愛は人類を救うらしい〜3番目のふるさと〜

1 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月23日(金)23時46分42秒

どうも、クロイツです!!
『愛は人類を救うらしい。』…略して『愛人。』も、3スレ目に入らせて頂く事になりました!!
これも全て、読んで下さってる皆様のお陰でございます!!ありがとうございます!!!
 3スレ目、サブタイトルは『3番目のふるさと』も、以前と変わらぬテンションで参ります!!
 どうぞ、よろしくお願い致します!!

愛は人類を救うらしい。
http://mseek.xrea.jp/sky/1045879699.html

愛は人類を救うらしい。〜2nd STAGE〜
http://m-seek.net/cgi-bin/read.cgi/sky/1048841875/
2 名前:前説 投稿日:2003年05月23日(金)23時50分48秒

(O^〜^)<3スレ目、いえぇーい!!これも読んで下さってる皆様のおかげッ!!感謝感激!!

( ´ Д `)<んあ〜。めでたいねぇ。2スレ目行けだけでも奇跡に近いってのにねぇ。ありがたい…。

(O^〜^)<2スレ目かぁ…色々あったよね。『おにーさん』に梨華ちゃん誘拐されちゃって、助けに行ったり。

( ´ Д `)<んあ〜。あったあった。いちーちゃん帰って来て、やぐっつぁんが嫉妬のあまり悪魔と化しちゃったり。

(O^〜^)<梨華ちゃん実家に帰っちゃって、迎えに行ったり。梨華ちゃんのスカートを無理矢理めくろうとして、保田さんに雷落とされたり。

( ´ Д `)<戦艦動かせるって浮かれモードになってるやぐっつぁんに、ほっぺにちゅーしてもらったり。やぐっつぁんの胸を無理矢理揉もうとして、かおりんにシバかれたり。

(O^〜^)<色々あったよねー。んっはははは。愛してるぜ梨華ちゃん

( ´ Д `)<ごとーもやぐっつぁん愛してる…つーかヨッスィーは、梨華ちゃんガラミの事しか覚えてないんだネ。

(O^〜^)<なんだよ。ごっちんだって矢口さんガラミの事しか覚えてないじゃん。

( ´ Д `)<・・・・・・>(^〜^O)

(;O^〜^)<と、ととととにかく!!3スレ目…サブタイトルは『3番目のふるさと』始まるよ〜!!

( ´ Д `)<…何そのサブタイトルは。

(O^〜^)<特に深い意味はないらしいけど。ま、クロイツだしね。

( ´ Д `)<そうだね。

(O^〜^)( ´ Д `)それじゃ、『3番目のふるさと』もよろしくお願いします!!!
3 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月23日(金)23時52分58秒


 はい、3スレ目です♪うわぁ、スゲェ幸福だ…!!
皆様、ありがとうございます!!

>匿名匿名希望様
 >そしてどうしてだろう、この人の悪役姿は簡単に想像できてしまう(苦笑)
 この人は、出すなら絶対悪役で出そうと決めていました(笑)
 なんででしょう…似合いますよね。けっこう良い人そうなのに…(汗)
 3スレ目も頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!!

>Silence様
 ありがとうございます♪
 >なんか『安倍の苦労いしよし知らずですね。』って感じですね(w
 まさにその通り!!素晴らしい表現です!!
 >今週の競馬はオークスなんですよね(涙
 オークス…と言うと、牝馬のみが出場するレースですね。楽しそうなのれす♪
 3スレ目も頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!!

>チップ様
Σ川o・-・)<大丈夫ですか!?
( `◇´)<こっちに運んでやー。手当てするでー。
 みっちゃん出動いたしました。大丈夫でしょうか…?
( ‐ Δ‐)<ありがとぉ…頑張るよ…。
 村田さん、ちょっぴりヘコんでおります(笑)
 3スレ目も頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!!

>桜乱様
 >悪役っていうのはやっぱり黒いですよね(爆
 『赤き薔薇の騎士』も、薔薇以外は黒ずくめです(爆笑)
 >なっちはどこにいっちゃったんでしょーか!?
 んっふふふふ。どこ行っちゃったんでしょおねぇ☆
 3スレ目も頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!!
4 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月23日(金)23時54分13秒
レスの続きでっす

>ななしのよっすぃ〜様
 おお!お久しぶりです!!ありがとうございます!!
 >久々の、あゆみちゃん最高にかわいいですYO。
 ありがとうございます♪あれ、一応微妙にスネております(笑)
 ヨッスィー…わ、忘れちゃうんれすか…?
 3スレ目も頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!!

>はる〜か様
 ありがとうございます!!は〜るか様のお陰でスレ容量に気付きました!!
 >しっかしこの悪役は、適任ですね(爆
 でしょう!?似合いますよね!?…なんでこんなにも似合うのか(笑)
 >けんかするほど仲がいい、というのはまさにこのバカップル。
 大柴はそんな関係が、書いてて楽しいのれす♪
 3スレ目も頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!!

>token様
 ありがとうございます!!
 >ウエルカムです。クロイツ様はいつも私の期待を、いい意味で裏切ってくれます。
 そう言って頂けると、本当にうれしいです!!よかったぁ〜♪
 >Silence様は、実にうまいことをおっしゃいますね。爆笑させていただきました。
 ですよね!!私もスゲェ笑いました。素敵過ぎます!!
 3スレ目も頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!!

>とこま様
 取り乱しちゃ駄目れす!!なっちはですねぇ…んっふふふふふふ。
 とんでもねぇ所まで飛んでます(笑)
 3スレ目も頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!!
5 名前:本庄 投稿日:2003年05月24日(土)14時04分37秒
なぁっちぃぃぃぃぃぃ!!!!

って感じです。
どこさいったべ!けぇってこいなっち!!
6 名前:token 投稿日:2003年05月24日(土)21時19分04秒
新スレ、おめでとうございます。
3スレ目ですか、凄いですね。クロイツ様には、ホント頭が下がります。
『3番目のふるさと』ずいぶん良さげなサブタイトルですね。
期待しています。また、お邪魔させて下さいね。

7 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年05月24日(土)22時47分10秒
新スレおめでとうございます☆
すでに3スレ目ですか、かっけ〜YO!(^〜^0)
これからも無理せず頑張って下さい!!
ずっとついていきますです♪
8 名前:あおのり 投稿日:2003年05月25日(日)00時40分47秒
新スレおめでとうございます&カッケー!
相変わらずのハイペースですばらしい!
ネタのちりばめられたお話に毎回ニヤリとしております
9 名前:はる〜か 投稿日:2003年05月25日(日)01時22分33秒
お役に立てたようで。うれしいです。
そして、新スレおめでとうございま〜す!!
いや〜さすがです。新スレになるたびに思いますが、今回もついていきます!

きっと、UFAのみんなも喜んでいますよ。
「これからも自分の奥さんを大事にしていきますので、よろしくっす。」by旦那一同
「神様、お願いです。これからもずっと仲良くいさせてください。」by奥様一同
10 名前:チビウオ。 投稿日:2003年05月25日(日)16時43分08秒
新スレおめでとうございます。
これからもつっぱしってってくださいね〜!!!
影ながら応援してます(笑)
11 名前:Silence 投稿日:2003年05月25日(日)17時15分39秒
新スレおめでとうございます。
タイトルいいですね。どんな意味だろう?って考えてたら…
意味無いんですかい!!

>『安倍の苦労いしよし知らずですね。』
はい、これ考えるのに3時間かかりましたから。(嘘
token様もクロイツさんもだまされちゃいけませんよ。
自分はただ思ったことを書いてるだけですからね(w

これからも引き続きついていかせてもらいますね。
12 名前:第六十六話 投稿日:2003年05月26日(月)21時35分51秒

 ひとみが銃口を向け、引き金を引くと…男達の右肩が赤く染まる。
 ひとみは正確にターゲットの肩を撃ち抜いていた。その様子はまるで、真紅のバラが咲
いたようだ。
 そしてそんなひとみの横から、一つの影が飛び出る。
 愛だ。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 威勢の良い掛け声と共に、愛は剣を振るう。剣が閃く度、一人、また一人と男達は倒れ
て行った。
「オイオイ、高橋。やりすぎじゃないか〜?」
「だいじょぶです!峰討ちですから!」
 二人は顔を見合ってから、そこら中に転がっている男達の手足を縛り始めた。
「「・・・・・・。」」
 二人は会話もせず、ただ黙々と作業を行う。
 その表情からは、『沈痛』としか言いようのない感情しか読み取れなかった。
 自分達以外の人間を全て縛り終えると、二人は全員を一箇所に集めて縄でぐるぐる巻き
にした。
 ひとみはため息を吐いてから、通信用ウィンドウを開く。
「…作業、完了しました。麻薬密売組織『夏』は、壊滅です。」
『了解しました。それでは、警察の方に連絡しますね。…二人とも、お疲れ様。』
 ウィンドウに映し出されたのは、ひとみの愛しい彼女──梨華であった。
「梨華ちゃん♪」
ひとみの顔が、ぱぁっと明るくなった。
「梨華ちゃん、今のあたしの活躍見てくれてた!?」
『うん、見てた。…ひとみちゃん、かっこ良かった…。』
「マジ!?惚れ直した?」
『もう、何言ってるのよぉ。』
13 名前:第六十六話 投稿日:2003年05月26日(月)21時36分23秒
ウィンドウ越しにイチャつき始めるバカップルに遠慮しつつ、愛は言う。
「あのぉ、石川さん…。」
『えっ!?あっ!!た、高橋いたんだっけっ!!やだ、わたし…!!』
「いや、今更照れなくても良いんですけどぉ。」
何気に失礼な愛であった。

「…見つかりましたか?安倍さんは…。」

心配そうなその声に、梨華は無理に笑顔を作って見せる。
『・・・・・・まだよ。だけど、大丈夫!紺野も新垣もわたしも、中澤さんも飯田さんも…
ココナッツ娘。とメロン記念日まで総出で探してるから!きっと、すぐ見つかるわよ♪』
「…そう…ですね。」
ひとみは梨華を見た。
 そして、言う。
「…あたし、警察の人が来たらすぐに帰るから。」
『え?』
「それまで、泣いちゃ駄目だよ?」
『…ひ、ひとみちゃん?』
「あたし以外のヤツの胸なんか借りたら、許さないからね?」
『・・・・・・。』
梨華は、静かに目を閉じた。そして目を開けると、にっこりと微笑む。
『わかってる。…ありがとう、ひとみちゃん。大好きよ。』
「へへへ。」
ひとみは照れたように笑って、梨華にウィンクして見せた。
14 名前:第六十六話 投稿日:2003年05月26日(月)21時37分25秒

****************************************

 真里は困惑していた。
(どうしよう…こんな圭ちゃん、見た事ないよ…。)
 なつみが姿を消してたと言う報告がハロプロ内を駆け巡ってから、約六時間が経過して
いる。
 なつみが姿を消したと言う報告を受けた直後、裕子は青くなって叫んだ。
『あかん!!レコーディングどころの話やない!!総員、戦闘態勢に入れ!!』
 その様子に、報告をしたあさ美と里沙も驚いたくらいだ。
 報告を聞いて、一番動揺したのは…圭と圭織だった。特に圭の動揺がひどい。
 ポーカーフェイスは保っている。いつもと何ら変わりのない表情だ。

 しかし、行動がおかしい。

 まず、パック入りのウーロン茶を何故かティーカップに注ぎ始めた。
 そして次に、そのティーカップに粗目の砂糖をどばどば入れた。
 更にそれを、辛党の裕子に『どうぞ』と真面目な顔で渡した。
「…圭ちゃん…。」
 真里はため息交じりに、圭の隣に座った。
 現在圭は、知恵の輪を接着剤まみれにする、と言う作業に熱中している。
「…テンパる気持ちはすっごいわかるんだけどさぁ…ちょっと落ち着きなよ。」
「何言ってんのよ。アタシはこれ以上なく冷静よ?」
「・・・・・・。」
真剣な面持ちの圭に、真里はこめかみを押さえた。
 そんな真里に、圭は手を止めて言う。
「…矢口は…なっちの事、どれくらい知ってる…?」
「え?何を?」
「なっちの事、よ。」
言われてみて、ちょっと考える。
15 名前:第六十六話 投稿日:2003年05月26日(月)21時38分00秒
「なっちはぁ…えっと、大鎌の使い手で超能力者で料理うまくて、んでもって結構鈍臭く
て…でも笑顔が可愛くて。」
 …言っている内に、何故だか涙が溢れて来た。
「優しくて、たまにお母さんみたいな事言うクセに…結構子供っぽい所もあって。げ、ゲー
ム苦手で。トランプもボードゲームも弱くて。…それなのに、誘うとかならず相手してく
れて。お、落ち込んでると、いつも、一番最初に、きづ、気付いてくれて、そ、それ…そ
れから…。」
 真里は言葉が次げなくなった。
 ハンカチはちゃんとポケットに入っているのに、てのひらで涙を拭う。
 圭は、真里の頭にぽんっと手を置いた。
 そしてそれを感じて、真里ははたと思い出す。
「…あれ?ヤグチ、なっちの事…全然知らない…。」
「・・・・・・。」
「なんでなっち、ユニット活動しないんだろ?歌上手いのに。前つんくさんから『事情が
ある』って聞いた事はあるんだけど…それ以上知らないや。」
「・・・・・・。」
圭は、遠くを見つめたまま…消え入りそうなくらい小さな声で言った。
「…居場所がバレちゃヤバいからよ。」
「え?」
16 名前:第六十六話 投稿日:2003年05月26日(月)21時39分00秒
誰に?、と尋ねる前に、圭は続ける。

「なっちはね、前にいた施設から逃げ出して来たの。
 だから、見つかったら力尽くででも連れ戻されちゃうの。
 ・・・・・・だから、世間に顔出さなきゃいけないユニットには参加できなかったのよ。」

「・・・・・・!!」
「…その施設って言うのは、規則が厳しくてね。一度脱走して連れ戻されたら、事故に見
せかけて殺されるのよ。」
 真里は、涙が溢れ続ける目を見開いた。
 圭が何を考えて動揺しているのか。圭がどんな想像をしているのか。手に取るようにわ
かってしまったのだ。
「なっち…!!!」
 搾り出すようなその呟きの直後、圭は祈る形に組まれた手に額を押し付けた。
17 名前:第六十六話 投稿日:2003年05月26日(月)21時39分53秒

****************************************

 めずらしく、つんくがスーツを着ている。
「…うっわ〜。すっごい違和感ですわ〜。完璧です。」
 初対面が『赤き薔薇の騎士』だった為、スーツ姿を見慣れていないあさ美であった。
「いや、この際俺のカッコはどーでもええねん。」
「そうですわね。話を進めましょう。完璧です。」
「・・・・・・。」
実はもーちょっとツッコんで欲しかったつんくであった。
「安倍さんの行方なんですが…お手上げですわ。」
あさ美の言葉を聞いて、里沙も俯く。
「…制服に内臓された発信機、作動していません。」
「どーゆーこっちゃ?」
裕子の質問に、あさ美は暗い顔で言った。
「…瞬間移動のエネルギーに、耐えられなかったみたいですわ。発信機だけでなく、通信
機も緊急用非常回線も緊急用メッセンジャーも…全て壊れて、粉々になってしまったよう
ですの。」
「せめてそれらが生きていれば、電源がオフになっていても追跡できるんですけど…完全
に壊れてしまっているみたいなんです。」
「・・・・・・。」
圭織がぎゅっと目をつぶる。
「…圭織、最悪の事態ばっか浮かんで来るよ…。」
「あかん。それだけは考えたらあかんで。」
裕子は圭織の腕を、ぎゅっと掴んだ。
18 名前:第六十六話 投稿日:2003年05月26日(月)21時40分28秒
「…確かになっちには、色んな危険がある。ウチらなんかよりも何倍もの、な。」
 なつみの昔いた施設の事を知らないあさ美と里沙は、顔を見合わせて首をかしげた。
 つんくはもったいぶるように口を開いた。
「…せやけど、それと同時に安倍はかなりの幸運の持ち主でもあるんや。それはオマエら
も知っとるやろ?」
「・・・・・・。」

「せやから、大丈夫や!」

 全員が顔を上げた。
 なんだか知らないが、結構な説得力があった。
 雰囲気にのまれただけかも知れない。つんくが時々ハッタリをかますのも、全員知って
いる。この言葉だって、そのハッタリの一種だろう。
 しかしその言葉は、全員の願望とピッタリ一致していた。
 だからこそ、全員の胸に少しだけ希望が湧いた。
 なんとなく全員が、この男を生まれて初めてちょっとだけ尊敬した瞬間であった。
19 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月26日(月)21時40分59秒


 スレ立てたのに、三日も更新しなくてすみません(大汗)
 うろたえる圭ちゃん、初めて書いたかも知れません…(笑)
 昨日、宝塚見に行って来ました。…すっげぇ楽しかったですYO!!!!

>本庄様
 うふふふふ♪なっち、いまだに行方不明でございます。
 どこ行ったんでしょぉねぇ…ククク(←怪しい)
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>token様
 ありがとうございます!!それもこれも全て、読んで下さってる皆様のおかげです!!
 感謝感激っ!!
 >期待しています。また、お邪魔させて下さいね。
 本当にありがとうございます!!こちらこそ、よろしくお願いします!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!皆様のお陰です!!
 頑張りますので、どうぞ見捨てないでやってくださいませっ!!
 >ずっとついていきますです♪
 嬉しいですぅぅぅ!!!ありがとうございます!!

>あおのり様
 ありがとうございます!!!
 >ネタのちりばめられたお話に毎回ニヤリとしております
 マジですか!?やったー♪
 がんばりますので、どうぞよろしくお願いします!!

>はる〜か様
 ありがとうございます!!お陰様でございます!!
 旦那一同と奥様一同のお言葉…じ〜んと来ました…!!
 がんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします!!
20 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月26日(月)21時41分31秒
レスの続きでっす

>チビウオ。様
 ありがとうございます!!
 はい、突っ走ります!!どこまででもッ!!(爆笑)
 お陰様でございます!!がんばりますね〜!!

>Silence様
 ありがとうございまっす!!
 >意味無いんですかい!!
 そうなんですYO。あんまないんですYO。その場のノリと勢いでございます(爆笑)
 >自分はただ思ったことを書いてるだけですからね(w
 素晴らしい!!見習いたいのれす…!!
 頑張ります!!どうぞよろしくっ!!
21 名前:¥1980 投稿日:2003年05月26日(月)21時59分09秒
どーもいつもはRON専なのですが
圭ちゃんが面白かったのでレスしてみましたw

話は変わりまして宝塚観に行かれたんですか?
私もこの間行って参りました。
大劇場ですか?それとも東京ですか?

では失礼しました。
22 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年05月26日(月)22時51分23秒
更新乙です。
なっちにそんな色々なことがあるなんて・・・。
圭ちゃんしっかり!!!!
と心の中で叫びつつ、初めて見せるつんくの真面目姿にビクーリ(w
相変わらず目が離せない展開ですね。
次回更新も楽しみにしてます☆
23 名前:チップ 投稿日:2003年05月26日(月)23時28分19秒
おぉぉなっちはどこにいるんですかぁ!
クロイツさん!!なっちは!なっちは無事なんですかぁ!! 
ハッ!まさか私の家に(ry
続きが気になる、楽しみに待ってます。
24 名前:はる〜か 投稿日:2003年05月27日(火)01時00分23秒
なっちが見つからないよ〜〜〜 圭ちゃんが・・・軽い精神離脱をしているようで
旦那ならずとも、読者も心配しております。どこへ・・・

非常に珍しく、つんく氏がまじめにやってますね。スーツまで着て。
生まれて初めて尊敬した人まで出てくるくらいなので、よっぽど違ったのかな(笑

早くなっちが見つけないと・・・UFA全体がおかしくなる予感。
25 名前:token 投稿日:2003年05月27日(火)08時01分42秒
更新お疲れさまです。
何ですと〜!なっちが行方不明!?圭ちゃんは錯乱寸前!?
そして、なっちのいた施設、怖ェー。(ガクブル)
そんな非常時でも、いしよし二人の距離は、確実に縮まっていますね。
>なんだか知らないが、結構な説得力があった。
ホントだ〜。つんくさん、今回おいしいところを持って行きましたねー。
26 名前:第六十七話 投稿日:2003年05月27日(火)15時09分10秒

 『出してよぉ…ここから出してぇ…!!!』
 その声に、なつみは顔をしかめる。
(…うるさいべ。)
 夜になると、毎晩そう言って泣くヤツが、同室にいるのだ。
 いい加減、諦めるべきなのだ。ここから出られる日など、永久に来ない。
 諦めてその運命を受け入れて、機械のようになれば良い。
 すすり泣きの声から逃げたくて、なつみは耳をふさぐ。
 機械は気楽だ。何も考えず、命令された事だけ実行すれば良い。そこに、自分の意思な
どいらない。自分の意思ではないから、罪悪感も感じない。心も痛まない。
(そう…例え、人を殺したとしても。)
 なつみは耳をふさいだまま、自嘲的に笑った。
(どうせなっちは、『化け物』なんだから。…悪いのはなっちじゃない。なっちにこんな
力を持たせて地上に降ろした、神様が悪いんだべ。)
『出してってばぁ…!!ここから出してぇ…!!』
 声はだんだん大きくなる。
(…うるさいッ!!!)
 逃げられないのは、宿命だ。
 この力がある限り、ここからは逃げ出せない。そして、右腕につけられた能力制御装置
と、右耳の小さな認識番号札が付いたピアスとも。
 逃げ出せば、待っているのは追っ手への恐怖と、死。
 噂によると、ここから逃げ出して無事だった者は一人たりともいないらしい。
27 名前:第六十七話 投稿日:2003年05月27日(火)15時09分42秒
『…出してよぉ…!!』
「もう、うるさい!!」
なつみは叫んで目を開く。
 衝撃波を飛ばして、そいつを黙らせてやる。
 そう考えて、なつみは手を突き出した。
『出してぇ…!!ここからぁ…!!』
「黙れ!!それ以上言うと…」
なつみはそこまで叫んで、目を見開いた。

 泣いていたのは、なつみの姿をした少女だった。

「・・・・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!」
 なつみは、色んな感情が混ざり混ざった悲鳴を上げた。
28 名前:第六十七話 投稿日:2003年05月27日(火)15時10分20秒

****************************************

 「…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ…!?」
自分の叫び声で、なつみは目を覚ました。
「・・・・・・。」
 うつぶせの状態だ。なつみは目をぱちぱちさせる。
「…ゆ、夢…!?」
 それを自覚すると、一気に脱力する。
 そうだ。自分はあそこから抜け出したんだ。
 それを思い出して、安堵と疲れの混じったため息を吐く。
「・・・・・・。」
 そして、ふと自分が寝ている白いシーツを見た。
 いつもと違う。
 なつみの部屋のベッドのシーツと、感触が違うのだ。
「…?」
 頬擦りしてみて、確信する。コレは自分の部屋のものではない。と言うより、自分が知っ
ているシーツではない。
(・・・・・・てゆーかなっち…どしたんだっけ…?)
目を閉じて、記憶をたどる。
 『なんでも屋』の仕事で、都内某所の倉庫まで行って。
 五年ぶりに夏まゆみと対峙して。
 倒し方が甘くて、背後から撃たれて。
 なんとか逃げる為に、フルパワーで瞬間移動して。
 それから先の記憶がない。

「…うっおあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!どこだべさ!?ここはっ!!」

なつみは叫んで、上体を起こそうとする。すると。
「ぐはぁッ!!」
 右の肩甲骨の辺りに、激しい痛みが襲った。なつみはばたっとまたうつ伏せに倒れる。
29 名前:第六十七話 投稿日:2003年05月27日(火)15時11分34秒
「痛ひぃぃぃぃぃぃぃ…。」
泣き声を出すと、なつみは部屋の外に気配を感じた。
「!?」
痛みをこらえて起き上がり、ベッドの上に立ち上がる。
 痛い。とてつもなく痛い。
 しかし、ここがどこなのか把握もしていない状況では、寝っ転がってなどいられない。
 すばやく部屋を見回す。何か身を隠したりできる所はないか、探して見る。
 部屋は、至って普通の寝室だった。なつみが寝ているのはダブルベッドで、枕元のサイ
ドテーブルにはシンプルだが上品なランプがある。壁際には、ちょっと大き目のチェスト。
その横にはテレビとパソコン。カーテンが閉まっているので、窓の外がどうなっているの
かはわからない。
(…イザとなれば、あの窓割って逃げれば…)
そう思ったが、無理だと気付いた。右肩がこんなに痛いのだ。窓を割るなど不可能だ。超
能力も、満足に使えるかどうかわからない。
 そんな不安と同時に、なつみはふと懐かしさのようなものも感じていた。
 ずいぶん昔、ここに来た事があるような、ないような…。
 かちゃ、と、ドアノブを回す音が聞こえた。
「・・・・・・ッ!!」
なつみは扉をにらみ付ける。
 そして…入って来た人物を見て、目を見開く。
「目覚めたの?…て、何してるの!!寝てなきゃ駄目じゃない!!」
 入って来たのは、女性だった。
 ちょっと疲れたような雰囲気をまとった、優しい顔の女性。年は…三十代後半から四十代
前半と言った所だろうか。
30 名前:第六十七話 投稿日:2003年05月27日(火)15時12分05秒
「・・・・・・。」
「さあ、布団に入って。まだ痛むでしょう?」
「・・・・・・。」
小刻みに身体を震わせるなつみ。
 なつみは、優しい笑顔を浮かべる女性の顔を信じられない思いで見つめていた。
「・・・・・・こ、ここは…どこですか…!?」
「ここ?一応、病院よ。そして、私の家でもある。」
女性は優しい笑顔のままで答える。
「自宅で病院をやってるのよ。主人が医師で、私はナースなの。あなた、うちの前で倒れて
たのよ。背中に銃創があったから驚いちゃったわ。ラッキーだったわね!私の夫、外科医な
の。」
「・・・・・・そうじゃなくて…!!じゅ、住所…!!住所は!?」
「え?」
女性は驚いた顔で、答えた。
「室蘭よ。北海道の。知ってるでしょう?」
「・・・・・・ッ!!!!!」
 忘れたくても忘れられない。
 先ほど感じた懐かしさは、当然のモノだったのだ。

(…おかあさん!!!)

 なつみは歯を食いしばって、涙を流した。
31 名前:第六十七話 投稿日:2003年05月27日(火)15時14分21秒
 なつみは、忘れたくたって忘れられない。
 しかし母は忘れている。十五年ぶりに再会した娘を、赤の他人だと思っている。
(・・・・・・それほどまでに、なっちが嫌いだったの!?)
「…どうしたの?痛いの?」
「・・・・・・!!!」
「そうね、痛いわよね。銃弾は取り除いたし、後は傷口が塞がるのを待つだけだけど…。」
「・・・・・・ッ!!!」
「大丈夫。すぐ良くなるわ。傷跡だって、あんまり残らないし。」
なつみは女性から目を逸らした。
 女性は優しく優しく、なつみの髪を撫でる。
「何があったのかは知らないけど…怖かったのね。もう大丈夫よ。」
(違う!!な、なっちは…なっちは!!!)
 大声で『おかあさん』と呼びたかった。
 そして、何故自分を捨てたのかと詰ってやりたかった。
 超能力を持って、一番辛かったのは自分なんだと言ってやりたかった。
 だけど、何故か声が出ない。
「・・・・・・!!!」
 なつみは悔しくて悔しくて、更に涙を流す。
 それと同時に…十五年ぶりの母の匂いに、嬉しさも感じていた。
 複雑な感情を持て余し、なつみは更に涙を流すのだった。
32 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月27日(火)15時15分40秒


 なっちスペシャルです。なっち出ずっぱりです。
 …うーむ。やっぱりサブタイトルに『ふるさと』入ってますしねぇ…(笑)
 ・・・・・・しかし、ギャグじゃない…笑いどころがない(泣)
 じ、次回!!次回はがんばります!!ギャグにします!!

>¥1980様
 はじめまして!!ありがとうございます♪
 >圭ちゃんが面白かったのでレスしてみましたw
 おおっ!!面白かったですか!?よかったぁー!!
 宝塚、私が行ったのは東京宝塚劇場です東京在住なんで♪
 宙組見て参りました!!花總さんに惚れました(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくお願いしまっす!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 >初めて見せるつんくの真面目姿にビクーリ(w
 初ですよね!!書いてる私もびっくりです(爆笑)
 圭ちゃんのうろたえる様は、書いてて楽しい…(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>チップ様
 なっちはこんな所まで飛んできてしまったみたいです(笑)
 >ハッ!まさか私の家に(ry
 たんすの裏側に、もしかしたらなっちの髪の毛が落ちているかも知れません(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!
33 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月27日(火)15時16分13秒
レスの続きでっす

>はる〜か様
 なっちハケーソ!!
 >旦那ならずとも、読者も心配しております。どこへ・・・
(●´ー`)<ご心配おかけして、申し訳ないべ…。
 つんくさんの真面目な姿、レア物です。これから先、出てくるかどーか。
 UFAではなっち捜索に総力を上げております。
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>token様
 ありがとうございます!!
 なっち、そんな所に…(笑)圭ちゃんは精神的に死にそうです。私の髪のよーに(爆笑)
 >そんな非常時でも、いしよし二人の距離は、確実に縮まっていますね。
 そうなんです。だんだんと。・・・・・・もーそろそろ・・・・・・。
 おいしい所を持って行ったつんくさん。初めて真面目れす(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす!!
34 名前:名無しかも〜んな! 投稿日:2003年05月27日(火)18時29分36秒
ヒサブリに寄ってみたらなっちが大変じゃないですか
ヤッスーの前にオイラがテンパってしまいそうです
35 名前:Silence 投稿日:2003年05月27日(火)19時31分43秒
更新お疲れ様です。まず前回の感想いいですか?
> 全員が顔を上げた。
なんだか知らないが、結構な説得力があった。
また爆笑しちゃいました。なんかその画が頭の中に浮かんじゃって(w
すいません。なっちのことよりこの赤きおっさんが気になっちゃって…
なっち、悲しすぎです。そして娘をわからない母…(涙 
次回もおっさん…じゃなかった更新に期待です。(w
36 名前:チビウオ 投稿日:2003年05月27日(火)20時24分14秒
なぁっっっっっちぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!

感動って言うかなんていうか・・・。もう最高です!!!!
泣けます!もう泣いてます!!!
クロイツさん、やっぱ神です!!!!!!!!!!!!!!
37 名前:token 投稿日:2003年05月27日(火)21時22分05秒
更新お疲れさまです。
ギャグのなっちもいいけどシリアスも、ね。最高です。切なさにぐっと来ました。
>ギャグじゃない…笑いどころがない
ええっ、この上ギャグを入れるつもりだったんですか?シリアスなっちで、お腹いぱーいなのに、
これ以上カロリー摂ったら、体重計の占いが凶になってしまいます。(笑)
次回も楽しみにしていま〜す。
38 名前:はる〜か 投稿日:2003年05月27日(火)21時52分45秒
もうね、本当におなかいっぱいですよ。
とて〜も甘い時もあり、時にはここまでシリアスに書けるなんて。
クロイツさんは天才です!

なっち・・・命は大丈夫のようで、ただ複雑ですね。室蘭まで移動したなんて。
しかも、実の母親の前へ。なんというタイミング。
そうすると、UFAはどう動いていくのでしょうか。
このスレのサブタイトルがふるさとですからね、しばらくなっちがメインになる予感
39 名前:本庄 投稿日:2003年05月28日(水)20時30分12秒
なぁっちぃぃぃぃ!!!(号泣)

・・・最後の力を振り絞ってたどり着いたのは故郷だったのね・・・(大号泣)
圭ちゃんではなくご両親だったのがちと残念だけど・・・でもいいの!

つうか母上・・・覚えててやってよ・・・それとも本当は覚えてんのに
忘れたフリしてんのかしら・・・。
あ、鼻水まででてきたわ・・・。

続きろくろ首にしてまってます・・・。
40 名前:とこま 投稿日:2003年05月28日(水)22時29分07秒
なっち・・・故郷に戻っちゃったのね(^_^;)
シリアスなっちも良いですなあ〜 旦那は大変でしょうけど(-_-;)
しかしここからギャグにもっていきますか!
楽しみにしてますよ(^_^)
41 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年05月29日(木)09時07分33秒
なっち・・・
切ない・・・切ないよぉ(0T〜T)エグエグ
私、クロイツさんの書くシリアス好きです(もちろんギャグも大好きです)
もう朝からかぶりつきですた。
次の更新が楽しみでしかたないです☆
42 名前:¥1980 投稿日:2003年05月29日(木)21時09分10秒
なんだか切ないですねぇ・・・(しみじみ
笑い所が無くてもとても文章に
魅力がありますので( `_´)Ъ完璧です。
交信頑張ってくださいねっ!!

おぉ〜花總さんですかぁ〜♪
私はついこのあいだ、大劇場で月組さんを
観劇してどばーって号泣いたしました(w
43 名前:第六十八話 投稿日:2003年05月30日(金)14時21分29秒

 「…うむむむむむ。」
燃え盛る炎の前で、希美は印を組みながら祈る。
 希美はいつもの制服を脱いで、陰陽師の正装をしていた。
「「「「「「「「「「「・・・・・・。」」」」」」」」」」」
それを見守る、希美の背後の十一人。
「…それでは、辻家秘伝の占いを始めるのれす。」
「そ、それでなっちの行方がわかるの?」
圭の言葉に、希美は重々しく頷いてから口を開く。
「秘伝れすから。九割は当たるはずれす。」
「・・・・・・あとの一割はどこ行ったんや。しかも『はず』って。」
「あいぼん、うるさいのれす。」
希美はちらりと、梨華とひとみを見る。
「…それからそこのバカップル。ひっそりと手ぇつながないれくらさい。今からのの自身
を媒介に、神仏をおろすんれすから。」
 梨華は頬を赤くして、手を引いた。ひとみは不満そうな顔をしながら、今まで梨華の手
を握っていた方の手を未練がましく握ったり開いたりしてみせる。
 すると、希美の口から真言が紡がれ始めた。
 普段の舌足らずな口調など微塵も感じさせない、しっかりはっきりした発音。
(いつもの事ながら…陰陽師モードのののは、しっかり者に見えるなぁ。)
亜依が心の中で呟いた、次の瞬間。

「きえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!!」

「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」
いきなり上げられた奇声に、その場にいた全員がビビッてのけぞる。
 そして、そんなギャラリーを無視して希美は動く。
 動くと言うよりも踊る。
 とっても可愛らしい踊りだった。なんとなく、『ミニモニ。ひなまつり』の振り付けに
似ていた。
44 名前:第六十八話 投稿日:2003年05月30日(金)14時22分01秒
「…の、のの?」
心配になった梨華が、おずおずと声をかけると…希美はいきなり床に突っ伏した。
(((((((((((…まさか、死んだ?)))))))))))
 不安が駆け巡った、次の瞬間。
「あたたたたたたたたたたたたたたッ!!!」
 そんな声を上げながら希美は懐から紙と筆ペンを取り出し、ものすごい勢いで何かを書
き始めた。
 その勢いは、まるで突進する猪のごとし。
梨華は怯えてひとみの背後に隠れ、ひとみは思わず銃を手にしていた。
 希美の手が止まった。
「…ふぅ。」
そんな声と共に、今度こそ希美は気を失う。
「「「「「「「「「「「・・・・・・。」」」」」」」」」」」
 その場にいた全員が、顔を見合わせた。
 そして、希美の近くに寄って紙を拾い上げる。
『むかしのようにしかって まいまざー』
 紙にはそう書いてあった。
 彼女らにはまったくの意味不明であった。
「…暗号…とか、かな?」
「…なんかヤダ。暗号使う神仏なんて。」
圭織の言葉に、真里が言う。
 そして、珍しく麻琴がぽつりと口を開く。
「…それよりも気になる事が…。辻さん、この占いを『辻家秘伝だ』って言ってましたよ
ね。」
「ああ、言ってたね。」
「んあ、それがどしたの?小川。」

「…辻さんのお父上や祖父殿、それからご先祖のおっさん方もあの可愛い踊りを踊ったん
でしょうか。」

 想像してしまった。
 むさ苦しいおっさんが、あの踊りを踊る姿を。
「「「「「「「「「「「・・・・・・。」」」」」」」」」」」
 全員の背筋に、なんとなく冷たい汗が流れた。
45 名前:第六十八話 投稿日:2003年05月30日(金)14時23分12秒

****************************************

 「そうだ、あなた名前は?何て言うの?」
「…え…っ!?」
その質問に、なつみは激しい動揺に襲われた。
「名前がわからないと、カルテも作れないからね。」
「・・・・・・。」
 言ってしまおうか。
 自分は、十五年前に貴方が捨てた実の娘なんですよ、と。
 安倍なつみだ、と。
 なつみは、布団をぎゅっと握り締める。
 それとも、全然違う名前を名乗ってしまおうか。
 それとも記憶喪失のフリをしてしまおうか。
(…駄目だべ。なっちは…嘘が苦手だべさ。)
 真実を黙っている事ならできる。しかし、なつみに嘘は吐けない。
 なつみの中で、大きな感情が二つの塊となってぶつかりあう。
 復讐をしたい。自分を捨てた両親に。
 甘えたい。十五年ぶりに会う両親に。

「・・・・・・なつみ。」

なつみはぽつりと呟いた。
 それと同時に、母親の笑顔が強張ったのを見逃さなかった。
 なつみは、何故か慌てた。
「や、やすだ。保田なつみ、って言うんです。」
「・・・・・・そ、そう。保田さん、ね。」
 見るからに安堵したような母の表情に、なつみの胸に怒りと悲しみが湧き上がる。
 そしてそれと同時に、安堵も広がる。
 心臓が、どきどき言っていた。しかしそれは、安らげるような鼓動ではない。
「…どうかしましたか?顔色、悪いですけど。」
 何でもないような口調でなつみが指摘すると、母はますます顔色をなくした。
46 名前:第六十八話 投稿日:2003年05月30日(金)14時23分51秒
「私の名前が、どうかしたんですか?」
「いえ…な、なんでもないの。なんでも。…そ、そう、知り合いの娘さんと同じ名前だっ
たから…。」
「そうなんですか。…その方、何をしてる方なんですか?」
「・・・・・・。」
答えられるはずがない。なつみと言う名前を持った『知り合いの娘』なんて、いないのだ。
 自分は母親を追い詰めている。
 快楽でもあり、苦痛でもあった。
 そしてなつみは、そんな自分に吐き気がする程に自己嫌悪を抱く。ぎゅっと布団を握る
手に、更に力を込めた。

「・・・・・・ごめんなさい。」

 ぽつりと聞こえて来た母の声に、なつみはびくっと反応した。
「・・・・・・え?」
「嘘よ。知り合いの娘さんだなんて。」
「・・・・・・。」
「本当はね、私の娘の名前なの。」
 なつみは、心臓を蹴り上げられたような気分になる。
「む、娘…?」
「そう。…理由があって、手元では育てられなかった娘。」
「・・・・・・。」
母親は、窓際に移動した。そしてカーテンを開く。
「…今頃、どこでどうしているのかしら。」
「・・・・・・。」
「あの頃の私は、弱さの塊だったから。…だから、手放してしまったの。」
 なつみの場所からは、母親の後頭部しか見えない。
 だけどそれが、泣いているように見える。
「…こんなに後悔するとは思わなかったわ。」
47 名前:第六十八話 投稿日:2003年05月30日(金)14時24分22秒
「後悔…してるの…?」
「もちろん。」
 手が、小刻みに震えた。
「地獄みたいだったわ。自分から育てる事を放棄したのに…朝から晩まで、娘の事が頭から
離れないの。ごはんちゃんと食べてるかしら、いじめられてないかしら、そう言えばボタン
もまだ一人ではめられなかったのに一人で着替え出来てるのかしら、洗濯はちゃんとしても
らえてるのかしら…それに、泣いてないかしらって。」
「・・・・・・。」
なつみの口の中が、カラカラに乾く。
「…ごめんなさい。怪我してる人に話す話ではなかったわね。…でも、同じ名前だったから
ついつい思い出しちゃって。」
「・・・・・・あの、写真とか…残ってないんですか?」
 母親はふるふると首を横に振った。
「実はね、全部処分しちゃったの。施設に預ける時に。」
「・・・・・・。」
「あの時は、早くなつみを忘れたいって思ってたから。悪夢みたいだったから。…だけど、
わかったわ。手放してみて初めてわかったの。」
「…何が?」

「手放してからの方が悪夢だったわ。だから、何があっても手放しちゃいけなかったのよ。」

 なつみは唇を噛んだ。油断したら、涙が溢れそうだった。
 そして、またなつみの心に二つの感情の塊が生まれる。
 そんなに後悔するなら、捨てなければ良かったじゃないか。
 後悔してくれている。母親が自分を愛していてくれたのだ。
「・・・・・・そう、ですか。」
 なつみはそれしか言えなかった。
48 名前:第六十八話 投稿日:2003年05月30日(金)14時26分12秒

****************************************

 圭が、いよいよヤバくなって来た。
「ああ、どうしようひとみちゃん!わたしはどうやって保田さんを止めれば良いの!?」
司令室の床に胡坐をかいて座り込み、針と糸で編み物をしている圭を見て梨華は泣く。
ちなみに超絶ミニサイズのセーターを編んでいるらしい。 
「…いやぁ、なんつーかもう、アレは止めようがないし…放っといた方が良いんじゃん?」
「そ、そーゆーワケにわいかないわ!だってアレ危ないし…。」
 確かに、圭は器用だ。
 しかし現在は、そんな職人技をこなせるような精神的余裕がない。現に、圭の手ば針が
ぶずぶずと突き刺さり、血まみれになっている。
 真紅の糸を使っている為、一瞬見ただけではわからないのだが…よく見ると、かなり出
血していた。
 梨華は耐え切れずに圭の肩を揺さぶった。
「やめてください、保田さんっ!!手が…手が血まみれにぃっ!」
「ええい、止めるな石川!!アタシはコレをやり遂げないと…!!」
「やり遂げて何になるって言うんですかぁ!!」
「決まってるでしょ!?コレでアタシは伝説の不死鳥となるのよ!!」
 意味不明である。
「ワケわかんないですぅ!!とにかくやめないと…悪魔が出たらどうするんですかっ!?
そんな手じゃ、ナイフ投げられないですよ!?」
「ええい!!石川がいると気が散るわ!!」
「ああっ!!待って下さい保田さぁん!!」
 勢い良く司令室から出て行く圭を、梨華が追おうとしたその瞬間。

がしっ

「うきゃっ!?」
背後から腰に腕を回され、梨華は驚きの声を上げる。
49 名前:第六十八話 投稿日:2003年05月30日(金)14時27分50秒
「ひ、ひとみちゃん!?何するのっ!?」
「・・・・・・。」
「は、離してっ!!保田さんを追いかけなくちゃ…」
「行かせない。」
「えぇ!?」
梨華は泣きそうな顔で、振り返る。
「・・・・・・保田さんの所になんか、行かせないよ。梨華ちゃん。」
「な、なんで!?だって止めないと、保田さんの手が大変な事にぃ!!」
「梨華ちゃんが安倍さんの代わりになるなんて…絶対嫌だ!!」
「はいぃ!?」
ひとみの大きな目に涙が溜まる。梨華は心底首を傾げる。
 どうやら想像力が逞しいこの男前は、最悪の事態を想定してしまったようだ。
「梨華ちゃんはあたしだけの彼女なんだっ!あたしには梨華ちゃんだけなんだっ!!!」
「・・・・・・えっと、うんと、嬉しいんだけど…ワケわかんない…。」
「つまり、保田さんには渡さないっ!!!」
 梨華は顔を真っ赤にした。
「・・・・・・な、なんか…ワケわかんないままなんだけど…。」
 すっと手を伸ばして、ひとみの頬袋に触れる。
 柔らかい感触に、梨華は思わず微笑んだ。
「…大丈夫。わたしもひとみちゃんだけだから。」
「・・・・・・本当に?」
「本当だってば。それに、よく考えてみて。」
梨華は、手で触れていた所にちゅっとキスをした。
「保田さんにとって、安倍さんの代わりになる人なんているわけないじゃない。
 わたしにとって、ひとみちゃんの代わりになる人がいないみたいに。」
ひとみはきょとん、として、二、三回瞬きをする。
 そして言葉の意味を理解してから、梨華の顔中にキスの雨を落とした。
 二人の頭から、圭の血まみれの手の事はすっかり抜け落ちていた。
50 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月30日(金)14時29分12秒


 最近、激しく更新ペースが落ちているのれす…(泣)ごめんなさい…。
 ああ、ネタはあるのに書く時間のないもどかしさ…。
 次回更新は多分、日曜日になるかと思われます。

>名無しかも〜んな!様
 お久しぶりです!!…多分なんれすか…?(爆笑)
 ヤッスーのテンパり方がヤヴァくなってまいりますた。
 さあ、みんなでテンパろう〜。

>Silence様
 あげてくださってありがとうございましたっ!!
 >すいません。なっちのことよりこの赤きおっさんが気になっちゃって…
 赤きおっさん、またもう一発くらいなんかやらかしてくれる予定です(爆笑)
 つーか今回おっさん出なくてごめんなさい…(汗)
 がんばりますので、どうぞよろしくっ!!

>チビウオ様
 ありがとうございます!!いやぁ、そんな言ってもらえると、嬉しすぎて昇天しそうで
すYO!!なっち今回はいかがでしょう?
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす☆

>token様
 ありがとうございます♪
 なっちは何故かシリアスのが書きやすいんですよね(汗)なんでだろう〜。
 ギャグ、一応入れてみましたがあんま面白くないかも(大汗)
 がんばります!!どうぞよろしく!!
51 名前:クロイツ 投稿日:2003年05月30日(金)14時29分50秒
レスの続きでっす

>はる〜か様
 おなかいっぱいですか?それはよかった!!
 つーかクドくならないよーに気をつけなくては…(笑)
 ありがとうございます!!…いや、私なんぞ大した事ないのれす(大汗)
 >このスレのサブタイトルがふるさとですからね、しばらくなっちがメインになる予感
 …いや、実は…もーちょっとでなっち編終わる予定れす(大汗)
 次のメインは…実はもう決定済みだったりするのれす。
 がんばります!!どうぞよろしくっ!!

>本庄様
 無意識なんでしょうねぇ、室蘭に行ってしまったのは。
 >つうか母上・・・覚えててやってよ・・・それとも本当は覚えてんのに
 >忘れたフリしてんのかしら・・・。
 うっふふふふふ。どうなんでしょぉねぇ(笑)
(●´ー`)つ□<鼻水、これでふくべ。
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす!

>とこま様
 旦那、大変みたいです。つーか旦那も大変です。
 ギャグ…今回のはあんま面白くないかも(大汗)
 でも、なっちの方にギャグを入れられないのが切ないです(泣)
 ありがとうございます、がんばります!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!そう言って頂けると超嬉しいです♪
 なっちには、もーちょっと切なくなって頂く予定です♪
 がんばりますね!!どうぞよろしくでっす!!

>¥1980様
 ありがとうございます!!いやいや、技術不足で申し訳ない…(汗)
 がんばります!!どうぞよろしくっ!!
 大劇場!!良いれすねぇ〜♪
 私も宙組見て、泣きそうになりましたYO!!
52 名前:とこま 投稿日:2003年05月30日(金)18時59分38秒
なっち〜(T_T)
辛いだろうなぁ・・・
旦那は精神が崩壊しているのでは(ーー;)
なっち、早く助けてあげて!
53 名前:token 投稿日:2003年05月30日(金)20時13分11秒
更新お疲れさまです。
>ギャグ、一応入れてみましたがあんま面白くないかも
いえいえ、爆笑させていただきました。予告通り、シリアスとギャグの2本立て(?)大満足ですYO。
辻家秘伝の占い、なにげに当たってるんですね〜。さすが凄腕陰陽師!
圭ちゃんも痛々しいんですが、笑ってしまいました。ごめんね、圭ちゃん。
>さあ、みんなでテンパろう〜。
実は私も、今少しテンパってるんですが、圭ちゃんを見て自分の甘さを思い知らされました。
よーし、もっと気合いを入れてテンパるぞ〜!!
54 名前:∬´◇`∬<ダメダモン… 投稿日:∬´◇`∬<ダメダモン…
∬´◇`∬<ダメダモン…
55 名前:来葉 実(元チビウオ) 投稿日:2003年05月30日(金)21時04分21秒
きゃあああ!!!ごめんなさい〜!!!!なんで投稿したんだー!!!!
死んでいいですか!?スレ汚しごめんなさい!!!!!!!!
まだまだ泣いてます!!!!
なっちがかわいそうで仕方ないです〜(涙)

改名しました。このまま死にます・・・。
56 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年05月30日(金)21時59分52秒
クロイツさま、更新お疲れさまです。
子供を忘れられる親はいないといいますが、なっちママには言いたいです。
後悔するくらいなら手放すなYO!!
でもそのおかげで圭ちゃんと知り合えたんだから、結果オーライ?なのかな〜!
と言っても、子供のいない、あゆみちゃん大好きな!!おじさんのたわごとですが…。
よっすぃ〜の梨華ちゃんへの想いぐらい、人を好きになれたら…。
(0^〜^).。oO I LOVE YOU♪♪いまだけは悲しい歌、ききたくないYO!

では、更新を楽しみに待ってます!&無理せずクロイツ様のペースで頑張ってください!
57 名前:はる〜か 投稿日:2003年05月31日(土)15時03分19秒
やっぱり心の奥では覚えていたんですねお母さん。
なっちも複雑な感情だな・・・難しい所だ。
個人的にはこの後、仲良くなってほしいです。

男前よっすぃ・・・被害妄想がひろがっちゃってますね(笑
まあ、最終的にはぶっちゅぶっちゅと飽きるほどにやってますが。
このスレのメインは誰なんだろ〜と考えてま〜す。
58 名前:Silence 投稿日:2003年06月01日(日)00時11分51秒
更新お疲れ様でした。
前回に続いていいお話だ。う〜ん、すばらしきかな親子愛。
自分なんて寝ていたら掃除機持って起こしにくる親が(ry
それにしてもバカップル。もうど〜しようもないですね。(w
(そんないしよしが大好きなんですが。

赤きおっさんの大活躍(?)にも密かに期待していますね。
59 名前:第六十九話 投稿日:2003年06月01日(日)09時56分54秒

 UFAに連絡を取ろうと思ったなつみだったが、受話器のボタンを見つめながら思った。
(・・・・・・UFAって、何番だったべさ…?)
 ピアスに仕込んである通信機は、ウィンドウを開けば自動でUFAにつないでくれると
言う優れものだった(しかし麻薬密売組織を壊滅させる前に自分で踏み壊した)。制服に
仕込んである緊急用非常回線も緊急用メッセンジャーも、それに同じ(瞬間移動の衝撃で
粉々になってしまった)。携帯電話でかける時も、メモリーに登録してあるのを呼び出し
てかけていた(携帯も粉々)。
「…な、なんて事だべさ…。」
 たらたらと汗が流れる。
 連絡手段がない。
(そ、そうだ!!手紙ッ!!)
 そう思ったものの、またしてもはっと気付く。
 UFAは、ビルから飛び立って新垣家の敷地に止まっているのだ。
(・・・・・・住所がわからない…。)
 更に、わかったとしてもちゃんと届くのだろうか。ポストもないのに。
「〜〜〜〜〜〜ああぁッ!!IT化の弊害ッ!!!」
頭を抱えようと腕を上げたら、背中に激痛が走った。
「うはッ!!!」
 涙目になって、腕を下ろす。

「・・・・・・圭ちゃぁん…。」

 心底心細そうに、呟く。
(…今すぐここに来て、抱きしめて欲しいべさ…。)
 それが叶わない事などわかっている。なんと言っても、連絡手段がないのだ。
(発信機も粉々になっちゃってるし…うぅぅ、見つけてもらうのは絶望的だべか?)
 ふと横を見ると、清清しいまでに晴れ渡っていた。
「…はぁ〜るばる〜来たぜむ〜ろらん〜…。」
 歌いながら、果てしなく心細くなって来たなつみであった。
60 名前:第六十九話 投稿日:2003年06月01日(日)09時57分35秒

****************************************

 あさ美と里沙が真剣な顔でウィンドウに向かう、その横で。
「はい、ダーリン♪あ〜ん、して?」
「・・・・・・あの、松浦さん…。」
「駄目!『ハニー』または『あやたん』って呼ばなきゃ!!」
「・・・・・・あ…あやたん…。」
「んん〜?なぁに?みきたん♪」
べったりとくっついて、自分にヨーグルトを食べさせようとしている亜弥に、美貴は言っ
た。
「…その、不謹慎だよ。皆さんがテンパってる時に、その横でこんな事してるなんて。」
亜弥はきょとん、としてからぽっと頬を染めた。
「いやん♪みきたんってば…大胆☆」
「は?」
「二人っきりになりたいなんてぇ!!いやーん♪」
「い、いいいいいいや、そうじゃなくって!!」
「今更照れなくても良いのよ?あややはみきたんにだったら何されてもオッケーだもん♪」
「だ、だだだだだだからッ!!」
「そ・れ・に。」
亜弥はビシッと右斜め前を指差した。
 そこには、膝の上に梨華を乗せて幸せそうな顔をするひとみの姿。
「ひ、ひとみちゃんっ!駄目よっ!わたし、仕事しなきゃっ!!」
「もうちょっとぉ〜、梨華ちゃ〜ん。」
「ほら、紺野も新垣も真面目にお仕事してるのに、わたしだけこんな…」
「いいじゃん、あとちょっとだってばぁ。」
「わたし、安倍さん探さなきゃいけないんだってばーッ!!」
そんな会話を聞いて、亜弥はにこーっと笑った。
「ね?吉澤さんと石川さんもあーやってる事だし。」
61 名前:第六十九話 投稿日:2003年06月01日(日)09時58分22秒
「・・・・・・。」
美貴は遠い目をして、思った。
(…石川さんも、苦労してるなぁ…。)
 なんとなく親近感を覚えた美貴。そう言えば同い年だったと言う事も思い出す。
「ほら、あーん♪」
「・・・・・・。」
美貴は恥ずかしそうに、ちらりとあさ美を見る。その視線に気付いたのか、あさ美はにっ
こりと笑顔で言った。
「あ、藤本さん、全然かまいませんわよ?私達、慣れておりますので。完璧です。」
「…な、慣れてるって…?」
「ほら、石川さんと吉澤さんもああですし。ね?里沙さん。」
「そうですね。矢口さんと後藤さんもけっこうアレですし。ね?あさ美ちゃん。」
亜弥がうっとりした表情になった。
「ずっと夢だったの…!!運命の人と、皆さんの前でイチャつくの!!松浦、ずううーっ
と石川さんと吉澤さんとか見てて、うらやましいっって思ってたのぉー!!」
「夢が叶ったんですね、松浦さん!!」
「完璧です!!おめでとうございます!!」
「ありがとう、紺野さんに新垣さん!!」
 美貴は、頭を抱えた。
(…な、なんなんだここは…!!)
 と、その時。

『…最新情報デース!!安倍さんの実のご両親の住所がわかりましタ!!』

 正面の巨大モニターに、ココナッツ娘。のミカが映し出される。
「ど、どこなんですかっ!?」
梨華が、ひとみの膝から立ち上がる。ひとみは少々不満そうな顔をした。
62 名前:第六十九話 投稿日:2003年06月01日(日)09時58分55秒
『北海道の、室蘭デース。…ああっ!!でも急がないと!!』
「え!?」
『安倍さんが昔いた組織の、「粛清部隊」と呼ばれる人たちも…室蘭に向かってるらしい
んデース!!!』
「「「「「「なッ!!!?」」」」」」
その場にいた全員の顔から、血の気が引く。
 なつみの昔いた組織については、全員が話を聞かされている。
「ま、マズいですわ、それは!!万が一、安倍さんがそこにいたとしたら…完璧に殺され
ます!!」
「それに、安倍さんの実のご両親の命も危ないです!!」
「ぜ、全員に緊急招集をかけるわッ!!」
 司令室に、緊張が走った。
63 名前:第六十九話 投稿日:2003年06月01日(日)09時59分30秒

****************************************

 黒装束に、一輪の赤い薔薇。手には深紅のワインが注がれたワイングラス。
「・・・・・・やっぱり、こっちのが落ち着く…。」
 つんく…いや、『赤き薔薇の騎士』はうっとりと呟いた。
「…うっとりしてる場合じゃないんですよ、つんくさん。」
「飯田、『つんく』やない。今の俺は『赤き薔薇の騎士』や!!」
「ハイハイ、それじゃそこの赤きおっさん。」
「んなッ…!?お、おっさ…!?」
「カッコはどうでも良いんで、大人しくしてて下さいね。」
圭織は苛立ちながら、手元の資料に目を落とした。
「…まあまあ、圭織。落ち着けや。」
「・・・・・・無理だよ、裕ちゃん。」
圭織が泣き笑い顔になった。
「…どうしよう。どうしたら良いんだろう…!!圭ちゃんもテンパっちゃってるし…か、
圭織はどうしたら…。」
裕子はため息を吐いて、立ち上がった。
「…ホンマ、成長したなぁ。圭織。」
「・・・・・・。」
「メンバーの前では、そんな弱音吐かなかったもんなぁ。」
「当たり前じゃん。圭織は、リーダーなんだから。」
「それが、成長したって言ってんねん。」
裕子は圭織の頬に触れる。
「泣き叫びたいやろ。皆と一緒にオロオロしたかったやろ。わかんねん、ウチにも。」
「・・・・・・裕ちゃんにもそんな事、あったの?」
「そりゃーあったで〜。…つんくさんこんなだし。頼りにならんし。」
あえて聞かなかったフリをするつんく。
64 名前:第六十九話 投稿日:2003年06月01日(日)10時00分15秒
「圭織。」
裕子は圭織の肩を叩く。

「不安なんて、感じなくてええねん。自分の経験とメンバーの力を信じてりゃええねん。
そんで、全部終わった後に部屋で一人で泣きゃええねん。」

 圭織はふと、思い出した。
 ピンチに陥って、そこから抜け出した翌日…裕子の目は必ずちょっとだけ腫れていた。
「・・・・・・。」
 圭織は口を開きかけて、やめた。
 なんとなく、そこには触れない方が良い気がしたのだ。自分の為に。
「…あの〜、お二人さん。」
「「・・・・・・。」」
二人は冷たい視線を『赤き薔薇の騎士』に注ぐ。
「…実はな、未確認情報入手したんやけど。」
「…何ですか?」
「室蘭にお住まいの、佐藤さんから。『一昨日、ウチの近所の安倍医院って病院の前に女
の子が倒れていた。どうやら背中から血を流してたようだ』…やって。」
「「んなッ!!!」」
裕子と圭織の顔が強張る。
「そ、ソレ確実になっち、実家にいるって事やないかゴルァ!!」
「や、矢口ー!!矢口ぃぃぃぃぃぃぃぃー!!!セスナかヘリ出してー!!外勤みんな室
蘭に向かってー!!!!」
 圭織は半泣きで叫んだ。
 一歩間違えたら、最悪の事態になりそうな予感がしたのであった。
65 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月01日(日)10時00分59秒


 うーむ。赤きおっさんのキレがイマイチ…(泣)
 なっち編、もーすぐ終わります!!そしてら次に来るのは…誰にしようか…(笑)
 そしてあやみき、よーやく出せました…!!

>とこま様
 >旦那は精神が崩壊しているのでは(ーー;)
 近いですね。崩壊の日(汗)そしてなっちピンチだし…。
 がんばります!!どうぞよろしくでっす!!

>token様
 ありがとうございまっす♪
 >いえいえ、爆笑させていただきました。予告通り、シリアスとギャグの2本立て(?)大満足ですYO。
 マジれすかっ!?よかったぁぁー!!ありがとうでっす♪
 >よーし、もっと気合いを入れてテンパるぞ〜!!
 ・・・・・・いや、保田さんは崩壊寸前なので…(大汗)
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>来葉 実様
 いやいやいや、お気になさらないでください!!
 改名なさったんですねー♪うふふ。最初は『ダン様』でしたよねー。覚えておりますっ!!
 なっち編、もうすぐ終わりますが…うふふ。なっち編ラストはもう決まっているのれす♪
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>ななしのよっすぃ〜様
 ありがとうございまっす!!
 なっちママ…あの一連の台詞は、実は私は実際に聞いた事があるのれす。知り合いの方
がしみじみ言ってらっしゃいました。
 >後悔するくらいなら手放すなYO!!
 まさにその通りッ!!そうなんですよねー…しみじみ。
 >無理せずクロイツ様のペースで頑張ってください!
 ありがとうございます!!がんばります!!
66 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月01日(日)10時01分45秒
レスの続きでっす

>はる〜か様
 >なっちも複雑な感情だな・・・難しい所だ。
 そうですねぇ…この葛藤が書きたかったと言うか…(笑)
 >このスレのメインは誰なんだろ〜と考えてま〜す。
 うぐっ!!…い、いしよしです。あくまでもいしよしです。
 うあぁ〜!!ご、ごごごごめんなさいぃぃぃぃぃ〜(泣)見捨てないで下さい〜(汗)
その内、いしよしメインに戻りますのでぇぇぇ〜(大汗)
 がんばりまっす!!どうぞよろしくです!!

>Silence様
 ありがとうございまっす♪
 >自分なんて寝ていたら掃除機持って起こしにくる親が(ry
 ウチの親など、毎朝『愛の往復ビンタ』で起こしてくれます。休日もれす(泣)
 今回もいしよし、バカップルしております。あやみきも。うふふ。
 >赤きおっさんの大活躍(?)にも密かに期待していますね。
 …すみません、今回キレが悪くて…(泣)
 がんばります!!どうぞよろしくっ!!!
67 名前:チップ 投稿日:2003年06月01日(日)13時45分15秒
IT化の弊害…まったくよね…私も去年引越しで変わった自宅の電話番号が
いまだに覚えられませぬ(TーT●)
つーかキタ━━━━川^∀‘从从‘ 。^从━━━━!!!
あややかわいいなぁ…ハッ!でもやっぱりなっちが心配です。続きワクワクです♪
68 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年06月01日(日)15時26分21秒
おひさしぶりです〜クロイツ様。
PCが不調で、しばらく来れませんでした(泣。
つーか!すごいことになってますねぇぇぇ・・・・(大汗。
なっち・・・無事であることを祈ります!
そして、いしよし&やぐごまは相変わらずいちゃいちゃで・・・^^
松浦さん、運命の相手とうとう見つかったようで・・・^^;
何よりです。
では、次回の更新楽しみにしております!
がんばってくださいませ、師匠
応援しております!
69 名前:来葉 実(元チビウオ) 投稿日:2003年06月01日(日)16時20分56秒
どーも!みのりんです(笑)

IT化の弊害・・・。なっち面白い(笑)
私はどちらかといえばそういうの大丈夫なんですよね(爆)

あやみきすごい・・・。つーか松浦さんがすごい。
それに慣れちゃった紺&ニィもある意味すごい(笑)

『ダン』っていうHNはたまたまだったんですよね・・・。若かった(死)
ものすごい勢いで名前変えてきましたからねぇ・・・(ぇ
70 名前:¥1980 投稿日:2003年06月01日(日)20時00分47秒
交信乙ですたー♪
おぉっシリアスな展開になってきましたねぇ。
なっち・・・無事に圭ちゃんに
救ってもらえるといいんですが・・・!!

是非、小川さんと紺野さんでお願いしますw
オガコン!オガコン!
71 名前:悠希 投稿日:2003年06月01日(日)20時05分51秒
はじめまして。いつもROMってましたがレスしてみました。
専属ケーキ屋さんからずっと読んでたんですけど、クロイツさんのいしよしは
いいですねー。

私、個人的には高橋を誰かとカプになってほしいです。
ケーキ屋さんではあまり出番。なかったし。。。
とりあえずがんがってください。
72 名前:Silence 投稿日:2003年06月01日(日)23時04分38秒
更新お疲れ様でした。
なっちと圭ちゃんには悪いんですが、やっぱいしよしいいです。
やっぱいしよし好きなんですよ自分。(w

> うーむ。赤きおっさんのキレがイマイチ…(泣)
そんなことないですよ。『赤きおっさん評論家』(?)の自分は
彼がうっとりしてる画を想像して大爆笑してましたから(w
次回もがんばってくださいね。
73 名前:token 投稿日:2003年06月02日(月)00時01分55秒
更新お疲れさまです。
客観的に見て事態は深刻ですね。なっちピンチが続いています。UFAも、大騒ぎですしね。
でも、今回の表現方法はギャグベースなんですね〜。おまけにバカップルが二組も!
凄いです。テンコ盛りです。一粒で何度も美味しいです。えーと、うまく言えませんが、とにかく
今回も読めて良かったデス。
74 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年06月02日(月)00時28分38秒
更新お疲れ様です!!
なっち編かなり堪能させていただいてます。
↑の終わりが悲しいくらいに(涙)
そして次という言葉に『誰!?誰誰誰!??』とかなりの期待♪
頑張って下さい☆
しかし、便利になりすぎた世の中の罠ですね。
私も家の電話番号と自分の携帯番号以外は全然分かりません(汗)
75 名前:桜乱 投稿日:2003年06月02日(月)00時43分53秒
更新お疲れ様でした。
久々に覗いたんですが、『もうなっちあぶねぇよぉ!』って感じで。
シリアスあり、ムサイおっさんの祈祷の妄想あり、赤きおっさんの空回りあり
もう最高っす!!!!!!!!
今回はあやみきまで出ちゃって。これからも展開が楽しみでっすぅ〜w

しかし、いつも気になる事が1つあるんですよね・・・。
赤きオッサンはいつも何をしてるんだろう・・・自己陶酔?(爆
76 名前:はる〜か 投稿日:2003年06月02日(月)17時07分29秒
いえいえ、悪い意味でこのスレのメインは・・・・って考えたわけじゃないですから。
みんながメインになれるような人たちなのでね。

あやみきですが・・・なんて熱いんでしょ、あややは・・・
いしよしもね・・・いつ何が起こっていても、バカップルと呼ばれる人には、
関係ないんでしょうね(笑 そしてそばで見ている、紺新・・・慣れて良いのかいけないのか。

赤きおっさんはその服きて、何をしたいのかさっぱりわかりません(笑
またなっちの周りで一波乱ありそうですな。今後も楽しみにしております!
77 名前:とこま 投稿日:2003年06月02日(月)19時25分19秒
なっち編がハッピーエンドで終わることを心から願っておりますm(__)m
それにしても紺野さんと新垣さんは見慣れてるのですか・・・(^_^;)
圭ちゃん、壊れてる暇はないですよ。なっちを助けに行かないと(^^♪
78 名前:第七十話 投稿日:2003年06月03日(火)15時07分44秒

 北海道へ向かうメンバーは、圭織、真里、ひとみ、あさ美、麻琴に決定した。
「…良かったんですか?保田さんを置いて来て。」
「良いんだよ。」
不安そうなひとみに、圭織はきっぱり言う。
「…今の圭ちゃんは、いつもの圭ちゃんじゃない。冷静さを欠いてる。」
「そうだね。粛清部隊を皆殺しにしちゃうかも知れない。」
真里も、操縦桿を握りながら真剣な表情で言う。
「え?皆殺しにしないんですか?」
「・・・・・・ヨッスィー、そりゃー当たり前だって。あくまで追い返すだけ、だよ。」
その言葉に、あさ美も複雑そうな顔を見せる。
「…でも、それじゃ…また安倍さんが狙われるかも知れませんわ…。根本的な解決にはな
りません。」
「あ!そうだよね!!…どうするんですか?飯田さん。」
「・・・・・・。」
麻琴も無表情ながら、目線だけであさ美の援護射撃をする。
「…アンタ達ねぇ…圭織を誰だと思ってんの?」
「「「え?」」」
三人が顔を上げると、圭織はウィンクをして見せた。
「何の為に、ハロプロのほとんどのメンバーを置いて来たと思ってんの?」
「「「…あ!!」」」
「…そう。居残り組には、ちゃ〜んと指示を与えてあるのよ。」
 出かける直前、圭織はちゃんと言い残して来た。なつみが前にいた組織の名前と、アジ
トの場所とを。
 真希・梨華・愛・里沙はにっこりと微笑み、四人同時にぐっと親指を立てて見せた。
79 名前:第七十話 投稿日:2003年06月03日(火)15時08分16秒
 それを思い出して、真里が苦笑を漏らす。
「まったく、圭織はこーゆー事には抜け目ないよねー。」
「ちょっと!こーゆー事『には』ってどう言う意味ィ!?圭織は、他の事だって…」
「…あの、質問なんですが。」
珍しく麻琴が口を挟む。
「ん?何?小川。」

「・・・・・・このヘリ、どこに停めるんですか?」

「「「「・・・・・・。」」」」
 全員の視線が、圭織に集まった。
「・・・・・・えええぇっとぉ…。」
 こほん、と一つ咳払いをしてから、圭織は叫んだ。
「北海道は、でっかいどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「限度があるわッ!!!」
真里の鋭いツッコミの直後、ヘリの内部はちょっとしたパニック状態に陥った。
80 名前:第七十話 投稿日:2003年06月03日(火)15時08分50秒

****************************************

 なつみの首筋が、嫌な気配を感じ取る。
「・・・・・・!!!」
「な、なつみちゃん!?」
がばっと起き上がったなつみに、母親は慌てた。
「駄目よ、まだ起き上がっちゃ!!」
そんな静止の声も振り切って、ベッドから飛び降りた。そして一気に部屋から飛び出す。
 母も慌てて部屋から飛び出し、なつみの後を追いかける。
 なつみは玄関まで来て、足を止める。
「ちょっと、なつみちゃ」
「駄目、来ないで!!来ちゃ駄目!!!」
なつみの切羽詰った声に、母親は驚いて立ち止まる。
 次の瞬間。
「・・・・・・伏せて!!!」
なつみは母に飛び掛り、床に転がった。
 ドォォォォォォォォンッ
爆発音と共に、玄関の扉が弾け飛んだ。
「・・・・・・な…!?」
 驚いて、まともな声が出せない母親を置いて、なつみは素早く立ち上がる。そして鋭く
舌打ちをした。

「…見つけたぞ。なつみ。」

扉がなくなった玄関に立っている来訪者の姿に、なつみは苦笑を見せる。
「・・・・・・久しぶりだべ、師匠。三年ぶり、だべか?」
「過去を懐かしんでいる暇はない。」
なつみの苦笑の色が濃くなった。
81 名前:第七十話 投稿日:2003年06月03日(火)15時09分27秒
「…あれだけの長距離の瞬間移動をすれば、居場所がバレる可能性があるとはわかってた
けど…まさか、師匠が来るとは思わなかったべ。」
「我らを見くびるな。お前の消息など、とっくの昔に掴んでいた。」
 なつみは心の中で、舌打ちをした。
(…なんでなっちは、わざわざここに来ちゃったんだべさ…!!!)
 UFAのガードの固さは、天下一品だ。うかつに手を出せば、出した手の方がやられる。
 今までなつみの身を守っていたのは、そのガードの固さだけだった。
「…千載一遇のチャンス、と言うワケだ。」
「・・・・・・。」
「師匠としての、最後の思いやりだ。この俺自らの手で殺してやる。」
「・・・・・・。」
なつみは一瞬だけ、背後に座り込む母親を見た。
(…巻き込めない…!!)
 しかし、逃げられない。
 出口は師匠が塞いでしまっている。
(・・・・・・フルパワーで衝撃波を出して、その勢いに乗って外に出るか…。)
 なつみはギリ、と歯軋りをする。
 背後で母親が見ているのだ。ここで超能力を使えば、自分が娘だとバレてしまう。
 しかし戦いの場所を移さなければ、母親は確実に巻き込まれて死ぬ。
「・・・・・・ッ!!!」
 激しいジレンマの間で…なつみは、決断した。
82 名前:第七十話 投稿日:2003年06月03日(火)15時10分08秒

****************************************

 「ご依頼したいんです…。」
ほろほろと涙を流しながら、梨華は言う。
「…実はわたしの息子が…薬物中毒になってしまったんです。」
 上品な膝丈のスーツに身を包み、純白レース付きのハンカチで目元を拭う梨華。
 ひとみが見たら、抱きしめて放そうとしないであろう。
(…ヨッスィーいなくてよかったよ、本当に。)
 男物のスーツに身を包み、襟に弁護士バッチ(偽物)をつけた真希は、伊達をズリあげ
ながら思う。
「…それで悩んでいたら、こちらの弁護士の後藤さんにおうかがいしましたの。こちらで
は、麻薬密売組織の壊滅を引き受けてくださる、と…!!」
「…こちらの奥様は、復讐を望んでいるのです。息子さんを麻薬漬けにしてしまった組織
への復讐を…!!」
 なかなかシンプルにまとまった応接室で、梨華と真希の目の前に座っていた男は言った。
「わかりました。全力を尽くさせて頂きます。」
「本当ですかッ!!ああ、よかった…!!」
 人当たりの良さそうな笑顔を浮かべた男の手を、梨華はぎゅっと握った。
「ありがとうございます!!」
「いやぁ、ハハハ。お任せください。ウチはプロですから。」
梨華に手を握られて、男はでれでれの笑顔を見せる。
(・・・・・・本当に、ヨッスィーいなくて良かったよ…。)
真希は苦笑する。
83 名前:第七十話 投稿日:2003年06月03日(火)15時10分40秒
「…それで、その組織の名前はおわかりになるんですか?」
「ええ、ええ!!…だけど…実は、一つではないんです…。」
梨華は憂いのある表情で、視線を逸らす。
「え?」
「…提携してる、とでも言うのでしょうか。四つなんです。」
「・・・・・・三つとも、名前はわかるんですか?」
「それはもう!!」
梨華は真剣な表情で言った。

「…『モーニング娘。』に、『ココナッツ娘。』に、『メロン記念日』…それに『カント
リー娘。』ですわ!!!」

男の顔に、困惑の色が浮かぶ。
「…聞いた事ありませんが。」
「なんでも、最近できたばかりの組織だとかで。」
真希が助け舟を出した。
「その四つは、全てを一度に潰さなくてはいけません。どこか一つでも残しておくと、そ
こからまた全て立ち直ってしまう、と言うシステムなんです。」
「…こんな面倒くさい組織を潰すのならば、そちら様のような大きな組織でなくて無理で
すわ!!もう、そちら様に頼むしか…わたしには道がないんです…!!」
「ああ、奥様!しっかりなさってください!!」
 ふらつく梨華を真希が支える。その際、ちょっぴり胸に触れてしまった。
(・・・・・・ヨッスィーには黙っとこ。)
そう思った次の瞬間、男は力強く言った。
「わかりました。おまかせください。」
 梨華と真希は、心の中でガッツポーズを取った。
84 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月03日(火)15時11分19秒


 若奥様梨華ちゃんに、弁護士後藤…ああ、なんかちょっとだけ前作を思い出す格好です
ねっ!!二人とも!!
 それでは、授業いってきます!!!

>チップ様
 IT化の弊害…私もよく悩まされます(泣)
 あやみき、多分次回大暴れしてくれまっす!!!
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>ヒトシズク様
 おおおおお!!!お久しぶりですぅー!!!PCが不調だったんですか…大変でしたねぇ(汗)
 そーなんです。大変な事になってるんですよ(大汗)どーなるのか…それは私にもわかr(ry
 ありがとうございます!!がんばります!!!!

>来葉 実様
 みのりん、こんにちは(爆笑)
 >私はどちらかといえばそういうの大丈夫なんですよね(爆)
 マジですか!?いいなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
 松浦さん、次回がんがってくれます!!またしても爆裂れす!!
 がんばりますので、どうぞよろしくっ!

>¥1980様
 ありがとうございます!!
 圭ちゃん置いてけぼりですが(大汗)、おがこんにはなったみたいれす。
 シリアスとギャグを混ぜ混ぜしつつ、がんばります!!よろしくでっす!!

>悠希様
 はじめましてっ!!おおう!!前作から読んで下さってるんですか!!ありがとうござ
います!!
 高橋さんはですねぇ…実は、超マイナーカップリングで考えております(笑)
 そーいや本当に前作では出番なかったですね(大汗)う〜む。
 がんばります!!どうぞよろしくお願いします!!
85 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月03日(火)15時12分26秒
レスの続きでっす

>Silence様
 ありがとうございます!!
 >やっぱいしよし好きなんですよ自分。(w
 私もれす(笑)ごめんね圭ちゃん…辛いのに目の前でイチャつかせて…。
 >彼がうっとりしてる画を想像して大爆笑してましたから(w
 …たしかのあの図は、想像すると笑えるかも…(笑)
 ありがとうでっす!!がんばります!!

>token様
 ありがとうございます!!
 そうなんです。結構深刻なんです。なっちん所以外はアレですが…(笑)
 ベースがギャグなのは、やっぱ書いてて楽しいので…(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしくっ!!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 堪能して下さってますか?それはよかった☆
 次はですねぇ…んっふふふふふふ。決まりましたよ〜!!!
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>桜乱様
 おお!ちょっとお久しぶりです!!ありがとうございまっす☆
 あやみきは次回、大暴れッ!!(特にあやや)
 >赤きオッサンはいつも何をしてるんだろう・・・自己陶酔?(爆
 その通りでございます。陶酔してない時は放心してます(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしく!!
86 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月03日(火)15時13分05秒
更にレスの続きでっす皆様、ありがとうございます!!

>はる〜か様
 いやいや、悪い意味だとは思ってないれすよ〜(汗)
 それに自分でも思います…いしよしメインなはずなのにぃ、と(大汗)
 >そしてそばで見ている、紺新・・・慣れて良いのかいけないのか。
 慣れないとやってらんないみたいです(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>とこま様
 多分、ハッピーエンドだとは思います(大汗)
 圭ちゃん、室蘭行きメンバーから外されております(笑)だって壊れてますから(汗)
 がんばりますので、どうぞよろしくっ!!!
87 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年06月03日(火)17時50分30秒
おおおぉぉぉ〜!!!!
若奥様梨華ちゃん〜〜〜〜!!!めちゃ可愛い!!!(爆。
そして、弁護士ごっちんも・・・
あ〜よっすぃ〜がいたら間違いなく梨華ちゃんを連れて逃げてたでしょうね(笑。
なっち、めちゃめちゃ気になります!!!
あぁ・・・どうなるのかな・・・
今日、塾のテストなのに・・・(汗。
では、次回の更新楽しみに待っております!
がんばってください、師匠♪
88 名前:Silence 投稿日:2003年06月03日(火)19時23分55秒
更新お疲れ様です。
北海道に来ましたね。うちまで来てくれないかな?(w
安倍さんピンチですね。こりゃあ目が離せないです。
それよりも笑顔を浮かべた男。梨華ちゃんの手を…
(うらやましいが石ヲタの本能? (w

それで例のおっさんまた短編で使わせてもらっていいですか?
(一応許可願い出させてもらいました。(w
89 名前:とこま 投稿日:2003年06月03日(火)21時14分00秒
若奥様梨華ちゃん!いい響きだ〜(^^♪
弁護士のごっちんもやぐっちゃんが見たら惚れ直すでしょう(*^_^*)
90 名前:はる〜か 投稿日:2003年06月03日(火)22時41分25秒
ついになっちの所で戦闘が・・・いきなり窮地に追いやられているし。
もう、勝利とかこれにはないですね。無事でいてください。

若奥様・・・かわいい・・きっと手にとられたとき、よっすぃがいたら・・・
商談どころじゃないですなきっと(笑
ごっちんもその事は伝えない方がいいです。身のためです。
91 名前:token 投稿日:2003年06月03日(火)22時55分29秒
お忙しい中、更新お疲れさまです。
ついに梨華ちゃんも外回り!後藤さん役得ですね。そして、なっち何をする気でしょう?
ワクワクして待ってますよ。

そうそう、赤きおっさんブームに便乗して、私も思いついたことがあるんですYO。
例の衣装は誰が用意してるのでしょうか?秘書のりんねさんは、経費の無駄とか言って
絶対やってくれなさそうですし、すると、おっさん自ら指にチクチク針を刺しながら縫っ
ているのでしょうか?それでたまに指の出血を見て、そのまま倒れたりして。ヘヘヘ。
すいません。今夜も少しテンパってまして妄想が止まりましぇ〜ん!
   
92 名前:第七十一話 投稿日:2003年06月04日(水)19時35分28秒

 UFA、司令室。
『メロン記念日、準備完了しました!!』
『ココナッツ娘。もスタンバイOKよ〜ん♪』
『カントリー娘。もいつでも大丈夫ですわ!!』
「了解しました、モーニング娘。も先程準備が整いました!!」
連絡を受けた梨華は、くるりと背後を振り返る。
「中澤さん、準備完了です!!」
「よっしゃ。」
裕子はこきこきと肩を鳴らした。
「いや〜、ココに立つのも久々や。」
懐かしそうに目を細め、司令室を見渡し…そしてきりっと顔を引き締めた。
「…石川。作戦要員全員に回線繋いで。」
「了解!!…作戦要員全員への通信回線、開通しました!」
その梨華の声と同時に、全員の目の前に裕子の映ったウィンドウが開く。裕子はこほん、
と一つ咳払いをした。
「…まずはココナッツ娘。、ミカ!『組織』の最新情報はあるか?」
『はいっ!!』
ミカもきりっとした笑顔で言う。
『中澤さんの言ってた通りデース!!敵は、組織の総力を挙げてこちらに向かって来て
いマース!!具体的な戦闘員の数は…モーニング娘。に五十、カントリー娘。に二十五、
メロン記念日に三十五、ココナッツ娘。に二十デース!!』
『んあー。どうやら、ごとーが流した偽情報を信頼してくれたみたいだね。』
その言葉に、メロン記念日、村田めぐみも口を開く。
『そうだねぇ。それにしても、総勢百三十人、かぁ…しかも全員が超能力者。それじゃ、
組織のアジトに戦闘員はほとんど残ってないって事になるねぇ。』
93 名前:第七十一話 投稿日:2003年06月04日(水)19時36分41秒
「…潜入している保田さんから連絡です!!アジトに残ってるのは、警備員を除いて全
員が非戦闘員だそうです!!そして警備員も、それほどの使い手ではなさそうだ、と。」
梨華の報告の声に、裕子はニヤリと笑った。
「…よーし!!作戦の最終確認するでぇー!!」
その裕子の声と共に、里沙が手元のキーボードをすばやく操作する。すると、全員の目
の前にもう一枚ウィンドウが開いた。
 そこには、作戦の手順が書かれていた。それを追って、裕子が説明を始める。
「最初から整理するで?…ウチらは向こうさんに、ハロプロの事を大掛かりな麻薬密売
組織だと説明した。わざわざ、偽の情報まで情報屋に流してな。
 そして、向こうさんはまんまと引っかかった。抱えとる超能力者全員を使って、総力
戦を挑んで来とる。ウチらは新垣家が税金対策の為に都内に所有しとる建物に、それぞ
れ散らばって、そいつらを迎え撃つんや。…せやけど、殺したりしちゃあかんで?あく
まで全員『ひっとらえる』んや。
 そうしてる間に、向こうさんに潜入してる圭ちゃん・高橋がアジトを壊滅させておく。
…あとは、超能力者全員を別々の施設にバラけさす。これが、作戦内容や。」
裕子はくるりと背後を振り返る。
「…ってなワケです。わかりましたか?つんくさん。」
「うむ。わかった。」
薔薇をくわえた男は、神妙に頷いてからすくっと立ち上がる。
「…それでは俺は、部屋で布団を頭から被って震えながら朗報を待とう!!」
「そーしてください。下手に動き回られても邪魔なんで。」
94 名前:第七十一話 投稿日:2003年06月04日(水)19時37分13秒
「諸君!!健闘を祈る!!」
「つんくさんに言われなくてもちゃんと戦いますから。安心して隠れててください。」
 つんくは、小走りで司令室から出て行った。
「・・・・・・。」
 深いため息を吐いてから、裕子は気を取り直したように叫ぶ。

「江戸川区『ココナッツ娘。』に待機中の、アヤカ、ミカ、みっちゃん、あっちゃん!!」
『『『『はい!!!』』』』
「練馬区『カントリー娘。』に待機中の、りんね、あさみ、里田、辻!!」
『『『『はい!!!』』』』
「杉並区『メロン記念日』に待機中の、斉藤、村田、大谷、柴田、加護!!」
『『『『『はい!!!』』』』』
「…で、新宿区『モーニング娘。』に待機中の、後藤、石川、新垣、松浦、藤本…それに、
中澤!!」
『『『「「はい!!!」」』』』

 『居残り組』全員の声を聞いて、裕子はもう一度ニヤリと笑う。
「…気合入れるで?がんばっていきま──」
『ッしょい!!!!!』
 全員の声が、一つになった。
95 名前:第七十一話 投稿日:2003年06月04日(水)19時38分04秒

****************************************

 「…食らえ!!!」
なつみは、母の見ている前で衝撃波を繰り出した。
「未熟な。」
師匠は事も無げに、その衝撃波を消滅させようと手をかざす。
 しかし、すぐさま異変を感じ取って…背後に飛んだ。
 師匠の判断は正しかった。その衝撃波は、何かに触れた瞬間に大爆発を起こすようにコ
ントロールされていたのだ。
 衝撃波は、玄関を通り抜けて門に触れた所で、爆発を起こした。
 ドォォォォォォォン…。
 自らの放った衝撃波が起こした爆発音を聞きながら…なつみは外に駆け出した。
 驚いて目を見開く母を、振り向かずに。
「…一端に、小細工を使うようになりおって!!」
「なっちが師匠のもとを離れてから、なっちはいろんな事を覚えたんだべ。」
師匠の口元がゆがむ。
「…ほほぅ。せいぜい見せてもらおうじゃないか!!その成果とやらを!!!」
「言われるまでもないべさ!!」
 なつみは人差し指で師匠を指差す。その指先から、一条の光が発射した。師匠は難なく
その光を避ける。
 光が命中した先は、例外なく溶け出した。
「…扱えるようになったか、それが!!」
喜びとも驚きとも取れる言葉を発し、今度は師匠が人差し指を出す。
「しかし、甘い!!甘いぞなつみ!!」
なつみは身構え、飛び上がろうとした。…その時。
 ズキンッ
「!!!」
 背中が痛んだ。痛みが、なつみの集中力を奪う。
96 名前:第七十一話 投稿日:2003年06月04日(水)19時40分49秒
 そんななつみ目掛けて、光の束が襲い掛かった。
「…くっ!!!」
なつみは地面に転がりながら、それを避ける。
 転がると同時に、背中を激痛が襲う。
「うあぁ!!!」
なつみは叫んで、そのまま地面に倒れこんだ。
(…まずい!!かすった!!!)
 しかも、ちょうど傷口の上を。
 鋭く激しい痛みが、なつみの背中を駆け回る。
「…痛…ッ!!痛いよぉ…ッ!!!」
小声で呻き、なつみは空を見上げる。
 至近距離に、師匠が見えた。
 なつみの背中を、冷たい汗が流れる。

 殺される。

「口ほどにもない。意外と、あっけなく終わりそうだな。」
「・・・・・・。」
なつみは何も言えない。声が出ないのだ。
「我が弟子よ。見損なったぞ。そんなに弱いとは。」
「…し…かたないっしょ?な…なっちは、け、怪我してるんだから。」
「怪我を言い訳にするとは。無様だぞ、なつみ。」
 なつみは歯を食いしばる。
(…やっぱ、殺されるんだなぁ。なっち。)
 師匠を精一杯にらみつけながらも、なつみの心の中は穏やかだった。
(・・・・・・でもまぁ、最後におとうさんとおかあさんに会えたし。)
「…これで、終わりだ。」
 師匠のてのひらが、見えた。
 昔はこれが怖くて怖くてしょうがなかった。
(思い残す事は、ない…かな。)
97 名前:第七十一話 投稿日:2003年06月04日(水)19時41分50秒
 なつみはすっと目を閉じる。
(楽しい事、たくさんあったし。…『組織』にいた時は、考えられないような幸福を味わ
えたし。なっちは色んなものを手に入れたからなぁ。
 …友達も仲間も・・・・・・恋人も、)
 そう思った、次の瞬間…一人の人物の顔が浮かんだ。
『…あなた、誰?』
 それは、初めて出会った時の彼女。
 怯えたような表情で、なつみの事をおっかなびっくり見ていた彼女。
『もう、止めないからね?』
 次は、想いが通じ合った時の彼女。
 真剣な顔で、ともすれば冗談になってしまいそうななつみの告白を受け止めてくれた時
の彼女。
 なつみは、ぎゅっと唇を噛んだ。
(…死ねない!!まだ、死にたくない!!!)
 強く噛みすぎた為、唇が切れて血が流れ出す。
(だってなっち、圭ちゃんだけはあきらめられない!!!)
なつみの全身が、オレンジ色に光りだす。
「…おとなしく死ね、なつみ!!」
「嫌だべさッ!!」
 激痛が走る身体を起こそうと苦戦する。その間に師匠は、てのひらに集まった力を解放
しようと集中を始めた。
(圭ちゃん!!)
 そう叫んだ、その時。
 ずごっ
「・・・・・・・うおっ!!!?」
 拳大の石が師匠の頭に命中し、左方向に向かって倒れた。
「!?」
なつみが驚いて、右側を見る。
 そこにいたのは…

「さ、紗耶香ぁ!?」

 そこには、にこにこ笑顔の市井紗耶香が立っていた。
98 名前:第七十一話 投稿日:2003年06月04日(水)19時42分56秒

****************************************

 美貴は、バクバクと自己主張する心臓にむかって言う。
(…落ち着け。落ち着けってば。)
 しかし、心臓は言う事を聞かない。
 当然だ。何故なら、これが美貴の初陣なのだから。
「…みきたん?」
「・・・・・・えっ?」
亜弥に声をかけられて、美貴はびくっとなる。
「みきたん、どしたの?緊張してるの?」
「え?う、うん。まぁ…。」
「あ、そっか。みきたん初めてだもんね?」
亜弥は美貴に近づいて、ぎゅっと手を握った。
「だいじょーぶっ!!みきたんは絶対大丈夫!!いざとなったら亜弥が、命をかけてでも
守るし♪」
「・・・・・・いや、あの、それは…。」
「だってみきたんは、亜弥の運命の人なんだもん!!」
亜弥は、美貴にぎゅっと抱きつく。
「大好きよ、みきたん♪」
「・・・・・・。」
「…みきたんは?」
「・・・・・・。」
美貴は答えられなかった。

 実は美貴には他に、片想いの好きな人がいるのだ。

 しかし、亜弥の事も嫌いなわけではない。ずっと片想いをしているので、亜弥の向けて
くれる『好き好きビーム』が心地よくもあるのだ。
99 名前:第七十一話 投稿日:2003年06月04日(水)19時43分27秒
「…あ、あやたん。」
「なぁに?みきたんっ!!」
「・・・・・・。」
 また、黙ってしまう。
 美貴は、自分自身に苛立った。
(…あたし、すごい嫌なヤツだ…!!)
 自分のずるさに、吐き気がする。要するに自分は、亜弥を都合良い存在として扱ってい
るのだ。亜弥のひたむきで純粋で一途な想いの上に、どっかりとあぐらをかいているのだ。
 美貴はごくりと唾をのむ。
「・・・・・・あの、ね?」
「うん!!」
 亜弥はわくわくと、美貴の次の言葉を待つ。
「あたし、実は…」

『…五十名の超能力者、敷地内に入りました!!』

 梨華の声で、亜弥の表情が一変する。
「来た!!」
すっくと立ち上がり、亜弥は美貴に背中を見せる。
「お話は、また後で。ね?ダーリン♪」
美貴も慌てて立ち上がる。
 そんな美貴に、亜弥は背伸びをして頬にキス。
「…初陣、がんばろうね!!みきたん!!」
「・・・・・・。」
 美貴は頬を押さえて、目をぱちぱちと瞬かせた。
 心臓の鼓動が、更に速くなっていた。
100 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月04日(水)19時44分00秒


 今回は結構大量ですねぇ♪うふふ♪
 あやみき…みきたんがなんだかすごく書いてて楽しいです(笑)

>ヒトシズク様
 弁護士ごっちんは、伊達眼鏡がポイントです(爆笑)
 >あ〜よっすぃ〜がいたら間違いなく梨華ちゃんを連れて逃げてたでしょうね(笑。
川 ‘〜‘)||<だから室蘭に連れてったの。
 飯田さんの選択は正しかったみたいです(笑)
 塾のテスト大丈夫でしたか〜!?
 ありがとうございます!!がんばります!!

>Silence様
 ありがとうございます!!
 >北海道に来ましたね。うちまで来てくれないかな?(w
 おお!!北海道にお住まいなんですかっ!!!いいなぁ〜…。
 >それで例のおっさんまた短編で使わせてもらっていいですか?
 ええっ!?書いてくださるんですか!!!?
 どーぞどーぞどーぞッ!!!つーかむしろ楽しみにしております!!!
 がんばります!!どうぞよろしく♪

>とこま様
 良い響きでしょう〜?んっふふふふふふふ!!!
 >弁護士のごっちんもやぐっちゃんが見たら惚れ直すでしょう(*^_^*)
( *´ Д `)<そうかな…♪やぐっつぁんの前でやってみよっかな
 矢口さんはテレまくりそうですねぇ〜♪
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす!!
101 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月04日(水)19時44分38秒
レスの続きでっす

>はる〜か様
 すみません。今回もちょっぴり窮地ななっちさん(大汗)
 >もう、勝利とかこれにはないですね。無事でいてください。
(●´ー`)<ありがとうだべさ
 >商談どころじゃないですなきっと(笑
 血の雨が振る事でしょうね、きっと(爆笑)後藤さんの件も…。
 ありがとうございます!!がんばります!!

>token様
 ありがとうございます!!
 なっち、思い切りました。バレてもかまわない、と腹を決めたみたいです。
 >例の衣装は誰が用意してるのでしょうか?秘書のりんねさんは、経費の無駄とか言って
 >絶対やってくれなさそうですし、すると、おっさん自ら指にチクチク針を刺しながら縫っ
 >ているのでしょうか?それでたまに指の出血を見て、そのまま倒れたりして。ヘヘヘ。
 それすごいナイスです!!あっはははははははははは!!!!目に浮かびます!!!
 いつか、どこかでそのネタ使わせて頂いてよろしいですか!?
 おもしろ過ぎます!!!
 がんばりますので、どうぞよろしくっ♪
102 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年06月04日(水)21時06分16秒
更新乙です。
中澤姉さんがかっけ〜!!
存在力がありますねぇ。
何だか自分まで『ついていきます!』と言ってしまいそうです(w
北海道も東京も目が離せないですねぇ。
次回更新も楽しみに待ってまっす☆
103 名前:来葉 実 投稿日:2003年06月04日(水)21時46分15秒
こっちの世界につながってませんでした(涙)

あやみき大好きです(笑)
片思いとは・・・?わからん・・・。

なっちががんばってますが、このままクロイツさんもがんばってください(笑)
104 名前:token 投稿日:2003年06月04日(水)23時04分45秒
連日の更新お疲れさまです。
まさかここで紗耶香が出てくるなんて!しかも拳大の石!!で、なっちの師匠の超能力者をあっさり倒すとは
紗耶香かっけー。ともかくなっちが無事で良かった良かった。

>いつか、どこかでそのネタ使わせて頂いてよろしいですか!?
もちろんですとも。笑っていただけて嬉しいですYO。

105 名前:Silence 投稿日:2003年06月05日(木)16時14分24秒
更新お疲れ様でした。
>「…それでは俺は、部屋で布団を頭から被って震えながら朗報を待とう!!」
ゲホゲホ(咳き込み)赤きおっさん面白すぎ。おもわず夜食の
たこ焼きを喉に詰まらせてしまったです。(w

北海道いいとこですよ。室蘭生まれの友人は安倍さん、妹さんのことを
結構よく聞かせてくれます。(別に頼んでないのにさ(w

おっさん使用許可(?)ありがとうございます。さっそく載せさせてもらう
ことにしました。(もう、載せちゃいました(w
106 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月05日(木)19時50分43秒
まだこの駄小説続いてたんだ…
107 名前:はる〜か 投稿日:2003年06月05日(木)22時37分05秒
やばい、ほんとに窮地に追い込まれてる(滝汗
そしてとんでもない人物がやってきた・・・これからどういう展開に。

あやみきの関係が・・なんか意味深なミキティーの発言が気になります。
このあたり大きく変わりそうなので、今後も注目してます!
108 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年06月05日(木)22時58分21秒
いやはや、なんともすごいことになりましたね〜・・・
意外なことに市井さん登場にかなりびびりました(苦笑。
今後どうなるか、楽しみです♪
ではでは〜私もつんくさんと同じように布団にもぐりこんで更新お待ちしています(笑。
がんばってくださいませ、師匠!!!

P・S  テストはまぁまぁ出来ました(汗。ご心配かけました〜
109 名前:第七十二話 投稿日:2003年06月06日(金)14時25分18秒

 驚くなつみに、紗耶香は笑顔のまま言った。
「なっち、自分の事思い出してみなよ。なっちも物理的攻撃は苦手じゃん。私思うんだけ
どさー、それってやっぱ超能力に頼ってるせいだよ。ほら、なんてゆーの?パソコンとか
携帯で漢字の変換してると、だんだん文章書くときに漢字が思い出せなくなる、みたいな?」
「・・・・・・た、たしかにそうなんだけど…てゆーかそうじゃなくて…。」
なつみは、ぱちぱちと目を瞬かせる。
「…なんで紗耶香がここにいるんだべさ!?」
「オイオイ。冷たいなぁなっち。」
紗耶香は苦笑する。
「修行の旅の第一歩として、ヒグマと格闘しようかと思って北海道来たんだよ。そしたら
UFAから、室蘭でなっちがピンチかも、とか連絡が来てさぁ。」
「…そ、それで来てくれたんだべか。」
なつみが安堵の表情を見せた、その時。
「・・・・・・うっ。」
「「!!!」」
師匠が起き上がろうとしている。なつみと紗耶香は身構え…そして、外を見て愕然とした。
 十人くらいの黒装束の軍団が、こちらに向かって来ている。
「な、なんだあいつら!!」
「・・・・・・粛清部隊だべさ。どうやら『組織』は、本格的になっちを殺したいみたい
だべ…。」
「って事は、アレ全員超能力者か?」
「もちろん。…しかも、対能力者用に特別に訓練された人たちだべ。…一人や二人…三人
くらいならまだしも、あんなにいるとなると…もしかしたらなっち、敵わないかも…。」
110 名前:第七十二話 投稿日:2003年06月06日(金)14時26分51秒
なつみの焦りの表情を見て、紗耶香はぽつりと言った。
「・・・・・・あの、なっち?」
「なんだべさ。」

「私、超能力者じゃないんだけど?」
「あ。」

なつみは背中の激痛をこらえて立ち上がる。
「…なんとかなるかもだべさ!!あいつらも多分物理的攻撃には弱いはず!!」
「オッケーオッケー!!それなら私の得意分野ッ!!!」
その、次の瞬間。
 バラバラバラバラ…
「「え!?」」
爆風と共に、ものすごい音が空から降って来る。
 なつみとさやか、それに粛清部隊と師匠も空を見上げる。
「・・・・・・ヘリ?」
 なつみの呟きの直後、ヘリから二人の人物がロープにつかまって落ちてきた。
「いえーい!!間に合ったー!!」
「・・・・・・。」
陽気に叫ぶ金髪の男前に、無表情なままの寡黙な男前。
 吉澤ひとみに小川麻琴である。
「ヨッスィー!!小川!!」
 すると、ひとみと麻琴の前にウィンドウが開いた。そこには、圭織が映っている。
111 名前:第七十二話 投稿日:2003年06月06日(金)14時27分32秒
『…それじゃ、二人とも!圭織達はどっかコレ止められる場所探すから!!』
「ほーい♪」
 それだけ言い残すと、ヘリは遠ざかって行った。
「か、カッコイイ登場だなぁ、吉澤に小川。」
「でっしょぉ〜!?あたしもやってみたかったんスよ、ヘリから登場♪な、小川?」
「・・・・・・私もです。」
「み、みんなそれ所じゃないべさ!!」
 四人はふと、粛清部隊の方を向いた。
「…ま、何にせよ…あたしらが来たんだからもう大丈夫!!ですよ。」
「言ってくれるじゃんか、吉澤。」
「・・・・・・ハッタリにならないよう、頑張ります。」
「何気にお前も自信満々かよ、小川。」
 顔を見合わせてちょっと微笑み…四人はそれぞれ、武器を取った。
112 名前:第七十二話 投稿日:2003年06月06日(金)14時28分17秒

****************************************

 希美の召還した水が、侵入者達に襲い掛かる。
「目を覚ますのれす!!こんな事、本当はしたくないんれしょう!?ののにはわかってい
るのれす!!」
 衝撃波が、希美のすぐ右側で炸裂する。それと同時に希美の右頬がぴっと切れた。
「大丈夫!?辻ちゃん!!」
「大丈夫なのれす。かすり傷れすから。…それよりも。」
まいの問いに、希美は不敵な微笑を浮かべた。
「…動揺してるのれす。」
「え?」
「ホラ、あの侵入者を見てみてくらさい。」
 まいの目には一瞬、さっきまでと何の変化もないように見えた。
 しかし、その次の瞬間。
「…!!」
まいは自分の目を疑った。
 一番小さな侵入者…多分、五歳くらいの子供の目から涙が溢れていた。
「・・・・・・!!」
「ね?」
 希美はすばやく真言を唱えて、結界を張る。
「…それに、攻撃の勢いもだんだん弱くなって来ているのれす。」
「本当だ…狙いが甘くなってる…。」
 最初は、攻撃にあきらかに殺意があった。しかし今はほとんど感じられない。
「…里田さん。出番れす。」
「え?」
「得意れすよね?『交渉』。
 …多分、この中にココに侵入して来たヤツらのリーダーがいるはずれす。」
 まいはやっと納得が行った。
 ほとんど戦う力を持たないまいが、最前線に出された意味が。
「…まかせて。それなら私の得意分野よ!!」
「その意気れす!!」
113 名前:第七十二話 投稿日:2003年06月06日(金)14時28分50秒
 まいは、一歩前に踏み出した。

「リーダーは誰!?出てきて!!話がしたいの!!」

 侵入者の間に、動揺が広がった。
 しかし、一人だけ動揺の色が見えない人物がいる。
(…こいつね!!リーダーは!!)
 まいは確信を持ち、一歩一歩踏みしめながらその人物に近付いて行った。
 震える足に、叱咤をしながら。
「・・・・・・取り引きがしたいの。乗る気はない?」
「・・・・・・。」
「悪い話じゃないと思うわ。私にとっても、あなたにとっても。」
 希美は、侵入者達に視線を走らせた。
(…ざっと見て十五人、ってトコれすか。…侵入して来た総数が二十五人らから…りんね
さんとあさみさんの所に十人れすか。)
 希美は内心、少し焦った。
 りんねは護身術を少々使え、あさみも剣術が少し使える。しかし、今見た所では侵入者
の戦闘能力のレベルはかなり高い。それに付け加えて、彼らは超能力も使えるのだ。
(里田さん、急いれくらさい!!早く助っ人に行かなくちゃ…りんねさん達の命が危ない
のれす!!)
 そんな希美の内心を知ってか知らずか、まいは優雅に微笑みながら交渉を続けていた。
「私どもはあなた達に、もっと良い環境の施設を紹介する事が出来るんです。今の『組織』、
居て楽しいですか?…ああ、そこのお嬢ちゃん泣かないで。わかるわ、辛いのね。ですか
ら私どもは…」
114 名前:第七十二話 投稿日:2003年06月06日(金)14時29分24秒

****************************************

 「…ののから入電です!!『カントリー娘。』に侵入して来た三十五名、全員が投降し
たそうです!!」
「よっしゃ!!!さすがや!!秘書部隊カントリー娘。の底力!!」
裕子はにやっと笑って、梨華に向かって叫ぶ。
「カントリー娘。に通信や!!作戦続行!!りんねとあさみは、それぞれ『メロン記念日』
と『ココナッツ娘。』に向かえ!んで、そっちの侵入者たちも説得するんや!!辻と里田
はそのまま待機。投降して来たヤツらを見張っとけ!!」
「了解しました!!」
そしてふと、巨大モニターに目を戻す。
「・・・・・・しっかしごっつぁん。相変わらず激しいな〜…。」
「松浦さんと藤本さんも、すごいですね…。」
里沙もぽつりと呟く。
 巨大モニターに映った三人は、片っ端から侵入者をブチのめして眠らせていた。
『んあ〜!!』
『てりゃーッ!!』
『…はぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!』
 そんな声と共に三人が動くと、その倍以上の人数が宙を舞う。一人につき一撃で気絶さ
せている所がますますすごい。
 そんな三人に、里沙は目を輝かせた。
「うわぁ、『チャー○ーズ・エンジェ○』みたーいっ!!」
「はっはっは。新垣さん。伏字を使うとはなかなかやるのぅ。」
「基本ですからねっ!まゆげビーム☆」
 うふふあははと笑い合い、ふと気付く。

「「ブチのめしちゃ駄目じゃん。」」

 にわかに、二人は慌てた。
115 名前:第七十二話 投稿日:2003年06月06日(金)14時30分25秒
「な、なにしとんねんお前ら!!」
『んあ?何って、侵入者倒してるんだよ?』
「あああああああっ!!もう!!最初に言ったやろ!?『ひっとらえろ』って!!」
『えぇ〜?それって、気絶させてふん縛れって意味じゃなかったんですかぁ?』
「違ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁう!!!オイ藤本!!アンタも止めや!!」
『…すみません。後藤さんも松浦さんも自信満々だったんで、つい釣られちゃって…。』
『もう!みきたん!!あややの事は「ハニー」か「あやたん」だって言ってるでしょぉ!?』
『ご、ごめん、あやたん。でもやっぱり…中澤さんに対しては…。』
『みきたんってば真面目なんだからぁ!!…そんな所も大好き☆』
『・・・・・・いや、だからその…。』
「うああああああああッ!!この非常時になにしとんねん!!アンタらはっ!!」
『…す、すみません…。』
 思わず九十度に頭を下げる美貴。
「…いや、ウチ、藤本は悪ぅないと思うんやけどな…問題は松浦やと思うんやけどな…。
 って、それより!!説得や説得!!…ええい!!もう!!ウチがしたるから回線開けぇ!!!」
 忙しい梨華に代わって、里沙が回線を開いた。
 裕子は神妙な顔で、侵入者に向かって言った。
「えー…諸君。ウチらはアンタらの敵やない。むしろ味方や。」
『嘘吐けぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!』
 まだ残っていた全員が、裕子に対して突っ込む。
「・・・・・・そーやな…やっぱあそこまでブチのめしといてコレってのは、説得力あら
へん…。」
116 名前:第七十二話 投稿日:2003年06月06日(金)14時31分50秒
『んあー。だからさ、もう面倒くさいし、全員気絶させちゃおうよ。』
「なッ!?オイごっちん!!」
『あ、それ名案ですねっ!!後藤さん♪』
「ちょっと待て松浦ぁ!!」
真希と亜弥は笑顔で頷き合っている。
「…ど、どうするんですかぁ…?中澤さぁん…。」
半泣きになっている里沙に、裕子はちょっと悩んでからキッパリ言った。

「・・・・・・ごっちんの案、採用。」

『いよっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ごとー暴れるぞぉぉぉぉぉ♪』
『はーい!!あややもめーいっぱいやっちゃいまーす!!』
『…ああ、良いんだろうか…。コレで本当に良いんだろうかッ!!!』
 裕子はふっと遠い目をして、呟いた。
「…ま、ええか。結果オーライっちゅーし。」
「…オーライなんですか…?」
 里沙の問いに、裕子は何も答えなかった。
117 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月06日(金)14時32分25秒


 はちゃめちゃになっておりますね(大汗)
 しかし、最近あまあま書いてないなー…。このどたばた済んだら、嫌っちゅー程書きます(爆笑)
 次回更新は、来週月曜日か火曜日になります。…火曜日になる可能性、大です(泣)

>匿名匿名希望様
 >中澤姉さんがかっけ〜!!
 いやいやいや、現実の中澤姉さんに比べたら、足元にも及びません(大汗)
 ヘキサゴンの彼女はすごかった…!!
 >北海道も東京も目が離せないですねぇ。
 東京もすげぇ事になっております(笑)とくにごっちんが(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>来葉 実様
 >片思いとは・・・?わからん・・・。
 このゴタゴタ済んでから、ちょっとずつ出して行くつもりです♪
 今回のミキティは本当に苦労人になってしまいますた(大汗)
 ありがとうございます!!がんばりますね!!

>token様
 ありがとうございます!!
 紗耶香さん、UFAの時に放置されっぱなしでしたからね(大汗)
 ごめんなさい、の意味を込めてのかっけぇ再登場にしてみました(笑)
 >もちろんですとも。笑っていただけて嬉しいですYO。
 わーい♪許可いただけましたので、使わせて頂きますねっ!!
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす!!
118 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月06日(金)14時32分59秒
レスのつづきでっす

>Silence様
 ありがとうございます!!
 >ゲホゲホ(咳き込み)赤きおっさん面白すぎ。おもわず夜食の
 >たこ焼きを喉に詰まらせてしまったです。(w
(;^▽^)つЦ<だ、大丈夫ですか!?お水お水っ!!
 北海道…一度行ってみたいのれす♪
 おお!!赤きおっさん使って頂けましたか!!わーい♪読ませて頂きます!!
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす!!

>はる〜か様
 大丈夫です!!反撃開始です!!
 >あやみきの関係が・・なんか意味深なミキティーの発言が気になります。
 そうですねぇ…ミキティには色々と悩んで頂こうかと思ってます。
 ありがとうございます!!そう言って頂けると嬉しいです!!
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>ヒトシズク様
 反撃開始です♪何気に里田さん活躍中♪
 >意外なことに市井さん登場にかなりびびりました(苦笑。
 マジれすか!?わーい♪(←オイ)
 あ、テストできたみたいで良かったです♪
 ありがとうございます!!がんばりますねっ!!
119 名前:token 投稿日:2003年06月06日(金)22時12分31秒
更新お疲れ様です。
>このどたばた済んだら、嫌っちゅー程書きます
おおっ、それではその時が来たら、嫌っちゅー程読めるのですね。楽しみです。
またお腹一杯になるまで読ませていただきますよ。

今回もあちこちで大笑いさせていただきました。UFAは愉快な人たちの集まりなんですね。

あっ、そうそう。世の中にはカラヤン好きと同じぐらいカラヤン嫌いがいるそうですよ。
では、お忙しいでしょうけど頑張ってください。
120 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年06月06日(金)22時49分54秒
師匠、更新お疲れ様です!
いや〜ごっちん&あやや&みきたんを見て何かすかーっとしてるヒトシズクです(笑。
ははは、おもろいことになってますねぇ〜^^
こーゆーのすっごい好きなんでめちゃ楽しいです♪
ではでは、今後のあまあまも期待しながら・・・・
師匠、これからも頑張ってくださいませ。応援しております!!!
121 名前:謎の人 投稿日:2003年06月06日(金)23時47分47秒
お久しぶりです。またROMってました(殴

藤本さん外勤一の常識人(w

あーいしよしも好きだけど、最近他のキャラに目が行ってしまうのは
罪ですか?
メロンの出番が気になる今日この頃の謎の人でした
122 名前:とこま 投稿日:2003年06月07日(土)00時25分32秒
中澤姉さん、カッコいい!・・・と思ったら・・・(^_^;)
良いのかな(-_-;)
戦闘中でも甘甘なあやみきヽ(^o^)丿♪
123 名前:来葉 実 投稿日:2003年06月07日(土)09時52分14秒
藤本さんは常識人ですね(笑)
中澤姐さん、アバウトな所が好きです(爆)

後藤さんはもう・・・(笑)あまり飛ばしすぎちゃあダメっすよ(笑)
124 名前:はる〜か 投稿日:2003年06月07日(土)10時34分38秒
今回もいろんな所で大変なことになってますね(笑
北海道組はこれからいい感じ。ヘリをどこに駐機させたか気になりますw

さてはて、居残り組外勤もすごい事を・・・
ま、あの3人には無理でしょうね、手加減してひっとらえるなんて(笑
まさしく、チャー○ーズ・エンジェ○ですな。というわけで、ひっとらえではなく、気絶・・
なんでも、このどたばたが終わった後は・・・・楽しみです。がんばってください。
125 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年06月07日(土)16時53分26秒
更新乙です☆
ごっちん達&姉さん最高!!!! 
しかしヘキサゴンの姉さんは本当にすごかったですよね。
かっけ〜っと思いますたよ。
『結果おーらい』姉大好き!
よしヲタだったはずなのに・・・ここのを読むと分からなくなってきます(w
126 名前:蒼乃 投稿日:2003年06月07日(土)23時25分06秒
ヒトシズク様、更新お疲れ様です。
ご無沙汰しております。諸事情によりネットから離れざるを得ませんでしたが、
3スレ目ですか。おめでとうございます。もうすごいとしか言えません!
・・・しばらくリハビリ期間もらっていいですか(^^;
なっちの行先、ミキティの想い人、その他バカップルの今後、色々と気になります。
とりあえず、リハビリを急がないと。
127 名前:蒼乃 投稿日:2003年06月07日(土)23時30分11秒
ああ、バカッ、僕のバカッ、クロイツ様、申し訳ございません。
ひらに、ひらにご容赦を〜ッ!
・・・・・・リハビリの前に、逝って来ます。
クロイツ様、本当に、もう・・・・・・m(_ _)m
128 名前:Silence 投稿日:2003年06月08日(日)14時55分09秒
更新お疲れ様です。
おもしろいです。甘い展開も好きなんですけどドタバタギャグギャグ
な展開も大好きなんですよ。(w
中澤さん、後藤さんが大暴れでしたね。
次回もお忙しいみたいですけどがんばってくださいね。
129 名前:プチひとむ 投稿日:2003年06月10日(火)02時06分43秒
クロイツさま、お久しぶりですっっ!!!!!!(爆)
うぅぅぅぅぅ久々に、カキコできましたぁぁ。。。
遅くなりましたが、3スレ目おめでとうございますぅぅ!!!!!!!
ここ一ヶ月ぐらい、バイトと忙しい学校の実習…はぁ地獄でした………。
時間があいてしまったので1から読もうと思ってます。
はぁまだ課題が終わってないんで、それを終えなければ…。
130 名前:第七十三話 投稿日:2003年06月10日(火)15時13分25秒

 『組織』に潜入し、警備員を全員眠らせた圭と愛。
 二人は目の前に立ちふさがるものを見て…思わず目を点にした。
「・・・・・・罠か?これは。」
「・・・・・・罠、なんでしょうかねぇ…。」
 二人の目の前に立ちはだかったモノ…それは、ザルと棒と紐。
「せ、世界一古典的な罠やわ〜…。」
「つーかすっげぇナメられてるわね。アタシら。」
「鶏並みにナメられとるわ〜。」
二人はとりあえず、その罠をまたいでみた。
「「・・・・・・。」」
 そして顔を見合わせる。
「…なんも、起こらなかったですね。」
「…超能力でなんか仕掛けてあるかとも思ったんだけど。」
「…ナメられとるわ〜。」
二人は、気配を消すのをやめた。そして靴音まで鳴らしながら暗い廊下を歩く。
 そうしている内に、見つけた。
 木製の、まるで一昔前のトイレのドアのような扉を。

『総裁室』

「・・・・・・エラそうな表札掲げてる割に、ショボい扉ね。」
「保田さぁん…タカハシ、なんか切なくなって来ましたぁ。」
愛は最早泣き声である。
 圭はため息を吐いた。
 ショボいのは、この扉だけではない。建物全体が限りなくショボいのだ。
 圭はこめかみを押さえる。
「・・・・・・こんなショボい建物の組織に、なっちはずっと脅かされて来たってのかい。」
「…もしかしたら建物はショボいけど、組織としてはショボくないんじゃないですか?」
「…そうであって欲しいわね。…てゆーかそうじゃなければアタシ、キレるかも。」
「うわ〜。巻き込まないで下さいね〜。」
131 名前:第七十三話 投稿日:2003年06月10日(火)15時13分56秒
愛はそう言ってから、おもむろにショボい扉を蹴り開けた。そして、二人同時にドドドっ
と部屋の中になだれ込む。
 ショボい扉には似つかわしくない、豪華な室内。
 大きな執務机に、黒い大きな椅子。
 そこに座っている小柄な老人…間違いない。UFAで見せられた資料にあった、『組織』
の総裁だ。
 それを確認した直後、圭はナイフを光らせながら叫んだ。
「いたわね総裁!!アンタの悪事もここまでよ。」
「お命、頂戴ッ!!」
「…いや、高橋。命は貰わないから。」
「あ、スミマセン。なんとなくノリと勢いで…。」
すると老人は、驚愕の表情を見せた。
「…き、貴様ら!!何故ここまでたどり着けた!?」
「・・・・・・いや、何故って…。」
「結構簡単やった気が…。」
老人は拳を震わせる。
「罠があったはずだ!!我らが誇る、最高の技術を駆使して張った罠が!!」
「「・・・・・・。」」
「まさか!!アレを乗り越えて来たのか!?貴様らは!!」
「・・・・・・アタシらが乗り越えたのは、かなり原始的かつ最低水準の罠だけなんだけ
ど?」
「他に罠なんてありましたっけ?」
老人は全身を震わせていた。

「あっただろう!!我らが最高の罠…ザルと棒と紐の罠が!!!」

「「・・・・・・。」」
二人は、疲れた表情を同時に浮かべた。そして、愛が動く。
 つかつかと歩いて老人に近付き、頭を平手でぺしっと叩く。
「うひゃあ。」
 老人は気絶した。
 圭は通信機に向かって言う。
「・・・・・・えー、『組織』、たった今壊滅しました。」
132 名前:第七十三話 投稿日:2003年06月10日(火)15時15分17秒

****************************************

 迎えに来た真里とあさ美が持ってきた、新しい制服を着る。
(粛清部隊、弱過ぎだべさ、)
 半ば呆れ気味にそう思った。そのくらい、粛清部隊は弱かった。ひとみなど『弾丸、せっ
かくいっぱい持って来たのに全然使えなかった』と膨れていたくらいだ。
「まったく…あんなのにずっと怯えて暮らしてたなんて。なっち馬鹿みたいだべ。」
 ぽつりと言うと、笑いがこみ上げて来る。
 粛清部隊は追い返した。UFAからの情報だと、『組織』は壊滅したらしい。
 あさ美が言うには、実質的には三ヶ月前に崩壊してたも同然だったそうだ。前の総裁が
急死し、権力争いが起き…その時、本当に能力のある者は全員死んでしまっていたらしい。
 ひとみと麻琴が一旦ヘリに帰り、真里とあさ美が車で迎えに来るまでの間に少し考えて
いた。
(…結局なっちは、幽霊に怯えてる子供みたいなモンだったんだべか。)
 実態はない。だけど『きっと出会ったら何か怖い事をされるのだろう』と言う言い伝え
を信じて怯えていた。それを考えると、ますます笑いがこみ上げる。
 なつみはふと、部屋を見渡す。
「・・・・・・。」
 両親の寝室。
 それと同時に、母親の顔を思い出した。
 怯えたような、母の顔。
「・・・・・・よしっ。」
 背中は、まだ痛い。しかし、もうここにはいられない。
 苦労して着替え終わったなつみは、姿見に映る自分を見て苦笑した。
「…なんて顔してるんだべ、なっちは。」
 泣きそうな、辛そうな顔に無理矢理笑みを浮かべる。
133 名前:第七十三話 投稿日:2003年06月10日(火)15時15分50秒
『なっちの笑顔は、天使の微笑みね。』
 圭の、その言葉を思い出す。
「・・・・・・圭ちゃん。」
 胸が熱くなった。
 頭を振る。今は圭を思い出してはいけない。ますます泣きたくなってしまうから。
 頬をピシャリと叩いて、勢い良く部屋から出る。
「おっまたせー!さ、帰るべ帰るべー!!」
 なつみは大股で、玄関へと急いだ。
 靴を履き、くるりと振り返ると同時に深々と頭を下げる。
「お世話になりました!!」
 怖くて顔が見れない。…いや、母の顔を見るのが怖いのではない。自分がちゃんと笑え
ているのかどうかが不安なのだ。
「本当に、玄関とか壊しちゃってすみませんでした。」
「・・・・・・。」
「それじゃっ!!」
なつみはやっぱり、母の顔を見ずに背中を向ける。そして、車へと大股で近付いた。
 まるで、逃げるように。
 真里、あさ美…それに、ずっと残っていた紗耶香までもが、車の外でなつみを待ってい
る。
「…安倍さん、良いんですか?」
あさ美の言葉に、なつみは笑顔で首を振った。
「良いんだべ。」
「で、でも…。」
「…なっちは、もうここには二度と来ない。だから良いんだべ。」
「・・・・・・。」
あさ美は黙る事しかできない。真里は不安そうな表情をし、紗耶香は無表情だった。
134 名前:第七十三話 投稿日:2003年06月10日(火)15時16分29秒
「さ、帰るべ。」
 なつみが車に乗り込もうとした、その時。

「…待って、なつみ!!」

 なつみの体が硬直した。
「…わかってた。本当は最初からわかってたの!!」
「・・・・・・。」
「なつみ…ごめんなさい!!私は本当に弱くて…ごめんなさい!!!」
 真里とあさ美が、不安げな目線を交し合う。
「本当は、受け止めてあげなくちゃいけなかったのよね…一緒にいてあげなきゃいけなかっ
たのよね!!一番苦しんでいたのは、なつみ自身だったのよね!!!」
「あ、安倍さ…。」
うつむいたなつみの表情は、誰にも見えない。
 しばらく、あたりに母親の泣き声だけが響いた。
 否応なしに緊張が漂う。
「・・・・・・なっちのいた、施設に…。」
 緊張を破ったのは、なつみの声だった。
 何の感情も含まないような、それでいてとても暖かい声音。
「え?」
「なっちのいた施設には、なつみって名前の子供が…二人いたんです。」
「「「!?」」」
真里とあさ美と紗耶香が目を見開く。
「一人はなっちで、もう一人は…とっても泣き虫で、甘えん坊の子。」
「・・・・・・。」
 なつみは顔を上げて、振り返った。
 天使の微笑み。
 その笑顔を見た者、全てがそんな言葉を思い浮かべるだろう。それ程清らかで優しい笑
顔。
 しかし、その場に圭がいたのならこう確実にこう言うはずだ。
 『アレは、精一杯無理してる時の笑顔よ。』、と。
 そんな笑顔で、なつみは続けた。

「…いつかまた会ったら、伝えておきます。おかあさんのその言葉。」
135 名前:第七十三話 投稿日:2003年06月10日(火)15時17分52秒

****************************************

 車で、しばらく走った頃。
「・・・・・・安倍さん!!!」
 あさ美はなつみに抱きついた。
「うおっ!?な、なんだべさっ!?」
「・・・・・・ッ!!!」
 あさ美は、涙を流していた。
 両の目から、まるで滝のように。
「紺野ぉ、泣くなよぉ。」
「ら、らって…!!らって!!」
「ははは、紺野、ののちゃんみたいになってるべ。」
「ひぃっく…あぅ、えぅ…!!安倍さん!!安倍さぁん!!」
「はいはい、なんだべさ?」
あさ美は涙を嗚咽を上げながら言う。
「よかったんですか…ッ!?アレで本当に…本当に良かったんですの!?」
「なーに言ってんだべ。良かったに決まってるべ。」
「でも…でも!!!」
なつみは、あさ美の背中をさすった。
「良いんだべ。なっちのお家は、UFAなんだべ。」
「・・・・・・ッ!!!」
あさ美は、なつみの顔を見た。
 そして、涙を流しながらも微笑んで見せた。

「…おかえりなさい、安倍さん。」

なつみは、あさ美を抱きしめた。
136 名前:第七十三話 投稿日:2003年06月10日(火)15時18分29秒
「・・・・・・オイ、矢口。」
「…な、んだよぉ。」
「運転、代わろうか?」
「…だ、大丈夫だよッ!!何言ってんだよ!!」
「マジで大丈夫なのか?事故起こすなよ?」
真里は紗耶香をきっとにらみ付ける。
「馬鹿にすんなぁ!!…って、え?」
紗耶香は鏡を真里に向けて持っていた。
 映し出されたのは、大量の涙を流す自分の顔。
「・・・・・・本当に前見えてんのか?それで。」
「・・・・・・。」
紗耶香はふっと微笑み、真里の頭をぽんぽんと叩いた。
「あそこのパーキングエリアで、一旦休憩にしよう。」
「・・・・・・。」
「休憩終わったら、運転代わるからさ。」
「・・・・・・。」
真里は、無言でうなずいた。
137 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月10日(火)15時19分04秒


 はいっ!!更新です!!これでなっち編終わりです!!…手早く終わらせすぎました…。
 つーか現在、学校です。隣には、娘。嫌いの友達が…(爆笑)
 チャレンジャー・クロイツ!!!

>token様
 ありがとうございます!!
 次回はいろんなカップルのいろんなイチャイチャを書く予定でございます♪
 >世の中にはカラヤン好きと同じぐらいカラヤン嫌いがいるそうですよ。
 お、恐れ多い…(大汗)…ありがとうございます!!
 本当に嬉しいです!!読んで下さってる方がいらっしゃる限り、頑張ります!!

>ヒトシズク様
 ありがとうございまっす♪
 >こーゆーのすっごい好きなんでめちゃ楽しいです♪
 それは良かった♪嬉しいでっす!!
 頑張りますので、どうぞよろしくっ!!

>謎の人様
 おおっ!お久しぶりです!!!
 >藤本さん外勤一の常識人(w
 そうなんですよ(笑)やっぱ常識的なのが圭ちゃんだけだと苦しいんで…(爆笑)
 >メロンの出番が気になる今日この頃の謎の人でした
 ご、ごごごごめんなさい(大汗)
 次回、大谷さん&柴田さんは出演予定です!!
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす!!

>とこま様
 中澤さんもけっこーノリと勢いの人になっちゃってますね(大汗)
 >戦闘中でも甘甘なあやみきヽ(^o^)丿♪
 松浦さんが一方的にあまあまな気も致しますが…(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくお願いします!!
138 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月10日(火)15時20分13秒
レスの続きでっす

>来葉 実様
 アバウトな中澤さん、何気に自分でもお気に入りです(爆笑)
 後藤さんは…どうだったんでしょぉねぇ(笑)
 次回かその次くらいに、やぐごまといちーちゃんが再会する予定でございます!!
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす!!

>はる〜か様
 >北海道組はこれからいい感じ。ヘリをどこに駐機させたか気になりますw
 近所の牧場にとめたんだそうです。牛さん大迷惑(爆笑)
 >なんでも、このどたばたが終わった後は・・・・楽しみです。がんばってください。
 えへへへへ。いしよし・大柴は次回確実に出す予定でございます!!
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 ヘキサゴンの中澤さん…マジすごかったですよね…。圭ちゃんのかわいらしさも最高でしたが(笑)
 >よしヲタだったはずなのに・・・ここのを読むと分からなくなってきます(w
 そう言っていただけると嬉しいです♪ありがとうございます!!
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす!!

>蒼乃様
 お久しぶりです♪いやいや、お気になさらないでください〜♪大丈夫です!!
 >3スレ目ですか。おめでとうございます。もうすごいとしか言えません!
 ありがとうございます!!これも皆、読者様のおかげでございます!!
 がんばりますので、どうぞよろしく!!
139 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月10日(火)15時21分33秒
さらにレスの続きでっす
皆様、ありがとうございます!!

>Silence様
 ありがとうございます!!
 いやぁ、そう言って下さると本当に嬉しいです!!
 今回は保田さんと高橋さんが…(笑)
 がんばりまっす!!どうぞよろしくです♪

>プチひとむ様
 お久しぶりです〜!!
 >遅くなりましたが、3スレ目おめでとうございますぅぅ!!!!!!!
 ありがとうございます!!皆様のおかげでございます!!感謝感激です
 >ここ一ヶ月ぐらい、バイトと忙しい学校の実習…はぁ地獄でした………。
 おおう!!お疲れ様です。私も最近忙しいんですよぅ(泣)
 >はぁまだ課題が終わってないんで、それを終えなければ…。
 お体大丈夫ですか〜?無理なさらないでくださいっ!!
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす!!
140 名前:来葉 実 投稿日:2003年06月10日(火)21時00分27秒
この後はやぐごまな予感・・・。

なっちありがとう!!!そしてソロもがんばってくれ!!!
もちろん娘。もね(笑)

忙しさ120%ですがこのあともついていきます!!!がんばってくださ〜い!!!
141 名前:token 投稿日:2003年06月10日(火)21時54分53秒
お忙しい中、更新お疲れ様です。
学校からですか。実を言うと私カミングアウトしていません。(きっぱり)
だもんで、側に人がいると更新もレスも出来ないんです。ヘタレですから。

なっち、頑張ったねー。お疲れさま。いつかお母さんと和解(?)出来るといいですね。
さ〜て『組織』も片づいたことですし、いよいよ皆さんお待ちかねの、あまあまでしょうか。
期待しております。無理せず、頑張ってくださいね。
142 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年06月10日(火)22時16分07秒
お〜やっと終わりましたか〜^^
いや〜平和が一番っすね!やっぱり(笑。
なっち編、泣きそうになりました・・・・なっちぃぃぃ〜!!!!

今後とも楽しみに更新お待ちしております!
頑張ってください、師匠♪
応援してます!!!
143 名前:はる〜か 投稿日:2003年06月11日(水)06時46分37秒
学校からの更新お疲れさまです。
しかも隣には・・・バレたら危険な状態になる予感。

なるほど、牧場に・・・牛さんにしてみれば大迷惑ですな(笑
そして今回でサクっと騒動がおさまりましたね。
なっちの言葉には感動しましたよ。お母さんといつかは普通に会話してほしいです。
周りの面々も・・・涙涙ですな。良かった良かった。

次回からは平和が訪れそうで、甘い関係が見られそうで楽しみです。
144 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年06月11日(水)08時16分09秒
更新お疲れ様でした。
なっち編かなり堪能させていただきました(ぺこり)
なっち、あんた頑張った!私は涙ぐんでいましたよ!!
次会う時には本当の笑顔で会話できるといね。

次回更新も楽しみになっています。

学校からの更新かっけー!!!!!
145 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年06月11日(水)08時18分14秒
あが!!
日本語間違えマシタ・・・
>次回更新楽しみになっています。
         ↑
         ま
あぁ・・・ニホンゴムズカシイネ

ごめんなさい。
146 名前:謎の人 投稿日:2003年06月11日(水)10時26分33秒
更新お疲れ様です!!
ああぁ組織って・・・そんなに単純に壊滅していいんすか?(w
罠もどこかで聞いたような・・・

メロンキタ―――ッ!!
次回も楽しみにしています
147 名前:名無子 投稿日:2003年06月11日(水)13時36分53秒
ちっちゃくさやまり!
紗耶香はホントに真里ちゃんを見守ってますね。
やぐごまと同じくらいさやまりも好きなので、
おたがいが納得がいく別れになるといいですね。
148 名前:本庄 投稿日:2003年06月11日(水)15時01分33秒
なぁっちぃぃぃ・…(号泣)
あんたほんまにええ娘やわぁ。
もう涙で画面がみえないっすよ…。

でもそんな中にもギャグが効いてていい調味料になってますね!
>「あっただろう!!我らが最高の罠…ザルと棒と紐の罠が!!!」
…大爆笑ですた。総裁さん最高です。

「愛という名の調味料に憎しみという名の隠し味」BYうちのオカン
という言葉をなぜか思い出しますたわ…。
149 名前:とこま 投稿日:2003年06月11日(水)19時20分20秒
なっち・・・(T_T)
辛かっただろうに・・・
ハッピーエンドで終わって良かったっす(^^)
150 名前:Silence 投稿日:2003年06月12日(木)12時14分06秒
更新お疲れ様です。
>ザルと棒と紐の罠
最高。(w きっと自分なら逆に考えすぎて引っかかりますね。
そこに石川さんの写真なんかがあったら(ry
にしても、ギャグと感動をどうじに表現なさるとは流石は
クロイツさんです。(尊敬
お忙しいようですが無理なさらないでくださいね。
151 名前:第七十四話 投稿日:2003年06月12日(木)21時06分43秒

 梨華は、図書室の視聴コーナーにいた。
 ここではドラマや映画のビデオやDVDも見れるが、過去の戦闘の映像も見れるのだ。
「・・・・・・。」
 梨華が見ているのは、戦闘の映像…『安倍・市井・吉澤・小川VS粛清部隊』と言うタ
イトルがつけられたものだ。
 ヘッドホンを耳につけ、それを見る梨華。その表情は果てしなく険しい。
 そこに通りがかった柴田あゆみは、驚きの表情を浮かべる。
「梨華ちゃん?何見てるの?」
「…昨日の。ひとみちゃんのヤツ。」
「ああ、あれね。」
振り返りもせずに画面にかぶりつく『親友』に、あゆみは言った。
「でもさー、アレって見てもあんま面白くなくない?粛清部隊弱すぎだったし。それほど
派手に戦ってないし。」
「・・・・・・。」
「…って、聞いてないね。ま、梨華ちゃんにとっては旦那が出てるビデオだから、楽しい
だろーけど。」
あゆみはそう言うなり、梨華の隣のブースに座る。そしてまだラベルの貼られていないD
VDを再生し始めた。
 梨華は、あゆみにおかまいなしに画面を睨む。
『…あ!安倍さん!危ない!!』
 ひとみがなつみに抱きついて、地面に転がる。
『…痛ッ!!』
負傷している背中が地面にあたったらしく、なつみが痛がる。
『あっ…ご、ごめんなさい。』
『いや…大丈夫だべさ。それよりも、ありがとうヨッスィー!』
『いえ、そんな…それより背中、大丈夫ですか?』
『だいじょーぶ!!だべさ♪』
「・・・・・・。」
梨華の眉毛が、微妙に八の字になる。
152 名前:第七十四話 投稿日:2003年06月12日(木)21時07分26秒
『…安倍さん、危ないですからあたしの背後に隠れてて下さい。』
『大丈夫だべさ!なっちも戦えるべ!』
『ですけど、あいつらは対超能力者用に鍛えてあるんですよ?危険です!』
『…たしかにそうだけど…。』
「・・・・・・。」
今度は、逆八の字に跳ね上がった。
 そして、極めつけ。

『安倍さんは、あたしが守りますから。』

 優しい笑顔。優しい声。よく知っている、その口調。
「・・・・・・。」
梨華は勢い良く停止ボタンを押し、がたっと立ち上がった。
「ん?梨華ちゃん、どしたの?」
「・・・・・・なんでもない。」
梨華は挨拶もなしに、視聴コーナーから退出して行った。
「?」
首をひねりながらも、あゆみは視線を画面に戻す。
 映し出されているのは、雅恵。
 あゆみが見ているのも、昨日の戦闘の映像だった。
『でやッ!!』
掛け声と共に、鎖が宙を舞う。
『うわっ!』
『ぎゃあ!!』
鎖が触れると、黒装束の侵入者達は跳ね飛ばされる。
 それを操る雅恵の横顔。
(・・・・・・かっこいい。)
あゆみは、梨華の様子がおかしかった事も忘れて見入る。と、そこに。
「あゆー?ここにいんのー?」
「うひゃっ!!」
 驚いて、飛び上がりながらも停止ボタンを押すあゆみ。
「・・・・・・ま、ままままマサオ!!」
「…何そんなにビビってんの?」
「い、いや、別に…。」
しどろもどろなあゆみに、雅恵は言う。
153 名前:第七十四話 投稿日:2003年06月12日(木)21時08分03秒
「何見てたの?」
「・・・・・・。」
「なんだよ、あゆ。顔真っ赤だよ?」
あゆみは頬を押さえる。てのひらに、熱い感触。
「AVでも見てたの?」
「違うッ!!マサオと一緒にすんなッ!!」
「ヒデェ!!私最近は見てないし!!」
「・・・・・・最近は?」
雅恵はしまった、と口を閉ざす。
「…そ、それよりさ、何見てたんだよ。」
誤魔化しの意味もあって、雅恵はリモコンを取り上げる。
「ああっ!!駄目!!」
「私にも見せてよ。」
「駄目だってばぁ!!」
「ほい、再生。」
「きゃー!!嫌ー!!」
あゆみが顔を覆った直後、画面に一人の人物が映った。
 雅恵の、戦う姿が。
「・・・・・・私?」
「…あああ〜…だから嫌だって言ったのにぃ〜…。」
雅恵の顔も、真っ赤に染まる。
 停止ボタンを押して、しばし黙る。
「「・・・・・・。」」
 照れくさい空気が漂った。
「…なんで、見てたの?」
「・・・・・・。」
「ねえ、なんで?」
あゆみは観念したように口を開く。

「・・・・・・かっこよかった、から…。」

 雅恵はすっと、あゆみの手を握る。あゆみもそれを握り返す。
 真っ赤な顔で手を握り合い、しかし目線を逸らす二人。
 それを目撃した、村田めぐみは。
「…二人して、宇宙人でも呼んでるのぉ?」
 今日も、メルヘンだった。
154 名前:第七十四話 投稿日:2003年06月12日(木)21時09分38秒

****************************************

 最近、UFAに契約を取り付けようとやって来る営業マンが増えた。
「…ですから、今このコピー機を導入して頂くと、このキティちゃんのぬいぐるみをプレ
ゼントすると言うキャンペーンをやっているんですよ。」
 かなりの美形だ。営業マンには不釣合いな、まるでホストのような髪型をしているが、
それが全然不恰好に見えない。むしろ彼のかっこよさを引き出している。
 そんな美形のにーちゃんの目の前に座った裕子は、不機嫌な表情を隠さない。
「いらん。」
「そ、そんな事おっしゃらないで…キティちゃんのぬいぐるみがつくんですよ?」
「せやから、いらんゆーてるやろ。」
裕子は足を組みかえる。
「…ったく、こっちを女所帯だと思ってナメるのもえーかげんにせーよ。」
「な、ナメるだなんて!!そんな事は全然ありませんよ!!」
「いーや、ナメとる。…その証拠に、あんたみたいな顔だけの営業マンをよこしとるやな
いか。ナメとるわ、あんたの会社。」
美形のにーちゃんは言葉に詰まった。
「悪いけど、ウチは美形ごときじゃ動かされんで。他あたってや。」
「あうぅ〜…。」
男は、応接室からつまみ出された。
 ぱんぱん、とスーツの埃を落としながら呟く。
「…なんでだろう…。いつもは女の人は、僕が相手だと絶対契約してくれるのに…。」
 相手が悪かった。なんせ、一筋縄ではいかない女の代名詞・中澤裕子だったのだから。
 涙が浮かんだ目元を、ぐしっとこする。
155 名前:第七十四話 投稿日:2003年06月12日(木)21時10分32秒
「!?」
 彼は、自分の目を疑った。

 天使がいる。

 輝く金色の髪。彫りの深い、整った顔立ち。きらきらと輝く瞳。
 その天使のごとき美少女は、廊下にあぐらをかいて座り込んでいた。更に男のごとき豪
快さで、一心不乱にカップ麺をすすっていた。 
 その天使の名は『吉澤ひとみ』と言うのだが、もちろん彼はそんな事は知らない。
「・・・・・・ん?」
カップ麺に全神経を集中していたひとみだが、そのあまりにも熱い視線に気がついた。
 目が、合う。
かなりの美形だと言う事に気付き、ひとみは恥ずかしげに頬を染めて立ち上がる。
「・・・・・・だ、誰…?」
「・・・・・・あ、僕…こ、こういう者ですが…。」
 彼は震える手で、名詞を差し出した。ひとみはそれをまじまじと見つめる。
「…じ、実は、コピー機を導入していただきたいな、と思ってやって来たんです!!」
「は、はぁ…。」
「今なら、キティちゃんのぬいぐるみも付いて来るんですっ!!」
「ほ、ほぉ…。」
「い、いかがですかっ!?導入しませんかっ!?」
「でも、中澤さんを通してもらわないと…。」
「・・・・・・断られました。」
美形のにーちゃんの美しい顔に、哀愁が漂い始める。
「…そ、そうなんですか…。」
「でも、契約取れないと僕…会社に帰れなくて…。」
「えっ?」
「か、課長になんて言われるか…。」
彼は本格的に涙ぐみ始めていた。
 これは、演技ではない。
 天使のような美少女に出会ってしまった為(彼は本気で天使だと信じている為)、悩み
相談のような気持ちでしゃべっているのだ。
156 名前:第七十四話 投稿日:2003年06月12日(木)21時11分25秒
「…わかってるんです。僕、仕事できなくて…顔だけなんだって。」
「そ、そんな。」
「ずっと、成績も悪かったし…大学も、ギリギリの成績で…お情けで卒業できたようなモ
ンだし…だから、契約取れないとまた課長に嫌味言われるかも…。」
「・・・・・・。」
 ひとみの胸が、ちょっぴりきゅんっとなった。
 と、その時。

「いりません。」

「「へ!?」」
ひとみと美形のにーちゃんの間に、一人の少女が割り込んだ。
 梨華である。
「いりませんので、お引き取り下さい。」
「え…?で、でも…。」
「いりませんので。コピーなら既に別の会社と契約してますので。」
その口調は冷たく、その顔に浮かべられた笑顔は恐ろしい程に美しい。
「ですから、お帰り下さい。」
「ちょ、ちょっと梨華ちゃ…」
文句を言おうとしたひとみだったが、梨華の笑顔を見て口を閉ざす。
(・・・・・・怖ッ!!!)
 そう。果てしなく怖かった。
「さあ、お帰りはあちらです。」
「えぇ…っ!?あ、あの、お話だけでも…」
「必要ありません。」
 梨華はUFAから、美形のにーちゃんをつまみ出した。
 そして、くるりと振り向いてひとみを見る。
157 名前:第七十四話 投稿日:2003年06月12日(木)21時12分18秒
「ひとみちゃん?」
「・・・・・・はイ。」
思いっきり声が裏返った。
「…言い訳を聞くわ。さ、言ってみて。」
「う…あ…えっと…。」
ひとみの全身から、汗が噴出す。
 梨華が、怒っている。それも、いまだかつてなく。
「・・・・・・な、なんつーか…あたし、言い訳できる程日本語のボキャブラリーがない
んだよねぇ〜。あはっ!あははははっ!!」
「《それなら、ロシア語ででも良いわよ?》」
「うぐっ!!」
冷静にロシア語で返されて、ひとみは口を閉ざした。
「・・・・・・ひとみちゃん。」
「・・・・・・。」
「…飽きたの?わたしに。」
「ち、違ッ!!!それだけは絶対違うッ!!!」
梨華はひとみに、背中を向けた。

「・・・・・・浮気者。」

 それだけ言い残して、梨華は駆け出した。
 ぴきっと固まっていたひとみだったが…はたと正気に返って、叫ぶ。
「ちょっと待ってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!誤解ッ!!誤解だからぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 そうしてから、もう梨華の背中が見えなくなっている事に気付いたひとみ。全速力で駆
け出した。
158 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月12日(木)21時13分14秒


 うーむ。あまあまになる予定だったのに…(大汗)石川さんの怒り方、書いてて怖かっ
たです。
 一番の被害者は誰だ!?ちなみに美形のにーちゃん、姉の会社に実際にやって来たらし
い営業マンがモデルです(爆笑)

>来葉 実様
 やぐごま&いちーちゃんは次回に出演決定です。あと、なちけいも
 >忙しさ120%ですがこのあともついていきます!!!がんばってくださ〜い!!!
 ありがとうございます!!お忙しいんですか?大丈夫ですか〜?
 お体に気をつけて下さいませ♪
 私もがんばります!!どうぞよろしく!!

>token様
 ありがとうございます!!
 >実を言うと私カミングアウトしていません。(きっぱり)
 私も、カミングアウトする気はさらさらなかったのれす。
 18歳の時、友人たちと飲んでて酔っ払って『石川梨華は女神!!』と絶叫してヲタバ
レしたのれす。その翌日から私の娘。好きは、かなり有名になってしまいますた…(号泣)
 >さ〜て『組織』も片づいたことですし、いよいよ皆さんお待ちかねの、あまあまでしょうか。
 ・・・・・・期待に答えられなくてスミマセン…(大汗)こんな事になってしもうて…。
 が、がんばります!!あまあまにできるようにがんばりますので、どうぞよろしく!!

>ヒトシズク様
 >いや〜平和が一番っすね!やっぱり(笑。
 平和な中で、すげぇ事になっちゃっててごめんなさい…(大汗)
 なっち編、楽しんで頂けたみたいでよかったです♪
 ありがとうございます!!がんばりますッ!!
159 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月12日(木)21時13分58秒
レスの続きでっす

>はる〜か様
 ありがとうございます!!
 >しかも隣には・・・バレたら危険な状態になる予感。
 そうですねぇ…友人は私が小説書いてるなんて、夢にも思ってないでしょうからねぇ…。
 >なっちの言葉には感動しましたよ。お母さんといつかは普通に会話してほしいです。
 >周りの面々も・・・涙涙ですな。良かった良かった。
 そう言って頂けると、すっごく嬉しいですー!!よかったー!!
 なっちのこの言葉、なっち編を思いついた時からずっと決めてたんですYO!!
 しかし…せっかくなっち戻って来たのにこのいしよし…(泣)ごめんなさいー!!
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 >なっち編かなり堪能させていただきました(ぺこり)
 よかったー!!それだったら本当に良かったですー!!!
 なっち編のなっち書いてる時は、なちヲタに戻ってましたよ(笑)
 がんばりますねっ!!どうぞよろしくでっす!!
 P.S.誤字脱字、私もよくやりますのでお気になさらないでください♪

>謎の人様
 ありがとうございます!!
 >メロンキタ―――ッ!!
 期待して下さってたのに、あんま出せなくてごめんなさい…。・゚・(ノД`)・゚・。
 斉藤さん出てないし…(大泣)
 がんばりますので、どうぞよろしくっ!!

>名無子様
 さやまりは、やっぱきっちり決着つけたいなって思って出させて頂きました♪
 喜んで頂けたみたいでよかったですー♪
 次回、やぐごまにいちーちゃんがご対面です!!
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす!!
160 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月12日(木)21時15分11秒
更にレスの続きですレスいっぱいだー!!わーい
皆様、ありがとうございます!!!

>本庄様
 >あんたほんまにええ娘やわぁ。
(●´ー`)<ありがとう、だべさ♪
 総裁さんは、とことんアホになっていただきました(笑)
 あの罠、見てるだけで和みませんか?なんか。
 >「愛という名の調味料に憎しみという名の隠し味」BYうちのオカン
 お母様素敵ッ!!!なんて素敵なお母様!!!
 その言葉、いつか使わせて頂いても良いですか?(笑)
 がんばります!!よろしくです!!

>とこま様
 なっちの素朴さと暖かさを、前面に出したくて…その結果、ああなりました(笑)
 次回は圭ちゃんといろいろ会話して頂く予定ですので♪
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>Silence様
 ありがとうございます!!
 >そこに石川さんの写真なんかがあったら(ry
 それ、私も絶対ひっかかります(爆笑)
 お褒めのお言葉、本当に嬉しいです!!ありがとうございます!!
 がんばりますねっ!!どうぞよろしくお願いします!!
161 名前:チップ 投稿日:2003年06月12日(木)21時32分54秒
おぉ!石川さん怖い!ってゆーか天使って……爆笑しました(ヨッチィホントゴメンネ)
なっちも無事に終わってソロも決まって…なっちおめでとう(´ー`●)
なんかこれ読んでたらフッとロシア語が気になって、本見たら
ロシア語で『あなたは誰ですか?』は『キー?』だと書いてありました。…短っ!
ってか猿?…あぁ、ヨッチィに『キー?』って聞かれてみたい(爆
162 名前:タロイモ 投稿日:2003年06月12日(木)21時40分04秒
更新お疲れ様ですクロイツ様。
今回はコピー機のおまけのキティちゃんにはまってしまいました。
柴ちゃんもかわいかったけど、梨華ちゃんの怖い笑顔にノックアウトです!
ひーちゃんには悪いけど、まだまだ梨華ちゃんの機嫌が直りませんように(笑)
163 名前:token 投稿日:2003年06月12日(木)22時42分09秒
更新お疲れ様です。
『あぐらをかいてカップ麺をすする天使』想像すると笑いが込み上げて来ます。それも持続性のやつが。
私以前は、メロンをそれ程注目していなかったんですけど、ここのお話を読んだり、ライブDVDを見たりで
最近、メロンがプチ・マイブームなんですYO。いきなり V なんてやりだして。ヲタバレ近いかも。
いきなりのあまあまの大量摂取は身体に毒ですから。じっくり堪能させていただきますYO!
164 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年06月13日(金)00時37分55秒
更新お疲れ様です。
そうです。よっすぃ〜は天使です。
カップラーメンがよく似合う天使です(爆笑)
今度はいしよしでいいんでしょうか?
よしヲタ&いしよしヲタの私はすでに画面にかぶりつきです(w
そして怒った梨華ちゃんに激しく萌☆
165 名前:関西弁Checkman 投稿日:2003年06月13日(金)07時32分14秒
せやから→そやから

細かい事を言ってスマソ
166 名前:名無子 投稿日:2003年06月13日(金)09時10分34秒
「せやから」もアリですよ。
地域によって微妙に違うと思います。
次回のやぐごまさや、楽しみにしています。
でも、矢口さんが出てなくてもちゃんと読んでますよ(^-^)
167 名前:第七十五話 投稿日:2003年06月13日(金)14時18分36秒

 目を覚ますとまず、見覚えのある天井が見えた。
「・・・・・・医務室?」
「そうよ。」
「うひはぁ!!」
なつみは飛び起きた。
「…み、みみみみっちゃん!?」
「おはよう、なっち♪」
起き上がろうとするなつみを、保健医・平家みちよは手で制す。
「一応傷口は塞いだけど、まだそんなに動いちゃ駄目よ。今朝までは緊急処置室にいたく
らいなんだから。」
「…あ、そっか。なっち、怪我してたんだっけ。」
痛む背中を抱えて、北海道から東京までヘリで旅をしたのだ。
ヘリポートに降り立った瞬間、激痛と疲労と出血の為に意識を失ったなつみであった。
「大変だったのよ?みんなパニック起こしちゃって。」
「・・・・・・わ、悪い事しちゃったべ…。」
「特に圭ちゃんにね。」
「え?」
その名に、なつみの胸がちょっと高鳴る。
「・・・・・・け、圭ちゃんも、心配してたんだべか?」
「もちろん。圭ちゃんのうろたえ方は凄かったわよ〜?なっちが行方不明になった当初か
ら、意味不明な言動が絶えなくてね〜。」
「・・・・・・ナニ暴露してんのよ、みっちゃん。」
みちよの背後から、圭が現れた。
「うきゃっ!!…ちょっと、気配消して近付かないでよ!ビビるじゃない!!」
「そっちこそ、勝手に人の行動暴露しないでよッ!!」
「いーじゃないの、面白かったんだから。」
「おもしろがるなぁぁぁぁぁぁ!!!」
 そんな二人のやりとりを、なつみはきょとんと見つめていた。
168 名前:第七十五話 投稿日:2003年06月13日(金)14時19分23秒
 そんななつみに気付いたみちよは、くすっと笑う。
「…それじゃ、お邪魔虫は去ろうかしらね。感動の再会ってヤツをやりたいだろうし。」
なつみの顔が、瞬時に赤くなった。それを見てからスキップをするような足取りで、みち
よは出入り口へと向かって行った。
「それじゃ、ごゆっくり〜。…あ、圭ちゃん。なっちはまだ激しい運動は駄目だかね?」
「しねぇわよ!!!」
「ほほほほほ。」
すすす、と出入り口が閉められた。
「・・・・・・してくんないんだべか?」
「つーかなっち!!それは激しく問題発言だから!!」
 そう叫んだ直後、圭は急に神妙な顔つきになって、なつみの横たわるベッドに近付く。
「・・・・・・なっち。」
「圭ちゃん。」
そして、額に軽くキス。
「…心配したわ。いきなりいなくなっちゃうんだもの。」
「…どのくらい?」
「ど、どのくらいって…。そうね…もう、気が狂いそうなくらいかしら。」
なつみは右手を圭に向かって差し出す。圭はその右手を握り締め、手の甲にも軽くキス。
「…なっちね、実家に行ってたの。」
「らしいわね。」
「おかあさんに会ったの。おとうさんにも、ちょっと。」
「・・・・・・。」
なつみはむくっと起き上がる。
「なっち。無理しないで。」
「無理じゃないべ。…圭ちゃん。」
 その瞳が、無言の言葉を発する。
 『抱きしめて』、と。
 圭はそっと、なつみを抱きしめた。
169 名前:第七十五話 投稿日:2003年06月13日(金)14時19分56秒
「…呼んで。なっちの名前。」
「なっち。」
「ううん、そうじゃなくて。」
なつみの声に、涙がにじんでいるのがわかる。
 圭は、恐る恐るなつみを抱く手に力を込めた。

「なつみ。」

 それがスイッチになったかのように、なつみの両目から涙が溢れ出す。
「圭ちゃん…け、けいちゃぁん。」
「なつみ…。」
「なっちね、なっちね…やっぱ駄目だった。言えなかった。『なっちがあなたの娘です』っ
て…言えなかったべ。」
「・・・・・・そっか。」
「なんでだろう?ずっとずっと…小さな時から、もう一度おかあさんに会ったら言いたい
事、いっぱい考えてて…いっぱいあったのに。言えなかったべさ。」
「・・・・・・なつみ。」
「何にも、何一つ言えなかった。…だけど、だけどね…おかあさん、わかってくれたんだ
べさ。」
背中に回された手が、じわっと暖かくなって来る。
「なっちの事、わかってくれたんだべさ。…なんかなっち、それだけで十分だった。」
圭は、なつみのつむじに優しくキスを落とす。
「会いたかった…ずっと。圭ちゃんに会いたかった。」
「アタシも、よ。ずっとなっちを探してた。現実でも、夢の中でもずっと。」
「ほんとに?」
「本当に。」
「浮気しなかった?」
「するワケないでしょ。」
なつみはくすっと笑って、顔を上げた。
「キスして。」
ゆっくりと唇が重なる。
 なつみはもう一筋だけ、涙を流した。
170 名前:第七十五話 投稿日:2003年06月13日(金)14時20分37秒

****************************************

 「うっわ〜。後藤、なんだよその顔は。」
「べっつにィ〜。」
ふてくされて目線を逸らす真希の顔には、『また来たよコイツ』と言う言葉がべったりと
貼り付けられているようだった。
「冷てぇな〜、元教育係に向かって。」
「『元』じゃん。」
「うわっ!ヒデェ!!」
「ご、ごっつぁん。そんなにつっけんどんにしなくても…。」
真里は苦笑しながら言った。
「紗耶香のおかげで、なんとか北海道から帰って来れたって所もあるんだし…ね?」
 紗耶香はこくこくとうなずいた。
 確かに、その通りだった。泣いてしまって、運転できるような状態ではなかった真里に
代わり、紗耶香がヘリを操縦してくれたのだ。
「…つーか、なんでいちーちゃんヘリの操縦できんの?」
「ああ、矢口と付き合ってた頃に矢口から教わった。」
真希はさらに頬を膨らませる。
「はっはははは。…ま、後藤も安心しろよ。私はもう、今日中に旅に出るからさ。」
「「え!?もう?」」
ハモッて、真希は複雑そうな表情をした。
「ああ。…つーか、もう出ないと飛行機に間に合わないな。」
「そ、そんな!」
「矢口、後藤と仲良くな!後藤、矢口を頼んだぞ。」
「・・・・・・言われなくてもわかってるよ。」
苦笑して、紗耶香はリュックを背負いなおした。
「これでもう私、五年は日本に戻って来ないつもりだから。後藤、安心しとけ。」
「・・・・・・。」
171 名前:第七十五話 投稿日:2003年06月13日(金)14時21分11秒
「それじゃーな、二人とも。」
去って行く紗耶香の背中を見て、真里は叫ぶ。
「・・・・・・ねえ、紗耶香!!」
「ん?」

「ヤグチ、紗耶香の事…ちょっとは、好きだったよ!!」

「・・・・・・。」
紗耶香の顔に、驚きの表情が浮かんだ。
「…確かに、友達の延長線上みたいに思ってたけど…でも、恋愛感情だって…ちょっとだ
けだけど、あったよ!!」
「・・・・・・それは、知らなかったな。」
「…ごめんね!!ヤグチ、紗耶香の事いっぱい好きになれなくて…ごめんね!?」
ちょっと、声に涙がにじんでいた。
「別に気にしてないよ、私。…お互い様だったからな。」
こくりと頷いた真里を、紗耶香はまぶしそうに見つめた。
「じゃ、バイバイ。」
 背中を向けて、振り返らずに…紗耶香は手を振る。
 真里も、小さな体をいっぱいに伸ばして、手を振った。
172 名前:第七十五話 投稿日:2003年06月13日(金)14時22分26秒

****************************************

 すたすた歩く梨華、必死に追いかけるひとみ。
「ご、ごめんってば。本当にごめんってば!!」
「何の話?わたしには全然わからない。」
「…ごめんなさいってばぁ!!梨華ちゃん!!」
涙声になっているひとみを振り返って、梨華は凄まじくも美しい微笑みで言う。
「ですから、どのようなご用件でしょうか?」
「り、梨華ちゃぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜ん!!!」
「またのご訪問をお待ちしております。それまでに用件を手短くまとめておいて頂けると、
こちらとしては助かります。」
「だから、梨華ちゃん!!ごめんなさいー!!!」
「・・・・・・知らない。」
小さくぽつりと呟いて、梨華がひとみに再び背中を向けた、その次の瞬間。

「…もう、しつこいよごっつぁん!!」

梨華とひとみは、その声がした方向に顔を向ける。
「だから、言ってんじゃん!!過去の話だって!!」
「本当に過去なの!?」
「ナニ疑ってんだよ!!」
「疑うに決まってんじゃん!!それでなくてもこの前、圭ちゃんの前で泣いたりするし!!」
「なっちの事心配してただけじゃん!!」
「なんでごとーじゃなくて圭ちゃんの前で泣くの!?」
「しょーがないじゃん!!たまたま目の前にいたのが圭ちゃんだっただけだよ!!」
 真希と真里だ。激しく言い争いながら、こちらに歩いて来ている。
173 名前:第七十五話 投稿日:2003年06月13日(金)14時23分07秒
「てゆーかさ、ごっつぁんそんなにヤグチが信用できないワケ!?」
「信用とかそーゆー問題じゃないんだよ!!」
「じゃあ、どんな問題だって言うんだよ!?」
「やぐっつぁん、本当にごとーが好きなの!?いちーちゃんに未練あるんじゃないの!?」
「だから、ないって言ってるじゃん!!しつこいよ!!過去の話だって言ってんじゃん!!」
「本当に過去なの!?」
「ナニ疑ってんだよ!!」
 『ふりだしに戻る』である。
 そして二人は、梨華とひとみの存在に気付く。
「…あ。石川に、ヨッスィー。」
「…矢口さんに、ごっちん。」
 梨華と真里は、目を合わす。
 お互いがその瞳の中に、共通の色を見つけた。

「…矢口さん!!」
「石川ぁ!!」

 ひしと抱き合う。
「「…あああああああああ!!!!!」」
 ひとみと真希の絶叫が響いた。
「な、なななナニやってんだよ梨華ちゃん!!あたしへのあてつけ!?」
「やぐっちぁん、今度は梨華ちゃんかよ!!」
 そんな二人を、梨華と真里は冷たい目で見る。
「「どうとでも取りなさい。」」
 二人はにこーっと笑いあい、穏やかな口調で話し始めた。
「いこう、梨華ちゃん♪こんなヤツ置いてさ♪」
「そうですね、矢口さん♪こんなヒト放っといて、行きましょう♪」
仲良く手をつないで、二人は歩き出した。
 そこに。
「あ!矢口サンに石川サン!」
174 名前:第七十五話 投稿日:2003年06月13日(金)14時23分38秒
 ココナッツ娘。の、ミカである。
「あっ!!ミカちゃんじゃん。」
「どうしたんですか?」
「ちょうど良かったデース!!二人に相談したい事があったんデース!」
ミカは二人がぎゅっとつないだ手を、上から両手で包みこんで言う。
「お二人にしか頼めないんデース…力を貸してくだサーイ!」
 すると、ひとみと真希がわめく。
「ちょっと!!ミカちゃん!!」
「何、梨華ちゃんの手ェ握ったりしてるんですか!!」
「「やかましい。」」
梨華と真希の反応は、恐ろしく冷たかった。
「話聞くけど、場所変えよう。ここじゃうるさくてしょーがない。」
「そうですね。変えましょう。…あ、お外行きましょうか?」
「あ!イイね!!どっかのカフェにでも行こっか。ミカちゃん、大丈夫?」
「…ワタシは大丈夫デスが…。い、良いんデスカ…?」
ひとみと真希、二人の恨みがましい視線を一身に受けているミカは怯えながら言う。
「良いんだよ。邪魔入ったら嫌だし。」
「そうです♪それに、行ってみたいお店があるんですよぉ♪」
「…は、はぁ…。」
「おっしそれじゃ行こうぜー!!」
「外出許可取って、私服に着替えましょー♪」
 床に崩れ落ちた二人を残して、梨華・真里・ミカの三人は軽やかな足取りでその場から
去った。
175 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月13日(金)14時24分10秒


 梨華ちゃんご立腹、まだおさまりませんね(笑)つーか矢口さんまでご立腹(爆笑)
 実はこの二人のコンビ、大好きです(笑)
 次回!あやみきもカラんで、お外で大パニックッ!!(←の予定)

>チップ様
 今回もまだ怖いですねぇ、梨華ちゃん(笑)
 >?…あぁ、ヨッチィに『キー?』って聞かれてみたい(爆
 おーい、ヨッスィー!!チップ様のご指名だぞー!!
(OT〜T)<キー?
 …すみません。現在ヨッスィーへこみ中で…。
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>タロイモ様
 ありがとうございます!!
 >今回はコピー機のおまけのキティちゃんにはまってしまいました。
 私だったら確実につられてしまいそーなモノを選んでみました(爆笑)
 >ひーちゃんには悪いけど、まだまだ梨華ちゃんの機嫌が直りませんように(笑)
 まだ直ってません!!いやー、いつまで引っ張りましょうかねぇ?ヨッスィー?
(OT〜T)<…早く機嫌直ってYO…。
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>token様
 ありがとうございます♪笑って頂けたみたいで、よかったよかった♪
 >私以前は、メロンをそれ程注目していなかったんですけど、ここのお話を読んだり、ライブDVDを見たりで
 >最近、メロンがプチ・マイブームなんですYO。いきなり V なんてやりだして。ヲタバレ近いかも。
 マジれすか!?すごーく嬉しいです!!
 ヲタバレ…がんがってくださいっ!!私はヲタバレしていらい、雑誌見てると『ハロプ
ロ出てるの?』と必ず聞かれるようになりました(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしく!!
176 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月13日(金)14時24分48秒
レスの続きでっす

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 >カップラーメンがよく似合う天使です(爆笑)
 似合いますよねッ!!しかも箸じゃなくてフォークを使って食べる方が似合ってる気が
するのれす!!
 次回は…新宿のカフェに、嵐が訪れる…かも、です(笑)
 がんばりますねっ!!どうぞよろしく!!

>関西弁Checkman様
 いえいえ、ありがとうございます!!
 すみません、関西弁全然知らなくて…(大汗)これからも多分ちょくちょくアヤシい関
西弁になるかも知れません(大汗)
 ありがとうございました♪

>名無子様
 ありがとうございます〜♪
 >地域によって微妙に違うと思います。
 おおっ!!そうなんですかー!!私、関西弁も北海道弁もよくわからないので…(大汗)
東京生まれの東京育ちなのれす…(大汗)
 やぐごまさや、どうでしたか〜?最後には喧嘩になっちゃいましたが…(汗)
 >でも、矢口さんが出てなくてもちゃんと読んでますよ(^-^)
 ありがとうございます!!嬉しいですぅー!!
 がんばりますので、どうぞよろしくっ!!
177 名前:チップ 投稿日:2003年06月13日(金)17時09分35秒
ヨッチィへこんでるのにありがとう♪ワーイ聞かれちゃった〜♪
梨華ちゃん相変らず怖いですねぇ…矢口は怒ってもかわいーのにw
そして次回あやみきもですか!?すんげぇ楽しみです!
どこですか!どこにそのカフェは!(ry
178 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月13日(金)20時16分38秒
最後の投稿分の冷たい反応したのって梨華・真里ペアっすよね。
間違ってたらごめんなさい。何となく・・・
続き期待してるっす。m(_ _)m
179 名前:token 投稿日:2003年06月13日(金)20時44分00秒
更新お疲れ様です。
程良い甘さのやすなち。いいっス!どうぞ、ごゆっくり、お互いを癒して下さいね。
それに引き換え喧嘩モードのバカップル二組。ヨッスィー&ごっちんの旦那Sには悪いけど、
なんだか面白くなりそうな予感!!
そして紗耶香。さよ〜なら〜〜〜。
180 名前:とこま 投稿日:2003年06月13日(金)20時55分11秒
旦那様方は大変ですね(^_^;)
まあ、喧嘩するほど仲が良いでしょうから(^^♪
・・・でもないか
181 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年06月13日(金)21時06分07秒
すげ〜、UFAは甘&痛(爆笑)がケーキのように折り重なっていますねぇ(w
読んでいてかなりおいしいです☆
次回はお外で大パニック(の予定)ですか。
めちゃ楽しみにして♪
182 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年06月13日(金)22時23分59秒
おぉぉぉ〜!!!!
梨華ちゃん&やぐっつあん、めちゃめちゃ激怒^^
あ〜、2人とも声を荒げないところがまた怖い・・・ま、そーゆー梨華ちゃんも可愛い♪
とゆーか、ごっちん&よっすぃ〜、めちゃめちゃっすね(苦笑。
あ〜〜〜〜もうぅ、めちゃくちゃ楽しいです♪
では、次回の更新を楽しみにしております!
頑張ってくださいませ、師匠!!!
183 名前:Silence 投稿日:2003年06月13日(金)22時34分51秒
更新お疲れ様でした。
怒っている石川さん…いい。(w
いや、でもよっすぃーにしてみたら必死なんですよね。(反省
北海道弁とのことですが、北海道の人に言わせれば標準語ですよ。
(少なくとも札幌は…多分(w
次回のお外で大パニックすご〜く楽しみに待ってます。
184 名前:第七十六話 投稿日:2003年06月14日(土)11時20分59秒

 新宿駅南口から、島屋に向かう道の途中にあるコーヒーショップ。
 全国展開している大人気のその店は、いつもどこでも混んでいる。
「…で、お願いって何?」
 店の外に置かれたテーブルでコーヒーを飲みながら、真里はミカに言った。するとミカ
は必死の形相で二人に言う。
「あの…実は…に、日本語を教えて欲しいんデース!!」
「えぇ!?…ミカさん、ちゃんと喋れるじゃないですか。…そりゃ、イントネーションは
ちょっと英語訛り入ってるけど…。」
梨華が目を見開くと、ミカはふるふると首を振る。
「・・・・・・駄目なんデース…。たまに、理解できない事があるんデース…。」
「えぇー!?でもさー、ミカちゃんって石川がUFA来る前までは通信士の仕事してたじゃ
ん。ちゃんと仕事できてたじゃん。」
「…でも、聞き取れないんデース…。」
梨華と真里は、顔を見合わせる。ミカはぐっと拳を握る。
「…ワタシ、どうしても会話をしたい人がいるんデース!…だけど、日本語が不慣れなせ
いで…たまに聞き取れなくて…。」
「…ミカちゃん…。」
「会話がしたいんデース!!話しかけたいんデース!!…今は自信がなくて、せっかくむ
こうから話しかけてもらってもあんまり話せなくて…。」
「…ミカさん…。」
「だから、お願いデース!!ワタシに日本語を教えてくだサーイ!!!」
 涙が浮かんだその目を見て、梨華と真里はいたく感動した。
「…ミカちゃん、恋をしてるんだね…!!」
「えぇっ!?こ、恋デスカー!?コレ、恋なんデスカー!?」
185 名前:第七十六話 投稿日:2003年06月14日(土)11時22分08秒
「そうです!!恋です!!…そーゆー事なら、全面的に協力しますよ!!」
「ほ、本当デスカー!?」
ミカの両手…梨華が右手を、真里が左手をそれぞれがしっとつかむ。
「もっちろん!!気合入れるぜー!!」
「おー!!」
そして真里の目が、キラキラと輝く。
「・・・・・・で?その会話したいお相手って誰なの?」
「あっ!わたしも知りたーい!」
「えぇっ!?…は、恥ずかしいデース…。」
「教えろよ〜!気になるじゃんよぉ〜!」
「そうですよっ!吐いちゃえ吐いちゃえ☆」
「えぇ〜…。」
ミカはもじもじした後、ぽつりと言った。

「モーニング娘。さんの…高橋さんデース…。」

「「そりゃー聞き取れんわ。」」
即答する梨華と真里。
「…ヤグチも何気に、たまに聞き取れない事あるからねー。高橋は。」
「わたし、結構わかりますよ?昔、方言の研究した事あるんで。」
「どんな研究だよ。…でもまぁ、できる限り協力するよ。」
「あ、ありがとうございマース!!!」
ミカは涙ぐみながら頭を下げた。
186 名前:第七十六話 投稿日:2003年06月14日(土)11時22分38秒
「・・・・・・あの、ところでお二人とも…気付いてマスカ?」
「「へ?何を?」」
「…吉澤さんと後藤さんが、尾けて来てマスヨ?」
梨華と真里は、顔を見合わせる。その表情は、限りなく微妙。
「・・・・・・どうしましょうカ。声とか、かけた方が…」
「…いや、放っておきましょう。」
「そーだそーだ。もーちょっと反省しとけ。」
「…は、はぁ…。」
そしてミカは、首を傾げる。
(…吉澤さんと、後藤さんと…それからもう一人いるんデスガ…三人目がわからないデス
ね…誰なんでショウ…。)
 だが、ひとみと真希と一緒にいる限りUFAの人間である事は間違いない。
 ミカは安心して、ストローに口をつけた。
187 名前:第七十六話 投稿日:2003年06月14日(土)11時23分14秒

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 植え込みの影に隠れ、コーヒーを飲む三人を盗み見る。
「・・・・・・くそう。可愛いぜ梨華ちゃん。」
「んあ〜…やぐっつぁん可愛い…。」
 普段はあまり見る事のできない私服姿に、ドッキドキな二人であった。
「でもさー…ちょっと、肩出しすぎだと思うんだよね。…ホラ!向こうにいる男が見てる
じゃん!!梨華ちゃん可愛いんだから、そーゆー所もっと気をつけないと…鎖骨だって見
せ過ぎだよ!!あああああっ!!そこの男、ジロジロ見てんじゃねぇよ!!」
「可愛いけど…可愛いんだけどっ!!やぐっつぁんスカート短か過ぎ!!見えるって!!
あっちから見たら見えちゃうって!!ホラ、あっち男いるじゃん!!そんな無防備に…オ
イオイオイ、コラコラコラ!!そこの男!!やぐっつぁんを見るなッ!!」
ぶつぶつと呟く二人に、三人目はぽつりと言った。
「…そーゆーのは心の中で言ってくださいよ。うるさいですよ。」
「「だ、だってぇ!!」」
「尾行バレたら、もっと嫌われるんじゃないですか?」
「「うぐはぁ!!」」
二人は胸を押さえてのけぞる。
「…もっと、って…!!もっとって言うな…!!あたしは嫌われてるワケじゃない…ッ!!」
「んあぁ…!!ご、後藤だってぇ…!!ラブラブだもん!!」
三人目は無言で、梨華・真里・ミカの三人をみつめる。
 思いつめたような光がこもったその瞳が、ちょっぴし怖い。
 ひとみは真希に耳打ちした。
「・・・・・・機嫌悪ィな〜。」
「んあ・・・・・・悪いねぇ。」
「悪くないです。」
聞こえてたらしく、不機嫌な声を返す。
188 名前:第七十六話 投稿日:2003年06月14日(土)11時23分55秒
 その口調は、ひとみや真希よりも険しい響きを持っていた。
「・・・・・・。」
 ぎゅっと、スカートの端を握り締める。
(ミカさん…何話してるんやろ…。)
 三人目…高橋愛の胸中は、不安でいっぱいいっぱいだった。
 そんな愛の目が、驚きに見開かれる。
「・・・・・・あれっ!?」
「どうした!?高橋ッ!!梨華ちゃんがどうかした!?」
「いや…そうじゃなくて…。」
愛は、ガラス張りの店内を指差した。
 その方向を、ぎとみと真希も見る。そして、愛と同じように目を見開いた。

「「「み、ミキティ!?」」」

 三人の声がハモッた。
 そう、そこにいたのは…藤本美貴。
「うっわ〜…なんかまるで、ホストの時を思い出すようなカッコだね。かっけ〜。」
「んあ〜、一人で何してんだろ…。」
「待ち合わせっぽくないですか?」
三人は腕を組んで考え込む。
「…松浦さんだったら、わざわざ外で待ち合わせる必要ないですよね。」
「うーん…友達、かな…。」
 そう言っている内に、美貴の待ち人は来たようだ。
「「「…なんか、幸薄そう…。」」」
 待ち人に対して、三人は同時にそう呟いた。
189 名前:第七十六話 投稿日:2003年06月14日(土)11時24分28秒

****************************************

 「おまたせ、美貴ちゃん。」
「・・・・・・ソニンさん!」
 美貴は心底嬉しそうに微笑む。
「あはは、相変わらずカッコいいね。美貴ちゃん。」
「そ、そうですか?…ありがとうございます。」
「駄目よ、そこで受け入れちゃ。『可愛い』を目指さなきゃ!女の子なんだから。」
美貴は照れたように頭をかく。
「…でも本当に、美貴ちゃん可愛いんだから。女の子っぽい格好も見てみたいなー。」
「いや…あたしなんてそんな…。」
 美貴がふと視線を落とす。
 ソニンの左手の薬指に光る、銀の指輪を見てしまった。
「・・・・・・ソニンさん、その指輪…。」
「ああ?これ?…彼氏にもらったんだ。」
「・・・・・・うまく、行ってるんですか?」
「まあ、ね。」
 そう言って笑うソニンの手を、美貴はつかんだ。
 UFAで鍛え上げたスピードだ。ソニンは抵抗もできずに、手をつかませる。
「み、美貴ちゃん!?」
 ソニンの驚きの声を無視し、この気温の高さには似つかわしくない長袖をいっきにまく
りあげた。

 出てきたのは、無数のあざ。

「・・・・・・っ。」
ソニンは、美貴の手から逃れようと必死で手を引く。しかし、美貴は離さない。
「…あいつ、まだ…ソニンさんを殴るんですか…!?」
「・・・・・・。」
「…あの野郎…ッ!!」
ギリ、と美貴の歯軋りが聞こえた。
190 名前:第七十六話 投稿日:2003年06月14日(土)11時25分05秒
「い、良いの。私が悪いの。それに…これが、あの人の愛情表現だから…。」
「こんなの、愛情なんかじゃないですよ…ッ!!」
「…あの人を理解できるのは、私しかいないの。だから、甘えてるだけ。」
「でも、ソニンさんは痛い思いしてるんでしょ!?…そんなの、愛情じゃないですよ…!!!」
美貴は、ソニンの両手を包み込むように握る。
「・・・・・・聞いてください。どんな答えでもかまいませんから、とにかく最後まで聞
いてください。」
「…え?」

「あたし…ソニンさんが、好きなんです。」

「・・・・・・!!!」
ソニンの目が見開かれる。
「ずっとずっと、好きでした。…だから、ソニンさんが…痛い思いをさせられてるって…
それが、たまらなく辛いんです…!!」
「・・・・・・美貴ちゃん…?」
「女同士だって、わかってます。…でも、それでも好きなんです。ソニンさんを守りたい
んです。」
 ソニンの目に、涙が浮かんでいた。
「・・・・・・駄目だよ、美貴ちゃん。」
「・・・・・・。」
「そんな事言われたら…こんな素敵な美貴ちゃんにそんな事言われたら…寄りかかりたく
なっちゃうじゃない…。」
「そ…ソニンさん…?」
ソニンは、俯く。
「…駄目だよ。私なんか。こんな素敵な美貴ちゃんには、相応しくないよ…。」
「相応しくないなんて…そんな事は…!!」
191 名前:第七十六話 投稿日:2003年06月14日(土)11時25分36秒
 と、その時。
「・・・・・・みきたん?」
聞いたことのないような低い声が、背後から響いて来た。
「ひ…ッ!!!」
美貴は振り返って見て、恐怖に喉を引きつらせる。

 そこにいたのは、松浦亜弥。

「・・・・・・ま、ままままま松浦さん…!!!」
「…駄目よ、みきたん。あややの事は『ハニー』か『あやたん』っ呼ばなきゃ。」
その、ものすごい迫力に…美貴の背中を冷たい汗が流れ落ちる。
「…み、美貴ちゃん?お友達…?」
「・・・・・・。」
答えられない美貴に代わって、亜弥が極上の笑顔で答える。
「どうも、はじめましてッ☆みきたんの運命のハニー・松浦亜弥でぇっす!!」
 顔と口調は笑っているが、目が笑っていないのが怖過ぎる。
「…は、はじめまして。ソニンです…。」
「で?ウチのみきたんとはどんなご関係ですか?」
「ど、どんなって…中学の時の、後輩で…よく、相談とか乗ってもらって…」
「あ、あやたん!!ソニンさんは何も悪くないんだよ!!」
「・・・・・・。」
亜弥の目に、涙が溜まる。
 それと同時に、亜弥の右手が動いた。
ばきっ
 そんな音と共に、テーブルが真っ二つになる。
「「・・・・・・。」」
美貴もソニンも、絶句するばかり。
「…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!みきたんの馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 それを合図に、亜弥が暴れだした。
 机が、椅子が、ゴミ箱が、宙を舞う。その辺にいたギャラリーも舞う。
 暴れる亜弥、呆然とする美貴、おろおろするソニン。そして、逃げ惑う他の客。
 コーヒーショップは、恐怖と混乱と悲しみの渦に覆われた。
192 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月14日(土)11時26分20秒


 いやー、あやたん大暴走。
 しかし、ソニンさん…何故そんなに薄幸なのが似合うんだ…(笑)
 次回更新は多分、火曜日になります。

>チップ様
 今回はあややが一番怖くなっております(笑)
 >矢口は怒ってもかわいーのにw
 マジですか!?可愛くなってますか!?良かったー!!
 がんばりますので、どうぞよろしくっ!!

>名無しさん様
 >最後の投稿分の冷たい反応したのって梨華・真里ペアっすよね。
 そうです!ミカちゃんはおろおろしております。
 わかりにくくってごめんなさいー(汗)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!

>token様
 ありがとうございます!!
 今回はあんま甘いのなくてすみません(大汗)喧嘩モードのバカップル、一組追加でー
す(笑)
 >ヨッスィー&ごっちんの旦那Sには悪いけど、なんだか面白くなりそうな予感!!
 そう言っていただけると、すごく嬉しいですー!!がんばりますっ!!
 どうぞよろしくお願いしますー!!

>とこま様
 大変な旦那様が一名増えました(笑)なんか、みんな妻のが強いですねー、私が書くお
話は(爆笑)たまには強い旦那様も書いてみたいのですが。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
193 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月14日(土)11時26分57秒
レスの続きでっす

>匿名匿名希望様
 >読んでいてかなりおいしいです☆
 わーい!!よかったー!!嬉しいです!!ありがとうございます!!
 お外でばたばた…暴れてるのはあややオンリーですが(笑)
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>ヒトシズク様
 あややも激怒しております(笑)
 >とゆーか、ごっちん&よっすぃ〜、めちゃめちゃっすね(苦笑。
( ;´ Д `;)(OT〜T)<どうすれば機嫌直してくれるんだろう…。
 ありがとうございますー!!
 がんばりますね!!どうぞよろしくです!!

>Silence様
 ありがとうございます!!
 怒ってるあややはいかがでしょうか(笑)机真っ二つですが(爆笑)
 >いや、でもよっすぃーにしてみたら必死なんですよね。(反省
(OT〜T)<もちろん必死だよほ…。
 どーやって仲直りさせましょうかね〜♪うくくくく。
 >北海道弁とのことですが、北海道の人に言わせれば標準語ですよ。
 おおう!!そうなんですか!!
 うーん、都道府県の事(東京すらも)あんま知らなくてごめんなさい(大汗)
 がんばります!!どうぞよろしく!!
194 名前:本庄 投稿日:2003年06月14日(土)13時34分37秒
あやや…おもいっきし暴れてるわね…。
それ器物破損罪でつかまるんちゃいます??(滝汗)

つうかソニン!!なんでそんなに幸薄い役が似合うんだYO!!
圭ちゃんとキャラかぶってるとか言ってたけどあなたにゃ敵わないとおもうっす。

>お母様素敵ッ!!!なんて素敵なお母様!!!
うちお母に伝えたところあっさり「当たり前やん」と返ってきますた…。
すんません!典型的な大阪人のおかんです…。
あんな迷言でよけりゃいっくらでも使ってやってください。
195 名前:とこま 投稿日:2003年06月14日(土)15時45分00秒
あやみきソニンの三角関係は命がけ・・・(^_^;)
もっとも、よっすぃ〜&梨華ちゃんとごっちん&やぐっちゃんも三角関係になると
命がけですな♪
しかし、あややはキレると暴れるとは・・・(^_^;)
ギャラリー様の冥福をお祈りいたします(-_-;)
196 名前:背古井 投稿日:2003年06月14日(土)16時58分39秒
ソニンの彼氏の暴力男はやっぱりあの方の弟ですかね?
つづきを楽しみにしてます
197 名前:token 投稿日:2003年06月14日(土)21時19分27秒
だっ、だめだ〜。笑いが止まりません。ご近所の方うるさくしてごめんなさい。

こっ、更新お疲れ様です。今日はこれ以上、書けません。次も楽しみにしています。
あややが、あややが、あっはははは、く、苦しい、誰か止めて〜!
198 名前:はる〜か 投稿日:2003年06月14日(土)22時50分13秒
ちょっと目を離した隙にかなり進んでる〜
かる〜く2つのカップルが大変ですな。ま、もっぱらあわててるのは旦那達ですが(笑
もうね、最高に笑えました。物陰に隠れて心配をしてね・・・
あの後、相手の男性の身は大丈夫ですか?(爆

ソニンは、申し訳ないですが似合いすぎです(w
というわけで、ここで戦いが勃発したわけですな。
あややが暴れ出した〜〜止められる人はいるんですか?(笑
右手を添えただけで、机はまっぷたつになったそうな・・・
半径10mくらいの物はみんなぶっとびそうですし。
何よりも、ギャラリーさん達が飛ぶって・・・ご冥福をお祈りします。
199 名前:Silence 投稿日:2003年06月15日(日)16時30分19秒
更新お疲れ様です。
う〜ん、ドタバタですね。でも…ドタバタ大好き(w
ここのあややいいキャラですよね。うん、すっごくいいです。
(ごまっとう3人の中で断然後藤派なのであやや本人は実は…
>梨華ちゃん可愛いんだから、そーゆー所もっと気をつけないと…
鎖骨だって見せ過ぎだよ!!
よっすぃー、わかるよ。きっと自分も目線がいっちゃうよ(w
今回も楽しませてもらいました。次回も楽しみです!!
200 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年06月15日(日)20時40分51秒
おぉぉぉぉ〜!!!
しばらくのうちにすっごい展開が進んでますねぇ〜・・・(←そして、焦るやつ(笑))
いや〜旦那たちの慌てっぷりに思わず笑っちゃいました・・・(汗。
ん〜^^めちゃくちゃおもろすぎです、師匠!!!
ホント、笑い過ぎで死んじゃったらどうするんすか!!?
そして!高橋ぃぃ〜、めちゃ可愛い♪

ではでは、次回の更新を楽しみにしております!
では師匠頑張ってくださいませ。応援しております!!!
201 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年06月15日(日)21時10分23秒
食後の腹筋運動は十分した!って感じです(爆笑)
いや〜私ミカちゃんの喋り方見事にツボです。
カタカナとか勝手に脳内変換して独自に流れちゃいましたよ。
『〜デース』もうダメ・・・腹筋痛い(笑涙)

>新宿駅南口から、島屋に向かう道の途中にあるコーヒーショップ。
 全国展開している大人気のその店は、いつもどこでも混んでいる。
そうなんですよねぇ。
私もすいてるところ見たことないんですよ。
○島屋にすっごくたまに行こうとする時に必ず左目の視界に入れますが、絶対に
込んでるんですよねぇ〜(だもんで入らない・・・入れない)
場所を知っているだけにかなりリアルな場面が想像できました♪
202 名前:蒼乃 投稿日:2003年06月16日(月)01時38分42秒
クロイツ様、更新お疲れ様です。
遅ればせながら、なっち編終了、お疲れっしたぁ!
あと先日は失礼しました。
ヒューマノイド・タイフーンあややが暴れる新宿・・・・・・。悪魔よりすごくて、性質悪そうです(--;
まさかここでソニンが出て来るとは、しかもそれがミキティの想い人だったとは。不意打ち食らった思いです。
梨華ちゃん&まりっぺのおしおきだべ〜も結構長くなりそうな気配が。
これからにも大期待です!
203 名前:SAKANA 投稿日:2003年06月16日(月)20時15分31秒
はじめまして!SAKANAと申します。クロイツさんの作品は「わたしの望み」
以来ずっと読ませてもらっています。2ヶ月半ほどパソから離れていたのですが、
いや相変わらずえらい更新の量ですな。しかしギャグとシリアスが見事な二重螺旋
構造を描きながら感動のラストに驀進していく作風はクロイツさんならでは!
これからもわれわれ読者を楽しませてください。よろしくお願いします。
ところで、前スレで、森和博をアンソニーだと言っていましたが、まさか
『アンソニー・W・森』のことですか?後の方で『下克上』なんて言葉も
出てきたので少し気になったんですが・・・。間違ってたら見なかった
ことにしてください・・・。      では、続き楽しみにしています。
204 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月16日(月)20時30分44秒
リアルでのやぐいしの仲の良さをネタに使わないかなぁって思ってたら、こういう形ででましたか(w
それにしても、やぐは意地っ張りなイメージあるから仲直りするのによすぃよりもごっつぁんはずっと苦労しそう。

それと、>>178さんではないですけど、>>175で冷たい反応したのが梨華と「真希」になってたから、
そう質問したんだと思いますよ。決してわかりにくかったわけではないかと。
余計なお世話で申し訳ないです。
205 名前:来葉 実 投稿日:2003年06月16日(月)20時58分42秒
っしゃぁ!!!やっとカキコできる!
やっとヒマができました!実です☆

遅くなりましたが、なっち編・・・、感動ッス!!!
引き続いて、またまた大問題たちが発生しましたが・・・。
ミカさんが高橋さんだなんて・・・!驚きです。
しかし、それはカナーリ楽しみですよ!!!
ソニンさん、あやたん、みきたん・・・。今一番の問題ですね(笑)
あやたんを止めてやってください(爆)
206 名前:悠希 投稿日:2003年06月16日(月)21時04分38秒
高橋・・・きましたねぇ。。。
そうか。マイナーCPってミカでしたか。確かに通じなさそうだ。
更新、待ってます。
207 名前:そういち 投稿日:2003年06月16日(月)23時41分35秒
PCの前で一人「わははは」と笑ってしまいました。
暴れるあやや、いいですね。怒ってもかわいい(爆
ミキティはもっと振り回されて欲しい。
って、最後はどうなるのかな〜・・・。
「ん、石吉ヲタじゃ?」という突っ込みはなしでお願いします(苦笑)
208 名前:第七十七話 投稿日:2003年06月17日(火)15時10分56秒

 「〖アイ、逃げるんだよ!〗」
「〖嫌!!私はずっとおあばあちゃんと一緒にいるわ!!〗」
 お団子頭の幼女は、目に大粒の涙を溜めながら首を振る。
 ちなみに、会話は全てイタリア語だ。
「〖聞き分けのない事を言うんじゃなないよ!!知っているだろう!?魔女裁判の恐ろし
さは!!『魔女』と教会に認定された女達が、どんな目にあったか…教えただろう!?〗」
「〖でも、それはおばあちゃんだって一緒だわ!!〗」
 老女は、幼女の頭をやさしくなでた。
「〖…おばあちゃんは、もう良いんだよ。もう、十分過ぎるくらいに生きた。〗」
「〖嫌よ!!まだ…私、まだ教えてもらってない事がたくさんあるわ!!〗」
「〖基礎はもう、すべて教えた。後はお前自身が、書物から学んで実践に移すのみだ。〗」
「〖おばあちゃんがいてくれなきゃ、そんなのできないわよ!!だって私、まだ十歳にも
なっていないのよ!?〗」
 老女は微笑を浮かべた。
「〖…いや、お前はもうおばあちゃんがいなくても大丈夫だ。〗」
「〖嫌だってば、おばあちゃん!!〗」
 その時だった。
「〖おい!!いるんだろう!!出て来い!!いるのはわかってるんだ!!〗」
 野太い男の声と同時に、扉が激しく叩かれる。幼女の体が、ビクッとこわばった。
209 名前:第七十七話 投稿日:2003年06月17日(火)15時12分57秒
「〖…アイ、時間がない。はやく、魔法陣の上に乗りなさい。〗」
「〖そ、それだったらおばあちゃんも一緒に…!!〗」
「〖無理なのは知っているだろう。魔法陣の外にいなくては、魔法は使えない。〗」
「〖・・・・・・・〗」
老女が優しく、幼女を抱きしめる。

「〖…アイ、生きるんだよ。お前こそが、我々魔女達の最後の希望なんだ…!!〗」

「〖お、おばあちゃん…!!〗」
「〖さ、お別れだ。どこに飛ばされるかはわからないが…安全な国に…平和な時代に飛ば
される事を願っているよ。〗」
 煙が立ち昇る。魔法陣が始動した証拠である。
 あたりが、だんだん暗くなって行く。
「〖嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!〗」
 幼女は、声の限りに叫んだ。
 遥か遠い昔、数ある事件の中の一つ。
 全ての人間に忘れ去られても、その幼女だけは永遠に忘れる事のない記憶。
210 名前:第七十七話 投稿日:2003年06月17日(火)15時14分14秒

****************************************

 裕子とりんねによって、半ば強制的にスーツに着替えさせられたつんくの前で、亜弥は
ふくれていた。
「…松浦。俺はな、別にお前を叱ろうと思っとるわけやないんや。」
「つんくさん。叱って下さい。」
裕子に冷ややかに突っ込まれて、つんくはうっと言葉につまる。
「・・・・・・松浦、悪くないですもん。」
亜弥は頬を膨らませたまま、そう言い放った。
「…い、いや…さの、そう開き直られるとなかなか困るんやけど。」
「悪く、ないもん。」
つんくはちらりと、裕子を見た。
(しゃっきりせんかい。)
 そんな心の声を聞いたような気分になったつんく。
「・・・・・・えー、あー。松浦。」
「松浦、悪くないもん。」
「…た、たしかに松浦が悪いと言う証拠はない。」
「つんくさん。松浦さんが悪いって証拠、バリバリありますわよ。」
りんねは冷ややかに言う。
「コーヒーショップの内部は壊滅状態ですし、負傷者も多数出ております。そしてその負
傷者全員が、『みきたんの馬鹿』と叫ぶ美少女にやられた、と証言しております。」
「・・・・・・そ、そーゆーワケやねん。松浦。」
「…それでも松浦、悪くないもん。」
 裕子とりんねがため息をついた。
「…しかし…矢口に吉澤に高橋…それに後藤まで揃ってて、松浦の暴走を止められないと
はなぁ。」
211 名前:第七十七話 投稿日:2003年06月17日(火)15時14分49秒
「その四人は、健闘したみたいですわよ。彼女達のおかげで、死傷者が出なかったと言っ
ても過言ではありませんわ。…ま、四人とも現在、緊急処置室で寝てらっしゃいますけど。」
 亜弥を止める際、四人ともかなり大きな傷を負ったらしい。
「・・・・・・それでも、松浦は悪くないもん…。」
亜弥の目に、涙が溜まる。
 裕子とりんねは視線を交わし、また同時にため息。
「…まあな、松浦。気持ちはわかんねん。」
「・・・・・・ぐすっ。」
「そうですわ。気持ちはわかりますのよ?ですから、私や中澤さんからはお説教もお仕置
きもいたしません。」
「・・・・・・えっく。」
 泣き出した亜弥の頭を裕子が撫で、りんねがハンカチを差し出す。
「…でも、ま、負傷者に謝罪はせなあかんで?」
「・・・・・・ひっく。」
「一緒に行ってあげますから。…そんなに意地張らなくて良いんですのよ?」
「そやそや。本当はわかっとるんやろ?自分も悪いって。」
亜弥は無言でうなずいた。
 そんな三人に、つんくは言う。
「…なんや。俺ってただの嫌われ役か?」
「「今頃気がついたんですか?」」
「・・・・・・。」
「だけど、嫌われ役としても役立たずでしたわね。」
「ま、つんくさんに期待する方が間違っとる。」
「そうですわね。つんくさんはいつも、私達の期待する後ろ斜め横くらいを歩く人ですか
らね。」
「お前らっ!!そーゆー事はせめて、本人おらん所で言えッ!!!」
 裕子、亜弥、りんねは、そんなつんくに構わずに部屋を出て行った。
212 名前:第七十七話 投稿日:2003年06月17日(火)15時15分40秒

****************************************

 希美は、顔を洗う亜依を見つけて立ち止まる。
「…あいぼん?こんな時間に洗顔なんて…どうしたんれすか?」
「ん?…ああ、ののか。」
亜依はタオルで顔をぬぐいながら、笑顔を作って見せた。
「…ちょっと、昼寝したんや。それで、スッキリしたくてな。」
「・・・・・・あいぼん、顔色悪いのれす。」
「ああ…ちょっと、夢見悪かったから。」
希美の心配そうな顔を見て、亜依は苦笑する。
「なんや、のの。自分が悪い夢見たみたいやで?」
「らって…あいぼん…。」
「夢や、夢。ただの夢。覚めればそれで終わりやねん。すぐに忘れられる。」
「・・・・・・。」
まるで、自分に言い聞かせているような口調だった。
「…ところでののはどこ行くつもりやったんや?」
「え?…あ、そーらっ!のの、お見舞いに行く途中らったのれす!」
「お見舞いぃ?」
希美は、手に持った三つの小さな花束を見せながら言った。
「そうなのれす。ヨッスィーと後藤さんと矢口さんと愛ちゃんが、出かけた先で大怪我し
たそうなのれす。で、今さっき緊急処置室から自室に移ったって言う話を聞いたのれ、お
見舞いに行こうと思ったのれす。」
213 名前:第七十七話 投稿日:2003年06月17日(火)15時16分28秒
「…四人おるのに、花束三つか?」
「矢口さんは、たいした怪我じゃなかったみたいれすから。」
「そっか。…後藤さんがおったからな。」
亜依は苦笑をもらす。
 希美は、亜依の手を握った。
「あいぼんも一緒に行くのれす!!」
「え?ウチも?」
「そーれすよ!バカップルどもをからかってやるのれす!!」
「・・・・・・それも楽しそうやな。」
「れしょれしょ!?」
希美は楽しそうにぴょんぴょん跳ねる。それと一緒に、ポニーテールの髪もぴこぴこ揺れ
る。
「のの、落ち着けや〜。」
「えっへへへへへ♪」
 二人は手をつないで、まず愛の部屋へと向かった。
214 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月17日(火)15時17分01秒


 外勤四人の活躍により、死傷者は出なかったみたいです(笑)
 次回、みきたんが胸の内を語ります。
 そして…あいぼん編、スタートです!!

>本庄様
 >それ器物破損罪でつかまるんちゃいます??(滝汗)
(⌒ ー ⌒)<・・・・・・それは、カントリー娘。が必死でもみ消しましたわ。
 どんな手段を使ったかは謎です。大人の領域なのれす(爆笑)
 >うちお母に伝えたところあっさり「当たり前やん」と返ってきますた…。
 素敵…!!マジで素敵過ぎます、お母様!!
 許可が出たので、今度使わせて頂きますわッ!!わーい♪
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>とこま様
 >あやみきソニンの三角関係は命がけ・・・(^_^;)
 さーて、みきたんはどうするのかっ♪あやたんはあきらめるつもりはないみたいでござ
います(笑)
 キレると暴れるあやや…一般人に死傷者は出ませんでしたが、味方が大変でした(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>背古井様
 >ソニンの彼氏の暴力男はやっぱりあの方の弟ですかね?
 んふふふふふ。違います 次回かその次くらいに出て来ますが、弟さんで
はありません♪
 ありがとうございます!!頑張ります!!

>token様
 笑って頂けましたかー♪よかったー♪
 ありがとうございますー!そんなに笑って頂けると、本当にうれしいですー♪わーい♪
 >あややが、あややが、あっはははは、く、苦しい、誰か止めて〜!
从T。T从<・・・・・・みきたんの馬鹿ぁ。
 がんばりますので、どうぞよろしく!!
215 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月17日(火)15時20分14秒
レスの続きでっす

>はる〜か様
 笑っていただけて、うれしいです♪
 >あの後、相手の男性の身は大丈夫ですか?(爆
 一応、無傷で帰れたみたいです。しかし、心に傷が…?
 >あややが暴れ出した〜〜止められる人はいるんですか?(笑
 あの四人が、必死の思いで止めたみたいです。ええ、そりゃーもう必死で(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>Silence様
 ありがとうございます!!
 >ここのあややいいキャラですよね。うん、すっごくいいです。
 マジですか!?やったー!!嬉しいです♪ちなみに私、ごまっとうでは藤本派でございます(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>ヒトシズク様
 すみません、更に今回からあいぼん編スタートです(大汗)
 >ホント、笑い過ぎで死んじゃったらどうするんすか!!?
(;O^〜^)<えええええっ!?し、死んじゃ駄目だYO!!
 ありがとうございます!!がんばります!!!どうぞよろしくお願いしますね♪

>匿名匿名希望様
 >いや〜私ミカちゃんの喋り方見事にツボです。
 マジですか!?よかったー!!あの英語訛り、私けっこー好きなんデスヨー(笑)
 しかもすごい笑っていただけたみたいで…よかった♪
 >○島屋にすっごくたまに行こうとする時に必ず左目の視界に入れますが、絶対に
 >込んでるんですよねぇ〜(だもんで入らない・・・入れない)
 私も入れないんですYO!!前に友達と根性で並んで入って、買って外で飲んだ事がご
ざいます(笑)しかし、大井町のあのお店は空いていると言う噂が…(笑)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!
216 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月17日(火)15時21分40秒
更にレスの続きです

>蒼乃様
 ありがとうございます!!いえいえ、お気になさらないでください♪
 息つく暇もなくあいぼん編スタート、申し訳ございません(大汗)
 >悪魔よりすごくて、性質悪そうです(--;
川 ’ー’川<実際、かなり性質悪かったわ〜。素早過ぎて捕まえられないし…。
 >梨華ちゃん&まりっぺのおしおきだべ〜も結構長くなりそうな気配が。
 うふふふふ☆どうなるですかね〜♪いろいろ考えてます(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>SAKANA様
 はじめましてー!!おおっ!!そんな初期からですかっ!!ありがとうございますー!!
 しかもお褒めの言葉までっ!!ありがとうございます!!そう言って頂けると、すご
く嬉しいです!!
 それで、アンソニーなのですが…MUSIX!のリストランテMのアンソニー君です!!
 彼の本名が『森和博』って言うんですよ〜♪
 がんまります!!どうぞよろしくお願いします!!

>名無しさん様
 リアルのやぐいしの仲の良さ、いつか出したいと思ってたんですよー
 これを機に、今後もそれなりに出そうかと思っております!!
 >それと、>>178さんではないですけど、>>175で冷たい反応したのが梨華と「真希」になってたから、
 >そう質問したんだと思いますよ。決してわかりにくかったわけではないかと。
 ぎゃー!!!ほ、本当ですねー!!!ご、ごごごごごめんなさーい!!
 誤字脱字が多くて、本当にもう…(大汗)落ち着け、クロイツ(笑)
 ありがとうございます!!これからもよろしくです!!
217 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月17日(火)15時22分33秒
更にレスの続きですー
わーい!!!皆様、どうもありがとうございまーす!!

>来葉 実様
 おお!こんにちは〜♪お忙しそうですねぇ。お体は大丈夫でしょうか?
 >ミカさんが高橋さんだなんて・・・!驚きです。
 うふふふふ…実は今年度一番の期待のカップリングだったりします(爆笑)
 そしてあいぼん編スタートです!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>悠希様
 お久しぶりです♪
 そうなんですよー!!ミカ高でございます!!マイナー過ぎなんですが(汗)
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>そういち様
 おお!!こんにちはっ!笑って頂けましたか〜!!それはよかった☆
 >暴れるあやや、いいですね。怒ってもかわいい(爆
 そうなんですよ。憎めないお方なんですYO(笑)
 そんなあややが、書いてて楽しい☆
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
 それでは、最後にツッコんでみましょうか。
 「ん、石吉ヲタじゃ?」(爆笑)
218 名前:token 投稿日:2003年06月17日(火)20時20分19秒
更新お疲れ様です。
暴走あややは最強なんでしょうか?『あややの嫉妬は人類を滅ぼす!?』
>バカップルどもをからかってやるのれす!!
ののちゃん、無邪気な笑顔で何てこと言うんですか!どんどんやっちゃって下さいYO。(笑)
そして、悲しい過去が少し判ったあいぼん、元気出してね〜。
219 名前:とこま 投稿日:2003年06月17日(火)20時23分21秒
まあ、味方にも観客にも死人が出なくて何よりです・・・(-_-;)
しかし、4人がかりでも止められないとは・・・(^_^;)
とどめは誰が刺したんでしょう?
次は、あいぼん編ですか? 深い闇を背負ってそうですね(T_T)
220 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月17日(火)20時34分51秒
けが人4人てことは、よっすぃーしっかり守ったんですな。
ヘタレな王子もやるときゃやるんですね。(w
そして次回ついにみきたんですか…。
激しく期待しております!!
221 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年06月17日(火)23時24分51秒
更新お疲れ様でした。
そして次回はみきたん心境&あいぼん編ですね!!!
あいぼん編触り部分もかなり気になる内容・・・。
はぁ〜もう毎日が楽しみです。
次回も楽しみに待っています!!

ちなみに、私の地元にあるあの店は結構人が入ってるんですが、新宿程は込んでいません(w
しかし根性で並んで入ったクロイツさんすごいですよ。
私混んでる所って苦手なもんですたこら逃げます(苦笑)
でも今度勇気を出して行ってみようと思いま〜す☆
222 名前:はる〜か 投稿日:2003年06月18日(水)19時23分54秒
あややの暴走はなんとかとめられましたね・・・でもそれ相応の代償が・・
お店の中は壊滅状態。あげくのはてに、外勤の4人までもが・・・
4人の活躍により、死者がでなかっただけでも幸いです。
ギャラリーはさぞかし怖かっただろうな(笑

>次回、みきたんが胸の内を語ります。そして…あいぼん編、スタートです!!
みきたんの心境か・・・いろいろあった過去がわかってきそうですね。
そして、あいぼん編。こちらも期待しております!
223 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年06月18日(水)22時26分18秒
あややの暴走を止めた4人さん・・・・ホントお疲れ様っす。
でも、死者が出なくなっただけが幸いっすね・・・お店、誰が弁償したんでしょうね?
変な所が気になる奴です・・・(汗。
では、次回あいぼんが活躍っすね!
楽しみにしております!
では、師匠頑張ってくださいませ、応援しております♪
224 名前:名無し読者 投稿日:2003年06月18日(水)22時43分00秒
いつも楽しみに読ませていただいております。
クロイツさんへではなくて申し訳ないのですが、ヒトシズクさん。
いつも思ってたのですがageレスするの控えてもらえないでしょうか?
更新があったと思ってつい追ってしまうので。
気分を害したらすみません。応援してます。頑張って下さい。
225 名前:Silence 投稿日:2003年06月19日(木)15時06分29秒
更新お疲れ様でした。
あやや大暴走。死傷者がいなかったのが
なによりですね。
つんくさんもがんばってと応援しつつ次回期待です。
226 名前:第七十八話 投稿日:2003年06月20日(金)14時55分32秒

 真里に『ミキティ、さっさとその人連れて逃げて!』と促され、ソニンを連れてコーヒー
ショップから逃げ出した美貴。
 ソニンのマンションの前で、ぺこりと頭を下げる。
「…すみません。松浦さ…あやたんが…。」
「ううん、良いの。」
 そして、気まずい沈黙。
「…あの、ソニンさん。」
 沈黙を破った美貴の声に、ソニンの体がびくっとなる。
 美貴は苦笑した。
「…ごめんなさい。いきなり…あんな事言っちゃって。」
「・・・・・・ううん、良いの。」
戸惑ったような微笑を浮かべ、ソニンは言う。
「それより、駄目じゃないの。あんな可愛い彼女がいるのに、私にあんな事言っちゃ。」
美貴は返答に困った。
「冗談にしては、性質悪いわよ?」
「それはッ!!」
美貴はぐっと、拳を握る。そして苦しそうな表情で口を開いた。

「あの言葉は、嘘でも冗談でもないんです。本当にずっと、好きだったんです。」

「・・・・・・。」
ソニンは、黙る。
「あやたんの事は…その、あやたんに押し切られたってゆーか…。」
「だけど美貴ちゃんは、そんなに軽く付き合っちゃうような子じゃないもの。」
「・・・・・・それは…そう、なんですけど…。」
「やっぱり美貴ちゃん、私よりもあの子の方が好きなのよ。」
「そんな事は…ッ!!!」
「大丈夫よ、私は。だから遠慮なんかしないで。あの子の所に行ってあげて。」
ソニンはそう言うと、黙ってマンションの中へと消えて行った。
 美貴は止める事も追いかける事も、立ち去る事さえできずに立ちすくんでいた。
227 名前:第七十八話 投稿日:2003年06月20日(金)14時56分12秒

****************************************

 自室のベッドに横たわるひとみに、梨華はぽつりと言った。
「…わたし達、喧嘩中よね。」
「あたしはそのつもりはないよ。」
「・・・・・・。」
スカートのプリーツをいじりながら、梨華はだんだん涙ぐむ。
「…喧嘩中だもん。」
「だから、あたしは喧嘩するつもりなんてないし。」
「それでも、喧嘩中だもん。」
「・・・・・・強情だなぁ。」
ひとみから苦笑が漏れる。梨華は、鼻をずずっとすすった。
「…それに、わたしに飽きたくせに。」
「飽きてないってば。ありえないって。」
「飽きたんじゃない。だから、他の人にときめいたりするのよ。」
「…ときめいてないよ。」
「嘘、ときめいてたわよ!あの男の人に!」
ひとみは困ったように、ぽりぽりと頭をかいた。
「飽きられても、仕方ないのかも知れない。わたしは…誰よりもひとみちゃんだけを愛し
てるって言う事だけが取り柄みたいな女だし…。」
 その言葉に、ひとみはかなり感動を覚える。
「梨華ちゃん…!!」
 高鳴る胸を必死で押さえつつ、ひとみは梨華に手を伸ばす。
「…それなのに!!」
 梨華はぴしゃりとひとみの手を叩いた。
 そして、ひとみをキッとにらみつける。

「なんでそんなわたしなんかをかばって、そんな大怪我するのよぉ!!」

そう叫ぶと、両手で顔を覆った。
「もう、ばかぁ!わたしに向かって飛んできた机がひとみちゃんの顔面にヒットした時、
心臓が止まるかと思ったんだからぁ!!」
228 名前:第七十八話 投稿日:2003年06月20日(金)14時56分52秒
「り、梨華ちゃ…」
「わたしに飽きたくせにっ!他のひとにときめいたくせにっ!!わたしじゃなくても大丈
夫なくせにぃ!!!なんでそんな事するのよぉ!!」
ひとみは、無理矢理起き上がる。
「…だ、駄目よ!!もう骨はくっついてるけど、肋骨折れたのよ!?痛みはまだもうちょっ
と残るって、平家さんも言って…」
「梨華ちゃん!!」
慌ててひとみを制止しようと出された梨華の手を、ひとみはぎゅっと掴む。
「…本当ならカッコ良く、抱きしめたいんだけどね。」
 そう言って、手の甲にちゅっと口付けた。
「飽きるなんて事、あるわけないじゃん。」
ひとみは梨華の手に、愛しげに頬擦りをする。梨華の顔が真っ赤に染まった。
「こんなに、こんなにハマッてんのに。愛してるよ、梨華ちゃんだけを。」
「・・・・・・いつか、冷めちゃうわ。」
「それは、梨華ちゃんの話?」
「違う!!それこそありえないわよっ!!ずーっとずーっと、わたしにはひとみちゃんだ
けなんだから!!」
「あたしだって同じだよ。」
「・・・・・・。」
梨華は、眉を八の字に寄せた。
「・・・・・・本当にぃ?」
「本当本当。」
「嘘つかないでよぉ?」
「つかないつかない。」
「誠意が感じられないわっ!!」
「じゃ、誓いのキスでもしようか?」
軽い口調だが、真剣な表情。梨華は更に赤くなった。
「・・・・・・良いの?そんな事したら…本当に戻れなくなっちゃうよ?」
「良いに決まってんじゃん。戻る気なんて、さらさらないよ。」
 梨華が、涙に濡れた瞳を閉じる。
 ひとみがそっと、前に乗り出す。
229 名前:第七十八話 投稿日:2003年06月20日(金)14時57分27秒
 二人の唇が重なる。最初は軽く…しかし、だんだん深く、深く。
 激しさが最高潮に達した、その時。

「見舞いやでー!!」
「お見舞いなのれーす!!」

亜依と希美であった。
「「!?」」
唇を重ねた状態だった二人は、死ぬほど驚いた。
「きゃ、きゃああああっ!!」
「うおっ!!痛ェ!!」
梨華が、ひとみを思いっきり突き飛ばす。まだ肋骨に痛みの残るひとみは、当然の事なが
ら激しい痛みにうずくまった。
「きゃー!!ご、ごめんね、ひとみちゃん!!しっかりしてっ!!」
「・・・・・・は、HAHAHA…だい、大丈夫さハニー…ッ!!」
「でも、脂汗出てるよぉー!!」
 そんな二人に、希美はち、ち、ち、と指を振って見せる。
「まったく、怪我人のクセにいちゃいちゃちゅっちゅしてるから罰が当たったのれす!」
「そーやそーや。怪我しとる時くらい控えろっちゅーねん。」
「ねー、あいぼん!!」
「なー、のの。」
 可愛らしく顔を合わせて頷き合う希美と亜依に、焦りまくる梨華とひとみ。なんとなく、
和やかな風景に見えなくもなかった。
 希美の心中を除いては。
(…あいぼん、今のキスシーン…どう思ったんれしょうか…。)
 何も読み取れない亜依のポーカーフェイスを見ながら、希美の胸はちくりと痛んだ。
230 名前:第七十八話 投稿日:2003年06月20日(金)14時58分07秒

****************************************

 一時間ほど、近くのベンチでぼーっとしていただろうか。
「…藤本さん。」
「・・・・・・小川さん…?」
目の前に現れた人物の名を呼び、美貴は驚きの表情を浮かべた。
「どうして…?」
「なかなか戻って来ないので、迎えに行けと中澤さんに言われました。」
「・・・・・・そっか。」
立ち上がろうとしない美貴の様子を見て、麻琴も美貴の隣に腰を下ろす。
「「・・・・・・。」」
 ちょっと黙ってから、美貴は口を開く。
「…小川さん。」
「はい。」
「・・・・・・コーヒーショップの話、聞いた?」
「ええ、まあ。」
「そっか…。」
 また、美貴は黙る。
 麻琴は無表情なまま、ぽつりと言った。
「お願いが、あります。」
「・・・・・・え?」
「『小川さん』じゃなくて、あだ名で呼んで欲しいんです。」
「…か、かまわないけど…なんで?呼ばれなれてないの?」
「いいえ。同期以外は皆さん、私の事を苗字で呼びます。」
「・・・・・・それなら、なんで?」
麻琴は無表情のまま、手を祈る形に組んで見せた。
「一度、呼ばれてみたいあだ名があるんです。…しかし、同期や先輩に頼むのはハズカシ
イ。…そこで、UFAに来てまだ日も浅い藤本さんに頼もうかと。」
「へ、へぇ…かまわないけど…何て呼んで欲しいの?」

「ピーマコ、と。」

 そう言った麻琴は、限りなく真剣であった。
231 名前:第七十八話 投稿日:2003年06月20日(金)14時58分45秒
「・・・・・・。」
 美貴は、しばし動きを止める。そして、しばらくの後。

「ぶあっははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!」

 豪快な笑い声が、周囲に響いた。
「な、なんで!?なんでピーマコ!?マコピーじゃ駄目なの!?」
「駄目です。ピーマコです。」
「あっははははははははは!!!やめてー!!笑い死ぬー!!!」
「ゲッツ。」
「無表情でやらないで────!!ぐあっはははははははは!!!」
 ひとしきり笑った後、美貴は涙を拭いながら麻琴に言った。
「・・・・・・ピーマコ、聞いてくれる?」
「はい。なんでもどうぞ。」
「…あたしね、苦しいんだ。」
美貴の視線が、遠くに投げられる。麻琴はその視線の先を追おうとしたが、諦めた。
「苦しい?」
「うん。…自分でも、自分が最低だってわかってる。」
「・・・・・・。」
「でも、決められない。断言できないんだ。『こっちの方が好きだ』って。」
組まれた手の指先が、白くなっているのを見つける。
 美貴の苦悩が、麻琴には見えていた。
「それは…あの女の人と松浦さんですか?」
「うん…。」
「・・・・・・。」
「正反対なんだよね。ソニンさんとあやたん。」
 確かに、正反対だと思った。

「まるで、身体の中に心が二つあるみたい。」

 そう呟かれた言葉は、とても切なくて悲しかった。
 麻琴はどうしようもなくなって、ぽつっと言う。
「…経験はありませんが、なんとなくわかる気がします。」
 美貴はくすっと笑って、麻琴の頭をくしゃくしゃっとなでた。
「ありがと、ピーマコ。」
 そしてまた、ぶっと噴出した。
232 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月20日(金)15時00分11秒


 みきたん、心情大告白なんです!!(ASAYAN風に)
 本日、携帯忘れて学校に来てしまいました(号泣)
 そして現在、ダンディー坂野さんのCDとはなわさんのCD、どちらを買おうか迷って
おります。

>token様
 ありがとうございます♪
 >暴走あややは最強なんでしょうか?『あややの嫉妬は人類を滅ぼす!?』
 爆笑させて頂きました。スゲェ!!
 確かに、最強っぽいですね!!ヨッスィー肋骨折られたし!!
 そしてののたん&あいぼん。乱入してくれました(爆笑)
 >そして、悲しい過去が少し判ったあいぼん、元気出してね〜。
( ‘д‘) <おおきに〜。でもウチは大丈夫やでー。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>とこま様
 >しかし、4人がかりでも止められないとは・・・(^_^;)
 恐るべし、あやや(爆笑)もともと、素早さだけならUFAナンバー1なのれす。
 >とどめは誰が刺したんでしょう?
(;O^〜^)<とどめって!!…一応、あたしが刺したYO。
 あいぼん編、次回から本格始動です。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>名無しさん様
 >ヘタレな王子もやるときゃやるんですね。(w
 頑張ったみたいです(笑)顔面で机受け止めたり(爆笑)
( ´D`)<鼻血の量が、ものすごかったみたいれす。平家さんが驚いてたのれす。
 みきたん、どうでしたか〜?
 がんばります!!どうぞよろしくです!!
233 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月20日(金)15時01分28秒
レスの続きでっす

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 >そして次回はみきたん心境&あいぼん編ですね!!!
 すみません、あいぼん編本格始動は次回回しになってしまいました(大汗)
 楽しみだなんて…すっげぇ嬉しいですー!!ありがとうですー!!!
 頑張りますねー!!どうぞよろしくです!!
 >しかし根性で並んで入ったクロイツさんすごいですよ。
 ・・・・・・どうしても、キャラメルフラペチーノが飲みたかったのれす…。

>はる〜か様
 >お店の中は壊滅状態。あげくのはてに、外勤の4人までもが・・・
 ヨッスィーは仲直りできて、結果的に良かったみたいです(爆笑)
 ギャラリー…どうでしょうねぇ。子供は心に傷ができてそうですが(大汗)
 >みきたんの心境か・・・いろいろあった過去がわかってきそうですね。
 ごごごごめんなさいごめんなさい。過去に触れてなくてごめんなさい(大汗)
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>ヒトシズク様
 >・・・お店、誰が弁償したんでしょうね?
(⌒ ー ⌒)<…UFAの経費から出しましたわ。また出費が…。
 >では、次回あいぼんが活躍っすね!
 ごめんなさい。あいぼん編本格始動、次回からです(大汗)
 ありがとうございます、がんばります!!
234 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月20日(金)15時02分18秒
更にレスの続きでっす
皆様、本当にありがとうございますー!!嬉しいです

>名無し読者様
 ありがとうございます!!
 そ、そんなに楽しみにして頂いてるなんて…!!感激ですぅー!!
 ありがとうございます!!がんばります!!
 どうぞよろしくお願いしますっ!!

>Silence様
 ありがとうございます♪
 いしよしは仲直りできましたわ!あややのおかげで(笑)
 >つんくさんもがんばってと応援しつつ次回期待です。
 つんくさん…次回かその次かくらいに、また一発やらかして頂きましょうか(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくでっす!!
235 名前:チップ 投稿日:2003年06月20日(金)16時00分53秒
いしよしよかったw、そして苦しむミキたんもまた魅力的…が、そんなことより(マテ

こんな時間に二日酔い明けの雑炊を食べていた私。
久しぶりのマコにルンルンしていた私。・・・・・・油断しました。
吹いて鼻に雑炊がぁ!!痛い!角に小指より痛いぃ!!
ありがとうマコ(&クロイツさん)、おかげで目が覚めました(涙目)
236 名前:本庄 投稿日:2003年06月20日(金)17時13分20秒
小川さん、いやピーマコさん。
あなた最高です!!
無表情なとこがまたGoodです!
そりゃミキティも笑うわさ。
ハロプロワイドのピーマコとはえらい違いやわ。

続きも楽しみにしてます。がんがってくださいね!
237 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月20日(金)20時35分48秒
無表情で「ゲッツ」って…。やられた、完敗です。
238 名前:237 投稿日:2003年06月20日(金)20時37分19秒
しまったやってしまった…。作者さん、みなさんスミマセン。
239 名前:とこま 投稿日:2003年06月20日(金)21時23分26秒
よっすぃ〜がとどめを刺したんですか(^^♪
鼻血を出しながらお疲れ様でした(^^)
ところで、やぐっちゃんとごっちんは・・・?
仲直りしたんでしょうか・・・
240 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年06月20日(金)22時29分41秒
無表情でゲッツ!・・・しかも、「ピーマコ」!?(爆笑。
ごめんなさい、小川さん・・・・でも、笑わずにはいれない・・・・(泣き笑い。
ははは・・・・無表情で言わないで〜!って感じです^^;
あぁ、小川さんブームに入るかも・・・
ってか!いしよし!!!いや〜〜〜〜ってくらい甘いじゃありませんか!!?
も〜、幸せです♪おなかいっぱいっす^^

では、次回の更新楽しみにしております!
頑張ってください、師匠♪
応援してます!!!
241 名前:忠告 投稿日:2003年06月20日(金)23時06分58秒
いい加減、感想はageましょう。
242 名前:忠告 投稿日:2003年06月20日(金)23時07分31秒
間違えました。sageです。ごめんなさい
243 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年06月20日(金)23時50分45秒
祝☆甘々〜!!!!!!!!!!!!!!!!
おかえりなさいと言わせて下さい。
『おかえりなさ〜い☆』
いや〜、とっても満腹です。
みきたん、悩める青春私は応援します!!

あいぼん編、じっくりまってま〜す♪
頑張って下さい。
244 名前:Silence 投稿日:2003年06月21日(土)13時36分23秒
更新お疲れ様でした。
う〜ん、ミキティ、そ〜と〜(例の口調)悩んでますね。
1週間(ほとんど2週間)遅れのこっちでもピーマコさん出ました。
自分的には紺野さんのキャラがツボでした。

ダンディーとはなわのCD両方持っている自分から言えば、買うほどの
もんかな〜って感じです。(って買ってんじゃん自分
レンタルで十分…チャララララン(アイ○ルのおじさん風)
と、いうわけで次回も待ってます。(つんくさんの活躍にも(w
245 名前:はる〜か 投稿日:2003年06月21日(土)18時04分56秒
>子供は心に傷ができてそうですが
一生忘れない出来事となるでしょう。
そして、男の子は女の子を嫉妬させてはいけないというのを、身をもって・・・

なんだかんだ言っても、やっぱりいしよしですね(笑
あま〜い時間を過ごしていると、恒例のハプニングがやってきますな(w
そんな中、軽く辻ちゃんが嫉妬を・・・

ピーマコさんいいですね〜無表情のゲッツって・・・本家も真っ青な技ですな。
美貴ちゃんの心の中はちょっとわかってきましたね。ハイ。
最近めっちゃ暑いですね。それでは次回も期待してます!
246 名前:第七十九話 投稿日:2003年06月21日(土)19時09分02秒

 いきなり五百年近くも時間を移動した幼女。
 道端に倒れていた所を保護され、当然の事ながら身寄りのなかった幼女は、施設に入れ
られた。
 見た目がとても可愛らしく頭も良いので、里親はすぐに見つかる。しかし…
「<こんな気味の悪い子だとは思わなかったわ!!私にはとってもじゃないけど、育てら
れない!!>」
 どう言うわけかすぐに施設へ送り返されて来てしまうのだ。
 施設の院長は、幼女に言った。
「<アイ…お前はこんなに良い子なのに、なんで里親と上手く行かないんだろうね?>」
「<仕方ないわ、院長先生。私はきっと『特殊』なのよ。>」
「<そうかい…しかし、アイ。いつまでもここにいるわけには行かないんだよ?早く良き
両親を得て、自立への道を歩まなくては…。>」
そう言う院長に、幼女はいつもこう言った。
「<大丈夫よ、院長先生。私は既に、自立への道を歩んでいるのだから。>」
 それを聞く度、院長は複雑そうな表情を見せる。
 幼女は満面の笑みを浮かべ、院長に向かって言った。
「<…それじゃ、私、行かなきゃ!>」
「<え?どこに行くんだい?>」

「<大切な人の所に!!>」

それだけ言い残すと、幼女は風のように院長の前から走り去った。
 どきどきと高鳴る胸を押さえて、幼女は走る。
 向かったのは、図書館。この国最大規模の図書館。
 そこで、本好きな『彼女』と待ち合わせをしているのだ。
(<…彼女は、なんとなく雰囲気がおばあちゃんに似てる…。>)
 くすぐったい感情に、幼女はくすくすと笑い声を漏らした。
247 名前:第七十九話 投稿日:2003年06月21日(土)19時09分43秒

****************************************

 亜依が、だんだんやつれて来ている。
「…あ、あいぼん…。大丈夫れすか…?」
「おー。ダイジョーブダイジョーブ。」
あんまり大丈夫じゃなさそうな青白い顔で、亜依はぱたぱたと手を振る。
「…最近、夢見悪いねん…。それで、疲れがあんま取れへんだけや。」
「・・・・・・心配なのれす…。」
亜依は苦笑して見せてから、ちらりと視線を反対側に投げる。
「…ウチはそれよか、あっちのが心配やねん。」
 視線の先には、四人の人物がいた。
 希美もそのその四人…梨華とひとみ、真里と真希を見る。
「…ひとみちゃん。」
「ん〜?なぁに?梨っ華ちゃん♪。」
「…なんでもない。」
「何だよぉー!」
「なんでもないのぉ〜♪」
「えー?絶対なんかあるでしょー?」
「ないったら〜。」
「言わないと、ちゅーしちゃうぞー?」
「きゃっ!いやーん♪…みんな見てるよぉー?」
「かまわないもーん!ちゅー♪」
「しょうがないなぁ…ちゅっ。」
 亜依は希美は、深いため息を吐いて視線を逸らした。
 そして、真里と真希は。
「「・・・・・・。」」
 会話がない。険悪な空気が漂っていた。
「…あいぼん、どっちのが心配れすか?」
ちょっと考え込んでから、亜依は呆れ気味に言う。
「・・・・・・両方ともかなり心配なんやけど。特に一組目は色んな意味で。…ま、梨華
ちゃんとヨッスィーは『勝手にやっとれ』って事で、やっぱ矢口さん後藤さん、やな。」
「加護同。」
「誰がハゲやねん!!」
希美にビシッとツッコむ亜依。
248 名前:第七十九話 投稿日:2003年06月21日(土)19時10分20秒
「しかしなぁ…なんで険悪やねん。」
「そーれすよねぇ。あやや大暴走の時、矢口さんが対して怪我しなかったのは後藤さんの
おかげなんれすし…梨華ちゃんとヨッスィーみたいにらぶらぶ☆になってても良いのに…。」
「…いや、周囲にしてみりゃアレもかなりイタイけどな…。」
二人で腕を組んで考え込んでいると、ようやく亜依と希美の存在に気付いた梨華が駆け寄っ
て来た。
「やだ、あいぼんにのの!いたんなら声かけてよぉー!」
「・・・・・・かけられる雰囲気やなかったし。」
「・・・・・・今もヨッスィー、めっちゃのの達の事にらんでるし。」
希美はひとみを無視して、梨華に説明を始めた。
「…ってなワケなんれす。」
「本当だ…矢口さんもごっちんも、険悪…。」
「なんでやろーなぁ。」

「…多分、矢口さんをかばってごっちんが大怪我したからだよ。」

ちょっと不機嫌な声で、ひとみが言う。
不思議そうな顔をする三人を見回し、梨華にむかってにへっと微笑む。
「前にごっちん、悪魔から矢口さんかばって大怪我したじゃん。」
「そーいやあったれすね。そんな事も。」
「そん時、『次やったら許さない』っつったらしいんだよ。矢口さん。」
「…それで、許してないワケか。」
「それにもともと喧嘩中れしたからねー。」
ひとみはため息と共に、頭をかいた。
「でもさー…あたしわかるんだけど、それって無理な相談なんだよねー。」
「え?」
「目の前で愛しい彼女がピンチだったら、身を挺してでも守りたくなるのは当たり前じゃ
ん。特にあたしらみたいな、戦う力を持ったヤツはさ。」
「…ひとみちゃん…!!」
249 名前:第七十九話 投稿日:2003年06月21日(土)19時10分52秒
「梨華ちゃんがピンチだったらあたしも、助けずにはいられないしね。」
「嬉しい…!!」
梨華がひとみに抱きつき、ひとみが幸せそうに抱き返す。
「でも、ひとみちゃん?わたしは矢口さんの気持ちもわかるわ。」
「ん?」
「…だって、大好きで大好きでたまらない人が大怪我しちゃって…それが自分のせいだな
んて…胸が痛くてたまらなくなっちゃう…。」
「梨華ちゃん…!!」
「わたしだってさっきまで、すごく胸が痛かったのよ?ひとみちゃんがわたしのせいで大
怪我しちゃったなんて…。」
「愛してるよ、梨華ちゃん!!」
「わたしもっ!ひとみちゃん、愛してるっ!!」
「あーあー!!もーアンタら一生やっとれ!!」
「加護同。」
「だから、誰がハゲやねん!!」
 亜依のヤケクソ気味のツッコミが響いた、その時。

ヴィ〜ッ、ヴィ〜ッ

「…おおっ!?久々の出撃やな。」
「本当に久々なのれす。のの、悪魔の存在忘れ去ってたのれす。」
「加護同。」
「ヨッスィーまで言うんか!!?」
「え!?あいぼんってまさか…ッ!?」
「ちっが─────────────────────────う!!!!」
 四人はそれぞれ、戦場へと向かう。
 それなりに平和な夕暮れであった。
250 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月21日(土)19時11分38秒


 あいぼん編本格始動なのに、いしよしが出張ってしまった(大汗)
 前回の『マコゲッツ』が好評で浮かれモードでございます

 先日、『レスがageだと紛らわしい』と言うレスを頂きました。
 申し訳ございませんが皆様、レスはsageでお願いいたします。

>チップ様
 今回もいしよしはらぶらぶです(笑)
 鼻に米…経験アリです!!私もやった事あります!!
 大丈夫ですかー!?痛いんですよね、アレ…(汗)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>本庄様
 ピーマコの無表情ゲッツ…何気に好評で嬉しいです
 >ハロプロワイドのピーマコとはえらい違いやわ。
 あのピーマコも大好きなんですが…こっちはこっちで新しいピーマコを目指そうかと…(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>名無しさん様
 ありがとうございます☆マコゲッツ、好評で嬉しいです♪
 >しまったやってしまった…。作者さん、みなさんスミマセン。
 いえいえ、お気になさらないでください。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>とこま様
 そーなんです。ヨッスィーなんです。
 >ところで、やぐっちゃんとごっちんは・・・?
 冷戦状態みたいです(泣)そして、それをネタにイチャつくいしよし(爆笑)
 どのように仲直りさせましょうかねぇ…(大汗)
 がんばりますので、どうぞよろしく!!
251 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月21日(土)19時12分33秒
レスの続きでっす

>ヒトシズク様
 おお!!マコゲッツ、でも好評しかも笑って頂けてマジ嬉しいです♪あり
がとうです♪
 >あぁ、小川さんブームに入るかも・・・
 マジですか!?実は私、マコけっこー好きなんですよー!!わーい♪
 そしていしよし。らぶらぶいちゃいちゃいしよし(爆笑)
 書いててスゲェ楽しいです(笑)
 ありがとうございますー!!がんばります!!

 P.S.レス、sageで頂けると嬉しいです。申し訳ございません(大汗)

>忠告様
 ありがとうございました☆

>匿名匿名希望様
 >『おかえりなさ〜い☆』
(#´▽`)´〜`0)<ただいま〜!!!
 らぶらぶいしよしにお返事して頂きました(笑)
 今回もバカップルでございます!!書いてて楽しい楽しい。
 みきたんの悩める青春…どうしましょうかねぇ。どう決着つけるのか、まだ決めてなかっ
たり(ry
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!

>Silence様
 ありがとうございます!!
 悩んでるミキティはとても苦労人っぽくて、良い味出してくれます(爆笑)
 >自分的には紺野さんのキャラがツボでした。
 私もおじゃマルシェ大好きですー!!あややのインタビューも素敵でした!!
 >ダンディーとはなわのCD両方持っている自分から言えば、買うほどの
 >もんかな〜って感じです。(って買ってんじゃん自分
 おお!!お買いになったんですか!!いいなぁ〜…。
 でもなんか、あのジャケットからして捨てがたいんですよね、二枚とも…。
 もーちょっと悩みます(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!
252 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月21日(土)19時13分18秒
更にレスの続きですありがとうございます

>はる〜か様
 >そして、男の子は女の子を嫉妬させてはいけないというのを、身をもって・・・
 それはナイス!!!凄まじい教訓となりますね、あれはっ(爆笑)!!
 あまあまいしよし、今回は辻加護すら見えてません(爆笑)
 >ピーマコさんいいですね〜無表情のゲッツって・・・本家も真っ青な技ですな。
 そんな、本家も真っ青だなんて…(大汗)
 しかし、無表情ゲッツは一度見て見たいのれす…。
 本当に最近暑くていやんです。暑いの苦手れす。早く冬にならないものか…(←早ッ!!)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!
253 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年06月21日(土)22時47分13秒
おぉぉぉ〜!!!!
いしよし、上手くいってると思えば・・・やぐごまがぁぁぁ〜!!!!
矢口さん、許すのでしょうか・・・?かなーり心配です・・・(大汗。
ってか・・・のの、よっすぃ〜、面白すぎです・・・(泣き笑い。
加護同・・・・(爆笑。。。
すいません〜〜〜加護さん・・・・でも、面白いんですっ!!!!
過去もすごい気になるところですね・・・

ではでは、次回の更新楽しみにしております!
がんばってください、応援してます、師匠♪
254 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年06月21日(土)23時57分01秒
更新お疲れ様でした。
その甘々っぷりに思わず口元に笑みが浮かんでしまいました(w

しかし加護さん、加護さんの過去気になってしょうがありません。
甘々のおかげで記憶の中から追い出されてしまいそうですが、気になってしょうが
ありません。

あ〜ぅ〜どうか皆に幸せが訪れますように(もちろんやぐごまにも(w))
255 名前:token 投稿日:2003年06月22日(日)00時16分00秒
更新お疲れ様です。
しまった、一回見逃してしまった。ものすご〜くくやしいような、それでいて2回分まとめて
読めてお得感があったりで、複雑な気分です。
あまままのいしよし。いいですね〜やっぱ。わたしの頬は緩みっぱなしですYO。
辻ちゃん、突っ込みがきつくなってきましたね。加護ちゃんに心を許しているからでしょうか。
そして、加護ちゃん、なんかだんだん心配になってきました。大丈夫でしょうか(オロオロ)
256 名前:token 投稿日:2003年06月22日(日)00時20分31秒
わ〜ごめんなさい。訂正です。
あままま→あまあまです。申し訳ありません。
257 名前:ぷよ〜る 投稿日:2003年06月22日(日)09時02分44秒
お初です!!
夜中から読み始めて気づけば朝です(w
笑いと涙の融合、ホントに凄いです!!
前2作品(短編はまだです・・・)も
読ませて頂いたのですが、クロイツ様には
尊敬してしまいます!!
どうも駄レスになってしまい申し訳ないです・・・
では、次回も楽しみにしています♪
258 名前:はる〜か 投稿日:2003年06月22日(日)21時23分48秒
今回も甘いいしよしだー。周りの空気はまったく無視のバカップル最高っす(笑
それとは正反対の、険悪な二人・・・矢口さんの怒りは、強烈ですね・・・
原因は恋心なんでしょうけど。2度目だからね・・・ちゃんと仲直りしてくださいよ。

ふと思ったんですが、よっすぃの恋人が離れていった時の目線・・・
へびがにらみつけるより怖いんじゃないですか?(笑
慣れていないと、動けなくなるかと(爆

加護ちゃんが非常に気になっております。これからいろいろ活躍の場がありそうで。
夏前なのに、死ぬほど暑いですけどがんばってください! 
259 名前:第八十羽 投稿日:2003年06月23日(月)16時09分54秒

 悪魔が出現したのは、とてもマズい場所だった。
「…なんでわざわざ、デパートん中に出るのかなぁ!!!」
圭織は、思いっきり地団駄を踏む。
 そう、今回の出現場所は、デパート内部。しかも、バーゲン会場だった。
「…い、飯田さん。デパートから電報が…死者は出ませんでしたが、瀕死の重態のお客様
がいらっしゃるそうです。」
「うげっ!!マジで!?」
圭織は、その長い髪をかきまわす。
「…ぐああああ、もう!!季節はずれにバーゲンなんてやってんじゃないよ、まったくもー!!」
そうぼやいた後、キッと顔を上げて言う。
「…外勤みんな、聞いてる!?」
『『『『『『『『『はーい!』』』』』』』』』
元気のよい九人分の返事に、圭織は険しい顔を隠さずに言う。
「今回は屋内戦っつー事で…羽目を外し過ぎちゃ駄目だからね!?デパート内部はできる
だけ壊さないように!!…特にヨッスィー!!今回はマシンガン使っちゃ駄目だよ!!」
『エエエエエ!!!?マジですか!?』
「当たり前でしょ!?撃った弾丸は全部回収しなきゃいけないんだから!!マシンガンな
んて使ったら、弾丸がどこに飛んだのかわかんなくなっちゃうじゃん!!」
『あ、そっか。』
圭織は、はーっと重いため息を吐いた。
「・・・・・・とにかく!!被害最小限、時間は最低限でよろしく!!
 がんばっていきま──」
『『『『『『『『『「「「「っしょい!!」」」」』』』』』』』』』
260 名前:第八十話 投稿日:2003年06月23日(月)16時11分00秒
 掛け声の直後から、希美の真言詠唱が始まる。
 それと同時に、梨華の元にたくさんの通信が入り始めた。
「・・・・・・ん?」
梨華がふと見ると、最優先順位をつけられたメールが来ていた。
 そのメールを開くと…梨華は叫んだ。
「きゃー!!!い、飯田さぁーん!!」
「ど、どうした石川ッ!?」

「『赤き薔薇の騎士』から…至急『マキロン』持って来いってメールが来てるんですけどー!!」

あさ美と里沙が、ヘナヘナと机に突っ伏した。
「・・・・・・なんで?」
「あの衣装繕ってて、針で指刺したんだそうです。…ど、どどどうしましょう!!わたし
今、とてもじゃないけど手が離せませんー!!」
「放っとけ!!相手にすんな!!」
「で、でもメール、最優先順位ですよぉー!?」
「やかましい!!いいから放っとけ!!」
 圭織の顔が、不機嫌に歪んだ。
「…あのオッサン!!あとでマジで首しめてやる!!!」
 梨華はその圭織の様子を見て、『本気』を感じた。
 そして多少の哀れみを覚え…とある人物に、こっそりとメールを送信した。
(…針で手ぇ刺すの、けっこう痛いもんね…。)
 身に覚えがある為、寛大になる梨華であった。
261 名前:第八十話 投稿日:2003年06月23日(月)16時12分15秒

****************************************

 梨華からメールをもらった亜弥は、救急箱を抱えてつんくの部屋へ向かった。
「…ったく…あやや、赤きおっさんの世話できるよーな精神状態じゃないのにぃ。」
ぷぅ、と頬を膨らませ、そう呟いてから…亜弥は目に涙をためた。
 コーヒーショップで大暴れした原因を、思い出してしまったのだ。
 ぐす、と鼻をすする。
「・・・・・・みきたんの、馬鹿。」
 足が重い。ともすれば、座り込んでしまいそうになる。
 しかし、できない。
 一度座り込んでしまったら、二度と立ち上がれない気がするから。
(…そんなカッコ悪いの…あやや、耐えられないっ!!)
 きっと顔を上に向け、前へ前へと歩いて行く。

「…あやたん。」

 亜弥は、派手な音を立てて救急箱を落とす。
 バラバラと、中身が床に広がった。
「…あ、あああ…。」
 慌てて、拾い集めるためにしゃがんだ。すると、声をかけた人物も一緒にしゃがむ。
 美貴である。
「…手伝う。」
「いい。いらない。」
「でも…」
「いいってば!!!」
 亜弥は、顔を美貴から背けながら…涙を散らして叫ぶ。
「いらないよ、みきたんなんか!!」
「・・・・・・あやたん…。」
「あやたんなんて呼ばないでよ!!あの人がいたクセに!!あややに、良い顔してさあ!!
もう嫌い!!顔も見たくない!!」
「…松浦さん…あのね、あたし…」
「あややの事は『ハニー』か『あやたん』だってば!!そう呼ばなきゃ返事しないからね!!」
「・・・・・・。」
 矛盾している。
262 名前:第八十話 投稿日:2003年06月23日(月)16時13分06秒
 激しく矛盾している。
「・・・・・・ぶっ。」
 美貴は思わず吹き出してしまった。
「な…ッ!!何がおかしいって言うの!?」
「だ、だって…すっごい矛盾してるしっ!!」
「うるさいなぁ!!」
 ぼろぼろと流れ落ちる涙を、邪魔くさそうに払いのけ…亜弥は言った。
「…何?」
「え?」
「なんか、話あったんでしょ?何?」
「・・・・・・。」
美貴の顔が、真面目になった。

「あたし、あやたんの事…好きだよ。大好き。」

「・・・・・・ッ!!」
亜弥は、顔をしかめた。
「な、何それ…!!あ、哀れんでるつもり!?やめてよ!!!」
「違う、そうじゃないんだ!!」
「それじゃああの人は何なのよ!?」
美貴は、言いにくそうに口を開く。
「…ソニンさんの事も、好きなんだ。」
「・・・・・・。」
絶句する亜弥に、美貴は続ける。
「こんなの…すごい最低だって自分でもわかってる。…でも、これが本当の気持ち。」
「何よ、それ…!!」
263 名前:第八十話 投稿日:2003年06月23日(月)16時13分40秒
「怒るのは、当然だよね。だから…好きなだけ、殴ってくれてかまわないよ。」
 死を覚悟しているような発言である。
 実際に亜弥に本気で殴られたら、『好きなだけ』を実行される間もなく一撃で即死決定
である。
「・・・・・・。」
 亜弥は、俯いたまま言った。
「…殴らない。殴ったりしない。」
「あやたん…?」
 光の消えた瞳をした亜弥を見て、美貴は息を呑む。

「みきたんなんて、あの人にあげる。あやや、そんなみきたんなんていらない。」

 もと来た道を、全速力で駆け戻る亜弥。
 UFA随一の素早さを誇る亜弥。その姿は、一瞬にして掻き消えた。
「・・・・・・。」
 美貴は、胸を押さえていた。
「…殴り殺された方が、マシだったかも。」
 目には涙がうっすらにじんでいた。
264 名前:第八十話 投稿日:2003年06月23日(月)16時14分15秒

****************************************

 戦闘中に、痴話喧嘩が勃発。
「…だから、何怒ってんのよ!!?」
「自分がした事、胸に手を当てて考えてみるべさ!!」
 圭となつみである。
「だーかーらー、わっかんないっつってんでしょ!?」
「なんでいつもそうなんだべ!?」
『もう、なっち!!この非常時に喧嘩に持ち込まないでよ!!』
「うるさいべ、圭織!!これは言わずにはいられないんだべさ!!」
圭織を一喝して黙らせ、なつみは再び圭に言う。

「もう、なっちを庇ったりすんなっていってるべ!?」
「だから、なんでそれで怒るのよ!?」

 亜依は、苦笑する。
「いやー、最近よく見る喧嘩原因やなー。」
「ほんとれす。三組目なのれす。」
 亜依と希美のそんな呟きに、圭となつみは無視した。
「そんな怪我までして…やめてほしいべ、本当に!!」
「なっ!!なっちには感謝の念ってモンがないの!?」
「あるべ!!でも、コレはそれとは別問題だべさ!!」
「どう別問題なのよ!?大体、なんで庇って文句言われなきゃいけないの!?」
「だったらもう、庇うんじゃないべ!!」
「そーゆーワケにも行かないでしょ!?」
叫びあう二人の背後で、黙々と戦う仲間たち。
『…や、保田さん。出血してますわよ?早く手当てしないと…』
そんなあさ美の声も、無視。
265 名前:第八十話 投稿日:2003年06月23日(月)16時14分49秒
 激しく言い争う二人を、こっそり見守る人物が二人ほどいた。
 真里と真希である。
 こっそり見守っている二人の姿を見て、亜依はくすっと笑った。
(…保田さんが後藤さんの代弁者で、安倍さんが矢口さんの代弁者、って所か。面白い事
になりそうやな。)
 圭が叫ぶ。

「なんで庇うかって!?決まってんじゃない!!アンタに怪我して欲しくないからよ!!
知ってんの!?アンタが怪我してる時の、アタシの気持ち!!しかも、同じ戦場にいるの
にアンタが怪我したってわかった時の、アタシの気持ち!!!
 死にたくなるくらい悔しいんだからね!?」

「・・・・・・。」
真里が、ちょっと驚いたような顔をする。そして、ふっと真希を見た。
 なつみも叫ぶ。

「じゃあ、庇われたなっちの気持ちはわかるんだべか!?なっちのせいで圭ちゃんが怪我
した時の…悲しくて悲しくてたまらない気持ち、わかるんだべか!?なっちは、戦えるん
だべ!?ちゃんと自分の身は、自分で守れるんだべ!?
 それなのにそんな事になったら…な、なっち、『足手まとい』なのかなって不安になる
んだべさッ!!!」

「・・・・・・。」
 真希も、驚いた顔をする。そして視線に気付き、真里を見た。
「「・・・・・・。」」
 二人はすぐに、視線を逸らす。
 それを見て、亜依は二ヤリと微笑む。
(…仲直り間近、やな。)
 その読みは、間違っていなさそうだった。
266 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月23日(月)16時15分21秒


 赤きおっさんのネタ、提供はtoken様でしたー♪ありがとうございましたー!!
 ・・・・・・つーかあいぼん編、進んでないし…(泣)ごめんなさいごめんなさい!!
 そして赤きおっさんにマキロンは届きませんでした(爆笑)

>ヒトシズク様
 やぐごま、仲直り間近です!!やっぱなちけいは皆の両親ですなぁ〜(笑)
 加護同、笑って頂けてよかった〜!!
 あいぼんの過去は、次回からまたちょっとずつ出て来ます☆
 ありがとうございます!!がんばりますので、どうぞよろしく!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 >しかし加護さん、加護さんの過去気になってしょうがありません。
 ごごごごめんなさい。今回あいぼんあんま出てなくてごめんなさい(大汗)
 次回からちょっとまた出ますので…。
 がんばります!!よろしくです!!

>token様
 ありがとうございます♪
 あの赤きおっさんのネタ、使わせて頂きましたよー!!ありがとうございました!!
 またどっかで出てくるかもです(笑)
 今回はあやみきピンチでしたが…いかがでしたでしょうか?
 がんばります!!どうぞよろしく!!
267 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月23日(月)16時15分56秒
レスの続きでっす

>ぷよ〜る様
 はじめましてー!!最初から読んでくださったんですか!?ありがとうございます!!
 しかも前2作も…!!いやーん!!嬉すぃ〜!!!
 まだまだ未熟者ですが、頑張って参りますので…どうぞよろしくです!!
 うわーい♪がんばります!!

>はる〜か様
 やっぱ、バカップルって言うのは周りが見えてはいけません。
 ってなワケで、状況考えてない今回のなちけい、やぐごまもバカップルって事で(爆笑)
 やぐごま、仲直り間近です!!うふふ。
 >ふと思ったんですが、よっすぃの恋人が離れていった時の目線・・・
 >へびがにらみつけるより怖いんじゃないですか?(笑
( ´D`) <あの目つきは、恨み持ちまくりの悪霊に似てたのれす。ののは慣れてるのれす。
 スゲェ目付きだったみたいれす(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!
268 名前:Silence 投稿日:2003年06月23日(月)17時22分26秒
更新お疲れ様です。
……あはははははははは(爆笑 赤きおっさん来ましたね〜。
この前token様と某場所でおっさんに付いて話していたんですが
おもしろいです。(w 『マキロン』って『マキロン』って…
きっと涙目で石川さんにメールしたんだろうな〜(w
そして対照的にシリアスなあやみき。う〜ん、シリアスだ。
これから出掛けるんですが、その前に爆笑ありがとうでした。
269 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年06月23日(月)18時12分12秒
赤きオッサン・・・(爆笑。
あぁぁぁ〜〜〜〜もう、おもろすぎっっっ!!!!
いっそのこと、飯田さんと赤きオッサン、お笑いコンビニしたらどうですか?!
結構、儲かると思うんですけどねぇ〜・・・・
ってか、何かすごいことになってますねぇ〜^^(←と言いつつ楽しそうな奴)
なちごまの喧嘩に仲直り寸前のやぐごま・・・
そして、またまた気になるのは、あややと美貴ティ・・・

ではでは、今後の更新楽しみにしております!
頑張って下さい師匠♪
応援しております!!!
270 名前:悠希 投稿日:2003年06月23日(月)20時57分40秒
あ、あやや〜・・・藤本さんが何気にかわいそう・・・(何気にて・・・w)
更新乙です。
271 名前:token 投稿日:2003年06月23日(月)21時03分35秒
更新お疲れさまです。
わーあのネタ使っていただけたんですね。うれしくて
狂喜乱舞のトランスチャーミー状態ですYO。マキロン大笑いです。
実は今私、明治座の前なんです。今日はピーマコがお休みでした(涙)
休憩時間にこれ読んで爆笑していたら警備員のおっさんが寄って来ました!

272 名前:はる〜か 投稿日:2003年06月23日(月)23時03分45秒
赤いおっさん・・・ありえないんですけど(笑
絶対涙を浮かべてメールを・・・そう考えると背筋に冷や汗が・・・

あやみきの仲は複雑だーそしてシリアスだし。他の人が入る隙間ないですね。
松浦さんの嫉妬は誰よりも深かったりする(笑
そんななかそろそろ仲直りですかね、やぐごま。今回でよりが戻ってきたようで。
久々のバカップルぶりが見られる予感が(w
今後も期待しております!がんばってください!

今回のお話のネタ提供者のtoken様は明治座で読まれていらっしゃるようで。
クロイツ様の小説読んでると、場所を問わず私も笑ってしまいます。
273 名前:ぷよ〜る 投稿日:2003年06月23日(月)23時28分08秒
更新お疲れ様です!!

マ、マキロン・・・腹が痛いです・・・(w
いしよしヲタを公言している当方ですが、
実はあやみきヲタでもあります・・・(w
この二人の今後はかなり気になりますね。

余談ですが、短編の方も遅ればせながら
読ませていただきました!!
あちらも素晴らしい作品でした!!

では、次回も楽しみにしています♪
274 名前:とこま 投稿日:2003年06月24日(火)21時22分06秒
なちけいも、いしよしややぐごまに近づいてきましたか・・・(^_^;)
愛する者のために犠牲になる・・・それも良いですが
愛する者のために何が何でも生き延びる(←某少年コミックよりパクリ)
のも良いかと(^_^)v
275 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年06月25日(水)11時01分37秒
切ない・・・切ないっすよ・・・みきたんもあややも切ないっす・・・。
なのにおっさん!!巻論× マキロンって何だYO!
笑ってしまったじゃないかぁぁぁ!!
ちくよ〜(悔し泣き)
負けちまった・・・。
と、何故か妙にテンションの高い私。
次回更新も楽しみに待っています☆
276 名前:第八十一話 投稿日:2003年06月26日(木)11時08分25秒

 「いや〜、どうなる事かと思ったけど、なんかみんな丸くおさまって良かったな〜。」
ひとみは鼻歌交じりで、梨華の手をぎゅっと握り締める。
「そうよね。安倍さんと保田さんのおかげで、矢口さんとごっちんも仲直りしたし…悪魔
も無事に殲滅できたし。」
梨華もにこにこと、ひとみの手を握り返す。
「仲良しなのが一番だよねっ!」
「そうね!一番幸せよねっ!!」
「あたしも梨華ちゃんとイチャイチャしてる時が一番幸せだー!!大好きだ梨華ちゃん!!」
「いやーん♪こんな所でぇ〜♪」
ぐいっと引き寄せられ、ひとみの腕の中にすっぽりとおさまった梨華は、幸せそうに抱き
返した。
「もうっ!いつも言ってるでしょ?抱きしめるのは、二人きりの時だけって…。」
「二人きりじゃん♪」
「でも、ここ廊下よ?いつ誰が来るかわかんないし…。」
「関係ないねっ!!誰が来ようが、二人はいつでもアナザーワールドさ!!」
「それはそうなんだけどぉ。」
 言葉とは裏腹に、梨華も微笑んでぎゅっとひとみに抱きつく。
 そんな梨華の目に、入ったもの。

 部屋の扉を10cm程だけ開き、そこから片目だけでこちらをみているつんく。

「・・・・・・ヒッ…!!!?」
顔を真っ青にして、後退る梨華。
「ん?どしたの?梨華ちゃん。」
「…あう…え、えう…あう…。」
口をぱくぱくさせ、つんくを指差す梨華。その指先を追って行ったひとみも、顔色を失う。
「・・・・・・ッ!?び、ビビ…、ビビッた…!!!」
 流石は外勤。いつもグロテスクな悪魔をやっつけているだけはある。驚きながらもすぐ
に立ち直り、顔は青いながらも言葉を発する事はできる。
277 名前:第八十一話 投稿日:2003年06月26日(木)11時09分32秒
「な、なにやってるんですが、つんくさん。」
「…決まっとるやろ。石川に恨みの念を飛ばしとるんや。」
ひとみは、顔面蒼白の梨華を背後にかばう。
「…石川ぁ。マキロン持って来てくれへんかったなぁ…。」
「え、ええっ!?」
「あんなにあんなに頼んだのに…。権限最大限に駆使して、最優先メール送ったのに…あ
あ、それなのに!!俺にマキロンは届かんかった…!!」
梨華はごくりと唾を飲み込み、ひとみのシャツをぐっと握り締める。
「あ、あの、わたし、あの時手が離せなくて…松浦亜弥ちゃんに頼んでおいたハズなんで
すけど…っ。」
「来んかった…松浦なんぞ、姿も見せんかった…。」
 扉が、すすすすすっと閉まって行く。
「そうか…松浦か…。松浦が、来てくれへんかったんか…。」
 完全に閉まり切る直前、そんな声が聞こえた。
「「・・・・・・。」」
 しばらく二人で硬直した後、梨華は半泣きでひとみに抱きついた。
「こ、ここここわかったぁっ!!」
「だ、大丈夫だよ。あたしが守るからッ!!」
 けっこうしっかりした声でそう言うひとみ。しかし相手は味方陣営の人間である。
「ああっ!!でも、どうしよう!!わたしもしかして余計な事言っちゃった!?」
「へ?何が?」
「つんくさん、次は絶対あややの所に行っちゃうよぉ!!どうしよう、わたしのせいで…!!!」
 繰り返す。相手は味方陣営の人間である。
「お、落ち着いて梨華ちゃん!!」
 ひとみは梨華の肩をがしっとつかみ、目を覗き込んで真剣に言う。
「あややなら、きっと大丈夫だ!!!」
梨華は、ちょっと動きを止めた。
278 名前:第八十一話 投稿日:2003年06月26日(木)11時10分03秒
「あややは強いし、あんなヘナチョコに負けるはずないよ。返り討ちにあうのが関の山だ。」
「・・・・・・。」
 もう一度言う。相手は味方陣営の人間である。
 しかし梨華はこくりと頷いた。それを見て、ひとみは目尻をでれっと下げる。
「大丈夫。どんな事が起きても、あたしは梨華ちゃんを守るから。」
「ひとみちゃん…!!!」
 二人はまた、ひしと抱き合った。
 最後に言う。相手は味方陣営の人間である。
 と、その時。

『眉毛ビーム!!!!!』

 二人の横に、一枚のウィンドウがあらわれた。
「「うひゃあ!!」」
驚いて顔を上げる二人。ウィンドウに映っているのは、お豆こと新垣里沙である。
『お二人とも!!いちゃいちゃちゅっちゅしてる場合じゃないですよ!!』
 梨華は赤い顔で、そそそっとひとみから離れる。
「ど、どうしたの?新垣…。」
『大変なんです!大変なんです!!大変なんです!!!出入り口のホール付近で…あああ!!!』
「何が大変なんだよ?」
里沙は拳を握り、自慢の眉毛を八の字に寄せて叫んだ。

『魔女狩りで────────────────────────す!!!!!』

 その言葉で、梨華が弾かれたように走り出した。
「ちょ、梨華ちゃん!?」
 ひとみも一歩遅れて走り出す。
 『魔女狩り』で連想される人物は、このUFAにはただ一人。
 その人物の顔を思い出して、梨華は焦っていた。
279 名前:第八十一話 投稿日:2003年06月26日(木)11時10分44秒

****************************************

 亜依の前に立ちはだかったのは、数人の男達。
 しかも、日本人ではない。全員、ヨーロッパ系の濃い顔立ちをしていた。
「<…私に何か、用?>」
亜依は英語で言って見る。すると男たちは首を横に振った。
「日本語で結構。」
「…わかっとるわ。せやけど、あんたら関西弁わかるんか?」
「カンサイベン・ツガルベン・アイヅベンならば聞き取れる。そう訓練されている。」
 福井弁はアウトらしい。
「・・・・・・。」
 亜依はポーカーフェイスを装いながらも、内心かなり焦っていた。
 こいつらには、見覚えがある。
 ちらりと、希美を見る。すると戦う気満々のようで、既に手は印を組み始めていた。
「…のの、あかん。」
「な、なんでれすか!?らって、こいつら敵なんれしょう!?」
「・・・・・・とにかく、あかん。ののはこいつらと戦っちゃあかんのや。」
男達の一人が、笑った。
「そっちのチビは、確かオンミョウジだそうだな!!」
「そうれす!!ののは凄腕陰陽師なのれす!!」
「異教の神の力をぶつけてはいけない、とでも言いたいのか?」
「・・・・・・そうや。」
亜依は唾を飲み込む。
「…のの、こいつ等はキリスト教系の力を使うんや。知ってるやろ?異教の神の力を借り
た者同士が、その力をぶつけ合っちゃあかんって事は…。」
「・・・・・・知って、るのれす…れも!!」
「はははははははは!!!」
 男が大爆笑をする。
「穢れた魔女にしては、賢明な判断だな!!!」
「な…ッ!!!?」
希美の顔色が、変わる。
280 名前:第八十一話 投稿日:2003年06月26日(木)11時11分30秒
「何て…言ったんれすか…!?」
「ん?」
男の顔に、下卑た笑いが浮かんだ。
「穢れた血を引く魔女にしては、賢いって言ったんだよ。」
希美は迷わず、真言を唱えだす。
「あ、あかん!!希美!!そんな事したら、陰陽師連盟から除名になるで!?」
「かまわないのれす!!!あいぼんを侮辱する者は、ののが許さないのれす!!」
「ウチは気にしとらんから、ののも気にすやない!!大丈夫や!!!」
「れもっ!!!」
 男達の中から、リーダー格らしい男が一歩前に出た。
「…魔女は、自らの魂を悪魔に売り渡した悪しき存在。神の御名において、加護亜依。魔
女最後の生き残りのお前を、浄化する。」
希美の顔に、衝撃が走る。亜依は落ち着いて口を開いた。
「…へぇ。浄化か。具体的にはどうするんや?」
「決まっているだろう。炎の浄化力で、穢れ切ったお前の身体を清めるのだ。」
「よーするに、火あぶりか。…かわってないんやな、あんたら一族。」
亜依は笑った。

「ウチ覚えとるで。その顔。五百年前…ウチのおばあちゃんを陥れた男の顔!!!」

希美が、驚きの表情で亜依を見る。
「あんたの一族は、昔からそうなんや!!自分たちが最高でなければ気が済まん!!…お
ばあちゃんは、あんたの先祖とうまくやって行こうと努力しとった…それなのに!!あん
たらは自分らよりも強い力をもったおばあちゃんが、許せなかったんや!!!」
「あ、あいぼん…!!」
281 名前:第八十一話 投稿日:2003年06月26日(木)11時12分11秒
「ウチは知っとるで!!あんたら、魔女狩りが終わった後も…いろんな所でいろんなヒト
を殺して来たやろ!!神ではないモノから力を借りる術を使うヒト達を!!そんで、それ
で危険視されて…教会から完全に追放されたはずや!!」
亜依の目に、うっすら涙が浮かぶ。
「神の御名!?ハッ!!ふざけんな!!教会から追放されとるんや!!あんたらにはもう
神はついとらん!!あんたらがやってるのは、ただの『人殺し』や!!!」

「…穢れた存在の事を、我々は『人間』とは呼ばん。」

今度こそ、希美は本格的に真言を唱え始めた。
 懐から、短刀を取り出す。高度な術を行う為の道具だ。希美の本気が見える。
 梨華とひとみがホールに着いた時には、そんな状況だった。
282 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月26日(木)11時13分33秒


 今日は歌のレッスンがドタキャンだったので、早めの更新♪
 あいぼん編。シリアスが出て参りました。
 あいぼん編は、なっち編よりも短そうです。

>Silence様
 ありがとうございます!!
 今回も赤きおっさんきてますよー!『家政婦は見た』なのれす。
 >この前token様と某場所でおっさんに付いて話していたんですが
 いいなー!!いいなぁぁー!!!私も加わりたかったー!!
 おっさんの事についてなら、レポート書けますYO!!私っ!!(←オイ)
 今回シリアスは辻加護です。あいぼん編…ギャグで終わらせたい今日このごろ…(笑)
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>ヒトシズク様
 笑っていただけて、超うれしいです♪
 >いっそのこと、飯田さんと赤きオッサン、お笑いコンビニしたらどうですか?!
 …いけそう!!いけますね!!
( ゜皿 ゜)<カオリハ、イヤダヨ。
 いやーん。飯田さんに拒否られちゃったー(泣)
 なちけいは、喧嘩はしたもののすぐに仲直りしたみたいれす(笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>悠希様
 ありがとうございます♪
 >あ、あやや〜・・・藤本さんが何気にかわいそう・・・(何気にて・・・w)
川VvV从<…どーすりゃ良いんだか…。
 がんばります!!どうぞよろしくです!!
283 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月26日(木)11時14分42秒
レスの続きでっす

>token様
 ありがとうございます!!
 ネタ、ありがとうございました!!また使わせて頂くかもです♪
 >実は今私、明治座の前なんです。今日はピーマコがお休みでした(涙)
 明治座で『愛人。』…スゲェ!!嬉すぃ〜!!!
 つーか私も明治座行きたーい(泣)!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>はる〜か様
 涙、確実に浮かべてましたね。打たれ弱い赤きおっさんの事ですから(爆笑)
 >松浦さんの嫉妬は誰よりも深かったりする(笑
 そうなんですよー。彼女は石川さんよりも遥かに嫉妬深いんですよー。
 なんてったって、運命のヒトですから(笑)その為にUFA来ましたから(爆笑)
 >クロイツ様の小説読んでると、場所を問わず私も笑ってしまいます。
 マジですかっ!?ありがとうございます!!わーい!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>ぷよ〜る様
 ありがとうございます!!
 すみません、今回あやみきなくて…(汗)あいぼん編の最中には、なんとかなる…予定
です(笑)
 あやみき、実は私もかなーり好きなんですYO!!なので、早くくっつけたい…。
 短編も読んで頂けたとの事で…ありがとうございますー!!!
 いやぁ、未熟で申し訳ない(大汗)がんばります!!
 がんばりますので、どうぞよろしくお願いします!!
284 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月26日(木)11時15分30秒
さらにレスの続きれす皆様、ありがとうございます!!

>とこま様
 なちけいは、やっぱ圭ちゃんのシャイな所が邪魔をするとゆーか…(笑)なかなか先に
進まないんですよね…。いっその事、ヨッスィーのごとく完璧に『二人の世界』に入れれ
ば、かなーりあまあまにできるんですが…圭ちゃんには無理そうで…(笑)
 >愛する者のために何が何でも生き延びる(←某少年コミックよりパクリ)
 >のも良いかと(^_^)v
 おおおおお!!聞いたか旦那一堂!!
(代表者→)(O^〜^)<かっけ〜!!!
 がんばります!!どうぞよろしく!!

>匿名匿名希望様
 マキロン、根に持ってますよおっさん(爆笑)
 笑って頂けてマジ嬉しいでっす!!わーい♪
 テンション高いのは良い事です。私もいつもハイテンションです。よく友人に「落ち着
け」と言われます。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
285 名前:Silence 投稿日:2003年06月26日(木)11時57分57秒
更新お疲れ様です!!
今回も爆笑です。起きたばっかりで(お仕事されている方申し訳。
テンション低めだったんですが一気にテンション上がりました。(w
> おっさんの事についてなら、レポート書けますYO!!私っ!!(←オイ)
自分はすでに論文を学界に発表しております。(爆
シリアスな辻加護ってめずらいですよね。期待しつつもドッキドキです(w
それでは、次回もがんがってください!!

286 名前:本庄 投稿日:2003年06月26日(木)13時26分37秒
あいぼぉぉぉぉぉん!!
つうかなんじゃあのおっさん達!!
黙って聞いてりゃ偉っそうに!
えぇい!みんなでコテンパンにやっつけちゃえ!!

けいなちの喧嘩でやぐごま仲直りですか。
その為にわざとみんなの前で喧嘩をしたのかなぁ?
・・・などと色んな想像をしちゃいます。
クロイツさんのお話は読むだけでなく妄想の方も楽しませてくれるので
毎回本当更新が楽しみで×2・・・。
続き楽しみにしてます!
287 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年06月26日(木)15時32分39秒
あぁぁぁ・・・・めっちゃシリアス
それなのに、笑いがあるのはクロイツ様ならでわですね^^
福井弁はアウトらしい・・・めちゃ笑いましたっ!!!ってか今でも笑いが止まりません・・・
あぁ・・・どうなるんですかね?!今後・・・
あいぼんが無事でののも無事であることを祈ります・・・

では、次回の更新楽しみにしております!
頑張ってください、師匠♪
応援しております!!!
288 名前:悠希 投稿日:2003年06月26日(木)16時25分57秒
もう最高です!笑いすぎて腹筋が割れそうです。w アブトロニック要りませんね。w
ストーリーはしっかりしてるのに笑いをとるとこではしっかりとる。。。
あなたは天才です。ほんと。
笑いをとろうとすると笑いを優先してしまってストーリーが進まない小説が多い中で『愛人。』は・・・
川o・-・)/<完璧です。

とりあえず
(O^〜^)<あいぼん、かっけ〜
と、よしざぁさんに言わせてみたり。w
更新乙です。頑張ってください。
289 名前:ぷよ〜る 投稿日:2003年06月26日(木)18時18分28秒
更新お疲れ様です!!

おっさん、完全に職権乱用ですね・・・(w
てゆーか、覗き魔?(w
辻加護は至極気になりますね。
あいぼんなら大丈夫!と信じてます。

ではでは、次回更新も楽しみにしています♪
290 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年06月26日(木)19時21分27秒
本格的(?)なあいぼん編始まりましたねぇ。
家帰ってきてPC開いて即読みました。
切ないってか悲しいってか何か・・・うぅ〜あてはまる日本語はどれなんだろう?
よく自分でも分かりませんが、次回更新かなりしっかり胡座かいて待ってます!!
頑張ってくださ〜い☆
291 名前:token 投稿日:2003年06月27日(金)00時22分33秒
更新お疲れ様です。
>ヨーロッパ系の濃い顔立ちをしていた
最近そんな顔をテレビでよく見かけたような・・・・。あっ、ベッ○ム様!(笑)
それにしても、UFAの面々は悪魔よりも人間に苛められてますね。人類の味方なのに。
「所詮人間の敵は人間だよ」byゲンドウ ですかねー。ののちゃん、あいぼんを頼むぞー。
では、次回も楽しみにお待ちしております。
292 名前:第八十二話 投稿日:2003年06月27日(金)23時25分47秒

 ひとみには、なんとなく…空気でわかった。
 こいつらは、亜依を殺す気でいると言う事が。
「・・・・・・。」
 ひとみが素早く、亜依を背後にかばう形で男たちと向き合った。
「あいぼんに、何か用ですか?」
 視線がキツくなる。そんなひとみに、男は言った。
「用よ言う程の事ではない。」
「・・・・・・。」
「ただ、我々は退治をしに来ただけなのだよ。その、穢れた魔女を。」
「な…っ!!」
 梨華が言葉をなくす。ひとみはちらりと梨華に視線を走らせたが…すぐに男たちに視線
を戻した。
「どう言う意味だ…?」
「わかってるだろう、あなた達も。」
 男は、『外人』っぽい仕種で肩をすくめる。
「ソレは、邪悪なる力を行使する魔女だ。悪魔と契約した…退治しなくては、人類の汚点
となる。」
「…梨華ちゃぁん!さっきからあいつら、ひどいのれす!!」
梨華はしがみついて来た希美を、ぎゅっと抱きしめる。
「・・・・・・それで?」
ひとみの声は冷たい。それに気付いてか気付かずか、男達は熱っぽく続けた。
「あなたも、わかるだろう?あなただって『悪魔退治』と言う崇高な使命を持つ人間だ!
それだったらわかるはずだ!!穢れた魔女は、死んで当然なのだから!!」
 一斉に頷く男たち。
 梨華は、涙の浮かんだ目で亜依を見る。亜依は…静かに、涙を流していた。
293 名前:第八十二話 投稿日:2003年06月27日(金)23時26分36秒
「…言いたい事は、それだけ?」
「は?」
 ひとみの反応に、男達は笑みを浮かべたまま聞き返す。
「言いたい事は、それだけかって聞いてんの。」
「…これ以上、何を説明しろと?」
「そっか…。」
 ひとみは、どこから取り出したのか…自動小銃を手にしていた。
 ぎょっとする男達にかまわず、その銃口を天井に向ける。

ズキュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン…。

 天井に、弾丸がめり込んだ。
「・・・・・・どう言うつもりだ!?」
「決まってんじゃん。宣戦布告だよ。あたし、あんたらスゲー嫌い。」
「な…ッ!?」
「穢れてるとか、死んで当然とかさ。誰が決めたの?」
 ひとみの声には、何の感情もあらわれてない。
 しかしそれが、彼女の怒りの深さを知らせてくれる。
「あたしが悪魔を退治してるのは、悪魔には理性ってモンがなくて…とってもじゃないけ
ど人間と共存して行けないモンだって判断したからだ。退治するしか、あたしの大切な人
達を守る方法がないって思ったからだ。」
「…何を…!?」
「あいぼんは、ちゃんと理性がある。頭良くて色々知ってるし優しい。例え…あいぼんが
自分で『ウチ、人間じゃないねん』とか言っても、あたしは受け入れるよ。今までと変わ
らずに仲良く出来る自信がある。死ぬほどある。」
「…ヨッスィー…。」
「わ、わたしだって!!あいぼん、大切だもん!!大好きだもん!!」
「梨華ちゃ…?」
294 名前:第八十二話 投稿日:2003年06月27日(金)23時27分07秒
「ののもなのれす!!ののらって…ののらって!!!あたりまえなのれす!!」
「の、のの…!!」
希美を放して、今度は亜依を抱きしめる梨華。
「あいぼんは、あたしの『守りたい人達』の内の一人だ。」
「・・・・・・。」
「あんたらがあいぼんを殺すって言うんなら…あたしは守る!!」
 そしてひとみは、今度はマシンガンを手に取る。銃口はもちろん、男たちに向けて。
 亜依は、梨華の腕の中で震えていた。
(…おばあちゃん。)
 この震えは、恐怖でも怒りでもなかった。
(ウチ…見つけたわ。望んでも望んでも得られなかった…だけど、あきらめ切れなかった
モノ…。よーやく…見つけられたわ。)
 亜依が見つけたモノ。
 それは──自分の居場所。
295 名前:第八十二話 投稿日:2003年06月27日(金)23時27分52秒

****************************************

 「か〜さんが〜、よなべ〜をして、てぶく〜ろあんでくれた〜♪」
ちくちくちく。
「こがらしふいちゃ〜、つめたかろうと〜、せっせ〜とあんだだよ〜♪」
ちくちくちく。ずびっ
 鼻をすする音が、室内に響く。
 つんくは針を針刺しに置いて、ハンカチで目元を拭う。
「…あかん。いっつもこっから先が、泣いてしもうて歌えないんや…。」
「・・・・・・あの。」
「うひはー!!!」
 綺麗な裏声で叫び、あわあわと逃げ出そうとするつんく。
「ああっ!!待って下さい!逃げないで下さい!!」
「離せぇぇ!!俺の何が狙いなんや!?この『赤き薔薇の騎士』の衣装は、誰にもやらん
で!?」
「狙ってません。いりません。何も狙ってないですからッ!!」
そこでつんくは、ようやくシャツの裾を握っている人物に気付いた。
「・・・・・・なんや。大谷か。」
 ふー、と安堵のため息。
「もー、ビビらせんなやー。」
「…いや、私も、ここまでビビられるとは思ってなかったんで…。」
 大谷雅恵は、ドッと疲れたような表情をした。
「何の用や?大谷。」
「実は…気になる事が一つありまして。先ほどメロン記念日がキャッチした情報なんです
が。」
296 名前:第八十二話 投稿日:2003年06月27日(金)23時28分25秒
「なんや〜。オマエ、ひっさしぶりに出て来たと思ったら雑用か。苦労人やな〜。」
「ほっといてください。」
「つーかヤバいで?『UFA1の苦労人』の座…藤本に持って行かれそうになっとるで?」
「いや、べつに私、その称号いらないし。…それよりも…」
「ところで柴田とは最近どーなんや?柴田、最近ミョーに色気出て来とるや〜ん☆」
「いや、だから…」
「こそっと教えてくれへん?おにーさんにこそっと。な?ちょっとでええから。」
 ブチィ。
「いい加減にしろジジイッ!!私の話を聞け!!!」
 つんくが即座に床に正座をした。
 雅恵は満足そうにこくこくと頷く。
「…よろしい。それじゃ、報告です。」
「・・・・・・ハイ。」

「松浦亜弥ちゃんが、家出しました。」

「・・・・・・。」
目をぱちくりさせるつんくに、淡々と続ける。
「…前に、梨華ちゃんが家出した時よりも手口が巧妙ですね。書置きすら残ってません。」
「そ、それじゃあ…どこ行ったのか、わからんっちゅー事か!?」
「はい。」
 つんくは、額に手を当てて…深い深いため息をついた。
297 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月27日(金)23時29分40秒


 ヨッスィー激怒!あやや家出!あいぼん編、もーちょっとで終わるかもです!!
 つーかジジイとか言われてるつんくさん。更に黙っちゃうつんくさん。
 書いててスゲェ楽しいです(笑)

>Silence様
 ありがとうございます!!
 笑って頂けてよかった☆しかもテンションまであげて下さったなんて!!ウヒョーイ☆
 >自分はすでに論文を学界に発表しております。(爆
(;O^〜^)<か、かっけぇ〜!!
 シリアス辻加護…なんか、書きにくい所もあります(笑)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>本庄様
 >えぇい!みんなでコテンパンにやっつけちゃえ!!
 ヨッスィーがやりそうです(笑)パパ、がんばってます(爆笑)
 >クロイツさんのお話は読むだけでなく妄想の方も楽しませてくれるので
 >毎回本当更新が楽しみで×2・・・。
 ありがとうございますぅぅぅ〜!!そう言って頂けると、マジ嬉しいですー!!きゃー!!
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>ヒトシズク様
 笑いを入れないと、なんかバランスが取れなくなる不思議(爆笑)
 福井弁アウト、気付いて笑っていただけて嬉しいです♪いやー、気付かれなかったらど
うしようとか思ってました(笑)
 あいぼんとのの…どう転ばせましょうかねぇ…うふふ☆
 がんばります!!どうぞよろしくです!!
298 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月27日(金)23時30分21秒
レスの続きでっす

>悠希様
 ありがとうございます!!いやぁ、そんなにお褒め頂けるなんて…光栄です!!
 そんな大した者じゃございませんよ、私など(大汗)
 でも、嬉しいです♪ありがとうございます!!
 今回はあいぼん編なのにヨッスィーがかっこよくなってしもうて…(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>ぷよ〜る様
 ありがとうございまっす☆
 >おっさん、完全に職権乱用ですね・・・(w
 >てゆーか、覗き魔?(w
 今回は、自分で歌って自分で泣いております(爆笑)
 覗き魔・つんく…飯田さんに殺されそうれすねっ!!
 今回のあいぼん、いかがでしたでしょうか?
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>匿名匿名希望様
 すみません、始まったばっかなのにもうすぐ終わりとか言って…(汗)
 短くなってしまいそうです、あいぼん編…(大汗)
 あいぼんの大人びた所と子供らしい所、その両面をつなげる事ができれば、と思ってお
りまっす☆
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>token様
 ありがとうございます!!
 ベッカ○様…おお!確かに濃ゆい(爆笑)私、彼の奥様もけっこう好きれす(笑)
 >それにしても、UFAの面々は悪魔よりも人間に苛められてますね。人類の味方なのに。
 そうなんですよ。かわいそうなくらいに(泣)命かけてるのに…。
川o・-・)<…たまには好意的な人に出会いたいですわ。完璧です。
 がんばります!!よろしくお願いします!!
299 名前:ぷよ〜る 投稿日:2003年06月28日(土)02時35分35秒
更新お疲れ様です!!

ジジイ・・・いや、おっさん、部下に
恋愛話を振るなんてただのセクハラ野郎
ですね・・・(w
よっすぃ〜はカッケ過ぎますね!!
てか、あやや・・・心配だ・・・

では、次回更新も楽しみにしてます♪
300 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月28日(土)02時54分11秒
家出ぇぇぇっ!!Σ( ̄□ ̄|||)
心配ですな。
何の後も残さない当たりはさすがですが。(w
みきたん早く迎えに行ってあげて〜!!
301 名前:はる〜か 投稿日:2003年06月28日(土)09時42分26秒
よっすぃが日頃のストレスを怒りにしてますな(違
激怒したらきっと大変な事になるでしょう。
相手も強そうだから、屋内戦やった日には、UFAは消滅・・・・あり得ない話ではなさそう(笑

つんくさん、最高っす。もう誰もその領域には近づけません(笑
そして、そんな感じで恋愛話降ってたら、そこらで女の子くどいてるおやじにしか見えませんよ。
相手が相手だけに、一括されてますが。
あややが家出・・・笑い事じゃないけど、UFAが探偵をやる時がきましたか?
あいぼん編がひじょ〜に気になります。今後もがんばってください!
302 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年06月28日(土)11時58分50秒
更新お疲れ様です。
よっすぃ〜の優しさが心にしみている一方で、私の頭の中に出てきてしまった
のは『ザ・テレビジョン』に写っていた頑固一徹ファミリーの写真。
かっけーはずなのに・・・なのに・・・家族を守るとーちゃんの眉毛が繋がってるYO!

あいぼん編短くたって堪能させていただいてます。
つねに更新ごとにごちそうさまです。
次回更新も楽しみにしてまーす☆
303 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年06月28日(土)22時19分36秒
よっすぃ〜・・・・めちゃめちゃ、かっけぇぇぇぇー!!!!!
めちゃ尊敬するっす!いや〜私も見習わなければ(笑。
そして、あいぼん・・・・何かすっごい、いいっすよねぇ〜
感動しました!!!
ってか、つんくさんっ!!!アンタ面白すぎっ!!(爆笑。
あぁ・・・あの歌は結構感動しますよねぇ〜ってか、あの衣装は手作りだったんですねぇ〜
意外にじみっすねぇ。そして、あやや!!!もうっ!どうしたの!!?って感じです。

ではでは、次回の更新楽しみにしております!!!
頑張ってくださいませ、師匠♪
応援しております!!!
304 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年06月28日(土)23時45分18秒
クロイツさま、更新お疲れ様です。
仕事疲れに癒しを求め、なんとかROMってました。
生存確認になんとかやって来ました!これからもよろしくお願いいたします。
あやゃ家出ですか?77444のところに来てくれていいのに...。対外仕事で家にいないですけど。
いや、あやゃが家にいたら、仕事に行かないかも!あ〜あゆみちゃんごめんなさ〜い!だって、あやゃかわいいんだも〜ん。
では、更新期待して楽しみに待ってます!!
305 名前:Silence 投稿日:2003年06月29日(日)12時34分07秒
更新お疲れ様です。
おっさん来た〜っ!!!
自分で歌って、自分で泣いて。しかも自分で勝手に勘違いして逃げようと
している。こ、これはまさに『アフォの極み』。すごい、すご過ぎる。
もはや神の領域の男です(爆 よっすぃーもすっごくかっこよかったんです
けど今回はおっさんのインパクトが強すぎです。

306 名前:ノッキ 投稿日:2003年06月29日(日)21時57分35秒
初レスです!
クロイツさん初めまして♪緑版で『家庭教師』を書かせて頂いておりますノッキという者です。
何気いしよし含まれてますので是非良かったら流し読みしといてください(w
たくさんの登場人物を出しているのに、それぞれがしっかりと個性を持っていて
すごいと思いました。
これからも応援してます。頑張って下さい!
307 名前:第八十三話 投稿日:2003年06月30日(月)12時10分53秒

 出入り口付近のホールで、戦闘が起きている。
 てゆーか、吉澤ひとみが外人相手に暴れてる。
「…重々承知の上なんやけどなぁ。」
 裕子は、メロン記念日専用の情報整理室でぼやく。
「…な、中澤さん。止めたりとかしなくて良いんですか?」
「んん〜。」
そのあゆみの言葉に、裕子はたらりとこめかみに汗を流した後、にっこりと笑った。
「・・・・・・あゆみちゃ〜ん?最近えらい可愛くなったなぁ〜?」
「は?…あ、あの、中澤さ…?」
裕子はあゆみに近づき、ぷにぷにとほっぺを触る。
「最近評判やで〜?可愛なったって〜。」
「ひゃ、ひゃひぇひぇひゅひゃひゃい〜。」
「ん〜?何言うてんの〜?」
「ひゃひゃひゃわひゃん〜!ひゃひぇひぇひゅひゃひゃい〜!!」
「何言うてるかわからんけど、可愛いなぁ〜柴田ぁ☆」
「「いい加減にしてください、中澤さん!!!」」
 ダブルの怒鳴り声に、裕子は思わずビビる。そして反射的にあゆみから手を離した。
 怒鳴り声の主・二人…大谷雅恵と斎藤瞳は、思わず顔を見合わせてきまずそうな表情を
した。
 気を取り直すように、瞳がわざとらしい咳払いをしてみせる。
「…な、中澤さん、誤魔化そうったってそうは行きませんよ。」
「うわぁ。ひとみん棒読みぃ〜。」
「村!うっさい!!」
半ば八つ当たりの瞳の言葉を、村田めぐみはほのぼのと受け流す。
「…瞳の言う通りです。なんでヨッスィー達の所に手を出さないんですか?」
「だ、だってあややが…」
308 名前:第八十三話 投稿日:2003年06月30日(月)12時12分12秒
「確かにあややの家出も確かに深刻ですが、私達とココナッツ娘。…それに紺野ちゃんと
新垣ちゃんまで行方探しに取り掛かってるんですよ?それ以外の外勤の人たちはフリーな
はずです。」
 機嫌が悪いらしい。雅恵の口調には、言い逃れを絶対に許さないような厳しさがあった。
「…大谷ちゃん、いつものような優しさがない…。そんなに柴田のほっぺ触られたんが嫌
だったんか…?」
 ぷいっと顔を背ける雅恵。あゆみの頬がピンクに染まった。
 裕子は、ため息を吐く。
「…確かになぁ…止めに行かなあかん事はわかっとるんやけど…。」
「「「「けど?」」」」
裕子は遠い目をした。
「実は、アイツら四期以外の外勤は全員、出払っとるんや。」
「え?」
「これは極秘事項で、関係するメンバーにしか話しちゃあかん事なんや。だから、メロン
記念日とココナッツ娘。と紺野と新垣には知らせてないんやけど。」
四人はごくりと唾を飲み込んだ。

「つんくさんご乱心で、『赤き薔薇の騎士』のカッコしたまま外に出てもーたんや。」

空気が、凍りついた。
「…そ、それは一大事…!!」
「・・・・・・どっかで保護でもされて、ウチらの名前出されたら…末代までの恥や…!!
なんとしてでも捕まえなきゃあかん…!!」
309 名前:第八十三話 投稿日:2003年06月30日(月)12時12分54秒
「なんで四期は残ってたのぉ?」
「決まってるやろ。悪魔が出た時の為や。」
「あ、そっかぁ。」
雅恵が、がたっと立ち上がった。
「…私、加勢して来ます。」
「ま、マサオ!?」
「あゆ…すぐ、戻って来るから。」
「うん…待ってる。」
 そして、人目もはばからずに軽くちゅっ。
「待て、大谷!!」
「なんですか!?」
「お前、どっちの加勢行く気や!?」
「・・・・・・気分的には『つんくさん捕獲』に加勢に行きたいんですけど…やっぱり人
数的に四期の加勢をして来ます。」
「そ、そうか…。」
 そしてメロン記念日に中澤裕子は、雅恵の背中を見送った。
310 名前:第八十三話 投稿日:2003年06月30日(月)12時13分29秒

****************************************

 「ま、マサオくん!?」
いきなり出現した人物に、梨華は目をぱちくりとさせる。
「…人数足りなさそうだから、加勢に来た。」
「おおっ!!大谷しゃん、かっけーのれす!!」
 希美が喜びの声を上げる。
 実際、足りていなかったのだ。梨華は戦う力を持っていないし、希美は陰陽師連盟の規
定により、術が使えない。
 雅恵の鎖が、宙を舞う。それと同時に、男達の内の何人かが吹っ飛んだ。
「…大谷しゃん、もしかして『気』を使ってるのれすか?」
「おっ!辻ちゃん気づいたの?」
希美が胸を張る。
「…どう言う意味?」
「つまり、あいつらを吹っ飛ばしたのは、鎖の本来の力だけじゃないって事なのれす!大
谷しゃんは、あの鎖をまるで手足のように使うれしょう?それは、体内を流れる『気』と
呼ばれる力を利用してるからなのれす!!」
 舌足らずな口調で語られる、まじめな話。
 梨華はなんとなく違和感を覚えたが…こくこくと頷いた。
「…つまり、安倍さんが超能力であの大鎌を振り回してるのと同じような事?」
「そうれす!!使ってる力が違うだけれ、基本的には同じ事なのれす!!」
 そんな説明をしている間にも、戦闘は続く。
 ひとみの銃から飛び出た弾丸が、正確に男達の肩を射抜いて行く。
 亜依の魔術が、男達を床に沈めて行く。
 雅恵の鎖が、男達を吹っ飛ばす。
「…みんな、すごい…。」
 梨華がそう呟いた時には、男達は全員床に倒れていた。
311 名前:第八十三話 投稿日:2003年06月30日(月)12時14分01秒
「・・・・・・。」
 亜依の、やるせなさそうな表情が見えた。
「…こんなヤツらに、ウチのおばあちゃんは…!!」
「あいぼん…。」
梨華が駆け寄って抱き寄せるが、亜依の表情は変わらない。
「…くっ…貴様ら!!その魔女が、どんなヤツだか知っているのか!?」
「知ってるよ。あいぼんの事なら、あんたらなんかよりあたしらの方がいっぱい知ってる。」
床で苦しげにうめく男に、ひとみが即答すると…男は歯を食いしばりながらも笑った。
「…それでは、その魔女が…本当は五百年前の者だと言う事も?」
「え・・・・・・!?」
 梨華が、驚いた顔で腕の中の亜依を見る。亜依は、目を見開いていた。
「五百年前…そいつは、実の祖母を見殺しにして逃げたのだぞ!?どうだ!?これでも、
そいつは人間だと言えるのか!?」
「…魔女狩りをしとったアンタらはどうなんや!?」
「我々は、お前のような卑劣な魔女を成敗していただけだ!!」
「・・・・・・っ!!」
亜依の唇から、血が流れる。強く噛み過ぎたようだ。
 口いっぱいに広がった血の香りに、亜依の目が潤む。
「う、ウチは…!ウチは…っ!!」
「あいぼん…。」
「み、見殺しにしたかったワケやない!!ただ…!!」
「土壇場で、死への恐怖に怯えただけだ、とでも言いたいのか?それで、祖母を見殺しに
したのか?」
 言い返せない。
 それはずっと、五百年の時を渡って来た時からずっと、亜依の心の中にあったモノだか
ら。
(…ウチは…やっぱり、おばあちゃんを…!!)

「・・・・・・それじゃあ、あなたは?」

梨華の冷静な声が響いた。
312 名前:第八十三話 投稿日:2003年06月30日(月)12時14分33秒
「あなたはあいぼんと同じ状況になった時…どうするの?」
「…決まっているだろう。逃げたりはしない!」
「嘘言わないの!」
 怒鳴っているわけではない。しかし、とても響く声だった。
「…あいぼんの方が、あなたなんかよりも勇敢よ。」
「な…!?」

「あいぼんは、生きる事を選んだんだから。」

静まり返った空間に、梨華の声だけが響く。
「すべてを背負って生き続ける…後悔を背負いながら生きてる。そして、逃がしてくれた
おばあちゃんの遺志をついで…立派な魔女になったわ。」
梨華は亜依の額に、自分の額をくっつけた。
「…あいぼんのおばあちゃんの望んでいた姿になったんでしょう?それこそが最高の恩返
しじゃないの?あいぼん。」
「・・・・・・。」
 堰を切ったような、涙の滝。
 亜依はしゃくりあげ始めた。
 ひとみが、きりっとした顔で、男達に向きなおる。
 そして、猛々しく叫んだ。

「おまいら!!あいぼんさんに謝れ!!」

 『さん』がついている所に、なんとなく亜依への尊敬の念が見て取れる。
 それを聞いた亜依は…梨華の腕の中でぽつりとつぶやいた。
「…アホか…。」
313 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月30日(月)12時15分49秒


 授業さぼって更新更新〜。
 …いかん。私だめだめですNE…。

>ぷよ〜る様
 ありがとうございまっす!
 おっさん、今度はご乱心です。振り回される娘。のメンバー達…がんばってくれ。
 しかしおっさんは暴走してる時ほど書きやすいと言う現実もあるので、これからも(ry
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>名無しさん様
 あややの家出よりも、おっさんのご乱心のほうが深刻なUFA…(爆笑)
 >何の後も残さない当たりはさすがですが。(w
 さすがです。本当に。さすがあやや!!完璧です!!
 がんばります!どうぞよろしく!!

>はる〜か様
 屋内戦、外人さん達が弱かったので、なかなか室内は無事に済みました(笑)
 そしてつんくさん。今回もまたかましてくれてます。
 お馬鹿なこの人は書きやすい…。しかし、かおりんの胃は死にそうですね(爆笑)
 あいぼん編、もーすぐ終結!!がんばります!!どうぞよろしくです!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 >私の頭の中に出てきてしまったのは『ザ・テレビジョン』に写っていた頑固一徹ファミリーの写真。
 実はソレをすげぇ意識して書きました(爆笑)気付いて下さって嬉しいです☆
 銃を撃ちまくる、眉毛のつながったとーちゃん…。
 やばい。ビジュアル的に笑え過ぎる…!!
 がんばります!!どうぞよろしくです!!
314 名前:クロイツ 投稿日:2003年06月30日(月)12時16分26秒
レスの続きでっす

>ヒトシズク様
 今回は梨華ちゃんが『ママ』っぽくなっております(爆笑)
 『姉』っぽくなるよーに書いてたはずなのに、読み返してみると『母』…(汗)
 なんでだろう〜♪
 つんくさんも大暴走です。暴走し過ぎです。
 あんなのが街中にいたら…私だったら警察呼びます(爆笑)
 がんばります!どうぞよろしく!!

>ななしのよっすぃ〜様
 おおう!お久しぶりです!!
 お仕事、忙しそうですねぇ…身体、壊さないようにお気をつけくださいませっ!
 >あやゃ家出ですか?77444のところに来てくれていいのに...。対外仕事で家にいないですけど。
从‘ 。^从<仕事でいない!?好都合〜☆
 …ってなワケで、お家に潜んでるかもですYO!!(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>Silence様
 ありがとうございます!!
 >こ、これはまさに『アフォの極み』。すごい、すご過ぎる。
 うふふふふ。狙ってみました(爆笑)
 そして今回は、失踪…何するつもりなんですかね、あの人。
 >よっすぃーもすっごくかっこよかったんですけど今回はおっさんのインパクトが強すぎです。
 ヨッスィー、もっと頑張れ!!(爆笑)
(O^〜^)<…頑張ってみる…。
 がんばりますので、よろしくです!!

>ノッキ様
 はじめまして〜♪
 お褒めのお言葉、ありがとうございます!!嬉しいですぅー!!
 緑板の方、読みに行かせて頂きますねっ!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです♪
315 名前:token 投稿日:2003年06月30日(月)12時40分05秒
更新お疲れ様です。

前回はよしが、今回はいしが、ジ〜ンとさせてくれますね。感涙です!
赤きおっさん、今度はあややに張り合って家出ですか?笑いすぎてやっぱり涙が。
そしてメロンが、大柴が、やっほっほ〜い!(意味不明)
では、次回も楽しみにお待ちしております。
316 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年06月30日(月)17時16分39秒
授業さぼっての更新乙です(w
今回の梨華ちゃんにズキュン。です。
頑固一徹一家は最高です。もう最高です。
27TVの深夜から明け方までのいしよしに私はもうくらくらでござる(爆笑)
ここではさらにおっさんが大活躍ですね(さらに爆笑)
もう本当いつもおなかいっぱいにさせてくれてありがとうございます!
次回更新もめっちゃ楽しみにしてます☆
317 名前:ぷよ〜る 投稿日:2003年06月30日(月)20時37分25秒
更新お疲れ様です!!

おっさん・・・痛いです・・・(w
でも、読む側としては最高です!!(w

梨華ちゃん・・・読んでて思わず涙して
しまいました・・・
加護ちゃんはホント仲間に恵まれてますね。

では、次回も楽しみにしてます♪
318 名前:背古井 投稿日:2003年06月30日(月)21時13分48秒
ああっあいぼんさん大変なのにわらってしまいました
あいぼんさんごめんなさい(藁)
ここはひとつ赤いおっさんの活躍をいのりたい
次もがんばってください。
319 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年06月30日(月)22時32分51秒
おぉぉぉぉぉぉ〜!!!!
何とか1つの事件は解決。。。ってか、つんくさん!!!事件増やさないで・・・
と、心の中で言いましたね(笑。
家出あやや、家出つんくさん!?結構面白そうっすよねぇ〜つんくさん。何するんでしょ?
牢屋で赤の騎士の服を縫ってたりしたら爆笑もの・・・!!!
ではでは、次回の更新楽しみにしております!
がんばってください、師匠♪応援しております!!!
320 名前:名無しさん 投稿日:2003年06月30日(月)22時45分35秒
>>318-319
ですからageないでください
321 名前:Silence 投稿日:2003年07月01日(火)19時17分54秒
授業さぼりの更新お疲れ様です。
って自分も結構さぼって遊んでることがありますけどね(w
>「つんくさんご乱心で、『赤き薔薇の騎士』のカッコしたまま外に出てもーたんや。」
・・・っ、何をやっているんだあの赤き〜(w そういえば前回の最後にそんな
兆候があったような・・・。
ああっ、加護ちゃんの話の感想を書きたかったのに赤き〜でこんなに
スペース使ってしまった。(w
加護ちゃんのお話大変感動しました。よかったね加護ちゃん。
それでは次回お待ちしてますね!!

322 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年07月01日(火)22時24分47秒
すみません。
323 名前:SAKANA 投稿日:2003年07月02日(水)19時18分13秒
やってしまった・・・。これを読む時には飲み食いしながら
はいけないとわかっていたはずなのに・・・。
『つんくさん御乱心』、ほとんどストレートのバーボンをやりながら
読んでいた私は思いっきりむせ返り、もう少しでキーボードを再起不能に
してしまうところでした。いったいなにをしてくれるのやら・・・。
とりあえず気を取りなおして、続きも期待しています。がんばってください。
324 名前:とこま 投稿日:2003年07月02日(水)20時17分51秒
あいぼん、仲間に恵まれて良かったです(^^♪
今回は出費がそれほどではなさそうですね(^^)
それにしても・・・あややは何処へ?
325 名前:背古井 投稿日:2003年07月02日(水)20時50分07秒
ごめんなさい
326 名前:第八十四話 投稿日:2003年07月03日(木)15時20分33秒

 見ただけですぐに東洋系の人間だとわかる、しかし誰もが一瞬目を引かれる美しい容姿。
「<早く大人になりたいなぁ。>」
 お団子頭の幼女は両手で頬を包み込み、宙を見ながらぼやく。
「<大人になったら、私はもっと自由になれるのに。>」
年齢には似合わぬその表情に、美しい少女は苦笑しながら答えた。
「<そうとも限らないわよ。>」
「<えー?なんで?>」
「<わたしみたいな子供が言うのも何だけど…子供の方が、自由だと思うわ。>」
可愛らしい声と美しい発音で、彼女は続ける。
「<…確かにわたし達子供は、親や保護者に束縛される。でもそれって、同時に『保護』
されてるって言う事でもあるわ。>」
「<保護なんていらないよ。私は。>」
「<まあまあ、そう言わないの。その内イヤでも、その保護から解き放たれる時が来るん
だから。>」
 少女は、窓の外に目線を移す。
「<…だから、わたしがここにいるのは…本当はとっても罰当たりな事なの。>」
「<え?ばちあたり?>」
「<・・・・・・ううん。なんでもない。>」
「<なんでもないみたいには見えないよ?>」
327 名前:第八十四話 投稿日:2003年07月03日(木)15時21分05秒
 顔を覗き込まれ…少女は無理矢理に笑顔を浮かべた。
「<…わたしはね、すごく贅沢なの。家族から注がれる愛情に感謝のできない、すごく傲
慢な人間なのよ。>」
「<え!?傲慢!?そんな事ないよ!!絶対!!>」
「<わかってるのよ、自分で。わたしは本当は日本に…家族のもとにいなくちゃいけない
の。それなのに…逃げ出して来てしまった。>」
「<・・・・・・。>」
少女は、いつもとは違う暗い瞳で空を見上げた。

「<自力で獲物を狩れないくせに、自分から鳥篭を出ようとする鳥は…自分を知らない、
とても愚かな鳥なのよ。>」

 その時の少女の、無気力で悲しそうな顔。
 幼女の心に焼きついた感情は…もしかしたら、『恋』と言う名の感情だったのかも知れ
ない。
328 名前:第八十四話 投稿日:2003年07月03日(木)15時21分45秒

****************************************

 図書室付近のトイレ。
 メルヘン担当・村田めぐみが『おトイレは可愛くないとねぇ〜』と言いながら、極限ま
でメルヘンに飾り立てられたトイレである。
 あまりのメルヘンさに、免疫ができているメロン記念日のメンバーしか使用できなくなっ
てしまったと言う、悲しいトイレでもある。
「ちょ、ちょっと!!何するんですか、中澤さん!!」
「中澤さんゆーな。裕子と呼べ。瞳。」
「し、仕事中なんですよ!?」
「今はトイレ休憩やろ?」
 とぉってもメルヘンなトイレの前の廊下で、瞳は裕子に両腕をつかまれていた。
 出入り口付近での戦闘も終わり、魔女狩りの男たちも追い出されたので、ひとみは『ちょっ
と花摘みに…』と席を立ったのだ。…そして、出て来た所を裕子につかまった。
「すぐ戻らなきゃいけないんですってば!!」
「大丈夫や。村田と柴田には『しばらく二人で席外す』言うて来たし。」
「な…ッ!?」
「二人も『ごゆっくり〜』言うてくれてなぁ。」
瞳の顔がかぁっと赤くなる。
めぐみとあゆみの、その時の表情を想像して…思わず叫ぶ。
「それって、宣言しちゃってるようなモンじゃないですかッ!!」
 瞳と裕子が付き合ってるのは、既に周知の事実なのだ。
「んー?何の?」
「・・・・・・ッ!!」
 顔の赤みが増す。
「…嫌やなぁ〜瞳。ウチ別にそんなつもりやなかったのにぃ〜♪」
「・・・・・・嘘つきッ!!」
「嘘なんて吐いてないで?ウチはただ、瞳の機嫌がごっつ悪いから、なんとかせなー思っ
ただけやねん。」
「だ、誰のせいだと…ッ!!」
329 名前:第八十四話 投稿日:2003年07月03日(木)15時22分25秒
「ウチのせい?ウチが柴田と、必要以上に仲良うしたから?」
「・・・・・・・知らないッ!」
「妬いてくれたん?嬉しいなぁ〜。裕ちゃんごっつ嬉しいで〜。」
「知りません!中澤さんの事なんか!!」
腕を振り払おうとしたが、裕子の力が強すぎてできない。
「もう、離してくださいよ!」
「嫌や。」
「私は別に、中澤さんが誰と仲良くしようが気にしませんから!!」
「・・・・・・。」
裕子の顔から、笑みが消える。瞳はしまった、と思うが…時既に遅し。
「・・・・・・なんやて?」
 声が、いつもよりも3オクターブ程低い。
「…瞳、今何て言うた?どう言う意味?」
「・・・・・・あの、その…今のは別に…んん!?」
瞳が目を泳がせると同時に、激しく唇がふさがれる。
 しばらく、二人しかいない廊下に、唇が合わさる音だけが響いた。
「…はぁっ!」
ようやく離れた唇から、瞳が大きく息を吸い込む。
 ぼーっとする頭で、ふと目を開けると…裕子の強い瞳と目が合った。
 イッキに、頭がハッキリする。
「コレを他のヤツにやっても、ホンマに瞳は気にせんのか?」
「・・・・・・。」
「どうなんや?え?」
瞳は目を潤ませ、下を向いてから…ぽつりと言った。

「嘘…。私以外にしちゃ、絶対に嫌。」

「…瞳ィ!!」
裕子は瞳を抱きしめる。
「…まったくぅ。瞳のが嘘吐きやんか。」
「・・・・・・。」
「ホラ、ごめんなさいは?」
「ごめんなさい…。」
しっかりと抱き返しながら、瞳は言う。
330 名前:第八十四話 投稿日:2003年07月03日(木)15時23分00秒
「で、でも、もとはと言えば裕子さんが悪いんですからねっ!?」
「へ?」
「あ、あゆみに…その…。」
裕子はニヤリと笑う。
「やっぱ妬いててくれたんやな?…可愛いったらないわ。」
「・・・・・・。」
ますます真っ赤になった瞳に、裕子は言う。

「安心せぇ。それじゃこれから、柴田なんかよりも数百倍可愛がったる。」

「…ちょ、ちょっと待った!!あやや探さなきゃいけないんですけどっ!?」
「何ィ!?ウチよかあややのが大切ゆーんか!?」
「そうじゃなくて!!仕事っ!!仕事ぉっ!!!」
「何ィ!?ウチよか仕事のが好きゆーんか!?」
「だから、そうじゃなくってぇ!!」
「お仕置きしたる!!こっち来いッ!!」
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!ちょっとおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
 瞳はそのまま、裕子の部屋へと連行された。
 その直後、情報整理室から司令室にメールが送られる。
『松浦亜弥捜索要員、二人脱落。』
 それを見た紺野あさ美は、頬をちょっと赤くしながらぽつりとつぶやいた。
「…中澤さんも斉藤さんも…完璧です。」
331 名前:第八十四話 投稿日:2003年07月03日(木)15時23分41秒

****************************************

 亜依は、ふと自分に向けられた視線に気付いた。
 ひとみである。
「…あいぼん。」
「ん?なんやねん。ヨッスィー。」
 その視線の意味に気付いていた亜依だが、あえて気付かないフリをする。
「でも、良かった。あいぼん無傷で…。新垣から『魔女狩り』って聞いた時は、心臓が止
まるかと思った。」
 そう言って、梨華は亜依を抱きしめる手にぎゅっと力を込める。
 亜依はちらりとひとみを見る。ひとみは唇を噛んでいた。
「…おおきに、梨華ちゃん♪」
 すりすりとその胸に頬擦りしてみると、梨華は嬉しそうに微笑み、ひとみは視線をキツ
くする。
(はっははははは。おもろい〜♪)
 さんざん遊んだ後、亜依はぱっと梨華から離れた。
 これ以上やると、せっかく助けてもらったのに、今度は味方に火あぶりにされそうであ
る。
「…さてと。司令室戻って、状況確認や。」
「あ、そうね。あややの捜索、進展してるかしら。それから…つんくさんも。」
てくてくと歩き出した亜依と梨華の後ろに、ひとみと希美も続く。
 そのひとみと希美の顔は、果てしなく厳しい。
 亜依は苦笑をし、後ろを振り向いて希美に右手を差し出す。
「のの、手ぇつないで行こか。」
「・・・・・・へいっ!」
希美は表情をぱあっと明るくし、笑顔で亜依の右手を取る。そしてそれをほのぼのと笑顔
で見つめる梨華のとなりに、ひとみが素早くおさまる。
332 名前:第八十四話 投稿日:2003年07月03日(木)15時24分13秒
司令室が近づくと、突然亜依が言った。
「…あ。そや。ウチ、取りに行かなあかんモンがあったんや。」
「え?」
「ウチ、ちょっと行って来るわ。…のの、手伝ってくれへん?」
「おっけー!!なのれーす!!」
二人は踵を返して、走り出した。
 3メートル程走った所で、唐突に亜依が止まる。
「…梨華ちゃん!!」
「へっ?」
亜依は、大人びた笑顔で言った。

「<自力で獲物を狩れないくせに、自分から鳥篭を出ようとする鳥はきっと、命をかけて
でも前に進もうとする『かっけー』鳥だと、私は思うよ!!>」

「…!!!!」
梨華が、目を見開く。
「<待って!!!あなた、もしかして…!!!>」
「さ、行くでー!!ののっ!!」
 亜依は、希美の手を取って走り出す。
「…梨華ちゃん?」
「・・・・・・。」
梨華は、亜依の後ろ姿を見つめたまま、しばらく呆然としていた。
333 名前:第八十四話 投稿日:2003年07月03日(木)15時24分50秒
 大学に入学したばかりの時、イギリス最大の図書館である幼女と友達になった。
 お団子頭と可愛い笑顔が印象的な女の子。
 大人びている所もあれば、泣き虫な所もあった…幼い子。
 友達、とは呼べない関係だったかも知れない。会うのはいつも図書館で、いつも二人で
並んで本を読んでいただけだったから。名前も教え合わなかった。
 梨華は首を横に振る。
「<…ううん。友達よ。確かに、友達だったわ。>」
「梨、梨華ちゃん?」
 いきなり涙を流し始めた梨華に、ひとみはおろおろとする。
「<…あの子…元気なのね。あんなに元気で、しっかりした子になったのね。変わりすぎ
てて、わからなかった。>」
 ひとみは、英語はイマイチ理解できない。なのでただ、梨華の肩を抱く。
 梨華はひとみにもたれかかり、幸せそうに微笑んだ。
334 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月03日(木)15時25分56秒


 あいぼん編、一応終了〜!!!
 …つーか、あいぼん編ラストなのに…なんで中澤さんと斉藤さんがイチャついてるんだ
ろう…(大汗)
 次回からは『あやや編』になります!!赤きおっさんにご注意下さい(爆笑)

>token様
 ありがとうございます♪
 >赤きおっさん、今度はあややに張り合って家出ですか?笑いすぎてやっぱり涙が。
 次回から、あやや編です。赤きおっさんもついでに大暴れです。
 彼の暴走は、とても書きやすくて助かります。ありがとうおっさん!!!
 そして今回は中斉でございました。中澤さん、一瞬だけ怖いです(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!授業サボり更新…良い子は真似しちゃいけません(笑)
 今回の梨華ちゃんはいかがでしたか〜?オカンな梨華ちゃん、実はすごい好きなんです(爆笑)
 >27TVの深夜から明け方までのいしよしに私はもうくらくらでござる(爆笑)
 …27時間TV、グランドフィナーレしか見れませんでした…(号泣)
 車椅子のマコにホロリ…。
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>ぷよ〜る様
 ありがとうございます!!
 おっさんは、次回から大暴れれす(爆笑)
 さて、捕獲班は捕獲成功するんでしょうかっ!!UFAの運命がかかって折ります!!
 てゆーか、飯田さんのストレスのたまり具合が心配な今日このごろ。
 がんばります!!どうぞよろしくです♪
335 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月03日(木)15時26分36秒
レスの続きでっす

>背古井様
 あいぼんさん、ずーっとずーっと使いたかったんですYO(爆笑)使えて満足れす♪
 またどっかで使おうかと計画中です(笑)
 赤きおっさんは、次回から大活躍でございます。彼のこだわりと美学を、とことんまで
見せ付けてほしいものです。
 がんばります!!どうぞよろしくです!!
 P.S.お気になさらないでくださいませ♪

>ヒトシズク様
 あいぼん編、終了でございます!!
 >ってか、つんくさん!!!事件増やさないで・・・
 本当に…はた迷惑なお人でございます。赤き薔薇の騎士。飯田さん大激怒(爆笑)
 次回からはあやや編です♪赤きおっさん、またしても暴走!!
 ありがとうございます!!頑張ります♪
 P.S.ヒトシズク様も、気になさらないで下さいませ☆

>名無しさん様
 ありがとうございました♪

>Silence様
 ありがとうございます♪仲間ハケーン!!(爆笑)
 赤きおっさんの考えている事は、誰にもわかりません(爆笑)
 次回からはあやや編ですが、赤きおっさんに食われないよーにあやや頑張れ。
 インパクトあり過ぎて、主人公だれだか忘れますね。おっさん(爆笑)
 …つーか最近、いしよし少ないですね(大汗)
 …いかん…。もっと出さなきゃ…(笑)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!
336 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月03日(木)15時27分25秒
更にレスの続きですー
皆様、ありがとうございます!!


>SAKANA様
 大丈夫ですかー!?ストレートのバーボン…大人れすね!!!かっけー!!
 ちなみに私は、お酒は日本酒とウィスキーと紹興酒が好物れす(爆笑)
 次回からはおっさん大活躍ですのでご注意を(爆笑)
 でも、書いてる時はあんま笑えないんですよねーおっさん。どっちかと言うと寒いん
ですYO。なんでだろう〜♪
 ありがとうございます!!がんばります!!どうぞよろしくです!!

>とこま様
 出費は、あの男達が流した血を洗う洗剤代くらいですかね?
 どっちかってゆーと、あやや&おっさんの捜索の方が金かかってそうです(爆笑)
 >それにしても・・・あややは何処へ?
 うへへへへ。どこでしょうねぇ〜♪
 がんばります!!どうぞよろしくです!!
337 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年07月03日(木)17時10分30秒
更新お疲れ様です。
そしてあいぼん編お疲れ様でした。
程よい甘さ加減がまた絶妙ですねぇ。
次回はあやや編ですか☆
また楽しみに待ってます☆☆
338 名前:token 投稿日:2003年07月03日(木)21時39分56秒
更新お疲れ様です。
>27時間TV、グランドフィナーレしか見れませんでした
勝った。私、全然見られませんでした(いばるなYO)(涙)  

客観的に見て柴っちゃんに手を出した中澤さんの方が悪いはずなんですが、
一回のキスで斉藤さんに「ごめんなさい」と言わせるとは。中澤さんかっけ〜。

あいぼん編、とっても良かったです。次回も楽しみです。  
339 名前:Silence 投稿日:2003年07月04日(金)01時35分53秒
更新お疲れ様です。 
あいぼんかっこいい〜!!あっ、あいぼんさんでしたね(爆
こんなにもあいぼんさんがかっこいいのにあのおっさんは…。

ああっっと。忘れてはいけない。『やぐやぐ』使わせてもらいました。
すごくかわいかったんで。事後報告ですいません。
それではさぼり仲間のクロイツさん、次回も楽しみにしてま〜す(爆
340 名前:ぷよ〜る 投稿日:2003年07月04日(金)02時48分28秒
更新お疲れ様です!!

あいぼん編はホントよかったです!!
次回はおっさん編・・・じゃなかった、あやや編ですか。
あややが心配です・・・でも、おっさんはもっと心配
だったりします・・・(w

では、次回更新も楽しみにしてます♪
341 名前:とこま 投稿日:2003年07月05日(土)21時03分23秒
あいぼん編お疲れ様でした♪
泣ける話でしたね(一部を除いて)・・・(T_T)
みんな、そうして大きくなっていくんですね(^^)
342 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年07月07日(月)18時09分54秒
師匠!あいぼん編、お疲れ様っす^^v
いや〜、梨華ちゃんとあいぼんの意外な関係(?)も見れてよかったです!
泣けるお話の中にちゃんとクロイツ様らしく笑いもあり、もぅ大満足♪
では、次、あやや編っすかぁ〜^^
赤きオッサンがどう出演してくれるのか、のんびりと待っております!
ではでは、次回の更新楽しみにしております♪
師匠、頑張ってくださいませ!!!
343 名前:第八十五話 投稿日:2003年07月08日(火)15時09分39秒

 いつか、王子様が現れる。
「…それを信じて、今まで生きて来たのに。」
 東京、渋谷。ハチ公前。そこに、松浦亜弥はいた。
 見つかりやすそうな実家に帰るなんて事をしないあたり、さすがである。
 そんな事を呟きながら鼻をすする美少女が、一人。
「…努力、したんだよ?」
 いつか出逢える、王子様の為に。
 誰よりも可愛くなくちゃ。誰よりも強くなくちゃ。
 そうじゃなくちゃ、『お姫様』にはなれない。そう信じて、地獄のような修行や特訓に
も耐えて来た。
「それなのに…それなのに。」

 あんな、薄幸オーラが漂っているよーな女と同列に扱われるなんて。

「・・・・・・屈辱だわ!!!」
 亜弥は、拳を握って立ち上がった。
 そんな時。
「ねえねえ、君、さっきからずっとそこにいるよね?誰か待ってんの?」
 色々と軽そうなにーさんが、亜弥に声をかけて来た。
「…何か用?」
 ちらりと男の全身に目を走らせ、亜弥は冷たく返す。しかし男は気付かない。
「え?待ってないの?なら、俺と…」
「どこにも行かない。」
「え?」
344 名前:第八十五話 投稿日:2003年07月08日(火)15時10分12秒
「待ってるの。ずーっとずーっと待ってるの。」
「え?何?ドタキャンされたの?それなら俺とさぁ…」
「行かないっつってんでしょ!?」
亜弥の手が、動く。それと同時に、男は吹っ飛んだ。
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 並みの吹っ飛び方ではなかった。
 ターミネー○ーに殴られても、ここまで吹っ飛ばないだろうと思うくらいの吹っ飛び方
であった。
 哀れなナンパ男は…頭から茂みに突っ込み、意識を失う。
「…ふんっ!どうつもこいつも軟弱な!!」
 亜弥は、その場から立ち去った。懸命な判断である。
 だが、この騒ぎがUFAに見つかるきっかけになるとは、夢にも思ってなかった。
345 名前:第八十五話 投稿日:2003年07月08日(火)15時11分46秒

****************************************

 亜弥より先に、まず『赤き薔薇の騎士』が無事見つかった。
 ソニンの家で。
「・・・・・・っ!!!」
 美貴は真っ青な顔で、ソニンに頭を下げた。
「す、すすすすすすすみません!!!あたしの上司が!!」
「いや、そんなに気にしないで。」
「だって…!!」
 美貴はちらりと、『赤き薔薇の騎士』を見る。
 彼は巨大な鳥籠型のケースに入れられ、不服そうな顔をしていた。
「おーい。俺は何か?逃げ出した小動物か?」
「逃げ出した不審者ですよ、つんくさん。」
「飯田、だから俺の正体は秘密やねん。」
「やかましい!!…帰ったら、リンチですからね。覚悟しといて下さい。」
 圭織の言葉に、ちょっと顔色をなくす『赤き薔薇の騎士』。
 悪魔退治を本業としているプロの戦闘員の加わった、リンチ。しかもこの圭織の怒り方
を見ていると、誰も手加減をしてくれなさそうだ。
 命の保障は、あんまりできない。
「…本当に、何てお詫びしたら良いか…。」
美貴は既に半泣きである。
 そんな美貴の頭を、ソニンはやさしくなでた。
「気にしないで、本当に。楽しかったくらいだから。」
「…でもっ!!」
「そりゃー…最初窓から侵入して来た時は、警察呼ぼうかと思うくらいビビッたけど。」
 美貴は、顔から火が吹き出るような恥ずかしさを感じた。そして、ギッと『赤き薔薇の
騎士』をにらみつける。どうやら美貴も手加減はしてくれなさそうだ。
「・・・・・・本当に、すみませんでした!!!」
「そんなに謝らなくても…。」
346 名前:第八十五話 投稿日:2003年07月08日(火)15時12分36秒
 そうしている内に、玄関からなつみの声が聞こえて来る。
「圭織ー!なっちは準備オッケーだべさー。」
「そう。じゃあコレ、矢口のトラックの荷台に飛ばして。」
「了解だべさ♪」
 その声と同時に、鳥篭型ケースがしゅんっと消える。
「え!?」
 なつみの超能力なのだが、知らないソニンはビックリして目を見開く。
「あ、ああああの、コレは…さ、最新の機械です。最先端技術です。」
「そ…そうなの?」
「は、はい。クレーンの進化系なんです。」
「そんなものが発明されてたなんて…知らなかった。ずいぶん科学って進歩してるのね。」
「ははははっ!お、驚きですよねっ!!」
苦しいフォローの後、美貴はもう一度頭を下げる。
「…本当に、迷惑かけてすみませんでした!!それじゃ、あたしはこれで…。」
 踵を返し、早足で立ち去ろうとする美貴。
 つんくは見つかったが、事件はこれで終わりではないのだ。亜弥が、まだ見つかってい
ない。
 自分のせいでもあると言う事で、美貴は焦っていた。
「・・・・・・待って!!」
「え!?」
いきなりシャツの裾をつかまれ、美貴は驚いて振り返る。
「美貴ちゃん!!…あの、あのね、私…!!」
「はい?」
「彼氏と、別れる事にしたの!!」
「・・・・・・え…!?」
「やっぱり私、殴られるのは嫌だし…そ、それにっ!!」
 美貴の胸に、嫌な予感が湧き上がる。
 いや、悪いとも言い切れない。良い予感とも取れるかも知れない。
347 名前:第八十五話 投稿日:2003年07月08日(火)15時13分11秒
 そんな美貴に、ソニンは抱きついた。

「…私、美貴ちゃんが…好きになっちゃったの!!!」

 美貴の胸が、どくんと跳ねる。
「あの子には、悪いと思ってる。私はずるいって事も、ちゃんと知ってる。」
「・・・・・・!!」
「だけど…告白されたあの日以来、美貴ちゃんの事ばっかり考えちゃうの!!」
「ソ…ニンさん…!?」
「さっきの、『赤き薔薇の騎士』にも言われたわ。自分の気持ちに正直なのが一番だって!!
それで…私、思ったの。彼氏よりも、美貴ちゃんが好き!!」
 美貴は、硬直したまま動けなかった。そんな美貴に、ソニンは目を潤ませながら言う。
「美貴ちゃんは…もう、嫌?私の事、もう嫌いになっちゃった?」
「そんな事は…!!!」
 喉が、張り付くような感じ。
 必死に声を絞り出し、美貴は拳を握った。
「…美貴ちゃん、お願い。抱きしめて。」
 ずっとずっと、好きだった相手。想い続けていた相手。
「…ソニンさん!!!」
 美貴は、ソニンを強く抱きしめた。
348 名前:第八十五話 投稿日:2003年07月08日(火)15時13分58秒

****************************************

 「ねえ、あいぼん!!答えてってばぁ!!」
「はいはい、なんでも答えますよ〜?」
「もう!茶化さないで!あの図書館の子は、あいぼんだったの!?」
「さあ、どうだか。」
 梨華は頬を膨らます。
「もう!ちゃんと答えてってばぁ!!」
「あっはっはっはっは。」
 亜依は楽しそうに笑って、梨華にくるりと背を向ける。
「待ってよ、あいぼん!!」
「悪いなぁ〜。ウチこれから宿題せなあかん。」
「その前に答えてってばー!」
 こんなやりとりを始めて、約一時間が経過している。
 飽きもせず、よくやってるモンである。
 と、その時。
 ぶちっ
「「え?」」
 何かが切れる音に、梨華と亜依は驚いて音のした方を見た。

 そこにいたのは、吉澤ひとみ。

「…ひとみちゃん?今、何か…」
「梨華ちゃん。」
 なめらかなアルトの声が、いつもの数倍低い。あからさまに機嫌が悪い。
 亜依が、まるでハムスターのごとき勢いで逃げ出す。
「あ、あいぼん!?」
「梨華ちゃん。」
「ヒッ!?…ひとみちゃ…?」
驚きの表情の梨華に、ひとみはぐいぐいと詰め寄る。
「…さっきからさあ!」
「へ?」
「さっきからあいぼんあいぼんってさぁ!!」
「はへっ?」
「そんなに、あいぼんのが良いワケ!?」
「ほえぇ!?」
梨華はワケもわからず、目をぱちくりさせる。
「な、何の話?」
「だから!!」
大きくなってしまった声に、梨華はビクッと身体を震わせる。それに気付いて、ひとみは
咳払いをした。
349 名前:第八十五話 投稿日:2003年07月08日(火)15時14分38秒
「…さっきから、あいぼんあいぼんって…。」
「だって…あの時の子なら、話したい事もたくさんあるし…。」
「あたしよりも!?」
「え?」
 梨華はそこで、ようやくひとみの怒りの理由を知った。そして、ちょっと赤くなる。
「・・・・・・あの、もしかして…。」
「…何だよ。」
「・・・・・・妬いて、くれてる?」
「妬かないワケないだろ!?」
「・・・・・・。」
 梨華は顔をますます赤くし、俯く。
「…ひとみちゃんってばぁ。」
 しかしひとみの機嫌は直らない。
 膨れっ面のまま、梨華に背を向けた。
「ま、待ってひとみちゃん!」
「・・・・・・あいぼん、追いかけてれば?」
「そんな!!待ってよぉ!!」
ずんずんと歩いて行くひとみの後ろを、梨華が走って追いかける。
「ひとみちゃん!!」
「あたしよりも、あいぼんの事の方が気になるんでしょ?」
「違うのっ!そうじゃなくてっ!!」
梨華の声に、涙が混ざる。
「そうじゃないのぉ…ひとみちゃぁん。」
 甘いその声に、ひとみの頬がちょっぴり緩む。
 それと同時に、背中に梨華が飛びついた。
「ひとみちゃんが一番好き。大好き。」
「…で、あいぼんは?」
意地悪く聞いてやると、梨華はぽつんと言った。
「・・・・・・だってぇ…。」
「だって、何?」
「ちょっと、気になっただけだもん…。それでもわたしの心のほとんどは、ひとみちゃん
が占めてるもん…。」
「本当?」
「本当だもん!!」
ひとみは梨華に向き直り、ほっぺにキス。
350 名前:第八十五話 投稿日:2003年07月08日(火)15時15分22秒
「…だめ。」
「え?」
「ほとんど、じゃ、駄目。全部ちょうだい。」
「・・・・・・はい。」
「よろしい。」
ひとみは、にこっと笑って見せる。
「ひとみちゃぁん!!」
 梨華が抱きついた、その時。

「…お取り込み中、悪いんだけど。」

「「うひゃあ!!」」
驚いて飛び退く二人の前に、大谷雅恵が顔を出した。
「ま、まままま、マサオ君!?」
「仕事だよ。」
「え!?」
雅恵は、やさぐれた表情で言い放った。
「あややの居場所がわかった。渋谷の、カラオケ。梨華ちゃんが迎えに行けって、中澤さ
んが。」
「わ、わたしぃ!?」
「なんで!?危険だよ!!」
 ひとみ、今何気にすごい失礼な事を言ったが、本人は気付いていない。
 雅恵は首を横に振る。
「…『女心は、女にしかわからん』って言われたんだよ。だから、私とヨッスィーには無
理だって。」
「・・・・・・ちょっと待って。ひとみちゃんもマサオ君も女の子じゃ…」
「ま、梨華ちゃん。」
 雅恵はにっこりと微笑み、ひとみの隙をついて…梨華の頬にキス。
「きゃあ!!」
「うを!?おい、大谷ィ!!!何を…!!!」
「がんばってね、梨華ちゃん♪」
 雅恵は背中を向けて、走り去った。と言うより逃げた。
 後には、目をぱちぱちさせる梨華に、わなわなと震えるひとみが取り残されていた。
351 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月08日(火)15時15分54秒


 更新ペース落ちまくりでごめんなさーい!!!
 あやや編、スタートです!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 あやや編のテーマは『嫉妬』です(爆笑)
 ってなワケで、どうぞ皆の嫉妬具合を堪能して下さいませ!!
 がんばりますので、どうぞよろしく!!

>token様
 ありがとうございます!!
 >客観的に見て柴っちゃんに手を出した中澤さんの方が悪いはずなんですが、
 >一回のキスで斉藤さんに「ごめんなさい」と言わせるとは。中澤さんかっけ〜。
 中澤さん、大人の女ですから(笑)百戦錬磨ですから(爆笑)
 あやや編、どうぞよろしくです!!
 がんばりまっす!!

>Silence様
 ありがとうございます!!
 あいぼんさん、今回梨華ちゃん置いて逃げました(爆笑)
 そしておっさん、そんな所に…!!!作者もびっくり。
 >『やぐやぐ』使わせてもらいました。
 おお!!マジれすか!?見に行かなきゃ!!!わくわく♪ありがとうです!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
352 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月08日(火)15時16分34秒
レスの続きでっす

>ぷよ〜る様
 ありがとうございます!!
 おっさん、今後もいろいろとしでかしてくれる予定です(爆笑)
 あややは…カラオケで何歌ってるんでしょーねぇ(笑)
 余談ですが、現在私の友人の間では『一人カラオケ』がブームなのれす。
 がんばりますー!!どうぞよろしくです!!

>とこま様
 ありがとうございます!!あいぼん編、短くてすみません(大汗)
 >みんな、そうして大きくなっていくんですね(^^)
 そうですねぇ。人生色々ですから♪
 がんばりますので、よろしくお願いします!!

>ヒトシズク様
 ありがとうございます!!
 満足いただけたようで…幸せですー!!よかったー!!
 あやや編…おっさんはしょっぱなから捕まりましたが(爆笑)
 あややはどうなる事やら…うふふふふ♪
 がんばります!!どうぞよろしくです!!
353 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年07月08日(火)17時54分36秒
おぉぉぉ〜!!!!
ついにあやや編、スタートっすね^^更新お疲れ様っす!
いや〜赤きオッサン・・・巨大鳥かごの中・・・(爆笑。
いや〜ホントマジで笑えますっ!!!これで今日は笑いが止まらないかも・・・・
あやや、頭がいいのか悪いのか・・・たぶん、いいんでしょうけど・・・(焦
今後どうなるのか期待しています!
では、次回の更新楽しみにしております♪
頑張ってくださいませ、師匠!!!!
応援しています!!!!
354 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年07月08日(火)19時24分46秒
更新お疲れ様です。
あやや編、ついにスタートですね。
何だかしょっぱちから波瀾なよ か ん ♪
大変だぁ〜!!!!!
次回更新まったりと待っているんで、マイペースで頑張って下さい☆
355 名前:フェンリル 投稿日:2003年07月08日(火)20時47分08秒
 薔薇のおっさんおもろすぎです。おまけにあいぼんとよっすぃーのやりとりも微笑ましい。あやや、次は修羅場なんでしょうか?あややの件以外でも柴ちゃんがまさえっちょ(笑)と石川さんのキスを見てたら・・・こわいw
356 名前:背古井 投稿日:2003年07月08日(火)21時01分40秒
毎度更新おつかれさまです。
ああっ赤いおっさんまた余計なことをソニンに吹き込んで・・・・。
あややはきっとミキティを思いながら「TRY ME」を熱唱してるはずだ。(断定)
次回も楽しみにしてます。
357 名前:token 投稿日:2003年07月08日(火)23時17分12秒
更新お疲れ様です。
赤きおっさん、割にあっさりと捕まりましたね。被害はたいしたことなさそうでなによりです。
>『赤き薔薇の騎士』にも言われたわ。自分の気持ちに正直なのが一番だって!!
おっさん、また例のはったりでしょうか?でも、一体ソニンさんの部屋で何をしていたんでしょうか?
>ほとんど、じゃ、駄目。全部ちょうだい。
欲張り屋のよっすぃーだから、嫉妬も人一倍?ミキティを巡る三角関係もあるし、次回も見所満載な予感!
358 名前:Silence 投稿日:2003年07月09日(水)14時12分58秒
更新お疲れ様でした。
赤き〜がなんかちょっといいことやらかしたんじゃないですか?
う〜ん、あの人がいいことを・・・(w
あやや編楽しみにしていますね
359 名前:ぷよ〜る 投稿日:2003年07月10日(木)02時09分35秒
更新お疲れ様です!!

妬きまくりのよっすぃ〜がいいですね!!
そして、あやみきはどうなるんだろ・・・
隠れあやみきヲタとしてあやや編は最後まで
がっついて読ませていただきます(w

カラオケですか・・・最近、自分が
やらず嫌いだったのに気付かされました(w

では、次回更新も楽しみにしてます♪
360 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月10日(木)13時28分53秒
あやみきの行く末が気になりますな…。
ああ、赤きおっさん余計な事を(w
しかしソニンには幸せになって欲しいもんです。

毎度ながら更新楽しみにしています。
361 名前:とこま 投稿日:2003年07月10日(木)21時16分25秒
あやや編いよいよ開始ですか(^^♪
大騒動や重傷者が出ないことを祈りつつ・・・(^_^;)
362 名前:第八十六話 投稿日:2003年07月11日(金)14時02分32秒

 『もーもーいーろーのっ!!!かーたおもーいっ!!しーちゃあってぇーるっ!!』
 エコー付きで聞こえて来るその歌声。いや、歌声と言うより叫び声。
「…四時間前からずっと、この調子なんですぅ。」
 扉の前で硬直する梨華に、店員のにーさんは半泣きで訴える。
「周囲の部屋からもうるさいって苦情来てるし…何とかして下さい!!」
「いや…なんとかって言われても…。」
 たらりと汗を流し、梨華は眉を八の字に寄せる。
『胸がきゅ・る・るん♪…なぁんて、歌ってる場合じゃねぇんだYO!!』
 一人乗り突っ込みも聞こえる。

 怖い。

「そ…それじゃ、僕は仕事があるんで…。」
「ええぇ!?あの、ちょっと!!」
そそくさと逃げる店員の背に呼びかけてみたが、店員はそのまま逃げて行ってしまった。
『ファンタジー!?ファンタジーかよ!?片想いのどこがファンタジーやっちゅーねん!!
てゆーか悪かったね!!あややは微妙に両思いなんだよ!!』
歌声が消え、怒号だけが響き渡る。
 すでに、同じ階の部屋にいた客は退避していた。
(…ひ、ひとみちゃぁぁぁ〜ん…。)
 両手を祈る形に組み合わせながら、梨華はひとみの『付いて行こうか?』と言う申し出
を断った事を、ちょっぴり後悔していた。しかし、すぐに頭を振る。
363 名前:第八十六話 投稿日:2003年07月11日(金)14時03分13秒
(…ううん、だめよ!あややは傷心なんだから!カップルでいたら…それこそ、火に油を
注ぐ結果になっちゃうわ!!)
 意を決して、梨華は扉に手をかける。
「・・・・・・えいっ!」
 気合を入れて開けた、その瞬間。
 ばこっ
「くあっ!?」
『え?』
 亜弥の投げたメニューが、梨華の顔面に命中。
 いくら軽いメニューとは言え、あの松浦亜弥が投げたメニューである。
 その威力は、電話帳で殴られるのに匹敵する。
「・・・・・・ふぅ。」
『い、石川さぁーん!?』
 梨華は、鼻血を出して気絶した。
364 名前:第八十六話 投稿日:2003年07月11日(金)14時03分49秒

****************************************

 怒り狂ったひとみを撒いて、自分の部屋へと戻って来た雅恵。
(あっはははははは。ヨッスィー、マジで怒ってやんのー。)
 ニヤけながら電気を付け、くるりと振り向いて顔が凍る。
「・・・・・・おかえり。」
 柴田あゆみが、雅恵のパソコンデスクの椅子に腰掛けて待っていたのだ。
 その笑顔が、どことなく怖い。
「…あ、あああ、あああああ、あゆ?」
彼女の親友のほっぺにちゅーをしてしまったと言う後ろ暗い所のある雅恵は、固まる。
「なぁに?マサオ。」
「…ど、どどど、どどどどどうしてここに?」
「マサオと同じく、休憩もらったから。二人きりになりたくて、ここに来たの。」
雅恵の顔が、ちょっと赤くなる。
「ひとちゃんと中澤さん見て、ちょっとうらやましくなっちゃったからね。」
「あゆ…。」
 雅恵は焦る気持ちを抑えながら、あゆみに近付いた。
「私も、あゆと二人っきりになりたかったよ。」
「嘘吐くな。」
にっこりと可愛く、しかしちょっと怖い微笑を浮かべたあゆみの言葉に、雅恵は眉を寄せ
る。
「え?嘘じゃないって…」
 そこまで言って、気付いた。
 パソコンの電源がついている。
 そしてその画面には、さっきの部屋の映像が映し出されている。
「・・・・・・。」
ぴきっと固まる雅恵。
365 名前:第八十六話 投稿日:2003年07月11日(金)14時04分28秒
「マサオがいなかったから…しかも嫌な予感を感じたんで、防犯システムに侵入してたの。」
「・・・・・・ゃぁ…。」
「そしたら、梨華ちゃんとヨッスィーが揉めてたの。」
「・・・・・・ゎぉ…。」
「仲直りしたと思ったら、マサオが出て来たの。」
「・・・・・・ぇぅ…。」

「で、梨華ちゃんのほっぺにちゅーしたの。」

「…あ、あゆ!!!」
雅恵は、あゆみの両肩を掴んだ。
「待て、ちょっと待て。」
「別に私、何も急いでないけど?」
「…いや、その…だから、ちょっと待て!!」
「だから、急いでないってば。」
 あゆみの顔から、笑顔が消えた。
「・・・・・・マサオは、私だけじゃ不満なワケ?」
「違ーう!!不満なんかないって!!アレはただの冗談で…!!」
「…冗談で、カノジョの親友にちゅーするワケ?ワケわかんない。」
よっこいしょ、と立ち上がり、あゆみは雅恵に背を向けた。
「・・・・・・『本命』なんて、嬉しくないんだよ。」
「あ、あゆ…!」
「『私だけ』じゃなきゃ、全然嬉しくなんかない。」
走り出そうとしたあゆみの腕を、すんでの所で掴む。
「ごめん!本当にごめん!!!」
「もう、いいもん!!!」
「私が良くないんだよ!!」
 振り向いたあゆみの目には、涙が光っていた。
366 名前:第八十六話 投稿日:2003年07月11日(金)14時05分21秒

****************************************

 麻琴は、暇を持て余していた。
 無表情ながらも、暇を持て余していた。
(…つんくさん見つかっちゃったし、松浦さんも石川さんが迎えに行っちゃったし…暇だ。)
 訓練室に行こうとも思ったが、真里と真希がイチャイチャしまくっていた為、とてもじゃ
ないが入れる雰囲気ではなかった。
 無表情でも、やっぱりアレには耐えられない。なので仕方なく、娯楽室に入る。ゲーム
でもしようかと思ったのだ。
「・・・・・・?」
 先客がいるらしい。部屋の中に気配を感じる。
 しかし、電気はついていない。
(…侵入者?…いや、この気配は…。)
 麻琴は気配を消しながら入室し、目をこらした。
 そこにいたのは…美貴。麻琴の予想通りだった。
「…何してるんですか?」
「うひあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」
いきなり気配を出し、電気をつけた麻琴。美貴は驚きすぎて、ソファから転がり落ちた。
「ぴぴぴ、ピーマコ!!驚かさないでよー!!」
「はぁ。それは失敬。」
麻琴はわざと足音を消しながら美貴に近付く。
「怖ッ!!怖いから、ピーマコ!!スッゲェ怖いから!!」
「…ミキティは、反応が面白い人ですね。」
「いや、普通だから。」
「そうですか?私の生まれ育った里ではこれが普通でしたが。」
「里!?里って何!?村とか町とかじゃないの!?」
麻琴はあえてその質問を無視した。
367 名前:第八十六話 投稿日:2003年07月11日(金)14時07分00秒
「…所でミキティ。どうかしたんですか?電気もつけずに。」
「・・・・・・自己嫌悪。」
「青春ですね。」
「・・・・・・ピーマコ、おもしろい…。」
「はぁ、どうも。どうにもこうにもまこっちゃん。」
「ブハッ!!パクッてるし!!めっちゃめちゃパクッてるし!!」
「サプライズ。」
「今度は競馬かよ!つーか無表情でやんないでよ!!」
 散々笑った後、美貴はぐったりとソファに体を埋めた。
「…ねえ、ピーマコ。」
「はい。なんですか?」
「…ピーマコは、好きな人っている?」

「います。」

「嘘ッ!!!」
美貴はがばっと起き上がる。
「マジで!?マジでいんの!?」
「実は何気に失礼ですね、ミキティ。自分から訊いたクセに。」
「だって、いるとは思わなかったんだもん!!どんな人!?あたし知ってる人!?」
「しみつ。」
「ブホッ!!ちゃんと発音しようよ、ピーマコ!!」
 また、笑う。今度はしばらく止まらなかった。
「・・・・・・いやー。ピーマコ、本当に良いキャラしてるわ。」
「恐れ入ります。」
 美貴はため息を吐いた。
「笑い疲れたよ、本当に。」
「別の事でも疲れてるみたいですが。」
「・・・・・・まぁね。」
自嘲気味な笑顔が浮かんだ。
368 名前:第八十六話 投稿日:2003年07月11日(金)14時07分40秒
「…あたしきっと、欲張りなんだね。」
「人間誰しもそうですよ。きっと。多分。おそらくは。」
「いや、あの、ピーマコ!?だんだん推測される人間の数が減ってるんだけど!?」
「それも人生。」
「慰めてねぇー!!」
麻琴はすっと、美貴の頭に手を伸ばした。そして、くしゃくしゃと頭を撫でる。
「後悔しなきゃきっと、それで良いんです。」
「・・・・・・ピーマコ。」
「二人同時って言うのは、ミキティの心が許さないんでしょう?」
「!!」
 美貴が目を見開く。麻琴はそれに構わず、続けた。
「だったら、後悔しない方を選べば良いんですよ。」
「…難しいよ、そんなの…。」
「簡単なワケないでしょう。相手も人間なんですから。」
「・・・・・・。」
「二兎を追うものは、一兎も得ず。どちらかに決めないと、しまいにゃどちらにも嫌われ
ますよ。」
「・・・・・・。」
 美貴は、無言で頷いた。
369 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月11日(金)14時08分36秒


 うーん。あやや編なのに、他のメンバーばかりが目立っている…(大汗)
 特にピーマコ。
 あやや編なのに…あやや編なのにぃ(泣)
 しかし久々の柴マサが…(笑)

>ヒトシズク様
 ありがとうございまっす♪
 巨大鳥篭の中の赤きおっさん…ずっと出したかったんですYO(笑)笑って頂けてよかっ
たです♪
 >あやや、頭がいいのか悪いのか・・・たぶん、いいんでしょうけど・・・(焦
 今回も微妙ですね…うーむ。きっと、良いハズ…。
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 >何だかしょっぱちから波瀾なよ か ん ♪
 波乱です(爆笑)波乱となっております。ピーマコもがんばってます。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

 P.S.もう一つの連載の方も読んで頂いて、ありがとうございますー!!

>フェンリル様
 おおっ!!こんにちは!!
 >あややの件以外でも柴ちゃんがまさえっちょ(笑)と石川さんのキスを見てたら・・・こわいw
 見てたみたいです(笑)いやぁん、マサオ君大変。
 あやみきの修羅場も出ますYO〜これから。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
370 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月11日(金)14時09分07秒
レスの続きでっす

>背古井様
 ありがとうございます!!
 >ああっ赤いおっさんまた余計なことをソニンに吹き込んで・・・・。
 ノリと勢いで生きてる人なんで、メンバーに相手にされなくなって寂しいんでしょう(爆笑)
 >あややはきっとミキティを思いながら「TRY ME」を熱唱してるはずだ。(断定)
 すみません。『桃色片想い』でした(汗)しかもツッコミ付き。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>token様
 ありがとうございます!!
 >被害はたいしたことなさそうでなによりです。
 たいした事、あったのかなかったのか…(笑)とりあえずミキティは参ってます(爆笑)
 >おっさん、また例のはったりでしょうか?でも、一体ソニンさんの部屋で何をしていたんでしょうか?
 はったりです。ええ、もう。はったりです(笑)
 お茶してたみたいですね。ソニンさんの手作りケーキ食べながら。
 …うらやましいやつめ。
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>Silence様
 ありがとうございます!!
 >う〜ん、あの人がいいことを・・・(w
 良かったのか、悪かったのか。飯田さんの胃とミキティの精神的にはあまりよろしくな
いようですが…(笑)
 あやや編なのに、その他の人たちのが目立ってるぅ(泣)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!
371 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月11日(金)14時09分50秒
更にレスの続きでっす!!!!
皆様、本当にどうもありがとうございますぅぅぅー

>ぷよ〜る様
 ありがとうございます!!
 今回柴ちゃんも妬きまくりです。いやぁ、柴マサ久しぶりで嬉しいなぁ♪
 つーかすみません。あやや編なのに他の人のが目立ってて…(大汗)
 >カラオケですか・・・最近、自分がやらず嫌いだったのに気付かされました(w
 それならば、さぁ!!あややといっしょに桃色片想いを!!
 ツッコミ付きで!!いきまっしょい!!
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>名無しさん様
 あやみき、どうなっちゃうんでしょうねぇ…(←オイ)
 >しかしソニンには幸せになって欲しいもんです。
 本当にねぇ(笑)幸せにしてあげたいモンです。
 あやや編、私自身も予測ついておりませんので…(爆笑)
 ありがとうございまっす!!がんばります!!

>とこま様
 開始でございます♪もっとあやや出したいのに、他のメンバーが…(大汗)
 >大騒動や重傷者が出ないことを祈りつつ・・・(^_^;)
 すみません、今回既に梨華ちゃんが怪我を…(汗)
 吉澤さんいたら、どーなってたんでしょうねぇ…。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
372 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年07月11日(金)15時11分46秒
ピ・・・・ピーマコぉぉぉ〜!!!!
あんた、めちゃおもろいっ!!!(爆。
ってかぁ・・・いいこと言うときとじゃれてるときの無表情見てみたい・・・・
さほど、おもろいことでしょう!(笑。
ってかかかか!!!(←何?)石川さん、大丈夫でしょうかぁ?!!!
ホント、マジ心配ってか、そこによっすぃ〜がいたらやばいことになりかねない・・・(笑。

ではでは、次回の更新楽しみにしております!
頑張ってください、師匠♪
応援しております!!!
373 名前:Silence 投稿日:2003年07月11日(金)15時34分07秒
更新お疲れ様です。 
あややの暴走マジうけでした。ってゆーかつっこみがツボに入って
1人で咳き込んでました(w
あやや編ますます期待してまっています。
374 名前:オガマー 投稿日:2003年07月11日(金)16時27分32秒
まさお、そりゃおまいが悪いよ。
反省するがいいさ。。・゚・(ノД`)・゚・。

ミキティがんがれミキティ。
ソニンさんだよ?あのソニンさん。・゚・(ノД`)・゚・。
あああああああ、どうしよ(オマエナノカヨ
375 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月11日(金)17時23分27秒
ぬぁーアヤミキ好きなんで上手くいってほすぃが。
ソニンにも幸せになってほすぃ…あぁあああ
選択がむずかしいっすよ!!!
376 名前:フェンリル 投稿日:2003年07月11日(金)20時25分39秒
気絶してるのに何気に放置な石川さんw
素で笑いを取るピーマコもいい味だしてますねぇ。
喜怒哀楽入り混じり、不思議な章になりましたね。
前作ではすれ違いのあやみき。こんどは上手くいくといいなぁ。
頑張ってくださいね。
377 名前:token 投稿日:2003年07月11日(金)21時10分32秒
更新お疲れ様です。

このお話のミキティはズバリ律儀なんですね。ちゃんとピーマコって呼んでるし。
ミキティとピーマコ。なにげにいいコンビですね。でもピーマコ里でお笑いの修行も
積んでいたのでしょうか?侮れません。
>『本命』なんて、嬉しくないんだよ。
柴っちゃんかっけーこと言いますね。マサオ頑張れ!

ありがとうございます。おかげでブルーな気分がだいぶ解消できました。
次回も期待してお待ちしております。
378 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年07月12日(土)09時34分37秒
更新お疲れ様です。
梨華ちゃん・・・大丈夫?
すさまじきあややぱわー。
だけどそれすらも飲みこむピーマコぱわー。
ここのピーマコ好き!!
大好きです!!!!
気が付けば何気に一緒にいることが多い美貴たんとピーマコ。
ここのコンビいいですねぇ(しみじみ)

次回の更新もたのしみにまってます☆
379 名前:とこま 投稿日:2003年07月12日(土)20時05分26秒
石川さんが、いきなり怪我で気絶ですか・・・(^_^;)
よっすぃ〜がいたら、カラオケボックスは崩壊ですね(^_^;)
止めを刺したぐらいだし・・・(-_-;)
美貴てぃ、頑張れ!
380 名前:ぷよ〜る 投稿日:2003年07月13日(日)01時26分08秒
更新お疲れ様です!!
ピ、ピーマコ・・・面白すぎます・・・
このピーマコはクセになりそうです(w
当方は柴ちゃんも何気に好きなんですよね。
いしよしヲタとか言ってるくせに結局は
ただのDDです・・・(w
では、次回も楽しみにしてます♪
381 名前:背古井 投稿日:2003年07月13日(日)19時46分38秒
しまった。自分大好きあややは自分の曲かぁ〜。
つっこみ良いです。今度自分でもやってみようかな。
次回の更新もたのしみにしてます。
382 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月13日(日)22時38分36秒
今度こそ幸せなミキアヤを見たい!!
とは思いつつ、やはりソニンが不幸なのも…。
ああ、ほんとジレンマですわ。(w
383 名前:そういち 投稿日:2003年07月15日(火)21時56分56秒
久し振りです。
溜まっていた分を一気に読ませていただきました。
マサオ、なにやってんのさ!
そんなんだから○っちのところに・・・(w
キミティ、あやや、しっかりせい。
いしよしは・・・言うまでもないですね(ニヤニヤ
384 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月15日(火)22時29分26秒
あややの乗り突っ込み最高です。
さすが関西人の血が流れていますね〜
鼻血出して気絶した梨華ちゃんも心配ですが、
柴ちゃんの怖い笑顔にクラリときました。
マサオくんなにやってんだYO!
385 名前:タロイモ 投稿日:2003年07月16日(水)13時18分56秒
ごめんなさい。↑の書き込み私です。
本当にすみません。
386 名前:第八十七話 投稿日:2003年07月16日(水)17時52分05秒

 うるうると目を潤ませているあゆみに、雅恵はとことん困り果てる。
「…マサオの、馬鹿ぁ!」
「・・・・・・はい。言い返す言葉もございません。」
「そんなのヤだ!!何か言い訳してよ!!」
「え〜っと…それじゃあ言うけど、私は別に梨華ちゃんに興味があったワケじゃなくて、
ただただヨッスィーをからかう為に、だなぁ…」
「何ソレ!!本命はヨッスィーなの!?ヨッスィー狙いなの!?」
「違うし!!だから、そうじゃなくて…」
「もういい!!聞きたくない!!」
「・・・・・・それなら別に良いんだけど…。」
「駄目!!ちゃんと言い訳してよぉ!!」
「…ど、どーしろって言うのさ、私に…。」
 雅恵は、激しく困り果てている。さっきからこの調子で、話が先に進まないのだ。
 ふぅ、とため息。
「…どうしたら、許してくれんの?」
「許さない!絶対絶対許さないもん!!」
「・・・・・・じゃあ、別れる?」
「!!…ま、マサオは別れても良いって言うの!?私と…ッ!!」
「そんな事、一言も言ってないだろぉ!?嫌だよ、私だって!!」
ぼろぼろと大粒の涙をこぼし始めたあゆみを、雅恵はそっと抱きしめた。
「…だから、ごめんって。許してよ。」
「・・・・・・許したいよぉ。」
 あゆみは雅恵に寄りかかるだけで、抱きつこうとはしなかった。
「だけど…許せないんだもん。どうしても…。」
387 名前:第八十七話 投稿日:2003年07月16日(水)17時52分35秒
「でもさ、たかがほっぺにちゅーだよ?そんなの外人にしてみりゃ挨拶じゃん。そんなに
深い意味はなかったんだし…。」
「そう言う事じゃないの!!」
あゆみは雅恵を突き放し、涙に濡れた瞳で雅恵をにらみつけた。
「そう言う問題じゃないのぉ!!」
「どう言う問題?」
「・・・・・・ッ!!」
ぐし、と涙を拭う。
「…わかんないの?マサオ。」
 本当は、わかっていた。雅恵にもちゃんと、わかっているのだ。
 しかし、雅恵は首を横に振る。
 それを見たあゆみは、傷ついたように目を見開いて…そして、雅恵に背を向けて駆け出
した。
「…あ、あゆ!?」
「もういい!!知らないもん!!マサオなんて知らない!!」
 走り去るあゆみの後姿を見つめながら、雅恵はぽつりと呟いた。
「…わかってるよ。本当は。あゆが何が言いたいのか、なんて…。」
 そして俯く。
「・・・・・・あゆの口から、聞きたいだけなんだ。」
 搾り出したような声は、苦く歪んでいた。
388 名前:第八十七話 投稿日:2003年07月16日(水)17時53分09秒

****************************************

 麻琴の落ち着いた声に、美貴の爆笑が響く娯楽室。
 そこに、一人加わった。
「面白そうやね〜。まぜてまぜて〜♪」
 高橋愛である。
「高橋さん…これまた唐突に出て来たね。」
「…ふふふ…自発的に出てこないと、作者に忘れ去られちゃいますからね。ただでさえ作
者、『福井弁よくわからん』とか言って私出すのやめたりするんで…。」
 なんとも哀愁に満ちた言葉であった。
 そんな愛に、麻琴はふと口を開く。
「…それより愛ちゃん。どうかしたのか?」
「どうか…って?」
「何か、元気がない…と言うよりもやつれている感じがするのだが。」
「・・・・・・ふふ…。」
愛は、年齢に似合わぬ疲れた微笑を浮かべた。
「…さすがはまこっちゃん。同期の桜やね…。そう…私は今、悩んでんやよ…。」
「悩む?」
美貴の言葉に、愛はこくりと頷く。そして遠くを見て呟いた。

「届けたいのに届かない…。話したいのに通じない…。これって、何て不幸なんやろ…。」

「いや、高橋さん。通じないって。」
「通じないんですよ。言葉が。」
「だ、誰に?」
「好きな人に。」
愛は重いため息を吐いた。美貴のこめかみに、たらりと汗が流れる。
「…好きな、人に?…それって、相手は外人…?」
「半分外人なんですよ、ミキティ。」
「「・・・・・・。」」
 しばし、沈黙。
「…ちょっと待った。もしかしてピーマコ、相手知ってんの?」
「な、なんで!?私、話してないよ!?」
「んふふふふふふ。」
「「無表情で笑うな。怖いから。」」
389 名前:第八十七話 投稿日:2003年07月16日(水)17時54分48秒
ダブルツッコミに、麻琴はふいっと顔を背ける。
「…それじゃ、表情が見えない角度でもう一度。」
「「しなくていいしなくていい。」」
 麻琴の無表情の中に、ちょびっとだけ『ふてくされ』の色が混ざった。
「・・・・・・態度を見てればわかる。」
「態度ぉ!?…でもここ最近、UFAん中でまこっちゃん見かけた事なんてほとんどない
んやけど…。」
「んふふふふふふ。」
「「だから、無表情で笑うな。」」
今度は無視するピーマコ小川。

「それはそうだろう。なんてったって、天井にはりついているのだから。」

「「んなッ!?」」
ずざざっと引く、愛と美貴。
「て…ててて、天井?」
「そうです、ミキティ。天井です。」
「…な、ななななんでそんな所に?」
無表情の中に、うっとりとした表情が少しだけ垣間見えた。
「・・・・・・落ち着くんです。」
「落ち着くなよ!!天井で!!」
「そーやよ!?天井って、意外とキタナいんやよ!?」
「私の里では、悪い事をした子供を土蔵に閉じ込める習慣があります。」
「「は?」」
唐突な展開に、ついて行けない愛と美貴。
390 名前:第八十七話 投稿日:2003年07月16日(水)17時55分35秒
「我が家の土蔵と言うのは…年に一度大掃除されるのですが、薄暗くて更にかなり広い為
にそこまで徹底してはできません。…そんなワケで、土蔵の中にはいつも昆虫やホコリな
どが…」
「「うあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」
同時に耳を塞ぐ、愛と美貴。
「あそこに比べたら、天井なんてキレイなモンです。…あそこに閉じ込められると言う事
は、それらと格闘すると言う事でも…」
「やあぁぁぁぁめろぉぉぉぉぉ!!!聞きたくない聞きたくない!!想像もしたくないッ!!!」
「怖ッ!!ヘタな怪談なんかより数倍怖ッ!!!」
「ふふふふふふふ。」
「「だから、無表情で笑うなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」
 娯楽室は、小さなパニックに陥っていた。
391 名前:第八十七話 投稿日:2003年07月16日(水)17時56分12秒

****************************************

 梨華は、鼻血も止まらない内に目を覚ましていた。
「…ごめんなさい、石川さん。」
「いや…良いわよ。わざとじゃないんだし…。」
 そう。わざとではない。わざとだったら今頃、梨華の顔面は潰れているだろう。それを
考えるとゾッとする梨華であった。
「・・・・・・ねえ、あやや。」
 梨華は亜弥に優しく微笑みかけながら言った。
「…戻っておいでよ。みんな、心配してるわよ?」
「・・・・・・してないもん。」
「してるって。少なくともわたしは、すごく心配よ?」
 亜弥の目に、うるうると涙がたまり出した。
 よく見るとちょっと腫れているその目に、梨華は胸が痛むのを感じた。
「…ねえ、あやや。」
「・・・・・・。」
「わたしもね、あややみたいに家出した事あったでしょ?だから、気持ちはすっごいわか
るの。」
 亜弥は梨華から目を逸らした。
「・・・・・・でも、あややとは状況が違うじゃないですか。」
「ううん。同じ。…あの時、わたし…ひとみちゃんが心変わりしたって思ってたから。」
 つい最近の事なのに、遠い昔に思えるような出来事。
 だけどきっと、忘れる事などできないであろう、あの胸の痛み。
「…あの時のわたし同じ胸の痛みを抱えてるのなら、助けてあげたい。」
「・・・・・・石川さんのは、誤解でしたけど…あややのは、全然誤解じゃないですよ?
それに…みきたんは、迎えに来てくれないし…。」
「わたしだって、一番最初に迎えに来たのはののたったわよ?」
「・・・・・・。」
 亜弥は、ぎゅっと手を握り合わせた。
392 名前:第八十七話 投稿日:2003年07月16日(水)17時56分44秒
「…信じられない!このあややが!このあやや以外にも好きな人がいるなんて!!」
「あ、あやや?」
「こんなに可愛いあややが、『大好き』って言ってるのに!!前の女が忘れられないなん
て…みきたんは間違ってますよ!!」
「…そ、そうなの?」
「そうです!!」
断言する亜弥に、梨華はたらりと冷や汗を流す。
 亜弥は、ぐっと拳を握って振り上げた。
「かくなる上は…あややがなんとかしなきゃ!!」
「へ?」

「みきたんの目を、覚まさせてあげなきゃ!!」

「・・・・・・はへっ?」
目をぱちぱちと瞬かせる梨華。
「そうと決まれば!!さあ!歌いますよ!!」
「えぇ!?…な、なんで…?どこがどうなったらそうなるの…?」
「決まってるじゃないですか!!決意表明です!!さ〜て、何歌おっかなぁ〜♪」
 なんだか楽しげな亜弥を見て、梨華はもう一筋の冷や汗を流す。
「決意…表明…?」
「あやや、『Yeah!めっちゃホリディ』歌おう〜♪あ、石川さんも何か歌って下さい
よぉ♪」
「・・・・・・は、はぁ…。そ、それじゃ…『ロマンティック浮かれモード』でも…。」
「何ィ!?傷心のあやや目の前に浮かれモードなんて…あややに喧嘩売ってんですかゴルァ!!」
「な、なななななんでぇ!?」
「はい、石川さんは『届け!恋のテレパシー』に決定〜♪」
 勝手に決められ、勝手に入力された梨華は呆然とする。
(…違う!!この子、わたしとは何かが激しく違う!!)
 梨華は手を祈る形に組み、心の中だけで愛しい恋人の名を呼んだ。
393 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月16日(水)17時57分51秒


 うーん。あややの暴走っぷりに、いまいちキレが足りない…。不満れす…。
 次回はもっともっともぉぉぉぉっと暴走して頂く事にしましょう(笑)

>ヒトシズク様
 今回もピーマコ、がんばってます(笑)
 >ってかぁ・・・いいこと言うときとじゃれてるときの無表情見てみたい・・・・
 じゃれてる時は微妙に表情豊かみたいですねピーマコ(爆笑)
 石川さんは、恐怖のカラオケタイムに突入です!!
 ありがとうございます!!がんばります!!

>Silence様
 ありがとうございます!!
 あやや、今回も暴走中(笑)決意表明に『Yeah!めっちゃホリディ』ですから!!
 てゆーか、あやや編…大変な事になってきましたねぇ。いろんな人が…(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>オガマー様
 マサオ君、今回もやっちゃってます(爆笑)うーむ。どうなる事やら。
 >あああああああ、どうしよ(オマエナノカヨ
 とりあえず私は最近、『カレーライスの女』を聴き返しまくってます(笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>>375名無しさん様
 あやミキ、次回ご対面!!の予定です。さーて、ミキティがどんな反応するのか…(笑)
 ソニンさんねぇ…幸薄そうなのが、あそこまで似合う人も珍しい…(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!
394 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月16日(水)17時58分32秒
レスのつづきでっす

>フェンリル様
 起きましたよー石川さん(笑)そして歌います。『届け!恋のテレパシー』。
 あの曲、何気に大好きなんですYO!!
 >喜怒哀楽入り混じり、不思議な章になりましたね。
 すみません、はっきりしなくて…(大汗)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>token様
 ありがとうございます!!
 >このお話のミキティはズバリ律儀なんですね。ちゃんとピーマコって呼んでるし。
 そーなんです。律儀なんです。キッチリ笑い取ろうとする姿勢も、本当に律儀です(笑)
 柴マサも、なんかこじれてきましたね〜…うふふふふ。
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 あややパワー、今回も炸裂!!(爆笑)先輩にゴルァ!!とか言ってます。
 >ここのピーマコ好き!!
 わーい♪ありがとうございまっす!!今回もピーマコ、爆走中です!!
 がんばります!どうぞよろしくでっす♪

>とこま様
 回復も早かったみたいです、石川さん(笑)
 >よっすぃ〜がいたら、カラオケボックスは崩壊ですね(^_^;)
 そうですねぇ…台風二号上陸、みたいな(笑)一号はあややで(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>ぷよ〜る様
 ありがとうございます!!
 おおう!!ピーマコ大人気!!よかったー!!キャラ濃すぎて嫌われるかと…(嬉泣)
 >当方は柴ちゃんも何気に好きなんですよね。
 だいじょぶです。私も何気に最近柴ヲタですから!!
 がんばります!!どうぞよろしくです!!
395 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月16日(水)17時59分17秒
更にレスの続きッ!!!わーい!!!皆様、本当にありがとうございます

>背古井様
 あややは最後まで自分の曲で勝負です(爆笑)
 >つっこみ良いです。今度自分でもやってみようかな。
 やってくらさい!!やってみてくらさい!!(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>>382名無しさん様
 >今度こそ幸せなミキアヤを見たい!!
 そうですねぇ〜…前作では、けっこーバッドエンドでしたからね、あやみきは…(汗)
 ああ、ソニンさん…なんでそんなに薄幸なのが似合うんだ…(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>そういち様
 おおおおおう!!お久しぶりです!!
 >そんなんだから○っちのところに・・・(w
 一瞬、『なっち』かと思ってしまったお馬鹿さんな私。ごめんなさいごめんなさいごめ(ry
 そうですよねぇ。だから、あんな事になっちゃうんですよねぇ…(笑)村斉が見たいのれす(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>タロイモ様
 いえいえ、お気になさらないでください♪
 >マサオくんなにやってんだYO!
 本当にねぇ…何やってんだかねぇ…(笑)
 決着は、あまあまで着けさせようと計画中です。がんばれマサオ君!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
396 名前:チップ 投稿日:2003年07月16日(水)18時24分00秒
マ、マーくん何してるんだよぅ!!柴ちゃん!柴ちゃんカムバーック!!
さて次(爆、マコ、やっぱマコですね、私も行きたい娯楽室…。
ってゆーかミキティ笑っててえーんかいな…かわいーからいいか(爆爆

高橋さんいい子なのにね・゜・(ノД`)・゜・
397 名前:そういち 投稿日:2003年07月16日(水)20時12分45秒
暴走あやや最高。もっともっと突っ走らせてください。
前作のあややはドン底だったので、ここはやっぱり・・・。
マコ、怖いよ、マコ。。。(´д`)でも面白いです。
こじれ柴マサも何気にいいですね。マーくん、がんがれよう。
なっちて。。。うははは(涙)でも、やっぱり柴マサ!
あ、あのう、それは催促ですか?(汗)>村斉
398 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年07月16日(水)20時17分06秒
『ピーマコさん、ファンになってもいいですか?』
よしヲタのいしよしヲタの私ですが、見事ここのピーマコの虜になりますた。
天井にくっつくことは出来ませんが、天井裏でピーマコさんと時を過ごします(爆笑)
あややの暴走も止まらないみたいだし、これから先も暴走し続けてもらいたいです(わくわく)

更新お疲れ様でした。
次回更新も楽しみにしてます♪
399 名前:とこま 投稿日:2003年07月16日(水)20時22分12秒
あやみきが無事にバカップルになれますように(-人-)
マコ・・・怖い(-_-;)
400 名前:背古井 投稿日:2003年07月16日(水)21時49分27秒
ピーマコ、ピーマコ、腰が痛いのに天井なんかあがったら・・・・。
あやや大爆走すっごく楽しみにしてます。
401 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年07月16日(水)22時26分48秒
ピーマコぉぉぉ〜〜〜〜
何か知らないけど、微妙な過去のお話、鳥肌が・・・(笑。
パニクってる、ミキティと高橋、見たいものです^^
福井弁、私も分からないんですよねぇ〜・・・(しみじみ。
日本人でも分かりにくいのに、外国人となると、そりゃあもう(笑。
今後、どうなるか楽しみにしております♪
そして、石川さん恐怖のカラオケタイム突入っすね^^;
ってか、あややの変わりようが・・・(爆笑。。。

ではでは、次回の更新楽しみにしております♪
頑張ってください、師匠!!!
まったりと応援しております〜
402 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年07月16日(水)23時11分47秒
クロイツさま、更新お疲れ様です。
まさお、ゆるさないYO!あゆみちゃんを泣かすなんて…。
さ〜あゆみちゃん、魔界でななしのよっすぃ〜が待ってます!!
いや〜あやゃの暴走もかわいいし、あゆみちゃんもかわいいし、言うことなしです!!
では、あやゃの暴走を期待しつつ更新を楽しみに待ってます!!!
403 名前:タロイモ 投稿日:2003年07月16日(水)23時18分57秒
柴ちゃんかわいい!最高です。
クロイツ様の悩みよくわかりますよ。
私も大学の友人に福井出身の人がいるんですが、初めて会話したとき頭が???状態になりました。
何言ってるのかわかりませんでした。(たまに今もわかりません)
しかもその人、自分がなまっている事に気づいていません(笑
いろいろご苦労が多いとは思いますがマタ―リ更新を待ってます。がんばってください。
404 名前:ぷよ〜る 投稿日:2003年07月17日(木)00時08分14秒
更新お疲れ様です!!
今はピーマコのキレが凄いですね・・・
当方もそんな彼女の虜になってますが(w
あややはたしかに前作では可哀想でしたからね・・・
その分『愛人』ではいろんな意味で思う存分
キレを発揮してください!!
では、次回更新も楽しみにしてます♪
405 名前:Silence 投稿日:2003年07月17日(木)11時57分34秒
更新お疲れ様でした。
ピーさん(ピーマコさん)すっげ〜。テンジョウニハリツイテルッテ(w
勝てない。自分は壁止まりだもん←おい(w
でも、やっぱあややも負けてないですよね。いしか〜さんに
「ゴルァ!!」とか言っちゃってるし。
ええっ〜!!これでもキレが足りないんですか〜(w 
それじゃあ次回も楽しみに待ってます。
406 名前:token 投稿日:2003年07月17日(木)21時15分01秒
更新お疲れ様です。
ピーマコすげー。UFAのNO.1芸人の称号はあなたのものです!
マサオ、気持ちは解りますけど、あなたは欲張りです。柴っちゃん可哀想!
そしてあややのDNAにはネガティブ、と言うものがないのでしょうか。
次回も楽しみです。
407 名前:ノッキ 投稿日:2003年07月19日(土)14時14分29秒

いいですねぇ。暴走松浦とピーマコさん(w
腹筋が攣りますんであんまり笑わさないでください。
いやー、とゆーか。もうクロイツさん素敵です!(w
これからもいちファンとして見守らせていただきます。
更新お疲れ様でした。
408 名前:フェンリル 投稿日:2003年07月19日(土)22時57分59秒
ピーマコとあややの暴走っぷり最高です。
あちらが痛めなので、ここのピーマコとあややの壊れっぷりがいいw
>>すみません、はっきりしなくて…(大汗)
別に貶したりしてた訳では・・・すいません誤解させるような内容で。
(文章を書くのは本当に難しいですね。)
こちらの話も楽しみにしてますので。頑張ってください。
409 名前:第八十八話 投稿日:2003年07月20日(日)18時38分45秒

 胸が高鳴る。
 さっき、連絡が来た。『あと、10分くらいで到着する』と。
 いなくなって、やっぱり思い知る胸の痛み。
 片時も離れず、側にいたい。
 無理な注文であるとは、わかっている。しかし抑えきれない。
 ああ、胸が痛い。
 今、彼女の側にいるのは…あたしじゃない女。
 彼女が恋愛感情を抱いているのは、あたしだけだと自信を持って言える。しかし、それ
でも湧き上がる嫉妬心。こればかりはどうしようもない。
 身体の中が焼き尽くされるかのようだ。
 それほどまでに、彼女が愛しい。
 しかしそれこそが、あたしが彼女を愛していると言う証でもある。
 愛しい愛しい人がいる。
 これ以上、あたしは何を望んでるんだろう?

「オイ。さっぶいモノローグかますな。もうすぐ夏なのに凍死してまうわ。」
「うひほ────────────────────!!!?」

 いきなり背後から声をかけられたひとみは、叫びながら転ぶ。
「あ、ああっ!あああああ、あいぼん!!」
「・・・・・・ったく。さっぶいったらないわ。つーかその叫び声は何事やねん。」
半袖から出た素肌をさするお団子頭の魔女に、『ロシアの白き熊』はわなわなと震えなが
ら叫ぶ。
「おい!そこのお団子!!あたしの心の中を読むなぁ!!」
 よく見ると、指差しているのは亜依の『お団子』の部分のみであった。
「・・・・・・オイ。何か?ヨッスィーは、ウチの本体がお団子だとでも言いたいんか?」
「それはさておき。」
亜依の発言を、柴田あゆみよりも生茶少年よりも遥かにナチュラリィに無視しながらひと
みは言う。
410 名前:第八十八話 投稿日:2003年07月20日(日)18時39分30秒
「あいぼん、なんであたしのモノローグが読めるんだYO!」
「…アンタの考えてる事なんざ、手に取るようにわかるわ。」
「えっ!?まさか魔法!?」
「違うし。そんな無駄な事に魔力割く程、馬鹿じゃないし。」
「それじゃあLOVE!?あいぼんってば、あたしに惚れてる!?」
「もっと違うし!!キショい事言うな!!」
「いやーっはっはっは。ごめんねあいぼん!気持ちは嬉しいんだけど…あたしには梨華ちゃ
んってゆー、最高に可愛い彼女がいるからァー。あいぼんの気持ちには答えられないや☆」
「だから、違うゆーとろーがッ!!キッショい勘違いするんやないッ!!このアホ!!」
「うわっ!ヒドいわ!あいぼんさん!!アホだなんて!!」
「あいぼんさん言うな!微妙な所に『さん』つけるな!!…真実言っただけやさかい、気
にすんな。」
「もっとヒデェ!!」
 と、そこに。

「ただいまぁー。」

 亜弥を連れた梨華が、戻って来た。
「梨華ちゃん!!」
 吉澤ひとみにしっぽが生えていたら、間違いなく千切れんばかりに振られていただろう。
 そんな勢いで、ひとみは梨華に向かって走り出した。
「おかえり、梨華ちゃん!!」
「ただいま、ひとみちゃん♪」
 ちゅっちゅっとほっぺにキスを落としながら、ひとみは気付いた。
「・・・・・・あれ?梨華ちゃん、声ちょっとかすれてる?」
「…気付いた?」
梨華は苦笑した。そして、ちょっとかすれた甘い声で言う。
411 名前:第八十八話 投稿日:2003年07月20日(日)18時40分01秒
「実はちょっと、カラオケで歌っ(わされ)て来たから…。」
「…石川さん、音痴ですよね。」
「あやや、ひどいー!…最初に言ったじゃない…『歌は苦手だ』って…。」
「でも、あやや…あそこまでスゴいとは思いませんでしたよぉ。」
「もーっ!!」
頬を膨らます梨華に、亜弥は背中を向けた。
「…それじゃあやや、中澤さんと飯田さんとつんくさんの所に帰還報告して来ます。」
「あ、それならわたしも一緒に…」
「いいです。一人で行きます。」
亜弥は、背中で梨華をきっぱりと拒絶した。
「あやや…。」
「・・・・・・これ以上石川さんを独占したらあやや、吉澤さんに呪い殺されちゃうし。」
「へ?」
 梨華が振り向くと、ひとみの目に危険な光が点滅していた。
 それと同時に、亜弥は全速力でその場から立ち去った。亜依もいつの間にか消えている。
「???」
「・・・・・・やっと、二人きりになれたね…!!梨華ちゃん!!」
「いや、その、なんてゆーか…どうしたのかしら、あややとあいぼん…。」
「いいじゃん、どうでも。それよりも、今日はもうこれでフリーでしょ?」
「え?う、うん…そうだけど…。」
 ひとみは『男前』な笑顔を浮かべて、言った。

「これから、僕の部屋へ来ないかい?ベイべー。」

 梨華は、ぽっと赤くなり…こくり、と頷いた。
412 名前:第八十八話 投稿日:2003年07月20日(日)18時40分35秒

****************************************

 執務机の前に立った亜弥に、つんく(『赤き薔薇の騎士』)はにっこりと微笑みかける。
「…おかえり、松浦。どうやった?『お散歩』は。」
 その一言で、亜弥は知る。
 自分の家出は、書類上ではそのように処理される事になる、と言う事を。
「・・・・・・ちょっとだけ楽しくて…いっぱいいっぱい、辛かったです…。」
「そか。」
 つんくは足を組みかえる。
「実はなぁ、松浦。」
「…はい?」

「俺、藤本の『もう一人の相手』と話して来たんや。」

「!!!」
 亜弥は目を見開いた。それと同じ速度で、側に控えていた裕子もちらりとつんくを見る。
「・・・・・・そう、だったんですか。」
 精一杯、余裕があるフリをしながら答える。しかし、その声の随所に『これ以上聞きた
くない』と言う色がにじみ出ていた。
 それに気付いてか気付かずか、つんつは続けた。
「なんや、薄幸そうなねーちゃんやったな〜。松浦とは、正反対って感じや。」
「・・・・・・へぇ。」
「ソニン、やったか?言ってたで。『私には、美貴ちゃんみたいな人が必要なんです』っ
ってな。」
「・・・・・何それ…ッ!!」
「過去、いろいろあったっぽいなぁ〜、ソニン。なんか『守ってやりたくなる』タイプや。」
「ちょっと、つんくさん…。」
裕子が咎める様な口調で言うが、つんくは意に介さない。
413 名前:第八十八話 投稿日:2003年07月20日(日)18時41分07秒
「藤本みたいな苦労人は、放っとけないやろーな。あーゆータイプは。なぁ、松う…」
「あああああああああ!!!!!」

 ばきィ。

 そんな音を立てて、執務机が『折れ』た。
「「・・・・・・。」」
 その動きは、全く見えなかった。気付いたら机が折れていた。
 さすがに言葉をなくす、つんくと裕子。
「聞きたくない!!そんな女、あややは知らない!!みきたんは…みきたんは、あややの
モノなんだからぁ!!」
 悲鳴のようなその言葉。
 裕子はまた、ちらりとつんくを盗み見る。
「…その気持ち、本物か?」
「・・・・・・え?」
 亜弥が顔を上げると、つんくが珍しく真面目な顔をしていた。
「本物か?松浦。お前は、『藤本美貴』が欲しいんか?」
「もちろん!!それ以外はあやや、いらないもん…ッ!!」
 ふっと、つんくが笑う。
「その言葉が聞きたかったんや。」
「・・・・・・え?」
 亜弥は、涙に濡れた瞳を上げた。
「…ソニンは、『美貴ちゃんみたいな人』ゆーたんや。」
「あ。」
裕子が思わず声を上げる。
「…『みたいな』なんて、藤本やなくてもええっちゅー事や。そんな女に、ウチのメンバー
はやれん。」
「・・・・・・そ、それじゃあ…!!」
「応援するで、松浦。経験豊かな先輩の指導でレベルアップして、藤本のハートをゲッツ!!
や!!」
「・・・・・・誰ですか?『経験豊かな先輩』って。」
「オマエに決まってるやろ、中澤。」
「・・・・・・やっぱり…。」
「中澤さん!!よろしくお願いします!!」
 裕子は、『仕方がない』とため息を吐いた。
414 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月20日(日)18時41分49秒


 今日は祖母の三回忌でした。ハロモニビデオ予約するの忘れて家出ました(号泣)あーうー。
 …そしてあやや大暴走、次回に先延ばしになってしまいました…(泣)
 しかも今回、けっこう少量だし…(号泣)
 あああああ、ごめんなさいごめんなさい(大汗)
 次回は柴マサと暴走あややです。これは確実です。

>チップ様
 んっふふふふふふ…次回、柴マサもあややと一緒に大暴走れす!!
 >ってゆーかミキティ笑っててえーんかいな…かわいーからいいか(爆爆
 次回、ミキティ笑ってられません(爆笑)なので今のうちに笑っておいてもらいましょう。
 >高橋さんいい子なのにね・゜・(ノД`)・゜・
 いい子なのにね…(号泣)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>そういち様
 あややは暴走すると、そのスピードと破壊力が周囲に迷惑を及ぼします(爆笑)
 次回はもっと大暴走っ!!
 >前作のあややはドン底だったので、ここはやっぱり・・・。
 そうでしたね〜…前回は、可哀想な事になっちゃってましたね…(大汗)
 今回はハッピーになって頂く予定ですので、どうぞご安心を…。
 ピーマコ、書いててすっげぇ楽しいです(笑)
 >あ、あのう、それは催促ですか?(汗)>村斉
 催促れした。しかし、先日の掲示板のアレでちょっぴり満足(笑)でも…もっと読みたい…(笑)
 がんばります!!どうそよろしくです!!
415 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月20日(日)18時43分31秒
レスの続きでっす

>匿名匿名希望様
 >『ピーマコさん、ファンになってもいいですか?』
 ピーマコは何気に恥ずかしがり屋さんなので、天井にひっついたまま降りて来ません。
 なので、私が代弁を。

 O K れ す ! ! 

 天井裏でランデヴー、楽しんでくださいませ(笑)こんこんが覗いてるかもですが(爆笑
 ありがとうございます!!がんばります!!

>とこま様
 あやみき…実はもう、どうするか決めております(笑)
 やっぱね。ソニンさんも忘れちゃいけないですがね(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>背古井様
 そうですよねぇ。無理しちゃ駄目ですよねぇ、ピーマコ(笑)
 >あやや大爆走すっごく楽しみにしてます。
 すみません、次回回しになっちゃって…(大汗)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>ヒトシズク様
 実は土蔵の常連だったピーマコ(笑)無表情ながらも悪ガキでした(爆笑)
 福井弁、書くの辛いんです…。イントネーション狂ってるのを想像しながら読んでくだ
さい(笑)
 つーかミカちゃんが完璧に聞き取れる日は来るのでしょうか。そこが心配。
 >そして、石川さん恐怖のカラオケタイム突入っすね^^;
 音痴です。石川さんは音痴です(爆笑)決定事項ですから☆
 ありがとうございます!がんばります!!
416 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月20日(日)18時45分05秒
更にレスの続きです

>ななしのよっすぃ〜様
 ありがとうございます!!
 >まさお、ゆるさないYO!あゆみちゃんを泣かすなんて…。
 次回、あゆみさんが大変な事に。ブチ切れです。いろんな意味でキレてます(爆笑)
 そしてあややも次回、大暴走〜♪
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>タロイモ様
 >クロイツ様の悩みよくわかりますよ。
 わかってくださいますかぁ〜!!嬉すぃ〜!!!
 そうなんですよ。よくわからないんですYO(泣
 >しかもその人、自分がなまっている事に気づいていません(笑
 素敵!!その人、すっごく素敵!!!
 ありがとうございます!!がんばります!!

>ぷよ〜る様
 ありがとうございます!!
 >当方もそんな彼女の虜になってますが(w
 おおう!ピーマコ、人気急上昇中です(笑)よかったねピーマコ!!
 あややはね〜…私が書くと、極端になるんですYO。あやや、大好きなんですけどねぇ…(大汗)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>Silence様
 ありがとうございます!!
 >ピーさん(ピーマコさん)すっげ〜。テンジョウニハリツイテルッテ(w
 趣味です。彼女の(笑)作者にもすっかり忘れ去られてそーな勢いなんですが、彼女は
一応忍者なんで(爆笑)…そーだ。忍者だったんだ。(←オイ)
 あややはもう、キレてキレてキレまくってもらわなきゃ困るお方です。
 どのくらい困るって、ダイエット中なのにチョコレート詰め合わせもらっちゃうくらい
困ります(爆笑…そして実話)。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
417 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月20日(日)18時45分53秒
更に更に!レスの続きなんでーす
 皆様、本当にありがとうございます!!嬉しいです!!

>token様
 ありがとうございます!!
 おお!ピーマコ大人気!!すごいですね、ピーマコ効果(笑)
 そして、やっぱりマサオ君はいけませんね。本当に欲張りです。…次回、それにより柴
ちゃん大暴走なんですが(笑)
 >そしてあややのDNAにはネガティブ、と言うものがないのでしょうか。
 ありません(断言)ないんですYO。それでこそあややですから(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>ノッキ様
 暴走してるあややは、なんだかとっても書きやすいんですYO(笑)
 >腹筋が攣りますんであんまり笑わさないでください。
 いやーん!そんなに笑って頂けたなんて嬉し過ぎですー!!『2nd STAGE』の
頃の新垣さんのように、起き上がれなくならない事を祈っております(笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>フェンリル様
 >あちらが痛めなので、ここのピーマコとあややの壊れっぷりがいいw
 そうですねぇ、あっちじゃありえないですからね(笑)
 ピーマコはこれからもがんばってもらいます(笑)とりあえずあやや、次回大暴走です(爆笑)
 >別に貶したりしてた訳では・・・すいません誤解させるような内容で。
 いえいえいえ、そんなっ!!貶されたなんてぜんぜん思ってないですYO!!こちらこ
そすみません(大汗)
 ありがとうございます!!がんばります!!!
418 名前:タロイモ 投稿日:2003年07月20日(日)21時22分26秒
あいかわらずあいぼんの突っ込み決まってますね〜
今回はつんくさんが初めて輝いているように感じました。
それにしても、こちらの石川さんもやはり歌が・・・
次回の柴マサと暴走あやや、あいぼんの頭のように禿しく期待してます。
419 名前:とこま 投稿日:2003年07月20日(日)22時08分47秒
バカップルなあやみきを期待してますよ(^^♪
それにしても、赤きオッサン・・・じゃなかったつんくさんが真面目になるとは・・・
よっすぃ〜だったら梨華ちゃんの歌も喜ぶんだろうな(^_^;)
420 名前:ぷよ〜る 投稿日:2003年07月21日(月)03時20分44秒
更新お疲れ様です!!
よっすぃ〜とあいぼんのやり取りいいですね〜。
そして、マジなおっさん!たまには良いこと言うんですね(w
『経験豊かな先輩』も期待してます!!(w
では、次回更新も楽しみにしてます♪
421 名前:オガマー 投稿日:2003年07月21日(月)06時28分52秒
煤I!
あなどれない赤き薔薇の騎士。
そっかー。みきたん!もう迷うことなどない!
はやくあやたんの元に!!

柴マサ!
柴マサ!!
柴マサ〜!!!(ボクハアホデス)
422 名前:token 投稿日:2003年07月21日(月)07時08分18秒
更新お疲れ様です。
声のかすれた梨華ちゃん萌え〜!
ギャグもなく、ひっぱたかれることもナシ。今回のおっさんはカッコイイですねー。
あやや、希望が見えてきたみたいですけど、指導者が中澤さん!?なんだか波乱のヨカ〜ン!
>ミカちゃんが完璧に聞き取れる日は来るのでしょうか。
高橋さんが英語を話せば良いんです。教えることを口実にミカちゃんはベタベタできるし、
作者様も福井弁で苦労することが減るのでは。あ〜でも、福井弁なまりの英語だったらどうしよう?
では、次回も楽しみにしております。
423 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年07月21日(月)09時15分29秒
何か久しぶりにカッコイイおっさんを見た感じが・・・。
おっさん、ついに発熱でもしてしまったんでしょうか(w

失礼しました(ぺこり)

しかし中澤さんの指導!こりゃ楽しみですねぇ♪
どうなるんでしょうか♪♪
次回更新も楽しみに待ってます☆
424 名前:背古井 投稿日:2003年07月21日(月)09時46分39秒
赤きおっさんかっこいいけど
なにげに無責任発言いいな〜。
次回もまた楽しみにしてます。
425 名前:Silence 投稿日:2003年07月21日(月)12時38分24秒
更新お疲れ様でした。
赤き〜なしたんでしょうか?自分も熱でもあるのかなぁ〜と
思ったんですが(w 声がかすれた梨華ちゃん・・・。
どんな声だよ(w 次回もお待ちしてます。
426 名前:本庄 投稿日:2003年07月21日(月)20時21分18秒
あぁ!しばらく来ないうちにこんなに進んでる…(滝汗)

あややがんがれ、あやや。
前回があれだっただけにすんごい応援しちゃいます。
…でもなぁソニンもなぁ…。(複雑)

もう!クロイツさんってばイヂワルゥ!!(←キショイ)
427 名前:フェンリル 投稿日:2003年07月22日(火)14時44分16秒
授業中に読んでるので笑いを堪えるのに必死でしたよ。
観ようによっては怖いシーンもあるのに笑えてしまうのは何故w
暴走・・・んんっふっふ。楽しみですねぇw
P.S 度々ご丁寧にレス返し頂き、痛み入ります。
428 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年07月22日(火)16時52分10秒
赤きおっさんが今回は異様に(←失礼^^;)にかっこよく感じるのは・・・(汗。
何かおっさんいい事してるようないい事してないような・・・そんな感じがするのは
私だけでしょうか?(笑。
そして、よっすぃーのモノグローグ。。。
あぁ・・・鳥肌が・・・真冬のロシアに居るような・・・(苦笑。
微妙なモノグローグに少々の間固まってしまいました(爆笑。
ところで、あややが壊した(割った?)執務机どうなったのでしょう?
毎回、小さなことにいちいち気が付いてすみません・・・(−−;
では、あややを指導する中澤さんの命が長く続きますようにと祈りながら
次回の更新楽しみにしております♪
頑張ってくださいませ、師匠!!!
応援しております!!!!
429 名前:第八十九話 投稿日:2003年07月27日(日)10時32分19秒

 「あーゆ。あゆ、あゆあゆあゆあーゆ。」
『柴田あゆみ』と言う表札の出た扉を、雅恵はこんこんと叩き続ける。
「おーい、あゆ。いい加減開けてよー。」
「・・・・・・。」
「いるのはわかってんだぞー?」
「・・・・・・。」
 扉を隔てた部屋の内部では、あゆみが扉に背中を預けてうずくまっていた。
「…私が、悪かったって。マジで…。ねえ、だから顔見せてよ。」
「・・・・・・嫌。」
 雅恵はため息を吐いてからその場にしゃがみ、床に膝をつけて俯いた。
「…なあ、あゆ。」
「・・・・・・。」

「大好きだよ。」

あゆみの顔が、かぁっと赤くなる。
「…嘘、吐くなっ!!」
「嘘じゃないよ。」
「何人に言ったの?その台詞。」
「あゆだけだって。」
「それこそ、嘘でしょっ!!私の前にも、付き合ってた人いたんでしょ!?」
 あゆみは抱きかかえていたクッションを、更に抱きしめる。
「…でもさ、過去がどうであれ…今はあゆ一筋なんだけどなぁ。」
「嘘だ!!じゃあ、なんで他の人に目が行くの!?」
「行ってない。私はあゆしか見てない。」
「…ッ、梨華ちゃんに…ッ」
「だから、あれは…!!」
 雅恵は言い訳をしようとして、口を閉ざした。
「・・・・・・何を言っても、嘘に聞こえちゃうんだね。」
切なげなその声に、あゆみの身体が強張る。
430 名前:第八十九話 投稿日:2003年07月27日(日)10時32分49秒
「…ねえ、どうすれば良い?どうすれば信じてくれる?私の一番は、何があってもあゆだ
けなんだって…。」
「・・・・・・。」
 あゆみは、立ち上がった。
 そして、扉のロックを解除する。
「・・・・・・あゆ…。」
 表れたあゆみの姿に、雅恵は安堵のため息を漏らす。
 そんな雅恵に、あゆみは言った。
「…マサオの目を、私にだけ固定するなんて無理だって、わかってる。」
「・・・・・・お望みなら、できない事もないけど?」
「無理よ。…だってマサオ、美少女好きだもん。」
 反論できない雅恵。
 そんな雅恵に、あゆみは切羽詰った瞳で言う。

「…だったらせめて…身体で、どれだけ好きか表現してもらう事にする。」

「へ?」
 意味が理解できないような表情の雅恵の目の前で、あゆみのスカートが床に落ちた。
431 名前:第八十九話 投稿日:2003年07月27日(日)10時33分29秒

****************************************

 「試験、一週間前なのれーす☆」
希美が半ばヤケクソ気味に言い放つ。その横で、真里は空ろな目で笑った。
「あっははははは…ヤッベェよ。本当に最近、マトモに授業聞いてねぇー。」
 最近の真里の授業中は、お休みタイムか真希とのラブラブメール交換タイムとなってい
る。
「・・・・・・ののも、そんな感じれす。」
 希美は『内職の女王』であった。授業中はいつも、御幣の作成やら新しい術の開発やら
に当てられていた。
「あっははは。それにしてもウチら、生徒二人しかいない教室でよくやってるよね〜。」
「本当れすよ。…よくぞバレないモンれす。梨華ちゃんは特に、自分が授業進める事にいっ
ぱいいっぱいで気付かないれすよね。」
「圭ちゃんは、自分の授業内容に酔う人だしねぇ。圭織もよく交信し始めちゃうし。」
 二人は顔を見合わせ、あはははは、と明るく笑う。
「…笑ってる場合じゃねぇっつの。」
「その通りれす。」
 急に真面目な顔になり、つかつかと歩き出す。
「…勉強しないとなぁ。とりあえずヤグチは、なっちにノート見せてもらおう。」
「へい。ののは、あいぼんに試験範囲聞かなきゃれす。」
「うっわ。オマエ、試験範囲もノーチェックかよ!!」
「モチロン☆教科書にも辞書にも、折り目すらついてないのれす!」
「あはははは!!威張って言うなよなー!!親指立てんなよー!!」
 そんな、ほのぼのとした会話を交わしていると。
432 名前:第八十九話 投稿日:2003年07月27日(日)10時34分16秒
「ちょ、ちょっとタンマだってば!!ああああああやたん、何考えてんだよ!!」
「「?」」
そんな声が聞こえて来て、真里と希美は左を向いた。
 それと同時に、扉が開く。

 扉の向こうには、半裸の亜弥と焦った表情の美貴がいた。

 しかも、亜弥が美貴を押し倒している体制である。
「「・・・・・・。」」
 真里と希美は固まった。最初に我に返ったのは、真里であった。
「…じゅ、18禁!18禁!!子供は見ちゃいけません!!」
 そう叫び、希美の目を両手で隠す。
「うあー!み、見えないー!何も見えないのれすー!」
「見ちゃ駄目ー!子供の教育に良くないわー!!」
「矢口さん、ずるいのれす!!自分だけ…」
「ええい!!ヤグチは良いんだよ!!」
「矢口さんだって、18歳未満じゃないれすかー!!」
「そっ、それでも!!辻は駄目!!」
 真里は、暴れる希美を連れてその場から立ち去った。
 残された亜弥と美貴は…まるで、格闘をしているように目線を外そうとしなかった。
433 名前:第八十九話 投稿日:2003年07月27日(日)10時34分53秒

****************************************

 時間は少々戻って、三十分前。
『ええか?松浦。アンタは若い。で、藤本も若い。』
 亜弥は裕子の言葉を思い出し、ぐっと拳を握る。
『若いっちゅー事は、勢いがあるっちゅー事や。…つまり、押せ!押して押して押しまく
れ!!そーすりゃ、相手も若いんや。流されやすい。
 …そしてあーゆー藤本みたいなタイプは、既成事実さえ作りゃこっちのモン!!後は松
浦が何もせんでも、藤本は自分から責任取ってくれる、ゆーハナシや!!』
「…わかりました、中澤さん!!」
 亜弥は顔を上げ、美貴の待機している会議室の前で立ち止まる。
 すー、はー、と深呼吸。これから戦いが始まるのだ。
 亜弥は挑みかかるように、扉をにらみつけ…そして、開いた。
「・・・・・・っ!あ、あやたん…。」
 中には、想像通りに座っている美貴の姿。
 亜弥は、胸が高鳴るのを感じた。そしてそれを素直に顔に出し、にっこり微笑む。

「ただいま、みきたん。」

 美貴が気まずそうに目線をずらす。
「…お、おかえり。いきなり消えたから…ビックリしたよ。」
「心配は?」
「…したよッ!もちろん!」
 緊張が流れる。
「…それは、なんで?何で心配したの?」
「・・・・・・それは…。」
434 名前:第八十九話 投稿日:2003年07月27日(日)10時35分28秒
口ごもる美貴。しかし、亜弥は助け舟を出さない。
 美貴は、あきらめたかのように口を開いた。
「…前にも言ったけど…あたし、あやたんの事も好きなんだ…。」
「・・・・・・うん。」
嬉しい、しかし嬉しくない言葉に、亜弥の心が悲鳴を上げた。
 逃げろ。これ以上聞いていたら、心が壊れてしまう。
 しかし、亜弥は逃げなかった。
 逃げても、美貴は迎えに来てはくれなかったから。
「…あたし、本当に…ひどいよね。ひどい事してるよね。こんな…」
「それよりも、みきたん。」
 亜弥は、何かが吹っ切れたような笑顔を浮かべていた。
「…え?」
「みきたんはあややの事、好きなんだよね?」
「・・・・・・う、うん。好き。」
「『あやや』の事、好きなんだよね?」
「・・・・・・そ、そうだけど…それが…?」
 亜弥の吹っ切れた笑顔に、晴れやかな色が広がる。

「それだったら、抱けるよね?」

 美貴の思考回路が止まる。
「・・・・・・はい?」
「好きだったら、そーゆー事したいのは当たり前だよね?で、みきたんはあややの事好き
なんだよね?だったら、抱けるよね?」
「・・・・・・ちょ、ちょっと待って。抱くって…抱くって…『抱っこ』じゃなくて…」
「そう。『えっち』の事。」
 吹っ切れた笑顔は、どんどんと色が鮮やかになって行く。
 『吹っ切れた』…それは、別の言い方をすれば『タガが外れた』となる。
「ね?みきたん?」
 甘い声で名を呼び、一枚一枚服を脱いで行く亜弥。
435 名前:第八十九話 投稿日:2003年07月27日(日)10時36分06秒
「…あああああっ!ちょ、ちょっとタンマ!!」
「うふふっふふ☆みきたんってば。こーゆー事に『待った』はナシなのよ?」
「ちょ…ちょっと!!」
 美貴が後退し過ぎた為、会議室の扉が開く。しかし、そんな事を気にしている余裕はな
い。
「ちょ、ちょっとタンマだってば!!ああああああやたん、何考えてんだよ!!」
 視界の端に、真里と希美の姿が見えた。美貴の顔から血の気が引く。
「…じゅ、18禁!18禁!!子供は見ちゃいけません!!」
「うあー!み、見えないー!何も見えないのれすー!」
「見ちゃ駄目ー!子供の教育に良くないわー!!」
「矢口さん、ずるいのれす!!自分だけ…」
「ええい!!ヤグチは良いんだよ!!」
「矢口さんだって、18歳未満じゃないれすかー!!」
「そっ、それでも!!辻は駄目!!」
 真里と希美の気配が遠退いた時、亜弥は真剣な顔で言い放った。
「あやや、本気だよ。」
「ほ、本気って…あ、あやたん!!」
 亜弥は、美貴のシャツのボタンに手を伸ばした。
436 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月27日(日)10時36分43秒


 柴ちゃんもあややも大暴走。しかしあややの暴走は、中澤さんのせい…。
 うーむ。本格的に暴走してまいりました(爆笑)楽しい〜!!
 つーか更新ペース落ちまくりでごめんなさい…(泣)
 レポート書いてて…(号泣)しかも明日締め切りなのにあと一本、手もつけてません。
 ・・・・・・深く考えるの、よそう…。
 そーいや今朝、夢ん中でタクシーが空飛んだんですYO(意味不明)

>タロイモ様
 あいぼんのツッコミは、書いてて清清しくなれます(笑)
 >今回はつんくさんが初めて輝いているように感じました。
 おっさん、たまには良い事言うんです。いつもは適当な事しか言わなかったりするんで
すが(爆笑)…いや、前回のは適当じゃないハズです(笑)
 >回の柴マサと暴走あやや、あいぼんの頭のように禿しく期待してます。
(+‘д‘) <誰がハゲやねん!!
 ありがとうございます!頑張ります!!

>とこま様
 あやみき、波乱になりそうです(笑)しかし、三角関係って書いてて楽しいけど書きに
くい…(大汗)
 >よっすぃ〜だったら梨華ちゃんの歌も喜ぶんだろうな(^_^;)
 ええ、そりゃーもう。大喜びです。狂喜乱舞です。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>ぷよ〜る様
 ありがとうございます!!
 赤きおっさんも、たまには良い事言うんです。でないと本格的に娘さん達に見放されて
しますので。哀愁なのれす。
 >『経験豊かな先輩』も期待してます!!(w
 …どうなんでしょうね、この中澤さんのアドバイスは…(笑)
 頑張ります!どうぞよろしくです!!
437 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月27日(日)10時37分34秒
レスの続きです

>オガマー様
 赤きおっさん、只者じゃないんです。いろんな意味で。
 みきたん…この後、とんでもねぇ事が発覚(爆笑)
 柴ちゃん大暴走、いかがでしたかー?うふふ。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>token様
 ありがとうございます!!
 >声のかすれた梨華ちゃん萌え〜!
 「乙女、パスタに感動」の頃の歌声をイメージして書きました。萌えて頂けてうれすぃ〜!!
 あやみき、波乱です。大変なことになる予定です。てゆーか…あやや、暴走しっぱなし。
 そんなあややが大好きです(爆笑)
 >高橋さんが英語を話せば良いんです。教えることを口実にミカちゃんはベタベタできるし、
 >作者様も福井弁で苦労することが減るのでは。あ〜でも、福井弁なまりの英語だったらどうしよう?
 おおおおおおおおお!!!!!その手があったぁぁぁぁぁぁぁ!!!
 使わせてもらって良いですか!?
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>匿名匿名希望様
 おっさん…良い事言うと、頭の心配されるおっさん…(爆笑)素敵です!!
 おっさんらしくなかったかなー?と思いつつも、やっぱマトモな事言わせないとメンバー
に見捨てられてしまうかもしれないと思ったので…(笑)
 中澤さんの指導、こんな事に…。まぁ、それも人生。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>背古井様
 >なにげに無責任発言いいな〜。
 そうなんです。よーく読んでみると無責任なんです(爆笑)
 ま、それでこそ赤きおっさん。
 ありがとうございます!!がんばります!!
438 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月27日(日)10時38分33秒
更にレスの続きでっす皆様、ありがとうございます!!

>Silence様
 ありがとうございます!!
 発熱を疑われまくる赤きおっさん。まぁ、普段の行いがアレなんでね(爆笑)
 かすれ声は、「乙パス」の歌声っぽい感じれす!!可愛いのれす!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>本庄様
 おお!お久しぶりです♪
 大丈夫です。更新ペースがちょっと落ちてるので…(泣)…レポートなんか嫌いだ…。
 あややは暴走しっぱなしです。いやぁ、あやや。書いてて楽し過ぎるぞあやや。
 >もう!クロイツさんってばイヂワルゥ!!(←キショイ)
 いや、可愛い感じでナイスですわ!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>フェンリル様
 笑っていただけてうれすぃ〜です!!
 >観ようによっては怖いシーンもあるのに笑えてしまうのは何故w
 そりゃー…あややですから。あややにはぷりちーオーラが出てますから(爆笑)
 あやや暴走、まだまだ続きます☆
 ありがとうございます!頑張ります!!

>ヒトシズク様
 赤きおっさんまじめモード、何気に人気ありますねぇ〜(笑)
 >あぁ・・・鳥肌が・・・真冬のロシアに居るような・・・(苦笑。
 とことんまで寒くしようと頑張りました。だって『ロシアの白き熊』だし…(笑)
 あややが折った執務机のその後、その内出ますので(笑)ご期待くださいませ☆
 ありがとうございます!!頑張ります!!
439 名前:フェンリル 投稿日:2003年07月27日(日)11時43分29秒
お、レス一番乗り♪何か嬉しい。
何か皆さん壊れ気味でイイw
赤いおっさんが少しまともな事を言ったかと思えば・・・姐さんナイスアドバイスw
レポート・・・大変ですね。がんがってくださいな。
続き楽しみにしてますので無理の無いペースで。
440 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年07月27日(日)12時00分17秒
今回は爆走モノが多いっすねぇ〜^^
まぁ、その方がより一層笑えるのですが・・・(w
ってか、柴ちゃん&あやや、大胆〜♪
そして、焦るミキティ&大谷さんが、めちゃおもろい!!!(爆
18禁と叫ぶ矢口さんも面白かったです!
ってか、のの、試験範囲ぐらいは・・・と思ってしまうのでした・・(苦笑。

では、次回の更新楽しみにまったりとお待ちしています!
頑張って下さい、師匠♪
441 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年07月27日(日)20時43分20秒
更新お疲れ様です。
どこもかしこも18禁☆
暴走&過激に感激中です♪
レポートとか大変みたいですね。
『頑張って下さい』とかしか言えませんが頑張って下さい。
更新はまったり楽しみに待ってます=いつまででも待っています。
ふぁいつで〜す☆
442 名前:とこま 投稿日:2003年07月27日(日)20時59分45秒
あややが暴走(^_^;)
中澤さんの指導の結果は・・・(^_^;)
あやや、いっちゃえ〜!

なっち、5年間お疲れ様(T_T)
443 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月27日(日)22時20分30秒
やっちゃえ、まずやっちゃえ!!(w
444 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月27日(日)22時52分51秒
柴ちゃん&雅恵。18禁♪18禁♪
世間では安倍さんのことでいっぱいですが、この世界では影響があるのか!
気になりますねぇー。
次回更新も楽しみに待ってます。
445 名前:token 投稿日:2003年07月28日(月)00時29分04秒
更新お疲れ様です。
レポートの件、ご同情いたします。
>更新ペース落ちまくりでごめんなさい
今までの作者様の作品や言動から察するに、クロイツ様はお話を書くのがお好きなはず。
ですから、更新ペースが落ちて一番ヤキモキしているのはご本人だと思います。
謝ることはありません。じっくり待つのも読む方の楽しみの一つですから。
レポート頑張ってくださいネ。
>使わせてもらって良いですか!?
もちろんですとも。どうぞご存分に!
446 名前:はる〜か 投稿日:2003年07月28日(月)18時09分44秒
え〜大変お久しぶりです(滝汗

さて、なんですかこの二組のカップルの暴走ぶりは(笑 大変よろしいです(w
柴ちゃんが大胆ですねぇ。でも、雅恵さんはきっとパニくって・・・
この先が気になりますねぇ〜でも、ここでは聞けないかな(爆

亜弥ちゃんの場合・・・一歩間違えるとレイ○・・(核爆
原因は、ふっかけた中澤姉さんにもあるのかな。
みんなには、普通に愛をはぐくんでほしいものです(笑
そうなると・・・石川さんと吉澤さんとこの夫婦も・・最近愛はぐくんでますか?

それではクロイツ様レポートという大敵にも負けずがんばってください!w
今朝の夢は・・・ハリー○ッターの世界にでも旅行にいかれたんですか?
447 名前:ぷよ〜る 投稿日:2003年07月29日(火)03時31分59秒
更新お疲れ様です!!

とりあえず、中澤さんのアドバイスはナイスです!!(w
これは18禁祭ですね!!(w

レポートは大丈夫だったんでしょうか?

では、次回も楽しみにしてます♪
448 名前:Silence 投稿日:2003年07月29日(火)19時14分45秒
更新お疲れ様でした。
おおうっ、梨華ちゃんのかすれ声「乙パス」でしたか。
あれは本気でいいですよね。あの曲のカップリングが
さらにものすごく好きなのは余談ですが(w
あややも柴ちゃんも大胆ですね〜。もう夏だからかな〜(w
そんでは次回も待ってます。
449 名前:第九十話 投稿日:2003年07月30日(水)10時14分40秒

 「うわああああああああああああああっ!!!」
美貴は叫びながら、亜弥を突き放した。亜弥はよろけて、美貴の上からどかされる。
「・・・・・・。」
「あ、あやたん、落ち着いてよ!」
「あややはいつだって、冷静だよ。」
確かに口調は冷静である。
 亜弥は床に落ちたシャツを拾おうともせずに、またそのまま美貴に近付く。
「…なんで?なんで拒むの?」
「・・・・・・だ、だって…。」
「あの女がいるから?」
「・・・・・・。」
 黙ってしまう、正直者な美貴。亜弥は、涙がこみ上げて来るのを必死で押しとどめる。
「…なんで!?あややの方が絶対、みきたんの事好きなのに!!」
「あ、あやたん…。」
「みきたんだって、あややの事好きなんでしょ!?それなのになんで、拒むの!?」
「・・・・・・ごめん…。」
美貴は、亜弥の肩を叩く。
「ごめんね、あやたん…こんな事しちゃうくらい、追い詰められてるんだよね…あたしの
せいで…。」
 これは中澤裕子の入れ知恵なのだが、そんな事は知らない美貴。
「女の子にこんな事させるなんて…あたし、最低だよね…。」
 自分も女の子であると言う事を、忘れ去っている美貴。
「・・・・・・優柔不断で、ごめん。でも…あたしにもわからないんだ。どうしたら良い
のか…。そんな状態で、抱くなんて…できないよ…。」
「みきたん…。」
「二人も同時に好きになったのなんて、初めてで…。あたしずっと、ソニンさんだけを想っ
て来たから…。」
「!!」
 亜弥の眉が、ピンッと跳ね上がる。
450 名前:第九十話 投稿日:2003年07月30日(水)10時15分28秒
「・・・・・・あっそう。」
「え?」
「…みきたんにとっては、あややの方が『後から出てきた女』なんだね。」
「・・・・・・え?…あ…。」
ようやく、自分が地雷を踏んでしまったと気付く美貴。しかし、時既に遅し。亜弥の両目
からはぼろぼろと涙がこぼれ始める。
「…生まれる前から、運命の赤い糸で結ばれてたんだもん!!あややとみきたんは、ずーっ
とずーっと昔から神様に決められてた、恋人同士なんだもん!!」
「・・・・・・えっと…。」
「ずっとずっと、そう言って来たよね!?話して来たよね!?それなのに…聞いてなかっ
たの!?」
「・・・・・・いや、そんな事は…。」
 亜弥は、キッと美貴をにらみ付ける。
「だから…迎えに来てもくれなかったんだ…!!」
 梨華が亜弥を迎えに行っている間、麻琴や愛と娯楽室で駄弁ってた美貴には…反論の言
葉が出なかった。
「…あややの言葉は、みきたんには届かないの?」
「そんな事ないよ!ちゃんと…届いてるよ。」
「ソニンとかゆー女に、何言われたの?」
「・・・・・・好きだって…言われた。」
亜弥の拳に、ぐっと力が入る。
「…っ!!それで、何て答えたの?何したの?」
「・・・・・・。」
 言えない。しかし、答えはそれだけで十分だった。
「…みきたんの嘘吐き!!さっき、『そんな状態で抱くなんてできない』って言ったのに!!」
 美貴は、何も言葉を発する事ができなかった。
451 名前:第九十話 投稿日:2003年07月30日(水)10時16分04秒
「好きだよ?あややの方が絶対、みきたんの事好きだよ!?あやや、みきたんしかいらな
いんだよ!?」
「・・・・・・あやたん…。」
そして目にも留まらぬスピードで、美貴のシャツを引きちぎる。
 そこに出てきた、数個の赤いアト。
「…これがあるから、服を脱ぎたがらなかったんだね。」
「・・・・・・。」
「あややが傷付いて家出してる間に…あの女の所にいたんだね。」
「・・・・・・。」

「…あきらめてなんか、やらないから!!!」

 亜弥は、そう言い残して走り去った。
「・・・・・・。」
 残された美貴は、力なく床に横たわる。
「…まいったなぁ。」
 呟いて、心臓に手を当てる。
 いつもより速い鼓動。全身が熱い。胸が、きゅっとしめつけられる。
(あたしやっぱり…あやたんも好きだ…。)
 それを再確認し、目を閉じる。
「・・・・・・まいったなぁ。」
 二度目のその呟きは、ため息と共に虚空に消えた。
452 名前:第九十話 投稿日:2003年07月30日(水)10時16分35秒

****************************************

 梨華は、スプーン片手に格闘していた。
「…アイスかたい〜。」
 左手に持ったカップの中身は、こちこちに凍ったアイスだった。
「ん〜?どれどれ。」
 ひとみは既に食べ終わったアイスの棒をゴミ箱に投げ捨て、アイスのカップを受け取る。
「ん?結構やわらかいじゃん。…梨華ちゃんは非力だなぁ。」
「・・・・・・だってぇ。」
 そりゃそうだ。銃を扱う戦闘員として、日々早撃ち訓練しているひとみと、非戦闘員の
梨華では、握力のケタが違う。
 ひとみは困り顔の梨華にちゅっと軽く口付けて、スプーンを受け取る。
「ほら、取れるよ。」
軽々とスプーンでアイスをすくい取り、ひとみはにもーっと笑った。
「…はい、梨華ちゃん♪あ〜ん♪」
「・・・・・・あ〜ん…。」
ぱく、とアイスを食べる梨華。ひとみの目じりがでれっと下がった。
「どう?おいしい?」
「…うん…。で、でも、恥ずかしい…。」
「可愛い〜!!」
 梨華を抱きしめ、ひとみはピーンと思いつく。
「…そーだ。後ろ向きに座って。」
「え?」
「こうやって…あたしに、背中を預けるみたいにして。」
「う、うん…。」
 梨華は方向転換をし、ひとみは梨華の背後から抱き付く形になった。そうしてからもう
一度、スプーンにアイスを取る。
「はい、あ〜ん♪こうすると、密着しながら食べられるでしょ?」
「…もうっ、ひとみちゃんってば…。」
「難を言えば…顔がよく見えない事かなー?でも、ぴったりくっついてられるから、プラ
マイゼロってトコか。」
453 名前:第九十話 投稿日:2003年07月30日(水)10時17分56秒
 ひとみは、梨華の耳が真っ赤な事に気付いた。
「…梨華ちゃん可愛い…。」
「ひゃっ!」
 耳の後ろにキスされた梨華は、涙目になりながら言う。
「ひ、ひとみちゃんの口、冷たいよぉ。」
「そうだね。さっきアイス食べ終わったばっかだからね♪…ん〜。」
「ひゃんっ!つ、冷たいってばぁ。」
「え?キモチ良くない?」
「なんか変な感じ…。」
 その口調と甘い声に、ひとみは耐え切れなくなった。
「梨華ちゃん!!」
「きゃあ!ひとみちゃん!?」
 突然背後から強く抱きしめられ、梨華の心臓が大きく跳ねた。
「・・・・・・可愛いね、梨華ちゃんは…。」
「そ…そんな…。」
「大好きだよ梨華ちゃん…。」
「・・・・・・わ、わたしも…ひとみちゃん、大好き…。」
 と、ここで邪魔が入るのがお約束。

『石川ァァァァァァ!!大変よ!!』

「「うひゃあ!!!」」
 本日のお邪魔虫は、保田圭であった。
「や、や、や、や、保田さん!?」
454 名前:第九十話 投稿日:2003年07月30日(水)10時18分27秒
『イチャイチャしてられる場合じゃないのよ!!松浦が…!!』

 ヴィ〜ッヴィ〜ッ

 鳴り響く警報に、圭の顔がますます青くなる。
『マジで!?悪魔まで!?』
「や、保田さん!!あややがどうかしたんですか!?」
圭は神妙な顔で言った。
『・・・・・・松浦が、ソニンって女の家に…乗り込んだのよ。』
「なッ!?」
言葉を無くす梨華。圭は眉間に皺を寄せた。
『…つんくさんから、「石川が迎えに行け」って言う指示が出てるわ。…吉澤。アンタは
悪魔退治に出撃よ。…って、何て顔してんのよ。』
 ふと見ると、ひとみはこれ以上なく不機嫌な顔をしていた。
「行こう、ひとみちゃん!!」
「・・・・・・行きたくない…。」
ぎゅっと、抱きしめる腕の力が強くなった。
「そんな事言ってられる状況じゃないでしょーッ!・・・・・・帰ってきたら、またすれ
ば良いじゃない…。」
 ぽっと赤くなった梨華の顔をみて、ひとみはきょとんとした後…唐突に立ち上がった。
「おっしゃ!!行くぜ!!」
『・・・・・・アンタ、すっげぇ単純よね…。』
 呆れ顔の圭が、疲れたように呟いた。
455 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月30日(水)10時19分00秒


 レポートと声楽実技の試験が終わりました!残るはピアノの試験のみ!!!
 しかし、気分はもう試験終わったも同然(爆笑)
 今日からは、更新ペースちょっとだけ戻るかもです♪

>フェンリル様
 今回のレス一番乗り様発見!!(笑)
 姐さんのアドバイスは、書きながらちょっぴりニヤニヤしてしまいました。すげぇ事言っ
てますねぇ、姐さん。
 >レポート・・・大変ですね。がんがってくださいな。
 ありがとうございます!!おかげさまで無事終わりました♪
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>ヒトシズク様
 そうなんですよ…なんか今回、みんな暴走しまくりなんですYO。
 書きやすくてナイスでもあるんですが(笑)
 次回、ソニンさんの彼氏がちょっぴり登場です。うふふ。
 >ってか、のの、試験範囲ぐらいは・・・と思ってしまうのでした・・(苦笑。
 私も高校時代よく、試験前日に友達に『世界史の試験範囲ってどこだっけ?』とメール
で聞いてました(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます♪
 >どこもかしこも18禁☆
 しかし、18禁になりきれないいくじなしなクロイツ(爆笑)クララのいくじなしィ!!
 >『頑張って下さい』とかしか言えませんが頑張って下さい。
 ありがとうございますぅぅぅ!!がんばりました!!なんとか仕上げました!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
456 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月30日(水)10時19分38秒
レスの続きです〜

>とこま様
 あややの暴走は、まだまだ続いております。それでこそあやや!!
 さーて、どこまで行くのやら。私にも見当がつきません(爆笑)
 >なっち、5年間お疲れ様(T_T)
 本当に…。ソロになっても変わらず『なっちスマイル』を見せてほしいものです…。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>>443名無しさん様
 ・・・・・・すみません、こんな結果になってしまって…(汗)
 がんばります(笑)

>>444名無しさん様
 柴マサはもーちょっとモメる予定でございます(笑)
 >世間では安倍さんのことでいっぱいですが、この世界では影響があるのか!
 どーしようか悩み中です(笑)…でもなぁ。卒業ネタ書くなら先に後藤さん保田さんが
ございますので…ううう、どうしよう(汗)
 ありがとうございます!がんばります!!

>token様
 ありがとうございます!!
 レポート、なんとか無事に終わりました♪よかったよかった♪
 なので、更新ペースもちょっとずつもとにもどれそうですー♪
 >今までの作者様の作品や言動から察するに、クロイツ様はお話を書くのがお好きなはず。
 >ですから、更新ペースが落ちて一番ヤキモキしているのはご本人だと思います。
 ありがとうございます!!そう言って頂けて、本当に嬉しいです!!!
 がんばりますので、どうぞうよろしくです!!
457 名前:クロイツ 投稿日:2003年07月30日(水)10時20分31秒
さらにレスの続き〜皆様、本当にありがとうございます!!

>はる〜か様
 おお!お久しぶりでっす♪
 >柴ちゃんが大胆ですねぇ。でも、雅恵さんはきっとパニくって・・・
 パニくってる大谷さんは書きやすいです(爆笑)つーか書いてて楽しいです。
 >みんなには、普通に愛をはぐくんでほしいものです(笑
 現在、『普通に』愛を育んでいるのはどこのカップルなんでしょうか(爆笑)
 いしよしは『普通』じゃないですからね(断定)
 ありがとうございます!がんばります!!

>ぷよ〜る様
 ありがとうございます!!
 >これは18禁祭ですね!!(w
 ああ…祭にし切れない、意気地無しなクロイツをお許しください…。
 ですが、暴走はとまりません。とまらせません。あややは最後まで大暴走です(爆笑)
 レポート、大丈夫でした♪皆様のおかげでございます!!感謝感激♪
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>Silence様
 ありがとうございます♪
 私が石ヲタになったのは『ザ☆ピ〜ス!』からなのですが、当時あの声を聞いた時は思
わずドキッとしてしまいました(笑)エロ!!とか思って。
 >あややも柴ちゃんも大胆ですね〜。もう夏だからかな〜(w
 柴ちゃんはともかく、あややは春でも秋でも冬でも大暴走です(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
458 名前:token 投稿日:2003年07月30日(水)13時01分29秒
更新並びにレポートお疲れ様です。

お昼休みに見に来たら、あやみき、ますますこじれてますねー。今までで一番
深刻なCPかもしれませんね。
いしよし、も〜甘々です。こんなの昼真っから読んだ日にゃー。(笑)

では、ピアノの試験も頑張ってくださいね。
459 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年07月30日(水)14時10分46秒
きゃ〜あやや〜〜〜〜!!!
もうっ暴走気味のあややにちょいメロメロな私・・・(爆
これからどうみきたんが出てくるのか、楽しみですっ
そして!悪魔&あやや乗り込みっすかぁ〜^^
いや〜楽しそうですなぁ〜(笑。
では、次回の更新楽しみにしております♪
頑張ってくださいませ、師匠!!!
応援してます!
460 名前:フェンリル 投稿日:2003年07月30日(水)17時04分58秒
レポートお疲れ様でした。
いしよしのアフォっぷりがいいw。和みますなぁ。
それに引き換えみきてぃ・・・まるで嘗て色んないしよしでみた
「へたれで優柔不断(+スケベ)なよっすぃー」ですね。
あやみきのやり取りが嘗てのいしよしに見えるw
うーん青春だなぁ(遠い目w)
続き楽しみにしてますね。
461 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年07月30日(水)18時35分03秒
アイス・・・アイス!!!!!
アイスをすくえない梨華ちゃんんい激しく萌てしまいますた(ごめんねよっすぃ〜)
・・・1人でよかった(苦笑)

久々の悪魔登場に暴走あやや♪
楽しみが沢山☆☆☆

次回の更新も楽しみにしてます。
試験、頑張って下さい。
462 名前:そういち 投稿日:2003年07月30日(水)19時33分32秒
中澤さん!あややになに教えてるんですかっ。
鼻から変な液体が。。。フガフガっ
ミキティ、なにやってるんだ。駄目じゃないか(ニヤニヤ
こういう「壁」というかそう簡単にはくっつかないのがイイ!
激しいあやみき、やばめな柴マサの裏でまったりまったりないしよし。
こういうバランスって面白いです。

毎回レスはできませんが、ちゃんと読んでいますので。
次の更新も楽しみにしています。
463 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月30日(水)19時46分43秒
ヘタレてますなぁ…藤本さん…。
どうなってしまうのか。
あややに救いがあることを祈っております。
464 名前:とこま 投稿日:2003年07月30日(水)21時25分19秒
あやや・・・暴走してますね〜え?
ソニンたんが無事であることを祈りつつ・・・(-人-)
465 名前:はる〜か 投稿日:2003年07月31日(木)01時14分15秒
確かに現在普通の愛をはぐくんでいる所は・・・ないみたい(笑

松浦さん暴走してますねぇ。ちょっと最後は暴走しすぎな気もしなくはないですが
乙女と嫉妬のパワーでしょうか?w その結果、乗り込みまでしちゃって。

いしよしは相変わらず、普通じゃなく!マイペースで甘いですなぁ(爆笑
アイスがかたいと堅いと助けを求める梨華ちゃん・・・旦那には悪いけどすんごいかわいいよ。
おきまりのように、いいところで邪魔者がくるんですけどね。
しまいにはよっすぃが欲求不満で、あややのように襲い・・・

忙しい合間の更新お疲れさまです。ピアノの実技、がんばってくださいね!
466 名前:本庄 投稿日:2003年07月31日(木)14時07分55秒
あやや…お願いだからソニンを殴らないでね…。
あややに殴られたら一発で即死よ??
そしてよっすぃ〜。
…君のその単細胞なとこが愛しいです。

因みに本庄はバイト中メロン切りながら
「メロン…メロン記念日…柴雅…」
などと連想ゲームみたいなことしてボーっとしてたら
見事指をざっくりいきますた…。
そして四針縫いますた…。(実話)
ウフフ〜親指が包帯で四倍ぐらいになってま〜す(壊)
も〜メロン記念日ってば罪作りなんだからぁ♪♪(←馬鹿)
467 名前:由希 投稿日:2003年07月31日(木)22時56分40秒
あの〜・・・あたしも話書きたいって思うんですけど
一体どーやってスレ立てればいーんでしょーか・・・?
誰か教えていただませんか・・・?
ってゆーかスレ立てる方法だけじゃなくって
いろいろ話書く上で教えていただけるとうれしいです(^O^)
未熟者なんで・・・。
あとこのお話書いてるクロイツさん!!あたしこのお話最初っからずーっと
読んでます!!(投稿は初めてですけど・・・)
もうめっちゃめちゃ面白くっていい話ですねこれ!!
ちなみに言うと専属ケーキ屋さんのほうも最初っから読みました!!
あたしクロイツさんのお話大好きですよぉ〜♪
ハマりますこれ。授業中も授業無視して読みまくりました!
これからもがんばってくださいねぇ〜♪
468 名前:由希 投稿日:2003年07月31日(木)22時57分11秒
あの〜・・・あたしも話書きたいって思うんですけど
一体どーやってスレ立てればいーんでしょーか・・・?
誰か教えていただませんか・・・?
ってゆーかスレ立てる方法だけじゃなくって
いろいろ話書く上で教えていただけるとうれしいです(^O^)
未熟者なんで・・・。
あとこのお話書いてるクロイツさん!!あたしこのお話最初っからずーっと
読んでます!!(投稿は初めてですけど・・・)
もうめっちゃめちゃ面白くっていい話ですねこれ!!
ちなみに言うと専属ケーキ屋さんのほうも最初っから読みました!!
あたしクロイツさんのお話大好きですよぉ〜♪
ハマりますこれ。授業中も授業無視して読みまくりました!
これからもがんばってくださいねぇ〜♪
469 名前:由希 投稿日:2003年07月31日(木)22時58分49秒
ありゃ・・・なんか間違えて2回もおんなじの
やっちゃいました・・・。ごめんなさい(ToT)
470 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月01日(金)00時13分50秒
>>467-469 由希さん
作者さんではありませんがレスさせていただきます。
クロイツさんへの感想は書いても構わないことでしょうが、
スレの立て方、その他小説の書き方などは、ここでする質問としてふさわしくありません。

質問する前にまずこちらのFAQを利用してください。
http://m-seek.net/faq.html
それでも疑問点があるようでしたら案内板で質問をしてください。
http://m-seek.net/imp/index.html

クロイツさん、スレ汚し申し訳ありませんでした。
当方も次回の更新楽しみにしております。
失礼致します。
471 名前:Silence 投稿日:2003年08月01日(金)00時55分23秒
更新お疲れ様でした。
今回のお邪魔は保田さんでしたか〜。いや、でもお楽しみは
最後にとっておけとよくいいますので(w 
そ〜いえば忘れてました。この小説は悪魔退治の小説だった
のでしたね(だって悪魔さん赤き〜より出ないんだもん(w
472 名前:ぷよ〜る 投稿日:2003年08月01日(金)04時18分45秒
更新お疲れ様です!!
藤本さんには申し訳ないんですが
あややの暴走は見ていて楽しいですね(w
そして、いつかホントの18禁祭がくることを
祈って・・・(w
では、次回更新も楽しみにしてます♪
473 名前:由希 投稿日:2003年08月01日(金)11時04分45秒
ああ!!!ごめんなさい・・・。気をつけます。
作者さん申し訳ありませんでした。
474 名前:第九十一話 投稿日:2003年08月04日(月)21時54分18秒

 とりあえず、出撃したモーニング娘。の面々。
「…吉澤。」
「…何ですか?保田さん。」
 スッゲェ不機嫌丸出しの表情のひとみに、圭は汗をたらりと流しながら言った。
「…言いたい事は多々あるだろうけど…」
「えーえー、ありますよ。たぁぁぁぁーんとありますとも!なんでいつも梨華ちゃんがまっ
つー迎えに行かなきゃいけないんだとか、なんでイイ雰囲気の時に限って邪魔が入るのか
とか、その他諸々いっぱいありますけどねッ!!・・・・・・それが何か?」
「・・・・・・いや、いいや。なんでもない…。」
「圭ちゃーん。ヨッスィーと漫才かましてる場合じゃないよ。現場到着ー。」
真里の言葉に、全員が顔を上げる。そして外を見て、亜依がぽつりと漏らした。
「…今回は、あんま人がおらん所なんやな。」
「いや…もうすぐ集まり出すわよ。ここは、夕方から夜に稼ぐ店が多いから。」
 圭の説明を聞いてから、全員が車外に飛び出す。
「じゃ、とりあえず…ちゃっちゃと片付けて、石川の応援に行きますか!!」
「おう!!」
「「「「「「「おー!」」」」」」」
フライングしたのは、もちろんひとみである。
 そんな中で、なつみはふと気が付く。
「ねー、紺野。敵の総数はどんくらいだべ?いつもよか多い気がするんだけど…」
 ウィンドウを開き、なつみがあさ美に言う。
 するとあさ美は、真っ青な顔で答えた。
475 名前:第九十一話 投稿日:2003年08月04日(月)21時54分50秒
『…もしかしたら、ちゃっちゃと終わらないかも知れませんわ…。』
「へ?どーゆー事だべか?」

『・・・・・・総数、三百五十二匹。完璧です…。』

「「「「「「「「「・・・・・・。」」」」」」」」」
全員が同時に、ごくりと唾を飲む。
『…データによりますと…この数は、過去最多となっております…。』
「・・・・・・た、たった九人で三百五十二匹…倒すの…?」
 よろけそうになる真里を、真希が素早く支える。そしてぐっと親指を立てて言った。
「だ、大丈夫だよやぐっつぁん!やぐっつぁんは、ごとーが守るし!!」
「後藤。そーゆー問題じゃねぇわよ。」
圭の冷静なツッコミが入った。
「か、圭織!!」
泣き声を出すなつみに、圭織は言い放った。
『…大丈夫!きっと大丈夫!!』
「・・・・・・何を根拠に…。」
圭のツッコミ、大活躍である。
『…ッ!!た、戦える人全員、そっちに送るから!!』
 圭織の声は、焦りで震えていた。
『あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!もう!!松浦よりも人類のがピンチだよぉぉぉぉぉぉ!!!』
476 名前:第九十一話 投稿日:2003年08月04日(月)21時55分33秒

****************************************

 ソニンのマンションの前に着いた。そこでふと、我に返る。
(・・・・・・あやや、何してんだろ…。)
 美貴の胸元に散らばった、赤いアトを思い出して…ため息。傷口がぐずぐずと痛むよう
な、そんな感覚。
「…帰ろ。」
 今、喧嘩したとしても勝ち目はない。状況的にも精神的にも、相手の方が勝っている。
『…人間はね、誰でも持っているのよ。「運命の恋人」を。』
 幼い頃から聞かされた、母の言葉が蘇る。
『「運命の恋人」は、一生に一人だけ。そして…めぐり会うように決まっているの。』
「…ママの嘘吐き。みきたんの『運命の恋人』は、二人いるよぉ?」
 らしくない声だ。いつものような、いろんな意味でハジけるような勢いがない。
「・・・・・・帰ろ。」
 どこに帰る、かは、自分でもわからなかった。
(もう…みきたんの顔見るのは辛過ぎるよぉ…。UFAに辞表出して、実家帰ろうかな…。
で、もう一度今度は占いの修行して、ママのあとでも継ごうかな…。)
 中澤裕子は言っていた。『あーゆー藤本みたいなタイプは、既成事実さえ作りゃこっち
のモン!!後は松浦が何もせんでも、藤本は自分から責任取ってくれる、ゆーハナシや!!』
と。…つまり亜弥に、勝ち目はない。
「・・・・・・帰ろう。実家に。」
477 名前:第九十一話 投稿日:2003年08月04日(月)21時56分06秒
 マンションに背を向け、かなり本気でそう考えた、その時。

「…嫌ぁ!!やめ、やめて!!!きゃぁ!!」

 必死に逃げる、女の声。
「!?」
 振り返ると…そこにいたのは憎き女。
「…『ソニンさん』…?」
 思わずぽつりと呟いてしまう。しかし同時に、絶句する。
 殴られている。顔の半分が腫れあがっている。
 そして、彼女を殴っている男。その男に、亜弥はすごく見覚えがあった。
 亜弥は、直接見た事はない。ただ、資料として見せられただけだ。この男を石川梨華に
会わせてはならないと。
「…森和博…!!!」
 父親は有名政治家、母親は大企業の社長をしているボンボン。凶暴性アリで、手に入ら
ないとわかったモノに対しては酷く凶暴になる。
 資料に書いてあった一文を思い出す。
 亜弥は、自分でも知らない内に走り出していた。
478 名前:第九十一話 投稿日:2003年08月04日(月)21時56分44秒

****************************************

 「「・・・・・・。」」
 あゆみと雅恵は、果てしなく気まずい思いで持ち場についていた。
 雅恵が決断する前に警報が鳴った為、あの話は中断されてしまったのだ。
(…き、気まずい…。)
 雅恵はちらりとあゆみを見るが、あゆみは怖いくらいの無表情で雅恵の視線を無視し続
けている。
 ため息が、漏れた。
(・・・・・・あゆが、あんな事言うとは…想像もしてなかったよ…。)
 どちらかと言うと、清純派なイメージが付きまとうあゆみである。雅恵はいつも、そう
言う行為よりも何よりも先に、『あゆみを守りたい』と言う気持ちの方が強かった。
(いや、別に・・・・・・そーゆー事、したくないワケじゃないんだけどさぁ…。)
 なんとなく、あの状況でそうなってしまうのは嫌だったのだ。
 あんな、切羽詰ったあゆみは見たくない。
(・・・・・・ってゆーか、あそこまで追い詰めたのは私なんだけどさぁ…。)
 雅恵は、髪の毛をかき回した。
(あああああっ!!私は一体どうしたらっ!!)
 それでもやはり、心が『あゆみが愛しい』と叫んでいる。
 あのまま、抱いてもよかった。…いや、警報さえ鳴らなければそうしていた。
(もしかしたら私は…きっかけを、求めてたのかも知れない。)
 例えどんな状況だったとしても、それが『きっかけ』でさえあれば…雅恵はきっと、自
分を止める事などできなかったはずだ。
(・・・・・・ああっ!!だから、良かったはずなんだ!!警報鳴って、中断させられて、
良かったはずなんだよっ!!)
479 名前:第九十一話 投稿日:2003年08月04日(月)21時57分31秒
 あんなに追い詰められたあゆみを抱く事など、あゆみにとってプラスになるワケがない。
それはわかってる。

(それなのに…なんなんだ、この『ガッカリ』した気分はっ!!!)

 どこまでも自分に正直な雅恵であった。
「…雅恵。何一人で百面相してるのよ。」
「へっ!?あ…い、いや、そんなつもりじゃ…。」
瞳の言葉で我に返り、大人しくなる。
 その次の瞬間。

『大谷ちゃん!』

「ぎゃ──────────────────────────────!!!」
 いきなり、巨大スクリーンいっぱいに映し出された圭織の顔に、雅恵は悲鳴を上げた。
「い、い、い、飯田さん!!びび、ビビらせないでくださいよ!!たたでさえ飯田さん、
目ぇデカくて迫力たっぷりで怖いんですから!!」
『あっはははは。何気に失礼だね、大谷ちゃん。…それよりも、お願い!』
「へ?」
『出撃して!!人材不足でやば過ぎるから!!』
「は、はあ…。でも…私にも仕事が…。」
「雅恵、ここなら大丈夫よ。思う存分戦ってらっしゃい。」
「ひ、瞳。…わかった。」
 雅恵は、ちらりとあゆみに視線を送ったが…あゆみは、背中を向けたままだった。
480 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月04日(月)21時58分15秒


 更新ペース、落ちたままです(泣)ごめんなさいごめんなさいっ!!
 しかもなんかシリアス…(大汗)どうしよう、笑いどころがない…(大汗)
 あやみき、なんでこうもシリアスになっちゃったんでしょう…。もーちょっとお気楽に
やるつもりだったのに…(大汗)
 そして、ソニンさんの彼氏登場です(笑)

>token様
 ありがとうございます!!
 >今までで一番深刻なCPかもしれませんね。
 本当に…なんでこんなにこじれてしまったのか(大汗)でも、あやや編ラストの構想は
もう練りあがってますのでっ!!最終的にはギャグなんで(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>ヒトシズク様
 今回は大谷さんが、苦悩してます(笑)
 暴走したあややとか、ヘコんでるあややとか、書きまくってたら…なんか最近、あやや
がすごく愛しくなって来ました(笑)
 ありがとうございます!!頑張ります!!

>フェンリル様
 ありがとうございます!!レポート、頑張りましたっ!!皆様の励ましのおかげですっ!!
感謝感激☆
 >あやみきのやり取りが嘗てのいしよしに見えるw
 そうなんです。ちょっと意識して書いてます(笑)気付いてもらえてよかったー!!
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!
481 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月04日(月)21時59分48秒
レスの続きです

>匿名匿名希望様
 >アイスをすくえない梨華ちゃんんい激しく萌てしまいますた(ごめんねよっすぃ〜)
 うっへへへへへ…(←怪しい)そうなんです。ポイントはそこなんです。力入れて書き
ました(爆笑)
 今回はヘコみ系なあやや。暴走してるあややも、ヘコんでるあややも…書いてて楽し過
ぎます(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>そういち様
 中澤さん、『大人の女』ですから!『人生の先輩』ですから!!
 >鼻から変な液体が。。。フガフガっ
川σ_σ||つ□<何が出たのかわからにけど…とりあえず私のティッシュ、使って。
 あやみき、柴マサ、いしよしは…平行して書いて、いろんな対比を楽しもうかと思って
やりました(笑)そう言って頂けると、うれしいです♪
 ありがとうございます!!がんばります!!

>>463名無しさん様
 ヘタレてる藤本さん、書いててなんだか愛しいです(笑)
 最後ではビシッと決めてくれる…はずですのでっ!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>とこま様
 ソニンさん、無事なのか?これは無事と呼べるのか?(爆笑)
 今回は、ヘコみあややです!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
482 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月04日(月)22時00分40秒
さらにレスの続きでっす

>はる〜か様
 今回はあやや、ヘコみモードれす。おとなしいあややも、なんだか愛しい…(笑)
 >アイスがかたいと堅いと助けを求める梨華ちゃん・・・旦那には悪いけどすんごいかわいいよ
 力入れて書きました!!そこ、ポイントです(爆笑)
 そう言っていただけるとうれしいですー!!力を入れた分、すごいうれしいです!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>本庄様
 ソニンさん、殴られてます(泣)ああ、なんでこんなに不幸なのが似合うんだ…。
 >見事指をざっくりいきますた…。そして四針縫いますた…。(実話)
 ぎゃー!!!だ、大丈夫ですかっ!?
(;`_´)つ由<い、痛そう…コレ、お見舞いです…。中身はメロンです…。
( `◇´)<みっちゃんが治療したろかー?
 お大事になさってくださいねっ!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>由希様
 はじめましてー♪ありがとうございます!!
 おおう!前作から読んで下さってるんですかっ!!ありがとうございます♪嬉しいです!!
 そう言って頂けると、本当に光栄です。これからもがんばりますねっ!!
 P.S.どうぞ、お気になさらないでください。スレ立て、頑張ってくださいね♪

>>470名無しさん様
 どうもありがとうございます♪
 がんばりますねっ!!よろしくお願いします!!
483 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月04日(月)22時01分39秒
更に更に!レスの続きですー!!皆様、本当にどうもありがとうございます

>Silence様
 ありがとうございます!!
 いやー、毎回邪魔者考えるのが楽しくなって参りました(←鬼)
 >そ〜いえば忘れてました。この小説は悪魔退治の小説だった
 >のでしたね(だって悪魔さん赤き〜より出ないんだもん(w
 実は、私も忘れかけておりました(爆笑)ですが今回、ピンチです。
 おかげで赤きおっさんの出番がけずられまくっております(爆笑)
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!

>ぷよ〜る様
 ありがとうございます!!
 そうなんです。あややの暴走は、スカッとするんです。ミキティは悩みまくりですが(笑9
 >そして、いつかホントの18禁祭がくることを祈って・・・(w
 そうですねぇ…私も祭になれるよーに頑張ってるんですが…(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
484 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年08月04日(月)22時42分12秒
うわぁお!!!!
マジで叫んでしまいました^^;
あやや、めっちゃシリアス〜何かいつもと違う感じでまた嬉しさ倍増です♪
ソニンさんの彼氏、あいつっすかぁ・・・(−−;
これまた、ヨシコが怒りのパンチをお見舞いしてやれば・・・と思ってしまう・・
では、次回の更新楽しみにしています!
頑張ってください、師匠♪
485 名前:token 投稿日:2003年08月04日(月)22時52分10秒
更新お疲れ様です。
またお前か〜。梨華ちゃんだけでなくソニンにまで。わっ、ヤバイっす。
このままじゃ梨華ちゃんと鉢合わせに!どうしよう(オロオロ)
久々の悪魔ご一行様いらっしゃいませ。って多過ぎっ!(笑)大丈夫か圭織。
マサオ、悩んでますねー。今までの女遊びの報いでしょうか。(爆)
早く幸せになって欲しいものです。
では、次回の展開を楽しみにしております。 
   
486 名前:背古井 投稿日:2003年08月04日(月)23時33分14秒
アンソニーま〜たおまえか〜!!
でも、梨華ちゃんとソニンうーむどっちか片方よこせ(爆
クロイツ様もうとんでもない目にあわせてやってください。
(じぇらしー)
487 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年08月05日(火)00時10分47秒
更新お疲れ様です。
ソニンさん・・・痛いよぉ(想像して涙が)
あいつ何してるんだYO!(0`〜´)=3
タチの悪いやから登場編って感じですねぇ(悪魔も含め)
しばまさも気になるし・・・続きがとっても気になります♪
次回の更新も楽しみにまってます☆
488 名前:フェンリル 投稿日:2003年08月05日(火)13時16分23秒
森和博・・・再々登場w
学習しない男ですねぇwもしかしてクロイツさんの身近にモチーフが?w
いずれにしてもこの不幸な男に合掌・・・(あややにボコられる事決定w)
あまーいCPが早く見たいなぁ、次回も楽しみにしてます。
489 名前:フェンリル 投稿日:2003年08月05日(火)13時17分13秒
すいません間違えてageちゃった・・・
逝ってきます
490 名前:とこま 投稿日:2003年08月06日(水)20時44分56秒
アンソニー再び登場・・・(-_-;)
あややに再起不能にさせられるかな・・・(^_^;)
491 名前:Silence 投稿日:2003年08月07日(木)11時41分13秒
更新お疲れ様でした。
悪魔さんいらっしゃ〜いですね(w いや、でもピンチなんですか。
こ〜ゆ〜ときは赤き〜も出動…足手まといとかなのかな(w
また布団かぶって震えてるのかなぁ。次回も待ってますね!!
492 名前:くるはみのり。 投稿日:2003年08月08日(金)10時39分31秒
お久しぶりです〜!やっと戻ってまいりました。覚えてらっしゃるでしょうか(汗)
溜まってた分全部読ませていただきました☆

あれです。

柴マサにハマりました!!!

最近メロンがかなり気になってたんですが・・・。もう完璧ツボです!!!

これからもしっかり読ませていただきます♪
ではでは。頑張ってください!
493 名前:第九十二話 投稿日:2003年08月09日(土)11時39分16秒

 なつみの大鎌が振り下ろされる度、数匹の悪魔が同時に消滅する。
 真希の拳が繰り出される度、確実に悪魔の数が減って行く。
 愛の愛剣が閃く度、悪魔の断末魔の悲鳴が響く。
「…みんなこれだけ頑張ってるのに、一向に数が減らない…!!!」
「い、飯田さん!防衛庁から、『流石に見て見ぬ振りはできない。協力する』ってメール
が…。」
「・・・・・・それじゃ、足止めを!!民間人の足止めをしてくれって伝えて!…のんちゃ
ん!人払いの結界を解いて、戦闘に加わって!」
『了解!なのれーす!!』
 そう答えると同時に、希美の口から別の真言が流れ始めた。
 真里の放った手榴弾が、悪魔もろとも爆発する。
 圭の投げたナイフが、確実に悪魔の核に命中する。
 ひとみがマシンガンを向けると、その辺りにいた悪魔が正確に打ち抜かれる。
 亜依と希美の連携で、悪魔はどんどん御幣に吸い込まれ、燃やされる。
 麻琴の忍術が、悪魔の命を奪う。
「…あああ!もう!援軍はまだ現場に着かないの!?」
「あ、あともう少しですわ!・・・・・・でも…。」
 あさ美は不安そうにそう呟き、口を閉ざした。あさ美の言いたい事は圭織にもよくわかっ
た。
494 名前:第九十二話 投稿日:2003年08月09日(土)11時39分48秒
 援軍として向かわせたのは、ココナッツ娘。のアヤカ、メロン記念日の大谷雅恵、ソロ
の藤本美貴の三人。三人とも、モーニング娘。の外勤達に勝るとも劣らない実力の持ち主
達だ。彼女たちが加われば、ずいぶんと楽になるだろう。
(…だけど、藤本の戦力は望めないかも知れない…!!)
 美貴の目は、死んでいた。
 どうやら松浦亜弥とゴタゴタがあり、ソニンとの関係がバレてしまった事で落ち込んで
いるらしい。

「あああああああ!!もう!!誰だよ、松浦に『藤本に迫れ』っつったヤツは!!!」

 …犯人がモーニング娘。初代リーダーだとは、夢にも思わない圭織。
 その犯人が今、ものすごく豪快にくしゃみをした事も知らない圭織。
「…もー、仕方ない。使いものにならなくても…一匹でも多く悪魔を倒してくれれば、そ
れでイイ…!!!」
 圭織は、祈るようにそう呟いた。
495 名前:第九十二話 投稿日:2003年08月09日(土)11時40分20秒

****************************************

 気がついたら、森和博に回し蹴りをかましていた亜弥。
「・・・・・・あいやー…。」
 地面に着地し、和博が地面に倒れるのを見て…亜弥は頭を抱えた。
「しまった。やっちゃった…。」
「・・・・・・!!あ、あなた…!!」
「どーもぉ〜!松浦亜弥でぇ〜す☆」
ヤケクソ気味にそう言い放ち、和博にげしっと蹴りを入れる亜弥。
「…つーか、薄幸そうだな〜とは思ってたけど…なんでこんな男に捕まってんの?」
「彼…や、優しい所もあるから…。」
「暴力振るう時点で、優しくないって気付いてよ。」
「・・・・・・。」
 ケッ、と、美少女らしくもない仕草で和博を見た後、亜弥はソニンに背を向けた。
「…それじゃ。あややはこれで。」
「えぇ!?ま、待って!何かお礼を…!!」
「・・・・・・。」
 『それじゃあ、みきたん返してよ』と言う言葉が喉まで出掛かったが、最後のプライド
がそれを押しとどめた。
「・・・・・・そんな、顔面半分腫らしてる女に何かしてもらおうと思う程、あややはガ
メつくないから。」
ソニンは恥ずかしそうに、手で顔を隠す。
「…それじゃあね。ここに来たのは、ただの気まぐれだから。…もう二度と来ないから。」
496 名前:第九十二話 投稿日:2003年08月09日(土)11時40分53秒
「ちょ、ちょっと待って!」
「・・・・・・しつこいなぁっ!!あやや、帰るんだって…」

「ごめんなさい!!!」

突然の謝罪の言葉に、亜弥は目を見開いた。
「・・・・・・はい?」
「わ、私…私、美貴ちゃんに…」
「知ってる。…もう、良いよ。」
「良くないの!」
ソニンの表情は今にも泣きそうだが…亜弥の表情は、もっと切羽詰っていた。
 もうちょっと踏み込まれたら、きっと心が壊れてしまう。
「…私…卑怯だったの!!すごく…後で考えて、すごく自分が恥ずかしくて…!!!」
「何の話…?」

「私、美貴ちゃんとは何もなかったの!!!本当に!!」

亜弥は、思わずソニンを振り返る。
「・・・・・・途中で、美貴ちゃんが『駄目』って言って…それで…。」
「…な、何言ってんの…?」
「私、間違ってた。美貴ちゃんの気持ちに甘えてただけだったの!!」
亜弥の目が、見開かれる。
「…本当はね、私…」
 ソニンは涙ながらに、語ってくれた。
497 名前:第九十二話 投稿日:2003年08月09日(土)11時42分48秒

****************************************

 梨華がソニンのマンションにたどり着いた時には、すでにソニンの姿はなかった。
 ぼーっと放心したような表情の亜弥の足元に、一人の男性が転がっていた。
「あ、あやや!?」
 驚いて駆け寄ると、亜弥はダルそうに梨華に顔を向ける。
 その仕草を見て、梨華は最悪の事態を予想した。
「あ…あやや!!まさか、その男の人の事…!!!」
 八つ当たりで殺したの?と続けようとした梨華に、亜弥は虚ろな目で答える。
「・・・・・・生きてますよ。」
「えっ?本当に?…って…!!!」
 ようやく、その男が自分の元婚約者だと気付く梨華。
「か、和博さん…!!!」
「ソニンさんの彼氏だったそうですよ。」
「・・・・・・な、何股かけてるの…?和博さん…。」
 前に監禁された時に、濡れたハンカチを差し入れてくれた女性も、和博と付き合ってる
と言っていた事を思い出す。
「…そ、それよりもあやや。こんな所で何を…」
「・・・・・・ソニンさん、アメリカに行くそうです。」
唐突な話の展開に、梨華は目を瞬かせる。
「ご両親が、アメリカにいるとかで。」
「へ、へぇ…。あ、でも、ミキティ…!!」
そこまで言って、あわてて自分の口を塞ぐ。
「…大丈夫ですよ。あやや、全部わかりましたから。」
「え…?」
498 名前:第九十二話 投稿日:2003年08月09日(土)11時43分24秒
「さみしかっただけなんですって。みきたんの優しさに、すがりたかっただけなんですっ
て。・・・・・・だけど、もういい加減自分の足で前に進まなきゃいけないってわかった
んですって。」
「・・・・・・。」
驚きの表情の梨華に、亜弥は淡々と言う。
「・・・・・・帰ります。UFAに。」
 にこ、と笑って見せた亜弥がなんだか痛々しくて…梨華は思わずぎゅっと抱きしめた。
「石川さん…。」
「無理に笑わなくて、良いのよ?」
「なんで無理に笑ってると思うんですか?ライバルが減ったんですよ?」
「でも、泣きたい気分でしょ?そんな顔してる。」
「・・・・・・。」
亜弥は、梨華の背中に腕を回した。梨華より少し身長が低い亜弥は、梨華の肩に顔を埋め
る形となる。
 そして、ぽつりと言った。

「石川さんって、実はかなり胸デカいんですね。」

「んなっ!!!」
真っ赤になりながらも、それでも梨華は亜弥を離さなかった。
499 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月09日(土)11時43分55秒


 うーむ、前回に続いて笑いどころが少ない…ごめんなさい…。
 あやや編、あと二回くらいで終わります♪最後は笑える予定です!
 台風、すごいですねぇ。ZYXのCDとWOを買いに行きたいのに、行けない…(泣)
 皆様の所は大丈夫ですか〜?

>ヒトシズク様
 シリアスあややは、どこまでも暗くなってしまいそうで怖いです(大汗)
 そして、彼の再登場(笑)ソニンさんを出した当初から、彼氏はコイツだと決めていま
した(笑)…しかし、今回は一言も発しなかった…(笑)しかも、ヨッスィーの出番もな
いまま、伸びてますね(爆笑)
 ありがとうございます!がんばります!!

>token様
 ありがとうございます!
 はちあう前に、伸びてしまいました(笑)うーむ、弱い。いや、あややが強過ぎるのか。
 圭織さん、イライラしてます…彼女の胃の具合が、本格的に心配になって参りましたね…。
がんばれリーダー!!(←オイ)
 >マサオ、悩んでますねー。今までの女遊びの報いでしょうか。(爆)
 マサオ君は遊び人(笑)さーて、どうなるのか、後を引きそうです。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>背古井様
 また、コイツです(笑)しかし、出てくる回数が増える度に台詞が少なくなる悲しい男。
ごめんよアンソニー!!本当はもっとかっこよくするつもりだったんですがねえ(大汗9
 とんでもない目…あった、んでしょうか…(大汗)あややの回し蹴り食らってるし…。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
500 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月09日(土)11時44分29秒
レスの続きでっす

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!
 ソニンさん、こんな事になってしまいました(大汗)うーむ。やっぱり彼女には、『前
向きで薄幸なひと』でいてほしい…(笑)
 >タチの悪いやから登場編って感じですねぇ(悪魔も含め)
 超ナイスな表現でございます!!さおうなんです。かなり登場しまくってます!!
 でも、赤きおっさんはお休み中です(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>フェンリル様
 彼は『懲りない男』ってイメージで書いてますので(爆笑)
 >もしかしてクロイツさんの身近にモチーフが?w
 あっははははは!!…いるようないないような(爆笑)
 >あまーいCPが早く見たいなぁ、次回も楽しみにしてます。
 次の次くらいでは、出る予定です(大汗)ああっ!ごめんなさいっ!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
 P.S.お気になさらないでくださいませ♪

>とこま様
 再起不能ってゆーか、転がされてます(爆笑)
 なんか似合うんですよね、この人は。こーゆーのが。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
501 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月09日(土)11時45分04秒
さらにレスの続きです
皆様、いつも本当にありがとうございます!!

>Silence様
 ありがとうございます!
 >こ〜ゆ〜ときは赤き〜も出動…足手まといとかなのかな(w
 布団かぶって震えてます(爆笑)戦闘中はいつもそうです。
 外に出て来られても、みんな困るみたいですが…(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>くるはみのり。様
 おおう!みのりん!!久しぶりです(笑)もちろん覚えておりますともっ!!
 >柴マサにハマりました!!!
 わーい!!柴マサ好きさん増加ー!!いいですよねぇ、柴マサ♪
 ありがとうございます!!がんばります!!
502 名前:Silence 投稿日:2003年08月09日(土)14時18分29秒
更新お疲れ様でした。
やった〜、やさぶりの先頭打者ゲトかな?
自分的にはいしか〜さんの婚約者さんが生きていたのが
奇跡としか思えないわけですが(w
では、次回も待ってますです。
503 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年08月09日(土)14時32分53秒
師匠、忙しい中の更新お疲れ様です♪
何とも今回は、あややが痛々しい・・・
あぁ・・・元石川さんの婚約者、あやや殺しちゃえばよかったのに・・ってか、何股
かけてんねん!って突っ込みをしたくなりましたわ(苦笑。
ソニンさんの誤解(?)みたいなのが解けて、一安心・・・^^
では、次回の更新まったりとお待ちしています♪
頑張ってくださいね、師匠!
504 名前:くるはみのり。 投稿日:2003年08月09日(土)16時18分37秒
あやや、なんとかヤマを越えましたね。
問題は藤本さんですね。でもまぁ何とかなるでしょう(笑)

台風、ヤバくなってまいりました。
せっかくの休日が・・・(涙)

ではではっ!次回も期待しております☆
505 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年08月09日(土)20時56分39秒
更新お疲れ様です。
あやや編、あと2回ですか。
どうなるんですかねぇ。

ある意味悪魔よりも強い元石婚約者。
赤おっさんと比べたらどっちが頑丈なんでしょうかねぇ。
ガードマン(打たれ役限定)としては最強なんじゃないですか(w

少しづつ解決していくあやや編、最後はどうなっていくのかなぁ。

次回の更新も楽しみにしています!
506 名前:背古井 投稿日:2003年08月09日(土)22時32分10秒
いや〜森君なかなか気持ちの良いやられっぷりでしたね。(満足満足)
次回のもっと短い出番を楽しみにしてます。

次回もがんばってください。
507 名前:そういち 投稿日:2003年08月10日(日)00時48分44秒
森はん。。。爆笑
あややもミキティも、これからが大変って感じですね。
あややが泣きたそうなのもなんか分かるので、まだ喜べないかな(爆
うああっ、なんかエラそうなこと言ってすみません!
ミキティ、しっかりなー。笑える、とのことですが、期待してますよ。

ところで、マサオももっとしっかりしろ。
柴マサのほうも楽しみにしています(w

柴ちゃんにハンカチ出されたらもっと止まらなくなりましたよ。
508 名前:token 投稿日:2003年08月10日(日)09時33分57秒
更新お疲れ様です。
良かった〜。アンソニーはやっつけたし、あややにもまだ希望が残っているみたいですね。
ソニンさん、今度こそ幸せになってね。間違ってもアメリカで、あのタラシとくっついちゃダメですよ。(笑)

>「石川さんって、実はかなり胸デカいんですね。」
ソルト5のPVで、インチキ腹筋運動しているあややも、胸デカいように見えるんですけど。(笑)
あっ、でも石川さんみたくエロくないんですよね。何故か。

では次回も楽しみにしております。
509 名前:フェンリル 投稿日:2003年08月10日(日)14時47分12秒
ある意味不死身な男、森和博w
いっそUFAにスカウトするというのはどうでしょうw
彼を悪魔のかませ犬にするとか・・・あややの攻撃でも死なないなら大丈夫w
あまあま・・楽しみにしとります。
510 名前:本庄 投稿日:2003年08月10日(日)14時51分28秒
なんかかっけぇぞあやや!!
きっと将来いい女になるYO!!

>(;`_´)つ由<い、痛そう…コレ、お見舞いです…。中身はメロンです…。
>( `◇´)<みっちゃんが治療したろかー?
マサオ君、ありがと〜。
みっちゃん。是非!!
先日抜糸したんすけど縫い方が下手だったのか、
抜糸の仕方が下手だったのかまだ中のお肉が見えてていったいの・・・(泣)

さてさてアヤミキはどーなるんだろ??
そしてアンソニーのその後は!!・・・ぶっちゃけどーでもいいっす(爆)
511 名前:第九十三話 投稿日:2003年08月12日(火)09時38分52秒

 「紺野!残り何匹!?」
圭の声は、最早悲鳴のようだった。表情にも、疲労の色が濃い。しかしこれは圭に限った
事ではなく、全員が全員同じ状態だった。そして全員どこかしらに傷を負い、血を流して
いる。
『の、残り…あと、二百十四匹ですわ!!か、完璧ですぅ!!』
 答えるあさ美の声にも、泣き声のような色が見える。
 圭の背中に、なつみが背中をとんっとつける。
「…圭ちゃん。高橋が限界だべ。それに、ミキティも。」
「・・・・・・そうね。」
 新人で、しかも近距離攻撃担当の二人には、誰よりもたくさんの傷がついていた。出血
量も、すこし危ない域まで来ている。
 しかし、後退を言い渡すわけには行かない。今、近距離二人に下がられたら…全滅は免
れないだろうから。
 圭は舌打ちをこらえて、二人を見る。愛も美貴も、必死に戦っていた。・・・・・・が。
「…藤本の薙刀捌きに、迷いと混乱が見えるわね。」
「仕方ないべ。ミキティの精神状態を考えると…ちゃんと戦ってるだけでも御の字だべさ。」
 わかっている。
 もともと戦闘員として育てられたわけではない美貴は、精神面が薙刀捌きに表れてしま
う事があるのだ。その美貴に、亜弥とソニンの問題が乗っかっている。
「・・・・・・ミキティ、素質は十分あるべ。」
「…そうね。」
 普通の少女であったなら、そんな中での悪魔との戦いは避けるだろう。しかし、美貴は
戦場に来て、ちゃんと戦っている。
 それが、『素質』。
512 名前:第九十三話 投稿日:2003年08月12日(火)09時39分25秒
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
圭となつみがはっと顔を上げると、愛が宙に舞っていた。
「た、高橋ッ!!」
 愛が舞った後に、赤い線が舞い散る。
 それが血だと、圭が気付くまで…少しだけ時間がかかった。
 どさ、と地面に落ちた愛に、視線が集まる。
『・・・・・・高橋さぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!』
 通信機から、ミカの悲鳴が聞こえて来た。
「…たか…はし…。」
「な、なっち!!呆然としてる場合じゃないわよ!!」
「わ、わかってるべ!でも…でも!!」
 圭は、爪を噛んだ。
と、その時。

「みんなぁ〜っ!!お待たせしましたぁ〜っ!!」

 独特のイントネーション。そこにいるだけで、うるさいくらいの存在感。場の空気を考
えない、独特の明るい声。
『あ…あややッ!!!』
 その場にいた、全員の声がハモった。
 そう、松浦亜弥が、舞い降りた。
「はぁーい!!あややでぇーっす☆」
「ま、松浦っ!!」
「皆、なんて顔してるんですかぁ☆もー、あややが来たから大丈夫です!!まったくぅ、
皆頼りにならないんだからぁ。やっぱあややがいないとね☆」
「ううう、松浦。いつもはウザいその自信過剰な言動に、今はすごく救われてるよ…。」
「いやーん、保田さんってばぁ。あややに惚れちゃ駄目ですよぉ?」
 微妙にけなされてる事に、気付いてない亜弥。
「さーてっ!!一気に片付けますかぁ!!」
 亜弥は、輝くような笑顔を浮かべた。
513 名前:第九十三話 投稿日:2003年08月12日(火)09時40分20秒

****************************************

 数時間後。
「・・・・・・よ、ようやく…たどり着いた…!!」
 全身ボロボロになった戦闘員達が、一台のトラックに乗ってUFAにたどり着いた。荷
台から次々と転げ落ち、その場にうずくまる。
「…もう帰れないかと思ったのれすぅ…帰って来れて良かったのれすぅ…。」
「の、のの。泣くのは後や。まだ動ける今の内に部屋に帰っとかんと…その内、本当にこ
こから動けなくなるで?」
「ごとーはもう無理…。ここで寝る…。」
「こ、こら。ごっつぁん。ここで寝ちゃ駄目だよ。身体痛くなるぞ?」
そんな会話が繰り広げられるが、誰一人として動けない。と、その時。

「おかえりなさいっ!!」

その甘いアニメ声に、ひとみの耳がぴくんと動く。
「みんな、疲れてるでしょう?普段は使われてない大浴場の用意をしたから…入ってくだ
さいっ!平家さんと協力して、浸かれば傷が癒えるようになってますよっ!」
「梨華ちゃん…!!」
ひとみは、ずりずりと移動した。
「ひとみちゃんも、お疲れ様。」
 その場にしゃがみ込んで、梨華はひとみの頭を撫でた。
514 名前:第九十三話 投稿日:2003年08月12日(火)09時41分00秒
「…本当に、お疲れ様。最後の方、本当に辛そうだったわね…。」
「辛かった…でも、梨華ちゃんが励ましてくれたから頑張れた。」
「もう、ひとみちゃんってば…。」
 イチャつく二人の横を、ドロドロに疲れた戦闘員達が通り過ぎた。
「なんや、疲れ過ぎてツッコむ気も起きひん。」
「あややも〜…加護同〜…。」
「だから、『誰がハゲやねん!』とかツッコむ気力もないー言うとるやろ…。つーかあや
やまで言うんか、ソレ…。」
 そんな会話を、ひとみは梨華の膝に顔をうずめながら聞いた。
「ああ、コレだけでもかなり癒される〜…。」
 梨華は、ぽっと頬をピンクに染める。
「もう…。早く、お風呂入ってらっしゃい!」
 そう言いながらも、ひとみの髪をなでる手つきは限りなく優しい。
「はーい。…続きは、出たらね。」
「うん。お風呂、ゆっくりとつかって来て。」
 ひとみはむくっと起き上がった。
515 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月12日(火)09時41分31秒


 かなーり少量ですみません(汗)暇はあるんだけども、父がPC独占している為、なか
なか更新ができなくて…(泣)
 今日は姉とカラオケに行く予定だったんですが、姉の仕事の都合で延期…(号泣)
 うあーん。誰か遊んで…(泣)

>Silence様
 ありがとうございます!
 森和博…結構打たれ強いボンボンでございます(笑)つーかあややもとっさだったとは
言え、一般人って事で手加減したんでしょうね。そうでなければ、頭が吹っ飛んでるはず
れす(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>ヒトシズク様
 ありがとうございまっす!
 森和博、なんでそんなにモテるんでしょうねぇ…(笑)暴力男なのにぃ。
 ソニンさんにはやっぱり、苦労が似合うと心底思いながら書きました(笑)…なんでそ
んなに薄幸なのが似合うんだ…(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>くるはみのり。様
 吹っ切れたあややは強いです(爆笑)二百匹以上残ってた悪魔の、半数は彼女がたおし
ました。…あややってば…。
 台風…大変でしたよねぇ。私はものすごい頭痛に襲われておりました。気圧の関係で。
 ・・・・・・嫌いだ、台風なんて…。
 ありがとうございます!がんばります!!
516 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月12日(火)09時42分51秒
レスの続きでっす

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 そーなんです。あやや編残りあと1回!私にも予測がつきません(←オイ)
 >赤おっさんと比べたらどっちが頑丈なんでしょうかねぇ。
 ・・・・・・どっちもどっち、とゆーか…どっちかって言うと、赤きおっさんのが打た
れ弱いかも知れません(爆笑)
 あややはやっぱり、強気なのが似合いますねぇ〜。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>背古井様
 森さん、一言も発しておりません。なのにこの存在感!!すごい(笑)
 またどっかで出る予定ですが…そうですね。出演時間最短記録を更新して頂きましょう
かっ!!(爆笑)
 ありがとうございます!がんばります!!

>そういち様
 今回あやや、通常モードに戻っております。いや、無理矢理戻してるとゆーか。
 やっぱあややはこーでないとね☆みたいな感じで(笑)
 >うああっ、なんかエラそうなこと言ってすみません!
 いえいえ、全然そんな事ないですYO!!
 マサオは…もっとじっくりやりたい気もしますね…(意味深)
 ありがとうございます!!がんばります!!
517 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月12日(火)09時43分51秒
更にレスの続きでっす皆様、ありがとうございます

>token様
 ありがとうございます!!
 森くん、悪魔と同レベルくらいに忌み嫌われてますね(爆笑)しかし、それもなんだか
うれしい今日このごろ(笑)
 >間違ってもアメリカで、あのタラシとくっついちゃダメですよ。(笑)
 ・・・・・・あれと同系列の男にひっかかる、に、100円(爆笑)
 ああっ!なんでそんなに苦労と不幸が似合うんだ、ソニンさん!!
 >あっ、でも石川さんみたくエロくないんですよね。何故か。
 石川さんのエロさにかなう者などいません(断言)
 あややはね〜…『可愛い』の方が先にたつんですよね。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>フェンリル様
 しぶといですよね、森和博(爆笑)
 >彼を悪魔のかませ犬にするとか・・・あややの攻撃でも死なないなら大丈夫w
 一瞬『いいかも…!』とか思ったんですが、そうなったら赤きおっさんが吉澤さんに殺
されそうなんで…(笑)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>本庄様
 >きっと将来いい女になるYO!!
 从‘ 。‘从<え〜?あややは既に『超☆いい女』だよぉ〜?
 ・・・・・・そうです。あややはそんな人です(爆笑)
 お怪我の具合はどうですか〜?痛そう…。早く良くなりますように…。
 >そしてアンソニーのその後は!!・・・ぶっちゃけどーでもいいっす(爆)
 素晴らしき正直者ですわねっ!!爆笑いたしました。
 つーか、また出てくる予定ですが…今度はどんな役割になるのでしょうか。わくわく。
 ありがとうございます!がんばります!
518 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年08月12日(火)13時40分33秒
更新お疲れ様ですた。
やっぱしいしよしは癒しですよねぇ(ほのぼの〜ん)
短いだなんてとんでもないです。
濃縮♪濃縮♪
ぎしぎしです(w
カラオケ、残念賞(ティッシュです)をどうぞです( ´Д`)つ□
オイラも誰か遊んでおくれ(涙)
と、いうことでいつか遊んでやって下さい(w
519 名前:フェンリル 投稿日:2003年08月12日(火)18時41分44秒
合間を縫っての更新ご苦労様です。カラオケ残念でしたね。
加護同・・・おもろすぎです。疲労困憊でもギャグを忘れないメンバーに乾杯w
いしよしのやり取り目に浮かぶようですよ。やっぱりイイ!
なっちのCD私も今日買いました。勿論限定版!!聞きながらレスしてます。
いい曲です。エンドレスで聞いてますw。
只、イベントには平日なので行けない・・・残念。
次回のあやみき楽しみ楽しみw
520 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年08月12日(火)21時12分44秒
皆さん、お疲れ様です〜♪
いや〜あややの登場にかなーりビックリ&楽しませていただきました〜^^
加護同・・・(爆
マジおもしろすぎっすねぇ・・・泣きそうになりましたよ〜
ではでは次回の更新楽しみにしております♪
がんばってください、師匠!!!
応援しております〜
521 名前:token 投稿日:2003年08月12日(火)21時33分46秒
更新お疲れ様です。
中途参戦だからでしょうけど、戦闘が終わってもギャグを飛ばす余裕があるとはあやや、さすがです。
一体一人で何匹の悪魔をやっつけたんでしょうねー。
それと、高橋さん。ずいぶん派手にやられちゃいましたけど、大丈夫なんですか。心配ですYO。

もう、なっちのCD買われた方いらっしゃるんですね。私も次回の更新までに、CDを買って、
聞きながら待つことにしましょう。では、次回も大変でしょうが頑張ってくださいね。
 
522 名前:とこま 投稿日:2003年08月13日(水)19時20分31秒
あやや・・・健気だなあ〜(^^)
しかし、半数の悪魔を葬り去るとは・・・
カッコいいぞ、あやや
523 名前:第九十四話 投稿日:2003年08月14日(木)11時38分48秒

 「お湯が白い。」
真希は、ぽつりと呟く。
「うん。登別カルルスみたい。でも、香りが違うね。ハーブっぽいのかな?」
真里が答えると、真希は真里をじーっと見つめた。
「な、何?ごっつぁん。」
「…お湯が、白い。」
「でもさー、さすがだよね。みっちゃん。本当に傷が消えて行くよ。」
「・・・・・・お湯が、白い。」
とぽん、と顔を湯船に浸ける。
「お、おいおいおいっ!どうした!?ごっつぁん。」
心配する真里に、ザバッと顔を上げた真希は叫んだ。

「これじゃあ、やぐっつぁんの身体が見えないじゃんかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

「んなッ!!?」
真里の顔が、かっと赤くなる。
「期待してたのに…!!ゆらゆらゆれるお湯の中から垣間見えるやぐっつぁんの、実はけっ
こーエッチな身体!!」
「…後藤さん。でもそれって同時に、他の人も矢口さんの身体を見れるって事やないんで
すか?」
亜依のツッコミに、真希ははっとした表情になる。
「そ、そうか…!!コレはごとーの邪魔をすると同時に、他の人からの視線をも防御して
るんだ…!!!」
「いや、お湯が透明だったら、後藤さんが怖くて誰も矢口さんに近寄れませんけどね?」
「…くそう…!!これが諸刃の剣ってヤツか…!!」
「アホかぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 スコーン、と良い音を立てて、桶が真希の頭にヒット。
524 名前:第九十四話 投稿日:2003年08月14日(木)11時39分27秒
「はうぁっ!!」
「もう、ごっつぁんのスケベ!!あっち行こう、なっち!!圭ちゃんだって何考えてるか
わかんないよ!!」
「ちょっと待て矢口!!アンタの旦那とアタシを一緒にすんじゃないわよ!!」
「ええっ!?圭ちゃんはなっちのコト、見たくないんだべか!?」
「うぐっ!?・・・・・・いや、そうじゃなくてそんな…。」
「ひどいべ!!屈辱だべ!!…行こう、ヤグチ。」
「おう!!…あ!ヨッスィーと小川がなんか遊んでるー!まぜてまぜてー!!」
 なつみと真里は、手を取り合って移動して行った。
「「あああああ…。」」
 うなだれる、圭と真希。
「…相変わらず面白いね、モーニング娘。さんは…。」
「Yes!ココナッツ娘。では、ありえない言い争いねっ!!」
「・・・・・・いや、メロン記念日だったら…あるかも…。」
雅恵は、ぶくぶくと湯船に沈む。
(…ああ、後でまたあゆに言い訳しに行かなきゃ…。何も考えずに風呂入っちゃったよ…。)
 そして、宙ぶらりんになったあゆみの『誘い』についても思い出す。
(・・・・・・や…っちゃっても・・・・・・良い、のか・・・・・・な?)
「うおあっ!!お、大谷しゃんが!!大谷しゃんが完全に沈んで行くのれす!!」
「あっはははははははは!!!Masae、おもしろーい♪」
「面白がっとる場合かい。…おーい。大谷さん。溺れるで?」
 大浴場の、大部分は平和だった。
525 名前:第九十四話 投稿日:2003年08月14日(木)11時40分04秒

****************************************

 お互い、背中を向けて湯につかる。
「「・・・・・・。」」
 気まずい。
「・・・・・・ねえ、みきたん。」
 先に沈黙を破ったのは、亜弥だった。
「…な、何?」
「あやや、ソニンさんに会って来たよ。」
「っ!!・・・・・・そう、なんだ…。」
 ぴた、と、美貴の背中に柔らかい感触。亜弥だ。
「あ、あやたん!!」
 その、見かけによらない豊かな胸がひっついた事に、動揺する美貴。亜弥はそれを楽し
むかのようにくすっと笑った。
「…ごめんね、誤解しちゃって。ソニンさんとは、何もなかったんだって?」
「・・・・・・まぁ…なかったけど…。」
 ソニンは、美貴に断られたと言っていた。
 『こんな中途半端な状態でこんな事になるのは、あやたんに申し訳ない』と言ったそう
だ。その言葉が、すごく嬉しかった。
 そんな時でも、自分の事を考えてくれていたなんて。
「…それならそうと、言ってくれれば良かったのに。」
「・・・・・・あの状況で何言っても、言い訳にしか聞こえないかな、と思って…。」
「ソニンさんね、アメリカ行くって。」
「…そっか。」
 美貴の声は、落ち着いていた。
「…ようやく、決めたんだ。ソニンさんは寂しがり屋だから…それが一番だね。」
「・・・・・・。」
526 名前:第九十四話 投稿日:2003年08月14日(木)11時40分40秒
 抱きつく腕の力を、ぎゅっと強める。
「・・・・・・ねえ、みきたん。」
「ん?…何?」
「あややが実家に帰るって言っても…それと同じ事、言う?」
「え!?」
美貴は顔を振り向かせるが、亜弥は美貴の背中に顔をうずめているので見えなかった。
「…ど、どう言う意味…!?実家、帰るの!?」
「・・・・・・。」
「なんで!?」
 その焦った声に、亜弥は続ける。
「…どう、思う?みきたんは…。」

「嫌だ!」

美貴は、拳が白くなる程握り締めた。
「なんで…そんな事言うの!?あたしの事好きだって言ったのに…ッ!!」
「・・・・・・好きだよ、みきたん。」
「それなのに、実家に帰るとか…ッ!!なんで言うの!?」
 亜弥の目から、涙が流れ落ちる。
「…嫌なの?」
「決まってんじゃん!!」
「じゃ、ここにいる。」
「・・・・・・え?」
 亜弥はすっと美貴から離れて、いつもと同じ笑顔を浮かべた。
「まったくもぉ〜♪やっぱりみきたんは、あややがいなきゃ駄目なんだからぁ☆」
 美貴は、きょとんとしながらも笑った。
「…そうだね、うん。…やっぱりあやたんがいないと…駄目だな。」
「ソニンさんは?」
「・・・・・・ソニンさんはね、予感がしてたんだよ。いつか絶対、あたしの前からいな
くなっちゃう人だって。」
 美貴は、白い湯をみつめた。
527 名前:第九十四話 投稿日:2003年08月14日(木)11時41分14秒
「…そんな儚い所が、好きだったのかもしれない。絶対に手に入らないって思ったからこ
そ、欲しくなっちゃったのかも知れない。」
 亜弥も俯いて、ぽつりと呟く。
「…じゃあ、あややは…?」
「欲しい。」
美貴はきっぱりと言い放つ。
「何があっても、どんな事をしても手に入れたいって思った。…手放すのも、手に入らな
いのも嫌だ。」
「みきたん!!」
 亜弥は、ざばっと波をたてながら美貴に抱きついた。
「…ごめんね、あやたん。自分のこの、正直な気持ちに気付くまで…ずいぶんかかっちゃっ
た。」
 自覚したのは、さっきの戦闘の時。天使のように舞い降りた、亜弥の姿を見た時。
 悪魔も薙刀も投げ出して、亜弥を抱きしめたいと思った。…今まで、ソニンに抱いてい
た恋心よりも、強い感情を感じた。
「・・・・・・ううん。許してあげる。最後にちゃーんと、あややにたどり着いたんだか
ら。」
 ぎゅっと抱き返しながら、美貴ははたと気付く。

 自分たちを見つめる、仲間の目。

「・・・・・・うっあああああああああっ!?」
「きゃあっ!…もう、何よみきたん!いきなり離したりしてぇ!」
「だ、だって…。」
528 名前:第九十四話 投稿日:2003年08月14日(木)11時41分44秒
 美貴が真っ赤になって先輩たちを見ると、全員がニヤニヤしながら言った。
「なっち達の事は気にしなくて良いべ。ね〜?圭ちゃん?」
「・・・・・・ま、慣れてるし。アタシはあんま見てないから。」
「いいなぁ〜あやや。ねーやぐっつぁん。ごとー達もイチャイチャしよーよぉ。」
「…ごっつぁんのスケベ。」
「あーあ。梨華ちゃん入って来ないかなー。いいなーミキティ。」
「…梨華ちゃんおらんでよかったな、のの。」
「そうれすね。大浴場全体が、18禁モードになるのれす。」
「・・・・・・ピーマコ小川です。」
「…あゆも、入って来ないかなー…。」
「HAHAHA!Masaeってば。喧嘩中のAyumiが、あんなサービスしてくれる
ワケないじゃなーい!!」
 そんな先輩たちを見ながら、美貴は思った。
(…ああ…その内あたしも、こうなるのかなぁ…。)
 気はしっかり持とうと思った、藤本美貴・十五歳であった。
529 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月14日(木)11時42分17秒


 あやや編、終了でっす☆ミキティは腹を決めたみたいです(笑)
 そして!明日は私の飼育デビュー一周年♪企画がございますので、どうぞ皆様ご参加下
さいませ♪


>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!
 いしよしは癒しです。ええ、そりゃーもう。書いてても癒されてます(笑)
 濃縮ぎしぎし…ありがとうです!そう言って頂けると本当にうれしいですー♪
 >と、いうことでいつか遊んでやって下さい(w
 わーい!!ええ、もちろん!!遊びましょうねー♪
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>フェンリル様
 ありがとうございます!!
 >疲労困憊でもギャグを忘れないメンバーに乾杯w
 ノリの良いメンバー達なのれす。書いてて楽しいです(爆笑)
 なっちのCD、良いですよねぇ♪もう、なんだか涙が止まりません…。
 イベント、握手会はナシになったようで…くすん。どっちにしろその日は行けなかった
んですけどね…(泣)
 がんばります!!どうぞよろしくです!

>ヒトシズク様
 ありがとうございます!!
 あややはやっぱり最強なんです(爆笑)やっぱ救世主は無敵でないと!!
 加護同、笑って頂けてよかったです♪うれすぃ〜♪
 ありがとうございます!!がんばります!!
530 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月14日(木)11時43分15秒

>token様
 ありがとうございます!!
 中途参戦ですが、誰よりもたくさん悪魔を倒してるんで(笑)、疲れは五分五分かと(爆笑)
 そんな中でギャグ飛ばすあややッ!!…最強です(笑)
 >それと、高橋さん。ずいぶん派手にやられちゃいましたけど、大丈夫なんですか。心配ですYO。
 高橋さん、緊急処置室運ばれました(笑)
 それにより、次の次くらいで素敵な展開に…(爆笑)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>とこま様
 あややは最強です(笑)頑張れ、先輩達(爆笑)
 あやや編はこれで終了です♪次は誰にしようかな〜♪
 ありがとうございます!頑張ります!!
531 名前:クロイツ・感謝感激♪ 投稿日:2003年08月14日(木)11時43分53秒


 ここで一つ、お知らせを。
 皆様!!私、明日で飼育デビュー一周年でございます!!ってなワケで…

 一周年感謝企画ー!!『あなたの好きなCPの娘。小説、書かせて頂きます!!』
 詳細→http://www.formzu.com/formgen.cgi?ID=5849866

 期限は、16日までです!!当選された方には、17日に『当選メール』をお送り致します♪
 皆様、ご応募お待ちしております!!
 …ああ、誰も応募してくれなかったらどうしよう…(泣)
532 名前:token 投稿日:2003年08月14日(木)13時11分42秒
更新お疲れ様です。そして飼育デビュー一周年、おめでとうございます!

あやみき落ち着いて良かったです。バカップじゃなかった、幸せになって下さいね。
大浴場の皆様にもたっぷり笑わせて頂きました。マサオ、次は君の番だぞ〜。

では、次回も楽しみにしております。

533 名前:本庄 投稿日:2003年08月14日(木)14時46分17秒
あややおめでと〜。
よかったねぇ。本当によかったYO!!
ミキティも周り気にせんとこれからドンドコいちゃつくようになるんだろうねぇ。

そしてピーマコさん。
>「・・・・・・ピーマコ小川です。」
意味わかりません。ネットカフェなのに大爆笑しましたよ・・・。
あぁ、周りの視線が痛い・・・(泣)

あ、飼育でびゅう一周年おめでとうございます。
思い返せば私が飼育で始めて書きこみしたのが
「わたしの望み。」でしたわ・・・(その頃は名無しでしたが)
これからも素晴らしいお話期待してます!!

以上本能のままに生きる正直者な本庄でした!
534 名前:オガマー 投稿日:2003年08月14日(木)17時28分59秒
マーくん・・・
ヘタレですげぇかあいい(ww

あややー、目頭熱くなっちゃったYO!
よかったね。よかったねぇ(涙
535 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月14日(木)17時50分23秒
いやー。みきてぃはこれからが大変ですね。
あややが彼女じゃ、この先苦労することばかりでしょう…(w
そして、しばまさまだ来ない!
次回もまた期待しています。
536 名前:くるはみのり。 投稿日:2003年08月14日(木)19時31分25秒
お疲れさまです♪そして飼育デビュー一周年おめでとうございます☆

あややおめでとう!
藤本さん、これからも苦労してください(笑)
ていうかあなた15歳だったんですか!?(爆)

笑いまくりました。
次回も期待しております☆
がんばれ!クロイツさん&おーたにさん!(笑)
537 名前:フェンリル 投稿日:2003年08月14日(木)19時41分02秒
あやみき・・・漸く峠を越えそうですね。とりあえずおめw
残りはしばまさ・・・微妙なんだけど多分OKでしょうね。
うーん平和はいいw次回楽しみにしてます。
企画、応募しておきました。当たるといいなぁ
538 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月14日(木)21時05分09秒
ああ、ついに…ついに…
よかったなーあやや(涙
てゆーか藤本さん15歳!?
ってことは………松浦さん13歳!!!(w
若いっていいなぁ……。
539 名前:とこま 投稿日:2003年08月14日(木)21時42分43秒
ごっちん、最高! 圭ちゃん、最高!
大浴場で欲情・・・なんちって(←アホ
旦那様方、あまり奥様を怒らせないで下され(^_^;)
540 名前:そういち 投稿日:2003年08月14日(木)22時38分29秒
うはははは。
最後のところで思いっきりギャグにするなんて。。。
これまでと違う涙が出ます。
今後も、いしよしみたいに何気に出てくることを期待しています。

次は柴マサでしょうか。マーくん、がんがれ。
しっかし、旦那方、しょうがないですねー。
541 名前:SAKANA 投稿日:2003年08月15日(金)23時05分09秒
投稿一周年おめでとうございます。『私の望み。』開始から一年、『専属ケーキ屋さん』
『愛は地球を救うらしい』と、どんどんスケールアップしていくクロイツワールドにこれからも
期待しています。がんばってください。
P.S.『私の望み。』から一年と言うことは、私がseekに足を踏み入れてからもほぼ
一年と言うことになります。娘。本体への興味を急速に失いつつも娘。小説にはのめりこんでいった
一年でありました。でもこれからもクロイツさんみたいな優れた作家さんがいる以上、娘。小説への興味
はきえないとは思います。
542 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年08月15日(金)23時16分37秒
更新お疲れ様でした&飼育デビュー1周年おめでとーございまぁす!!!

(0^〜^0)♪めで鯛♪(^▽^)

先輩の背中を見て育つ美貴たん。
UFA唯一のまともキャラになるんでしょうか(w
色々な問題がじょじょに解決してきましたねぇ。
これからはどんなことがあるんでしょうか?
楽しみに待っています♪ 
543 名前:第九十五話 投稿日:2003年08月16日(土)10時18分40秒

 「松浦と藤本もうまく行ったし…次はどこのカップル行こうかなぁ。」
つんくは、難しい顔で腕を組む。
「・・・・・・あの、つんくさん?」
「石川と吉澤の所は、何もせんでもベタベタしとるし…矢口と後藤もなぁ。安倍と保田は
もう『夫婦』やし。」
りんねは、深いため息をついた。
「なーなー、りんね。今どこのカップルがやばいかわかるかー?」
「・・・・・・なんて質問するんですか、あなたは…。」
呆れ顔で、りんねは書類を差し出す。
「…そんな事より。もうそろそろ、新曲を発売しなくてはいけない時期に来ましたわ。」
「お?そうかー?こないだ発売したばっかやん。」
「メロン記念日は、ね。…タンポポとプッチモニとミニモニ。は、一回レコーディング中
止になってから、まだ再開してませんし。」
「あー、そんな事もあったなぁー。忘れとったわ。」
「それじゃあ、レコーディング再開ですわね。日程決めましょう。」
「おう、えーっと・・・・・・ん?」
つんくはがばっと顔を上げた。
「メロン記念日?」
「・・・・・・メロン記念日が、どうかしましたか?」
「なあ、りんね。…柴田と大谷、どうなっとる?」
りんねは、渋い顔をした。
544 名前:第九十五話 投稿日:2003年08月16日(土)10時19分11秒
「…それほど、順調に行ってるワケじゃないみたいですが…でも、そこまで深刻じゃあり
ませんわよ。それよりも、仕事仕事。」
「だけどなぁー。やっぱ心配やん。」
 『オマエはただ単に楽しみたいだけだろッ!!』と言う言葉を飲み込んで、りんねは言
う。
「…私はそれよりも、つんくさんのたまりにたまったお仕事の方が心配ですが?」
「うッ。…せ、せやけど…ッ。や、やっぱメンバーあってのUFAやし…ッ!!」
「・・・・・・わかりました。」
 りんねはぴしゃりと言う。

「何か起こったら、行動を起こしましょう。」

「えぇぇ〜!?それじゃ遅過ぎないか〜?」
「良いんです。あんまり他人が引っ掻き回すのは、本人たちにとって良くありませんわ。」
「そうかなぁ〜…。」
「そうです。ある程度までは本人たちに任せなくては。」
 めっちゃめちゃ不満顔をするつんくに、りんねは営業用の超スマイルを浮かべて言った。
「それでは、スケジュール決めましょうか☆」
545 名前:第九十五話 投稿日:2003年08月16日(土)10時19分46秒

****************************************

 ひとみは、ベッドの上でごろりと横になった。
「はぁ〜…良いお湯だったぁ〜!!」
すると、側にいた梨華がちょっと慌てる。
「だ、駄目よひとみちゃん!ジュース持ったまま寝っ転がったりしちゃ!こぼれちゃう!」
「大丈夫だよ、梨華ちゃん♪気をつけてるもん。」
「万が一って事があるでしょっ。」
梨華は、ひとみの手からジュースの缶を取り上げた。
「うー。飲みたいのにぃー。」
「じゃあ、ベッドから起き上がって。」
「・・・・・・梨華ちゃんから口移しとか、駄目?」
「えっ!?」
 梨華の顔が、一瞬にして赤くなる。
「…そ、それって、わたしが…口に含んで…。」
「そう。そのままちゅーしてあたしに飲ませてくれるってヤツ。」
「・・・・・・。」
 想像しただけで、梨華の顔は更に赤くなる。
「…駄目?」
 笑っている、ひとみの顔。しかし、目はこれ以上なく真剣である。
 ひとみの真剣な目に、弱い梨華。
(ど、どうしよう〜!!叶えてあげたいけど…は、恥ずかしいし…。)
 梨華は真っ赤な顔で、眉を寄せる。
(・・・・・・別に、したくないワケじゃないけどぉ…。)
 はずかしくて、死にそうである。
 そんな梨華を見て、ひとみは苦笑しながらむくっと起き上がった。
546 名前:第九十五話 投稿日:2003年08月16日(土)10時20分20秒
「・・・・・・ははっ。冗談だよ。」
「えぇっ!?」
「起き上がったから、ジュースちょうだい♪」
 おどけた顔。しかし、ちょっとがっかりしているのが見て取れる。
「・・・・・・ひとみちゃん…。」
 梨華は意を決した。
 ぐびっと、ジュースをあおる。
「えぇ!?」
 突然の梨華の行動に驚くひとみ。そんなひとみに、梨華はそのまま唇を重ねた。
「んう!?」
 梨華の唇から、直接ジュースが注がれている。それを思っただけで、ひとみの心臓は動
きを早める。
 やがて、梨華の口の中からジュースが消えた。なので梨華は唇を離そうとしたが…。
「んッ!!」
 ひとみに強く引き寄せられ、もう一度キス。
 驚いて離れようとする梨華を、ひとみは自分の腕の中に閉じ込めるように抱きしめる。
「・・・・・・。」
 梨華は観念したようにおとなしくなった。それを感じて、ひとみは安心したように余裕
のあるキスをし始めた。
 どのくらい、そうしていただろうか。
「…ぷはっ。」
 唇が離れた。ひとみの目には、真っ赤な梨華の顔が映る。…しかし梨華はすぐに、俯い
て顔を隠す。
「梨華ちゃーん。顔見せてよ。」
「だ、駄目ぇっ!見せられないぃっ!」
「なんで?見たいよー。」
「…だ、だって、恥ずかしくて…っ!!」
547 名前:第九十五話 投稿日:2003年08月16日(土)10時20分57秒
 自分が信じられない。すごく恥ずかしい事をしてしまった。
(ああっ!!どうしようどうしようっ!!ひとみちゃんをがっかりさせたくなくて、あん
な大胆な事しちゃったけどっ!!)
 顔が熱い。触らなくても、自分の顔が赤いのがわかる。
「…ありがと、梨華ちゃん♪すっげぇおいしかった♪」
「言わないでぇっ!!もーわたし、恥ずかしくて…っ!!」
「うれしかったよ、すっごく。…こんな大胆な事、梨華ちゃんからしてくれるなんて。」
「・・・・・・。」
 梨華は、ひとみのTシャツにぎゅっとしがみついた。
「・・・・・・喜んで、くれた?」
「うん。すっげぇ嬉しい!!」
梨華はふわりと笑った。
「…あのね。」
「ん?」
「わたし、もしかしたら…嫉妬とかしてたのかも。」
「え!?誰に!?」
「・・・・・・みんな。ひとみちゃんと一緒にお風呂入った、みんなに…。」
「え?」
 ひとみは、梨華の耳が燃えるように真っ赤になっているのに気付いた。
「…その、なんて言うか…お風呂って裸だし…その、みんなの見たとか、見られたとか…
あの、そーゆーのって…。」
 消え入りそうな、必死な、泣き出しそうな。そんな声で梨華が言うのを聞いて、ひとみ
は梨華の髪に顔をうずめた。
「そんな風に思ってくれたんだ。」
「・・・・・・うん。」
「大丈夫だよ。みんなバスタオル巻いてたし。お湯白かったし。」
「・・・・・・うん。」
548 名前:第九十五話 投稿日:2003年08月16日(土)10時21分38秒
ひとみは、にやっと笑う。
「じゃ、今度一緒に入ろうか。二人で。」
「・・・・・・。」
 梨華はぴきっと固まった後、ひとみに更に抱きついた。
「梨華ちゃん?」
「・・・・・・っ!!」
 そして、すぅーっと大きく息を吸い込んだ。

「・・・・・・ぃぃ、ょ…。」

 今度はひとみがぴきっと固まる。
「…マジ!?」
「あああああっ!もぉ!!恥ずかしいよぉ!!」
 梨華はひとみから離れて、真っ赤な顔をして枕を掴み、ひとみをばしばしと叩いた。
549 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月16日(土)10時22分42秒


 うはぁ〜、やっぱりいしよしは書いてて癒されますねぇ(笑)
 そして、次回から柴ちゃん編がスタートです!!柴マサれすよ〜。んふふ。

>token様
 ありがとうございます!!
 いやぁ、長かったような短かったような…。本当に、読んで下さってる皆様のおかげで
す!!ありがとうございます!!
 大浴場の皆様は、ニヤニヤしながら書きました(笑)特に保田さん(爆笑)
 これからもがんばりますので、どうぞよろしくです!!

>本庄様
 从‘ 。‘从<えへへ、ありがとっ!!
 ミキティはどうでしょうねぇ…やっぱりしばらくは、あややが一方的にいちゃいちゃし
てるかも知れません(笑)
 ピーマコは、コメントに困ったんでしょうね。いつもは無口で無表情な人ですし(爆笑)
それで笑いを取ってくれるなんて…ピーマコってば…。
 飼育デビュー一周年です!本当にありがとうございます!こうやって書いていられるの
も全て、読んで下さってる皆様のおかげです!!ありがたい事です♪
 >思い返せば私が飼育で始めて書きこみしたのが
 >「わたしの望み。」でしたわ・・・(その頃は名無しでしたが)
 マジですか!?いやーん!!超嬉しいですー!!!
 これからもがんばりますので、どうぞよろしくです!!

>オガマー様
 うふふふふ…次回から柴ちゃん編ですわよー♪
 マサオ君は、可愛くしようと計画しております(笑)
 あややは、これからも暴走し続けてくれる事でしょう。ええ、きっと。
 そしてミキティは、振り回される事でしょう。ええ、絶対(笑)
 それも人生…(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
550 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月16日(土)10時23分13秒

>>535名無しさん様
 そうですねぇ。苦労しそうです。なんてったって相手は、『爆走プリンセス』ですから(笑)
『暴走』じゃないんです。『爆走』なんです。
 しかし、苦労人・ミキティはきっと巻き込まれながらも幸せ感じてるはずッ!!
 >そして、しばまさまだ来ない!
 次回から柴ちゃん編です!!次回から来ます!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>くるはみのり。様
 ありがとうございます!!
 デビューしてから一年も経ったなんて…早いような、遅いような(大汗)
 >ていうかあなた15歳だったんですか!?(爆)
 そうなんです。十五歳の高校一年生です!!石川さんと同い年ですからね♪しかも早生
まれですし♪
 これからもがんばります!!どうぞよろしくです!!

>フェンリル様
 あやみき、これからはあややがノンストップです(爆笑)
 柴マサ、次回から柴ちゃん編が始まるので…どうなるんだか(笑)
 今回も平和です。平和だと、いしよしが止まりません。平和が続いたらどーなっちゃう
のか(笑)
 ご応募、ありがとうです♪これからもがんばりますので、どうぞよろしくです!!

>>538名無しさん様
 从‘ 。^从<うん!よかったぁ!!ありがと
 松浦さん、中学二年生れす(笑)うーむ。爆裂させ過ぎたか…中二にしては(爆笑)
 しかしまぁ、あややは特別☆って事で(笑)若いって…良いですよね…ククク…。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
551 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月16日(土)10時24分03秒
更にレスの続きです〜皆様、ありがとうございます!!

>とこま様
 ごっちんも圭ちゃんも、奥さんに怒られております(笑)
 >大浴場で欲情・・・なんちって(←アホ
 素敵ィ!!!ナイスです。超ナイスですYO(笑)!!!
 旦那様はみんな、悪気はございません(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>そういち様
 やっぱ『愛人。』はギャグですからネ☆って事で、最後は笑えるようにしました。
 笑って頂けて嬉しいです♪
 >今後も、いしよしみたいに何気に出てくることを期待しています。
 はい、出ます。ちょくちょく出て来る予定です。
 出さないとあややが暴走しちゃいますから(爆笑)
 次回からは柴ちゃん編です!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>SAKANA様
 ありがとうございます!!
 そういう風に言って頂けると、本当に嬉しいです!!この一年、皆様の感想がすごく励み
になっていました♪
 まだまだ未熟な私ですが、ご期待にそえるようにがんばります!!
 どうぞよろしくです!!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございますぅぅ〜!!!
 >UFA唯一のまともキャラになるんでしょうか(w
 気はしっかり持つつもりみたいですが…どうでしょうか(爆笑)作者としては、正気を保っ
ていてほしいですね。だって収拾つかなくなっちゃいますからね〜。
 次回からは柴ちゃん編です!!
 これからもがんばります!!どうぞよろしくです!!!
552 名前:クロイツ・感謝感激♪ 投稿日:2003年08月16日(土)10時24分42秒


 飼育デビュー一周年企画なんですが…実は現在、私の予想を遥かに上回るご応募を頂いております。
 あ、ありがたい…ッ(感涙)!!
 ご応募、多くても十人くらいだろうな〜と思っていたら、現在四十五通ッ!!
 う、嬉し過ぎる…!!本当にありがとうございまっす!!

 ってなワケで…当選人数を、三人から五人に増やします!!!
 http://www.formzu.com/formgen.cgi?ID=5849866

 ご応募は今日までですので、まだご応募されてない皆様もどしどしご応募ください!!
 …つーか皆様、リクエストが面白すぎます…(爆笑)ああ、全部書きたいくらいです…!!
553 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年08月16日(土)12時12分35秒
さっそく一周年記念に申し込んできました♪
クロイツさんデビュー早、1周年ですかぁ・・・尊敬します!
てか、あぁぁぁ・・・いしよし〜〜〜♪
こう、いしよしを見てると癒されますねぇぇ。。。
次は柴田さん編っすね^^
大谷さんと柴田さんがどうなるか楽しみにしております♪
では、師匠次回の更新頑張ってください!
応援しております!!!
554 名前:フェンリル 投稿日:2003年08月16日(土)18時05分37秒
いしよし甘々だー
ヤヴぁすぎですよ。砂糖ザーザー吐きまくりw
お蔭で口元蟻に噛まれちゃったw
うーんやっぱいいなぁ。
企画当選するといいなぁ。あのリク、クロイツさんの作品見て
もう一度見たくなりました。発表は何時でしょう?
続き楽しみにしています。
555 名前:token 投稿日:2003年08月16日(土)20時47分57秒
更新お疲れ様です。
りっ、梨華ちゃん。大胆すぎます!そして照れてる姿、可愛すぎです!
甘々ないしよし、読んでるこっちも恥ずかしくなってきましたYO。
そして例のおっさんは、普段からこんな事を考えてたんですか。
ひょっとして案外メンバー思いなのかも。(笑)
では、次回も楽しみにしております。
556 名前:名無しで結構 投稿日:2003年08月17日(日)16時05分16秒
帰省から戻ってきて覗いたら楽しそうな企画が…
すでにサイト終わってるし..._| ̄|○

当選者の方のうpに期待します(´Д⊂グスン
557 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年08月17日(日)20時03分19秒
更新お疲れ様です。
甘いいしよし♪

 と ろ け そ う で す

疲れて、さらに凹んでいた私の心も癒され復活です(w
クロイツさんの書くいしよし・・・最高に甘いです!!
最高です!!
とろけた身体を再生させながら次回更新も楽しみに待ってます!
558 名前:とこま 投稿日:2003年08月18日(月)20時47分46秒
いしよし、甘々最高ですね(^^)v
見てて止められません(^^♪
559 名前:第九十六話 投稿日:2003年08月19日(火)10時20分11秒

 レコーディングが、再開された。
「・・・・・・ったく。なんで試験期間中にやるのかねっ!!」
圭織がぼやくと、亜依は氷を噛み砕いてから言った。
「そりゃーもちろん。いつもより早く学校が終わるから、じゃないですか?」
「ええいっ!!その分勉強しなきゃいけないじゃんっ!!」
「…ウチは別に、試験中だからって特別勉強しなくても大丈夫ですけどね。」
 圭織は、ひしっと亜依を抱きしめた。
「そうだよねー。あいぼんは毎日、予習復習ちゃんとやってるもんねー。…それに引き換
え…。」
 ちらりと冷たい視線を投げかけた先には、梨華と真里がいた。
「石川ぁー!!なんでこれがこうなるのー!?だってこれが主語でしょ?コレが動詞でしょ?」
「で、ですから…この場合は違うんですよ、矢口さん。」
「なんでだよ!わっかんねぇー!!」
「お、落ち着いてください…。」
 梨華も真里も、必死の形相だ。
「…普段からきっちり予習復習しとけば、あいぼんみたいに焦らずに快適に過ごせるのに
ねぇ。」
「ののも、大変みたいですよ?」
「・・・・・・知ってる。昨日の夜、部屋まで質問に来た…。」
 もじもじとしながら質問して来た自分の『教え子』の姿を思い出して、圭織は額を抑え
る。
「…のんちゃんは、日本史は完璧なんだけどねー…。」
「世界史が弱いんですよね、ののは。職業上、しかたないとは思いますけど。」
560 名前:第九十六話 投稿日:2003年08月19日(火)10時20分49秒
「ははは…。そー言えばあいぼんは、ごっちんに勉強教えてもらったりとかは…」
そこまで言いかけて、圭織は思い出す。

 ヤツは、授業中はいつも寝てる。

「…しない、だろーね。あいぼんのが成績良いしね…。」
「ええ、まぁ…。」
 亜依は苦笑しながら、ぽつりと言った。
「…ウチ、こないだ後藤さんに数学教えましたよ。」
「・・・・・・。」
 圭織が深いため息を吐くと。
「タンポポの皆さーん!休憩終わりです。レコーディングの続き、やりましょう!」
「「「「はーい!」」」」
 元気に返事をして、四人は席を立った。
 いつもの風景、いつものやりとり。
561 名前:第九十六話 投稿日:2003年08月19日(火)10時21分20秒

****************************************

 一方、プッチモニは。
「おいコラ後藤!!!寝るなっ!!せっかく発声したのに、また声出なくなるでしょ!!」
「んあぁ〜…眠い…。」
「吉澤ぁぁぁぁ!!!やる気出さんかー!!!」
「…梨華ちゃぁ〜ん…恋しいよぉ〜…。」
 圭の怒声が響き渡る。
「なんでそー、不真面目なの!!アンタらはッ!!!」
「んあ〜。真面目だよ〜?ごとーは。」
「あたしだって真面目ですYO。」
「『真面目』が泣くわッ!!」
圭は眉間にシワを寄せて、どかっとパイプ椅子に腰掛ける。
「…そーだ。ごとーこないださー、数学勉強してたんだけど…わかんないトコあってさー。」
「・・・・・・アンタが勉強するなんて…珍しい事もあったモンね…。」
「んあ〜。だって試験前だもん。さすがに試験前は勉強するよ。」
「あっそ。…だけどアンタ、中学二年の二学期の期末、全く勉強しなくて数学十五点だっ
たじゃない。」
「うっわ。バラしてるし!!圭ちゃんにバラされたし!!…まあいいや。」
 ちなみに、当然の事だが百点満点中である。
「…で?どこがわかんなかったの?教えるわよ。」
562 名前:第九十六話 投稿日:2003年08月19日(火)10時21分51秒
「んあ、いい。もう解決した。」
 きょとんとした圭に、真希はにま〜っと笑って見せた。

「あいぼんに、教えてもらった☆」

「ふ〜ん、そう…っておいコラちょっと待てェ!!!」
圭は立ち上がる。
「アンタ、中一の子に中三の数学教えてもらったんかいッ!!」
「んあ〜、まあね〜。あいぼん超頭良いよ。」
「すげー!あいぼんかっけー!!あたしも今度教えてもらおー♪」
ヘナヘナと、圭は椅子に座る。
「…アンタら、上級生としてのプライドはないのか…?」
「だってあたし、同期だしィー。」
「ごとー、あいぼんの教育係だしィー。」
「吉澤はともかく、後藤ッ!!なんか間違ってるわよッ!!」
 圭が叫んだ、その直後。
「プッチモニの皆さーん!休憩終わりですー!」
「はい!…ほら、キリキリ逝くわよッ!!」
「ふあーい。」
「はーいっ!」
 圭はキリキリと、真希はダルそうに、ひとみは楽しげに、控室を出た。
 いつもの風景、いつものやりとり。
563 名前:第九十六話 投稿日:2003年08月19日(火)10時22分33秒

****************************************

 「あ…っ。」
廊下の向こう側からやって来た少女を見て、ミカの頬が赤くなった。
「あ・・・・・・こ、こんにちは…。」
高橋愛は、驚いた顔をした後にぺこりと頭を下げる。
「こ、こんにちは…。」
 ミカも頭を下げた。
(ど、どうしまショウ…!!何か喋らなきゃ…。)
 気まずい空気が流れる中、ミカはぎゅっと拳を握った。
 梨華と真里のおかげで、ずいぶんと日本語は上達した。方言も、ある程度までなら聞き
取れるようになった。
「あのっ!…た、高橋サン、怪我の具合は…どうデスカ?」
「えっ!?あ、はあ…おかげさまで、ずいぶん良くなりました。」
「そうデスカ…それは、ヨカッタ…。」
 ミカは、心底安心したような表情を見せた。
 悪魔が大量発生した、あの日。亜弥がソニンの家に乗り込んだ、あの日の戦闘で…愛は
ハンパじゃない怪我をした。悪魔の衝撃波をまともにくらい、意識不明の重態の状態で緊
急処置室に運び込まれたのだ。
 目を覚ました愛は、みちよに言われた。
『ミカちゃんに、お礼言っとき。』
 どう言う意味だかはわからなかったが、愛はとりあえずそれを思い出した。
564 名前:第九十六話 投稿日:2003年08月19日(火)10時23分06秒
「…あの、ミカさん。」
「え?」
「…その…その節は、ありがとうございました。」
「・・・・・・えぇ!?」
 その言葉に、ミカの顔が一瞬にして赤くなった。
「…み、ミカさん…?」
「・・・・・・あの、高橋サン…覚えてるんデスカ…!?」
「へ?」
愛は首を傾げる。
「やだ…そ、そうだとしたら、ワタシ…っ!!」
「・・・・・・?」
 真っ赤になったミカを前に、愛は更に首を傾げる。
 と、その時。
「ミカさーん!!タンポポのレコーディング終わったんで、ミニモニ。のレコーディング
始めまーす!!」
「あ・・・・・・は、はいっ!!今行きマース!!」
 ミカは赤い顔を隠すように、深々と愛に向かってお辞儀をした。
「…それじゃ、ワタシ…行って来マス…。」
「あ…はぁ…。が、がんばってください…。」
「はいっ!がんばりマス!!」
 ミカは赤い顔のまま、明るくニコッと笑って見せた。
 愛の胸が、きゅんっとなる。
「・・・・・・。」
 ミカの走り去った方向をしばらく見つめながら、愛はぽつりと呟いた。

「何があったんやろ…。私が気絶してる間に…。」

 愛は首を傾げながらも、『まいっか。』と呟いた。
 ミカの赤い顔が、とっても可愛かったから。
565 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月19日(火)10時23分41秒


 更新なのれ〜す♪…つーかすみません。まだ柴ちゃん編、次回からでした…(大汗)
 ああっ!期待して下さった皆様、ごめんなさい!!!

>ヒトシズク様
 もう一年も経つんですよねぇ…なんだか、実感がわきません(大汗)
 その割りに、私ってば全然腕があがってない気がするのは何故…(泣)?
 今回、いしよしもなければ柴ちゃん編も始まってません…。ご、ごめんなさい!!
 ありがとうございます!がんばります!!

>フェンリル様
 書いてる最中、『砂糖吐けるくらい甘くしたいなー』なんて思っておりました。
 よかったー!!砂糖吐いて頂けてッ!!ありがとうございます♪
 企画の発表は、17日に当選者の方にはメールを送らせて頂きました。
 …ああ、全部書きたいくらいです!!皆様のリクエスト、面白すぎ!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>token様
 ありがとうございます!!
 『梨華ちゃんは、どんな時でもエロ可愛く』をコンセプトにして書いておりますので(笑)
 >ひょっとして案外メンバー思いなのかも。(笑)
 そうですねぇ…『自分が楽しみたいだけかも』とは思ったりしちゃったりもするんですが(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
566 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月19日(火)10時24分16秒
レスの続きでっす

>名無しで結構様
 ああっ!!ご、ごめんなさい!!
 三日間って、やっぱ短かったですかね?来年はもーちょっと期間延ばしましょうか…。
 当選者の方のうpにご期待くださいっ!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 とろけそうですか♪それはよかった(←オイ)
 いやー、私のあまあまってワンパターンかも、なんて思ったモンですから(汗)
 そんなにほめて頂けると、なんだかクロイツ、調子に乗りそうですYO(笑)!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>とこま様
 うふふ♪ありがとうございまっす♪
 私も書くの、やめられません(爆笑)いしよしのあまあまは♪
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
567 名前:クロイツ・感謝感激♪ 投稿日:2003年08月19日(火)10時24分50秒


 一周年企画、ご応募下さった皆様!!本当にありがとうございました!!
 応募総数、五十八通…こ、こんなに来るとは思わなかったので、びっくりしました(汗)
 できる事なら全てのリクに答えたいんですが…五名様に絞らせていただきました。
 ちなみに、くじを引いたのは私の母と姉です(爆笑)
 父は出張でいなかったので、五名様全員分、母と姉が引きました(笑)

 来年もこの企画ができるように、がんばりたいと思います!!
 これからもどうぞ、よろしくお願いします!!
568 名前:フェンリル 投稿日:2003年08月19日(火)13時27分57秒
やりぃ。レス1番のりぃw
>>17日に当選者の方にはメールを送らせて頂きました。
_| ̄|○<当選しなかった・・・w
残念ですが仕方ないですね。
本職の合間に内職まで・・・本当に体空く暇なしってとこで
たんぽぽもプッチもある意味このメンバーが最強だと思うんですよね。
今のたんぽぽが嫌いな訳じゃないんですが何となく・・。
愛ミカ相思相愛っぽいのにお互い鈍感ですねぇ
ま、行動に出ただけミカの方がましかな?
続き楽しみにしてます。
569 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年08月19日(火)14時17分08秒
くわぁ・・・(ぇ
高橋ちゃんとミカちゃん・・・マジ純粋っすねぇ〜・・・・
いしよしとは違うあまあまを頂きました^^ご馳走様です♪(笑。
あ〜当選しませんでした〜・・・(泣。
じゃ、また今度の機会に・・ということで(ぇ!?
いや〜とうとう試験の季節なんですね〜泣くメンバーを楽しみに・・・・
え?あ、嘘です(笑。
では、次回の更新楽しみにしております!
頑張ってくださいませ、師匠♪
570 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年08月19日(火)15時42分57秒
更新お疲れ様です。
情けない姿が似合うごっちんとよし子。
ある意味最強です(w
圭ちゃん、胃壊さないでね(オロオロ)
バカップルだらけなUFA、どうしてオッサンだけ春が来ないんですかね(w

更新お疲れ様です、次回も楽しみに待っています♪
571 名前:¥1980 投稿日:2003年08月19日(火)18時50分56秒
|-・)コソーリ

あっども¥1980です。
えっとすいませんありがとうございます!!
お母様かお姉様にお礼を伝えておいて下さいw

|▽)ノ<後藤さーん大丈夫ですよ〜!
私、中2の1学期、数学で1ケタ取ったから〜(ぉぃ

ってことでスレ汚し失礼いたしますた・・・。
交信ガンガッテください!!

|ミ サッ
572 名前:とこま 投稿日:2003年08月19日(火)20時06分54秒
新たなカップルが発生しましたか(^^♪
先行きが楽しみですね(^^)
573 名前:token 投稿日:2003年08月19日(火)21時02分12秒
更新お疲れ様です。
辻ちゃん、得意科目があったんですね。言われるまで気づきませんでした。
ナルホド、納得です。
タンポポとプッチの平和な日常、いいですね。来月タンポポのラジオが終わっちゃうし、
こんなシーンを見ると、何だかジーンときちゃいました。
こちらの高橋さん、助かってよかったです。でもミカちゃん何をしたんでしょう?

私も落選しました。でも、来年に望みを託してポジティブ、ポジティブと。
おや、どこからか、中澤さんの豪快な笑い声が!(笑)

では、次回からの展開を楽しみにしています。
574 名前:くるはみのり。 投稿日:2003年08月19日(火)23時11分41秒
当選しなかったよー!!!(涙
やっぱこういう運がないみのりです(爆
でもでも!今度の機会を狙って!がんばります!
そして当選した皆さん!うらやましいっす!!!(素

あいぼんはコツコツしっかりやる派ですね(笑
私には絶対無理です。今も夏休みの宿題に追われております(爆
ミカさんも高橋さんも、ぐいぐい押していきましょうよ!周りのみなさん(一部除く)のように!(笑
この二人もかなり気になります。
そして柴マサもかなり気になってます!

ではでは!次回の更新もがんばってください!
575 名前:ジタン 投稿日:2003年08月20日(水)14時08分57秒
初めまして、ジタンです。
当選してましたぁ〜(^_^)v
クロイツさんのお母さん&お姉さん、ありがとーございますm(__)m

ごっちん、気にするな!
私も高校の時、国語で1桁を取ったことあるし・・・(T_T)

では、続きも楽しみにしてます。
576 名前:名無子 投稿日:2003年08月23日(土)04時23分13秒
あのー、最近やぐごまがおとなしくないですか?
ちょっと寂しいです。
577 名前:第九十七話 投稿日:2003年08月25日(月)22時10分09秒

 柴田あゆみ、十五歳。彼女が育ったのは、とても特殊な環境だった。
「良い事?あゆみ。」
 『先生』は、いつもあゆみにこう言って聞かせた。
「あなたは、特別な子供。みんなとは違うの。だから、努力する必要があるのよ。」
 顔は、あまり覚えていない。確かこんな顔してなかったっけ?と言う程度にしか思い出
せない。
(…なんでだろう…。物心付く前から、ずっと一緒にいたはずなのに。)
 当のあゆみですら、不思議に思う。
 顔だけではない。過去全体に、靄がかかったような感じがする。
「素晴らしいわ、あゆみ!やっぱりあなたは『特別』ね!!」
 そうだ。ほめられる時はいつもこうやってほめられていた。
 頭をなでられる事もない。抱きしめられる事もない。ただただ、言葉のみ。
「私は、『特別』なあゆみを誇りに思うわ!」
 幼心に、思ったものだ。きっと『特別』でなくなったら、自分は捨てられる運命にある
んだと。
 だけど、それでもかまわなかった。
 いつも思っていた。

(いつかこんな所、出て行ってやる。)

 自分が『特別』じゃなくても、大好きでいてくれる人を探しに。
 それだけの為に、生きて来た。
578 名前:第九十七話 投稿日:2003年08月25日(月)22時11分03秒

****************************************

 『しょうがないから、許してあげる。』
あゆみのその一言で、いったん喧嘩はおさまった。
「…だって、本当にしょうがないんだもん。」
廊下のすみにしゃがみ込んで、あゆみはコーヒー牛乳を飲みながら言う。
 その隣で、いちご牛乳を飲むあゆみの親友・梨華は苦笑をもらした。
「うーん…ご、ごめんね。わたしが原因でもあるんだよね。」
「いや、マサオが悪い。」
 キッパリと言い放つあゆみに、梨華は苦笑の色を濃くした。
「…ま、いいわ。マサオも謝りまくったし。あんだけ謝られると、怒る気力も失せるわね。」
(…マサオ君、どんな謝り方したんだろ…。)
梨華は、ストローをちょっと噛んだ。
「でもさ、やっぱマサオ君って…柴ちゃん大好きだよねー。」
「・・・・・・そうかなぁ。愛が足らない気がするんだけど。」
「いや、絶対大好きだって。」
「えー?何を根拠にぃ?」
疑わしげなあゆみに、梨華は言う。

「雰囲気、かな?」

「・・・・・・雰囲気?」
「うん。なんか、いつも『あゆ大好きだー』みたいなオーラ出してる気がする。」
「…よくわかんないなー。」
あゆみの顔にも、苦笑が浮かぶ。
579 名前:第九十七話 投稿日:2003年08月25日(月)22時11分46秒
「でもさー、梨華ちゃんは良いよね。」
「えー?」
「ヨッスィーは、梨華ちゃん一直線!って感じでさー。」
「そっかなぁー♪」
テレながらも嬉しそうな梨華。あゆみは梨華のほっぺを引っ張った。
「な、なにすんのよぅ!」
「いや、なんかムカつくなーと思って。」
両方の頬を引っ張る。
「いひゃいー!いひゃいよ、ひひゃひゃん!」
「うわー、思った以上によく伸びるねー。楽しい♪」
「ひひょいー!」
 と、その瞬間。

『何度言ったらわかるの!一回言ったら、覚えなさい!!』
『痛い!痛いよ、先生!!』

「・・・・・・!!!」
 記憶が、頭を突き刺すように脳裏に浮かぶ。
「・・・・・・柴ちゃん?」
 いきなり黙った親友に、梨華は恐る恐る声をかける。
「…どうしたの!?柴ちゃん!?」
「・・・・・・なんでもない…。」
「そうは見えないよ!」
 あゆみは、瞬きをしてみる。
(何…?この靄は…。)
「柴ちゃん…!?ちょっと、柴…」
 耳鳴りが始まった。大きい、まるで耳のすぐ横で笛でも鳴らされているような。
 梨華の声も、聞こえなくなる。
(…なんで、完全に思い出せないの…!?あれは、いつの事だった!?先生の顔は…!?)
 耳鳴りが、だんだんひどくなる。何も聞こえない。
 あゆみは、意識を失った。
580 名前:第九十七話 投稿日:2003年08月25日(月)22時12分36秒

****************************************

 雅恵は、真っ青な顔でベッドの横に座っていた。
「貧血、やな。原因は精神的なモンか、それとも過労か。…詳しい事は柴田が目ぇ覚まし
て、話聞いてみん事にはわからんな。」
「・・・・・・そう…ですか…。」
ぎゅっと、あゆみの手を握り締める。
 あゆみの手は、冷たかった。それが、雅恵の不安をかきたてる。
 そんな雅恵の肩を、みちよはぽんっと叩いた。
「…そんなに、自分を追い詰めんと。もしかしたら、本当にただの貧血なのかも知れんし。」
「・・・・・・はい。」
 みちよはちらりとあゆみを見る。その表情は、決して安らかではない。
(…どっちかっつーと…険しい、やな。コレは。)
 何かにじっと耐えているような、そんな表情。
「…平家さん。」
「・・・・・・ん?」
「私…ずっと、あゆに無理させてたかも…。」
 みちよは、じっと雅恵の横顔を見る。
「…あゆは真面目だけど…私はすごく軽くて…。この前だって…あゆを、超怒らせて。な
のに最終的には許してもらって。」
「…そっか。」
「私は…どうしたら…!!!」
 苦悩する雅恵に、みちよはすっとマグカップを差し出した。
「…平家さん?」
「ホットミルクや。…それのんで、ちょっと落ち着いとき。」
 おそるおそるカップを受け取るが、口をつけようとはしない。

「…飲んで、落ち着け。そんな泣きそうな顔、目覚めたばっかの柴田に見せる気かい。」

「・・・・・・。」
 ゆっくりと、マグカップに口をつける。
 ほんのちょっとだけ砂糖の入ったホットミルクは…涙をすこしだけ押さえてくれた。
581 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月25日(月)22時13分31秒


 本当に、更新ペース落ちててごめんなさいごめんなさいごめ(ry
 柴ちゃん編スタートです!!
 皆様、見捨てないで下さいませぇぇぇー!!!!(切望)

>フェンリル様
 >_| ̄|○<当選しなかった・・・w
 ああ、すみません!!!本当は全部のリクに答えたいくらいだったんですが…さすがに
それは無理なので…(泣)皆様おもしろいリクばっかで、本当に申し訳ない…。
 >たんぽぽもプッチもある意味このメンバーが最強だと思うんですよね。
 そうですね…私も、変えてほしくなかったなぁ〜、なんて思いながら書きました(汗)
 愛ミカは、なんか『純愛〜!!』って感じにしたいと思っております♪
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>ヒトシズク様
 高橋さんとミカちゃんは、純愛目指しております(笑)
 あああ、ごめんなさいっ!!本当は全部のリクに答えたいのにぃ〜(泣)!!
 ふがいなくてごめんなさい…(汗)
 試験が終われば夏休みッ!!夏休み始まるまでには、柴ちゃん編は片付く予定れす(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます♪
 >情けない姿が似合うごっちんとよし子。
 そうなんですよ!!なんか似合うんで、どんどんそっちの方に流れて行ってしまう…(笑)
 しかし、キメる所ではキメてくれる男前二人組を目指しております(爆笑)
 オッサンに春…こなさそう〜(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
582 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月25日(月)22時14分08秒
レスの続きでっす

>¥1980様
 おおっ!こんにちは♪そして、おめでとうございます♪
 >私、中2の1学期、数学で1ケタ取ったから〜(ぉぃ
 私も数学、ごっちんと同点数を、二回連続で取った事あります(爆笑)
 甘く切なく酸っぱい思い出です。
 ありがとうございます!がんばります!!

>とこま様
 このカップルはじれったく、しかし純粋に進んで行く予定です♪
 >先行きが楽しみですね(^^)
 そう言って頂けると、すっごくうれしいです♪
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>token様
 ありがとうございます♪
 そうなんですよ。ののたん日本史得意なんですよ。
 >こんなシーンを見ると、何だかジーンときちゃいました。
 私も書いてて、じーんとしてました(笑)やっぱりこのメンツ、すごい好きでした…。
 今後の新生タンポポ&プッチモニにも大期待ですっ!!
 ミカちゃん、何をしたんだか…うくく…。
 来年もできるようにがんばります!!
 どうぞよろしくおねがいします!!
583 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月25日(月)22時15分02秒
更にレスの続きでっす皆様、ありがとうございます!!


>くるはみのり。様
 ああう!!ごめんなさいです(汗)
 来年もできるようにがんばりますので、どうぞ来年にリトライッ!!
 あいぼん…私も見習わなくては…(大汗)私もギリギリでやるタイプです(笑)
 姉が、昔からあいぼんタイプでね〜…(遠い目)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>ジタン様
 おおう!!初レスありがとうです♪そして、おめでとうございます♪
 私は中学時代、地理で三点を取って追試になった女です(爆笑)
 ごっちん、やればできるタイプと言う設定ですので…これからどう転ぶか(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>名無子様
 す、すみませーん!!前回のあやや編では全然出てませんでしたね(汗)
 柴ちゃん編では、同時進行でやぐごま・愛ミカも出す予定ですので♪
 どうぞ、お楽しみにっ!!今度は『とことんバカップル・やぐごま』にする予定です!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
584 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年08月25日(月)22時39分17秒
きゃーーーーーー!!!(謎
さっそく柴ちゃん編が始まりましたね〜^^
嬉しすぎて小躍りしながら空も飛べそうです(笑。
さて、柴ちゃんの過去が・・・めちゃ気になるぅぅー・・・
『特別』とか『先生』とか・・・(w
では、次回の更新楽しみにしております♪
頑張ってください、師匠!応援しております!!!!
585 名前:オガマー 投稿日:2003年08月26日(火)04時06分23秒
あ〜やべぇ〜
続きが気になり過ぎる!
靄って・・何?(爆
586 名前:フェンリル 投稿日:2003年08月26日(火)11時17分30秒
柴ちゃん・・・何か重いですね。過去に何があったんでしょう?
『先生』=親・・・って感じでもないし。
それに『特別』って部分にも興味が沸きますね。
いずれにしても次回期待です。
廻りが甘々なのですんなり行くものだと思ってましたので。
これからもいい意味で期待を裏切って下さいませw
587 名前:token 投稿日:2003年08月26日(火)12時54分40秒
更新お疲れ様です。
UFAのメンバーに普通の人はいない、とは思っていましたが、やはり柴田さんにも重そうな過去が。
マサオ君、今度こそカッコ良く決めてくれるんでしょうかねー。
今のタンポポには柴ちゃんだって、紺ちゃんだったいるし、頑張って欲しいものです。
では、次回もまったりお待ちしております。
588 名前:とこま 投稿日:2003年08月26日(火)19時59分40秒
柴ちゃんの過去・・・何だろう(>_<)
あいぼんのように重そう・・・(-_-)
589 名前:杏梨 投稿日:2003年08月28日(木)00時58分32秒
クロイツさん、はじめまして(^^)杏梨と申します! クロイツさんの作品は『専属ケーキ屋さん』の頃から読んでます。いしよしや他のCPがすっごく甘甘で大好きです★これからもがんばって下サイ! あと、私はいしよしの次にこんまこが好きなんで2人の話がみたいです。まってますヨー川・∀・)∬´∇`)<こんまこマンセー!
590 名前:第九十八話 投稿日:2003年08月31日(日)14時27分01秒

 目が覚めたら、UFAに来る前の記憶がごっそり抜け落ちていた。
「・・・・・・。」
 あゆみは自室の鏡台の前で、真っ青になった自分の顔をみつめる。
 みちよは、『一時的な混乱や。すぐに思い出せるって』と言っていた。しかし、絶対に
思い出せるとは限らない。
「…倒れる前だって、ほとんど思い出せなかったんだし…。」
 ぎゅっと、膝の上で拳を握った。
 身体が震え出す。胸の奥に大きなしこりが生まれたような気がする。吐き気がする。
「・・・・・・私は…。」
 泣き出しそうになった、その瞬間。

 ぽーん。

「!!」
 扉のチャイムが鳴った。その音ではたと我に返った。
「は、はーい?」
 急いで目元を拭って、扉に駆け寄る。
 扉を開けると、そこにいたのは…。
「ま、マサオ!?」
 さっき、『一人になりたいから』と追い出した雅恵だった。
「なんで…?」
「・・・・・・なんかさ、部屋にいても…居ても立ってもいられなかったから…。」
 あゆみはそのまま、雅恵に抱きついた。
「あゆ…?」
「ありがと。…一人になったら…急に不安になっちゃって…。」
 雅恵は何も言わず、あゆみを優しく抱き返した。
591 名前:第九十八話 投稿日:2003年08月31日(日)14時27分46秒
「・・・・・・ねぇ、マサオ。」
 しばらく無言で抱き合ってた二人だったが、あゆみはぽつりと言った。

「…私の過去がどんなモノでも…好きでいてくれる?」

「何言ってんだよ!!当然じゃん!!」
 即答した雅恵に、あゆみはくすっと笑って見せた。
「本当にぃ?」
「本当だって!!…過去がどんなでも、あゆはあゆじゃん。」
 雅恵は、囁くような声で言った。
「私は、あゆが好き。あゆの全てが好き。…だから、あゆ過去がどんなモノでも関係ない。」
 あゆみの目に、涙が浮かんだ。
「・・・・・・もしも、私が殺人犯だったらどうするの?」
「一緒に遺族に土下座して回る。」
「…じゃ、じゃあ…ものすごい悪女とかだったら?」
「一緒に被害者に土下座して回る。」
「・・・・・・他に比類なき聖女だったら?」
「独り占めしちゃってゴメンナサイ、と、皆に土下座して回る。」
「…どう転んでも土下座すんのかい、アンタは!!」
 あゆみはため息をついてから、ふっと笑った。
「…嘘言わないでね?」
「嘘じゃないって。」
「側にいてね。」
 雅恵は、あゆみの華奢な身体を抱きしめる手に力を込めた。
「もちろん。誰が、離すもんか。」
592 名前:第九十八話 投稿日:2003年08月31日(日)14時28分38秒

****************************************

 「きょえ─────────────────────────!!!」
 希美は叫び声を上げて、図書室の机から顔を上げた。
「…ど、どないしたんや。のの。」
 その声にビビッた亜依がたずねると、希美は口をぱくぱくさせて言った。
「・・・・・・あ、悪夢を見たのれす…!!」
「・・・・・・どんな?」
「…大金持ちの娘と、しがないケーキ屋の店員のラブストーリーなんれす。」
「ほぉ。それのどこが悪夢やねん。」
 希美は真っ青になってガタガタ震えだし、目に涙を溜めて続けた。
「その中で…や、保田さん…!!保田さんとあいぼんが…ッ!!」
「ちょっと待った。やっぱ言うな。激烈に嫌な予感するから言うな。」
後退しながら言う亜依を、希美は涙で潤んだ瞳でにらみつける。
「あいぼん卑怯なのれす!!最後まで聞くのれす!!」
「絶対嫌や!!そんな不吉な組み合わせの悪夢、聞きたくないっちゅーねん!!」
「きーくーのーれーすー!!!」
「いーやーやー!!」

「オマエら、うるさ─────────────────いッ!!」

怒鳴られた勢いで、亜依と希美は椅子から転げ落ちる。それを見て、声の主はため息をつ
いた。
「まったく…辻も加護も、ココがどこだかわかってんの!?図書館だよ?『図書館では静
かに!』って、基本中の基本じゃん!!」
「…あの〜…矢口サン。矢口サンの声が、一番大きいかったデスヨ?」
「ミカちゃん!うっさいッ!!」
593 名前:第九十八話 投稿日:2003年08月31日(日)14時29分20秒
 真里はミカに背を向け、もう一度大きなため息を吐く。
「…まったく、いくらメロン記念日が緊急事態だからって…図書館の管理をミニモニ。に
押し付けるのは間違ってるよ。」
「そうデスねぇ。同じ矢口サンに預けるナラ、タンポポの方が適任デース。」
「まったくだ!…加護は普段はおとなしいけど、辻と一緒になるとうるさくなるって、つ
んくさんだって裕ちゃんだってわかってるだろーにっ!!」
「デモ…。」
ミカは図書館の中を見回して、ぽつりとつぶやいた。
「この状態じゃ、別に騒いでも何しても大丈夫じゃないデスカ?」
「うっ。」
 真里は言葉につまる。
 そう。現在図書館には、利用者は誰一人いない。ミニモニ。しかいないのだ。
「…気分ってモンがあるじゃん。」
「そうデスカ…。」
 ミカは苦笑して見せて、手元の本をめくる。
「あ、ミカちゃん何か読んでるのれす!何読んでるんれすか?」
「え?・・・・・・えぇっと。」
返答に困るミカの手元を、希美が覗き込む。

『日本語名人・方言なんて怖くないっ! 〜福井弁編〜』

「・・・・・・何読んでるんれすか…?」
さっきとは違うニュアンスで発せられた問いに、ミカは顔を赤くして言う。
「・・・・・・しゅ、趣味デース…。」
「どんな趣味やねん。」
真っ赤になったミカに、真里はこっそりと親指を立てて見せた。
(がんばれ、ミカちゃん…!!)
594 名前:第九十八話 投稿日:2003年08月31日(日)14時30分21秒

****************************************

 走る。走る。ひたすら走る。
「…あの〜、藤本さん…。もうそろそろ休憩された方がよろしいのでは…?」
「・・・・・・ッ!!」
「あ、く、苦しいなら無理矢理喋らなくてもよろしいですわよ?完璧です。」
「・・・・・・。」
 美貴は、あさ美から目を逸らして走り続ける。
 あさ美はおろおろしながら、手元のウィンドウに表示された数値を見た。
(…藤本さんの体力や筋力等を考えてみると、もう限界に近いハズですわ…。)
 真希やひとみだったら、もう既に『限界〜!!』と言いながら休憩に入っているはずの
数値がはじき出されている。
 もうそろそろやめないと、訓練が逆効果になる。
 それは、美貴もわかっている。
(…だけどッ!!!)
 美貴は、やめる事などできなかった。
 その原因は、今朝出撃した時の事。
 美貴一人で片付けられる、と、つんくが判断した。なので、美貴が一人で出撃した。
 確かに、数も少なかったので…いつもの美貴なら『楽勝〜♪』と鼻歌交じりに片付けら
れたであろう。しかし、今朝は状況がちょっと違った。
 封鎖されたはずのその区域に、子供が迷い込んでいたのだ。
 子供をかばいながらの戦闘など、ド新人の美貴には初体験だった。そして、お約束のよ
うに子供を庇って負傷した。
595 名前:第九十八話 投稿日:2003年08月31日(日)14時31分25秒
 戦いを継続するには、傷が深過ぎた。そして、絶体絶命のピンチに陥った。
 そんな状況を救ってくれたのは、亜弥だった。
 援護として駆けつけ、子供と負傷した美貴をかばいながら悪魔を全滅させた。
 そして、亜弥は美貴にこう言ったのだ。

『みきたん!!大丈夫よ!みきたんは、あややが守る!!』

(・・・・・・ッ!!!くっそおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!)
 確かに、仕方がない状況だった。美貴は新人だし、他の近距離攻撃担当の外勤のように
『戦う為に育てられた』と言うわけではない。薙刀はずっと習っていたが、それはたしな
みとしてであって、実践に活かす為にではなかった。つまり、本格的な訓練を受け始めた
のは本当に最近の事なのだ。
 それがわかっていても、美貴はやりきれない。
「…あのぅ、藤本さん…。いくら平家さんが治して下さったとは言え、さっき怪我したば
かりなんですから…無茶しちゃいけませんわ!もうそろそろ…。」
「・・・・・・。」
 あさ美の言葉に、美貴は足を止める。あさ美が安堵のため息を吐いたと同時に、美貴は
ダンベルに向かって歩き出した。
「ふ、藤本さん!?」
焦るあさ美に、美貴は泣きそうに歪んだ表情を見せた。
596 名前:第九十八話 投稿日:2003年08月31日(日)14時32分12秒
「・・・・・・あたし・・・・・・。」
「え?」
「強くなりたい。もっともっともっと…。」
 脳裏に浮かぶのは、愛しい笑顔。
 亜弥も、美貴ほどひどくなかったが負傷していた。
「もっともっともっと…。」
 鼻の奥がつーんとする。涙がこみ上げて来るのがわかったが、美貴はそれを押しとどめ
る手段を知らなかった。
「ふ、藤本さん?」
「…あやたんに…怪我なんかさせたくなかった。あたしのせいで。」
 あさ美はようやく、美貴が何故こんな無茶な訓練をするのかがわかった。
「もう二度と…誰にも…負けたく…」
 どさっと言う音がして、美貴が床に崩れ落ちる。
「・・・・・・ふっ、藤本さん!?」
 あさ美は慌てて美貴に駆け寄る。
 こうして美貴は、医務室に逆戻りとなった。
597 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月31日(日)14時33分08秒


 微妙に『専属ケーキ屋さん』ネタが出ております(笑)
 しかも笑いどころがねぇ(汗)!!んーでもって更新ペース乱れまくり(大汗)!!
 …す、スランプか?私…(大汗)

>ヒトシズク様
 柴ちゃん編、始まりましたが難航しそうです(笑)
 マサオ君にはがんばって頂かなきゃいけませんねぇ〜。がんばれマサオ君ッ!!
 ううう、そんなに楽しみにして頂いてるのに、更新ペース乱れてて申し訳ないッ(汗)!
 ありがとうございます!がんばります!!

>オガマー様
 靄…『もや』です。靄がかかる、とか言う感じで(笑)
 柴ちゃん編、マサオ君の活躍にすべてがかかってる感じです。がんばれマサオ君!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>フェンリル様
 重くなりそうで、軽く仕上げようとがんばっております(笑)
 やっぱベースはギャグですからね〜…うーむ、がんばれマサオ君(笑)
 >これからもいい意味で期待を裏切って下さいませw
 はいっ!!ありがとうございます!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
598 名前:クロイツ 投稿日:2003年08月31日(日)14時33分53秒
レスの続きです

>token様
 ありがとうございます!!
 >UFAのメンバーに普通の人はいない、とは思っていましたが、
 そうです。いません。色んな意味で、普通の人はいません(爆笑)
 柴ちゃん編は、マサオ君にも大活躍して頂く予定です♪
 がんばれマサオ君!!
 >今のタンポポには柴ちゃんだって、紺ちゃんだったいるし、頑張って欲しいものです。
 本当に…がんばってほすぃ〜です。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>とこま様
 柴ちゃんの過去、なかなか謎が深くなって参りましたッ!!
 とにかく今回はマサオ君にがんばって頂きますッ!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>杏梨様
 おおっ!!はじめましてっ!!
 >クロイツさんの作品は『専属ケーキ屋さん』の頃から読んでます。
 マジれすかっ!?ありがとうございます!!うれしいな〜♪
 こんまこ…もーちょっと後で、なんとかなる予定です(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
599 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年08月31日(日)15時06分26秒
更新お疲れさまです。
気付きましたとも(w
見事気付いて『また読み返そう』そう思いましたとも。
スランプですか?
そう思えないくらいな気がしてるのは私だけでしょうか?(w
クロイツさんのペースで頑張って下さい。
私はまったりと楽しみにまっています☆
(ついでに私もスランプぎみです(汗)
600 名前:そういち 投稿日:2003年08月31日(日)18時37分39秒
「ケーキ屋」ネタ、キターーーー!!
ヘタレ・ミキティ、キターーーー!!

マーくん、かっちょいいぜ!柴を守ってやってね。
ミキティがあややにかっちょいいところを見せられるのは
まだまだ先ですかね。でも基本的に「へたれ」って好きです(爆

お疲れさまです。
ペースとかあまり気にせずにゆっくり書いてください。
601 名前:オガマー 投稿日:2003年09月01日(月)00時35分36秒
いや、もやはわかってるんだけどね(笑)
ヲイラもマサオと柴ちゃんと一緒に土下座して回るよ(意味ない)
マサオ、今回はカッコイイよマサオ。今回は。
ヘタレ返上なるか!
602 名前:token 投稿日:2003年09月01日(月)12時31分16秒
更新お疲れさまです。
柴田さん、嫌なことは無理矢理思い出す必要ないのでは。
な〜んて後ろ向きに考える私。
図書館に入ったらミニモニがズラリ。是非行ってみたいですYO。
ミキティ考え方がまるで男の子。でもそこが好き!
ある意味お話は生き物ですから、作者の思い通り進まないことが多々あります。
いろんな意味で。(偉っそ〜に)

また〜り待ってますので頑張って下さいね。
603 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年09月01日(月)13時38分08秒
ケーキ屋ネタきましたねぇ〜^^
久しぶりで思わずケーキ屋のお話を読み返してしまった私って・・・(おい
それに、今回は大谷さん&柴ちゃんが・・・ある意味で甘くって・・・(ぇ
あ〜大谷さんかっけぇーなーと密かに思ってしまったりして。。。
そして柴ちゃんが何とも悲しい!!!(といいつつ面白がってる奴。
では、ゆっくりまったりと次回のお話を楽しみにしてます♪
師匠頑張ってくださいね!更新ペースが落ちていても私は何処までも師匠に付いて行きますので!(ぇ
ではでは〜
604 名前:本庄 投稿日:2003年09月01日(月)14時16分53秒
お久しぶりっす!!
いや、ケーキ屋ネタに十分笑わせて頂きやしたYO!

あいぼ〜ん、あんなに圭ちゃんLOVE!だったのにさぁ・・・。
そんな嫌がらんでもいいじゃぁん(拗)
あ、でも今あんな風になるとなっちに大鎌でたたっきられるか・・・( ̄_ ̄|||)

柴ちゃんにもなんか過去にありそうだし、雅夫君!浮気はダメよ!
続きの方まったりとお待ちしとりやす。
605 名前:とこま 投稿日:2003年09月01日(月)21時27分08秒
美貴ティ、あややのために頑張れよ〜(^。^)!
愛する者のためにファイトだ!
606 名前:Silence 投稿日:2003年09月02日(火)14時12分27秒
更新お疲れ様でした〜。
最近は、ろmってたんですが美貴帝の姿に感動してついレスを。
かっこいいよミキティー。あややのために・゜・(ノД`)・゜・。

そして、ついにメロンマスターしました。完全に覚えました。
これでメロンも怖くないですね(?)では次回も楽しみに。
 
607 名前:第九十九話 投稿日:2003年09月02日(火)14時20分01秒

 「しっらべっものぉ〜♪しっらべっものぉ〜♪メぇ〜ロンきっねんっび、しっらべっも
のぉぉ〜♪だぁっけど今は、めぐみと瞳だぁっけなのぉぉ〜♪さみしーさみしーしっらべっ
ものぉぉ〜♪」
 めぐみの、ワケわからん歌声が響く。ここはココナッツ娘。の拠点、情報収集室。
「あははっ。狭いんだねぇ、情報収集室。」
「・・・・・・そうね。情報整理室よりはね。…それよか村。口よりも手ぇ動かしなさい
よ。そんなに時間、ないんだから。」
 瞳はウィンドウに表示された文字を、真剣な表情で追っている。
 めぐみと瞳が、ミニモニ。に図書室を預けてここにいるのにはワケがある。
 あゆみが倒れた直後、ココナッツ娘。のアヤカがこう言って来たのだ。
『…Ayumiの過去に、ちょっと不審な点が出てきたんだけど…。』
 不審、と言われれば、自分達とてかなり不審な過去は持っているめぐみも瞳も、最初は
そのアヤカの言葉を無視した。あゆみの耳に入るのを恐れて、雅恵にも言わないでおいた。
 しかし、状況が変わった。
 あゆみは目が覚めたら、過去の記憶がごっそり消えていたらしい。
 平家みちよは、二人に言った。
『強力な暗示や。…いや、これはもう暗示なんて可愛いモンやないな。呪いの一種や。今
までは「思い出そう」なんて思わないように…そして今は、「思い出そうとしても思い出
せない」ように、何者かの手によってさせられてるんや。』
 みちよは、あゆみには『一時的な記憶の混乱』と説明しているらしい。
「・・・・・・。」
 瞳は、ため息を吐く。
608 名前:第九十九話 投稿日:2003年09月02日(火)14時20分42秒
「・・・・・・何て事。この私が、尻尾すらつかめないなんて。」
「う〜ん、そぉだねぇ。」
 ノホホンとしためぐみの返事に、瞳はイラ立つ。
「…あんたの方はどうなの?」
「うぅ〜ん。あっはは。全然ダメ☆」
 狭い室内。ちょっと手を伸ばせばすぐに相手に触れられる空間の中。
 瞳はめぐみの首を絞め始めた。
「…あんたって人はァァァァ!!!もっと真剣にやらんかぁぁぁぁ!!!!」
「ぐ…ッ!!ぐるじい…ッ!!!マジで、ぐるじい…ッ!!」
 めぐみは瞳から逃れ、目に涙を溜めながら言った。
「ほ、本気だったでしょぉ!?ひとみん、本気で私の事絞め殺そうとしたでしょぉッ!!」
「さーてどうだか。本日の不快指数に聞いてみて。」
「ひどいー!ひどいよぉー!!・・・・・・。」
 めぐみは突然はっと目を見開き、そのままぴたっと動きを止めた。
「・・・・・・。」
「…村?どしたの…?」
 首を絞めた手前、『私のせいかしら』とちょっぴり不安になった瞳は声をかけて見る。
「・・・・・・!!」
 しばらく固まった後、めぐみはいきなり動き出した。
「!?」
 いきなり動き出したので、瞳はビビッて後退する。そんな瞳に目もくれず、めぐみはキー
ボードを猛烈に叩き始めた。
 どうやらチャットで誰かと話しているらしい。しかし日本語ではない。英語でもない。
瞳が見た事もない言語だ。…と言う事は、暗号の可能性もある。
609 名前:第九十九話 投稿日:2003年09月02日(火)14時21分16秒
 こうなったら、何を話しかけても無駄だ。瞳はおとなしく、めぐみの作業を見守った。
 そうやって、三十分以上が過ぎた時。
「・・・・・・やっぱり…。」
 めぐみは呆然とした様子で、ぽつりと呟く。
「…村?どうしたの?」
 恐る恐る問いかける瞳に、めぐみは言った。
「あゆのプロフィールは、偽造だ。」
「え!?」
「実家があるはずの住所にあるのは、闇金融のダミー店舗。どう考えたってそこが実家な
ハズがない。それに…今、ちょっとやばいお友達に確認してもらったんだけど…」
「ちょっと待って。やばいお友達ってどんなお友達よ。」
「今はそこには触れないで。…とにかく確認してもらったの。そしたら…」
 めぐみが、久々に真剣な表情を見せた。その表情に、瞳はなんだか嫌な予感がする。

「・・・・・・『柴田あゆみ』は、存在しないらしい。」

嫌な予感が的中した。
「・・・・・・ど、どう言う意味よ!?」
「同姓同名ならたくさんいる。だけど、私達が知ってる…あの『柴田あゆみ』は、存在し
ないみたい。出生届も戸籍も…どこにも見つからない。」
「・・・・・・!!!」
 二人の間に、重い沈黙が降りた。
610 名前:第九十九話 投稿日:2003年09月02日(火)14時22分04秒

****************************************

 今朝の美貴の出撃の時に、保護された子供を前に…ハロー!プロジェクトのメンバーは
困惑していた。
「・・・・・・そ、それじゃあ、もう一回訊くわね?良い?」
 梨華は優しい笑顔に、一筋の汗を流しながら言った。
「お名前は、何て言うのかな?」
「…柴田あゆみ。」
「・・・・・・年は?」
「十五歳。」
 どう見ても十歳以上には見えない子供にそう即答され、梨華はもう一筋汗を流す。
「じゅ、十五歳には見えないんだけどなぁ〜?」
「十五歳。出身地は神奈川。誕生日は二月二十二日の、魚座。血液型はO型。」
「・・・・・・ッ!!?」
「趣味はディズニーグッズ集め。好きな動物は犬。」
「そっ、それは…ッ!!」
「実家の連絡先は、神奈川県…」
 少女がスラスラと答えたのは、あゆみの履歴書に書いてあった住所と電話番号。
「梨華ちゃん…。」
 真っ青になった梨華を、ひとみが支える。
 そしてひとみは、裕子をちらりと見た。すると裕子は、こくりと頷く。
 それを見て、ひとみは梨華を促して部屋の外に出た。
「・・・・・・梨華ちゃん、大丈夫?」
「ひ、ひとみちゃ…。」
 ひとみにぎゅっと抱きついて、梨華は小さく震える。
「どう言う事なの…!?あの子、柴ちゃんのプロフィールを…!!」
「・・・・・・わからない…。」
 震えるその身体が、あまりにも華奢なので…ひとみは少し不安になる。このまま消えて
しまいそうで。
611 名前:第九十九話 投稿日:2003年09月02日(火)14時23分12秒
「怖い…。何か、すごく怖い…ッ!!」
「大丈夫だよ。あたしが、側にいるから。」
 ひとみは、まるで当然の事を思い出させるような口調で言った。

「あたしが梨華ちゃんを守るから。」

「…うん…。ありがとう、ひとみちゃん…。」
 梨華の震えが止まった。それと同時に、さっきの部屋から裕子が出て来る。
「・・・・・・あかん。お手上げや。」
「そう…ですか…。」
 しゅーんとなった梨華の頭を、裕子はぐりぐりと撫でる。
「まぁ、そうヘコむなって。もしかしたら柴田のファンの防衛庁職員の妹ーとか、そんな
関係で『私も柴田あゆみに会いたーい☆』って思ってあー言っとるのかも知れんし。」
「・・・・・・まぁ、その可能性もないとは言い切れませんね。」
 梨華は弱弱しいながらも、笑顔を見せた。
 それがちょっぴり気に食わないひとみ。
「…てゆーかオイよっさん。そんなニラむな。」
「・・・・・・別に。」
「わっかりやすいやっちゃなぁ。…それよりも、仕事や。」
「え?」
 裕子は顔を引き締め、ひとみに言った。
「小川とアヤカと一緒に、『柴田あゆみ』について調べて来。」
「・・・・・・え?」
「…マイハニー・ひとみんからの情報で、ちょっとヤバい事になっとるらしい。」
「えぇっ!!?」
612 名前:第九十九話 投稿日:2003年09月02日(火)14時24分02秒
 梨華がまた、涙ぐみそうになっている。それを見て、ひとみは叫んだ。
「し、柴ちゃんを疑ってるんですか!?」
「いや、そーやない。…コラ石川。今にも死にそうなカオすんなや。」
「だ、だってぇぇぇ〜!!!」
「別に疑っとるワケやない。…ただ、やっぱ色々重なっとるからな。確認しといた方が柴
田の為にもなるやろ。」
「・・・・・・そう…ですか…。」
 裕子は呆れ顔を、ひとみに向けた。
「…よっさん、頼んだ。一応、アヤカと小川の指揮はオマエに任せるから。」
「え!?あ、あたしがですか!?」
「そーや。…せーぜー、愛しい彼女の心の平安の為に頑張りや。」
「おっしゃー!!!…梨華ちゃん!!あたし頑張る!!」
「うんっ!!頑張って、ひとみちゃん!!」
 ひとみが梨華の唇を奪う直前、裕子は二人に背中を向けた。
「・・・・・・あーあー。早くひとみん、暇にならないかなー。」
 ヤケクソ気味のその言葉は、裕子の背後にいるはずの二人にも届かなかった。
613 名前:第九十九話 投稿日:2003年09月02日(火)14時24分41秒

****************************************

 「ミキティの訓練メニューを!?ヤグチに任せるぅ!?」
りんねに言われ、真里は驚きを隠せなかった。
「で、でもさぁ。それって本来はメロン記念日の仕事じゃん。」
「ええ…そうなんですけど、メロン記念日は現在ちょっとゴタゴタしてますでしょ?」
「あ、そっか…。」
「それに…メニューを組むだけじゃなくて、訓練の様子も見ていてほしいんですよ。」
「つまり…ミキティの『コーチ』になれって事?」
「ええ。」
 真里はぽりぽりと頭をかく。そんな真里を、いきなり背後から抱きしめた人物がいた。
 真希だ。
「だからって、なんでやぐっつぁんがやんなきゃいけないんだよっ!!」
「ご、ごっつぁん!!?」
 真希はすりすりと、真里の頬擦りを始めた。
「…そんな事したら、またイチャイチャらぶらぶできる時間が少なくなるじゃんッ!!」
 真っ赤になる真里を前に、りんねは顔色も変えずに言った。
「ですけど、矢口さんが適任ですのよ。」
「…でも、なんでヤグチなの?なっちとかごっつぁんとかのが適任じゃないの?」
「安倍さんと後藤さんではダメなんです。基礎となる数値が、藤本さんよりも遥かに高過
ぎますから。」
「・・・・・・そっか。ミキティの限界値を、理解できないもんね。」
 真里が言うと、りんねはこくりと頷く。
「藤本さんの限界値に、一番近い限界値を持つのが矢口さんなんです。」
614 名前:第九十九話 投稿日:2003年09月02日(火)14時25分47秒
「…そっか。だけど、良いの?ヤグチは遠距離攻撃担当だよ?」
「メニューは、実戦よりも基礎練を重視して頂くので。実戦練習は別の人に依頼しても結
構ですし。」
「そっかぁ…。」
 真里は、ちらりと真希の顔を見てから言った。

「…わかった。ヤグチ、やってみるよ。」

「や、やぐっつぁん!!!」
 この世の終わりのような声を上げた真希に、真里は言う。
「…大丈夫だよ、ごっつぁん。」
「で、でもでもぉ!!」
 涙ぐむ真希を無視して、りんねは荷物をまとめて立ち上がる。
「それでは矢口さん、お願いしますね。…あ、練習メニューを組んだら一応、私にメール
で送って下さい。それから、藤本さんの状態は毎日、詳しい数値と一緒につんくさんに報
告してくださいね。」
「あ、はーい。」
「それでは、失礼いたします。」
 りんねがシャキシャキと退室して行くと…真里は真希に向き直った。
「・・・・・・ごっつぁん。」
「…や、やぐっつぁん…。」
 真里は真希の目をじっと見つめてから、すっと目を閉じた。
 真希はちょっと赤くなりながら、真里の唇に唇を重ねる。
「・・・・・・やってみたいんだ。」
「やぐっつぁん…。」
 決意したような真里の表情に、真希はがっくりうなだれる。
「ごっつぁんの事、大好きだから。」
 真希は真里を抱きしめた。
「…ミキティの訓練終わって…つんくさんに報告が済んだら、毎日ごとーの所に来てね。」
「うん。」
「約束だよ?」
「もちろん。」
 もう一度、唇を重ねる。
 真希はぎゅっと、真里を抱き寄せた。
615 名前:クロイツ 投稿日:2003年09月02日(火)14時26分50秒


 柴ちゃんが大変な事になって参りました!!
 いやーん、なんだか笑いどころ少なくていやーん(泣)
 ・・・・・・頑張ります…。

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!
 >見事気付いて『また読み返そう』そう思いましたとも。
 マジですか!?いやーんッ!!!うれしいんですが…な、長いですよ?あれは…(大汗)
 微妙にスランプです(泣)まぁ、書けなくなってるワケじゃないんですが…。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>そういち様
 へたれミキティ、矢口コーチによるスパルタ訓練開始です(笑)
 さーて、あやたんがどう出るかッ!!
 >マーくん、かっちょいいぜ!柴を守ってやってね。
 ううう、マー君!活躍してくれよッ!!新生プッチモニに全部持って行かれたりするな
よっ(笑)!!
 ありがとうございます!!がんばります!!

>オガマー様
 もやは、呪いだったようです(笑)
 >ヲイラもマサオと柴ちゃんと一緒に土下座して回るよ(意味ない)
 やっぱり土下座ですか(笑)愛情ですね…。
 マサオ君、新生プッチモニに負けるなよっ!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
616 名前:クロイツ 投稿日:2003年09月02日(火)14時27分30秒
レスの続きでっす

>token様
 ありがとうございます!!
 >図書館に入ったらミニモニがズラリ。是非行ってみたいですYO。
 そうですねぇ。多少うるさくても、誰も文句言わなさそうです(爆笑)無論、私も言い
ませんとも!!
 ミキティは訓練で、どのように生まれ変わるのか!!
 男前ミキティ、頑張ってッ!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>ヒトシズク様
 ケーキ屋さんネタ、出そうかどうしようか迷ったんですYO!!でも、好評頂けたみた
いで…出してよかった(笑)
 大谷さんは、今回こそはかっこよくキメてもらおうかなぁ、と思ってます(笑)
 柴ちゃん大変な事になっておりますが…さーて、どう収集つけるんだか(←オイ)
 ありがとうございます!!がんばります!!!

>本庄様
 おおう!お久しぶりです!!
 そうなんですよねぇ。あいぼん、あんならぶらぶだったのに…(爆笑)
 >あ、でも今あんな風になるとなっちに大鎌でたたっきられるか・・・( ̄_ ̄|||)
 なっち、容赦なんかしてくれません(爆笑)おそろしい…。
 ありがとうございます!がんばります!!
617 名前:クロイツ 投稿日:2003年09月02日(火)14時28分19秒
更にレスの続きでっす!!皆様、ありがとうございます

>とこま様
 ミキティの地道な努力が始まります!さーて、あやたんはどう出るか…(笑)
 愛する者の為に…ミキティもマサオ君もヨッスィーも頑張れッ!!!
 私もがんばりますので、どうぞよろしくです。

>Silence様
 ありがとうございます!!
 ミキティよかったねミキティ!!…これからミキティは、地獄の特訓生活に入ります。
がんばれミキティ…!!
 >そして、ついにメロンマスターしました。完全に覚えました。
 やったー!!!わーい!!今回は村田さんと斉藤さんが活躍してますYO!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
618 名前:オガマー 投稿日:2003年09月02日(火)16時41分35秒
そそそそそそ存在しないってなんですか!!?
マサオーヲイマサオー(ガクブル
おまいピンチだぞ、ピンチ。
おまいの彼女がピンチだぞ(おまいの彼女(;´Д`)ハァハァ 爆)
619 名前:タロイモ 投稿日:2003年09月02日(火)16時45分28秒
いえーい一番乗り!
しばらく見ないうちにかなり話が進んでる〜
一ヶ月近くネットのつながらない辺境の地にいたもので(泣)
柴ちゃんの過去にいったい何が?すごく気になります。
遅くなりましたが「ケーキ屋さん」ネタ笑えました。
次回も楽しみにしております。
620 名前:タロイモ 投稿日:2003年09月02日(火)16時46分50秒
↑一番乗りじゃなかった(泣)
ごめんなさい。
621 名前:フェンリル 投稿日:2003年09月02日(火)19時32分59秒
ふむー、何かきな臭い状況に。
戸籍がないというのは解せないですね。どんな裏が・・・
推理小説っぽい感じ。楽しみ楽しみw
更新お疲れ様でした。次回が待ち遠しいなぁ
622 名前:token 投稿日:2003年09月02日(火)22時00分04秒
連日の更新お疲れ様です!

も〜ごっちんたら、焼き餅なんか焼いて、お・馬・鹿・さん♪(キショ)
やぐごまはしっかり、らぶらぶしてたんですねー。いしよしと良い勝負ですよ。
柴ちゃんの謎が更に深まり、この先どうなるんですか〜。
では、次回も楽しみにしています。

 
623 名前:名無子 投稿日:2003年09月03日(水)10時53分39秒
やぐごまありがとうございます。ラブラブでもべたべたしすぎない感じがこの二人には合ってます。
624 名前:ヒトシズク 投稿日:2003年09月03日(水)14時50分00秒
うわぁぁぁぁぁ〜すごいことになってますねぇ〜
メロン記念日たちがどうやってこれから調べるか、などホント楽しみですっ!
てか、もう一人の(?)柴ちゃんが何かかぎを持ってそうで・・・(w
では、次回の更新楽しみにしております♪
頑張ってください!師匠!!!
625 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年09月04日(木)09時59分53秒
・・・どうなってるんだYO!
とPCの前で暴れていた私。
『?』マークが空を飛んでる状態でし。
謎のつきないUFAメンバー達、一体どうなってるんだしょう・・・。
次回の更新、心待ちにしております。
626 名前:第百話 投稿日:2003年09月04日(木)11時29分14秒

 自分を『柴田あゆみだ』と言い張った少女の身元は、すぐに判明した。
「嗣永桃子ちゃん、やね?」
「・・・・・・。」
 少女…嗣永桃子は、表情を変えずにじっと裕子を見つめる。
「捜索願が出とったで。お父さんとお母さん、えらい心配してはる。」
「・・・・・・。」
 動きも表情も全く買えず、裕子を見つめ続ける桃子。
 それを見ていた亜依は、隣にいる希美にこそっと言う。
「…紺野さんによると、嗣永桃子に不審な点は『完璧に』ないそうやけど。」
「…完璧に、ないんれすか?」
「ああ。…あの子だけじゃなく両親の経歴やら祖父母の経歴やら…何から何まで洗ってみ
たけど、何も出て来なかったって。不審な点も何一つないらしい。柴田さんと関わったよ
うな形跡も、あらへん。」
「・・・・・・そうれすか。」
 希美は、奇妙な違和感を覚えて目を細めた。
「…本当に…何一つ、見つからなかったんれすか?」
「…そうらしい。なーんも出て来ぇへんかったっつってた。」
 それを聞いた直後、希美は叫んだ。

「中澤さん!!その子から離れてくらさい!!!」

「!?」
 裕子は驚いたが、反射的に背後に飛び退いた。それと同時に、希美の口から真言が流れ
始める。
627 名前:第百話 投稿日:2003年09月04日(木)11時30分01秒
「の、のの!?」
 これまた驚いた顔の亜依には目もくれず、希美は桃子に向かって御幣を投げつけた。
 しかし、御幣は弾かれる。桃子に届く事なく床に落ちた。
 それを見て希美は顔を歪めた。
「…こんな、『呪術』のニオイをぷんぷん撒き散らしてるコドモに、『不審な点がなかっ
た』なんて…ありえないのれす!!あいぼん!!」
「え!?」
 希美は、亜依に一枚の御幣を差し出した。
「あさ美ちゃんの素肌にコレを貼り付けて…それでもう一度、この子について調べてもらっ
てくらさい!!」
「な…!?」
「呪術の可能性があるのれす!!…その事柄について、肝心な事は何一つ知る事ができない…
そーゆ呪術、ののは知ってるのれす!」
「!!!…わかった!!」
 御幣を受け取り、亜依は全力疾走で部屋を出た。
 それと同時に、桃子の表情が動く。
『・・・・・・陰陽師がいたとはな。計算外だ。』
 桃子は忌忌しげな表情で希美を睨む。
『しかも、辻家の娘とは。…我ながら、運が良いと言うか悪いと言うか。』
「誰れすか!!?」
 桃子の、瞳の色がいきなり変わった。
 黒から、赤へ。その瞳の色とこの気配…希美には覚えがあった。
「!!…お前は…!!!」
『久しぶりだな、辻家の娘よ。』
「・・・・・・オイ、辻。なんや全然話が見えへんのやけど。知り合いか?」
 裕子の問いに、希美は答えた。
628 名前:第百話 投稿日:2003年09月04日(木)11時30分35秒
「こいつは、ののがむかーし退治した悪霊なのれす!!この子、乗っ取られてるのれす!!」
「何ィ!?」
 桃子はニヤリと笑う。

『…ここで会ったが百年目。ちょっと用事があったのだが…そんな事はどうでも良い。今
度こそ、殺してやる!!』

「・・・・・・うっわー。ホラーやなぁ。石川が喜びそうな展開や。」
「夏れすしねぇ…って、そんな悠長な事言ってる場合じゃないのれす!!中澤さん、逃げ
てくらさい!!!」
「…あのなぁ、ウチがメンバー見捨てて逃げられるワケないやろ。逃げるなら、辻。お前
も一緒や。」
「あうぅぅぅ〜!!変な所で責任感が強いのれすぅ〜!!」
「変な所て!!」
ビシッとツッコみ、裕子は背筋を伸ばして桃子を指差した。
「…ま、逃げるワケにも行かんし。ウチも戦うか。」
「うぇぇ!?」
「裕ちゃん見くびったらあかんで〜?」
 裕子は楽しげに、どこからともなく鉄パイプを取り出した。
 それを見て、希美は呟く。
「あうぅ…。な、中澤さん…似合いすぎなのれす…。」
629 名前:第百話 投稿日:2003年09月04日(木)11時31分28秒

****************************************

 医務室に、またしてもあゆみが運び込まれた。いきなり意識を失い、呼んでも揺すって
も蹴り飛ばしても目を覚ます気配がないのだ。
「へ、平家さん…!!!」
「大谷、落ち着け。ちょっと探ってみるから。」
 真っ青になった雅恵の背中を、みちよはぽんぽんと叩く。
「…てゆーか。なんで柴田のシャツ、足跡付いとるの?」
「・・・・・・め、めぐみが…めぐみが蹴り飛ばしたんです…。『こうやったら起きるか
な〜?』とか言って…。」
「…あのねーちゃん…大人しい顔しとるのに、何気に激しいなぁ。」
 みちよは気を取り直し、あゆみの額に手を置く。するとその手が光り出した。
「…これは…?」
「みっちゃんのオリジナル診察法や。身体に直接きいてみるってヤツやな。」
「・・・・・・エロくさいんですけど。」
「エロくさい言うな。更に自分で言っといて不機嫌な顔すんな。」
 雅恵は頬を両手で押さえ、ぐにぐにと表情をほぐす。
 と、その時。

バチィッ

「うわぁッ!!」
みちよが、背後に吹っ飛ばされた。
「へ、平家さん!?」
 あゆみをちらりと見て、異常がないのを確認してから…雅恵はみちよに駆け寄った。
630 名前:第百話 投稿日:2003年09月04日(木)11時32分10秒
「大丈夫ですか!?」
「ううう…ブッ飛ばされたウチよりも柴田の状態確認を先にするとは…アンタ、正直者や
な…ッ!!」
「ええ。私、あゆ愛してますから。大丈夫ですか?」
「…なんとか大丈夫やけど、アンタのクッサい台詞で砂糖吐きそうや…。」
 はっと気付くと、あゆみが起き上がっていた。
「あゆ!!」
「うぐは!!」
 みちよを支えていた手を、思いっきり離した雅恵。その為、よりかかっていたみちよは
床に沈む。音からすると、どうやら頭を打ったようだ。
「…ええ度胸しとるわ、アンタ…ッ!!」
「あゆ!!どうしたんだよ!?大丈夫!?」
「・・・・・・。」
 あゆみはしばらく無表情のまま、虚空を見つめ続けた。
「…あゆ?」
 不審に思った雅恵が声をかけると、あゆみは忌忌しげな表情を浮かべた。
『…くそっ!!なんなんだ、あの関西弁の女は!?何故、あんなに強いんだ!?一瞬、マ
ジで成仏させられるかと思ったぞ!?陰陽師でも坊主でもないクセに!!』
「・・・・・・は?あゆ?」
 雅恵を無視して、あゆみは自分の身体をぺたぺた触る。
『…辻家の娘を縊り殺すのは失敗したが…まぁ、それはまたの機会にすれば良いか。…大
事なのはやはり、こちらの「仕事」だからな。』
「…大谷、何か変や!!下がれ!!そいつはもう、柴田やない!!」
631 名前:第百話 投稿日:2003年09月04日(木)11時33分47秒
 みちよの言葉が終わらない内に、雅恵は条件反射で背後に飛び退っていた。
『・・・・・・くくく。この娘か。』
 あゆみは凶悪な笑顔を浮かべて、ベッドから飛び降りる。
「…あゆ!!」
『まったく、人間と言うのは不便なものよ。壁をすり抜ける事も、瞬間移動をする事もで
きぬ。』
そう呟いて、一直線に扉へ向かおうとするあゆみの腕を、雅恵が掴んだ。
「待てよ!!どこ行くんだよ!!」
『…決まっているだろう。帰るのだよ。』
「どこに!?」
『この娘の、生まれ育った場所に。』
 雅恵は、懐から鎖を出した。
「行かせない!!」
『邪魔するか、小娘!!』
「や、やめとけ大谷ィ!!そいつはあかん!!並みの強さやないで!!!」
 みちよの悲鳴のような叫びが響いた、その直後。

「待てゴルァ!!タイマンの最中に逃げるたぁ何事やねん!!きっちりカタァつけるで!!」

 医務室の扉を、ものすごい形相の裕子が蹴り開けた。
 あゆみの顔が、真っ青になる。
632 名前:第百話 投稿日:2003年09月04日(木)11時34分31秒
『「「・・・・・・。』」」
「へ、平家さん…ッ!!こ、この子…この子治療してくらさい…ッ!!」
ぼろぼろ泣きながら、ガクガクブルブルと震えている希美の腕の中には、ぐったりとした
少女がいた。所々服は破れ、青アザやら切り傷やらが無数にある。
「・・・・・・虐待?」
「そんなカワイいモンじゃないのれす…。鬼にシメられてしまったのれす…。ああ…のの
はちゃんと言ったのに…。『この子は乗っ取られてるだけれす』って言ったのに…。」
さめざめと泣く希美と、伸びている少女──桃子。そしてブチ切れている裕子の姿を見て、
みちよは呟いた。
「・・・・・・一応、手加減はしてるみたいやけど…相手が柴田やったら、どうなるんや
ろ。…この上なく危ない気ぃすんなぁ…。」
 しかし、こうなっちゃったら誰にもどうにもできないのであった。
633 名前:クロイツ 投稿日:2003年09月04日(木)11時35分13秒


 ひゃ、百話です。…こ、こんなに続けられるとは…(大汗)
 それもこれも、皆様のおかげでございます!!ありがとうございます!!
 そして今回、姐さんが!!姐さんが!!!
 悪役のはずの悪霊が、なんだか気の毒に見えて来ました(爆笑)

>オガマー様
 うーむ。なんだか変な方向に…(大汗)
 それよりも何よりも、柴ちゃんの身が心配です。て、手加減してね、中澤さん…。
 >おまいの彼女がピンチだぞ(おまいの彼女(;´Д`)ハァハァ 爆)
 おまいの彼女(;´Д`)ハァハァ
 マサオ君、愛してるそうです(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>タロイモ様
 おお!お久しぶりです♪
 ネットが繋がらない地域に一ヶ月…つ、つらい!!私なら耐えられない…(泣)
 うああ、進みすぎててすみませんっ!!
 柴ちゃんの過去よりも何よりも、柴ちゃんの身の方が心配な今回(笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>フェンリル様
 確かにきな臭い…。つーか、私が考えてたよりもどんどん複雑な方向へ行ってしまう…(汗)
 >推理小説っぽい感じ。楽しみ楽しみw
 確かに推理小説っぽくなってますね(汗)…しかし私の能力が、そこまで行くかどうか(大汗)
 ご期待に沿えるよう、がんばりますので!!
 ありがとうございます!!がんばります!!
634 名前:クロイツ 投稿日:2003年09月04日(木)11時35分43秒
レスの続きでっす


>token様
 ありがとうございます!!
 >やぐごまはしっかり、らぶらぶしてたんですねー。いしよしと良い勝負ですよ。
 実はそうなんですYO。読者様に見えてない所で、しっかりいちゃいちゃらぶらぶしてた
んですYO。
 柴ちゃん編、複雑になってますねぇ〜…(汗)
 どうするんだ、クロイツ(←オイ)
 が、がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>名無子様
 いえいえ♪やぐごまは、書いててまったりできますからねぇ〜♪
 >ラブラブでもべたべたしすぎない感じがこの二人には合ってます。
 そうですねぇ。そう考えるとやぐっつぁんがミキティのコーチになるのはナイスかもです(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>ヒトシズク様
 うーん…ふ、複雑になり過ぎてる気がいたします(大汗)
 そして中澤さんはどこに行ってしまうのか(爆笑)柴田さんの身は、大丈夫なのでしょう
か(笑)
 そして小さい柴田さんは、嗣永さんでした。
 嗣永さん、大丈夫でしょうか…(大汗)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>匿名匿名希望様
 すみません…本当にどうなってるんだか、私にも…(←オイ)
 本当にUFAメンバーは謎だらけですねぇ。
 つーか今回一番気になるのは、中澤さんの過去かしら(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!!
635 名前:フェンリル 投稿日:2003年09月04日(木)12時48分48秒
レス一番乗りかな?
>>鬼にシメられてしまったのれす…。
笑いました。休憩時間に見てよかったw
物書きをしているとキャラが勝手に一人歩きすることはよくあることです。
私も一応その端に立たせてもらっているので。(趣味レベルですw)
100話目おめーです。次回楽しみにしてますよ。
636 名前:本庄 投稿日:2003年09月04日(木)14時51分32秒
柴ちゃんの一大事なのに・・・緊急事態なのに・・・
ののの>鬼にシメられてしまったのれす…。
に大爆笑してしまった不謹慎な私をお許しください・・・。
つうか桃子ちゃん・・・イキロ。

そして本能のままに生きる大谷さんに惚れ直しました。
男前だねマサオ!!
637 名前:オガマー 投稿日:2003年09月04日(木)15時03分48秒
マーくん・・・(泣
立派になったねマーくん(感涙

ゴルァ!!悪霊!マーくんの彼女の柴ちゃんになんしてんねん!!
(マーくんの彼女(;´Д`)ハァハァ 爆)
638 名前:タロイモ 投稿日:2003年09月04日(木)17時13分21秒
柴ちゃんが柴ちゃんが〜(泣)
ものすごい展開に少々取り乱してしまいました。
でもマサオくんの愛の力があればきっと柴ちゃんも…。
それにしても今回は中澤さんとののたんのコンビに大爆笑でした!
そしてののたんがいつもより大人に見えました。
次回も楽しみに待ってます。
639 名前:杏梨 投稿日:2003年09月04日(木)20時44分32秒
100話突破おめでとーございまーす♪ 男前マサオ、柴っちゃんを守れ!辻ちゃん、かっけー!!ネエさん似合いすぎです!!!そしてクロイツさん、おもしろすぎですよ!!!! これからも応援しまくります♪がんばってくらはい★
640 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2003年09月04日(木)22時09分52秒
クロイツ様、更新お疲れさまです。またまた、お久しぶりです。
そして、ついに百話。おめでとうございます。
保存スペースは九百九十九話分まで確保してありますが、足りないようでしたらおっしゃてください。
すぐにでも用意しますYO!!!
では、あゆみちゃん〜!と叫びつつ更新待ってます。
641 名前:token 投稿日:2003年09月04日(木)23時45分27秒
更新お疲れ様です。そして第百話達成おめでとうございます。
話数ではついに名作『ケーキ屋さん』を越えましたね。

凄腕陰陽師の辻ちゃんをして、鬼と言わしめるとは、さすが中澤さん。
なんだかゾクゾクしてきましたYO。
ところで辻ちゃん、あなた何歳から悪霊退治してるんですか〜。
そしてメルヘン村田。なに気に怖っ!(笑)

では、次回も楽しみにしています。

642 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003年09月05日(金)13時13分49秒
(0^〜^)ノ祝100話♪
すげー・・・すげーです!!
そして何よりも姉さん!!!
今回の色んな意味でのヒーローは姉さん、あなたです(w

もちろん、正直モノの大谷さんもツボですけど(爆笑)
643 名前:とこま 投稿日:2003年09月05日(金)22時03分17秒
しばらく来ないと置いてけぼりにされます(T_T)
姐さんは最強ですね(^^♪
悪霊相手にタイマンを張るとは…
改めて惚れました・・・ひとみん、ごめんよ(←アホ
644 名前:Silence 投稿日:2003年09月08日(月)20時44分40秒
かっけ〜。100話ですか。すごすぎです。そしてネエさんもすごすぎ。
やっぱ最強です。そしてこれからもまだまだおいかけさせて
もらいますよ〜。それでは次回も楽しみに
645 名前:第百一話 投稿日:2003/09/09(火) 17:35

 一仕事終えて来たひとみ・アヤカ・麻琴は、何室かある会議室の中で一番小さい一室を
貸しきって、顔を見合わせていた。
「・・・・・・どゆ事?」
「「・・・・・・さあ…。」」
 珍しい事に、麻琴までが眉間にシワを寄せている。
 ひとみは目の前にうず高く積まれたモノを見て、首をひねる。
 目の前に積まれているのは、数百冊・数千冊にも及ぶ名簿だ。これらは、様々な中学校
の昨年度の卒業者名簿である。
 …いや、『名簿』と言うよりも、『卒業者情報』とでも言うべきか。
 全て、在学中に本人から提出された家庭調査票や、在学中についた成績などがまとめら
れているのだ。
 これらは全て、UFAのメインコンピュータが割り出した『あゆみ』が卒業した可能性
のある中学に赴き、事情を話すワケには行かないのでちょっぴり非合法的手段を使って職
員室からお借りした、本来だったら持ち出し禁止…あと半年もすれば、必要な部分だけ残
されて処分されるべき資料たちである。
「・・・・・・こんなファンタジーな設備が整ったUFAの、メインコンピューターがは
じき出したんだもの。この名簿全てに『柴田あゆみ』と言う名が載ってるのは、当然の事
だわ。」
アヤカの言葉に、三人同時こくこくと頷く。
「でも…。」
 麻琴はちらりと、名簿の山に視線を送る。それと同時に、ひとみとアヤカも名簿の山を
見た。
646 名前:クロイツ 投稿日:2003/09/09(火) 17:35
 名簿はすべて、ページが開かれた状態で置かれている。そのページをぼんやり〜と眺め
ながら…ひとみは言った。

「・・・・・・集めて来た名簿全てに、柴ちゃんのデータが載ってるって…どゆ事?」

 そうなのだ。
 それらの名簿に載っていた『柴田あゆみ』のデータは、UFAが持っている『柴田あゆ
み』の履歴書のデータと全く同じ物だった。
「…おまけに、成績まで全部ピッタリ同じだとは…。もしかして柴ちゃん、クローンがた
くさんいたりすんのかな?」
「「んなワケあるかい。」」
 アヤカと麻琴のツッコミがハモる。
「・・・・・・あー!!もう、お手上げだー!!」
ひとみは伸びついでに叫んだ。
「何なんだか、全ッ然わからん!!…てゆーかあたし、こーゆー頭使う仕事って向いてな
いんだよー!!あー。銃ブッ放ちてー!!」
「聞き込みでもしますか?」
「うーん…中澤さんから『目立つように動くな』って言われてるしなぁ。」
 ひとみを無視して頭を抱える二人。
「・・・・・・無視かよ!ひーちゃん無視かよ!!ひーちゃん泣くぞ!?」
「…やめてください。『ひーちゃん』のイメージが壊れます。」
「なんだよ!あたしだって『ひーちゃん』だ!!」
「嘘です。『ひーちゃん』は可憐な天使ですから。そんな大股開いて座ったり、オヤジサ
ンダル愛用したり、寝癖そのままで仕事に来たりする『ひーちゃん』なんて認めません。」
「うるさいなぁ!どっちにしたって『梨華ちゃんLOVE☆』なのは変わんねぇじゃん!!」
「・・・・・・MakotoもHitomiも、話が見えないわよ。」
「ああ、すみません。別の世界のネタを出してしまって。」
「アヤカさんは知らないんだっけ、別世界。メンゴ☆・・・・・・あ。」
647 名前:第百一話 投稿日:2003/09/09(火) 17:37
 アヤカに謝った後、ひとみはぴたりと動きを止めた。
「…Hitomi?」
「どうしました?吉澤さん。」
 訝しげな顔をする二人に、ひとみは言った。
「…柴ちゃんがUFAに来たのって…確か二ヶ月前だったよね?」
「え?…そうね、五月の中旬だったと思うけど…。」
「それが、どうしたんですか?」

「…卒業したのが三月初旬で、ここに来たのが五月中旬…。
 ・・・・・・三月中旬から五月初旬の間、柴ちゃんは何してたんだろ。」

「「!!!」」
 アヤカが急いで、手元の端末をいじくる。麻琴は回線を開いて、つんくにつないだ。
 その作業が終わった直後、二人は蒼白な顔で言った。
「…情報がないわ。何してたのか…全然つかめない。」
「つんくさんも知らないそうです。…柴田さんは『知人に紹介してもらった』と言ってい
ました。」
「・・・・・・空白、か…。」
 三人は顔を見合わせた。
648 名前:クロイツ 投稿日:2003/09/09(火) 17:37

****************************************

 その頃、会議室の真下に位置する藤本美貴の部屋では。
「・・・・・・つ、疲れた…。」
 ぐでぐでに疲れた美貴が、訓練用のジャージ姿のまま倒れていた。
「や、矢口さんってば意外とスパルタ…。・・・・・・・いや、愚痴じゃないっ!そんな
事ないっ!!このくらい厳しいのが丁度いい!!」
 本気80%強がり20%くらいの割り合いの言葉を漏らし、美貴はよろよろと立ち上が
る。
「しゃ、シャワー浴びなきゃ…。自分が汗臭い…。」
 さっきまで極限まで鍛えていた身体が、悲鳴を上げる。
「・・・・・・あうぅ…いやっ!!負けてどうする!!あたしは…あたしは勝つ!!誰に
も負けないッ!!」
 気合いだけで立ち上がり、ヨロヨロと風呂場に向かう。
「…バス・トイレ付きの部屋で助かった…。この状態で大浴場行けとか言われても無理だ
し…。」
 そうつぶやいた、その直後。

「みきた────────────────────────ん!!!!」

 スライド式自動扉が、ばしーんっと音を立てて開いた。モーターが負荷に驚いたような
声を出す。しかし、なんとか気を取り直したらしく…『びっくりしたなぁ、もう』と言わ
んばかりにゆっくりと閉まった。異常はなさそうだ。
「あ…あやたん…。」
 扉を驚かせた張本人の名を呼び、美貴は顔を強張らせる。
 やばい。今いつも通りに来られたら、確実に倒れる。
(・・・・・・これ以上あやたんに無様な姿は見せたくない…ッ!!!)
 そう思った美貴は、後退りをする。…しかしあやたんこと亜弥は、いつも通りに飛びつ
いては来なかった。
649 名前:第百一話 投稿日:2003/09/09(火) 17:38
 代わりに、美貴の顔をじーっとにらみ付けて来る。
「あ…あやたん…?」
 飛びついて来なかった事に安堵を覚えつつも、なんとなく嵐の予感がして…美貴は冷や
汗を流した。
 そんな美貴に、亜弥は言う。
「…どうして、あややとお昼ご飯食べてくれなかったの!?」
「そ、それは…その、ちょっと用があるって…あたし、言ったよね?」
「うん、言った。聞いた。でもあやや、納得してないもん。」
「納得って…。」
 美貴は、頭をぽりぽりとかいた。
(…これは、ある程度説明しとかないと…後が大変そうだなぁ。)
 そう思った美貴は、ため息を吐いてから笑顔を浮かべる。
「…じ、実はさ。訓練メニューを強化したんだ。メニューの関係であたし、昼休みはほと
んど訓練しなくちゃいけなくってさ。マッハでご飯食べなきゃだったから…あやたんを付
き合わすのも悪いかと思って…。」
「本当にぃ?」
「本当だって。矢口さんに聞いてみてよ。」
 亜弥の表情が、ぴくりと動いた。
「矢口さん…?」
「うん。矢口さん、あたしのコーチになってくれたんだ。」
「・・・・・・。」
「限界値似てるし、コーチとかの仕事に興味あるとかで引き受けてくれて。」
「・・・・・・訓練、楽しい…?」
「え?…まだ、今日始まったばっかだからちょっとわからないけど…楽しいよ!なんか、
『あたし強くなってるんだー』って感じで…って、あやたん?」
 気付いたら、亜弥の瞳に涙が溜まっていた。
「どしたの!?どっか痛い!?」
「・・・・・・あややじゃない人と一緒にいて、楽しいなんて!!」
「・・・・・・は?」
 聞き返す美貴に、亜弥はぼろぼろと大粒の涙をこぼし始めた。
「なんでぇ!?なんで訓練メニュー強化なんかすんのぉ!?その分、あややと会えなくな
るってわかってるのに!!」
650 名前: 投稿日:2003/09/09(火) 17:38
「いや・・・・・・それはその…。」
 まさか『あなたの為に強くなりたい』とは言えない美貴。
「やっぱみきたん、あややの事そんなに好きじゃないんだ!!あややから離れたいから…
あややがウザいって思って、訓練メニュー強化なんかしたんだ!!!」
「な、なんでそうなるの!?」
「だって…だってぇ!!だってぇぇ!!!」
 美貴は、大泣きし始めた亜弥の頬に触れた。
 本当は抱きしめたかったのだが、自分が汗臭い事に気付いたのでやめたのだ。
「・・・・・・好きだよ、あやたんの事。」
「じゃあ、なんで…!?」
「・・・・・・言えない。」
 美貴は指で、亜弥の涙を拭う。
「言えないけど、信じて。…あたしだって本当は、ずーっとあやたんと一緒にいたい。」
「・・・・・・ほんとに?」
「本当。誓って、本当。」
 亜弥の涙は止まらない。
「…でも、みきたん前科者だもん…。」
「…こ、更生したって。今はもうあやたんだけだって。」
 亜弥は、素早く美貴の胸に顔をうずめた。
「ちょ、あやたん!!あたし今汗臭いから…!!!」
「大丈夫。…みきたんの香りが、濃くなってるくらいだから。」
「・・・・・・あ、あやたん…。」
 しばらくそうしていると、亜弥は急に顔を上げた。
「…そーだ、みきたん!!汗かいたんだよね!?でも疲れてるんだよね!?」
「え?う、うん…そ、そうだけど?」

「じゃあ…あややが一緒にお風呂入って、背中流してあげる!!!」

 藤本美貴(十五歳・高校一年生)、絶句。
 その隙をついて、亜弥は美貴のジャージを脱がしにかかる。
 結局美貴は、一人で風呂に入ったのだが・・・・・・かなりの騒ぎがあったらしい。
651 名前:第百一話 投稿日:2003/09/09(火) 17:39

****************************************

 裕子の鉄パイプを、雅恵の鎖が絡めとる。
「ゴルァ!!何しやがるんや、大谷ィ!!!」
「駄目です!!どんな事情があっても…私の目の前であゆに攻撃なんて、させません!!」
 裕子の迫力にビビりながらも、雅恵はきっぱり言い切った。
「…お、大谷しゃん、かっけーのれす…。」
「うーむ。姐さんに反抗とは。愛のなせる技やな。」
『…まあ、こちらとしては助かるんだが。』
 悪霊すら呆れる、愛の大きさ。
「…あんたの気持ちはわかるんやけどなぁ。それじゃ、どないすんねん。柴田は。」
「うっ…。つ、辻ちゃん、あゆから悪霊引き剥がせないの?」
「・・・・・・それが出来るなら、桃子ちゃんはこんな姿にはなってないのれす…。」
 方法はないわけではないのだが、それが全く効かないのだから仕方がない。
「チィッ…。まぁ、ウチとしてもメンバーに危害加えるんは気ィ進まんのやけど。」
「・・・・・・その割りにメッチャ残念そうな顔してんのは何故?」
「・・・・・・てゆーかメンバー以外は、子供でも危害加えて良いんれすか?」
「外野、黙ってろァ!!!」
 怒鳴られ、身を縮めるみちよと希美。
 裕子は悪霊に向き直り、ギロリとにらみつける。…その表情は、並みの人間なら無条件
で土下座して謝った後に、自主的に財布を差し出したくなる位に恐ろしかった。
「…まぁ、大谷がこう言っとるし。ある意味、人質取られた形やからな。…こーなったら
『犯人の要求を聞く』ってのがセオリーや。アンタの望みは何や?」
『決まっているだろう。この娘を連れ戻す事だ。』
 雅恵の目が厳しくなる。
 裕子は言った。
「・・・・・・アカンな。」
652 名前:第百一話 投稿日:2003/09/09(火) 17:40
『要求を拒否する、と?』
「いや、アカンのはそこやない。」
 悪だけでなく、仲間もビビったその言葉。裕子は楽しそうに続けた。

「だってソイツ、『メロン記念日』のメンバーやし。『娘。』やないし。」

「「「『・・・・・・。」」」』
「・・・・・・なんやぁ。誰か笑えや。」
「もう、中澤さん下がってて下さい。後は私がやりますから。」
 雅恵はドッと疲れた表情で、裕子を背後に押しやった。
「…えーっと。…要求は飲めない。私の一番の望みは、あゆを取り戻す事なんだ。」
『…うーんと。…そうか…それでは交渉決裂、だな。』
 悪霊はニヤリと笑った。
『それならば、人質を盾にして逃げるのみだ。』
 あゆみの身体が、光りだした。
653 名前:クロイツ 投稿日:2003/09/09(火) 17:41


 題名間違えまくりでごめんなのれす…。
 えーと、それから。
 ヨッスィーん所で『I LOVE YOU』(別世界)ネタを出させて頂きました。
 わかる人は、ニヤリとしてください(笑)
 てゆーか柴ちゃん編なのに…柴ちゃんの出番が…(大汗)

>フェンリル様
 笑って頂けてよかった…。最近笑い所は『作ろう』としないと作れなくて…(汗)
 本当に一人でどんどん歩いて行っちゃって…特に娘。さん達は個性が強いですからね(笑)
 フェンリル様も何か書いてらっしゃるんですか?読んでみたーい♪
 ありがとうございます!!がんばります!!

>本庄様
 ののたん…ありがとうののたん…。おかげで本庄様の笑いを取れたよほ…。
 >つうか桃子ちゃん・・・イキロ。
 命はあるみたいですが(笑)がんばれ桃子ちゃん。
 今回もマサオ君は本能のままに頑張ってます(笑)いかがでしょうか?
 ありがとうございます!!

>オガマー様
 今回もかっこよくしてみました(笑)
 いやー、マー君。なんかかっこいい姿は書きにくいんだマー君(笑)
 >(マーくんの彼女(;´Д`)ハァハァ 爆)
 マーくんの彼女(;´Д`)ハァハァ
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
654 名前:クロイツ 投稿日:2003/09/09(火) 17:41
レスの続きでっす!!

>タロイモ様
 いろんな所でいろんな事が起きております。
 てゆーかあやみき、柴ちゃんの騒動など露とも知りません。
 …みきたんが助けた子なのに…。
 >そしてののたんがいつもより大人に見えました。
 今回はちょっとまた子供に戻りましたかね?
 ありがとうございます!がんばります!!

>杏梨様
 ありがとうございます!!皆様のおかげでございます!!
 >男前マサオ、柴っちゃんを守れ!
 今回頑張ってます!!中澤さんから守ってます(爆笑)!!
 いやぁ、ありがとですはあとはあと
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>ななしのよっすぃ〜様
 お久しぶりです!!ありがとうございます!!
 >保存スペースは九百九十九話分まで確保してありますが、足りないようでしたらおっしゃてください。
 ま、マジれすかっ!!(笑)頑張ります(爆笑)!!
 柴ちゃん…はやく目覚めて柴ちゃんっ!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
655 名前:クロイツ 投稿日:2003/09/09(火) 17:42
更にレスの続きです!!ありがとうございます♪

>token様
 ありがとうございます!!そうなんですよねぇ。『ケーキ屋さん』は百話まで行かなかっ
たんですよね(汗)
 これも全て、読んでくださってる皆様のおかげです!!ありがたい…。
 鬼の中澤さん、なんだか人気でよかった…。
 >そしてメルヘン村田。なに気に怖っ!(笑)
 気付かれましたか(笑)誰にも気付かれなかったらどうしようとか思ってました。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 >今回の色んな意味でのヒーローは姉さん、あなたです(w
 本当に姐さん…書いてる最中はセーラー服姿を思い浮かべてましたYO(爆笑)
 もちろん、スカートは足首が隠れるような長さで。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>とこま様
 姐さん最強です。しかいそれを止めたマサオ君…愛ですね。
 >改めて惚れました・・・ひとみん、ごめんよ(←アホ
 はーい、鬼の中澤ファンクラブに一名様追加でーす(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>Silence様
 ありがとうございます!!読んで下さってる皆様のおかげです♪感謝感激〜♪
 これからも、赤きおっさんともどもよろしくお願い致しますッ!!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
656 名前:token 投稿日:2003/09/09(火) 20:16
更新お疲れ様です。
ミキティー、あんた健気だよ〜。益々ファンになっちまうぜぇい。
そして姐さん、面白すぎッ!ゲラゲラ笑わせていただきました。
では、次回も楽しみにしております。 
657 名前:チップ 投稿日:2003/09/09(火) 20:35
ニヤリ(w
ミキティーかわいい、でも1人でなんてもったいない(爆
柴ちゃんどーなっちゃうんだろう…ヤバイ展開なのに姐さんのおかげで危機感が(ry
マーくん頑張れぇ〜、続き楽しみにしてます。
658 名前:ヒトシズク 投稿日:2003/09/09(火) 22:24
百話達成おめでとうございますぅ〜(遅っ
ニヤリ(笑
ひーちゃんがひーちゃんが・・・(爆
ま、それは置いといて。。。
柴ちゃんのことが動き出してますね〜
あて、これからどうなるのやら?眠れない夜が続きそうです(苦笑
では、続き頑張ってくださいね、師匠♪
応援しております〜!!!
659 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/10(水) 09:11
>658
いいかげんにsage覚えろよ
あんたのカキコしたところ全部あがってるし
学習能力ないのかよ
660 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003/09/10(水) 09:54
更新お疲れ様です。
ニヤニヤしましたとも(w
そしてたまには冴えてるひーちゃんに拍手プレゼントです(爆笑)
何だか大変なことになってきたんですねぇ・・・。
柴ちゃん、気づけば一番謎の多い娘に・・・
(中澤さんは謎が多すぎそうなので軽放置(w)
柴ちゃん編、頑張って下さい。
次回の更新も楽しみにしています♪
661 名前:オガマー 投稿日:2003/09/10(水) 22:43
あああああ・・マーくん・・・。
確かにカコイイマーくんは難しい・・(爆)。
柴ちゃん、どうなってんだ柴ちゃん。
次回もマーくんカッコイイのかマーくん。
期待期待〜(w

美貴たんに萌えた(w かあいすぎる!
662 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/11(木) 08:03
本編よりレスと返レスの方が多いスレはここでつか?
663 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/11(木) 12:15
クロイツさん更新お疲れ様です。いつも読ませてもらってます。
自分も実はひ〜ちゃんでニヤリとしていた一人なのですが。

変な書き込みは放置でいいと思うんですが、読者の方々のさげる
や雑談しない、ネタばれは書かないはマナーと思います。
それを守っていて変な書き込みがあるなら管理人さんに連絡する
のがよいと思います。

下手に荒れるのもいやなので自分にはレス返しないでくださ
って結構です。それでは次回も楽しみにしています。
664 名前:フェンリル 投稿日:2003/09/11(木) 19:40
何か変な雰囲気。前にも一度別の小説であったような・・・
ま、気にせずいきましょう。
姐さん何気に荒れてますね。単に暴れ足りないだけ(ゴホゴホ
柴ちゃんの過去・・・次回が楽しみですね。
>>何か書いてらっしゃるんですか
とても人様に見ていただけるようなものではw

マガ終わられるとの事で残念ですが小説は楽しみにしてますので。
665 名前:とこま 投稿日:2003/09/12(金) 21:23
中澤姐さん、いつに無く暴れてますね(^_^;)
何処までも付いていきますぜ(^^)v
666 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/13(土) 13:23
更新お疲れ様です。いつも読ませていただいてます。
毎回見所があって日常の楽しみになっています。
へんなカキコに負けずにがんばってください。

>658、>659
以前指摘されて、すいませんと言っていたのにもかかわらずあげてしまうとは
どうしようもないですね。
キツイ指摘がくるのも仕方ないのでは…

>664
>ま、気にせずいきましょう。
少しは気にしたほうがいいのでは?

662のようなカキコがされるのは663が言っていることが守れてないからでは?
読者のみなさんは作者さんが気持ちよく更新できるような環境を作らないと
いけないと思うのですが?
更新があったら即レスしなきゃいけないと思っている人いませんか?
レス一番乗りとカキコするのは本人以外誰が喜ぶのでしょうか。
作者さんが返レスをするのはかなり大変だと思います。
読者は話の区切りがついたらレスするとかもう少し考えたほうがいいでしょう。

わたしも荒れるのもいやなのでレス無用でお願いします。
次回更新を楽しみにしています。
667 名前:662 投稿日:2003/09/14(日) 07:56
まあ良い意味でとってよ。
「カキコし易い雰囲気ってイイよね。」と

ただ、無駄なレスやウザいレスも多いってことも事実。
マメに返レスしてるクロイツ氏に無駄な負担を掛けてるんじゃない?
668 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/14(日) 11:03
658のレスはどこでもうざい気がする。
669 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/16(火) 00:11
とりあえずこういう話ばっかりしてるから作者さんが続き書けないと思うわけで。
穏便に参りましょう。

論争の続きは案内板とかに問題スレとかたててお話しましょうよ。
670 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/16(火) 00:12
すいません。sage忘れ…
671 名前:第百二話 投稿日:2003/09/16(火) 22:50

 光りだしたは良いが、悪霊は途中ではたと気づいた。
『・・・・・・そうだ。しまった。瞬間移動できないんだった。』
「「「「できないのかよ!!!」」」」
 四人同時にツッコむ。そして希美はふらふらしながら言った。
「ああ…やっぱり変わってないのれす。ヘタレなのれす。」
『や、やかましい!!』
「そんなんだから、まだ幼稚園にも上がってなかったののに退治されちゃうのれす。」
「…辻ちゃん、いくつん頃から陰陽師しとるの?」
「覚えてないのれす。」
 どうやら物心つく前から陰陽師だったらしい。
「・・・・・・あああっ!!調子狂う!!だけど、とにかく好都合!!」
 雅恵は鎖を構えなおした。
「逃げられないんだったら、意地でもあゆからひっぺがしてやる!!」
『…まあ、瞬間移動できないし。相手になってやろう。』
裕子は鉄パイプを持ち替え、唇を突き出した。
「なんやぁ〜。このグダグダした展開は〜。」
「そんなの、今に始まった事じゃないのれす。…それよりも。」
 希美は懐から、一枚の御幣を取り出した。
「・・・・・・この術だけは使いたくなかったんれすけど…。」
「お?何や?」
 覗き込んで来た裕子とみちよに、希美は何かを決心したような顔で言った。
「…この術を使えば、多分柴田さんから悪霊は離れるのれす。」
672 名前:第百二話 投稿日:2003/09/16(火) 22:50
「…なんや。そんな術あるんやないか。まったく、最初に言えや〜。お陰でウチ、こ〜ん
ないたいけなお子様シメる羽目になってもーたやないか。」
 桃子はまだ目覚めていない。
「・・・・・・できれば、使いたくないのれす…。」
「そんなにヤバい術なん?」
「へい…。」
 希美は、悪霊とにらみ合っている雅恵を見た。

「・・・・・・大谷しゃんには、辛い結末に終わってしまうかもしれないのれす…。」

 御幣を握り締める希美に、裕子は言った。
「ま、どーなっても責任はウチが取ったるさかい。…気兼ねなくやりぃ。」
「な、中澤さん…。」
 希美はしばらく目を閉じた後、カッと開いて叫んだ。
「…よぉ〜っし!!!生物の授業中に作ったこの護符で…ののはあいつをひっぺがすのれ
す!!!」
「おいコラ待て。あんたウチの授業でも寝よったんかい。」
 希美はテヘ☆と下を出し…そして裕子の拳骨を食らった。
673 名前:第百二話 投稿日:2003/09/16(火) 22:51

****************************************

 麻琴があゆみの過去を調べてもらおうと、あさ美を訪ねて司令室に入った時。
「きゃああああああ!!!!加護さん!!な、何なさるんですの!?」
「ええから脱げ!つべこべ言わず脱げ!!たった今脱げ!!!」

 亜依が、あさ美に襲い掛かっていた。

「・・・・・・。」
「ちょ、ま、待ってぇぇぇぇ!!!なんなんですの、いきなりぃー!!!」
「ええから!!脱いで素肌にコレ付けぇ!!」
「いやー!!お、お母さぁぁぁぁーん!!!」
「・・・・・・あの。」
 呆気に取られていた麻琴だったが、ようやく声をかけてみる。
「あァ!?…おお、小川さんか。ええ所に来た。一緒に押さえつけてや。」
「た、助けて麻琴さん!!」
 麻琴は、少々悩んだ。
 先輩の言いつけと、同期の助け。
 いったいどちらを優先させたら良いのだろうか?
「・・・・・・まだ、データが少な過ぎて判断できないな。しかし、コレは私の短所だ。
次はもっと迅速に判断できるようにならなければ。」
 無表情にそう言い放ち、とりあえずは先輩の亜依に尋ねてみた。
「もしもし。何故そのような行動に及んでいらっしゃるのですか?」
「決まってるやろ!!嗣永桃子…藤本さんが助けた子供の為や!!…ののによると、呪い
がかけられてるらしい。」
674 名前:第百二話 投稿日:2003/09/16(火) 22:51
「ほぅ。それはどんな?」
「なんでも、その子に関する情報を一切手に入れられないような呪いやと。」
「・・・・・・『その子に関する情報を一切手に入れられないような呪い』?」
 麻琴はぴーんっと来て、亜依に言った。
「…それで、何故あさ美ちゃんの服を?」
「この御幣を素肌に貼り付ければ、その呪いを回避できるらしい!!」
 麻琴は決断した。
「加護さん、手伝います。」
「おっ!そうか!!なんや自分、物分りええなぁ。」
「ええ、まぁ。こちらも難航してるんで。」
「は、離してくださいませ!!!そ、そーゆー事情なら私、自分で付けますから!!!」
 その言葉に、ぱっと二人同時に手を離し…あさ美の身体が地面に激突する。
「ぐはっ!!」
「おぉっ?紺野さん、大丈夫か?」
「怪我は?」
「・・・・・・あ、あなた方…この恨み、一生忘れません事よ…。」
 恨みがましい視線を投げつけながら、あさ美は自分の椅子に座りなおす。そして手早く
御幣を素肌に貼り付けた。
「…これで、嗣永桃子ちゃんについて何かわかるんですのね?」
「ああ。きっとわかるハズや。ののが英語の時間にせっせと作ってた御幣やからな!!」
 希美はもうちょっと授業を聞いた方が良さ気である。
「…あの、あさ美ちゃん。」
「なんですの!?」
 キッと厳しい視線を向けられ、無表情ながらちょっと驚いて…麻琴は言った。

「…その子の後に、その御幣つけたまま柴田さんについて調べて欲しいんだけど。」

 あさ美は一瞬だけ訝しげな顔をしたが、すぐにこくりと頷いた。
(…その呪い、もしかしたら…柴田さんにもかかってるかも知れない。)
 名簿を集めている時に、麻琴は少し『違和感』のようなものを感じていた。
「・・・・・・出ましたわ。完璧です。」
 三人は、ウィンドウにかぶりついた。
675 名前:第百二話 投稿日:2003/09/16(火) 22:51

****************************************

 あゆみは迷っていた。
「…ここ、どこ…?」
 真っ暗だ。右も左も…上も下もわからないような漆黒の闇。
 そこにあゆみは、しゃがみこんでいた。
「・・・・・・寒い。」
 そう自覚して、ふと自分の身体に触れてみると…服が、いつもと違う。
「!?」
 制服ではない感覚に、ぎょっとなる。
「こ…これは…!?」
木綿のような手触り。しかも新品ではなく、着古されたような。形はワンピースのようだ。
「・・・・・・。」
 あゆみは、その形と手触りに覚えがあった。
「…これは…そう、私、これ…知ってる…!!!」
 しかし、頭に靄がかかる。まただ。
 何かを思い出そうとする度、それが邪魔をする。
「・・・・・・ったく!!!」
 闇への恐怖と、苛立ちを抑える為に。あゆみは拳を振るった。

「痛ッ!!!」

 がつっと言う音とともに、振り回した手に痛みが走る。
「な、何!?壁!?」
 はっと気付くと…周囲が明るくなっていた。しかし眩しいなどとは感じない。今までずっ
とその光の中にいたように、視界はクリアだ。
676 名前:第百二話 投稿日:2003/09/16(火) 22:52
「・・・・・・ここは…?」
 見知らぬ場所。だけど、なんとなく懐かしい感じがする。
『…あゆみ!!だから、言ったでしょう!!ここにはこの公式を使うんだって!!まったく、
何度言えばわかるのよ!!!』
「!?」
 反射的に振り向く。
 そこにいたのは一人の女性。カッチリとしたスーツを着込んだ…三十代前半くらいの女性。
『先生、物覚えの悪い子は大嫌いよ!!』
 バシッと、何かを叩く音。慌てて視線を移してみれば…床に、一人の少女が転がっていた。
「・・・・・・。」
 あゆみはよろけた。
 そして女性は、今までとは打って変わってやさしい声を出す。
『…ねえ、あゆみ。いつも言ってるでしょう?あなたは「特別」でなくてはいけないの。だ
から、こんな所でつまずいている暇はないの。わかった?』
 少女が、何かにおびえるようにこくこくと頷く。
 あゆみは震えが止まらなかった。
「マサオ…ッ!!!」
 そうつぶやいた瞬間、世界はまた暗展した。
677 名前:クロイツ 投稿日:2003/09/16(火) 22:52


 すみません、最近忙しくてあんまり更新できなくて…。
 柴ちゃん編、あと二話くらいで終わる予定でっす♪

 それから、何やら前回論争がありましたが…
 私は感想レス頂けるの、本当に嬉しいので…皆様、いつもありがとうございます!!

>token様
 ありがとうございまっす!!
 ミキティは、マサオ君とトップを争う『苦労人』ですから(笑)
 しかし今回の苦労人は間違いなくまこっちゃんです(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>チップ様
 うっふふふ…。ひーちゃんネタ、喜んで頂けましたでしょうか?
 >ミキティーかわいい、でも1人でなんてもったいない(爆
 本当に…でも、苦労人ですから(笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>ヒトシズク様
 ありがとうございます!!
 いやー、ひーちゃんネタ好評で嬉しい限りです♪
 柴ちゃん、ようやくちゃんと出て来たのに…もうすぐ終わっちゃうなんて…。
 ごめんよ柴ちゃん…。
 ありがとうございます!!がんばります!!
678 名前:クロイツ 投稿日:2003/09/16(火) 22:53
レスの続きでっす!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!!
 ニヤニヤして頂けましたか(笑)よかった〜。
 >何だか大変なことになってきたんですねぇ・・・。
 今回本当に大変です。紺野さんが一番大変っぽいですが(爆笑)
 ありがとうございます、がんばります!!

>オガマー様
 >確かにカコイイマーくんは難しい・・(爆)。
 そうなんですよ。とたんに影薄くなっちゃうんですよ。
 もっと頑張ってマー君!今回だって実はけっこーカッコ良いのに…(泣)
 ありがとうございます、がんばります!!

>>663名無し読者様
 ありがとうございます!!ニヤリとして頂けましたか♪
 レスしないで良い、との事でしたが、私は基本的に感想頂いたら(荒しじゃない限り)
レスする事にしておりますので、レスさせて頂きました。
 ありがとうございます。向こうのひーちゃんともども、よろしくお願いいたします!!

>フェンリル様
 姐さん今回は放置の方向みたいです(笑)
 真面目な姐さんよりも、タラシな姐さんや恐ろしい姐さんのが書きやすい今日この頃(笑)
 >とても人様に見ていただけるようなものではw
 読んで見たいなぁ〜、とか言ってみるテスト(笑)
 マガも応援、ありがとうございました!!
 次回もがんばりますので、どうぞよろしくです!!
679 名前:クロイツ 投稿日:2003/09/16(火) 22:54
更にレスの続きでっす!!皆様、ありがとうございます!!

>とこま様
 本当に…暴れてる姐さんは、なんて魅力的なんでしょう(爆笑)
 今回はちょっぴり放置されて悲しい姐さん…。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>>666名無し読者様
 ありがとうございます!!
 見所があるなんて…そう言って頂けると、本当に嬉しいです♪
 レス無用との事でしたが、上記でも述べた通りに感想頂けたのでレスしました。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>662様
 はい、良い意味で取らせて頂きました♪
 >マメに返レスしてるクロイツ氏に無駄な負担を掛けてるんじゃない?
 いいえ、私はレス頂けるの、すっごく嬉しいです。
 レス返すのも楽しいですし…。
 ご心配とお気遣いありがとうございます!!これからもがんばりますので、どうぞよろしくです!!

>>669名無し読者様
 いえいえ、更新滞ってたのは忙しいせいでして、そんな事ないですよ〜♪
 ありがとうございます。がんばりますので、どうぞよろしくです!! 
680 名前:タロイモ 投稿日:2003/09/16(火) 23:51
授業を聞かず内職に励むののたん!最高です。
そして姐さんに拳骨を食らうののたん、ご愁傷様です。
あと二話で柴ちゃん編終了ですか、ちょっと寂しい感じもしますが
次回も楽しみに待っております。
681 名前:フェンリル 投稿日:2003/09/16(火) 23:57
姐さんwやっぱり鬱積したものがw
だれかガス抜きしてあげてくださいなw

先日のレスの後にも荒らしを助長するようなレスがあって
気分を害されたでしょうが、がんばってくださいね。
楽しみに待ってますので。(特に666さんには猛省を促します)
荒らしは軽くスルーする。これ常識ですよ

>>読んで見たいなぁ〜、とか言ってみるテスト(笑)
どこかに掲載したりしてませんし、未完なのでw
もしどうしてもと言っていただけるならいずれ何らかの形でw
ちなみにモー娘。はまったく関係してませんのでw

長レスすいませんね。次回を楽しみにしてますよ
682 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/17(水) 09:27
優しいなクロイツ。よかったなみんな。
683 名前:オガマー 投稿日:2003/09/18(木) 22:26
マーくん影が薄いって…(号泣)
だが、しかし、ヲレはマサオのそんなとこも好きだ(爆)
まだまだ見えてこないのれす。
クロイツさん、がんがれ!!
684 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003/09/19(金) 12:55
更新お疲れ様です。
ののは色んな意味でぐっじょぶぐっじょぶですね(w
柴ちゃん編、あと2回くらいですか。
楽しみにまったり待ってますのでクロイツさんのペースで頑張って下さい。
685 名前:しょい!! 投稿日:2003/09/19(金) 19:21
続きをまったり、のったり、ぬったり待ってます。
686 名前:とこま 投稿日:2003/09/19(金) 21:12
ののちゃん、授業をサボり過ぎです(^_^;)
姐さんを放置しないで(T_T)
687 名前:毎回楽しみにしてます 投稿日:2003/09/20(土) 05:13
相変わらず、あげたり、雑談したり、どうでもいいレスばかり
もっとまともにレスしてあげてくださいよ。
688 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/20(土) 06:54
>>687
禿同。

クロイツさん、お忙しい時間を縫っての更新、大変嬉しく、毎回楽しみにしております。
楽しんでいる、ということだけはお伝えしたかったので…。
レス返しの苦労を少しでも解消というわけではないのですが、私にレスはいりませんので…
これからも楽しみにしております。がんばってください。
689 名前:Silence 投稿日:2003/09/20(土) 16:24
クロイツさん、お忙しいなかで更新お疲れ様でした。
のんちゃん、サボる授業考えようよ。ねえさんは(ry
続きも期待してまってます。
690 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/20(土) 18:24
>>681
666の発言は、確かに多少どうかと思われる内容を含んではいますが、全く的外れなことを言っているわけではないのでは?


作者さん、毎回楽しみにしています。
作者さんのペースでゆっくり更新していって下さい。マターリ待ちますので。
あと、レス不要と書かれている方々にはまとめてレスするなどで構わないのでは?
作者さんの方針はよく解るのですが、なんだか負担をかけているようで心苦しくなります。
かくいう私もレス不要です。
長くてスマソ
691 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/25(木) 09:49
まぁ、議論すんのは他でやる事にして、とりあえず今は続きを待とうよ。
そんなんでスレ埋まっちゃったらもったいないし。
今の空気は正直更新とかもしにくいでしょ。
初心者、それからやっちゃった人はもう一度FAQと初心者スレをしっかり読み直して、
基本的なルールを確認する。

そんな感じでマターリマタリいきましょうや。
692 名前:第百三話 投稿日:2003/09/25(木) 15:18

 部屋で待機を言い渡された梨華は、おとなしく部屋で読書をしていた。
 しかし、内容が頭に入って来ない。
「…柴ちゃん、大丈夫かなぁ。ああっ、それにっ!!…ひとみちゃん、大丈夫かしらっ!!」
 気になる事がたくさんあり過ぎる。
「…調査、ちゃんと進んでるのかしら。」
 そう呟いて、唇に触れる。
 あゆみの調査を命じられた時の、キスを思い出す。
「やっ…ヤダ、わたしってば何思い出して…!!!」
付き合い始めてから、三ヶ月。その短い期間の中でも、キスは数え切れない程した。
だけど、今回のキスはちょっと違ったように思える。
「・・・・・・だって、なんか…すっごく、いつもよりも優しくて…。」
 安心させてくれるキスだった。
 いつもより甘いキスだった。
「・・・・・・早く調査終わって欲しいな。…会いたい。」
 ぽつりとそう呟いて、顔を真っ赤にした次の瞬間。

「!!!」

 梨華は顔を上げた。
「・・・・・・何!?」
 何かに呼ばれてる感覚。
「誰…!?」
誰にだかわからないが、確かに呼ばれている気がする。
「・・・・・・。」
それを自覚すると…梨華は突然、意識を失った。
 誰もいない部屋で、梨華の手から落ちた本が床に当たって鈍い音を立てる。
 しかしその音は、誰の耳にも届かなかった。 
693 名前:第百三話 投稿日:2003/09/25(木) 15:19

****************************************

 希美の唱える真言が、部屋中を震わせる。
『何っ!!?貴様…!!!』
焦った声を出す悪霊に、希美は真言を唱え終わってから…しかし印は崩さずに言う。
「…無理矢理にでも、柴田さんの身体から出てもらうのれす。」
『血迷ったか!?仲間が大切ではないのか、貴様!!』
「…どう言う…事…!?」
困惑顔の雅恵に、希美は悲しそうな顔を向けた。
「…ごめんなさい、なのれす…大谷しゃん…。」
「え…?」
「だけどこのままじゃ、柴田さんの魂とこの悪霊の霊体が融合してしまうのれす…。そう
なる前に、無理矢理にでも引き剥がさないといけないのれす…。」
「そ、それのどこが『ごめんなさい』なの!?」
激烈に嫌な予感を覚え、雅恵は叫んだ。
希美は目を閉じて、眉を八の字に寄せる。
「…引き剥がす為に、まず…この護符を貼り付けて身体から柴田さんの魂ごと、寄生して
る悪霊の霊体を引っ張り出すのれす。そして、そこから…ののがこの儀式用の短剣で悪霊
の霊体を切るのれす。この短剣は、属性が『悪』のモノしか切れないれすから…悪霊だけ
がダメージを負って…」
「ほほぉ。それで、寄生できるだけの力がなくなって、仕方なく柴田から離れる、ゆーワ
ケやな?」
それが全てわかっているらしく、悪霊の顔が歪む。
『貴様…!!』
694 名前:第百三話 投稿日:2003/09/25(木) 15:19
「うるさいのれす!!…引き剥がしたら今度こそ、あの世に送ってやるのれす!!!」
希美は悪霊をにらみつけたまま…雅恵に言う。
「…代償が、ないワケじゃないのれす。」
「え?」

「・・・・・・悪霊が離れたら…確実に、柴田さんは今までの記憶を失うのれす…。」

希美は涙を拭った。
「副作用、なのれす…強引な術れすから…。」
「副作用?わ、忘れるって…!!?」
みちよの問いに、希美は苦しそうな声で答える。
「…UFAに来た事も、のの達に出会った事も、仲良くなった事も
 ・・・・・・そして、恋をした事さえも。」
雅恵の顔が青くなった。
「…な…んだよ、それ…!!!嫌だよ、そんなの…!!!」
「だけど、このまま悪霊を引っ付かせておいたら!!!死ぬしかないんれすよ!?」
「!!」
「…悪霊に完全に魂を乗っ取られたら…柴田さんは消えるしかないのれす!!」
涙に濡れた瞳で、悪霊をにらむ。
「…ののは…!!!ののは、死んでほしくないのれす!!生きて欲しいのれす!!…思い
出はまた作れるけろ…命は一つしかないのれす!!」
「そんな・・・・・・でもッ…!!!」
力なく床に座り込んだ雅恵の肩に、裕子が手を置いた。
「…辻の、言う通りやで。」
『本気なのか!?お前ら!!!』
 希美が力強く頷いた。
695 名前:第百三話 投稿日:2003/09/25(木) 15:20

****************************************

 あさ美の顔から、血の気が引く。
「なんて事…!!!」
「…柴田さん。見かけに寄らず、ハードな過去持っとるやないか。」
「・・・・・・。」
 三人三様に驚きをあらわにした。
 そんな三人が覗き込んでいるウィンドウには、とある学校の名前が浮き上がっていた。
 しかしその学校は、現在はなくなっている。私立の、小学校から高校までエスカレーター
式に進学できるマンモス校で、全寮制の学校だった。偏差値も倍率もかなり高かったのだ
が。
「…覚えてますわ。だって、ものすごいニュースになってましたもの。」
あさ美は言う。

「…洗脳と虐待があかるみに出て、廃校に追い込まれた学校、でしたわよね。」

亜依もこくりと頷く。
「…試験でIQの高い子供集めて、親から離して…生徒一人一人に担当の教師つけて、毎
日休みなしで勉強させてたらしいな。」
「しかも、生徒の勉強の出来が『先生』の地位と給料に響いてたとか。だから指導がエス
カレートして虐待になったのではないかと…新聞に書いてありました。」
「…柴田さんも、そこの生徒だったんか…!!」
「嗣永桃子も、ですわ。…二人の共通点は、そこにあったんです。」
 亜依は唇を噛む。
 そして、もう一枚のウィンドウに目を移した。
 そこに書いてあったのは、あさ美が調べた『情報』。
 どうやら一回潰れたこの学校を、復活させようとしている人物がいるらしい。
696 名前:第百三話 投稿日:2003/09/25(木) 15:20
 その人物っとは、他でもない…柴田あゆみの元担当教師だった。
 麻琴はため息混じりに言った。
「・・・・・・私達が集めたあの名簿は全て、カモフラージュだったんですね。」
「そうやな。調べられた時に混乱を呼ぶように、その『先生』が仕掛けたんやろ。」
「でも…そんな手間のかかる事を、お一人でやったんでしょうか?」
「『その子に関する情報を一切手に入れられないような呪い』なんて高度なモンを扱える
人間や。きっと、陰陽術かなんかに通じてるんやろ。式神使ったかも知れんで。」
「あ、その手がありますわね!完璧です。」
 亜依は、唇を噛む力を強めた。
「…ウチ、こう言う大人…大嫌いや!!!」
「…加護さん…?」

「生徒は…子供は道具やない!!!」

 あさ美が俯き、麻琴は眉をぴくりと動かす。
「何の為に勉強するって、何の為に努力するって…全部自分の為に決まっとるやろ!!
 それを、ケツ叩くだけで…自分の手柄みたいに言いよって!!!
 勉強してんのは子供やねん!!頑張って良い成績取ったのも子供やねん!!!
 先生とか親の力も確かにあるけど、メインは子供やろ!!?
 遊びたいの我慢して、毎日勉強しとんのは子供やろ!!?」
あさ美がこくりと頷いた。
「…この先生は、自分の教え子の中で一番優秀だった柴田さんを取り戻そうとしてるみた
いですわ。」
「許さへん。」
亜依が立ち上がった。
「…ちょっくら、潰して来るわ。」
「・・・・・・お供します。」
「二人とも!!」
 あさ美は、二人の背中に言った。
「通信機はオンにしておいてくださいませ!情報、じゃんじゃん仕入れて送りますから!!」
 亜依が、にっこりと笑った。
697 名前:クロイツ 投稿日:2003/09/25(木) 15:20


 久々の更新なのに…笑い所が皆無…(号泣)なんでじゃぁぁぁ〜!!!
 ギャグなのに…。ギャグなはずなのにぃ〜…。
 てゆーか、本当に久々でごめんなさい。マジごめんなさい。

>タロイモ様
 私もよくやります。特に哲学や音楽史の授業なんか、読書のお時間に最適です。
 …あ、今回唯一の笑い所。
 まじめに喋ってるののたんの頭には、たんこぶがあります(笑)
 >あと二話で柴ちゃん編終了ですか、ちょっと寂しい感じもしますが
 ・・・・・・ごめんなさい、あと三話くらいあるかもです…(大汗)
 ありがとうございます!!頑張ります!!

>フェンリル様
从#~∀~#从<…最近、あんまひとみんに会えんしなぁ…。誰かひとみん連れて来てやー!!
 この騒動終わったら、ひとみん大変そうです(爆笑)
 >もしどうしてもと言っていただけるならいずれ何らかの形でw
 読みたい〜!読みたいです〜!!!どうしても(笑)
 ありがとうございます!!頑張りますので、どうぞよろしくです!

>>682名無し読者様
 いえいえ、そんな事は。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>オガマー様
 次回、多分きっとマサオ君がかっこよく活躍するはずです。
 >だが、しかし、ヲレはマサオのそんなとこも好きだ(爆)
 私もです(笑)私もそんなマサオ君がすげぇ好きなんです(爆笑)
 今回、ちょっといろんな所があきらかになりましたが…いいかがでしょうか?
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!
698 名前:クロイツ 投稿日:2003/09/25(木) 15:21
レスの続きです♪

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!
 ののたん、大活躍!!…柴ちゃんのダーリンのマサオ君よか大活躍してます(笑)
 が、頑張れマサオ君。
 >柴ちゃん編、あと2回くらいですか。
 …すみません、今回入れて三回になるかも…(大汗)
 がんばります!!どうぞよろしくです!!

>しょい!!様
 ありがとうございます!!
 最近更新遅くて、申し訳ございません(汗)
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!

>とこま様
 姐さん放置とは、彼女は最強です(爆笑)
( ´D`) <授業は、サボるために出るのれす!!
 間違ってるよ、ののたん…。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>毎回楽しみにしてます様
 ありがとうございます!!
 レスは、荒しでない限りは嬉しいものですので…私は気にしてないのですが(汗)
 頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!!

>>688名無し読者様
 ありがとうございます!!
 楽しみにして頂いてるのに、更新速度落ちててごめんなさい!!
 レスのお返事書くの、すごく楽しみなので♪また下さったら幸いです♪
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
699 名前:クロイツ 投稿日:2003/09/25(木) 15:22
更にレスの続きです!!皆様、ありがとうございます!!

>Silence様
 ありがとうございます!!
 どんな授業も分け隔てなくサボるののたん。
 姐さんも恐ろしいですが、成績も恐ろしい(爆笑)
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!

>>690名無し読者様
 ありがとうございます!!
 本当は速度落としたくないのですが、ちょっと忙しくて…ごめんなさい。
 そう言って頂けると、本当に嬉しいです!!
 >あと、レス不要と書かれている方々にはまとめてレスするなどで構わないのでは?
 >作者さんの方針はよく解るのですが、なんだか負担をかけているようで心苦しくなります。
 うーん、それもちょっと考えたんですが…やっぱり私、レスにお返事書くの大好きなので♪
 やっぱり頂いたら嬉しくて、お返事書かせて頂きたくなってしまうので…(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくお願いします!!

>>691名無し読者様
 更新、遅くなって申し訳ございません(大汗)
 いや、最近更新速度がかなり遅れているのは、ちょっと忙しくなってしまっただけで…。
 ですが、やっぱりちょっと『どうしよう…』と思っていたので、そう言って頂けて嬉しいです!
 本当にありがとうございます♪
 頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!!
700 名前:チップ 投稿日:2003/09/25(木) 16:55
めちゃくちゃ続きが気になります…。柴ちゃん・゜・(ノД`)・゜・
あいぼんの台詞感動しました。
読んでるだけでスッキリします(w
マッタリ待ってますんで、続きも頑張ってください。
701 名前:とこま 投稿日:2003/09/25(木) 19:05
あいぼん、カッコいい〜\(^o^)/
のの、辛いだろうけど頑張っておくれ(T_T)
授業は真面目に・・・(-_-;)
702 名前:token 投稿日:2003/09/26(金) 22:49
更新お疲れ様です。
ののちゃんもあいぼんもしっかり者だから、
あとはマサオの愛があれば柴ちゃんはきっと!
次回、梨華ちゃんの動向も気にしつつ、まったりと
お待ちしています。
703 名前:第百四話 投稿日:2003/09/30(火) 20:48

 「ん…?」
梨華が目を覚ますと、周囲は闇に覆われていた。
(えっと…わたし、なんで寝てたんだっけ…?)
疑問に思って目を閉じて…すぐに思い出し、カッと目を開く。
「そうだ!!わたし、誰かに呼ばれて…!!?」
 周囲の闇が急に冷たくなったように感じて、梨華は両手で二の腕を押さえる。
 自分の身体も見えないような深い闇の中、梨華はいつも通りの自分の腕の感触にちょっ
と安堵した。
(そうだ、わたし…誰かに呼ばれてここに来たのよね。)
 できるだけ冷静でいられるよう、深呼吸を数回。
(…ひとみちゃん。)
 自分を勇気付けるように、心の中だけでそう呟く。
 すると、不思議と気分が落ち着いて来た。
 まだ怖い。だが、この闇が冷たく感じる事はなくなった。
(…呼ばれたって事は、誰かいるはず。)
 二の腕から手を離し、ぎゅっと握り締めて…ありったけの勇気を振り絞る。
「…誰!?わたしをここに呼んだのは!!」
 叫んでから、また恐怖が襲って来た。
 もしも、自分を呼んだのが邪悪なものだったらどうしよう。
 そんな思いが湧き上がって来た。
704 名前:第百四話 投稿日:2003/09/30(火) 20:48
「…誰なの!?返事をして!!」
 恐怖が高じて、半ばヤケクソ気味に叫ぶすると…。

『んーなデカい声出さなくっても、聞こえてるって。』

梨華は目を見開いた。
「はっ!!こ、この…やる気のなさげな声は!!」
『や、やる気なさげって。イイ度胸してんじゃないのさ。』
梨華の背後に、光があらわれた。

「・・・・・・やっぱり!!柴ちゃん!!!」

梨華は相手があゆみだとわかるや否や、とびついた。
「こんな所で何やってるの!?大変な事になってるのよ!!?」
『うーん、微妙にわかってる。…つーか、いきなり呼んでごめん。だけど梨華ちゃん以外
の人は皆、なんか忙しそうだったからさー。』
「・・・・・・それってやっぱり、わたしが一番暇そうだったって意味?」
『モチロン。』
がーんっとする梨華を置いて、あゆみはため息混じりに言った。
『…てゆーかさ。ほっとんど、思い出しちゃったんだよね。過去の事。』
705 名前:第百四話 投稿日:2003/09/30(火) 20:48
「ええっ!?」
『…で、全部わかった。「先生」の陰謀の事も。』
「は?せ、『先生』?」
『ま、詳しい話は歩きながらするわ。…おいで、梨華ちゃん。』
すたすたと歩き出したあゆみに、梨華は戸惑いながらも駆け寄る。
「い、行くって…どこに行くの?」
あゆみは振り返り、そして…少しだけ泣きそうな顔で言った。

『私が育った部屋。・・・・・・私が一番、帰りたくない場所。』

「・・・・・・柴ちゃん…。」
『いいから、行くよ。…誰かの手助けがなきゃ、終わらないから。』
あゆみは振り返らなかった。
だが、梨華にはその背中が泣いているように見えて…。
「…待ってよ、柴ちゃん!!」
あわてて、後ろを追いかけたのだった。
706 名前:第百四話 投稿日:2003/09/30(火) 20:49

****************************************

 亜依と麻琴は、ひとみ・アヤカと合流した。
「…どーゆー事?」
「ったくぅ!!ホンマにヨッスィーは飲み込み悪くてあかんわ!!」
「だ、だってぇぇぇぇぇ!!!」
衝撃を受けるひとみの前に、ウィンドウが開いた。あさ美だ。
『つまり、「黒幕は柴田さんの担当教師かも知れない」って事ですわよ。完璧です!』
「あ、そっか。」
「それで、Aibonはその柴田さんの担当教師をこらしめに行くつもりってワケね?」
「…アヤカさん、正解なんやけど。…なんで『あいぼん』まで英語調やねん。」
「だって、『Ai』だと高橋さんとカブッちゃうじゃない。…ああ、Makoto。積極
的にしゃべらないと埋もれるわよ。」
「・・・・・・S・A・G・A、佐賀〜。」
やっぱり無表情な麻琴であった。
「…とにかくっ!!」
ひとみは立ち上がって言う。
「ウチらの方にも一応、進展あったんだYO!」
「・・・・・・くっ!!吉澤さん…『YO喋り』で目立とうとするとは…さすがは上級者…!!」
「ええい!!変な所で出て来るなッ!!このピーマコ!!…進展って?」
亜依に言われ、更に最終的には無視された麻琴はショボーソと引き下がる。
707 名前:第百四話 投稿日:2003/09/30(火) 20:49
「…ええっと、発言して良いものか。…まぁ良いや。
 進展ってのはね、柴ちゃんの『空白の一ヵ月半』が解明したんだよ。」
「えぇっ!?」
驚愕の表情を見せた亜依に、ひとみはきょとんとする。
「…え?なんで?どしたの?あいぼん。」
「て、てゆーか…呪いがかかってたハズなんやけど…。柴田さんの事について、肝心な事
は絶対知る事が出来なかったハズなんやけど…?」
「ああ、なんかあったね。ねえ、アヤカさん。」
アヤカはゲッソリと頷いた。
「…あったのよ。『なんか変な気配』は感じたのよ。ワタシは呪いじゃないかって思った
の。…そしたらHitomiが…。」
「よ、ヨッスィーが?」

「気合いで破ったのよ。」

 しばし、沈黙。
「え?なんで黙るの?」
「…気合で破れるモンなんか!?呪いってのはそんな簡単なモノなんか!!?」
「HAHAHA。あんなモン、あたしの『梨華ちゃんへの恋心』の威力に比べたらハナク
ソみたいなモンさぁー!!!」
 石川梨華、大変な女に目をつけられたモンである。
「なんか、術者可哀想になって来たわ、ウチ…。」
『ま、まぁ…呪いも恋心も、理論的には似た所ありますから…完璧です…。』
「・・・・・・呪いは、のろ…」
「ええから。小川さんは何も言わんでエエから。」
麻琴の無表情に、ちょっぴり不満の色が混じる。亜依は、既に疲れ切った表情で言った。
708 名前:第百四話 投稿日:2003/09/30(火) 20:50
「で?空白の一ヵ月半。何があったん?」
「ああ、それがね。」
アヤカは言った。
「柴田さん、大怪我して病院に運び込まれてたのよ。」
「…大怪我?」
「うん。…それでさっき、その時柴ちゃんの面倒見てた人に会いに行こうって話しになっ
てたんだ。詳しい事はその人に聞いた方が早いって思ったから。」
「・・・・・・面倒を見てた人?」
亜依がぴくりと反応する。
「柴ちゃんは、その人の紹介でUFAに来たらしいよ。」
「って事は、つんくさんの知り合いか?」
ひとみは頷いて、メモ用紙をめくった。

「まことさんって言うらしい。」

亜依はチラリと麻琴を見たが、特に反応を示していない。
ちょっぴり安心して、アヤカとひとみに言う。
「…戦力分散すんのは得策やない。まず『担当教師』ブチのめし…いやいや、話聞いてか
ら、その『まことさん』に会いに行こか。」
「「賛成ー。」」
早く暴れたい二人組みは、諸手を挙げて賛成した。
そしてまたチラリと麻琴を見る。
「・・・・・・『まこと』勝負…楽しみだ…。」
ブツブツ言ってるその言葉は、亜依は無視した。
709 名前:クロイツ 投稿日:2003/09/30(火) 20:50


 ああ、少量更新すみません(泣)授業が始まってしまいました…(号泣)
 ぐっばい夏休み…。
 でも、がんばりますのでよろしくですっ!!!

>チップ様
 さーて、柴ちゃんどうなるのかっ!!一応柴ちゃん編ラストは決まりました(笑)
 >あいぼんの台詞感動しました。
 よかった〜!!あれ、私の魂の叫びです。そう言って頂けるとうれしい限りです♪
 ありがとうございます!頑張ります!!

>とこま様
 うふふ…今回はあいぼん、マサオ君・ミキティ並みに苦労してます(笑)
 ののたんは次回、大活躍ッ!!…の予定です(爆笑)
 ありがとうございます!頑張ります!!

>token様
 ありがとうございます!
 マサオ君の愛は、ラストで大放出するかと…。
 ああ、マサオ君!!あんま見せ場なくてすまん…(泣)
 もっとあるハズなのに、なんか埋もれちゃうんですよね…はっ!!姐さんのせい…?(爆笑)
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!
710 名前:フェンリル 投稿日:2003/09/30(火) 23:37
更新お疲れ様でした。
そろそろ全てに決着がつきそうな雰囲気になってきましたね。
無理の無いペースでの更新をw
変な雰囲気になってましたので自身の反省を込めて
1回分レスを控えてみました。
次回楽しみにしていますねw
711 名前:とこま 投稿日:2003/10/01(水) 08:15
あいぼん、頑張ってますね(^^♪
ただ、相手が悪かったような・・・(^_^;)
712 名前:ささささ 投稿日:2003/10/02(木) 02:49
クロイツさんおひさしぶりです。ささささです。
ピーマコ悪戦苦闘中ですね。不思議な意味で。

某はなわ氏の名言を借りていましたが、ピーマコだったら
「N・I・I・G・A・T・A、新潟〜」ですよね。うわ長っ。
でも飯田さんやなっち、紺野ちゃんなら
「H・O・K・K・A・I・D(しんどいので以下略)

次は「まこと勝負」ですか。
去年高校野球であった「智弁学園VS智弁和歌山」を
なぜか思い出してしまいました。
713 名前:第百五話 投稿日:2003/10/05(日) 13:18

 『ぐあぁぁぁぁぁぁ…!!!』
悪霊が苦しそうな声を上げる。
『ぐ…き、貴様ァァァ…!!』
悪霊とは言え、身体はあゆみである。雅恵は、苦い顔で目を逸らした。
「…大谷。」
「・・・・・・すみません。わかってるんですけど…どうしても見てられなくて…。」
「いや。…止めに入らないだけで、十分や。」
 裕子は思う。
 もしもこれが瞳だったとしたら。
「ウチだったら、辻シメ殺してでも止めてまうかも知れん。」
「・・・・・・辻ちゃんシメ殺してでも、って…。」
雅恵の背中に、冷たいモノが走った。
 ちなみに嗣永桃子は、まだ目覚めていない。
 そのまま一生を終えない事を、心の底から願う雅恵であった。
 そんな二人を背後にして、希美は激しい違和感に襲われていた。
(…な、何かが違うのれす…!!)
 この世に生れ落ちてから十三年、その大半を陰陽師として生きてきた。
 今回のようなケースも、たくさん解決して来た。
 だけど。
(いつもと、何かが違うのれす…!!)
 そう。例えるなら。
「…八段アイスのアイスの種類が、五種類だった、みたいな感じれすか!?」
「「「・・・・・・いきなり何を…。」」」
 突然叫んだ希美に、雅恵・裕子・みちよの三人が同時にツッコむ。
714 名前:第百五話 投稿日:2003/10/05(日) 13:18
「…お前!何かののに隠してるれしょう!!」
『…さあ、どうだかな。』
苦しそうな表情のまま、笑顔を浮かべて言う悪霊。
「言うのれす!言わないとひどい事しちゃうのれす!!」
『・・・・・・もう既にひどい事されてる気もするが。』
「くっ!!あくまでも言わないつもりれすね!?…だけど、こんなの初めてでどうしたら
良のいか…さっぱりなのれす…。」
 希美はちょっと悩むような表情をしてから、にぱっと笑った。

「…ま、いっか☆いつもどおりやっちゃうのれす。」

『「「「んな適当なっ!!』」」
味方まで度肝を抜かれる中、希美は短剣を鞘から抜く。そしてすばやく真言を唱えた。
『…ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
 断末魔の叫び声。
 それが終わると同時に、あゆみの身体がふわりと倒れた。
「…あゆ!!」
床に激突しそうになるのを、雅恵が寸での所でキャッチする。
 希美は、虚空を見つめていた。
 そこにいるのは、悪霊の本当の姿。
「・・・・・・。」
 希美は、ニヤリと笑った。
「…ののの勝ち、決定れすね。」
 何の迷いもないような動きで、短剣を悪霊に突き立てる。
 最後の最後の悪霊の悲鳴は、雅恵や裕子には聞き取れなかった。
715 名前:第百五話 投稿日:2003/10/05(日) 13:18
「…終わった、んか…?」
「へい。終わったのれす。…さーて、柴田さんをベッドに戻すのれす。」
「・・・・・・。」
 雅恵は、複雑そうな表情であゆみを見ていた。
 頭の中には、さっき希美に言われた言葉。

『・・・・・・悪霊が離れたら…確実に、柴田さんは今までの記憶を失うのれす…。』

 これで、良かったのだ。
 あゆみは助かったのだし、贅沢は言っちゃいけない。
「・・・・・・あゆ…。」
 悲しみをこらえた声で、そう呟く雅恵。
 それを見て、みちよは希美に耳打ちした。
「…なあ、辻ちゃん。悪霊を柴田から引きずり出した時…。」
「ん?平家さんも霊感あるんれすか?」
「まあ、ちょこっとだけな。・・・・・・あれ、もしかして…。」
 希美はにま〜っと笑って見せた。
716 名前:第百五話 投稿日:2003/10/05(日) 13:19

****************************************

 てくてくと、暗い道を歩く。
「…ねえ、柴ちゃん。・・・・・・ここって本当に、柴ちゃんが育った場所なの?」
『うん、そうだよ。』
 梨華は、周囲をきょろきょろ見回しながら呟く。
「・・・・・・まるで、病院みたいじゃない。」
『そうね。「学校」って言うよりも「研究所」に近い施設だったから。』
 あゆみが、全寮制の学校にずっと通っていたと言うのは知っていた。
 だがここには、『学校』や『寮』のような雰囲気はカケラもない。
『…私ね、今まで過去の記憶がすっごく曖昧だったの。』
「うん…。前、そんな事言ってたね。」
『しかも私、それに全然違和感とか感じてなかった。』
あゆみは足を止め、くるりと梨華の方を振り返る。
『…おかしいでしょ?過去の記憶が曖昧なのに、違和感ないなんて。』
「・・・・・・わたしは、『柴ちゃんは忘れたかったんだ』って思ってた。」
『そうね。それもあったかも。…だけど、本当は違った。』
「え?」
梨華は、きょとんとした顔であゆみを見返す。
『…人為的に、曖昧にさせられてたのよ。「呪い」でね。』
「・・・・・・!!?」
 あゆみは梨華から視線を逸らし、壁に手をつく。
 そして、ちょうど顔の高さあたりにあるプレートを撫でた。
717 名前:第百五話 投稿日:2003/10/05(日) 13:19
『・・・・・・私の先生は、辻ちゃんの親戚に当たるそうよ。』
「え…!?…って事は、陰陽師…!?」
『元、だけどね。…禁忌を犯したとかで、追放されたんだって。』
 梨華は、口に手を当てる。
 そうでもしないと、何故か叫びだしてしまいそうだったから。
『…復讐を望んでたみたい。確かに、そんな感じだったな。陰陽師って職業に対して、恨
み全開って感じで。』
「・・・・・・柴ちゃん?」
『私にもよく「大きくなったら、私の駒になれ」とか「私の役に立て」みたいな事言って
て。…私、先生の他に頼れる人いなかったから…必死で頑張っちゃって。』
「・・・・・。まさか、記憶戻ってるの…!?」
 あゆみは、苦笑を見せた。

『うん。全部思い出しちゃった。』

 梨華はふと、あゆみが触れているプレートを見た。
 プレートには、『柴田あゆみ』と書かれている。
『…ここは、私の部屋だった場所。』
「・・・・・・。」
『悲しい思い出しかないからね。…戻って来る気もなかった。だけど、もう一度ここから
歩き始めなきゃいけないって思ったから。
 今度は、自分の為に成長する為に。』
「し、柴ちゃん…。」
『だけど、一人で来たら…また「寂しさ」に取り付かれちゃうから。』
あゆみは言った。
718 名前:第百五話 投稿日:2003/10/05(日) 13:20
『・・・・・・さてと。用事はそれだけ。ごめんね、付き合わせちゃって。』
「…ううんっ…全然…っ!!」
 梨華の目から、はらはらと涙が落ちる。
 あゆみは、梨華の手を取って…握り締める。
『・・・・・・梨華ちゃんについて来てもらって、良かった。』
「え…?」
『マサオが一緒だったら、私はきっと守ってもらいっぱなしでくじけちゃったと思うから。』
 あゆみはにこっと笑う。

『やっぱりさ。ここで抱きしめてもらうのは、ちょっと違うでしょ?
 手を繋いで一緒にスタートを踏むのは、「親友」じゃなきゃ。』
「・・・・・・うん!!!」

 二人は、笑い合ってから手を繋ぐ。
 そして、足取り軽く歩き出した。
719 名前:第百五話 投稿日:2003/10/05(日) 13:20

****************************************

 あゆみの『先生』に会いに行った四人は、久々に大暴れをした。
 『先生』に会う前に、その『生徒』達を倒さなくてはならなかったのだが。
「どぅぅぅぅぅぅぅおりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「「「「ぎゃー!!!」」」」
 亜依の魔術が、数人の『生徒』をなぎ倒す。
「ぎゃっはははははは!!!どけ〜〜〜〜〜〜!!!」
「「「「うわー!!!」」」」
 ひとみの銃が火を噴く度、数人の『生徒』が逃げ出す。
「Yeah〜!!!」
「ぐはっ!!」
 アヤカの拳が、確実に一人ずつ仕留めて行く。
「・・・・・・ピーマコ小川です。」
「「「「ひっ…!!」」」」
 麻琴が無表情でそう言うと、モーゼが海を割ったように人垣が割れる。
 …そんなワケで、『先生』に会うのはけっこう簡単だった。
「…あなた達っ!!何が望みなの!?」
「決まってるやろ。柴田さんの解放、や。」
「嫌よ!!」
 『先生』はヒステリックに叫ぶ。
「アレは、私の最高傑作なのよ!!?あゆみがいて始めて、陰陽師連合への復讐が可能に
なるって言うのに…解放なんかするワケないでしょ!?」
「アホか!!」
亜依は怒鳴りつけた。
720 名前:第百五話 投稿日:2003/10/05(日) 13:20
「最高傑作って何やねん、最高傑作って!!柴田さんはモノちゃうんやで!!?」
「…だ、誰があそこまで優秀に育て上げてあげたと思ってるのよ!?」
「そりゃー柴田さんの素質やろ!!」
「な…ッ!!?」
「断言するで!!」
 亜依はビシっと『先生』を指差す。

「柴田さんはオマエが先生じゃなくても、同じくらい優秀に育ってたハズや!!」

 ひとみ・麻琴・アヤカは、こくこくと頷く。
「…そりゃー、才能伸ばすのには環境って必要だと思うけどさー。柴ちゃんだったら、誰
が先生でも大丈夫だったと思うなー。」
「・・・・・・むしろ、この人が先生じゃない方がもっと伸びたって可能性もありますね。」
「HAHAHA♪そーよね〜♪」
「く…ッ!!何もわからないクソガキどもが…ッ!!!」
 『先生』が、懐に手を入れる。
 攻撃が来る、と全員が身構えた次の瞬間。
「…あれっ!?あれっ!!?」
 『先生』は焦ったように懐を探る。
「…どうしたんだろうね?」
ひとみの言葉に、亜依とアヤカも首をひねる。
721 名前:第百五話 投稿日:2003/10/05(日) 13:21
そんな中、麻琴はすっと挙手をした。
「ん?どないした?小川さん。」
「あの。」
 麻琴は、スカートのポケットから紙をとりだして広げて見せた。

「…探し物、コレですか?」

「!!!」
『先生』の目が、見開かれる。
麻琴が取り出したのは、数枚の呪符。
「…なんで…!!?」
『先生』の驚愕の表情を見て、麻琴は更に胸ポケットに手を突っ込む。
すると、何故か鳩が出現。
「ハイ拍手〜。」
「うぉぉ〜!!スゲェ!!かっけ〜ぞ小川!!」
ひとみが目をキラキラと輝かせた。麻琴は無表情ながらも、満足そうにしている。
「・・・・・・小川さん?」
超絶呆れ顔の亜依の頭に、どこからともなく取り出したシルクハットを乗せて、麻琴は言
う。
「最近、手品に凝ってるんです。」
「・・・・・・あ、そ・・・・・・。」
 亜依は、シルクハットを麻琴に返してから…呆然としている『先生』に近寄った。
「…とりゃ。」
「うっ!!」
 気絶させて、ため息を一つ。
「・・・・・・警察よか、陰陽師連合に突き出そか。コイツ」
 そう呟いて、ふと仲間を振り返ると。
 今度はシルクハットからうさぎを取り出している麻琴がいた。
722 名前:クロイツ 投稿日:2003/10/05(日) 13:21


 今回一番の見所は…多分ピーマコれすね(爆笑)オイシいぞピーマコ!!
 『柴ちゃん編』、次回で終わります!!
 そしたら次は、剣士と科学者と忍者とお嬢の『天才カルテット』が大暴れ!!
 …やぐごまにも頑張ってもらわねば…(大汗)
 次回更新は、けっこう早めにする予定です。頑張ります。

>フェンリル様
 ありがとうございます!!
 >そろそろ全てに決着がつきそうな雰囲気になってきましたね。
 そうなんです!!柴ちゃん編、次回で終わりなんです!!!
 いや〜。最後は決めてくださいね、マサオ君(笑)てゆーかマサオ君に決めさせる予定
でございます。
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!

>とこま様
 本当に、相手が悪いです。なんてったってピーマコですから(爆笑)
 今回も苦労してますね。…もしかしてUFA1の苦労人ってあいぼん…?(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>ささささ様
 おおう!!お久しぶりです!!
 ピーマコ、今回は大活躍ッ!!いやー、オイシい。オイシ過ぎるわピーマコ…!!
 >「N・I・I・G・A・T・A、新潟〜」
 これも考えたんですけどね〜…やっぱ長いので(笑)
 ピーマコとしては『オマエ新潟出身だろ!!』と言うあいぼんのツッコミを期待してたっ
て所もあります(笑)そしてそれが見事に外れた、と(爆笑)
 「まこと勝負」は次回になってしまいました(大汗)すみませんっ!!
 ありがとうございます!!頑張ります!!
723 名前:本庄 投稿日:2003/10/05(日) 13:40
ピーマコさん…いや!ピーマコ様!!

   惚れてもよかですか??

最高です!
(〇^〜^)<手品かっけ〜
です!!あぁ…もうピーマコにKNOCK OUT!っす!
一押しの圭ちゃんを追い越すかもしんない…ごめんよ圭ちゃん。

そして柴ちゃん…がんばったね!
724 名前:とこま 投稿日:2003/10/05(日) 20:14
ピーマコ、さすが!
こんな時でも決して笑いを忘れない(^_^;)
悪霊を払うにも難しい顔で行うだけでなくユーモアがあっても
良いですね(^^♪
725 名前:名無し417 投稿日:2003/10/05(日) 22:30
初めてカキコさせていただきますw
携帯で色々聞いてもらっちゃったり聞いちゃったりでなんともですが(汗

ピーマコ美味しいっすね、かなり良いキャラに育ってきてますよねw

ってか、いしよし不足が否めないので…
なんとかしてくださいな(オ

よすぃこ大活躍が見たいとプレッシャーでもかけて退散いたしますかなw
726 名前:token 投稿日:2003/10/06(月) 00:55
Oh! Oriental magic. Ninjya great! PIEMAKO great!!

と、思わずインチキ外国人になるぐらい笑いました。ピーマコおもろいです。
ののちゃんもいい仕事しましたね〜。
更新お疲れ様でした。次回も楽しみにしています。
727 名前:第百六話 投稿日:2003/10/07(火) 15:14

 唐突に、目が覚めた。
「…待って、ちょっと待って柴ちゃん!やめてってば!!わたし、痛いのは…!!」
そう叫んでぱちっと目を開けると…世界は、横転していた。
「・・・・・・あれ?」
 普段見慣れてる本棚も、机も横になっている。
 それが『自分が横たわっているせいだ』とわかるまでに数秒かかった。
 そしてそれを理解した後、唐突に自分の頭の下が柔らかい事に気付く。
(えっと、わたし本読んでて、いきなり柴ちゃんに『呼ばれ』て…。)
頭の中で起こった出来事を整理する。
 だけど『クッションか枕を頭に敷いて倒れた』と言う記憶はない。
 しかもコレは、クッションや枕の柔らかさじゃない。
「・・・・・・ええぇ!?」
 梨華は驚きながら、がばっと起き上がる。
 そして、そこにいた人物を見て…更に驚いた。

「ひ、ひとみちゃん!?」

 名前を呼ばれたその人物は、ぶーたれた顔をしていた。
「…ず、ずっと…その、膝枕しててくれたの!?」
時計を確認する。
あゆみに『呼ばれ』る直前に、ちらりと確認した時刻からは、一時間以上が経過している。
728 名前:第百六話 投稿日:2003/10/07(火) 15:15
「・・・・・・してたよ。」
「あ、ありがとう…。」
 顔を赤くし、もじもじしながらそう言うが…ひとみの機嫌は激烈に悪そうだ。
「あの、ひとみちゃん?」
「・・・・・・。」
「どうしたの?…あ、足、痺れちゃった?ごめんね?」
おずおずと言う梨華に、ひとみはふるふると首を振る。
「…そんなんじゃないよ。」
「え?」
「・・・・・・どんな夢、見てたの?あたしがいない間に。」
「へ?」
 梨華はひとみの顔を見返し、ちょっと考えた。
「…あれ、夢って言うのかしら。幽体離脱かな?」
「なっ!?ゆ、幽体離脱!?」
ひとみの目に、涙が浮かんだ。
「え?ひとみちゃん?」

「柴ちゃんと何してたのさ!!?」

 梨華は、ぽかーんっと口を開けた。
「…ウチ、三十分くらい前からずっと梨華ちゃん膝枕してたけど…梨華ちゃん、その間ずっ
と柴ちゃんの名前しか呼んでなかった…っ!!」
729 名前:第百六話 投稿日:2003/10/07(火) 15:15
「そ、それはそうよ。だって柴ちゃんと一緒にいたんだもん。」
「何してたの!?」
 梨華はそこで思い出す。
 自分が目覚める直前に叫んでいた言葉を。
「・・・・・・確かに、かなり紛らわしかったかも…。」
 反省してから、眉を八の字に寄せてひとみの目を覗き込んだ。
「…あのね、ひとみちゃん。」
「…うん。」
ぐいっと近くなった顔に、ひとみの心臓が騒ぎ出す。
「何もしてないの。柴ちゃんとは。」
「・・・・・・それじゃなんで、あんな…。」
「信じてよぉ。」
そして、ぎゅっとひとみに抱き付く。
「…ずーっとずーっと帰りを待ってたひとみちゃんに、そんな顔されるの…悲しいよぉ。」
「梨華ちゃん…。」
「寂しかったのよ?ずーっと…早く帰って来ないかなぁって思ったり…。」
抱き返してくる感触に、梨華は抱き付く力を強める。
「…本当は、一分だって離れたくないのになぁ、とか…
 き、キスして欲しいなぁって、思っちゃったり…。」
「梨華ちゃん!!」
 お互いが、自分の体験を語り合い始めるのは、これからまた三十分後の事だった。
 三十分間、二人は会えなかった間の寂しさを埋めるように…何度も何度もキスをしてい
たのだった。
730 名前:第百六話 投稿日:2003/10/07(火) 15:15

****************************************

 『まこと勝負』の決着はつかなかった。
「…ものすごいオドオドした人だったから。勝負にもならなかった。」
ピーマコの行動をひとつも漏らさず聞かされていた美貴は、涙を流しながら爆笑していた。
「ふ、腹筋痛ッ!腹筋痛ッ!!」
「それで、まこっちゃん。その『まことさん』は、柴田さんとどう言う関係にあったの?」
ピーマコに耐性がついているらしい同期の桜の眉毛ビームこと新垣里沙は、冷静に尋いた。
「…どうやら、警察がその学校に踏み込んだ時、柴田さんは虐待によって大怪我させられ
てたらしくて。保護されて急遽病院に運ばれたんだ。
 その時にちょうど、足の骨折で入院してたまことさんと知り合ったらしい。」
 まことは、あまり笑わないあゆみを心配して色々と世話を焼いていたらしい。
「…で、そう言う学校出身で、能力も高いって事がわかったんで、つんくさんに推薦した
んだそうだ。」
「・・・・・・って事は、もしかして…つんくさんは最初から全部わかってたのかな?黒
幕も、何もかも。」
涙を拭いながらそう言う美貴に、麻琴は言った。
731 名前:第百六話 投稿日:2003/10/07(火) 15:16
「ざっつらいと。」
「ぶふぁ!!なんで!?なんで平仮名調!?」
「お箸の国の人だもの。」
「やぁぁぁぁ〜めてぇぇぇぇぇ〜!!!し、死ぬ!笑い死ぬ!!」
「…藤本さん、明日の朝は大変ですよ…。」
なつみ・真里の『にらめっこ対決』に巻き込まれて、笑い死にかけた里沙の言葉には、経
験者しか醸し出す事の出来ない『深さ』があった。
「…だけど、大変だね。つんくさん。」
「・・・・・・何故?」
里沙は、真剣な面持ちで言った。

「ここまで苦労して解決したってのに、最初から知ってたとなったら。
 …確実に飯田さんにシメられるでしょ?」

麻琴はこくりと頷いた。
 彼女は知っていた。
 純白のハリセンを手に、いっそ清清しい程に恐ろしい微笑を浮かべて、総帥室まで走っ
て行く圭織を。
 だけど、それはそっと忘却の川に流そうと思う。
 そう、例え総帥室から断末魔の悲鳴が聞こえて来たとしても。
732 名前:第百六話 投稿日:2003/10/07(火) 15:16

****************************************

 医務室には、一種異様な緊張感が漂っていた。
「・・・・・・ん。」
 あゆみの、くぐもった声が聞こえると…雅恵が飛び上がる。
「…大谷しゃん。まるでネズミに遭遇したドラえもんのようなのれす。」
「あ、知っとるで〜。ドラえもんはネズミと遭遇すると、自分の身長と同じくらいの高さ
に飛び上がるんやで〜。」
 能天気な希美と裕子を背に、雅恵はごくりと唾を飲み込む。
 そんな雅恵に、みちよはやさしく声をかけた。
「・・・・・・大谷、落ち着け。大丈夫や。きっと大丈夫や。」
「き、気休め言わないで下さい…。」
「いーから。…リラックスせぇ。」
「・・・・・・気休めだって事は否定しないんですね…。」
そんな雅恵に、みちよは苦笑を見せる。
「…う・・・・・・ん?」
 あゆみがむくっと起き上がった。
「…ふぁ…。」
 一回あくびをして、目いっぱい背筋を伸ばしてから…あゆみは雅恵を見た。
「…あ」
733 名前:第百六話 投稿日:2003/10/07(火) 15:16
「あゆ!!」
 あゆみが何か言う前に、雅恵はあゆみの目を見て言う。
「…良いんだ!思い出なんてまた作れば、良いんだよ!!だから過去とかにこだわったり
しなくて良い!!」
「は?」
「・・・・・・何も覚えてなくても、良い。大丈夫だ。また、私とあゆの関係が白紙に戻っ
ちゃっても…私、頑張るから!!またあゆを振り向かせられるように、超頑張るから!!
ゆっくりで良いし、『ふりだしに戻る』でも…努力するから!!」
「はぁ?」
「…そ、そりゃー…私も女だし、あゆには抵抗あるかもだけど…で、でも、愛情は誰にも
負けないし!!絶対幸せにするし!!」
「…もしもし?」
「…ああっ!!『ゆっくりで良い』とか言いながら結論焦らせてどうするよ私!!で、で
も!!とにかく…!!」
雅恵は、涙目で…かすれるような声で言った。
「…大好きだから。あゆが。」
「・・・・・・。」
「だから…その…。」
 鼻をすする音が、室内に響いた。
 そこにいるはずの希美・裕子・みちよも、カタリとも音を立てずにいる。
734 名前:第百六話 投稿日:2003/10/07(火) 15:17
「・・・・・・いくらでも、努力できるよ。」

「何言ってんの、マサオ。」

「何ってそりゃ・・・・・・って。」
目を見開いて、あゆみを見る。
「まったく。…あ〜、なんか肩凝ってるわ〜。」
「・・・・・・あゆ?」
「ん?何?」
「・・・・・・私が誰だか、わかる?」
「さっきから何言ってんの?マサオでしょ?大谷雅恵。」
「・・・・・・私はアナタの、何?」
「だから、何なのよ?恋人じゃないの?違うの?」
「ち、違わない…けどっ!!」
 頭の中がこんがらがる。
「…え?何で?き、記憶なくなるんじゃなかったの?」
 振り向くと、希美がニヤニヤ笑いながら言った。
「本来なら、そうなるハズらったんれすけどね。…今回はちょっと状況が違ったのれす。」
 希美の説明によると。
 悪霊をあゆみの身体から引っ張り出す際、あゆみの身体の中には悪霊の霊体しかいなかっ
たそうだ。つまり、あゆみの魂はどこかに行ってしまっていた。
 悪霊は本来寄生すべき『魂』がなかったので極めて不安定な状態にあった。
 そこをひっぺがし、悪霊の霊体だけ攻撃できたので…あゆみにはノーダメージだったの
だ。
735 名前:第百六話 投稿日:2003/10/07(火) 15:17
「ひっぺがした悪霊見た時、『柴田の魂』がどこにも見当たらなかったしな。」
「平家さん、霊感あるんれすね。初耳れした!」
「すっごいな〜みっちゃん。」
 ほのぼのと会話しながら、三人は医務室から出て行った。
 ぴしゃりと扉が閉まってから。
「・・・・・・なんだよ〜…。ビビッて損した…。」
 雅恵はヘナヘナと床に座り込んだ。
「何?そんなにビビッてたの?」
「そりゃそーだろ!?だって…『思い出も恋心も忘れる』って言われたんだよ!?」
 あゆみは、ベッドから降りて…雅恵の前にしゃがむ。
 そのあゆみの顔を見て、雅恵は言った。
「・・・・・・でも、良かった。忘れてなくて…。」
「本当に?そう思ってる?」
「当たり前じゃん!!」
 雅恵は、あゆみの手をがしっと掴んで、ぐっと引き寄せた。
736 名前:第百六話 投稿日:2003/10/07(火) 15:17
「きゃあ!」
 いきなり引っ張られたので、あゆみはバランスを失って…雅恵の方に倒れこむ。雅恵は
あゆみをすっぽりと包み込み、ぎゅっと抱きしめた。

「・・・・・・よかった。本当に…無事に帰って来て…!!」

「・・・・・・。」
「記憶失っても、また一からやれば良いって思ってた。でも…また私を好きになってくれ
るとは限らないし…不安だったよ。ものすごく。」
 あゆみは、雅恵の胸に頬擦りをした。
「…私も、大好きよ。マサオが。」
「ん?」
「さっき言ってくれたでしょ?その返事。」
「・・・・・・。」
 二人は、そのまましばらく抱き合っていた。
 ただ、抱き合うだけ。
 それなのに、泣きたくなる程想いを伝え合えた。
737 名前:クロイツ 投稿日:2003/10/07(火) 15:18


 柴ちゃん編、終了〜!!!
 なんだかアッサリ終わっちゃってごめんなさい…(大汗)
 次回からは『五期メン編』です!!五期メン好きさん、集まってー!!
 そして『五期メン編』は・・・・・・シリアスほとんどナシのギャグ過多で行く予定で
ございます!!頑張ります!!
 ちなみに今日は、私のお友達の21歳の誕生日☆


>本庄様
 惚れて頂いて、多いに結構でございます!!
 そして次回からは五期メン編ですからっ!!…うふふふ。ピーマコ大暴走。
 >一押しの圭ちゃんを追い越すかもしんない…ごめんよ圭ちゃん。
( `.∀´)<・・・・・・。
 頑張れ圭ちゃん(笑)
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!

>とこま様
 ピーマコ、無表情だけど実は『笑い』を大切にする人です。
 >悪霊を払うにも難しい顔で行うだけでなくユーモアがあっても良いですね(^^♪
 ありがとうございます!!
 ののたんが祓うとなると、やっぱりファンシーになりますね(笑)
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!
738 名前:クロイツ 投稿日:2003/10/07(火) 15:18
レスの続きです〜♪

>名無し417様
 どうも、こんにちはです!!こちらでははじめまして、ですねッ!!
 いやいや、イロイロとレア情報満載でナイスですYO!!
 いしよし不足、解消されましたでしょうか…。
 >よすぃこ大活躍が見たいとプレッシャーでもかけて退散いたしますかなw
 五期メン編でイロイロありますので!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>token様
 インチキ外国人カッケー!!
 ピーマコは本当にもう…。ミキティ、翌朝起き上がれないぞ〜。
 ののたんの仕事には、無駄などカケラもありません。ええ、ありませんとも(笑)
 ありがとうございます!!頑張ります!!
739 名前:名無し417 投稿日:2003/10/07(火) 16:00
家に帰ってから読むつもりだったのですが…
仕事さぼって読んでしまいました(オ

携帯から書くの初めてなんでどんなになってるか不安ですが…

五期編、いまから楽しみです〜
川o・-・)ノ完璧です
740 名前:しょい!! 投稿日:2003/10/07(火) 16:20
お誕生日おめでとうございます!!
五期編楽しみに待ってます!
741 名前:オガマー 投稿日:2003/10/07(火) 18:52
あーもうよかった(;´Д`)ハァハァ
最高ですよ。
いっぱい笑わせて貰ったし(w
マーくんよかったねマーくん(感涙
742 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/07(火) 19:42
>740
過去ログ読んでますか?
743 名前:とこま 投稿日:2003/10/07(火) 20:09
マサオ、柴ちゃんが無事で良かったね(^^♪
いしよしは、相変わらずですな(^_^;)
744 名前:伊央 投稿日:2003/10/07(火) 20:22
どうもはじめまして。伊央と申します。
初カキコです。
えーと自分はいしよし・こんまこ・しばまさ推しです。
よかったねマサオ君。
読んでて私もハラハラしてましたが(笑)

あとここのピーマコ好きですー♪
紺ちゃんとの絡みがあるんでしょうか?
次回から始まる五期メン編、楽しみにしてます!
745 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/07(火) 21:32
>744
過去ログ読んでますか?
746 名前:token 投稿日:2003/10/07(火) 22:57
更新お疲れ様です。
これにて一件落着ですね。まあ、約1名無事じゃなかったみたいですけど。(w
平和のための尊い犠牲ということで・・・。
では、次回からのお笑い4人組じゃなかった、天才カルテットの活躍を楽しみにしています。

P.S. 今日はヨーヨー・マ氏のお誕生日でもあるそうですよ。さっきラジオで言ってました。
747 名前:みっちょん 投稿日:2003/10/08(水) 01:16
はじめまして。柴ちゃん押しです。
柴ちゃん編最高でした。これからも、
しばまさちょくちょく出してくれると嬉しいな。
柴ちゃんと梨華ちゃんの友情トークも最高ですよん。
頑張って小説最新してくださいね♪
748 名前:タロイモ 投稿日:2003/10/08(水) 01:59
「柴ちゃ〜ん!」となんだか叫びたくなりました。
柴ちゃんの記憶がなくならず本当によかった。
次回からの五期メン編も期待しております。
がんばってください!
749 名前:第百七話 投稿日:2003/10/09(木) 14:48

 夏休みが終わった。
「もうかよ!!前回更新から二日しか経ってないのに、もう九月かよ!!」
「…前回更新の回では七月らったのに…。」
「・・・・・・楽屋ネタは、いけません。」
麻琴のフォローが涙を誘う。
亜依はため息混じりに言う。
「…でもなぁ。夏休みったってほっとんど生活変わらんかったしなぁ。」
「そうれすよね。悪魔は相変わらず出てたから、里帰りもできなかったのれす。」
「普段と変わってた点、と言えば・・・・・・服装くらいでしたね。」
 そう。七月後半から八月いっぱいまでは、全員制服を脱いで、私服で動き回っていた。
 これは毎年恒例の事だと、圭織やなつみは言っていた。
「せめて、夏休み気分くらいは味わえるよーにって言うてたけどなぁー。喜んでるのはバ
カップルどもだけやったな。」
「そうれすね〜。特にヨッスィーがウザかったれすよね。」
「ああ。ウザかった。」
「…良い言い方をすれば・・・・・・『中睦まじい』って感じですかね。」
 思い出して、ゲンナリする三人。
750 名前:第百七話 投稿日:2003/10/09(木) 14:48
「・・・・・・ま、でも、今日から制服やし。」
「・・・・・・そうれすね。これでヨッスィーの『梨華ちゃん賛美』やら『ノロケ』やら
を聞かないで済むんれす。」
「・・・・・・喜ばしい事ですね。」
 三人の様子から、夏休み中の苦労がわかる。
「・・・・・・ん?」
 掲示板の前で、亜依が立ち止まった。
「あいぼん?どうしたんれすか?」
「・・・・・・。」
「何か、変わった張り紙でも?」
「・・・・・・。」
 希美と麻琴も、掲示板を覗き込む。
「「「・・・・・・。」」」
そして、三人で固まった。
 そこには、つんく直筆の文字でこう書いてあった。

『秋の運動会、開催決定!!
 秋の気持ち良い空気を吸いながら、皆で死ぬほど運動しよう!!』

 亜依は、呟いた。
「…あのオッサン、なんか嫌な事でもあったんかい。」
「…だとしたら、当り散らされてるのれす…。」
「・・・・・・。」
三人は、同時にため息を吐いた。
751 名前:第百七話 投稿日:2003/10/09(木) 14:49

****************************************

 運動会開催がつんくの独断により決定された事により、UFAはにわかに慌しくなった。
「えぇぇ!?わたし、また『チャーミー石川』やるんですかぁ!?」
「仕方ないやろ。他に実況できるヤツがいないんやから。」
 裕子に言われ、梨華はがっくり肩を落とす。
「…てゆーか、なんで運動会に実況がいるの…ッ!?」
そんな梨華に、隣の席に座っていたあさ美が言う。
「が、がんばって下さいませ!!」
「紺野…!!」
「あの、私…前のトーナメントの記録DVD見て、ずっと生の『チャーミー石川』さんが
見たいって思ってたんですの!!」
「・・・・・・ちょっと待って。何それ。何その記録DVDって。」
「お?石川知らんのか?…あのトーナメント、全部オマエの実況付でDVDに保存されと
るんや。」
 梨華の顔が、ムンクの叫び状態となる。
「・・・・・・い、石川さん。顔コワレれてますわよ…?」
「きッ…!!聞いてない!!わたし、全然聞いてないッ!!」
「アレー?よっさん言っとらんの?よっさん、資料室に置いてあるトーナメントのDVD、
何度も何度も何ッ度も…しつこいくらいに借りてってるらしいで?」
「ひとみちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
752 名前:第百七話 投稿日:2003/10/09(木) 14:49
 裕子は、梨華の肩にぽんっと手を置いた。
「…ま、落ち着け。これでも最悪の事態は逃れられとるんや。」
「へ?」
「最初はあのDVD、大量生産して一般発売する予定やったんや。」
「・・・・・・ッ!!!」
「い、石川さん…落ち着いてくださいませ…。」
今にも憤死しそうな梨華を、あさ美がなだめる。
「ま、圭織が止めたから中止になったけどな。」
「ありがとう飯田さん…!!」
 梨華が天に感謝の祈りを捧げた直後、裕子は言った。
「ま、今回も覚悟しぃや。今回の運動会も、記録に残すみたいやから。」
「・・・・・・嫌です…。」
「ま、そう言うなって。」
裕子はニヤリと笑った。

「アシスタントに、『ビューティー紺野』も付けたるから。」

「・・・・・・は?」
あさ美の動きも止まる。
そこを狙ったように、裕子はくるりと身体を反転させて出口に向かった。
「…ま、がんばりや。ウチもまた解説やから。」
 梨華とあさ美は、固まったまましばらく動けなかった。
753 名前:第百七話 投稿日:2003/10/09(木) 14:49

****************************************

 真里は、美貴の背中を押しながら呟く。
「でもさぁ、運動会って…どんな競技やるんだろ?」
「へ?…そりゃー、徒競走とか騎馬戦とか綱引きとかじゃないんですか?」
身体を前に倒されながら、美貴が言うと…真里はうーんとうなった。
「でもさー、言いだしっぺがあのつんくさんなんだよ?そんなマトモな競技やんのかな?」
「あ、そうですね…。・・・・・・痛たたたたたッ!!」
「なんだよー。もう痛いの?ミキティ、まだまだ身体カタいぞー?」
 それでも、上半身が床スレスレまで来ている。
 最初はほとんど倒れられなかった事を考えると、かなりの進歩だ。
 真里は手元のメモに一言書き足すと、満足そうににま〜っと笑った。
「…そんじゃ、今日の訓練はここまでにしよっか。」
「え?でもまだノルマが…。」
「運動会近いし、あんま無理しない方が良いよ。…大体において、何やらされるかわかっ
たモンじゃないんだし。」
「・・・・・・はい、わかりました。」
 美貴はそう言ってからいつもどおり礼を言い、訓練室から去って行った。
754 名前:第百七話 投稿日:2003/10/09(木) 14:50
「…ふぅ。」
 運動会のチラシを見ながら思う。
(…そーいや前回のトーナメントでは、優勝者には何でも一つ願いを聞くってご褒美があっ
たよなぁ。)
 そして、優勝者の吉澤ひとみは…梨華に告白するチャンスを得たのだった。
(今回はどんな賞品が出るんだろ。)
チラシを見ると、端っこの方に小さく『優勝者には、一つだけお願い聞いちゃいます!』
と書いてあった。
「あ、今回もなんだ。…だけどなぁ。なっちとかごっちんもいるし…やっぱ優勝なんて無
理だろうし。」
 頭を掻いて、テレながら笑う。

(だけど、もし優勝できたら・・・・・・三日くらい、お休みが欲しいなぁ。)

 自然と笑みが零れ落ちる。
(それでお休みもらえたら、ごっちんとどっか泊りがけで…)
 そこまで考えて、真里はわたわたと両手を振る。
「だ、だから無理だってばッ!!大体、泊まってどうするよっ!!何するよッ!!」
 真っ赤になった顔をぶんぶんと振る真里。
 ぼさぼさになった髪を手で直しながら、呟いた。
「・・・・・・がんばろ。」
755 名前:クロイツ 投稿日:2003/10/09(木) 14:50


 さーて、五期メン編の始まりです!!
・・・・・・っつっても、今回五期はまこっちゃんとこんこんしか出てませんが…。
き、きっと次回から出まくりますからッ!!じょ、序章って事で!!
 …こ、これから歌のレッスン行って参ります。

>名無し417様
 ありがとうございまっす!!お仕事サボらせてしまって申し訳なかったですね(汗)
 でも、嬉しいでっす♪ありがとうでっす!
 五期編、次回から五期大活躍ですので。今回は多めに見てやってくらさい(大汗)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>しょい!!様
 友人に伝えておきます(笑)きっと喜ぶと思います♪
 五期編…じ、次回から本格スタートです!!
 がんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします!!

>オガマー様
 よかった〜。マー君、最後ちゃんとキメてくれてましたかね?(笑)
 >いっぱい笑わせて貰ったし(w
 よかった〜!!笑い所少ないんで、心配しておりました(大汗)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
756 名前:クロイツ 投稿日:2003/10/09(木) 14:50
レスの続きでっす!

>とこま様
 相変わらずです…夏休み中も相変わらずだったみたいです(笑)
 >マサオ、柴ちゃんが無事で良かったね(^^♪
( `_´)<…ありがとうございます。本当に良かったです…。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>伊央様
 はじめまして!!
 ありがとうございますー!!一緒にハラハラして頂けたなんて…感激です♪
 >あとここのピーマコ好きですー♪
 やったー!!ピーマコかなり気合い入れて書いてるので…嬉すぃ〜!!
 こんこんとのカラミ…ふふふ…。
 波乱も笑いも交えて、色々と考えておりますよ〜!!
 ありがとうございます!がんばります!!

>token様
 ありがとうございます!!
 >まあ、約1名無事じゃなかったみたいですけど。(w
 今回も彼は無事で終わるのかどうか…(笑)
 天才カルテット、次回から大暴れ…です。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
757 名前:クロイツ 投稿日:2003/10/09(木) 14:51
更にレスの続きでっす!!皆様、ありがとうございます!!

>みっちょん様
 はじめまして!!おお〜!!柴ちゃん押し仲間発見ッ!!
 いやーん!そう言って頂けると、本当に嬉しいです!!ありがとうございます!!
 柴マサ、またちょくちょく出しますよ〜♪
 はいっ!!がんばります!どうぞよろしくです!!

>タロイモ様
 柴ちゃんの記憶、無くさせるか無くさせないかちょっと迷ったのですが…。
 よかった、無くさせなくて(笑)
 五期メン、次回から大暴れ!眉毛ビームも大活躍!!(の予定)
 ありがとうございます!がんばります!!
758 名前:伊央 投稿日:2003/10/09(木) 17:19
お、更新されてますね。
またまた赤き(略)の思いつきがでましたね。
今回はなんか懐かしかった感じが。
特にチャーミー&ビューティー
あとよっすぃーの秘密…(笑
これから何が起きるのかめちゃ×2楽しみですー♪
次回楽しみにしてまーす♪

759 名前:ささささ 投稿日:2003/10/09(木) 23:52
こんにちは、ささささです。
いやー「ビューティー紺野」、ほんとに楽しみです!!
チャーミーとの、ある意味ものすごそうな2トップが見れそうですね。

ところで前回では、飯田さんがハリセン持って
総帥室に行きましたけど・・・・つんくさん、2ヶ月でよく復帰できましたね。
760 名前:ささささ 投稿日:2003/10/09(木) 23:53
しまった!下げ忘れた!
申し訳ございません!
761 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/10(金) 00:21
>>760
ちゃんとさがってるよ?(w
762 名前:とこま 投稿日:2003/10/10(金) 22:20
運動会ですか〜。時事ネタですね(^^♪
これは楽しみですっ!
今度は紺野ちゃんの解説も加わりますか(^_^)
よっすぃ〜借りるかな?
763 名前:某AD 投稿日:2003/10/11(土) 08:51
小説では運動神経抜群に設定されがちなよっすぃ〜ですが、現実はクソ女手前ですよね
梨華ちゃんにはるかに劣るし(腹筋以外)
イメージの定着とはおそろしい
764 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/11(土) 17:49
>>763
そんで、何が言いたいのかな?
765 名前:オガマー 投稿日:2003/10/11(土) 23:12
うおー!!
やぁぐごまいいねいいね〜!!(w
運動会期待してます!
766 名前:\1980 投稿日:2003/10/12(日) 01:46
『五期メン編』に釣られてみるw
小川さんと紺野さんに期待してます!ニヤリw
767 名前:みっちょん 投稿日:2003/10/12(日) 02:03
5期メン編楽しみです♪5期メンはみんな個性的で大好きです。
みんなに活躍してほしいですが、個人的には柴ちゃんの仮妹の(某ラジオより)
紺ちゃんを応援しまっす!!あっ!でも、ピーまこ、キャラ最高だし、
愛ちゃんかわいいし、にいにいも最近大人ぽっくなったし・・・
5期メン編とにかく楽しみでございまっす!!
最新頑張ってくださいね〜☆
768 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/12(日) 03:45
>>767
あげないあげないw
769 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/12(日) 04:27
一人で妄想して赤面してるヤグがかわいいっすね。
770 名前:第百八話 投稿日:2003/10/13(月) 17:54

 『ハロー!プロジェクト運動会、略して「ハロ運」!』
 真っ暗な会場内で、ただ一人だけスポットライトを浴びる美少女が一人。
 彼女はブリブリの衣装に身を包んでいた。
『…告知されてから、わずか三日。
 一方的に言い渡され、かなり強制的に開催が決定したこの運動会。』
 神妙なアニメ声に、エコーがかかって響き渡る。
『普段は共に手を取り合い、人類を救う為に戦う中間達。
 しかし今日、この日だけは…彼女たちは皆、敵同士となるのです。』
 スポットライトが、増える。
 美少女の背後に、彼女に背を向けるようにして立っている選手達。
『自己紹介が遅れました。わたしは本日、実況を勤めさせて頂きます…』
 美少女が思いっきり顔を上げ、満面の微笑を浮かべた。
『チャーミー石川でぇっす☆』
 うおぉぉぉぉぉ…。
 どこからともなく、人々の熱狂した叫び声が聞こえて来た。
 ちなみにコレは効果音である。観客は一人もいない。
『そして解説は、おなじみ「浪花の鬼」こと中澤裕子さん!!』
 うおぉぉぉぉぉ…。
『今回は更に!新たに「ビューティー紺野」と言う仲間を加えてお送り致します!!』
 うおぉぉぉぉぉ…。
 効果音が完全に消えるのを待ち、チャーミー石川は口を開く。
『…伝説は生まれるのか?勝利の女神は誰に微笑むのか?てゆーか運動会に実況って、本
当に必要なの?
 様々な疑問が頭の中を掠めます。
 しかし、泣いても笑っても…来てしまったモノは仕方ない!!』
 ぐぐっと、拳を握る。

『…腹を決めて参りましょう。「ハロ運」、開幕です!!!』

 うをぉぉぉぉぉぉぉぉ…!!!
 さっきよりもむさ苦しさが三割程UPした効果音が流れた。
771 名前:第百八話 投稿日:2003/10/13(月) 17:54
 そして、しばし静寂が訪れる。
「・・・・・・はい、カット!オッケーです!オープニング撮り、終了〜!!」
 その声と共に、チャーミー石川こと梨華はへなへなと座り込んだ。
「…チャーミーさん、お疲れ様です。」
「いえ…そんな…。」
つんくが外部から呼んだらしい撮影スタッフに、愛想笑いを浮かべながら。
 梨華は思った。
(・・・・・・わたしは一体、何をやらされているのだろうか…。)
 ふと、背後を見る。
 風にたなびく、十三着の特攻服。
 赤・青・黄・緑・白と、色とりどりの特攻服。
 更に一着一着の背中に、十三着全て違う四字熟語(造語)が刺繍されている。
 それらは全て。マネキンに着せられていた。
「…あの、すみません。」
「はい?何ですか?」
 優しそうな女性スタッフに、質問。
「…この特攻服…まさか、選手の…?」
「はい。『ハロ運』で選手が着る衣装です。」
 梨華はがっくりと肩を落とした。
(何がしたいの、つんくさん…。)
 それは、赤き薔薇の騎士だけが知っている。
772 名前:第百八話 投稿日:2003/10/13(月) 17:55

****************************************

 それぞれ自分に割り当てられた特攻服を着込む。
「…そうか。特攻服の色は、制服の色か。」
「そーみたいやね〜。…でも、背中の文字は誰が決めたんやろ?」
 文字を決めたのはつんくなのだが、そんな事は知らない愛に麻琴。
 ちなみに愛の背中の文字は『訛剣上等』で、麻琴は『無情毒笑』である。
 と、そこに。
「みなさーん!競技表と出場者一覧、配布でーす!!」
 里沙が紙の束を抱えて入って来た。
「…競技表?」
「あ、まこっちゃん。競技表は、競技の名前と順番書いた紙だよ〜。」
「…出場者一覧?」
「あ、愛ちゃん。出場者一覧は、それぞれの競技の出場者を書いた紙っ!二枚一組になっ
てるから、なくさないようにねっ!」
 里沙は二人に紙を渡してから、先輩たちの方へと走って行った。
「「・・・・・・。」」
 二人は二枚の紙を覗き込み、顔を見合わせる。
「・・・・・・ミスプリか?」
「・・・・・・私もそう思う…んやけど…。」
 紙を交換し、もう一回まじまじと見る。

「…私の出場する、『地雷原百メートル走』って…何?」
「…『木刀五十メートルデスマッチ』って、私の名前書いてあるんやけど…何するん?」

 そしてまた顔を見合う。
773 名前:第百八話 投稿日:2003/10/13(月) 17:55
「・・・・・・なんだか、すごくデンジャラスな香りがするんだが。」
「加護同。…だけど、回避不可っぽいやよ〜。」
 ちらりと、先輩達を盗み見る。
「・・・・・・誰も、動揺していないな。特に吉澤さん。」
「さすがやわ、皆さん!!特に吉澤さん!」
「・・・・・・だけど『吉澤さんはプリントの日本語が読めてない』に、三百円。」
「あっ!ずるいやよ〜!そんなら私だってソレに五百円賭けたい!」
「賭けにならないだろ、それじゃ。…しかし、吉澤さん。」
 純白の特攻服に身を包み、背中に『超絶男前』の文字を背負ったひとみを見て…二人は
同時に呟いた。
「「似合い過ぎ。」」
774 名前:第百八話 投稿日:2003/10/13(月) 17:55

****************************************

 チャーミー石川と同じくらいブリブリの格好をさせられている、ビューティー紺野。
 彼女はマイクを横に置き、たくさんのウィンドウを開いていた。
「…ねえ、里沙ちゃん。」
 今回は裏方に徹するらしい里沙に、声をかける。
「ん?どしたの?あさ美ちゃん。」
「・・・・・・なんだか、メインコンピューターの反応が遅いような気がするんですの…。」
「え?そうなの?」
 里沙は自分もウィンドウを開き、確認する。
「…ん?私の方はそんなでもないよ?」
「・・・・・・そうですか…。気のせいでしょうか?」
「あさ美ちゃん、緊張してんじゃない?だからそう思うだけだよ。」
「…それなら、良いのですが…。」
 ウィンドウを全て閉じて、二人はため息を吐く。
「…いよいよ、開幕ですわね。」
「そうだねぇっ!…なんか競技名見てると、無事に終わりそうにないんだけど…だけどな
んだかワクワクするよっ!!」
「そうですわね。完璧です!」
顔を見合わせ、くすくすと笑う。
「新垣ー!!ちょっと来てー!!」
「はーい!!」
「ビューティーさん!!スタンバイお願いしまーす!!」
「は、はい!!完璧です!!」
 二人は、駆け出して行った。
 二人がいなくなった直後、あさ美が閉じたハズのウィンドウが何故か開いた。

『侵食、開始』

 真っ赤に染まったウィンドウに、その文字がくっきりと浮かび上がっていた。
775 名前:クロイツ 投稿日:2003/10/13(月) 17:56


 『ハロ運』開始〜。いや〜ん、初っ端からヤバ気な感じ〜♪
 そして十三人全員分の背中の文字、残りは今から頑張って考えます(爆笑)
 今回出てきたのは、
 ∬∬´▽`)<『無情毒笑』 川 ’ー’川<『訛剣上等』 (O^〜^)<『超絶男前』
 ・・・・・・高橋さんのヤツの読み方は聞かないでください。

>伊央様
 赤き薔薇の騎士、最近マトモな事しか言ってないよーな気がしましたので(笑)
 実はラブリーよかビューティーのキャラのが好きだった私。なのでビューティーです。
 …ごめんよラブリー…。
 >あとよっすぃーの秘密…(笑
 借りまくりの秘密れすね。きっと『ハロ運』のDVDも借りまくる事でしょう(爆笑)
 ありがとうございます!!頑張ります!!

>ささささ様
 こんにちは〜♪
 >チャーミーとの、ある意味ものすごそうな2トップが見れそうですね。
 ビューティーには、マイペースにハジけてもらいたいと思ってます(笑)
 しかし、残念。石川さんと紺野さんなら、すぐにでも四文字熟語(造語)思いつけるのに…。
 >つんくさん、2ヶ月でよく復帰できましたね。
 そりゃーもう。腕力はなっち以下ですが、生命力は悪魔以上ですから(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>とこま様
 時事ネタです(笑)
 それから、大学入ってから運動会にはほとんど縁がなくなっちゃったので…その寂しさ
を埋めようと思ったのもあります。
 こんこんの解説、どうなっちゃうのか…私も不安だったりして(笑)
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!
776 名前:クロイツ 投稿日:2003/10/13(月) 17:56
レスの続きでっす♪皆様、ありがとうございます!!

>某AD様
 すみません、私あの番組見逃しちゃって(大汗)
 まぁ、こちらはこちらで楽しんで頂ければ幸いです♪
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!

>オガマー様
 やぐごま、ちょっとだけ久しぶりなんですよねぇ(汗)
 書いてて楽しかったです(笑)
 ・・・・・・で、今度メールかなんかでマサオ君の背中の四字熟語を考えて頂きたいなぁ、
なんて(ry
 ありがとうございます、頑張ります!!

>\1980様
 おおう!!釣られて下さった!!ヤッター!!
 小川さんと紺野さん・・・・・・くくくくく。波乱が待ち受けてる予定でございます。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>みっちょん様
 私も五期メン好きなんですよー!!なかなか味があって(笑)
 こんこん・ピーマコには波乱もありで、五期全員に活躍して頂く予定ですYO!!
 頑張ります!!楽しみにして頂いてるのに、更新ペース落ちててすみません(汗)
 ありがとうございます!!よろしくでっす♪

>名無し読者様
 ありがとうございます♪
 やぐやぐはやっぱ乙女に可愛らしく!!ってなコンセプトで(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
777 名前:伊央 投稿日:2003/10/13(月) 20:55
十三人分の背中文字・・・
私的にはピーマコのが気に入ってるんですけど・・・(笑)
赤き(略)・・・そこまでしていったい何を・・・(汗
最後のほうがなんか意味深ですね・・・
ひょっとしてビューティーと何か関わりが?

次回更新待ってます。
778 名前:token 投稿日:2003/10/13(月) 22:41
更新お疲れ様です。
特服キター!!━━━━(゚∀゚)━━━━ !!今回も私の予測範囲をこえてます。
運動会がこんな展開になるなんて。770はかなり笑いました。期待大です。
ところで『訛剣上等』は『かけんじょうとう』と読んでますけど何か。
では、次回を楽しみにしています。
779 名前:とこま 投稿日:2003/10/14(火) 20:48
全員の背中文字を見てみたい(^_^;)
しかし、観客の居ない運動会って・・・(-_-;)
780 名前:フェンリル 投稿日:2003/10/15(水) 17:04
久々にカキコミしますw

>> 純白のハリセンを手に、いっそ清清しい程に恐ろしい微笑を浮かべて、総帥室まで走って行く圭織を。

後日談でもいいので詳細が見てみたいw
ついに運動会始まりましたね。流血必死ですね。
競技の結果如何では赤きおっさんの悲劇がみられるのかなぁw
(何か楽しみ方間違ってるようなw)
何にしても楽しみ楽しみw
お祭りの中で密かに新たな展開・・次回も楽しみにしてますね。
781 名前:第百九話 投稿日:2003/10/17(金) 14:12

 『さぁ〜てっ!果てしなく恥ずかしきオープニングが終わり、おなじみの実況席に戻っ
て参りました!
 改めまして、こんにちはー!!チャーミー石川でぇっす☆ハッピー!?』
 チャーミー石川は異様にテンション高くまくし立てる。
『…前から思っとったんやけど…ハッピーって何やねん。解説の中澤裕子です。』
 異様にテンションが低い裕子は言う。
『…大体、「浪花の鬼」って何やねん。「鬼」って。』
『えぇ〜?ハロプロメンバー全員一致で「ぴったりだ」って意見が出てますよ?』
『オイお前らぁ!!後でシメんぞゴルァ!!』
 ハロ運終わったらダッシュで逃げようと、心に決めるチャーミー石川。
『…何はともあれ、始まっちゃいましたねっ!』
『ああ。始まっちゃいましたね。…誰かさんの一存で。』
『いやーん、駄目ですよ中澤さんってばぁ。「やりたいのはつんくさんだけ」とか「面倒
くさい」とか「なんでわたしがこんな事」とか言っちゃぁ。
 だから鬼とか言われるんですよぉ☆』
『いーやいやいや、言ってないし!!それウチの台詞ちゃうし!!』
『さーて、第一試合…もとい、第一競技の開始が近づいて参りました!!』
『・・・・・・なんかチャーミーさん。ちょっと見ない間に、エラい変化したな…。』
 そう言えば、前回大会ではまだ桃色片想い中だったチャーミー石川。
 現在はキッチリ『彼女持ち』である。
782 名前:第百九話 投稿日:2003/10/17(金) 14:12
『第一回戦は、団体競技ですね。先ほどクジを引いてもらって、西軍と東軍に分けさせて
頂きました。』
『ほー。手際ええなぁ。…で、競技名は?』

『え〜、「日本列島ダーツの旅〜体育館の中で日本一週!?しかも罠!?」です!!』

 裕子が固まる。
『…なんやねん、ソレ…。』
『会場をご覧くださればわかると思いますっ!!』
 画面が、会場内の映像に切り替わった。
 床一面に、日本地図が描かれたシートが広げられている。
『えー、チーム代表者がダーツで日本地図を狙い、他のメンバーは代表者が投げたダーツ
が刺さった地名に移動するワケですね。』
『…ほほー。それで、移動するとそこの地名の下に書いてある罠が発動するってワケか。』
『はい!!で、どちらかのチームが全員脱落したら終了です!!ちなみに「回避できたか
できなかったか」の判定は、稲葉貴子さんがします!!』
『そっかー。一回戦のクセにメッチャ時間かかりそーな気ィするんやけどなー?』
『大丈夫です!ココナッツ娘。とメロン記念日が気合入れて考えた罠ですから!!早けれ
ば十分以内に決まっちゃうかもッ☆』
 しばし、にこにこと笑い合うチャーミー石川と裕子。
 しかし突然真顔に帰る。
『・・・・・・危ないやん。』
『・・・・・・百も承知です。』
783 名前:第百九話 投稿日:2003/10/17(金) 14:13
 チャーミー石川は流れ落ちる汗をハンカチで拭う。
『で、でもっ!最低限の安全は保障されてます!!落とし穴の底にはマットが敷いてある
し、飛んでくる矢の先端には吸盤がついてるし!!』
『当たり前やろ!!・・・・・・ま、なんとしてでも生き残って欲しいモンやな。』
『…とりあえずチャーミー石川、一回戦で負傷者が出ない事を祈ります。』
 引きつった笑顔で、チャーミー石川は叫ぶ。
『か、開始まであとちょっとぉ!!』
784 名前:第百九話 投稿日:2003/10/17(金) 14:13

****************************************

 東軍代表は、保田圭。西軍代表は、吉澤ひとみに決まった。
『東軍は六人で、西軍は七人。数の上では、西軍のが優勢か。
 しかも代表者この二人か〜。…中力勝負やな〜。せやけど両方とも得物がいつもと違う
から、どーなるかわからんな〜。』
『そうですね…。』
 ひとみはふっと顔を上げ、実況席を見る。
 梨華が不安そうな顔をしているように見えるのは、目の錯覚だろうか?
「・・・・・・でも、正直…ウチ、罠にかかる方じゃなくってよかったYO。」
「…正直な感想述べてるんじゃないわよ。」
 梨華から視線を外し、圭を見る。
 圭は、黄色の特攻服を着ていた。背中には『我愛軟骨』の文字。
「…おおおお!!かっけー!!保田さんかっけー!!四字熟語かっけー!!!」
「実はかなりお気に入り。…ありがとうごまべーぐる様!!」
「何の話ですか?」
「楽屋ネタよ。・・・・・・それよりも、吉澤。」
 圭はにっこり笑って言った。
「・・・・・・西軍には、なっちがいるわよね?」
「はい、いますね。」
 ひとみは、背中に『天使微笑』の文字が刺繍された赤い特攻服を見た。
785 名前:第百九話 投稿日:2003/10/17(金) 14:13
「それが、どう…ヒッ!?」
圭の恐ろしい微笑みに、ひとみは身を震わせる。

「…なっちが怪我しないような地名、選びなさいよ。」

「だ、大丈夫ですよ。安倍さん、瞬間移動使えるし。」
「・・・・・・万が一なっちが怪我したら、一晩添い寝してやる。」
「か、勘弁してくださいよ!!てゆーか何ですか!?敵チーム応援ですか!!?」
「やかましい!なっちが無事ならアタシはそれで良いのよッ!!」
「んな無茶苦茶な…。」
 そんな二人の元に、とてとてと近付いて来た影があった。
「保田さーん!吉澤さーん!」
「ん?…おお。」
 二人はその人物を見て、ニヤニヤと笑いながら声を揃えた。

「「ビューティー紺野。」」

「や、やめてください〜。恥ずかしいんですのよ〜。」
「似合ってるわよ、ブリブリ衣装。」
「ま、梨華ちゃんには負けるけどね!エロさが足りんよ、エロさが。」
「どーでも良いですわよっ!…それよりも!!」
 あさ美は恥ずかしさに顔を赤く染めながら、言った。
「…もうすぐインタビューの時間ですわ。」
786 名前:第百九話 投稿日:2003/10/17(金) 14:14
「「インタビュー?」」
 同時に聞き返した直後、アニメ声が響いて来た。

『始まる前に、代表者の方にお話を聞いてみましょう!
 現場のビィーティー紺野さ〜ん?』

「はっ、はい!!今日も完璧、ビューティー紺野です!!」
 記録用カメラに向かって、あさ美はカタい笑みを見せる。
「…えーっと、今、東軍代表の保田圭さんと…西軍代表の吉澤さんをつかまえました!
 どーも、お二人ともこんにちはっ!」
「「こ、こんにちは…。」」
 同時にぺこりと頭を下げる。
「意気込み等を聞かせてくださいませっ!どうぞ!」
「え?アタシから?…えーっと。できるだけオモシロい所に投げたいと思います。」
 どっ
 笑いの効果音が入った。音響担当のココナッツ娘。、グッジョブである。
「え〜、コメディアンとしてとても素敵なコメントですわねっ!完璧です!!」
「オイちょっと待て。誰がコメディアンよ。」
「えーっと、それじゃ…吉澤さんはいかがでしょう?」
「う〜ん。あたしはね〜。」
787 名前:第百九話 投稿日:2003/10/17(金) 14:14
 ひとみは、自分がアップで映っているのがわかった。
 なんとなく、血が騒ぐ。

「…キミのハートを、射抜いて見せる!!」

「「・・・・・・さぶっ。」」
 ウィンク付きのキメ台詞を、圭はともかくビューティー紺野にまで『寒い』と言われて、
ちょっぴりヘコむ。
「…えー、お二人とも、ヤル気は十分みたいですわ!完璧です!
 ってなワケで、放送室にお返し致します!!」
 三人でカメラに手を振る。
 しばらくそうしていると。
「…はい、オッケーです!」
 スタッフがわらわらと動き出した。
「・・・・・・何だったの?今のは。」
「インタビューですわ。完璧です。」
「・・・・・・そんなに寒かった?」
「ええ、とっても。…あ、移動しなくては!…それではお二人とも、頑張って下さいませ!」
 ビューティー紺野は風のように去って行った。
「…そんなに寒かったかなぁ…。」
「大丈夫よ。石川は今頃大喜びしてるでしょ。」
「マジっすか!?」
 元気を取り戻したひとみであった。
788 名前:クロイツ 投稿日:2003/10/17(金) 14:14


 きょ、競技がなかなか始まってくれない…(大汗)
 ビューティー紺野の初仕事、如何でしたでしょうか?
 そして背中の文字。今回はなちけいが出て来ましたね。
( `.∀´)<『我愛軟骨』 (●´ー`)<『天使微笑』
 保田さんのは、ごまべーぐる様が考えて下さいました!ありがとうございまっす!!
 色んな方々の力を借り、ようやく十三人全員分決まりました!!
 ありがたい…今度一覧でも作ろうかな(笑)

>伊央様
 ピーマコのは、わりと簡単に決まったんですよ〜♪
 >赤き(略)・・・そこまでしていったい何を・・・(汗
 赤きおっさんの考えてる事は、誰にもわかりません(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>token様
 ありがとうございます!!
 特攻服は、いつかやりたいと思ってますた(笑)背中の四字熟語も。
 >運動会がこんな展開になるなんて。770はかなり笑いました。期待大です。
 よかった〜!!笑えなかった寒いな、とか心配しておりましたので…。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
789 名前:クロイツ 投稿日:2003/10/17(金) 14:15
レスの続きでっす!!

>とこま様
 >全員の背中文字を見てみたい(^_^;)
 今度一覧とか作ってみましょうかね(笑)
 観客いないけど、その分ココナッツ娘。が効果音頑張ってくれてます(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>フェンリル様
 ちょっとだけお久しぶりです〜♪
 >後日談でもいいので詳細が見てみたいw
( ゜皿 ゜)<・・・・・・ダメダヨ。
 圭織さんストップ入りました(爆笑)
 つーか赤きおっさん、大変な競技を思いつきまくりです。
 ありがとうございます!頑張ります!!
790 名前:とこま 投稿日:2003/10/17(金) 20:51
圭ちゃんがコメディアンに走りましたか・・・(-_-;)
美人の裕ちゃんに鬼とは失礼な・・・(ーー;)
それにしてもどんな罠なんでしょうか?
ココ娘。頑張ってますね〜。
791 名前:伊央 投稿日:2003/10/17(金) 21:08
圭ちゃんの背中文字に爆笑しっぱなしでした。
一覧表が見てみたい!
あとよっすぃー!下手したらいつかのごっちんみたいになっちゃうぞ!(笑
ビューティーもなかなかいいですねぇ〜。
先輩に対して結構大胆なコメントを風のようにさらりと…(爆笑
他の5期メンやメンバーの活躍も楽しみだ〜。絡みが見たいですねぇ♪

ハロ運、たっのしみだなぁ(ワクワク♪
792 名前:本庄 投稿日:2003/10/18(土) 12:30
圭ちゃん・・・お気に入りなのね!
それでこそ圭ちゃんよ!!
あぁ、やっぱ圭ちゃん好きだぁ!!!!!!
はっ!なっち!!大鎌で襲い掛からないでぇぇぇ(笑)

そして音響担当のココナッツ娘の皆さん、お疲れ様です。
さぁて、どーなっちゃうのかなぁ??
楽しみに待ってるっす。
793 名前:Ena 投稿日:2003/10/19(日) 03:32
クロイツさんこんにちは!
実は私以前『由希』っていう名前で大変申し訳ないスレをしてしまった者です・・・。
覚えてますか?あの時は本当にごめんなさい。
今はようやく新規スレの立て方もわかって、銀板でEnaって言う名前でヘボイ
いしよしの[Let It Be] って言うお話を書いてます。
あっちこっち間違えだらけでもう最悪・・・!! 叫泣

ところで今もこのお話愛読してますよ!!大好きです!!
このお話に出会ったのは思いっきり偶然なんですけど、正にThe 運命☆って感じです!!
これからの展開が気になりますねぇ~(゜.゜)
毎回の更新、楽しみに待ってます♪
794 名前:Silence 投稿日:2003/10/19(日) 13:51
更新お疲れ様でした〜。そして、何気に久でつ。
なにやら楽しそうなことが始まっちゃってますねぇ(w 相変わらず
あの人が何か企ててるようで(w 続きも楽しみにしてますね。 
795 名前:token 投稿日:2003/10/23(木) 12:54
更新お疲れ様です。
祝ビューティー紺野デビュー!
背中の四字熟語決まったそうなので楽しみです。
こちらはやっぱり「完全版」ですか?(w
では、次回も期待していますYO。

796 名前:第百十話 投稿日:2003/10/23(木) 22:35

 里沙は、ふと気がついた。
「あ。…そう言えば私、来月十三歳になるんだ。」
 思い出して、憂鬱な気分になる。
 重苦しいため息を吐いて、里沙は床を見つめる。
『里沙は頭の良い子だからね。普通の人よりも早くて大丈夫だろう。』
 大好きな祖母が、当時五歳だった里沙に言った言葉。
(お祖母ちゃんは大好きなんだけど…ハッキリ言って、良い迷惑なのよね。)
『おおっとぉ!?西軍、一人脱落です!!あの背中の「爆裂最小」の文字は…矢口真里選
手です!!矢口選手、土砂崩れの罠に巻き込まれて脱落!!』
 チャーミー石川の実況の声ではっと我に返り、肩にかけているクーラーボックスを持ち
直した。
「・・・・・・矢口さん、脱落か。」
 脱落。
 そう呟いて、自嘲的に笑う。

『里沙が十三歳になったら、新垣の家の全財産の名義を里沙の名前に書き換える。』

 新垣の家を、一代でここまで大きくした祖母の言葉。それは新垣家において、絶対の言
葉。
 その祖母が、新垣家の全てを里沙に譲ると言ったのだ。
「・・・・・・新垣家次期当主、かぁ…。」
 十三人分のミネラルウォーターを入れたクーラーボックスを、里沙は重そうに持ち直し
た。
797 名前:第百十話 投稿日:2003/10/23(木) 22:36

****************************************

 『え〜、結構早く終わりましたね。第一回戦。』
第一回戦『日本列島ダーツの旅〜体育館の中で日本一週!?しかも罠!?〜』は、開始か
ら三十分で東軍の勝利が決まって終了となった。
 勝った東軍の選手には、それぞれ5ポイントが加算される。
『…いや〜、大変な勝負やったな。津波来たり大雪降ったり。』
『まさに大自然の脅威が、見事に再現された罠でしたね!!』
 そう。罠は本当によく出来ていた。
 オーソドックスな罠に加え、普通だったら思いつきもしないような罠が続出した。
 二人同時に、罠を仕込んだ人達にぱちぱちと拍手を送る。
『…で、東軍の勝因は、どこにあると思われますか?中澤さん。』
『せやな〜…やっぱ、圭坊の命中力のがよっさんに勝ったってハナシやな。
 まぁ、仕方ない事や。ダーツの形状は、銃よりもナイフに近いからな。これが射的形式
なら、よっさんのが勝ってたろーけど。』
『そうですね〜。保田選手、背中の「我愛軟骨」の文字が一際輝いて見えます!!』
 チャーミー石川はそこで一回息を吸う。
『…さて!二回戦の準備が出来たようです!!』
『ほほぅ!!…で、二回戦は!?』
『今度は個人戦ですね!!』
798 名前:第百十話 投稿日:2003/10/23(木) 22:36
 チャーミー石川は、さわやか〜な笑顔で叫んだ。

『第二回戦は、「地雷原百メートル走」〜!!!!』

『・・・・・・。』
裕子は絶句している。
『中澤さんにツッコまれる前に説明しておきますと、地雷は本物じゃありません。』
『当たり前やろ!!』
『えー、衝撃発光弾で、直撃されても大した怪我はないとの事です。』
 胸を撫で下ろしたように、二人は笑いあう。
『で?出場者は?』
『はいっ!!出場するのは全部で三名!!』
ぺらりと資料をめくった。

『第一コース、松浦亜弥選手。第二コース、小川麻琴選手。第三コース、大谷雅恵選手!!』

裕子はニヤリと笑った。
『ほっほ〜。今度は「素早さ勝負」やね?』
『はいっ!!素早さでUFAの1位をあらそう三人です!!』
 チャーミー石川は、カメラに向かって叫んだ。
『それでは、現場のビューティー紺野〜♪インタビューよろしく☆』
799 名前:第百十話 投稿日:2003/10/23(木) 22:36

****************************************

 『は〜い、ビューティー紺野です〜!』
 先ほどよりも少しだけやわらかくなった微笑で、ビューティー紺野は答える。
『え〜、こちらにスタート直前で緊張した面持ちのお三方がいらっしゃいます!』
『はぁ〜い☆松浦亜弥でぇ〜っす!!背中の文字は、「愛情一本」!!』
『…ピーマコ小川です。背中の文字は「無情毒笑」。』
『お、大谷雅恵です…。』
 堂々とし過ぎる二人に囲まれ、雅恵は申し訳なさそうに微笑んでいた。
『大谷さんの背中の文字は…おおっと!これまたピッタリですわね!完璧です!!』
 雅恵の背中には、『一道迷走』と言う文字が輝いている。
『はい…お、オガマー様につけて頂きました!…感謝感激です…!!ありがとうございま
す…!!』
 深々と頭を下げる雅恵。
 そんな雅恵とカメラの間に、亜弥が割り込む。
『えっとぉ〜、あややがんばります!応援よろしくねっ☆』
 更に麻琴も割り込む。
『え〜。「日本列島ダーツの旅〜体育館の中で日本一週!?しかも罠!?〜」みたいに競
技中の映像削られないように頑張ります。』
『ちょっと、お二人とも割り込まないで下さいませ!!
 ・・・・・・以上、現場から中継でした〜♪』
800 名前:第百十話 投稿日:2003/10/23(木) 22:37
 ビューティー紺野は、『カット』の声がかかると同時にへなへなと床に座り込む。
「…あああああっ!!慣れないっ!!この緊張に激しく慣れないッ!!」
「…あさ美ちゃん。大丈夫か?」
 麻琴が手を差し伸べると、あさ美はぽっと頬を赤くした。
「だっ、大丈夫ですわ!…それよりもまこっちゃん。」
あさ美は、頬をもっと紅潮させ、コブシを握り締める。

「が、頑張ってくださいませねッ!!応援してますから!完璧です!!」

「ん?ああ。」
麻琴はちょっと、首をひねる。
しかしすぐにぽんっと手を叩き、あさ美に言った。
「ああ、そうか。・・・・・・あさ美ちゃん。」
「はいっ!?」
 真剣な麻琴の顔(と言っても、亜弥や雅恵にはいつも通りの無表情に見えるが)に、あ
さ美の心臓が高鳴った。
「…な、なんですの?」

「私にいくら賭けてるんだ?」

 一瞬、言われた言葉がわからなかった。
「・・・・・・はい?」
801 名前:第百十話 投稿日:2003/10/23(木) 22:37
「だから、いくらくらい賭けてるんだ?」
「・・・・・・なんで…?」
「いや、だって応援してくれたし。」
 あさ美はすっくと立ち上がった。
「・・・・・・金賭けてなきゃ応援しちゃいけないんですかい…。」
「だって、同期だからって言うだけにしては、応援に気合い入ってるような気がしたし。」
 亜弥が肩をすくめた。
 要約すると『ニブい女って嫌ーね』である。
「・・・・・・なんかもー、怒る気力も失せますわ…。」
「?何か怒るよーな事があったのか?」
「・・・・・・もーいいです。仕事あるんで、失礼します。」
 あさ美がとぼとぼと去った後、亜弥は麻琴に言った。
「小川ちゃんって、恐ろしく鈍いのね。あややビックリ☆」
「・・・・・・何が、ですか?」
「あやや。小川ちゃんには一生わからないと思うよ。」
「つまーんなーい。」
「???」
 クエスチョンマークを飛ばしまくる麻琴を置いて、二人はスタート地点へと向かった。
802 名前:第百十話 投稿日:2003/10/23(木) 22:37

****************************************

 「・・・・・・まこっちゃんの馬鹿。」
ぽつりと呟いて、ウィンドウを開く。
 小さい頃からパソコンや機械と慣れ親しんで来たあさ美は、それらに触れたり画面を見
たりするだけで気分が落ち着くのだ。
(きっと、一生気づかないんでしょうね〜…あの方は…。)
 ちょっぴり切なくなって、視線を床に落とす。
「・・・・・・言っちゃった方が、楽でしょうか…。いや、あの分だとまだ言わない方が
得策ですわね。…もっとアプローチをして、振り向かせてからじゃないと。」
 ため息を一つ。
「…松浦さんを見習わなくては。・・・・・・だけど、こんなマニュアルのない事態なん
て初めてでどうしたら…ん?」
 あさ美はようやく、ウィンドウの以上に気付いた。
 真っ赤に染まっている。

「・・・・・・!!!!」

 あさ美の顔が、一気に青くなる。
「ウィルス!?」
 さっき反応や処理が遅くなっているように感じた事を思い出した。
803 名前:第百十話 投稿日:2003/10/23(木) 22:38
 舌打ちをし、キーボードを呼び出す。
 しかしそんなあさ美をあざ笑うかのように、新しいウィンドウが開いた。


『ワレワレハ、ミトメナイ。』


「・・・・・・どう言う、意味ですの…!?」
 手を打つ暇もなく、ウィンドウは真っ黒に染まる。
 あさ美の手元に開いたもう一つの小さなウィンドウには、全システムの80%が侵食さ
れたと表示してあった。
804 名前:クロイツ 投稿日:2003/10/23(木) 22:38


 うーむ。ピンチ発生。
 今回の背中の四字熟語は、
(〜^◇^)<『爆裂最小』 从‘ 。‘从<『愛情一本』 ( `_´)<『一道迷走』
 大谷さんのはオガマー様の作品です!!ありがとうございます!!
 全員分の顔文字一覧は、物語中で全員分が出揃ってからにしようかなぁ、と思っており
ます(汗)そうじゃないとやっぱ楽しみ減るかな〜とか思って…。

>とこま様
 圭ちゃんコメデアィンだけど頑張ったみたいです(笑)
 >それにしてもどんな罠なんでしょうか?
 すごい罠だったみたいです。良い仕事してますね〜(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>伊央様
 ごまべーくる様作の『我愛軟骨』、私も超お気に入りです(笑)
 一覧表は、もーちょっと待ってくださいませ(汗)
 >先輩に対して結構大胆なコメントを風のようにさらりと…(爆笑
 それがビューティーの魅力です(笑)
 今回はちょっとかわいそうな感じでございますが…。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>本庄様
 私もお気に入りです(爆笑)
 >はっ!なっち!!大鎌で襲い掛からないでぇぇぇ(笑)
 え〜、大丈夫だったんでしょうか。ご無事でしょうか。何ならみっちゃんを派遣いたし
ますが(爆笑)
 ありがとうございます!頑張ります!!
805 名前:クロイツ 投稿日:2003/10/23(木) 22:39
レスの続きです〜♪皆様、ありがとうございます!!


>Ena様
 おおっ!こんにちは♪
 そうですか〜、やり方わかったのなら良かったです♪どうぞお気になさらないで下さい
ませ!
 今度そちらのお話も読みに行かせて頂きますね!お互い頑張りましょうっ!!
 ありがとうございます〜!!これからも頑張ります!!

>Silence様
 おおっ!どうもです!ありがとうございます〜♪
 >相変わらずあの人が何か企ててるようで
 本当に、相変わらずです(笑)
 ありがとうです!!頑張りますので、どうぞよろしくです!!

>token様
 ありがとうございます!
 >背中の四字熟語決まったそうなので楽しみです。
 本当に、色々な方の手をお借り致しましたおかげで、素敵な感じになっております(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
806 名前:伊央 投稿日:2003/10/23(木) 23:50
ハロ運盛り上がって(?)きてますね〜。
それとこんまこー!!キタキター!
鈍い…鈍いよピーマコ…。
恋には盲目なのか?ビューティー可哀想じゃないか…(涙
ところでビューティーはピーマコを「まこっちゃん」と呼ぶように
なったんですね。前は「さん」付けだったのに…進歩(?)ですね。
最後に。マサオくんの四字熟語に大笑い☆
次回も期待してますよ〜☆
807 名前:匿名匿名希望 投稿日:2003/10/24(金) 13:31
更新お疲れ様です。
そしてお久しぶりです。
書き込みこそしなかったものの、ずっと密かに読んでました(w

何だか色々と動きだしてますねぇ。
UFAはどうなるんでしょうか・・・ハラハラしながら次回更新待ってます。
頑張って下さい。
808 名前:オガマー 投稿日:2003/10/24(金) 17:56
うお〜!!!
出てきたマサオー!!
なんかちょっと恥ずかしい(ww
やべぇ!ヲレ愛人に登場しちゃったよー!!(;´Д`)ハァハァ
809 名前:とこま 投稿日:2003/10/24(金) 20:41
ピーマコ鈍いっすね〜(^_^;)
紺ちゃん、めげずに頑張れ〜〜!
・・・コンピューターウィルスはどうなるんだろう?
810 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/27(月) 10:57
今週のハロモニを見て思いました。

・・・・ハロモニスタッフの中に「愛人」読んでるひとがいる!!

と。  リアル薙刀ミキティ〜キターーー!!
まだ番組をご覧になってない方、いらっしゃったらネタバレ申し訳ないです。
811 名前:第百十一話 投稿日:2003/10/27(月) 16:08

 「…愛ちゃん、お願いですわ!!」
「えぇぇ〜!?」
 真剣な顔のあさ美に言われて、愛は困り顔を浮かべる。
「き、緊急事態なんはわかってるけど…私、第三回戦に出場しないといかんし…」
「お願いです!!…四十分…いえ、三十分以内にはなんとかしますから!!」
 同期の仲間にそこまで言われたら、断れるワケがない。
「・・・・・・わかった。あさ美ちゃんを信じるわ。」
「ありがとうございます!!!」
 愛にひしっと抱きついて、あさ美はブリブリの衣装を脱ぎ始めた。
「あ、あさ美ちゃん!!こんな所で生着替なんてサービスし過ぎやよ!!」
「言ってられませんわ!!完璧です!!」
 その場でぱぱっといつもの『制服+白衣』姿に戻ると…衣装を愛に手渡した。
「…任せましたわ、愛ちゃん…!!」
「…わかった。任された。あさ美ちゃんも、しっかりな。」
「完璧です!」
 にっこりと笑顔を交し合い、あさ美はダッシュでその場を離れた。
 愛は即座に物陰に隠れ、特攻服を脱いで…あさ美の衣装を身にまとう。
「…サイズ、似てるんやね。私とあさ美ちゃんって。」
 ちょっと違和感はあるが、この際言っていられない。
『さー、スタートです!!』
 チャーミー石川の声が、場内に響いた。
(・・・・・・神様。)
 愛は祈る。
 第三回戦が始まる前に、あさ美が帰って来ますように、と。
812 名前:第百十一話 投稿日:2003/10/27(月) 16:09

****************************************

 「位置について!よーい・・・・・・」
ぱぁん、と言う音と共に、亜弥・麻琴・雅恵は走り出した。
『…三選手同時に、軽快な足取りで走り出しました!!さすがに速い!』
 麻琴はちらりと両脇の二人を見る。
 どうやら今はまだ、全員横並びのようだ。…いや、亜弥が少しだけリードしているか。
(…流石は松浦さん。しかし…負けられない。)
 あさ美の挙動不審の原因は、やっぱり『賭け』だと信じて疑っていない麻琴。
 同期の桜としては、なんとしてでもあさ美に喜んで欲しいと思う。
『おおっと!!小川選手!小川選手が頭一つ飛び出しました!!流石は三人の中で最年少
です!!若さが!!みなぎった若さが見えるその走り!!』
『おいコラチャーミーさん。ウチに喧嘩売っとるんか?』
『いえいえ、わたしはそんなつもりは決してございません、と言うべき立場にありまして、
それは甚だ不本意であるかも知れないとも言えなくもありませんが、それにしてもやはり
隣に座る方から送られるプレッシャーにより「そんな事ありませんよ」などと言おうかど
うしようか悩んでいる次第でありまして…。』
『…オマエ後で一階のトイレに来いや。』
『ひぃぃ〜!!ごめんなさぁ〜い!!』
813 名前:第百十一話 投稿日:2003/10/27(月) 16:09
 そんな漫才を聞きながらも、麻琴は目の前に迫って来たモノに驚いていた。顔は無表情
なままだったが。
『あぁっ!!な、中澤さん!!そんな事話してる場合じゃありません!!とうとうやって
来ました!!』
『話逸らすなゴルァ!!・・・・・・何が来たって?』
 チャーミー石川は、マイクをつかんで立ち上がった。

『地雷原キタ━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━!!!!』

 チャーミー石川が、とても独特な叫び方をする。
 それはともかく。
 三人の目の前には、百メートルの地雷原が広がっていた。
『今までの三十メートルは、助走にしか過ぎんかったんやな。』
『そうですね。加速する為の助走ですね。』
 麻琴の唇の端が、微妙に釣り上がった。…無論、肉眼じゃ見えない程度だが。
 すぅ、と息を吸い込む。

(・・・・・・絶対、負けない。)

 こんな気持ちになったのは、何年ぶりだろうか。
 麻琴の胸の奥が熱くなった。
 …そして三人は、地雷原に踏み込む。
814 名前:第百十一話 投稿日:2003/10/27(月) 16:10

****************************************

 美貴は、絶句しながら地雷原を疾走する三人を見ていた。
「・・・・・・なんてこったい。」
 三人の走った後、数瞬送れて爆発が起こる。
 その爆発に巻き込まれて、別の場所の地雷も作動する。
 その中を、三人がものすごい勢いで走って行く。
 三人の背後には、もうもうとした煙が立ち昇っていた。
「・・・・・・すっごいな〜。漫画みたいやな。」
「あーゆー漫画、あったれすよね。」
「んあ〜。漫画ではよくあるよね〜。あーゆー光景って。」
呆れたような声の亜依に、わくわくしたような希美の声。そしていつも通りの真希の声。
三人の背中の文字は、『気合一発』に『最強凄腕』に『眠姫見参』。
「んあ〜。ごとーのは、名無し417様の作品だよぉ〜♪可愛いのをありがとね〜♪」
815 名前:第百十一話 投稿日:2003/10/27(月) 16:10
 そんな三人を見て、美貴は思う。
(三人とも、肝が据わり過ぎ…。)
 もう一度、地雷原を走る三人に視線を戻すと…三人は既に、ゴール近くにいた。
(・・・・・・本当だったら、あやたんの応援しなきゃいけないんだろうけど。)
 三人、横並びだ。強いて言えば、麻琴が少しだけリードしているかも知れない。

(・・・・・・あやたんに勝って欲しくないのは、何でだろう。)

 負けて悲しんでる亜弥を見るのは嫌だ。
 しかし、亜弥が勝つ姿も見たくない。
 ・・・・・・亜弥が、もっと遠くに行ってしまうような気がして。
 地雷の爆発によって起こされた風で、美貴の特攻服が揺れる。
 その背中には、『清涼美麗』と書いてあった。
 その文字をそのまま表現したようなその顔には、暗い影が落ちていた。
816 名前:第百十一話 投稿日:2003/10/27(月) 16:11

****************************************

 爆音と爆風が吹き荒れる中、三人はゴールのテープを切った。
『ごぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜る!!!』
『判定は!?誰が一位や!?』
『・・・・・・え〜、稲葉さんは判定できなかったと言う事で、ココナッツ娘。とメロン
記念日による映像判定になります。』
『うわ〜。肉眼じゃ無理とは…流石、UFA最速を競ってたレースやなぁ〜。』
 そんな実況と解説の声を聞きながら、三人はゴールテープの向こう側で倒れていた。
「…つっ・・・・・・かれた…。」
「なんか、肺が痛い…。」
「あややも〜…。」
 もう、誰が一位でもかまわないから酸素が欲しかった。
 スタッフが酸素を持って来たので、三人でしゃがみこんで酸素を吸う。
 着ているのが特攻服なだけに、その姿はまるでシンナーを吸う不良グループのようだっ
た。
「・・・・・・てゆーか、新垣ちゃんどこ行ったんだろ?」
 息を吐き出しながら雅恵が言うと、麻琴はきょろきょろと周囲を見回す。
 そう言えば、あさ美の姿も見えない。
「・・・・・・?」
817 名前:第百十一話 投稿日:2003/10/27(月) 16:11
『あ!出ました!!判定は…』
 三人が同時に顔を上げると、巨大画面にゴール直後の映像が映っていた。

『・・・・・・小川麻琴!!小川麻琴選手が一位です!!』

「え〜っ!?嘘っ!!あやや絶対勝ったと思ったのにぃ!!」
 亜弥がむくれ、雅恵が笑う。
『現場のビューティー紺野!!インタビューを!!』
「・・・・・・。」
 あさ美は喜んでくれるだろうか。
 ちょっぴり期待した麻琴の前に、彼女は現れた。

『はーい!ビューティー紺野さんが多忙の為、臨時でお手伝い致します。
 目と目が合って、ドッキドキ☆…高橋ラブリーです!!』

「「「・・・・・・。」」」
 麻琴・亜弥・雅恵だけでなく、会場中の全員の目が点になった。
818 名前:クロイツ 投稿日:2003/10/27(月) 16:12


 はい、第二回戦の決着がつきました〜。
 今回出てきたのは、
( ‘д‘) <『気合一発』 ( ´D`) <『最強凄腕』 
( ´ Д `)<『眠姫見参』 川VvV从<『清涼美麗』
 ごっちんのは、名無し417様の作品です♪ありがとうございました〜!!

 で、次回は多分来週更新となります(汗)

>伊央様
 こんまこ、今回も来てるでしょうか…ふふふ…。
 ピーマコ、『愛人。』の最初の頃の梨華ちゃん以上に鈍いです(笑)
 これからもピーマコには色々と遠回りをして頂こうかと思っております(爆笑)
 がんばれこんこん。
 >ところでビューティーはピーマコを「まこっちゃん」と呼ぶように
 >なったんですね。前は「さん」付けだったのに…進歩(?)ですね。
 夏休み中に、同期のメンバーは全員『ちゃん付け』になったみたいです(笑)
 ありがとうございます!がんばります!!

>匿名匿名希望様
 ありがとうございます!
 私も最近匿名匿名希望様の方に書き込んでませんが、読んでおりますよ〜!!
 そうなんです。色々と動き出しちゃって、五期メンが大変な事になっております。
 がんばりますのでどうぞよろしくです!!
819 名前:クロイツ 投稿日:2003/10/27(月) 16:12
レスの続きでっす!!皆様、ありがとうございます!!

>オガマー様
 登場人物に一名様追加です(笑)
 本当はマサオ君に勝たせてあげたかったんですけどねぇ…ピーマコが…。
 つーか最近、マサオ君が愛しくてしょうがないです。
 柴ちゃんより気になっちゃってます。・・・・・・どうしましょう(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>とこま様
 >ピーマコ鈍いっすね〜(^_^;)
 鈍いです。ものすごく鈍いです。
 …しかし、書いててクセになる鈍さですね。ウフ☆
 >・・・コンピューターウィルスはどうなるんだろう?
 現在、こんこんが格闘しております(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>名無し読者様
 現在、三週間連続でハロモニ見逃しております(号泣)
 >リアル薙刀ミキティ〜キターーー!!
 …そ、そうなんですか!?くそう!!なんで見忘れたんだ私!!
 バカ!クロイツのバカァ!!
 ・・・・・・来週こそは…!!!
 >・・・・ハロモニスタッフの中に「愛人」読んでるひとがいる!!
 …だったら、マジ嬉しいです(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
820 名前:オガマー 投稿日:2003/10/27(月) 18:31
更新キタ――――――(゚∀゚)―――――――!!!!
なんか前回舞いあがって書き忘れたので、ここで。
マサオがんがれ!  っ て マ サ オ ー ! 。・゚・(ノД`)・゚・。
不良グループワロタw ラブリー懐かしいよラブリーw
821 名前:とこま 投稿日:2003/10/27(月) 19:48
紺ちゃんの生着替えを想像してしまった(^^♪
愛ちゅんの生着替えも・・・(*^_^*)
822 名前:名無し417 投稿日:2003/10/27(月) 22:08
うわぁ〜
マジで名前だしてるし^^;

つか、うれすぃ〜っすw

次回はよっちぃ大活躍だと嬉しいとか
勝手なことホザイて逃げてみるです(まて

わっしょい、ちったぁ〜気づいたんかな^^;
あと、帝様の背中…めっちゃかっけぇ!!
823 名前:伊央 投稿日:2003/10/27(月) 23:33
ラブリー久々〜なつかすぃ〜。
んで、ピーマコォ〜…ちっとは疑えよ〜…
まぁ、かん違いしてるけど意識(?)はしてるみたいなのでヨシ☆(笑)
チャーミーさん久々の雄叫びが…。
「ケーキ屋さん」の時も叫んでましたよねぇ。よく(笑)
824 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/27(月) 23:45
藤本さん…前はあんなに逃げ回っていたのに…
思わずにやけてしまいました。
今日も素晴らしいあやみきをありがとう!!(違
825 名前:名無し軟骨 投稿日:2003/10/28(火) 19:09
更新お疲れ様です。
先日はどうもです。作中でイジって頂いて光栄です(w
随所に出てくる、「昭和な不良」の描写がツボですた。
(トイレ呼び出しとシンナーて…)

>810さん同様、リアル薙刀ミキティは「ヲヲー!」と思いますた。
道着と袴、結構似合ってましたよ。
826 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/28(火) 23:13
うわ〜!
下手糞な文章のくせにここまでダラダラ書き続ける作者さん、すげ〜
827 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/28(火) 23:40
うわ〜!
下手なレスであげちゃってるおまえってすげぇ〜

好みのトコいけよ…
書き込みするような事じゃないべ。
828 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/28(火) 23:59
初めまして。 いつも楽しく愛読しております。
というより、萌え、爆笑、シリアス、何でもアリの
クロイツさんの作品、お気に入りですが、何か?(w

829 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/29(水) 00:02
ゲッ!!勝手に落としてしまいました。
申し訳ありません。逝ってきます・・・
830 名前:token 投稿日:2003/10/29(水) 22:00
更新お疲れ様です!
いろいろと思い悩むミキティの姿、新鮮ですYO〜。
それと立て板に水、の実況チャーミーにも萌え!
では、次回も楽しみに待ってます。

あとですねー、ピーマコお誕生日おめでとう!
あっ、ついでに赤きおっさんもね(w
831 名前:みっちょん 投稿日:2003/11/03(月) 12:13
ラブリ〜!!高橋ラブリ〜結構好きなんですよ♪
まこっちゃんの鈍さ加減も最高ですね。
5期メンの今後が気になりまっす☆
もうすぐ、ハロ運♪フットサルネタもあるのでしょうか??
何気にメロンでは柴ちゃん選抜メンバーですからね♪
こっちでも柴ちゃんの活躍期待しちゃったり?
でも、どんな展開でも楽しみなので☆期待してま〜す♪
832 名前:第百十二話 投稿日:2003/11/04(火) 22:24

 高橋ラブリー登場により凍り付き、一応インタビューは済ませたものの。
「…わ、私だってやりたくなかったんやよ!?なのにスタッフさん達がみんなで『こう言
え』ってカンペに書いて来るから…!!」
 そんな愛の泣き声が響く中で、休憩時間となった。
「…ふぅ。」
 『チャーミー石川』から『石川梨華』に戻った梨華は、肩をこきこきと鳴らしながらた
め息を吐く。
「…それにしても高橋、どうしたんやろな。」
「そうですねぇ。予告もなくいきなり『高橋ラブリー』なんて…紺野はどこに行ったんで
しょう?」
「さぁーな。…せやけど、紺野もなぁ。理由もなしに職務投げ出すよーなヤツやないし…。」
「…どっちかって言うと、面白いくらい忠実に職務をこなすタイプなんですけどねぇ…。」
うーん、と二人で首をひねっていると。
 こんこん、と、誰かが放送室の扉をノックした。
833 名前:第百十二話 投稿日:2003/11/04(火) 22:26
「ん?誰や?」
「…あの、吉澤でっす。梨華ちゃんいますかー?」
 梨華がぴくんっと反応する。
 それを見た裕子は、ニヤニヤしながら梨華に言った。
「…おやおや。チャーミーさんは王子様のお迎えが来たみたいやなぁ〜?」
「な、中澤さんっ!!」
「ま、そんな恥ずかしがらんでエエ。…さっさと行って来ぃや。」
「・・・・・・っ。」
 真っ赤になって、梨華は立ち上がった。
 そして…ぺこりとお辞儀をする。
「・・・・・・行って、来ますっ!!」
 小走りに扉に駆け寄るその背中を見て。
「おーおー。若いモンはええなぁ〜。」
 裕子は冷やかしの声を投げつけた。
 それと同時に、裕子の目の前にウィンドウが開かれる。
「・・・・・・ん?」
 裕子はいぶかしげな顔をして、そこに表示されている文章を読んだ。
 そうしてから、『どっこいしょ』と言う掛け声と共に立ち上がる。
「…まったく。今度は何やっちゅーねん。」
834 名前:第百十二話 投稿日:2003/11/04(火) 22:26

****************************************

 その頃、VIPルームでは。
「…ウィルスぅ!?」
 圭織は顔をしかめた。
「ああ。せや。…紺野の報告によると、既に全システムの80%が侵食されてるらしい。」
 いつにない『赤き薔薇の騎士』の真剣な表情に、圭織は焦燥を感じる。
「・・・・・・マジ、ですか…!?」
「あのなぁ。いくら俺でもこんなアホくさい冗談は言わん。」
「…いつもの冗談がアホくさくないとでも?」
「うぐはっ!!」
 胸を押さえてのけぞる『赤き薔薇の騎士』を無視し、圭織は通信回線を開いた。
 このVIPルームから発信される通信は、最優先に繋がれる事になっている。
『はいっ!』
「ああ、紺野…話は聞いたわ。」
『…はい…ごめんなさい…。もっと早く気付いていれば、ここまで苦労しないで済む話で
したのに…。』
 暗い表情のあさ美に、圭織は微笑んで見せた。
「紺野が責任感じる事ないよ。運動会なんてモンが始まっちゃったんだもん。通常業務中
だったら、紺野だったら確実に初期で気付いてるって、カオリわかってるから。」
『・・・・・・でも…。』
「強いて責任を問うなら、『ハロ運』の開催者だから。」
圭織ににらまれた『赤き薔薇の騎士』は、あさっての方向を見て鼻歌を歌い始めた。
「…それよりも、紺野!すぐにVIPルームに来て。ここは多分、一番『メインコンピュー
タに近い場所だから。」
『はいっ!すぐ行きますわ!!完璧です!!』
835 名前:第百十二話 投稿日:2003/11/04(火) 22:27
 通信回線を切ってから、圭織はちらりとつんくを見た。
「・・・・・・なんか、タイミング良過ぎる気がするんですけど。」
「気のせいやろ。」
 即答だった。
 圭織のセンサーが『あやしい』と察知する。
「…うふふ☆つんくさん、紅茶をもう一杯いかが?」
「HAHAHA!すまんな、飯田!俺はもう『これ以上飲んだら吐く』と言うくらいにお
腹たぽたぽなんや!」
「うふふ☆まぁまぁ、そう言わずに…カオリの淹れた茶が飲めないとでもおっしゃるの?
つんくさんってば☆」
「HAHAHA!てゆーかさっきから飯田、間違っとるで?俺は『赤き薔薇の騎士』であっ
て『つんく』などでは…」
 がしょーんっ。
「トボケるのもいい加減にせんかぁぁぁぁ!!!
 わかってるんだからね!?カオリはあんたが事の真相全て知ってるって、わかってるん
だからね!!?」
「ぐえっ!!や、やめっ!!し、死ぬッ!!」
 机を蹴り倒してから、本気でつんくの首をシメる圭織。
 そんな圭織に、つんくは叫ぶ。

「お、俺は無実やぁぁぁぁ〜!!!」

 …確かに、彼に直接的な罪はない。
 しかし彼は犯人を知っている。そしてそれを黙っている。
 理由は『黙ってた方が面白そうだから』。
 …圭織としては、首をシメるだけでは物足りないくらいの罪だと思われた。
836 名前:第百十二話 投稿日:2003/11/04(火) 22:27

****************************************

 二人っきりになった途端に、抱きしめられた。
「ちょっ、ちょっと、ひとみちゃん!?」
「ああっ!もうっ!!会いたかったよぉぉぉぉぉぉ!!!」
 ぎゅーっと抱きしめ、頬や額に軽いキスを何回もする。
 最後に唇にたどり着くと、こちらは『軽く』では済まなかった。
「・・・・・・んっ。」
 ようやく唇が離れ、梨華がゆっくり目を開ける。
 すると、至近距離にひとみの切なげな目があった。

 どきっ

 心臓が跳ねるのを感じて、梨華は顔を赤くする。
「…これだから、こーゆー行事って嫌なんだよ。」
「…え?」
 放送室からだと心底楽しんでいるように見えたひとみ。
 それを見ていたからこそ、梨華はきょとんとした顔をする。
 そんな梨華の頬を撫でながら、ひとみは言った。
「・・・・・・梨華ちゃんと、離れ離れになっちゃう。」
「ひ、ひとみちゃん…。」
「…梨華ちゃんの隣にいるのは、いつもあたしでありたいのに…『チャーミー石川』の隣
には『中澤裕子』しかいられないなんて…。」
837 名前:第百十二話 投稿日:2003/11/04(火) 22:28
 もう一度、今度は優しく唇が重なる。
 離れがたいのだが…キスだけじゃなく顔も見たい。
 そんな理由で、二人はすぐに唇を離して見詰め合う。
「ひとみちゃん。」
「梨華ちゃん。」
 名前を呼び合うだけで、この数時間の溝が埋められていくようだ。
 それに幸せを感じながら…二人はただ、見詰め合う。

『ぴーんぽーんぱーんぽーん♪』

「「・・・・・・。」」
 相変わらずの『歌声呼び出し音』(今回の歌声の主は村田めぐみ)に、二人はお約束のよ
うにガクッと脱力。
 その直後、ひとみは身構えて梨華を強く抱き寄せる。
(…呼び出されるのが梨華ちゃんだったらどうしよう…。)
 十数分後には離さなきゃいけないとはいえ、今はまだ絶対に離したくない。
 否、離せない。
「…ひとみちゃん…。」
 その想いを感じ取ったのか…それとも同じ想いなのか。
 梨華もひとみにひしっと抱きついた。
 その感触が、ひとみには嬉しくてたまらない。
838 名前:第百十二話 投稿日:2003/11/04(火) 22:28
 そんな二人の頭上で、村田めぐみが能天気に言った。

『皆さんにお知らせで〜す。
 休憩時間延長で、そのままお昼休みまで食い込む事になりましたぁ〜♪
 てゆーか喜べ、バカップルども!!
 メロン記念日メンバーと、紺野ちゃんと新垣ちゃん…それに飯田さん・中澤さん・ついで
につんくさん以外は、1時まで自由行動だぞ!!イェイ!!』

 梨華とひとみは、顔を見合わせる。
「・・・・・・1時まで、って言うと…。」
 ひとみは時計を確認。現在、10時52分。
 あと、2時間8分。
 梨華は頬を染めて、ひとみに言った。
「それじゃ、しばらく一緒にいられるのね!!・・・・・・うれしいっ!」
「梨華ちゃん!!あたしもだYO!!」
「ふふふ。ひとみちゃんてば、語尾が変になってるわよ?」
「浮かれモードなのさぁ〜!!」
 額をコツン、と合わせてくすくすと笑い合う。
 その二人の背後を、メロン記念日のメンバーがあわただしく走り抜けて行く。
839 名前:第百十二話 投稿日:2003/11/04(火) 22:29
「・・・・・・イテッ!!」
「ど、どうしたの!?ひとみちゃんっ!!」
 ひとみが後頭部をさすりながら床を見る。
 そこには、UFAのロゴ入り鉛筆が転がっていた。
 ひとみはそれを拾い上げ、ぽつりと言う。
「・・・・・・大谷ちゃん、八つ当たりすんなよな。」
「え?マサオ君?」
「うん。コレ投げてったんだよ。」
 梨華は鉛筆を受け取る。
「…コレ確かに、景品の鉛筆だけど…なんでマサオ君が投げたんだって…」
 鉛筆に細かく彫ってある文字を見て、梨華は言葉を止めた。

『あゆとイチャつきたかった…』

「・・・・・・マサオ君、可哀想…。」
 それよりも、ほとんど一瞬でこんな細かい文字を彫れる雅恵に拍手を送りたい。
「ま、可哀想っちゃー可哀想だね。
 …愛しい彼女とイチャつけないなんて、まるで悪夢のようだからね。」
「もう、ひとみちゃんってば…。」
 いちゃいちゃ。べたべた。
 二人はぴったりと寄り添って、離れようとしなかった。
840 名前:クロイツ 投稿日:2003/11/04(火) 22:29


 いしよしが書きたかったんです。
 …ええ、書きたかったんだす。なので今回いしよしべたべた(笑)

 …更新できない間に誕生日が過ぎてしまいました。
 10月31日です。メロン記念日の斉藤さんと同じです。21になりました。
 21歳もがんばっていきまっしょい。

>オガマー様
 マサオ君、職人技まで使って不満爆発(笑)
 >不良グループワロタw
 特にマサオ君は、あのアタマですからねッ!!
 本当に最近、私ってば『MI DA RA摩天楼』聴いててもマサオ君の声を探してし
まいます(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>とこま様
 >紺ちゃんの生着替えを想像してしまった(^^♪
川*・-・)<・・・・・・えっち、です…。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>名無し417様
 うっふふふふふ!!予告どおり出させて頂きましたYO!!
 いやいや、こちらこそ本当にありがとうございました!!
 >次回はよっちぃ大活躍だと嬉しいとか
 今回のヨッスィーはいかがですかいのう?(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
841 名前:クロイツ 投稿日:2003/11/04(火) 22:29
レスの続きでっす☆


>伊央様
 >まぁ、かん違いしてるけど意識(?)はしてるみたいなのでヨシ☆(笑)
 意識はしてるみたいれすね(笑)さーて、どうなるのかっ(爆笑)
 チャーミーさんの雄たけび、『ケーキ屋さん』の頃は超音波でしたが…今はAA付きでご
ざいます。一応進化してるみたいなんです(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>>824名無し読者様
 >藤本さん…前はあんなに逃げ回っていたのに…
川;VvV从<だ、だだだって、あの頃はさぁ…。
 いえいえ、あやみきもこれからどうなるのかっ(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>名無し軟骨様
 ありがとうございます♪
( `.∀´)<こちらこそ素敵な四文字熟語をありがとう!!ホホ!!
 『昭和な不良』…笑って頂けてよかった(笑)
 やっぱ特攻服なら一度はやらなくちゃ!と思いまして。しかもマサオ君で(爆笑)
 リアル薙刀ミキティ、私も見たかった…(泣)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>>827名無し読者様
 ありがとうございます!!!
842 名前:クロイツ 投稿日:2003/11/04(火) 22:30
更にレスの続きです!!皆様、ありがとうございます♪


>>828名無し読者様
 どうも、はじめまして!!
 ありがとうございます〜!!そう言って頂けると、本当に嬉しいです!!
 特に『愛人。』は、私の大好きなモノをいっぱい詰め込んでいるので…。
 これからもがんばりますので、どうぞよろしくです!!

>token様
 ありがとうございます!
 ミキティは苦労人ですから(笑)そして今回、マサオ君が『職人』だと判明(爆笑)
 チャーミー石川の実況、それなりに成長してます(笑)
 >あとですねー、ピーマコお誕生日おめでとう!
∬∬´▽`)<…ありがとうございます…。
 ついでに私も(ry
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>みっちょん様
 私も、ビューティーと同じくらいラブリー好きですた(笑)
 まこっちゃんの鈍さが、これからとんでもない方向に向く…予定です。
 >もうすぐ、ハロ運♪フットサルネタもあるのでしょうか??
 フットサル・・・・・・どうでしょう(汗)
 出ない可能性のが高いかも知れませんが…その代わり、ぶっ飛んだ競技が…(爆笑)
 ありがとうございます!がんばります!!
843 名前:名無子 投稿日:2003/11/04(火) 23:06
高橋ラブリーが出たならミニマム矢口も出るといいなぁ
844 名前:伊央 投稿日:2003/11/05(水) 00:16
更新お疲れ様ですー!
赤きおっさん…事件の原因を知ってて話さないとは…
一度飯田さんにマジでシメてもらったほうが…。
久々ですねいしよし!やっぱいしよしはこうでないと!!
それに対してマサオ…哀愁漂う木彫り文字…(笑)
あと村田さんの放送に私も脱力(ぇ

お誕生日はハロウィンだったんですね!!おめでとうございます!
845 名前:フェンリル 投稿日:2003/11/05(水) 13:02
おたおめ&ご無沙汰ですw

久々のあまあまないしよし最高ですw。最近は他のCPも見てますが
やっぱりこのCPが一番しっくり来るように思うのは私だけですか?

同じく久々の赤きおっさんの絞められ具合イイ!!w
飯田さん思う存分〆てやってくださいなw
(楽しみ方が激しく間違ってるような・・・w)

次回楽しみにしてますね
846 名前:silence 投稿日:2003/11/05(水) 13:22
更新乙です。そしておたおめです。
あらら〜、おっさんまたもやおバカなことしてる?いや、知ってる?
飯田さんおもいっきり絞めちゃってください(w
847 名前:token 投稿日:2003/11/05(水) 22:12
更新お疲れ様です。
遅ればせながら、お誕生日おめでとうございます。
斉藤さんと同じ日なのは、ちょっと羨ましいですYO。

そうか、赤きおっさんって、話を面白くするために身体を張っていてくれてたんですね。(w
>マサオ君が『職人』だと判明
関係ないけどこの言葉で、ハロモニの頑固一徹みたいな大谷さんを連想しました!ガンガレ、マサオ!
では、次回も楽しみにしています。  
848 名前:みっちょん 投稿日:2003/11/06(木) 03:28
最新お疲れさまでっす!!&お誕生日おめでとうございま〜す♪
斎藤さんと一緒なんですね!!This is 運命!!
ちなみに・・・私は2月22日で柴ちゃんと一緒なんですよ〜☆
いしよしラブラブネタいいですねぇ。やっぱり、バカップルNO1ですね!!
メロンチームは大忙しだから、マサオ君も、柴ちゃんも、斎藤さんも、そして
中澤さんもかわいそうですね。
そして、ラブリー、一時間休憩だから、多分三回戦間に合いそうでよかったね!
次回最新も楽しみに待ってま〜す!!
849 名前:石川県民 投稿日:2003/11/06(木) 11:08
 更新お疲れサマです。
 初めて書込みさせていただきます。
毎回笑いアリのクロイツ様の「愛人。」、
毎回笑いをこらえて読ませてもらっております♪

 各短編集の絶叫梨華ちゃんがクロイツ様の書くキャラでは
一番のお気に入りですけど…イチャイチャしてる梨華&よっすい〜も
イイ!!
 次回も楽しみにしてます!

 追伸:お誕生日おめでとうございます、
 ハロウィンなんですね、ちょっと羨ましいデス。
 そんな私はクリスマス生まれなんですが。
850 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/06(木) 11:17
>831,848
毎回あげないようにしてください。
過去レスで何回もあげないように話題が出ているので
次回から気をつけてください。
レス書くときにメール欄に半角英字でsageと打ってから書き込むように。
851 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/06(木) 16:38
852 名前:とこま 投稿日:2003/11/07(金) 20:59
甘いいしよしですな〜〜。羨ましい・・・。
やぐごまもなちけいもベタベタかな・・・?

>851
落とすのは何故ですか?
853 名前:第百十三話 投稿日:2003/11/09(日) 11:20

 「あんた、バカぁ!?」
 VIPルームに集まったメンバーに、いきなりそう言い放ってから。
 村田めぐみはなんだかスッキリしたような顔で席についた。
「・・・・・・ちょ、ちょっと村!!何いきなり罵倒してんのよ!?」
「えぇ〜?やっぱ『ウィルス』とか『侵食』とかゆー単語が出て来たんだよぉ?やっぱコ
レやっとかないと、納得行かない人のが多いってぇ!」
「ワケわかんねー!!…あ、あの…ごめんなさい…。」
 めぐみの頭を強引に押さえつけ、瞳は一緒に頭を下げる。
「いや。村田さんの気持ち、わかりますわ。完璧です。」
「そーやそーや。『逃げちゃダメだ』ってヤツやろ?」
「ちなみに私、青い髪の方が一番好きですわ。」
「俺は赤いジャケットのねーちゃんやな〜。」
 こくこくと頷くあさ美とつんくに、めぐみが目を輝かせる。
「…えーっと。専門的な会話はその辺にして。」
 圭織が呆れ顔でぱんぱんっと手を叩く。
「…本題に入りましょう。何としてでも、昼休みが終わるまでにウィルスをなんとかしな
きゃいけませんから。」
「なんでや?」
 裕子の質問に、圭織は真剣な顔を向ける。
「…唯でさえ、午前中に終わらせるはずの競技を午後回しにしちゃったんだもん。急がな
いと、今日中に『ハロ運』終わらないじゃん。」
854 名前:第百十三話 投稿日:2003/11/09(日) 11:21
「ええやん。また明日、朝からやったって。
 屋内なんやし、どーせ後で編集入れるんやし。日付変わってても支障は…」
「裕ちゃん!!」
 圭織は頭を大きく振る。
 長い髪が乱れて、圭織の白い顔にかかる。

「・・・・・・長引かせるなんて、許さない…。」

 顔にかかった髪が、唇にひっかかる。
 空ろだが、ギラギラと輝く目。
 額に浮かぶ青筋。
 まるで幽鬼のようなその姿に、裕子は思わず身震いをした。
「…やっぱ今回の『ハロ運』、圭織はやりたくなかったんか…?」
「当然でしょ。・・・・・・いつ悪魔が出るか、ヒヤヒヤしっぱなしだし。仲間同士で争う
のを見なきゃいけないし。…しかもつんくさんと同じ部屋で!!!ああっ!!そんなの二日
も続くなんて嫌ぁ!!!」
 つんくが何か言いたげな顔をしたが、何を言っても火に油を注ぐ結果になりそうなので、
黙っている事にした。
「…しかも最近『愛人。って、かおつんって感じ?』とかゆー意見を聞いたんだけど!!ちょっ
と待って!?みんな誤解してるよ!?ありえないからね!!?」
 暴走し始めた圭織を見ながら、裕子は自分のリーダー時代を懐かしく思い出した。
(…そんな思い詰めんでもええのに…。確かにつんくさんとずっと一緒ってのは辛いけど。)
 しかし圭織の性分を考えてみれば、この反応は当たり前の事だ。
855 名前:第百十三話 投稿日:2003/11/09(日) 11:21
「…そ、それじゃさっさと現状確認と、役割分担発表しよか。」
「そっ、そうね…。」
 圭織は髪をかきあげ、あさ美と里沙に視線を移す。
「…で、何かあらたにわかった事は?」
「うーん…皆さんのお手元に送った資料以上の事は、まだ…」
「・・・・・・あのっ!!」
 あさ美の言葉を遮って、里沙が叫んだ。
「・・・・・・あの、その…ッ!!」
「ど、どうしたの?新垣。」
「・・・・・・なんて言うか…っ。」
里沙は、涙目になりながら言った。
「犯人、私知ってるかも…。」
『は?』
 全員の声がハモる。
「て、てゆーか…あの、原因は私かも知れなくて…そのっ!!」
ぽろぽろと涙を流し始める里沙。

「ごめんなさいぃ!!!何とかして来ますぅぅぅ!!!!!」

 里沙はそう言い残して、VIPルームから飛び出して行った。
『・・・・・・。』
 残された面々は、呆然とその後姿を見詰めるしかできなかった。
856 名前:第百十三話 投稿日:2003/11/09(日) 11:21

****************************************

 麻琴と愛は、二人並んでお茶を飲んでいた。
「…やはり、日本人は茶だな。」
「・・・・・・。」
「と言うより、茶は日本の心だ。」
「・・・・・・。」
「紅茶や烏龍茶も捨てがたいが…やっぱり日本茶が一番しっくり来る。」
「・・・・・・。」
 廊下に座布団を敷いて、その上に正座して。
 ずずず、と音を立てながら、茶をすする。

 嗚呼、日本人の心。

「・・・・・・ん?」
 無言な愛の隣で『日本人の心』を堪能していた麻琴は、向こうから突進して来るモノの
気配に気付いた。
「…愛ちゃん。里沙ちゃんだぞ。里沙ちゃんの突進だ。まぁ、なんとも勇ましく破壊的。」
「・・・・・・破壊的って。」
呆れる愛の袖を、麻琴はちょいちょいと引っ張る。
857 名前:第百十三話 投稿日:2003/11/09(日) 11:22
「見て見ればわかる。…まるで水牛のような見事な突進を見せているぞ。」
「・・・・・何気にけなしてるやよ〜。って、あ。本当に里沙ちゃん…」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」

 二人の前を、里沙が泣き叫びながら通過して行った。
「…ほほう。やるな、里沙ちゃん。ドップラー効果もバッチリだ。」
「いや、それどころやないでしょ。り、里沙ちゃん何があったんやろ…?」
 いつもどおり無表情な麻琴に、あまりに異様な光景だった為に逆に落ち着いてしまった
愛。二人は顔を見合わせ、こくりと頷き…里沙の後を追い始めた。
「やっぱり同期が…しかも普段めったに泣かない里沙ちゃんが泣いてるとなれば、気にな
るモノだな。」
「おおっ!!まこっちゃん、久しぶりにマトモな事を!!」
 感動も束の間。

「何か面白い事があるに違いない。」

 愛は走りながら、ガックシと肩を落とした。
「・・・・・・なんてゆーか。まこっちゃんって、無表情のクセに面白いモン好きやよね。」
「無論。無表情だからこそ大好きだ!」
「いや、そんな事威張られても。」
858 名前:第百十三話 投稿日:2003/11/09(日) 11:22
 流石は戦闘員の二人。そんな会話を交わしながらも、里沙との距離は確実に縮まってい
る。
(…まぁでも、まこっちゃんは相変わらず無表情やけど…だんだん、表情が微妙に変わる
ようになっとるからね。良い事かも知れん。)
 愛がそう思った、次の瞬間。
「てやっ。」
 麻琴が、跳んだ。
「・・・・・・へ?」
 そしてそのまま、里沙に飛びつく。
 どたばたどた、どさっ。
 そんな音がして、三人が床に転がる。

「…捕まえたぞ、眉毛星人!!!!」

 里沙の上に圧し掛かり、無表情の中に勝ち誇ったような色を見せている…そんな麻琴を
見て。
「・・・・・・アホやわ…。」
 愛は心の底から呟いた。
859 名前:第百十三話 投稿日:2003/11/09(日) 11:22

****************************************

 なんとなく、顔が合わせずらくて。
「…みきたーん?みきたん、どこぉー?」
 美貴は、必死で自分を探す亜弥から逃げ回っていた。
(・・・・・・ごめんね、あやたん…。)
 本当は側に行きたい。
 だけど。
(…ピーマコが一位になった時、あたし・・・・・・喜んじゃったから。)
 だから、申し訳なくて顔が合わせられないのだ。
 後ろ髪が引かれまくる想いで、ひっそりと亜弥に背を向けた。
「…もっと、強くなるから。
 あやたんに釣り合う『男前』になれるように頑張るから。
 ・・・・・・だからこそ、今はまだ側にいられないんだ…。」 
 目に涙まで浮かべて、美貴は呟く。
(ああ、吉澤さんは良いなぁ…。)
 生まれついての男前(に、美貴には見える)・吉澤ひとみを思う。
(…あれだけカッコ良ければ、何の遠慮もする事なく愛しい彼女とイチャつけるのに…。)
 『吉澤ひとみ』と言う人物を、ちょっとだけ誤解している節がある美貴であった。
 とりあえずひとみは、あまり深く考えてないだけである。
860 名前:第百十三話 投稿日:2003/11/09(日) 11:22
「みきたーん!?」
 だんだん遠くなるその声に、寂しさと悲しさと愛しさを感じながら。
 美貴は歩く。大股で、勢い良く。
 止まってしまったら、亜弥の所に駆け戻ってしまいそうだから。
「ううっ。」
 ぐす、と鼻をすする。
 すると。

「おねーちゃん、ないてるの?」

 聞き覚えのない、幼い声。美貴はとっさに身構える。
「誰!?」
 振り返ると、そこには小さな女の子がいた。
「・・・・・・本当に、誰?」
 そう言えば、このあたりって『UFA七不思議』の内の一つ…トイレのみち子さんが
出るトイレの近くじゃなかったっけ?
 そんな事を思い出してビビる美貴に、幼女はにっこりと微笑みかけた。
「ないてるんだね。かなしいことがあったんだね。かわいそう。」
「・・・・・・。」
「はい、アメあげる。げんきだしてね。」
 幼女はとことこと近付き、美貴に飴を差し出した。
861 名前:第百十三話 投稿日:2003/11/09(日) 11:23
「…あ、りがと…。」
「ううん。」
 幼女は、年齢に似合わない大人びた笑顔を見せた。

「それじゃあね・・・・・・ミキティ。」

「!!?」
 美貴が顔を上げる。
「み…『ミキティ』!?」
特攻服のどこかにその愛称が刺繍してあるのかと思い、確認してみるが…見つからない。
競技の際にチャーミー石川がその愛称を呼んだのかと思い、思い返してみるが…フルネー
ムでしか呼ばれなかった事に気付く。
「…てゆーか、本当に誰なの!?」
 外部から呼んだスタッフの中にも、あんな子供が含まれているなんて聞いていない。
 美貴は、少女に貰った飴を見る。
 いちご味、と書かれた包み紙は…美貴には見覚えのないデザインだった。
862 名前:クロイツ 投稿日:2003/11/09(日) 11:23


 ピーマコ。嗚呼、ピーマコ。
 あなたが一番、『愛人。』の方向性を体現してくれる登場人物なんです。
 願わくば、これからも変わらず暴走してくださいね…。

 そして。
 愛人。は『かおつん』ではございません(爆笑)
 それから一番最初の村田さんのネタがわからない方、いらっしゃいますかー?

>名無子様
 どうでしょうね〜(笑)出そうかどうしようか、悩み中です。
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!

>伊央様
 ありがとうございます♪
 >一度飯田さんにマジでシメてもらったほうが…。
 その前にかおつん疑惑を晴らさなければ、飯田さんは夜も眠れなさそうです(爆笑)
 村田さん、会議直前にも大暴走(笑)
 >お誕生日はハロウィンだったんですね!!おめでとうございます!
 ありがとうございまっす!!21歳も頑張りますので、どうぞよろしくです!!

>フェンリル様
 ありがとうございます!!そしてお久しぶりです(笑)
 >やっぱりこのCPが一番しっくり来るように思うのは私だけですか?
 私もです!!書いてていちばんしっくり来るんですよ♪
 かおつん疑惑を晴らさないと、私がかおりんにシメられそうです(爆笑)
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!
863 名前:クロイツ 投稿日:2003/11/09(日) 11:23
レスの続きでっす♪

>silence様
 ダブルでありがとうございます!!
 つんくさん、どうやらヒントも出さないみたいですよ(笑)
( ゜皿 ゜)<…ゼンリョクデ、シメル…!!
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!

>token様
 おおう!!こちらもダブルでありがとうです!!
 赤きおっさんは、自分楽しみを追求する方ですから…。
 >ハロモニの頑固一徹みたいな大谷さん
 ・・・・・・想像してみて大爆笑いたしました。ガンガレ、マサオ君…!!!
 私も頑張ります(笑)どうぞよろしくです!!

>みっちょん様
 ありがとうございまっす!!
 >ちなみに・・・私は2月22日で柴ちゃんと一緒なんですよ〜☆
 おおう!!そうなんですかー!!
 そーゆーの見つけるとうれしいですよね♪
 >そして、ラブリー、一時間休憩だから、多分三回戦間に合いそうでよかったね!
川 ’ー’川<本当に、よかったやよ〜♪
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!
864 名前:クロイツ 投稿日:2003/11/09(日) 11:24
さらにレスの続き〜♪皆様、ありがとうございます!!


>石川県民様
 はじめまして!!ありがとうございます!!
 絶叫梨華ちゃん、気に入って頂けて何よりです!!
 私自身、とても楽しんで書かせて頂いているので…それを『楽しい』と感じて頂けたな
ら、これ以上の事はありません♪
 >そんな私はクリスマス生まれなんですが。
 おおう!!クリスマス生まれかっけー!!!
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!

>名無し読者様
 ありがとうございます♪

>とこま様
 やぐごま・なちけいも今頃べたべたしてるはずです(笑)
 そして五期メンは大忙し!!
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!
865 名前:名無し( `.∀´) 投稿日:2003/11/09(日) 13:45
かおつん、ワロタ
ピーマコの暴走にも期待。
866 名前:とこま 投稿日:2003/11/09(日) 14:26
飯田さん、悲惨ですね・・・ご同情申し上げます
ミキティの前に現れた少女はいったい・・・?
867 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/09(日) 14:38
エヴァ来たぁ〜〜〜
868 名前:オガマー 投稿日:2003/11/09(日) 15:34
村っちのネタわかんねー。・゚・(ノД`)・゚・。爆
エヴァか。知ってますけどね、存在は・・
柴マサキテタ――――――(゚∀゚)―――――――!!!!
マサオ愛し過ぎるよマサオ(w
ね、イチャイチャしたいよね、ヲレもした(ry

マコ面白いよ、マコ(www
そして『幼女』って誰だぁー!??
今、頭の中に3人か4人顔が浮かんでいるわけですが(w
楽しみにしてます!
869 名前:杏梨 投稿日:2003/11/09(日) 16:35
久しぶりにきました!
ハロ運ですか。いいっすねェ
マコっちゃん面白すぎ!
今後の展開にかなり期待です。
がんばってください^−^
870 名前:伊央 投稿日:2003/11/09(日) 18:24
圭織さんご乱心…まぁ無理もないですけどね(汗
ガキさんも大変ですねぇ…何があったんでしょ…?
なんかピーマコがやっぱり現代人といえども
忍者なんだなぁと思いました(ぇ
『幼女』も気になる一方でなんですが
あったんですね。七不思議(笑
あと六つが知りたいなぁ。
次回も楽しみにしてます♪
871 名前:ブブカ編集者 投稿日:2003/11/10(月) 01:04
村さんのネタがさっぱり分からない私をお許しください
差し支えなければ解説お願いします
気になって仕事ができなくはないですが、ミスしまくりですんで(笑)
活字だと高橋愛さんの口調むずかしいですね
872 名前:石川県民 投稿日:2003/11/10(月) 13:33
更新お疲れサマです。
>クリスマス生まれかっけー!!
…ありがとうございます。けんど、どうせなら小川さんも大好きな
カボチャ祭りの日に生まれたクロイツ様の方が、ちっと羨ましかったり。
 エヴァネタ…さっぱ分かんねー!
 「かおつん」…この二人の関係って、
『飼い主と聞き分けの悪いペット』て感じすよね。
次回も待ち遠しいです、楽しみにしてます★
873 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/10(月) 17:31
エヴァネタわからん人結構いるのね・・
気づけばもう何年もたってるもんなぁ(しみじみ)
簡単に説明してみる 不足あれば宜しく

「あんた、バカぁ!?」=メインキャラ・アスカの名台詞ですね
『ウィルス』とか『侵食』とかゆー単語=よく出てくるんです
『逃げちゃダメだ』=主人公・碇シンジのこれまた名台詞です
青い髪の方=包帯がトレードマークの綾波レイのことですね
赤いジャケットのねーちゃん=三十路連wの綺麗なおねぇさん葛城ミサトさんのこと

知らなくとも話の本筋に影響はなさそうですがw 長文スマソ
874 名前:token 投稿日:2003/11/11(火) 00:38
更新お疲れ様です。
ヤバッ、赤きおっさんと同意見だ。(w
だってサービス、サービスゥ〜のお姉さん、かっけーしぃ〜。(爆

ピーマコ、表情と行動のギャップが笑わせてくれますYO〜。

では、次回の展開も楽しみにしています。
875 名前:サクラ 投稿日:2003/11/16(日) 22:40
こんにちわぁ〜
初投稿のサクラでっす!!
いっつも読んでますよ〜☆
この間これ発見して最初っから5時間かけて一気に読んじゃいました!!
もう笑い止まんなかったですよ!!
クロイツさんは文章書くの上手ですねぇ〜
ハマっちゃいましたこれに笑
次回が待てませんよ〜
がんばってください!!
876 名前:第百十四話 投稿日:2003/11/17(月) 15:59

 『トイレのみち子さんに、飴をもらってしまいました。』
 そんなメールが、ピーマコ小川のもとに届いた。
 差出人は、藤本美貴である。
「・・・・・・なんて素敵な遭遇をしたんだ、ミキティよ。」
「・・・・・・てゆーか藤本さん、だんだんキャラ壊れて来てるやよー。」
えぐえぐと泣き続ける里沙の背中を撫でながら、愛は遠い目をした。
「てゆーか、トイレのみち子さんって誰?」
「なんだ、愛ちゃん。知らないのか?さては貴様、モグリだな?」
「…何に対して無免許だと、『トイレのみち子さん』知らない事になるん?」
「決まっているだろう。『世界不思議発見愛好会』のだ。」
 世界不思議発見を愛好するのに、免許が必要なのだろうか。
 それ以前に、世界不思議発見で『トイレのみち子さん』を取り上げた事があるのか。
 その他、様々な疑問が愛の頭を過ぎった。
 しかし愛はあえて口には出さない。
 何故ってそれは、麻琴と議論を交わすのは必要以上に疲れるから。
「…そんな事よりも。里沙ちゃん、もーそろそろ泣き止んで事情説明して欲しいわ〜。」
877 名前:第百十四話 投稿日:2003/11/17(月) 16:00
「えぇっく…うぇ、うぇぇぇぇ…!!」
「しかし、里沙ちゃんが泣くなど…珍しい事もあるモノだな。そうだ、記念撮影をしよう。
ホ〜ラこっちむいて〜。はい、チーズ。」
 ぴろりろり〜ん♪とおなじみの音がして、携帯のカメラのシャッターを押す麻琴。
「うわぁぁぁぁん!!まこっちゃんがひどいぃぃぃぃぃ!!!」
「ふはははは!!これが友情と言う名の美酒の副作用さ!!」
「まこっちゃん!!無表情でワケわからんこと言わんで!!つーかますます泣かせてどー
するんやよ!もー、ちょっとあっち行きなさい!ハウス!!」
「・・・・・・。」
 麻琴は、廊下の端に寄った。
 そして、どこからともなく取り出した犬小屋(『まこと』と言う表札つき)の中に頭だ
け入れる。
 いつの間にか尻尾(ふさふさ)までつけている麻琴を、愛は綺麗に無視した。
「…里沙ちゃん、どうしたん?」
「・・・・・・私の、せいで…!!!」
「え?」
 麻琴が視界から消えた安心感からか、里沙は口を開いた。

「どうしよう、愛ちゃん…!!私、また居場所をなくしちゃうかも知れない…!!」

「え・・・・・・?」
 その、すがりつくような瞳に…愛は過去の自分を見たような気がした。
 そんなシリアスな二人の背後で。
「…なんか私、最近つんくさんとキャラかぶってないか?」
 やっぱり無表情の麻琴が、携帯片手に犬小屋の中で悩んでいた。
878 名前:第百十四話 投稿日:2003/11/17(月) 16:00

****************************************

 里沙が出て行った後のVIPルームでは、とりあえず全員に仕事が割り振られた。
「…まこっちゃんからメールですわ。里沙ちゃんを保護したそうです。完璧です。」
「そう…それは良かった…。」
圭織はため息をついて、額に手を当てた。
「…本当は新垣から詳しい話を聞きたいんだけど…あの状態を見ちゃったらねぇ…。」
「そやな。メンタル面が気になって、できんわな。」
 裕子は、目の前に置かれた湯飲みを傾ける。
 ちょっと渋めの日本茶に、顔をしかめながら…裕子はちらりと瞳を見た。
 愛しの彼女は、難しい顔でたくさんのウィンドウとにらめっこ。
「・・・・・・。」
 ふと思い立って、裕子は瞳の背後に回る。
 そしてその耳に、ふっと息を吹きかけた。
「うひゃあ!?」
「へっへへへへ。」
「ちょ、中澤さん!!」
 怒って振り向こうとする瞳の頭を、裕子は両手で固定する。
「…あかん。今顔見てもーたら、我慢できなくなってまうし。仕事中やからなー。しかも
非常事態やしなー。いくらなんでもマズいやろ。」
879 名前:第百十四話 投稿日:2003/11/17(月) 16:00
「な、何言って…!!」
「ひとみん。」
 いきなり潜められた声に、瞳の心臓がどきっと跳ねた。
 そこを狙ったように、瞳の全身に裕子の囁きが染み渡る。

「メロン記念日で、新垣の親戚ら調べて。」

「・・・・・・は?」
 一瞬の間を置いてから聞き返した瞳だったが、すぐにその意味を理解する。
「・・・・・・了解しました。」
 瞳は席を立ち、めぐみ・雅恵・あゆみを促してVIPルームから去る。
「…裕ちゃん?」
 圭織の問いに、裕子は答えた。
「やっぱな。カノジョと同じ部屋で仕事すんのって、やりにくいやろ?」
 にま〜っと笑ったその顔に、圭織は呆れのため息を吐いた。
「真面目にやろーよ、裕ちゃん…。」
「なーに言うてんねん。裕ちゃんはいっつも真面目やで〜?」
 故意に、あさ美から視線を逸らす。
「・・・・・・。」
 あさ美は、何かを感じ取ったが…その『何か』が何なのかは気付けなかった。
880 名前:第百十四話 投稿日:2003/11/17(月) 16:01

****************************************

 その頃、真希と真里は。
「やっと二人っきりになれたね…やぐっつぁん…。」
「ちょ、やめっ!!ど、どこ触ってんだよごっつぁん!!」
「だってさ、やぐっつぁん酷いんだもん。」
「ハァ!?」
 壁に押し付けられながら、真里は小さな体を動かそうと努力する。
 しかし相手は真希。そうそう簡単に逃げられるワケがない。
 更に本気で『逃げたい』と思えない為、もがけばもがく程真希にとらわれて行く感じが
するから性質が悪い。
「なっちとばっか、べたべたしてさ。」
「な、何言ってんだよ!!いつべたべたしたよ!!?」
「してたじゃん。大谷ちゃんと小川とあややの対決見てる最中、ずっと。」
 そう言えば、ずっと手をつないでたような気がする。
「…だ、だってさ。ヤグチ、性分的に爆発見てると興奮しちゃって…。」
「それで、なんでなっちなの?反対側にはごとーもいたのに…。」
「そ、それは…。」
 実はけっこー恥ずかしがり屋な真里は、本心をハッキリ言えない事がある。
「・・・・・・それは?」
881 名前:第百十四話 投稿日:2003/11/17(月) 16:01
「それは…だ、だって…。」
「・・・・・・だって?」
「痛っ!!」
 乱暴に掴まれて、悲鳴を上げる。
 どこを、とは言わないでおこう。一応ギャグ小説なので。
「・・・・・・ああっ!!もう!!ごっつぁんの馬鹿ぁ!!」
「なっ!?ば、馬鹿って言ったね!?」
「言ったさ!!」
「なんでごとーが馬鹿なのさ!?」

「恥ずかしかったんだよぉ!!」

 真希の目が、点になる。
「・・・・・・は?」
「・・・・・・だって、さ。」
 手が緩んだ隙に、真里はその手を掴む。その顔は、真っ赤だった。
「…みんな、いたんだもん。みんなこっち見てるみたいな気ぃしちゃったんだもん…。」
「…いや、競技中だったし、全員小川達見てたと思うよ?」
「そーじゃなくってぇ!!気分の問題なの!!・・・・・・ヤグチだって、さぁ…。」
 ぎゅ、と手を握る力を強めて…その手を真っ赤な頬にくっつける。
「…本当はなっちよか、ごっつぁんと手ぇつなぎたかった…。」
「やぐっつぁん…!!」
882 名前:第百十四話 投稿日:2003/11/17(月) 16:02
 強く、しかし優しく抱きしめられて。
 真里の頬の赤さは三割ほど増した。
 と、そこに。

「あー。イチャついてるー。らぶらぶだー!」

「「!?」」
 聞き覚えのない子供の声に、真希は警戒心から顔を上げ、真里は羞恥心から真希を突き
飛ばした。
 床に転がる真希。
「・・・・・・やぐっつぁん、ヒデェ…。」
「あ…ご、ごめ…。」
 真希が起き上がろうとすると、声の主はくすくす笑いながら近付いて来た。
「ふふふ。ころんじゃった。」
「・・・・・・。」
「ねえねえ、おねえちゃん達って、『こいびとどうし』なのぉ?」
 その物言いが、真希は最高に気に食わなかった。
「ちょ、ちょっと、ごっつぁん?」
 子供全般が大好きな真希。
 子供が大好きなあまり、どんな子供にでも愛情を持ちすぎる真希。
 しかもその愛情は、なつみが子供全般に対して抱く愛情とはちょっぴり違う。
883 名前:第百十四話 投稿日:2003/11/17(月) 16:02
 それを知っている真里は、不安気な顔で真希を見る。
 その直後。

「このクソガキィ!!両親もろとも再教育してやるから両親呼んで来いや!!」
「きゃああああああああ!!?」

 子供の胴体に両腕を回し、肩の上に担ぎ上げる。
 着ているのが特攻服なだけに、迫力倍増である。
「ちょっとぉ!!なにすんのよぉ!!」
「なにすんの、じゃないわ!!その人をナメ切った性根を根本から叩き直してくれる!!」
「よけーなおせわよ!!はなせっつってんでしょぉー!!?」
 そんなやり取りを見ながら。
「・・・・・・ああ、やっちまったよ…。」
 真里はこめかみを押さえた。
884 名前:クロイツ 投稿日:2003/11/17(月) 16:02


 『トイレのみち子さん』、大変な人につかまりました(笑)
 あ〜。懐かしいな、トイレのみち子さん…。
 『HAUNTEDじゃんくしょん』って漫画をご存知のお方、いらっしゃいますか?(爆笑)


>名無し( `.∀´)様
 今回のピーマコ、どうだったでしょうか?暴走しまくり!!同期に対しても容赦なし!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>とこま様
 >飯田さん、悲惨ですね・・・ご同情申し上げます
( ゜皿 ゜)<アリガトウ…。
 そして『トイレのみち子さん』…ごっつぁんの愛は痛そうです(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>>867名無し読者様
 参りましたね、エヴァ(笑)第一話から、いつか出そうと思ってました(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>オガマー様
 >マサオ愛し過ぎるよマサオ(w
 職人技を使うマサオ君。
 昔、柴田さんへのラブレターを板に彫って渡したら『オマエはそんなに森林破壊に賛成
なのか』と怒られた事がある、とかゆーエピソードがあったりなかったり(爆笑)
 >今、頭の中に3人か4人顔が浮かんでいるわけですが(w
 さーて、誰でしょう。私も今から考え(ry
 ありがとうございます!!がんばります!!
885 名前:クロイツ 投稿日:2003/11/17(月) 16:03
レスの続きでっす♪

>杏梨様
 おおっ!お久しぶりです♪
 >マコっちゃん面白すぎ!
 本当に…最初出した時にはこんな素敵なキャラになってくれるなど、想像もしてません
でしたよ(笑)
 これからもがんばってくれ、ピーマコよ…。
 ありがとうございます、がんばります!!

>伊央様
 ええ、無理もありません(笑)でも確かに『かおつん』と見えなくもないかも…。
 つーか圭織さん、他のメンバーt¥よかつんくさんと絡んでる方が多いですからねぇ(爆笑)
 >あと六つが知りたいなぁ。
 …その内、出てくるかも知れません…(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>ブブカ編集者様
 わからない方、けっこーいらっしゃるみたいですねぇ(汗)
 >>873名無し読者様が詳しく説明して下さいましたので、そちらをどうぞ♪
 >活字だと高橋愛さんの口調むずかしいですね
 はい。かなーり苦労してます(汗)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>石川県民様
 ありがとうございます!!
 私ってばカボチャ祭の夜中に生まれたそうですよー。つまり、11月1日直前(笑)
 >「かおつん」…この二人の関係って、
 >『飼い主と聞き分けの悪いペット』て感じすよね。
 おおおおお!!スゲェ!!その通りです!!
 ありがとうございます、がんばります!!
886 名前:クロイツ 投稿日:2003/11/17(月) 16:04
更にレスの続きですー♪
皆様、本当にありがとうございます!!!


>>873名無し読者様
 ありがとうございますー!!
 本当にわかりやすく説明して頂けて…感謝感激でございます!!
 >気づけばもう何年もたってるもんなぁ(しみじみ)
 そうなんですよねぇ…。全盛期には私、確か中学生でしたよ…(大汗)
 時が過ぎるのって早い…。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>token様
 ありがとうございます!!
 >ヤバッ、赤きおっさんと同意見だ。(w
 マジれすか!?
 ちなみに赤きおっさんは、かおりんお気に入りです(爆笑)
 私はこんこんと同意見だったり(笑)
 ピーマコ、今回もいろいろやらかしてくれてます。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>サクラ様
 はじめましてー!!
 >この間これ発見して最初っから5時間かけて一気に読んじゃいました!!
 マジれすか!?嬉し過ぎます!!ありがとうございます!!
 まだまだ未熟者ですが、がんばります!!
 どうぞよろしくお願いします♪
887 名前:伊央 投稿日:2003/11/17(月) 19:40
更新おつかれさまデース♪
なんか…高新風味?(ぇ
そしてピーマコがつんくと同キャラになりつつ?
結構犬の姿がにあってますよねぇ(笑
ていうか落ち込んでる人間を撮っちゃいけないでしょー。
謎の幼女・トイレのみち子さん…トイレ以外にも出現できるんですね。

次回も期待してますー♪
888 名前:とこま 投稿日:2003/11/17(月) 21:54
更新お疲れ様です。
ミキティと出会った幼子が気になる〜
トイレのみち子さんはどこから出てくるんですか?
ごっちん、やぐっちゃんとの愛を子供にぶつけちゃだめよ♪
889 名前:オガマー 投稿日:2003/11/18(火) 04:15
がぁああ!
まだ子役決まってなかったのか。・゚・(ノД`)・゚・。(ww
ってかマコかあいいよ、マコ。
やぐごま、やぐちかあいすぎ(;´Д`)ハァハァ
続き楽しみにしてます!!
890 名前:石川県民 投稿日:2003/11/18(火) 10:56
 更新お疲れ様です☆
 友情という名の美酒の副作用をガキさんに振りかけまくるピーマコさんも
素敵すぎなんですが、あえて、聞かせてください。
 ごっちん…ドコを乱暴につかんだのさ?
>一応ギャグ小説なので。
なんて注釈がつくトコロってドコよっ!!??
 次回更新も楽しみにしてます♪
891 名前:石川県民 投稿日:2003/11/18(火) 11:10
P.S.
つんく犬の飼い主が飯田さんなら、ピーマコ犬の飼い主は誰なんでしょう・・・?
ラブリー?でも彼女はむしろ調教師か・・・・・・?
892 名前:モテごまlove 投稿日:2003/11/18(火) 14:17
やぐごまメッチャ好きです。特にここのは甘いから!!
後藤さんと、藤本さんの絡みが見てみたいのですが…。
あの二人、何か似てるし、気が合いそうな感じがするんですよ。
893 名前:token 投稿日:2003/11/18(火) 23:26
更新お疲れ様です!

>『HAUNTEDじゃんくしょん』
アニメ版なら知ってま〜す。確か仲間幸○ちゃんが、
巫女の朝比奈役で声をあててました。

ピーマコはきっと、忍者の修行と平行してお笑いの修行も
しているに違いありませんね。
全身を大きな鏡に映しながら、微妙な表情までチェックしてたりして(w

では、ごっちんの行動も気にしつつ、次回を楽しみにしています。



894 名前:第百十五話 投稿日:2003/11/25(火) 14:37

 防犯カメラに映った、真希と見知らぬ幼女の姿。
「「「「・・・・・・。」」」」
 メロン記念日の四人は凍りついた。
「…どんな状況なのよ、ごっちん…。」
 瞳の呟きに、あゆみ・雅恵・めぐみの順で口を開く。
「迷子を保護した、とか?」
「・・・・・・誘拐?」
「隠し子かなぁ?」
「…マサオと村、退場。」
「「エエエエエ!!!」」
 瞳はすぐさま頭を切り替える。
「今はごっちんにかまってる場合じゃないわ!早く新垣ちゃんの親戚を…って、何してん
のよ。あゆ。」
「ん〜…。」
 あゆみはまじまじと、画面を覗き込む。
「…もー、ちょっとだけで良いから上向けてくれないかなぁ、ごっちん。そしたら完璧に
わかるのに…。」
「あゆ?どしたの?」
 隣に来た雅恵の袖をきゅっと掴み、あゆみはますます画面に近付く。
「んんん〜…あっ!!」
895 名前:第百十五話 投稿日:2003/11/25(火) 14:38
 あゆみの声の直前、真希が幼女を持ち直した。
 幼女の顔が、画面にくっきりと浮かび上がる。
「…こいつだ!!犯人!!」
「「「ええぇ!?」」」
 あゆみは急いで席に戻り、キーボードを叩く。
 すると、画面の横に一枚のウィンドウが開いた。

『菅谷梨沙子』

「…新垣ちゃんの、従姉妹に当たる子。」
「な、なんで犯人だって断定できんの?」
 あゆみは顔を上げた。
「…新垣ちゃんに、一番恨みを抱いてるはずだから、よ。」
 瞳・めぐみ・雅恵は、顔を見合わせた。
896 名前:第百十五話 投稿日:2003/11/25(火) 14:38

****************************************

 「・・・・・・ご、ごごごごごっちん!!」
 その声に、真希は振り返る。
「んあ。ミキティじゃん。…どしたの?そんな引きつった顔して。」
 夏休み中、なんだかんだで遊ぶ機会の多かった、年上の後輩に笑顔を見せた。
「そ・・・・・・その、肩にかついでるのは…ッ!!」
「んあ?」
 真希はちろりと幼女を見て、ため息混じりに言った。
「ああ、このクソ生意気なガキね。フザけた態度してるから、ごとーが親切にもみっちり
と根性叩きなおしてあげよーかと思って。」
「だ、誰も頼んでないでしょぉ!?下ろしなさいよぉ!!」
「だかましゃー!!…ね?生意気でしょ?」
「・・・・・・。」
 美貴は涙目で硬直し、口をぱくぱくさせる。
「・・・・・・ミキティ?」
「…ご、ごっちん…!!」
「んあぁ?」

「その子、トイレの守護霊なんだよ!!?」

「「・・・・・・。」」
 真希、幼女、ともに黙る。
897 名前:第百十五話 投稿日:2003/11/25(火) 14:38
「駄目だよ、粗末に扱っちゃ!!」
「何言ってんの?ミキティ…まさか一回戦の『日本列島ダーツの旅〜体育館の中で日本一
週!?しかも罠!?〜』で落石に襲われた時にどっか打った?」
「…アレは確かに死ぬかと思ったけど、そうじゃなくて!!」
 美貴が必死で訴えている言葉を遮って。
『ぴ、ぴんぽんぱんぽぉぉぉぉーん!!!ごっちん!ごっちぃぃぃぃん!!その子供、離
しちゃ駄目ぇぇぇぇぇ!!!』
 いきなり放送が入り、名指しで呼ばれた真希はビビる。
「え!?え!!?何!?この声は…大谷ちゃん!?」
『…ああっ!!離しちゃ駄目だって!!』
 その声で我に返ると、真希の手は宙に浮いていた。
「んあ!?」
 床を見れば、立ち上がって逃げ出そうとしている幼女の姿。
「…んあっ!!こらっ!!」
 慌てて手を伸ばすが、時既に遅し。
 幼女はハムスターのごとき勢いで走り出していた。
『ま、待て!!ごっちん、とめて!!そいつ追いかけて!!』
「なんかよくわかんないけど…。」
 とりあえず真希と美貴は走り出した。
898 名前:第百十五話 投稿日:2003/11/25(火) 14:39
 幼女が廊下の角を曲がる。
 その直後。
「うきゃー!!?」
 何かに激突し、幼女はひっくり返った。
「「!?」」
 思わず身構える二人。
 二人同時に角を曲がると、そこにあったのは。

『まこと』

 そんな表札が出た、犬小屋。
「「・・・・・・。」」
 真希と美貴は絶句した。そして幼女はダメージが深いらしく、立ち上がれない。
「・・・・・・なんだ、騒々しい。」
 犬小屋から顔を出したのは、ご丁寧に犬耳までつけたピーマコ小川。
「…ちょっと、そこの子供。人ん家に激突しといて、詫びの一つもなしか?まったく。親
の顔が見てみたいな。…最近の若者はこれだから…。」
 尻尾(可動式)で幼女の頭をぺしぺしと叩き、麻琴は肩をすくめる。
 それからしばらく。
 美貴の爆笑が止まるまで、誰も動けなかった。
899 名前:クロイツ 投稿日:2003/11/25(火) 14:39


 めっちゃ少量ですみません(大汗)
 実は、木曜日にありえない胃痛で病院に運ばれまして。ストレス性胃炎が激しいそうで。
 入院にはならなかったんですが、まだマトモにご飯が食べられない状態なのでございま
す(泣)コーンスープで生きてます(号泣)
 皆様、健康第一でございますよ…。

>伊央様
 ありがとうございます!!
 高新…確かにそうですね…(笑)膝の上にいますし。
 >結構犬の姿がにあってますよねぇ(笑
 今回、大活躍です(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>とこま様
 ありがとうございます!!
 >ミキティと出会った幼子が気になる〜
 今回、正体が発覚…(笑)候補何人か上げて、『どれにしようかな』で決めたのは秘密
のお話でございます(爆笑)
 >ごっちん、やぐっちゃんとの愛を子供にぶつけちゃだめよ♪
 教育に燃えるごっつぁん…ウフフ☆
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>オガマー様
 決まりますたよ〜!!出ますたよ〜!!
 マコは今回、おいしい所持って行きました。犬マコです。
 やぐごまは、アレですね。ごっちんのキャラが壊れそうになりますね。
 それもまた一興(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
900 名前:クロイツ 投稿日:2003/11/25(火) 14:39
レスの続きです♪


>石川県民様
 ありがとうございます!!
 >ごっちん…ドコを乱暴につかんだのさ?
( *´ Д `)<んあ?そりゃー…
(;〜^◇^)<ど、どこでもいいじゃん!?
 矢口さんにより、阻止されました(爆笑)
 >ピーマコ犬の飼い主
 ・・・・・・誰なんでしょうね?
 これから先、わかる時が来るかも知れません…フフフ…。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>モテごまlove様
 ありがとうございます!!
 甘いやぐごま目指しておりますので、そう言って頂けると本当に嬉しいです♪
 >後藤さんと、藤本さんの絡みが見てみたいのですが…。
 今回ちょっと絡ませてみました(笑)いかがでしたかー?
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>token様
 ありがとうございます!!
 ご存知ですか!!わーい!!原作の漫画も超お勧めですYO!!
 >ピーマコはきっと、忍者の修行と平行してお笑いの修行もしているに違いありませんね。
 してるのかしら…。ドリ○のビデオとか見て、研究してたりするのかしら…(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
901 名前:名も無き読者 投稿日:2003/11/25(火) 17:53
ス…ストレス性って…
大丈夫ですか?作者様…
ずっとROMってましたが思わず初レスしてしまいましたYO
あまり無理はなさらないで下さいね
それじゃお大事に・・・
902 名前:伊央 投稿日:2003/11/25(火) 18:16
クロイツさん大丈夫ですかぁ?!
む、無理はなさらないでくださいね?
ピーマコ…あんたも最近の若者でしょ〜(汗
しかも人ん家って…。
犯人発覚ですねぇ。ガキさんはどうでるんでしょ?

ゆっくりまってまぁ〜す!
903 名前:フェンリル 投稿日:2003/11/25(火) 18:26
暫くはまたROMに徹するつもりでしたが・・
お加減は如何ですか?リアルあっての執筆ですからお体ご自愛くださいね。

ここの小川さんの影響か、最近ピーマコが気になってしょうがないですw
当方石川&安倍推しなんですが、浮気してしまいそうな予感w。

次回を楽しみに待っていますがくれぐれも無理をなさいませんよう
お大事に。
904 名前:silence 投稿日:2003/11/25(火) 23:38
大丈夫ですか、クロイツさん。本編も楽しみにしてますが
書くことよりもお体大事にしてくださいね。健康ってすごく
大事と思いますから。
905 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/26(水) 01:06
クロイツさん、交信もとい更新乙です。
898の文章で一瞬柴犬を想像してしまいますた。
ゆーか犬っぽいですよね? まこさんは。
ハロモニのヤスラスコンのスタッフさんとの”しょい”
に加わる時のマコ=柴犬の等式が自分の中にできてます。

 ストレス性胃炎ということですが、大丈夫ですか?
無理をなさらず、作者殿のペースでどうぞ。何事も身体が
一番ですよ。 くれぐれもお大事に。
906 名前:みっちょん 投稿日:2003/11/26(水) 03:50
クロイツ様、大丈夫ですか?
胃炎はやっかいですから、きちんと直してくださいね!!
体あっての、小説です!!
絶対に無理しちゃだめですよ!!
お大事に〜!!
907 名前:モテごまlove 投稿日:2003/11/26(水) 08:45
わぁぁ!!
こんなやつの我侭聞いていただき
有難うございます!!
藤本さんと後藤さんの絡みが最近好きなんで
嬉しいです☆
まぁ1番はやぐごまですけどね(w
908 名前:token 投稿日:2003/11/27(木) 01:26
更新お疲れ様です。
って、コーンスープによる栄養補給だなんて、
濃厚流動食の一歩手前じゃないですか!!
既に適切な治療を受けておられる様なので、
このあとは、凄腕陰陽師にクロイツ様の病平癒の
ご祈祷をお願いしたいです。

無理をなさらず、ご養生下さい。
909 名前:とこま 投稿日:2003/11/27(木) 20:26
更新お疲れ様です。
胃炎ですか・・・おいらも慢性化してます(T_T)
一度なってしまうと治るのに長期間かかりますので
ゆるゆるとご養生下さいませ。
910 名前:本庄 投稿日:2003/11/29(土) 14:25
お久しぶりっす。

ピーマコさん!さすがっす!!!
てかあなたも十分お若いかと・・・(;^_^)

それにしてもトイレの守護神様はいったいガキさんと何があったのでしょう?

>ストレス性胃炎が激しいそうで。
だ、大丈夫っすか??
人間健康第一なんでお体の方大事にして下さいね。
交信はまた〜りと焦らずお待ちしてますので♪
911 名前:オガマー 投稿日:2003/11/30(日) 15:25
あーもうかあいすぎ(wwww
ボケる村っちとマサオも、犬マコも勘違いしてる(w)ミキティも最高!!
『幼女』あたったぁー!!って3,4人とか言ってたわけですが(w
ごっちんとミキティの2ショットってなんか素敵です。
体、お大事にしてください。
912 名前:フェンリル 投稿日:2003/12/09(火) 03:30
最後に更新されてから2週間ですね。
レスの数も数なので保全してよいものやら・・何か顰蹙買いそうTT
その後お加減は如何でしょう。早期の平癒をお祈りしつつ気長にお待ちしてますね
913 名前:第百十六話 投稿日:2003/12/13(土) 15:14

 『情けないお兄ちゃんで、本当にごめんな…。』
 梨沙子が自分の兄を思い出す際、思い出すのはいつもその声。
 身体の弱い人だった。
 頭脳だけなら新垣里沙に負けなかったのに、その身体の弱さがネックとなって…新垣家
の跡取り候補から外された。
 そして…里沙が新垣家次期当主に決まったと言う情報を聞かされた翌日に、発作を起こ
して帰らぬ人となった。

『…悔しいなぁ。』

 兄が最後に漏らした、その呟き。
 それを梨沙子は一生忘れない、と心に誓った。
 新垣里沙さえいなければ。
 男である兄の方が、莫大な財産を持つ新垣家の当主に相応しかったはずだ。
 しかし、梨沙子は里沙の頭脳と手腕を認めてもいた。幼い頃からその才能をフルに活用
して、既に巨大な新垣家を更に発展させたと言っても過言ではない。
(それなのに…新垣の家を出るなんて!!!)
 梨沙子は里沙を思う時、まるで地獄の業火に焼かれるような怒りを感じるのだった。
914 名前:第百十六話 投稿日:2003/12/13(土) 15:15

****************************************

 「…ほほう。キミの主張はわかった。」
「ぶぎゃっはははははははは!!!!やめて!!ピーマコ、いい加減に犬耳と尻尾取って!!
笑い死ぬから!!」
 未だ笑いが止まらない美貴に向かって、麻琴は尻尾を振って見せる。
「嫌だプー。」
「いやはははははははは!!!ぶひゃははははははは!!!」
「・・・・・・小川。耳と尻尾、取りなさい…。」
 うんざりした表情の圭織に言われて、麻琴はしぶしぶ犬耳と尻尾を外した。圭が麻琴の
手から素早くそれらを取り上げると、麻琴は無表情のまま床にのの字を書き始める。
「…それじゃあ、里沙ちゃんに対する怨恨だけで、UFAのメインコンピュータにウィル
スを?」
 あさ美の問いに、梨沙子は目を潤ませる。
「当たり前でしょ!?腹が立ってしょうがなかったのよ!!…里沙なんて大嫌い!!だか
ら、居場所をなくしてやろうと思ったの!!」
 愛が、里沙の手をぎゅっと握った。
「贅沢過ぎるのよ!!新垣家当主は嫌で、ココのオペレーターは良いなんて!!」
「…ま、価値観の相違っちゅーヤツやな。」
 裕子はため息交じりに言って見せた。
915 名前:第百十六話 投稿日:2003/12/13(土) 15:16
「まぁ、ウチらとしてはそんな動機はどーでもええねん。問題は、ウィルスなんや。」
「…裕ちゃん。あんま良くないんだけど…。」
 そんなメンバー思いのリーダー・圭織のツッコミを、キレイに無視する裕子。
「自分、厄介なモン作ってくれたなぁ。」
「…本当に厄介ですわ。駆除しても駆除しても、卵を産み付けてそこから再生してしまう
んですから。…私が作った特製ワクチンも効きませんし。完璧です。」
「フン!!当たり前でしょ!!この私が作ったんだから!!!」
 数年前、次期当主候補に祭り上げられながらも、年齢が低すぎると言う事で撤退を余儀
なくされた梨沙子。里沙自身、『あと何年か早く生まれて来てたら、当主の地位を譲れる
のにな』と考えた事もある相手だ。
「…で。」
「?」
 裕子の微笑みに、凄みが加わる。
「…ウチな、犯人見つかったら…やってやりたい事があったんや。」
「…な、何よ!」
 そのオーラに、梨沙子は身構える。
「…まぁ、な。『ハロ運』にイライラしとったんは、何も圭織だけやないっちゅー話で。」
「はぁ!?何言ってるのか全然…」
 他のメンバーは、こそこそと部屋から逃げ出した。
 グズグズしてたら、確実に巻き込まれてしまうから。
916 名前:第百十六話 投稿日:2003/12/13(土) 15:17
「…フフフフフ☆」
 裕子の手が、電光石火の勢いで…梨沙子の胸倉を掴んだ。
「きゃ…!?ちょ、ちょっと、何す」

「さっさとウィルスの駆除方法、吐けゴルァ────────────────────!!!!!」

 その叫び声を、UFAの他のメンバーは…部屋の外で聞いた。
「…良いの?残して来ちゃって。あの子殺されちゃうかもよ?」
「…戻りたいんなら矢口が戻りなさいよ。」
「んあ!だ、駄目だよ!!戻ったら殺されちゃうよ!!」
 扉の外で、しばらくヒソヒソ話していたが。
『…ま、いっか。』
 全員一致で、嵐が過ぎ去るのを待つ事になった。
917 名前:第百十六話 投稿日:2003/12/13(土) 15:17

****************************************

 『ぴ〜んぽ〜んぱ〜んぽ〜ん♪お昼休み、残り後十五分やで〜。皆、元の配置に戻って
スタンバってや☆』
 その放送を聴いて。
「…うを!?だ、誰の声!!?」
「こ、この声は…中澤さん!!?」
 ひとみと梨華はビビッて顔を見合わせる。
「…いやぁ、あんな声も出せたんだね。中澤さん…。」
「…そうね…。可愛いってゆーより、怖いとか思っちゃうのは何故なのかしら…。」
 ひとみは唐突に、梨華を抱きしめた。
「…あーあ。これでもう離れなくちゃいけなくなるのかぁ…。寂しいな。」
「ひとみちゃん…わたしも寂しい…。」
 ちゅ、ちゅ、と軽いキスを何度も重ねる。
「…頑張ってね。わたし、応援してるから…。」
「うん。頑張るYO。…ああ、でもその前にもっかいキスさせて…」

『てゆーかオイこらチャーミー!!!さっさと戻って来んか!!!』

 スピーカーが、その大音量に耐え切れずにキーンと割れる。
「・・・・・・やっぱり中澤さん、こーゆー声の方がらしいわね…。」
918 名前:第百十六話 投稿日:2003/12/13(土) 15:18
「…もう行かないと、本気で梨華ちゃんシメられそうだね…。」
「うん。怖いからもう行く…。」
 最後に、また軽くちゅ、とキスをしてから。
 梨華は名残惜しげにひとみに背を向けた。
「それじゃ…。」
「うん…。」
 走り去る背中を見て、ひとみは一人、涙目になる。
 そんなひとみの頭上から。

 ぼと。

 何かが落ちて来た。
「・・・・・・っぎゃ──────────────────!!?」
「うっさい!!騒ぐなボケェ!!!」
 どげしっと頭をどつかれて、ひとみは我に返る。そして、頭上から落ちて来たモノの正
体を知った。
「あ、ああああいぼん!!」
「…ったく、バカップルが。大袈裟な別れを演出しよってからに…。」
「だ、だってさー。これでもう今日は、夜まで会えないんだよー?寂しいじゃん…。」
 はーっと、亜依は深いため息を吐いた。
「・・・・・・せやったらまた優勝して、『三日間二人っきりにさせてくれ』言うたらえ
えやん。んで、今日の分を取り戻す、と。」
「おおおおお!!あいぼん頭良い!!!…それならひーちゃん、頑張っちゃうぞー☆」
「…だから、ひーちゃん言うなって。イメージ崩れるやろ。」
「え?どっちの?」
「『向こうの』や。」
「ヒデェ!!」
 そんな会話を交わしながら、二人は選手控え室へと向かった。
919 名前:クロイツ 投稿日:2003/12/13(土) 15:19


 いやぁ、長らくお待たせしてしまって申し訳ない…(大汗)
 まだ体調、あんまり回復してないんですが…それでもちょっと良くなったので、更新で
す。本当に、待って下さってた皆様!ありがとうございます!!
 …で、良くなって来てるとは言え、まだ胃痛は相変わらずなんで…更新再開はしますが、
ペースは激遅になると思われます。
 本当に申し訳ございません…(泣)


>名も無き読者様
 どうも、はじめましてー!!
 ありがとうございます!ご心配おかけして申し訳ございません(汗)
 だんだん良くはなって来てるので、大丈夫ですよ〜♪
 ありがとうございます!頑張ります!!

>伊央様
 ありがとうございますー!!
 いやー、元々胃痛持ちなんですが、今回ちょっとやばくてねー(大汗)
 >犯人発覚ですねぇ。ガキさんはどうでるんでしょ?
 ガキさん、今回はあんまり反応見せてませんね(汗)次回なんかする予定です(笑)
 ありがとうございます!頑張ります!!

>フェンリル様
 ありがとうございます!!本当にご心配をおかけしちゃって…申し訳ないです。
 だんだん、ゆっくりと良くなって来てますので♪
 ストレス性って事で、あとは私の気の持ちようですね(汗)
 >ここの小川さんの影響か、最近ピーマコが気になってしょうがないですw
 >当方石川&安倍推しなんですが、浮気してしまいそうな予感w。
 マジですか!?よかったねピーマコ…(笑)
 ありがとうございます!!頑張ります!!
920 名前:クロイツ 投稿日:2003/12/13(土) 15:19
レスの続きでっす♪


>silence様
 ありがとうございます!!
 大丈夫ですよ〜♪だんだん、ゆっくりですが良くなってますから♪
 >健康ってすごく 大事と思いますから。
 おっしゃる通りでございます(汗)
 健康のありがたみ知った、21の夜〜♪(by15の夜)って感じですYO。
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!

>名無し読者様
 ありがとうございます!!
 >898の文章で一瞬柴犬を想像してしまいますた。
 うわーい!!私も柴犬想像して書いてたんですよ!!やったー!!
 ピーマコのわんこ、好評みたいで嬉しいです(笑)
 >無理をなさらず、作者殿のペースでどうぞ。何事も身体が一番ですよ。くれぐれもお大事に。
 ありがとうございます!!頑張ります!!

>みっちょん様
 ありがとうございます!!
 >胃炎はやっかいですから、きちんと直してくださいね!!
 本当にやっかいですよねぇ(汗)治りにくいし食べられないし…(泣)
 でも、大丈夫です!だんだん治って来てるみたいですから♪
 ありがとうございます!頑張ります♪

>モテごまlove様
 喜んで頂けたみたいで、本当によかったです♪
 >藤本さんと後藤さんの絡みが最近好きなんで嬉しいです☆
 あの二人も絵になりますよね〜♪書いてて楽しかったです!
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!
921 名前:クロイツ 投稿日:2003/12/13(土) 15:20
更にレスの続きでっす!!皆様、本当にありがとうございます!!


>token様
 ありがとうございます!
 いやー、最近はちょっと固形のモノも食べられるようになりました♪
 しかし痩せましたYO!!いけない痩せ方なんですが、ちょっぴり嬉しかったりして(笑)
 本当にありがとうございます!!
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!

>とこま様
 ありがとうございます!!
 >胃炎ですか・・・おいらも慢性化してます(T_T)
 おお!胃炎仲間ハケーソ!!(←オイ)
 本当に、長期戦になりそうですねぇ(泣)
 ありがとうございます!!頑張ります♪

>本庄様
 お久しぶりですー♪
 今回もピーマコさん、ハジけてます(笑)なんかピーマコさんのテンションは心地よい…(爆笑)
 >人間健康第一なんでお体の方大事にして下さいね。
 本当に、健康ってありがたいモノですねぇ…しみじみ。
 ありがとうございます!!頑張ります!!

>オガマー様
 >ボケる村っちとマサオも、犬マコも勘違いしてる(w)ミキティも最高!!
 彼女達を書いてる瞬間って、私もかなりハイになっております(爆笑)
 なのでみんなテンションが異常です。
 >『幼女』あたったぁー!!
 おお!あたりましたか!!おめでとうございまっす!!
 ありがとうございます!!頑張ります♪
922 名前:伊央 投稿日:2003/12/13(土) 17:38
おかえりなさいクロイツさーん!!(叫
待ってましたー!
これからも体に気をつけてください〜。
中澤姐さん…相手は子供だぞー(汗
で、いしよしは最後までいちゃいちゃちゅっちゅでしたね。
あと、加護ちゃんの頭上落下がおもしろかった。
魔法使ったのかな?

では、がんばってください〜!ついていきますよぉ〜!!
923 名前:フェンリル 投稿日:2003/12/13(土) 19:09
こちらも更新お疲れ様でした。
まだまだ体調が不安定なようで、くれぐれもご自愛を。
尤も普段からチェックしてる小説が更新されてると嬉しいものですがw
次の更新まで仕事頑張ろう!みたいな気持ちになりますね。
最後に老婆心ながら・・・ストレスは嫌な事だけでなく良い事でも溜まります
まぁだからこそストレスコントロールが難しいといわれているんですけどね。
(ご存知でしたらすいませんTT)
ではまたーりと次回をお待ちしていますねw
924 名前:とこま 投稿日:2003/12/14(日) 09:52
更新お疲れ様です。
裕ちゃん・・・運動会はやっぱり嫌だったのか・・・
子供相手に何をしたのだろう・・・気になる。
925 名前:モテごまlove 投稿日:2003/12/14(日) 15:53
おぉ!更新されてる!!!
お疲れ様です!!!!
あまり無理なさらずに頑張ってください!
ちょっとでも油断すると、大変なことになる恐れが…
(↑経験者)
926 名前:杏梨 投稿日:2003/12/14(日) 17:24
クロイツさん復活!
更新乙です。
今回のマコっちゃんもかなりイイ!
あまり無理をなさらずに…がんばって下さい!!
927 名前:token 投稿日:2003/12/15(月) 03:18
更新お疲れ様です!
完全復活に向け、無理をなさらないようにして下さいな。
不健康な痩せ方は、健康になればすぐ戻りますから。
病気じゃないけど、私もこの夏激痩せ。でも、今ではすっかり・・・。
次回をマタ〜リお待ちしています。
928 名前:石川県民 投稿日:2003/12/15(月) 11:04
 …久々に覗いてみたら……ストーリーの展開よりもクロイツさまの体調の方がとんでもないことになっていますね。(汗)
 たかが胃炎、されど胃炎。軽くみたら私のように潰瘍になってしまいますので、充分お気をつけくださいませ。
クロイツさまの体調と梨沙子ちゃんの心情がダークだっちゅうのに……ピーマコで笑っちゃったよ自分!相変わらずサイコー!
 ではでは無理せずにお気をつけて…m(__)m
929 名前:第百十七話 投稿日:2003/12/21(日) 14:51

 『さーて次の競技は〜!!「咲かせて見せましょ、命の花」です!!』
『うっわー。全然競技内容全ッ然わからん上に、デンジャラスな香りがプンプンするタイ
トルやなぁ〜。』
 チャーミー石川の実況と、中澤裕子の解説を遠くに聞きながら。
「・・・・・・。」
 里沙は、梨沙子の前に立っていた。
「…ご」
「謝るんじゃないわよ!!」
 口を開きかけた里沙に、梨沙子は怒鳴るように言う。
「何!?最後の最後まで私を馬鹿にするつもり!!?」
「馬鹿になんて、そんなつもりは全然…!!!」
 言いかけて、里沙は頭にひっかかる単語を見つけ出した。
「…『最後』…?」
「・・・・・・その通りよ。」
 絆創膏をべたべた貼られた顔に、梨沙子は苦悶の表情を浮かべる。
「さっき、新垣家から通達が来たわ。」
「え…?」

「『次期当主に対して必要以上の反抗の意思が見える為、勘当処分』って!!!」

 里沙の顔に驚愕が走る。
「…なんで、そんな!!」
930 名前:第百十七話 投稿日:2003/12/21(日) 14:51
「あんただって知ってるでしょ!?新垣家の結束の固さを!!そこに染まれない者は排除
されるのよ!!私みたいにね!!」
「じょーちゃん、傷口開くで。ちょっと落ち着けや。」
「落ち着けるワケないでしょ!!?私は、この年にして将来を閉ざされたのよ!!?」
 側で聞いていたみちよが口を挟むと、梨沙子はベッドに拳を打ち付けた。
 みちよも、もう何も言わなかった。
 新垣家に見捨てられた者の末路が、なんとなくわかるのだ。
「・・・・・・。」
 里沙は謝る事も出来ず、ただただ唇をかみ締めた。
(…どうして…。)
 どうして新垣と言う家は、自分にとって辛い思い出しか残してくれないのだろうか?
 そんな苦い思いだけが、胸の中にいっぱい広がった。
931 名前:第百十七話 投稿日:2003/12/21(日) 14:51

****************************************

 『咲かせて見せましょ、命の花』のルールは簡単。
 出場者の間に100mの距離を置き、そこから相手に攻撃…もとい技を飛ばし、その場
所から一歩でも動いた者が負け。最後まで残った者の勝ちとなる競技。
 ちなみに出場者は、亜依・希美・真里の三人である。
『…死人、出るとちゃうんか…?』
『だ、大丈夫なハズです!!加護選手・辻選手には魔力と霊力の制御装置をつけてもらっ
てますし、矢口選手の爆弾は発光衝撃弾ですし!!きっと、多分、大丈夫!!…なハズ。』
『ハズってオイ!!』
 両腕につけられた、腕輪型の制御装置を見て。
「・・・・・・うーむ。」
 希美はちょっぴり悩んでいた。
(…この場合、先輩と好きな人って…どっちを取ったら良いんれすかねぇ…。)
 ちらりと、『好きな人』の姿を見る。
 悩む希美とは対照的に、心底楽しそうな様子の亜依を見て。
「・・・・・・憎いのれす、あいぼん…。」
 嗚呼、乙女心のわからぬお人。
 そう言えば前に一回告白してるにもかかわらず、彼の人は全然答えを出してくれてない。
 相変わらず『一番の友達』ではいてくれているけれど。
932 名前:第百十七話 投稿日:2003/12/21(日) 14:52
「…そんなんで満足できる程、ちっちゃな恋心じゃないのれす…。」
 自分に対して恋愛感情を抱いて欲しい。…もっとストレートに言ってしまうと両思いに
なりたい。
(だいたい、あいぼんはずるいのれす。あの時、『ちゃんと言ってくれなきゃわからない』
とか言ったクセに、ちゃんと言っても答えをくれないのれす。)
 『あの時』とは、嫉妬に支配されて悪魔化してしまった時である。
(…だけどなぁ。)
 答えをくれ、と言ってしまうのは簡単だ。
 だけど、その先。
 もしも『友達としてしか見れない』と言われてしまったら?
(…気まずくて、もう『一番の友達』にも戻れないのれす…。)
 それは嫌だ。一番近くにいるのは、自分でなければ嫌だ。そんなに簡単に諦められるく
らいなら、最初から女になんぞ惚れてないのである。
 辻希美、十三歳。
 『愛人。』内で一番正統派な『恋するヲトメ』。
『…試合、開始!!』
 チャーミー石川の声で、はっと我に返る。見ると稲葉貴子は既に開始の合図をしていた。
(チッ!!遅れを取ったのれ…)
 どかぁんっ
 希美のすぐ近くで、爆発が起こった。
933 名前:第百十七話 投稿日:2003/12/21(日) 14:52
「くっ!!」
 踏ん張って、なんとか体勢を崩さないで済んだ。
(今の爆発…物理的なモンじゃないのれすっ!!って事は…!!)
 目線を亜依に向けると、亜依は嬉々として希美にむけて衝撃波を送っていた。
 どかん、どかぁん、どかぁぁぁぁぁんっ
「・・・・・・。」
 ぷち。

「…人の気も知らないで、このド阿呆ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 希美の両腕の霊力制御装置がブッ飛んだ。
 そして。
 緊急処置室行きになった、小さな魔女が一名。
 ついでに余波で50mほど吹き飛ばされた、ちっちゃいけれども十七歳が一名。
934 名前:クロイツ 投稿日:2003/12/21(日) 14:52


 少量更新〜。…もーそろそろお引越しの時期かしら(大汗)
 五期メン編なのに、今回一番目立ってるのはののたんです。
 そして一番災難に遭ってるのは矢口さん…。ごめんねやぐたん…。

>伊央様
 ただいま、です〜♪ありがとうございます!!
 梨沙子ちゃん、踏んだり蹴ったり…しかし只者じゃありませんから、なんとか無事(笑)
 >魔法使ったのかな?
 使ったみたいです。ピーマコだったら、天井に張り付いて移動するんでしょう(爆笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>フェンリル様
 ありがとうございます♪
 >次の更新まで仕事頑張ろう!みたいな気持ちになりますね。
 いやーん!!そんな風に思って下さってると思うと、すごいがんばれますー!!
 本当にありがとうですー!!!
 ストレスコントロール…これからの私には大切な事みたいです(泣)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>とこま様
 ありがとうございます!!
 >子供相手に何をしたのだろう・・・気になる。
 …秘密、らしいです(爆笑)しかし梨沙子ちゃん、無事でした(笑)
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
935 名前:クロイツ 投稿日:2003/12/21(日) 14:53
レスの続きです〜♪皆様、いつもありがとうです〜!!

>モテごまlove様
 ありがとうございます♪
 >ちょっとでも油断すると、大変なことになる恐れが…
 本当に…(汗)うーむ、早く治りたいものです…。
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!

>杏梨様
 ありがとうございます☆
 >不健康な痩せ方は、健康になればすぐ戻りますから。
 そうですよねぇ。…今のうちにこの体重を堪能しておきましょう(爆笑)
 ありがとうございます!!がんばります!!

>石川県民様
 だんだん良くなっては来てるんですよ〜。大丈夫です!!
 てゆーか、潰瘍になっちゃってたっぽいです…(大汗)うーん。
 >クロイツさまの体調と梨沙子ちゃんの心情がダークだっちゅうのに……ピーマコで笑っちゃったよ自分!相変わらずサイコー!
 笑って頂けて良かったですー!!
 がんばりますので、どうぞよろしくです!!
936 名前:とこま 投稿日:2003/12/21(日) 15:28
更新お疲れ様です。
恋心に悩む正統派の辻ちゃん。
くれぐれも先輩たちの真似をしないように・・・(^_^;)
937 名前:伊央 投稿日:2003/12/21(日) 16:39
更新おつかれさまです〜。
凄腕陰陽師の恋路はとてつもなく苦難な道に…。    
恋のパワーは恐ろしいものですね…(汗
やぐっつぁん大丈夫でしょうか?
ごっちんはどう思ったんでしょうね…ちょっと怖いなぁ…(汗

938 名前:本庄 投稿日:2003/12/22(月) 13:11
恋する乙女はキレたら恐い…。
心の底から実感したのれす…。

追伸:巻き添えくらったちっちゃい17歳に幸あれなのれす。
939 名前:石川県民 投稿日:2003/12/24(水) 10:17
 本っっ当に更新お疲れさまです。
 潰瘍になってましたか、一度なるとクセになりますよ〜。ストレスが大敵なので、私、マイナス思考に陥ったときは「ポジティブポジティブ」と心の中で唱えてます☆些細な悩みなら吹っ飛びますよ(笑)
 辻ちゃんの微妙な乙女心は報われる日が来るのでさうか!?
 次回をのんびりお待ちしております♪
940 名前:第百十八話 投稿日:2003/12/25(木) 22:15

 現時点でトップに立っているのは、なんと小川麻琴であった。
『小川選手、今の所は負けなしですからね〜。』
『…で、それを僅差で追っかけてるのは高橋愛か…。』
 裕子はニヤリと笑って見せる。
『さっすがは「五期メン編」!二人とも自分の出番を確保する為に頑張っとるなぁ。』
『この世界、サバイバルですからね。前回までの事を思い出してみると、新垣に全部持っ
て行かれてる感じが拭えませんし。』
『ああ。ビューティー紺野もなぁ。最初の方はなかなか活躍してたんやけど。』
『なんにせよ皆、各自のファンの為にも頑張って欲しいものですねっ♪』
『そやそや。不満が溜まってる読者様いっぱいやで〜☆』
 顔を見合わせ、平和そうに微笑み合う二人。
『それではインタビュー行ってみましょうか。ウィルス駆除を一手に引き受けて頑張った
のに、見せ場が全部カットされてしまった為あんまり目立たなかったビューティー紺野〜?』
『…はーい。中澤さんがシメた犯人が、虫の息で教えてくれたウィルス駆除方法を駆使し
てUFAのピンチを救ったのに、画的に地味だった為全部カットされちゃいました。切な
く悲しいエピソードを背負いし美少女・ビューティー紺野ですわ☆今日も明日も完璧デス☆』
 チャーミー石川と中澤裕子が、そっとハンカチで涙を拭う。
 NGワード出しまくりなので、きっとこの台詞も半分以上カットだろう。
『現在トップの小川選手!!どうですか?現在の調子は?』
『ハイ。ナイスな感じです。このまま優勝に向けて頑張りたいと思います。』
941 名前:第百十八話 投稿日:2003/12/25(木) 22:15
『おおっ!!小川選手らしくもなくなんかマトモなコメントですわね!!』
 そんなビューティー紺野に、麻琴は言った。

『真剣にならざるを得ない。・・・・・・どうしても叶えたい望みができたから。』

『・・・・・・え?』
 無表情の中に、本気の色が混じっている。
 ビューティー紺野はうろたえた。
『そ…それは、どんな…望みですの?』
『秘密だ。』
『そ、そりゃそーですわよね。』
 ビューティーは無理矢理笑顔を作って、カメラを見た。
『げ、現場からは以上です〜。』
『は、はーい、ありがとうビューティー。』
 台本どおりに締めくくってから、チャーミーと裕子は顔を見合わせた。
「・・・・・・どうしたんでしょう。小川の、あの変貌ぶりは…。」
「さあ・・・・・・どうしたんやろな…。」
 同時に首を傾げる。
「…恋でもしたんとちゃう?」
「だ、誰にですかねぇ?」
「ウチにはわからんって。」
 うーん、と唸って…釈然としない気分のまま、二人はまた台本に顔を戻した。
942 名前:第百十八話 投稿日:2003/12/25(木) 22:15

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 「…死ぬかと思ったわ。」
 亜依は真っ青な顔で、希美にジト目を向ける。
「…け、怪我させたのは悪かったれすけろ…元はと言えばあいぼんが悪いのれす!!」
「な、なんでやねんッ!!」
 みちよの治療により、三途の川を渡らずに済んだ亜依から、希美はつーんと顔をそむけ
た。
「『乙女心』のわからない、あいぼんが悪いのれす!!」
「・・・・・・サッパリわからんわ。」
 亜依はため息をついてから、はちまきをきゅっと締めなおす。
「…ま、すぐ治ったし。これからの競技には影響ないやろ。とっとと小川さん抜いて、優
勝に向けて頑張るでー。」
「・・・・・・なんでそんなに気合い入ってるんれすか?」
「そりゃー決まってるやろ。何でも一個望みを叶えてもらえるんやで?」
「…あいぼんには、叶えて欲しい望みがあるんれすか?」
「ある。」
 それが何か聞いてみたいが、そこまで踏み込んで良いものか…希美はちょっと迷う。
 と、そこに。
「…おお、小川さんやないか。」
「加護さん、辻さん。」
 無表情の中に、決意の光を滲ませている麻琴が来た。
943 名前:第百十八話 投稿日:2003/12/25(木) 22:15
 亜依はにやっと笑って見せる。
「自分、頑張っとるやないか。」
「ええ、まあ。叶えて欲しい望みもありますし。」
「ほー。そりゃ奇遇やな。…ウチにもあんねん。」
 麻琴は、亜依の目をぐっと見つめた。
「・・・・・・?何や?」
「いえ。」
「じゃ、何でウチん事そんなに見とるん?」
「・・・・・・ちょっと。」
「気持ち悪いやっちゃなぁ。ハッキリ言えや。」
「それじゃ、言います。」
 ハラハラ見守る希美の視界に、こちらに近付いて来るあさ美の姿が見えた。
(あ、あさ美ちゃ…)
 声をかけようとした、その直後。

「私は、優勝して・・・・・・加護さん。あなたに告白します。」

 その姿は、今まで見た事のないくらい真剣で。
「「「・・・・・・。」」」
 宣言された亜依も、側にいた希美も…聞いてしまったあさ美も、ぴたりと動きを止めた。
「・・・・・・はい?」
 困惑の表情を隠せない亜依。真剣な無表情の麻琴。
 そして、何が起こったか理解できない希美とあさ美。
 四人の間には、冷たい風が吹いていた。
944 名前:第百十八話 投稿日:2003/12/25(木) 22:16

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 村田めぐみは、にぱっと笑って見せた。
「システム、オールグリーンっと。へっへ〜ん。ウィルス駆除、完璧に完了〜♪」
 そしてビシッとVサインを決めると、叫んだ。
「完ペキパーペキパーフェクト、ってね!!」
「・・・・・・めぐみ。そのネタ、某テニス漫画読んでる人にしかわからないから。」
 ジャンプ愛読者・大谷雅恵に言われ、めぐみは言った。
「いーじゃん。わかる人いんのかな〜?とか思っただけだし。」
「わからない人のが多いだろ…つーかココん所マニアックなネタ多いぞ。」
「何の話よ?」
 首を傾げるあゆみに、雅恵はなんでもないと首を横に振って見せる。
「…さーてと。もうウィルスがいないって確認されたんなら、選手控室に戻らなきゃ。」
「あ…そっか。」
 あゆみは、そっと雅恵の前髪に触れた。
「頑張ってね。」
「うん。」
 微笑みあってから、雅恵はあゆみの額にキス。

「それじゃ、行って来まーす。」
「行ってらっしゃい。」

 手をぎゅっと握り合ってから、名残惜し気に離して…雅恵はあゆみに背を向けた。
 そんな雅恵に、めぐみは言う。
「油断せず行こう!」
「…だから、某テニス漫画読んでない人にはわからないネタはやめようよ。」
945 名前:第百十八話 投稿日:2003/12/25(木) 22:16
 ばたん、と後ろ手で扉を閉める。
「・・・・・・マサオ、怪我しなきゃ良いけど。」
 緊急処置室に運ばれて行った亜依を思い出して、あゆみは表情を曇らせる。
「だいじょーぶだって!!マサオ、あれでけっこー要領良いし。」
「…だけど、肝心な所でヌケてたりするじゃない。」
「うっわ。否定できないねぇ。」
 けらけらと笑い、めぐみは手元のキーボードを叩く。
「ま、でも。普段あんま見れないカッコ良い所も見れるんだし。」
「・・・・・・確かにそうだけど…やっぱ、ちょっと心配だな…。」
 めぐみは、あゆみの頭をくしゃくしゃと撫でた。
「…てゆーか、それにしてもひとみん遅いねぇ。報告書届けに行っただけなのに。」
「つんくさんの肩揉みでもさせられてるんじゃない?」
「ありえるねー。『理屈じゃない!!』って感じ?」
「・・・・・・?」
 漫画はあまり読まないあゆみは、首を傾げる。
「・・・・・・マサオ〜。かむば〜っく。」
 めぐみはぽつりとつぶやいた。
 ネタがわかる相手を、切実に求めていた。
946 名前:クロイツ 投稿日:2003/12/25(木) 22:16


 えー、諸事情により、これが年内最後の更新となります(汗)すみません…。
 そして村田さんが出した某テニス漫画ネタ。わからない方ごめんなさい。クロイツ、最
近ものすごい勢いでハマりまして(大汗)…中学時代以来、六年ぶりくらいに本とか出す
かも知れない勢いで(爆笑)
 それでは皆様、良いお年を〜♪

>とこま様
 ありがとうございまっす♪
 ののたんに強敵出現でございます!!
 >くれぐれも先輩たちの真似をしないように・・・(^_^;)
 そうですね…正統派を貫いて頂きたい(笑)
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!

>伊央様
 ありがとうございます〜♪
 >凄腕陰陽師の恋路はとてつもなく苦難な道に…。
 今回更に困難な道に入ってしまいました…(笑)さーて、恋の女神は誰に微笑むのか(笑)
 >ごっちんはどう思ったんでしょうね…ちょっと怖いなぁ…(汗
 多分、次回あたり出て来るはずです。…どうなんでしょうねぇ?
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!

>本庄様
 ののたん、色々な意味でピンチです!!
 >追伸:巻き添えくらったちっちゃい17歳に幸あれなのれす。
(〜T◇T)<…ありがとう…やぐやぐ…。
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!

>石川県民様
 ありがとうございます!!
 >私、マイナス思考に陥ったときは「ポジティブポジティブ」と心の中で唱えてます☆些細な悩みなら吹っ飛びますよ(笑)
 私もそれ、実践してみます!!なんだか心が軽くなりそうです。
 >辻ちゃんの微妙な乙女心は報われる日が来るのでさうか!?
 波乱が起こりそうな感じですねぇ…(笑)頑張れののたん…。
 頑張りますので、どうぞよろしくです!!
947 名前:石川県民 投稿日:2003/12/26(金) 10:15
 うわぉ、更新されてる!お疲れさまです〜☆
『某テニス漫画』ってあれですよね?「お前ら年ごまかしてるだろ?」と言いたくなる少年たちが活躍する漫画スよね?
私はボーリングの玉とバンソーコの王道コンビが好きですよ♪ジャン○はオレンジ頭の死神漫画とアメフト漫画目当てで読んでますから分かる分かる(笑)
 あいぼんは…そういえばえっらい年上でしたよね?もう『乙女心』を忘れたのかも…(殴)
 ピーマコ、すっごい意外でした……う〜ん、先が読めない展開に。
 来年も楽しみにまったり待たせていただきます♪
948 名前:名も無き読者 投稿日:2003/12/26(金) 13:04
更新乙彼で〜す☆
テニ・プ○ですか? 
あまり読んでないんでよく知りませんがなんとなく…(w
それにしても紺ちゃん…
いろんな意味で可哀想ですねぇ(ww
その努力が報われる日が来ることを祈りながら紅白見たいと思います。
それじゃよいお年を〜♪
949 名前:伊央 投稿日:2003/12/26(金) 15:04
更新お疲れ様です。
うわぁ〜!同い年カルテットが出来てるよ!
紺ちゃんの恋路もとてつもなく困難になっちゃってるよ!
先を楽しみにしてます。
クロイツさ〜んよいお年を〜!
950 名前:モテごまlove 投稿日:2003/12/26(金) 20:48
『某テニス漫画』ってあれっすね(笑
おいらも好きですよ!
ジャン○も毎週買っていたり…
ジャン○のなかでは
アメフトと忍者とストロベリーが目当てだったり…

来年も、楽しみにまってます!!
951 名前:オガマー 投稿日:2003/12/27(土) 02:42
おおぅ・・・村っち、またわからないよ村っち。・゚・(ノД`)・゚・。
某テニス漫画の存在は知ってるけど村っち
柴マサ!柴マサァアア!!(;´Д`)ハァハァ
お久しぶり!マサオがんがれマサオ!!
952 名前:とこま 投稿日:2003/12/27(土) 19:40
更新お疲れ様です。
ジ○○プは毎週読んでますが、そこのところは・・・(T_T)
953 名前:クロイツ 投稿日:2004/01/04(日) 08:33
えー、スレのお引越しをさせて頂きたいと思います。
新スレは、
愛は人類を救うらしい。〜4人目が犯人!?〜
http://m-seek.net/cgi-bin/test/read.cgi/sky/1073171908/
でございます♪
頑張って行きますので、どうぞよろしくです!!
954 名前:名無し飼育さん 投稿日:2004/02/12(木) 23:01
955 名前:名無し飼育さん 投稿日:2004/02/13(金) 01:03
次スレ移行してるので

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