モテる女はつらい・・・

1 名前:タケ 投稿日:2003年07月07日(月)06時52分45秒
こんにちは。
森板で短編を書かせてもらっているタケと申します。
その中で書いている小説をそのまま独立させようと思ったのでここに立てることにしました。

ってことで話は続きからでなんでよろしく。
2 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月07日(月)07時09分26秒
ご飯を食べ終えたオイラとカオリはそのまま別れた。

その帰り道・・・

あれ? オイラの家の前に居るぞ? 
オイラは昨日のことを思い出してイヤな予感がした。

ま、まさか・・・

「あっ矢口さ〜ん!お帰りなさい」
「・・・はぁ」

やっぱり石川だった・・・

「ひどいですよぉ矢口さん・・・石川を見てため息突くなんて〜
チャーミー泣いちゃいますよぉ?」

(も〜かって泣いてろよ)
そう思ったものの言い出したらこの前みたいに泣かれたら困る。

それに・・・
小川の奴ちゃんと石川にさっきのこと話してたのか?




その頃小川・・・
「あっいけないっ!」
「どうしたの麻琴? 急に叫んだりして・・・」
「あ・・・えっと何でもないよあさ美・・・」
「? 変なの」
あさ美はそう言いながら首を傾げる。
今私はあさ美にに矢口さん達のことを話していた。
そのとき私はそれを石川さんに言うのを忘れたことを思い出した。
でも石川さんに言っても聞いてくれそうにないからまぁいいか

3 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月07日(月)07時20分29秒
「で?なんでこんなとこにいるのさ?この前もいたしさぁ」
とりあえず聞いてみるけど無駄だよなぁ・・・

「矢口さんと一緒に居たかったからです。」
はぁ〜やっぱりそうか・・・この前とと一緒だし・・・

っていうか

「なんでそんなにオイラと一緒に居たいのさ?」

そう言った瞬間に石川は顔を真っ赤にする。
もう慣れた・・・なんか悲しいけど

「もぉ、矢口さん。そんなに石川の口から言って欲しいんですかぁ?」

またイヤな予感がした。
「やっぱりよしとく」

「イヤです!言います」

はぁ、もう勝手に言っててく・・・
「矢口さんが好きだからですよぉ〜 きゃっ!言っちゃったわ!」

・・・

は? まじで? そんな・・・ 

えぇっ?

「うそ・・・」
「石川は嘘はつきませんよぉ!」

ホントかよ・・・
でもさっきの告白は・・・

「だからさっきの告白は本気ですよ?」
4 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月07日(月)07時28分26秒
そう言った石川の顔は今までにない真剣な顔だった。
さすがにこれは冗談じゃあなさそうだ・・・

だけど・・・

「オイラは・・・わかんないよ・・・」
最悪だ・・・オイラ・・・カオリにも同じこと言ったじゃんかよぉ

でも石川は何も言わずにオイラをずっと見ていた。

そんな石川の視線を避けるように上を見上げた。

見ると空はもう真っ暗で星空が輝いていて

とっても綺麗だった。

ただ、今のオイラじゃなければそう思ってただろうな。
悪いけど今はそんなこと考えてられないよ・・・

「じゃあ矢口さん私はもう帰りますから。さようなら」
石川の声に気がついて顔を石川に向けなおしたが
石川はもうオイラに背を向けて歩いていた。

オイラは何も言えないままその後姿を見ていた・・・
5 名前:タケ 投稿日:2003年07月07日(月)07時29分32秒
更新終了です。
ひとまずこんなもんです。
6 名前:タケ 投稿日:2003年07月07日(月)08時29分59秒
念の為・・・

森板の方のアドレス
http://m-seek.net/cgi-bin/read.cgi?dir=wood&thp=1054947547

ちなみに「モテる女はつらい・・・」は
>>265―300です。
7 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月07日(月)16時20分36秒
シャーッ

オイラはシャワーを浴びながら考えていた。

何を考えてたかって言えばもちろん!
みんなの態度の謎だ。
何でか知らんけどオイラだけ気付いてないらしい・・・

なんで小川は知っててオイラは知らないんだ?

なんでオイラとカオリが付き合ってることになればみんなけんかしないんだ?
・・・

!!

まさかみんなカオリのことが好きなのか?
とりあえずこれを第一の理由として保留しておこう。

もう一つ。
何か知らんけど最近よく告られてる気がする。

まずよっすぃ〜だろ?カオリ・・・紺野・・・石川・・・
あれ?
みんなカオリが好きだって考えが矛盾するぞ?

ってことは・・・

まさか・・・

カオリじゃなくって・・・




オイラ?
8 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月07日(月)16時27分48秒
でも・・・

「まさかそんなこと無いよなぁ?」
結局そのままお風呂からでてパジャマに着替えて寝た。
まぁ寝るときは裸になるからパジャマ着る意味ないけど・・・

ベットに横たわって再びさっきのことを考えた。

(さっきはそんなこと無いって思ったけど・・・思い返せば・・・)

みんなの視線・・・

殺気に近い気配

オイラのことでけんか

小川が言おうとしてたことを推測するとやっぱり辻褄が合う。

偶然なのか? それともマジなのか?

・・・

やっぱりわかんない。
もしかしたらオイラの勘違いかもしれないしね?

もういいや明日考えよっと



オイラはそのまま深い眠りに落ちていった・・・
9 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月07日(月)16時36分51秒
「ふぁ〜あ!」
やっぱり寝てるときって時間の進み方違うなぁ・・・
うん。

カーテンを開けると前日から続いていた青空は影を潜め
そのかわりに白のような黒のような灰色の空がオイラの視界に広がっていた。

あの青空を見れないのは残念だけどその代わりにそんなに暑くない。

そんなことを考えながらいつも通る道を歩きながら楽屋へ向かった。

(やっぱりカオリに挨拶すんのが先なのかなぁ?)
楽屋前でその考えが浮かんでちょっと立ち止まっていた。

「あれ?矢口さん、どうしたんですか?」
「ん?あ、おはよう新垣」
「あ、おはようございます」

新垣は少し顔を赤らめて頭を下げた。
10 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月07日(月)16時48分18秒
「で?どうしたんんですか?こんなところで・・・」
いきなり核心を突いてきた質問

とりあえずごまかすか・・・
「いや、ちょっと考え事を・・・」
「はぁ」

新垣はなんとなくぎこちない顔をしていたが
そのまま楽屋へ入った。
ってオイラも入るんだよ!

がちゃっ

「おはよーカオリぃ」
さっき考えた通りカオリを呼びながら挨拶した。

ん? なんだ・・・この雰囲気・・・

今までの雰囲気というより・・・
むしろ暗い。 
しかもこの雰囲気はみんなのものじゃない

「あれ?みんなどうしたの?」

そしたらよっすぃ〜が近づいてきて
「あの〜矢口さん。実はですね・・・」
理由を話してくれた。

「梨華ちゃんが矢口さん達のことを小川から聞いて・・・
それからこんな空気になっちゃって・・・」

なるほど。
「教えてくれてありがと」
「いえいえ、私だってホントはショックだったし・・・」
「え?」
よっすぃ〜?
「あっいやっなんでもないっすよ!」

そのままよっすぃ〜は石川から離れたところに座っていった。
11 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月07日(月)17時00分25秒
「なぁ・・・石川・・・あの・・・」

「・・・」

石川は顔も上げず何も言わなかった。
時折肩が揺れ鼻をすする音が漏れた。
多分泣いてるんだろうな・・・
(オイラのせいだ)
そう思ったのは昨日のことがあったから
とにかくちゃんと謝ろう。

「ごめんな石川・・・ちゃんと言わないで・・・」
オイラはそっと言うように勤めた。
あれ? でもなんかこれって・・・

「・・・ぐすっはい・・・私こそ・・・ぐすっ迷惑かけちゃって・・・」
「いいよ・・・別に・・・」
オイラなんかカオリと付き合ってるみたいだぞ?

「ねぇ矢口・・・」
え? カオリ?
オイラは後ろを振り返った。

「・・・」
「・・・」

長い沈黙が楽屋を襲った。


「カオリ達って付き合ってるの?」
その沈黙を破ったのはカオリ
オイラ達は付き合ってない

だから・・・
その質問はオイラにはけっして答えられないものだった。

「・・・」
オイラは何も言わなかった。
いや、言えなかった。

その後にカオリは何も言わずに楽屋を出た。

でもオイラは追いかけることができなかった。

自己嫌悪がオイラを襲った。
12 名前:捨てペンギン 投稿日:2003年07月07日(月)19時27分49秒
梨華ちゃんガンバレ
13 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月08日(火)10時38分54秒
カオリは楽屋を出た後とにかく走った。

いつもなら加護やのの達に「走るな」って怒ってるけど
そんなこと気にしててられなかった・・・

ばんっ

そして気がついたらカオリは屋上にいた。
別に自殺なんてするわけじゃないけど

気がついたら・・・ここにいた。

今日は曇り。
曇りとひと口で言っても毎回違う景色が見られる。

今日は白と黒が混ざったのがはっきりわかるような
・・・そんな色だった。

ぽつっぽつっ

涙?

違う・・・雨だ

ぽつっ ぽつぽつっ

雨が強くなる前にカオリは中に入った。

でも雨だけじゃなかったみたい
・・・やっぱり泣いていた。

矢口・・・
14 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月08日(火)10時48分23秒
情けないよね?カオリは
答えが見つかるまで矢口には何も言わないって言ったのに・・・

あっでも
昨日小川に矢口と付き合ってるフリしろって言われたから
さっきのは嫉妬したって思われるのかな? 
ははは・・・

なんだろう? なんかとってもむなしいよ・・・

カオリの涙は止まることなく床に落ちていった。
15 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月08日(火)10時57分00秒
さっきは迷惑かけちゃった。
矢口さんに・・・飯田さんに・・・

矢口さんは私が泣き止んだらすぐに飯田さんを追っていった。
やっぱり私じゃダメなんですか?

矢口さん・・・

・・・ダメよダメ!
こんなこと考えてたらそれこそ矢口さん付き合うことなんて絶対無理だわ!

こんなときこそポジティブよ!

絶対矢口さんを私の物にしてあげるわ!
覚悟しててくださいね?
飯田さん!





「ねぇねぇあいぼん、なんか梨華ちゃんへんだよ?
さっきはおちこんでたのに・・・」
「あんなもんやろ梨華ちゃんは・・・ウチはついてけへん・・・」
「ののもです・・・」
16 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月08日(火)11時18分57秒
石川が無き止んですぐオイラはカオリを追った。

オイラは曲がり角にを曲がろうとしたら

どんっ

「うわっ!」
誰かとぶつかって倒れた

「たっ高橋?と・・・小川・・・どうした?一体・・・」
ぶつかったのは高橋と小川だった。

「あの・・・さっき飯田さん見たんですけど」

カオリを見た?
「どこ?教えて!」

「あっあっち・・・」
「あっちか・・・ありがと! あとごめんね?」

そう言ってオイラはそのまま走った。
! カオリだ!

「カオリ!」
カオリは階段の近くにいた。
オイラの声が聞こえたのかカオリははっとしてこっちを見た。

「カオリ、あのさ」
「矢口、あの・・・」

「「ゴメン!」」

かぶった

「・・・え?なんでカオリが謝るのさ!悪いのはオイラだよ!?」
「それはこっちのセリフだよ。なんで矢口が謝るの?」

だって・・・

あんな悲しそうなカオリ見たのは初めてだったから・・・
あんな顔させたのはオイラのせいだったから・・・

「ゴメンね?カオリ・・・」
いつのまにかオイラはカオリに抱きついていた。
カオリの服は少し濡れていた。
17 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月08日(火)11時24分49秒
「ねぇ・・・矢口?」
「なに?」

オイラは自然とカオリを下から見上げた。
髪も濡れてて何か色っぽかった。

「やっぱり待てないよ・・・」
待てないって・・・?

「矢口の答えを・・・やっぱりカオリは我慢できないよぉ・・・」
そう言って今度はカオリが抱き着いてきた。

こんなに・・・

こんなにカオリを苦しめていたなんて・・・

知らなかった・・・

「ごめんね?カオリ・・・っ」
あっヤバイ、涙が出てきた。
「っく・・・ひっくごめんねぇ・・・かお・・り・・・」

18 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月08日(火)11時30分10秒
その後泣き止んだオイラはカオリと一緒に楽屋へ戻った。

でも、返事はしていない。

わかんないんだ。まだ・・・
誰が好きかなんて・・・

楽屋に戻ったら心配そうな顔してみんなが待っていた。
「みんな、心配かけてゴメンね?」
カオリはそう言ってオイラに笑いかけそのまま椅子に座りに行った。

「ごめん・・・みんな・・・」
オイラはそのまま近くの椅子に座った。

その後のことはまったく覚えてない。

オイラが何をしたのかも

誰と話したのかも

どうやって家へ帰ったかも

いつ寝てたのかも





気がついたら朝だった。
19 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月08日(火)11時35分23秒
起きたばっかのオイラの頭の中にはすでにカオリのことで一杯だった。

カオリはオイラのことをすごい好いてくれてる。

でもオイラはわかんない。
自分の気持ちなのに・・・

自分が誰が好きなのかもわかんない
自分の気持ちが分からない・・・

オイラは自嘲してカーテンを開けた。

外はオイラの心のような雨が降っていた。

大粒の雨が地面に落ち、
風は木を揺らし、
空・・・は昨日よりも真っ黒だった。
20 名前:タケ 投稿日:2003年07月08日(火)11時38分40秒
更新終了です。何か話しが重くなってきたかも・・・
>12 捨てペンギン 様

いつもいつもありがとうございます。これからもがんばります!
>梨華ちゃんガンバレ
頑張らせました(爆)
21 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月10日(木)11時44分03秒
携帯電話に目をやり、つかむ。

昨日のことをまったく覚えてないため誰かに電話しようと思ったから。

(あれ?メールが来てる・・・)
誰からかなっと?思ってオイラはメールを読んだ。




『こんばんは矢口さん加護です。今日は元気なかったですけど大丈夫ですか?
ところで明日矢口さんの家に遊びに行ってもいいですか?
もしよかったら電話かメールください。じゃぁおやすみなさい』
22 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月10日(木)11時49分23秒
「加護からかって今日!?」
遊びに来るって今日は仕事ないのか?

オイラはそう思いながら次のメールを読んだ。

『矢口?なっちだけど今日どうかしたの?なんか変だったけど・・・
何かあったらなっちに何でも言ってね♪ 
そうだ矢口明日オフだから一緒に遊ぼうよ!
あっでも天気予報は雨だから微妙だな〜じゃっおやすみ〜』
23 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月10日(木)11時54分42秒
なっちからだった。

やっぱり今日はオフか・・・

ん?まだあるぞ

『こんばんわ〜矢口!カオリだけど

カオリの名前を見た瞬間オイラの時間が止まったような気がした。
オイラは恐る恐るメールの続きを読んだ。

今日はゴメンね? 矢口あれからなんかおかしかったけど
あれはカオリのせいだよね? ゴメン・・・
あ、明日はオフだよ?天気予報は雨って言ってるから気分転換に
はならないかもしれないけどね?
じゃあまたメール送るよ。ゴメン矢口』
24 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月10日(木)12時02分07秒
「なんだよぉ・・・カオリぃ・・・
なんでカオリが謝んなきゃいけないんふだよぉ・・・ばかぁ」

カオリは優しすぎるんだ。オイラに
ホントはオイラの答えを聞きたいはずなのに
ゴメンって言うのは矢口のはずなのに
悪いのは全部・・・オイラなのに

どうしてだよカオリ!
何で謝んだよぉ

いつのまにかオイラは涙を流していた。
止まんなかった。





なんでだろう? カオリ・・・
オイラカオリの気持ち考えたら心がすっごく痛かったんだ・・・

でも

とっても心が暖かくなったんだよ?

なんでだろうね?
25 名前:もてる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月11日(金)14時43分25秒
やっと泣き止んだオイラは更に残っているメールを読んで
適当に返信していった・・・

「あっ よっすぃ〜からだ・・・」

よっすぃ〜は最初にオイラに告白したんだったことを思い出した。

「なんかすっごく昔のことみたいだなぁ、とりあえず読むか」

『おはようございます矢口さん。今日はやっぱり雨でしたね〜
ところで矢口?今日矢口さんの家に行っていいですか?
話しがあるんですけど。 ダメだったら連絡ください。』

話し? メールで話せないのか?
とりあえず返信しとこっと

『話しってなに?メールじゃ言えないことなの?』


メールを送ってから数十分がたった。
よっすぃ〜からのメールは来ない。

なんでだ?

ピンポーン

ふとドアからチャイムが鳴ったことに気がついた。

「はーい!誰ですかぁ」
がちゃっ
「え? よっすぃ〜? なんで・・・」
「へへへ来ちゃいました。」
よっすぃ〜はへにゃっとした顔で笑ってそう言い返した。
26 名前:もてる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月11日(金)14時48分19秒
外は大雨が降り続いてた

「って言うかなんできたのさ?」

オイラは雨で濡れていたよっすぃ〜にタオルを渡しながらそう言った。

「話しがあるって言いませんでしたか?」
よっすぃ〜はそのタオルで体を拭きながらそう答えた。

「まさかよっすぃ〜それだけのために?」

オイラがそう言うとよっすぃ〜はビックリした顔をして
「それだけってそれはないでしょう!?」
と少し怒ったような声で言った。

「ゴメン・・・で?その話しって・・・」
27 名前:もてる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月11日(金)14時54分02秒
オイラがそう言うとよっすぃ〜は
球に真剣な顔をして
「矢口さんは私の気持ちを知ってますよね?」
ってたずねてきた。

もちろん分かってる。

「よっすぃ〜は・・・オイラが好きなんだよね?」
よっすぃ〜はコクンと頷いた。
でもその目は真剣そのままだった。

「じゃあ矢口さん?私と飯田さんどっちが好きですか?」

よっすぃ〜のその言葉にオイラの思考は一瞬止まった。
「・・・え?」

理解できない。なんで急にそんなこと聞くのか。

「私はまだ諦めてませんよ?矢口さん」
よっすぃ〜は悲しそうな目で、
でも真剣な目を保ったままそう言った。

よっすぃ〜・・・
28 名前:もてる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月11日(金)14時57分59秒
「わかんないよ!なんでみんなオイラばっかにそんなこと言うんだよ」
「? なに言ってるんですか?矢口さん」
よっすぃ〜は驚きながら言ってきた。

小川もそんな顔していたことを思い出した。
「なんでだよぉ!よっすぃ〜! 教えてよぉ・・・」

わけがわかんないんだ・・・
ホントに・・・

「はぁ・・・」

よっすぃ〜はため息のような声をだしこう言った。
29 名前:もてる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月11日(金)15時06分33秒
「みんなは・・・」

この時『あの夢』を思い出していた。

「矢口さんのことが・・・」
『矢口さんが・・・』
よっすぃ〜の言葉と夢の言葉がシンクロする。

なぜかこの時、次によっすぃ〜が何を言うのか
今までの自分が馬鹿だったかのようにすんなり予想できた。
しかもそれは前にオイラが考えたことだった。

「好きだからですよ・・・」

正解

分かってた。といっても数秒前のことだけど・・・

「そっか・・・」
『あの夢』のみんなはこれを伝えようとしてたのか・・・

って言うか前に思ったことがまさか本当だったなんてねぇ・・・
そう思うと可笑しかった。
30 名前:もてる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月11日(金)15時10分30秒
「矢口さん・・・笑ってる場合じゃないっすよ。」

いつのまにかオイラは自嘲してたみたいだ・・・
「ははっ ゴメン」

自分でもわかるくらい乾いた笑い。

「私と飯田さん、どっちが好きなんですか?」

あ・・・

「オイラ・・・は・・・」

どうしよう? どうすればいいんだ?

自分の気持ちが分からない

何て答えれば言いか分からない

何て答えれば・・・
31 名前:もてる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月11日(金)15時16分39秒
「矢口さん・・・私じゃダメですか?」
「だめじゃ・・・ない、でも・・・」

「どうすれば言いかわかんないんだよぉ!」
一気に感情があふれてきた

ぎゅぅ

え?

よっすぃ〜はそんなオイラを優しく抱きしめてくれた。

「よっすぃ〜・・・」

カオリとよっすぃ〜

どっちも優しい

どっちも温かい




でも・・・




どっちも違う優しさなんだ・・・温かさなんだ・・・
32 名前:タケ 投稿日:2003年07月11日(金)15時19分21秒
ここで更新終了っす。
なんとかまとまったかな?って言う感じですね。

次の更新もはやくできるようのしたいです。
では
33 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 加護 投稿日:2003年07月13日(日)10時42分57秒
今日はやっぱり雨

矢口さんからのメールは一向に来ない・・・

もうすぐお昼の12時

雨は激しさを増すだけでやっぱり止まない

(やっぱウチじゃあかんのか?矢口さん・・・)
そんな思いがウチの頭に浮かんでくる。

その時ウチはあることに気がついた。
34 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003年07月13日(日)10時51分19秒
やっぱり矢口からメールは来ない
(やっぱりなっちよりカオリがいいんだ)

そんなこと考えてもなにも変わらない
でも、頭で分かっていてもやっぱり考えてしまう

(なんかバカみたいだなぁ・・・)
さっきから繰り返し同じことを考えている自分に嫌気がさした

だからなっちは他のことを考えてみた。
そしたら分かったんだ。

矢口が自分の振り向いてくれない理由
それはなっちは1つ見逃していたこと
そしてやんなくちゃいけなかったこと
35 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 飯田 投稿日:2003年07月13日(日)10時59分23秒
『メール送るよ。』
そう送ったもののまだカオリはメールを出していない。

怖かった
矢口がもうカオリと話してくれなさそうで
矢口がもうカオリを見てくれなさそうで
そして
カオリが・・・もう矢口を諦めそうで




















怖かった

でもそう考えるとやっぱり矢口が好きなんだってことが分かるんだ

矢口の笑顔

矢口の声

矢口・・・

やっぱり諦められない。
だからカオリはテーブルに置いてあった携帯をつかんで矢口にメールを送ったんだ。
36 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月13日(日)11時08分01秒
矢口さんを抱きしめてどれくらいの時間が経ったのかな? なんて考えはどっかに飛んでた

私の目線の遥か下にある矢口さんの頭

茶色くなった矢口さんの髪
まだわずかに金髪が残っている矢口さんの髪
私の大好きな・・・矢口さんの髪

このままずっとこうしていたかった

でもそれはダメだ

私が来た理由は1つなんだ

たとえその答えがどう出ようと関係ない

だって
矢口さんの決めたことだから
だからきっと納得できるはずだ










「矢口さん最後に聞きます。私のこと好きですか?」
37 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月13日(日)11時13分26秒
最後

よっすぃ〜の口からその言葉がでた。

オイラは絶対答えを出さなきゃいけない

よっすぃ〜の気持ちにこたえるために・・・
オイラはよっすぃ〜に抱きしめられたまま考えた





オイラはよっすぃ〜のことをどう思ってるのか?

ただの後輩?

かわいい妹?

それとも・・・好きな人?



その瞬間オイラの頭の中で
誰かが笑っていた
38 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 加護 投稿日:2003年07月13日(日)11時23分50秒
ウチはまだ矢口さんにちゃんと思いを伝えてない

ウチはアホやった

ウチの気持ちを伝えないで矢口さんと付き合おうなんて虫がよすぎやった

だから・・・明日言うんや
たとえ矢口さんが 『NO』と言うてもウチは後悔しない

ウチの気持ちを伝えないままでいる方がよっぽど後悔する

そう決心したからなんやろうか?
さっきまで真っ黒な雲が、なぜか明るく見えたのは・・・
体が軽くなったような気がしたのは・・・
矢口さんの笑顔を思い浮かべたとき矢口さんがいつもより綺麗に見えたのは・・・
39 名前:モテる女はつらい・・・SIDE 安倍 投稿日:2003年07月13日(日)11時29分24秒
なっちがやんなくちゃいけないこと、
それはなっちの気持ち全部を矢口にぶつけること
いままで忘れてた。こんな大事なことに・・・

もちろん矢口はなんて言うのか分からない

でもこのままじゃいけないんだ

中途半端な気持ちで付き合うことなんて絶対無理なんだ
だから明日・・・

絶対言うんだ
ホントに・・・ホントに矢口が好きだから・・・
40 名前:捨てペンギン 投稿日:2003年07月13日(日)12時05分15秒
やぐは誰が好きなんだろう?
気になります
41 名前:モテる女はつらい・・・SIDE 飯田 投稿日:2003年07月13日(日)12時13分35秒
私はもう決めたんだ
私は矢口が答えるまで諦めないって

でもこれは同時にカオリ自身の決意だった。
もう矢口を困らせたくないから
もう迷いたくないから

だからカオリは矢口の決心を待ちつづけるんだ
たとえ矢口がカオリのことをを好きと言おうが嫌いと言おうが関係ない

カオリは矢口の決心をちゃんと受けとめなきゃいけないんだ。
だってカオリは矢口が好きなんだからね
42 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 小川 投稿日:2003年07月13日(日)12時22分14秒
矢口さん・・・大丈夫かな・・・
でも私はなにも言えない
だって
私のせいで矢口さんに迷惑をかけてしまったんだから・・・

だから私に矢口さんになにか言う資格なんてない

外を見る
外は相変わらず雨が止んでいない

矢口さんは今どうしているんだろう?

あれ?なんでだろう?
なんで矢口さんのこと考えちゃうんだろう?
私のせいで矢口さんが・・・矢口さんが・・・






矢口さんが好きなんだ・・・

私のせいだって・・・分かってるのに・・・
それなのに・・・
やっぱり諦めきれない・・・
43 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 小川 投稿日:2003年07月13日(日)12時28分03秒
          矢口さんが好き

そう気がついたとき私はさっきまでの考えの間違いに気付いた

私のせいで矢口さんに迷惑をかけたから何も言う資格はない

逆だ!
私のせいで矢口さんに迷惑をかけたからこそちゃんと謝んなきゃいけないんだ

そう思った瞬間

気がついたら私は携帯を持って矢口さんの携帯の番号を押していた
44 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月13日(日)12時35分28秒
オイラの頭の中で誰かが笑っているのは見えた。
でも誰かは見えなかった
でもオイラはその人を知ってる。
そんな気がした

それに・・・
その人もとっても暖かい笑顔でこっちを見ていたんだ
それだけははっきりと見えたんだ。

きっとあの人は・・・








オイラは目を開けてよっすぃ〜の顔を見た
「よっすぃ〜、オイラは・・・」
そう言いかけた途端

ブルブルッ

(え? なに?・・・!! 携帯?)

オイラのポケットの中には携帯が入っている。
そして今それが動いている。

間が悪かった
45 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月13日(日)12時38分47秒
「あの〜矢口さん?」
頭の上からよっすぃ〜が困惑したような声でオイラの名前を呼んでいた。

「ごめん!ちょっとまって?」
オイラはよっすぃ〜から離れて携帯を取り出した。


これがオイラの答えだったのかもしれない

「メール? 誰から・・・」





え?



・・・カオリ?
46 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月13日(日)12時45分29秒
ブルブルッ
まだ動いているオイラの携帯
「はい、もしもし?」
「もしもし!?矢口さんですか?」
・・・小川だった

「どうしたの?」
「あの・・・ごめんなさい!」
「は?何のことだよ?」

小川、オイラになんかしたっけ?

「私のせいでなんか昨日色々あったみたいで」
昨日? 小川のせいで色々〜?

思い返してみる

石川が泣いていた

カオリが怒って楽屋を出て行った

オイラの気分が最悪だった

もとをただせば・・・
小川?
47 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月13日(日)12時54分58秒
「なぁ小川・・・
お前のせいって言うかオイラが悪いと思うんだけど・・・?」
「え?」
いや、どう考えてもそうとしか考えられないし・・・

石川が泣いていた理由
オイラがちゃんと言わなかったから

カオリが怒った理由
オイラが石川に優しくしたから

オイラの気分・・・
自己嫌悪

小川のどこが悪い?

「小川、お前がどうして謝るのかは知らないけど
あれは全部オイラが悪い!だから小川はまったく悪くないよ?」
「は・・・はぁ でもきっかけは私が石川さんに・・・」
「小川・・・ありがとな?」
「え?」
「いや?なんでもないじゃあオイラちょっと忙しいから」
よっすぃ〜を見るとよっすぃ〜は唖然とオイラを見ていた。
「じゃっ!」

プチッ
48 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 小川 投稿日:2003年07月13日(日)13時02分32秒
プチッ
「あ、え?矢口さん?ちょっ・・・」

ツーッ ツーッ ツーッ

切れちゃった・・・
頭の中では矢口さんの言葉を思い出していた。

(小川はまったく悪くないよ?)

矢口さん・・・優し過ぎですよ・・・
だからもっと好きになっちゃうじゃないですか・・・

私はいつのまにか泣き出してしまった。
矢口さんの優しさに触れて・・・
49 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月13日(日)13時12分07秒
矢口さんが私から離れたとき、嫌な予感がした。

もちろん私は覚悟していた。
矢口さんが私を好きじゃないって言うかもしれないって・・・

でもやっぱり私の心はそれを拒んでいるのがわかる。

矢口さんはどうやら小川と話しているようだ。
「じゃあオイラちょっと忙しいから。じゃっ!」

そう言って矢口さんは携帯をテーブルに置いた。

「さて、よっすぃ〜に言わないとね?」
矢口さんの顔を見る。
その顔がすべてを語っていた。

「わかりました」
「え?オイラまだ何も言ってないぞ?」
「矢口さんが言いたいことはなんでも分かりますから・・・」
矢口さんに弱気を見せないようにそう言ってみたが実際限界だった。

「・・・」
矢口さんはしばらく俯いていたけど急に顔を上げて





50 名前:タケ 投稿日:2003年07月13日(日)13時17分34秒
更新終了です。
今回の更新は長くなりましたが内容は・゚・(ノД`)・゚・
っていうか時間かけ過ぎたし・・・

>40 捨てペンギン 様
ありがとうございます。

>やぐは誰が好きなんだろう?
それは読んでいただければ)分かるはずなんで(w)
とにかく頑張ります。
51 名前:マコト 投稿日:2003年07月13日(日)18時38分12秒
どーも、はじめまして!
森板の方から一気に読ませて貰いました。
またちょこちょこチェックしますんで、頑張ってください!!
52 名前:マコト 投稿日:2003年07月13日(日)18時39分06秒
すいませんageてしまいましたm(_ _)m
53 名前:名無し読者 投稿日:2003年07月14日(月)00時51分44秒
誰かって誰なんでしょうねー
もう気になって気になって(w
続き楽しみにしてます
54 名前:タケ 投稿日:2003年07月14日(月)01時42分06秒
>51、>52 マコト 様
レスありがとうございます。・゚・(ノД`)・゚・
これからも頑張ります!

>53 名無し読者 様
こちらもレスありがとうございます。
ご期待に添えるように頑張りますんで・・・
55 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月14日(月)01時48分19秒
気がついたら自分の家にいた

さっきまで矢口さんの家にいたはずだったのに・・・
何が起こったのかイマイチ理解できなかった

とりあえず私は再び濡れた自分の体を拭こうとタオルをとりにいった。


ナーバスになってたのか寒さのせいかタオルをとった手が震えている。

いや、どっちも違う。

手の震えの理由を探したとき、
空白になってた時間が頭の中によみがえってきた。
56 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月14日(月)01時55分11秒
よっすぃ〜は帰ってしまった。

きっと泣いていただろうな・・・

だってオイラは・・・
よっすぃ〜に・・・


・・・そういえばさっき携帯を見たときカオリからメールがあったっけ


今見るべきじゃない


そう思いながらオイラはテーブルに置いてあった携帯をつかんだ。
そしてその中身を読んだ。
57 名前:モテる女はつらい・・・ カオリのメール 投稿日:2003年07月14日(月)02時05分48秒
『メ−ルを送ってなかったから送るね?
矢口、カオリはね、ずっと矢口を見てきたんだ。彩っぺがいたタンポポの頃からだと思うけど
まぁ今はそんなこと関係ないんだけどね
好きって伝えたかった。だけど怖かったんだ矢口がもう話してくれなさそうで・・・
だからこの前まで待ってたんだ。でも待てなかった。
矢口に気持ちを伝えたときカオリは我慢するって言ったけど無理だった。
自分の気持ちが変わりそうだったから・・・カオリが矢口を諦めそうだったから
だからちゃんと伝えるよ?カオリは矢口が矢口の答えを見つけるまでずっと待ってる。
たとえ矢口がカオリのこと嫌いって言っても受け止める。
それだけ。じゃあ矢口、明日も頑張ろうね?』
58 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月14日(月)02時08分24秒
バカ・・・

カオリのバカ・・・

「なんでこんなにオイラのことを好きでいてくれてるのさぁ!」
なんで・・・
「なんでこんなに涙が出てくるんだよぉ!」
カオリ・・・
「カオリぃ!」
59 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月14日(月)02時15分26秒
矢口さんはしばらく俯いていたけど急に顔を上げて
こう言ったんだ




「ごめん・・・よっすぃ〜の好きとオイラの好きは違うみたい。
だからオイラよっすぃ〜と付き合えない。ごめんね・・・」




そして私はそのまま走って帰ってきたんだ。
矢口さんから逃げるように・・・
矢口さんの言葉から逃げるように・・・

覚悟してたはずだった

矢口さんの出した答えなら受け入れられる・・・はずだったのに

「なんでだよぉ!なんでこんなに涙がでてくんだよぉ!ちくしょ・・・っ!」

この後私の涙は今降ってる雨に負けないくらい泣いた
だってこの涙は普通の涙とは違う
矢口さんの言葉を受け入れるための涙だったから・・・
60 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月14日(月)02時21分52秒
ずっと流していた涙もやっと止みオイラは再び他のことを考え始めた
また涙が出るまでの少しの間だけど

カオリ、よっすぃ〜、石川、紺野、
オイラはこれまでこの4人に告白された。

でも、この4人だけじゃないんだ
オイラのことを好きでいるのは

ばかだった・・・なんで気付いてあげれなかったんだろう?
みんなの思いに・・・

ここでオイラの思考は止まり、再び出てきた涙をぬぐい始めた
61 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月14日(月)02時35分21秒
なんでかな?こういうとき時間が経つのは早い・・・

気がついたらそんなことを考えていたオイラバカにするように
カーテンのから太陽の光が差し込んでいた。

どうやらオイラは泣きつかれて寝てしまったらしい・・・

時計を見るとまだ7時前・・・
二度寝してもいいような時間だったけどオイラは眠らずに
シャワーを浴びにいった。

後からカオリからきたメールで今日のスケジュールは知っている
いつもの通りきつい・・・
だけどそんなことはどうでも良くなっていた。

オイラは最悪だ・・・

オイラに告白してくれたみんなにオイラは中途半端な答えをだした
そして・・・泣かせてしまった

石川・・・カオリ・・・よっすぃ〜

シャワーから出た後朝ご飯を食べて、準備をして、化粧をして
いつも通りの手順で
オイラはいつもでる時間より少し早く家を出た。

いつもの通り・・・
そう、いつもの通りだった・・・
心に深い罪悪感と自分に対する嫌悪感をもっていたこと以外は・・・
62 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月14日(月)02時40分24秒
なんとなく重い足取りで楽屋に入った

あれ?

オイラは早く家を出たはずだったのに・・・
誰かがもういた。
それは・・・

なっちだった

「おはよっ矢口」
なっちは笑顔だった
オイラはその言葉にはっとして
「あっおはようなっち」
と返した。

ボーっとしてたからなのか
オイラは気付かなかった・・・

さっき見たなっちの笑顔が
妙に強張っていたことに・・・
63 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003年07月14日(月)02時46分48秒
矢口が来た。
早めに来るかなって思って早く来たらホントに来た。
なっち自身が驚くくらいに・・・

「ねぇ、矢口・・・」
早く言ってしまおう。
自分の決心が鈍るから・・・
ここで言わなきゃ後悔するから・・・

矢口が・・・好きだから

「なに?なっち」
矢口は不思議そうな顔をしてこっちを見つめてきた。

使い方が分からないオモチャをもらった子供のような
そんな顔で・・・

そんな顔を見て後押しされた気がした
「なっちはね?矢口が好きなんだ・・・」
すんなり出た言葉・・・

矢口はさっきまでの顔から一転、
頭が真っ白になったと言えるような顔でこっちを見つめてきた
64 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月14日(月)02時52分39秒
なっちが告白してきた・・・
昨日、まだオイラを好きでいてくれる人がいる
って思ったけどまさかホントに告白されるなんて思わなかった・・・

なっちが・・・
なっちがオイラのことを好きだった?

でも良く考えて見たらそうだったかもしれない

裕子がオイラにキスしてきたとき、なっちは消毒と言って
全く同じ所をキスしてきた・・・そんなことがあった

なんて・・・
なんてバカなんだオイラは・・・
なっちの気持ちにまったく気付かなかったなんて・・・
65 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月14日(月)02時56分53秒
「なっち・・・」
なっちは真剣な顔でオイラを見つめていた

オイラはまた答えなきゃいけない状況に置かれた。
でもオイラのせいでこうなったんだ・・・
答えなきゃいけないんだ・・・

なっちのために・・・
66 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月14日(月)03時04分30秒
―その瞬間

昨日よっすぃ〜への気持ちを考えたとき浮かんできたあの人が
またオイラの頭に浮かんできた

やっぱり笑ってる
そういえば昨日よりそのイメージがはっきりと見えてきたきがする
でもやっぱり顔が見えないのはその人の後ろで輝いてる太陽の光のせいかな・・・

でも1つ言えることは・・・









なっちじゃなかったことだ










67 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月14日(月)03時07分59秒
「なっち・・・」
オイラは・・・あの人が好きなのかな?
あの人の柔らかい笑顔が忘れられない・・・

目の前にいるのはなっちなのに・・・

「ちょっ・・・矢口!?どうしたの?」
ごめんなっち・・・少しだけ泣かせて・・・
なっちに・・・昨日のよっすぃ〜と同じ気持ちにさせちゃうから・・・
68 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003年07月14日(月)03時12分12秒
結局矢口は泣いたまま答えてくれなかった


その後すぐみんな来た・・・
痛い視線をなっちに向けながら・・・

「何やってるんですか!安部さん!」
最初にそう言ってきたのは加護・・・
加護の顔は今まで見たことのないような形相でにらんでいた。

69 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 加護 投稿日:2003年07月14日(月)03時16分12秒
なんでや・・・
なんで矢口さんが安部さんと2人っきりでいたんや
なんでや・・・
なんで泣いていたんや?

「なんで矢口さんが泣いているんですか!?」
そのままウチは安部さんに近づきその胸倉をつかんだ。
その瞬間・・・
「なっちは・・・っ、悪く・・・ないっ、よ・・・加護」
矢口さんがウチの手をつかんでいた。
70 名前:タケ 投稿日:2003年07月14日(月)03時21分59秒
更新終了です。
矢口の答えは?胸倉をつかまれたなっちは?矢口の反応に加護は?
って言う感じで終わりましたがいかがでしょうか?

次の更新もさくさくいきたいなぁって思っているんでよろしく
71 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月14日(月)15時37分51秒
なっちは悪くないんだ。悪いのはオイラのせい・・・
オイラがなっちの気持ちに気付いてなかったから

・・・

自分の気持ちにも気付いてないから・・・
だからオイラはなっちの胸倉をつかんでいる加護を止めようと加護の手をつかんだ
加護なら・・・分かってくれるよな・・・
72 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 加護 投稿日:2003年07月14日(月)15時44分27秒
矢口さんは安部さんをかばった・・・
ってことはウチはもう矢口さんの眼中にないってことやろうか?

そう思っとったら涙がでそうになった
だからウチは安部さんから手を離して
「安部さん、矢口さん・・・すんませんでした」
そう言ってウチは遠くの椅子に座ったんや・・・

きっとウチ今イヤな顔しとる・・・
こんなんじゃ矢口さんに告白するどころやないな・・・

ってまたそんなこと考えてる・・・
・・・
また・・・か・・・

やっぱ言うしかないやろうな
こんなんじゃあかんわ・・・

今日・・・
ウチは絶対矢口さんに告白したるで

再びそう決心したウチやった
73 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003年07月14日(月)15時54分55秒
加護が遠くの椅子に座った後、矢口は泣き止むとすぐなっちから少し離れた椅子に座った。
他のみんなも他の椅子に座っていった。

なっちも近くにあった椅子に座ってさっきのことを思い出していた

―矢口はなんで泣いたんだろう?

矢口は泣く前に答えを言おうとしてたのに
なんで急に泣き出したんだろう?

―何が原因で泣いたんだろう?

さっきの疑問同様もちろんわからない・・・
でもなんとなく分かってた。
でもなっちはそれを認めたくなかった
だから心の中でそれを押し殺したのかもしてない・・・

―矢口の答えは?

なっちが1番知りたかったもの
矢口はやっぱりカオリが好きなんだろうか?
なっちは矢口の1番になれないのかなぁ・・・
74 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月14日(月)16時03分28秒
私は今走っている。

理由は1つ

泣きつかれて今までずっと寝たままだったから
もう遅刻は間違いない・・・

でも私は走っている。
少しでも遅れる時間を少なくするために・・・

でも・・・
それはホントは違うかもしれない
きっと忘れようとしているんだ

矢口さんへの想いを・・・

やっとスタジオに近づいてきた
そのとき私は不思議な感覚に包まれた

流れる汗

向かってくる風

頭の遥か上で輝いている太陽

なんか・・・気持ちいい





きっと大丈夫だ

理由なんてわかんない
でもそう思った
そのまま私は楽屋へ入った

がちゃっ
「おっはよーございまぁす!」
75 名前:タケ 投稿日:2003年07月14日(月)16時12分33秒
更新終了です。

今回の更新
吹っ切れた吉澤 考えるなっち 再び決意を固める加護 そして矢口は・・・?
と言う感じです。

次回予告
矢口の答え 加護の告白 『あの人』
と言うようなものを書きたい思います
76 名前:マコト 投稿日:2003年07月14日(月)19時11分31秒
あ〜矢口さんの言う『あの人』って誰だろ〜?
ん〜気になります。

ではでは次の更新も待ってますよ(^v^)
77 名前:タケ 投稿日:2003年07月15日(火)14時30分46秒
>76 マコト 様
ありがとうございます。
矢口さんの『あの人』は今回でもう少し詳しく出そうと思いますんで・・・

78 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003年07月15日(火)14時39分22秒
「ふぅ〜疲れたべぇ・・・」
毎度のことながらやっぱり仕事はキツイ
でも、今がチャンスなんだ

矢口の答えを聞く・・・最後のチャンス

これを逃したらもう聞くことが出来ない
なっちの頭の中でななんとなくだったけどそんな予想がついていた・・・

「矢口・・・ちょっと話があるんだけど・・・」
「うん。オイラもあるし?」
きっと同じことだろう・・・

なっちは矢口の答えを聞く
矢口はなっちに答える

なっちと矢口はそそくさと楽屋を出て人がいなさそうな所まで歩いた。

心臓がドキドキ言ってる
もちろん普段から言ってるけど今は特別



矢口が歩みを止めなっちの方に振り向いた。
79 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 加護 投稿日:2003年07月15日(火)14時46分27秒
気がついたら矢口さんはいなかった
安部さんもいないことに気がついた瞬間ウチは走り出した
朝のことを思い出しながら2人を探した

(安部さん・・・矢口さんになんかしたらウチが許さんで?)

そして目の前の角を曲がろうとしたその瞬間

!!

いた!矢口さんと安部さんや!
でも何しとるんや?こんな人のこなさそうなとこで・・・
ウチは矢口さん達に見つからんように壁に隠れた。

「朝のことだけど・・・」
矢口さんが話し出した
やっぱりなにかあったんや・・・

「なっちはオイラのこと好きだって言ってくれたんだよね?」
「うん」
え? なんやて?
さっ先越されてたんか・・・
って今はそんなことどうでもいいんや!
話しに集中せんと・・・

「朝は言えなかったけど・・・オイラは・・・」




80 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月15日(火)14時51分27秒
「朝は言えなかったけど・・・オイラは・・・」





気がついたらなっちはその場で泣き崩れていた

突如罪悪感がオイラを襲った


―オイラがなっちを泣かせた
―オイラがちゃんと気持ちに気付いてなかったから
―オイラが・・・

頭が痛くなってきた

喉が痛くなり
すぐに視界がぼやけた
81 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003年07月15日(火)14時57分41秒
「やぐ・・・っち・・・まで泣くことっ!・・・ないの・・・に・・・グスッ」

今のなっちにはそれを言うのが精一杯










「なっちとは付き合えない。オイラは・・・」
そこからはなにも聞こえない

思ったよりも悲しかった
悲しいなんて単語じゃ表せないくらい・・・
きっとなっちはこの悲しさの分だけ矢口が好きだったんだろう

その証拠に

涙が止まらない

だから

涙が止まらないんだ
82 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 加護 投稿日:2003年07月15日(火)15時03分05秒
ウチはここにいるべきやなかったんや

ウチは矢口さんに、安部さんにひどいことをしたんや

ウチは・・・
何しに来たんや?

一瞬で答えは出てきた


矢口さんに告白する


分かってる
パッと言ってパッと散る

さっきまではそう思っとった

でも

今の矢口さんに言えるわけがない
今のウチが言えるわけがない

ウチはここにいいるべきやなかったんや

ウチは聞くべきやなかったんや
83 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003年07月15日(火)15時12分19秒
しばらく沈黙が訪れた
鼻をすする音、時折漏れる声以外は・・・

しばらくしてなんとか落ち着いた・・・
「ふぅ・・・じゃあなっちは・・・帰るね・・・」
なっちはもう立ち去らなくちゃいけない
そんな気がした
「なっち・・・ゴメンね?・・・オイラは・・・オイラは・・・っ!」

矢口・・・最後まで優しいね?
なっちはそんな矢口が大好きだったよ?
過去形になるのはつらいけど
これからもよろしくね?

矢口















家に帰った

なにもする気がない

もう寝よう・・・

眠れば・・・きっと吹っ切れる



その夜なっちは眠ることなく泣き続けた
矢口の想いを断つために・・・
84 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月15日(火)15時22分41秒
なっちは帰った
オイラもなんとか泣き止んで帰ろうとした
角を曲がろうとしたそのとき・・・

「か・・・ご・・・」
加護は一瞬はっとした顔をしたがすぐに俯いた

「まさか加護・・・全部聞いてた!?」
一瞬カッとなりかけた


加護はコクンと頷いた
「ごめん・・・な・・・さい・・・」
声がかすかに震えてるのが分かる
その姿を見て誰が怒れるのか?
オイラはそう思った。
もとろん加護がオイラ達の会話を聞いていたのは許せないけど・・・
カッとなったオイラの感情は消えた
前に・・・紺野がキスしてたときもそう思った

オイラは甘いのかな?

そんなことを考えながらオイラは別のことを考え始めた

加護がここにいる理由を考えた
でもわかんないから本人に聞いてみた
85 名前:モテる女はつらい・・・SIDE 加護 投稿日:2003年07月15日(火)15時30分12秒
気付かれたときは絶対怒られると思った
謝ったとき少し声がかすれれた

ウチのしたことは怒られて当然だったのに・・・

でも矢口さんは怒らずにこう尋ねてきた
「なんで加護はここにいたんだ?」

以外な言葉に拍子抜けしたけど
ウチはすぐに理由を考えた

矢口さんに告白しようと思ったから

さっきまでなら言えたはずやった

そう・・・

さっきまでなら・・・な

「偶然歩いてたら・・・」
そう言いかけたら矢口さんの目に訴えられた
矢口さんの目は
『嘘だって分かるよ?だからちゃんとホントのことを言って?』
そう訴えていた

そのときウチの中でなにかが切れた
86 名前:モテる女はつらい・・・SIDE 加護 投稿日:2003年07月15日(火)15時36分20秒
「矢口さんが好きだから・・・好きだから矢口さんを探した・・・
矢口さんにウチの想いを伝えたかったから・・・
だからっ・・・だからっ・・・っ」

さっき止まったはずの涙は再びウチの頬を伝っていた

後悔が襲った

言わんつもりやったのに・・・
言ってしもうた

でも心の中でスッキリしているウチがいた
なんでや・・・
情けなかった

でも・・・
想いを止めることは出来へんかった
これがすべてや・・・
87 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月15日(火)15時44分35秒
なんてこった・・・
まさか加護もオイラのことが好きだったなんて・・・
みんなとよっすぃ〜は言ってたけど
誰かまでは聞いてなかった

今まで妹としか見てなかった

恋愛対象として見たことがなかった

でも思い返すと
やっぱりそうだった
加護はオイラに好意をもっていたんだ

そんなことに
今気付くなんて
オイラはやっぱりバカだ
88 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月15日(火)15時49分38秒
「加護・・・オイラは・・・加護を・・・妹としか見れない・・・
ごめん・・・ホントごめんねぇ・・・」
こんなんで許されるなんて思ってない

でも気付いてらあげられなかったことに・・・

気持ちにこたえられなかったことに・・・

素直に謝りたかったんだ

やっぱりオイラは最悪だ・・・

今日で2回も告白されて
・・・両方断った

・・・

なんでみんなこんなオイラが好きなんだよぉ!
89 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 加護 投稿日:2003年07月15日(火)15時58分33秒
ダメやった・・・
後悔で一杯やった・・・

ウチはなんてことをしてしまったんだろう?

ウチは・・・

そのとき

ぎゅっ

矢口さんはそんなウチに抱きしめてくれた

「加護がそんな顔しなくてもいいんだよぉ!も〜」

矢口さんは優しい
こんなウチに優しくしてくれるなんて・・・
でもウチはもう振られたんや

「ちょぉっとぉ!矢口さん!加護はもう15なんですよ?
そんな子供扱いせんでくださいよぉ!」

そう言ってウチは矢口さんから離れた
よかった・・・
いつものウチや・・・

「ひっでぇな〜加護ぉ!せっかくセクシーなオイラが抱きしめてあげたのにぃ!」
「矢口さんキショイいですよ?」
「なんだと〜!」

そんなやり取りをしてからウチは帰った

ウチは矢口さんの笑顔の違和感を感じることなく
その夜は眠りにつくまで泣いていた・・・
90 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月15日(火)16時04分42秒
家に帰った
疲れていた
仕事のせいもある

だけどホントの理由は

2人の大切な仲間を裏切ったことに疲れてたんだ・・・

オイラはそのままシャワーを浴びた
心の中の罪悪感を洗い流すように
長い時間シャワーを浴びていた・・・

布団に入ってすぐに眠気が襲ってきた
でも寝る寸前までその罪悪感だけはどうしても消えることはなかった


















気がつくと『あの人』が笑って立っていた
オイラの心を癒すような、
あの笑顔で・・・
91 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月15日(火)16時18分37秒
「ねぇ矢口?」
その人が話しかけてきた
でも風にかき消されそうなほどの小さな声だったから
誰の声かはわからなかった・・・

でもなんでオイラの名前を知ってるのか?
普通はそう思うハズなのに・・・
オイラは不思議に思わなかった。

だってオイラもその人を知ってる気がしたから・・・

「・・・」
オイラはなにかを話そうとしたが口が動かない
なんでだ?

「・・・はね?・・・だ・・・よ?」
え? なんだって? 聞こえないよ・・・

オイラは諦めてその人の顔を見てみた
やっぱり太陽の光のせいでその人が見えない
オイラ自身も目を細めているようで・・・
そのせいもあってかな?

その人の顔・・・が・・・暗く・・・な・・・
・・・










ガバッ

・・・
夢?
周りを見渡して見るとオイラの部屋だった・・・
また『あの人』が誰かわからなかった
でもオイラはどこかで見たことがあるような気がした

でも結局オイラは思い出すことなく
そのままボーっとしていた



おかげでその日、オイラは珍しくオイラは遅刻してしまった
92 名前:タケ 投稿日:2003年07月15日(火)16時23分09秒
更新終了です。
結局『あの人』の所は中途半端に・・・(泣)

次回予告
吹っ切れた(?)吉澤 ポジティブ石川大接近 矢口とカオリの帰り道 
をテーマにする予定です。
93 名前:マコト 投稿日:2003年07月15日(火)16時45分33秒
あぁぁあぁぁ矢口さんの『あの人』すっごい気になります!!
最終的には誰とくっつくのか楽しみです(^^)
94 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月17日(木)16時45分18秒
矢口さんに振られてから私はまだ矢口さんと話をしていない。
それどころか顔すら合わせることすら出来ないでいる・・・

もう吹っ切れたつもりなんだけどなぁ・・・

「よしっ!今日こそ矢口さんと話すぞ!おーっ!」
矢口さんが好きだった頃の自分もこんなことを言ってた
でも今は違うんだ。
今は・・・

おっとここで暗くなってたらダメだね

ぱちんっ

私は自分の頬を叩いて気合いをいれて
家を出た

外は少し曇ってた
95 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月17日(木)16時50分06秒
「おはようございまぁす!」
勢いよくドアを開けるとほとんどのメンバーはすでに楽屋にいた

えっと矢口さん矢口さん・・・

「矢口ならまだ来てないべ?よっすぃ〜」

後ろからの声は安部さんだった
よく見ると目が赤くなっていたことに気がついた

「安部さん?」
96 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月17日(木)16時56分13秒
「なに?よっすぃ〜」
「あっとぉ・・・その目は・・・」
安部さんはあっといいながら私から目を逸らした

「ちょっと耳かして?」 「え?」
そう言って安部さんは私の耳に近づいて
「昨日矢口に告白したんだ・・・で、振られちゃった」

え?
そうだったんだ・・・

安部さん
私も同じ気持ちだったからなのかな?
なんだろう
安部さんの力になりたいなって思った

「あの・・・安倍さ・・・」
がちゃっ
「わ〜!みんなぁゴメーン遅れたぁっ!」

ちょうど矢口さんが来た
それと同時に私は今日の目的を思い出した
97 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月17日(木)17時00分27秒
とりあえず何か話なさなくては・・・
私は勇気を出して矢口さんに近づいた

「あっあのぉ・・・矢口さ・・・ん」
「ん?なーに?よっすぃ〜」
・・・
やべぇ
なんて言おうか・・・
まったく考えて無かった

「あっあの今日もっい、いい天気ですねぇ! あははっ・・・」
そしたら矢口さんはものすごく変な顔をして
「よっすぃ〜?今日は・・・曇りなんだけど・・・」




一瞬私は凍った




98 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月17日(木)17時12分49秒
「キャハハハハッ! よっすぃ〜おっかしぃ! くっ・・・キャハハハハッ!」
思いっきり笑われてしまった

なんか恥ずかしい・・・
しかもみんなの痛い視線がこっちに降り注いでるんですけど・・・

「あっゴメンゴメンよっすぃ〜!笑いすぎたね?ははっ」
「あっいえそんなことないですよ今日は曇りだったし・・・」
「わかってんじゃねーかよ!」
「あっ」
「やっぱよっすぃ〜可笑しぃ! キャハハハハッ!」
また笑われてしまった
そういえば・・・
気がついたらちゃんと話せてた
いつのまにか矢口さんのことを意識せずに普通に接していた

よかった

とりあえず吹っ切れた
そう思っていいのかな?

「矢口さぁん!」

私の思考はその甲高い声で
さっきまでの考えが一瞬にして吹き飛んだ
もちろんその声は・・・

「わぁ!石川っやめろぉ!ばかっ」
「あ〜ひどいですよぉ矢口さぁん」

・・・梨華ちゃんだった

なんでこの人(梨華ちゃん)はみんなの痛い視線を気にしないで
矢口さんとイチャイチャし照られるんだろう?

関わってはいけない

そう思った私はそのまま逃げるように自分の荷物があるところまで戻った
99 名前:タケ 投稿日:2003年07月17日(木)17時20分08秒
更新終了です。
>93 マコト 様
ありがとうございます。

>矢口さんの『あの人』すっごい気になります!!
そう言ってもらえるととても嬉しいです。
『あの人』を誰にするかは大体決めてるんで後は
その話をどうやってまとめるかですが・・・(汗)

100 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月18日(金)15時36分32秒
よっすぃ〜に助けを求めようとしたら逃げられた・・・
薄情だぞよっすぃ〜!

「矢口さん?」
「なに?」
「私だけを見てください!」

・・・

「キショ!」
「うわ〜ん!ひっど〜い!」
そう言って泣いた振りをする石川・・・

っていうかさっきからなんか殺気ががするんですけどぉ・・・

101 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月18日(金)15時47分15秒
「モーニング娘。さぁん!収録の時間です!お願いします!」
ホッ 
よかった・・・ ちょうどよかった・・・





でも安堵するには早すぎたんだ・・・




―休憩中

「矢口さぁん!」
「ぎゃああああ!やめろぉ!」
「いいじゃないですか〜まりっぺぇ!」
「まりっぺ言うなぁキショッ!」
「ひどいですよぉ!」

―ダンスレッスン中

「まりっぺぇここわかんなぁい!」
「あのなぁ・・・ここは・・・」
(うっ?殺気がする・・・)
「あっ、そっかぁここはこうするんですかぁ!さっすがまりっぺ!」
「!! まりっぺ言うな キショ!」
「矢口!石川!うるさいぞ!」
「「はっはい!すいません!」」

―お昼

「まりっぺ〜一緒にご飯食べよぉよぉ」
「だ〜暑苦しぃんじゃぁ!」
「え〜それって私の愛の力ってことですか?きゃっ 恥ずかしいっ!」
「いや、オイラそんなこと言ってね―し・・・」
(しかもまた殺気が・・・小川効果はどうなったんだ?)

―帰り
「まりっぺぇ!」
「も〜いいかげんにしろぉ!」
(また殺気が・・・なんでだよぉ!小川ぁ!)
102 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月18日(金)15時54分07秒
オイラはそう思って石川のアタックをかわしつつ
小川を見た
(なんでみんな殺気出してんだよ!さっきから!解決したんじゃ無かったのかよ!)
という気持ちをこめながら
オイラの視線に気がついたのか小川は一瞬戸惑ったがどうやらオイラの言いたいことが分かったらしく
コクンと頷いた
そしてすぐ小川はみんなに隠れるように小さく右手で右方向を指さしていた

オイラは抱き着いてくる石川をかわしながら
そっちを見た

そこにいたのは・・・

カオリだった

103 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 石川 投稿日:2003年07月18日(金)15時58分01秒
矢口さん・・・
なんで石川の愛のアタックを受けとってくれないの?
やっぱり私って魅力ない・・・?

はっ!

ここで諦めちゃいけないわ!
そう思って石川は再び矢口さんに抱き着こうと・・・

すかっ

あら?よけられちゃったわ・・・
私はもう一度矢口さんに抱き着こうと矢口さんの方を振り向いた・・・

矢口さんが見ていたのは・・・
104 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 石川 投稿日:2003年07月18日(金)16時02分15秒

飯田さんだった・・・

そんな・・・やっぱり石川は飯田さんには敵わないんですか?
矢口さん・・・

私はその思いを振りきって矢口さんになにか言おうとした・・・

その瞬間

矢口さんは急に私の方を見たけど・・・

その目はどこか悲しそうに見えた
なんで・・・?
105 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月18日(金)16時07分08秒
オイラがカオリを見たときカオリはオイラをまっすぐに見ていた・・・

カオリらしい、強くはっきりした目で・・・


その目を見た瞬間
オイラの中でなにかが起きた


オイラは無意識に石川の方を見た
そして口が開いた
106 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月18日(金)16時14分39秒
「石川・・・悪いけどオイラとカオリは付き合ってるんだ
オイラはカオリが好き、石川よりも・・・誰よりも・・・
だから・・・石川の気持ちは嬉しいけどオイラは答えられない・・・ごめんな」

石川は数秒間呆然としていた
けどすぐに荷物を持ってそのまま楽屋を出ていってしまった



オイラも呆然とそれを見ていた
あれは演技じゃない
むしろ無意識に言った
なんでオイラはああ言ったのか
ぜんぜんわかんなかった





107 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 石川 投稿日:2003年07月18日(金)16時27分34秒
わかってた・・・
ホントはわかってた・・・

矢口さんが私を見てくれて無かったことも

矢口さんが私を妹のようにしか見てくれてないことも

矢口さんが私に飯田さんだけに見せてる顔を見せてくれなかったのも

わかってた
でもどこかで否定したかった・・・

そのくらい矢口さんが好きだったから
ずっと矢口さんを想ってたから



いつのまにか家に帰っていて、私はそんなことを考えていた

・・・

ダメ・・・
ダメよ・・・
ダメだわよ!チャーミー石川っ!

矢口さんに振られちゃったけど・・・
いつかもっともっときれいになって
いつか矢口さんに
   
     あのとき石川を選んどけばなぁ・・・

って言わせてあげるわっ!!

決意を新たにした私はポジティブにご飯を食べに行った
108 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 小川 投稿日:2003年07月18日(金)16時36分36秒
あのときの矢口さんは
綺麗だった

とても綺麗だったんだ・・・

矢口さんが・・・
怖いく見えるくらいに・・・

でもそれと同時に私には分かってしまった
私に勝ち目はないことを・・・

だから私は身を引くことにした
もともと叶わぬ恋だったんだ

そう思ったらなんとなく心が軽くなった気がした
「麻琴、どうしたの?早く帰ろう?」
「あ、あぁ・・・帰ろっか・・・」
「?」





矢口さん

私は卑怯ですか?

私の一言で矢口や他のみんなを混乱させた挙句、自分は結局想いを伝えない

私は卑怯ですか?

いつか分かることなのか?
それともずっと分からないままなのか?
いや・・・
いつか見つけるんだ

自分の為に
迷惑をかけたみんなの為に
109 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月18日(金)16時46分09秒
いつのまにかオイラとカオリは一緒に夜道を歩いていた

夏になったとはいえ夜はそんなに暑くはない
それが薄着だったからなのか
たまたまそんな日だったのかは分からないけど・・・

「ねぇ矢口・・・」
「ん?なに?カオリ」
オイラはさっきの自分の言葉に意識したのか
カオリの顔をちゃんと見れない

なにやってんだろうなぁオイラは・・・

「今から矢口の家に行っていい?」
「いいけど・・・って、えぇぇ!」
「やっぱダメか・・・」
がっかりそうなカオリの声・・・

「・・・う〜んいいよ?オイラの家でよければね?」
「!!・・・うん、ありがと」

って、あれ?なんでオイラ勝手に決めてんだ?
なんかさっきからおかしいぞ?

そんな違和感を覚えながら、
オイラはカオリとオイラの家まで歩いて行った
110 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月18日(金)16時52分23秒
「で?なんの用?オイラを犯すって言ったら話しは別だけど?」
オイラは拳を硬く握ってそう言った

「なに言ってんの?用があるのは矢口の方でしょ?」
「え?なんのこと?」
どういうことだ?
「さっきの石川の言葉・・・あれはどう言う風の吹き回し?」

カオリ・・・違うよ・・・

「カオリ・・・
あれはオイラがホントに言ったことだよ」
「へっ?ほんと?」
「うん。マジだけど・・・なんでオイラあんなこと言ったのかわかんないんだ」

「・・・」
カオリはなにも言わなかった

「ちょっと話し変えるよ?いい?」
カオリの口調が何処か変わった気がした
「うん・・・いいけど・・・」
少し不安を覚えた

「あのさ・・・」
111 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月18日(金)17時02分48秒
「・・・泣いてもいいんだよ?」

は?

「え?なに言ってんのさぁ、オイラ別に泣きたくなんか・・・」
「うそつき」

!!?

「え? なん・・・で・・・っ!」

ホントに涙が出てきた・・・なんで・・・
「矢口の目・・・なんか暗かった・・・
だからカオリに出来ることがあればって思ったんだけど・・・
やっぱりカオリじゃダメだっ・・・!?」

カオリが全部言いきる前にオイラはカオリに抱きついた
そして泣いた
「カオ・・・りぃ!オイラは・・・オイラは・・・っく、
よっすぃ〜・・・ぐすっ・・・なっ・・・ち・・・あと・・・加護
それにぃ・・・っ! きょぉ・・・いし・・・かわも・・・」

オイラはずっと心に貯めてたことを全部カオリに言った
「振っちゃったんだぁ!・・・うっくっ ぐすんっ」

カオリはなにも言わずに優しくオイラを抱きしめていてくれた

カオリの腕は

体は

心は

とっても暖かかったから

だからオイラはそのまま寝てしまった

カオリの腕の中で・・・




そしてオイラは夢の中で
『あの人』に会ったんだ
112 名前:タケ 投稿日:2003年07月18日(金)17時08分50秒
ここで更新終了です。
そろそろ矢口さんの『答え』と『あの人』が明らかになってきました
(もうバレバレ?)
そして次では再び『あの人』矢口さんの目の前に現れるはず(w)です。

次回予告
『あの人』と矢口 心の支え 勇気 

を目標に書いていきたいと思いますんで・・・

113 名前:マコト 投稿日:2003年07月18日(金)17時37分19秒
飯田さんいい人だなぁ(涙)がんばれっ!(←何を!?)
このあともまめにチェックするんで、頑張ってください!
114 名前:タケ 投稿日:2003年07月19日(土)08時07分53秒
>113 マコト 様
いつもレスありがとうございます!(感激)
飯田さんいい人ですねぇ(←おいっ)
そろそろ矢口さんの『あの人』と矢口さんの好きな人が分かってくるんで・・・
(前回の更新では結構ヒント出したつもりだったけど・・・?)
115 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月19日(土)08時14分13秒
「ねぇ矢口?って寝てるのか・・・」

そうか・・・オイラ寝てんのか・・・
道理でこの人の顔がちゃんと見れないわけだ・・・
もっとも、いつもの通りこの人の後ろで輝いている太陽のせいもあるんだけど

ちゅっ

え? き、キスされた?

びゅうっ
「・・・は矢口が好きなんだよ?きっと矢口は気付いてないと思うけどね?」
え? なんだって? 
ちょうど風が吹いてきて名前だけが聞こえなかった

でも・・・

キスされた・・・
なんかどきどきしてきた

やっぱオイラ・・・この人が・・・
116 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月19日(土)08時23分31秒
「可愛いなぁ矢口は・・・もっかいキスしていいかな?」

ドキン

この人はオイラが寝てるにもかかわらずそう尋ねてきた
でも、そんなことよりまたオイラはどきどきしてきた
こんなにドキドキしてこの人に聞かれないのか心配になった

顔が近づいてくる
その人の髪の毛がオイラの顔にかかってくすぐったかった
この人の顔で太陽の光がさえぎられた









え? 











ばっ

「!! またあの夢・・・か・・・おしかったなぁ」
一瞬だけ顔が見えた・・・気がしたんだ
見えそうになった瞬間に夢から覚めてしまった

あれは誰なのか?
そう思ってオイラはあることに気がついた

頭には枕とは違う柔らかい感触

周りはベットから少し離れている

オイラの上には毛布がかけてある

そして

オイラの顔の上にカオリがいる




カオリ?
117 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月19日(土)08時32分04秒
しばらくしてカオリが起きた
「あれ〜?やぐちぃ・・・起きたのぉ・・・おはよ〜」

オイラは状況を考えた
なんでカオリがオイラに膝枕をしているんだ?

オイラは昨日のことを思い出した
(オイラ泣きつかれてそのまま寝ちゃったんだ・・・)
結論をだすとなんか恥ずかしくなった

「カオリ・・・ごめん、なんか寝ちゃって・・・」
「ふわ〜いいよぉ別にぃ矢口の寝顔可愛かったしさ・・・」
カオリはあくびをしながら何の抵抗も無くそう言った

そんなこと言われた為かオイラの顔が自分でも真っ赤になっていくのが分かった
118 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月19日(土)08時41分35秒
オイラはさっさと着替えてカオリとカオリの家に行った
朝ご飯はまだだったけどカオリの家で食べることにした
カオリが家に泊まったのは予定外だったからだ

「ごめんね〜矢口カオリの家までついて来させちゃって」
「え〜別に?オイラが勝手に来たんだしカオリのせいじゃないよぉ」

色んなことを話しながらオイラ達はカオリの家に着き、
そのままオイラ達は朝食をとった

「じゃあいこっか?」
「うん。」

その瞬間・・・
ふと『あの人』のことを思い出した

「? どうしたの?矢口・・・」
「・・・! えっなっなんでもないよ・・・」
「? なにかあったらカオリに相談していいからね?」

カオリ・・・
優しいな・・・

そう改めて思いながらオイラとカオリは楽屋へと足を運んだ
119 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月19日(土)18時28分11秒
楽屋の前の廊下を歩いている





昨日は全く眠れなかった

理由はわからない

ただ・・・
矢口さんを想ってたときの感覚が戻ってる気がした

でもそれは矢口さんじゃない
不思議とそれだけは分かってた

楽屋についてドアを開けようと手を伸ばした

ぴたっ

え? 誰かの手が私の手と重なった

誰かと思ってその手の方向を見ると・・・
「あっ安倍さん?」

その手は安部さんだった

ドキンッ

えっ? 





なんで心臓がいつもより激しく動いてるんだ?
120 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003年07月19日(土)18時31分40秒
よっすぃ〜はなぜかなっちを見て顔を真っ赤にしてる
手が重なったのがそんなに恥ずかしかったのかな?

なんかそういうところ可愛いな、よっすぃ〜・・・

「あっごめん手・・・」
そう言ったもののなぜかなっちの手はよっすぃ〜の手と離れようとしない

なっち・・・焦ってる? なんで?

「・・・ごめんね」
なんとなく謝った
ただなんとなく・・・
121 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003年07月19日(土)18時36分44秒
手を離したあと

そのままよっすぃ〜と楽屋へ入った

楽屋には数人が座っているくらいだった

「早かったみたいですね?」
よっすぃ〜が笑顔でそうなっちに言った

ドクンッ

急になっちの心臓が激しく揺れ動いた

なんで?
ただよっすぃ〜の顔見ただけなのに・・・

どうして・・・

122 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月19日(土)18時43分32秒
どうしたんだろう・・・安部さん
なんかボーっとしてるけど・・・

私は安部さんに声をかけようと安部さんの顔を見た

ボーっとしてるためなのか少し艶っぽい安部さんの顔

矢口さんとはまた別の可愛さがある安部さんの顔

そしてやっぱりというかなんというかピンク色の柔らかそうな可愛い安部さんの唇





って!なに考えてんだよ私は?
これじゃあただのタラシじゃないか・・・
この前まで矢口さんが好きだって思ってたろ?ひとみ!





でも・・・
私はすでに矢口さんへの気持ちを完全に吹っ切っていたことに気付いていなかった・・・
123 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003年07月19日(土)18時46分32秒
きっと矢口に振られたからなっち可笑しくなっちゃったのかな?
きっとそうだ、うん

なっちは無理矢理そう思った





もしかしたらなっちは否定したかったのかもしれない・・・

数日前まで好きだった矢口への気持ちを吹っ切っていることに・・・

そして今は・・・
124 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003年07月19日(土)18時50分59秒
「安部さん?大丈夫ですか?」
急によっすぃ〜が声をかけてきた。心なしか顔が赤い
でも今のなっちはどこかおかしいようで、
自分の考えで精一杯だった

「あの・・・安部さん・・・?」
「なに?よっすぃ〜?」
「はい・・・あの、私でよければ相談してきてください!
きっと力になってみせますから!」

ドキンッ

まただ・・・
ホントどうしたんだろう?今日のなっちは・・・

でも、よっすぃ〜のその言葉はとっても嬉しかった

「よっすぃ〜・・・ありがとう」
なっちは感謝の気持ちを込めてよっすぃ〜に言った
125 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月19日(土)18時55分59秒
私は安部さんの力のになると言った
そして安部さんはそのあとこう言ってくれた

「よっすぃ〜・・・ありがとう
じゃあなっちもよっすぃ〜の相談に乗ってあげるからね?」

その顔は今まで安部さんが見せたことのないような
とても素敵な笑顔だった・・・

けど・・・
やっぱりこの瞬間私の心臓はドキッとして激しく動いていた

なんでだろう?
私はこのときそう思ったが
きっとそれは私の本心をごまかすためだったのかもしれない・・・
126 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003年07月19日(土)19時06分49秒
なっちもよっすぃ〜の力になりたい
そう思ってよっすぃ〜に言ってみた

よっすぃ〜は一瞬ボ〜っとしてたけど
そのあと我に返ったみたいでなっちにこう言った
「はい。ありがとうございます」
なぜかとても嬉しかった
ただ「ありがとう」と言われたからじゃあないと思う・・・

きっと理由は・・・

ガチャッ

「「みんなおはよー!」」
矢口とカオリが同時にそう言った

今矢口を見てもなっちはドキドキしていない
吹っ切れたのかな?やっぱり・・・

なっちの視線に気がついたのか矢口がこっちに近づいてきた
「なっち・・・あの〜ごめ・・・」
「謝んなくてもいいよ・・・矢口」
矢口は少し安堵した顔をしていた

「・・・うん。でもなんか悩みがあったらオイラに・・・」
「ごめん矢口、なっちにはもう相談する人、いるから」
そう言うつもりはなかったけどなぜか口にでていた

「そっか・・・」
そう言って矢口はカオリのことへ戻って話をし始めていた・・・
127 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 高橋 投稿日:2003年07月19日(土)19時12分30秒
私は矢口さんが好き・・・
でも矢口さんを見ただけで頭がパニック状態になる

仕事じゃなんとかごまかしてたけど・・・
やっぱり矢口さんを見るのは、話すのは、好きだと告白することは
恥ずかしくてできないでいた・・・





誰か・・・

誰か私に勇気をください

矢口さんに・・・

自分の想いを答えられるだけの勇気を・・・
128 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 高橋 投稿日:2003年07月19日(土)19時21分32秒
「高橋?どうした?オイラのことずっと見ててさぁ」

ドクンッ

矢口さんのこと考えてたら矢口さんは目の前にいた
もちろん私の心臓は運動したばかりのように
ドキドキ言っている





昨日の矢口さんを見てからもっと好きになった
矢口さんが飯田さんに対する気持ちは分かってもやっぱり
この気持ちは止められないんだ・・・ってふとそう思った


「ね〜高橋ぃ・・・もしかしてオイラのことシカトしてる?」

はっ 私は目の前に矢口さんがいることを思い出した
顔が真っ赤になり
さっき同様心臓がドキドキ言って止まらない
「あっあのっなんでもなっないんですけ、どおぉ・・・」
や、やばい
思いっきり焦ってる

「キャハハハハハハッ!高橋おっかしぃ〜!なんでそんなに緊張してんだよぉ!」

矢口さんは笑っていた

その顔を見て
また好きになった気がした・・・

でも、告白する勇気は・・・まだない
129 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 小川 投稿日:2003年07月19日(土)19時31分16秒
夜遅くまで考えた
私は卑怯なのか?・・・と

でも分からなかった
いくら自問しても答えの方が全く出てこなかった・・・

私は後悔した
あの日・・・
飯田さんが矢口さんに告白しているのを見てしまったとき、
私はみんなに飯田さんと矢口さんが付き合い始めたと言った

自分だけが矢口さんを好きになる為に・・・

もちろん飯田さんもいたけど・・・
「他のみんなもライバル」という状況よりはましだと思った

でも今はそんなことどうでもいいと思っている
そしてそう考えたことを後悔している
おかげで私はみんなに迷惑をかけた

だから私は矢口さんに告白する資格はないと思う・・・
だから昨日告白しないって決めたんだ

矢口さん・・・
私は卑怯ですよね?
矢口さんにまっすぐに告白する勇気があればきっとこんなことになってなかった

だから私は矢口さんには告白しません・・・
私間違ってますか? 矢口さん・・・
130 名前:タケ 投稿日:2003年07月19日(土)19時39分00秒
更新終了です。
今回は
矢口の『あの人』 吉澤と安倍の接近 高橋の想いと小川の想い
を中心に書きました。

次回予告
勝てない きっといつかは・・・ 資格

という内容を書くつもりです。
131 名前:マコト 投稿日:2003年07月20日(日)08時48分31秒
よっすぃ〜となっちが来ましたか!
このCPあんまり無いけど結構好きなんですよ(w
また読みに来ますね!!
132 名前:タケ 投稿日:2003年07月20日(日)18時32分16秒
まずはレス返し
>131 マコト 様
いつもいつもホントにありがとうございます・゚・(ノД`)・゚・

>よっすぃ〜となっちが来ましたか!
はい!きました(w

これからも頑張ります!
(っていうか今からね)
133 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 紺野 投稿日:2003年07月20日(日)18時40分14秒
どうやら私の負けのようです。





昨日見た矢口さんのあの顔は今でも忘れられない

哀愁に満ちたような顔

それなのにどこか妖艶な顔

そして私の好きな人の顔



だけど私は勝てないようです。

矢口さんの大事な人・・・
そう、
飯田圭織さんには・・・


私は矢口さんが好きです。
前に矢口さんが楽屋で寝ていたとき思わずキスしてしまいました。
そして私はそのまま告白してしまいました。

私はそのときみんなに一歩リードした、と思っていました。
134 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 紺野 投稿日:2003年07月20日(日)18時48分08秒
なぜなら私は矢口さんにキスをした。
そしてその後矢口さんに告白したからです。

それでみんなに一歩リードできる理由

それは矢口さんは恋愛的な事に関してはニブイからです。
もっとも、自分の事だけにニブイようですが・・・

だから私はこう思いました。
キスをした上に告白すれば矢口さんはイヤでも私が矢口さんのことを好きだと
理解できます。

お分かりですか?

そうすれば矢口さんは自然と私に意識します。
意識してくれればこっちが近づかなくてもあちらが勝手に近づいて来てくれる。

このことから私は「みんなに一歩リードした」そう思ったのです・・・










ところが・・・
135 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 紺野 投稿日:2003年07月20日(日)18時59分53秒
(あさ美、落ち着いてよく聞いてね?矢口さんと飯田さんは付き合ってるんだよ?)

麻琴からその事実を知らされたのはその日の夜の事でした。
途中麻琴が急に叫んだのも気になりましたが

その言葉が私に重くのしかかっていました・・・

でも私は諦める事ができませんでした。

そしてそれからも矢口さんをずっと見つづけていました。
もっともわたしと同じように矢口さんを見続けている人も
少なくはありませんでしたが・・・

そして今に至るわけですが
その間どうやら吉澤さん、加護さん、安部さんは告白したようです。

結果は明らかでしたが・・・

そして昨日の矢口さん・・・
私は分かってしまったんです。

矢口さんが飯田さんを想う気持ちには
私がどうこうしようと無駄だって事が・・・
だから私の負けなんです。
136 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 紺野 投稿日:2003年07月20日(日)19時04分37秒
時が経てば矢口さんの想いはきっと絶つ事ができるでしょう。

きっと・・・

きっと・・・だから・・・





今私の頬を伝っている涙を拭かなくてもいいでしょう・・・

私はそう自分に納得させてから
涙を流し始めました。

楽屋へ行く前の、数時間前のできごとでした。

137 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 高橋 投稿日:2003年07月20日(日)19時09分44秒
告白したい

でも告白する勇気がない
もう、矢口さんと話しができない気がしたから・・・

もちろん今のままでも矢口さんと話しはできない

でも好きでいられる

そう思った瞬間、私ははっとした。そして気付いた。

私は矢口さんと話しができなくなるから告白できないと思ってた。
でもそれは違ったんだ

矢口さんに告白できない理由
それは・・・
私が矢口さんを好きになる自信が無くなるからだ・・・
138 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 高橋 投稿日:2003年07月20日(日)19時15分34秒
ただの後輩である今の状況ならきっと好きでいられる。
そんな気がした

でも私はその考えを一蹴した
間違ってる
私はただ逃げてるだけ

矢口さんに嫌われるのが怖くて

矢口さんともう話しができなくなるかもしれないと思って

私が矢口さんを、もう好きになれそうになくて・・・

私は決めた
言うだけ言うんだと

振られるのは分かってる
でもこのままじゃ私はきっとダメになると思うだから・・・
だから私は告白する。

矢口・・・矢口真里さんに
139 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 小川 投稿日:2003年07月20日(日)19時18分54秒
「矢口さんには告白しない」
そう決めてから数日が経った・・・

私は極力矢口さんと見ず、話さず、近寄らずにいた
きっといつか忘れるだろう

自分が矢口さんが好きだったなんて・・・





そんなある日の事だった・・・
140 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 小川 投稿日:2003年07月20日(日)19時27分05秒
「小川。ちょっといいか?」
突然矢口さんに呼ばれた

今一番呼ばれたくない人に

でも、一番呼ばれたかった人・・・

私と矢口さんは楽屋を出てそこから少し離れた
「小川、オイラなんかしたか?」
「へ?」
真面目な顔だった矢口さんの口からはそんな言葉がでた。
私は素直に驚いた
「だってさぁ最近小川オイラの事避けてるだろ?」

なんでこういう事には勘が働くんだ? この人は・・・
って今はそんなことどうでもいいか・・・

「そんなわけないじゃないですか」
「うそだ。オイラには分かる」
「・・・なんでですか?」
矢口さんが自身満々にいったのでそう言い返してみた

そしたら

「だって小川、すっごくかなしそうな顔してオイラを見てたもん」

ドキンっ

矢口さんの顔はとても悲しそうだった
その顔を見て私の心臓は飛び跳ねたように
ドッキンドッキン言っていた
141 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 小川 投稿日:2003年07月20日(日)19時46分17秒
「私は・・・矢口さんといる資格が無いからです」
「はぁ?なんだそりゃ?」

「私のうそのせいで矢口さんや他のみんなに迷惑をかけた!
だから私は・・・」

ぱちぃん

一瞬何が起こったのか分からなかった

すぐに私の頬が熱くなるのを感じた
矢口さんは起こった顔でこっちを見てる

「資格なんて必要ない!だったお前がああ言ってくれたからオイラは苦労しないで
いたんだ! 
よっすぃ〜、なっち、加護、そして石川を振ったとき、
オイラは後悔した。自分を好きでいてくれる人がいるのに気付けなかった。
でもお前はオイラにその事を教えようとしてくれたじゃないか!」

私は矢口さんに圧倒された
言葉がでなかった

142 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 小川 投稿日:2003年07月20日(日)19時48分46秒
そしてしばらく時間が経った
矢口さんは相変わらず怒った顔のままこっちを見ていた



矢口さんが口を開いた
「だから・・・小川、お前が責任を感じる事は無いんだ・・・
分かったな!」
「・・・はい・・・」
私がそう言うとすぐに矢口さんは
「よっし!よかったぁ分かってくれて!」
満面の笑顔でそう言った

ドキンっ

「あれ?小川お前、顔赤いぞ?」
「え?き、気のせいですよ!」
「ふ〜んそっかぁ」
矢口さんはしぶしぶ納得したようだった
143 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 小川 投稿日:2003年07月20日(日)19時50分18秒
こっちの気も知らないで・・・

矢口さんの笑顔を見て、
私の心臓はさっきのようにドキドキ言っていた





私はバカなのかな?
矢口さんの一言で考えを変えてしまった

でも今の私はなんとなく体が軽くなった気がした
「あの矢口さん・・・私・・・」

でも軽くなったのは・・・

「うん?なに?」

体だけじゃなかった

「私、矢口さんの事が好きです!」

気がついたら私は矢口さんに思いを告げていた

矢口さんは驚いた顔をしてこっちを見ていた
144 名前:タケ 投稿日:2003年07月20日(日)19時58分36秒
ここで更新終了です。
141でコメント数を超えてしまったため142、143に移植。
「だって結構上手く繋がってたんだもん」っていうのが本音

今回は新垣を除く5期メンの心もようを中心に書いてみましたが
いかがでしたか?

次回予告
矢口の答えと『あの人』 惹かれる2人 諦められない!

次回では新垣や辻が出てきます。(きっと)
145 名前:マコト 投稿日:2003年07月20日(日)22時02分54秒
おぉぉ小川来ましたねぇ。
紺野と高橋はこれからどうなるのか、気になりますねぇ!
『あの人』の登場も楽しみっス!
では今日はこの辺で…。
146 名前:タケ 投稿日:2003年07月21日(月)06時15分13秒
>145 マコト 様
今回は久しぶりに『あの人』は矢口さんの脳裏(?)に浮かんできますんで
そして予告通り辻や新垣も・・・
147 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月21日(月)06時24分24秒
告白された・・・

オイラは小川に感謝してた
小川はオイラのためにみんなにカオリと付き合ってるって言ってくれたし
みんながオイラのこと好きだって教えようとしてくれた

だからオイラは小川はオイラのこと好きじゃないって勝手に思ってた

そして小川はオイラに告白してきた

オイラは・・・オイラは・・・
「オイラは・・・小川のこと・・・その」





また待たせるのか!? オイラは

オイラはやっぱり誰が好きなのか分からない
とは言ってもオイラはきっと『あの人』が好きなんだろうけど
オイラは『あの人』の顔がわからない





そのときだった
今まで何度も見た『あの人』の笑ってる顔がオイラの頭の中に入ってきた
148 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月21日(月)06時33分41秒
やっぱり『あの人』はオイラに向かって笑っている
やっぱりオイラはその笑顔にドキドキしてる

やっぱりオイラは『あの人』が好きなんだ・・・

でも今知りたいのは『あの人』誰かだ
この前カオリと寝てたとき、夢の中で一瞬見たけど・・・

でもオイラは『あの人』から見ると寝てるらしい
体が動かない 声がでない 目もちゃんと開けない

「矢口、・・・はね?ずっと待ってるよ?矢口の答えを・・・」










え? これってどっかで聞いたことがあるような・・・

「矢口さん?」
「!!」
『あの人』のことを考えてるうちに小川にことを忘れてしまったようだ

オイラはちゃんと言わなければいけないんだ
勇気を出して告白してきた小川のために・・・

「小川・・・気持ちは嬉しいけど・・・オイラは別の人が好きみたいだ・・・」
「・・・分かりました」
以外とあっさりとそう答えた小川にオイラは驚いた

「嬉しかった。私はずっと矢口さんに告白する資格が無いって思ってました
だけど矢口さんの言葉に勇気をもらって告白できたから・・・だから・・・」
149 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 小川 投稿日:2003年07月21日(月)06時40分20秒
これでよかったんだ

ホントは告白する資格が無いと思ってたのに告白できたんだ

言わないでいるより全然いい

もちろん悲しいし涙がでそうだけど矢口さんはほんの少しでも私のことを考えてくれた
それだけで満足・・・

だったけどやっぱり涙が出てきてしまった
わがままだなぁ私・・・

「小川・・・」
矢口さんは私の名前を読んだ後
私が泣き止むまでずっと抱きしめてくれた

私は今きっと幸せなんだろう

泣いている間、ふとそう思った
150 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月21日(月)06時48分41秒
―楽屋

なんだろう?安部さんを見るとなんだか落ち着かない

あの日、安部さんの目が赤くなってることに気がついたときから
力になりたいって思った

でも今はなんか違う
もっと別の感情・・・
矢口さんが好きだったとき感じていた感情・・・

でも私はその考えを無理矢理否定した
(この前まで矢口さんが好きだったんだ。それはありえないよ)

「ねぇよっすぃ〜?」
ドキンっ
安部さんだった

「はっはい!?」
まずい・・・声裏返った

「くすっ どうしたの?よっすぃ〜・・・」
笑いを堪えてる安部さんの顔がたまらなく可愛いかった
理性が止めてなければきっとそのまま抱きしめていただろう

なんで・・・
151 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE  投稿日:2003年07月21日(月)06時55分00秒
ボ〜っとしてるこっちを見てるよっすぃ〜、どうかしたのかな?
ふと視線が合った

ドキっ

あれ? またドキドキしてきたぞ?
なんで?ただよっすぃ〜と目が合っただけなのに・・・なんで?

「あっあのっ安部・・・さん」
「えっ?あっ、なっなに?」
なんでこんなに慌ててるんだろうなっちは・・・

「なにか話そうとしてたじゃないですか?なんですか?」
よっすぃ〜は心なしか少し頬が赤かった

それがたまらなく可愛かった
いつも大人っぽいよっすぃ〜がなんとなく子供っぽく見えたから

って今はそんなこと考えてる場合じゃないっしょ!
「きょっ今日、ご飯一緒に食べない?」
これが本来のなっちの目的
やっと言えた・・・なんか緊張したけど・・・
152 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月21日(月)07時00分52秒
安部さんにご飯を誘われた
別に安部さんにご飯を誘われるのは珍しくはない
なのに・・・

なんでこんなに嬉しいんだろう?
ほっといたらきっと私はニヤニヤが止まらないだろうな・・・

「よっすぃ〜?どうかしたの?」
安部さんがそう尋ねてきた

矢口さんより少し高いとはいえ安部さんはやっぱり小さい
そんな安部さんは私の視線からだとどうしても上目遣いになる

ドキン

そのことに気がついたせいなのか? 急にドキドキしてきた





もしかしたら私・・・安部さんが・・・?
153 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003年07月21日(月)07時08分52秒
それからなっちはよっすぃ〜と一緒にご飯を食べにいった。
「なに食べるんですか?」
「え?えっとぉ・・・」

ん?なんだろ?視線を感じる・・・
横目で見るとその視線はよっすぃ〜のものだった
よっすぃ〜は嬉しそうにこっちを見ていた

なんでこっちを見てるんだろう? なんかドキドキするし

「よ、よっすぃ〜?あの・・・なにか用?」
「えっ?い、いや・・・なんでもないっすけど・・・」

少しおどおどしたよっすぃ〜も可愛い・・・
ってなに考えてるべ!なっちは・・・

なっち達は再び歩き出した
幸い人ごみは少なかったからよっすぃ〜と2人っきりでいるようで嬉しい
なんでこんな気持ちになるのかな?

「ここですか?」 「えっ?あ、あぁそっそう!ここ、ここ」

そのままなっち達は店に入った





家に帰っても考える事はずっとよっすぃ〜のことだった
もしかしてなっちはよっすぃ〜のことが・・・?
154 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 新垣 投稿日:2003年07月21日(月)07時13分48秒
諦められない・・・
矢口さんのことが・・・

もちろん矢口さんは飯田さんと付き合ってるけど

それでも好き・・・

この前石川さんを振った矢口さんを見たとき
矢口さんどれくらい飯田さんが好きなのかを知ってしまった

きっと私が告白しても「NO」と言われると思う・・・
だけど好き・・・矢口さんが・・・

だからまだ諦められない・・・
155 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 新垣 投稿日:2003年07月21日(月)07時21分37秒
告白してしまおうか?
でもやっぱりそれは怖かった

矢口さんに拒絶されるのが怖いから・・・

矢口さんが二度と私を見てくれないかもしれないから・・・

矢口さんが・・・

でも言わなきゃ気持ちは伝わらない

ふとそう思った

告白するべきか・・・
このままでいるべきか・・・

そのとき愛ちゃんが横に来た
「里沙、一緒に帰ろう?」
「うん、いいよ?」

私は同意した
なんとなく愛ちゃんの目がこう言ってる気がしたから

(里沙は私と一緒の悩みを持ってる。だから相談してあげる)
もちろんこれは私の想像だけど・・・
156 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 新垣 投稿日:2003年07月21日(月)07時33分12秒
その帰り道・・・

「里沙ってさぁ矢口さんのこと好き?」
「え?」
いきなりそう聞かれたからビックリした

「う、うん・・・愛ちゃんも・・・?」
おそるおそる聞いてみたら愛ちゃんはコクンと頷いた

「そっか・・・」
なんとなく分かってたけど・・・

「私さぁ」
突然愛ちゃんが話してきた
「勇気が無かったんだ」
「え?」
「矢口さんに告白する勇気が・・・」

愛ちゃんの目が訴えてた通り私と同じことを考えてたみたい

「でもさっ私決めたんだ!言うだけ言って振られようってさ
このままじゃ私ダメになりそうで・・・」

その言葉に私ははっとさせられた

「でね?私・・・」
「愛ちゃん、ありがとう」
「え?なんのこと?」
「別になんでもないよ」
「? 変なの」

愛ちゃんはとぼけたのかホントなのか分からなかったけど
愛ちゃんが言いたいことはわかった


振られてもいいから気持ちを伝える


だから私は矢口さんに告白するんだ

自分の気持ちにケリをつけるために・・・
157 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 辻 投稿日:2003年07月21日(月)07時38分06秒
矢口さんはいいらさんのことがすきなんです

だけどののはあきらめることができません

たとえいいらさんがあいてでも、
ののは矢口さんといっしょにいたいんです

だから・・・ののは矢口さんにこくはくしたいんです

きっとののは矢口さんにふられるとおもいます
だけどそれでもいいです

なにもいわないで矢口さんがいいらさんとなかよくしてるのをみるよりはぜんぜんましです

それにのののきもちをつたえたいんです。

矢口さんに・・・

158 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 辻 投稿日:2003年07月21日(月)07時44分58秒
あさがきました

ののはいつもよりはやくおきました
やぐちさんははやくがくやにいることがおおいから
そのときにこくはくするつもりです

いえをでてからもどうこくはくしようかかんがえていました
そしたらいつのまにかがくやのまえにいました
ドアをあけると・・・

ホントに矢口さんしかいませんでした・・・
これはチャンスです

「矢口さん」
「おはよう辻、どうした?」

「ののは・・・ののは・・・矢口さんがすきなんです!」

矢口さんはすこしおどろいたかおをしていましたがすぐにこういました

「辻、オイラわかったんだ。誰が好きなのかって・・・
ごめんね、それは辻じゃなかったんだ・・・」

わかってました
こたえは「ノー」でしたがこうかいはありませんでした
159 名前:モテる女はつらい・・・  投稿日:2003年07月21日(月)07時48分45秒
朝いつも通り早く来た
っていうか早く気過ぎたかも・・・

そしたら辻が来た、少し様子がおかしかった
いつもより大人びてる辻がいた
「ののは・・・ののは・・・矢口さんがすきなんです!」

そう告白された
そっか・・・
だから加護と辻はオイラを取り合っていたのか・・・
今更それを理解した

でもオイラは分かってしまったんだ
オイラが・・・誰が好きなのかを・・・










昨日・・・
160 名前:タケ  投稿日:2003年07月21日(月)07時58分41秒
これで今回の更新終了です。
ついに矢口さんは『あの人』の正体に気がつきました
(その話しは次回の更新で・・・)
さぁそれは誰でしょうか?(今回の更新でバレバレだけど・・・)

矢口さんが『あの人』が誰か分かったのでこの話しもそろそろ終焉に・・・?

次回予告
Yesterday 高橋と新垣 紺野の心境
161 名前:マコト 投稿日:2003年07月21日(月)09時08分42秒
矢口さんやっと気づきましたか。
次に告白するのは新垣ですかねぇ?
次の更新楽しみに待てます!!
162 名前:タケ  投稿日:2003年07月22日(火)17時40分33秒
まずはレス返しから

>161 マコト 様

今回は矢口さんが『あの人』を知ったきっかけを書くつもりなんでよろしく。

>次に告白するのは新垣ですかねぇ?
今は高橋か新垣か迷ってるんですけどどっちも振られる確率が・゚・(ノД`)・゚・
163 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月22日(火)17時50分00秒
昨日・・・

また夢を見たんだ

     『あの人』の夢を・・・










「ねぇ矢口?って寝てるのか・・・」
この前と同じセリフ・・・
あれ? この声・・・どこかで聞いたことがある・・・誰だっけ?

「・・・寝てるんだったら言ってもいいよね?」
このセリフはこの前の夢には言ってなかった。
ってことは今回は鮮明になってんのかな?
そうすればこの人が誰か分かるかも・・・

でもやっぱり太陽のせいで顔が見えない

ちゅっ

え?・・・あっ そう言えばこの前もキスされたんだ・・・
途端にドキドキしてくるオイラの心臓
胸が苦しくなる

そう言えばこの後この人・・・名前を言ったはず・・・
前は風のせいで聞き取れなかったけど

そう考えをめぐらせた瞬間





その人の口が開いた
164 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月22日(火)17時57分34秒





え?




うそ・・・

「可愛いなぁ矢口は・・・もっかいキスしてもいいかな?
彩っぺはまだ帰って来てないし・・・」

あ、彩っぺ・・・

ってことは・・・

やっぱりこの人は・・・

その瞬間その人の顔がオイラの顔に近づく

この前と全く同じだ

その人の髪がオイラの顔にかかってくすぐったい
その人の髪でだんだん太陽の光がさえぎられる
そして・・・
またオイラの心臓はドキドキしている










そしてオイラは見たんだ
今度はちゃんと・・・
『あの人』の顔を・・・









『あの人』・・・それは




『飯田圭織』だった・・・
165 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月22日(火)18時04分56秒
カオリの唇がオイラの唇から離れた

「矢口はきっとカオリのことなんとも思ってないいだろうなぁ」
カオリは1人上を向いて自嘲気味に笑った

そして再び顔をオイラの方に向けて・・・
「矢口、カオリはね?ずっと待ってるよ?矢口の答えを・・・」
そう言った

その瞬間あたりが真っ白になった




がばっ

夢・・・というより記憶・・・かな

あのときの・・・
オイラははっとしてカオリのメールを見た
よっすぃ〜がオイラの家で告白してしたときのメール

カオリはね、ずっと矢口を見てきたんだ。彩っぺがいたタンポポの頃からだと思うけど

カオリ・・・やっぱりオイラはバカだったんだね?
オイラもカオリのことが好きだったのに・・・
ずっと待たせてたんだね?

カオリ・・・ごめん・・・




166 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月22日(火)18時08分56秒
そしてオイラは今楽屋にいる

そしてさっき辻の告白を断った
どうやら辻は最初から振られる覚悟で告白したみたいだ
顔がスッキリしていた

いや、
みんなそうだった・・・

みんな・・・

オイラが・・・オイラがみんなの気持ちに早く気付いてれば、
こんな事には・・・ならかったのかな?
167 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 新垣 投稿日:2003年07月22日(火)18時12分46秒
楽屋のドアが少し開いていた

そして私は見てしまった

辻さんが矢口さんに告白していることを・・・
そして矢口さんがそれを断ったのも・・・

私は矢口さんにある違和感を感じた
この前石川さんを振ったときとは様子が違う

なんていうんだろう?
あえて言うならなにかを悟った・・・っていうのかな?

そんなとき愛ちゃんが来た
168 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 高橋 投稿日:2003年07月22日(火)18時23分13秒
私が楽屋に来たとき、里沙はなぜか楽屋の前でドアの隙間から中を覗いていた

どうしたんだろう?

里沙がこっちを向いた
どうやら私に気付いたらしい

そしていきなり小声でこう言ってきた
「辻さんが・・・矢口さんに告白してた」

え?

「でも矢口さんはそれを断ったよ?」

そうか・・・
「そっか」
「でもさ?なんか矢口さん変だった」
「変?」

変ってなんだろう?

「なんていうのか・・・う〜んなにかを悟ったような顔してた」
里沙は眉間にしわを寄せながらそう言った

悟った? なにを?

「じゃあ、とりあえず私も・・・」
私もドアの隙間から中を覗いて見た
それから矢口さんを見た
矢口さんは座って辻さんの方を見ていた
きっと気にしてるのだろう・・・

でも・・・
別に変わった所は無かった
「ねぇ・・・愛ちゃん・・・」
後ろから里沙の声がしたので後ろを振り返った
「ん?なに?」

「辻さんを振ったときの矢口さんがなにか悟ってたように見えたから
多分今はみれなんじゃあ・・・」




なんでそれを言ってくれなかったんだろう?
自分の行動がむなしく、そして恥ずかしく思えてきた
169 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 新垣 投稿日:2003年07月22日(火)18時27分04秒
とりあえず私達は楽屋へ入った

そして私はそのまま近くの椅子に座って考えていた
(矢口さんにいつ告白しようか?)

きっと矢口さんは私のことを恋人として見てはくれないだろう
さっきの辻さんを見てたような目で見られるのだろう

でもやっぱり伝えたいんだ
私の想いを・・・

きっと矢口さんに迷惑になるだろうけど・・・
今日・・・告白したいな・・・
170 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 高橋 投稿日:2003年07月22日(火)18時31分32秒
言うだけ言って振られる
確かに怖い・・・

でも自分の気持ちを言わずにはいられない

だから告白する

矢口さんが私のことを見てくれなくても、
気持ちだけでも伝えたい

矢口さん、そして里沙には悪いけど・・・
今日告白してしまおう・・・

そのほうがいい
171 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 新垣 投稿日:2003年07月22日(火)18時40分13秒
あっという間に仕事は終わってみんな帰る私宅をしている
矢口さんを見た
なんだか急にドキドキしてきた

私は勇気を出した
「あの・・・矢口さん?ちょっといいですか?話があるんですけど・・・」
「・・・ああ、分かった」
矢口さんは全てを知っているような目をしていた

私が告白することを知っているような目で・・・

楽屋を出る瞬間愛ちゃんが目に入った
驚いた顔をしてこっちを見ていた

(愛ちゃん、ごめん)

そう思いながら私は矢口さんに連れられるままに歩いた

そして矢口さんは足を止めた
ここはたまにしか通らない廊下だった

「ここらでいいかな?」
そう言ってこっちを向いた矢口さん
そのとき
矢口さんは急に驚いた顔をした
どうやら私の後ろを見て驚いてるらしい。視線が私に向いてない

なんだろうと思って後ろを見たら・・・
「矢口さん・・・」
「高橋・・・」 「愛ちゃん・・・」

後ろには愛ちゃんがいたんだ
172 名前:マコト 投稿日:2003年07月22日(火)19時03分52秒
『あの人』はやっぱり飯田さんでしたか。
でも、あやっぺがいた頃からだとは思いませんでしたねぇ(笑)
この二人がこれからどう動くのか、楽しみにしてます!!
173 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 紺野 投稿日:2003年07月23日(水)14時40分11秒
なぜでしょう?

この前矢口さんを諦めようと泣いたのに・・・
やはりこの気持ちを止めることが出来ません

いつのまにか矢口さんを見てる自分

矢口さんを見るたびにドキドキしてしまう自分

矢口さんの笑顔を見るたびに幸せを感じてる自分

これではダメというのはのは分かってます
しかし
頭では分かっていても心が言うことを気付いてくれません

どうしたらいいんでしょう? この気持ちは・・・
174 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 紺野 投稿日:2003年07月23日(水)14時45分26秒
そんな中、里沙と愛ちゃんが矢口さんを連れてどこかへ行ってしまいました
正確に言うと里沙が矢口さんを連れて愛ちゃんは後から追いかけて行ってるんですが・・・

そのときなぜか私の中で何か嫌な物が体を駆け巡る感覚が走りました

―焦燥感

いわゆるそんなものでしょうか?
私がそれを感じた瞬間、

私も愛ちゃんのように里沙と矢口さんを追いかけていました
175 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 紺野 投稿日:2003年07月23日(水)14時54分32秒
そこはあまり通らない廊下でした
里沙が 愛ちゃんが 矢口さんがいました

「矢口さん・・・」
「高橋・・・」 「愛ちゃん・・・」
2人は愛ちゃんの存在に気づいてなかったようでとても驚いた顔をしていました

「矢口さん・・・私、矢口さんが好きなんです!
矢口さんが私のこと恋愛対象として見てないかもしれないけど・・・
それでも私は気持ちが伝えたかったんです!」

愛ちゃん・・・

「・・・高橋、お前もか」
矢口さんは意外に落ち着いていました

「お前もって矢口さん・・・」
里沙の疑問に矢口さんはこう答えました

「お前も好きなんだろ?オイラのことが・・・なんとなく分かってたよ・・・」

「!!・・・はい・・・私も・・・好きです
矢口さんが飯田さんのことが好きで、愛ちゃんが言ったみたいに恋愛対象として
見てくれてないと思うけど・・・私は・・・矢口さんが・・・」

里沙・・・

176 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 紺野 投稿日:2003年07月23日(水)15時02分07秒
矢口さんは2人を抱きしめました
もっとも矢口さんの体じゃ2人は厳しいようですが・・・

「ごめんなぁ・・・オイラ・・・カオリが・・・カオリが好きなんだ・・・
やっぱり・・・だから・・・ごめんな・・・
でもオイラだって2人とも大好きだぞぉ・・・」

矢口さん・・・





私は負けたんじゃなかった

矢口さんが本当に飯田さんのことを想っているから・・・
ただ・・・それだけのこと・・・

勝ち負けの問題じゃなかった・・・



私はその場に座りこんで泣いていました
今度こそ私は矢口さんを諦められそうです・・・
これで吹っ切れる・・・

泣きながら私はそう思っていました

177 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 新垣 投稿日:2003年07月23日(水)15時05分21秒
これでよかったんだ・・・分かってたから・・・矢口さんに振られるってことくらい・・・

・・・

じゃあ・・・
なんで私は今何で泣いているんだろう?

何でこんなに涙が止まらないんだろう?

どうして・・・こんなに悲しいんだろう?

どうして・・・?

ポンッ
「!?」
誰かが私の肩に手を乗せてきた

それは・・・

愛ちゃんだった
178 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 高橋 投稿日:2003年07月23日(水)15時12分58秒
里沙は私と同じように泣いていた

「里沙・・・あんた・・・も・・・泣いてたんだ・・・」
「愛ちゃん・・・こそ・・・っ」
「だって・・・ひっく 矢口さんが・・・グスッ好きだったんだもん・・・
振られるって・・・分かってて・・・も・・・グスッ」

もちろん分かってた
でもやっぱり好きだって気持ちはそう簡単に捨てられなかい・・・

「泣き止んだら・・・ひっく・・・帰ろっか・・・」
「うん・・・グスッ」

179 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 高橋 投稿日:2003年07月23日(水)15時17分49秒
その後泣き止んだ私と里沙は一緒に帰った・・・

矢口さんに振られた・・・さっきは泣いちゃったけど
今考えるとやっぱり言ってよかったと思ってる

矢口さんへの気持ちを押さえてたときより体が軽く感じた



きっとこれからは普通に矢口さんと接することができる・・・
なんとなくそう思った。
でもなんとなくなのにそんな確信はある・・・

なんか・・・不思議な感覚だった・・・
180 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 新垣 投稿日:2003年07月23日(水)15時22分16秒
愛ちゃんと帰ってる途中色々考えてた。矢口さんのことを・・・

今は告白してよかったと思ってる。
さっき泣いてスッキリしたからなのかな?
とっても気持ちがよかった



また恋をすればいい
そう思いながら私は愛ちゃんと別れてそのまままっすぐに家に帰った
181 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 紺野 投稿日:2003年07月23日(水)15時30分23秒
私は逃げるようにそこから立ち去りました
もちろん3人に気付かれないように・・・

気がついたら家の前にいました

私はいつもよりボ〜っとしながらご飯を食べ、お風呂に入って布団に入っていました

矢口さんのことは吹っ切られる・・・
もちろんこれは確信のない自信です。
まだ好きなのかもしれません

でもたとえそれが本当でだとしてもきっとすぐに矢口さんのことは諦められる・・・
さっきの矢口さん達を見たときからずっとそう思ってました

私が再び恋に落ちるかどうかは分かることはありませんが
そのとき私はどうするんでしょうか?

なぜかそんなことを考えながら私はそのまま眠りにつきました
182 名前:タケ 投稿日:2003年07月23日(水)15時42分27秒
少ないけど更新終了です。
ちゃんとまとまったのかな・・・?不安だ・・・

>172 マコト 様
結局告白は高橋からでした。

>でも、あやっぺがいた頃からだとは思いませんでしたねぇ
たしか >>57 で書いたはずですが・・・?

次の更新も頑張りますよ〜!

次回予告
安倍と吉澤 カオリが好き 矢口真里・飯田圭織

次の更新でこの話は終わる予定です。(多分)
183 名前:やぐよしヲタ 投稿日:2003年07月23日(水)16時29分31秒
一気に読ませてもらいました
続きが気になります!!!
頑張ってください
184 名前:マコト 投稿日:2003年07月23日(水)22時48分20秒
矢口さんきっぱり言っちゃいましたねぇ、かっこいいっす!!
紺野さんは告白しないんですかね?
次の更新も待ってます!!
185 名前:タケ 投稿日:2003年07月24日(木)16時19分49秒
この話の最後(?)の更新の前にレス返し

>183 やぐよしヲタ 様
一気に読んでくれてありがとうございます。
これからも頑張ります!
(今回の更新で最後になりそうだけど・・・)

>184 マコト 様
かっこよかった?き、気付かなかった(爆)

>紺野さんは告白しないんですかね?
今の所では告白は考えてませんが
もしよければ番外編とか書きましょうか?

186 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月24日(木)16時24分18秒
なんか最近おかしい・・・

頭の中で安部さんの顔が離れない

考えることも安部さんのことばっかり
そしてふと気がつくと、やっぱり私は安部さんを見ている





やっぱり私は安部さんのことが・・・好きなのかな?
187 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003年07月24日(木)16時27分19秒
なんでだろう?
よっすぃ〜の顔をちゃんと見れない

よっすぃ〜を見るたびにいつも心臓がドキドキ言って
顔が真っ赤になるから・・・

これってやっぱり『恋』なのかなぁ・・・?


なっちは『恋』をしちゃったのかな?


よっすぃ〜に・・・
188 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003年07月24日(木)16時33分19秒
ふとよっすぃ〜を見てみた
そしたらよっすぃ〜もこっちを見てた

ドキッ

・・・目が合ってしまった

恥ずかしくなってなっちはよっすぃ〜から視線を外した

ドキドキ

やっぱりなっちはよっすぃ〜のことが好きなんだ・・・





そのことに気がついたとき、なぜか笑えてきた

(この前まで矢口が好きだったのになぁ・・・)
自分でも驚くくらいの早さで新しい恋を見つけてしまった

でも、よっすぃ〜はなっちのこと見てくれてないかもしれない・・・
せっかくよっすぃ〜がなっちの相談を受けてくれるって言ってくれたのに
その関係を壊すのはやっぱり怖い・・・
189 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月24日(木)16時42分44秒
安倍さんと目が合ってしまった・・・

急にドキドキしてきたから私はすぐ安倍さんから目を離した

もしかして本当に私は安倍さんが・・・
今考えると思い当たる節はいくらでもあった

安倍さんが可愛いと思った

安倍さんを抱きしめてしまいたいと思った

安倍さんに食事を誘われただけで顔がニヤけそうになった





そうか・・・やっぱり好きなんだ・・・安倍さんのこと・・・

告白してしまおうか?

いや、それはできないよ
安倍さんも矢口さんが好きだったんだ
私のこと好きなわけ・・・

そう思ったとき、辻が安倍さんと話をしていたのが見えた

・・・安倍さん!?

そのときあとちょっとで辻の名前を大音量で叫ぶとこだった・・・

そして・・・


190 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月24日(木)16時46分01秒
それと同時にこう思ったんだ・・・
(安倍さんは渡さない。安倍さんが欲しい)

やっぱりダメだ
私に告白を待つってのは性にあわないらしいや

矢口さんのときだって・・・

決めた
今日の帰り
私は安倍さんに告白しよう
191 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003年07月24日(木)16時54分38秒
今日もよっすぃ〜と帰ろうかな?

仕事の帰り、みじたくをすませた後そう考えた
そしたら・・・
「安倍さん、ちょっと話があるんですけど一緒に帰りませんか?」
ってよっすぃ〜から誘ってくれた

「う、うん!」
嬉しくなった

そしてその帰り道・・・

「で?よっすぃ〜、話ってなに?」
平然を装って聞いてみた。内心はそれどころじゃないけど・・・

「あのぉ・・・実は・・・」

? どうしたんだろう?
言いにくいことなのかなぁ?

「あのっ・・・私!安倍さんのことが好きなんです!付き合ってくれませんか?」










                  え?

よっすぃ〜がなっちのことを好き?

「うそ・・・」
「本気です。安倍さんがどう思ってるか分かりませんが・・・」

涙があふれてきた

嬉し涙が・・・





  この日なっちとよっすぃ〜の恋は実った
192 名前:モテる女はつらい・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年07月24日(木)16時59分30秒
ついに告白してしまった・・・
安倍さんはとっても驚いているみたいだ

え?





涙?

そんなに嫌だったのかな?
焦ったっていうかパニックに陥ってしまった

「私も・・・ぐずっ よっすぃ〜・・・好き・・・っ」

その一言で私の思考は再び冷静を取り戻した

安倍さんも私のことが・・・好き?

「だか・・・ら・・・これからも・・・ぐすっ よろしく・・・ね?・・・」

安倍さん・・・




  この日私と安倍さんの恋は実った
193 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月24日(木)17時04分09秒
オイラはカオリを連れ出してある場所へ行った

カオリがオイラに告白してきたとこに・・・

「ね、ねぇ矢口っ!ここって・・・」
オイラは足を止めた。それと同時にカオリも止まる

「うん」
オイラはできるだけ普段通りの声を出すしてみた
「カオリがこの前オイラに告白してきたとこだよ・・・」

「じゃあ矢口・・・もしかして・・・」
カオリは勘がいいなぁ

「うん。答えが見つかったんだ」
194 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月24日(木)17時35分45秒
「オイラは・・・カオリのことが好きなんだ!
だから・・・」

その瞬間

カオリはオイラに抱き着いてきた
「よかった・・・ずっと待ってて・・・」
「・・・カオリ・・・今までありがとうな」

オイラはそのままカオリを抱きしめた
195 名前:モテる女はつらい・・・ 投稿日:2003年07月24日(木)17時44分49秒
―数ヶ月語後・・・

「カオリ〜!!一緒に帰ろう?」
「うん!矢口・・・」

あれから数ヶ月が経った

いつのまにかよっすぃ〜となっちが付き合ってたようだ・・・




そしてオイラも・・・矢口真里も

「じゃあ帰ろっか?」
「おう!」
カオリ・・・いや、飯田カ圭織と・・・

付き合っている

ここまで来るまで多くの時間が過ぎ去った
多くの人の心を傷つけた

そしてオイラはここにいる



「矢口?」
カオリがオイラのことを心配して見てきた
その顔を見たらさっきまでの考えが吹き飛んだ

オイラはたくさんの時間を使いたくさんの人の心を傷つけた




でも、オイラは手にいれたんだ・・・
とっても大切な人を・・・
カオリを・・・
きっと間違ってないはずだ・・・

オイラとカオリはそのまま一緒に手を繋ぎながら家に帰っていった

〜終わり〜
196 名前:タケ 投稿日:2003年07月24日(木)17時49分30秒
更新終了。そしてこの話は今回で終わりです。
読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

これからはここで番外編みたいなのを書いてみようと思います。
もしかしたら続編も・・・?

とりあえず今は少し間を置きますんでよろしく。
最後にもう一度、

読んでくださった皆さん、レスを書いてくれた人、
本当にありがとうございました!
197 名前:マコト 投稿日:2003年07月24日(木)22時17分30秒
完結おめでとうございます!!
この凸凹コンビ、マイナーだけど結構好きなんです(w

番外編、ぜひ紺野の話を書いてください!
198 名前:タケ 投稿日:2003年07月25日(金)20時37分27秒
>197 マコト 様
ありがとうございます。
確かにやぐかおマイナーですねぇ・・・
自分も結構好きなのに(w

番外編 紺野 は、まだ考え中です。
考え次第書きますんでよろしくです。

ちなみに今考えてる番外編とそのタイトル
紺野の告白(結局告白する紺野) 
カオリの記憶(『あの日』の物語) 
ある日のなちよし(付き合い始めた2人の話)
を書いて行きたいと思います。
199 名前:ぶらっとピット(同級生) 投稿日:2003年07月30日(水)20時58分16秒
お疲れさんです。

あまりの力作に脱帽です。面白かったよ!

メールはここでやるといいよ♪

http://community.goo.ne.jp/freemail/index.ghtml
新規登録で順に進んでいくといいよ。

書き込む情報は適当でいいよ。がんばって続けてね


200 名前:タケ 投稿日:2003年08月07日(木)22時05分26秒
まずはレス返しから
>199 ぶらっとピット(同級生)様
レスどうもこれからもがんばって続けてくんで暇があったら見てくださいな
あとメールのほうもありがとうございます。
まぁ今はちょっとPC の調子がおかしいんですけど・・・

では番外編始めます
201 名前:それからの紺野 SIDE 紺野 投稿日:2003年08月07日(木)22時12分18秒
矢口さんと飯田さんが付き合ってからもうすぐ一ヶ月が経とうとしてました
私の中の気持ちも収まり・・・といきたかったのですが・・・

実はまだそれは私の中でくすぶったままでした

諦めたはずなのに・・・
その存在に気がつくと私は自嘲し驚いていました
こんなにも私の中で矢口さんの存在がが大きくなってたなんて、と・・・
202 名前:それからの紺野  投稿日:2003年08月07日(木)22時19分41秒
今日もやっぱり矢口さんを見ている私・・・

その矢口さんは飯田さんといちゃいちゃしてます・・・
とても幸せそうです・・・とても・・・





今日はいつもに増してボーっとしていました
おかげでミスの連発をしてみんなに迷惑をかけることになっていしまいました

そんな感じで今日の仕事が終わりました
みんな帰るなか、私はまたぼーっとしていました

そのとき誰かが私の前に立っていることに気がつきました
それは・・・
203 名前:それからの紺野 投稿日:2003年08月07日(木)22時25分48秒
それは・・・

「どうした紺野ぉ?」

私の・・・

「元気なかったじゃん。どうかしたのか?」

大好きな・・・

「熱でもあんのか?」


矢口さんでした・・・



「って矢口さんなにやってるんですか!?」
矢口さんは私の額に手を当てていました

もちろんそのときの私の心臓はさっきまでの約1.5倍の速さで動いていました
つまりとてもドキドキしているんです

私は・・・
204 名前:それからの紺野 投稿日:2003年08月07日(木)22時31分17秒
「あの・・・矢口さん・・・」
なるべく落ち着いた声で言ったつもりですがどうでしょう?

「ん?なにさ?」
笑顔でそう言う矢口さんはとても綺麗でした
そりゃあもちろんいつも綺麗ですけどね・・・

「あ・・・あのぉ・・・」
ここで告白するべきでしょうか?

ここは楽屋

ここには誰もいない

ここには私と矢口さんの二人だけ

「あの、矢口さん!?」
205 名前:それからの紺野 投稿日:2003年08月07日(木)22時45分09秒
「・・・どうした?」
矢口さんはなんとも言えない顔をしていました

「矢口さん・・・えっと・・・」
緊張してきました、もう頭が回らない・・・

「い、飯田さんはどっどうしたんですか?」
・・・思わずそう言ってしまいました

「・・・は?」
矢口さんはぼーっとしたような顔でそう言いました

「あっあの・・・えっとぉ」
「カオリなら先に帰らせたぞ?で?ほんとはなんだ?」
矢口さんはまるで全てを知っているかのようでした
その雰囲気に不思議と落ち着くことができました

「私は・・・矢口さんのことが好きです」
後悔はしてませんよ?矢口さん
206 名前:それからの紺野 投稿日:2003年08月07日(木)22時55分53秒
「2回目だね?紺野の告白は・・・」
「そういえば・・・そうですね」
1回目は矢口さんが寝ていたときに思わずキスをしてそのまま告白してしまった

今になって思い出した
あのときはホントにドキドキしてたっけ
でも今は違うんだ

「ごめんな紺野。分かってると思うけどオイラは今カオリと付き合ってる
だから付き合えない」
矢口さんは悲しそうな顔をして私を見つめていました

そして・・・
























207 名前:それからの紺野 投稿日:2003年08月07日(木)23時07分03秒
―こ・・・の・・・き・・・

・・・ん?

―紺・・・起き・・・

誰かの声?

「紺野!起きなさい!」
「!!」

・・・まさか

「も〜忘れ物して戻ってみたら寝てるんだもん、カオリビックリしちゃったぁ」

いわゆる夢オチだったんですか?

「あの・・・矢口さんは・・・」
「その矢口と一緒に帰ってる途中に忘れ物に気づいたの!さぁ、もう帰りなさい」
「・・・はい」



まさか夢オチだったなんて・・・

でも不思議です・・・
なぜかさっきより、心が軽くなった感じがするんです
夢の中で矢口さんに告白したからでしょうか?

でもリアルな夢でした・・・ホントに・・・










それからの私は矢口さんを意識しなくなりました

 好きな人 として・・・
208 名前:それからの紺野 エピローグ? 投稿日:2003年08月07日(木)23時21分30秒
「ゴメン矢口!待った?」
オイラの愛しの彼女が来てくれた

「別に待ってないよぉ、それにカオリだって待ってたんだろ?
むしろ感謝してるよ紺野のフォローしてくれてさ?」

そう・・・
先ほどの出来事は紺野は夢じゃあなかったんだ
オイラがなにか言おうとしたら紺野がそのまま寝ちゃったんだ
そしたらカオリが(実は楽屋の外で待ってもらってた)
『後はカオリが何とかするって』って言って楽屋へ入っていって後は
さっきの通りってわけ

「ねぇ矢口?」
「ん?なに?」

「今日は矢口の家に泊まってってもいいよね?」
そうカオリは不気味な笑顔でそう言ってきた
・・・なんなんだ?
「今日が初めてだね?」
・・・何のことだろう?
209 名前:タケ 投稿日:2003年08月07日(木)23時30分30秒
とりあえずここで番外編終了です
って 〜終わり〜 付け忘れてるし!
反省します・・・

今度の番外編は予告通り
『あの日』についての番外編を書こうと思います
210 名前:カオリの記憶 投稿日:2003年08月08日(金)10時06分12秒
「じゃあ今度のオフに3人でどっか行こっか!」
「「さんせー!」」





私は飯田圭織
モーニング娘。のメンバーである
今年2期メンバーが加入した

そして私はその中の1人に恋をした

一目惚れだった

その子の名前は矢口真里




そして数日前・・・私と彩っぺこと石黒彩、
そして矢口真里の3人は
「タンポポ。」と言うユニットを結成した





それからまもなくのことである
彩っぺがこの3人でどこかへ行こうと言い出したのは
211 名前:マコト 投稿日:2003年08月08日(金)21時21分59秒
うぉぉ!更新されてる!!
紺野さん2度目の告白、いいっすねぇ。
すべてを知っててその告白を受けた矢口さんもやっぱイイ!!!

そして今度は飯田さんの思い出話ですか、楽しみにしてます!!
212 名前:カオリの記憶 投稿日:2003年08月11日(月)18時43分51秒
「彩ッぺぇ〜どこまで行くの〜?」
電車やバスを乗り継いで今、3人道路をは歩いている
もう疲れた・・・

「え〜っと・・・あっあそこだあそこっ!」
そう言って指差す方向には・・・

「うわ〜!タンポポだぁ!」

ドキンッ

そう言ったのは矢口
ただ声を聞いただけで胸がドキドキする・・・

「そう!ここはタンポポがたくさん植えてある公園!
昔一回見たことがあったけどよかったぁ見つかって・・・」

その言葉にカオリは我に返った





って言うか・・・昔っていつの話しなんだろう?
213 名前:カオリの記憶 投稿日:2003年08月11日(月)18時48分55秒
「カオリ?どうかしたの?」
そのことを考えてたら矢口がカオリの目の前にいた

「うわぁあっ!」
カオリは逃げるように矢口から離れた

顔が真っ赤になったのが分かった、胸もまたドキドキしてきた

矢口は不思議そうな顔をしてる・・・
そんな顔も可愛いかも・・・

「ほらっ!カオリ!交信してんじゃないの!矢口も早く来なよ」
「はーい!」

そうしてカオリ達はその公園に入った
214 名前:カオリの記憶 投稿日:2003年08月11日(月)18時57分00秒
その公園は一面タンポポでいっぱいだった
カオリ達はピクニック気分で気が向くまま遊んだ

そしてお昼が過ぎた頃・・・
「あれ?矢口寝てんじゃん!?」
「あっ・・・ホントだ・・・」

矢口はここには少ししかない芝の上でスヤスヤと寝ていた
矢口の寝顔を見るのは初めてだ・・・

なんか・・・
天使が眠ってるみたいだなぁ

「ねぇカオリ?」
「? 何?」
「悪いけど私ちょっとトイレ行ってくるね」
「え?ちょっ・・・」
「矢口ちゃんと見ててね〜!」

行っちゃった・・・
ってことは・・・

カオリは矢口と2人っきりってこと!?
そう思ったらまたドキドキしてきた

矢口をみて見る
自然と矢口の唇が目に入った





キスがしたくなった
215 名前:カオリの記憶 投稿日:2003年08月11日(月)19時13分54秒
気がついたら・・・





矢口の唇に・・・カオリの唇が触れていた・・・





「ねぇ矢口?って寝てるのか・・・」
口が勝手に動く

「・・・寝てるんだったら言ってもいいよね?」

そう言ってカオリはまた矢口にキスをした

「ん〜」

ビクッ

(ヤバッ!起きちゃったかな?)
恐る恐る矢口をみて見ると矢口はさっきと同じように寝ていた

そう思ったらなぜか安心した










「カオリはね?矢口が好きだよ?きっと矢口は気付いてないと思うけどね?」
何て言っていた
カオリはもうカオリの意思で止められなかった

「可愛いなぁ矢口は・・・もう一回キスしていいかな?
彩っぺはまだ帰って来てないし・・・」





そうしてカオリはまたキスをした
216 名前:カオリの記憶 投稿日:2003年08月11日(月)19時18分00秒
カオリは矢口の唇から離れた後空を向いてこうつぶやいた

「矢口はきっとカオリのことなんとも思ってないだろうなぁ」

そしてまた顔を矢口に戻した
やっぱり可愛いな矢口は

「矢口、カオリはね?ずっと待ってるよ?矢口の答えを・・・」





彩っぺがトイレから戻ってきて矢口が目を覚ましたのはすぐ後のことだった・・・
217 名前:カオリの記憶 投稿日:2003年08月11日(月)19時24分10秒
「長かったような短かったような・・・」
「ん?何?何か言った?」
「えっ?別に?」

あれからもう5年か・・・





今、カオリは5年間思ってた矢口と付き合っている
なんか色々あったけど・・・
今は・・・

「さぁ!さっさとオイラの家へ帰ろ〜ぜぇ!」

矢口といるから幸せなんだ・・・
きっとこれからも・・・ね

〜終わり〜
218 名前:タケ 投稿日:2003年08月11日(月)19時30分44秒
「カオリの記憶」終了です。

>211 マコト 様
紺野の2回の告白・・・そうなんです
実は2回も告ってるんですよね紺野は(汗)

ところで「カオリの記憶」は楽しんでいただけましたか?


次は予告通り「ある日のなちよし」を書くつもりなんでよろしくです(←何を?)
219 名前:マコト 投稿日:2003年08月12日(火)10時43分52秒
番外編第2話お疲れ様でした!!
初期タンポポのメンバーはみんな好きなんで(特に矢口さんが)、
この話は自分的にはストライクっス!

ではでは、『ある日のなちよし』楽しみにしてます(w
220 名前:タケ 投稿日:2003年08月12日(火)17時56分10秒
>219 マコト 様
いつもいつもありがとうございます・゚・(ノД`)・゚・

>この話は自分的にはストライクっス!
よかった・・・ストライクで(爆)

では更新します
221 名前:ある日のなちよし SIDE 吉澤 投稿日:2003年08月12日(火)18時08分30秒
はぁ・・・羨ましいなぁ・・・



「ねぇ矢口!キスしよ?」

「ダメ!それに楽屋でイチャイチャすんなってみんな見てるだろ?」

「うっ・・・だってぇ〜」

「だってじゃないだろぉ?も〜まったく〜!」

「キスしようよぉ矢口ぃ・・・ねぇ・・・」

「も〜・・・ん〜んっ」
ちゅうぅ



いいなぁ・・・あっちはあんなにベタベタしてて・・・
「安倍さ〜ん」
私達は

「ん〜?どしたべ?よっすぃ〜・・・」
いつも

「もっと近くに寄り合いましょうよぉ」
「も〜そんなこと言ってぇもう10cmもないっしょ?」
こんな感じだしなぁ・・・
10cmって厚いなぁ・・・なんて思いつつ
あの2人を羨ましがる私・・・

「え〜もっと近づいたっていいじゃないですか〜キスもできるし」
なんて言ってみる

「なっ何言ってるべ!恥ずかしいべさ!」
なんて赤くなってそう言う安部さんが可愛い・・・
いや、いつも可愛いしどこでも可愛いけどさ?

222 名前:ある日のなちよし SIDE 吉澤 投稿日:2003年08月12日(火)18時17分13秒
でもやっぱりくっ付きたいしキスもしたい・・・

「でも安部さん昨日はすごかったじゃないですか!」

「ちょっ!よっすぃ〜声が大き・・・」

「あんなことやこんなことやそれから・・・(以下自主規制)」

「よっすぃ〜・・・もう止めてよぉ・・・」
あっヤバい・・・安部さん泣きかけてる・・・
もちろん泣きそうな安部さんも可愛いけど今は状況が悪い

みんなが痛い目でこっちを見てる
「カオリ・・・」「矢口・・・」
2人の世界へ行ってるあの2人を除いて・・・

まぁそんなことは置いといて・・・

「ごっごめんなさい!安部さん・・・あの・・・えっと・・・」
どうしようこれから・・・

「よっすぃ〜」
「!? はっはい?」
いつもより低い安部さんの声・・・

もちろん安部さんの声も(以下略)
でも今はそんなこと考えてる余裕はない

安部さんが口を開けた
223 名前:ある日のなちよし SIDE 安倍 投稿日:2003年08月12日(火)18時24分59秒
もうやけくそだ!
「もっと・・・もっと近づいて!」
「は?」
「は? じゃないっしょ!早く!」
「あっはい!」
「遠いよよっすぃ〜・・・まだ5cmも離れてる!!」

もう誰に見られてもいいんだ!
そのまま近づいてくるよっすぃ〜にキスをした

驚いたよっすぃ〜の顔
・・・なんか可愛いなぁ
慌ててるのかよっすぃ〜はすぐ唇を離した

「なっ何するんですか・・・いきなり・・・んん!?」
かまわない・・・
なっちはまたよっすぃ〜の唇に自分の唇を当てた

もちろん優しく唇を当てる
何度も何度も・・・

みんなが(どこかの2人を除いて)見てる?

そんなの関係ない!!

なっちはよっすぃ〜が好きなんだ!
だから・・・

「安部さん・・・もう・・・止めてください」





え? なんで・・・
224 名前:ある日のなちよし SIDE 安倍 投稿日:2003年08月12日(火)18時33分59秒
「ごめんなさい・・・私が悪かったですでも・・・こんなのコイビト同士のキスじゃないです!」
・・・なんで?

「なんで違うの?」
なっちにはわかんないよ・・・

「なんでって今の安部さんのキスは・・・私が好きだって気持ちが伝わらなかったから・・・
もちろん優しくキスしてくれてたけど・・・って安部さん!?」
!!
・・・そっか・・・うん、そうだ・・・今のなっちは間違ってた

「よっすぃ〜・・・グスッ・・・ゴメン・・・ね」
「こっちこそ・・・無理言った上にあんなこと言って・・・」
そう言うと同時によっすぃ〜はなっちを優しく抱きしめてくれた
よっすぃ〜の気持ちが伝わってくる

(好きです・・・愛してますよ・・・安部さん)

「よっすぃ〜・・・なっちも・・・愛してるよ・・・」
「・・・はい!」





「あの〜お取り込み中悪いんですけど〜私達のこと忘れてませんか?」
「「えっ? あっ!!」」



なっち達はその言葉でやっとみんな(2人を除く)の存在を思い出した
225 名前:ある日のなちよし SIDE 吉澤 投稿日:2003年08月12日(火)18時41分13秒
それから数日後・・・
「ねぇ・・・矢口ぃ・・・」
「ん?またキス?」
「うん・・・」
「もぉ〜しょうがないなぁ・・・ちゅっ」

相変わらずあの2人はイチャイチャしてる・・・

その点私達は・・・


「安倍さ〜んもっと近づきましょぉよぉ!」
「しょうがないなぁよっすぃ〜は・・・じゃああと15cmだけね?」
「わーい!」
ガバッ
「きゃっもぅ、よっすぃ〜ったらぁ」
「えへへへへ・・・! そうだ安部さんキスしてもいいですか?」
「え〜!? そんなこと・・・」
「そんなこと?」





















「いいに決まってるべさぁ! ちゅっ」

このくらいしかしてない・・・
はぁ・・・
226 名前:ある日のなちよし オチ 加護・辻・? 投稿日:2003年08月12日(火)18時49分31秒
「あんたら(安倍・吉澤)も十分以上にイチャイチャしとるやないか・・・
っとゆーかあっちの2人(矢口・飯田)以上にイチャイチャしとるし・・・」

「あいぼーん!あの2くみ(安倍・吉澤と矢口・飯田)おかしいですよぉ!!」

「せやな!ののっ!ウチもそう思っとったんや!じゃあこれから・・・」

パタンッ
紺野「警察なら今電話しましたよ?加護さん、辻さん」

「「・・・え?」」



数分後サイレンの音が近づいてきたのだった・・・
紺野(にやり)

〜終わり〜
227 名前:タケ 投稿日:2003年08月12日(火)18時56分45秒
ひどい終わり方に(特にオチ)・・・
っていうか話全体がボケになってしまった・・・

とりあえず番外編第3段目の「ある日のなちよし」は以上で終了です!

228 名前:これからは・・・ 投稿日:2003年08月12日(火)18時58分57秒
>>196 にも書きましたが続編を書こうかなって思います
中身はハロプロ(主に中澤さんや後藤さん、松浦さん など)のつもりです

ってことで予告編みたいなものを・・・
229 名前:第2部予告 SIDE 中澤 投稿日:2003年08月12日(火)19時02分49秒
ウチは・・・ずっとあの子のことが好きやった
ずっと見てきた
でも告白する前に卒業して言うタイミングがわからんくなった
でもホンマに好きやったんや・・・今でも
・・・でも今その子は付き合おうてる

矢口・・・ウチじゃだめか?

ウチじゃあ・・・ダメなんか?
230 名前:タケ 投稿日:2003年08月12日(火)19時05分04秒
こんなもんです(が予告短っ!!)
第2部に関してなにかあったらなんでもいいんでレス下さい
231 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2003年08月17日(日)16時47分56秒
ウチが2人のことを知ったのはハロモニの収録の日のことやった



「矢口〜!」
ウチはいつも通り矢口に抱き着こうとしたんや
けどその瞬間・・・

「ダメ!」
カオリがそう言って矢口の前に立った
「!?・・・カオリ?」
カオリはなぜかとても真剣なかおしとったんや・・・
前々から思っとったけどまさかカオリまだ矢口が・・・?

でもその考えは遅かった
2人の関係はその先へ進んでいたんや
「ちょっとカオリっ!裕子ビックリしてんじゃん!」
「な〜に?矢口はカオリより裕ちゃんの方が好きなわけ?」
「はぁ?何言ってんだよ!カオリの方が好きに決まってんだろ!?」
「!!?」
「じゃあキスしてよ!」
「!? なっ何言ってんだよ!恥ずかしいだろ!こんなところっ・・・んんっ!?」





矢口とカオリは付き合ってたんか・・・
しかもめっちゃラブラブやんか・・・


その事実に気付いたときウチはものすごい後悔に襲われた
(あの時・・・あの時言ってれば・・・)
232 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2003年08月17日(日)17時05分46秒
カオリが矢口のことを好きだったのは知っていた
でも矢口は自分のことに関しては鈍かった
それにカオリも矢口の口から出るのを待ってたのか告白しようとしとらんかった

せやからウチは勝てると思った・・・
矢口と付き合えるのはウチやと思っとった・・・

せやのに・・・なんでこんなことになってしまったんや?
なんで・・・

「・・・子!」
「!?」
ん?なんや?

「おい!裕子ぉ!」
「わぁっ!・・・って矢口か」
いつのまにかカオリみたく交信しとったみたいや・・・

何しとったんやっけなぁ?

・・・ここは娘。の楽屋
相変わらず騒がしい
ウチは遊びに来たついでに矢口と何か話そうと思っていたんやった
そうやったそうやった
「裕子?」
矢口は不思議そうな顔して首を傾げる
フフッ やっぱ可愛いなぁ矢口は

さっきまでの記憶が吹き飛ぶくらいに・・・
「矢口〜!!」
「あっカオリぃ!」
ガバッ

吹き飛ぶくらいに・・・

「わあぁっ!もぅ、矢口ったらすぐ抱きつくんだからぁ」
「んなこと言っちゃって〜ホントはオイラに抱きつかれてカオリ嬉しいだろ?」
「う・・・」
「キスしてやるぅ!」
「も〜 ちゅう」

吹き飛ぶ・・・くらい・・・に・・・
うぅ・・・
233 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2003年08月17日(日)17時22分57秒
なんかむなしいわ・・・

「ぷはぁ!っで?裕子、何か用?」
「! いっいや・・・なんでもない・・・じゃっウチ楽屋戻るわ」
「・・・裕子?」



バタンッ 
楽屋に入ってまず近くにあった椅子に腰掛けた
「はぁ・・・」
矢口・・・ウチ・・・まだアンタが好きや・・・
カオリには悪いけど・・・諦めきれんわ・・・どうしてもなぁ



ガチャッ

「!? 誰や?」
ノックもせんとは失礼やなぁ
ってあれ?
「やっ矢口かぁ〜」
「なんだよぉ〜!オイラで悪かったわけ?」

いや、むしろ嬉しいで?矢口が来てくれて

なんて言えない

「で?なんで来たんや?」
ウチはぶっきらぼうに聞いた
「あ〜なんだよぉその言い方!せっかくオイラがカオリに色々言って1人でここ来たって言うのに」

234 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2003年08月17日(日)17時25分40秒
1人・・・

その言葉にウチは敏感に反応した
ってことは2人きり
ほんなら・・・ってアカンわ!

無理矢理して矢口を泣かせるようなことはしたくない
ウチはそう自分に言い聞かせた
「でさぁ裕子、さっきなんか変だったよ?どうかした?」
矢口・・・
「矢口はそういうとこは鋭いなぁ」
自分のことは鈍いのになぁ・・・

「そういうとこはってなんかムカツクなぁ・・・」
「だって事実やん?」
「・・・た、確かにそうかも」

おや? なんやえらく素直やな?
「素直やんか」
「色々あったからね」
そう言った矢口の顔は綺麗やった
でもなんとなく暗い顔をしてるように見えた

「ねぇそんなことより早くと言ってよぉ何があったのさぁ〜?」

優しいな 矢口は
そんなとこも大好きやで?

「早くしないとカオリが・・・」
その言葉を聞いた瞬間
体が勝手に動いた
「ちょっ!なにすんだよっ!ゆう・・・こ」
矢口の声が聞こえる・・・
「・・・」

「やめてっ・・・おい・・・っ 裕子ぉ!」
235 名前:タケ 投稿日:2003年08月17日(日)17時27分05秒
短いですけどここで更新終了です。
236 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003年08月25日(月)03時39分04秒
バンッ って音と一緒に裕子は床に倒れた
っていうかオイラが倒した・・・

だって・・・裕子が・・・ゆうこが・・・
って裕子は大丈夫なのか!?
オイラは乱れた服を整えつつ床に倒れている裕子に近づいた
「ゆ、裕子・・・大丈夫?」「・・・くんな」

え? くんなって裕子・・・
「なに言ってんだよ!ほれ!さっさと起きろ」
オイラはそう言って手を出した

「・・・」
裕子は黙ってオイラの手を掴んだ
裕子は顔を伏せてたからどんな顔してんのかわかんない
だからオイラはなにかを話そうと試みた
「あ、あのさぁ・・・裕子・・・オイラ」
「矢口ぃ!!ウチが・・・ウチがまたさっきみたいな事するかも知れへんやろ!!
何でこっち来たんや!」
でも裕子はものすごい剣幕でそう叫んできたんだ

「だって・・・オイラが裕子を突き飛ばしたんだし・・・それに・・・」
「それに?・・・なんや?」
裕子は鋭い目つきでこっちを見ている

空気が重い

こんな空気は嫌だ!
「それに・・・それに裕子はもう三十路だろ!!
オイラが・・・オイラが起こしてやんないとぉ!」

「・・・」
裕子はまた顔を伏せて何も言わない



お・・・怒らせちゃったかな やっぱり・・・
237 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003年08月25日(月)03時49分43秒
「ぷっ」

ぷっ?

「アハハハハハハハハハッ!! なんやそれぇ!ウチはまだ若いつもりなんやで!
矢口の手助けなんかいらんわぁ!」

・・・とりあえず結果オーライってわけ?
「キャハハッ!そんな事言ったってさぁ実際裕子はもう年な訳だし?」
「あ〜!なんやとぉ! 矢口やってなぁあと10年すれば・・・」
「裕子はもう40だねキャハハッ! あっじゃあオイラもう楽屋戻るね?」

これ以上はカオリに怒られるからね?
「じゃあねっ」
「・・・ああ」

オイラは裕子のその時の表情に気付いてなかった





裕子がものすごく悲しそうな顔をしてる事に気付かずに・・・
238 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2003年08月25日(月)03時55分43秒
バタン

「矢口・・・」

あの時矢口があんなこと言ってくれなかったら
きっとウチは矢口にひどい事言ってたかもしれん

まぁ三十路って言われたのは腹が立ったけどなぁ

けど・・・やっぱウチは矢口が・・・

矢口・・・
ウチは・・・ウチはどうしたらええんや?どうしたらアンタを諦められるんや?
239 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 飯田 投稿日:2003年08月25日(月)04時13分40秒





遅い

遅い!

遅いよ!矢口っ!!
いつまで裕ちゃんの楽屋に行ってるつもりなの!

矢口は2.3分くらいで戻るって言ってたのに!



なんかイヤな予感がするよ・・・カオリは・・・

裕ちゃんの楽屋に行かなくちゃ!



ガチャ
「カオリぃ〜!ごめーん遅くなったぁ」

矢口? 矢口なの? 矢口だよね?

「矢口ぃ!!」
カオリは矢口を力いっぱい抱きしめた
「うっわっ なにすんだよカオリ!ちょっと遅くなっただけじゃん」
「それでもカオリには何年も待ってた気分だったんだよ!?
よかったぁ矢口が戻ってきてくれて・・・」

だって裕ちゃんは・・・・矢口の事が・・・

「カオリ・・・ごめんね?心配させちゃって」
「うん・・・うん・・・」

「あの〜・・・」
ん? この声はよっすぃ〜の声

「なに?」
「ここ楽屋なんですけど〜」
「・・・」

よく見るとみんながこっちを見ている

「はっ恥ずかしい・・・」
矢口は顔を赤くさせながらそう呟いてカオリの胸に顔をうずめた

・・・こんな矢口も可愛いよぉ!!
「いいの!矢口とカオリの愛は不滅なんだから!!」
240 名前:タケ 投稿日:2003年08月25日(月)04時17分55秒
更新終了です
なんか話がおかしくなってきた気が・・・(汗

241 名前:名無し読者 投稿日:2003年08月25日(月)22時45分23秒
・・・・・いっそのことこのまま・・・・略奪愛、なんて駄目かな・・・・。
駄目っすよね・・・・でも。

どうなるんだろ?
ワクワクしながら待ってます。
242 名前:タケ 投稿日:2003年08月26日(火)02時22分44秒
>241 名無し読者 様
嬉しい限りですありがとうございます

略奪愛・・・この話を書く時にも考えたんですけど今はまだまとまってないので
なんとも言えませんがもしかしたらがあるかも・・・
(;〜^◇^)<えっ?
243 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 飯田 投稿日:2003年08月26日(火)02時38分12秒
結局矢口は裕ちゃんの楽屋で何をしたのかは教えてくれなかった・・・

矢口は・・・裕ちゃんんが好きなの?

カオリよりも・・・? 

それとも・・・

「でさぁ・・・ってカオリ?」
「! えっと・・・なに?」
「・・・」

矢口の痛い視線が・・・

「あ〜え〜っと、ごめーん矢口ぃ!!ちょっと考え事してたの!だから・・・」
「わかったわかったからさ、今日夜はカオリのおごりね?」
「え?」
「よろしくね〜♪」

そう言って矢口はスキップしながら先を歩いて(?)いった
「そ・・・そんな・・・」

カオリは矢口を急いで追い掛けた

矢口と離れそうだったから?

きっと・・・違う

矢口が・・・このままどこかに・・・裕ちゃんのとこに行っちゃいそうで怖かったのかもしれない



ねぇ矢口、ずっと・・・ずっとカオリといてくれるよね?
244 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003年08月26日(火)02時45分29秒
カオリ・・・なんか変だ・・・
まぁ元々変なとこはあるんだけどさぁなんか違うんだよねぇ

やっぱり裕子の事言わなかったから?





だったらバカだよカオリは・・・
だってオイラは裕子よりも・・・誰よりもカオリの事が好きなのに・・・

「カオリぃ!早く早く!」
いつのまにかこんなに離れてたんだ・・・

こんなに・・・

って!なに考えてんだよオイラは!!
さっきカオリだってオイラ達の愛は不滅って言ってたし!
絶対大丈夫!!

「ねっ? カオリ?」
「へ?なんのこと?」



・・・
245 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003年08月26日(火)02時52分36秒
「よっすぃ〜一緒に帰ろ?(はぁと)」
「はぁ〜い!!(はぁと)」

来年・・・か
それまでによっすぃ〜とできるだけ一緒にいて楽しい時間を過ごすんだ!

「今日何食べる?」
「えっとぉ・・・安部さ・・・」
「よっすぃ〜のエッチ」
「えへへへ」

なんか幸せだなぁ・・・
こんなに幸せでいいのかってほどに・・・

「ねぇよっすぃ〜、キスしよ?」
「あっ私も同じ事考えてましたよ?」
「え〜ホントぉ? じゃあ・・・」

ちゅっ



「ご馳走様でした」
「どういたしまして」
「じゃあ次はメインディッシュを・・・」



よっすぃ〜・・・
246 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年08月26日(火)02時58分20秒
今日の安部さんは結構固いな・・・
昨日なんて凄かったのに・・・

「安倍さ〜ん」
「ん?なぁに?」

振り向くその横顔
たまんないなぁ〜! 安部さん可愛いすぎますよ!
もっかいちゅーしちゃえ

ちゅっ



「んもう・・・」
顔を真っ赤にする安部さんも可愛いなぁ・・・

「まった!もうキスはだめだべ」

う・・・読まれてた・・・
ならば・・・
「メインディッシュもデザートもだめだべ?」

う・・・やっぱり安部さんには勝てないなぁ・・・
247 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 飯田 投稿日:2003年08月26日(火)03時07分52秒
「ふぅ・・・矢口、お風呂お先にもらったよ」
「はいはーい、じゃあ次オイラね」

そう言ってダダダっと音を響かせ矢口はお風呂場へ駆けていった



ここはカオリの家

いつもカオリ達はカオリの家で1晩を・・・

・・・

・・・

・・・過ごした事ないんだよなぁ

前にも(>>208)あったんだけど結局あれっきり1回もしてないんだよねぇ・・・



今日は月も綺麗だしやっぱりやんないとダメだよね?
248 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 辻 投稿日:2003年08月26日(火)03時08分55秒
それとこれとはかんけいないですよ?いいらさん・・・
249 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 飯田 投稿日:2003年08月26日(火)03時14分42秒
なんか今ののの声がした気がするけどもうカオリは止めらんないよ!

矢口!早く来て!

矢口!

やぐち・・・

やぐ・・・ち・・・

や・・・ぐ・・・zzz




















はっ!
「あ〜カオリぃおはよー」
「お・・・おはよう?ってまさか・・・」
「? カオリ昨日ソファーで寝てたからちゃんとベットまで運んだんだぞ!
感謝してよ?」

「・・・」

「か・・・カオリ?」



思考回路停止
250 名前:タケ 投稿日:2003年08月26日(火)03時20分06秒
更新終了です。
なんか最後が雑に・・・っていうかエロに走って(ないけど)

主人公であるはずの矢口・飯田よりも
安倍・吉澤のほうが甘くなってる気が・・・(汗

次回予告
後藤と矢口 カオリの嫉妬? 中澤再び
251 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 後藤 投稿日:2003年08月27日(水)01時32分52秒
「おはよー」

久しぶりに娘。の楽屋に遊びに来た
ホントは広いんだろうこの楽屋も15(+1)人もいればやっぱり狭い

でも・・・



「でさぁ〜カオリぃ・・・」
「あははははっ」



「安部さぁんちゅ〜」
「きゃっよっすぃ〜!やめるべさっ!」



いつのまにここはこんなにイチャイチャするところになったんだろう・・・
252 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003年08月27日(水)01時43分39秒
「ちょっとカオリ、トイレ行ってくるね?」
「うん、わかった」
「早く帰ってくるからね」
「はいはいっ」
早く帰ってくるって・・・相変わらず意味がわかんないよカオリ・・・

そう言えばさっきごっちん来てたよな
そう思って辺りを見渡すとごっちんはドアの近くの椅子にボケ〜っと座ってた
「おう!ごっちん!どうしたの?」
「んあ?あ〜やぐっつあんかぁ」
「あ〜ってひどいなぁもうオイラの事忘れたわけ?
で、なに1人で座ってんのさ」
「ん〜なんかさぁよしことかやぐっつあんとかイチャイチャしてるからさぁ」
え?そんなもんか?オイラはもっとイチャイチャしてたいのに・・・
「それ見てたら眠くなっちゃってさぁ」
「ははっごっちんらしいや」
「でも狭く感じるね、ここ」

「確かに・・・さすがに定員オーバーって感じだよなぁ
まぁ、もう見なれたけどな」
253 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 後藤 投稿日:2003年08月27日(水)01時54分02秒
見なれた・・・か・・・

もう1年経ったけどやっぱり卒業してるんだよねごとーはさ・・・
それを言葉に出さなかったけどやぐっつあんの顔はどこかごとーを心配してるような顔だった

「でもさごっちん、娘。を外から見るのと中から見るのって違ってて面白くない?」
やぐっつあん・・・
「オイラ達に分からない事も外から見てるごっちんとか裕子とかじゃないと見えないこともあるじゃん?」
「例えば?」
いたずら気分でやぐっつあんに聞いてみた
「え・・・えっとぉ・・・う〜んとぉ・・・たっ例えばぁ・・・」
腕組をして首を捻らせてう〜んって唸ってるやぐっつあんがなんか子供っぽくて可愛かった

「あははっやぐっつあん可愛いぃ」
そう言ってごとーはやぐっつあんの頬を指でぷにっと突いた
「ん?なにすんだよ〜人がせっかく頑張って考えてんのに〜」
へへへっそう言うトコが好きだよやぐっつあん
254 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 後藤 投稿日:2003年08月27日(水)02時00分47秒
ガチャッ

「あっカオリだ!じゃあね、ごっちんまた後でねっ」
「あ・・・うん」





なんか・・・なんか淋しかった

なんか・・・よくわかんないんだけど・・・


「ねぇ〜なに話してたのさぁごっちんと」
「え〜ただの世間話だよぉ」



世間話?
やぐっつあんにとってごとーとの話は世間話程度だったの?

なんでだろう?・・・
なんか悔しいよ・・・ 悲しいよ・・・ やぐっつあん・・・

255 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 飯田 投稿日:2003年08月27日(水)02時15分27秒
なんか矢口、隠してるって感じがする・・・
だってごっちんが矢口見てた顔、なんか好きな人見てるって顔してたから・・・

やだよ・・・カオリはずっと矢口が好きでやっと想いが通じ合ったのに・・・
「ねぇ〜矢口ぃなに話してたのさぁ」
「だから〜」
「もしかして矢口・・・カオリに言えない事でもあったの?」
「え?別に・・・? どうしたのさカオリ」

チラッとごっちんを盗み見た
心なしか悲しそうな顔でやっぱりこっちを・・・矢口を見てる・・・(と思う)
「どうしたの?カオリ、ごっちんの方見てて」
「矢口」
ダメ!ごっちんは見ないで?カオリだけを見て!
「ん?こんどは・・・」

ちゅっ

「!! んんっ」
矢口は・・・カオリのものだよ・・・
「ちょっいきなりなにすんだよ!カオリ!」
「ダメだった?」
「そうじゃないけど・・・」
「じゃあいいでしょ?」
「・・・」

なんで黙るかな?

「カオリさっきから変だよ?」
変? カオリが?
「べ、別に・・・おかしくなんか・・・」
「だってカオリさっきからごっちんとなに話してたかしか聞いてないじゃん」
「悪いの?」
「悪くはないよ?でもさぁ」

なんでわかってくれないかなぁ矢口は・・・

256 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 飯田 投稿日:2003年08月27日(水)02時24分29秒
「もっとオイラの事信用してくれよな・・・」

やぐ・・・ち・・・

照れくさかったのか矢口は顔を少し赤らめながらそう言った

「信用・・・か」
「そう!信用だよ! 
オイラはカオリの事が好き

カオリはオイラの事が好き

それだけじゃ不満かい?」

矢口・・・

「カオリだってこの前オイラ達の愛は不滅だって言ってたじゃん!」

!!

(矢口とカオリの愛は不滅なんだから!!)
そうだ・・・そうだよ・・・この前自分でそう言ったばっかりじゃん!

「うん!ありがとう矢口、カオリなんか変だったよ」
「アハハッ!カオリ自分で変って言ってるよぉ!キャハハハハッ!!」



さっきまでの緊張感はどこへ・・・?
257 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2003年08月27日(水)02時31分58秒
矢口にはカオリがいる・・・

なのに・・・なんでウチはまだ好きなんや?
なんで諦めがつかんのや?



「くそっ!なんでや・・・なんでウチは・・・っ!」

頭ではわかってる・・・ウチは身を引かなきゃいけないってことは・・・
だけど・・・

目を閉じれば・・・矢口の顔が浮かんで離れんのや・・・
なんでやろうなぁ・・・





矢口ぃ・・・
258 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2003年08月27日(水)02時42分58秒
「あぁ〜やっと終わったでぇ・・・」
その後いつものように帰るだけやな・・・


「あれ?裕子じゃんかっ!」
「矢口・・・」
矢口は娘。の楽屋の前の廊下の椅子に座っていた
ん?そう言えば
「カオリはどないしたんや?」
「カオリは今日まだだよ?だから待ってる」
なるほどな・・・
「なぁ・・・矢口・・・もしも好きな人に恋人がいたら・・・アンタはどうする?」



「・・・そんなのわかんないよ」
「じゃあもしもカオリが・・・」
「アホ裕子ぉ!カオリはオイラっていう恋人が・・・え!?」
「あ・・・」
しまった・・・つい言ってしまった・・・



「裕子・・・」
259 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 飯田 投稿日:2003年08月27日(水)02時50分12秒
「ありがとうございました!」

やっと終わった!早く矢口のとこに行かなくちゃ!
矢口待ってるのは好きそうじゃあないからね




「裕子・・・もしかして・・・」
「ああ、ウチは・・・」
「カオリのことが好きなの?」

・・・やっぱこの子は鈍いわ

「・・・」
「って?あれ・・・もしかして違う?」

もぉええわ・・・自分の気持ちにウソはつけん・・・
「ウチは矢口のことが・・・」
「えっ?」



「お待たせ―!」
260 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2003年08月27日(水)02時53分49秒
カオリ・・・最悪のタイミングや・・・

「やぐち・・・って裕ちゃん・・・」
「カオリ・・・ウチ、カオリに言っときたいことがあるんや」
「ほら〜やっぱり・・・」
だからちゃうって
「・・・矢口も聞いててな」




「カオリ・・・ウチは矢口が好きや・・・2人が付き合ってても・・・
せやからウチは・・・カオリから矢口を貰うで?」

「「!!」」
261 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 飯田 投稿日:2003年08月27日(水)03時02分00秒
「それだけや・・・じゃあ」

そう言って裕ちゃんは帰って行った



・・・
「矢口・・・帰ろ?」
「・・・あっ・・・うん」


スタジオを出てからなにも言わなかった矢口が口を開いたのは矢口の家の前まで来た時だった
「オイラ・・・ビックリした・・・オイラ、いつも裕子は冗談でいるのかと思ってた・・・
でも裕子は・・・裕子は違ったんだね」

矢口・・・やっぱりショックだったんだね・・・気付いてなかったから・・・
「・・・うん」
カオリは・・・「うん」としか言えなかった





「だけど・・・」「だけど?」

矢口はカオリの方を向いて笑顔で
「オイラにはカオリがいるからなぁ」
って言ってくれた

そんな矢口が愛しくてたまらなかった
「じゃあ今日泊まってっていい?」
「うん・・・オイラはそのつもりだったよ」

矢口・・・大好き
262 名前:タケ 投稿日:2003年08月27日(水)03時04分45秒
中途半端ですがここで更新終了です。

やっぱり矢口・飯田が暗くなるのはなんでだろう(涙)

次回予告
裕ちゃん始動 相変わらずな2人 やぐっつあん
263 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2003年08月29日(金)02時18分17秒
(カオリ・・・ウチは矢口が好きや・・・2人が付き合ってても・・・
せやからウチは・・・カオリから矢口を貰うで?)



ハァ〜
ウチはなんてこと言ってしまったんやろぉ〜

これじゃあ矢口とカオリに合わす顔が・・・



足取り重いでぇホンマ・・・






今日は矢口達には会わんとええねんけど・・・
「あっ!・・・ゆ、裕子」

げっさっそく矢口にあってもーた・・・
昨日のことといい今といい運が悪いんかな・・・

「矢口〜待って・・・あ・・・裕ちゃん・・・」
って、今度はカオリかい!!
264 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2003年08月29日(金)02時22分38秒
「お、おはようさん」
あかん声が裏返ってしもーた

「お・・・おはよ」
矢口・・・メッチャ怯えてるし

「・・・」
カオリはこっちを睨んだまま何も言わんし

ここは逃げたろ・・・

「じゃ、じゃあ裕ちゃんはトイレに・・・」 「裕ちゃん!」
ドキンっ
「な、なんや矢口・・・」

な・・・なに言われるんやろう・・・

ドキドキ

ドキドキ

ドキドキ





「トイレはあっちだぞ」

「あっ・・・」
265 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2003年08月29日(金)02時32分54秒
「キャハハハハッ!やっぱり裕子はアホだな〜!」
アホアホ言うな矢口!

「クスッ」
カオリ・・・

「あっじゃっじゃあ裕ちゃんはこれで・・・」

「あっうん・・・」
「・・・」



―トイレ内

「はぁ・・・」
あかんわ〜!矢口はとにかくカオリはさっき剥き出しとるし・・・


これじゃあ矢口に近づくことすら・・・

がちゃっ

「はぁ・・・」

「あれ?中澤さんじゃないですか?」

266 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2003年08月29日(金)02時44分17秒
「よ・・・吉澤か・・・」
「吉澤かってそんなついでみたいな・・・」

「まぁまぁよっすぃ〜いいじゃない別に」
「あ・・・」
トイレからなっちが出てきた
「あ、安部さんが言うなら・・・」

ん?・・・ってことは!!
(裕ちゃんさっきの聞いてたよ?)
「な・・・!」
(誰にも言わないけどさっ相手が悪いよ?)
「安部さん?中澤さん?」
「あぁ〜!ゴメンゴメン待っててもらって
じゃ、行こ?」

「は、はい」
そう言って腕を組みながら歩く2人・・・
ええなぁ・・・

その途端吉澤がこっちを向いて
「中澤さーん!なに悩んでるか知りませんけど
当たって砕ければ何とかなりますよ〜」
267 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2003年08月29日(金)02時45分32秒
当たって・・・砕ける・・・

ははっまったくそんな状況やな・・・
でも・・・もう砕けとるよ・・・ウチは・・・
268 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年08月29日(金)02時54分42秒
「も〜よっすぃ〜ったらなに言ってるべさ!!」
!? なんで怒られるんだ?
「えぇ?なんか私悪いこといいま・・・」
「言ったべさ!!」

へ?

「あのね?さっきトイレで偶然きいちゃったんだけど・・・」
私はそのいきさつを聞いて後悔した

「じゃあ私・・・中澤さんに・・・矢口さんを諦めるなって言っちゃったってことですか?」
「・・・多分」

はぁ・・・

「でもしょうがないべさもう言っちゃたんだし」
「でも安部さん!!」

「あっ・・・ごめんなさい、つい」
馬鹿だ私は中澤さんに勇気付けることを言ったうえに安部さんにあたって・・・

「いいよ・・・もともとなっちが最初に怒ったんだから」
「安部さん・・・」

「じゃあお詫びに・・・」
269 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003年08月29日(金)02時59分28秒
ちゅっ

安部さん・・・

あぁ〜柔らかい安部さんの唇
安部さんはお詫びって言ったけど
十分過ぎますよぉ〜



「・・・」
「・・・」
でもそこは楽屋の前であったことをすっかり忘れてった訳で・・・

「カオリ、あの2人・・・」
「うん・・・相変わらずだね」

入ろうとしてた矢口さんと飯田さんの目の前でキスしてた訳で・・・
270 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 安部さん 投稿日:2003年08月29日(金)03時06分00秒
すっかり忘れてた・・・
ここは楽屋前ってことを・・・

矢口とカオリの目の前でキスをしていてしまった・・・

「恥ずかしいべさ・・・」
「私もですよぉ〜」

「ったくいっつもいっつもキスしまくってるくせに」
「うんうん」

2人だっていつもしてるくせによく言うなぁ・・・
まぁ確かにそうなんだけどさ?
「安部さん・・・聞きました?今の」
「う・・・うん」

「なら別にいいですよねぇ?」
「へ?」
「もっかいキスしても・・・」
と言ってなっちにキスしてきた
よっすぃ〜・・・

『恥』って言葉知らないの?
271 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 後藤 投稿日:2003年08月29日(金)03時23分19秒
ん〜なんだろ〜何か最近ボ〜っとしてるなぁ

あれから・・・やぐっつあんと話してから・・・

なんでだろ?やぐっつあん・・・


がちゃっ
「んあ〜遊びに来たよ〜」

「あ〜後藤さんまた来てくれたんですか!!」
いきなりあいぼんに抱きつかれた・・・く、苦しい

「こ〜ら!加護ぉごっちん苦しそうだぞ!」

その声はやぐっつあん!!

「は〜い後藤さんごめんなさい」
「大丈夫大丈夫」
エヘヘと笑ってあいぼんはごとーの近くに座った
そこでごとーはあいぼんといろいろ話しをした

最近の娘。のこと
よしことなっちのこと
あいぼんのこと
あと・・・やぐっつあんのことも

272 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 後藤 投稿日:2003年08月29日(金)03時24分55秒
「ってわけでウチも振られたんですよ〜」
「そっかそっか残念だったね・・・」
なんだろう・・・こっちまで残念な気持ちになるなぁ

「・・・てなわけで2人は今付き合ってるわけなんですわ!」
「なるほど〜ありがとねあいぼん」

あいぼんは照れたのか少し顔を赤くしながら
「ええですよ〜それくらい〜」
と言っていたけど・・・

やぐっつあん・・・やっぱりごとーは見てくれないんだね・・・

って!なにをごとーは言ってるの!べっ別にごとーはやぐっつあんのこと
好きなんて・・・

「後藤さん?顔赤いですけど風邪ですか?」
「んあっ!?べっ別にごとーは・・・」
「?」

やぐっつあんを横目で見る
なんかドキっとした


もしかして・・・ごとーはホントにやぐっつあんが・・・?
273 名前:タケ 投稿日:2003年08月29日(金)03時28分12秒
更新終了です。

270のタイトルが SIDE 安部さん になってましたが
SIDE 安倍 です。一応
274 名前:マコト 投稿日:2003年08月29日(金)09時04分24秒
気づかないうちにかなり更新されてる!?
しかもさりげな〜く“2”とかついてるし…。
中澤さん、いっちゃいましたねぇ、これからの行動が気になります!
頑張ってくださいね!
275 名前:タケ 投稿日:2003年08月30日(土)00時31分39秒
>274 マコト 様
お久しぶりです。ハイ
これからの中澤さんはどうなるんでしょうかねぇ?
作者も全くわかりません(オイ)
とにかく頑張ります!!

この前の更新のサブタイトル「裕ちゃん始動」の話は
まったく始動してませんでした(w
ごめんなさい m(_ _)m

では更新したいと思います。
276 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003年08月30日(土)00時41分07秒
ん・・・?

なんか誰かに見られてる気が・・・

そう思ってオイラは辺りを見回してみる

あれ・・・ごっちん?
でもごっちんはオイラと目が会った瞬間に視線を逸らしてしまった

??? な、なんだ? オイラ何か悪いことしたっけ?
あっ! もしかしてこの前・・・





ん? また視線を感じる・・・
まぁこの視線が誰のかは想像がつくけどね

「や〜ぐ〜ちぃ〜」
ほらやっぱりね?
277 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003年08月30日(土)00時45分10秒
「へへへっゴメンゴメンカオリっ!何か視線感じたんだもん!」
「え!?誰?誰?カオリの矢口に・・・」
カオリ・・・オーバーだよ

「はははっごっちんだったから大丈夫大丈夫!」
「ごっちんだからって矢口・・・」
「え?」
「・・・なんでもないよ」

カオリはウソが下手だ
特にオイラの前じゃね、そんなカオリも大好きだけど・・・

「キャハハッカオリかっわいい〜!!」
278 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003年08月30日(土)00時47分05秒
ぎゅう
思わず抱きしめた

「!!?」

突然だったからかな?カオリは思いっきり動揺してるみたい
その反応がまた可愛くて・・・

オイラは
ちょっと悪戯しちゃおうかな?
なんて思った





そしてオイラはカオリに・・・
279 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 飯田 投稿日:2003年08月30日(土)00時53分52秒
「!!?」
急に抱きしめられてカオリの心臓は急に早く動き出した

なんか抱きしめ会うってのも久しぶりかも・・・










「フゥッ」

ビクンッ

「ひゃっ」
やっややややややや矢口?

み、耳に息吹きかけられた・・・
なっなにを・・・?



「フゥ〜」

ビクッ

「わっ!」

まっまた息を・・・
「ちょっ矢口なにを・・・」
矢口はカオリの耳元にあった顔をカオリの顔に移動してこう言った





「だって可愛いんだもん」
280 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 飯田 投稿日:2003年08月30日(土)00時58分54秒
矢口のその悪戯っぽく笑った顔はとっても子供っぽくて
とっても色っぽくてカオリの心をくすぐった

「矢口・・・可愛い・・・」
「え?ちょっと?カオリさん・・・」

カオリの中でなにか弾けた

「もうカオリ我慢できないよ・・・」
「あわわっ カオリ!す、ストップ!ストップ!」
慌ててそう言う矢口・・・でももう遅いよ・・・?





281 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 飯田 投稿日:2003年08月30日(土)01時06分22秒
「怒るよ?」

矢口を押し倒そうとしたら・・・
急に矢口の声が低くなってそう言われてカオリはハッとした

危うく一線を超えるとこだった・・・





あれ?
っていうか最初に誘って来たのって矢口じゃなかったっけ?

「ゴメン、カオリ!矢口の悪戯が過ぎました! ごめんなさいぃ!!」

悪戯・・・だったのね・・・ううう
「これで許して?」

ちゅっ
一瞬だけ唇が触れたと思ったら矢口はすぐ離してにっこり笑っていた

「ダメ?」
矢口・・・その上目遣いは反則・・・

「ゆ、許す・・・」
そんな顔で言われたら許すしかできないじゃん!
282 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 後藤 投稿日:2003年08月30日(土)01時12分50秒
やぐっつあん・・・

カオリ・・・

すっごいイチャイチャしてるじゃん

なんか・・・すごいショックだよ・・・


「後藤・・・さん?」
「あっ・・・あいぼん・・・なんでもないよ」
「そうですか・・・」

あいぼんは心配そうにこっちを見ていた
「えへへっありがとね?」
あいぼんは ? という顔をしてたけどすぐに嬉しそうな顔をしていた
なんか安心した

「じゃあごとーは戻るね?もうすぐ収録だから・・・」
「あ、はいじゃあ、また来てくださいね?」
「んあ」





283 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 後藤 投稿日:2003年08月30日(土)01時16分21秒
はぁ・・・
好きだってわかった途端にあれを見たらなぁ・・・
「やぐっつあん・・・」

ごとーの恋はあの数分で終わりなのかな?
そう思ったらなんか自分がおかしくなってきた

「あはははははっあははっはは・・・っ」
笑ってたら涙が出てきた

笑いすぎたのかなぁ?
悲しいのかなぁ?
今のごとーにはわかんないや

だからごとーはしばらく笑って泣いてたんだ
284 名前:タケ 投稿日:2003年08月30日(土)01時21分32秒
更新終了です。
い、いきなり泣かせてしまった(汗)
っていうか中澤さん出してもないし・・・

いつもに増しておかしくなってしまいました・・・
反省・・・
285 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2003年09月01日(月)04時30分34秒
家に帰ると不思議と安堵する

でも目を閉じるとまた矢口の顔が浮かんでくる
あかんなぁ・・・
ホンマはウチは諦めんとアカン立場やってのに・・・
なんでかそれができん・・・



そのとき仕事の疲れからか急に睡魔が襲ってきた
「もぉ考えるのは止めて寝るか・・・」
そのままカバンをテーブルの上に置いてから
ベットに寝転んだ

(ウチはどないすればええんやろ?)
寝る間際までそのことばかり考えていた
286 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 後藤 投稿日:2003年09月01日(月)04時37分37秒
「んあ・・・眠い・・・寝る」
家に着くと同時にそう言ってさっさとベットまで行き、横になって寝る

そうして朝を迎える
それがいつものパターンだった・・・

でも今日は違う

確かに眠い
でもなかなか寝つけない
「なんで?」

眠いのに眠れない
眠れない変わりなのかなぜかやぐっつあんが頭に浮かんだ

ただ思い浮かべただけなのに・・・
なんでごとーの胸はこんなにドキドキしてるんだろう
なんて考えても答えはわかってる



でもさ・・・やぐっつあんには・・・
287 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2003年09月01日(月)04時43分14秒
朝・・・?
明るくなった部屋
窓から入ってくる太陽の光
時計の時間

ウチはベットから降りて顔を洗いに行く
ジャーッ
ばしゃばしゃっ
水を顔につけて完全に目が覚める

なんにもかわらんいつもと同じ1日の始まり・・・

ただ1つ、最近ウチのなかでくすぶってるなんとも言えない気分以外は・・・
288 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 後藤 投稿日:2003年09月01日(月)04時50分24秒
結局寝てたようで・・・ごとーは目覚ましの音で起こされた
もうちょっと寝たいとこだけど我慢して着替える



「さてと・・・」
朝ご飯を食べてごとーは出かけた

いつもと同じ道
いつもと同じ風景
いつもと変わらない朝

でもなにか違うんだ・・・
でも当たりを見まわしてもやっぱりいつもと同じなわけで・・・


やっとその違和感に気付いたのは
「あれ?ごっちんじゃんか!おはよっ」
やぐっつあんと会ってから
「あ・・・うん、おはよ」

変わってたのは周りじゃなくて自分だった
289 名前:タケ 投稿日:2003年09月01日(月)04時52分43秒
短いけどここで更新終了です。
また隠し文字と文の内容が違ってるのは目をつぶってください
290 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003年09月02日(火)17時15分17秒
? 
なんかおかしい

なにがってごっちんが・・・
「ごっちん?」
「ん、んあ?やぐっつあん?」

やっぱり変だ
いつもに増してボーっとしてる
それにごっちんの顔も心なしか赤くなってるし・・・

「ごっちん・・・どうかした?」
「別に・・・なんでもない・・・」



そう言ってごっちんは俯いた
291 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003年09月02日(火)17時20分00秒
「ねぇ、ごっちん今から娘。の楽屋来る?」
「ふぇ?」
ふぇ ってやる気のない返事だな相変わらず・・・

まぁいいや・・・今は・・・ごっちんの返答が先!

「ごっごと−は別にいいけど・・・いいの?」
「なぜ質問を質問で返すかな?」
「あ・・・はは・・・」
乾いた笑顔のごっちん
やっぱり変だな・・・なにかあったのか?

「じゃあ行こう」
まっ楽屋で聞くか
292 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 後藤 投稿日:2003年09月02日(火)17時29分02秒
よくわかんないけど・・・
「じゃあ行こう」
やぐっつあんが楽屋に誘ってくれたからラッキー!!
って思っていいのかな?

「へへへっ」
やぐっつあんがごとーの横にいる・・・幸せ・・・
「・・・やっと笑ったね?」
「え・・・」
「なんかさっきから元気なかったからさぁ
どうかしたのかなぁ〜?って思ったけど・・・」

やぐっつあん・・・
「ねぇ・・・」
「なに?」
「やぐっつあんは・・・なんでそんなに優しいの?」
やぐっつあんにはごとーなんて写ってないのになんで?
「なんでって・・・そんなこと言われても・・・」
「答えて!」
「ごっちん・・・」
やぐっつあんにその気はなくても・・・ごとーはその気になっちゃうよ? 
だから・・・
「答えてよ・・・やぐっつあん・・・」
293 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003年09月02日(火)17時39分50秒
答えてって言われても・・・
なんでオイラが優しいかって言われてもそんなことわかんないし・・・

「ごっちん・・・」
あ〜!なんて言おう〜

なんで優しいかって言われてもそんなことには・・・
そんなことには・・・

!!





「やぐっつあん!答えてよ!なんでやぐっつあんはそんなに・・・」
「ごっちん・・・」
ごとーの言葉を制して話しかける

「優しくするのに理由なんてないよ・・・」
答えになってないけど・・・これがオイラの精一杯
294 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 後藤 投稿日:2003年09月02日(火)17時45分39秒
そっか・・・そうなんだ・・・
「さっ楽屋入ろうぜ?」
そうだよね・・・それがやぐっつあんのいいとこなんだよね・・・

「?・・・ごっちん!?」
「あれ?なんでだろう?」
涙が出てきた
わけわかんないよ・・・

「ちょっ、どうしたんだよ!ごっちん」
「ごめ・・・よく・・・わかんない・・・グスッ」
「とっとりあえず楽屋入ろ」
「うん・・・ごめん・・・」
295 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003年09月02日(火)17時58分23秒
がちゃっ
よかった・・・誰もいなくて・・・
誰かいたら大問題だよなぁやっぱり・・・
って今はそれどころじゃないんだってば

とりあえずごっちんを椅子に座らせその横にオイラは座った
「で?どうしたんだごっちん・・・さっきから」

ごっちんは俯いたまま泣いていた
「さっきからっていうか・・・最近・・・かな?」
「!!」
なにか話す糸口を掴もうとそう言ったらごっちんは急に顔を上げた

「やぐっつあん・・・」
かすれた声でオイラを呼んだ

「ごほっごほっ・・・えっとね・・・ごとーはね、おかしかったんだ・・・」
え?なになに?話がよくわかんないんですけど・・・

「でも・・・さっきのやぐっつあんの言葉のおかげでやっとわかった」
さっきのオイラの言葉? あれでなにがわかったんだごっちん・・・?

「やぐっつあんはいつも優しいってことに・・・ね?」
「は?」
「・・・ごとーの言ってることわかんない?」

オイラは恥ずかしながらコクンと頷いた

「・・・まぁいいや話続けるよ?」
別にいいのかよ・・・
296 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003年09月02日(火)18時08分18秒
「ごとーはばかだったんだ・・・ごとーは
『やぐっつあんはなんでごとーを見てくれてないのに優しいんだろう』
って思ってたんだ・・・」

え?それって・・・
「もしかしてごっちん・・・」
「うん・・・やぐっつあんに惹かれてたんだ・・・ほんの最近だけどね?」
いつのまにかごっちんは泣き止んでいたことに気がついた

「ありがとうやぐっつあん!!おかげで吹っ切れた!」

ごっちんは『じゃあね』言って楽屋を出て行った・・・





・・・これでよかったのかな?

「よくないよ・・・」


一瞬誰かの声がしたような・・・?
297 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 後藤 投稿日:2003年09月02日(火)18時13分36秒
これで・・・これでよかったんだ・・・
よかった・・・これでやぐっつあんとも普通に話せるよ・・・











あれ? そういえば・・・



カオリがいなかったんだ!!
やぐっつあんと会ってからなんか違和感を感じてたんだけど・・・

でも・・・なんでだろ?
298 名前:名無し読者 投稿日:2003年09月06日(土)03時55分17秒
裕ちゃん・・・カオリから矢口を奪っちゃえ(w

299 名前:タケ 投稿日:2003/12/17(水) 18:14
タケです

3ヶ月前ここを放置して月板に新レスを立てました
そして2ヶ月前に「スレを無駄使いするな」と言う指摘をいただき
このスレもこのまま放置するのはどうかと考えるようになりました

そして今回、再び書きたいと意欲が湧き、続きを書く事にしました
とりあえず月板と交互(出きる限りですが・・・)に更新していきたいと思います
自分勝手かもしれませんが・・・

>298 名無し読者 様

3ヶ月レスしなくてスンマセンでしたm(_ _)m
中澤さんはどう動くのか?
それがちゃんと書けるように頑張りたいです
300 名前:黄泉がえり2・・・ SIDE 飯田 投稿日:2003/12/17(水) 18:18
矢口はいつも早く楽屋に来る

(だから今日は早く来て矢口と一緒にいたい)
そう思って早く来たのに・・・





あれ?ごっちんじゃんか!おはよっ」

「あ・・・うん、おはよ」

矢口はごっちんとさっさと楽屋に入っていってしまった
301 名前:黄泉がえり2・・・ SIDE 飯田 投稿日:2003/12/17(水) 18:22
カオリはこっそり楽屋前のドアに近づいて聞き耳を立てた

「もしかしてごっちん・・・」
「うん・・・やぐっつあんに惹かれてたんだ・・・ほんの最近だけどね?」

やっぱりごっちん、矢口のこと・・・

「ありがとうやぐっつあん!!おかげで吹っ切れた!」


椅子の動く音がした
ごっちんが楽屋を出るんだと思って楽屋から離れた




302 名前:黄泉がえり2・・・ SIDE 飯田 投稿日:2003/12/17(水) 18:26
タッタッタッタッタッ

ごっちんの目からは涙こそ流れてはなかったけれど目元は真っ赤だった


カオリはごっちんが廊下を曲がっていったのを確認して楽屋に近づいた


「・・・これでよかったのかな?」
矢口は小声でそう言ったように聞こえた

「よくないよ」
カオリは無意識の内にそう呟いて楽屋前で立ちすくんでいた
303 名前:黄泉がえり2・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003/12/17(水) 18:32
「あべさん、あべさぁん!」

(ん?・・・よっすぃ〜?)
眠そうなよっすぃ〜の声でなっちは目を覚ました
(あぁ、そっか昨日よっすぃ〜の家に泊まったんだ・・・それで・・・)

って、今はそれどころじゃないっしょ
「どうしたのぉ?」
眠気のせいで上手く喋れない

「大変です!時間!!」

時間?
今何じ・・・
「へ!?」

304 名前:黄泉がえり2・・・ SIDE 安倍 投稿日:2003/12/17(水) 18:36
楽屋の集合時間30分前だった
「キャーッよっすぃ〜!早く着替えて!遅刻しちゃうべ!!」
「はっはいぃ!!」

急いで着替えてパンを片手に荷物をもう片方によっすぃ〜の家を出た










バンッ
「ごめんっ!遅れちゃっ・・・た?」
え・・・?
305 名前:黄泉がえり2・・・ SIDE 吉澤 投稿日:2003/12/17(水) 18:40
安倍さん?
と、後ろから声をかけても安倍さんポカーンとして楽屋を見つめていた

「安倍さん?どうし・・・」
安倍さんの脇から顔をだして楽屋を見渡した




安倍さんの反応の理由が分かった

それはいつも楽屋で一緒にいるはずの「2人」が一緒にいなかったからだった
いや、それ以上にとんでもない空気が楽屋全体を包んでいた





な、なにがあったの?
306 名前:タケ 投稿日:2003/12/17(水) 18:44
更新終了です

(〜^◇^)<次回予告!!
あの「2人」に何があったのか?
「2人」はこれからどうなってしまうのか
そしてここぞとばかりに動く中澤裕子!

(〜^◇^)<続く!ってか続けっ!!
307 名前:マコト 投稿日:2003/12/18(木) 18:03
どうもお久しぶりです!
後藤さんは吹っ切ったようですけど、
中澤さん、これからどう動くのか楽しみです(何気に中澤さんも好き^^)
ではでは次回更新もお待ちしておりますw
308 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003/12/25(木) 07:40
―2時間前

キィッ
楽屋のドアが開く音がした
「誰!?」
オイラがそう叫ぶとカオリがひょっこりと顔を出した

「おはよ・・・」
カオリの声は沈んでいた

「おはよ」
だからオイラも明るく返事を返せなかった
309 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003/12/25(木) 07:44
カオリはオイラの横に座った





カチカチカチッ





時計の音だけがした
カオリも・・・オイラも・・・一言も話さなかった


嫌な空気が2人を・・・楽屋を包んでいるようだった
「矢口・・・」

最初に口を開いたのはカオリ
「さっきさ、矢口とごっちんが一緒に楽屋入ってくの見たんだ」

 ごっちん

その名前を聞いてオイラはドキっとした
「もしかして・・・カオリ・・・」

カオリは沈んだ顔でこっちを見ながら





「うん、話し・・・聞いちゃった」


オイラの顔から血の気が引くのを感じた
310 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003/12/25(木) 07:49
「矢口ってやっぱり鈍いよね」
カオリはそう言うと顔を下げた

オイラは反論しようとしたけれど
今までの経験からそれは事実だと認めざるをえなかった


「カオリはさぁ、怖いんだ」
カオリは俯いたままだった

「怖い?」
何が怖いのかオイラにはわからなかった




やっぱりオイラは鈍かった
311 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003/12/25(木) 07:58
「何が?って、わかんないの?」
カオリの口調が強くなった

その声が静かな楽屋に響いた


「矢口のことは信じてる
これからもずっと愛し合っていけるって信じてる
でもっ・・・どうしても不安なんだ!そう思ってるのはカオリだけなんじゃって」
オイラはその言葉にショックを受けた

「カオリ・・・」

「矢口はいつかカオリを捨てて他の誰かと付き合うんじゃないかって」

「そんなっ・・・オイラそんなことし」
「だけど!!・・・たまに考えちゃうんだ・・・」

信じられなかった・・・オイラはそんな不安抱えたこともなかった
ただオイラはカオリが好きで・・・カオリもオイラが好きで
それだけしか考えてなかった

「で・・・カオリはどうしたいの?」
312 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003/12/25(木) 08:05
オイラの言葉に、
カオリはまた俯いて答えようとしなかった

「カオリ・・・」



突然胸が苦しくなった

もしかして別れようなんて言われるんじゃないかと思った
刹那・・・目の前が真っ暗になるような・・・そんな絶望感がオイラを襲った




オイラはさっき言ったことを後悔した
「少し・・・距離を置きたいんだ」
最悪の・・・一歩手前の言葉にオイラは聞こえた
313 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2003/12/25(木) 08:08
それからどれだけ時間が経ったんだろう・・・

いつのまにかメンバー全員そろっていた
そして全員がカオリとオイラを見ていた

カオリはオイラの遥か遠くで俯いていた
オイラはそんなカオリを見ているのが嫌で楽屋を出た


ガチャッ




「おっ矢口・・・おはよぉさん」

楽屋の前に裕子が立っていた
314 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 飯田 投稿日:2003/12/25(木) 08:11
ガチャッ
矢口が立ち上がって楽屋から出ていった

「はぁ」
ため息が漏れた

そんなカオリにみんなは心配そうに見ていた




でもみんな・・・ごめん・・・今は元気になれないや・・・




なんだかもうなに考えてるのかわかんなくなっちゃったよ・・・矢口・・・
315 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2003/12/25(木) 08:17
矢口にあいさつしに行こうと娘。の楽屋へ向かった



ガチャッ

楽屋の前に着いた途端、矢口が出てきた

「おっ矢口、おはよぉさん」
ウチはラッキーやなぁと思ったんやけど矢口の表情でそう思えなくなった

「裕ちゃん・・・」
そう一言漏らして矢口はウチの胸に飛び込んだ

その小さい体が余計小さく見えたのはきっと気のせいやないんやろな
ウチは場所を変えようと思い矢口にウチの楽屋まで来るよう話した
316 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2003/12/25(木) 08:25
(カオリとなにかあったんやな・・・)
ウチは歩きながらそう思った
多分それはあたってるんやろな
ウチの楽屋に着くまで、矢口は俯いたままで一言も喋ろうとはせんかった

ドサッ

とりあえずウチは矢口を椅子に座らせた

「で?どないしたんや?矢口ぃ」
矢口は俯いたまま言葉を返そうとしなかった


「矢口・・・言いたくないんか?」
矢口は小さく頷いた

「そっか・・・ほんなら」

ぎゅっ
ウチは矢口を優しく抱きしめた
「!・・・ゆうちゃっ」
「言わない代わりに思いっきり泣いたらええやんか」

矢口はウチの胸に顔を埋め、小さく震えだしながら泣き始めた
ウチはその間なにも言わずに黙って矢口を抱きしめていた
317 名前:タケ 投稿日:2003/12/25(木) 08:32
更新終了です

いきなりですが訂正
300〜305までタイトルが「黄泉がえり2」になってました(爆)
いきなりとんでもないことをしてしまてスイマセン
(;^◇^)<頭こんがらがってるね

>307 マコト 様
お久しぶりです
今回中澤さんの動きより『2人になにがあったのか?』の方に重点を置いてしまったので
中澤さんの行動はまた後日に(汗)

(〜^◇^)<次回予告!!

優しく接する中澤!
矢口の気持ちは!?
新たな恋の予感(別の人)

(〜^◇^)<作者がタイトル間違えるなっての!続け!!
318 名前:モテる女はつらい2・・・  投稿日:2004/01/02(金) 17:28
裕ちゃんに抱きしめられオイラは涙を流した




しばらくしてやっと落ちついたので自分から裕ちゃんから離れた

「もう、ええんか?」
裕ちゃんは少し寂しそうだった




よーく考えたら裕子はオイラのことが好き・・・
カオリの言葉ですっかり忘れいた

「矢口・・・」
裕子の手がオイラに向かって伸びた
319 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2004/01/02(金) 17:33
ビクッ

矢口の頬に触れようと手を伸ばした

けど矢口はそれを拒むように目を閉じ、体を小さく震わせた





ウチはハッとした

ウチは矢口が好きやったんや・・・

なぜか頭から吹き飛んでいた



ふぅ
ウチは軽く息を吐いて矢口に話しかけた
320 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 中澤 投稿日:2004/01/02(金) 17:40
「矢口・・・何か・・・カオリとなにかあったやろ?」

矢口はもう1回体を振るわせた
そして怯えるように顔を俯かせていた


アカン・・・頭がこんがらがってきた
こんな時なんて言えばええんやろ
「か・・・カオリがね・・・」

矢口は俯いたまま
弱った声で話し出した




後藤が矢口の事が好きだという話(ごっちん・・・あんたもか・・・)をカオリが聞いていたこと

カオリが不安を矢口に漏らしたこと

カオリが・・・矢口と距離を置こうと言ったこと

矢口は全部話した
321 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2004/01/02(金) 17:53
「オイラわかんないよ・・・
だって!オイラ今までそんなこと考えたこと無かったんだもん」

さっきまで胸の中に溜めていたものを裕子に話した後
オイラは顔を上げた


一瞬
裕子は驚いたかのように目を大きくして口をだらしなく開けていた



でも裕子は急に真面目な顔になった
「そっかぁ・・・でもな、矢口・・・それなら考えたらええやないか」
「え?」


それは矢口にとって意外な言葉だった

「考えてみぃ?もしカオリに矢口やない別の女がおったら・・・」

(あ、ごめんね矢口、カオリ、○○と付き会うから・・・もう別れよ?)
そう想像しただけでオイラの顔から冷や汗が流れた

ゾッとした
心を鷲掴みされたように苦しくなった
「矢口、どう思う?」










「・・・怖い」
322 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2004/01/02(金) 18:02
「やろ?」
裕ちゃんはパッと笑顔で言った

でもまたすぐに真面目な顔になって
「でもカオリはもうちょっと前からそんな気持ちとぶつかっとったんやろな?」
と言った




頭の中でカオリの声が響いた

(カオリはさぁ、怖いんだ)
あんな辛そうなカオリの顔は初めてだった

そうだね・・・怖いよね・・・
ねぇカオリ・・・矢口さ、今わかったよ・・・
でもカオリはそれより前から・・・矢口よりもっと不安で・・・怖かったんだよね
323 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2004/01/02(金) 18:12
刹那・・・頬に冷たい物が触れる感触がした

それが裕ちゃんの手だったことに気付いたのは一瞬後のことだった
「ゆう・・・こ・・・?」

「すまんなぁ・・・変なこと考えさせて」
裕ちゃんの目がオイラは心底心配しているように見えた
そんな目をする裕ちゃんをオイラは初めて見た

「そっそんな!オイラはそうは思ってないよ!!」

 そんな目でオイラを見るなよ・・・

「そうか・・・でもウチにはそうは見えんわ」
なに?なんなの?裕子・・・
「何が言いたいんだよ!」

 そんな顔してオイラを見ないで・・・







「わからんくなった
でもこれだけは言いたい
ウチもカオリの気持ちがわかる・・・だって・・・」

裕子の顔が徐々にオイラに近づいてきた

 やめっ・・・見ないで・・・そんな顔で

「ウチは今そんな気持ちでいるんやからな」
324 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2004/01/02(金) 18:17
裕子は顔を近づけはしたけど目は閉じなかった


オイラはその目が怖かった

その目で見られたくなかった

その目にオイラはどこかへ引き込まれそうな気がしたから・・・
いや、もう引き込まれている?

「あ・・・」
裕子の目から逸らせられない

体が石になったように動かなかった




2人の唇が重なった
325 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 投稿日:2004/01/02(金) 18:23
「ちょっと出てくるわ」

「え?でももうすぐ収録が・・・」

「大丈夫や、まだ矢口さんも戻ってきとらんし」

「でも・・・」

「も〜!すぐ戻るって!」

バタン






タッタッタッタッタッ



コンコン
「はぁーい?」
「あ、ウチです」
「あー、入っていいよぉ」

ガチャッ

「後藤さん・・・紅白初出場おめでとうございます!」

「んあー!ありがとう!あいぼん
一緒にがんばろーね」

「はいっ!!」
326 名前:タケ 投稿日:2004/01/02(金) 18:29
更新終了です

えーっと・・・ホントに恋の予感だけで終わってしまいました・・・
(〜^◇^)<え?あれって予感って言うの?
      まぁどうでもいいやっ! あ、次回予告ね♪

火に油を注ぐ女
こちらも大変です
口付けの後

(〜^◇^)↑<なんか○ザエさんみたいな予告だな(汗)
      とりあえず続け
327 名前:モテる女はつらい2 SIDE 吉澤 投稿日:2004/01/19(月) 18:53
矢口さんが楽屋から出て行ってから早5分・・・
(いつのまにかあいぼんもどっかにいってしまっていた)

そのせいか楽屋はいつもほどではないけど話し声が聞こえてきた
周りを見てみるとみんな声を潜めながら近くのメンバーと集まって話しあっていた

やっぱり飯田さんと矢口さんのこと話してるのかな?


(ねぇねぇ、よっすぃ〜・・・)
安倍さんが横から小声で私を呼んでいた
(はい?なんですか)

(カオリと矢口・・・何があったんだろう?)

(う〜ん、わかんないっすねぇ・・・こればっかりは)

(そうだよね・・・よっす)
安倍さんが何か言いかけた瞬間

「ねぇ、ひとみちゃん!」
梨華ちゃんがウチらに近づいて話しかけてきた
しかも声を潜めないで普通?の声で・・・
328 名前:モテる女はつらい2 SIDE 吉澤 投稿日:2004/01/19(月) 19:01
(何、梨華ちゃん?)
私は小声を保ちながら梨華ちゃんに言った

さっきの梨華ちゃんの声でメンバーの何人かがこっちを見ていた










「矢口さんと飯田さんって・・・別れたのかなぁ?」

・・・

・・・

・・・












この楽屋にいたみんな(梨華ちゃんを除く)の顔が・・・凍りついた
あの田中でさえ青ざめた顔で梨華ちゃんを見ていた




私は頭からは冷や汗がドッと吹き出していたことに気が付いた
329 名前:モテる女はつらい2 SIDE 吉澤 投稿日:2004/01/19(月) 19:11
「ねぇ、ひとみちゃんどう思う?」
とんでもない質問を振ってきてくれた

なんて答えれば言いんだよ!!
困りはてて私は安倍さんをチラッと見た

安倍さんの目を見ると安倍さんの目は
(変なこと言っちゃダメだべ!ここは上手く言ってごまかすべ!)
と北海道弁で私に語りかけてきた

私はコクンと頷いてもう一度梨華ちゃんの方を見た
「わっ私はそうは思わないなぁ・・・」

「なんで?」
ぐさっ

「だって矢口さんと飯田さんだよ?ありえないって!」

「じゃあなんで飯田さんは暗いの?」
ぐさっ

「ほっほら!飯田さん交信して」
「じゃあなんで2人とも離れてたの」
ぐさっ


梨華ちゃんは私が答えられないような・・・
しかも楽屋の温度を下げるようなことばかり聞いてきた

私は再び安倍さんに助けを求めた
(安倍さん・・・ウチ・・・もうだめっす・・・助けて〜)
と安倍さんの目に訴えて
330 名前:モテる女はつらい2 SIDE 加護 投稿日:2004/01/19(月) 19:20
「え〜!?やぐっつあんとカオリがケンカぁ〜?」

「そうなんですわ・・・今まで楽屋であんなにイチャイチャしとったのに今日に限って・・・」
ウチはさっきまでの状況を後藤さんに伝えた
別にこれを話したかったわけじゃあない

ウチはただ・・・後藤さんと・・・

「そうなんだ・・・今日・・・か・・・」
心なしか後藤さんの表情が暗い
なんとなく今の話しを聞いたからやなさそうやとウチは思った

「後藤さん?どうしたんですか?暗いですよ?」
聞くべきじゃあないのかもしれないけど気になって結局口に出してしまった

「ちょっと・・・ね?」
いつもだったら
(「んあ?ごとーはだいじょーぶだよぉ」)
って言って笑顔を返すはずの後藤さんなのに・・・
331 名前:モテる女はつらい2 SIDE 加護 投稿日:2004/01/19(月) 19:23
「ごっ後藤さん!ホンマ大丈夫ですか?」
なんか不安になっておもわず聞いてしまった
「んあ!?ごとーは元気だよ?」
「でも、さっき『ちょっとね』って」

そうウチが言うと後藤さんは一瞬黙ってそれから
「あいぼん、それは忘れて?ごとーはホントに大丈夫だから、ね?」
と言ってウチの頭を優しく撫でた

ちょっと恥ずかしいけど・・・けっこう幸せ





まぁ結果的にウチはうまく後藤さんに丸め込まれたわけなんやけど
332 名前:モテる女はつらい2 投稿日:2004/01/20(火) 10:43
「んっ・・・ぅぅん」
オイラと・・・裕子の唇はまだ重なったままだった




なんで・・・
なんで頭がボーッとするの?


なんで体に力が入んないんだよぉ


一体どうしちゃったんだよ・・・オイラはぁ
333 名前:モテる女はつらい2 投稿日:2004/01/20(火) 10:52
しばらくして・・・裕子の唇が・・・ゆっくりと離れた

「ゆう・・・こ・・・」
裕子はじっとオイラを見ていた
オイラはまだ裕子の目から逃げられなかった






「やっぱりウチじゃアカンのか?」
不意に裕子が聞いてきた
「・・・」
オイラは答えることができなかった

裕子はオイラの目をじっと見詰めたままだった
334 名前:モテる女はつらい2 投稿日:2004/01/20(火) 11:00
「はぁ〜」
裕子は大きなため息を吐いてオイラから顔を反らした

同時にオイラはまるで魔法が解けたように体から力がふっと抜けた


裕子はフラフラと側にあった椅子に腰掛けた

「あの・・・裕子・・・」
何手言っていいかわからないけど何か言わなければいけないと思った

「あ〜いいからいいから、何も言わんでも」
オイラの顔を見ないで裕子は手をひらひらさせた
335 名前:モテる女はつらい2 投稿日:2004/01/20(火) 11:07
「なぁ、逆にウチが話してええ?」

「うん」

「ウチなぁ・・・結構前から矢口が好きやったんよ・・・
多分カオリと同じくらい前から・・・」
カオリと?そう言えばカオリはいつからオイラのこと好きになったんだろ


「あっちはどうか知らんがウチはカオリの気持ちに気が付いてた
カオリもアンタが好きやて・・・でもカオリは特にアンタとくっつこうとしなかった
だからウチは勝ったと思った」
裕子はふぅと小さく息を吐いた

「勝ったと『思った』?」

「驚く事やないやろ?結果的にアンタとカオリが付き合ってるんやから」
336 名前:モテる女はつらい2 投稿日:2004/01/20(火) 11:16
「ウチはカオリと反対に矢口に近づいた・・・まぁアンタ鈍いから全然気付いてくれんかったけど」

「・・・」
オイラはバツが悪くなって顔を下げた

「いや、別に責めてるわけやないから・・・気にせんでええよ
・・・でな、ホンマはいつか告ろう、いつか告ろうって思ってたんよ」
そう言うと裕子は髪をボリボリと掻いた

「でも、結局無理やった そんでそのまま卒業や・・・ははっ」
裕子は自嘲気味に笑った


「で結局、カオリの方がウチより早く告った
これでおしまいや さ、さっさとカオリと仲直りしてきな」
337 名前:モテる女はつらい2 投稿日:2004/01/20(火) 11:22
「うん・・・」

でも・・・裕子は・・・それでいいの?

そう聞きたかったけど結局聞かない事にした


「じゃあ、オイラ・・・戻るよ・・・ありがと」
「あぁ、じゃあな」





そしてオイラがドアノブに手を掛けた瞬間
「あっ 矢口」
裕子が急にオイラを呼んだのでオイラは裕子を見た

「なに?」
「・・・お幸せにな」
裕子はニッコリ笑ってオイラを見ていた


オイラは安心して
「うん、ありがとね」
と笑顔で返して楽屋を出ていった
338 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 安倍 投稿日:2004/01/26(月) 02:55
「ねぇ、石川・・・」
よっすぃ〜がなっちに目で(助けて!)と訴えているのがわかった
じゃあどうにかしなくちゃね?
それにこれ以上こんな話が続いたらカオリが・・・

「なんでしょうか?安倍さん」
挑戦的な口調な石川


頼むからもう少し音量下げて欲しいんだけど・・・
339 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 安倍 投稿日:2004/01/26(月) 03:00
「なんで石川はそんなこと聞く必要があるのかな?」
なっちがそう言うと石川は目を大きく開いた
口も少し開いたままで


その横でよっすぃ〜がなっちを尊敬の目で見ていた

 よっすぃ〜可愛い・・・そんな目で見られたらなっち・・・照れるべ・・・





「そんなの決まってるじゃないですか!!」
突然石川が叫んだ
声のボリュームも上がってた




















「石川は・・・石川は・・・矢口さんのこと諦めてないんですから!!」
340 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 安倍 投稿日:2004/01/26(月) 03:07
その言葉に楽屋内の緊張感が一気に高まった

同時にカオリの肩がピクッと動いたのが見えた





「梨華ちゃん・・・本気なの・・・?」
よっすぃ〜がおそるおそる聞いた

「当たり前じゃない!私ね!矢口さんが飯田さんと付き合ってるのはわかってる・・・
でも・・・それでも好きなの!!」





ガチャッ
その時楽屋のドアが開いた
カオリ以外の全員がそこに集まった





「いしかわ・・・」
矢口だった
341 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2004/01/26(月) 03:15
裕子のおかげで元気をもらった

後はどうにかしてカオリと仲直りすることだ!




「でもなぁ〜・・・どうやって仲直りしよう・・・」
方法その1 とにかく話しまくる
方法その2 「好き」「好き」言いまくる
方法その3 やっぱりオイラの甘〜い唇で・・・





なんて考えながら楽屋の前まで来た


ところが・・・
「石川は・・・石川は・・・矢口さんのこと諦めてないんですから!!」

楽屋から石川の声がした
オイラの頭は一瞬真っ白になった
342 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2004/01/26(月) 03:19
石川・・・知らなかった・・・まだ・・・オイラのことが・・・




「梨華ちゃん・・・本気なの・・・?」
よっすぃ〜の声でオイラはハッとした





オイラは楽屋に入るか・・・入らないか躊躇した

「当たり前じゃない!私ね!矢口さんが飯田さんと付き合ってるのはわかってる・・・
でも・・・それでも好きなの!!」
「!」

ガチャッ
手が勝手にドアノブを回していた

「いしかわ・・・」
343 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 石川 投稿日:2004/01/26(月) 03:24
「いしかわ・・・」
矢口さんが楽屋に入ってきた

「矢口さん・・・あのっ私」
いけないわ・・・私ネガティブ気味だわ・・・もっとポジティブに行かなきゃ・・・

「私・・・すっ好きなんです!!」
「・・・」

矢口さんはなにも言わない




 やっぱりダメなの?・・・嫌よ!嫌よ!私はっ・・・


「石川」
鋭い声が後ろから聞こえた

矢口さんじゃない・・・飯田さんの・・・声が
344 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 石川 投稿日:2004/01/26(月) 03:31
「なっなんですか?」
飯田さんをキッと睨んで聞き返した

「矢口は・・・誰が好きなのかなんて知らないけどさ・・・」
誰が好きなのか・・・知らない!?

「それだったらなんで飯田さんと矢口さんは付き合ってるんですか!」
私は大声で叫んだ
顔が・・・体が熱くなるような感じがした




「それはっ「それはっオイラが・・・オイラがカオリが好きで・・・カオリがオイラを好きだから・・・
ただそれだけだよ!!」
飯田さんの声を遮ったのは矢口さんだった
345 名前:モテる女はつらい2・・・ SIDE 石川 投稿日:2004/01/26(月) 03:40
頬から水のようなものが流れるのを感じた

楽屋が・・・飯田さんが・・・矢口さんが・・・みんなが・・・歪んでいて・・・





れいなちゃんがハンカチをくれて初めて私は泣いている事に気付いた
「ありがと・・・グスッれいな・・・ちゃ・・・ぅぅっ」
それ以上は声が出せなかった




わかってた・・・
私にはもう勝ち目が無いことを・・・でも私はそれでも矢口さんを好きでいた
でもそれは・・・ホントはただ吹っ切れて無かっただけで
矢口さんに振られていたことを受け入れてたのかもしれない・・・
だからこの涙は・・・私を吹っ切れさせてくれるのかもしれない

だから・・・もう少し泣かせてください・・・飯田さん・・・矢口さん・・・みんな





「あの・・・もう収録の時間なんですけどぉ」
スタッフさんが来たのは私がそう思ったすぐ後のことでした・・・
346 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2004/01/26(月) 09:49
石川は涙を流しその場で崩れ落ちた

その数秒後、スタッフの人が来た
もう(?)、収録の時間だった



ダダダッ
「わ〜すんませーん!」
そのスタッフの人の脇から加護が駆け抜けて来た




オイラはチラッとカオリを見た
カオリは逃げるように顔を矢口から反らした



みんなぞろぞろと楽屋を出ていく
そしてカオリもその流れに乗って楽屋を出ようとした

「行くなよ・・・」
そう呟いてオイラは

パシッ

カオリの腕を掴んだ
347 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2004/01/26(月) 09:57
今楽屋の中にいるのはオイラとカオリと、石川と田中だけだった

「・・・なに?」
怒ってるような・・・辛いような顔でカオリはこっちを見ていた

「後で話しがあるの」
「・・・いつ?」
小さな声でカオリは聞いてきた


「時間は今日、仕事が終わってから・・・場所は・・・」
そこまで言いかけたとき、カオリが矢口の言葉を制すように言った
「うん・・・わかった・・・じゃあ、後で」


そう言ってカオリはオイラの手から逃げるように腕を振ってそれから楽屋を出ていった





「カオリ・・・わかってくれるよね」
348 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2004/01/27(火) 12:22
そして・・・





―おつかれさまーっ!

―じゃあねーっ

―ねぇ、今日どっかでご飯食べにいかない?


みんなはいっせいに楽屋を出ていく
ただ・・・




「矢口さん・・・真里ちゃん・・・ぽち・・・矢口さん・・・真里ちゃん・・・ぽち・・・矢(以下略)」
「石川さん・・・あっあの・・・元気出してください!」

オイラと石川と田中だけが楽屋に残っていた

・・・石川には悪いことしたな
まぁ田中もいる事だし多分大丈夫だろう




そういえばカオリがいない・・・もう行ったのかな?
オイラはあの場所に向かった
349 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2004/01/27(火) 12:29
タッタッタッタッタッ

カオリはオイラが言わなくてもわかってくれた





そこはカオリの気持ちを初めて聞いたところ

そしてそこはオイラがカオリにオイラの気持ちを伝えたところ

そしてオイラとカオリの心が繋がったところ




「カオリっ!」

はぁはぁと息が切れていた
オイラはカッと目を見開いた


「矢口・・・待ってたよ」
カオリの口元は少し笑顔を含んでいた
でも目は据わっていた

そんなカオリに威圧されたのか・・・それとも緊張なのか・・・
オイラの手からは冷や汗が流れていた

「じゃあ・・・話しを聞かせてもらおうかな?」
350 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2004/01/27(火) 12:38
「カオリ・・・オイラさ、楽屋出ていった後、裕子の楽屋行ったんだ」

カオリの肩がピクッと揺れた

カオリの長い髪がそれにあわせるように揺れた





カオリ・・・そんな顔で見るなよ・・・


カオリの目は大きく開いていて、
寂しそうで・・・怖がっていそうな・・・それでいて怒ったような・・・そんな目だった

「でっでさぁ、オイラ・・・裕子にそのこと話したんだ・・・それで」
「話したんだ」
オイラの言葉を飲みこむような、鋭い声が返ってきた

「・・・はい」
「で?それから」
カオリはニッコリと笑って見せた
でもオイラには笑っているようには見えなかった


「で、でね」
カオリ・・・そんな顔しないで・・・すぐ、すぐ話すから・・・
オイラにはカオリしかいないって・・・
351 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2004/01/27(火) 12:48
「オイラは裕子からヒントをもらったんだ・・・『カオリと同じように考えろ』って
でさぁ・・・わかったんだ・・・カオリの気持ちが・・・カオリみたいに考えてやっと・・・」

「矢口・・・」

「寂しいよね?カオリがオイラの前からいなくなったら
悲しいよね?オイラがカオリじゃない誰かと付き合うなんてさ
だから嫌だよ・・・オイラとカオリが別れるなんて!!」

一気に気持ちが高ぶってきた

喉が痛くなって鼻がツーンとした

 ヤバ・・・泣いちゃうかも・・・


でもオイラは続けた
「そんなの・・・カオリの気持ちとは比べられないけど・・・でもっオイラは・・・」
頭が混乱してきた

何喋れば言いかわかんなくなってきちゃったよ・・・

「あっぁれ?もお・・・もうオイラ・・・わけわかんなくな・・・!」
不意に・・・あったかい温もりがオイラを包んでくれた
352 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2004/01/27(火) 12:54
もちろんそれは・・・カオリ
カオリがオイラを抱きしめてくれたんだ




1日も経ってないのに・・・すっごい久しぶりに感じた

「もう・・・わかったから・・・もう、何も言わなくてもいいから・・・ね」
カオリがそう言うと、矢口の頬に温かい物が落ちてきた

「かお・・・もしかして・・・泣いてる?」
カオリの体が小刻みに震えていた

「なんだよぉ・・なんでカオリが泣くんだよぉ・・・ばかぁ!!」

「へへっ・・・ごめん・・・ありがと・・・」
どっちだよ、ばーか!





「愛してるよ!たとえカオリが嫌いになってもさ」
「カオリも・・・カオリが矢口が嫌いになることなんかないよ・・・愛してる!」
353 名前:モテる女はつらい2・・・ 投稿日:2004/01/27(火) 13:17
今まで・・・色々あったんだ・・・
みんなに本気で好かれて・・・
告白もされたしキスをされたことまであった



でもオイラはその中でたった1人を選んだんだ・・・他のみんなの心を傷つけて・・・

その痛みはきっとオイラがそうならない限りわかんないんだろうな・・・

でもオイラもみんなを『傷つけた』っていう傷が残った


そして、そんなオイラを癒してくれたのはカオリだった
遅くなったけどオイラは自分の1番大事な人を見つけたんだ


そしてオイラ達の心はひとつになった
カオリもオイラを愛してくれて
オイラもカオリを愛している


これからも時間はあっという間に過ぎるんだろう
いつかは 娘。 を卒業もするんだろう

でも、オイラはいつまでも変わらない










オイラ・・・矢口真里は飯田圭織を一生愛することを









「カオリ!」
「なーに?矢口」

「キスしよ!キス!!」
「ふふっ も〜しょうがないな〜矢口は!」

ちゅっ




 カオリ・・・いつまでもこうやって・・・一緒に幸せでいたいね










モテる女はつらい2・・・ 〜完〜
354 名前:タケ 投稿日:2004/01/27(火) 13:22
多少無理矢理でしたが・・・
これで『モテる女はつらい2・・・』は完結いたしました


今まで読んでくださった人

レスをくださった人


ありがとうございました


これで本編は終わりですが、短編を少し書いていきたいと思っております
最後(?)にもう一度ありがとうございました。
355 名前:かおやぐ 投稿日:2004/06/09(水) 18:27
「矢口・・・カオリ、もう娘。卒業するよ」
突然のカオリの一言は初めて聞いたけど冗談だとは思わなかった

むしろ「ついに来たんだ」と思った

「そう」
軽く相槌を打ちながらドクンドクンと心臓の鼓動が早まるのを感じた


「リアクションが薄いね?」
バカ・・・わざとだってば 気づけよ・・・

「うん、加護と辻のときに卒業するのかと思ってたから・・・」
オイラは平然を装った

「ひどいなぁ、そんなに早くカオリが卒業してほしかった?」
356 名前:かおやぐ 投稿日:2004/06/09(水) 18:32
その言葉にオイラは過敏に反応した
「そんなわけっ! っない!!」

「そう、よかった」
カオリは安堵のため息をついた
心なしか少し顔に笑みを浮かべているように見えた

「・・・」

「そうそう、あとね、石川も卒業するんだ」
「石川も?」
驚いた私はカオリの顔を見つめた
カオリの顔には冗談だとは言っていなかった

「そう、だから4期もあとよっすぃ〜だけってこと」
「ふー」
思わずため息が漏れた
357 名前:かおやぐ 投稿日:2004/06/09(水) 18:38
「ちょっとちょっと!さっきよりリアクション・・・」
「カオリ」
カオリの名前を呼んでカオリの言葉を制した
カオリは最後まで話せなかったからかちょっとがっかりした顔してる

「なーに?」
不機嫌そうな声で返事をするカオリ


「オイラちょっと疲れた もう寝たい」

もう深夜 明日ももちろん忙しい
なのになんでこんな時間にそんな話すんだか





「なんで・・・」
オイラは布団をかぶってポツリとつぶやいた
358 名前:かおやぐ 投稿日:2004/06/09(水) 18:41
 あ・・・

涙が出てきた

あぶなかったぁ・・・カオリに見られたら嫌だもんね 
気持ちよく卒業させたいから


「ふっ・・・ぅ・・・っ」
わかってる・・・泣いたらカオリが悲しむってことくらい

だけどさ、オイラだって人間だもん
泣きたいときは泣いちゃうよ

今のオイラにできるのはカオリに隠れて泣くことくらいだよ
359 名前:かおやぐ 投稿日:2004/06/09(水) 18:47
「ね、矢口」
かぶった布団の後ろからカオリの声がした

もう、こんなときに返事なんかできるわけないだろ



「何?」
極力言葉を減らしてカオリに泣いてることを悟らせないようにした

「ごめん」
カオリのその一言がオイラの頭に響いた
それと同時に矢口の中の何かが切れた

「っ・・・ばかぁ・・・あやまんなよぉ・・・ぅぅっ
おかげでっ・・・涙がぁ とまんないじゃないかよぉ・・・ぐすっ」

「ごめん・・・ごめん」
360 名前:かおやぐ 投稿日:2004/06/09(水) 18:52
だから・・・謝るなって言ってるのに・・・なんで謝るんだよ

「もぉ・・・っ・・・カオリのバカぁ・・っぁ・・・」
止まることを知らない涙が溢れでる


「矢口」
カオリの言葉と同時に両肩に暖かい感触を感じた

カオリの手だとわかるのに数秒もいらなかった
361 名前:かおやぐ 投稿日:2004/06/09(水) 18:59
「カオリが娘。卒業してもさ、カオリは矢口の心の中にずっといるよ」

「なんだよそれぇ・・・っ死んじゃうみたいなこと言うなぁ・・・」
あーでも、その言葉聞いてちょっと気持ちが楽になった


「でさ矢口、今日は一緒に寝ない?」
「今日も・・・だろ?」
「ふふっ そうだね」


矢口がかぶってた布団の中に潜り込むカオリ
一瞬カオリの目が潤んでたように見えたけどカオリはすぐに布団をかぶってちゃんと見えなかった





その日、久しぶりにオイラとカオリは手を繋いだまま寝ることにした

〜END〜
362 名前:タケ 投稿日:2004/06/09(水) 19:03
>>354 で短編書くとかいったわりに5ヶ月程放置したままに・・・
とりあえずやぐかおで飯田さんの卒業ネタでした

次回はあるのかな?って言う感じです
363 名前:やぐなち 投稿日:2004/06/28(月) 03:22
「う、ん?・・・あー、朝か」

目が覚めオイラはベッドからぴょいっと飛び降りてカーテンを開けた

窓の外から青い空が見えた
(い〜天気!今日は外に出ようかな?)

「ん〜・・・まぶしい・・・」

ベッドからオイラと違う声が聞こえてきた


「おはよ、なっち!」
364 名前:やぐなち 投稿日:2004/06/28(月) 03:27
「見て見てっ!今日は快晴だよぉ!! ねぇ今日は外出よっか?」

「うん」
なっちはまだ眠いようで曖昧な返事しか返してこなかった


(くすっ、可愛い・・・)
普段はオイラが小動物って言われるけど
ベッドの上で布団をくるまっているなっちも充分小動物に見える・・・
しかも寝起きでいつもよりどこか艶っぽい


(やべっ、キスしたくなってきちゃった)
365 名前:やぐなち 投稿日:2004/06/28(月) 03:32
オイラはゆっくり窓からベッドまで移動した

「な〜っち!」
ベッドに乗ってなっちに近づく
「ん? んっ!?」

オイラの唇をなっちの唇に触れさせる

オイラはなっちの顔が見たくて目を開いていた
なっちは驚いた目をしてこっちを見ていた

(キスぐらいで驚いちゃって・・・可愛いなぁもう!)

私はキスをしたままなっちを押し倒した
366 名前:やぐなち 投稿日:2004/06/28(月) 03:35
(さて、今度は舌を・・・)
そう思った瞬間、

ヒュンッ

オイラの左頬に向かってなっちの右手が飛んできた





ぱちーん!といい音がオイラの耳元に響いた

・・・

・・

367 名前:やぐなち 投稿日:2004/06/28(月) 03:40
「ごめんね、矢口」
「・・・」
オイラは無視した

結局拒まれた・・・これで5回目・・・
オイラ達付き合ってからまだキスしかしてないのに・・・



「痛かった?」
上目遣いのなっちが右手でオイラの左頬に今度は優しく触れた
まだひりひりする頬に心地よい暖かさを感じた

(ちぇっ 可愛いから許しちゃうじゃんか!)
368 名前:やぐなち 投稿日:2004/06/28(月) 03:48
頬に触れながらなっちは口を開いた
「ね、矢口」
「ん?」

「ごめん、まだ待っててね」
「はいはい、これで5回目ね、わかってるよ」
少し怒りを混ぜて言った


「・・・なっちはさ、ゆっくりゆっくり矢口と愛を育てていきたいんだよ
だから・・・ね」

なっち・・・
5回目で初めて聞いたその言葉・・・とても嬉しかった

「あー!もういいよぉ!可愛いなぁ〜くっそー!!怒るに怒れない〜!!」
オイラは気を取り直し、少し遅くなった朝ごはんを作りにキッチンへ向かった





「矢口・・・ホントは7回目だよ?」
オイラはそうなっちが言ったことに気づくことはなかった
そして7回目だと言うことにも・・・

〜END〜
369 名前:やぐこん 投稿日:2004/07/02(金) 17:13
きょ・・・今日こそ告白を・・・





「じゃあ、お先にー!」

―ばいばーい!

―さよならー

―また明日ぁ




あぁ・・・また・・・言えなかった・・・
370 名前:やぐこん 投稿日:2004/07/02(金) 17:17
5期メンとした加入してすぐ、何も分からなかった
私たちをいつも気にかけてくれていた矢口さん

最初は頼れる先輩だ・・・と思っていたのに・・・


いつのまにか私の心は矢口さんのことで一杯になっていた


好きだと気づいてから私は矢口さんを意識過ぎて思うように話せなくなってしまっていた


どうせなら早く自分の気持ちを打ち明けてすっきりしたかった
でもあと一歩のところで矢口さんに言えないままにいた
371 名前:やぐこん 投稿日:2004/07/02(金) 17:25
「「あさ美!」」
「あさ美ちゃん!」

落ち込んでいるとうつむいた顔の上から3人の声が聞こえた

「また言えなかったんだ・・・」
あきれた声を挙げたのは麻琴

「はやくぅ、告白しないとぉ、だめだよぉ?」
もっともなことを微妙に標準語からずれてる言葉で話す愛ちゃん

「そうそう、早くしないと誰かに取られちゃうよ?矢口さん」
そして里沙ちゃん・・・


矢口さんへの気持ちを麻琴に言ったのは間違いなく間違いだった・・・
372 名前:やぐこん 投稿日:2004/07/02(金) 17:30
「あ!あさ美、私いいこと思いついたよ!」
寒気がした

麻琴の言ういい事とは期待できない・・・


「なに?麻琴 どんなん?」
「早く話して早く!」

なのに人事だと思ってこの人たちは・・・
2人は興味津々の顔で麻琴を見つめていた
373 名前:やぐこん 投稿日:2004/07/02(金) 17:33
「その名も!『運命の衝突 〜見詰め合うと素直にキスできなぁい〜 』!!」
「「おぉ〜〜〜!!」」

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・は?

続く
374 名前:やぐこん 投稿日:2004/07/05(月) 12:41
麻琴が言うにはこういうことらしい・・・

その1 矢口さんが廊下の角を曲がると同時に
私が反対方向から矢口さんに突っ込む(ツッコミを入れるのとは違うそうです)

その2 矢口さんと共に倒れこむ(つまり押したせということですね)

その3 矢口さんと見詰め合う(あのタイトルはこういう意味みたいです)


375 名前:やぐこん 投稿日:2004/07/05(月) 12:44
「・・・」

「麻琴〜!すぅっごぉい!!」
すごいのは麻琴より愛ちゃんの訛りかと思うのですが
昔と比べれば聞き取れるけど・・・

「これで2人はラブラブだね!」
わざわざ『ラブラブ』使わなくたって・・・里沙ちゃん


「じゃ!さっそく明日始めよう!!」

「「おおー!!」」

いや、あなた達がするわけじゃあないでしょう?
勝手に決めないでくださいよ・・・
376 名前:やぐこん 投稿日:2004/07/05(月) 12:47
―翌日

そんなわけで(どんな?)ついに矢口さんに告白することになってしまいました

麻琴はなるべく朝がいいと言ってたのでいつもより早く行くことにしました
多分誰かに見られないようにとということでしょうか?




ガチャ

(・・・誰もいない)
377 名前:やぐこん 投稿日:2004/07/05(月) 12:49
とりあえず私はドアの目の前に立って矢口さんを待ちました

・・・

・・・

・・・

あれ?
実はこの計画・・・けっこう不確実なのでは?

もしこれで他の誰かが来たとして万が一あの計画が炸裂したとしたら・・・


私は恐る恐る近くのソファーに座ろうとドアに背を向けました
ガチャッ
378 名前:やぐこん 投稿日:2004/07/05(月) 12:54
背を向けた瞬間にドアが開く音がしました

ごんっ

「ぐえっ」
何かが当たって見事私の背中に直撃しました
私は変な声を上げながらその場に倒れてしまいました


はっきり言いましょう
この状況・・・最悪です・・・

「だ・・・誰です?私に不意打ちを仕掛けたのは」
私は後ろを振り向きました

そこには・・・
「紺野〜!!大丈夫かぁ!!?」
「あ・・・」
私の愛する矢口さんが心配そうな顔で立っていました

続く
379 名前:やぐこん 投稿日:2004/07/08(木) 03:12
「ごめんな〜紺野ぉ、大丈夫か?」
そう言いながら矢口さんは私の背中を撫ぜました

(矢口さんの手が・・・私の背中に〜〜〜〜〜〜!!?)
私は背中の痛みを忘れるほどに緊張し何も考えられなくなっていました




しばらくその状態が続くと矢口さんが
「そういえばまだ誰も来てないなぁ〜2人っきりだな」

 2人っきり

私はその言葉にさらに緊張してしまいました
(そ・・・そうだ・・・は、早く・・・こ、こっ告白しないと・・・)
380 名前:やぐこん 投稿日:2004/07/08(木) 03:18
私はくるりと矢口さんの顔を見た
「や、や、矢口さん」

矢口さんは「ん?」と不思議そうな顔でこっちを見ていた

(はうっ! 矢口さん可愛いぃ!)


「あの〜わ、私・・・やっ矢口さんが・・・」
矢口さんはじーっとこっちを見ている

「矢口さんが・・・」
矢口さんはじーっと私を見ながら首をかしげた




「好きです!!恋愛対象として」
その言葉は以外にもあっさりと口から出てきた
381 名前:やぐこん 投稿日:2004/07/08(木) 03:23
矢口さんは目と口を小さく開いていた

私は矢口さんから顔を離し矢口さんから見えないようにうつむいた




しばらくなんともいえない沈黙が流れた
「あの・・・さ」
「・・・はい」
声が震えてしまった

「嬉しかったよ・・・告白・・・その、ありがと」
「・・・はい」

「ありがと」と言われ、嬉しさで涙が出そうになってしまった

矢口さんに泣き顔を見られないようにドアのほうを見るまでは・・・
382 名前:やぐこん 投稿日:2004/07/08(木) 03:27
その瞬間、私は3人の人物と目が合った

麻琴

愛ちゃん

里沙ちゃん

・・・だった

私の中で嬉しさが怒りに変わるのにそう時間は掛からなかった




そのあと私と矢口さんと3人がどうなったのかは内緒です♪

383 名前:かごやぐ after12 投稿日:2004/08/22(日) 17:00

 もし矢口さんが娘。を卒業しても矢口さんを愛してく自信がついたから

そう思ってたのに・・・ウチの方が先に卒業してまうなんて・・・

まったく考えてなかったなぁ


あの時は矢口さんが卒業して娘。から・・・ウチから居なくなるのかと思って泣いとったのに・・・

今は違う・・・自分が矢口さんの前から居なくなることになったから泣いとる・・・


まったく・・・意味わからへんわ

ウチの涙は止まることなく流れ続けた
384 名前:かごやぐ after12 投稿日:2004/08/22(日) 17:04
「加護ぉ?」

矢口さんが風呂から戻ってきた
言い忘れとったけどここは矢口さんの家

今日はウチはお泊りや
で、矢口さんが風呂に入ってる間に泣いてたってわけや

「加護?もう寝た」
「ぁい」
泣いたせいで力のない声しか出んかった


「ふー」
矢口さんはため息をついて
「泣くなよ」
と言った
385 名前:かごやぐ after12 投稿日:2004/08/22(日) 17:10
「無理ですわ・・・最初・・・逆の立場やて思ってたんですから」
ズズッと鼻水を吸い込みながら矢口さんの言葉に反論する

「・・・っ・・・矢口さんが先に娘。・・・卒業するって・・・思っとったから・・・」

「それはオイラもおんなじだよ。オイラも加護より先に卒業するって思ってたもん
っていうか誰だってそう思うでしょ?」

矢口さんの口調はまだ明るさを保ったままだった


「矢口・・・さん」
「なーに?」

「今日も・・・隣で寝ていいですか?」
「当ったり前じゃん。オイラだって寂しいんだ。できるだけ一緒に居たいよ・・・」
386 名前:かごやぐ after12 投稿日:2004/08/22(日) 17:15
『オイラだって寂しいんだ』
って言葉が矢口さんの本音だってのはもちろんのこと

だって矢口さんはほとんど弱音とかそう言うの、言わへんから・・・
だからウチに対して本音でそう言ってくれたのはとてもうれしかった


モゾモゾと矢口さんが布団に入ってウチの横に潜り込む
(いっつも思うけどやっぱ矢口さんちっちゃいな)
矢口さんに聞かれると後が怖いので心の中だけに閉まっとこう

ふと手に暖かい物が触れた

(矢口さんの手やな)
387 名前:かごやぐ after12 投稿日:2004/08/22(日) 17:18
ウチは矢口さんの手をぎゅっと強く握った

離れないように・・・離れないように・・・


すると矢口さんもウチの手をぎゅっと握り返した

離さないように・・・離さないように・・・




ふと握り締めている矢口さんの手が震えてることに気がついた

明かりは消えとってよう見えんけど・・・
矢口さんは泣いていた
388 名前:かごやぐ after12 投稿日:2004/08/22(日) 17:24
「矢口さん・・・」

「だ、だめだねっオイラ・・・大人なのに・・・泣いちゃって・・・っ・・・」

「・・・」
ウチもつられて再び涙を流した


「大丈夫ですよ、矢口さん・・・大人だって・・・泣きたいときは泣くもんですよ・・・」
「へへっ・・・そう言ってもらえると・・・こっちも・・・助かる、よ」

うちらは固く手を握り合ったままでいた

涙が止まり、眠った後も、起きた直後も・・・ずっと・・・ずっと




その手を・・・矢口さんを離さないように




389 名前:やぐりか 投稿日:2004/08/28(土) 18:58
「キショ!」

あぁ、なんでだろう?

「ひどいですよ〜!矢口さ〜ん!」
「うるさい!キショいものはキショいんだよ!」

なんでオイラはいっつもこんなこと言ってしまうんだろう・・・

「ふぇ〜ん!矢口さんのばかー!!」
タッタッタッタッタッ

いつもこうなってしまう





好きなのに・・・石川が・・・


大好きなのに・・・梨華ちゃんが


なのに・・・なんでだよぅ
390 名前:やぐりか 投稿日:2004/08/28(土) 19:01
ホントは「大好き」って言いたいのに

口から出るのは「キショい」とか「アゴン」ばっか

どうなってるんだ?オイラの口は・・・


オイラはとりあえず自分の手でほっぺたをつねってみた





「いででっ」

はぁ、ホント・・・何やってんだかなぁオイラは・・・
391 名前:やぐりか 投稿日:2004/08/28(土) 19:05
やっと仕事が終わって家に帰れるぞ!と思いながら楽屋に戻る

ガチャ

「あ、梨華ちゃん・・・」
「あ!矢口さん」

他のメンバーはもう帰ったのだろうか?
楽屋には梨華ちゃんだけしか残っていなかった


「1人?」
「はい。石川、矢口さんを待ってたんですよ!」
と、とびきりの笑顔で言われ嬉しさがこみ上げた

こみ上げた筈なのに・・・





「キショ!ストーカーかよ!」
なんでこんなこと言うんだよぉ
392 名前:やぐりか 投稿日:2004/08/28(土) 19:10
そしてオイラは自分の言葉を謝ることもできずに梨華ちゃんの反応を待った

2,3秒程シーンとした

オイラは直感的に
(いつもの梨華ちゃんの反応じゃない)
と思った


遅かった

「そうですよね・・・私なんかが矢口さん待ってるなんて気持ち悪いですよね
ごめんなさい」

違う!

「ちっ違うよ!梨華ちゃん!!」

「もういいです。私・・・帰ります!!さようなら!」
石川はオイラの目の前を通り過ぎ、楽屋から出て行った

オイラは梨華ちゃんの動きを止めることができなかった
393 名前:やぐりか 投稿日:2004/08/28(土) 19:15
しばらく放心状態だったオイラはハッと我に返り急いで梨華ちゃんを追った

「はぁっはぁっ・・・」

オイラは走っいてる間、自分にあれこれ自問した

 梨華ちゃん追いかけて、追いついたらどうするんだ?

 梨華ちゃんに向けて本心を言えるのか?

 また梨華ちゃんを傷つけさせるんじゃないのか?

自問するたびにオイラは心の中で「違う!」「違う!」と叫んだ

今度こそはっきりさせるんだ!
ちゃんと言わなきゃ伝わらない・・・

「大好きだ」って
394 名前:やぐりか 投稿日:2004/08/28(土) 19:19
「梨華ちゃん!」

ついにオイラは梨華ちゃんを見つけた

梨華ちゃんは驚いたのかその場でピタッと止まりこっちを見た


オイラは走ったまま梨華ちゃんに近づき、そのまま力一杯抱きしめた




「・・・矢口・・・さん」
「ごめん・・・オイラ・・・あんなこと言うつもりじゃなくて・・・
ホントは・・・」

「わかってます」
突然の梨華ちゃんの声は柔らかく優しい口調だった
395 名前:やぐりか 投稿日:2004/08/28(土) 19:23
「わかってます。矢口さんの私に対しての悪口は全部愛情表現だって・・・」

「・・・」
オイラは何も言えずにいた

「ただ、さっきはちょっと疲れてて、ネガティブモードだったんですよ
えへへ」


「・・・無理すんなよな」

「矢口さんこそ、ちゃんと本心を言ってくれないと!
石川、ホントにネガティブになっちゃいますよぉ?」

「だからぁ〜それがキショいんだっ・・・」
ダメだ!ここで言ったら全部パーだ!

「むー!また言いましたね。もういいでーす
ホントに怒りましたから!!」
梨華ちゃんは強い口調でそう叫ぶとくるっと前を向いた
396 名前:やぐりか 投稿日:2004/08/28(土) 19:26
(言わなきゃ・・・本心を!)

「待って!梨華ちゃん!
オイラ・・・オイラ、梨華ちゃんのこと大好きだから!
いつも悪口言っちゃうけど、ホントに大好きだから!!」

「・・・」

石川は前を向いたままこっちを振り返ることもせず黙っていた

「石川・・・オイラは・・・本気だから・・・ホントに好きだから」

オイラがそう叫んでも梨華ちゃんは何も言わず、再び長い沈黙が訪れた
397 名前:やぐりか 投稿日:2004/08/28(土) 19:33
「・・・」

「・・・いしか」

「なーんちゃって!冗談ですよ!
じょ・う・だ・ん・♪」

は?
・・・冗談!?

「何が?」
「ホントに怒ったことです!
ああでも言わないと矢口さん。本心を言ってくれないと思って・・・
すっと待ってたんですよ?」

その言葉を聞いてオイラの顔は真っ赤になった
後輩にハメられただけじゃなくて結局本心を言ってしまったこと両方に・・・
そして、ずっと待ってたと言われたことにも・・・

「じゃ、じゃあオイラ、か、帰るかんね!」
「はーい♪あ、じゃあお休みのキスでもしましょうか?」

「うっせー!ばかぁ!」
「もー真里ちゃんったら愛情の裏返しなんだからぁ!」

オイラは思った





(もうこいつには勝てない)・・・と



398 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/04(土) 05:12
石川さんが矢口さんの上の上にいる。
いい関係ですね
399 名前:やぐのの 投稿日:2004/09/07(火) 16:34
あー、空が青いなー

「ののー、空が青いぞー!」

「おーそうですねー!スカイブルー色のカキ氷みたいですよー!」

・・・

あー、でっかい雲だ・・・

「ののー、でっかい雲だぞー!」

「おーそうですねー!マシュマロみたいですよー!」

・・・

びゅうっ

あ、風が吹いた

「ののー、風が吹いたぞー!」

「おーそうですねー!風につられて食べ物の匂いもやってきましたよー!」

・・・
400 名前:やぐのの 投稿日:2004/09/07(火) 16:35
「なー、ののー」

「はいー?」

「・・・その、なんだ・・・食べ物以外のことを考えられないかなぁ?」

「んー」

・・・

・・・

・・・

まぁどうせないんだろうな





「んーと、矢口さん!」
「はい?」
401 名前:やぐのの 投稿日:2004/09/07(火) 16:38
「あれ?」

「???」

「どうしたんですか?矢口さん」

「その言葉をそのままそっくり返そうか・・・」


「あ、だからー、食べ物以外に、矢口さんのこと考えてますよーってことです」

「あー、そういうこ・・・」

・・・

・・・

・・・

「あ、矢口さん!顔が赤いですよ?もしかして・・・」
「うっう、うるさい!」
402 名前:やぐのの 投稿日:2004/09/07(火) 16:41
「くすくすっ」

「笑うなー!」

「くすくすっ」

「笑うなって!」

「くすくすっ」

「だーかーらー」

「じゃあ、お昼ご飯でも食べに行きますか?」

「・・・はい?」

「もうお昼の時間ですから」

「それは知ってるさ」

「じゃあ行きましょうよー」

「ってゆーかさっきまであんな笑ってたのに・・・ま、いいか」
403 名前:やぐのの 投稿日:2004/09/07(火) 16:47
「くすくすっ」

「だからっ!笑うなってばぁ!」

「ふふふふふ」

「お?笑い方が変わった!?」

「ふふふふふ」

「・・・2度目は受けないぞ!」

「ふふふ」

「のの・・・怪しいぞ!」

ぴたっ
「矢口さん」
「あん?」

「さっきからののが笑ってる理由しってます?」

「知るかよー
だから聞いてんだろーが」

「そうですよね、ふふふふふ」

「あー!また変な笑い方しやがって!なんでそんなふーに笑うんだよぉ!」

「まーいーじゃないですか
それより、今からかけっこしましょう!ビリになった人はお昼ご飯おごりですよ?」

「は?ちょっとま・・・」
「ヨーイドン!」 だだだだだっ
404 名前:やぐのの 投稿日:2004/09/07(火) 16:53
・・・

・・・

「・・・やれやれ、やっぱり食べ物のことしか考えてないじゃないか」

「矢口さーん!」

「わ!ののー!お前もーそんなとこまで行ったのかよー!!」

「矢口さーん!!」

「無視かよー!なんだよー!」

「大好きですよー!!!」

「・・・」

「大好きですよー!!!」

「も、もう、しょうがないなー・・・」

「矢口さーん!」

「や、矢口も大好きだぞー!!!」

「ありがとーございまーす!!」 だだだだだっ

「・・・恥ずかしいな・・・って!あいつ追わないと!
今日そんな金持ってねーんだ!
まてー!!ののー!!」

まー、とりあえずだ
ののに追いついたら今度は矢口が至近距離から言ってやる

「大好きだ」ってな

405 名前:タケ 投稿日:2004/09/07(火) 16:58
今回はやぐのの
ほのぼのをテーマに書いてみました

花<団子<矢口
辻さんのイメージはこんな感じ

>398 無名飼育さん

こっちのレスはなつかしいです
もう矢口さんが石川さんに対して盛り返すことはないでしょうw
406 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/14(火) 19:59
うわっなんだこりゃ

めっちゃ好きだ

どうしよ

どうしてくれよぅ

めっちゃめっちゃめっちゃくちゃ大好きだ

はぁ…大好きだ

のの……。やぐもすてき
うわっ。大好きだ!

そんな話をくれたタケさんも大好きだ。

ほんとに好きなんっすこの話、マジありえないくらい

はぁ…。ため息

やぐのの

はぁ...好き
407 名前:やぐよし 投稿日:2004/10/04(月) 15:52

 彼女の秘密




オイラの恋人よっすぃ〜。

よっすぃ〜と言えば「かっけー!」って感じで
昔と逆に男っぽい印象が強そうなんだよね

でもね・・・ふふふっ・・・実は全然違うんだよね・・・ふふふっ


どう違うかって?

んーじゃあヒント教えてあげるよ!
408 名前:やぐよし 投稿日:2004/10/04(月) 15:54
ヒントはさっきオイラが言った言葉の中に含まれてます!

さぁー!わかるかなぁ?


あ、そうそう、オイラ早く答え言いたいから
次のレスでもう答え言っちゃうから、今のうちにじっくり考えなよ

まーそんな難しくないしね
なにせさっきオイラが言った言葉なんだから

























よし! じゃあ答え言っちゃうよ〜!!
409 名前:やぐよし 投稿日:2004/10/04(月) 15:57
答えはね・・・










昔の印象・・・つまり女っぽいんだよね!
まー今更なんだけど女っぽいって言うかなんて言うかちょっと違うかな?
まっイメージだからさ!決して男っぽくないから!

じゃあちょっとオイラよっすぃ〜のとこに行ってきまーす!!
410 名前:やぐよし 投稿日:2004/10/04(月) 16:02
「よっすぃ〜!!」

よっすぃ〜隣に座っていきなりオイラは
よっすぃ〜の不意を衝いて思いっきり抱きしめた

「ふわあぁ!? やっやや矢口さん!」

めちゃくちゃ動揺してるよっすぃ〜が可愛くて、
もっともっと動揺させたくなっちゃうんだよね♪


「ねーよっすぃ〜!明日オフでしょ?オイラの家、来・な・い?」
思いっきり上目遣い(しかもウインク付きだい!)でよっすぃ〜を誘う

片方の目でよっすぃ〜の目を見るとオイラの顔見て顔を真っ赤にしてる

原因がオイラの上目遣いのせいなのかオイラの家ですることを考えてるのかは知らないけど・・・
411 名前:やぐよし 投稿日:2004/10/04(月) 16:08
「で!でも!私・・・私・・・」
よっすぃ〜の裏返った声が返ってきた

「ま、まだこっこっころの準備が・・・」
真っ赤だった顔を更に真っ赤にして体をもじもじさせる
ついに両手を頬に当ててそのまま俯いてしまった

「かっけー!」よっすぃ〜なんてどこにもいない

いるのは家に誘っただけで顔を真っ赤にする純粋(?)なよっすぃ〜だけ


オイラはそんなよっすぃ〜が大好きなんだ!
・・・もちろん「かっけー!」よっすぃ〜も大好きだけどね
412 名前:やぐよし 投稿日:2004/10/04(月) 16:13
結局オイラはよっすぃ〜を無理やり家に連れ込んだ


がちゃっ

「ぉじゃまします・・・」
周りをきょろきょろしながら小さな声でよっすぃ〜はオイラの家に入る

「どう?ここがオイラの部屋!ちょっと汚いかな?」
「ぃ!いえ!そんなことないですよ・・・き、き、きれぃです」

自分の言ったことにすら顔を真っ赤にさせてしまうよっすぃ〜・・・やっぱ可愛いなぁ

あ・・・よっすぃ〜の目にごみが・・・
「よっすぃ〜、目にごみ付いてるよ?とってあげる」
「あ、はい・・・」

オイラがよっすぃ〜の顔に近づくとよっすぃ〜はオイラから逃げるように顔を反らした
413 名前:やぐよし 投稿日:2004/10/04(月) 16:17
不思議に思ってよっすぃ〜を見るとまた顔を赤くしてその場に力なくへたり込んでいた

「どうしたの?よっすぃ〜・・・」
原因はなんとなくわかったけどオイラはわざと聞いてみた

「なっなんでも、ありません!」
「ふ〜ん、じゃあごみ取るよ?」

「い、いいえ!けっ結構です」
よっすぃ〜は顔を真っ赤にしたまま首を左右にブンブン振った

「なーんだ、じゃあいいや、オイラ夕ご飯作るから、よっすぃ〜も手伝ってよ」
「はい・・・」
414 名前:やぐよし 投稿日:2004/10/04(月) 16:21
今日はオムレツを作った

「矢口さんたまご・・・あ!!」
ぐちゃっ
「あ、いいよ!オイラが拭いとくから」
「・・・はい」

「矢口さーんお皿もってき・・・あぁ!」
がちゃーん
「あ、いいよ!オイラ片付けるから」
「・・・はい」

よっすぃ〜は卵を2個、皿を1枚きっちりと床に落としながらも
一生懸命オイラを手伝ってくれた

この一生懸命さがオイラがよっすぃ〜に惚れた理由なんだよねぇ・・・
415 名前:やぐよし 投稿日:2004/10/04(月) 16:25
「どう?おいしい?」

「はい・・・おいしいです」
よっすぃ〜はやんわりと微笑んだ
オイラもつられて笑う

オイラとよっすぃ〜は談笑しながらオムライスを食べ終えた


「あー、もうお腹一杯!」
「ごちそうさまでした矢口さん、おいしかったです」
よっすぃ〜も満足したようだ


「よし!風呂はいるか!」
「え?」
よっすぃ〜はいきなり顔を真っ赤にした
416 名前:やぐよし 投稿日:2004/10/04(月) 16:31
「なんだよ?乙女がお風呂入っちゃいけないって言うのかよー!」
オイラは口を膨らませた
別に変な意味じゃなくてほんとに入りたかったのだ

「そっそんなことないです・・・ただ・・・ちょっと(色々変な想像を・・・)」

「へ?聞こえないよ?」
オイラは素でよっすぃ〜に聞いた
そしたらよっすぃ〜は怒ったような声で
「な、なんでもないですから!!矢口さん先に入ってください」
と叫んだ

よっすぃ〜の顔はもう肌色に戻ることを知らないのではないかと言うくらいに
真っ赤になっていた
・・・さっきから真っ赤にしてるけど

(なに怒ってんだろ・・・)
さすがのオイラもこれには気づかないでお風呂に入った
そしてすぐによっすぃ〜も入って、そしてすぐに出てきた
417 名前:やぐよし 投稿日:2004/10/04(月) 16:37
「ふーじゃあ寝ますか」
「ふえ!?」

「? 
どうした?よっすぃ〜」

「ぁ・・・なっなんでもないです・・・」
よっすぃ〜は相変わらず顔を真っ赤にしたまま体をくねらせていた

やれやれと思いながらオイラはそのままベッドに向かった
上と下にベッドがあるタイプのベッドでオイラはいつも上で寝ている

(今日も上でいいか)

よっすぃ〜はベッドの手前でまだもじもじしていた
「よっすぃ〜!下で寝てね!オイラ上で寝るから」
「うぇ!?」
「? そう、オイラ上だけど・・・」

「わ、わかりましたぁぁぁ」
よっすぃ〜は心底安堵してそのまま下のベッドに潜り込み
そのまま寝てしまった
418 名前:やぐよし 投稿日:2004/10/04(月) 16:43
どうやら楽屋でオイラが言ったことを間に受けてたみたい
冗談通じないなーよっすぃ〜は

ま、そんなとこも大好きだけどね へへっ


さーて、オイラも寝るか
明日よっすぃ〜が起きたと同時にキスしてやろったら
どんな反応見せるかなぁと楽しみに思いながらオイラも寝た
419 名前:やぐよし 投稿日:2004/10/04(月) 16:46
そう言えばオイラの秘密、まだ言ってなかったね
あ、違う、さっき言ったじゃん

じゃあまたヒント教えてあげるよ

ヒント1 さっきオイラが言った
ヒント2 オイラのよっすぃ〜の好みについて
ヒント3 オイラの気持ち

ちょっと難しいかな?
まぁいいや、答えはみんなの考えの通り!ってことでね

じゃあ、お休み!





 彼女の秘密 完


420 名前:タケ 投稿日:2004/10/04(月) 16:49
更新終了です

長ったらしい話に・・・
女の子らしい吉澤さんを目指したのですが・・・イマイチ(汗

>406 名無飼育さん

自分の作品が褒められることはやっぱり嬉しいです。ありがとうございます。
これからも精進します!

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