THE BRIDGE

1 名前: 投稿日:2003年04月25日(金)16時11分59秒
結局は飼育で立てちゃいました。
石川短編集です。というよりほぼいしごま短編集になると思います。
その他cpも書きたいとは思ってますのでリクも募集中です。
いしよし、いししばをリクする方はそれなりの覚悟で(ry
あとある意味やすいしも(ry 

YOU&I
http://mseek.xrea.jp/wood/1017193482.html
もしも君が泣くならば
http://m-seek.net/cgi-bin/read.cgi?dir=wood&thp=1030093736

同じ板でYOU&I〜now and forever〜ってのも書いてます。
よろしくおねがいします。
2 名前:手をつなごう 投稿日:2003年04月25日(金)16時14分48秒
Mステ終了後〜楽屋にて〜


「オツカレッ♪」

はぁ?と思ってあたしが振り返った先にはあたしがいちばん求めていた笑顔

「ごっつぁん!!なんでまだいんの?」

ひさしぶりのその笑顔に見とれていたあたしよりも先にやぐっつぁんが尋ねた
驚くのも当然
いわゆる年少チームは9時で帰らされるのだから

「んぁ?だって暇だしさ」

「暇だしさ、じゃないよぉ、
ごっつぁん映画もあるんだし暇じゃないでしょぉがぁ」

安倍さんが飽きれ半分の優しい口調で話す

「あはっ♪まぁたまにはいいじゃん」
3 名前:手をつなごう 投稿日:2003年04月25日(金)16時16分36秒
「ったく後藤は」

と保田さんがポンポンとごっつぁんの頭を叩きながら言い
すべてを理解したように

「お疲れっ」

とだけ笑顔で交わし合う飯田さん
あたしはなにかごっつぁんに優しい言葉をかけてあげられるのかな?
そんなコトを考えてちょっと伏し目がちになっていたあたしに

「梨ぃ華ちゃん?」

「ん?」

ごっつぁんが呼びかけた

「梨華ちゃん待ってたんだよ?」

あたしにだけ聞こえるトーンでごっつぁんが囁いた
瞬間あたしの頭の中がパニック状態になる
理解するのに時間を費やしてしまい

4 名前:手をつなごう 投稿日:2003年04月25日(金)16時18分27秒
「…どぉ…意味、えっ?」

それでも結局は理解できず言葉にすらできていない

「ぁはっ♪なにその反応。梨華ちゃんてたまにウケるよね」

結果、からかわれた

「たまにってなによぉたまにって、だってごっつぁんが変なコト言うからぁ…」

「いや、だって梨華ちゃんいつも寒いのにさ、
 ってか別に変なコトなんて言ってないじゃん。ホントのコト言っただけだよ?」

また頭がパニくった
いつもみたいにまたからかわれてるだけなんじゃないかって不安になって

「…本当?」

って上目使いで聞いてみる
次の瞬間

「梨華ちゃん。早く着替えなよぉ、うちらもう終わっちゃったよ?」


5 名前:手をつなごう 投稿日:2003年04月25日(金)16時20分38秒
ごっつぁんの返事を聞く前にやぐっつぁんがあたしに話しかけた

「着替えてきなよ。待ってるから」

「うん♪」

ごっつぁんに笑顔を見せ

「ちょっと待ってよぉ」

とみんなのもとに向かう

「梨華ちゃんが遅いのがいけないんだって」

安倍さんてたまにヒドイ…

「待っててくれたっていいじゃないですかぁ」

「だって早く帰りたいもんねぇ?」

その問いに全員一致でうなずかれた

「…みんなしていじめなくても…」

ボソッと囁いたあたしの声は届いてなかったと思う

「なんか言った?」

「ううん、なんにも」

けど飯田さんには聞こえてたみたい
さすが得意技

6 名前:手をつなごう 投稿日:2003年04月25日(金)16時21分54秒
「じゃぁうちらもう帰るね。梨華ちゃんも映画あるんだから早く帰りなよ?」

「わかってるよぉ」

そんな心配してくれてるんだたたら待っててくれても…

「ごっつぁんもね」

「あぃよ♪ってかあたしももう帰るよぉ?」

「帰るのかよっ!じゃぁごっつぁんは結局なんのためにいたわけ?」

「んぁ?なんとなくね♪」

なんとなく?
あたしがそのなんとなく?

「ま、いっか。じゃオツカレ〜」

「お疲れ様でしたぁ〜」



バタンッ



「はぁ〜みんな帰っちゃったねぇ。梨華ちゃんうちらも早く帰ろっ?」

「…なんで?わけわかんないよ」

「なにが?」

7 名前:手をつなごう 投稿日:2003年04月25日(金)16時24分33秒
「だって…どぉしてあたしなんか待ってたの?」

「あれぇ?またネガティブ入ってる?最近なんかまた多くない?
この前のハロモニもさぁ、テレビ欄に石川大泣きとかあってばびったんだからぁ
                        知らなかったんだよ?あたし」

みごとに話そらされた
というより言葉の意味より内容を取られたかんじ

「そぉじゃなくてさぁ、あたしが聞きたいのは…」

「あたしが誰を何のために待ってたか…でしょ?」

「うん…」

「梨華ちゃんと話したくて一緒に帰りたいから待ってました」

ごっつぁんの言葉がふたりきりの楽屋にストレートに突き抜けた


8 名前:手をつなごう 投稿日:2003年04月25日(金)16時27分22秒
あたしはというとそんなごっつぁんの言葉に笑ってしまっている

「梨華ちゃんちょっとひどくない?そこ笑うとこじゃないでしょぉ」

「ごめんごめん。違くて」

人って嬉し過ぎるとなんか笑っちゃうんだよね

「もぉ〜。梨華ちゃん置いてくよ?」

ちょっとふてくされて先に歩き出してしまった

「待ってよぉ〜」

急いで後を追いかけ
ごっつぁんの左手を捕まえた
怒った風に見せていたはずなのに
ごっつぁんの左手はしっかりとあたしの右手を握り返してくれる

9 名前:手をつなごう 投稿日:2003年04月25日(金)16時28分33秒
「ねぇ今日ごっつぁん家泊まっていい?」

「え゛ぇ?なに言ってんの。梨華ちゃん家でしょ?」

「えぇ?ごっつぁん家がい〜ぃ♪」

「んぁ〜。仕様がないなぁ…」

「やったっ♪」





金曜日の夜

騒がしい街中

ふたりだけに聞こえる声

ふたりだけの会話

どんなに距離が離れてても

どんなに逢えなくても

変わらないコトもあるんじゃないのかな?

だってこんなにも手は素直なんだから




〜end〜

10 名前: 投稿日:2003年04月25日(金)16時32分07秒
某掲示板に名前を伏せて載せていたいしごまです。
しかもMステっていつの話だよっとかって突っ込まないで下さいw 
これ書いたときはそんな時期だったんです。

次は短編過ぎるやぐいしです。
11 名前:THE BRIDGE 投稿日:2003年04月25日(金)16時34分38秒
「梨華ちゃん♪」

「ん?なぁにぃ?」

「今日もキショいね」

「なにそれ!まりっぺむかつくぅ〜」


あぁ〜楽しい
好きな人からかうのって楽しいね
ってか楽しい通り越して楽すぃだよね

「もぉ、やぐっつぁん嫌い!!」

あ〜そぉですかぁ

嫌いでけっこう……

嫌いでけっこう……?

嫌い?……けっこう?

……ってけっこうなわけねぇよなぁ?

「も、もぉ冗談じゃんかよぉ。梨華ちゃんのばぁか」

なんとかフォロー完了?

「ばかじゃないもん!もぉやぐっつぁんなんか大っ嫌い」

…逆効果かよ!!
しかも大にパワーアップしてるし…ちょっといじめ過ぎたかなぁ…
12 名前:THE BRIDGE 投稿日:2003年04月25日(金)16時36分25秒
よしっ!

「んなことないでしょ?」

梨華ちゃんを後ろから抱きしめた
あたしより10cmでかい梨華ちゃんを…
って言っても梨華ちゃん椅子に座ってるんだけどね
だから抱きしめるってよりむしろ首絞める?

「うげっ、く、苦しぃよ」

「苦しくしてるんだもん」

梨華ちゃんが一瞬あたしを睨んだ

「離してっ!」

「撤回しないと離さないもん」

意地でも離さない心意気でより腕に力を込める

「き、嫌いじゃないよぉ」

「愛が込もってない」

「好きだよ。まりっぺ。大好き」

「ほんとぉ〜〜?」

「ホ、ホント大好き。愛してるっ」
13 名前:THE BRIDGE 投稿日:2003年04月25日(金)16時38分16秒
ハハっ♪冗談でも有頂天になっちゃう
しかもあたしが言わしてるようなもんだけどさ

さすがに苦しそうだから力を緩めてあげる
でもまだ梨華ちゃんを抱きしめていたいから腕はそのまま
顔だけ後ろから梨華ちゃんをのぞき込むかんじで

「オイラも愛してるっ」

これが本心だなんて誰も知る由もない

ただいつものようにうるさい楽屋でじゃれ合うメンバー達の中でじゃれあう

12ぶんの2でしかないのだ

梨華ちゃんの助けを求める愛の言葉と

あたしの本当の気持ちを込めた愛の言葉

14 名前:THE BRIDGE 投稿日:2003年04月25日(金)16時39分47秒
あたしの一方通行な片思い

だけどそれに梨華ちゃんは橋を架けてくれる

たとえそれが友情という橋だとしても構わない

あたし達はつながる事ができる

あたしの気持ちと梨華ちゃんの気持ち

形は違くてもこの橋は永遠に壊れることはないんだ

だから今のまま遊んでいよう

簡単に好きと伝えられる今のまま

笑って好きと言ってくれる今のまま





〜end〜

15 名前: 投稿日:2003年04月25日(金)16時44分46秒
やぐいしでした。やぐいし結構好きなんでこれからもまた書くと思います。
次はみきりか?いしごま?です。すべてミステリアスなかんじの中編にしよと思ってます。
ラストまでわからなくしたいなと、
16 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年04月25日(金)16時45分45秒
美貴ちゃんはすぐにあたしの手を握ってくる

細くて長い指、小さい手。あたしと同じくらいかな?

それよりもうちょっと小さいかも

そんな手がいつの間にか愛しく思えてしまっていたんだ

いつでもその手はあたしを求めてくれるから


17 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年04月25日(金)16時46分55秒
ごっちんはあまりあたしの手を握ってくれない

たまに気まぐれなのかわからないけど握りしめてくれる時がある

細くて長い指。あたしよりも大きい手であたしの手を包んでくれる

もっと握りしめてほしかったのに

その手はいつの間にか消えていて

あたしの手を不安にさせて逃げる


18 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年04月25日(金)16時48分06秒
「梨華ちゃ〜ん」

「ん?」

手を振りながらあたしの方に駆け寄ってくる少女 藤本美貴
彼女の声で呼ばれるのにあまり慣れていないせいか
クエスチョンマークを浮かべて振り返る

「ねぇ梨華ちゃん。もぅ始まっちゃうね♪」

あたしと同じ位置まで到着するなり
いきなりなんの前触れもなくあたしの手を握りしめる
まるで幼い子供の無意識の行動かの様に
そしてそのままあたしに話しかけ始めた


19 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年04月25日(金)16時49分16秒
「えっ?あっ!そぉだね。あたしまた棒読みみたいとか言われそぉ〜」

彼女にとっては極普通の行動なんだろぉけど
あたしはその積極的な行動とありきたりな会話とのギャップについていけず
驚いている間もなく会話を続けざるを得なかった

「あぁ〜……」

「あぁ…って何で納得してんのよぉ」

「ごめんごめん」


あはっ♪と笑ってあたしをからかう

まるで… 

まるで ごっちんみたいに

20 名前: 投稿日:2003年04月25日(金)16時52分52秒
更新終了。なんかいっぱい書いた感があるのは作者だけでしょうかw
セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテについては
マメにほんの少しずつ更新したいと思ってます。
よかったら感想などいただけると嬉しいです
21 名前:名無し読者 投稿日:2003年04月28日(月)13時32分49秒
やぐいしイイですね。また書いてくれると嬉しいです。
「セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ」も楽しみです。

22 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年04月29日(火)17時31分34秒
「でもそれが梨華ちゃんのかわい〜ぃトコなんじゃないの?」

別に照れ臭そうに言うわけでもなくサラッと言ってしまう
素直なのかそれとも思ってもいないコトを平気で言えてしまうのか
無邪気に笑って言う彼女からはまったく何も読み取れない

「そぉかなぁ?そんなコト言われるの初めてだよ」

なんか悔しいからあたしも負けじと笑って言ってみる

「かわいいって。絶対っ!!美貴が保証する。うん」

カァ…自分の顔が赤くなっていくのがわかった


23 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年04月29日(火)17時32分36秒
なんでそんなコト本人の目の前で笑顔で言えるのかなぁ
あたしからして見ればその顔の方がかわいいからっ
でもあたしにはそんな言葉が言えるはずもなく

「ありがと」

とだけ伝えて話題を変えようと言葉を探した
どぉしょぉ〜
なにを話せばいいのかまったく考えていなかった
言葉が出てこないあたしの代わりに彼女が再び話し出した

「ごっちん。どぉしてるかなぁ〜〜」

しかもよりによってごっちんの話を…


24 名前: 投稿日:2003年04月29日(火)17時43分01秒
ホントにほんの少しの更新で申し訳(ry
シリアス感がいいかんじの切れ味のとこでw
毎回2スレずつ更新します。毎日更新するかもしれないし
3日ぐらい空いちゃうかもしれないです。
けど目標はマメにw

>>21 名無し読者さん
レスありがとうございます。
やぐいしよかったですか?いやまぢ嬉しいですね。
ありがとうございます。やぐいし最近絡み多いですからね。
いちばん書きやすいのかも。また書きます。
25 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月01日(木)17時38分28秒
彼女の独り言の様な問いかけに無反応だったあたしを退いて

「だってさぁ、金八先生だよ?」

彼女はさらに言葉をプラスした

「生金八さんだもんねぇ。あたしも見てみたいなぁ」

こんな返し方でよかったのか自分でも疑問を感じつつも
あたしの心は揺れていた

「あの髪かき上げるとことかね。
 ってか何でごっちんだけ別なんだろぉ。あたし一緒にやりたかったなぁ」

彼女の言葉にあたしは動揺せざるをえなかった


26 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月01日(木)17時39分26秒
何か重たい物がドサッと落ちてきたかんじがした

「あたしだって一緒にやりたいよぉ」

あたしの本心 本当の心
もう彼女の口からごっちんを求める言葉なんて聞きたくなかったんだ
彼女ならあっさり次の会話に進むと思っていたし
深くもとられないだろうと思っていたから
だけど彼女の口から出てきた言葉はこんな言葉だった

「ごっちんのコト好きなの?」
27 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月04日(日)13時23分26秒
更新乙です。読ませて頂きました。
石川さんには素直に自分の気持ちを出して欲しいっすね。

楽しみにしてるんで頑張ってください!
28 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月04日(日)17時17分45秒
痛い

“ど”が付くほどストレートな彼女の言葉があたしの心に突き刺さった
彼女は何が言いたいの? あたしにどんな言葉を求めてるの?
なかなか答えようとしないあたしに更に追い打ちをかけるように

「好きなんだぁ〜〜」

と彼女が横目で冷やかす

「そりゃぁ好きだよ。モーニングだったし友達でもあるしぃ」

彼女の言う好きをあえて理解していない様に冷静に明るく振る舞う
あたしは彼女が求める言葉とは逆のコトを言い続けてやる
そう思った


29 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月04日(日)17時19分02秒
「あたしも好きだなぁ
 年下だけどさ、あやっぺとは正反対ってかんじじゃん?
 見た目はかっこいいのにすっごい優しくてさ
 自分のことより人のこと考えて無理とかしちゃうんだよねぇ」

もぉ嫌
あたしが逆の答えを言ってるつもりでも
彼女はあたしの答えなんか無視するように
ことごとくあたしの求める答えを裏切ってくる

「あぁ〜、たしかに亜弥ちゃんとは全然違うよね
 強く見られがちだけど、本当は強がって我慢してるだけというか…」

あたし何ごっちん語っちゃってるんだろう


30 名前: 投稿日:2003年05月04日(日)17時31分46秒
やばっ更新が遅れた。
でも読んでる人いないっぽいからいいかな(爆

>>27 名無し読者さん
レスありがとうございます。
楽しみなんて言って頂いてホント嬉しいです。
石川さんの気持ちはどぉなんでしょう。
今はなんとも言えないですね。
ラスト隠しとかじゃなく、すべてを隠して書いてるんで。


31 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月05日(月)06時56分58秒
読んでますってば〜
いつもまったりと待ってますYO
32 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月11日(日)05時48分43秒
いいですねこの三角関係
理想的な展開。。。続き楽しみです
33 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月11日(日)14時30分04秒
これじゃ彼女の思う壺じゃない

「でもあたしには甘えてくれたなぁ」

わけわかんない もう泣きそぉ。。。
ってか泣きながらキレそうだよ
何が知りたいの? あたしをいじめたいだけ?
あたしはお手上げモードの困り果てた顔になっているというのにも拘わらず
彼女の表情は一寸たりとも変わっていない
無邪気に笑うポーカーフェイス

「ねぇ美貴ちゃん。美貴ちゃんの言う好きってさぁ、
もしかして、友情とかじゃなくて…その…恋愛感情とか?」

34 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月11日(日)14時32分22秒
少し聞くのを溜めらったけど聞かなきゃあたしが押し潰されちゃう
だから彼女にぶつけてみた
あたし自身“賭け”でもあった
聞いてはいけない禁断の質問をしてしまったのだから
今度こそ彼女の表情が変わると思った
普通に女の子にこんな質問をしてノーリアクションで返す子なんていないであろう
バカにされるのがオチだ
それか本当に恋愛感情があるなら動揺するはず
それにあたしは
本当の気持ちを言ってくれるかもしれないという期待さえしていた

なのに…

「梨華ちゃんはそぉいう感情あんの?」

最悪

35 名前: 投稿日:2003年05月11日(日)14時45分34秒
ほんとごめんなさい。
マメ更新とかフォざいときながら
pcがばぐっちゃいまして治るのに13万とかフォざかられので
新しくしちゃいました。
そんなわけで今度こそマメ更新を。。。
第2章までは毎日or1日おきに更新します。
感想くださった方にはほんと感謝Aです。

>>31 名無し読者
いつもレスくれてる名無し読者さんですね。
ありがとうございます。
読んでくれてる人がひとりでもいるなら書き続けますよ(w

>>32 名無し読者
この三角関係いいですか?
作者自身がいちばん好きな三角関係なんですね。
理想な展開になっていればいいですが…
でも未だ後藤さん出てきてませんけどね(w
36 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月11日(日)21時30分06秒
毎日or1日おきに更新ですか?メチャ楽しみにしてるんで頑張ってください!
やぐいしも期待してます。
37 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月12日(月)18時01分28秒
彼女が悪魔に見えた その笑顔が怖くなった
普通聞き返す? 彼女がわからない
“予想外の答え”なんて言葉じゃ足りない

「あたしが聞いてんのっ」

反ギレ状態の投げやりな言葉

「あたしも聞いてんのっ」

見事に投げ返された

「だってさぁ、普通聞いた人から先に答えない?」

キレそうになりながらも平常心を保たせなんとか会話を続ける
あたしがキレたら彼女もキレるだろう
彼女がキレたら絶対にあたしより怖い

「じゃあじゃあ梨華ちゃんがその後、絶対言うっていうんなら美貴が先言うよ」

38 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月12日(月)18時03分25秒
それもなんか違うし
理論上ではあってるんだろうけど
あたしの図式的に全然当てはまらない
一般的にも違反してると思う
彼女の言葉だけを聞いている人がいたら
かなり性格の悪い子に映るだろう
でも彼女の顔を間近で見て同じ感想を抱く人がいるならば
あたしは見てみたい
怒りの表情どころか嬉しそうな笑顔すら見せている
悪意なんて欠片も無い 
純粋に聞きたい質問なんだろう
でもだからこそ彼女を悪魔に感じる
そんな純粋な彼女にあたしは怒りさえおぼえているのだから


39 名前: 投稿日:2003年05月12日(月)18時09分01秒
更新終了。。。

>>36 名無し読者 さん
メチャ楽しみですか、ありがとうございます。
連日更新目指しますっ!!っつっても第2章まではですけどw
やぐいしはメドとして1ヵ月後ぐらいには…
思ったよりコレが長くなりそうなので

40 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月13日(火)16時46分27秒
>>36さんとは違う名無しですが
いしごまみき楽しみにしてますよ
41 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月14日(水)18時51分50秒
「ん〜…。。。どぉしよっかなぁ…」

あたしは迷った 
自分自身にも怒りを覚えたから
彼女は何も悪くないのに子供みたいにムキになって怒っている
ごっちんじゃなければこんなはずはないのに大人げない
あたしはこの時もっと心の広い人間にないたいって思った

「ってかこの話止めよっか」

「ふぇ?」

何? 何なの? 
何が起こったのかわからない
そのせいでこの間抜けな返事
まるで彼女に遊ばれている
あたしの心まで見透かされた気がした

本当は迷ってなんかいないと…

42 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月14日(水)18時53分01秒
「だって梨華ちゃん言う気ないし、だったらあたしも言う気ないし?」

ほら また笑う

「あたし言わないなんて言ってな…」

否定しようと途中まで言って止めた
何を言おうと自分が惨めになるだけだから
こんな状況をまさに“無駄な抵抗”とでも言うのだろう
そんなあたしを見てにやっと笑う

「もぉ〜なんで笑うのよぉ」

さすがに彼女の表情に突っ込まざるを得なかった

「だって梨華ちゃんと話してるとおもしろいんだもん」

おもしろい? 
彼女の笑顔の理由はあたしなの?

43 名前: 投稿日:2003年05月14日(水)18時56分25秒
とりあえず更新終了。

>>40 名無し読者 さん
レスありがとうございます。
いや名無しさんがふたりも読んでくれてるなんて嬉しいです(ワラ
いしごまみき現実で見たいもんですね。
映画の記者会見とかないかなぁ…。。。

44 名前:36の名無し 投稿日:2003年05月15日(木)02時38分15秒
更新乙です。
いしごまみきの実現か…。無さそうですねぇ。
可能性があるとしたらハロモニのコントぐらいでしょーか?
ま、実現しなくても自分にはここの「セツナイ〜」があるので生きていけますが(w
45 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月16日(金)16時14分49秒
「なにそれっ!」

怒りの表現として出てきた言葉ではない
ただ彼女の感情が知りたくなったんだ

「梨華ちゃんのそぉいう訳わかんないトコが好き」

意味不明 ってか理解不能
ごっちんはどこ消えたワケ?
こんなん言われたら誰でもなんて応えたらいいのかわからなくなる
“ありがとう”とでも言うべきなのだろうか
でも別に彼女に嬉しいコトを言われたワケじゃない
むしろけなされた感すらある

46 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月16日(金)16時16分15秒
彼女の言葉には何の意味も無いのだろう

だから

「あたしも美貴ちゃんのそぉいう意味不明なトコ好きだよ」

なんて軽いお返しのつもりで言ってみた
もちろん何の意味も無く

それなのに

「まぢでぇ?じゃあ両想いじゃん」

何? この反応
目を大きくさせてキラキラした眼差し
あきらかに表情が変わった

でも…

ここ変わるトコじゃないでしょぉ
47 名前: 投稿日:2003年05月16日(金)16時26分52秒
マメ更新終了

>>44 36の名無しさん
実現が無くても「セツナイ〜」ですか(w
ほんとありがとうございます。
今週のハロモニでりかみきには期待できそうかな。。。
48 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月19日(月)17時57分34秒
さっきにも増して微笑んでいる彼女の顔はとても綺麗で
あたしは彼女に釘付けになっていた
時間にしてみればほんの数秒だけれども
彼女の顔を一点集中で直視してしまっていた

「ん?どぉしたの?」

やけに嬉しそうな弾んだ声であたしに疑問を投げかける
それはもちろんあたしの視線に対するもの

「えっ?あっ、ごめん。なんでもない」

まさか見惚れていたなんて言えるはずがない
ただあたしが彼女の言葉に触れなかったのは
彼女の気持ちをかばったから?

49 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月19日(月)17時58分50秒
「変なのぉ〜」

そぉ変なんだ あたし…変だ
彼女と話してるとあたしの喜怒哀楽すべての感情が行き交う
さっきまでの怒りはいつの間にか消えていて
あたしを笑顔にさせた

「ねぇ何がおもしろいの?」

急に冷静になってあたしに突っ込みを入れる彼女
ますますわからない

「美貴ちゃんがおもしろいの♪」

あたしは彼女の事を知らな過ぎたのだろう

「いや、梨華ちゃんの方がおもしろいからっ」

きっと今、初めて気づいたんだ。彼女の魅力に


50 名前: 投稿日:2003年05月19日(月)18時02分08秒
更新1日遅れました。。。
ハロモニは3人揃ってはいたけど無意味でしたねw
生まれ変わったら誰になりたいってやつでも期待損でした。。。
まぁやぐいしが見れたんで良しとしときますがw
51 名前:36の名無し 投稿日:2003年05月19日(月)22時17分06秒
お疲れ様です。
ハロモニで絡まなかったですね…。
自分も@さんと同じでやぐいし好きなんで全然アリなんですけど(w
今後も「セツナイ〜」に期待します!!
52 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月21日(水)19時08分26秒
「それはない」

って言いたくなったけど
なんとかく笑いたいから笑っとこ
そしたら彼女も笑ってくれるから
そうしてあたし達はこの日初めて笑い合ったんだ

「あ、美貴いいコト思いついちゃった。
ねぇ今日さぁ撮影終わってからごっちんのトコ行かない?」

「へ?」

なんか今ありえない言葉を発しました?

「梨華ちゃんこの後なんか予定あるの?無いなら
ほら、うちらの初デートもかねて」

53 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月21日(水)19時11分16秒
初デート?
彼女の言葉の意味を探した
けれども見つからずあたしの中に一つの選択肢が浮かんだ
彼女のあたしに対する“好き”が
本当の意味での“好き”なんじゃないかって

「暇だけどぉ…」

暇だけどごっちんに逢いになんか行けない

「だけど?」

彼女があたしの言葉をじらす

「だけどぉ…ほら、ごっちんだって忙しいと思うし」

理由を探した 言い訳を探した
それで出てきたのはまるでごっちんをかばうような言葉

あたし最低だ


54 名前: 投稿日:2003年05月21日(水)19時17分27秒
>>51 36の名無しさん
レスありがとうございます。
やぐいし<りかみきなんですけどねぇ。
いしごまがもちろんいちばんですが
バスがくるまでのVOL3は最高ですね。

そろそろごっちん登場です(遅
55 名前:名無し読者 投稿日:2003年05月25日(日)22時50分21秒
楽しみだ。
56 名前:名無しさん 投稿日:2003年05月25日(日)23時43分08秒
ハロモニにりかみきのカラミが無かったのでここに期待
57 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月26日(月)19時12分06秒
「忙しいトキに愛する友達が来てくれるなんて嬉しくない?
             疲れもぶっ飛ぶってもんじゃん」

正論 
自分の立場に置き換えて考えたらそれはものすごく嬉しい事
なのにそれでもあたしはごっちんに逢いに行けない

「それはそぉだけど…」

彼女はあたしの次の言葉を待っている

「…行っちゃおっか!」

折れた
彼女が可愛想に見えてしまったから
あたしには自分の気持ちだけの為に彼女を裏切る事ができなかった


58 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月26日(月)19時13分05秒
“あたしと一緒にごっちんに逢いに行きたい”という気持ちを

「やったっ♪」

と声をあげて喜ぶ彼女を見ると
あたしは間違ってなかったんだと安心させてくれる
たとえそれが錯覚だとしてもあたしは彼女に感謝する
今は彼女の笑顔があたしの心をつないでいる

彼女がすべて

59 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月26日(月)19時15分12秒




「あ、やばっ!もぉ10分前じゃん!!台詞暗記しないと」

「えっ?もぉそんな時間?やばぃって、あたしもまだ覚えてないよぉ」

「ちょっと梨華ちゃん台本持ってないの?」

「あたし……っ!…バスん中」

「なにやってんのぉ、もぉ…取り行くよ」

「うん」

あたし達は走った

ひたすら何かを振り払うように

だけどそれでも振りほどけないものがあたしの右手にはつながれている



細くて長い指 小さい手。


60 名前: 投稿日:2003年05月26日(月)19時24分28秒
スミマセン。何気に忙しく更新できませんでした。
第1章はこれで終わりです。
次から第2章でごっちん登場予定。

>>55 名無し読者
嬉しい言葉をありがとうございます。
これからもよろしければお付き合いください。

>>56 名無しさん
りかみき無かったですねぇ。。。
いしごまもテレビではあんなかんじだったけど
実際は何気に仲良いのでそういう微妙な関係なんじゃないかなぁと
思ってみたりするテスト。

レスくださったり、通りすがりに読んだり
読む気も無いけど読んでみたりしてくれた人
本当にありがとうございます。
61 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月29日(木)14時01分05秒


逢いたい切なさ 


逢えない悔しさ 


逢わない無力さ 


逢いたい矛盾さ 

62 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月29日(木)14時02分33秒
「ハイ、カ〜ット!!」

「OKです!!今日の撮影はこれで終了になります。お疲れさまでしたぁ」 



「お疲れっ♪」

と笑顔で交わし合う
本当は怖かった この瞬間が来てしまうのが
本当は後悔していた 自分の言葉に

「ねぇ梨華ちゃん。この後どぉする?直接ごっちん家行っちゃう?」

「ん〜。。。いるかなぁ…」

いつの間にかあたしの右手はまた彼女の左手に捕まっていた
彼女の手は優しくて あたしの心を温めてくれる


63 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年05月29日(木)14時04分06秒
「じゃ電話してみよっか!梨華ちゃんかける?それともあたしかける?」

電話?
まさか彼女の前でごっちんにかけられる訳がない

「あたしいいよ美貴ちゃんかけてっ」

でもだけど彼女とごっちんが話してるのを聞いているのも辛い
そんなの我がままだってわかってる

わかってるけど…

「了解っ」

両方嫌


カバンの中から携帯電話を取り出し“ごっちん”を検索する
あたしは淋しかった
あたしのすぐ隣でごっちんを探す彼女の姿を見ると
なんだか胸がスースーした
ごっちんに電話をかけるために
あたしの右手から消えた彼女の左手が愛しくなった
64 名前: 投稿日:2003年05月29日(木)14時06分01秒
更新終了。第2章スタートしました。
すでにエアコン病になりかけてる作者。。。
夏にはどうなってることやら。
今週のハロモニに期待しようかな。。。
65 名前:36の名無し 投稿日:2003年05月29日(木)14時26分50秒
リアルタイム…ゲッツ!
講義サボってPCいじってて良かった(w
ヒサブリにここに来たんですが、第2章始まったんですね。
ついにごっちんが出て来るようなので今まで以上に期待します。
66 名前:名無しの読者 投稿日:2003年05月31日(土)21時26分27秒
初レスさせて頂きます。
@さんの作品読ませてもらいました、とってもイイですねっ!!
自分もいしごま大好きですっ!!そしてりかみきもっ!
これからの展開に期待しつつ更新楽しみに待ってます。
67 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月02日(月)18時31分04秒
「…あれ〜?でないなぁ。。。」

ごっちんへとつながるコール音が聞こえる

1回…

2回…

3回…

4回…



微妙な距離

この音が聞こえない距離に行って欲しかった
けれどもあたしの手を握りしめていて欲しかった

矛盾した我がまま

「あっ、もっし〜?ごっちん?」

6回目のコールで電話に出た

68 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月02日(月)18時32分06秒
「美貴だけどぉ〜」

(あ、うん。言わなくてもわかるから)

「だよねぇ〜(笑)ねぇあのさ、ごっちん今どこいる?」

(今ぁ?タクシーん中だけど、もぉ少しで家着いちゃうよ。なんでなんで?)

「え〜?今からさ、ごっちん家行くことになってるから、じゃそぉいうことでぇ」

(ハァ?ちょっと待てぇ)

「ん?どぉしたの?」

(意味わかんないんだけどさ、も一回言お?)

「もぅ一回?今からぁごっちん家行くことに」

(はいストップ〜。そこおかしくない?)

「えぇ?おかしくなくない?」

(おっい〜(笑)ま、いっか)

69 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月02日(月)18時33分07秒
「ははっ♪でしょぉ?
じゃそぉいうことなんで。今からふたりで行くから待っててネ」

(うん…うん?ふたりって…あやちんと?)

「あぁ違う違う梨華ちゃんとだよ」

(あ〜ね、梨華ちゃんかぁ、そっか一緒だもんね。
いぃなぁ〜。逢いたいって伝えといてよ)

「わかったハートマーク入りで伝えといてあげるよ」

(あはっ♪よろしこっ)

「じゃぁ待っててね。こっからだと30分ぐらいかかるかも」

(あいよぉ)

「じゃぁまた後でねぇ」

(うん。ばいちゃ〜)


70 名前: 投稿日:2003年06月02日(月)18時41分16秒
暑い。。。

>>65 36の名無し さん
リアルタイムおめでとうございます。
めでたいのかは分かりませんが(w
そんなかんじで何気に第2章スタートしてました。
ごっちん登場予定とか書いちゃいましたが
実は第3章になっちゃうかもしれません(爆)

>>66 名無しの読者 さん
レスありがとうございます。
(・∀・)イイですかぁ?本当嬉しいです。
ありがとうございます。いしごま&りかみき好きとのことで
よかったらこれからも立ち寄っていただければと思います。

71 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月04日(水)19時22分52秒
携帯から漏れるごっちんの声

微かに聞こえる

冷静に突っ込みを入れるごっちん

それを笑うごっちん

少しふざけたごっちん

すべては彼女の為に向けられたもの

悔しかった

あたしの知らないごっちんがそこにはいて

彼女はそれを知っている

会話を聞いているのが辛かった

聞こえない距離へ逃げ出したくなった

それでもあたしは動かなかった

というより動きたくなかったんだと思う

本当はふたりの会話が気になって気になってどうしようもなかったんだ

あたしの心はどこまで矛盾しているのだろう


72 名前: 投稿日:2003年06月04日(水)19時29分41秒
前回ハロモニの感想を書くのを忘れたぁって思って
感想書くためだけに更新しました(爆)
もろ台本なハロモニだったけど
最後にりかみき二人で話してたとこの内容とかは
台本じゃないような気がしてしまう。
紺野が話に入ろうと思って入れなかったところとか見ると…
いしごまも見れたし個人的には結構満足。
73 名前:36の名無し 投稿日:2003年06月06日(金)08時01分03秒
この前のハロモニ、ごっちんはかなりヘタレでしたねぇ(w
番組の最後にりかみきあったのは良かったんですが、新生カントリーの件は
ちょっとガッカリですな。
とことん縁の無いりかみきに幸アレ!w
74 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月09日(月)17時19分36秒
「あ、ごめん。電話切っちゃった…。梨華ちゃん話したかった?」

「ううん。いいよ、これから逢えるし…」

ふたりの世界にあたしが割って話せるはずがなかった

「だよねぇ〜。あ、そうだ!ごっちんがね、
梨華ちゃんに“逢いたい”ってさぁ、よかったネ」

聞こえてた
ごっちんの声であたしに“逢いたい”と言った
彼女に言った 
割って入れるはずがないのに
確実にその瞬間あたしはふたりの中にいた

75 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月09日(月)17時20分55秒
「本当ぉ?最近忙しくて逢えてなかったからかなぁ」

嬉しかった
ごっちんがそんな言葉を言ってくれて 
ものすごく嬉しかったんだ
でもあたしは彼女の前ではわざと聞こえていないふりをした

「どんくらい逢ってないの?」

「ん〜〜と、4日ぐらいかな」

本当は考えなくてもわかっていた
確信的に4日だったんだ
だってごっちんと毎日逢えなくなってから
逢える日を数えていたから
だけどあたしはあえて不明確な答え方をした

76 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月09日(月)17時22分32秒
「4日ってめちゃA短くない?」

「そぉかなぁ、ほらモーニングだと毎日逢ってたから長く感じるじゃん」

短いなんて思えた日は一度もなかった

「ふぅ〜ん。そんなもんなんだぁ〜」

“美貴ちゃんにはわからないでしょ?”とでも言うように
あたしは小さく

「うん」

とだけ答えてあたし達はタクシーに乗り込んだ
タクシーの中での他愛も無い会話は感情を誤魔化す為のもの

77 名前: 投稿日:2003年06月09日(月)17時27分03秒
>>73 36の名無し さん
今週も微妙でしたねw
文麿なんてピンポン玉だし…
りかみきの微妙な関係は結構好きですが
せっかく隣にいるんだからもうちょっと絡んで欲しい。。。

やっと次、ごっちん登場です。第3章。
また更新スペースちょっとあげようかななんて考え中。。。
田中れいなが書きたくなってきたw
78 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月09日(月)23時05分55秒
緑板でレス貰ったものです。<メル欄参照
@さんの作品前から見ていたのでレス頂いたときは嬉しかったです^^
いしごまも石川さん絡みのCP好きなので楽しみです(w
石藤自分も密かに期待はしているんですけどなかなか絡みないですねぇ…
続き楽しみに待っていますね。
79 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月12日(木)11時19分53秒
強くなりたかった 

“淋しい”と素直に言える強い人になりたかった  

だけどあたしは“淋しい”

たった一言が言えなかった 

“淋しい”なんて言わない強い人になりたかった 

だけどあたしは言わないんじゃなくて言えなかったんだ 

強い人になりたかった 

強くなりたかった
80 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月12日(木)11時20分53秒
ごっちんの家に到着すると再びあたしの手はひとりぼっちになった

「ワンギって出てくると思う?」

「どぉだろ、気づかなそぉじゃん?」

そう言うと彼女が携帯でごっちんを探す
1回だけのコール音

「どぉだろぉ……」

彼女が不安そうに携帯とごっちんの家を交互に眺めた
あたしはそんな彼女の姿を見つめていた
30秒ぐらいたったのだろうか
未だ何の音沙汰もない

「もぉ1回ワンギってみたら?」

あたしのその言葉には何も返さず
彼女がもう1度ごっちんにワンギってみる
81 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月12日(木)11時22分04秒
その瞬間 


ガチャ… 


ごっちんが出てきた
彼女の携帯から聞こえるコール音はすでに1回ではなくなっている
驚きで電話を切る事を忘れてしまったのだろうか
そのことに気付いた彼女が少し慌てて電話を切る

あたしの視線はいつの間にかごっちんの為だけに捧げられていた

「よっすぅ〜。おふたりさん♪」

玄関から上下スウェット姿でこっちに駆け寄ってくる

「よっす。出てくんの遅いよぉ」

「ごめんごめん。コレ見つかんなくてさ」

と足元を指す
ピンク色のキティちゃんの健康サンダル
82 名前: 投稿日:2003年06月12日(木)11時27分34秒
中途半端な更新終了。

>>78 名無しさん
レスありがとうございます。
まさか読んでてくれてたなんて思いもよりませんでしたw
作者さんの作品はなんか切ないしかわいいしで好きです。
またレスさせていただきます。

田中れいなが書けてしまった。。。
でもコレが終わらないと載せられないという圧迫感w
83 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月15日(日)22時22分10秒
「別にキティちゃんじゃなくてもいぃじゃん」

「まぁ、そぉなんだけどさ、それ言っちゃったらおしまいじゃん」

「あ〜ね」

あたしにとってのごっちんの普段(COOLなアイドル)と
ごっちんにとっての普段(今)の
格好がおもしろい程違うのだけれど
それもイメージが湧かない訳じゃないからごっちんのすごいトコロ

「梨華ちゃんもひさしぶり」

「あ、うん」

いきなりのごっちんの言葉に少しびっくりしてしまった


84 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月15日(日)22時24分14秒
その結果

「冷めてるぅ〜」

なんて言われた
別にそっけなくしようとしたわけじゃない
けど、ただなんか話しずらい様な…

溝を感じてしまうのはどうしてだろう

「冷めてなんかないってぇ」

こんな言葉も苦笑い
だけどごっちんには気づかれなければいいな
“怪しぃ〜”とでも言いたげな目であたしを見て微笑む
天使の微笑みにも悪魔の微笑みにも見える

「ってか何?家来てどぉすんの?これからどっか行くの?」

「どっか行く?行ってもいいけど美貴ここでいいよ?」


85 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月15日(日)22時25分08秒
その言葉にクエスチョンマークを浮かべるごっちん

「逢いに来ただけだし」

やっぱりストレートな彼女の言葉は
あたしもそしてごっちんもが驚く

「その言葉ちょっと嬉しいかも…」

少し照れた様に嘆いたごっちんがとても可愛く見えた
その顔を見た時
ほんのちょっとだけれど来てよかったって思えたんだ
だけどその次の彼女の言葉にあたしは戸惑った

「ねっ?梨華ちゃん♪」

86 名前: 投稿日:2003年06月15日(日)22時27分42秒
こんなかんじで日々なんの盛り上がりも無いセツナイ〜ですw
ずっと平行線で行きますよ(爆
ハロモニはすっげぇつまんないし、、、なんか新情報ないかなぁ。。。
87 名前:36の名無し 投稿日:2003年06月16日(月)02時06分54秒
更新乙です。
田中れいなが出てくるんですか?
彼女、尊敬する人が後藤と石川らしいんで、絡んでくるとオモロくなりそうですよね。
ハロモニがつまらないのは今に始まったコトじゃないんで気長に新情報を待ちましょう。
ヘタすると秋のおとめ組まで何も無いかも…w
88 名前:sai 投稿日:2003年06月16日(月)18時17分16秒
ども、いつも読ませて頂いてます(∀`)

最近いしごま小説がSTOPされている中
ココが動いてくれていてとってもいしごま不足が解消されてます。

結構いしかーさんの行動が気になる今日この頃w

余談ですが、また遊びに来てくださいね♪(メール欄参照)
89 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月20日(金)17時00分26秒
「えっ?あ、うん…」

怖い
ごっちんがまた怪しむんじゃないかって思うと怖くなる
そのくらいあたしにでも予測できる
実際あたしを疑う痛い視線を感じるし…
お願いだからそんな目であたしを見ないで

自分を守ってごっちんに当たっ彼女に守られる

そんな自分に嫌気が刺して

「逢いに来たのっ」

と強調する様に付け足した
自分の言った言葉に後悔してる訳じゃない
過去を取り戻したい訳じゃない
ただ誤解されたくないから

それだけ

90 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月20日(金)17時01分47秒
だけどそれが功を奏したみたいでごっちんはあたしに向けて笑ってくれた
綺麗過ぎて見ていられない
早く帰りたい

「じゃここでたかってる?あたしの部屋半端なく汚いし」

「いや、あたしの部屋の方がたぶん汚いよ」

「いや、それはないね」

「なんでぇ?本当汚いってぇ」

「まじありえないから」

何?この会話。。。
この会話の方がありえない気がするんですけど。。。
そう思うのはあたしだけ?
あたしの入る隙間なんてどこにも無い
いろんな意味で入っていけない

91 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月20日(金)17時03分18秒
「汚いのなんて全然なれてるから大丈夫だよぉ」

「あたし的にも別にいいといえばいいんだけどさ、梨華ちゃんが……」

えっ?
あたし?
ドキッとした
あたしの名前を言うとそこで止めたごっちんはあたしに気を使っているんだろう

そんな関係なんて嫌だ

あたしは…あたしは

「あたしも平気だよ?」

と笑ってみせる
実際に嫌でも何でもなかった

92 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月20日(金)17時04分34秒
あたしのイメージからなのだろうか
あんなに長い間
ごっちんと同じ時間を過ごしてきたのに
あたしはごっちんにとって
インスピレーションでしか理解されていなかったのかと思うと
哀しくなってどんどんネガティブになってくる

「そぉ?じゃごとーの部屋来る?」

「うん♪」

この返事が今のあたしの精一杯
今更だけどごっちんの部屋に行ってあたしは何を想うのだろう
彼女とごっちんとあたし
3人で笑えるのかな

93 名前: 投稿日:2003年06月20日(金)17時13分49秒
>>87 36の名無し さん
ハロモニがつまらないのはいつものことですよねw
田中れいなは単品で出しますw
後藤さんも出てくる予定はないです。
ごめんなさいm(__)m

>>88 sai さん
レスありがとうございます。
早速遊びに行かせてもらいましたw
こんなとこでよかったらこれからもお付き合いください。

ハロプロ運動会もいしごまならず…
期待するだけ無駄ですよねいしごまって
94 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月23日(月)11時47分00秒
切ない

下らない

貪る

其ノ手
95 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月23日(月)11時49分09秒
「はい、どぉ〜ぞぉ」

「「おじゃましまぁ〜す」」

「なんだ全然汚くないじゃぁん」

「うそぉ、ちゃんと見てみなよ」

「いや全然平気だって、あたしもっと汚いの想像してたもん」

そう言われて少し嬉しそうなごっちん
床に散らばったCD ソファに投げ捨てられた洋服 
たしかに汚いかもしれないけれど
“汚れてる”
という漢字を使うには合わない気がする
部屋の壁に貼られた写真達 
その中の数枚にはあたしも写っていて写真の中あたしが笑ってる

誰に向けて笑っているんだろう
96 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月23日(月)11時50分09秒
「梨華ちゃん、ごとーの部屋ひさしぶりでしょぉ。ごめんねぇ汚くて」

「うん久しぶりっ。だけど別に汚くないよぉ」

ごっちんはあたしの言葉を聞いて安心したのか微かに笑みを浮かべる

「だってあたしねぇ
 梨華ちゃんが来る時はいつも部屋綺麗にしてたんだよ?何気に…」

恥ずかしそうに目線を下にずらして言うごっちん
あたしは淋しい様な嬉しい様な複雑な気持ちになった

そう言われてみるとあたしの来た時はいつも部屋は綺麗に片付いていた気がする
97 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月23日(月)11時52分03秒
「そぉなのぉ?そんな気使ってくれなくてよかったのにぃ」

「別に気ぃ使ってた訳じゃないよ…」

ごっちんの小さな囁きにあたしはドキっとした

ねぇ ごっちん 

わからないよ 

その言葉は何を意味するの?

「あ、その辺の洋服どかしてどっか適当に座ってて
          あたしちょっと下行ってくるね」

何もなかったようにごっちんは平然とあたし達を招き入れた
ごっちんのいなくなってしまったごっちんの部屋

彼女とふたりきり

洋服をベットの上に退けてソファに座った
あたしは座りながらそのうちの1枚のトレーナーを取って畳み始めた


98 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月23日(月)11時54分05秒
次々と出てくる洋服
トレンチコート 
シワになっちゃうよ? 

ジーパン 
古着っぽくて高そう。。。 

ロングカーディガン 

膝ぐらいまである
だけどごっちん足長いからあんまりロングにならないんじゃないのかな 

畳みながらそんなことや
やっぱりセンスいぃなぁなんて浸っていたあたしには
さっきから向けられていた彼女の視線には今までまったく気づかなかった

「どぉしたの?」

と尋ねるあたしに彼女の視線が重なる

「んん?なんか梨華ちゃん違うなぁって思って」

「えっ?なにが?」

「態度とか仕草とかどもり具合とか?」
99 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月23日(月)11時55分32秒
「うそぉ?そんなこと…どもってなんか……ある?」

「うん。ばりばり」

またからかわれてる?
彼女は何を知ってるのでしょうか 
あたしの心を見られるのが怖い

「はぁ〜〜〜〜」

溜め息が出る

「あ、もしかしてごっちんと喧嘩中だったとか?」

ふと思いついた様にそんな事を聞いてきた

「そんなことないよぉ〜」

あたしは軽く否定する

むしろそんな事があった方がよかったのかもしれない

何かあった方が何もない今よりも数倍ましだったんだろう
100 名前: 投稿日:2003年06月23日(月)12時03分00秒
なんと100いっちゃいましたね。
作者自身が驚きです。更新量をちょっと増やしました。
何気に気づいたら第4章です。これがラストです。
ハロモニ3人揃ってケメコの唄うたってましたね。
それだけなんですけどw
28時間TVのりかみきに期待?
101 名前:sai 投稿日:2003年06月23日(月)20時51分04秒
う〜ん…梨華ちゃんが読めない…。

とりあえず梨華ちゃんは真希ちゃんですよね?(なじょ

いいところで終わるんで(笑)次にめっちゃ期待しちゃいます!
102 名前:名無しの読者 投稿日:2003年06月23日(月)21時12分49秒
うおぉぉぉ〜〜〜!!!続き気になる〜〜!!いつもチェックしてますよ〜!
…でも、もうすぐ終わりなんですよね…
更新してほしいけどちょっと寂しくなったりと作品中の梨華ちゃん同様
自分も矛盾しておりますw
U-CDTVで本当にちょっとだけだけどいしごまありましたね、皮肉なもんですよね
期待してるとなんも起きないのに、意外なとこで出てきたりと。
ハロモニなんというか、すごいオーラでしたね。
103 名前:名無しの読者 投稿日:2003年06月25日(水)00時03分07秒
夜王子と月の姫=吉澤と石川
って構図が何となく頭に浮かぶ。

名前はカムパネルラ、翼溶けた夜王子
九月の十一日、指輪を落とした月の姫

君が星こそかなしけれ
104 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月30日(月)17時54分18秒
「おまたせぇ〜」

ごっちんが両手に缶コーヒーを持って戻ってきた
ごっちんが帰ってきたこの部屋は異様な空気に包まれる
だけどそう感じるのはきっとあたしだけ
ごっちんが無言で缶コーヒーを彼女の前に差し出す

「ありがと。はい、ごっちん」

それを受け取ると同時に彼女は体を少しずらし
ごっちんの座るスペースを空け そこを叩き示す

「はい、梨華ちゃん」

「…ありがとぉ」

あたしにも缶コーヒーを差し出すとソファに座った
その場所は彼女の隣

105 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年06月30日(月)17時55分26秒
順番で言えば 
ごっちん 美貴ちゃん あたし

の順 

ごっちんが真ん中に座らなかったのがせめてもの救い

…のはずだった

「ねぇ、ごっちん。金八先生ってどんな?」

「えぇ〜なんかねぇ本物ってかんじ。あはっ何気に優しいよ?」

その瞬間
彼女の右手がごっちんの左手を捕まえていた
あたしは見て見ぬふりをした
心臓がどくどくいっている
それでもその音すら聞こえていないと言い聞かせた
そうじゃないときっと涙が流れるから
だからあたしは気づかないふりをした


106 名前: 投稿日:2003年06月30日(月)18時09分40秒
気づいたら1週間ぶりでした。
忙しくて更新できませんでしたすみません。
でもってまた1週間ぐらい無理です。
読んでる人がいたら申し訳(ry
更新量もこんなだし切れ味悪いしで
いろんな申し訳です。ほんとに。

>>101 sai さん
レスありがとうございます。
梨華ちゃん読めないですねぇ。。。
オイってかんじですけど作者自身あんまりわかりません。
今回も微妙なとこで切っちゃいましたかね?

>>102 名無しの読者
レスありがとうございます。
もうすぐ終わりの予定ではあります。
U-CDTVありましたねぇ。27時間TVも最後にスタジオに揃ってはいたけど…
ってかんじでどれも微妙ですねぇ。
最後までお付き合いください。

>>103 名無しの読者 さん
レスありがとうございます。
夜王子と月の姫=吉澤と石川?
後藤と石川の間違いでは?
と勝手に解釈してみるw

世界の終わり来ても僕等は離れ離れじゃない

107 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年07月07日(月)17時39分26秒
いろんな事がわからなくなる

いろんなものを求めたくなる

その手はあたしを求めてくれてたんじゃなかったの?

“好き”って言ってくれた言葉には何も意味なんてなかったの?

ねぇ 教えてよ 

あたしの手じゃダメなの?
108 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年07月07日(月)17時40分41秒
「髪の毛触った?」

「触れるわけないじゃぁん」

「なぁんだ。つまんないのっ」

楽しそうなふたり 
あたしなんてふたりにとってただの仲間でしかないんだよね
あたしなんて。。。
それ以上の何者でも…

「あれっ?梨華ちゃん。もしかして畳んでくれたの?」

「えっ?あ、うん…」

急にごっちんの言葉の行方が彼女からあたしに移った事に戸惑った

「うっそぉ?まぢ?ありがとね」

「うん…。ごめんね全部は畳み終わらなかったけど」

だけどあたしも此処にいるんだぁってちょっと嬉しくなった


109 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年07月07日(月)17時42分38秒
「そんなのいいよ全然。やっぱ梨華ちゃんて女の子だねぇ」

お決まりの“誰かさんと違って”はあえて言わず彼女を流し見る

「なんかそれって美貴が女の子じゃないみたいじゃない?」

「うん」

即答

「あぁ〜そぉきたかぁ」

彼女の怒り気味のふざけた口調で笑い飛ばしながら
彼女はごっちんの手を強く握りしめた

「…………痛っ」

「反応遅いからっ」

楽しそうに笑い合う姿はまるでじゃれ合う恋人同士

「あはっ♪梨華ちゃん助けてぇ〜〜」

とあたしに助けを求めてきた
ごっちんが彼女の隣から逃げるようにしてあたしにしがみつく


110 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年07月07日(月)17時44分11秒
恋人同士に見えたけど 
この現状を別のアングルから見てみたら今だけ訂正 
男にからまれて困っている少女を助けに表れた王子さまってかんじ?
ちょっといいかも

「もぉ〜。ごっちんイジメないでぇ」

なんて調子に乗って言ってみる
まだごっちんにちょっかいを出し続けている彼女の手を振りはらい 
脅える少女を守る王子さま

『ありがとうございます。助かりました。あの…あなたのお名前は…?』

『私?私は名乗るほどの者ではございません。
 通りすがりのただの騎士ですから。ご無事でなにより。それじゃあ』


111 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年07月07日(月)17時45分37秒
白馬に乗りマントを靡かせ走り去っていく王子さま
見えなくなった頃決まった様に

『かっこいぃ〜』

と口にする少女

なぁんて頭の中のストーリー
こんな夢物語が現実に有り得るわけがない

「そうだぞ」

とあたしに便乗してごっちんが自分で自分を庇う
あたしの自分勝手な頭の中の妄想はごっちんの一言で一気に現実に戻された

「梨華ちゃんちょっとそっちずれて」

その言葉を拒否する勇気があったのならどんなに報われたのだろう


112 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年07月07日(月)17時46分45秒
あたしの体を促し
ほぼ無理矢理あたしの隣に座る

美貴ちゃん あたし ごっちん

の順に座っていることになる 
気まずい以外のなにものでもない
右側に感じるさっきまでと同じ彼女の温もり
左側に感じるどこか懐かしい様な温もり
触れている部分が気になって仕様がない
このまま触れていたいけどそんなのも辛すぎるから
さりげなく腕を縮めた

「ごっちん。ずるぅ〜〜」

彼女がふてくされてこっちを見た
その視線はあたしを素通りして行ってごっちんを睨む


113 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年07月07日(月)17時48分07秒
「あはっ♪
 だって梨華ちゃんならそんなことしないから安心だもん。ねっ?梨華ちゃん」

その瞬間 
あたしの左手はごっちんの右手に包まれていた
ドキドキする温もり
今にも掌に汗をかきそうな程愛しいその手は 

あたしの手を知らないでしょう?
114 名前: 投稿日:2003年07月07日(月)17時51分42秒
ハロモニでいしごまありましたね。
本人じゃないからそれほど嬉しくないんですけど
無いよりはあったほうがいいですし
あと映画の方もHPとかでりかみきとかちょっと見れますね。
いつかの現実に期待更新でした。
115 名前:名無しの読者 投稿日:2003年07月10日(木)18時44分25秒
更新乙です。
う〜ん、どのようなラストを迎えていくのか先が読めませんね。
とっても気になります。続き激しく期待しております。
りかみき…なんだかなぁな感じですが、まあこっちはこれからだから
まだいいけど、いしごまは機会すらなくて寂しい限りですね。
116 名前:名無し 投稿日:2003年07月12日(土)02時20分01秒
最近なんだか眠れない
そんな時ゴイステの銀河鉄道や夜王子を聞きながらこのスレを見ると
なんだか不思議な感じがする
117 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年07月14日(月)14時06分09秒
あたしはその手を握り返すこともできず
ただ温もりだけを感じていた 

「もぉいいもん。いじけちゃうから」

彼女が淋しそうにほっぺをふくらまし
つながれた手を見つめた
もしかして妬いてんだぁ? 可愛いかも 
でもどっちに妬いてんのかな。。。

「あ〜ぁ、美貴ちゃんいじけちゃったよ?」

そんな彼女にあたしは同情しちゃったのかな
そんな言葉言わなきゃよかった

「じゃ…そろそろ戻ってやるかな」

「えっ?」

ごっちんが徐に席を立ち上がった


118 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年07月14日(月)14時08分06秒
その行動を見ていることしかできないの?
この手はごっちんに包まれる資格なんてないかもしれない
だけど

「行かないで…」

あたしの傍にいて欲しい

「えっ?」

「行っちゃ…イヤだよ…」

あたしは今にも彼女の元へ向かいそうなごっちんの
トレーナーの裾を無意識につかんでいた

「あ、何ごっちん赤くなってんのぉ?」

「べ、別に……ってか普通
 梨華ちゃんみたいな子にそんなこと言われて照れないやついないでしょう」

「あ〜そりゃね」

彼女と話しながら再びソファに座る


あたしの隣に

119 名前: 投稿日:2003年07月14日(月)14時17分13秒
>>115 名無しの読者さん
レスありがとうございます。
先が読めないですねぇ。。。これを最初に書くときに書いたとおり
最後までわからなくしたかったんで自分としては嬉しいかぎりです。

>>116 名無しさん
レスありがとうございます。
聴きながら読んでいただけるなんて嬉しいですね。
ミネタ氏の世界観とかにはホント引き込まれます。

あと1,2回の更新で終了にしたいと思います(宣言)
で、次回作に田中れいな
その次に矢口真里タイトル「センチメンタル南向き」でw
120 名前:名無しの読者 投稿日:2003年07月15日(火)00時40分29秒
始めて梨華ちゃんの秘めてた想い?が言葉となって表れましたね。
ミキティの掴み所のみえにくい動向も気になります。
ラストもいよいよ目前に…期待しながら見守っとります。
他の作品も読んでますよ、そっちの更新も実は期待して待ってますw
121 名前:名無し読者 投稿日:2003年07月16日(水)05時08分19秒
あぁ……なんかすごくいいところで終わってる気がする。
早くどうなるのか知りたいけど、あと一、二回で終わっちゃうとなると寂しい……。
122 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年07月28日(月)20時15分06秒
あたしはふたりの妙な会話から
自分がそれほど衝撃的な言葉を発してしまったことを今更ながら実感した

「ぁ、あの違うの。そんなんじゃなくて…」

そしたら急に恥ずかしくなって否定してしまった

「違うの?」

やっぱり嬉しそうな彼女の声

「違うというか…」

そんな彼女に誤解されないように
今度は否定してしまったことをしどろもどろに否定する

曖昧にしたかった

ごっちんの反応が気になって仕方がない
だけど知りたい気持ちとは裏腹に
ごっちんの方を向けずにいるあたしがいる
123 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年07月28日(月)20時17分01秒
こんなことならやっぱり来なきゃよかった

「梨華ちゃんわけわかんないし」

時々放たれる彼女の言葉が
ごっちんばかりのあたしの頭の思考回路を途切ってくれる

「はぁ〜〜〜」

溜め息が出る
今度はさっきと違って何度でも止めどなく吐けそうな勢い
肩の力を抜いて組んでいた手を横に放り出した瞬間

何かに当たった

それが何かなんて確認する必要もなくて 
その手に当たった瞬間 
まるで電流が走ったような緊張と心拍数
狂おしいほどに愛しいその手は
そのままあたしの手をそっと握りしめたんだ

124 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年07月28日(月)20時19分00秒
そのままごっちんは急に何を思い立ったのか
ソファに座ったまま不自然に体をよじり
右に左に柔軟体操
そしてその体があたしの方に向いた瞬間

「梨華ちゃんの隣にいるよ」

耳元で囁く 

熱い吐息 甘い声 

ダメだ。。。

おかしくなりそう 

その言葉の意味を自分に対して良い様にとらえようとしてしまう 
そんなはずはないって必死に言い聞かせようと
頭を掻き毟りたくなった

だけどこの手は今ごっちんにつながれていて…

わからない

いくら考えてもわからない
出口の無い思考回路


125 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年07月28日(月)20時20分10秒
ごっちんはいつもそう 
時々あたしの手を握っては 
すぐにあいぼんのとこに行っちゃったりして 
それなのにあたしはひとりで無意味に期待してドキドキしてバカみたい 
いなくなるなら期待なんてしないのに 
ドキドキなんかもしなければいいのに 
だけどね 
どんなに意識しないようにしても無理なことに気づいちゃったの 

あたしの中にはきっとひとつの感情があったから


126 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年07月28日(月)20時21分01秒
逢えない距離が淋しくて
淋しさを忘れたかったのかもしれないね 
彼女の手はあたしを求めてくれるから 
そんな彼女を意識するようになった 
いつの間にか彼女に惹かれていったんだ 
だけど“好き”にはなれなかった 

あたしの中にはきっとひとつの感情があったら

その感情に気づいた時
その時あたしの隣にいるのがごっちんじゃなくて彼女だったから 
ごっちんに逢いたくなんてなかった

逢いたくなんてなかったんだよ


127 名前: 投稿日:2003年07月28日(月)20時34分24秒
祝ヤンマガ発売更新。
ほんとはヤンマが発売記念最終回とかにしたかったんですけど
無理でしたw
次回最終回ってことで申し訳(ry

>>120 名無しの読者 さん
ミキティの見えにくい動向ですかぁ。。。
たぶん見えにくいままですw
他の作品というとYOU&Iですよね。。。放置状態でした(爆
でも完全放置はしないので気長に待っていただけると嬉しいです。

>>121 名無し読者 さん
キリのいいとこで切りたかったんですみません。
次回最終回です。最後までお付き合いください。

前の更新が気づいたら14日?2週間ぶりじゃないですか!?
すみませんでした。ほんきで忙しかったです。
そんな間にMステで微妙にりかみきがあったり
ハロコンでいしごまがあったり(行ってないけど
安倍さん卒業だったり(正直関係ない
時間って怖いですね
128 名前:名無しの読者 投稿日:2003年07月31日(木)08時13分31秒
忙しい中更新乙です。次回ついにラストですか…寂しいですが期待して待ってます。
YOU&Iも何時まででも待ってますんで作者さんのペースで焦らずじっくり行ってください。
ここ最近のいしごまみきは試写会でのハロプロBIG3!?等等いろいろありましたねぇ
これらはちょっと嬉しい出来事でしたね。
>安倍さん卒業だったり(正直関係ない・・・ワラタ
129 名前:名無し読者 投稿日:2003年08月13日(水)14時42分18秒
期待待ち保全
130 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月13日(水)17時09分08秒
この話は、ストーリーがいい調子で進んでいるので、期待しています。
131 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年08月13日(水)21時07分52秒
「なにしてんの?」

「いゃ、最近腰が凝ってさぁ」

嘘 

ねぇ どうしてそんな嘘言うの?

「美貴が揉んであげよっか」

「ううん。大丈夫」

遠慮するごっちんは何かを隠すよう

「せっかく人が親切に言ってあげたのにぃ」

ちょっとふてくされ気味の彼女

「じゃぁ今度頼むわぁ」

とごっちんは笑ってあやす
そんな彼女を後目に
ごっちんはソファと背中の隙間にあたしの手を入れた 
ふたりつながれたまま 

なにも変わらないと思ってた ずっと変わらないと思ってた
なのに今あるその手はあたしを求めてくれる

132 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年08月13日(水)21時09分24秒
「なんで隠すの?」

ごっちんの耳元で問う 

「…隠したいから」

あたしの耳元で囁く 
答えになってない答え 
ひとつの言い訳を追い出す

「あぁ〜なに梨華ちゃん内緒話なんかしてんのぉ?
     ごっちんずるぅ〜い。美貴にも教えてよぉ〜」

「あ〜あのね梨華ちゃんが」

「えっ?あ、ちょっと、ごっちん!?」

な、な、な?

「“美貴ちゃんむかつく”って」

「はぁ?」

133 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年08月13日(水)21時11分13秒
「いやいやいや、言ってないから、そんなこと。言ってないよ?」

もぉ ごっちんのばかぁ 
心臓止まるかと思ったじゃん

「もぉ〜ちょっと本気でやめてくんない。 
 冗談とかでもまじありえないからぁ。ちょっと泣きそうになってきたし」

そんなに凹まないでよ 
あたしだってどうしたらいいかわからなくなるじゃない

「ごめんね。ほんとなんでもないから」

「…………」

あたしのフォローも虚しく かなり凹んだみたい 
無口な彼女がとても愛しく想えた 
いっそのこと“好き”って言ってあげたくなった 
それで彼女がまた笑って喜んでくれるなら

嘘だってついてみたくなった

134 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年08月13日(水)21時12分17秒
「ってかさぁ、ふたりとも好きな人とかいないの?」

「え、ぁ、あた」

「美貴ねぇ」

あたしが“いない”と言おうとした瞬間
彼女が会話に割り込み会話ごと奪取
おぃおぃ凹んでたんじゃなかったのかよぉ 
彼女がこういう人だってこと忘れてた 

「好きな人ってか付き合ってる人がいるかなぁ」

「「へぇ〜〜」」

135 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年08月13日(水)21時19分49秒
トリビアかよっ!とでもいうような無意味な反応
事実上ではあたしとごっちんの2へぇしかないけれど
18へぇぐらいあげてもいいくらいな最高のトリビア
けど芸能リポーターや雑誌記者には為になる情報すぎて
まったく無駄知識にはならないかも

トリビア=無用な知識
人間はトリビアの数が増える事で快感を感じることができる唯一の動物である

ちなみにまだゴールデンではない

「なにその興味なさげな反応ぉ」


136 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年08月13日(水)21時26分51秒
別に興味ないわけじゃない

「ごめん。普通に感心してたわ。で、誰?」

あたしが聞けずにいたことをごっちんが聞いてくれた

「…なんか込もってないし」

「込もってるよぉ。知りたい。すっごい気になるもん」

彼女の返事が怖かった
あたしは昔からどうも恋バナは苦手
好きな人の前で好きな人の話なんてしたくないから

「梨華ちゃん」

あたしなんてどうせ いつも誰にも必要となんかされてないし
いつも叶わぬ恋だってわかってる

「ね?梨華ちゃん」

「え、あ、うん」

そんな思い更けていたせいか彼女に呼ばれていたのに気づかなかった
何の話かわからずに無意識に返事をした
“Yes”と


137 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年08月13日(水)21時29分02秒
「え゛ぇ゛!?そぉなのぉ?」

ごっちんが悲鳴に近い驚きめいた声で叫ぶと
あたしの手は突き放された
あたしはその理由がわからず

「え、あのごめん…何が?」

素で聞いた

「はぁ?」

彼女の呆れた声

「だからぁ〜美貴と梨華ちゃんが恋人同士だってこと!」

「え……え゛ぇ゛!?」

びっくりし過ぎて顔が歪んだ

「いつから?」

「さっきから」

記憶にない

「さっきっていつ?」

記憶を辿ってみる
…やっぱりない
もう少し細かく思いだしてみよう

「美貴が梨華ちゃんのこと好きだって言ったら
 梨華ちゃんも美貴のこと好きだよって言ってくれたじゃぁん」


138 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年08月13日(水)21時31分24秒
「あ……」

あった 思いだした

たしかに言ったけど 
まさか真に受けるなんて思ってもないし 
あたしだって本気で感情があって言った訳じゃない
しかも“好き”って言ったのと
付き合ってるって明らかに比例してないと思うし

「嘘だったの?」

彼女の時折見せる哀しそうな表情 
この顔を見てるとその感情も嘘ではなかったんじゃないかなって思ってしまう

「嘘じゃないけど…」

「ないけど?」

でもだけど

「…他に好きな人がいる…」

あたしはまた逃げてしまったその手を捕まえたくて
そんな言葉を口走った

「はぁ?梨華ちゃん好きな人いるのぉ?
 モーニングの時は全然そんな話しなかったじゃん。最近できたの?」


139 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年08月13日(水)21時33分22秒
「ずっと好きだったことに最近気づいたの…」

仲が悪かった訳じゃない
むしろいっつもと言ってもいい程一緒にいた
距離が近すぎたのかもね 

当たり前だと思ってた
そんな当たり前な日々がずっと続いていくんだと思ってた

だけどもうごっちんはあたしの隣にはいてくれなくて
ひとりで頑張ってるごっちんを見ると胸がキリキリ痛むんだ
どうしようもなく自分が小さく感じて
何もしてない自分に苛立ちすら覚えた

あたしの手を握ってくれた気まぐれ 
その気まぐれさえも抱きしめたくなった 

だけどごっちんは隣にいてくれなくて 


140 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年08月13日(水)21時48分56秒
あたしの隣には彼女がいた

「まぢでぇ?誰?誰?あたしの知ってる人?」

ごっちんが興味本意で聞いてくる

「…うん。すっごく知ってる人」

「…ショックだなぁ。。。
 梨華ちゃんに好きな人かぁ。誰かは教えてくれないの?」

言える訳ないじゃん

ねぇ ごっちん
 
その淋し気な表情はあたしの為にしてくれてるの?

「秘密」

あたしはその手を握りしめた


141 名前:セツナイ クダラナイ ムサボル ソノテ 投稿日:2003年08月13日(水)21時49分58秒
ごっちんはあまりあたしの手を握ってくれない

たまに気まぐれなのかわからないけど握りしめてくれる時がある

細くて長い指。あたしよりも大きい手であたしの手を包んでくれる

もっと握りしめてほしかったのに

その手はいつの間にか消えていて

あたしの手を不安にさせて逃げる



“好き”も言葉なんかいらなくて 

ただその手が欲しかっただけ 





「「ずるぅ〜ぃ」」

ふたりがかぶって笑いがこぼれる

美貴ちゃん あたし ごっちん

3人で笑えた日





はじめてだね あたしからごっちんの手を握りしめたのは 

〜end〜
142 名前: 投稿日:2003年08月13日(水)21時59分36秒
フォトブック発売記念最終回(まだ買ってない
ってかこの日が最終回なんじゃないかって予想してた人もいるかもしれないですね
合わせた訳じゃないんですけど結局はまた2週間ぶりです。
すみませんm(_ _)m

>>128 名無しの読者 さん
最近はけっこうありましたね。
朝の芸能ニュースとかでもやってるんで
その日の仕事はウキウキです(死語
YOU&Iもも8月中には…と思ってます。

>>129 名無し読者
期待して頂いて嬉しく思います。

>>130 名無しさん
ストーリーがいい調子てありがとうございます。
こんな日々何も無いかんじで進めて来たのでw
143 名前: 投稿日:2003年08月13日(水)22時04分37秒
ちょっとあとがきを
これは石川さんの独りよがりな感情を書いたようなもんです。
日々何の盛り上がりもなく常にローテンションですみませんでしたw
人の不安になる気持ちとか好きな人のちょっとした行動の反応とか
ついいろんなことに期待してしまう人間性とかその他もろもろってかんじです。
こんなセツナイ〜でしたがレスしてくださった皆さん
本当にありがとうございました

近日中に新作はじめます。
144 名前:名無しの読者 投稿日:2003年08月15日(金)17時12分18秒
完結おめでとうございます&ありがとうです。
作者さんのいう『感情』非常によく分かります。
好きな人の一挙手一投足って物凄く気になるものですよね。
そこから入らぬ妄想も生まれたりと…石川さんの感情とてもリアルに伝わりました。
あとこの続編が早くも読みたくなってたり………
↑自分勝手な独りよがりな感情書いちゃいました。聞き流してくんさい
145 名前:宝人 投稿日:2003年08月15日(金)17時38分27秒
「はい 笑ってぇ〜」

パシャパシャ

「笑えてないよぉ もっと笑って」

パシャパシャ

「新しい子 特に田中さんだっけ?もぉちょっと笑って」

パシャパシャ

「じゃいったん止めまぁす」

おとめ組 あたしはどうやらそのメンバーになったみたい
早速カメラマンさんに怒られた 
先輩達にはあきれられた 
笑えない 笑えるわけないじゃん 
なんにも楽しいことなんかないのに笑えないよ 
愛想笑いはつくってるつもりなんだけど
なぜか上手く笑えてないらしい

146 名前:宝人 投稿日:2003年08月15日(金)17時39分53秒
「れいなちゃん?」

なんか隣からあたしを呼ぶ声がした 
可愛い声 まさにおとめ組ってかんじ

「笑えない?」

やっぱりこの人もあたしにあきれちゃってるのかな。。。
その言葉になんて返したらいいのかわかんなくなって
前髪をいじりながら首を傾げた

「あたしもねぇ 
 モーニングに入ったばっかりの頃は全然笑えなかったんだよ?
        だけどね 笑えるようになったし…」

「石川さんも笑えなかったんですか?」

ちょっとびっくりした 
石川さんでもそんなことがあったんだぁって 
今はこんなに可愛い笑顔なのに 
惚れちゃうぐらいに…


147 名前:宝人 投稿日:2003年08月15日(金)17時41分06秒
「だってさぁ なんにもおかしくないのに笑えないよねぇ」

「ハハッ♪」

それを聞いたら笑えてきた

「えっ?なに?急にどぉしたの?」

「あ、いやぁ あたしもさっき同じこと思ってました」

石川さんも同じこと考えてたんだぁって思ったら
そしたらなんか嬉しくなっちゃった 
気が抜けたってゆーか 楽になったっつーか…

「なんだ笑えるじゃん」

「えっ?」

そぉ言えばあたし笑ってたのかも

「もぅ1回笑ってみなよ」

「えぇっ??」

…笑えない だから笑えるわけないんですってばぁ 
でも石川さんのためになんとか笑ってみる

148 名前:宝人 投稿日:2003年08月15日(金)17時43分02秒
「引きつってるよ?」

やっぱり… 
恥ずかすぃ〜 なんか笑い損ってかんじ

「よし、じゃあれいなちゃん。ちょっと石川の口見てて」

「はい…」 

綺麗な唇 
ピンクのグロスがつややかに光ってる 
えっちぃ…
やばぃAそんなこと考えてちゃだめだ 
でも照れちゃってまともに見てられない 
柔らかそうな唇 
そんな口から発せられた言葉は

「キムチィ〜〜」

はい?石川さん故障しました?  

149 名前:宝人 投稿日:2003年08月15日(金)17時45分19秒
「このね キムチのチィ〜の部分で
 なんか笑った風になるからちょっと一緒にやってみよ?」

「はい」

なんだそういうことか 
てっきり石川さんがおかしくなっちゃったのかと思いましたよ

「はぃ、せ〜の」

「「キムチィ〜〜」」

…ちょっと恥ずかしいんですけど

「ん〜さっきよりはよくなったかな」

「はい…」

「でもまだ堅いからあとは練習だね、日々努力でだんだんよくなってくるよ」

「はい」

日々キムチかぁ…

「あとはね 頭ん中でなにか楽しいこと考えるの 
 友達と遊んでるとことか 好きな人とデートしてるとことかね?」


150 名前:宝人 投稿日:2003年08月15日(金)17時46分43秒
「はい 頑張ってみます」 

妄想かぁ 
好きな人とデートねぇ… 
横目でチラッと石川さんを見た 
だめだ笑えるんじゃなくてニヤける

「ん?」

あたしと目が合い不思議に思う

「あ、いやなんでもないです。いろいろありがとうございました」

必死で紛らわした

「いいよいいよ そんなのぉ あたしだってまだまだ全然だし
 あたしこそなんかごめんね 偉そうなこと言っちゃったりして」

「全然そんなことないですよぉ 
 なんかすごく勉強になったし…嬉しかったです」

「そぉ?よかったぁ」 

151 名前:宝人 投稿日:2003年08月15日(金)17時48分31秒
「はい じゃぁ撮影再開しまぁす みなさん集まってくださぁい」

アシスタントさんの声 

「行こう」

差し伸ばされたその手には
まるで魔法が架かった様な夢の罠

「はい♪」

その手を握りしめあたしは戦場に向かう 
夢にまで見た夢は今も冷めないまま 
あたしの隣で笑ってる 

パシャパシャ

「みんないぃ笑顔だねぇ〜」

笑えることは幸せなこと 

幸せなことは笑えること 

あたしは今笑ってる


 

“あなたが笑ってくれるから” 


〜end〜


152 名前: 投稿日:2003年08月15日(金)17時56分40秒
れなりか(っていうのか?
でした。

>>144 名無しの読者 さん
レスありがとうございます。
実は本気で続編考えてたり…
それとフォトブック買ってきました。
りかみき好きにはたまんないっすね。
あのデートのとこの気まずそうなかんじがw
わざとだろって言いたくなるようなね

次に矢口さんとか言ったけどその前にいしごまになるかも
どっちになるかはお楽しみ
誰も楽しみにしてねぇよって突っ込みが聞こえてきた。。。
153 名前:DEVIL 投稿日:2003年08月17日(日)15時04分54秒
紺色のブレザーと半ズボン 
頭の上にはそれと同じ色の帽子 
その帽子から一本に結んだストレートな髪が流れる

「摩周麿くん」

「んぁ?…なんだ梨華ちゃんか」

「なんだって…」

そんなにあたしってどうでもいい存在?
あたしじゃない他の誰かに期待してたの?
そうだよね 
あたしなんかじゃ嬉しくないよね

「あ、そぉいう意味じゃなくて」

いいよそんなに無理しないで
わかってるごっちんのこと 
だてに3年も一緒にいたわけじゃないよ

「どぉしたの?なんかネガティブ梨華ちゃん入ってるけど…」


154 名前:DEVIL 投稿日:2003年08月17日(日)15時06分17秒
ごっちんもだてにあたしと一緒にいたわけじゃないって?
ごっちんはあたしのことお見通しなんだね

「なんでもない…なくないかも」

「ごとーが聞いたげるっ」

へへっ その格好で言われても
頼もしくもなんともないや

「ねぇ どぉしてあたしに妹っていないんだろう…」

「んぁ?…いるじゃん。ふたりも」

ごっちんのその癖も直ってないままなんだね

「現実のあたしじゃなくてハロモニ劇場のあたしの話」

「あ〜ね、なんで?小学生やりたいの?」

「摩周麿くん…」

「えっ?」

その疑問符を浮かべた表情も

「の彼女…美貴ちゃんじゃん」


155 名前:DEVIL 投稿日:2003年08月17日(日)15時07分56秒
「うん。白百合かおるってすごい名前だよね」

その鈍感さも 
天然さも

「綾小路摩周麿もどうかと思うよ?」

「あははっ♪そうだねぇ」

その無邪気な笑顔も

「だからね…摩周麿くんの彼女。
 美貴ちゃんじゃなくて…あたしがなりたかった…」

「…ん?」

少し間が空くその返事も

「ごめん。気にしないで」

すべてはあたしのためのものじゃないんだね

「ねぇ 梨華ちゃん知ってる?」

「えっ?なにが?」

だけどあたしの名前を呼んでくれる
その瞬間だけはあたしのものでもいいのかな  


156 名前:DEVIL 投稿日:2003年08月17日(日)15時09分30秒
「来週のハロモニ劇場の予告」

「知らない…」

「タイトル“摩周麿が天使に恋をした”」

「…え?」

「だから妹いなくてもいぃじゃん」

「…それ本当?」

「さぁね」

あぁ〜ごっちんむかつくぅ 
あたしの方が年上なのになんでいっつもからかわれないといけないの? 
少しでも信じて心ときめかせたあたしは何?

「最低っ!」

「だってごとー梨華ちゃんの天使好きだもん」

「へっ?」


157 名前:DEVIL 投稿日:2003年08月17日(日)15時12分23秒
勘違いすんなよ
今のちゃんと聞いたか?
ごっちんはお前が好きなんじゃなくて天使が好きなんだよ


いいえ違うわ 
梨華ちゃんの天使って言ったもの
あたしのやる天使
つまりあたしも含めて好きなのよ 
自信を持ちなさい 


いいや 
天使が好きなだけで現実のお前は嫌いなんだ 

嫌いだ 嫌いだ 嫌いだ


いいえ 好きよ 好き 好き 好き


頭の中で悪魔と天使が言い争ってる 
158 名前:DEVIL 投稿日:2003年08月17日(日)15時14分15秒
なんかよっすぃ〜の言ってることの方がリアルな気がする 
やっぱりごっちんがあたしを好きなんて有り得ない

「……意味わかんないよ…」

「はぁ〜もぉ梨華ちゃんは相変わらず堅いなぁ」

「なによ それぇ〜」



チュ



!!!!!!!!!!!!!!!!!



「こぉいうことだよ」


159 名前:DEVIL 投稿日:2003年08月17日(日)15時15分40秒
ほらね 
みなさい悪魔 
あたしの言ったとおりだったでしょ?


と天使が腕を組み勝ち誇っている姿が見える

「…ほんとに?」

「ほんと梨華ちゃんは疑り深いよね。本当だよ」

悪魔が悔しそうに槍を地面に投げつけてる

「だって信じらんないんだもん」

「じゃ信じなきゃいいじゃん」

どこか子供っぽい理屈はあたしをムキにさせる

160 名前:DEVIL 投稿日:2003年08月17日(日)15時18分23秒
「いじわるぅ〜。信じるよ」

「じゃぁ今から摩周麿の彼女ね」

「うん」

もっとポジティブに行こう
きっと天使は味方してくれるから

「長かったなぁ…」

「なにが?」

「片想い」

ポッ

耳が赤くなってくのがわかる

「片想いじゃなかったんじゃん?」

「えっ?」

「あたしずっとごっちんのこと好きだったんだよ?」

ポッ

ごっちんの耳も赤くなった 

はじめて口にした愛の言葉は
驚くほどに簡単で恥ずかしいものでした 
もっと早く気づいてればよかったのにね 
もっと早く伝えてれば悪魔はいなかったのに


161 名前:DEVIL 投稿日:2003年08月17日(日)15時20分46秒
「赤くなってるぅ〜摩周麿くん可愛いぃ〜〜」

帽子の上からぐしゃぐしゃ頭を撫でる

「やめろよぉ」

と抵抗するごっちんは可愛くて

「お姉さんがなでなでしてあげるっ」

なんて柄にも似合わず積極的になっちゃったりして
でもお姉さんというところが引っかかったらしく

「どこが」

と苦笑して言うごっちんはやっぱりCOOLで
あたしの言葉を否定するように
自分の頭に乗ったあたしの手を掴み
そのままあたしを抱きしめた

「ほらね?」

意地悪そうに微笑むごっちんに

「そうかも…」

今 天使が舞い降りた



〜end〜
162 名前: 投稿日:2003年08月17日(日)15時26分21秒
たぶんここが初!?
りかましゅでした。ひさびさにネガティブ梨華ちゃんが書きたかったのと
石川→後藤 は石川さんが試みたけれどもやっぱり無理で
結局は後藤→石川みたいなかんじのが書きたかったんですw

次回作こそやぐいしで
何ヶ月か前にリクしてくれた方 遅れまくっちゃってすみませんm(_ _)m
163 名前:名無しの読者 投稿日:2003年08月17日(日)17時28分58秒
更新乙です。
れなりか新鮮でしたね、あまり推し面じゃなかったけど萌えちゃいました。
いしごまはやっぱり(・∀・)イイ!!ですね〜
164 名前:名無し 投稿日:2003年08月18日(月)00時16分07秒
ずーっと、なんで摩周麿くんの相手が
梨華ちゃんじゃないんだよっ、と思ってたので
りかましゅめっちゃうれしいです。
165 名前:如月 投稿日:2003年08月20日(水)17時31分24秒
こちらでははじめましてですー。
遅ればせながら、初レスさせていただきます。

ましゅりか可愛い〜。(あ、りかましゅか)
お姉さんになりきれない石川サンが、如月は好きです。

やぐいしも楽しみにしてますね。
頑張ってください。では。
166 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月26日(火)11時49分50秒
小さくなりたいと思った 

あなたと同じ世界を見てみたいと思った



矢口さん まりっぺ やぐっつぁん 真里ちゃん 


あたしはその時の気分次第で呼び方を変えている 




今そこにいる小さい人のこと


167 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月26日(火)11時50分36秒
「あ、梨華ちゃん。なんかね圭ちゃんが今度飲みに行こぉって言ってるんだけど」

「行ってくればいぃんじゃない?」

「いゃ、それが石川も誘っといてってさ」

「えぇ?またぁ?もぉいいよ保田さん(笑)」

そんな小さい人はあたしのことをいつの間にか
“梨華ちゃん”と呼んでくれるようになった

168 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月26日(火)11時51分42秒
「おいらもそう思うんだけどさ、あの圭ちゃんだからしつこくて(笑)」

「ん〜保田さんのおごりなら行くって言っといてよぉ」

「ってかね何気にうちらのスケジュールとか知っててさ、
 今度の水曜日だってぇ、もぉ絶対圭ちゃんひとりで行く気マンマンだしぃ」

「うわぁ↓」

「絶対うちらのスケジュール調べたくさくない?」

「やりそぉだよねぇ」

「ったく他に友達いねぇのかよっつ〜の」

「ある意味可愛想だけどさ、
 毎回付き合わされるうちらの気持ちも考えてほしいよね」

「仕様がないから行ってやろぉよ梨華ちゃん」

「そぉだね」


169 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月26日(火)11時53分42秒
あたしの名前を呼ぶ小さい人 
“石川”が“梨華ちゃん”に変わったその日 
嬉しくて忘れもしないなんて
ドラマの筋書きみたいな綺麗事は無い 
いつだったっけ?的な勢いで
ほんとに知らないうちにか変わっていたみたいな流れ




そんなこんなで居酒屋

170 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月26日(火)11時55分01秒
「もぉ圭ちゃんいいかげんにしなよぉ」

「たっく矢口はうるさいなぁ。。。そんなんだからお前はちっこいんだよ!!」

「いや、それ関係無いし」

「そんなんだからミニモニも高橋でいいってなるし
 タンポポだって石川以外いらないってなるんだよ
 あんな子供の面倒まかされて悔しくないのぉ?えぇ?」

「…完璧酔ってるよ」

また始まった
保田さんの妙なお説教 
本当を自分なりに変えて解釈している 
理屈が意味不明で それでいて延々と続く  

「んぁ?あんた今なんか言った?」

171 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月26日(火)11時56分31秒
「ん?ううん。なんも
 ってか梨華ちゃんがトイレ行きたいっていうからちょっと一緒行ってくるね」

「えっ?あたし行き…」

小さい人が慌てふためいてあたしを見る 
なんか言ってはいけない言葉を言ってしまったらしいことに
小さい人の気迫で気づいた

「なんで矢口まで一緒に行くのよ」

「だって梨華ちゃんが場所わかんないって言うから」

「ったく仕様がないわねぇ
 早く帰ってくんのよっ!まだ話終わってないんだから」

「はいよ。行こう梨華ちゃん」

「うん…」

そのとき小さい人があたしに口パクで何か伝えようとしてることに気づいた


172 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月26日(火)11時58分10秒
『カ・バ・ン・持って』

あたしにはその口から読みとれなかった

『えっ?なに?わかんないよ』

あたしがもたもたしていると
“もういいよ”と言うように
小さい人があたしのカバンと自分のカバンを右手に持ち
空いた手であたしの手を引っ張りトイレへと向かった

「ちょっとまりっぺ」

「梨華ちゃん鈍すぎだからっ!」

「えぇ?なんで怒ってんのぉ?」

「梨華ちゃんが鈍感だから」

「あたしぃ?」

「うん」

「ごめぇん」

普通だったらここで上目使いとか使うべき所なんだけど 
この小さい人の場合見下すことしかできない難点


173 名前: 投稿日:2003年08月26日(火)12時18分05秒
またまたひさしぶりな気が…
やぐいし始めました。
最初に言っておきます。甘くないです(爆
この季節にピッタリなホラーです(爆爆

>>163  名無しの読者さん
れなりか萌えていただけたみたいで嬉しいです。
新メンでは田中さん推しです。梨華ちゃんのことを素直に好きって
言ってるのを見てやべぇこいつ可愛いぃって思いましたw

>>164 名無し さん
自分も名無しさんと同じくなんでだよって思って
書きたくなったので書いちゃいましたw
また書くかもしれないですね

>>165 如月 さん
おぉ!!レスありがとうございます。
驚きです。りかましゅかわいかったですか
ありがとうございます。
また如月さんのところにもお邪魔させていただきたいと思います。

思ったより長くなったので更新を2,3回に分けようと思います。

174 名前:名無しの読者 投稿日:2003年08月26日(火)19時19分57秒
更新乙です。
なんか早くも物語の世界観にはまりました。
やぐいしは現実の絡みも多いからでしょうか、スッと入ってきますね
続き期待して待ってます。
175 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月28日(木)18時36分30秒
「もぉいぃから」

じっと見つめられるのに嫌になったのか飽きれ顔で嘆く

「行こ」

「うん」

……………………

「…ってどこに?」

女の子は間が大事 
誰かがそんなことを言っていた 
女の子はその方が可愛く見えるんだって

「梨華ちゃんも乗り突っ込みできるようになったんだ、成長したなぁ」

「え?あ、うん。ありがと」

小さい人はどこかネジが抜けている 
褒めるとこ違うし

「で、どこ行くのぉ?」

「だってせっかくのオフになんで圭ちゃんの説教なんか聞かなきゃなんねぇんだよ
                        だからふたりでどっか行こ?」

「どっかってどこ?」


176 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月28日(木)18時39分51秒
この時気づいてればよかったんだ
保田さんの存在に 
置いていくということに何の違和感も感じなかった
あたしがいけなかったんだ 
罪悪感なんて言葉は頭の片隅にすらなかったあたしは虫以下か

「梨華ちゃん家行きたい」

「うちぃ〜?無理だよ。汚いもん」

「そんなのわかってるよ梨華ちゃんだもん」

「ひどっ」

「ごめんごめん。たまにはいいじゃん。ねっ?」

でた 
小さい人特有の上目使い

「でもダメ!!」

「けちぃ〜」

「じゃぁ真里ちゃん家行こう」

好き好きビームを発射してみる 
あとセクシービームも足しとこっかな


177 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月28日(木)18時41分48秒
「はぁ?なんでそぉなるんだよ」

だめだ通じない

「じゃぁいぃもん。あたしひとりで帰る」

こうなったらとっておきの必殺技

ネガティブ梨華

こう言えばまりっぺは必ず引き留めてくれる

「わかったわかったから」

ほらね

「真里ちゃん家ぃ?」

「仕様がないからよくないけどいいよぉ」

「じゃそうと決まったら行こう」

心の中でガッツポーズ 
百発百中 全勝無敗 
さすがネガティブ梨華

「あ、携帯マナーにしとこっ。梨華ちゃんもしといた方がいいよ?」

「どうして?」

「噂の圭ちゃんだよ」

「あ、そっか(笑)」


178 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月28日(木)18時45分03秒
「じゃ行こう」

「うん」

全ての始まりはこの時でした




そして小さい人の家

「ねぇ梨華ちゃん…」

「なぁに?」

「なんでもないっ」

とあたしを見てクッションに顔を埋める 
可愛いけど悔しいから

「キショ」

とでも言っとこう 
いつもの仕返し

「梨華ちゃんよりキショかねぇよ」

「なによ!それぇ!」

やっぱり全然っ可愛くない 
可愛いのは身長だけ 
あたしが怒ってるのを見て 
キャハキャハ笑う小さい人はほんと虫みたい 
むかつく

「やっぱ帰ろうかなぁ…」

ボソっと囁いてみたら案の定

「ごめんごめん。悪気があったわけじゃないんだよぉ」

「嘘つけよぉ」


179 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月28日(木)18時46分58秒
「はぃ、すみません悪気大ありでした」

「わかればよろしい」

「なんだよそれぇ〜」

「わかんない(笑)」

「だからキショいんだよお前は」

「むぅ」

「でも帰んないでね?」

あ、ばれた?

「わかってる」

小さい人は以外に淋しがり屋 

そして

「ねぇ電気消して」

「え?いやおいら、まだそんなつもりじゃ…ってかそんな趣味ないし!」

変態

「何言ってんの?」

「はっ?」

「怖い話しよ」

「嫌」

じゃなかった 怖がり 
ひとりあたしとの変な妄想してたくせに
嫌なことにはちゃんと頭が働くのね 
即答だし

180 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月28日(木)18時52分32秒
>>174 名無しの読者さん
世界観ですか…どんなだろうw
ありがとうございます。
今回は計算づくな梨華ちゃんみたいなかんじです。
あ、タイトル理解して女の子でもよかったかw

これ終わったらネタがないんでよかったら誰かリクしてください。。。
181 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月28日(木)19時37分23秒
お約束ですが、暗めのあやみきが見たいなぁ…なんて。
いっそこんごまとかも有りですが(w
182 名前:名無し読者 投稿日:2003年08月29日(金)01時28分35秒
ごまっとうによる石川さん争奪戦……が見たいです。
183 名前:名無しの読者 投稿日:2003年08月29日(金)01時32分36秒
更新乙です。
萌えますね〜、先が気にとってもなりますね
リクしていいなら設定はなんでもいいんでりかみきオンリーのも見たいです。
絡みないので難しいかもしれませんがwそれかセツナイ〜の続編とか(汗
184 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月31日(日)22時26分55秒
「ある一人の少女が…」

勝手に話を始めると電気を消した

「ちょ、梨華ちゃん本気でやめよぉよ」

そんな言葉は物ともせず話を続ける

「病院に入院していた時のこと…」

「あ〜あ〜あ〜ぁ〜」

耳を塞ぎ
発声練習なんじゃないかっていうぐらいの美声で
聞こえないようにする 
だけどあたしはその手を剥がしわざと耳元で話す

「夜、寝苦しくなって少女が目を覚ますと…」

「おしっこ漏れちゃうぅ〜」

「もぉ」

このままだとほんとに漏らされちゃいそうだったから
小さい人いじめもこのへんで止めとこ



パチッ



電気をつけて 


185 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月31日(日)22時28分17秒
横を向くと顔をぐしゃぐしゃに濡らせた小さい人がいた

「そんなに泣かないでよぉ」

「うぐっひっく…梨華゛ち゛ゃんの゛ばがぁ゛〜」

「ごめんねぇ悪気ありまくりだったんだけどさぁ」

「うぇ〜〜ん」

さすがに罪悪感が押し寄せてきて

「ごめんね」

と抱きつく低い頭を抱き寄せ何度も撫でる 
小さくなりたいと思った 
あなたと同じ目線であなたを見てみたいと思った 

186 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月31日(日)22時30分46秒
「おもしろい話しよっ ね?
 じゃぁROMANSの話
 この前やぐっつぁんがいなかったときなんだけどね
 斉藤さんがね 壊れたからって
 頭にカーラー巻いてダンスレッスン来たのっ
 もぉびっくりしちゃってさぁ」

どうしてあたしはこんなくだらない話をしてるんだろう 
どうしてこんなに小さい人を笑わしたいんだろう

「でね カーラー付けたまま踊ってんだよ?
 練習中にも目が合うたび笑っちゃってぇ
 夏先生は怒るし もぉ大変だったんだからぁ」

どうしてあたしはこんな必死なんだろう 
どうして小さい人の泣き顔を見ると胸が痛むんだろう


187 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月31日(日)22時33分17秒
「でもね 夏先生まで笑っちゃっててぇ
 “夏先生!斉藤さんがかわいそうじゃないですかぁ”
 ってみんなで責めて大笑い」

「キャハ」

あ、笑った 
よしもう一押し

「そしたら斉藤さんいじけちゃって カーラー取っちゃったのっ」

「キャハキャハ」

あたしを見上げて早く先が聞きたい感じ 

「でね 取ったらいつも以上にくるくるでまたみんなで爆笑」

「キャハキャハキャハ見たかったな」

「でしょ?まいちゃんなんてもう
 それは失礼でしょっていうぐらい涙目で
 そしたら斉藤さんどうしたと思う?」

「…呼び出した」

「はずれぇ〜 正解は“またカーラーをつけた”でした」


188 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年08月31日(日)22時34分45秒
「なんだそれっ(笑)」

「でしょぉ?ほんとあのおもしろさはあの場所にいないとわかんないよぉ
 あたしほんと斉藤さん大好き」

「…うん」

あれ?また泣かせるようなこと言ったかな?
せっかくあたしを見上げて微笑んでた顔がまた俯かれた

「まりっぺは嫌い?」

「…好きだよ?」

「見てるだけで楽しいよね。癒し系?」

「いや癒やしにはならないでしょう」

苦笑いの小さい人

「そっか」

えへっとちょっと可愛く舌を出して笑ってみる

「可愛くないんだよ」

「真里ちゃんのいじわるぅ〜」

さっき見た表情は気のせいだったのかな?


189 名前: 投稿日:2003年08月31日(日)22時44分29秒
ものすっごい切れ味悪いですが更新終了。
次回最終回てことで勘弁してやってください。

>>181  名無しさん
あやみきにこんごま…
一応ここ石川短編集なんでw
でもいいのひらめきました(謎

>>182 名無し読者 さん
ごまっとうによる石川さん争奪戦ですか…
人数多いとごちゃごちゃになりそうなので…
上の名無しさんと同じくいいのひらめいたんでw

>>183 名無しの読者 さん
りかみきオンリーですか。。。
上の上の名無しさんと上の名無し読者さんと同じく
いいのひらめきました!爆

3つのリクをまとめて次回作1つ書きたいと思います。
190 名前:名無しの読者 投稿日:2003年09月01日(月)20時59分01秒
更新乙です。
なんか矢口さんとても可愛いですね、石川さんも相変わらずな感じがいいですw
最終回とひらめいた次回作期待して待ってます。
191 名前:捨てペンギン 投稿日:2003年09月04日(木)23時32分16秒
早く続きをーー!!
ってやっぱり、この組み合わせが自然でいい!!
(でも柴梨華も見たいかも)

THE BRIDGEも良かったです(あ、もちろん他の作品も)
こーゆーこれからの未来が発展しそうな作品もいいですよね

192 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年09月08日(月)22時09分20秒
あたしをからかう小さい人はいつもと変わらぬ表情でした

「梨華ちゃんってさぁ……」

「なに?」

「あの、ぁのさ…」

「なによぉ?」

「…斉藤さんのこと好きなの?」

小さい人が余計に小さく見えた

「なんだぁそんなことぉ?好きだって言ってんじゃん
改まっちゃってなにかと思ったよぉ」

「そんなことってさぁ あたしにとっては一大事なんだよっ!!」

「あれっ?あれれれぇ〜?」

もしかして妬いてんだぁ 
ちょっとからかっちゃおっかな

「な、なんだよぉ〜」

「真里ちゃんかわいぃ〜」

そのどもり具合とか最高っ


193 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年09月08日(月)22時19分58秒
「こ、こらっ離せ!!キショいしキモいから」

あ 言ったなぁ 
言っちゃったなぁ?
今たしかに言いましたよね?

「帰るっ!!」

「だめぇ〜〜謝るから ねっ?」

早っ!!
調子良すぎだし 
あたしもだけどさ

「もぉだめ!帰るって言ったら帰るのっ」

「ごめん〜お願いだからっ」

「お願いされても無理ぃ あたしの意志は堅いのっ」

「そんな怒んないでよぉ」

「クスッ」

あ〜おもしろい

「な、なんだよぉ」

「怒ってないよ?」

「は?」

「全然怒ってない」

「なんだよそれぇ〜」

ほんとに弱いよねぇ 
あたしの“帰る”攻撃に


194 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年09月08日(月)22時21分06秒
「だって真里ちゃんかわいいんだもん」

「うぜぇ〜〜引き留めて損したし」

「ごめんねぇ でもほんとに帰らないと」

「えっ?」

「だってもうこんな時間だし」

「なんでだよぉ 泊まってきなよぉ」

もぉ 
また始まったよぉ 甘えモード 
テレビとかじゃS気取ってるくせにさぁ 
なんでかなぁ

「無理だよぉ 明日朝から仕事入ってるもん」

「嫌だ嫌だ嫌だぁ〜」

だだをこねる小さい人はまるで小学校低学年

「だぁめ 帰るの」

「どぉしても?」

「どぉしても」

「わかった…」

あ〜ぁ凹んじゃった 


195 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年09月08日(月)22時22分17秒
「また今度泊まりにくるから ねっ?」

「うん」

「もぉ〜そんなに凹まないでよぉ」

「凹んでなんかないやい!」

「すぐ強がるんだから」

あたしは小さい人の頭をぐしゃぐしゃ撫でた

「じゃぁ帰るね」

「帰れ帰れっ」

「素直じゃないんだから」

微かに笑う小さい人

「じゃぁまた明日ね梨華ちゃん」

「うんバイバイ」

よし帰ろう 



ガチャ 



…………



「…って離してよ 帰れないじゃん」

小さい人があたしのお洋服の裾を摘んでいる

「え、あ、ごめん普通に無意識…」 


196 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年09月08日(月)22時26分18秒
そっと離した小さい手は行き場を無くして淋しそう

「じゃあね」

その手を一瞬握り
その手に向けて手を振る

「おう」

とその手を振り返してくれて
やっと心置きなく帰ることができた

でもやっぱり可愛そうだからメールでも入れといてやろうかな
なんて考えた帰り道

開いた携帯電話

197 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年09月08日(月)22時28分25秒
着信履歴

21:29保田圭

21:30保田圭

21:31保田圭

21:32保田圭

21:33保田圭

21:34保田圭

21:35保田圭

21:36保田圭

21:37保田圭

21:38保田圭

  ・
  ・
  ・
  ・
  ・
  ・
1分置きに刻まれたその名前が延々と50件続いていた 
この時程携帯電話にフルネームで入れる癖を後悔したことはない 
198 名前:センチメンタル南向き 投稿日:2003年09月08日(月)22時32分55秒
小さい人の携帯電話は
あたしのより新しい機種で着信履歴が200件入る 

小さくなりたいと思ってた

あなたと同じ世界を見てみたいと思ってた 

あなたが今見てる世界はどんなですか 

きっと素晴らしい世界が広がっているんでしょうね 



「キャ〜〜〜〜〜梨華ちゃん助けてぇ〜」

小さい人の悲鳴が夏の夜空にこだましていた  



携帯電話を開いた帰り道
あたしはあえてメールを送るのをやめた

あなたが今見ている景色が変わってしまうから


〜end〜
199 名前: 投稿日:2003年09月08日(月)22時39分38秒
はい ホラーでした(爆

>>190 名無しの読者さん
こんなんでごめんなさい。
次回作はもうちょいまともなのを…

>>191 捨てペンギンさん
ん?どっかで見たことある名前だな…
なんて嘘です。あっ!捨てペンギンさんだぁ(白々しい
いつも読んでます。ホントあのゲーム欲しいです(爆
またレスさせていただきます。

いつもは期待しないハロモニに期待しちゃいます
200 名前:名無しの読者 投稿日:2003/09/09(火) 19:45
更新乙です。何言ってるんですか、めちゃめちゃ萌えましたよ〜
年上でしっかり者の矢口さんだけど石川さんに振り回され気味なとことか
リアルですよね!オチも面白かったですw
ハロモニ期待しちゃいますね(・∀・)ニヤニヤ
201 名前:捨てペンギン 投稿日:2003/09/12(金) 00:58
二人の今後が楽しみですね
あと圭ちゃんがいい味だしてますね

ハロモニに期待って...何かあったんですか?(こちらはハロモニ9日遅れなので)
202 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/14(日) 17:38
今日のハロモニは面白かったですぞ。
梨華ちゃんのやさしさに・・・
203 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/16(火) 02:23

204 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/18(木) 03:22
 
205 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/09/19(金) 20:28
「美貴たぁ〜ん」

「んぅ?」


ギュはあとはあと


「ぐゎっ!苦しいから」

「ねぇチューしよ?はあとはあと」

「やだよぉ〜」

「えぇ?なんでなんでぇ?いいじゃんしてくれてもぉ」

こんなんはいつもの馴れ合い

「いやっ」

亜弥ちゃんが一方的に求めてきて
あたしが拒否るお決まりのパターン

「えぇ?じゃぁ あごちゅ〜はあとはあと」

「あたし梨華ちゃんみたいに顎出てないもん」

「むぅ あたしといる時に梨華ちゃんの話はしないでぇ!」

「…ごめんぅ」


206 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/09/19(金) 20:29
やきもち妬きの彼女は誰もが認めるスーパーアイドルで
そんな彼女に好かれてるあたしは誰から見ても羨ましがられるわけで
それは決して悪い気分じゃない

「あごちゅ〜はあとはあと」

「はぃはぃじゃぁ顎だけだよ?」

「うんはあとはあと」

あたしが渋々折れると嬉しそうに顎を突き出す彼女
そんな彼女の顎にあたしの顎を軽くあてる

「ん〜はあとはあと」

なんて声まで出しちゃって
聞いてる人がいたら何かと思うわ


ガチャ


「美貴ちゃ……ゃぁぁあ〜〜〜!!!!」

いた
207 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/09/19(金) 20:31
あたしの名前を呼ぶアニメ声が効果音に近い悲鳴に変わった 

その正体は…

「ちょ、ちょっと誤解だって梨華ちゃん」

そう梨華ちゃんこと石川梨華 
一応あたしの彼女

「嘘っ!だって亜弥ちゃんとキスしてたじゃん!」

ドアを開けて入ってきた梨華ちゃんにはあたしの後ろ姿が死角になって
あごちゅうが本当にキスしてるように見えたらしい

「だからそれが誤解なんだって」

「ん〜なんでぇ?みきたんあたしとキスしてたじゃん」

あ〜なんでいらんこと言うかな この子は 
またややこしくなる

…ってか梨華ちゃん眉間に皺寄っちゃってるし 
ヤバイよこれ


208 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/09/19(金) 20:32
「ってかホント違うのっ!信じて?」

「亜弥ちゃんだってあ〜言ってるし 
 現に美貴ちゃんと亜弥ちゃんがキスしてるとこ見たじゃない!
 それなのに何を信じろって言うの?」

「だからあれは…」

なんだよぉ 
そんな哀しそうな目であたしを見ないでよ亜弥ちゃん

「なによっ!」

「いゃなんでもないです…」

「ほらね?美貴ちゃんはやっぱり
 あたしなんかより亜弥ちゃんの方がいぃんじゃない 
 無理しないでいぃよ」

「どうしてそういうこと言うの?そんなにあたしって信じられない?」

「…えっ?」

「…もういぃよ…亜弥ちゃん行こう?」

「うん」


209 名前: 投稿日:2003/09/19(金) 20:43
はい、ここまで
どこで切ってもキリ悪かったんでこんなとこでw
何気何気で忙しくてYOU&Iも再開したのに迷惑かけますm(_ _)m
今回はりかみき味あやみき風味ってかんじで

>>200 名無しの読者 さん
やぐいし萌えていただけたようでなによりです。
あれはちょっと遊んじゃいましたけど
今回は本気で書いてみようかななんて
ハロモニりかみきよかったですね。微妙にいしごまも

>>201 捨てペンギン さん
ハロモニ9日遅れですか
じゃそろそろ見れましたかね
更新が遅れたからいいかんじの時期にw
やぐいしじゃないですけど読んでくれたら嬉しいです。

>>202 名無し読者 さん
ハロモニ良かったですね。
ちょっとした優しさは美貴帝には出せないw

たいして長くないので次回最終回
210 名前:名無しの読者 投稿日:2003/09/21(日) 22:55
忙しい中更新ありがとぅーーです。ハロモニとってもたまらんかったですね〜。
次回もう最終回ですか…寂しいけど期待してます。
って題名まさかっ!!!BUNP OF CHICKENのラフメイカーからとったんですか!?
自分あの曲大っ好きなんです!!!てかバンド自体。
違ってたらすいません(汗
211 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/09/30(火) 21:10
「え、あ、ちょっとぉ…」

そんな梨華ちゃんの声はあたしには届かなかった


バタン
 

あ〜ぁ 梨華ちゃん怒らせちゃったよ 
あんなこと言っちゃってなにやってんだろぉなぁあたし 
バカだよね

「…みきたんいぃの?」

「ん?いぃのいぃの」

よくないけどさ

「ごめんね なんかあたしのせいだよね」

「亜弥ちゃんはなんも気にしないでいぃのっ!」

「うん…」

「うん」

そう自分に言い聞かせた 
亜弥ちゃんのせいになんかしちゃいけない 
梨華ちゃんを怒らせちゃったのはあたしなんだから

「みきたんあたし行くね?
 2時から雑誌の撮影入ってるの マネージャーさんに怒られちゃう…」


212 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/09/30(火) 21:12
「あ、うん がんばってね じゃまた」

「うんまたねぇ〜バイバイはあとはあと」

小走りで去っていく亜弥ちゃんの後ろ姿を見送って

「はぁ〜〜〜」

溜め息をついた 
よしっ! 謝りに行こう 
あたしは覚悟を決めて梨華ちゃんの元へと走った 


バタン


「梨華ちゃんゴメン!」

ドアを開けると同時に頭を下げた

………

……………


「…梨華ちゃん?」

「…グスン……ヒッ…ヒック…」

梨華ちゃんは泣いていた


ギュはあとはあと


あたしは何も言わずただただ梨華ちゃんを抱きしめた
気づかないうちにこんなに梨華ちゃんを傷つけてたんだね


213 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/09/30(火) 21:16
「ごめんね…」

あたしがもう一度謝ろうとした瞬間
あたしより先に沈黙を破ったのは梨華ちゃんだった

「えっ?」

あたしの頭は疑問符でいっぱいになる 
あたしが言おうとしていた言葉を
先に梨華ちゃんに言われてしまったのだから

「梨華ちゃんが謝ることなんて何もないじゃん!
          悪いのは全部あたしなんだよ?」

あたしの言葉を否定するように首を左右に振る

「なんで?梨華ちゃんは悪くないよぉ」

「…グスン…あたしが……れなかっ…から…」

「えっ?」

涙で滲んだ声からは聞き取れなかった

「あたしが信じられなかったから…」


214 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/09/30(火) 21:21
シンジラレナカッタ…

たしかにそう言った

ナニヲ?

そう聞きたかった

「…美貴ちゃんも自分も信じられなかった」

テレパシー?
聞けなかったあたしの言葉に返してくれた

「違うよ…ちゃんと伝わったよ?」

「え?」

「梨華ちゃんのあたしを想う気持ち…」

泣くなぁ〜〜!!!!
泣くな美貴 
あたしが泣いてどうする

「へへっ ごめんね…なんか」

「…嫌だ なんで美貴ちゃんが?嫌だよ…」

「あ〜やばい ほんとごめん」

かっこよくいたかった 
好きな人の前で涙なんか見せたくなかった 
だから梨華ちゃんを抱きしめる手を離して背を向けた

泣いてなんかない
…泣いてなんかない
215 名前: 投稿日:2003/09/30(火) 21:32
また結構経っちゃってますね(汗

>>210 名無しの読者 さん
すみません。ハッタこきました
終わんないですw 最近短く切り上げられなくなってきたみたいで
ほんと申し訳 タイトルはその通りです。
というかここで書いてるもの全て何かしらの曲のタイトルです
216 名前:名無しの読者 投稿日:2003/09/30(火) 22:21
続きが楽しみで仕方ありません!!終わりが伸びて嬉しいぐらいです(爆
りかみき萌えますねぇ〜〜〜〜☆未だにあまり支持されてないけど…
某板のとあるスレなんか荒らされてばっかの上にdat落ち…(鬱
タイトルが曲名なのは、なんとなく気付いてましたがあまりに嬉しくてつい
んでもってBUMP〜だし好きなバンドの名前間違えてやんの、ハハ(恥
一応すぐ気付いてたんですけどスレ汚しになるから…って言い訳必死だなw
217 名前: 投稿日:2003/10/02(木) 17:09
りかみき最近はまってて、読めてすごく嬉しいです!
梨華ちゃんも、美貴ちゃんもお互いのことが、すごく
好きっていぅのが伝わりました。
作者さんのペースで、ゆっくりやってくださいね☆
頑張って下さい。
218 名前:如月 投稿日:2003/10/07(火) 16:04
はぁっ!!
如月もりかみき書いちゃいました・・・。
かぶせてしまってごめんなさい!!!
知らなかったんです・・・ごめんなさい。

でもでも、如月の稚拙い文など、@様の足元にも及びません。
許してやってくださいませ・・・!!

さてさて、続きが気になりますね(^^
期待してます。
頑張ってください!
219 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/10/09(木) 17:58
「大人げないね…
 梨華ちゃんがあたしのことを想って言ってくれてるのわかってたのに…」

「ねぇ美貴ちゃん」

「ん?」

「好きだよ…」

あたしの言葉を遮るように梨華ちゃんの告白は放たれた

「は?」

素でリアクションができなくて
まるで喧嘩を売られたヤンキーの反応になってしまった

「は じゃなくて…好きはあとはあと」

「…ありがと」

なんなんだぁ この反応はぁ!
もうちょっとマシな反応できないのかよ あたし 
本当は今すぐ走って帰って叫びたいくらい嬉しいのに 
なんなんだよ…

「あたしね 妬いてたんだ 亜弥ちゃんにずっと…」


220 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/10/09(木) 18:00
「梨華ちゃん…」

急に愛おしくなって名前を呼んだ

「美貴ちゃんにとって
 亜弥ちゃんはすっごく大事な友達だってわかってるのに…」

あたしが口を開こうした瞬間 
梨華ちゃんが言葉を足した

「わかってるのにさ…ごめんね…」

「だぁかぁらぁ!
 梨華ちゃんは悪くないの!怪しげなことしてたのは事実なんだし…」

「ほんとにキスしてたの?」

梨華ちゃんが上目遣いで恐る恐る聞いてくる

「顎」

伏せられた梨華ちゃんの顔を顎を掴んで上を向かせる

「えっ?」


221 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/10/09(木) 18:01
不思議そうな顔 
首を傾げてうるうるした目であたしを見つめる 
潤ったピンク色の唇 

その距離をだんだんと縮めて… 



触れた 



コツン


「ふぇ?」

予想外の感触に驚いたのか梨華ちゃんがふぬけた声を出す

「あごちゅ〜してたの亜弥ちゃんと…ごめんね?」

「もぉ〜!」

「なに!?」

突然牛な梨華ちゃんに驚いて聞き返す

「そぉならそぉと言ってくれればいいのにぃ〜」

「…だって言えないよ」

また目が潤んできた 
やばい やばいぞあたしの涙腺

「どぅして?…」


222 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/10/09(木) 18:03
「どぉしてって言われても…」

答えられない自分が嫌になった

「…ゎ聞かないことにするっ」

「えっ?」

意味がわからない

「だってそれも美貴ちゃんの優しさでしょ?
 それをあたしが壊しちゃったら亜弥ちゃんが可哀想だもんね」

「…梨華ちゃん」

やばい やばい やばいぞ 



ギュッはあとはあと



「泣いてもいぃんだょ?」

「…なに言って……」

「だって美貴ちゃんいっつも無理してるから
  そのくせ人のことばっか思いやってて」

「そんなこと…」

「あるでしょ?優しすぎるんだょ 美貴ちゃんは」


223 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/10/09(木) 18:03
頬に生温い水が流れていくのがわかった 

涙なんかじゃない 

涙なんかじゃない 

曇りがちのあたしの目に雨が降っただけなんだ
224 名前: 投稿日:2003/10/09(木) 18:13
今度こそ次回最終回で

>>216 名無しの読者 さん
いつもレスありがとうございます。
りかみきスレまたできてましたねぇ。相変わらずですけどw
おとめ組のPVメイキングに微かに期待?

>>217 Y さん
レスありがとうございます。
りかみきいいですよねぇ。。。
殺伐としまくりですがw
よかったら最後までお付き合いください。

>>218 如月 さん
レスありがとうございます。
読みましたよ如月さんのりかみき!
いしごま前提ってのがまたイイ感じで
ここもいしごま短編集のはずだったんですけどねぇ。。。w
225 名前:名無しの読者 投稿日:2003/10/12(日) 22:05
美貴帝の梨華ちゃんに対する優しさ、現実でも見てみたいもんですね(爆
このカプには期待してくけどあのスレにはもう期待してくのやめました。
TVジョンやここのおかげでしばらく生きていけますw
最終回寂しいけど期待して待ってます。
226 名前:名無し 投稿日:2003/11/01(土) 13:00
待ってます。
227 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 11:47
「…ヘヘッ 大丈夫だょ…もぅ平気 ねっ?」

あたしはその滴がこれ以上こぼれない為に天井を見上げた 
そして梨華ちゃんを見据えた 
その瞬間 
今にも溢れ出そうになっていた最後の一滴が流れ出てしまった

「…美貴ちゃん」

梨華ちゃんの眉毛がどんどん下がっていく 
綺麗な瞳がうるうるしだして 
視点が定められなくなって 
下を向いてしまった 
もう一度顎を掴んで顔を上げさせようとしたけれど 
きらきら光る滴が床にポタポタと落ちていくのが見えて躊躇った


228 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 11:49
一度挙げかけた手の行き場所を無くして 
そのまま降ろしてしまったあたし
涙を拭ってあげたり 
抱きしめたりしてあげたかったけど 
触れたら割れちゃうような気がして 
何もしてあげることができなかった 
梨華ちゃんは繊細な硝子 
あたしのせいで泣いてる梨華ちゃんに洒落た言葉もかけられず 
無力な自分を責めた

「あたしといると泣いてばっかりだね…」

優しさとか意識したわけじゃないけれど 
梨華ちゃんを想って出てきたはずの言葉なのに 
口を割って出てきた言葉は思っていたよりもずっと鋭かった
 
あたしはどれ程冷たい女なのたろう


229 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 11:50
どの口がそんなことを言うのか見てみたい 
自分で言っときながらそんなことを思った

「梨華ちゃん あたしといると幸せになれないよ?」

好きな人には笑っていて欲しい 

せめてものあたしの願い

「そんなことないもんっ!」

涙混じりの声で叫ばれた言葉はあたしの胸に突き刺さった 
だけど脳が反応してくれない

「な?なにが?」

自分で疑問符を問いかけときながら返された答えに戸惑う

「…美貴ちゃんといたいのっ 
 美貴ちゃんじゃないとダメなんだよぉ…」

ドクンドクン胸が高鳴る

梨華ちゃんが欲しい 

そんな衝動にかられた


230 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 11:51
「…どして?」

あたしは何を信じたくないんだろう?
目の前の梨華ちゃんを見てもそれを否定したい自分がいる

「…美貴ちゃんはあたしのこと嫌いなの?」

そんなわけない

「好きだよ 好きに決まってんじゃん でもだからこそ…」

好きな人には笑っていて欲しい

「…そんなの綺麗言だよ」

えっ?
ビックリマークという言葉がよく似合う

「そうかもね」

否定も肯定もしたくなかった

「…はぁ〜。。。なんであたし美貴ちゃんなんか好きになったんだろう」

グサッ 

痛ってぇ

「そんなの知らないよ」


231 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 11:53
明るく振る舞おうとそんな言葉を吐いたけど 
きっとすごく素っ気なくて酷い女

「…ねぇ 覚えてる?
 美貴ちゃんがあたしに“好き”だって言ってくれたときのこと」

「覚えてるよ」

忘れるわけないじゃん…

「じゃぁいぃじゃん…」

「はっ?」

反応の一つ一つにですら
ちゃんした対応ができなくなっている

「“好き”だって言ってくれたよね?」

「…うん」

「それにあたしは応えたんだよ?」

「うん」

この後に言葉を続けるとしたら
“だから?”としか言いようがない 
だけどきっとまた梨華ちゃんが泣くから止めておこう


232 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 11:54
「好きだからだけじゃダメ?」

「ダメなんじゃん?」

痛ってぇ 

自分で言っときながら想像以上に痛かった

「…イヤだよぉ」

きっと梨華ちゃんはもっともっと痛かったんだろう 
泣かしたくなかったはずなのに
また梨華ちゃんを泣かせてしまった 
わかっているのに何度も同じ過ちを繰り返すバカだ

「ごめん…」

そしてこんな言葉が
余計に涙をそそるということさえも気づかぬ大バカだ


233 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 11:55
「…ねぇ、泣かないでよ」

出てきた言葉はどれだけ身勝手で無責任な言葉なんだろう 

まるで人事 

こんな言葉が言いたかったわけじゃないのに 
梨華ちゃんの泣き顔見たいなんて思ってないのに 
もっと気の利いた言葉とか言ってあげられれば泣かないでくれた?
ストレートでそのまんまの言葉しか言えないけど 
それでも梨華ちゃんが泣き止んでくれるなら 

あたしは自分の気持ちを失っても構わない 

あたしの気持ちを否定されても構わない 


好きな人には笑っていてほしい 


234 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 11:56
「…無理ぃ」

は?

「じゃぁどぅしたら笑ってくれる?」

ってか有り得ないし 
梨華ちゃんが泣き止んでくれないと
こっちのが無理だから

「…なんでもしてくれる?」

うゎ 来たよ 
梨華ちゃんの上目遣い 
意識してやってるわけじゃないんだろうけど 
だからこそ憎めない ってかくらくらする

「…いぃよ 梨華ちゃんのためなら」

死んでとか百万ちょうだいとかそんなんは無理だけど 
さすがにそんなん言わないのわかってるから 
いっかって思って 
だけど

「美貴ちゃん笑って?」

「えっ?」

無理だから


235 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 11:58
「…まじっすか?」

「うん…まじです」

うゎ 本気だしこの人 
ホントに無理だから最終手段 
強制的に笑わしてやる

「こちょこちょコチョ…コチョ…」

梨華ちゃんの細い体を擽る
くびれたお腹 柔らかい二の腕 
そしてその中に入り込んで脇の下 

絶対くるっ!!

そう思ってた 
なのに

「…やめてよ」

だから痛いって 

冷めた口調で言う梨華ちゃんは
いつものへたれな優しいぶりっこオーラなんて全然欠片もなくて
たぶん辻ちゃんが見たら泣くだろう

「…ごめん」

またまた再登場この言葉 

何度言えば気が済むのだろう 
何度言えば報われるのだろう


236 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 12:01
むっとした顔をしたと思うと

急に

「………………」

逆襲 

あたしをくすぐりだした
しかも無言で 

…なんか言えよっ

「全然くすぐったくないんですけど…」

あたし普通に何時間でも平気だからさ 
無意味?

「…う゛そ゛ぉ〜〜」

今度は悔し涙かよっ 
梨華ちゃんの涙は止まらない

「ほんと」

「ん゛〜〜〜」

あたしを睨む涙目から目を逸らしたくなくて睨み返す
見つめ合うなんて照れくさいものではない 
それはお互いを斬り合うようなもの 
痛くてたまらない 
だけど梨華ちゃんも耐えられないぐらい痛いはずだ  


237 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 12:02
それでもあたし達は目を逸らそうとはしない 
それはきっと罰だから

「…なんで?」

「なにが?」

「…笑わないの?」

「おもしろくないから」

「…あたしといると?」

「そんなわけないじゃん!!」

自分で発した声のトーンに驚いた 
何力んじゃってんだろ 恥ずかしい

「でも笑ってくれないよね…」

「そぅ?楽しいときは笑うよ?」

「…亜弥ちゃんといるときはさ…っ…!!」


ウルサイ!ウルサイ!ウルサイ!

あ〜むかつく 


そんなことを思う前に 

あたしは梨華ちゃんの唇を塞いでいた


238 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 12:04
「………………」

梨華ちゃんは目をパチくり見開いたままじっとあたしを見つめている
そのせいでか、おかげかはわかんないけど
キスしてる最中に目が合った 
それを合図にゆっくりと唇を離す

「…聞きたくないよ。。。そんな言葉…」

梨華ちゃんになんか言われる前に喋らないと 
そう思って口を開いた

「…ごめん」

またしくった
あたしが先に謝るべきだろう 
無理矢理唇を奪っておいてこのざまだ

「…うぅん。。美貴も…ごめん」




沈黙




……

………

……………



っあ゛ぁ゛〜〜気まずっ!

「帰ろっ」

「うんはあとはあと」


239 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 12:05
右手に梨華ちゃんの手
左手はそっと梨華ちゃん頬へと涙を拭った 
歩き出すタイミングを見計らって

「…ごめん」

そんな言葉を呟いた 
本日何度目の言葉でしょう 
数えたらキリがない

「えっ?」

みるみるうちに梨華ちゃんの不安そうな顔 
ネガティブ梨華ちゃんの完成 
きっとこの言葉の意味を鈍感なりに悟ったんだと思う

「あたしやっぱ梨華ちゃんのこと好きだわ」

だけどあたしはそれを簡単に裏切る

「えっ?」

涙目を真ん丸くしてあたしを見つめる

「…そんな目で見ないでょ」


240 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 12:07
やっぱり好き 
“石川梨華”が好き 
ずるいかもしれないけど 
泣いてる梨華ちゃんが好き

「…うん」

「梨華ちゃんが好きです」

「あたしも…美貴ちゃんが好きです」

あ 少し笑ってくれた 

やっぱり好きだ 
梨華ちゃんの笑ってる顔 

いちばん… 

こんなに笑わすのって簡単なことだったんだ 


チュはあとはあと 


へ? 
不意を突かれた 
梨華ちゃんの笑顔に見惚れていたら
その顔がだんだんと近づいてきて軽く触れた

「せこいっ」

キスした後の第一声

「…だってぇ」

うゎっ やっぱ弱いわぁこういうの


241 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 12:08
なんも言えなくなっちゃう

「…今日は記念日だねはあとはあと」

「…なんの?」

聞いていいのかわかんないけど
煩わしいから聞いちゃった

「あたしから“好き”って言ったの初だったんだよ?」

「あ 知ってる」

なんだそんなことか

「あぁ〜!今知ったかしたでしょぉ」

してねぇよ!

「いゃ ほんとに知ってるから 
 あと梨華ちゃんからキスしてくれたのも初めてだよね?」

忘れるわけないじゃん 

覚えてるよ 

全部全部 覚えてるよ


242 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 12:09
どんなときも
243 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 12:11
『梨華ちゃん ちょっと待って』

『ん?』

『あのさ 話したいことあるんだけど…今大丈夫?』

『え、あ うん大丈夫だけど』

『…梨華ちゃんが好きです』

『えっ…』

『梨華ちゃんは美貴のことなんか覚えてなかったと思うけど
 あたしさ、合宿の時からずっと…』

『………………』

『っごめん やっぱ引いた?…よね』

『ううん 嬉しいはあとはあと』

『えっ?ど いう意味で?』

『そういう意味で…』

『じゃぁ…美貴と付き合ってくれる?』

『うんはあとはあと』


244 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 12:12
想いを伝えるのは
245 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 12:13
『ねぇ梨華ちゃん ちょっと耳貸して おもしろい話』

『え!?なに?なに?』

『好きだよはあとはあと』

『なっ…!?』

『ねっ?おもしろいでしょ?』

『もぉ〜 美貴ちゃんっ!』

『あー?赤くなってるぅ 梨華ちゃんかわいぃはあとはあと』

『もぉ〜 からかわないでよぉ』

『梨華ちゃん さっきからもぉ〜ばっか』

『だって美貴ちゃんが変なこと言うからいけないんじゃない』

『変なこと?美貴はいつだって本気だよ?』

『真顔でそんなこと言わないでよ…』

『好きだよ?』

『もぉ〜 …知らない』

『牛かよっ』


246 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 12:14
あたしからだったよね
247 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 12:14
『あのさぁ〜ぁ?』

『んぅ〜?』

『もぉちょっとこっち来てょ』

『えぇ〜?ここでいぃよぉ〜』

『美貴は寒いのっ』

『じゃぁコート貸そっか?』

『いらなぃよっ!でも…』

『でも?』

『梨華ちゃんが欲しいはあとはあと』

『はっ?』

『だって寒いし淋しいしぃ』

『だ、だからって…』

『欲しいぃ〜ぃ』


ギュはあとはあと


『暖っかぁ〜い ん?梨華ちゃんどしたの?』

『…なんでもないょ』

『なんかあるでしょ』

『や、やめない?』

『なにを?』

『その手…』

『抱きしめちゃダメ?美貴のこと嫌い?』

『うぅん 違くて…なんていうか…ドキドキする…』


248 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 13:37
梨華ちゃんの口から気持ちを聞いたことなんて一度もなかったんだ
本当は言って欲しかったんだよ?
だからね 
今日は嬉しくて嬉しすぎて
さっきまともに返してあげられなかったけど 
今なら何度でも返せるよ?

「そんなことまで覚えてるんだ…ちょっと恥ずかしいな」

「で、微妙に喧嘩したのも初めてでしょぉ?」

「そうだっけ…」

「あはっ ひっどぉ〜い!梨華ちゃん覚えてないんだぁ」

「そういうわけじゃないんだけど…」

「そうだよね 所詮梨華ちゃんと美貴なんてその程度の関係だよね」


249 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 13:40
「違うもんっ」

うぉっ
いきなり甲高い声

「えっ?えっ?」

何気に戸惑う

「喧嘩なんてあたし達には関係ない話だから…」

「あ〜ね…」

素直に納得

「今日さ…ひさしぶりに美貴ちゃん家行きたいなはあとはあと」

「はぁ?」

「ダメ?」

うゎ最悪 
可愛過ぎだからその涙目
なんかキラキラ光線みたいなの出てますよ?

「どぉしよっかなぁ」

答えなんてもちろん決まってる
ってかむしろ決まりきってる 
だけどわざとそんな答え方をする 
あたしのいじわる精神に火がついた 
ニヒルに笑ってチラリと梨華ちゃんを見ると
やっぱり眉毛が下がってる 


250 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 13:42
「ダメ…なの?」

あたしの返事を恐れているのが梨華ちゃんのすべてから感じられる

「ダメじゃないけどぉ…」

まだいける 

もっといじりたい

「イヤなの?…」

あ ダメ 
泣かないで 


ギュはあとはあと


「いぃに決まってんじゃん」

251 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 13:42
こんなとこが限界だったみたい 

「よかった…」

そしたらどうしてなんだろうね?
これでもかっていうぐらい幸せそうな笑顔 
あたしの好きな顔

からかい過ぎたことに

「…ごめんね」

小さく囁いた

「えっ?」

だけど梨華ちゃんには聞こえなかったみたいで
それはそれでよかったかな

「なんでもないっ!」


252 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 13:44
そういうと腕に一瞬力を込めて梨華ちゃんを離した

「えへっ♪行こっか 美貴ん家」

「うんはあとはあと」

あたしの掴んだその手には
すべてを許し合える温もりが繋ぎ合っていて
あたし達は笑うことができる 

もしも梨華ちゃんが泣くならば美貴も泣く 

もしも梨華ちゃんが死ぬならば美貴も死ぬ 

もしも梨華ちゃんが無くなれば美貴も無く 

もしも梨華ちゃんが叫ぶなら美貴も叫ぶ 




そしてそこにもうひとつ足しておこう 

もしも梨華ちゃんが笑うなら美貴も笑う ってね

253 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 13:47
「あ そういえばさぁ、梨華ちゃん明日朝入りじゃない?」

「え?嘘ぉ?そぉだっけ」

「うん あたし起きれないから梨華ちゃんよろしくね」

「あたしも無理ぃ」

「よろしくぅ〜目覚ましちゃん♪」

「えぇ〜?ちょ、無理だってばぁ〜」

254 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 13:53
次の日


「こらぁ!ふたりとも遅いっ!」

「ほんとだよったくふたり揃って遅刻なんて
 ふたりで夜中まで遊んでたんじゃないのぉ?」

「あ はは いや そのぉ…」

図星っ 
グサって刺さった
 
だけど痛くもなんともなくて 
むしろくすぐったくて 
ふたりで顔を見合わして笑った
255 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 13:59
「そこのふたりなに笑ってんの!人がまじめに話してるときにぃ」

「「はい すみません…」」

ぐぢぐぢぐちぐぢあたし達は飯田さんのお説教を20分も聞かされた 
その間も途中で飯田さんが宇宙に行っちゃってる間とかには
ふたりで顔を見合わせてクスクス笑った 
なにが楽しいんだかわからないけど 
きっと思い出し笑いってやつかな?


256 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 14:00
好きだからこそ不安になる 

不安になるからこそ確かめたくなる 

確かめられなくて信じられなくなる 

信じられなくなるからこそ涙が流れる 

だけどそれを受け止めてくれるのは

涙の理由のあなただけ 

何も怖いことなんてなかったんだ 

梨華ちゃんと美貴がここにいる 

それはものすごく幸せなこと 

そんな幸せを笑い飛ばしてやるんだ 

そしたら梨華ちゃんは笑ってくれるから


257 名前:ラフ・メイカー 投稿日:2003/11/20(木) 14:03
それときのうの夜もうひとつ記念ができたんだ
梨華ちゃんと美貴だけの秘密の記念日





〜end〜
258 名前: 投稿日:2003/11/20(木) 14:12
なんだこの大量更新はっ!!
ってかその前に謝ります。ごめんなさい。
次回最終回予告から1ヶ月以上…
ありえないですよねぇ
こんなに長くなるなんて思わなかったんです
気づいたら50レス以上…
今度から短くできるように気を引き締めたいと思います
言い訳させてもらうと1,2週間入院してました(爆
次回作は今、他のいしごま作者さんたちもはまってる
りかみき(またかよ
or
某作者さんに影響されて載せたくなった
ロマンチックな(←強調)いしごま
(1年以上前からあってボツ作にしていたやつを書き直します
or
初アンリアルいしごま

ってかんじですかね
アンリアルは長くなりそうなので最後かも
気長に待っていただけると嬉しいです。
259 名前: 投稿日:2003/11/20(木) 14:17
>>225 名無しの読者 さん
レスありがとうございます。
最近現実でもりかみき多いですよね。嬉しいことだ。
これからもよろしければお付き合いください。

>>226 名無し
お待たせしました。
260 名前:ss.com 投稿日:2003/11/20(木) 16:23

完結、乙です!
うーん!ロマンチックって思ってたら、さいご、思わずプッと吹き出すオチ。
おもしろかったです!
個人的には りかみき に期待してます。
261 名前:名無しの読者 投稿日:2003/11/21(金) 22:28
完結&退院おめでとうございます。
もうホント萌えるとか通り越してトロケそうです(爆
雨降って地固まるですね、お互いが唯一無二のラフメイカーである二人は
今後どんな壁や危機が訪れても笑顔がきっと救ってくれることでしょうね
心が温かくなりました(パク。ラフメイカーも益々好きになりました。
そして次回作候補、どれも楽しみで仕方ないっす!期待して待ってます。
262 名前:銀河鉄道の夜 投稿日:2003/11/30(日) 21:20
いつものように

なにも変わらず

今日も暗闇は訪れる 

毎日毎日忘れることなく来て 

夜の街に静寂をもたらす 

そんな暗闇が怖くないのは 

きっとそこに光があるから
 
そして朝になると

眩しい光に追われるようにして帰っていくんだ 

バイバイ闇よ 

またあした

263 名前:銀河鉄道の夜 投稿日:2003/11/30(日) 21:23
『ねぇ 星ってなんであんなに輝いてるんだろうね』

『ん〜きっと自分に気づいて欲しいんじゃない?
  梨華ちゃんと同じで淋しがりやなんだよ』



星が淋しいのに
あたしはその星が見えないと淋しくて
星が輝いてると嬉しくて


あたしは星に恋をした

264 名前:銀河鉄道の夜 投稿日:2003/11/30(日) 21:25
「ねぇごっちん。ベテルギウスって星知ってる?」

「んぁ?」

「オリオン座のオレンジ色したヤツ
 その星ってね太陽の1000倍近くも大きいんだって 
 すごくない?」

「どぉしたの そんな急に乙女チックな話しちゃって。キモイよ?」

265 名前:銀河鉄道の夜 投稿日:2003/11/30(日) 21:26
「はいそこぉ キモイとか言わなぁい!
 しかもさぁ乙女チックじゃなくて
 せめてロマンチックとかにしようよぉ」

「じゃあロマ子ちゃん。どぉしたの?」

「ロマ子ちゃん?可愛くないぃ!
 でも乙女ちゃんとかよりはいっかぁ…
 ってかだってさぁすごくない太陽の1000倍だよ?」

「だからぁ 何がすごいのさぁ 
 大きいねっつったら話終わっちゃうじゃん」

「大丈夫 終わらないから でもオチないよ?」

「わかってる 
 梨華ちゃんの話にオチがないのはいつものコトじゃん♪」


266 名前:銀河鉄道の夜 投稿日:2003/11/30(日) 21:30
「なによそれぇ〜!いいもんっ
 人がせっかくいい話してあげようと思ってたのに
 いいですよぉ〜だ!!」

「あ、そ」

「えっ?いいの?」

「だって話したくないんでしょ?だったらいいじゃん」

「ごめんウソウソ聞いて ねっ?」

「お願いしますは?」

「お願いします」

「仕様がないなぁ そこまで言うなら聞いてやるかぁ」

「…なんか違くない?」

「んぁ?なんか言った?」

「ううん何にも」

267 名前: 投稿日:2003/11/30(日) 21:39
こんなかんじないしごまです。
なんか教育テレビみたいなかんじで行きたいと思います(爆
一応ロマンチック目指してるんですけどねぇ…

>>260 ss.com さん
レスありがとうございます。
ss.comさんの小説読んでますよ。
あやみきも3番目ぐらいに好きなんで
今度あちらにもレスさせていただきます。
りかみきはこの次ぐらいかな

>>261 名無しの読者 さん
レスありがとうございます。
とろけそうでしたか?嬉しいですね。
ラフメイカー書いてるときは
この曲よく聴きました。今回はこの曲です。

レス、希望、感想、リクなんでもあると励みになります。
268 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/01(月) 15:36
久々のいしごま期待!
269 名前:名無しの読者 投稿日:2003/12/10(水) 23:16
読んでて以前ははよく夜空見てたなぁ〜と浸っちゃいました。
ロマンチックいいですねぇ〜時期も相まってこれ(爆
>ロマ子ちゃんも可愛くて(・∀・)イイ!!

270 名前:銀河鉄道の夜 投稿日:2003/12/13(土) 20:24
「でもさぁ、梨華ちゃんとふたりってひさしぶりだよね」

「だよねぇ なのにごめんねぇ こんな話付き合わせちゃって…」

「あたし結構好きだよ?梨華ちゃんのそぉいうの」

「ほんと?だったら嬉しいけど…」

「うん で、続きがあるんでしょ?」

「あ そうだった!ごっちんさ…運命って信じる?」

「運命ぃ〜?んぁ…微妙」

「あたしはね 無いと思うんだ」

「なんでぇ?」

「だって“運命”って運の命って書くでしょ?」

「うん」

「命ってさ運なんかじゃなくて
 生まれるべくして生まれてくるもんだと思うし…」


271 名前:銀河鉄道の夜 投稿日:2003/12/13(土) 20:26
「ぁ〜ねぇ…」

「星とかもそうだょ 
 もし地球の近くにベテルギウスがあったらどうなってたと思う?」

「ん〜 
 そのなんとかギウスへの宇宙旅行みたいなんができてたんじゃない?」

「いぃねぇ〜♪…ってできねぇよっ!」

「あはっ♪梨華ちゃん 
 あたしが知らない間にノリ突っこみできるようになったじゃん」

「ありがと…って違うし!」

「あはっ♪かわいぃ〜」

「もぉ〜まじめに聞いてよね?」

「はいはい」

「あのね?太陽の1000倍も大きいわけなのよぉ」

「さっき聞いたよ」


272 名前:銀河鉄道の夜 投稿日:2003/12/13(土) 20:27
「もぉ〜 だからね?
 そんな星が近くにあったら
 地球なんて飲み込まれちゃってないわけなのよぉ 
 ってかそれ以前に誕生すらしてないと思うし…」

「あ〜なるほどぉ」

「でしょ?」

「ん〜」

「だからね?生命が誕生すること自体がすごぃことで 
 何億とかある星の中で地球って星に生まれて
 日本って島に生まれて この時代に生まれてさ…」

「モーニングになって?」

「だからさ…」

「ん?」

「だから…ごっちんに逢えたんだもん」

「…なにそれ そんなんが言いたかったわけ?」


273 名前:銀河鉄道の夜 投稿日:2003/12/13(土) 20:28
「そんなんって
 あたしにとってはすっごいすっごい大事なことなんだから」

「…梨華ちゃんてなに考えてるのかときどきわかんなぃよね」

「そぅ?ごっちんの方がわかんなくない?」

「よく言われる」

「…どぉ思ってるの?」

「えっ?」








「あたしのこと」
274 名前: 投稿日:2003/12/13(土) 21:15
今更だけど
( ^▽^)<ウインクできないの
从VvV川 <だっさっ
萌え

>>268 名無し読者 さん 
ありがとうございます。
でも期待に応えられるかどうか…

>>269 名無しの読者 さん
ロマ子ちゃん暴走中ですw
今の時期はほんとオリオン座が綺麗ですよね

年末はくそ忙しいのでそれまでには終わらせます

275 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/13(土) 23:00
更新されてる!
後藤さんどう思ってるんでしょう
素できいてみたい(笑
276 名前:銀河鉄道の夜 投稿日:2003/12/15(月) 15:40
「…は?」

「もぅいぃ!!」

「なにそれっ!」

「だってぇ…」

「んぅ〜?」

「…好きな人と見たいのっ」

「…ってなにを?」

「オリオン座」

「ごめん ごとー頭の回転悪いからさ 
 ほんとわかんないんだけど…」

「…ばか」

「だからばかだからわかんないっつってんのっ 
 いちいち口に出して言うことないじゃんかぁ」

「…ちょっと着いてきて」

「痛っ!ちょ、どこ行くのさぁ」

「外」

「いゃ こんな時期に寒いってぇ」

「いぃから」


277 名前:銀河鉄道の夜 投稿日:2003/12/15(月) 15:42
「もぅっ!離してょ」

「…ここ」

「んぁ?」

「好きな人と来たかった場所」

「へぇ〜… 
 で、そんなとこにあたしと来ちゃっていぃわけ?」

「他に来る人いなぃんだもん」

「なんかあたしが暇人みたいじゃんか」

「ごめん違くて じゃぁ言い方変えるね?」

「うん」

「ごっちん以外の人となんか来たくない」

「な?」

「いくらバカなごっちんでもわかるでしょ?」

「だからバカって…」

「ごっちんと一緒に来たかったんだよ?」

「…なんて言えばいい?
 なんかうまく言葉が並べられないんだよね 
 こういうときってなんて言えばいいの?」


278 名前:銀河鉄道の夜 投稿日:2003/12/15(月) 15:43
「“綺麗だね”って…」

「えっ?」

「ほら」

「え、なんで?ここ東京だょ…」

「あの星はね見えるんだょ?ここでも…」

「綺麗だね…」

「うん♪」

「…梨゛華゛ち゛ゃん寒゛いぃ〜」

ギュ

「え、あっ…」

「満足ですか?好きな人と来れて」

「うん…」

「…ありがと」

「ごっちん?」

「…あれが奇蹟なんでしょ?ベテルギブスだっけ」

「ギブスじゃなくてギウスぅ」

「そぅそれそれ 
 奇蹟をさぁなんか見てる気がしてね」

「そうかもね」


279 名前:銀河鉄道の夜 投稿日:2003/12/15(月) 15:45
三億光年っていう月日はどれくらいなのだろう

そんなのあたしにはわからない
 
今 見てるあのオリオン座もそれだけ昔の光 

散りばめられた星屑たちは 

とても綺麗に暗闇を彩る 

だけどその輝きさえも 

もしかしたら今は存在していないのかもしれない 

三億光年ってなんなんだろう 

今 今 輝いて見えるなら 

それが奇蹟と言ってもいいんじゃないかな 

いつ消えてしまうかわからないあの輝きを胸に焼き付けて 

願いを込めよう 

“ずっと一緒にいられますように”

そして今 

ふたりでいる奇蹟にありがとう


280 名前:銀河鉄道の夜 投稿日:2003/12/15(月) 15:46
君が星こそ哀しけれ
281 名前:銀河鉄道の夜 投稿日:2003/12/15(月) 15:46
「…梨華ちゃん」

「ん?」

「好きだよ」
282 名前:銀河鉄道の夜 投稿日:2003/12/15(月) 15:48
バイバイ闇よ 

またあした




〜end〜
283 名前:銀河鉄道の夜 投稿日:2003/12/15(月) 15:52
いやぁ寒い寒い(いろんな意味で

>>275 名無し読者 さん
レスありがとうございます。
鈍感なごとーさんなんで…
でもまぁハッピーエンドになりました。

次はりかみき
でもって実はやぐみきとか書きたいんだけど
スレ違いなんで…考え中。。。
284 名前: 投稿日:2003/12/15(月) 16:00
忘れてた(汗
あとがきみたいなもんを…させていただきます。
会話だけの駄文になってますが
あえて会話だけにしました。
この状況とか風景とかは読んだ人がそれぞれ感じ取ってもらえたらな
と思います。逆に下手に書いちゃうと世界観とか
崩れちゃうと思ったんで。。。
会話だけで書いたのはごまたか以来ですかねぇ

あとCP分類版板に
センチメンタル南向きが紹介されてました(気づくの遅っ
一応いしごまメイン板でやぐいしとは嬉しいやら哀しいやら情けないやらw
でもほんと嬉しいです。紹介してくださった方、ありがとうございました。

285 名前:名無しの読者 投稿日:2003/12/17(水) 20:54
物語に出てくる最後の詩には毎度、胸に刺さるモノがあってジ〜ンとなります。
そして現実でも二人が絡む奇蹟をまた見たい…と星に願いを(爆
メイキングDVDは最高!!!!ですよね、そのりかみきが次回作という事でめちゃ期待してます。
286 名前:名無しさん 投稿日:2003/12/18(木) 17:48
やっぱいしごまはサイコー!
なんか心が落ち着きます。
287 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/18(木) 23:44
銀河鉄道の夜読みました
天然後藤さんに姉キャラ石川さんって好きですね
288 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 19:33
「美貴ちゃん髪ボサッてるよ?」

そう言って手ぐしであたしの髪をといてくれる

「だってぇめんどくさいじゃん」

あたしのアンサー

「女の子なんだからそういうこと言わないのっ」

たまにお母さんみたい

「梨華ちゃんに言われたくないよ」

だから反抗したくなる

「…そぉだよね」

冗談で言ってるのわかってるくせに凹む梨華ちゃん

「そぉでもないけど…」

だからあたしは訂正したくなったり

「どっちなのよぉ」

と笑ってすぐに立ち直る梨華ちゃんに

「梨華ちゃんて単純だよね」

と突っ込みたくなるあたし


289 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 19:36
「うるさぃなぁ」

と怒る梨華ちゃんに

「まぁ そこがいぃんだけどさ」

ちょっと素直になってやると

「…なにょ それ」

と顔を真っ赤にする

「わけわかんないって言いたいのっ」

結論づける

「ひどぉい いいですよ〜だ」

ちょっとしたことですぐふてくされて

「あ そ」

あたしが素っ気なくすると

290 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 19:36
「えぇ?…そんな」

すぐにいじける

「なに?」

あたしが怖いのかわかんないけど

「なんでもない…」

って素直じゃない

「嘘つけ」

すぐバレバレな嘘をつく

「ごめん…」

そして謝る

「言ってみ?」

助けの手を差し伸べてあげたら

「…怒んない?」


291 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 19:38
と恐る恐る上目遣い

「怒んないよ たぶん…」

メイビー系

「たぶんじゃ嫌ぁ」

我がままな梨華ちゃん

「じゃぁ絶対」

あたしも無責任に絶対なんて言葉は使わない

「美貴ちゃんてさ…あたしのこと嫌いでしょ」

有言実行

「は?」

押さえろ美貴

292 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 19:39
「だって…
 いっつもあたしといるとなんかめんどくさそうっていうか…
 あたしのこといじめるし」

まじぶち切れそう

「あのさぁ」

そういったあたしの顔が相当怖かったらしく

「ごめんね 流していいから」

って流せるわけないだろ

「ちょっと勝手に終わらせないでくんない?
 ちゃんとあたしの話も聞いてよ」


293 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 19:41
あたしの言葉に俯かれてしまった

「梨華ちゃんがあたしのことをどう想おうがいいけどさ 
 あたしが梨華ちゃんをいじるのにはそれなりの理由があるんだよね」

まったく

「へ?」

ふぬけた反応

「梨華ちゃん見てるとほっとけないんだよね」

不思議そうな顔に更に追い打ちをかける

「なんかさ いじりたくなっちゃうの」

294 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 19:41
梨華ちゃんを見る

「なんでよぉ」

と笑いながら梨華ちゃんもあたしを見る

「だから…ほっとけないんだって」

言ってて恥ずかしくなった

「理由になってないっ」

また拗ねる

「…あたしってガキだからさ」


295 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 19:43
「んぅ?」

“どこが”とでも言いたげな反応

「ほら 小学生の頃とかって
わざと好きな子のこといじめたりしなかった?」

懐かしいなぁ

「しないょ」

…ですよね

「あたしだけか」

しないですよねぇ

「うん」

あっさり認めないでよ

「梨華ちゃんはいじめられた側かぁ」

296 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 19:43
あ〜ねぇ納得

「えぇ?そんなことないよぉ」

ってあなた鈍感だから気づかなかっただけでしょ

「そんなことあるって」

なんか話の趣旨からズレてきちゃってるし

「そうだったのかなぁ よくわかんないや」

やっぱりね

「梨華ちゃんらしいや ってかまぁそういうことなわけよ」


297 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 19:45
勝手に話をまとめ始める

「え?どういうこと?」

やっぱり通じてない

「ほんと梨華ちゃんって鈍いよね」

鈍感

「だってぇ」

直球勝負に出なきゃダメ?

「1回しか言わないからね?」

あんまり言いたくなかったんだけど

「うん」

耳の穴かっぽじってよぉく聞いといてよ?

「…好きだからに決まってんじゃん」

298 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 19:45
沈黙

「う、嘘だぁ〜?」

ほらね?信じないのわかりきってるし

「…嘘じゃなかったら?」

引く?

「…ごめんね」

やっぱ普通引くよね

「わかってたからいぃよ」

でもさすがに辛いけど


299 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 19:46
「違うの そうじゃなくって」

他にどうとれと?

「えっ?」

理解不能

「あたし勝手になんか勘違いしちゃってさ 
ずっとあたし美貴ちゃんに嫌われてんだぁって思ってて」

いや思いこみだから

「なにそれ」

わけわかんない

「でも違かったんだね よかったぁ…」

はぃ?

「よかった?」

疑問符しか浮かばない

300 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 19:46
「うん 嬉しいょ?ありがとう」

告ってありがとうっていちばん曖昧な返事

「ねぇ美貴意味わかんないんだけど」

頭の回転には自信がある

「好きだよ?あたしも…」

だけど今回ばっかりは回らない

「…ほんとに?」

疑いたくもなる


301 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 19:48
「でもね?それが美貴ちゃんの想ってる意味と同じかはわかんない…」

やっぱ美貴意味わかんないんですけど

「どゆこと?」

尋ねる美貴に

「メンバーだから…」

と一言だけ囁く

「それ以上の感情は無いってこと?」

だけどその一言で

「好きだけどぉ…」

悟っちゃった

「うん?」

はっきり言わない梨華ちゃん

302 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 19:48
「今は付き合うとかはできないよ…」

いざはっきり言われると

「…わかった」

痛い

「だけどね?もっと好きになりたいの」

そんな風に言われると

「はっ?」

首を傾げたくもなる

「もっともっと好きになれたら…
 もう一度同じ言葉を言ってくれますか?」


303 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 19:50
恥ずかしそうに言う梨華ちゃんに

「…はい」

とあたしあたしも照れ笑い

「好きにならせてね?」

やばいっ可愛い

「あたしの魅力知らないのぉ?
 もぅ美貴にはまっちゃったって知らないからねぇ?」

照れ隠しの精一杯の小さな抵抗

「うん♪」

笑顔で応えてくれる梨華ちゃんに

「キショッ」

としか言えなくて

「ひどぉい」

と言いながらもそれでもあたしを見て笑ってくれる梨華ちゃんは

「うそ 可愛い」

ほんとにほんとに可愛かった






〜end〜


304 名前: 投稿日:2004/01/05(月) 20:01
明けました(爆
おめでとうございます(遅
今年もよろしければこんな駄文に付き合ってやっていただけると幸いです
長らく更新できなくてすみませんでした
年末は鬼のように忙しく…
クリスマスとか書きたかったのに…
気づいたら今頃でした
2004年だしっ!!
辻加護卒業だし(おめでとう
年明け早々“流星ビバップ”意味不明ですみません
タイトルに特に意味はありません。
勢いです(爆

>>285 名無しの読者さん
最近はりかみき多いですよね
嬉しいことです。ハロモニspは萌えました
今年もよろしくお願い致します。

>>286 名無しさん
いしごま最高!!ですよねw

>>287 名無し読者さん
キャラですか。
やっぱ天然後藤さんははずせないです
305 名前: 投稿日:2004/01/05(月) 20:02
んでもって
おふたりさんのその後をちょっと覗いてみますか
気が向いたらどうぞ

こちら↓
306 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 20:04
1ヶ月後 

「…好きだからに決まってんじゃん」

早くもあたしは同じ言葉を梨華ちゃんに告げていた

「…続きは?」

ニヒルに笑う梨華ちゃんに

「だから…美貴と付き合って下さい」

悔しいけど素直になる

「はぃ 喜んで」

眩しいぐらいのお返しをくれるから

「…ははっ♪やっぱりはまっちゃったねぇ」

だけどやっぱりからかいたくて

307 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 20:04
「だって美貴ちゃん…」

って言いかけて止めるのはなんだ?

「なに?」

軽ヤン風

「…好きになっちゃったんだもん 仕様がないじゃん」

俯き小声で言う梨華ちゃん


308 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 20:07
「…だよねぇ」

なんて照れ隠し ついつい頭をかく

「どぅしたの?」

目の前の梨華ちゃんが可愛すぎだからなんて言えないから

「…梨華ちゃんが好きだから…かな?」

こんな言葉で許してね

「なによ それ〜」

こんな梨華ちゃんを見てると

「うん 好き」

あたしでも素直になれる気がする

「なんか美貴ちゃん変〜」

むっ!人がせっかく素直になってるのに

309 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 20:08
「んだとぉ?」

怒りマーク

「でも…」

しんみり梨華ちゃん

「なに?」

正反対のあたし達

「…ありがとね」

切なげな台詞

「…どぅいたしまして」

ありきたりの言葉


310 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 20:10
「いぃえ〜」

なんてふたりで照れ笑い

「あほっぽ〜ぃ」

やっぱりそれすら恥ずかしくて逃げてしまう

「ね」

の一文字であたしのすべてを見透かしてしまう梨華ちゃんに

「梨華ちゃんがね」

重ねてアタック

「ひどぉい」

すぐに拗ねる梨華ちゃん

「ひどいもん」

あたし達は変わらない

「そうだよねぇ 美貴ちゃんってそういう人だよねぇ」

311 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 20:10
からかい からかわれて

「それこそひどくない?」

凹んだり 拗ねたり

「そぉ?だって美貴ちゃんが自分で言ったじゃん」

開き直ったり 怒ったり

「はぃはぃ そぅでしたぁ」

それでもあたし達は

「ふふっ♪それでよれしぃ」


312 名前:流星ビバップ 投稿日:2004/01/05(月) 20:13
笑いあえる

「なにキャラ!?」

こんなに真逆のふたりだからこそ伝わる

「お姉系?」

本当を隠した嘘もある

「却下」

たまに疲れるけど

「即答しないでよぉ」

それすらも楽しいし

「はぃよぉお姉さまぁ」

あたしに無い物を持ってる梨華ちゃんが

「なんかむかつくぅ」

耐まんなく欲しいです






〜end&end〜

313 名前: 投稿日:2004/01/05(月) 20:18
以上
あえて何も触れませんw

次回作は不明です いしごまのアンリアルは書き始めてますが
まだ無理なので 気まぐれでいきます



あ はっぴぃ にゅぅいやぁ 2004

いしごま りかみき あやみき やぐいし れなりか 

エトセトラエトセトラ

に幸あれ
314 名前: 投稿日:2004/01/09(金) 19:51
誰も読んでないようなので地道に更新。。。
CPはまだ明かしません
315 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/09(金) 19:53
「お疲れぇ」

紅白終了直後のモーニング娘。の楽屋では
そんな言葉が飛び交っていた

「あ゛ぁ゛〜今年も もぅ終わりだねぇ」

まりっぺがかったるそうに嘆く

「だねぇ〜」

と安倍さんが疲れた笑顔で相槌を打つ

「今年もいろいろあったねぇ」

なんてカオタン 
やっぱり年長組だけあってのほほんとした空気 

なんか落ち着く 
あたしも年とったかなぁ 

「ねぇ梨華ちゃん この後どぉすんの?」

「えっ?この後って?」

「だから誰かと一緒に年越しちゃったりするのかってことっ」 


316 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/09(金) 19:55
「全然っそんな予定なんて無いよぉ 
 このままメンバーとじゃなぁい?」

「たしかに あと何分かで年明けちゃうもんねぇ」

「そういう美貴ちゃんは?」

「なにが?」

「だから年越し」

「あぁ〜あたしもこのままでいぃや」

「えっ?亜弥ちゃんは?」

「あ〜…いぃでしょ」

「一緒に過ごさないの?」

「別に一緒にいてもいぃんだけど 
 あたしがいなくたって鏡と一緒に年越すでしょ あの子は」

なぁんて親友を放ったらかしで
今あたしの隣にいる美貴ちゃん

「ふへっ♪そぅだね」

とか言って納得してるあたしもどうかと思う


317 名前:トーマ 投稿日:2004/01/10(土) 00:59
読んでますよー。
シカシ、ドーシテ、いしごま派は、そろいも揃って藤本さんに惹かれちゃうんでしょうね。
やっぱり、どこか似てるのかな、水と油ポイところとか・・・・
どちらにしても、美しい組み合わせであることは確かですが・・・・
この話も、そーなのかな?
続き楽しみにしてます。
318 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/10(土) 17:32
更新乙です
>>313と自分の趣味が合いすぎて怖い・・・
319 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/11(日) 17:25
「でしょ?だから梨華ちゃん遊ぼっ♪」

「へ?遊ぶってなにして?」

「ん〜梨華ちゃんイジメ?」

「やぁだぁ」

「なんで?いぃじゃん おもしろいもんっ」

ってあなた すでにいじめられてる気が… 




そんな時突然




♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪





聴き馴れたメロディーが流れた 
320 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/11(日) 17:27
その音とは…


“原色ギャル派手に行くべ!”


相手はもちろんこの人 

ディスプレイには“ごっつぁん”の文字 
すかさず隣の少女が

「なに?ごっちん?」

なんて突っ込む

「うん そうみたい ちょっとごめんね」

美貴ちゃんに断りを入れて電話にでる
321 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/11(日) 17:28
「もしもし」

『あ もっしぃ?梨華ちゃん?』

「ん〜どぅしたの?」

『えぇ?今なにしてるぅ?』

「今ぁ?今別に何もしてないけど…のほほんとしてる」

『じゃぁさぁ ちょっとトイレついてきてくれなぃ?』

「おトイレ?」

『うん』

「別にいいけどぉ…」

『なんかさ 廊下とか他の人達いっぱいでさ 
ひとりじゃ怖いんだよねぇ』


322 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/11(日) 17:30
「あ〜そぅだよねぇ わかった じゃぁどこ行けばいい?」

『ん〜楽屋前まで来れる?』

「うん 大丈夫 じゃぁ行くね?」

『うん ありがトゥ なんかごめんねぇ』

「ううん 全然 じゃあすぐ行くから待っててぇ」

『うん 待ってる そぃじゃぁねぇ』

「はぁい」



プチッ


323 名前: 投稿日:2004/01/11(日) 17:40
地道に更新パート2
CPはまだ明かしません。

>>317 トーマ さん
読んでくれてましたか!?
いゃ ありがとうございます。
いしごま派はどうしてなんでしょうねw
なんか同じ匂いを醸し出してますよね。
綺麗な組み合わせです。トーマさんの作品も読んでますよ。
またレスさせていただきたいと思います。

>>318 名無飼育さん
レスありがとうございます
趣味が合いますねw
あとやぐみきとかみきごまとかも好きですね。

追伸
(注)最後のプチッは電話を切る音です。
  藤本さんが切れた音ではありません。

324 名前:pj 投稿日:2004/01/11(日) 18:06
う〜ん・・・一体CPはどっちなんだろう。
私が期待しているのは○○○○の方なんですけどねw
最後のプチッは本当に電源の方なのか・・・。
でも藤本さんだったらプチッじゃなくてブチッの方か(笑
では面白くなることを期待して待ってます。
325 名前:pj 投稿日:2004/01/11(日) 18:11
すいません、チビッとミスりました。
「電源の方なのか」じゃなくて「電話の音なのか」です。
細かいこと書いて申し訳・・・。
ではでは、改めて次回の更新期待して待ってます!
326 名前:名無しの読者 投稿日:2004/01/11(日) 21:24
読んでないわけないじゃないですか(爆
ネットできる時はいつもチェックしてますよ
流星ビバップ最高に萌えましたよ。本当にリアルな感じでたまらんでした。
今作は自分の中で最高の組み合わせだったりなんかして(汗
続きが楽しみで仕方ないです、更新期待して待っております。
327 名前:さすらいゴガール 投稿日:2004/01/11(日) 22:06
おいらも楽しみしてますよー!
森でのレスありがとうございました。欠かさずチェックさせていただいてますよ。
「センチメンタル南向き」と「ラフ・メイカー」がお気に入りです。
「ラフ・メイカー」は数少ないりかみきでちょっと小躍りするくらいうれしかったですから。

微妙なやり取りと空気がうまくかけててうらやましい。

続き楽しみです!
328 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/12(月) 19:58
「ごっちんなんだって?」

「ん?なんでもないよ でもちょっと行ってくるね」

「え゛ぇ!?なんでもないならいぃじゃぁんっ」

「違っ!なんでもなくないからちょっとおトイレ」

逃げるように席を立ちごっちんの元へと向かう 

決して美貴ちゃんが嫌だからとかいう訳じゃない 
だけどなんかごっちんのことになると怖いんだよね 
ごっちんのこと嫌いなのかな? 
でもごっちんと結構仲良いし 

そんなわけないか


329 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/12(月) 20:00
−1分後−
 

トントン 


「はぁい」

「あ、あたしだけどぉ」

「ん?んぁ!?ほんと早いねぇ」


ガチャ 


ごっちんの顔がドアの隙間から覗きご対面

「フフッ♪そぉ?だって早い方がいぃと思って」

「あはっ じゃぁ行こっか」

「うん」

完全にドアが開き 
豪華な衣装から私服姿に戻ったごっちんが現れ
ふたり並んで歩き出す

「やっぱりごっちんには敵わないな」

「…え?」

突然の主語の抜けた言葉 少し遅れた反応

「なんていうかさ すごいなぁって思った」

「ふぇ?なにそれ」


330 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/12(月) 20:02
「オーラっていうかさ 
 娘。15人いても出せない 独特のものがね 
 なんか上手く言えないけど…」

「そんなの梨華ちゃんにだってあるじゃん 
 “チャーミー石川です♥”なんてさ」

「あれは違うもんっ!
 あれは単なるキャラでしかないし 
 ほんとのあたしを隠すためっていうか…」

「んぅ〜?」

難しそうに首を傾げるごっちん

「…でもごっちんはさ きっと天性なんだろぅね」

「んぁ…」

相槌ちなんだか疑問符なんだかよくわからないごっちん語 


331 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/12(月) 20:03
そんな一年の締めくくりの晴れ舞台の話をしていたら

「あれ?っていうかおトイレ通り過ぎちゃってない?」






「え?あぁ うん ごめん あれ嘘」

332 名前: 投稿日:2004/01/12(月) 20:42
地道にひっそり更新
CPは…まだ明かしません(爆

>>324 pj さん
レスありがとうございます。
CPは○○○○に期待ですか
あ〜そっちですか どぉですかねぇ
期待に添えられるかは分かりませんが
……って全部○じゃん!!
藤本さんは今んとこは切れてませんが今後切れるかはわかりません。

>>326 名無しの読者 さん
いつもレスありがとうございます。
いつも読んでくれてるんですね
嬉しいかぎりです。今回の組み合わせは…
メインはハロプロBIG3ですがCPは決まってます。

>>327 さすらいゴガール さん
レスありがとうございます。
いゃいゃ何言ってるんですかさすらいゴガールさんの
世界観とか表現とかものすごい好きですよ。
これからもりかみき書くんでよろしくおねがいしやっす。
333 名前:pj 投稿日:2004/01/13(火) 18:48
お!
いい感じ、いい感じ♪
私としてはこのまま話が進んでくれるといいなぁみたいなw
てか、全部○で書いちゃいましたね^^;
だけど↑の希望(?)でわかってもらえたんじゃないかと思いますw
藤本さんは「今のとこ」は切れてないんですか。
・・・・・今後もなにとぞ穏やかでいてるれますように(ボソッ
334 名前:名無しの読者 投稿日:2004/01/13(火) 18:59
ううぅ…続きが気になるぅぅ〜
ごっちんは一体どこに連れてく気なんでしょう(ニヤニヤ
それとミキティがこのまま黙ってるとも思えないし(爆
ああぁぁぁ・・・つ、続き待ってます。。
335 名前:sai 投稿日:2004/01/14(水) 21:00
ウソヽ( ・∀・)ノイイ

期待してます(´∀`)
336 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/16(金) 21:46
っ!?!?!?!?!?!?!? 

言葉にならない怪奇音を発した

漫画なら
『なぬ〜〜〜〜!?』とでも叫んで
ガクーンと大きく口を開けて
瞳孔バッチリってかんじ 

だけどあたしは
ただ呆然とごっちんを見つめることしかできなかった

「あ 梨華ちゃんトイレ行きたかった?行きたいなら付き合うけど」

なんてどうして流れのままに
何でもないことのように言えるのかな 
あたしを騙しておきながら

「…行かないけどぉ」

だけどあたしもその流れに流されるがまま

「そこの角にさ 自販あるの知ってるぅ?そこ行こっ」 


337 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/16(金) 21:48
「…うん」

あたしの気持ちなんてなんも考えてないのかな 
ごっちんてこんなに簡単に人を騙す人だったのかな
なんてネガティブな考えばっかり浮かんでくる
だけどこんな状況じゃ仕様が無いじゃない
なんて思っちゃうところだけはポジティブだったり

「あたし奢るょ 梨華ちゃんもコーヒーでいぃ?」

「あ うん。ありがと」


ガタン 


自動販売機からコーヒーを取り出し
あたしに差し出してくれる 
ごっちんから受け取った缶コーヒーはとても暖かくて 
なぜか嬉しくなった 
338 名前:CLOCK 投稿日:2004/01/16(金) 21:49


カシュ


「はぁ 暖かいね」

なんてふたり同じ缶コーヒーを飲みながら浸る

「…ねぇ ごっちん」

「ん〜?」

浸りきる前に聞いておきたい事がある


339 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/16(金) 21:50
「…どぅして嘘ついたの?」

「だって ミキティに…っ」

いじけるように嘆いた名前は“ミキティ”
あたしがついさっきまで一緒にいた娘。
これまた流れのままにごっちんは応えたけれども
途中で何かに気づいたのか言葉を止めてしまった

「ミキティ?」

あたしは放たれた名前をイントネーションを変えて繰り返した

「…なんでもなぃ」

今度は流れに流されなかったみたい 
なんでもなくないでしょ

「嘘っ」

問いつめてやるっ!

「…嘘じゃないって言ったら嘘になるけどぉ」


340 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/16(金) 21:54
「言ってよぉ なに?そんなにあたしに言えないこと?」

「…取られそうだったから」

あたしの問いに小さな声で向けられた大きな意味 
本当に小さな声だから聞こえてないとでも思ったのかな

「まぁ いぃじゃんっ 座ろっ」

なんて 話を逸らす

「うん」

ってそのままごっちんの隣に座るあたしも
やっぱりごっちんペースに成るがまま

「来年の梨華ちゃんは?」

「えっ?」

「目標とかさ」

「あぁ う〜ん。。。やっぱりポジティブに?」

「あはっ♪なにそれぇ でも梨華ちゃんらしいや」

「あとアクティブに!」

「アクティブゥ?」


341 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/16(金) 21:57
疑問系で聞き返すごっちん

「“挑戦”それは未知なる進化を遂げるもの…
 どうも♪チャーミー石川です♥ってかんじかな」

壁に寄り掛かってしゃがむふたりには充分すぎるほど



…………寒かった。。。

「あはっ あ〜ねぇ」

少し呆れた意味のない笑い

「ごめん 調子乗りすぎました」

「そうだね」

即答 

冷めた空気の中 
チラリごっちんが携帯の時計を見る

「…あと1分かぁ…」

と溜め息混じりに囁くごっちん

「そぉだねぇ」

あたしはただ今年の終わりのことを言ってるんだと思って
そのまま返した


342 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/16(金) 22:00
「ここ自販で陰になってるから誰も来ないでしょ」

「あぁ…そう言われてみるとそうだね」

騒がしい廊下には似合わず
ここだけ時間が止まってるみたい

「本当は外とか出たかったんだけど…」

さっきからたまに理解不能な言葉が飛び出してくる
話が噛み合ってないというか… 

外で息抜きしたかったってことなのかな?
だけど

「えぇ?お外寒いよぉ?」

なんて素で返してみる

「うん 寒いねぇ〜。それもあるけど」

「あるけど?」

ごっちんの顔を覗き込む 
一瞬だけあたしを見ては逸らされた

「ほら ここN○Kホールじゃん?」


343 名前: 投稿日:2004/01/16(金) 22:03
地道に更新。。。
すみませんが忙しいのでレスは後ほど。。。

それでゎ
フェイドアウト〜〜。。。
344 名前:pj 投稿日:2004/01/17(土) 10:57
ごっちん一体何を言おうとしてるんでしょう?
それにしてもなんか良い雰囲気でいいですねw
345 名前:名無し読者 投稿日:2004/01/19(月) 22:47
あ〜、続きが気になります!
マイペースなごっちんがいい!

作者さん更新頑張って下さい!!
346 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/21(水) 20:41
そうここはN○Kホール 
紅白歌合戦の会場は?
なんて“日本人100人に聞いてみました”
ってやったら89人はここだと答えるでしょう

「うん?」

趣旨が見えなくて聞き返す

「外とか出待ちいっぱいいるだろぉしさ 
 つまりはガードマンもいっぱいいるしぃ」

「そぉだねぇ」

とは言ったものの
人がいっぱいいるってのに納得しただけで
ごっちんが何を言いたいのかは未だにわからない

「だから ごめんねぇ なんかこんなとこで」

と言ったと同時にまたチラリ携帯を見る 


347 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/21(水) 20:43
インスピレーションウィンドウで時間を見た後 


パカッ 


携帯を開き 電話を掛け始めた 

ボタンの電子音は4つ 

携帯を耳に当て それを確認すると 

「ねぇ 梨華ちゃん」

突然名前を呼ばれて

「ん?」

いつものペースで返事をしたはいいけれど 
なんだか事態は急展開 
ごっちんの真っ直ぐな眼差しがあたしに向かって降ってくる 
そしてだんだん吸い込まれるようにして近づく視線 
少し傾けられた顔 
艶やかな唇に視線を落とした瞬間


348 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/21(水) 20:46
チュッ♥
『午前0時ちょうどをお知らせします』




唇が少し音を立てて触れ合った瞬間 
ごっちんの携帯から漏れる
聞き覚えのある女の人の綺麗な声 
そんな声は諸ともせずに触れ合う唇は離れない

「ん…」

柔らかい感触が心地良い 
決して求め合うことのない
ただ触れ合うだけの唇は

『午前0時10秒をお知らせします』

という音声と共に離れた 

「明けましておめでと♥今年もよろしくね♪」

第一声がそれかよっ!
って美貴ちゃんだったら突っ込んでるなぁ


349 名前: 投稿日:2004/01/21(水) 21:04
ちょっと遅れた更新。。。
CPは…ノーコメントで
しかもこんな切れ悪いとこで切っちゃってすみません ほんと

>>333 pj さん
いい感じですかぁ。。。
このまま行けばいいんですけどね
なにしろ此処の作者はストックというものを
一切つくらない人ですので
毎回毎回書き足しってかんじなんですわぁ
だから読者さんのレスに流されちゃったりする可能性もあるんですよね(ボソ

>>334 名無しの読者
いつもレスありがとうございます。
結局たどり着いたのはこんな所でしたw
ミキティには当分おとなしくしてもらいたいと思います

>>335 sai さん
おひさしぶりです
イイ〜ネ!(クレイジーケンバンド 
ですか(違う
ありがとうございます

>>344 pj さん
再びありがとうございます
まったりとした雰囲気だけはね…w

>>345 名無し読者 さん
レスありがとうございます
ごっちんイコールマイペース
これ基本ですねw

書き忘れてましたが石川さん誕生日おめでとう
350 名前:如月 投稿日:2004/01/23(金) 13:06
お、お久しぶりです。
如月です。

ちょっと時間が出来たので、お邪魔しました。
ずっと@様のお話読みに伺いたかったのですが、時間のあるときにゆっくりと拝見したく、我慢してました。

『CLOCK TOWER』は・・・じ、焦らしプレーですか!?(コラ
続き、楽しみに楽しみに待ってます。
ん〜、りかみき・・・いしごま・・・どっちにいくんでしょうか。

ではこのへんで、失礼します。
351 名前:sai 投稿日:2004/01/24(土) 01:20
(´∀`)ノ<いしごまに一票

自分はてっきり終わったのかと大きな勘違い(汗)
続きはどうなるんだろー?
352 名前:pj 投稿日:2004/01/24(土) 14:00
(`.∀´)<私もいしごまに連続投票(爆

これ読んでて思いました。
ごっちん(・∀・)イイ!です。
でもこの先を決めるのは作者さんですから、祈る程度にしておきますw
353 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/26(月) 19:04
「おめでとぉ」

おめでとう?
自分で言ってて疑問を感じたけれど 
“挨拶ってのは返してはじめて挨拶って言うもんなのよ”
って小さい頃ママに教わったから 
とりあえず同じ言葉を返した 
返したはいいけどよくよくその言葉の意味を考えると
どうやらキスしてる間に年が明けちゃったみたい

「ねぇ ごっちん 今のって…」

やっぱり気になる今の温もり

「3回目だね」

割り込むように途切らされた会話 
ってか繋がらないからもはや会話じゃなくて独り言かも

「えっ?」


354 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/26(月) 19:05
あたしだから馴れてるけど 
美貴ちゃんだったら…なんてまた頭をよぎる
“人の話聞けよっ”うん おそらくこれかな

「梨華ちゃんとキスしたの」

あ 一応話繋がってたんだ

「うそぉ!?」

信じられる?そんなこと

「ほんとだょ あたし数えてるもん」

娘。の中でキスなんかは日常茶飯事のことなのに 
あたしとごっちんがキスしたのが

たった3回なんて

「ありえなぁい」

「いゃ ありえなくなぃから」

ん〜。。。記憶を辿ってみる


355 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/26(月) 19:07
なんかあると

『梨゛華゛ち゛ゃ〜ん』

ってすぐ飛んできて 
ののにぶちゅって吸われてぇ 

それが…
過去…
100…
何回あったことか 

で、中澤さんにたまにじっ〜……と見つめられることがあって 
やばぃ怒られるって思ったら
なんかそのまま唇奪われちゃったことが数回 

酔って
『可愛いなぁ お前はぁ 可愛いなぁ』
ってうざいほどに連呼されて
キスされまくったのが数10回 

ほんと酔うとガラ悪いんだからぁ 
って酔わなくても悪いけど 増して悪くなる 
思ってもないこと言うなよぉって思うょ


356 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/26(月) 19:09
『梨ぃ華ぁちゃん♪』

ってあいぼんスマイルであたしの膝の上に座って
チュって 
そんなのも数えたらキリがない 

『石川ぁ』
って保田さんに呼ばれて恐る恐る行ったら
『キスしてもいぃわよね』
なんて言われて 
いぃわよねって
いぃ?って質問されてるんじゃなくて 
もう決定事項じゃないですかぁってかんじ 
あたしにはまったく選択肢も決定権もなくて 
いっつも無理矢理キスされて 

あ 寝てるとこ襲われたことも多々…


357 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/26(月) 19:11
あとはぁ 

安倍さん…   は無いかな 

まりっぺはぁ
『こっちくるな キョッA』
とか言われるけど 
ふたりになるとあんまり喋らなくなるんだよねぇ 
で 流れ的にしちゃったのが5回ぐらい?

たまにはんとに極まれにだけど
『梨華ちゃん可愛い』
って言ってくれるときがあって
『チューしよ♥』
て言われて別に断る理由もないから成すがまま 

後輩では… 

ん〜麻琴にはいっぱいぶちゅぶちゅされてるけどぉ 
でもほっぺ止まり 唇はまだ守ってる 
だってあの子キモ(ry 
あとの子はあたしが知ってる限りでは無いかな 


358 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/26(月) 19:13
あ 田中ちゃんに奪われちゃったんだ

『我慢できなかったんです…』
って後から言われて 
なにその理屈って笑っちゃったっけ 

そうそう言い忘れてたけどカオリンももちろん無しね 

あとつーじーとタイマンはれるほどいい勝負なのが美貴ちゃん 
何回されたことか… 
何気にキス魔なんだよね 
ってか別にあたしじゃなくてもいぃじゃんとかって思うけど

『梨華ちゃん以外に有り得ないから』

っていつもの冷めた口調で言われて 
なんだかなぁ…っつーか 
正直怖かったです


359 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/26(月) 19:16
『あっ!梨華ちゃん あれ見て!あれ!』

って言われて人差し指が示す方に目を向けると

『バカが見るぅ』

ってもろくそバカにされて
あたしが怒って

『なによっ!』

って美貴ちゃんの方に向き直った瞬間

チュッ

って

これこそ本当になによっ!だったり
360 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/26(月) 19:21
でもやっぱり美貴ちゃんはすごく綺麗で
澄んだ目に引き込まれちゃいそうで 
そういう怖さもたまにある
だけどその濁りの無い瞳の裏には
優しさが隠れてるのをあたしは知ってるから
だからあたしも拒絶なんかしたりしない 

在った 在った 本題

『うちらもしよっか』

ごっちんがいきなりそんな言葉を言ったっけ 
横を見るとまりっぺに襲われてる安倍さんの姿 
あたしは名詞の無いその言葉からでもわかったけれど 
わざと

『えっ?』

なんて言ったっけ

『キスしよ』

その言葉が囁かれたときには
もうごっちんの顔がものすごく近くにあって 
あたしが言葉を返す前に唇を塞がれていた 
っていうかたぶん返事を聞く前にしちゃいたかったんでしょ 
そういう妙に子供っぽい所とかあるから 


361 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/26(月) 19:23
『ねぇ 文麿と梨華ちゃんキスシーンあるんだってよ?』

『うそっ!知らないんだけどぉ』

『まぁ未遂だけどねぇ アングル変えてしてるように見せるみたぃ』

『そぉなんだぁ よかった』

『よかった?』

『え?あ ごめん そういう意味じゃないよ?』

『じゃぁどういう意味なのぉ?』

『あたし人前でそういうことしたくないし…』

『そんなこと言ったら娘。は?
 梨華ちゃんだってメンバーいる中でしてるじゃん』


362 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/26(月) 19:25
『メンバーはメンバーだもん』

『ふぅ〜ん じゃぁ ごとーは?』

『えっ?』

『今はメンバーじゃないけど?』

『ごっちんは特別だよぉ メンバー以上のもんもあるし』

『じゃぁあたしとふたりっきりならほんとにキスしてくれる』

『…うん』

これが2回目 


あとは



……

………思い出せない


363 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/01/26(月) 19:27
「…そうなのかも」

あたしが過去に戻っていること時間にして約5秒 
辿り着いた結論を口にすると

「でしょう?」

なんて得意気に言われて

「んぅ」

ちょっとむかついた 
けどまだ聞いてない大事なことがある

「なんでキスしたの?」

「ん〜 なんとなくしたかったから」

なんて理由になってないし

「じゃぁあたしじゃなくてもよかったんじゃない?」

「だってぇ梨華ちゃんとしたかったんだもん」


ドキッ♥


拗ねたように言うごっちん 
どうしてだろう一瞬胸が高鳴った 
子供みたいで やばいほどに

なんか なんか なんか













可愛いぃ〜〜♥


364 名前: 投稿日:2004/01/26(月) 19:41
微妙な更新終了。。。
今回は石川さんが過去にタイムスリップしただけじゃん!
ってかんじです すみません。。。

>>350 如月 さん
おひさしぶりです。
いつも読ませて頂いてますよ
またおじゃまさせていただきます。
焦らしプレーというか…何も考えていない(爆

>>351 sai さん
いしごまに1票ですかぁ
saiさんですもんねw

>>352 pj さん
ごっちん(・∀・)イイ!ですか
(・∀・)イイ!ですよねw
個人的に好きです
ただ藤本さんも魅力満載(ボソ

今更ですが三部作です(爆
あと後藤さんバージョンと藤本さんバージョンを作ります
全部終わってみないと
CPは分からない仕組みになっております(セールスかよっ!
365 名前:さすらいゴガール 投稿日:2004/01/28(水) 15:52
ご無沙汰です。
いいですなぁ。ニヤニヤしてしまいました私。
それぞれの描写がいいですよね。

何気に3部作ですか。
やっぱいしごまは人気ありますが、私としてはりかみきに1票。
フジモトさん、魅力満載ですからねw そりゃあもう。
軽くプレッシャー(にもなりませんな)かけた所で、ごきげんよー
366 名前:名無しの読者 投稿日:2004/01/28(水) 18:41
イイですねぇ〜、自分もニヤニヤしてしまいました。
いしごまもいいけどキス魔のミキティもたまらんですw
3部作完結まで謎ですか…続きがまだまだあって嬉しかったり(爆
次回も楽しみに待ってます。
367 名前:pj 投稿日:2004/01/29(木) 19:37
ほほほ・・・。
ヤバイ、めっちゃ気に入りました。
この小説。
なんか なんか なんか 可愛いぃ〜♪ですwごっちんが。
私も藤本さん結構スキなんですが、個人的にはみきあやセットでいる時がスキです。
3部まであるんですか、これまたイイ!ですね。
1部がこんなに楽しめるんだから、全部全部期待したいと思います。
368 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/03(火) 18:24
「え゛ぇ〜?どうしてあたしぃ?」

その可愛さに合わせてちょっと大袈裟に言ってみる

「だってさぁ 知ってるぅ?
 あの例の文麿キスシーンの後 やぐっつぁんが
『石川とごっつぁんがあんなことしてると やけにリアルだよね』って言ったの」

「…知らなぃ」

「だからさぁ なんか抵抗感じちゃってねぇ なんつーか…」

ごっちんは上手く言い表せない感じで 
それでいて照れ臭そうに

「したくてもできなかったんだょ…」

って小さな声でそう言った

「なぁんだ あたしは全然よかったのにぃ」


369 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/03(火) 18:25
ごっちんて何も考えてないようで
実はものすごく人のことを思ってる 
自分のことよりもずっとずっと人のことばっか考えて 
ある意味あたしよりネガティブかも

「でもさっ だって…なんか恥ずかしくない?」

「娘。の楽屋にいて同じこと言える?」

「…言えないです…言えないですけどぉ…」

ん〜なんかじれったぃっ

「じゃあさぁ どぅしてあたしとしたくなったの?」

「したくなったというか…」

「ん?」

できるだけ優しく聞いてみる

「理由なんている?」

その言葉にあたしは驚いた


370 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/03(火) 18:27
人が優しく聞いてやれば開き直りかいっ!!byミキティ
みたいな

「へっ?」

驚きのあまり間抜けな声を出す

「キスするのに理由なんている?」

いや いるでしょ普通

「う〜ん。。。」

でもそんなことを言われたら考えざるを得ない 
だけどやっぱりキスってのは愛の形の表し方のひとつで 
決して嫌いな人にするものじゃない 
最悪でも友達以上の感情がなければしないもの 
それがメンバー愛だとしても友達以上の大切な人だからに過ぎない 
それか…恋愛感情か…

「いると思うな…」


371 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/03(火) 18:29
あたしの答えを口にするとごっちんの反応を見る前に言葉を足した

「…だってキスって好きな人とするものじゃない?」

「うん」

早っ!今 零コンマ何秒で即答しましたよね 
まるで“知ってる”とでも言わんばかりに

「ってことはさ…」

このままだと流れ的に 
ごっちんがあたしのことを好き?ってことになる 
そりゃそうだけどぉ

でもだけどさぁ?

有り得なぁい!


「そりぁ好きだよ?梨華ちゃんのこと」

カオリンかよっ!またも誰かさんの突っ込み 
しかもあたし風に呼び方訂正されてるし


372 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/03(火) 18:30
言葉に出しては言ってないはずなのに 
なぜか伝わる愛言葉

「へぇっ!?」

またも間抜けな声を出してしまう 
だけどそれも無理がないのも少しはわかってよね

「梨華ちゃんもいつか言ったじゃん“メンバー以上のもんもあるし”」

はい たしかに言いました

「あれはでも…」

“憧れ”とか“尊敬”を表すものであって 
“愛”を示すために言った言葉ではない

「でも?」

目をキラキラさせて言葉を待つごっちんにそんなことは言えなくて

「うん 言った…」

と認めるだけしかなかった


373 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/03(火) 18:32
「でしょぉ?立派な理由じゃぁん 
 メンバーより特別だからキスしたい それって…ダメ?」

きゃ きゃわうぃ〜♥

可愛うぃ 可愛うぃ 可愛うぃ うぃ 
だょ どうした?級の上目遣い 
“あたしじゃないんだからっ”
なんて突っ込めたらどれだけ報われたのだろうか 
この重苦しい空気も少しは軽くなったのかな 

なのに

「…特別って?」

うわぁ〜ん 

なに聞いてんのよ あたしぃ

あたしのおバカ


374 名前: 投稿日:2004/02/03(火) 18:43
まぁこんなかんじで次回第一部完結
第三部王の帰還まで読んで頂けたらと思います

>>365 さすらいゴガール さん
どうもご無沙汰です。
えぇそりゃぁもう藤本さん魅力満載ですからw
今は静かな藤本さんですがこれから(ry

>>366 名無しの読者 さん
最初は3部の予定なんてなかったんですが
流行に乗ってみました(ウソ
謎多き駄文ですみません。。。

>>367 pj さん
ごっちんきゃわうぃうぃ(氣志團風
ですかぁ。ちょっと年下っぽくしてみました。
実際年下ですけどw
全部期待したいだなんて誉めすぎですって(爆
期待せずにフラフラっと立ち寄って読んだ方がいいかと…
でも嬉しいお言葉ありがとうございます。
375 名前:pj 投稿日:2004/02/03(火) 20:32
またまたきゃ きゃわうぃ〜、ごっちんが。
そんな上目遣いなんて、私を悶え殺すすもりですかい?ってなかんじです。
石川さん、間違っても襲うことはしないように!
押し倒すなら(ry
はいすみません。なにしろ悶え死ぬ寸前だったもんでw
3部まで期待して毎日立ち寄ってチェックさせていただきます。
この小説気に入ってますので。
376 名前:さすらいゴガール 投稿日:2004/02/04(水) 02:26
うはぁ。
PCの前で悶えましたよ。私も。
いしごまもいいですねぇと、しみじみと思いました。
つうか、あなた、萌えすぎて言葉でませんがなw

いしごまもいいなぁ。
次も楽しみっす。 
377 名前:名無し読者 投稿日:2004/02/04(水) 20:05
ごっちん、あなた可愛すぎです!!!
もうこの小説のごっちんにメロメロになりました〜。
更新頑張って下さい!!
378 名前:名無しさん 投稿日:2004/02/08(日) 01:59
梨華ちゃんごっちんを押し倒してください(笑)
続き楽しみです
379 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/10(火) 20:38
「強いて言うならぁ…」

そんな心配をよそにごっちんは答えを追い出そうとしてくれている

「強いて言うなら…?」

だからあたしもそれに応えなくちゃいけない 
あたしが背中を押すから走れよ 
弱気心の力になれるんだ
今夜あたしはごっちんのためだけの追い風になることを誓うよ 
見えない言葉羽をつけて 
届きますように… 

一瞬の沈黙の後

「好き過ぎて…」

嵐が来た 

そして雨に打たれるように降り落ちた一粒の唇 

ごっちんの顔はというといつもと変わらぬポーカーフェイス 


380 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/10(火) 20:39
有り得ないってわかってる

有り得ないってわかってる 

その“好き”に意味なんて無いってことも

だけどそれでも

その唇がやけにリアルだから信じてしまいたくなる


381 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/10(火) 20:44
こんな夜中に呼び出されてキスされるなんて 
まだそれだけなら娘。と変わらない 
嘘までついてあたしにキスしたかっただなんて 
“好き”の選択肢がどんどん消去されていってしまう

「…ゎかんなぃょ」

ごっちんはそういうのを軽蔑する人だと思ってた 
っていうか今でも思ってる 
だって何よりもごっちんには彼氏がいる 
誰もが知ってるようにごっちんはかっこいぃ人が好きで 
彼氏の相談だってしょっちゅうのこと

「じゃぁ も1回する?」

その申し出を拒否る勇気がある?
少なくともあたしには無い


382 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/10(火) 20:46
「んっ……」

その優しい唇に応えたくても応えられない 
一方的なキスをただ受け止める

「…これでちょっとは取り返したかな」

「えっ?」

吐息混じりに呟くごっちんは

「今までできなかった分…」

小さな子供の理屈かのように

「…ごっちん」

照れ臭そうに笑って見せた

「戻ろっか」

と立ち上がり左手を差し伸べるごっちんに

「まだ足りないんじゃない?」

なんて座ったままごっちんを見上げる 
ってかつまりこれこそ本場の“上目遣い”だったり 
差し伸ばされたその手を 


グイッ 


引き寄せた


383 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/10(火) 20:48
バランスを崩しあたしのもとへダイブ

「痛っぁ…」

床に膝を打ったらしく
顔を歪ませて膝をさするごっちんの手にあたしの手を重ね

「ごめんね」

ちょっとニヒル気味に笑って膝を撫でる 
ごっちんの目線が膝に集中しているのを確認すると 


チュ♥


唇を重ねた 
それはほんの一瞬だったけど 
確かにあたしから告げた“好き”

「…不意打ちだよぉ…」

なんて涙目で言われると

「だってぇ まだ足りないんじゃないかなぁって思ったから」

チャーミーばりのぶりっこキャラで対抗したくなる


384 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/10(火) 20:51
「むぅ〜 戻るょっ!」

少し怒った口調でまた立ち上がり
もう一度あたしに左手を差し伸ばしてくれる

「うん♥」

今度はしっかりその手を握り返し立ち上がる 
握り返したその手はちっとも怒ってなんかなくて
指一本一本にも温もりが行き渡るように指を絡め直してきた 

でもこの繋ぎ方ってあれだよね… 

でもまぁあえて触れないでおくけど

「ミキティ怒ってんだろぉなぁ…」

歩きながらまた例のツッコミさんの名前

「ん?どぅして?」

「いゃ まぁなんでもないんだけどね」

なんて怪しい返事


385 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/10(火) 20:53
そんな風に言われたら余計気になるじゃん

「そぅいえば さっきなんかごっちんのこと気にしてたっぽいよ?」

ちょっぴり反撃

「まじでぇ?やっぱりねぇ」

あれっ?凹んじゃったょ 
えぇ〜ん予想外なんだけどぉ 
どぅしよぅ…

「やっぱりって?」

「ってかさぁ梨華ちゃんがいけないんだかんねっ!」

え?それが返事?
話繋がってます?orスルーですか?

「あたしが原因?」

「うん」

キッパリ

「よくわかんなぃけど ごめんね」

「…うん」

なにこの会話

「ごめんなさぃ」




……なんで?


386 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/10(火) 20:55
「もしミキティにさ 
 あたしのことなんか聞かれたら
“そうだよ 文句ある?”って伝えといてくんなぃ?」

「え?あ うん わかった」

わかった?わかんないよ 
なにその意味深な伝言

「んぁ〜着いちゃった…」

繋いだ手をぶんぶん降りながら呟くごっちん 
そんなごっちんの楽屋前

「娘。の楽屋寄ってかないの?」

「ん〜 最後にちょっと顔出すよ 次の仕事の準備とかあるし」

「そっか じゃぁ あたし戻るね?」

「うん」

とは言ってるもののまだ手は繋いだまま 
ぶんぶん続行中


387 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/10(火) 20:59
言葉とは裏腹にその手は離れようとしない 
あたしから離すべきなのかな

「ねぇ…」

「んぅ?」

「帰るよ?」

「うん」

……

……………だから離してってば 

ドアの前にふたり立ち手を繋いでいる 
しかもぶんぶん振りながら 
なにこの図 カップルじゃん 

『もう帰るぞ』

『やぁだぁ帰りたくないぃ』

『送ってやるから帰るぞ!』

『やぁだぁ』



…まさにこれ


388 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/10(火) 21:01
「ねぇ…」

繋いだ手にもう一本の空いてる方の手を添える
 
ぶんぶんストップ

「ん ぁ〜ごめん これじゃ帰れないよね」

なんて 無意識だったんですか!
ようやく離れたごっちんの手 
その手から視線をごっちんへと移すと
“淋しいよぉ”オーラ全開 
アイフルくぅ〜ちゃんもびっくりだょ 
あたしだったら迷わずごっちん買います

「なんかきょうのごっちんおかしいよね」

「おかしぃとか言うなよぉ」

ふてくされ気味なごっちんの頭をよしよしって撫でる


389 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/10(火) 21:02
「コーヒーごちそうさまっ じゃぁまた後でね♥」

って帰ろうと一歩踏み出した瞬間

「ちょっと待って!最後にも1回だけいぃ?」

って後ろ手を引っ張られて

「え!?ちょっ…」


チュッ♥


戸惑う間もなく唇に温もり

「…人がいるよぉ」

「だってぇ…」

きゃ きゃわいぃ〜♥

可愛うぃ 可愛うぃ 可愛うぃ うぃ♥

駄々っ子ごっちんやばぃって!


390 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/10(火) 21:03
「したかったんだもん?」

あたしの問いに

「うん」

首を大きく縦に振るごっちん





『こちらでお召し上がりになさいますか?
 お持ち帰りになさいますか?』

スマイル満載マックのお姉さんの声がする 
トレイに乗っているのはごっちん

『お持ち帰りでお願いします』

とは言ったもののここで食べちゃうってのも捨て難い

…う〜ん。。。 

(あたしの脳内変換)


391 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/10(火) 21:04
「満足…?」

「うん♪」

反則じゃない?それ 
なにその笑顔 


キョロキョロ 


周りの人が見てないのを確認すると
少しだけ背の高いごっちんをじっと見つめて

392 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/10(火) 21:06
「そんなの…ずるぃょ…」

囁く

「ふぇ?」


チュッ♥


悔しいからキスをした

「じゃぁね♪」

手を振り 小走りでみんなの所に戻る 
恥ずかしさもあるし 
これ以上一緒にいたら帰れそうもないってのもあったから 

7bぐらぃ進んだ所で

「梨ぃ華ちゃん」

あたしの名前を呼ぶ声に振り返る

「ありがトゥねぇ〜〜」

ごっちんが叫んだ 
あのごっちんがだよ?


393 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/10(火) 21:08
本当だったらごっちんのとこに走って行って抱きついて
“いいこいいこ”ってしてあげたいよ 
だけどさ その“キス”もその“好き”も
本当にあるべき場所は他にあるってことを知ってるから 

だからあたしは笑顔で手をを振り返すよ? 
そしてまた走り出すんだ 

あたしの胸の鼓動が少し速くなってることに理由をつけるために 







もう戻れない


〜end〜
394 名前:りさん 投稿日:2004/02/10(火) 21:25
お初デス!
ごっち可愛うぃすぎます!
萌えます。萌えます。萌えすぎます!
いしごまいいっっ!
395 名前: 投稿日:2004/02/10(火) 21:26
更新終了。。。何気に最終回でした
最後の“もう戻れない”からは
いろんな意味を感じ取ってもらえたらなって思います
シリアス系にする予定だったんですが
最後までこんなで突っ走っちゃいましたw
甘さ55% シリアス20% おバカ25%
ってかんじになっちゃいました。。。

>>375 pj さん
そんな毎日チェックだなんて…
1週間も更新できなくてほんとにほんとに申し訳ないです。
しかも押し倒さなくてすみません。
引き寄せちゃいましたw

>>376 さすらいゴガール さん
いしごまにはまりましたか?
嬉しいですねぇ りかみき好きはいしごま好きが多いですからね
そのうち中毒になってきますよ(爆

>>377 名無し読者 さん
ごっちん可愛すぎですか?
ありがとうございます。読み終わっても同じ感想を
抱いていただけるとは思いませんけど
かわいくあれば嬉しいです。

>>378 名無しさん
上に同じく引き寄せちゃいましたw

追加事項:18歳以上のメンバーで
     ひとり足りない気がするのは気のせいです

次回後藤さん編スタートです。
396 名前:pj 投稿日:2004/02/11(水) 00:17
・・・ごっちん様様です。
待ってたかいがありました。
こんなかわゆいごっちん個人的にすごくスキですw
ってか、ななななんと!ごっちんに彼氏がいたのですか?!
なんてこった・・・ここからがシリアスになってくるのでしょうか。
それと18歳以上のメンバー・・・作者さんのために気のせいということにしておきましょうw
397 名前:さすらいゴガール 投稿日:2004/02/12(木) 00:57
 なんだろう。せつないですなぁ。
 こういう軽やかなテンポだけになんか。
 うまいなぁ。ホントにうらやましい。
 
 いしかーさんはどこに走っていくのか。
 
 続き楽しみです。
 のんびりとお待ちしておりまする。 
398 名前:名無し読者 投稿日:2004/02/12(木) 01:32
アイフルくぅちゃん後藤さん、お持ち帰りしてください石川さんw
後藤さん編マターリ待ってます
399 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/17(火) 20:04
「お疲れ様でぇす」

楽屋付近にいた関係者に挨拶を交わし
ひとり楽屋へと入る 
誰もいない楽屋へ入るのも馴れてしまった
「おつかれぇ」なんて笑顔で言葉を交わし合う
娘。の楽屋に馴れてしまっていたあたしにとっては
淋しい以外の何者でもない 

気がつけばいつも誰かが傍にいた 
そんな誰かがいないことに
馴れてしまったあたしはきっと“さびしんぼう”なんだろう 

逢いたい人がいる 

それは彼氏なんかじゃない 

逢いたい人がいる 

それはいけないことなのかもしれない


400 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/17(火) 20:05
『もしもし』

「あ もっしぃ?梨華ちゃん?」

『ん〜 どぅしたの?』

「えぇ?今何してるぅ?」

『今ぁ?今別に何もしてないけど…のほほんとしてる』

「じゃぁさぁ ちょっとトイレついてきてくれなぃ?」

『おトイレ?』

「うん」

『別にいいけどぉ…』

「なんかさ 廊下とか他の人達いっぱいでさ 
 ひとりじゃ怖いんだよねぇ」

401 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/17(火) 20:06
『あ〜そぅだよねぇ 
 わかった じゃぁどこ行けばいい?』

「ん〜楽屋前まで来れる?」

『うん 大丈夫 じゃぁ行くね?』

「うん ありがトゥ なんかごめんねぇ」

『ううん 全然 じゃあすぐ行くから待っててぇ』

「うん 待ってる そぃじゃぁねぇ」

『はぁい』



プチッ


402 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/17(火) 20:08
ごめんね。梨華ちゃん 

あたしこんなに卑怯なんだょ?

403 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/17(火) 20:10
……

…………

……   ってか 



あ゛〜ぁ゛〜呼んじゃったょ 
呼んじゃったょ ついに呼んじゃったょ 
ほんと内心バクバクなんですけどぉ 



トントン


もぉこんなときに誰だよぉ 
あたしは今 梨華ちゃんのことで頭がいっぱいなわけ 
そんな他の一般芸能人or素人(スタッフ)
かまってる暇なんて無いんだからぁ

「はぁい」

なんてかったるそうに少し低いトーンで返事をする

『あ、あたしだけどぉ』

梨、梨華ちゃん!?でsky!?

「ん?んぁ!?ほんと早いねぇ」

あたしの声のトーンもそりゃ2トーンも上がりもするさ  


404 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/17(火) 20:12


ガチャ 


うゎ 梨華ちゃんだ(当たり前)

「フフッ♪そぉ?だって早い方がいぃと思って」

くぅ〜〜。。。♥可愛いこと言ってくれるじゃないのぉ

「あはっ じゃぁ行こっか」

「うん」

このまま手を繋いでふたりでどっか消えてしまいたい


405 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/17(火) 20:12
好きな人がいる

それはいけないこと
406 名前: 投稿日:2004/02/17(火) 20:30
第2部スタート
………年明けネタなのに2月半ばですみません。
あえてスルーしてやってください。
あとバレンタインとかあったのに書かなくてすみません。
もし希望があればこれが終わってから考えます。
んでもって遅くなりすぎてるけど
石川さん誕生日ネタは書くつもりです。
cpは○○書くな!とか○○書け!とか言って下さいね

>>394 りさん
はじめまして
レスありがとうございます
いしごまイイですよねぇ。
よかったらこれからも立ち寄ってくださいm(_ _)m

>>396 pj さん
これまたシリアスというか単に意味不明な出だしですみません。
でもご安心を?(謎
これからバカっぽくなってきます
18歳以上のメンバーは決して忘れたわけではなく意図的に(ボソ

>>397 さすらいゴガール さん
うまいだなんてやめてくださいょ
たしかに切なくしたかったってのはあるんで嬉しいです
石川さんは楽屋へ走って戻りましたw

>>398 名無し読者 さん
後藤さんは仕事があるのでお持ち帰りはされません
が、……しかし!!とか言いたいのですが何も考えてません(爆

また近いうちに地道に更新始めます
407 名前:pj 投稿日:2004/02/18(水) 17:46
ふぅむ、ごっちん編、まだ先のことはよくわかりませんが、深くなっていくのでしょう。
好きな人がいる・・・誰のことなのかは大体わかりますけど、少〜し意味深?な感じですね(汗
でもやっぱ個人的にはバカっぽい方がスキですw
でもでもっ!これからのシリアスも期待して待ってます。
408 名前:名無し読者 投稿日:2004/02/18(水) 23:39
第二部スタート!!おめでとうございます!
後藤さんの石川さんへの気持ちはいけない事なのか・・・。
これからの更新楽しみにしています!

409 名前:りさん 投稿日:2004/02/20(金) 18:18
ごっちん編、始まってますね〜! 
楽しみです。
私は、ゆっぱりいしごま狂です!!
これからもいしごま、いしごまでお願いします。
410 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/20(金) 21:29
実際には手なんて繋げるはずもなく
“無力な自分を責めた”なんて
ちょっとかっちょよさ気なことじゃなくて
現実的に考えて無理なんだって
かっこ悪いかもしれないけど

「やっぱりごっちんには敵わないな」

「…え?」

「なんていうかさ すごいなぁって思った」

「ふぇ?なにそれ」

「オーラっていうかさ 
 娘。15人いても出せない 独特のものがね
 なんかうまく言えないけど…」

なんだょ ネガティブチャーミー?
あたしに言わせてみればさ

「そんなの梨華ちゃんにだってあるじゃん
 “チャーミー石川です♥”なんてさ」
411 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/20(金) 21:34
梨華ちゃん あなた自分の魅力に気づいてます?
反則だから ほんと

「あれは違うもんっ!!
 あれは単なるキャラでしかないし
 ほんとの自分を隠すためっていうか…」

「んぅ〜?」

だからその単なるキャラが最強なんだって
ほんとの梨華ちゃんを知ってるあたしからしてみれば
天使だね いゃ まじで

「…でもごっちんはさ きっと天性なんだろぅね」

「んぁ…」

天性って……………なに?

412 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/21(土) 21:29
あ 意味がわかんないとかそぅいうことじゃなくてね
あたしもそこまでバカじゃなぃと思うし
でも でもね?
あたしにそんなもんあるのかなぁって







「あれ?っていうかおトイレ通り過ぎちゃってない?」
413 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/21(土) 21:34
核心

「え?あぁ うん ごめん あれ嘘」

忘れてたゎ
ちょっとカオリン並みに交信しに行っちゃってたみたい
ただいま 梨華ちゃん

あ 梨華ちゃん抜け殻だ

「あ 梨華ちゃんトイレ行きたかった?
 行きたいなら付き合いけど」

そぅだよね
トイレ行くんだと思ってたんだもんね
でもしないよね?

「…行かないけどぉ」

ほらね?
414 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/21(土) 21:36
ごめんね。梨華ちゃん
あたし嘘ついたんだよ?
許さないでね こんなやつのこと
許しちゃ 嫌だょ…?
415 名前: 投稿日:2004/02/21(土) 22:01
あ もうすぐ美貴帝birthdayですね。。。

>>407 pj さん
ごっちん 意味深ですねぇ…。。。
ばかっぽいほうが好きですか
がんばりますw

>>408 名無し読者 さん
ありがとうございます。
複雑な気持ちですよねぇ
まだあまり明かしてませんが
少しずつ謎が解けていけばなと思います。

>>409 りさん
いしごま狂ですかw
数少ないいしごま好きさんに出会えて嬉しいです。
なんたってこの板自体がいしごま板ですから(そのはずでした

*この間の書き忘れ*
CP分類版にて駄作類を紹介してくださった
僕らの知らない誰かさん 本当にどうもありがとうございましたm(_ _)m
416 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/24(火) 17:15
「そこの角にさ 自販あるの知ってるぅ?そこ行こっ」

「…うん」

やっぱ梨華ちゃん暗いなぁ ほんとごめん。

「あたし奢るょ 梨華ちゃんもコーヒーでいぃ?」

「あ うん。ありがと」

ポケットから小銭を取り出し
自動販売機に240円を入れる
ぴったりなのはもちろん計画通り
此処に来るって決まっていたから
最近お気に入りのモーニングオレ
朝じゃないけどそんなことは気にしない
HOTボタンを押して

2秒後


ガタン


お釣りが出てくる前にもう一度同じボタンを押す
417 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/24(火) 17:19


ガタン


ふたつの同じ缶コーヒーを取り出し
そのうちのひとつを梨華ちゃんの前に差し出す


カシュ


ゴクゴク


ふたくちほど口に含むと

「はぁ 暖かいね」

なんて浸ってみた

418 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/25(水) 11:15
「…ねぇ ごっちん」

「ん〜?」

なんかのほほんとしてていぃかんじ
…眠い。。。

「どぅして嘘ついたの?

「だってミキティに…っ」

「ミキティ?」

……………

…………………やばい。。。


梨華ちゃんに聞き返されてはじめて
自分がどれだけ重要でピンポイントな名詞を
口走ってしまったのかに気づいた
419 名前:りさん 投稿日:2004/02/25(水) 15:46
おっ!更新されてる!
続き楽しみにしてますよ〜(´д`)
420 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/25(水) 19:45
バカだ あたし
いゃ それは前からわかりきっていたけれども

「…なんでもなぃ」

急いでいいわけを探したけれど出てこない
むしろ何にも出てこない方がよかったのかも
なんだこれ?
なんか隠してるのバレバレじゃん
あたしってアホでもあったんだ
それははじめて気づいたょ

「嘘っ」

ほらぁ いくら鈍感な梨華ちゃんでも
感づくっつーの
421 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/25(水) 19:53
「…嘘じゃないって言ったら嘘になるけどぉ」

曖昧にして乗り切れるなんて思ってるわけじゃない
だけど まだ本当のことを言うには早すぎるから
だからってこれ以上 嘘はつきたくない
結果がこれ

「言ってよぉ 
 なに?そんなにあたしに言えないこと?」

うゎ 梨華ちゃんの眉毛下がってるよぉ
その顔ほんと可愛過ぎなんですけどぉ
どぅしたらそんなに切な気にできるわけ?
だったらドラマでも(ry
ごめん。口が滑ったわぁ
その顔好きだけどなんか胸が痛むから

「…取られそうだったから」

小さなほんとを教えてあげる





どうか聞こえていませんように

422 名前: 投稿日:2004/02/25(水) 20:01
ザ・テレビジョ〜ン
ダ♪ダ♪ダ♪ダ♪
2ショじゃないのが悔やまれるけど
まぁ良しとしましょう(何様?

>>419  りさん
ありがとうございます。
地道に少しづつですがマメに更新したいと思います。
423 名前:名無しの読者 投稿日:2004/02/26(木) 02:33
ホントごっちんかわいいですねぇ〜
謎な部分も気になりもうワクワクですね(死語
続きも楽しみに待ってますダ♪・・・失礼しました。

424 名前:pj 投稿日:2004/02/26(木) 18:18
確かに意味深なんですけど、なんか可愛らしく感じます。
ごっちんがw
徐々に「大きなほんと」も暴かれていくのでしょうか。

まめに更新は読者にとってほんとに有難いです。
これからもまめに頑張ってください!!
425 名前:さすらいゴガール 投稿日:2004/02/27(金) 00:38
2ショットじゃなくても貴重です。
何せ距離が近い、二人の間に邪魔がないw

うぬぅ。ごとーさん、かわいいなぁ。
軽く毒吐きつつ、でもいじらしいごとーさん。

続きが楽しみです。
426 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/27(金) 19:10
「まぁ いぃじゃんっ 座ろっ」

ここでボケに走って上手く話を反らせられる人が羨ましいょ
やぐっつぁん

「うん」

あたしの下手な逃れ方にもなにも言わず
隣に座ってくれる梨華ちゃん

「来年の梨華ちゃんは?」

「えっ?」

「目標とかさ」

話題を変えなきゃとは思ったけど
実際に聞きたかったことのひとつでもある

「あぁ う〜ん。。。やっぱりポジティブに?」

それ以外にないのかよっ!!byミキティ
んぁ?あたしじゃないょ?今の

「あはっ♪なにそれぇ
 でも梨華ちゃんらしいや」

427 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/27(金) 19:20
「あとアクティブに!」

「アクティブゥ?」

…てなに?
アクロバックティッシブル?
アクアシティ魔人ブー?
わからん

「“挑戦”それは未知なる進化を遂げるもの…
 どうも♪チャーミー石川です?ってかんじかな」

「あはっ あ〜ねぇ」

よぉくわかりましたわぁ
チャーミーさん

「ごめん 調子乗りすぎました」

「そうだね」

いゃ可愛いんだけどさ
雰囲気ぶち壊し?

「…あと1分かぁ…」

「そぉだねぇ」

ほんとやばぃくらいに心臓バクバクいってる
あと1分後には…

428 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/27(金) 19:43
頭をよぎる

「ここ自販で陰になってるから誰も来ないでしょ」

「あぁ…そう言われてみるとそうだね」

なんたって下見済み

「本当は外とか出たかったんだけど…」

星空の下
あなたとふたり
冬の寒さもわからぬほどに…

なんてどうでもいぃんだけど
でもほんのちょっとムードは欲しかったかな

「えぇ?お外寒いよぉ?」

なんて素で返してくれる梨華ちゃんの鈍感さに
これほど感謝したことは無いね

「うん 寒いねぇ〜。それもあるけど」

「あるけど?」

「ほら ここN○Kホールじゃん?」

「うん?」

「外とか出待ちいっぱいいるだろぉしさ 
 つまりはガードマンもいっぱいいるしぃ」

「そぉだねぇ」

言葉とは裏腹に
クエスチョンマークいっぱい浮かべて
あたしを見つめてる

「だから ごめんねぇ なんかこんなとこで」

インスピレーションウィンドウで時間を見た後 


パカッ 


携帯を開き 電話を掛ける 

1 1 7 通話ボタン

携帯を耳に当て それを確認すると 
その音声と共にあたしのカウントダウンは始まった

429 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/27(金) 19:49
「ねぇ 梨華ちゃん」

「ん?」

3秒前
430 名前: 投稿日:2004/02/27(金) 20:02
藤本さん誕生日おめでとうございますm(_ _)m(遅っ
美貴帝ごめんなさいm(_ _)m
誕生日に更新しないなんてなにやってるんでしょうね(オイッ
しかも藤本さん第2部は出番無しw
ミキティfanの方ごめんなさいm(_ _)m

>>423 名無しの読者 さん
ワクワクしていただけるとは嬉しいです。
後藤さん編はあまり可愛さ意識してないんですけど
そう言ってもらえると嬉しいです。

>>424 pj さん
更新量ほんとに少なくてすみませんm(_ _)m
なにしろストックというものとは無関係の人間ですので(爆
意味深も暴かれていきます

>>425 さすらいゴガール さん
たしかに貴重ですねw
いじらしさ全開です でもそれにも理由が?

Mステはじまっちゃったので
りかみきに期待しつつこのへんで。。。
431 名前:pj 投稿日:2004/02/28(土) 10:15
ほぅ、意味深が徐々に暴かれていくのですね?
どういう事になるのか期待してますw

藤本さんの誕生日、私にはどうすることも出来ないのでとりあえず祝っておきました。
心の中で。( `.∀´)<みきてぃおめでと♪
また更新の方まめに宜しくお願いしますm(_ _)m
432 名前:スコール 投稿日:2004/02/28(土) 15:03
ごっちん編いいですねぇ、ごっちんの心理がよく分かって楽しいです!
続き楽しみにしてます!!
433 名前:さすらいゴガール 投稿日:2004/02/28(土) 20:39
あぁー…。なんかごとーさんのドキドキが伝わってくる。
たぶんいくつにもなって、キスするときって緊張するかも。
うあー。かーいいなぁ。ごとーさん。

Mステ…りかののでしたね。
いえいえ…あるにはあったけど。
434 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/29(日) 14:46
見慣れたはずの梨華ちゃんの顔
なのに何度見てもドキドキする


−2−


近づく視線に揺れる瞳
戸惑う艶やかな唇に視線を落とし


−1−


タイムリミット



チュッ♥


『午前0時ちょうどをお知らせします』
435 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/29(日) 14:50
瞼を閉じ 何度も心の中で唱える
“好きだよ”

気持ちいぃ

もっと欲しぃ

ずっと…


湧き出てくる欲望に理性を失いそうになる

「ん…」

梨華ちゃんの微かな吐息のおかげで
現実に引き戻された

やばぃ やばぃ 危なかったぁ
436 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/29(日) 14:54
握り締めた携帯から聞こえる電子音
いくつ聞こえたんだろう
数もわからなくなった頃
後に続く女の人の音声

『午前0時10秒をお知らせします』

と同時に唇を離した

「明けましておめでと♥今年もよろしくね♪」
437 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/29(日) 14:59
あたしの十八番なんちゃって営業スマイル

「おめでとぉ」

さすが礼儀正しき梨華ちゃんだね
あなた無意識に挨拶返したでしょう
だって顔きょどったまま

「ねぇ ごっちん 今のって…」

ここで“キスだけど?”なんて
言ったら殺されるかな

「3回目だね」

また逃げるわけじゃないけど

「えっ?」

少し遠回り

「梨華ちゃんとキスしたの」

「うそぉ!?」

いゃ そんなに驚かなくても…

「ほんとだょ あたし数えてるもん」
438 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/29(日) 15:01
「ありえなぁい」

疑り深いなぁ

「いゃ ありえなくなぃから」





只今 梨華ちゃん 過去にタイムスリップ中

439 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/02/29(日) 15:05
気持ちは直球ストレート勝負なんて言うけれど

あれって嘘

伝えたくても伝えられない気持ちはどうするの?

伝えても伝わらない気持ちはどうすればいぃ?

そんなのわかんなぃょ

だけど 
捻じ曲げて捻じ曲げて
遠回りしたっていぃと思うんだ

結局行き着く場所は一緒なんだから

小さいビニールプールなんかじゃなくて

大きい大きい海で自由に泳ぎたい

440 名前: 投稿日:2004/02/29(日) 15:18
微妙なMステ 皆無なハロモニ
期待するもんが無いので更新してみました(爆

>>431 pj さん
期待だなんてとんでもないです
そんな期待されるようなもんなんも無いのでw

>>432 スコール さん
レスありがとうございます
ごっちんの心理状態ですか そりゃもう情緒不安定でw

>>433 さすらいゴガール さん
ごとーさんはどこまでかわいくいれるのでしょうかねw
りかののじゃ萌えないのですよぉ
燃料切れです(爆

ごとーさんがあまりに意味不明だと思うので
特に今回の最後のほうとか…
後藤語翻訳辞典みたいなのを後藤編が終わったらちょろっと
載せようかなって思ってます
441 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/01(月) 14:30
「…そうなのかも」

結局梨華ちゃんが辿り着いた結論もあたしの言葉通りみたぃ

「でしょう?」

だから言ったのにぃぐらぃの勢いで
梨華ちゃんを見る

「んぅ」

梨華ちゃんはちょっと納得いかないみたいで

「なんでキスしたの?」

なんて核心を突いた質問を投げかけてきた

「ん〜 なんとなくしたかったから」

なんとなくってのは内心を誤魔化す為の言葉
だけどしたかったってのはほんと

「じゃぁあたしじゃなくてもよかったんじゃない?」

いいわけないじゃんっ!!

「だってぇ梨華ちゃんとしたかったんだもん」
442 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/01(月) 14:49
きっとこんな言葉を言ったって
誰もリアルにはとらないのはわかってる

「え゛ぇ〜?どうしてあたしぃ?」

そんなに濁点が付くほど驚くことかな

「だってさぁ 知ってるぅ?
 あの例の文麿キスシーンの後 やぐっつぁんが
『石川とごっつぁんがあんなことしてると 
 やけにリアルだよね』って言ったの」

「…知らなぃ」

「だからさぁ なんか抵抗感じちゃってねぇ なんつーか…」

「したくてもできなかったんだょ…」

したかったのはほんと
できなかったってのもほんと
したくてもできなかったってのは嘘
あたしが弱虫だっただけのこと
それをやぐっつぁんがいぃ風に理由付けてくれただけ

「なぁんだ あたしは全然よかったのにぃ」

443 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/01(月) 14:55
いいのっ!?
って違う違う

「でもさっ だって…なんか恥ずかしくない?」

梨華ちゃんだからなんだょ?

「娘。の楽屋にいて同じこと言える?」

「…言えないです…言えないですけどぉ…」

梨華ちゃん以外だったら“見て見て”とでも
いわんばかりにブチュブチュしちゃうさぁ

「じゃあさぁ どぅしてあたしとしたくなったの?」

「したくなったというか…」

「ん?」

なんて言ったらいいんだろぉ

「理由なんている?」
444 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/01(月) 15:01
やばぃ 
梨華ちゃん目が点状態だ

「へっ?」

そんなにふぬけた声もひさしぶり

「キスするのに理由なんている?」

「う〜ん。。。」

なんて小首を傾げて考え始める梨華ちゃん
ごめん。なんか悩ませちゃったね
いけないこと言ったかな

「いると思うな…」

梨華ちゃんの純粋な答えは
あたしの胸に響くだけ
445 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/01(月) 15:07
「…だってキスって好きな人とするものじゃない?」

「うん」

知ってる

「ってことはさ…」

梨華ちゃんの脳裏にひとつの選択肢が浮かんだみたい

「そりぁ好きだよ?梨華ちゃんのこと」

梨華ちゃんのその選択肢は正しいょ?
だけど選ばないってわかってる
他にもいっぱい選択肢はあるはずだから
もしもその他の選択肢も消されていってしまうのなら
梨華ちゃんはまた他の答えを求めて探しに行くでしょう

有り得ないってわかってるから
446 名前: 投稿日:2004/03/01(月) 15:09
更新終了。。。
雪すごぃんですけどぉ…
447 名前:さすらいゴガール 投稿日:2004/03/01(月) 21:19
今日はなんかけっこう雪のところ多いみたいなようですね。
ワタクシの所は雪が降ったら大騒ぎですよ。

なんか切なくなってきましたねぇ。
1部を振り返りつつ読み返すと、なんか深いなぁ。


ワタクシもハロモニはショックでした……。
他は満載なのに…。
448 名前: 投稿日:2004/03/02(火) 18:05
赤板の作者フリースレ内にやぐみき書きましたんで
よかったら読んでやってください
449 名前:トーマ 投稿日:2004/03/03(水) 00:03
赤板にも行って参りました・・・矢口さんがえらくカワユイ・・・
もしかして、藤本さんを矢口さんに引き取ってもらって・・・
心行くまで「いしごま」をって・・思って・・・・ますよね(w)
450 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/06(土) 12:41
「へぇっ!?」

そりゃ腑抜けた声も出るでしょう
だってその言葉の意味がわからないんだから

「梨華ちゃんもいつか言ったじゃん“メンバー以上のもんもあるし”」

“メンバー以上”
この言葉からどんな意味が取れる?

「あれはでも…」

梨華ちゃんはきっと
本当の意味で言ったんじゃないってわかってる

「でも?」

あたしの“メンバー以上”とは
違う意味なんだってわかってる

「うん 言った…」
451 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/06(土) 12:52
「でしょぉ?立派な理由じゃぁん 
 メンバーより特別だからキスしたい それって…ダメ?」

梨華ちゃんはあたしの言う“メンバー以上”を
きっと勘違いだと思いたいんだと思う
理由はひとつあれば充分でしょ?

“有り得ないから”

だけどそれでも伝えたくて
梨華ちゃんの反応を見るために恐る恐る見上げると



「…特別って?」

不安げな顔は
今のあたしを後押しさせるには刺激が強過ぎた
452 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/06(土) 13:04
「強いて言うならぁ…」

「強いて言うなら…?」

言い渋るあたしの背中を押すように梨華ちゃんが聞き返すと

「好き過ぎて…」

自然と大きな本当を告げていた
梨華ちゃんのビックリ顔にも
目もくれず唇を奪う
見えないけれどきっともっとビツクリ顔

唇を離すとネガティブ梨華ちゃん
じっとあたしを見つめてる

一瞬のキスは表情さえも消し去ってくれる
453 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/06(土) 13:12
「…ゎかんなぃょ」

そりゃわかんなぃよね
だってあたしには“彼氏がいるから”
きっと梨華ちゃんの頭の中と一緒
“ごっちんには彼氏がいるから”でしょ?
はっきりとした気持ちはもう言わない
だけど

「じゃぁ も1回する?」

伝わりますように
454 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/06(土) 15:22
「んっ……」

甘い吐息にクラクラする
いっそのこと全部壊してしまいたい
全部全部 嘘がほんとで ほんとが嘘で

「…これでちょっとは取り返したかな」

「えっ?」

「今までできなかった分…」

さすがに恥ずかしくなって照れ笑い

「…ごっちん」

梨華ちゃんが名前を読んでくれる

「戻ろっか」

そんな些細な幸せを隠すように立ち上がり手を差し伸ばす

「まだ足りないんじゃない?」

ふぇ?ちょ、梨華ちゃんなに言って!!


グイッ



あわゎぁ危なっ!!
455 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/06(土) 15:32
ゴツン


「痛っぁ…」

んぅ〜なんか鈍い音したよぉ
泣きそぉ

引き寄せられた拍子に膝と床がこんにちゎ
打った左膝を手で擦ってると

「ごめんね」

ってちょっとハの字の眉毛
うぅん 全然っ怒ってないょ?
全然っ痛くなぃ 
全然っ平気
全っ!!!???




然  平気じゃない



チュ?


456 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/06(土) 15:40
唇を奪われた
そりゃ?マークも付くさ

「…不意打ちだよぉ…」

膝は痛いし キスされちゃうし…
泣きそぉ

「だってぇ まだ足りないんじゃないかなぁって思ったから」

だってじゃなぃよ だってじゃ
本心言ったら何回したって満たされないょ
そぉだょぉそのとぉりですょ

「むぅ〜 戻るょっ!」

なんか見透かされてるのがむかついた
だけど本当は嬉しくて
また手を伸ばす

「うん?」

梨華ちゃんが握り返してくれるから
457 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/06(土) 21:32
有り得ないってわかってる

有り得ないってわかってる 

独りよがりな感情に答えなんて返ってくるはず無いって

だけどその手の温もりがやけに優しいから信じてしまいたくなる
458 名前: 投稿日:2004/03/06(土) 21:42
ひさしぶりの更新ですみませんm(_ _)m
すぐに終わらせるんで

>>447 さすらいゴガール さん
最近の気温はわかんなぃですねぇ
寒くてたまらん。さすらいゴガールさんは南のほうに住んでるんですか?
それはそうとなんか暗い話になりつつある気が…
大丈夫!ばか路線も忘れませんw

>>449 トーマ さん
あぁ〜矢口さんに藤本さんを引き取って…
そぉいう手があったのですね!
…無いですよ

ミスりましたハートをコピーすると?になるんですね
脳内変換してやってくださいm(_ _)m
459 名前:さすらいゴガール 投稿日:2004/03/06(土) 22:40
本日は風が強かった…。
おいらが住んでるのは関東の南の果てです。
いしかーさんと同じ県民なのですよ。
某温泉地とか山のほうでもないと雪とは無縁です。

で、私事はさておき、ごとーさんかわいいなぁ。
というか、暗いというよりも、いよいよ切ないという感じが…。

暗いというよりタイトル見て某ホラーゲームを思い出したワタクシ。
すいません… 
460 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/10(水) 20:04
握り返されたその手をそのまま帰すはずもなく
さりげに手を繋いでみる
恋人繋ぎで

「ミキティ怒ってんだろぉなぁ…」

ふと この間のミキティの顔が横切った

「ん?どぅして?」

「いゃ まぁなんでもないんだけどね」

ほんと嘘下手だなぁ
なんてのはどぉでもいぃ
別に聞き返されても大丈夫なことだから
だってあたしには関係ないしぃ(他人事
461 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/10(水) 20:10
「そぅいえば さっきなんかごっちんのこと気にしてたっぽいよ?」

んぁ!?

「まじでぇ?やっぱりねぇ」

はぁ〜 北海道のキティちゃん切れてないかなぁ
ほんとあたしでも怖いんですけどぉ。。。ごめんなさぃ

「やっぱりって?」

「ってかさぁ梨華ちゃんがいけないんだかんねっ!」

ってかさぁっつーかさ
梨華ちゃんがなんも知らなくて
“知りたぃ 知りたぁぃい!”
なんて言ってくると思ってたからなんか調子狂っちゃうし

「あたしが原因?」

「うん」

キッパリ

だいたいさぁ
あなたがそんな魅力満載なのがいけなぃんですよぉ

462 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/10(水) 20:21
「よくわかんなぃけど ごめんね」

「…うん」

そぉだょ 梨華ちゃんがんな可愛いのがいけなぃんだって

「ごめんなさぃ」

そぉそぉいくら可愛いからって
謝っても許されないことだってあるんだからね!
わかってる?

チラリ

梨華ちゃんを見ると悩まし気な表情で
あたしを見上げてる

あ 許されるね 梨華ちゃんなら

「もしミキティにさ 
 あたしのことなんか聞かれたら
“そうだよ 文句ある?”って伝えといてくんなぃ?」

売られた喧嘩は買う
喧嘩上等 
一生に一度のこの人生
生を受けたその日から
あなたを愛するためだけに
咲かせて見せます
悪の花

「え?あ うん わかった」

なぁんちって
463 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/10(水) 20:29
「んぁ〜着いちゃった…」

まだ騒がしい廊下
少し減った気がする人の数

あたしの楽屋付近にいたスタッフは既にいなくなっていた

「娘。の楽屋寄ってかないの?」

いゃ 気まずさ極まりないんですけどぉ
ふたりでキティちゃんのいる楽屋に帰ってみ?
まじ殺されるから

「ん〜 最後にちょっと顔出すよ 次の仕事の準備とかあるし」

っつーか心の準備?

「そっか じゃぁ あたし戻るね?」

「うん」

もぅおしまいなんだね
こんなに楽しい夢物語も絵本のようにはならないょ

バイバイ あたしの愛した梨華ちゃん
464 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/10(水) 20:38
「ねぇ…」

「んぅ?」

「帰るよ?」

「うん」

そんなに2回も言わなくていいょ
なんか泣きそぉじゃん!!
余計に寂しさ募らせないでょ

「ねぇ…」

梨華ちゃんはあたしと梨華ちゃんの手にもう片方の手を添える

……あたしと梨華ちゃんの手? 

「ん ぁ〜ごめん これじゃ帰れないよね」

気づかなかった
ごめん 素で無意識

だって 温かかったんだもん

絵本のお姫様と王子様は最後にもう1度キスして
それからふたり幸せに暮らしたんだって

ごめんね 梨華ちゃん

あたし ちゃんと“好き”って言ってあげられなくて


465 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/10(水) 20:45
「なんかきょうのごっちんおかしいよね」

むむむむむむむ

「おかしぃとか言うなよぉ」

なんか悔しい

ぷくーって膨らんだ頬に
1瞬ツンて指の感触
その直後 頭に触れる優しい手のひら

「コーヒーごちそうさまっ じゃぁまた後でね?」

うん バイバイ って

「ちょっと待って!最後にも1回だけいぃ?」
466 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/10(水) 22:50
帰ろうとあたしに背を向けた梨華ちゃんの左腕を掴む

「え!?ちょっ…」

そのまま引き寄せ振り向きざまに


チュッ♥



「…人がいるよぉ」

「だってぇ…」

しかかったんだもんっ!

「したかったんだもん?」

あはぁ 全部お見通しで

「うん」

照れ隠しでも何でもない
ただ 伝わらないとわかってるこの気持ち
それでも伝わってほしい

そんな矛盾
467 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/10(水) 22:56
「満足…?」

「うん♪」

ってか当たり前でしょ
梨華ちゃんとだもん


キョロキョロ 


いきなり挙動不審な梨華ちゃん
えっ なに やっぱりトイレ?
なに?そんな見つめないで…って

「そんなの…ずるぃょ…」

はぃっ!!!???

耳に当たる生ぬるい吐息に背筋がゾクゾクした

468 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/10(水) 23:00
「ふぇ?」

わ わ わ やばぃって
梨華ちゃん 顔近っ…


チュッ?



「じゃぁね♪」

…この数秒間 記憶が無い

放心状態ってやつ

気が付いたら
手を振る梨華ちゃんがいた
469 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/10(水) 23:13
なんか映像だけ見えて音が聞こえないってかんじ?
カヤの外みたぃな
しかもドラマのエンディング
きっと梨華ちゃん走ってるんだろうけど
あたしにはスローモーションに見える
小さくなってく梨華ちゃんの


「梨ぃ華ちゃん」

名前を呼んだ
振り返る梨華ちゃんに
天使を見た気がした
なんか振り向く瞬間にティンカーベルの周りについてる
金粉みたぃなのがいっぱぃキラキラ飛んで輝いてる


「ありがトゥねぇ〜〜」


素敵な素敵なあたしだけのティンク
470 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/10(水) 23:20
“ありがとう”なんて言葉じゃ足りないょ

梨華ちゃんはもう戻ってこないってわかってる
梨華ちゃんには帰る場所があるから
もう期待なんてしない

だってはじめからわかってる

伝えちゃいけないこの気持ち
だから有り得ない位大げさに伝えてみたかった
それでも伝わらないってわかってるから

だけどね?ほんの少しだけでも
伝わってほしい

口に出さなくていぃ

それでも

“好き”って
471 名前:名無し読者 投稿日:2004/03/11(木) 01:00
鈍感なのも罪ですよ石川さん(笑
甘いけど切ないです
472 名前:トーマ 投稿日:2004/03/11(木) 08:46
他の人の作品に「今更、いしごまもない」みたいな少し悲しいレスがついているのを見て
えっ?いしごまってナシなのかな・・・なんて・・・
でも、やっぱり、そんなこたーないですよね!
ここにおじゃますると、あらためて納得させられます
この二人でしか出せない、なんともいえない良い雰囲気がありますものね
てゆうか、@さんのいしごまだからイイのかな・・・
473 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/11(木) 14:46


バタン


ひとり誰もいない楽屋に入る
これが今のあたしの帰る場所


パカッ


携帯を開きメールを打つ
相手は彼氏

“あ はっぴぃ にゅ〜 いやぁ”

いわゆる年賀メールってやつ




今年もよろしくね♥
好きだょ♥♥♥


474 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/11(木) 14:55
なんの感情も無い感情

そんな感情ならばいくらでも伝えられるのに

「はぁ〜〜あ…」

溜め息を吐き指を組む腕を上に伸ばして

「ん〜〜〜……」

めいっぱい伸びをする

有り得ない感情ならば消えてしまえばいいのに
そんなことを思ったこともあるけれど

今はなんつーか…誇りに思う
475 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/11(木) 15:12
女の子ってメンドクサイ
男の子ってウラヤマシイ

隠すものがいっぱぃあり過ぎる
偽りも嘘もみんなみんな友達にならなければいけなぃ
たったひとりの人に“好き”と伝えるには
それだけたくさんのリスクをいつも背負ってる

あたしの手の中にある携帯電話が震えだした

“明けましておめでとぅ”

今年もよろしく 
俺も大好きだょ♥
今年も来年もずっと真希だけを好き♥

ディスプレイを見つめるあたしは思わず苦笑い
好きな人に“好き”とありのままを伝えられるあなたには
わからなぃでしょう?
476 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/11(木) 15:35
「よしっ」

さぁ仕事だ 仕事
ソファから徐に立ち上がる

携帯電話が再び震えた

あれぇ?彼氏にまだ返事出してないのになぁ
なんて思ってインスピレーションウィンドウを見ると
表示された名前は

“梨華ちゃん”

みんな待ってるょ♥




思わず零れる笑みを隠すこともせず
返事を打つ



今行く♥
477 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/11(木) 15:47
失いたくない仲間がいる

だからあたしは“好き”の本当を伝えない

伝えられなくても

だけど ほら




“うん 待ってる♥”



こんなにも幸せ



〜end〜
478 名前: 投稿日:2004/03/11(木) 16:16
やっとこ第2部終了 次は王の帰還ですね 
王の帰還はおまけみたぃに思ってもらえたらなと思います

>>459 さすらいゴガール さん
やぐいしと同じ県ですかぁ
わたくしも関東人なんですけどね
まぁそんなことはどぉでもよくて
ホラーゲーム…知らないですねぇ
これも自分の好きな曲名から取っただけですので…
知ってる人はいなぃと思いますがw

>>471 名無し読者 さん
鈍感はお互い様ですよね
もし気づいても伝えないでしょう 
切ないです。。。

>>472 トーマ さん
そんなこたーないです!
いしごまありありです!!
このふたりの空気大好きです
のどかですよねぇ なんか
トーマさんのいしごまだからイイんですよw
479 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/12(金) 15:00
騒がしいハローモーニングの楽屋
この雑音に紛れてそれとなく聞いてみたことがある

「ねぇ ごっちんてさぁ…」

「んぁ?」

「梨華ちゃんのこと好きでしょう」

「ふぁ?なに言ってんの?」

このときは別にどもりもせず動揺もしてなかったから
それ以上問い詰めなかった

480 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/12(金) 15:08
「お疲れぇ」

憎たらしいほどに黒い物体に声をかけると

「お疲れぇ♥」

って罪な笑顔で返してくれる

ほんとは疲れてるくせに無理なんかしちゃってさぁ
あたしの場合 すぐ顔に出ちゃうから
そんな空笑顔なんて作れない

憎たらしいほどに括れた腰は
今 お姉さん方と雑談中
もちろんあたしは入る気は無い
481 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/12(金) 15:16
だけど
憎たらしいほどに変な声の物体を
でっかいのとちっちゃいのと間にいる微妙なのから
奪い返す気はある

「ねぇ梨華ちゃん この後どぉすんの?」

「えっ?この後って?」

「だから誰かと一緒に年越しちゃったりするのかってことっ」 

憎たらしいほどに鈍感なその人の奪還に成功し
あたしの隣に座るようにスペースを空けておいたら
案の定座ってくれる単純な人
482 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/12(金) 15:21
「全然っそんな予定なんて無いよぉ 
 このままメンバーとじゃなぁい?」

うゎっ 淋しぃ。。。

「たしかに あと何分かで年明けちゃうもんねぇ」

「そういう美貴ちゃんは?」

「なにが?」

「だから年越し」

「あぁ〜あたしもこのままでいぃや」

うわっ 淋しぃ。。。パート2

「えっ?亜弥ちゃんは?」

「あ〜…いぃでしょ」

「一緒に過ごさないの?」

「別に一緒にいてもいぃんだけど 
 あたしがいなくたって鏡と一緒に年越すでしょ あの子は」

「ふへっ♪そぅだね」

って納得すんのかいっ!!亜弥ちゃんにチクっちゃぉ
483 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/12(金) 15:27
「でしょ?だから梨華ちゃん遊ぼっ♪」

「へ?遊ぶってなにして?」

「ん〜梨華ちゃんイジメ?」

「やぁだぁ」

「なんで?いぃじゃん おもしろいもんっ」

って既に楽しんでる美貴の気を知ってか知らずか
突然鳴り出す梨華ちゃんの携帯
嫌な予感



♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪





原色ギャルは派手に行くべ♪
趣味は料理で い・か・が♪

って着メロでも口説いてんじゃねぇよ!!

484 名前: 投稿日:2004/03/12(金) 15:28
第3部スタート。。。
飽きてきた
485 名前:pj 投稿日:2004/03/13(土) 09:11
とうとう第3部までやってきましたね。
今度は藤本さん視点ですか。つっこむタイミングはさすが藤本さん!って感じです。(意味不
第2部の後藤さん視点も気持ちを「伝えたいけど伝わらない」とじれったい感じが出ていて良かったと思います。
後藤さん・・やっぱりちょっと切ないですね。
そしてそしてこの話の終止符を打つ第3部も期待していますm(_ _)m
・・・ので是非飽きずに頑張って欲しいものです!ハイ・・
486 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/17(水) 15:31
「なに?ごっちん?」

なんてあえて突っ込んでみる

「うん そうみたい ちょっとごめんね」

あたしに申し訳なさそうに電話に出ると
かなり嬉しそうな梨華ちゃんの声
むかつく

プチッ

梨華ちゃんが電話を切ると

「ごっちんなんだって?」

すかさず聞く

「ん?なんでもないよ でもちょっと行ってくるね」

「え゛ぇ!?なんでもないならいぃじゃぁんっ」

「違っ!なんでもなくないからちょっとおトイレ」

梨華ちゃんといるとなぜかごっちんの話題はNGな雰囲気
だからあの梨華ちゃんでも嘘をつく
487 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/17(水) 15:40


バタン


梨華ちゃんが出て行ったドアを見つめ

ボスン

ソファに腰をかける

なんだょ
このままって言ったじゃん
梨華ちゃんの嘘つき

憎たらしいほどに好きなのに…
488 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/17(水) 21:36
はぁ…

小さく溜め息をついた
この中で年明けなんて耐えられない

!!

ニヤッ

なんて効果音が聞こえてきそうなほどの
恐ろしい笑顔
閃いちゃった

尾行


ううん そんな言葉じゃ聞こえが悪い
ただ後をつけるだけ

同じじゃん!!

ん?今の誰の突っ込み?
489 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/17(水) 21:45
もぅきっと梨華ちゃんはごっちんの所には着いてるだろう

ってことは…?

アンサー1.
先回り

トイレ トイレ トイレ

田舎っこと虫と宇宙人に気づかれないように
そっと楽屋を抜け出す


パタン


ドアがゆっくり閉まったのを見届けて
スペシャルミキダッシュ!!

廊下の人混みもなんのその
途中ですれ違ったアイドルグループ
windowsに似たやつらはすごぃ驚相で振り返ってたけど
気にしない

490 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/17(水) 21:50
ごっちんの楽屋はトイレとは逆側だから
もちろんすれ違うことも無く
先回り成功

少し途切れる息を整え
ふたりが来たらいつでも入って隠れられるように
個室のドアにぴったり寄り添った

だが しかし

様子がおかしい
491 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/17(水) 21:57
もうこうしてからかれこれ10分たった

なのにもかかわらず未だにあのふたりは来ない




謀られた?

携帯電話を持ってきたけど
見てしまったらそうとう痛い気がするので見ない
だって楽屋を出てきたときにはもう11時50分を過ぎ(ry

うゎ痛、痛いぞ これ
あたしがいる間トイレにやってきたスタッフらしき人 3名
そのたびに
「あ、すいませぇん」
なんて言われながらトイレを譲ってきたあたしの身はどぉなる?
492 名前: 投稿日:2004/03/17(水) 22:02
浮かばないのでこのへんで

>>485 pj さん
いつもありがとうございます
ほんと励みになります。辛口ミキティで書いてみました
度が過ぎてちょっと黒いかもw

おとめコンに行ってきた
チャーミーズエンジェルを見た瞬間死んでもいいかもなんて
素で思えてしまった
同時に生きててよかったと思った
本当にどうもありがとう
493 名前:さすらいゴガール 投稿日:2004/03/17(水) 23:50
ここのミキティかわいいなぁ。
にやにやしてしまいました。
飽きずにがんばってください。このとーりm(_ _)m

いいなあ。乙女コンいかれたんですか。
ワタクシはお仕事のおかげでどうあがいてもいけませぬ。
先週もサイトの更新にいそしんでました。

やっぱ本物まじかでみたら、もう、
きっとこの世に未練なんぞなくなるでしょうなw
494 名前:pj 投稿日:2004/03/18(木) 13:17
藤本さん、スゴイよ藤本さん。
尾行って・・。
そして一人年越し痛いよ・・。
場所も場所ですしねw
でもその行動の一つ一つが頭に思い浮かんできて、想像するとかなり面白いですw
今後、藤本さんは二人の間に割り込めることが出来るんでしょうか。
そしてそして後藤さんは自分の気持ちを告白するんでしょうか。
ここら辺が今とっても気になります。
495 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/20(土) 15:03
作戦変更

ミッション1.
ふたりを観察せよ!

観察?違うそぉいうんじゃなくて見守るだけょ
よし そぉと決めたら即行動
早くふたりを見つけなくちゃ

重い足取りを軽くするために屈伸を左右3回ずつ

場所の見当が付かないだけに
ミキダッシュというわけにはいかないので
人の流れに沿ってみる

うん 小さいって死角が広くて便利
496 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/20(土) 15:12
おトイレっていったのに梨華ちゃんはいない
…てことになるとぉ?

違うトイレ?

んぅわざわざ遠いトイレに行くか?普通

もしくはぁ…………嘘?
まぁ仮に嘘だとして まぁ仮にね 仮に
で もしじゃぁ美貴がごっちんだったとして考えよう

美貴が思うにごっちんは絶対的に梨華ちゃんに惚れてるわけなのょ
鈍感な誰かさんとは違って頭の回転には多少自信があるから
んでさ?
もしも好きな人と一緒に年の終わりと年の始まりを過ごせるとしたら


……………冷静になって考えたらさ
それってすっごくすっごく幸せなことじゃん
497 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/20(土) 15:27
うゎ なんかすっごぃ無性に悔しくなってきた
だってさ ほんとだったら美貴が梨華ちゃんと一緒に年越すはずだったのにぃ

たったの電話の1本でさらってくんじゃねぇょ!
白馬に乗って綾小路文麿が迎えに来るんだったら
まだ納得の1つでもしてやるよ
なのになんだよ それ

あ゛ぁ゛むかついてきた
思考を元に戻そう

もし美貴だったら…
外とかあ〜ね 公園が綺麗だけど
こんな時期に行けるはず無いじゃん!!
カップルだらけっしょ っつーかそれ以前に出待ちとかいっぱぃいるし

となったらせめて人がいないところ…

ふたりっきり…

498 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/20(土) 15:36
!!

ニヒッまた閃いちゃったもんねぇ

ごっちんのことだからそんな遠くは行かない
完全にふたりっきりの密室ってこともないでしょ
気まずい空気流れてそうだもんね
ちょっと足取り軽くなってきたぞぉ
トントントンと軽快なリズムが聞こえてきそうなほどに
ステップは軽やか

向かうは自販

あ 見えてきた 見えてきた 

近づくにつれてどんどん軽くなる足取り

見えてきた 見えてきた

見えてきた 見えてきた

見えてきた… 見えてきた

見えてきた …見えてきたぁ

…見えてきた? ……見えてきたぁ…?

…ううん 何にも見えない

うん 美貴なんにも見てない!!
 
499 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/20(土) 15:44
そう納得しようとしても
一度瞳に映ってしまった現実は
脳裏にしっかりと焼きついていて離れない

剥がれろよ おぃぃ瞬間接着剤なんていらないんだよぉ

何度もそのシーンが頭の中でプレイバックする
振り掃おうと目を閉じ頭をぶんぶん横に振った

やだ もういいょ
わかったから お願い




あれだけ軽やかだった足取りは
知らず知らずのうちに後ずさりしていた
500 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/20(土) 15:52
自動販売機が見えないところまで来ると
背を向けて走り出した

風に乗って涙が飛び散るようなドラマのワンシーン

あぁ綺麗(回想)




今のあたしはどんな顔してるんだろう
きっとそんなに綺麗に悔し涙なんて流れてない









ただ
501 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/20(土) 15:53

ごっちんと梨華ちゃんがキスしてた

502 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/03/20(土) 16:01
その現実が頭の中で
再生 停止 巻き戻し
この3拍子を繰り返す



あたしはそのリアルを押し殺した








削除ボタンはどこにあるんだろう
503 名前: 投稿日:2004/03/20(土) 16:14
早く終わらせなきゃ 引越しが…
次回作おとめ組のりかみきです

>>493 さすらいゴガール さん
いやいゃミキティ恐ろしくないですか?
おとめコンは萌えどころ満載でしかもいい席でしたので
にやけてたかもしれませんw
サイト更新お疲れ様です 覗いてますょ

>>494 pj さん
はい 藤本さん違う意味で痛くなってきました。。。
後藤さんはほんとうの意味はやっぱり言いません
ミキティは挽回なるか?ってとこですかね
でもやっぱりミキティはツッコミ帝王なりのオチを彩ってもらおうかとw
504 名前:名無し読者 投稿日:2004/03/21(日) 13:34
あぁ、とうとう発見しちゃったかぁ。
ほんとに違う意味で痛くなってしまいましたね。
藤本さんちょっとかわいそうだけど(ちょっとかよ)本当の意味を言わない
ごっちんもなんか切ない・・・ですね。
更新そしてお引越しの方も頑張ってください!w
505 名前:pj 投稿日:2004/03/21(日) 13:35
すいません、某板でも間違えたんですが↑は私です。
506 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/04/05(月) 09:40


バタン


勢いよく楽屋の扉を押し開ける



気が抜けたのかその場にペタンと座り込んでしまった
乱れる息を整えようと何度も大きく息を吸う
それでも猛スピードで駆け抜けてきた美貴の息は
途切れるはずも無く
行き場を失う

「なに 藤本どうしたの?そんなに息切らしてぇ」

「あ な、なんでもなぃです」

答えになっていなくてもかまわなかった
507 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/04/05(月) 09:45
きっと誰もあたしが楽屋から出て行ったことに
気づいてなんかいなかったんだから

「そろそろ支度しな?あしたも早いんだからぁ」

「はぁい」

ニカっともろスマイル
涙なんか流れてない
だったら今出来る精一杯のことをしてやれ

「あ それと…石川知らなぃ?」

「え?あぁ知らないですね」

平然を装うのは笑顔を作るのよりも簡単だった
508 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/04/05(月) 09:53
嘘をついたって悪いことじゃない
むしろいっそのことぶっちゃけちゃったら楽だった?

『ごっちんとキスしてましたよぉ』



簡単に言っちゃえば他人事
だから言っちゃってもなんの害も無いはずなのに
どうしてだろうね…


ボスン


ソファに埋もれると
芋をからかってるパグの姿が目に入った
なんかキャンキャン鳴いてる
ってかシッポまで生えてる気がする

羨ましい
509 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/04/05(月) 09:58
「ねぇ ごっちんてさぁ…」

「んぁ?」

「梨華ちゃんのこと好きでしょう」

「ふぁ?なに言ってんの?」

あのときのごっちんの冷酷な顔が頭に浮かぶ
はっ?なにバカなこと言ってんの?
なにレズ?キモいんですけど
やめてくんない?
ぐらいの勢いな顔








うそつき

510 名前:pj 投稿日:2004/04/06(火) 17:21
藤本さん、やっぱ痛いなぁ。。
最初はちょっとしかかわいそうって思ってなかったんですが、読んでいくうちに
切なくなりました。
後藤さん、石川さんのその後?というのはあるんですか?
また近いうちの更新楽しみにしています。
511 名前:名無しの読者 投稿日:2004/04/15(木) 21:55
物語もいよいよ大詰めになってきましたね
ごっちんも切ないけど、ミキティがホントに痛い・・・
そんな中相変わらずな石川さんw
続き期待してます。
512 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/04/16(金) 21:51
早く帰って来いょ ばぁ〜か!

こんなんだったらまだ亜弥ちゃんと年越した方がましだっつーの
ほんっとあたしの存在を疑いたくなるょ
あたしってなんなんだ…
って誰かさんみたいにさ
そりゃネガティブにもなるだろうって話

はぁ〜〜
ようやく整ってきた息を吐く
吐き出してしまうのがもったいないくらぃ 重い

それでも吐き出してしまわずにはいられない

むしろ いっそのこと叫びたいくらい

513 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/04/16(金) 21:56

ガチャ


「ただいま……です…」

なんなんだょ その間は!!

ったくフォローしてやるなら
開けた瞬間みんなの突き刺さるような冷たい視線に
思わず敬語ってとこ?
でもわかっててもほんっとむかつく

「……すいません」

まだリーダーイイダは何も言ってないのに謝るポジティブ人

「どこ行ってたの!」

あのぉ…目が非常に怖いんですけど
見開かないでいただけます?
ジョンソンさん

「あの それはちょっと…」

あ〜ね!じゃぁあたしが代わりに言って差し上げましょうか?
514 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/04/16(金) 22:02
「あらそぉ まぁ言いたくないって言うんなら
 あたしも鬼じゃないから無理にとは言わないけど?」

「ぁはぃ ありがとぅございますぅ…」

徐々に小さくなっていく梨華ちゃんの声
うん たしかにこの人怖い

「ただ まぁメンバーほったらかしてまで
 どっか行ってたんだから それなりのね
 覚悟ってもんがあるんでしょうから…」

うゎ それこそ鬼

「え?いゃ そんなぁ…」

ハの字眉毛にもなるわな
515 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/04/16(金) 22:07
「ふっ 冗談よ 早く支度しなさい もぉ出るわょ」

冗談かよっ!!
ってかまぁ飯田さんがやらなくても美貴がやりますけど

この人ほんとどこまでが本気でどこからが冗談なのか
まったく掴めない
まぁ掴みたいとも思わないけど

「あ はぃ」

あたしみたぃに突っ込まずに素直に返事をする梨華ちゃん

「藤本もね!」

「はい?」

唐突にあたしの名前を呼ばれてクエスチョン
一応返事も兼ねている


516 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/04/16(金) 22:11
「え?なんで美貴ちゃんも?」

「あぁ あたしもちょっと出てたってかトイレだけど」

別に美貴嘘ついてないょ
あたしはただ真実を述べただけで

「あ そぉなんだ」

「うん ってか梨華ちゃんいなかったね」

さり気に確信を付いた言葉を混ぜ込んでみる

「え?あ うん 
 そのあとすぐごっちんの楽屋に戻ったから
 行き違いだったのかもね」

「ふぅん そっか…」





うそつき
517 名前: 投稿日:2004/04/16(金) 22:14
ほんっとすいません。申し訳ないです。。。
レス返しは完結するまでできません。
完結するまではsage進行で行わせていただきます。
できるだけ飼育にこれる時間は作りたいと思うのですが
なかなか… さくらとおとめのネタも出来てたのですが
もう時期はずれですね。。。
518 名前:pj 投稿日:2004/04/19(月) 19:51
次回も待ってます。
519 名前:らすかる 投稿日:2004/04/19(月) 20:39
私もまってま〜す!!
がんばってください。
520 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/04/23(金) 19:11
手早く着替えを済ませ
石川さんの着替えが終わるのを待つ

ある意味のぞき

最後にサーモンピンクの踝靴下を履いたのを見届けて

「ゎっ!な、なに?」

あたしは何も言わずに黒細い腕を引っ張る

「ちょ、なによぉ!」

さすがに温厚な梨華ちゃんでも不満そう
521 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/04/23(金) 19:21


ガチャ


今度は堂々と部屋を出る
向かうはさっきと同じ場所

あ トイレじゃなくてね

「痛ぃ、ねぇ美貴ちゃ、離して」

「やだ」

子供みたいな理屈で返す

だけどね? この2文字に
どれだけの意味が詰まってるか知らないでしょう?
離せない 今離したらもう2度と繋がらない

そんな風に思っちゃう美貴って…




笑っちゃうね
522 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/05/05(水) 11:21
「んねぇ もぅちょっと早く歩けないの?」

「だ だから離してょ!ちゃんと歩くからっ!」

ズカズカと歩きながら
あたしの口から放たれるは文句ばかり

最低

「…これでいぃ?」

強く掴んでいた梨華ちゃんの腕をそっと離して
するすると指を絡めた

返事を返すことなくあたしを見つめるその目が痛い
さっきの痛みに比べたらこれぐらい…

もう痛むだけ痛め
523 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/05/05(水) 11:29
「どこまで行くの?それぐらぃ教えてくれたっていいでしょ?」

「もぅ見えてるけど?」

嫌みったらしく向けた目線の先はもちろん

「えっ…」

「喉渇かない?」

「えっ?」

「なんか美貴喉渇いちゃった」

「…ぅん」

自動販売機

明らかに挙動不審な梨華ちゃん
不敵な笑みを浮かべるあたし

「ミルクティーでいぃ?」
524 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/05/05(水) 11:37
「ぁ うん…」

HOTボタンを押し


ガタン


落ちてきたミルクティーの缶を取り出す


カシュ


ふた口ほど口に含み梨華ちゃんに手渡す

「はい」

「あ ありがとぅ」

梨華ちゃんの喉が鳴ったのを見届け話し始めた

「美貴寒がりだからさ 
 暖かいもんじゃないとなんかね…」

「うん?」

梨華ちゃんが不思議そうにあたしを見遣る

“なんかなんだよっ!”

自分でもそう突っ込みたくなることを言ってるのはわかってた
 
525 名前:pj 投稿日:2004/05/08(土) 14:44
藤本さん、あなた痛い行動に出ようとしていますね?(汗
まぁ、そつがない程度に頑張ってください(意味不
そして次回更新も楽しみにしておりますw
526 名前:名無し 投稿日:2004/05/22(土) 11:53
これからの藤本さんの行動が気になります!
更新待ってます!!
527 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/05/24(月) 20:42
「もっとさ…」

伏し目がちなあたしの目に映る梨華ちゃん

「ん?」

その優しい手を引き寄せそのまま抱き寄せた

「暖まりたぃ…」

「えっ?ちょ 美貴…ちゃ?」

戸惑うその人に目もくれず
方に顔を埋める

「ばか…」

小さく嘆いたその声は
フィルターの架かった泣き言

きっと聞こえてなんかない
528 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/05/24(月) 20:44
あなたのその華奢な肩に吸い込まれるようにして消えていく

こんなに近いのにきっと鼓膜を揺さぶらない

「うそつき」

こんな言葉でさえも

「…好きなのに」

きっとあなたには聞こえない
529 名前: 投稿日:2004/05/24(月) 22:13
ほんと全然進まなくて申し訳ありませんm(_ _)m
そんな中 石川さんの卒業の話を受け
まだなにも芸能ニュースもスポーツ新聞も見てないけれども
へっぽこ駄文を書かせていただきました。
またまたその場で1秒たりとも考えずに書いた作品です。
赤の作者フリー短編集にて
よかったら目を通していただけるとこれ幸い
530 名前:さすらいゴガール 投稿日:2004/05/31(月) 11:48
うぬぅ…。フジモトさん、痛い…。
せつないなぁ。月並みな言葉でもうしわけないけども…。

赤の短編も読みました。
こちらに書くのはなんてすが、いいお話をありがとうです。
531 名前:名のナイ読者 投稿日:2004/06/21(月) 17:46
更新期待
待ってます!!
532 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/07/01(木) 20:35
「…美貴ちゃん?」

好きなやつに名前を呼ばれて振り返らないわけにはいかないと
重たい頭をゆっくり上げて じっと目の前の人物を見据える

「なにょ!」

放った返事は喧嘩腰

「なによって…こっちがなにょ…って
 いぅかんじなん…ですけど…はぃ…」

それに対抗しようとしたのか初めは勢い良かったものの
あたしの目を見た途端
徐々に小さくなっていくアニメ声

「は?聞こえないんですけどぉ」

さらにガンくれてやった

「…だからっ!美貴ちゃんなんかおかしいよっ」

お 言うときゃ言うねぇ 
このアニメオタク(なんか違う)
533 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/07/01(木) 20:45
「わかってるよ そんなの…あたしが一番わかってるょ」

ただ独りよがりな“ヤキモチ”妬いて
知ってたはずなのに
いざそれを目の当たりにすると耐えられない自分がいて
その恐ろしい程の感情を梨華ちゃんにぶつけてる
そんな自分が最低

「…わかってるょ」

言い聞かせる

「じゃぁ なんで…なにがあったのよぉ
 あたし何もわからなぃじゃない」

何も知らないほうがいい事もあるのに
自ら知りたがるなんて 強情だな…

「だったら正直に言ってあげようか?」

“後悔”してもしらなぃから

藤本美貴が後悔しても

石川梨華が後悔しても
534 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/07/01(木) 20:53
無言でコクンと首を縦に振る当事者を見てあたしは口を開いた

「梨華ちゃんさっきも此処にいたよね?」

「えっ?」

戸惑うというよりは驚いた顔
それでもあたしはかまわず話を続ける

「ごっちんといたよね?」

確信を突いた言葉をどうしたらいいのかわからずに
もう引き返せないと今までの梨華ちゃんに手を振った

「…どぉして」

少し間の空いた反応はきっと頭の中での格闘
言葉に出来ない続き

“どうして知ってるの?”

あたしは答える

「キスしてたよね?」

答えにならない答えを

535 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/07/02(金) 23:07
「なんかごめんね あたしごっちんみたぃに
 優しく丸っこく話せなくて…」

「…そんなこと…」

“ない”って否定してくれるわけじゃないんだ…

「あとごっちんと違ってなんかケチかもだし…」

「え?」

疑問符

「ジュース…」

一つの単語

536 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/07/02(金) 23:20
「あ…」

さっきから“あ行”ばっかり

「ふたりで1本しか買ってあげられてないし」

「……………………………………」

無言でska…
1本だけでも
梨華ちゃんと同じ缶で暖まりたかったってだけなんだけどな

「なんか他にもいっぱぃあるよねぇ
 あ ごっちんは梨華ちゃんいじめたりはしなぃでしょっ?」

「…もぅ いいょ…」

「あん?」

「そんなにごっちんとばっかり比べないでっ!」
537 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/07/02(金) 23:29
肩を震わせ背を向けた愛しい人

ほらね?やっぱりごっちんと違って
またあたしは梨華ちゃんをいじめてる

泣かしたかったわけじゃなぃのに

「…ごめん」

悪気があるようで悪気なんて無かったのに

ただただ自分が惨めになったから
ごっちんを引き立てようとしてたんだ

「…グスン……グスン …ヒック」

「梨華ちゃん…こっち向いてょ
 ねぇ なんで泣いてるのかわかんなぃょ」

震える肩を少しだけ強引にだけど優しく掴み
振り向かせようとする

「…やめて」

あたしを拒否する言葉の刃
とことん嫌われたなぁ あたし
そりゃそぅだよね

「やだ」

だけどあたしも拒否する
たった二文字の即答で
538 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/28(水) 10:34
つづき期待してます
539 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/08/08(日) 13:03
「…もぅっ!放っといてよ!!美貴ちゃんには関係ないでしょ」

「いゃ ある」

だから離さない

「…帰るっ!!」

あぁうざぃ
女ってこれだから…
ってか

「帰さないし」

「むぅ…」

力ずくであたしからは逃げられないと(やっと)わかったのか
力んでた腕の力が抜けた

540 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/08/08(日) 13:13
なにその涙
ほんっとムカツク
意味わかんないんですけど
泣きたいのは美貴なのに…

なんでそんなに綺麗に泣ける?

「じゃぁそんなに帰りたいんならサービス問題出してあげるよ」

「…え?」

「答えは“嫌い”です。
 石川梨華という少女は藤本美貴が好きでしょうか
 嫌いでしょうかっ?」

「な、」

「当たったら もぅ何も言わないし もぅ二度と…」

キスだってしないから…

だから大声で叫んでよ
藤本美貴なんて大っっっっっ嫌いぃっ!!!!!

って

そしたら諦めもつくから
541 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/08/08(日) 13:22
「はぃ 答えをどうぞっ」

「…言えなぃ」

「は?」

「…嘘でも言える訳なぃじゃん そんなこと」

「どぉして?言ってよ 言ってくれないと
 このまま梨華ちゃん拉致っちゃぅょ?」

「それは困るけど…でも思ってもない事 言える訳ないじゃん」

困るけどって案外冷静
ほんとバカ どこまでお人好し?
言えばいいのに 言っちゃえばいいのに
思ってもないって…
好きとも思ってないくせに

542 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/08/08(日) 13:24
だけど…



ほんのちょっと



嬉しかった
543 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/19(木) 00:06
またーり待ってます♪
544 名前:名無し読者 投稿日:2004/10/12(火) 20:32
待ってます!
545 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/10/17(日) 10:28
「だぁかぁらぁ 2択だって言ってんのっ
 言えないとか言い出して勝手に3択にしないの!!」

「だってぇ…」


「だってじゃないょ…」

ぼそっと嘆いたあたしの声はきっとあたしじゃない

「んぅ でゎ 好きって言って?」

「え?」

「好きって言ってください」


546 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/10/17(日) 11:09
「ど、ど、ど、どぅして?」

どもり過ぎ

「2択だから」

「それもちょっと…」

それって遠まわしに好きじゃないって言ってるようなもんだし

「だぁ もぅ!!どっちだったら言う訳なのよぉ!!」

「だから…あの、両方ぉ…」

「無理なんでしょ?それはわかったから
 それでもどっちか言えって言ってんのっ!!」

「……き……」

は?聞こえないんですけど

「なに?」



547 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/10/17(日) 11:11


「好き」


548 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/10/17(日) 11:26
空がひたすら黒かった

外は年明けを祝う人達が声を揚げる

冷たい夜風にさらされて

特別な風が笑っていた

A.M.12:15

549 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/10/17(日) 11:38
その瞬間のあたしの唇の温もりだけは
あたしが掴んだたった一度だけの夢
550 名前:CLOCK TOWER 投稿日:2004/10/17(日) 12:00
空がひたすら黒かった

暗闇が響いた嘘を消し去ってくれる気がした

その温もりだけが真実だって

囁いてくれる気がした




どうしてだろう
真っ黒のに小さいけれども微かに光が見えるんだ
それもきっと一面に散りばめられたとても
とても綺麗な輝きが

『ハロー☆今、君に素晴らしい世界が見えますか?』



〜end〜
551 名前: 投稿日:2004/10/17(日) 12:05
ほんとにほんとにほんとに申し訳ないのですが
レス返しを省略させていただきますm(_ _)m
約1年間だらだらと書いておりましたこのネタも
やっと書き終えることが出来ました。ストックやアイデアなど
一切つくらずにその場で考えつくってきたものですので
なかなか意味不明な点なのあるとは思いますが
それもこれの良さなんだと思っていただけたらな(オイ
と思います。忙しい毎日で小説とも娘。とも遠ざかった日々を
送っています。チェックだけはマメにはしていましたが
なかなかPCを開く時間がなく悲しいです。。。
今までレスしてくださった皆様本当にありがとうございました。
552 名前:ライラック 投稿日:2004/10/17(日) 12:16
「おめでとぅ」

こんな言葉なんて言いたくなかったのに 
同時発売というのも皮肉なもので 
どんなに頑張っても 
どんなに足掻いても 
勝敗という結果はついてしまう 

一度同じ経験を積んでいるだけに
馴れればいぃものの 
人間ていうのはそこまで単純にできていないらしくて 

やっぱり痛い 

あの時『次は絶対勝とうねっ』って
誓い合ったはずなのに 
それなのに守れなかったね
 
誰が悪ぃって訳じゃない 誰も悪くなぃ 
だからこそ悔しい 

憎むべきものがそこにあれば 

涙なんか流さなくてすんだのに
553 名前:ライラック 投稿日:2004/10/17(日) 12:18
「あれぇ?梨華ちゃんいなぃんだけどぉ」

独り言のように嘆いたはずだったのに

「え?んぅ〜おかしぃなぁ 
 さっきまでそこにいたはずなんだけど」

矢口さんが返してくれた

「ちょっと探してきてもいぃっすか?」

一応おとめ組の我らがリーダーに断りを入れて

「ぁうん 早く帰ってくんのょ」

「はぁい」

なんて子供扱いされながらもあえてスルーして
梨華ちゃんを捜しに扉を開く 



バタン



「ぅあ」


いたし

「…………」

あたしの妙なリアクションにもノーコメントな梨華ちゃん 
それどころか見てすらくれてない

554 名前:ライラック 投稿日:2004/10/17(日) 12:19
ドアの少し横の壁にもたれて視線は斜め45°

「……梨、華ちゃん?」

「…………」

また無反応?って思ったら 
視線をちょっとこっちに向けてくれた(良く言えばね)
悪く言えばチラ見かよっ!!

「どぉした?らしくなぃじゃん」

「…グスン…ねぇ…あたし悔しいょ」

ぐすん?もしかしてナイテル?

「なにが?ねぇ言ってみ?」

梨華ちゃんを覗き込んで優しく言ったつもりだけど
怖くなってないかな

「…どぉして?…グスン…どぉしてさくらなの?」
555 名前:ライラック 投稿日:2004/10/17(日) 12:21
やっと出てきた核心を突いたその名詞は
春を彩る“桜”
主語も動詞も必要なんてなかった

「…仕様がなぃじゃん」

「嫌だょ…そんなの」

仕様がないそれしか言えなかったのに
一瞬にして跳ね飛ばされてしまった

「あたしもそりゃ悔しぃけどさ 
 結果は結果だし… 次また頑張ればいぃじゃんっ! ね?」

同意を求めるために梨華ちゃんに向けて微笑みかける

「嘘っ この間だって みんなでそぅ言ったじゃん!なのに…」

「梨華ちゃん…」

だけど梨華ちゃんが微笑み返してくれることは無かった

「…あたしってそんなに魅力無ぃ?」

556 名前:ライラック 投稿日:2004/10/17(日) 12:22
はぁ!?突然飛び出した言葉は自分を追い込む為の物 
なにを言い出すかと思えばこの人完全に周り放置ですか

「なに言ってんの?梨華ちゃん充分魅力的だょ!
 美貴に無いもんいっぱぃ持ってるじゃん」

だから安心して?
ひてりでネガティブなんかになる必要なんて無いんだょ

「…だけど 高橋とかさ 最近すごぃ綺麗になったし 
 まりっぺだってあんなにおもしろぃのに
 んとは大人っぽくてさ」

「梨華ちゃんっ!!」

あたしの声にビクッと肩が震えた 
ってかあたし自身も震えてる 特に頭ん中 
557 名前:ライラック 投稿日:2004/10/17(日) 12:28
「ってかさぁ ほんとバカじゃなぃの?
 なにひとりで背負い込んでるわけ?
 別に梨華ちゃんのせいで負けたわけじゃなぃしさ
 “おとめ組”ってだいたい何人いると思ってんの?」

「7人…?」

「そぉだよ 7人だよ
 ……ひとりじゃなぃんだよ…」

「だけど。。。あたしもぅお姉さんにならなきゃ
 みんな…付いてきてくれるような人にならなきゃって…」

ほんとバカ
558 名前: 投稿日:2004/10/17(日) 12:30
こんなんで新作?でもないですよね
この話(汗
はじめました。
559 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/17(日) 20:29
いいかんじです。
おもしろいですよ
560 名前:名無し読者 投稿日:2004/11/23(火) 23:06
スレ汚しでスミマセンが、YOU&I〜now and forever〜
の続きっていうのはもう書くご予定はないんですか?

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