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おふぇんす らぶ!
- 1 名前:のえる 投稿日:2003年02月23日(日)21時33分14秒
- 後藤さん主役の底抜けラブストーリー(たぶん)を書かせて頂きます。
一応二作目ですが、まだまだ文才ナイーヌなので、
読みづらい箇所、誤字などあると思いますが、よろしくお願いします。
- 2 名前:始まりは盗み聞き。 投稿日:2003年02月23日(日)22時07分10秒
「え〜照れるっしょぉ…」
「キャハハ!だってかわいーじゃん!もー最高ー♪」
「そうだよ、なっちの…受けは最高だよね」
「もーカオリまでぇ…」
・・・・・・マジで??
へぇ〜そうなんだぁ・・・最高なんだぁ・・・
久しぶりにみんなに会える♪とウキウキしながらやってきたモーニングの楽屋の前で、
この日ごとーは運命的な盗み聞きをした。
ってか聞こえたの、ふかこーりょくなの。
『なっちの受けは最高』 byかおりん
そんなコト聞いちゃったらさ、興味湧くし、試したくなるのが人間ってモンでしょ?
3P…じゃない賛否りょーろん?とかゆーのがあるかもしんないけど
ごとーはそーなの、そーゆーもんなの。
というわけで 後藤真希 出撃します!!!
- 3 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月24日(月)01時20分30秒
- おもしろそう!期待してます。
- 4 名前:泥水の結束。 投稿日:2003年02月24日(月)14時19分07秒
- 「あれぇ、ごっちん何してるのぉ?」
「あ、梨華ちゃぁん」
気合を入れてドアノブを握ったまま笑顔で振り返ったごとーを、
コーヒーと紅茶の缶を持った梨華ちゃんが不思議そうに見てた。
ほほう、今からよしことティータイムですか。
「ナニって、今入ろうとしてたトコだよ〜」
「うふふ、そっかぁ。なんか目が燃えてたからびっくりしちゃったぁ」
「アハハ……とにかく入ろ!それ冷めちゃうし」
「うん、入るぅ」
甘えた声を出す梨華ちゃんを背に、ごとーは運命のトビラを開いた。
いざ行かん!道産子の秘宝へ!
このトビラの向こうになっちが!最高のなっちが!!ムフフフフ・・・・・・
- 5 名前:泥水の結束。 投稿日:2003年02月24日(月)14時28分46秒
- 「やっほー」
「あーごっつぁんじゃん!元気してるぅ?」
「んあ〜ぼちぼちね〜」
入ってスグに、寝っ転がっていたやぐっつぁんがいた。
そういや、やぐっつぁんもさっき最高って言ってたよね。
「ありがとう、やぐっつぁん」
「っへぇ!?何が?矢口なんもしてないしー」
いいんだよ、正義のヒーローはそんなコト気にしないよ。大人しく感謝させてよ。
「カ、カオリぃ…ごっつぁんが壊れたよぉ……笑ってるよぉ…」
「カオリは思うの。やっぱり笑顔は心のレスキューだって」
かおりんもありがとう。交信の邪魔はしないからね。
この時かおりんは、交信を続けながらもごとーにピースしてくれたんだ。
- 6 名前:泥水の結束。 投稿日:2003年02月24日(月)14時43分33秒
- さぁ〜て来週のサザエさんは・・・じゃなくて本日のメインディッシュ!ベスト オブ なっちはぁ〜
・・・辻ちゃんと遊んでる。楽しそうだなぁ、かわいいなぁ。
今日のかおりんはイイコトばっか言うね。
笑顔は心のレスキューなんてさ。
ごとーとなっちはよくセンターで一緒に頑張ったりして、
レッスンの時とか、つらい時はいつもなっちの笑顔に助けられてたんだぁ。
ソロになって、寂しくなった時もいつも思い出してるんだよ。
でもね、今ごとーはなっちの笑顔よりも見たいモノがあるんだ。それはなっちの乱れ・・・・・・
「ごっちーん!なにヨダレたらしてんのさ、こっちでマッタリしよーぜぇ」
うるさいなぁよしこは。今イイトコなんだよ、脱がしてんだよ。
「おーい、ごっちーん」
もう!ってうわぁ・・・ホントだ、ヨダレきちゃないなぁ、気をつけなきゃだね。
結局、この日ごとーはよしこたちとマッタリしたり、あいぼんと尻取りゲーム(アダルト版)をしたりで
なぜかなっちに近づけなかった。
まいっか、あとでメールでもしておこっと。
- 7 名前:泥水の結束。 投稿日:2003年02月24日(月)15時00分13秒
- 「で、安倍さんをとって食おうとしてるワケね?」
「イヤン、よしこちゃんたらお下品♪」
仕事の後、ファミレスでディナーをつつきながら、ごとーはよしこを
『なっちは最高!プロジェクトあはぁん』の協力者に推薦した。
「ん〜まぁごっちんには借りがあるし、親友だし、もちろんオッケーだけど・・・・」
「だけど?」
「いや、なんでもない。よしこに任せな!」
「あはっ、ステキ…抱いて……!!」
「ナッハッハッ。ごめんよ、レディ……ウチにはベリーインプォゥタントなハニーがいるんだ」
「オフコース!!」
いつの間に来たのか、ミスタームーンライト化したよしこの後ろに
小指をビシッと立てた梨華ちゃんがいた。
「ぶはぁっ!梨梨梨梨華ちゃんっ!?」
あーもーきちゃないな〜たしかにイキナリの登場だったけどコーヒー吐かないでよぉ。
ごとーのドリアにかかったじゃん。ブーブー
「よっすぃー、かっこよかったよ……私、すごく嬉しい…」
「梨華ちゃん・・・・」
しかもごとー放置じゃん!ってかインプォゥタントって、“プォゥ”ってなに??
- 8 名前:泥水の結束。 投稿日:2003年02月24日(月)15時12分23秒
- 「そっかぁ…安倍さんって最高なんだぁ……」
一人より二人の方がイイってコトで、ごとーは梨華ちゃんも協力者に推薦した。
さっきよしこが言ってた借りっていうのは、ごとーが二人をくっつけたキューピットだってコト。
だから、二人とも拒否権はないの。協力して?ってゆーかしろ。
「ホントにウチらで大丈夫かな?」
モハメドじゃない方のアリ並に小さい声で、よしこがボソリと呟いた。
「もぉ、よっすぃーならできるよ!もっと自信持って。
今度は私たちがごっちんと安倍さんのキューピットになろうよ」
「・・・・うん。でもさ、ごっちんって受け派じゃないの?
安倍さんの受けが最高ってコトはさ、ごっちんが攻めるんだよね?」
「んなの当たり前じゃん!ごとーそこまでバカじゃないよ!」
「そ、そうだよね…でもなんでまた急に攻めたくなったのさ?」
「ちょっとよっすぃ、そんなの聞くの恥ずかしいよぉ…」
「ん〜なんでっていうかぁ〜・・・」
- 9 名前:泥水の結束。 投稿日:2003年02月24日(月)15時25分53秒
- たしかにごとーは今まで受け派だったし、やっぱ女の子だし、攻めなんて興味なかったんだけどなぁ。
なんでだろ?
「うーんとぉ、まー簡単に言うとさー受ける人生に疲れたっていうかー、
かおりんの言葉が神の啓示に聞こえたんだよね〜。
ごとーってばジャンヌダルクゥみたいなー」
「ふぇ?それって・・・・」
「んあ?どーしたの、梨華ちゃん」
「あっううん、なんでもない。私、一生懸命協力する!
絶対キューピットになる!!」
右手を空高く突き上げた梨華ちゃんの甲高い声は、思いっきり棒読みでファミレス中に響き渡った。
よしこが慌てて口を抑えたせいでみるみる顔色が悪くなってたけど、
ごとーにはこの時の梨華ちゃんが誰よりも輝いて見えたんだ。
「それじゃあキューピットになる記念にキューピットで乾杯しよ!」
ゴーゴーヘヴンしかけた梨華ちゃんは、意識を取り戻すとスグに立ち上がり、
ドリンクコーナーへと旅立った。
「よしこ…キューピットってなに?」
「わかんない。頭は打ってないハズなんだけど……大丈夫かな?」
「飲み物だよね、乾杯だし・・・」
- 10 名前:泥水の結束。 投稿日:2003年02月24日(月)15時39分28秒
- ごとーたちは珍しくネガティヴシンキングで審判の時を待つ。
すると、小さな手で三つのコップを必死に持って、こぼさないように慎重に歩く梨華ちゃんが目に入った。
とっさに立ち上がって手伝いに行こうとしたよしこの手を掴んで引きとめ、
ころべ・・・すっころ・・・こぼしてしまえ・・・・・・とぷつぷつ呪いを唱え続けたにも関わらず、
額にうっすらと汗を浮かべた梨華ちゃんは、無事に14番テーブルに辿り着いた。
「さっ♪乾杯しよっ」
「「なんじゃこりゃあっ!!」」
「キューピットだよぉ」
ほう・・・あなたがキューピットさんですか。
はじめまして、ごとーです。
こう見えても17歳で歌手だったりするんですよ。ところであなたは、泥水ですか?
ってか泥水じゃん!なにこの色?どこで汲んできたの?梨華ちゃんだから・・・やっぱトイレ?
「梨華ちゃん、ドリンクコーナーに行ったんじゃなかったの?」
「行ったよぉ、ちょっと色は見たコトない感じだけどおいしいんだぁ。
早く乾杯しよっ」
「何が入ってんの?コレ………」
この時のよしこの顔は、この日一番の青さを記録していた。
「カルピスをコーラで割ったのぉ、エイッ!て」
- 11 名前:泥水の結束。 投稿日:2003年02月24日(月)15時55分50秒
- うっ・・・・・うげぇっ!?カルピスをコーラぁ??泥水じゃないのぉ?
しかも掛け声とか、梨華ちゃんらしいね。ごとーはそーゆーの大事だと思う。
「じゃあ、乾杯しようか」
ごとーは覚悟を決めてグラスを掴んだ。
ネズミ色みたいな濁った液体のムコウに、絶望の淵に追い詰められたって顔のよしこが見える。
大丈夫だよ、悪いのは見た目だけ。梨華ちゃんだって悪いのはセンス・・・・・・だけ。
「わかった」
よしこ(涙目)もグラスを持った。
「それじゃあごっちんの『なっちは最高!プロジェクトあはぁん』の成功を願って…」
「「「乾杯!!!」」」
お父さん、もしかしたらもうすぐ会えるかもしれません・・・・・・
ゴクリ
・・・・・・・ん?なんかおいしいんですけど。
「なんだこれはぁ!?このカルピスとコーラの絶妙なバランス……
甘い吐息と波打つ炭酸の聖域なき刺激…うまい!うまいよ!梨華ちゃん!!」
たしかに見た目に反して飲めるし、おいしーけどさ、
よしこったらイキナリ叫んでミスター味っ子のおじいさんみたい。
梨華ちゃんも赤くなって喜んでるし、なんかいーねぇ、こーゆーの。
仲間って、やっぱいーね。
- 12 名前:泥水の結束。 投稿日:2003年02月24日(月)15時57分18秒
こうして、ごとーの『なっちは最高!プロジェクトあはぁん』は発動した。
- 13 名前:泥水の結束。 投稿日:2003年02月24日(月)15時58分25秒
-
- 14 名前:のえる 投稿日:2003年02月24日(月)16時01分40秒
- >3 名無し読者様。レスありがとうございます。
あれたけでレスが頂けるとは思っていなかったので感激でした。
期待に添えられるよう、頑張ります。
- 15 名前:nana 投稿日:2003年02月24日(月)22時25分33秒
- 面白い展開になりそう…続き楽しみにしてます。
- 16 名前:協力者たちの疑問 投稿日:2003年02月27日(木)03時23分29秒
- 「ねぇよっすぃー、ごっちん……気づいてないのかな?」
ファミレスを出て後藤と別れた石川と吉澤は、石川の家のベッドで一戦交えた後、
おでこを合わせて話し合っていた。
「気づいてないと思う…でも、間違いないよ。 だからウチも協力しようって思ったんだし」
「そうだよね。
だけど意外だなぁ、安倍さんって古風なタイプだと思ってたのに」
「ウチもびっくりしたよ、飯田さんと矢口さんが言ってたってコトは、
二人共ヤッたってコトだし……しかもそれを楽屋で話すなんてさぁ…」
「なんか変だよね、よっすぃーあの時楽屋にいたでしょぉ?
何か聞こえなかったのぉ?」
「今日の楽屋広かったし、離れて座ってたからなぁ。
でも近くにののとか紺野もいたっぽかったのに…受けの話するなんて…」
「ケメピョンもすぐ傍で本読んでたよね?
そんな話してたら絶対喰いつく人なのに……」
「「変だね」」
ケメピョンことモーニング娘サブリーダー保田圭は、自他共に認める安倍ファンである。(ヲタというなかれ)
その保田が、こんな重大なニュースを聞き流すハズがない。
知っていたのだろうか?いや、それならもっと喰いつくハズだ。
- 17 名前:協力者たちの疑問 投稿日:2003年02月27日(木)03時37分27秒
- 「昔つき合ってたとかぁ…飯田さんとは一緒に住んでたコトもあるし、
まりっぺともすごく仲いーし……
もしかしたら、今もつき合ってるのカモ」
「う〜ん、でも矢口さんはずぅっと中澤さんとって思ってたし、
飯田さんとって…なんか想像できないなぁ、そういう関係は」
「私も…。やっぱり変だよ。
本当に安倍さんの受けの話だったのかな?」
「ごっちんの聞き間違いってコト?」
「可能性はあるでしょ?よっすぃーだってこないだオーバータイムをおっぱいぱいと
聞き間違えたじゃない」
「そっそれは・・・」
寝付けずにフとつけた深夜のテレビで、NBAの試合を見ていた時、
外国人審判の「オーバータイム」を「おっぱいぱい」と聞き間違えた吉澤が、
大笑いした挙句ベッドから落ちて隣でスヤスヤと寝ていた石川を起こしてしまった事件は、二人の記憶に新しい。
「ごめんね?」
「もう怒ってないよぉ、それよりお尻大丈夫?」
「ん、もう大丈夫」
おまけにベッドから落ちた吉澤の尻には、赤々と燃えるようなアザがついていた。
それを見て、今度は石川が大笑いしたのはいうまでもない。
- 18 名前:協力者たちの疑問 投稿日:2003年02月27日(木)03時45分31秒
- 「とにかくさ、明日矢口さんとかに色々訊いてみようよ。
ごっちんからの指令じゃないけど、ウチも気になるし……ね?」
「うん。・・・・ふぁ・・・眠くなってきちゃったぁ・・・・・よっすぃーおやすみなさぁい・・・」
「おやすみ、梨華ちゃん」
吉澤は、三秒で眠ってしまった石川にそっと口付けると、追いかけるように目を閉じた。
この時、二人はまだ知らなかった。
この日の別れ際、後藤に言われたのは「今度指令送るね〜」の一言である。
よってその指令の内容など、わかろうハズもなかった。
数日後、自分たちが協力者から犯罪者になってしまうことを、この時の二人はまだ知らない。
- 19 名前:協力者たちの疑問 投稿日:2003年02月27日(木)03時52分24秒
一方、後藤は自らのプロジェクトが発動したあの日から、毎日安倍とメールのやりとりをしていた。
一日目。
『んあ』
『べさ?』
二日目。
『んあんあ』
『べさべさ?』
三日目。
『んあ〜』
『べさ〜』
四日目。
『んあー!!!』
『べさー!!!』
こんな感じに。
後藤も後藤だが安倍も安倍である。
しかし、全く意味の無いメールとは裏腹に、後藤の心は今までにない程の充実感で満たされていた。
- 20 名前:協力者たちの疑問 投稿日:2003年02月27日(木)04時03分14秒
- んあ〜。ごとーだってさ〜もっとちゃんとしたいの送りたいんだよ?
だけど・・・・・けどさ、ワケわかんないんだけどさ、
なっちに送ろうとすると急になんて書けばいーのかわかんなくなって、
でも送りたいし、なっちから返事きたら嬉しーし。
梨華ちゃんじゃないけど「ハッピー♪」って感じだし。
なんなんだろ?ごとー、なんか変だ。
やぐっつぁんやカオリみたいになっちのコト攻めてみたいだけなのに。
今なっちって好きな人いるのかな?誰かとつき合ってるのかな?
やぐっつぁん?カオリ?
それじゃあごとーなっちとできないじゃん!
そんなのヤダ!!ヤるって、攻めるって決めたんだもん!
一度ヤるって決めたコトは、最後までヤれってお母さんにも言われてるし、
ごとーは親の言うコトちゃんと聞く子だもん。
あはっ、ごとーってば親思いのイイ娘だね、エヘン。
- 21 名前:協力者たちの疑問 投稿日:2003年02月27日(木)04時15分43秒
- とにかく今日こそはいつもと一味違うメールを送ってみよう。
『本日はお日柄も良く…』
って今日は雨だし・・・・・ダメだ、ボケがベタすぎる。
『きゅーん』
これじゃあいつもと変わんないし。
『なっちって今好きな人いるの?』
いきなり本題かいっ!・・・・ストレートすぎ・・・だよねぇ・・・・・・
でも今一番聞きたいコトってコレなんだ。
いーや、送っちゃえ〜 ピッ
三分後------
なちごまどぅ♪なちごまどぅ♪
ピッ
『いないけど……なんでそんなこときくべさ?』
んあ?なんでって、聞きたかったからじゃん!
『ききたかったから〜』
三十秒後------
なちごまどぅ♪
ピッ
『ふぅん。ごっちんはいるのかい?好きな人』
『ごとー?ごとーもいないよー。なっちとおそろいだね〜』
二十秒後------
なち♪
ピッ
『おそろいだべぇ〜、それじゃあなっちは今から撮影行ってくるべさ』
『がんばれ〜』
- 22 名前:協力者たちの疑問 投稿日:2003年02月27日(木)04時24分36秒
いないんだ、好きな人。
なんかホッとしちゃったぁ。
なっちからの返事待ってる間、なんでかしんぞーすんごいバクバクしてて、
キャーこんなの初めてぇ♪って感じでびっくりしちゃいましたぞぉ。
ホント変だ、ごとーの体。
・・・・・・しんぞー病かな?イヤン、死期感じちゃう。
ダメですぞぉ!そんなのダメですぞぉ!!なっちとヤるまで死ねんのじゃぁぁぁぁああ!!!
時間がないカモ、早くなんとかしなくちゃ!
ごとーピンチ!略してごとピン!
こんな時はやっぱり・・・・・・あの人に頼るしかない!!
待っててね、なっち。
なっちの体は、ごとーのモンだいっっっ!
- 23 名前:のえる 投稿日:2003年02月27日(木)04時30分02秒
- >nana様。レスありがとうございます。
なちごまイイですよね、二人の絡みが全然なくて申し訳ないですが、
というか安倍さん出番なさすぎ・・・でもなちごまです。
- 24 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月27日(木)21時15分40秒
- なちごま萌え〜
- 25 名前:名無し読者 投稿日:2003年02月28日(金)04時06分05秒
- おばかなごっちんがかわええ〜
- 26 名前:二人の師匠 投稿日:2003年03月01日(土)16時37分23秒
「なっちがぁ!?……へぇ…そりゃ初耳だな」
「あはっごとーもびっくりだったけどぉ、素直に現実を受け入れるコトにしたんだ」
「受け入れる?」
「うん。ごとーはなっちとヤる」
「………はぁ?」
「 ヤります 」
「・・・・・・・・・・」
「ヤるんじゃぁぁぁぁあ!!」
「っ!わーったよ、ちくしょう。かわいいなぁ、ごとーは」
「えへっホレちゃダメだよ〜ごとーはなっちしか興味ないから」
「へぃへぃ。しっかしごとーがなっちにホレるとはね〜」
「んあ?別にごとーはホレてないよ」
「あん?そーなの?」
「そーだよ。これはごとーの性的こーきしんの為の性義の戦いなんだ」
「どこが正義だよ!全然正しくねーよ!人としてっ」
「失礼だな、いちーちゃんは。
正しかろうがなんだろうがごとーは人である前にごとーなんだよ!
それに性義であって正義にあらず、ごとーであって人にあらずだよ!」
「・・・・・・魚か」
「ちっちがうもん!いちーちゃんのバカっ!!」
ブチッ ツー ツー ツー
- 27 名前:二人の師匠 投稿日:2003年03月01日(土)16時51分57秒
- どちらかというと、たかが市井との電話で人であるコトを放棄してしまった後藤の方が馬鹿に思えるが、
そんな後藤がかわいくて仕方のない市井は、言われた暴言など全く気にせず
切れた携帯を持ったままプンスカ怒る後藤の姿を想像してニヤニヤと頬を緩ませていた。
そんな中------
安倍にどうアプローチすればよいか、助言を貰おうとかけたかつての教育係への電話を
衝動的に切ってしまった後藤は、市井の想像通りプンスカ怒って自室の机を蹴り折ると、
母親の説教もロクに聞かずに布団にくるまった。
プロジェクトが発動してから一週間、後藤がしたコトといえば安倍とのメールのみで
成果といえば安倍に好きな人がいないとわかったコトだけである。
後藤自身仕事が忙しく、「動きたくても動けないのさっ!」という状態ではあったが
あまりにヒドイ、まったくもってヒドイ。
いつもなら目を閉じればスグに訪れる睡眠も、今夜はなかなかやって来ない。
久しぶりに、後藤は悔しさで眠れぬ夜を過ごした。
- 28 名前:二人の師匠 投稿日:2003年03月01日(土)17時06分47秒
そして、その翌日。
100%寝不足な後藤の仕事は、幸か不幸かごまっとうでの雑誌の取材。
今の後藤にとって、いつも明るく元気な松浦と藤本が一緒なおかげで
眠気が吹き飛ぶ点は幸であったが、仕事中も休憩中も終始ラブラブな二人を
見ていなくてはならない点は、非常に不幸である。
少し前までは全く気にならなかった二人の甘い空気に、後藤の心はザワザワとしたモノでいっばいになった。
(あーあ、あんなに顔くっつけてぇ、
まっつーめっちゃ幸せそうな顔してるよぉ。
ふじもってぃ〜はぁ…ニヒル?って感じの顔で、やっば年上だねぇ。
あっ、まっつーがふじもってぃ〜のほっぺをつついた、ふじもってぃ〜もつつき返す。
今度は鎖骨のあたりをつつく、つつき返す。
次はおでこ、鼻、唇………
ごとーもいるのに、まるで二人しかいないみたい。
いいなぁ、うらやますぃな、ごとーもなっちとイチャイチャしたいよ・・・・)
- 29 名前:二人の師匠 投稿日:2003年03月01日(土)17時21分42秒
- 普段ならどんなにイチャついていても我かんせずな顔で見向きもしない
後藤からの熱い視線を感じ取ったのか、トロンとした顔の藤本が
松浦の髪に口付けながら後藤と視線を絡めた。
(ラブラブだね、ふじもってぃ〜)
(ふふっ今日はどうしたの?見てるなんて珍しいじゃん)
(ちょっと性的こーきしんってヤツでさ)
(あ〜わかる。美貴もそれで生きてるし)
(んあ、マジ?まっつーも?)
(ううん、亜弥ちゃんは意外とそうでもないよ。美貴が初めてだったし、
キスまではすんごいくっついて誘ってくるけどそっから先は結構恥ずかしがんだよね)
(へぇ、そりゃ意外だね、んじゃふじもってぃ〜が攻めてるの?)
(そだね。
大抵お風呂で襲ってドドンガドンかな?あと台所とか、ベランダとか)
(いいな〜ごとーも攻めたいんだよぉ)
(誰を?)
(なっち。最高らしいんだ)
(それは聞き捨てならないね、美貴もヤッてみたい)
(ダメだよぉ、まっつーがいるじゃん!なっちはごとーのだし)
(冗談だって、なんかしたくなってきちゃった…まだ時間あるよね?
ちょっと倉庫でヤッてくる)
(んあ、行ってらっしゃ〜い)
- 30 名前:二人の師匠 投稿日:2003年03月01日(土)17時39分13秒
- つい先日18になったばかりの藤本とまだ17の後藤との18禁な会話が、16の松浦に聞かれないよう
すべてアイコンタクトで交わされた後、
フニャリと笑ってひらひらと手を振る後藤に、ニヤリと不敵な笑みを見せた藤本は、
優しい笑顔を作りながら松浦の腰を抱き、軽やかに楽屋を出て行った。
その後、15分程で二人は戻ってきたが、松浦がグッタリと気を失っていた為、
急遽後藤と藤本の二人で三人いるっぽく取材に答え、
腰をふらつかせながらも復活した松浦を支えながら撮影をこなすという慌しい取材になってしまった。
(ふじもってぃ〜って……スゴイんだね)
(ふふふ…受けてみる?)
(あはっ。その言葉、もっと早くに聞きたかったよ。
今のごとーには、攻めしかないんだ)
(そう、ごっちんは攻めるべくして攻めるんだね。
なんかわかんないコトあったらいつでも美貴に聞いてよ。
秘技も奥義も教えちゃうからさ)
(イヤン、ミキスケベェ〜)
(うふふふふふ・・・)
- 31 名前:二人の師匠 投稿日:2003年03月01日(土)18時13分43秒
藤本に背中を押され、俄然ヤる気の出た後藤のその日の安倍とのメール。
『なっちの家にお泊りしたい、いつがあいてる?』
仕事のスケジュールを考えると限りなく自殺行為ではあったが、
「なっちに会わなきゃ始まんない!」と気づいた後藤に迷いはなかった。
『なっちは金曜の仕事が昼からだから、木曜泊るかい?』
木曜・・・3日後か。
スケジュール的にかな〜りハードだなぁ。
・・・・・・あはっ体力的にもハードよね〜ごとー初攻めなのに大丈夫かしら?
でもふじもってぃ〜に言われた通りごとーは攻めるべくして攻めるんだし、
大丈夫きぃっと大丈夫ぅ〜♪
んあ!自分でも歌ってる通り自分次第のヤる気次第だね!
ヤる気はマンマン!マンマンマーン☆(ごとー的にアンパンマンのイトコぐらい)
新しい下着買って〜ツメも切って〜
すっごい楽しみだよぉ、なっちぃ♪
もうごとーはウキウキのワクワクのエロエロだぃっ!
- 32 名前:二人の師匠 投稿日:2003年03月01日(土)18時20分20秒
- 「ドッラぁイにぃ抱ぁきしめって〜♪うわさのセクスィガィッ♪」
ようやく安倍行きの切符を手に入れて、最初からこうすればよかったなどと思うこともなく
後藤は舞い上がって小躍りしていた。
しかしそんな幸せも束の間、翌日送られてきた市井からの思わぬメールに
後藤は激しい感情を覚え、それが嫉妬だと気づかぬまま本能で犯罪を犯すコトになる。
- 33 名前:二人の師匠 投稿日:2003年03月01日(土)18時21分02秒
『指令。怪盗ヒマリ、集合せよ』
- 34 名前:のえる 投稿日:2003年03月01日(土)18時28分07秒
- レスありがとうございます。
>24 名無し読者様。
意味のないメールしか送れないごとーさんって感じだったんで…もっと勉強しやす。
>25 名無し読者様
ごっちんはクールなのもいいですけどこーゆーのの方が好きなもんで、
かわいいと言っていただけて嬉しいです。
字数規制にひっかかりまくって少し鬱、早くなちごまが書きたい。
- 35 名前:名無しさん 投稿日:2003年03月02日(日)21時20分51秒
- ミキアヤ萌。
- 36 名前:のえる 投稿日:2003年03月06日(木)20時28分01秒
- どうもです。
>35 名無しさん。
果たしてアレはミキアヤだったのか、ミキ帝だったのか。
今回から一部元ネタありです。
- 37 名前:呼び出された二人。 投稿日:2003年03月06日(木)20時41分18秒
- 保田も眠る丑三つ時。
ストーカー類の侵入者から身を守る為、半年前にモーニング娘で蓄えた財産を
惜し気もなく使って建てられた保田の自宅の門前に、石川と吉澤の姿があった。
明日、正確には今日の仕事の集合時間が早朝の六時であったので、二人が大人しく
手を繋いで眠ろうとした矢先に後藤からの指令が届いたのは、今から3時間程前である。
そして二人は眠い目をこすりこすり、大切な親友のキューピットという大役を果たすべく
寄り添って後藤の到着を待っていた。
「ごっちん、遅いね?」
「うん。ここでいいんだよね?ってかここって保田さん家だよね?」
指令にあった住所は確かにここで、表札でデカデカと『K・保田』と書かれているからには、
ここは保田邸で間違いない。
しかし噂には聞いていたものの、保田の家がここまでのモノだとは思っていなかった。
- 38 名前:呼び出された二人。 投稿日:2003年03月06日(木)20時54分17秒
- 高さが2メートル以上はある黒い門は二人が力を合わせても開けられそうにない程
重々しく、邸を囲む塀は忍術でも心得ていない限り飛び越えられそうにない。
それに加え、できたばかりの頃に一度だけ訪れたコトがあるというM娘。のYさんの証言によると、
門をくぐってから玄関に着くまでに様々なヤッスートラップが仕掛けられており、
庭は勿論、風呂場の窓付近は特に危険地帯だという話だった。
玄関のドアも電子ロックやら南京錠やら、ありしあらゆる鍵が
数十個つけられていて、「アレじゃピッキング魔もウンザリだよね〜」とのコトだった。
ただ、あくまで自力で身を守るというのが保田邸のコンセプトらしく、
セ○ムや監視カメラは設置されていなかったが、それでも充分過ぎる程厳重に守られていた。
- 39 名前:呼び出された二人。 投稿日:2003年03月06日(木)21時06分02秒
- 石川と吉澤、特に石川は保田の一番弟子であり、二人っきりで温泉に行く仲でもある為
この自宅に誘われるコトもしばしばあるが、
表向きには吉澤がヤキモチを妬くという理由で丁重に断り続けていた。
裏は当然Yさんの話を聞いた為である。
そんなこんなでできれば一生足を踏み入れたくなかった保田邸に来てしまった二人。
ところが時間になっても呼び出した張本人が現れない。
どうかこのまま現れないで欲しい。とても、とても嫌な予感がする。
この時間ではさすがの保田も明日の為に寝ているハズ。
今から「ヤッホー」なんてインターフォンを押した日には確実に死が待っている。
いや、そもそも後藤はそんな正式な方法で邸に入る気はあるのだろうか?
「怪盗ヒマリって……怪盗って私たちのコトかな?」
「たぶんね…ウチらの名前から取ったっぽいし……」
- 40 名前:呼び出された二人。 投稿日:2003年03月06日(木)21時18分23秒
- 考えたくはない。
考えたくはないが、悲しいコトにこの時二人の考えは完全に一致していた。
自分たちは保田邸を訪問するのではない、侵入するのだと。
逃げたい、帰りたい、死にたくない。
だってまだまだティーンエイジャー。
ヤリたいコトだってたくさんあるし、夢だってもっと叶えたい。
だけど逃げたら・・・・・・
キューピットになると宣言してしまった以上逃げるなんてもっての他だ。
なにより二人を愛し合わせてくれた後藤との約束なのだから。
たとえ死ぬコトになっても、アナタとならば怖くない。
二人は手を取り合って微笑んだ。二人一緒ならなにがあったって平気さ。
「んあ〜お待たせぇ」
チッ結構いい雰囲気だったのに…と、悔しげに振り返った吉澤の目に、
頭にオレンジのゴーグル、ケーブルで縦横無尽に繋がれた様々な機械等が
接続されたメタルのブレスサポーター、腰にバッテリー(と思われる)のベルト。
そして右肩に巨大な体温計のような機械を携えた後藤真希が映った。
- 41 名前:こんこん3号 投稿日:2003年03月07日(金)18時45分09秒
- 「ごっちん…その格好は……」
「んあ。クラッシャー後藤です、よろしく」
((ク、クラッシャー……))
石川と吉澤は確信した。
自分たちの考えは正しかった、死が身近に迫っていると。
「あ、あのさ、とりあえず聞きたくもないんだけど一応聞くね。
今から何する気?動機も添えてなるべくウチらが納得できるように話して」
どういう話であれ、納得などできそうにないコトを経験上知っていたが、
ワケもわからず死んでいくなんて、そんなの悲しすぎる。
「ちょっとよしこ、なんでそんな泣きそーなのさ?元気出してよ」
「……ハハ、元気だよ。ね?梨華ちゃん…後悔なんて……」
「しないよ。よっすぃーとなら」
悲恋の主人公のように涙目で見つめ合う二人に(今日はこういうプレイだったのかな?)と
後藤は首を傾げたが、時間もあまりないので特に気にしないコトにした。
- 42 名前:こんこん3号 投稿日:2003年03月07日(金)18時57分45秒
- 「んとぉ、今日ってか昨日の昼にいちーちゃんからメールきたのね。
そこにぃ…えっとカンタンに言うとぉ……
けーちゃんってなっち好きじゃん?んでなんか色々持ってるらしくってぇ
なっちコレクターなんだって聞いて…
ごとーとしてはなっちはごとーのモンなワケでさぁ
とりあえずチェックしてぇ、よいこに見せられないようなのがあったら処分すべきだと思うのさ。
それにけーちゃんはごとーの知らないなっちをいっぱい知ってるんだし
ちょっとぐらいごとーに情報をけんじょーしてくれてもバチあたんないじゃん。
だからぁ、けーちゃん家に監禁されてるなっちを助けに行くワケです。あはっ」
ごっちん ごめん チャーミーよくわからない
わからないけど…それってつまり不法侵入して窃盗を働こうってコトでいいのかしら?
いや よくないと思うの
死ぬならせめて綺麗なままがいい 他の方法じゃダメなのぉ?
正等な理由などこれっぽっちも期待していなかったけれど
ここまでどうでもいい理由だと悲しすぎて涙も出ない。
石川の眉毛だけが、今までにない程八の字に曲がっていった。
- 43 名前:こんこん3号 投稿日:2003年03月07日(金)19時13分57秒
- 「わかった…ならあともうひとつ。そのバズーカ砲みたいなのは、なに?」
吉澤は荒れ狂う葛藤の末に開き直ったのか、コ○コーラのCMの如く爽やかな顔で聞いた。
「こんこん3号。バズーカじゃなくてぇ、ブラズレとかいうのだよ〜」
こんこん・・・・紺野、お前もか
そうだよね、紺野ごっちん大好きだもんね 憶えてやがれちくしょう
「ブラズレって……プラズマじゃない?」
「んあーそーかも。なんか色々説明してくれたんだけどよくわかんなくてさ〜
基本操作はバッチリ理解してるから大丈夫だよぉ」
(そんなモノの基本操作よりウチらの気持ちを理解して欲しい)など、今の吉澤には言う気力もなかった。
後藤が紺野に接触したのは、三人が揃う2時間程前。
仕事後家にトンで帰り、こんこん3号の整備をしていた紺野は
年末サスペンスドラマで着用していたメガネに白衣という姿だった。
「すみません、少々時間がかかりました」
「いいよ〜けーちゃんが寝てくんなきゃごとーも動けないし」
「そうですか、ではこちらへどうぞ」
- 44 名前:こんこん3号 投稿日:2003年03月07日(金)19時26分13秒
- 招かれた紺野の部屋は5台のパソコンに殆どのペースを占領され
壁や天井には何本ものケーブルが蛇のように貼り付いていた。
不可解な装置やケーブルで足場もなく、隅の机上にはもくもくと怪しげな気体を発する
試験管やビーカー、おまけに懐かしのハンダゴテまで置かれている。
後藤がとぐろを巻いている黒いケーブルの横に腰を下ろすと、ジイジイと電流の流れる音が聞えた。
「んあ、なんかすごいね」
「ただの趣味です、完璧です」
ずずっと紅茶を飲んで後藤は笑顔になったが、この部屋でまったりできる人間は少ないだろう。
「さてと、では簡単にコンコン3号の説明をしますね」
「3号?1号と2号もあるの?」
「ええ、あちらに」
紺野の指差す方を見ると、怪しげな机の更に奥にいっそう怪しげな装置があった。
- 45 名前:こんこん3号 投稿日:2003年03月07日(金)19時43分48秒
- 「あれはプラズマ発生装置です。
それを発射する機械を作りまして、まぁ失敗作ですけど」
「あはっ、武器だねぇ」
「はい」
フッと自嘲的な笑みを浮かべて、紺野は頷いた。
「1号と2号は…武器としては失敗でした。
なので3号は少し違った形になりましたけど、一応プラズマ砲です。
でもプラズマ発射するという考え方は一旦捨ててくださいね。
プラズマの破壊力はあまり理想的ではなかったのでもっと実用的にしました。
それを携帯用に改造したのが、このこんこん3号です」
そう言った紺野の顔には、キラと輝く自信があった。
「んあ。よくわかんないけど完璧なんだね?」
「完璧です。
少しでも後藤さんのお力になれるようおまけ機能も搭載してあります。
保田さんの家を設計した建築士の方から設計図や見取り図、建築素材などの
データを拝借してインプットしておきましたので、是非お役立てください。
ここについているキーボードで……こうしますと、ゴーグルにデータが表示されます。
撃つ時もデータを見てパワーのレベルを調節してください」
- 46 名前:こんこん3号 投稿日:2003年03月07日(金)19時55分11秒
紺野は丁寧に操作の一つ一つを、専門的な言葉をなるべく使わずに
わかりやすく簡単な言葉で説明してくれたのだが、
先程後藤の到着が遅れたのはその説明を理解するのに時間がかかったせいである。
「んあっ!すごい!すごいよ紺野!!」
「失敗を乗り越えての成功、完璧です」
「ここなら撃っても大丈夫ですよ」と、連れてこられた地下室で
こんこん3号の破壊力を目の当たりにした後藤は驚きと興奮で舞い上がっていた。
「これならけーちゃん家だろうがコッカイぎじどーだろうが
なんでもこいだね!」
(そんなモン狙ったら日本中を敵にまわしますよ…)
こんこん3号を振り上げて飛び跳ねる後藤を見つめて、紺野はサディスティックに微笑んだ。
- 47 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月18日(火)23時39分39秒
-
- 48 名前:侵入、保田邸。 投稿日:2003年03月18日(火)23時52分27秒
- そして、舞台は再び保田邸前。
「んあ、今から侵入する。中では別行動をとる場合もあるから
この無線機つけといてね。それと懐中電灯も一個ずつ」
「「…はい」」
(無線機、かっけー)
(…よっすぃ……ちょっと楽しんでない?)
開き直ってアホさも後藤並に追い着いた吉澤と、お姉さんなんだからシッカリしなくちゃ!と
諦めきれない石川。二人の間に確実な違いが生まれ始めていた。
「先にごとーがこんこん3号で道作るから、二人とも気をつけてついてきてね〜」
「そのこんこん3号ってどう使うの?」
「それは見てのお楽しみ!よしこは気にいると思うな」
(私は?チャーミーは気に入りそうもないの?どうして?私が悪いの?)
本領発揮のネガティヴは今夜も止まらない。
「んじゃさくっと逝きますかぁ、そーれヨイショ♪」
小声ながらもはっきりと楽しんでいるのがわかる掛け声を出し、
後藤はゴーグルをはめてキーボードをパコパコと打った。
「よし、レベルは2…と。いっくぞぉ、どりゃー」
- 49 名前:侵入、保田邸。 投稿日:2003年03月19日(水)00時05分39秒
- メャリ・・・パラパラパラパラ・・・・・
石川と吉澤の耳に、聞いた事もないような金属のもげる音がしたかと思うと、
黒門の一部がポッカリと消え失せた。
「なっ!?何今のっ?かっけー!!」
「よ、よっすぃー声大きいよぉ…」
「あはっ。こんこん3号の威力、思い知ったか!」
「「ははー」」
先程は後藤にこんなモノを持たせた紺野に殺意すら覚えた吉澤は、今やランランと
目を輝かせてこんこん3号を見つめている。
逆に後藤の読み通り全く気に入りもしなかった石川は、99までメモリがついている
パワーレベル調節のネジを見つめて、
(ごっちん、さっきレベル2って言ったよね?レベル2でコレなの?
じゃあレベル99で撃たれたらきっと私の骨すら残らないわね……)
思い知りたくもなかったコトを思い知ってしまったおかげで、
ネガティヴなりにようやく諦めがついたらしい。
もう眉毛は通常型に戻っていた。
- 50 名前:侵入、保田邸。 投稿日:2003年03月19日(水)00時20分41秒
- 「次はぁ…トラップ探知機でぇ…」
門にできた穴を通りまたキーボードを叩くと、ウィーンと出てきた卓上蛍光灯似の機械を
地面に近づけ、後藤はゆっくりと歩き出した。
後藤の通った道を石川と吉澤も辿ってついていく。
5メートル程の道程を、なんとか無事に歩ききり、三人は安堵の溜息を漏らす。
石川の額は冷や汗でグッショリだ。
「すげぇ大量の鍵ついてんね」
吉澤の言う通り、保田邸の正面玄関の扉には実に23個もの鍵がついていた。
「よっすぃー見てぇ、コレ…H・A・N・D・S…ハンズ?」
「んぁ、それは指紋を照合するヤツだよ」
ゴーグルをつけたままの後藤が答える。
「かっけぇ…コッチはE・Y・E・S…アイズ?こんなんまであんのぉ?」
驚いた。こんなものは映画でしか見た事がない。
「けーちゃんの手やら目ん玉がないとあかないんだねぇ。
ここまでしてけーちゃんは誰から身を守ってんだろ?」
後藤の疑問は最もだ。
しかし人間、やりすぎも必要な時はある。
ソレが保田にとって今なのかは誰にもわからないけれど・・・。
- 51 名前:侵入、保田邸。 投稿日:2003年03月19日(水)00時36分01秒
- 「ドア開けるから二人はごとーの後ろにいてね〜」
後藤はレベルを8に調節し青白い光を放つ。するとドアが消え、ついでに指紋照合機も吹っ飛んだ。
「れっつごーけーちゃんちー♪」
「日本人として土足はダメだよぉ」という石川の意見で、ちゃんと靴を脱ぎ「おジャマします」と
邸に侵入した三人は、ソロリソロリと廊下を歩く・・・
「ごっちん、保田さん起きちゃったらどーすんの?」
「いちーちゃんが夕方から飲ませてツブしといてくれたからたぶん大丈夫」
「まさか…クスリとか使ってないよね?」
「んあー、いいい嫌だなぁそんなの使うワケないじゃないかぁ」
((使ったんかい……))
明らかに動揺した後藤の口振りに、更なる罪の意識を感じたが
もう諦めていたおかげで石川も吉澤も進む足を止めようとはしなかった。
- 52 名前:侵入、保田邸。 投稿日:2003年03月19日(水)00時37分07秒
-
- 53 名前:侵入、保田邸。 投稿日:2003年03月19日(水)01時16分24秒
- 「ここがトイレでぇお風呂でしょぉ、あのドアの先がキッチンとリビング。
ごとー先にキッチン見るから梨華ちゃんはトイレ、よしこはお風呂みてきてぇ」
「ちょっ!?トイレまで調べるの?ってゆーかなんで私がトイレなのよぉ…」
「んあ、トイレといったら梨華ちゃんじゃん」
「そんなぁ……ひどぉい…」
静まりかえった深夜の保田邸に、石川の甲高い批難の声が響く。
しかし後藤にはそんなモノを聞く気は1ミクロンもなかった。
「むぅ、梨華ちゃんがトイレ臭いのは史実じゃん。
よしこはもう行っちゃったし早くしてよ、じゃあね」
「ま、まってごっち」
パタン
なんなの、なによ、昔ちょっと焼きソバがトイレ臭かったぐらいでさぁ
お部屋の芳香剤選ぶの間違えただけなのにぃ
初めての一人暮らしだったんだからしょーがないでしょぉ
実家暮らしはいーわよねー
史実だなんて言ったって、教科書になんざ載ってないわよぉーだ ブツブツ・・・
直接顔見て言えない文句をボヤキながらも、しっかりトイレに入っていく石川だった。
- 54 名前:侵入、保田邸。 投稿日:2003年03月19日(水)01時34分58秒
- こちら、キッチン調査中の後藤。
その昔おねモにS・K氏が持ってきたような黒い懐中電灯の明かりを頼りに
戸棚を次々と開けていく。
冷蔵庫も開けてみるが、保田はあまり料理をしない為、入っているのは酒とおつまみぐらいだ。
「んあっ、こてっちゃんがあるよ…」
悲しい、悲しすぎるよけーちゃん。今度ごとーがなんか作ってあげるね。
『ちょっとごっちーん、コチらよしこ、よしこなんだけどー』
左耳のイヤホンからでかすぎるよしこの声、なんか怒ってる?
「なにさよしこ、そんな大きな声じゃなくても聞えるよ」
けーちゃん起きたらどーすんのさ、よしこってほんとヌケヌケガール。
『お風呂場にさぁビニールでわざわざ防水加工した梨華ちゃんのポスター貼ってあんただけど!』
「へ?梨華ちゃん?なっちじゃないの?」
“わざわざ”を強調したよしこの声はやっぱり怒ってる。
『しかも白いビキニのヤツ!笑顔でプールから上がろうとしてるヤツ!
コレ写真集コピーしてわざわざ作ったんだよ!
許せねぇ、絶対はがしてやる!!』
「あっ、ちょっとよしこ!?よしこぉ〜?」
お風呂場に梨華ちゃん?ビキニの梨華ちゃん?どーなってんのさけーちゃんは。
- 55 名前:侵入、保田邸。 投稿日:2003年03月19日(水)02時04分26秒
- 『ごっちぃ〜ん、梨華だけどぉ…やっとつながったぁ』
今度は涙声の黒い方。この無線機は一度に会話できるのは二人だけなんだけど
もう一人にもちゃんと聞えてるんだ。
「あ、梨華ちゃぁん。今の聞いてたよね?よしこが…」
『グスン。あのねぇ、トイレにも私とよっすぃが抱き合ってるのと
安倍さんとケメピョンのプライベートショットがあってぇ、
あとカベに……黒ビキニにパーカーはおってる私のパネルが…』
なんだとぉっっ!!とよしこの叫び声がごとーの右耳に直接届く。
「ごめん梨華ちゃん、一回きるね!
ちょっとよしこっ!!大きい声はダメだってば!けーちゃん起きちゃうじゃん!」
『そんなコト言ったって! 安倍さんのファンだっつってんのに
なんでエロい梨華ちゃんばっかなのさ!』
「どーやらなっちのファンだって言ってたのは梨華ちゃんが好きなのを隠す
隠れミノだったんだね…」
- 56 名前:侵入、保田邸。 投稿日:2003年03月19日(水)02時11分10秒
- 『ごっちん!今更やめるなんて言わないよねぇ?
保田が安倍さんのファンだってゆーのも事実なんだから…ウチは最後までやるよ』
勢いからかよしこはけーちゃんを呼び捨ててるコトに気づいてない。
どーやら珍しく怒ってるみたいだね。
「んあ…やめないよ、どこかにエロいなっちが隠されてないとは限らないんだから!」
『よく言った!感動した!とりあえずウチはコレはがしてそっち行くから!』
「んあー!」
フーッ。目的を持つと人間は生き生きするね、がんばれよしこ。
- 57 名前:侵入、保田邸。 投稿日:2003年03月19日(水)02時12分43秒
-
- 58 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月19日(水)03時46分31秒
- >>57
ほぼ毎日更新チェックしてますがなにか?(w
- 59 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月19日(水)13時41分30秒
- 同上
- 60 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)01時22分25秒
-
カチャリ
「ごっちん?あ、いたぁ。一応写真だけとってきたよぉ」
ショックを隠しきれないのか、梨華ちゃんは涙目で痛々しー感じ
やっぱけーちゃんにごはん作ってたげんのやーめた。
「パネルは?」
「私じゃ無理だよぉ、ノリでペッタリくっついてたから」
「そっか…あっ!よしこ〜トイレのパネルもはがしたほーがいい?」
『当たり前じゃん!ウチがやるから先行ってて』
「ノリだし大変だよ、こんこん3号使う?」
『かっけーけどコレ持って帰ってウチが預かるからいい』
「ちょっとよっすぃ!何言ってるのぉ、そんなの早く捨ててよ!」
梨華ちゃんが後藤のマイクを使ってしゃべる。
んあ…顔近いよ……チュウしちゃうよ?
『梨華ちゃんは黙ってて!たとえ紙の上の梨華ちゃんでも
プラズマで消しちゃうなんてウチには耐えられないっ!
どんな梨華ちゃんでも愛してるから…』
- 61 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)01時29分57秒
- よしこ…カッコイイ……梨華ちゃんもうれしそーな顔しちゃって
ほんと騙されやすいよね。
なんだかんだ言ってよしこは自分の部屋にはりたいだけなのにさ。
「よっすぃー私も愛してる…」
だから梨華ちゃん顔近いよ、ごとーに言ってんの?
『ハニー、ごっちんと気をつけて進むんだよ。君の無事を願ってる』
はいはいごちそーさまでしたぁ〜。
よしことの会話を終え、ごとーと梨華ちゃんはリビングの調査を始める。
でっかいテレビの横にこれまたでかいビデオラックがあって
そこには自分の出た番組を録画した『ヤススヒストリー』とかゆうテープやら
DVDが置いてあった。
- 62 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)01時37分24秒
- 「何コレ?“桃の為に ラブいしよしvol.1”」
「そのシリーズだけDVDで録画してあるね、“いしよし”ってなんだろ?」
「コレ全部見てチェックする時間はないし、テレビは全国に放送されちゃってるから
いいよね?」
「うん。ごとーは心が広いからそれぐらいは許してあげるよ」
そうは言ったものの、“いしよし”という言葉に漠然とした不安を感じた石川だった。
「部屋はあとふたつ。寝室と…もっこはなんだろ?」
「パソコンとかおいてある部屋じゃない?
大きい本棚買ったって言ってたから書斎だよ、きっと」
「じゃーごとー左の部屋見るから、梨華ちゃん右ね」
「うん」
- 63 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)01時49分04秒
そぉ〜〜〜〜っ チャ・・・
「キリキリキリ…キリキリキリ…」
んあ〜ハズレだ…こっちが寝室だ……
運で梨華ちゃんに負けるなんて今日のごとー運勢最悪かも
今日はこのまま仕事行ってさいしゅーびんで韓国行ってアカスリして
裏の黒い人専用ジェット機で朝一帰国して映画のロケで笑わん姫で
なっちの家にお泊りなのに…
寝る時間もないないけどやっぱキレーな体で攻めたいし
わざわざ深夜えーぎょーの本場のアカスリ予約したんだから!(協力:紺野アヒャ美)
「オホホ!まだのむわよ!」
「んあ!?」
「…zzzz」
ね、ねごとかぁ もーマジでびっくりしたよー
よしこたちには嘘つついたけどばっちり寝かしとくって
いちーちゃん言ってたから大丈夫だよね?さっさと調べよ
- 64 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)01時57分42秒
- ごとーはけーちゃんの顔を照らさないように懐中電灯の灯りで部屋を見渡す。
うわ…梨華ちゃんばっかり…アレ?よしことのツーショットもある
そーいやトイレのもそーだったんだよねぇ
どっちにしろよしこは怒るんだろうな
『ごっちん…今大丈夫?』
「梨華ちゃん?どーしたの?」
『怒らないでほしいんだけど…ドアに鍵がかかってて入れないのぉ』
「ふぇ?早く言いなよ〜今そっち行くね」
『ごめんね』
寝室は梨華ちゃんとよしこばっかでそぉっと見たけーちゃんが抱いてる
抱き枕についてた顔も梨華ちゃんだったから、
ごとーはさっさと出ようとした。出ようと……して…
あっあかない!?なんで?さっきフツーにあいたし、ごとー入れたし!
- 65 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)02時04分40秒
- 「キリキリキリ…」
けーちゃん寝てるし、なんでなの?ごとー閉じこめられちゃったよ!
まて〜おちついて こーゆー時はゴーグルで…パコパコパコ……
表示されたデータによると、ドアノブに特殊な機械がついてて
けーちゃん以外の人が部屋に入ると自動的にドアがロックされるらしい。
ソレって…どろぼーとか閉じこめるのはいーけど
今みたいにけーちゃんも中にいる状態で閉じこめちゃったらよけー危ないんじゃ…
グルンッ
「んあぁっ!?」 ボゥッ
び、びっくりした…イキナリ後ろから網がふってきたよ
こんこん3号のおかげで回避できたけど…おそるべし、ヤッスートラップ。
- 66 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)02時11分13秒
- このドアを開けるにはカードがいるのか
プラズマでぶっとばしてもいーけどけーちゃん起きたらヤバイし
ここはおまけ機能の万能カードを使おう
カードキーは地方のホテルで使ってたから手馴れたモンさ〜
カードをはめてぇパコパコっと……よしっ開いた!
出ていく前にもう一度けーちゃんを振り返る。
けーちゃん、梨華ちゃんはよしこのモンだし
なっちはごとーのモンだってコト忘れたバツなんだから
もし起きても怒っちゃダメだよ
けーちゃんは今日仕事休みなんだからゆっくり寝てね
おやすみなさい
- 67 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)02時19分05秒
- 「梨華ちゃん、おまたせぇ」
「音がしてたけどなんかあったの?」
書斎(チャーミー予想)のドアノブを握りしめて座りこんでる梨華ちゃんに
寝室の様子とごとーのヤッスートラップ回避伝を話すと
肩を震わせて泣きだしちゃった…
「大丈夫だよ、よしこが守ってくれるから」
「ひくっ…ぐす…うん、泣いちゃってごめんね」
「んあ、早く入ろ。それと寝室のコトはとりあえずよしこには内緒ね」
「うん」
コレには梨華ちゃんも同意見だったらしく
ちょっと暗い顔のまま力づよく立ち上がった。
え〜とココもカードキーね
さっきと同じだ 今度はちゃんとヤッスートラップも確認して…
ピッ カチャ よし!侵入〜
- 68 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)02時27分43秒
- まず頭だけをつっこんで懐中電灯で照らしながら中の様子をうかがう。
パソコンがのってる大きめの机と、さっき梨華ちゃんが言ってた
図書館並にでかい本棚。中にあるのはそれぐらいだけどアチラコチラに
ビールの空き缶やら空きビンが転がってて
居酒屋の娘。でもこのニオイはキツイもんがある……
「うぇっぷ」
やっぱり…三姉妹の真ん中で育った梨華ちゃんにはそぉとぉこたえるみたい
手を口にあてて今にも吐きそーな顔してる。
「でんきは…つけても大丈夫だね。さ、逝くよ」
笑顔(特注)で手をひいたら思いっきりごとーを睨んだっぽかったけど
大人になるための試練だし青春だし
ごとーを恨むのはオカドチガイだよ。
- 69 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)02時35分47秒
- ジュマペールもびっくりなシャンデリアのでんきをつけると
足元に雑誌が山積みになってるのがわかった。
床はほとんどソレでしきつめられててごとーの足もその上にある。
「コレって…5年前とか古いのもあるよ。
娘。のページは切り取られてるけど……」
梨華ちゃんの言うとーりコレは今まで娘。がのった雑誌なんだ
けーちゃんめ、全部自分で買ってたんだね、すごいよ
ん?デビュー当時から集めてたってコトは
やっぱりごとーのなっちをどーにかする気だったんだな!
今のごとーと同い年ぐらいからそんなコト考えてたなんておシリぺんぺんの刑だっ!
「けーちゃんめぇぇっ、切り取ったヤツを集めたのがあるハズだね!
そぉーさくかいしぃー!」
- 70 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)02時45分25秒
- 後で考えるとごとーが甘かったんだけど
これだけモノが溢れてる書斎の中にヤッスートラップがあるなんて思わなかった。
だからごとーはズカズカと本棚に近づいたんだ。
「二人で一気に調べちゃお、ごとー上から見るから梨華ちゃん下から見てね」
「うん。でもぉ、パソコンはいいの?」
まだ気分が悪そうな梨華ちゃんはこないだパソコン買ったらしいけど
まだあんま詳しくなさそーだな
「ごとーよくわかんないしぃ、そーゆーのよしこ得意でしょ?
先に本棚片付けちゃお」
「そだね、がんばろ」
調べ初めて1分もしないうちに下の梨華ちゃんから
「キャッ」とか「ん…またぁ…」とか「うぅ…ケメピョンのバカ」とか
聞えてきたからじゅんちょーに発掘されてるみたいだけど
上のごとーはマンガばっかでなかなかそれらしきモノがない。
- 71 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)02時54分33秒
- んあっ!?娘。物語…1巻と3巻だけ2冊ずつあるし……
パラパラ見ると1巻に梨華ちゃんのストーリー、3巻になっちのストーリーがある。
マンガまでコレクションするなんて…けーちゃんって本物だ。
でもやっぱりなっちはごとーのモノだから、3巻はぼっしゅーしとこう
ごとーは腰に巻いといたボストンバック(使わない時はコンパクトに持ち運べてとっても便利、完璧です by紺野)
を広げて中にマンガを入れた。
その後もしばらく上を調べたけどマンガの次はマジメな小説とかだったから
ごとーは下の梨華ちゃんを手伝うコトにした。
「梨華ちゃん、どぉ?」
「どぉもこぉもないよ…コレ全部私たちの……」
力なく指さしたのは本棚の1・2・3段目…なっ!?コレ全部ぅ?
- 72 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)03時07分42秒
- しかも3段目にあるファイルにはさっきのDVDと同じく
“桃の為に ラブいしよし”シリーズが33冊びっしり並んでる。
2段目には“番外編 私が見たいしよしの真実”とかゆーのもあって
中を見たら明らかに隠し撮りした梨華ちゃんとよしこのキスやら抱き合ってる写真があった。
“いしよし”って…石と吉だったんだね。
「ひどいよぉ…ケメピョン信じてたのに…」
「んあ…すごいね」
「すごいねじゃないよ!さっきのDVDも私とよっすぃの隠し撮りが写ってるってコトでしょ?
ごっちん、そのバッグにコレも全部入れて」
「えーそんなの全部入んないっつてば、ごとーが助けたいのはなっちだし」
「ふぇ…いーもん!よっすぃーに言うんだから!
よっすぃー聞える?こっちにもっとすごいのがあるから早くきてっ」
『えっすごいの?でもこっちもあとすこしで』
「そんなの後でいーから早くしてっ」
『…はい』
- 73 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)03時18分36秒
- エビ以上にプリプリした梨華ちゃんはそのへんにあったビニール袋にファイルをつめだす。
青筋たてて怒っちゃって、よしこ尻にしかれてるね
仕方ない、ごとーは一人でなっちを助けますよ
一番下の段になっちとごとーと梨華ちゃんの写真集が3冊ずつと
よしこと高橋とかおりんのが2冊ずつあった。
まったく3冊もあるってどーゆーコトよ!しかも新しいのはないけどごとーのまで
ちょっとは盗って帰る方の身にもなってよね、あはっ
で横のファイルは〜“モーニングの歴史”かぁ…ってなっちばっかじゃん!
さらにファイルの奥に隠すようにDVDがしまってあるし
“ASAYAN (初めてのなっち)”
んあっ!?初めてって…初めてのなっちってなにさ!
コレもぼっしゅーアレもぼっしゅー全部ぼっしゅーですぞ!
- 74 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)03時26分17秒
- まったく油断もスキもないよ
ごとーが年下だからってナメてんじゃないの?
プッチの仲間だと思ってたのにさっ
『ごっちーん、どっちの部屋かわかんないんだけど』
「んあ、右だよ」
あーもーバッグぱんぱんだ、ふたつ目カモーンナッ!
「ちょっとぉ、ふたつあるならひとつかしてよ」
「ダメ。なっちのもそぉとぉあるから入んない。そだ、よしこー
キッチンの棚にゴミ袋あったよね?全部持ってきてぇ」
『は?ゴミ?この黒い棚?』
「そー3段目ねー。コレでいーでしょ?」
「…ケチ」
ケチは梨華ちゃんでしょ、ののをもっと見習なよ
とにかくごとーたちがここにきたのはあくまでなっちのためなんだから しつこい?
- 75 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)03時36分02秒
- 「おまたせぇーってなんじゃコリャァァっ!」
「だから声でかいってば」
ちゃっかり梨華ちゃんのポスターとパネルを小脇に抱えたよしこの到着で
なっち(&いしよし)in本棚のきゅーしゅつ作戦は叫ぶよしこをなだめつつ
スムーズに進んだ。
「そろそろパソコン調べなきゃね、よしこ頼んだよ」
「ぶラジャー!」
んふっよしこノリノリだね、梨華ちゃんは涙目でいしよしファイルを
ゴミ袋につめてるのに…
「あれ?ごっちん見てぇココに矢印があるのぉ」
「んあ、ホントだ。そっちになんかあるのかな?」
梨華ちゃんがゴミ袋を広げるために雑誌をどけたら、床に矢印を発見した。
二人で矢印の指す方向に雑誌やら缶をどけながら四つん這いで進むと
「ここにもあるよぉ」
「行ってみよ」
「なんだろぉね?」
- 76 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)03時46分13秒
- ズンズン下を見たまま矢印を探していくと、現れたのは白い壁。
「んあ?行き止まりだ」
ガラガラッ ドン!
「きゃああっ!」
「んあぁー!閉じこめられたぁーぱぁーとツー」
あわてて振り返ったごとーと梨華ちゃんの目に飛び込んできたのは
動物園のライオンのよりがんじょーそうな黒いオリ。
「な、情けない…こんなマンガみたいな罠にひっかかるなんて…」
「むぅ、最初に見つけたのは梨華ちゃんでしょ。
こんこん3号があるんだから気にしなくていいって」
「あははははっ!お腹いてー、二人とも何してんの?っひぁー」
「もぉ!よっすぃー笑わないでぇ」
パソコンがたちあがるのを待ってたよしこはゴリラみたいの手をたたいて
笑ってる、しかも後半は引きで。
なんかどっちがオリの中だかわかんないね、よしコング。
「もぉ…わかんないよ…」
- 77 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)03時55分53秒
- 「ん?ヤバイっバッテリー充電しなきゃ使えない」
「ふぇ?充電?大丈夫だって言ったじゃない!」
「む、うるさいなぁ、充電すればスグ使えるよ」
「じゃあ早くしてよぉ」
「よしこっ笑ってないでコンセントさしてきて」
「プププ……了解」
「充電ってどのくらい?」
「んあー…2時間だって」
「「ええっっ!!2時間!?」」
ただ今の時刻は午前4時、2時間後は午前6時。
「ごとー今日7時からメイクだ、間に合うかなぁ?」
「ちょっと!!ウチら6時集合なんだけどっ!」
「んあっヤバイじゃん!」
「ふぇ〜ん…」
間に合わないよっこのままじゃ!んあー!!!
- 78 名前:ヤッスートラップ 投稿日:2003年03月20日(木)03時56分31秒
-
- 79 名前:のえる 投稿日:2003年03月20日(木)04時05分01秒
- >58名無し読者様
ありがとうございます。飛びます。もしある日アナタのお部屋が荒らされていたら、
それは二人の仕業かと思われw
>59名無し読者様
ありがとうございます。こんなただアフォなだけの駄文を読んでいただいて・・・
仏よりありがたいです。ナンマンダァ
- 80 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月22日(土)00時22分13秒
- 面白い!
- 81 名前:リーダーと紺野。 投稿日:2003年03月23日(日)23時31分11秒
- 「もーどうするのぉ…」
「んあ、どーしようか」
一時的に焦ってみたけど、とりあえずごとーは間に合うよね
「なんでそんなにノンキなのさっ、仕事あんだよ!」
「んあ…オリはこっちでなんとかするからよしこはパソコン調べてて」
「…いーけど、絶対になんとかしてよ」
「ごとーにまかせて!早くパソコンの中のエロい梨華ちゃんを助けてあげなよ!」
二人とも、間に合わなかったらごめんね
「OK牧場!ついでに安倍さんもね」
「んあ!」
逆だけど…まーいいか
「ごっちん、どーする気?」
「う〜ん…あ、梨華ちゃん髪黒くしたの?」
「うん、似合うかな?」
「あは。いー感じだよぉ、なんか懐かしーね」
「うふ、スグ金にしちゃったけどよっすぃーの黒髪見てたらしたくなっちゃって。
そうだ、言い忘れてたんだけど、あの時矢口さんたちが話してたのってね」
「なっちの受けの話のコト?」
「そうそう、いやそうなんだけどそうじゃなくて…
あのね、アレは安倍さんの受けじゃなくてウ」
ちゃーらっちゃ〜ちゃーちゃちゃちゃーちゃーちゃちゃちゃーちゃーちゃちゃーちゃーちゃーちゃちゃ
- 82 名前:リーダーと紺野。 投稿日:2003年03月23日(日)23時46分54秒
- 「ちょっとごめんね」
もーだれよーこんな時にぃ、しかも非つーちだし
ちゃちゃ♪ピッ
「んあ?」
「…新沼健治は?」
「んあ、ニイヌマケンジ?」
ニイヌマケンジってあの津軽には七つの雪が降るとかゆー人?
「ニイヌマケンジは…ハトが好き?」
「ごっちん、カオリだけど。パクリでスマソ」
「んあ〜かおりんかぁ。どーしたの?」
「安心して。カオにはわかるよ、三人共仕事に間に合うって」
へっ!?なんで?お得意の交信?
「そうだよ、カオは全部知ってる。
あの日ごっちんがカオたちの話を聞いてたコトも、全部」
「ごっごとーの考えてるコトがわかるの?」
そーだよね、さっきの口に出してないし…で、でもホント?
「うん、例えばごっちん最近着メロかえたでしょ?
着信はホントはなっちの男友達にしようとしたけど、よく考えたら
なっちに男友達なんて嫌だからやめて、一緒にI love youって歌った
Do It Now!にしたコトも、メールは前にけーちゃんが
『なちごまどぅって聞えるワ!キー!』って言ってた矢口のセンチメンタル南向きに
したコトも、カオは知ってる」
- 83 名前:リーダーと紺野。 投稿日:2003年03月23日(日)23時56分32秒
- 「……あはっ」
スゴイスゴイと思ってたけどここまでとは、さすがリーダーだね。
「えへへ、そんなコトあるよ」
あるんかいっ!…ハッ今なんかあいぼんが乗り移ったよーな
「あのぅかおりん。
なら今ごとーと梨華ちゃんがオリの中ってコトもわかってるよね?
さっき間に合うって言ってたけど、どーすれば出れるの?」
「あ、今ね、タクシーの中なの。30分くらいで着くから待ってて」
「んあ?来てくれるの?」
「うん、紺野も連れてくから安心して。
それと…カオリは思うの、鉛筆は負け犬なんかじゃないって」
「えんぴつ?」
ブツッ ツー ツー ツー
「んあ…きれちゃった」
「飯田さん?ここに来るの?」
「うん、紺野も一緒だって、だからもう大丈夫」
「そっかぁ…よかったぁ…」
「よくねぇよっ!!ケメコ許すまじぃぃっっ!!」
「「ひっ!?」」
- 84 名前:リーダーと紺野。 投稿日:2003年03月24日(月)00時21分05秒
- 「だから声!ボリュームダウンッ!」
おまけに机をドンと叩いたもんだから何気に部屋揺れてるし
この家どろぼーには強いけど地震には弱そーだね
んあ?ごとーもどろぼーだって?いーのいーのごとーは例外
「だってさぁ…マイピクチャーとかいうの見たら梨華ちゃんくびれとか谷間とかくびれとか…
合成したっぽいヤラスィのもあるし…
それにハロプロニュースとかの動画もいっぱいあって
『オーレ!』とか『セクシーで逝くわ』とか……充分セクシーだよっ!!
エロいんだよ!かわいすぎるんだよ梨華ちゃんは!!」
「そ、そんなコトないよぉ…」
興奮しすぎてとちゅーで論点がズレてるよしこと、なぜか照れる梨華ちゃん
やっぱパソコンは一番の危険地帯だったね
- 85 名前:リーダーと紺野。 投稿日:2003年03月24日(月)00時30分28秒
- 「よしこ、全部消しちゃいなよ。けーちゃんはゆーざいだよ」
「うっ…け、消したいけど……もったいないよーな…」
プッそれが本音かい
「よっすぃー!!バカなコト言ってないで私が好きなら消して!抹消して!」
ま、まっしょーって…怒るのはわかるけどそーゆーの持ってるのって
けーちゃんだけじゃないよ?ファンの人たちもいるんだしさ
二人とも落ち着いて…
「わ、わかったよ。ごっちん、安倍さんのサマナイあたりの水着姿とか
こないだの写真集イジったやつもあるんだけど、それも消す?」
「なっ!?当たり前じゃんっ!ってかソレ早く言ってよ!」
けーちゃんめぇ・・・ごとーだって血の雨ぐらいふらせられるんだから!
今度会ったらブラッディカーニバルにご招待ですぞ!
- 86 名前:リーダーと紺野。 投稿日:2003年03月24日(月)00時41分19秒
- 「んあ、まってよしこ、そのなっちって連れて帰れないの?」
「うーん…ウチもそこまでパソコン詳しくないしなぁ…
紺野来るなら頼んでみる?」
「そだね」
【注:ここからは二人のアイコンタクトをお楽しみ下さい】
(よしこも梨華ちゃんの欲しいなら頼みなよ)
(とぅーぜん頂く。消すなんてありえないし)
(生の梨華ちゃん攻めてるクセに、まだ足りないの?)
(ごっちんだって明日攻めるじゃん。とにかくおっぱいがいっぱいなの、理解して)
(あはっ)
「ちょっとぉ…二人ともなに見つめあってニヤニヤしてるのぉ?」
(おっぱいかぁ…なっちのちゃんと見たコトないなぁ
昔一緒にお風呂入った時もんどきゃよかった…)
(まー明日思う存分揉めばいーじゃん。…ん?なんだこのフロッピー?
『楽しい保田一家(狩)』?ちょっと見てみんね)
(んあー)
- 87 名前:リーダーと紺野。 投稿日:2003年03月24日(月)00時54分23秒
- 「ねぇごっちん!ごっちんってばぁ…」
ありゃ、梨華ちゃんすっかり放置してたや
「ん〜なにぃ?」
「飯田さんたちってどれぐらいで来るの?」
「30分って言ってたから…あと15分くらいかな?
荷物いっぱいだしほんと助かったよねぇ。
あ、そーいやさっきなんか言いかけだったよね?」
「ひぇ?あぁそうそう、だからね、あの時話してたのは
安倍さんの受けについてじゃなくて、安倍さんの笑顔のウ」
「ごっちぃぃんっ!なんで梨華ちゃんが保田の妻なんだよぅ!!」
あぁん!もーまたよしこはぁ!
いきなりオリにとびついてこないでよぉ、オリの中にいるのはごとーたちんなだよ?
よしこは外でよしコングじゃないんだからさー
「ひょえ!?…よっすぃー泣いてるのぉ?」
甘やかしちゃダメだよ梨華ちゃん……って泣いてるぅ!
「…うぅ…梨華ちゃん…なんで保田さんと結婚なんか…
嫌だよ…絶対にやだよぉ…」
「なに言ってるのぉ?そんなのするワケないでしょぉ」
「だよね?そーだよね?ぐすっこんなフロッピーたたきわってやる!」
- 88 名前:リーダーと紺野。 投稿日:2003年03月24日(月)01時03分48秒
- 「よっすぃー…」
「梨華ちゃぁぁん」
あ〜また始まったよ、ラブシーンが
ごとーいるってわかってんでしょ?まったく・・・
「くすっ、ひとみちゃんかわいい」
「梨華ぁ…」
「ひとみちゃん…愛して」
「ルー大柴。アハハ、今の超笑えない?愛してルー大柴って。
とっさに考えたにしてはかなりイケてるんだけど、カオリ的に」
「寒いギャグに頭が伊丹十三(故)、完璧です」
「「「んなぁっっっ!?」」」
いいいいつの間に!?かおりんも紺野もおじゃましますぐらい言ってよ!
しんぞー止まるかと思ったじゃんっ!
- 89 名前:リーダーと紺野。 投稿日:2003年03月24日(月)01時15分48秒
- 「バッテリーが切れたんですね?
飯田さんにお話は伺ってます。お邪魔します」
こ…紺野も心が読めるんだ…コリャやられたね
「いえ、私くしの術など飯田さんに比べればミジンコのようなモノです」
「んあ…そーなんだ…
でもこれで仕事に間に合うね。よしこ、やり残したコトない?」
「二兎追うと一兎もえないし…今日のところはこれで勘弁しとくよ。
さぁ帰ろ、梨華ちゃん」
そーいや寝室のコト黙ったままだ、ま、いーか
「うん」
よしこの手をとって、頷いた梨華ちゃんは立ちあがっ・・・ろうとして
ゴンッ!
「っ!いたぁい」
お約束通り、オリに頭をぶつけた
「ひぃ〜ん…早く出してくださいよぉ…」
こうして、ごとーたちの長い長い戦いはようやく幕をとじ・・・てないよっ!!
なんなのさっきから、ごとーつっこみ専じゃないよぉ?
とにかくこれからが重要なんだ!
今日はチャッチャとお仕事済ませて、身を清めに行きますぞぉ!!
- 90 名前:リーダーと紺野。 投稿日:2003年03月24日(月)01時21分42秒
なっち
ごとーは最高の体で最高の攻めをひろーしてみせるから
なっちも最高の受けをごとーに見せてね
****************************************************
「あっ、そういえば結局ごっちんにあのコト言えなかったよぉ?」
「へっ?あぁ!まーいいんじゃない?
勘違いも時には必要だって、ごっちんなら大丈夫だよ」
「飯田さんも罪な方ですね」
「ふふっ。だってカオにはわかるもの、この物語のラストシーンが」
「羨ましいです、完璧です」
- 91 名前:リーダーと紺野。 投稿日:2003年03月24日(月)01時22分48秒
そして、後藤はいよいよお泊り当日を迎える。
- 92 名前:リーダーと紺野。 投稿日:2003年03月24日(月)01時25分17秒
-
- 93 名前:のえる 投稿日:2003年03月24日(月)01時31分45秒
- >80名無し読者様。
ありがとうございます。嬉しいです(感涙)
レスは神です。
なちごまだなんていいながら、不思議といしよしばかりでゴルァ!と言われかねない
状況ですが(ハロモニバンザーイ)、そろそろなちごまが書けそうです。
- 94 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月24日(月)17時38分01秒
- ごちーん、いよいよ本来の目的へ?
- 95 名前:名無し読者 投稿日:2003年03月24日(月)23時33分12秒
- すんごくおもしろいです。
続き楽しみにしてます。
- 96 名前:なっち日和。 投稿日:2003年03月25日(火)22時34分31秒
- 「…ハァッ……ハァッ……」
んあ、ごとーです。走ってます。
なんでかってゆーと、ついさっき日本に着いたワケです。
やーアカスリってマジ気持ちよくってぇ、ごとー爆睡しちゃってぇ
予定のジェットに乗れなくてさー あはっ
まーごとーのみりょくで別のに乗れたんだけどぉ
ソレだと映画の撮影の入りにギリギリで
だから今、こんな感じ。
でぇ、今日はいよいよなっちの家にお泊りなんです。
もー昨日はお仕事の合間にけーちゃんにもらった(あくまでも頂いた)
なっちコレクションを見ててぇ、ますます攻めたくなっちゃったわ〜
だってね、なっちってすんごいかわいーの
あれで21だよ?選挙とかできんだよ?アンビリーバボーだよ
もーかわいーなっちにメロメロリン♪なんだけどぉ
そうとばかりも言ってらんないんだよね
神が許しても最高裁判所が許してもごとーは許せない
なっちセクハリャー(なっちにセクハラする人々)は、けーちゃんだけじゃなかったのだ!
- 97 名前:なっち日和。 投稿日:2003年03月25日(火)22時48分19秒
- まずぅ、ゆーちゃんはかわいいと認識した全てに対してセクハリャーだからおいといて、
やぐっつぁんといちーちゃん!
この二人ってばホントなっちにベタベタしてさぁ
いちーちゃんはムッツリだから
さりげないってゆーか、なんでもない顔して目がやらしーんだ
やぐっつぁんは逆に見てぇって感じでなっちのヒザに乗るわチュー狙いだわ抱きつくわ
モーチャンにものってたけどスッピンのなっち(超かわいーの)を笑わせて苦しがらせて
悶えさせてあえがせ…ハッ!ちがう!あえがすのはごとーだもん!
なっちとやぐっつぁんがじゃれてると
小動物みたいでかわいーっていうけどさ、ごとー的にはアウト中のアウトなワケさ!
なっちを抱きしめていーのはごとーだけだし
他の誰も触っちゃブーです!
……でもさぁ、なっちが抱きしめてるのもけっこーあってさぁ…
ごとー出てたクセにあんま見てなくて知らなかったんだけど
エンジェルハーツで高橋がなっちに抱きしめられてて…
それだけならまだしも胸にっ!なっちの胸に顔うずめてたんだよ!?
高橋のバカっ!その顔早くどけやがれ!んあー!!
それとダン!子犬だからってよーしゃしないぞぉ、ワンワンワンワン!!
- 98 名前:なっち日和。 投稿日:2003年03月25日(火)22時58分47秒
- なっちっていつもニコニコしてて、セクハラにイヤな顔一つしないトコも
ごとー的にカチンときて……こばんでよぉ!
ごとー以外に抱きしめられて、ごとー以外を抱きしめてなに笑ってんのさっ!!
なってないよね、全然なってないよ
無人島に連れてっちゃうぞぉ?
他の誰にもジャマされない場所で、攻めて攻めて攻めまくっちゃうぞぉ?
んあ、鉄矢さんもジャマしないでよね
ごとー今いそがしーんだから
そーいえばなっちとよしこと小川がしゃべってる雑誌で
なっちは無人島になにかひとつ持ってくんだとしたらスコップだって言ってたなぁ
ほってモグラとか、見たコトない生き物さがすんだって
んあ?さがしてなにする気?
もー!また浮気しよーとするなんて
なっちってば浮気する人はダメって言ってたのに!
こーなったらごとーは地中にうまるよ!
なっちが見つけてくれるまで、モグラやミミズと一緒にずっと待ってるんだから!
- 99 名前:なっち日和。 投稿日:2003年03月25日(火)23時12分39秒
「お疲れ様でしたー」
「んあ?お、お疲れ様です」
んあ、なっちのコト考えてたらいつの間にか撮影終わってたや ラッキー♪
次はぁ…ムフフフぅ…笑わん姫だからぁ
ごとーは姫でぇなっちは執事でぇ……なっちに会えるぅー!攻めるぅー!
あはっ、早く行こーよー赤しんごーとか気にしなくていーからさー
姫だしぃーなっちだしぃー姫といえば姫はじめ!
なっちって…今好きな人いないって言ってたけど…
あーでも3月だしそれはムリか
ま、ごとーはどっちでもいーけどぉ
いどーの時間がわずらわしー
えすぱーマキだかマミみたいにテレポテーションできればいーのに
「てれぽってーしょーん♪こころっのぉつぅばっさがぁ
てれぽってーしょーん♪いまとっきぃをとぶぅ」
「アラアラ、今日の後藤はご機嫌ね」
あは、マネージャーさんも一緒にうたおー
「「わったっしぃだーけがぁ わったっしぃのこーいをー
あ〜〜みっかくにんー♪」」
- 100 名前:なっち日和。 投稿日:2003年03月25日(火)23時21分28秒
- まさにその歌詞通り、安倍に対する恋心を未確認な後藤を乗せて
移動車はテレビ東京に到着。
楽屋までの道すがら、後藤は先程頭に浮かんだセクハリャーたちにメールを送っていた。
『なっちはごとーのもんだ!んあー!!!』ピッ送信っとぉ。
ダンは携帯持ってないから今度会ったらほえてやろ
なちごまどぅ♪ピッ んあ?誰だろ?
『ちょっと後藤!どーゆーことよ!
まさか私の部屋メチャクチャにしたのアンタじゃないでしょーね!?キー!』
んあ…けーちゃん早い…ってゆーか無視無視
アリャ、もっこきてる
『頼まれた物は例のロッカーに入れておきました、完璧です』
んあ〜やっぱ紺野は頼りになるね
『んあ、ありがと』
- 101 名前:なっち日和。 投稿日:2003年03月25日(火)23時31分16秒
- 「おーごっちーん」
その声はっっ!
「なっち!!」
顔を上げると、少し離れた廊下のまんなかに早くも執事の衣装を着たなっちがいた。
「なっちぃ〜!」
「っひゃあ!いきなり苦しいっしょぉ…もぉ…」
「にゃ〜ゴロゴロにゃ〜。なっちぃ、会いたかったよぉ…」
うれしくて、うれしすぎて思わずなっちをギュウってすると
なぜか涙が出てきた。
「ごっちん?……よしよし、さみしかったのかい?」
「んにゃ…にゃっちぃ……」
なっちはちょっと心配そーな顔をしたけど、すぐに笑って頭をなでてくれて
ごとーは魔法つかいになりたいと思ったんだ
時間を止めて、ずっとなっちを抱きしめてたい
このまま・・・ずっと・・・・・・
- 102 名前:なっち日和。 投稿日:2003年03月25日(火)23時40分30秒
- 「あー!ごっつぁん久しぶりーってなぁにしてんだよぉ!」
ちっ!やぐっつぁんめ、メールまだ見てないのかよ!
ごとーのなっちを抱きしめてんだからジャマしないで!
「ごっちん、矢口とよっすぃーも着替え終わってるから、ごっちんも着替えてくるべさ」
「んあ…」
なっち…なっちが言うならしょーがないね
ごとーはしぶしぶ体を離して楽屋に入った。
するとそこには真剣にキノコの帽子をかぶってるよしこの姿が…
「あ、おはよー。この帽子さ、結構重いんだよねー」
「ん、んあ。それより昨日大丈夫だった?」
「え?えーと…仕事は間に合ったし、梨華ちゃんもかわいかったけど…」
微妙に青ざめたよしこの話によると、休みのハズのけーちゃんが
昼頃仕事場に飛び込んできて、人目もはばからず泣きわめいて大変だったらしい。
- 103 名前:なっち日和。 投稿日:2003年03月25日(火)23時49分54秒
- 「まぁ自業自得だしさ、ウチは間違ったコトしてないって
思ってるから余裕だったけど、梨華ちゃんが気にしちゃってさ。
でも保田さんも盗られたモノについては何も言えないから
門と玄関が吹っ飛んでたコトだけ警察に言ったらしいよ」
「ふぅん。ちょっとかわいそーだけど
けーちゃんが悪いんだから梨華ちゃんも気にしなくていーのにね」
「優しいからなぁ…ま、ウチが慰めたからいーけど」
ここで、よしこの顔がいやらしく歪んだ。
「なぐさめついでに押し倒したんでしょ?」
「えっ!?なんでわかんの?」
「顔に出てるし、ごとーがよしこならそーするし」
「そっか。やっぱウチらって気が合うね」
「あはっ」
そんなこんなでしゅーろくが始まって
ごとー笑わん姫なのになっちを見るだけで顔ゆるんじゃって
やぐっつぁんとよしこのネタより、それを聞いて笑ってるなっちにつられて
ごとーはこの日小笑いを連発してた。
- 104 名前:なっち日和。 投稿日:2003年03月25日(火)23時57分45秒
- 「お疲れ様でしたー」
「んあ…まただ……」
笑うなっちを見て、今夜のコトを楽しくいやらしくそーぞーしてたら
しゅーろくが終わってた
ホント、今日はなっちのおかげで仕事が楽だよ
「じゃー矢口ラジオ行くから。ごっつぁん、お疲れー」
「んあ、がんばってねー」
「ウチも帰るわ。今日はハニーに会えないから
昨日の盗品早く見たいし」
「むふ、楽しんでねぇ」
気をきかせてよしこもさっさと帰ってくれたから
楽屋はなっちとごとーの二人っきり
んあ!なっちの着替え見なきゃ!
クルンと首をまわすと……残念、すでに私服で紅茶飲んでる…
「…なっちーうしろのファスナーさげてぇ」
見逃してブルーになっちゃったから、かわりになっちに甘えるにした。
- 105 名前:なっち日和。 投稿日:2003年03月26日(水)00時10分02秒
- 「はいはい、ごっちん今日はコレで終わりかい?」
「んあ〜ちょっとよるトコある」
なっちに手伝ってもらって衣装を脱ぐ。
「そっか、じゃあなっち先に帰ってご飯の支度しとくべ」
「あは。なっちのごはん久しぶりだなぁ、なに作るの?」
「それは来てのお楽しみっしょ」
そう言って右手の人差し指を口にあてるなっちは
イタズラっ子みたいに笑ってて…それがごとーには誘ってるように見えて…
気づいたら、ごとーはなっちのほっぺにキスしてた。
「ご……ごっちん!なにするべさー!!」
そしたらぼんって音がするぐらい真っ赤になったなっちが目の前にいて
ごとーはパタパタあおいでる手を引きよせた。
つよく、でもやさしく
なっちを逃がさないように、小さな体を抱きしめる
びっくりして、カチンコチンに固まってたなっちもスグに柔らかくなって
ごとーの腕の中で静かになった。
- 106 名前:なっち日和。 投稿日:2003年03月26日(水)00時20分44秒
- 「…ごっちん、なにかあったのかい?
今日はなんか変だべ、さっきも甘えたさんだったし。
ソロになってさみしくなっちゃった?最近ずっと忙しそうだもんね。
悩みとかあるならなっちに言うといいっしょ」
少し早口で、だけどすごくやさしい声で話すなっの吐息が胸にかかってくすぐったい。
今も昔も、ごとーを助け、癒しつづけてくれてるなっちの笑顔を
こんな近くで見るのは初めてで、目が合うとしんぞーがドキッとした。
もしかしたら、なっちはごとーがきゅうにお泊りしたいって言い出した時から
ずっと心配しててくれたの?
もしそーならごとーうれしいな
だってなっちがごとーのコト考えてくれてたってコトだもん
ごとーはずぅっとなっちのコト考えてたからさ
夢にだって見たんだよ
- 107 名前:なっち日和。 投稿日:2003年03月26日(水)00時31分59秒
- んあ〜
なっちって気持ちいい、もう一生離れたくないかも
今ならきっとつかえる、時を止める魔法を
「ラミパス ラミパス ルルルルルー」
・・・・・・んあ、ダメか・・・
「あははっ、アッコちゃんになーれー………ってキャァァア!!
ごごごごっちん!はやく服着るっしょぉぉ!!」
別にいーじゃん、女同士だし
なっちが脱がせたんじゃん、きゅーに離れたらさむいよぉ
「なっちー!」
「もぉ!はやく着てってばぁ!」
さっきより真っ赤になって逃げるなっちがかわいくて
ごとーは下着姿のまま楽屋中を追いかけまわした。
そのあと30分かけて捕まえたなっちに服を着せてもらって
もーごとーは幸せいっぱい
なっちは最高!新垣も最高!浜っ子新垣里沙でしたっ!
ってちがーう!!!
- 108 名前:なっち日和。 投稿日:2003年03月26日(水)00時32分33秒
-
- 109 名前:のえる 投稿日:2003年03月26日(水)00時37分25秒
- レスありがとうございます。
>94名無し読者様
本来の目的を忘れつつある後藤さん、大丈夫かな?
>95名無し読者様
すんごいうれしーです。調子に乗ります、ウヒャヒャ(ry
やっとなちごま書けました。こんなんでいーのかな?
次回ようやく安倍宅へ、ゴチーンがんばれw
- 110 名前:のえる 投稿日:2003年03月26日(水)00時41分34秒
- いつの間にか100ゲト、ついでにながします。
- 111 名前:のえる 投稿日:2003年03月26日(水)00時56分43秒
- すいません、呪文に対するなっちの台詞は
なっちが勘違いしてるとゆー事でひとつよろしくお願いします。
決して私が間違えたワケじゃ・・・・・・
- 112 名前:いちごパジャマ。 投稿日:2003年03月30日(日)19時18分17秒
- 先に家に帰る安倍と別れ、後藤は都内の某デパートの近くにある
コインロッカーに向かう。
さっき紺野が言っていた“例のロッカー”に。
帽子を深く被って電車に乗り、目的の駅に着いた途端マナーにしていた携帯が震えた。
「んあ?」
「…十朱幸代は?」
「……年下が好き」
「カオリだけど、のんちゃんやホームズはいいの?」
「のの?ホームズぅ?」
「さっきのセクハリャーたちのコトだよ。
今一番なっちにくっついてるのってのんちゃんでしょ?
それにダンもダメならホームズだってダメだと思う」
「んあ…だってののはまだ子供だし…ごとーにも甘えてくるし…
なっちとののは母子って感じだからいーんだよ。
それよりホールズってなにさ?」
「年末のドラマ見てくれてないの?なっちとよっすぃーが主役やったやつ」
「んあ〜ビデオとったんだけど時間なくて…よしこのは見たよ」
「…はぁ、カオのは見てないのか……そっか…」
- 113 名前:いちごパジャマ。 投稿日:2003年03月30日(日)19時27分24秒
- 「…ごめんなさい。でも次のオフに見ようと思って…嘘じゃないよ。
で、ホーズルってなに?」
「違うよ、ホームズだよ。ホームズはあのドラマで一番なっちに絡んだんだ。
キスシーンもあったし」
「んぁああ!?キスシーンぅ!?」
ちょっと待って!そんなのごとーきいてないよ!
それってアイドル的に、娘。的にどーなのさ?!
梨華ちゃんのおでこにチュウだろうが、よしこの入浴だろうがどーでもいーけど
まっつーだって映画のキスシーンなくなったって言ってたじゃん!!
なっちは娘。の顔なんだよ?マザーシップなんだよ?
マザーがそんなコトしたらアザーがマネするじゃんかっっ!!
こんな大事なこと・・・どーしてみんなごとーにだまってたんだよぉ!
- 114 名前:いちごパジャマ。 投稿日:2003年03月30日(日)19時42分21秒
- 「仕方ないよ、仕事だもん。濃厚な濡れ場ってワケじゃないし」
「んあぁ当たり前だよ!そんなのごとーが絶対許さないぃ!
ホースルだかムズルーだか知らないけどソイツどこにいるの?
住所どこっ?今スグ行ってとっちめてやる!」
ギッチョンギッチョンのメッタメッタの刑に処しますぞ!
「ごっちん落ち着いて、なっちが待ってるんだよ。
せっかくのチャンスを無駄にするの?
お互い忙しいんだから、今日を逃したらいつ攻められるかわかんないよ」
「……むぅ…」
そんなコト言ったって…許せないんだよ、ホーズムのヤツだけは!
飯田の話をよく聞いていれば、ホームズが人間ではないコトは明白である。
しかし、キスシーンという言葉を聞いてしまった後藤にとって
ホームズは憎き人間の男性以外の何者でもない。
とはいえ、ホームズが猫だと知ったところで何も変わらないのかもしれないが・・・。
モーニング娘。二代目リーダー飯田圭織、彼女もなかなか人が悪い。
- 115 名前:いちごパジャマ。 投稿日:2003年03月30日(日)19時50分09秒
- 「それに、ごっちんはどうしてそんなに他の人がなっちに触れるのが嫌なの?
ごっちんだってハローの皆とはよく抱き合ったりするでしょ?」
「んあ…だってなっちはごとーのだし……
アレはスキンシップっていうか…どうしてって言われても…
そんなむずかしーコトわかんないよ!ごとーは」
嫌なんだもん、理由なんてわかんないけどヤなんだもん
「そっか…その答えが、今夜見つかるといいね」
「んあ?どーゆー意味?」
「いいんだよ、今はわからなくて。イイダでいいんだー!じゃね」
「んあ…」
まだ使ってたんだ……そのダジャレ。 ブツッ
なんかよくわかんないけど、とにかく今夜ガンバレってコトだね。
もーガンバルにきまってんじゃんっ!
仕事だからって浮気したなっちはお仕置きです!
ごとーのお仕置きはスゴいんだぞ!むふ。
- 116 名前:いちごパジャマ。 投稿日:2003年03月30日(日)20時00分44秒
- ごとーはロッカーの前に着くと
紺野の“特製!パーフェクトキーこんこんマークU”でカギをあける。
このこんこんマークUは特殊な金属でできててなんでも開けれるんだって。
ごとーは超感動したんだけど、よしこと梨華ちゃんに見せた時は二人とも青ざめて
「そんなの作れるんだったらこんこん3号とかっていらなかったんじゃ…」
「絶対あの手とか目のをキレイにパスできる機械も発明してるハズだよね…」
「紺野って……マッドサイエンティストだったんだ…」
「わかってた、こんこん3号を見た時からわかってたの…」
「あああ紺野様ぁっ!!おいしい干しイモがありますゆえ、どうかお許しをぉ!」
「いやぁあ!撃たないでぇ!せめて骨は残したいのぉ!!」
とか言って泣きだしちゃって
サクラン状態とかゆーのになって大変だった。
かっけーって喜んでくれると思ったのになぁ、残念無念。
- 117 名前:いちごパジャマ。 投稿日:2003年03月30日(日)20時10分19秒
- まぁそれはいーとして、ごとーは早速閉店30分前の某デパートにかけこみ
一直線にトイレにダッシュして洋式の個室でロッカーから取り出した紙袋を開く。
韓国からそのまま仕事に行ったからお泊りの支度をする時間がなくて
わざわざ紺野に頼んで、ごとーの家に行って支度しといてもらったんだ。
お泊りセットとうわさのSEXY BOYの衣装に、髪をキメるスプレー、
トレンチコート、ごとーの新しい写真集などなど…。
しまっちゃう前になっちへのプレゼントを買わなきゃだから
ごとーはマッハで着替えて髪をとがらせる。
んあ…この衣装って体にピッタリだからけっこー着るのめんどいのよね
でもやっぱ攻めるならこの衣装だってビビっときたし
メイクもなおして鏡で全身最終チェック!あはっ、完璧です。
- 118 名前:いちごパジャマ。 投稿日:2003年03月30日(日)20時20分20秒
- 「んあ、あと10分でしまっちゃう!いそがなきゃ!」
トレンチコートを衣装の上にはおって荷物をふんづかみ、帽子はムリだから
かわりに黒の大きなサングラスをかけてトイレを飛び出す。
エレベーターなんて待ってられないし
ここは気合一発!階段を三段とばしで七階までかけあがり(所要時間1分)
パジャマ売り場につっこんだ。
「っひぃ!……い、いらっしゃいませ…」
ごとーのいきおいにちょっと驚いた店員さんは、スグに上品な笑顔で話し掛けてきた。
「んあ、いちご柄のパジャマください」
なっちはいちごが大好きだから、おそろいのを買って一緒に着るんだ
「こ、こちらでよろしいですか?」
「んあ、かわいい…じゃあそれふたつ、Lサイズで」
「か、かしこまりました」
ピンクのいちご柄のパジャマはとってもかわいくて
店員さんやるぅって感じ。はやくなっちに着せたいな、スグ脱がすけどぉ。
- 119 名前:いちごパジャマ。 投稿日:2003年03月30日(日)20時27分53秒
- んあ?Lじゃデカイって?いーのいーの、わかってるくせにぃ
なっちのちっちゃな体がダボダボのパジャマの裾をひきずったりぃ
おったりしてチョコチョコ歩くのが見たいのさ!ごとーは
あはっ、ごとーのロマンってやつですね
んあ…ロマンといえば、裸エプロンもいーよねぇ…
明日の朝やってくれるかなぁ?
「お、お客様、お待たせいたしました。二点で八千…」
「んあ、ツリはいらないぜ」
こーゆーデパートっていちいち動作がマッタリすぎるのよ!
こっちははやくなっちに着せたいってのに
ごとーはふくざわゆきちをペロンと店員さんのおでこにはりつけると
モタモタと袋をひらいてるもう一人の店員さんの手からパジャマを奪いとって
袋に入れ、風のようにその場を去った。
- 120 名前:いちごパジャマ。 投稿日:2003年03月30日(日)20時36分12秒
- 「しゅ…主任、先程のいちごのパジャマのお客様…背中に何を
しょってらしたんですかねぇ?」
「…あぁ…あの黒いサングラスにトレンチコートの背中がこんもりしてらしたお客様ね」
「なにやら大荷物でいらっしゃいましたし…
コートの下にリュックでもしょってらしたんでしょうか?」
「声や髪型からお若い方だと思われますね。
今の世の中、色々な方がいらっしゃるから……」
この日、閉店間際に現れた怪しすぎる珍客は
多くの店員の目をひき、各所で大きな話題となったが
あれがまさか後藤真希だと気づく者も、
コートをこんもりさせていたモノが紫の羽であることに気づく者もいなかった。
- 121 名前:いちごパジャマ。 投稿日:2003年03月30日(日)20時37分01秒
-
- 122 名前:のえる 投稿日:2003年03月30日(日)20時41分57秒
- 安倍さんの家に着くハズが…失敗。
何気にキンキ○ッズ世代なので、剣持警部の訃報は本当に悲しかったです。
後藤さん、次回こそ必ず安倍宅へ。
- 123 名前:ななし 投稿日:2003年03月31日(月)21時30分14秒
- >110 ごっちん頑張れ!
- 124 名前:いざ、攻めの時。 投稿日:2003年04月05日(土)16時51分33秒
- こんばんは、ごとーです。
とうとう……とうとうこの時がやってきました!
今ごとーはなっちの家の前にいます。つまり、このトビラのむこうになっちがいるんです!
このインターホンを押せば…なっちの最高の受けが御開帳なのよ奥さん!!
さぁ押しますぞぉ…いざ!攻めるべし!!
ピンポーン♪
・・・パタパタパタ
「はーい」
かわいらしいペンギンみたいな足音の後に、これまたかわいいなっちの声。
ごとーはドアが開く前に荷物を床におろし、トレンチコートを脱ぎ捨ててポーズをとった。
- 125 名前:いざ、攻めの時。 投稿日:2003年04月05日(土)17時02分07秒
- カチャ
「あ、後藤さ」
「ドッラぁイにぃ抱ぁきしめって〜♪うわさのセクスィなっち♪バぁン!」
「…っきゃあ!」
なっちの為だけの、すぺしゃるプチこんさーとin玄関ってなワケでぇ
ごとーはただでさえセクスィーなふりつけをさらにセクスィーに腰をフリフリ
バぁン!の掛け声と一緒になっちに抱きついた。
「んふぅ〜ただいまぁなっち〜」
「あ…あの……」
もぉ〜なによあのってぇ〜さっき楽屋で抱きついた時は
もっとギュンギュン甘えていいって言ってたじゃ〜ん、そんな体固くしないでよぉ〜
…んあ?なっちったらちょっと見ない間に髪のび太?ってかのびたよね
さっきは肩にかかんないぐらいだったのに今じゃこんなに……
「なっちぃ、これヅラ?」
「いや、だからあの」
「んあ?」
- 126 名前:いざ、攻めの時。 投稿日:2003年04月05日(土)17時09分11秒
- “だからあの”の“だから”あたりの声に違和感を感じてごとーはとっさに体を離した。
肩をつかんで顔をよく覗いてみると…
なっちによく似た…だけどほんのりけーちゃんにも似た顔がある…
この顔は……たしか…
「んぅあっ!?麻美ちゃん!」
「こ、こんばんは…あの、今なっち姉ちゃんお料理してて手が離せなくって…
私もう帰るんで……ごゆっくりどうぞ」
うす〜くほっぺを赤くさせた麻美ちゃんは、やんわりごとーの手を離して出て行ってしまった。
……んあ…今のははずかしい…
ごとー思いっきり腰ふって抱きついちゃったよ…あは…
- 127 名前:いざ、攻めの時。 投稿日:2003年04月05日(土)17時19分48秒
- ちょっぴりヘコみぎみで荷物とコートを持ち、くつを脱いで部屋にあがる。
「んあ、お邪魔します」
キッチンから漂うおいしそーな匂いを鼻でクンクンしつつドアをあけると
フライパンの中身をさいばしでつついてるなっちがいた。
「なっち〜」
「あ〜ごっちんいらっしゃい…ってなんてカッコしてるべさー!!」
「あはっ…」
ふぅ…ごめんねなっち
もう1回歌って踊りたいトコなんだけど、ごとーちょっとヘコんでますねん
せやさかい、はげましに攻めさせていただけますと、大変おおきに
ごとー復活!エロエロ仮面にへーんしん!…なワケでまんねん
「もぉ…こんなカッコじゃ風邪ひくっしょ、ストーブの前にいるといいべ」
「なっちに見せたかったんだもん!
ごとーバカだから風邪なんかひかないもーん」
「スタジオで見てるべ!それに自分でバカなんて言っちゃダメ!
とにかく荷物そのへんにおいて座ってて」
「んぁ〜い」
- 128 名前:いざ、攻めの時。 投稿日:2003年04月05日(土)17時31分08秒
- なっちに言われた通りリビングのソファに座って今夜の妄想をしながらごはんを待つ。
その間、キッチンからはジュージューって音や甘辛い匂いがして
ごとーのお腹はずーっと鳴りっぱなし。
なんか…新婚さんみたい…
奥さんが手料理を待つ旦那さんの気持ちってこんな感じなのかなぁ?
ごとーのおとーさんは天国にいるから聞けないけど
なんかむしょーに聞いてみたくなった
「…おとーさん」
呟いたらきゅうにさみしくなる。
もう大丈夫なハズなのに、会えないのわかってるのになぁ
たまにあるんだ、こーゆーの
「ごっちんお待たせ、こっちおいで」
「んあ…。おそいよなっちぃ!ごとーもうお腹ペコペコだよ」
「ごめんね、さー食べよ」
おとーさんを思い出してブルーになってたけど
笑顔のなっちを見てるといつの間にかごとーも笑っちゃう
なっちの料理はすごくおいしーし
もー今日はこれで充分かなーなんい思ったりした、一瞬だけどぉ
- 129 名前:いざ、攻めの時。 投稿日:2003年04月05日(土)17時39分20秒
- ごはんの後は二人ならんでテレビを見る。
見てるんだけどぉ……
「ねぇ、なんでそんな離れてるの?」
なっちとごとーはソファのはしとはしにいて、肩でも抱こうと思った左手がギリギリ届かない
「だってごっちんの羽が刺さるべさ」
んあ…たしかにスグとなりだとごとーの羽がなっちに刺さっちゃう
失敗だわ…まずは舌やフィンガーで優しく攻めようと思ってたのに
無意識に羽で攻めるなんて!
そーゆー道具はもっと大人になってからと思って
よしこにもふじもってぃーにも借りてこなかったのに!ごとーのバカバカ!
「えっと…そうだ!なっちここに座って!」
言いながらごとーはマイふとももをペチペチたたく
ここなら羽も刺さらないし、なっちをギュウってできて一石二鳥だ!
- 130 名前:いざ、攻めの時。 投稿日:2003年04月05日(土)17時51分18秒
- 「え?い、いーべさ。そんなのはずかしいべ」
「いいからごとーを信じて。ホワァチョぉ〜!」
「っふわぁ!」
お約束通り真っ赤になって逃げ腰になったなっちを強引に持ち上げてごとーの上に座らせ
腰に手をまわしてギュウって抱きつくと
なっちの女のコらしい、だけどほのかにイモっぽい香りがごとーを包んだ。
「さっきはびっくりしたよぉ、
ごとー麻美ちゃんがいるなんて知らなかったからさー」
「あぁ、ごめんね。あのコ今日この近くでお仕事だったらしくて急に来たべさ。
原田さんのサインとりに来ただけだったからスグ帰ったけど」
そう言ってクスクス笑うなっちは、なっち姉ちゃんの顔をしてて
甘えたくなったから、ごとーはなっちの肩にあごをのせた。
「んあ、原田さん?」
「ん、原田龍二さんのコトだよ。年末のサスペンスドラマで共演してね、
そん時アミに頼まれてサインもらったんだけど渡すの忘れてて」
- 131 名前:いざ、攻めの時。 投稿日:2003年04月05日(土)18時00分43秒
この時だった。
ごとーの頭の中にとつぜんカミナリがドンガラガッシャン落ちてきて
東の空に(脳内イメージ)かおりんの顔がピカッと光ったんだ。
サスペンスドラマ……年末…なっちとよっすぃー……ムズムズ…キスシーン……キスシーン!!!
「んあー!!」
「べさー!!」
あはっ、なっちったら前のメールのやりとり覚えててくれたのぉ?ごとーうれしい!
・・・・・・
「じゃなくてっ!なっちそのドラマでキスシーンあったって本当!?」
「ほぁい?キスシーン?…あー…あったっていうか…」
「あったの?あったんだね?どんなやつ?
どーゆーキスしたの?深いの?どう絡んだの??」
セクスィーなの?キュートなの?どっちのキッスよー??
あったんだ!ホントにあったんだキスシーン!!
なにしやがんだムズちゃんの野郎!二度と笑えない体にしてやるぅ!
- 132 名前:いざ、攻めの時。 投稿日:2003年04月05日(土)18時10分20秒
- 「ちょっ、ちょっと落ち着くべさごっちん!
キスっていってもなっちが原田さんにしようとしたのを
ホームズに邪魔されるっていうのだったし。
チュッていうかムニュッて感じで…それにホームズは猫だし…」
もうごとーは完全に怒り心頭だった。
なっちの言葉も、なっちの方から原田さんに仕方なくしようとしたところを
ムズちゃんが横取りでクチビル泥棒しやがった許されざる罪人であるってコトあたりから
よく聞えなくなって……ムニュとか言った?
ムニュッてどこにキスしたらそんな音すんだよなっち!!
ってかもーキレたぞ!ムズちゃん有罪!
でもってなっち!アナタもお仕置き大決定!
なっちからって…なっちからチュウするなんて……
「許せないぃぃっ!!」
「ええぇぇっ!?ちょっ…!?」
- 133 名前:いざ、攻めの時。 投稿日:2003年04月05日(土)18時21分54秒
- ごとーは無理矢理なっちの体を横向きにして振り返ったなっちの顔をガシっとつかまえ
思いっきり深く口をふさぐ。
そのままソファに押し倒して馬乗りになり、あごをつかんで口をひらかせ舌を入れた。
「んんんっ!…んぅ……やぁ…んんぅ」
ごとーの下で暴れるなっちをおさえつけ、逃げる舌をひきずり出して夢中でキスした。
なんで「やぁ」とか言うのさっ!ホラ早くなっちもポジティブ!
なっちの耳の裏を撫でながら歯を舌でなぞると
なっちの体から力がぬけた。
うす目で見てみると、なっちもキスに夢中みたいでうっとりと目をとじてる。
「なっちの受けは最高」って、あのかおりんの言葉は本当だった
キスだけでこんなに気持ちいーの、ごとー初めてだもん
シャワーあびてないけど…いーよねなっち?
ごとー初攻めフェスティバァル!いっちゃえ〜!!
- 134 名前:いざ、攻めの時。 投稿日:2003年04月05日(土)18時22分59秒
-
- 135 名前:のえる 投稿日:2003年04月05日(土)18時28分16秒
- >123ななし様
(♯´д`)<んあ〜
やっと攻め、不定期な更新やなぁ。
なちごまってあんまり今回みたいなシーンはない方がいいんでしょうか?
ほのぼの書きやがれちくしょう!という方いらっしゃいましたらごめんなさい。
- 136 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月06日(日)00時57分04秒
- ほのぼのもいいけど、今回のようなのもいいもんですw
ごっちん、頑張れ
- 137 名前:17の夜。 投稿日:2003年04月08日(火)15時08分06秒
「…んっ…んんっ……はぁっ…ぁん…」
もうどっちがどっちだかわかんないような激しいキスを続けつつ、
ごとーは両手はなっちの胸をもむ。
んあ〜なんかムニュムニュしてて気持ちいい
写真集とかで予習済みだけど見ると触るじゃ大違いだね!
ごとーよりは小さめでも、なっちらしいってゆーか
これがなっちです!みたいな胸の感触・・・ムニュムニュ、ムニュムニュ…ニュ?
まさか!?ムズちゃんとのキスって胸にチュウ?
なっちアイドルなのにそこまでしたの?
……いくらなんでもそれは…ないよね、つんくさん
二の腕とかかなぁ?おんなじやわらかさだってゆーし
ってかどこだろーとヤなんだけどぉ
- 138 名前:17の夜。 投稿日:2003年04月08日(火)15時20分18秒
- ムズちゃんへの恨みで不機嫌なごとーの指が、なっちの胸の中心を…
「んんぅ!?…んっ…やぁめぇぇっっ!」
捕らえた瞬間、突然力をとりもどしたなっちの腕が、ごとーの体を突きとばした。
「イタタタタ…」
いきなりの攻撃でソファから転げ落ち、床にぶつけた頭をさすりながら
顔をあげると、あらい息のままビックリと怒りが混じった顔でごとーを見下ろすなっちがいた。
「…な、なにするべさぁ!!」
「なにって…キスだよ」
「だだだだから!なんでキ……スなんかするのさ!」
「んあ!なっちが浮気するからだよ!なっちはごとーのモンなのに!!」
「ふぇ?っいつからなっちがごっちんのモンになったべさ!?
なっちはなっちのモンっしょ!」
「むぅ。ごとーのモンだって言ってんじゃんっ!!
それにキスぐらい他のメンバーともしてんじゃんっ!なんでごとーはダメなのさ!
なっちのケチ!!」
- 139 名前:17の夜。 投稿日:2003年04月08日(火)15時33分15秒
- 「ケ、ケチとかそーゆー問題じゃないっしょ!!
それにメンバーとするのは軽いやつだべ!こ…こんな…今みたいなのはしないべさ!」
「嘘だっ!やぐっつぁんやかおりんともしたクセに!
もうこれからはそんなのごとー以外としたら許さないんだからね!!
とにかくごとーはしたかったからしたの!そんだけっっ!」
そーだそーだぁ!ごとーは悪いコトなんかしてないぞぉ!
なのになんでそんな怒るの?なんで嘘なんかつくんだよぉ!
「…そんだけって……あーゆー…その、深いのは、好きな人としかしちゃダメだべ。
矢口やカオリとだってするワケないっしょ?
こ、恋人同士じゃないんだから……」
するワケない?してない?
だって二人がごとーに教えてくれたんだよ?なっちの受けは最高だって
恋人同士じゃなくっても、二人のコトは好きだったんでしょ?
だからしたんでしょ?
・・・・・・ごとーは?
なっちはごとーのコト嫌いなの?
そんなに怒っちゃうくらい、ごとーに触られるの嫌だった?
- 140 名前:17の夜。 投稿日:2003年04月08日(火)15時42分59秒
- 「…ふ……ふぇ…うぅぅ……ぇ…」
「あ……ごっちん?」
嫌だったんだ、なっちはごとーを受けたくないんだ
こんなにキメて、体だってキレイにしてきたのに・・・
悲しくて悲しくて、マリアナかいこー並に深い地の底まで突き落とされたごとーの顔は
涙でグチャグチャのボロボロになった。
うまく呼吸もできないし、こんな顔をなっちに見られてるのがなによりつらい。
「うえぇぇぇんっ!なっちのバカー!!」
「あっ!待って!ごっちん!!」
背中に刺さるなっちの声を無視して
ごとーはくつもはかずセクスィーな衣装のままで外に飛び出した。
行き先もわからぬまま、冷たいコンクリートに涙をまきちらして走る。
ブルーを通りこしてとことんブラックになったごとーの心。
生まれてはじめて、このまま夜の闇に溶けてしまいたいと思った、17の夜。
- 141 名前:17の夜。 投稿日:2003年04月08日(火)15時43分46秒
-
- 142 名前:のえる 投稿日:2003年04月08日(火)15時48分22秒
- >136名無し読者様
いいもんですか?そうですか、よかったのれす。
ごとーさんの最終目的を考えると……さけて通れないもんですからw
( ´Д`)<あはっ。
- 143 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月09日(水)21時37分35秒
- 今日はじめて読んだです。
まじサイッコォです!
頑張って下さい!!
- 144 名前:癒しのシンガーソングライター寺田。 投稿日:2003年04月10日(木)18時35分48秒
- 「ひっく……ぐすっ…うぅ…足が痛いよぉ……」
泣きながら走りまわったせいで、ごとーの足の裏はズキズキが止まらない。
春だっていっても夜はまだ寒いし…コンクリートは冷たいし…
ごとーは今夏でもこんなカッコしてるいないだろってゆー衣装だし、はだしだし…
穴のあいたわき腹はスースーするし、泣いてるせいでほっぺも冷えてるクセに
目のまわりだけがヤケに熱いし…
あんまりくわしくない道をメチャクチャに走ったからいつのまにか人通りゼロって感じの
細い通りに迷いこんじゃって、つまりごとーは迷子になっちゃってた。
広い通りまで歩いてタクシーつかまえれば帰れそうだけど
このカッコだし、顔も思いっきりごとーまき全開だからそれもできない。
足痛くて、もー歩けないし
とにかく早く座りたくて、ごとーは少し先に見えたブランコをたよりに
痛む足をひきずって公園に入った。
- 145 名前:癒しのシンガーソングライター寺田。 投稿日:2003年04月10日(木)18時48分02秒
- その公園は、まわりに古いビルやらお家がポツポツ建ってるけど誰もいなくて
ごとーが休むのにちょうどよかった。
でもいつ誰がくるかわかんないから、ごとーは砂場の横にある
すべり台つきの小さな小屋に身を潜める。
んあ…ちょっとはあったかい、でも寝たらヤバそう
トレンチコート持ってくればよかった…携帯も財布もないし…
ありゃ、これじゃやっぱりタクシーにも乗れないじゃん
ごとーここで夜を明かすの?明日も朝からお仕事なのに
17歳で迷子なんて絶対怒られちゃうよ、その前に笑われるかなぁ?
このままお仕事サボって連絡つかないってわかったら
行方不明だって騒がれちゃうかも
おまけに新聞のさんめん記事に『元モー娘。ゴマキ失踪!?』とかってかかれて…
んあ…ゴマキってあんま好きじゃないのに
だってアレだよ?前ニュースで見たけど、若い子たちの窃盗グループが
盗みに入る時強盗と後藤をかけて「ゴマキにいこう」って合言葉使ってたんだよぉ
ひどいよね、まるでごとーがどろぼーみたいじゃん
- 146 名前:癒しのシンガーソングライター寺田。 投稿日:2003年04月10日(木)19時00分59秒
- んあぁ……なんでこんなコトになっちゃったのかなぁ?
ごとーの計画では今頃なっちを攻めて攻めて攻めまくってぇ
さぁー第2らうんどぉ!ってなるハズだったのに
明日あたりよしこと梨華ちゃんと三人でプロジェクトの成功を祝って
キューピットで乾杯するハズだったのに……
「うぅ……うあぁぁん…っひぃ〜ん……きゅぅ」
ごとーの攻めをこばんだなっちの、赤鬼さんみたいな顔を思い出したら
また涙がでてきた。
目がはれちゃう…わかってても止まんない
小屋には小さな窓があって、声も外に丸聞えなのに
ごとーの昔ながらのひきつけのような号泣が止まってくれない
「うあーんあんぁんっひっ…っひぃっ…ん゛あ゛っ…っっ」
大声で泣きわめいて鼻がズルズルになってきた頃
ごとーの泣き声以外何の音もしなかった公園の中に、ジャッジャッという足音が響いた。
ヤバイ!変な人だったらどーしよ!?
ごとーテレビの人だし!セクスィーな衣装だし!
でもひきつけは止まらないからここにいるのバレバレだし!
んのぉ〜ばんじきゅーすぅ!
- 147 名前:癒しのシンガーソングライター寺田。 投稿日:2003年04月10日(木)19時10分46秒
- ポロン♪
・・・んあ?ギターの音?
てっきりおじさんのハァハァな声だと思ってたのに
耳に届いたのは優しげなギターの音。
「んあ?」
どんな人かと窓から顔を出したら、ギターをかまえたロンゲのおじさんが
すべり台にもたれて立っていた。
「よぉ、何泣いとんねん」
どこかで聞いたような関西弁。
よく見ると髪は微妙に浮いてて、金っぽい茶髪がのぞいてる。んあ…ヅラだ。
それにペンタロンだかパンタロンとかゆーズボンの下に
ダンス☆マンさんがはいてるようなくつをはいたおじさんは必要以上に怪しい。
「なんやその目は、オレは怪しいモンちゃうで。
持って生まれた優しさ故に泣いとる奴はほっとけへん
癒しのシンガーソングライター寺田や」
- 148 名前:癒しのシンガーソングライター寺田。 投稿日:2003年04月10日(木)19時22分04秒
- 「んあ…てらだ……つんくさん?」
「ちゃうわ!!誰やねんつんくって!
オレは寺田や!癒しのシン(ry寺田や!」
いやいや、声とか普通につんくさんだし…なんでここにいんの?
ま、いーか
癒すんなら癒してよ、ついでにお金かしてよ
「まったく最近の若いモンは…。お嬢ちゃんがなんで泣いてんのかは知らんけど
癒したるから覚悟しぃや。ほないくで」
そう言ってギターをかまえ直したつん…てらださんは
ジャカジャカとギターを弾き始めた。
そんなハリキって弾いて近所メーワクになんないかな?
「も〜ぉ〜泣かないでぇ〜今〜アぁナタをさがしてぇる〜
人がいるぅから〜お前にあいたい〜よと〜♪」
歌声もやっぱりつんくさんなてらださんは、「どぅや!」と言わんばかりの顔でごとーを見る。
「んあ、今ごとーをさがしてくれてる人なんかいないよ。
なっちには嫌われちゃったし…プロジェクトも失敗だし…
会いたいなんて嘘だよ」
ぐす。どこが癒しだよ
また涙でてきたじゃんか、つんくさんのバカ。
- 149 名前:癒しのシンガーソングライター寺田。 投稿日:2003年04月10日(木)19時33分31秒
- 「そんなコトあらへん。安倍は後藤のコト嫌ってなんかないで。
ちょっと驚いただけや、今頃必死になって後藤のコトさがしとる。
えーから黙って聞いときや」
愛はたぶん 誰かの為 そっと 捧げられた 遠い祈りなのね
人は独りではいられない 淋しさの正座から零れた 花弁だからね
アナタが祈るたび 大空に帆があがる
優しさにひかれて 青い眠りをとかれた 美しい星よ
もう泣かないで 今 アナタをさがしてる人がいるから お前に会いたいよと
「どぅや!!」
今や完全につんくさん丸出しのてらださんはとてもスマイリーな顔をごとーにむけた。
「んあ…どうって…」
ちょっと女言葉だったのがキショかったけど
不思議なコトに涙は止まっていた。心なしか、悲しみも和らいだように思う。
「涙止まったやろ?これが癒しの力や!」
「んあ、ありがとうございます。つ…てらださん」
「ハッハッハッ、礼なんかえーねん。当然のコトをしたまでやがな」
- 150 名前:癒しのシンガーソングライター寺田。 投稿日:2003年04月10日(木)19時46分43秒
- 「今の、なんて曲ですか?」
「ん?なんや知らんのかいな。今のはガンダムの、アムロの時のな、エンディングやってん。
森口博子が歌っとったんや、題名はたしか『水の星より愛を込めて』やったかな」
「ガンダム?アフロ?」
「アムロや!!そんなコトも知らんのかいっ!
なんてコトや……どーなっとんのや日本は…」
「んあ…」
今度はてらださんが泣いちゃってる…
そんなに当たり前な常識だったのかな?
「…はぁ、そうか。これがジェネレーションギャップってやつか…
保田がパンスト知らんだんも無理ないな、おじさん悲しいワ」
「ごめんなさい」
「えーねん、わかっとんねん、世代交代なんやろ。
ポケモンか?ポケモンならえーんか?ピチューだのピカチューだの言っとればえーんかっ!!
…くっ、泣いてへん、泣くワケにはいかんねん。
癒しの(ryが泣いとったら誰が癒すんや!誰も癒してくれへんやないかっ!」
ごとーに背を向けて肩をフルフル震わせながら鼻をすすってるから
全然説得力ないんだけど、てらださんも大変なんだね、ちょっと同情。
- 151 名前:癒しのシンガーソングライター寺田。 投稿日:2003年04月10日(木)19時57分46秒
- 「…ふぅ。お嬢ちゃんの涙も止まったコトやし、オレの出番はここまでやな。
ガチャピンが宇宙に行ったらしいで、オレも行ってくるワ。ほなな」
「んあ?ガチャピン?」
「っっ!?ガっ…ガチャピンまでっっ!?んなアホなぁーあーぁーっー」
「あ、思い出した。あの緑でタレ目の……ってアレ?つんくさん?」
どーやらごとーが考えてる間に走り去ってしまったらしく
ついでにおにぎりを一口で食べるムックも一緒に思い出した時には
てらださんことつんくさんの姿は公園から消えていた。
つんくさん…忙しいハズなのにわざわざこんなトコまで来てくれて
ごとーの為に歌まで歌ってくれて
でもガチャピンが宇宙に行ったのってそぉとぉ前だよね
行くって今からかな?どーやって行くんだろ?
・・・・・・んあー!!お金借りるのわすれたー!!!
涙は止まったけど結局寒いし!帰れないし!
何しにきたんだよつんくさん!
歌うだけ歌って勝手に宇宙行っちゃって
もっと気がきく人だとおもってたのにぃっ!
- 152 名前:やっと気づいたキモチ。 投稿日:2003年04月10日(木)20時08分37秒
ちっ、てらだの野郎…
いつもならこんな時はフテ寝にかぎるけど、ここじゃそれもできないし
だけどジッとしてるのも暇だから、ごとーはすべり台で遊ぶコトにした。
衣装の材質のせいですべりにくいけど、なんとかすべれる。
しかしながら……普通にすべってる時はね、よかったんですのよ
ごとースッカリ忘れててね、背中のコト
普通にすべるだけじゃつまんないからさぁ、逆さまですべろうと思ったの
頭からすべろうって
んでね、せっかくだからビューン!って高速ですべりたくってぇいきおいつけたのね
「えぃ!…っ!?んあぁっ!!」
でもさ、さっきも言った通りこの衣装ビニールっぽいから
すべり台にくっついてうまくすべれなくってぇ
ごとーのおしりはつっかえて、いきおいのついた上半身がグワンって後ろに倒れちゃったの
- 153 名前:やっと気づいたキモチ。 投稿日:2003年04月10日(木)20時19分57秒
- そしたらぁ
「・・・んあ」
背中の羽がすべり台にスッポリはまって抜けなくなっちゃった、あはっ。
起き上がれないよぉ…足より頭が下にあるから少しずつ血が逆流してきて
頭がボーっとなっちゃうし……眠い…
遊んだせいでポカポカになったごとーの体は今ものすごい睡魔に襲われてて
ごとー絶対ぜつめーの大ピンチ☆
誰かに助けてほしーような、ほしくないような
んあ、乙女心って複雑
でもこのまま朝がきて通りすがりの小学生とかに発見されるのもなんかヤだし
つんくさん戻ってきてくんないかなぁ
「…きゅーん…」
もーダメ…眠い…力入んないし
助かってもなっちを攻められないならもーいいや
あんなに怒らせちゃったから、きっともうなっちはごとーの為に笑ってくれないだろうし
そんなんじゃ生きてたってつまんないよ
ごとーはなっちの笑顔が見たい
なっちの笑顔は、ごとーの大切な宝モノ
- 154 名前:やっと気づいたキモチ。 投稿日:2003年04月10日(木)20時26分13秒
- 「………んあ…ごとーは……なっちが…?」
こんな時に気づくなんて・・・ごとーはなんておバカさんなんだろう
なんであんなになっちを攻めたかったのか
なんであんなにもけーちゃんが許せなかったのか
なんでこばまれてあんなに涙がでたのか
こんな時にこんなカッコで気づくなんて
「ごとー…は、なっち…のコトが……」
んあ、眠くて眠くてもう限界
何も見えなくなって、声も出なくなった。
「…ーん……ごっ…ん…ごっちん!!」
うすれていく意識の中で、ごとーを呼ぶなっちの声が聞えたような気がした。
- 155 名前:やっと気づいたキモチ。 投稿日:2003年04月10日(木)20時26分53秒
-
- 156 名前:のえる 投稿日:2003年04月10日(木)20時35分09秒
- >143名無し読者様
読んでいただいてありがとうございます。
お、おまけにサイッコォだなんて言っていただいて…(感動)
がんがります。
今回寺田さんが歌っていた歌ですが、私自身はちゃんとしたアムロ世代じゃないので
歌詞が違っていたりするかもしれません。つんくさんがたしかガンダムヲタだった
気がしたのでうろ覚えながら使ってしまいました。
違ってたらスマソ。
- 157 名前:名無し 投稿日:2003年04月11日(金)20時57分57秒
- 更新乙です。
森口の歌が主題歌の時はゼータガンダムだから
主人公はアムロではなくカミーユじゃないかと・・・。
細かいこと言ってすみません。
- 158 名前:のえる 投稿日:2003年04月11日(金)21時49分18秒
- >157名無し様
ぬぉ!?すみませんごめんなさい。
ガンダムは兄貴が見てたのをたまに後ろから覗いてたので内容よく知らなくて…
森口さんの歌もどっかのアニメソング特集で聞いただけだったのれす(言い訳
カミーユってたしか精神が崩壊しちゃった人ですよね?
適当な記憶で書いちまって本当に申し訳ない。
ご親切に教えてくださってありがとうございました。
ついでに今更気づいたんですが、ワンサカとある誤字脱字たちの中、
いちごパジャマの117で、「うわさのSEXY GUY」の「GUY」が「BOY」に
なってました。自分でも信じられません、恐ろしい。
ごっちん、ごめんなさい。
- 159 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月15日(火)12時41分53秒
- ゴトーさん、オモシロ過ぎ!
こういうお話、メチャクチャ楽しいです。
ガンバッテください。
- 160 名前:飯田圭織、今夜も交信中♪ 投稿日:2003年04月17日(木)21時50分04秒
- こんばんは、飯田圭織です
そだ、これを見てるアナタにとってはおはようかもしれないし、こんにちわかもしれないんだ
え?そんなこと言っちゃダメ?
でもカオは挨拶ってとっても大事だと思うの
芸能界は全部おはようございますな分、なおさら普段の挨拶は大事にしたいんだ
だから、おはこんばんちわ
カオね、小さい時から思ってたの
おはこんばんちわってこんばんはが一等賞だなって
だってね…?……
あ、そんな話はいいのか
ごめんね、カオね、これだけは言わなきゃって思うと
後先考えずに口にしちゃうタイプなの
こんなんじゃリーダー失格だね、反省
えっとね、なんで急にカオリが出てくるんだって思ってる人、いるよね
なっちとごっちんのラブストーリーだって言っときながらなっちの出番は少ないし
圭ちゃんがみっちゃん並に不幸だし
石川とよっすぃーの方がイチャついてるし
むしろカオリが主人公?みたいな空気あるし……
でもカオはリーダーだし、縁の下の力持ちだから
そんなんじゃいけないって思うの、さすがだよね、エヘッ
- 161 名前:飯田圭織、今夜も交信中♪ 投稿日:2003年04月17日(木)22時04分36秒
- カオの左手にはね、特別な力があるんだ
こう、中指に力をこめて薬指と小指を阿波踊りみたいに動かすと
色んなモノが見えるの
誰かの心の中とか、石川の部屋とか…
昔は力のコントロールができなくて、見たくないモノ(パパとママの……イヤっ!言えない!)
を見ちゃったり、聞いちゃったりして大変だった
今はパパの特訓の成果もあってちゃんと使いこなせるよ
だからね、あの時も見てたの、なっちの部屋を
だってホラ、ごっちんにカマかけちゃったし
ごっちんがなっちを攻めるきっかけを与えたのもカオだから、見守る義務あるじゃん?
そしたらあんなことになっちゃって、ごっちんは飛び出してっちゃうし
なっちは服乱れたままボーッとしちゃうし
スグになっちに電話してごっちんを連れ戻してもらおうと思ったの
カオリの出番だー!って
でもね、携帯探してる間に思いついたんだ、新しいダジャレ
聞きたい?聞きたい?じゃあちょっとだけね
『この馬フン、妙に色っぽいなぁ。ウッフ〜ンバッフ〜ン』
アハハ!超面白いねこれ!メモっとかなきゃ、アハハハハ
- 162 名前:飯田圭織、今夜も交信中♪ 投稿日:2003年04月17日(木)22時16分21秒
- コホン。ごめん、また脱線しちゃった
ん〜と、それでなっちに電話かけようとしたの
したっけ、ごっちんってまだ気づいてないっしょ?自分の気持ちに
それじゃダメじゃん
でもごっちんにかけたくても置いてっちゃったし
もうカオはパジャマだったから外に出れなくて
どーしよーって困ってたら左手が勝手に動いてね、気づいたらつんくさんに電話してたの
「なんや飯田、オレ今忙しいんや」って言ってる割にはまわりが静かだったし
声も暇そうだったから遠慮なくごっちんのこと頼んでみたのね
そしたらすごい嬉しそうな声で「任しとき!ちょうどええヅラがあんねん!」って言って
張り切って電話切られちゃって
でね、あぁ…カオいいことしたなぁ…人の役に立ったなぁ…っていう達成感で
ものすごく心が穏やかになって、ちょっと早いけどこの幸せな気分のまま
1日を終えたくて、20歳の誕生日にのんちゃんにもらった
ゴマちゃんを抱っこしてベッドに入ったの
- 163 名前:飯田圭織、今夜も交信中♪ 投稿日:2003年04月17日(木)22時28分57秒
- 『飯田さん!飯田さん!安倍さんに電話してください、完璧です!』
したらね、紺野のテレパシーが頭にガーンて響いたんだ
“紺野、カオリはね、この気持ちを大事にしたいの
もう寝るんだから静かにして”
『ダメですよ!私では後藤さんがどこにいるかはわかりませんし
つんくさんだけに任せて大丈夫だとは思えません!』
面倒臭いなぁ…でも言ってることは正しいって思ったから
スグにモゾモゾと布団から腕を出してなっちの様子を探ったの
見つけたなっちはカーディガンをはおって右手にごっちんのトレンチコート
左手にごっちんの靴を持ってキョロキョロしながら暗い夜道を走ってた
視野を広げてあたりを見渡したら、ごっちんはなっちの走ってる方向とは逆にある
公園の小屋の中で泣いてて、カオはスグにつんくさんにメールしたの
そしたら30秒後ぐらいにつんくさんがスキップで公園に入ってくのが見えて
よし、ちょうどいいと思ってなっちに電話したんだ
- 164 名前:飯田圭織、今夜も交信中♪ 投稿日:2003年04月17日(木)22時41分44秒
- トゥルルルル トゥルルルル♪ プツッ
『はい?』
「ハイゼン、ヘゾ、お次は?」
『……ヘットズピカル』
「なっち、カオリだけどまわれ右してくれる?」
『んぇ?いきなり何さ?なっち今忙しいっしょ、悪いけど後でかけなおすべ』
「ごっちん捜してるんでしょ?カオが思うにごっちんは反対方向の公園にいるの」
『公園?…あぁ!
あの広いのに気味の悪い小屋のせいで利用者が少ないあの公園だべか?』
「そう、今ごっちんその気味悪い小屋の中にいるから
早く行ってあげて」
『ん、わかった。カオリが言うならまちがいないね、ありがと』
「じゃあね」
ピッ
無事なっちが公園を目指して走り出した頃、つんくさんが泣きながら公園を走り去っていった。
何があったんだろ?ごっちんもわかんないって顔してるし
あちゃ〜この様子だとごっちんはまだ気づいてないなぁ
早くしないとなっちが来ちゃうよ、どうしよう?
………そうだ!
人は危険な目に遭った時、自分の深層心理が見えたりするよね
やっぱカオって頭いい!頭いいだー!なんちゃって
- 165 名前:飯田圭織、今夜も交信中♪ 投稿日:2003年04月17日(木)23時04分29秒
- 左手の映像を見ると、ごっちんは無邪気に滑り台で遊んでた。
ごめんねごっちん、これはごっちんの為なの、怒らないでね
カオは右手に力を集中させ、後ろ向きに滑ろうとしていたごっちんの首をひっ掴むと
思いっきり背中を引き倒した。
すると見事にごっちんの体は滑り台にすっぽりハマって
カオリプレゼンツごっちん危機一髪!≠ヘ大成功☆
これで後はなっちが来るのを待つだけ。
なっちを見ると、遅い足を一生懸命動かして全力疾走してた。
なんかピンチランナー思い出すなぁ
アンカーのなっちがゴールしたあの瞬間のあの感動、カオリは一生忘れないよ
- 166 名前:飯田圭織、今夜も交信中♪ 投稿日:2003年04月17日(木)23時14分46秒
- 『飯田さん、お疲れ様です。完璧です』
“あれ?紺野見えてたの?”
『はい、全部は無理でしたが、飯田さんの脳波からかすかに漏れる
映像を拡大して拝見させて頂きました。
あの…最後の遠隔操作の様な技は何だったんですか?』
“あれはね、右手で映像に触れただけなんだ。
詳しい原理はわかんないけど、いつでも使えるワケじゃなくてね
例えば車がガソリンの爆発によって走るみたいに
水素がヘリウムに変わる核融合によって太陽が百億年輝くように
強い集中によって生まれるエネルギーがないとダメなんだ。
だからカオ疲れちゃった、今日はもう寝るね”
『今度また教えてくださいね、おやすみです』
大掛かりな交信を終え、カオリはようやく眠りにつく。
今日はいいことしたな……明日なっち筋肉痛になってなきゃいいけど……
…それに腰とか……痛めないでね…ごっちん……zzzz…
- 167 名前:飯田圭織、今夜も交信中♪ 投稿日:2003年04月17日(木)23時19分22秒
- と、こんな感じであの時つんくさんが公園にいたのはカオリのおかげだったの
つまり、ごっちんが自分の気持ちに気づいたのもカオリのおかげってこと
あ、時間だ
ごめんね、カオもう行かなきゃ
あの後の話はごっちんにでも聞いてね
あ!のんちゃんそれは食べ物じゃないよ!!ペッしなさい!ペッ!!
- 168 名前:飯田圭織、今夜も交信中♪ 投稿日:2003年04月17日(木)23時20分01秒
-
- 169 名前:のえる 投稿日:2003年04月17日(木)23時32分13秒
- >159名無し読者様
ありがとうございます、こーゆー話書くの初めてでして
なちごまも後藤さんもちゃんと書くのは初めてなのでそう言っていただけると嬉しいです。
先日病院に行ったら「十二指腸がキてるねぇ」と言われてしまい
予定していた日に更新ができませんでした。
痛みはひきつつありますが、次の更新も遅れるかもしれません。
こんな駄文を読んでくださってる方、なるべく早く更新&完結できるよう
頑張りますので、これからもよろしくお願いします。
- 170 名前:のえる 投稿日:2003年04月17日(木)23時35分41秒
- んあ>( ´Д`)人(´ー`●)<べさ
- 171 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月18日(金)00時11分49秒
- かおり(・∀・)イイ!
- 172 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月22日(火)12時23分32秒
- ヤバいっす。
サイコウ。
- 173 名前:再会と帰還。 投稿日:2003年04月23日(水)23時59分38秒
- 気がつくと、ごとーはピンクの世界にいた。
……ここどこ?
地面がピンクなのはさぁ、ピンクのお花がいっぱい咲いてるからってコトで
まぁ納得してあげるよ
でもね、なんで空までピンクなの?
ごとーこんなにたくさんのピンク梨華ちゃん家以外で見たコトないよぉ
目ぇチカチカするしさぁ、頭も痛くなっちゃうぅ
うぅー耐えがたいでござる、もーいーや、寝よ
寝ころぶのに花のない場所を探してみたけど、果てしなくピンクな
視界の中には、そんなモンねーよって感じだったから
悪いなぁと思いつつも、ごとーはお花をベッドにして眠るコトにした。
でも寝ころぼうとしてぇ、気づいたワケですよぅ
んあ、なんかね、浮いてるっポイの。ごとーの体。
目は動かせるし、キョロキョロしたりはできるんだけどぉ
それ以外はちーっとも動かせないんだよね〜 あはっ
- 174 名前:再会と帰還。 投稿日:2003年04月24日(木)00時01分51秒
- んあ…ダメじゃん
なんでー?どーしてぇ?ごとーの体ってごとーのモンじゃん?
ってことはごとーの脳からの指令で動くモンじゃないのぉ??
ごとーバカだけどこの考えは結構自信あるよぉ、紺野に教えてもらったコトだしさぁ
今ごとーの脳は体に寝ころべーって指令を送った確率100パーセントベイベーなのにぃ
なんでチミは動かないんだぁ?んあぁ?
半分キレ気味で叫んでみるも、ごとーの体はピクリとも動かない。
喉の感じからして、ぶっちゃけ声も出てないみたいだし。
ヤだなぁ、こんなピンクの世界に閉じこめられちゃったのかなぁ?
閉じこめる人間違ってますよぉ、ごとーこんなキショイとこいたくないもーん
ポチャピチャ……ピチャピチャ…
んあ?なんか聞える…水の音かな?
でも見渡すかぎりお花畑一面なこの世界のどこから水の音なんてするのさ?
そう思った瞬間、ごとーの体がグリンっと勝手にまわれ右して
突然目の前に河が現れた。
河の水の青さが、ピンクまみれでアイタタタだったごとーの目を優しく癒してくれる。
- 175 名前:再会と帰還。 投稿日:2003年04月24日(木)00時10分38秒
- 「真希…真希…」
んあ?どっかで聞いたような…男の人の懐かしい声がごとーを呼んでる。
首が動いて、河の向こうに人がいるのはわかったけど
誰なのかわかんない
「真希、大きくなったな」
んあ…おとーさん?
「あんなに小さかったのに、もうそんな色っぽい女になったのか」
男の人の少し悔しそうな声が耳に届いた時、その顔がハッキリと見えた。
やっぱりおとーさんだ!なんで?どーしてここにいるの??
「スタイルがいーのはさすが俺の子って感じで嬉しいんだけどよ
その服はどーなんだ、腹に穴あけんの流行ってんのか?」
服?またも意思とは関係なしに首がおれて、うわさのSEXY GUYの衣装が目に入る。
ちがうよおとーさん!コレは衣装だよ!
ごとーはモーニング娘。っていうアイドルグループのオーディション受けて歌手になったんだ
17の誕生日に卒業して本格的にソロデビュー…
「あっは冗談だよ、全部知ってる。
お前たちのコトはいつも見守ってたからな」
本当?なんだ早く言ってよぉ
ねぇおとーさん、ここどこなの?おとーさんもこっちおいでよ
昔千葉の川泳いで横断してたんでしょ?
このぐらいスーイスイだよね
- 176 名前:再会と帰還。 投稿日:2003年04月24日(木)00時11分42秒
- 「行きてぇのは山々なんだけどな、俺はもうそっちには帰れないんだ」
んあ?どーゆーこと?
「本当はよ、ここに来るのも禁止されてて
こうして真希と話すなんて罰金モノなんだぜ」
罰金?なんで?おとーさんはごとーに会いにきてくれたんでしょ
父親が娘に会うのがなんでいけないのさ
「いやぁ、俺はあの世の人間だからさ。
真希が生きてるトコだって法律があって秩序が保たれてるワケだろ。
だから俺んトコも色々決まりがあるってワケ」
ふぅーん、よくわかんないけど、わかったよ
おとーさんしばらく会わない間に難しいコト言うようになったね
おかーさんが聞いたら笑い転げるよ
「そっちで勉強しなかった分真面目になったんだ。
…ってそんな話をしに来たんじゃなくてだな。いいか、よく聞けよ」
んあーぃ
「えっと、つまりな、お前はまだここに来ちゃいけないんだ」
んぇ?来ちゃダメって言われても、ごとー気づいたらここにいたんだよぉ
- 177 名前:再会と帰還。 投稿日:2003年04月24日(木)00時12分45秒
- 「ん?まーそうなんだろうけどよ、いいから聞け。
とにかく、お前はまだここに来るべきヤツじゃないんだ。
だから…こう…帰りたいって強く念じれば、元の場所に帰れるから
今からやってみ、あんまここに長くいるとよくねーからさ
さっさとやって安倍さんトコ行ってやれ」
んなっ!?おとーさんなっちのコトまで知ってるのー!?
いやーんごとー恥ずかすぃー
「だぁっ!早くやれって!安倍さんのコト好きなんだろ?
だったらさっさと気持ち伝えてこい!
真希ならきっと大丈夫だからよ。俺の子供なんだ、ビシッと告れよ!」
そうだ!ごとーはなっちのコトが……でも嫌われちゃったし…
それにもっとおとーさんといたいよ!
だって久しぶりに会えたんだよっ!ごとーずっとずぅーっと淋しかったんだからぁ!
「バカヤロー!俺はいつだってお前ら家族の傍にいんだよ!
お前らが見えねーから気づかねーだけで、俺はたまに孫の添い寝してるし
ユウキがアホやった時もちゃんと説教したんだぞ!
俺だって淋しいっつーの!気づけよバカっ!」
んあ…おとーさん……ご苦労様です…
- 178 名前:再会と帰還。 投稿日:2003年04月24日(木)00時13分36秒
- 「まー見えねーんだから仕方ねーし、俺も普段は鏡で見てるだけだかんな。
ブルーカードが貯まるとそっちに下りれんだよ。
これも貯めるのがなかなか大変でなー…
でもそろそろまたいっぱいになるから、そん時は気づいてくれよ。
じゃあもう行け。安倍さんは優しいから、真希のコト嫌いになんかなってねーからよ。
こうやって話ができて嬉しかったよ、元気でな」
んあ…またお別れなんだね、だけどお別れじゃないのか…
やっぱりごとーには難しくてよくわかんないけど、ごとーがんばるよ!!
見ててね、おとーさん!
必ずやなっちを攻めてごとーのモンにするからさー!
「がんばれよ!」
おとーさんは大きく手を振ってニカッと笑うと、ピンクの空に消えていった。
ありがとう、ごとーはヤるよ!
その為に帰るんだ!なっちに会いたい、なっちのいる世界に帰りたい!
ごとーズワァーっぷぅ☆ とうっ!
心の中で思いっきり叫ぶと、ごとーの体はピンクの空高くジャンプした。
そしてどこまでも続くピンクに吸いこまれて、やがてなにも見えなくなった。
- 179 名前:再会と帰還。 投稿日:2003年04月24日(木)00時14分40秒
- 「…ん!ごっちん!…っごっちん!気がついた!?」
「んあ…なっち?」
ピンクの空をつきぬけて、真っ暗な世界に入ったと思ったら
なっちがごとーの体を滑り台から抜き出して抱きしめてくれていた。
「ごっちん!こんなトコで何してたべさ?!心配したっしょ!
あーもうこんなカッコで体冷えちゃってるべ!」
「んあ、だってなっちを怒らせちゃったから、ごとー嫌われたと思って…
ごとーなっちに嫌われたら生きてけないもん」
「なっちがごっちんのコト嫌いになるワケないべ!
そりゃさっきはビクビクビックリしちゃったけど、なっちはごっちん大好きだよ」
あはっニッコリと、なっちの天使スマイルに至近距離で見つめられただけで
ごとーのしんぞーは破裂5秒前だったのに、大好きなんて言われたらごとー死んじゃうよぉ
「本当?じゃあこれからはごとーのそばにいてくれる?」
「もちろん。今までだってずっといたっしょ、ずぅーっと仲間だべさ」
…ガーンドゴーンゴロゴロゴロゴロピカッ!
ちがーう!!それじゃダメー!その好きじゃごとーの好きとちがうじゃんかー!
「ちがうよなっち!ごとーは…ごとーは…なっちのコトが……」
- 180 名前:再会と帰還。 投稿日:2003年04月24日(木)00時15分30秒
なっち、ごとーの好きは、なっちのコトを攻めたい“好き”なんだよ
他の誰にも、なっちを触ってほしくない
他の誰にも、なっちを渡したくない“好き”なんだ
「ごとーは…なっちのコトが、好きです」
わかってなっち、ごとーのこの真剣な目をちゃんと見て
そうすれば伝わるハズだよ
どれだけごとーがなっちのコトを想ってるか
どれだけごとーがなっちのコトを愛してるか
「……ごっちん?…どうしたのさ、そんな……」
「なっち…ごとーの気持ち、受けとってくれる?」
ごとーの目を見つめて、キョトンとしてるのなっちに顔を近づける。
そしてさっきとはちがう、そっと触れるだけのキスをした。
「…っ、ごっちん……」
「なっち…好きだよ…好きなんだよぉ……」
びっくりしてるなっちから、拒絶の言葉が出てくるのが怖くて、
ごとーは必死でなっちにしがみつく。
- 181 名前:再会と帰還。 投稿日:2003年04月24日(木)00時16分07秒
- 黙って抱きあったまま、静かに時間がすぎた。
「なっち?」
「……ん?」
いやいや、ん?ってかわいーからいーんだけどよくないってゆーか
そのぉ、ねぇ、わかるでしょ、ふつー
「返事、聞いてもいい?」
「・・・・・・」
腕の力をゆるめてごとーの胸に顔をうずめてたなっちの顔を覗きこむ。
ポワーンって顔して眠そうにまばたきしてるなっちは
なに考えてんのかさっぱりわかんない。
「なっちー?」
呼びかけてもポーっとしたままのなっちから、とりあえずトレンチコートを
受けとってはおり、くつをはく。んあ、ぬくい
「かっ帰るべっ!!」
「んあ!?」
なんの前触れもなく立ち上がったなっちが、ごとーの方を見向きもせずに突然大声で叫んだ。
「ちょっと!まってよなっちぃ!!」
そしてサっとごとーに背を向けると、ワケわかんないごとーをおいて早足で公園を出ていく。
んあー!なんで?返事は?家に帰ってからってこと?
どーゆーことなのー?なつみさーん!
- 182 名前:再会と帰還。 投稿日:2003年04月24日(木)00時16分38秒
-
- 183 名前:のえる 投稿日:2003年04月24日(木)00時24分36秒
- >171名無し読者様
あ〜よかった。こんなのカオリじゃねーよ!って言われたら
どういようかと思ってたんで嬉しいっす。
>172名無し読者様
ありがとうございます。もー嬉しすぎです。パワーがつきます。
おとーさん勝手に適当に書いちゃってすみません。
やっとこの話もなちごまらしくなってきた様な気がします。
- 184 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月25日(金)09時00分12秒
- おお!更新お疲れ様です!
あいかわらずすげーです。
おとーさんいい!
なっちの行方(笑 が気になる!
- 185 名前:天使がくれたビューティチュード。 投稿日:2003年04月26日(土)00時14分18秒
- 「「・・・・・・」」
公園を出てっちゃったなっちを追いかけて捕まえ、一緒に歩いてるんだけど…
なっちは黙って俯き気味にごとーの前を歩いてて
気まずいこと、この上なし
どーしちゃったのさなっちー??トイレとか?もしかして我慢してるの?
「んあ…なっち?」
「べべべべさ?」
「んあ・・・」
どもりまくりだよ、やっぱトイレなの?声もなんだか震えてるよ
「あ、ごごごっちんさぁ、紺野に山内方程式教えてもらった?」
「やまうち?だぁれそれ?」
むぅ…また男だったら怒っちゃうぞぉ!
「うん?だれかはよくわかんないんだけど、ごっちんイグアナ好きっしょ?」
「んあ。パパとママとあべちゃん飼ってるしね〜」
「もともとイグアナの健康診断に役立てる為の方程式らしくてね。
えっとたしか長さをセンチ、重さをグラムで表したとき
鼻からこ…肛門までの長さを3乗して、それに0,051をかけると
体重になるんだってさ」
「参上?」
参上してかける?0,051を?何を0,051かけるんだろ?
- 186 名前:天使がくれたビューティチュード。 投稿日:2003年04月26日(土)00時14分57秒
- 「んあ、イグアナも奥が深いんだね」
「そうだべ。生き物は奥が深いんだべ」
たぶんなっちはこの気まずい空気をどうにかしよーとしてくれたんだろうけど
紺野からの情報は難しすぎてごとーでは話を広げられなかった。
「「・・・・・・」」
そんなワケでまた沈黙。おとーさん、ごとーどうしたらいい?
とりあえずなんかしゃべろう、うーんと…
「…な、なんかさぁ!なっちとこんなふーに歩くのひさしぶりだねぇ!」
「そそそそーだねぇ!月がキレーだべさぁ!」
んあ…大失敗。声裏返ったしでかくなったし
まるでおたけびみたいになっちゃったよ
「つ、月にはぁウサギさんがいるんだよねー」
「うんうん。おもちついてるのさぁ」
「おもちかぁ…ごとーもち米好きだよー」
「なっちも好きっしょ…」
「んあ…」
- 187 名前:天使がくれたビューティチュード。 投稿日:2003年04月26日(土)00時15分38秒
- なっちも好きっしょなっちも好きっしょなっちも好きっしょ…(以下エンドレスリピート)
「もち米が」だってわかってるけど、なんか幸せ
ペッタンペッタンついてのび〜るおもちは、ごとーとなっちをつなげてくれてるんだ
そーよね、接着力もあるし
離れないように見えないおもちがごとーとなっちの間にきっとあるんだ
その後は結局二人とも黙ったままでなっちの家に帰った。
「ごっちんお風呂先入って。体冷えてるっしょ」
「はぁーい」
ごとーの体を心配してくれるなっちが愛すぃ
「んあ!なっちー、一緒に入ろー」
「ぶぅっ!!ごごごごっちん!年上をからかうもんじゃねーべ!」
「んぇ?からかってないよー?変ななっちー」
南ア○プスの天然水を流しに向かって勢いよくふきだしたなっちは真っ赤になって
ごとーを睨んだ。
んあ、ごとーのなにがいけなかったのー?
お背中流しあいっこしよーと思っただけなのにー
- 188 名前:天使がくれたビューティチュード。 投稿日:2003年04月26日(土)00時16分23秒
- ぶつくさ言ってるなっちをおいて、ごとーはお風呂に入った。
ムフフ…ここにいつもなっちが座って、お尻つけちゃったりして
このシャワーから出るお湯がなっちの体をすべって排水溝へと旅立っていくんだね
ここはなっちの家だから、ここにあるすべてがなっちのモノで
なっちを毎日見ているワケで
あ〜ごとーの左手がサンコンメトラーだかなんかだったら
読みとって読みとって読みとりまくるのに
無能って…悲しいね
あはっ、僕にはわか〜る
『後藤さん、御自分の事なんですからわかって当然。完璧です』
「んんぁあ!?こここ紺野ぉ!?」
『声に出さなくても聞こえますよ、テレパシーですから』
テっテレパティー?なんで?ごとーにもそんな力が?
『いえ、こないだ後藤さんが家にいらした時に脳のデータを
記念にとっておいたんです。それを元にこちらから脳に直接話し掛けてるんですよ』
ほっほーう、なるほど
- 189 名前:天使がくれたビューティチュード。 投稿日:2003年04月26日(土)00時17分03秒
- 『色々あったようですが、後藤さんが無事で安心しました。
今夜は頑張ってくださいね。それでは失礼します』
んあ、ありがと紺野
知らないうちに心配かけたね
そーだ、ごとーこんなゆっくりまったりお風呂につかってる場合じゃなかった!
なっちに返事もらわなきゃ!今日が無理ならそれでもいーけど
なんか一言いただかないとっ!
ごとーはざばぁっと湯船から上がると、蝶のように舞いゴキブリのように逃げ…ないで
丁寧に体を拭き、タオルを巻いてリビングに戻った。
「お先ー♪」
「ごっちん、お湯加減どぅ…ってキャァァアアア!ふふふ服!ちゃんと着てぇ!」
「んあーだってごとー今日ここに来る前にデパート行ってパジャマ買ってきたのぉー
それ出すの忘れててぇ、なっちの分もおそろいで買ったから着てね」
「あ…うん、ありがと。なら早くそれ着て…」
「あーあとぉ、なっちにごとーの写真集とぉ、おやつとぉ、あとこれ
今度やるライブのチケット、はい」
「わぁ…すごぉい、ごっちんありがとぉ」
「えへへ、なっちもお風呂入ってきなよ」
「うん、行ってくるべ」
- 190 名前:天使がくれたビューティチュード。 投稿日:2003年04月26日(土)00時17分41秒
- 「っくしゅん!」
ずずっ。おっとぉパジャマ着よ
「Say yeah!(イェー)いちごパジャマは絶対♪
Baby!(ベイベー)なっちとおそろーおそろー♪
あっはぁん(ぁん)なっちを攻めるぞ今夜ー♪
うっふぅん(ぅん)なっちとみらこーないっ♪」
喉の調子もバッチリ☆あとはなっちを攻めるだけ〜
なっち早くこないかなぁ、もう10時だよぉ
あんまし遅くなると明日のお仕事にさしつかえちゃう
なっちもごとーもお寝む屋さんだし、早いけどベッドに入ってよー
むふぅ〜このベッドで毎日なっちは寝て
この枕に頭乗せて…わぁ、なっちのにおいがするぅ
このお布団かぶって…ふにゃぁ、なっちに包まれてるみたい
むにゃ、眠くなってきたでござーる……ウトウト…
- 191 名前:天使がくれたビューティチュード。 投稿日:2003年04月26日(土)00時18分20秒
- 「ごっちん、お待たせー…って寝ちゃったべか?」
「…起きてりゅ……なっちも一緒に寝よー…」
「んーでもシングルだから二人じゃせまいべ。なっちはお布団しくよ」
あはっ。なっち初夜はお布団派?いいねー風情あるじゃーん
「じゃあもう電気消すね、…ん?ごっちんお布団がいいの?
ならなっちベッド行くよ」
んあ?ごとーとなっちの考えにちょっとした違いがあるような気がするのは
ごとーだけですか?
「なっちとぉ一緒に寝たいのぉー」
「…だからせまいよ?」
「いいのぉーなっちと一緒じゃなきゃ寝られないー」
「・・・・・・」
「なっちは嫌?ごとーと寝るの」
「い、嫌じゃ…ないけど…」
「じゃあ決まりー♪」
- 192 名前:天使がくれたビューティチュード。 投稿日:2003年04月26日(土)00時18分56秒
- 心なしか複雑そうな顔のなっちと二人でベッドに入る。
「そうだ、ごっちんパジャマありがとね」
「んあ、気に入ってくれた?」
「うん。いちごとってもかわいいべ」
「あはっ、なっちいちごの発音なおらないねー」
「むぅ、室蘭民の誇りだべさ。直す気なんてサラサラないっしょ」
「うん、なっちはずぅっとそれでいいよ」
そう、ごとーはそのままのなっちが大好きだよ
変わらないで、ごとーの知らないなっちになんかならないで
フと沈黙と寂しさが訪れて、ごとーはせまいベッドでいつも以上にちっちゃくなってる
なっちをひきよせてギュってした。
「……ごっちん…」
「なっち、ごとーはなっちが好き。
病める時も健やかなる時も共に分かち合いたいぐらい好きだよ」
「・・・うん」
「なっちはどうかなぁ?」
- 193 名前:天使がくれたビューティチュード。 投稿日:2003年04月26日(土)00時19分39秒
- 「…なっちは…なっちはね、ごっちん好きだよ。
でもそれは妹みたいってゆーか…」
「んあ…そっか…」
「でも!でもね、最近ずっと…ごっちんからお泊りしたいって
メールがきた日からずっとごっちんのことばっか考えてて…
なんかあったのかなって気になって…
さっき、ごっちんにいきなりキスされて…びっくりしたけど嫌じゃなかったべさ。
ただちゃんとした挨拶もなかったからそれが嫌で。
まだ…まだよくわかんないんだけど、なっちも……ごっちんのこと…」
そこまで言って、なっちは真っ赤な顔をごとーの胸にくっつけた。
「なっち、ちゃんと言ってほしい。
ごとーのこと…どう思ってる?ごとーにちゃんと教えて…」
割れ物を扱うようになっちのほっぺにそっと手をあてて顔を上げさせる。
なっち、ごとーの目を見て言って。ごとーはちゃんと言ったよ
「なっちも、ごっちんが好き。
ごっちんがなっちを好きな“好き”と、同じ“好き”だよ」
- 194 名前:天使がくれたビューティチュード。 投稿日:2003年04月26日(土)00時20分31秒
- 「ほ…ほんと?」
落として上げてさらに落とすみたいな展開にならない?
嬉しすぎて、今まで経験したどんなのよりも嬉しいみたいで手が震える。
なっちをギュってしてる手がプルプルして、これじゃなっちをちゃんとギュウできないよぉ
「ほんと。ほんとに大好き」
照れたように笑ってくれたなっちがごとーの背中に手をまわして
プルプルしてるごとーを優しくギュってしてくれた。
そして、ゆっくりなっちの顔がちかづいて…
「これで信じてくれたかい?」
「……んあ」
信じます!信じますとも!神様なんか信じないし、ましてや人格のある神様なんて
誰が信じるかんあー!!って思ってたけど
なっちなら信じるよ!なっちがごとーの神様だったら
ごとーはなっちを唯一神として、一生あがめたてまつるよ!!
もー最高!なっちの為ならごとーはなんでもしますヤりますかかってこいやぁ!
- 195 名前:天使がくれたビューティチュード。 投稿日:2003年04月26日(土)00時21分20秒
- さぁなっち、とうとうこの時がきたよ
ごとーのすべてを受けとめて
過去のことは特別サービスで水に流してあげるから
そのかわりもぉごとー以外の人とこんなことしちゃだめですぞぉ
「なっち…いい?」
「…ん、優しくしてね」
いただきます!ビバなちごま!全身全霊愛してるぜなっちー!!!
「ふぁ……ごっ…んん…ぁ…はぁ…あん…」
「なっち…」
「あぁんっ…んぅ……くっ……あんっ……ああ!!」
生まれて初めて攻めた夜、大好きななっちを抱いた夜
この夜を、ごとーは一生わすれない
- 196 名前:天使がくれたビューティチュード。 投稿日:2003年04月26日(土)00時21分58秒
-
- 197 名前:天使がくれたビューティチュード。 投稿日:2003年04月26日(土)00時23分47秒
- ( ´ Д`)人(´ー`●)
- 198 名前:のえる 投稿日:2003年04月26日(土)00時30分55秒
- >184名無し読者様
おとーさんあんなんでいいですか、ありがとうございます。
すげーなんてもったいないお言葉にごまも喜んでます。あはっ>(´Д ` )
- 199 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月26日(土)00時55分27秒
- ごとーさん、良かったね。
なっち、かわいい。
作者さん、面白いです。
- 200 名前:おふぇんす らぶ! 投稿日:2003年04月28日(月)19時32分34秒
チュンチュン…チュンチュン…
『後藤さん、そろそろ起きてください。完璧に朝です』
「…zzz」
『あ〜ダメだよ紺野、そんな囁きじゃごっちんは起きないって。
ここはひとつ、カオが歌うよ』
『わぁ…生ライブですね!素敵です!完璧です!』
『特別サービスだよ、カオの歌声は高いんだから。
タンスに激突タラちゃん 鼻血ブーぅ♪
タンスが 倒れて タラちゃぁん下敷きぃ♪
みんなが笑ってるぅ〜
タラちゃんもがいてるぅ〜
ルールルルッルぅー 明日はお葬式ぃ〜♪ 』
「んんぁあ!!?タラちゃんっ!!………んあ?」
『・・・・・・』
『ホラ起きた。やっぱカオって最高のエンターテナーだよね』
『……なんでソロデビューしたのにサザエさんの替え歌なのかは甚だ疑問ですが
とりあえずお疲れ様です』
「んあ…紺野にかおりん?」
- 201 名前:おふぇんす らぶ! 投稿日:2003年04月28日(月)19時33分14秒
- 『おはようございます。モーニング紺野。です』
「んあ、まだ6時だよぉ?」
『ごっちん!!最初の朝は大事なんだよ!モーニングコーヒー飲むんだよ!
それに…パジャマの次のごっちんのロマン叶えなくていいの?』
「ごとーのロマン?……んぁ!裸エプロン!!」
『それだよそれ!昨日あんなに妄想しといてなに忘れてるんだよ!
おかげでカオリは大変だったんだから……ポッ』
『そんなモノまで覗いてたんですか…。
と、とにかく後藤さんは9時には出ないといけませんし
早めに支度して安倍さんとイチャついちゃってください』
「んあ…その為にわざわざ起こしにきてくれたの?」
『そーだよー、カオはまだ寝たかったのに紺野が行こうってうるさくてさー』
『なっ!?そもそも飯田さんが仕掛けた話なんですから
これぐらいして当然です!』
「…かおりんが仕掛けた?」
- 202 名前:おふぇんす らぶ! 投稿日:2003年04月28日(月)19時33分54秒
- 『!?…ちっちがうよ!仕掛けたじゃなくてシッカケータ!
北海道の方言だよ方言!特に意味ない言葉だから気にしないで!』
『…そういうことにしておきましょう。
マネージャーさんに電話して車まわすよう頼んでおいたんで
9時にはマンションの前にいてくださいね。完璧です』
「んあーぃ。ありがとね、ふたりとも」
・・・頭の中からふたりの声が消えて、ごとーはもそもそと起き上がった。
きゅーくつな小さいベッドの中、隣に両手をバンザイして眠るなっちを見つける。
布団がペロンとめくれても起きないなっち。
かわいくってかわいくってほっぺを指でつついても起きない。
いちごパジャマを脱いだ白い肌に昨日ごとーがつけた赤いアトがいっぱいあって
そっとなぞると小さくうめいて体を揺らした。
夢じゃなかった…そして今も夢じゃないんだ
ごとーはなっちを攻めたんだぁー!
腕を振り上げて静かにガッツポーズすると、ごとーはソロソロとベッドを下りて
床に落ちてたいちごパジャマをまたぎ、お風呂場にむかった。
- 203 名前:おふぇんす らぶ! 投稿日:2003年04月28日(月)19時34分44秒
- 軽くシャワーを浴びて髪をしばり文麿気分でかる〜いメイクをする。
その間にヤカンでお湯を沸かしてモーニングコーヒーの準備もした。
「んあ…ないなぁ」
正直ごとーもなんだけど、なっちもコーヒーは飲まないみたい
紅茶しかないよぉ…見つかんないだけかなぁ?
でもなっちって見た目もお子ちゃまだし、無理せず紅茶にしといたほーが喜ぶかも
そんなワケでごとーはモーニングコーヒー“カプチーノの朝”を
モーニングティー“紅いアナタの誘惑”に変更し【こうちゃ】と書かれた引き出しをあけると
中にはミルクティー向きのアッサム、ドアーズ、ルフナやら
アイスティー向きでバラに似た香りがするディンブラ
さらにアールグレイ、モンターニュブルー、フランボワーズ、アンブレ、カラメル…
などなどのストレートティー向きのフレバリーティーやらがどっさりある。
「すごい…三大銘茶まである……」
中でもごとーの目をひいたのは値段も高めの
インドのダージリン、スリランカのウヴァ、中国のキーマンだった。
- 204 名前:おふぇんす らぶ! 投稿日:2003年04月28日(月)19時35分18秒
- ダージリンはあるけどウヴァとかは飲んだことないなぁ…
なっちってこんな紅茶凝ってたんだ
昔からよく飲んでたけど、ごとーが見たのは大体午後ティーだったし
お料理はよく持ってきてくれたけど紅茶はなかったから全然知らなかった
ちょっと凹む…
こんなに近くにいるのにまだまだごとーはなっちのこと知らないんだ
その時しゅんとなってるごとーの横でお湯が沸騰し始める。
んあ!時間見なきゃ!
おいしい紅茶の為には新鮮な空気をふくんだ水が必要で
ミネラルウォーターとか汲んでから時間がたってるのはブーだし
カルシウム濃度があがって硬度も高くなって空気が抜けるから沸かしすぎてもダメだし
だけど浄水器がついてないから5円玉ぐらいの気泡が出てから3分くらい
沸騰させてカルキ抜きした水道水がグッドウォーターなんですぞ!
愛するなっちの為にごとーはおいしい紅茶を入れる義務があるのだ!!
- 205 名前:おふぇんす らぶ! 投稿日:2003年04月28日(月)19時35分57秒
- いっぱいありすぎて迷ったけど、ごとーはストレートにもミルクにも
向いてるギャルを選んだ。
額に薄く汗がにじむぐらい真剣に紅茶と戦い、戦利品をおぼんに乗せて
なっちの眠るベッドルームへ向かう。
そぉ〜っとドアをあけてなっちを見るとバンザイしたまま
足まで布団の上にあげて信じられない体勢で眠ってる。
んあ…久しぶりに見るけどなっちってこーゆー人だったね、うんうん
気持ちよさそーだけど裸だからほっといたら体冷えちゃうし
モーニングティー飲んでもらわなきゃだから起こすよ、ごめんね
「なっち、なっち起きて」
「…zzz……ムニャ…」
かっ…かわいい!!聞いた今の?ムニャだよムニャ!
寝顔もかわいーのに行動もかわいーなんて罪だよ!
んもー朝から襲っちゃうぞぉ?
- 206 名前:おふぇんす らぶ! 投稿日:2003年04月28日(月)19時36分36秒
- 「なっち〜食べちゃうぞぉ?あはっ」
なんて言いながらごとーの手は勝手にとっくに胸をもみもみ。
寝ながらも身をよじるなっちに顔を近づける。
「せっかくの紅茶冷めちゃうけど、なっちのせいだからしょーがないよね」
唇にちゅっと軽く触れるだけのキスをして、ごとーはなっちの首筋に顔をうめた。
ペロペロなめながら鎖骨におりると上からなっちの声が聞える。
「…んっ…ごっちん……」
起きたかと思ったけどちらっと見たらまだ完全に寝顔だった。
んふふ、寝てるのに反応するなんてぇ
なっちったらスケベさんだなぁ〜まぁごとー的に全然オッケーだけどぉ
中途半端にのっかってる布団をなっちからとっぱらって
ごとーは胸を攻めた。
- 207 名前:おふぇんす らぶ! 投稿日:2003年04月28日(月)19時37分28秒
- 「ん…はぁ……ぁん…」
なっちの胸の蕾を指ではさんだりひっぱったりしながら谷間を舌で撫でる。
そしてゆっくりと左の蕾に近づいて、よぉく湿らせてから音をたてて吸った。
んあ…憶えてないけどおかーさんのおっぱいを飲んでた頃に帰ったみたい
なっちの方が断然おいしーし、今おかーさんの飲めって言われたらかなり困るけど…
なっち大好きもぉ今日は仕事サボって一日中なっちを攻めてたいけど
そんなこと言ったらなっちは怒るよね?
それともなっちも受けたいって言ってくれる?
考えごとしながら吸ってた胸は真っ赤になって
それでもなっちが起きないのをイイコトにごとーは最後までしちまうことにした。
ふとももを持ち上げてなっちの大事なトコロを攻める。
足を左右に大きく広げてソコを見ると、濡れてキラキラ光っていた。
なっちったら!なっちったらぁ…いただきます!!
- 208 名前:おふぇんす らぶ! 投稿日:2003年04月28日(月)19時38分07秒
- 「はふっ…あっあっ…んぅ?……ぁっ、ちょっ!やぁっ…やめっ!」
「あ、なっちおはよー」
「もっ…ぅん…おっ…はよぉ…じゃ…ないっ…べさぁ」
「うふーん起きないくせにかわいーなっちがいけないんだぁ」
「ふぁ!っしゃべ…らなっ…あっ息が…かかるぅ…」
「んあ、ここでやめたらなっちもつらいでしょー?
なっちがつらいとごとーもつらいもん」
「そ…んなっ…ぁ…ん……んんっ…ふっ…」
「声我慢しなくていーよぉ…ん…」
「あんあっあっあっ…!…っぁ…ぅーんっんっ…も、もぉ終わったべさぁ!…」
「んーキレイにしたげるから待っふぇ」
「……ふぅん…ばかぁ…」
ごとーの都合により、一部音声だけでお伝えした行為を終え
グッタリしたままふくれてるなっちにいちごパジャマを着せてあげた。
起きあがってごとーの胸にもたれてるけど
なっちの機嫌はなかなか治らない。
なっち照れ屋さんだからなぁ
ま、そゆとこもとぉーぜんかわいーんだけどぉ
- 209 名前:おふぇんす らぶ! 投稿日:2003年04月28日(月)19時38分42秒
- 「なっち…怒っちゃった?」
耳が痛そうなぐらい赤くなってて、ちょっと罪悪感を
感じたごとーがごめんなさいの顔でなっちを覗きこんでみると
「…ごっちんのバカ」
ウルウルの上目遣いで怒られてしまった。んあ、ごめんなさい
でもねーでもねーあのなっちを見て襲わないヤツぁいないよ?
ましてやごとーはなっちを愛しちゃってるワケでさぁー
今の上目にもドキュン!胸キュン!もっかい攻めていーですかベイベー?って
さっそくなっちを抱きしめてる手に力入りまくってるのよぉ
「…もぉダメだかんね。なっちだって今日仕事あんだから」
ぐはぁっ…やっぱダメですか…どーしてもダメですか…
でもでも、ごとーの心を読んで先回りしたなっちの
こー見えても年上なんです!〜大人の女バージョン〜が見れてごとーは幸せですぞぉ〜♪
- 210 名前:おふぇんす らぶ! 投稿日:2003年04月28日(月)19時39分24秒
- もぉダメなんて言いながら、ギュッとごとーに抱きついてきた
なっちの頭を撫でてるとくぐもった声が聞えた。
「ごっちんなんかお花の香りするっしょ、いい香りだべ」
「んあ?お花?」
ごとー草むしりしてないしー花屋にも行ってないしー
なっちん家のボディーソープはミルク風味だったよぉー?
どこでそんな……
「んあ!?ギャルだ!」
「はぃ?ギャル?…まさかごっちん、朝っぱらから浮気したの!?
いくらなんでも早すぎるっしょ!それとも昨日の告白は嘘だったべか?!」
「ふぇ?ちがうって!そんなんするワケないじゃんか!!ギャルは紅茶のことだよ!
なっちとモーニングティーしよーと思ってさっきいれたの!」
赤から一転して青ざめたなっちにベッド脇のテーブルに載せたおぼんを見せる。
するとワナワナしながらごとーのシャツの襟首をつかんでたなっちは手を離した。
- 211 名前:おふぇんす らぶ! 投稿日:2003年04月28日(月)19時40分24秒
- 「…っはぁ…よかった…紅茶かぁ…」
「そーだよぉ、やっとなっちと両思いになれた次の日に
浮気なんかするワケないじゃん…」
疲れた…今の10秒ぐらいですんごい疲れた
なっちが勘違いとはいえごとーの浮気にあんなに取り乱してくれるなんて
嬉しいけどメチャクチャびっくりしたよぉ…ふぅ
「それにアレなっちのだよぉ?
引き出しの中にすごいたくさんあったやつのひとつ、いつも飲んでるでしょ?」
「ううん。なっちはギャルはまだ飲んでない。
お姉ちゃんとかが買ったやつをポンポン置いてって
やたらいっぱいあるんだけど飲み比べる暇もないから
飲んでないやつばっかなんだ。ほとんど未開封だったっしょ?」
「んあ…そーいえばそーだった。
どーしよ、いれ直そうか?冷めちゃったし」
「ん、いいよ。せっかくごっちんがいれてくれたんだもん。飲んでみよ」
ごとーはなっちを抱っこしたままテーブルの近くに移動しカップを手にとった。
- 212 名前:おふぇんす らぶ! 投稿日:2003年04月28日(月)19時41分23秒
- 「毒味するからちょっと待ってね」
ずずっ……ふむ
「やっぱ冷めてるけどおいしーよ」
「そう?じゃあなっちも…」
そう言ってもうひとつのカップに手を伸ばしたなっちを引きよせて
ギャルを一口ぐびっと口に入れると
ごとーのしようとしてるコトがわかったなっちは
恥ずかしそうに目を閉じた。
「……おいしい?」
「…うん」
「なっち」
「…なに?」
「好きだよ」
「………うん」
「なっちは?」
「…好き」
「あはっ」
「・・・・・・」
「なっち〜」
「…なにさ?」
「なつみ」
「っ……ま、き」
「んあ」
- 213 名前:おふぇんす らぶ! 投稿日:2003年04月28日(月)19時42分40秒
その後1回、なっちが作ってくれた朝ごはんの後片付けをしながら
もう1回なっちを攻めてごとーはスキップでお仕事に向かった。
ヨロヨロしながら玄関で見送ってくれたなっちは
「ごっちん元気すぎだべ…」なんてボヤいてたけど
これでもごとー我慢したんだよ、あと3回はしたかったのにさぁ
マネージャーさんの車の中でよしこと梨華ちゃん、いちーちゃんとふじもってぃ〜に
報告メール、けーちゃんにチェーンメールを送る。
仕事のお昼休憩に携帯をひらくと、お祝いメールとケメコの変顔写メールが届いてた。
(もちろんケメコは即効削除)
あとかおりんから『筋肉痛はないみたいだけど、腰は相当キてるね。
今日は見逃してあげるけど今度からは気をつけるように』というご忠告メールも。
『素晴らしい体力、完璧です』紺野には褒められたし。
みんなのおかげでごとーはなっちを攻められたんだなぁ…みんな、本当にありがとう
- 214 名前:おふぇんす らぶ! 投稿日:2003年04月28日(月)19時44分03秒
- そして
『ごっちん大好き
お互い忙しいけど、いつでもなっちのトコにきていーから。
……ただし、手加減はしてね』
あはっ♪
なっち最高!!もぉ今すぐ会って抱きしめたいよぉ!
チューもしたいぃ!そっから先もぉ!うへへへ…
後藤真希 17歳
職業:歌手
好きなモノ:なっち
趣味:なっちを攻めること
特技:なっちを攻めること
ただいまごとーは幸せのど真ん中にいます!
ごとーを応援してくれた人、ありがとう!!
これからもごとーはなっちを末永く攻めて生きていきます!んあー!!!
この時ごとーはなにか大切なコトを忘れてたんだけど
それはまた、別の話。
- 215 名前:おふぇんす らぶ! 投稿日:2003年04月28日(月)19時44分45秒
-
( ´ Д`)ノ<おしまい♪
- 216 名前:おふぇんす らぶ! 投稿日:2003年04月28日(月)19時45分15秒
(●´ー`)ノ<おわるべさ♪
- 217 名前:のえる 投稿日:2003年04月28日(月)19時47分25秒
- >199名無し読者様
( ´ Д`)<ありがとー、ホントよかったよ〜あはっ
(●´ー`)<かわいーなんて照れるっしょ。
ありがとうございます。(0^〜^0)<私って…白い犬ね。
このような後藤さんにも安倍さんにも保田さんにも失礼なアフォな話を
ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございます。
レスをくださった方、ものすごぉく励みになりました。感謝してもしきれません。
後藤さんはめでたく目標を達成しましたが
できたらまたここになちごま小話を載せたいなと思っております。
「なちごま最高!!」
のえる
- 218 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月28日(月)23時44分07秒
- 終わっちゃったんですねー。
面白かったです。 ホントに。
なちごま次回作も楽しみにしております。
- 219 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月01日(木)03時34分08秒
- すっごく面白かったです!
ごとーさんがちょっとおばかでかわいいっすねー。
飯田さんがもうすごくいい味出してて、出てくるのを楽しみにしてました(笑)
また次のなちごま楽しみにしてます!
- 220 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月01日(木)17時02分36秒
- ひさしぶりにパソコンの前で手をたたいて爆笑してしまいました。
すばらしい作品をどうもありがとうございました。
なちごま最高。
次回にも期待。
- 221 名前:のえる 投稿日:2003年05月01日(木)18時47分57秒
- >218名無し読者様
読んでくださった上に暖かいレス、本当にありがとうございます。
初挑戦のなちごま&アフォ話を無事完結できたのも
ひとえに川‘〜‘)||の……ん?
え、えーゴホン。ひとえに読者様のおかげです。
>219名無し読者様
読んでくださった上に暖かいレス、本当にありがとうございます。
( ´ Д`)<…おばか?
(●´ー`)<そ、そこがかわいーって言ってくれてるんだべ!
( ゜皿 ゜)⊃■<アリガトウ、オ礼ニいい味ノ素アゲル。
■はくれぐれも気をつけてお召しあがりください(笑)
飯田さんの出番増やそうかな…。
>220名無し読者様
読んでくださった上に暖かいレス、本当にありがとうございます。
手までたたいていただいて、(∩゜皿 ゜∩)<カオモタタクー!!!飯田さんも喜んでおります。
作者とては読み返すのも恥ずかしい駄文ですが、褒めていただけると
素直に嬉しいです。
- 222 名前:のえる 投稿日:2003年05月01日(木)19時01分37秒
- やっとこさ完結したばかりなんですが
思っていた以上に作者がここの後藤さんを気に入ってしまい
書ききれなかった部分等がある事も含め、これだけで終わらせるのは
淋しくなってしまいましたので、「おふぇんす らぶ!」の続編として
「でぃふぇんす らぶ!」を書かせていただきます。
もぉ飽きた、新作じゃねーのかよと思った方、ごめんなさい。
続編いーじゃない!読んでやるぜベイベーという方、
どれくらいの長さでどういう結末になるかはまだ未定ですが
なちごまへの愛と情熱を胸に頑張りたいと思いますので
続きも暖かい目でお付き合いいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
- 223 名前:でぃふぇんす らぶ 投稿日:2003年05月01日(木)19時04分25秒
( ´ Д`)<なちごまどぅ!>(´ー`●)
- 224 名前:なっちの悩み。 投稿日:2003年05月01日(木)19時06分23秒
後藤が安倍との幸せな日々を手に入れて数日が経ったある日。
テレビ東京のモーニング娘。の楽屋の中、安倍は毎日のように泊りにきている後藤に
攻められ続けて痛めた腰を辻にマッサージしてもらっていた。
「なちゅみ最近腰ばっかれすね。他のトコはいいんれすか?」
「…う、うん。こないだ重い荷物運んだ時に痛めたのが治んないみたい」
「ふぅん。なちゅみ小っちゃいんだから無理しちゃダメれすよ」
「は、はぁい」
・・・情けないべさ、なっち21なのにこれじゃおばちゃんっしょ
まぁ娘。の中ではとっくにおばちゃんメンバーだけど
なっちはあんまり言われないのに…これも全部ごっちんのせいだべ!
…なんてののに言えるワケないし・・・
己の破天荒な性生活を15歳の辻にグチるワケにもいかず
頬を赤くして目を閉じた安倍を、遠くから飯田がそっと見つめている。
- 225 名前:なっちの悩み。 投稿日:2003年05月01日(木)19時06分59秒
- なっち、カオリは思うの
流しそうめんは流されてるだけじゃないんだって
攻めるごっちんもごっちんだけど受けるなっちもなっちなんだよ
ケンカ両成敗って昔から言うでしょ?
そりゃあ好きなんだし、保育園の時から5キロの鉄アレイ持たされてたごっちんに
なっちが力で勝てるワケないから押さえこまれちゃうのは仕方ないけど
休憩とかハーフタイムも必要だと思う
なっちの方がお姉さんなんだし、発情期のごっちんに対するディフェンスもちゃんとしないと…
「ブツブツ……」
「…矢口さぁん、飯田さんの様子が変だわぁ」
「キャハハ!気にすんなよ!高橋も一緒に坊主めくりしよーぜぇ」
「あんれぇ矢口さん百人一首なんか持ってたんですかぁ?」
「えー普通一家にひとつはあるもんだろー。ホラ始めるよー」
「今の時代持ってる家のが珍しいですよ。
しかしこの私に坊主めくりを挑むなど……後悔しても知りませんからね」
「うわっ!あさ美ちゃんいきなり出てこんといてぇ」
「うるせーなさっさとやるぞ!」
- 226 名前:なっちの悩み。 投稿日:2003年05月01日(木)19時07分33秒
- はぁ…今日も娘。の楽屋は平和だべ、なっち嬉しいっしょ
あ〜気持ちいい、ごっちんもツアーとかあるからしばらくは我慢してもらわないと
お仕事に支障のある恋愛なんてよくないべ
なっちもおあずけ!って言える日本人にならなくてはいけないさぁ
「キャハハ!!矢口一人勝ち?余裕で勝ち組じゃーん」
「なんで矢口さんばっかキチョウヒメとかダイツキめくるんやぁ?」
「ふふふーん♪やっぱこれからは矢口の時代ー?みたいなー」
「でもあさ美ちゃんも何気にヒメとかめくってるよね」
「まことはボウズばっかやし…せめてトノガタぐらいめくったらどうやの」
「なっ!?愛ちゃんだってトノガタばっかでヤツキすらめくれてないじゃん!」
「まぁまぁ二人とも落ち着いて。そろそろアイツがくるから…」
「ん?アイツって誰やぁ?もぉ勝負はついたも同然やよ」
「そーそー!矢口の勝ちだよ、お前ら一人ずつなんか奢れよー♪」
「……フフッ」
- 227 名前:なっちの悩み。 投稿日:2003年05月01日(木)19時08分10秒
- 「ちぇ!なんだボウズかよー。まぁ1枚ぐらいいっか〜
おはながらっと」
「あぃやぁ、おはながらもいっぱいになってきたのぉ」
「………アヒャ!!!!!」
「…ど、どうしたの?あさ美ちゃん」
「これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬも逢坂の関」
「へ?読んだってわかんねーよ………ってまさかソイツは蝉丸!!」
「フフフ……ではいただきますね。
これで勝負はわからなくなりましたよ、矢口さん」
「ちくしょぉ、だから蝉丸は嫌いなんだよ!」
「もし矢口さんが負けたらハロモニにこの蝉丸の頭巾みたいな帽子被って出てもらいます、完璧です」
「ヤだ!絶対ヤだ!負けないもんね!
じゃあ矢口が勝ったらお前ら3人おそろで被れよ!」
「ひぃ!嫌やわそんなん!」
「私だってヤです!あさ美ちゃん取り消してよ!」
「大丈夫だよ、私が負けるワケないから」
「おっしゃぁ!紺野ぉかかってこいやぁー!!」
- 228 名前:なっちの悩み。 投稿日:2003年05月01日(木)19時08分55秒
- あ〜むこうは楽しそうだべ
ののも一緒にやりたいだろうになっちのマッサージしてくれて
さっきもドラマの撮影とかで疲れて寝ちゃってるあいぼんにジャケットかけてあげてたっしょ
チミは本当に優しい子だよ、ごっちんにも見習ってほしいべ
「いやぁぁぁああー!!なんでぇーどうしてぇー?!」
「メロン記念日。さん風に言えば、This is 運命。完璧です」
「いんやー矢口さん見事にボウズ尽くしやったのぉ、ナイス逆転劇やったわぁ」
「奇跡だよ!ミラクルだよ!あさ美ちゃんはやっぱすげーや!」
「では蝉丸でよろしくお願いします」
「ひぃーん…おかーさん助けてぇー…」
「「せーみまるっ♪せーみまるっ♪」」
おやおやなにがあったんだべか?
矢口が涙目で頭抱えてるべ、高橋と小川は小躍りしてるし…
そういえば収録はまだなのかな?照明にトラブルがあったとかで待たされたままなんだけど
- 229 名前:なっちの悩み。 投稿日:2003年05月01日(木)19時09分39秒
- まぁおかげでゆっくりできるからいいか、ん?
なちごまどぅ♪ピッ
ごっちんからメールだべ、なになに…
『なっちげんきですか?ごとーはふつーだよ。
あのねさっきねなっちの好きないちごの歯ブラシ見つけたの。
いつでも泊りにきていーようにごとーの家においとくね、なっち愛してる』
・・・元気ですか?ってさっきまで一緒にいたっしょ
ごっちんの家にお泊りかぁ…そういえば付き合いだしてからはずぅっとごっちんが
なっちの家に泊りにきてくれてる
ごっちんのご家族にちゃんと挨拶もしてないし
おかーさんとかに怒られてないのかなぁ?
会いにきてくれるのは嬉しいけど心配だべ
…べさ?ちょっと待った
ごっちんの家は大所帯だから、泊りに行っても
なっちの家みたいに二人っきりにはならない
うん!なっちがごっちんの家に行けばいいんだ!
- 230 名前:なっちの悩み。 投稿日:2003年05月01日(木)19時10分22秒
- そっかーそうだべ、なんでなっちはこんな簡単なコトに気づかなかったっしょや?
『いちご歯ブラシ早く見たいなぁ。いつ泊りに行っていい?』
ピッ 送信っと
なち♪ピッ …はやすぎるべさ
『んあー!きてくれるのぉ?ごとーうれすぃー
今日きて!すぐきて!なっち大好きー』
『わかった。仕事終わったら電話するっしょ。なっちもごっちん大好きだぞー』
ピッ
よし。今日こそは腰を労わってごっちんとまったりゆったりするべさ!
そりゃなっちだってごっちんとするのは嫌いじゃないし…むしろ好きだけど
ほのぼのしなきゃいけない気がなまらしてるのさ
それこそがなっちとごっちんのあるべき姿だって気が!
したっけなっちはほのぼの目指して頑張るっしょ!
みんな!応援よろしくっ!!
- 231 名前:紺野あさ美の独白。 投稿日:2003年05月01日(木)19時11分33秒
こうして、安倍が後藤の家へ泊りに行く事になったこの日
ハロモニの撮影スタジオに凹み顔で紫の頭巾を被る(さらにその下に坊主のヅラも着用)
矢口の姿があった。そして、……おや?
すみません、少々よろしいですか?紺野あさ美です。
ええ、先程“蝉丸アタック”で矢口さんを打ち負かした紺野あさ美です。
坊主めくりのルールについては地方で違いがあったりするので
あまり細かい事は気にしないでくださいね。
例えば、私の知り合いは昔平家さんのご実家の近くに住んでいたんですが
そこでは蝉丸が出たら全員の持ち札を元に戻す、つまり最初からやり直すという
通称“蝉丸の恐怖”というルールがありました。
この場合でも勝っていた矢口さんにとっては悲劇で
負けていた私たちにとっては大変喜劇でしたので、今回もどちらにしようか迷ったのですが
あまりポピュラーなルールではないようでしたので
坊主をめくって返された札(おはながら)を全部もらうことができる
通称“蝉丸アタック”を使わせていただきました。
- 232 名前:紺野あさ美の独白。 投稿日:2003年05月01日(木)19時12分09秒
- そうそう、また別のルールでは山をめくって男性札が出たらそのままもらい
坊主札が出たら持ち札を全て返し、女性札が出たら
おはながらを全てもらうか、もう一度山からめくり
天皇札が出たら参加者全員の札とおはながらを全てもらうことができる
というものがあるそうですね、これは私くしも初めて知ったので驚きました。
どれが正しいルールなんでしょうね?そもそも日本という国は……
ハッ!いけません、私としたことが突然しゃしゃり出た挙句
このお話に関係ない坊主めくりのルール話に夢中になるなんて…
お恥ずかしいことです、申し訳ございませんでした。
コホン、さてなぜ突然私くし紺野がしゃしゃり出てきたのかと申しますと
謝罪…といいますか、懺悔といいますか。
これから起こるちょっとした事件の元凶が私であり
そのせいで親愛なる後藤さんを深く傷つけてしまった事に対して
少し早いけれど怒られる前に謝っておこう…という魂胆があるからです。
- 233 名前:紺野あさ美の独白。 投稿日:2003年05月01日(木)19時12分52秒
- 「一体どんな事件が起きたんだ」というのはいずれわかる事なので
ひとまず置いておきまして、私がなぜに元凶となってしまったかを説明したいと思います。
あれは…そう、矢口さんが蝉丸頭巾を被った収録を終え
楽屋に戻って着替えをしていた時の出来事でした。
「梨華ちゃぁん、後ろやってー」
「はぁーい」
「ったく…ベタベタしてんじゃねーよ!なぁけーちゃん」
「ふん!まったくよ、私の石川に!」
「ひがみはよくねぇだぁ、石川さんと吉澤さんは宝塚みたいな
ナイスカップルなんやから暖かく見守るのが適切ってもんだぁ」
「んだよ高橋、お前にゃ小川がいるからいーけどよぉ
こっちは一人身なんだよ!さびしーんだよ!」
「アラ、矢口ゆうちゃんはどうしたのよ?」
「…知らねぇよあんなヤツ、ぐすっ」
「おぉよしよし」
「愛ちゃん帰ろー」
「うん!」
「…って矢口放置かよ!憶えてろよ高橋!」
- 234 名前:紺野あさ美の独白。 投稿日:2003年05月01日(木)19時13分28秒
- 「あっごめん矢口、今日飲み会あるから」
「けーちゃんもかよ!いーもんいーもん!矢口は放置がお似合いなんです!」
「ばいばいおばちゃーん」
「ばいばいれすー」
「ちくしょう辻加護まで…しかもアイツら矢口のコトまでおばちゃん扱いして!
加護なんかちゃんとした台詞今のが初めてだろ!もっと出てこいよ!」
「矢口さん」
「のわぁ!?なんだよ紺野ー後ろに立つなよー」
「失礼しました、ちょっとお話よろしいですか?」
「おっなになにー?なんか相談ー?」
「いえ、質問といいますか…」
白状しますと、この時の私は先程の坊主めくりでの“蝉丸アタック”を出すまでの戦績が
あまりに不甲斐無いモノであった事に多少心を痛めておりました。
よって、結果的に矢口さんをからかって鬱憤を晴らしたのかと言われたら
それは否定できません。恐縮です。
- 235 名前:紺野あさ美の独白。 投稿日:2003年05月01日(木)19時14分04秒
- 楽屋にはもう矢口さんと私以外残っていなかったので
二人でソファに座りました。
この時話し相手が見つかって心底嬉しそうな矢口さんのお顔や
私の目をじぃっと見つめて朗らかに出ていかれた飯田さんを見ても
開く口を止められなかった私は、まさに巨悪の元凶としての階段を上るシンデレラだったのです。
「矢口さんは…怖い話がお嫌いでしたよね?」
「えー?あーうん、お化けとか大っ嫌いだよぉ」
「呪いはいかがです?」
「呪い!?嫌いにきまってんじゃん!そんなの好きなヤツいないよー」
「…そうですね」
「んで、話ってなんなの?」
「…先程の…百人一首の事なんですが…」
「はぇ?あー坊主めくりのー」
「百人一首には昔から多くの謎や逸話があるんですが…
それはいいとして、百人一首は呪われた歌集だというお話はご存知ですか?」
「えぇ!?百人一首がぁ?そっそんなワケないじゃん!
だって教科書に載ってる有名なモンなんだよ?」
- 236 名前:紺野あさ美の独白。 投稿日:2003年05月01日(木)19時20分27秒
- 「有名だから呪われていないという事はないと思いますが」
「っそーだけどさ!どこが呪われてんのさ?!」
「藤原定家によって選ばれたこの歌集の歌人たちには、不運に遭ったり
早逝したり、不本意な亡くなり方をした人が大勢いるんです。
むしろそういう人たちばかりを集めたと言っても過言ではないくらい」
「そんなのただの偶然だろぉ…たっ例えば誰がどうなったのさ?」
- 237 名前:紺野あさ美の独白。 投稿日:2003年05月01日(木)19時21分12秒
- 「そうですね…例えば蝉丸は実は醍醐天皇の皇子であったのに盲目だった為
山に捨てられて琵琶法師になったという伝説があります。
万葉集の編者の一人とされている大伴家持は死んだ後に遺骨が流刑になってますし
安倍仲麿は遣唐使として唐に渡り帰国の望み叶わず没して鬼になったと言われています。
美女と名高い小野小町も仁明天皇崩御と同時に宮廷を追い出され
悲惨な老後を送った挙句どこで没したのかも定かじゃありません。
有名な菅原道真だって無実の罪で大宰府に流されそこで没して怨霊となり天神になりました。
保元の乱に破れた崇徳院はその後大怨霊として実に明治時代まで日本に君臨していたんですよ。
他にも天井からの槍で暗殺された藤原良経や、暗殺説のある天智天皇
承久の変で敗れて島流しされた順徳院や後鳥羽院……」
「あ゛ーもうやめてぇ!!わかった!わかったからー…ひっく」
- 238 名前:紺野あさ美の独白。 投稿日:2003年05月01日(木)19時22分13秒
- 「百人一首がいかに呪われているか、ご理解いただけましたか?」
「…ぐすっ…あーもうそりゃもー痛い程理解したぁ…っぅ」
「まぁ本物の歌集じゃないし、手広く売られているものですから持っていて
どうだという事はないでしょうが……」
「すすす捨てるよ!怖いもん!矢口こんなの持ってたくないよ!」
申し訳ない事に、私の話を聞いてすっかり怯えてしまった矢口さんは
楽屋のゴミ箱に百人一首の絵札を投げ捨てました。
「家に帰ったら読み札も捨てる!そんなモンがある家になんかいたくないもん!
はぁー…矢口ホントこーゆーのダメなんだよぉ…泣いちゃうよぉ…」
「すみません」
もうすでに泣いてますよと思いつつ、私は矢口さんの小さな頭を撫でました。
この後実はおじい様の形見だった絵札を勝手に捨てた矢口さんがご両親と喧嘩になり
「ゴミ箱あさってこい!読み札も絶対捨てさせねーからな!」と言われて
家出する事になるなど、夢にも思わずに…。
- 239 名前:紺野あさ美の独白。 投稿日:2003年05月01日(木)19時22分51秒
これが、私の犯した罪の全てです。
後藤さん、安倍さん、矢口さん
私のちょっとした遊び心で御三方に大変な御迷惑をかけてしまい
本当に申し訳ありませんでした。ごめんなさい。
(・e・)<アレ?私出たっけ?
それと、私が代わりに謝るね。里沙ちゃんごめん。
- 240 名前:紺野あさ美の独白。 投稿日:2003年05月01日(木)19時24分19秒
川o・-・)<今回もよろしくです。
- 241 名前:のえる 投稿日:2003年05月01日(木)19時29分45秒
- つづく
- 242 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月02日(金)22時52分17秒
- 紺野の全く関係ない暴走(?)がナイス!
- 243 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月06日(火)12時04分46秒
- おもしれー!!作者さん最高!
相変わらずなとばしっぷりが素敵です。
蝉丸アタック!
- 244 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)18時50分21秒
「んあ〜♪早くなっち来ないかな〜」
ちょっとみんな聞いてよぉ!今日はね!今日はねぇ〜…んふふふふ
ぬぁんと!なっちがごとーの家に泊りに来てくれるんでぇす!!
あはっ、やっぱさーなっちの家で二人っきりで新婚気分もいーんだけどぉ
ごとーの家は昔からおねーちゃんの彼氏とか普通に一緒に住んで
食費いれてたからさぁ〜なっちにもここに住んでほすぃーのね、うんうん
でもさすがにそれは無理っぽいからさ、ごとー頑張って通い妻してたんだけど
おかーさんとかに色々聞かれちゃってぇ
なっちだって言ったら連れてこいって言われてさぁ〜
あーでもごとーの家にはオスもいるワケでぇ
野郎共になっちを近づけるのはちょっとヤなんだけどいちおーごとーの家族だし
なっちはごとーが守るから安心したまえ!んあ!
- 245 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)18時51分03秒
- 「真希、そろそろ安倍さん来るんじゃない?」
「んあ、お迎え行ってくる」
ウェルカムなっちなトゥディだけど、今家にいるのは一番上のおねーちゃんと姪っ子と
ごとーの三人だけ。おかーさんと二番目のおねーちゃんはお店だし
おにーちゃんは仕事、ユウキはバイクでどっかに遊びに行ってる。
タクシーで来ると言っていたなっちをお迎えに、ごとーはサンダルで玄関を出た。
外は夕日が沈んでる真っ最ちゅーで5月の風は生暖かい。
なっちまだかなぁ?早く会いたいよ
ここんとこツアーもあったしドラマもクランクインしたし
じゅーぶんになっちを攻められなくてごとーは不満大爆発ですのよ
今日はたまたま早く終わってラッキーベッキーおふぇんす日和!って感じだから
もぉ嫌ってぐらい攻めちゃいますぞぉ☆
- 246 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)18時51分48秒
- ちゃーらっちゃーちゃーちゃちゃーちゃー♪ピッ
んあ、電話だ
「もしもーし、なっちー?」
『…さっちょんとは?』
「んあ、札幌チョンガーの略。札幌へ単身赴任してるサラリーマンのコトなり」
『呼ばれて飛び出てディディディディアー、カオリンです』
「んあ〜どうしたのぉ?」
『ホントは出る予定じゃなかったんだけど、どうしてもごっちんに言いたいコトがあって。
それにカオのコト呼んでる声も聞えたし』
「んあ?ごとーよんでないけどなぁ。まいーや言いたいコトって?」
『うん、なっちのコトなんだけど。
今日なっちはごっちんとヤる気ないよ、ってゆーかできない』
「えぇえ!?なんでっ?なんでさ?!…あ、もしかして…アレ?」
『ちがうよ、もっと精神的な理由。
だから今日はおあずけってコトでよろしくね』
ブツッ ツー ツー ツー
- 247 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)18時52分49秒
- んあ…マジで?
せーしん的ってなにさ?おあずけってどーゆーコトよぉ!!
昨日なんて2回しかできなかったし、その前だって5回しかできなかったんだよぉ?
アレでもないのにおあずけなんてできるワケないじゃん!
こちとらなっちを愛してやまないコトで有名なごとーまきなんだぞ!
15字以内で完結に説明してくんなきゃ納得してやんないもんね!!ブぅー!
玄関の前でごとーが地団駄を踏んでもがき苦しんでると
ブルルンという音と共に1台のタクシーが到着した。
タクシーのドアがあいて、コロンと中からなっちが出てくる。
笑顔で運転手さんにお礼を言うと、ごとーの方に歩いてきた。
「ごっちん!待っててくれたの?ごめんね遅くなって」
「・・・・・・」
「ごっちん?」
「……んあ…」
- 248 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)18時53分26秒
- スグにごとーの様子がおかしいと気づいたなっちは
ごとーのほっぺをつついたり、手を握ったりして落ち着かせようとしてくれてるけど
かおりんの言葉に凍りついたごとーはうまく答えられなかった。
「ごっちん…あの、とりあえずあがってもいいかい?」
「う、うん。荷物かして」
「あ、ありがと」
ぎこちなさ満開のままなっちを家に入れてリビングにとおすと
ごとーは荷物を置きに一人で自分の部屋に戻った。
なっちの笑顔は優しかったし、いつものなっちと全然変わりないけど…
せーしん的な理由ってコトは…もしかしたらなっちはもうごとーのコト好きじゃないかもしれない
嫌いにはなってなくとも…もぉ受けるのが嫌になったのかもしれない……
んあ…別れようとか言われたらどーしよぉ…
- 249 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)18時54分04秒
- どんより真っ黒な頭を抱えてリビングにもどると、ドアをあけようとした時に
中からお姉ちゃんとなっちの話し声が聞えた。
「安倍さん、ここのところ毎日真希がお邪魔してるみたいだけど
迷惑じゃありません?」
「い、いえ全然。ごっ…真希ちゃんといると楽しいですし
一人暮らしって淋しいから来てくれると本当に嬉しいんです。
あ…でもご家族のみなさんは心配ですよね?
こんな道産子の家にお入り浸ってるなんて……」
「あっは心配?そんなのしませんよー。
真希って普段はそうでもないけど本気で夢中になると
本能だけで行動するんで止めても無駄だし、止める気もないし。
…それにしても……安倍さんってやっぱりかわいいですね。
真希が帰ってこない理由がよくわかるわぁ…
なつみちゃんってよんでいい?なっちのほうがいいかしら?」
「え!?…あ、お好きなほうでどうぞ」
「あはっ、じゃあなっちで」
「はい、あははは…」
- 250 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)18時54分37秒
- 「んふぅ〜やっぱなっちは笑顔がいいわよねぇ。
つっつきたくなるわぁ、つっついていい?顔ちっちゃいねぇ」
「おっお姉さんもちっちゃいですよぉ…やっぱり真希ちゃんに似てますねぇ」
「姉妹だしね〜、なっちも妹さんとよく似てるじゃない。
さてさて邪魔な真希もいないことだし…
ちょっとお姉さんと遊びましょ、ウフフフフ…」
「え…あ、あのっ!ちょちょちょちょちょっ…ふわぁ!」
んあ?!ちょっとなっちになにすんだババアー!!!
「ねーちゃん!なっちになにすん………んあ?」
「ごごごごっちん!助けてぇ!」
「ホーレ高い高ぁーい♪なっちー楽しい?」
「ひゃぁっ!落ちるぅ!」
ちょっとおねーちゃん…
ごとーはてっきりなっちが押し倒されたりなんかしちゃってると思ったワケでさぁ
なんでヒコーキなのよ…んあ……
- 251 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)18時55分14秒
- 30のおねーちゃんに赤ん坊のようにヒコーキされてる21のなっち。
さすがごとーのおねーちゃんなだけあって腕力があるから
なっちの体は軽々と宙に浮き、足がブンブン揺れて舞っている。
「……あはっ」
「ごっちぃん!あはっじゃないべさ!はやくお姉さん止めるっしょぉ!」
「ん〜なっち軽〜い♪ヨイショ」
「ふっきゃぁ!……ぅー…」
ラッコみたいな体勢でなっちを持ち上げ続けるおねーちゃんは
ごとーにニンマリ笑いかけた後、腕を曲げてなっちを自分の体の上におろした。
んあ!?なになっちのコト抱きしめてんのさ!
なっちもそんな安心したよーな顔しちゃダメ!!
「んあー!なっちを離せぇ!」
「んふぅ〜もうちょっとぉ」
「…ごっちん遅いべ…」
- 252 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)18時55分54秒
- 「離せぇ!なっちにさわんないでぇ!」
憎憎しいコトにおねーちゃんはガシっとなっちを抱きしめてて
ついでに足ではさみこんでるからごとーがどんなにひっぱっても
全然はがれない。
「なっち、お友達になった記念にブチュッとブチュッとしてみたい♪」
「んぇえ!それはちょっとこま…」
「いーじゃなーい、ホラ私真希と似たような顔だし
後で適当に脳内変換してくれればいーから、んー」
「いいワケないじゃん!ねーちゃんいい加減にしろぉ!んあー!!」
おねーちゃんにキスを迫られて
ケメ子に抱きつかれた時のかわもち君の顔になったなっちを
ごとーは渾身の力でおねーちゃんから引き離した。
「ふぇ…ごっちぃん」
「なっち…大丈夫?ちょっともーおねーちゃんはなっちに近づいちゃダメ!
会話も禁止!フン!」
「えぇー、真希のケチー」
- 253 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)18時56分36秒
- んあ!オスどもへの警戒心は常に心に警備兵って感じだけど
まさかおねーちゃんまでなっちを襲おうとするなんて!
もぉここで安全な場所っていったらごとーの部屋しかないじゃんか!
今日はなるべくなっちをごとーの部屋から出さないようにして
しっかりうっかり守ってあげなくちゃ!
「んあ、なっちのコトはごとーが守るから」
「ひょ?わぁ!」
「なっちー、またねぇー」
ごとーは騒ぐおねーちゃんを無視し、お姫様抱っこでなっちを部屋に運んだ。
「ごめんね、おねーちゃんがセクハラして…」
「セク……あ、あの気にしてないよ?驚いたけど楽しかったべさ。
さすがごっちんのお姉さんだねぇ」
「んあ…気にしてよ…。なっちはごとー以外の人とあんなコトしちゃダメなんだから」
「は、はぁい。ごめんなさい」
「んあ、謝んないで。なっちは悪くないよ」
- 254 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)18時57分12秒
- ドアに鍵をかけて、ベッドに座ってなっちを抱きしめた。
おねーちゃんに触られた部分をさすってなっちの体からおねーちゃんの温もりを消す。
忌々しいねーちゃんめ、今度やったらタダでは済まさぬぞ!
バイオレンス一家の本領発揮してやる!ガルルルル!
「なっち…」
んあ、よく考えたら今密室でなっちと二人っきりじゃん
こりゃ第1ラウンドおっぱじめるべしでしょ!
そーと決まればグズグズなんかしてらんない
ごとーは肩におでこをくっつけてるなっちの耳に口づけてそっと体を押し倒した。
そして切な気な目でごとーを見上げるなっちに息もさせないぐらいの
濃厚で特濃なキスをする。
そーだ特濃ミ○ク8,2ってアメ知ってる?
なにが8,2なのかは知んないけど甘くてすっごくおいしーの
もっちーなっちの方が甘いしおいしーけどさぁ
なんかあのアメってなっちっぽいかも
そっか、8,2はきっとハニーって意味だね、ごとーのハニー
- 255 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)18時57分42秒
- ん〜いつもながら最高ぉ♪
なっちってなんでこんなに気持ちいーのぉ?
付き合い始めてからもう何度も何度もキスしたし
攻めさせていただいたけど飽きる気配ずぇーんぜんナッシングだしぃ
むしろもっともっとってごとーの体も心も四六時中なっちを求めちゃってる
アイウォンチューなぁっち!
さてとそろそろ舌がしびれてきたし、いただくとしますか
…しかしそこでなんとぉ!
「んぅ…あ……ごっちん…ちょっと待って、今日は…」
「んあ?」
なっちが急にごとーの肩をやんわり押して、両手の人差し指でバッテンを作った。
まさかここまできておあずけぇ?!なんでなんで?
ハッ!そーいえばさっきのかおりんからの電話…
『今日なっちはごっちんとヤる気ないよ、ってゆーかできない』
マジでぇ?ホントに今日はダメなのなっち!
なぜだ!なぜゆえにぃ!
- 256 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)18時58分13秒
- 「ちょっと…今日は疲れてるから……ごっちんとマッタリしたいんだべ。
だからこーゆーのはなし」
そそそそんなぁ!
いや、なっちのコト好きだし
体目当てじゃ…そりゃきっかけは体目当てだったけど今は純粋になっちが好きだし
マッタリもいーけど、なんてゆーか…ごとーは今据え膳は絶対食うお年頃なの
…んあ?ちがうちがう!
なっち以外の据え膳は食わないよソリャ!マジでホントに真剣に!
だからそのーしたいんです!
それに今までもなっちは何度か「もぉダメぇ…」なんていーつつ
押すとオッケーくれたじゃん
「わぁーこのごっちんかわいいねぇ」
なのになんで今日はもう起き上がってごとーのアルバム見てるの?
しかも疲れてるって……
倦怠期とか離婚寸前の夫婦みたいな台詞で断るなんて
まさかホントにごとーのコト嫌になっちゃったのぉ?
- 257 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)18時59分08秒
- 「あ、そだ。なっちね、ここに来る途中でクッキー買ってきたんだ。
だからおやつにしない?」
「…うん…紅茶でいい?入れてくるからちょっと待ってて」
「手伝うよ」
「んあ…危ないからなっちはここから出ちゃダメ。
誰か来ても鍵あけちゃダメだよ」
「……わかったべさ」
クッキーか…クッキーあげるから別れてって言われたらどーしよ…
煎餅よりは色っぽいけどヤだよぉ…ごとーどーしたらいーのぉ…
「あら真希、なっちとケンカでもしたの?」
「…紅茶入れにきただけだよ」
「ウフフ、今なっちはアンタの部屋に一人でいるのよね…フフフ」
「行っても無駄だぞぉ、なっちは絶対に渡さないんだから!」
まったく人妻のクセになに考えてんだか!
早く帰んないとホントになっちの貞操が危ない
- 258 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)18時59分42秒
- リビングにアザラシのように寝転がるおねーちゃんを監視しつつ
ごとーは丁寧にさっさと紅茶を入れて部屋に戻った。
コンコン
「なっちー、あけてー」
「ダ、ダメなんだべさ。ごっちんに誰か来てもあけちゃダメって言われたっしょ。
すいません、あけられないんです」
「んあ?」
なんですとぉ?
ごとーはそのごっちんなワケなんだけど
「なっちー、ごとーだよ。ごとーだからあけていーんだよ」
「…し、証拠はありますか?」
「証拠ぉ?」
ごとーがごとーな証拠かぁ…それにしてもなっちマジメだなぁ
ごとーの言ったコトちゃんと守ってくれてさぁ
でも声が思いっきりごとーなんだから信じてほすぃーような気がします。
「んあ、なっちは耳の裏が弱いでしょー
恥ずかしがり屋さんだからしてる時はいっつも目ぇつぶって真っ赤になってるしー
あ、こないだお尻かんじゃったよねーごめ」
「もももぉいーべさ!!」
- 259 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)19時00分23秒
- カチャ
「もぉー他の証拠はなかったのかい?」
「あはっ、だってなっちも知ってるコトじゃなきゃ意味ないでしょー」
あー上目遣いでごとーを睨んでるなっちもかぁーいいー
さっお紅茶飲みましょぉー
「なっちお砂糖入れる?」
「うん、一杯いれて」
「んぁーい」
「クッキーどうぞ」
「んぁーん」
サクサク…
なんかこーしてるとなっちが別れようとしてるなんて思えないなぁ
ホントに疲れてるの?
でもかおりんがしたくないのはせーしん的な理由だって言ってたし
なっちになにがあったんだろぉ…うーん…クッキーおいちー
「なっちークッキーおいしー」
「だべ?前矢口に教えてもらったの」
やぐっつぁんか……まーいいや
- 260 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)19時01分01秒
- 「紅茶はどぉ?」
「……んー…なんかしょっぱいんだけど…」
「しょっぱい?…んあ、鼻水でも入ったかなぁ?」
「ぶぅっ!!!?」
「んあ!?冗談だよ!」
鼻水はさすがにショックだったのか、なっちはキレイに紅茶をテーブルの上に噴出した。
お見事…床には一滴もこぼれてない。
「ゴホっゲホゲホ!シャレになんないべさごっちん!」
「ごめんなっち、大丈夫?」
「グっんん…でも、なんでこんなしょっぱいんしょや?」
「ん〜…あ…これ塩だ……」
…もしや
嫌な予感がして、涙目ななっちの背中を撫でつつ砂糖の蓋をあけてなめると
「んあ…塩だ…」
「……ふ、古いっしょ、昭和のボケだべ…」
完全に呆れ顔のなっちが、まるで「使えない男ね」って言うような目で
ごとーを見てくる。
いたたまれなくなって、ごとーはなっちに背をむけ無言でテーブルを拭いた。
- 261 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)19時01分39秒
- 部屋がシーンと静まり返って、なんとなく気まずくなったその時…
ちゃーらっちゃーちゃーちゃちゃーちゃー♪
「んあ、電話だ」
「なっちかも」
んあ、そーそーごとーとなっちは同じ着メロなのよねー
「なっちのだ」
ピッ
「もしもーし……矢口?…どーしたの?泣いてるの?
うん…うんうん…え!?今ぁ?……うん、わかった、スグ帰るっしょ。じゃあね」
やぐっつぁん?泣いてる?帰るぅ?!
「あの、なっち?」
「あ…ごっちんごめんね。なんか矢口が大変みたいで…
なっちのマンションにいるらしいから行かないと…ホントごめん」
「そんなぁ!今日は泊ってくれるって言ったじゃん!
なっちはごとーとやぐっつぁんどっちが大事なの?
大体なんでやぐっつぁんがなっちのマンションにいるのさぁー!」
「お願いごっちん、ワガママ言わないで。
矢口は大事な仲間っしょ、ほっとけないべさ」
「むぅー答えになってないぃー」
- 262 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)19時02分25秒
- やぐっつぁんはなっちセクハリャーの一人なんだよ?
なにがあったか知んないけどなっちのマンションにいるってコトは
勿論なっちの家にあがるでしょ、泣いてるってコトは慰めてもらうでしょ
それでそのままお泊りでしょ、そしたらその後………
「ダメぇ!それだけはダメ!絶対行っちゃダメ!
どーしても行くならごとーも行く!」
「えぇ!?…でもホラごっちん明日もお仕事っしょ?
それにたまには家でゆっくりしなきゃダメだべ。したっけ帰るね、ホントごめん!」
パタン
足にすがりついてたごとーを振り払って、なっちは出ていってしまった。
なっちが…やぐっつぁんを選んだ…
ごとーより…やぐっつぁんを……
頭のどっかでおいかけろって声がする
でもなっちはきちゃダメって言った
それにさっきはごとーをこばんだ
疲れたって、ごとーと一緒にいるのが疲れたのかなぁ…
わかんないよぉ、なっちぃ
- 263 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)19時03分06秒
ごとー一人、取り残された部屋の中
テーブルの上には食べかけのクッキー
このクッキー、教えてくれたのはやぐっつぁんだって言ってた
ねぇなっち、やぐっつぁんに教えてもらったのはクッキーのコトだけ?
ごとー知ってるんだよ、やぐっつぁんを受けたコト
あの時なっちはしてないって言ったけど
今やぐっつぁんを選んだってコトは、ごとーをふってやぐっつぁんとやり直すつもりなのかなぁ?
嫌だなぁ…ごとーこんなになっちのコト大好きなのになぁ…
嫌われちゃったなぁ…鼻水なんて言うんじゃなかった…
ごとー今日なっちに嫌われるようなコトばっかりしちゃったよ…ぐすっ
結局この日、何度電話してもなっちは出なくて
ごとーは謝るコトもできずに一晩中泣き明かした。
- 264 名前:墜ちていくごとー。 投稿日:2003年05月06日(火)19時03分41秒
-
- 265 名前:のえる 投稿日:2003年05月06日(火)19時07分20秒
- >242名無し読者様
川o・-・)<正直八つ当たりでした。
ナイスだなんて…また暴走してしまいます……。
>243名無し読者様
川o・∀・)<蝉丸アタぁック!
「タ」に力を込めて発音すると吉、完璧です。
続編も読んでいただいてありがとうございます。
今回書いてる途中にPCが壊れまして、消えたショックをひきずって
書き直したのでいつも以上に読みづらいかもしれません。
なちごまにめんじてお許しください。
けーちゃんお疲れ様、出番なくてごめんね。・゚・(つД`)・゚・。
- 266 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月07日(水)12時22分28秒
- 堕ちないでごっちん!
続きが気になる!!ものっすごい気になる!
ショックを乗り越えての更新お疲れ様でした。
頑張って下さい!
- 267 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月07日(水)12時59分19秒
- ホントに面白いっすねー。
ゴトーさん、最高。
- 268 名前:飯田圭織、今夜も交信中パート2♪ 投稿日:2003年05月07日(水)19時48分55秒
こんばんは、飯田圭織です
またお前かよって思ったそこのアナタ、カオリは思うの
カオリってお寿司の横についてくるピンクでチャーミングなガリだなって
『飯田さん、それはチャーミー石川さんのイメージです!完璧です』
え?…そっか、ピンクでチャーミング……そうだね、ガリは石川だ
それじゃあカオはぁ………
キュルキュルキュル(巻き戻し)
カオリは思うの、カオリってフランスのプルーストだなって
『あの、それだと化学好きぐらいにしかわかってもらえないと思いますが……』
なんで!?そりゃ世間じゃドルトンの方が有名かもしれないよ?けど!
そのドルトンの原子論だってプルーストの定比例の法則をもとに
倍数比例の法則を考え出し、さらにこの二つの法則をもとに考え出されたモノなんだよ!
プルーストがいなきゃドルトンなんてただのおっさんだったんだから!
この二人がいたからこそ、現代の化学はここまで発展したんだよ!
- 269 名前:飯田圭織、今夜も交信中パート2♪ 投稿日:2003年05月07日(水)19時50分36秒
- 『そこまでおっしゃるなら結構ですが、飯田さん定比例とか原子論がどういう考えか
ちゃんとわかってるんですか?』
紺野、そんなの当たり前っしょ
わかってなくて例えに出せるワケないじゃない
でもここで一つ一つ説明してるとうるさいって苦情やクレームが殺到するからあえて言わない
カオはこう見えて打たれ弱いんだから
『……そうですか。じゃあ私よくわからないので今度詳しく教えてくださいね』
んなっ!紺野が知らないワケないじゃない!
今カオ交信してるんだから邪魔しないで!
(少々お待ちください)
ハァ、ハァ、みんなお待たせ、紺野ったらすっかり強くなったよね
嬉しいけど少し複雑だよ
えっとじゃあそろそろいこうか、なんでまたもカオリが突然現れたのか
- 270 名前:飯田圭織、今夜も交信中パート2♪ 投稿日:2003年05月07日(水)19時51分51秒
- 勘のいい人はもうわかってると思うんだけど
ごっちんがまた大変な事になってるっしょ?それもぶっちゃけ紺野のせいでさ
紺野は自分じゃ気づいてないみたいだけど、さっきのカオに対する
反抗的な態度からしてよっぽど坊主めくりの戦績が情けなかったんだろうね
一応勝ったみたいだけど、完璧じゃなかったから悔しくてしょうがなかったみたい
だからって矢口に八つ当たりするのはどうかと思う
矢口はちゃんと罰ゲームしたんだしさ
ま、カオも知ってて止めなかったんだから共犯って言われたら否定できないけど…
そう、そうなの
だからカオは罪悪感を感じてね、ごっちんに今日できないって事を伝えたの
先に知ってた方がいいかなって思って
だけどそれは逆効果だった
ごっちんはどんどんネガティヴになるし
タイミング悪くなっちは矢口の話するし
当然、こうなるってわかってて電話したんだけどさ
でもその次のごっちんの行動は予想外で…だからあんな事になるなんて、ホントに知らなかったんだ
- 271 名前:飯田圭織、今夜も交信中パート2♪ 投稿日:2003年05月07日(水)19時52分32秒
- 嘘じゃないよ、絶対嘘じゃない
矢口が家出してなっちの家に押しかけてる事や
ほのぼの目指してヤる気のなかったなっちが
本当はごっちんに流されてちょっとしたいかもって思ってた事
でもやっぱり家族が同じ屋根の下にいるんだから我慢っしょって
理性と欲望の間で悶々としてて、思わず矢口からの電話にホッとしちゃった事は知ってるけど
忘れてたんだよね、“特製!パーフェクトキーこんこんマークU”の存在を
だってもうごっちんには必要ないモノじゃない
なっちとめでたく結ばれたんだしさ
なのになんでまだ持ってたの?って話だよ
さっさと紺野に返してればあんなの見なくて済んだだろうに
今回の事で二人が別れるのかどうか、それはカオにもわかんない
カオが見てた未来をごっちんが覆しちゃったから
違う未来を見るには少し時間が必要なんだ
- 272 名前:飯田圭織、今夜も交信中パート2♪ 投稿日:2003年05月07日(水)19時53分19秒
- だからしばらくカオはごっちんを助けてあげられないの
どうなるかわかんないから、勝手に手を出すワケにもいかないし
『つまり、飯田さんは全部私のせいだと言いたいんですね』
ん?紺野また来たの?別にそうは言ってないよ
ただ紺野のモノは紺野が持ってるべきだったとは思うけど
今更言っても仕方ないし
それよりいつまでグレてる気?
そんなナイフみたいに尖っちゃって、後で後悔しても知らないよ
謝る時は、ちゃんと責任持って全部説明しなさいね
『フン、いつまでも13人がかりだと思ったら大間違いです。完璧です』
っていうかもう13人じゃないし
グレてもボケは直らないんだね、よかったよかった
- 273 名前:飯田圭織、今夜も交信中パート2♪ 投稿日:2003年05月07日(水)19時54分08秒
と、そんなワケでカオはしばらく力使わないから
ごっちんだけの力で頑張って未来を切り開いてね
ホントにいざって時は手出ししちゃうかもしれないけど
できるだけ大人しく見守ってるからさ
あ、ついでに矢口
電話無視ってごめんね、カオが出てればなっちのトコに行かなかったのにね
でもビビる矢口って見てて面白いからわざと留守電にしちゃった☆
それと捨ててあった百人一首はカオが持ってるから
今度家に郵送するね、匿名希望で
それじゃこのへんで、交信終了♪
- 274 名前:飯田圭織、今夜も交信中パート2♪ 投稿日:2003年05月07日(水)19時54分42秒
-
- 275 名前:のえる 投稿日:2003年05月07日(水)19時56分16秒
- >266名無し読者様
( T ДT)<…んあ…なっちぃ……
ただ今消えた後藤さんの続きを書き直してますのでもう少々カオリでお待ちください。
ありがとうございます、頑張ります。
>267名無し読者様
ありがとうございます、そう言っていただけると
力が湧きます。さぁ後藤さん書かなきゃ…
飯田先生、突然の友情出演ありがとうございました。
- 276 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月09日(金)16時56分01秒
- 飯田先生ありがとう。
>今度家に郵送するね、匿名希望で
笑わせていただきました。
後藤さん作者さんがんばってくだされー
- 277 名前:Let’s ドゥ Love Confirmation! 投稿日:2003年05月12日(月)18時55分23秒
「…ぐすっ…はぁ……」
んあ、時刻はただ今早朝の5時。
一睡もせずに泣きはらしたごとーの目と鼻は真っ赤で
今から冷やしてもマネージャーに怒られちゃうのは確実だった。
コレも全部なっちのせいだよ、ごとーのコトこんなに泣かせてさ
嫌いになったなら嫌いって、ハッキリ言ってくれればいいのに
なんの為にこんなでっかい耳がついてると思ってんのさ
「んあ、シャワーあびよ」
昨日はなっちが帰ってからずぅっと部屋にこもってたから
おねーちゃんやおかーさんが心配して何度も呼びにきたけど
ごとーは頑なに心を閉ざしてた。
涙で水分がたくさん出たからトイレにも行かなかったし
ごはんだって食べてない。
鼻水すいすぎて気持ち悪いし、今日のごとーの体調は最悪最悪最悪です♪…ふぅ。
- 278 名前:Let’s 投稿日:2003年05月12日(月)18時56分06秒
- ちゃーらっちゃーちゃーちゃちゃーちゃー♪
シャワーをノロノロあびて、氷水に顔をつっこんでいると
高らかにごとーとなっちのテーマソングを響かせて携帯が着信を知らせた。
ピッ
「…んあ?」
『ごっちーん?ごめんねこんな早くに。よしこだけどぉー』
「…んあ」
『あれー?なんか声暗くない?どーかしたの?』
「んあぁ…よしこぉ…聞いてよぉ!…ぅー」
『おぅなに?話してみ』
夢に出てきたかおりんに『よっすぃ、ごっちんを助けてあげて…今回カオリは動けないから…』
と言われて電話をかけてきてくれたよしこの声は、すごく優しくて
ごとーはダァーっと昨日のなっちのコトを話してみた。
『…へぇ、でもそれってごっちんの勘違いじゃないの?』
「そーなのかなぁ…でもなんか変だったもん、いつもとちがったもん」
『うーん。あ!腰が痛かったんじゃない?昨日もののにマッサージしてもらってたし』
「んあ…そーなの?でもかおりんがせーしん的な理由って」
『いやーからかわれたんじゃん?安倍さん最近よく腰さすってたんだけど
いつも笑顔だったよ』
- 279 名前:Let’s ドゥ Love Confirmation 投稿日:2003年05月12日(月)18時57分42秒
- 「笑顔?」
『そーそー、幸せそーなニコニコ顔だったよ。
だから安倍さんが心変わりしたなんてありえないと思う』
「ホントに?なっちはまだごとーのコト好きかな?」
『そんなに不安なら確かめてくりゃいーじゃん。ごっちん今日仕事何時から?』
「…えぇっと7時にお迎えが…」
『なら今から安倍さん家行ってみなよ。まだ6時になってないしさ、
ちょっと行って顔見ればスッキリするかもよ。
ウチも前はよく不安になってさ、そーゆー時は会って直接聞かないとダメになっちゃうから』
「…んあ、そーだね。いそいで行けばチューぐらいできるし…。
ごとー行ってみるよ!」
『おー頑張れ!キスはこばまれてないんだから
よしこは絶対大丈夫だと思うよ。ドカンとぶつかってこい!!』
「んあー!!」
ありがとよしこ、そーだ、そーよね!
昨日ごとーを愛しげに見つめてくれたなっちの目と
激しくこたえてくれた舌を信じて、ごとーは行くよ!なっちの家へ!
- 280 名前:Let’s ドゥ Love Confirmation 投稿日:2003年05月12日(月)18時58分30秒
- そーと決まればマッハで支度じゃ!どけどけどぇ〜い皆の衆!
なんぴとたりともぉ、ごとーの前は走らせませんぞー!
「んあー!行ってきまぁーす!!」
着替えて帽子とサングラスで腫れたままの顔をかくすと
ごとーはハテナ顔の家族を踏み散らして家を出た。
駅を目指して走りながらマネージャーさんに電話してなっちの家にお迎えに
きてもらえるようお願いすると、そっちの方が近くて楽らしいマネージャーさんは
いたく喜んでいた。こないだなんて「もう一緒に住んじゃえば?」とか言ってくるし。
いやぁねぇ、最近のマネージャーは
「おや?こないだのお嬢さんやないか!」
「んあ?」
誰このロン毛のおっさん?ハーレイなんかに乗っちゃって
アナタなんかと会ったコトなんかないですよーだ
「スイマセンけどごとー今いそいでるんで!じゃ!」
「待て待てぃ!オレや!癒しのシンガーソングライター寺田や!!」
「んあ!?」
- 281 名前:Let’s ドゥ Love Confirmation 投稿日:2003年05月12日(月)18時59分38秒
- 車道を走るハーレイと同じスピードで平行に歩道を走っていたごとーの目に
ズレたメットの下のヅラと地毛が飛び込んでくる。
そしてあのサングラスの奥に光る瞳、間違いない!つんくさんだ!!
「んあ!てらださんなにしてるんですか?」
「風がオレを呼んだんや!いつかのお嬢ちゃんが困ってるってな!
ええから乗りや!送ってったる!」
「ありがとうございます!んあー!!」
とぅっ!
乗れと言いつつハーレイを停めるどころか減速すらしない
てらださんの背中に、ごとーは飛び乗る。
「おっしゃぁ!ちゃんと掴まっとけよ!安倍の家までとばしてくでぇ!」
「んあー!」
そして今日もやっぱりてらださんは、つんくさん丸出しだった。
- 282 名前:Let’s ドゥ Love Confirmation 投稿日:2003年05月12日(月)19時00分27秒
- 「んあ〜風が気持ちいいー!」
「そやろ!帽子飛ばんように気ぃつけや!」
バイクの後ろに乗るのは初めてじゃないけど
この気持ちよさは初体験だわ!風をきってるってゆーかぁ
思いきって帽子をぬいだらすんごい開放感が広がって、たぁーのすぃ〜!
だけどなんか後ろからウーだのピーポーだの聞えてくるのは気のせいかしら?
『そこの二人乗りのバイク、停まりなさい』
「ちっ!スピード出し過ぎたか」
「んあ?けーさつ?」
『そこの後ろの女の子がノーヘルのバイク、停まりなさい』
「アホか!停まっとる時間なんかあるかい!」
「んあ…ノーヘルってごとーのコトじゃん!ヤバイよ!スキャンダルだよ!」
『早く停まらないと……逮捕するぞ』
「ケッ!ダサい脅ししやがって!癒しの(ry寺田をナメるなよ!」
「つんくさん!逮捕するって!ごとー引退の危機になっちゃうー!!」
「せやからつんく言うな!」
「んぁーん!なっちー助けてぇー!」
- 283 名前:Let’s ドゥ Love Confirmation 投稿日:2003年05月12日(月)19時00分58秒
- どーしよう?ホントに捕まっちゃう!
もし捕まったら……
“元モー娘ゴマキ逮捕!”とか“つんくとゴマキのダブル逮捕の真相”とかって
色々書かれて、二人乗りでノーヘルなんて人間のクズみたいに言われてオーマイガッ!みたいなコトになっちゃう!!
つんくさんも捕まるってコトはなっちも娘。も、まっつーもカントリーもハロプロ全部が終わっちゃう!
そんなの絶対ダメ!逃げろてらだ!
捕まったら孫子の代まで呪ってやりますぞ!ごとーの祟りは恐ろしいのじゃ!
『停まらんかいゴルァ!ロン毛似合ってへんのじゃボケ!』
「なんやとぉ!?警察やからって調子に乗りやがって!
捕まえられるもんなら捕まえてみぃカスが!」
「いーからしゃべってないで早く逃げて!」
念の為帽子かぶっとこう、いざとなったらつんくさんを置いて走って逃げてやる!
「お嬢ちゃん、もうすぐ着くで。降りる準備はええか?」
「んあ、停まらないんでしょ?」
- 284 名前:Let’s ドゥ Love Confirmation 投稿日:2003年05月12日(月)19時01分47秒
- 「ようわかっとるやないか。
バイクはこのままのスピードで走り続ける。
安倍のマンションが見えたらオレがお嬢ちゃんを投げるから
怪我せんように着地しぃや。健闘を祈るで」
「…んあ」
「あの角曲がって警察から死角になったら投げるで!捕まんなよ!」
「んあ!」
絶対逃げてなっちに会うんだ!愛を確かめ合うんだー!!
「今や!っとぉりぃやあぁぁ!!!」
「んあー!!とんでるぅー!」
キャー!とばされてみたもののぉー
ごとースタントマンじゃないからどぉーやって着地すりゃいーのかわかんなーい☆
んあー!地面にぶつかっちゃうー!!
- 285 名前:Let’s ドゥ Love Confirmation 投稿日:2003年05月12日(月)19時02分31秒
- もぉダメ、捕まる前に絶対死ぬ
なっちのマンションの玄関のかったいガラスのドアに突っ込んで死ぬ
最後にもう1度みたかったなぁ、なっちの笑顔
抱きしめて、好きだって言いたかった
『真希!頭抱えて丸くなれ!』
んあ?おとーさん?
ポヨンッ ズテ
いそいで体を丸めた瞬間、ごとーの体はドアに直撃した。
だけど、予想してたような痛みも衝撃もなく、まるでトランポリンで跳ねたみたいだった。
やわらかいドアに跳ねたごとーの体は、普通に転んだ時のように
地面にズテっと落っこちたけど、怪我したようすなんて1つもない。
んあ…おとーさんが守ってくれたのかな?
- 286 名前:Let’s ドゥ Love Confirmation 投稿日:2003年05月12日(月)19時03分11秒
- ごとーは立って髪の乱れを直しながら耳を澄ませてみる。
どうやらごとーは上手く警察から逃げられたらしい
サイレンの音もしないし、早朝のエントランスはとっても静かだ
つんくさんも捕まんかきゃいーけど…ま、あの人なら大丈夫か
それよりおとーさんは?
さっきの声、たしかに聞えたよ!
「おとーさん、ありがと」
返事は聞えないし、どこにいるかも見えないけど
ごとーはふにゃっと笑って空を見上げた。
ブルーカードたまったんだね、おめでとう!
じゃあごとー行ってくるよ!なっちのもとへ!
いざ!ダァッシュ!
エレベーターを無視して、ごとーは階段を駆け上がる。
- 287 名前:Let’s ドゥ Love Confirmation 投稿日:2003年05月12日(月)19時04分01秒
はぁっ…はぁっ…はぁっ…着いた…
6時25分、無事到着。
なんか早く着いたんだか余計な時間かかったんだかよくわかんないね
でもまだ時間はあるし、とっととなっちに会おう
ピンポーン♪
・・・・寝てるのかな?まだ早いもんね、なっちお寝坊さんだし
どーしよう?鍵しまってるなぁ…
こんな時こんこん3号があれば・・・・・あぁ!マークUがあるじゃん!!
こんこん3号は返したけど、マークUは返す機会がなくて
まだごとーが持ってたんだよねぇ
ん〜ごとーってば朝から冴えてる〜
カチャ
よし、あいたぞぉ!
「お邪魔しまぁ〜す」
寝静まってるなっちの部屋に、ごとーは大きな音をたてないよう慎重に入った。
- 288 名前:Let’s ドゥ Love Confirmation 投稿日:2003年05月12日(月)19時04分45秒
- 荷物を持ったまま、忍び足で寝室に入る。
んあ…なっち寝てる…かぁーいいにゃー、国宝きゅーだよぉ
ごとーがあげたいちごパジャマを着て布団から手を投げ出して
眠ってるなっちを見て、ごとーは心底安心した。
そっと手を握ってみると、キュっと握り返してくる。
んあ、なっち赤ちゃんみたい
なんか起こすのかわいそうだなぁ、このまま寝かしといてあげようか
いちごパジャマ着てくれてるし
やっぱりごとーの勘違いだったんだね
なっちの気持ちは、まだごとーにむいてくれてるんだよね
おデコの髪を撫でて、ごとーはなっちの瞼にキスをする。
おやすみなっち、じゃあごとーは先にお仕事行ってくるね
風邪ひいちゃうから手もちゃんと布団にいれなきゃダメですぞ
- 289 名前:ごとー、キレる。 投稿日:2003年05月12日(月)19時05分32秒
- クスっと笑って、ごとーはなっちの手を入れようと布団を少しめくった。
・・・・・・んあ?
なんかいる、頭ある、よく見りャ布団もちょっとふくらんでるし
アンタ誰?ごとーのなっちと同じベッドで寝るなんていい度胸してんじゃん…って
わかったぞ!!やぐっつぁんだろ!やっぱり昨日泊ったんだなここに!
……まさか、まさかないよね、なっちごとーのパジャマ着てるし
ごとーの手握り返してくれたし!
だけど一緒にネンネを許すワケにはいかない!
引きずり出してやるぅ!!このチビ田チビ助め!ソファで寝やがれってんだぃ!
ごとーは荒れ狂う心をどうにかおさえて最悪の考えを否定しつつ
なっちを起こさないようにやぐっつぁんの布団をはがした。
「んあ!?マッパぁ!!!?」
や、ややややぐっつぁんどーして裸なの!?なんでパンツもはいてないんだよぉ!!
- 290 名前:ごとー、キレる。 投稿日:2003年05月12日(月)19時06分25秒
- 矢口寝る時マッパですよ、気持ちいいじゃないですか
えぇ、そんなコトを言ってたような気もします
たしかにこの耳で聞いたような覚えがございます
だけどそれは自宅でのお話でございましょ?
ごとーおかしいと思いますのよ、人ん家で、しかも1人マッパって
なになに?なっちが攻めたの?やぐっつぁんが受けたの?
ごとーなっちに攻められたコトなんてないよぉ?
ってコトはアレかい、昨日なっちがソワソワしてたのは
いっつもごとーが攻めてばっかだから、なっちが攻められなくて
それで悶々としてたっつーのかい?
前から関係のあるやぐっつぁんなら気軽に攻められるから電話に飛びついて帰っちまったって話かい
「…あれぇ、ごっつぁん?」
「・・・・・・」
「なっちぃ、ごっつぁんきてるよー」
「……ぅー…べさぁー?」
「ごっつぁんきてるよ、起きなさーい」
「んー…ごっちん?」
- 291 名前:ごとー、キレる。 投稿日:2003年05月12日(月)19時07分42秒
- 「ごっつぁん鍵あいてたっけー?あーもしかして合鍵ぃー?
うらやましいなぁこのこのぉ」
「・・・・・・」
「合鍵まだ渡してないっしょ。ごっちん、どうしたべさ?」
「……浮気者」
「ふぇ?」
なっち、ごとーは久しぶりに本気でキレるみたいだよ
危ないから早く逃げて、ごとーなにするかわかんないから
「なっちの……なっちの…浮気者ぉー!!バカぁー!!!」
「ちょっごっちんなに言って…」
「そぉーだよごっつぁん、いきなりなに…」
「うるさいうるさい!!やぐっつぁんと寝たんでしょ!?ごとーのコトっ、好きだって言ったクセに!」
「え?そりゃ一緒に寝たけど、それはこないだ布団友達にあげたから……って矢口!?
なんで裸なのさ??!」
「へ?……あぁー!なんで矢口マッパなのぉー?」
ブチっ
「それはなっちが聞いてんだろぉ!ごとーのなっち横取りしやがって……ブッ殺してやる」
- 292 名前:ごとー、キレる。 投稿日:2003年05月12日(月)19時08分25秒
- 「…え?ちょっと待って…なっちとはなんもしてないし
マッパだったのはたぶんいつものクセで無意識に脱いだんだと…
ホラ!ここに脱いじゃったのが…」
ごとーに睨まれて、涙目で必死に言い訳するやぐっつぁん。
ダメだ、早く逃げてよ、ホントに殺しちゃうよ
さっさと服着てさ、ごとーの前から消えちゃってよ
「う…んんぅ……んあー!!!!」
「「キャぁー!!」」
この時のごとーは、きっと鬼より怖い顔で
ベッドのなっちとやぐっつぁんの間に思いっきりパンチした。
ごとーのこぶしはマットを突きやぶって木の板もぶち抜き、切れて血を流しながらも床まで届いた。
ごとーはふるふる震えて言葉も出ない2人の間から腕を抜いて
無言のまま部屋を出る。
玄関のドアの鍵をかけてエレベーターに乗り、外に出るともうマネージャーさんが来ていて
血のしたたる手もそのままに、最悪の気分で仕事に向かった。
そして、案の定怒られながらメイクをし、手の治療をして臨んだ撮影が終わった後
ごとーは倒れた。
- 293 名前:ごとー、キレる。 投稿日:2003年05月12日(月)19時09分04秒
-
- 294 名前:のえる 投稿日:2003年05月12日(月)19時12分21秒
- 色々間違えました、申し訳。
正しくは「Let’s ドゥ Love Confirmation!」です。
- 295 名前:のえる 投稿日:2003年05月12日(月)19時15分00秒
- >276名無し読者様
( ゜皿 ゜)<カオはリーダーだからね、ホント大変だよ。
笑っていただいたトコロを教えていただくと嬉しいれすね、勉強になります。
今回少々暗く痛い展開になってしまいました。
ごっちん、ごめんね。
- 296 名前:なっちの後悔 投稿日:2003年05月13日(火)19時22分05秒
ごっちんが、倒れた
なっちのせいだ
▽ ▽ ▽
「安倍さん!ごっちんが!!」
「なっち!いそいで病院に!」
「ひゃぁ!シャーシンがおれたわぁ、不吉やよー」
「なっち、カオリは思うの。シャーシンの2Bは濃すぎるなって」
「ボールペンで書いたみたいになりますよね、完璧です」
▽ ▽ ▽
ごっちんの家にお泊りに行った日、ほのぼのを目指すって決めときながら
なっちを押し倒すごっちんの腕に体をゆだねそうになって、なっちは慌ててごっちんから離れた。
納得できてないごっちんの顔を見れば不安にさせてるコトなんて一目瞭然だったのに
なっちはそれに気づかないまま、ごっちんを独りにしてしまった。
そのせいでまさかこんなコトになるなんて、思ってなかったんだべさ、ごっちん
- 297 名前:なっちの後悔 投稿日:2003年05月13日(火)19時22分36秒
『ぐ…なっちぃ…ぅ、怖いよぉ…呪いがぁ…』
矢口からの電話で、なっちの足をつかむ愛しい腕を振り払った時の
ごっちんの捨てられた子犬みたいな目が忘れられない
なっちがもっとうまく断れてたら……疲れてる、なんて
するのが嫌みたいな言い方にならなかったらよかったのに
したっけ矢口は大事な仲間だし、泣いて助けをよんでるのに見捨てるなんてできるワケないっしょ?
だからごっちんが必死になって引き止めた時も
お泊りの予定がこんな早く帰るコトになっちゃったから
ビックリして気が動転してただけだと思ったんだべ
・・・まさかカオリが余計なコト言ったなんて全然知らなかったし
だから後ろ髪をひかれつつもタクシーで家に帰って
なっちの部屋の前まで突っ走ったのさ
- 298 名前:なっちの後悔 投稿日:2003年05月13日(火)19時23分10秒
- 「矢口ー?やーぐーちー?…おかしいなぁ、いないべか?」
せっかくごっちんとの時間をさいて帰ってきたっていうのに
矢口の姿はどこにも見当たらない。
「べさ?」
その代わりとでもいうように、なっちの部屋のドアの前に消火器がポツンと置かれていた。
「まさか…火事だべか?」
クンクン、煙の匂いはしないべ……ということは…
なっちはお隣さん家のドアの前にある、消火器の正しい置き場所に目をむけた。
消火器1個がコロンと入る、小さな小さな赤い箱。
まさか…いくら矢口でもここは無理っしょ、どんだけ小さいんだって話だべ
・・・でも、この状況だと他に思い当たる場所がないし…
とりあえずあけてみるべ
ギィ
「やーぐち?いるワケないよねぇ?…って!いたべさ!!!」
「…ひぃん…なっちぃ…」
- 299 名前:なっちの後悔 投稿日:2003年05月13日(火)19時23分53秒
- いた。うたばんで入ってたロッカーの半分もないだろう赤い箱の中に
涙をいっぱい流してなっちを見つめる矢口がいた。
「んなっ!?矢口!こんなトコ入っちゃダメっしょ!」
「ふぇー!だってぇー!怖かったんだもーん!!」
「あぁもぉ早く部屋入るべさ、近所迷惑っしょ」
「ごめんなさぁーいー…出れないぃー…」
「えぇ?!入れたんだから出れるべ!ホラ早く!」
「んー痛いぃー!」
やっぱり無理があったのか、どんなに腕を引っぱっても矢口は出てこなくて
困ったなっちはカオリに電話してみた。
トゥルルル♪ガチャ
『こんにちわ、カオリです。カオリは今“2分で分かる化学講座”を熟読しています。
ご用件のある方はカオリの一声に笑った後なるべくセクシーに吹き込んでください。
ねぇ笑って』
わ、笑ってセクシーだべか…えーと
「…アハハ、なっちだけどぉ矢口が消火器の箱にハマっちゃってぇ出れなくなったのぉ。
なんかいい脱出法はないかしらん?したっけねぇ、チュ」
ブツッ
- 300 名前:なっちの後悔 投稿日:2003年05月13日(火)19時24分24秒
- 「…なっち、なに気持ち悪い声出してんの?」
「むぅ、矢口の為に頑張ったっしょ!」
「ってかさっき矢口もかけたんだけどカオリとけーちゃんは出ないよ。
石川たちもダメだろーし」
「じゃあどうするべか?矢口そのままで生活できるかい?」
「で、できるわけねーだろぉ、なんとかしてよぉ…」
「うーん…煮てみるべか?」
「却下!」
「オノで割るとか…」
「却下ぁ!もーいいよ!大工の源サン呼んで!」
「源サン?誰だべそれ?」
「いーから早く!矢口の携帯からかけてみて!」
「わ、わかったべさ」
源サン、源サン…あった、トゥルルルル♪っと
『ホイサッサァ!大工の源だぜぇぃ!イヨっ!マリちゃんかい?』
「あ…あ、あの、なっちは矢口じゃなくて、なっちなんですけど…」
『ほぉ?オメェまさかマリちゃんの携帯パクってかけてるんじゃねぇだろーな』
「ちっちちちちがいます!今矢口が箱から出れなくなっちゃって、源サンに助けていただこうかと…」
『なにぃ!?それを早くいいなよ!今どこでぃ?』
- 301 名前:なっちの後悔 投稿日:2003年05月13日(火)19時25分02秒
- 「えっとカクカクシカジカです。よろしくお願いします」
『おぅ!ちょっと待ってな!いくぜ野郎ども!パラリラパラリラー♪』
ブツッ
・・・パラリラ?大丈夫なんだべか?
「矢口、源サンを信じていいのかい?」
「うん!矢口のおとーさんの昔の仲間でさー、頼れる人なんだよ」
「…へぇ」
この後のコトは、あんまり思い出したくないべさ
パラリラパラリラと大きな音をたてて
なっちの部屋の前の狭い廊下に50人連れでやって来たねじり鉢巻の源サン一味は
火花の飛ぶ怪しげな機械で箱を分解し、泣き叫ぶ矢口を胴上げして
危うく落としそうになったトコロでバンザイ三唱した後
またパラリラパラリラと音をたてて騒がしく帰って行った。
ご近所の皆さんは恐怖からか誰も文句を言いにこなかったけど
ホントにごめんなさいだべ
- 302 名前:なっちの後悔 投稿日:2003年05月13日(火)19時25分50秒
- それから、やっと出られた矢口を部屋に入れて
精神的にドっと疲れたからピザの出前をとって食べて
なっちが先にお風呂に入って、ベッドでゴロゴロしてたのさ
「なっちー、もう寝るー?」
「んーちょっと早いけど、なんかすんごい疲れたからもぉ寝るよ」
「じゃー矢口も寝るー。どこで寝ればいーの?」
「こないだ布団あげちゃってさ、ソファじゃ疲れとれないから
一緒にベッドで寝るべ。矢口となら狭くないっしょ」
「うぁーなにそれー、誰となら狭いんだよぉ、このこのぉ」
「・・・・・・」
「あーら真っ赤になっちゃったー、なっちかわいー♪」
「も、もぉ寝るっしょ!おやすみ!」
と、こんな感じでこの後は特に話もせず2人とも爆睡しちゃったんだよね
この時たしかに矢口はなっちのかしたパジャマを着てて
パンツだって履いてたハズなのさ
それがどーしてあーなったのか、ホントまいったっしょ、はぁ
- 303 名前:なっちの後悔 投稿日:2003年05月13日(火)19時26分33秒
朝
ものすごく怒って、見たコトもない怖い顔のまま出ていったごっちん
驚きと恐怖で体が震えて動けなかったなっちと矢口は
セットしておいた目覚まし時計のけたたましいミッキーマウスマーチでようやく我に帰った。
当たり前だけどすでにごっちんの姿はなくて、何度も電話したけど
仕事中みたいで繋がらなかった。
いや、仕事中じゃなくても、出てくれなかっただけかもしれない。
そして、申し訳なさそうに謝る矢口と一緒に仕事に行って
テレビ収録をすませてレコーディングスタジオに入ったなっちの耳に
あの報せが届いた。
ごっちん、ごっちん、ホントにごめんね
ごっちんより4つもおねーさんなのに、なっちがバカだったべさ
なっちだってごっちんに、ずぅっと傍にいてほしいんだ
- 304 名前:なっちの後悔 投稿日:2003年05月13日(火)19時28分16秒
(●´ー`)
- 305 名前:なっちの後悔 投稿日:2003年05月13日(火)19時29分02秒
(●TーT)
- 306 名前:ろくた 投稿日:2003年05月14日(水)00時21分27秒
- ごっちん…!なっち…!!
作者さま、はじめまして。
もーう、ごっつい面白いです!!全キャラ良い味出てて、読んでてたのしーです。
(ムリヤリ)せくしーなっちに笑いました。そしてやぐっつぁんスゴすぎ(w。
むしろ源サンに『燃え!!』です。(萌えではなく。
それはさておき(w、なっちとごっちんのこれからが気になります。
がんばれーふたりともー!!
作者さま、これからも更新がんばって下さいね!!応援してますので!
- 307 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時16分15秒
- 娘。たちの集う某レコーディングスタジオにて
「レコーディングなんだが……つんくさんがちょっと怪我して来られなくなった。
明日まで絶対安静らしいから、今日は中止だ。
あと安倍、つんくさんから手紙だ、読みなさい」
ごっちんのコトを知らされた後、呼ばれてスタッフに渡されたのは、黄色いスーパーの広告だった。
裏に走り書きの文字がある。
『安倍へ
行っちゃえ、まず行っちゃえ。最後に愛は勝つんや!!!
つんく♂』
……??つんくさんは何が言いたいんだべか?
「ごっちんのお見舞いに行けって言いたいんだよ、きっと」
「ひゃあ!?…っ矢口!いきなり耳元で囁いちゃダメだべ!!」
「ぶぅーいーじゃん別にぃー」
「…でも、矢口の言う通りだとしたら…つんくさんにごっちんとのコトバレてるってコトっしょ?」
「あーでも応援してくれてるみたいだしさー。
ってか矢口結構罪の意識感じてっからさー早くごっちんトコ行って仲直りしてきてよー」
「そうですよ安倍さん!ごっちんが可哀相っスよ!」
「よっすぃー…わかったべ」
- 308 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時16分54秒
- 「私たちも後で行きますから、安倍さんは先に行っててください」
「うん!じゃあね!」
そんなこんなで、安倍が出て行った後の某スタジオ内------
「よっすぃー、どうして一緒に行かないのぉ?」
「ごっちんも1日入院らしーし、おばさんとかお店あるから手伝えるコトないか
電話しとこうと思って」
「ひとみちゃん…ステキ…好きっ…!」
「おいおいやめろよーこんなトコでラブシーンかよー」
「せやから矢口さん、ひがんじゃダメだぁ」
「あっもしもし吉澤ですけど、ウチら今からごっちんのトコ行くんで、
入院に必要なモノあったら持ってくの手伝いますけど……ええ……はい、じゃ今からお邪魔します」
「おばさんなんて?」
「今日みんな手が離せない用事があってごっちんのトコ行けないってゆーのは建前で
安倍さんと二人っきりにしてあげたいからほっとくってさ。
だからウチらも荷物届けたらさっさと帰ろ」
「さっさと帰ってヤラしーコトする気だろ、お前ら」
「ヤだぁーまりっぺったらぁー」
「「「キショっ!」」」
- 309 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時17分45秒
- 「んふっ、快・感♪」
「はいはい梨華ちゃんバカなコト言ってないで行くよ」
「はぁーい♪」
「…ったく、いちいちキショいなアイツは」
「それが石川さんのキャラやからのぉ、私たちもお見舞い行っていいんですかぁ?」
「うーん…大勢で行っても迷惑だし、家族がなっちと二人っきりにする為に
行かないって言ってるしなぁ…オイラたちも遠慮しといた方がいいかもな」
「それもそうやの、じゃあ私らは帰る方向で…」
「愛ちゃーん、お見舞い行かないのー?」
「まことぉ、その話なら今終わったトコやよ」
「キャハハ、おせーんだよ小川はー」
「眉毛ビィーム!!」
「うぉっ!?どうしたの里沙ちゃんいきなり…」
「また忘れられそうだったから頑張ってみたニィ」
「ニィ?…まいーや、んじゃみんなで焼肉でも行くかー」
「おぉー矢口さんにしてはナイスアイディアやわぁ、ゴチになるやよー」
「誰が奢るっつったよ!オラ行くぞ!」
「肉ぅー肉ぅー!ののは骨つきカルビが食いてーのれす」
「のの、ハラミも忘れたらアカンで」
「なんだよ辻加護!肉の話になった途端出てきやがって!」
「そーゆーキャラなのれす」
「完璧やで」
- 310 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時18分30秒
- 「完璧といえば…紺野は?」
「飯田さんもおらんわぁ」
「さっき二人でトイレ行くって言ってたニィ」
「…だからなんでさっきから語尾にニィってつけんの?」
「自己主張だニィ」
「・・・へぇ」
「まことももっと自己主張せんとぉ、誰が喋っとるかわからんくなるやよ」
「…そーだね、…ルールルルルル♪」
「キャハハ!じゃあ二人が来たらいくかぁ!」
そしてここは、某スタジオ内の某女子トイレ
「飯田さん、そろそろ離してください。焼肉なんです、完璧です」
「ふぅ…まだまだ反省する気はないみたいだね。
ごっちんが倒れたのは紺野のせいでもあるんだよ」
「私は何もしてませんよ、ケッ」
「矢口を脅したでしょう、忘れたとは言わせないよ」
- 311 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時19分16秒
- 「あぁ…そんな事ですか、それが後藤さんが倒れた事とどう繋がるんです?
それより飯田さんこそお忘れじゃないですか、原子論の説明してくださいよ」
「そ、そんなのはまた今度時間がある時にね!ごっちんのコト知らないんならカオが全部見せてあげる。
目を閉じて、何も考えないで…
ストラディアボルスピョートルデムーヌエカチェリーナモミモミスラッドィディアー…フラァッシュ!!」
「………わ、私としたことが…っ!なんて事を!!」
「ようやくわかったみたいだね、カオ嬉しいよ」
「ど、どうしたらいいんでしょう!」
「んーこうなっちゃったもんはどうしようもないし、後でみなさんにお見せする時にちゃんと説明して
謝っとけばいいよ」
「それだけでよいのでしょうか…許されるでしょうか…」
「いいよいいよ。さ、お肉食べに行こっ」
「お肉…素敵な言葉です、完璧です」
こうして、安倍といしよし、6期メンバーを除くモーニング娘。一同は今日も元気に肉を食うのであった。
- 312 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時20分23秒
そして、ようやく舞台は後藤の眠る病室へとうつる。
「ごっちん…」
病院の白いベッドの上でスヤスヤと眠るごっちん。
そういえば、付き合いだしてからなっちがごっちんの寝顔見るのってあんまなかった気がするよ
いつもごっちんに攻められて疲れたなっちが先に寝ちゃって
朝は必ず先に起きてなっちのコト起こしてくれたもんね
ごっちんだって攻めて疲れてたハズなのに
ごっちんだって朝弱いハズなのに
いつもいつもなっちが風邪ひかないように
裸のまま寝ちゃったなっちにパジャマ着せてくれたっしょ
濡れてたトコもちゃんとキレイにしてくれてたっしょ
なっちはこんなにごっちんに愛されてるのに、どうしてあんなバカなコトをしてしまったんだべか
- 313 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時21分09秒
- 寝てるごっちんの手に触れたくなって布団をめくる。
病院に借りたパジャマから覗くごっちんの体が、ヤケに細く見えた。
娘。を脱退する少し前から痩せ出したごっちんだけど
毎晩なっちを抱きしめてくれる体がこんなに細くなっていたなんて。
個室になっちとごっちん以外誰もいないのをいいことに、ごっちんのパジャマをめくってお腹を見てみる。
するとそのお腹は明らかに細すぎて、骨と皮の間の肉が全然なかった。
ライブの為にしぼったとは言ってたけれど、こんな体で無理したら倒れるに決まってるべ
なっちはなんでもっとちゃんとごっちんの体調を気遣ってあげられなかったんしょや
なっちより大きいハズのごっちんが、すごく小さく見えるべさ
ごっちんが倒れた理由、それはもちろん、なっちのせいだった。
今から30分前-----
「すいません!あの、後藤さんの病室は…」
「アラアラなっち!あたしなっちのファンなのよー」
「ど、どうも。で、病室は?」
「5階の510号室よ、あとでサインお願いね」
「はい、ありがとうございます!」
- 314 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時25分43秒
- なぜかエレベーターを使ってはいけないような気がして
安倍は5階まで階段を駆け上がった。
早歩きでチョコチョコと510号室を探していると、ちょうど後藤のマネージャーと
医師が廊下で話しているのを見つける。
「あ、安倍、こっち」
「先生ぇ!どーなんですか!?ごっちんは!ごっちんはどーなんですか!
倒れた理由は?!心労ですか?なっちのせいですよね!!意識はあるんですかぁ!」
「ちょ…安倍!落ち着いて…」
- 315 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時26分28秒
- 「過労で眠ってますよ、倒れた時に頭を打ったみたいですけど特に異常は…」
「あっ頭!!頭打ったんだべか!…まさか脳内出血とか…そんな…目ぇ覚めてないんだべ…
先生!ハッキリ言ってください!!ごっちんの意識が戻らなくても
なっちがずぅっと看病するっしょ!後遺症とか残ってもなっちが一生お世話するべさ!!!」
「いや…だから睡眠不足と栄養不足による貧血で倒れただけで
頭もCTで見る限り異常はないし、寝てるだけだからそのうちおきますよ」
「CT?CTってなんだべさ!それで見る限りってコトは
もしかしたらってコトもありえるんだべ!!そーだべ先生っ!先生!!」
「安倍!そんなに胸ぐらつかんだら先生死んじゃうわよ」
「…ぅ…ぐ…苦し…」
「ごっちんを助けてください!お金ならなっちがなんとかしますからぁ!!」
このやり取りは、その後20分も続いた。
- 316 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時27分12秒
と、そんなワケで過労で倒れてからごっちんは起きるコトなくずぅーっと
眠りっぱなし。
もうそろそろ晩御飯の時間みたいなんだけど、起きる気配もさらさらない。
そういえば家族のみなさんはこないんだべか?
マネージャーさんのはからいでなっちはここに泊ってっていいみたいなんだけど
なっち今朝ごっちんのコトあんなに怒らせちゃったし…
目が覚めた時1番に見る顔がなっちでいいんだべか?
ガラッ
「安倍さん?ごっちんは?」
「あ、よっすぃーに梨華ちゃん。来てくれたんだべか」
「ええ、ごっちんのおかーさんたちお店とか忙しくて来れないみたいなんで
着替えとか持ってきました。ごっちんの具合どうなんですか?」
「大丈夫らしいけど、全然目ぇ覚まさないんだべさ。
うぅ…全部なっちのせいなんだべ…」
2人の顔を見たら堪えられなくなって
なっちはごっちんの倒れた理由と今朝の出来事を2人に話した。
- 317 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時27分55秒
- 「安倍さんのせいじゃないですよぉ…ほのぼのしたいって気持ちもわかりますし…」
なっちの話を聞いた梨華ちゃんは、深く頷いてよっすぃーの方をチラリと見ながら言った。
梨華ちゃんも…そうなんだべか…
「でもちがうんだべ、それをちゃんとごっちんにわかるように説明しなかったのが
いけなかったんだべ。あんなに…不安そうだったのに…」
「いや、だけどごっちんの自業自得ってゆーか。
ウチ色々相談とかされてたんスけどね、確かにごっちんを怒らせたコトとかは
安倍さんが悪いとしてもですよ、倒れたのは安倍さんのせいだけじゃないですよ。
ごっちんは、安倍さんと付き合う数日前から徹夜で…その……頑張ってて…
ただでさえ睡眠不足だった上に安倍さんと付き合いだしてから
毎日のように安倍さんトコ行ってたじゃないですか。
安倍さんの寝顔見てると愛しくて愛しくて見惚れて寝るの忘れちゃうーとか言ってたし。
だから自己管理がちゃんとできてなかったごっちんも悪いんですよ」
「…でもごっちんこんなに痩せてるのに…なっちなんも気づかなかったべさ…」
- 318 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時28分33秒
- 「安倍さん、過ぎたコトは仕方ないですよ。
それを教訓にして、もう2度とごっちんが倒れたりしないように
傍にいればいいんじゃないですか?」
「梨華ちゃん……そうだね、もうこんな姿見ないでいいように
これからはなっちがしっかりごっちんを守ってあげればいいんだね」
「そうですよ!安倍さんファイッ!!!」
「シーっ!梨華ちゃんここ病院!」
「あ、ごめんなさぁい」
「……む……」
「あれ?ごっちん起きたべか?」
「……zzz」
「まだ寝るみたいですね、じゃあウチらもう帰ります」
「うん、ホントにありがとう、2人とも」
「早く仲直りしてくださいね」
「ラジャーだべさ」
2人が帰った後、なっちはしばらくごっちんの手を握り、寝顔を見て過ごした。
世界一かわいい寝顔のごっちんは、時々ムニャムニャと口を動かしていて
それを見ていたら、ふと名案がなっちの頭に閃いた。
- 319 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時29分08秒
- ガラガラ
「後藤さんまだ眠ってますー?晩御飯食べられますかねぇ?」
「あ、まだ眠ってるみたいで」
「じゃあ点滴の交換だけしちゃいますねー、こりゃ明日の朝まで起きないかな」
「看護婦さん、なっちしなきゃいけないコトがあって…
ちょっと外に出ますけど、ごっちんのコトよろしくお願いします!」
「アラー芸能人は大変ねぇ。後藤さんのコトはあたしに任せて、お仕事頑張ってね!」
「あ、はい!」
仕事じゃないんだけど……ま、いーべ
ごっちん!待っててね!なっち、愛の為に頑張るっしょ!
ごっちん愛してるべさー!!!
そして、後藤が1度も目を覚まさぬまま夜が明けた。
- 320 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時30分11秒
チュンチュン…チュンチュン…
んあ……朝…?
ってかここどこだろ?なんか白…イタッ!!イツツツツ…頭痛いよぉ…
ごとーどうしちゃったんだろー?
ここってもしかしてもしかすると病院だよねぇ
ごとーの身に一体なにがあったのかしら?
ガラッ
「あ、後藤さんおはようございます、気分はどうですか?」
「んあ…ふつーです」
「ホホホ、朝ごはん持ってきたんで食べましょうね、ベッドの後ろ起こしますよー」
「んあ」
「はい、あ〜ん♪」
「んあ?ごとー自分で食べれますよぉ」
「ダメよぉ、手も怪我してるんだし」
「んあ…?そーいえばごとーなんで病院なんかにいるんですか?」
- 321 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時30分47秒
- 「昨日お仕事の後に過労からくる貧血で倒れられたんですよ。
それからずっと眠りっぱなしで…。なっちが心配そうに付き添ってたんだけど
お仕事みたいでねぇ、今日は夕方まで入院していただきますから
ゆっくり休んでくださいね」
「…んあ…なっちが?」
「そう、なっち。朝には戻るって言ってたからそろそろ来るんじゃないかしら。
さぁさ、ごはん食べましょうねぇ、あーん」
いや、だからごとー自分で食べれるし…
ってゆーかなっち…なっちはたしかごとーのコト嫌いになってやぐっつぁんと…
うーん…
ガラッ!
「ちょっと待つべさ!その朝ごはん待つべさぁ!!」
「……なっち」
「その病院食はなっちが食べるべ!だからごっちんはコレ食べるっしょ!!
このなっち特製スーパーデリシャスウルトラハイパースタミナ弁当を!」
「アラ、磯野藻屑源素太皆みたいなネーミングねぇ」
「んあ?イソノモクズミナモトノスタミナ?」
- 322 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時32分11秒
- 「サザエさんの先祖の名前よ、波平さんと姿形がそっくりでね、
おはぎを38個食べて有名になった人なのよ」
んあ…そーいえば昔テレビで見たコトあるなぁ
あの人そんな名前だったんだぁ…たしか武士だったよねぇ
武士なのにおはぎの大食いで有名になるなんて…あはっ
- 323 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時33分31秒
- 「ある日藻屑源素太皆さんの日記が出てくるんだけどねぇ
その日記が3日しか続いてなくて、たまたま来てたノリスケさんに3日坊主は家系ですねって
言われちゃうのよ。でもあたしはそんなコトより確実に将来ハゲる家系だって
コトを問題視した方がいいと思うのよね。
ノリスケさんだって波平さんの甥なんだしさ」
「…はぁ」
まーたしかに…
「それとタラちゃんが初めて喋ったのは「おじいちゃんのカタキだー」っていう
なかなか長い台詞だったのに、どーしてノリスケさんトコのイクラちゃんはいつまで経っても
ハーイちゃーんバブゥーしか言えないのかしら、大体イクラちゃんって最初女のコだった筈なのよ。
ノリスケさんは役所に出生届を出しに行く時「ナミエ」ってゆー名前を考えてたんだけど
その途中で「おい、ナミエ!」って男に呼ばれてる長屋のおかみさんを見て考えなおしてるし……ってアラ!
ヤだあたしったら長々と1人で喋っちゃったわ!」
- 324 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時34分27秒
- 「いえ、為になる話だったべ。で、ごっちんにコレ食べさせてあげてもいいですか?」
「ええ勿論いいわよ、じゃああたしは失礼するわね。
もしなにかあったらナースコールしてちょうだい」
「はい、ありがとうございました」
んあ…ちょっと待った、ごとー頭がよくまわってくれないんだけどぉ
サザエさん…じゃなくてどーしてなっちがここに?
なんでお弁当まで作ってきてくれるの?
ごとーのコト、フってくれちゃったりしてくれちゃったのにさぁ
「・・・あの、ごっちん、昨日はホントにごめんなさいだべ」
「…もーいいよ、やぐっつぁんと仲良くね。ごとーなら大丈夫だし。
今日も仕事でしょ?こんなトコにいないでさ、早く行きなよ」
「や、矢口とはホントに何もないっしょ!なんなら確かめてくれていーべ!
なっちは、なっちが好きなのは……ごっちんだけっしょ」
んあ、いーよ別に気ぃつかってくれなくても
ごとーが倒れたりしたからどぉじょーで言ってくれてるんでしょ
ごとー見たもん、なっちがマッパのやぐっつぁんと一緒に寝てるトコ、見たんだもん
- 325 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時35分11秒
- 「矢口はね、なんかすっごく怖い思いしたみたいで
よくわからないけどおじさんたちとケンカして家出してきちゃったのさ。
で、色々あって…疲れ果ててね、特に話もせずに2人とも寝ちゃって…
その時は矢口もちゃんとパジャマ着てたんだべ!
だけど寝てる間に全部脱いじゃって…ごっちんに誤解させちゃって…
なっちごっちんのコト大好きなのに、ごっちんのコト傷つけて…
許せないなら許してくれなくてもいいべ。
でもなっちは嫌っしょ、ごっちんと別れるなんて、絶対嫌っしょ!!!」
待ってよ、なんでなっちが泣くのよぉ
泣きたいのはごとーだってば、そんな話、誰が信じて…
「それにごっちん、前から何か勘違いしてるみたいだけど
なっちと矢口はそんな関係になったコトなんて1度もないよ。
なっちがメンバーとこういうコトになったの、ごっちんが初めてだべ」
- 326 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時35分53秒
- 「んあ?そんなワケないよ!
ごとー聞いたんだよ、なっちとやぐっつぁんとかおりんが『なっちの受けは最高』だって話してたの。
このお耳で、しかと聞いたんだから!」
絶対忘れるワケない!ごとーの運命を決めた、あの日あの時のあの盗み聞きを忘れるもんか!!
『え〜照れるっしょぉ…』
『キャハハ!だってかわいーじゃん!もー最高ー♪』
『そうだよ、なっちの…受けは最高だよね』
『もーカオリまでぇ…』
ほらほらぁ!こんなにはっきり覚えてるんだぞぉ!
「ひょぇ!?……そんな話…してないべ…」
「嘘つかないでよ!嫌いになったならもぉー別れてあげるからさ!
そんな目で見るなよぉ!!」
なんだよ!なんでそんな目でごとーを見るんだよぉ!
ごとーが悪いみたいじゃんかぁ!
- 327 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時36分31秒
- 「…あ、思い出したべ!あの時はたしか……」
「なんだよぉ…なんだってんだよぉ…」
「そうそう、矢口とカオリがね、なっちの笑顔はいいよねって、ウケがいいねって言ってくれたんだべさ。
見てるとなごむって」
「そんな!!……んあ?待てよ…」
たしか…けーちゃんちのオリに閉じこめられた時
梨華ちゃんもそのよーなコトを言いかけてたよーな、ないよーな…
「なっち…それ本当?」
「うん、本当だべ」
「…んあ」
じゃあ、やぐっつぁんもかおりんも、なっちとはなんにもなかったの?
ごとーが1人で勝手に勘違い大王でござったの?
「信じて…くれないかい?」
「……なっちはごとーのコト、好き?」
「もぉ!さっきから好きだって言ってるっしょ!愛しまくりだべ!!」
- 328 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時37分18秒
- 「…なら100回キスしてよ。
そしたらごとーはなっちを許せるよ、全部信じられる」
「……わ、わかったべさ」
ごとーの顔の横に手をついて赤いけどいつになく真剣ななっちの唇がごとーに落ちてくる。
時々好きだよって囁きながら、なっちはごとーの顔にたくさんチューをしてくれた。
2人とも数なんて数えてなくて、ただ本能のままにキスし続けた。
「ふぁ…なっち、ベッド壊しちゃってごめんなさい」
「チュ…ちょうど新しいの欲しかったし、気にしなくていーべ」
「んあ、そーなの?」
「うん…だってあのベッドごっちんと2人で寝るにはちょっと狭いっしょ?」
「…セミダブルなのにね」
「むぅ…どーせなっちの寝相は悪いべさ」
「でも大きすぎるとなっちとピッタリできないし、ごとーはあれぐらいがいいな」
「そうかい?…あ、そだ、なっち新しいベッド買うまで寝るトコないや。
布団もないし…」
「あはっ、じゃあごとーの家くる?」
「ふふっ、そうさせてもらおーかなー」
- 329 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時37分57秒
- あぁ!よかった!よかったよぉ!
昨日はホントにもぉダメかと思って沈みまくりのタイタニックあーんど
キレキレの怒り爆発☆ピナツボ火山なごとーだったけど
またこーしてなっちを抱きしめられるなんてぇ
もー絶対離さないぞ、ぼかぁ君といる時が1番幸せなんだぁ!!
ベッドの中になっちを招いて、腕まくらしてもらった。
あは、いつもと逆だねぇ
なっちに頭を撫でられながら、ボーっと見つめあってどちらともなくキスをする。
んあ〜なっちあったか〜い、きゅーん
グゥ♪
・・・んあ、お腹鳴っちゃった
「ありゃ〜すっかり忘れてたべ!
ごっちん昨日からずっとごはん食べてないべさ
なっちの特製弁当食べるっしょ!!」
- 330 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時38分53秒
- 「んあ、食べる食べるぅ〜♪」
「ん、ちょっと待ってね……よいっしょ!」
ゴン!
「んあ!?でかっ!」
でかい!!でかいよなっち!風呂敷でつつんであるじゃないの!
ごとー1人分なんじゃないの?さっきなっちは病院食食べるって言ってたよね?
「お、おかずなに?」
「ん〜今あけるべ〜」
パカっ
もぁ〜ん
んあ…すご…いニンニクの香り…が…
「なっち頑張って体にいいモノいっぱい作ってきたべさ!」
「んあ…そーみたいだね…」
- 331 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時39分32秒
- 「このニラレバ炒めは知り合いに頼んで横浜の中華街にあるお店の厨房かりて作ったんだべさ!
やっぱ火力が全然違うべ、なっちなまらびっくりしたっしょ!
ザンギも鶏とカエルのも作ったんだべー、あ、ザンギは唐揚げのコトね。
あとトンカツにぃー、ニンニクの茎とお肉のカルビ焼きっしょー、それにコレ!
オクラもあるべ!ネバネバは精がつくっしょ!あとはー……」
んあ・・・なっち朝から・・・
嬉しいよ、なっち料理上手だし、ごとーの為に横浜まで行って作ってきてくれたなんてさぁ
だけどあのぉー…ごとーの胃がぁーちょっと受けつけてくれますかどーか…あの、カエルとか…
「ほら、ごっちんあーん」
「…んあ、あーん」
ごとー全部食べられるかなぁ?この豪華三段立てお重…
「続きましてぇ、カエルのザンギー♪」
「……あ、あーん」
「オクラぁー♪」
「…ぁー」
1時間後、なっち特製スーパーデリシャスウルトラハイパースタミナ弁当を食べ終わった時には
ごとーのお腹はパンパンに膨らんでいた。
- 332 名前:なっちの愛を、ごっちんに。 投稿日:2003年05月16日(金)16時40分11秒
-
- 333 名前:のえる 投稿日:2003年05月16日(金)16時50分27秒
- >306ろくた様
こちらこそ初めまして、読んでいただいてありがとうございます。
源さんに『燃え』ですか…ww
今回、なっちが頑張りました。
えー、今回場所や時間が飛びまくってしまいまして、読みにくいと思われます。
すいません。あと更新しながら気づいたんですが、紺野さんの発言も時間が
トビトビであれ?この台詞おかしいんちゃう?というものが多々あります。
どうか暖かい目でスルーしてやってください。
(・e・)あ、ニィニィ遅くなってごめんさい。
- 334 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月21日(水)13時05分09秒
- お見事です。さすがです。>完璧です。
ニィ、恐れ入りました。かーなりよかった。
ごっちん、早く良くなってほしいものです。
- 335 名前:そして2人は・・・ 投稿日:2003年05月23日(金)19時17分06秒
「マスオさんの特技はなかなかアクロバティックでね、ホットケーキを焼いて
ひっくり返す時に自分も空中で1回転するのよ。
もうひとつパッと見ただけで饅頭の中身が白あんか黒あんかわかるっていう特技もあるんだけど
どっちもたいして役に立たないのよね」
「んあ、たしかに」
ガラガラ
「ごっちーん、手続き終わったべさ。
マネージャーさんが家まで送ってくれるっしょ」
「んあー」
ごとーにお弁当を食べさせた後、お仕事に行ったなっちは娘。のみんなに頼んで
レコーディングの順番を1番最初にかえてもらい、ごとーの退院を手伝いに来てくれた。
「でもごっちん、いきなりなっちがお邪魔して大丈夫かい?」
「んあ、電話しといたから。ちゃんと準備しとくって」
「そっか、ありがとね」
- 336 名前:そして2人は・・・ 投稿日:2003年05月23日(金)19時17分41秒
- 「それじゃ後藤さん、今夜は無理しちゃダメよ」
「あはっ、はぁ〜い」
んふ、バレてる?なっちとごとーのかんけー
「今度来る時はサザエさんが本当にフネさんの娘なのかについてお話するわ」
「んあ、楽しみにしてます」
「お世話になったべさ、ありがとうございました」
病院を出て、ごとーの家に向かうマネージャーさんの車の中
ごとーとなっちは色々な話をした。
ちっちゃい時の話とか、出逢った頃の話とか、最近あったコトとか……
「そーいえば、ごっちんはなっちと付き合うちょっと前からあんま寝てなかったって
よっすぃーに聞いたんだけど、なんでだい?」
「んあ?!……えーとぉ」
け、けーちゃんの家に侵入したりとかぁ、韓国行ったりとかぁ
ビデオ(なっちの)見たり、雑誌(なっちの)読んだり…
- 337 名前:そして2人は・・・ 投稿日:2003年05月23日(金)19時18分19秒
- 「ごっちん?なっちに言えないのかい?」
「ふぇ?そそそそんなコトないよ!ただお仕事忙しかったしぃー
なっちのコト考えてたら寝るの忘れただけだよぉー、アハっ」
「…なんか今の乾いた笑いだったべ」
「んぇー?乾いて…かーわいーてないよぉーかわいーてなんかないよぉーぉぉー♪」
「歌ってごまかすトコロがますます怪しいっしょ」
むぅ、今日のなっちはなかなか鋭いなぁ
でもけーちゃんの話したら怒られるよね、絶対
ってゆーかよしこってばきょーはんしゃのクセに余計なコトちくってくれちゃって…
「もぉーいいべさ、今日はここで勘弁してあげるべ」
「んあ、ごめんね」
今日はってコトは、後日また日を改めて問いつめられるのかなぁ?
アレはいちおーなっちへの愛の為(注:正しくは性的好奇心の為である)に戦ったワケなんだけどな
- 338 名前:そして2人は・・・ 投稿日:2003年05月23日(金)19時19分04秒
- 「ん、んあ、もう着いたね」
「べさ、荷物はなっちが持つっしょ」
ふぅ、ごとーちょっと疲れました
「あ、後藤。これバス来るのDVD、渡すの忘れてたわ」
「んあ?こないだもらいましたけど」
「1と2でしょ、これ3だから」
「んあ、ありがとうございます」
「それじゃ今日は早めに寝なさいね、ゆっくりするのよ。安倍、後はよろしく」
「はい、任せてください」
「・・・・・・」
なぁーんかさっきからみんな早めに寝ろとか無理するなとかぁー
今日はなっちを攻めちゃダメって言いたいのぉー?
ごとーの家なのよ?初お泊りなのよぉ?
攻めなかったら夜が明けないよっ!!
- 339 名前:そして2人は・・・ 投稿日:2003年05月23日(金)19時19分39秒
- ガラリ
「ただいまー」
「お邪魔します」
シーン
「…んあ?誰もいないのぉー?おかぁさーん?」
シーン
「…なんだよ、倒れた娘が帰ってきたってゆーのに」
準備しとくって言いやがったのはどこの誰だよぉ
「あ!ごっちん、お店の方にいるのかもしれないべ!」
フッ、なつみさん、そんな心配そうに慌てて言わなくても大丈夫ですよ
ごとーの家族ってこんなモンですから
慣れてるもん、こんな仕打ち
「フン、ごとーの部屋行こ」
「う、うん」
- 340 名前:そして2人は・・・ 投稿日:2003年05月23日(金)19時20分19秒
- 「そだ、ごっちんが言ってたいちごの歯ブラシどこにあるの?」
「えーとリビングの棚かな」
「あとで見せてね」
「うん」
ぅふふ、ごとー気づいちゃった
今ってさー今ってさー、この広い家になっちとごとー2人っきりじゃん!
もしかして心優しき家族たちは気をきかせて出て行ってくれたのぉ?
「なぁっちぃ〜♪」
「はぁ〜い、ごっちぃ〜ん♪」
「あはっ」
「ふふっ」
手をつないでごとーの部屋までスキップする。
こりゃ部屋についたら即攻めなきゃね!2人っきりなんだから!アダヴとイムなんだからぁ!
『後藤さん、それを言うならアダムとイヴです。完璧です』
- 341 名前:そして2人は・・・ 投稿日:2003年05月23日(金)19時20分56秒
- んぁあ!?紺野ぉ?いきなりなによぉ?
今からごとーとなっちはイイトコなんですぞぉ!
『すいません、応援に来ただけですので。頑張ってくださいね。
それとすみませんでした』
ほぁ?なんで謝るの?
『そ、そんな細かい事は気にしないでください』
『今度カオが詳しく教えてあげるよ』
『い、飯田さん!余計なお世話です!完璧です!!』
『エヘヘ、ごっちんまたね〜』
んあ…なんだったんだろ、まーいいか
そんなコトよりなっちが大事だし
「ごっちん?入んないのかい?」
「あはっ、入る入るぅー!」
- 342 名前:そして2人は・・・ 投稿日:2003年05月23日(金)19時21分32秒
- ついでになっちの中にも入っちゃうー
さー荷物なんかそのへんにほっぽいてぇ!
「なっちー!」
「…っひゃぁ!…ん…ちょっ…ダ、メだよ」
「ダメじゃにゃ〜い」
だってもぉベッドの上だし
胸さわって耳なめてるし
ごとーの心のバッグギアはとりはずしちゃったもんね!んあー!!
「か、看護婦さんに…っ無理し、ちゃダメって言われたっしょ!
マネージャーさんにも、ゆっくりしなさいって…」
「今ここでなっちを抱かないなんてそっちの方が無理だよ」
「んぅ…もぉ…1回だけだからね…」
あはっ!なっち御膳、いただきまぁす!
- 343 名前:そして2人は・・・ 投稿日:2003年05月23日(金)19時22分16秒
「…ごっちん……」
第1ラウンドが終了し、ごとーは荒い息のままのなっちを腕枕してる。
真っ赤になって肩を上下させるなっちはかわいすぎて、ごとーはちょっぴり壊しちゃいそうな気分になる。
イヤン!ごとーってばケダモノな予感!
腰をさする腕が勝手に動いてくし!
「んん…今日はもう、ダメだからね」
「…なっちが欲しいよ」
うぉ!?自分でもビックリなぐらい切ない声が出る。
「ふぁ…なっちは…なっちはごっちんのだから、そんな焦らなくても逃げたりしないべ。
これからずぅっと一緒なんだから」
「んあ…でも明日は明日の風が吹くんだよ」
今日の、今この瞬間を大事にごとーは攻めたい
「あん!…ぁあ…ん、じゃああと1回だけ…」
んぇーあと1回だけぇ?そんなコト言ってぇー、結局10回はしたってゆーオチになるんですぞぉ!
- 344 名前:そして2人は・・・ 投稿日:2003年05月23日(金)19時22分59秒
第2ラウンドも無事終了して、今度はなっちがごとーを腕枕してくれる。
何気にごとーの目の前にあるなっちの胸を鼻でプニプニしながら軽く吸ってみた。
「ごっちん!こらぁ…」
ポカリと頭を撫でてくれてた手にはたかれる。
だけど全然痛くなんかなくて、心はポカポカあったかくて
ごとーはなっちの愛に包まれてるんだな、なっちラッピングー♪
「あ、ごっちんお腹すかない?もぉ7時だべ」
「んあ、あんますいてないけど…もぉそんな時間かぁ」
朝の弁当がねー、ごとーのお腹にズシリとこたえたモンでぇ
「軽くでもいいからなんか栄養のあるモノ食べないと、台所借りてもいいかい?」
「んーいいよー。どうせ誰もいないし」
ムフフ…台所の流しのトコで第3ラウンドってゆーのもいいねぇ
あのぉー立たせたままってやつ…あはっ
ごはんの後は一緒にお風呂に入って第4ラウンドでしょー
あっ!その前に脱衣所でヤろうかな、そんでぇー次はぁー…
- 345 名前:そして2人は・・・ 投稿日:2003年05月23日(金)19時23分42秒
- イヤらしい計画に胸をふくらませつつ、さっさと着替えて
ごとーとなっちは部屋を出た。
とにかくとにかくぅ!ごとーはなっちのお弁当のおかげでバリバリ元気になったから
なっちへのごとーによる愛の為の攻めをノンストップでやる気いっついーずぃー!!
リビングのドアおーぷーん!なっちのヒザもひらけゴマぁー♪
カチャ
パンパンパンパンパンっ!!
「「「「『なっち!いらっしゃーい!!!!』」」」」
「んなぁっ!?」
「べさぁっ!?」
「アラ、今おとーさんの声もしたような気がしたわねぇ」
「やだー、おかーさん空耳じゃないのぉー」
「2人ともはやく入りなよ」
- 346 名前:そして2人は・・・ 投稿日:2003年05月23日(金)19時24分12秒
- んあ…なんで…いないんじゃなかったの?
なんでみんないるのさ!おとーさんまで!…あ、ユウキはいないや
ってかあの壁にはられてるたれ幕とかさぁ、飾りつけとかすごい気合いれたね
んん?!あのたれ幕…
“歓芸!今日こそ泊ってね、ウィルカムなっち!&退院おめでとう、真木”
・・・ぉーぃ
「とゆーワケでなっち!ようこそ後藤家へ!!まずは次女より花束の贈呈です!」
「えぇ!?いただいていいんだべか?あ、ありがとうございます!」
あいた口がふさがらないごとーを無視して
マイクを持った長女が司会をつとめるなっちかんげー会は進行していく。
ってかおねーちゃんにおかーさん、お店はいいの?
「次に母よりなっちに一言ごあいさつを」
- 347 名前:そして2人は・・・ 投稿日:2003年05月23日(金)19時24分55秒
- 「えー、本日はお日柄も良く、真木の大切ななっちをおむかえするにあたって
どうやらおとーさんも喜んでいるようです。あはっ。
どうぞ自分の家だと思ってゆっくりして行ってくださいね」
「ハイ!拍手!」
んあ…パチパチパチパチ…
「それでは真木の大切ななっちからもごあいさつをいただきたいと思います」
「ひょぇ!?なっちがだべか!?な、なにを言えばいいっしょや…」
「まーまーそう堅苦しく考えないで、てきとーでいいわよ」
ちょっと…だからおねーちゃんはなっちにさわっちゃダメだって言ったじゃんか!!
「え、えーとなっち…じゃなくて、安倍なつみです。
この度は突然来てしまったにも関わらず、こんな素敵な歓迎会を開いていただいて
どうもありがとうございます。
立派なたれ幕まで作っていただいて…ただ真希ちゃんの希が木になってるような気が…」
んあ、なっちも気づいてくれてたのね
- 348 名前:そして2人は・・・ 投稿日:2003年05月23日(金)19時25分40秒
- 「えぇー?どんな字だったっけー?」
「生娘のキ?」
「あ、あの希望のキだと…」
「アラーなっちよくわかったわねー、私全然気づかなかったわー」
「あっは、おかーさんがつけたクセにねー」
むぅ!なっちもそんな一生懸命相手しなくていーのに!
娘の名前間違えるなんてありえないコトなのよ?!しかも真木って…
おねーちゃんもおにーちゃんも気づかないってどーゆーコトよ!!
『ついでに言うと歓迎の迎が芸になってますし、ウェルカムがウィルカムになってますね』
『アハハ!お腹痛いよごっちん!カオもーダメぇー』
なんだよ!覗き見シスターズ!!どーせバカ一家だよ!んあ!!
「あ、あとごっちん退院おめでとう」
「へ?あぁそーいえば真希入院したんだったねー」
「おかえりー」
「おそいよ!!」
- 349 名前:そして2人は・・・ 投稿日:2003年05月23日(金)19時26分17秒
- 「まーまー真希、すねちゃ嫌♪それではここでなっちと真希に1曲歌っていただきましょう。
どれがいいかしらね?ふたりの愛ランドとか?」
「そんな古い歌知らないよ!三十路はひっこんでて!!
ごとーとなっちのテーマ曲はアレしかないんだから!」
「ちょっ!誰が三十路よ!ナメんじゃないわよ!」
「オイオイ、お前やめろって」
「んあ!おにーちゃんは黙ってて!ねーちゃんとはいつか決着をつけなきゃなせない運命だったんだから!」
「ごっちん!落ち着いて、病み上がりっしょ!」
「んあー!!止めてくれるな!おなつさん!」
ワーキャードカンガシャッ、ンアーベサー…
『これが噂のバイオレンス一家…完璧です』
『すごいよねー、カオの家は超平和だから信じられないよ、この家庭』
『でも、後藤さんがお元気になって本当によかったです』
『元気すぎだけどね』
- 350 名前:そして2人は・・・ 投稿日:2003年05月23日(金)19時27分02秒
そんなこんなで、最後は乱闘になっちゃったかんげー会終了後
ケーキとか投げ合ってグチャグチャになったごとーは、どーにかこーにか
恥ずかしがるなっちを誘って一緒にお風呂に入れたんだけど
「いざとなったら3Pも可!」
「んあ、不可!!」
ってな感じにおねーちゃんやおかーさんが乱入してきたせいで第3ラウンドのゴングをならすコトに失敗し
部屋に戻ってバス来るのDVDを見ながら文麿&かわもち君で
ベッドになだれこもうとしたトコロをまたまた邪魔されて…ってカギ壊すなぁー!
んあー!ごとーかわもち君抱っこしたコトないんだぞ!!
けーちゃんばっかにギュウさせてたまるかっつーのに、なんで邪魔するんだよ!!このバカ!
結局この日はそれ以降攻めるコトもできず、大人しく手をつないで寝た。
- 351 名前:エピローグ 投稿日:2003年05月23日(金)19時27分56秒
そして、それから数日後のモーニング娘。の楽屋
「…フンフンフンフンフン!…っはぁ…はぁ…」
「3秒88か…まこっちゃん、もうちょっと頑張れない?」
「ぇえー、もう無理だよー」
「もう1回だけ、お願い」
「仕方ないなぁ、カボチャのケーキちゃんとおごってよ」
「わかってるって、完璧だよ。じゃあせーのぉ」
「フンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンっ!」
「…3秒62!最高タイムだよまこっちゃん!」
「え?…あ、そう…はぁっ…それはよかった…」
「フンの発声スピードはこれでいいとして…19回で3秒62だから…
1回は0秒19か」
「0秒19ぅ?!すごいね、0秒19でこんな高く飛んでポーズとってんのぉ!?」
- 352 名前:エピローグ 投稿日:2003年05月23日(金)19時28分33秒
- 「188の花道の頭が197の赤木キャプテンの頭より上にあるんだから
50センチはジャンプしてるね。
膝を曲げて体を沈めて、床を蹴って飛び、空中でピタッと止まる動作を0秒19でやってるんだから
半分の0秒095でポーズをきめて、残り0秒095で着地して次のジャンプの準備を
しなきゃならないし。
ん?あ、そうか、さらに飛ぶ時は重力で速度が落ちるから
床を蹴ってる間にできるだけ加速しとかないといけないんだ…ってことは…
腰を50センチ落として0秒095の半分でジャンプすると……離陸速度は時速76キロ!」
「時速76!?100メートルを10秒で走っても時速36キロだよ!
倍以上じゃん!!」
「里沙ちゃぁん、まこととあさ美ちゃんはさっきからなにしてんだぁ?」
「よくわからないけど…盛り上がってるみたいだニィ」
「パクリでスマソ」
「っひぃ!なんですか飯田さんいきなりぃ!」
「こーゆーコトは苦情がくる前に言っとかないとね」
「「苦情?」」
- 353 名前:エピローグ 投稿日:2003年05月23日(金)19時29分12秒
- 「なちゅみ、また腰れすか?」
「う、うん」
「今日はあいぼんとツートップでやったげるのれす」
「まかしときや」
「ありがとぉ、2人とも」
「梨華ちゃん、君はなんて綺麗なんだ…」
「そんなことないよぉ…よっすぃーの方が綺麗だよ」
「梨華…」
「ひとみちゃん…」
「はぁ…いいなぁ、美貴も亜弥ちゃんとイチャイチャしたい…」
「あれ?そういえば矢口さんがおらんわぁ」
「ホントだニィ、遅刻ですかニィ?」
「あー矢口ね…もう届いたのかな……」
「届いたってぇなにがです?」
「フフフ、ヒ・ミ・ツ♪」
- 354 名前:エピローグ 投稿日:2003年05月23日(金)19時29分54秒
- 「まこっちゃん大変!時速76キロで飛んだら50センチで止まれるワケないよ!
まっすぐ飛んだとして到達高度は22メートル!」
「そんなに飛べるんならスラムダンクし放題だねぇ、でも絶対体育館の天井で頭打つけど」
「仮にぶつからなかったとしても滞空時間は4秒3だから
1回のフンで普通にぬかれちゃうね、3秒62で19回もジャンプするなんて…」
「まぁそこは才能ってコトで50センチで止まれるんだよ、花道は」
「やっぱりなんの話だかサッパリだニィ」
「まことはすっかり自己主張忘れとるし…」
「カオリは思うの、夢を壊しちゃいけないって」
バァン!
「うわぁぁああん!!誰だよ匿名希望ってー!!」
「あぃやぁ!?矢口さん、どーしたんですぅ?そんな泣きじゃくってぇ」
「怖い目にでもあったんですかニィ?」
「うあぇっ…えっ札っがぁ…郵送でぇ…呪いをぉ…」
- 355 名前:エピローグ 投稿日:2003年05月23日(金)19時30分24秒
- 「えっふらな呪い?なんだぁ?えっふらって」
「すすす捨てたのに!矢口はたしかにこのゴミ箱に捨てたのにぃ!
なんでだよぉ!誰だよちくしょー!」
矢口、カオリは知ってる
それはカオリの仕業だってこと
でもごめんね、新メンバーも実は隅にいることだし
リーダーとしてあるまじき姿を見せるワケにはいかないの
「いやぁぁあー!怖いよー!助けてよなっちー!」
「んぇえ?なっちがだべかぁ?そーゆーのは男前な人に頼んだほーが…」
「じゃあよっすぃー!」
「ウチは梨華ちゃん守るので精一杯ですから」
「ケチっ!ふじもっちゃぁん」
「美貴も亜弥ちゃんいるんで」
「…なんだよなんだよ!誰も助けてくんねーのかよ!!」
大丈夫だよ、矢口
ちゃんと助けてくれる人がくるから、だからとりあえずゴミ箱から出ておいで
- 356 名前:エピローグ 投稿日:2003年05月23日(金)19時30分59秒
- カチャ
「矢口ぃー?おるかぁー?」
ホラ来た、矢口大好き人間が
「や、矢口!?泣いとるやないか!どーしたんや?イジメられたんか?」
「ぅむぅー…ゆーちゃぁん…」
「こないだはごめんな、でもアレは誤解やねん。
ゆーちゃんものすごい反省したで許してくれるか?」
「んー…許すぅー許すからしばらく矢口を1人にしちゃヤだぁー…」
「そんなん言われんでも1人になんかさせへんっちゅーねん!
ほなゆーちゃんの楽屋行こか」
「…うん」
よかったね矢口、仲直りできて
これもある意味カオリと紺野のおかげだよね、うんうん
あーよかったよかった
- 357 名前:エピローグ 投稿日:2003年05月23日(金)19時31分36秒
今日もいたって平和なモーニング娘。の楽屋。
辻と加護のツートップマッサージで心地好い眠りに誘われた安倍が
ウトウトと目を閉じた頃、またも派手な音をたてて楽屋のドアが開いた。
ドバババァァアン!
「んあ!なっちー!!」
「…ぅー?…ごっちん!」
(*´ Д `)´ー`●)<おしまい
- 358 名前:でぃふぇんす らぶ! 投稿日:2003年05月23日(金)19時32分51秒
- ( ´ Д`)ノ<んあ、ばいばーい
- 359 名前:でぃふぇんす らぶ! 投稿日:2003年05月23日(金)19時33分33秒
- (●´ー`)ノ<ばいばいだべ
- 360 名前:のえる 投稿日:2003年05月23日(金)19時34分29秒
- >334名無し読者様
(・e・)<そんなに褒めちゃ照れるニィ。川o・∀・)<完璧ですか…ニヤリ。
ごとーさん、すっかり元気になりました。
おふぇんすに続き、でぃふぇんす らぶ!も読んでいただいた方
本当にありがとうございました。
ここまでで、この話は完結となります。
矢口さん、今回は大変不幸な目に遭っていただいて、本当にごめんなさい。
同い年のよしみで許してね。
それでは後藤さん、安倍さん、末永くお幸せに!
「なちごま最高!!」
のえる
- 361 名前:名無しさん 投稿日:2003年05月26日(月)19時30分39秒
- 面白すぎ! ホント楽しかったです。
次回作も期待してます。
また、なちごまがいいかなーっと。
作者様、お疲れさまでした。
- 362 名前:名無しさん 投稿日:2003年05月27日(火)15時54分20秒
- ほんっとうに素敵な話、素敵な時間をありがとうございました。
おっもしろかった。笑なしには読めなかった。
サザエさんシリーズの知識まで深まってもう、作者さんに感謝。
・・・垂れ幕がひたっすら面白かったです。
きっとあの文はわすれられません。
なちごまばんざい。ありがとうございました。
- 363 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月28日(水)00時03分15秒
- マジで爆笑しながら読んでました。これは名作です!!!
自分も次回作・なちごまを期待してます。
「なちごま最高!!作者さん最高!!」
- 364 名前:のえる 投稿日:2003年05月28日(水)22時06分57秒
- 駄文を読んでいただいて、本当にありがとうございます。
>361名無しさん
レスありがとうございます。
自分で書いたモノは笑えないし萌えられないので
不安なんですけど、楽しんでいただけてすごく嬉しいです。
次回作…ネタが思いつかないんですよねぇ…何がいいれすか?(蹴
思いつき次第、またなちごまを書かせていただきたいと思いますので
その時はよろしくお願いします。
>362名無しさん
レスありがとうございます。
すすす素敵れすか、ホントれすか…川o・-・)ノ<恐縮です!
サザエさんネタは『磯野家の謎』という本を参考にさせていただきました。
嘉門○夫の名曲『サザエさん』もよく聞きます。
波平さんとマスオさんは会社に行く時はバスに乗り、帰りは駅から歩いて帰ります。さらに(ry
垂れ幕は…( ´ Д`)<んあ、ごとーは全然面白くなかったけどね。
こちらこそありがとうございました。
- 365 名前:のえる 投稿日:2003年05月28日(水)22時08分52秒
- >363名無し読者様
レスありがとうございます。
め、名作…!ビビります、でも嬉しいです。ありがとうございます。
このお話書いててとても楽しかったので次回作もあればやっぱりなちごまに
なると思います。読者様も最高!!
え〜、次回作は書けるのかどうか今のところ不明ですが
作者は今たしかになちごま書きたい病に冒されておりまして
【池の恋】〜なちごまver〜という微妙に長い小話を書かせていただきました。
このお話によく似た別のカップリングのモノを読んだコトがある、という方が
いらっしゃるかもしれませんが、それは新しい設定を考えるのがメンド(ry
というワケではなく、この設定でなちごまも書いてみたいという出来心のせいでして
あちらも私が書いたモノです。
またしてもアホな話ですが、読んでいただけると嬉しいです。
注イ:旅館の描写がかなり適当です、ご了承ください。
- 366 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時10分57秒
- ごとーの名前はごとーまき。
んあ、漢字で書くと後藤真希ね。で、年は17。
ごとーは今、高級老舗旅館“ぶらり宿モーニング”で住み込みの仲居として働いてる。
おとーさんが小さい時に亡くなったけど、その他家族は東京でピンピン生活してる。
ごとー勉強苦手だったから、高校行くより早く働いて
おかーさんに楽させたげよーって……思う前にさっさと働いてこいって家を追い出されたワケ。
ヒドイ話だよね、でもごとーは恨んだりしてないよ。
親思いってゆーか、昔からそーゆー家だし、むしろ感謝してるぐらいなのよ。
- 367 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時11分30秒
- なんでかって?
そりゃあこの旅館が純粋に好きだし
ごとーってぶっちゃけバイオレンス一家出身なのね。
だからここのピースフルな空気が新鮮でさー
ごとー生まれて初めてだよ、こんなに血を見るコトのない日々は。
んあ、たしかに最初はちょこっと物足りなかったよ。
デンジャラスのデの字もない暮らしはさ。
食事を取り合うコトもないし、いきなりおばーちゃんに包丁むけられるコトもない。
後で聞いた話によると、ここに来たばっかりの時のごとーは
飢えた一匹狼のような目をしてて、かなり浮いてたみたいなんだけど…。
今じゃ全然。むしろごとーが一番ピースフルな存在、ってゆーか象徴?ハト?みたいな。
- 368 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時12分05秒
- まーそうなるまでには色々あったワケで
話を戻すと感謝してる理由の一番デッカイのが、ここで運命の人に出会えたからってヤツなんです。
んあ、アレはここに来て、最初の夏を迎える少し前のコト。
ごとーとしてはボーっとしてただけなのに、それが怖く見えるみたいで
いろんな誤解を天然で招いていたごとーの周りには、働き出して2ヶ月を過ぎてもなかなか人が集まらなかった。
だからその日もごとーは1人で中庭にあるベンチ代わりの岩に座って
ボーっと池の揺れる水面を眺めてた。
「んあ…ねむ……」
夕食の支度までの休憩時間は、おやつを食べて少々お腹がポッコリするワケで
ごとーの眠気は一日の中で最も強烈なモノになっていた。
おまけに太陽の光もイイ感じにポカポカで
そよぐ風とか、やたらと気持ち良かったからいつの間にか寝ちゃってたんだ。
- 369 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時12分43秒
- 『…zzz』
ガサガサっ
『…zzz』
ガサっ
『んあ?……zzz』
『ふぅ、今日もいい天気っしょ』
『…zzz』
『っひょ!?……ご、後藤…さん?』
『zzz』
『ね、寝てるべか?こんなトコロで…どーしよう、風邪ひいちゃうべさ』
『zz』
『したっけなまらめんこい寝顔だべ。いつもと全然イメージ違うっしょ』
『z』
『たしか東京の娘だべ。さすが垢抜けてるなぁ』
『…んにゃ』
ゴロリ
『ぁあっ!!後藤さん!落ちちゃうべさぁ!!』
ジャパァーン!!
- 370 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時13分20秒
- 寝ている間に岩から転げ落ちて、地べたに倒れて眠りこけていたごとーは
寝返りついでに池の中へと飛び込んでいった……らしい。
そして1度は底の方まで沈んだものの、すぐに浮かんで水面から鼻だけ出し
そのままスースー眠り続けていた……そうな。
そんなごとーを、後日『あそこまで眠りに執着する人初めて見たっしょ』と語ったその人が
池に飛び込んで自分の体より大きいごとーを抱え上げ…られるハズもなく。
まぁ水の中だと軽くなるからよかったんだけどぉ
いざ水の外に出すとなると、ねぇ。
着物が水分ふくんじゃってるし、ただでさえその人は腕力がないからさ
池につかったまま、支配人に発見されるまでずぅーっとごとーを抱えていてくれた。
その後、『ホホ!魚顔ね!』と支配人に釣り上げられたごとーは温泉に投げ入れられて
ようやく目を覚まし、
『んあ?』
『あ、後藤さん。おはようだべ』
『だべ?』
『むぅ、なっちは道産子っしょ』
- 371 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時14分04秒
- 『ドサンコン?』
『そうそう、ギニアからやって来…って違うっしょ!
ど さ ん こ だべ!!オスマン・サンコンじゃないべさ!』
『んあ…ごめんなさい。えっと、たしか板前の安倍さんですよね?』
『当たりっしょ、なっちは板前の安倍なつみ。
後藤さんは…真希ちゃんだよね』
『んあ、ごとーまき、仲居見習いです』
『知ってるべさ、なっちは仲居頭の矢口と仲いいから
後藤さんの話もよく聞くっしょ』
『んあ?仲居頭がごとーの話を?』
他の仲居さんたちもごとーにはあまり話し掛けてこないけど
背が低く声が高い仲居頭はすっごく明るい人で結構ごとーにも近づいてきてくれる。
『ちょっとボーっとしてるけど、飲み込みが早くて器用だって言ってたべ』
『ほぉ…』
イヤン、正直照れてます。
- 372 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時14分45秒
- 『なっちごとーさんってクールで鋭い感じだと思ってたけど
話してみるとそうでもないべ、カオリの言ってた通りだべさ』
『んあ、カオリって…女将のコトですか?』
『うん、カオリとなっちは幼馴染みなんだ。
カオリが交信しながら、後藤さんはフランスパンに間違えられやすいけど
本当はふわふわパンなんだってよく言ってるのさ』
『ふわふわパン…』
固そうに見えて柔らかいってコトかな?
ってかこーしんってなんだろ?
女将ってごとー以上にボーっとしてて、1,2回しか話したコトないし
いっつもボソっと一方的に呟かれるだけだからなぁ。
就職の面接の時も、ほとんど支配人が話してたし。
・・・あっ!!大変だ!
『ああああのぉ!ごとー仕事が!』
『あぁ、大丈夫っしょ。けーちゃんがお休みにしてくれたべ』
- 373 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時15分20秒
- 『けーちゃん?』
『支配人のコトだよ。あのキリキリしてる人。
夏休み前でお客さんも少ないし、ゆっくり疲れとってきなさいって』
『そーいえばここ…温泉…』
『今日のお客さんって男の人ばっかっしょ?特別に入れてくれたのさ』
『んあ、そーなんですか。ところでどーしてごとーはここに?』
とまぁ長い前置きの末にごとーはやっとなっちに助けられた話を聞いて
結局1時間以上2人で温泉につかっていた。
その時から、『なっち』『ごっちん』と呼び合うようになって
なっちがよく笑うから、ごとーも自然と笑顔が増えて
ふわふわパンなごとーの周りに、ようやく人が集まりだした。
- 374 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時15分56秒
- それからはよっすぃ〜とか、梨華ちゃんとか、たくさん友達もできたけど
やっぱり1番安心して一緒にいられるのはなっちで
暇な時はいっつもなっちにくっついてた。
なっちがやぐっつぁんやけーちゃん、かおりんとお茶を飲んでたりするから
ごとーもみなさんと仲良くなって、妹みたいにかわいがってもらってる。
んあ?早く運命の人の話をしろって?
だから今してんじゃん、なっちだよ、なっち。
よーくわかったでしょ?ごとーがいかにしてなっちにフォーリンラブったかがさ。
んぇ?全然わかんない?
だからぁー、白く濁ったお湯の中でやっと意識がハッキリした時
ごとーの目にこれまた白〜いなっちの柔肌がね、こう、湯煙なっちがさぁ、映ったワケですよ。
もぉその瞬間からしんぞーがドキドキのバクバクで。
- 375 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時16分50秒
- えーつまりぃ、さっきの温泉でなっちと話した時の最初の『んあ?』で
運命を感じてトキめいちゃってて
次の『べさ?』は動揺をごまかそうとテンパってるトコだったのよね。
だってなっちってヤバイくらいかわいくって、ニコニコしててさぁ
普段なっちは厨房にいて、仲居見習いのごとーはあんま入っちゃいけないから
あんな近くで笑いかけられるのも、あんなたくさんお話したのも初めてで
ある意味一目惚れだったんだ。
お湯が濁ってたおかげで、なっちの裸に鼻血ブゥーな展開にはならなかったけど
童顔ながら色っぽい不思議な道産子の魅力にごとーはメロメリーナとなったのでした、めでたしめでたし。
・・・ふぇ?どこがめでたいんだって?好きになっただけじゃんかって?
- 376 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時18分10秒
- んあ…そうなのよね、そこが1番の問題点ってゆーか。
ごとーさぁ、フォーリンラブったあの日から結構マメになっちにアピールしてんのね。
告白は…まだなんだけどぉ、でも何回かチャレンジはしてんの。
でもですね、なっちって激がつくぐらいニブいんですのよ。
ごとーの熱い視線にも全然気づかないの。
聞いて…聞いてよぉ!!去年のクリスマスなんてさぁ…
人懐っこい笑顔としっかりした性格を買われて、お客さんへの料理の説明はゴツイ板長じゃなくてなっちがしてるんだけど
そのせいでなっちファンのお客さんが増えて、なっちに会う為に泊りに来る人も結構いてね
だからそーゆーイベントの日のなっち宛てのプレゼントとか、ものすごい量なんだ。
- 377 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時19分04秒
- 『かわいい天使へ』とか『娘にしたいなっちへ』とかならまだいーんだけど
中には『結婚してください』とか『いつか迎えに逝きます』とかゆーのもあって
かなり本気なメッセージも多いのに、なっちは全く気にせずに自分宛てにもらったモノをみんなに分けててさぁ。
『なっちにブランドものは不似合いっしょ』とか言ってごとーにプラダのバッグくれたりもした。
とりあえずおねーちゃんにあげたけど、ちょっと複雑だったよ…
『添い遂げてください』ってゆーメッセージついたまんまだったし。
- 378 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時19分54秒
- でもね、そん時に勇気を振り絞って言ってみたのさ。
プラダより欲しいモノがあるって。聖夜の奇跡を信じてみたのよ。
『…なにが欲しいのさ?』
『んあ、なんて言っても怒らない?』
『うん、言ってみて』
『ごとーが欲しいのはプラダじゃなくて、なっちの…ブラだ!!!』
『・・・・・』
『…あはっ』
『却下』
『・・・・・』
思いっきり呆れ顔で睨まれて、その日はもうそれっきり。
- 379 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時20分37秒
- それ以来『ごっちんのスケベ』って拗ねて一緒にお風呂に入ってくれなくなったし、寝る時も布団は別々だし……。
けーちゃんややぐっつぁんには抱きつくのに、ごとーとは手もつないでくれなくなった。
んあ、悲しいね。
もうちょっとごとーの気持ち考えてくれてもいーのに。ブーブー
「後藤」
「っんあ!?…あっ女将!」
「カオは思うの。そうめんつゆはストレートの方が簡単だって」
「そうめんつゆ?」
「ひやむぎつゆでもいいけどね」
「んあ…」
でもストレートだと食べてる途中でつゆが薄くなったとか不便じゃない?
水で薄めるタイプの方が氷とかも気軽に入れられてイイと思うんだけどぉー
「あーごっつぁん!もーすぐお迎えの時間だよー」
「んあ、はーい」
- 380 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時21分22秒
- とまぁ、そんな感じで今日もごとーは働くワケです。
んあーお膳重いー。
「ごとーまき、三十路はビール好きの間行ってきまぁーす」
「ごっつぁん!帰ってきたら頑固一徹かなりツボの間にビール運んでねぇ」
「んぁーい」
あぁ忙しい!腰痛い!なんかごとー今日重いモンばっか運んでない?
つーかお客さんお酒飲みすぎだよぉ、ちったぁ体大事にしてよね!
「ホホ!あたしも飲むわよ!」
「カオも飲むー」
「ってバカ!まだ仕事中でしょ!放しなさい!…っ!カオリぃ!!」
んあ、事務室でけーちゃんたちはなにやってんのさまったく…
- 381 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時22分08秒
- 「板長!今日はやめといた方がいいと思うんですか…」
「うぅむ…たしかに今日はみなさん夕食前から飲んでかなり酔ってらっしゃるからなぁ…。
料理の説明なんかしても聞いてやしねぇか」
「それに今日は空豆デイですからいつもの倍忙しくて、安倍に抜けられるとキツイんですよ」
「ならメモを渡して、仲居さんたちに頼んでみてはどうだべか?」
「おっ!さすがなっち!イイコト言うねぇ!」
厨房も騒がしいなぁ……ってか空豆デイって?
「あ、ごっちーん」
「んあ、よしこー」
「コレウチらで分担して各部屋に料理の説明しろってさ」
「ウチらって……よしことごとーで?」
「いや、あと美貴ちゃんも」
「ちょっと待ってよ!!なんでごとーたちなの!?」
「あーホラ、お客さんかなり酔ってアイタタな状態だからさ、梨華ちゃんとかあややはヤバイじゃん。
矢口さんは逃げたし…」
「んぁにぃ!?仲居頭が逃げただとぉ?」
なんで!なんでよ!カシラが逃げるっていかがなのよそこのアナタ!!
- 382 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時22分54秒
- 「まーまーごっちん、ここは諦めてやるしかないんじゃん?」
「んあ…ふじもってぃ〜」
「そーそー。人生たまには諦めが肝心」
「むぅ、わかったよ」
行きゃいーんでしょ、行きゃー。
ドンチャン♪ドンチャン♪
「んあ、失礼します」
「ぉおー?どうしたの仲居さん、誰か呼んだっけー?」
「いえ、料理の説明を…」
「あーなっちは?今日来ないなぁってさっき話してたんだよぉ、なっちはいねーのかい?」
んあ、いるけどアンタらに近づけたくないんだよ。
- 383 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時23分54秒
- 「でもでもぉ、この娘も結構かわいーじゃなぁーい」
「ほぉーホントだなぁ、どうだい?お嬢ちゃんも一緒にタコ踊りしねーかい?
料理の説明はいいからさ」
「んあ、すいません、仕事中なんで…説明いらないならごとーは帰ります」
「えぇー!タコ踊りしよーよぉ!なっちならやってくれるぜぇー。
なっち出してくれよぉ」
「んあ…ですから…」
タコ踊りってなによ?知らないよそんなモン。
ぁーどないしょ?ブッ飛ばしたい、あぁブッ飛ばしたい。
困ったごとーはメモをちらりと見てみる。するとそこに
“もしもの時の為の、お手軽タコ踊りの踊り方”と書かれていた。
・・・やれってコト?
ってか、なっちいつも踊ってんの?ごとー仲居だけど見たコトないってば、そんなモン。
- 384 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時24分43秒
- 「…あ、そーれタコ踊りっ♪タコ踊り♪きゅーばんすいつくアイタタタ♪」
心なしか隣の部屋から奇妙な歌が聞える。
よしこだよね……この声……。
「ほらほらぁ、お隣もやってんだしさー、早くしよーよぉ」
・・・仕方ない。
おかーさん、ごとーはこれから、タコになります。
...............................
......................
..............
.......
- 385 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時25分35秒
「んあ……タコになっちまったぜぇ」
「ウチも、ハジけたタコになっちまったぜ」
「……2人も?美貴もさぁ、最後の最後まで抵抗したんだけど踊らされちゃった。
ずっとチュウ顔だったから口まわりの筋肉が痛いし…」
「わかる、わかるよその痛み。
でも梨華ちゃんがこんなヒドイ目に遭わなくてホントによかった…」
「そーだね、亜弥ちゃんが無事でホントによかったぁ…」
「ごとーも…なっち守れてよかったよ」
「…へへっ」
「へへへっ」
「「「えへへへへへへへへへっ」」」
「あ、亜弥ちゃぁん、よっすぃーたちの様子がおかしいのぉ」
「ミ、ミキたんが壊れてる……でも、好き」
- 386 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時26分23秒
- こーして、プチ廃人になってしまったごとーたち3人は
ありがたいコトに後片付けを免除された。
よしことふじもってぃ〜は梨華ちゃんとまっつーが帰ってくるまで仮眠をとると言って
さっさと部屋に帰っちゃったんだけど、ごとーはなんとなく眠る気になれなくて
フラフラと中庭に散歩に出かけた。
「デビールビームはとどかないぃ〜デビールウィングは空で死ぬぅ〜♪」
岩に腰掛けてうろ覚えの歌を口ずさむ。
夏前の夜風は微妙に肌寒いけど、タコ踊りでほてった体には心地好かった。
んあ、今日のタコ踊りからは守れたけど…いっつもなっちはやってたんだよね。
しかも1人で全部のお部屋まわってるから1日に何回もあの踊りを……。
ごとーなっちのコトなら知らないコトなんてもぉないぞぉとか思ってたのに
まだまだ修行が足りませんなぁ…。
- 387 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時27分03秒
- 「凹む〜へーこむぅーよ、ごとぉーはへこむぅー♪」
まわる まわるよ 地球はまわるぅ コトと同じぐらい自然に凹んだごとーは
フッと池の水に触れたくなって立ち上がった。
「んあ、冷たい。落ち着くなぁ…」
『おーいごっちん』
「んあ?誰?…って誰もいないなぁ」
『いるよ、カオはごっちんの心の中に』
「ぬぅえぇ!?こっこここ心の中ぁ?!どーやって入ったの?ふほーしんにゅーですぞ!!」
『へぇ、難しい言葉知ってるね。でもカオは無法の女…、そんな言葉は通用しない』
「む、むほーの女って…エメラルダスじゃないんだから…」
『そうだね、どっちかっていうとカオはメーテルだね』
「・・・・・・」
『…そんなコトより、今なっちのコトで大変なコトになってるんだけど』
「んあ!?なっちのコトで?どーしたのさ?」
- 388 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時27分42秒
- 『ホラ、今日なっちが説明に行かなかったでしょ。
ごっちんたちが悪いんじゃないけど、お客さんたちがなっちがいないって
騒ぎだしちゃって。辞めたのか風邪でもひいたのか、風邪ならオレが看病するとか言って
事務室に押しかけてきて大変そうなの、けーちゃんが』
「…けーちゃんがって、かおりんやなっちは大変じゃないの?」
『だってカオは女将だもん。なっちは裏口から避難させたし』
「裏口から逃げたってコトは…」
『そ、だからなっちのコトよろしく。もうすぐ来るよ』
「んあ、よろしくって…」
ガサガサっ
「だ、誰だべか…?ごっちん?」
「っひゃわっ!なっち!」
ホ、ホントに来たよ。かおりんって…エスパー?
- 389 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時28分17秒
- 「そんな驚くコトないべ。でもごっちんでよかったっしょ」
「んあ…お客さん、大変みたいだね」
「うん、嬉しいけど…ちょっと困るべ」
なっちはそう言って照れたように笑い、ごとーの傍にやってきた。
「ごっちん今日はもうあがりっしょ?こんなトコで何してたんだい?」
「ちょっと体が熱かったから、涼みに」
「へぇ、なんかごっちんとここどこーしてると…昔のコト思いだすべさぁ」
「んあ、そだね」
「ってごっちん寝てたんだから知らないっしょや」
「あはっ」
ホント残念なのよねー、初めてなっちにギュってされた時のコト覚えてないなんてさぁ。
悔しいったらアリャしないよぉ。
- 390 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時28分54秒
- 「そーいやごっちんたちが代わりしてくれたんだよね、説明」
んあ…その話するの?していーの?
「う、うん。すごい酔っ払ってて結局説明できなかったけど」
「ん?どーしたべか?顔色悪いっしょ」
「くっ暗いからだよ、なんでもないって!」
「もしかして……踊らされたべか?」
「…んあ」
「…よっすぃーと美貴ちゃんも?」
「…んあ」
「とうとう知られてしまったべか…なっち恥ずかしいっしょ…」
俯いたなっちの耳は、暗くてもよくわかる程赤い。
「んあ、隠してたの?でもメモにデカデカと踊り方が…」
「きっかけは忘れたけど…説明の後にね、踊るのがいつの間にかお決まりになっちゃって
なっちとカオリしか知らない踊りだから、今まで密かに踊ってたんだべ。
ごっちんには…知らないままでいてほしかったべさ」
- 391 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時29分38秒
- 「どーして?そりゃビックリしたしよしことふじもってぃ〜もひからびてたけど
ごとー、なっちのタコ踊り見てみたいよ」
「んな!?ダメだべ!あんなの見るモンじゃねーべさ!」
「だってお客さんには見せてんでしょ!なんでごとーが見ちゃダメなのさ!!」
「だから恥ずかしいって言ってるっしょ!!あんなの見たら…ごっちんはなっちが嫌いになるべさ!」
なにぃ!?聞き捨てならぬぞその言葉ぁ!
くそぉまさかこんな話の流れで告白するコトになるなんてぇ、ロマンチックのかけらもないけど
いたしかたあるまい!!耳かっぽじってよくお聞きなさないな!
「嫌いになんかなるワケないよっ!ごとーはこんなになっちのコトが好きなのに!!」
「そんな、嫌いにならない保証なんてないっしょ!……って…好き?」
「そーだよ好きだよ!!わかんないならわからせてやる!んあー!!」
ジャパァーン!!
- 392 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時30分12秒
- 「ちょっ、ごっちん!風邪ひくっしょ!」
「えぇい黙れ黙れぇ!!
ごとーまき、東京都(んあ、とーきょーとね!ひがし京都じゃないどすえ!)出身、17才はぁ!
世界中の誰よりもぉ!なっちこと安倍なつみが大好きだぁー!
たとえなにがあってもこの気持ちが変わるコトなんてないよ!以上!!
文句あるかぁ!!マジンガぁー!!!!」
春の夜に、高らかに響き渡ったごとーの告白。
ごとーこんな大声出したの初めてですぞ。なっち、ちゃんと聞えたよね?後ろの連中にも。
「文句あるぞゴルァ!!!!!なっちはオレのモンじゃー!」
「意義アリ!激しく意義アリ!」
「んあ!池相撲でしょーぶだ!!負けた人はなっちを諦めるコト!」
「ごっちん!やめるべさ!」
「ダメ!ごとーの気持ち、なっちにわからせてやるんだから!!」
「覚悟せぃ!小娘がぁ!男の心意気を見せてやる!」
「お、お客様、落ち着いて!」
「んあー!!!!!!!!!!!!!」
- 393 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時31分11秒
( ゜皿 ゜)<しばらくカオリでお待ち下さい。
- 394 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時31分53秒
- 「ハァッ…ハァッ…ま、けた…ぜ…」
「ん…あ…」
長い長い死闘の末、最後の1人を上手投げで倒したごとー。
キツイ…なっちの為だとわかってても…1対29はさすがにキツかった。
「ごっちん…大丈夫だべか?」
「なっち…わかってくれた?ごとーの永久不変の愛を」
「…うん。よぉーくわかったっしょ」
「そっか…それはよかっ……」
バシャーン!
「ごっちん!大丈夫かい?しっかりするっしょ!」
「あはっ…もぉ立てないよ…灰になっちまったぜぇ…」
池の中に倒れ込んだごとーの為に、なっちは迷うコトなく飛び込んできてくれて
昔のようにギュっと抱きしめてくれた。
今度こそは覚えていよう、この、天使のぬくもりを。
- 395 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時32分29秒
- 「ごっちん!誰か!誰か助けてー!」
「ダメじゃんなっち、大声出したら。お客さんの迷惑になるでしょ」
「でもごっちんが!」
「んあ…ごとーなら大丈夫。なっちがチュウでもしてくれればスグ元気になるよ」
そーそー、チュウでもしてくれればね。
「…今、サラリとすごいコトを言ったような気がするのは気のせいだべか?」
「なっち…早く…チュー……」
「・・・・・・」
「…むぅ、拗ねるぞぉ」
「わ、わかったべさ」
チュ
「…おでこ?」
「おでこ」
「んあ!」
「っきゃ!」
- 396 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時33分15秒
ジャポーン
おでこなんかで許すワケないじゃん。
ごとーはなっちの顔を引き寄せて口を塞ぐと、そのまま池の中に体を沈めた。
池の水が入ってこないようにビッチリ唇を合わせたまま中で舌を暴れさせる。
息ができなくて苦しいのか、なっちはごとーの肩を叩いて抵抗したけど
ごとーはなっちの柔らかい感触に夢中になってやめられなかった。
なっちの抵抗が弱くなってきたのを感じて、肩から上だけを水上に引き上げたけど
ごとーの舌はまるで別の生き物みたいに動くのをやめなくて
いつの間にかなっちの腕もごとーの首にまわってた。
耳には、2人の吐息と舌の絡む音と髪からしたたる水音しか聞えない。
そのせいでますます気分は盛り上がって興奮し、ごとーは今スグなっちの全てが欲しくなった。
- 397 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時34分02秒
- 「ぷはっ……なっち」
「ハァ…ッハ、ごっちん…」
「好きだよ」
「なっちも…ごっちんが好き」
「んあ…いつから?ごとーは一緒に温泉入った時から」
「なっちもだよ。あの時から…ずっと好きだった」
「なんだ…なら早く言ってよ、ごとー長らく片想いしちゃったじゃん」
「なっちだってそうっしょ!ずっと…苦しかった」
「…ごめん。もぉ2度となっちを苦しめたりしないから
だからごとーに…全部見せて…」
「あ…ちょっと!ここ池だべ、池でそんなコトしちゃイケません、なーんて…あんっ」
「池でイケイケ、もう無理、我慢の限界」
「やん…ぁ…んっんっ…」
『ごっちん、見られてるよ』
「んぁあ!!??」
「ふぇ?…ってキャァァアアア!!!」
「あ、どうぞ、続けてください」
「っんな!続けられるかぁ!さっさと部屋戻れバカ!!」
- 398 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時34分41秒
- 忘れてた…まだいたんだね、お客さんたち。
「いや〜イイモン見させてもらいましたなぁ」
「若さ故の激しさともどかしさがたまりませんねぇ」
「うっさい!早く帰れ!」
「ごっちん、お客様に…」
「後藤!!アンタなにお客様にナメた口きいてんのよ!
接客業にあるまじき無礼講!このお圭がしょっぴいてやるワ!!」
「んあ!けーちゃんも見てたの!?」
「当然よ!必然よ!人呼んで猫目のケメコがこんなおいしいシーン見逃すハズないでしょ!」
「む、威張って言うな!ただの覗き好きでしょ!はやくごとーたちを2人っきりにしてよね!」
「バカね!いつまでもそんなトコにいたらなっちが風邪ひくでしょーが!
早くお風呂入って休みなさいよ!」
「んあー!その後続きしよーねなっちぃ〜」
「も、もぉ今日は勘弁だべ…」
ムッフッフー♪ムッフッフー♪ベイベー今夜は寝かせないよ☆
- 399 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時35分55秒
「ちょ…も、もぉ無理っしょ…絶対無理っしょぉ…」
「まだまだぁ」
「あっあっ…あぁん!」
「ほーら、まだ元気ぃ♪」
本日未明、ようやくなっちと恋人どーしになり、思う存分なっちをごとーのモノにした。
ごとーの部屋でしてる最中、右隣からは梨華ちゃんの声
左隣からはまっつーの声が聞えて、ちょっぴり恥ずかしい初夜だったけど
それ以上になっちを抱けて嬉しかった。
そんな、ちょいと夜がにぎやかな旅館“ぶらり宿モーニング”
皆様のご来店を、心よりお待ちしております。
- 400 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時37分05秒
( ´ Д`)<んあ、なっちは絶対あげないけどね。
(池相撲のお申し込みは、事務室の( `.∀´)まで)
- 401 名前:池の恋 投稿日:2003年05月28日(水)22時38分08秒
-
- 402 名前:のえる 投稿日:2003年05月28日(水)22時40分57秒
なちごまバンザーイ♪
- 403 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月29日(木)00時48分21秒
- 大量更新お疲れさまでした。
やっぱり作者さんの書かれるお話は面白いです。
なちごまばんざーい♪ 作者さんばんざーい♪
- 404 名前:名無しさん 投稿日:2003年05月29日(木)10時58分52秒
- お疲れ様でした。本当に面白いです
のえるさんはすごいです、ありがとうございます
なちごまばんざい!
もっと、もっとなちごま見てほしい
のえるさん、頑張れ
- 405 名前:のえる 投稿日:2003年06月01日(日)18時04分36秒
- >403名無し読者様
読んでいただいてありがとうございます。
やっぱりだなんて…(照 基本的にアホなんです(爆
なちごまばんざーい♪
>404名無しさん
読んでいただいてありがとうございます。
すごいだなんて…えぇ、すごいアホなんです(開き直り
なちごまばんざい!次のなちごまも頑張ります。
- 406 名前:のえる 投稿日:2003年06月04日(水)18時06分00秒
- 青板で新作始めました、駄文ですがよければ
よろしくお願いします。
http://m-seek.net/cgi-bin/read.cgi/blue/1054715244/
- 407 名前:小話。 投稿日:2003年06月04日(水)20時51分51秒
- 「ねーなっちー」
「んー?」
「これヨンジューハチテって読むのぉー?」
「ちがうっしょーそれは………」
「それは?」
「そそそそんなの読めなくても死にゃしねーべさ!
ごっちんは読めなくていーっしょ!!」
「んあ?ごとー読めるようになりたいのにぃー。
けーちゃんがさー、漢字くらいちゃんと読めないとなっちのこと守れないからって
わざわざドリルくれたんだよー」
「そっそんな言葉載ってるドリルなんてする必要ないっしょ!
なっちが今度違うの買ってきてあげるから!」
「そんな言葉?
なになに?これってどーゆー意味なの?ごとーちゃんと辞書で調べるから
読み教えてよ、ねーなっちー」
「辞書でだべか?……なら教えてあげるべ、それは…」
- 408 名前:小話。 投稿日:2003年06月04日(水)20時52分43秒
3日後。
(ふぅ、こないだは焦ったべ。辞書になら相撲技としか
書いてないから助かったっしょ)
「なっちー」
「んー?」
「こないだのヤツねー、辞書調べただけじゃよくわかんなかったから
ふじもってぃ〜にも聞いてみたのぉー」
「ふぇ!?ふじもっちゃんにかい?」
「んあー、そしたらねー辞書に載ってないコト教えてくれたー」
「…ふ、ふぅん」
「なっち知ってたんでしょ?」
「知るワケねーべさ」
「じゃあなんであんなに焦ってたの?ってかなにを知るワケないの?」
「………」
「でねー、ふじもってぃ〜がわざわざ図にして教えてくれたからぁー
ごとーヤってみたいなぁー…」
「却下」
「む」
- 409 名前:小話。 投稿日:2003年06月04日(水)20時53分33秒
- 「まっつーはヤらせてくれたってふじもってぃ〜が」
「んなっ!?亜弥ちゃんは亜弥ちゃん!なっちはなっちっしょ!」
「なっちはごとーのコト嫌いなんだ…」
「な…なに言って…」
「好きだったらさせてくれるハズだってふじもってぃ〜が…」
(おのれ藤本、許すまじ)
「ねーねー、なっちー」
◇◇◇
翌日、ソルトな5人組の中に腰をフラつかせる
安倍と松浦の姿があったとさ。
- 410 名前:小話。 投稿日:2003年06月04日(水)20時55分45秒
( `.∀´)<私がそんなドリルやるワケないでしょ!!
- 411 名前:のえる 投稿日:2003年06月04日(水)20時58分37秒
- く、くだらなさすぎでスマソ。
( ´ Д`)人(´ー`●)
なっち、ごめんなさい。
- 412 名前:小話。2 投稿日:2003年06月05日(木)21時55分57秒
- 「ねーねーなっちー」
「んー?」
「ふじもってぃ」
「却下」
「むぅ、まだ言ってないよぉ」
「ダメ」
「なぁっちぃー」
「アウト」
「…んあ、なっちはごとーのことが嫌いなんだ」
「んなっ!?なんでそーなるべさ!!」
「じゃあごとーの話聞いてよ」
「ぅ……聞くだけだべ」
「あのねー泡風」
「却下」
「ぶぅー!呂も言わせてよぉー」
「論外」
「んあ、心外ぃー」
「あ、そ」
「んんぅー!前一緒に入ったじゃん!」
- 413 名前:小話。2 投稿日:2003年06月05日(木)21時56分47秒
- 「前はごっちんの家だったからなにもなかったけど
今日はなっちの家だからね、絶対ヤラしいことする気っしょや」
「んあー…ししししないよぉーなっちしたいのぉー?」
「んなわきゃねーべさ」
「ごとーもだよぉ、ふじもってぃ〜が楽しいってゆーから。
興味ってゆーか…泡風呂に入ってみたいだけぇー」
「……じゃあなんかしたら1ヵ月おあずけの刑ね」
「え…?」
「やっぱりヤる気っしょ!?絶対はいんないぃー!!」
「んあー!!なっちのバカー!」
◇◇◇
「って感じでね、なっちが全然オッケーしてくれないの」
「ふ〜ん、ガードが固いなぁ。亜弥ちゃんは喜ぶのに」
「んあ…まっつーベタ惚れだもんね…それにくらべてウチのなっつーは…」
「そーだクイズ出してさ、答えられなかったら一緒に入るとかは?」
「それいい!…んあ、でも…」
- 414 名前:小話。2 投稿日:2003年06月05日(木)21時58分28秒
- 3日後。
「ねーなっちー」
「ん?」
「今から出すクイズに答えてくれる?」
「んーいいよー、答えたらなんかくれるの?」
「えっとぉー、正解できたらごとーの愛をあげるぅー」
「却下」
「んぇえ!?なんでよ?じゃああげない!」
「ハズレた場合はどぉなるの?」
「あはっ、そん時はぁー」
「やっぱ却下、聞かなくてもわかっちゃったべ」
「んあ!お風呂じゃないよ!」
「…ふぇ?そーなの?なになに?」
「裸エプロン」
「帰って」
「んあぁー!!!」
翌日、仕事場に現れた後藤の目は真っ赤に腫れていたとさ。
- 415 名前:小話。2 投稿日:2003年06月05日(木)21時59分31秒
(●´ー`)<いつまで経ってもヤラレっぱなしじゃねーべさ。
- 416 名前:のえる 投稿日:2003年06月05日(木)22時00分49秒
- 後藤さん、ごめんなさい。
- 417 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月06日(金)01時46分43秒
- ゴトーさんの頭の中はいったい..。
でも、おもしろいっス。
新作の方も、いいですねー。
- 418 名前:のえる 投稿日:2003年06月08日(日)16時39分07秒
- >417名無しさん
頭の中…( ´ Д`)<…見る?
こちらもあちらもありがとうございます。
そろそろこっちはネタが(ryなので落とします。
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