笑顔の隣で…

1 名前:hasa 投稿日:2003/09/15(月) 04:48
「おはよっー!」
「うぁ〜。(ねむい…)」

梨華は、なんで、毎朝、こんなに元気でいられるんだぁ…。
そう、毎朝、こんな事を考えながら、我校の有名人と通学している
俺は、吉澤ひとみ。
高校1年。16歳。
そして、毎朝、理解不能なハイテンションで、一緒に通学してるのが
石川梨華。
俺より、1コ年上の17歳。高校2年。

梨華は、たしかにかわいい!
それだけでも、目立つのに、テニス部部長。
けっこう、後輩にも、慕われてるみたい。
成績は優秀で…。

とにかく、家が、隣同士じゃなかったら、俺が、どんなに頑張っても
知り合いになれるような相手じゃないってこと。
でも、梨華は、学校のみんなは、知らないだろうけど、実は努力家って言う
ヤツで、陰では、結構、頑張ってるみたいなんだぁ。

「ねぇ〜、ひとみちゃん!あのねっ、わたしね・・・。」

梨華が話しかけたけど…。

「ううん、いいの!」

梨華に、話しを打ち切られてしまった…。
なんだったンだろう?

そして、梨華と俺だけの15分。
学校に着くまでも15分が、今日も、もうじき終わってしまう…。
2 名前:hasa 投稿日:2003/09/15(月) 04:50
「おっはよー!梨華ちゃん!」

あっ!その声は!!!
デヘ♪俺が密かに、憧れている、あゆみちゃんだ!
梨華と同じクラスの、あゆみちゃんは、梨華の親友。
俺は、心から、「梨華、よくやった!」っと、ワケのわからないエールを
送ってしまいたくなる。

「ひとみちゃんも、おはよー!」
「はよっス!」

今日は、あゆみちゃんから、話しかけてくれたぁ〜〜〜!!!
心ン中で、喜びをかみしめていたら、つい、口元が緩んでしまったらしい…。

「ひとみちゃん、何、わたしの時と態度、違くない?」

えっ?!さすが、幼なじみ…。
すっするど過ぎる。

「あはっ!一緒だよ〜。あれ、梨華、俺に妬いちゃったとか?」

あ〜〜、もぉ、こんなベタな事しか言えない、バカな俺…。
っと、ちょっと自己嫌悪に凹んでしまいそうになっていたら、俺と同じクラスも
悪友、ゴトーが、後ろから、ヘッドロックをかけるかのように現れた。

頼むから、ゴトー!普通に現れてくれ!

こうして、梨華と俺の朝は、過ぎてゆく・・・・。

3 名前:hasa 投稿日:2003/09/15(月) 04:52
「なぁ〜、ひとみさぁ。どうして、あの石川先輩っと、おまえが、毎日、一緒に
学校来るワケ?」

あ〜〜ん?!何、言ってンだ?ゴトー。

「隣同士だし、同じ学校じゃん。」
「だ〜か〜ら〜、隣同士でも、同じ学校でも、だんだん遠のいてしまうことないワケ?」
「へっ?」
「むこうは、うちの学校のアイドル!石川先輩の事、知らないヤツなんていないって
言っても、過言じゃないし。」
「うん…。」
「釣り合う相手じゃないだろ?」
「うっせー!ゴトーに言われたくないよ。」
「ってかさ、石川先輩って、彼氏とかいないのかな?」
「えっ〜、聞いたことないなぁ〜。」

そういえば、梨華だったら、絶対、モテてるハズ!
でも???そんな話し、梨華からも、周りの友達からも聞いたことないなぁ。
4 名前:hasa 投稿日:2003/09/15(月) 04:53
「あぁ〜、席に着け〜〜!!」
先生が入ってきて、数学の授業が始まってゆく。

その頃、グランドでは、梨華は体育の時間。
窓の外を、ぼんやりと見ていたら、梨華を、すぐに見つけた。
なんだ、梨華は、体育かぁ。
っで、あゆみちゃんは〜?
どこだ?ちっ、同じジャージばっかだから、見つけにくいなぁ。
まぁ、学校なんだから、みんな同じジャージって当たり前なんだけどね。

でも、なんで、梨華は、すぐに見つけられたンだ?
………あっ、梨華の事は、いつも見てるからかぁ。
なんか、単純な回答の自分でも、ちょっとバカらしく思えてきた…。
5 名前:hasa 投稿日:2003/09/15(月) 04:55
部活をやっていない俺は、授業が終わるっとゴトーと帰る。

グランドからは、いろんな部活の声が入り交じって、活気に溢れてる。

テニスコートの横を通り過ぎようっとしたトコで…。

「ひとみちゃ〜ん、バイバ〜イ!」

梨華だ。
みんなは、声が高いって言うけど、聞き慣れてるせいか、周りが言う程、
梨華の声がアニメ声に思えない。
俺って、耳、ヘンなのかな?

そういえば、今朝、言いかけてた話しってなんだったンだろう?
明日にでも、もう一度、聞いてみようかな。

「頑張れよ!」

梨華は、溢れンばかりの笑顔を返してくれた。
6 名前:hasa 投稿日:2003/09/15(月) 04:57
初めて書き込みしました。
最後まで、楽しんでいただけるっと、嬉しいです。


7 名前:hasa 投稿日:2003/09/15(月) 13:10
「いいよぉ〜。やっぱ、かわいい!!!」
「ゴトーも、梨華のファンなワケ?」

するっと、ゴトーから、意外な返事がやって来た。

「ファンなんかじゃないよ!俺さ、石川先輩のこと、マジで好きなんだ。
ひとみさぁ、石川先輩に彼氏いるかどうか聞いてみてくれない?」

えっ!なぜか、心臓の奥がドキッンっと痛かった…。

「うん…いいけど…。聞けたらなっ!いつも、一緒だけど、そんな話しした事ないし。」

梨華に、本当のトコを聞くのが、ちょっと恐かった…。

ゴトーには悪いけど、友達の頼みだけど、俺、聞けないかも…。

俺が憧れてるのは、あゆみちゃんだし…梨華は、ただの幼なじみだし…。
梨華に彼氏がいたって、別に不思議じゃないし。
でも、本当に彼氏がいたら、俺、「おめでとう!」って、ちゃんと梨華に言えるのかな?


なんか、俺、ヘン…。
なんか、わかんないけど、たぶん、ヘン…。
8 名前:hasa 投稿日:2003/09/15(月) 13:11
家の前まで来るっと、トラックが1台止まっていた。

えっ?ウチか?
あっ、違う。梨華ンちじゃん!
おいおい!なんで、ダンボール箱、持った、ニイちゃん達が、梨華ンちから出て来ンだよー!

俺は、かなり動揺しつつ、おふくろには、平静を装って聞いてみた。

「梨華ンち、引っ越しでもするの?」
「あらっ、聞いてなかったの、ひとみ。」

うそ!そっそうだったのかぁ・・・・・・・。
なんでさぁー、なんで、梨華のヤツ、なんにも、言ってくれなかったンだ???
えっ、ウソ。ひょっとして、今朝、言いかけてたのって、この事だったワケ?
梨華、ちゃんと言えよー!
梨華にとって、どーでもいいことなワケ?
もう、梨華との15分が、なくなっちゃうワケ?
学校で会えるとか会えないとかじゃなくて、梨華が遠くに行っちゃうなんて…。
考えた事もなかった!
9 名前:hasa 投稿日:2003/09/15(月) 13:12
そうだ!あゆみちゃんに聞いてみよっ。

「梨華が引っ越しするみたいなんですけど、あゆみちゃん、知ってました?」

よしっ!メール送信。
っと、すぐに、あゆみちゃんから、返事がきた。

「ひとみちゃん、知らなかったの?最近、梨華ちゃん、一緒に学校に行けなくなるって
ちょっと凹んでいたンだよ〜!」

はぁ〜〜〜。やっぱり、梨華がいなくなっちゃうンだ。
梨華がいない日って…。
家族旅行だろー、修学旅行だろー、部活の合宿だろーせいぜい3〜4日。

あぁ〜〜〜、何、ジタバタしてンの?俺。
ゴトーの言葉に感じた、胸の痛みっといい…。


あぁ〜〜〜、バカだ。俺。
今頃、気が付いた。
10 名前:hasa 投稿日:2003/09/15(月) 13:13
俺、梨華が好きだ!一緒にい過ぎて、一緒にいることが当たり前過ぎて…。
いなくなるって、わかって初めてわかったかも。

そう思うっと、家を飛び出して、学校に走った。

伝えなきゃ!梨華に、ちゃんと伝えなきゃ!
梨華に会いたい!

全速力で、走った。心臓が壊れそうなくらい走った。
11 名前:hasa 投稿日:2003/09/15(月) 13:14
夕日は、すっかり沈み、街頭の電気が付き始めた頃、学校に着いた。
部活、終わっちゃってるだろうなぁ〜っと思いつつ、テニスコートへ行ってみたけど
やっぱりいない。
部室のあたりにも、もう生徒はいないし、梨華の教室を見てみたけど、やっぱりいない…。

あぁ、梨華に会いたい…。
本当に、もう二度と、梨華に会えないンじゃないかってくらい、寂しい気持ちになっていた時。

「ひとみ…ちゃん…?」

振り向くっと、そこには梨華が立っていた。
12 名前:hasa 投稿日:2003/09/15(月) 13:15
「梨華、ドコにいたの?」
「日誌を届けに行って、ちょっと遅くなっちゃったから。」
「それより、どーして、ひとみちゃんがココにいるの?」

梨華は、不思議そうに、そして、ちょっと嬉しそうにひとみを見つめた。

「梨華に会いに来た。どーしても、今日中に、今の俺の気持ち伝えておきたかったから。」

そこまで、一気にしゃべるっと、俺は梨華のことを、抱きしめていた。
気持ちと言葉と行動のバランスが取れなくなってしまって、おもいっきり、梨華のことを
抱きしめてしまった。

「ひっひとみちゃん…、く…くっるしいよぉ〜〜〜」

華奢な梨華を、少し優しく、抱きなおした。

「俺、梨華が、いつも隣にいるのが当たり前になり過ぎてて、梨華が、どんなに、俺に
とって、大切な存在だったのかって、引っ越ししちゃって、梨華が離れちゃうってわかって…
今頃になって、やっとわかったンだ。
俺、梨華が好き!すっげー好き!」

「ありがとっ!ひとみちゃん。わたしも、ずっーと前から、ひとみちゃんの事が好きだったの。」

そして、ちょっと思い出し笑いのように、梨華が笑った。
13 名前:hasa 投稿日:2003/09/15(月) 13:15
「でもねっ、ひとみちゃん、わたし、いなくなるの1ケ月だけだよ!うちのリフォームで
引っ越しするだけだもん!」
「えっ!」

そういえば、おふくろ…「聞いてなかったの?」っとは言ったけど…。
あゆみちゃんは…「知らなかったの?」
あれ、俺の勘違い・・・・・だったの・・・・・。

「いや、でも、あゆみちゃんのメールで、一緒に学校行けなくなるって…。」
「わたしにとっては、1ケ月でも、朝の15分、ひとみちゃんっと一緒に、学校行けないって
思うっと…。寂しかったンだもん!」

だもん!って、ちょっとスネて、口をとがらせた梨華は、すっごいかわいくて、
その唇に、そっと口づけをして、梨華のおでこに、俺のおでこをくっつけて…。

「いつまでも、梨華と一緒がいいなぁ・・・」





                             Fin
14 名前:名無し読者 投稿日:2003/09/15(月) 18:48
新作ですね。頑張ってください。
15 名前:名無しアゴン 投稿日:2003/09/16(火) 20:40
オ◯とト◯コ以来、このパターンが増えてきたな。
16 名前:hasa 投稿日:2003/11/24(月) 15:04
すげ〜、今頃になって、ドキドキしてきた。
さっきまでは、勢いっていうのもあるけど、よく言えたなぁ。
気恥ずかしさが、今頃、こみ上げてきた感じだな。

今、梨華の手を繋いで、これから1ケ月住むっというマンションまで梨華を送って行く途中。

「幼稚園以来だねっ!」
梨華は、どこか懐かしむように、そして、嬉しそうに話し出した。
「ひとみちゃん、覚えてる?幼稚園の頃、2人で、一緒に遊んでて…。
夕方、公園で、赤トンボ見つけて、2人して赤トンボを追いかけて走っていたら。
気がついたら、暗くなっちゃってって、心細くなって、わたしが泣きそうになってたら…。
ひとみちゃんさっ、『ずっと一緒にいるから、大丈夫だよ!』って言って、おうちに着くまで、
ずっと手を繋いでてくれたよねっ」

「うん…あったね。そんなことが。」
17 名前:hasa 投稿日:2003/11/24(月) 15:05
あ〜、覚えてるよ。俺も、泣きそうだったけど、子供ながらに、男の子だから!って思って、
家に着くまで、頑張ったさっ。
梨華が、うちに入って行くのを見届けて、自分ンちに帰って、おふくろの顔、見ちゃったら
ガン泣きしったっけ。(笑)

梨華には、絶対、言えないけど…。

「ひとみちゃん、泣きそうだったのを我慢して、わたしを送ってくれたって、
ひとみちゃんのおばさんが教えてくれた。」

「ふぇ?!」

あのババぁ〜、言うなあよぉ〜〜〜!
息子が、頑張ってンのにぃ〜〜〜〜!

18 名前:hasa 投稿日:2003/11/24(月) 15:05
「知ってたのぉ…?」

梨華は、めちゃかわいい笑顔を、こっちに向けて

「うん!その頃から、ず〜と、ひとみちゃんのこと、好きだったのかもね。」

梨華は、言っちゃったって感じで、俯いて、ちょっと潤んだ瞳で、俺を見上げる。

「だから、梨華、かわい過ぎるンだってば!」

あっ、ヤベっ!声に出しちゃったじゃん!

「いやっ、だから、そのぉ…。梨華が…。」

俺、ダメじゃん!すっげ〜ヘタれだあ…。
しばし、自己嫌悪。(泣)

「ねぇ、今でも、これからも、わたしが心細い時には、そばにいてくれる?」

「あたりまえじゃん!ずっと一緒にいるから、大丈夫!」

19 名前:hasa 投稿日:2003/11/24(月) 15:06
「ここなの。」

着いたトコは、今、住んでるうちから、駅1つ分、隣街。
5階建てで、白い外壁の真新しい感じのマンションだった。

「今日は、ありがとっ!」
「うん。」
「メールするねっ!」
「うん。じゃあ、おやすみ!」

さすがに、今日は、もう、いっぱい、いっぱいだったので、おやすみのチュッ!なんて
出来なかった。
やっぱ、俺って、ヘタれ?(泣)

って思ってたら、梨華の薄いピンクのリップの塗られた、やわらかい唇が…。

「おやすみぃ!チュッ」

梨華から、おやすみのキスをしてもらって、俺は、もぉ〜頭ン中がとろけちゃいそうだった。
そして、梨華、真っ赤になりながら、小走りに、うちの中に入っていった。



それから、俺は、ほってた身体を冷ますように、全速力で走って帰った。(笑)

20 名前:hasa 投稿日:2003/11/24(月) 15:07
夜、あゆみちゃんに電話をした。
「もしもし、あゆみちゃん。梨華だけど〜。」
「梨華ちゃん?ど〜したの?明日から、ひとみちゃんと、しばらく一緒に学校行けな〜いって
凹んでた人じゃないみたい…。あ〜、なんか発展あったワケ??」

梨華は、嬉しくて、今日の出来事を、あゆみちゃんに話してたら、
気がついたらノロけ話しになってしまって…。

あゆみちゃん、ゴメンね。でも、もう少しだけ…。

「っで、あゆみちゃん、それでね…。」

21 名前:hasa 投稿日:2003/11/24(月) 15:07
そして、その頃…俺はっというと…。

「だから、ゴメンってば!」
「お前さっ、謝ってる態度じゃなくない?」

そう!最初は、電話で話してたんだけど…。

「10分待ってろ!」っと言って、うちに乱入してきたワケで…。

「ゴメン!って言いながら、なんでニヤけてるンだよぉ〜〜!!」

ゴトーは、俺のニヤけた顔を、両手で、つねりながら、ひっぱった。

「イテぇ〜よぉ〜〜!」
「でも、よかったなぁ!ってか、ゴトーのおかげじゃない?」

ってことで、今度、ゴトーにメシをおごるハメっとなってしまったけど…。
ゴトー、ゴメンな。でも、もう少しだけ…。

「っで、梨華がさぁ〜…。」


ここでも、ノロけ話しが、繰り広げられてたワケで…。

22 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/25(火) 17:43
おもしろいです。続き、期待してます
23 名前:hasa 投稿日:2003/11/26(水) 00:00
どうもありがとうございます。
読んでいただいている方がいらっしゃるっと思うだけでも嬉しいです。

スローながら、頑張ります。
24 名前:hasa 投稿日:2003/11/26(水) 00:01
朝…。
今日から、いつも隣にいるハズの梨華がいない登校が
1ヶ月も続いてしまうっと考えただけで、
また、布団に逆戻りしたくなる…俺、吉澤ひとみ 16歳

っとセンチな気分になって、朝メシを食ってたら…。

「おはようございまーす!」

あれ?!なんで、梨華の声が…。
絶対に、聞き間違えることのない、あの声が…。
あ〜、とうとう、俺、寂しさのあまり気がヘンになってしまったンだぁ〜。

やっぱ、布団に戻るかあ…っと思っていたら、

「まだ、そんなかっこしてるの?遅れちゃうよ!」

りっ梨華じゃん!!!

「なんでいるの?」っと素朴な疑問をぶつけてみたら、

梨華から、3倍返しの、怒りのコメントが返ってきた。

「ひっど〜い!ひとみちゃん!わたしのメール読んでくれてないワケ?」

「へえ?」

そう、昨日は、ゴトーの乱入で、メール見てなかった…。

25 名前:hasa 投稿日:2003/11/26(水) 00:02
「ごめん、梨華ちゃん。昨日は、ちょっと立て込んじゃってて…見ていませんでした。」

シュン」…。
梨華が、泣きそうな時や俺の立場が弱い時、ちゃん付けで呼んでしまう
ヘタれな俺なんです…。

「1ヶ月の間、一緒に学校行けないのって、やっぱ、寂しいから、朝、ここまで
わたしが、自転車で来るから、今まで通り、一緒に学校行こっ♪」

梨華は、ひっど〜い!っと言いながらも、満面の笑みで、迎えに来てくれたってワケ!
マジで〜?嬉しくなって、トーストをくわえながら、梨華を見てたら。

「だから、早く制服に着替えて〜!!!行っちゃうよっ!」

そんなぁ〜、迎えに来て、先に行っちゃうことはないでしょ!
うちは、駐輪場じゃないンだからさっ。

っと、急いで、制服に着替えたら…。
おふくろさんと、梨華がしゃべってて…。

26 名前:hasa 投稿日:2003/11/26(水) 00:03
「ごめんね〜、梨華ちゃん。梨華ちゃんが来なかったら、あの子、なんだかんだ、こじつけて
学校、ズル休みするトコだったから〜、きっと!」

うっ、当たりです、おふくろさん…。

「だって、ひとみちゃんが、うちまで、迎えに来るなんてこと、どんなに頑張ったってムリでしょ!
じゃあ、わたしが、ひとみちゃん迎えに来て、今まで通り、登校する方がいっかなぁ〜って思ったンですよ!」

あ〜、そ〜ゆうことね。
うん…。たしかに、ムリです…。いくら大好きな梨華の頼みでも、1ヶ月の早起きなんて、俺にはムリです…。
こ〜ゆう風向きの悪い時に、話しかけるべきか、どうか、悩むトコなんだけど…っと思っていたら

「ほら!用意、出来たなら言って!」っと梨華に怒られた。

シュン…。
また怒られた…。

「じゃあ、おばさん、いってきま〜す!ほら、ひとみちゃんも!」
「いってきます…。」


朝から、ドタバタしたけど、どうやら、これからも、梨華と一緒に学校に行けるらしい!


朝だあ〜〜〜!今日は、いつもより、ちょっと元気かも!
いや、カナリ元気な朝かも!
27 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/26(水) 17:30
梨華ちゃん、健気ですねぇ…

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