みきあや小説!

1 名前:絶詠 投稿日:2003年07月13日(日)22時08分32秒
    二人とも、超がつく程不器用で、でもお互い大好きで、なかなか伝えられなくて。
       同じ事で二人一緒に悩んで、泣いて、やっと伝えられて。
             泣いて、抱きしめあって。
           そのあと、はじめて、キスをしたんだ。
                  ◇◇◇
初めて出逢った時、お互い心を奪われていたんだね。その時は気づかなかったけど。
2 名前:みきあや小説! 投稿日:2003年07月13日(日)22時14分07秒
「亜弥ちゃん、この後、仕事無いんでしょ?美貴んち来ない?」
精一杯の勇気を出して亜弥ちゃんに言った。すんなりと笑顔でOKされた。
「うんっ、行く!お風呂一緒に入ろーね!」
自然と口元が緩むのが分かった。大好きだよ、出逢った時からずっとずっと。
       ―――決して伝えられない事だけど―――
               ◇◇◇
夜は一緒に寝た。亜弥ちゃんが急に真面目顔になったのを美貴は見逃さなかった。
3 名前:みきあや小説! 投稿日:2003年07月13日(日)22時17分24秒
「…ねぇ美貴たん、聞いて欲しい話があるんだけど良い?」
「うん、良いよ、何の話?」
この時は何もわからなかった。片思いとばかし思っていたから。
深呼吸をした亜弥ちゃんは意を決したように口を開いた。
「あたしっ、出逢った時から美貴たんが好き!今までもこれからもずっとずっと!」
その言葉を聞いたとき、美貴は呆気にとられて固まってしまったんだ。
4 名前:みきあや小説! 投稿日:2003年07月13日(日)22時20分46秒
「…え?亜弥ちゃん…?」
何秒か沈黙が続きそれを美貴が破ったんだ。確かめるために。
でも亜弥ちゃんは泣き出しそうな顔をして俯いている。頑張ってくれたんだ。
  ―――美貴も頑張るんだ。ちゃんと聞いてね、亜弥ちゃん―――
「美貴も大好き、亜弥ちゃんの事がずっとずっと大好き!」
5 名前:みきあや小説! 投稿日:2003年07月13日(日)22時24分44秒
美貴は精一杯の勇気を出して言ったんだ。亜弥ちゃんに伝えるために。
「ごめんね?美貴がダメダメだから悲しませちゃったね。大好きだよ?」
あやすように亜弥ちゃんを抱きしめると、もう泣きそうな顔じゃなかった。
最高の笑顔で抱きしめ返してきたんだ。その仕草がたまらなく可愛かった。
       ―――その後、美貴達はキスをしたんだ―――
6 名前:絶詠 投稿日:2003年07月13日(日)22時29分19秒
すいません。この後、ちゃんと更新しますので。
これから、みきあやワールド繰り広げていきますんで。
初めのみきあや小説は一応終わりということで…でわ。
7 名前:名無しさん 投稿日:2003年07月16日(水)09時53分49秒
続き待ってます
8 名前:絶詠 投稿日:2003年07月16日(水)22時35分00秒
>名無しさま
続きを待って下さりありがとうございます。
今週の土曜日か日曜日に更新できそうです。
9 名前:絶詠 投稿日:2003年08月03日(日)16時14分08秒
ここの所、学校のことに関しての話があったり企画を考えたり夏休みの課題などで
話を考える暇がありませんでした。申し訳ありません。
そこで、皆様からリクエストして欲しいんです。CPはみきあやでシチュエーションは何でもイイです。
自分勝手な意見ですがお願いします。
10 名前:絶詠 投稿日:2003年08月04日(月)00時29分03秒
今からやっと更新できます。
へたれ文ですが自分で考えたものです。暇つぶしにでも…
暗い?でも甘々…だと思います。
11 名前:絶詠 投稿日:2003年08月04日(月)00時30分20秒
やっと更新。ヘタレ文だけど…
暗い?でも甘々…だと思います。
暇つぶしにでも、お読みください…
12 名前:Love Destiny 投稿日:2003年08月04日(月)00時39分33秒
――ねえ、亜弥ちゃん、美貴達が出会えた事って運命だと思わない?
そんな言葉がよく自分の口から出たものだと今、美貴は思う。
  〜〜Love Destiny〜愛の運命〜
「亜弥ちゃん、この後さ…時間ある?」
亜弥ちゃんの仕事が終わって美貴に電話がかかってきて美貴はその時、決意した。
話してる事なんか曖昧にしか覚えてなくて、もう頭の中は真っ白だった。
13 名前:Love Destiny 投稿日:2003年08月04日(月)00時47分23秒
「?全然時間あるよっ、今日の仕事終わったから」
美貴が質問したら、亜弥ちゃんはいつもどおりの口調で答えた。
今から亜弥ちゃんが美貴の家に来るという事に決まって電話を切った。
これから自分がする事を考えると美貴の胸の鼓動が速くなった。
――亜弥ちゃん、美貴は頑張るからさ。受け止めてよね――
そんな事を考えているとインターホンが鳴り美貴はハッとして玄関に向かった。
         『さぁて、当たって砕けろだよね。』
美貴は自分に言い聞かせてドアを開けた。
14 名前:Love Destiny 投稿日:2003年08月04日(月)00時54分16秒
美貴がドアを開けると亜弥ちゃんは急に抱きついてきた。
「えっへへ〜、来てあげたぞ〜、ミキた〜ん♪」
「ちょっ…危ないじゃん。はい、早く離れて」
「何だよぉ、今日のミキたん、つれないよ〜?」
「そんな事無いって、つれないんじゃなくて誰かに見られたらどうすんの。」
「ぶぅ〜」
「そんなふくれないで、早く上がりなよ、来てくれたのはマジで嬉しいしさ」
ちゃんとフォローも忘れずに自然を装いながら亜弥ちゃんを中に招いた。
15 名前:絶詠 投稿日:2003年08月04日(月)00時57分44秒
すいません、二重投稿…
もう何がなんだかわかんなくなってるし。
意味がわかりません。しかも更新量が少ないし…
もう限界です、すいません。
レスも無いしね…頑張っていきます。
16 名前:まろんめろん 投稿日:2003年08月04日(月)09時20分34秒
更新おつかれさまです!
すごいおもしろくて大好きですよ!
更新量とか全然きにしなくてもいいですよ!
ずっと応援してます!
次の更新もがんばってください!
17 名前:バム 投稿日:2003年08月04日(月)12時19分57秒
おつかれさまです!
みきあや大好きな私にとっては、みきあや小説を読むのが心の支えです!
絶詠さん、どうか、がんばってください!応援しています!
18 名前:絶詠 投稿日:2003年08月04日(月)21時34分07秒
>まろんめろんさん
こんな私のヘタレ文を大好きだなんて…
そんな言葉を頂くとは私も嬉しいです。
課題に負けず(笑)更新を頑張っていきます!(少ないけど…(マテ)



19 名前:絶詠 投稿日:2003年08月04日(月)21時37分16秒
>バムさん
みきあや小説を読むのが心の支えですか!?
私と同類を発見してハイテンションになっちゃってます(笑)
浮気CPも大量にあるけど…(スンマセン)
応援してくれて有難うございます。
頑張っていきます♪
20 名前:Love Destiny 投稿日:2003年08月04日(月)21時46分18秒
亜弥ちゃんと普段通りに話して笑って『今は』親友なんだなって実感していた。
     でもさ、親友ってよくわかんないんだよね。
そんな事を美貴は考えていた。だってそうじゃん?

美貴が今、抱いている思いは友情ってモンじゃないんだよ、世間的に見たら。

  美貴の目の前にいる人はそんな感情は美貴に対して持ってないと思うけど。
21 名前:Love Destiny 投稿日:2003年08月16日(土)01時56分21秒
「亜弥ちゃん、聞いて欲しい話があるんだけどさ、良いかな?」
その時の美貴の頭の中は真っ白で自分が何を言っているのかよくわからなかった。
「良いに決まってるじゃん♪」
見透かしたような感覚の言葉みたい。
「…あのね、美貴は亜弥ちゃんの事が大好きなんだよ」

「知ってるよ〜、あたしも美貴たんの事大好きだよ〜」

「そうじゃなくってね、親友じゃなくて恋愛対象として見てるんだ。」
亜弥ちゃんは何も言わずに美貴の話を聞いてくれた。
「だからね、亜弥ちゃんは嫌かもしれないけど、美貴のこの気持ちは誰にも
 止められないんだよ、止めさせたくないんだ。」
22 名前:Love Destiny 投稿日:2003年08月16日(土)02時07分07秒
自分が何を言っているのか全然わからなくてそれ位ドキドキした。
「こんなモヤモヤした気持ちは嫌だからさ、ハッキリ言うね。」
美貴の胸の鼓動が一層はやくなるのがわかった。ガンバレ、自分。

「美貴は亜弥ちゃんの事が大好きです。世界中の誰よりも1番好きです」

やっぱり驚いているようでキョトンとしている亜弥ちゃんがいた。
でも、一瞬亜弥ちゃんが笑ったように見えたのは気のせいなのかな?
そんな事考える余裕は美貴には無かったけど。

「……うん、美貴たんの気持ち、よぉーっく分かった。あたしは幸せモノだよね。
 美貴たんにこんなに愛されてる。面と向かってハッキリ告白してくれた。」

「でも美貴たんばっかりが辛い思いして欲しくないからさ、あたしもハッキリ言うね
 どんな答えが返って来ても、あたしの気持ちなんだから受け止めてね」

美貴は頷いて、それを亜弥ちゃんは確認してから話し始めた。
恐怖感が美貴の体を襲っていた。怖いんだ。
23 名前:Love Destiny 投稿日:2003年08月16日(土)02時16分08秒
「あのね、美貴たんがあたしの事を好きだったってのは前から知ってたんだよ?
 いつ言ってくれるんだろう?ってずっと思ってたんだよ。美貴たんの事だから
 絶対に言ってくれるって信じてたんだよ。」

亜弥ちゃんの言ってる事がいまいち理解できなくて美貴は俯きながら黙って聞いた。

「話があるって言われた時に頑張って言ってくれるんだって思った。美貴たんは
 いつもあたしのために頑張ってくれるからね。いつも一緒にいたらわかってくる
 もんなんだよ。だから、美貴たんのおかげであたしも頑張れる」

俯いていた顔を上げて、亜弥ちゃんと向かい合った。少しだけど震えてる。
24 名前:Love Destiny 投稿日:2003年08月16日(土)02時24分25秒
「あたしも美貴たんが大好きです。世界中の誰よりも美貴たんを愛しています。」

え…?幻聴なのかな?って思ったけど、今にも泣き出しそうな亜弥ちゃんが目の前
に居る事を頭で理解してから、亜弥ちゃんへと手を伸ばす。

「亜弥ちゃん、後悔してもしらないよ?美貴はそこまで守れないかもしれないよ?」
美貴の伸ばしたその手を亜弥ちゃんが握ってくれた。
「美貴たんと一緒にいて後悔なんて絶対無いっていう自信があるもん。何かあったら
 二人で乗り越えれば良いじゃん、百人力だよ?」

涙を流しながら亜弥ちゃんは言った。大好き、大好きだよ。
25 名前:絶詠 投稿日:2003年08月16日(土)02時26分53秒
すいません、久々の更新でしかも少量…。ダメダメですね。
みきあやムズイッス!上手い人は楽々出来るだろうに・・・
めざせ100ですかね。つまんないと思いますがレス大歓迎です!
26 名前:バム 投稿日:2003年08月16日(土)08時29分14秒
更新おつかれさまです。バムです。
はあ、みきあや可愛すぎます。私はこんな感じの二人が大好きなんですよv
絶詠さんのみきあやが好きすぎます。これからも100とは言わず少しずつでも
更新がんばってください。期待してます!
27 名前:絶詠 投稿日:2003年08月16日(土)15時58分50秒
>バム様
感激の一言です!期待にこたえるために頑張っていきます!
なるべく今日中に更新できると思うので…。
28 名前:名無しさん 投稿日:2003年08月17日(日)00時45分25秒
うん
いいです
あやみきへの愛が感じられます
29 名前:絶詠 投稿日:2003年08月31日(日)22時23分22秒
>名無しさん
愛感じられますか!?嬉しいです、その一言が!
伝わってよかった…遅れてすいません
30 名前:Love Destiny 投稿日:2003年08月31日(日)22時30分36秒
亜弥ちゃんと恋人同士になって1週間が過ぎた。
他のメンバーもわかってるみたいだ。
キスを何回もしても亜弥ちゃんが望むような言葉は美貴には言えなくて。
それで亜弥ちゃんを怒らせる事もあった。
次言えなかったら多分本気で怒る。それだけは避けたい。

とりあえず、頑張ってみる事にした。
31 名前:Love Destiny 投稿日:2003年08月31日(日)22時41分35秒
今日は亜弥ちゃんが美貴んちにお泊りの日。
チャンスは今日、今日を逃したら次は無い。ファイト、美貴!
   
          ◇◇◇

「い、いらっしゃい。亜弥ちゃん…」
少しどもりながら出迎えた。
なんでかっていうと目の前の恋人は膨れっ面をして無言で睨んでるから。
でも、そんな亜弥ちゃんも可愛いなんて思ってしまう自分がいるんだよね。

「何か、あの時みたいだね。」
「告白?」
「そう、美貴たんが頑張ってくれた日。1日だけね。」
1日だけのところがやや強調されていたけど気づかないフリをした。
「だから今日頑張ろうと思って♪あの時みたいにね」
「…ホントに?」
お得意の上目遣いで聞いてきた。それに弱いの知ってるくせにするんだもんなー。
32 名前:Love Destiny 投稿日:2003年08月31日(日)22時49分54秒
「まぁ、夜、寝る時のお楽しみという事で、ね?」
「…絶対って約束する?」
「するする、だからそんな膨れないでよ」
「膨れてない」
やっぱり可愛いなぁなんて思ってたら亜弥ちゃんは何事も無かったように
テレビを見ていた。…そんな早く切り替えなくても。

             ◇◇◇

ご飯を食べてお風呂に入って、さぁ寝ようと二人で布団に入った。
亜弥ちゃんはソッポを向いている。あからさまに怒っているのがわかる。
これはヤバイ。早く言わなきゃ。

軽く深呼吸。胸の鼓動が速くなってきた。でも勇気を出せ、美貴!

   美貴は亜弥ちゃんを後ろから抱きしめた。
33 名前:Love Destiny 投稿日:2003年08月31日(日)22時58分31秒
亜弥ちゃんはビックリして振り向こうとしたけど―――
「か、顔見ないでっ、言えなくなるからっ!」
美貴の顔は真っ赤なんだって自分でもわかる位に熱いんだよ。
亜弥ちゃんは一瞬フッと笑って前にある美貴の手を握ってくれた。

「…ねぇ、亜弥ちゃん。美貴達が出会えた事って運命だと思わない?」
「運命?」
「うん、だってさ、世の中に生きている人って沢山いるじゃん。
 でも美貴達は今こうやって出会えて恋人同士になって一緒に寝てる」
「…」
「たったそれだけの事だけどすごいって思うんだ。」
「うん、あたし今、めっちゃ幸せだよ?」
「だから、だから、つまり何が言いたいかっていうとね…?」
亜弥ちゃんは手を強く握ってくれた。もう少し、もう少し。
34 名前:Love Destiny 投稿日:2003年08月31日(日)23時09分39秒
「美貴は亜弥ちゃんの事が大好きで大好きでおかしくなりそうなの!
 だから運命ってものに感謝してる、亜弥ちゃんとの出会いをくれてありがとう
 って。それで、亜弥ちゃんには美貴の傍にいつでもいて欲しいし、亜弥ちゃんが
 他の人と楽しげに話してるの見るとイライラするし…」
「…それで?」
「それでっ、できる事なら一緒に暮らしたいなって思ったりもするんだっ。
 だから、美貴の傍にずっとずっといて下さい!」

自分では何を言っているのかわからない。日本語じゃないよ…
でも優しい恋人は満足したみたいだった。

「それをもっと早く言ってください、藤本さん」
そう言って振り向いてきた。今、かなり恥ずかしい。
「やっと言ってくれたねー、美貴たん♪」
そう言ってっ顔を近づけたと思ったら瞬時にキスされた。
35 名前:Love Destiny 投稿日:2003年08月31日(日)23時20分23秒
美貴は恥ずかしさのあまり寝返りをうって亜弥ちゃんに顔が見えないようにした。
「美貴た〜ん、こっち向いてよ〜」
楽しそうに言う声が後ろから聞こえてくるので、ますます赤くなってしまう。

「あたし、これから美貴たんのところで暮らすね♪」
「えっ!?」
思わず振り返ってしまった。その勢いでまたキスされたけど…
「だってさっき言ったでしょ?暮らそうって。これからは朝も夜もキスできるね♪」
満面の笑みでそんな事言われたら逆らえないじゃんか。もぅ…
「明日も早いし、もう寝よう?ちゃんと手ぇ繋いでね〜」
「…眠れなくて遅刻したら亜弥ちゃんのせいだ」
そんな事言ってたら亜弥ちゃんは眠りの世界に旅立っていた。

可愛い美貴の恋人。これからはいつも一緒だよ。
亜弥ちゃんが傍にいれば美貴は幸せだから。
…亜弥ちゃんも同じ気持ちだったら良いな…
36 名前:Love Destiny 投稿日:2003年08月31日(日)23時25分15秒
やっぱり朝は寝坊した。二人揃って怒られた。
でも美貴は幸せだよ、亜弥ちゃんはどうだろ?

「美貴たんが傍にいれば、あたしはいつだって幸せだよ?
 だから離れないでね、ずっとずっと一緒にいようね♪」

二人の家に帰り着いてすぐの事だった。亜弥ちゃんがいきなりそんな事を言った。
驚いている美貴のほっぺにキスをして、さっさと中へ上がってしまった。
藤本美貴、幸せすぎて死にそうです…
37 名前:Love Destiny 投稿日:2003年08月31日(日)23時27分33秒
やっぱさぁ、美貴たちが出会えた事って運命だよ。
それも、愛の運命。

   『藤本美貴と松浦亜弥は永遠に幸せになることを誓います』

                               END
38 名前:絶詠 投稿日:2003年08月31日(日)23時29分27秒
何とか終了。あっれー暗めの話になる筈が藤本さんヘタレ系になってる?
スイマセン、まだまだ初心者なんです。
次は何になるんでしょう?
39 名前:名無しさん 投稿日:2003年09月01日(月)17時52分53秒
あいあいあいあいあいたいのに
あえないないないない今夜は

って感じの曲が頭の中に流れるのを感じる・・・
40 名前:絶詠 投稿日:2003年09月02日(火)20時46分43秒
>名無しさん
えぇっ!?それは堀○由○の歌じゃないですかぁ!?
そうですか〜、題名がそれ聞いて思いつきましたから(オイ)
いやでも、どんどん流しちゃって下さい(笑)
レスありがとうございました!
41 名前:絶詠 投稿日:2003/10/02(木) 22:57
長い間の放置、失礼致しました。
これからはお題を決めてそれに沿って書いていこうと思います。
更新量は少ないかもしれませんが…
42 名前:星空 投稿日:2003/10/02(木) 23:04
二人でベランダに出て空を見ていた。
都会では、めったに見ることのできない星が見えた。
恋人と一緒に星が見れた事が嬉しくて。
二人の時間ができたことが嬉しくて。

手を握った。
あ、ちゃんと握り返してくれた。
そんな優しさも幸せに感じて。

そのまま時間がすぎていく。
43 名前:星空 投稿日:2003/10/02(木) 23:11
「きれいだね。」

「うん」

「またいつか見れるかな?」

「多分。」

「確定じゃないんだね」

「そんな感じがしたから」

「ひどいよ、美貴たん」

「ごめんね?」

「また二人で見るって事を約束にするなら」

「するする。また二人で見よう」

「うんっ♪」

「きれいだね」

そして、星空を見ていた。
大好きな人と綺麗な星空を見ながら。

ささいな幸せを感じながら静かな時間がすぎていく。

この次は手じゃなくて抱きしめてほしいな。
44 名前:音楽 投稿日:2003/10/02(木) 23:19
音楽って何なんだろう?
癒すもの?よくわかんない。でも私は歌ってる。

コンポから爆音で音楽が流れる。
それはやっぱり自分の歌で。何度聞いても飽きない。
そんな事言ったら、あなたにツッコまれそうなのでやめとく。

横を見れば美貴たんの寝顔がある。
目つき悪いとか言われてるけど寝顔はやっぱり天使。
可愛かったので頭を撫でてみた。

「…ん〜」
身をよじらせたから反対側を向くのかな?と思ったけど違った。
逆にこっちに寄ってきた。
美貴たんが下のほうに行くから私が抱きしめる格好になってる。

美貴たんの体は暖かくて抱きしめてると眠くなる。
45 名前:音楽 投稿日:2003/10/02(木) 23:26
抱きしめている間、ずっと音楽が流れてる。
自分の曲はテンポが速かったりするから今の雰囲気には合わない。
これからはもっとムードを作るものに変えよう。
美貴たんの好きな曲でも良いな。喜ぶから。

私は歌ってるけど音楽ってものが、よくわからない。
でも、わからなくていいじゃん。
ただ感じていればいい。
でも、一応、美貴たんを癒すものって事で。

最愛の人を抱きしめてる時に、そんな事を思うのもダメかな?
美貴たんがヤキモチ妬いちゃうね。
大好きだからね、美貴たん。
おでこに軽くキスをした。

美貴たんが起きるまで音楽は流れつづける。

46 名前:絶詠 投稿日:2003/10/02(木) 23:28
まぁ、とりあえず2つ。
何か無理やりって感じが…特に「音楽」スミマセン。
こんな感じで頑張っていきます。
47 名前:ある日の公園 投稿日:2003/10/02(木) 23:40
公園へ出かけた。わりと大きな公園。
平日なので、あまり人はいない。ほのぼのカップルぐらいしかいない。
行きたい、と言い出したのは亜弥ちゃん。
気分転換に散歩するのもいいか、と言う事で出かけた。

公園内を少し歩く。季節は夏。
しかも変装していて帽子を深く被っているため暑い。
さすがに咽喉が渇く。飲み物を買いに自販機まで行く事にした。

亜弥ちゃんは紅茶、美貴はスポーツ飲料水を買った。
ベンチに座って少し休憩。
暑いけど、こんな時間が美貴は大好き。あまり人もいなくて丁度いい。
手を繋いで歩くカップル、犬の散歩をする人、散歩中のおばあちゃん。
ボーっとしていたら亜弥ちゃんに怒られた。
「目つき悪いよ?」だって。失礼な。
48 名前:ある日の公園 投稿日:2003/10/02(木) 23:50
木陰は涼しくて、影なんか綺麗でたまらない。
至福の瞬間ってこーゆー事を言うのかな?
亜弥ちゃんは何を思っているだろう?同じ事だと良いな。
何となく亜弥ちゃんを喜ばせたかった。

一瞬、ほんの一瞬、亜弥ちゃんのほっぺにキスをした。

「…ビックリした、こんな所でいきなりはやめようよ」

「何となく。ごめんね。嬉しかった?」

「何でそんな事聞くの?」

「何となく。美貴は嬉しいもん。」

「私も。嬉しい。今、サイッコーに嬉しい。」

「良かった、美貴もだよ。」

「行こっか?」

「そうだね、帰りは、やっぱり手、繋ぐの?」

「当り前じゃん、さっ、はやく行こっ?」

ある日の公園。また1つ美貴の好きなものに入ったかな?
今度は桜の季節にお花見なんてしたいな。変装とか大変そう。

そんな先の事まで考えながら家への道を歩いていく。
手は、しっかりと二人を繋げていた。
49 名前:絶詠 投稿日:2003/10/02(木) 23:52
これは…微妙です。やっぱ難しい。
口にチューは無いんかいってツッコミたくなります。
レスから、いろんなお題が欲しい…
頑張るぞー!
50 名前:絶詠 投稿日:2003/10/17(金) 23:28
テスト期間中でね、PC接触禁止令が出てたんです…。
何か限界点突破したみたいで熱も出ちゃうしね、いや大変です、ハイ。
次は何を書こう?
51 名前:I need you 投稿日:2003/10/17(金) 23:33

―――私はあなたを愛しています
―――あなたがいなければこの世界は闇しか残らない
―――あなたは私の光です
52 名前:I need you 投稿日:2003/10/17(金) 23:34

「I need you]
53 名前:I need you 投稿日:2003/10/17(金) 23:59
救急車の音が嫌いだった。
11年前のあの日から、私はあの音に怯えるようになったんだ。

    Past memory

どこにでもあるような家の中、2人の幼い少女がじゃれあっている。
「みきたん、だっこぉ」
「はいはい」
1人が甘えてもう1人がそれに応える。
太ももの上に少女を乗せて抱きかかえ頭を撫でていた。
「みきたん、大好き」
「はいはい」
頭を撫でながら「みきたん」と呼ばれた少女はあやすように答える。
「アヤは将来、みきたんのお嫁さんになるっ!」
「あやちゃん、女の子同士はケッコンできないんだって」
「それでもなるもん」
「はいはい」
みきたん、と呼ばれた少女が、あや、と呼ばれた少女をあやしている。
これが、幼い美貴と幼い亜弥の最初の約束だった。
54 名前:I need you 投稿日:2003/10/18(土) 00:21
ピピピッ ピピピッ
目覚し時計の音が鳴った。
だるそうに布団の中から手を出して止める。
その後、すぐに布団から出て洗面所に向かう。
顔を洗って部屋に戻って制服に着替える。
朝ご飯を食べた後、片づけを済ませ、戸締りなどをチェックしてから
学校に行く。
玄関の鍵をかけていると後ろから声をかけられた。

「おはよう、亜弥ちゃん」

隣の家に住む幼馴染の藤本美貴だ。
昔から、よく面倒を見てもらい一人っ子の亜弥にとって姉のような存在
だった。
今では仲が良すぎるくらいに仲が良かった。
55 名前:I need you 投稿日:2003/10/18(土) 00:22
「おはよっ、みきたん」

昔から「みきちゃん」と言えなくて「みきたん」と呼んでいたので癖に
なってしまっている。
美貴も別に何も言わないし亜弥も可愛いから、と理由をつけていた。

「途中まで一緒いこっ?」
「みきたん、1年留年したら学校まで一緒にいけたのに」
「そんな恐ろしい事言わないでよ、休みの日に遊べるから良いじゃん」
「それはそうだけどぉ」
「あっ、早く行かないと遅刻しちゃうよ?今度の休みに遊ぼう?」
「絶対!約束だからね♪」
他愛も無い会話をしながら美貴は大学へ亜弥は高校へと歩いていった。
亜弥は朝一番に美貴と会えたことが何より嬉しかった。
56 名前:I need you 投稿日:2003/10/18(土) 00:36
高校生の亜弥と大学生の美貴は当然学校が違うわけで別々の道を行く事
になる。
「じゃあ、ここでお別れだねっ、頑張ってね、亜弥ちゃん」
「うんっ、みきたんもね?」
「じゃあね」
「バイバーイ」
手をふって美貴は大学へ、亜弥は高校へと向かった。
その日、亜弥は1日中上機嫌だった。

夜になって美貴の家、美貴の部屋には亜弥との2人がいる。
テレビの事や雑誌の事など話していると亜弥がふと思い出したように言
った。

「ねぇ、みきたん」
「んー?」
「昔さぁ、あたしみきたんのお嫁さんになるー、とか言ってなかったけ
 ?」
「えー?そんな事言ってたの、亜弥ちゃんは」
「昔から、あたしはみきたん一筋だったんだね、きっと」
「それはどーもありがとうございます」

何気ない会話をして、いつものようにじゃれあって、幸せだった。
亜弥は美貴が大好きで、美貴も亜弥が大好きで。
「好き」の種類が全くちがうのに2人は気づかなかった。

57 名前:I need you 投稿日:2003/10/19(日) 21:06


伝えられない思い〜Aya〜

58 名前:I need you 投稿日:2003/10/19(日) 21:11
夢を見た。
この前みきたんに話したときの夢だ。
あたしの家で小っちゃいみきたんとあたしが遊んでる。

「アヤは将来みきたんのお嫁さんになるっ」
「あやちゃん、女の子同士はケッコンできないんだって」
「それでもなるもんっ」
「はいはい」

あらら、チビみきたんプロポーズ受けてるよ。
昔から大好きだったんだな。

59 名前:I need you 投稿日:2003/10/19(日) 21:23
ピピピッ ピピピッ
目覚ましがうるさい。でも起きなきゃ。みきたんとの待ち合わせに遅れる。
さっき、なんか夢見てたんだよね、覚えてないや。

朝食をとって、洗面を終わらして部屋に戻る。
今日は何を着ていこうか迷ってから、みきたんの好きな色にしようと決めた。
今日は待ちに待ったみきたんとのお出かけの日だ。
買い物してプリクラとって後、何しよっかな?

そんなことを考えていたら時間がヤバくなってきた。
遅れたりでもしたらみきたん怒るよね。
「さて、準備オッケー」

玄関の鍵をかけてると、さっきの夢が頭をよぎった。
――アヤは将来みきたんのお嫁さんになるっ
この言葉が何度もあたしの頭の中でまわる。
内容は思い出せないのに、この言葉だけは覚えてる、なんて。
また思い出してくるよね。
早く行かなきゃ、みきたん、待っててね〜。
そう思ってあたしは走り出した。みきたんの所へ。
60 名前:I need you 投稿日:2003/10/19(日) 21:37
待ち合わせ場所は駅の近くの公園のベンチ。
ゆっくりしてられるし座ってられるから、というみきたんの希望だ。
公園に入ってみきたんを探す。あ、いた。
普通じゃつまんないし、どーせならおどかしてやれっ♪
あたしのイタズラ心がけしかけたのだ。あたしは悪くないもんね。

気づかれないように後ろから近づいて…
「ワッ!!」
「うわぁっ!?なになに!?」
案の定みきたんは予想通りの反応をしてくれた。
年上なのに可愛いなぁ、もう、と思ってしまう。

「えっへへ、ごめんね、待った?」
「待ったもなにもそーゆーのやめてよ…」
「だって普通じゃつまんないし、スキンシップも大切♪」
「スキンシップって…まぁ別にいいけど…」
「みきたんいじりも終わったし、行きますか」
「ハァ…わかったよ、行こう」

結局、最後には許しちゃうんだよね、みきたんは。
優しいから大好きなんだけど…
61 名前:I need you 投稿日:2003/10/19(日) 21:48
その後、買い物に行ったりプリクラとったり映画みたりして、あたしは
めちゃくちゃ楽しかった。
みきたんも笑って2倍に嬉しい。
無邪気に笑ってる姿はホント子供だよ、あなた。

みきたんの家に上がってみきたんの部屋に今あたしは居る。
家に来る事自体久しぶりで、部屋に上がれた事が嬉しかったりもする。
ふと、あたしはみきたんの机の上にある物に目がいった。
…なんだろ?写真かな?
机の前に行って近くで見てみる。
伏せられているけど間違いなくそれは写真だった。
見たい気持ちはあるんだけど絶対に見てはいけない。
みきたんのプライベートだし。
でも、あたしの中には本能的にそう感じてたのかもしれない。
62 名前:I need you 投稿日:2003/10/19(日) 22:04
それからすぐにお茶とお菓子を持ったみきたんがやってきた。
あ、そうだ、聞いてみなきゃ。

「ねーねー、みきたん」
「んー?」
「あの机の上のって何?」
「え?…あぁ、写真だよ昔の。別に良いものでもないから。」

そう言ってからみきたんは引出しの中にそれをしまってしまった。
何だろ?聞いちゃいけないことだった?
多少疑問に思いながらもみきたんが話題を変えたのでその事をあたしは
次第に忘れていった。
ホントに何も疑問に思わず、あたしはみきたんとの会話を楽しんでいた。
63 名前:I need you 投稿日:2003/10/19(日) 22:04
暗くなって本格的な夜になる。
あたしは家に帰ろうとした。
でも―――

「亜弥ちゃん、この前言ってた小っちゃい頃の話なんだけどさ…」
「え?あぁ、『みきたんのお嫁さんになるー』ってヤツ?」
「あの事、亜弥ちゃんはちゃんと覚えてる?」
「うーん、あたしがみきたんにプロポーズした事ぐらいかな?あんま
 り覚えてないんだ、正直。みきたんは?」
「うん…美貴も実際そんなに覚えてないや、ごめんね?ちょっと気に
 なっちゃって…」
「?何言ってんの、そんなことで謝らないでよ、らしくないよ?」
「そだね、ウン、じゃあ下まで送るよ」
「うん、行こっ」

何でみきたんがいきなりそんな事を言ったのかわかんなかった。
64 名前:I need you 投稿日:2003/10/19(日) 22:07

この時に気づけていたなら、あたしは何をしたんだろう?
でも今となっては気づけても何もできないんだって思う。
ただ、傍にいてみきたんを抱きしめることはできるから。
それだけが、あたしにできる事なんだって今では思うんだ。
65 名前:絶詠 投稿日:2003/10/19(日) 22:11
はい、更新です。
今までで1番更新量が多いのでは…?
いや、いっぱい×2なんです。
短編!?長っ!?みたいな…。
あとちょいなんですけど…次の更新は1週間後です…ハイ。
66 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/20(月) 13:04
イイヨーイイヨー(・∀・)
続きが気になるYo!がんがれ!
砂を吐く程甘々なあやみきキボン(w
67 名前:絶詠 投稿日:2003/10/20(月) 23:01
>名無し読者さま
気になるっスかぁ!わかりましたぁ、もうちょいお待ち下さぁい!
毎日の睡眠不足で今日はちょい無理っぽい…(オイ)
あなたの希望お受けしました♪
頑張って甘々めざしますっ!!
68 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/21(火) 23:02
(・∀・) イイ!
続き気になります!
頑張ってください!
69 名前:絶詠 投稿日:2003/10/23(木) 20:30
>名無し読者さま
続き気になりますか…いやでも、まだまだ…(オイオイ)
頑張ってと言われたからにはやる気が出ましたぁ!
土、日には更新できると思いますので…しばしお待ちを…( ̄ー ̄)
70 名前:I need you 投稿日:2003/10/25(土) 22:01
   Past memory

 キキキィッ!―――ドォンッ!!!
目の前で起こったことが理解できない。
ただ見えるのは体がどんどん赤く染まっていくアナタの好きなあの子の体。
動けない、まだ幼い私は何もできずに立ちつくしている。
隣にいるアナタはあの子の元へ行き泣きながら名前を呼んでいる。
救急車の音が聞こえる。いやに鳴り響く。

あぁ、私は何もできないんだ。
アナタに甘えるだけで何もしていなかった。
私はアナタを助ける事ができないであの子を助ける事もできない。
できなかった無力な私。
71 名前:I need you 投稿日:2003/10/25(土) 22:07
 

  伝えられない思い〜Aya〜
72 名前:I need you 投稿日:2003/10/25(土) 22:38
ピピピッ ピピピッ
…え?今の夢なに…?
次の日、私は変な夢を見た。
今度は内容もちゃんと覚えてて…でもいつの事かわかんない。
私がいて、みきたんがいて、それから…
「亜弥ー、朝よー、起きなさーい」
いつもは仕事でいない母がいて、私はそれにハッとする。
「ちゃんと起きてるよ、すぐいくー」
そう言ってベッドから出る。
なに?さっきの夢…

「おはよう、亜弥ちゃん」
玄関を出たところでみきたんと会う。いつもと何も変わらないみきたん。
「…おはよ」
「寝不足?顔色悪いよ?」
「ダイジョブだよっ、元気元気っ♪」
「…ならいいけど。行こっか?」
「うん」
どうしよう…聞いてみようか。でも聞けない。
この前、みきたんの部屋での写真が気になったからだ。
なに?何か忘れてる。大切な何か…一体それは何?
73 名前:I need you 投稿日:2003/10/25(土) 22:40
「うぉーい、亜弥ちゃーん?」
「えっ?なに?」
「なに?じゃないよ、亜弥ちゃんボーっとしすぎ、
  美貴、大学行けないじゃんか」
「あっ…ごめん…」
気づけば分かれ道まで来ていた。
「マジでダイジョブ?高校までついて行こっか?」
「えっ?いいっ、いいよ、そこまで迷惑かけられないし…」
「でも…亜弥ちゃんドジだからねぇ」
「もぅ!ダイジョブだって!」
「はいはい、じゃぁ頑張ってこい♪」
「うんっ…あ、そうだ、今度の休み、みきたん家で遊ぼう?」
「えー?まぁ別にいいけど、何で?」
「なんででもっ!」
「そ、そう…」
「そう!じゃあねっ!」
「またねー」
その時、みきたんがちょっと苦笑いしたのがわかった。
74 名前:I need you 投稿日:2003/10/25(土) 22:54
今日は、みきたん家で遊ぶ日。あの写真の事を確かめる日。
  ピンポーン
インターホンを鳴らしてみきたんが出てきた。
「いらっしゃい」
「お邪魔しまーす」
笑顔だけど、どこか違う。あたしもみきたんも。

みきたんの部屋。机の上にあの写真はない。
「…ねぇ、みきたん」
「んー?」
「この前の写真さ…見せてくれない?」
「…なんで?」
「気になったから」
「……」
「お願いだよ、みきたん」
「うん、わかった…」
そう言ってみきたんは引き出しの中から写真を取り出した。
戸惑った表情のみきたんが写真を手渡してくれた。
なにが写ってるの…?
75 名前:I need you 投稿日:2003/10/25(土) 23:29
「…これは?一体だれ?」
「まい…里田まいちゃん…」
その写真には小さい頃のあたしとみきたんともう1人女の子が写っていた。
3人とも楽しそうに笑顔だ。
「この子っ…」
「思い出しちゃった…?ゴメン…」
写真の中のその子は夢に出てきた女の子。
なんで?なんであたしとその子が一緒にいるの?
「ごめんね?思い出させちゃったね。」
「みきたん、一体なんの事?この子とあたし達は何なの?」
「…聞かない方がいいよ、聞いちゃいけない」
「お願いだよ、聞かせてよ、お願いだから…」
「亜弥ちゃん……聞かなきゃ良かったって思うよ?」
「それでもいい、あたしはみきたんを…」
「うん、ちゃんと話すから。全部話すから。だからそんな顔しないで」
あたしの言葉をさえぎって笑顔で優しく言ってくれた。
でも、どこか寂しそうな笑顔で言ってくれた。

いつもいつも、あたしの我侭を聞いてくれる優しいみきたん。
でも、まいちゃんにはもっと優しかった。

76 名前:I need you 投稿日:2003/10/25(土) 23:42
小さい頃、あたしはみきたんが大好きだった。
でも、みきたんは好きな人がいたんだ。
3人で遊んだりすると、みきたんはいつも真っ赤。
あたしは、みきたんもまいちゃんも大好きだった。
だから2人が幸せならそれでいいやって思ってたんだ。
3人で遊んでる時凄く楽しかった。
いつまでも続けばいいのに。この幸せは続くものだと思ってた。
でも―――
壊れてしまったんだ。
77 名前:絶詠 投稿日:2003/10/25(土) 23:54
はい〜、内容考えるのに時間かかって更新量が…
明日には多分終わるといいな、頑張ろ!
待ってた皆様、申し訳ありません。
これが終わり次第、甘々を書こうと思ってますので♪
78 名前:エムディ 投稿日:2003/10/26(日) 00:17
うわうわ〜よかったです! 最初からいっきに読みました。
あやみき最高! うん〜続きはどうなるんだろう…

お〜明日終わりますか? 頑張ってください!
79 名前:絶詠 投稿日:2003/10/26(日) 01:08
>エムディさま
いやはや仮眠から目を覚まし復活しました。
あと10時間後には更新できるかと…
そうっスよね!あやみき最高!私の好きなCPの中に入ってます!
続き…期待しといてくださいませ〜♪
80 名前:たか 投稿日:2003/10/27(月) 18:02
最高。今まで読んだ短編の中でも良いほうっす。
81 名前:絶詠 投稿日:2003/10/30(木) 22:59
>たか様
マジですか!?
「最高」だなんて私にはもったいないお言葉です…(照)
ありがとうございました!(^−^)
82 名前:I need you 投稿日:2003/10/30(木) 23:02
 

   消せない罪〜Miki〜

83 名前:I need you 投稿日:2003/10/30(木) 23:08

亜弥ちゃん、何で思い出しちゃったの?
思い出させないように頑張ってきたのに。
ごめんね?
84 名前:I need you 投稿日:2003/10/30(木) 23:20
   Past memory
公園で3人の少女が遊んでいる。

「まいちゃん、次なにして遊ぶ?」
「ん〜?みきちゃんとあやちゃんは何したい?」
「あやっ、ボールで遊びたい!」
「みきちゃんは?」
「あやちゃんが、したいって言ってるし、そうしよう?」
「うん、じゃあ、そうしよっか」
「やったぁ、じゃあ投げ合いっこする!」
「え…危ないよ〜」
「ダイジョブだよ、もしもの場合はアタシがいるし」
「そうだよ、まいちゃんがいるからダイジョブだよっ」
「う…ん、わかった」
「じゃあ、しよっか」

まいちゃんは自分が1番年上だからってお姉さんぶってる。
ホントは心配なくせに。
だからだよ、だからこんな事になっちゃったんだよ。
85 名前:I need you 投稿日:2003/10/30(木) 23:37
「あ〜、みきたん、強く投げすぎだよぉ」
「ごめーん」
「アタシ取ってくるよ、待っててー」
「あ、みきも行く」
「あー待ってよぅ、みきたん、まいちゃん」

遠くへ飛んでいったボールを取りに行こうとして先頭には、まいちゃん、その次に
美貴、最後に亜弥ちゃん、それぞれ間が空いてた。
このとき、美貴が取りに行っていけばまいちゃんは無事だったのかな?

「まいちゃんっ!」
「えっ!?」

 キキキィッ!―――ドォンッ!!!

まいちゃんがボールを取ろうとしたら昼間っからの飲酒運転のトラックが突っ込ん
できた。
まいちゃんの体が空に舞った。足が止まった。
美貴は赤くなっていくまいちゃんの元へ走ってった。
亜弥ちゃんの走る音が聞こえなくなって亜弥ちゃんも足が止まってるのがわかった。
86 名前:I need you 投稿日:2003/10/30(木) 23:42
「まいちゃんっ!まいちゃんっ!」

必死でまいちゃんの名前を呼んで訳もわからず只、叫んでた。
赤くなってるまいちゃんの手を握って何度も。何度も。
でも何も答えてはくれない。

「や・・だ…ま…いちゃ…助けてよぅ…」

まいちゃんを助けて欲しくて泣きながら言った。
救急車の音が聞こえる。
      『助けて、まいちゃんを助けて、お願い』

その時、覚えているのは救急車の音がいやに鳴り響いていたのと、
 自分が泣き叫びまいちゃんの名前を呼んでいることだけ。

結局まいちゃんは目を覚まさなかった。
只、眠ってるだけ、今も。
19歳のまいちゃんとなって今も眠っている。
87 名前:I need you 投稿日:2003/10/30(木) 23:50
まいちゃんが眠るようになって美貴は壊れちゃいそうだった。
でも壊れちゃいけない。
まだ亜弥ちゃんがいる。美貴よりも小っちゃくて大切な亜弥ちゃんが。
亜弥ちゃんは泣いて美貴はなぐさめていた。
懺悔のように。
亜弥ちゃんを大切にすれば何かが変わるような気がしたんだ。

まだ幼い亜弥ちゃんにとって記憶を消すには十分な出来事だった。
亜弥ちゃんはまいちゃんの事を心の奥底に蓋をして閉じ込めた。
思い出させないように楽しませて大切にして。
何も意味がないのに。

でも、まいちゃん。
ずっとずっと大好きだったよ?
もっと遊びたかったよ
88 名前:I need you 投稿日:2003/10/30(木) 23:51
   

     消せない罪〜Miki〜
89 名前:I need you 投稿日:2003/10/31(金) 00:07
「これでおしまい、全部話した」
「…うん」
「思い出した?いろいろ」
「はっきりじゃないけど大体」
「そっか」

美貴は最低だ。亜弥ちゃんを身代わりにしてるんだよ。
それなのに思い出した事に対して少しだけホッとしてるんだ。

「ごめんね?」
「何で亜弥ちゃんが謝るの?」
「だって思い出さないようにいつもお世話してくれて」
「そんなの…自己満足でしかなかった」
「うん、それでもいいよ。みきたんは見てくれてたし。」
「……」

亜弥ちゃんは優しいね、目に涙溜まってんのに頑張って笑顔で。
許そうとしてくれるの?美貴を?

「今も?」
「え…?」
「今も、まだまいちゃんの事好き?」
90 名前:I need you 投稿日:2003/10/31(金) 00:08
何も答えられなかった。
まいちゃんの事大好きだった。傍にいるだけで幸せだった。
でも…いつからか亜弥ちゃんが笑うたびに美貴は幸せだなって思った。
妹として、じゃなくてそれは確かに…。

「…わかんない」
「そっか」

ごめんなさい、ごめんなさい。
まいちゃんを傷つけて、亜弥ちゃんを傷つけて、美貴は何もできない。

「ねえ、まいちゃんに会いに行こう?」
「え?」
「だからっ、まいちゃんに会いに」
「会う資格なんてないよ…」
「ずっと会わないでいるの?ずっと後悔したままだよ?ダメだよ、そんなの。
 アタシは二人が幸せならそれでいいって思ってるのに。」
「ちがっ…美貴が好きなのは…」
「いいからっ!病院わかるんでしょ?はやくっ!」

引っ張られながら美貴達はまいちゃんに会いに行った。
91 名前:I need you 投稿日:2003/10/31(金) 00:22
  『305 里田まい』

まいちゃんの名前が書いてるプレートがある部屋の前。
躊躇っていると亜弥ちゃんが「頑張れっ」って言ってくれた。
勇気を出してドアノブに手をかける。
汗ばんだ手に力を入れてドアを開ける。
部屋の中には19歳のまいちゃんがいて只、静かに眠っている。
足を踏み入れ近づいていく。

「久しぶりだね…」

涙声でまいちゃんの手を握りながら言った。
何の反応もない。眠っているだけ。
92 名前:I need you 投稿日:2003/10/31(金) 00:23
亜弥ちゃんが近づいてきて美貴の隣に立った。
泣いているんだ。静かに。

「きれいだね」
「…うん」

ホントにまいちゃんはきれいで。
涙がどんどん溢れた。止まらない。

「まいちゃん。ごめんね、もっとはやく会いにきてれば良かった。
 ねぇ、大好きだったよ?ずっとずっと大好きだったよ?
 …でもさ、美貴、好きな人ができたんだ。大切な人だよ。
 許されないってわかってても好きになっちゃったんだ。最低だよね。
 …ごめん、ごめん、まいちゃん…ごめ…なさぃ…」

泣きじゃくって自分勝手なことばかり言ってホント最低だよ、美貴。
膝まづいて何度も謝って。
「うん、よく頑張った」

亜弥ちゃんが頭を撫でてくれた。
何で好きになっちゃったんだろう、何で大切に思ってしまうんだろう。
93 名前:エムディ 投稿日:2003/11/02(日) 21:44
藤本さん、泣いちゃった(泣 (T−T)
あ〜気になります。
頑張ってください
94 名前:絶詠 投稿日:2003/11/02(日) 22:01
>エムディさま
ホンット申し訳ありませんっ!
えぇ?もう1週間経っちゃってる!?なんて自分でも…(オイ)
ヤバイくらいに体にきてまして…いやホント…(イイワケ?)
頑張りますので!明日には必ず!…ヵモ
95 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 17:46
涙がようやく止まって、少しは落ち着いてきた。

「亜弥ちゃん…帰ろっか…」
「うん、いいの?」
「また会いに来るよ、絶対…」
「そっか、その時は1人で?それとも2人で?」
「……さぁ?」
「さぁ?って、そんなの…」
「次はまいちゃんに報告できる事があるかもしれないから2人で」
「ふーん…って、え?」

驚いてる亜弥ちゃんを無視してまいちゃんに向き直る。
96 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 17:46
「ごめんね?いつかきっと来るから、ずっと待ってるから。」

また涙が出てきそうだったから亜弥ちゃんに先に出てて、と頼んだ。
亜弥ちゃんが出て行ったのを確認すると美貴はまいちゃんに―――
 
「まいちゃんの事、大好きだったよ?今までもこれからも…。
 でも、美貴は美貴を照らしてくれる光と歩いていくから、目を覚ました時は
 美貴は笑ってるから。
 ありがとう、美貴の我侭を聞いてくれて
 ごめんなさい、美貴のせいで傷つけてしまって。
 いつも守ってくれてありがとう…美貴の大事なお姉ちゃん。」

最初で最後のキスをした―――

まいちゃんのほっぺは温かかった。
97 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 18:00
ドアを開けると壁にもたれて立っている亜弥ちゃんがいた。

「終わった?」
「うん」
「そっか」

それだけ言って美貴は亜弥ちゃんの手を握って歩き出す。
二人で手を繋いで病院の廊下を歩いていく。
玄関を出るともう夕暮れ時だった。
黄昏時っていうけどホントだね、寂しくてたまらないんだ。

「みきたんってあたしの事好きなんだよね?」
「え…?なに、いきなり」
「だってまいちゃんに報告する事を2人で言いに来るんでしょ?それって…」
「……」
「黙ってないでちゃんと言ってよぅ、まいちゃんに申し訳ないじゃーん」
「あーもぅ!ちゃんと言うから顔を近づけないで!」
「チェー」
98 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 18:01
病院から大分歩いて人通りの少ない通り、美貴達以外に誰もいない。
それをいい事に亜弥ちゃんはどんどん顔を近づけてとんでもない事を言う。
でも恥ずかしいけど言わないといけないんだよね。

亜弥ちゃんの腕を引っ張って耳に口を近づけて言ったんだ。

「あなたは私の―――」

かなりくさい事を言ったなって思うけどこれぐらいは言わないと。
案の定目の前の人は目をパチパチさせている。

「みきたん…っ」
「…なに?」
「大好きっ!」
「うわっ!?」

亜弥ちゃん、お願いだから今は抱きつかないで。
99 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 20:46


   これからの未来〜Miki・Aya・Mai〜

100 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 20:49

夢を見た。
私の大好きな二人が幸せそうに笑っている夢を。
ホントに幸せそうで引き込まれる。
二人が笑顔で私の元へ走ってきた。
「一緒に遊ぼう!」
二人同時に言うもんだから可愛くてしょうがない。
私もつられて笑顔になる。
そうだね、一緒に遊ぼう、さぁ行こう?

私は暗闇の中から光の世界へと歩いていった。
もう大丈夫、大好きで大切な二人がいてくれるから。
いつも笑ってる二人がいてくれるから。
101 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 20:54
「みきた〜ん、はやくはやくっ!」
「待ってよぉ、亜弥ちゃん速いって…っ」
「仕方ないじゃん、今日は報告の日!でしょ?」
「そうだけど〜、家からずっと走りっぱなしだし…」
「もぉ〜、置いてくよ?」
「えぇっ、待ってってば〜」

あたしとみきたんはまいちゃんのところへ向かっている。
大切な報告の日だから、2人で行かなきゃ意味がない。
はやくまいちゃんに報告したいな、みきたん急いで?
102 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 21:00
まいちゃんがいる部屋の前、やっぱりドキドキする。
亜弥ちゃんが「はやくはやくっ」って急かすからどうしようもない。
一応ノックしてからドアを開ける。

「まいちゃ〜ん、こんにっちはー」

亜弥ちゃんが明るい声で部屋に向かって言った。
言うと同時に入っていってるけど…。
何か様子がおかしい、どうしたんだろう?

「みきたんっ、大変!まいちゃんがいないよ!?」
「は?」

部屋の中に入ると確かにまいちゃんはいなくてベッドもきれいだ。
器具も何もない、綺麗な部屋だった。
何で?と思って看護婦さんに聞いたら美貴と亜弥ちゃんは病院なのに
「えぇー!」と大声を出してしまった。
だって出ちゃうでしょ?そんな嬉しい知らせを聞いたら。
103 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 21:05
目がさめた時、そこは病室だった。
何が起こったか理解できなくてナースコールで看護婦さんを呼んだ。
全部の事実を聞かされて、驚き以外の何もない。
あぁ、でも帰ってこれた、大好きな二人のいる世界へ。

「あまり無理はしないで下さいね?目覚めたばかりなんですから」

そう注意を受けて外へ出た。久々の日差しがとても気持ちよかった。
ベンチに座ってボーっとしてみる。
なんて気持ちいいんだろう、
浸っていると遠くから声が聞こえる。
聞いた事のある声、誰だったっけ?――あぁ、あの声は

『まいちゃーん!!』

可愛い妹達の声だ。
104 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 21:07

まいちゃんが目を覚ましたって言われて何も言えなかった。
だって言葉にできるはずないじゃない、嬉しくて驚いて泣きたくて。
何がなんだか全然わかんない、
みきたんもビックリしてるよ、ねぇ、どうしよう?
105 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 21:09
とりあえず美貴達はまいちゃんがどこにいるか聞いて走り出した。
はやく会いたい、まいちゃんに会いたい。

病院の外にある庭みたいなところに人影がある。
亜弥ちゃんと目を合わせて力いっぱいその人の名前を叫んだ。

『まいちゃーん!!』

その人が振り返った。
大好きなまいちゃんだ、まいちゃんがホントにいる。
走ってる途中で泣きそうになった。
106 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 21:13
二人が走ってくるから思わず立ち上がって振り返る。
涙が出てきて止まらなくなった。
立ち往生してると二人が傍までやってきて何度もわたしの名前を呼ぶ。
「まいちゃん、まいちゃん」って、美貴ちゃんと亜弥ちゃんが。
二人も泣いてるみたいで自分の目をぬぐっている手を止めて二人の
頭を撫でようとしたら美貴ちゃんに止められた。

「今度は美貴がしてあげる番だよ」

涙声でそう言った。
美貴ちゃんに頭をなでられるって新鮮だなって思いながら。
107 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 21:16
皆、涙は止まらなかったけど3人並んでベンチに座る事にした。
もちろん、まいちゃんは真ん中だよ。
みきたんが泣きながら謝ってる。
まいちゃんは「うん、うん」って言いながら頭を撫でている。
やっぱりお姉さんだなって思いながら二人を見ていた。

もう大丈夫、3人ともダイジョブだよ!
108 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 21:21
涙が多少止まって少し静かなときが流れた。

「あっ、あのね、まいちゃんっ」
「ん?」
「美貴達、言わなきゃいけない事があってね?」
「――うん♪」

報告しなきゃと思って言おうとしたらまいちゃんが笑顔になった。
もしかして全部わかってる?
まいちゃんは鋭い人だ。

「あのね?美貴と亜弥ちゃん、恋人同士になったんだ…」
「……」

黙ってしまったまいちゃんに美貴達はオドオドしながら
「あの…ごめんなさいぃ…」
二人で謝った。
すると、まいちゃんが
「おめでとう♪」
って言ってくれた。
嬉しくてまた涙が溢れた。だって許されたんだよ?
109 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 21:22
美貴ちゃんの報告を受けてわたしは祝福する以外に何もなかった。
二人が幸せになったのが嬉しくて、
自分の幸せよりも二人の幸せのほうが大事だからさ。
だから二人とも、そんなに泣かないで?
110 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 21:26
あれから1ヶ月が経った。
まいちゃんは普通の生活に戻ってあたし達の家の近くに住んでいる。
また遊べるね?なんて言いながら毎日楽しく過ごしている。
大学の友達で「あさみちゃん」って子と仲良くなったまいちゃんは
いつの間にか付き合ってるみたい。
隅に置けないね、でも嬉しいんだ、幸せになってくれて。

あたしとみきたんは毎日ラブラブな日を過ごしているんだ。
でもみきたんは時々、ひいてる気がする。
失礼だよね…。
111 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 21:30
まいちゃんも笑ってて亜弥ちゃんも笑ってて美貴も楽しい。
今までこれほど楽しかった事はない。

美貴は亜弥ちゃんが必要で、まいちゃんにはあさみちゃんが必要。
光を照らしてくれるから、だから光の道を美貴はいけるんだ。
きっとまいちゃんも。

誰かが何かを大切に思うように美貴は亜弥ちゃんやまいちゃんが大切。
亜弥ちゃんは美貴の全部で幸せにしてあげたいって思う。

亜弥ちゃん、大好き。
これからも美貴の傍で光を照らして?
暗闇に溺れないように。
これからずっと、美貴は亜弥ちゃんを必要とするよ。
だから美貴は亜弥ちゃんをいっぱい幸せにするね?
112 名前:I need you 投稿日:2003/11/03(月) 21:31


                       END
113 名前:絶詠 投稿日:2003/11/03(月) 21:33
はい〜、やっと終わった〜!
消化不良ですか?
いや次こそ余裕を持って頑張りたい!
ちなみに自分で勝手に考えてますので病院から出たばっかなのに
いきなり大学通えるの?とかいきなり喋れるの?とか
ツッコミはNOです!
暇さえあればねぇ…(イヤイヤ)
とりあえず質問などがありましたらレスで!
頑張ってお答えします!
114 名前:エムディ 投稿日:2003/11/04(火) 20:56
完結お疲れ様です!
甘っ! やっぱあやみき(みきあや?)っていいですね♪
病院から出たばっかりなんですか?!
お大事に☆
115 名前:絶詠 投稿日:2003/11/04(火) 21:24
>エムディさま
ありがとうございますっ!
実際あやみき?みきあや?みたいなトコロはありますがね…
いやそこはもぅ希望に応えますのでっ(。。*)ウンウン
これからも頑張っていきますよぉ!
116 名前:たか 投稿日:2003/11/06(木) 17:54
もぉ〜ほんとに最高っす!!今までの短編の中で一番の作品です!!!
そして登場人物の視点を変えながら描く二人が幸せなら。。という複雑な感情や
相手を想う温かい気持ちをつたえる文のあったかさに感動。
短編なのに中身が厚く、とてもいい作品でした(泣 新作期待してます。
こんな馬鹿な感想ですみません。言葉では表しきれない良さがあります。
117 名前:絶詠 投稿日:2003/11/06(木) 22:21
>たか様
いやはやっ!馬鹿な感想ではございませんよ〜(><)
詳しく感想を書いていただきホントに感謝感謝です♪
新作はぁ…土、日のどちらかに更新します。
何があっても!必ず!
できればリクエストなんか貰えると嬉しいかもですっ…(オイ)
118 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/12(水) 06:31
初めて読みました。
なんとなくさとみきの里田って儚いイメージがあって・・・。
本当、でもよかったです!
119 名前:絶詠 投稿日:2003/11/16(日) 12:31
>名無し読者さま
返事遅くてすいません!
ハイ、まぁ私はみきあやも好きですがさとみきも好きです。
雑食なんです、いつか書きたいですね。
よかった、と言って貰えて私は幸せですぅ〜。
120 名前:Winter  投稿日:2003/11/16(日) 12:42

東京の冬は北海道に比べたら全然マシなほうで。
雪もそんなに綺麗じゃないし東京の冬はあまり好きじゃなかったけど。
今年の冬は亜弥ちゃんがいるから冬が好きになれそうなんだ。
121 名前:Winter 投稿日:2003/11/16(日) 12:53
もう11月。
あったかい日もあるけど夜になると気温が下がって寒くなる。
美貴も確かに寒いけどそれ以上に亜弥ちゃんは寒そうだ。

久々のオフの日、今日は1日中亜弥ちゃんと遊ぶ事にした。
時間がすぎるのは早いものでもう夜の7時。
すっかり暗くなって美貴ん家に二人で帰っている。
「夕ご飯は二人でつくろーね?」って言われたら頷く以外に何をしろと?
だから二人で美貴ん家に向かっている。

突然、亜弥ちゃんが「寒い〜」と言って抱きついてきた。
抱きついてくれるのは嬉しいけれど公衆の面前でそんな事は…。
「亜弥ちゃん…嬉しいけど、今はやめようね」
「いいじゃん、別に。誰も見てないって♪」
「いや見てるから、普通に注目されてるから!」
美貴達だって気づかれないように変装してるのにこれじゃ意味が無い。
「帰ったらいっぱい抱きしめるから今は勘弁してください」
「ぶぅ〜、しょーがないなぁ、絶対だよ?」
そう言って離れた。
危なっかしい子だなぁ、もう。
まだまだ甘えっ子だなって思って美貴の頬が緩んでいくのがわかった。
122 名前:Winter 投稿日:2003/11/16(日) 16:14
部屋の中では亜弥ちゃんは美貴にずっと抱きついたままだ。
嬉しいんだけれど微妙な気分…。
何故かというと美貴から抱きしめてないしチューもしてない。
一方的に只、寒いから抱きついてるだけって感じがしてちょっとイヤ。

「亜弥ちゃん、ちょっと離れて」
「何で!?」
「…何となく」
「そんなんじゃ納得できな〜い」

離れそうにないから力ずくで体を離した。
亜弥ちゃんは訳がわからないといった顔をして美貴を見ている。
抱きつかれるのも良いけど美貴としては―――

「亜弥ちゃん、大好き」
「わっ…」

そう言って亜弥ちゃんを後ろから抱きしめた。
ちょっとビックリしたような声があがったけど気にしない。

亜弥ちゃんって体温高いのかな?暖かいや。
123 名前:Winter 投稿日:2003/11/16(日) 16:21
「亜弥ちゃんって暖かいから冬にいると便利だよね」
「何それ、あたしはストーブじゃないよぉ?」
「寒いからずっと抱きしめてても何も違和感ないし」
「みきたんだって十分暖かいと思うけどね…」
「でも美貴は亜弥ちゃんを抱きしめていたいもん」
「…よくハッキリと言えるね」
「言わないよりマシでしょ?」

後ろから抱きしめてると顔が良く見えないけど多分真っ赤だろうな。
マジで可愛い。
124 名前:Winter 投稿日:2003/11/16(日) 16:25
冬ってのは寒いけどそれなりにいい事もあるんだね。
とりあえず今年の冬は亜弥ちゃんをいつでも抱きしめていたいな。

やっぱり美貴は抱きつかれるより抱きしめるほうがいい。
寒がりのお姫様を暖めるのも王子の役目だし。
そうだよね?亜弥ちゃん。
125 名前:Winter 投稿日:2003/11/16(日) 16:30
  その後
二人で夕ご飯作って、一緒にお風呂入って、いっぱいチューもした。
もちろん一緒に寝たよ?
美貴はめちゃくちゃ幸せでした♪

冬は亜弥ちゃんがいると好きになれる。
それなりにいいトコがあるから。

クリスマスは絶対二人で過ごそーねっ、亜弥ちゃん♪
126 名前:絶詠 投稿日:2003/11/16(日) 16:34
風邪をひいてしまい体調がとってもヤバかったんです。
2週間全然治りません、寝るべし寝るべし、の毎日です。

と、いう事で更新遅れました、ゴメンなさい。
何となく冬がかきたかった。只、それだけです。

この次にはちゃんと甘々書きますので…
今回はこの辺で、失礼しました!
127 名前:たか 投稿日:2003/11/16(日) 18:15
お〜作者さん。新作が。こんなほのぼので温かい感じのもかけるんですね。
さすがです。短いけど僕はこうゆう雰囲気かなリ好きっす。また新作期待してます。
でもあせらずゆっくり作者さんのペースでがんばってください。
128 名前:つみ 投稿日:2003/11/16(日) 21:55
ほのぼの展開からの物語は楽しみです!
129 名前:絶詠 投稿日:2003/11/17(月) 22:04
>たかさま
ほのぼのもかけちゃったりしてますか?
いやいや自分では書こうと思ったら「あれ?違う」って思ってるんです
ね、いつも。
雰囲気好きっスかぁ(照)そんなお言葉を頂けるなんて!
「作者さんのペースで頑張って下さい」この言葉に甘えさせて頂き風邪
を治す事に専念させていただきます…。
あとリクエストも待ってますのでドシドシお願いしますね♪(オイ)
130 名前:絶詠 投稿日:2003/11/17(月) 22:07
>つみさま
楽しみにしちゃってください(笑)
かなり引っ張りますよ、次の展開まで(オイ)
待ってくださるあなたのためにも頑張りますよぉ!
楽しみに待っててくださいね♪
え…そこまで期待しているほど…?
いやいやファイトですっ!
131 名前:たか 投稿日:2003/11/18(火) 17:26
そろそろ風邪の季節だもんな〜。PCの事は忘れて元気になってください!!
いつまでも待ってますから〜。
132 名前:絶詠 投稿日:2003/11/22(土) 20:23
>たかさま
なんて優しいお言葉!
ちょっと回復してます、ハイ。
今日の夜中あたりに更新できると思いますので…。
ありがとうございました。
133 名前:絶詠 投稿日:2003/11/22(土) 21:59
更新ターイム!
今までできなかった更新ターイム!
ありきたりですいません。
134 名前:一緒なら平気…? 投稿日:2003/11/22(土) 22:03
私はハッキリ言って恐い話とかホラー系は大っ嫌いです。
なんでこの世にそんなものが存在するのかってくらいに。
だって恐すぎるのとかあるじゃん!
泣いたりしたもん…(;−;)
だけど…この頃ちょっと平気になってきたかもしれないです。
135 名前:一緒なら平気…? 投稿日:2003/11/22(土) 23:10
11月21日 金曜日 PM9:20 みきたんの家にて

「亜弥ちゃーん、ホントに観るの〜?」
「もち!そのために借りたんじゃん!」
「だってこれ恐いやつだよ?奥○恵さんが主演のめちゃ恐いやつじゃん」
「それぐらいのを観なきゃ克服になんないでしょ」
「またそんな覚えたての言葉を使って…」
「さぁーはやく観よー」
「どうなっても知らないからね」

恐いもの克服したくなってホラー映画を観ようと思った。
でもさすがに一人では恐すぎるからここはやっぱり、ね♪
みきたんの家で二人で(ここ強調)観る事にした。
うーん、でもやっぱり恐すぎるの選んじゃった…かな?
雰囲気的に暗すぎだね、これ。

話が進むに連れて恐くなってきた。
どうしよう…(みきたん風に)マジでありえないんだけど。
恐いよぅ…みきたぁん…。
みきたんは…って普通じゃんか、恐くないの?
136 名前:一緒なら平気…? 投稿日:2003/11/22(土) 23:11
みきたんがめちゃくちゃ普通(ちょっとダルそう)に観てたのにビック
リした。みきたんがありえないよ。
恐くなっても克服するって決めたし、いつもだったらみきたんの腕にし
がみつくんだけど「どうなっても知らない」って言われたし。
私は体育座りをして少し震えながら観ていた。
もう画面もマトモに観れなくなって目が潤んでいる。

みきたんが急に立ち上がって「ちょっと立って」と言った。
震える足で立ったら今まで私が座っていた位置(ソファーじゃなくて床
に座っていたんだ)にみきたんが座って「ここに座って」って自分の
前を指差した。
私は「うん」って言って言われたとおりにした。
もう画面は観ないようにしてちぢまってたら後ろから抱きしめられた。
137 名前:一緒なら平気…? 投稿日:2003/11/22(土) 23:12
「そんな無理しなくていいんじゃないのー?
 苦手だったら苦手でいいんじゃない?」
「…でもいつもみきたんに頼るわけにはいかないから」
「亜弥ちゃんに頼られなかったら逆に寂しいかもね。
 こーやって抱きしめられるのは美貴だけだなって思うし。
 それが美貴には、ありえないくらい嬉しいんだけど。」

そんなみきたんの言葉と行動が嬉しくて我慢してた涙と嬉し涙が一気に
溢れ出た。
みきたんがプレーヤーのスイッチとテレビのスイッチをきった。

   「こっちむいて?」

今度は正面からみきたんに抱きしめられた。
「大丈夫だよー?」
子供みたいに泣き止まされながら、でもそれが嬉しかった。
138 名前:一緒なら平気…? 投稿日:2003/11/22(土) 23:20
PM11:30 みきたんの部屋にて

「だからやめとけって言ったのに…」
「う〜仕方ないよ〜」
「はいはい」

みきたんのベッドに二人で入って寝る準備をしてた。
最後まで観なかったけど恐いから二人で寝ることにした。
みきたんが電気を消そうとしたけど恐いから「つけて寝ようっ」って
言ったらやめてくれた。優しいなぁ。
二人で布団に包まれながら楽しい話をした。
ずっと手を繋いでくれたんだ。暖かい。
いつの間にか私は眠っちゃってみきたんが寝たの覚えてない。
目覚めたのは朝で、みきたんも起きてた。
139 名前:一緒なら平気…? 投稿日:2003/11/22(土) 23:29
AM8:10 みきたんの家 リビングにて

「よく寝れた?」
「うんっ」
「そっか、よかった」

朝ご飯を食べながらそんな会話。
なんてゆーか幸せだなぁ、二人で朝ご飯。
自然に頬が緩んできちゃって「キモいよ、亜弥ちゃん」って言われた。
みきたんのせいだよ〜?

「今日はどっか出かけよっか?」
「うんっ、買い物!プリクラとろっ!お昼も外で!」
「はいはい、元気だなぁ」

ヤッター!みきたんとお出かけだぁ!
私は幸せが最高潮に達した。はやく出かけたいなー。
もぅ、みきたん大好き!!
140 名前:一緒なら平気…? 投稿日:2003/11/22(土) 23:31
恐いものとか苦手なものがあっても…
みきたんがギュッてしてくれるだけで安心するんだ。
そりゃ恐いけど嬉しいのが多いから。
平気じゃないけどみきたんがいるから平気…かもね!
これからも頼りまくるからね、みきたん(はーと)
  
                           END
141 名前:絶詠 投稿日:2003/11/22(土) 23:36
更新終了!
なんとかできた。やったね!
いやはや包み込んであげる藤本さんが書きたかった。
やっぱ王子だよ、藤本さん。
まぁ甘いですね、ハイ。
これから12月5日まで更新ムズいです、すみません。
142 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/23(日) 17:06
あややとミキティの小説書いても いいですか??
143 名前:絶詠 投稿日:2003/11/23(日) 17:25
>名無し読者さま
えーっと…このスレッドに書く、という事でしょうか?
それともご自分で立てる、という事でしょうか?

このスレッドに書く、という事なら必ずsagaで書く、というのを条件にして下さい。
お願い致します。
144 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/23(日) 19:24
ああっ、もうなんて可愛いんだ。
怖がる亜弥ちゃんを安心させるのは藤本さんの笑顔、抱擁、体温。
三種の神器です。
145 名前:絶詠 投稿日:2003/11/23(日) 19:29
>名無し読者さま
そうっスよねぇ、やっぱ藤本さんは王子的存在ですね、ハイ。
いや私の中での公式(?)なんです♪
松浦さんを安心させられるのも泣かせる事ができるのも全て藤本さんだけです♪
146 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/23(日) 19:39
 ノノ_,ハ,_ヽヽ
   川VvV从<亜弥ちゃんは美貴が守る!
   O^ソ⌒とヽ
   (_(_ノ、_ソ
147 名前:たか 投稿日:2003/11/23(日) 22:54
絶詠さん。素晴らしいです。亜弥ちゃんの藤本さんがとても大好きという感情が
とっても出てるとても良い作品だと思います。藤本さん..温かいなァ
やさしさに包まれてますこの小説の雰囲気は。幸せな気分になりますよ。
僕はこうゆう優しい藤本さんと可愛い亜弥ちゃんの小説すごく好きです。
148 名前:絶詠 投稿日:2003/11/24(月) 00:58
>名無し読者さま
可愛い…っ。
そうです、その通りです。(笑)
「亜弥ちゃんは美貴が守る!」
ありがとうございますっ!
その言葉、今度書くとき使っちゃっても良いですか?(エッ)
149 名前:絶詠 投稿日:2003/11/24(月) 01:03
>たか様
素晴らしいですかっ?ありがとうございますっ。(喜)
なぜか暗い話が多いなぁ、と自分で思っているため(オイ)これからは甘々に挑戦します。
幸せな気分になってくらはい、何回も♪
そんな小説がもっと書けるように私も努力しますので。
できたら、リクエストなんか頂けると嬉しいやも…。(マジです)
150 名前:みきたん不足 投稿日:2003/11/24(月) 01:13
――――ジーーッ。

…視線を感じる。それも何か熱意こもってる。
まぁ楽屋には二人しかいないから犯人はわかりきってるんだけどね。

「…亜弥ちゃ〜ん、さっきからその視線は一体何なの?」
「気にしないで」

いや気になるから、普通に。
雑誌を読む手を休め、それとなくボーっとしてみる。
たまたま仕事が一緒のスタジオであって久しぶりに亜弥ちゃんと二人っきり。
モーニング入ってからあんまり会えなかったんだよね。

ここはモーニング娘。の楽屋。
15人もいるってのに皆それぞれの事情でどっか行っちゃった。
何もする事が無い美貴は残ってたんだけど…急にドアが開いたからビックリした。
入り口に立ってたのは亜弥ちゃん。楽屋にいても暇だから来たって言うんだけど。
…なんで怒ってるの?松浦さん。
151 名前:みきたん不足 投稿日:2003/11/24(月) 01:18
「あ、亜弥ちゃん…いらっしゃい」
「うん、お邪魔します」

なんで笑ってくれないの?
いつもだったら「みきた〜ん」とか言って抱きついてくるのに。
仕事でヘマしたとか?それはないか、その時は言うだろうし。
じゃぁ何で?
正直、聞ける雰囲気じゃぁ無いです。

「座りなよ」
「うん」

何で美貴と1番離れてる席を選ぶの?
他の人でも1個あけて隣、とか…もとい亜弥ちゃんの場合は隣なのに。
気まずいから近くにあった雑誌でも読もう、と思って雑誌を手に取った。
雑誌よりも亜弥ちゃんに目が行くんだけどね…トホホ…。
152 名前:みきたん不足 投稿日:2003/11/24(月) 01:26
雑誌を読むのを止めてボーっとしていると亜弥ちゃんが急に口を開いた。

「みきたんのバカ」

……ハイ?なんですと?
『バカ』はっきりと言われた。
怒ってる(ぽい)亜弥ちゃんはいつもとは迫力が違いすぎる。
そんな亜弥ちゃんに面と向かって『バカ』って…。

「なんで?」

このままってのもイヤだから聞いてみた。
いやマジでビックリする答えが返ってきた。

「あたしが来ても何にも言わないし何もしてくれないし。
 付け足すとメール送っても返信遅いし、家にお泊りもこの頃全然だし、
 仕事もあんまり一緒になんないから会えないし…おまけにメンバーの人達
 と仲良くしすぎ!」

「はっきり言って、みきたん不足」

…えっ?それって寂しかったって事?しかもヤキモチ?
うわぁ亜弥ちゃんには悪いけどマジで嬉しい。
そっかぁ、ヤキモチかぁ…そっかそっか。
153 名前:みきたん不足 投稿日:2003/11/24(月) 01:32
「な〜んだ、亜弥ちゃんヤキモチ妬いてたんだ〜♪」
「そうだよっ、悪い?」
「ぜんぜ〜ん、むしろ嬉しい」
「みきたんのバカ」
「バッカで〜っす」
「バカバカッ、みきたんのバカッ」

何度バカと言われようが今の美貴には関係ないなぁ。
「みきたん不足」だって、ノックアウトだよ。

「あーもぅ何でそーゆー可愛い事言うかなっ」
「えぇっ…」

急に抱きしめたから驚いたみたい。
不足してるなら足さないといけないじゃん。ねぇ亜弥ちゃん。

美貴は亜弥ちゃんの唇に触れるだけのキスをした。
効果は絶大だったんだけどね。
154 名前:みきたん不足 投稿日:2003/11/24(月) 01:35
「今度みきたん不足になった時は本気で怒るからね」
「ん〜、不足しないように気をつける。あと足しすぎも気をつける」
「…よろしい」
「メールも早く返すようにする」
「うんっ」

やっと笑顔になってくれて美貴もひと安心。
しかも、楽屋を出て行くときには―――

「みきたんっ、大好き♪」

って言ってほっぺにチュってしてから出て行った。
美貴は少しの間固まっちゃって動けなかった。
…今度は美貴が亜弥ちゃん不足になりそうです。
155 名前:みきたん不足 投稿日:2003/11/24(月) 01:38
「たっだいまぁ〜」

他のメンバーが帰ってきて藤本さんにまず一言。

「うわっ、藤本どうしっちゃったの?キモいよ?」

藤本さんは一時デレデレ顔のままだったそうです。
何故こうなったかはメンバー皆にバレてるみたいです。

                         END
156 名前:絶詠 投稿日:2003/11/24(月) 01:40
甘いのが書きたかった。只それだけ。

誰でしょうね、このキャラ。
眠いけど書きたかったんです。みきあやを。
眠気も吹っ飛びます。
157 名前:あやみき信者 投稿日:2003/11/24(月) 01:43
甘々大好物w
158 名前:マイキ− 投稿日:2003/11/24(月) 09:02
亜弥美貴は大好物です♪(ワラ)
いいですねぇ〜。
王子、亜弥姫をしっかり守れよ!!と言いたい。w

159 名前:絶詠 投稿日:2003/11/24(月) 10:02
>あやみき信者さま
そうですよね、私も暗い話ばっかり書いてるんですが(マテ)甘々好きですyy
160 名前:絶詠 投稿日:2003/11/24(月) 10:04
>マイキ−さま
大好物ですか!?仲間ですw
王子、姫を守るのに必死なんです、きっと。(エッ?)
自分でも不足させたら松浦さん泣くよ、多分。なんて思いました。
161 名前:たか 投稿日:2003/11/25(火) 19:40
すばらしいっす。またしても。
美貴の事が大好きだからこそ起こりえる気持ちですよね。
この気持ちは。「みきたん不足」なんて良いんだ。すごいっす絶詠さん。
ほんとに毎回いいもの読ませて頂いてありがとうございます。
リクエストしてもよろしいでしょうか?
みきあやの他に娘。とかも登場とかする感じにして、舞台は楽屋とかですかねぇ。
基本的に絡め方や登場の仕方はお任せします。
ほんとに変なシュチュエーションなんで、無理でしたらいいですので。
絶詠さんのご都合でいいです。すみませんほんとに。
いつも新作が出るたびに必ず読んでますからこれからも頑張って
下さい!!!応援してますよ〜〜!!
162 名前:エムディ 投稿日:2003/11/25(火) 20:12
「みきたん不足」ってタイトルを読んだだけど思わずにやけてしまう自分がいます。
松浦さん、かぁいいすぎます!
絶対にこんな風になるよね、藤本さんと会えなくなるなら…
甘いの大好きです。
まあ〜私には「あやみき不足」ですよ、永遠に(笑)
もっともっとあやみき読みたいです!頑張ってください!
163 名前:絶詠 投稿日:2003/12/06(土) 22:45
>たか様
応援してくれてありがとうです〜!
何気に「みきたん不足」よかったみたいで…嬉しいです♪
リクエスト、了解しました!
この後、書かせていただきます。

>エムディさま
甘いの…私も大好きです!
松浦さんは藤本さんに突進ってのがいいと思うんですが…。
エムディ様の不足を足せるように頑張りますので!
164 名前:たか 投稿日:2003/12/06(土) 23:14
すみません。こんなアホなリクエストを。でも期待してるっす。
ありがとうございます!!!
165 名前:ラヴラヴな☆二人 投稿日:2003/12/07(日) 00:16
「ヤッホゥ♪みきたぁん、遊びに来たよ〜ぅ」
「…あのね亜弥ちゃん、ここはモーニングの楽屋なんだけど」
「いいもん、別に。他の皆にもちゃんと挨拶したもんねー」
「…あっ、そう…」

いきなり入ってきてメンバーに挨拶しながら美貴の元へよって来る亜弥ちゃん。
いや別に遊びに来る事がダメなんじゃなくて。
他のメンバーもいるんだからさ、テンションを少し下げるとかさ…。
あーもー6期とかついていけてないし。
加護ちゃんや辻ちゃんの方に行った亜弥ちゃんのテンションは今まで以上に上がった。
元気なのは良いんだけどさぁ楽屋ではもうちょっと下げようよ。

亜弥ちゃんを見ながら少し落ち込み気味になってきた美貴のところへ矢口さんが来た。
やっぱり先輩だけあってこんな時の気配りが上手いと思う。さすがだなぁ。
166 名前:ラヴラヴな☆二人 投稿日:2003/12/07(日) 00:16
「どしたのミキティ、まつーらのこと?」
「ハァ…まぁ似たようなもんです」
「仕方ないなぁ、オイラが聞いてあげるよ♪」
「ハァ…」
「むぅ〜、よし!ミキティちょっと来い」
「えっ?えぇっ!?ちょっ…矢口さん?」

矢口さんに手を引っ張られ楽屋を出て行く。
何処に行くのかと思ったら人通りの少ない自動販売機がある休憩所に連れてこられた。

「何でも好きなの買ってイイよ♪オイラのおごりっ!」
「ハァ…ありがとうございます。」
「何だよ〜、あんまり嬉しくないのかよ〜」
「えっ?いや嬉しい…です」

う〜ん、奢ってもらえるのは嬉しいけど何か複雑。
何故なら「午後の紅茶」を選んでしまったから。
嫌いじゃないよ?ゴゴティーは。でもその裏にいる何かがちらつくんだよ。
あの元気娘の顔が。
…美貴って亜弥ちゃんの影響受けまくり!?
まさか、そんなことないよね…(泣)
167 名前:ラヴラヴな☆二人 投稿日:2003/12/07(日) 00:41
「ミキティ、悩みがあるならオイラに言いなよ。少しは相談に乗れるよ?」
「ハァ…」
「ため息ばっかりでさぁ〜オイラって頼りない?」
「そんなことは無いんですけど…」
「まつーらの事でしょ?恋の悩み〜?」
「!?…正解です」
「あれだ!まつーらが元気良すぎて周りの奴らが引いちゃってる時があるから
 もう少し押さえて欲しいって言う…」
「……大正解です」
「さすがオイラ!」

矢口さんが思ってた以上に美貴の思いをわかってたからビックリした。

「それだけじゃなく美貴が亜弥ちゃんの影響を受けてる事に驚きまして」
「ほほっぉ〜、それは午後ティーを買っちゃうところとか?」

ニヤニヤしながら言う矢口さんにたじろぎながら「ハイ」と答える。
やっぱり複雑…。
168 名前:ラヴラヴな☆二人 投稿日:2003/12/07(日) 00:44
「結局さぁ、ミキティとまつーらってラヴラヴなんだよね。
 元気すぎるのがまつーらの良い所なんだから新メンバーも慣れてくるって。
 影響受けてたって別にラヴラヴな証拠じゃんか〜。羨ましいくらいだよ。」
「そんなもんですかー?」
「そんなもんです。オイラもなっちと…。
 オイラが言ってもボケーッとしてるよりはマシだよ、ミキティ」
「…安倍さんって」

何気に矢口さんと安部さんの関係を知れてラッキーかも。
でも吹っ切れたなぁ。
矢口さんにマジで感謝だね。
これからは矢口さんが尊敬すべき人になっちゃったな。

「あ、それと、これオイラからミキティへの贈り物ね♪」
「へっ?」
169 名前:ラヴラヴな☆二人 投稿日:2003/12/07(日) 00:44

間抜けな返事が出ちゃって矢口さんの言葉の意味もわからなくて。
?マークが頭を飛び交っていたら―――

      チュッ

美貴の頬に何かやわらかいものが触れた。
え?なに?今のは…。

「えっ!なっ!なんっ…なんですかっ!なんなんですか!」
「ウェッヘッヘ、オイラからのサービス精神♪
 もうちょっとだけミキティはここにいなよ、イイ事あるから」
「はっ?」

動揺しまくってる美貴。不気味な笑いと悟った感じの矢口さん。
なんだろう?この差は。
もう少しだけここにいろって…聞こうとすれば、もう矢口さんはいないし。
…なんなの?一体。
170 名前:ラヴラヴな☆二人 投稿日:2003/12/07(日) 01:06
言われたとおりに椅子に座って少し休んでいるとどこからともなく声が聞こえる。

「サイッテーだよ、みきたん!浮気!?しかも矢口さんと!」
「うぇっ!?亜弥ちゃん?何で?」
「何でじゃないよ!2人で急に出て行くから気になってついてきたら何かチューしてるし
 あたしというものがありながら浮気してるんだもん!サイッテー、バカみきたん!」
「浮気って…何か誤解してるよ亜弥ちゃん。さっきのあれは矢口さんがいきなり…うわっ!」
「証拠!!」

いきなり亜弥ちゃんが出てきて浮気者といわれサイテーと言われ美貴って…。
しかも急に美貴の服引っ張って証拠って…。

「証拠?」
「浮気してないって証拠!じゃないと信じない!」
「何すればいいんだよ〜?」
「さっきされたみたいにほっぺにチュー!」
「は?」
「『は?』じゃない、矢口さんとはできてあたしとはできないのー?」
「いやいや、する、します」
171 名前:ラヴラヴな☆二人 投稿日:2003/12/07(日) 01:08
何か急展開で話がすすんでいる事についていけずまぁとりあえず亜弥ちゃんの頬にチュー。
こんなんで良いんですか?
亜弥ちゃん、満足してないっぽいし。

「みきたんみきたん」
「なに?」
「浮気しない?」
「してないって」
「でもチューされたよね」
「向こうがいきなりしてきたんだよ」
「うん、わかった」
「わかったって…なにが?」
「これで許してあげるよ♪」

     チュッ

さっき矢口さんにキスされたトコに今度は亜弥ちゃんから。
なんか美貴の立場って…。
嬉しいんだけどね、めちゃくちゃ。

「亜弥ちゃん…」
「消毒だよ」

あーもー可愛すぎだよ、浮気者でもサイテーでもこんな事されたらなんでもないよ。
172 名前:ラヴラヴな☆二人 投稿日:2003/12/07(日) 01:08
「亜弥ちゃん」
「…んっ…」
「大好き」
「あたしもみきたん大好き♪」

ふいうちに亜弥ちゃんの唇にキスしても怒られないし喜んだみたい。
どんなに元気すぎても影響されちゃっても亜弥ちゃんのイイトコだし。
何も問題ないよね、美貴は亜弥ちゃんが大好きなんだからさ。

でも浮気者って…。絶対しないと思うんだけど。
173 名前:絶詠 投稿日:2003/12/07(日) 01:23
すいません、もうちょい続きます。
174 名前:たか 投稿日:2003/12/07(日) 18:28
絶詠さん。ありがとうございます。
僕がリクエストした通りの作品を書いてくださるなんて。感動っす。
とってもいいです!!続き期待してます!!!
悩んでるけど本当はうれしい美貴さんの純な心が良いです!!
175 名前:絶詠 投稿日:2003/12/07(日) 21:28
>たか様
リクエスト通り…楽屋じゃないのですがオッケーでしょうか?
今日は無理っぽいですが、甘々な感じでするのでお付き合いくださいませ。
次のリクエストもお待ちしております。
何せテンぱってるんで…(オイ)
いつもレス本当に有難うございます♪
176 名前:絶詠 投稿日:2003/12/07(日) 21:31
遅ればせながら…
CP分類にて「I need you」紹介してくれた方、ありがとうございます。
今の今まで気づかずに「ぇぇえ〜っ!?」と叫んでしまいました。
みきあや好きですがまいみきも好きです。
いつもは攻めな藤本さんでも受けにまわれるからーー!(…)
読んでくださってる皆様、レスをつけてくださる皆様。
更新は遅れがちですがよろしくお願いします。
177 名前:たか 投稿日:2003/12/09(火) 18:09
うひょ〜〜。(意味不明)全然オーケーですよ!!楽屋って言うのは
おまけみたいなもんッす。こんな面白いのありがとうございます。
178 名前:絶詠 投稿日:2003/12/13(土) 22:26
亜弥ちゃんが自分の楽屋に帰って美貴はモーニング娘。の楽屋に戻る。

「ミキティお帰り〜、まぁたあややと何かあったの〜?」

飯田さん始め他メンバーからからかわれる。
まぁいつもの事だから慣れてるんだけど…今回は何か違うような。

「ミキティ!矢口とチューしたって本当だべか!?」
「へっ?…安倍さん?」
「だぁかぁらぁ!誤解だって、なっち!」
「何が誤解なんだべ!チューしたのは事実なんだべ!」

安倍さんと矢口さんがさっきの美貴達みたいな事してる。
え〜?美貴は被害者(?)なのに…安倍さん、マジで怒ってる…。
矢口さんが必死に弁解しても誤っても聞く耳持たず。
なんだ、この2人もラブラブなんじゃん。

「美貴ちゃん、そっち行くと危ないよ〜?」
「うん…そう思う」

加護ちゃんに言われ2人から離れる。
恋人同士で何とかしてくれって感じだよ。
179 名前:絶詠 投稿日:2003/12/13(土) 22:29
「美貴ちゃんも大変だね〜」
「うん…何故だかね…」
「ちょっと息抜きしに行こうよ、疲れも吹っ飛ぶって!」
「うん…行こうか」

加護ちゃんに手を引かれ楽屋を出る…と思ったんだけど美貴達が開ける前にドアが開いた。
いやマジで見られたくない光景を見られた。
AV隠してて彼女にみつかった男の気分ってこんなのかな…?

「あっ、亜弥ちゃん、どーしたの〜?」
「…楽屋で出番待ってたら機材に問題ありで少し時間がかかるって言うから来たんだけど…。
 あたし来ない方が良かったのかなぁ〜?(怒)」
「なんで〜?メンバーも喜ぶよ?美貴ちゃんとか特に。ね?」
「えっ!?うん!すっごい嬉しいよ、亜弥ちゃん!」

ドアを開けた犯人は亜弥ちゃんで。
美貴と加護ちゃんは手を繋いでて。
…目の前にいる亜弥ちゃんはすごーく笑顔なんだけど、恐い。
加護ちゃんは平然としてるのに美貴は、あたふた。
他のメンバーも助けてくれると思ったんだけど自由な時間だったり安部さんたちを見てたり。
すごく嫌な感じがするのは気のせい?…気のせいじゃない。
180 名前:絶詠 投稿日:2003/12/13(土) 22:30
「…ねぇあいぼん」
「なに〜?」
「すこーしみきたん貸してくれない?すぐ終わるから」
「うんいいよ、息抜きしにいこうと思ってたから一緒に行ってくれば?」
「そうさせてもらうね」

加護ちゃんが手を離した瞬間に亜弥ちゃんに耳をつかまれた。
つかまれる前にギロッと睨まれたのは多分、見間違いじゃない。

「いっ、痛い!痛いよ!亜弥ちゃんっ!」
「…うるさい」

耳を引っ張られながら楽屋を出て行く。美貴は黙ってるしかなかった。
何故かって?亜弥ちゃんが恐いから。
そうして連れてこられたのはさっきまでいた休憩所。
耳から手を離してくれたので美貴は耳を触りながら「痛い…」と唸った。
亜弥ちゃんはベンチに座って、美貴も隣に座る。
―――沈黙。
恐い、とりあえず説明しよう。
181 名前:絶詠 投稿日:2003/12/13(土) 22:31
「あのね、亜弥ちゃん、さっきのあれは決して浮気なんかじゃなくて只、手を引かれたただけ」
「でも手を繋いでたのは事実だよね」
「うん、それは事実なんだけどぉ…」
「浮気じゃないにしても何で手つなぐかなぁ」
「もっ、もう絶対にしないよ!手を繋ぐのも亜弥ちゃんだけにする!」
「そう言って繋ぐんだよね、みきたんは」
「うっ…」
「目つき悪くても人がいいからね、みきたんは」
「目つき悪いは余計だよ…」
「…あのね、今回の事でどれだけあたしが傷ついたと思ってるの?
 遊びでも矢口さんとチューしてるし、あいぼんとも手ぇ繋いでるし!
 モーニング入ってあんまり会えないし久々に会えたと思えば…」
「ごっ…ごめん」
「人が良すぎるのも問題だよ」
「うん。自分では自覚ないんだけどね…今度は絶対になっ…んぅっ」

亜弥ちゃんにいきなりキスをされ腰が抜けるかと思った。
なんで?いきなり?
182 名前:絶詠 投稿日:2003/12/13(土) 22:31
「亜弥ちゃん、なん…んぅっ…ぅ…んっ…」

何度もいろんな角度からキスをされ恐かった。
マジギレしている時のキスってなんか荒々しい。
ヤダ…こんなの…
舌が入ってきて気持ち悪くなった。
美貴の抵抗がいつのまにか本気になっていたんだ。

「やだよっ、こんなのっ!」
「…ったぁ」

力を振り絞って亜弥ちゃんから体を離す。
相変わらず力が強いよ。
この時の美貴は涙目でほんの少しだけど体が震えている。
だって初めてだもん、こんな荒々しいキスは。

「なんで無理やりするのぉ?」
「…浮気しないように」
「浮気なんてしてないよぅ、美貴は亜弥ちゃん一筋だよ…?」
「うん、わかってるんだけど…ごめん」
183 名前:ラヴラヴな☆二人 投稿日:2003/12/14(日) 00:26
それから少しの間沈黙が流れた。
美貴はちょっとだけ泣いて亜弥ちゃんビックリしてた。
亜弥ちゃんも黙り込んじゃってしまった…どうしよう。

「みきたん」
「なっ、何?」
「…ごめんね」
「え…もぅ別になんとも思ってない…よ?」
「みきたん」
「なに?」
「大好きだからね」
「美貴も好きだよ?」
「浮気禁止だからね」
「絶対しない!手を繋ぐのもふざけてチューするのも絶対しない!」
「約束だからね」
「亜弥ちゃんこそ無理やりはやめてよ」
「だから、それは悪かったって、二度としないよ」
「そろそろ戻らないと飯田さんに怒られるから…」
「だめ」
「はっ?」
「だめ、戻っちゃダメ。みきたんはあたしの楽屋にいるの」
「で、でも時間が…」
「いいよ、まだ時間あるよ、簡単には直んないし」
「で、でも…」
「いいからっ、さっ、行こっ♪」
「えぇ!?何で…?」
184 名前:ラヴラヴな☆二人 投稿日:2003/12/14(日) 00:28
結局、ギリギリまで美貴は亜弥ちゃんの楽屋にいて飯田さんに怒られた。
だからヤだったのに。
でもとりあえず解決したのかな?
矢口さんと安部さんも仲直りしたみたいだし。
よかった、よかった♪
ケンカは、やっぱりイヤだよね。
恋人はいつでもラヴラヴでなきゃ、ね★

今回わかったこと

1.浮気は絶対に禁止。浮気に見えるようなことも…。
2.隙を見せないようにする。
3.亜弥ちゃんは怒らせないほうがいい。(手に負えなくなるから)
     
                        END
185 名前:絶詠 投稿日:2003/12/14(日) 00:31
はい終わりました。
私の短編は微妙に長いと思うのは気のせい?

みきあや&あやみき、ダブルで書きたかっただけです。
只それだけです。松浦さん攻めが書きたかっただけ。

途中で題名が絶詠になってるんです、スイマセン。
睡魔に負けたんだぁ…。
今後気をつけます。
186 名前:絶詠 投稿日:2003/12/14(日) 00:33
>たかさま
遅れてしまい申し訳ありません。
面白いですか?それは良かったです♪
楽屋もの…なんか楽屋+休憩所ですね。
187 名前:絶詠 投稿日:2003/12/14(日) 23:14
なんとなく…さとみきが書きたい…。
いや、でも絡みがムズかスィ…。
さとみきならずごまみきとかりかみきとか…藤本さん絡みが書きたいんだYo!
そんな私は浮気者…年明けるまでに頑張ってみきあやだけでなくいろんなCP書きます。
ってか書かせてください。
リクしてくれると嬉しいです…m(__)m
188 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/14(日) 23:23
いつも楽しく読ませていただいてます!リクいいですか?藤紺でお願いします〜。それか、田藤?(れいな×みき)がいいです!ワガママでごめんなさい!これからも頑張ってください!
189 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/15(月) 15:13
高橋×藤本でかなり積極的な藤本さん
がみてみたいです!!
190 名前:たか 投稿日:2003/12/15(月) 17:40
リクエストを受けてくれて本当にありがとうございました。娘の人とのかけあい
もとても上手だったし、ちょっとした騒動(?)もとてもよかったっす。
なんか亜弥さんって嫉妬心が強ければ強いほど可愛さがますなァとこの小説を読んで
感じました。そして作者さんはそんな亜弥さんを書くのがとても上手いです。
本当にありがとうございました。次回作も期待してます。
191 名前:絶詠 投稿日:2003/12/15(月) 23:07
>名無し読者さま
レスありがとうございますっ♪
リクエストお受けしました!
う〜む…藤紺&田藤…両方書いてみたいかも…(エッ?)
割と少ないCPなので頑張らせていただきますっ!
192 名前:絶詠 投稿日:2003/12/15(月) 23:11
>189名無し読者様
高橋さん攻めは初ってか高橋さん書くの初なんで微妙になると思いますが…。
リクお受けしました!…藤本さん積極的…(妄想中)よし、頑張ろう。(オイオイ)
年内には完成させる予定なのでよろしくですっ!

>たか様
毎回レス本当に嬉しいです。
リクしてくれた時も感想も、私の頑張りの素となってます。
私がお礼を言わなければいけないです。
次回作も期待にこたえられるように勉強したいと思います。
いつもホントにありがとうございますっ!(^^)
193 名前:オフの日から両思い  藤紺 投稿日:2003/12/20(土) 12:51
紺野あさ美 只今 藤本美貴さんに片思い中。
いつか両思いになれると信じています。


久々のオフの日。
家でゆっくりするのも良かったんだけど…。
藤本さんとオフが重なっていたので「遊びに行きませんか?」と誘ってみた。

ハロモニ収録での休憩中。廊下を一人で歩いている藤本さんを見つけた。
何か言葉を考える前に先に体が動いていた。
藤本さんの元へと駆け出していた。
何故なら私の思い人だから…。

「藤本さぁ〜ん」
「おっ?紺ちゃんじゃん。どしたの?」
「あっ、あのっ、今度の休み空いてますかっ?」
「うん、空いてるよ?」
「じゃぁ一緒に遊びに行きませんかっ?」
「いいけど…珍しい事もあるねー、紺ちゃんから誘われるなんて思わなかった…」
「やっ、やっぱり嫌だったらいいです…っ」
「あぁそーじゃなくて。ただホントに珍しいなって…。遊びに行くのは楽しみだよ?」
「はいっ、私も楽しみですっ!」
「うんうん、そりゃ良かった」
「じゃあ、今度の休みに…」
194 名前:オフの日から両思い  藤紺 投稿日:2003/12/20(土) 12:52
待ち合わせ場所と時間を決めて楽屋に戻った。
藤本さんと一緒に戻ったから皆に「以外」という目で見られた。
私と藤本さんが並んで歩くとそんなに不自然なのかな…。
でも凹んでしまった私のほっぺを藤本さんがプニッとつついて「今度ホントに楽しみだね」と言ってくれた。
それだけで私は笑顔になれた。
スタジオに愛ちゃんやまこっちゃんと一緒に行ったんだけど「幸せそーだね」と二人から言われた。
だって藤本さんとお出かけだよ?私はその日が待ち遠しくてたまらなかった。
195 名前:オフの日から両思い  藤紺 投稿日:2003/12/20(土) 17:52
当日。待ち合わせ場所で約束の時間よりも30分はやく来てしまった私。
ベンチに座ってると人から見られたりもしたがバレてないらしい。
―――はやく藤本さんにあいたい。
そんな思いが強くなっていく。でもあと30分もある。
待たしてはいけないと思って早く来すぎたのかな。
考えてるうちに後ろから声をかけられた。
私に声をかけるのはもちろん1人しかいない。

「あれ?紺ちゃん?来るの早いね〜」
「藤本さんも早いですよ」
「いやぁ紺ちゃんのこと待たしたらいけないと思って、はやく来たんだけど…。
 紺ちゃんの方が早かったね。もしかして結構待った?」
「いいえっ、私も今来たばっかりですっ。大丈夫です、完璧ですっ」
「うん、じゃあ改めて。おはよう紺ちゃん」
「おはようございます、藤本さんっ」
196 名前:オフの日から両思い  藤紺 投稿日:2003/12/20(土) 17:53
藤本さんが来たのは約束の時間よりも20分前。
早く来て良かった。来なかったら待たしてた。
映画館に行ったり買い物に行ったりプリクラを撮ったりして楽しかった。
藤本さんとは初めてのお出かけで緊張したりもしたけど…。
いろいろ歩いてるうちに時刻は午後3時。微妙な時間帯。

「ねー紺ちゃん。」
「なんですか?」
「どっか行くのにも思いっきり遊べないし美貴ん家来ない?」
「ふぇっ!?いいんですか?」
「うん、散らかってると思うけどここから近いし。イヤ?」
「全然イヤじゃないですっ、むしろ初めてなので楽しみですっ」
「じゃぁ行こっ」

いきなりの誘いに私は驚きっぱなしであたふたしたけど…。
藤本さんの家にいけるのが嬉しかった。
でも私はもう少し我侭を言いたかった。この嬉しさを伝えたかった。
歩き出そうとしてる藤本さんの服の袖を引っ張って頼んでみる。

「あ…あの、藤本さん…」
「んー?どしたの紺ちゃん」
「手…繋いでもいいですか?」
「…ブハッ…いいよ、ハイ」
197 名前:オフの日から両思い  藤紺 投稿日:2003/12/20(土) 17:54
何で藤本さんが笑ったのかわかんないけど。
手を繋いで家まで歩いた。
…緊張して手に汗をかいてしまったから、それが恥ずかしかった。

「はい、上がって上がって」
「おじゃまします」

藤本さんの家に上がり失礼のないようにする。
そんなに散らかってはないと思うな。

「寒いねー、コタツ入ろう?」
「あるんですか?コタツ」
「あるよー。暖房よりコタツ派です」
「そうなんですか?」
「そうなんです。」

リビングにあるコタツに2人で入ってテレビの話とかメンバーの話などをした。
藤本さんの話の中に松浦さんが出てきたのに少し嫉妬した。
いろんな番組で仲がいいって言われてるし自分達でも言ってるし。
その中に私が入り込む隙間なんてないのかな。

「う〜、寒い。紺ちゃん、こっちおいで。2人くっついた方が暖かいよ」
「ふぇっ?は、はい…」
198 名前:オフの日から両思い  藤紺 投稿日:2003/12/20(土) 17:55
手招きされて藤本さんの方に近づく…のはいいんだけど。
藤本さんが指しているのは足を開いてその間。此処に座れと言ってるんですか?

「あの…此処に座るんですか?」
「もちろん♪後ろから抱っこしてあげる」
「え…でも…」
「いーからいーから、ハイどーぞ」
「えぇっ…?」

ほぼ力任せに引っ張られ私の体は藤本さんの足の間。
後ろから抱きしめられてる状態。
胸の鼓動が速くなっる。藤本さんに聞こえるんじゃないかってくらい。

「おぉ、やっぱりこっちの方が暖かい」
「そ、そうですか…」
「うん。…えぃ」
「ふぇっ!?」
「おぉ〜予想通りプニプニだぁ」
「ふっ、藤本さん?」
「いやぁこの前触った時すんごく柔らかかったからさぁ」
「そ、そうですか」
「うん。ほっぺコンテストに出れるね」
「ないですよ…そんなの」
「アハハ」

藤本さんにほっぺをつつかれ遊ばれる。
そーゆー事されると逆に緊張するんだけどな…。
199 名前:オフの日から両思い  藤紺 投稿日:2003/12/20(土) 18:29
「ねぇ紺ちゃん」
「なんですか?」
「手繋ぐ時お願いしてきたよね」
「…ハイ」
「あの時の顔は美貴以外の誰にも見せちゃだめだよ」
「はい。って…え?」
「それとこーゆー事していいのも美貴だけだからね」
「え…?それって…」

ほっぺをつつくのを止めたと思ったら急に私を抱きしめていきなりそう言った。
藤本さんの言葉の意味がわかんなかった。
私、自惚れてもいいんですか?

「だからぁ、紺ちゃんは美貴だけのものってことで」
「…はいっ」

抱きしめる力が強くなってギュ〜って感じ。
これって告白だよね、藤本さんからの。

「ねぇ紺ちゃん」
「はい?」
「大好き」
「…んっ」
200 名前:オフの日から両思い  藤紺 投稿日:2003/12/20(土) 18:30

呼ばれて振り向いたら一瞬でキス。初めてだったから驚いてしまい目を見開いた。
けれどすぐに閉じて藤本さんの首に手を回す。つまり抱き合ってる状態。
唇を離して、また抱きしめられた。
幸せだったけど、どーしても気になる事がある。

「藤本さん」
「ん?」
「松浦さんとはなんでもないんですよね」
「もちろんっ。ただの友達。今は紺ちゃんイチバン」
「そうですか」

ホッとした。只の友達。私がイチバンって。
私は嬉しくなって抱きしめ返す。

「私、藤本さんの事、大好きですっ」
「おぉ告白されなおした」
「イチバン大好きです」
「美貴もだよー」

紺野あさ美 只今 藤本美貴さんと両思い中
ずっとずっと幸せです♪
                          END
201 名前:絶詠 投稿日:2003/12/20(土) 18:31
はい〜。リクです。
初です。藤紺。紺野さん書いたの初…?
こんなので良いんでしょうか。
藤本さんは後ろから抱きしめるのが好きなんです。
202 名前:年下みたいに  高×藤 投稿日:2003/12/20(土) 18:44
「ねー愛ちゃん」
「なんですかー?」
「膝枕してー」
「なんでですか…」
「なんとなく。してほしいから。」
「いやです」
「いいじゃんかー、ケチー」
「いやなもんはいやです」
「恋人同士なのに…」
「いまどき恋人でもなかなかしませんよ?」
「珍しいカップルって事で」
「意味わかんないです」
「んじゃぁ美貴がしてあげる」
「いいですっ遠慮しときます」
「なんでよー」
「恥ずかしいじゃないですか」
「2人しかいないのに」
「でも恥ずかしいんです」
「恋人なのに…」
「だーかーら、しないですって」
203 名前:年下みたいに  高×藤 投稿日:2003/12/20(土) 19:08
私、高橋愛と藤本美貴さんは恋人同士。
…なんだけど、私のほうが藤本さんに押されてる。
今みたいに何かお願いしてくる時も向こうのパワーの方が強い。
世間じゃクールだとかツッコミがすごいとか言われてるけどホントは
相当の甘えんぼだと思う。
でもそれは私の前だけだから嬉しいんだけど。
たまにホントに年上だろうかって疑問に思うときもある。
それぐらい甘えてくる。
けど実際その時の藤本さんはホント可愛い。
抱きついてきたりすると戸惑うけど嬉しくもある。
いや、でも押されっぱなしじゃいけない。
204 名前:年下みたいに  高×藤 投稿日:2003/12/20(土) 19:17
〜〜〜〜別の日〜〜〜

「愛ちゃん愛ちゃん」
「なんですか?」
「ノド渇いた。ジュース買いに行こっ」
「いいですよ」

自動販売機まで手を繋ぐ。繋いできたのは向こうだ。
「クール」なんて言葉が全然似合わないような笑顔で話している。
ホントに年上だろうか、この人は。

「何にするー?」
「じゃぁこれにします」

私はスポーツ飲料水、藤本さんは「午後ティー」
純粋にその味が好きなんだとか。
椅子に2人並んで座ってそれぞれ飲み物を飲む。
飲み終わってもボーっとしている藤本さん。
見つめていても気づかない。
……驚かしてやろう。
205 名前:年下みたいに  高×藤 投稿日:2003/12/20(土) 19:25
「藤本さんっ」
「へ?……んぅ」

名前を呼んでいきなり唇奪ってやった。
いつも押され気味な私でもこれくらいはして返さなきゃ。
口内に舌を入れ引っ込んでいた藤本さんの舌を捜して絡めあう。
途切れ途切れの荒い息が聞こえる。どっちのものなのかわからない。
半ば強制的だったけど、いつものお返しということでいい。
唇を離した後、少しの時間、荒い息が続いた。

「私だって押されっぱなしじゃないですよ」
「うん、そーだね」
「って…それだけですか?」
「だって美貴は両方嬉しいもん」
「…はぁ、わかりました」
「戻ろー」
「はぁ」

結局、私はどんなに頑張っても恋人には一生押されっぱなしだ。
206 名前:年下みたいに  高×藤 投稿日:2003/12/20(土) 19:28
「愛ちゃん」
「なんですか?」
「いい加減、敬語やめない?」
「私が自分で押されてないって思うまでやめるつもりないです」
「なにそれー」

とりあえず今は藤本さん優先。
年上なのに年下みたいに甘えん坊なあなた。
私は、そんなあなたが大好き。
                            END
207 名前:絶詠 投稿日:2003/12/20(土) 19:31
はい、すいません。
修行してきます。マジで修行してきます。
ムズイです。ヤバイです。
でも一応、高×藤。び、ビミォ…。
すいませんでした!
次は田藤だぁ。
208 名前:たか 投稿日:2003/12/20(土) 22:06
二連続で面白かったです!!紺野さんと高橋さんっすかぁ。二人ともとても上手
にかけてました!!ほのぼの大好き!!両方好きなタイプの小説です。最後の
まとめの文が物語にほんとにしっくりきてて、良かったです。どんな小説書いても
上手いですね!!田藤も楽しみです〜〜!!!
209 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/20(土) 23:11
藤本さんX○○っていいですね。
受け付けない人もいるでしょうけど。
自分も娘。で二人だけミキティと絡められると嫌な人がいるので(汗
(嫌なカプは読まなければ問題なしです。はい!)
あ、もちろん上にあげられてるのは全て大丈夫ですw
で、もしも、リクを受け付けて頂けるなら「さゆみき」(道重x藤本)
をお願いしてもいいですか? 
210 名前:ベル 投稿日:2003/12/21(日) 11:53
藤本x娘。いいですね。
よかったら 藤本x亀井 を書いてください!
田藤楽しみです。
211 名前:絶詠 投稿日:2003/12/21(日) 12:32
>たか様
ほのぼの大好きですかぁ。私、暗い話ばっかり書いてましたが…。
これからは甘いのもほのぼのも書いていこうと思います。
上手いと言われて幸せです〜♪
ホントにいつもありがとうございますっ!

>名無し読者さま
はい〜。この頃は藤本さん絡みCPにハマりました。
高×藤&藤紺…嫌いじゃなくてよかったですっ♪
リクエスト「さゆみき」お受けしました!

>ベルさま
藤本さん×娘。いいですよね!(エッ?)
リクエスト「みきえり」お受けしました!
田藤、自分流で書かせていただきますので…。
212 名前:ふぁーすと・きす  田藤 投稿日:2003/12/23(火) 17:06
今年のクリスマスは自由に過ごせそうにない。
学校も冬休みに入るし年末だし仕事がホントに忙しくなる。
世間では恋人の最大のイベントだ、とか騒がれているけど…
好きな人に気持ちも伝えられない私の気持ちも考えてほしい。
あぁ、今年のクリスマスは憂鬱だ…。

今日は12月24日。世間的にはクリスマスムード一色。
でもモーニング娘。という国民的アイドルには関係がない。
ここは某番組の収録のためにきているスタジオ。
…と、いってもまだまだ時間があるので楽屋に私はいる。
まぁ楽屋にいると言っても2人きりな訳で。
2人というのは私とさゆ。他のメンバーは私情で出払っている。
2人だけでも充分盛り上がるので沈黙にはならない。

「れいなー」
「なんね」
「今年のクリスマスって…」
「今そういう系の話せんで」
「何で?」
「悲しくなるから」
「なんで?」
「好きな人と過ごせんやろ」
「れいな、好きな人いたんだ」
213 名前:ふぁーすと・きす  田藤 投稿日:2003/12/23(火) 17:07
さゆが急にクリスマスの話題に持ち込むから遮ろうとした。
けど私は正直に嫌な理由を答えてしまった。自分に反省。
さゆは今度それをダシにしてからかってくる。
でも私も負けずに言い返す。多少睨みながら。

「いたらおかしいと?」
「ううん、誰なのか予想はつくけどね」
「…だからなんね」
「告白しちゃえばいいのに」
「……」

誰にも話してないし好きな人なんてわかりっこないと思っていたから黙ってたけど…。

「藤本さんに」

バレバレだった。さゆをあなどってはいけない。こーゆー事には勘が鋭いらしい。
そう。私、田中れいなの好きな人とはモーニング娘。としては同期である藤本美貴さんだ。
214 名前:ふぁーすと・きす  田藤 投稿日:2003/12/23(火) 17:11
「何でそう思うと」
「態度が違いすぎるんだよ、藤本さんの前になると顔真っ赤になるもん」
「真っ赤になんかなってない」
「多分気づいてないの藤本さんだけじゃないかな」

さゆの重大発言に耳を疑った。聞き間違いではないようだ。
結局他のメンバー(藤本さん以外)にもバレてるらしい。
失礼だと思うが藤本さんが鈍くて良かったと思う。
その後もさゆに「告白しちゃえ」と言われたが適当に流した。
できるもんならとっくにやってる。
そうこうしてる内に他のメンバーが帰ってきた。
もちろん藤本さんも。でも恥ずかしくて顔は直視できなかった。
ハァ…全部さゆのせいだ。
215 名前:ふぁーすと・きす 田藤 投稿日:2003/12/23(火) 17:39
1回目の収録が終わり休憩をはさんで2回目の収録。
そして今は休憩時間。
私がいるのは楽屋。で、今度は1人きり。
15人もいるのに1人って…。皆は私情で出払ってる。
どーせ絵里とさゆはラブラブに過ごしてるんだろうな。
そう思うと何か寂しくなってきた。誰でもいいからはやく戻ってきて。
ぼんやりしていたらドアが開いた。
誰だろう?振り返ると―――

「ふっ、藤本さん!?」
「なんだよー驚かなくてもいいじゃんか」
「他のメンバーは…?」
「さぁ?美貴シゲさんに言われて来たんだけど…元気じゃん」
「え?さゆに?」
「『れいなが沈んでるから元気づけてあげてください』って」
「……」

さゆ、そんな事言ったんだ。応援してくれてるのだろうか。
じゃなきゃ藤本さんを指名しないだろう。
216 名前:ふぁーすと・きす 田藤 投稿日:2003/12/23(火) 17:40
「はい、これあげる」
「あ、ありがとうございます…」

そう言って貰ったのはあめ玉。市販のあめ玉が特別に見えた。

「で?大丈夫なの?」
「え?はい。平気です」
「そりゃよかった」

藤本さんと2人きり。
どうしよう。緊張して心臓がバクバクいってる。
顔が真っ赤になってるのがわかる。
目をあわさないようにして、緊張をかくした。

「あのさぁ田中ちゃん」
「な、何ですか?」
「何で目そらすの」
「い、いや、そらしてなんか…」
「そらしてるって。もしかして美貴、嫌われてる?」
「嫌ってなんかないです!」
217 名前:ふぁーすと・きす 田藤 投稿日:2003/12/23(火) 17:41
思わず声が大きくなる。嫌ってるはずがない。
でも藤本さんは少し驚いたみたいだ。

「そか、なら良いけど。」
「はぃ…」
「あ、そうだ」
「わぁっ」

いきなり顔を近づけないでほしい。
藤本さんの息がわかるくらいに近づいてきた。
心臓の音が聞こえてないだろうか。そんな心配もでてきた。

「あのね、田中ちゃん」
「は、はいっ」
「いきなりで悪いんだけど…」
「はい?」
「美貴、田中ちゃんのこと好きみたいなんだ」
「…はい?」

何が起こったの?今、一体何が…?
218 名前:ふぁーすと・きす 田藤 投稿日:2003/12/23(火) 21:46
「もしも〜し。田中ちゃ〜ん」
「へっ?あっ、はいっ」
「意識どっか行ってたけど…」
「すいません、大丈夫です」

どうやら一瞬(?)私は呆けてたらしい。
そりゃそうだ。いきなり告白だもん。動揺しない筈がない。
まして私の好きな人にされたなんて。
でも、どうすればいいんだろう。
両思いだったのは嬉しいけれど…なんか複雑。

「…田中ちゃん。答えは?」
「えーっと…」
「やっぱり迷惑だったかなぁ。ごめんね、ホントに」
「ぜっ、全然迷惑なんかじゃないです!私も…」

言葉が続かない。好きなはずなのに。藤本さんのこと。
私じゃつり合わないかもしれない。
5つも年の差があるし藤本さんからみれば子供だし…。
私じゃ幸せにできないかもしれない…。

私が黙ってしまって嫌な沈黙になる。
藤本さんも困った顔をしている。私もどうしていいかわからない。
その沈黙を破ったのは藤本さん。
219 名前:ふぁーすと・きす 田藤 投稿日:2003/12/23(火) 21:47
「あー…ごめん…ね?」
「…私じゃ藤本さんを幸せにできないかもしれませんよ?」
「うーん…美貴が田中ちゃんを幸せにするってのは?」
「まだまだ子供な私は藤本さんにつり合わないかもしれないですよ?」
「美貴も子供だし。一緒に大人になっていけばいいんじゃない?
 田中ちゃんより年上だから引っ張ってってあげる」

口が聞けなかった。
子供な私でも受け入れてくれる藤本さんに。
涙が溢れた。
どうしようもない嬉しさが涙になって溢れてきた。
その涙は藤本さんを同様させたみたいだ。

「えっ?田中ちゃん、何で泣くの?」
「う…れ…しぃん…です」
「…そっかー。美貴も嬉しい♪」
「ひっ…く…ふ…」

泣きじゃくる私を藤本さんは優しく抱きしめてくれた。
…そしてこう言ってくれたんだ。

「れいな、大好きだよ」

やっと止まるかと思っていた涙がまた流れてきたんだ。
嬉しくて藤本さんを抱き返した。
220 名前:ふぁーすと・きす 田藤 投稿日:2003/12/23(火) 21:53
私の涙が止まっても暫らく抱き合ったままでいた。
静かに。2人だけの時間を過ごした。

「藤本さん」
「なにー?れいな」
「ぁ…」

不意に名前で呼ばれて顔が熱くなる。
ずるいよ、藤本さん。
仕返しがしたくて私は―――

「美貴さん、大好きです」
「んっ…」

生まれて初めてキスをした。
緊張したけど、またギュって藤本さんが抱きしめてくれたから唇を離した。
実際、自分でも大胆な事したなって思う。

「れいな、大胆だねー」
「…初めてだったんですよ」
「わぉ。やったね、もらっちゃった」
「……」

恥ずかしくて顔をみれず下を向いてしまった。
でも藤本さんの手によって顔を上げられてしまった。

「じゃあ今度は美貴がしてあげるね?」
「えっ…?」

2回目のキス。さっきよりも時間が長く感じられた。
藤本さんの優しさに包まれながら私は2回目のキスをした。
221 名前:たか 投稿日:2003/12/25(木) 16:37
良かったです。憂鬱だった田中さんの気持ちの変化がいいっすねぇ。
読んだ僕もかなりいい気分でした。三作品とも良かったです。
リクエストは何でも良いです〜。いつも期待しております。
222 名前:絶詠 投稿日:2003/12/26(金) 20:23
>たか様
すんません。もうちょいこの話続いちゃうんです…。
でも感想、超嬉しいです!
223 名前:ふぁーすと・きす  田藤 投稿日:2003/12/26(金) 20:36
唇を離した後も抱きしめられたままで私の緊張もなくなっていた。
トクン、トクンって藤本さんの鼓動が聞こえて嬉しくなった。

「皆そろそろ戻ってくるかもねー」
「ぁ…そうですね」

もうちょっとこうしていたかったけど皆が戻ってくるから仕方なく体を離した。
それから少しして他のメンバーが帰ってきた。
さゆと絵里が笑顔で私のトコにやってきてこう言った。

『おめでとー、れーなー♪』
「…どーもありがとー」

2人がからかいながら言ってくる。でも実際さゆ達には感謝してるかも。
他のメンバーもニコニコしながら藤本さんをからかってる。
藤本さんの方を見てたら藤本さんと目があった。
ニコって笑ってくれて私も笑い返した。
224 名前:ふぁーすと・きす  田藤 投稿日:2003/12/26(金) 20:40
今年のクリスマスは幸せだった。
だって好きな人と両思いになれて初めてキスをしたから。
市販のあめ玉もサイコーのクリスマスプレゼントだった。
来年もミキサンタさん、幸せにして下さい♪
225 名前:絶詠 投稿日:2003/12/26(金) 20:41
クリスマスに更新したかったのにできないこの感情…。
寂しいったらありゃしない。
すいません…。
やっと田藤(?)終了です。
ってかみきあや書いてへんやん!
226 名前:Happy birthday!?  みきえり 投稿日:2003/12/26(金) 21:09
12月23日は私の誕生日。15歳の誕生日。
絶対幸せに祝ってくれると思ってた。
なのに私の恋人はその期待をあっさり裏切った。

モーニング娘。に同期で入った藤本美貴さん。
男っぽいしカッコイイなーと思ってたんだけど…。
まさか、その思いがいつの間にか恋に変わるとは…。
勇気を出して告白して10月には晴れて恋人同士になってた。
「亀井ちゃんの誕生日は美貴が祝ってあげるね♪」って言ったのに…。
私の携帯を見てみれば「ごめん、仕事があるんだ。ホントごめん」の文字。

藤本さん…クリスマスも仕事じゃないですか。
私と誕生日もクリスマスも過ごせないじゃないですか。

何度そう思っても口には絶対に出さない。
藤本さんに迷惑はかけたくない。困らせたくない。
仕事だから仕方ないって思うしかない。
でも携帯を見る度に「会いたい」と思ってしまう。
227 名前:絶詠 投稿日:2003/12/26(金) 21:26
ほんとーに申し訳ないんですが明日に延ばさせていただきます。
考えまとまらず更新できません。
微妙なトコでホントに申し訳ないです…m(__)m
228 名前:Happy birthday!?  みきえり 投稿日:2003/12/27(土) 17:41
年末になって今まで以上に仕事が忙しくなる。
同じモーニング娘。のメンバーである私も藤本さんも忙しいのは同じ。
一緒にいたら本音が出てしまって困らせそうだし…寂しくなるからずっとさけてた。
でも休憩時間になれば簡単に連れてこられてしまうわけで…。

某番組収録の休憩時間。
れいな達のトコへ行こうとしたら藤本さんにさらわれた。
他のメンバーはポカンとしているだけだった…。
藤本さんに連れてこられたのは人通りの少ない廊下。
ホントに人が来るか来ないかって感じの廊下。
手を引かれて歩いている間、一言も喋らず歩く藤本さん。
さけてたこと怒ってるのかな…?

手を離したと思ったら急に私を抱きしめてきた。
229 名前:Happy birthday!?  みきえり 投稿日:2003/12/27(土) 17:45
「あ〜もぅ超ひさびさ〜」
「ぇ…?」
「誕生日もクリスマスも一緒に過ごせなくてホントごめんね?
 亀井ちゃん美貴のことさけてて話してくれないんだもん。
 寂しかったよ〜マジで」
「お、怒ってたんじゃないんですか…?」
「なんで美貴が怒るの?亀井ちゃんが怒るでしょ、こーゆー場合」
「怒ってなんかないですっ、わ、私も藤本さんと過ごせなくて寂しかった…です」

そう言った後、藤本さんの顔が驚いてニコッて笑ったのがわかった。
私も一緒に笑って今まで思ってたこと全部藤本さんに話した。
誕生日・クリスマス・さけてたこと―――
それでも笑って「ごめんね?」って言ってくれた。
嬉しくて私が抱きついたら抱き返してくれた。
大好き、藤本さん、大好きです。

2人で手を繋いで現場に戻る。
みんな、おかえりーって笑顔で迎えてくれた。
私たちも「ただいまー」って言って笑顔を返した。

戻ってくる時に藤本さんが言ってくれた言葉が私には幸せすぎた。
藤本さん、ずっとずっと私の傍で笑っていてください。
230 名前:Happy birthday!?  みきえり 投稿日:2003/12/27(土) 17:46
「年明けたら誕生日・クリスマス・お正月、全部まとめて幸せにするからっ!
 ずっとずっと幸せにするからねっ!」

                                END
231 名前:絶詠 投稿日:2003/12/27(土) 17:48
やっと!やっと、みきえり終わりました〜♪
なぜ年末に倒れてるんだ、自分。治れよ!自分。
お次は「さゆみき」ですばい。
みきあや…絶対かいてやるでー。ちくしょぅ!
232 名前:たか 投稿日:2003/12/29(月) 10:31
みきえり面白かったです。
最近かなり小説を書いてくださってうれしいっす。
でもムリはなさらず頑張ってください!!

233 名前:絶詠 投稿日:2003/12/29(月) 12:30
>たか様
毎回レスありがとうございます〜!
6期は書くの初でマジでムズいです…。
年内には2つくらい書けると嬉しいのですが…(汗)
ムリしないように頑張るです!!
234 名前:CUTE!〜 みきさゆ 〜 投稿日:2003/12/29(月) 13:21
モーニング娘。に受かって自分が大好きになった。
鏡を見て「可愛いなぁ」って思うようになった。
だから「可愛い」って思われたい。

「わたしのほうが可愛いもん!」
「わたしのほうがもっと可愛いもん!」
「どっちでもよかたい…」

先に言い出したのは絵里。でも負けたくないから私も言い返す。
それにれいなが仲裁役として加わる。
これが6期3人のいつもの図。
いつもの事だから楽屋で言い合ってても皆、笑ってるだけ。
いつもは言い合うだけで終わるんだけど…今回は違った。
犯人はれいな。
仲裁役のれいなが絵里と付き合いだしてから絵里の味方になってしまった。

「う〜ん…絵里の方が…可愛い…かも」
「ホントっ?れいなっ」
「うん…やっぱり恋人だし…」
「れいな、大好きー♪」
235 名前:CUTE!〜 みきさゆ 〜 投稿日:2003/12/29(月) 13:22
れいなの一言で絵里は笑顔になって私は沈む。
2人はメンバー公認のカップルだから人の目を気にせずイチャイチャしてる。
現に今だって絵里がれいなに抱きついてれいなはデレデレしてる。
初対面の怖いイメージなんてこれっぽっちもない。
私が2人に圧倒されて落ち込んでいると…

「んじゃぁ、美貴はシゲさんの味方になろっと。シゲさん可愛いー!大好きー♪」

藤本さんが抱きついてきた。私が「えっ!?」なんて驚いていると矢口さんが
6期全員を見て「すげー6期全員カップルになったー」なんてからかってくる。
冗談でも嬉しかった。

だって藤本さんとカップルだって言われたから。

いつの間にか「好き」って感情が生まれて恋になった。
それからは思うばかりで進展がない。
だから冗談でも「可愛い」って「大好き」って言われた事が嬉しかった。
236 名前:CUTE!〜 みきさゆ 〜 投稿日:2003/12/29(月) 13:23

―――いつかこの恋、実らせたいなぁ。
     冗談じゃなくて本気で「可愛い」って言われたい。―――
237 名前:CUTE!〜 みきさゆ 〜 投稿日:2003/12/29(月) 13:23
もうちょっと勇気を出して頑張ってみよう。
大好きな人に「可愛い」って言われたいから。

藤本さんに抱きつかれながらメンバー達とじゃれあってると声が聞こえた。

「シゲさん。このまま逃げちゃおうよ」

小さな声で私にしか聞こえないような声。
私は笑顔で答える。

「はいっ!」

藤本さんが笑顔で抱きついてた手を離して私の手を握って走り出す。

「美貴達、愛の逃避行してきまーっす」
「あっ、逃げたーっ。ちゃんと時間までには戻ってこいよー!」

矢口さんの声が聞こえた。
私は嬉しくて走ってる間も笑顔のままで。
走ってる途中、藤本さんが言ったんだ。

「美貴さぁマジでシゲさんの事、可愛いと思うよ?」
「ぇえっ!?」

私の恋が実るのは遅くないかもしれない。
  
                          END
238 名前:絶詠 投稿日:2003/12/29(月) 13:26
はい〜♪
6期全員、藤本さんと絡めました。
道重さん、ムズカすぃですね。でも書けて嬉かったっス!!
とりあえず次は久々のみきあや書くです。ハイ。
239 名前:209 投稿日:2003/12/31(水) 11:44
リクに答えていただき、ありがとうございます!
みきさゆ(さゆみき)難しいですよね・・。
あんまり目立った絡みないですからね〜。

でも、この二人大好きなんで嬉しかったです。ありがとうございました。
次のみきあや(あやみき)も楽しみにしてま〜す。
240 名前:絶詠 投稿日:2003/12/31(水) 14:56
もーぅ数時間寝ぇるぅとぉ…紅白&年越しライブ!
と、いう訳で更新させていただきます。

>239
いやはや、道重さん、難しかったです…。
でもリクに答えられて良かったっス!
レス、ありがとうございました!!
241 名前:Only one 投稿日:2003/12/31(水) 15:05
「あなたにとってイチバン大切なものはなに?」って聞かれたらどうする?

美貴はね、答え決まってるんだ。いつも甘えてくれる大好きなあの子。

何よりも大切な美貴の大好きなあの子。
242 名前:Only one 投稿日:2003/12/31(水) 15:27
久々のオフで家でのんびりいていたら携帯が鳴った。

―――メール…亜弥ちゃんからだ。

内容は「今から、たんの家行くねっ♪」の文字だけ。

―――あれ?亜弥ちゃん、今日仕事って言ってたのに…。ま、いっか。

メールを見終わって返信して間もない頃にインターホンがなった。
相手を確認する必要もないし向こうも鍵持ってるだろうからリビングで待つ。
ドアを開けドタドタと騒がしい足音をたてて亜弥ちゃんがリビングに来た。

「なぁんでお出迎えしてくれないのぉ!?」
「だって鍵持ってるし…」
「持っててもお出迎えくらいしてよぉ。抱きつく準備までしてたのに…」
「今、抱きつけばいいじゃん」
「言われなくてもそーする」

来たと思えば文句は言うし言ったと思ったら抱きついて「たん大好きー♪」なんて。
ホントに美貴だけにしか見せない顔ってのがわかる。
だから何されても許しちゃうんだよね…。
243 名前:Only one 投稿日:2003/12/31(水) 15:27
「仕事もう終わったの?」
「うん、予定よりもはやく終わったから。みきたん家来たんだよー」
「ふーん。」
「で、今日、泊まってく♪」
「は!?」
「だぁってぇ久々だもん、みきたん家来るの。だから泊まるー。
 いっぱいイチャイチャしよーねぇ」

そう言って抱きつく力が強くなる。
あぁ…これも惚れた弱みってヤツですか…。
でも実際、久々なわけだし付き合ってるのに殆ど会えなかったから美貴も嬉しい。

「とりあえず夕ご飯作りたいから手を離して、亜弥ちゃん。」
「え〜」
「『え〜』じゃないよ、亜弥ちゃんが食べたいもの作るからさ。」
「わかったぁ♪」

コロコロ表情変えるなぁ、まったく。
そんな所も美貴にとってはマジで可愛いんだけどね。
244 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/31(水) 17:20
やっぱあやみきはええな〜
245 名前:Only one 投稿日:2003/12/31(水) 20:28
夕ご飯を食べ終ってテレビでもみて休憩。
うーん…多分、お風呂一緒に入るんだろうね…。
美貴はそう予想してお風呂の準備をしに行った。
準備が終わってリビングに戻ると何やらDVDをゴソゴソあさる姿が。

「何してんの?」
「えっ!?うん、ちょっと整理をね…汚かったから」
「そんなに汚してたつもりはないけどね…」
「うん、チョー汚かったよ、片付けもマメにしないとねー♪」
「今度から気をつけるよ。それよりお風呂…」
「あたし、先入る!みきたんはDVDでも見てなよ!」

美貴が何も言い返せないまま亜弥ちゃんはお風呂場へ行ってしまった。
珍しいとは思ったけど言われたとおりにDVDをみて時間をつぶそうと思った。
…と思ったんだけど、明らかに不自然なDVD発見。
なに?これは…。
亜弥ちゃんがあさってたのはこれを置くためか…。
なんて呆れながら、それをデッキに入れて再生。

―――あけてビックリ玉手箱なんてよく言ったもんだよ。
246 名前:Only one 投稿日:2003/12/31(水) 20:29
そこには松浦亜弥のライブ映像がギッシリつまったDVD映像。
ハァ…これを見せたかったんならハッキリ口に出して言えばいいのに。
ボーっとみながらそんなことを考えていたら…
亜弥ちゃん、お風呂から上がったみたい。

「みぃきぃた〜ん♪サイコーでしょっ、そのDVD」
「うん、ファンにとってはたまらないと思うよ」
「ファンじゃなくてみきたんにとってもたまらないっ♪」
「…そうだね」
「なんで不満そうな顔なの〜?」
「いや別に。」
「メッチャ不満顔だよ……」
「って、なんで泣きそうなの!!??」
「だってあたしのDVD…」
「全然、不満じゃないって!サイコーだよ!」
「う〜…ホント?」
「ホントホント、サイコーだって!マジで!」
「みきたん、大好きー♪」

なんかホントにコロコロ表情変わる。って変わるのは美貴のせい?
なんて自惚れてみたり。でもマジ可愛い。
亜弥ちゃんに抱きつかれてる美貴って幸せ者だよなぁ。
とりあえず抱き返す。サイッコーだよ、ホントに。
247 名前:Only one 投稿日:2003/12/31(水) 20:34
夜はやっぱり一緒に寝る。
「みきたんの腕枕がいい♪」だって。断れないじゃんか。
美貴は亜弥ちゃんに甘い。もぅ少し厳しくてもいいだろって言われてもできない。
可愛すぎる。もしかしたら世界一の幸せ者かもなんて思っちゃう。
バカって言われても、どーでもいいね。美貴は亜弥ちゃんを愛してるんだから。
248 名前:Only one 投稿日:2003/12/31(水) 20:36
美貴の大切なモノ?そんなの決まってるよ。

「松浦亜弥」っていう可愛い可愛い女の子。

美貴のこの世でイチバン大好きで大切な女の子。

美貴の腕枕は亜弥ちゃんだけの特等席にしようと思った。
249 名前:絶詠 投稿日:2003/12/31(水) 20:38
よっしゃ!年明ける前に、みきあや完成!
不完全燃焼なのは気にしないで、そこのお方。

>244
みきあや、イイっス!サイコーですよね!

うん、とりあえず藤本さんの大切な人は松浦さんなんです。
ってことが書きたかった。
250 名前:ss.com 投稿日:2003/12/31(水) 20:49
あやみき、ありがとうございました!!
みき×モ娘。メンバーもいいけど、ミキレナが特に。
やっぱりあやみきですね。
来年も素敵な作品を期待しています。
251 名前:絶詠 投稿日:2003/12/31(水) 22:30
>ss.comさま
こちらこそレス嬉しいですっ!
藤本さん×モー娘。難しかったです…でもみきれな良かったですか!?
マジ嬉しいです♪ありがとうですっ!
来年は、みきあや&さとみき…ですかね…。
252 名前:トド 投稿日:2004/01/01(木) 00:46
新年早々スイマセン!
同じ板で書かせてもらってる、最近消えてたトドです!
全部ババーっと読ませてもらいました。

サイコーですっ!!マジ尊敬してますっ!!!

藤本さんかっこよすぎて困ります(w
みきあや&みきさゆ&みきたか
が自分のなかで大っっっ好きなんです!!!
いろんな美貴絡み期待してます!頑張ってください!!
(長々とスイマセンでした)
253 名前:絶詠 投稿日:2004/01/01(木) 13:31
>トドさま
あけましておめでとうございます〜♪
いやはや、尊敬なんて…そんな…(照)
藤本さん絡みは難すぃですが書いてると楽しいですね(。。*)
応援に励まされながら頑張りたいと思いますっ!
いや、でも私のイチオシは…ミキアヤ…ゲフッ…(吐血)
254 名前:トド 投稿日:2004/01/01(木) 14:39
大尊敬ですよっ!リスペクトですっ!(w
いやいや。絶詠さんが書く藤本さんはオーラが違いますよ。
ちっ!血ぃ拭いてくださいっ!!
PC壊れちゃうと絶詠さん小説が見れないじゃないですかッ!!
更新待ってま〜す☆
255 名前:絶詠 投稿日:2004/01/01(木) 16:02
>トドさま
ぃえ〜…そんなことを言われると私は調子に乗っちゃうので(オイ)
いやホントに鼻血が出てきて…レスありがとうございましたっ♪
明日くらいに更新できたらいいなと思ってますでふ。
頑張りますでふ。
256 名前:絶詠 投稿日:2004/01/01(木) 22:31
お次は「みきあや」で決まりだね。
お正月番組ありがとう。
と、いうわけで予告でした。
257 名前:ss.com 投稿日:2004/01/02(金) 14:00

2日になってますが、あけましておめでとうございます。
>251
私ごときのレスで、そんなに喜んでいただいて、こちらこそマジ嬉しいです♪
今年も期待していたす。頑張って下さい。
あっ、竜馬が行くが始まるんで、とりあえず、この辺で。
258 名前:絶詠 投稿日:2004/01/04(日) 01:03
>ss.comさま
あけおめです〜♪
いやもぅレスというのはホントに嬉しいもんですよ^^
自分なりのペースで頑張っていきます。
ちなみに「竜馬が行く」私、みました★
春猪ちゃん、ちゃんと見ました〜(^^*)
259 名前:『ウソ』→『ホント』 投稿日:2004/01/04(日) 16:58
愛し合ってる二人にウソは必要なんだ。
ウソも愛だよ。
だって悲しませたくないから。泣かせたくないから。

でもね、ホントは自分が泣きたいんだよ。
自分に言い聞かせるかのように君にウソをつくんだ。
君が悲しまずに泣かずに自分を愛してくれるように。
だから、自分はいつでも笑顔でいて君を喜ばせる。

だから、あたしはみきたんにウソをつく。
260 名前:『ウソ』→『ホント』 投稿日:2004/01/04(日) 17:15
年末年始はめっちゃ忙しい。
でも少しでも仕事が一緒になって会えるから嬉しい。
お正月の生放送でイリュージョンに挑戦した。
と、言っても仕掛けがあり安全面もバッチシなテレビの企画。
だから皆わかってるんだろうなぁとか思ってた。
…まさか泣かせるとは思わなかった。

「みーきーたーん。ごめんってばー」
「もぅ知らないよぉ、バカ、美貴は本気で心配したのに…」
「あんなのテレビの企画だって。アイドルにあんな事させないって」
「わかってても心配したんだよ?」
「だから、ごめん。こっち向いてよぉ」

仕事が終わって、みきたんの家。殆ど押しかけるようにして来たんだけどね。
やっぱ久々だから思う存分イチャイチャしたいなーとか思ってたのに…。
目の前のみきたんはずーっとそっぽ向いたまま。
こっちを見ようともしない。
家までの道のりもずっと無言だったし。
うーん…やっぱりあのイリュージョンのこと気にしてるなー…。
もう何日も前のことなのに…泣かせるとは思わなかったしなぁ…。
261 名前:絶詠 投稿日:2004/01/04(日) 17:17
短いですけど今回はここまで。
テレビを見てビビッタのでね、それで書かなきゃと。(。。*)
遅れてるのですが…(オイ)
262 名前:『ウソ』→『ホント』 投稿日:2004/01/04(日) 22:33
「みきたーん、こっち向いてよー」
「……」

話し掛けても無視するんなら、こっちから行ってやれ。
そっぽ向いてるみきたんの方へ近づくと…目が潤みまくってる顔が。
まさか思い出して泣いてるとかね…。

「みきたん、もしかして思い出し泣き?」
「…だったら何だよぉ」

可愛い。年上ですか、この人。ここまで、すねますか、普通。
それだけ、みきたんにはあたしが必要って事だよね〜♪

「みきたん、泣かないでよぉ。ほら笑って笑って?」
「誰も泣いてないじゃん」
「目、潤みまくりだよ?」
「瞬きしなかったから」
「言い訳苦しすぎです」
「……」
263 名前:『ウソ』→『ホント』 投稿日:2004/01/04(日) 22:33
あぁ!また、そっぽ向いてしまった。
いつもだったら逆なんだけどな。う〜ん、どーしよぉ?
またみきたんの顔があるほうに動いて笑わせようとする。

「みきたーん」
「…なに?」
「大好きだよぉ?」

そう言って、みきたんに抱きつく。
それから―――

「ずっと、みきたんの傍にいるから大丈夫だよ。いなくならないからさ。」
「…約束だよ?」
「うんっ♪約束。」
「亜弥ちゃん」
「なにー?」
「美貴も大好きだよ」

やっとみきたんが笑ってくれた。
『ずっと傍にいる。いなくならない。』
これはきっとウソ。離れる時がくるんだ。
あたしはみきたんを笑顔にするためにウソをつく。
できもしない約束をして、自分を戒めてるんだ。
ただの自己満足だよ、こんなの。
あたし、みきたんの前で泣かないようにするよ。
みきたんを困らせたくないから。笑っていてほしいから。
あたしは笑顔でいるんだ。

―――みきたん、ほら笑って笑って?
264 名前:『ウソ』→『ホント』 SIDE Miki 投稿日:2004/01/04(日) 22:56
亜弥ちゃんのイリュージョンで美貴は泣いてしまった。
数日経った今でも泣いたりしちゃうんだけど…。

美貴の家で亜弥ちゃんが笑わせようとしてる。
『ずっと、みきたんの傍にいるから大丈夫だよ。いなくならないからさ』
この言葉がウソだって美貴知ってるよ。
頑張って笑わせようとしてくれてるんだって。わかってるんだよ。
だから美貴も頑張って笑う。

―――何で泣かないんだろう?無理して笑わなくてもいいのに。

そう考えると我慢してた涙が溢れ出す。
どうしよう、止まらないよ。
亜弥ちゃんにこれ以上ウソをつかせたくない。

「みっ、みきたんっ。どぉしたの!?」
「…だっ…て…ぁやちゃ…」
「いなくならないよ?ここにいるよ」
「それ…ゥ…」

言いかけて、やめた。
だってホントにウソ?これはウソなのかな?
離れない、なんてできるよ。何があっても。
支えて支えられながら二人で頑張ろうよ。
そうすれば、いいんじゃんか。
ねぇ?亜弥ちゃん。
265 名前:『ウソ』→『ホント』 SIDE Miki 投稿日:2004/01/04(日) 22:57
「落ち着いたー?」
「…うん」
「みきたん、泣きすぎー」
「亜弥ちゃん…」
「今度はどしたの?」
「ウソ…をホントにしよう?」
「えっ…?ウソって何のこと?」
「美貴、わかってるよ?笑わせようとしてくれてること」
「あーそぅなんだ…」
「だから、離れなければいいと思うんだ。何があっても2人でいればいいって
 そう思ったんだ。美貴、亜弥ちゃんから離れたくないし…」
「……みきたん」
「なに?」
「大好きだよ?」
「うん♪美貴も大好き」
「ウソじゃなくて今度はホント。ずっとみきたんの傍にいるから。」
「美貴だって離れる気ないよ」

あれだけ泣いたのにまた涙が出てくる。
今度は亜弥ちゃんも泣いて2人で抱き合いながら泣き続けた。
266 名前:『ウソ』→『ホント』 SIDE Miki 投稿日:2004/01/04(日) 22:57


――もぅ大丈夫。ホントの事が言えたから。ウソはホントになったから。
267 名前:『ウソ』→『ホント』 SIDE Aya 投稿日:2004/01/04(日) 22:59
みきたんが全部わかってた、なんてビックリだよ。
やっぱり恋人同士わかっちゃうんだろうなぁ♪
もーぅ、みきたん大好き。

これからは、ずーっと一緒だよ?みきたん。
268 名前:『ウソ』→『ホント』 SIDE Miki 投稿日:2004/01/04(日) 23:02
やっぱり美貴は亜弥ちゃんのことが大好きなんだよ。
だから離れたくない。
ずっと一緒にいたい。

亜弥ちゃん、頼りない恋人だけど、ずっと一緒だよ?

                            END
269 名前:絶詠 投稿日:2004/01/04(日) 23:04
何がかきたかったか、なんてわかんないんだよ。
だって私の頭は妄想で成り立ってんだよ。
悩む2人。伝わってるようで伝わってないような感覚。が書きたいだけ。
文句などは心のうちに秘めていてください。そこのあなた。
お正月テレビは私にとって幸せでした〜♪(
270 名前:ss.com 投稿日:2004/01/05(月) 08:43
>何がかきたかったか、なんてわかんないんだよ。
だいじょうぶです! しっかり伝わってますから。
松浦が無事と分かった瞬間、始めて涙を見せたミキティに私も熱く感動でした。
さっそく、書き上げて下さった絶詠 さんに多謝!
ついでに、春猪ちゃん、出番は少なかったけど、先輩LAのセリフとはうって
変わった演技で、ミキヲタ的には満足でした。
271 名前:トド 投稿日:2004/01/05(月) 09:25
にゃぁ〜!!!!
やっぱいいなぁ絶詠さんのみきあや…(ポっ)
あのイリュージョンは私も号泣してました(w
や、本気でどーなるかと。
あれでまた藤本さんと松浦さんの愛が深まりましたね!
272 名前:絶詠 投稿日:2004/01/05(月) 20:59
>ss.comさま
いやぁもぅ「豚もおだてりゃ木に登る」ってモノですよ(謎)
私、あのイリュージョンのシーン大好きなもんで…。
に、しても春猪ちゃん、もう少し出番欲しかったけど割と初めの方で
でてきてくれたので感謝でした、テレ東に。
レスありがとうございました。

>トドさま
「やっぱりいいなぁ」って私にとっては至福の言葉です〜♪
イリュージョンは初めて見るし全然次の展開が予想できずにドキドキでした。
ホントに愛を深めまくってくださいって感じでしたね。
レスありがとうですっ♪
273 名前:里→藤 投稿日:2004/01/06(火) 23:38
          アンテナ

カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)で仲が親しくなった。
いつからだろう?美貴ちゃんを意識し始めたのは。
背が私の方が大きいから立った時、見上げてきたり。
目つき悪いとか言われてるけど笑うと可愛かったり。
同じ位置に立とうとするところが可愛くて―――。
いつからか、私は美貴ちゃんを友達以上として見るようになった。
274 名前:里→藤 投稿日:2004/01/07(水) 00:02
カントリー娘。の楽屋は私が入った時には美貴ちゃんしかいなかった。
ドアを開けたのも気づかないのか見向きもせずメールを打っている。
せめて、気づいてよ。私の存在に。

「みーきーちゃん♪」
「うわっ!?まいちゃん!?」

後ろから抱きついたら思ったとおりに奇声を上げた。
椅子に座ってたから首に抱きつくって感じだ。
メールを打つのを止めて私に向きなおる。

「どしたの?まいちゃん」
「『どしたの?』はこっちのセリフ。ドアが開いたのも気づかずメールに夢中。
 一体だれとしてるんだか。」

多分答えは、あの人。誰も入る隙間の無い2人。
当然、私が入る隙間はない。
275 名前:里→藤 投稿日:2004/01/07(水) 00:04
「え?あぁ、亜弥ちゃんと。久々で、つい夢中になっちゃった。」
「ふーん…家じゃ会わないの?」
「う〜ん、どうだろうなぁ。会うけど、ゆっくりできない。
 だから…うん、夢中になった」
「それはラブラブな関係ですねぇ」
「いや、ラブラブだなんて…そんな」

嫌味っぽく言っても気づいてはくれない。
ハァ…亜弥ちゃんには敵わないんだなぁ…。
目の前の人よりメールの相手ですか。

美貴ちゃんの隣の椅子に座ると、また美貴ちゃんはメール再開。
恋人なんだからいつでもラブラブできるじゃんか。
もう少し私の方に振り向いて。

「美貴ちゃん」
「んー?」

顔は見ずに口だけで答える。
いいかげん、メール打つのやめようよ。
―――寂しいんだよ?
276 名前:里→藤 投稿日:2004/01/07(水) 00:05
「んぇえっ!?」
「なに?その声?」
「だ、だって、今、ま、まいちゃんっ?えっ!?美貴のほっぺに…」

美貴ちゃんとの距離を縮めてほっぺにキスしてやった。
奇声をあげて顔を向けてきた。
思った以上に動揺してる美貴ちゃん。可愛くて吹き出してしまった。
―――私は、それだけで充分だよ。

「さーって飲み物でも買ってこよ」
「……」

何も言えず口をパクパクさせてる美貴ちゃん。
席を立って私は楽屋を出る。の、前に。

「美貴ちゃん、目の前に人がいるときはメールじゃなく人を優先しなよ?
 じゃないと寂しくなって泣いちゃうよー?お姉さんからの忠告ー♪」
「…へ?」

美貴ちゃんは間の抜けた返事をした。
277 名前:里→藤 投稿日:2004/01/07(水) 00:13
楽屋を出て廊下を走る。
トイレの個室に駆け込んで便座に腰掛けて大泣きした。
声を押し殺して、ずっと。

美貴ちゃん。
頑張ってアンテナ伸ばして放つから。
「好き」って思いに答えなくても気づいて。
少しでいいから私の思いを美貴ちゃんに繋いで。

泣き終わって顔を洗っても目は真っ赤。
楽屋に戻るとメンバーがさっきより増えて全員いた。
「どうしたの!?」と口々に言う。
そんな中、美貴ちゃんは私を見たまま黙ってた。
だから私は笑顔で美貴ちゃんに「さっきはごめんね?」と言う。
美貴ちゃんはビックリしたような顔で「えっ、あぁ…うん」と答える。
複雑な顔で、目線を下に向ける。
他の3人は訳がわからないと言った顔で私たちを見ている。

もう少しだけ、もう少しだけ、頑張れ、私。
―――この思い、いつか美貴ちゃんに届け。

まだまだ長期戦の片思いに私は約束した。
                            END
278 名前:絶詠 投稿日:2004/01/07(水) 00:16
はぃ♪里→藤でした。
「アンテナ」の意味わかって頂けたのでしょうか…?自己完結…?
自分の中では里田さん好きです。お姉さんっぽい感じが。
片思いってやっぱ切ないなぁと書いてて思う。
いや思ってた以上に長くなりました。2個くらいだったのに、始め。
279 名前:ss.com 投稿日:2004/01/07(水) 20:53
いやー、切ない。いいですね、この切なさ。
あやみきヲタとしては、美貴ちゃんには亜弥ちゃんへの愛を貫いて欲しい様な
里田さんの思いが届いて欲しい様な…。複雑な思いです…、ハイ。
>>272
>「豚もおだてりゃ木に登る」ってモノですよ(謎)
もう、ドンドン登っちゃって下さい。もしもの時のために、ちゃーんと、下で
網を用意しときます。 って、違うか、この対応(爆)
280 名前:名無し読者 投稿日:2004/01/09(金) 10:30
このスレの中で以前里田出てきてて
眠り姫のような切ない役で・・・今回もやっぱり切なくって。
里田ってそういう役どころになり勝ちだなぁ・・・。

でまっすぐなヤツな割には素直になりきれなくって
強がりが得意みたいな所はすっごく本人に近いんじゃないか?と

また里田書いてください!
281 名前:トド 投稿日:2004/01/09(金) 19:12
里田さんの片思い…。かなり切ないです。
なんかもう画面目の前にしてため息吐いちゃうくらい。
でも藤本さん、また笑顔で亜弥ちゃんに怒られちゃいますよ?(w

次回の更新も待ってます!
282 名前:絶詠 投稿日:2004/01/10(土) 18:42
>ss.comさま
私も、みきあやLoveですが里田さんが絡んでくるのもLoveなのです!(エッ)
広い心で受け止めてあげてください。
私も「どうしよう?」って思いながら書いてますからー(オイオイ)
やっぱ両方いいですな、と。

安全のための準備ありがとうございます(笑)
果ての果てまで登りつづけます♪(アホ?)
283 名前:絶詠 投稿日:2004/01/10(土) 18:46
>名無し読者さま
私も里田さんLoveな方なのでまた書きますよ〜♪
藤本さんより年上な訳で、だからお姉さんのように見守る役多しですが…。
実際、里田さんと藤本さんのLove×2は書いてない…?
次こそは里田さんの片思い実るといいです♪
レスありがとうございました。
284 名前:絶詠 投稿日:2004/01/10(土) 18:49
>トドさま
やっぱり片思いは切ないものなのですね。
う〜む…参考にしよう…。
でも里田さんの片思いを書いてみたかった。一度だけでいいから!
藤本さんのまではお姉さんっぽいですが実際は…といった感じですね。
私が書く里田さんは。

藤本さんはモテモテなのです!(エ?)
きっと松浦さんに怒られたに違いないですね。前以上に。激怒されたかと。
更新遅れがちですが待っていてください♪
285 名前:絶詠 投稿日:2004/01/10(土) 22:23
なんか上手く作動してないよね…あれぇ?
う〜ん…まぁ、これも次の話にできるかな…(エッ?)
PCの誤作動をネタに話を作ろうとする私って…。
と、いう訳(ドーユーワケ?)で次の話も里田さん絡んできます。
そして暗い。マジで暗くなる…予定(ココ強調)
286 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/01/10(土) 22:25


          誤作動

287 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/01/10(土) 22:33
いつからか私の中で何かが動かなくなった。
いつもみたいに作動しなくなった。
きっとそれは終わりを告げるようなもので。
今までのことを忘れさせるくらいに闇をもたらす。

悪魔の自分が囁く。―――奪ってしまえばいい、って。
天使の自分が囁く。―――だめ、だめだよ、って。
私は悪魔の方に耳を傾けてしまった。

もう戻れないの。あの頃の私たちに。
壊したのは私。望んだのはあなた。
誰が悪いんだろ?…誰かのせいじゃなくて望んだ事だよ、私も、あなたも。

今でも私の心に暗幕がかかる。決して開かれる事の無い暗幕が。
288 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/01/10(土) 22:42
ここは私の家。そして私の部屋。今、家族は誰もいない。
目の前にいるのは幼馴染の藤本美貴ちゃん。
私のベッドに泣きながら埋もれている。

「…ひっ…くっ…ひぐっ…ぇ…っ…」
「美貴ちゃん…泣かないでよ」
「ごめ…っ…でも…まぃちゃ…」
「お互いが認めたことだよ…」

それから聞こえるのも泣き声ばかりで。
少し時間が経ってから寝息が聞こえてきた。
泣きつかれて眠っちゃったんだろう。顔を見れば目は真っ赤にはれていた。
―――だって望んだのは美貴ちゃんだよ?お願いだから泣かないで。

眠っている美貴ちゃんの顔を見ながら、さっきまでの行為を私は思い出してた。
289 名前:絶詠 投稿日:2004/01/10(土) 22:45
はい、少ないですがここまでです。
すいません、もしかしなくとも暗いです。本気で。
里田さんLoveな人は見ないほうがいいです。私もLoveだけど…。
そんなエロはないですが暗いです。
藤本さん、里田さん、松浦さんLoveな人はお止めください。
290 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/01/12(月) 21:21
私には幼馴染がいる。1つ年下の藤本美貴ちゃん。
家が近く生まれた時からずっと一緒にいた。
私の中でいつでも一番は美貴ちゃんだった。だから美貴ちゃんも同じだと思ってた。

美貴ちゃんが高校3年生になり私が大学1年生になった。
私が高校を卒業する時「離れたくない」と潤んだ目で言ってくれたのを覚えてる。
でも1年生に松浦亜弥ちゃんって子が入ってきてから美貴ちゃんはいつも亜弥ちゃん
と一緒にいる。たまーに3人で遊んだりするけど。
まぁ紹介はされて亜弥ちゃんも私の存在知ってるんだけどね。
大学にも慣れてきて友達も増えた。
美貴ちゃんと遊ぶのが当り前の日々もどこかに消えていた。
そんなある休日、久々に美貴ちゃんと2人で遊んだ。私の家でだけど。

「美貴と亜弥ちゃん、付き合う事になったんだ」

いきなり重大な事実を聞かされた私は驚きを隠せず「えっ?」と聞き返した。
291 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/01/12(月) 21:24
「美貴と亜弥ちゃんは恋人になりました。」
「…へぇー。おめでとぅ、美貴ちゃん」
「ありがとう。まいちゃんには報告しとかないとと思って」
「一応幼馴染だもんね」
「うん…」

正直2人のことを祝福できない。
美貴ちゃんをとられたような気がして胸の中がモヤモヤする。
それでも年上だからバレないように取り繕う。
今ここに亜弥ちゃんと2人で来てたのなら多分動揺を隠しきれない。
祝福の言葉すらもかけれず憎んでいたかもしれない。

「…えっと、うん、それを言いたかったんだ」
「じゃぁ今日は美貴ちゃんと遊び納めの日にするから私の我侭聞いてよ」
「別に納めなくても…これからも遊ぼうよ」
「亜弥ちゃんに悪いでしょ。恋人は大事にしないと。」
「うん…たまには遊んでよ?」
「たまに、ね。」

亜弥ちゃんに悪いんじゃなくて私が嫉妬するからウソをついた。
やっぱり昔から大切な美貴ちゃんは幸せになって欲しい。
だから私のことを忘れて欲しかった。
292 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/01/12(月) 21:24
いつもと変わらない話をしたり冗談を言い合ったり…楽しかった。
外は真っ暗になって美貴ちゃんは家に帰ると言い出した。
玄関まで見送って美貴ちゃんが出て行ってから部屋に戻る。
1人になっても涙は出なかった。
293 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/01/12(月) 21:26

思えばこの時、壊れる兆候が出ていたのかもしれない。
―――今さら分かっても、どうにもならないけど。
でも、どんな時でも美貴ちゃんを大切だと思っていたのは事実だ。
294 名前:絶詠 投稿日:2004/01/12(月) 21:29
はぃ〜(疲)微妙に更新です。
次は多分、休みの日じゃないとできましぇん…。(汗)
里田さん、大好きなのに暗い…すぃません。
おぅ!?更新しても一番上に行かないのはナジェ?
まぁ誰か見ていてくれればそれでよかと思います。
295 名前:トド 投稿日:2004/01/12(月) 22:20
さ、先が気になってしょうがないです!!?
一体どーなるんでしょうか藤本さん・・・・・。
そして里田さんも・・・。
>おぅ!?更新しても一番上に行かないのはナジェ?
たぶん、sageじゃなくてageれば上にいくと思いますよっ☆

CPトーナメントでみきあや惜しくも4位でしたね(泣
しかし!ワタクシの中では永遠に1位です!!
296 名前:絶詠 投稿日:2004/01/13(火) 20:59
>トドさま
うぅ〜更新ではなくレスだけですが…。
私も先が気になります(エッ!?)いや暗すぎるのはなぁ〜…と思って。
いつもありがとうございますっ♪
それと更新の事もありがとうございます!(^^*)

CPトーナメント、やっぱりいしよしは強いですねぇ。
う〜む…いつか1位になる日を願って、というかトドさま同様、私の心
の中でもいつでも1位ですっ♪
297 名前:ss.com 投稿日:2004/01/14(水) 05:48
更新お疲れ様です。
思わず唸ってしまいました。この三角関係が最終的にどうなって行くのか?
メッチャ、期待してます。
頑張って下さい。
ちなみに、私の心の中ではあやみきはすでにCPの殿堂入りしてます(W
298 名前:絶詠 投稿日:2004/01/14(水) 23:39
>ss.comさま
レスありがとうございます。
いやぁ何故か里×藤×松の三角関係ものが増えてきてるな、と。
自分で自己問答に走っているところです。
期待に答えられるように頑張りますのでよろしくお願いします。

あやみきはCPの殿堂入り、だそうで♪さすがですっ!
私も、もっと上手いあやみき書けるように頑張ります★
299 名前:絶詠 投稿日:2004/01/18(日) 20:23
申し訳ないのですが今日は更新できそうにありません。
時間はかかりますがきっとUPしますので。
失礼しました。
300 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/01/21(水) 23:13
何もする事が無くて友達とも遊ぶ気にならない。
あの日から、考えるのは美貴ちゃんたちのこと。
私の居場所はきっともう無い。あの2人の間には私は入れない。
そう思っていた―――けど。
301 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/01/21(水) 23:19
携帯の着信音が部屋に響く。――美貴ちゃんからだ。

「もしもし?美貴ちゃん?」
「……ぅん…」

出た声が小さくて涙声にも聞こえた。

「どーしたの?」
「……今から行ってもいぃ?」
「別に構わないけど…でも一体」
「行ってから話す、それじゃ」

言葉を遮られほぼ強制的に電話は終了。
美貴ちゃんに一体何があったのか全然わからなかった。
ボーっとした頭で私は美貴ちゃんを待っていた。
302 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/01/21(水) 23:29
「…一体どーしたの?」
「……」

来たと思ったら下を向いて黙り込んでしまった美貴ちゃん。
何があったのか聞いてもダンマリ。
顔を覗き込もうとしたら嫌がられたので、できなかった。

昔から美貴ちゃんが黙り込む時は泣く前兆だ。
私は傍に行って美貴ちゃんの体をギュッと抱きしめた。
次に聞こえてきたのはすすり泣く声。
私の体にしがみついて途切れ途切れに発せられる言葉。

「…ぅ…ひっ…も…っ…ダ…メに…ぁや…ちゃ…とっ…」

「亜弥ちゃん」の名前が出てきたとき確信していた。
泣きながら出てくる声は幸せな2人の終わりを意味してるんだ、と。
昔の幼い頃のように泣きじゃくる美貴ちゃんを―――
すっかり大人になってしまった美貴ちゃんを―――
『美貴ちゃん』を力強く抱きしめて泣き止んで、と願った。
303 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/01/21(水) 23:36
これが最後の別れ道。
私と美貴ちゃんの始まりの時。
自分の中で、美貴ちゃんがどんどん大きくなっていく。
自分の中に、暗幕がかかる。
まるで私を壊すかのように光が消えていく。
お願いだから―――美貴ちゃんだけは壊さないで。
304 名前:絶詠 投稿日:2004/01/21(水) 23:39
更新しました、一応。
短編…?長くなぃかぃ?ラストスパートに近づいてますから!
ぼちぼちやらせていただきたいと思います。
暗くなるのは目に見えてますけどね。
お次は甘々な松浦さん&藤本さんを書くです。
305 名前:絶詠 投稿日:2004/01/21(水) 23:40


隠し。みられたくないのを。
306 名前:トド 投稿日:2004/01/23(金) 15:07
どどどどうしてしまうんでしょうか藤本さぁん!!?
暗くて先が見えないです(w
でもこの暗さが雰囲気出してていいっすね!
首を長ーくして待っております♪
甘々も期待してすので!!!
307 名前:ss.com 投稿日:2004/01/24(土) 08:36
おっと、こう来ましたか…。
今回はマイちゃんが優勢というか、ほとんど勝負ありというか。
ラストスパートに期待。
更に、甘々ななあやみきにも期待です!
308 名前:絶詠 投稿日:2004/01/24(土) 17:57
>トドさま
一体どうなるんでしょうかねぇ(エ?)
何故か暗い方が書きやすいんです…いや甘々も大好きなんですよ?(汗)
雰囲気が出ただけでよかった!と思います♪

>ss.comさま
はい仰る通り里田さん優勢な感じになっております。
ラストスパートもきっと長くなるんだろうなぁ…なんて。
甘々も早く書きたいので、それまで誤作動にお付き合いくださいませ♪
309 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/01/25(日) 22:48
美貴ちゃんの頭を撫でながら「落ち着いた?」と問い掛けてみる。
言葉では返さないで私を抱きしめ返してきた。
さっきよりはマシになったけど震える体を離すことなんてできない。
頼られればそれだけ私の心が黒くなっていく。

ドロドロの感情に負けないように―――
美貴ちゃんを壊さないように―――

「美貴ちゃん…」
「……?」
「私がいるから大丈夫だよ…」
「…うん」
「だから―――」

言いかけて、やめた。
初めて美貴ちゃんを抱きたい、と思った。
口に出せる筈がないので、この言葉を優先した。

「―――泣かないで?」
「…うん」

さっきよりも強く抱きしめた。
壊れないように、泣かないように。
310 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/01/25(日) 22:56
ドロドロが私を支配していって、いつしか目の前が真っ暗になった。

「……美貴ちゃん」
「ぇ…?んぅ…っ…」

抱きしめていた片手を頭に持っていって深く口づけた。
美貴ちゃんは抵抗したけど私はお構いなしに何度も唇を重ねた。
忘れないように、忘れるように、美貴ちゃんに痕を残した。
唇を離すと透明な糸がつたった。
肩で息をしながらもう一度強く美貴ちゃんを抱きしめた。
美貴ちゃんも抱きしめ返してきたから理性が消えていた。

―――ダメだよ、もう戻れないんだ。
311 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/01/25(日) 23:19
美貴ちゃんの服の中に片手を入れると体がビクッと動いた。
ブラジャーをはずして直接、胸に触る。
私を抱きしめる力が強くなって体が震えている。
優しく揉んでみると甘い息が聞こえてくる。
服を上にずらして頭を寄せる。

「ちょっ…や…だ…っ…まぃちゃ…」
「…体はイヤじゃないって言ってるんだけどね」

美貴ちゃんの胸の先端はピンッとなってて感じてる証拠。
口をそこに持っていって舌で舐めたり吸ったりすると――

「んっ…ぅ…ふ……」

感じてる美貴ちゃんの声が聞こえてくる。

「…んぁっ!」

噛んでみると今まで以上に大きな声。
美貴ちゃんは、それから声を出さないように我慢してるみたい。

「声…もっと聞きたいよ…」
「―――っ」
312 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/01/25(日) 23:20
手を下に持っていくともう一度ビクッとなった。
ズボンをずり下げて下着があらわになった。
さすがに美貴ちゃんは抵抗したけど。

「まっ、まいちゃん…もぅ…」
「無理。我慢できそうにない。」

美貴ちゃんの言葉なんて殆ど頭に入っていない。
今はただ、美貴ちゃんを抱く事だけが全て。

下着の中は充分濡れていて指一本はすんなり入った。――けど

「いっ…痛い…まいちゃん…」
「すぐ気持ちよくなるから」

指を美貴ちゃんの中に沈めて動かす。
痛がってたけど、どんどん快感の声へと変わっていた。

「んっ!んぅ!…まぃちゃ…ん」
「美貴ちゃん、大好きだから」

それから美貴ちゃんの体が反って一番の声が聞こえた。
313 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/01/25(日) 23:23

美貴ちゃんが絶頂に達した瞬間に小さい頃の美貴ちゃんが見えたんだ。
「まいちゃん!大好き!」って言う美貴ちゃんが。
昔はそうやってじゃれあってたよなぁ。姉と妹みたいに。

もし美貴ちゃんを抱く前に小さい美貴ちゃんが見えたなら―――
姉と妹の関係でいれたのに。
戻れたかもしれないのに。

今の関係と昔の関係、ホントに幸せなのはどっちなんだろう?
314 名前:絶詠 投稿日:2004/01/25(日) 23:25
はい更新です。病人なのに…。
目の前が白いのに初エロ書いてしまいました。
初心者ですのでエロは難しいです。
「あな真里」を聞きたくて仕様が無いのでコメント少なめで。
微妙な感じ…次は最後ですから!!
315 名前:絶詠 投稿日:2004/01/25(日) 23:26

隠し。そんなお見せできましぇん。
316 名前:トド 投稿日:2004/01/27(火) 15:30
最後の更新がくるまでレスは待ってようと思っていましたが、
書かずにいられなくなってしまいました(w
エロも何かしらダーク的な感じでいいっすね!
私も苦手っちゃあ苦手です(エッ?)
「あな真里」聞きたいんですけど電波が悪いのか
局が合ってないのか聞けないんです(ry
もしや飯田さんが妨害電波をワタクシめに発しているのかも(w

最後の「里×藤(?)」待っております。
317 名前:絶詠 投稿日:2004/01/31(土) 21:17
>トドさま
毎度どうもですっ♪
エロ…苦手から克服できるよぅに頑張ります…!(?)
「あな真里」…ホントに飯田さんが妨害電波を発しているやもです(笑)
今も電波キャッチしてるかもです。
実は風邪が悪化してしまい熱がすごいのです。
PCをするのもイッパイ×2で…目がショボショボするのです…。
遅くなると思いますが…待っててくださいっ!
318 名前:トド 投稿日:2004/02/01(日) 00:23
風邪が悪化!?
ユクーリ待ってますのでじっくり治してきてください!
目がショボショボするの分かります。
ホント飯田さんの電波には困ってます(w
ワタクシなにもしてないのに・・・・・(泣
でわでわ。気長に待っております。
319 名前:絶詠 投稿日:2004/02/07(土) 23:58
>トドさま
嬉しいお言葉ありがとうございます!!(^△^*)
おかげで回復方向に進んでおります、大分絶好調です!
気長にお待ち頂きありがとうございました!m(__)mペコリ
320 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/02/08(日) 00:20
「…ん…ぅ…?」
美貴ちゃんが寝返りをうってハッとなった。
覗き込んでみると美貴ちゃんの寝ぼけている顔。…起きちゃった。

「おはよぅ美貴ちゃん」
「……!まぃちゃん」
「私、謝らないから」
「うん…」

美貴ちゃんが布団に顔をうずめたから、また泣き出すのかと思った。
でも時間がたっても泣き声は聞こえてこない。

「美貴ちゃん?」
「…ん」
「後悔してる?やっぱり…」
「し、してないよ…悲しいんじゃなくて…嬉しいんだ」
「え?」
「…まいちゃん、優しかったから。どんな時でも優しかったから」
「私が優しいのは美貴ちゃんにだけだよ」
「…うん」

笑う美貴ちゃんが可愛くて切なくてギュッと抱きしめた。
壊れないように。泣かないように。
321 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/02/08(日) 00:35
美貴ちゃんと亜弥ちゃんが別れなかったら――
昔の美貴ちゃんに抱く前に出会えていたなら――
――私の欲望を今の美貴ちゃんにぶつけていたかもしれない。
それが免れただけで私は嬉しい。
美貴ちゃんを愛しつづける事ができるから。優しくできるから。

美貴ちゃんの笑顔が大好きだよ。
泣きそうになる時とか頼ってくれる時とか可愛くてたまらない。
昔と変わらず「まいちゃん」って甘えてくる時も大好きだよ。
美貴ちゃんと一つになれて嬉しいはずなのに―――。

「…まいちゃん?」
「…っ…くっ…」

何でこんなに涙が溢れるんだろう?

美貴ちゃんを抱きしめながら私は涙を流していた。
さっきより力強く抱きしめ、いや美貴ちゃんにすがりついた。
亜弥ちゃんとつきあうって言われた時に出なかった涙が今になって溢れだす。
小さい子供のように声をあげて、ただ泣き続けた。

美貴ちゃんと亜弥ちゃんの二人が幸せそうに笑う姿がもう一度みたい。
壊れて欲しかったのは幸せな二人なんかじゃなかった。
322 名前:里×藤(?) 投稿日:2004/02/08(日) 00:44
私の壊れた心に暗幕がかかって二度と開かれる事が無い。
二人の関係が壊れた時、私の心も壊れていたんだ。
でも美貴ちゃんにだけは、いつも優しかった私の心。

これから私は美貴ちゃんだけ守って生きていく。
美貴ちゃんが幸せになるように笑ってるように。
だからお願い―――。

―――今だけは、美貴ちゃんに甘えさせて。

私の心は、きっと上手く動かず、壊れっぱなしだ。
修復不可能な心は誰かを愛する事くらいしかできないんだ。

その時、もう少しだけ美貴ちゃんに溺れていたいと心から願った。
   
                                END
323 名前:絶詠 投稿日:2004/02/08(日) 00:48
長い割には、複雑な感じで終わるんだってば!もう!
更新とまってスイマセン…。
里田さん好きですよ?藤本さん好きですよ?松浦さん好きですよ?
だから次はラブを書くので…(;д;)
はぃもぅ!忘れてやってください!
324 名前:絶詠 投稿日:2004/02/08(日) 00:50


そぅいぇば…この頃みきあや増えてきてますね

325 名前:絶詠 投稿日:2004/02/08(日) 00:51


リクエスト受付中なのでお気軽に…期待に答えられるように頑張るんで。

326 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/08(日) 03:46
>>325
意表をついて・・・・
里亜弥で・・・お願いしたいんですが・・・
327 名前:トド 投稿日:2004/02/08(日) 13:24
風邪治って良かったですね!
待ってましたよこの日をぉぉ(w

うんうん・・・・・。
里田さん、いい味出してます(ry
泣ける話でございました<(_ _)>
みきあや増えてますよね〜!
でもトド的にはメジャーになってほしくない気もあります。

リクエスト受付中ですか!
みきあやもいいんですがみきさゆをお願いしたいと思いまっす!
328 名前:名無し読者 投稿日:2004/02/08(日) 15:40
みきたか、お願いします。
329 名前:ss.com 投稿日:2004/02/10(火) 07:17
『里×藤(?)』完結、お疲れ様でした。
お姉さんな里田さんと、甘えん坊な藤本さんの微妙な心のふれあいに萌えです。
こういう二人、けっこうツボでした。改めて始めから読み直して絶詠さんって
すごくお上手だなって、改めて感じました。
次回作にも期待しています。
一言、いわせて下さい。
サ イ コ ウ デ ス !
330 名前:絶詠 投稿日:2004/02/14(土) 22:24
>326名無し飼育さま
意表をついてますよ!!うーむ…微妙に興味あったり…。
いやいや!リクエストお受けしました♪
どんな作品になるか分かりませんが…(。。;)

>トドさま
うわぁ〜ん、ホントに風邪が治って自分でもめっちゃ喜んでおります!
待っててくれましたか!?(>_<)嬉しいです〜♪

里田さん…たまには甘々も書かないと…。
トドさま的にはみきあやメジャーになって欲しくないそうで…。
う〜む…絶詠としては…増えるのならばメジャーになって欲しいです。(?)

リクエストお受けしました!!
みきあやではなく、みきさゆですか!!
…頑張らせていただきます!
331 名前:絶詠 投稿日:2004/02/14(土) 22:31
>名無し読者さま
リクエストお受けしました!
み、みきたかですね!?
この時期、かくものは…はぁ…決まってます♪
甘々なみきたか久々で。

>ss.comさま
毎回嬉しいお言葉ありがとうございます。
里田さん&藤本さんはツボでしたか!?おぉ…同士…(!?)
私はまだまだ修行が必要です。
でも上手って言って貰えて嬉しかったです。
次回作…いやもぅ頑張りますよ!!
『サイコーデス」ってそんな…(照)ss.comさまこそサイコーです!
リクエストもお待ちしております♪
332 名前:very sweet 投稿日:2004/02/14(土) 22:37

恋人同士のイベントは大切にしたい。
ましてバレンタインなんてクリスマスと並ぶ一大イベント。
恋人ができるまで全っ然興味なかったけど…。
女の子女の子な性格の恋人を持ったら大変だ。
333 名前:very sweet 投稿日:2004/02/14(土) 22:37


very sweet

334 名前:very sweet 投稿日:2004/02/14(土) 22:45
今年はモーニング娘。に入って仕事とかいろいろ忙しかった。
チョコやクッキーを作る暇が無かった。
だから怒ると思ってた。けど――

「別に市販でも良かったのに…忙しかったんでしょ?」
「ぃやまぁ、うん…でも亜弥ちゃん作ってくれてるじゃん」
「うん。…みきたんがチョコ作る姿も想像しにくいけどね」

ケラケラと笑う亜弥ちゃんに怒った顔をしたけれど内心驚いた。
だって一番イベント大事にしてそうじゃんか。
やっぱり亜弥ちゃんって計り知れないところがある。

そんな会話をしたのが2月14日バレンタインデーの午前の事。
335 名前:very sweet 投稿日:2004/02/14(土) 22:59
「こんなんでいっかな…」

家の台所でボソリと呟く。
チョコレートなんて作ったの何年ぶりだろ…?
珍しくお菓子作りを美貴がしている訳は亜弥ちゃんにあげる為。
午前中に、亜弥ちゃんから夜渡しに来るねって言われて別れた。
亜弥ちゃんが出て行った後は家が静まり返って嵐が去ったみたいだった。
あれから即行作り始めて只今PM4時30分。
目の前には自分でもおいしそうと思ってしまうようなトリュフ。
一口サイズだし食べやすいしね。

亜弥ちゃんが家に来るまであと3時間。
これまた珍しく
 「美味しいって言ってくれるかな?喜んでくれるかな?」
なんて思ってしまう美貴がいた。
336 名前:very sweet 投稿日:2004/02/14(土) 23:20
ピンポーン―――…ガチャッ

美貴が開ける前にドアが開いたのにビックリしたが相手がわかっているから
さほど重要な問題じゃない。

「みーきーたんっ。会いたかったよぉ」
「美貴もだよー」

いつものように抱き合いながらじゃれあう。
はやく渡したいな。美貴の手作りチョコレート。

「ハイこれっ。美貴たん特別用だよっ♪」

ガサゴソとかばんの中を探ってでてきたのはきれいにラッピングされたチョコ。
それは今は美貴の手の中。
お礼を言って美貴も渡さないと、と思い台所へラッピングしたチョコを
取りに行った。
ちょっとだけドキドキしながら。珍しくドキドキしながら。

「はいっ。美貴からも亜弥ちゃんに作ったんだ」
「…っ…ありがとー♪もぅみきたん大好き!!」

笑顔で受け取ってもらえて美貴も嬉しくなった。
だってこの笑顔が見たくて美貴は頑張ったんだから。

『開けていい?』

二人で同時に言うもんだから同時に吹き出す。
それからお互い貰ったチョコを開けた。
337 名前:very sweet 投稿日:2004/02/14(土) 23:56
「あ、ちょっと待って」
亜弥ちゃんが急に制止をかけるから思わず何で?と聞き返した。

「あたし先に食べていい?」
「…?別にいいよ〜」

意味がわからないけどとりあえず頷く。
そしてトリュフを1つつまんで食べ始める亜弥ちゃん。
「…おいしい?」
ちょっと心配になって聞いてみる。
「めっちゃ美味しい♪サイコー!」
「良かったー」

それから亜弥ちゃんのチョコを食べてみた。
美貴好みの味でかなり美味しかった。

食べ終わった後でも不完全燃焼って感じの亜弥ちゃん。
チョコもあげたしバレンタインデーにする事は全部やったのに…。

「あたし、まだまだ欲しい物があるんだけどな…」
「なに?」
「…みきたん」
「は?」
「だーって今日1回もチューしてなーい」
「…なっ…」

聞いてるこっちが赤面するくらいの事を平気で言ってる。
でも思い返してみればさっき抱き合ったくらいかも。

「じゃぁ今からする?」
「うんっ♪」

そう言って美貴と亜弥ちゃんは唇を重ねた。
始めは軽くて段々激しく唇を重ねた。
338 名前:very sweet 投稿日:2004/02/14(土) 23:57


今日初めてのキスはチョコの味がして甘かった。


339 名前:very sweet 投稿日:2004/02/15(日) 00:01
恋人同士のイベントは大切。
バレンタインデーなんて一大イベントと言ってもおかしくはない。
女の子女の子した性格の恋人を持つと大変って思ってた。
でも、いつからか自分も大切に思ってることに気づいた。
これからはイベントも普段も大好きって言う。
甘い甘いチョコレートのように美貴も亜弥ちゃんにはとことん甘い。
340 名前:very sweet 投稿日:2004/02/15(日) 00:02

very sweet


END
341 名前:絶詠 投稿日:2004/02/15(日) 00:04
と、とりあえずこれだけは書きたかった。
リクの前にこれだけは。
ほのぼのが書きたかっただけなんだよぅ(泣)
リクは明日にでも…寝させてください。
342 名前:不自然な二人  里×松 投稿日:2004/02/15(日) 02:19

それまで全然意識なんてしてなかった。
ただの恋敵としか思ってなかった。
だから今こうしている時間がお互い不思議でたまらない。
でも幸せだからいっか。
343 名前:不自然な二人  里×松 投稿日:2004/02/15(日) 02:26
「みきたーん。飲み物買いに行こーっ」
「あっ、ダメだよ。美貴ちゃんはこれから楽屋戻るんだから」
「少しくらい大丈夫だよー」
「ダメだってば。亜弥ちゃんいつも美貴ちゃんといれるじゃない」
「…美貴の立場は?」

いつもこんな感じ。私と美貴ちゃんと亜弥ちゃん。
私と亜弥ちゃんで美貴ちゃんの取り合い。
大人気ないなぁとは思うけど好きな人は独占したいって思うんだもん。
でも美貴ちゃんの気持ちはお互い聞けてないけど…。
344 名前:不自然な二人  里×松 投稿日:2004/02/15(日) 02:46
カントリー娘。に紺ちゃんと美貴ちゃんが入って一緒にいれる時間が増えた。
今までより美貴ちゃんの事知れたと思うし仲も良くなった。
私にとって大きな進歩。
いつも美貴ちゃんの取り合いをして迷惑してるのは知ってる。
だから今日こそはホントの気持ちを聞きに行く。

カントリー娘。の仕事でハロモニの歌収録がある日。
まだ時間があるので楽屋を出て美貴ちゃん探しに行った。
モーニング娘。の楽屋に行ってもいないからグルグル歩き回ってみる。
人通りの少ない廊下。ホントに人が来る気配が無い場所。
でも人影が見えたから、とりあえず足を向ける。
近くまで来たら人の声がする。
――美貴ちゃんだ!
足を速めてさらに近づくと美貴ちゃんと…梨華ちゃん。
積み重ねられたダンボールの陰に隠れて様子を窺う。
二人とも楽しそうに話してて笑顔で段々顔を近づけて…キスした。
顔を離した後でも見つめあって笑いあってる。

美貴ちゃんがいつもどうでもいいような顔だったのは恋人がいたから。
バッカみたい。ホントにバカみたいだよ。
345 名前:不自然な二人  里×松 投稿日:2004/02/15(日) 02:46
二人にばれない様に走って無我夢中で目に付かない所まできていた。
我慢してた涙が溢れ出してしゃがみこんで泣いた。
それは失恋を形にしたようなもので。

泣いていると上から声が聞こえた。
「もしかして、まいちゃんも見ちゃったの?」
「…ぇ?」
顔を上げると亜弥ちゃんがいて少し目が潤んでいる。
「まいちゃんもって…亜弥ちゃんも見たの?キスシーン」
問い掛けると私の前にしゃがみこんで、うん、と頷く。
「みきたん追いかけて来てみたらビックリだよ。ウソだ!って思った」
「うん…」
「それでここに来てみたら先客がいて泣いてたっていう」
「…なんかバカみたいでさ、今までの私が」
「なんで?少なくともみきたんはあたし達の気持ち気づいてくれてる」
「そうだけど…」

何もかもが寂しくて、また涙が出てきた。
すると、目の前の亜弥ちゃんも泣いてて悲しいのは私だけじゃないって思った。
346 名前:絶詠 投稿日:2004/02/15(日) 02:47
すいません。一度打ち切り。
347 名前:ss.com 投稿日:2004/02/15(日) 07:35
『very sweet』
以前から予告されてた甘々のあやみき、遂にアップですね!
337の亜弥ちゃん、本当にこんな事、いってそうですよね。
思わず、心が暖かくなって来ました…、ハイ(笑)。
『不自然な二人』の先が気になります。
頑張って下さい。
348 名前:不自然な二人  里×松 投稿日:2004/02/15(日) 23:08
泣いて泣いてお互いスッキリしたんだろうか。
いつの間にか亜弥ちゃんは私の隣に座って私もボーっとしていた。
さっきまで泣いてたせいで目は真っ赤だ。
静寂が続く中、亜弥ちゃんが急に話し掛けてきた。

「ねぇ」
「なに?」
「お互いふられんぼだし、傷の舐めあいでもしない?」
「意味わかんない」
「だって寂しいまんまじゃあたしヤだもん」
「だからって傷の舐めあい関係ないんじゃ…」
「じゃ、あたしの我侭に付き合って」
「……」

突然の重大発言に私は絶句した。
美貴ちゃんに振られた(告白してないけど)からって私たちが…。
そんな話ありえない。
349 名前:不自然な二人  里×松 投稿日:2004/02/15(日) 23:09
「ねー。この際、あたしと付き合って?」
「…絶対イヤ」
「なんでよー」
「だって亜弥ちゃんは美貴ちゃんの代わりじゃないから」
「それだったらまいちゃんだってみきたんの代わりじゃないよ」
「私たちが付き合うって話、おかしくない?」
「んー…じゃぁお友達からってことで」
「結局最後には付きあうってこと前提だね。」
「もち」
「…ハァ」

この強引娘には死ぬまで勝てないだろう。
もぅバカバカしくなって頷いてしまった。
350 名前:不自然な二人  里×松 投稿日:2004/02/15(日) 23:17
友達になってから5日経った。
私の家に遊びに来た亜弥ちゃんはゴロゴロして主である私よりくつろいでる。
ベッドでグテーっとしていた亜弥ちゃんが話し掛けてきた。

「まいちゃんまいちゃん」
「なに?」
「キスしよ?」
「やだ」
「なんで?」
「やだから」

いつもこんな感じで遊んでる。
友達から恋人になるってあるんだろうか。
疑問に思いながらもこの頃、亜弥ちゃんを大事に思ってる私がいる。
亜弥ちゃんのペースでここまで来たけど微妙に変わり始めてる。
この矛盾した気持ちを取り除いてくれるのは目の前のこの人しかいない。
いっそ賭けてみるのもいいかもしれない。

「亜弥ちゃん」
「えっ…!?」

不意打ちでキスしてやった。…ほっぺだけど。

「私の気持ち変えてみせてよ」
「…のぞむところです♪」

そんなこんなで私と亜弥ちゃんの関係はスタートをきった。
まだまだわからないこの未来。
美貴ちゃんが聞いたらどんな顔をするだろうか。
…でも今は亜弥ちゃんとの空間で安らいでいたい、って思った。
351 名前:不自然な二人  里×松 投稿日:2004/02/15(日) 23:18
不自然な関係。不自然な二人。
まわりから見ればこんな感じに見える。
恋敵だった二人がいつの間にか恋人へ。
ありそうでない話。
でも本人達にとってみればこれ以上に幸せな事は無いのです。
352 名前:不自然な二人  里×松 投稿日:2004/02/15(日) 23:19

不自然な二人
        END
353 名前:絶詠 投稿日:2004/02/15(日) 23:21
>ss.comさま
毎度どーもです♪
やーっと更新できて自分でも喜んでおります。
心が暖かくなって良かったです!!
不自然な二人も完結できました〜!
是非読んで見て下さい!
354 名前:从‘ 。‘从 投稿日:从‘ 。‘从
从‘ 。‘从
355 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/17(火) 03:18
>>354
ネタバレかんべんしてください…
356 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/19(木) 03:34
里亜弥リクエストしたものです。

里田の普段はサバサバ男っぽいけど
実は内面は女性ぽい脆さをもってる所とか
絶詠さんの人間観察力には頭が下がります。

今回も意表とついたリクエストでしたが期待以上の作品でした!

また、里田書いて下さい・・・・。
ってか、まだまだ里田の出演している小説は少ないので・・・。
357 名前:トド 投稿日:2004/02/19(木) 16:59
いない間に二つもお話が。
『very sweet』
「はぁ、何て体にいいんだろ・・・」なんて呟きながら見させて頂きました(w
やっぱみきあやは甘々ですね!
『不自然な二人』
いやぁ〜ホント初めて見たCPでしたね。
でも何だかハマりそうな予感(w

みきあやだったらココでいつも見れるので
あえてみきさゆをリクさせてもらいました(w

いつまでも応援してます!
頑張ってください!!
358 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/23(月) 17:47
おもしろいです!
里田さん素敵です。
微妙な関係、不自然な関係っていですネ
359 名前:絶詠 投稿日:2004/02/28(土) 19:37
>名無し飼育さん
里亜弥、期待以上と言ってもらえてめっちゃ嬉しいです♪
またリクエストを頂いたので里田さん関係書かせていただきます!

>トドさま
いやぁもぅ喜んでいただければ幸いです(^^;)
みきさゆ、来週にはかけると思いますのでお待ちください…。

>358名無し飼育さん
おもしろいと言って頂けて光栄です!
もしよければ今度リクエストしてください!
360 名前:絶詠 投稿日:2004/02/28(土) 19:38
はぃもぅ全然リクエストに答えられてないのですが…(泣)
テスト週間に入ってしまって来週まで更新ができそうにないのです。
リクエストの方もう少しお待ちいただければと…。
近況(?)ですが本当に申し訳ありません。
361 名前:さざ波  みきさゆ 投稿日:2004/03/06(土) 18:49

私から告白して付き合いだしてキスもしました。
でも今だあなたのことがよくわからないんです。
「好き」と言ってもらった事が無く付き合ってると言えるのでしょうか。
つかみ所の無いあなたはまるでさざ波のようなんです。
362 名前:さざ波  みきさゆ 投稿日:2004/03/06(土) 18:58
「藤本さん」
「ん〜?」
「今度の休みに遊びに行きませんか?」
「いいよー」
「じゃぁ午後から……」

デートをするのにだって私から誘う。
藤本さんは何もしようとしないから不安で仕方が無い。
向こうは私のことを好きと思ってない…ような気がする。
その証拠に石川さんとどこかに行ってしまった。
――嫌いならハッキリ言ってくれればいいのに。

藤本さんの気持ちが知りたくて、でも恐くて不安でたまらないんです。
363 名前:さざ波  みきさゆ 投稿日:2004/03/06(土) 19:10
待ち合わせの時間まであと5分。
周りをきょろきょろ見ながら藤本さんを待つ。
服もピンクばかりじゃ藤本さんにもっと嫌われそうだから今日は別の服。
常に私は藤本さん中心。

「シゲさん」
「えっ?」

声をかけられた方に振り向くとそこには藤本さんが。

「待った?」
「ぃ、いいえっ。今来たところです。」
「…そっか」
「はぃ…」

少し複雑な顔をした後私の手を引いて――

「映画館でも行かない?」
「はいっ」

リードしてくれたのは嬉しかったけどさっきの顔が頭から離れない。
あれはどーゆー意味なんですか?

映画、ショッピング、プリクラ―――
遊べるものは全部行き尽くした。

「そろそろ帰る?」
「ぁ…はぁ…」
「家まで送る」
「えっ!」
「イヤ?」
「そ、そんな事ないです」
「ん。…じゃ行こう」

されるがままに私の家へと足を進めた。
普段とは違う藤本さんをみて本当につかみ所の無い人と思った。
364 名前:さざ波  みきさゆ 投稿日:2004/03/06(土) 19:46
私の家に着くまでずっと無言で手だけを握っている。
顔も見えない。
どうしたんだろう?…別れようなんて言われるのかな。
そんな考えばかりが浮かんで泣きたくなってきた。

「シゲさん、着いたよ」
「…はぃ、送ってくれてありがとうございました」
「ぅ〜ん、美貴のど渇いたからお茶ご馳走になってもいい?」
「は、はぃ」
「おじゃましま〜す」

私よりも先に家に上がる藤本さん。
今日だけは妙に積極的だから最後になるのかなって思った。

「シゲさん?入らないの…って、何で泣いてんの!?」
「ぇ…」

指摘されて初めて泣いている事に気づいた。それも玄関の前で。
「とにかく入ろう?」と言って私を中に入れてくれた。
リビングで泣きじゃくる私を抱きしめてくれた。
ある程度落ち着いてきたから体を離して問い掛けてきた。
365 名前:さざ波  みきさゆ 投稿日:2004/03/06(土) 19:49
「なんでまた泣いたの?」
「…藤本さんが別れようって言うんじゃないかと思って…」
「は!?」
「ぃつもに比べて…積極的だし、最後だからなのかなって思いました…」
「いつもの美貴ってどんな感じ?」
「石川さんと何処かに行っちゃうし好きって言ってくれないです…」
「ぁ…そぅか」
「だから私より石川さんが好きなのかな、嫌いなら言ってくれればいいのに
 ってずっと思ってました……」
「そんなことない!梨華ちゃんは友達だよ!」
「…ホントですか?」
「もちろん!…って好きって言わないのは…ぅ〜ん照れ隠し…」
「…ぇ?」
「シゲさんが喜ぶ事とか考えて梨華ちゃんにも相談してアドバイスを、ね」
「……」
「手、握るのだっていいのかな〜って思うし…さっきもかなり緊張した」
「じゃぁ喋らなかったのって…」
「真っ赤になってる顔見せるの恥ずかしくて顔見えないようにしてた」
「今日がいつもより積極的なのは…?」
366 名前:さざ波  みきさゆ 投稿日:2004/03/06(土) 19:49
「何かいつも不安にさせてるんじゃないかなって思って頑張りました。
 待ち合わせの時間より早く来てるのも、服も変わってたからさ…
 気ぃ使わせてるなって、それで」
「…ぅ…ぅ…」
「な、何で泣くのさ!?」
「ちゃんと言ってくれないと不安で仕方ないんですっ…」
「う、うん。これからは毎日好きって言う。」
「うー…」
「泣かないでー!ちょっ、マジで!」
また涙が出てきた私にあたふたと戸惑う藤本さん。
でも嬉しくて嬉しくて、さっきの悲しい気持ちなんかじゃなくて。
止まらないんです。

「…し、シゲさん」
「なんですか…?」

ぐいっと体が引き寄せられて聞こえるか聞こえないかの小声で―――

「…好きだよ」

って言ってくれた。
そんな事を言われるとまた涙が溢れてくるんです。藤本さん。
367 名前:さざ波  みきさゆ 投稿日:2004/03/06(土) 19:55
「…ってかシゲさん、可愛すぎ!」
「ぇ…んっ…」

顎を持って顔を上に向けさせられたと思ったらいきなりキス。
いつもより長くて息苦しい。

「んっ…!…んぅ…っ…」

急に藤本さんの舌が入ってきて抵抗したけど力が抜けて何もできない。
息ができなくてホントに苦しくなった、と思ったら唇を離してくれた。

「ぷはっ…もぅホント可愛いなぁ」
「……」

ボーっとして上手く口が動かない。
何故か目の前が白くなっていく。

「シゲさん!?」

そんな声が聞こえた気がした。
368 名前:さざ波  みきさゆ 投稿日:2004/03/06(土) 20:00
「あ、起きた?」
「藤本さ…」
「いきなり気絶するんだもん、マジでビビッタよ」
「気、失ってましたか?」
「そりゃもぅバッチシ。…無理やりしちゃった?」
「そ、そんな事ないです!」
「よかった♪」

初めてあんなキスをしてドキドキしたけど嬉しかった。
私を抱きしめて藤本さんは、こう言ったんだ。

「これから我慢できなくなるかも…」

私はた顔を真っ赤にする以外できなかった。
369 名前:さざ波  みきさゆ 投稿日:2004/03/06(土) 20:01
まるであなたはさざ波のよう。
追いつこうとして近づくけれどフラリとどこか遠くへ行く。
でも裏を返せば照れ隠しなだけで。
いつからか波は止んでいました。
370 名前:さざ波  みきさゆ 投稿日:2004/03/06(土) 20:02

   『さざ波』
   
               END
371 名前:絶詠 投稿日:2004/03/06(土) 20:04
はぃもぅ!やっと更新ですよ!
リクのみきさゆかけました〜!!
照れやな藤本さんが書きたかった…幸せです♪
372 名前:トド 投稿日:2004/03/06(土) 21:58
だっはーんっっ!!!←意味不明。
もぅ藤本さんったら!!
シゲさんも可愛いすぎですっ!
みきあやも期待していますがみきさゆも機会があったらまたお願いします!
ナルシスト対決とか(w

ありがとうございました!!
これからも応援致します!!
373 名前:名無し読者 投稿日:2004/03/07(日) 01:55
みきさゆ良かった。
さゆ可愛すぎ
374 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/09(火) 16:41
お前ら気持ち悪い
375 名前:名無し読者 投稿日:2004/03/09(火) 17:33
そろそろみきあや下さい…(泣)
376 名前:名無し読者 投稿日:2004/03/15(月) 11:52
私にもそろそろくださいませ・・。
377 名前:絶詠 投稿日:2004/03/21(日) 14:59
>トドさま
遅ればせながら…レスありがとうございます!
う〜む…ナルシスト対決。一体どちらが勝つんでしょうか?
や、決定権は藤本さんにあるということで…。

>373名無し読者さま
みきさゆ、良かったですか?
ありがとうございます!!

>375、376名無し読者さま
みきあや…もう少しお待ちくださいませ…。(汗)
378 名前:伝えない思い  みきたか 投稿日:2004/03/21(日) 15:07

傍にいるのが当り前。
昔から、そう思ってた。
でも…そんなのは自分だけが思っていたこと。
向こうは、そうじゃないって改めて知ったんだ。
379 名前:伝えない思い  みきたか 投稿日:2004/03/21(日) 15:15
8年前、隣の家に引っ越してきた女の子。
当時、私は人見知りが激しくて友達が少なかった。
挨拶でお母さんと一緒に家に来た女の子は私と目が合うなりニコッと笑った。
その笑顔が眩しくてクラクラした。

「はじめまして。あたし藤本美貴。あなたは?」
「へっ?…え、と…愛、高橋愛…」
「ふーん、愛ちゃんか。よろしくね」
「よ、よろしく…」
「愛、美貴ちゃんお姉さんだから迷惑かけないようにね」
「わ、わかってるよっ。」

藤本美貴――。
この名前だけは一生忘れないでいようと子供心に約束した。
380 名前:伝えない思い  みきたか 投稿日:2004/03/21(日) 15:35
「美貴ちゃん、朝だよ〜!起〜き〜ろ〜!」
「遅刻してもいいから寝させて…」
「ダメだってば!ほら、早く起きろぉ!」
「っ!?さむっ!布団取らないでよ、マジ寒い…」

美貴ちゃんは高校3年生、私は高校1年生になった。
毎日朝が弱いと言う美貴ちゃんを起こして一緒に学校に行くのが私の日課。
両方の親からも許可貰ってるしね。
出あった時には迷惑かけないようにって言われた私が今は世話役。
まぁ迷惑じゃないし…逆に嬉しいから。

美貴ちゃんの準備が終わって学校に行く。ちなみに同じ高校。
朝は何を話し掛けても弱々しい相槌しか打ってくれない。

「それじゃぁ、教室行くね」
「うん…」
「バイバイ」
「うん…」

フラフラと自分の教室へと歩き出す美貴ちゃん。
壁に頭をぶつけやしないか心配。
そんな姿を見て頬が緩む。
笑顔で教室に行き、普通どおりに授業を受けて家に帰る。
美貴ちゃんの家は共働きだから私の家で夕食を食べることが多い。
その上、二人とも帰宅部だから登下校はいつも一緒。
381 名前:伝えない思い  みきたか 投稿日:2004/03/21(日) 15:35
「今日の夕食何かなぁ?」
「さぁ〜?まぁ全部美味しいからいいよね」
「うわぁ、お母さん聞いたら喜ぶよ」
「まぁ事実だし。あ、そうだ、今度の休みさ遊び行こうよ」
「ホントに?行く、朝から遊ぼうよ!」
「朝は寝ときたいなぁ…」

こんな風に毎日が過ぎて私は幸せの中にいた。
いつまでも続くものと思ってた。
美貴ちゃんと一緒に過ごせる日々が―――。
382 名前:伝えない思い  みきたか 投稿日:2004/03/21(日) 15:38

2月になった。
美貴ちゃんは進路を決めなきゃいけない時期になった。
私は進級するだけ。
美貴ちゃんの進路、まだ聞いてないや。
就職かな?進学かな?
383 名前:伝えない思い  みきたか 投稿日:2004/03/21(日) 15:50
休みの日。
いつものように遊びまくって今は私の部屋。
話している内に進路の事を思い出して聞いてみた。

「ねぇねぇ美貴ちゃん」
「なに〜?」
「美貴ちゃん、卒業したらどうするの?」
「……」
「就職?進学?」
「…進学」
「そっかぁ進学かぁ。大学行ってもいっぱい遊ぼうね?」
「……」
「美貴ちゃん?」
「…実は、希望してる大学ちょっと遠いんだよ」
「え…?」
「だから愛ちゃんとも離れるし家も出るんだ」
「じゃ、じゃぁ会えないの?」
「お正月とか休みの日には帰ってくるよ」
「……そっか」
「言おうと思ってたんだけどなかなか言えなくて…」
「ううん、頑張ってね、美貴ちゃん」
「…ありがと、愛ちゃん」
384 名前:伝えない思い  みきたか 投稿日:2004/03/21(日) 15:50
泣きそうになるのを堪えながら笑顔で答えた。
美貴ちゃんが考えて出した結果だから止めちゃいけない。
今までより会う機械が減っただけ、ただ、それだけ。
夕食を食べ終わって美貴ちゃんは自分の家に帰った。
部屋に1人でいると離れていく実感がわいた。

―――これからも会えるよ、会える。
自分に言い聞かせても何故か涙が止まらない。
お願いだから、遠くに行かないで。
385 名前:伝えない思い  みきたか 投稿日:2004/03/21(日) 16:01
美貴ちゃんが旅立っていく日。
私の家族と美貴ちゃんの家族は美貴ちゃんの家の前に集まっている。

「美貴ちゃんがいなくなったら寂しくなるわねぇ」
「あはは、おばさん、ありがとうございます。」
「向こうでも頑張ってね」
「はい」

お母さんが美貴ちゃんと話し終わって私の番になった。

「が、頑張ってね」
「うん。愛ちゃんもね」
「私は大丈夫だよっ。」
「美貴がいなくて寂しくて泣いちゃうんじゃないかって心配で」
「自意識過剰すぎ」
「あはは、そうだねっ」

いつもと変わらないじゃない。
ホントにお別れなの?
386 名前:伝えない思い  みきたか 投稿日:2004/03/21(日) 16:04
「準備できたぞ」
美貴ちゃんのお父さんが車を出してきた。
美貴ちゃんが車に乗り込む。
窓を開けて私たちにバイバイと言ってくれた。

「美貴ちゃんっ、いっぱいメールしようね!」
「うん、電話もね」
「美貴ちゃん…私、ずっと…」
「…帰ってきたとき、聞かせて?それじゃぁ」

それから美貴ちゃんは行った。
私は気づいてしまった自分の思いを伝えられずに。
皆が家に戻っても立ち尽くしていた。

その日、それが初恋なんだと気づいた。
387 名前:伝えない思い  みきたか 投稿日:2004/03/21(日) 16:23
時が過ぎるのは早いもので、もぅ8月。
溶けてしまうんじゃないかっていう暑さ。
でも今日は、そんな暑さなんかどーでもいい。
今日は美貴ちゃんが帰ってくる日。
まだか、まだかと外を見ながら待っている。
と、家の前にタクシーが止まった。
―――美貴ちゃんだ!
部屋を飛び出して家の外に出る。

「――!」
「おかえり美貴ちゃん!」
「ただいま、愛ちゃん」

美貴ちゃんの家族よりも先に再会をした私。
家族に会ってから家に行くから、と言って美貴ちゃんと別れた。
部屋に戻ってベッドの上で転がった。
嬉しくて嬉しくて頬の緩みがおさまらない。

―――コンコンッ
「っ!はい、どーぞ」
「愛ちゃん、ただいま」
「おかえり、おかえり美貴ちゃん」

嬉しくて美貴ちゃんに抱きついた。

「く、苦しいよ、愛ちゃん」
「だって嬉しいんだもんっ!」
「寂しくて泣かなかった?」
「…ぅ、少しだけ泣いた」
「あははっ!」
388 名前:伝えない思い  みきたか 投稿日:2004/03/21(日) 16:24
前みたいに話ができてホントに嬉しい。
部屋に招いてお茶を持ってきて大学の話とかいろいろ聞いた。
ふと美貴ちゃんが真面目な顔になって――

「愛ちゃん」

――抱きしめられた。

「み、美貴ちゃん!?」
「行く前に愛ちゃんが言おうとしてた言葉、聞きたいんだ。」
「……」

耳元で喋るから息がかかって余計真っ赤になる。
喋れる余裕なんか私にはない。

「でも、その前に、先に言わせてよ」
「…ぇ?」
「愛ちゃんのことが昔っから大好きです、もぅマジで好き。」
「み、美貴ちゃん」
「愛ちゃんは?」
「わ、私も…大好き…」
「よかった!」

今まで以上に強く抱きしめられる。
私は嬉しくて少し泣いてしまったけれど。

「遠距離恋愛になっちゃうけど浮気はしないから!」
「当り前だよ、したら絶対飛んでいって怒る」
「愛ちゃん来てくれるなら、するかも…」
「バカ!」

ずっとずっと伝えたかった思い。
でも伝えなくても伝わってた。
少し遠回りだったけど、ちゃんと伝わってた。
389 名前:伝えない思い  みきたか 投稿日:2004/03/21(日) 16:27
「愛ちゃん愛ちゃん」
「なに?」
「夏休みの間、一緒にいるからさ…」
「?」
「初キスならぬ、初エッ…いったぁ!」
「バカ!」

両思いになったら美貴ちゃんがエッチになってしまった。
でも、こんな美貴ちゃんも悪くないって思う。
390 名前:伝えない思い  みきたか 投稿日:2004/03/21(日) 16:28


    伝えない思い

                       END
391 名前:絶詠 投稿日:2004/03/21(日) 16:30
リク終了!!…遅いっつーの!!
なまってない高橋さん。何故か別人。
いやもぅ今日はこれで勘弁してください。(涙)
この時期ってマジ忙しくて…。
次は何があろうと、みきあやさぁ!
392 名前:トド 投稿日:2004/03/22(月) 10:43
更新お疲れ様です!
高橋さんイイですねー♪
ナル対決は決着つかずで藤本さんは2人のもの?(w

次のみきあやも楽しみに待っております!

393 名前:名無し読者 投稿日:2004/04/09(金) 15:02
みきあや待ってるよ〜
394 名前:名無し読者 投稿日:2004/04/15(木) 05:34
みきあや見たいです
395 名前:絶詠 投稿日:2004/04/15(木) 19:32
>トドさま
藤本さんはモテモテですから!!2人のもので決定でしょうね♪(ェ?)
高橋さんは…ぅ〜む難しいです…。
いつもありがとうございます!!

>393、394名無し読者さま
はぃもぅ次は必ず書きますので!すみません…m(__)m
396 名前:あなたの彼女の習性 投稿日:2004/04/15(木) 19:40

好きだった人の彼女って一体どんなだろぅ?ってたまに思う。
別に今も好きって訳じゃなくて。
あの時足りなかったものは何なんだろう…。
397 名前:あなたの彼女の習性 投稿日:2004/04/15(木) 20:01
その1 かなり我侭な性格


「み〜き〜たぁん、疲れたぁ、肩もんで?」
「はぃはぃ…ホンットに亜弥ちゃんはもぅ…」

たまに、ホントたまにだけどマッツーとミキティ、あたしと紺野で遊んだりする。
それがかなり楽しくて、しかもたまにだから遊べた時は嬉しさ倍増って感じ。
まぁ…それが今なんだけど、今日は違う。
いつもみたいにどこか遊びに行くのかなって思ったらマッツーの提案で何故かあたしの家に。
今はあたしの部屋でのんびり過ごしてるんだけど…一人熟睡してる人を除けば。
誰かというとあたしの恋人である紺野。
寝てる理由はミキティが持ってきたお酒の入ったチョコを食べてしまいそのままベッドに。
ミキティは誤ってたけど紺野の寝顔も見れたしあたしとしてはかなり嬉しい。
でも二人ラブラブなので少し寂しくもあるけどね。
暇つぶしにマッツーの観察でもしてみようか、なんて思って只今実行中。

「みきたん、いつか膝枕してね♪」
「なぜに…」
398 名前:あなたの彼女の習性 投稿日:2004/04/15(木) 20:02
それでもミキティは絶対するんだろうなぁ。
さっきもブツブツ言いながら肩もんでたし。(笑)

…まぁ、あたしではあんまりありえないことだよね。
399 名前:あなたの彼女の習性 投稿日:2004/04/15(木) 20:13
その2 独占欲強し


「トイレ行って来る」
『いってらっしゃ〜い』

マッツーが部屋を出て戻ってきても
あたし達が喋ってて気が付かないことに少し腹を立てた様子。
しかもミキティがデレデレしすぎ!と言ってまた怒った。

「ごっちん、みきたん取っちゃダメだよ?みきたんも浮気しちゃ怒るからね」
「浮気なんてしないと思うけど…」
「でもみきたんデレデレしてたもん!」
「えっ…美貴デレデレなんてしてない…」

マッツーが怒ってミキティが凹んであたしは呆れた。
元に戻ったのは5分後の事。

恋人独り占めしたいって思うのはわかるけど。
ここまで見せ付けられちゃ、ね。ホントにバカップル。
400 名前:あなたの彼女の習性 投稿日:2004/04/15(木) 20:21
まとめ お互いホントにラブラブな二人です


「みきたん、帰ろ〜」
「これ以上遅くなっちゃ迷惑だからね」
「ごっちん寝てる紺ちゃん襲っちゃダメだよぉ?」
「確かに」
「あーもぅ!襲わないって!はやく帰りなよバカップル」
『はーい、さよぅなら〜』

2人が家を出てって部屋にはあたしと寝てる紺野。
バカップルぶりを見せ付けられたあたしとしては寂しい状況。

「紺野〜はやく起きろ〜」

ほっぺを突付きながらそんな事を言ってると紺野に変化あり。

「…ん…ごとぅさん…」

めちゃめちゃ幸せそうな寝顔になった。
夢にあたし出てるのかな?なんて自惚れてしまった。
紺野が起きたら精一杯抱きしめてあげようって思った。
401 名前:あなたの彼女の習性 投稿日:2004/04/15(木) 20:26
マッツーに何でミキティが惹かれたのかっていぅと…
ものすんごぃ個性を持ってるって事…かな?
マッツーといる時が一番デレデレ顔になるミキティみてるとどぅでもいぃけど。
ミキティ、あたし振ったんだから幸せになりまくってよ!
あたしも紺野みつけて幸せにするからさ。
自分もそうだけどあの2人はやっぱり幸せになって欲しい。
402 名前:絶詠 投稿日:2004/04/15(木) 20:29
はぃ!更新終了!ってかごまこん&みきあやです。
ぃや久々なのにみきあやオンリーじゃなくって申し訳ないです…。
後紺は何気に書けて嬉しかったり…♪
次はみきあやオンリーですので!!
403 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/16(金) 22:16
ごまこんリクしちゃだめでしょうか?
404 名前:絶詠 投稿日:2004/04/25(日) 18:01
>名無し飼育さん
ご、ごまこんですか!?
…申し訳ないですがそれはまた別の機会で…。
なんせ「みきあや小説」ですから…精神的にもキツく感じられます。
本当にすいません。
405 名前:キミの温かさ 投稿日:2004/04/25(日) 19:07

ぬるま湯の様な温度でキミは私を抱きしめる。
それは心地よくって私の心を狂わせる。
キミを壊してしまいそうだから離れたんだ。
あぁ―――。

キミが離れた今でも心は狂ったまま戻らないんだ。
406 名前:キミの温かさ 投稿日:2004/04/25(日) 21:46
「みきたん、大好き♪」

キミがそぅ言って抱きついてくる度に美貴の心は壊れていく。

「ずーっと一緒にいよぅね!」

いつかキミを無理やり抱いてしまうんじゃないかって不安になるんだ。
だから…

「ごめん、亜弥ちゃん…もぅ一緒にはいられないよ…」
「えっ…?なんで?嫌なトコあったらなおすよ…?」
「違うよ、亜弥ちゃんに嫌なトコなんか…ない」
「じゃぁなんで!?…いゃだよぅ…絶対ぃや…」

また、泣かせてしまった。
ねぇ亜弥ちゃん、笑ってよ。泣き顔はみたくないんだ。

「ごめんね…さよなら…」

そう言って美貴は亜弥ちゃんの家を出て行った。
407 名前:キミの温かさ 投稿日:2004/04/25(日) 21:50
あの日、キミが泣いたから。
抱きしめたくて。―――抱きたくて。
抱きついてきた時のキミの笑顔が忘れられずに。
あの時の温かさが忘れられない。

―――亜弥ちゃん、美貴は亜弥ちゃんのコトが大好きなんだよ?
408 名前:キミの温かさ 投稿日:2004/04/25(日) 22:03
あれから1年。季節は春。
あの日の事を夢に見た。
また温かさを思い出して布団に潜りこんだ。
1年も経って亜弥ちゃんの事を思い出した。
―――全部この春の暖かさが悪いんだ
目を閉じて涙をこらえるのに必死になった。

ピンポーン――。
インターホンが聞こえた。
もしかして美貴の思い人だろうか。
そんな期待を胸にドアへと向かう。


キミが近くにいれば離れたくて、離れていれば傍にいたい。
そんな大切なキミだから美貴の心を狂わせる。
一生治らないだろう、この心は。

今は、早くキミを抱きしめたい衝動に駆られていた。
―――早くあの温かさをこの腕で感じたい。
409 名前:絶詠 投稿日:2004/04/25(日) 22:06
はぃ微妙に更新終了。
まったく意味がわかりませんが。
恋人に対する独占欲を私なりに解釈しました。
sageで行くしかないと思ったので…次は甘々がイイなぁ…。
410 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/30(日) 13:04
しぼんぬ
411 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/06/02(水) 18:42
期待っす。
412 名前:絶詠 投稿日:2004/06/03(木) 22:40
長い間、放置しっぱなしで申し訳ありませんでした。
更新しようと思っても話まとまらず消去…となっていたので…。
時間があれば更新したいな、と思っております。
予定としては今週の休みにでも久々の短編なのですが…。

>411名無し飼育さん。
こんな小説にも愛の手を与えて頂き本当にありがとうございます。
ちゃんと更新もしますのでお付き合いよろしくお願いします。
413 名前:星のラブレター 投稿日:2004/06/06(日) 16:12

勇気を出して告白して今はラブラブな恋人同士だけど。
やっぱり「好き」って思いを伝えたいから。
言葉じゃなくて別の方法で伝えるね。

大好きなみきたん♪
414 名前:星のラブレター 投稿日:2004/06/06(日) 16:14



       ★星のラブレター★〜大好きなみきたんへ〜


415 名前:星のラブレター 投稿日:2004/06/06(日) 16:33
久々のオフで家でのんびり寝ていようと思ったのに。
急に呼び出されて只今、美貴は亜弥ちゃん宅にいる。

「あのねっ!渡したいものがあるんだぁ!」
「なに?」
「はい、これ」

手渡されたのは可愛い封筒だ。
きっと中には手紙が入ってるんだろぅ。
でも意味がわからないのでとりあえず聞いてみる。

「……何?これ?」
「見たまんま。お手紙でぇっす!」
「見りゃわかるけど…なんでいきなり?」
「ん〜とね、愛を確かめたくって。読めばわかるよ?」
「なんで最後が疑問系なの…今読んでいいの?」
「うん!あたしお風呂入ってくるから出るまでに読んで」
「亜弥ちゃん、3時間位かかるじゃん」
「今日はすぐ出てくるの!…30分くらいで出てくるから、じゃーね!」
「あっ……」
416 名前:星のラブレター 投稿日:2004/06/06(日) 16:35
ろくに説明もせずに亜弥ちゃんはお風呂場に向かっていった。
美貴は手にもっている手紙をみつめて、それからソファーに座った。
「愛を確かめるって…こんなに愛してんのにね」
リビングに1人のため、声に出して呟く。
亜弥ちゃんの前ではイヤではないけど恥ずかしいから絶対言わない。

封をしている可愛らしいシールを丁寧にはがして手紙を取り出す。
これもまた女の子らしい便せんだった。
思ってたよりも数が多く3枚もある。
1枚目を見てみると『大好きなみきたんへ』と書かれてあって、最後には
ハートマークがつけられてある。

書き出しをみて頬が緩んでしまったのは美貴だけの秘密。

            ★★★

それから20分後、美貴は2回ほど繰り返し読んだがまだ亜弥ちゃんが
来ないのでお風呂場へ向かった。

―――30分なんて待ってらんないよ。
417 名前:星のラブレター 投稿日:2004/06/06(日) 16:46
少し足早に歩きついた所でお風呂場のドアを開ける。

「…うわっ!なに!?みきたん!?」

急に入ってきた美貴を見るなり驚いて変な声を上げる亜弥ちゃん。
美貴がドアを開けたときは下着姿だったのに大急ぎで上の服を着ていて、
今は上半身だけ服を着ているが下は下着姿。
たまにチラッとみえる亜弥ちゃんの下着が美貴の理性をかき乱す。

―――あぁヤバイ。どんどん理性なくなってきた…。
って!今はそんな事を考えてる場合じゃなくて!!

理性を保つ為と手紙に書いてあった事を実行する為に亜弥ちゃんを力強く抱きしめた。

「みきたん?どしたの?いきなり…」
「好きだから」
「え?」
「亜弥ちゃんの事、本当に大好きだから」
「……うん」
亜弥ちゃんが抱きしめ返してくる。

それから、少しの間、抱きしめあったままだった。
418 名前:星のラブレター 投稿日:2004/06/06(日) 17:00
『  大好きなみきたんへ(はーとまぁく)  』

 みきたん、いきなり手紙渡して変に思ったでしょ?
 …でもね、やっぱり伝えなきゃなぁって思ったから許してください。

 あたしね、みきたんの事が大好き。
 もぅ世界で一番、宇宙で一番好き。大好き。
 あ、今ちょっと照れた?(笑)
 でも告白したのもあたしで、いつも好きって言うのもあたしで…
 みきたんは言ってくれないでしょ?
 恥ずかしがりやだから仕方ないって思うけど…少し不安になる時あるから。
 自分勝手なわがままかもしれないけど、まぁ本音な訳でして。

 でもねー、みきたんってホント幸せ者だと思うんだぁ。
 あたしみたいな可愛い子に好かれて、しかも両思いでしょ?
 まぁどれ位、幸せ者かと言うと……(長いので以下略)
419 名前:星のラブレター 投稿日:2004/06/06(日) 17:01
 なんか、話それちゃったけど、まぁ松浦はみきたんの事が大好きな訳さ。
 みきたんは?
 あたしのこと好き?
 今度はいつもみたいに、はぐらかさないで言って下さい。

 もし好きならあたしがお風呂から出てきたときに好きって言ってキスして?
 あ、もしかして今も照れた?絶対照れたでしょ?
 
 いつもわがままばっかり言ってるけど、ず〜っと一緒にいてね!
 みきたん、だぁい好き♪

                         亜弥より★
420 名前:星のラブレター 投稿日:2004/06/06(日) 17:10
抱きしめてた力を緩めて目を合わせる。

「…手紙に書いてあったコト実行してもイイですか?」
「みきたん、そーゆーのは黙ってするものです」
「やっぱ恥ずかしくて…」
「わかってるよ、好きって言ってくれたしね♪」
「う゛…」
「あ〜。みきたん照れてる〜!顔真っ赤〜!」
「う、うるさいな!」
「だってホントに真っ赤……んぅっ……」

半ば強引に亜弥ちゃんにキスをした。

「…ぷはっ…ぇ?…ぅんっ…み、き…た……」

いったん唇を離しても何度も口づける。
―――深く、深く。
途切れ途切れに美貴を呼ぶ声が美貴の理性を壊す。
美貴も苦しくなってきたので唇を離して方で息をする亜弥ちゃんを抱きしめる。

「ハァ……もぅ…みきたんのバカ」
「でも良かったでしょ?」
「バカ」
「亜弥ちゃん、好きだよ」
「…うん、あたしも。みきたん、大好き!」

そう言うと今度は亜弥ちゃんからキスしてきた。
軽く、触れるだけのキスだったけど美貴は嬉しかった。
421 名前:星のラブレター 投稿日:2004/06/06(日) 17:18
リビングのソファーの上に美貴が座って美貴の膝の上に亜弥ちゃんが座る。
体はこっちに向いてるので、向かい合ってる状態。

「亜弥ちゃん、美貴ってホント幸せ者だね」
「ん?」
「こんなに亜弥ちゃんに愛されてる」
「えへへ〜、みきたんが愛してくれるからあたしも愛せるんだよぉ」

ギュッと抱きついてくる亜弥ちゃんを受け止めて亜弥ちゃんの耳元で呟く。

『美貴、もぅ少しだけ素直になるね。』
「ぇ?」
『亜弥ちゃんのコト、抱きたくなっちゃった』
「なっ…もぉ…バカ」
『イィ?』
「……」

恥ずかしかったのか声には出さず頷くだけだ。
まぁ、言ってる美貴も恥ずかしいんだけど、さ。

亜弥ちゃんの体をソファーにゆっくり押し倒してから
   『亜弥ちゃん、絶対離さないから』
って言ったら美貴の一番好きな笑顔になってくれた。

美貴も亜弥ちゃんだからできる最高の笑顔でキスをした。
さっきとは違う、優しいキスを。
422 名前:星のラブレター 投稿日:2004/06/06(日) 17:20
あたしの気持ちがみきたんに伝わった。
それだけで嬉しい。
恥ずかしがり屋なみきたん。
たまに強引なみきたん。
あたしは全部好き。

みきたんもあたしの全部を好きだといいな。
でも…多分、好きだろうけど、ね♪
423 名前:星のラブレター 投稿日:2004/06/06(日) 17:21


          ★星のラブレター★
 

                           END
424 名前:絶詠 投稿日:2004/06/06(日) 17:22
やったぁぁ!!甘々が書けたぞぅ!
久々に短編も書けたぞぅ!
それだけで私は満足であります。
425 名前:名無し読者 投稿日:2004/06/06(日) 20:50
絶詠さん、おかえり!そして、甘々あやみきごちそうさまでした〜!
松浦さんならこんなことしそうですもんね。もう、最高!!萌え〜!
426 名前:名無し読者 投稿日:2004/06/07(月) 02:45
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
この短編最高です〜〜萌えてしまいました
次作楽しみしてます。頑張ってください。
427 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/06/09(水) 19:57
おいしく頂きました・・・甘いー!!
428 名前:絶詠 投稿日:2004/07/22(木) 21:35
>名無し読者様
うぅ…「おかえり」なんて言葉をかけてもらえるとは…(喜)
甘々ぜんっぜん書いてなかったんで幸せですよ、書けて♪♪
レスありがとうございました!!

>名無し読者さま
最高!?萌え!?マジですかーー!?(嬉)
もぅ月まで昇っちゃいそうな感じです…☆★
次作…やや遅れると思いますが…頑張りますよぉ!

>名無し飼育さん様
おいしくいただけたなら本望です!
甘いのはやっぱイイですよねー♪♪


こんな私の作品でもレスして下さる皆様に感謝しておりますm(__)mペコリ
こっちは遅れがち(向こうも量、少ない…)ですが更新していきたいと思います。
その際には、暇潰しにでも読んでいただければ幸いです。
429 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/08(水) 23:03
更新ありがとうございました!!
まったりとお待ちしています!
430 名前:ブルー 投稿日:2004/09/25(土) 23:14

例えるならあなたは蜘蛛で、あたしは蝶のような気がする。
捕らえて離してくれないところが蜘蛛に似ている。
それは出会ったときもそうで、今もあなたに縛られている。

いつか。
離れてしまう時がくるのだろうか。
でも多分離れないだろう。
もう糸は絡まってとれないから。
431 名前:ブルー 投稿日:2004/09/25(土) 23:19
中学に入って3年が経つ。
それなりに楽しくやってきたつもりだ。


キミと会って―――


今までの楽しさは偽者だったと気づかされることになる。
キミと過ごした時間はどんなに幸せなことであったか。


多分あたしの生きてきた人生の中で一番サイコーな時間といってもいい。
432 名前:ブルー 投稿日:2004/09/25(土) 23:21
学校帰りホントは寄っちゃいけないけどコンビニへと寄り道。
喉が渇いたから午後ティー(ストレート)を購入。

そしていつもの休憩所の公園へと足を向ける。

いつもの公園……のはずだった。

あたし専用(勝手に決めた)のベンチをとられてなければ。
433 名前:ブルー 投稿日:2004/09/26(日) 00:45
「……ぐー……肉が……」

意味不明な寝言を言いながらベンチに寝転がる女の人。
しかも寝顔は微妙に半目だ。ちょっと恐い。
けど決してブスじゃない。
むしろ美人の部類に入るんじゃないかと思う。

あたしはベンチの目の前に立って恨めしそうにその人を睨む。


「……んがっ。……それは美貴のタン塩!!」

434 名前:ブルー 投稿日:2004/09/26(日) 00:46


―――落ちた。
435 名前:ブルー 投稿日:2004/09/26(日) 00:47

その人は見事にベンチから転げ落ちた。


「だ、大丈夫ですか…?」
「いってぇ……」

あたしに気づいてないらしい。

「あの…」
「……ん?あんた誰?」

なんともマイペースな雰囲気で、急な質問に戸惑った。
こっちは心配してんのに。

「いや私、そのベンチに座りたかったから待ってただけなんです」
「そうなの?でも他のベンチは空いてるよ?」
「そこ専用にしてるんです」
「…?……ふはっ!」

独特な吹き出しの後、その人は笑い出した。
なかなかおさまらずお腹を抱える始末だ。
ここまで笑われるとなんとなく不愉快になる。
436 名前:ブルー 投稿日:2004/09/26(日) 00:51

「そんなに面白かったんですか?」
「…っは…あーもーお腹痛い!ごめんね、笑っちゃって」
「いえ…別に気にしてませんから」
「そんな睨みながら言われてもね。ただあまり聞かないようなこと言われたから」
「あたしが勝手に決めたとはいえ変なポリシーがあるんです」
「そっか。じゃあ美貴は退散しようかな。ホントごめんね?」
「いえ…ホント気にしてませんから…」
「よかった!じゃあ、ね」

そう言うと立ち上がって服についた砂をはらう。
マイペースな行動で、すでに歩き出さんばかりのその人。

でも。
なんとなく惹かれる。
あたしにはない、自由さに。
437 名前:ブルー 投稿日:2004/09/26(日) 00:54
「あ、あのっ…」
「ん?」
「よかったら一緒に座りませんか?ベンチ…」
「…ぷっ……ベンチに座ろうなんて誘われたのは初めてだ」

口元を抑えて笑いを堪えている。
あたしはマジで言ってるのに。

「あーまた眠くなってきた」
「え?」
「って訳で美貴が眠らないように、お話してください」
「はっ?」

あたしの手首を引っ張ってベンチへと座る。
その隣にあたしも座る。
何か話せ、といっているような目がこっちを見ている。
何を話していいかわからないから。
とりあえず自己紹介…でもすることに。
438 名前:ブルー 投稿日:2004/09/26(日) 00:55

「あの……」
「ん?」
「自己紹介しません?せっかく会ったんだし」
「おーそうだね。えっとね、美貴は藤本美貴っていうんです」
「あたしは「田中さん?」

あたしの言葉を遮って制服のネームの部分をみながら、その人は言う。

「はぁ。田中れいなっていうんです」
「あ、真似したなー」
「え?あ、無意識的に」
「バツとしてメルアド交換するべし」
「意味がわかりません」

ホント意味わかんない。
自己紹介すらも普通にさせてくれないし、急にメルアド交換ときた。
あたしもあたしで素直にカバンから携帯を取り出しているけど。

「あ。待った。やっぱ番号も」
「はぁ」

アドレスと番号を教えた。
送るし別に今、教えなくてもいいでしょ?と言われて、あたしは教えてもらえなかった。
それが少し残念だったりもした。
439 名前:ブルー 投稿日:2004/09/26(日) 00:58
「れいな中3?」
「えっ?あ、はい、中3です」
「の割には小っちゃいね♪」
「……藤本さんも人のこと言えないと思いますけど」
「れいなよりは大きいから。でも可愛いと思うケド、いいじゃん。小さいの」
「そんなもんですか?」
「そんなもんですよ」


名前呼び捨てなのに驚いたけど不思議と違和感はなかった。
いつもそう呼ばれてたような感覚だった。
あたしも話していくうちに「藤本さん」から「美貴ちゃん」へと呼び方を変えた。
440 名前:ブルー 投稿日:2004/09/26(日) 00:59


だって「美貴ちゃん」って呼んだら笑うんだ。
そのときの顔が好きだった。
441 名前:ブルー 投稿日:2004/09/26(日) 01:00

「ねぇ」
「なに?」
「美貴ちゃん、何歳?」

思えば美貴ちゃんが何歳かを知らないことに気づいた。

「いくつに見える?」
「高2、3?」
「はずれ。19歳。大学生」
「ウソッ!?」
「なんでウソつく必要があるの」

ニコニコと笑いながら、あたしを見ている。
大学生って感じじゃない。
高校サボって昼寝してますってのが似合う人だ。
口に出したら「失礼なコだねー」って言って頬をつねられた。
でもつねられた頬は全然痛くない。
442 名前:ブルー 投稿日:2004/09/26(日) 01:01
「れいな」
「なに?」
「彼氏いる?」
「どっちだと思う?」
「ん〜…いたけど別れた?」
「すごい。正解。つっても結構前だよ、1月だったかな?」
「じゃ今はフリー?」
「うん。なんで?」
「なんとなく、れいなに悪い虫がついたら嫌だなって思って」
「なにそれ」

あたし以上に変な事を言う。

443 名前:ブルー 投稿日:2004/09/26(日) 01:01

このとき笑ってしまったけど。
後にこれが美貴ちゃんなりの告白だとわかる。
不器用だけど優しくて、実はすごく繊細な人。

444 名前:ブルー 投稿日:2004/09/26(日) 01:02

まぁ、お互い、一目ぼれってヤツをしたんだね、美貴ちゃん。

445 名前:絶詠 投稿日:2004/09/26(日) 01:03
また夜に更新します。
446 名前:ブルー 投稿日:2004/09/27(月) 22:30
『れいながヒマな時また会ってください。今日楽しかったから。
  美貴、れいなに惚れたー(笑)だから待ってるよ♪♪』

こんなメールが来たのは会った日の夜。
別れたのが夕方だから、まだ3時間くらいしか経ってない。
それだけで「惚れた」なんて言う人は珍しい。
いや、美貴ちゃんなら言いかねない…と思う。

『明日土曜で学校休みだし1日デートしよーよ!美貴ちゃんさえ良ければの話だけど…』

返信をしたら2分後にまた返信がきた。

『全然オッケー!れいなとデートだ!めちゃ嬉しい♪♪
  じゃーどこ行く?』

『映画館は?みたいのあるし…あ!ホラーはイヤだから、マジで(汗)』

『じゃホラーね♪決定!(笑)』

『は!?意味わかんないんだけど…マジで苦手なんだって(>0<)』

『美貴が守ってあげるから』


そのセリフは反則だ。
そんな事言われたらドキドキして嬉しくなる。
447 名前:ブルー 投稿日:2004/09/27(月) 22:31

―――……ん?

448 名前:ブルー 投稿日:2004/09/27(月) 22:32
ふと携帯のディスプレイを見て違和感に気づく。
なんで胸ドキドキすんの?

『美貴が守ってあげるから』

どーゆう意味で言ってるんだろ……。
でも。
でもあたしは嬉しくてたまらない。
多分、これは。


美貴ちゃんが好き。


なんだね、きっと。
あぁ。
一目ぼれってヤツかな??


『じゃーちゃんと守ってよ〜??頼りにしてるんだから』

『もち!じゃー明日……』


時間は決まったけれどメールは終わらなかった。
終わらせたくなかった。
ただ文章のやりとりなのに。
好きな人とだから、それだけで幸せになる。
449 名前:ブルー 投稿日:2004/09/27(月) 22:33
『じゃー美貴、眠いから寝る!れいな愛してるよ♪おやすみ』


困るんだってば、美貴ちゃん。
軽々しく「愛してる」とか言わないでよ。
少なくとも今は整理ついてないんだから……。

『あたしも愛してるよ!おやすみ』

なんとなく照れくさくて打ってすぐに送信。
そのとき。


あたしのメールをみて美貴ちゃんがドキドキしてるといいなって思った。
450 名前:ブルー 投稿日:2004/09/27(月) 22:38
デート当日。
…っつっても次の日なんだけど。
昨日はよく眠れなかった。
どんな服着ていくか悩んだし、話つまんなくしないように議題も考えた。
なのに。

時間になっても美貴ちゃんは来ない。

守ってくれるって言ったのに。
時間に遅れるとはどーゆー事か。
451 名前:ブルー 投稿日:2004/09/27(月) 22:56
「れいな!ゴメン!」

後ろを振り向くと声を出した本人が。
時間どおりに来て欲しかったのに……。

「美貴ちゃんのバカ!何で遅れると!?」
「あ〜…それが寝坊して……」
「昨日あれから寝たんじゃなか!?」
「それがーれいなに『愛してる』ってメールでも言われたことが嬉しくて……。
 なかなか寝付けなかったんだよ〜」
「なっ……」


美貴ちゃんも嬉しかったんだ。
あたしの「愛してる」が。
452 名前:ブルー 投稿日:2004/09/27(月) 22:57
「あー…もーいいよ」
「れ、れいな怒ってる?」
「……怒ってなか。むしろ…ぅれしぃ……」
「え?なに?」
「なんでもなか!早く映画観にいくよ」
「あー待ってー」

顔が赤くなってるのを見られたくなくて少し先を歩く。
どうしようもない、こんな気持ちは。
ただ嬉しくて。ホントに嬉しくて泣きそうになる。

「れいなー」
「なに?」
「もしかして昔、福岡あたりに住んでた?」
「な、なんでわかった!?」
「だってさっき博多弁で喋ってたから…」

最悪だ。
小6まで福岡に住んでて中学に入学と同時に上京した。
3年も経つのに方言がなかなかとれなくて無意識的に出てしまうときがある。
人にあまり聞かれたくないから普段は気をつけているんだけど……。

「なんで暗くなるかなぁ?可愛いじゃん、れいなの博多弁」
「本人は嫌なんですけどね」
「美貴は好きだけどなー」

美貴ちゃんが追いついて隣を歩く。


あたしの博多弁。
美貴ちゃんが好きなら、もしかしたら好きになっていけるかもしれない。
453 名前:ブルー 投稿日:2004/09/27(月) 22:59

だから、今。
あたしが博多弁をそこまで嫌いじゃないのは美貴ちゃんのおかげだと思う。

454 名前:ブルー 投稿日:2004/09/27(月) 23:21
「やだ!やっぱムリ!」
「ムリじゃなーぃ!」

映画館の前でギャアギャアと言い合い。
美貴ちゃんと一緒だから大丈夫だとは思ってきたけど……。
目の前に来ると恐くなってくるもので。
でも美貴ちゃんは観たいから、と言って聞かない。

「ホントに苦手なんやって!」
「う〜……美貴にしがみついてればダイジョブだって」
「でも音は入ってくるわけやけん、こわか!」
「美貴がなんとかするから絶対ダイジョーブなの」
「なんでそこまでして観たいん…?」

ちょっとためらって美貴ちゃんは答えた。
455 名前:ブルー 投稿日:2004/09/27(月) 23:22

「やっぱ好きな人には甘えられたいじゃん」


「………は?」

456 名前:ブルー 投稿日:2004/09/27(月) 23:26
全くもって意味がわからない。
甘えられたいなんて、好きな人なんて。
どーやって捕らえていいのかわかんない。

「あ、訂正。初デートは甘えられたいからさー」
「……そぅ」

でもデート。これはあたしも言ったけど。
なにか美貴ちゃんとは違う気がする。

―――甘えられたいから。

457 名前:ブルー 投稿日:2004/09/27(月) 23:28
「納得?」
「よくわかんない」
「やめる?」
「守ってくれるんならみる」
「バッチシ守りますんで!行こっ!」

あたしの手をひいてチケット売り場へと向かう美貴ちゃん。
もう美貴ちゃんが嬉しそうだからいいや。


気持ちは、何も言ってないけど、
あたしは。
ちょっとだけ自惚れてもいいのかもしれない。

458 名前:絶詠 投稿日:2004/09/27(月) 23:30
昨日は更新できずに申し訳ないです。
もうちょっと続きます。
終わり次第レス返し&上げようと思います。
459 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/29(水) 19:24
うほー!更新きてたー!!
460 名前:ブルー 投稿日:2004/10/02(土) 19:55
「いやーー!!!!」
「れ、れいな……う、腕が……」

映画が始まって案の定あたしはビビリまくってて。
美貴ちゃんの腕をずっと抱きしめていた。
でも。
あんまり美貴ちゃんは守るっていうより、
腕を引っ張られて痛いってずっと言ってたから、あんまり守ってない。

「れいなー」
「なんね…?」
「怖かったぁ?」
「当り前たぃ……」

映画館を出て休める所を捜し、あたしたちは喫茶店に入った。
美貴ちゃんはニヤニヤして、いろいろ聞いてくるんだけど……。
さっきの映画はドコが一番怖かっただの、ストーリーを話してきたり。
あたしを怖がらせてばっかりだ。
461 名前:ブルー 投稿日:2004/10/02(土) 19:57
「でも美貴が一番動揺したのは、やっぱり……」
「なに?」
「美貴の腕がずーっとれいなの胸のトコに当たってた事かな〜?」
「なッ…ばっかじゃなぃの!?」
「だーって小さいながらに何か当たってるなーって思ったら……」
「痛いって言いよった!」
「まぁ痛くもあったけど嬉しくもあった♪」

最低だ。
こんな事言う美貴ちゃんは。
でも嫌いじゃない。
常に自分のペースで楽しく感じる。
だからそこまで本気で頭には来ない。

「れいな」
「……なん?」
「明日も学校休みなんだよね?」
「そぅやけど…それが?」
「いや…れいなさえ良ければ美貴ん家泊まらない?って言いたいんだけど…」
「えっ?えっ…あ、き、聞いてみないと…」
「ムリっぽい?」
「で、でもオッケーもらうから!絶対…」
「じゃあ今から帰って聞いてもらっても…」
「そうする!」

462 名前:ブルー 投稿日:2004/10/02(土) 19:57
あたしの家は他の家に比べて結構厳しくて友達の家に泊まりに行ったことがない。
学校で禁止されてるけど友達は普通に泊まりに行ってる。
どれほど羨ましいと思ったことか…。

―――美貴ちゃんの家に泊まる。

これはあたしにとってすごく大きいことだ。
何を言われようとムリにでも行ってやるんだ。

でも……さすがに一人では怖いので美貴ちゃんに一緒にきてもらうことにした。
美貴ちゃんには、あたし達が出会った公園で待ってもらうことに。


あの親がオッケーなんてくれるはずないけど…頑張ろう……。
初恋の為にも。
463 名前:絶詠 投稿日:2004/10/02(土) 19:59
>名無し飼育さん様
まさか気づいてくれるとは…レスありがとうございましたっ!

もうちょっと続きます。
次の更新はいつになるやら……(汗)
464 名前:名無し読者 投稿日:2004/10/03(日) 03:18
ふふふ、おもしろくなってきた。
465 名前:ブルー 投稿日:2004/10/03(日) 19:19
「ただいま……」

玄関を開け小さな声でそう言う。
靴があるから母親は帰ってきている。
リビングにいくとソファーに座って雑誌を読んでいた。
ドキドキする胸をおさえて話を切り出すことに決めた。

「あの、ね?お母さん…」
「おかえり、れいな。どうしたの?」
「その……今日、友達の家に泊まりに行きたいんだけど……」
「ふうん」
「だから…行ってもいい?」
「…いいよ。明日は暗くならないうちに帰ってくるって約束するなら」
「うんっ!うんっ、絶対約束するから!じゃあ今から行ってくる!」
「行ってらっしゃい」

多少のためらいの顔を見せたものの、すんなりとオッケーを出してくれた母親。
荷物をまとめて家を出るときも苦笑しながら「行ってらっしゃい」と言ってくれた。
あたしは了承をもらったのが嬉しくて、母親の苦笑の意味がわかんなかったんだと思う。
466 名前:ブルー 投稿日:2004/10/03(日) 19:20
家を出てすぐメールを打つ。

『美貴ちゃん!オッケーもらえた!今、向かってるから♪♪』

『マジで!?やったぁ♪待ってるよ!』

軽快な足取りで公園へ向かった。
入り口付近にさしかかると美貴ちゃんが待っていてくれた。

「美貴ちゃん!」
「れいな♪」

ボフッと美貴ちゃんの体に抱きついた。
美貴ちゃんは受け止めてくれて、顔を上げると嬉しそうな笑顔がそこにあった。

「じゃー行こうか。ホントにせまいけど」
「美貴ちゃんの家だから何でもいいもん!」
「嬉しいコト言ってくれるね、れいな」
「いーから、早く行こー?」
「わかったわかった」

さり気なくあたしの荷物を持ってくれるところとか。
絶えず話し掛けてくれるところとか。
そんな優しさが嬉しかった。
467 名前:ブルー 投稿日:2004/10/03(日) 19:22
「はい、ここです」

着いたところは普通の2階建てアパート。
美貴ちゃん曰く「貧乏な大学生にはこーゆー所が丁度いい」らしい。
でも美貴ちゃんの家ってだけで、華やかに見えたりするのである。
しかも住んでるのが女性ばっかりだから変な心配もないらしい。

「れいな、こっち」
「う、うん」

階段を上がって、あたしの荷物を地面に置いた。
部屋の鍵を取り出してガチャッという音と共にドアが開いた。

「おじゃましまーす!」
「おじゃまされます」
「なんだよー」
「うそうそ。嬉しいよ」

中は5畳半の部屋。
予想よりは広かった。
口に出したら怒られたけど。(笑)
キッチン・風呂・トイレ付きだから結構お得なんじゃないだろうか。

「なんか飲む?」
「うん」
「オレンジジュースでいい?」
「いいよ」

出されたのは普通のオレンジジュース。
机の上に2つコップを置いて、あたしの向かいに美貴ちゃんが座った。
468 名前:ブルー 投稿日:2004/10/03(日) 19:23
美貴ちゃんの様子がおかしい。
何か話すのかと思えば、すっかり空っぽになってしまったコップの縁をいじる。
さっきから何回もそれの繰り返しだ。

「美貴ちゃん、どうしたの?」
「いやっ別にっ!なんでもない!あ、おかわりいる?」
「いい……」
「あ、そ、う」

嫌な沈黙。
美貴ちゃんが話し掛けないだけでこんなに静かになるものなんだ…。
ふと。
コップの縁をいじるのをやめ美貴ちゃんがキュッと拳を作った。

「れ、れいな」
「なん…?」
「美貴は大学の友達とかあんまり家に泊まりに来させないんだよ」
「?」
「だから来たことあるのはすっごい仲いい人とかなんだ…中学生とかありえない話なんだよ」
「それが…?」
「れいなは!会って全然時間経ってないけど美貴にとって特別な人になったんだ」
「……」
「ロリコンって思われるかもしんないけど、言いたくて」
「うん…」
「美貴、れいなのコト好き。れいなは気持ち悪く感じるかもだけど好きなんだ」
「うん…うん…」
「そ、それだけだから…」
469 名前:ブルー 投稿日:2004/10/03(日) 19:24
どうしよう。
嬉しくて泣きそう。
美貴ちゃんは、あたしのこと好き。
そう言ってくれた。
嬉しい。

470 名前:ブルー 投稿日:2004/10/03(日) 19:25
「あたしも…」
「え?」
「あたしも好きだよ」
「えっ!?」
「美貴ちゃんが…好き…」
「あ…え?マジで?」
「何回も言わせんなぁ」
「それってオッケーって事ですか?」

無言で頷く。
恥ずかしくて。
顔なんか上げられない。

美貴ちゃんが隣に移動してきた。
それから、あたしの体をギュッと抱きしめた。

「れいな!大好き!!」
「うん…」

あたしも美貴ちゃんの背中に腕を回した。
美貴ちゃんが抱きしめる力を弱めたかと思うと。
471 名前:ブルー 投稿日:2004/10/03(日) 19:26

―――ふいうちでキスされた。

472 名前:ブルー 投稿日:2004/10/03(日) 19:27
どうせなら歯磨きしてからの方が良かったなって思ったけど。
でも、幸せだったから、どうでもよくなった。



美貴ちゃんとの初めてのキスは、さっき飲んだオレンジジュースの味がした。

473 名前:絶詠 投稿日:2004/10/03(日) 19:29
>名無し読者さま
もうちょっと続くんですね、これが。(笑)
よろしければ、お付き合いくださいませ。


いやぁ続かせようと思えば、どこまでも続けられそうだなぁ。
そんな根気はあるのか、私に…(汗)
もう少しお付き合いくださいませ。
474 名前:ブルー 投稿日:2004/10/03(日) 23:44
キスのあとは力がなかなか入らない。
今まで彼氏と付き合ったことはあるけど絶対にキスもしなかったしそれ以上も無かった。
だから正真正銘のファースト・キスだった。
美貴ちゃんは唇を離した後ヘラッと笑って空のコップを洗いに行った。

こーゆーのは美貴ちゃん慣れてるのかな…?

そんな考えが頭をよぎる。
でも美貴ちゃんが他の誰かとキスをする所なんて見たくもないし、考えたくもない。
……それでも少しは気になってしまうものなんだ。

「美貴ちゃん」
「なに?」

コップを洗い終わって戻ってきた美貴ちゃんに聞く。
475 名前:ブルー 投稿日:2004/10/03(日) 23:45

―――美貴ちゃんはこーゆーのに慣れてる?

476 名前:ブルー 投稿日:2004/10/03(日) 23:46
またあのヘラ笑いで「どうだろうね?」と言った。
そんな意味深な答え方しないで、って言いたかったけど。
美貴ちゃんは多分それを期待してるから、ふうん、とだけ返した。
案の定おもしろくない顔をして、あたしに近づいてくる。

「れいな」

名前を呼んで、またふいうちのキス。
あたしは、ちゃんとしたキスというものをしてほしかった。

そんなふいうちのキスでも真っ赤になる自分がいたのが悔しかった。
まだまだ子供だ、といわれてるみたいで。
477 名前:名無し読者 投稿日:2004/10/05(火) 02:24
続きを下さい〜
478 名前:ブルー 投稿日:2004/10/17(日) 22:46
「じゃー夕ご飯作るからテレビでも見てなよ」
「あっ…あたしも手伝う」
「いいよ。美貴の作ったの食べてもらいたいし…口に合うかは別だけど」
「美貴ちゃんの作ったのなら何でも食べるよ!!!」
「嬉しいこと言ってくれるじゃん」

台所に立って料理する美貴ちゃんは、なんだか不似合いな気がした。
イメージからしてカップ麺ばっかりって感じだから。
でも包丁さばきはなかなかで野菜がドンドン細かくなっていく。

似合わないねって言ったら小突かれた。
479 名前:ブルー 投稿日:2004/10/17(日) 22:47
「れいな、お風呂先に入れば?」
「えー…でも美貴ちゃんの家なんだから美貴ちゃんが先に入るべき」
「れいなに先に入って欲しいなーお湯も新しいし」
「……覗く気だ」
「そんな事言うのは、どの口かなー?」

頬を両側からつねられた。
ちょっと怒ったのか結構痛い。

「いひゃぃ…」
「反省した?」
こくこくの頷く。
「よし」
「美貴ちゃん……マジで痛い」
「れいなが悪い。美貴は覗くほど飢えてませーん」
「…お風呂入ってくる」
「れいな」
「?」
「でもちょっとは飢えてるかもしれないけど」

恥ずかしくなって大急ぎでお風呂のドアを閉めた。
美貴ちゃんはヘラ笑いかと思ったら急にマジメな顔になったり……。
翻弄されっぱなしだ。
会ってそんなに経ってないけど、なんとなくこんな人だなって感じてくる。

480 名前:ブルー 投稿日:2004/10/17(日) 22:48

シャワーを浴びているときも湯船に使ってるときも、ずっとドキドキしていた。
美貴ちゃんが変なこと言うからだ………。

481 名前:絶詠 投稿日:2004/10/17(日) 22:50
>名無し読者さま
小出しになりますが…。
待っていただきホントにありがとうございます。

これから私用でもっと更新が遅れがちです…。
青板も遅くなりますが必ず更新しますので。
それでは。。。
482 名前:ブルー 投稿日:2004/10/20(水) 23:35
布団は1つ。枕は2つ。
何故なら美貴ちゃんが枕の高さを変えて寝る人だから。

「なんでそんな警戒するかなー」
「だって…なんか……緊張して…」
「何もしないって言ってんじゃんか」
「そぅだけど……」

人の家に泊まるという事自体が初めてなのに、いきなり恋人の家にお泊りって。
普通ありえないと思う。
てゆか恋人と一緒に寝るっていったら誰だって緊張するのも当り前だと思うし。

布団を敷いて、さあ寝ようという時にあたしは戸惑っていたりする。
美貴ちゃんはすでに布団の中。
あたしは部屋の隅に座ってモジモジしている。
美貴ちゃんが何度も呼ぶけど、変な緊張で体が動こうとしない。
呆れたような「ハァ」というため息と同時に、美貴ちゃんが布団から出た。
そして、あたしの隣に座る。
483 名前:ブルー 投稿日:2004/10/20(水) 23:36
「なにが恐いの?」
「なにも恐くないけど…ホント緊張して…」
「何もしないよ?」
「そーゆーのじゃなくて」
「しかたないなぁ……」

また、ため息。
瞬時に唇に何か感触がある。
あぁ―――――キスされたんだ。

「なっ…」
「さー寝よ寝よ」

布団へと向かう美貴ちゃんとあたし。
顔が熱くなっているのが自分でもわかるくらいにドキドキした。
一瞬のことに何度もドキドキする自分が恥ずかしかった。
484 名前:ブルー 投稿日:2004/10/20(水) 23:37
「れいなは美貴のこと好き?」
「なんで?」
「だって顔そらすから」

狭い布団の中で美貴ちゃんと顔を合わさないようにした。
さっきのキスで顔もマトモに見れないくらいに真っ赤なのに。

「き、緊張してる…」
「なんでもいいからこっち見てよ」
「やだー…」
「イヤじゃない」

無理やりあたしの顔を掴んで自分の方へと向けた。
笑顔でもないし優しい顔でもない。
とても真剣な顔つきの美貴ちゃんがそこにいた。

「何もしないって言ったけど」
「………」
「あからさまにそーゆー態度とられると美貴ショックだなー」
「だって恥ずかしいから」
「また目、そらす」
「だって……」
「『だって』はもう無し。……美貴だってしたいの我慢してるんだからさ」
「……」
「もうちょっと、れいなの愛が欲しいなー?」
「何すればいいたぃ…」

美貴ちゃんの顔があたしの耳元に近づいて囁いた。
485 名前:ブルー 投稿日:2004/10/20(水) 23:38


――――――れいなからキスして?
486 名前:ブルー 投稿日:2004/10/20(水) 23:39
驚きと困惑が混じっているであろう顔で美貴ちゃんを見たら、あのヘラ笑いだった。
さっきまでの真剣な顔はどこにいったの……。

美貴ちゃんが目を閉じたから、あたしもそれに応えなきゃいけない。
ギュッと掌を握って、美貴ちゃんの唇にあたしのそれを寄せた。
唇を離すと抱きしめられた。

「れいな、大好き」
「……あたしも美貴ちゃん、好いとぉ…」

そう言うと美貴ちゃんが嬉しそうに笑うから、あたしも嬉しくなった。
恋人になって、ほんの少ししか経ってないけど。
それでも、ちょっと勇気を出しただけでドラマはあるんだ。
487 名前:ブルー 投稿日:2004/10/20(水) 23:41
美貴ちゃん、大好きって伝えるだけで幸せになれた頃。
多分このときは何も知らずに。
幸せだった。

―――美貴ちゃん、大好き。
      大好きだよ……ホントに……。
488 名前:名無し読者 投稿日:2004/10/22(金) 11:07
あああ、なんかこっ恥ずかくてムズムズします。
れいながキャワ過ぎです。
気になる終わり方ですね。
いくらでも待ちますんで作者さんのペースで更新頑張って下さい!
489 名前:ブルー 投稿日:2004/10/23(土) 18:06
あの後、二人ともすぐに寝てしまった。
というより、あたしが恥ずかしくなってすぐに寝ようとしたら、いつの間にか寝てた。
目が覚めて隣を見ると幸せそうな寝顔の美貴ちゃん。
公園で初めて見たときみたいな寝顔だ。

時計をみると朝の9時。
昨日寝たのが12時過ぎだから、かなり寝ていることになる。
目も覚めてもう一回寝ようにも寝れないので美貴ちゃんを起こす。

「美貴ちゃん、朝ー。起きてー」
「…ん〜…ネギはヤダ〜……」
「意味わからん事言ってないで起きんかー」
あ、目ぇ開けた。
「………れーなぁ?」
「ん?」
「チューして…?」
「は!?」
「おぁよーのチュー………」
「…言えてないし」

目を擦りながらあたしの方を見てくる。
もう…年上のくせにこーゆー時だけ甘えんぼになるんだから。

美貴ちゃんのお望みどおり顔を近づけてほっぺに軽いキスをした。
すんごい笑顔になったかと思うと、ムスっとした顔になりこう言った。

「口がよかったな…」

そこまでは絶対してあげない!
490 名前:ブルー 投稿日:2004/10/23(土) 19:41
起きてから3時間も経つのにまだ不機嫌そうな顔をしている。
…そんなに口にキスして欲しかったのかなー?
てか中学生にそこまで求めんでほしい。

「お昼ご飯どうするん?」
「……てきとーに食べる」
「まだ怒ってるの?」
「別に」
「怒ってるやん」
「れいな理由わかってんだからしてくれればいいのに」
「やだよ、恥ずかしい」
「じゃ美貴からする」
「は?」

美貴ちゃんがあたしの腕を掴んでグイッと引き寄せてきた。
そのまま唇を寄せてきたけど、あたしは美貴ちゃんの顔を手で押しのけ抵抗した。

「なんでイヤがんのさぁ!!」
「イヤだよ、歯磨きして時間経ってんのに!」
「関係ないじゃん」
「あるの!」
「ちぇー」
「そんな事よりお昼ご飯」
「へぃへぃ。美貴がなんか作るよ」

美貴ちゃんも本気では襲って(?)こないので、あたしも安心してるんだけど。
でも大切にしてくれる分、あたしも何かお返ししないと、と思ってる…から。
491 名前:ブルー 投稿日:2004/10/23(土) 19:42

「え?」

492 名前:ブルー 投稿日:2004/10/23(土) 19:43
美貴ちゃんの間の抜けた声。
どんどん真っ赤になっていくあたしの顔。
やっぱり美貴ちゃんのお望みどおりとはいかないけれど。
あたしなりの精一杯でもう一度ほっぺにキスをした。
立ち上がろうとする寸前の美貴ちゃんの手を握って一瞬だけのキスだけど。
恥ずかしくなって下を向いてしまった。でも美貴ちゃんが無反応なので上を向くと。

美貴ちゃんも真っ赤になっていた。
口元を手で抑えてあたしと目をあわさないようにしている。
なんだ…美貴ちゃんも同じやんかぁ……。
493 名前:ブルー 投稿日:2004/10/23(土) 19:44
口元を抑えていた手をはずして、あたしを抱きしめた。

「れいな」

耳元で囁かれる声にいつも以上にドキドキして体に力が入らなくなる。
美貴ちゃんの背中に手をまわしてギュッと抱き返す。

「れいな。美貴ね、れいなのそーゆートコが大好きだよ」
「どーゆートコが?」
「恥ずかしくても美貴のためにキスしてくれるところ」
「そこだけしか好きやなぃん…?」
「素直に気持ち伝えてくれるとことか、抱きしめたらちゃんとギュってしてくれるとこ」
「もーいいよ…恥ずかしい」
「とにかく!やっばいくらいに好きって事ですよ」

さっきのドキドキは消えないけど美貴ちゃんの優しい声が心地よかった。

494 名前:ブルー 投稿日:2004/10/23(土) 19:46
もともと親には1日だけしか泊まらないと伝えていた。
もう夕方の5時。
暗くなる前、と言っていたし門限は6時だから何か言われる前に帰らないといけない。
美貴ちゃんとお別れするのは寂しいけど…しかたない事だからって自分に言い聞かせる。

「送ってく」
「いいよ、けっこう近いんだし」
「ダメ。心配だから送ってく」
「美貴ちゃんが帰り一人になるからいい」
「ストーカーしてでも送ってく」
「………」
「それぐらい心配なの!」
「ぷっ…わかった、お願いします」

荷物をまとめて美貴ちゃんの家を出た。
なんかホントにあっという間だった。
495 名前:ブルー 投稿日:2004/10/23(土) 19:47
寂しいなぁ、もっと二人だけが良かった。
名残惜しそうに美貴ちゃんの方を見ていたら…。

「また来ればいいじゃん」
「え?」
「そんな泣きそうな顔しないでよ」
「別にっ…寂しくないもん」
「寂しーんだ?」
「…っ…メールすればいいだけだし」
「れいなならいつでも大歓迎だからさ」
「ホントに!?」
「ホントに」

そう言って、あたしの荷物を持ってくれた。
重いからいいって言っても、自分が持つんだって聞かない。

荷物を持っていないほうの手で、あたしの手を握った。
ビックリして顔を見ると、やっぱり目をあわしてくれない。
耳まで真っ赤になってるし。


……こーゆー時、すごい好きだなぁって思う。
496 名前:ブルー 投稿日:2004/10/23(土) 19:48
優しくてカッコいい美貴ちゃんがあたしに刻まれていくんだ。





―――――大好きな美貴ちゃんが、あたしの思い出になっていく。



497 名前:名無し読者 投稿日:2004/10/24(日) 13:32
うーむ、またしても気になる終わり方。
ミキティの寝言w
れいな相変わらずキャワです。
498 名前:ブルー 投稿日:2004/10/30(土) 23:36
あたしの家の前で二人で向かい合ってたっている。
何も話さず、ただ立っているだけ。
少しすると美貴ちゃんが荷物をあたしに手渡してくれた。

「いつでも来ていいから」
「うん」
「これで最後じゃないんだし」
「うん」

最後じゃない。
そんな事はわかっているけど、やっぱり離れてしまうのは寂しくて。

「れいなー」
「……」
「あー…もぉ……」

周りをキョロキョロと見回して誰もいないのを確認する美貴ちゃん。
あたしの方を向いたかと思うと急に顔を近づけてきた。
499 名前:ブルー 投稿日:2004/10/30(土) 23:37
ホントに一瞬だったけど、ちゅってキスされた。
「元気でた?」
「…うんっ」
「美貴、めちゃくちゃ恥ずかしい」
「頼んでないもん……」
「それもそうだ」

美貴ちゃんの服の袖をキュッと掴むと頭を撫でてくれた。
「いっぱいメールしてもいいから」
「うん」
「呼んだらすっ飛んで行くよ」
「うん、待ってる」
500 名前:ブルー 投稿日:2004/10/30(土) 23:39
美貴ちゃんが好き。美貴ちゃんが大好き。

「れいな「美貴ちゃん、好きだよ」

美貴ちゃんの言葉を遮って、思いを伝えた。
いつも言ってもらってばっかりだから…たまには、あたしに言わせてよ。
ね?美貴ちゃん。

「じゃ、じゃあ、あたし帰んなぃと!!」
「…あ?うん、じゃあ…またね、れいな」
「うん、またね!」

荒々しくドアを開け中に入る。
今ごろになって顔が真っ赤になってきた。

「ただいま〜」

声をかけても返事が無いのはいつものこと。
最後に「おかえり」って言ってもらえたのは、あたしが小学5年生の時だ。
親とも口を聞かなくなりだしたのも、それぐらいの時期だった。
それから自然に親との距離が開いていった。
これからも何も変わらず、こんな感じで続いていくと信じていたんだ。

501 名前:ブルー 投稿日:2004/10/30(土) 23:40
靴を脱いで家へと上がる。
階段を上って自分の部屋へと向かった。
荷物を全て出し汚れ物だけ持って下へ降りる。
脱衣所に向かう途中にリビングがある。
リビングを覗くとソファーで眠っている母を見つけた。
これも相変わらずのコト。
別に家事だけはしっかりしてくれるので特に気にしてない。

でも。
いつもと同じ光景なのに、何故か違和感を感じた。
それがどんどん気持ち悪さに変わっていった。
洗濯物を放り込んで急いで部屋に戻る。
部屋に入ったと同時に携帯がなった。

「美貴ちゃんから?」

美貴ちゃんからのメールで、さっきまでの気持ち悪さが幾分、楽になった。
502 名前:ブルー 投稿日:2004/10/30(土) 23:41


『れいな、大好きだから』


顔文字もなにもない、ただの文。
『なんで?』と送ると、少し時間が経って返事が返ってきた。

『さっき言えなかったから!』

時間の割には短い文。
きっと必死に考えて打ったんだろーな。

『あたしも好きだよ』

最後にハートマークをつけるのを忘れずに送る。
503 名前:ブルー 投稿日:2004/10/30(土) 23:42


多分、美貴ちゃんがいるだけで、あたしは生きていける。
ずいぶん大げさだと思うけど、それ位に大事な存在。
美貴ちゃんは、あたしの中で大きな存在となっているんだ。

504 名前:ブルー 投稿日:2004/10/31(日) 23:07
美貴ちゃんとのメールも終わらせて1階に降りると母が夕食の準備をしていた。
リビングに入りテレビの電源を入れる。
ソファーに寝転がり適当にチャンネルを変える。
しかし、夕方の時間帯って特に好きなテレビもないので。
電源を消して部屋へ戻ろうと立ち上がった時。
夕ご飯を持ってリビングに入ってきた母に話しかけられた。

「昨日は……楽しかった?」
「うん」
「同じクラスの子?」
「うん。学校で結構話すんだ」
「そぅ……」
「なんで?」
「別に…れいなが楽しかったなら良かったって思っただけ。さ、ご飯にするわよ」
「う、うん」
505 名前:ブルー 投稿日:2004/10/31(日) 23:11

何故、母がそんな事を聞いたのか。
それにいつもより母の顔が疲れきってないか?
どんなに考えても理由なんて全然わかんなかった。

おかげで夕ご飯の味なんかほとんどわからなくて。
部屋に戻り、また美貴ちゃんにメールした。
そうすれば、あたしは元気になれるから。

506 名前:ブルー 投稿日:2004/10/31(日) 23:14
美貴ちゃんの家に泊まりに行った日から1ヶ月。
その事を美貴ちゃんに伝えたくてメールしたら、

『今週の休みに泊まりに来る?』

って。

『行きたい』
『じゃあ、おいで♪』

さっそく母親に許可をとりに部屋を飛び出した。
1階に行くと両親がリビングで何か話している最中だった。

「あの…ちょっといい?」
「どうしたの?」
「また今週の休みに、友達の家に泊まりに行っちゃダメ?」
「……いいわよ。楽しんでらっしゃい」
「ホント!?やったぁ!!ありがと、お母さん!」
507 名前:ブルー 投稿日:2004/10/31(日) 23:16
両親は、あたしがリビングに入るとき、驚いた顔をしていた。
それから、ひきつった笑いをあたしに向けた。
部屋に戻って気づいたが。

―――父親の顔を久々に見た気がする。

朝は早く帰りは遅い。休みの日も仕事ばっかり。
そんな生活の父と、あたしでは顔を合わすことなんて滅多にない。
久々に見た父の顔は、なんだか老けているようだった。
508 名前:ブルー 投稿日:2004/10/31(日) 23:18
「おじゃましまーす♪♪」
「おじゃまされます」
「あの時と同じだー」
「そうだね」

待ちに待った美貴ちゃんの家に2回目のお泊りの日。
初めてのときみたいに迎えに来てくれて、家に入るときも同じセリフを言った。
荷物を置いたと同時にギュって抱きしめてくれる美貴ちゃんが好き。

今日の夕ご飯は、あたしも手伝って二人で作ることにした。
できた料理は二人で作ったせいか、この前より美味しそうに見えた(笑)
509 名前:ブルー 投稿日:2004/10/31(日) 23:19
「はい、あーん」
「ばっ…れいな…」
「なんで叩くん〜?」
「いや……なんとなく」
「だって恋人の特権やけん…したかったのに…」
「あ〜…ホント恥ずかしいんだけど、美貴」

顔を真っ赤にした美貴ちゃん。
もう一回やったら今度は素直に食べてくれた。
でも相変わらず顔は真っ赤だ。
510 名前:ブルー 投稿日:2004/10/31(日) 23:20
「れいな、先にお風呂入ってもいい?」
「うん?いいよ?」
「じゃあ入ってくるから」

美貴ちゃんが出てから、あたしも入って、のんびりの時間。
でも。
なんだか美貴ちゃんは落ち着かないようでソワソワしてる。
何回もトイレに行ったり、用も無いのに冷蔵庫開けたり。
なんか気になる……。

「美貴ちゃん」
「えっ!?なにっ?」
「さっきから落ち着きなさすぎ〜。どうしたん?」
「いやぁ……まぁ……」
「なん?」
「その…」

目を泳がせながら、しどろもどろの美貴ちゃん。
何がしたいのかよくわかんないよ。
511 名前:ブルー 投稿日:2004/10/31(日) 23:21
「美貴ちゃん!さっきから何なん!?」
「い、言えない…」
「なんで」
「い、言ったら多分…れいな怒るから」
「は?」

なに考えてるの、美貴ちゃん……。
何回も聞きまくって、やっと美貴ちゃんが言う気になった。

「その…れ、れいなを……」
「あたしを?」
「だ………抱きたい…って思って」
512 名前:ブルー 投稿日:2004/10/31(日) 23:22

数秒の間、言ってること理解できないでいた。
513 名前:ブルー 投稿日:2004/10/31(日) 23:23
「な、な、な、何言ってんの!?」
「だから怒るから言いたくないって言ったんじゃんかっ」
「べ…つに怒ってないけど、いきなり言われたら……」
「思ってるだけだから、そんな実行とかしないよ!?もちろん!!」
「わかったから………」


そんな気まずい雰囲気で向かえた寝る時間。
同じ布団に二人で入って、お互い顔を見ないように背を向けている。


……美貴ちゃんだって我慢してたのかな?
別にイヤって訳じゃないけど、やっぱり恐いし。
でも美貴ちゃんには我慢なんてしてもらいたくないし。
それに好きな人だったら……。
514 名前:ブルー 投稿日:2004/10/31(日) 23:24
美貴ちゃん…?」
「ん?」
「あの…あたし、いいよ」
「え?」
「だから、しても…いぃ…」

美貴ちゃんが寝返りをうって、あたしを抱きしめた。

「ムリしなくていいんだよ?」
「ムリなんかしてない。美貴ちゃんが好きだから…言ってんの」
「…ホントに?」
「うん」
「れいな、大好きだから」
「あたしも。美貴ちゃん、大好きだよ♪」

美貴ちゃんは、あたしにキスをした。
唇を離したときの美貴ちゃんの顔は、とても優しい顔をしていた。
515 名前:絶詠 投稿日:2004/10/31(日) 23:26
>名無し読者さま
藤本さんだったら言ってそうだな…てヵ言って欲しいですね、こんな寝言。
いやーもー最近マイブームなCPなんで書けて幸せですよ♪


次は果たして……!!
いや実行しますよ、もちろん。
藤本さん、ガンバっ…(汗)
516 名前:名無し読者 投稿日:2004/11/01(月) 14:50
れいなが欲しい藤本さん。怖いけど愛してるから捧げるれいな。
もう、もう…次回更新が待ちきれません。
有言実行でお願いします!!
517 名前:絶詠 投稿日:2004/11/14(日) 23:07
訳あって、更新ができない状況になりそうなのです。
確定…というわけではないですが、確実にそれに近いというか。
ですから更新、もうしばらく停止します。
非常に自分勝手ですが、きっと完結させます!
こんなワガママで、本当に申し訳ございません。
518 名前:樋口僚 投稿日:2004/11/20(土) 16:52
田中れいなちゃんかわいい
519 名前:ブルー 投稿日:2004/12/26(日) 19:24
「れいな……」

耳元で名前を囁かれると何も考えられなくなる。
ただただ美貴ちゃんの優しさだけが満ちていて幸せで一杯だ。

何度もキスをして、いつからか美貴ちゃんの唇があたしの首筋まで降りてきた。
パジャマのボタンをはずされ前がはだけられた。
さすがに恥ずかしさは残ってるみたいで。

「み、美貴ちゃん?」
「れいな、キレイだよ」
「は……はずかしぃ…」
「じゃあ布団かぶるから」

そう言うと下に降りてしまっていた布団を掴んで上に引っ張り上げた。
あたしの顔だけ出るように布団ごと美貴ちゃんが覆い被さってきた。
美貴ちゃんが何をしているかは感覚でしかわからず、見ることができない。
520 名前:ブルー 投稿日:2004/12/26(日) 19:25

――――れいな、キレイだよ。
521 名前:ブルー 投稿日:2004/12/26(日) 19:26
あたしの胸に口付けながら美貴ちゃんが呟く。
片方の胸を手で触れられ、もう片方は吸われている感覚。

「ふぁっ……か、んじゃ…いやぁ……っ…」
「イヤじゃないでしょー?」

あたしの胸に触れる手の力が強くなってきた。
たまに力強く噛まれるとビクッと体が反応してしまう。
声を出さないように必死に我慢して、胸元にある美貴ちゃんの頭を抱きしめた。

「れ、いな…苦しいんですけど……」
「ごめっ…」
モゾモゾと布団の中から出てきた。
美貴ちゃんの顔は目の前にあって、恥ずかしくなって目をそらす。
「いいけど……れいな?」
「なん……」
「ホントにいい?」

恥ずかしくて答えられないよ、そんな事……。
代わりに美貴ちゃんの顔を引き寄せてキスをした。

「…ん…ぅあ……み、き…ちゃ……」
「れ、な…は…ぁ……」

どんどん深くなっていくキス。
美貴ちゃんの舌が、あたしの中に入ってきた。
あたしも必死に答える。


美貴ちゃんに好きって伝わるように。
522 名前:ブルー 投稿日:2004/12/27(月) 00:08
覆い被さっていた布団もいつの間にかはぎとられていた。
さっきよりも動きやすくなったからか美貴ちゃんはずっとニコニコしている。

美貴ちゃんがあたしのパジャマのズボンに手をかける。
覚悟はしてきたけど…やっぱりちょっとだけ怖くて。

「ぁ……み、きちゃ……」
「大丈夫だから」

そっと下にずりおろされていく。
膝まで降ろしたところで美貴ちゃんがズボンから手を離した。
「れいな、大好きだよ」と言って、あたしの太ももにキスをした。

「ひゃっ!」
「ふはっ、れいな、感じないでよ?」
「ばっ…さいてー」
「そんな最低を好きになったのは、どこの誰でしょーね」
523 名前:ブルー 投稿日:2004/12/27(月) 00:09
美貴ちゃんの手が、あたしの太ももを撫でてきた。
たまに指先があたしのソコに軽く触れる。
多分狙ってやってるんだろうけど。

「れいな、もう少し足開いて」
「や、やだっ…もぉ…ムリ」
「ムリじゃないから」
あたしの両膝に手をかけて外側に大きく開かされた。
「やだっ、みきちゃん!」
言葉を無視して足の間に頭を入れてきた。
必然的にソコに美貴ちゃんの頭がある体勢。

「れいな…濡れてる…」
「そ、なこと……言わんでよか………」
膝を持っていた手を離してソコを撫でてきた。
「ふぁっ!」
「気持ちいい?じゃーもっと気持ちよくなろーね」
そう言うのと同時にスルスルと脱がされていく下着。
急に外気に触れたので体がブルッと震えた。

何か生暖かいものがソコに触れた。
それが美貴ちゃんの舌とわかるのに時間はかからなかった。
524 名前:ブルー 投稿日:2004/12/27(月) 00:10
「ふぁっ!み、っきちゃ…んぁ!あっ!」
「れいな可愛い……」
丹念に動き回る舌。
周りをなめたり、一番感じる部分を集中的に舐めたりしてくる。

「んぁぁっ!」

急に美貴ちゃんの舌が中に入ってきた。
「やだぁ!ぬいてぇ!」
「……れーな、締め付けすぎ。美貴の舌がちぎれるかと思った」
「ふぁぁ…はぁ……」
「もー止められませんので」
「え……?ぅあっ!い、いたっ、美貴ちゃん、いたい……」

今度は指が入ってきた。
舌は少ししか入ってこなかったけど指はドンドン中に入ってこようとする。
「いた…ぬいてぇ…」
「ごめん…美貴の肩、噛んでいいから…少し我慢して」
あたしを抱きしめながら美貴ちゃんが言った。
美貴ちゃんの首に手を回して肩に噛り付いた。
美貴ちゃんの片手はソコにあって、もう片手はあたしのことを抱きしめてくれてる。
525 名前:ブルー 投稿日:2004/12/27(月) 00:11
「れいな、大好きだから……」
美貴ちゃんの指が奥まで入った。今度は抜かれてる感覚。
「ん…ぅ……」
でも、安心したのもつかの間で。
ギリギリまで抜かれたかと思うと今度は一気に奥まで入ってきた。
「んぅーっ!!!んっ!んうっ!」
「れ…いな……」
「ふわぁっ!み、きちゃ…んあぁっ!」
美貴ちゃんの肩を噛むのもままならなくて口を離してしまった。
何度も何度も往復する指。
入ってるのは1本だけなのに、こんな苦しい。

「れいな……」
「み、きちゃっ、もぉ…あ、たし…ふぁっ!」
「れいな、大好き」
美貴ちゃんの指があたしの一番感じる所をこすった。
「んぅ!ぅあ!……ふあぁぁぁぁっ!!」


それからあたしの目の前が真っ白になった。
526 名前:ブルー 投稿日:2004/12/27(月) 00:12
少し時間が経ってから、あたしは喋れるようになった。
「れいな…?」
「ふぁ…?みきちゃん」
「まだボーっとする?」
「うん……なんか変な感じ」
「美貴、今めっちゃ幸せだぁ……」
あたしをギュッと抱きしめて言った。
「あたしも幸せだよ…美貴ちゃんのモノになったもん」
「れいな…可愛い事言い過ぎだー!」

叫ぶとともに顔中にキスの嵐。
まあ抵抗したくでもできないし。
それに美貴ちゃんだったら抵抗する気もないし。


でも……幸せでいっぱいいっぱいで、ちょっと疲れ気味だぁ……。
527 名前:絶詠 投稿日:2004/12/27(月) 00:14
>516名無し読者さま
な、なんとか有限実行できました(汗
駄文で申し訳ありません。。。


更新はしたわけですが完結には遠い……。
が、、、がんばります。。。
528 名前:名無し読者 投稿日:2004/12/28(火) 01:03
毎日更新チェックしてました。
愛のあるエロ。こんな素晴らしいものはありあません!!
ありがとうございました!
529 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/29(水) 23:20
二人ともかわいすぎ!
お互いにすごく想いあってていいですね〜
この先を楽しみにしています。
530 名前:ブルー 投稿日:2005/01/10(月) 19:59
「田中れいなさーん?起きてくださいよー」
「イヤや…」

まだ寝ていたいんです。
被っていた布団を頭まで引っ張り上げる。
……って、美貴ちゃんちだった!!
ガバッと起き上がり、周りを見て美貴ちゃんを確認する。

「み、美貴ちゃん!!」
「おはよ、れいな」
口元を手で抑えながら笑ってる。
「忙しい目覚め方なようで」
「し、知らんっ、あたし何も言っとらん!」
「方言が出ているようで」
「アホッ」

バフッと枕を投げつける。
わざとらしく、痛いなあ、と鼻をさすりながら美貴ちゃんが言う。
かと思ったら急に真顔になって。


―――…体、どこも痛くない?


その一言を聞いた途端にあたしの顔は真っ赤になった。
コクコクと頷くだけ頷いて、俯いてしまった。
531 名前:ブルー 投稿日:2005/01/10(月) 20:01
あの後、もう一度お風呂に入って、それから寝たんだっけ。
美貴ちゃんの顔が恥ずかしくてまともにみれなくて、ずっと俯いてた。
するとフワッと抱きしめられる感覚。

「よかった。可愛かったよ、れいな」
「…………」
「そんな強くしがみつかなくても…」
「恥ずかしいと……」
「くぁ〜〜!」

れいな、好きだ!って言って力を込めて抱きしめてくる。
知ってるから、そんな事は。
532 名前:ブルー 投稿日:2005/01/10(月) 20:03
あたしの家までの帰り道。
美貴ちゃんは送るんだって言って聞かなかった。

「ねえ、れいな?」
「なん?」
「これから空いてる休みはみきんちに泊まりに来ない?」
「え……?」
「あっ!い、イヤだったら別にいいんだ!!その…言ってみただけだから…」
「…いい、の?」
「へ?あ、うん!そっちの方が美貴も嬉しいし、さ…この前、いつでもいいって言ったけど…
 美貴が、来て欲しいから……」


顔を真っ赤にして言うもんだから、嬉しくて。嬉しくて。
美貴ちゃんに抱きついたら、「おわっ」と言って、持っていたあたしの荷物を落とした。
でも荷物を拾うでもなく、ちょっとオロオロしながら抱きしめてくれた。

「れいな。嬉しいけど、これ以上は我慢できなさそうなんですが」
「……我慢してください」
体を離すと真っ赤な顔の美貴ちゃんがいた。
見られたくないのか、ごまかすように落ちていた荷物を拾った。

そんなトコロも大好きなんやけん!
533 名前:ブルー 投稿日:2005/01/10(月) 20:05
あたしの家の前で荷物を渡すと「ま、待ってるから、次…」て言って全力で走って行った。
美貴ちゃんが見えなくなってから家の中に入った。

「ただいま」

いつも通り自分の部屋に行って、荷物の整理。
と、いっても服がほとんどだけど。
…ちょっと恥ずかしくなりながらも汚れ物を持って下に行く。
リビングを見ると、母だけではなく父もいた。
この光景はこの前と一緒だ。
二人で難しい顔をして何かを話し合っている。
何を言っているのか、小声なのであたしのところまで声は届かない。
ふと母が、あたしに目を向けた。

「……おかえり…れいな、ちょっと来て欲しいの」
「なに…?ちょっと待ってて」

気持ち悪い。
両親の疲れきった顔があたしを呼んでる。
534 名前:ブルー 投稿日:2005/01/10(月) 20:06
洗濯機に汚れ物を放り込んで、リビングに向かった。
空いてるソファーに座る。
母が話しづらそうに口を開く。

「あの、ね……私たち、離婚しようと思うの」
「え…?」
「今すぐってわけじゃないんだ。れいなが中学を卒業するまでは…」
そう言ったのは父親。
「だから話だけ一応しておこうと思ったの…」
「…………」
「どっちについていくか、考えておいてくれ」
「………そう」

声にならない声を振り絞ってその場を後にした。
部屋に戻ってペタンと座り込んでしまった。

昔から両親は仕事が忙しく、一人には慣れたつもりだった。
なにがあっても夜にはお母さんがいてくれた。
お父さんだって早く帰ってくるときもあった。
ときどきケンカするのも見たことがある。
だから、なんとなく予想はできていたのかもしれない。



両親の話し合いは、離婚の話し合いだったんだね。
しかもあたしが中学を卒業するまで?
ふざけないでよ…そんな馬鹿げた話。

535 名前:ブルー 投稿日:2005/01/10(月) 20:07

美貴ちゃん。

助けて。

気持ち悪いよ。

こわいよ。

美貴ちゃん。


―――――美貴ちゃん。

536 名前:ブルー 投稿日:2005/01/10(月) 20:08
その日、部屋から一歩も出ず、ベッドの中でずっと泣いてた。
どこかで予想していた事が現実となってやってきた。
―――『れいなが中学を卒業するまで』
この言葉に悔しさを覚えた。

携帯を握りしめて美貴ちゃんにメールを打つ。


    『たすけて』

537 名前:絶詠 投稿日:2005/01/10(月) 20:14
更新しました。
もう少しで完結です。
が、がんばらなければ……っ……。

>528 名無し読者さま
毎日更新チェックしてくださったんですかぁ!?
か、感動です…(つд⊂)
エロは愛あってなんぼです。w

>529 名無し飼育さん様
この二人を書くとほのぼのしてきますね〜♪
お互いが思いあってる関係は幸せなものです。
もう少しで完結なのでお付き合いくださいませm(__)m
538 名前:名無し読者 投稿日:2005/01/13(木) 00:19
何てこった…
美貴さん、れいなの支えになってあげて下さい。
ずっとこの二人を見てたいので完結名残惜しいです。
更新お待ちしてます…

風呂入ってこよ。
539 名前:名無し読者 投稿日:2005/01/16(日) 15:16
作者さん、早く続きが読みたいです…
540 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/22(土) 05:33
あやみきが読みたいです……
541 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/23(日) 20:18
安西先生、バスケがしたいです…
542 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/02(水) 04:28
      ,. ‐''三ヾ´彡シ,=`丶、
     /'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、
    //.:;:彡:f'"´‐------ ``'r=:l
    /〃彡_彡′,.=、 ̄ ̄ ,.=、 |ミ:〉
   'y=、、:f´===tr==、.___,. ==、._ゞ{ 
   {´yヘl'′   |   /⌒l′  |`Y}     諦めたら?。
   ゙、ゝ)       `''''ツ_  _;`ー‐'゙:::::l{
.    ヽ.__     ,ィnmmm、   .:::|! 
  ,.ィ'´ト.´     ´`"`"`゙″ .::::;'
イ´::ノ|::::l \         "'   :::/  
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:::::: ::: |:::::ヽ    ヽ、.......::::/..:::/!\\

543 名前:名無し読者 投稿日:2005/02/02(水) 23:45
作者さ〜ん、帰ってきて…
544 名前:名無し飼育 投稿日:2005/02/05(土) 21:13
もー!作者さん何してんの?
545 名前:絶詠 投稿日:2005/02/07(月) 22:51
更新もう少しお待ちください。
怠ってしまい申し訳ありません。
体調崩してしまったこととその他諸々更新できない状態なので…。
3連休中には更新したいと思ってますので。
すみませんでした。
546 名前:トウマ 投稿日:2005/02/09(水) 01:41
こちらではハジメマシテです〜。
体調、大丈夫ですか?
更新、3連休中ですか。楽しみにしてます!
547 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/13(日) 21:31
今日は何の日フッフーン♪
更新日だと思ったのにまだだったという罠
548 名前:絶詠 投稿日:2005/02/14(月) 23:53
『家にいるんでしょ?今から行くから』          

美貴ちゃんからのメールがすぐに届いてから、あたしは家を飛び出した。
もう外は街灯が点く時間のせいか人通りが少ない。
さっきまでの気持ち悪さが、また襲い掛かってきた。
走っているけれど目の前が涙で歪んでハッキリとは見えない。
もう走っている、という感覚すらも気持ち悪さでわからなくなっている。

「……っ……れいな!!」

気がつくとハァハァと息を切らしている美貴ちゃんが目の前にいた。

「れぇ…な…どうしたぁ…ハァ…ハッ…」
「………みきちゃぁん……」

みきちゃん、みきちゃんと言いながらすがりついた。
涙でグシャグシャな顔を美貴ちゃんの胸に埋めて、声をあげて泣いた。
美貴ちゃんは何も言わず抱きしめてくれて。
片方の手で頭を撫でてくれた。
549 名前:絶詠 投稿日:2005/02/14(月) 23:57
「………?」
「あ、起きた?」

目の前には美貴ちゃんの顔。

「れいな、すぐ寝るからマジでビビったよ。病気か!?みたいな…」
「あ……ごめん」
「謝らなくていいって」

あの後、美貴ちゃんの家に連れて行ってもらって。
何故か布団が敷かれてて「少し眠る?」と言われたからお言葉に甘えて寝ることにしたんだった…。

布団から出ようとしたら止められた。
「美貴もれいなと寝たい」と言って美貴ちゃんが布団に入ってきた。
腕枕をしてもらいながら、もう片方の手はあたしの腰にまわされてる。
そうされると美貴ちゃんに包んでもらってるみたいで、とても心地よかった。
550 名前:絶詠 投稿日:2005/02/14(月) 23:57
「れいな、何があった?」
「……家に入ったらね、気持ち悪くなって。めずらしくお父さんがいて」
「うん」
「呼ばれたから行ったら『離婚する』って言われた。あたしが卒業したら別れるって言った。
 その言葉が何か悔しかった…今までほったらかしだったのに、今さら、みたいな」
「うん」
「なんかね、あたしのせいで別れられないんだって言われてるんじゃないか、とか。
 そう思うとなんか悔しくて………」
「………」

さっきあれほど泣いたのに、また涙が出てきそうだった。
腕枕をしていた手があたしの頭を抱きしめて、腰にまわされた手にもギュッと力が入った。

家にいるときは気持ち悪くて、しょうがなかったのに。
美貴ちゃんに抱きしめられてると、すごく安心するんだ。
――――美貴ちゃんが、大好きだよ。
ホントに。ホントに心から、そう思ってるんだから。

551 名前:絶詠 投稿日:2005/02/14(月) 23:58
「…眠い?もう寝よっか」
「……んー……ぅん……」
「もう目開いてないじゃん」
「美貴ちゃん…?」
「ん?」
「……だいすきやけんね?」

何も言わなかったけど美貴ちゃんが力をいれてギュってしてくれたのはわかった。
泣きつかれたのかとても眠くて、それが引き金となって眠りに落ちた。



夜が明けて、あたしの家の前。
美貴ちゃんが家まで送ってくれたけど、中に入るのが少しこわい。
「一緒に行こうか?」
「……ううん、ダイジョブ…やと思う」
「博多弁が出てるから心配だな」
「うるさかっ!」
「その元気があれば大丈夫だね」
552 名前:絶詠 投稿日:2005/02/14(月) 23:59
「……あ、でも」
「ん?」
「こ、こで待っててもらってもいい?」
「いーよ♪」
「ありがと、美貴ちゃん」
「あ、そうだ」

あたしのほっぺに一瞬だけ触れるだけのキスをした。
おまじない、と言う顔は赤くなってた。


美貴ちゃんがいれば何も心配はないって思えそうな気がするんだ。


553 名前:ブルー 投稿日:2005/02/15(火) 00:00
「…あぁ、おかえり。昨日は友達の家に泊まったの?」
「うん、あたしもビックリして頭こんがらがってたし」

リビングに行くと母だけだった。ソファーの上にうつぶせに寝転がっていた。
顔を上げたときのその顔はひどく疲れていて今までに見たこともない。

「れいな、昨日の話なんだけど……」
「あたしねっ。なんかいきなりの事でこんがらがってた。
 でも、もう吹っ切れたから。お母さん達が話し合ったなら仕方ないし。
 だから好きにしていいよ」
「その事なんだけど……お父さんがね、出て行っちゃった」
「え?」
「昨日ね、れいながいない事に気づいたら急に…それで帰ってこないの」
「……」
「ねぇ、れいな。お母さん達なにが間違ってたの……」
「…わ、かんないよ、そんなこと」
「もうずっと前からそうよ。毎日ただ働いて、生きてることがバカみたい」
「おかあさ…」
「れいな、お母さんといっしょに………消えちゃおっかぁ…」
「やだよ…これ以上巻き込まないでよ!!」
554 名前:ブルー 投稿日:2005/02/15(火) 00:01

足がガクガク震えてきて、いてもたってもいられなかった。
お母さんが近づいてくる前に家を飛び出した。
驚いてる美貴ちゃんの手をひいて走った。
行き先なんて、美貴ちゃんの家しかないのだから。
ただただ全力で走って逃げたかった。
555 名前:絶詠 投稿日:2005/02/15(火) 00:10
更新間に合わず、しかも名前欄間違えっぱなし。
情けない話です……。

>538名無し読者さま
完結名残惜しいですか…?
この二人は姉妹CPといってもいいくらいですしっ。
いつまでも見守ってあげてください。

>トウマさま
なんとこっちにレスしてくださるとは思いませんでした!
ハジメマシテですねっ♪
あちらに行ってもカキコを全然せずに…申し訳ありません…(汗
体調の方は、季節が季節なので仕方がないのですが…回復してますので!!
ありがとうございました。

>547名無し飼育さん様
3連休中にするはずだったのですが…自分が情けなくなってきます(泣)
レスありがとうございました。

更新遅れておりますが、声をかけてくれる皆様、本当にありがとうございます。
556 名前:名無し読者 投稿日:2005/02/15(火) 03:00
もうこの二人から目が離せません
557 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/05(土) 00:43
作者さん早く…かなりこの先が気になるんですけどw
558 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/14(月) 01:30
スレタイと内容は別なんですね。れなみき長い…。
559 名前:絶詠 投稿日:2005/03/17(木) 22:33
インフルエンザA型にかかってしまいまして…。
熱がやっとひきました。
何年ぶりかのコトなので、自身が驚いております。
・・・すいませんが更新お待ちください(汗)
560 名前:名無し読者 投稿日:2005/03/22(火) 07:55
果てしなく首を長くしてお待ちしております!!
お大事にして下さい。
561 名前:名無し読者 投稿日:2005/04/09(土) 02:22
まだですか?
まだですよね…
562 名前:名無し読者 投稿日:2005/04/21(木) 00:01
まだまだ…
563 名前:名無し読者 投稿日:2005/05/11(水) 18:12
まだ?
564 名前:ブルー 投稿日:2005/05/15(日) 23:40

怖かったの。
会話なんてろくにしてなかったけど、『お母さん』だった。
なのに、違ったの。
あたしのしってるお母さんじゃなかったの。
それが怖くて怖くてしかたなかったの。
565 名前:ブルー 投稿日:2005/05/15(日) 23:41
「れいな……」

美貴ちゃんがいる場所は、あたしにとって唯一の救いだった。
家に着いてからずっと抱きしめてくれてる。
何があったかなんて聞かないで、時おり頭を撫でたりしながら。

「ん…もういい……」
「そう」

体を離して時計を見ればもうお昼になっていた。

ぐうぅぅぅー…………

今までの空気を壊すみたいに、美貴ちゃんのおなかがなった。
「あ…い、いや!これは空気が入ってるだけで減ったとかじゃないから!」
「ウソばっかり」
どこまでも美貴ちゃんというか、自然と笑みがこぼれた。

「あたしも…おなか減った」
「じゃ、お昼に!」

冷蔵庫を開けて支度にかかる美貴ちゃんの後ろ姿がとても大きく見えた。
566 名前:ブルー 投稿日:2005/05/15(日) 23:45
「れいな。その…ずっとここに居ていいから。いや…いて欲しいんだけど…」

二人いっしょの布団の中で美貴ちゃんがいった。
びっくりしすぎて「え?」と聞き返してしまった。

「れいな…家なんかあったみたいだし、好きなだけ居てもいいよって意味なんだけど…」
「でも何も荷物持ってきてないし…」
「それは買えばいいし!だから…一緒に暮らさない?」

嬉しさと戸惑いが入り混じって言葉が出なかった。
あたしがここで暮らしたらお母さんはどうなっちゃうの?
もし家に戻って、またお母さんが違う人になってたらどうしよう?
それとも…もう……。

「一緒に暮らしたい…けど……自分の家にもどって確かめて来る」
「あ、そ、っか。じゃ、美貴もついてくから。」
「うん、そうしてほしい……」

ぐい、と自分の方に抱き寄せてくれた。
美貴ちゃんのぬくもりが気持ちよくて、気づかぬ間に眠りに落ちてた。
567 名前:ブルー 投稿日:2005/05/15(日) 23:46
自分の家の前で立ちつくしている、あたし。
多分、今までの人生の中で一番ドキドキしてる。
ドアを開けるだけなのに。
自分の家のドアを。

家の中は静まりかえっていた。
中に入ると誰もいない。
お母さんもお父さんもいない。
部屋に行って必要な荷物をカバンに詰めて家を出ようとした。
けど一応のため、
『しばらくの間、友達の家で暮らします。心配しないで。れいな』
と、書き置きを残しておく。
もう、帰ってこないかもしれないけど。
いや…返って来れないかもしれないんだ。

「大丈夫だった?」
「うん、誰もおらんかった…荷物もとってきた」
「………。じゃ、行こっか」

今の間はなに?と聞いたら、博多弁っていう返事。
美貴ちゃんだから出るんやけんって言ったら、案の定真っ赤になった。



これからは美貴ちゃんと生きていく。
ごめんなさい、お母さん、お父さん。
少しの間だけ忘れさせてください。
あたしは背負っていけそうにないんです。


568 名前:ブルー 投稿日:2005/05/15(日) 23:59
あれから。
美貴ちゃんと暮らし始めて2ヶ月が過ぎた。
季節は夏になっていた。
そして学生は夏休みに入って幸せな日々を過ごしている時。

でも、あたしは一応受験生なので勉強もそれなりに頑張っている。
わかんないトコがあっても専属家庭教師もいることだし。
お母さん達がどうなったか、なんて知らないまま。
知ろうともしないまま毎日が過ぎていった。

8月の始め。

「バイト行ってくるね。ちゃんとお留守番するんだよ」
「美貴ちゃん…バカにしちょるね」
「いやいや??」
「行ってらっしゃい」

そう言ったら、おでこにキスが降ってくる。
ささいな事が嬉しいよ、美貴ちゃん。

一人でいると考えるんだ。
いつまで一緒に暮らせるの?って。
このまま何もなく幸せな日々が続いていく筈がないのに。
一人になると不安に襲われる。
あの時みたいな不安が襲ってくる。


そんなとき、不安が現実になってやってくる。
569 名前:ブルー 投稿日:2005/05/16(月) 00:29
プルルルル、プルルルル。

電話が鳴った。
現実に連れ戻される。

「はい、藤本です」
「あの、こちら○○病院なのですが、藤本美貴さんのお宅でしょうか?」
「は、い…あの…」
「藤本美貴さんの身内の方ですか?」
「はぃ…」
「今すぐ来ていただけませんか?」


イヤな予感がする。
美貴ちゃん。
美貴ちゃん、美貴ちゃん。


570 名前:ブルー 投稿日:2005/05/16(月) 00:31
病院に着いて、息を乱しながら受付で尋ねる。

「あのっ、藤本美貴は…」
「すぐこちらに来てください」

看護婦に連れられ着いたのは集中治療室。
「歩いていた所を前方から刃物で刺されたようです。傷も深くかなり危険といえます…」
語尾が濁っていく医者の説明もよく頭に入ってこなかった。

「田中れいなさんですよね?」
今度は警察のような格好をした人。
「は…?あ、はい、そうですが…」
「その…刺した犯人ですが……あなたの母親ではないかと思われるんです」
「え………?」
「『れいな…れいな…』と口にしているんです。確認のため来ていただけますか?」

これは一体なんなのだろうか。
連れてこられた場所には『違う』お母さんがいて、服に血がついている。
あたしの顔をみるなり、「れいな、会いたかったわ…」と言った。

怖い。怖い。怖い。

美貴ちゃん、助けて。
お母さんが、お母さんじゃないの。
――――美貴ちゃん。

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