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愛は人類を救うらしい。〜2nd STAGE〜

1 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月28日(金)17時57分55秒
どーも、クロイツです!!
『愛は人類を救うらしい。』(略して『愛人』)、2スレ目でございます!!
これもひとえに、読んでくださっている皆様のおかげ…ありがとうございます!!

2nd STAGEも、テンション高く参りたいと思います!!
どうぞよろしくお願い致します!!

前スレ
『愛は人類を救うらしい。』
http://m-seek.net/cgi-bin/read.cgi/sky/1045879699/
2 名前:前説 投稿日:2003年03月28日(金)17時58分29秒

( ´D`)<2nd STAGEなのれーす!!

( ‘д‘) <2スレ目やでー!

( ´D`)<いやー、めでたいのれす!!これもひとえに、読者様方のおかげなのれす!!

( ‘д‘)<そやなぁ。

( ´D`)<ののは正直、こんなに続けられるとは思ってなかったのれす。

( ‘д‘)<ウチもや。なんてったって、マニアック過ぎるからなぁ。

( ´D`)<読者様一人もいなくて、反応も皆無で、打ち切りになるかと思ってたのれす。

( ‘д‘)<可能性はバリバリあるな。つーか更新速度ブッ飛ばし過ぎやで。作者。

( ´D`)<約一ヶ月で2スレ目…読者様、よくぞついて来て下さってるれすね。

( ‘д‘)<感謝、感謝や。ま、四月からは作者、学校始まるし。更新速度も落ちるやろ。

( ´D`)<のの達もようやく休めるのれす。

( ‘д‘)<それから…2nd STAGEでは、あまあまだけじゃなくて修羅場も見れるとの事。

( ´D`)<おおっ!脱・馬鹿の一つ覚え、れすね!!

( ‘д‘)<ウチとしては、梨華ちゃん&ヨッスィーの喧嘩とか見てみたいな。

( ´D`)<ののは、保田さん&安倍さんの喧嘩が楽しみれす。1スレ目では、安倍さんが一方的に怒るだけれしたからね。

( ‘д‘)<ま…なんにせよ。

( ‘д‘)( ´D`)<皆様、2nd STAGEもよろしく!!(なのれす!!)
3 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月28日(金)17時59分30秒


 ののたん、あいぼん、前説ありがとう…。
 前スレがいっぱいになってしまったので、急遽新スレでございますはあとはあと

>シフォン様
 そう言って頂けると嬉しいです!!ありがとうございます!!
 2nd STAGEは、らぶらぶあり、波乱あり、修羅場ありでございます(多分)!!
 どうぞよろしく!!

>ダン様
 やぐごま好き仲間さん発見!!共にメジャーにしましょう、やぐごま!!
 2nd STAGEも頑張ります!!よろしくお願い致します!!
4 名前:はる〜か 投稿日:2003年03月28日(金)19時08分57秒
2nd STAGEおめでとうございます!
早いものですね。さすがです。
今度はいろいろあるそうで、楽しみですよ。 
梨華ちゃんとよっすぃの修羅場は・・・避けては通れませんね。

やぐっちゃんもごっちんも・・・甘い・・甘すぎる・・・
梨華ちゃんとよっすぃも甘すぎる  トロトロだよ・・
梨華ちゃんに抱きしめてと言われたときのよっすぃの移動速度は、多分世界記録もんですね(笑

2nd STAGE期待してます。 がんばっていきまっしょい!
5 名前:まるみ 投稿日:2003年03月28日(金)21時29分58秒
新スレおめでとうございます〜♪

甘々も修羅場も楽しみに待ってますよー!
学校始まってもガンバッテくらはい!
6 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月28日(金)21時40分54秒
新スレおめでとうございます☆
すごい更新速度ですよねぇ〜。
本当にもう空いた口が1秒ずつしか閉まらない感じです。
これからもついていかせていただきます!
頑張ってくださ〜い☆☆☆
(ちなみに沖縄行ってきました。旅って素敵ですねぇ)
7 名前:謎の人 投稿日:2003年03月29日(土)00時34分33秒
お久です!!
パソコンにも触れず、ヒッキー状態に陥っていました・・・(人はそれを修羅場という

その間にしばっちゃんくっついているし。大谷さんその後がかなり気になるし
あー、いしよしだし、おいらはどこに目をやればいいんですかっ!!
次回もきたーい
8 名前:オガマー 投稿日:2003年03月29日(土)01時35分05秒
や、やぐちかあいい…。
ごっつぁん、かあいい…。
甘い…(ww
9 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月29日(土)02時55分42秒
新レスおめでとうございます〜!!!
いや〜更新速度が速くて私的にはもう満足な毎日です^^
いしよし!!!いや〜もうマジで梨華ちゃん可愛い・・・♪
Mステを見た後なのでめちゃめちゃかわいさ倍増・・・♪
曲もよかったんですけど、センターの梨華ちゃんしか目に入ってませんでしたから^^
そ・れ・に!やぐごまっ!!!
ごっつあんかわええ・・・読みながらポツリと・・(笑。
やぐっつあんもかわええ・・・またぽつりと・・・(爆笑。
もうマジで面白すぎです、この小説!

では次回の更新を楽しみに待っております
がんばってください、師匠♪
応援してます!!!!
10 名前:ダン 投稿日:2003年03月29日(土)10時41分19秒
新スレおめでとうございます!!!
やぐごまはかなり好きです。マジです。
なのにあまりないんですよねぇ・・・(遠い目
メジャーになったらいいですねぇ〜!がんばりましょう!
11 名前:サイレンス 投稿日:2003年03月29日(土)10時57分29秒
新スレおめでとうございます。
わずか1ヶ月であの量を書かれるとは尊敬です。
(自分もがんばらなきゃ)

矢口さんあんまり好きじゃなかったんですが
やぐごまけっこう好きになれそうです。

これからもクロイツさんに
ついてゆきます。がんばってください!
メロンも覚えよう。
12 名前:あおのり 投稿日:2003年03月29日(土)11時05分22秒
新スレおめでとうございます&かっけー!
とりあえず萌えたいときは(どんなときだ?)こちらの小説を読みにきております。
相変わらずどのカップルも甘甘でリンダ困っちゃう!(←古!

よしいし修羅場ですか?
それはそれで萌えますが、なにか?(←変態
13 名前:第二十九話 投稿日:2003年03月30日(日)16時52分10秒

 五期メンバーが決定した。
「高橋愛、紺野あさ美、小川麻琴、新垣里沙…この四名で決定、ですか?」
圭織は渡された資料をぺらぺらとめくる。
「紺野あさ美と新垣里沙が内勤、高橋愛と小川麻琴が外勤…。」
「そや。」
得意気なつんくを見て、圭織は内心ため息を吐く。そんな圭織に気付いてか気付かずか、
つんくは不敵に言う。
「…所で飯田。この四人の名前…聞き覚えないか?」
「はぁ?聞き覚えって…初耳に決まって…」
圭織ははっと息を飲む。
「…た、『高橋愛』に『小川麻琴』に『新垣里沙』…そ、それに『紺野あさ美』…!!!」
「聞き覚えあるやろ、やっぱり。」
「・・・・・・。」
圭織が目を見開く。

 そう。四人とも、圭織は知っている。

特に『紺野あさ美』はちょっと前に、新聞やニュースでよく見かけた。
「よ、よくぞスカウトできましたね。」
「まぁな。いろんな手ぇ使わせてもらったし…それに四人とも、『自分の居場所が欲しい』
ゆーてたから。」
「・・・・・・。」
資料を持つ手が震える。
「…すごい、ですね。今回の増員。」
「ああ。悪魔に新種が出たからな。今まで以上に気合入れなあかん。」
「はい。」
つんくは真剣な顔を、圭織に向けた。
「…そこで、一つ相談なんやけど。」
14 名前:第二十九話 投稿日:2003年03月30日(日)16時52分41秒
「なんですか?」
圭織も真剣な顔を返す。
 つんくは、眉間にシワを寄せた。
「…すんげぇ悩み事なんや。これは一大事。」
「ど、どうしたって言うんですか!?五期メンバー絡みですか!?」
「ああ…場合によっては、ヤツらのUFAでの生活を左右する問題や…。」
「だから、何なんですか!?」
「・・・・・・。」
つんくは心底苦しんでいるような顔を見せた。

「…こいつらの制服、何色がええやろか。」

「・・・・・・はぁ?」
「…高橋と新垣は決まっとるんや。高橋は赤で、新垣は黄色。」
「・・・・・・。」
「小川と紺野がなぁ…。小川は緑か青、紺野は白か青なんやけど…。」
「・・・・・・。」
「やっぱ、同期で色がカブるのはあかんやろ。…う〜ん…でもやっぱ小川も紺野も青が似
合いそうやし…。」
「・・・・・・。」
「なあ、飯田。どれがええと思う?」
圭織はにっこりと微笑んだ。
「…ふふふ☆」
「あはは?」
つんくも笑顔を返す。
 その直後、つんくの頭にハリセンがヒットした。
15 名前:第二十九話 投稿日:2003年03月30日(日)16時54分20秒

****************************************

 ぴぴっ
「え!?」
図書室のカウンターの奥にある『司書室』でお茶していたあゆみは、驚いて振り返る。
「どうしたの?柴ちゃん。」
あゆみと二人でお茶していた梨華が言うと、あゆみは自分のノートパソコンを開く。
「いや、この音…多分、戦闘力測定器の音なんだけど…。」
パソコンを起動する。そしてなにやら操作すると、あゆみの顔が驚きに染まった。
「し、柴ちゃん?」
「攻撃力…さんびゃく!?って、コレ、後藤さんのパンチと同じくらいの破壊力だよ!!
しかも後藤さん得意の右ストレート!!」
「ええっ!!?」
梨華も驚く。
「…でも今、戦闘力測定器はどこにもつけてないハズだし…誰なのかなぁ?」
あゆみは更にパソコンを操作する。
 その、滑るような手の動きに…梨華はほぅ、とため息を吐く。
 その手の動きが、ぴたりと止まった。
「…柴ちゃん?」
「・・・・・・測定器反応、つんくさんの部屋から出てるんだけど。」
「つんくさんの部屋…?い、今確か飯田さんが行ってるハズだけど…。」
二人同時に首をかしげたその瞬間。
「なーなーあゆ、聞いてくれよー!!」
雅恵が司書室に入って来た。
「マサオ?」

「さっき、飯田さんのハリセンに戦闘力測定器つけて来ちゃったー♪」

「「・・・・・・。」」
梨華とあゆみは、たらりと汗を流す。
16 名前:第二十九話 投稿日:2003年03月30日(日)16時55分19秒
「…って事は今の、飯田さんの…?」
「…って事は今、つんくさん叩かれた…?」
「ん?どーしたんだよ、二人とも。」
きょとんとする雅恵を置いて、あゆみは内線電話を取った。
「・・・・・・あ、平家さん?すみませんけど、つんくさんの部屋に直行して頂けますか?
多分…いや、確実に床に沈んでると思うんで。」
それを聞きながら雅恵は更に首をかしげ、梨華は天に祈りを捧げる。
「…よくわからんけど…あゆ、私にもお茶ちょーだい。」
「自分で淹れなさいよー。」
「あゆの淹れたお茶が飲みたいなー。」
「・・・・・・ばか。」
見つめ合い、あゆみが照れたように顔を赤くする。
(わ、わたし、気を利かせた方が良いのかしら…。)
居心地悪いと言うよりも、自分がお邪魔虫なのがひしひしとわかり、梨華が席を立とうと
した…その時。

「Big Newsよー!!!」

青い制服に身を包んだ、知的美人…ココナッツ娘。のアヤカが、その長い足で扉を蹴り開
ける。
「「「・・・・・・。」」」
突然の登場に、凍りつく三人。
「んっふふふふ☆ワタシのgreatでexcellentな登場に…声も出ない程感動
してるのネ!!」
「「「いや、感動してないから。」」」
三人の同時ツッコミにもめげず、アヤカは胸を張る。
「所で、三人とも知ってる!?」
「何を?」
「んもぅ☆Masaeってばせっかちさん☆」
脱力する雅恵の背中を、あゆみがぽんぽんと叩く。そんな二人と、呆然としている梨華に
かまわずにアヤカは続ける。
17 名前:第二十九話 投稿日:2003年03月30日(日)16時55分57秒
「五期メンバー最新情報ー!!Yeah〜!!」
ぱーん、とクラッカーまで鳴らす。
(・・・・・・このノリ、ついて行けない…。)
梨華の、正直な感想であった。
「五期メンバー決定!!四人だって!!」
「・・・・・・それで?」
「んもう、Ayumiは冷たぁ〜い。」
アヤカは泣き真似をして見せるが、肝心の涙が出てないのでリアリティがナッシング。目
薬の用意を忘れたらしい。
「…で、その五期メンバーなんだけど…なななななんと!!あの『紺野あさ美』もいるら
しいわヨー!!!」
「「「えええっ!!?」」」
これには、流石に驚いた。
「こ、紺野あさ美って…紺野あさ美って、あの!?」
「そう。」
「去年の冬に、最年少でノーベル物理学賞もらった…あの!?」
「Yes☆」
「受賞の時の記者会見で、『…なんでもらえたんでしょーねぇ?』とか言ってた、あの!!?」
「That’s right♪」
三人は顔を合わせた。

「「「・・・・・・なんでそんな子が、こんな所に…。」」」

知らない間に、アヤカは去っていた。
18 名前:第二十九話 投稿日:2003年03月30日(日)16時57分18秒

****************************************

 「あ、それ、あたしも知ってる!!ニュースとかワイドショーとかで、ものすごい話題
になってたよね!『超天才少女』とか言って。」
日本語講座の教材の絵本から顔を上げ、ひとみは目を輝かせる。
「うわー、すげぇ!あの本物に会えるんだー!」
「てゆーか、一緒に仕事する事になるのよね…。」
梨華もほぅ、とため息を吐く。
「あの子、あいぼんとののと同い年だっけ?…けっこー可愛い子だったよね〜♪」
「…もうっ!ひとみちゃん!?」
ぷーっと頬を膨らます梨華に、ひとみは身を乗り出してちゅっとキス。
「でも、あたしの中で世界で一番可愛いのは梨華ちゃんだけどね♪」
「・・・・・・。」
「…もしかして、妬いてくれた?」
「・・・・・・別にっ!」
ぷいっとそっぽを向く梨華に、ひとみの目元は緩みっぱなし。
「ん〜、可愛いなぁ、梨華ちゃん♪大好きだよ〜♪」
頬をつんつんと突っつかれて、梨華は顔を赤くする。
「・・・・・・んもう。」
「梨華ちゃんは?あたしの事、好き?」
「・・・・・・知ってるくせに。」
19 名前:第二十九話 投稿日:2003年03月30日(日)16時57分52秒
「毎日でも聞きたいじゃん。好きな人が自分を好きだって言ってくれる事以上に、幸せな
事ってないし。」
「・・・・・・大好き。」
「ん〜♪幸せ☆」
梨華は、赤い顔で言った。
「…ほら、早く授業進めなくちゃ!」
「はぁ〜い。・・・・・・あ。」
ひとみはがばっと顔を上げ、梨華を見る。
「な、なあに?」
「お願いがあるんだけどさ。」
ひとみもぽっと顔を赤くして、目線を外す。
「…お、お願い?」

「あとで、ひざまくら…して?」

かーっと、梨華の顔が熱くなる。
「・・・・・・ひ、ひっひっひ…ひざまくらっ!?」
「うん。…駄目?」
「・・・・・・良い、けど。」
「ヨッシャ!!」
ひとみはにっこり笑って、漢字の書き取りを始めた。
 それを見ながら梨華は、熱くなった頬をぺちぺち叩いた。
20 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月30日(日)16時58分30秒


 飯田さん、強いらしいです。
 初代リーダーは鉄パイプで、二代目リーダーはハリセンです(笑)

>はる〜か様
 ありがとうございます!!本当に早いですね〜(大汗)
 >梨華ちゃんに抱きしめてと言われたときのよっすぃの移動速度は、多分世界記録もんですね(笑
 光の速度に到達するのも、時間の問題かと(爆笑)
 2nd STAGEもがんばります!!

>まるみ様
 ありがとうございます!!
 しっかし、いしよし修羅場…書くとなると一作目(わたしの望み。)以来ですかねぇ?
 前作ではほとんどあまあまのみでしたから…。書くのも楽しみです(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!いいなぁ〜沖縄!小学校低学年の頃、一回だけ行った事あり
ますけど…忘れられません!!
 >これからもついていかせていただきます!
 >頑張ってくださ〜い☆☆☆
 マジ感謝感激です!!がんばりますね〜!!

>謎の人様
 大丈夫ですか〜?
 そーなんですよ。やぐごまも大柴もくっついたんですよ。いや〜。カップルだらけで楽
しいです♪
 がんばりますね!どうぞよろしく!!

>オガマー様
 矢口さんはとことん可愛くしようと計画中れす。
 あまあま、書いてて楽し過ぎですねぇ…はあとはあと
21 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月30日(日)16時59分05秒
レスの続きでっすきほし

>ヒトシズク様
 ありがとうございます!!
 Mステ、最後の方しか見られなかったんですが(泣)、ちょっとだけ見ました。衣装可
愛いですよね〜♪そして梨華ちゃん、九時過ぎても出てましたねっ!!イエーイ!!
 がんばりますね!!どうぞよろしくでっす!!

>ダン様
 ありがとうございます!!やぐごま良いッスよね〜!!
 「やぐごまをメジャーにしようの会」、発足いたしますか?(笑)
 とりあえず私もがんばって布教してみます(笑)
 がんがりますねー!!

>サイレンス様
 ありがとうございます!!
 >矢口さんあんまり好きじゃなかったんですが
 >やぐごまけっこう好きになれそうです。
 実はね…私もね…ちょっと前までね…好きじゃないってゆーかね…むしろね…ゴニョゴニョ
 >これからもクロイツさんに
 >ついてゆきます。がんばってください!
 >メロンも覚えよう。
 嬉しいです!!がんばりますね!!メロン、覚えてください(爆笑)

>あおのり様
 ありがとうございます!!
 >とりあえず萌えたいときは(どんなときだ?)こちらの小説を読みにきております。
 >相変わらずどのカップルも甘甘でリンダ困っちゃう!(←古!
 そう言って頂けると、マジ嬉しいです!!
 よしいし修羅場…書くの楽しみです!!素敵な修羅場にしたいと思っております☆
 がんがりますねー!!
22 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年03月30日(日)20時23分37秒
おおっ!更新されてるっ!!!!
飯田さんハリセンですかぁ〜・・・いや〜似合うというか似合わないというか・・・
1代目リーダーが鉄パイプで2代目リーダーがハリセンですか・・・(汗。
では3代目は・・と想像してしまいそうで怖いです(−−;
っていうか!5期メンとうとう登場ですね〜!!!
あの、という言葉が気になりますねぇ〜♪
紺ちゃん、ノーベル賞ですか・・(汗。私ついていけるでしょうか(大汗。
ところで〜!!!いしよし!!!
何てあまあまなんだ〜!!!しかも膝枕っすかぁ〜!!!
いや・・もう壊れかけです(−−;

では次回の更新楽しみにしてます!
がんばってください、師匠♪
応援してます〜!!!
23 名前:チップ 投稿日:2003年03月30日(日)21時22分25秒
新スレおめれろーごらいます!
新メンの高橋と小川を見ると前作を思い出して涙が…っぐす…
こんこんはやっぱりすごいねぃ、五期メンの恋愛模様はどーなるのか
すんごい楽しみれっす!
24 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月31日(月)01時57分34秒
飯田さん強え〜。
そしてノーベル紺野、完璧です☆
ますます楽しみになってきました。
これからも頑張って下さい!
25 名前:はる〜か 投稿日:2003年03月31日(月)09時48分00秒
飯田さんのハリセン・・・凶器だ・・・つんく氏の首が飛ぶんじゃないですか(笑
紺野のちゃん凄すぎ・・物理学賞なんて。頭いいとかそういうレベルじゃないですね。
前作よりレベルアップしてるかも。

雅恵もかなりデレデレしてますな。よっすぃ並になる日も近いなこりゃ。
そのよっすぃもひざまくらをリクエストするとは・・・・うらやましすぃ〜〜
梨華ちゃんも照れるわりにはうれしいんでしょう(笑

毎回の甘甘、うれしいかぎりです。このまま平和が続きますようにの願ってますw
26 名前:ダン 投稿日:2003年03月31日(月)09時52分50秒
紺野すっげぇ〜!!!
アヤカさんのノリがツボです(笑

「やぐごまをメジャーにしようの会」いいですねぇ!
私もがんばって布教しようと思います!!!
27 名前:プチひとむ 投稿日:2003年03月31日(月)11時48分07秒
新レスおめでとうございます(^0^)/
5期メンでていましたねぇ〜。!!!!うーーーーーーーーーーーーー(壊)
これからどんな展開になっていくか、すっげぇ〜楽すぃみッス!!!!!
28 名前:蒼乃 投稿日:2003年03月31日(月)12時37分09秒
クロイツ様、新スレ突入おめでとーございます&更新お疲れっしたぁ!
新キャラ続々登場&実はかおりん最強かぁ!?
疾風のようにあらわれて、疾風のように去っていくアヤカもいいっす。
いしよしは相変わらずあまあまだし、く〜っ(>_<)
では、更新頑張ってください。
PS.今日から梨華ちゃんたちはせくすぃ〜を極めるらしいですぜ、だんな。
29 名前:第三十話 投稿日:2003年03月31日(月)13時09分47秒

 高橋愛。昨年度の『剣術世界選手権』で、史上最年少のチャンピオンに輝いた少女。中
学一年生。
 紺野あさ美。昨年度、史上最年少のノーベル物理学賞を受賞した超天才少女。学年的に
は中学三年生だが、十歳の時に既に世界最高峰の大学を、十一歳の時に同大学の大学院を
卒業している為、現在は学校には通っていない。
 小川麻琴。忍者の里に生まれ育ち、ありとあらゆる武術・忍術を身に着けている。得意
なのは手裏剣。中学一年生。
 新垣里沙。アジアを中心に、世界でも有名な財閥・新垣家の一人娘。高い知能指数と、
繊細な観察眼を持つ。小学六年生。
「・・・・・・。」
圭は食堂で、圭織に渡された資料を読んで目を丸くしていた。
(これまた、すっごい人選だこと。)
目の前に置かれたA定食にも手を付けず、資料に見入る。
(…でもまぁ、それだけあの新種の悪魔が手強いって事か…つーか個人的に一番気になる
のは、この『忍者』よね。)
圭は目線を宙に泳がせる。
(・・・・・・まだいたんだ。忍者って。)
資料をカバンにしまって、ふう、とため息。
(しかも『里』って何?忍者養成所みたいなの?)
『悪魔退治』なんて言うとってもファンタジーな仕事をしている圭だが、実はかなりの現
実派なのであった。
「…いただきま〜す。」
ようやく箸を取り、A定食を口に運ぶ。
「・・・・・・!!?」
圭の背後に、稲妻が走った。
「こ…これは…!!!」
思わずガタっと音を立てて立ち上がると、圭の背後でも声が上がった。
「な…なんやねん!!この美味さ…!!!」
30 名前:第三十話 投稿日:2003年03月31日(月)13時11分02秒
がばっと振り向くと、補給部隊の稲葉貴子であった。
「まったりとしていて、それでいてしつこくない…いや、むしろ『アッサリ』と言う言葉
がピッタリ来るこの味!!」
「あ、あっちゃん?」
「健康のバランスを『これでもかこれでもかッ!!』と言う程に考え抜いてある…その思
いやりと優しさが、全体的ににじみ出とる…!!!」
「・・・・・・。」
「ウチは…ウチは、こんなん食べたの久しぶりや!!えぇ!?そーやないか、みんなぁ!!」
貴子が叫ぶと、食堂にいた全員(圭以外)が同時にがたっと立ち上がる。

『おかあさ──────────────────────────────ん!!!!!』

「・・・・・・。」
圭以外の、全員の声がハモッた。
 ちなみに圭は父子家庭で育った為、母親の顔とか味とかは知らない。
 しかし、この味には覚えがあった。
「・・・・・・。」
圭は無言で厨房に向かう。
ノックとして、厨房に入ると…そこにいたのは、圭の予想していた人物。
「あ、圭ちゃん?どうしたんだべさ?」
「・・・・・・やっぱり。」
 どこかで食べた覚えがあると思ったのだ。
 昨年の冬に風邪を引いた時、彼女が作ってくれた料理と同じ味だったのだ。
「…なっち。何してんの?」
 そう。なつみであった。
 なつみは制服の上にエプロンをし、頭には三角巾と言う『調理実習スタイル』で包丁を
握っていた。
「いやぁ〜、実はねぇ。食堂のおばちゃんの息子さんが病気だとかで…郷里に帰っちゃっ
てるんだべさ。それで、『あたしがいない間、厨房はあんたに任せた!』って言われちゃっ
てさぁ〜。」
「・・・・・・。」
31 名前:第三十話 投稿日:2003年03月31日(月)13時12分05秒
「バイト代出るってゆーし、引き受けたんだべさ。今日からなっち、『食堂のおねーさん』
だべ!!」
「・・・・・・。」
楽しそうななつみに、圭は脱力する。
「…ねえ、圭ちゃん?」
なつみは顔を赤くし、モジモジしながら圭に言う。
「…何よ?」
脱力しながら圭が答えると、なつみは上目遣いで圭を見る。
「・・・・・・圭ちゃんは、なっちの料理…好き?」
「え?…ああ。」
圭は脱力しながらもくすっと笑った。
「好きよ。美味しいし。」
「ほんとにっ!?」
「ええ。アタシが男だったら、嫁に来て欲しいくらいね。」
なつみが目を見開く。そして、顔を紅潮させて言った。

「…お、男じゃなくても、なっち…嫁に行きたいべさ!!」

「・・・・・・へ?」
「圭ちゃん、好き。大好きなんだべさ。だからなっち、圭ちゃんのお嫁さんになりたいん
だべさ!!」
「・・・・・・。」
圭の顔も、みるみる内に朱に染まる。
「な、ななななな…なっち!?」
「駄目!?圭ちゃんはなっちの事嫌い!?」
「そんな事はないんだけど…」
「じゃあ、良いっしょ!?」
「で、でも…なっち、自分の言ってる事の意味、わかってんの…?」
「わかってるべ!!わかって、ちゃんと告白してるんだべ!!!」
「・・・・・・。」
圭が赤い顔でなつみを見る。
 なつみはぎゅっと目をつぶり、小柄な身体をふるふると震わせながら言った。
「圭ちゃん、なっちの背中を守ってくれるって言ったべ?」
「・・・・・・言った。」
「なっちは、圭ちゃんじゃなきゃ嫌なんだべさ。」
「・・・・・・。」
「…だ、駄目?なっちの事…そうは見れない…?」
「・・・・・・。」
圭は、ため息を吐いた。
32 名前:第三十話 投稿日:2003年03月31日(月)13時13分46秒
 この年になるまで、圭はあまり非常識な事はしなかった。
 職業と特技は非常識だが、生活や人生は常識的に歩いて来たはずだ。
(…自ら『非常識』を選ぶのは…UFAに入るのを決めた時以来だわ。)
 女は男とくっつくもの。
 そう思ってたから…紗耶香と真里が付き合い始めた時は驚いた。ありえない事だと思っ
て、最初はなかなか認められなかった。
(…女同士のカップルって言うのを認められるようになったのはいつだっけ。)
 しかし、他人はどうであれ自分は『常識』の中で生きていくつもりだった。
 圭の中のその『常識』が今、崩れ去ろうとしてる。
「・・・・・・なっち。」
圭は、震えるなつみの身体を抱きしめた。
「圭ちゃん…。」
「なっちのせいだからね?」
「え?」
「今までは、アタシの理性が止めてたわ。『なっちに対してこんな感情を抱くのはマトモ
じゃない』って言い聞かせて。」
「・・・・・・。」

「もう、止めないからね?」

なつみの目から涙が溢れた。
「・・・・・・止めたら嫌だべさ…。」
「うん。」
「大好き、圭ちゃん。」
「アタシも…好き、よ。」
なつみの涙を、圭の指が拭った。
 圭はこの時、すっかり忘れている事があった。
 厨房には、自分たち以外にも人がいると言う事を。
 どこからともなく湧き上がった拍手で、圭はそれを思い出した。
33 名前:第三十話 投稿日:2003年03月31日(月)13時14分33秒

****************************************

 梨華のひざまくらで、ひとみが幸せを満喫する。
 梨華もひとみの髪を撫でながら、幸せを感じまくる。
((ああ、幸せ〜…!!!))
二人同時にそう思った、その時。

『てゆうか〜、メール来たしぃ〜。』

「はへっ!?な、何っ!?」
梨華は飛び上がって、周囲を見回す。するとひとみは、面倒くさそうに携帯に手を伸ばす。
「ひ、ひとみちゃんの携帯!?」
「そう。『着声』だよ。メール来たみたい。」
「もぉ、びっくりしたぁ…。」
心臓を押さえる梨華に、ひとみは起き上がってちゅっとキス。
「…可愛い♪」
「だ、だってぇ。」
「大好き♪」
「…わたしも。」
今度は梨華からキス。
 ひとみが調子に乗って何度もキスをしていると、梨華は真っ赤な顔で言う。
「ほ、ほらっ!メール来てるんでしょっ?」
梨華に言われて、渋々メールを開く。
 そうしながら、頭はそっと梨華の膝に戻す。ちゃっかりしてるヤツである。
『緊急情報〜!!
 なっちと圭ちゃんが、ついに!!くっついたよ〜ん☆』
「・・・・・・。」
驚きで目を瞬かせていると、梨華の携帯も震える。
「…あ、わたしもメール…」
 メールを開いて、梨華も目を瞬かせる。
 どうやら、同じメールが届いたらしい。
 ちなみに差出人は、二通とも『From Ayaka』になっていた。
34 名前:第三十話 投稿日:2003年03月31日(月)13時15分19秒
「「・・・・・・。」」
梨華は、膝の上のひとみの目と、目線を合わせる。

「「…告白は絶対、安倍さんからだよね。」」

その声は、見事にハモッていた。
「ええ〜っ!でもでもっ!すごーい!!」
梨華は興奮気味に言うと、ひとみは名残惜しそうにむっくりと起き上がる。
「・・・・・・あ。」
「ん?どしたの?梨華ちゃん。」
梨華は真っ赤になり、ひとみに言う。
「…ひとみちゃんに告白された時の事、思い出しちゃった♪」
「・・・・・・は、はずかすぃ〜…。」
目線を逸らすひとみのシャツを握り、ぐいっと強引に引き寄せる。
「え!?」
ひとみはふいをつかれ、梨華の方に倒れこむ。
 梨華は、倒れて来たひとみの頭を…ぎゅっと、胸に抱いた。
「うふふふふ♪」
「・・・・・・あの、梨華ちゃん…。」
「思い出すだけでも、幸せ♪その前まではわたし、ひとみちゃんと付き合うなんて絶対無
理だって思ってたんだもの。」
「そ…そうなんだ…。」
 柔らかい胸の感触に、ひとみの心臓が激しく動きまくっている。しかし梨華は気付いて
いない。
「ねえ、ひとみちゃん?」
「な、何?」

「新メンバーが来ても…浮気しちゃ駄目よ?」

「しない。絶対しない。」
「よろしいっ!」
梨華はひとみの頭をよしよし、と撫でる。
 ひとみはしばし、梨華の胸の感触を楽しんだ。
35 名前:第三十話 投稿日:2003年03月31日(月)13時16分27秒

****************************************

 UFAの中が、慌ただしい。
「それもこれも全部、つんくさんのせいだ…。」
圭織が、イライラしながら呟く。
 圭織のハリセンが頭にヒットしたつんくは、医務室のベッドの上でこう言った。
『…か、歓迎会を…!!盛大な歓迎会の準備を…!!!』
その言葉のお陰で、ハロー!プロジェクトのメンバーだけではなく、UFAのスタッフま
で総出で歓迎会の準備に追われているのである。
「飯田さーん!カラオケって、第一会場でしたっけ?第二会場でしたっけ?」
「あ、第二会場です!よろしくお願いします!」
「飯田さん、この衣装は誰のですか?」
「それは、カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)です!」
「了解しました。それじゃ、楽屋に入れておきますね!」
「はい、よろしくお願いします!」
スタッフの質問に手際よく答え、廊下を走る。
 歓迎会が必要以上に盛大なのは、ワケがある。
 今回の五期メンバー加入と同時に、UFAの裏方の職員も大幅に採用したのだ。
 だから今回の歓迎会は、五期メンバーだけでなく『新入社員』の歓迎会でもある。
「圭織ー!!早く早く!!タンポポの練習始めるよー?」
「うあぁっ!!」
真里に言われて、圭織は足を止めて頭を抱える。
「来たッ!!一番の頭痛のタネッ!!」
「圭織…もうあきらめなよ。仕方ないじゃん。」
真里が遠い目をした。

 今朝渡された、一枚のMD。
 そこに入ってた、知らない曲。
 添えられていたメッセージ。
 『「恋をしちゃいました」…タンポポの新曲や。』

これらが、現在の圭織の頭痛のタネ。
36 名前:第三十話 投稿日:2003年03月31日(月)13時16分57秒
実はUFAの運営資金、毎年防衛庁から割り振られる金額ではとても足りていない。
ってなワケで、ハロプロのメンバーによるユニット(タンポポ・プッチモ二・ミニモニ。
ココナッツ娘。やカントリー娘。やメロン記念日も)でCDを作成し、それを売って資金
を得ているのである。
 立場上、歌番組等には出られないのだが…CDはかなり売れている。そして現在は、そ
れが一番の収入源なのだ。
 ちなみになつみは現在、諸事情からどのユニットにも属していない。
 その事情とは…多分、その内出て来るであろう。
「・・・・・・圭織はねっ!!アイドルする為にUFAに入ったんじゃないのッ!!」
「…それはヤグチだって同じだよ…つーか圭織。そんな事言ってる場合じゃないんだって。
早く振りをマスターしなきゃ、間に合わないって。」
「・・・・・・つんくさんの馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
圭織の『悲痛』としか言いようのない叫びが、廊下に響いた。
37 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月31日(月)13時17分29秒


 UFAの収入源、発覚(爆笑)そしてやすなち。おめでとう…!!
 ああ、なんか胃の調子がおかしいです…(泣)
 そして五期。次回登場です。つーかニイニイ…私の前作のニイニイのキャラと、設定か
ぶってないか…(笑)?
 ま、いっか。

> ヒトシズク様
 五期、次回登場ですよ〜♪設定的に、濃いメンツが揃ってますねぇ〜(笑)
 こんこん、ノーベル物理学賞の受賞者ですし(爆笑)何を発見したんだ、こんこん!!
 いしよしあまあまひざまくら、堪能して頂けましたでしょうか。
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>チップ様
 ありあとうございましゅ☆
 >新メンの高橋と小川を見ると前作を思い出して涙が…っぐす…
 いや〜…私も思い出しました。…けっこーむごい事しましたよね、前作で私…(笑)
 今回はどぉしましょうかねぇ…ククク(←オイ)
 がんばりまっす!!

>匿名匿名希望様
 リーダーは強いのれす(笑)今回キレキレだし(爆笑)
 五期メン、次回から登場ですのでっ!!がんばりますね〜♪

>はる〜か様
 つんく氏、首は飛んでないけど寝込んでおります。
 みっちゃんに『はよ自分の部屋帰れ』と嫌がられております(笑)
 雅恵さんは、ひとみさんと似てると言う設定でございます。うっふふふふ。
 がんがりますね〜♪
38 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月31日(月)13時18分00秒
レスの続きですはあとはあと

>ダン様
 アヤカさんのノリ…すみません。私いつもあんな感じです(爆笑)
 友人にはウザがられております。
 >「やぐごまをメジャーにしようの会」いいですねぇ!
 >私もがんばって布教しようと思います!!!
 そうしましょうそうしましょう!!キャッチコピーは『やぐちゅーも良いけど、やぐご
まもね☆』…もしくは『いちごまも良いけど、やぐごまもね☆』…どっちが良いでしょう
かねぇ?
 ま、私も前作でおもいっきりやぐちゅーやってるんですが(爆笑)
 お互いがんがりましょうね!!やぐごまマンセー!!!

>プチひとむ様
 ありがとうございます!!
 五期、濃い面々にしようと計画中(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす!!

>蒼乃様
 ありがとうございます!!アヤカさん、今回はメールで大活躍の巻(笑)
 あ、例の番組…今日からでしたっけ!?親にバレないようにビデオをセットしたいと思
います。
 前、美少女教育Uを予約してたら、母に『信じてるからね』と言われました(爆笑)
 おかん…あんたの思ってるような番組じゃないから…。
 つーか私も女だから…(涙)
 がんばります(色々と)。どうぞよろしくっ!!
39 名前:クロイツ 投稿日:2003年03月31日(月)13時20分27秒
すみません…>>29のこんこんの説明で『学年的には中学三年生』と書いてありますが、間違いです。
『学年的には中学一年生』が正しいです。
 ああ、ミスった…(汗)
 ごめんなさい〜(泣)
40 名前:チップ 投稿日:2003年03月31日(月)15時01分49秒
あああ!圭ちゃんとなっちがくっついたコトよりも
A定食の中身が気になって仕方がないっっ!圭ちゃん!おかずは何やったんやー?!
あ、ちなみに私去年まで忍者の里(村かな?)の近くに住んでました。
なので小川さんを激しく応援したいと思います。
41 名前:ダン 投稿日:2003年03月31日(月)15時23分24秒
やぐちゅーのほうがいいと思います!!!
前作も読んでますよ!!!完璧です!!!
やぐごまマンセー!!!
42 名前:ダン 投稿日:2003年03月31日(月)15時59分07秒
連レスすいません。
なっちおめでとう!!!って言いたかったんです(死
資金源がそこからとは・・・

あと、作者様・・・ウチとメールしてくれませんか!?
うあ、公の場で名にやってんだ自分・・・(爆死
メアドは貼っときました・・・
嫌ならいいです。では逝ってきます・・・
43 名前:本庄 投稿日:2003年03月31日(月)16時04分22秒
おぉぅ!!とうとうやすなちくっつきましたね!
うれすぃ〜♪
やすなちって大好きなんでうれしいです!
あ、もちいしよしもやぐごまもここに出てくる皆さん大好きですよ(w
クロイツさんマンセーっす♪
44 名前:はる〜か 投稿日:2003年03月31日(月)19時21分08秒
ついに・・・・くっついた!!  よかったねなっち(嬉涙
ちゃんと作ってもらった味を忘れなかった、圭ちゃんもえらい!
大人のカップル誕生ですね(笑

よっすぃもさ、ひざまくらしてもらってるだけで、幸せなはずなのに、余計なことを(笑
感触を楽しむなんて・・・・どういう感触なのかレポート汁!(核爆
つんく氏は首が飛ばなくてよかったですね(笑  

しかし、UFAの収入源・・ちょっと痛々しいな・・
カップリングが続々できて、私も幸せです。 今後ともよろしくお願いします!
45 名前:サイレンス 投稿日:2003年03月31日(月)20時23分36秒
なっちとケメ子おめでとう。
いやー大人なカップルってかんじで。

メロンなんとか覚え始めてきました。
柴ちゃん、大谷さんくらいだけど…

次回も期待してます。ところで、
つんく氏大丈夫なんですか?
46 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年03月31日(月)23時00分03秒
なっち&圭ちゃんおめでとぅ☆☆☆
そして膝枕にやられました(w
いやーカップルが増えてきて嬉しい限りでございます。
5期メンの活躍も楽しみにしています☆
47 名前:まるみ 投稿日:2003年03月31日(月)23時43分12秒
やったよー♪
なっちと圭ちゃんおめでと〜!
それにしても、なっちの食べ物は本当においしそうです〜。
あたしもたべたいな〜☆

5期がいよいよ登場!
ノーベル賞こんこんに期待しとります。
48 名前:オガマー 投稿日:2003年04月01日(火)01時08分07秒
なっちかわいいよ、なっち。
忍者の里で生まれ育ったマコタン…(ww
49 名前:第三十一話 投稿日:2003年04月01日(火)11時56分11秒

 盛大な歓迎会に迎えられている新メンバー達。
(・・・・・・普通、ここまでされたら引くんじゃないかなぁ。)
圭は舞台裏から会場の様子をのぞき見ながら思った。
 ちなみに歓迎会は、第一会場・第二会場に分かれてやる。三十分休憩を挟み、第一会場
から第二会場へ移動するのだ。
 第一会場では、真面目な歓迎会。UFAのしくみや仕事内容、それから先輩たちに
よる自己紹介などをしながら、賞品付のクイズやらビンゴやらをやる。
 そして、休憩を挟んだ第二会場にて…『普通でない』歓迎会が行われる。
 現在はその第二会場にて、アイドルとしてCDを売り出している各ユニットが歌って踊っ
ている。
 現在舞台で歌っているのは、タンポポ。圭織・真里・梨華・亜依のユニットだ。
「…はぁ。」
ため息を吐いて、振り返る。
「後藤、吉澤。タンポポが終わったらアタシらだからね?ちゃんと用意…」
言いかけて、絶句。
「…はぁぁ〜…梨華ちゃん可愛い〜!可愛過ぎる〜!!ああ、歌詞が全てあたしへのメッ
セージに聞こえるぅ〜!!んっふふふふふふふふふ!!!」
「んあ〜♪やぐっつぁん最高ー!!もー、あの衣装はやぐっつぁんの為に存在してるみた
いだね!もう、声が聞こえるようだよ。『ごっつぁん抱きしめて☆』って!!あっはー!!」
「・・・・・・。」
モニターで舞台の様子を見ながら、ひとみも真希もでれでれの笑顔を見せている。
 圭はひとみと真希の首根っこをつかむ。
「「うわっ!?」」
「…人の話を聞けッ!!ほら、もーすぐタンポポ終わるわよ!スタンバイだってば!!」
「えぇ〜!?」
「んあぁ、最後まで見せてよぉ!」
50 名前:第三十一話 投稿日:2003年04月01日(火)11時56分43秒
「自分の立場わかっとんのかお前らッ!!…わかった。後で裏から手ぇ回して、タンポポ
の出演分のDVD入手したげるから。」
「「嘘ッ!!マジで!?」」
ひとみと真希は同時に立ち上がる。
「んあ〜、ごとーはタンポポとミニモニ。!!タンポポとミニモニ。!!!」
「あたし、タンポポとカン梨華!!タンポポとカン梨華!!!」
「あーはいはいわかったからッ!!」
ギラギラした視線から、青い顔で目を逸らす。
 すると、舞台から明るい声が響く。
『はいっ!タンポポでしたー!!』
『ありがとー!!』
「・・・・・・お、タンポポ終わったわね。」
「んあ。ごとー達の出番だね。」
「そッスね。」
圭はもう一つ、深いため息を吐いた。
「・・・・・・ま、これも仕事だ。仕方ないわね。」
そしてキッと顔をあげる。

「キリキリ逝くわよ!!」

「「おー!!」」
DVD入手が約束された二人は、上機嫌に拳を振り上げた。
51 名前:第三十一話 投稿日:2003年04月01日(火)11時58分30秒

****************************************

 歓迎会が、終わった。
「…すごかったねー、先輩達。」
新垣里沙が、ほぅ、と熱っぽいため息を吐く。
「はい、すごかったですわ。完璧です…。」
あさ美もうっとりと呟く。
「・・・・・・あーゆー事を人前でするって、大変だと思う。」
ぼそっと、麻琴は無表情のまま言う。
「すごいっちゅーか…素敵って感じやね〜。」
愛も福井訛り全開で、頬を紅潮させていた。
 と、そこに。

「・・・・・・UFAへようこそ。」

愛と麻琴が勢い良く振り返り、あさ美と里沙がびくっとなる。
 四人の背後にいたのは、黒いマントに身を包みみ、黒い仮面で顔の半分を隠した人物だっ
た。胸に挿した赤い薔薇が、なんとなく『目に悪そう』と思う程に目立っている。
「驚いているようだな…ふふふ。無理もない。」
「「「「・・・・・・。」」」」
「俺の事は…そうだな。『赤き薔薇の騎士』とでも…」
「つーか、つんくさんやろ?」
「うぐはっ!」
いきなり正体を見破られた自称・赤き薔薇の騎士は、マトモにうろたえた。
「…ははは、は!何をおっしゃるウサギさん!!俺はつんくなどでは…」
「つんくさん、お願いがあるんですぅ!私、タンポポさんとかプッチモニさんとかミニモ
ニ。さんとか…とにかく皆さんのファンだったんです!!CD全部持ってます!!」
「だからつんくじゃない、ゆーてるやろ!!」
里沙に飛びつかれ、自称・赤き薔薇の騎士は焦りながら言う。しかし里沙は聞いてない。
「私もどっかのユニットに入りたいんです!!お願いします!!」
「だーかーらぁぁぁぁぁ!!!」
52 名前:第三十一話 投稿日:2003年04月01日(火)11時59分43秒
「ふふふ。里沙さんは本当にハロプロが大好きなんですのね。ねえ、麻琴さん?」
「・・・・・・そうだな。」
あさ美はにっこりと微笑み、無表情な麻琴を見る。
「あー!里沙ちゃんずるいー!私も私も!私もどっかユニット入れてくださいー!!」
愛も黒いマントにしがみつき始めた。
 と、その時。
「あ!つんくさん、何してるんですか!!起き上がれるんじゃないですか!!…ったく、
ワザとらしく咳なんかしながら『俺はもう駄目や〜』とか言って、後片付けから逃げるな
んて!あんた幼稚園児ですか!?」
圭織が登場。
「「「「あ、飯田さん!!」」」」
「お!五期メンバー!」
四人同時に頭を下げるのを見て、圭織もくすっと笑う。
「四つ子ちゃんみたいだね。可愛い♪」
その隙を見て、自称・赤き薔薇の騎士(つんく)はコソコソと逃げようと画策。しかし、
相手は圭織。そうそう簡単に逃げられる相手ではない。
「待ちなさい。」
「・・・・・・。」
「ホラ、さっさと片付け手伝いに行きなさい。いくらごっつぁんとかなっちよりも腕力が
なくても、数少ない男手なんですから。」
「・・・・・・飯田。俺、お前の上司やで?もっと尊敬とか…」
「でしたら、もっと尊敬できる上司になってくださいね。」
圭織は五期メンにひらひらと手を振りながら、つんくの首根っこを掴んで去って行った。
53 名前:第三十一話 投稿日:2003年04月01日(火)12時00分14秒
「「「「・・・・・・。」」」」
残された四人は、顔を見合わせて行った。
「「「「飯田さんってかっこいい〜。」」」」
里沙がぴょんぴょんと飛び上がる。
「…それよりも…つんくさんは何がしたかったんだろう?」
無表情ながらも首をかしげる麻琴に、あさ美が笑顔で答えた。
「きっと、誰かにかまって欲しかったんでしょう。年頃の娘を持つお父様方は、皆さんそ
れで失敗して、益々娘に嫌われるんですわ。」
「…そうか。」
「すごいね〜あさ美ちゃん!やっぱり頭良いね〜!!」
「いえ…そんな事は…。」
四人が和やかに、その場から去った。
54 名前:第三十一話 投稿日:2003年04月01日(火)12時00分52秒

****************************************

 「おい!2スレ目に入ってから、まだ一度も出撃してないぞ!?どーなってんだよ!」
雅恵の突然のその言葉に、あゆみはびっくりと目を見開く。
「ど、どうしたの!?突然…つーか誰に言ってんのよ?」
「はっはっは。ちょっとね。」
お茶を濁しながら、雅恵は画面を覗き込む。
「う〜ん…。」
「てゆーかさ、さっきから真剣に何やってんの?」
「DVD作ってるんだよ。」
「何の?」
「保田さんに頼まれてね。『石川梨華セレクション』と『矢口真里セレクション』。」
それで、あゆみは全てを理解した。
(保田さん、そーやってあの二人にあそこまでヤル気を出させたのね。)
あゆみはマグカップを雅恵に差し出す。
「お、サンキュ。」
「・・・・・・。」
あゆみはどかっと、雅恵の隣の椅子に座る。その顔は、不機嫌の色に染まっていた。
「…ん?どしたんだよあゆ。」
「・・・・・・別に。」
雅恵はニヤリと笑う。
「…もしかして私が梨華ちゃんとか矢口さんとかの映像ばっか見てるから、妬いてんの?」
「ち、違うわよっ!私は別に…」
言い訳をしようとしたが、雅恵に唇をふさがれた。
「・・・・・・。」
唇が離れると、雅恵は席から立つ。そして近くにあるソファにどっかりと腰掛けた。
 そしてあゆみに向かってにっこりと笑顔を見せ、自分のひざの上を指差す。

「おいで、あゆ。」

「…作業中じゃないの?」
「休憩。」
「…期限に間に合わなくなっちゃうよ?」
「でも、今は梨華ちゃんとか矢口さんの映像よりも、ナマのあゆを見てたいから。」
55 名前:第三十一話 投稿日:2003年04月01日(火)12時01分26秒
「・・・・・・ばか。」
そう言いながらも、あゆみは雅恵の膝の上に向き合う形で座る。
「そーいや、告った時もこの体勢だったよね。」
「・・・・・・。」
赤くなるあゆみを、雅恵は抱き寄せる。すると自然と、あゆみの胸に顔をうずめる形になっ
た。
「ん〜。柔らけぇ〜。」
「も、もう!マサオ!?」
恥ずかしさのあまりあゆみは極限まで赤くなり、鼓動も速度を増す。
「・・・・・・あゆ。」
「な、なによ。」
「好きだよ。」
「・・・・・・っ!こ、こんな状態で言われても、うれしくないもんっ!!」
「そう?私は最高に幸せなんだけど。」
「私は最高に恥ずかしいわ!!」
雅恵は名残惜しげに、あゆみの胸から顔を上げる。
「・・・・・・あゆ、真っ赤。」
「だ、誰のせいだと…ッ!!」
「私のせい?」
「そうよッ!!」
雅恵はにへら、と笑う。
「嬉しいなぁ。それって、私の事好きって証拠だよね?」
「・・・・・・さぁて、どうだか。」
「そんな真っ赤な顔でそんな事言っても、説得力ないぞー?正直になってみぃ。」
「・・・・・・この、ばかっ!!」
あゆみは雅恵に抱き付いた。
 そして、その耳元で囁く。
「…好きよ。」
雅恵はあゆみを抱きしめる力を強めた。
56 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月01日(火)12時02分00秒


 大谷さんのツッコミ、ごもっともですわね。2スレ目に入ってから一回も出撃してねー(大汗)
 出撃は多分、次回のその次くらいかな?五期のデビュー戦って事で。

>チップ様
 A定食は、焼き魚セットです。肉じゃがもついてます。
 忍者の里の近く!!かっけー!!
 小川さん、無口で無表情ですが、どうぞよろしく(笑)

>ダン様
 うーむ、やぐちゅーのが魅力的ですか…(笑)
 >前作も読んでますよ!!!完璧です!!!
 おおっ!それはありがとうございます!!

>本庄様
 おおっ!コテハンになられましたか!!
 やすなち好きさん発見!!やったー♪実は私もやすなち大好きなんですよー♪
 >クロイツさんマンセーっす♪
 ありがとうございまっす!!がんばりますねー!!

>はる〜か様
(●´ー`)<ありがとうだべさ…はあとはあと
 大人のカップル…なんだかちょっぴりエロチックな響き…(笑)
 >よっすぃもさ、ひざまくらしてもらってるだけで、幸せなはずなのに、余計なことを(笑
 >感触を楽しむなんて・・・・どういう感触なのかレポート汁!(核爆
(O^〜^)<へへ〜ん。教えてあげないYO!!あたしだけの特権だYO!!
 今回は雅恵さんもあゆみさんのを堪能してましたね。
 痛々しいUFAの資金源…みんながんばってます(爆笑)
 これからもよろしくでっす!!

>サイレンス様
 セクシー女塾に出てるのが、斉藤さんですYO〜♪彼女のキャラはなかなか好きです(笑)
 >つんく氏大丈夫なんですか?
 大丈夫だったみたいです。赤き薔薇の騎士(爆笑)
 がんがります!!どうぞよろしく!!
57 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月01日(火)12時02分32秒
レスの続きでっすはあとはあと

>匿名匿名希望様
 ひざまくら、書いててメッチャ楽しかったれす(笑)今回の大柴のイチャイチャも♪
 カップル増えて、私も嬉しいです(爆笑)
 五期メンのキャラ…どうでしょうか?
 がんばりますねー!!

>まるみ様
(●´ー`)<えへへ…ありがとうはあとはあとなっち、料理得意なんだべさ♪
 やすなちには『パパとママ』になって頂きたいと思っております。
 ノーベル賞こんこん…戦闘中にイイ味出してくれそうな子になりましたね(笑)

>オガマー様
 マコ、こんなんなりましたが…いかがでしょうか?
 なっちのエプロン姿に三角巾…想像するだけで鼻血出そうじゃないれすか?(爆笑)
58 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年04月01日(火)16時41分49秒
おぉぉぉ〜!!!!
すっげぇ、あまあまなんすけど!!!(涙。
ホントあまあますぎて嬉し過ぎて涙でまくりです^^
いや〜歓迎会お疲れ様でした。
圭ちゃん、あそこまでしてあの2人に気合入れたかったんでしょうか?
そして、なっちの事情とは!?
いや、それよりなっち&圭ちゃんがくっついてよかった〜^^
マジでひやひやしてましたし^^;(汗。
いや〜いしよしも甘いですが、柴ちゃん&おーたにさんも甘い!!!
素直じゃない柴ちゃん、マジではまります!!!

では、次回の更新楽しみにしております。
がんばってください、師匠♪
応援してます!!!
59 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月01日(火)18時54分20秒
と、とろけました。
これで明日も元気にバイトに励めます(w
はぁもう口元の笑みがおさまりません♪
祝☆笑いジワ☆
60 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月01日(火)19時07分20秒
死ぬ・・・・甘すぎる・・・
タンポポの恋しちゃの衣装でぴょんぴょんはねる恋人を見る二人。
そりゃ顔もにやけるってもんですよ(笑 それどころかそのまま自分の世界〜〜

相変わらずのとぼけつんくですね。まったくもうw
大谷さん・・・大胆というかなんいうか・・・
よっすぃがやったことを今度は大谷さんかよ!
柴ちゃんの胸で遊ぶなんて・・・・感触&感想をレポート汁!!

こうして見ると、なっちと圭ちゃんは、大人のカップルですね。
そのほかは・・・・バカップル丸出しw

毎回表現のしようがないほど甘いです。今後ともこのペースでお願いします(笑
61 名前: 投稿日:2003年04月01日(火)19時11分39秒
柴ちゃん&大谷さんもラブラブでとってもうれしい元ダ○です(死
その節は本当にありがとうございます。
しかしごっちんもよっすぃーも共にいい感じで・・・。
これからもこれが続けばとも思います。
では。がんばってください!!!
62 名前:サイレンス 投稿日:2003年04月01日(火)22時03分54秒
赤き薔薇の騎士っておもしろい。
いやーあの人ほんとにアホですね。

昨日ほとんど見れなかったんですよ。
あわててテレビつけたら後藤さんが
出ててあっという間に終わってしまいました。

今日は絶対見よっと。
あっ、出かけるから無理だ(涙
63 名前:ごまべーぐる 投稿日:2003年04月02日(水)08時07分19秒
新スレおめでとうございます。(遅っ)
いつも楽しみにしています。
これからもがんがってください。

UFAの資金源…ワロタ

ノ(;*^〜^)ノ<り、梨華ちゃんの歌のすべてがオイラへのメッセージに聞こえるよほ!

ノ( *´ Д `)ノ<んあ!やぐっつあんカワイスギ…

幸せなダンナとゴチーンに萌え
64 名前:初コ 投稿日:2003年04月02日(水)12時10分30秒
暇にまかせて全部読みました。(6時間ぐらい)
愛たんまた皆と一緒か・・・w
がんばってください。
65 名前:オガマー 投稿日:2003年04月02日(水)12時58分53秒
なんだよマコクールなのマコ。
つーか、もう柴マサ!柴マサ!柴マサ!!
危うく氏にかけました…。
ありがとうございます(何
66 名前:蒼乃 投稿日:2003年04月02日(水)13時02分31秒
クロイツ様、更新お疲れ様です。
DVDがもらえるからって、一体何を頑張ったんだ、よっすぃ〜&ごっちん・・・・・・。
圭ちゃんも、きっちり約束を守るところが生真面目ですね。
他のバカップルのための無償労働となると、柴っちゃんと戯れたくなるマサオくんの気持ちもよくわかります(爆)。
そして、つんくさん。「赤き薔薇の騎士」ってあんた。タ○シード仮面のコスプレ姿が頭に浮かんでしまいました。
あの滑降してるときは、たとえ本名を知っていても、コスプレネームで呼ばないといけないのはお約束♪
では、これからもガンバッテ下さい。
PS.ごっちんの上だけパジャマ姿は反則だと思いまふが、どうでせう?
67 名前:名無読人 投稿日:2003年04月02日(水)17時11分46秒
いつもレス沢山なので遠慮してたんですが耐えられなくなったので言わせて下さい。


クロイツさんは天才


はー、スッキリした。
前作で報われなかった高橋さんと小川さんに期待してます。
あと何気に市井ちゃんの登場を願っています(w
68 名前:第三十二話 投稿日:2003年04月02日(水)20時42分58秒

 カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)が、正式に稼動し始めた。
 四人で車に乗り込み、会議場へと向かう途中の事。スーツに身を包んだ梨華は、不安気
にりんねを見た。
「…良いんでしょうか…私、UFA離れちゃって。」
「許可は取ってあるわ。それに、内勤には新メンバーの紺野さんと新垣さんも入った事だ
し。」
「そうそう。万が一『出撃!』って事になっても、梨華ちゃんがUFA戻るまでは持ちこ
たえてくれるって。」
まいに軽くそう言われ、梨華は眉を寄せながらも笑って見せた。
「それ、今日はただの顔合わせだから。そんなに長引かないわよ。」
あさみは梨華の肩をぽんっと叩く。
「それとも、旦那と離れるのが寂しいのか〜?」
「そ、そんな事ッ!!…ないとは言い切れませんけど…。」
「くくくっ♪このこのこの〜♪」
「らぶらぶなんだからぁ♪まったくぅ♪」
あさみとまいにからかわれまくり、梨華がかーっと顔を赤くしていると、りんねがため息
を吐く。
「こらこら、三人とも。駄目よ、そんなはしたない。秘書はあくまでエレガントに。」
「「「はい、りんねさん。」」」
「よろしい。」
見事に揃った三重唱を聞いて、りんねも満足の笑みを漏らす。
「…さて、着いたわね。…良い事?もう一度言うけど…今日の顔合わせは『戦い』です。」
ごく、と三人が唾を飲み込む。
「たかが顔合わせ。されど顔合わせ。…ここでナメられたら最後、次回からはセクハラの
嵐です。」
りんねは何か苦い経験を思い出したらしく、険しい顔でぐぐっと拳を握る。
69 名前:第三十二話 投稿日:2003年04月02日(水)20時43分29秒
「それを回避する方法はただ一つ!!」
話を聞いてる三人の額に、汗が浮かぶ。

「『ほほほ、貴様らごときが触れる程、安い女じゃないのよ!!地面に平伏して頼むので
あれば、茶ぁくらい淹れてやっても良くってよ!!』
 外見では友好的な態度を示しながら、ジワジワとそのオーラを放出!!もしもどこかを
触られたら、その手に熱湯ブッかけてから『まあ!ごめんあそばせ!』と笑顔で返す!!」

りんねは言葉を切ってから、ぜーはーと肩で息をする。
「…皆様、おわかり?」
「「「はい、りんねさん。」」」
「ほほほ!よろしくてよよろしくてよ!!」
そして、車の扉が開けられた。
 りんねが、一番先に降りる。その次にあさみ、その次にまい…そして、梨華。
「・・・・・・行くわよ!!」
「「「はい、りんねさん。」」」
四人は胸を張り、今日の会議場のあるビルへと入って行った。
70 名前:第三十二話 投稿日:2003年04月02日(水)20時44分34秒

****************************************

 その頃、UFAの娯楽室では。
「…あ〜…梨華ちゃんまだ帰って来ないのかなー。」
「あの〜、吉澤さん。石川さんならたった今、出かけてったばっかですけど?」
新メンバー・高橋愛に言われて、ひとみはソファの上で寝返りを打つ。
「ふ〜んだ。そんな訛り全開な高橋に言われなくたって、ヨシザワは知ってますよ〜。」
「あ!ひどい!!吉澤さん、それ差別ですよ!地方出身者に対する差別ですよ!!」
「差別じゃないも〜ん。『地方出身者』じゃなくて、あたしは『高橋』に言ってるんだも〜
ん。」
「それじゃ後輩イジメじゃないですか!」
「ふ〜んだ。」
そんな会話を聞きながら、亜依はぼそっと言う。
「…ほっとき、高橋さん。ヨッスィーは今、梨華ちゃんいないから機嫌悪いだけやねん。」
その言葉に、希美もこくこく頷く。
「そーれす。相手にするだけ時間の無駄れす。」
愛の目が輝いた。
「加護さんと辻さんは大人やわ〜!!かっこいい!!」
「フッ。そんな事、百年前から知っとるわ。」
「ヘタレなヨッスィーに負けるようじゃ、凄腕陰陽師の名が泣くのれす!」
「・・・・・・中学一年生がみんなしていじめる…。」
ひとみはクッションを抱きしめ、すすすすす、と移動する。
 移動した先には、寡黙に本を読む小川麻琴。
「…小川は、あたしの味方だよね?」
「・・・・・・。」
ちらりとひとみを見る麻琴。
「・・・・・・。」
そして口を開きかけたが、すぐに閉じる。そして目線を天井へと向けた。
71 名前:第三十二話 投稿日:2003年04月02日(水)20時45分05秒
「…小川?」
目を輝かせるひとみに、希美が言う。
「まこっちゃんは、『コメントを控えさせて頂きます』だそうれすよ。」
麻琴は無表情のまま、こくこくと頷く。
「おがわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!お前もかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
麻琴必殺、忍法寝た振り。
「おい!コラ!!逃げんな小川っ!!」
起こしにかかるひとみに、亜依は呆れのため息を吐く。
「…ヨッスィー。暇で、かまって欲しいなら正直にそう言いや。」
「・・・・・・はい。暇です。誰か遊んでください。」
「最初からそうすりゃええねん。」
亜依はゲームのコントローラーを置いて立ち上がった。
「…しゃーないから、ウチが遊んだる。」
「えっ!?マジで!?」
亜依はにっこりと、年相応の微笑を見せる。

「ああ。…ちょーど、やりたい実験があったんや。」

ひとみは、全速力で娯楽室から逃げ出す。
「あ!コラ逃げるなモルモット!!!貴重な実験体が…!!!」
追いかける亜依。
 その後姿を見送って、希美がぽつりと呟く。
「・・・・・・あいぼん、本気みたいれすね。」
「加護さんかっこええわ〜♪」
「…駄目れすよ!?あいぼんはののの…!!」
焦って口を開いてから、希美ははっと言葉を止める。
 愛はきょとんとした顔で、希美を見ていた。
「・・・・・・辻さん?もしかして…もしかするんですか!?」
「・・・・・・。」
希美は真っ赤な顔で、言った。
「…な、ないしょ…れすよ?」
愛はにこーっと笑って見せた。
72 名前:第三十二話 投稿日:2003年04月02日(水)20時45分38秒

****************************************

 会議場に集まった面々を見て、梨華の背筋が凍り付く。
(な…んで…!!!?)
「…ちょっと、梨華ちゃん?」
小声でまいに言われて、梨華ははっと正気に返る。
「…大丈夫?顔色、あんま良くないよ?」
「…だ…大丈夫、大丈夫です。」
そうは言うものの、梨華は震えていた。

 ここにいる全員、梨華は顔を知っている。

(…全員、お父様の取引相手だわ…!!)
梨華は、大学を卒業してからUFAに入るまではずっと、父親の通訳として父親の仕事に
付いて回っていた。
 だから、ここ一年間程の父親の仕事相手の顔は全部頭に入っている。
 今ここにいるのは全員、名刺交換した琴がある人物なのだ。
「・・・・・・。」
どうやら向こうも、梨華の存在に気付いているらしい。ヒソヒソと交わされる会話が聞こ
えて来る。
「<…あれは、イシカワの娘じゃないか?>」
「【何故、イシカワの娘がUFAの秘書として来るんだ?】」
「《しかし、娘は来ていてもイシカワは来ていないようだな》」
「…イシカワは娘に乗っ取られたのか?ありえるな。彼女の方がイシカワよりも優秀だ。=v
英語、ドイツ語、ロシア語、中国語…様々な国の言葉で、梨華の事が囁かれている。
 居心地が悪い、どころの話ではない。
 しかし、逃げ出す事は叶わない。これは仕事なのだ。
「・・・・・・。」
梨華は勇気を振り絞って、笑顔を浮かべていた。
73 名前:第三十二話 投稿日:2003年04月02日(水)20時46分08秒
 しかし、そんな囁き声にりんね達が気付かないワケがない。
「…石川さん、大丈夫?」
「…大丈夫です。」
精一杯の強がり。
 と、その時。

「すみません、遅れました!」

一人の青年が、会議室に入って来た。
「!!!」
梨華が、目を見開く。
「・・・・・・梨華!?」
その青年も、目を見開く。
梨華は、身体が震えだすのを感じた。
(…助けて、ひとみちゃん!!)
 梨華は、心の中で叫んだ。
 会議室に遅れて入って来た人物…それは、梨華の元婚約者だった。
74 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月02日(水)20時47分34秒


 疫病神再登場〜♪そしてののたん…春の予感!?(笑)
 私的に一番お気に入りなのは、必死こいて逃げるヨッスィーでしょうか(爆笑)

>ヒトシズク様
 今回はあまあまないですね(汗)めずらしい…。
 >圭ちゃん、あそこまでしてあの2人に気合入れたかったんでしょうか?
( ;`.∀´)<だってそうでもしないと、アイツらマトモに踊らないんだもの…。
 プッチのリーダーは大変みたいです(笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>匿名匿名希望様
 そう言って頂けると、マジ嬉しいです!!ありがとうございます!!
 バイト、どーでしたか〜?私は今日、学校がんばって参りましたYO。
 今回はあまあまあんまなかったですが…(大汗)

>はる〜か様
 だ、駄目です!!死んじゃ駄目です!!しっかりっ!!
 そしてつんく氏。あーゆー彼、すっごく書きやすいんですよ(笑)
 >柴ちゃんの胸で遊ぶなんて・・・・感触&感想をレポート汁!!
(*`_´)<言葉じゃ言い表せない…はあとはあと
 このペース…がんばりますが、授業始まったらダウンしちゃうかも(泣)

>黒様
 いえいえいえ、私の方こそ楽しませて頂いて…♪
 ヨッスィー今回はぐでぐででる。やる気ナッシングです。
 必死こいて逃げる後姿に、哀愁が漂っております(笑)
 がんばります!!どうぞよろしく!!
75 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月02日(水)20時49分22秒
レスの続きですはあとはあと

>サイレンス様
 アホなあの人ほど書きやすいです(笑)
 セクシー女塾…私、第二回目はまだ見てません。ああ〜見たい〜!!

>ごまべーぐる様
 ありがとうございます♪がんばりますよ〜!!どうぞよろしく!!
 UFAの資金源…笑って頂けてヨカッタ☆
 兼業アイドルって、なんか響き的によさげじゃないですか?(笑)

>初コ様
 はじめまして!!おおっ!いっきに!!ありがとうございます!!
 愛たん、今回がんばってます(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくお願いします!!

>オガマー様
 いえいえ、どういたしまして(笑)
 今作のまこっちゃんは、無口で無表情デス☆
 大柴、喜んで頂けて何よりですわ♪

>蒼乃様
 >DVDがもらえるからって、一体何を頑張ったんだ、よっすぃ〜&ごっちん・・・・・・。
 >圭ちゃんも、きっちり約束を守るところが生真面目ですね。
(O^〜^)<頑張って歌って踊ったYO!!
( ´ Д `)<んあ〜、ごとーも頑張ったよ〜。
( `.∀´)<守らなかったら暴れるのよ、コイツら…。
 一番の苦労人は保田さんです(笑)
 ごっちんの上だけパジャマ…反則ですよねぇ。
 石川さんがアレやったら、んもぅ私個人的に『犯罪』れす(爆笑)

>名無読人様
 どうも、はじめまして!!ありがとうございます!!
 いやいや、そんな…私など、まだまだです。
 これからもレス下さるとうれしいでっす♪
 小川さんと高橋さん…今作では幸福になって頂きたいものです(笑)
 そして市井さん。…うふふふふはあとはあと
76 名前:シフォン 投稿日:2003年04月02日(水)21時19分57秒
梨華ちゃんの元婚約者の出現で、またも波乱の予感…?!
ひさぶり〜にかっけぇよっすぃ〜のお姿を拝見出来るのかしら?(笑)

ますます目が離せないれすっ!!
クロイツさん、これからも頑張って下さいね♪
77 名前:とこま 投稿日:2003年04月02日(水)22時15分03秒
おおっ、気が付いたらなっちと圭ちゃんが・・・
いやあ〜、春ですなあ
ところで中澤姐さんは誰とくっつくんですか?
78 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月02日(水)23時28分11秒
とぅえっ!!
よし子ー!!!何逃げ回ってんだぁ!!!!!り、梨華ちゅんがぁぁ!!!

・・・ふぅ、取り乱しました。
またしても婚約者登場ですね。
春の兆しを見せるののさん共々静かにそしてかなり熱を放出しながら見させていただきます。
79 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年04月03日(木)01時54分03秒
いや〜必死こいてかまってほしいオーラだしまくりのよしこ・・・なんてかわいいんだ!!!(笑。
天然も似合うが、こーゆーとこもいいっ!ってか似合いすぎですよねぇ〜(爆笑。
そして、キャーーーーーーー!!!!って感じですね^^
のの〜!!!この心を飯田さん風に表現しますと‘大人になっちゃったの!?’と(恥。
いや〜この後どうなるか楽しみにしております!
そして、小川〜!!!とまたこういう感じで(汗。
無口なまこっちゃん・・・かなーりツボなんすけど!!!
マジかっけぇ〜、よしこのけっけぇ〜さを抜きますかね?(笑。
そしてそして、元婚約者出た!!!!!って感じで^^;
2度目の偶然(?)どうなるのかワクワクドキドキ密かにしながら見ております。

では次回の更新楽しみにしております。
がんばってください、師匠!!!
応援してまっす!!!
80 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月03日(木)10時59分50秒
よっすぃは奥さんがいないと赤ちゃんみたいですね(笑
その奥さんは・・・窮地にたたされてますね。心配だ・・・
梨華ちゃんVS元婚約者 2度目の決戦  幕開け
なのに、旦那はそのときモルモットになりそうなので逃走中・・・

大谷さん・・言い表せないほど・・・・はぁ・・

この後一波乱ありそうでわくわくです。
偉そうで申し訳。これからもあくまでマイペースで続けてくださ〜い。応援してます。
81 名前: 投稿日:2003年04月03日(木)12時40分34秒
のの・・・かわいいなぁ(爆
疫病神が早く消え去るといいですね(死
黙ったままの小川さんがツボです
82 名前:第三十三話 投稿日:2003年04月03日(木)13時54分23秒

 「・・・・・・。」
あさ美はちょっと考え込んでから、がばっと制服の灰色のブレザーを脱いだ。
 あさ美の制服は、白の制服に決定した。そして、麻琴が青になった。
「・・・・・・やっぱり、コレを着てないと落ち着きませんわ。」
黒いシャツの上に、純白の白衣を羽織る。
 ボタンは閉めない。そして、腕まくり。
 鏡に映った自分の姿を見て、あさ美は微笑む。

「よし。…完璧です。」

くるりと白衣を翻し、鏡に背中を向けて歩き出す。
 部屋から出てすぐに、麻琴が姿を見せた。
「…麻琴さん。こんにちは。」
「・・・・・・。」
麻琴は無表情で、あさ美の全身を見る。
「あ、コレですか?…やっぱり、白衣着てないと落ち着かなくて。」
「・・・・・・そうか。」
麻琴はあさ美の目を見る。
「…その気持ちは、わかる。」
「麻琴さんにも、そんなこだわりの一品がありますの?」
「ある。」
麻琴は、無表情の中にも窮屈そうな素振りを見せた。
「・・・・・・やはり、洋服は落ち着かない。」
「まあ!麻琴さん、もしかして…和服の方が動きやすいんですの!?」
「…ここに来るまでは、いつも和服だった。」
「素敵!『日本の心』ですわね!!私、幼い頃からずっとアメリカにいたものですから…
そう言うの、憧れますわ!」
「…そうか。だけど…」
麻琴は、少しだけ口元を緩ませる。
83 名前:第三十三話 投稿日:2003年04月03日(木)13時55分00秒
 どきっ
その表情に、あさ美の心臓が跳ねる。

「…あさ美ちゃんは、白衣が一番似合ってる。」

「・・・・・・あ、ありがとう…ございます…。」
あさ美は顔が赤くなるのを自覚して、視線を床に落とした。
「…あさ美ちゃん。」
「はひっ!?」
飛び上がるようにしてあさ美が返事をすると、麻琴はあさ美に向かって手を伸ばす。
「…襟が、中に入ってしまっている。」
「えっ!?」
「じっとしてて。」
麻琴は、白衣の中に入ってしまっている襟を、優しい手つきで直す。
「…これで、よし。」
「す、すみません…ありがとうございます…。」
「いや。」
 と、その時。

ヴィ〜ッヴィ〜ッ

「!!」
「出撃、だな。」
「そうですね!!」
二人は、顔を合わせた。
「私たちの、初出撃だ。」
「ええ…!!」
顔を引き締め、それぞれの戦場へと走る。
 しかし、あさ美の顔の赤みは引かなかった。
84 名前:第三十三話 投稿日:2003年04月03日(木)13時56分10秒

****************************************

 司令室での席順は、雛壇の一番上に圭織。二段目に、向かって左から順に、里沙・あさ
美・梨華の順である。
 しかし右側の通信席は、現在は空席になっている。
「…石川さんから連絡です。『現在、大急ぎでUFAに向かっています。道は混んでいな
いので、十分後には着きます』…との事です。」
里沙の緊張した声に、圭織が頷く。
「…紺野も新垣も…初出撃なのに先輩の石川がいないって事で、不安かも知れないけど…
絶対大丈夫だからね!落ち着いて、石川が来るのを待ってようね。」
「「はい!!」」
あさ美は真剣な顔で、手を動かす。
「い、一応、通信回線は開きました!」
「よーし!みんなー!!石川まだ帰って来てないけど、気合入れるよー!!特にヨッスィー!!
石川いないからってフヌケるなよー!!」
『・・・・・・ははは。まかせてクダサーイ。』
『んあ〜。すでにフヌケてるね〜。』
「と、とにかく!!がんばっていきま──」
「「「「「「「「「「「「っしょい!!!」」」」」」」」」」」」
いつもの掛け声。
「う〜ん、さすがに十三人もの大所帯になると、気合の入り方が違うねぇ〜。」
『いいらさん。一人、フヌケがいるのれす。』
「あ、そっか。もー、ヨッスィーちゃんと気合入れてよ〜。」
『何言ってるんですかぁ。ヨシザワはいつでもやる気ムンムンですよ。』
『・・・・・・その言い方、なんかイヤだ…。』
真里がげんなりと呟く。すると。
「…し、新種出現!」
「その数…三十!!」
あさ美と里沙が叫んだ。全員の顔に、緊張が走る。
85 名前:第三十三話 投稿日:2003年04月03日(木)13時57分46秒
「…新種以外には?」
「タイプAが五、タイプCが十七です。総数は五十二!!」
「・・・・・・多いわね。」
圭織は叫ぶ。
「…なっちと後藤と高橋は、タイプAとC。圭ちゃんはその三人の援護に付いて。それ以外
の人たちは、遠距離攻撃で新種を倒して。新種に近距離攻撃仕掛けちゃ駄目よ!わかった!?」
『『『『『『『『『了解!!』』』』』』』』』
外勤九人が、声を揃えた。
 それと同時に、なつみ、真希、愛の三人が動く。
 その映像を見つめながら、圭織はぐっと奥歯をかみ締めた。
「…まったく、やりにくいわね。新種!!」
 そう言ってから、自分の目の前に開いている、新種の悪魔のデータウィンドウを爪で弾いた。
86 名前:第三十三話 投稿日:2003年04月03日(木)13時58分18秒

****************************************

 「お、遅れましたー!すみません!!」
梨華が息を切らせながら司令室に入って来た時、あさ美と里沙は半泣きだった。
「「い、石川さぁーん!!」」
「どうしたの!?二人とも!!」
「石川さん、私、フランス語できないんですぅ!!」
「私もぉ!!」
「はい?フランス語?」
梨華が席に着くと、とある文章がメールで送られて来ていた。
 正式な文面のメールではない。よほど焦って打ち込んだらしく、所々スペルの間違いも
ある。
「・・・・・・!!!」
ざっと目を通して、梨華が目を見開く。
「…なんですってぇ!!?」
「どしたの?石川…。」
「た、大変です!!フランス大使の娘が…現場の近くに取り残されてるんだそうです!!」
「な・・・・・・!!!」
圭織の顔から血の気が引く。
「なんでも、娘さんはまだ小さいそうで…一緒にいた母親とはぐれてしまったんだそうで
す!!」
「はぐれた場所は!?」
「スタバの近くだそうですが…」
あさ美の手が、素早く動く。
「…スタバの店内の監視カメラに侵入しました!!画面左下に出します!!」
「し、侵入って…紺野、ソレ犯罪…。」
「言ってられないでしょう、今は。」
梨華の常識的な発言は、緊急事態の名の下に却下された。
87 名前:297 投稿日:2003年04月03日(木)14時00分17秒
遅くなりましたが新スレおめでとうございます
紺ちゃんの喋り方がおしとやか(w
どんなCPが出るんだろう…ますます楽しみです。
後、梨華ちゃんどうなる〜〜!!ハラハラです
88 名前:第三十三話 投稿日:2003年04月03日(木)14時00分29秒
「・・・・・・が、画面が荒い!!」
圭織が焦りの表情を見せた、その時。
「…あ!!いますよ!!」
里沙が声を上げる。
「え!?どこどこ!?」
「ほら、あの…テーブルの下!!ピンクのワンピース着た、外人の女の子!!」
「「「あああっ!!!」」」
圭織はウィンドウに向かって叫んだ。
「誰かー!!手ぇ空いてる人!!スタバん中にいるフランス大使の娘、迎えに行ってー!!!」
『うえぇぇぇぇ!?無理だって圭織!!手一杯だよぉ!!』
真里が泣き声を上げる。
「無理は承知!!でも、早く助け出さなきゃ…外交問題になっちゃうんだよ!!」
『そんな事言うてもなぁ…』
『・・・・・・わかった。アタシ行って来る。』
圭が名乗り出ると、愛が泣き声を上げる。
『ま、待ってくださいっ!!保田さんいなくなったら私…!!!』
『…高橋。大丈夫。あんたはできる。』
『・・・・・・はい。』
泣きそうな愛を残して、半ば強引に圭はスタバに向かって走り出した。
「…た、高橋!大丈夫?」
『…がんばります!!』
そして、手に持った真剣で悪魔を真っ二つに切り裂く。
89 名前:第三十三話 投稿日:2003年04月03日(木)14時00分59秒
 だけど、目元には涙が浮かんでいる。
「な、なっち。高橋のフォローよろしく。」
『う〜ん。一応やってみるけど…コレは慣れだからなぁ。』
『んあ。そうだねぇ。大丈夫だよ高橋。』
『はいぃ!!』
なみだ目の愛を見て、梨華はちょっと前の自分を思い出した。
(…そーいや初出撃の時、わたしも貧血起こしそうになったっけ。)
そしてそれが元で、ひとみと手をつないで眠り…それ以来ずっとひとみが好きな梨華。思
い出して、胸がときめいた。
 しかし、表情は浮かない。
 今日、再会した元婚約者の事が、胸を占めている。
(・・・・・・戦闘中よ。集中しなきゃ。)
 梨華は、泣きたくなった。
90 名前:第三十三話 投稿日:2003年04月03日(木)14時01分29秒

****************************************

 ミーティングも終わり、自由時間になった。
「…ひとみちゃん。ちょっと…良い?」
「え?梨華ちゃん、どしたの?」
「・・・・・・わたしの部屋に、来て。二人きりになりたいの。」
ひとみは目をぱちくりとさせ、それから顔を赤くする。
 しかし、梨華の様子が変な事に気付いて…首をかしげる。
「…どしたの?梨…」
「ひとみちゃん!!」
 梨華の部屋に通された直後、梨華に抱き付かれた。
「りっ、りっ、りっ、りっ、りっ、梨華ちゃん!?」
いきなりの事に、声が裏返る。
 梨華はつよくひとみに抱き付いた。
「…お願い。今はただ、側にいて。抱きしめていて。」
「・・・・・・。」
ひとみはそっと、梨華を抱き返す。
「・・・・・・梨華ちゃん。」
「・・・・・・。」
「なんか、あったんだね?」
「・・・・・・。」
梨華は無言で頷く。
「そっか…言いたくないんなら、聞かないけどさ。」
「・・・・・・ごめんなさい。」
「ううん、いいんだ。」
ひとみは梨華を抱きしめたまま、ソファへと移動する。
 そして、抱き合ったままソファに座る。
梨華はふっと、涙にぬれた顔をひとみに見せた。
「…梨華ちゃん…。」
囁いてから、唇を重ねる。
91 名前:第三十三話 投稿日:2003年04月03日(木)14時01分59秒
 長い長いキス。
 求め、求められながら…梨華は涙を流す。

 これから先の事を考えると、涙が止まらないのだ。

「・・・・・・ひとみちゃぁん…。」
「ん?」
「詳しい事は…言えないの。だけど…聞いて。」
「・・・・・・何?」
梨華はあふれ出る涙を止める事も出来ずに言った。
「何があっても、わたしを信じてね?わたしが好きなのは…愛してるのは、ひとみちゃん
だけだから。それだけは絶対、何があっても変わらないから。」
「…梨華ちゃん…?」
「お願い…信じて、ね?」
ひとみは、梨華をもう一度抱き寄せる。
「・・・・・・わかった。信じる。」
「本当?」
「本当。…あたしは、梨華ちゃんを信じるよ。愛してるから。」
「・・・・・・よかった。」
嬉しそうに呟く梨華を、ひとみは更に抱きしめる。
 胸に生まれた不安を、誤魔化すかのように。
92 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月03日(木)14時04分05秒


 久々の出撃ー!!
 そして波乱の予感れ〜す♪さて、疫病神はどのように活躍して頂きましょうかねぇ♪
 楽しみ楽しみ♪

>シフォン様
 出撃したのに、梨華ちゃんいないからフヌケなヨッスィー…かっこよく決められる日は
来るのでしょうか(笑)
 がんばりますねー!!どうぞよろしく!!

>とこま様
 そうなんですよぉ〜!なっちってば大胆にも(笑)
 中澤姐さんは…うっふふふふふふ。限りなくマイナーCPになりそうです☆

>匿名匿名希望様
 つかまらずに済んだみたいです(笑)
 そして梨華ちゃん…波乱の予感。妻の危機に、夫はどう立ち向かうんでしょぉかねぇ♪
 ありがとうございます!!がんばります!!

>ヒトシズク様
 あまえんぼよしこ、気に入って下さったようで…よかったです☆
 そして小川さん…今回ちょっとだけ活躍してますね(笑)いかがでしょう?
93 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月03日(木)14時04分50秒
レスのつづきでっすきほし

>はる〜か様
( ‘д‘) <ヨッスィーは、梨華ちゃんおっても赤ん坊みたいやで。
( ´D`)<いたらいたで、甘えまくりれすからね。
 バカップルは、周囲の目など気にしないのです(笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>黒様
 うふふふふ…恋する乙女なのれす(笑)
 疫病神、これからちょっと出て参りますよ〜♪今作の嫌われ者決定!!(前作はあやや)
 小川さん、なんだか人気で嬉しいです☆

>297様
 ありがとうございます〜!!こんこんのしゃべり方…悩みました(笑)
 梨華ちゃんがこの先どうなるのか…それは私にもわかってないかも(←オイ)
 がんばりますね〜!!
94 名前:297 投稿日:2003年04月03日(木)14時05分54秒
ぬぉ!!打ってしまった。
すいません、携帯からだと更新が遅くって(泣
語学得意な梨華ちゃんかっこいいっす
95 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月03日(木)19時01分29秒
ぬがぁぁぁぁ・・・。
梨華ちゃん、私も梨華ちゃんを信じます(涙)
あぁこれからどうなっていくんでしょう・・・?
はらはらでございます。
96 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年04月03日(木)20時18分39秒
おぉぉぉぉ〜!!!
紺ちゃん不法侵入・・・いや〜いいっすねぇ!紺ちゃんらしくて!(笑。
そして小川さん!!!かっけぇ〜!!!惚れますねぇ〜^^
紺ちゃんとどーなるのか気になりますね〜♪
そして!!!いしよし!!!
梨華ちゃん!!!どうしたの!?って感じで!
よしこぉ〜助けてやってよ〜・・(泣。

では、次回の更新楽しみにしてます!
がんばってください、師匠♪
応援しております!!!
97 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月03日(木)21時03分18秒
紺野ちゃんの天才ぶりが・・・PCも専門職なんですかね。
それでいて、顔に出るタイプ・・・・かわいい〜〜!!

しかし梨華ちゃんは、大変な立場に立ってますね・・・梨華ちゃんがんば!
ここはちゃんと旦那として、よっすぃにがんばってもらわないと。
よっすぃは旦那として妻を信じることが一番大切です。  う〜んおおげさ?(爆
98 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年04月03日(木)21時27分43秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
いまさらながら、甘い甘い、いしよし最高です。
甘えてくる梨華ちゃんを目の前にしたら、自分を抑えられる自信無しです。(笑)
悪魔も熱々の雰囲気にたじたじです。侵略する隙がありません。
仕事疲れの身体に甘いいしよしは特効薬です。
続きも楽しみに待ってます!
99 名前:サイレンス 投稿日:2003年04月03日(木)21時38分57秒
何が起こるんだ気になる。
とにかくいしよしの絆を信じてるんで。

例の番組見ましたよ。
斉籐さんおもしろい人ですね。
石川さんより後藤さんにドキッとしました。
(でも梨華ちゃんが一番…のはずです)
100 名前: 投稿日:2003年04月04日(金)09時58分34秒
まこっちゃんがかっけぇ〜!!!惚れましたよ(爆

いしよしは何やら大変ですね・・・
早く難が去ってくれると良いです。
101 名前:第三十四話 投稿日:2003年04月04日(金)14時36分51秒

 なつみと真里が、にらみ合う。
「…とうとう、決着をつける時が来たべさ。」
「そうだね、なっち…。」
「こうなった以上、なっちは容赦しないべ。」
「もちろん、ヤグチだって!!」
二人の間に、火花が散る。
「目に物見せてやるべ!!この、ちっちゃいのが!!」
「なんだとぉ!?それはこっちの台詞だっつの!!この、いもなっち!!」
そして同時に、怯えながら座る里沙の方に顔を向ける。
「ってなワケで新垣!!判定よろしくだべさ!!」
「えぇっ!?は、はい…。」
「お豆ちゃん、公平な目で判定するんだよ!?」
「わ、わかりました…。」
里沙は半泣きで、二本のフラッグを握る。
 右手には、赤地に黒で『なっち』と書かれているフラッグ。
 左手には、緑地に黒で『ヤグチ』と書かれているフラッグ。
(うえーん…なんでこんな事になっちゃったのぉぉ〜…。)
 そんな里沙の心の声を無視して、二人は火花を散らす。
「…ふふふ。ヤグチの泣き顔を見るのが楽しみだべさ…。」
「ハッ!言ってろ!!」
「先に言っておくべさ!!なっちが勝ったら…矢口は明日の夜までずっと、語尾に『やぐ
やぐ』を付けて喋ってもらうべ!!」
「な…何ッ!!?」
真里はのけぞる。たしかにソレは、ちょっと辛い。
 例文は『ヤグチのプリン食うなよ〜…やぐやぐ』である。
「・・・・・・くッ!!そ、それじゃあ…ヤグチが勝ったら、なっちは明日の夜までずっ
と、標準語で喋ってもらうよ!!イントネーションの狂いも許さない!!」
「んなッ!!」
現在北海道訛り全開のなつみには、ちょっとキツい。
102 名前:第三十四話 投稿日:2003年04月04日(金)14時37分26秒
「…お互い、引けなくなったべさ。腹ぁ決めるべ!!」
「元々、お互い引く気ないじゃん。…腹ならとうの昔に決まってる!!」
なつみはニヤリと笑う。
「…良い度胸だべさ、矢口。」
「なっちもね…じゃ、いくよ…!!」
里沙はごくりとつばを飲み、頷いた。

「「に〜らめっこしっましょ〜!!笑〜っちゃ負っけよ〜、あっぷっぷ!!」」

 あくまで二人とも、真剣である。
 これ以上なく真剣である。
「・・・・・・!!」
里沙の方が耐えられなくなって、笑い声を上げたくなる程真剣である。
(た、助けて…!!なにコレ!!だ、だって二人とも、すごい美人なのに…こ、この顔面
変形率は何事!?ちょっと待って、やめてー!!イヤー!!)
里沙はフラッグを握り締め、必死で笑いを押し込める。
 ────十分経過。
(し、死ぬ…!!)
里沙の腹筋と肺の限界が近い。
 顔面の変形率は、時間の経過と共にぐんぐんと上がっている。
 つまり、どんどん変顔のレベルが上がっているのだ。
(な、なんで私、こんな苦しまなきゃいけないの…っ!?い、嫌ぁぁぁぁぁ!!もう駄目
えぇぇぇぇ!!)
 里沙はフラッグを横に置いて、両手で口元を押さえた。
 ────十五分経過。
「ぶっはははははははははははは!!あっはっははははははっははははは!!!」
里沙が耐え切れずに、爆笑し始める。
 それと同時に、なつみと真里も小刻みに震え始めた。
 顔面変形率は、まだどんどんと上昇中。
「ひは────────────────ははははははははは!!カンベン!!マジ勘弁!!」
里沙の爆笑もピークに達する。
103 名前:第三十四話 投稿日:2003年04月04日(金)14時38分01秒
 ────二十分経過。
「…は、はひっ、はひっ、ふひっ…!!」
涙を流しながら腹部を押さえ、里沙は苦しそうに笑い続ける。
「も、だ、駄目…ふ、腹筋が…腹筋が死ぬ…!!ふひっ、なんか腹筋ピクピク言ってる…!!」
 きっと明日の朝は、腹筋が痛くて起き上がれないであろう。
 と、その時。

「…キャハハハハハハハハ!!!」

里沙は一瞬、どっちの声だかわからなかったが…すぐさま判断する。
 そして…赤いフラッグを振り上げた。
「しょ、勝者、あ、あべ、安倍さん!!」
痛い腹筋を抱えて里沙がそう叫んだ次の瞬間。
「よっしゃ────────────────────────!!!!!」
なつみがガッツポーズを取った。
「…て、てゆーか安倍さん!!矢口さん!!顔、戻ってません!!」
里沙のその言葉で、二人は同時にふるふると顔を振る。
 ばちんっ
そんな音と共に、二人はいつもの可愛い顔に戻る。
「や、やめてくださいお二人とも!!私を殺す気ですか!?これ以上笑わせないでくださ
いよ!!笑い死にますよ!?」
「いや〜、ごめんごめん。…矢口?」
なつみは勝ち誇った笑みを、真里に向ける。
「…約束、覚えてるべ?」
「…覚えてるよ。」
「ホラ!足りてないっしょ!?」
「・・・・・・覚えてるやぐやぐ。」
「よろしい!だべさ♪」
「うははははは!!!だ、だからこれ以上笑わせないで下さいってばぁ!!」
里沙の笑い声は、ハッキリいって苦痛の声に近かった。
104 名前:第三十四話 投稿日:2003年04月04日(金)14時39分26秒

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 ミーティングが行われた。
「え〜、新種と対決した感想…もう全員言ったっけ?」
圭織の言葉に、なつみが満面笑顔で手を上げる。
「はーいっ!!矢口がまだだべさー!!」
「え?矢口?」
真里はメッチャメチャ不満そうな顔を見せた。
「そーいや矢口、今日静かね。」
「・・・・・・。」
圭の言葉にも無言で返す。
「もー、矢口さんちっちゃいんだから、もっと元気良くないと見つけられませんよぉ〜?」
「・・・・・・。」
ひとみの言葉にも、ひたすら無言。
「矢口、なんで喋らないの?」
「圭織、矢口はね、なっちとの賭けに負けたんだべさ!!」
楽しそうに言うなつみに、圭があきれの目線を向けた。
「アンタ達…またなんか賭けたの?」
「そう!!今回賭けたのは、『言葉』だべさ!!」
「え?喋っちゃいけないって?」
「ううん、そうじゃなくて…ね?矢口?」
「・・・・・・。」
真里は恨みがましい視線をなつみに向けてから、口を開く。

「…語尾に、『やぐやぐ』って付ける事になったんだ…やぐやぐ。」

「ぶあっはははははははははは!!!!」
里沙が苦しそうな笑い声を上げる。
105 名前:第三十四話 投稿日:2003年04月04日(金)14時39分57秒
「や、やめてください!!思い出させないでください!!死ぬ…マジで笑い死ぬ…!!」
「り、里沙さんしっかりして下さいませ…うぐっ!!ぶはっ!!げほっ!!」
その異様な笑いっぷりに、あさ美が笑いをこらえながら里沙の背中をさする。
 他のメンバーは、必死で笑いをこらえていた。麻琴でさえも、背中を向けて肩を震わせ
ている。
「もー!!くそー!!覚えてろよお前らー!!やぐやぐー!!」
「やぐっつぁん…!!」
真希が、真里に抱きつく。
「可愛い…可愛いよ、やぐっつぁん!!」
「…ごっつぁん。そんな笑いこらえまくった顔で言われても嬉しくないから。やぐやぐ。」
「律儀だし!!…ああ、可愛い!!この場で押し倒してしまいたい…!!」
「だからさ、笑いこらえてるのバレバレだから。やぐやぐ。」
「・・・・・・ブッ!!」
真里は涙目で叫ぶ。
「うわーん!!みんな嫌いだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!…やぐやぐ。」
どこまでも律儀な矢口真里・十七歳であった。
106 名前:第三十四話 投稿日:2003年04月04日(金)14時40分34秒

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 なつみは、圭の部屋のベッドにどかっと座る。
「いや〜、矢口は律儀だべさ♪」
「・・・・・・なっち。あんまり矢口をいじめるんじゃないわよ…。」
「なんだよぉ。圭ちゃんだって笑ってたクセに。」
「・・・・・・だって…そりゃー…。」
「それにさ、あれは賭けだったんだもーん♪なっちが負けたら、なっち標準語喋る事になっ
てたんだもーん♪」
圭は苦笑しながら、ソファに腰掛ける。
「・・・・・・。」
そんな圭を見て、なつみはぽつりと呟く。
「…圭ちゃん、こっちおいでよ?」
「・・・・・・アタシはこっちのが、良いでしょ。」
「なんでだよぉ!!」
「なんでって、そりゃ…。」
なつみは、ごろりとベッドに横たわる。
 スカートが、自然と少しまくれあがった。
「・・・・・・。」
圭が、目を逸らす。
「…ね、圭ちゃん?」
「な、何?」
「おいでよ。」
「・・・・・・。」
圭はため息を吐いた。
(…どーゆー意味で言ってるんだか知らないけどさぁ…あ、危ないってなっち。)
そんな圭に、なつみはぷ〜っと頬を膨らます。
「圭ちゃんってば!!」
「・・・・・・何よ。」

「なっち、圭ちゃんのお嫁さんなんだべ!?」

「・・・・・・ちょっと待て。アンタ、アタシの性別わかってる?」
「そーゆー現実的な問題じゃなくてぇ!!精神的な問題だべ!!」
107 名前:第三十四話 投稿日:2003年04月04日(金)14時41分58秒
なつみはむくっと起き上がり、ネクタイを緩めて…第二ボタンまで開ける。
「ちょ…な、なっち!?」
「なっちは、自分がセクシーさとはかけ離れてるって、わかってるべ!?」
「・・・・・・。」
「だ、だけどさぁ…ここまで何もないとさぁ、逆に…不安になるっしょ!?」
圭は目線を逸らす。
 そう。確かに、告白されたあの日から…手すらつないでいないのだ。キスも、あれ一回
きり。
「ヨッスィーとかごっつぁんみたいに、『好き好き』って常に言ってくれなくてもかまわ
ないけどさぁ…二人きりの時くらい、もっと行動してくれてもいいんでないかい!?」
「・・・・・・なっち、どうしたの?なんか、機嫌悪いみたいだけど。」
 圭から見て、なつみは現在普通の状態ではなかった。
 何か、イライラしている。
 表面上はいつもどおりを装っているが、圭にはわかる。内面はいつもと全然違う。
「悪くもなるっしょ。」
「なんで?」
「圭ちゃんのせいだべさ!!」
「はい!?」
本気で首をかしげる圭に、なつみは涙を浮かべながら言う。

「…フランス大使の娘に、でれでれしちゃってさ。」

「・・・・・・。」
圭は額に手をあてる。
「…なっち。あのフランス大使の娘は、まだ四歳よ?」
「関係ないべ!!」
「それに、なっちの方があの子と仲良くなってたじゃない。」
「…だけどさぁ!!なにも、キスしたげなくても良いべ!?」
「挨拶でしょ、挨拶。それに向こうからして来たんだから、返さないと失礼…」
「じゃあ、なっちがしたら圭ちゃんもしてくれるの!?」
108 名前:第三十四話 投稿日:2003年04月04日(金)14時42分29秒
「・・・・・・なっち、何言って…」
圭が言い終わらない内に、なつみは目にも留まらぬ速さで圭に近寄った。
 さすがは外勤。訓練されてるだけあって、本当に目にも留まらない速さである。
「ちょ、な…」
なつみは強引に、圭の唇に自分の唇を重ねる。
 どれくらい、そうしていただろうか。
「・・・・・・なっち。」
ようやく唇を離したなつみを見ると…泣いていた。
「…圭ちゃんの、ロリコン。」
「なっ!?あ、アタシのどこが…!!」
「ロリコンだべさ!!」
「・・・・・・。」
この目の前の恋人(自称・嫁)を見てると、なんだか本気で否定できない圭。
「…わかってるべ。なっちの方が負けてるって。」
「へ?」
「なっちばっか、圭ちゃん好きでさ。…圭ちゃんはなっちの事、そんなでもないんだべさ。」
「そんな事ないわよ。…アタシだって、好きよ?」
なつみの顔がかーっと赤くなる。
 圭は頬を緩めながら、なつみの頬にキスをする。
「今は、これだけにしとこう。」
「・・・・・・なんで?」

「アタシ、大好物は最後まで取っておくタイプなの。なっちもそうでしょ?」

「・・・・・・ずるい。」
「そお?」
「ずるいよぉ。」
「そっか。じゃ…キスだけは解禁にする?」
なつみはこくりと頷いた。
 そして、今度は圭からなつみにキス。
 圭のキスは、優しくて熱いキスだった。
109 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月04日(金)14時43分05秒


 なっち祭りです。今回はなっち祭り。
 何故ならば昨日、なっちのエッセイを買って読んだから。
 現在は石ヲタですが、昔はなちヲタだった私。
 昔の『なっちマンセー!!』魂が蘇りました(爆笑)

>297様
 いえいえ、お気になさらずに♪
 梨華ちゃんの語学力…私もほしいです(笑)

>匿名匿名希望様
( T▽T)<信じてね…。
 今回はいしよしナシですね。なっち祭りなので(笑)
 がんばりますねー!!

>ヒトシズク様
 >紺ちゃん不法侵入・・・いや〜いいっすねぇ!紺ちゃんらしくて!(笑。
川o・-・)<…恐れ入ります。
 いしよしはですねぇ…くくくく。色々あるんですよ、これから先。色々考えてるんです
よ。うっふふふふふふ。
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>はる〜か様
 >紺野ちゃんの天才ぶりが・・・PCも専門職なんですかね。
 >それでいて、顔に出るタイプ・・・・かわいい〜〜!!
川*・-・)<…お、恐れ入ります…。
 PC、石川さんの手に負えなくなって参りましたので。
 >よっすぃは旦那として妻を信じることが一番大切です。  う〜んおおげさ?(爆
(O^〜^)<モチ!!信じるYO!!!
 どうなるんでしょぉねぇ♪書くのが楽しみです。ギャグを絡めて行きたいと考えてます
のでっ♪
110 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月04日(金)14時43分40秒
レスの続きでっすきほし

>ななしのよっすぃ〜様
 >甘えてくる梨華ちゃんを目の前にしたら、自分を抑えられる自信無しです。(笑)
 >悪魔も熱々の雰囲気にたじたじです。侵略する隙がありません。
 梨華ちゃんのエロさは、悪魔すら魅了する、と(笑)
 今回はやすなちあまあまですが…いかがでしょうか?
 ケメ子じゃ疲れ取れませんかね?(爆笑)
 がんばりますね!!

>サイレンス様
 いしよしの絆、信じててくださいませっ!!私もがんばります!!
 斉藤さん、素敵でしょう?
 ごっちんのあのカッコにもどきどきしてますが、梨華ちゃんの衣装にもどきどきばくば
くしてます(笑)

>黒様
 寡黙なまこっちゃん、一度書いてみたかったのれす(笑)
 気に入って頂けたようで…よかった☆
 いしよしの難は…意外とアッサリ決着ついたりして…(笑)
111 名前:チップ 投稿日:2003年04月04日(金)15時10分46秒
なっち祭りワショーイ!!
なっち誘い受け?誘い受けなの?誘い受けで(ry
クロイツさんは買ったんすね…へぇ……私昨日本屋5件渡り歩いたにもかかわらず、
( T▽T)<なっちのエッセイがどこにもないんですー!!
なんで置いてないんだYO!売り切れなのかYO!
吉永小百合のエッセイばっか並べやがってちくしょう!
あぁ…なっち、私にリゲインください。
112 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年04月04日(金)15時39分51秒
なっち祭り、わっしょーーーーいって感じで(恥。
やぐっつあんとなっちの対決マジで笑いましたー^^
新垣の気持ちがわかりましたよ〜マジで!
語尾に『やぐやぐ』をつけて話すやぐっつあん・・・
マジかわぇぇぇぇ〜!!!!
梨華ちゃんファンにも関わらず、そんなことを思ってしまいました(−−;
いしよし&なちけい&やぐごま今後どうなるか目が離せませんね!!!(個人的にはいしよしが一番・・・)

では次回の更新楽しみにしております!
がんばってください、師匠!!!
応援しています♪
113 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2003年04月04日(金)19時15分43秒
(〜T◇T)<ちくしょーーーーーー!・・・やぐやぐ・・・


かわいすぎる!!矢口!!矢口ヲタになろっかな
114 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月04日(金)19時30分09秒
なっちとヤグのにらめっこ・・・・か・かわいい!!!!
審判さんが先にギブアップしてしまい、本人たちは20分以上もそのままなんて・・・
おかげに、ヤグは語尾にやぐやぐをつけなければいけなくなり、里沙ちゃんは腹筋を筋肉痛に

それによって、利益を得る人がいるわけで、たとえばごっちん。
間違いなく、かわいすぎると思っているはずです(笑

再確認しました。やっぱりなっちと圭ちゃんは大人のカップルです。
某バカップルのような、キスはせず、大人な感じがGOOD!!
今日はアダルティーな内容でしたね(意味違ッ!
115 名前:本庄 投稿日:2003年04月04日(金)20時04分55秒
いやん♪やすなちラブラブ♪♪
ニヤケまくった頬が戻りません(w
前々作みたいな夫婦な二人もいいけどこんな二人も(・∀・)イイ!!
116 名前:サイレンス 投稿日:2003年04月04日(金)21時40分05秒
なっちだ〜。安倍さんも結構好きです。

ところで前から言いたかったんですが、
安倍さんのなまりってあんなにひどいんで
しょうか?

次回も楽しみにしてます…やぐやぐ。
(あ、うつってもた〜)ベタでした。
117 名前:とこま 投稿日:2003年04月04日(金)21時41分14秒
やすなち・・・ええですなあ!
思わず頬が緩み・・・♪
やぐっちゃんも可愛い♪
118 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月05日(土)00時28分53秒
なっち可愛い〜で〜す☆
自分は吉好きですが、ここのなっちには見事顎にアッパー食らいました(w
なっち祭りに両手上げて万歳です!

・・・やぐやぐ♪
119 名前:第三十五話 投稿日:2003年04月05日(土)09時41分55秒

 嫌な予感が取れない。
(なんか…嫌な感じなのれす。梨華ちゃんが出かけてるのが、すごく嫌な感じに思えるの
れす。)
 希美は、亜依を探していた。
 亜依さえ側にいてくれたら、この嫌な予感も消えてなくなる…そう思ったのだ。
「…あいぼん。」
廊下に立ち止まり、きょろきょろと首を振る。
「・・・・・・こっち、れすね。」
 亜依の気配を捉え、希美はとてとてと走り出す。
 すると。
「・・・・・・なんでやねん。」
「あ!あいぼ…」
亜依の声が聞こえて、希美は嬉しそうに振り返る。
 扉の隙間から、亜依の姿が見えた。そしてその隣には、里沙の姿。
(…あいぼんと、里沙ちゃん?)
いけない事とは思いつつも、気配を消して耳を澄ましてしまう。
「でも、私のこーゆー予感って、外れた事ないんですよ。」
「…アホらし。」
「アホらしくないですってば!!」
「まったく、新垣さん。ウチよか先に自分の事心配しぃや。腹筋、まだ痛いんやろ?」
「まだ痛いですけどぉ…でも、どーしても聞きたかったんですよ。気になっちゃって。」
楽しそうな里沙に、ちょっと困ったような亜依。
(・・・・・・あ、また…なんか、嫌な予感がするのれす…。)
さっきまで感じていたのとは、別種類。希美の胸が、嫌な予感に早鐘を打つ。

「もっかい聞きますよ?加護さん、石川さんの事…好きですよね?」

(!!!)
もう少しで、気配と声を殺すのを忘れる所だった。
120 名前:第三十五話 投稿日:2003年04月05日(土)09時42分26秒
「…だから、なんでそうなるねん。」
「なんとなく、ですよ。だって加護さん、石川さんを見る目が違いますもん。」
「…新垣さん。」
亜依は、諦めたようにため息を吐く。
「せやけどなぁ、ウチがそれを認めた所で、どうするつもりやねん。」
「応援しますよ♪」
「アホかい。梨華ちゃんにはヨッスィーがおるやろ。」
「あ、そっかぁ。」
(・・・・・・!!!)
希美は、胸を押さえる。
「そっかぁ、てアンタ。そんな大事なトコ忘れてどないすんねん。…でも…」
亜依はカラカラと笑った後、真剣な声でこう言った。

「…もし、ウチがもっと頑張ってたら…あの二人がくっつくの邪魔してたら、どうなって
たんやろな。」

「・・・・・・!!!!!」
希美は、涙を流しながらその場から走り去った。
「ん?」
その気配を察して、亜依は振り返るが…そこにはもう、希美はいなかった。
121 名前:第三十五話 投稿日:2003年04月05日(土)09時45分00秒

****************************************

 『ええい!!また今日も石川いないしー!!』
圭織はウィンドウの向こう側で叫ぶ。
『もー、レンタルは認めたのは圭織だけどさぁ!!こーいつも出撃の時いないんじゃ困り
モノだよ!!』
「圭織〜。落ち着けよ…やぐやぐ。」
「やぐっつぁん…律儀なやぐっつぁんが、果てしなく愛しい…。」
「ごっつぁん…出撃中に抱きつくのはやめて。やぐやぐ。」
「んあぁ…出撃前に抱きついても拒否られたのにぃ。」
「だって…ごっつぁん馬鹿にすんだもん!!ヤグチの事!!…や、やぐやぐ。」
「馬鹿になんかしてないよぉ。ごとーは本気で可愛いと思ってるんだよ。」
「…本当に?やぐやぐ。」
「本当本当。ごとーにとって、やぐっつぁん以上に可愛いモノなんてこの世にないね!!」
「・・・・・・はずかしいよぉ…やぐやぐ。」
真希はぎゅっと真里を抱きしめ、頬にちゅっとキスをする。
「好きだよ、やぐっつぁん…大好き…。」
「ごっつぁん…ヤグチもごっつぁん大好きだよ…やぐやぐ。」
「お取り込み中悪いんだけどさ。」
圭がそう言って、額を手で押さえる。

「…悪魔目の前にして、二人の世界に入らないでくれない?」

はたと気付くと、真希と真里以外は既に戦い始めている。
122 名前:第三十五話 投稿日:2003年04月05日(土)09時46分10秒
「んあ〜、めんごめんご☆やぐっつぁんがあまりにも可愛いからさっ☆つい☆」
「つい、じゃないっつの。」
そして真希が走り出す。
 なつみの隣に着くと、真希は満面の笑顔で言った。
「なっち…。」
「ん?」
「素敵な罰ゲーム思いついてくれて…ありがとう!!」
「・・・・・・やっぱり、一番喜んでるのはごっつぁんだったか。」
「んあ!」
夢見心地な表情で、悪魔を次々に拳で貫いて行く真希。
 なつみはそれを見ながら呟いた。
「いや〜、なっち良いことしたべ。」
なつみはほくほくとした顔で、一人頷く。
 本当である。
123 名前:第三十五話 投稿日:2003年04月05日(土)09時46分48秒
 一方、別の場所では。
「のの!!」
「・・・・・・あ、あいぼん…。」
亜依が焦りの表情を見せる。
(な、何でタイミングが合わへんの!?)
 希美とのコンビネーション攻撃が、上手く行かない。
 とは言え、コンマ数秒のズレ程度なのだが。いつもと違う希美の動きに、亜依は戸惑い
を覚える。
 亜依と希美の前に、ウィンドウが開く。
『あいぼん、のんちゃん!どうしたの!?なんか、攻撃のタイミング合ってないみたいだ
けど…。』
圭織も平静を装っているが、顔に少し不安が出ている。
 それはそうだ。今や亜依と希美は、露払いの要。この二人がしっかりしていないと、他
のメンバーも戦いにくくなる。
「・・・・・・。」
亜依はちらりと希美を見る。
 希美はスカートを握り締めて、泣きそうな顔をしていた。
「…大丈夫です、飯田さん。」
『「え!?」』
亜依の言葉に、圭織と希美が驚いた顔を見せる。
「大丈夫です。すぐに、いつもどおりに戻りますから。な?のの?」
「・・・・・・へい。」
圭織が心配そうな顔でウィンドウを閉じる。
「のの。」
希美は身体をびくっと震わせる。亜依は、そんな希美の肩を抱いた。

「…ウチがなんかしたのかも知れんけど…後で、謝る。だから今だけは許しててくれへん?」

「ち、違うのれす!!あいぼんは何も悪くなくて、ののが…!!」
「ええから、そう言う事にしといてや。」
そして亜依は、力強く言う。
「行くで。」
「…へい…。」
希美はますます泣きそうな顔で、なんとか答えた。
124 名前:第三十五話 投稿日:2003年04月05日(土)09時47分24秒

****************************************

 梨華の不在、亜依と希美のコンビネーションのズレ、緊張感のない真里の語尾。
 そのような不安を抱えながらも、一応今回も無事に悪魔は殲滅できた。
「・・・・・・梨華ちゃん、まだ戻って来まえせんね…。」
ミーティングの最中、ひとみがぽつりと漏らした。
「…そうですわね。」
あさ美も不安そうな声を出す。
「…今日は、内勤もデンジャラスでしたわ…。」
「そうそう…いきなりドイツ大使館から通信入っちゃいましてね〜…。」
あさ美と里沙の顔色は、まだ青い。
「・・・・・・ドイツ大使が、英語の通じる方で良かった…。」
「し、心臓に悪いですよ、アレ。腹筋痛い上に心臓まで痛くなりそうでしたよ。」
「二人とも、お疲れ様…。」
圭織は苦笑した後、腕時計を見る。
「…でも、本当に遅いわね。出撃前にカン梨華には連絡して、『今からそちらに向かいま
す』って連絡ももらったのに…。」
 と、その時。

ぽ〜ん

「「うひょぉ!!!?」」
あさ美と里沙が飛び上がる。
 この音は、通信席にメールが届いた音だ。
「ちょ、ちょっと、紺野!?お豆ちゃん!?…やぐやぐ。」
どこまでも律儀な矢口真里に声をかけられた二人は、がくがくと震えながら机の下に潜り
込んだ。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…英語と日本語しかできなくてごめんなさい…。」
「ひぃぃぃぃぃぃ…!!来る…恐怖が私を襲って来る…!!」
ガクガク震える二人を、全員が切なげな瞳で見る。
125 名前:第三十五話 投稿日:2003年04月05日(土)09時48分10秒
「・・・・・・メール恐怖症ね…二人とも。」
「しょうがないべ…普通、こうなるっしょ…?」
「そうだよね…いきなり、全然わからない言語のメールが届いて…それ読まなくちゃっい
けないって状況になるんだもんね…やぐやぐ。」
「んあぁ…紺野、新垣…頑張れ。」
「…でもこのメール、日本語だよ?」
「「・・・・・・。」」
二人はひょこっと、机の下から出てきた。
「お、お見苦しい所をお見せしまして…。」
「・・・・・・。」
恥ずかしそうな二人は、すぐさまそのメールを開く。
「読み上げますわね。」
あさ美は白衣の襟を正す。

「『石川梨華です。…現在わたしは、監禁されています。』」

「「「「「「「「「「「「んなッ!!?」」」」」」」」」」」」
読み上げていたあさ美でさえも、驚きの声を上げる。
「『携帯も通信機も取り上げられてしまい、今はスーツに仕込んであった緊急用メッセン
ジャーで、この文章を送っています。』」
「り、梨華ちゃん…!!」
真っ青になってよろけるひとみを、真希が支える。
「『もしよろしければ、助けて頂きたいのですが…。ここがどこだか、わたしにはわかり
ません。なのでスーツに仕込んであった緊急用発信機の電源をオンにしておきます。
 よろしくお願いします。』」
 ばっ
ひとみが、出口に向かって走り出した。
「んあ、ちょっと待ってヨッスィー!!」
真希が素早くひとみを羽交い絞めにして止める。
126 名前:第三十五話 投稿日:2003年04月05日(土)09時48分48秒
「離せごっちん!!早く…早く助けに行かないと!!」
「ちょっと落ち着けよ、ヨッスィー!!…やぐやぐ。」
「そうや。まだ、どこにいるかもわからんのに…どこに助けに行くつもりなんや?」
「・・・・・・でもっ!!!」
そんなひとみに、なつみが天使の微笑を浮かべて見せる。
「大丈夫だべ。」
「・・・・・・。」
ひとみが泣きそうな表情をした時、あさ美が叫んだ。
「…石川さんの発信機の信号、キャッチしました!!」
「もうかよ!!やぐやぐ。」
「もちろん!私、語学は駄目ですけどこーゆーのは得意なんですの♪完璧です!!」
「・・・・・・。」
「吉澤さん。」
ひとみの横に、里沙が駆け寄る。
「…石川さんから、吉澤さんにメッセージが届いてますよ。」
「えっ!?」
里沙が、ひとみの前にウィンドウを開く。

『ひとみちゃんへ。心配しないで。わたしは大丈夫。助けに来てくれるって、信じてるか
ら。』

「…梨華ちゃん…。」
「おい、ヨッスィー泣くなよ。やぐやぐ。」
「泣きません。泣いてられません。つーか矢口さん、その語尾…メッチャ緊張感ないんで
すけど。」
「・・・・・・ヤグチに言わないで…なっちに言ってよ。やぐやぐ。」
しかし、だんだん定着しつつあるその語尾。
「…杉並区、か。」
その呟きに、全員が圭織を見る。
「…意外と近いね。」
「どうする?やぐやぐ。」
「そりゃーもちろん!だべさ♪」
圭織が息を吸い込んだ。
「…がんばっていきま──」
「「「「「「「「「「「っしょい!!!」」」」」」」」」」」
「…やぐやぐ!!」
127 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月05日(土)09時49分34秒


 矢口さん律儀です(笑)そしてののたん…。・゚・(ノД`)・゚・。
 前回、笑いどころ全開にしたせいか…今回あんまないですね。うーん。寂しい…。
 そして今日の岡女…み、見れそうにないのれす…(号泣)

>チップ様
 そうですねぇ…圭ちゃんがオカタいので自然と…(笑)
 なっちのエッセイ、もう見つけられましたか〜?
 私も、本屋7件くらいまわりましたYO。見つけた時は手が震えました(笑)

>ヒトシズク様
 新垣さん、今朝は自力では起き上がれなかったそうです(笑)
(・e・)<愛ちゃん・まこっちゃん・あさ美ちゃんにメールで連絡して、助けてもらいました…。
 そして…妻のピンチ、夫はどう対応するんでしょうか(笑)
 とりあえず今回は、かなり焦っておりまする。
 ありがとうございます!!がんばりますね!!

>名無し募集中。。。様
 語尾の『やぐやぐ』、矢口さん普通に言えるようになってます。作戦行動中も言ってます(爆笑)
 コレでやぐヲタになってくださるなら…う、嬉し過ぎます!!

>はる〜か様
 >なっちとヤグのにらめっこ・・・・か・かわいい!!!!
 顔面変形率すごいですが(爆笑)新垣さんの腹筋、やばいみたいです。
川o・-・)<…里沙さん今日は、一回座ると自力じゃ立ち上がれませんの。
 >それによって、利益を得る人がいるわけで、たとえばごっちん。
 >間違いなく、かわいすぎると思っているはずです(笑
 まさにその通り(笑)一人で幸せかみ締めておりますYO。
 アダルティーやすなち…これからもがんがります。
128 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月05日(土)09時50分28秒
レスの続きです〜はあとはあと
皆様、いつもたくさんのレスありがとうございます!!嬉しいです♪

>本庄様
 >前々作みたいな夫婦な二人もいいけどこんな二人も(・∀・)イイ!!
 …まさか…『わたしの望み。』も読んで下さったんですか…!?
 あ、ああああ、ありがとうございますぅぅぅぅぅぅぅ!!!嬉しいです!!
 今回は『恋人夫婦』みたいなのを目指しております!!がんばります!!

>サイレンス様
 >安倍さんのなまりってあんなにひどいんで
 >しょうか?
 とりあえずココでは、激しくひどいと言う事にしております(笑)
 その方が、素朴な感じが出るかな〜…と思いまして。
 個人的に、やっぱなっちはノンアーバンな方が好きなので…(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばります!

>とこま様
 そう言っていただけると嬉しいです♪
 矢口さんの『やぐやぐ』、書いてて楽し過ぎです。
 次回はもっと『やぐやぐ』活躍させたいです。

>匿名匿名希望様
 喜んで頂けて、嬉しいです♪やぐやぐ(笑)
 てゆーか顎アッパー!!だいじょうぶれすかっ!?
(O^〜^)<…ウチの事も忘れないでね…?
129 名前:名無しやぐやぐ 投稿日:2003年04月05日(土)10時25分01秒
今まで静かにROMってたのですが、
うちの住んでる杉並区が出た驚きで始めてレスするのです。

矢口さん可愛いよ、やぐやぐ。
小川さんもカッコいいよ。顔が赤くなる紺野さんも可愛いよ。

更新楽しみにしてます。
頑張ってください、やぐやぐ。
130 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年04月05日(土)16時19分07秒
うわぁぁぁぁ〜!!!!
どうなるんでしょ〜!?梨華ちゃん監禁っすか!!!?
っと。矢口さん・・・めちゃめちゃ律儀!!!
かわいいんですが、戦闘中にやるとねぇ・・・(爆笑。
というか!!!あいぼん!!!って感じっすよ!!!
これから、ののとどーなるのか、すごい楽しみに期待しています!
そして、メール恐怖症のコンコンとニイニイ・・・めちゃかわ!!!(爆。

では次回の更新楽しみにしています!
がんばってくださいませ、師匠♪
応援しています〜!!!
131 名前:サイレンス 投稿日:2003年04月05日(土)17時09分48秒
梨華ちゃんの危機だ〜!!
姫を助けるのはやっぱよっすぃーしか
いない。がんばれ〜!!って叫んでみました。

そして矢口さんの『やぐやぐ』まだ続いてるんだ(笑
更新お疲れ様です。次も期待してます!!
132 名前: 投稿日:2003年04月05日(土)17時22分50秒
今までパソコンに手も触れていませんでした・・・(涙
なっち達があんなにもステキ(?)なのにいしよしは前途多難ですね・・・。
そして矢口さん律儀すぎです(笑

よっすぃ〜!!!梨華ちゃんを救ってやってくれぇぇぇぇ!!!(壊
133 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月05日(土)20時21分51秒
翌日になってもちゃんと約束を守るヤグ。だんだん普通になってきた”やぐやぐ”
出撃中に言われると確かに緊張感が(笑 ごっちんは幸せなんでしょうけど。
しかし、後半・・・・みんなが心配する・・・・梨華ちゃん
どうしたんだ梨華ちゃん!! 大丈夫か! 
旦那はパニックになりそうですし。読者は神社にお参りに行くし(意味わかんね

よっすぃは・・・・犯人見つけたら、どういう行動を・・マジ切れ必至。
たぶん、良くて再起不能。最悪・・・・死亡
どちらにしろ心配です・・・・ハイ・・・
134 名前:とこま 投稿日:2003年04月05日(土)21時29分08秒
矢口さん・・・律儀ですなあ♪
でも可愛い♪
旦那、頑張ってくだせえ!
135 名前:チップ 投稿日:2003年04月05日(土)21時33分44秒
梨梨梨華ちゃんがっ!?よよよよっすぃー早く助けたげて〜
矢口かわいい!真似たくはないけど・・・
エッセイは近場にも茅ヶ崎にもなかったので、明日思い切って東京の本屋
逝ってきます…。イ`私。
136 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年04月06日(日)06時51分19秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
梨華ちゃんのピンチにマジ切れのよっすぃ〜。
犯人を殺さないことを願うと共に、無謀な犯人に同情を禁じえません。
次回更新も楽しみに待ってます。
PS:よっすぃ〜も梨華ちゃんも馬鹿女(ばかじょ)では無かったのですが、泣き笑いの、ののちゃんかわいらしかったです。
   &圭ちゃんのセーラー服姿、プッチモニのときには封印されたんじゃ…。
137 名前:プチひとむ 投稿日:2003年04月06日(日)13時58分39秒
かかかかかか監禁っ!!!!!!!!どうなっちゃうの??梨華嬢。。。
よっすぃ〜行けぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜っ!!!!!!!!!!!!
今だぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜ぁ。

岡女。面白かったですね。教室(?)に入ってくる時、梨華ちゃんとよっすぃ〜一緒でしたし…(萌っ
今日のハロモニ。では、よっすぃ〜いきつけ(メンバーも?)の美容院の話が、
たまよねぇさんから飛び出したりと…普段のよっすぃ〜は、どんなんだぁぁぁ〜〜〜
っと想像?妄想??にふけるオイラっす………。
138 名前:本庄 投稿日:2003年04月06日(日)16時32分50秒
梨華ちゃぁぁん!!換金・・・じゃなくて監禁!?
大変じゃないっすかぁ!!一大事っすよ!走れよっすぃ〜!!

<…まさか…『わたしの望み。』も読んで下さったんですか…!?
もちろんっす!クロイツさんの作品は全部チェックさせてもらってますよん♪
ついでにいうと某所の某企画の作品も全て楽しく読ませていただきました(w

なんか梨華ちゃん大ピンチですががんがってください。
139 名前:第三十六話 投稿日:2003年04月07日(月)09時16分51秒

 緊急用メッセンジャーで助けを求め、発信機をオンにした梨華は、急いで小型キーボー
ドをスーツの襟の部分にしまう。
「・・・・・・ふう。」
手には手錠。足はビニール紐で縛られている。
(手錠で良かった…手もビニール紐で縛られてたら、それこそ緊急用メッセンジャーも使
えない所だったし。)
 そして、ふとさっきまでに起こった事を頭の中で整理する。
 今日、カントリー娘。と共に出た会議の席で、梨華は『出撃』の連絡を受け取った。
 そしてその旨をりんね達に告げ、会議室を後にし…タクシーに乗り込もうとしたその瞬
間、何か薬品のような匂いを嗅がされた。
 『危ない!』と感じた時には、既に遅かった。梨華は意識を失い、気がついたらこの状
態だったのだ。
(それにしても、なんでわたし拉致監禁されてるのかしら…犯人は誰なんだろう…?)
そう思った、その時。
「…ねえ、和博!!なんなのよ、あの子!!」
ドアの向こうから、女の声が聞こえた。そして、突然の事に身体がびくっとなる。
(・・・・・・か、和博…?)
とても聞き覚えのある名前だった。
「…なんでもねえよ。」
(・・・・・・や、やっぱりこの声!!)

 梨華の元婚約者である。

 今の今まで名前が出て来なかったが、彼は一応『森和博』と言う名前なのだ。
(…か、和博さんがわたしを誘拐したの…!?…まあ、確かにやりかねない人だけど。)
混乱の中で、そう確信する。
140 名前:第三十六話 投稿日:2003年04月07日(月)09時17分44秒
「どうして、縛る必要があるの!?ねえ、答えてよ!!」
「…うるせえ!」
バシッ、と言う音と共に、女の小さな悲鳴。
「!!」
梨華は目を見開く。
(理由も説明せずに、女の子を殴るなんて!!)
そう思った次の瞬間、部屋の扉が開いた。
「・・・・・・梨華、目が覚めたか。」
「…何でこんな事するの!?」
梨華はぎゅっと拳を握り締める。
「決まってるだろ。梨華が言う事を聞かないからだよ。」
「・・・・・・!!!」
 梨華の脳裏に、再会した日に交わした会話が蘇る。
『俺たち、もう一度婚約し直そう。』
『嫌です。言ったでしょ?もう、あなたより好きな人ができちゃったの。』
『…そんな事、大した問題じゃない。要するに俺は、お前と結婚できればそれで良い。』
『!!』
『お前が愛人作ろうが何しようが、俺はかまわない。ま、俺も作るしな。』
『・・・・・・!!!そんなの嫌に決まってるでしょ!?』
『嫌も何も。お前の親父はそれで納得してる、』
『…ッ!!』
『さあ、結婚しよう。』
『絶対、嫌。』
 思い出して、梨華はぎゅっと唇を噛む。
「結婚を承諾するなら、手錠と足の紐は取ってやる。」
「・・・・・・。」
「ま、あの馬鹿げた組織に帰す気はないけどな。承諾したらそのまま、俺の家に花嫁修業
に来てもらう。」
梨華はぎっと、和博をにらみ付けた。

「…あなた、子供!?」

涙がこみ上げて来るが、必死に押しとどめる。
「さっきから聞いてれば…自分の思い通りにならないからって、こんな事するなんて!!
今時、子供でもこんなアホくさい事しないわよ!!」
「…何?」
「わたしは絶対、あなたとなんか結婚しないから!!」
141 名前:第三十六話 投稿日:2003年04月07日(月)09時18分18秒
「・・・・・・このっ!!」
ばきっ
和博の拳が、梨華の左頬にヒット。
「・・・・・・ッ!!」
梨華は床に転がる。そして、それから左頬に痛みを感じた。
 和博は忌々しげに立ち上がって、部屋から出て行く。
「・・・・・・。」
 梨華は、じんじんと痛む左頬を押さえようと手を上げる。
 そこで、気がついた。
 指の先が、白くなっている。手が震えている。
(…そう言えば…前にも一回殴られそうになったっけ。あの時は…ひとみちゃんがかばっ
てくれて…。)
そう考えて、涙が出そうになる。
 梨華は天井を仰いだ。そしてずずっと鼻水をすする。
(泣かない。泣いたりしない。だって、信じてるもの。ひとみちゃんが…みんなが絶対に
助けに来てくれる!!)
震える両手を、梨華は祈る形に組み合わせる。
「・・・・・・ひとみちゃん…。」
 梨華は自分を勇気付けるかのように、小さく呟いた。
142 名前:第三十六話 投稿日:2003年04月07日(月)09時18分56秒

****************************************

 『…発信機の反応、そのマンションの中から出てますわ。』
ウィンドウの向こうであさ美が言うと、車の中の外勤九人は一斉に窓の外を見た。
「…普通のマンションだべさ。」
「紺野、このマンションのどこの部屋か特定出来る?」
『はい。完璧です!』
あさ美は圭に笑顔を向ける。
『505号室ですわ。所有者は森和博って言う方で…。』
「んなっ!!?」
ひとみが驚きの声を上げた。
「も、もももももも!!森和博ぉ!?」
『ええ、そうですわ。…吉澤さん、ご存知ですの?』
「ご、ご存知も何も!!」
ひとみは泣きそうな顔で、全員の顔を見渡す。
「それ、梨華ちゃんの元婚約者だよぉ!!」
「「「「「「「「んなッ!!?」」」」」」」」
ひとみは泣きそうな顔のまま、金色の髪をくしゃくしゃとかき回す。
「・・・・・・あああ、どうしよう…!!あいつ…あいつ、何するかわかんないヤツだか
ら…梨華ちゃん!!」
「んあ、待ってよヨッスィー!!」
車から飛び出そうとしたひとみを、真希が止める。
「離せよごっちん!!梨華ちゃんが…!!」
「気持ちはよーくわかるけど、ここはちょっと落ち着いてよ。」
「よーくわかるんなら行かせてくれぇぇぇぇぇぇ!!ごっちんだってさぁ、監禁されてる
のが矢口さんだったら、同じようにするだろぉ!?」
「うん。」
即答。それと同時に、真里がぽっと赤くなる。
143 名前:第三十六話 投稿日:2003年04月07日(月)09時20分09秒
「…だけど、そうなったら今度はヨッスィーがごとーと同じ事するでしょ?」
「・・・・・・。」
ひとみはおとなしく、席に座り直した。
『…ヨッスィー、気持ちはみんな同じだよ。早く石川を取り戻したいんだよ、圭織達も。』
「・・・・・・はい。」
泣きそうなひとみに、愛が言う。
「…ところで、なんで吉澤さんは石川さんの元婚約者の、名前まで知ってるんですか?」
「うへっ!?」
その質問に驚くひとみ。そして真里も言う。
「…そうだよね…なんでヨッスィーあいつの名前知ってるの?やぐやぐ。」
「そ、そそそそそ、それはその…り、梨華ちゃんに聞いたんですよ!!あの後で!!」
「本当にぃ〜?」
「…梨華ちゃん、過去の男の名前を今の恋人に言うタイプには見えへんで。」
「・・・・・・ううっ!!」
ひとみが苦しそうにしていると、亜依はニヤリと笑った。
「…ま、その辺はどーでもええ。さっさと梨華ちゃん助けて、帰るで。」
『そうだね。石川が心配だし…。』
圭織が真剣な顔で言う。

『…作戦、開始!!戦闘員は全員、505号室に向かって!!』

「「「「「「「「「おー!!!」」」」」」」」」
車から一斉に飛び出る。
 その直前、亜依がひとみに耳打ちした。
「…まったく、もっとええ言い訳があったやろ?」
「!?…あ、あああああいぼん!?」
「ま、しゃーないか。上手い言い訳考えられるよーな状況やないし…あんたも大変やな。」
ひとみは目をぱちぱちと瞬かせながら、亜依の何かを含んだような笑顔を見た。
144 名前:第三十六話 投稿日:2003年04月07日(月)09時21分26秒

****************************************

 どかーんっ
そんな音と共に、505号室の扉は吹っ飛んだ。
「「!?」」
その場にいた一組の男女が、玄関を振り返る。
「なっ!!?」
和博が一番最初に認識できたのは…黒いシャツに白いネクタイ。そして灰色地に黒のチェッ
クが入ったプリーツスカート。
 それを身にまとった、金の髪の少女。
「…ひ、ひとみ…!!?」
「…久しぶりだね、おにーさん。」
そしてひとみは、ふふふ…と危険に笑う。どこが危険かって…目がヤバい。完全に座って
いる。
「言わなかったっけ?次に姿見せたら、蜂の巣にするって。」
「…んあ、ヨッスィー。微妙に違うよ。」
「せや。正確には『…梨華ちゃんを傷付るヤツは、あたしが絶対許さない。次ここに来た
ら…その身体、蜂の巣になると思いな。』やで。」
「うわっ!吉澤さん寒ッ!!キザやわ〜!!」
「そこらへんの人たち、うるさいよ!?」
ひとみが赤い顔で言うと和博は引きつった笑みを浮かべた。
「な、何の話だ?梨華がどうしたって?」
「…おにーさんも、誤魔化すの下手だね。」
「せやな。兄さん、どっかの会社の御曹司なんやろ?せやったらもう少し顔に出さない技
術を磨いてもええんちゃう?」
「よ、余計なお世話だ!!」
145 名前:第三十六話 投稿日:2003年04月07日(月)09時22分03秒
そして和博はすっくと立ち上がる。

「…梨華は俺のモノだ!!誰にも渡さない!!」

「いけしゃあしゃあと、聞き捨てならない事を…ッ!!誰が誰のモノだってぇ!?」
「ヨッスィー…お、落ち着いてよ、やぐやぐ。」
「…矢口…やっぱり緊張感に欠けるわ。」
「・・・・・・ヤグチだって、言いたくて言ってるんじゃないよぉ…やぐやぐ。」
とは言いつつ、なかなか上達している真里。
「と、とにかく!!梨華は俺のモノなんだ!!」
「フザケんな!!あたしのモンだよ!!」
「・・・・・・は?」
和博のあっけに取られた顔に、真希はあわてて両手でひとみの口を塞いだ。そしてなつみ
がひとみの前に出る。
「り、梨華ちゃんは、なっち達のモノだべさ!!大事な仲間だべさ!!」
 なつみ、ナイスフォローである。
「…梨華ちゃんはどこ?言わないと、後悔する事になるべ?」
なつみの目が危険に光り、手に持っていた大鎌を構える。
「・・・・・・渡さない、絶対に!!」
「強情なヤツだね、やぐやぐ。」
「…ええい!!シリアスな場面をブチ壊すんじゃないべ!!矢口!!」
「こうさせてるのはなっちだろぉ!?やぐやぐ!!」
『…圭織は、矢口が律儀過ぎると思うんだけど。』
圭織の言葉に、真里が反論しようとした…その時。

どーんっ

「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」
戦闘員九人が、ぱっと顔を上げる。そして視線をその音がした扉に集中した。
「梨華ちゃん!!」
ひとみが駆け出す。
146 名前:第三十六話 投稿日:2003年04月07日(月)09時22分36秒
「待て!!」
「待つのはオマエだよ!!やぐやぐ!!」
「そうだべさ!!」
「んあぁ!!」
真里、なつみ、真希の三人が、和博を床に押し付ける。ちょっと遅れて愛も加わる。
 そして、ひとみにタックルをかけようとしている女を、まず麻琴が無言で取り押さえる。
更に圭がナイフをその首筋にあて、動きを封じた。
「梨華ちゃん!!」
ひとみが扉を開けると、そこには…猿轡を噛まされ、手足の自由を奪われた梨華の姿。
「んう…。」
「梨…華ちゃ…!!!」
左頬が、赤黒くなってちょっと腫れている。
 頬を冷やしていたらしく、手錠をかけられた手に濡れたハンカチを持っていた。
 ひとみは震える手で、まず猿轡を外す。
「ぷはっ・・・・・・ひとみちゃん。」
「・・・・・・!!」
ひとみは、梨華を抱きしめた。
「…こんな…!!!」
「ひとみちゃん、大丈夫よ。何もされてないから。」
「殴られたんでしょ!?」
「大丈夫よ。」
「大丈夫じゃない…あたしが、大丈夫じゃないよ!!」
そして、持っていた銃の安全装置を解除する。
「ひ、ひとみちゃん!?」
銃口を和博に向けた。
「・・・・・・許さない。」
「ひとみちゃん、やめて!」
「なんで止めるの!?梨華ちゃん、殴られたのに!!」
「もう、良いの。」
梨華は縛られたままの手で、ぎゅっとひとみのシャツを握る。
「ひとみちゃんが、来てくれたから。」
「・・・・・・。」
「それでもう、わたしは十分。」
「梨華ちゃん…。」
見詰め合って、だんだん顔が近付いて行く。
147 名前:第三十六話 投稿日:2003年04月07日(月)09時23分08秒
 と、そこに。
「あの〜、お楽しみの所を悪いんやけど。」
梨華はがばっとひとみから離れた。
「な、なななな…」
「じゃ、邪魔すんなよあいぼん!!」
「…いや、ウチとしても邪魔したかないんやけど。」
亜依は梨華の手足を指差した。

「その手錠と足のビニール紐、外した方がええんちゃう?」

「「・・・・・・あ。」」
「ホンマ、バカップルやな。正真正銘の馬鹿ップルや。」
そして亜依は、手錠に向かって手をかざす。
「…おりゃ。」
手錠の輪の部分が壊れ、床に落ちる。続いて足のビニール紐も。
「…足の方はちょっと、アトついとるな。治しといたる。」
「あ、あいぼん…ありがとう。」
梨華は優しく微笑んで、亜依の頭を撫でた。
 部屋が薄暗い上に亜依が俯いていたせいで、亜依の表情は見えない。
「気にすんな。サービスや。」
亜依の手元が白く光り出す。逆光になり、亜依の表情はますます見えなくなった。
「・・・・・・。」
そんな亜依の姿を、希美は泣きそうな顔でじっと見つめていたのだが…亜依は、とうとう
気付かなかった。
148 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月07日(月)09時23分45秒


 森和博…アンソニーです。アンソニーの本名です。
 わかった方、いらっしゃいますかー?

 そして岡女!!見ましたよ!!見れましたよ〜!!ののたん可愛かったですね〜。
 そして私、ガキさんがすごく好きになりますた(爆笑)

>名無しやぐやぐ様
 はじめまして〜♪ををっ!杉並区の方!!実は私もそうなんですよ☆
 でも、なんか杉並区の特徴とか全然出せませんでした…(泣)ごめんなさい…。
 ありがとうございます!!がんばります!!

>ヒトシズク様
 今回も矢口さん律儀です。雰囲気ブチ壊しながらも言ってます(笑)
 そしてあいぼん!!ののたんの視線に気付いてあげて…(泣)
 ありがとうございます!!がんばりまっす!!

>サイレンス様
 一応頑張って助け出してますYO。しかしコレ、作戦もクソもないれすね(大汗)
 ただ押し入ってるだけだし…。ま、結果オーライっちゅー事で(←オイ)
 矢口さんの『やぐやぐ』は、夜まで続きます。
 がんばりますね〜!!

>黒様
 けっこーアッサリ助け出してしまいました(大汗)でも彼、これですごすご引き下がる
よーなサッパリしたタイプじゃないのれす(笑)
 更に今回も律儀な矢口さんに、ごっちんめろめろです。

>はる〜か様
 『やぐやぐ』言いなれて来たみたいですね。矢口さんってば☆
 梨華ちゃん、なんとか助かりましたYO。犯人無事です。ヨカッタヨカッタ。殺されそ
うにはなってますが(笑)
149 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月07日(月)09時24分40秒
レスの続きですはあとはあと

>とこま様
 矢口さん、律儀過ぎて、原因の安倍さんにまでつっこまれてます(笑)
( *´ Д `)<可愛い…はあとはあと
 旦那、頑張りました。妻に止められてます。

>チップ様
 エッセイ見つかりましたか〜?私昨日『ほらネ!あいしてるっはあとはあと』買いまし
た。うーむ。なんだか本屋の人に、『いつも娘。関係の本を買って行く人』として覚えら
れてしまったようです。
 梨華ちゃん、助かりましたYO〜♪

>ななしのよっすぃ〜様
 >犯人を殺さないことを願うと共に、無謀な犯人に同情を禁じえません。
川 ’ー’川<石川さんが止めんかったら、確実に蜂の巣やったよ〜。
 岡女…チャンポンチャン、私も行ってみてぇ〜(爆笑)と思いました。
 つーか自分が関係ないと気付くガキさん…素敵でした…!!

>プチひとむ様
 ヨッスィー行きましたが、やっぱりヘタレです。つーか敵地で味方にツッコまれるって…(笑)
 書いててそのヘタレっぷりが、すごく楽しかったれす。
 岡女の同伴出勤、、私も萌えまくりました…!!
 ハロモニはビデオに取ってあるんですが、まだ見てないんですよ〜!楽しみだ♪

>本庄様
 換金…変換した時に一番最初に出て来ますよね(爆笑)
 こんな事になりました。よかったね梨華ちゃん…五期加入してて…。こんこんいなかっ
たらどうなっていた事やら。
 >もちろんっす!クロイツさんの作品は全部チェックさせてもらってますよん♪
 >ついでにいうと某所の某企画の作品も全て楽しく読ませていただきました(w
150 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月07日(月)09時25分48秒
すみません…前のレス、落としました…(大汗)

>本庄様(続きです)
 ま、まままままマジですか!?マジれすか!?マジデジマ!?
 ありがとうございます!!うわ〜、超嬉しいです!!
 がんばりますねー!!どうぞよろしくでっす!!
151 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月07日(月)09時37分03秒
レスを送信しようと思った瞬間に更新が始まっていることに気付き、returnボタンの
手前5mmらへんで指が止まり、驚きのあまり口が開きッぱになること5秒。
朝から心臓ばくばくです。
岡女見ましたYO!
大化の改新にはやられました(爆笑)
152 名前: 投稿日:2003年04月07日(月)10時04分37秒
おはようございます。
まだまだ岡女の熱が抜けない黒(改名しようか考え中)です。
どこまでも律儀な矢口さん・・・ステキです(爆

梨華ちゃん、無事(?)でよかったです。そしてよっすぃ〜がかなりかっけーです。

153 名前:チップ 投稿日:2003年04月07日(月)14時15分11秒
『いつも娘。関係の本を買って行く人』カッケー!
昨日10件目にしてやっと湘南でゲットしました。ありがとう海よっ!

梨華ちゃんを殴るなんてよしこじゃなくても蜂の巣にしてやりたくなりますなぁ
勘違いののカワイーけど笑える…切ないのに笑える…ののごめんね☆
154 名前:わく 投稿日:2003年04月07日(月)16時23分18秒
クロイツさんの作品、全部読んでます(*^_^*)
よっすぃ〜、カッケーれす☆☆
梨華ちゃんとのバカ夫婦っぷり最高☆
名古屋では岡女、今週の土曜日です。同伴出勤たのしみw
155 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月07日(月)16時25分08秒
やぐやぐ!!でおこってる矢口さん可愛いはあとはあと
(〜^◇^〜)<やぐやぐ!!
(*´Д`*)<か、可愛い…。
(〜^◇^〜)<怒ってるんだよ!!やぐやぐ!!
156 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月07日(月)19時25分45秒
あ〜良かった・・・・梨華ちゃんを殴るなんて
そのままやっちゃえ! よっすぃ! 
え〜けしかけてすまそ。 でも子供以下ですね。自分の物にしたいために監禁なんて。
でも本当に良かった。一安心で今日はぐっすり眠れます。

あたりまえのようになった、ヤグのやぐやぐ。ごっちんは幸せものじゃの(笑

本屋さんに顔が知られるなんて、相当な常連ですな。クロイツさんは。
いつも決まって娘。系を買っていく人として覚えられると・・・
次は、本屋に入って一直線にカウンター。何もいわずに新作が出てくる。 
こんな状況ですか(笑
157 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年04月07日(月)20時56分20秒
くはぁ〜!!!
いしよしはどこまでいってもいしよし!とこんな気分ですね〜^^
よっすぃ〜、いつもに増してかっけぇ〜っす!!!!ほれましたね!マジで!!
そして、やっと元婚約者さんの名前が出てきてなんとなくほっと・・(笑。
いしよし、もうマジでいいっすねぇ〜^^さいこーっす!
梨華ちゃんがやっと自由になれてよかったです!

では次回の更新楽しみにしております。
がんばってください、師匠!!!
応援してます♪
158 名前:サイレンス 投稿日:2003年04月07日(月)22時55分24秒
よっすぃーよくやった。がんばった。
でかした。ナイスだった。
お兄さんアンソニーだったんだ。なつかいです。

岡女面白かったですよね。
よっすぃがバカ女てゆーのも見たかったですが。

159 名前:第三十七話 投稿日:2003年04月08日(火)21時24分22秒

 「梨華ちゃん…!!!」
「ひ、ひとみちゃん。苦しいよぉ。」
抱きしめられ、梨華はひとみの腕の中でもがく。
「気が狂いそうだったよ…もう!!」
「・・・・・・ひとみちゃん。」
梨華は苦しいながらも、顔を上に上げる。
「梨華ちゃん、大丈夫だった?怖くなかった?」
「うん…怖かったけど、でも大丈夫だったわ。だって、助けに来てくれるって信じてたも
の。」
「梨華ちゃん…!!」
再び抱き寄せようとするひとみを、梨華は押し戻す。
「り、梨華ちゃん?」
「抱きしめられるのも良いんだけど…今はそれよりも…。」
梨華は言いかけて、ボッと顔を赤くする。
「ええっと、その…今は、強く抱きしめられるよりも…。」
「?」
「・・・・・・。」
梨華は赤い顔のままで、ひとみに向かって目を閉じる。
「!!」
ひとみはようやく、梨華の言いたい事を理解した。
 優しく優しく、唇を重ねる。
触れるだけのキスから始まり、だんだんと深く。深くなっても、その優しさは変わらない。
 梨華の目から、涙が流れ始めた。
「…梨華ちゃん…。」
唇を離したひとみに、梨華は涙を流しながら言う。
「やめないで…お願い。」
「・・・・・・!!」
「今は、ただ…キスしてて。」
ひとみは再び、梨華に優しいキスをする。
(…大丈夫。もう、大丈夫よ。)
梨華は、震える身体と心に言い聞かせた。
 情熱的で優しいキス。
 ひとみの想いが乗せられたキス。
それらを受けながら、そしてそれに応えながら…梨華の震えはだんだんと止まり始めた。
160 名前:第三十七話 投稿日:2003年04月08日(火)21時25分01秒

****************************************

 真里は笑顔で涙を流す。
「…よーやく…!!よーやく『やぐやぐ』から開放された…!!」
「・・・・・・つまんないの。」
その呟きに、真里は怒りの形相で振り返る。
「ちょっと、ごっつぁん!?何言ってんだよ!!」
真希は、自分の髪の毛をいじくり出す。
「だってさぁ、やぐっつぁんが『やぐやぐ』って言ってるの、メッチャ可愛かったんだも
ん。まぁ、やぐっつぁんはいつでも可愛いけどね。」
真希は真里に、ぎゅっと抱き付く。
「…んあ、やぐっつぁん?」
「・・・・・・なんだよぉ。」
「ちゅーして良い?ちゅー。」
「い、いちいち訊くなよ!!」
真っ赤になった真里に、真希は笑顔で唇を重ねる。
 しかし、触れるだけですぐに離してしまった。
「ん…。」
「あはっ。やぐっつぁんってば。なんでそんな物足りなさそうな顔してんのさ。」
「そ、そんな顔してないよッ!!」
「んあ〜。いーや、してるね。顔に書いてあるよ?『もっとして』って。」
真里の顔が、カアッと赤くなる。
「ごっつぁんの馬鹿!!」
「…やぐっつぁん、素直になってよ。ごとーの為に。」
「・・・・・・馬鹿ぁ!!」
真里は赤い顔のまま、真希に背を向けた。
「ちょっと待って、やぐっつぁん。」
真希は真里の背中に抱き付く。真里は真希を振り払おうと暴れた。
「は〜な〜せ〜よッ!!」
「やぐっつぁん、怒ったの?」
「・・・・・・ッ!!」
その通りである。しかし、認めるのはシャクに障る。
161 名前:第三十七話 投稿日:2003年04月08日(火)21時25分34秒
「べっつに!!」
「やぐっつぁん、素直になってよ。」
「〜〜〜〜〜〜!!」
真里は真っ赤な顔で、涙ぐむ。
(うを!?)
その表情を見た真希は、思わず真里を抱きしめていた腕を解いてしまう。
「…大ッ嫌い!!そんな意地悪なごっつぁん、ヤグチは知らない!!」
真里は真希に背を向けて、風のように去って行った。
「・・・・・・。」
残された真希は、しばらく呆然とする。
「…うあぁっちゃぁぁぁぁ〜…やっちゃったよ…。」
へなへなと椅子に座り、真希は頭を抱える。
 実は真希は、機嫌が悪かった。
 その原因は、真里の一言。

『でもさぁ、石川の元婚約者って…性格はアレだけど顔は超カッコイイよね。』

 真希は真里のその一言に、いたく気分を害した。
(・・・・・・だからって、いじめ過ぎたか。)
力なくうな垂れながらも、真希は真里を追いかける事は出来なかった。
162 名前:第三十七話 投稿日:2003年04月08日(火)21時26分10秒

****************************************

 中澤裕子は、図書室のカウンターの前で両手を合わせていた。
「頼むひとみん!!この通り!!」
「駄目です。」
「なぁ〜!そんな事言わんといてぇ〜!!」
「駄目ったら駄目です。」
斉藤瞳は、冷たく言い放つ。
「中澤さんには、この本の貸し出しは出来ません。」
「なんでやねん!!」
「当然でしょう。いっつも返却が遅れまくるような人に、持ち出し禁止本を貸し出すなん
て特別待遇は出来ません。」
瞳のアッサリした口調に、裕子はむっとした顔をする。
「・・・・・・ええやん、ちょっとくらい。」
「駄目です。」
裕子はそんな瞳を、ぐいっと引き寄せた。
「…なあ、ええやろ?」
「駄目です。」
そして裕子は、瞳の唇にキス。
「…ウチとひとみんの中やないか。」
「それとこれとは別問題です。」
「・・・・・・。」
裕子は無言で、瞳の胸元に手を伸ばす。瞳はその裕子の手を、ぺしっと叩いた。
「本を借りたいが為にそんな事されても、嬉しくないですから。」
「…やっぱ、駄目?」
「駄目に決まってます。」
裕子ははーっと、ため息を吐いた。
「…しゃーないな…身から出たサビってヤツか。」
「まったくもってその通りです。」
163 名前:第三十七話 投稿日:2003年04月08日(火)21時26分43秒
「・・・・・・じゃ、ひとみん。」
裕子はニヤリと笑って言った。

「なんかウチ、今ので火ィ点いてもーた。」

「・・・・・・。」
瞳の顔が、一変する。
 冷静で職務に忠実な司書の顔が崩れ去り、顔を赤くして照れる『女』の顔になる。
「…中澤さん、わかってます?今、勤務中なんですよ?」
「んなモン、クソ食らえ、や。」
裕子は瞳の手を取り…その指一本一本に口付ける。
「そ、そんな事しても、本は貸しませんよ?」
「いらん。もう本には興味失った。」
指から手の甲へ、手の甲から手首へ…裕子の唇が、滑るように移動する。
「な…中澤さん…。」
「ちゃうやろ、瞳。」
「…裕子さん…!!」
瞳は観念したように言う。
「だ、駄目ですってば!!勤務中だから、誰が来るかわからないし…!!」
「へぇ。誰も来なければええんか?」
「なッ…!!」
裕子はカウンター越しに、瞳にキス。
「せやったら、ウチか瞳の部屋に行くで。」
「だ、だから、ちょっと待って…!!」
「待てへん。」
カウンター越しのキスは、激しくなるばかり。
「…行くで?」
その言葉に、瞳は今度は素直にこくりと頷いた。
164 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月08日(火)21時27分59秒


 中澤さんのお相手発覚!!メロン好きさんカモーン!!
 …すみません。本日、あまりにも疲れてるので…あまあまのみです。ストーリー進んで
ません。
 次回は進めます。すみません(大汗)

>匿名匿名希望様
 おおう!そうだんたんですか!!
 大化の改新、私もやられました。そして圭ちゃんの願望にも…(爆笑)

>黒様
 私も抜けません。いまだに思い出し笑いに苦しんでおります。
 矢口さん、『やぐやぐ』から開放されてしまいました。なんだか寂しい…(泣)

>チップ様
 湘南…私の大学の、けっこー近くです(笑)
 梨華ちゃん殴ったアンソニー…こう書くと『下克上』って感じですね(笑)

>わく様
 ありがとうございます!!うれしいです!!岡女、今週の土曜日ですか…わくわくれす
ね!!
 >梨華ちゃんとのバカ夫婦っぷり最高☆
 バカ夫婦…書いてて楽し過ぎます…!!癒されるってゆーか(笑)

>名無し読者様
 ありがとうございます!ですが、やぐやぐから開放されてしまいました、矢口さん…(泣)
 そしてやぐごま、痴話喧嘩勃発!!うふふふふはあとはあと
165 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月08日(火)21時28分34秒
レスの続きでっすきほし

>はる〜か様
 元婚約者は『子供』の部分を強調して書いております。
 >本屋さんに顔が知られるなんて、相当な常連ですな。クロイツさんは。
 >いつも決まって娘。系を買っていく人として覚えられると・・・
 >次は、本屋に入って一直線にカウンター。何もいわずに新作が出てくる。 
 >こんな状況ですか(笑
 うーん…そ、それに近いかもです(爆笑)いや、そんなに優遇はされてませんが。
 とりあえず、『あの…』とその店員さんに声をかけると、『次のモーニング娘。さん関
連の本は、○月○日入荷ですが』と返されます。
 は、はずかしい…(大汗)

>ヒトシズク様
 今回はいしよしのみならず、みんなちゅっちゅちゅっちゅしております(笑)
 しかし…ヨッスィーかっこよくすると、なんだか肩が凝るのは何故なんでしょうか(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>サイレンス様
(O^〜^)<サイレンス様に認めてもらえたYO!!
 よかったね、ヨッスィー…!!
 てゆーか岡女、成績発表の時にだんだんとテンション下がって行くヨッスィーが、なん
だかすごーく可愛かったです(笑)
166 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月08日(火)21時53分05秒
>『あの…』『次のモーニング娘。さん関連の本は、○月○日入荷ですが』
かっこよすぎる(笑 たったこれだけで話しが通じるなんて。まさに常連ですな。

当然ながら、梨華ちゃんの心をいやせるのは、よっすぃしかいませんね。
もう言葉はいらないというのは、このふたりの事ですね。

中澤さん・・・・・いつのまに・・・・恋人ができているなんて。
ひとみんまで・・・新たな大人のカップル誕生。
でも・・あまりにもアダルトな恋愛(笑  そして、濃い・・・・

4月は世の中に初々しい人が多いと思った、今日この頃。
167 名前:とこま 投稿日:2003年04月08日(火)22時06分55秒
おおっ、中澤姐さんがこんなところで・・・(*^_^*)
やすなち以上にアダルトな展開へ・・・(^^♪
168 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月08日(火)23時13分47秒
ねぇ〜や〜ん!!
大人・・・大人の世界ですね(w
今回も極上の甘さ加減。
最高です。
169 名前:サイレンス 投稿日:2003年04月08日(火)23時15分30秒
よっすぃーと梨華ちゃん最高〜!

中澤さんに春が来た?
お相手は瞳?瞳って誰?よっすぃじゃないですよね。
メロンの人?斎藤さんかな?

お疲れの中更新ご苦労さまです

すいません。今度こそはメロン覚えます



170 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月09日(水)01時05分38秒
>メロン好きさんカモーン!!
今までROMりっぱなしでしたが、釣られて初レス失礼いたしますです。
さいとーさん、もしやとは思ってましたけど…予想以上に進んでる仲には
さすがというかなんというか。こっちが照れちゃいましたよぉ(w
それこそ直前2組のあまあまも、どっか吹っ飛んじゃう勢いで。
まぁ、司書室でってのもアリかな〜とか脳裏を一瞬かすめたのは内緒です。。
考えたら彼女たちって正反対のようで、けっこう共通点も多いですよね。
出番の少なめな役職の2人ですが、今後も要所要所での登場を期待♪

………村さんの春は、どこに!?
171 名前:第三十八話 投稿日:2003年04月09日(水)13時14分35秒

 図書室のカウンターに座りながら、あゆみはため息を吐く。
「…あーあ。なんで私が…。」
あゆみは頬杖をつく。
「・・・・・・あゆ?」
雅恵が本を持って、あゆみに近付いて来た。
「あ…ま、マサオ。」
あゆみはあわてて頬杖を取り、手櫛で髪を整えた。
 雅恵はくすっと笑いを漏らす。
「あゆ。」
そう呼んで、カウンターの内側へと入る。
「何やってんの?今は、瞳がここにいる時間だよね?」
「…なんかひとちゃん、いなくてさぁ…。だから私が代わりにいるの。」
「へぇ。あゆ、優しいね。」
雅恵はあゆみの唇を奪う。
「…もう、マサオってば…。」
「ごほーびだよ、ごほーび。」
そして今度は、あゆみの方から目を閉じる。
 唇が重なり、雅恵は耐え切れなくなったかのようにあゆみを抱きしめた。それと同時に、
キスも激しくなる。
 その真っ最中に。

「ちょ、ちょっと聞いて聞いてぇぇぇぇぇぇぇ!!!大変なのぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

「「!?」」
あゆみと雅恵は、キスをしたまま目を開く。
172 名前:第三十八話 投稿日:2003年04月09日(水)13時15分07秒
「・・・・・・。」
唇を離し、あゆみが心底恥ずかしそうに顔を両手で隠す。
「めぐみ…。」
乱入者の名前を呼び、雅恵は恨みがましそうな視線を向ける。
「…あのぉ、そのぉ、えっとぉ…ご、ごめん。」
「めぐちゃん!!はずかしいから謝らないでっ!!」
「う、うえぇっ!?あゆ、ごめ…あっ。」
「・・・・・・めぐみ。もう良いから。」
おろおろあわあわするめぐみに雅恵が言うと、めぐみは思い出したかのようにぽんっと手
を叩く。
「そうそうそう!!大変なんだよ!!」
「・・・・・・何が?」
イイ所を邪魔されて機嫌の悪い雅恵、恥ずかしそうにしているあゆみに向かってめぐみは
言った。
「市井さんが、帰って来たんだって!!」
「「・・・・・・はい?」」
あゆみと雅恵は、同時に首をかしげた。
173 名前:第三十八話 投稿日:2003年04月09日(水)13時15分44秒

****************************************

 真里は真っ青な顔で、その元恋人を見ていた。
「おっす、矢口!!」
「さ、紗耶香…。」
世界各地で武者修行をして来たその女は、見た感じは前と全然変わっていなかった。
「…帰って、来たの…?」
「いや、一時的な帰国。またすぐに出かけるよ。」
「・・・・・・(一時的にでも帰って来んなよ)。」
「あっはっは。相変わらずだな矢口。思ってる事が顔に出まくってるぞぉ〜?」
「・・・・・・。」
真里は目を逸らす。
「…ところで、後藤は?」
真里の顔がイッキに不機嫌になる。
「…もーすぐ来るんじゃない?」
そして、紗耶香をビシっと指差す。
「言っておくけどさ、ごっつぁんはもうヤグチのモンだからね!?」
「・・・・・・何?」
「付き合ってるんだよ。ヤグチとごっつぁん。」
さすがの紗耶香からも表情が消える。
「…抜け駆けしやがったな、矢口…。」
「ヤグチじゃないもん。ごっつぁんが告って来たんだもん。」
険悪な空気が流れる。
 と、そこに。

「いちーちゃん!!」

真希が入って来た。
「後藤!!」
「久しぶりだね、いちーちゃん!!んあぁ〜、変わってないね〜!!」
「はっはっは。後藤はちょっと変わったな。」
「んあ?どこが?」
「キレイになった。」
「いやーん、もー!いちーちゃんのオヤジー!!」
バシバシ紗耶香をブッ叩く真希。しかし紗耶香は動じてない。
 修行の成果が、ちょっぴり垣間見えた瞬間であった。
174 名前:第三十八話 投稿日:2003年04月09日(水)13時16分15秒
 二人から少し離れた場所で、真里はぎゅっと唇を噛んでいた。
(なんなんだよ、ごっつぁん!!…言ったじゃんか、前に!!紗耶香もごっつぁんの事好
きなんだって!!)
拳もぎゅっと握る。
(それとも、わかってやってんのかよ…!!ヤグチがこんな気持ちになるって…わかって
やってんのかよッ!!)
胸を押さえる。痛い。胸の奥が、焼け爛れるように痛い。
「…あの、だいじょぶですか?矢口さん…。」
愛に声をかけられて、真里ははっと我に返る。
「だ、大丈夫だよ?全然、なんでもない。」
それでも心配そうな表情の愛に、真里は笑顔を見せる。
(弱い部分は、見せたくない。認めたくない。だって…元気じゃなければヤグチじゃなく
なっちゃうもん。)
怒りも悲しみも嫉妬も、全て心の奥へとしまい込む。無理矢理、元気に振舞う。
 真希は、久々に会う教育係との会話に夢中で…真里がそんなに無理しているとは気付か
なかった。
 それを真希は後で、後悔する事になる。
175 名前:第三十八話 投稿日:2003年04月09日(水)13時16分47秒

****************************************

 「ヨッスィー。」
希美に真剣な顔で呼び止められ、ひとみは立ち止まる。
「…おおっ!?のの、どうした!?」
「・・・・・・お願いが、あるのれす。」
「え?」
いつもとは違う、暗い表情に暗い声。いつもの底なしの明るさはカケラも見えない。
 ひとみは心配になり、不安気な表情をした。
「お願い…?」
「へい。」
希美は笑うが、ひとみは違和感を感じる。
(…のの、目が笑ってない…。)
 そう。違和感は、目。
 いつもなら、その顔と共にくるくる表情を変化させていた目が、何も表情を映していな
いのだ。
 そんな笑顔で、希美は言う。

「ののにキスしてくらさい。」

ひとみは目を見開く。
「は!?」
「キスして欲しいのれす。」
「な、なんで!?」
「らって、中学生にもなってまだキスした事ないって…はずかしいじゃないれすか。」
「そ、そんな事ないって!!」
ひとみは焦る。気分はなんだか父親である。
「もっと自分を大切にしないと!!駄目だよ、ファーストキスは一番好きな人としなきゃ!!
絶対後悔するから!!」
176 名前:第三十八話 投稿日:2003年04月09日(水)13時19分00秒
「・・・・・・。」
希美の目が、危険に光る。

「…それじゃ、ののはヨッスィーだったら後悔しない…って言ったら?」

「・・・・・・!?」
「好きれすよ。ヨッスィーの事。」
「そ、そーゆー意味じゃなくて…」
「ヨッスィーになら、ののは何されてもかまわないのれす。」
ひとみが、希美から危険な気配を感じた。
「ね、ヨッスィー。ののの言ってる意味…わかるれすよね?」
「・・・・・・の、のの…でもあたし…。」
「知ってるのれす。ヨッスィーには梨華ちゃんがいるのれす。」
希美の危険な笑顔は、無邪気さをも取り込んで…一層危険になって行く。
「知ってるのれす。らから…ののはワガママ言わないのれす。一回キスして欲しいだけな
のれす。」
「・・・・・・。」
「ファーストキスは、大好きなヨッスィーにあげた…それだけでののは、気が済むのれす。」
「・・・・・・。」
ひとみは、気がついた。
「のの、何かあたしに術かけてるでしょ?」
「・・・・・・かけてないれすよ。」
そう答えた次の瞬間、ひとみは希美を壁に押し付ける。
「な…!!」
そしてその次の瞬間には、希美のネクタイをほどいてボタンを外す。
「・・・・・・やっぱり。」
希美の胸元には、一枚の御幣が貼られていた。
「…これ、呪術用の御幣だよね?これを近付けられたら最後…相手を思うとおりに動かす
事ができるってヤツ。」
「・・・・・・何言ってるんれすか?これはただの護身用…」
「あたし、のの以外にも知り合いに陰陽師いるんだ。その人に教えてもらった事あるんだ
よ。」
希美が一瞬、忌々しげな表情を見せた。
177 名前:第三十八話 投稿日:2003年04月09日(水)13時20分07秒
 だがその直後に、よく知っている気配がこちらに近付いて来るのを感じる。
 希美の目が、光った。
「!?」
ひとみが警戒したが、時既に遅し。

「…駄目れすよ、ヨッスィー!!ヨッスィーには梨華ちゃんって言う恋人が…!!」

「な…っ!!」
反論しようとしたひとみだが、声が出ない。希美はニヤリと笑って小さく真言を唱えた。
「・・・・・・本当は梨華ちゃんなんか好きじゃないんだよ、あたし。」
ひとみの口から勝手に声が出て来る。
驚きの顔で希美を見ると、希美は相変わらず危険な笑みを浮かべていた。
「ヨッスィー…!?」
「好きだよ、のの。本当にあたしが好きなのは、ののなんだ。」
(ちょ、ちょっと待て、のの!!お前の仕業かよ!?)
驚きの表情のひとみから、とても真剣な声が出る。
(何がしたいんだよ、お前は…)

 どさっ

(!?)
その音に、ひとみが振り返る。
「・・・・・・ひ、ひ…とみ…ちゃ…!?」
(梨華ちゃん!?)
「な…何やってるの…!?の、ののに…何を…!!」
がばっと希美を見ると、希美はさっきよりも大きく胸元を開け、怯えたフリをしていた。
178 名前:第三十八話 投稿日:2003年04月09日(水)13時20分37秒
しかし、ひとみだけに聞こえる小さな声で言う。
「・・・・・・術で呼んだんれすよ。どれだけ遠回りになっても、この廊下を通るように
って…梨華ちゃんにあらかじめ、術をかけておいたんれす。」
(何の為に…!?なんでこんな事するんだよ!?)
「・・・・・・決まってるれしょう。ののは梨華ちゃんが嫌いらから、れすよ。」
そんな会話も、梨華の耳には聞こえない。
「・・・・・・ッ!!!」
梨華は二人に背中を向けて、走り出した。
(梨華ちゃん!!待って…待って!!誤解なんだ、コレは…!!!)
しかし、声が出ない。身体も動かない。
「…っふふふふふふふふ。」
希美の奇妙な笑い声を聞きながら、ひとみは呆然とする以外には何もできなかった。
179 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月09日(水)13時21分55秒


 修羅場発生!!2nd STAGEには必ずやる、と言ってた修羅場です!!
 いやぁ〜、修羅場だとギャグにしにくいですね(大汗)
 でも、ジワジワとギャグにして行く予定ですのでっ!!

>はる〜か様
 他の本を買う時は、なんだかすごく意外そうな顔されますYO(笑)
 前に友達に頼まれて、ジャニー○系の写真集を買ったら…『無理しなくても良いのよ?』
みたいな視線を投げられました(爆笑)
 >当然ながら、梨華ちゃんの心をいやせるのは、よっすぃしかいませんね。
 >もう言葉はいらないというのは、このふたりの事ですね。
 こう言って頂いたのに・・・・・・今回こんな事になっちゃってごめんなさい…(大汗)

>とこま様
 アダルティー中斉!!マイナーCPですね。マイナー過ぎて私しかやってないCPです(笑)
 大人度を見るなら…中斉>保安>大柴>矢後>石吉、ですかね。
 いしよし、一番お子様れす(笑)

>匿名匿名希望様
 二人とも大人ですからのぅ♪うふふふふ。
 しかし…あまあまから一転。こんな事になってしもうた…(大汗)
 ありがとうございます!!がんばります!!
180 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月09日(水)13時22分45秒
レスの続きでっすはあとはあと

>サイレンス様
 >お相手は瞳?瞳って誰?よっすぃじゃないですよね。
 >メロンの人?斎藤さんかな?
 そうです!!メロンの斉藤さんですはあとはあと
 中澤さんの春、なんだか皆様に喜んで頂けて嬉しいです〜♪
 メロン、がんがって覚えてくださいませ☆

>名無し読者様
 どーも、はじめまして!!
 アダルトなあまあまは、アダルトな二人にやって頂きたいと思いまして♪
 ボーイッシュ担当とナチュラル担当には出せない色気は、やっぱセクシー担当に頑張っ
て頂かなくては(笑)
 >まぁ、司書室でってのもアリかな〜とか脳裏を一瞬かすめたのは内緒です。。
 私も考えました。司書室でも良さ気なんですが…やっぱ、誰来るかわかんないですし(笑)
 >………村さんの春は、どこに!?
 メルヒェソな彼女には…いつか…多分…(笑)
 ありがとうございます、頑張ります!!
181 名前:オガマー 投稿日:2003年04月09日(水)15時03分29秒
のんたん!!!!!!!!!!!!
あーこんなこと思っちゃいけないんだろうなぁ…
でも、 す っ げ ぇ お も す ろ い
この展開は予想してなかったー!!
182 名前:チップ 投稿日:2003年04月09日(水)16時21分17秒
そんなの間違ってるZE!のの!!
でもちょっと羨ましい力だなぁ…ある意味ののが一番最強なのれすね。
修羅場なのに安心して読めるのはなんでやろ?笑えるし。
あいぼーん、ののを止めたってくれーい。
183 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月09日(水)16時55分28秒
あまあま雅あゆを邪魔する慌てんぼメルヘンの声……。
一瞬「UFAに新しく小学生15人が加入だって!」とか続くのかと(笑
なんてメロン春コン見た人にしか通じないようなネタはともかく。
この場合、責任はやはり、セクシー担当ひとみんですら躊躇った図書カウンター内で
我を忘れたマサオくんにありますよねぇ。あ、ひとみん、キスは平気だっけ…?(w
いずれにせよ、場所を移した豹柄好きの2人は、さすが賢明だったということですなー。

屈折した想いを抱えた小さな陰陽師は…とんでもないことをしでかしてくれましたが
修羅場に突入の2組よりも、はるかに痛々しくて、憎めないですね。。
184 名前: 投稿日:2003年04月09日(水)18時10分04秒
久しぶりにパソコン開いた・・・な黒です(爆

修羅場!ののが!ののがぁあああ!!!(壊

忙しいところお疲れ様です。
とりあえずよっすぃ〜&梨華ちゃん(&のの)が平和になりますように・・・。
185 名前:サイレンス 投稿日:2003年04月09日(水)18時19分46秒
信じる信じますよいしよしの絆。

それよりも辻ちゃん、君はいしよし好き全員
を敵にまわすのか!!

>メロン、がんがって覚えてくださいませ☆
はい、やりますよ。でもたしかこのセリフ
3度目なんです。ほんとダメダメな自分です

186 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年04月09日(水)20時13分13秒
くぅぅぅ〜!!!!
のの〜!!!!お前ってやつはぁ〜もっといいやつと思ってたのに・・・
あ、いや、失礼しました。(汗。
あ〜・・・もう!ホントにほんとの修羅場ですねぇ〜・・・
のの、どうしちゃったんでしょー・・・すっごく気になります。
あと、市井さん帰ってきたのですねぇ〜お疲れ様です。
いちーさんと矢口さん、ごっつあんの関係が気になるところです^^
と言っても一番気になるのはいしよしなんですけどね^^

では、次回の更新楽しみにしてます!
がんばってください、師匠♪
応援してます!!!
187 名前:token 投稿日:2003年04月09日(水)20時13分31秒
初めまして。「あたしの望み」の頃から、ROMっていましたが、
とうとう我慢できなくなり、レスさせていただきます。
ののちゃんの暴走には、きっと深いわけがあるんでしょうね。
だって、京都の実家に帰ったときに、あれだけ梨華ちゃんの事を
心配していた、他人に優しいののが、こんな非道を・・・・・。
あっ、でも、相手がよっすぃーだから容赦しないのか!?
それとも、誰かさんのために悪役になろうとしているのか?
う〜ん、ますます目が離せません。


188 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月09日(水)20時24分36秒
よっぽど本屋の店員に思い出深く残っているんですね(笑
娘。よりこっちが好きなのと無理していると本屋の店員は理解したのでしょうか?w

と、明るいのはここまでで。どうしたんですか??思いっきり修羅場じゃないですか。
のの・・・やりすぎだよ・・・今回は悪役に回ってる感じ。

でも、こういう困難を乗り越えてこそ、より一層熱いカップルに!(古くさい?
189 名前:シフォン 投稿日:2003年04月09日(水)20時52分26秒
の、ののたんがこんなキャラになるだなんて〜!!
意外過ぎて、ビックリなのれす(汗)

あぁ、梨華ちゃんがどんどんネガティブになってゆく姿が目に浮かぶ…。
よっちぃ、どぉする?!(何)

この先がもの凄く気になりますっ!
よっちぃ、ヘタレちゃダメだぞぉ!!(笑)
190 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月09日(水)22時15分45秒
ぬぇ〜!!!!!
の、ののぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
待ってよ待ってよどうなってるのぉ(T▽T)
まって梨華ちゃん、(無理でも)走れよっすぃ〜!
191 名前:第三十九話 投稿日:2003年04月10日(木)11時47分36秒

 「…はぁ、はぁ、はぁ…。」
息が切れ、苦しくなって梨華は立ち止まった。そして、それと同時にぽろぽろと涙がこぼ
れる。
(嘘でしょ!?嘘よね!?…本当はわたしの事、好きじゃないなんて…ののの方が好きだっ
たなんて…!!性質の悪い冗談よね!?)
しかし、涙は量を増すばかり。
(あのキスも、あの言葉も…信じて良いのよね!?)
梨華は、自分の手が震えているのに気が付いた。
「・・・・・・っ!!」
手だけではない。足も肩も…全てが震えている。
 梨華は俯いて、拳をぎゅっと握り締めた。

「・・・・・・追いかけて来てもくれない…ッ!!」

後ろを振り返っても、ひとみの声も聞こえなければ姿も見えない。
「何なのよぉ…!!」
梨華がしゃがみこんだ、その時。
「…どけ。」
「え!?」
低い、男の声。見てみれば、スーツ姿の男の集団がずらりと並んでいた。
 驚いて梨華が立ち上がると、一斉にものすごい勢いで梨華を追い抜いて行く。
「きゃ…っ!」
体当たりをされて、梨華はよろめくが…男達は目もくれない。
 そして彼らが向かったのは…『飯田圭織』と言う表札の出た部屋。
 モーニング娘。リーダーの執務室だ。
(な、何!?)
混乱する梨華を置いて、男達の先頭に立っていた男が扉を強く叩く。
「飯田圭織!」
その乱暴な言い方に、梨華はちょっとムッとする。
「・・・・・・開いてます。」
「よし。」
中から聞こえて来た圭織の声に、男達は頷いて…これまた乱暴に扉を開けた。そして全員
が、部屋の中になだれ込む。
192 名前:第三十九話 投稿日:2003年04月10日(木)11時48分13秒
「!?」
梨華は圭織が心配になり、入り口からそっと中を除いた。
 その梨華の目の前で、男は言う。

「飯田圭織!規約違反の責任を取ってもらう!」

「な…ッ!!!」
梨華は思わず声を張り上げた。
「き、規約違反って、何ですか!?」
「石川…。」
圭織は梨華に、笑顔を見せる。
「…なんでもないよ。」
「な、なんでもない事ないでしょう!?」
「悪魔退治以外で、モーニング娘。を動かしただろう。それが、規約違反だ。」
「・・・・・・!!!」
梨華の顔から、血が引いて行く。
「ま…まさか…!!まさかわたしを助けに来てくれたのが…!!?」
「石川、違うよ。」
圭織は立ち上がり、にっこりと微笑む。
「石川は、関係ないんだ。大丈夫。」
「で…でも!!わたしのせいで…!!」
「違うってば。あの時、出撃を決めたのは圭織。規約違反にならないような手段もあった
のに、それを使わずに全員に出撃させちゃった圭織が悪いの。」
「でも…でも…!!!」
「…それに、相手が悪かったな。」
男は先ほどまでの事務的な口調ではなく、ほどよく砕けた口調で言う。
「…乗り込んだ先が、森和博の家とは…。そうでもなければ、ここまで大事にはならなかっ
たんだぞ?」
「!!!」
 思い出した。
 彼は、政界の大物の跡取り息子だったのだ。
「…彼の…せいなんですか…!?」
「・・・・・・まぁ、ハッキリとは言えんが。」
梨華は唇を噛む。
193 名前:第三十九話 投稿日:2003年04月10日(木)11時48分47秒
 そして男は、圭織に近付く。
「…まぁ、こんな事はしたくないんだが…一応、規則で決められててな。」
「知ってます。大丈夫です。」
圭織は手首を男に差し出した。

がちゃっ

 圭織の手首に、手錠がはめられた。
「飯田さんッ!!」
「石川、圭ちゃんとなっちに伝えておいてくれる?圭織が帰って来るまで、モーニング娘。
をまとめておいてくれって。」
「そ…そんな…!!!」
「大丈夫だよ。すぐ帰って来るから。石川は、何の心配もしなくて良いの。」
「・・・・・・ッ!!!」
圭織は梨華に背中を向けた。
「行って来ま〜す。」
「飯田さぁん!!」
涙を流しながら叫ぶ梨華に、先ほどの男が一枚の紙を差し出した。
「・・・・・・これを渡すかどうか、俺は死ぬほど迷ったんだが…。」
「え?」
「石川梨華、お前宛だ。」
「・・・・・・?」
梨華が受け取ると、男は圭織を連れた集団の中に溶け込んだ。
 梨華はその紙を握り締めたまま、立ち尽くしていた。
194 名前:第三十九話 投稿日:2003年04月10日(木)11時49分57秒

****************************************

 司令室に集まった面々は、それぞれ神妙な表情を見せていた。
「・・・・・・そーいえば、あったわね。規約ってモンが。」
圭が言うと、なつみもこくこくと頷く。
「なっちも忘れてたべさ。あん時は…頭にカーッと血が上ってたから…。」
「んあ、ごとーとヨッスィーとなっちとか、三人くらいで行けばよかったねぇ。」
そう言ってから、真希はふとひとみの様子が変だと言う事に気付く。
(どうしたんだろ、ヨッスィー…なんか、顔色ヤバイし。)
真っ青なのは五期メンバー(麻琴以外)も一緒だが…あきらかにひとみの様子はおかしかっ
た。
(それに、なんか梨華ちゃんも変。)
 梨華もなんだか、泣きそうな顔をしている。
 それに今日はこの二人、別々の場所に座っている。
 いつもはベッタリと並んで座り、机の下で手をつないでいるのに。
「・・・・・・仕方ないわね。じゃ、圭織の言う通り。圭織が帰って来るまではアタシと
なっちが指揮を執るわ。」
「「「「「「「「「「了解。」」」」」」」」」」
元気のない返事になつみは苦笑する。
195 名前:第三十九話 投稿日:2003年04月10日(木)11時50分28秒
「…早く圭織が帰って来る事を祈るべ。なっちには荷が重すぎだべさ。」
苦笑すらも天使の微笑みに見えるなつみに、全員つられる。
 しかし、梨華だけは違った。
 真っ青な顔で、机の下で握りしめている紙を見る。

(・・・・・・!!)

そしてふと顔を上げると、ひとみの姿が見えた。
「・・・・・・。」
ひとみは気まずそうに、目線を逸らしてしまう。
(魔法が、解けちゃったんだ。)
そう思って、梨華は涙がこみ上げて来るのを感じた。
 ぐっと、それを押さえ込む。
(泣いてる場合じゃないのよ、梨華!!)
 そう言い聞かせて、梨華は顔を上げた。
196 名前:第三十九話 投稿日:2003年04月10日(木)11時51分00秒

****************************************

 梨華は、圭織を連れて行った男に渡された紙をもう一度開いた。
『梨華へ
 飯田圭織をUFAに返して欲しければ、俺と結婚しろ。
 お前が我が家へ来るのと引き換えに、飯田圭織をUFAに返してやる。
                                和博』
 紙を、握り潰す。
「・・・・・・。」
 そして、梨華はベッドの上に置いたものを見た。

 制服、通信機、社員証…そして、手紙。

 梨華は、UFAに来た時と同じ服を着ていた。
(…本当に、魔法が解けちゃったのね。)
梨華はトランクを持って立ち上がった。
 部屋から出ると、廊下は真っ暗で静まり返っていた。
「・・・・・・。」
足音を立てないように、気配を気付かれないように…気をつけて歩く。
 こちらの方に来ると、UFAから出るには遠回りなのだが…それでもこちらに来る理由
があった。
『HITOMI YOSIZAWA』
表札に、そう書いてある。
「・・・・・・ありがとう…ございました。」
小さくそう呟くと、涙が溢れて来る。
「…幸せに、ね。それだけを祈ってます。わたしの分まで、どうか…。」
涙は次々に頬を伝い、床にも数滴落ちる。
197 名前:第三十九話 投稿日:2003年04月10日(木)11時51分31秒
そして梨華は、声を殺して泣きながらもと来た道を戻り…エレベーターに乗る。
 ロビーに降り立ち、玄関を出て…そして、超高層ビルを見上げた。
「…ここで、出会ったのよね。今でも覚えてる。」

『あ!いたいた!石川梨華さん、だよね?』

鮮明に思い出せる。初めて聞いた、ひとみの声。
「もしかしたらわたし…初めて見た時から、ひとみちゃんの事好きだったのかも。自覚す
るまで時間がかかっちゃったけど…そうね。」
梨華は涙を拭おうともせずに顔を上げた。
「最初からずっとずっと、大好きだった。それに、これからも…ひとみちゃんが一番好き。
ひとみちゃんの一番が、わたしじゃなくても…それでもわたしは、ずっとずっとひとみちゃ
んを一番愛してます。」
そしてUFAに背中を向けた。
 そして、待たせておいたタクシーに乗り込む。
 行き先を告げ、背もたれに寄りかかる。
 涙は、止まらなかった。
198 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月10日(木)11時52分44秒


 修羅場続行中…。
 …うーむ…史上、未だかつてなくシリアスになってもーた…(汗)
 ギャグだったハズなのに…この小説…(大汗)
 明日から授業が始まるので、更新ペース落ちると思います。
 次の更新は…明日できなければ、もしかしたら来週の火曜日くらいになっちゃうカモ(泣)

>オガマー様
 ありがとうございます!!嬉しいでっす♪
 予想してませんでしたか♪うっふふふふふふ…はあとはあと
 他人の度肝を抜きたいお年頃なのれす(爆笑)

>チップ様
 なんだか、ののどころの話じゃなくなってしまいましたね…(大汗)
 >修羅場なのに安心して読めるのはなんでやろ?笑えるし。
 それはよかったです!!嬉しいです♪
 …今回の修羅場も、そう感じて下さると良いのですが…(泣)

>名無し読者様
 >この場合、責任はやはり、セクシー担当ひとみんですら躊躇った図書カウンター内で
 >我を忘れたマサオくんにありますよねぇ。あ、ひとみん、キスは平気だっけ…?(w
 本当です。マサオ君ってばんもぅ。
 そして更に修羅場続行中。ううぅ〜む、どーなっちゃうのか。私にもわかってません(←オイ)

>黒様
 ののたん…さて、どうなるんだか(笑)
 つーか五期の活躍がなかなか書けない…(泣)
 >とりあえずよっすぃ〜&梨華ちゃん(&のの)が平和になりますように・・・。
 ありがとうございます!!多分、その内…なると思いますが…どうでしょうか…(笑)
199 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月10日(木)11時53分26秒
レスの続きでっす!!

>サイレンス様
 >信じる信じますよいしよしの絆。
 あああ、信じて頂いたのにこんな事に…(大汗)
 すみませんすみませんすみません!!ああ、見捨てないで!!
 ののたん…ちょっぴり壊れてるののたん。
 どう…なるんですかね、これから…(←オイ)

>ヒトシズク様
 いちーちゃん、せっかく帰って来たのに放置…(笑)ごめんよいちーちゃん…。
 次回くらいにもっかい出て頂きます。
 がんばります!!どうぞよろしくでっす!!

>token様
 はじめまして!!おお!そんな昔から…ありがとうございます!!
 ののたんにはののたんの、暗くて深い理由があるのれす…。見捨てないでやってくださ
いませっ(汗)!!
 >う〜ん、ますます目が離せません。
 ありがとうございます!!がんばりますね!!

>はる〜か様
 本屋の店員はねぇ…ほんとにもう。
 悪役のの、一度書いてみたかったのれす(笑)でも、前作のあやや程には悪役にしない
ので…どうぞよろしくでっす!!

>シフォン様
 ああ、こんな事になってしもうて…(大汗)なんだかもう、ののたん所の話じゃなくなっ
ちゃってて…(泣)
 >よっちぃ、ヘタレちゃダメだぞぉ!!(笑)
 ヘタレちゃってます(大汗)…うああああ、しっかりしてくれヨッスィー!!!
 が、がんばります☆

>匿名匿名希望様
 走れませんでした…(泣)そのせいでこんな事に…(号泣)
 本当、今回はいまだかつてなくシリアスですね(大汗)ですが書いてて楽しいんですYO(笑)
 うふふふふ…次回どーなっちゃうのか。私にもちょっと不明(爆笑)
200 名前:蒼乃 投稿日:2003年04月10日(木)12時13分58秒
クロイツ様、更新お疲れ様です。
てゆーか、修羅場ってるよ! Σ(-o-)
しかも二組とも!
ののがこういうキャラになってしまうとは。いい意味で期待を裏切っていただいた、と思うのですが、やっぱりちょっぴり悲しいのれす・・・・・・。(ToT)
こら、ヘタレよっすぃ〜、負けんじゃねぇぞぉ!
201 名前:謎の人 投稿日:2003年04月10日(木)13時43分10秒
あーうーいしかーさんがー(号泣
へこんだっす(涙

こういうときはおいらが殴りこみを・・・(やめろ

今度こそ、あまあまにしてくださいね
202 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月10日(木)14時10分05秒
・・・石川さん。
そしてよし子にごっちんにやぐっちゃんにののにあいぼんに飯田さん・・・
何だかとっても荒れてるYO!

明日から学校ですか。
頑張って下さいねぇ。
203 名前:元黒・チビウオ 投稿日:2003年04月10日(木)19時23分01秒
梨華ちゃん・・・!!!(涙
やあ〜感動しました・・・。
カオリさんも!!!(また涙
修羅場キツイっす!(泣

更新スピードが落ちたってどこまでもついていきます!!!
がんばってください!!!
204 名前:とこま 投稿日:2003年04月10日(木)20時35分53秒
う〜む、修羅場が・・・(ーー;)
旦那、すぐに追いかけないと・・・(T_T)
205 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年04月10日(木)20時45分54秒
うわぁぁぁ〜!!!!
マジでマジで大修羅場、続行中・・・(汗。
私、ホントこーゆー雰囲気苦手なんですが・・・何かすごい気になるんですよねぇ〜・・・
飯田さん!!!規則、あったんですか!?もう。マジ悲しすぎます・・・
そして、石川さん・・・もーマジで本当に泣きそうです私。
よっすぃー、追いかけてやってよ、と心の中で呟き願いながら更新待ってます。

では次回の更新楽しみにしております
がんばってください、師匠♪
応援しております!!!
206 名前:サイレンス 投稿日:2003年04月10日(木)21時00分03秒
なんてシリアスな展開。飯田さんパクられちゃった
じゃないですか。ううむ、続きが気になる。

え、明日から授業?更新が遅れるんですか。
授業もがんがってください!

更新お疲れ様でした。続きも期待です!!
207 名前:token 投稿日:2003年04月10日(木)21時16分00秒
修羅場は続く〜よ、どこまでも〜。と、暢気に歌ってる場合じゃありませんね。
修羅場が修羅場を呼ぶ、この急展開!!次は一体、どうなるんですか〜。

こんなにわくわくした気持ちで、火曜日まで居られるなんて、ある意味幸せです。
じっくり待ちます。いや、待たせてください。学校もガンバってくださいね。
208 名前:シフォン 投稿日:2003年04月11日(金)00時04分44秒
り、梨華ちゃぁぁぁん(涙)
読んでいて、泣いちゃいました(素)

この修羅場が早く納まりますように…(祈)

これからも無理はなさらずに、更新頑張って下さいね☆
209 名前:第四十話 投稿日:2003年04月11日(金)13時55分27秒
 梨華の不在は、当然の事ながら翌朝にはUFA全体に知れ渡った。
『短い間でしたが、お世話になりました。』
 書置きにはそれしか書かれておらず、行き先は不明。
「…通話記録、検索しました。確かにUFAからタクシー会社に電話をしてタクシーを呼
んだようですが…行き先などはその時には言っていません。」
あさ美の言葉に、圭は舌打ちする。
「…意外と用心深いじゃないの、石川ってば。」
そしてふとひとみに視線を移してみれば…真っ青な顔で震えていた。
「…吉澤。しっかりしなさい。」
「あたしのせいだ…!!」
「吉澤!!」
「ヨッスィー!!」
圭と真希が大きな声で呼ぶと、ひとみははらはらと涙を流し始める。
「あたしのせい、なんです…あたしが…。」
 ひとみは涙をぐいっと拭う。
「なんでちゃんと、弁解しなかったんだろ。いくらでもチャンスはあったのに…なんで目ぇ
逸らしたりしたんだろう…!!」
「んあぁ、ヨッスィー!!なんの事だかごとー達には全然わかんないよ!?」
「そうよ、しっかり説明を…」
圭が言った、その直後。

「あはははは。」

乾いた笑いが、司令室に響いた。
 希美の声だ。
210 名前:第四十話 投稿日:2003年04月11日(金)13時56分04秒
「の、のの!?」
亜依が驚いて、隣に立つ希美を見る。
 それと同時に、なつみが大きく後ろに飛び退いた。
「みんな!!のの…なんか変だべさ!!」
なつみの肌があわ立つ。なつみは自分の体を抱きしめるように、両手で二の腕を掴む。
「あはははは…あははははは!!」
それと同時。
「…悪魔反応!?」
あさ美が叫んだ。
「んあぁぁ!?ど、どーゆー事!?」
「今の辻さんからは、新種の悪魔の反応が出ています!!完璧です!!」
「なんだってぇ!?」
真里は焦りの表情を見せる。

 ぶわっ

 風が巻き起こる。
「「うきゃあ!!」」
真里と里沙が、吹き飛ばされる。
「やぐっつぁん!!」
「「里沙ちゃん!!」」
悲鳴のような、真希と愛とあさ美の声。しかし、風の勢いが凄過ぎる。全員。自分が立っ
てるだけで精一杯だ。
「のの…!!」
亜依は、巻き起こる風の中心部にいる希美に向かって叫ぶ。
「どうしたんや!?なんで…なんで、こんな事に…!!」
『・・・・・・。』
「!?」
一瞬、亜依の耳に何か聞こえたような気がした。
「のの!?何や!?聞こえん!!もっとおっきい声で言いや!!」
『・・・・・・す。』
亜依は強風の中で、確かに希美の声を聞いた。

『あいぼん、好きれす。』

「!!?」
一瞬だけ見えた希美は、涙を流していた。
211 名前:第四十話 投稿日:2003年04月11日(金)13時57分44秒

****************************************

 梨華が向かったのは、森和博の家ではなく…梨華の実家だった。
「ああ、梨華!!よくぞもどって来てくれたわ!!」
姉は涙を流しながら、梨華に頬擦りをする。
「まったくもぅ、あの馬鹿男!!私のいない間に梨華を追い出すなんて…本当にロクデナ
シなんだから!!」
「・・・・・・。」
梨華はちらりと視線を横に走らせる。
 そこには、ボコボコに殴られた父親の姿。
「・・・・・・お姉様、さすがにやり過ぎでは…?」
「良いの!!私の梨華を、私の留守中に追い出すなんて真似をした罰よ!!…ああ、梨華!
かわいそうに…!!辛かったでしょう、他人との共同生活なんて!!使用人もいないよう
な場所に、そんなに長い間いたなんて!!それに…梨華自ら働いていたなんて!!!」
頬擦りされながら、梨華はちらりと膝の上を見る。
 そこには妹がしがみついていた。
「可愛そうな梨華お姉様!!ああ…こんな事でしたら私、サンフランシスコ支社の視察な
んて行きませんでしたのに!!
 まったく、あの森和博とか言う男!!今度株主総会で会ったら、こらしめてやりますわ!!
大体においてあんなボングラが、私の愛する梨華お姉様の婚約者になれた事自体、奇跡に
近いって言うのに!!一方的に婚約破棄だなんて!!」
 拉致されて監禁された事は、黙ってた方が良さそうだ、と梨華は思う。
212 名前:第四十話 投稿日:2003年04月11日(金)13時58分56秒
「ふふふ…でも、ちっちゃな梨華が働いてたなんて…ん〜、可愛い☆」
「本当ですわ!!可愛いですわ、梨華お姉様!!」
「見たかったわ〜、私の梨華が働いてる姿♪」
「本当、私も見たかったですわ〜、私の梨華お姉様が働いてる姿♪」
「・・・・・・。」
梨華は思う。
(この人達、わたしの事を何歳だと思ってるのかしら…)
 十歳以下だと思われているのは確実だろう。
「…お姉様、わたし…お願いがあって帰って来たの。」
「ん?なぁ〜に?なんでも言ってごらんなさい?」
姉は目を輝かせた。
「お姉様、防衛庁とかに顔がきいたわよね!?」
「ええ、ええ!きくわよ〜!!それがどうしたの〜?可愛い梨華☆」
頬を撫でられながら、梨華は言う。
「助けて欲しい人がいるの…わたしのせいで、つかまっちゃってて…。」
梨華は眉を八の字に寄せた。
「梨華…。」
「わたしのせいなの!!わたしのせいで、連れて行かれちゃったの!!」
「梨華お姉様…。」
梨華の目からは、涙が流れ始めていた。
「防衛庁の人には、『石川梨華が全ての責任を取る』って言ってくれてかまわないから…!!」
213 名前:第四十話 投稿日:2003年04月11日(金)13時59分28秒
しゃくりあげる梨華に、姉と妹は抱きつく。

「もう、わたしは戻れないかも知れないけど…何かしたいの。大切な場所なの…。」

梨華はぎゅっと、胸のあたりを押さえた。
 脳裏に浮かんだひとみの姿に、胸が激しく痛むのだ。
(ここに一回帰って来ちゃったら…多分わたしはもう、UFAに帰してもらえない…)
 自分を溺愛する、姉と妹。この二人は二度と、自分がこの家から出て行くのを許しては
くれないだろう。
 差し出されたハンカチを、梨華は拒む。涙は頬をどんどん伝い、膝を濡らす。
(だけど、和博さんとは結婚できないから…。)
 一生添い遂げる相手は、ひとみでなくては嫌だ。
 だからあえて、実家に帰って姉に頼む事に決めたのだ。
(ひとみちゃん…!!)
 ひとみを思って流す涙は、今はとても痛い。
 その姿を見て、姉と妹は目線を合わせる。
 そして、複雑そうな顔を交わした。
214 名前:第四十話 投稿日:2003年04月11日(金)14時00分38秒

****************************************

 亜依が希美に眠りの魔法をかけ、風はおさまった。
 今、希美は亜依が書いた魔方陣の中心で眠りこけている。
「新種の悪魔の構造が、ようやくわかりました。」
メロン記念日・斉藤瞳は、真剣な顔でハロプロのメンバー全員に言う。
「…増幅された人間の『負』の感情が、元来いた悪魔の中に取り込まれ…それで、あの新
種の形ができるのです。つまり、元来いた悪魔が『負』のエネルギーの鎧をかぶったよう
なモノ。」
「ああ!それでなっちは最初に見た時、『30%増量』みたく感じたんだべか!!」
なつみがぽんっと手を叩く。
「そうです。ですから新種と呼ばれてた悪魔が出していた衝撃波は、人間の『負』の感情
をエネルギー化したものなんですね。」
瞳は資料をめくった。
「…で、今回の辻ちゃんは…これは予測になるんですが、『負』の感情が体内に蓄積し過
ぎた為に、新種の悪魔のようにエネルギーを鎧と化して…このような事になってしまった
のではないかと。」
「はい!質問!!」
「はい、矢口さん。」
当てられた真里は、席から立ち上がって言った。
「でもさ、人間誰しも『負』の感情って持ってるモンじゃん?…だったらこれからは辻だ
けじゃなくて、一般人もこーなる事があるってワケ?」
「いえ、それはないですね。」
そう言って、あゆみが立ち上がる。
「今回辻ちゃんが『負』の感情をエネルギーに変化させられたのは、ひとえにその陰陽師
の才能があったからです。ですから、そんな才能を持たない一般人にはそんな事は起きな
いと思います。」
215 名前:第四十話 投稿日:2003年04月11日(金)14時01分14秒
「・・・・・・そっか。」
真里が座ると、今度はめぐみが立ち上がった。
「これも憶測なんですが…現在の辻ちゃんに、自分の意識はありません。いつもと違う言
動とか、してませんでしたか?」
「えぇ〜?あんま変わらなかったような気ィしますけどぉ。」
愛はそう言うが、ひとみは拳を握り締める。

「・・・・・・それで、あんな事…!!」

「ヨッスィー、なんかあったの?」
雅恵に言われて、ひとみは静かに頷く。
「んあ・・・・・・で、具体駅にどうすれば良いの?ののちゃんが媒介になってるなら、
倒すワケにもいかないし。」
圭はため息を吐いた。
「…圭織だったら、ぱっぱと作戦練る所だけど…。」
「やっぱ、なっち達には荷が重過ぎるべさ。」
そしてふと、亜依を見る。
「加護。あの魔方陣の効力は、あとどれくらい?」
「…持って、あと半日。だけど…『負』のエネルギーの増幅状況によっては、最悪あと三
時間しか持たへん。」
全員が、それぞれに戦慄を感じる。
 もしも、希美を殺さなくてはならなくなった場合…果たして自分達は、手を下す事がで
きるのであろうか?
 全員が全員、自信がなかった。
216 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月11日(金)14時01分50秒


 やったー!!更新できたー!!
 でも多分、次回の更新は月曜日か火曜日…(泣)
 つーか今、学校です。学校のPCでコレ書いてます。
 隣の人の視線が怖い…見ないでぇぇぇぇぇぇぇ(大汗)!!

>蒼乃様
 ののたん、こんな事になりました(大汗)ああ、やっぱ駄目です…あやや程の悪役には
できません…(泣)
 つーかあややはなんで、あんなに悪役にしやすかったんでしょうか(笑)

>謎の人様
 石川さん、ご実家で溺愛されまくりです(笑)つーか妹にまで(笑)
 あまあまになるまで、ちょっと時間…かかる、かも?(大汗)
 見捨てないでくださいませぇぇぇぇ!!!

>匿名匿名希望様
 まだまだ荒れてますねぇ…。しかもなんだかマニアックに荒れてます。
 ありがとうございます!!がんばります!!

>元黒・チビウオ様
 梨華ちゃん、こんな事になっとります。
 >更新スピードが落ちたってどこまでもついていきます!!!
 >がんばってください!!!
 ありがとうございます!!がんばります!!

>とこま様
 旦那、ヘタレなモンで追いかけられませんですた…(泣)
 そして、梨華ちゃん失踪どころじゃなくなってるUFA(大汗)
 修羅場ですねぇ…。
217 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月11日(金)14時02分28秒
レスの続きでっすきほし

>ヒトシズク様
 に、苦手ですか?それでも読んでくださってるなんて…嬉し過ぎです!!ありがとうご
ざいます!!
 がんばりますので、どうぞよろしくおねがいしますね〜!!

>サイレンス様
 いいらさん、どうなるんだか。石川・姉の腕の見せ所です(笑)
 授業もがんがりますが、更新もがんがります(笑)
 どうぞよろしくでっす!!

>token様
 修羅場、もーちょっと続くかも、です(大汗)
 >こんなにわくわくした気持ちで、火曜日まで居られるなんて、ある意味幸せです。
 >じっくり待ちます。いや、待たせてください。学校もガンバってくださいね。
 ありがとうございます(感涙)!!そんな風に言って頂けるなんて…!!
 ああ、小説書いててよかった…!!
 ありがとうございますぅ!!!がんばりますね!!

>シフォン様
 >この修羅場が早く納まりますように…(祈)
 すみません…もーちょっと続くかもです…(大汗)ああっ!見捨てないでぇぇぇぇぇ!!
 >これからも無理はなさらずに、更新頑張って下さいね☆
 ありがとうございます!!がんばります!!
218 名前:タロイモ 投稿日:2003年04月11日(金)14時28分45秒
学校からの更新おつかれさまです。
梨華ちゃんがあの男の所に行かないでちょっと安心!
それにしても梨華ちゃんの家、前作に引き続き凄いですね。
勉強も大変でしょうが無理をせずにがんばってください。マターリ待ってます。
219 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月11日(金)14時49分51秒
更新おつです。
隣の人の視線の痛み・・・分かります。
自分PCぶっ壊れた時就職情報センターから書き込みしたんですけど、生徒&先生の
視線が(汗)

のの・・・皆頑張れ!!
そしてクロイツさんも学校頑張って下さいね。
220 名前:チップ 投稿日:2003年04月11日(金)14時55分21秒
のの…!!昨日はさすがに笑えず、PCの前で固まってしまいました。
でも石川姉妹のおかげでフカーツ!
あっまだののが!大丈夫ですよね?クロイツさんを信じて、続き待ってま〜す☆
221 名前:サイレンス 投稿日:2003年04月11日(金)17時29分41秒
姉貴がんばれ。梨華ちゃんを飯田さんを助けてあげて。

辻さんすまん。疑ってしまって。
でも信じていたよ(嘘

次回は週明けですか。がっこからの更新お疲れ様でした。
222 名前:オガマー 投稿日:2003年04月11日(金)18時46分18秒
のんたん(号泣)
クロイツさん、更新大変そうですが、
がんがってください!!
223 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月11日(金)19時18分09秒
1日見に来なかったら、進展しちゃってる。
ののが悪魔に・・・・・今まで見たことのないほどシリアスな場面・・
梨華ちゃんもUFAからいなくなって、実家に帰っちゃうし。
実家ではずいぶんな扱いで・・・

ここ数日で、あまあまなギャグから、シリアス系に変わってる(笑

心配事がたえませんが、私はみんなを信じてます。
224 名前:シフォン 投稿日:2003年04月11日(金)20時08分08秒
ののたん、新種の悪魔のせいで、あんな行動を取ってしまったのね(苦笑)
ちょっと安心…だって、素で悪い子だったら寂しいもの(涙)

梨華たんのお家、今回も凄いれすね(笑)
この姉妹によっちぃは立ち向かえるのかしら(汗)

クロイツさんを見捨てるだなんて、そんな事はしませんっ!!
たとえ、まだ修羅場が続いても(笑)

最後は甘々いしよしになる事を期待しつつ、これからも楽しみにしてます♪
無理なさらず頑張って下さい☆
225 名前:とこま 投稿日:2003年04月11日(金)20時10分32秒
辻ちゃん・・・ティッシュをくれたときの辻ちゃんに戻っておくれ(T_T)
原因が分かりほっと一息。
しかし、30%増量って・・・悪魔って洗剤?ポテトチップス?
226 名前:チビウオ 投稿日:2003年04月11日(金)20時40分51秒
更新お疲れ様です。

梨華ちゃん、こんなことになってますね。それでもカワイイ(爆
30%増量・・・安倍さん・・・(笑
みなさんが平和になるよう祈ってます!!!
227 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年04月11日(金)20時53分15秒
ののぉぉぉ〜!!!
そして、梨華ちゃぁぁぁぁぁ〜ん!!!!
もう、マジで泣きますよ?あ〜・・・もう涙流れてきたし・・・(汗
ののが元に戻ることを神に祈りつつ、梨華ちゃんが気になります。
あぁ・・・これからどうなるのでしょう・・・(焦
もぅ、気になりすぎて今日、明日と眠れそうにありません。

では次回の更新楽しみにしております!
がんばってくださいませ、師匠♪
応援しています!!!!
228 名前:本庄 投稿日:2003年04月11日(金)21時26分45秒
ののぉ〜(号泣)
なんてこったい!!どーすんだべさ!!
はぁ、この先どーなるのかもうどきがむねむねします(古!)

そういや今更ながらなっちのエッセイ買いました。
そして圭ちゃんに惚れ直しました(w
かっけ〜よ圭ちゃん!!
229 名前:token 投稿日:2003年04月11日(金)23時10分02秒
あ〜っ。更新されてるぅ〜。
何をおっしゃいますか。お礼を言うのはこちらの方です。こんなに面白くて、楽しい小説を、
この更新速度で提供していただけるなんて。たぶん、いや、絶対、多くの人々が、同意見だと思います。
おかげでテンションが上がってきました。
それにしても、単なるやられキャラだと思っていた悪魔が、ここまでやるとは。
頑張れ、加護ちゃん。ののを救うんだ!!

そして作者様。更新、お疲れさま!!!
230 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年04月13日(日)20時19分53秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
しばらくこれない間に、いつの間にか修羅場が進行中!
あややの運命の日とも気になります。
次回更新も楽しみです!
231 名前:謎の人 投稿日:2003年04月14日(月)09時59分02秒
更新ご苦労様です。
いえいえ、こちらこそむしろ

見捨てないで〜〜〜っっ!!

な、気分です。
はい。もう何でも来い!
見たいな気分で楽しみにしています
232 名前:第四十一話 投稿日:2003年04月14日(月)14時13分44秒
 真里が廊下を歩いていると、真希に出会った。
「…あ、やぐっつぁん!!」
「ごっつぁん…。」
真里は複雑な笑顔を浮かべる。
「んあ・・・・・・大変な事に、なっちゃったね。」
「そう…だね。」
 希美は亜依の魔法陣の効果によって眠らされている。それをハロプロのメンバー全員が
交代制で監視しているのだ。
「…あのさ、ごっつぁん。」
「んあ?」
真里が決心したように口を開いた、その時。

「お!後藤に矢口!!」

その声に、真希は顔を明るくし、真里は顔を暗くする。
「んあ!いちーちゃん!!」
真希に尻尾がついていたなら、確実に振っているだろう。そんな勢いで、真希は紗耶香に
駆け寄って行った。
 それを見た真里の顔が、泣きそうに歪む。
「いちーちゃん、せっかく帰って来たのにこんなゴタゴタしててごめんね?」
「いーや。仕方ないって、こればっかりは。」
真希と紗耶香は、そんな真里の様子に気付かない。
「それにさっき、UFAから正式に依頼来たんだ。『辻の救出作戦に参加してくれ』って。」
「!!」
「え!?そーなの!?」
真里の泣きそうな顔に、焦りの色も含まれる。しかしやっぱり、真希と紗耶香はそれに気
付かない。
233 名前:第四十一話 投稿日:2003年04月14日(月)14時14分17秒
 真希は嬉しそうな声を上げる。
「やったー!!久しぶりに一緒に出撃だね、いちーちゃん!…って、不謹慎だね、ごとー。」
「まぁな。でも、久々に頼むぞ〜後藤!」
「んあ!まっかせておいてよ!!」
「・・・・・・。」
完全に、真里が無視されている。
 真里は一人、拳を握った。
(…泣くなよ、ヤグチ!泣いたら負けだぞ!?)
歯を食いしばる。
(泣いて逃げたりなんかするもんか!!)
ツンと痛くなって来た鼻の奥を叱り付けるように、鼻の下をこする。
(…ごっつぁんの馬鹿!!)
そう思った、その瞬間。

ヴィ〜ッヴィ〜ッ

「「「!?」」」
三人が慌てて顔を上げる。
『大変デ〜ス!!辻ちゃんが目覚めてしまいマシタ〜!!』
ココナッツ娘。・ミカの泣き声が、全館に放送される。
「…行こう!!」
「うん!!」
「・・・・・・。」
真希と紗耶香が走り出してから、真里も駆け出す。
 真里は本当は、泣きたかった。
 わき目も振らずに泣きじゃくりたかった。
234 名前:第四十一話 投稿日:2003年04月14日(月)14時15分26秒

****************************************

 飯田圭織の手錠が外される。
「ちょ、ちょっと、なんでいきなり…!?」
困惑した声で言う圭織に、スーツ姿の男が言う。
「…上に圧力がかかってな。」
「あ、あつりょくぅ!?」
圭織は首をひねる。
 当然の反応だ。圭織には、防衛庁・警視庁関係に圧力をかけられるような知り合いはい
ないのだから。
(つんくさん!?…いや、あの人にそこまで権力あるとは思えないしなぁ。つーか仮にそ
んな権力持ってたとしても、絶対こんなにすぐには使ってくれないだろうし…。)
 そう。
 連行される圭織に向かって『飯田!こんな経験、一生に一度体験できるかできないかく
らいやで!!楽しんで来ぃや〜!!』とヌカした男である。
 思い出して、圭織の胸に怒りの炎が点った。
(・・・・・・とりあえず、あの人に会ったらまず殴ろう。どんな状況でも。)
 乙女チックに両手で胸を押さえ、最高の微笑みを浮かべてそう決めた圭織であった。
「…何笑ってるんだ?飯田圭織。」
「いや、ちょっとね…楽しみがね。」
「・・・・・・そ、そうか。」
その微笑みに薄ら寒い物を感じて、男はひるむ。
「所で、圧力かけてくれたのって誰なんですか?」
「・・・・・・。」
男は複雑そうな表情を見せる。
「…飯田圭織。お前は…すごい友人がいるんだな。」
「へ?友達?」
圭織は首をかしげる。
235 名前:第四十一話 投稿日:2003年04月14日(月)14時16分03秒
「かお…私の友達が、圧力かけてくれたんですか?」
「そうだ。…正確には,『友人の姉』だがな。」
「は?」
ますますわからなくなる圭織に、男は言った。

「あの石川の長女を動かすとは…。」

「は!?い、石川!?」
圭織の顔から、血の気が引く。
「・・・・・・ま、まさか…石川の姉が…!?」
「そうだ。」
「あの…ストレートの東大出で現在は警視庁でバリバリエリートコース歩いてるとかゆー…
あの長女!?」
「…そうだ。」
「『影の警視総監』とか呼ばれてて、実際に警視庁牛耳ってるのは彼女だとか言われてる、
あの長女!?更に、その権力は警視庁を出て内閣にまで影響を及ぼすとも言われる…あの
長女!?」
「・・・・・・そうだ。」
「んでもって・・・・・・無類にして最強のシスコンと呼ばれる…」
「あの、石川の長女だ。」
「・・・・・・。」
圭織の顔の青さが増す。
「…なんでも、彼女の妹…石川の次女が『お願い』したんだそうだ。『自分の友達を助け
て欲しい』と…。」
「・・・・・・まさか、石川!!!」
男は遠くを見ながら、呟くように言う。
「…そーいや、『馬鹿親父のせいで手元からいなくなってた妹が、戻って来たのよぉ♪』
とか言って浮かれてたな。石川の長女。」
「い、いしかわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!じ、実家戻ったの!?戻っちゃったの!?」
「らしいぞ。」
「うっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!だ、駄目じゃん!!あんな
姉の元に帰っちゃったら…もうUFAに戻って来れないかもじゃん!!どーすんのよ、通
信士の仕事は!!」
236 名前:第四十一話 投稿日:2003年04月14日(月)14時16分33秒
ショックを受ける圭織に、男は更に言う。
「んでもって、UFAから緊急電報だ。」
「へ?」
渡された紙を、圭織は震える手で広げる。

『辻さんが悪魔になりました。すぐ帰って来てくださいませ。完璧です。 BY紺野』

「・・・・・・。」
「…い、飯田圭織?」
「・・・・・・。」
圭織はしばらく固まった後、いきなりがばっと立ち上がった。
「あんた!!ちょっとあんた!!」
「うひはっ!?」
男はのけぞる。
「車出して車!!かえ、帰らないと!!早く帰らないとやばいぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「お、落ち着け、離せぇぇぇぇぇぇ!!!」
「いいから早くぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
混乱は、しばらく収まらなかった。
237 名前:第四十一話 投稿日:2003年04月14日(月)14時17分05秒

****************************************

 最初は、小さな違和感からだった。
『のの、五期のみんなとうまくやっとるやないか。』
『へいっ!みんな良い子なのれす!!』
『そっか。』
亜依はそう言ってから、からかうような笑顔で言った。
『そんなら、もうウチからは卒業やな。』
『な、なに言ってるんれすか?ののの一番の友達は、あいぼんれすよ?』
『ははは。そりゃありがたいけどなぁ。』
亜依は笑顔のまま、こう続けた。

『ま、ののが大人になるまでは…一番でいたげるさかい。』

(大人になるまで…?それって、いつかはののから離れて行っちゃうって事れすか…?)
涙がこみ上げる。
(あいぼんは、ののが傍にいなくなっても全然かまわないんれすか!?あいぼんにとって
ののって、そんな軽い存在なんれすか!?)
更に希美の脳裏に、盗み聞きしてしまった里沙の言葉が蘇る。

『もっかい聞きますよ?加護さん、石川さんの事…好きですよね?』

(梨華ちゃんは…あいぼんにとっては『永遠』なんれすね…あいぼんの一番は、梨華ちゃ
んなんれすね…!!)
希美は目を開ける。
「そんなの…そんなの、認めないのれす!!!」
そう叫んではっと気付くと、自分から少し離れた所に全員の姿を見つけた。
「・・・・・・。」
希美は一回、目を閉じる。
「みんなみんな、だいっきらい!!!」
風が、巻き起こった。
238 名前:第四十一話 投稿日:2003年04月14日(月)14時18分00秒

****************************************

 「さっきより、風力が強いべさ!!」
なつみが叫ぶと、雅恵が答える。
「…『負』のエネルギーが、さっきよりも増幅されています!!」
「なんですってぇ!?」
圭が叫んだ、その直後。

「おりゃあああああああああああああああ!!!!」

亜依が、吼えた。それと共に、透明な壁が亜依を包む。
「んあ、あいぼん!?何を…!?」
「聞こえたんや…ののの叫びが!!」
亜依は叫ぶ。
「ウチがやらなあかん事がある!!」
「ちょ、ちょっと加護!?」
圭の止めるような声に、亜依は苦笑を見せた。
「ウチがやらなあかんねん。万が一ん時は、ウチがののにトドメ刺す。せやから、やらし
て。頼む。」
圭は困って、ちらりと裕子を見る。
「・・・・・・。」
裕子は渋い顔で、こくりと頷いた。
「…条件付や。危ない、思ったらすぐにやめるんやで?」
「わかっとる…ありがとな、中澤さん。」
亜依はにこっと笑って見せてから、希美に向かって歩き出した。
「のの、ごめんな!!全然気付かなくて…ウチが悪かった、ホンマに!!」
希美は、何も答えない。
「のの、さっき聞こえたで!!…正直、ビビった。」
全員が息を飲む。
239 名前:第四十一話 投稿日:2003年04月14日(月)14時18分42秒
「…ウチ、正直わからんねん!!ののの事、そーゆー目で見れるか、正直ホンマわからん!!」
亜依は一歩ずつ、希美に近づいている。
「加護さん、それ以上近付いたら危ないですわ!!」
あさ美の焦り声を、亜依は無視する。
 風が鋭い刃となり、亜依の頬や足や制服を、少しずつ切り刻む。
「せやけど…それを考える為には、段階ってモンが必要やろ!?」
「・・・・・・。」
もう、誰も何も言わなかった。
 ただただ、希美と亜依の姿を見ている。それ以外、何もできなかった。
「!!」
ゴムが切られたらしく、亜依のお団子がばさっと解ける。そしてトレードマークのボンボ
ンが風に舞った。
 それでも亜依は、前に進むのをやめない。
 希美のギリギリまで傍に寄り、亜依は微笑んだ。

「…ちゃんと、言ってくれへん?そーでないと…考えられるモンも考えられんわ。」

「あ…いぼん…。」
希美の口から、かすれた声が漏れた。
「ん?なんや?のの…。」
亜依の口調は、優しかった。
 そのせいだろうか。希美の目から、涙がこぼれる。
「苦しい…んれす…。すごく、苦しい…」
240 名前:第四十一話 投稿日:2003年04月14日(月)14時20分03秒
「のの!!」
「・・・・・・あいぼん!!」
 と、その直後。

ばしゅうっ

希美の体から、闇の塊が噴出す。
 全員が驚きの表情で、その塊を見た。驚きのせいで、声も出ない。
 まるで、ブラックホールのようなそれは…しばらく宙に留まる。
「・・・・・・あ…」
そんな中で唯一真里が、呻き声を漏らした。すると。
『!?』
闇の塊がその場から消えた。
 全員が驚いて周囲を見ると…闇の塊は真里の目の前に出現していた。
「…やぐっつぁん!!」
真希が叫ぶのと、ほぼ同時。

どんっ

何かがぶつかるような音と共に、闇の塊は真里の中に吸い込まれて行った。
「や、やぐっつぁ…!?」
今度は、真里から風が巻き起こる。
「こ、今度は矢口さんから悪魔反応がぁぁ〜!!」
あさ美の泣き声が響いた直後、全員が真里から距離を取る。
 日は、傾きかけていた。
241 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月14日(月)14時20分51秒


 今日もまた、学校からの更新れす。
 うーむ。パソコン室混んでる混んでる。
 隣の視線が気になる気になる(号泣)
 つーか隣の人たち!!こないだの岡女について喋ってます!!どきどき!!
 …うわ〜ん!!ヨッスィーを馬鹿にすんなぁぁ〜!!

>タロイモ様
 ありがとうございます。今日も学校かられす。まぁ、PCに触れないよりは良いんです
が…他人の目線が怖いのが唯一の欠点ですね(泣)
 >それにしても梨華ちゃんの家、前作に引き続き凄いですね。
 すごいれす。今回は最初からギャグだと決めていたので、前作よりも家族のキャラをす
ごくしよーかと…(笑)
 がんがります!!どうぞよろしくです!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!わかってくれますか〜、この恐怖っ(泣)
 ののはなんとかなりました…次はちっちゃな彼女がっ!!
 がんがりまっす!!

>チップ様
 今回の笑い所は…アレれすね。いいらさんれすね。
 ののたんはなんとかなったのですが、矢口さんが…修羅場はまだもーちょい続きます(大汗)
 がんばります!!どうぞよろしく☆

>サイレンス様
 姉貴頑張りました。おかげで飯田さんが戦線復活!!
 姉貴のキャラは…すごい事になりそうです。なんてったってウチの姉がモデルですから
ね☆うわぁ。バレたら殺されそうな事になるかもぉ(爆笑)
 がんばります!!

>オガマー様
 ありがとうございます!!がんがってます!!(笑)
 ののたんの次は矢口さんが…。ううぅ〜む。
242 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月14日(月)14時21分31秒
レスの続きでっすはあとはあと

>はる〜か様
 >ここ数日で、あまあまなギャグから、シリアス系に変わってる(笑
 そうなんですよ(汗)ですが、ここを乗り切ればまた元に戻るハズれすので!!
 頑張ります!!

>シフォン様
 お世話になっております(笑)
 >ちょっと安心…だって、素で悪い子だったら寂しいもの(涙)
 素で悪い子にはできませんでした…(泣)やっぱあややのようには行かないですね(汗)
 あまあまいしよし、また出て来る予定ですので…見捨てないでくらさい(笑)
 がんばります!!

>とこま様
 >辻ちゃん・・・ティッシュをくれたときの辻ちゃんに戻っておくれ(T_T)
 戻った…かな?(笑)ですが今度は矢口さんが…(泣)
 30%増量、ポテトチップスのがおいしそうで良いのれす(笑)

>チビウオ様
 今回梨華ちゃん出てないのれす(大汗)いやぁ、出したかったんですけど…展開的に出
せませんでした…。今ごろ、お姉様と妹に溺愛されている事でしょう(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>ヒトシズク様
 ののは元に戻りましたが…や、やぐやぐ(笑)
 今回こんな事になるとは、私も予想してなかったとゆーか(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>本庄様
 どーなるのか、この先(←オイ)
 エッセイ買いましたか〜!!私も泣きましたよ、アレは。
 なちヲタ時代を思い出しました♪
 圭ちゃん素敵〜!!
243 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月14日(月)14時22分13秒
更にレスの続きなのれす!!
いっぱいレス、ありがとうございます!!うれしいですはあとはあと

>token様
 ありがとうございます!!そう言って頂けると、マジ嬉しいれす!!
 あいぼん頑張りました。ののを救いました。よくやったあいぼん…!!
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>ななしのよっすぃ〜様
 最近お姿が見えなかったので、心配しておりましたYO〜♪
 修羅場はもーちょっとだけ続く…かもです(笑)
 がんばりますね!!どうぞよろしく!!

>謎の人様
 ありがとうございます!!
 >はい。もう何でも来い!
 >見たいな気分で楽しみにしています
 感謝です!!頑張りますねぇぇ〜!!修羅場も楽しんで頂けるよーに、がんがります!!
244 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月14日(月)16時17分05秒
更新おつです。
石川姉ちゃんすげーなぁ・・・。
本文とは関係ないんですが、自分今日なっちのエッセイ買いました←遅い。
よしヲタのはずがなっちにはまりそうです(w
どうでもいい余談ですが、あれに書いてあった『親友』って実は自分の高校の先輩だったり
します。はい、余談でした。
次回更新楽しみに待っていまぁす♪
245 名前:チビウオ 投稿日:2003年04月14日(月)17時57分33秒
お疲れ様です。
矢口さんピンチ!!!やぐごま的にピンチ!!!(そうなのか?)

飯田さん笑えました〜。つんくさんが心配です(爆)
あと吉澤さんをバカにする人は許しませんよ(死)
246 名前:サイレンス 投稿日:2003年04月15日(火)00時45分05秒
学校からの更新お疲れ様でした。

姉のすごさに感動しました。
総監より上って。

自分はいしヲタのはずなんですが、だんだん
よっすぃも好きになって今はどっちが好きかわかんない
状態です。だから自分はいしよしヲタなんです。
(あっ関係ないですね。とにかくよっすぃを
バカにする人は…すいませんうちの
よっすぃアホバカキャラでした)

まとめると、次回更新も待ってます。
247 名前:タロイモ 投稿日:2003年04月15日(火)06時28分33秒
いや〜すごいですね梨華ちゃんのお姉さん!
いいな〜こんなお姉さんがいたらな〜欲しいな〜(笑)
それにしても梨華ちゃんのお姉さんはクロイツ様の御姉様がモデルなんですね。
クロイツ様の御姉様っていったい…。
248 名前:token 投稿日:2003年04月15日(火)08時59分32秒
あいぼん、かっけーぇ!この作品の中では、ひょっとして
精神年齢が一番高いのではないでしょうか。
それにしても、お笑い担当(?)の、つんく&かおりんのどつき漫才。
こちらも楽しみです。
249 名前:蒼乃 投稿日:2003年04月15日(火)12時37分22秒
クロイツ様、更新乙です。
ののたん無事脱出(?)したかと思いきや、こんどはやぐっつぁん!?
かごちゃんのように、ごっちんは無事に救い出せるのでしょうか?
梨華ちゃん、多分姉と妹から色々と世話を焼かれすぎて、八の字眉で微笑んでるんでしょうね。
石川姉、司法警察から軍隊まで顔がきいて史上最強のシスコンとは、これから一体何をしでかすかわかったもんじゃありません。
それもたのしみにしつつ(ヲイ
では、学業&更新、頑張ってくださいませ。
250 名前:第四十二話 投稿日:2003年04月15日(火)14時58分52秒
 <やっぱりごっつぁんは、紗耶香の方が好きなんだよ。>
真里はぎゅっと目をつぶる。
<ヤグチに告って来たのは、寂しかったからに決まってる。紗耶香がいなくて寂しかった
から、ヤグチに告ったりして来たんだよ。>
うずくまる。耳をふさぐ。
<ヤグチは、紗耶香の代わり。いい加減、わかれば?>
ふさいだ耳にも、その『声』は響く。
(・・・・・・嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!)
叫んだつもりだった。
 だけど、声が出ない。…いや、出てるのかも知れないが真里には聞こえない。
<拒否したって無駄。>
それなのに、その『声』はいやにハッキリ聞こえる。
(誰なんだよ!!何の権利があって、ヤグチにそんな事言うんだよ!?)
真里が目を見開くと、目の前に影が現れた。
 その影は真里のその言葉に呼応したように、段々と姿を作る。

「!!」

真里は驚きに目を見開いた。
<何ビビッてんだよ。>
(な・・・・・・ん、で…!?)
<何で、もクソもないじゃん。>
『声』の主は、ニヤッと笑って言った。
<あんた今、言ったよね?『何の権利があって、自分にそんな事言うんだ』って。>
(・・・・・・!!!)
『声』の主は、笑顔にどす黒いものを含ませた。

<権利ならあるよ。だって私はあんたなんだもん。>

真里の目の前に姿を現した、『声』の主。
 それは、真里と全く同じ姿をしていた。
251 名前:第四十二話 投稿日:2003年04月15日(火)14時59分30秒

****************************************

 真希は、真っ青な顔で真里に近付く。
「や…やぐっつぁん…!!」
「後藤、待て!!危ない!!」
紗耶香が真希の腕を掴む。
「いちーちゃん…でも、やぐっつぁんが…やぐっつぁんが!!!」
「落ち着け、後藤!!」
「やぐっつぁん!!」
それでもなお、真里に近付こうとする真希を、紗耶香は羽交い絞めにした。
 その刹那。

ぶわっ

風力が、更に増す。
「あうきゃああああああああ!!!完璧でーす!!」
あさ美の悲鳴が聞こえた。
それを皮切りに、全員が机の下にもぐる。
司令室の机は全て床とくっついている為、吹き飛ばされる心配はない。
「…全員、いるな。」
裕子が顔ぶれを見ながらつぶやく。
「とにかく、状況整理や。」
「まずは…なんでののから出た『負』のエネルギーの塊が、矢口ん中に入っちゃったんだ
か…」
なつみの呟きに、あゆみが挙手をする。
「憶測ですが…もしかしたら、矢口さんが『呼んで』しまったのかも…!!」
「ええぇ!?」
「詳しい事はわからないのですが、多分辻ちゃんと矢口さんが抱えている『負』の感情は…
同種のモノだったのではないでしょうか?」
252 名前:第四十二話 投稿日:2003年04月15日(火)15時00分45秒
「同種…って?」
里沙の疑問の声に、希美がぽつりと呟く。

「多分、『嫉妬』れす。」

全員が一斉に希美を見た。
「ののがアレを作り出してしまったのは、『嫉妬』の感情が高ぶりすぎたからなのれす。」
亜依が複雑そうな表情で、解けた髪をかき回す。
「矢口さんがアレを『呼んだ』となると、嫉妬以外にはありえないのれす。」
「そーいや…紗耶香帰って来てから矢口…ちょっとだけなっちに愚痴ってたべ。」
真希の顔の青さが増す。
「・・・・・・ごとーのせいだ…ごとー…!!」
「ごっちん…。」
ひとみが真希の肩に手を置く。
「ごとー知ってたんだよ、やぐっつぁんが嫉妬してくれてるの…!!でもなんだかだんだ
んそれが…こ、心地よくなって来ちゃって…。」
「わかるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
ひとみも涙目になって、真希の手を取る。
「わかるよごっちん!!なんだかさー、嫉妬されてるって思うと『愛されてるー』って気に
なるんだよねー!!だからワザと嫉妬させるような態度に出ちゃうってゆーかぁー!!」
「そう!!そーなんだよヨッスィー!!わかってくれる!?」
「ああ、わかるとも!!」
両手を握り合い、見詰め合ってひしと抱き合う二人。
 友情の絆が深くなった瞬間である。
「…お二人さん。分かり合うのはええけど、それどころやないって。」
亜依に言われて、はたと気付く。
「それよかどうする?具体的な作戦は…。」
亜依の言葉に、全員がため息を吐く。
253 名前:第四十二話 投稿日:2003年04月15日(火)15時01分21秒
「…ウチが作戦練ってもええんやけど、ウチはもう指揮する事は認められてないからなぁ。
モーニング娘。卒業する時に、指揮権放棄の書類提出してもーたし…。作戦立案したヤ
ツと指揮執るヤツが別だと、みんなやりにくいやろ?」
裕子の言葉に、全員がこくこく頷く。
「かといって、アタシには全然作戦なんて浮かばないし。」
「なっちもだべさ。」
全員同時にため息。
「〜〜〜〜〜〜あああああ〜!!!もう!!圭織ぃ〜!!さっさと帰って来ぃや〜!!!」
裕子が耐え切れずに叫んだ、その直後。

「ただいま…ぶはぁ!!!」

『!?』
全員が一斉に、入り口に視線を移す。
 そこにいたのは、突然強風に煽られてコケそうになっている飯田圭織。
「・・・・・・か、圭織!!!」
なつみが、あわてて机の下に引きずり込む。
「何なに!?なんなのコレ、この風っ!!…って、うわぁ!!のんちゃん!!悪魔になっ
たんじゃ…」
「いいらさん、情報が遅いのれす。ののはもう戻ったのれす。」
「今は矢口なんだべさ!!」
圭織は頭上にクエスチョンマークを飛ばす。
「イマイチ状況がわかんないんだけど…誰か説明して!」
その言葉と共に、メロン記念日が前ににじり出て来て説明を始める。
「・・・・・・圭織が、帰って来たわね。」
圭の言葉に、裕子も頷く。

「…イケるで!!やられっぱなしもここまでや!!」

全員の目に、輝きが戻る。
 こうして、反撃が始まるのであった。
254 名前:第四十二話 投稿日:2003年04月15日(火)15時01分56秒

****************************************

 「梨華お姉様…はい、あ〜ん☆」
「…あの、そんな事しなくてもわたし、ちゃんと食べられるから…。」
「駄目ですわ!!今まで散々ほったらかしにされていた妹に、今日くらいは付き合って頂
きますわ!!」
「・・・・・・。」
「はい、あ〜ん☆」
仕方なく口をあける梨華。すると口の中に、ショートケーキの欠片が入れられる。
「おいちいでちゅか〜?」
「・・・・・・。」
この妹は、確実に姉である自分の事を『年下』だと思っているに違いない。
「お、おいしい…。」
「そーでちゅか〜♪…ん〜…可愛い☆梨華お姉様☆」
「・・・・・・。」
そして梨華はふと、思い出す。

『梨華ちゃん、コレ美味しいよ?』
『一口ちょうだい♪』
『いいよ、はい!あ〜ん☆』
『・・・・・・。』
『ほら、食べて食べて。梨っ華ちゃん♪』
『・・・・・・あ〜ん…。』
『えへへへへ…ウマいでしょ?』
『うん…美味しい。でも、恥ずかしいよぉ。』
『あたしは幸せ♪…あ、梨華ちゃんクリームついてるよ?』
『え?本当?』
『いただきっ!!』
『きゃあっ!』

 梨華は首をふるふると振った。
(・・・・・・未練がましいわね、わたしってば。もう忘れなさいよ。)
255 名前:第四十二話 投稿日:2003年04月15日(火)15時02分30秒
「り、梨華お姉様!?」
妹の焦った声。しかし今の梨華には聞こえない。
(もう、二度と会えないんだから。だから、忘れた方が良いの。)
梨華はぎゅっと両の拳を握った。
 その拳に、冷たい感触。
「?」

ふと気付くと、泣いていた。

「梨華お姉様、どこか痛いの!?大丈夫!?」
「・・・・・・だ…いじょ…」
言いかけて、ふるふると首を横に振る。
(大丈夫なんかじゃないよ!!胸が…胸が痛いの!!)
 姿を思い浮かべるだけで、胸がときめく。
 声も口調も、鮮明に思い出せる。

 忘れるなんて、無理だった。
256 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月15日(火)15時03分16秒


 今日はパソコン室、すいてます♪うわーい♪
 就活中のおねえさんがいっぱいれす。皆様がんがってー!!
 んでもって、次は合唱の授業です。がんがります。

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 なっちのエッセイ、買われましたか!!イイですよね〜!!私は読んだ後、胸がジーン
としました。
 そして高校の先輩かっけー!!いいな〜!!ウチの中学・高校出身者には、宝塚入っ
た方が多いそうれす。私と同じ学年にも二人いましたYO!!

>チビウオ様
 ありがとうございまっす!!
 飯田さん笑って頂けてヨカッタ☆つーか最近笑い所少なすぎですね(大汗)ま、もーちょっ
としたらまた元に戻るとおもいますので…。

>サイレンス様
 今日も学校からがんがってます(笑)ありがとうございます!!
 >自分はいしヲタのはずなんですが、だんだん
 >よっすぃも好きになって今はどっちが好きかわかんない
 >状態です。だから自分はいしよしヲタなんです。
 ナイスいしよしヲタ!!私は石ヲタれす。何がなんでも石ヲタなのれす。だから私の書く
話は、石寄りになってしまうのれす(大泣)
 がんがりますねー!!どうぞよろしく!!

>タロイモ様
 ありがとうございます!!
 ウチの姉は・・・・・・うふふ。あえてあまり語らない事に致しましょう(←ヲイ)
 梨華ちゃんの妹も、ウチの姉がモデルだったりします(爆笑)
 がんがります!!
257 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月15日(火)15時03分59秒
レスの続きでっすはあとはあと

>token様
 >あいぼん、かっけーぇ!この作品の中では、ひょっとして
 >精神年齢が一番高いのではないでしょうか。
 その通り。あいぼんが一番高いです。次に保田さんれす(笑)
 そしてつんくさん。現在圭織さんから逃げ回ってます(爆笑)
 がんがりますねー!!よろしくでっす!!

>蒼乃様
 >梨華ちゃん、多分姉と妹から色々と世話を焼かれすぎて、八の字眉で微笑んでるんでしょうね。
 今回は泣いております(笑)さーていしよし、どうなるんでしょう♪次回くらいからいしよし
動き出す予定なので、請うご期待!!(←ヲイ)
 >では、学業&更新、頑張ってくださいませ。
 ありがとうございます!!がんがって来ます!!
258 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月15日(火)15時59分15秒
はぁ〜。いいらさん、素敵。
作者さん、ありがとう
259 名前:チビウオ 投稿日:2003年04月15日(火)18時34分42秒
更新お疲れ様です。

やぐっつあぁぁぁん!!!(死
この矢口さんかなり好きです!!!
ごっちんも苦労しますね(爆
260 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月15日(火)19時09分10秒
もうおなかいっぱい。言葉じゃあらわせないくらいですよ。
のの、本当に戻って良かったよ。だけど、ののは良かったけど、
ヤグ・・・切ないよ・・・ごっちんもわかってはいるんだけどね・・
梨華ちゃんも・・・年下からなんでそんな事やってもらってるんだ?w
今は、数多くあるカップルの、修羅場であり、乗り越えなければいけない壁だと思いますね。
実際この世の中、そこまで修羅かどうかわかりませんけど(笑
今後も目が離せませんね。
261 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年04月15日(火)20時14分08秒
んあぁぁぁぁぁぁ〜!!!!
すんげぇことになってますねぇ〜・・・
いや、もうマジで悲しすぎっすよ・・・梨華ちゃん・・・(号泣。
あぁ、早く幸せになってくれませんかね?私の方が胸が痛くて痛くて、もう死にかけです(苦笑。
あぁ・・・もうやぐっつあん、梨華ちゃん・・・
2人とも早く幸せになれるよう毎日祈っております。

では師匠、更新がんばってくださいね♪
応援しております!!!
262 名前:シフォン 投稿日:2003年04月15日(火)21時17分41秒
こちらこそ、いつもお世話になっております(笑)

最後のシーンの梨華ちゃん、切ないれす(涙)
PCの前で泣いちゃいました(素)
よっちぃ、早く梨華ちゃんを幸せにしてあげてね☆

これからも、無理なさらずに更新頑張って下さい♪
263 名前:とこま 投稿日:2003年04月15日(火)22時46分41秒
おおっ、今度はやぐっちゃんが・・・(T_T)
ごっつぁん、今こそ助け出さないと・・・
しかし、梨華ちゃんの姉は恐ろしいまでの権力を持ってるんですね(^_^;)
264 名前:token 投稿日:2003年04月15日(火)23時24分59秒

オープンなところがあるかと思えば、妙に規則を遵守するなど、成る程、
UFAはお役所なんだな(笑)。
紗耶香〜。せっかく出てきたんだから、活躍シル!
作者様、連日学校からの更新、お疲れさま。
265 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月15日(火)23時52分13秒
更新おつです。
ののに次いでやぐっちゃんですか・・・(涙)
波瀾が治まらないUFA。
梨華ちゃん早く戻って来てぇ〜
266 名前:ささささ 投稿日:2003年04月16日(水)01時28分57秒
久々の投稿です。そういや「愛人」っていう省略形を
考えたのって僕だなあと思い出しました。
でも最近、「愛人」よりも「愛人。」のほうが
雰囲気でるなーなんて思ったりもしました。

ところで、
「梨華ちゃんのお姉さん=クロイツさんのお姉さん」
という公式が成り立つならば、
「梨華ちゃん=クロイツさん」
という公式も、成り立つことになりますよね。

まさか、クロイツさんの正体って・・・・!!
267 名前:第四十三話 投稿日:2003年04月16日(水)21時56分13秒

 自分がいない間に起こった、全ての事をメロン記念日から聞き終わった圭織は…静かに
目を閉じた。
「・・・・・・のんちゃん。」
「へい?」
「矢口に取り込まれた『負』のエネルギーの塊は、のんちゃんから生まれたモノなんだよ
ね?」
「そうれす。」
「…それじゃあ、その塊を分解したり消滅させたり…できない?」
「出来る、とは言い切れないれすけろ…方法はあるのれす。」
「そっか・・・・・・。」
圭織は、しばし黙る。
 そして数秒後、カッと目を開いた。

「…見えた!」

その場にいた全員の頭に、『何が!?』と言う言葉が浮かぶ。
 しかし、相手は圭織。
 他人が完全に理解できるような思考回路はしていない。
 その場にいた全員がそれを承知している為、あえて誰も尋ねなかった。
 そんな全員の複雑な心中を知ってか知らずか(多分知らない)、圭織はにーっと笑う。
「作戦、思いついちゃった☆」
「本当だべか!?」
「本当だとも!!」
えへん、と胸を張った後、圭織はキッと真剣な表情になる。
「これより、『矢口真里救出作戦』を行います。…みんな、準備は?」
『OK牧場ー!!』
全員の声がハモる。
 圭織は満足そうな微笑を浮かべて、作戦説明に入った。
268 名前:第四十三話 投稿日:2003年04月16日(水)21時57分00秒

****************************************

 「レディ…ゴ──────!!!」
圭織の叫び声と共に、まずは亜依が先陣を切る。
 強風の中、出来るだけ真里に近付く。ギリギリまで近付いた所で、足を踏ん張った。
 その亜依の背後に、小川麻琴がぴったりとくっついている。
「小川さん!!」
「…忍法…風神招来!!」
亜依の呼びかけに答えるように、普段はめったに聞く事の出来ない麻琴の声が響く。
 それと同時に、亜依と麻琴の周囲の風が和らいだ。
「…飯田さんの読み通りやな。」
ふぅ、と息を漏らす亜依に、麻琴も頷く。
 圭織は、作戦説明の時にこう言った。
『ハムラビ法典でも言うでしょ?目には目を、歯には歯を。…それに倣って、風には風を。』
 真里が発しているのと同程度の強風を召喚すれば、強風は中和される…と言うのが圭織
の読みだった。
 その読みは、的中している。
「・・・・・・ですが、やはり完全に中和するのは無理でしたね。」
あくまで無感情な麻琴の言葉に、亜依は苦笑した。
 確かに、風は完全には止んでいない。少し強めの風が、亜依の解けた髪を宙に舞わせて
いる。
「ま、しゃーないやろ。これでも十分や。」
それを聞いてから麻琴はこくりと頷いて術の制御に集中し出す。それを確認してかた亜依
は背後を振り返った。
 印を組み、集中する麻琴のすぐ後ろに…真希が控えていた。
269 名前:第四十三話 投稿日:2003年04月16日(水)21時57分43秒
「…後藤さん、行けますか?」
「んあ…いいよ。」
決心したような表情で、真希は素早く亜依の前に躍り出た。
 それと同時に、亜依の手が白く光る。
「おりゃっ!」
掛け声と共に、真希が透明な壁に包まれる。
 真希は亜依に背中を向けた。
 それを合図に、亜依は胸いっぱいに息を吸い込む。そして手を上に上げ、その手の上に
赤い光が集った。
「…うりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
声の限りに叫び、それと同時にその赤い光のエネルギーを開放する。

どかぁぁぁぁぁぁぁぁぁんッ

爆発の魔術を、亜依は全て真希の背中にぶつけた。
 しかし、その衝撃は真希の届く前に…真希に張られた透明な壁に吸い込まれる。
 残ったのは、爆発の勢い。
 真希はその勢いに、上手く身を任せた。
 そして、一直線に真里へと近付く。
「…後は頼んだで、後藤さん…。」
亜依が呟くと、麻琴がカッと目を見開く。
「…どうした?小川さん。」
「加護さん。机の下に引き返しましょう。」
270 名前:第四十三話 投稿日:2003年04月16日(水)21時58分16秒
「なんやて!?」
麻琴は無表情なままで、続けた。

「忍術の効果、切れます。」

「は!?」
「すみません。集中力が持ちませんでした。」
「何言うとんの!?つーかなんで過去形やねん!!」
「いいから、戻りましょう。」
そんな亜依を、麻琴はぐいぐいと引っ張って、机の下に戻る。その直後、また強風が巻き
起こった。
「おお!?加護さんにまこっちゃん!!」
里沙が目を丸くする。
「なんでですの!?まだあそこで待機してる予定では…」
あさ美の言葉に、麻琴は淡々と言う。
「そうしたかったのは山々なんだが。」
「え?」
「限界だ。」
「は?」
 そう言った直後、麻琴はあさ美の方へと倒れこんだ。
「ちょ…ちょっと、麻琴さん!?」
「・・・・・・。」
あさ美の膝の上に、麻琴の頭が落ちる。

「…寝とる。」

その姿を見て、亜依は呟いた。
「…ま、しゃーない。あれだけの術使ったんや。」
「ちょっと作戦は変更になるけど…仕方ないね。」
圭織は笑みを漏らす。
「あの、私は…どうすれば…。」
真っ赤になったあさ美に、裕子が言った。
「頑張ったご褒美に、紺野。しばらく枕んなったれや。」
「・・・・・・。」
あさ美は真っ赤になって、麻琴の寝顔を見ていた。
271 名前:第四十三話 投稿日:2003年04月16日(水)21時58分49秒

****************************************

 「やぐっつぁん!!!」
真希は真里の直前で、亜依の張った透明な壁を脱ぎ捨てる。
 そして、そのまま真里に抱きついた。
 爆発の勢いがついたままの真希は、真里を抱きしめて床に転がった。
「やぐっつぁん!!ごとーだよ!!」
「・・・・・・。」
真里の目は、虚ろだった。
「やぐっつぁん!!やぐっつぁんってば!!!」
「・・・・・・。」
「ごとーを見てよ、やぐっつぁん!!」
真希が半泣きで言った、その直後。

<…いい加減にしろよな。>

「!?」
確かに、真里の声でそう聞こえた。しかし、真里の口は動いていない。
(コレ、耳から聞こえてるんじゃない…!!アタマに直接、聞こえてるんだ!!)
真希が理解すると、その『声』は更に続ける。
<良い迷惑なんだよ。紗耶香の代わりなんかやらされて。>
「か、代わり!?なにそれ!?」
<わかってんだよ。ヤグチは紗耶香の代理。ごっつぁんが本当に好きなのは、紗耶香なん
だろ?>
「何言ってんだよ!!言ったじゃん、ごとーが好きなのは…ずっとずっとやぐっつぁんだっ
て!!」
<うざいなぁ。もう嘘だってバレてんだよ。そんな事。>
272 名前:第四十三話 投稿日:2003年04月16日(水)21時59分31秒
「嘘じゃないよ!!」
真希は真里を抱きしめた。
「大好きだよ、やぐっつぁんの事。一番好き。」
<だから!もう嘘はたくさんなんだってば!!>
 真里の虚ろな瞳から、一筋の涙が流れる。
<もう…辛いんだよ!!見たくないんだよ、ごっつぁんと紗耶香の仲が良い姿なんて!!>
「や…やぐっつぁ…」
<こんな思いをするくらいだったら…好きになんかならなきゃ良かった!!>
「!?」
<もう嫌い!!ごっつぁんなんか大嫌い!!>
「やぐっつぁん…。」
真希はそっと、真里を抱きしめなおす。

「ごとーは、好き。」

真里の額にキス。
「ごとーは好きだよ。何があっても、どんなやぐっつぁんでも。」
<嘘吐くな!!>
「嘘じゃない。」
真希の声は、ただ静かだった。
「ごとーが好きなのは、やぐっつぁんだけだよ。」
<・・・・・・。>
「いちーちゃんとやぐっつぁん、どっちか選べって言われたら、迷わずやぐっつぁんを取
るよ。当たり前じゃん。」
真希は指で、真里の涙を拭う。
<…そんな口先だけの言葉には、もう惑わされない!!>
「惑わすだなんて、ヒドいなぁ。」
真希は苦笑しながら、真里を抱きしめる。
「…どうしたら、ごとーの事を信じてくれる?」
<・・・・・・。>
「何でもするよ。それでやぐっつぁんが元に戻ってくれるなら。」
<・・・・・・。>
273 名前:第四十三話 投稿日:2003年04月16日(水)22時00分04秒
「ごとーは、なんでもできるよ。やぐっつぁんの為なら。」
<・・・・・・ッ!!!>
『声』は、やりきれないように言い放つ。

<なんでだよぉ!!なんで…嫌いになれないんだよぉ!!>

「やぐっつぁん?」
<なんで『ソレが嘘でも、良い』なんて思っちゃうんだよぉ!!ヤグチは!!>
「・・・・・・だから、嘘じゃないってば。」
真希が不服そうな顔で言う。
「つーかやぐっつぁんの本心は、それなの?」
<・・・・・・。>
「ちゃんと聞かせてよ。ごとーの事、どう思ってるの?」
<・・・・・・。>
『声』は沈黙した。代わりに、真里の瞳から涙が次々に流れ出す。
「…泣かないで、やぐっつぁん。やぐっつぁんが泣いてると、ごとーは胸が痛くなるよ。」
真希は唇を、真里の唇に軽く重ねる。
「何があっても、ごとーはやぐっつぁんが好き。やぐっつぁんは?」
<ヤグチは…>
「ううん、そうじゃない。ちゃんと、この口で聞かせて。」
<・・・・・・。>
真里が、一度目を閉じた。
 長い瞬き。
 ゆっくりと目を開くと…その瞳には、輝きが少しだけ戻っていた。

「・・・・・・好き。大好きだよ、ごっつぁん。」

真里の口からその言葉が出た直後、真里の身体から闇の塊が噴出した。
274 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月16日(水)22時01分17秒


 あ〜、今日はもう更新できないかと思いましたYO。できてヨカッタ☆
 明日は四時起きです。今日は更新したらさっさと寝ます。
 …あ、そーだ。昨夜、月板の「オムニバス 電話」と言うスレ内に「遠距離恋愛シリー
ズ」の新作を書かせて頂きました。興味のある方、どうぞ読んでやって下さいませ☆

>名無し読者様
 こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます!!
 いいらさん、今回も頑張ってます(笑)

>チビウオ様
 ありがとうございます!!今日も更新できますた…!!よかった…!!
 >この矢口さんかなり好きです!!!
 マジですか!?ありがとうございます!!多分次回は矢口さん、元に戻ってますよ〜♪

>はる〜か様
 ありがとうございます!!
 >今は、数多くあるカップルの、修羅場であり、乗り越えなければいけない壁だと思いますね。
 そう言って頂けると助かります。我ながらちょっとやりすぎたかな〜?とか思ったりし
てるので(笑)
 がんがりますので、どうぞよろしく!!
 …もーそろそろ、元の「愛人」に戻るかも、です(笑)

>ヒトシズク様
 >2人とも早く幸せになれるよう毎日祈っております。
 やぐっつぁんの方は決着つきそうですね〜♪あとは梨華ちゃん♪
 どーなるのか…うふふふふふ。書くのが楽しみです♪
 ありがとうございます!!頑張ります!!

>シフォン様
 次回多分、梨華ちゃん出ます。切ない系梨華ちゃんも書いてて楽すぃ〜♪
 >PCの前で泣いちゃいました(素)
 ありがとうございます!!いやーん嬉すぃ〜♪
 がんばりますねー!!どうぞよろしく!!
275 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月16日(水)22時02分07秒
レスの続きでっすはあとはあと

>とこま様
 ごっつぁん頑張ってます!!
 >しかし、梨華ちゃんの姉は恐ろしいまでの権力を持ってるんですね(^_^;)
 そっちの方が面白いかと思いまして(笑)詳しく書くのが楽しみになって来ました♪
 がんばります!!どうぞよろしくでっす!!

>token様
 そうなんですよ。職員全員役人っぽくないんですが、一応公機関なんですYO(笑)
 いちーちゃん活躍の場が少なくなってしまってますね…(大汗)
 あれー?当初の予定ではもっと活躍する予定だったんですが…(笑)
 ありがとうございます!!頑張ります!!

>匿名匿名希望様
 矢口さんの決着がついたら、次は梨華ちゃんれす!!
 2nd STAGE名物・修羅場(笑)、いしよしではどうなるんでしょうねぇ♪
 頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!!

>ささささ様
 おおおおおう!!お久しぶりです!!
 >でも最近、「愛人」よりも「愛人。」のほうが
 >雰囲気でるなーなんて思ったりもしました。
 確かにッ!!…それじゃ今日から「愛人。」でいきまっしょい!!
 >まさか、クロイツさんの正体って・・・・!!
 …ただのいしよし命の石ヲタれすよ…そんな大したモンじゃないのれす…。
 ウチの姉には、絶対服従を誓わされております(爆笑)
276 名前:Gari(がり) 投稿日:2003年04月17日(木)01時44分05秒
クロイツさん、初めまして。Gari(がり)と申します。
クロイツさんの作品はとても好きでいつも読ませてもらってます。
いや、マジすごいですわ。
正直すべての作品が内臓にジーンって来るんです。こんな風に感じる作者さんはほかにはいませんでした。
これからもすばらしい作品、期待しています。
それでは明日2限からなのでそろそろ寝ます。
おやすみなさいませませ。
277 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月17日(木)08時40分00秒
はい、来たぁ!!!!!!!!!!
更新おつです。
大変!後10分で出発しなきゃぁ(号泣)
着替えてねぇ〜(大号泣)
思わず気になって見ちゃったYO!!
クロイツさん、次回更新も頑張って下さい!
278 名前:token 投稿日:2003年04月17日(木)09時18分22秒
普段より早い時間に起きるのは、辛くないですか?
『遠距離恋愛シリーズ』一気に読みました。今まで、気づかなかったもので、すいません。
一日一話づつ、じっくり読めば良かった。うーん、もったいないことをしました。
ヤバ!私も時間が・・・・・
279 名前:サイレンス 投稿日:2003年04月17日(木)13時14分12秒
更新お疲れ様でした。

やぐごま全快ですね。やぐごまがってゆーか後藤さんが
最近好きになってきた。

んでもって最近気付いたんですが石川さん髪を黒っぽく
したんですね。う〜ん茶色より好きかも
280 名前:チビウオ 投稿日:2003年04月17日(木)19時51分04秒
・・・。
すいません。ものすごく感動して言葉が出てきません(何
やぐごまバンバンザイ!!!!!!!!!!!!!!(長

密かに小紺もあったりで、もう・・・(感激
281 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月17日(木)20時14分08秒
・・・・・真里っぺ・・・・(涙

あ〜・・・涙が出ますよ。・・・でも、でも・・・
心から「良かったね。本当に良かったよ」と。この一言だけしか表せません。

ゆっくりといろんな問題が解決していきますね。
でも最大の難関が梨華ちゃんかと。それがもとに戻れば・・・・平和な愛人。に・・
解決していくシーンがたまらなく好きです。今後とも応援してます!
282 名前:第四十四話 投稿日:2003年04月17日(木)20時23分16秒

 闇の塊を真里から切り離してしまえば、後は楽だった。
 希美が闇の塊に向かって御幣を投げ、真言を唱えると…塊は御幣に吸い込まれ、真っ黒
に染まった。それを愛が、聖水で清めた真剣で真っ二つにたたっ斬る。
 すると闇の固まりはアッサリと消滅してしまった。
「だけどなんで高橋の剣で斬る必要があったんですか?あいぼんの魔術じゃ駄目だったの?」
「無茶言うなや、ヨッスィー。ウチは今朝から、暴走したののを眠らせ続けたり後藤さん
に強力結界張ったり最大級の爆発起こしたりしとるんやで?もう、あんなおっきな闇の塊
を浄化できるような炎を呼べる程の魔力は残っとらん。休まな。」
「あ、そっか。」
よく見ると亜依の頬は少しこけ、目の下にクマもできている。
「それに、高橋の使う剣術は元々は『清め』の儀式に使われるモノだったのよ。」
圭の説明に、愛はにっこりと頷く。
「はい!私の家は代々、神社なんですよぉ。この剣も実は、御神体だったりするんです。」
「・・・・・・御神体振り回しとるんか、自分。」
「『剣術世界選手権』もコレで戦いましたぁ!!」
亜依のツッコミに気付かず、誇らしげに言う愛。
「…ま、何にせよ…一件落着!だね!」
圭織は背筋を伸ばす。
「そうれすね!ののも矢口さんも元に戻ったのれす!!」
「後は、医務室に運ばれた矢口さんの回復を待つばかり…やな。」
「それから、小川もな。」
裕子の言葉に、全員があさ美を見た。
「・・・・・・み、見ないでくださいませ…。」
あさ美は真っ赤な顔で、そう言う。
 あさ美のひざの上では、相変わらず安らかな顔で麻琴が眠り続けていた。
283 名前:とこま 投稿日:2003年04月17日(木)20時23分24秒
やぐごま復活ですか?(嬉泣)
良かった・・・・゚・(ノД`)・゚・
安心して眠れます(^^♪
284 名前:第四十四話 投稿日:2003年04月17日(木)20時23分50秒
「んっふっふっふっふ。紺野の膝枕は、気持ちええみたいやな〜♪」
「・・・・・・そう、なんでしょうか…。」
「でもまぁ、床の上で寝てるのも何だし。小川起こさなきゃ。」
「えぇっ!?起こしちゃうんですの!?」
圭の言葉に、心底残念そうな声を出してしまうあさ美。
 はたと気が付いて、両手で口をふさぐが…時、既に遅し。
「なぁぁ〜んやぁぁぁぁ?紺野さんってばぁ♪」
「あさ美ちゃん可愛いのれす!!」
「ち、違っ!そうじゃなくてその…良く寝てらっしゃるから、起こすのは忍びないと思っ
ただけでして、私はその…完璧ですぅ!」
顔を真っ赤にするあさ美をからかう、裕子と希美。
 それを尻目に、なつみもぐ〜っと伸びをした。
「…それじゃなっちは、『食堂のおねーさん』に変身するべさ。」
「メロン記念日は全員、本日のデータの分析に入ります。」
瞳はディスクを抱え、メンバーを促した。
 その中で、あゆみは一人首をひねる。
「ん?あゆ、どうした?」
「う〜ん…。」
雅恵に言われて、あゆみは言う。
「何か忘れてるような気がするんだけど…。」
その言葉に、その場にいた全員が顔を上げる。
「忘れてる事…?そーいや、なんかひっかかるモンがあるよーなないよーな…。」
圭も首をひねる。
 と、その直後。

「あ!!梨華ちゃん!!姿消したんだった!!」

ひとみが叫ぶ。
 その直後、全員が同時にぽんっと手を叩いた。
285 名前:第四十四話 投稿日:2003年04月17日(木)20時25分48秒

****************************************

 とりあえず、司令室にはモーニング娘。のメンバーだけが残った。
「・・・・・・全員が全員、綺麗サッパリ忘れ去ってたわね。」
「な、何言うんですか、保田さん!!あたしは覚えてましたよ!!」
「ヨッスィーも忘れ去ってたのれす。」
「覚えてたってばーッ!!」
言い張るひとみに、全員が『ハイハイ』と信じてないような返事を返す。
 ちなみにここに、真希と真里はいない。
 真里は医務室で眠っていて、真希はそれに付き添っている。麻琴はたたき起こされた。
「でもまぁ、居場所はわかってるんだよね。」
「どこですかっ!?」
「よ、ヨッスィー落ち着いて。」
身を乗り出したひとみを、圭織はなだめるように言った。
「今から詳しく話すから。ね?」
「…ど、どどどどこなんですか!?まさかおにーさ…元婚約者の家じゃないですよね!?」
「違うよ。」
圭織の答えに、ひとみは安堵の表情になる。
 しかし圭織の顔は一層険しくなっていた。
「・・・・・・だけど、元婚約者の家よりもタチが悪いかも知れない…。」
「えぇっ!?」
全員が圭織の顔を見る。そんな中、里沙の顔が恐怖に強張る。
「・・・・・・あッ!!ま、まさか…。」
「…新垣は、わかるみたいだね。」
「で、でもまさか、そんな…飛んで火に入る夏の虫みたいな事、するワケが…。」
「しちゃったらしいんだよ、石川。だからこそ圭織もここまで楽に解放されたんだ。」
「・・・・・・。」
里沙は真っ青な顔で黙る。
286 名前:第四十四話 投稿日:2003年04月17日(木)20時26分20秒
「…さっきから、何の話だか全然わかんないべさ。」
なつみの言葉に、圭織と里沙以外がこくこくと頷く。
 圭織と里沙は、顔を見合わせる。
「…簡単に言うとね、石川は実家に帰ったのよ。」
愛とあさ美が首をかしげる。
「…それのどこが、大変なん?」
「普通だと思うのですが…。」
「・・・・・・石川さんの実家を、ナメちゃいけないよ。」
里沙は切羽詰った表情をする。

「あそこには…天使の皮を被った大魔王がいるんだよ。」

「て、天使の皮を被った大魔王?」
「そう…それも、二人も。」
「それって、梨華ちゃんのご両親の事かい?」
なつみの問いに、圭織と里沙は揃って首を振る。
「ご両親は、普通の人達だよ。」
「そうです。ただちょっと、父親が自分勝手で…母親が控え目過ぎますけど。」
「え?それじゃあ、二人の大魔王ってのは誰の事なんれすか?」

「石川さんの、お姉さんと妹さんです。」

「「「「「「「「「「・・・・・・。」」」」」」」」」」
「とんでもない姉妹を持ってるのよ、石川は。」
里沙はため息混じりに行った。
「昔、ウチの会社と石川さん家の会社が提携する企画があって、私もそれに関わってたん
ですが…もう二度と、あの妹と仕事はしたくありません。」
「圭織も、警視庁の人達との会議で何回か会った事あるけど…絶対、一緒に仕事はしたく
ないな。」
287 名前:第四十四話 投稿日:2003年04月17日(木)20時26分58秒
「「「「「「「「「「・・・・・・。」」」」」」」」」」
「鬼のように仕事が出来て、情け容赦がない。本当に血が通った人間なのか疑いたくなる
程、冷たく合理的。」
「権力ってモノは自分で掴むモノじゃないんだ、後から付いて来るモノなんだって、相手
に心底実感させる女。」
圭織と里沙は、同時にカッと目を見開く。

「「そして、極度のシスコン。」」

「「「「「「「「「「・・・・・・は?」」」」」」」」」」
全員が聞き返す。
「石川家の長女も三女も、次女の石川梨華を溺愛してんの。」
「・・・・・・その愛情の深さは…まさに『海よりも深く山よりも高い』。」
全員の背筋に冷たい汗が流れた。
「…そ、それじゃ…梨華ちゃんを取り戻すのは…!!」
真っ青な顔のひとみに、圭織と里沙は…ただ首を振るのみ。
 『不可能に近い』と言う意思表示である。
「り…梨華ちゃん!!」
希美も泣きそうな顔で、呆然としていた。
288 名前:第四十四話 投稿日:2003年04月17日(木)20時27分31秒

****************************************

 その頃、噂の石川の長女と三女は。
「…なんですって?」
長女が三女を振り返る。
「・・・・・・それは、確かなの?」
「ええ、確かですわ。」
「く…ッ!!なんて事!!」
長女はカーテンを握り締めた。

「私達の梨華に…恋人ができたなんて!!」

「…間違いありませんわ。寝言でも呟いていましたもの。その相手の名を…!!」
三女はギリっと奥歯を噛み締める。
「なんて!?梨華は何て呼んでいたの!?」
「『ひとみちゃん』、と…。」
「ひとみ!?何者なの、ソイツは!!」
三女は顔に笑みを上らせる。
「既に調べてありましてよ、その『ひとみ』なる者の事については。」
「どんなヤツなの!?」
三女は、資料をめくる。
「名前は、『吉澤ひとみ』…女ですわ。私と同い年の、十五歳。」
「それで!?素性は!?」
「父親は外交官。弟が二人いるそうですわ。半年前まで父親と共にロシアにいたのですが、
半年前に外務省から辞令が出て、日本に帰国。…今年の三月に両親と弟達は、今度はドイ
ツへと行きましたが、吉澤ひとみはUFAからのスカウトに乗って日本に残っている…と
の事。」

ビリッ

カーテンが、長女の手の中で裂けた。
「許さない…絶対に許さないわ!!私達から梨華を奪おうだなんて!!」
「ええ…許せませんわね。」
姉妹の目に、怒りの炎が点った。
289 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月17日(木)20時28分05秒


 いやーん。石川姉妹ってば怖くなり過ぎました。
 ウチの姉がモデルなんですがね(爆笑)
 そして今朝の四時起き、失敗(泣)起きられませんでした…。

 それから今朝、赤板の「作者フリー短編用スレ四集目」に、ヨッスィー誕生日記念小説
(遅ッ!!)を書きました。興味ある方、読んでやってくださいませ☆題名は「あたしと
彼女の『好き』の量」です。

>Gari(がり)様
 はじめまして!!ありがとうございます!!
 いやぁ、そんなにほめられると…恥ずかしいやら嬉しいやら…ありがとうございますはあとはあと
 これからも頑張ります!!よろしくお願いしますね〜!!

>匿名匿名希望様
 おおっ!!お忙しい中、読んで頂けたようで…ありがとうございます!!
 間に合いましたか〜?大丈夫でしたか〜?気になります…。
 がんばります!!ありがとうございます!!

>token様
 四時起き、失敗しますた(泣)辛いですよね、いつもより早い時間に起きるのは…。
 >『遠距離恋愛シリーズ』一気に読みました。今まで、気づかなかったもので、すいません。
 >一日一話づつ、じっくり読めば良かった。うーん、もったいないことをしました。
 おお!!読んで下さったんですかっ!!ありがとうございます!!
 そう言って頂けるとマジ嬉しいです!!ありがとうです!!
290 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月17日(木)20時28分42秒
レスの続きでっすはあとはあと

>サイレンス様
 うふふふふ☆やぐごま、書いてて楽しかったデス☆
 そして次回からはいしよし全開になるかと…(笑)
 >やぐごま全快ですね。やぐごまがってゆーか後藤さんが
 >最近好きになってきた。
 後藤さん可愛いですよね♪私もけっこう好きなんれすよ、後藤さん♪
 石川さんの髪の色…一回、映画の役の関係か、真っ黒にしましたよね!!可愛かった〜!!
 でも私、どんな石川さんでも愛してます(爆笑)

>チビウオ様
 ありがとうございます♪そう言って頂けてよかったです♪
 おがこん、今回もちょびっと…(笑)
 頑張ります!!どうぞよろしく!!

>とこま様
 復活れすよ〜♪うふふふふふ。
 次回からはいしよし復活の為に、ヨッスィーが頑張ります(笑)
 さて、大魔王二人相手にヨッスィー王子はどう戦うのかっ!!
 どうぞよろしくお願いします!!
291 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月17日(木)20時33分27秒
すみません!一つ落としてしまいました(大汗)

>はる〜か様
 ありがとうございます!!
 >心から「良かったね。本当に良かったよ」と。この一言だけしか表せません。
 そのように読んで頂けてると思うだけで、本当に『書いててよかったぁ〜!』と思います。
 本当にありがとうございます!!
 最大の難所、梨華ちゃん(笑)。
 さーて、どう料理しましょうか(←オイ)
 頑張りますので、どうぞよろしく!!
292 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年04月17日(木)20時48分12秒
あぁぁぁぁぁぁぁ〜!!!!
めちゃめちゃ修羅場ってるぅぅぅぅ〜(泣。
やぐっつあんが元に戻れて嬉しいですが・・・今度は梨華ちゃんかい!!!って感じです(汗。
も〜!!!何で修羅場ってんのぉぉ〜!!!って感じですよ!
梨華ちゃんのお姉さん怖いし・・・妹もですけど・・
梨華ちゃんのお姉さんのモデルがクロイツ様のお姉様とは・・・どーいっていいんでしょ・・・(汗。
あぁぁぁどうなるんでしょ・・・?!
すっごい楽しみにしております、頑張って下さい師匠♪
応援しております!
293 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月17日(木)21時06分23秒
ぬがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!
なんてこったい!!!!!
恐るべしシスコンぱわー・・・・。
『いしよ〜し・・・かむばぁっく!!!』

ついでに、朝はダッシュしたら間に合いました。
朝一で大量の汗かきましたYO!
294 名前:token 投稿日:2003年04月17日(木)21時43分49秒
ええっ!?『剣術世界選手権』って、真剣使ってたんですか〜?しかも御神体!!
旦那さん、奥さんの失踪をすっかり忘れてたんですか〜。さすがヨッスィー。
そして今度の敵はW大魔王!!!頑張れUFA。負けるな作者様!?
295 名前:サイレンス 投稿日:2003年04月17日(木)22時43分41秒
いしかわ姉妹とよっすぃによる梨華ちゃんの
取り合いが始まるのか?
目が離せませんね。

更新お疲れ様でした。次回もがんばってください。
296 名前:チビウオ 投稿日:2003年04月18日(金)16時36分57秒
遅くなりました!!!お疲れ様です!!!

おがこんがちょびっと入ってますねぇ・・・グーです(笑

梨華ちゃん姉妹はかなりの強敵みたいですね・・・。よっすぃ〜がんばれ!!!
297 名前:とこま 投稿日:2003年04月18日(金)22時35分19秒
旦那、頑張って下さい♪
梨華ちゃんを取り戻せ!!
298 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月19日(土)00時18分04秒
いつも素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございます。
スレ違いかもしれませんが…。今日のMステ観覧にいったんです。娘。目的ではなかったんですが。
…半端なく近くで、よっすぃ〜が超かわいかった!ありえないくらい。
娘。では矢口好きなんですが、よっすぃ〜ばっか見てました。。
そしていしよし好きなクロイツさんにぜひ報告せねばならない事が!!
提供バックやCM中、石と吉はたびたび二人で話してました。
曲中も間奏や他のメンバーのソロのバックでたびたびいしよしが絡む振りがあるんですが、
吉も石も互いに絡むときだけすっごいやさしい笑顔するんです。ほかは真顔なのに…。
あの二人は、少なくとも親友ですよ!!(笑)
299 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月19日(土)12時17分00秒
良かった良かった。やぐごまが解決しましたね。
いろいろあったけど、きっとこれからは甘い生活が(笑
同時に、小川と紺野が・・・・紺野ちゃん、素直な反応がかわいいですな。
ですが、”UFA”VS”石川姉妹”がこれから始まりそうですね・・・
どうなることやら。。よっすぃならきっと・・・・信じてますw

早くこってりと甘い、いしよしを(笑
300 名前:第四十五話 投稿日:2003年04月19日(土)14時11分36秒

 「・・・・・・ん?」
梨華はふと、耳をすます。なんだかもめているような声が聞こえた。
「…一階から?誰か来てるのかしら。」
梨華の部屋は二階にある。
 普段なら一階の音などほとんど聞こえないのだが、よほど騒いでいるらしい。
 引き続き耳をすましていると…聞き覚えのある声が聞こえて来た。

「梨華ちゃ─────ん!!出て来てくらさいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

「・・・・・・の、のの!?」
梨華は慌てて部屋を出ようとしたが…ちょっとためらう。
『好きだよ、のの。本当にあたしが好きなのは、ののなんだ。』
圭織が連れて行かれる直前、偶然聞いてしまった言葉。
 それを思い出して、梨華はドアノブから手を離す。
(…駄目。今ののの顔を見たらわたし、絶対詰っちゃう…。)
胸をぎゅっと押さえ、眉を八の字にした。
(わたし…すごい醜い…。しょうがないのに…ひとみちゃんが本当はののの事が好きでも、
それはどうしようもない事なのに…!!)
ぎゅっと閉じた瞳から、涙が流れ始める。
(ひとみちゃんの幸せを、願ったはずなのに…!!それなのに、ひとみちゃんを幸せにで
きるのがわたしじゃなくてののなんだって考えたら…!!)
301 名前:第四十五話 投稿日:2003年04月19日(土)14時12分07秒
梨華は手の甲で涙を拭う。

「のの、梨華ちゃんに謝らなきゃいけないんれすぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

梨華はしゃがみ込む。
(今は、ののに会いたくない…会っても笑える自信がない…それに…ッ!!)
ぽた、ぽた、と床に涙が斑点を作る。
(…『ひとみちゃんを奪っちゃってごめんなさい』なんて謝罪は…聞きたくないッ!!)
ぺたん、と床に座り、ただ静かに泣く梨華。
(ごめんね、のの…わたしの心が狭いから…。)
そう思った、その時。

「梨華ちゃ…な、何するんれすか!!離してくらさい!!うきゃあ!!」

希美の悲鳴に、ガバッと顔を上げる。
「・・・・・・ののッ!!」
梨華は真っ青な顔で、部屋から飛び出した。
302 名前:第四十五話 投稿日:2003年04月19日(土)14時13分20秒


****************************************

 それより、十分前。
「「「「「・・・・・・。」」」」」
石川と言う表札の出た家の前で、ひとみ、希美、亜依、真希、真里の五人は絶句していた。
「・・・・・・でっけぇお屋敷だなぁ、オイ。」
真里が、呆けたような声を出す。
 何故この五人のみがここに来たかと言うと…ひとえに、規則破りの恐ろしさを体感した
からである。
 多少毛色が違ってても、UFAはやっぱり公機関。
 またしても悪魔退治以外の事で全員で出撃し、圭織が拘束されたら困る。
 ってなワケでこの五人が選抜されて、梨華を迎えに来たのだった。
「んあ…でも、やぐっつぁん本当に大丈夫?」
「なんだよごっつぁん。大丈夫だってさっきから言ってんじゃん。」
「でもさぁ、昨日の今日なんだよ?まだそんなに回復してないんじゃ…。」
「だから、大丈夫だって。それに、ヤグチ以外の誰が車の運転できるってゆーのさ。」
「・・・・・・でもさぁ…やっぱ心配じゃん。やぐっつぁんに何かあったらごとー…。」
「ご、ごっつぁん…。」
真希は真里にそっと抱き付く。そして頬に軽くキス。
 それを背景に、ひとみ・希美・亜依の三人は呟く。
「…だからごっちん連れて来るのやめようって言ったんだよ。あたしは。」
「…仕方ないのれす。付いて来るってきかなかったんれすから。」
「…置いてったら、末代まで祟られそうな迫力やったしな。
 ま、ええやん。用はウチら三人で足りるんやし。あの二人はここに置いて行くで。」
303 名前:第四十五話 投稿日:2003年04月19日(土)14時13分50秒
ぼそぼそ呟いた後、希美はキッと何かを決心したような表情で言った。

「…まず、ののが一人で行くのれす。」

「ええっ!?なんで!?あたしが行くよ!?」
「駄目れす。」
希美は泣きそうな表情になる。
「…『負』のエネルギーに乗っ取られてて記憶がないとは言え、元凶はののなのれす。ら
から、まずののが行かなきゃなのれす…。」
ひとみと亜依は、顔を見合わせた。
「・・・・・・ののは、梨華ちゃんに謝らなきゃいけないのれーす!!」
そう叫んで、希美は駆け出した。
「「んなッ!!?」」
ひとみと亜依が驚いてるその間に、希美は小さく真言を唱える。
 すると、まるで自動ドアのように門と玄関扉が開いた。
「おいおいおいっ!!ちょっと待てのの!!それは不法侵入や!!」
「しかもなんだか強盗チックだぞ!?」
更に、持っているのが刃物ではなく陰陽術だと言う所が、強盗よりも数倍性質悪い。
そんな二人の言葉にもかまわず、希美は玄関ホールに駆け込むなり、叫んだ。

「梨華ちゃ────────────────────んッ!!!」

当然の事ながら、梨華よりも先に警備員がわらわらと出て来た。
304 名前:第四十五話 投稿日:2003年04月19日(土)14時14分24秒

****************************************

 「ののっ!!」
警備員に羽交い絞めにされている希美を見つけて、思わず梨華が叫ぶ。
「あなた達、やめなさい!!その子はわたしのお友達です!!」
その一声で、警備員達はぱっと希美から離れた。
「り、梨華ちゃんっ!!」
「のの…。」
「梨華ちゃぁん!!」
希美は梨華に駆け寄り、がばっと抱き付いた。
「梨華ちゃん帰って来てくらさい!!違うんれす!!あの時のアレは、全部間違いなのれ
す!!」
「の、のの?」
希美の行動に、梨華は驚きを隠せない。
「のののせいなのれす!!何も行動に起こしてないのに嫉妬なんかした、自分勝手なのの
のせいなのれす!!」
「…のの?ちょっと、話が見えないんだけど…。」
「ヨッスィーが好きなのは、本当に本当に梨華ちゃんだけなのれす!!」
「・・・・・・え?」
涙に濡れた希美の顔を、梨華が驚きの表情で見つめる。
「長くなるから省略するのれす!!つまりアレは…ののが無意識に黒幕らったんれす!!」
「・・・・・・は?」
「…うあああああ!!何だか違うのれすぅ〜!!そ、そーじゃなくてぇ!!」
希美は混乱しながらも叫ぶ。

「つまり、梨華ちゃんが目撃したあのシーンは…ののがヨッスィーを術で操ってたんれす!!」

梨華はぎょっと、目を見開く。
「…らからヨッスィーのあの言葉は、全部ののが言わせてた事なのれす…。」
305 名前:第四十五話 投稿日:2003年04月19日(土)14時14分59秒
「な、なんで…?」
「それは…」
と、その時。

「警備員!!そのちっちゃいのをつまみ出しなさい!!」

厳しいその声に、梨華と希美がはっと顔を上げる。
「お、お姉様!!?」
「・・・・・・梨華ちゃんソックリなのれす…。」
思わず希美も呟いてしまった、石川長女の登場である。
「お姉様、この子はわたしの友達なの!」
「駄目よ、梨華。」
姉はふわりと微笑んだ。
「その子は、私の梨華のお友達に相応しくないわ。」
「な・・・・・・ッ!!」
梨華が絶句すると、警備員が希美の腕を掴んだ。
「うきゃあ!」
「ののッ!!」
「いやーん!!やめるのれすぅー!!」
「やめなさい!!ののから手を離して!!」
しかし、警備員達は梨華を無視した。
 それで、思い出させられる。
 この家の全てを握っているのは、姉と妹だと言う事を。
「梨華ちゃーん!!」
「のの!!」
玄関から外に出されそうになっている希美を追いかけていると、梨華も警備員に羽交い絞
めにされた。
306 名前:第四十五話 投稿日:2003年04月19日(土)14時15分29秒
「は、離して!!ののっ!!」
「梨華ちゃぁーん!!」
「・・・・・・梨華。」
梨華の頬に、冷たい指先が触れた。
「駄目よ、梨華。あんな野蛮な子、私の梨華には相応しくない。」
「お、お姉様ッ!!」
「そうよ、梨華お姉様。」
いつの間にか、妹も近くにいた。
「梨華お姉様には、あんな子いらないの。だって私達がいるんだもの。」
「・・・・・・ッ!!」
 ゾッとした。
 ハッキリ言って、恐怖を感じた。
 逃げられない。この人たちの冷たい手の中から。
 そう実感して、背筋に冷たい汗が流れた。
 いつの間にか玄関の扉は閉じられ…希美の声は聞こえなくなっていた。
(・・・・・・のの!!)
梨華は声もなく、床に崩れ落ちた。
 その、次の瞬間。
ぴ〜んぽ〜ん♪
「「「!?」」」
三姉妹同時に顔を上げる。すると玄関の向こう側から、声が上がる。

「初めまして!吉澤ひとみと申します!!」

「ひ、ひとみちゃん!?」
「・・・・・・。」
困惑する梨華に、渋い顔をする長女と三女。

「えっと…その、あつかましいお願いなんですが!!お願いがあって参りました!!」

呆然とする梨華に、顔を見合わせる長女と三女。
 警備員が動こうとするが、長女がそれを手で制す。

「・・・・・・梨華さんを、あたしにくださぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」

「「「・・・・・・。」」」
石川三姉妹は、玄関ホールでぴきっと固まった。
307 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月19日(土)14時16分05秒


 今回のMVPは誰でしょうかね?
 私的には『強盗チック・ののたん』なんですが(笑)
 今回のMVP…皆様の意見募集中です(爆笑)

>ヒトシズク様
 うふふふふ…いよいよ次回、ヨッスィーVS石川姉妹が始まりますYO!!
 しっかし石川姉妹。ウチの姉がモデルなんですが、だんだんウチの姉よりイイ感じのキャ
ラになって来てますね(笑)
 ありがとうございます!!頑張ります!!

>匿名匿名希望様
 なんだかアレですね。ヨッスィー、そう攻めるみたいですね(爆笑)
 いしよしまでもーちょっと!!ああ、早く書きたい…(笑)
 そして、間に合ったみたいで…ヨカッタです☆

>token様
 >ええっ!?『剣術世界選手権』って、真剣使ってたんですか〜?しかも御神体!!
川 ’ー’川<みんな真剣使ってたんやよ〜。私は御神体が一番使いやすいし〜。
 >旦那さん、奥さんの失踪をすっかり忘れてたんですか〜。さすがヨッスィー。
(;O^〜^)<わ、忘れてないYO!!覚えてたYO!!
 ありがとうございます!!頑張ります!!

>サイレンス様
 取り合い、次回から勃発です(笑)大岡越前がいないと、梨華ちゃんが危ないですね(爆笑)
 がんばりまっす!!ありがとうございます!!

>チビウオ様
 今回のののはいかがでしたでしょうか(笑)
 >梨華ちゃん姉妹はかなりの強敵みたいですね・・・。よっすぃ〜がんばれ!!!
(O^〜^)<さんきゅー!!がんばってみるYO!!
 ありがとうございます!!頑張ります!!
308 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月19日(土)14時16分50秒
レスの続きでっすはあとはあと

>とこま様
 争奪戦開始の予感です(笑)さーて、大魔王×2に、ヨッスィーはどう立ち向かうのか。
 とりあえず今回は正攻法みたいれす。
(O^〜^)<がんばるYO!!

>名無し読者様
 いえいえ、こちらこそ読んで頂き…ありがとうございます!!
 Mステ観覧いいなぁ〜!!私昨日は見れなかったんですYO(泣)
 レポ、ありがとうございます!!萌えまくりで腰砕けそうです(笑)
 >吉も石も互いに絡むときだけすっごいやさしい笑顔するんです。ほかは真顔なのに…。
 いやーん!!嘘ぉーん!!
 駄目じゃないのヨッスィー!!仕事中よ!?顔に出したりしちゃ…必要以上に喜んじゃ
うじゃない(爆笑)
 ありがとうございました!!

>はる〜か様
 >同時に、小川と紺野が・・・・紺野ちゃん、素直な反応がかわいいですな。
川*・-・)ノ<いえ、そんな…ありがとうございます…。完璧です!
 UFAVS石川姉妹、と言うよりは、吉澤ひとみVS石川姉妹になりそうな予感…(笑)
 がんばります!!よろしくおねがいします!!
309 名前:とこま 投稿日:2003年04月19日(土)15時03分59秒
やはりMVPはののちゃんでしょう・・・♪
旦那、石川姉妹を超えれば悪魔なんざ目じゃない!!
頑張れ〜!!
310 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年04月19日(土)15時24分57秒
おぉぉぉぉ〜!!!!
つ・・ついに戦いが始まりましたね^^
いや〜よっすぃ〜かっけぇ〜♪
そして、強盗チックののもいい感じで・・・^^

次回も楽しみにしております!
がんばってくださいませ、師匠♪
応援しております!!!!
311 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月19日(土)19時09分38秒
MVPか・・・ののかよっすぃですが・・この会だけなら、ののです。
自分がやってしまった事に対して、償いというのは変ですが、仲間思いなんで。

さて、開戦だ・・・めちゃくちゃ手強い相手ですな・・・・
石川家はまたまた大金持ちというか、豪邸に住んでいるんですね。
よっすぃ・・・かっこよすぎるぞ!! ガンガン行け!
旦那として、女房を守れ!(大げさ
312 名前:シフォン 投稿日:2003年04月19日(土)21時10分44秒
よっちぃ、遂に来ましたね(笑)
>「・・・・・・梨華さんを、あたしにくださぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」
このセリフ、ウチの中で大ヒットれす♪
いつものようにニヤニヤが止まりません(笑)

今回のMVP…やっぱののたんっしょ☆
よっちぃがMVPを取る日は来るのか?(何)

この先も楽しみにしていますので、クロイツさんのペースで更新頑張って下さいね♪
313 名前:token 投稿日:2003年04月19日(土)21時23分02秒
MVPですか?そうですねぇ、凄腕錠前師(?)の、ののちゃん。
真っ正面から向かっていった、男らしい(?)、ヨッスィー。
いえ、いしよしが不調の今、やっぱりバカップルのごままりを推薦いたします。
それにしても、梨華ちゃんそっくりの長女=性格悪い梨華ちゃん。ちょっと萌え〜。
314 名前:サイレンス 投稿日:2003年04月19日(土)23時13分25秒
更新お疲れ様です。

辻さんえらい。いしよしのためにそこまで(感動
辻の行動にむくいるためにもよっすぃにがんばって
もらいたいもんです。

MVPですか。他の方は辻の意見が多いですが自分は

「・・・・・・梨華さんを、あたしにくださぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」

にやられたんで、よっすぃに1票を。
よっすぃ、君なら姉にもわかってもらえるさ
がんばれ!!!
315 名前:チップ 投稿日:2003年04月19日(土)23時41分12秒
の の れ す。
よっちぃの最後の一声も金メダルものれすけど
「無意識に黒幕」の省きスギなののたんにププッと(笑)だったので
MVPはののたんに清き一票を。( ^▽^)ノ□<ホイッ♪

ついでに一言、クロイツさん、アナタ素敵スギ☆
316 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月20日(日)01時45分09秒
おつです。
MVPですかぁ、やっぱりののですかな?
でもよし子の台詞には見事ノックアウトされました(w
ミスムン何でいしよしじゃないんだYO!(中毒症状出てきたなぁ・・・) 
317 名前:チビウオ 投稿日:2003年04月20日(日)11時02分52秒
お疲れ様です!!!

今回のののは最高です!(つまみ出されましたけど・・・)
でもなんってったってよっすぃ〜!!!偉い!最高!
私的MVPはよっすぃ〜です!てかクロイツさん、あなたです(何)
318 名前:第四十六話 投稿日:2003年04月20日(日)17時51分18秒

 玄関扉が開かれ、ひとみは石川姉妹と向き合った。
「…吉澤ひとみさん。」
長女が、何かを含んだような微笑を見せた。
「はい、なんでしょう。」
ひとみはそれに、真剣そのものの表情で答える。
「…あなた、自分で言っている言葉の意味がわかってらっしゃるの?」
「はい、もちろん。」
もう一度姿勢を正して、ひとみは言う。

「梨華さんを、あたしにください。」

「ひ、ひとみちゃん…!!」
梨華は感激で、両手で口元を押さえ目を潤ませる。
「・・・・・・そんなの、認められるはずありませんわ!!!」
そんな梨華の様子を見て、三女が憤怒を顔に出した。
「なんであなたごときに、私の梨華お姉様を差し出さなくてはいけませんの!?意味がサッ
パリわかりませんわ!!」
「…その通りよ。」
長女も不機嫌を顔に出す。
「どんな言葉を並べ立てても、どれだけお金を積まれても…梨華だけは誰にも渡さない。
私達のモノよ。」
「・・・・・・。」
ひとみは何も表情を見せず、ただ真剣に姉妹の顔を見る。
「…でも、あたしも…どれだけ条件が悪くても、諦められませんから。」
「「な…ッ!!」」
姉妹は拳を握り、ブルブルと震えだす。
「このガキ…!!いけしゃあしゃあと…ッ!!」
「私達に楯突く気ですの!?」
「いえ、そんなつもりは…ただ、認めて欲しいだけなんですが。」
「「だから、認めないと言ってるでしょう!!」」
「う〜ん。それは困った。」
ひとみは腕を組む。
319 名前:第四十六話 投稿日:2003年04月20日(日)17時52分32秒
「…梨華ちゃんを幸せにするって、誓っても?」
「梨華お姉様を幸せにできるのは、私達だけですわ!!」
「いや、だから、あたしも努力しますし…」
「そう言う問題じゃないわよ!!てゆーか何の権利があって、梨華を私達からもらおうな
んて言ってるワケ!?」
「権利も何も…あたしただ、梨華ちゃん愛してるだけなんですけど…。」
「それだったら私たちだって愛してますわ!!」
「あなたなんかよりもずっとずっと、深く愛してるわよ!!!」

「・・・・・・もう!!いい加減にして!!!」

玄関ホールに、悲鳴のような泣き声が響いた。
 梨華だ。
「り、梨華!?」
「梨華お姉様!?」
梨華は立ち上がり、一直線に駆け出した。
 ひとみの方へと。
「梨華ちゃん!!」
ひとみが嬉しそうに両手を開き、『抱きしめ準備完了』と言わんばかりの笑顔を見せる。
しかし梨華はその腕には飛び込まず、ひとみの前で立ち止まり…背中を向けた。
「ほへ?梨華ちゃん?」
拍子抜けしたようなひとみの声を背中で受けてから、梨華は叫びだした。
「いい加減にしてよ!!わたしは、二人のオモチャじゃないのよ!?」
長女と三女の顔が、サッと青くなる。
「昔からそう!!わたしの意見なんか全然聞いてくれなくて…二人の気に入った事しかさ
せてもらえなくて!!そんなの絶対、『愛』じゃないんだから!!」
「…梨華ちゃん?」
320 名前:第四十六話 投稿日:2003年04月20日(日)17時53分08秒
「そりゃ、わたしは二人よりも出来が悪いわよ!!警視庁で実権握ったり、会社の経営を
掌握したりはできないわよ!!…だけど、わたしにだって意思とか、そーゆーのはちゃん
とあるの!!
 …二人の反対を押し切ってイギリスの大学行ったのだって…本当はわたし、二人から逃
げたかったからよ!!」
絶句した姉と妹に向かって、涙を流しながら言い続ける。
「・・・・・・わたしに相応しくない、って…何よ!!わたしの何がわかってるって言う
のよ!!…ののもあいぼんもごっちんも…飯田さんも安倍さんも矢口さんも保田さんも紺
野も新垣も高橋も小川も!!その他の人たちも全員、わたしが選んだ『仲間』なの!!」
「・・・・・・。」
その中に自分の名前がない事に、ちょっぴりショックを受けるひとみ。
 その直後。

「それに…ひとみちゃんだって、わたしが選んだ。」

完全な涙声だ。
「好きなの。好きで好きでたまらないの。」
「・・・・・・り、梨華ちゃ…」
「…そのひとみちゃんを否定するって事は、わたしを否定するって事にもなるんだから!!」
耐え切れなくなったひとみは、背後から梨華に抱きついた。
「梨華ちゃん…!!!」
「ひ、ひとみちゃぁん…。」
首筋に顔をうずめ、首筋についばむようなキス。
「梨華ちゃん…嬉しいよ。あたしも好き。大好き。」
「・・・・・・本当にぃ?」
「な、なんだよ。疑わないでよ。傷付くじゃん。」
「だってぇ…の、ののの事があったし…。」
「だから、あれは…」
そんな事を言いながらも、梨華の手はしっかりとひとみの手に重ねられている。
321 名前:第四十六話 投稿日:2003年04月20日(日)17時53分40秒
 そんな二人を、長女と三女は真っ青な顔でにらみ付けた。
「…梨華お姉様、私たちを裏切るつもりですの…!?」
「そうよ…!!こんなに愛してるのに…ッ!!!」
梨華はもう一度、姉と妹を見た。
「…二人の言ってる『愛』は、本当の『愛』じゃないわ。」
「何を…ッ!!!」
「わたしは、認められたい。自分の足で立ちたい。…もう、二人の着せ替え人形は嫌。」
「ちょっと、梨華ちゃん…実のお姉さんと妹さんにそんな…」
「ううん、言わなきゃ。…だってわたし、もう嫌なんだもの。」
梨華がそう言った直後。

「…許しませんわ!!!」

三女が、梨華とひとみに拳銃を向けた。
322 名前:第四十六話 投稿日:2003年04月20日(日)17時54分18秒

****************************************

 あゆみはパソコンの前で、ため息を吐いた。
「ん?どーした?あゆ。」
「ん…ちょっとね。…梨華ちゃんの方、どーなったかな?とか思って。」
雅恵はキーボードを叩く手を止めて、あゆみを見た。
「…私も話でしか聞いた事ないんだけど…梨華ちゃんのお姉さんって、スゴい人みたいだ
からさ。」
「・・・・・・あゆ。」
そして雅恵は、椅子をくるりと回してあゆみの方へと身体を向ける。
 深く座り直し、自分の膝の上を指差した。
「おいで、あゆ。」
「・・・・・・おいで…、って…っ!!」
その意味を理解して、あゆみは顔を赤くする。
「駄目だよ、マサオ。まだ分析全然終わってないし…!!」
「休み時間じゃん。それに瞳も中澤さんのトコ行ったみたいだし、めぐみは昼寝中だし。」
「・・・・・・。」
「何照れてんだよ?いつもやってるじゃん。」
あゆみは赤い顔で言う。

「で、でもさぁ…モニターに…辻ちゃんと矢口さん映ってるよ…?恥ずかしいじゃない…。」

雅恵はしばらくキョトンとしてから…笑い出した。
「…ぶはっ!!あはははははははははは!!!」
「なっ!!何よ!!」
「ご、ごめんッ!!ぶはっ!!でもッ!!あゆ可愛い!!」
「笑うなぁー!!!」
あゆみは頬を膨らました。
323 名前:第四十六話 投稿日:2003年04月20日(日)17時54分55秒
「・・・・・・もう!!笑うんだったら二度と膝の上行ってあげない!!」
「それは勘弁だな。」
雅恵は笑いを無理矢理引っ込める。
「…馬鹿。」
「笑わないからさ、ホラ。おいで。」
「だから恥ずかしいってば。」
「じゃ、モニターの電源切ろう。」
言うが早いか、雅恵はモニターの電源を落とす。
 あゆみは膨れ顔を赤くして、そろそろと雅恵の膝の上に座った。
 雅恵はぎゅっと、あゆみを抱き寄せる。
「ん〜、やっぱ最高〜♪」
「・・・・・・ばか。」
「あ、でも、私以外にはこんな事させちゃ駄目だから。わかってる?」
「させるも何も…は、初めてだし。こんな事されるの。」
「え!?嘘、マジ!?」
「・・・・・・。」
あゆみは雅恵から目線を逸らす。

「付き合うの、マサオが初めてだもん。」

「・・・・・・。」
雅恵は二、三度瞬きをする。そうしてから、またぎゅっとあゆみを引き寄せる。
「…やっべぇ。マジ嬉し過ぎる。」
「・・・・・・。」
「本当に?私が最初?」
「・・・・・・最初。こんな事させるのも…キスも。でゆーか…初恋。」
「マジで!?」
「マジよ。」
雅恵はあゆみを引き寄せ、甘い甘いキスをする。
「いや〜♪なんか超嬉しいなぁ〜♪私が初か〜♪独占〜みたいな〜♪」
324 名前:第四十六話 投稿日:2003年04月20日(日)17時55分25秒
「・・・・・・で、マサオは?」
「へっ?」
浮かれ顔から、唐突に焦り顔に変化する。
「…私の前に、何人と付き合ってるの?」
「・・・・・・。」
「何で黙るの!?」
「いや、あの。その…。」
そんな雅恵の様子に、あゆみの眉毛が逆八の字になった。
「何人?」
「・・・・・・てゆーか…。」
「私が初めてじゃないのはわかったわよ。で、何人?」
「・・・・・・ううっ!!」
雅恵のこめかみを汗が伝った。
 と、丁度その時。
「雅恵〜!!メール来てるよぉ?」
めぐみの声がして、あゆみが慌てて雅恵の膝から飛び降りる。
「あれ?なんでモニター消してんの?」
「いや、その、あの…。」
あゆみは雅恵に背中を向ける。
「そ、それよかメール!!なんだって?」
「ん、あのねぇ〜、『リナちゃん』とか言う人から。『またお店に来てね』だって。」
「んなッ!!!」
そのタイミングの悪さに、雅恵の心臓が凍りつく。
 ちらりとあゆみを見てみれば…。

「・・・・・・。」

(つ、冷たいッ!!視線がすげぇ冷たいよ、あゆ!!)
あゆみはそのまま、部屋を出た。
 残された雅恵は、心の中で叫んだ。
(で、出来心だったんだぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!)
 そして、床に崩れ落ちた。
 そんな雅恵の背後で、めぐみはしげしげとプリントアウトしたメールを見た。
「でも、なんで名前しか書いてないんだろぉ。苗字はぁ?てゆーか『お店』って何ぃ?」
 どこまでも、何もわかってない人である。
325 名前:第四十六話 投稿日:2003年04月20日(日)17時56分33秒

****************************************

 「…なんで、拳銃なんか…!!」
「…こーゆー仕事してると、何かと自衛手段を講じておかないと危険が多いんですのよ。」
青い顔のまま、三女は言った。目にはうっすら涙が浮かんでいる。
「私の愛を拒否なさるのね、梨華お姉様…!!!」
ひとみは素早く、梨華を背後にかばう。
「だ、駄目よひとみちゃん!危ない!!」
「大丈夫だよ、梨華ちゃん。それよりあたしは、梨華ちゃんを守りたい。」
「・・・・・・ひとみちゃん…!!で、でもっ!!ひとみちゃんが怪我とかしちゃったら
わたし…!!!」
「大丈夫だよ、梨華ちゃん。」
ひとみは一瞬だけ背後の梨華を振り返り、額に軽くキス。
 梨華はこんな状況にもかかわらず、顔を真っ赤に染めた。
「・・・・・・駄目よ、梨華お姉様。私から離れて行くなんて許さない…!!梨華お姉様
は死ぬまで私のモノなんだから…!!」
 三女の頭に、思い出が過ぎる。
 あれは、三歳の時の事。
 出たくもないパーティーに連れて行かれ、大人に囲まれて恐怖を感じていた時。
『だいじょうぶ。わたしがいるわ。』
 そう言って、ずっと側で手を握っていてくれた。
 自分だって、怖かったはずだ。あんな『あわよくば、石川をバックにできる』と言う下
心をギラギラと見せた大人たちに囲まれるのは、梨華だって怖かったはずなのだ。
 それなのに、梨華は最後まで妹の手を握っていてくれた。励ましてくれた。
(だから私は決めたの…力を手に入れて、一生梨華お姉様を守ると!!)
 銃を握る手が震える。
326 名前:第四十六話 投稿日:2003年04月20日(日)17時57分05秒
「・・・・・・私から離れて行くと言うのなら…私はあなたを殺しますわ。そして、永遠
に私のモノにします。」
「ちょ、ちょっと…!!」
ひとみは三女をぎゅっとにらみつける。
「そんなの間違ってるよ。」
「・・・・・・。」
「そんな事したって、梨華ちゃんはあんたのモノにはならないよ。」
「ひ、ひとみちゃん…?」
「てゆーか、あたしも今まで間違ってた。」
ひとみは、背後に感じる梨華の体温を、心底愛しく感じながら言った。

「誰のモノでもないんだよ。梨華ちゃんは、梨華ちゃんのモノなんだ。」

梨華がきゅっと、ひとみのシャツを掴む。
「…ひとみちゃん。」
「愛してるよ、梨華ちゃん。だからこそ独占したくなるけど…梨華ちゃんには、鳥篭は似
合わないよね。」
「うるさい…ッ!!」
三女が、引き金を引きかけた、その時。

「おやめなさい!!!」

鋭い声が、ホールに響いた。
「へ?」
ひとみが声の出所を探す。すると、階段の上に一人の上品な夫人を見つけた。
「「「…お、お母様!!!」」」
石川三姉妹の声が、ハモった。
327 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月20日(日)17時58分17秒


前回のMVP、のの六票、ヨッスィー二票、やぐごま一票、で、ののたんに決定!!なの
れす!!
( ´D`)<てへてへ。ありがとうなのれーす♪
つーかエンタの神様…ヨッスィー、マジで男前過ぎて…すごかったですねッ!!

>とこま様
 石川姉妹、なんだか妹が暴走気味です。
 ああ、なんで暴走した人って書きやすいんでしょう…(笑)
(O^〜^)<せんきゅー!!がんばるYO!!

>ヒトシズク様
 切れ切れ妹…書いてて楽しいです(笑)さて、母をどうしますかね(←これから考える
のかよ)
 がんばります!!ありがとうございます!!

>はる〜か様
 仲間思い・ののたん。正気に返ってからは罪悪感でいっぱいれす。
 >石川家はまたまた大金持ちというか、豪邸に住んでいるんですね。
 なんだか、梨華ちゃんはお嬢様の方が書きやすいんですよねぇ…なんでだろう…。
 >旦那として、女房を守れ!(大げさ
 がんばってますよ、今回(爆笑)!!

>シフォン様
 ニヤニヤしていただけましたか〜♪ヨカッタです♪
 ヨッスィーがMVPを取る日…
(;O^〜^)<・・・・・・がんばってみるYO…。
 ありがとうございます!!がんばりますので、どうぞよろしく!!

>token様
 >凄腕錠前師(?)の、ののちゃん。
(;´D`;)<の…ののは…ののは、錠前師じゃないのれす…。陰陽師なのれす…。
 バカップルやぐごま、気付いて頂けてうれすぃ〜です(笑)
 >梨華ちゃんそっくりの長女=性格悪い梨華ちゃん
 妹は…キレた梨華ちゃん、ですかね(爆笑)
328 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月20日(日)17時58分58秒
レスの続きでっすはあとはあと

>サイレンス様
 決め台詞、ですね(笑)
 今回久しぶりにあまあまを書きました。いやーん楽しい☆
 >よっすぃ、君なら姉にもわかってもらえるさ
 >がんばれ!!!
(O^〜^)<ありがとう!頑張るよほ!!

>チップ様
 >「無意識に黒幕」の省きスギなののたんにププッと(笑)だったので
 間違ってはいないんですがね(爆笑)焦り過ぎたとゆーか。
 >ついでに一言、クロイツさん、アナタ素敵スギ☆
 ありがとうございます!!嬉しいです!!
 がんばりますので、どうぞよろしく☆

>匿名匿名希望様
 ありがとうございまっす☆
 吉澤さんの台詞…王道と言えば王道ですね(笑)
 >ミスムン何でいしよしじゃないんだYO!(中毒症状出てきたなぁ・・・)
 それは私も激しく思います。
 コラ高橋!!梨華ちゃんと代わりなさい!!とかTVの前で叫びました(爆笑)

>チビウオ様
 ありがとうございまっす♪
 ののたんもヨッスィーも、がんがってます(笑)
 現在ののたんは石川家の外で待機中れす。
 >私的MVPはよっすぃ〜です!てかクロイツさん、あなたです(何)
 いやーん!!ありがとうございます〜!!
 がんばります!!どうぞよろしくでっす!!
329 名前:チビウオ 投稿日:2003年04月20日(日)18時10分15秒
一番乗りかな?お疲れ様です!!!

石川姉妹怖い!!!
そしてよっすぃ〜かっこよすぎる!!!
その上母上登場だなんて・・・。凄い展開ですよ!もうビックリ!
でも今回はなんと言っても大柴でしょう!!!ひさしぶりに見るなぁ・・・(涙)
柴ちゃんがかわいすぎます!!!
330 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月20日(日)19時04分35秒
今回もすげ〜よ、よっすぃ!体張ってるよ! 男として鏡だよ(核爆
今日のMVPはよっすぃで決まりでしょ(え?別に聞いていないって?
梨華ちゃんも大変な立場にたってますよね・・・・・がんばれ!
愛の力で石川姉妹に打ち勝て! 勝ったらゴールインできるぞ!

でも・・大柴もGOOD! 自分は甘いのが好きなんだなと自覚w
ある意味こちらも修羅場と化しそう(笑
331 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年04月20日(日)19時21分56秒
あぁぁぁぁぁぁぁ〜!!!!
よっすぃ〜・・・・(号泣。
すっげぇ、かっけぇすぎます!!!なんて感動的なんだぁぁぁ〜・・・・
てゆーか、男っすよ!マジでかっけぇ〜!!!!
そして、石川姉妹も何かすごいことになってますねぇ〜・・・・(汗。
拳銃・・・っすか・・・(大汗。
誰かが怪我をしないことを祈っております・・・
そして!母親登場!!!
今後どうなるか気になって仕方がありません!

では次回の更新楽しみにしております!
がんばってください、応援しております♪
332 名前:シフォン 投稿日:2003年04月20日(日)20時30分28秒
ひさぶり〜の柴マサに、ついニヤニヤしちゃいました(笑)

それより…よっちぃ、かっけぇ〜!!
昨日のエンタの神様のひとむ様とお姿がダブって見えるよ♪
ますますニヤニヤが止まらなくなりました(汗)

石川母、どんなお方なのかしら…。
今後の展開がますます楽しみなのれす♪
333 名前:サイレンス 投稿日:2003年04月20日(日)22時21分31秒
更新お疲れ様です。

よっすぃかっこいい。ほんと惚れる。
だから最近、石ヲタだった自分が
いしか〜さんが好きなのかよっすぃが好きなのか
わからなくなるんですよ(w

にしてもあれですね、妹さん怖いですね
てゆーか究極のシスコンですね。
モデルになってるクロイツさんのお姉さんも
こんな感じなんですか?
いや、すいません調子に乗りました(涙

よっすぃは認めてもらえるんでしょうか?
楽しみです。期待してます!!!
334 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月20日(日)23時43分49秒
おかん!!
来たぁ!!!!←寝不足の為かなりのハイテンションです。
しかし、石川母の第一声でどういうワケか頭に浮かんだのはデビ夫人・・・(ごめんなさい)
どうなるんでしょう?続きは一体どうなるんでしょう?
気になって寝れませんと言いたいですが、きっともうすぐすこやかに眠ります(w
335 名前:token 投稿日:2003年04月21日(月)03時09分04秒
「梨華ちゃんは、梨華ちゃんのモノ」
はい、ヨッスィー。あなた、今いいこと言いました。

柴っちゃん、初恋だったんですか!こちらも前途多難な予感!!

それにしても更新ペースの落ちない作者様に、感謝!!!
336 名前:とこま 投稿日:2003年04月21日(月)21時10分09秒
母親まで登場\(◎o◎)/!?
こりゃあ〜びっくり!!
・・・迎えに来たあとの人は?
337 名前:タロイモ 投稿日:2003年04月21日(月)21時48分14秒
よっすぃ〜いいこといいますね。
でも今回のツボは柴ちゃんかなー。
柴ちゃんの冷たい視線何気に好きなんですよね!
あぁ〜私も柴ちゃんに冷たい目で見られたいなー。
338 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年04月21日(月)22時02分57秒
クロイツさま、更新お疲れさまです&お久しぶりです。
仕事疲れの日々から開放される日はいったいいつになるやら..。今日はいつもより早く帰ってこれたので、ゆっくり読ませていただきました。
いつ読んでも最高です!頑張れよっすぃ〜!!梨華姫を取り戻せ!!
と言いながら、あゆみちゃん。まさえっちょの浮気にあきれたら77444は待ってますよ!
PS:会社で、あやゃのこと可愛いね!って人が増えました。ようやく...(泣)
339 名前:第四十七話 投稿日:2003年04月21日(月)22時14分53秒

 梨華の母は、疲れ切ったような表情をしていた。
「・・・・・・もう良いでしょう。梨華を放しておあげなさい。」
「お、お母様!!」
三女が泣きそうな声を出す。
「お母様はそれで良いんですの!?梨華お姉様が…こんな、どこの馬の骨とも知れない…!!」
「梨華。」
三女の言葉を手で制して、母は言う。

「あなたが、選んだのね?その方を。」

梨華は力強く頷いて、ひとみの腕にぎゅっと抱き付く。
 母は、悲しげな笑みを浮かべた。
「…そう。それならばわたくしは何も言わないわ。」
「「お母様!!」」
「お黙りなさい、二人とも。」
ピシャリと言われて、長女も三女も黙る。
 本当の所、石川姉妹は驚いていた。
 いつもの母と、様子が違うのだ。
 いつもはとても大人しくて、声を荒げたり何かを指図したりなどしない人なのだ。ただ
ただ、父の後に付いて行くだけの人なのに…。
「…梨華、お行きなさい。」
母はゆっくりと、玄関の外を指差した。
「お、お母様…。」
「…梨華。あなたとわたくしは似ている。」
寂しそうで、諦めたような微笑。
「いつもいつも、誰かの言いなりにされて…心の自由を奪われている。それがわたくし達
なのよ、梨華。」
「・・・・・・。」
「…でも、わたくしとは違うのね。あなたは…自分で選んだ。」
「お母様…。」
340 名前:第四十七話 投稿日:2003年04月21日(月)22時18分30秒
母の目が、懐かしそうに細められた。
「わたくしは、駄目だったわ。抜け出せなかった。窮屈だったけど…鳥篭から外に出る勇
気が出なかった。そうしてる内に、鳥篭は牢獄へと変わったわ。」
三女の手から、拳銃が落ちた。
 ごと、と言う音が響いた直後、母は言った。
「吉澤ひとみさん、と言ったかしら?」
「は、ハイ!!」
ひとみは頭を深々と下げる。
「吉澤ひとみです!!梨華さんとは…良いお付き合いをさせて頂いてます!!こ、今後と
も、どうぞよろしくお願いします!!」
「ふふふ…そんなにかしこまらないで。」
知らない間に、母は階段から降りて、ひとみの前に立っていた。
 小柄な婦人だ。ひとみですら、見下ろす形になる。
「・・・・・・良い目をしているわね。」
「でしょ!?」
梨華は嬉しそうに、ひとみに抱き付く。
 母は、ひとみの右手を握った。
「…梨華を、お願いしますね。ひとみさん。」
「は・・・・・・はいッ!!」
「梨華。」
「なあに?お母様。」
母は、梨華が今まで見た事のない程幸せそうな笑顔で言った。

「幸せに、なりなさい。」
341 名前:第四十七話 投稿日:2003年04月21日(月)22時19分05秒

****************************************

 UFAの地下の駐車場に、真里のワゴン車が入る直前。
「ちょっと、止めてください!!」
「え!?」
ひとみのその声に、真里は慌ててブレーキを踏む。
「なんだよ、ヨッスィー!!」
「すみません!!降ります!!」
「んあ!?」
真希も心底驚いた顔をする。
 そしてひとみは、梨華の顔を見た。
 希美とじゃれあってた梨華も、驚き顔でひとみを見る。
「梨華ちゃんも!降りて!!」
「へっ!?えっ!?なんで!?」
「良いから!!」
首を傾げながらも梨華は車から降りる。
「みんな、先に帰ってて!!つんくさんと飯田さんには、後で梨華ちゃんと二人でちゃん
と挨拶に行くから!!」
「「「「・・・・・・。」」」」
真希・真里・亜依・希美の四人は、それぞれ顔を見合わせる。
 そんな四人を残して、ひとみは梨華の手を取って駆け出した。
342 名前:第四十七話 投稿日:2003年04月21日(月)22時19分43秒
「・・・・・・ちょ、ちょっと!!ひとみちゃん!?どこ行くの!?」
「いいから!!来て!!」
 そうこうしてる内に、UFAの正面玄関前に着く。
 『人類防衛軍総本部(別名UFA)』と書かれたレリーフが、太陽の光を受けて輝いて
いる。
「・・・・・・?」
首を傾げたままの梨華に、ひとみは背を向けていた。
「…ひとみちゃん?」
梨華の呼びかけに、ひとみはくるりと振り返る。
「えっと…『あ!いたいた!石川梨華さん、だよね?』だっけ?」
「・・・・・・!!」
梨華は驚きで、目を見開く。
 ひとみは苦笑した。
「もっかい再現したいけど…それじゃやっぱ、物足りないね。」
「ひ、ひとみちゃん…?」
ひとみは、両手を広げた。

「おかえり、梨華ちゃん♪」

梨華は、迷わずひとみの胸に飛び込んだ。
「…ただいまっ!」
そんな梨華を、ひとみはぎゅっと抱きしめる。
「・・・・・・やっぱあたし、梨華ちゃんいないと駄目だ…活躍できないよ。」
「ひとみちゃん…。」
「梨華ちゃんの声が聞こえなきゃ…梨華ちゃんの香りがしなきゃ…あたしは全然駄目なん
だ。梨華ちゃんが側にいないと、全然ダメダメなんだよ。」
「わたしも、よ。」
梨華はひとみの背中に回した手に力を込め、ぐすっと鼻をすする。
「ひとみちゃんが側にいなくちゃ、涙か止まらないの。」
「・・・・・・そっか。嬉しいな。」
「わたしも、嬉しい。」
 巨大なビルを背景に、二人はしばらく抱き合った。
 離れていた時間を埋めるように。
343 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月21日(月)22時20分26秒


 今回ちょっと少量ですかね?
 とにかく、いしよし完璧に復活れす!!!

>チビウオ様
 ありがとうございます!!
 母…姉と妹に比べて出番少な〜い…(大汗)
 >でも今回はなんと言っても大柴でしょう!!!ひさしぶりに見るなぁ・・・(涙)
 >柴ちゃんがかわいすぎます!!!
 うふふふふ♪可愛い柴田さんが書きたかったんですよ〜♪
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>はる〜か様
 ここんトコ、ヘタレにし過ぎましたからねぇ〜(大汗)やっぱ姫の前ではかっこよくき
めさせないと(笑)
 てゆーか今度は大柴、修羅場ですね(笑)どーするんだマサオ君!!
 がんばります!!

>ヒトシズク様
 ありがとうございます!!今回はいかがでしょうか?
 怪我人は出なかったみたいですが、姉と妹は心に大ダメージです(笑)
 がんばりまっす!!どうぞよろしくっ!!

>シフォン様
 ニヤニヤして頂けましたか〜♪良かった☆
 「エンタの神様」のヨッスィー、すげぇカッコ良かったですからねぇ。
 「愛人。」のヨッスィーも負けてはいられない、と(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>サイレンス様
 ありがとうございます!!
 かっけ〜ヨッスィーは、書いててマジ楽しいです。ヘタレも(笑)
 >モデルになってるクロイツさんのお姉さんも
 >こんな感じなんですか?
 ・・・・・・ノーコメントとさせて頂きたく存じます…(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくっ!!!
344 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月21日(月)22時21分46秒
レスの続きでっすきほし

>匿名匿名希望様
 寝不足、大丈夫ですか〜?睡眠時間足りてないのはつらいですよね(汗)
 >しかし、石川母の第一声でどういうワケか頭に浮かんだのはデビ夫人・・・(ごめんなさい)
 …た、確かにしゃべり方、あんな感じですね!!デヴィさん!!
 しかし内面は違いますYO〜!!
 すこやかに眠ってくださいませ☆がんばります!!

>token様
 >はい、ヨッスィー。あなた、今いいこと言いました。
(O^〜^)<え?あたし何か言ったっけ?(←無意識)
 天然です。ヨッスィーはけっこう天然です(笑)
 更新ペース…これからちょっと、がくっと落ちるかも(大汗)
 見捨てないでやってくださいませっ!!がんばりますのでっ!!

>とこま様
 >・・・迎えに来たあとの人は?
 お外で待機してました。やぐごまはイチャつきっぱなしです。
( ‘д‘)<まったく、やってられんわ。
( ´D`)<目の毒らから、省略されたのれーす。
 ・・・・・・そ、そんなワケです(笑)
 がんばります!!どうぞよろしくっ!!
345 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月21日(月)22時22分31秒
さらにレスの続きでっす!!
レスいっぱいで嬉しいな〜はあとはあと

>タロイモ様
 >でも今回のツボは柴ちゃんかなー。
 >柴ちゃんの冷たい視線何気に好きなんですよね!
( `_´)<・・・・・・ライバル出現?
 コラ!!マサオ君!!ニラんじゃダメよ!!
 ありがとうございます!!柴田さんに力入れて書いたので、うれしいです!!
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす!!

>ななしのよっすぃ〜様
 ありがとうございます!!
 お仕事大変そうですねぇ…がんばってくださいっ!!
 >あゆみちゃん。まさえっちょの浮気にあきれたら77444は待ってますよ!
川σ_σ||<ほんとにぃ〜?嬉しい〜♪
( `_´)<・・・・・・。
 マサオさん、アヤシいお店に行ったのがバレたばっかなので、何も口はさめません(笑)
 あやや可愛いって方増えたんですか!!いいなぁ〜!!
346 名前:シフォン 投稿日:2003年04月21日(月)23時12分14秒
石川母、素敵です☆
物分りの良いお母様で、安心しました♪
そして、かしこまっちゃったよっちぃ、可愛いかったれす(笑)

>いしよし完璧に復活…
って事は、この先は…(何)
期待してますね、クロイツさん♪(笑)
これからも無理なさらず頑張って下さいね☆
347 名前:token 投稿日:2003年04月21日(月)23時47分29秒
いしよし復活!さあ、バカップルN0.1の座を奪回するんだ!!

更新ペースの件、プレッシャーをかけてしまいましたか、申し訳ございません。
待つのも楽しいです。ご無理をなさらず、がんばって下さい。
348 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月22日(火)00時28分18秒
母の暖かさに涙。
>今回ちょっと少量ですかね?
そんなこたぁありません!!
ボリューム満点です!
最高です☆
349 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月22日(火)19時03分36秒
少量なんてとんでもないですよ。量の問題じゃないですし。
だって、めっちゃ濃い内容じゃないですか。
石川母はいい人だ・・・子供のことを考えた決断ですね。すばらしい。

UFAのビルの前で再現・・・・すっごい感動的なシーンだこと。
二人の仲も元に戻ったようで、安心安心。やっぱり仲がいいほうが当然GOOD!
また甘すぎるカップルになる予感(笑

ただ・・・大柴・・・・これが新たな心配です。修羅場が見え隠れ・・・
350 名前:チビウオ 投稿日:2003年04月22日(火)20時07分10秒
お疲れ様です!!!

石川母最高!!!
そしてよっすぃ〜よくやった!!!カッケー!!!!!
今回は濃かったです!
このままゴーゴー!です!!!
351 名前:第四十八話 投稿日:2003年04月22日(火)20時51分43秒

 「ね、ひとみちゃんっ♪」
「り、梨華ちゃん…。」
梨華はがっちりとひとみの腕に抱きつく。しかもちゃんと、その胸を腕に押し付けるよう
な形で。
「お・ね・が・い☆」
「い、いや…そんな事言われてもあたし…。」
「えぇぇ〜?駄目なのぉ〜?」
「いや・・・・・・その・・・・・・。」
ひとみは強引な梨華に、たじたじである。
「…なんや、いつもと立場が逆やな。」
通りがかった裕子にそう言われて、梨華はにこっと微笑む。ひとみはなんだか複雑そうな
顔をしていた。
「よっさん、どうしたん?いつもやったらこんな事されとったら有頂天やろ?」
「・・・・・・は、はぁ…確かに嬉しいんですけど…。」
ひとみは腕に感じる梨華の胸の感触に、顔を赤くしていた。
「で?石川。自分何しとるん?」
「石川、ひとみちゃんに『おねだり』してるんです!!」
「ほほぉ。何を?指輪か?」
「やだぁ、そんなのじゃないですよぉ♪」
梨華はにっこりと微笑んだ。

「『服装とりかえっこ』です♪」

「・・・・・・は?」
裕子が首をかしげる。そんな裕子に、梨華は楽しそうに続けた。
「ホラ、わたし達って私服のタイプが正反対でしょう?」
「…あんま見た事ないけど…そーいやそうやな。」
352 名前:第四十八話 投稿日:2003年04月22日(火)20時52分16秒
二人の私服は、確かに正反対だ。梨華は極めて女の子らしい服しか着ないし、ひとみは男
にしか見えない服しか着ない。
「それでわたし、思ったんですよ。『女の子らしいひとみちゃんが見たい!』って!!そ
れに…わたしも一度で良いから、男の子みたいなカッコしてみたいし♪」
「…別に、あたしは良いよ…。スカートなんて、制服だけで十分だし…。」
「そんな事言わないの!!ひとみちゃんだって一応女の子なんだから!」
そんな二人のやりとりを見ながら、裕子の目が輝く。
「・・・・・・ええやんええやん!!それ、ええやん!!」
「「え?」」
二人同時に、全然違う口調で聞き返す。
「ナイス企画や!!」
裕子はそう叫んで、二人に背中を向けた。
「「?」」
梨華とひとみは顔を見合わせて、首をかしげる。
 その直後。

『ぴんぽんぱんぽーん!!オマエら!!緊急大企画や!!』

「「中澤さん!?」」
思わずスピーカーを見上げる二人。
『石川&吉澤、服装入れ替え大会開催ー!!参加したいヤツ、この指とーまれッ!!!』
目を見合わせたまま、二人はぱちぱちと瞬きをした。
353 名前:第四十八話 投稿日:2003年04月22日(火)20時52分47秒

****************************************

 ひとみは鏡に映った自分の姿を見て、ため息を吐いた。
「・・・・・・似合わねぇ〜…。」
「そんな事ないですよ、吉澤さん!!似合ってますよ、すごく!!」
「そうかなぁ…。」
「完璧です!!」
着替えを手伝っていた愛・あさ美は興奮気味に言うが、ひとみはまたため息を吐く。
「着慣れてないから、違和感バリバリだよ…。」
「そんな事ないですわよ!…ああ、ほら。肌が白いから、淡いピンクが良くお似合いです
わ♪」
「そうですよー!!顔が外人系だから、縦ロールの髪もよく似合ってるわ〜♪」
「石川さんとは違った『可愛さ』がありませわよね!愛さん!!」
「ほんとやわ、あさ美ちゃん♪」
「・・・・・・。」
 ここで一つ断っておくと、吉澤ひとみと言う人物は大変ノリが良い人物である。
 更に、かなりの調子の良さも兼ね添えている。
 これら二つを考え、さらに愛とあさ美のこのほめ言葉をミックスすると…どうなるか。

「・・・・・・そっかなぁ〜♪」

 ひとみは鏡の前で、ポーズと取り出す。その顔には、なんだか楽しそうな笑み。
「そうですわそうですわ!」
「そーやそーや♪」
「あたしカワイイ〜?」
「完璧です完璧です!」
「可愛いわ〜可愛いわ〜♪」
ひとみは不敵な笑みを浮かべる。
「…ハハーン!!あたしは世界を狙えるね!!!」
「狙えます完璧です!」
「十分いけるわ〜大丈夫やよ〜♪」
「ほほほほほほほほ!!」
ひとみの笑い声が、響いた。
354 名前:第四十八話 投稿日:2003年04月22日(火)20時53分22秒
 一方、梨華は。
「うわぁ〜…なんだか、イマイチ似合わないわねぇ。」
「そんな事ないですよ、石川さん!!ね?まこっちゃん!!」
「・・・・・・。」
里沙の問いに、麻琴は無言でこくりと頷く。
「そうかなぁ〜。でも、やっぱりひとみちゃんみたいにはならないし…。」
「吉澤さんとは別の魅力があります!ね!?まこっちゃん!!」
「・・・・・・。」
麻琴は少し考えた後、ぽつりと言う。

「…石川さんのエロさが、良い感じで出ていますね。」

「え、エロ!?」
「あー!!まこっちゃん良い事言った!!」」
里沙の拍手に、麻琴は満足そうに頷く。
「え…エロいの!?わたしって…!!」
「エロいってゆーか、『エロ可愛い』って感じですね。」
「・・・・・・フェロモン?」
「そうそう!!フェロモンが良い感じに出てるんですよ!!」
(ほ、誉められてるのかしら…。)
梨華はもう一度、鏡の中を見て見た。
「…でも、すごーい…わたしこんな服、生まれて初めて着たわ。」
「マジですか!?石川さんスタイル良いんだから、もっと色んな服装試してみれば良いの
にー!ねえ、まこっちゃん?」
「・・・・・・石川さんは、なんでも似合うと思います。」
「そ、そうかしら…。」
梨華は赤くなって、二人に言った。
「…ありがとう♪」
上目遣いに言われたその言葉に、里沙も麻琴もちょっぴり顔を赤くした。
355 名前:第四十八話 投稿日:2003年04月22日(火)20時54分35秒

****************************************

 「「「「ごたーいめーん!!」」」」
五期全員の声で、二人を遮るカーテンが開けられた。
「「・・・・・・。」」
二人はしげしげと相手を見つめる。
 ひとみはのけぞりそうになった。
(り…梨華ちゃん!!梨華ちゃん、なんかエロいッ!!いつも以上にエロい!!)
 梨華の着ているのは、白い濃い青のシャツにクリーム色のネクタイ…そして白いベスト
とズボン。髪は一つに束ねている。
「…石川さんの方のテーマは、『イイ所のぼっちゃん』です。」
里沙はなんだか誇らしげに胸を張る。
 そして梨華は、思わず見とれる。
(ひとみちゃん…可愛い!!)
 ひとみが着ているのは、淡いピンクのワンピース。ひとみの形の良い鎖骨を強調するよ
うな襟ぐりのデザインが印象的だ。そして髪は、縦ロール。
「…吉澤さんの方のテーマは、『ドッキドキ☆デート』ですわ。完璧です。」
あさ美もなんだか誇らしそうだ。
「どうですか〜?審査員の皆さ〜ん!!」
愛の呼びかけに、『審査員席』と書かれた席に座る面々は頭を抱えた。
「…うっわぁぁ〜…コレ判定困るよ…。」
「そうねぇ…。」
真里と圭は、難しい顔でしげしげと梨華とひとみを見つめる。
「私の好みとしては…石川、かな?エロいし。」
「んあ〜♪梨華ちゃん男っぽいカッコでも可愛いねぇ!あっは!ヨッスィーきしょーい♪」
紗耶香と真希は梨華派のようだ。
356 名前:第四十八話 投稿日:2003年04月22日(火)20時55分08秒
「どっちにしても希少価値、やな。…いや、ヨッスィーのが希少度高いか?」
「ヨッスィー似合ってるのれす!!意外れすねぇ〜!!」
亜依と希美は、どうやらひとみ派のようだ。
「コレ、判定できないでしょ。」
「うーん…そうかぁ…。」
『審査委員長』と『審査副委員長』の名札を下げた裕子と圭織が呟きを交わす。
「それにさぁ、こーゆーのに優劣つけるのは…圭織どーかと思うんだよね。」
「うーむ。まさにその通り。」
裕子は神妙な顔で頷き、即決する。
「んじゃ、引き分けって事で。」
「「「「「「決断早ッ!!」」」」」」
審査員全員が声を合わせる。
「んじゃ、何の為に審査員呼んだんだよ、祐ちゃん…。」
「決まっとるやろ、紗耶香。雰囲気作りや。」
「…うっわ!!意味ねぇ!!ヤグチ達全然意味ねぇよ!!」
「んあ〜、オナカすいた〜。やぐっつぁん、なんか食べに行こう〜♪」
「・・・・・・なっちに結果教えなきゃ。」
「あれ?そーいやなんでなっちいないの?」
「食堂の仕事の方が忙しくて、手が離せなかったらしいわよ。」
圭は呆れたようなため息を漏らす。
「アタシは『なっちの代わりに見て来てー!』ってお願いされたの。」
「ラブラブだねぇ、圭ちゃんとなっち♪」
圭織のからかうような口調に、圭はちょっと顔を赤らめる。

「大体、誰やー?『勝負させよう』なんて言い出したんはー!」

「「「「「「「「「「「「オマエだよ。」」」」」」」」」」」」
全員のツッコミを受け、裕子はちょっぴり萎んで黙った。
357 名前:第四十八話 投稿日:2003年04月22日(火)20時55分44秒

****************************************

 ひとみは、梨華を前にして困っていた。
(なんかなぁ…調子狂うなぁ…。)
逆に梨華は、超ご機嫌である。
「ひとみちゃん、可愛い!!」
その白い頬に触れたり、巻かれた髪に触れたり、楽しそうにしている。
「…いいなぁ、すごく白い肌。こーゆー淡いピンク、わたしは地黒だからあんまり似合わ
ないんだよね。」
「そ、そんな事ないよ!梨華ちゃんの方が似合うよ!」
「ほら、ひとみちゃん!足開かないの!タイトのミニなんだから見えちゃうわよ?」
「・・・・・・。」
ひとみは黙って、足に力を入れる。
「…明日、太股筋肉痛になりそー…。」
「今まであんまりはかなかったから知らなかったんだけど、パンツって楽なのねー。」
「…そうだね…。」
なんだか疲れた様子のひとみに、梨華は言った。
「ねえねえ、ひとみちゃん。」
「・・・・・・ん?」

「…わたしからキス、して良い?」

「・・・・・・!!?」
ひとみは真っ赤な顔で、ずさっと後退する。
「な…ななななんですと?」
「だからぁ、わたしからキスして良い?」
ひとみはごくりと喉を鳴らす。
358 名前:第四十八話 投稿日:2003年04月22日(火)20時56分14秒
「…な、なんでまた…?」
「だって、せっかくひとみちゃんが女の子らしいカッコしてて、わたしが男の子みたいな
カッコしてるんだもん♪」
梨華は座ってたソファから立ち上がって、ひとみの前に立った。
「…ひとみちゃん…良い?」
「・・・・・・。」
ひとみは真っ赤な顔で、梨華に言う。
「…良い、よ。」
「やった♪」
そして梨華は、ひとみの顎を持ち上げる。
「目、閉じて。」
「・・・・・・。」
唇が、重なる。
 最初は触れるだけだったが…梨華はだんだんと大胆になって来た。
「ん…!?んんっ!?」
ひとみが慌てて目を開けるが、梨華は唇を離さない。
「ん・・・・・・ふっ…。」
梨華の、何かに突き動かされるようなキスを受けて…ひとみの頭の芯が、ボーっとなる。
(梨華ちゃん…な、なんでこんな…!!いつもと違い過ぎだよ…。)
最終的ににはぐったりとなり、梨華に全てを預けてしまう。
 唇が離れると、梨華はひとみを抱き寄せた。
「…ふふふ。本当に、いつもと逆。」
「・・・・・・そ、だね…。」
「可愛いわ、ひとみちゃん♪」
「梨華ちゃんは…大胆だね。」
梨華は楽しそうに微笑む。
「服装のせい、かしら?」
「・・・・・・。」
サラシの巻かれた胸に顔をうずめながら、ひとみは思う。
(…この梨華ちゃんもカナリ良いけど…あたしやっぱ、いつもの梨華ちゃんのが良い…。)
だけど、もう少しだけこのままでいたい。
 そんな複雑な乙女心を味わった、午後のひとときであった。
359 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月22日(火)20時59分02秒


 可愛いヨッスィーが書きたかったんです(笑)それだけです。
 男前ヨッスィーも良いですが、オンナノコなヨッスィーも良いですねぇ♪
 …しかし乙女チック吉澤…すっげぇ書きにくいのは…何故…?(爆笑)

 そして、前回の石川・母の評判が、予想以上に良くて驚きです。
 よかった〜!!
 あ、あとそれから、赤板の『作者フリー短編スレ四集目』にいしよし一本書きました。
題名は『心が痛いのは、君のせい』です。『エンタの神様』ネタです。もしよろしかった
ら読んでやってください。

>シフォン様
 >そして、かしこまっちゃったよっちぃ、可愛いかったれす(笑)
 気付いてくださいましたか!!実はけっこー力入れて書いたんですよ、ヨッスィー(笑)
 今回のヨッスィーはいかがでしょうか?
 ありがとうございます!!がんばります!!

>token様
 今回はいつもとはちょっと違ったいしよしにチャレンジ!!れす!!
 >更新ペースの件、プレッシャーをかけてしまいましたか、申し訳ございません。
 >待つのも楽しいです。ご無理をなさらず、がんばって下さい。
 いえいえ、全然かまいませんYO!!むしろ、ついて来て下さると言うのは嬉しい事で
す!!ありがとうございます!!
 私は更新ペース落としたくないのですが、ちょっと事情が重なってまして(泣)
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>匿名匿名希望様
 >そんなこたぁありません!!
 >ボリューム満点です!
 >最高です☆
 りがとうございます!!そう言って頂けると、マジ嬉しいです!!
 がんばりますねー!!どうぞよろしくでっす!!
360 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月22日(火)20時59分43秒
レスの続きでっすはあとはあと

>はる〜か様
 >だって、めっちゃ濃い内容じゃないですか。
 そう言っていただけますか?ありがとうございます!!嬉しいです!!
 今回のいつもとはちょい違ったいしよし、いかがでしたか〜?
 甘すぎるカップル…そうしたいと思ってます(笑)
 どうぞよろしくおねがいします!!

>チビウオ様
 ありがとうございます!!
 石川母にヨッスィー…気に入って頂けたようで、本当に良かったれす☆
 今回のいしよしはどうでしたでしょーか?(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくっ!!
361 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年04月22日(火)21時05分15秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
っていうか、初、リアルタイムです!!感動です。
可愛いいよっすぃ〜は、GOODです。
やっぱり、よっすぃ〜は最高!!再認識できました。
>川σ_σ||<ほんとにぃ〜?嬉しい〜♪
ほんとうですYO。いつみてもあゆみちゃんは可愛いです。
やばいぐらいに、あゆみちゃんにはまってます。(笑)
では、次回もリアルタイムで読めることを信じつつ、更新待ってます!
362 名前:シフォン 投稿日:2003年04月22日(火)21時52分21秒
おぉ、希少価値の女の子よっすぃ〜♪
淡いピンクのワンピに縦ロールの髪…想像して萌え死寸前れす(汗)

赤板の作品も読ませていただきましたよ〜☆
思い出し笑いが止まらないんですが…(素)

どの作品も素敵すぎなのれす♪
これからもクロイツさんについてゆきますっ!!
363 名前:チップ 投稿日:2003年04月22日(火)22時09分10秒
読んでたらなぜか、あーあぁ〜はってっしぃない〜♪と大都会が頭に流れてきました。
そうか、いしよしは果てしないのか!!
縦ロールよっすぃイイですねぇ、男前梨華ちゃんも(ニヤニヤ
そして無口な割にツボをおさえてハッキリ言うマコかっこいい!
愛人。の中で一番かっこいいかも☆(チップ的ランキング調べ)

赤の方も読みましたよ〜エンタで高橋が持ち上げられた時、たぶん私も宙に浮きました。
あーお腹いっぱい♪これで今夜もいい夢見れそうです。
364 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月23日(水)00時08分05秒
あぁ今幸せです。 
最高ですクロイツさん。
食事の後に豪華なデザート持ってきていただいた感じですね。
甘い一時を作ってくれた裕ちゃんに盛大な拍手を送りたいと思います(万歳)
365 名前:token 投稿日:2003年04月23日(水)08時24分55秒
オチャメな裕ちゃん、素敵な企画をありがとう!
コーディネーターあさ美ちゃん、グッジョブ!!
大胆な梨華ちゃんと乙女チックヨッスィー、
う〜ん、いしよしは、奥が深いぜ!!!

366 名前:297 投稿日:2003年04月23日(水)12時34分45秒
おひさしぶりです!
ネット復活!その間に凄い進んでる(w
いしよしイイ!おがこんも!なにもかもw
またこれから読みに来ますねー
367 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月23日(水)18時22分59秒
もう、もうだめ・・・頭がクラクラする・・・・

ふ〜久しぶりに甘い・・・もう最高 これに限ります。幸福感!

反対の衣装を着るなんて、なかなかおもしろい企画ですね。それがものの見事に・・
性格まで少し変っちゃったようで(笑 梨華ちゃん大胆だよ。率先してそんな事を。
よっすぃ的にはどっちがいいんでしょうね。リードされるより、する派でしょうねきっと(笑
それでもまあ、抱かれているときはうれしそうですけど。

今回学習したのは、どちらの立場でもいしよしは成立するということですね(笑
368 名前:プチひとむ 投稿日:2003年04月23日(水)19時46分55秒
こんばんわ。お久しぶりです。最近は学校が忙しくてなかなかパソコンを開く
時間を逃し……嬉しいの一言。
梨華ちゃん戻ってきたぁぁぁ。つーかよっすぃ〜かっけー。惚れるぜぇ(テンションおかしいです…
いしよし最高!!!!!!!!!!!やっぱクロイツさまの小説は面白いです(^O^)/
この先も気になるぅぅぅ〜〜〜〜。これからも読む専門ですが…頑張って下さい!!!!!!!

いしよしとは、関係なくセクシー塾のごっちんに……うをぉぉぉぉぉぉ〜って感じっす。
ヤバイデスネ…かなり。。。
369 名前:チビウオ 投稿日:2003年04月23日(水)19時49分00秒
だぁあぁあああ!!!(ちゃぶ台ひっくり返し)←は?

いしよし!いしよし!!!
こんなに甘甘なの久しぶりだ!!!!
感動ですよ!!!感動!!!
うあああああああ!!!!!!(壊)
370 名前:とこま 投稿日:2003年04月23日(水)20時03分27秒
姐さん・・・商魂逞しいですね(^_^;)
いしよし全開で最高っす!!\(◎o◎)/!
是非、この企画やぐごまややすなちも見てみたいっ!
371 名前:桜乱 投稿日:2003年04月23日(水)20時53分36秒
以前から読まさせていただいております。
クロイツさんの書く『いしよし』が大好きですっ♪
波乱続きだった『甘々いしよし』が復活して嬉しい限り。
これを祝して酒盛りだぁ〜!!(爆
372 名前:第四十九話 投稿日:2003年04月23日(水)22時02分40秒

 「あゆ。あゆってば。」
雅恵は、三歩前を歩くあゆみに言う。しかしあゆみは振り返りもしない。
「…おーい、あゆ〜。」
「・・・・・・。」
「あゆちゃん?あゆみちゃん?柴田さん?」
「・・・・・・。」
「…お。カワイイ娘発見。」
「!!」
あゆみはようやく、憤怒の形相で雅恵を振り返る。
 雅恵はその瞬間を狙って、あゆみを正面から抱きしめた。
「つかまえた。」
その言葉で、あゆみは自分がハメられたと気付いた。
「あゆ、私の話くらい聞いてよ。」
「・・・・・・離して。聞きたくないから。」
「聞いてくれるくらい良いじゃん。あゆのケチ。」
「ケチで結構。離せってば。」
雅恵はますます、あゆみを抱きしめる。
「だから、ごめんってば。もうしませんって。」
「は?何?何の話?」
「だからぁ…そーゆーお店に行って遊んだ事。」
「てゆーかあなたどちら様?私、全然わからないんですけど。あなたの事。」
「あぁぁ〜ゆぅぅぅ〜!!」
雅恵は情けない声を出す。
「もうしない!もうしないからさぁ、許してよー!」
「・・・・・・。」
あゆみは雅恵の腕の中で、大人しくなった。
「…じゃあ、答えて。」
「何!?」
「リナちゃんって子…可愛かった?」
「・・・・・・。」
雅恵は、言葉に詰まった。
「えぇっと、き、決まってるじゃんか!!そんなに可愛くな…」
「嘘吐かないで。正直に、本当の事を答えて。」
「・・・・・・。」
373 名前:第四十九話 投稿日:2003年04月23日(水)22時03分49秒
雅恵は降参のため息を吐いた。
「…けっこー、可愛かったよ。あやや系で。」
「・・・・・・ふーん。」
「だ、だけど!誤解しないでよ!?」
雅恵は慌てて言う。

「私にとっては、あゆが一番だから!!」

「・・・・・・。」
「…あゆさえいてくれたら、もうそれで良いんだよ!!本当に!!」
「…遊んだくせに。『リナちゃん』と。」
「だ、だってそれはあゆと付き合う前だもん!!」
「何よ!!ずっと私の事好きなんじゃなかったの!?」
「好きだったよ!!あの時も、もちろん!!」
あゆみは涙ぐんだ目を隠したくて、俯く。
「…もうしない。あゆが一番。…信じてくれない?」
「・・・・・・。」
「あゆと付き合い出してからは私、あゆしか見てないじゃん?」
「・・・・・・。」
「それにさぁ、過去の事だし…ね?」
あゆみは涙に濡れた瞳を、雅恵に向けた。

「…許すのは、今回だけだからね?」

「あゆ…!!」
雅恵はぎゅっとあゆみを抱きしめる。こんどはあゆみも抱きしめ返す。
374 名前:第四十九話 投稿日:2003年04月23日(水)22時04分31秒
「好きだよ、あゆ。大好き。」
「・・・・・・なんで私こんなヘタレが、こんなにも好きなんだろう…。」
「へ、ヘタレって!!おい!!」
あゆみは黙って、目を閉じた。
それに気付いた雅恵が、そっと唇を重ねる。

 仲直りのキス。

雅恵は、喜びと侘びをあらわす為に…最高に優しくキスをする。
 それを受けながら、あゆみは思った。
(…優しいキスに、だまされないんだからね!!次は許さないんだから!!)
キスが終わったら、もう一言くらい何かを言おうと思う。
 だけど、まだもうちょっと…あともうちょっとだけ、このいつもより優しいキスを味わっ
ていたいと思ってしまうのだった。
375 名前:第四十九話 投稿日:2003年04月23日(水)22時05分07秒

****************************************

 なつみは真剣な顔で、圭に言う。
「…やっぱさぁ、恋人同士ってモンはもっとあまあまでベタベタでないと!」
「・・・・・・。」
なつみはがばっと、圭に抱き付く。
「ホラ、圭ちゃん抱きしめて?」
「ハイハイ。」
「髪撫でて?」
「ハイハイ。」
「お尻触って?」
「ハイハ…ってオイ!!」
言いなりだった圭だが、さすがに正気に返ってなつみを自分から引き離す。
「何言ってんのよ!?何自分からセクハラさせてんのよ!!つーかアタシの方がセクハラ
されてんのか!?」
「セクハラじゃないべ。恋人同士のじゃれあいだべさ。」
「度が過ぎとるわ!!」
「そんな事ないべ!!裕ちゃんに『恋人同士とはそーゆーモンだ』って教えてもらったべ!!」
「おいコラ裕ちゃん!!なっちに何教んのよ、あの人は!!」
直談判に行こうとした圭だが、なつみに止められた。
「んもぉ!圭ちゃん!!せっかく二人っきりでいるのに、他の人の所に行っちゃ嫌だべさ!」
「そーゆー問題じゃないからッ!!」
すると、なつみの目がうりゅっと潤む。
「な、なっち!?」
「うううぅ…やっぱなっちに魅力が足りないんだべか…?」
「はぁ!?」
なつみはハンカチで顔を覆う。
「梨華ちゃんとヨッスィーとか、矢口とごっつぁんとか…他のカップルはものすごくベタ
ベタしてるのにぃ!なっちと圭ちゃんだけ、なんだかアッサリしてて…。」
「・・・・・・いや、あの二組は引っ付きすぎでしょ…。」
376 名前:第四十九話 投稿日:2003年04月23日(水)22時05分49秒
「やっぱ、なっちにはフェロモンが足りないんだべか…?圭ちゃんを『その気』にさせる
よーな色気が足りないんだべか?」
「・・・・・・な、なっち。」

「なっちだって、もっともっとベタベタしたいのにぃ!!」

「・・・・・・。」
圭は深いため息を吐いた。
「なんかさー、なっちばっか圭ちゃん好きでさー!」
「なっち。」
「圭ちゃん余裕綽々で、なっちばっかいっぱいいっぱいでさー!」
「…なっちってば。」
「そんなのズル…ん?」
ようやく圭の手招きに気付いたなつみは、涙に濡れた瞳を圭に向ける。
 圭は、苦笑しながら言った。
「おいで、なっち。」
「・・・・・・。」
なつみはてくてくと圭に近付いた。
「何だべ?圭ちゃん。」
「ここに、座って。」
圭に背中を向ける形で、なつみは圭の股の間に座った。
 なつみが座ったのを確認すると、圭は…そっとなつみを抱きしめる。
「け、圭ちゃん!?」
なつみの首筋に顔をうずめ、圭は香りを楽しむ。
「ん〜…なっち、なんだかお日様のニオイがするわよ?」
「う、うん…さっき、お布団干したから…。」
「そっか。」
首筋から耳の裏にかけて、軽いキスを無数に落とす。
そして、前に回された手は、しっかりとなつみを捕らえて離さない。
377 名前:第四十九話 投稿日:2003年04月23日(水)22時06分32秒
「ん…ちょ、ちょっと…圭ちゃぁんっ!」
「何?」
「ど、どうしたんだべさ…いきなりこんな…!!」
「なっちが望んだんでしょー?『もっとベタベタしたい』って。」
「そ、そりゃそうだけどぉ…。な、なんでなっちの顔見てくれないのさ?」
「…決まってるでしょ。恥ずかしいから、よ。」
なつみは小さく噴出す。
 そしてなつみは、圭の手に自分の手を重ねる。

「…好きだよ、圭ちゃん。」
「・・・・・・アタシも、なっちが好き。」

「今日の所は後ろ向きで勘弁したげるべ。だけど…」
なつみは圭の手を持ち上げて、その甲にちゅっとキス。
「次はちゃんと、なっちの顔見てイチャイチャしよーね?」
「・・・・・・善処します。」
圭はぎゅっと、なつみを抱きしめた。
378 名前:第四十九話 投稿日:2003年04月23日(水)22時07分26秒

****************************************

 「・・・・・・やっぱ、こっちのがしっくり来るね。」
「そうかしら?あれもけっこう楽しかったわよ?」
ようやく普段の私服に戻れたひとみと梨華が、ソファに並んで座っている。
「ひとみちゃん、可愛かったわー♪」
「…梨華ちゃん、なんか凛々しかったよね…。」
「え?本当?」
「うん。」
楽しそうな梨華に、ひとみは言う。
「でもあたしやっぱ…こっちの梨華ちゃんのが良い…。」
「きゃっ♪」
いきなり抱き付かれて、梨華は嬉しそうな声を上げた。
「・・・・・・梨華ちゃん、ちゅーしよ?ちゅー。」
「ひとみちゃんってば、どうしたの?なんだかとっても甘えん坊さん♪」
梨華は軽くちゅっと、ひとみの額にする。
「梨華ちゃん…。」
ひとみは梨華の唇に軽くキス。続いてほっぺにもキス。
「やんっ!…ちょ、ひとみちゃん?」
「・・・・・・。」
ひとみはごろりと、梨華の膝の上に頭を投げ出した。
「…ひざまくら。」
「もうっ!」
梨華も微笑みながら、ひとみの髪を撫で始める。
「…縦ロールの名残、ちょっと残ってる…。」
「・・・・・・。」
「ふふっ。ひとみちゃんってば、なんでそんな渋い顔するの?」
「だってさ〜…。」
379 名前:第四十九話 投稿日:2003年04月23日(水)22時08分01秒
ひとみは視線を梨華の顔から逸らす。

「やっぱあたしは、梨華ちゃんの前では『カッコ良いヒト』でいたいんだよ。」

「何言ってるのよ。」
梨華は微笑んだ。
「どんなひとみちゃんでも大好きよ。女の子らしくてもカッコ良くても、変わらず大好き。」
「梨華ちゃん!!」
がばっと起き上がり、ひとみは梨華を抱きしめた。
「あたしも、どんな梨華ちゃんでも愛してるよ!!」
「本当?」
「うん!!」
ひとみは梨華の唇に、自分の唇を重ねる。
(…男装梨華ちゃんに負けない、情熱的なヤツをかましてやる…!!)
そんな決意に燃えたキスを受けた梨華は、しばらくぽーっとして元に戻れなかったらしい。
380 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月23日(水)22時09分01秒


 とことんあまあまが書きたかったんですYO。だから今回こんなんなのです。
 あまあまは、書いてて癒されます…☆

>ななしのよっすぃ〜様
 ありがとうございます!!おお!リアルタイムでしたか!!
 今回あゆみちゃん、大谷さんと仲直りです。
 かわいらしく書けたかどーか、ちょっぴり気になる今日このごろ…いかがでしょうか?
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>シフォン様
 本当に希少価値ですね〜ヨッスィー(笑)
 赤板の方まで…ありがとうございます!!
 本当にありがとうございます!!これからも頑張るのれーす!!

>チップ様
 だ、大都会!!そうなのか大都会!!
 >そして無口な割にツボをおさえてハッキリ言うマコかっこいい!
 >愛人。の中で一番かっこいいかも☆(チップ的ランキング調べ)
 ありがとうございます!!よかったー!!マコ気付いてもらえてー!!
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございまっす!!
 今回もデザート系です!!いかがでしょう?…今回はいしよしよりもなちけいに力入っ
てるんですが(笑)
 がんばりますね〜!!どうぞよろしく!!

>token様
 >コーディネーターあさ美ちゃん、グッジョブ!!
川o・-・)ノ<完璧です!!
 大胆梨華ちゃん、書いててメッチャ楽しかったです(笑)また書きたいなー♪
 がんばりますので、どうぞよろしく!!
381 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月23日(水)22時11分02秒
レスの続きでっすはあとはあと

>297様
 おおっ!!お久しぶりです!!
 いやー、なんか進みすぎててすみません(大汗)
 >またこれから読みに来ますねー
 ありがとうございます!!
 がんばります!!ので、よろしくお願いしますねー!!

>はる〜か様
 ありがとうございます!!今回も甘くしてみました!!
 >それでもまあ、抱かれているときはうれしそうですけど。
(;O^〜^)<だ、だってさぁ…心地よかったんだもん!!
 吉受けいしよし…何気にけっこー好きなんですよ、私(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくお願いします!!

>プチひとむ様
 お久しぶりです〜!!ありがとうございます!!
 学校、大変なんですか〜…お体に気をつけてくださねっ!
 >いしよしとは、関係なくセクシー塾のごっちんに……うをぉぉぉぉぉぉ〜って感じっす。
 >ヤバイデスネ…かなり。。。
 確かにやばいれす(笑)私もやられそうれす(爆笑)
 お互い、頑張りましょう!!よろしくでっす!!

>チビウオ様
( ´D`)<駄目れすよ、ちゃぶ台ひっくり返したりしたら。ごはんがもったいないのれす。
 今回も甘くしてみますた(笑)いかがでしょうか?
 甘いの不足が続いてましたからね〜、『愛人。』は。
 しばらくあまあま続く…かも?です(笑)
 頑張ります!!どうぞよろしく!!
382 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月23日(水)22時11分44秒
更にレスの続きッ!!
レスいっぱいで嬉しいのれすはあとはあと

>とこま様
 >是非、この企画やぐごまややすなちも見てみたいっ!
 やぐごまはともかく、やすなちは犯罪…ヤッスーが犯罪…(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばりますので、どうぞよろしく!!

>桜乱様
 どうもっ!!ありがとうございまっす!!
 >これを祝して酒盛りだぁ〜!!(爆
 酒盛りらいすっきれす(笑)私も加わりますYO!!(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくお願いします!
383 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月23日(水)22時15分05秒
リアルタイム更新キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
しかも前編にわたって甘!!! 良い夜を迎えられそう(爆

大柴〜〜〜やっぱり仲直りにはキスが一番ですな(笑
まったく雅恵さん。あやや系の女の子に心があったなんて。だめじゃないですか。
今回は出来心ですよね?信じてますよ。でも仲直りしたようなので良かった良かった。
大人のカップルも、これからはいちゃいちゃしてあげてくださいね。
今回はやすがずいぶんと・・・・いいですよ〜〜
でも元祖バカップルには勝てないようで(笑 
元祖は腰が抜けるほどの・・・・・・(;´Д`)ハァハァ
毎晩クロイツ様のおかげでぐっすり眠れます。これからも応援してます!
384 名前:シフォン 投稿日:2003年04月23日(水)22時23分16秒
あまあまの連続に、失神寸前なのれす(笑)

最後にいしよしを持ってきてくれる所が、クロイツさんの素敵なところ♪(笑)
いやぁ、お腹いっぱいっすよ、ホント!
でも、甘いのはまだまだ食べられるのれす(笑)

この先も楽しみにしてますねぇ☆
385 名前:token 投稿日:2003年04月23日(水)23時18分44秒
人間椅子圭ちゃんとそれに座るなっち、最高っす。
てれてれの圭ちゃんの顔が、目に浮かびます。
>あまあまは、書いてて癒されます
読んでる私は、あまあまの3連発に、のっかうと〜。もうヘロヘロです。
386 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月24日(木)00時29分46秒
ごちそうさまです(ぺこり)
いやぁ疲れた身体にこの小説ってやつですね。
梨華ちゃんじゃなくてもこっちがポーッとしちゃいそうです(w
素敵な夢が見れそうです☆
387 名前:第五十話 投稿日:2003年04月24日(木)10時09分00秒

 晴天の霹靂。
『き、緊急事態発生!!みんな起きてください!!起きて、司令室に集合です!!』
真夜中、もう全員が寝静まった頃…UFAの居住エリアに、梨華の半泣きの声が響き渡っ
た。
「…梨華ちゃん!!」
ひとみはその声に、一気に目を覚ます。するとベッドのわきにウィンドウが開いていた。
ウィンドウの隅には『緊急用連絡回線』と表示してある。
『繰り返します!緊急事態発生!!みんな起きて、司令室に集合してください!!』
「…き、緊急事態?」
ベッドから降りて、制服に着替え始める。
『…あっ!!それから誰か、ごっちん…じゃなくて後藤真希さんを起こしてあげて下さい!』
「あはははは…確かにごっちん、起きてなさそー。でも多分矢口さんが行ってるよね。」
まだちょっと眠い頭でそんな事を考え、ネクタイを締める。
 部屋から飛び出ると、ちょうど真里が真希の部屋に飛び込んだ所か見つけた。
「おいコラごっつぁん!!起きてー!!緊急事態だって!!」
「んあぁ〜…やぐっつぁん…。」
「こ、こらっ!抱きつくなっ!!うああ、ベッドに引きずり込むなッ!!緊急事態なんだっ
てばぁ〜!!」
それを聞いて、ひとみはちょっぴり躊躇する。
(・・・・・・矢口さんを助けに行った方が良いのか…それとも放っておいた方が良いの
か…。)
388 名前:第五十話 投稿日:2003年04月24日(木)10時09分37秒
「吉澤!何してんの!?着替え終わったんだったら、サッサと司令室へ…!!」
「で、でも保田さん!矢口さんがピンチなんですけど…。」
「・・・・・・ええい!!後藤!!いいわ。アタシが行くから、アンタは司令室に急ぎな
さい。」
「りょ、了解〜。」
ひとみは走り出した。
(矢口さんも大変だけど…でもあたし…。)
 ウィンドウの向こうで泣きそうになっていた彼女。
 その彼女の肩を、早く抱いてあげたかった。

「んぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

背後に親友の恐怖の悲鳴を聞いても、ひとみは振り返らない。
(梨華ちゃん!!)
それだけを思って、司令室へと駆けて行った。
389 名前:第五十話 投稿日:2003年04月24日(木)10時10分18秒

****************************************

 「・・・・・・とんでもねぇ目に遭ったよ…ホント…。」
真希は司令室に入るなり、真っ青な顔でそう言った。一緒に入って来た真里は苦笑し、一
歩前に入って来た圭はサラリと言う。
「サッサと起きない、アンタがいけないのよ。」
「だ、だからってさぁ!!てゆーかもっと違う起こし方もあるじゃん!!ごとー、マジ心
臓が止まるかと思ったんだからね!?」
その言い合いの内容からすると、どうやら圭は、抱き枕にされていた真里を救出し、真里
と同じ場所に自分の身体を入れたんだそうだ。
「…やぐっつぁんが、気付いたらケメ子になってたんだよぉ〜!怖かったよぉ〜!!」
(・・・・・・うわぁお。強烈。)
本気で恐怖の涙を流し、真里に抱きつく真希を見て、ひとみは思わず梨華の手を握った手
に力が入る。
 全員が全員、複雑そうな顔をする中…あきらかに怒ってる顔をしてる人物が一人。
「…圭ちゃん?」
「う…っ。」
なつみである。
「なんだべさ!!なっちには一度もそんな事してくれた事ないのに!!」
「いや、だって緊急事態だし…」
圭の腰が引き気味になった、その時。
「悠長にじゃれあってる場合やないで。」
裕子と圭織が入って来た。
「…石川、紺野。裏付けは?」
圭織の言葉に、梨華とあさ美は眉を寄せる。
「…取れました。紙質や書体、文章の構成からしても、あの文書は本当に防衛庁が発行し
たものです。」
「送信元も確認が取れましたわ…間違いなく、防衛庁です。完璧です。」
390 名前:第五十話 投稿日:2003年04月24日(木)10時11分23秒
「・・・・・・圭織、どう言う事?」
圭の問いかけに、圭織は悔しそうに顔をゆがめた。

「防衛庁は…一時間前に、UFAを解散させるって言って来たんだよ…。」

全員の顔から、血の気がさっと引く。
「な…なんでだよ!?」
真里の言葉に、梨華が言う。
「…表向きは、『財政難の為』って言われました。UFAに予算を割ける余裕は、もうな
いとの事です…。」
「んあ…表向き?じゃ、裏は?」
「・・・・・・わたしのせい、です。」
梨華の身体が震えだした。
「姉や和博さんが…裏から手を回し過ぎました。UFAは防衛庁に『面倒くさい組織だ』っ
て思われちゃったんです…。」
「石川のせいだけじゃないよ。…もともとUFAは防衛庁に、あんまり良く思われてなかっ
たんだよ。」
「そうや。…石川の姉とか森和博とかは、向こうの口実にしか過ぎん。」
「で、でも…!!」
ひとみはそっと、梨華の肩を抱いた。
「・・・・・・れも、これから…どうなるんれすか…?」
希美は心細そうな声を出し、亜依の制服のソデをぎゅっと握る。
「…どーもこーもない。ウチらは解散する気なんかカケラもないわ!!」
 と、その時。
ぴぴっ
あさ美の目の前に、一枚のウィンドウが開いた。
「・・・・・・ぼ、防衛庁から武装した一団が、こちらに向かって来ています!!」
「…な、なんやてぇ!?」
裕子の声に、あさ美は手元のウィンドウを操作する。
391 名前:第五十話 投稿日:2003年04月24日(木)10時12分52秒
「…ぜ、全員自衛隊員です!!防衛庁の極秘資料のダウンロード完了!!…こ、これは…!!!」
あさ美は真っ青な顔を、がばっと上げた。

「目的は、悪魔のデータです!!」

「「「「「「!!!」」」」」」
ココナッツ娘。とメロン記念日が、がばっと顔を上げる。
「…どうやら最初は、UFAのメインコンピュータをハッキングしてデータを手に入れよ
うとしていたみたいですが…」
「ああ!…そーいやここ数週間、多かったな。無謀なヤツが。」
雅恵が忌々しそうに言い捨てる。
「防衛庁のヤツだとはわかってたけどぉ…目的が悪魔のデータだったとは知らなかったよ。」
「そうだとわかってたら、手加減なんかしなかったのに!!」
めぐみとあゆみの言葉に、瞳が補足をつける。
「…メインコンピュータへの侵入者は、こちらでも把握していました。全て撃退しました
が。」
「ああ、報告もらっとる。」
裕子の険しい顔が、瞳の顔を見た瞬間にちょっと緩む。
「…ハッキング失敗したから…今度は力尽く!?」
圭織は怒った口調で言った。
「何ソレ!!だから嫌いなんだよ、あのクソオヤジども!!」
そしてあさ美に向き直る。
「その、武装した自衛隊員がUFAに着くまで、あと何分!?」
「十四分三十五秒です!!」
「…石川、つんくさん呼んで!!」
「りょ、了解しました!」
392 名前:第五十話 投稿日:2003年04月24日(木)10時13分31秒
その様子から何かを感じ取ったらしく、真里の目が輝く。
「ねえねえ、圭織!!もしかして…アレ、動かすの!?」
「・・・・・・許可が下りたら、ね。そうでもしないと圭織達、本当に解散させられちゃ
う。」
「キャハハ!!」
真里は場違いな程に明るく笑う。
「…やぐっつぁん?どしたの?」
「えっへへへへへ♪」
真里は上機嫌に笑い、真希を引き寄せてほっぺにちゅー。
「んあっ!?」

「もしかしたら、ヤグチの念願が叶うかも、なんだよ♪」

浮かれモードな真里を見ながら、真希は赤くなって頬を押さえた。
393 名前:第五十話 投稿日:2003年04月24日(木)10時14分06秒

****************************************

 「…とうとうこの時がやって来たか…。」
何故か『赤き薔薇の騎士』のカッコをしたつんくは、ワイン(赤)片手に言った。
 そして、圭織のハリセンを食らう。
「ふざけてる場合ですかッ!!」
「ふざけとらんって!コレは俺の美学や!!」
「ええい、んな余計なモン捨てろ!!」
「余計やないもん!!生活必需品やもん!!」
「子供かアンタ!!」
「…か、圭織…話が先に進まないべ…。」
「敵の到着まで、あと十分五十二秒ですわ。完璧です。」
「うぐっ…。」
圭織はこめかみをとんとん、と叩いた。
(お、大人になれ圭織…!!今は緊急事態、今は緊急事態…!!)
息を吸い込んで、イッキに言う。
「…で、でしたら…許可してくださるんですね?」
「ああ、許可する。」
「・・・・・・んあ?所でやぐっつぁんは?」
「あいぼんもいないのれす。」
「矢口は地下駐車場から車の移動に大忙しよ。加護は、実験室から実験道具を運び出して
るわ。」
圭の言葉に、真希と希美は首をひねる。
「「なんで?」」
「・・・・・・すぐにわかるわよ。その理由が。」
その直後。
「「おっまたせー!!」」
真里と亜依が、息を切らせて司令室に飛び込んで来た。
 すると圭織は、司令室の雛壇の一番上…いつもの場所に立つ。
394 名前:第五十話 投稿日:2003年04月24日(木)10時14分45秒
「…内勤は全員、戦闘配置へ。紺野!司令室をタイプ『空』に!!」
「「「了解!!」」」
梨華・あさ美・里沙が席に着き、あさ美が手元のパネルを操作する。
「司令室、タイプ『空』に移行。」
それと同時に、司令室の床が動く。雛壇がせり上がり、梨華・あさ美・里沙が座る壇の下
にもう一段、二人分の席が出来た。
「矢口は新垣側、吉澤が石川側の席に座って。」
「おーう!」
「はい?あ、あたし?」
困惑しながらも梨華に手招きされて、ひとみは新しくできた席に座る。
 そしてひとみと真里が着席すると、残りの人数分の席が正面巨大モニターの前に出る。
「それぞれ、名前が出てる所に座って。」
全員が困惑しながら、席に着いた。
「・・・・・・な、なんなんですか?コレは…。」
困惑した愛の声に、つんくはニヤリと笑った。
「…なんで、司令室と居住エリアが最上階にあると思う?」
「え?」
「それはな…こーゆーこっちゃ。」
「は?」
「矢口、頼むよ!!」
「おっけーい!!」
真里は目をキラキラと輝かせる。
「充電完了済み!エンジン始動!!」
「は?エンジン!?」
なつみが驚きの声を上げると、圭はなつみに笑顔を向けた。
「…つんくさんの趣味でね。アタシも、サブリーダーになった時に聞かされたんだけど。」
「な、なんなんだべさ!?」
ごごごごご、と地鳴りのような音が聞こえる。希美が不安そうに亜依を見ると、亜依は呆
れ顔だった。
「…けったいな趣味やな、つんくさん。」
395 名前:第五十話 投稿日:2003年04月24日(木)10時15分25秒
「んあぁ?ごとー、何の事だか全然わかんないよ。」
「居住区収納異常なし!形態変形、完璧です!!」
「制御信号、オールグリーンです!」
あさ美と梨華の声に、麻琴がぽつりと漏らす。
「・・・・・・まさか。」
「多分、その『まさか』よ。小川。」
「…マニアック過ぎないですか?保田さん。」
「…つんくさんの趣味って、大体においてそうじゃない。」
「だから、何の話だべ?」
そして、ひとみの声も上がる。
「重火器制御、完了ー♪いやー、懐かしいなコレー♪」
「じゅ、重火器ィ!?なんでそんなモンが…!!」
「…しかもヨッスィー、懐かしいってオイ…。」
疑問の声が上がる中。

「…それじゃ、発進!!」

「「「「発進んん!!?」」」」
まだ事情のわかってないなつみ・真希・希美・愛が、驚きの声を発した。
 UFAの外でも、驚きの声を発した面々がいた。
 武装した、自衛隊員の皆様である。
 彼らは、UFAの超高層ビルの最上階五階分が変形し…夜空に向かって飛び立ったのを
目撃したのだった。

 こうしてUFAは、防衛庁の組織ではなく…私設の人類防衛隊になったのだった。
396 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月24日(木)10時16分03秒


 うっははははははは。ありえねぇ〜!!ありねぇぇぇ〜〜〜〜!!!!
 コレ、大丈夫なんですかね?その場のノリと勢いでこんな事にしちゃいましたけど…皆
様、コレは許してくださるんでしょうかね(汗)。
 でも、一度書いてみたかったんですYO、こーゆーの。
 ご意見・感想、よろしくお願いします!!
 ・・・・・・どうしよう。皆様に『フザケんな!!』とか言われたら…(大汗)

>はる〜か様
 おお!リアルタイムでしたかっ!!
 >まったく雅恵さん。あやや系の女の子に心があったなんて。だめじゃないですか。
 >今回は出来心ですよね?信じてますよ。でも仲直りしたようなので良かった良かった。
(;`_´)<…はい。もうしません…。
 あまあま喜んで頂けてヨカッタです♪
 ありがとうございます!!がんばります!!

>シフォン様
 ありがとうございまっす!!
 実は前回、最初の予定ではいしよしは入れるつもりなかったんですよ(笑)だけどなん
か激しく書きたくなってしまいまして(爆笑)
 今回こんな事になってしまいましたが…いかがでしょうか…?
 がんばりますので、よろしくおねがいします!!

>token様
 >人間椅子圭ちゃんとそれに座るなっち、最高っす。
 >てれてれの圭ちゃんの顔が、目に浮かびます。
( ;`.∀´)<・・・・・・だって、なっちが…。
 ありがとうございます!!がんばります!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございまっす♪そう言って頂けるとうれしいです!!
 いやぁ、今回こんな事になってしまいましたが…(大汗)
 がんばりますねっ!!どうぞよろしくでっす!!
397 名前:サイレンス 投稿日:2003年04月24日(木)13時46分56秒
大好き、こういうおバカな話が大好きです。

> こうしてUFAは、防衛庁の組織ではなく…私設の人類防衛隊になったのだった。

ってオチいいですね。

もっといいのは『赤き薔薇の騎士』と飯田さんの
コントです。あの2人いいな〜
うちのとこにもスカウトしたいな〜

>「子供かアンタ!!」のつっこみは笑いました。
きっと『赤き薔薇の騎士』は精神年齢低いですよ。

>「重火器制御、完了ー♪いやー、懐かしいなコレー♪」
…たしか吉澤は女の子だったはず。いや違ったか?

更新お疲れ様でした。なんか変な感想すいません。
でも、次の更新も待ってます。
398 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年04月24日(木)17時28分00秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
いや〜、あゆみちゃん可愛いです。ふくれている様子を想像するだけで...。
ああや似のリナちゃん。お店に行きたいです。はしのえみさんが偽名で働いていたりして(笑)
しかし、私設の人類防衛隊って、一つ間違えたらT部長の管轄ですYO!
では、よっすぃ〜&梨華ちゃん&あやや&あゆみちゃんが、オーストラリアに行かないことを願いつつ更新を楽しみに待ってます!
399 名前:名無しかも〜んな! 投稿日:2003年04月24日(木)19時11分15秒
ありえない ありえないですw
ゼントラーディー軍襲来ですか(歳がばれますが・・・w
ひさびさに寄ってみて大爆笑しました
400 名前:チビウオ 投稿日:2003年04月24日(木)19時16分35秒
更新お疲れ様です。

UFAカッケー!!!!!飛んだ!!!飛んだよ!!!(笑死)
AFODの後にこれは効きました(笑)笑いまくりました。

そしてやぐごまバンバンザイ!?良かったです!
やはり私もがんばらないとなぁ・・・。
401 名前:token 投稿日:2003年04月24日(木)21時13分30秒
『赤き薔薇の騎士』キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!ってそっち拾うのかヨ!(笑)
矢口さん何だか生き生きしてますね。そう言えば車と会話できる人でしたね。
UFA民営化。と言うことは、公的資金がカットされる分、いよいよアイドル活動本格化!?
裕ちゃんと斉藤さん、目と目で通じ合うってますねー。
402 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月24日(木)21時40分07秒
うわっほぉ〜い!!!!!!!!!
すげぇよ、クロイツさんすごいですよ!!!
(0^〜^)♪飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで♪
意外な展開にかなり驚き&笑い(w
次回からまた楽しみです☆
403 名前:シフォン 投稿日:2003年04月24日(木)22時31分48秒
飛んだよっ! おかぁ〜さ〜ん、よっちぃ達が飛んだよ〜!!(何)

会社のお昼休みに、携帯から読ませていただいたんですけれどもね、あまりの展開の凄さにニヤニヤしたり、ドッキリしたり…。
絶対『あの人変だよ』って噂になりそうな顔して読んじゃいました(苦笑)

クロイツさんの発想の柔らかさには脱帽なのれす(素)
これからも期待してますよん♪
でも、更新は無理なさらずに…ね☆
404 名前:桜乱 投稿日:2003年04月24日(木)22時38分10秒
すっごい展開になりましたねぇ。
『エヴァンゲリオン』がフッと浮かびましたw
な〜んてアニメ話してもわけわからんわけですが。
エンジンってどんなんだろう・・・
とてつもない大きさのエンジンだよなぁ・・・
次回の更新も期待しておりますっ!
405 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月24日(木)22時56分08秒
す・すごい内容だ!!恋愛の甘い甘い物から一気にロボットもの!!すごい展開ですね。
自分もエヴァを一瞬思い出しました。UFAが飛んだよ!と(笑
動力源や武器が知りたいですな。独自の世界に脱帽です!

ごっちんの立場で一言。あれは心臓止まりますよ? シャレにならないかと(笑
朝起きて、好きな人がいると思い抱いてみると・・・・・そりゃね・・・・

急展開で楽しみっす!
406 名前:とくになし 投稿日:2003年04月25日(金)06時24分00秒
一瞬、アイ○ル防○隊ハ○ング○ードかとw。
(アニヲタ&声優ヲタでスマソ・ってか、これがわかる人いるんか?)
しかし、すごいな。
407 名前:第五十一話 投稿日:2003年04月25日(金)09時02分07秒

 超高層ビルから戦艦に変形した、UFA本部。
 だが、いつまでも宙に浮いているワケにはいかない。
「それだったら、丁度良い物件があります!!」
里沙はそう言って、真里に一枚の地図を送信した。
「ココでしたら、十分この戦艦を止められますし…やろうと思えば電気もガスも水道も引
けます!それに、悪魔の出現地帯にもそれなりに近いし。」
「でもさ…勝手に止めちゃって良いの?」
そんな圭織に、里沙はえへん、と胸を張った。
「大丈夫です!!ここの土地は、私名義ですから!!」
そこで、あらためて全員が思い出す。
「…そーいやお豆ちゃん、金持ちなんだっけ。」
「一応そーなんですよー♪」
あさ美は手元のパネルを操作しながら、言った。
「ですがこの土地…お家が建ってるみたいですわよ?」
「壊しちゃってかまいません!!」
「どうやって?」

「この戦艦の武器の威力、試して見たくありません?」

『・・・・・・。』
その会話を聞いていた、ハロプロメンバー全員がちょっと絶句する。
「お、お豆ちゃん。それはちょっと乱暴過ぎ…」
真里がそう言った、直後。
「ナイス・アイデア…!!」
まるで熱にでも浮かされたように、圭織が言う。
『は?』
「そーよねっ!!試してみるべきよね!!」
408 名前:第五十一話 投稿日:2003年04月25日(金)09時02分37秒
「…か、圭織…?」
真里がタラリと汗を流す。心配そうな真里の視線を無視して、圭織は叫んだ。
「ヨッスィー!!主砲発射準備!!」
「おぉ!?おーいえぇーい!!了解〜!!」
ひとみがノリよく叫び返す。
「さ、吉澤さん!一発バシッと頼みます!!」
「でも新垣、本当に良いの?」
「もちろん!」
里沙はふと、遠い目をして見せた。
「・・・・・・あんまり良い思い出のない建物ですから。」
一瞬、全員の頭に(何があったんだろう…)と言う思いが過ぎる。
「…例の建物、見えて来ましたわ!!」
 それは、まるでここが都心だとは思えないような場所だった。
 ただっ広い庭の真ん中に、ケーキの上に乗っている飾りのような家が、ちょこんとある。
 しかし、『ちょこん』と言っても…ここはかなりの上空。そこから肉眼で確認できると
なると、相当大きい家だと言う事になる。
「…ヨシ!所有者の許可も出たし、やっちゃうかぁ?」
「やっちゃいましょう!!」
なんだか浮かれモードな圭織とひとみ。
「主砲、発射準備!」
「了解!」

 そして、大きく可愛い洋館は…一瞬の内に消えうせた。
409 名前:第五十一話 投稿日:2003年04月25日(金)09時03分43秒

****************************************

 UFA本部の戦艦は、無事敷地内に停められた。
「良いパフォーマンスになったみたいね。防衛庁からの追っ手は全員引き返したそうじゃ
ない。」
圭は手元のウィンドウに表示された資料を見ながら言う。
「…ま、それはええねん。問題は…金や。」
裕子は真剣な顔で言う。
「まず、電気・ガス・水道。つなげたのはええけど、こいつらには金がかかるからなぁ。
特に電気代がすっごいで〜、ウチらは。」
「そりゃそうだべさ。なんたって、戦艦一台動かす電力って、かなりの量なんじゃないか
い?」
「一応、自家発電もありますが…やっぱりそれのみじゃ足りませんわね。完璧です。」
口々に言われたその言葉を聞きながら、圭織はため息を吐く。
「今までは防衛庁からの予算があったけど、もうそれはそっくりなくなっちゃったんだも
んね。こうなると、アイドル活動も前よりもたくさんしなきゃいけないかも…。」
そこで、すっと梨華が挙手をした。
「ん?どないした?石川。」
「…あの、さっきから勧誘の通信がメチャメチャ多いんですけど…。」
「は?勧誘?」
「はい。」
梨華の前に、もう一枚ウィンドウが開く。
「・・・・・・世界中から四万件程来てます。」
『は!?』
司令室に集められたハロプロメンバーが、一斉に梨華を見る。
「…某国からは『ウチの最終兵器にならないか』、とか。」
「・・・・・・あの国、実は世界制服の野心を抱いてるんか…?」
410 名前:第五十一話 投稿日:2003年04月25日(金)09時04分15秒
「その隣国からも同じ勧誘が来ています。」
「うっわ。世知辛いねぇ。中悪いのかな、あの国とその国。表面的には仲良しにしてるの
に。」
「個人的な勧誘もかなり来てますね。
 例えば…某国からはあいぼんのスカウトが。なんでも、『政権が倒れたばかりで国が荒
れてる。新しい象徴的なリーダーを立てなければ国が滅びる。そこで、本物の魔女である
加護亜依を、是非とも女王に…』だそうです。」
「・・・・・・ウチ、嫌や。んな面倒臭そうな事。」
亜依がげんなりした顔をする。
「それから、某国諜報部から…『小川麻琴をウチのスパイに』とか言うのも…。」
「・・・・・・。」
麻琴は無表情の中にも、なんだか複雑そうな色を見せた。
「その他諸々、四万件近く来てるんですよ。」
「…ウチらが防衛庁を飛び出したって情報、もう全世界に広まっとるんか?」
「そうみたいですね。」
「・・・・・ますます動きにくくなったなぁ。」
裕子は目を閉じる。梨華ははっと、思い出したかのように言った。
「あ、それからなんか、日本国内からも勧誘来てるんですよ。」
「ん?何や?」

「『あなた達の素晴らしい能力を活用する為、何でも屋をしませんか?』とか…」

「・・・・・・それだぁ!!!」
圭織が立ち上がった。
「んあ!?どうしたの!?圭織…。」
「それだよ、何でも屋!!それだったら多分、なんとかなる!!」
圭織は目を輝かせていた。
411 名前:第五十一話 投稿日:2003年04月25日(金)09時05分01秒

****************************************

 休憩時間になり、梨華はひとみの部屋に行く。
「…なんか、変な事になっちゃったね。」
「え?そう?」
不安そうな梨華に比べ、ひとみはなんだか楽しそうだ。
 圭織は、『何でも屋』の開業を決めた。
 ハロプロメンバーを数個のグループに分け、交代で悪魔の出現に備えて戦艦内に待機す
る班と、何でも屋として働きに行く班を分けると言い出した。
『こーなったらもー、とことん稼ぐよ!!』
圭織の目は、完全に据わっていた。
「でもさー、飯田さんなんだかキレキレだよね〜。」
「・・・・・・うん。」
「ま、しょうがないか。こんな事態なんだしー。」
「・・・・・・うん。」
「UFAのビルにいた頃は、多少飛んでる人だったけど…ここまで大胆じゃなかったよね…
って、梨華ちゃん?どしたの?」
ひとみは、梨華が膨れているのを見つける。
「…別にっ!」
「なんだよぉ〜。何怒ってんの?」
「怒ってないもん!」
ひとみはニヤニヤ笑い出す。
「ん〜、可愛い♪膨れてる梨華ちゃんも可愛い♪」
「ちょ、ちょっとひとみちゃん!!」
「ね、ちゅーして良い?」
梨華が何も答えない内に、ひとみは唇を重ねる。
「・・・・・・もう、ひとみちゃんのばかぁ。」
唇を離すと、梨華は涙目になっていた。
412 名前:第五十一話 投稿日:2003年04月25日(金)09時05分33秒
 ひとみは慌てる。
「え!?何!?どしたの!?」
「…なんでもないもん。」
「じゃ、何でそんな泣きそうなの!?」
「・・・・・・。」
梨華は眉を八の字にしながら言った。

「…あんまり、飯田さん飯田さんって言わないでよぉ。」

「・・・・・・はい?」
「ビルが船になって飛び立ってから、ひとみちゃんずっと飯田さんの事しか言わないんだ
もん…。」
「え!?そんな事ないって!!」
「そんな事あるのぉ!」
梨華はぎゅっと、ひとみに抱きついた。
「…ずっとわたしの事だけを考えてて、とは言わない。」
ひとみもぎゅっと抱き返す。
「だけど…わたし以外の人に、そんなに目を向けないで…。」
「梨華ちゃん…。」
ひとみは梨華の髪をなでる。
「馬鹿だなぁ、梨華ちゃん。あたしの頭の中はいつも、梨華ちゃんでいっぱいなんだよ?
他の人が入る隙間なんてないって。」
「本当にぃ?」
「本当だって〜。」
梨華は、ひとみの頬にちゅっとキス。
「…それなら、よかった…。それにうれしい。だって、わたしの頭の中もひとみちゃんの
事でいつもいっぱいなんだもん。」
ひとみはそれを聞いて、すっと唇にキスをする。
 そのキスは、とてもとても長かった。
413 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月25日(金)09時06分03秒


 なんだかこの展開、皆様に受け入れられているみたいで…よかったぁぁぁぁ〜!!!
 誰もレスくれなかったらどうしよう、とか本気で思っておりました(感涙)
 皆様、ありがとうございます!!!

>ななしのよっすぃ〜様
 ありがとうございまっす!!
 今回は梨華ちゃんがふくれております(笑)
 >ああや似のリナちゃん。お店に行きたいです。はしのえみさんが偽名で働いていたりして(笑)
川+σ_σ||<ちょっと!!私の事忘れてるでしょ!!?
 柴田さん怒ってるよ柴田さん(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくっ!!

>名無しかも〜んな!様
 ありがとうございます!!
 笑って頂けましたか?それはヨカッタ☆
 がんばりますので、よろしくお願いします!!

>チビウオ様
 ありがとうございまっす!!
 そうなんですよ。飛んだんですよ。今回は主砲も発射しております(笑)
 がんばりますね!!どうぞよろしくっ!!!

>token様
 ありがとうございます!!
 >UFA民営化。と言うことは、公的資金がカットされる分、いよいよアイドル活動本格化!?
 アイドル活動も激しくなりますが、『なんでも屋』でも頑張るみたいです(笑)
 がんばりまっす!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございまっす♪
 飛びましたねぇ、UFA(笑)一度やりたかったんですYO。
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす!!
414 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月25日(金)09時06分45秒
レスの続きでっすはあとはあと

>シフォン様
 ありがとうございます!!
 >会社のお昼休みに、携帯から読ませていただいたんですけれどもね、あまりの展開の凄さにニヤニヤしたり、ドッキリしたり…。
 私もよくやります(笑)学校の教室でニヤニヤしてたり(爆笑)おお!!仲間だ!!
 がんばりますので、どうぞよろしくっ!!

>桜乱様
 ありがとうございます!!エヴァですか?…確かにそうかも…(笑)
 私は一瞬『ナデシコか!?』とか、我ながら思ってしまいますた(爆笑)
 わ、わからなかったらごめんなさい(大汗)
 頑張りますので、どうぞよろしく!!

>はる〜か様
 ありがとうございます!!これからもあまあまは書きたいと思っております!!
 やっぱりエヴァですか…上でも書いたんですが、私としては『ナデシコ』かな〜、みた
いな…。皆様『ナデシコ』知りませんか〜(大汗)?
 >ごっちんの立場で一言。あれは心臓止まりますよ? シャレにならないかと(笑
 >朝起きて、好きな人がいると思い抱いてみると・・・・・そりゃね・・・・
( ;´ Д `;)<んあ〜!!わかってくれる!?マジ怖かったよー!!
 確かに怖いですよね、アレは(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしくっ!!

>とくになし様
 ありがとうございまっす!!
 ハミングバード…ああ!!確かにそれっぽくもありますね!!!
 でも私としては『ナデシコ』なんれすよ(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしくっ!!
415 名前:チップ 投稿日:2003年04月25日(金)14時59分08秒
・・・あれ?・・・飛んどるがな・・・・・スゲェ!!
遅ればせながらたった今知りました。ラピュタの如く浮いたまま活動するのかなと思ったら
ニィニィ土地所持カッケー!あぁ…勧誘したかったなぁ…私も。
何でも屋頑張れー、ハッそういやコンコンとこはいつ来るんでしょう?
そろそろですか?マコ愛好会の一員として、激しく気になっております。
416 名前:桜乱 投稿日:2003年04月25日(金)17時32分32秒
>ナデシコ
アキトがよっすで、ユリカが梨華ちょ?!(爆
ハッ!こんなこと言ったらアニヲタって言われて軽蔑されるぅ〜w

なんでも屋ってことは・・・あんなこと〜♪こんなこと〜♪を
しちゃったりしちゃうんですかね(爆
次回の更新も楽しみにしておりますっ!
417 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月25日(金)19時02分04秒
戦艦かっけ〜〜〜!!!! 飛行すげ!! 変形したらヤマトですか(爆
私有地の家ぶっとばすなんて・・・ふっとんだ家の部品はいずこへ。
お金持ちなんだな・・・と実感。
世界中からの勧誘とは。みなさん有名人なんですね。はい

よっすぃがあまり熱く語るから、梨華ちゃんが・・・嫉妬気味に。。
そんな梨華ちゃんもかわいい!! じゃなくて、困らせるのもほどほどにね、よっすぃ。
というわけで、誓いのキッスですか?(笑

>ナデシコ
名前だけしか知りませんね・・・内容はわからないのれす。ごめんなしゃい・・
418 名前:token 投稿日:2003年04月25日(金)19時11分40秒
おおっ、空中戦艦!?いや、この勢いなら宇宙戦艦かも?
ひょうたん島のPVみたいに宇宙に飛び立っていったりして・・・・・
何でも屋ですか。確かにこんな戦艦持ってるのなら、何でも出来そうですね。
アニメ詳しくないんですけど、『無責任艦長タイラー』と言うセンはどうでしょう?(笑)
以前つんくさんが、新メンは『自分の居場所が欲しい』連中だと言ってたけど、里沙ちゃん、やっぱり苦労してたんだねえ。
新展開ますます楽しみです。
419 名前:本庄 投稿日:2003年04月25日(金)19時57分10秒
久々に来てみれば…とんでもない事になってますねぇ…。
なんか小学生がロボット操って敵を倒すアニメを思い出しますた…。
そのアニメでは教室が司令室になってたんですけどね。

つうか知らんだろうなぁ…こんな超マイナーなアニメ…。
420 名前:サイレンス 投稿日:2003年04月25日(金)22時36分45秒
なんかすごいことに…
みんながんばってね〜!!

新しい展開期待してまってます。
421 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年04月25日(金)22時51分35秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
いや〜ふくれてる梨華ちゃん、あゆみちゃんと同じ位に可愛いです。
わざとふくれさせたいです。(笑)
>>川+σ_σ||<ちょっと!!私の事忘れてるでしょ!!?
だって、まさえっちょのとこころに戻っちゃうんだもん!
いつでも、大好きだ〜っと叫べますYO!
では、あゆみちゃ〜ん、大好きだYO!!と叫びつつ更新を待ってます!
422 名前:八丁堀 投稿日:2003年04月26日(土)07時25分10秒
はじめまして、なんかスゴイことになってますね。
こういう展開にはマッドサイエンティストがつきものですが・・・
423 名前:チビウオ 投稿日:2003年04月26日(土)09時52分26秒
すいません、遅れました!まとめて感想を!

飯田さん・・・面白い人だなぁ(笑)
UFAはすごいトコですね。四万件って・・・(汗)
この展開最高ですよ!

駄文構想中です(爆)
クロイツさんがんばってくださいね!!!
424 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年04月26日(土)10時45分22秒
おぉぉぉぉぉ〜!!!!
久しぶりに来てみると、すっっっっごいことになってますねぇ〜♪
いや〜おもしろすぎっすよ!この小説。
UFAこれからどーなるのかますます楽しみに・・・・^^
そして、いしよし〜♪
もうっ、あまあま♪とろけそうですよ〜マジで!

では次回の更新、楽しみにしております!
がんばってくださいませ、師匠♪
応援しております!!!
425 名前:とこま 投稿日:2003年04月26日(土)11時40分24秒
話がいつの間にか変わってる?
あまあまなやすなちは何処へ?
しかし、4万件も来るとは有名ですね♪
中にはリアルタイムなネタが・・・(^_^;)
加護ちゃんが女王になったら世界も平和になるかも(^^♪
426 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月26日(土)22時29分24秒
ぶっとんだぁぁぁぁ!!!
お豆すげぇ・・・というか気になるですね。
ぽつりともらした言葉が切ないです・・・。
ぬぅんますます目が離せないYO!
427 名前:第五十二話 投稿日:2003年04月28日(月)17時47分55秒

 UFAは防衛庁から飛び出して、私設の組織となった。
 そこで問題になって来るのが…UFAの『学校』としての顔。
「…よかったのれす!!」
希美は机に頬杖をついて、目の前にいるあさ美に言った。
「そうですわね。つんくさんと中澤さんと飯田さんの交渉術は、素晴らしいですわ。完璧
です!」
 そう。つんく・裕子・圭織の三人は文部省に、引き続きUFAの学校組織を学校として
認めさせたのだ。
 そこまで思い出して、希美はふと思い出す。
 最近ちょっと忘れ去られているのだが、あさ美は『ノーベル物理学賞受賞者』だと言う
事を。
「ねえねえ、そーいえばあさ美ちゃんは天才なんれすよねぇ。」
「ええ、まぁ…完璧です。」
「なのになんで、全然『学校』に来ないんれすか?」
 その質問に、あさ美はちょっと困ったような笑顔を見せた。
 そう。希美の言う通り、実はあさ美は、UFAに入った当初から『学校』の方にはノータッ
チなのだ。
 無論、つんくから『教師になってくれ』と依頼はあった。しかし、断ったのだ。そして
生徒になる事も拒否した。
「あさ美ちゃん、教え方うまいのにもったいないのれす。」
「恐れ入ります。」
「なんで、梨華ちゃんみたいに『先生』しないんれすか?それに、なんで生徒にもならな
いんれすか?」
「・・・・・・。」
あさ美は困った笑顔を浮かべて、答えなかった。
 希美ははっとその話題が禁句だった事に気付き、しょぼーん、と俯く。
「…ごめんなのれす…。のの、いけないこときいたれすか…?」
428 名前:第五十二話 投稿日:2003年04月28日(月)17時48分29秒
「いいえ、そんな事はありませんわ!」
あさ美は焦って、いつもどおりの笑顔を作る。
「…私が弱いのが、いけないんですの。私は弱いから、『学校』と言うモノに関われない
んですのよ。」
「・・・・・・あさ美ちゃんは、強い子れすよ?」
「いいえ、弱いんですのよ。」
 そして希美は、また一つ思い出した。
 紺野あさ美はスキップにスキップを重ね、世界最高峰の四年制大学を二年で卒業、大学
院を一年で修了させている。
「・・・・・・。」
「辻さん?」
「最後に、も一つだけききたいんれす。」
「はい?なんでしょう?」
「なんで…二年間しか大学にいかなかったんれすか?大学院も…なんで一年しかいなかっ
たんれすか?」
あさ美は、微笑んだまま目を閉じた。

「…私が、弱いからですわ。」

 ふさがりきらない傷口から、血が流れ出すイメージが希美の脳裏に流れる。
 希美はそれっきり黙った。後悔の念でいっぱいで、口が開かなくなったのだ。
 あさ美は遠い目で、虚空を見つめる。
(・・・・・・強くなりたい。せっかく、私の居場所を見つけたんだから…。)
 白衣の胸元を、ぎゅっと握り締めた。
429 名前:第五十二話 投稿日:2003年04月28日(月)17時49分46秒

****************************************

 「『何でも屋』、仕事が来たぞー!!」
防衛庁から独立して以来、何かが吹っ切れたようにテンションの高い圭織が叫ぶ。
「…圭織。血圧上がるわよ。」
圭の冷ややかな視線でも、その熱せられ過ぎたテンションは冷ませない。
「仕事第一号はっ!!じゃかじゃんっ!!」
「「「「「「「「「「「「・・・・・・。」」」」」」」」」」」」
モーニング娘。のメンバー全員が、冷めた視線を圭織に送る。

「北海道にお住まいの主婦、チチェリーナさん(仮名)からのご依頼ッ!!!」

「・・・・・・どこの人やねん。」
亜依のツッコミを、圭織はサラリと無視。
「えー、依頼内容は…最近、東京の高校に進学した娘さんの様子がおかしいと気が付きま
した。娘の友人にこっそり話を聞いてみたら…ななななぁんとぉ!!ホストにハマって、
ホストクラブに毎日通い詰めているんだそうです!!」
「あー、最近女子高生がハマるんだってねー。ホスト。」
まるで他人事のような真里に、真希が抱きつく。
「やぐっつぁんは大丈夫だよねー♪ごとーがいるもんねー♪ちゅー♪」
「ちょ…ごっつぁん!みんな見てるじゃん!キスすんなよぉ!」
「んあ、いーじゃんいーじゃん!ちゅー♪」
「しょ、しょうがないなぁ…もう…。」
言葉とは裏腹に、なんだか嬉しそうな真里。
「…オマエら一生やってろ。で?その娘をなんとかしてほしいってワケ?」
「ざっつおーらいッ!!」
圭に向かって親指を立てる圭織。ラチがあかない、と、梨華は挙手をしてから喋り出す。
430 名前:第五十二話 投稿日:2003年04月28日(月)17時50分23秒
「…事態は、かなり深刻みたいです。なんでもこの…ち、チチェリーナさん(仮名)の娘
さん、ホストに貢ぐ為に消費者金融から借金もしてるらしくて…。」
「マジれすか!?つーか、高校生でも借りられちゃうんれすか!?」
「親御さんの名義でカード作ったみたいですわね。完璧です。」
あさ美が手元のパネルを操作すると、全員の前にウィンドウが開く。
 そこには、チチェリーナさん(仮名)の娘の借金状況が表示されていた。
「…さ、さんびゃくまん!?」
「そ、それは大変やわ〜!」
なつみと愛が目を見開く。
「…こうなって来ると、取立てもかなり厳しくなって来ているでしょうね…。」
里沙の深刻な声が響き、全員がシーンと黙る。
 沈黙を破ったのは、圭織だった。

「ってなワケで、『何でも屋』始動!今回出動するのはヨッスィー・ごっちん・なっち!!
この三人以外は全員、船で待機ね〜。」

「「「へ?」」」
いきなり指名された三人は、驚き顔で顔を上げる。
「作戦名、『Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜』!!」
「「「はい?」」」
三人、同じような表情で口をぱくぱくさせる。
「んもぉ!三人とも、カン悪いぞぉ?」
「…ごめん。圭織。ヤグチ達も全然わかんない。」
「なんだよもー!みんな、防衛庁から逃げ出して来て、カンが鈍ったー?」
「…多分、防衛庁いてもわかんなかったとおもうわ…。」
圭はゲンナリした顔をしていた。
「うーん、しょーがない!じゃ、圭織が一から説明してア・ゲ・ル☆」
431 名前:第五十二話 投稿日:2003年04月28日(月)17時52分16秒

****************************************

 作戦自体は、単純なモノだった。
『つまり、ヨッスィー・ごっちん・なっちの三人が男装して、ホストクラブに潜入するの。』
圭織はまるで、『隠し味はお醤油なの☆』とでも言わんばかりの軽い口調で、そう言った。
「・・・・・・なっちは無理があり過ぎだべさ。」
なつみは姿見の前でげんなりしていた。
「そんな事ないですよ、安倍さん!カッコイイですよ!!」
愛はキラキラと目を輝かせている。
 どうやら彼女、某宝塚ファンなんだそうだ。
「ありがと、高橋。…でもさぁ、身長にかなりの無理がないかい?シークレットブーツは
いてるけど…ちょっと低過ぎる気がするべ。」
「大丈夫ですよ。最近そのくらいの身長の方、いらっしゃるし。」
里沙はそう言って、視線をナナメにずらした。
 そこには、ひとみと真希がいる。
「・・・・・・むしろ、あっちのがシャレになんないです。」
 里沙のこめかみに、汗が一筋流れた。
「どお!?どお!?梨華ちゃんどお!?似合う!?」
「に、似合うわひとみちゃん!てゆーか似合い過ぎだわ!!」
「ねえねえ、抱きついて良い!?」
「・・・・・・そ、それはちょっと…。」
「なんでさ!?」
「だ、だってぇ!!なんか本当に男の人みたいで怖いぃ!!」
 実は男性恐怖症な梨華。
 ひとみは激しくショックを受ける。
「ガガ──────────────ン!!!…撃沈…。」
自分の口で言っちゃうくらい、ショックを受けているようだ。
432 名前:第五十二話 投稿日:2003年04月28日(月)17時52分47秒
 梨華はそんなひとみのソデを、きゅっと握る。

「で、でも…ひとみちゃんだと思えば…きっと大丈夫。」

「梨華ちゃん!!」
 熱い抱擁が交わされた。
 その背後で、真希は。
「…なんか…すごいね。」
「んあ!!な、なんでそんな引いてるんだよ、やぐっつぁん!!」
「だ、だってさぁ…ここまでハマるとは…。」
「んあ!!ごとー、ヨッスィー程じゃないもん!!」
「…いや、どっこいどっこい?」
「うあーん!!やぐっつぁんの馬鹿ぁー!!!」
「ま、待ってよごっつぁん!!」
真里は頬をピンクに染め、呟く。

「駄目だとは、言ってないじゃん…。」

「やぐっつぁん!!!」
キスの嵐が真里を襲う。
「「・・・・・・。」」
愛と里沙は視線を交し合った。
((バカップル…。))
同時にそう思って、頷きあった。
433 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月28日(月)17時53分22秒


 授業さぼって更新です。そしてミスムンです。良い子は真似しちゃいけません。
 三人の服装は、ミスムンのヨッスィーが赤いシャツに白いスーツのバージョンです。
 つーか次回更新、多分木曜日になっちゃうかも…(大汗)

>チップ様
 >ニィニィ土地所持カッケー!あぁ…勧誘したかったなぁ…私も。
(・e・)<他にもいろいろ持ってますよー。
 浮かんだままだと、電気代とか燃料とかすごい事になりますからのぅ。
 勧誘ネタは、この後もイロイロ出てくる予定です!!
 がんばりまっす!!どうぞよろしく!!

>桜乱様
 >アキトがよっすで、ユリカが梨華ちょ?!(爆
 わかってくださいます!?やったー!!!
 でもアレですね。ユリカは飯田さんに取られた感じですね。
 で、ルリルリはまこ(ry
 …すみません。元アニヲタれす…(大汗)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>はる〜か様
 >私有地の家ぶっとばすなんて・・・ふっとんだ家の部品はいずこへ。
(O^〜^)<跡形もなく消滅したYO!!
 …つーかつんくよ。そんな危ないモン、ビルん中に隠し持ってたんか(爆笑)
 勧誘ネタはまた出て来ますYO!!
 がんがります!!どうぞよろしくっ!!

>token様
 宇宙…い、行けそうー!!行ったら楽しそうですねッ!!
 >『無責任艦長タイラー』
 おおう!!それもナイス!!(笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!
434 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月28日(月)17時54分19秒
レスの続きでっすはあとはあと

>本庄様
 >なんか小学生がロボット操って敵を倒すアニメを思い出しますた…。
 >そのアニメでは教室が司令室になってたんですけどね。
 ソレ知ってます!!小学生ん時、リアルタイムで見てましたYO!!
 地球防衛組な彼らに、心をときめかせたものでした…つーかウチの教室もああならない
かなぁ、とか思ったりして(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>サイレンス様
 ありがとうございます!!
 …つーか前回、レス忘れて本当にごめんなさい…(泣)
 『赤き薔薇の騎士』&飯田さん、使ってやってください!!どんどん!!
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>ななしのよっすぃ〜様
 すみません…ここん所、柴田さんの出番少なくて…(大汗)
 多分、そのうち大活躍してくれるハズです!!ああ、見捨てないでっ!!
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>八丁堀様
 はじめまして〜♪ありがとうございます!!
 マッドサイエンティスト…今の所、素質があるのは…こんこんですかね?(笑)
 がんばります!!どうぞよろしくっ!!

>チビウオ様
 いえいえ、お気になさらず♪
 飯田さん、今回更に素敵になってしまいました(笑)
 ありがとうございます!!チビウオ様もがんばってくださいませ!!
435 名前:クロイツ 投稿日:2003年04月28日(月)17時54分56秒
更にレスの続き〜きほし
いっぱいレス、ありがとうございます!!

>ヒトシズク様
 ありがとうございます!!そう言って頂けると嬉しいです!!
 とりあえず、『何でも屋』始動でっす!!
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>とこま様
 >しかし、4万件も来るとは有名ですね♪
( `.∀´)<悪名高い、みたいなトコロもあるのよ…。
 そしてリアルタイムなネタ(笑)気付いてくださいましたか!!やったー!!
 あいぼん女王…素敵!!
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす!!

>匿名匿名希望様
 今回はこんこんが切なくなってもーた…(大汗)
 ありがとうございます!!
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす!!!
436 名前:シフォン 投稿日:2003年04月28日(月)19時04分47秒
白スーツのひとむ様…それだけでニヤニヤが止まりませんっ!!(素)
そして、ひとむ様に抱きつく梨華たん…羨ましいぞぉぉぉ!!(壊)

すみません、取り乱しました(汗)

ホストクラブに潜入して、また波乱とかないですよね?
梨華たんが拗ねちゃったりとかしないですよね?(笑)

いつまでもまったり〜と待っていますので、クロイツさんのペースで更新頑張って下さいね♪
437 名前:本庄 投稿日:2003年04月28日(月)19時14分24秒
…あいやぁ、ホストなよっすぃ〜か…はまり過ぎ!!
これで違う意味でのめり込んでしまって梨華ちゃん泣かさないでね♪

>ソレ知ってます!!小学生ん時、リアルタイムで見てましたYO!!
おぉぅ!知ってますたか!
私もめっちゃ好きだったんですYO!
テレビの中の彼らと同い年ですたわ…若かったなぁ。
438 名前:チップ 投稿日:2003年04月28日(月)20時04分04秒
チ、チチェリーナとはまた…カミ率の高いお仮名ですね。
ホストかぁ…久しぶりにミスムンのPVでも見よっかなーw
あっこんこんのノーベル賞受賞スッカリ忘れてなんかないですよー(滝汗)アリガトノノタンw
おいらも川の流れのようにひそやかに待ってますんで
頑張ってくださ〜い☆
439 名前:はる〜か 投稿日:2003年04月28日(月)20時17分44秒
今回の紺野ちゃんもまた・・・・いろんな過去がありそうですね。濃い人生を歩んで・・
ちょっと切ないですね。それがまた紺野ちゃんにはよく似合ってしまう。

さて、ホストですが・・・・ミスムンで初めてよっすぃを見たとき、確信したんですが。
あ、こういう人。新宿にいる! と(笑 こっちも似合いすぎなんですよね。
おかげで梨華ちゃんもいろんな意味で心配で・・・でも円満に今回は解決したみたいで。

エンタの神様特別版のよっすぃ。死ぬほどかっこよかったですよ。
梨華ちゃんとの絡みが・・・・・いしよし最高!!
440 名前:チビウオ 投稿日:2003年04月28日(月)21時25分52秒
お疲れ様です。

紺野ちゃんに一体何が・・・。気になります!
そして飯田さん・・・。ものすごいキャラに(笑)
ミスムンいいなぁ・・・。
そしてそして、チ、チェモゲラー!!!噛んだー!!!(バカ)
441 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年04月28日(月)21時37分02秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
見捨てるなんてとんでもないです。あゆみちゃんも好きだけど、よっすぃ〜も梨華ちゃんもあややもごっちんも大好きです。節操無しだったりして(笑)
もっとも娘。のメンバー全員好きですから、誰が出てきてもニヤニヤしてます。
会社でサボって読んでると危ない人状態です。でも、プログラム作るフリをしながら読んでると難しい顔にならなくて、にやけ顔で不気味だと思います。(苦笑)
では、首にならないようにたまには仕事をしつつ更新を待ってます!
442 名前:とこま 投稿日:2003年04月28日(月)21時42分48秒
チチェリーナとは・・・イタリア人ですか?
昔、世間を賑わせた人の名前に似てますね(^_^;)
443 名前:token 投稿日:2003年04月29日(火)08時17分03秒
更新、お疲れさまです。

おおっ!ミスムン三人衆、ついに出動ですか!いっそのこと、大谷さんも加えて、
ホストクラブを開いて荒稼ぎってのはどうでしょう?正義の味方がそれじゃまずいか。
いや、なっちは『人類の味方』だからいいのか?(笑)

いしよし、ごままり、いい具合にあまあまですね。なっちが男装なら、お相手のヤススは女装(爆)ですか?
5期メンの過去も徐々に明らかになってきましたね。次回も期待しています。
444 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年04月29日(火)08時43分16秒
み〜すむ〜ん☆☆☆
当初はこんな感じになっていくと思っていなかったのでかなり楽しいYO!
こんな華やかさの中でこんこん・・・気になりますね・・・。
次回更新もじっくりと待ってます☆
445 名前:サイレンス 投稿日:2003年04月29日(火)19時52分30秒
更新お疲れ様でした。

なんかクロイツ様ものすごーく急がしそうで…
でも続きも読みたい。がんばってとしか言えないです(涙

何でも屋か〜なんか頼みたいな〜。
でも…思いつきませんw

更新大変でしょうが、ご自分のペースでがんばって
ください!!

446 名前:桜乱 投稿日:2003年04月30日(水)15時28分40秒
何でも屋の最初の依頼ですね。
ミスムン男性役3人がホストにいたら、
絶対、日本一のホストクラブだなぁ・・と勝手に妄想しておりました(爆

次回の更新も期待して待っております。
クロイツさんは元アニヲタと・・・φ(-_-) メモメモ(笑
447 名前:第五十三話 投稿日:2003年05月01日(木)12時10分54秒

 ホストクラブ『SUNDAY』。
『…こちら、ごとー。ターゲット確認。』
『SOUND ONLY──ごっつぁん──』と、太ポップ文字で表示されたウィンドウ
から、真希の声が流れて来た。
「了解。ごっちん、ターゲットの一番近くにいるのは誰?」
圭織の言葉に、真希はちょっと黙ってから答える。
『んあ…ごとー達三人の中ではヨッスィーだよ。今、ナンバー1の「ヨシタカ」ってホス
トのヘルプについてる。』
「…って事は、ターゲットはそのナンバー1ホストを侍らせてるってワケ!?」
『んあ〜、そうだよ。すっごいよね。つーかアレ、本当に高校生なの?』
「そのはずですわ。通っている高校のコンピュータに忍び込んで確認致しました。チチェ
リーナさん(仮名)の娘さんは高校生ですわ。完璧です。」
あさ美はそう言った後、隣の席に座る梨華をちらりと盗み見る。

 梨華は、ふくれていた。

 あさ美は苦笑しながら、画面操作を続ける。
 里沙は手元のウィンドウに表示された資料を見ながら、呟く。
「でも、三百万くらいの借金で…ナンバー1ホストをつなぎとめておけるんでしょうか?」
「え?新垣、どう言う事?」
圭織の問いに、里沙は腕を組む。
「…私の家、ホストクラブの経営にも手を出しているんですが…三百万なんてお金、ホス
トクラブでは大したお金じゃないんですよ。」
「さ、三百万が大した金じゃないぃ!?」
真里が目を見開く。
448 名前:第五十三話 投稿日:2003年05月01日(木)12時11分35秒
「三百万あったら、ベンツのAクラスが新車で買えるじゃん!!」
「…そ、そうなんだ…。」
圭が呆れたような声を出す。
「…ウチの系列のホストクラブでは、一晩にお客様一人で三百万使われる事も少なくない
んですよ。それでもウチのホストクラブは、『SUNDAY』ほど流行ってないんです。」
「ほ、ほへぇ〜…都会って怖いなぁ〜…。」
愛が目を瞬かせる。
「…『SUNDAY』のホストを長時間侍らせるには、だいたい一晩平均五百万くらいは
出さなくては無理じゃないでしょうか…。」
「でも、記録されている借金は…三百万だけですわよね。」
あさ美はパチパチと指を動かす。
「私がどれだけ探しても、三百万以上は出て来ませんでしたわ。完璧です。」
「うーん、紺野が探して出てこないんだったら、借金は本当に三百万だけなんだろうね…。」
圭織が腕を組んだ、その瞬間。

ヴィ〜ッヴィ〜ッ

「あ、悪魔出現!!」
「んなッ!!?…ば、場所は!?」
「新宿駅西口、改札付近です!!」
「嘘ッ!!」
圭織の顔から、血の気が失せる。
「…マズいわね。この時間帯は、まだまだ混雑してるはず…!!」
「それに、もう防衛庁や警視庁のフォローは見込めないんです!!人払いは全然されてな
いんじゃ…!!!」
「しゅ、出撃ー!!残ってる外勤、全員出撃──────────────────!!!
石川!!あややにもモーニング娘。と一緒に出撃って伝えて!!てゆーか、戦える人は全員
出撃ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
圭織の声が、悲鳴のように響き渡った。
449 名前:第五十三話 投稿日:2003年05月01日(木)12時12分25秒

****************************************

 ヨシタカは、本当に美形だった。
(か、かっけぇぇ〜!!)
ヨシタカのヘルプをしながら、ひとみは思う。
(ここに来たのが梨華ちゃんじゃなくてよかった…!!もしも梨華ちゃんがヨシタカさん目の前に
したら…)
そう考えて、背筋がうすら寒くなる。
(だ、大丈夫だもん!!あたしと梨華ちゃんの愛は、そんなモロいモンじゃないもん!!)
そうは思っても、やっぱり不安なひとみであった。
 と、その時。
「ねーねー、ヒトム君っていくつー?」
 ターゲットであるチチェリーナさん(仮名)の娘に声をかけられ、ひとみは一瞬固まる。
「は、はひっ!?じゅ…二十歳です。」
もう少しで実年齢を言ってしまう所だったひとみ。冷えた背筋が、またちょっと冷える。
「うっそぉ〜!!全然見えな〜い♪」
(そりゃ見えないだろうよ…五つもサバ読んでるんだから…。)
笑顔を顔に貼り付けて、ちらりと一瞬だけ視線を店内に走らせる。
 真希はナンバー2ホストのヘルプについており、なつみはなんともう既に指名されていた。
(あ、安倍さんスゲェ…。)
 確かにすごい。客もホストも完全に騙している。
「そんじゃ、次ー!頼みますー!!」
(うえぇ!?)
ターゲットは、ほろ酔いで片手を振り上げた。ひとみはあわてて、頭の中でメニューをめくる。
450 名前:第五十三話 投稿日:2003年05月01日(木)12時13分01秒
(え〜っと、さっきアレとソレとコレ頼んでたでしょ…それからその前にもアレ頼んでた
し…あ、新たにボトルキープもしてたっけ…)
頭の中で同時に計算機を叩き、目の前が暗くなりそうになる。
(こ、今夜だけでもう、二百八十万使ってるよ!?このヒト…!!!)
驚きが顔に出ないように、必死で笑顔を作る。
(た、確かにヨシタカさんかっけぇ〜けどさぁ…つーかこのヒト、高校生じゃなかったの!?)
「それからヨシタカ、コレあげるー!」
そう言って取り出したのは、ブルガリの時計。
(んなッ!?)
ひとみの記憶が正しければ、二十六万円のモノである。
(・・・・・・このヒト、どうやってお金調達してるんだろ…。)
ひとみの背筋が更に寒くなる。

(り、梨華ちゃーんっ!!!)

 なんだか今すぐ、逃げ帰りたい衝動に駆られた。
 背筋が寒くて風邪を引きそうだ。
 梨華に暖めてもらいたい。その欲求を、ひとみは必死に押しとどめた。
451 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月01日(木)12時14分42秒


久々に更新〜♪み、短ッ(大汗)ごめんなさいごめんなさいっ!!!
来週からはもっとちゃんと更新できるようになるかと思われます(大汗)

>シフォン様
 ナンバー1のヘルプについてます、ひとむ様(笑)
 ホスト本格的始動、いかがでしょうか?
 そして梨華たん…微妙にスネてます。今回無口です(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>本庄様
 ホストですよねっ!!ミスムンのPVを初めて見てから、マジでそう思ってました(笑)
 >おぉぅ!知ってますたか!
 >私もめっちゃ好きだったんですYO!
 アレ、おもしろかったですよね!!ビデオ探してるんですが…みつからないんです(泣)

>チップ様
 チチェリーナさん(仮名)、「クレモンティーヌ」とどっちにしようか迷いました(爆笑)
 >あっこんこんのノーベル賞受賞スッカリ忘れてなんかないですよー(滝汗)アリガトノノタンw
川o・-・)<・・・・・・ほんとに?
 ありがとうございます!!がんばります!!

>はる〜か様
 >それがまた紺野ちゃんにはよく似合ってしまう。
川o・-・)<ありがとうございます…完璧です!!
 梨華たん、ご機嫌ナナメです(笑)今回喋ってくれませんでした(泣)
 >エンタの神様特別版のよっすぃ。死ぬほどかっこよかったですよ。
 >梨華ちゃんとの絡みが・・・・・いしよし最高!!
 私も見ました!!TVの前で絶叫しました!!!
 本命梨華ちゃん!!本命梨華ちゃん!!!ぶはっ(鼻血)!!
452 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月01日(木)12時15分26秒
レスの続きでっすきほし

>チビウオ様
 ホスト本格始動(笑)資料集める為に学校のPCでホストクラブのHPまわりまくりますた(笑)
 つーか学校のPCだと、どこのHP見に行ったかパソコン室の先生にバレバレなんですよねー。
 今頃ビビッてそー(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>ななしのよっすぃ〜様
 ありがとうございます!!見捨てられないみたいでヨカッタ☆
 >会社でサボって読んでると危ない人状態です。
 私も学校ではそんな感じれす(爆笑)仲間だ仲間だー!!
 がんばりますので、どうぞよろしくっ!!

>とこま様
 チチェリーナ…ほぼ思いつきです(爆笑)
 上でも書きましたが、「クレモンティーヌ」と悩みました。
 >昔、世間を賑わせた人の名前に似てますね(^_^;)
 す、すみませんっ!!ちょっとわかんないかもー(大汗)

>token様
 大谷さんも行かせようかと思ったんですが…ちょっと別の出番がある為、辞退していただきました。
 >ホストクラブを開いて荒稼ぎってのはどうでしょう?正義の味方がそれじゃまずいか。
( ゜皿 ゜)<それナイス!!
(+`.∀´)<ナイスじゃない!!!やめい!!
 ケメ子は反対だそうです(爆笑)
 ありがとうございます!!がんがります!!
453 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月01日(木)12時16分11秒
更にレスの続きで〜すはあとはあと
レスたくさん、ありがとうございます!!


>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!そう言って頂けると嬉しいです♪
 こんこんの過去は、けっこーすぐに明らかになります(笑)
川 ’ー’川<あさ美ちゃんの過去が終わらないと、私らの過去が出せないんやって〜。
 次回、高橋さん大活躍(?)れす。
 がんばります!!どうぞよろしくっ!!

>サイレンス様
 いや、忙しいってゆーか…家のPCを父(GW中)に独占されてて使えないので、更新遅くなってるだけなんですよ(泣)
 そんなに忙しくはないのれす。ありがとうございます☆
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>桜乱様
 >ミスムン男性役3人がホストにいたら、
 >絶対、日本一のホストクラブだなぁ・・と勝手に妄想しておりました(爆
( T▽T)<本職にしちゃ駄目だもん…。
 確かに日本一です!!そして今回一番ホスト向きなのはなっちだと判明(爆笑)
 そう、私は元アニヲタ…(爆笑)
 ありがとうございます!!頑張ります!!
454 名前:謎の人 投稿日:2003年05月01日(木)13時54分16秒
お久しぶりですー!!
やっとこさ帰って来ましただ。ホストカッケ―
ミスムントリオカッケ―これでボーイッシュ担当が入れば…
川o・-・)<完璧です!
大変でしょうががんばってください!

455 名前:そういち 投稿日:2003年05月01日(木)14時20分09秒
こちらでは初めまして(○ガ○ーさんとこのたー○です)
かなりドキドキしてるんですが、思い切って投稿。
前回、今回も笑わせてもらいました。
へたれよっすぃー、ガンバレ♪
学校での行進、大変ですね。
これからも密かに楽しませていただきますんで。
456 名前:はる〜か 投稿日:2003年05月01日(木)18時02分41秒
梨華ちゃんのご機嫌が・・すこぶる悪い・・・・無言だ・・・
旦那のことを考えると、まあわからなくもないんですけど(笑

・・・恐ろしい金の使い方。やばすぎるって。はまる理由もわからなくはないが・・
よっすぃもめちゃびびってるようで。
よっすぃの力で、正しい道に戻してあげてください! そのあと奥様のご機嫌を!

やっぱりよっすぃの本命は梨華ちゃんだよ!!!最高だよ!! 
と再確認した、なかなかの番組でしたね。
457 名前:本庄 投稿日:2003年05月01日(木)18時13分06秒
なっちすげぇ!もう指名されとるんかい!
圭ちゃんは今どんな心境なのでしょうか??
餅を焼いたりなんかしちゃいます?
いやん、続き楽しみだわん♪

>ビデオ探してるんですが…みつからないんです(泣)
あれ確か今生産中止になっちゃったような・・・(曖昧)
因みに私はOVAを含み数本を持ってます。
当時小学生の自分には家一軒買うくらいの出費でしたわ…(遠い目)
458 名前:桜乱 投稿日:2003年05月01日(木)18時37分45秒
なっちの接待テクを間近で見てみたい桜乱です(爆
なちみの接客テクニックに圭ちゃんも今後メロメロになったら、
それもまた嬉しい限り。
次回の更新、待っておりまっすぅ〜♪
459 名前:チビウオ 投稿日:2003年05月01日(木)19時52分22秒
サバ読みひとむさん最高(笑)
どうも。娘。離れしてきてしまったチビウオです(死)
部活が楽しくてどうしても娘。に集中できないっ・・・!!!
がんばります。ハイ。

460 名前:token 投稿日:2003年05月01日(木)20時00分28秒
新たに出現した悪魔達に、主力の3人を欠くUFAチームは苦戦必至。
斯くなる上は『鉄パイプの裕子』が現場復帰!?
あるいは『ハリセンのカオリン』も出撃か?それともついに、
あの『赤き薔薇の騎士』が、タキシード仮面様みたく参戦するのか?(笑)

私は脳内変換が苦手なんですが、今回ふくれている梨華ちゃんの顔が、読んだ途端に頭に浮かびました。
かっ、かっ、カワイスギマス。反則です。一言もしゃべらないのに、抜群の存在感でした。
他にも書きたいことが多いんですが、私のテンション上がり気味なので、後は自粛します。(爆)

作者様、ステキな梨華ちゃんをありがと〜ぉぉぉぉぉ!!!
461 名前:サイレンス 投稿日:2003年05月01日(木)21時44分26秒
更新お疲れ様ですた。

ホストすっげ〜。でも、きっとよっすぃも
負けてないと思うんですがね…
私事ですが…自分の知り合いにもいますわ
ホストしてる人…おもしろい人ですけど(w
462 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年05月02日(金)01時05分00秒
お忙しい中、更新お疲れ様です(ぺこり)
よし子は結構完璧にこなしていくと思っていたのであわあわぶりに笑って
しまいました(w
梨華ちゃんはよし子が戻ってきた時にどんな反応するんですかねぇ(にやにや)
今から楽しみです☆
463 名前:第五十四話 投稿日:2003年05月02日(金)15時15分42秒

 新宿駅西口改札。
 希美の『人払いの結界』の術により、なんとか一般人を巻き込む事はせき止められた。
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!怖いよ──────────!!!!」
 そんな改札口に、愛の恐怖の悲鳴が響き渡る。
「うわーん!!来るなー!!来るなー!!」
「た、高橋落ち着きなさい!来なかったら倒せないでしょ!?」
「だって怖い──────────!!!!」
愛は涙の粒を撒き散らしながら、愛剣を振るう。

 実は愛は、一人で悪魔に立ち向かうのは初めてなのである。

 近距離攻撃は、外勤の中でも一番危険度が高い。なので、新人はほとんど誰かのサポー
トを受けながら戦う事となるのだ。
 そんなワケで、今まで愛はなつみと真希の影に隠れて戦って来たと言っても過言ではな
い。
 現在、出撃している近距離攻撃担当は、高橋愛と松浦亜弥のみ。亜弥はもともとソロな
ので慣れているのだが、それでも愛のフォローができる程の経験値はない。亜弥は亜弥で、
向こうの方で必死に戦っている。
 だが、それでも愛は一流の剣術使い。
「うわぁぁぁぁぁぁぁん!!!あ、安倍さん!!後藤さぁん!!」
そんな事を叫びながら、次々と悪魔を斬り捨てている。
 そのような愛を見て、亜依と希美はぽつりと言う。
「・・・・・・なんか、見ようによっては、安倍さんと後藤さんに恨みを抱いてるよーに
も見えるなぁ…。」
「そーれすか?ののには、安倍さんと後藤さんの敵を討ってるよーに見えるのれす。」
『あいぼん!のんちゃん!悠長にそんなコメント述べてる場合じゃないよ!!あいぼん、
もっと高橋に近付いて、フォローしてあげて!!』
464 名前:第五十四話 投稿日:2003年05月02日(金)15時16分31秒
「…それじゃ、飯田さん。ウチも接近戦用の魔術使ってもええ?」
『あるの!?じゃあお願い!!このままじゃ高橋、精神的に持たない!!』
「了解、っと。そんじゃーな、のの。」
亜依は迷いもせずに愛に向かって駆け出した。
「・・・・・・。」
希美は不満そうな顔で、その背中を見守る。
(…あいぼん、『ののが結界張ってる時はウチが守ったる』って言ってくれてたのに…。)
「おいおい、辻ちゃ〜ん。思ってる事、顔にバッチリ出てるぞ?」
いきなり声をかけられたので、希美はビクッとなった。
「お、お、大谷しゃんっ!!」
雅恵は希美のその言葉に、笑い出す。
「ははは!!辻ちゃん、噛んだ?」
「・・・・・・。」
真っ赤になった希美の頭を、雅恵はぐりぐりと撫でる。
「いーじゃん、加護ちゃん貸してあげるくらい。」
「・・・・・・良くないのれす。」
「辻ちゃんは欲張りだなぁ。」
その言葉にむっとして、希美は雅恵をにらみつけた。
 だけどその表情もなんだかコミカルで、雅恵はぷっと吹き出してしまう。
「もう!!なんなんれすか!!さっきから失礼れすよ!?」
「ごめんごめん!…私に似てるなー、とか思って。」
「へ?」
「私もさ、すっごい欲張りなんだよね。」
「・・・・・・。」
なんとなくあゆみの顔を思い浮かべた希美に、雅恵は苦笑した。
465 名前:第五十四話 投稿日:2003年05月02日(金)15時17分14秒
「ま、似たもの同士って事で。加護ちゃんに代わって、辻ちゃんは私がお護りしますよ。」
「・・・・・・大谷しゃんごときに、あいぼんの代わりなんてできないのれす。」
「うわっ!ヒデェ!!」
「…でもまぁ、仕方ないから護られてあげるのれす。」
雅恵はまた、ぷっと吹き出す。
「それはそれは、光栄でございます。お嬢様。」
「・・・・・・姫、じゃないんれすか?その場合。」

「私にとっての『姫』は、柴田あゆみただ一人なんだよ。」

希美はふっと微笑んだ。
「のの、大谷しゃんの事気に入ったのれす。」
雅恵の返事を聞かずに、希美は目を閉じて結界に集中し始めた。
 それを確認してから、雅恵は手に持った鎖を握り締めた。
(…腕がナマッてなきゃ良いけど。)
 伝説が、ひとつある。
 長さ三メートルの鎖を、まるで手足のように扱う事ができる『鎖使い』。
 半年前まで麻薬の密売人など、法の目をかいくぐろうとする悪人をこらしめていた正義
の味方。
 雅恵こそが、その『正義の味方』だったと言う事は…スカウトしたつんく以外は、誰も
知らない事であった。
466 名前:第五十四話 投稿日:2003年05月02日(金)15時18分27秒

****************************************

 「…知らなかった。マサオって戦えるんだ。」
あゆみはぽつりと、何の感情も込めない声で呟いた。
「あゆみ〜?ナニ拗ねてんのぉ?」
「め、めぐちゃんっ!?私別に、拗ねてなんか…!!!」
「あゆみ、手元がお留守になってるよ。」
「ひ、ひとちゃん!だって…!!」
言いかけて、あゆみは膨れながら椅子に座りなおした。
 メロン記念日は現在、チチェリーナさん(仮名)の娘についての更に詳しいデータを集
めていた。
(…なんで私にまで、戦えるって事隠してたのよ…。)
あゆみは釈然としない想いを抱えて、目の前に浮かぶ数枚のウィンドウに視線を戻した。
 と、そこに。
「新事実デース!!!」
ココナッツ娘。のミカが飛び込んで来た。
「大変デース!!大変なんデース!!」
ただならぬその様子に、メロン記念日の三人は顔を見合わせる。
「ど、どうしたの?ミカちゃん。」
「ミセス・チチェリーナ(仮名)のムスメは…『イジメ』をしていマース!!」
「「「いじめ?」」」
めぐみは首をかしげる。
「…って、クラスメートの靴隠したり教科書にイタズラしたりするアレ?」
「そうそう!!そうデース!!」
「うっわ。いくつよ、チチェリーナさん(仮名)の娘。」
「十七歳だってぇ。あゆみよりもいっこ上だね♪」
「…馬鹿じゃない?」
三人同時にため息を吐く。
467 名前:第五十四話 投稿日:2003年05月02日(金)15時18分58秒
 するとミカは、何かを決意したような顔で言った。
「それで…調べてほしいんデース!」
「え?何を…?」
ミカは、一冊の名簿を瞳に手渡す。
「コレは、ミセス・チチェリーナ(仮名)のムスメの学校の名簿デース。」
「・・・・・・え?」
意味をつかみかねて、三人はまた顔を合わせる。
 そんな三人に、ミカは真剣な顔で言った。

「この中に、とんでもない額の借金をしてるヒトがいないかどうか、を。」

三人同時に、その意味を理解する。
 そして無言で名簿を分け合い、パソコンの前へと戻って行った。
468 名前:第五十四話 投稿日:2003年05月02日(金)15時19分34秒

****************************************

 司令室の状況は、ハッキリ言って切羽詰っていた。
「や、保田さん負傷!左肩から出血!!」
里沙の声でそんな報告がされると、ますます空気が張り詰められる。
「…圭ちゃん!下がって!!」
『いや、大丈夫。まだイケるわ。』
「でも、出血が…!!」
『たいした事ないから。…それに、今アタシが下がったら、誰が高橋と加護の援護するっ
てのよ。』
「・・・・・・っ!!」
圭織は、奥歯をぐっとかみ締めた。
 希美は人払いの結界を維持するので精一杯。雅恵はその護衛から外れられない。亜弥は
愛とは別方向の悪魔で手一杯。真里と麻琴は亜弥の援護。ココナッツ娘。のアヤカは色々
と飛び回りながら、全員のフォローをして回っている。
(今、圭ちゃんに下がられたら…高橋とあいぼんが持たない…!!)
 やはり、ベテランで実力のあるなつみ、一人で十人分は戦える真希、遠距離攻撃の要の
ひとみの穴は大きかった。
『…アタシは大丈夫。かすり傷よ。』
「け、圭ちゃん…。」
『指揮官が、そんな情けない声出さないの!』
「・・・・・・うん!!」
圭織は目を見開いて叫ぶ。
「ごめん圭ちゃん!!もーちょっと頑張って!!」
『了解!!』
「…これ以上、状況が悪くならないと良いんだけど…っ!!」
 と、その時。
「うきゃー!!な、何それー!!」
梨華の悲鳴が上がった。
469 名前:第五十四話 投稿日:2003年05月02日(金)15時20分14秒
「ど、どうしたの石川!!」
「い、飯田さぁん!!」
梨華は既に涙声である。

「ね、ネパール王国政府から通信!!の、ののがクマリに選ばれましたぁ!!!」

『・・・・・・。』
思わず全員が絶句し、動きを止める。
「…ちなみに、クマリとは。」
あさ美は無表情に人差し指を立てて言う。
「美の象徴・幸運をもたらす女神として、代々ネパール仏教徒サキャの少女から選ばれま
す。クマリには複数の神が宿ると信じられ、仏教徒・ヒンドゥー教徒を問わず人々から絶
大な崇敬を受けています。
 顔かたち・歯並び・声・姿かたち・利発さ・身体に一切傷が無いこと、その他32の条
件を 満たした4〜5歳の少女が選ばれ、初潮あるいはケガ等によって出血するまで、親か
ら離されクマリとしてクマリの館に住まわされます。
 インドラ・ジャットラとダサインの祭りの日には、国王自らクマリを訪れ祝福を受ける
そうです。
 実はクマリは、カトマンドゥだけではなくパタン、バクタプルなど他の町にもいますが、
最も崇敬を集めるのは国の予言者としての、 カトマンドゥのクマリなんだそうです。」
「そ、そうなんだ…。」
「クマリは、人間の形をした非常に強い力を持つ女神として敬われ、また畏れられている
そうですよ。そして、クマリの役を終えた女性と結婚した男性は不幸になる、という迷信
すらあるんだそうで。」
「紺野、説明ありがとう…。」
「つーか詳しいね、紺野…。」
「完璧です。」
すると、まるで呪縛が解けたかのように希美が動く。
『…つーか、なんでののなんれすか!?なんか色々間違ってるのれす!!そもそもののは
ネパール仏教徒じゃないのれす!!』
470 名前:第五十四話 投稿日:2003年05月02日(金)15時20分45秒
『そーやなぁ…それに顔かたち・歯並び・声・姿かたち・利発さ・身体に一切傷が無いこ
と、その他32の条件…って、既に「歯並び」で当てはまらんやろ。八重歯ってええんか?』
全員の視線が、希美の八重歯に注がれる。
『そ、それに!初潮あるいはケガ等によって出血するまでって、既に無理れすよ!!』
 どっちを経験済みなんだか、全員が邪推し始めた瞬間。

「あ、悪魔、新たに出現!!増えました!!」

里沙も半泣きである。
「しゅ、集中!!今は戦いに集中──────────!!!!」
『りょ、了解ッ!!』
「飯田さぁん、どう返事すれば良いですかぁ!?」
「断っとけ石川ぁ!!!」
「は、はいぃ〜!!」
圭織は頭を抱えた。
「…ぐあああああああああ!!!誰かなんか、罰当たるような事したんかぁぁぁぁぁ!?」
真っ先に頭に浮かんだのは、『赤き薔薇の騎士』であった。
 あいつに違いない。
 圭織はあとで、ボコりに行こうと決心した。
471 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月02日(金)15時22分04秒


 大谷さんが意外に強いと言う事が発覚です。
 そしてクマリ。ネパールの皆様ごめんなさい。
 …次回更新、多分来週の火曜日になりそうです(泣)あうう…(号泣)

>謎の人様
 お久しぶりでっす☆
 >ミスムントリオカッケ―これでボーイッシュ担当が入れば…
 すみません。ボーイッシュ担当、出撃中です。意外に強いんです。
 ありがとうございます、がんばります!!

>そういち様
 おおおおおおおおおっ!!○ーそ様ですかっ!!
 皆様!!この方こそ、『げろげろ、ぶう』の創始者でございますYO!!
 書き込みありがとうございます!!『げろげろ、ぶう』、また使わせて頂きます!!
 また書き込んでくださいねー!!がんばりまっす!!

>はる〜か様
 今回、機嫌直ったワケじゃないんですが…それどころじゃなくなっております(爆笑)
 そしてチチェリーナさん(仮名)の娘…とんでもねぇ事になりそな予感(笑)
 がんばります!!どうぞよろしくっ!!

>本庄様
 >圭ちゃんは今どんな心境なのでしょうか??
( `.∀´)<・・・・・・。
 ノーコメントだそうです(笑)。多分その内出てくると思います…。
 がんばりますので、どうぞよろしく!!
 >あれ確か今生産中止になっちゃったような・・・(曖昧)
 >因みに私はOVAを含み数本を持ってます。
 いいなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!古本屋とかで出回ってないか
なぁ…。
 小学生でOVAゲットなんてかっけ〜!!
472 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月02日(金)15時25分06秒
レスの続きでっすはあとはあと

>桜乱様
 なっちは『癒し系』ですから(笑)
 お店にいらしたお姉様方は、ことごとく癒されておいでです。
 ありがとうございます!!がんばります!!

>チビウオ様
 部活…いいですねぇ、青春ー!!
 私は高校時代ブラスバンド部員でした。トロンボーンでした。
 でも、ほとんど部活に出てませんでした(笑)
 がんがってください!!私もがんがります!!

>token様
 苦戦しております。圭ちゃん負傷しても後退できない程に。
 助っ人は、大谷さんとアヤカさんになりました。
从#~∀~#从<ウチも出撃する、ゆーたんやけどな。全員に止められたんや。
(〜^◇^)<…だって裕ちゃん、エキサイトすると味方まで攻撃し始めるんだもん…。
 ありがとうございます。がんばりまっす!!

>サイレンス様
 ありがとうございます!!
 >ホストすっげ〜。でも、きっとよっすぃも
 >負けてないと思うんですがね…
( ´ Д `)<んあ、負けてなかったよ〜。もーちょっとで指名つきそうだったよ。
(;O^〜^)<り、梨華ちゃんには内緒だYO!!
 ホストなさってるお友達に、謝っておいてください。ごめんなさい。
 私、ホストクラブの事は、中村うさ○のエッセイで読んだ事しかないのれす(大汗)
 がんばりまっす!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございまっす☆
 >よし子は結構完璧にこなしていくと思っていたのであわあわぶりに笑って
 >しまいました(w
 天性の才能はありそうなんですけどねぇ(笑)ま、最初はみんなこうかな?とか思いまして(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしくっ!!
473 名前:はる〜か 投稿日:2003年05月02日(金)19時12分18秒
今回はちょっと苦戦気味ですね。3人かけるとなかなかつらいか。
そんな中、雅恵ちゃんが戦っていますね。私も思いましたが、戦えたんですね(笑
ついでに、いろいろ言ってるし・・・そうだよね、みんな姫様をもってるんだね。

チチェリーナさん(仮名)の娘・・悪だ・・・悪の本山(言い過ぎ
怖いよ〜〜悪役に徹していますな。
ののちゃんも・・・すばらしい推薦を・・・ちょっとヤバメ

かなりお忙しいようで、こんなこと言うのも失礼な気もしますが
今後の展開が楽しみです。 
474 名前:桜乱 投稿日:2003年05月02日(金)20時24分53秒
く、鎖かっけー!!!
マサオがここまで強いとは・・・見た目と一緒でかっけー!!!
鎖使いってことはやっぱり革グローブが必需品なのかなぁ・・・

クマリに詳しいコンコンに萌えっ♪
コンコンにとって最長の台詞だったのでは?!

今回、今まで以上に面白かった〜〜〜〜〜♪
お忙しい中、更新してるクロイツさんもかっけぇッス。
次回も期待していますっ!
475 名前:token 投稿日:2003年05月02日(金)21時05分42秒
>私にとっての『姫』は、柴田あゆみただ一人なんだよ。
大谷さんあなたトテモ男前デ〜ス。
そして保田さん、あんたは漢だぁ〜。

更新は無理なさらず、がんばって下さい。
476 名前:チビウオ 投稿日:2003年05月02日(金)21時16分03秒
おおたにさーん

はい、どうもこんばんは。チビウオです。すこし壊れてます。

今回はノリが良かったです(意味不明)ののがかわいかった・・・!!!
そして↑でも叫んでいるように
おおたにさーん
完璧です。カッケーです。惚れました(ぇ

壊れてます。すいません。
トロンボーンですか!見たことないですが(死)
部活はやっと波に乗りました。台本も完成して・・・って私の日記になってる(爆)
ではでは。がんがりますっ!!!
477 名前:サイレンス 投稿日:2003年05月04日(日)22時47分03秒
更新お疲れ様でした。
みんな苦戦してるみたいですね。がんばれ〜

事件の裏にはやはり『赤き薔薇の騎士』(w
よっしゃ〜飯田さん、奴をボコボコにしたってください。
(『赤き薔薇の騎士』ほんとに好きw
478 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年05月04日(日)23時20分12秒
大谷さんかっけ〜YO!
1人1人のキャラの濃さが何とも言えず最高です☆☆☆
何だか色々な所で様々のことが起こってるのですね・・・。
皆がんがって〜〜!!!
小さく小さく応援してるよ〜(w
479 名前:本庄 投稿日:2003年05月05日(月)13時14分28秒
圭ちゃんかっけ〜。
肩負傷してんのにたいしたことないってかぁ!
くぅぅぅ、そりゃなっちも惚れるってんでぃ!!(なぜかべらんめい口調)
でもあんま無理しちゃダメよ!
なっち泣いちゃうからね!
つうかまさえっちょもかっこいいし…皆さんそこらにいる殿方より男前っす!!

>いいなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!古本屋とかで出回ってないか
なぁ…。
私も探してるんですけどねぇ…中々売られてなくて…(泣)
もしクロイツさんが神奈川県近辺に御住まいならお貸しできるんですが…
って余計なお世話かな??

なにはともあれ悪魔と戦っている皆さんがんがってください。
480 名前:第五十五話 投稿日:2003年05月06日(火)17時30分55秒

 閉店後、控室に一人になったなつみは、ピアスに内臓された超小型イヤホンから聞こえ
て来る声に反応した。
「…ねえ、圭織。なんかそっち、騒がしくないべか?」
『いつもの事だよ、なっち。』
「そうかなぁ…なんかいつもとは違う種類の騒がしさだと思ったんだけどなぁ…。それに、
なんか胸騒ぎするし。」
『本当に、なんでもないよ。だからなっちは自分の仕事に集中して。』
「・・・・・・了解。あーあ!ごっつぁんもヨッスィーも帰ったのになっちだけ残業なん
て、ツイてないなぁー!」
『ははは…残業代出すからさ。頑張ってよ。』
「・・・・・・?」
いつもと、なんだか態度が違う圭織に釈然としない思いを抱きながらも、なつみはパイプ
椅子から立ち上がる。
 控室を出るとすぐに、ヨシタカの背中が見えた。
 それと同時に、なつみの心から『釈然としない思い』が消えうせる。
 なつみはヨシタカの背中を追いかけた。
「ヨシタカさーん!」
「…ナツオ…。」
「お疲れ様です!!」
「ああ、お疲れ。」
なつみはちらりと目線を、ヨシタカの手に移す。
481 名前:第五十五話 投稿日:2003年05月06日(火)17時31分31秒
 ブルガリの時計だ。
 ひとみから話は聞いている。今日、ターゲットからプレゼントされたらしい。
「あ!ソレ、どしたんですかー!?」
 さりげなく聞いてみると、ヨシタカは苦笑を返すのみ。
「プレゼントですかー!?いいなぁ。俺も早く、ヨシタカさんみたいになりたいです!」
「ナツオなら、なれるよ。」
「本当ですか!?ありがとうございます!!」
「・・・・・・それじゃ俺、この後用事あるから。」
「はーい!お疲れ様でしたー!」
ヨシタカの背中を見送ってから、なつみは気配を消す。
 ここからが、勝負。
(…まったく…尾行なんて久しぶりだべさ…。)
なつみはため息を吐いてから、こきこきと肩を鳴らした。
482 名前:第五十五話 投稿日:2003年05月06日(火)17時32分40秒

****************************************

 なつみが圭織に通信を入れる、二十分程前にさかのぼる。
「これで…最後だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
亜弥はいつもとは全然違う猛々しい叫び声を上げ、最後の一匹の悪魔に蹴りを入れた。
「シャァァァァァァァァァ…!!」
断末魔の悲鳴を上げ、悪魔の最後の一匹は消滅した。
「お…終わったぁ…。」
半泣き…と言うよりも、まるっきりの泣き声を愛が出す。
「愛ちゃん、がんばったれすねぇ。」
そう言う希美の目の下にも、くっきりとクマができていた。
「しっかし…なんかすげぇ大変だったよね。」
雅恵が鎖をポケットにしまいながら言うと、その隣でアヤカも力なく頷いた。
「つ、疲れた…。久々の戦闘は、本当にこたえるわ…。」
「アヤカさん、その気持ちわかるよ。内勤に慣れちゃってると辛いよね…。」
希美がふと、宙を見て言う。
「…結界解いちゃったし、もうすぐ人が集まって来るのれす。」
「せやな。さっさと退散した方がええやろ。」
亜依はぐぐっと背伸びをする。
「それにしても、大パニックやったな。今回は。」
「そうですねぇ。松浦まで駆り出されましたからねぇ。」
亜弥の言葉に笑顔を返してから、亜依はとらりと希美に意地悪な笑顔を見せる。
「・・・・・・それに、誰かさんはクマリに選ばれるしな。」
「あ、アレはのののせいじゃないれすよ!!向こうの人が勝手に決めて…!!な、なんれ
すかあいぼん!!なんでそんな意地悪な顔するんれすか!?」
483 名前:第五十五話 投稿日:2003年05月06日(火)17時33分10秒
「べっつに〜。ウチいつも通りやねんもーん。」
「いつも通りじゃないのれすー!!あいぼんのいじわるいじわる!!!」
そんな二人を見て、真里は苦笑と共にため息を漏らす。
「まったく、辻加護はさわがしいねぇ。…じゃ、ヤグチは車回して来るよ。」
真里はふと、圭を見た。
「ねえ、どの辺につければ良いかな?圭ちゃ…」
そこまで言って、はたと気付く。
「け…圭ちゃん…!?」

「・・・・・・。」

圭は、音もなく床に崩れ落ちた。
「圭ちゃん!!!」
「保田さん!!」
圭の顔は、青いのを通り越して土気色だった。
「は、はやく運んで治療しなきゃ!!絶対、出血多量だよ、コレは!!」
雅恵の叫び声で、真里は車の方に走って行った。
 負傷した肩からは、まだ血が流れ続けていた。
484 名前:第五十五話 投稿日:2003年05月06日(火)17時33分44秒

****************************************

 なつみよりも先に帰って来たひとみと真希は、話を聞いて…顔を青くする。
「け、圭ちゃんが…!!」
「それで、保田さんは!?どうなんですか!?」
つかみかからんばかりの勢いのひとみに、裕子は感情をあらわさない表情で言う。
「…辻加護の応急処置のおかげで、最悪の事態にはなりそうにない。それに今、みっちゃ
んも頑張ってくれとるし。…ただ…。」
「「ただ?」」
「・・・・・・他のヤツらがなぁ。まいっとんねん。特に…高橋と石川が。」
「梨華ちゃん!!」
ひとみは裕子と真希に背中を向けて、走り去った。
「よ、よっさん!!どこ行くつもりなんや!?石川は緊急処置室前やで!?」
「おおっとぉ!!」
ひとみは回れ右をして、今度は真希と裕子を追い越す。
(梨華ちゃん!!)
 泣いてるかも知れない。
 そう思うだけで、胸が締め付けられるようだ。
(…なんであたし、離れてたんだろう…側にいなかったんだろう!!)
 仕方がない。仕事だったのだから。
 私設の組織となったUFAが、ちゃんと動いて行く為の資金を稼いでいたのだから。
 それがわかっていても、ひとみは自分を責め続けた。
485 名前:第五十五話 投稿日:2003年05月06日(火)17時34分27秒
「・・・・・・ひとみちゃん?」
「梨華ちゃん!!」
緊急処置室の前で、心細そうに座っていた梨華を…抱きしめる。
「ひ、ひとみちゃん…苦しいよ。」
「ごめんね、梨華ちゃん…!!今まで心細かったでしょ?なのに側にいなくて…ごめん。」
「そんな…大丈夫よ、わたしは。」
「ううん、大丈夫なんかじゃなかったはずだ。」
ひとみは梨華の頬に、軽くキスをする。
「・・・・・・そうね。」
梨華は、ひとみから身体を離した。

「…本当は…大丈夫なんかじゃなかった。」

「梨華ちゃん…。」
「戦力不足で、悪魔退治は苦戦してるし。JR新宿駅からは『人の流れをせき止めるな』っ
て苦情が来るし。JRだけじゃなくて、小田急線とか京王線とか丸の内線とかからも苦情
来るし。更にネパールからはののに変なスカウトが来るし。」
「・・・・・・そ、それは…大変だったね…。」
梨華の目から、涙が一筋流れ出す。
「保田さん、負傷しちゃうし。それなのに『大丈夫』とか言うし。…倒れちゃうし。高橋
とののはオイオイ泣き出すし。ついでに新垣も泣くし。…さっきまで大変だったのよ?あ
いぼんと紺野と小川で、三人を必死でなだめて。…わたしの泣いてる暇なんて、なかった
わ。」
もう一筋、頬を濡らす。
「…そっか。」
「…それなのにひとみちゃんは、わたしじゃない女の子のお相手してるし。」
 堰を切ったかのように、涙が溢れ出した。
486 名前:第五十五話 投稿日:2003年05月06日(火)17時35分40秒
「・・・・・・ごめんなさい。」
ひとみはもう一度、優しく梨華を抱き寄せる。
 梨華は、それっきり何も言わなくなった。
 その口から漏れるのは、ただ嗚咽のみ。
 ひとみは抱きしめ、背中や頭をさする。
「…もう、大丈夫。あたしが側にいるよ。」
「うっく…うぇっく…ッ!!」
「保田さんだって、大丈夫だよ。あの保田さんだもん。すぐに回復するって。」
「ひぃっく…あぅ…!!」
 ひとみは、梨華のつむじにキスをする。
 梨華が泣いていると思うと、胸が痛い。
(だけど…あたしの知らない所で泣くのを我慢されるよりも、あたしの胸で泣いてくれた
方が何万倍もマシだな。)
 ひとみは、緊急処置室の扉をにらみ付けた。
487 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月06日(火)17時36分19秒


 圭ちゃん!!卒業しちゃったのね圭ちゃん!!(大号泣)!!!

 GW終わりました!!今日からは通常の更新ペースに戻りそうデス☆
 …それにしても、もうすぐ2スレ目もいっぱいになっちゃいますねぇ。ありがたい…!!
 次の前説は、誰にやってもらいましょうかねぇ♪

>はる〜か様
 >そんな中、雅恵ちゃんが戦っていますね。私も思いましたが、戦えたんですね(笑
 そうなんです。戦えたんです。しかもけっこう強いんです。
( `_´)<まぁねー♪
 ありがとうございます!!今日からは大丈夫です!!多分!!(←オイ)
  がんばりますねー!!

>桜乱様
 見た目カッケーですよね!!マサオ君!!
 実は私の友達に、マサオ君のそっくりさん(女)がいるんですYO!!鎖は、その彼女
が先日、ベルトの鎖を振り回してるのを見て思いつきました(爆笑)
 >クマリに詳しいコンコンに萌えっ♪
 >コンコンにとって最長の台詞だったのでは?!
 はっ!!そうーいえばそうですね!!
川o・-・)<・・・・・・。
 ありがとうございます!!!嬉しいです!!頑張ります!!!

>token様
 >そして保田さん、あんたは漢だぁ〜。
 ほんとに…ブッ倒れてるし…運ばれてるし…(泣)
 頑張り過ぎだよ、あんた…。
 ありがとうございます!!がんばります!!

>チビウオ様
( `_´)<はーい!!さんきゅー!!
 大谷さん大人気ッ!!
 つーか演劇部かっけー!!頑張ってくださいねっ!!私も頑張ります。
 トロンボーン…なんだか長い楽器です(笑)長いんです(爆笑)見ればわかります(大爆笑)
488 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月06日(火)17時36分58秒
レスの続きです♪

>サイレンス様
 苦戦の挙句、圭ちゃんがダウン…だけど圭ちゃんのお姫様はその事を知らない…。
 さーて、バレたらなっち(自称・嫁)はどうなってしまうのかッ!!
 『赤き薔薇の騎士』…気にいって頂けてよかった…!!
 よろしければ使ってやってください(笑)森の短編等で…(爆笑)
 ありがとうございます!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 一応悪魔はなんとかなったみたいです。
 >1人1人のキャラの濃さが何とも言えず最高です☆☆☆
 そう言って頂けると、本当に嬉しいです!!ありがとうございます!!
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>本庄様
 圭ちゃん、こんな事に…(泣)無理し過ぎちゃったみたいです。
 つーか次回、圭ちゃんスペシャルになる…かも?(笑)
 >私も探してるんですけどねぇ…中々売られてなくて…(泣)
 そうなんですよねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!すっげぇ探してるのに、全然ないんですYO!!
 同人アンソロジーとかならたまーに売ってるんですがねぇ…(爆笑)
 ありがとうございます!!
489 名前:とこま 投稿日:2003年05月06日(火)18時04分01秒
しばらく来ないうちに話が進んでる!!(当たり前だっ!)
圭ちゃん倒れちゃったのね・・・なっちが戻ってきたらかなり大変では?
なっちがよっすぃ〜みたいに罪の意識に押しつぶされなきゃいいけど・・・

圭ちゃん卒業おめでとう!!
490 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月06日(火)18時42分40秒
やっぱ、クロイツさんの作品は楽しいですね!(^^)!
何回読んでもおもしろいっす!!最高ですよ☆☆
ところで、クロイツさんの前作の作品の名前を教えて頂けませんか??
探して見たんですけど、見つからなくて・・・(泣)
491 名前:はる〜か 投稿日:2003年05月06日(火)19時05分50秒
圭ちゃんが大変ですな・・・九死に一生を得たようですが・・
なっちがいたら・・・一緒に処置室行きになっていたかと。

梨華ちゃんもいろいろ大変でしたね。
良いお姉ちゃんぶりで強くやっていますが、だんなの前では弱くなっていいんだよ
と言ってあげたいですね。やっぱり旦那の胸の中が一番なわけで。
だんなもいろいろ悩んでいるようですし。その点大変な時期でしょう。

次回あたりで新スレくらいでしょうかね。
すばらしい作品だと言うのがこの辺から垣間見られます。今後とも応援してます!
492 名前:チビウオ 投稿日:2003年05月06日(火)20時35分02秒
圭ちゃん卒業おめでとう!!!

でも愛人。の方では大変なことになってますね・・・(汗)
安倍さんに知らせなくてよかった・・・(爆)

トロンボーン・・・長いヤツ・・・微妙にわかったような気がします(笑)
493 名前:token 投稿日:2003年05月06日(火)20時46分54秒
作者様、並びに圭ちゃんお疲れさまでした!
> つーか次回、圭ちゃんスペシャルになる…かも?
わーい。いつも以上に、期待しちゃって良いのかな。
楽しみです。
ところで、スレッドサイズの事なんですが、
何だか容量が増えているみたいですよ。
494 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年05月06日(火)21時16分23秒
更新お疲れ様でした。
梨華ちゃん・・・お姉さんだね・・・よく頑張ったよ。

次は圭ちゃんスペシャルですか。
かなり楽しみにさせていただきます♪

そして圭ちゃん卒業おめでとう〜☆☆

token様も書いていることなんですが、スレッドサイズ、容量増えてますです。
自分知らずにやっちまいました。
495 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年05月06日(火)21時29分18秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
お姉さんな梨華ちゃんかわいいです!!
でも、久々のあやゃに、運命の人は現れるのでしょうか?
あゆみちゃんが、まさえっちょとくっついてしまったので、あやゃの運命の人に期待です!
圭ちゃんも卒業して15人体制の娘。夏のコンサーとの案内も無いし、ど〜なるんでしょうね!?
圭ちゃんが卒業して寂しいけど、よっすぃ〜&梨華ちゃんは残っているので秋が来るまで、熱々でいて欲しいです!
では、次回更新も楽しみに待ってます!
PS:空板は1000レス/576KBまでOKになってますYO!
496 名前:桜乱 投稿日:2003年05月06日(火)22時22分22秒
よしこの気持ちわかるっ!わかるよ〜。
他のところで泣かれるより、
よしこの胸で泣いてくれてる方が全然イイッ!
それにしても圭ちゃんの頑張りすぎな所に心配より、
カッコよさを感じてしまいました。さすがサブリーダーw
次回、ケメコ祭だったらいいな〜♪(爆
497 名前:サイレンス 投稿日:2003年05月06日(火)23時33分08秒
更新お疲れ様でした。
「シャァァァァァァァァァ…!!」って鳴くんですね悪魔(w
うん、うん、石川さんあなたには吉澤さんがいるさ。

実はすでに『赤き薔薇の騎士』を登場させる
作品を書いてます。スレに乗っけるかどうかは
クロイツさんの許しが出てから(もうOKもらったみたいですw
考えさせてもらおうと。
(ただ、そのまま登場って訳にはいかなかったので
名前を多少は変えましたけど…

次回もがんばってくださいね〜
498 名前:第五十六話 投稿日:2003年05月08日(木)11時09分07秒

 見たことのある風景。
 目の前には広い日本庭園、背後には巨大で豪華な建物。
(…ここ、どこだったっけ。)
 詳しくは思い出せないけれど、以前ここに来た事があると確実に断言できる場所。
(しかも…なんか、大切な思い出があったような…。)
 首をひねる。
 そして、気付いた。自分の視点が、いつもよりかなり低くなっている。
 また首をひねって、ガラスに映った自分の姿を確認する。
(うげッ!!ち、縮んでる…!?)
 そう。ガラスに映ったのは、十歳前後の少女。
 彼女の現在の年齢よりも、十歳以上も年下だ。
「…ゆ、夢よね。夢。」
くらくらする頭を抱えて歩き出す。
「どーせ夢なら、楽しんでやれ。ハハン。」
まるっきりヤケクソな口調でそう言い放ち、普段よりも短い足を動かし始める。
 と、その時。

「ひぃ…っく…ええぇ…う…。」

「!?」
 押し殺したような泣き声に、思わず身構えて振り返る。
 彼女は実は、怪談話が苦手だったりするのだ。
「…だ、だれ?」
 そう呼びかけると、泣き声は止まる。
 ますますホラーである。
 彼女は思った。
(す、姿が見えないから恐怖心が湧き上がって来るのよ!!それに、正体はアケビだって
事もあり得るんだからッ!!)
 その昔、臆病な夫の幽霊恐怖症を治す為、でっかいアケビを天井からつり下ろして夫を
ビビらせ、その後に『あの影の正体は、幽霊じゃなくてアケビよ』と言って夫を安心させ、
幽霊恐怖症を治してしまった妻の話を思い出し、彼女は自分を勇気付ける。
499 名前:第五十六話 投稿日:2003年05月08日(木)11時09分39秒
 しかしよーく考えてみれば、普通それでは絶対に幽霊恐怖症は治りそうにない気がする
上に、実際やろうモンなら確実に『ビビらすんじゃねぇよ』と怒られそうな気がしないで
もないのだが、そこはそれ。昔話なんてそんなモンである。
 閑話休題。
 彼女は、恐る恐る近くの茂みをのぞいて見た。
 心の中では『おばけなんてないさ』を口ずさんでいたりもする。
「も、もしもーし…?」
 するとそこに、人影を見つけた。
「!!」
 人影は、子供だった。それも、十歳前後の彼女よりも小さい子供。
 その子供は、瞳からたくさんの涙を流していた。頬に行く筋もの涙のあとが見える。
「…あなた、誰?」
 相手が幽霊でなく人間だとわかると、彼女は急に落ち着きを取り戻した。
「…ひとに名前をきく時は、自分から名乗るのが礼儀だべさ。」
「ああ、そうだったわね。」
彼女は微笑んで、子供に手を差し伸べた。

「アタシは、圭って言うの。あなたは?」
「…なっちは、なつみだよ。」

(思い出した…!!)
 ここは、都内の結婚式場。
 圭は、親戚の結婚式に招待されて…あまりに退屈なので、抜け出して来たのだった。
 そして…未来の恋人(自称・嫁)に出会ったのだ。
500 名前:第五十六話 投稿日:2003年05月08日(木)11時10分54秒

****************************************

 ヨシタカの尾行を追え、彼の住んでいるマンションと部屋番号を確認したなつみ。
「いやぁ〜、さすがにイイ所に住んでるべ。」
 そのデータをあさ美に渡しながら、なつみは首をかしげる。
「…なんだべさ、みんな…なんか暗いべ?」
「・・・・・・なっち。」
圭織は目をぐっと閉じて、ゆっくり開く。
「落ち着いて、聞いてね。」
「…何…?」
「実は…圭ちゃんが…」
 説明を聞くなつみの顔が、どんどんどんどん青くなって行く。
「…それで…今、緊急処置室にいるの…。」
「・・・・・・。」
なつみは、しばらく動けなかった。
 カラカラに乾いてひっつきそうになってる喉と唇を、震わせながら開く。
「な…んで、教えてくれなかったんだべさ…。」
圭織は黙る。そんな圭織に、なつみはつかみかかった。
「なんで…なんで!?なんでそんな大切な事を…なっちに隠したりしたんだべさ!!!」
「お、落ち着けなっち!!」
圭織の隣に控えていた裕子が止めに入るが、なつみは圭織の胸倉をつかんだまま離さない。
「なんでだよぉ、圭織!!」
「・・・・・・ごめん。」
「ごめんじゃなくて!!なんで…ッ!!」
 びり、と、圭織のスーツの胸元が破けた。
「なっち。」
裕子は、なつみの肩に触れた。なつみは目に見える程、びくっとする。
「…ウチが、圭織に言ったんや。なっちには圭坊の事知らせない方がええって。」
501 名前:第五十六話 投稿日:2003年05月08日(木)11時11分28秒
「な…んで…!?」
「知ってたらどうした?なっちはどうしてた?」
「・・・・・・。」
なつみは、圭織の服の切れ端をぎゅっと握り締める。
「ヨシタカの尾行なんか投げ出して…帰って来てたやろ。」
「・・・・・・。」
「…圭坊の目が覚めた時、その事知ったらどう思うやろな。」
「・・・・・・。」
 なつみには、容易に想像がつく。
 きっと、責任感が強くてプロ意識も強い圭の事だ。自分を責めるだろう。
 裕子は何の感情も込めない口調で言う。
「それに、な…あんなヤバい状態の圭坊をなっちに見せるなんて、ウチにはできん。あと
で圭坊に恨まれてしまう。」
「・・・・・・え?」
裕子はニヤッと笑った。

「圭坊は、あー見えてけっこうなかっこつけやからな。」

「・・・・・・知ってるべ。」
「それなのになっちにそんなカッコ悪い姿見せたー言う事になったら、ウチと圭織は圭坊
にシメられてまうわ。」
なつみの頬を、涙が伝った。そしてなつみはしゃがみこむ。
「なっち…。」
圭織は、そんななつみの肩を抱いた。
「ごめんね、なっち…!!でも圭織、圭ちゃんは絶対大丈夫だと思ったの…だから知らせ
なかったんだ。ごめんね…!!」
「…か、圭織…なっち、なっちこそごめ…ごめん。服、や、破っちゃったし…。」
「ううん、いいの。一発くらい殴られる覚悟はしてたから。」
そして、抱き合って泣き始めた。
 それを見て、裕子は苦笑する。
(…ホント、出会った頃から変わらんなぁ、このお嬢ちゃん達は。)
502 名前:第五十六話 投稿日:2003年05月08日(木)11時12分11秒

****************************************

 「…なっちはね、捨てられちゃったんだ。」
なつみの告白は、衝撃的なものだった。
「なっち…変な力、持っててさ。おとうさんもおかあさんも、怖かったんだって。」
「・・・・・・そう。」
 圭は覚えている。
(そうだ…アタシはこの時、気の利いた事が言えない自分に腹が立ったんだっけ。)
「今なっちはね、施設にいるんだ。」
「へ、へぇ…。」
「そこでは、なっちみたいな変な力持った子がけっこういてね、仲間はずれにもされない
し、すごい幸せなんだべさ!」
(なら、なんで泣いてたの?)
その質問を、圭はかろうじて飲み込んだ。
 なつみはその圭の言葉を感じ取ったのか、ちょっと寂しそうな表情になる。
「…だけどさ、やっぱりなっちは…おとうさんとおかあさんが好きなんだべさ。」
「・・・・・・。」
「ずっと、いっしょにいたかったんだべさ。…寂しいべ…。会いたいんだべ…。」
なつみは空を見上げた。

「…だけど、なっちはもう、おかあさんやおとうさんと会えないから。」

「なっち…。」
「だからねっ!!」
なつみの目が輝き始める。
「なっちは自分で、理想の家庭を築いてみせるんだべさ!!絶対に!!」
「・・・・・・。」
目の前の『天使の笑顔』に、圭の心臓がちょっぴり跳ねる。
「まずねー、なっちは『すてきな奥さん』になるんだべさ!!」
「へ、へぇ。」
「それで、旦那様は…かっこよくて優しい人が良いなぁ!うう〜ん、でもクールなのも捨
てがたいなぁ…。とにかく、なっちだけを愛してくれる人!!」
「ほほぉ…。」
503 名前:第五十六話 投稿日:2003年05月08日(木)11時13分04秒
「その旦那様と、一生仲良く暮らして行くの!!」
圭はずるっとコケた。
「おいおい…二人きり?子供は?」
「子供は…いらない。」
なつみは困ったような笑顔になる。
「なっち、ちっちゃい子とか大好きだし…ちっちゃい子と遊んだりするのも大好きだけど、
子供はいらないんだべ。てゆーか、作っちゃ駄目なんだべ。」
「・・・・・・え?」
「だって…。」
 なつみの笑顔は、なんだかすごく大人びて見えて。
 圭の心臓が、また跳ねる。

「なっちの子供なんだよ?なっちの持ってるこの変な力がうつっちゃってたら…かわいそ
うだべ。」

「・・・・・・!!」
「だから、いらないの。…ううん。作っちゃいけないの。」
圭は、なつみを抱きしめていた。
504 名前:第五十六話 投稿日:2003年05月08日(木)11時15分26秒

****************************************

 目が覚めて、一番最初に目に入ったのは…天井だった。
(…なんか、一番大事な所が見えなかったわね。)
 抱きしめた後、当時のなつみと何か約束をしたような気がするのだ。
(ま、夢なんてそんなモンか。)
そう思った、その直後。
「うわっ!圭ちゃん、目ぇ覚めた!?」
平家みちよが駆け寄って来る。
「気分はどう!?大丈夫!?」
「うーん、ちょっとダルいけど…他には別に…。」
「よかったー!!」
みちよは心底安心したようにため息を吐く。
「ほんとにもう…もうちょっとでも出血してたら、本当に危なかったんだからね!今度か
らはあんな無茶しちゃ駄目よ!?」
「はぁーい。」
「さ、皆に知らせなくちゃ。特に、高橋さんと…なっちに。」
「・・・・・・。」
圭は苦笑した。
「なっち、取り乱しちゃってすごかったのよ?高橋さんも泣いちゃって泣いちゃって。」
「そ、そう…。」
圭がこめかみに汗を流した、その直後。

「圭ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」

なつみが飛び込んで来た。
「ちょ、ちょっとなっち!まだ入室禁止…!!」
「圭ちゃん!!圭ちゃん!!圭ちゃん!!」
なつみはみちよにかまわず、圭に抱きついた。
「な、ななな、なっち!?」
「ああ、圭ちゃん…!!なっちがいたら…なっちも出撃してたら、絶対にこんな事にはな
らなかったのに…ッ!!」
涙を流してすがりつくなつみを、圭は苦笑を漏らしながらも抱きしめる。
505 名前:第五十六話 投稿日:2003年05月08日(木)11時17分30秒
 そんな圭を見て、みちよは微笑んで部屋を出た。
 ぱたん、と扉が閉まる音を聞いてから、圭は言う。
「…なっち、お帰り。」
「圭ちゃぁん!!」
「…アタシ、ずっと夢見てたのよね。」
「・・・・・・え?」
「初めて、なっちと出会った時の夢。なっちは覚えてる?」
「もちろん!」
「どこで出会ったか、覚えてる?」
なつみは涙を流しつつ、当然のように言った。

「もっちろん!!結婚式場の裏庭だべ?」

圭はきょとん、と目を見開いた。
「…圭ちゃんやっぱ、忘れてたね…。」
「い、いや、その、さっき夢で思い出したってゆーか…。」
「あーあ。なっちは圭ちゃんがモーニング娘。に加入して、最初の顔合わせの時にもちゃ
んと気付いたのになぁー。」
「う…ご、ごめんなさい。」
「…ま、良いべ。」
なつみはぎゅっと圭にしがみつく。
「…それで…アタシ達、あの時なんか約束したわよね?」
「うん!!」
なつみは嬉しそうに言う。
「『なっちの理想の人が見つからなかったら、圭ちゃんがお嫁さんにしてくれる』って、
約束してくれたんだべさ!!」
「・・・・・・。」
圭は赤くなって、顔を背ける。
506 名前:第五十六話 投稿日:2003年05月08日(木)11時18分03秒
「…見つからないも何も、あの時からなっちは圭ちゃんしか見てないんだべ。」
「そ、そうなの…。」
「圭ちゃんは、そうじゃなかったみたいだけど。」
「うぐっ…。」
圭の脳裏に、過去付き合った男達の顔が浮かんだ。
 それを感じ取ったのか、なつみは圭の腕をつねる。
「…だけどまぁ、許したげるべ。最後になっちにたどりついてくれたんだから。」
「なっち…。」
「…もう、こんなのは嫌だべ?」
「え?」
「圭ちゃんの回復を待って、廊下で眠れない夜を過ごすなんて…絶対嫌だべ?」
「・・・・・・ごめん。わかった。」
 なつみが圭の顔を見てから目を閉じる。
 圭は吸い寄せられるように、なつみの唇に自分の唇を重ねた。
507 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月08日(木)11時19分19秒


 なんかスレッド容量増えたみたですね♪まだもーちょっと2nd STAGEみたいで
す(笑)
 保田スペシャルー!!…いや、コレは…なちけいスペシャル、でしょうか(笑)
 圭ちゃん…卒業しちゃったなんて悲し過ぎる…!!
 そしてこんこん!!十六歳おめでとうッ!!!

>とこま様
 はい、なっち戻って来て大変だったみたいです(笑)
 オイオイ泣いております(笑)
 がんばります!!どうぞよろしくっ!!

>名無し読者様
 ありがとうございます♪そう言って頂けるとマジ嬉しいです!!
 私の前作は、『専属ケーキ屋さん』です!!銀板で書いてました♪1〜4まで書きまし
た。1、2、3は倉庫に入っちゃってますね(汗)
 一応、URL貼り付けておきますね。
 専属ケーキ屋さん
http://mseek.xrea.jp/silver/1034649375.html
 専属ケーキ屋さん2
http://mseek.xrea.jp/silver/1037682356.html
 専属ケーキ屋さん3
http://mseek.xrea.jp/silver/1040779128.html
 専属ケーキ屋さん4
http://m-seek.net/cgi-bin/read.cgi/silver/1043657425/
 です!!長いんですけど(大汗)よろしければ読んでやってください!!
 『愛人。』も頑張ります!!よろしくでっす!!
508 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月08日(木)11時20分15秒
レスの続きでっす♪

>はる〜か様
 なっち、処置室に乗り込みました(笑)
 旦那の胸で泣く梨華ちゃんが書きたかったのれす(笑)
 >すばらしい作品だと言うのがこの辺から垣間見られます。今後とも応援してます!
 ありがとうございます!!うれしいです!!
 がんばりますー!!

>チビウオ様
 うううー…卒業してほしくなかったー(泣)
 安倍さん、飯田さんの服やぶいちゃってんもぅ(笑)
 トロンボーン、わかりましたか?あれはけっこう重いんですYO…。

>token様
 ありがとうございます!!
 つーかすみません。圭ちゃんスペシャルってゆーか、なちけいスペシャルですね(大汗)
 そしてスレッドサイズの事!!ありがとうございました♪
 がんばりますので、どうぞよろしくっ!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 なちけいスペシャルになっちゃったんですが…いかがでしたか〜?
 スレッドサイズの容量、私も教えて頂くまで気付かなかったですよ(笑)
 がんばります!!

>ななしのよっすぃ〜様
 ありがとうございます!!
 あややの運命の人ですか…んっふっふっふっふっふっふ!!もーちょい、です!!
 どうぞお楽しみにッ!!うくくくくく…(←危ない)
 ああ、夏コン…行きてぇ〜!!
 スレッド容量、増えたみたいですね!!ありがとうでっす♪
509 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月08日(木)11時20分58秒
更にレスの続きですーはあとはあと

>桜乱様
 >よしこの気持ちわかるっ!わかるよ〜。
(O^〜^)<わかってくれる!?いえぇーい!!
 ケメ子さん、かっこよくなってましたか!!よかったー!!
 ありがとうございます!!なちけいスペシャル、いかがでしたか〜?

>サイレンス様
 ありがとうございます!!
 >実はすでに『赤き薔薇の騎士』を登場させる
 >作品を書いてます。スレに乗っけるかどうかは
 >クロイツさんの許しが出てから(もうOKもらったみたいですw
 >考えさせてもらおうと。
 >(ただ、そのまま登場って訳にはいかなかったので
 >名前を多少は変えましたけど…
 マジですか!?やったー!!
 名前そのままでも全然OKですよ!!どんどん使ってやってください!!
 ああ、楽しみだー♪
 がんばります!!ありがとうございます!!
510 名前:はる〜か 投稿日:2003年05月08日(木)17時22分52秒
なちけいSPだ〜〜!いいよ大人のカップル、お互いが励まし合ってる感が最高っす!
なっちの過去が明らかになりましたね。ちょっと暗くて。
実は子供の頃から運命のように、二人は出会っていたのですな。
運命の人というか、将来の夫婦なんですね。やっぱり恋人が最高のお薬のようで(笑
この頃梨華ちゃんは旦那の胸の中なんでしょうかねw

こんこん、誕生日1日遅れだけどおめでとさん!
511 名前:チビウオ 投稿日:2003年05月08日(木)20時20分44秒
なっちー!!!!!!!!!!!!!!!
すいません。圭ちゃんよりなっちに萌えました(死)

容量、増えたみたいですね。このままぶっ飛ばしてください(笑)
512 名前:とこま 投稿日:2003年05月08日(木)20時57分16秒
いい話やなぁ〜(T_T)
なちけいスペシャル!最高です!
513 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年05月08日(木)21時31分40秒
ぶっはぁぁぁぁぁぁ!!!(鼻血)
なちけいにくらいましたぁぁぁぁぁ!!!
いしよしヲタな自分ですが、今回のなちけいにはやられました(w
クロイツさん最高だYO!
514 名前:token 投稿日:2003年05月08日(木)21時46分16秒
>圭ちゃんスペシャルってゆーか、なちけいスペシャルですね(大汗)
全然問題なし。おーけい、おーけい。O.K 牧場ですよ。期待以上の出来ですYO。

>なっちの持ってるこの変な力がうつっちゃってたら…かわいそうだべ。
圭ちゃんじゃなくても、こんな事言われた日にゃあ、誰だってノックアウトですよ。
なっちも不幸な少女時代を過ごして来たんですねぇ〜。
なちけいで幸せな家庭を築いてください、と切に願わずにはいられません。(涙)

>スレッドサイズの事!!ありがとうございました♪
いえいえ、どういたしまして。
515 名前:サイレンス 投稿日:2003年05月08日(木)23時02分33秒
更新お疲れ様でした。
なちけいスペシャルだ〜。圭ちゃんかっこいい。
よっすぃの次くらいに(w
2人の絆ものすごい深いですね〜。

はい、乗っけさせてもらいます。書いてみて
自分で爆笑してしまったんで(w
516 名前:桜乱 投稿日:2003年05月09日(金)00時41分11秒
圭ちゃん生き返ってよかった・・・えっ?!死んでないって?(爆
圭ちゃん、死に際から生還してるキャラにも関わらず、
目が覚めた間もないのになっちとチューできる力があるなんて・・・
愛の力は恐ろしい・・・w

>なちけいスペシャル、いかがでしたか〜?
最高ッス!たまんないッス!(ぉ
甘々を見てて面白い!!

面会OKになった後の愛ちゅんの反応が楽しみなのはヒミツです。
ボロ泣きしそうな予感もなきにしもあらず・・・

次回も楽しみに待っておりまっすぅ〜♪
517 名前:謎の人 投稿日:2003年05月09日(金)09時52分36秒
なちけいきたーーーーー!!
なんつーか、小さい頃のなっちかわいいです。

おいら最初圭ちゃんが三途のか(ry
に居たかと思いました(殴
でも実は夢だった・・・ちょっぴり安心。
518 名前:チップ 投稿日:2003年05月09日(金)15時34分37秒
そうか…なっちとけーちゃんにそんな過去が…
なっちって…なっちってやっぱいいっすよねー最高よねー
と無償に思いました。
あぁ心が洗われる、真っ白な心で続き待ってましゅ。
519 名前:第五十七話 投稿日:2003年05月09日(金)20時14分04秒

 圭の目が覚めたと言う報告を聞き、全員が胸を撫で下ろした。
 見舞いに行きたいと全員が思っていたが、圭が拒否した。
 『弱ってる姿を全員の前に晒すなんて、絶対嫌よ。』と言ってきかないのだそうだ。
「本当に、圭ちゃんは意地っ張りのカッコ付けだべさ。」
なつみは苦笑しながら、泣きじゃくる愛の頭を撫でる。
「ホラ、もう泣かないの。圭ちゃん無事だったんだし…それに、高橋のせいじゃないべさ。」
「で、でもぉ、私が不甲斐無いからぁ…!!」
「データ見せてもらったけど、高橋は立派に戦ってたべ?」
「んあ、そうだよ高橋。」
真希も反対側から愛の頭を撫でる。
「ごとーが初めて一人で戦った時は、あんな厳しい場面じゃなかったよ。」
「そうだべ。よくやったべ、高橋。」
「うああああああああああああああ!!!」
なつみと真希は顔を見合わせてくくっと笑い、それから愛を抱きしめた。
 しばらくそうしていると、真里が司令室に入って来た。
「お?高橋、何泣いてんだよぉ〜!」
真里も愛に抱き付こうとするが、真希が片手でそれを阻止する。
「…やぐっつぁんは駄目。」
「な、なんでだよっ!」
「ごとー以外に抱きついたりしちゃ、駄目。」
520 名前:第五十七話 投稿日:2003年05月09日(金)20時14分39秒
「なんだよ、自分は良いのかよっ!」
「・・・・・・ごとーは、良いの。心の中がやぐっつぁん一色だから。」
「な、なんだよソレ…じゃ、いいもん!お豆ちゃんに抱きつくもん!」
「はい!?」
「お豆ちゃーん♪」
いきなり自分の名前が出た上、いきなり抱きつかれたお豆ちゃんこと新垣里沙は飛び上が
る。
「や、矢口さん!?」
「お豆ちゃんカワイイ〜♪」
そこで、里沙は気づいた。
 真希の、物凄い視線に。
(お、OH!?)
とりあえず目線を逸らしてみたが、視線が突き刺さるように里沙を襲う。
 しばらくは、背後に気をつけなければいけなくなりそうな予感がした。
521 名前:第五十七話 投稿日:2003年05月09日(金)20時15分12秒

****************************************

 手を重ね合い、組む。
 ダイレクトに伝わってくるひとみの手の温もりに、梨華はゆったりと寄りかかっていた。
「保田さん、目覚めたってね。」
「うん…よかった。」
ことん、とひとみの肩に頭を置く。
 場所を緊急処置室前から梨華の部屋に移し、丁度五時間目。
 圭が目覚めた安心感と、泣けるだけ泣いた気だるさが混ざって、梨華は瞬きをするのも
ダルそうなくらいにぼーっとしていた。
 身体の力を全て抜き、全てをひとみに委ねるように寄りかかる。
 ひとみは梨華と付き合う以前に、梨華と手が触れた時のようなときめきを感じていた。
「…ねえ、ひとみちゃん?」
「何?」

「ホストクラブ、どうだった?」

ひとみはぎくりと、一瞬だけ身体を強張らせる。
「…な、なんで?」
「気になるじゃない。やっぱり。」
「・・・・・・そ、そんな大した事はなかったよ?」
「もーちょっとで指名されそうな所まで行ったのに?」
「なッ!!…なんで!?」
「わたしの仕事、忘れたの?」
 そうだった。
 梨華は通信士。悪魔が出現して出撃になってからも、繋げっ放しだった通信を拾って記
録していたのは梨華なのだ。
「…確か、『次回は指名するから』とか言われてたわよね?声からすると、三十代後半か
ら四十代前半の女性に。」
「な、なんで声だけでそこまでわかるの…?」
「毎日毎日、通信士として働いてるとね、相手がどんな人か…声を聞くだけでわかるよう
になるモンなのよ。」
「す、すごいね。」
522 名前:第五十七話 投稿日:2003年05月09日(金)20時15分46秒
「そんな事よりも…ひとみちゃん?」
「・・・・・・ハイ。すみません。ごめんなさい。」
 梨華は、ふぅ、とため息を一つ吐く。
「…ま、お仕事なんだから仕方ないわよね。」
「り、梨華ちゃんっ!!」
「でもね、デレデレし過ぎよ。」
「し、してないよっ!!デレデレなんて!!」
ジト目を向ける梨華。
「本当だってば!!…それにあたし、早く帰りたかったんだよ!!なんか皆怖いし!!」
「…怖い?」
「うん!」
ひとみは、梨華の手をきゅっと握る。
「何十万とかするお酒とか、ほいほい頼んじゃうし。財布から何百万と出てくるし。」
「…そ、それはすごいわね…。」
「でしょ!?それなのに…みんなそれが普通、みたいにしてるしさ…。」
ひとみの声が、だんだん心細そうになって行くのを聞いて、梨華は頭を上げた。そして今
度はひとみの頭を引き寄せる。
 ひとみはその力に逆らわず、梨華の胸に頭を預けた。
「…なんか怖かった。しかも寒かった。」
「大変だったのね…。」
「梨華ちゃんに、こうしてもらいたかったよ。ずっと。」
「…ひとみちゃんてば。甘えん坊さん。」
「まぁね。…こんなに甘えるのは、梨華ちゃん限定だけど。」
今度は梨華が、ひとみを包み込む。
 この後、三十分後に召集がかかる。
 それまでの間、二人はこの体制のままだった。
523 名前:第五十七話 投稿日:2003年05月09日(金)20時16分48秒

****************************************

 召集がかけられ、ハロー!プロジェクトのメンバー全員が司令室に集まる。
 圭の姿も見える。どうやらみちよを説き伏せて、無理矢理ベッドから出て来たらしい。
小さな身体で圭を支えるなつみの姿が、なんだかとっても微笑ましい。
「…新事実が、いくつか発覚したんや。」
 裕子は立ち上がってそう言い、視線をメロン記念日に移す。するとまず、めぐみが立ち
上がった。
「んっとぉ…実はですねぇ、ミカさんがターゲットの高校の名簿を持って来てくれたんでぇ、
そこに書いてある人たちの事をちょっと調べてみたんですよぉ。」
めぐみが手元のパネルを操作すると、全員の前にウィンドウが開く。そのウィンドウには、
約三百人以上の名前が表になっていた。
「…全校生徒数、これだけ?ずいぶん小規模な学校ね。」
圭の言葉に、めぐみはにへ、と笑う。
「はい!おかげでちょっと助かりましたぁ♪」
「そうですね…これで全校生徒数が千人超えてたら…大変ですね。」
里沙の言葉に、メロン記念日全員がこくこくと頷く。
「三百人ちょっとでも、十分大変だったけどね…。」
「マサオはほとんど何もしてないじゃん。」
「そうだよぉ。雅恵が出撃して、帰って来た時にはほとんど終わってたもん。」
「うぐっ!」
あゆみとめぐみに言われ、雅恵はおとなしく黙る。そんな中、瞳がパネルを操作した。す
ると、表の三分の一近くの名前が緑に染まる。
524 名前:第五十七話 投稿日:2003年05月09日(金)20時17分22秒
「今、名前の色が変わった三百三十二人中の百五十三名。この百五十三名が、借金を抱え
ている家庭の子供です。」
瞳の言葉に、裕子は顔をしかめる。
「うっわ〜。こんなに?世の中、マジで不景気やなぁ。」
あゆみが更に、手元のパネルを操作する。
 すると、緑に染まった名前の内の十数名の名前が…赤く点滅し始めた。
「これは?」
圭織の問いに、あゆみは言う。

「ターゲットに『借金をさせられてる』と確定した人物です。」

『な…ッ!!』
全員がうめき声を上げた。するとココナッツ娘。のミカが挙手をする。
「ワタシの調査で、ハッキリしまシタ!ターゲットは、『イジメ』をしているのデース!!」
ミカは神妙な顔のまま続ける。
「最初はワタシの推理でシタ。『ターゲットの借金額が少ないのは、別の人物に代わりに
借金をさせているのではないカ?』と…。」
「…それが、ビンゴだった、と。」
「その通りデース!!」
あゆみが深いため息を吐いた。
「…ミカさんの推理は、バッチリ当たってました。ココナッツ娘。さんとメロン記念日の
調査の結果、この赤く点滅してる名前の人物は…ターゲットに借金をさせられてるって確
定したんです。」
「・・・・・・な、なんてヤツなんれすか…チチェリーナさん(仮名)の娘…。」
希美が呻くように言った直後、あさ美がおずおずと挙手をした。
「ん?どうした?紺野。」
「…あの、ちょっと…今の話とは関係ないかも知れないのですが…いや、あるかも知れな
い…。」
「歯切れ悪いね、紺野。どしたの?」
圭織に促されて、あさ美は立ち上がる。
525 名前:第五十七話 投稿日:2003年05月09日(金)20時18分02秒
「…実は、先ほど安倍さんから頂いた『ヨシタカ』さんのデータ…調べてみたんです。」
「ん?なんかわかったんだべか?」
あさ美はこくりと頷いた。
「あの『ヨシタカ』さんの住んでるらしいマンション…女性専用物件なんですの。」
「「「えぇ!?」」」
ひとみ・なつみ・真希の三人が声を上げる。
「…って事は、ヨシタカさん…女と一緒に住んでるって事!?」
ひとみの言葉に、あさみが首を横に振る。
「あの物件、『男子禁制』でしたわ。男の方は、住人のお友達でも絶対に入れないと言う
事になってますの。」
「で、でもヨシタカさん、ずいぶん堂々と入って行ったべ!?」
なつみは腕を組んで、考え込む。
「それに、表札にもちゃんと名前書いてあったし。」
「なんで書いてありました?」
「フジモト・ヨシタカって。」
「・・・・・・。」
あさ美はぱちぱちとキーボードを打つ。すると全員の前に、漢字四文字が表示された。
「…こんな字じゃ、ありませんでした?」
「あ、そうそう。この字だべさ。」
526 名前:第五十七話 投稿日:2003年05月09日(金)20時18分33秒
あさ美は、言った。

「…色んな所に忍び込んで、調べて見ました。この方、正真正銘女性ですわ。」

「「「嘘ォ!!!」」」
なつみ・ひとみ・真希は、同時に立ち上がって叫んだ。
「あ、あんなにカッコイイのに…!?」
「…いや、でも…吉澤さんとか後藤さんとか安倍さんも、女には見えなかったし…。」
「んあ、ヨシタカさんは、別格なんだよ〜!!…し、信じられない…!!」
「更にこの方、この『借金させられてる方々』の中の一人と知り合いみたいですわ。」
『マジで!?』
「完璧です。」
 全員が全員、ウィンドウを見つめて呆然とする。

『藤本美貴』

 ウィンドウには、そう表示されていた。
527 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月09日(金)20時19分15秒


 ミキティ、参上。
 あー、昨日のうたばんのメロン記念日…最 高 で す た 。

>はる〜か様
 ありがとうございます!!
 なちけい…実はかなり好きなので、力入りまくってました(笑)
 >運命の人というか、将来の夫婦なんですね。やっぱり恋人が最高のお薬のようで(笑
 そうですねぇ〜♪ぶちゅっとぶちゅっとしてますしね〜(爆笑)
 しかも今回、おとーさんてば治ってないのに無理してます。かっこつけです(笑)
川o・-・)<十六歳です!完璧です!!

>チビウオ様
 >すいません。圭ちゃんよりなっちに萌えました(死)
 元なちヲタなんで…どうしてもなっちに比重が行ってしまう…(笑)
(●´ー`)<ありがとうだべ…はあとはあと
 ブッ飛ばして参ります!!がんばります!!

>とこま様
 ありがとうございます♪
 なちけい、何気にマイナーなので反応がすごく怖かったです(笑)
 がんばります!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!そう言って頂けるとマジ嬉しいです!!
 …もしかしたらなちけい好きさんがちょっと増えましたでしょうか(笑)
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>token様
 ありがとうございます!!よかったぁ〜!!
 最初は保田さん一人で一話引っ張る予定だったのですが、知らぬ間になっちが…(笑)
 なっちは『理想の家庭』を築くための準備、ばっちりです(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくっ!!
528 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月09日(金)20時19分58秒
レスの続きでっすはあとはあと

>サイレンス様
 >なちけいスペシャルだ〜。圭ちゃんかっこいい。
 >よっすぃの次くらいに(w
( `.∀´)<ホホホ!!吉澤の次…って事は、後藤には勝ったわね!!
 圭ちゃん、何気に大好きなのれす。卒業…まだ実感がわかない…(泣)
 >はい、乗っけさせてもらいます。書いてみて
 >自分で爆笑してしまったんで(w
 読みたいっ!!楽しみにしてます!!

>桜乱様
 ありがとうございます!!
 >目が覚めた間もないのになっちとチューできる力があるなんて・・・
 >愛の力は恐ろしい・・・w
 ヤッスーはすごいのれす(笑)今回はもう会議出てるし(爆笑)
 愛チュンの反応…ちょ、ちょっと物足りなかったかもー(大汗)
 がんばります!!

>謎の人様
 トロンボーン仲間ハケーン!!
 なっちは天使ですから。ミニなっちはマジで天使ですから(爆笑)
( `.∀´)<…アタシも一瞬、三途の川かと思ったわよ…。
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>チップ様
 なちけい書いてると、なんだか昔のなちヲタ魂が目を覚まします(爆笑)
 なっちは天使。なっちは天使。なっちは天使。なっ(ry
 ありがとうございます!!がんばります!!
529 名前:タロイモ 投稿日:2003年05月09日(金)20時41分28秒
昨日のうたばんのメロン記念日最高でした。
それにしても柴ちゃんと対戦したあの少年、柴ちゃんのことを
「普通」ってどういうことだよ!
まあでも柴ちゃんかわいかったからいいですけどね。
530 名前:token 投稿日:2003年05月09日(金)20時48分56秒
更新お疲れさまです。
なるほど、ミキティだったんですか。圭ちゃんにみとれて正直気づきませんでした。(笑い)

さっきコンビニで『さいたまスーパーアリーナ ライブ・ドキュメント速報』と言う雑誌を
買ったのですが、アンコール曲の中でのなちけいのキスシーンが、ばっちし載ってます。
今からまた、第五十六話を読み直そうと思います。
531 名前:チビウオ 投稿日:2003年05月09日(金)20時51分33秒
うたばん私の住んでる県ではやらないもーん(涙)

ミキティー!!!!!かなり楽しみです!!!

ひそかにやぐごまに萌えましたよ!!!
ガキさん(久しぶりかも・・・)、お疲れ様です(笑)
532 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年05月09日(金)21時54分09秒
みきてぃ〜登場だぁ!!
意外な登場のしかたにビク〜リデ〜ス!!!
何何一体どうなってるんだYO!
どきどきです!ワクワクです!!
次回更新も頑張ってくださ〜い☆
533 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月09日(金)21時56分56秒
ミキティついに登場ですか!!
うーん…あややと絡む日が来るのでしょうか…ドキドキです。
534 名前:はる〜か 投稿日:2003年05月09日(金)22時28分35秒
お、出てきましたねミキティー。初っぱなから衝撃的な内容ですが。

さて、最高のお薬で九死に一生をえた、圭ちゃん。安心しました。
ちょっと無理してますが。本当にかっこつけすぎっす(笑
よっすぃも自分の不安をうち明けられたようなので、良かった良かった。

さらに凄いのが・・・・悪の中の悪ですか?チチェリーナさん(仮名)の娘は。
ちゃんと更正させなくては・・・

昨日のうたばん、良かったですね。相変わらずの扱いでしたが(笑
柴ちゃんを普通の人と一括できるあの少年、最強ですよw
うたばんと並んで、マシューの方でもメロンがいい味を・・・こちらも最強ですた。
535 名前:桜乱 投稿日:2003年05月09日(金)23時11分54秒
み、みきすけキター!!
ヨシタカと読むとは・・・やりますなぁクロイツさん(←何様!?
男装みきすけは、かなりカッケー!!
それも女を手玉にするとは・・・似合いすぎ(爆

>愛チュンの反応…ちょ、ちょっと物足りなかったかもー(大汗)
いえいえ。カワイイ反応だから許しますっ♪(←またまた何様?!

この更新速度・・・見習いたいわぁ・・・でも・・・ムリ(ぇ
それでは、次回も楽しみに待ってまぁ〜すっ♪
536 名前:サイレンス 投稿日:2003年05月10日(土)00時33分50秒
更新お疲れ様でした。
ミキティだったんだ。う〜んそりゃあわからないですw

クロイツさん、ついに、やっとメロン覚えましたよ。
柴ちゃん、斎藤さん、大谷さん…あれ、後、一人誰だ?(涙
まだ覚えてないみたいです。読み返して覚えなおします。

次回もがんばってくださいね。
537 名前:本庄 投稿日:2003年05月10日(土)13時50分52秒
お久しぶりっす。
風邪こじらせて急性気管支炎になり死に掛けてますた…。
今年の風邪はタチ悪いみたいなんでクロイツ様もお気をつけくださいです。

つうかなちけい!!PCの前でニヤついてしまいましたよ〜。
やっぱこの二人大好きっす。
よっすぃ〜に甘える梨華ちゃんもかわいいし、
お豆ちゃんの>(お、OH!?)も笑えるし。
クロイツさん天才っす!

さて、ヨシタカさんはミキティですたか…。
どうなる次回!?
538 名前:第五十八話 投稿日:2003年05月10日(土)17時22分41秒

 「ガサ入れカッケー!!」
いきなり叫びだしたひとみの首に、雅恵の鎖が絡みつく。
「やかましいッ!!黙ってやれ、黙ってッ!!」
「ぐ、ぐるじ…ッ!!マジぐるじい…ッ!!」
雅恵はため息を吐いて、肩をすくめる。
「まったく、これだからヘタレは…。状況考えて行動しろってんだよね。まったく。」
「ゲホッ!ゲホッ!!…しゃ、シャレんなってねーぞ大谷ちゃん!!マジ死ぬかと思った
よ!?」
「やかましい。隠密行動中に叫ぶよーなヘタレには良い薬だっつの。」
するとひとみは、ハッと鼻で笑う。
「大谷ちゃんこそ、ヲトメゴコロ☆のわからないヘタレじゃん!」
「な、何ッ!?」
雅恵は顔に青筋を立てる。
「この私のどこが『ヲトメゴコロ☆のわからないヘタレ』だ!?私ほどヲトメゴコロ☆を
理解してるオトコマエはいないと、ご近所でも評判なんだぞ!?」
ご近所とはどこなのか…果てしなく気になる。
 しかし、(自称)男(前)・吉澤ひとみはまたしてもハナで笑う。
「まだまだだね、大谷ちゃん…!!
 『ターゲットの自宅を大捜索(専門用語で『ガサ入れ』)を、本人の立会い無しにやっ
てのけるなんて言う、マトモに生きてたら絶対できそうにない事をやってのける際に、胸
やら腹やらに湧き起こる、甘く切なく酸っぱぁい感情に急き立てられて思わず叫んでしま
うヲトメゴコロ☆』
 …それを理解できずに、何がオトコマエだ!!」
「はうあ!!!」
 雅恵がのけぞり、そして急に力を失ったかのように床に座り込む。
539 名前:第五十八話 投稿日:2003年05月10日(土)17時23分23秒
「く…ッ!!…そう…どすか…やっぱりウチは…あんさんには勝てへんどすえ…。」
何故だかいきなり怪し気な方言になる雅恵。
「ハッ!小僧ごときがワシに楯突くからじゃけえ!」
つられてひとみも怪し気な方言になる。

『アホかお前らァ!!!』

 ウィンドウが開くと同時にそんな怒鳴り声が聞こえ、それと同時に二人の身体に電流が
走る。
「「うぐはぁ!!!」」
 全員を襲う痛みに、二人はまるで海老のように飛び上がる。
『無駄口叩いてないで、サッサと探さんかゴルァ!!』
『な、中澤さん!!何ですかその怪し気なスイッチは!!』
「ああっ!!梨華ちゃん…!!」
愛しい人を見つけたひとみが、ウィンドウに手を伸ばす。
『ひ、ひとみちゃん!?…ちょっと中澤さんっ!!何をしたんですか!?』
「ああ…あたしの愛天使…!!」
ちょっぴりピヨってるひとみ。
『ああ、堪忍な石川。…せやけどオマエの旦那が、チチェリーナさん(仮名)の娘の部屋
に放置してあったスケスケパンツ(使用済み)に見とれてたんでな。』
「んなぁッ!!!?ちょ、中澤さ…ぐあぁッ!!!」
ひとみはガバッと起き上がり、裕子に抗議しようとしたが…また電流が流れて来たのでで
きなかった。
『・・・・・・馬鹿。』
「ち、違ッ…!!」
ウィンドウは無情にも閉じられた。
「ぶっははははははははははははは!!信用ねぇでやんの────────────!!!」
「やかましいッ!!」
540 名前:第五十八話 投稿日:2003年05月10日(土)17時23分54秒
『お、柴田ー!大谷が、チチェリーナさん(仮名)の娘の部屋に放置してあったブラ(使
用済み)に見とれとるでー♪』
「何ィ!!ちょ…ぐがはぁッ!!」
雅恵の身体にも電流が流れる。そして雅恵の目の前に、あゆみの顔が映し出されたウィン
ドウが開く。
『・・・・・・アホ。』
「ちょ、待てオイあゆ!!私は…」
またしても、ウィンドウは無情に閉じる。
「ぎゃっはははははははははははは!!大谷ちゃんも信用ねぇ────────────!!!」
「うるせぇぞヨッスィー!!」

『あんたら、何やってんだよッ!!真面目にやれッ!!』

「「『ほえあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』」」
圭織の怒鳴り声と共に、ひとみ・雅恵・裕子の悲鳴が響く。どうやら三人同時に電流が流
されたようだ。
『…ったく、隙あらばサボろうとするんだから!このヘタレ三人組は!!』
 そんな騒ぎを横目に、一人せっせと働く人物がいた。
「・・・・・・。」
 無表情で無口な、現代の忍者…小川麻琴。
「…飯田さん。見つけました。」
麻琴が、手に持っているものを見せると…圭織はにっこりと微笑んだ。
『すごい!やったぁ!!さすがだね、小川!!』
「いいえ。大した事ではありません。」
新たにウィンドウが二つ開く。
『すごーい、小川ッ!ひとみちゃんなんかよりも遥かにカッコイイわッ!!』
「梨華ちゃん!!?」
『本当!偉いよ、小川さん!マサオなんかよりも遥かに素敵ッ!!』
「あ、あゆッ!?」
ショックを受けるひとみと雅恵。麻琴はちょっとだけ照れくさそうに頭をかいた。
541 名前:第五十八話 投稿日:2003年05月10日(土)17時24分31秒

****************************************

 チチェリーナさん(仮名)の娘の部屋から出て来たのは、十数枚の写真とネガだった。
「…うわ。すっごいなー。」
亜依がちょっと顔をしかめる。
 そこに写っていたのは…その十数人の『弱み』。
 ある者は万引き現場を。またある者は、援助交際の決定的場面を。
「…コレで、脅してたんれすね…。」
希美は真っ青な顔色をして、ハンカチで口元を押さえていた。
「…どうした?のの。」
「き、気持ち悪いのれす…。その写真、いろんな人のいろんな『念』がいっぱいついてる
のれす…。」
亜依は希美の背中を押し、写真から離れる。
「どうする?保健室行くか?」
「…だ、大丈夫なのれす。あんまり近付いたりしなければ…。」
亜依は希美の肩を抱き、支えるようにして部屋の隅まで移動した。
 それを横目で見ながら、圭織は言う。
「…これでハッキリしたわね。」
「で、どうするの?」
圭はため息混じりに言う。
「チチェリーナさん(仮名)から頼まれてるのは、娘の素行調査のみよ。」
「…そうなんだよねぇ。」
 つまり、『ホストに入れ込んでるのは本当です。更にそのホストに貢ぐ為に同じ学校の
生徒を脅し、金を巻き上げてます』と言う内容を文書にし、渡せばそれでオッケーなのだ。
「だけどそれじゃ、あまりにも後味悪過ぎだべさ。」
「そうだよ!!…それにこの脅されて借金させられてる子達、可哀想じゃん!!」
542 名前:第五十八話 投稿日:2003年05月10日(土)17時25分01秒
なつみと真里の言葉に、圭織も考え込む。
 そして、ぽんっと手を打った。

「そーだ!!チチェリーナさん(仮名)に報告してお金もらってから、『追加料金払えば
娘を止めてやる』って交渉すりゃ良いんだ!!」

「おお!その手があったか!」
「んあ〜。かおりん、商売人だねぇ〜。」
「モチロン!!タダ働きなんてできる程、ウチに余裕はないんだモン☆」
ビシッと親指を立てる圭織に、拍手が起こる。
「でもさー、圭織って…一般人相手に交渉すんのは苦手なんだよねー…。」
「同じく。」
裕子も『降参』と言わんばかりに両手を挙げる。
 すると、りんねがにこやかに挙手をした。
「それならば、私どもがやりますわ。慣れてますから。」
「「りんねさんの言う通りですわ。」」
「ホホホ!よろしくてよ、あさみにまいッ!!」
 そしてまた(何故か)拍手が起こる。
 そんな中で、ひとみはちらりと梨華を見る。
(・・・・・・怒ってるなぁ。)
 梨華はバリバリ『怒ってますオーラ』を発していた。
543 名前:第五十八話 投稿日:2003年05月10日(土)17時25分33秒

****************************************

 「だーかーらぁ!!誤解なんだってぇ!!」
「・・・・・・知らない。」
「なんだよ、中澤さんの言う事の方を信じるの!?あたしよりも!?」
「・・・・・・知らない。」
「…り、梨華ちゃんってばぁ!!」
だんだん情けなくなる声に、梨華はふぅ、とため息を吐いた。
「…わかってるわよ。アレは中澤さんのシャレにならないジョークなんだって事は。」
「梨華ちゃんッ!!」
「だけどッ!!」
梨華はビシッとひとみを指差した。

「…家捜しの、クローゼットとチェストの担当してたのはひとみちゃんだったんですって?」

「うぐっ!…は、はい。」
「しかも立候補だったとか?」
「・・・・・・。」
「答えなさいッ!!」
「は、はい。立候補しましたッ!!」
梨華は深いため息を吐く。
「・・・・・・なんで、そうなのかしらね。」
「へ?」
怒鳴られると思ってたひとみは、梨華の反応に拍子抜けしたように驚く。
「わたしだけじゃ、満足できないの?」
「ま、満足してるよっ!!十分!!」
「それならなんで、他の人のチェスト覗きたいなんて思うのよ。」
「べ、別に覗きたかったワケじゃないしッ!!ただ、なんとなく目に留まったから立候補
しただけでッ!!」
「・・・・・・本当にぃ〜?」
「本当本当ッ!!」
必死の形相なひとみに、梨華はもう一度ため息を吐く。
544 名前:とこま 投稿日:2003年05月10日(土)17時25分59秒
誰かガキさんの背中を守ってあげたほうが・・・(^_^;)
美貴ティが登場ですか?
「よしたか」と読めないこともないだけにクロイツ様の頭脳には恐れ入りますm(__)m
545 名前:第五十八話 投稿日:2003年05月10日(土)17時26分33秒
「…しょうがないから、許してあげる。」
「梨華ちゃんッ!!」
ひとみに抱きつかれて、ぽつりと梨華は漏らす。
「・・・・・・わたしのチェストは、覗きたいって思った事、ある?」
「ない。」
「・・・・・・。」
「い、いやッ!!だってさぁッ!!」
ひとみは真っ赤になって、梨華を抱きしめる腕の力を強める。

「梨華ちゃんだったら、あたしはその…下着よりも中身が気になるとゆーか…。」

梨華も真っ赤になって、ひとみにしがみつく。
「いやっ!!なんつーか、そんな変な意味じゃ…ないこともないけどッ!!」
「・・・・・・。」
「む、無理強いはするつもりないしッ!!だから安心…されると悲しかったりもするんだ
けど…って、何言ってんだよあたしはッ!!」
「・・・・・・。」
「…り、梨華ちゃん?」
梨華は上目遣いにひとみを見て、ぽつりと言った。
「…ひとみちゃんの、えっち。」
ひとみは、何も言い返せなかった。
546 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月10日(土)17時29分58秒


 ヨッスィー、本音が大暴走ッ!!
 最近笑い所がないなぁ〜、と思ったんで、今回ちょっぴり作ってみよーかと努力したん
ですが…いかがでしたでしょうか?
 そして、前回発覚したヨシタカの正体ッ!!
 『自分はとっくの昔に「コイツがミキティだ」って気付いてたよ』って方、いらっしゃ
いませんかー?

>タロイモ様
 最高でしたよねっ!!つーか生茶くん。あの前に『好みのタイプは普通の子』とか答え
てませんでしたっけ?…って事は柴ちゃん好みなのか!?とか思ったりして(爆笑)
 大谷さんの視線が怖そうですねぇ(爆笑)

>token様
 ありがとうございまっす!
 『さいたまスーパーアリーナ ライブ・ドキュメント速報』…私は手に入りませんでし
た…(泣)なちけいキス写真は、ネットで拾って持ってるんですが(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>チビウオ様
 おおう、そうなんですか(汗)でも私、こないだうたばん見れたのは奇跡的だったんで
すYO。いつもは全然うたばんチェックしてないんで(笑)
 ひそかなるやぐごま、気付いていただけましたかっ!!よかったー!!
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>匿名匿名希望様
 ミキティは衝撃的に出現させようと、ずっと思っておりました(笑)
 びっくりして頂けて、うれすぃ〜です♪
 ありがとうございます、がんばります!!

>名無し読者様
 うふふ…あややがどう出るか…楽しみにしててくださいっ!!
 つーか次回、ミキティが頑張る予定です!!どうぞよろしく!!
547 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月10日(土)17時30分31秒
レスの続きでっすはあとはあと

>はる〜か様
 最近『衝撃的』に重点を起きすぎてましたね(大汗)
 今回は笑える話にしようとがんがりますた(笑)
 ってなワケで、ヨッスィー&マサオ君の出番です(爆笑)
 てゆーかチチェリーナさん(仮名)の娘よりも、圭織さんの方が悪党に見えるのは何故…?
 ありがとうございます!!がんばりまっす!!

>桜乱様
 ありがとうございます!!
 >それも女を手玉にするとは・・・似合いすぎ(爆
 ですよね!?似合いますよね!?
 実は私、ミキティにミスムンの男役をやってほしくてたまらないんですが(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>サイレンス様
 わかりませんでしたか〜♪うっふふふふふふはあとはあと
 >まだ覚えてないみたいです。読み返して覚えなおします。
 覚えてくらさい…。・゚・(ノД`)・゚・。村っち…。・゚・(ノД`)・゚・。
 がんばります!!どうぞよろしくっ!!!

>本庄様
 お久しぶりです!だ、大丈夫ですか!?
 私も気をつけますが…お大事になさってくださいねッ!!(大汗)
 >クロイツさん天才っす!
 いや、そんな…ありがとうございます!!うれしいですぅ〜(感涙)!!!
 がんばりますねっ!どうぞよろしくでっす!!

>とこま様
 確かにガキさんが一番ピンチかもですね(爆笑)
 美貴、と書いてヨシタカ…友人がモデルです。名前だけなら女に間違えられる友人がお
りまして(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!
548 名前:チビウオ 投稿日:2003年05月10日(土)18時55分44秒
お疲れ様です。

よっすぃ〜・・・暴走してるなぁ(笑)
大谷さんも面白かったです。
裕ちゃんがところどころ出てきて久しぶりだと思ったのはどうしてでしょう(死)
549 名前:token 投稿日:2003年05月10日(土)21時18分37秒
中澤さん、酷い。アンタは鬼や!その鬼に躊躇なく電撃攻撃できる圭織って・・・。
それに引き替え、あいぼんのさりげない優しさがいい感じっすねぇ。
でもなぜオトコマエさんにヘタレが多いんでしょうか?

>ミキティにミスムンの男役をやってほしくてたまらないんですが
あたしも見てみたいっす。ごっちんのパート引き継げば実現の可能性大ですね。

550 名前:チップ 投稿日:2003年05月10日(土)22時49分16秒
あぁ…苦しい…笑った…ヘタレトリオ最高!!
そして私の心のダーリン☆マコカッケェー!
なんか叫びたくなります(ヤメときなさい
ミキティも出てきたしこれからどーなんのかホンット楽しみすぎて歯が抜けます。

551 名前:サイレンス 投稿日:2003年05月11日(日)00時07分13秒
更新お疲れ様でした。
裕ちゃんのいたずら自分は好きですが…
やっぱり本人たちには笑えないようですよね。
…でも、必死なよっすぃーちょっとよかったです。

次回の更新もがんばってくださいね。
552 名前:297 投稿日:2003年05月11日(日)00時07分28秒
うぉーーー
またまた忙しくて久しぶりに来たら更新進んでる〜(嬉しいんですよw
しかもミキティキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
あややとどうなるのか楽しみです(w

しっかし、よしたかですか…なるほどぉ、読める読めます(w
自分の周りにも間違われやすい名前の人いるので。・゚・(ノД`)・゚・。
続き気になります(wがんがってください!
553 名前:タロイモ 投稿日:2003年05月11日(日)01時12分54秒
「ヘタレ三人組」最高でした。柴ちゃんと梨華ちゃんの反応にもかなり笑えました。
”ヨシタカ=美貴”実は薄々そうではないかと思っていました。
愛人を読んでいる時にミキティのCDが隣にあったので(笑)
前回は愛人の感想を書いていないことに後で気がつきました。
大変失礼いたしました。(大汗)逝ってきます。
554 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年05月11日(日)09時51分21秒
梨華ちゃんの最後の一言・・・は、鼻血が。
よっすぃ〜もっと暴走して!!

朝から幸せな気分になりました♪
ありがとですクロイツさん☆
555 名前:第五十九話 投稿日:2003年05月11日(日)15時41分07秒

 りんねから交渉成立、との報告が来た瞬間から、ハロー!プロジェクトは動き出した。
 喫茶店で向かい合って談笑する男女を、真希・真里・あさ美の三人は盗み見ていた。
「チチェリーナさん(仮名)の娘と…そ、それから…アレが『ヨシタカ』さん…!?」
「な、何アレ。本当に女ぁ!?」
あさ美と真里は驚きの表情を見せる。
「んあ〜。信じられないでしょ?アレが女だなんて…。」
真希の言葉にあさ美はこくこくと頷き、悔しそうに拳を握る。
「まさに完璧…!!くっ!紺野あさ美、『完璧勝負』に初めて負けました…!!」
「「何ソレ。」」
「それはさておき。」
立ち直りの早いあさ美。
「もーそろそろ、合図を送らなくては。」
「んあ。」
 真希はすっと、ポケットからクラッカーを取り出す。
「待ってよごっつぁん!やっぱごっつぁんは席外した方が良いんじゃないの!?もしバレ
ちゃったら…」
「んあ、大丈夫だよやぐっつぁん。ごとーはまだ、ターゲットに顔覚えられてないからね。」
「…でも、ターゲットは『SUNDAY』のお客様なんでしょう?後藤さんの顔を覚えて
いらっしゃるかも知れませんわ。」
「だいじょーぶ。店内暗いし、ごとーはターゲットの席には近付かなかったから。『マキ
オ』って新人ホストが入ったのは知ってるだろうけど、顔は知らないと思うし。」
「そうなんですか…。」
釈然としない顔の真里とあさ美に、真希はふにゃ、と笑って見せる。
「ま、ヨッスィーはヘルプについてたし、完全に顔覚えられてるだろうけどね。
 ま、時間もないし…行くよ。」
556 名前:第五十九話 投稿日:2003年05月11日(日)15時41分39秒
「…わかった。」
「了解ですわ。」
 真希と真里が、同時にすーっと息を吸う。

「「紺野、お誕生日おめでと────────────────────────!!!!!」」
すぱぱぱぱ〜〜〜〜〜〜んッ

 店中の客の視線が、三人に集まる。
 もちろん、ターゲットの視線も。
「もう十三歳か、紺野ー!!早いなぁー!!」
「んあ〜、早いねー!!ついこないだ生まれたと思ったのにぃー!!」
「ありがとうございまーすっ!!完璧でーっす!!」
真希が、一瞬だけ『ヨシタカ』に視線を送る。
 それが、合図だった。
557 名前:第五十九話 投稿日:2003年05月11日(日)15時42分50秒

****************************************

 まず、圭織と裕子は『ヨシタカ』こと藤本美貴に連絡を取った。
『あなたの客が、あなたの為に脅しをして金を巻き上げてるのよ。』
『その脅されてる相手の中には、あんたの友達もおるんや。』
 その『脅されてる友達』の名前を聞くなり、美貴の顔は青くなった。
 そして、全てを話してくれた。
「…なんかなぁ…どっちに転んでも後味悪い結末になりそうや。」
 瞳の膝枕に頭を落としながら、裕子は眉をひそめた。
「どう言う事ですか?」
「…藤本美貴はな、そのターゲットに脅されてる相手の為にホストをやってるようなモン
やったんや。」
「えぇ!?」
「惚れとるんやって。その『友達』に。」
「・・・・・・。」
瞳は優しく、裕子の髪を撫でる。
「自信をつけたかったんやて。『男よりもカッコイイ』とか『女でも女にモテる』とか…
そーゆー事になれば、その『友達』が振り向いてくれるかも知れんって思ったんやて。」
ぱしん、と、藤本美貴の写真を指で弾く。
「…泣いとった。コイツ。」
「・・・・・・。」
「結果的に自分が『友達』を苦しめたんだって。自分を責めて、泣いとった。」
「裕子さん…。」
558 名前:第五十九話 投稿日:2003年05月11日(日)15時43分21秒
裕子はむくっと起き上がり、今度は瞳を抱き寄せる。

「…アレやな。目の前で女に泣かれるのは…辛いモンやな。」

「・・・・・・。」
「いてッ!!コラ、ひとみん!!つねるなッ!!」
「・・・・・・。」
「な、何怒っっとんねん。ひとみん。」
「別に。」
瞳はぐいっと裕子を押して、裕子の腕から抜け出した。
「え!?ちょ、ひとみん!?」
「申し訳ございませんが、まだ仕事が残っておりますので。」
「なっ、なんやねん、急にッ!!」
「失礼しますね、『中澤さん』。」
「ま、待てって!!」
裕子の制止の声を無視して、瞳は部屋から出て行った。
「・・・・・・?どしたんや?ひとみん?」
残された裕子は、腕の中の瞳のぬくもりを思い出して…ちょっぴり切なくなった。
559 名前:第五十九話 投稿日:2003年05月11日(日)15時43分55秒

****************************************

 「あ!!紺野ちゃんだ!!久しぶりだね!!それからおめでとう!!」
「紺野ちゃん、誕生日だったんだ!!おめでとう!!」
 真希・真里・あさ美の隣の席に座った少女二人組みが立ち上がる。
 その二人を見て、ターゲットの顔が引きつった。
 それと同時に、また別の席に座っていた三人組も席を立つ。
「ああぁー!!紺野ちゃんだ!!おめでとうっ!!」
「そっか、今日だったっけ!おめでとうッ!!」
「それにしても久しぶりー!!おめでとう♪」
 そしてまた、別の席の二人組みも立ち上がる。
「ヤダ、あんた達何してるのよ!!紺野ちゃんも!!本当におめでとうっ!!」
「誕生日おめでとうっ!!」
 …そんな風に、まるで連鎖反応を起こすかのように。
 さほど大きくない喫茶店の、ターゲットとヨシタカが座っている以外の全ての席の人物
が立ち上がり、口々に『おめでとう』を言い出す。
 彼女は気付いた。この喫茶店には、ヨシタカ以外は女しかいないと言う事に。
 そして、その全員の顔に見覚えがあると言う事に。
 …全員、ターゲットが『借金をさせている』少女達なのだ。
 それに気付いたターゲットの顔が、真っ青に染まる。
 遠目から見ても、彼女がガクガクと震えているのがわかる。
(…今だ!!)
真希が叫ぶ。
「やだー!すごい偶然ッ!!みんな来てたのー!?」
 それが、第二の合図。
560 名前:第五十九話 投稿日:2003年05月11日(日)15時44分27秒
 それと同時に、ヨシタカが立ち上がった。

「・・・・・・やっぱり!!みんなだ!!」

 高い、女の声が店内に響いた。
「!?」
「あ!!『みき』じゃん!!」
「な・・・・・・ッ!?」
ターゲットは驚き顔で、『みき』と呼ばれた人物を見る。真里は立ち上がってヨシタカに
手を振った。
あさ美は、ターゲットに背を向けてニヤリと笑う。
(…第一段階、成功ですわ。完璧です。)
 あさ美もくるりと振り返り、美貴に手を振った。
「お久しぶりです、美貴さん。」
「久しぶり、紺野ちゃん…それにみんなも!」
『美貴ちゃん、久しぶりー!!』
 きれいにハモッた。
 美貴は席から離れて、あさ美の所へ歩いて行く。
 そして、一回立ち止まり…ちょっと目を閉じてから、最高の笑顔でターゲットを見る。
「ごめんね。あたし実は、女なんだ。」
「・・・・・・!!」
「それから、彼女たちとは、昔っからの友達なの。」
 その直後、ターゲットは転がるようにして逃げ出した。
「…うおっ!!そう来るか!?」
真里が驚いて声を上げると、真希が動いた。
「でりゃ!!」
 真希はターゲットにタックルをかます。
 ターゲットは、声もなく床に転がった。
 そして、動かなくなる。
「んあ!!しまった!!勢いつきすぎた!!」
 真希が頭を抱える。
 ターゲットは、気絶していた。
561 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月11日(日)15時44分59秒


 今更ながら、こんこんの誕生日SPでございます(笑)
 遅れたお詫びに、たくさんの方に『おめでとう』を言って頂きました(爆笑)

 そして…『さいたまスーパーアリーナ ライブ・ドキュメント速報』GETだぜ!!!!
 ありがとう近所のセブンイレブ○!!最高だ近所のセブ○イレブン!!
 明日からはあそこで買い物しようと思います(爆笑)

>チビウオ様
 暴走したヨッスィーは何故だか書きやすいんです…(笑)
 >裕ちゃんがところどころ出てきて久しぶりだと思ったのはどうしてでしょう(死)
 そうですねぇ、最近まじめモードな中澤さんが多かったですからねぇ。
 ありがとうございます!!がんばります♪

>token様
 飯田さん、容赦はしません(爆笑)優しいあいぼんさんは書きやすいです♪
 >でもなぜオトコマエさんにヘタレが多いんでしょうか?
 それはきっと、私の辞書の『オトコマエ』の所に『ある程度ヘタレ』と書き足されてい
るからでしょう(爆笑)
 がんばります!どうぞよろしくっ!!

>チップ様
 笑って頂けましたか〜♪よかった〜♪
 >そして私の心のダーリン☆マコカッケェー!
 >なんか叫びたくなります(ヤメときなさい
 叫んでください(←オイ)つーかまこっちゃん…無口だから、出番が少なくなってしま
う…(泣)さらにいても気付かれない場合が多い…(号泣)
 がんばってまこっちゃん…。
 >ホンット楽しみすぎて歯が抜けます。
 …大丈夫でしょうか。永久歯は二度と生えて来ないし…。
 抜けたのが親知らずである事を祈ります(爆笑)
 がんばりまっす!!
562 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月11日(日)15時45分44秒
レスの続きでっす!!皆様、いつもレスありがとうございますはあとはあと

>サイレンス様
 楽しんで頂けたようで…これで吉澤さんも大谷さんも浮かばれます。
(;O^〜^)(;`_´)<<オイ!!!
 必死なヨッスィー、書いてて楽しかったです。本音も大暴走(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>297様
 お久しぶりです☆そーなんですよ。ミキティ来たんですよ。うくく。
 あややとどうからませるか…ネタはできてます(爆笑)
 >自分の周りにも間違われやすい名前の人いるので。・゚・(ノД`)・゚・。
 いますよねー!!…ちなみに私は、間違われた事は一度もございません。
 完璧に女の名前な上、三文字中二文字はひらがななんで…(笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>タロイモ様
 ありがとうございます!!あの三人のヘタレっぷり、書いててすげぇ楽しいです(爆笑)
 >”ヨシタカ=美貴”実は薄々そうではないかと思っていました。
 おおう!!気付いていらっしゃいましたかッ!!
 >前回は愛人の感想を書いていないことに後で気がつきました。
 >大変失礼いたしました。(大汗)逝ってきます。
 いえいえ、お気になさらないで下さいませ☆
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>匿名匿名希望様
 >梨華ちゃんの最後の一言・・・は、鼻血が。
 うっふふふふふ…アレを言わせたいが為に、あんなんなったと言っても過言ではありま
せん!!(←オイ)
 >ありがとですクロイツさん☆
 いえいえ、そんな…こちらこそ読んで頂き、ありがとうございます!!
 がんばります!!
563 名前:チビウオ 投稿日:2003年05月11日(日)16時31分11秒
『ライブ・ドキュメント速報』を見かけるどころか、近所にコンビニがありません(涙)
学校行くとき探してもどこにもなーい!!!!!!!!
その上、我がふるさとにはセブンイレ○ンないんです!!!
田舎のバカァァァァァァァァアアアア!!!

・・・すいません。取り乱しました。

私からも言っておきます。こんこんおめでとう!!!

中澤さん、苦労しますね・・・。
それが面白いわけですが(ぉぃ
564 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年05月11日(日)18時04分08秒
ごっちんやりすぎで〜す(爆笑)
こんこんSP完璧です!
自分も『さいたまスーパーアリーナ ライブ・ドキュメント速報』セブン○レブンで購入しましたYO!
今日のハロモニといい・・・『圭ちゃ〜ん!!』と叫ばずにはいられませんでした(w
565 名前:桜乱 投稿日:2003年05月11日(日)20時13分32秒
ごっちんのタックルなら自分も受けたい・・・
脳震盪する前に昇天しますが?(爆

みきすけがもっと悪女っぷりをみせると思ったら、
案外、素直で驚いてたりしてます。
チェチェリーナさん(仮)の娘。はチェチェッコリですか?(ぉ
この名前聞くと、CMが必ず思い出されちゃって(笑

それでは、次回も楽しみにしてまぁ〜すっ♪
566 名前:token 投稿日:2003年05月11日(日)21時09分16秒
更新お疲れさまです。

>目の前で女に泣かれるのは…辛いモンやな
中澤さん、斉藤さんの前ではオトコマエ全開ですね。
前回鬼と呼んだこと、ごめんなさいです。
そして、すねる斉藤さん、かわいいっす。
>紺野あさ美、『完璧勝負』に初めて負けました
今、男装の紺野さんを想像したら、結構萌え〜。
567 名前:はる〜か 投稿日:2003年05月11日(日)22時34分27秒
前回、レスが忙しくてできなかったので、失礼ですがまとめて(申し訳
本当によっすぃの本音が大暴走ですな。下着より中身って(笑
ついでに梨華ちゃんの発言が・・・・・昇天。

さて、ごっちん、タックルで気絶させるってどういうことですか?(笑
ラグビー選手も真っ青ですよね。
最悪、骨の1本2本は覚悟しないと・・・あ、折れても魔法で直せばいいんだ(爆

斉藤さんも静かに嫉妬気味ですよね。こっちもよく考えると、大人のカップルで。
ホスト問題もだんだんと解決に向かっているようですね。応援してます!
568 名前:サイレンス 投稿日:2003年05月11日(日)23時16分47秒
更新お疲れ様でした。
ごと〜さんいいですね〜そして紺野さんで笑ってしまいました。
圭ちゃん、こっちではハロモニ1〜2週間遅れなんで
実感ないです。(しかも、夜中なんです

次回もがんばってくださ〜い!!
569 名前:第六十話 投稿日:2003年05月12日(月)11時35分26秒

 ターゲットが目を覚ましたのは、UFAの戦艦の一室。
 通常治療室…通称、『保健室』である。
「…こ、ここはっ!?」
「ああ、目ぇ覚めたか。」
保健医・平家みちよは、にっこりと微笑んだ。
「ここはな・・・・・・」
ちょっと言いよどんで、ターゲットの肩をぽんぽんと叩く。
「・・・・・・知らん方がええ。知らん方がまだ幸せでいられる。」
「ど、どこなんですくわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?ここはっ!!」
みちよの『優しい思いやり☆』は、かえってターゲットに不安を与えたようだった。
「…まぁ、そんなに知りたいんだったら一応教えとくけど…一応、新垣家の土地や。」
「い、一応ッ!?」
「ま、土地だけだからなぁ。建物はちゃうねん。」
「えぇ!?」
「ま、そんな細かい事はええねん。」
みちよがそう言うと、ベッドサイドのカーテンが揺れた。

「・・・・・・よ、ヨシタカ…!!!」

 なんだかとっても自分を責めているような表情の美貴が、あらわれた。
「みき、だよ。」
「・・・・・・。」
悔しそうに唇を噛む彼女に、美貴は手を伸ばした。
「ごめんね。ずっと騙してて。」
「・・・・・・。」
「あたしのせいだよね。あんな事したのは。」
「…ッ!!触らないでよ!!気持ち悪い!!」
ばしっと、手が振り払われる。美貴はすっと手を引っ込めた。
「そうだね…ごめん。」
「・・・・・・ッ!!」
「今まで騙してた事は謝る。だけど…」
美貴の視線が、ぐっと強くなった。
「…あの子達に借金させたのは、許せない。」
570 名前:第六十話 投稿日:2003年05月12日(月)11時36分37秒
「そ…それはあんたが悪いんでしょ!?」
「ちゃうやろ。」
我関せず、を決め込もうとしていたみちよが、口を開いた。
「この人は、一度でもあんたにゆーたんか?『借金してでも俺に貢げ』とか。」
「・・・・・・ッ!!!」
「ゆーてないやろ。」
みちよの視線は、ひざの上に広げられた雑誌に落ちている。
 何でもない事のように、ページをぱらりとめくった。
「このねーちゃんは、そんな事言うタイプやなさそうやしなぁ。」
「あ、あんたに何がわかるってのよ!?」
「ま、そこまで深くはわからんけど。」
 ぱらり、ともう一ページめくる音が、やけに大きく響く。
「気絶した、自分の友達を脅して借金させてた相手を…ここまでおぶって連れて来るよー
な奴に、そんな事できるハズないやろ。」
「な…ッ!!!」
「・・・・・・。」
美貴は視線を床に落とした。
「…美貴、ゆーたな。ねーちゃん。」
「はい。」
「どや?あんたはコイツにどーして欲しいんや?」
すると、美貴の目に涙が浮かんだ。

「…償って…欲しいです。」

ぐっと、拳を握る。手には指輪は一つもない。彼女があげた指輪も、他の誰かからもらっ
た指輪も。
571 名前:第六十話 投稿日:2003年05月12日(月)11時37分16秒
「・・・・・・。」
その手を見て、ターゲットは悟る。もう、『ヨシタカ』はいないのだと言う事を。
「あたしの責任もあります。全てを彼女に押し付けるつもりはないんです。だけど…借金
を負わされた子達は、彼女を憎んでるでしょう。」
「…せやな。個人個人の額が大きいから、取り立ても激しいやろうし。」
「・・・・・・あたし、働きます。その子達の借金を、返済する為に。」
美貴は、拳で涙を拭う。

「だから、彼女には謝罪をして欲しい。彼女達に、今までの事を謝って欲しい。」

「…それが、あんたの望みか。」
「はい。」
そう言った美貴の姿は、『ヨシタカ』だった時よりも凛々しく見えた。
572 名前:第六十話 投稿日:2003年05月12日(月)11時38分05秒

****************************************

 チチェリーナさん(仮名)が、彼女の娘を迎えに来た。
『本当に…お世話になりました…。』
娘にも無理矢理頭を下げさせてそう言った彼女は、資料にある年齢よりも更に老けて見え
た。
「なぁんか〜、あの娘…絶対反省してないですよぉ〜!!」
亜弥はプリプリと怒りながらそう言った。
「まあまあ、あやや…きっと、ポーズだけよ。心の中では反省してるわよ。」
「いいえッ!!絶対してません!!」
梨華がなだめるが、亜弥は頬を膨らませたままだ。
「あーゆータイプは、どんな状況に陥っても『自分は悪くないもん!』で済ませます!!」
「そ、そんな…言い切らなくても…。」
「だってわかるんですもん!!何故なら、松浦もそーゆータイプだから☆」
「・・・・・・へ、へぇ…。」
胸を張る亜弥に、ちょっぴり引く梨華。
「まったく…松浦、誰かとキャラ被るのって超気に食わないんですよねッ!!」
「…そ、そうなんだ…。」
「ま、コレであの女は『愛人。』から姿を消すだろうしッ!!許してやってもよろしくて
よって感じですが!!」
「・・・・・・。」
梨華はどどどっと疲れを感じた。
 と、その時。
「…あ、藤本さんだ。」
「え!?どれどれ!?どれですか!?」
亜弥はきょろきょろと周囲を見渡す。
「松浦、実はまだ藤本美貴さんの顔知らないんですよ。」
「え!?資料渡されなかった?顔写真入ってたはずだけど…。」
「渡されましたけど、松浦は基本的に他人に興味ないんで。読んでません☆」
「・・・・・・そう…なんだ…。」
またしても梨華に疲れが押し寄せる。
573 名前:第六十話 投稿日:2003年05月12日(月)11時40分51秒
 きっと彼女は、明日突然中澤裕子が失踪してもいつも通りにトレーニングを始めるのだ
ろうなぁ、などと思う。
 しかし、梨華は困った笑顔を浮かべて指差した。
「ほら、あの人。今一人で『保健室』から出てきた…。」

「!!!」

亜弥の目が、ギラリと光った。
「…あ、あやや?」
「・・・・・・!!!」
亜弥は、走り出した。目にも止まらぬ速さで。
 さすがは『光速の自己中』と呼ばれてるだけの事はある。スピードだけならなつみ・真
希・愛に勝っている。
「あ、あやや!?…きゃっ!」
梨華は、巻き起こった風にスカートを押さえた。
 一瞬だけ、スカートの裾からピンク色が見えた。
 梨華は頬を、そのちらりと見えたピンクと同じくらいピンクに染め、慌てて周囲を見回
す。そして誰も見てない事を確認すると…安堵のため息をついたのだった。
574 名前:第六十話 投稿日:2003年05月12日(月)11時41分29秒

****************************************

 美貴は、圭織に止められていた。
「藤本美貴さん…ちょっと、良いかな?」
「・・・・・・え?」
「つんくさん…圭織達の上司がね、呼んでるんだ。」
美貴の顔を不安が過ぎる。それを見て取った圭織は、苦笑した。
「大丈夫。怒られるワケでも殺されるワケでも、取って食われるワケでもないから。」
「…は、はぁ…。」
「…ま、寒ぅいギャグの一発くらいは聞かされるかも知れないけど。」
「…はい…?」
「それはともかく。」
圭織が、こほんと咳払いをする。
「ちょっと、お話があるみたいなの。…あなたにとっても悪い話じゃないと思うよ?」
「・・・・・・わかりました。」
 二人が同時に歩き出そうとした、その瞬間。
 がしぃッ
「!?」
いきなり肩を掴まれて、美貴は驚き顔で振り返る。
 そこにいたのは、真剣な顔をした美少女。
「ん?どうしたの?藤も…って、あ、あやや!?」
驚く圭織を無視して、亜弥は美貴の手を握った。
 その直後。

「キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!見つけた!!ザ☆運命の人ッ!!」

「「「!?」」」
圭織、美貴、更にちょっと離れた梨華までもがビクッとなる。
575 名前:第六十話 投稿日:2003年05月12日(月)11時42分04秒
「う、ううう運命!?つーか今の顔は何!?」
突然手を掴まれて、更に『運命の人』と呼ばれた美貴は、当然の事ながら混乱する。
「はじめまして!!兵庫県出身の十四歳!!松浦亜弥でぇっす☆」
「・・・・・・は、はじめまして…ほ、北海道出身の…藤本美貴です…。」
「ダーリンは『みきたん』って言うのねっ?」
「は、はぃ?だ、だーりん…?」
「松浦の事は、『ハニー』って呼んでねッ☆もしくは『あやたん』!!」
「…ちょ、ちょっと待って。何を言って…」
「大好きよダーリン!!愛してるわダーリン!!」
「ちょ…ッ!!?」
亜弥はがばっと美貴に抱きつく。
 美貴は困り顔で、圭織と梨華の顔を見た。
「「・・・・・・。」」
二人とも、あえて目線を逸らした。

『触らぬあややに、祟りなし。』

 二人の顔には、如実にそう書いてあった。
576 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月12日(月)11時42分37秒


 もう、六十話!!よく続いてますね(大汗)
 これもひとえに、皆様のおかげ…ありがとうございます!!

 そして今回、あややの運命のお方発覚です。
 爆裂暴走松浦さんは、書いててとっても楽しいですネ☆
 そして梨華ちゃんパンチラ(爆笑)萌えて頂ければ光栄でございます。
 そして次回!!!けっこーナイスなタイミングで登場したにも関わらず、すっかり忘れ
去られてる『あの人』の出番が来る…(かも)!!!

>チビウオ様
 『ライブ・ドキュメント速報』…見つかると良いですねぇ…。
 私も苦労しましたYO!勢い余って二冊買っちゃうし(爆笑)
川o・-・)ノ<ありがとうございます!!完璧です!!
 中澤さんは苦労人ですから…(笑)

>匿名匿名希望様
( ;´ Д `)<んあぁ…やっぱ、やり過ぎだったよねぇ…。
( `◇´)<肋骨折れとったで。ターゲット。
 >自分も『さいたまスーパーアリーナ ライブ・ドキュメント速報』セブン○レブンで購入しましたYO!
 セブンイ○ブン!!最高ですねセ○ンイレブン!!きっと保田大明神のご加護があるで
しょう(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>桜乱様
 >ごっちんのタックルなら自分も受けたい・・・
(;O^〜^)<ろ、肋骨折れるんだYO!?
( ;^▽^)<もっと自分を大切にしなきゃ駄目よッ!!
 すごい威力みたいです(爆笑)
 ミキティには、ハロプロ1の苦労人になって頂こうかと計画中です(笑)
 そりゃーもう、中澤さん・保田さんよりも(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!
577 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月12日(月)11時43分08秒
レスの続きでっすはあとはあと

>token様
 >前回鬼と呼んだこと、ごめんなさいです。
( ゜皿 ゜)<イヤ、実際鬼ダカラネ。
从#~∀~#从<・・・・・・オイ、圭織…。
 男装こんこん!!ナイスですね!!
 ありがとうございます!!がんばります!!

>はる〜か様
 今回はパンチラです(笑)見逃した吉澤さんに合掌れす(爆笑)
 >最悪、骨の1本2本は覚悟しないと・・・あ、折れても魔法で直せばいいんだ(爆
(●´ー`)<…みっちゃんがいてくれて、良かったべ…。
 ありがとうございまっす!!がんばりますね〜!!

>サイレンス様
 ありがとうございます!!
 >そして紺野さんで笑ってしまいました。
川o・-・)ノ<ハイ!!もう誰にも負けませんわ!!完璧です!!
 圭ちゃん…もう、私もさいたまスーパーアリーナ行きたかったぁぁぁぁぁぁぁ(号泣)!!!
 それなりに近所なのに!!学校よりも近いのにぃぃぃぃぃ!!!
 …強く生きます。がんがります。
578 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年05月12日(月)14時49分57秒
あややの台詞に激しくワラタYO!(爆笑)
もう顔文字卑怯ですよ(w
隣では『タモリ倶楽部の空耳アワーSP』のビデオが・・・
この空間やばいYO!YO!YO!
1人ぽっちの部屋で腹筋痛めてます♪
役2年前のビデオですが、石川さん、ピンクのセーター今回の更新のチラリズムと
リンクして激しく萌(w
579 名前:はる〜か 投稿日:2003年05月12日(月)17時20分01秒
梨華ちゃんのパンチラ・・・・・・ ポタポタポタ
щ(゜□゜щ) キーボードが血だらけだ!床が血の海になってるぞ!!大変だ!!!


ああ〜〜掃除完了。
クロイツさん・・・私を出血多量で殺す気っすか?ほんとうに(笑

あややがついに運命の人と出会いましたね。そのコメントが顔文字・・最高っす!
ミキティーもいろいろあるあわけですが、あややとの絡みに期待してます。

梨華ちゃんのピンク好き、いろいろな場面の衣装などが連想され
今回はやばかったです。        最後に一言、萌え!!
580 名前:本庄 投稿日:2003年05月12日(月)19時58分19秒
あやや最高っす!!
おもしろすぎっす!!笑いすぎて腹痛いっす!!
そしてこのお話の影響かここ数日某お茶のCMソングが頭から離れないっす!

『さいたまスーパーアリーナ ライブ・ドキュメント速報』買いました!
なちけいのチュウショットにノックアウトされましたよ・・・。
ありがとう!サン○ポ!!
581 名前:桜乱 投稿日:2003年05月12日(月)20時20分47秒
よしこだけしか見れない梨華ちゃんの下着キター!!(爆
読者も楽しめるなんてなんと素晴らしいことでw

>ミキティには、ハロプロ1の苦労人になって頂こうかと計画中です(笑)
ってことは、ぁゃゃがソレを支えてくれることを期待しておりますね♪

やっぱり・・・タックルされたい・・・(爆
582 名前:チビウオ 投稿日:2003年05月12日(月)20時23分26秒
あややカッケー!!!!(笑)
藤本さんも苦労しそうですね(爆)
梨華ちゃん・・・萌え(死)

例の計画、進んでおります。
期待しないで待っててください(笑)
583 名前:とこま 投稿日:2003年05月12日(月)20時30分50秒
新たにカップルが(^^♪
果たしてよっすぃ〜梨華ちゃん夫婦のように甘甘なカップルになるでしょうか?
(^_^;)
584 名前:token 投稿日:2003年05月13日(火)08時22分51秒
>松浦、誰かとキャラ被るのって超気に食わないんですよねッ!!
絶句っす。何もいうことありませんです。ハイ。
あややはミキティを、ブンブン振り回しそうですね。楽しみが、また増えました。
りっ、梨華ちゃんのスカートが!Oh!モーレツ!(古)
585 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月13日(火)12時10分13秒
そういえば、もう一人のオトコマエさん…
すっかり蚊帳の外でしたが、そろそろ?w
松浦さんは何故に、これほど暴走キャラが似合うのか。
本当はけっこう遠慮しぃなとこもありそうなのに。。
586 名前:297 投稿日:2003年05月13日(火)12時54分49秒
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
ってそう来ますかクロイツさん!(w
顔文字うけてしまいました…授業中に噴出しそうになじゃないですかw(ぉぃ
いますよね〜間違えられる名前の人。
まー外見でって人もいますが。
確かにみきてぃにミスムンやってほすぃ・・・
続きも楽しみです!そしてヘタレ組みどうなる(w
587 名前:サイレンス 投稿日:2003年05月13日(火)13時19分27秒
連日の更新お疲れ様でした。
あややおめでとう。そして、ミキティーも大変だろうけど
がんばってけれ。(w
梨華ちゃんパンチラ(爆笑)についてはノーコメントで
お願いします(よっすぃーに怒られそうだからw
『あの人』ってまさか、あの人ですか…
588 名前:第六十一話 投稿日:2003年05月13日(火)15時05分35秒

 「んじゃ、落ち着いたみたいだし。私はまた旅に出るよ。」
「んあ。つーかいちーちゃん、まだいたんだ。」
真希のその言葉に、紗耶香はずべっと転んだ。
「ひ、ヒデェ…ひでぇぞ、後藤…!!」
「だってさー。あんま存在感なかったしィー。」
「これでも色々、裏で仕事してたんだぞ!?チチェリーナさん(仮名)を北海道まで迎え
に行ったの、誰だと思ってるんだよ!!」
「え?いちーちゃんだったの?…そーいややぐっつぁん、ずっとココにいたしね。」
真希は笑いながら、手を差し出した。
「それはともかく。まっ、がんばってよ。」
「・・・・・・ああ。」
真希の手を握り返す紗耶香の手は、暖かかった。真希はなつかしそうに目を細めた後、に
へら、と笑う。紗耶香もつられて、へへ、と笑った。
 そんな二人を見る真里は、見るからに不機嫌そう。
「…矢口ィ。そんなにらみ付けなくても、盗ったりしないって。」
「・・・・・・別に、そんな事心配してるんじゃないよ。」
真里は、はーっとため息を吐いた。
「まったく…本当に紗耶香は地味〜に人騒がせだよね。」
「うっわ。後藤よりヒドいし。」
「がんばれるだけがんばってみれば?ヤグチは応援なんぞしないけどね。」
「モトカノに冷てぇ事言うなよ〜。」
「もー関係ないしィー。」
そんなやり取りをする紗耶香と真里に、今度は真希が険しい顔を向けている。
 紗耶香は苦笑した後、ニヤリと笑った。
「…なあ、矢口。」
「ん?」
589 名前:第六十一話 投稿日:2003年05月13日(火)15時06分06秒
「・・・・・・よ。」
「え?何?よく聞こえないんだけど…うあ!?」
真里の手が、紗耶香にぐいっと引っ張られた。
「な、なにす…!!?」
「いただき!!」
「んん!?」

真里の唇に、紗耶香の唇が重ねられた。

「「「・・・・・・。」」」
三人の間に、沈黙が降りる。
「…うっ、あ…ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」
真希が正気を取り戻して叫ぶと、紗耶香は真里から唇を離した。
「い、いち、いちーちゃ…い、いち…!!!」
「ゴチソウサマデシタ☆」
ぺこりと頭を下げ、紗耶香は真希に背中を向ける。
 そして、わなわなと震えながらもショックで動けない真希、驚きで固まったままの真里
を残して全速力ダッシュ。
「…ゆ、許さねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!待てゴルァ!!」
真希の怒りの叫びがこだました頃には、紗耶香は既にUFAにはいなかった。
590 名前:第六十一話 投稿日:2003年05月13日(火)15時06分36秒

****************************************

 司令室前の、廊下。
 立ったまま愛を語る、バカップルが一組。
『てゆうかぁ〜、メール来たしぃ〜。』
「うきゃあ!」
「お、メールだ。」
バカップルの片割れ…ひとみの携帯から、声が出た。『着声』である。
「もう、それ、心臓に悪いわよぉ。」
そして、そのバカップルのもう一人…梨華は心臓を押さえていた。
「ハハハ。梨華ちゃん、いつまでたっても慣れないねぇ。」
「な、慣れないに決まってるじゃない!!」
「可愛いな〜♪こんな可愛い梨華ちゃん見れるなら、ずっとこの着声にしてよっかなぁ〜♪」
「そ、その内慣れるもん!!絶対!!」
頬を膨らます梨華の額に軽くキスをして、ニヤニヤしながらひとみはメールを開く。
「ん?市井さんからだ。」
「え?」
「なになに…?」
ひとみは、何も考えずにメールの文面を読み上げた。

「『石川のパンツはピンクのギンガムチェックだったぞ。』」

「なッ!!?」
梨華は瞬間的に赤くなり、スカートを押さえる。
「・・・・・・。」
ひとみは瞬きもできず、口も開いたままで固まった。
(なんで市井さん、わたしの今日の…知ってるの!?)
 そして蘇る、先ほどの出来事。
 亜弥によって巻き起こった風。煽られたスカート。急いで押さえたけれど、ちょっとタ
イミングが遅かった。
591 名前:第六十一話 投稿日:2003年05月13日(火)15時07分41秒
(ま、まさかあの時…!!ち、近くにいたの!?市井さん!!?)
梨華は左手でお尻を押さえ、右手で真っ赤になった頬を押さえた。
「…い、いやぁ〜!!は、恥ずかしいよぉ…。」
「・・・・・・み、見せたの…?」
「はへっ!?」
梨華がはたと気付くと、ひとみは携帯を握り締め、真っ青な顔で涙を浮かべていた。
「見せたの…!?市井さんに!?」
「ちょ、ちょっとひとみちゃん?」
「どうなんだよ!!」
詰め寄られて、梨華は後退る。
「待って、ひとみちゃん…ちょっと落ち着いて…」
「落ち着いてられるかよッ!!…ねえ、見せたの!?それともスカートめくられたりした
の!?」
「…いや、その…め、めくられたんではないんだけど、結果的に見せちゃったってゆーか…。」
「な、なんだよソレ!?」
「み、見せる気はなかったんだけど、その…不可抗力?」
困った笑顔の梨華を見て、ひとみは急にしおれた。
 へなへなとその場に座り込む。
「あの、ひとみちゃん…?」
梨華は慌てて、床に膝をつく。
 ひとみと視線を合わせると、ひとみが涙を流しているのが見えた。
「あ、あのね、ごめんねひとみちゃん!でもわたし、別に見せたくて見せちゃったワケじゃ…」
「・・・・・・あたしだって見た事ないのに…市井さんに…!!」
「だ、だからね?別に市井さん限定で見せちゃったワケじゃなくて…」
「他にも!?見せたの!?」
「ちょ、ちょっとそれはわかんないんだけど…。」
 少なくとも読者様は全員見ていらっしゃる。
592 名前:第六十一話 投稿日:2003年05月13日(火)15時08分14秒
「・・・・・・くッ!!」
「泣かないで、ひとみちゃん…。」
「だって悔しい…!!」
拳を、強く握る。梨華は困ってしまって、おろおろしながらひとみを見る。
 ひとみは急に、キリッとした顔になって…梨華に言った。

「あたしも、見る。」

「・・・・・・は?」
「梨華ちゃん!!」
「なッ!?きゃあ!!ちょ、やめ…ッ!!何するのひとみちゃん!!」
「だって市井さんが見てあたしが見てないなんて間違ってる!!」
「だ、だからって…嫌ぁぁぁッ!!」
その騒ぎを聞きつけて、司令室の扉が開く。
「まったく、石川に吉澤!何やって…」
 圭は、目を見開く。
 圭が見たモノ…それは、泣きながら必死でスカートを押さえる梨華に、無理矢理スカー
トをめくろうと迫るひとみの図。
 見ようによっては、嫌がる梨華を無理矢理押し倒しているようにも見える。
「…よぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉしざわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
 圭の雷が落ちた。
593 名前:第六十一話 投稿日:2003年05月13日(火)15時10分13秒

****************************************

 ひとみと真希は、『反省室』と呼ばれる部屋で、向かい合って正座させられていた。
「「・・・・・・。」」
 闇を発しながら、二人は黙って正座をしていた。
 二人とも、首には『私はケダモノ』と書かれた看板がぶら下げられている。
 余白に保田画伯の絵まで入ってるのが、なんだかすごく物悲しい。
「…ヨッスィーは何したの?」
ぽつりと真希が呟く。その声には、いつものような輝きはない。
「…梨華ちゃんのスカート、無理矢理めくろうとしたんだよ…。」
「・・・・・・そっか…。」
そして、また黙る。
「…ごっちんは…?」
こちらもまた、いつものような覇気がまったく感じられない声でひとみが呟く。
「…やぐっつぁんの胸、無理矢理揉もうとしたんだよ…。」
「・・・・・・そっか…。」
そして、また黙る。
 二人同時にちらりと時計を見る。
 正座を始めてから、もう三時間が経過している。足もかなり痺れていた。
 しかし、そんな事よりも胸の痛みの方が辛い。
「…ああ、冷静になって考えてみると…あたしすげぇ事しちゃったよ…!!」
「…ごとーも。」
「嫌われたらどうしよう〜!!」
「ど、どどどどどうしよう〜!!」
同時にため息を吐いて、また黙る。
594 名前:第六十一話 投稿日:2003年05月13日(火)15時11分02秒
「…大体さぁ、ごとーの場合はいちーちゃんが悪いんだよ!?」
「あ、あたしの場合も市井さんが悪いんだよ!!」

「ごとーの目の前でやぐっつぁんにキスしたりするから!!!」
「梨華ちゃんのパンチラ見たりするから!!!」

二人は顔を見合う。
「「…うあぅ…!!」」
同時に両手で顔を覆う。涙が手を伝って、畳の床に落ちた。
 そんな二人を、モニターで監視していた人物がいた。
 小川麻琴である。
「・・・・・・。」
 相変わらず無表情なまま、黙ってモニターに写る二人をじっと見つめていた。
 そして、ぽつりと呟く。
「・・・・・・げろげろ、ぶう。」
 彼女の複雑な心境を表している、ナイスな言葉であった。
595 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月13日(火)15時11分39秒


 市井さん 最後に一発 ぶちかまし …字余り(爆笑)
 そしてげろげろ、ぶうも再登場ー!!

>匿名匿名希望様
 >もう顔文字卑怯ですよ(w
 これから先も出て来るかと思われます(爆笑)
 そしてチラリズム。そのおかげで吉澤さんが…。
 ありがとうございます!!がんばります!!

>はる〜か様
ヽ^∀^ノ<私、生で見たぞー!!ほら、ホウレン草食っておかないと!!貧血になっちゃうぞー?
 あやミキ…この二人組みにはコントっぽくなってもらおうかと…(爆笑)
 >最後に一言、萌え!!
 ありがとうございます!!次回も頑張ります!!

>本庄様
 あややの暴走っぷりは、書いててもすげぇ楽しいんですYO(笑)
 >そしてこのお話の影響かここ数日某お茶のCMソングが頭から離れないっす!
 じ、実は私もです(笑)残りますよね、頭に(爆笑)
 >なちけいのチュウショットにノックアウトされましたよ・・・。
 私も大喜びしますた(爆笑)がんばりますので、どうぞよろしく!!

>桜乱様
 よしこさんも見た事なかったみたいれす(爆笑)
 どうやらいちーちゃんも堪能してたようで。
 >やっぱり・・・タックルされたい・・・(爆
( ´ Д `)<ほんとー?それならいいよー。せーのっ。
(;^▽^)<に、逃げてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!

>チビウオ様
 梨華ちゃん。今回もやばいです、梨華ちゃん(爆笑)
 例の計画…たのしみにしてます!!頑張ってくださいね!!
 私もがんばります!!
596 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月13日(火)15時12分23秒
レスの続きでっすはあとはあと

>とこま様
 あまあま…なるんでしょうか(笑)しかもいしよしとやぐごまもかなりやばく…(大汗)
 がんばります!!どうぞよろしくっ!!

>token様
 そんなあややが大好きなんですYO(爆笑)
 実際面と向かって言われたら、うなずいてしまいそうだし…(笑)
 梨華ちゃんのスカート…こんな騒ぎに…。

>名無し読者様
 そうなんですよ。ほとんど表に出てなかったですけど、裏で地味に働いててくれたんですよ。
 >松浦さんは何故に、これほど暴走キャラが似合うのか。
 >本当はけっこう遠慮しぃなとこもありそうなのに。。
 似合いますよね!!なんでだろう…あと、悪役も(笑)
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>297様
 >顔文字うけてしまいました…授業中に噴出しそうになじゃないですかw(ぉぃ
 うふふ。一度やっちゃった事ありますYO、私(←オイ)
 >まー外見でって人もいますが。
 私、スッピンで中学生男子に間違えられた事あります(泣)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>サイレンス様
 ありがとうございます♪
 >あややおめでとう。そして、ミキティーも大変だろうけど
 >がんばってけれ。(w
川VvV从<・・・・・・。
 パンチラ、吉澤さん怒ってます怒ってます。強引です(爆笑)
 あのひと…あたりました?
 がんばりますので、どうぞよろしく!!
597 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月13日(火)15時43分06秒
げ、「げろげろ、ぶう」って、まこっちゃん・・・(^^;
作者様、おもしろいです。いつもありがとう。
598 名前:はる〜か 投稿日:2003年05月13日(火)19時22分35秒
あやみきはコントっぽくですか。某ハワイ○〜ン娘。かなと勝手に解釈(笑

本当に強烈な一発を残して去っていきましたね、市井さん。
おかげで、大暴走しちゃってる人が2名ほどでちゃってるし。

よっすぃ・・・・一歩間違えると犯罪になりうるような。
よっすぃなら、我々読者より梨華ちゃんに身近なんだから、いつでも見られ(ry
ごっちんだって無理やりじゃなくても・・・ね、できるような気も。
おかげで二人とも雷が落とされ、身体的・精神的に反省しましたかね(笑

ま、こういうことは強引ではなく、自然にやってくださいな。
その前に仲直りというか、あやまらないとな奥さんに。二人とも。
二人とも反省してますか?
599 名前:チビウオ 投稿日:2003年05月13日(火)20時08分25秒
一人でニヤニヤしながらみてます。弟が変な目で見てるのは気のせいです。

まこっちゃんの「げろげろ、ぶう」よりも保田画伯のほうがツボでした(爆)
よっすぃ〜とごっちん、なんだかなぁ・・・(何)

例の計画、詰まってきました。ね、ネタが・・・。
何はともあれ、がんばります。
600 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年05月13日(火)20時24分57秒
可愛いおばかさん達大好きだぜぇ!!!
向かいあって正座してる姿が何とも似合う2人ですね(w
よくよく考えると2人もえらく大胆ですよね(爆笑)
601 名前:とこま 投稿日:2003年05月13日(火)21時04分25秒
ここで梨華ちゃんのパンツを見たなんて言ったら
旦那に殺されそう(^_^;)
保田画伯の絵は、やはり・・・(^^♪
602 名前:token 投稿日:2003年05月13日(火)22時22分44秒
本日も更新、お疲れさまです。
>真里の唇に、紗耶香の唇が重ねられた。
今日は缶コーヒーを飲みながら、読んでいましたが、
このシーンで思わず空き缶を握りつぶしてしまいました。
あー、せっかくのゴマキ缶が〜。ごっちんごめんよ〜。
それにしても、ヨッスィーとごっちんを挑発するとは、
チャレンジャー紗耶香、ただのヘタレじゃなかったんですね。
  
603 名前:桜乱 投稿日:2003年05月13日(火)22時54分01秒
よしこも梨華ちゃんのパンツを見たことなかったとは・・・
それにしてもトチ狂ったごっちんの行動イイッ!w
揉もうとしたって・・・。まぁ、揉みたくもなるけど(爆

>( ´ Д `)<ほんとー?それならいいよー。せーのっ。
キター!!これでも思い残すことはねぇぜ・・・
あっ!もし遺言を聞いてくれるなら、
よしこと一緒の墓に入りたいな・・・ガクッ。
604 名前:名無子 投稿日:2003年05月14日(水)09時00分50秒
紗耶香ってもしかして、真希よりも真里に未練があったのかな、
というのは深読みしすぎですか?
さやまりはどんな関係の時に別れたんでしょうか?
真里は結構身持ちが堅そうですが、紗耶香は手が早そうだし…。
605 名前:Silence 投稿日:2003年05月15日(木)01時25分45秒
更新お疲れ様でした。
なんと、梨華ちゃんのスカートを無理やり…いやーそんな画も
ありですよ(w
よっすぃーだから許されるんです。それが保田さんだったら(怒

>あのひと…あたりました?
いいえ、自分はてっきり『赤き薔薇…』だと思いましたw
う〜んそろそろ森で載せさせてもらうかもしれません。
次回も応援してますよ〜。
606 名前:第六十二話 投稿日:2003年05月15日(木)10時12分05秒

 目の前には、黒いマントと赤い薔薇のオッサン。右斜め前には、金髪で紫色の目のヤン
キー。左隣には、強引で自己中な美少女。
 言い換えてみれば、目の前にはつんく。右斜め前には裕子。左隣には亜弥。
(…なんだかなぁ、もう…。)
 それを前にして、美貴はだんだんとヤケッパチな気分になって来る。
「…松浦。藤本さんしか呼ばれてないハズやで?」
ヤンキー裕子が言うと、自己中美少女・亜弥は言い返す。
「夫の大切な場面には、妻は付き添うモノなんです☆」
「・・・・・・ワケわからん…。」
裕子がちらりと、つんくを見る。するとつんくは薔薇を口から離した。
「ま、ええやろ。」
「つんくさん。唇切れてます。」
「え?…あ、トゲとり忘れとった。」
「ホラ、衣装に血ィ垂れますよ?」
「おっと、いかんいかん。」
ぐい、と唇を拭うつんく。そして手の甲についた血を見て、ふっと意識を失いかける。
「…血…。」
「ええい、しっかりせぇ!!なんやこれくらいでッ!!貧血起こすなッ!!」
「まったくもぉ〜!!男の人は、本当に血に慣れてないんだから〜!!」
「・・・・・・いや、この人が慣れて無さ過ぎるだけじゃあ…。」
美貴の呟きは、無視された。
「…ま、まあ、それはともかく。」
貧血一歩手前らしく、真っ青な顔でつんくが言う。
 その黒ずくめのカッコとあいまって、彼は吸血鬼のようにも見えた。
「あの娘が他の娘達に作らせた借金やけどな…彼女の母親が全額払うそうや。」
「持ってる土地売ってでも返す、ゆーてたで。」
「・・・・・・そうですか。」
美貴は俯いた。
「…納得しとらん顔やな。」
「だ、だってあたし…!!」
607 名前:第六十二話 投稿日:2003年05月15日(木)10時13分34秒
「ダーリンの責任は、全然ないんだよ?あの子が勝手にやった事なんだから!!」
「でも、そこまで追い詰めたのはあたしなのに!!」
つんくと裕子は、顔を見合う。つんくはため息混じりに言った。
「せやけどなぁ…藤本さんから金返されても、被害者は嬉しないと思うねん。」
「・・・・・・。」
「一番求められてるのは、あの子の方からの謝罪じゃないの?」
「…それは…そうなんだけど…。」
ぎゅっと拳を握り締め、唇を噛む。
「…あたしは、何もできないの…!?」
「「「・・・・・・。」」」
沈黙が降りた。

「…そーや。ウチに入ればええねん。」

ぽん、と手を叩く。
「「は?」」
「えっ!?」
驚きの顔をする裕子と美貴。嬉しそうな声を出す亜弥。
「せやから、なんか償いたいんやろ?」
「え、ええ、まぁ…。」
「ったらUFAに入ればええねん!!んでもって、人類守ればええねん!!」
美貴は混乱した様子で、つんくを見つめる。
「藤本さん、特技は?格闘系の特技とかないか?」
「え!?…い、一応小さい頃から、薙刀をずっとやってますけど…。」
「ハイ決定!!!ソロの外勤決定!!松浦!!仲間が出来たで!!」
「きゃー♪やったわダーリン!!これから一緒に働けるのねッ!!!」
「へ!?は!?」
608 名前:第六十二話 投稿日:2003年05月15日(木)10時14分06秒
「助かったわ〜♪人手足りてなくてな〜♪」
三人から拍手が起こる。
 ソレを聞きながら、美貴は叫んだ。
「あのッ!!すみません!!」
「ん?何や?」

「・・・・・・ココって、『なんでも屋』じゃなかったんですか…?」

「ううん。それは副業よ、ダーリン☆本業は、私設の人類防衛隊なの♪」
「は!?」
美貴が混乱してる間に、裕子は説明の用意を始める。
 あれよあれよと言う間に、美貴はハロー!プロジェクトのメンバーとなったのだった。
609 名前:第六十二話 投稿日:2003年05月15日(木)10時16分14秒

****************************************

 ヴィ〜ッヴィ〜ッ
「悪魔出現!!場所は、新宿駅東口ですわ!!完璧です!!」
「っかぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!こないだ西口で、今度は東口ッ!!?」
あさ美の報告に、圭織は地団駄を踏む。
「なんでもっと人気のない所に出ないんだよぉぉぉ〜!!人払いの術をのんちゃんに使わ
せたら、また戦力減っちゃうじゃんー!!」
「…しかたありませんよ、飯田さん…。」
「ええい!!石川はもっと明るい顔をせぇッ!!」
「ううう、だ、だってぇ〜!!市井さんにスカートん中見られたぁ〜!!」
「減るモンじゃなし、良いじゃんッ!!」
梨華はさめざと泣き始める。
「ああ、絶対にひとみちゃんに嫌われちゃったわ!軽い女だって思われちゃったわ!!…
よく考えて見ればわたし、ちゃんと説明してなかったし…!!」
「あああっ!!もう!!石川放っといて出撃!!外勤、全員車に乗り込んだ!?」
圭織のキレキレの声に答えて、ウィンドウが開いた。
『圭織!後藤と吉澤がまだ来ないわ!!』
「な…ッ!!?」
『まだ、反省室にいるんじゃないべか?』
「…か、完璧でーす!!」
あさ美の悲鳴のような叫び声が響く。
「ど、どうした!?紺野ッ!!」

「後藤さんに吉澤さん、長時間の正座で足が痺れて立てないみたいですわー!!!」

「「「「「「「「「「「「んなッ!!?」」」」」」」」」」」」
「ど、どどどどーしましょうっ!!」
610 名前:第六十二話 投稿日:2003年05月15日(木)10時17分37秒
「いや、そんな…どうするって言われても…。」
あさ美と里沙は、既に泣きそうである。圭織のこめかみに、汗が流れた。
「…と、とにかく出撃ッ!!二人は、足の痺れが直り次第行かせるから!!!」
『そ、それまで、なんとか持ちこたえましょ…。』
ウィンドウには、圭の呆れ切った顔。
 それを見ながら、梨華はふと思った。
(…ああ、ひとみちゃん…!!)
 未だ止まらない涙を、指でそっと押さえる。

(なんだか…なんだかそんなひとみちゃんが、とっても愛しい…ッ!!!)

梨華は高鳴る胸の鼓動を、全身で感じた。
(・・・・・・見せてあげればよかったかしら。相手はひとみちゃんなんだし…。いや、
でも…てゆーかわたし、何考えてるのよっ!!)
そう思って、一人赤面するのであった。
611 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月15日(木)10時18分07秒
った。


 今回短くてごめんなさい(大汗)
 これから学校行って来ます☆

>名無し読者様
 ありがとうございます!!うふふふふ☆これで『げろげろ、ぶう』言ったのは五人目で
す(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくお願いします!!

>はる〜か様
 今回もコントっぽくしたかったんですが…無理れした(泣)
 そして、犯罪者吉澤さん&後藤さん(爆笑)
 立ち上がれません。あの辛さ…よく知っております(笑)
 >二人とも反省してますか?
(; ´ Д `)(;O´〜`)<反省してます…。

>チビウオ様
 >まこっちゃんの「げろげろ、ぶう」よりも保田画伯のほうがツボでした(爆)
 やっぱりまこっちゃん、もーちょっと修行しないと駄目みたいですね(爆笑)
 例の計画!!進んでるみたいですねっ!!楽しみにしてますからっ!!
 P.S.弟さんによろしく…(笑)

>匿名匿名希望様
 >可愛いおばかさん達大好きだぜぇ!!!
 >向かいあって正座してる姿が何とも似合う2人ですね(w
( ;´ Д `;)(OT〜T)<あうぅ…。
 似合いますね、本当に(笑)想像してください、みたいな(爆笑)
 大胆なお二人…どうやって謝るんでしょうねぇ♪

>とこま様
 >ここで梨華ちゃんのパンツを見たなんて言ったら
 >旦那に殺されそう(^_^;)
 大丈夫です!!今二人とも動けません!!
 保田画伯…私、あの絵すごい好きなんですYO!!
612 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月15日(木)10時18分45秒
レスの続きでっすはあとはあと

>token様
 ありがとうございまっす♪
 >あー、せっかくのゴマキ缶が〜。ごっちんごめんよ〜。
 そんなごっちんは、立ち上がれないみたです(爆笑)
 >チャレンジャー紗耶香、ただのヘタレじゃなかったんですね。
 そりゃーもう!!元祖ヘタレですからッ!!!
 がんばります!!

>桜乱様
 >揉もうとしたって・・・。まぁ、揉みたくもなるけど(爆
( ;´ Д `;)<駄目だよ!?後藤しか触っちゃ駄目なんだからね!?
 ↑足が痺れて動けない。
 >あっ!もし遺言を聞いてくれるなら、
 >よしこと一緒の墓に入りたいな・・・ガクッ。
( T▽T)<だ、駄目!!死んじゃ駄目!!てゆーかひとみちゃんのお墓にはわたしが一緒に入るのぉ!!
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>名無子様
 す、すばらしい…!!実はソレ、考えてました!!そこまで読んでくださるとは…光栄
です!!さやまりの別れのシーンは、もーちょっと後で出そうと思ってます♪
 ありがとうございます!!

>Silence様
 おお!!英語かっけー!!ありがとうございます♪
 >よっすぃーだから許されるんです。それが保田さんだったら(怒
(; `.∀´)<や、やらないわよ!!
 >いいえ、自分はてっきり『赤き薔薇…』だと思いましたw
 あ、そっか。彼も最近放置気味ですね(爆笑)
 森の方、楽しみにしております!!
613 名前:桜乱 投稿日:2003年05月15日(木)10時38分05秒
な、な、薙刀キター!!!
カッケー、すごすぎるぜ、みきすけ。

それにしても今回の梨華ちゃん好きだなぁ〜♪
みんな焦ってる中、違う意味で焦ってるw
外勤が全員、車に乗ったってことは、
すぐにみきすけのデビューが見れるのかなァ・・・楽しみっ♪
更新お疲れ様ですたぁ〜んあんっ!
614 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年05月15日(木)11時45分20秒
あいかわらずのお馬鹿2人最高!!
律儀にも正座をし続けるところが憎めないですよね(w
しかしだんだん梨華ちゃんまでも大胆になってきて♪
バカップル2人に今後に期待大ですYO!
615 名前:名無子 投稿日:2003年05月15日(木)12時19分46秒
わーい、お返事ありがとうございます。
最近は矢口さんが活躍するお話がだんだん減ってきてるような気がして、
やっぱりおねえさんになって来たから…?
なので、ここのお話はとっても楽しみにしています。
これからもよろしくお願いします。(*^。^*)
616 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月15日(木)16時03分24秒
つんくのキャラが・・・うけるw

結局藤本さんの想い人でターゲットに借金させられてた内の一人って誰だったんだろう。
ちょっと気になってるけど、今後の展開にはもう関わってこないかな?
617 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月15日(木)16時42分52秒
他の場所で話題になりたいですか?
618 名前:はる〜か 投稿日:2003年05月15日(木)17時59分07秒
>立ち上がれません。あの辛さ…よく知っております
クロイツさんも経験者ですか(笑
つんくさんは相変わらずですな。本人は騎士気取りなんでしょうね。

梨華ちゃん元気な〜い。飯田さんのきつい一言で・・・・・
最終的にはなぜかすごい方向へ行ってますね。
旦那にだけはいいんじゃないですかね見せても(爆
ついでに・・・おっそわけなんて・・・・  ←こんな発言したら翌日墓行きだ。
今後のバカップルに目が離せませんね。

ミキティーの戦う姿が近いうちに見られそうで楽しみです!
619 名前:チビウオ 投稿日:2003年05月15日(木)20時01分15秒
ミキティも苦労人ですね・・・(笑)
でもこのキャラ、お似合いだと思います!!!

例の計画、進んでおります!
早ければ5月中にお目にかかるかも・・・。

あのあと弟の私を見る目が変わったような気がします(死)
620 名前:token 投稿日:2003年05月15日(木)22時48分06秒
ミキティーはこうしてUFAの一員になりました。ってええんかい!こんなんで!(爆)
ひょっとしてマサオさんもこんな具合に、つんくにスカウトされたんでしょうか?(笑)
保田さんもう現場復帰ですか。ここはゆっくり怪我の静養がてら画伯として仕事を
なされたらどうでしょうか?財政難も一気に解決するかも?(笑)
モデルはもちろん、なっちで(爆)
621 名前:とこま 投稿日:2003年05月16日(金)20時14分55秒
あややは美貴ティの奥様になったのね\(◎o◎)/!
梨華ちゃん、旦那にこそっと(堂々と?)見せちゃえ!
ごっちん、やぐっちゃんの同意で揉ませてもらってね(^^♪
622 名前:Silence 投稿日:2003年05月16日(金)23時35分04秒
更新お疲れ様でした。
>「つんくさん。唇切れてます。」
笑いました。麦茶噴出しちゃいましたよ。トゲくらい抜いとけよ、
赤き薔薇のおっさん。(w

次回も待ってます。
623 名前:第六十三話 投稿日:2003年05月19日(月)22時20分39秒

 真里が車を止めると同時に、なつみが飛び出す。
「行くべ!!」
「ま、待って下さい、安倍さぁん!!」
愛も慌てて、愛剣を引っつかんで車から飛び出た。
 なつみが階段に一歩足をかけた、その瞬間。
しゅんっ
 そんな音と共に、なつみの姿が消えた。
「!?」
愛はとっさに、なつみが足を踏み外したのかと思った。しかし、その次の瞬間。
「おりゃー!!」
なつみの声が、もっと奥の方から響いて来た。そして近くになつみの姿は見あたらない。
「高橋、何やってんの!?ほら、早く悪魔倒さなきゃ!!」
「ぅえっ!!?は、はいぃ!!」
頭の上にクエスチョンマークを飛ばしながら、愛は階段を駆け下りる。
 そして、改札口付近に近付くと…威勢良く悪魔を真っ二つにするなつみの姿。
「???」
愛剣を鞘から抜き、構えるも…愛は首をかしげるばかり。
 そんな愛に、圭は苦笑しながら近付いた。
「…やっぱり、不思議?」
「や、保田さん!!」
「気付いちゃったのね、高橋。」
「・・・・・・。」
愛はこくりと頷く。
「しょーがない。説明してあげるわ。でも、手は動かしてね。」
「は、はい。」
圭がナイフを投げ、愛が剣を振るうと、二匹の悪魔が塵と化す。
「なっちのあの武器、持って見た事ある?」
「あ!あります!!すっごい重いんですよね!!」
「そうなのよ。…で、なっちの腕力のなさは知ってる?」
「知ってます!!こないだ厨房で、空のビール瓶の入ったビールケースも持ち上がらなく
て…」
愛ははたと気付いた。
624 名前:第六十三話 投稿日:2003年05月19日(月)22時21分52秒
「…それなのになんであんな思い大鎌、振り回せるんやろ…。」
「気付いたわね。」
圭は微笑みながら言った。

「なっちはね、超能力者なのよ。」

愛は目を丸くする。
「ちょうのうりょく!?」
「そう。念力で物を動かしたりする、アレよ。」
「…もしかしてあの大鎌って、その力で振り回してるんですか!?」
「そう。そしてさっき、高橋の目の前でいきなり消えたのは『瞬間移動』よ。」
圭のナイフが舞う。愛はおずおずと言った。
「あのぉ…そんな話、私なんかが聞いちゃって良かったんですか…?」
「何言ってんのよ。仲間でしょ?アタシだって知ってるんだから。」
「で、でも…それに保田さんは安倍さんの旦那さんだし…。」
圭は苦笑した。
「…なっちの力の事、どう思う?」
「すごいです!!かっこいいです!!」
即答した愛の頭を、圭はなでた。
「アンタはそう言ってくれるでしょ?だから、良いのよ。」
「・・・・・・?」
「それに、なっちはアンタの目の前で瞬間移動してみせた。って事は、話して良いって事
なのよ。」
625 名前:第六十三話 投稿日:2003年05月19日(月)22時22分30秒
愛の目が、輝いた。
「…それって…認めて、もらえたって事ですか?」
「何言ってんのよ。もともとアンタは仲間でしょ?」
「・・・・・・でも私…こないだ、役立たずで…。」
圭は愛の背中を叩いた。

「最初から完璧にできるヤツなんかいないわよ。その中でもアンタ、イイ線行ってたじゃ
ないの。」

「・・・・・・!!」
「さ、お喋りは終わり。後藤と吉澤の分までキリキリ逝くわよ!!」
「…っ、はい!!」
 なんだか、泣きたいんだか笑いたいんだかわからない感情が生まれた。
 それは、今まで感じたことのない感情。そしてすごく暖かい。
(…ここが、私の居場所!!!)
 愛は心の中で叫んで、愛剣を振るった。
626 名前:第六十三話 投稿日:2003年05月19日(月)22時23分04秒

****************************************

 「んあ〜。ねーねー、知ってる?ヨッスィー。五期メンの事。」
「ん〜?知らない。」
立ち上がる事を諦めた反省中の二人組は、寝っ転がりながら会話をしていた。
「なんだよ、そのやる気のない返事は。このごとーに『やる気がない』なんて言われるな
んて、よっぽどの事だよ?なんせごとーは、『クイーン・オブ・やる気のない人』だから
ね。」
「…んな切ない事、自分で言うなよごっちん…。」
真希は気にせず、続ける。
「つーか五期の事だよ。」
「ん〜?なんだよ。」
「んあ、マジで聞く気ないね〜ヨッスィー。」
ひとみは器用にも、寝っ転がりながら胸を張る。
「だってあたし、梨華ちゃんカラんでなきゃ興味ないしィー。」
「・・・・・・うざ。」
「な、なんだよ!!うざい言うなちきしょう!!」
「んあ、だってそれマジでうざいよ。梨華ちゃんにしてみれば。」
「な…っ!!?」
真希は寝っ転がりながら肩をすくめる。
「今はラブラブだから良いかもだけどさー、ちょっとでも気持ちが冷めたらうざくない?」
そして遠くを見つめながら呟いた。

「んあ…僕には見える…近い将来、梨華ちゃんがトイレであいぼん相手に『ひとみちゃん、
もーうざいのよねー。頼むからもーちょっとわたしから離れてくれって感じー?』とか言っ
ているのが…!!」

「うああああああああ!!や、やめろごっちん!!」
真希の思い通りにのたうち回るひとみ。
627 名前:第六十三話 投稿日:2003年05月19日(月)22時23分34秒
「ククク…だから、ちったぁ他の事にも目ぇ向けるべきだっての。」
「・・・・・・ぐすっ。」
マジ泣きが入るひとみ。そこに真希は、天使のごとき高い声で手を差し伸べる。
「…だからね、五期の事にももうちょっと精通していれば良いと思って、ごとーは情報を
提供するの。そうすればきっと、梨華ちゃんだってヨッスィーの事を『物知りっ!!そし
て後輩思いっ!優しいのね、素敵っ!!』とか思うはずよっ!!」
口調まで変わっている真希。なかなかの演技派である。
 そして、それにコロリと騙される男前が一人。
「そ…そうか…!!ありがとうごっちん!!あたしの為に!!」
「うふふ♪良いのよ♪だって親友じゃない♪」
「ごっちん…!!ああ、ごっちん!!ありがとうごっちん!!」
「礼には及ばないよ…僕は当然の事をしているだけさ…。」
コロコロとキャラが変わる真希。
「…でね、五期の事なんだけどさ。でもごとーが知ってるのは、高橋の事なんだよね。」
「うんうん!!」
ひとみはメモを取りながら、真剣に聞いた。
628 名前:第六十三話 投稿日:2003年05月19日(月)22時24分37秒

****************************************

 愛の凄まじい気合で、悪魔はすぐに片付いた。その為、足の痺れが取れないひとみと真
希は出撃せずに済んだのだった。
 そして、ひとみと真希以外の外勤が帰還してから三時間。ひとみは今は自室に帰ってい
るらしい。
 梨華はもじもじしながらひとみの部屋の前にいた。
(…とにかく謝らなくちゃ…。)
そしてふと、下着を変えて来た事を意識する。
(…べ、別にひとみちゃんに見せる為じゃないけどっ!!ただ、その…市井さんに見られ
ちゃったのをずっとはいてるのも、ナニだと思っただけで…!!)
しかし、一番のお気に入りをはいて来ている梨華。
 赤面しながら、なんとなく回れ右をしたくなった。
(ああ!!駄目よ梨華!!謝らなきゃいけないんだから!!で、でもぉ…み、見せてとか
また言われちゃったらどうすれば…てゆーか言われなくても悲しいけど…って、そうじゃ
なくって!!)
 真っ赤な顔でおろおろしていると。
「…梨華ちゃん?」
「はひっ!?」
 いつの間にか、扉が開いてひとみが顔を出していた。
「・・・・・・ナニやってんの?」
「えっ!?いや、その…。」
もじもじしていると、ひとみは笑顔で梨華を手招きした。
「ココじゃなんだし、上がってよ。」
「えっ!?」
梨華の顔に緊張が走るのを見て、ひとみは苦笑する。
「・・・・・・あ、やっぱ…怖いか。あんな事しちゃったし…。」
「えっ!?・・・・・・ち、違うの!!」
「へ?」
「あ、あの、別にそんな…。」
手をぎゅっと握り締めて、梨華は言う。
629 名前:第六十三話 投稿日:2003年05月19日(月)22時25分15秒
「あ、あの、さっきは…ちょっとびっくりして、それで…!!いきなりだったし、確かに
ちょっと怖かったけど…。」
「・・・・・・梨華ちゃん?」
「…入れて。」
「・・・・・・。」
ひとみは驚き顔のまま、固まる。
「あの…お、お話、したいし。ひとみちゃんと。」
「・・・・・・うん…。」
ひとみが扉を開き、梨華はすっとそこへ入って行った。
 ソファに座る梨華に、ひとみはなんだかどぎまぎしてしまった。
「…あのさ、梨華ちゃん!!」
思わず大きくなってしまった声に、ひとみ自身もどきっと驚く。
 ひとみでさえも驚いたくらいだ。梨華はもっと驚いている。
「…な、なぁに?」
「いや…その…。」
ひとみは手にかいた汗を、ジャージのズボンにこすりつける。

「そ、そうだ!梨華ちゃん、高橋の事知ってる!?」

「・・・・・・え?」
唐突な話題に、ぽかーんとした顔を見せる梨華。
「なんかさ、どっかの剣術大会で優勝したらしいじゃん!」
「ああ…『剣術世界選手権』?」
「そう!それ!!」
ひとみは苦笑を浮かべながら言った。
「高橋、優勝してから良い事がなかったんだって。」
「え!?」
梨華が驚き顔を上げる。
『剣術世界選手権』と言えば、権威ある大会だ。それに優勝したとなると、名実ともに世
界一となれるのだ。
「友達はいなくなるし、学校の先生からは恐れられるし、大人は妙に優しくなるし…高橋、
ずっと寂しかったんだってさ。
 あたし、最初ごっちんから聞いたんだけどさ。その後で、高橋も話してくれたんだ。」
「・・・・・・そうなの…。」
630 名前:第六十三話 投稿日:2003年05月19日(月)22時26分35秒
「で、高橋…UFA来てよかったって言ってた。居場所が見つかったって…喜んでたよ。」
梨華はふと、視線を床に落とした。
「・・・・・・それ、わかる気がする。」
「え?」
「わたしもスキップで大学に合格してから…高橋と同じような事、ずっと感じてたから。」
「そ、そうなの!?」
「うん。多分、紺野も同じじゃないかしら…ううん。紺野はわたしなんかよりももっと強
く感じてたんじゃないかしら。それに、高橋も。」
梨華の脳裏に、UFAに来る前までの自分が映った。
 色んな人の色んな感情を、全身にぶつけられていた日々。
 自分だって、何の努力もせずにここまで来たわけではない。才能の他にも、必死に努力
をして来たのだ。
 その努力を無視され、持って生まれた才能だけを評価され続ける日々。
 あれ程悔しかった日々は、今までの人生の中でなかった。
 姉と妹の檻から一歩だけ出てみたら、待っていたのは嫉妬と競争の世界。
 おっとり育った梨華にとって、これ以上キツいものはなかった。
(もう忘れよう。わたしは、ここに居場所を見つけたんだから。)
そしてにっこりと微笑んで見せる。
「…やっぱり、自分の努力の結果が別の方向に動くのは…辛いモノよね。わたしもUFA
に来れて、幸せだわ。」
とっても強くて、とっても優しい笑顔だった。
「…梨華ちゃん!!」
「きゃあっ!?」
突然抱きしめられて、梨華は身を硬くする。
「な、何っ!?」
「ごめん!!」
「え!?」
梨華は戸惑いながらも、そっとひとみの背中に腕を回す。
631 名前:第六十三話 投稿日:2003年05月19日(月)22時27分05秒
「…あたし、すごいセコかった。」
「な、何がっ!?」
「高橋使って梨華ちゃんの気ぃ引こうなんて…!!」
「へっ?ど、どーやって?何の話?」
「…ああ、梨華ちゃん!!大好きだ梨華ちゃん!!」
「ひとみちゃん…?」
ふと気がつくと、ひとみは涙ぐんでいた。
「なんかあたし、自分が情けない…。」
「な、泣かないでひとみちゃん!!」
「だって…!!あたし…こんなあたし、梨華ちゃんには…!!」
梨華は笑って、ひとみを抱き寄せる。
「大好きよ、ひとみちゃん。」
「梨…」
「世間知らずなりに、いっぱいいっぱい…色んな人に出会って来たわ。今まで。」
「・・・・・・。」
「それこそ、ちょっとだけときめいた事だってある。」
ひとみは顔をしかめる。梨華は苦笑して、頬にキスをした。

「だけど、こんなに愛しいと感じたのはひとみちゃんだけ。」

ひとみの肩に顔をうずめ、梨華は幸せそうに囁いた。
「今、すごく幸せなの。ひとみちゃんと出会えて、両思いになれて。」
「あたしも…!!あたしも幸せだよ!!」
「それは良かった。」
 そして、二人の間に沈黙が落ちる。
 それからしばらくの間、しっかりと抱き合ってお互いの存在を確かめ合っていたのだっ
た。
632 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月19日(月)22時28分49秒


 新歓終わったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!浮かれモードなのれす♪
 しかも明日の4限、休講なんですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!
 ってなワケで、いしよし全開(爆笑)

>桜乱様
 みきすけ薙刀にしたのは、なんとなく現実のみきすけがサク○大戦のす○れ様に似てる
よーな気がしたので(笑)このネタわかりますかー?
 しかし、みきすけ戦闘デビューはまだです(汗)現在修行中です(大汗)すみません…。
 ありがとうございます!!頑張ります!!

>匿名匿名希望様
 >あいかわらずのお馬鹿2人最高!!
 ありがとうございます!!今回も頑張ってます(爆笑)!!
 大胆な梨華ちゃん…誘い受け、とかやらせてみたいですね(爆笑)
 ありがとうございます!!頑張ります!!

>名無子様
 いえいえ、こちらこそありがとうございます!!
 矢口さん…次回、やぐごま行きまっす!!どうぞよろしく!!
 >最近は矢口さんが活躍するお話がだんだん減ってきてるような気がして、
 >やっぱりおねえさんになって来たから…?
 私、矢口さんと同い年なんですが…そうですよね。昔に比べて少ないですよね(大汗)
 ウチではもっと頑張って頂く予定です(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしく!!
633 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月19日(月)22時29分36秒
レスの続きでっすきほし

>>616名無し読者様
 ありがとうございます!!つんくさんのキャラは、とことん壊して行くつもりですので!!
 >結局藤本さんの想い人でターゲットに借金させられてた内の一人って誰だったんだろう。
 んっふふふふふふふふふふふ!!!出て参ります!!出て参りますよほほほほほほ!!
 誰かは後々のお楽しみって事で♪がんばります!!

>>617名無し読者様
 >他の場所で話題になりたいですか?
 …すみません…色々考えてみたんですが、どう言う意味なんだかよくわからないのです
が…(大汗)話題って、何についてでしょう…?『他の場所』ってどこですか…(大汗)?
 わからなくってすみません(大汗)

>はる〜か様
 >クロイツさんも経験者ですか(笑
 経験者です(笑)親戚の葬式で、無理して立ち上がろうとして周囲の身内をなぎ倒した
経験がございます(爆笑)
 >旦那にだけはいいんじゃないですかね見せても(爆
 はきかえてますYO!!梨華ちゃん大胆にもはきかえてますYO!!!
 ミキティの戦う姿…しょ、少々お待ちください(大汗)
 ありがとうございます!!頑張ります!!

>チビウオ様
 >でもこのキャラ、お似合いだと思います!!!
 そう言って頂けると嬉しいです!!
 そして例の計画!!!楽しみにしておりますのでッ!!!
 頑張ってくださいませぇぇぇぇぇ〜〜〜!!!
634 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月19日(月)22時30分45秒
更にレスの続きです!!レスいっぱいで嬉しいのれすはあとはあとありがとうございます!!

>token様
 >ミキティーはこうしてUFAの一員になりました。ってええんかい!こんなんで!(爆)
 良いのれす。ええ、良いんれすよ…つんくの決断は常にこんな感じなのれす!!
 >保田さんもう現場復帰ですか。ここはゆっくり怪我の静養がてら画伯として仕事を
 >なされたらどうでしょうか?財政難も一気に解決するかも?(笑)
( ‘д‘) <…ウチはやめてほしいわ…。アレはいじめやねん。
 あいぼんは反対しているようです(爆笑)

>とこま様
从‘ 。‘从<そ〜なんですぅ〜!!人妻あややでぇ〜す☆
川VvV从<・・・・・・。
(;*^▽^)<そ、そんな事言われてもぉ〜!!
(O^〜^)<もっと言ってもっと!!!
( *´ Д `)<んあ〜!!頑張る!!
(;〜^◇^)<オイッ!!

>Silence様
 ありがとうございます!!
 >笑いました。麦茶噴出しちゃいましたよ。トゲくらい抜いとけよ、
 >赤き薔薇のおっさん。(w
川 ‘〜‘)||つ□<本当だよね!!まったく。あ、コレで麦茶拭いて。
 がんばりますので、どうぞよろしくっ!!
635 名前:はる〜か 投稿日:2003年05月19日(月)23時31分26秒
梨華ちゃんが大胆にも・・・・履き替えて準備万端ですか(爆
いかんいかん・・
途中、かる〜く、ごっちんがよっすぃに脅しを・・・でも屈せず
やっぱり仲がいいところを、最後に見せつけられました。

なっちは超能力者だったのですか。瞬間移動なんて・・・ドラゴ○ボールの世界(爆
愛ちゃんと圭ちゃんもお互いの信頼関係が深まったようなので
今回をきっかけに今後もがんばってもらいたいものです。

クロイツさんはやはり経験者でしたかw 
葬式の場でなぎ倒し・・・親戚全員に顔が知られましたね(笑
鈍感なのか、私は正座でしびれたことってないんですよね、はい。
636 名前:Silence 投稿日:2003年05月20日(火)00時10分19秒
更新お疲れ様でした。
うんうん、やっぱり仲が良いいしよしは見ていてこっちまで
浮かれます。(w
『クイーン・オブ・やる気のない人』の後藤さん笑いました。
確かにあの人やる気なさそうですよね。どこでもそんなキャラ
なんでしょうかね(w

それで、うちの短編にあのキャラ載せさせてもらいました。
しかも主役で。ただ、ここの彼より変な人キャラになって
しまいました(反省、涙、謝罪

次回も楽しみ待ってますね。
637 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年05月20日(火)08時23分57秒
更新お疲れ様でした。
甘いいしよし最高です!!
やっぱクロイツさんの書く甘々は極上ですね♪
毎日更新チェックしていたかいがありました(そんなこんなで今日も遅刻寸前)
これ読んでエネルギーもたまったことだし、今日もはりきって行ってきまぁす
638 名前:token 投稿日:2003年05月20日(火)08時39分01秒
更新お疲れさまです。
>サク○大戦のす○れ様
おおっ、判ります。私以前壁紙に使っていました。
ちなみに今は、恋レボの睨む中澤さん!

高橋、君も居場所が見つかって、良かったね〜。

>『クイーン・オブ・やる気のない人』
笑いました。では、『キング・オブ・やる気のない人』は、
変身していない時(?)の『赤き薔薇』のおっさんでしょうか?

639 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月20日(火)09時31分14秒
クロイツさんってこの小説更新する以外にやることない暇人?
それとも友達いない淋しい人なのかな。
展開もみえみえでハッキリ言ってつまらないんですけど…自演レス入れてません?
640 名前:通りすがり 投稿日:2003年05月20日(火)14時16分16秒
嫌なら見なければいい。
わざわざこんな書き込みするあなたの方がどうかしてます。
クロイツさん無視ですよ。私は楽しみに待ってますから。
641 名前:チップ 投稿日:2003年05月20日(火)15時08分07秒
ごっちん人のコト言えないんじゃ…… んあ?>(´ Д ` )
休講おめでとうございます!高橋のお話…前にテレビで見た天才君の苦労話を思い出しました。
悪いより良いにこしたコトはないけど良すぎるのも大変なんれすねぇ。
そしてなっち!ますます惚れたよなっち!これからも頑張ってください。
642 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月20日(火)15時39分25秒
前から気になってたんですけど
http://m-seek.net/cgi-bin/read.cgi/imp/1048246085/16
レスはsageでお願いします。
643 名前:チビウオ 投稿日:2003年05月20日(火)17時01分42秒
遅くなりました〜。

なっちカッケー!!!ステキすぎる!惚れ直しました(爆)
いしよしも全開で今回も面白かったですよ〜!!!

例の計画、実行(笑)よろしくお願いします。
644 名前:第六十四話 投稿日:2003年05月20日(火)17時38分13秒

 帰還した真里は、真っ先に訓練室へと向かった。そして、無言で鉄棒にぶら下がる。
「・・・・・・。」
 久しぶりの鉄棒の感触に、真里はなんだかジーンとしてしまった。
(ごっつぁんと付き合い始めてから、訓練室に来る回数減ったからなぁ。)
 いつ誰が来るかわからない訓練室でイチャつくのを真里が嫌がった為、最近真里はほと
んど訓練室に来ていない。最近の真里の行動パターンは、自分の部屋か真希の部屋でイチャ
ついているか、そうでなければ駐車場で車をいじっているかのどちらかに限定されるよう
になった。
(…本当は車の整備したいんだいけど、さ…。)
 真里はため息を吐く。
 紗耶香に突然キスされ、それに怒った真希に押し倒されて胸を揉まれそうになり、そこ
を圭織に助けられた。
 そんな事があった後の表情を、車達には見せられない。
 真里には真里のこだわりがあるのであった。
(…きっと今、ヤグチすごい複雑な顔してるんだろーなぁ。)
 そしてふと、昔を思い出した。

『私ら、良いコンビだよね。…どーする?付き合っちゃおうか?』

 それは、紗耶香と付き合う事になったきっかけの一言。
 弱いようで強い…強いようで弱い。そんな紗耶香の事を、姉のように見守って来た。そ
う言われた時だって、『紗耶香ならいっか』くらいにしか思わなかった。
 手をつないだ。デートをした。キスもした。身体を重ねた事もある。
645 名前:桜乱 投稿日:2003年05月20日(火)17時38分27秒
いやぁ、なっちが特別な力があるのは
前回のケメコ夢の中でわかったことですが、
こんな力があるとは想像つかず・・・
映画のX−MENに出演したりして・・・(爆
よしこに脅迫まがいの行為をしてたごっちんに萌えw
ごっちんがいえるセリフか?!って感じでよかったよかった。

>サク○大戦のす○れ様
す、すみれさんキター!!
確かにそうかも・・・強気なトコロが特に。。。
戦場デビューを待っておりまっす♪
646 名前:第六十四話 投稿日:2003年05月20日(火)17時39分51秒
(紗耶香は何をするにも、なんとなく優しかったよなぁ。)
 手をつなぐ時も、まず真里に許可を求めて来た。自然とつなぐ事など一度もなかった。
デートの時も、どこに行きたいかかならず聞かれた。そして、真里のリクエストを最優先
してくれた。
(キスの時もえっちの時も、『大丈夫?』とか『良い?』とか聞かれまくったし。)
 真里はそれが物足りなかった。それは自分でも自覚している。
 だから、真里も紗耶香も真希に惹かれたのだ。マイペースで、完全に甘えて来る時もあ
れば、完全に甘えさせてくれる時もある真希に。
『なんで…そんな事するんだよ!!ヤグチがごっつぁん好きなの知ってんだろぉ!?』
 紗耶香が真希と同じ布団で寝ていた日の朝、真里は紗耶香にそう叫んだ。
『なんもしてないし。良いじゃん、手ぇつないで寝るくらい。』
『よ、良くない!!協定結んだじゃん!!抜け駆けはしないって約束したじゃん!!』
『…別に、抜け駆けなんかしてないよ。悔しかったら矢口も、「一緒に寝よう」って後藤
を誘えば良いじゃんか。私は止めないし。』
 真里にそんな事はできないと、わかり切ってて言っていた。そんな口調だった。
『紗耶香なんか大嫌いだ!!』
『あーあー、私も矢口なんか嫌いだね。』
 思いっきり平手打ちをかまし、真里は泣いた。
 その翌日だ。紗耶香が辞表を提出したのは。
 そこまで思い出して、真里は鉄棒から手を離す。ぼすっと言う音を立てて、下に敷いて
あったマットに沈んだ。
647 名前:第六十四話 投稿日:2003年05月20日(火)17時42分50秒
「・・・・・・なんで、紗耶香は卒業したんだろ。」
 真希は、『ずっとやぐっつぁんが好きだった』と言っていた。そして紗耶香の気持ちは
知らない、と。
「…なんか飲も。」
 立ち上がって、てくてくと歩く。訓練室を出るとすぐに、ジュースの自動販売機がある。
 小銭を入れて、ボタンを押す。
「…あっ!」
間違ったボタンを押してしまった。ちょっとヘコむ。
 しゃがみこんで、取り出し口から間違えて押してしまったジュースを取り出した。
「・・・・・・。」
 牛乳だった。更にヘコむ。
「…飲めねぇっつの…。」
 牛乳のパックを握り締めて、くるりと自販機に背を向ける。
 立ち上がるのが面倒になったので、自販機に寄りかかる形で膝を抱えて座った。
(…紗耶香とのキス、久しぶりだったな。)
 唇に触れて、そう思う。そしてがっくりと肩を落とす。
「・・・・・・だからなんだってんだよ、ヤグチよ…。」
 別に今更、紗耶香にときめいたりはしていない。付き合っている時ですら、恋愛感情が
あんまりなかった相手である。
(なんだろ?何かフクザツ?みたいな?)

「…やぐっつぁん?」

「うひゃあ!!」
いきなり声をかけられて、真里は倒れる。
「…ご、ごごごごご、ごっつぁん!!?」
気配もなく側に近寄って来ていた人物の名を、確かめるように叫ぶ。
 真希は、悲しそうな顔をしていた。
「…な、なんだよもう…びっくりしたなぁ…。」
648 名前:第六十四話 投稿日:2003年05月20日(火)17時43分39秒
「んあ…ごめんね。ごとー…。」
真里はすっくと立ち上がった。
「いや、別に…ヤグチもぼーっとしてたし。」
「…それだけじゃなくって…んあぁ、さっきの…。」
「・・・・・・あ、ああ…。」
 アレね、と心の中で呟いて赤面する。
「い、いや、別に…気にしてないからッ!!」
「・・・・・・。」
真希は涙ぐんだ。
「気にしてくれないんだ…。」
「はい!?」
「ごとーがあんな事しても、やぐっつぁんは全然…気にもかけてくれないんだ…。」
「だ、だから…はい!?」
ふと見上げてみると、真希は涙目だった。
「どきどきしてくれなかったの!?」
「・・・・・・した、けど…。」
「それなのに気にしてないの!?」
「・・・・・・。」
ぐす、と真希が鼻をすする。

「それにやぐっつぁん、今いちーちゃんの事考えてたでしょ。」

「!!」
思わず顔に出してしまった真里。
「・・・・・・そんなに、いちーちゃんのキスは良かったワケ?」
「ち、違!!そうじゃないから!!」
「…やぐっつぁんは、ごとーのカノジョだもん!!」
 しがみつくように抱きしめられて、真里は少し混乱する。
「ご、ごっつぁん!?」
「今更いちーちゃんのが好きだって言われたって、ごとーは絶対諦めないからね!!」
「・・・・・・ありえないから。それは。」
649 名前:第六十四話 投稿日:2003年05月20日(火)17時44分09秒
「で、でも今いちーちゃんの事考えてたじゃん!!」
「そりゃあんな事されれば考えるだろー。」
「でもごとーの、あの事は気にしてないんでしょ!?」
「・・・・・・。」
真里はぎゅっと、真希のシャツを握る。
「…ごめん。アレ嘘。」
「は!?」
「本当はメッチャメチャ気にしてマス。…てゆーか…気にしないワケないじゃん…。」
真希の目が、輝く。
「・・・・・・やぐっつぁん!!」
「ぐがががッ!!く、苦しッ!!苦しいから、ごっつぁん!!」
苦しむ真里に、真希は言った。
「んあぁ、大好きだよやぐっつぁん!!」
「うがぐっ!!」
「誰にも渡さないからねッ!!」
「ぐごはっ!!」
そこに、通りがかった人物がいた。
 新垣里沙であった。
「…後藤さん。矢口さんの顔色、ヤバいです。」
「え?」
 真里の顔は、紫色になっていた。
650 名前:第六十四話 投稿日:2003年05月20日(火)17時45分12秒

****************************************

 「『なんでも屋』に、新しい依頼が来ましたー♪」
圭織は今にも踊り出さんばかりの勢いで、歌うように言う。
「いやぁ〜♪お金が入るって良い事だよねぇ〜♪」
「・・・・・・それより圭織。早く仕事の話を…。」
「んもぅッ!!圭ちゃんってばせっかちなんだからぁ☆そんなんじゃ、嫁に逃げられるぞッ?」
「・・・・・・。」
圭織にでこピンされた圭に、なつみがぐっと拳を握って言う。
「大丈夫だべさ、圭ちゃん!!なっちは逃げたりしないべ!!例え圭ちゃんが、借金まみ
れでギャンブル狂いで暴力夫だったとしても、なっちは最後まで圭ちゃんの側を離れない
べ!!」
「…いや、その場合は逃げた方が良いと思うよ、なっち。」
真里の冷静な突っ込みの直後、圭は疲れたように呟く。
「…つーかアタシ、借金しないし。ギャンブルもしないし。暴力も振るわないし。」
「確かに。保田さんは堅実そうですよね!」
「り、梨華ちゃん!!あたしは!?」
ひとみに対しては、コメントにちょっと困る梨華であった。
 と、その時。

ちゃらりらりら〜ん

 妖しい音楽と共に、照明が赤く切り替わる。
「…赤き薔薇の騎士、参上…!!」
「いらん!!」
圭織の怒声が響くと、照明が通常に戻った。
 そして、穢れ無き四つの瞳が『赤き薔薇の騎士』に向けられる。
「つんくさん、脱ぐんれすか!?」
「脱ぐんですか!?」
651 名前:第六十四話 投稿日:2003年05月20日(火)17時45分45秒
「辻!!新垣!!妙な期待すんじゃないわよ!!!」
「そうだべ!!見たくないべ!!」
圭となつみの苦しそうな叫びに、希美と里沙は不満顔を見せる。
「ええ〜!!らって、あの音楽と照明と来たら…やっぱストリップなのれす!!」
「その通りです!!それ以外考えられません!!」
「ねー、里沙ちゃん♪」
「ねー、辻さん♪」
そしてひとみと真希が席を立つ。
「部屋帰るよ、梨華ちゃん。梨華ちゃんは見ちゃ駄目。」
「んあ、やぐっつぁんもね。どーしても見たいんならごとーが脱ぐから。」
「…へっ!?いや、あの…。」
「つーか見る気ないからッ!!」
「待てお前らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
つんくは叫ぶ。
「何で俺が脱ぐ事で決定しとんねん!!」
「…紛らわしい音楽と照明を使うからですわ。」
りんねの厳しいツッコミに、つんくがのけぞる。
「まったく、つんくさんに任せるとロクな事がありませんわね。」
「り、りんね…上司に…」
「実はですね…困った事になりましたの。」
 りんね、つんくを完全無視。つんくはいじけて床にのの字を書き始めた。
「困った事って?」
圭織の言葉に、りんねは微笑みながら言う。

「タンポポ、プッチモニ、ミニモニ。…それからメロン記念日の新曲が、できあがってし
まいまして。」

全員の顔に、複雑そうな表情が浮かんだ。
「レコーディングやらダンスレッスンやら、モーニング娘。の皆様は忙しくなりますの。」
「…って事は、『なんでも屋』の仕事をしてるような時間的余裕はない、と?」
「そうなりますわね…どうしましょう。」
652 名前:第六十四話 投稿日:2003年05月20日(火)17時46分16秒
「あ!でもそれならなっちは空いてるべ?あと、五期も。」
圭織は腕を組んで考えた。
 現在、UFAは稼いでも稼いでも追いつかない程の財政難である。だから、『なんでも
屋』としての仕事もCDの発売も、どちらも捨てたくはない。
「…でも、今回の依頼は…そんなに大変じゃないかもなんだよね〜…。ちょっと特殊なだ
けで。」
「どんなのなの?」
「麻薬の密売組織を壊滅させてくれってヤツ。」
「「「「「「「「「「「「いや、十分大変だから。」」」」」」」」」」」」
「・・・・・・。」
圭織はテヘ☆と笑いつつも、難しい顔をする。
「でもね〜…成功報酬大きいんだよねぇ〜。しかもそれが入らないと…電気が止まっちゃ
うんだよ。」
「そ、そいつぁー深刻だ。」
なつみはにっこり微笑んだ。
「大丈夫だべ。それなら五期の…紺野と新垣の手助けがあれば、なっちがなんとかできる
べさ。」
梨華が心配そうに眉を寄せた。
「えぇっ!?き、危険ですよぉ!!」
「大丈夫。…じつはなっち、そーゆーの得意なんだべさ。」
「え?」
「慣れてるってゆーか…うん、そんな感じで。だから、大丈夫。」
なつみはにっこり笑って、言う。

「なっちにおまかせだべさ!!」

 全員が顔を見合わせる。
 しかし、なつみに任せる以外には…方法がなかった。
653 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月20日(火)17時47分19秒


 本日、4限の合唱が休講でハッピー♪
 だけど明日は1限から4限までびっちり+ピアノのレッスンでアンハッピー…。

>はる〜か様
 なっちの超能力、次回辺りから出すつもりです♪
 >葬式の場でなぎ倒し・・・親戚全員に顔が知られましたね(笑
 >鈍感なのか、私は正座でしびれたことってないんですよね、はい。
 顔は覚えられました。未だに親戚集まる度に笑いものです(泣)
 そしてしびれないなんて…う、うらやましすぎる!!!
 ありがとうございます!!がんばります!!

>Silence様
 ありがとうございます!!
 >『クイーン・オブ・やる気のない人』の後藤さん笑いました。
 よかった、笑って頂けて…。やる気ないワケじゃないんだろうけど、そう見えちゃう後
藤さんが大好きです(笑)
 >それで、うちの短編にあのキャラ載せさせてもらいました。
 >しかも主役で。ただ、ここの彼より変な人キャラになって
 >しまいました(反省、涙、謝罪
 おおおおお!!マジですか!?読ませて頂きます!!
 楽しみだ〜♪

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!そう言って頂けるとうれしいです♪
 時間、大丈夫でしたか〜?間に合いましたか〜?
 今日、私は遅刻ギリギリでしたYO!!
 がんばりますので、どうぞよろしく!!
654 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月20日(火)17時49分06秒
レスの続きでっすはあとはあと

>token様
 ご存知ですかっ!!私の携帯の待ち受け、マ○アさんだった時期がございます(笑)
 >ちなみに今は、恋レボの睨む中澤さん!
 す、素敵過ぎる…!!私のPCの壁紙は現在、いしよしです(笑)
 >では、『キング・オブ・やる気のない人』は、
 >変身していない時(?)の『赤き薔薇』のおっさんでしょうか?
 確かにそんな感じです(爆笑)ありがとうございます、がんばります!!

>通りすがり様
 ありがとうございます!!無視させて頂く事にしました。
 そう言って頂けると、本当に嬉しいです!!ありがとうございました♪

>チップ様
 今回、本当に人のこと言えませんね、ごっちん(爆笑)
 天才の苦労…私には全然わからないのですが、そう思って頂けたのなら幸いです!!
 そして次回からなっちの超能力が…!!ありがとうございます!!がんばります!!

>名無し読者様
 ありがとうございました♪

>チビウオ様
 うふふふふ…なっちの超能力、次回から活躍させる予定でございます!!
 ありがとうございます!!がんばりまっす!!
 そして例の計画…マジですか!?どこですか!?うわ〜、探しまくります!!

>桜乱様
 >よしこに脅迫まがいの行為をしてたごっちんに萌えw
 >ごっちんがいえるセリフか?!って感じでよかったよかった。
 後藤さんも精神的にいっぱいいっぱいだったみたいデス☆(笑)
 >確かにそうかも・・・強気なトコロが特に。。。
 ですよねっ!!なんか才能溢れてて、自信たっぷりな所も…(爆笑)
 ありがとうございます!!頑張ります!!
655 名前:token 投稿日:2003年05月20日(火)21時12分17秒
連日の更新お疲れさまです。
前回と言うか今朝のレスで、うっかりあげてしまいました。申し訳ありません。
お詫びに脱ぎま・・・自主規制!!お見苦しい物を、お見せしました。(笑)

それにしても、ののちゃんと里沙ちゃんはどうして、ストリップの
照明と音楽を知っていたのでしょうか?まさか新垣家はそちらの方の
経営もしているのでしょうか?謎です。
次回は、なっちのソロ活動(!)ですか。楽しみに待ってま〜す。
656 名前:桜乱 投稿日:2003年05月20日(火)21時34分44秒
更新中にレスしてしまった!!ガーン!!
まぁ、更新してるとは全然わからずに投稿ボタン押しました(爆
だって・・・ほら・・・14秒差(←意味不明
深くお詫びすると共に、ひとみさんを梨華ちゃんから奪いますw

ヤグさんの気持ち切ないッスねぇ・・・しみるねぇ・・・
少し昔のことを思い出した感じ、ミョーに切ないです。
でも、これでヤグさんは『刺激を求める女』って事が判明しましたよね(爆

次回はなっちがメイン?!ぁゃゃとみきすけもいるけど・・・
なっちと愛ちゅんだけだったら厳しいっすねぇ・・・気になる気になる♪
657 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年05月20日(火)22時04分19秒
無事間に合いました(w
いやぁ連日更新お疲れ様です。
本当にすげーと感心ですYO!
何だかなっちの最後の方の台詞も気になりますなぁ・・・。
膝をかかえて次回更新待たせていただきます☆
658 名前:通りすがり 投稿日:2003年05月20日(火)22時56分51秒
ルールもわからず申し訳ないです。sageにしました。
今までずっとROMオンリーでした。今回は勢い余って書き込みしました。
(クロイツさんの作品であんな書き込みは初めてみました。余りにショックで)
またROMに戻ります。今後も楽しみにしています。では
659 名前:はる〜か 投稿日:2003年05月20日(火)23時04分59秒
矢口さんの心境が非常にいい感じですね。
昔の思い出をまだしょっていて、苦労をしているんですね。
そんな中、力自慢の旦那によって、失神or呼吸困難 に陥りそうですね(笑
笑い事じゃなかったりする・・
奥さんの目が覚めたときの旦那の対応が目に浮かぶ・・・このカップルは奥さんの方が強いようで(笑

さて、なぜでしょう。ののちゃんと新垣さんがマニアックな事しってるんで・・・

さすがに資金集めも大変ですね、みんな仕事がたくさんあって。
なっちも大仕事に向かうようで。みんながんばれ!
クロイツさんも結構たいへんなスケジュールですね・・・がんばってください!!
660 名前:Silence 投稿日:2003年05月20日(火)23時16分17秒
更新お疲れ様でした。
>「何で俺が脱ぐ事で決定しとんねん!!」
赤きおっさん(以後そう呼ばせてもらいます)って本当にアホ
ですね。ってゆーか中学生の前でんなことしたら犯罪でしょ(w

うう、借金ダメですか、ギャンブルもだめ?う〜ん。
少しギャンブルを控えようと思うこのごろでした(w
661 名前:名無子 投稿日:2003年05月21日(水)11時24分28秒
真里ちゃん…。
紗耶香の方はホントに好きだったんでしょうね。
でも真里の気持ちがわかってて、遠慮しちゃってたのかな。
真里にしても紗耶香のことを100%好きになってあげられない、
そんな負い目を二人とも持ってた感じですね。
きちんとさやまりが終わらないと、やぐごまも始まらない、かな。
662 名前:チビウオ 投稿日:2003年05月21日(水)20時48分51秒
はいはい〜♪チビウオでっす!!!
マジですか!?なっちパワー爆発ですか!?
うぁ〜すっげぇ楽しみだ・・・(笑)

例の計画・・・。恥ずかしいッス(爆)
663 名前:とこま 投稿日:2003年05月21日(水)21時28分27秒
いよいよなっちの超能力が全開になりますか(^^♪
やぐっちゃん・・・辛いでしょうが頑張れ!
ここを乗り切れば幸せな未来がある・・・かも(^_^;)
664 名前:第六十五話 投稿日:2003年05月22日(木)10時28分57秒

 なつみは、ピアスに仕込まれた通信機に向かって話しかける。
「…ついたべさ。」
『ど、どうですか?むこうの様子は…。』
「うーん、今の所は静かだべ。」
『そ、そうですわよねっ!取引は夜中に行われると言う情報ですし…完璧です!』
現場にいるなつみより、船でサポートしている里沙とあさ美の方が緊張しているようだ。
なつみはくすっと笑う。
「二人とも、そんなカタくならなくても良いべ?」
『『だ、だってぇ〜!!』』
「大丈夫。言ったっしょ?なっち、こーゆーの慣れてるんだべさ。」
『『・・・・・・。』』
二人は黙ってしまう。その沈黙に、なつみはちょっとしまった、と思った。
(あの子達になっちの過去は重すぎたかね?)
 なつみが入れられた施設は、一種の『組織』でもあった。なつみのような、特殊な能力
を持つ子供しかおらず、その力を活用して警察に協力していた。
 なつみは、身を隠して麻薬の密売の取引場所に指定された倉庫を見る。
(…懐かしいなぁ。何年ぶりだべか?)
 その組織に在籍していた頃、なつみは主に麻薬等の密売組織を壊滅させる仕事を担当し
ていたのだ。
「!!」
 懐かしさに浸っていたなつみの目に、数台の車が飛び込んで来た。
「…紺野、新垣。来たべ。」
『えっ!?早くないですか!?』
『取引の指定時間まで、あと四時間はありますわ!それが変更になったと言う情報は入っ
てません!』
「そうだねぇ…何だろう。」
なつみは考え込む。
(この手の取引は、かなり時間に正確なハズなんだけどなぁ。)
665 名前:第六十五話 投稿日:2003年05月22日(木)10時29分29秒
そして車からわらわらと男たちが降りて来る。
 最後に降りて来た人物を見て…なつみは目を見開いた。

「!!!」

『ど、どうしましたの?』
なつみの息をのむ音に、反応する。
「・・・・・・ちょっと、面倒臭い事になりそうだべさ。」
『え?…どう言う事ですか…!?』
うろたえるあさ美と里沙に、なつみは苦笑しながら言った。
「どうやら今日の取引、かなり大掛かりなモンみたいだべ。」
『え?』
「組織のボスがお出ましだべさ。」
『『・・・・・・っ!!』』
通信機の向こうで、あさ美と里沙が硬直するのがわかった。
 なつみはもう一度、ボスを見る。
(…それにしても、本当に久しぶりだべさ。)
 『組織』にいた頃、なつみが担当して唯一壊滅させられなかった麻薬密売組織がある。
 忘れもしない。五年前の事だ。
(…全然変わってないべ。あの女は。)
 なつみの顔から、笑顔が消える。そして拳をぐぐっと握り締めた。
(今回こそは、潰させてもらうべ。)
五年前の冬、頭に叩き込んだデータが頭の中で再生した。
 組織名は『SUMMER』。メンバーの数は、三十三人。
 かなり小規模だが、その手口は鮮やかで隙がない。今までなつみ以外にもたくさんの人
間が壊滅に乗り出したが、ことごとく失敗している。
「…ねえ、紺野。今回の麻薬密売組織の名前って、何だっけ。」
『え?…「夏」、ですけど。』
「そうだったね。…微妙に変わってたんだ。なんで気づかなかったんだろう。」
 里沙は、そのなつみの口調に違和感を感じた。
 そう。訛りが消えている。
666 名前:第六十五話 投稿日:2003年05月22日(木)10時30分06秒
『…安倍さん?』
「三十、三十一、三十二、三十三…か。多分アレで全部だね。相変わらず、あんまり他人
を信用し過ぎない、賢い女だよ。」
『…あの、どうかしたんですか?安倍さん?』
「そうだったよね。自分の周囲にいて良い人物は、三十三人って決めてるんだ。だから、
それ以上組織の人数は増やさない。そして、資料もアジトも作らない。だから追いかける
の大変なんだよ。」
なつみはすっくと立ち上がる。
「そして、取引にはかならずボスが先頭に立つ。そして組織のメンバー全員で出向く。」
なつみは、通信機の仕込んであるピアスをはずした。そして足元に転がすと…ぐしゃっと
踏み潰す。

「…まさに、ここで会ったが百年目!」

 なつみは駆け出した。
 まっすぐ、組織のボスの女に向かって。
667 名前:第六十五話 投稿日:2003年05月22日(木)10時30分43秒

****************************************

 休憩時間。
「ああ…なんで違うユニットなんだろう…!!」
「ひ、ひとみちゃん…。」
「寂しいよ梨華ちゃん…!!こんな、廊下ですれ違う時にしか顔が見れないなんて!!」
「お、落ち着いてひとみちゃん…。」
 人通りの激しい廊下。
 ひとみは梨華を抱きしめたまま、離そうとしない。
「ホラ、駄目よひとみちゃん。はやく戻らなきゃ…。」
「戻りたくないッ!!離れたくないッ!!」
 梨華は困り顔をしながらも、嬉しそうに頬をピンクに染める。
「そりゃー…わたしだって、そうだけど…。」
「ほんとに!?じゃあ、このまま…」
「だけど、お仕事はしっかりやらなきゃ!」
「・・・・・・。」
ひとみはガックシとうな垂れる。梨華はそんなひとみの背中を、ぽんぽんと叩いた。
 そんな二人に、遭遇してしまった二人連れがいる。
 柴田あゆみに大谷雅恵である。
「ついてないね。私ら。」
「…ひっさびさの登場だってのに、こんな現場に居合わせるだなんてね。」
二人の世界に入ってしまっている梨華とひとみを無視して、二人は並んでてくてくと歩
く。
「でも可哀想だよなーヨッスィー。」
「なんで?」
「愛しい彼女とユニット違うなんて。」
雅恵は一歩後ろに下がって、あゆみの背後から抱きつく。
「きゃあ!!ちょっと、マサオ!!?」
「ん〜、あゆイイ匂い〜♪」
「歩きにくいじゃないっ!」
「でも、歩けない事はないじゃん。」
668 名前:第六十五話 投稿日:2003年05月22日(木)10時31分23秒
あゆみは顔を真っ赤にしながらも、厳しい口調で言う。
「胸触んないでよ?このおっぱい星人。」
「・・・・・・ッ!!!」
雅恵は拳を握り締めた。
「…だからッ!!私はそーじゃないって!!」
「ガサ入れの最中にブラ(使用済み)に見惚れてたクセに。」
「だから!!それは誤解だって!!中澤さんの作り話なんだって!」
「どーだか。」
「あ、あゆぅ〜!!私を信じろって!!」
あゆみはぽたっと歩くのをやめた。
「…しかたないから信じてあげるけど。」
「あゆっ!!」
「だけど、一つ聞いて良い?」
「ん?何?」
あゆみは真剣な顔で言った。

「やっぱりマサオは、大きい方が好きなの?」

「…あゆッ!!オマエ信じてないだろ!!私の事ッ!!!」
「素朴な疑問だって。他意はないって。」
「他意ありありだろッ!!」
「じゃあ質問変えよう。ひとちゃんとめぐちゃんの胸、どっちが好み?」
「質問変わってねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「うっわ。マサオすごい失礼だよソレ。めぐちゃんに。」
何気にあゆみも失礼である。
「だからっ!!胸の大きさなんてどーでも良いんだってば!!」
「おっぱい星人なのに?」
「だから違うとゆーとろーがッ!!!」
そんなやり取りをしながらも、二人の手はしっかりとつながれていた。
669 名前:第六十五話 投稿日:2003年05月22日(木)10時31分59秒

****************************************

 夏まゆみ。ボスの名前である。
「…誰かと思ったら。五年前のお嬢ちゃんじゃない。」
 取り押さえられ、部下の手で床に押し付けられているなつみに向かって言った。
「あんたの事は覚えてるわよ。…アレから何度も攻撃されたけど…やっぱりあんたが一番
手強かったからね。」
「・・・・・・!!」
なつみは、歯をギリっと鳴らす。
「今日こそ、壊滅させてやる!!」
「そんな姿で、何ができるって言うの?」
鼻先で笑うまゆみに、なつみは口元だけニヤリと笑わせた。
「…できるよ。忘れたの?」
 ばしゅっ
『ぎゃああ!!』
破裂音と共に、なつみを取り押さえてた男達が跳ね飛ばされる。
「・・・・・・!!」
「見なかった事にしたいの?この能力。」
「…違…!!そうじゃなくて…!!」
まゆみはふと、なつみの手首を見た。

「な…ッ!!ないッ!?」

その言葉に、なつみはくすっと笑って右手を上げてみた。
「…ああ、制御装置?そうだったね。三年前まではココについてたんだけどね。今は『組
織』やめたから。」
 UFAの面々は、なつみを信じてくれた。なつみはちゃんと超能力を使いこなせると。
 そして制御装置をつけていると、能力はフルパワーの時から比べて30%程度しか使え
なくなってしまうのだ。
 そんな手加減した状態では、悪魔を相手にはできないという判断もあった。
670 名前:第六十五話 投稿日:2003年05月22日(木)10時32分39秒
「だから、今回は五年前とは違うよ。」
 なつみの両手が光る。
「今度こそ、ブッ潰す!!」
なつみは両腕をまっすぐに横に伸ばす。
 ばちばちばちっ
「あああああああああああ!!」
「がはぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
衝撃派が、男達に襲い掛かる。
 まゆみは車に乗り込もうとした。それを見てなつみは車に手をかざす。すると、車は爆
発炎上した。
 そのまま、手を男達に向ける。黒いスーツケースを持っている男が見えた。
「…それが、薬?」
答えも聞かず、なつみは人差し指を向ける。それと同時に、スーツケースが爆発した。
 白い粉が、宙に舞う。
 それを舐め取るように、オレンジ色の光が降り注いだ。その光に触れた途端、白い粉は
存在を消す。

 爆発、悲鳴、怒号…そして沈黙。

「・・・・・・。」
周囲が静かになり、風の音しか聞こえなくなった時…なつみは我に返った。
「…しまった。久々に『超能力者モード』に入っちゃったべさ。」
ぽりぽりと頭をかき、制服に仕込んである緊急用メッセンジャーを取り出す。
 ぴこぴことあさ美と里沙にメッセージを打ちながら、ふと顔を上げると…黒いスーツケー
スが十個、並んでいた。
「・・・・・・まだ、こんなにあったんだべか…。」
作成途中のメッセージを消去し、メッセンジャーをしまう。
「まずコレ片付けないと、だべ。」
 ぱちん、と指を鳴らすと、ばこばこばこ…と言う音と共にすべてのスーツケースが口を
開く。
「うっわぁ〜。しっかし、すっごい量だべさ。全部でいくら位になるんだべさ?」
そんな事を呟きながら手をかざし、さっきのオレンジ色の光を出す。
671 名前:第六十五話 投稿日:2003年05月22日(木)10時33分25秒
 薬は、みるみる内になくなって行った。残ったのは、カラの袋のみ。
「さてと!これでヨシ!」
 と、その時。
『安倍さん!?聞こえますか!?』
 なつみの目の前に、ウィンドウが開いた。画面の右下には『緊急用非常回線』と書かれ
ている。どうやら制服に仕込まれている機能らしい。
「おおっ!新垣!!」
『はい!まゆげビーム!!』
どうやら混乱しているらしい。
「…ごめんね、いきなり通信切っちゃって。」
『いえ…無事でよかったです。…あの、麻薬の密売組織は…?』
「ああ、片付けちゃったべ。」
『ええ!?』
なつみはいつも通りの微笑を浮かべた。
「詳しい事は、戻ってから話すべ♪」
『は、はぁ…。』
里沙が不安そうな顔をした、その直後。

ズキュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ

 銃声が響いた。
「・・・・・・!!!」
『な、なんですか!?今の!!』
「に…新垣。」
『あ、安倍さん!!?』
「…甘かった…みたいだね…なっち。」
『え!?』
なつみはその場に膝をついた。
672 名前:第六十五話 投稿日:2003年05月22日(木)10時33分56秒
 右の肩甲骨の辺りに、激痛が走っている。
 振り返ると、頭から血を流したまゆみが拳銃を握り締めていた。
「・・・・・・。」
『あッ!!安倍さ…』
 なつみは、里沙の映っているウィンドウを閉じた。
「…お嬢ちゃん!!生死も確認しないで背を向けるとは…甘いわね!!」
「そう…だべな。」
よく見ると、まゆみの他にも数人の男達が立ち上がって来ている。
(・・・・・・やっぱブランク、ちょっと長かったかな?)
 激痛で、意識が薄れる。
(駄目…確実に殺されちゃう…。)
 頭を振って、ぎゅっと目を閉じる。

(圭ちゃん…!!!)

心の中でそう叫んでから、なつみはぐっと唇をかみ締めた。
 すると、なつみの全身が光り出す。
「!?」
まゆみが警戒して、一歩後退した…その時。
 しゅんっ
なつみの姿が、掻き消えた。
「!?」
 残されたのは、大量の血痕と…オレンジ色の光だけだった。
673 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月22日(木)10時35分03秒


 なっち…ごめんよなっち…。んでもって夏先生もごめんなさい…。
 そして大柴!!久しぶりですねぇ、大柴!!
 今日はこれから学校です。行って来ます。

>token様
 ありがとうございます!!
 >前回と言うか今朝のレスで、うっかりあげてしまいました。申し訳ありません。
 いえいえ、お気になさらないで下さいっ!!大丈夫です。OK牧場です。
 >お詫びに脱ぎま・・・自主規制!!お見苦しい物を、お見せしました。(笑)
( ´D`)<脱ぐんれすか!!?わーい!!
(・e・)<わくわくっ!!
 なっちのソロ、いかがでしたか〜?…まだ引っ張りますが(笑)
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>桜乱様
 >更新中にレスしてしまった!!ガーン!!
 いやいや、大丈夫です。お気になさらないでください♪
 >深くお詫びすると共に、ひとみさんを梨華ちゃんから奪いますw
( T▽T)<だ、駄目ェェェェェェェェェェェェェェ!!!!
 ありがとうございまっす♪
 あややとみきすけ…活躍はもーちょっと後になる…かもです(大汗)すみませんっ!!
 がんばります!!どうぞよろしくっ!!

>匿名匿名希望様
 間に合いましたか♪よかったよかった♪
 >本当にすげーと感心ですYO!
 いや…そんな、ただ暇人なだけですので(笑)更新の早さのみが武器なので(爆笑)
 なっち、こんな事になっております(大汗)うーむ…もっと華々しく活躍させる予定だっ
たのになぁ…当初の予定では…。
 ありがとうございます!!がんばります!!
674 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月22日(木)10時36分19秒
レスの続きでっすはあとはあと

>通りすがり様
 いえいえ、とんでもない。嬉しかったですよ♪ありがとうございます♪
 レス頂けるのはすっごく嬉しいので、もしよろしければまたレスしてやって下さいませ☆
 本当に、ありがとうございました!!がんばりまっす♪

>はる〜か様
 >奥さんの目が覚めたときの旦那の対応が目に浮かぶ・・・このカップルは奥さんの方が強いようで(笑
 そうですね。奥さんのが強いです。…全体的に奥さんの方が強い傾向にありますが(笑)
 ののたん&にぃにぃ…最近の中学生は侮れないって事で(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばりまっす!!

>Silence様
 ありがとうございます!!
 >赤きおっさん(以後そう呼ばせてもらいます)
 ナイス!!そのネーミング、激しくナイスです!!私も今度からそう呼びます(笑)
 >うう、借金ダメですか、ギャンブルもだめ?う〜ん。
 >少しギャンブルを控えようと思うこのごろでした(w
( ^▽^)<何事も控えめに、ね☆
 ウチの父がギャンブルやらないんで、よくわからんのですが(笑)おもしろそうれすよね!!
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>名無子様
 す、すごい…!!やぐっつぁん&いちーちゃんの心情をここまで読んでくださるとは…!!
 嬉しいです!!ありがとうございます!!
 もしかしたらいちーちゃん、もーちょっと後でまたちょっと出てくる…かもです♪
 ありがとうございます!!がんばります!!
675 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月22日(木)10時37分17秒
更にレスの続きですはあとはあと皆様ありがとうございます!!

>チビウオ様
 ありがとうございまっす!!
 すみません、なっちこんな事になってしもうて…(大汗)
 しかもパワー全開って…こんだけかよ!!みたいな(泣)
 あ、例の計画!スタートしたみたいですね!!楽しみにしてますYO!

>とこま様
 なっちこんな事になってしもうた…(大汗)オッケーなんでしょうか、コレは…(泣)
 つーか、書いてて思いました。『愛人。』の中で一番の乙女なのはやぐっつぁんではな
いかと…(笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!
676 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年05月22日(木)10時49分57秒
なっち〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!
はっ!!思わず叫んでしまいました・・・。
そしてどうしてだろう、この人の悪役姿は簡単に想像できてしまう(苦笑)
ごめんなさいと謝りつつ、次回更新を楽しみに待ってます☆
677 名前:Silence 投稿日:2003年05月22日(木)14時52分23秒
更新お疲れ様です。
なんか『安倍の苦労いしよし知らずですね。』って感じですね(w
>ウチの父がギャンブルやらないんで、よくわからんのですが(笑)
おもしろそうれすよね!!
いいえ、クロイツさんギャンブルなんてやるもんじゃありませんよ。
と言いつつ今週の競馬はオークスなんですよね(涙
次回もがんばってくださいね!!
678 名前:チップ 投稿日:2003年05月22日(木)18時09分07秒
んなぁっち!!……パタッ(←心配しすぎて倒れました 
ムクッ、なっちがとっても心配ですけど、柴マサのラブラブっぷりに心が和みます。
村っちファイ!!!
679 名前:桜乱 投稿日:2003年05月22日(木)20時43分57秒
年中色黒、夏先生キター!!!
悪役っていうのはやっぱり黒いですよね(爆
ってことは・・・・梨華ちゃんも黒(以下自粛

なっちはどこにいっちゃったんでしょーか!?
強く思ったところに飛んで行ったりして・・・んなわけないか。
なっちの大活躍、おもしろかったッス!!
680 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年05月22日(木)20時48分04秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。&お久しぶりです。
久々の、あゆみちゃん最高にかわいいですYO。
もう、よっすぃ〜のこと忘れちゃいそうです。
しかし、おっぱい星人でもいいから、『大きくても小さくても、あゆみちゃんが好きって』いってやれよ!まさえっちょ!!
では、また。更新、楽しみに待ってます!
681 名前:はる〜か 投稿日:2003年05月22日(木)20時57分12秒
なにげにスレサイズが目一杯になってきましたね。さすがです!

なっち〜〜大丈夫か〜〜!! この前は旦那がけがして今度は・・・
心配事がつきませんね本当に。
しっかしこの悪役は、適任ですね(爆

そんな中、あついところも見せてくれたカップルがいましたね。
雅恵さんは胸が大好きですね。 さすが、おっぱい星人(笑
けんかするほど仲がいい、というのはまさにこのバカップル。
682 名前:token 投稿日:2003年05月23日(金)00時11分21秒
更新お疲れさまです。
>なっちのソロ、いかがでしたか〜?…まだ引っ張りますが
ウエルカムです。クロイツ様はいつも私の期待を、いい意味で裏切ってくれます。
おかげで話の展開が楽しみです。なっち、大ピンチ!ほんと、どうなっちゃうんでしょうか?
>『安倍の苦労いしよし知らずですね。』
Silence様は、実にうまいことをおっしゃいますね。爆笑させていただきました。
683 名前:とこま 投稿日:2003年05月23日(金)21時05分54秒
なっち〜〜!!・゚・(ノД`)・゚・
と、取り乱してしまいました(-_-;)
どこに行ったのでしょう・・・(T_T)
684 名前:後説 投稿日:2003年05月23日(金)23時56分44秒


( ‘д‘)<これにて、2nd STAGE終了や。

( ´D`)<次は3スレ目に行くのれす!!

( ‘д‘)<長く続いとるなぁ。ホンマ、予想以上や。

( ´D`)<そうれすね。レスもたくさん頂けて…幸福なのれーす♪

( ‘д‘)<3スレ目のサブタイトルは『3番目のふるさと』や。

( ´D`)<URLは、http://m-seek.net/cgi-bin/read.cgi/sky/1053701202/なのれす!!

( ‘д‘)<…3スレ目の前説で後藤さんも言っとるけど、なんやねんこのサブタイトル。

( ´D`)<3スレ目の前説でヨッスィーも言ってるのれす。どーせクロイツは深く考えてないのれす。気にしちゃ駄目れす。

( ‘д‘)<せやな。

( ´D`)<…それでは皆様!!2nd STAGEではお世話になったのれす!!ありがとうなのれす!!

( ‘д‘)<3スレ目でもよろしくなー!!

( ‘д‘)( ´D`)<『愛は人類を救うらしい。〜3番目のふるさと〜』でお会いしましょう!!(なのれす!!)
685 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月23日(金)23時58分38秒


 はる〜か様に教えて頂いて、スレッド容量がいっぱいになって来てた事に気付きました。
ありがとうございます!!
 なので、3スレ目を立てさせて頂きましたはあとはあと
 前回頂いたレスのレスは、3スレ目に書かせて頂きます♪
 ありがたいです。こんなに長く続けていられるなんて…本当に幸せです。
 皆様のおかげです!!ありがとうございます!!
 3スレ目もがんばります!!
686 名前:名無しさん 投稿日:2003年05月26日(月)14時40分06秒
 

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