梨華ちゃん中心

1 名前:charmy 投稿日:2003/10/13(月) 16:44
梨華ちゃん中心に短編を書きたいと思います
2 名前:charmy 投稿日:2003/10/13(月) 16:45
「じゃぁ高橋ぃ、それよろしくねぇ」
「おいら達はもう一軒行くから。きゃはは」
「え…ちょっと。待ってくださいよ〜」
あたしの声はすっかり出来上がっている先輩達には届かず、あたしをタクシーに無理矢理
押し入れると勝手に行き先を告げ、楽しそうに行きつけの店とやらに向かってしまった。
「え〜…」
すでに走り出したタクシーを止めるつもりなんてないけど、あたしの隣で寝てる彼女を
見るとどうしていいのかわからなくなってしまう。
だって、だって……ねぇ…。
ものの10分でタクシーは目的地に着いてしまった。
あたしは眠っていた彼女をなんとか起こし、降りさせると軽く息をつく。
目の前には立派なマンション。
彼女の…あたしが好きな、彼女…石川さんの家。
「たかはしぃ〜、いくよぉ〜」
あたしにもたれながら、覚束ない足取りで中に入っていく。
ここに来るのは初めてじゃないけど、ふたりきりでは初めて。
なんか…緊張してきたよぉ……。
3 名前:charmy 投稿日:2003/10/13(月) 16:47

飯田さんによると『娘は17になったらお姉さん』らしく、お姉さんメンバーが
よく行くおしゃれな飲み屋さんに行く権利が与えられるそうだ。
そういうわけで、今日は飯田さん、安倍さん、矢口さん、そして石川さんに
その噂の飲み屋に連れて行ってもらったのだけど、石川さんはかなりお酒に弱い
みたいで、すぐに潰れて寝てしまった。で、飲み足らない飯田さん達はあたしに
石川さんを任せて…今に至るのだけど。
「はぁ〜い、着きましたよ〜」
部屋に着くなり石川さんはソファーに倒れこむ。
「大丈夫ですか?」
「ん〜、だいじょ…ぶ」
「……眠い?」
「…ねむくなぁ〜いよぉ……」
そう言いつつも、石川さんは今にも寝そうな勢い。カワイイ…。
あたしは寝室からタオルケットを持ってくると石川さんにかける。
ここで思ったんだけど、あたしの役割終了?帰った方がいいよね?
帰りたくないけど…ずっとここにいたらあたしの心臓ドキドキしすぎて
壊れちゃいそうだし。
4 名前:charmy 投稿日:2003/10/13(月) 16:47

「じゃぁ、あたし帰りますねー」
できるだけ小さい声で伝え、あたしは立ち上がろうとした。したら…。
「だめ!!」
寝ていたはずの石川さんは、あたしの腕を掴むと起き上がり、
「かえっちゃダメ!!」
焦点の定まらない目であたしを軽く睨むと、あたしを隣に座らせ抱きついてきた。
「愛ちゃんはウチにとまるの!!」
一気にあたしは茹でタコのように赤くなる。
あ、愛ちゃんて…愛ちゃんて…石川さんがあたしの事愛ちゃんて……。
「かえっちゃだぁめ!!わかった?」
そんな上目遣いで言われたら…
「…はい」
としか言えないじゃないかぁ!!
「ふふ…だから愛ちゃん、だぁいすき…」
「ふぇっ!?」
もぉ…倒れちゃいそうだ……。
5 名前:charmy 投稿日:2003/10/13(月) 16:48

「ねぇ、愛ちゃん?」
「な、何ですか?」
「ん〜…名前よんでみたかっただけぇ♪」
か…かわいすぎる!!ちょっと石川さん!それ、レッドカードですって!!
「ねぇ、愛ちゃん?」
「な、何ですか?」
「お風呂入りたいなぁ…」
「お風呂…ですか?」
酔ってる時って入っていいんだっけ?
「お湯入れてきてぇ〜」
「…はい」
石川さんがかわいいから入っていいと思われ…ます。
「じゃ、じゃぁお湯溜めてきますね!」
お風呂場に向かおうとしたら…
「いや!!」
さらに強く石川さんが抱きついてきた。
「い、石川さん?」
「一緒にいてくれなきゃ、いやなのぉ!!!」
ぐはぁ!!かわいいなんてもんじゃない。もうチャーミングすぎる!!
「で、でも石川さんがお風呂入りたいって…」
「…あ、そっかぁ。忘れてたぁ……」
ぐ…そんなとこもチャーミングです……。
6 名前:charmy 投稿日:2003/10/13(月) 19:27
「ふぁ〜…」
頭まで浴槽に潜るあたし。石川さんチのお風呂は温泉なんかよりも百億倍気持ち
よくて、ジャグジーなんかよりも断然リッチな気分。
石川さんはというと、やっぱりお風呂には入りたくなくなって、ライブのDVDを依然
視点の定まらない目で見てる。あたしは今日ダンスレッスンがあってちょうど
着替えを持っていたのでこうして入らせてもらっている。
「あ〜、極楽、極楽……」
あたしがかなりくつろいでいると、
「あ〜いちゃん♪」
「へ?い、石川さん!?」
石川さんの声が聞こえ何故か浴槽の中で正座してしまった。
胸がやばいぐらいドキドキしています、はい…。
「ど、どうしたんですか?」
「んっとねぇ……」
ドアの向こうで石川さんがゴソゴソしてるのが分かる。もしかして…。
「やっぱあたしもお風呂はいりたいなぁ〜」
やっぱり!そして、言い終わると同時に石川さんは中に入ってきた。
「一緒にはいるの初めてだねぇ♪」
「………」
石川さん、すみません。あたしの体の熱で、このお湯は沸騰しちゃうかもしれません…。
7 名前:charmy 投稿日:2003/10/13(月) 19:29
う…わぁ〜……。
い、今あたしのすぐ後ろで石川さんが体を洗っているようであります、はい。
あたしはと言うと、完全に石川さんに背を向ける感じで浴槽の中に体育座りで縮こまっている。
シャワーの心地よい音が聞こえ、泡を流しているようです、はい。
「あたしも入っていぃ?」
「ふぁい!!もちろんです!!」
あたしは出来る限り端に寄り、石川さんを迎え入れる。
うわぁ〜、石川さん裸だよ。当たり前だけど…ってあたしのバカ!
見てませんからね!視界の端に微かに映っただけですよ!
「ねぇ、どぉしたの?」
「え…いや、どぉもしませんけどぉ……」
「こっち向いてよぉ……ねぇ」
「い、石川さん!?」
や、やばいです。非常にやばいです…。
あたしは石川さんにされるがままに、石川さんと向かい合わせになる。お互いの足が
クロスして、かなり密着している。
「あ…石川さ……」
「顔真っ赤だよ…かわいい」
石川さんに正面から見据えられ、あたしはかたまってしまう。
「お風呂入ったら、酔いさめたみたい」
そう、そうなんだよ。これは酔った勢いじゃないみたい……。
8 名前:charmy 投稿日:2003/10/13(月) 21:54
入浴剤を入れてるからお互いの身体は見えないんだけど、水面が揺れる度に微かに
見える胸元がなんともやらしい……。
「ねぇ、愛ちゃんはあたしのこと好き?」
石川さんがあたしの足を撫でながら可愛く聞いてくる。なんか…ゾクゾクしちゃうよ。
「あ、えと……」
「好きじゃないの…?」
「…ぁ……!!」
思わず口を手で押さえる。石川さんの指があたしのお腹に軽く触れたから、無意識に
変な声が出てしまった。チラッと石川さんの表情を伺うと、いつものアイドルスマイル
を浮かべている。
「えっと、あの……」
「もしかして…感じちゃった……?」
「え!?ちが…な、何言って…えぇ……」
「愛ちゃんはカワイイね…」
「!!」
今度は石川さんが抱きついてきたもんだから、肌同士が触れ合って……。
「ね、あたしの事好きでしょ?…ね?」
「…はい、大好き…です……」
「はい。素直でよろしい」
なんかもう…どうにでも、なっちゃえ。
9 名前:名無し読者 投稿日:2003/10/14(火) 10:27
『いしたか』大好きなんです!
次の更新も楽しみにしています!
10 名前:捨てペンギン 投稿日:2003/10/24(金) 12:22
おおーー!!思わず想像してしまった
続き期待してます
11 名前:charmy 投稿日:2003/11/03(月) 16:17
ドクドクドクドク……
あたしの心臓がこれ以上ないって位鳴っている。
心臓が口から出そうってこういう事なんだろうな…。
「愛ちゃん…おいで?」
「…はい……」
先にベットに入っている石川さんの隣に滑り込む。
石川さんのベットは甘い香りがして気持ちいい…。
でも、あたしを優しく包んでくれる石川さんは、もっと…甘くて…気持ちいい。
「緊張してるの…?」
「…当たり前じゃないですか……」
「なんでぇ?」
「だって…石川さんが好きだから…大好きだから……」
何故か分からないけど、自然に涙が溢れてくる。
「…泣かないでよ」
「…っん……」
それを石川さんの生温い舌で拭われて、余計に涙が出てくる。
「愛ちゃん…好きだよ……」
「ん…あたしも、です…」
「…愛してるよ……」 

石川さんはホントに優しくて、温かくて…
もう…大好きです……
12 名前:charmy 投稿日:2003/11/03(月) 16:22

「…ん……ふぁ〜…あ…」
あたしが何ともマヌケな声を出して目を覚ますと、あたしに寄り添うようにして
石川さんが寝ていた。
「あ…そっか、昨日……」
無防備に寝ている石川さんを見て、昨日の出来事を思い出す。
石川さん…かわいかったなぁ……。
「うふ…えへへへへ……」
なんか急に恥ずかしくなってきて毛布にくるまる。
と、目の前には石川さんの生まれたままの姿が…。
「ぅわぁ!!」
昨夜散々見といて今更って感じだけど、ドキドキしてしまう。
「ん…あいちゃん…?」
「あ、すみません。起こしちゃいました?」
「おはよぉ…」
「…!!」
完全には起ききってない石川さんが抱きついてきてくれる。
嬉しいんだけど、嬉しくない訳がないんだけど…む、胸が、顔に…。
13 名前:charmy 投稿日:2003/11/03(月) 16:25
「あいちゃん、大好きだよぉ〜…」
「い、石川さん!!」
「…すぅ〜……」
また寝ちゃった。あたしはと言うと、抱きつかれたままで動けないけど、
石川さんの胸が気持ちよすぎるんだけど…それにしても
「あいちゃ…すきぃ……zzz」
高橋愛、17歳。職業モーニング娘。
幸せすぎて死んじゃいそうです……。
終わりやよ〜川*’ー’)
14 名前:charmy 投稿日:2003/11/03(月) 16:27
第一話。いしたか終了です。
エロは寒くなりそうでったんでカットさせて頂きました(汗
『終わりやよ〜川*’ー’)』の位置が…
15 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/02(火) 11:45
続き期待
16 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/15(月) 17:23
またいしたかでお願いしますっ vV
17 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/09(月) 14:25
いしたか待ってますよー
18 名前:いしたか 投稿日:2004/02/21(土) 01:28
「愛ちゃんがあたしのお菓子食べた〜!!」
そう叫びながら追いかけてくるマコトから逃げるようにして、
「石川さん助けてぇ〜」
高橋が後ろから抱き付いてきた。だから私も、
「ラブリーをいじめないでぇ〜」
なんてチャーミーキャラで抱きしめ返したりする。
それに他のメンバーも絡んできて最後には何故かマコトが悪者
にされてヽ(`Д´)ノ <ウワーン!軽いコントは終了。
いつもと変わらない楽屋の風景なんだけど…うん。
私の隣にはまだ高橋がいる。ってかこれでもかって程くっついて
座ってる。無言で高橋を見ると可愛らしい笑顔がかえってきた。
こういうのは嫌というか、むしろ嬉しいんだけどさ。
可愛い後輩が甘えてきたらそりゃ誰でも悪い気しないでしょ?
なんだけど…最近やけにスキンシップが多い気がするのは気のせいですかね?
19 名前:いしたか 投稿日:2004/02/21(土) 01:29

その日の帰り。
「お疲れ様でしたー!」
楽屋を出ようとしてた私にちっこいのが3人抱きついてきた。
「うわ!ビックリした〜。どーしたのさ?」
それは辻・加護・高橋というミニモニさん達だった。
「梨華ちゃ〜ん、のん達とカラオケ行こ〜」
「行こ〜!」
「行きましょ〜!!」
特に高橋の目がキラキラしてて
「カラオケかぁ…どうしよ…って痛いからぁ!!」
3人に引きずられてる私。
こうして私は半強制的にカラオケに連れてこられた。
20 名前:いしたか 投稿日:2004/02/21(土) 01:30
4人にしては広い部屋。
奥からのの・あいぼん・高橋・そして私の順で座った。
最初はハローの曲中心にみんなでワイワイ騒いで、一通り
歌い終わると、それぞれ好きな曲を入れる。
いつもだったら私もいろいろ歌っちゃうんだけど、今日は
3人の歌をじっくり聴いてみる。
(やっぱ…上手いねぇ……)
私は普通に高橋の歌に聞き入ってて
「い、石川さん…」
「…ん?あぁごめん…」
歌いおわった高橋に声を掛けられるまで、高橋のことを
凝視してるのに気付かなかった。
21 名前:いしたか 投稿日:2004/02/21(土) 01:30
そーいえば…
「ねぇ高橋とカラオケ来たの初めてじゃない!?」
「はい!そーですよ!!初めてです」
あら〜…ホントだよ。初だねぇ……。
嬉しくなって高橋の頭を無意味に撫でてみる。
と、高橋は顔を真っ赤にして上目遣いで…
「また…あたしとこうしてカラオケ来てくれますか?
 その……ふたりきり、で…」
「!!」
のの達が大音量で歌ってるから話をしてる私達の距離は
結構、いやかなり近くて、そんな至近距離でこんな事言われたら
「ふふ、高橋かわいいね」
ホントに可愛くて、思わず抱きしめちゃったりする。
「え…いや…石川さんの方が可愛い…デス」
その反応も可愛くて、ふと思ったんだ。
最近スキンシップが多かったのは……
これは自意識過剰なんてものじゃなく確信出来るもので…
(高橋は…あたしのことが……)
22 名前:いしたか 投稿日:2004/02/21(土) 01:32

その後、時間いっぱい歌った後店を出た。
「じゃぁ二人とも気をつけて帰るんだよ!」
「「分かってるって〜」」
まず、同じ方向のあいぼんとののをタクシーに乗せて帰らせた。
「よし!うちらも帰ろっかぁ〜」
「はい…」
高橋の反応は微妙で、繋いだ手をぎゅって握り返された。
その表情は寂しげで、母性本能わしづかみみたいな。
「…明日仕事遅刻しないって、頑張るって約束できる?」
「…はい?」
急に変な事を言い出した私にキョトンとしてるけど、確かに聞きましたよ〜。
「はいって言ったよね?『はい』って!」
「…はい」
「よし!じゃ、行こっか」
まだ事が分かってない高橋の手を引き、さっきのカラオケに戻った。
さっきより一回り小さい部屋に入り、取り敢えず座る。
23 名前:いしたか 投稿日:2004/02/21(土) 01:32
「石川さん?」
「さっきさ…」
「ん?」
「さっき高橋言ってたじゃん……」
行儀よく膝に置かれた手に私の手を絡ませる。
「また、私と来たいって…ふたりで来たいって、さ」
「…あ……」
しばらく見つめてたら、その瞳からは涙が零れてきて。
「もぉ…泣くことないでしょぉ〜」
「だ、だってぇ…」
抱きしめてやったら余計に泣き出しちゃって…
私はそのまま高橋が泣き止むまで、ただ抱きしめていた
24 名前:いしたか 投稿日:2004/02/21(土) 01:33
高橋が落ち着いて来た頃、ゆっくり身体を離して高橋の顔をあげさせた。
「石川さん……」
「私がね、自分の気持ちに気付いたのは…ついさっきなんだけどさ」
「……?」
「こういうのって時間は関係ないと思うんだ。大切なのはこれからだよね」
「はぁ…」
「だって事実がここにあるんだもん」
「事実…?」
「そぉ。私は高橋が好きで高橋は私が好きってゆー事実」
「…………ええぇっ!?」
「高橋のこと、好きだよ」
「ぁ……」
驚いて何も言えない高橋を抱きしめる。
「…スキ……」
そしたら、ぎゅって抱きしめ返されて
「あたしは…ずっと、ずっと前から…」
その肩は小さく震えてて、
「ホントに、本当に…大好きなんですぅ……」
今度は声を出して泣き出しちゃって、しばらく泣き止まないと思う。
「もぉ、また泣いてる〜」
「だ、だって…嬉しくてぇ……」
それがすごく可愛くて、チュッと軽いのをひとつ。
その味はしょっぱいけど甘くて、私まで泣きそうだったのは秘密。
25 名前:charmy 投稿日:2004/02/21(土) 01:36
                      
                        おわり
26 名前:charmy 投稿日:2004/02/21(土) 01:39
短いですがいしたかでした。
4ヶ月近く放置しててすみません…。
27 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/21(土) 10:42
よかった

高橋に自分も甘えられたいです
28 名前: 投稿日:2004/03/04(木) 13:19
はじめまして!
愛ちゃんが積極的で可愛いです♪
作者様のペースで頑張ってください。

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