日:2003年03月26日(水)20時52分45秒
助かりました
のののおかげで鼻血が止まりました(笑)
あまあまコンビどんどんやっちゃってください(^^♪
474 名前:サイレンス 投稿日:2003年03月27日(木)00時03分00秒
よっすぃーも後藤さんも幸せそうですね。
おバカなお兄さんでますか。
吉澤ひとみ、梨華ちゃんを守れるのは
君しかいない。

次の更新にも期待です。

475 名前:ダン 投稿日:2003年03月27日(木)09時36分13秒
幸せ二人組がうらやましい(バカ
よっすぃ〜がんばれ!!!
そして作者様もがんばってください!
476 名前:第二十七話 投稿日:2003年03月27日(木)09時51分37秒

 水曜日、授業再開。
「・・・・・・ですから、ここのthat以下はここにかかるワケです。」
英文法の授業をしながらも、梨華は痛いくらいに注がれる視線を感じていた。
(…な、なんでひとみちゃん、そんなにわたしを見てるのぉ〜…?)
背中を向けていても、その視線がわかるくらいだ。
 そして、逆に真希は全くと言って良い程梨華を見ていない。真希の視線は窓の外に投げ
られている。そして時々、にや〜っととても幸せボケしたような笑みを浮かべる。
(…ごっちんは怖いよぉ。)
 つまり、二人とも授業なんぞ聞いていないのだ。
「…あの〜、ひとみちゃん?ごっちん?」
「何?梨華ちゃん。」
「・・・・・・んあ?」
即答するひとみに、ワンテンポ置いてから答える真希。
「・・・・・・聞いてる?」
「「もちろん。」」
「そ、そう…。」
嘘吐け、と言いたくなる一瞬であった。
 梨華は首をひねる。
(ううう…二人とも、何があったんだろう…。…あ、ごっちんは矢口さんと両思いになれ
たから、か…。)
 自分がひとみと両思いになれた時の事を思い出して、苦笑する。
(気持ちはわかるわね。)
そして、次の時間は高校三年生の現代文だと言う事を思い出す梨華。
(…矢口さんは、どーなってるのかしら?今頃…。)
それを考えると楽しみになるが、今はやっぱりひとみの視線が気になる。
「・・・・・・。」
(うわーんっ!そ、そんなに見ないでよぉ!は、恥ずかしくって死んじゃう…!!)
梨華は心の中で叫び、顔を赤くした。
477 名前:第二十七話 投稿日:2003年03月27日(木)09時52分32秒

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 つんくは、新メンバー候補者達の資料に埋もれていた。
「・・・・・・。」
 比喩でも誇張でもない。本当に埋もれている。
「つんくさん、お茶が入りました。」
りんねは書類に埋まって顔も見えなくなってるつんく(上司)に向かって笑顔を向ける。
「・・・・・・。」
「本日は紅茶、ダージリンでございます。」
「・・・・・・。」
「ミルクと砂糖は、こちらに置いておきますね。」
「・・・・・・。」
「それでは、失礼いたします。」
「…ちょっと待てぇ!!」
書類の山から、つんくの頭が飛び出す。
 普通だったらビビるこの場面だが、りんねはプロの秘書。このような事では動じない。
「はい、なんでしょう?」
「りんねぇぇぇぇぇぇぇ!!!上司が書類の海で溺れとるっちゅーのに、助ける気ナッシ
ングか!?ええ!?放置かゴルァ!!」
「ふふふ、嫌ですわつんくさんってば。ガラが悪くて。」
「ガラ悪くもなるっちゅーねん!!」
「それより、お茶が冷めます。さっさと召し上がって下さい。」
「お茶以下か俺は!!?」
「ふふふ。」
笑顔でごまかすりんね。
478 名前:第二十七話 投稿日:2003年03月27日(木)09時53分06秒
「…そうだ、つんくさん。」
「・・・・・・なんやねん。」
すっかりグレて、部屋の隅に移動して壁に向かってウンコ座りをし、音を立てながら紅茶
をすするつんくに、りんねが真面目な顔で言う。

「よろしいんですか?石川さんにあの事を伝えなくて。」

「・・・・・・ええんや。」
りんねは、視線を物憂げに床に落とす。
「石川が知って…それで、レンタルを拒否されたら困るのはオマエらカントリー娘。やろ?」
「まあ、そうなんですが。」
「せやから、ええねん。」
りんねはため息を吐く。
「・・・・・・確かに、石川さんがいないと困るのは私達ですが…あまりにも、可哀想過
ぎます。」
胸を痛めるような表情になったりんねに、つんくは言う。
「…その思い遣り、なんで上司には使ってくれへんのや?」
「上司に甘い顔をすると、仕事が遅くなりますから。」
つんくは再び部屋の隅に移動しようとして、りんねに止められる。
「イジケるのは、モーニング娘。の新メンバーの選定が終わってからにして下さいね。」
「・・・・・・りんねがいじめる。」
「私はいつも、上司にイビられております。」
「ひ、人聞きの悪い事言うなッ!俺がいつ…」
「事実です。常に、仕事を遅らせるつんくさんの尻拭いをしているのは私達ですから。」
ぐうの音も出ないつんく。
「はい、わかったらさっさと机に戻るっ。」
つんくはすごすごと机に戻った。
479 名前:はる〜か 投稿日:2003年03月27日(木)09時53分17秒
よっすぃもごっちんも幸せですね。会話は全然なりたってませんが(笑
まさに初恋の男子中学生以上ですな。

梨華ちゃんもカントリーにレンタルされていく〜〜
レンタルでも、あくまで通訳の仕事ですよね。接待じゃありませんよね・・・

あ〜梨華ちゃんの胸・・・・譲ってほしい・・・・・ちょっとだけでも・・・
何物にも代え難い気持ちよさを持ってるんだろうな・・・・・・(・∀・)ニヤニヤ
いかんいかん。朝から脳内がおかしくなってきた。 
それでは続き期待してます!!  |彡サッ
480 名前:第二十七話 投稿日:2003年03月27日(木)09時53分43秒

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 放課後。
「マサオ、保田さんの戦闘データ…うきゃあ!?」
あゆみは、ソファに座る雅恵に腕を掴まれて声を上げる。
「ちょ、な…きゃああ!!」
更に腕を引っ張られて、バランスを崩す。
 そうやって、強引に雅恵の膝の上に座らされた。しかも、雅恵の足をまたぐようにして、
向かい合った形で。
「ちょっと!何すんのよ!!」
真っ赤になる顔を意識して、恥ずかしさをごまかすように声を上げる。
「・・・・・・。」
「…な、なんか言いなさいよ。つーか離してよ。」
「それは嫌。」
「ま、マサオッ!!」
雅恵はじっと、あゆみの顔を見る。
「・・・・・・これから私が言う事、信じる?」
「はぁ!?」
「信じてくれる?」
「だ、だから、何なのよ!?いきなり!!」

「私があゆを好きだって言ったら、信じてくれる?」

あゆみが、信じられないモノを見るように目を見開く。
「…は、はぁ!?何言ってんのよ!!?」
「もう、嫌なんだよ。こんなの。」
雅恵の真剣な顔を見ながら、あゆみの顔にまた熱が上って来る。
「あゆが私の事どう思ってるのかわからないなんて、辛過ぎるんだよ。」
「・・・・・・。」
あゆみはぐっと、唾を飲み込む。
「…じゃ、じゃあ、もしも私が『雅恵が好き』って言ったら…どうするの?」
481 名前:第二十七話 投稿日:2003年03月27日(木)09時54分30秒
「キスする。それから…あゆを私のモノにする。」
あゆみの顔の赤みが増す。
「それじゃ、もしも私が『雅恵なんか嫌い』って言ったら?」
「・・・・・・あきらめる、かな。」
苦笑いする雅恵。そんな雅恵を見て、あゆみの顔色が冷めた色に戻る。
げいん
「…痛ェ!!!」
拳で頭を殴られ、雅恵は頭をおさえた。
「な、何すんだ!?」
「それはこっちの台詞だっつの!!」
あゆみは、両手で雅恵の頬を挟む。
「あんた馬鹿!?ここまでこんな大胆に告白しといて、私が雅恵を嫌ってたらあきらめる!?
ヘタレだヘタレだとは思ってたけど、ここまで情けないとは思わなかったわ!!」
「あ、あゆ?」
「なんであきらめちゃうのよ!?振り向かせようと努力するって選択肢はないワケ!?」
「…だ、だって、嫌われてたら…そうするしかないじゃん?」

「努力しなさいよ!!」

「・・・・・・え?」
「・・・・・・あっ!」
あゆみが、再び真っ赤になった顔を手で隠す。
「…あ、あゆ?」
「・・・・・・。」
「そ、それって…。」
「・・・・・・うああああああああっ!!もうっ!!」
あゆみは真っ赤な顔で、雅恵をにらみつける。
「・・・・・・そうよ。」
「・・・・・・どうなの?」
「さ、察しなさいよ!!」
「嫌だ。ちゃんと聞きたい。」
「ま、マサオだってちゃんと言ってないじゃん。」
482 名前:第二十七話 投稿日:2003年03月27日(木)09時55分02秒
「じゃ、言う。好き。あゆが好き。」
「・・・・・・。」
「私は言ったよ?」
あゆみは俯いてから、がっと顔を上げた。
 そして…雅恵の唇に自分の唇を重ねる。
「!?」
「・・・・・・。」
すぐに離れた、触れるだけのキス。
「・・・・・・あゆ。」
「好きだよ。好き。マサオが…好き。」
「・・・・・・よかった。」
「で?どうするんだっけ?私がマサオを好きだったら。」
今度は雅恵が真っ赤になる。
 そして、決心したように口を開いた。
「…あゆ、目…閉じて。」
あゆみはゆっくりと、目を閉じた。
483 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月27日(木)09時55分33秒


 柴田さん大谷さん、おめでとうっ!!
 いや〜、これでカップル成立三組目!!やすなちはまだ微妙ですからね〜。
 …つーか、スレがもーそろそろいっぱいですね(汗)
 次回かその次くらいにお引越ししましょうかねぇ。

>とこま様
( ´D`)<てへてへ。とこま様の鼻血を止めたのれ〜す♪
 癒しの術の一環か、ののたん(笑)
 あまあまコンビ…大谷さんも加わると、あまあまトリオでしょうか?(爆笑)

>サイレンス様
 >吉澤ひとみ、梨華ちゃんを守れるのは
 >君しかいない。
(O^〜^)<おー!!頑張るYO!!
 おにーさん…ののたんにもあややのママにも『疫病神』と呼ばれるとは…(笑)
 がんがります!!ありがとうございます!!

>ダン様
 幸せ者、一名様追加で〜す。大谷さんも加わりましたね。
 トリオで馬鹿騒ぎ…いつかやりたい…(笑)
 ありがとうございます!!がんばりますので、どうぞよろしく!!
484 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月27日(木)10時02分31秒
レスの続きでっすきほし

>はる〜か様
 >梨華ちゃんもカントリーにレンタルされていく〜〜
 >レンタルでも、あくまで通訳の仕事ですよね。接待じゃありませんよね・・・
 ふふふふふ。どうでしょう♪
 でも、秘書の梨華ちゃんも激しく書いてみたい…(笑)
 中学生男子、一人追加です(大谷さん)。
 さ〜て、どうなるんでしょうか(笑)
 ありがとうございます!!がんがります!!
485 名前:サイレンス 投稿日:2003年03月27日(木)12時19分19秒
大谷さん柴ちゃんおめでとー。
いいですね。いやーじつにいいです。
梨華ちゃんが先生じゃ黒板なんか
みてらんないねよっすぃー。

ところで、大谷さんの顔が思い浮かばないんですよ。
メロンまだわかんないです。
486 名前:はる〜か 投稿日:2003年03月27日(木)12時56分54秒
Σ(゜ロ゜ノ)ノ ヒイィィィィィ !!!! Σ(゜ロ゜ノ)ノ ヒイィィィィィ !!!!
申し訳ございません。更新中にレスを書いてしまいました・・・
自分で見ても迷惑な所にありますね・・・はぁ・・

ついに大谷さんと柴ちゃんがくっつきましたね・・・いやはや安心安心
これでバカップルが増えました(爆
大谷さんは恋愛が下手な男子中学生そのものですね(笑

このスレもそろそろ満杯ですね。さすがです。何度読んでもすばらしいと思いますよ。
これからも応援してます!! ガンバ!!  ←古ッ!
487 名前:プチひとむ 投稿日:2003年03月27日(木)13時10分45秒
やったぁぁぁぁ〜ついに、マサオっちと柴っちが恋人同士だぁぁぁ〜〜(^O^)v
おめでとう おめでとう!!!!!
488 名前:ダン 投稿日:2003年03月27日(木)13時47分33秒
おめでとおおおおおお!!!!(謎
二人はとってもお似合いだと思います!!!
というか私の好きな絡みです!(死
489 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月27日(木)15時25分55秒
おぉぉぉぉ〜!!!!
おーたにさん&柴ちゃん、やっとくっつきましたね〜!!!!
いや〜うれしいです!マジで^^
てか、梨華ちゃんレンタルですね〜^^
背後に潜む黒い影とは・・・!?マジで気になりますねぇ〜

次回の更新を楽しみにしております。
がんばってください、師匠!!!!
応援しております〜♪
490 名前:297 投稿日:2003年03月27日(木)21時51分44秒
キタァ━━━(゚∀゚)━━━!!
柴ちゃんよかったね♪
そしてラブラブしまくりの他のメンバーもいや〜って感じです
照れてしまふ(w

それに更に気になるCPが出現しそうなので楽しみです(w
がんがってくらはい
491 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月27日(木)21時56分24秒
おぉ〜旅から帰ってきてみたらかっぷる増えとる〜。
おおたにはん&しばちゃんよかったねぇ☆
そして今さらながらごっちん&やぐっちゃんおめでとぅ☆☆☆
492 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年03月28日(金)07時17分46秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
77444<あゆみちゃ〜ん、おめでとう!!でも、ほんとにまさえっちょでいい〜の?
いや〜膝に乗せて向かい合うなんて!まさえっちょ羨まし過ぎです。
あゆみちゃんが、あゆみちゃんが〜そんなことしてくれるなら〜!!!。
すみません、取り乱しました。(<m(__)m>)
甘々なカップルがいっぱいです。新型の悪魔さんもその熱で焼かれちゃうかも。あゆみちゃんにやられた77444は大好きな石ヲタを食べることも無く寝込んでしまい、出撃は見合わせました。
では、悪魔の国で静養しつつ更新を待ってます。
493 名前:第二十八話 投稿日:2003年03月28日(金)15時03分51秒

 「つ、疲れた…。」
フラフラになって廊下を歩く梨華。
 今日は本当に疲れた。
 ひとみに痛いくらいの視線を一日中浴びせかけられ、更にカントリー娘。による秘書研
修を受けたのだ。
(…つーかりんねさん、厳し過ぎだから…。)
思い出すだけで、恐怖が蘇る。
 りんねは、決して怒鳴ったりしない。叱りもしない。ただ、上品な笑顔で『注意する』
だけだ。
 それがこんなにも恐ろしい事だとは、梨華は今日まで知らなかった。
 と、そこに。
「・・・・・・。」
 また、感じる。
 痛いくらいの視線。
「・・・・・・ひとみちゃん?」
振り返ると、そこにはやはり彼女の姿。
「…もうっ!何なのよっ!」
怒り顔でそう言ってひとみに近付いていくが、ひとみはすすすすす、と梨華から離れる。
「ひとみちゃん?」
「・・・・・・。」
「なんで逃げるの?」
「…だって。」
そんなひとみに、梨華はため息を吐きながら首を捻る。
(何がしたいのかしら…?)
サッパリわからない。
 ひとみの方としては、『抱きしめたいしくっつきたいしキスしたいけど、飽きられたら
嫌だ』とか『疫病神が近付いて来てるらしいけど大丈夫なのか』とか『でも、まだ梨華ちゃ
んは疫病神の事知らないだろうし、まだ言わない方が良いのかなぁ』とか『でもなぁ。早
めに言っといた方が良いんじゃないかなぁ』とか、そんなカナリ複雑な理由からこのよう
な行動に出ているのである。
 しかし、そんな事は梨華は知らない。
494 名前:第二十八話 投稿日:2003年03月28日(金)15時04分28秒
「…ひとみちゃん。」
「・・・・・・はい?」
「お願いがあるんだけど。」
「・・・・・・何?」
「わたし、今すごく疲れてるの。色々と、身体的にも精神的にも。」
「・・・・・・う、うん。」
「だから…。」
梨華は頬を赤くして、一瞬ためらってから口を開く。

「…だ、抱きしめて…くれない?」

 ひとみはダッシュした。
 もの凄い勢いで梨華に駆け寄った。
「きゃあ!?」
その勢いに、梨華も驚いたくらいである。
「梨華ちゃん!!」
ひとみは梨華を、がっちりと抱きしめる。梨華もひとみを抱き返し、息を胸いっぱいに吸
い込む。
「ん〜…やっぱり、ひとみちゃんの腕の中が一番好き。」
「梨華ちゃん…!!」
「抱きしめられてるとドキドキするんだけど…一番安らげるって言うか。」
ひとみも、甘い梨華の香りを吸い込む。
「あたしも、だよ。梨華ちゃん抱きしめてる時が一番安らぐ。…顔が見れないのが残念だ
けど。」
「…そうね。」
静かに、唇が重なる。
 ひとみの中で、不安が解消されたような気がした。
(…大丈夫だ。何があっても、あたしと梨華ちゃんは大丈夫。)
キスをしながら、ひとみはそう思った。
495 名前:第二十八話 投稿日:2003年03月28日(金)15時06分39秒

****************************************

 真里は訓練室のマットの上に、真希と並んで座っていた。
「…でね、ヤグチなっちに『それって絶対おかしい』って言ったんだ。だけどなっち、納
得しなくてさぁ。」
「んあ。」
「ごっつぁんもそー思わない?」
「んあ〜。」
「・・・・・・ごっつぁん、聞いてる?」
「んあ。」
「もー!!聞いてないだろぉ!!」
膨れる真里を、真希は抱き寄せる。
「やぐっつぁん可愛い…。」
そして顔を上げさせて、唇を近づける。
「こ、こらっ!!だ、駄目だってばぁ!」
「なんで?」
「だ、だって、誰が来るかわかんないし…」
「来ても良いじゃん。」
「よ、よくないよっ!!はずかしいじゃん!!」
「んあ〜…ごとーは恥ずかしくないんだけどなぁ。やぐっつぁん、ごとーとキスしたくな
いのぉ?」
真希は不満顔をする。そんな真希を真っ赤な顔で見ながら、真里は言う。
「・・・・・・や、ヤグチだって、そりゃー…し、したいけど…。」
蚊の鳴くような声で言う真里に、真希はにや〜っと笑って見せる。
「じゃあいいじゃん♪」
「で、でも、ここじゃ嫌っ!!もっと、ロマンチックにしたいの!」
真希がきょとんとすると、真里はまた声を小さくする。
「…だ、だからぁ…こんな汗臭い所でジャージでするのは、ちょっと嫌なんだよ…。」
「・・・・・・やぐっつぁん可愛いッ!!!」
抱きしめられて、真里は更に顔を赤くする。
「じゃ、部屋帰ろう!!今すぐに!!」
496 名前:第二十八話 投稿日:2003年03月28日(金)15時07分18秒
「ご、ごっつぁんトレーニングの真っ最中じゃん!!メニュー消化できてないじゃん!!」
「だって、メニュー消化よかやぐっつぁんとキスしたいんだもん!!」
「・・・・・・。」
眉を寄せる真希に、ため息を吐く真里。
「・・・・・・ごっつぁん…。」
「んあ?」
「目、閉じて。」
「なんで?」
「・・・・・・いいからっ!」
真希はワケもわからないまま、目を閉じる。
 すると。

「!!」

真希の唇に、暖かい感触。
 思わず目を開けると、真里の目がすぐ目の前にあった。
「・・・・・・。」
真希は嬉しくなって、真里の首に腕を回す。
「ん…っ!」
真里が唇を離そうとした一瞬を狙って、真希は噛み付くように真里の唇を引き止める。
「!?」
驚いて目を開けるが、それと同時に舌が進入して来る。
「んんんっ!」
「・・・・・・。」
 真里から時間の感覚が消えた。
 もう、どれだけの間キスをしているのか、わからなくなった。
 そして、いつの間にか体勢が変わっている。真里は真希の腕の中にすっぽりと納まって
いた。
「…ふぅ。」
真希のため息と共に、唇が離される。真里はへなへなと真希の胸に倒れ掛かった。
「・・・・・・な、なにすんのさ…。」
「あっは。だってやぐっつぁん、可愛いんだもん。」
「・・・・・・ばか。」
そして真希はすっくと立ち上がる。
「んあ〜。さーて、メニュー消化するぞー!」
真里はマットの上で座り込んだまま、しばらく立ち上がれなかった。
497 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月28日(金)15時07分52秒


 らぶらぶいしよし&やぐごま。
 やっぱこの二組のらぶらぶ、大好きです。

 そして、次回から新スレです!!
 次スレの題名は恐らく『愛は人類を救うらしい。〜2nd STAGE〜』になるかと
思われます。

>サイレンス様
 >梨華ちゃんが先生じゃ黒板なんか
 >みてらんないねよっすぃー。
(O´〜`)<そうなんだYO!もう可愛くて可愛くて…。
 そして、大谷さんがわからないとの事。・゚・(ノД`)・゚・。
 メロン記念日の、金髪ショートで男前な顔の人ですYO。
 私の友人に似てるんですYO(笑)是非とも覚えてくださいませっ!!

>はる〜か様
 いえいえ、お気になさらずに♪
 >大谷さんは恋愛が下手な男子中学生そのものですね(笑
 確かに…(爆笑)私は中学から女子校だったんでよくわからんのですが、こーゆーよー
な人、よく電車ん中にいますよね(笑)
 応援ありがとうございます。がんがります!!

>プチひとむ様
 >おめでとう おめでとう!!!!!
(*`_´)<あ、ありがとう…。
 今回はいしよし&やぐごまでっす☆

>ダン様
 >というか私の好きな絡みです!(死
 おお!それは良かった!!大柴、最近いしよし・やぐごまと同じくらいマイブームなの
れす。
川*σ_σ||<…ありがとはあとはあと
498 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月28日(金)15時08分30秒
レスの続きでっすはあとはあと

>ヒトシズク様
 マサオとは思えぬ(笑)、なかなか男前な告白となりましたが(爆笑)
 背後に潜む影…2nd STAGEで活躍してもらいます!!
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>297様
 らぶらぶは、書いてて癒されます…☆
 >それに更に気になるCPが出現しそうなので楽しみです(w
( ´D`)<どれれしょう…ののにはサッパリわかんないのれす。
 がんがります!!ありがとうございます!!
 メルマガもありがとうですはあとはあと

>匿名匿名希望様
 おおっ?どこに行ってらしたんでしょうかっ?
 大柴・やぐごま…どうしても1スレ目中にくっつかせたかったのれす(笑)
 がんがります!!どうぞよろしく!!

>ななしのよっすぃ〜様
 大柴あつあつにより、悪魔の出現率が低下…(笑)
 すばらしい。まさに愛が人類救ってますね(爆笑)
川*σ_σ||<マサオ…強引なんだもんはあとはあと
 がんがりますので、どうぞよろしく!!
499 名前:シフォン 投稿日:2003年03月28日(金)16時25分58秒
やっぱりクロイツさんのらぶらぶいしよしは最高れすっ♪
読んでいて、頬の緩みを抑える事が出来ません(苦笑)

次回から、2nd STAGEなのですね!
みんなのらぶらぶ度もアップ…するのかしら?(笑)
ますます楽しみです!!

これからも頑張って下さいねぇ☆彡
500 名前:ダン 投稿日:2003年03月28日(金)17時33分44秒
くはっ!!!かなり効いた!!!
柴ちゃ〜ん!!!(もう死ね

やぐごま私大好きなんですよ!!!

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