ガード〜精霊と悪魔〜

1 名前:ド新人R−X 投稿日:2003年03月30日(日)19時34分36秒
ド下手ですが、書かせてもらいますっ!
一応、ファンタジーというか・・・そんな感じです!
2 名前:プロローグ 投稿日:2003年03月30日(日)19時41分19秒
この世には、人には知られていない出来事がある。
今からお話するのも、その一つと言えよう。

昭和の時代。ある戦(いくさ)があった。
それは普通の戦ではなく、呪文、、悪魔、精霊を従えた人間達が繰り広げた戦い。

発端は、ある組織が日本征服をたくらみ、悪魔を呼び出し、契約し、人々を震撼させた。
悪魔の力は恐るべきもので、警察も軍隊も歯が立たなかった。

そこで、政府の要請によって結成されたチームがあった。
「精霊チーム」と呼ばれ、精霊との契約をした5人の戦士だった。

3 名前:プロローグ 投稿日:2003年03月30日(日)19時48分05秒
精霊チームもまた、悪魔組織と同様に、力を持っていた。
5人の戦士達は、組織との死闘を繰り広げ、じょじょにだが、悪魔を浄化していった。

そして、悪魔組織が出てきて5年。最終決戦が始まった。
組織の総大将との激闘。精霊の力を借り、視力を尽くしてとうとう、総大将をうち破った。
しかし、組織が進めていた闇兵器「イービル・バスター」の砲撃を止めるすべがなかった。
そして、最後にとった手段が、ある一人の戦士が、精霊の力を借り、命をかけて壁となり、兵器の砲撃をくい止めた。
そして、平和が訪れた。残った4人の戦士も、今は亡くなった。

これを、人々は「精悪戦争」と呼んだ。
4 名前:第一話 噂のガード 投稿日:2003年03月30日(日)19時53分56秒
そして、時は流れて、時は平成。不況ながらも、平和な日本。

そして今から始まる舞台は、あるアイドルのガードになり、苦難を繰り広げながらも戦う。一人の男のお話。

「またか!何だと言うんだ、この脅迫状は!」
事務所に響き渡る、怒りの声。どうやら、ここのお偉いさんみたいだ。
「わ、わかりません。ただ・・・会長、この前も何かおかしな出来事がありましたし、ただの脅しではないような気がします」
頭を抱える会長と呼ばれた男。
「仕方ない。モーニング娘。はウチの稼ぎ頭だ。・・・電話帳だ。確か、不思議な力を持った男の話を聞いた。そいつに、ボディガードの依頼だ!」
5 名前:第一話 噂のガード 投稿日:2003年03月30日(日)20時03分24秒
電話先は、暗い部屋、外を見つめている、一人の男。電話ベルを聞くと、静かに受話器をとった。
「もしもし・・」
静かに押さえた声。しかしながら、少し威圧もある。
「初めまして。私は、山崎と言うものです。モーニング娘。というアイドルの事務所の会長やってまして・・あの、ボディガードの依頼を受けてくれると、聞いて、おかけしたのですが・・・」
男はタバコに火をつけ、ふかした一息ついた後、こう言った。
「条件による。明日13:00、○○という喫茶店で待つ。その時に聞かせてもらおう」
そう言って、電話を切った。

(・・・モーニング娘。?)
男はスポーツ新聞芸能欄を開き、ため息をついた。
(14人も守れか・・・ハッ・・・おもしろいんじゃないか?)
男はタバコを灰皿に押しつけ、静かに笑った。
6 名前:ド新人R−X 投稿日:2003年03月30日(日)20時04分06秒
今日は更新終了です。
呼んでくれて、レスくれたり、意見もらえたら嬉しいです。
7 名前:ド新人R−X 投稿日:2003年03月30日(日)20時16分06秒
いきなり誤字・・。
視力→死力。鬱だ・・。
8 名前:ド新人R−X 投稿日:2003年03月31日(月)22時21分05秒
翌日、13:00。

すでに喫茶店には山崎会長、そしてプロヂューサーのつんくがいた。

「まだか・・・」
少しイラついたようすの山崎。と、その時。

「待たせたな」
サングラスをかけ、帽子を被った男。おそらく、依頼を受けた男だろう。
「いや、まあ・・時間通りだ。では、さっそく依頼の方を・・」
が、男は聞いちゃいない。店員にジュースを頼んでいる。山崎とつんくは、「大丈夫なのか?」という表情。

「そ、それでは依頼を。実は、最近モーニング娘。の身の回りに妙なことが起こっていました」
男はタバコをふかしながら、黙って聞いている。
「なんか、あの子達が言うには『変な生き物が出てきた』とか・・・」
男はピクっと反応した。
「なるほどな・・・悪魔が出てきてるってワケか」
9 名前:ド新人R−X 投稿日:2003年03月31日(月)22時27分54秒
山崎とつんくは理解できていないようだ。

「あんたら、精悪戦争は知ってるよな?」
男はタバコを灰皿に捨てながら言った。
「え、ええ・・まあ、人並みには」
それでも、まだよくわかっていない二人。
「つまり・・悪魔が復活したってことだろう。何故モーニングなんたらの前に出たのかは僕にもわからないが」
二人は一応納得したようである。不思議そうな表情は消えないが。

「まあいい。条件は?」
ズユースを飲み干し、サングラスの奥の冷たい目で二人を睨む男。
「月に、100万ほどで・・・どうでしょう?」
あきらかにご機嫌をうかがう表情の山崎。
「・・いいだろう。じゃあ、案内してもらおうか」
以外とアッサリ引き受ける男に、拍子抜けしたつんく。
「ほな・・案内するわ」
10 名前:ド新人R−X 投稿日:2003年03月31日(月)22時28分35秒
更新終了。
11 名前:ド新人R−X 投稿日:2003年04月02日(水)10時37分54秒
案内された先は、某TVスタジオ・・の楽屋。

「ここや。おう、飯田!メンバ−おるか?」
飯田と呼ばれた、長身のスラっとした女性。
「ええ、いますよ」
そう聞くと、つんくは俺を楽屋に引っ張っていった。
「おい、皆聞いてくれ」
つんくの声で、皆が一斉に振り向く。
「最近、色々妙なことが起きてるやろ?そやから、ちょっとボディガードについてもらうことにした」
さすがに突然のことで、驚いた人、納得していない人もちらほらと。
「・・そういや、名前聞いてなかったな。あんた、名前は?」
すると、男は少し黙ってしまった。名前を言うのに何故黙るのだろうか?
12 名前:ド新人R−X 投稿日:2003年04月02日(水)10時49分37秒
「・・トウヤだ」
ようやく口を開いた男、トウヤ。
「トウヤか。皆のこと、よろしく頼む。んで、仲良くしたってな。ほな、俺は仕事やさかいに」
と、つんくは去っていた。トウヤはどうしたものか、という表情。

「あの・・・」
トウヤはふと見ると、小さい金髪の女性が声かけてきた。
「サングラスと帽子とったら?」
なんとも、なれなれしい、とトウヤは思ったが、気を遣ってくれたのかもしれないと思い、両方取った。出てきた顔は、冷たくて寂しげな目だが、俗に世間で言われる、2枚目と言ったところか。

「すまないが・・名前を教えてくれ」
一日足らずでは、まだ名前と顔が一致できなかったらしい。
「あ、はい」

そして、一人一人紹介が終わると、トウヤはなるほど・・とうなずき、そしてまた黙り込んでしまった。イヤな沈黙が流れる。

「あの、トウヤさん」
声をかけてきたのは高校生とはちょっと思えない、可愛い二人。
「お菓子、食べます?」
トウヤはえ?と言う表情。だが、手をのばし、それを食べた。
「うまいよ・・ありがとう」

トウヤはフっと笑い、お菓子をほおばった。


13 名前:ド新人R−X 投稿日:2003年04月04日(金)10時04分35秒
その後、娘。はスタジオ入り。俺はただついていっただけで、これといった変化なし。

(ま、そうそう事件が起きちゃ、やってられないな)
トウヤはボーっと娘。を見ていた。


(しかしなんだな・・・テレビだからって、あの笑顔だせるのは凄いことだ)
意味なく感心しながらも、タバコに火をつけた。

とその時だった!
(・・・!気配だ・・どこだ・・!?)
トウヤは周りを見渡すが、何も居ない。
「上だ!皆、離れるんだ!」

上から、数匹の怪物が現れ、今にも周りの人に襲いかかろうとしていた。
14 名前:ド新人R−X 投稿日:2003年04月04日(金)10時11分42秒
「クク・・人間にしてはなかなか気づくのが早いな」
おそらく悪魔の中の中ボス格だろう。喋ることもできるようだ。
「・・消えろ、悪魔め!」

トウヤの手に風が集まり、刃となる。
「我が呼びかけに応えよ・・・静かなる風の意志よ・・・」
悪魔達が後ずさりをし、娘。やスタッフは固まって見ている。

「シルフーーーーーっ!」
トウヤが手をかざし、上に現れたのは、なんとも綺麗な、羽をもった女性。悪魔は驚き、そしてこう呟いた。

「まっ・・まさか、四大精霊の・・一つだと!?」

15 名前:ド新人R−X「解説」 投稿日:2003年04月04日(金)10時14分27秒
※精霊シルフ
シルフは、四大精霊(elementals)のうち、風を司る。その姿は、地上
の女性よりもはるかに美しい女の姿をしており、翼をもつ精霊とされている。   
 シルフ、あるいはジルフェとも言われる風の精は、16世紀の錬金術師パラケルス
スが、『妖精の書』の中で書き記した四大元素の中のひとつである。

※四大精霊
4つの元素より生まれた、高レベルな精霊。火、水、土、風の4つなので、四大精霊。
火の精『サラマンダー』
水の精『ウンディーネ』
風の精『シルフ』
土の精『ノーム』
が四大精霊である。
16 名前:ド新人R−X「解説」 投稿日:2003年04月06日(日)14時15分02秒
「シルフ・・久々だが、頼むぞ!」
トウヤがそう呼びかけると、シルフはくすりと笑い、トウヤの手に風を集めた。
「風刃・・・行くぞ!」
手に出たのは、風の刃。そして、トウヤが剣を一振りすると
「グァァァ〜」「ギャァ〜」
ザコ敵が、切り刻まれた。鎌鼬(かまいたち)の効果。

「すっごぉ〜い」
娘。達は驚いてばかり。口をぽかーんと開けてるのもいる。

「下等な人間が・・・思い知らせてやる!」
中ボス格のやつが、トウヤに飛びかかった、が・・・

『無駄よ!あなたはもう・・・』
シルフが初めて喋った。そして、シルフの言葉に続いてトウヤが呟いた。

「お前・・死んでるんだから」

トウヤの剣がシュっと消えると、悪魔はズバっと切り裂かれ、消滅した。
17 名前:ド新人R−X 投稿日:2003年04月06日(日)14時15分37秒
あ、名前に解説いらねぇ!失敗・・・
18 名前:ド新人R−X 投稿日:2003年04月06日(日)14時21分13秒
「ふう・・・」
トウヤが一息つくと、娘。達が歓喜の声を上げた。
「凄い凄い〜!」「かっけ〜!」「凄いね〜」
それを聞いたトウヤは喜ばない。タバコをフ〜っとふかし、壁にもたれかかっている。

と、その時シルフが娘。に近づいた。
『ごめんね・・アイツ、素直じゃないから。』
トウヤは、余計なことを・・と思ったが、口に出さなかった。

そして、収録も終わり、宿先に戻った。俺も部屋をとってくれ、一息ついた。
『まったく・・・ぶっきらぼうなのは昔と変わらないのね』
トウヤはちょっとむくれて
「うるせぇ。お前も小言が多いな・・・まったく。もう戻れよ」
シルフはフフっと笑い、消えた。

と、その時、ドアにノックが。
「誰ですか?」
トウヤがドアを開けると、いたのは・・・。

19 名前:ド新人R−X 投稿日:2003年04月07日(月)21時23分33秒
「・・何か用か?」
いたのは、高橋、小川、紺野、新垣。
「あ・・ちょっと、お話でも、って」
トウヤの声に、微妙にビビってしまっている4人。
「・・入れ。話相手ならかまわん。ヒマだしな」
4人は、こんなにアッサリ入れてもらえると思わなかったのか、驚いた様子。トウヤはかまわずに中に行ってしまったが。

「で、話って?」
トウヤはジュースを4人に出し、自分はタバコをふかした。
「あの・・聞いていいですか?」
まず聞いたのは、高橋愛。

「彼女・・・いますか?」

20 名前:ド新人R−X 投稿日:2003年04月07日(月)21時29分13秒
「ブッ!」
トウヤはタバコを吹き出してしまった。幸い、灰皿にスポっと入ったが。
「何をいきなり・・・。まあいい。いねぇよ。作るヒマもなかった」
トウヤのこの発言に高橋は少し笑顔。
「・・他には?」
トウヤはタバコに再び火をつけた。と、紺野が手を挙げた。
「精霊って・・・どうやって出すんですか?」
トウヤは固まった。どうやって・・・て。
「契約を結ぶ。召喚する。それだけ」
紺野はほうほう、とうなずいてメモしていた。一体何なんだ、とトウヤは首をかしげる。
「あとの二人は?」
聞いてみると、付き添いできただけらしい。

「そんじゃ、疲れたから・・・また、話しに来い。歓迎はする」
4人は嬉しそうにうなずき、部屋を去った。

『へぇ・・女性に優しくするなんて、変わったわね』
シルフがポンっと出て、笑いながら言った。
「五月蠅い。共存していかなければならないんだ。仕方ないだろ」
トウヤはムスっとした表情をしながらも、うつむいてフっと笑った。
21 名前:ド新人R−X 投稿日:2003年04月12日(土)23時06分06秒
翌日。
俺は目覚めのいい方ではなく、部屋でうなっていた。
「お・・て・・く・・さい」
誰かの声に目をこするトウヤ。目を開けると
「何でお前がいるんだよ」
いたのは、高橋、と小川。勝手に部屋に入ってたことを少々怒ってるトウヤ。
「もう、出発です!急いでください」
トウヤはしまった!と思った。そういえば、ボディガードなんだ、と。
「わかった。着替えていくから廊下で待っててくれ」
そう言うと高橋と小川はうなずいて外へ。
『しっかりしなさいよ、トウヤ』
シルフにもしかられ、ちょっとイラっとしたトウヤだが、さっさと着替えて外へ。
22 名前:第2話「信頼」 投稿日:2003年04月12日(土)23時11分23秒
高橋と小川に引っ張られて、バスに乗り込んだトウヤ。
(やれやれ・・・大変だな)
トウヤは目をこすりながら前も見ていた。すると、声が聞こえてきた。

「ねぇ・・あのガード、本当に安心なのぉ?」
「さあ?何考えてるかわかんないってのは確かだねぇ」
トウヤはムっとした。そして、言っている女二人に近づいた。
「な、何?」
近づかれて驚いている二人・・矢口、吉澤。
「・・そんなに僕が信用できないか?」
すると、矢口の方が逆ギレ。
「当たり前だろ!アンタみたいな陰気な男、信用できるかっての!」
トウヤは怒りから悲しみの表情に変わった。
「ならば僕は消える。じゃあな」
そう言うとバスを止めて、出ていってしまった。

23 名前:ド新人RーX 投稿日:2003年04月12日(土)23時15分44秒
トウヤはその後、公園でノンビリしていた。
『いいの?あんなこと言って』
シルフが問いかけるが、トウヤは無言。
『まったくもう・・・意固地』

と、その時携帯が鳴った。
「もしもし」
電話先は、飯田圭織だった。泣き声、のようだ。
「お願い、助けて!悪魔が、悪魔が矢口を!」

それを聞くなり、トウヤは弾かれたように走った。
『ちょ、ちょっとトウヤ!・・・まったくもう』
シルフはあきれながらも、内心喜んでいた。これでこそトウヤだ、と。。

トウヤは走った。娘。がいるという、ロケ先へ。
(まったく、あんだけ言っておいて・・・自分勝手な輩だ)
トウヤはそう思いながらも、自分にも責任がある、と反省していた。
24 名前:ド新人RーX 投稿日:2003年04月14日(月)19時49分10秒
その頃娘。達は悪魔から逃げていた。
「早く!こっちよ!」
飯田が先導して、逃げて逃げて・・・。
(お願い、トウヤ君早く・・・)
と、願っていたその時、無情にも行き止まりが。
「ケケケケケケ・・・・」
悪魔達のけたたましい笑い声が響き渡る。飯田は他のメンバーを守ろうと戦闘に立つが、顔は恐怖でゆがんでいる。泣いているメンバーもいる。
(もう・・ダメなの・・?)

と、その時だった。襲いかかってきた一匹の悪魔の動きが突然止まった。
「へ・・?な、何?」
25 名前:ド新人RーX 投稿日:2003年04月14日(月)19時56分06秒
「貴様ら、まとめて切り刻む・・」
緑の剣を持ったトウヤが立っていた。信じられない、という表情をしたメンバー。しかし、飯田は笑顔だった。

「どいてろ。俺がカタをつける」
トウヤの目は怒りに満ちている。他の悪魔が飛びかかってきたが、軽々と切り刻んだ。だが、まだまだ数は多い。
「我が力・・解放せよ・・風の力をもって、あらゆる敵を切り裂かん!」
シルフの力からか、トウヤの周りに風が集まり、包んでいく・・・。
「奥義・・風刃裂破!」
風の刃が悪魔達に向かい、次々と切り刻む!逃げようとしても、刃のスピードが早く、バラバラに。
「・・フン」
悪魔が全滅したのを確認すると、タバコに火をつける。
「トウヤ・・・君」
飯田が泣きながら名を呼ぶ。矢口と吉澤は何故?という表情。
「よお・・・どうよ?死の予感を味わった瞬間は」
トウヤはニっと笑い、そして刃を風と共に消した。
26 名前:ド新人RーX 投稿日:2003年04月15日(火)20時01分51秒
皆、涙を流していた。かといって悲しいのではない。嬉しいのだ。
「どうして・・・助けてくれたの?」
矢口が問いかけると、トウヤはフっと笑った。
「俺は助けない、とは一言も言ってない。それに、飯田さんから依頼を受けた・・ってことだ」
飯田はニコっと笑い、頭を下げた。
「トウヤさん、ありがとぉ〜!」
加護と辻がトウヤに抱きついた。トウヤは頭をポリポリとかき、照れ隠し。
「仕事だと言っただろうが・・・離れろ」

そして数分後、皆は落ち着き、仕事場に戻った。
シルフはスっと離れて皆を見ながら、よかった・・とホッとしていた。
27 名前:ド新人RーX 投稿日:2003年04月18日(金)21時02分52秒
その後、悪魔が現れず、仕事も順調に終わった。
「はい、お疲れ様でした!」
俺もやれやれ・・と思ったその時だった。

「トウヤさん」
振り返ると、いたのは保田圭。
「飲みに行きません?今日のお礼も兼ねて」
トウヤはコクっと頷いた。素直、といえばそうなのだが、断ると恐そうだったからだとも言える。

そして、1時間後。宿泊先にある地下のバーで乾杯した。
「乾杯!そんでありがとね!」
保田はグイっと飲み、トウヤもグっと一気のみ。
「お!いける口なんだ!どんどん飲もう!」

・・・2時間後。
「ふう・・」
トウヤもさすがにキツくなったのか一息。
「こぉら〜・・もっと飲みなさい!」
保田はグデングデン。かなりの量を飲んでいる。
「んなこと言われても・・って・・おい」
保田は突然泣き出した。トウヤが理由を聞くと、それは・・・。
28 名前:ド新人RーX 投稿日:2003年04月19日(土)14時27分08秒
「私、もうすぐ娘。やめるの。ずっとわかってたことだけど、その日が近づくにつれて、苦しくて」
トウヤは酒をグっと飲んだ。少し寂しげな目で。
「だから、誰でもいいから、話聞いて欲しかった。娘。のメンバーじゃない人に。トウヤさんがいて、よかった」
涙を拭き、笑顔の保田。なんだ、結構可愛いとこもあるじゃないか、とトウヤは心で笑った。
「ありがとね。愚痴聞いてくれて」
保田はトウヤにお辞儀。トウヤは顔をそらした。
「礼を言われる覚えはない。ただ・・なんだ・・その、依頼にふくまれてる・・・だろうし。それにだ、アンタが落ち込むと、娘。の人らが不安になるだろうが。俺には関係ねぇ!」
29 名前:ド新人RーX 投稿日:2003年04月19日(土)14時27分46秒
あきらかな嘘。でも、その優しい嘘に保田は素直に感激した。
「こら!照れ隠し〜?」
保田がトウヤにからんだ。トウヤは苦笑いをしながら
「離してください。明日早いんですし、もう部屋に戻ろう」

そして、バーを出て部屋の前。
「トウヤさん、一緒に寝る?」
保田が笑いながら尋ねてきた、が・・・
「冗談は笑えるから冗談なんですよ。おやすみなさい」
と、部屋に入っていってしまった。
「照れちゃって・・・・可愛いとこあるのねぇ。無愛想な顔で、寂しそうな目ぇしてるけど、やっぱり・・・いいとこあるわね」

トウヤの表情を見事に解説した保田。シルフは聞こえていたのか、トウヤの後ろでうんうん、と頷いた。
『(うまいことトウヤのことわかってる人もいたのねぇ。あの人ら以外にいるとはね)』
シルフはそう思うと、スっと消えた。

子供のような寝顔をしたトウヤ。これから先、もっと大変なことを知らないで。
30 名前:ド新人RーX 投稿日:2003年04月27日(日)22時04分33秒
翌朝。
「起きて!トウヤ君!」
トウヤは頭をかきながら扉を開けた。
「なんだよ・・朝っぱらから」
いたのは飯田、保田、安倍。
「矢口とヨッスィーがいないの・・・]

トウヤははぁ?という表情。
「それが、部屋のこんなものが・・・」
飯田が出した物は、一切れの紙。
「トウヤ オマエヲ ツブス アノバショデマツ」

トウヤはジっと見て、こう呟いた。
「あのバカ・・・悪魔召喚しやがったな!」
3人は驚いた表情と、疑問の表情。
「ここを見て見ろ。この文字の前に、六亡星。そして呪文のように書いた言葉。間違いない」
トウヤは部屋にある武器を手に取り、走った。
「待って!どこ行くの!?」
トウヤは振り向いて、こう行った。
「心配すんな!あいつらを連れてくるから・・それに、俺の主戦武器があるから」
白い衣がハラリ、と取れた所に出た武器は、槍。
『大丈夫、アイツ強いから』
シルフが3人につけたしてこう言い、2人がいると思われる場所に向かった。
31 名前:みっくす 投稿日:2003年05月30日(金)06時11分21秒
保全
32 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月08日(日)20時26分56秒
保全。
33 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月11日(水)00時22分03秒
続き、待ってます
34 名前:ド新人RーX 投稿日:2003年06月11日(水)15時42分39秒
そしてトウヤの向かった先は、新宿。
しかも明るい場所ではなく、暗い・・・なんというか嫌な雰囲気の場所。

「でてこい!いつまでもこそこそしてんじゃねぇ!」
トウヤが叫ぶと、不気味な声で・・・
「ウフフ・・・殺す・・」
出てきたのは吉澤ひとみ。しかも目が紅く染まっている。
「こんのバカ野郎・・・悪魔に取り憑かれやがって!」
トウヤはスっと槍をかまえる、がその時!
「死ねぇぇい!」
後ろから何者かが銃を撃ち込んだ。トウヤは際どく避けたが、顔をかすって血が流れ落ちる。
「こいつもか・・・チィっ!」
横は壁。前後には敵。非常にマズイ・・と言ったところである。
(銃もただの銃じゃねぇ・・・気孔銃だ。マズイ・・ってことは吉澤も何かもってやがるな」
トウヤの悪い予感は、当たった。

「死ね死ねしねぇぇぇぇぇ!」
吉澤が出してきたのは、赤い刃の剣。そのまま突っ込んできて、トウヤに斬りかかってきた!
35 名前:ド新人RーX 投稿日:2003年06月11日(水)15時44分27秒
すっかりお待たせしたようで・・・すいません。
36 名前:みっくす 投稿日:2003年07月06日(日)07時57分49秒
保全
37 名前:みっくす 投稿日:2003年08月02日(土)08時17分19秒
保全
38 名前:みっくす 投稿日:2003/09/24(水) 18:49
保全
39 名前:みっくす 投稿日:2003/10/19(日) 08:05
保全

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