言わないで

1 名前:TN 投稿日:2003/09/21(日) 21:43
聞きたくないの・・あなたの言葉なんか

これ以上・・私に関わらないで
2 名前:TN 投稿日:2003/09/21(日) 21:46
誰だってそう。

私のこと誰も知らないんだ。

それでもいいの・・・これは私の選んだ道なんだから

寂しくなんか・・・ないよ
3 名前:1-人間ってシャララ- 投稿日:2003/09/21(日) 21:49
「おい・・・おいってば!」

誰?

「聞こえてんのかよ?」

私に・・・?

「ちょっとこいよ」

確かこの人・・・

「少しは反応しろ」

4 名前:1-人間ってシャララ- 投稿日:2003/09/21(日) 21:52
静まり返った屋上
辺りには見慣れた街の姿
そして・・・

「お前さ、何しに来てんだ?」

見慣れない顔

「おい、ちょっと待てよ!」

何も言わずに過ぎ去ろうとした私の腕をつかむ男

「人の話くらい最後まで聞け」
5 名前:1-人間ってシャララ- 投稿日:2003/09/21(日) 22:00
「成績も中、部活にも入ってねぇ、おまけにいつも一人」

「・・・だから?」

「何しに来てんだよ?ここによ」

「あんたには関係ないでしょ」

「つれないやつだな・・・ほんとに」

「それだけ?帰るよ」

「ちょ、ちょっと待てよ」

今度は男のほうを振り向きもせず、教室へと足早に戻る

「待てってば!」

しつこく後ろについてくる男

「なぁ、今度遊びにいかねぇか?もちろん2人とは言わないからさ」

「興味ない」

「そんな事いわずにさ、いいだろ?」

私が教室に入ると、さすがに声をかけにくいのだろう
男はあきらめたようだった
6 名前:1-人間ってシャララ- 投稿日:2003/09/21(日) 22:08
何なんだよ・・・あいつ

「やっぱ無理なんじゃないの?」

「ほらほら、早く降参しろよ」

両脇には興味津々といったかおを見せる2人組

「やっぱ、あいつは相手が悪かったな。いくらお前でも・・・」

「いや、やってやろうじゃないか。障害は高けりゃ高いほど燃えるもんだ」

半分本気、半分面子

「でも、ほんとに暗いよな。あいつ」

「ああ、あんな女はいないな」

席は決まって一番後ろ、それも出口側
朝から放課後まで席も立たず、トイレにも行かず
ガリ勉君かと思えば、外を見てたり
それでいて成績は本当に中くらい

まったく目立たない人間・・・それがあいつだ
7 名前:1-人間ってシャララ- 投稿日:2003/09/21(日) 22:16
「何かきっかけがありゃ、話くらい出来るんだろうけどな」

「期限はわかってるだろうな?」

「ああ、一ヶ月だろ?」

満足そうな顔をする2人

こうして、俺とあいつはほんの一歩近づいた
8 名前:おちろよぅ 投稿日:2003/09/28(日) 16:38
さようなら〜
9 名前:1-人間ってシャララ- 投稿日:2003/10/03(金) 22:41
結局、いつも同じ

いつもいつも踏み出せないでいる私

なんで?どうして?

自分自身に問いかけても結局答えは同じ

イワナイデ・・・
10 名前:1-人間ってシャララ- 投稿日:2003/10/03(金) 22:44
「よっ!おはよう」

今日は朝から

「挨拶ぐらい返せよ」
「気分が悪いの」
「どうした?風邪か」
「そんなんじゃないから、話しかけないでよ!」

早足で学校へと歩みを進める

「なぁ、話ぐらいいいだろ?」
「だから話しかけないでって言ってるでしょ」

今日は、朝から最悪の気分で教室に到着した
11 名前:1-人間ってシャララ- 投稿日:2003/10/03(金) 22:48
あの女、ちょっと下手に出たと思って・・・

「あのなぁ、俺は別にお前に気があるから話してるんじゃないぞ!」

「誰が好き好んでお前なんかに声かけるかよ!」

しかし、女は本から目もそらさずに

「じゃ、関わらないで」

そそくさと遠くへと歩いていってしまった


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