守るために

1 名前:Ray 投稿日:2003/10/26(日) 21:07
初めて小説を書きます。
誤字、脱字、意味不明など色々問題はあると思いますが
頑張って書きたいと思います。
途中で放棄などはしたくないと思っています。
感想や御意見などがあれば、ドンドン書いて欲しいです。

更新は早くしようと心がけています。
次の更新日などを随時お知らせして書いていくように
したいとおもってます。
よろしくお願いします。
2 名前:Ray 投稿日:2003/10/26(日) 21:10
内容は超能力のお話になります。
3 名前:プロローグ 投稿日:2003/10/26(日) 21:13
「ハァハァハァ…」

闇の中、何者かから追われているように走る二つの影があった。

「大丈夫か?」

「大丈夫です。早く行きましょう」

二つの影は闇へ溶け込むように消えていった。

4 名前:Ray 投稿日:2003/10/26(日) 22:30

「亜依〜朝よ〜!!起きなさ〜い!!」
「は〜〜〜い!!!」
それはいつもと変わらない朝だった。
亜依はいつものように着替え、用意を済まし下へと降りていった。

「おはよぉ」
「早くご飯食べて行かんと遅刻するよ?」
「え゛!!」
慌てて時計を見ると既に8時10分を指していた。
「もっと早くに起こしてや!!行ってきま〜〜す」
「はいはい、行ってらっしゃい!」
(あ〜くっそぉ!おかーさんのアホ!!)


キーンコーンカーンコーン


「セーーーーーフ!!!!」
「アウトや!バカたれ!!」
「え〜〜〜見逃してくださいよぉ平家先生〜〜!」
「あかん。遅刻は遅刻や!」
「自分の生徒が可愛くないんかい!!」
「憎まれ口たたいとるヤツは可愛くないわ!」

クラスにはクスクスと笑い声が広がった。
平家自信も口調は厳しくても顔は笑っていた。

5 名前:Ray 投稿日:2003/10/26(日) 22:31

「おはよ」
「あっおはよぅ」
席につくと、隣の愛ちゃんが話し掛けてきた。
愛は、同じ名前という繋がりで、中学一年の頃に仲良くなり、もう3年も付き合っている親友である。
「朝から元気にようやるなぁ」
「うちも好きで平家先生と言い合ってる訳ちゃうんやけどなぁ」
「よう言うわ!毎朝楽しそうやで。」
「楽しいこっちゃ楽しいけどなぁ」

そのままいつものように時間は過ぎ、放課後になった。

(よし、帰ろ。)
その瞬間亜依は視線を感じ、振り向いたがそこには誰もいなかった。
(なんや、気のせいか。)
亜依は少し疑問に思いながらも帰ることにした。

いつもなら人があまりいない帰り道に女の人が2人立っていた。
奇妙に思いながら通りすぎようとした時

「加護…亜依さんですね?」
名前を呼ばれた瞬間、逃げろ!と本能が悲鳴をあげた。
亜依は本能のまま一度も振り返らずに走って逃げた。
(なんや!?怖い怖い怖い!)

家についた瞬間亜依は崩れおちた。

6 名前:Ray 投稿日:2003/10/26(日) 23:37
少量ですが今日はここまでで^^
ふぅまた明日のお昼ぐらいにでも更新しまぁす
7 名前:Ray 投稿日:2003/10/27(月) 13:21
気が付くと亜依は自分の部屋で寝ていた。
(あれ?どうしたんやっけ?)

「・・・コンコン・・・ガチャッ」
「おかぁさん…」
「何や、おきてたん?どっか痛いとこない?あんた家の前で倒れてたんやで?」
「大丈夫…」
「そう?ならいいんやけど」

あの2人は一体誰なのだろう、そればかりが亜依の頭をグルグル回っていた。
8 名前:〜2人〜 投稿日:2003/10/27(月) 13:24
髪の毛の短い少年っぽい少女と髪の毛の長い少女は、亜依の背中が見えなくなるまでそこにたっていた。
ふと髪の毛の短い少女が口をひらいた。
「真希?ナンか読み取れた?」
真希と呼ばれた髪の毛の長い少女は無表情に
「怖がってた」
と短く答えた。
髪の短い少女は自嘲気味に笑うと、二人はその場を立ち去った。
9 名前:Ray 投稿日:2003/10/27(月) 13:32
「・・・ご・・・・・かご・・・・加護・・・・・・・加護亜依!!!!」
「うあぁぁぁぁぁぁあああぁ」
「担任の授業で居眠りとはええ根性してるやんか。」
「えへへへ。おおきに。」
「褒めてへん!!廊下立っとき!!!」
(くそばばぁ〜〜せやから結婚出来へんねん!)
「ナンか言うたか!?」
「何も言うてませ〜〜ん」
(おぉ怖っ!地獄耳やがな)
前日はさすがの亜依でも夜ナカナカ寝付けなかったのが影響して授業中に寝てしまったのが運の尽きであった。

お昼休みが終わり、昼からの授業が始まったころ、
何故か亜依は胸騒ぎを覚えた。
(ナンか嫌な感じがする。何もなければええんやけど…)
そう思った瞬間、ガラッと平家先生が教室に入ってきた、
そして授業中だった先生に挨拶をして亜依を呼んだ。
10 名前:Ray 投稿日:2003/10/27(月) 13:33
「加護、落ち着いて聞きや、加護の、お母さんとお父さんが事故にあって病院に運ばれた、あたしも一緒に病院行ったるから早く用意してき!」
亜依は頭が混乱していた
(は?事故?お父さんとお母さんが?病院?何?)
なんとか用意をしてタクシーに乗ったが、亜依はまだ平家の言葉が理解できていなかった。いや理解したくなかったのかもしれない。

病院に着いて看護婦さんに聞くところによると、両親はICUにいるらしかった。
「加護亜依さんですね?」
「はい…」
「お父様とお母様がお呼びになってます、話すのはコレが最後になるかもしれません。気をたしかにもっていてください」
「はい…」
亜依はそう答えることしか出来なかった。
11 名前:名無し 投稿日:2003/10/27(月) 23:04
超能力系・・・
おもしろそうです
期待して待ってます!
12 名前:Ray 投稿日:2003/10/28(火) 02:45
もう少し更新しようかと思ったのですが
今日はここまでにしておきます。
また明日更新予定です。^^
13 名前:Ray 投稿日:2003/10/28(火) 02:47
>>11
名無し様
レスありがとうございます
面白くしようと頑張っていますので
暖かい目で見守って下さると嬉しいです
よろしくお願いしますm(._.)m ペコッ
14 名前:Ray 投稿日:2003/10/30(木) 13:19
中に入るとたくさんの線に繋がれた両親がいた。
「ぁぃ…」
「お母さん!!」
「ぁぃ…今すぐココから…逃げなさい…」
「何言ってんの!?そんなんイヤや!!」
「ぁぃ…お母さんの…言う事を聞くんだ…」
「お父さんまで!」
「お母さんの部屋…にある…机の引き出しに…手紙がある…から、それをみて…そして早く家から…逃げなさい」
「ぁぃ…おとうさんと…お母さんの…最後のお願いだ…」
「お母さん!!お父さん!!」

ピーーーーーーーーーーーーーー

危険信号みたいに音が鳴り響いた。
「いやぁあぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
亜依は走った。涙がとめどなく溢れていたけど両親のいうように家へと向かっていた。
15 名前:Ray 投稿日:2003/10/30(木) 13:20
「…ガタガタッ」
(手紙、手紙…何処にあんねんな!?くそ!!くそぉ!!)
亜依は乱暴に机の中をあさった。
そこに封筒を見つけ、すぐによみ始めた。

16 名前:Ray 投稿日:2003/10/30(木) 13:27
―――――――――――――――――――――――――――――――
|
|
|
|                  亜依へ
|        
| この手紙を見ていると言う事は私達はもうこの世にはいないのですね。
| あなたには何も言わずにいたことを許してください。そして今から言う事を
| しっかり受け止めてください。
|
| 私達は、ある一族の末裔でその一族には能力者が生まれるの。
| その能力者は一族に必ず10人生まれるのです。
| 亜依が生まれる1ヶ月前に
| 1人の能力者が死にました。つまり、誰かにその能力が受け継がれる事に
| なるっていうこと。それがたまたまあなただった。
|
| 亜依はまだ覚醒していないので信用する事が出来ないかもしれない、
| でもこれは事実であり、真実なの。
| 
| 能力者は厳しい修行をさせられたりします。軟禁状態になるの。
| それを分かってた私達は亜依をつれてその一族から逃げました。
| 
| 私達がいなくなると知ったら一族はきっと亜依を捕まえにくるでしょう。
| 一族について行くかどうかは自分で決めなさい。
| 
| 亜依が幸せな未来を送れる事を祈っています。
| 
| 
|
|
|                                 お父さん、お母さんより
|
―――――――――――――――――――――――――――――――

17 名前:Ray 投稿日:2003/10/30(木) 13:29
おっとズレちゃってますね。・゚・(ノД`)・゚・。
ちょっと更新遅くなっちゃったけどまぁ
一応更新終了です!
次回は多分明日ですね。
気が向いたらまた今日更新したいです
18 名前:Ray 投稿日:2003/11/04(火) 03:27
「お父さん…お母さん…」
亜依は声を上げて泣いた。

それから亜依は1時間近く泣き続けた。

(ふぅ…そういえば誰かくるかもなんやっけ?)
亜依が落ち着きを取り戻してそう思った瞬間…

「加護…亜依さん?」
そこには1人の女の人が立っていた。
亜依は完全にパニックに陥っていた。
誰も居ないはずの自分の家に人がいたらパニックになるのは当然である。

すると諭すような声が上から降ってきた。
「怖がらなくていい、美貴は敵じゃないから」
そう言われても信用できるはずもなく、亜依はジリジリと後ずさりをした。
「あなたのお母さんに頼まれてきたんだけど…」
「お母さん?」
「そう、あんまり時間ないからついてきて。」
亜依は母親の知り合いと聞いて警戒心が少し薄れていた。
19 名前:Ray 投稿日:2003/11/04(火) 03:35
更新しました少ないです(泣)

 @ノハ@
( `д´)<言うたように更新出来てへんやん!

ごめんなさいですm(_ _)m
20 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/04(火) 12:43
偶然知りました。
とりあえず『読んでます』って報告です。
続き待ってます。
21 名前:R 投稿日:2003/11/05(水) 02:49
しばらく歩いたとこにある公園に着くと美貴と名乗った少女は話を始めた。

「えっとぉハジメマシテ、あたしは藤本美貴って言います。亜依ちゃんのお母さんに言われて亜依ちゃんの能力を引き出しに来ました。」
「はぁ?えっいや…そんなこと急に言われても…」
亜依がうろたえるのも当然である。
「あなたにも力があるんですか!?」
「うん!美貴はねぇテレパシー。精神感応能力だね。あと少しだけヒールを持ってる。」
「はぁ…」
(能力引き出すって何すんのかなぁ…怖いよぉ)
「怖がんなくていいよ」
亜依はビックリして美貴をみた。
美貴はニコっと笑って言った。
「言ったでしょ?テレパシー持ってるって。亜依ちゃんの考えてること分かるんだよ?それに、実際どこまで引き出せるのかも分かんないから、もしかしたら引き出せないかもなんだ。」
「お願いします…」
「いいの?」
「はい…」
(よし!大丈夫!なんとかなる!!しっかりしろ亜依!!)
「んじゃ…」
そう言うと美貴は目を閉じた。
一見瞑想しているように見えるが、亜依の感覚に変化があった。
(なんやこの感じ。誰かが入ってくる…気持ち悪い…)

22 名前:Ray 投稿日:2003/11/05(水) 02:50
その頃美貴は必死で触手を亜依の中に伸ばし、意識の奥底に沈む亜依の能力を見つけようとしていた。

(スゴイ。こんな巨大なエネルギー見たことない)
亜依の力はあまりにも巨大だった故、全てを覚醒させる事は不可能に近かった。
(この子、いくつの能力を持ってるのよ。テレパシー、パイロキネシス、ヒール、サイコキネシス、エレクトロキネシス、リモートビューイング、ポストコグニション。スゴイ、とにかく一番強いのだけ覚醒させよう。)

美貴が目を開けた瞬間亜依は力が漲っている感覚がしていた。
「あんたスゴイよ!!」
「何がですか?」
亜依には何がすごいのか訳がわからなかった。
「普通能力って1個ぐらいしか1人に存在しない、いや、存在できないんだ。」
「何でですか?」
「エネルギーのカンケイだね。だけど亜依ちゃんは全部で7個も共有してた!」
「え!?」
「それが全部覚醒するのか美貴は分からないけど、一応一番元になってる力一つだけ覚醒させた。」
「うちの力ってなんなんですか?」
「サイコキネシス。念動力だよ」
(スプーン曲げのやつか?)
「ん〜スプーン曲げもそうだけど、ん〜…まぁそうのうち分かるよ!」

そして嵐のように美貴は去っていった。

23 名前:Ray 投稿日:2003/11/05(水) 02:55
<<20
名無し読者様
( ‘д‘)<読んでくれてんの?いやぁ嬉しいわ!

Ray<読んで頂いているとは…光栄です!レスアリガトウございます!
24 名前:Ray 投稿日:2003/11/05(水) 03:06
[Ray]ノ<更新終了です。この後直ぐに( ^▽^)と( 0^〜^)
が出てくる予定となっておりますです。

(0`〜´)<やっと出番かぁ!遅いよ!
(;^▽^)<ひとみちゃん落ち着いて。Rayも忙しいのよ。
(0`〜´)<忙しくないYO!他の人の作品見てたんじゃないか!

Ray)))コソコソ

(;^▽^)<でも、もう出番来たんだからいいじゃない
( 0´〜`)<まぁ梨華ちゃんがそこまでいうなら…

[Ray]<助かりました…梨華ちゃんサマサマですw
え〜次回は明日の夜までには!と予定しております。
書き貯めはしているのですが〜
このまま行くと追いついちゃいます。・゚・(ノД`)・゚・。
25 名前:Ray 投稿日:2003/11/06(木) 12:38
(何か嵐のような人やったなぁ。)
そのとき亜依は気配を感じ、後ろを振り向いた。
そこには2人の少女が立っていた。
「ハジメマシテ、亜依ちゃん。」
身長の高い方が先に口をひらいた。
そして隣にいた背の低いほうも
「何も聞かないで私達について来てください。」
と言った。
(はぁ?誰?まさかマジで一族の人が来たんか?ってか
何も聞かないでって…怪しさ満載やん…)
「ほらぁ梨華ちゃんがそんな言い方したからスッゲ―不安がられてるよ!」
「だぁってぇ〜聞かれてもこまるでしょぉ?」
「まぁとにかく、きてくんないかな?」
「そんな怪しさ満開の人についていかれへんし。」
「そんなハッキリ『怪しい』って言わなくても…」
背の高い方はションボリしてしまった。
「ひとみちゃん、子供に負けないでよ…」
梨華と呼ばれた方が必死でなだめてなんとか
機嫌を直したひとみと呼ばれた方は続けた。
「とにかく、一緒にきてもらわないと困る。」
そう言うひとみは本当に困ったという顔をしていた。
「考える時間を2日あげる。2日後ここに来て。来なければ逃げたとみなすから。逃げたとき、あたしたちは貴方を殺さないといけない。だから命の覚悟をしてから逃げてね。」
梨華がそう言うと二人は公園をでていった
26 名前:Ray 投稿日:2003/11/06(木) 12:39
亜依は呆然と立ち尽くしていたが、とにかく家へと戻った。
(お母さんは自分で考えろって言った。でもどうするんが一番最適なんかうちには分からんよぉ…おかあさん、うちどないしたらええんかなぁ?何か言ってや…おかぁさぁん…)
「…グスッグスッ…うえぇぇぇぇん」
亜依は一晩中泣いていた。

翌日、亜依は自分の能力が覚醒させられている事を思い出した。
(さいこきねしす、って言うたっけ?ん〜分からん!)
亜依は学校に行く気分になれず、家の周りを散歩していた。
(ここで昔迷子になってお母さんに怒られたなぁ。あっココのスーパー一緒に買い物とか来た。)
昔のことを思い出しながら亜依は別れを惜しむように見ていた。

当日、亜依は既に決心はついていた。

27 名前:Ray 投稿日:2003/11/06(木) 12:49

[Ray]<一応更新終了かなぁ

(0´〜`)<アヤシイって言われちゃったYO
(;^▽^)<(ほんとにヘタレなんだから…)
(0`〜´)<だいたいうちだってスキでやってんじゃないYO!
(;^▽^)<(そして逆キレ?)まぁまぁ相手は子供なんだから。

( ‘д‘)<子供相手に大人げないんとちゃうか?プッ
(0`〜´)<なんだと!!?
(;^▽^)<ひとみちゃん!落ち着いて!
( 0;^〜^;)<梨華ちゃぁ〜ん(泣)
(#T▽T)<(ほんとにヘタレ…)

[Ray]<なんとか落ち着いて欲しいものですね…
次回は明日を予定しておりますが、また更新も有り得ますので
よろしくです!感想など、見ている方がいらっしゃれば
『見てるよ』だけでもいいので頂けると嬉しいです。

( ^▽^)( 0^〜^)( ‘д‘)<よろしくぅ〜

28 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/06(木) 13:32
見てるよ
29 名前:名も無き読者 投稿日:2003/11/06(木) 13:39
見てま〜す
30 名前:守るために〜決意〜 投稿日:2003/11/06(木) 17:13
公園に着くとそこには既にひとみと梨華がいた。
「ここに来たってことはついて来るって取ってもいいのかな?」
一応確認するらしくひとみは聞いた。
「ついていく、それでええんやろ?」
「まぁこっちからするとアリガタイよ。」
「で?どこに行くつもりなん?」
「「東京」」

(東京か、3時間ぐらいは電車やなぁ)
などと意味の無い事を考えていると
「んじゃ捕まって」
「は?」
「早く!」
急かされて亜依はひとみの手を握った。
そして瞬きをした次の瞬間、そこは自分の知っている公園ではなかった。
(はぁ?何?何がおこったん?)
よく見るとそこは誰かの部屋らしかった。

「3人はやっぱキツイよぉ〜〜」
そう言いながらへばっている小さな人がいた。
「真里ちゃんお疲れぇぃ!!」
ひとみがそう言うと矢口と呼ばれた少女は苦笑していた。
31 名前:*間違い! 投稿日:2003/11/06(木) 17:15

ひとみがそう言うと矢口と呼ばれた少女は苦笑していた。

のところは

ひとみがそう言うと真里と呼ばれた〜

です!。・゚・(ノД`)・゚・。
32 名前:守るために 投稿日:2003/11/06(木) 17:16
「で?その子があの?」
その少女がそういいながらこっちを向いたので亜依はペコッとお辞儀をした。
「オイラ真里っての!今年20歳!よろしくぅ」
「加護亜依、16歳です。」
「うちらも紹介してなかったねぇ、うちひとみ18歳よろしく。」
「あたしは梨華、18歳、よろしく。」
「なんだよオマエラ自己紹介もせずに連れてきたの?」
「違うよぉ!純粋に忘れてたんだってぇ〜〜!!ね?梨華ちゃん!!!」
「そうだよぉ。真里ちゃん勝手にあたしたちを悪者にしないでくれますぅ?」

真里やひとみが話しているのを亜依は不思議そうに見つめていた。

「あっそういえばWhite room…じゃなくて、爺様のトコに連れて行かないといけなかったんだ!」
「梨華は裕ちゃんが呼んでたからひとみ1人で行ってね!!」
「え〜〜〜そりゃないっすよぉ〜」
本当に嫌そうにひとみは言った。

33 名前:Ray 投稿日:2003/11/06(木) 17:23
>>28
名無し読者サマ
>>29
名も無き読者サマ

[Ray]<レスありがとうございます!嬉しくて今日2回目の更新を
してしまいましたw

( ‘д‘)<ゲンキンなやっちゃなぁ…
[Ray]<いやいや、見てるって言ってもらえるだけで嬉しいんです!

(〜^◇^)<ってかオイラもやっと登場だよ!
[;Ray]<大変長らくお待たせいたしましたぁ…これからどんどん
皆が出で来る予定ですので…
(〜`◇´)<めっちゃ暇だったよ!まったく!!
[;Ray]<ご、ごめんなさいっ
34 名前:名も無き読者 投稿日:2003/11/07(金) 14:22
だんだんキャストが増えてきましたね〜
続きに期待です(w
35 名前:Ray 投稿日:2003/11/09(日) 23:56

部屋を出て長い廊下を歩くうちにこの屋敷が死ぬ程広いことが分かった。
(何やこの殺人的な広さは!!迷ったらどうすんねん!!)
もちろん広さの所為なのか、元から人が少ないのか、人とすれ違うことはない。
(誰にも会わんってのもかなり不気味やし〜。う〜微妙に怖いよぉ)
そんなことを考えてるうちに、目的地に着いたようだった。

「爺様、ひとみです。加護亜依を連れてきました。」
そう言うひとみの顔は無表情で眼は冷たかった。
「入れ」
「失礼します。」
部屋に入った瞬間、亜依は驚いた。(正確に言えば驚きっぱなしなのだが)
その部屋は一面真っ白で奥に白い机や椅子、
パソコンや電話がおいてある無駄に広いだけの部屋であった。

36 名前:Ray 投稿日:2003/11/09(日) 23:58
「ひとみご苦労じゃった。呼ぶまで外でまっておれ。」
「はい、失礼します。」
そう言うとひとみは部屋から出て行った。
「さて、お前が亜依じゃな。」
「はい」
「これからはここで暮らしてもらう。逃げようと思うんじゃないぞ。」
(はぁ?このクソじじい何言っとんねん。)
「ひとみ、入れ」
「はい、なんでしょう」
「こいつの力はなんじゃ?」
「サイコキネシスと心得てますが。」
「フム。PKか。ならば真希を教育係りにつけろ。」
「しかし…」
「意見は許さん。さっさと訓練場にゆけ」
「はい」

部屋を出た瞬間ひとみはチッと舌打ちをし、こういった
「クソじじい…。はぁ。そうだ、今から教育係りの人と会って、あんたの力見せてもらうから」
「はぁ…あの、吉澤さん?」
「ん?あっそうそう!うちのことひとみでいいよ!うちも亜依って呼ぶからさ」
「あっでも一応年上なんでひとみちゃんって呼んでいいですか?」
「いいよ」
ひとみの口調が明るくなったため亜依は少し安心した。

37 名前:〜訓練場〜 投稿日:2003/11/10(月) 00:38

訓練場につくとひとみは誰かに連絡をしていた。
(誰と話してるんやろ。ってか力見るって言うてもうちやり方分からんのに)
「もうちょっとしたらくるからまっててね。」
そう言うと訓練場の扉が開いた。
「うし!来た来た。紹介するよ、こっちは…」
「あたしは紗耶香、また会ったね亜依ちゃん」
市井と名乗った少女は不適な笑みをこぼした。
「あっれ〜?紗耶香ちゃん亜依の事知ってんの?」
「この前の下見の時にあったよ。」
「ふ〜ん。まぁこっちが紗耶香ちゃんでそっちが真希。」
「ども。」
真希は無愛想にそう言った。
「真希はかなり無愛想だけどイイヤツだよ!んで真希が亜依の教育係りだから。」
(何か怖そう…)
と亜依が思っていると紗耶香と梨華が叫んだ。
「「え〜〜〜〜!!!」」
「そ、そうなんだ…頑張ってね。自己紹介あたしはさっきしたからいいよね。」
「えっと、梨華さんでしたよね?」
亜依はなんとか記憶をたどってそう言った。
「梨華って呼んで、あたしも亜依って呼ぶから。」
「んじゃ一応年上やし、梨華ちゃんでいいですか?」
亜依がそう言うと梨華は満足そうに頷いた。

38 名前:Ray 投稿日:2003/11/10(月) 00:44
レス

>>34
名も無き読者サマ
[Ray]<なんとか少しずつキャストが増やせてきました(汗)
もう少しだけ増える予定ですが、まぁ予定は未定で(w

( ‘д‘)<未定じゃなくて確定させようや…

39 名前:Ray 投稿日:2003/11/10(月) 00:49
[Ray]<今日の更新はここまでです!!いやぁまた遅ればせな更新です…
軽〜〜くスランプかも?(早っ

( ´ Д `)<やぁっと後藤出てきたんだけど…
ヽ^∀^ノ<長い道のりだよ…だってまだ物語の中では2日しか経ってないんだよ!?
( ´ Д `)<作者はトロトロしすぎだね。チャッチャカ進めてよ…

[Ray]<トロイしダラダラした文になるかもですが、我慢強く見守ってやって下さい
ませ(泣)
40 名前:〜訓練場〜 投稿日:2003/11/13(木) 22:13
「それで〜今から力見るからそこにある瓦手を使わずに割ってみて。」
軽くひとみはそう言った。
(はぁ!?何言ってん?手使わんと?足使えって?)

「違う」
ハッっとして真希を見た。
「え?何?」
「足もダメ」
(え?うち今口に出してたっけ?)
「あ〜ごっちんの能力はテレパシーだから、考えてる事分かるからね!」
付け加えたようにひとみが言った。

「なんだよひとみ、一人一人の能力説明してなかったのかよ〜」
「だって紗耶香ちゃんたち来んの思ったより早かったんだよ〜」
「はぁ、しゃぁねぇなぁ。亜依だっけ?」
亜依は紗耶香を見上げた。
41 名前:〜訓練場〜 投稿日:2003/11/13(木) 22:15
「あたしの能力はエレクトロキネシス、発電能力だ。簡単に言うと
電気を起こす事が出来るんだよ。んで真希がテレパシー、精神感応能力、
人の考えてる事がわかったりする。んで梨華がヒール、治癒能力、怪我とかを治す力がある、
能力の力を押さえ込む力も持ってる。んでこの五月蝿いのが…」
「紗耶香ちゃん、ひっでー」
ひとみはギャーギャー文句を言った。
「五月蝿い!はぁ、こいつがパイロキネシス、発火能力だ、火を起こせる。」
(はい?イッペンに言われても、え?え?)
「混乱してる」
真希が小さくつぶやいた。
「まぁとにかく瓦割ってみな?」
紗耶香は優しくそう言った。
「あの…割るってどうしたらいいのか…」
真希以外は驚いたように亜依をみた。
「ん〜、ひとみ、まずはお前が割るとこ見せてやれ。」
「は〜い」

そう言うと手を前に差し出し、
「行くよ〜」
というと急に瓦が燃え始めた。
亜依は初めてみる光景に驚きを隠せなかった。
「ん〜基本はぁ手のひらに力を貯めて、放出させるって感じかな。」
ひとみは簡単にそうまとめた。
42 名前:〜訓練場〜 投稿日:2003/11/13(木) 22:16
「やってみな」
紗耶香が亜依にむかってそういった。
「え!?出来ませんよ!!わかんないです!!」
「真希に補助してもらうから出来る。やってみな」
その言葉には有無を言わせない力強さがあった。
ゆっくり立ち上がった時またあの感覚が襲った。

誰かが自分の中に入ってくる感覚。

「うぁ、嫌だ嫌だ嫌だ、気持ち悪い、くるな、うぁぁぁぁぁあぁああああぁぁああ」
その瞬間、瓦だけでなく、電球も弾けて粉々になりながら落ちてくる。
亜依の力が暴走していた。
「真希!亜依を抑えろ!!!」
とっさに紗耶香がそう叫んだ
そして真希は触手を伸ばし、亜依の動きを止めた。





ハズだった。


43 名前:Ray 投稿日:2003/11/13(木) 23:28
[Ray]<はい!イヤな切り方しますw
もうチョッと先まで話は出来ているのですがぁその先がなかなか
進まず…ん〜難しい!!
44 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/14(金) 13:16
先が詰まる・・・・分かりますね。
急かすわけじゃないけど、続き待ってますよ。
45 名前:〜訓練場〜 投稿日:2003/11/16(日) 04:17
急いで近づいた紗耶香の頬から血がでていた。
「真希?」
「止めらんない。」
悲痛な顔をした真希がそう告げた。
きっと今でも止めようとしているのであろう、その額にはじんわりと汗が滲んでいる。
「亜依、落ち着くんだ、何もしない。」
いちいはコソッと梨華に耳打ちをした。
(真希のバックアップを頼む)
(はい)
「亜依、ほら深呼吸してみな?」
そう言いながら紗耶香はゆっくり亜依に近づいていく。
近づくたびに紗耶香の身体には傷がついていった。

ゆっくりゆっくり亜依に近づき、紗耶香は亜依を優しく抱きしめた。

その瞬間亜依は意識を失った。

46 名前:〜訓練場〜 投稿日:2003/11/16(日) 04:19
「紗耶香ちゃん…」
真希は泣きそうになりながら紗耶香をみつめた。
「真希、ありがとな。疲れただろ?」
「…ごめんなさい…」
「なんだよ、真希は頑張ってくれただろ?ありがと。梨華もありがとな、」
「今治すんでジッとしててくださいね。」
「紗耶香ちゃん、大丈夫ぅ?」
「お〜ひとみお前も大丈夫だったか?」
「全然ヨユー!外に影響しないように結界張ってただけだしね〜。」
「さすが機転がきくな」
「えへへぇ」

はぁと小さくため息をつきながら紗耶香は抱きついて眠る亜依を見ながらつぶやいた。
「スゴイ力持ってんだな…」
「スゴイなんてもんじゃないよ!真希とあたし2人がかりで抑えても、抑えきれてないんだよ!?」
「そういえば…」
「ひとみ、お前なんか知ってんのか?」
「亜依が公園で誰かと会ってて、その会ってたヤツが7種類の力を持ってるって…」
「まさか!?有り得ねえよ!!2個でもスゴイって言われてんだよ?」
「見てみる」
「真希、無茶はするなよ」
真希は頷くと目を閉じた。
47 名前:〜訓練場〜 投稿日:2003/11/16(日) 04:21
そしてすぐに真希は眼をあけた。いつもより一段と早いその行動が紗耶香達を驚かした。
「何かわかったか?」
「見たことも無いぐらいの量のエネルギーだった。」
「力の種類は!?」
「テレパシー、パイロキネシス、ヒール、サイコキネシス、エレクトロキネシス、リモートビューイング、ポストコグニション。」
その種類、量、全てに驚きと共に恐怖が湧きあがった。

「精神感応、発火、治癒、念動力、発電、遠隔視、過去認知…か」
「紗耶香ちゃん、亜依うちらの力まで持ってんだけど…」
ひとみは微かに震えている。
「覚醒してるのはサイコキネシスだけか…」
「それがメイン」
「そうか…自分でコントロールが出来てないのが難点だな…」

そのとき亜依が眼を覚ました。

48 名前:Ray 投稿日:2003/11/16(日) 04:30
[Ray]<更新終了です。なんか2日に1回のペースで進んでますねぇ(汗

ヽ^∀^ノ<遅いのか早いのか微妙だぁね
( ´ Д `)<最初は1日1回のつもりだったらしいから遅いんじゃない?
( ‘д‘)<ってか1日1回のつもりやったんやったら嘘つきやん!

[Ray]<その通りですぅ(泣 
もうウソツキでもなんとでもいいやがれぃってカンジですかね(汗

川VvV从<いやいや。開き直るな?

[Ray]<言葉がグサグサ刺さってきていますが、無視の方向で(w
とにかく更新したんだからそんなに責めないでくださいませ!
49 名前:Ray 投稿日:2003/11/16(日) 04:36
>>44
名無し読者サマ
分かっていただけますか!?。・゚・(ノД`)・゚・。
先は決まってるんだけど、今は次どう繋げようか必死に悩んでおります (´ヘ`;)ハァ
続きをまっていてくれる方が1人でもいて下さるので、
か〜な〜り〜励みになっています。(照
出来るだけ早く更新できるように頑張ります(^o^)/
50 名前:Ray 投稿日:2003/11/16(日) 15:18
[Ray]<お知らせ〜!!今回メルマガを配信する事になりました!!
内容は短編モノをちょこちょこっと配信したいと思ってます
良ければ配信登録してやってくださいませ!
http://cgi.merumo.ne.jp/cgi-bin/search_key_6_nf.pl?keywordField2=%91%CA%95%B6%82%CE%82%C1%82%A9%82%E8&keywordField=%91%CA%95%B6+++%8F%AC%90%E0&keywordField1=&andor=and&object=0&sub_object=0&hitnum=0&offset=0&limit=10000&narrow=1
配信開始は月曜からにしたいと思います。
51 名前:〜訓練場〜 投稿日:2003/11/19(水) 01:56
「…あっ…」
「亜依、大丈夫か?」
「うち…うち…」
「大丈夫か?」
「…コクッ」
「よし、ならいいんだ。」
そう言うと紗耶香は亜依の頭を撫でた。
「ごめんなさい…」
「今日はこれでオシマイにしよう。夕飯の時間だ。」
「ごはん?」
「そう、晩飯だよ」
亜依はご飯と聞いて少し笑顔が戻った。
「真希、ひとみ、梨華。オマエラは先に行って用意の手伝いしてあげな」
「「「はい」」」
3人はすばやく出て行った。

52 名前:〜昔話〜 投稿日:2003/11/19(水) 01:57
「紗耶香さん…うち怖い…」
「何を怖がることがあるんだよ」
「分からん…」
「……あたしも昔は怖かった。」
亜依は紗耶香をジッと見つめて話を聞いていた。
「あたしが覚醒したのが7歳だった。はっきり言うと覚醒させられた。
この一族は覚醒させるために虐待って言ってもいいぐらいの修行をさせる。
死ぬギリギリまで追い詰めて、死にそうになったらヒールで治す。それを繰り返し繰り返しされる。それで7歳の頃覚醒したあたしは監禁状態から軟禁状態に変わった。その時に1度外に無断で出たんだよ」

亜依は母親が言ってたことが正しかった事を紗耶香の口から聞いた事により確信した。
「覚醒してすぐは、力をコントロール出来ないんだ。これは全員共通みたい。もちろんあたしはそんなこと知らなかった。力がコントロールできるようになるまでは、教育の先生にしか会えないんだ。」
「親にも会われへんの?」
「そう、あたしはそれに耐え切れなくて外に出た。今まで外に出たことなかったからさ、すっごい怖かったんだよ。でもウロウロしてたら後ろから誰かに掴まれて、怖くて怖くてガチガチの時にその行為はあたしの恐怖を拡大させたんだ。それで気が付くとその人は感電死してた…」
亜依は何も言えずにただ紗耶香を見た。
紗耶香の眼は悲しそうだった。
53 名前:〜昔話〜 投稿日:2003/11/19(水) 01:57
「亜依はコントロールできるようになるまであたしらがちゃんと面倒を見る。外に出るなとは言わないけど、誰かをつける。それでも我慢してほしい。」
「なんてことないよ」
「そうか。あっ、そうそう、『さん』はつけないくていいぞ〜」
「んじゃ紗耶香ちゃん…」
「オッケ!じゃぁ晩御飯食べに行くぞ!」
「うん!!!」
亜依はおそるおそる紗耶香の手を握った。
紗耶香は一瞬驚いたように亜依を見たが
すぐにクシャっと顔をほころばせた。
54 名前:Ray 投稿日:2003/11/19(水) 02:02
[Ray]<久々の更新申し訳ないっす(;^_^A
自分は実はこれでも受験生だったりしまして…(ヲイ
PCを開けるのがなかなか出来なかったり…メルマガのほうは
なんとか息抜きに更新してたりするんです。これから放置気味になったり
すると思うのですが、絶対に放棄はしませんので、暖かく
見守っていただけると嬉しいです。

|´ Д `)<勉強しろよぉ…
55 名前:〜キッチン〜 投稿日:2003/11/24(月) 22:55
「「裕ちゃんなんかお手伝い必要?」」
「ほな、机の上の用意しといてくれる?うちのので作ってるから」
「「はぁい」」
「ん?紗耶香は?」
「紗耶香ちゃんは新人と一緒!あれ?そういえば真希は?さっきまで一緒だったのに・・・梨華ちゃん、知ってる?」
「気が付いたらいなかった…」
梨華は首を振りながらそう言った。
「あ〜真希はええねん!ちょっとヤボ用してもらいに行ったから」

そうこうしてる間に紗耶香は亜依を連れて食堂に入ってきた。

「裕ちゃんとのの〜ちょっと来て〜」
紗耶香が裕子と希美を呼び出し、亜依に紹介しだした。
56 名前:〜キッチン〜 投稿日:2003/11/24(月) 22:56
「亜依、こっちが裕ちゃん、うちらのお母さん的存在。祐ちゃんはクレアボヤンス、透視能力を持ってるんだ。」
裕子は笑いながら手を出してきた。
「よろしく、裕ちゃんって呼んだってや。」
「んでこっちが希美、15才。中3だよ。ののはサイコメトリーだったね。」
「希美れす!よろしくれすぅ。ののって呼んでくらさい」
「んじゃ次は亜依、自己紹介して。」
「えっと、加護亜依、15才中3です、よろしくお願いします」
「ん?あんた、どこで育ったん?」
「奈良県です。」
「そぉか〜関西弁のやつが1人増えたなぁ〜」
裕子は嬉しそうにそう言うと、台所に戻っていった。

57 名前:〜キッチン〜 投稿日:2003/11/24(月) 22:56
「「「「「いっただっきまぁっす〜〜」」」」」
後藤以外の5人は元気よくいただきますを言ったと思ったらスゴイ勢いでご飯を食べ始め、亜依はそれを呆然と見ていた。
「さすが裕ちゃん!!今日もご飯が美味しい!!」
紗耶香は幸せそうな顔でそう言った。
「よしよし、亜依、何か嫌いなもん入ってるか?無理せんと残しぃや?」
「裕ちゃんなんか、亜依には優しくない?」
不服そうにひとみは訴えた。
「新入りに優しくしたらあかんのか?なんや?ひとみ妬いてんのか?」
「お母さんを下の子に取られた気分。」
それを聞いて皆は大笑いしていた。

「あれ?真里は?」
裕子は真里がいないことに気が付いた。
「White Roomに仕事の報告しにいった。」
紗耶香が冷たい声でそう言った。

58 名前:〜White Room〜 投稿日:2003/11/24(月) 22:57
「…以上です…。」
「ご苦労。」
そう言うと爺様は早く出て行けと言わんばかりに手をシッシッと振った。

(くっそあのくそジジイ!!いつか殺してやる!!)

「真里…お疲れ様。」
部屋を出たトコには裕子が立っていた。
「裕ちゃん!!!」
真里は一気に笑顔になり、裕子に抱きついていった。
「お疲れぇ。どこも怪我してへんか?」
「するわけないだろぉ?オイラの逃げ足を舐めるなよぉ?」
「あははそうやったな。お腹空いてるか?ちゃんとご飯残してあるからな。」
「わ〜い!!オイラ裕ちゃんのご飯大好きなんだぁ〜」
たわいも無い会話を楽しみながら二人はキッチンへと消えていった。


59 名前:Ray 投稿日:2003/11/24(月) 23:01
[Ray]<少しだけ更新です(;^_^A
ホントに更新遅くて申し訳ないですぅ。・゚・(ノД`)・゚・。
というより見ているひとがいるのかいないのかは、知らないんですけど(w

( ‘д‘)<更新遅すぎて呆れられたんちゃうか?

[Ray]<なにも言う事はございません私が悪うございますm(_ _)m

( `д')<しっかりせぇや!!このバカちん!

[Ray]<だって行き詰まってんだも〜ん!!
60 名前:名も無き読者 投稿日:2003/11/25(火) 11:39
見てまっせ〜(w
おもしろいんで続きも期待してます
61 名前:空風 投稿日:2003/11/25(火) 22:47
初めまして、『君がくれたモノ』の作者です。Rayさんの小説読ませていただいてます!!更新、凄く楽しみにしてますね!お互い頑張りましょうね!
62 名前:〜訓練場〜 投稿日:2003/11/30(日) 15:54






63 名前:〜訓練場〜 投稿日:2003/11/30(日) 15:54
夕食を終えた亜依は紗耶香と真希に連れられて訓練場にきていた。
「まず、基本的な事から教えていくからゆっくり知っていこうな」
「はい。」
「まず、あたしらが居るこの屋敷を皆は『内』内門より外を『外』って呼んでる、門の外にもっと大きい『大門』って呼ばれる門があるんだけど、その門より中の家は全部一族の血縁。『外』の人間には能力はない、能力のある者と当主とその家族、少量のSPだけが『内』に居るんだ。能力者の家族は『外』に住んでるよ。」
紗耶香は亜依が分かりやすいように紙に図を書きながら教え、亜依はそれを聞いてただ頷くしかなかった。
「それが一族の基本ね、次は亜依に関して。」
「はい」
「亜依の教育係りに真希が付くから。」
「よろしくお願いします…」
(う゛…この人なんとなく怖いんだよなぁ・・・)
「紗耶香ちゃん…」
「ん?どうした真希?」
「嫌がってる…」
「ん〜?どしたぁ?亜依は真希が教育係りなのは嫌か?」
「いやっっあの…その…」
64 名前:〜訓練場〜 投稿日:2003/11/30(日) 15:56
「思った事言っていいぞ。どうせ真希には全部分かるんだし。」
(そっか…てれぱしーとかいうやつは何考えてるんか分かってまうんやな)
「あのぉ…うちは少し後藤さんが怖いです…ごめんなさい…」
「謝ることはないよ!こいつもなぁ…うちらにもあんまり話さないんだよ。でも爺様が決めたってひとみは言ってたから教育係りを変えることは出来ないんだ…ごめんね」
「いっいえ!!真希さん、よろしくおねがいします。ペコッ!!」
「よろしく…」
「真希も真希さんじゃなくて真希ちゃんでいいよな?」
真希は頷いた。
「はい、んなら真希ちゃんで。」

「でだ!あとは少しだけ力の使い方練習しような。」
「はい」

そして亜依の特訓は2時間近く続き、部屋を案内された時には亜依はクタクタに疲れていた。
65 名前:〜亜依の部屋〜 投稿日:2003/11/30(日) 15:57
(う〜疲れた…)
眠ろうと亜依はベッドに入り目を閉じたが、ナカナカ寝付けなかった。
(そういえば、寝付けない時いつもお母さんが一緒に寝てくれたなぁ…グシュグシュ…お母ぁさぁん…)
「ウッ…ウェッ…グシュッ…お母さぁん…」
この家にきてから初めて1人っきりになり、今まで忘れられてた両親を急に思い出し、亜依は涙を我慢することは出来なかった。

コンコン

(だ、誰かきちゃった。ウェッ…涙とまんないよぉ…どうしよう…グシュッグシュッ)

ガチャ

「亜依ちゃん…」
入ってきたのは真希だった。
そして真希は亜依に近づいて寝転んで泣いている亜依の頭を撫でた。
「ウッ…ウェッ…真希ちゃん……フェッ…」
「大丈夫、寂しくないよ。」
真希の不器用な言葉でも今の亜依には落ち着くのに充分すぎる程だった。
真希の手を頭に感じながら亜依は眠りに落ちていった。
66 名前:〜亜依の部屋〜 投稿日:2003/11/30(日) 15:58
(うわっ!!)
朝、亜依が目を覚ますと真希の顔がどアップで目に飛び込んできた。
(あっあれからずっと一緒に居てくれたんや…)
亜依は嬉しくて泣きそうだった、それと同時に昨日怖いと言った自分に腹が立った。
(真希ちゃんの事なんも知らんのに怖いとか言っちゃった…亜依のアホ!!…真希ちゃん…ごめんなさい…)
「いいよ。気にしてない」
急に目を開けてそう言った真希に亜依は驚いた。
「起きてたんや…」
「ん…」
「昨日は本当にごめんなさい…」
「気にしてないからいいんだよ」
「夜一緒に居てくれてありがとう。あの…スゴク嬉しかった…」
真希は顔を赤くして短く『ん…』とだけ答えた。

それから真希は着替える為に一旦部屋に戻った。
亜依は着替えを終わらせて髪の毛をどう結ぼうか悩んでいたら
着替え終わった真希が亜依を『朝ご飯』と呼びに来た。
「あっ、ごめんなさいっっ。髪どうしようか迷っちゃって…」
亜依がそう言うと真希は亜依に近寄り、髪の毛を結い始めた。
「前向いてて」
「はい!!!」
亜依にとって真希の存在は大きくなるばかりだった。
67 名前:_ 投稿日:2003/11/30(日) 16:00


68 名前:Ray 投稿日:2003/11/30(日) 16:10
[Ray]<はい!!久々更新です!今回は本編が始まる前に空間を
    作ってみたんですがいかがでしょうか?名前の部分は
    『_』か題名かどっちがいいですかね?ちょっと意見を
    聞かせていただきたいと思います。

( ‘д‘)<寂しいなぁ…やっぱ親の存在はでかいよ!

|;´ Д `)<元気だして…
69 名前:Ray 投稿日:2003/11/30(日) 16:28
>>60 名も無き読者サマ

面白いですか!?も〜そのお言葉めちゃくちゃ嬉しいです!!
感激で涙が…。・゚・(ノД`)・゚・。
頑張って早く更新出来るようにいたします!w


>>61 空風サマ

空風サマハジメマシテです!拙い文で情けない限りなんですが…
お互い頑張りましょう!!
70 名前:Ray 投稿日:2003/11/30(日) 16:33
[Ray]<もしかしたら今日中にまた更新するかもしれません!
    よろしくお願いしますm(._.)m ペコッ
71 名前:名も無き読者 投稿日:2003/12/02(火) 17:43
更新乙です(遅)。
今後の展開が気になるばかり…
次回も期待ッス!
72 名前:空風 投稿日:2003/12/02(火) 19:20
更新お疲れさまです!
つ、続きが気になります!これからどうなるんですか〜?(W
続き楽しみにしてます!頑張ってください!
73 名前:( ´D`) 投稿日:( ´D`)
( ´D`)
74 名前:Ray 投稿日:2003/12/04(木) 15:14
『重大なお知らせ!』

何かの手違いが生じて、今まで書きとめてあったこの小説の
ストックが消え去りました。・゚・(ノД`)・゚・。
修復しようにも、どうすることも出来ません…
ショックのあまり少し呆然としました…

『放棄』という言葉が頭をよぎりましたが、
楽しみにしていただけてた方々に申し訳なく感じ、
『放棄』はしたくないと思いました。

これから自分の記憶を頼りに修復して行きたいと思っておりますが、
どうしても同じモノは作れません。
もし読んでいて「なんか違う…」と思われた方がいらっしゃいましたら
教えて頂きたいと思います。

長々と失礼いたしました…
75 名前:Ray 投稿日:2003/12/04(木) 15:20
>>71
名も無き読者サマ
今後予定していた展開を消してしまった私を
お許しくださいませ…m(_ _)m(泣


>>72
空風サマ
気にしていただけたのに、本当に申し訳ありません。・゚・(ノД`)・゚・。


>>73サマ
えっと…どこか違うスレと間違ってはいませんか?
76 名前:空風 投稿日:2003/12/08(月) 00:00
Ray様、大丈夫ですか?凄くショックが大きかったと思います。月並みな言葉しか言えませんけど、頑張って下さい!元気に復活されて、更新されるのを待ってますね!
77 名前:守るために 投稿日:2003/12/09(火) 03:04




78 名前:守るために 投稿日:2003/12/09(火) 03:05
それから2人は一緒にキッチンへ向かった

「のの〜〜!」

ガバッ!

「うっへぇ!?」

急に何か大きい物体が覆い被さってきた。

(変な声出しても〜たがな…『うっへぇ』って何やねん)
「あっれ?ののじゃなかった。ごめんごめん、あはははは」
(なんやひとみちゃんか…あははははとちゃうっちゅ〜ねん)

心の声が全部聞こえてる真希は後ろを向き、笑いを堪えてるのか肩を震わしている。

「お団子にしてると、ののにそっくりだなぁ」
「そですかぁ?」
「顔って言うより雰囲気ってか体系って言うかぁ」
「はぁ・・・」
「まぁいいや、朝ご飯食べよ!」

3人は揃ってキッチンへ入っていった。
79 名前:守るために 投稿日:2003/12/09(火) 03:06
「おはよ〜」
「裕ちゃん、おはよ〜」
「ひとみと真希の朝ご飯はもう置いてあるから、亜依は洋食と和食どっちがええ?」
「えっと…」

亜依は少し困った風に真希を見上げた。
真希は亜依の視線に気付き、優しく微笑んで頷く。

「亜依の好きな方選んでええよ」
「えと…それじゃ和食お願いします」
「よっしゃ、ほな持ってってあげるから座ってまっとり」
「ありがとうございます」

裕子にお礼をすると亜依は昨日の夕食の時と同じ場所に座った。
隣に座っている真希を見るとモソモソと食事を取っている

(真希ちゃんも和食なんやぁ…ひとみちゃんは洋食か…朝から裕ちゃん大変やろなぁ)

そんなコトを考えていると紗耶香と希美がキッチンに入ってきた。
80 名前:守るために 投稿日:2003/12/09(火) 03:08
「おはよぉ〜!!」
「…はよ」
「はい、おはよ。こっちにご飯あるから紗耶香悪いけど自分のとのののんも持ってってぇ」
「…ん」
「ちょっ、しっかり持ってやぁ!?」
「…ん〜」

(紗耶香ちゃん半分…いや1/3は寝てるやん。あぁこぼすって!)

亜依がハラハラしながら紗耶香を見ている横で真希は必死に笑いを堪えていた。

「真希ちゃん、おはよ!ん?なんで笑ってるんれすか?」
真希は希美の質問に答える代わりに亜依を指さす。
「ん?亜依ちゃんがどうかしたんれすかぁ?」

希美は頭に“?”をいっぱい浮かべていたが、
紗耶香が危な気にも希美の前に朝食を置くと話してたことを忘れ去ったように食べ始めた。
紗耶香は自分の席についた瞬間から朝食に顔を突っ込みそうになりながら眠っている。

「紗耶香ちゃん、ヤバイって!顔にバター付くから!!」
「ひとみ…五月蝿い…zzz」
「いやいや、五月蝿いじゃなくて!あぁ!!」

ひとみの注意も虚しく、紗耶香は思いっきり朝食に顔を突っ込んで寝てしまった。

81 名前:守るために 投稿日:2003/12/09(火) 03:09




82 名前:Ray 投稿日:2003/12/09(火) 03:17
[Ray]<まだまだショックを引きずりながらの更新です(しつこいw

ヽ`∀´ノ<だからっていち〜の顔をパンに突っ込ませるな!

[Ray]<だって何かで鬱憤を(ry

ヽ`∀´ノ==○))Ray]・∴:∵

|´ Д `)ジッ・・・・(バカだねぇ)

[Ray]<作者にそんな態度でいいと思ってるのか!?

ヽ`∀´ノ<登場人物が居なかったら成り立たないだろ!?

[Ray]<(バレてら)

(;O^〜^)<(市井さんかっけぇ〜)
83 名前:Ray 投稿日:2003/12/09(火) 03:23
>>76
空風サマ
レスありがとうございます!
『更新を待ってる』というその一言だけが、励みとなっている今日この頃…(w
ショックはやっぱり大きかったのですが、放置をしてしまうと
もう、会わす顔がなくなってしまうので少しづつユックリでも
更新していきたいです。
励ましのレス本当に嬉しかったです!ありがとうございますm(._.)m ペコッ
84 名前:名も無き読者 投稿日:2003/12/09(火) 09:36
更新乙彼です。
ショックは大きいでしょうが、楽しみに待ってるんで
ゆっくり続けてくださいね。
85 名前:空風 投稿日:2003/12/10(水) 21:35
更新お疲れさまです!
お待ちしてました!これから頑張ってくださいね!ずっとお待ちしてます!
86 名前:守るために 投稿日:2003/12/12(金) 02:25




87 名前:守るために 投稿日:2003/12/12(金) 02:26
「ごちそうさまでしたぁ、裕ちゃん美味しかったです。」
「そりゃ良かった。食器は流しに置いといてくれたらええから」
「はぁい」
「それと…」
「なんですかぁ?」
「ご両親のコトやねんけど…」
「あっ…」

両親の話が出た途端、亜依は気まずそうに俯いてしまった。

「ご両親のお骨をコッチに持ってきて勝手にこの近くの霊園にお墓作ってんけど、あかんかったかな?」
「え?」
「お墓が近かったらいつでも行けるって思ってんけど迷惑やたかな?」
「そんなことないです!!…嬉しいです…」

お墓参りにすら行けないんだろうと諦めていた亜依は裕子の何気ない優しさが有り難かった。
88 名前:守るために 投稿日:2003/12/12(金) 02:27
「辛い話してごめんな」
「いえっ!ありがとうございました!!」
「ほな、お昼ご飯まで何やっててもいいから」
「はい」

気が付くと後ろに真希が立っていて、優しく頭を撫でてくれた。

「なんや?真希は亜依が気に入ったんか?」

真希は首を縦に振った

「珍しいこともあるもんやなぁ、亜依の面倒ちゃんと見るんやで?」

真希は返事の代わりにニコッと笑った。
裕子は真希の笑顔を見て一瞬驚いた顔をしたが、すぐに優しく微笑んで真希の頭をワシャワシャと乱暴に撫でた。

「亜依ちゃん」

声をかけられて後ろを振り向くと希美が目をキラキラ輝かせてこっちを見ていた。
89 名前:守るために 投稿日:2003/12/12(金) 02:27
「え〜っとののやっけ?何?」
「亜依ちゃんは今日何か予定ありますかぁ?」
「え〜っと…ない…と思う…」
「んじゃ一緒に遊びましょう!!」
「えっ?」
(遊んでもええんかな?)

確かめるように真希を見上げると優しく微笑んでコクッと頷いてくれた。

「やったぁ!んじゃ亜依ちゃん何したいですかぁ?」
「ん〜、その前に同い年みたいやしうちのコトあいぼんって呼んで」
「あいぼん?」
「うん、学校の友達にはそう呼ばれてたから。それと敬語もなしで」
「んじゃあいぼん、学校のお話聞かせてください!!」

そういうと2人は騒々しくキッチンを出て行った。

90 名前:守るために 投稿日:2003/12/12(金) 02:28
「なんや、ののが嬉しそうやなぁ」
「年が近い子が来たから嬉しいんじゃない?ウチには梨華ちゃんと真希がいるけど、ののは居なかったじゃん?」
「そぉかぁ。やっぱ寂しかったんかなぁ」
「嬉しいだけでしょ。」

裕子とひとみがのほほんと会話をしている横で真希はすることがなく暇だったのか、紗耶香を起こそうと肩を揺らしたり頭を叩いたりしていた。

「真希、紗耶香で遊んだらあかんでぇ」
「いやいや、裕ちゃん遊んでるんじゃなくて起こしてんじゃないの?」
「えっでも、肩揺らしたり頭叩くたんびに紗耶香の顔にバターが塗られていってる気がすんねんけど…」

そんなこんなで平和な朝が過ぎていく…


91 名前:守るために〜希美の部屋〜 投稿日:2003/12/12(金) 02:28




92 名前:守るために 投稿日:2003/12/12(金) 02:29
「あいぼんは学校に行ってたんだよね?」
「ののは行ってないん!?」
「『内』の人間は『外』に出れないから…」
「学校はぁ、友達に会うトコって感じがウチにはしたなぁ」
(そういえば愛ちゃんにすらバイバイ言わんときちゃったなぁ)

亜依の頭に学校生活が走馬灯のように思い浮かんだ。
それは、どれも光り輝いて亜依には見えた。

「戻りたい?」
「ん〜でもココに来てののに会ったからなぁ」

亜依が微笑みながらそういうと希美もホンノリ頬を赤くして嬉しそうに微笑んだ。


コンコン


「はぁい」
「のの?今日の訓練どうする?」

部屋に入って来たのは梨華だった。

93 名前:守るために 投稿日:2003/12/12(金) 02:30
「あぁ〜〜、どうしよう…もうちょっとあいぼんと遊んでたいけどぉ…」
「あいぼん?」
「あいぼんがそう呼べって言ったのぉ」
「クスクス、もう仲良しになったのね?それじゃぁあたしもあいぼんって呼ぼうかしら」
「それがいいよ!」
「それじゃぁ後で訓練できるようになったら呼びにきてね」
「え〜?行っちゃうの?」

部屋を出ようとした梨華の服の裾を掴みながら希美は口を尖らせて、いかにも『拗ねてます』みたいな顔をした。

「お部屋で居るから、お部屋は隣なんだから寂しくないでしょ?」
「ヤだぁ!一緒に遊ぼぉよぉ」
「しょぉがないなぁ…ののはいつになったらお姉ちゃん離れしてくれるの?」
「そんなのしたくないもん!」
「へ!?自分ら姉妹やったん!?」
「あれ?あいぼん知らなかった?」

新たな発見をして驚いている亜依に希美はあっけらかんと聞き返した。

94 名前:守るために 投稿日:2003/12/12(金) 02:30
「知らんかったし!!」
「あいぼんごめんねぇ、教えてなかったねぇ。あたしとののはちゃんと血の繋がった姉妹なの」
(まぁ言われてみれば、ちょっと黒いとこは似てるかも…)

「ひとみちゃんもお姉さんいるよ」
「えっ誰?」
「うん…なっち…なつみって言うんだけどね…」

亜依は『なつみ』という人に関してそれ以上聞かない方がいいと、直感で悟った。

「まぁええわ、のの訓練あるんやろ?話はまた今度にしよ?」
「え〜〜…」

希美はすごく落ち込んだ顔を隠そうともしなかった。

「そのかわり、訓練ってやつウチにも見せてや」
「うん!!んじゃお姉ちゃん行こ!!」

希美はさっきとはうって変わって、明るくニコニコしながら部屋を一番最初に出て訓練場へと向かっていた。
95 名前:守るために 投稿日:2003/12/12(金) 02:30




96 名前:Ray 投稿日:2003/12/12(金) 02:39
[Ray]<更新終了です!ストックがないのでかなり行き当たりばったり

( ‘д‘)<適当にしてへんか?

[Ray]<適当というよりいっぱいいっぱいですなぁw

( ´D`)<ののの喋り方が最初と違うのれす。

[Ray]<それには理由があるんです!!

(# `D´)<何れすか?つまんない理由なら許さないのれす

[Ray]<いや…最近の辻さんは大人っぽくなったしいつまでも、舌ったらずな喋り方はどうかと思いまして…

( ´D`)y−~~<そんなことならまぁ許してやるのれす

m[Ray]m<ありがとうどざいますぅm(__)m

[Ray]<最近スゴク下っ端扱いなRayですが、読者サマ!よろしくおねがいしますぅ
97 名前:Ray 投稿日:2003/12/12(金) 02:48
>>84
名も無き読者サマ
お言葉に甘えまして、自分のペースで更新を進めさせていただきたいと思います。
とても不定期な更新になるとは思いますが、読者サマ方を第一に考えて出来るだけ
早めの更新を心がけていきますので、よろしくお願いしますm(._.)m ペコッ

>>85
空風サマ
お待たせいたしましたぁm(._.)m ペコッ
ご期待に添えているか不安ですが、更新頑張ります!w


P.S 最近、自分の更新量が少なすぎるのではないかと不安に思っております。
今回は自分の中で多めの更新だったのですが、いつもの更新では少ないと思って
おられるかたがいらっしゃったら教えていただきたいです。
それと、メルマガを登録していただいた方々ほんとうにありがとうございます!
読んでくださると思うと、どっちも疎かには出来ないし、したくないので
これかもよろしくお願いします!
                              Ray
98 名前:空風 投稿日:2003/12/14(日) 14:59
更新お疲れです!裕ちゃんの優しさがいいですね〜。ごっちんの紗耶香で遊んでる?所も思わずわらちゃいました(W
続き待ってます〜!
99 名前:守るために〜訓練場〜 投稿日:2003/12/18(木) 01:34




100 名前:守るために 投稿日:2003/12/18(木) 01:35
亜依は希美の訓練の邪魔にならないように訓練場の端で様子を見ることにした。

(ののはサイコメトリーやっけ…サイコメトリーってどんな力なんやろ)

初めて会った時に希美の能力を聞いていたが、亜依にはどんな効果を持つものなのか
さっぱりだったので訓練と聞いて少しドキドキしながら希美を見守っていた。

「のの、ちゃんと避けてよ?」
「あったりまえだよ!!痛いのヤだもん。でも梨華ちゃん、手加減したらだめだかんね!」
「分かってるよ。それじゃいくよ…」

(今『お姉ちゃん』じゃなくて『梨華ちゃん』って言ってたなぁ…)

希美のちょっとした違いが気にかかったが二人を見てそんな考えは直ぐに消えていた。

101 名前:守るために 投稿日:2003/12/18(木) 01:36
梨華が持っていたのはBB弾の入ったオモチャの拳銃。
それを希美に向かって放っている。
希美は身体に当たらないように逃げているが少し当たっている時もあるらしく、たまに顔が痛そうに歪む。
しかし端からみればただ遊んでいるようにしか見えない。

「え?梨華ちゃん?」
「あはは、あいぼんびっくりした?遊んでるように見えるでしょ」
「う、うん」
「これは一応、反射神経と動体視力を上げる訓練なんだよ〜」
「へぇ…」
「訓練って言っても楽しくやったら習得も早いしね。やりたくなくなっちゃったら困るでしょ?」
「何で困るん?」
「あたしたちは攻撃系じゃないから逃げるか、武術などで戦うかしかないの。だからまずはちゃんと逃げれないと死活問題になっちゃうのよ」
「あっ、そうなんやぁ…」
「あいぼんも訓練しておいたほうがいいよ。武術はいらないだろうけど逃げるために必要な訓練とかさ…」
「誰かと戦うコトがあるってコトやんな?」
「うん…能力を怖がって殺そうとしてくる人もいるし…」
「そうなんやぁ」
「悲しいね…」

梨華は微笑んでいたが、すごく辛そうだった。
話している間も梨華は、希美に発砲し続けていたが希美の疲れを素早く読み取り、少しの休憩を取ることにした。
102 名前:守るために 投稿日:2003/12/18(木) 01:37
「ふぃ〜〜」
「大丈夫?」
「よゆ〜だよ、へへへ」
「BB弾って結構痛そう」

亜依は希美の身体の所々にある赤い痕を見て呟いた。

「このBB弾のオモチャは普通に売ってるヤツを改造してバネをキツクしてるからちょっと痛いの。でも痛いから逃げようと思うでしょ?」

希美はお茶を飲んでいて答えれないらしく、代わりに梨華が亜依の質問に答えた。

「ぷぁ〜お茶が美味い!!」
「いやいや、ビールを飲むようにお茶を飲まんとってくれ…」

希美は腰に手を当てて勢いよくお茶を飲んでいた。
103 名前:守るために 投稿日:2003/12/18(木) 01:37
「さぁ、続きしよ!あいぼんもする?」
「へっ!?」
「ねぇ、梨華ちゃんダメ?」
「あいぼんがいいならあたしはイイよ」
「あいぼん!しようよ!」
「ん〜ええけど…」
「ん〜それじゃぁ、ののは能力の訓練しようか」
「「え!?」」
「つまり〜ののは目隠しをして耳栓もするのね。あいぼんは弾からにげるの。それで数発撃ったトコであたしがののに何発撃ったか聞くから、ののはそれをサイコメトリーするの。分かった?」
「「あ〜〜い」」
「それじゃぁいくよぉ?」

104 名前:守るために 投稿日:2003/12/18(木) 01:37
梨華の提案で希美は耳栓と目隠し、亜依は弾を避けることになった。
亜依は初めてで、基礎訓練すらしてなかったので希美みたいに連続で避けることは出来ないと梨華は判断し、ゆっくり一発一発を撃っていく。
希美もサイコメトリーをカンペキにこなしていく。
しかし亜依は弾をほとんど身体で受けていたので段々足などが真っ赤になっていた。

「ほらぁ、あいぼんちゃんと集中して銃口を見て!」
「あい!」
「三つ数えた後で撃つからね。3…2…1…」
「痛っ!!!また当たったし…」
「分かりやすい方向に逃げすぎなの。」
「ぶ〜!!」
「あははっ、そのうち逃げ切れるようになるから」
「うん…」
「さぁ、のの!全部で何発撃ったか当ててみて」
「行っくよぉ?」

105 名前:守るために 投稿日:2003/12/18(木) 01:38
そういうと希美は目を閉じて床に手をついた。
すると、希美の身体から淡い光が溢れる。
その光は優しく希美を包み込んでいるように亜依は感じた。

「分かった!15発だ!!」
「当ったり!!」

梨華はエライエライと言いながら希美の頭を撫でていた。
ひとみが裕子の命令で『昼飯だよぉ』と3人を呼びにきたので、朝の訓練はそこで終わった。

106 名前:守るために 投稿日:2003/12/18(木) 01:38




107 名前:Ray 投稿日:2003/12/18(木) 01:43
[Ray]<お久しぶりです!期末も終わり、更新も終わり、肩の荷がおりましたぁ

|´ Д `)<結果はサイアクだったくせに…

[Ray;]<グハァ!言葉が心に刺さるぅ〜

ヽ^∀^ノ<アホだぁ〜

( ´D`)<アホだぁ〜

[Ray]<バカ女よりマシですよ!!

(# `D´)<黙るのれす!!

(# `D´)==○));Ray]・∴:∵

[Ray]<まぁ、今日はAAで希美と梨華の過去編もありますのでお楽しみくださいませ。ずれてたらごめんなさいm(._.)m ペコッ
108 名前:守るために〜過去編〜 投稿日:2003/12/18(木) 01:49
( ^▽^):10歳
( ´D`):7歳

〜希美が悪いコトをしたら…〜

从#`∀´从<コラァ!!待たんかい!

( ´D`)<わーい!捕まえてみろぉ〜

      三从#`∀´从ノ        三( ´D`) 

从#`∀´从<ハァハァ…あかん、体力もたんわ…梨華ぁ!!!

((( ^▽^)<裕ちゃんなにぃ?

从#`∀´从<のののコトちゃんと見とかんとあかんやろ!!

(;^▽^)<え?

从#`∀´从<また悪さしよんで!!あんたお姉ちゃんやろ!?

( T▽T)<ご、ごめんなさい…(なんであたしが?)


                 三从#`∀´从プンプン Σ|バタン


(#T▽T)ネガ…

(〜`◇´)<梨華ぁ!!

( T▽T)<は、はい!!

(〜`◇´)<希美なんとかしろよな!あいつオイラの昼飯食いやがったぞ!

( T▽T)<ご、ごめんなさい…注意しときます…

(〜`◇´)<マジ頼むよ!お前あいつの姉キだろ!?全く!!

( T▽T)<ごめんなさい…


                三(〜`◇´)プンプン Σ|バタン


( T▽T)<(だから、なんであたし?)…探さなきゃ…のの〜!


109 名前:_ 投稿日:2003/12/18(木) 01:50

   (((((#` Д ´)

( ^▽^)<あっ、真希ちゃんのの見なかった?(あれ?何か機嫌悪い?)

(#` Д ´)<んぁ?あぁ!!梨華ちゃん!ののなんとかしてよ!

( T▽T)<こ、今度は何したの?(またぁ?)

(#` Д ´)<あたしの部屋のガラス割った!!

( T▽T)<ご、ごめんね、替えてもらうように言っとくから…

(#` Д ´)<マジで頼むよ!?

( T▽T)<う、うん…


                三(#` Д ´)プンプン Σ|バタン


( T▽T)<のの〜何処〜〜?

( 0^〜^)<あれぇ?梨華ちゃんどうしたのぉ?

( T▽T)<のの見てない?

( 0^〜^)<ん〜…あっ!さっき紗耶香ちゃんにちょっかい出してた

                   三( T▽T)<のの〜〜

( 0^〜^)<あれ!?梨華ちゃん!?…行っちゃった…変なの〜



ヽ;^∀^ノ<こ、こら、やめろったら

( ´D`)<へへぇ〜

ヽ;^∀^ノ<た、頼む止めてくれ…そのゲーム越すの大変だったんだって!

煤i;^▽^)<のの!!

(;´D`)<お姉ちゃん…

( `▽´)<イタズラばっかりして!!

                 三(;´D`)<ごめんなさぁい!


       三( `▽´)<待ちなさぁい!      三(;´D


ヽ;^∀^ノ<ふぅ…た、助かった…

ブチッ
((((((( ´ Д `)ンァ?


ヽ;^∀^ノ<えっ!?

(;´ Д `)<おぉ!?何かのコンセント抜いちゃった…

ヽ`∀´ノ<真希ぃ!!!!

      三ヽ`∀´ノマテコラァ!!  三(;´ Д `)ゴメンナサァイ

110 名前:Ray 投稿日:2003/12/18(木) 01:52
[Ray]<過去編いかがでしたでしょうか。のほほんとしてるではありませんか(w

( `▽´)<なんかあたしヒドイ扱いじゃない!?

[Ray]<気のせいですよ(w
111 名前:Ray 投稿日:2003/12/18(木) 01:55
>>98
空風サマ
笑って頂けてよかったです(w
なんとなく多分裕チャンは優しいキャラでいくやもしれません(w
しかし予定は未定なんですけどね(w
112 名前:Ray 投稿日:2003/12/18(木) 01:56
更新お待たせいたしました!
これにて今回の更新は終わりになりまぁす。
次回の更新は早くできるように頑張ります!
113 名前:空風 投稿日:2003/12/20(土) 19:02
更新お疲れさまです!
過去編かなりおもしろかったです!本編もこれから先が気になります!頑張って下さい!
114 名前:守るために 投稿日:2003/12/26(金) 02:40




115 名前:守るために〜キッチン〜 投稿日:2003/12/26(金) 02:41
「裕ちゃん、サラダこれでいい?」
「ばっちりや!ほな机にお皿とか並べてくれるか?」
「了〜〜解!」

裕子、真里、真希は8人分のお昼ご飯を作るのに忙しそうにしていた。

「真希、パスタの堅さ見て〜、一本食べていいから!」
「ん〜」

真希がそう答えると、忙しい中裕子は驚いた顔をして真希を見ていた。
それもそのはず、いつもなら頷くだけの返事のはずがぶっきらぼうではあるのだが声を出して返事をしていたのである。

「真希…いや、なんでもない。ほら、堅さどうや?」
「?、いける」
「ほか、なら上げといて」

真希は裕子が何を言いたかったのかがよく分からなかったけれど、裕子の笑顔がとても優しかったので、悪いことではないのだと理解した。

116 名前:守るために 投稿日:2003/12/26(金) 02:42
「おぉ〜、うまそうな匂いがする!」
「紗耶香!あんたちょっとは手伝おうとか思わんのかいな!!」
「まぁまぁ…どれ、一口…」
「くぉら!!」

ツマミ食いをしようとしていた紗耶香の手を裕子はパチンと軽く叩き払った。

「痛ぇ〜〜!」
「アホか!!そんなキツく叩いてへんやろ!もぉ〜邪魔するならあっち行っとき!!」

シッシッと裕子にキッチンを追い出された紗耶香は『あのアホはホンッマに使われへんなぁ…』という言葉を背中に聞きながら真里のいるダイニングへと消えていった。


紗耶香がダイニングに消えた次の瞬間、キッチンには梨華、希美、亜依、ひとみが入ってきた。

「呼んできたよぉ〜」
「はい、ごくろうさん。ほなこっちも、もぅ終わるから席について待っとり」
「「「「はぁい!」」」」
「真希もごくろうさん、コレ持ってったら食べ始めてええよ」
「ぁぃ」


117 名前:守るために 投稿日:2003/12/26(金) 02:42
真希がダイニングへと消えたのを確かめると裕子はコッソリ取っておいた一食分を持ってダイニングと反対の方向へと消えた。


裕子は1人廊下を歩いてキッチンからそんなに遠くない鉄で出来た大きな扉の前へ辿り着く。
普段ソコは立ち入り禁止と言われて能力者でも入れないようになっている場所である。

「ハァ…」

軽く溜息をついてカードキーを差し込む。
すると重そうな扉はギギギという音と共に開いていく。
開いた扉の向こうには薄暗い階段が続いている、食事を溢さないように注意しながら裕子は階段を下りていった。


118 名前:守るために 投稿日:2003/12/26(金) 02:43
「裕ちゃん?」
「なっち、お昼やで…」
「もぅお昼なんだ。ココには時計も太陽もないから分からないや」


階段を下りた先にあったのは地下室のような部屋だった
そしてソコに居たのは、なっちと呼ばれた女の子ただ1人。


「今日はスパゲッティ―や。真希と一緒に作ったんやで」
「真希か…あの子には悪いことしちゃったよね…」
「真希ならもう大丈夫やで。」
「え?」
「昨日な亜依って子が来たって言うたやろ?」
「うん。ののと同い年なんでしょ?」
「そうや。真希のことは亜依がきっと変えてくれる。だからなっちは安心してええよ」
「そっかぁ…みんな、もぅなっちのコトなんて覚えてないよね…」


119 名前:守るために 投稿日:2003/12/26(金) 02:44
裕子はその女の子を見るたびに遣る瀬無い気持ちになる。
それもそのはず、その子の片足には足枷がしてあり、その足枷は走れないようにハンドボールぐらいの大きさの丸い鉄球に鎖で繋がれていて、首には特殊な首輪がしてあり、それも壁に鎖で繋がれていた。
壁から延びている鎖は、部屋を自由に動けるだけの距離はあるらしく、不自由はしていないようだった。


「ちゃんと覚えてるよ。真希はきっとココになっちがおることも分かってるはずや。」
「何で?」
「真希の能力はテレパシーやで?うちの考えてることぐらい分かってるはずや。でもあの子は何も言わへん、優しい子や」
「真希も大きくなったんだろうね…」
「いつか…いつか、必ずココから出して貰うようにするから!!待っててくれへんかな…」
「いいの…なっちこのままでもイイと思ってるんだ…」


そう言った『なっち』は笑顔だったけど、どこか悲しげで諦めたような笑顔だった。


「良くないよ…絶対こっから出してもらうんやから!!」
「裕ちゃん…ありがと…」


『なっち』が動くたびに鳴る鎖の音がしばらく裕子の耳について離れなかった。

120 名前:守るために 投稿日:2003/12/26(金) 02:44




121 名前:Ray 投稿日:2003/12/26(金) 02:47
[Ray]<更新遅くなって申し訳ないです。・゚・(ノД`)・゚・。
    クリスマスに間に合わなかったのですが、『守るために過去編』
    第2弾をやらせていただきますm(._.)m ペコッ

( ‘д‘)<遅っ!!

[Ray]<それは禁句!!
122 名前:守るために〜過去編〜 投稿日:2003/12/26(金) 02:50




123 名前:守るために〜過去編〜 投稿日:2003/12/26(金) 02:50
〜クリスマス編〜


从#~∀~#从 → 18才
ヽ^∀^ノ →7才
( ^▽^) →6才
( 0^〜^) →6才
( ´ Д `) →6才
 
124 名前:守るために〜過去編〜 投稿日:2003/12/26(金) 02:50
|´∀`从<(ん?なんや?)


(0`〜´)<サンタさんはいるもん!!

ヽ`∀´ノ<いないよ!!!

(0`〜´)<いる!!!!

ヽ`∀´ノ<いない!!!!

(;´ Д `)<お、落ち着こうよ…危ないって…

(;^▽^)<ひとみちゃん、落ち着いて!火事になっちゃうよ…

ヽ`∀´ノ(0`〜´)<うるさい!!!

(;^▽^)<キャァッ!カーテンに火が!!真希ちゃん、水!!

                   ンァァァ(;´ Д `)ノ□彡火

从#`∀´从<コラっ!!!紗耶香!ひとみ!何やってんねん!

ヽ;^∀^ノ<ゲッ、裕ちゃん…

(〇;´〜`;)<紗耶香ちゃんがぁサンタさん居ないって言うぅ…

从#`∀´从<もぉ!紗耶香はいらんコト言わんでええねん!!

ヽ;^∀^ノ<だって…

从#`∀´从<悪い子にはプレゼントないんやからな!!

ヽT∀Tノ<ゆ、裕ちゃぁぁぁん

      三ヽ#T∀Tノ マッテェ        三从#`∀´从プンプン Σ|バタン


125 名前:守るために〜過去編〜 投稿日:2003/12/26(金) 02:51




126 名前:Ray 投稿日:2003/12/26(金) 02:53
[Ray]<更新終了です!

从´∀`从<あの頃のうちは若かってん!

ヽ#T∀Tノ<でもプレゼントなし!って脅すのはなしだよ!!

从 ~∀~从ノ<まぁ、最終的にはあげてんからええやん?

ヽ;^∀^ノ<ま、まぁね…

[Ray]<若い時はキレやすいものですねぇ…
127 名前:Ray 投稿日:2003/12/26(金) 02:56
>>113
空風サマ
過去編おもしろかったですか!?そう言っていただけると、とても嬉しいです!
本編は少し行き詰まってる感じです。・゚・(ノД`)・゚・。
更新も滞り気味ですし…全く申し訳ない限りですm(__)m
128 名前:名も無き読者 投稿日:2003/12/31(水) 00:21
本編もさることながら、過去編もイイ!!
マターリ待ってますので頑張って下さいw
129 名前:sp 投稿日:2003/12/31(水) 00:39
最初から全部読ませていただきました。
アンリアルの小説でサイキックはあんまり読んだことなかったので凄く新鮮でした。
AAネタがなんとも面白いです。
130 名前:守るために 投稿日:2004/01/07(水) 21:04




131 名前:守るために 投稿日:2004/01/07(水) 21:05
裕子がダイニングへと戻り、食事を終え、真里、ひとみ、裕子の三人で洗い物をしているとキッチンの電話がなり、White Room へと全員が呼ばれた。


「全員が呼ばれんのなんか珍しいなぁ。紗耶香なんか悪さしたんか!?」
「ちょ、ちょっと待てよ!何であたし!?ひとみを先に疑えよ!!」
「ひっでぇ!うち、紗耶香ちゃんより良い子だよ!」
「なんだとぉ?」

ひとみと紗耶香は、歩いてる途中だというのに笑いながらポカポカ殴り合いを始める。
2人の笑顔が全然痛くないというのが見てとれるので、誰も止めるコトすらしなかった。

132 名前:守るために 投稿日:2004/01/07(水) 21:06


コンコン…

「失礼します。全員集まりました。」
「入れ」
「何か御用でしょうか?」

裕子の声には『早く終わらせたい』という雰囲気が入っていた。

「そう焦るな。今日は仕事の話ではない。」

そう言うのが早いか、ドアが開き、一人の女の人が入ってきた。
その人物は少し怖いような、近寄りがたい雰囲気を醸し出している。
亜依と希美は少し怖くなって繋いでた手を離し、希美は梨華の、亜依は真希の影に隠れるように抱きついた。

「紹介しよう。孫の圭じゃ。次期当主、ワシに代わるお前らの主となる。」
「初めまして、圭です。」
「は、はじめまして…」

裕子が能力者代表として挨拶をしたが、頭が状況についていけてないのかその声は堅かった。

133 名前:守るために 投稿日:2004/01/07(水) 21:06
「当主交代はいつになるか決まってるんですか?」
「なんじゃ?ひとみは早く代われと言いたいのか?」
「めっそうもございません」
「まぁよい。今年の末ぐらいに交代する予定にしておる。」

それから、チラホラと説明を聞いてWhite Roomを出た。

「当主交代か…」
「何?やっぱ気にしてんの?裕ちゃんより若いこと。」
「真〜里〜!!一言多いねん!!」
「きゃ〜〜」

裕子と真里はそんな軽口を叩きながら走って部屋へと戻った。

梨華が亜依と手を繋いで歩いてる希美に声をかける。

「のの、訓練場戻って続きしよっか?」
「うん!!」
「あいぼんはどうする?」

梨華にそう聞かれて亜依は少し困ったように真希の顔を見つめた。

134 名前:守るために 投稿日:2004/01/07(水) 21:07
「ん?」

その視線に気付いた真希は笑顔で首を傾げながら亜依を見た。

「真希ちゃんは何すんのん?」
「ん〜…」

何をしようか考えていなかった為、真希は少し考え始めた。

「きっと真希ちゃんと一緒に居たいんだよ」

亜依の表情にピンッときた梨華は真希の耳元で囁くように告げる。
理解するのに少し時間がかかったが、梨華が呟いた2〜3秒後、真希の顔は真っ赤になっていった。

「真希ちゃんも一緒に訓練するって!あいぼんもするでしょ?」
「うん!する!!」
「よぉ〜っし!あいぼん、訓練場までののと競争です!!」
「負けへんからなぁ〜」
「滑らないように気をつけるんだよ〜!」
「「あ〜い」」

走り去っていく背中を見て、真希と梨華は見つめあって笑った。

135 名前:守るために 投稿日:2004/01/07(水) 21:07




136 名前:Ray 投稿日:2004/01/07(水) 21:11
[Ray]<かなり遅いのですが…明けましてオメデトウございます!!

(;‘д‘)<お、遅すぎるんちゃうん?

[Ray]<や、やっぱり?(;^_^A

( 0^〜^)<相変わらずトロイね〜

(;^▽^)<今年もトロいまま行くのかしら?

[Ray]<トロいまま逝かせていただきます!!

( ´ Д `)<のんびりとねぇ

[Ray]<今年もノンビリとお付き合いくださいませ!!

137 名前:Ray 投稿日:2004/01/07(水) 21:17
>>128
名も無き読者サマ
そんなに褒めても何も出ませんよ!w
いやぁでもお褒めのお言葉、かなり嬉しいッス!!
お言葉を励みにして頑張ってますm(._.)m ペコッ

>>129
spサマ
自分もspサマのスレを読ませて頂いてますよぉ〜
メールでもお世話になってますよね?w
見つけてくださってアリガトウございますです!
AAネタ面白かったですか?
良かったです(*^^*)
138 名前:sp 投稿日:2004/01/07(水) 22:09
かごま…いいですねぇ(*´д`*)ポワワ
表現力があっていいなぁ。ケメコが出ました!
こちらもメールでお世話になってます(w
見つけれてホッとしていいものか悪いものか…
メルマガリクありがとうございました!
139 名前:名も無き読者 投稿日:2004/01/08(木) 16:53
更新乙&あけおめでぃす!!
いやいやトロくても(←失礼)全然待ちますよw
はてさてケメコがこれからどう動くのか…?
楽しみです(ww
では今年もよろすぃくです。。。
140 名前:守るために〜地下室〜 投稿日:2004/01/19(月) 23:26




141 名前:守るために 投稿日:2004/01/19(月) 23:31
「〜♪」

いつものように冷たい地面に座り込み、大分前に耳にしたような歌をメロディーだけなぞるように歌う。
しばらくメロディーを奏でていると、部屋の空気が変わった気がした。

「…誰?」
「こんちは♪なっちさん!」
「来たんだ…」
「ダメでしたか?」
「ううん、イイ暇つぶしになるよ。」
「何かヒドイ言われ様な気がするんですケド…まっいいか。」

そう言って笑った彼女はベッドに座り、楽しそうにキョロキョロ部屋を見渡していた。

「いつも思うんだけど、よくココに入ってこれるね…ココは世界トップクラスのセキュリティー使ってるはずなんだけど…」
「それは企業秘密です!」
「はぁ…今日松浦は?一緒じゃないみたいだけど…」
「亜弥ちゃんは〜お留守番です。だから今日は美貴1人で来ました。」

ベッドに寝転がりながら言う美貴の声は本当に楽しそうだ。
142 名前:守るために 投稿日:2004/01/19(月) 23:32
(松浦の不貞腐れた顔が目に浮かぶよ…)

なつみは少し大袈裟に溜息をつく。

「そうですね。美貴が出る時、かなり怒ってました。」
「…そっか、あんた真希と同じ能力だったね。」
「そうです。所でなっちさん?床に座ってて寒くないですか?」

少し小首を傾げながら問う、その姿はどこか小動物を思わせる。

「大丈夫。で?本題は何?」
「なっちさんは話が進みやすいから好きですよ〜」
「はいはい、で?何よ」

無表情に話を進めるなつみと、ニコニコしながら茶化す美貴。
端から見れば不思議な光景である。

「今日は情報をなっちさんにと思いまして…」
「あたしに関係あるの?」
「イヤ、直接あるのか分かんないんですけど、一族の分家があるの知ってますか?」
「貴子って人がしきってるんでしょ?」
「そう、その分家の行動がココ数年怪しいんですよ。最近になってもっと怪しくなったんですけど。」

さっきまで笑いながら茶化してた美貴が真剣な顔をしているのを見て、なつみはあまりイイ情報ではないと確信する。
143 名前:守るために 投稿日:2004/01/19(月) 23:33
「怪しい?」
「やたら子供を集めてるっぽいんです。それも本家に内密に。」
「どういうこと?」
「詳しいことは分かんないんですけど…今亜弥ちゃんが必死に調査中です。」
「だから今日来てないんだ…」

そうなつみが言うと、美貴は一瞬、驚いたような顔をした。

「感が鋭いですねぇ〜…亜弥ちゃんは美貴の方が情報収集に向いてるから自分が行くって言ってたんですけど、無理言って美貴が来させてもらったんですよ。」

そう言うとまた美貴の顔に笑顔が戻った。

「ほんと、あんた達は何者?」
「簡単に言うなら何でも屋ですよ!能力使った仕事も使わないでいいような仕事もします。ココの御当主からもたまに依頼きますよ?」
「あたしにコノ情報を流す理由は?」
「お得意サマが減るのはヤだし、ココの一族は支払い額も良いから無くしたくないんです。でもタダ働きってのもなぁ〜って事である程度の情報は渡すんで、後は自分たちで解決して下さい。」

一方的な理由ではあるが、ある意味タダ働きをしてもらっているようなものなので文句のつけようがない。
後はこっちがどう動くかにかかっている。

「分かった。情報ありがと、裕ちゃんにでも言っとくよ」
「出たいなら出してあげますよ?コレはずすの簡単そうだし…」

美貴がそう言って指差している足枷や首輪は特殊に作られていて、足に嵌めて閉めると繋ぎ目が消え、ソレ用の器具がなければ取れないようになっている。

「今度でいいや…また来てよ、情報持って。」
「はぁ〜い、んじゃまた」

そう言うと美貴は階段を上っていった。
すぐに美貴の気配は消えたが、扉が開閉する音は聞こえなかった。

「ほんと、どうやって入ってきたんだろ…」

144 名前:守るために〜Miki&Aya〜 投稿日:2004/01/19(月) 23:34




145 名前:守るために 投稿日:2004/01/19(月) 23:35
ピリリリリッ…ピッ

「もしもし〜?」
「あっ、美貴たん!?あんたねぇ〜何回電話しても『只今電波の…』って言われてたんだけどぉ〜!何の為の改造携帯よ!!電源切ってたら地下でも話せるように改造した意味ないじゃん!っていうかさ、早く帰ってきてよぉ〜!」

出た瞬間から大きな声で用件だけを叫ぶ相方。
その顔を思い浮かべて美貴は少し苦笑いをする。

「だってさぁ〜電源切ってなきゃバレちゃうじゃん…」
「マナーにしときなさいよ!!」
「途中で『ブーッブーッ』っていったら一緒じゃん」
「サイレントにすればいいでしょ!?」
「あ゛っ…」
「カンペキに忘れてたでしょ?」

受話口の声が冷たい。

146 名前:守るために 投稿日:2004/01/19(月) 23:35
「わ、忘れてた…」
「美貴たんってホントに機械モノ出来る人なの?あたしたまにスゴイ疑問なんだけど…」
「ハッキングと携帯は違うじゃん!!」
「携帯の方が絶対簡単!!!」
「う゛〜〜〜」

亜弥に完全否定されてしまい、何も反論することは出来ない。

「まぁそれはいいからさ!早く帰ってきてよ。」
「何で?今亜弥ちゃんが調べてるのって別に美貴いなくても出来る程度の内容じゃなかった?美貴今からちょっと買い物でもして帰りたかったんだけど」

亜弥に任せた仕事の内容を思い返してみるが、そんな危ない仕事ではなかったはずだった。

「…ぃの…」
「え?ごめんよく聞こえない。」
「寂しいの!!!」

ガチャッ!!

亜弥はそう叫ぶと一方的に電話を切ってしまった。
美貴は電話をくっつけていた右耳を押さえてしゃがみ込む。

「の、脳ミソが悲鳴上げてる…」

美貴の右耳がしばらく聞こえなかったのは言うまでもない。

147 名前:守るために 投稿日:2004/01/19(月) 23:36
それから出来るだけ早く帰った美貴は家に入った瞬間から亜弥に捕まった。

「亜弥ちゃ〜ん…美貴そろそろ仕事しないとなぁ〜って思うんですけど…」

自分にベットリくっ付いて離れようとしない亜弥に恐る恐る話し掛ける。
しかし亜弥は離れる所か、美貴を睨みつけて更にくっついてくる。

「はぁ…」
「…迷惑?」

溜息を聞いて、美貴が怒っていると思ったのか、亜弥は急に汐らしくなって、上目使いで美貴を見た。

「ん〜まぁ別にいいけどね」
「えへへぇ〜」

美貴はとことん亜弥に弱かった。

美貴の了承を得た亜弥は満面の笑みでまたくっつく。
それをウザそうにしてる割には、美貴の顔には優しい笑顔が浮かんでいた。

148 名前:守るために 投稿日:2004/01/19(月) 23:37




149 名前:守るために 投稿日:2004/01/19(月) 23:42
[Ray]<更新遅くてマジ申し訳ないっすm(__)m

( `.∀´)<直そうと思ってないでしょ!?

[Ray]<だって、読者サマ方は待ってくれるって…(甘

( `.∀´)y−~~<甘いわ!甘すぎる!!

[Ray]<も〜保田さん五月蝿い!(酷
さて、石川さんと矢口さんの誕生日!ってコトで
『過去編〜誕生日ver.〜』です!!


150 名前:守るために〜過去編 石川さん&矢口さん誕生日Ver.〜 投稿日:2004/01/19(月) 23:47




151 名前:守るために〜過去編〜 投稿日:2004/01/19(月) 23:47

( ^▽^)<(今日、あたしの誕生日なんだけど皆覚えてるかな…)


(((( ^▽^)<あっひとみちゃん!     (^〜^○)))


( ^▽^)<ねぇ、今日は何の日だか知ってる?

(〇´〜`)<今日は…パン屋さんがオヤスミの日…ベーグル買えない…

(;^▽^)<え?

                   ((((〇´〜`)ショボーン

(;^▽^)<(あたしの誕生日よりベーグルなの?)



(((( ^▽^)<あっ裕ちゃん!       从´∀`从)))


( ^▽^)<今日何の日か知ってるよね!?

从´∀`从<今日は真里の誕生日の前日や!!

(;^▽^)<えっ…

Σ从´∀`从<あかん!早くプレゼント買ってこな!!

                   ((((从´∀`从

(;^▽^)<(まさか皆忘れてないよね?)


 ((( ^▽^)<あっ真希ちゃん!   (((( ´ Д `)ンァ?


( ´ Д `)<・・・・・・・。

( ^▽^)<ねぇ、今日…

               三(;´ Д `)ンァァァ   Σ|バタン

(;^▽^)<に、逃げられた?


              ((((#T▽T)ネガ…



152 名前:守るために〜過去編〜 投稿日:2004/01/19(月) 23:50

                          | |
           ガヤガヤ>|゜    |
((((#T▽T)ネガ…               |   |


 

ガチャ…


(#T▽T)<真っ暗…人の声がしたと思ったのに…


ぱっ!!


  从´∀`从 (〜^◇^〜) ヽ^∀^ノ ( ´ Д `) (0^〜^0) (´D`)
/                                         \
               誕生日オメデトウ!!



(#T▽T)<み、みんなぁ…ありがとぉ〜〜

从´∀`从<2人とも1日違いやし、同じコトしても面白ないから梨華はサプライズパーティーにすることにしてん。バレへんようにちょっと冷たくしたかもしれんけど許したってや

(;´ Д `)<さっき無視してごめん…

(;O^〜^)<ごめんね、梨華ちゃん。

( T▽T)<みんな、大好き!!

(〜^◇^)<キショっ!!

从´∀`从<真里は普通にパーティーするからな〜

煤i;^▽^)<何で!?

ヽ;^∀^ノ<だって真里はバレるだろ?梨華は気付かないからサプライズパーティーなんだよ

(#T▽T)<微妙にヒドイ…

153 名前:守るために〜過去編〜 投稿日:2004/01/19(月) 23:51




154 名前:Ray 投稿日:2004/01/19(月) 23:59
[Ray]<すみません、>152の最初潰れてますね…_| ̄|○
ドアになるハズだったのに…

( ´D`)<や〜い!ヘタクソ〜!!

[Ray]<コラぁ!!そんな事言っちゃいけません!!(`へ´)

             三( ´D`)ヤーイ

[Ray]<ちくしょ〜!!バカ女のくせに…(酷
まぁ、なにわともあれ、石川さん、矢口さん!!!
Happy Birthdayです!!
155 名前:Ray 投稿日:2004/01/20(火) 00:07
>>138
spサマ
後加は恋愛より姉妹感覚で進めて行くつもりです!w
表現力があるなんて初めて言われましたΣq|゚Д゚|p
嬉しいです!!そういうお褒めのお言葉がRayを有頂天に…w

ケメコ出しました!w
頑張って出番を作ってあげないと…(* ̄m ̄)


>>139
名も無き読者サマ
トロくても待っててくださいますか!?
感無量です!!レスを頂けるだけで嬉しいのにそんな事言われちゃったらRayは張り切って頑張ってしまいます(嘘つき
(頑張ってこのトロさなんですよ)
頑張りますのでマターリお待ちくださいませm(__)m

ケメコはどう動かすか未定なんですよ(エ?
156 名前:名も無き読者 投稿日:2004/01/20(火) 20:50
乙でっす!
出ましたねこの子らも…(w
どんどん話が広がってきてる感じがしてドキドキですYO!
次もまったり待ってます。。。
157 名前:sp 投稿日:2004/01/24(土) 00:34
更新乙でーす。
やっぱりRay様はあれですね、みきあや好きですね。
ていうか、美貴帝好きですね。
…なちみき…ヽ(*´Д`)ノ
あっちゅんがチラホラ…
158 名前:空風 投稿日:2004/01/27(火) 01:38
お久しぶりです!今日更新されてた分全部読みました!なんかドキドキですね(笑)次の更新もお待ちしてます〜
159 名前:ところてん 投稿日:2004/02/12(木) 21:37
更新まってま〜す
160 名前:rina 投稿日:2004/02/17(火) 15:58
面白そうな内容ですね!!
続き待ってます!!
161 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/12(金) 01:27
hozen
162 名前:Ray 投稿日:2004/03/31(水) 01:34
お久しぶりです。Rayです。
更新滞ってて申し訳ないですm(_ _)m
PCの調子が悪いなぁと思ってたら、完璧にイカレタらしく…
全てのデータがふっ飛びました_| ̄|○
調子が悪いなりにも、頑張って少しずつ書いていたストックも
全てがパーですよ。・゚・(ノД`)・゚・。
ってか全てが消えたのがコレで2回目_| ̄|○
ショックすぎです…
それでも、少しずつでも頑張ろうと思ってます!
よろしければ、マターリお付き合い下さいませm(_ _)m
163 名前:Ray 投稿日:2004/03/31(水) 01:44
>>156
名も無き読者様

マターリすぎて申し訳ないです。・゚・(ノД`)・゚・。
まだ見てくださっているのかわかりませんが、
ご期待に添えればいいなと思います。m(_ _)m


>>157
sp様

みきあや大好きですね(w
ってか藤本さんが好(ry w
サイトでは藤本さんが溢れ返ってますが、
ココでもイイ位置につかせてみせます!
当初では藤本さん出てくる筈ではありませんでしたぁ(爆


>>158
空風様

ドキドキ感を諦め感に変えないで待っててくだされば嬉しいです!
空風様も頑張ってくださいね!


>>159
ところてん様

更新待っててくださり、本当に感謝感激雨霰です。・゚・(ノД`)・゚・。
ストック部分だけでも思い出してさっさとアップできるよう頑張ります!


>>160
rina様

こちらも見つかっちゃいましたね(w
サイト共々よろしくです!


>>161
名無飼育さん様

保全ありがとうございます!とっても嬉しいです。・゚・(ノД`)・゚・。
頑張りますのでよろしくおねがいしますm(_ _)m


皆様のご声援でRayはこれから復興活動を乗り切れる気がします。
本当に心からありがとうございます!!
164 名前:マルタちゃん 投稿日:2004/03/31(水) 14:32
初めましてです。いつも更新されてるかとのぞいておりました。
ゆっくり作者さんのペースで頑張って下さい。ごまかご一番好きです。
165 名前:名も無き読者 投稿日:2004/04/04(日) 10:34
デ、データが・・・。
大変ですね。(汗
でも相変わらずマターリ待ってますから
これにめげずに頑張って頂けると嬉しいですw
166 名前:Ray 投稿日:2004/04/08(木) 22:17
しばらく考えたのですが、『守るために』を放棄いたします(泣
理由は、データが吹っ飛んだ件です_| ̄|○
頑張って書き直そうとしたのですが、どうしてもうまくいかず…
何が言いたかったのか全く分からなくなっちゃいました_| ̄|○

スレの容量もまだまだ残ってますので、
罪滅ぼしにこれからは短編をあげていきたいと思います。
応援してくださった、
名も無き読者様、sp様、空風様、ところてん様、rina様、名無し飼育さん様、マルタちゃん様
その他、ROMの皆様。
大変申し訳ありませんm(_ _)m
167 名前:Ray 投稿日:2004/04/08(木) 22:23
それでは、一つ…
168 名前:図書館 投稿日:2004/04/08(木) 22:28


169 名前:図書館 投稿日:2004/04/08(木) 22:30
なぁんで美貴はこんなトコにいるんだろ…
自分1人なら絶対来ないようなこんなトコ。


美貴はどうも『図書館』ってヤツと相性が悪い。
静けさは何も喋っちゃイケナイって雰囲気を醸し出してるし、
難しい文字の羅列は頭を痛くする。


そんな美貴が何故『図書館』にいるのか、それは目の前で座ってる彼女がいるから。
目の前に座っている彼女、梨華ちゃんはお勉強中。
テスト一週間前の今、勉強しなきゃイケナイのは分かってるんだけど、
美貴的には前日に徹夜で次の日の勉強をする人なワケで…
170 名前:図書館 投稿日:2004/04/08(木) 22:31
暇すぎるからノートを開いてジャーペンを手で弄びながら、ジーッと梨華ちゃんを観察中。
勉強するために開いたはずのノートにメモ。



1.勉強の時だけかけてる眼鏡姿は結構色っぽい。
2.梨華ちゃんはいつでも真剣。
3.タマに眉間にシワが寄る。
4.今日のピアスはまぁまぁイケてる。(多分自分で選んだモノじゃない)
5.15分置きぐらいで美貴が勉強してるかチェックしてる。



そう、15分置きぐらいでチラッとコッチを見てくる。
観察記録をノートに書いてるおかげで勉強してるように見えたのか、
『よしよし』って感じでまた自分の勉強に戻っていく。
コノ観察記録、バレたら怒られるな…
171 名前:図書館 投稿日:2004/04/08(木) 22:32
『ふぅ』と小さく溜め息をついて周りを見渡す。
同じように勉強してる人がチラホラ…
家で勉強出来ないから、学校の図書館でやるんだろうけど美貴から言わせれば、
図書館の方が集中できない。
この静けさの中にいると叫びたくなるんだよね…


観察も飽きて、何もする事がなくなった。
ノートの端を千切って梨華ちゃんに手紙を書く。



『暇なんだけど』



ポイッと放り投げて梨華ちゃんに渡す。
少し怪訝そうな顔をしたけど、すぐに返事は返ってきた。



『勉強しなさい』



うん、絶対言うと思った。



『美貴的には〜前日に徹夜すれば充分だと思う』



溜め息が聞こえたけど、無視無視。
172 名前:図書館 投稿日:2004/04/08(木) 22:34

『そんな事ばっかりしてるからいっつも欠点ギリギリなんでしょ』
『単位取ってんだからイイじゃん』
『取れてない教科もあるでしょ!!』
『補習の方が簡単なんだって』
『補習の所為で、デートの時間潰れてるの忘れたの!?』



期末テストの場合、テストが終われば終業式まで学校がない。
補習追試がある人だけ登校するコトになってる。
つまり、引っ掛かってなければずっと遊べるってコト。



『だってさぁ、分かんないトコだらけなんだもん』
『教えてあげるから頑張ろ?』



渋々ながらも勉強を始める。
しばらくは勉強していたが、飽きてまた観察を始めた。


いつもなら気に止めないコトも観察してると分かることがある。
梨華ちゃんにとって図書館は勉強する場所でも、
美貴にとって図書館は梨華ちゃんを勉強する場所なのかもしれない。



END
173 名前:図書館 投稿日:2004/04/08(木) 22:34



174 名前:Ray 投稿日:2004/04/08(木) 22:35
こんな感じです。
これからもよろしくしてくだされば嬉しいですm(_ _)m
175 名前:マルタちゃん 投稿日:2004/04/09(金) 14:32
ごまかごは私が知ってる限りではここしか知らないので
残念ですが、短編期待してます。頑張ってください。
176 名前:Ray 投稿日:2004/04/13(火) 00:00
こーしんします。
177 名前: 投稿日:2004/04/13(火) 00:01
暖かくなって、桜が終ろうとしている。
結局花見なんてしなかったなぁなんて思いながら某テレビ局に足を運んでいると、
目の前に小さなアノ子の姿を見つけた。

アノ子は、少し緑が多くなってきた桜をただ見つめている。

「あーいぼんっ」

驚かせないように、声をかけてから近づく。
あたしの声に気付いたあいぼんはすぐに満面の笑みを溢した。

178 名前: 投稿日:2004/04/13(火) 00:02
「ごっちん!」
「どしたの?」
「ん〜、桜も、もーお終いだなって…」
「あはっ、ちょっとセンチな感じ?」


そう言った途端に結構キツい風が吹いた。
桜の花びらが舞い上がり、目の前が一面淡いピンク色になる。

花びらと花びらの間からあいぼんを見ると、あいぼんは髪の毛を抑えながら桜の木を見ていた。
その横顔にドキッとする。

179 名前: 投稿日:2004/04/13(火) 00:03
まだまだ子供だと思ってたアノ子は何時の間にか大人の顔をしていた。
何とも言えない感覚が胸を打つ。
言葉にするなら…『切ない』に一番似ているかもしれない。


「桜…散っちゃうね」
「うん」
「散った花びらがね、雪みたいに積もってんの!川も花びらが浮いて少し白っぽく見えるんだよ!」


そう言うあいぼんは、さっきと打って変わって子供のように無邪気だった。

―あぁ、コレが大人と子供の間なんだなぁ

感慨深いけれど、どこか寂しかった。
そんな気持ちにさせたのは散ってゆく桜なのかな?



End
180 名前:Ray 投稿日:2004/04/13(火) 00:07
更新終了。短くてごめんなさい_| ̄|○
『ごまかご』を楽しみにして頂いてた方にお詫びといいますか、
お詫びの品にもならないと思いますけれど…
一応ごまかごアップしてみました。
いかがでしたでしょうか?

>>175
マルタちゃん様
本当に申し訳ありませんでしたm(_ _)m
短編の方頑張りますのでよろしくお願いしますです。
181 名前:マルタちゃん 投稿日:2004/04/17(土) 14:24
ごまかご短編いいですっ。こうゆうの大好きです。
182 名前:名も無き読者 投稿日:2004/04/17(土) 22:14
更新お疲れ様デス。
「守るために」は残念でしたが、
短編も面白そうなので期待してますw
これからも頑張って下さい。
183 名前:Ray 投稿日:2004/04/18(日) 21:04
ちょっと自分でも気に入ったのを(アフォ
こっちでもアップ。
184 名前:心音 投稿日:2004/04/18(日) 21:05
いつも貴女が言う『好き』と、美貴が言う『好き』の意味が違うと思ってた。
だって貴女は、美貴が抱き付いても抱き締め返してくれるワケでもなく、
離れても追い駆けてくれるわけでもなかったから。

でも、ならどうして『好き』って言うの?
ねぇ、美貴には貴女の言う『好き』の意味が分からないよ…


185 名前:心音 投稿日:2004/04/18(日) 21:05
「よっちゃん。真剣に答えてね。」
「やだなぁミキティ、ウチはいつだって真剣だよぉ?」
「違うの。ホントに真剣に答えて。」


誰も使ってない楽屋の隅で、美貴はよっちゃんに突っかかるようにして言葉を発する。
よっちゃんの方が背が高いから必然的に美貴は見上げなきゃイケナイ。
それでも何とか真剣さを伝える為に少し睨み気味によっちゃんを見つめた。


「何?」


その真剣さが伝わったのか、よっちゃんの顔からチャラけた雰囲気が消える。


186 名前:心音 投稿日:2004/04/18(日) 21:06
「よっちゃんの言う『好き』って何?美貴…もぅ分かんないよ」
「ミキテ…」
「だって、みんなに『好き』って言って回ってるじゃん!どれがホントのよっちゃんの『好き』?」
「ミキティに対する『好き』と、皆に言ってる『好き』は違うよ。」
「でも美貴にはソレが伝わらない!全部同じに聞こえる!!」


自分でも子供っぽいと思う。
こんなの独占欲の塊だ。

よっちゃんは『はぁ…』と小さく溜息をついた。
よっちゃんに嫌われるのは怖い。
でも今更引けない自分が居ることも確かだった。


187 名前:心音 投稿日:2004/04/18(日) 21:07
「んじゃミキティはウチが信用できないって言いたいの?」
「違う違う違う!!」
「何が違うんだよ。」
「美貴は…美貴は……」


何も言い返すことが出来ず、俯いて『ギリッ』と音が立つぐらい歯を食いしばる。
すると頭上からまた『はぁ…』という小さな溜息が聞こえた。

――面倒くさいヤツだと思われてる

そう思うと、視界が段々とボヤケてくる。
俯いている所為で、涙は容易く地面に落ちて行く。


188 名前:心音 投稿日:2004/04/18(日) 21:07
「ミキティ、好きだよ…ミキティが一番好き。」


そう聞こえた瞬間、後頭部を押されてよっちゃんの胸に顔を埋めさせられる。

ソコで聞こえてくる、少し早めの鼓動。


「分かる?ドキドキしてっだろ?ミキティに言う『好き』は毎回ドキドキしてんだよ」


全てを物語る心音。
コレが美貴に対する『好き』と他の人に対する『好き』の違い。


「ごめ…な、さい…」


いつもなら落ち着く音のハズの心音。
でも、今はその心音が何故か涙を誘った。



END
189 名前:Ray 投稿日:2004/04/18(日) 21:14
>>181
マルタちゃん様

ごまかご短編気に入っていただけましたか!?
よかったぁ、かなり安心です(w
ぶっちゃけマルタちゃん様のレス>>175でごまかご書こうと思ったので(w
Rayが藤本さん推しなので、藤本さん絡みが必然的に多くなりますが、
これからもよろしくですm(_ _)m


>>182
名も無き読者様

「守るために」は本当にゴメンなさいですm(_ _)m
期待!?(汗
頑張って期待に添えれるような小説をアップしたいと思います!!
これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
190 名前:Ray 投稿日:2004/04/18(日) 21:16
落としてみたり…(w

ってか、藤本さん絡みで見てみたいCPがあれば教えていただけませんか?
もしかしたら書くかもなんで(ヲイ
191 名前:Ray 投稿日:2004/04/18(日) 22:23
オリジナルもアップします。(w
192 名前:笑い過ぎ注意報 投稿日:2004/04/18(日) 22:24
「ご、ごっちん!?プッ!!あははははは!!」


んぁ…会った瞬間に笑われるごとー。
なっちじゃないけど、『おかーさーん、ミキティがイヂメルよぉ〜』
って言いたい…


「ミキティ笑い過ぎ。」
「だ、だって…ププッ…あっはっはっはっは!ちょ、ちょ、タンマ!!ヒィヒィ…お腹いったーい!」


ハロモニのコント収録の合間、休憩中のミキティに会いに行ったら笑われた。
そりゃテッペンハゲだし、自分でも面白いって思ったんだけどね…
笑い上戸のミキティには刺激が強すぎたみたい。

193 名前:笑い過ぎ注意報 投稿日:2004/04/18(日) 22:25

笑わせるのはいいけど、笑われるのは面白くない。
ソレを少し顔に出して拗ねてみる。

「いやいやいや、拗ねた顔も面白いから!」

ヒィヒィ言いながら目に涙を浮かべて笑うミキティ。

悔しい…

「しょれは悪魔のしぇえでしゅ!」
「あははは!い、息が…出来な…い、あっはっはっは」
「私の名前はフランシスコ・マキエルでぇしゅ」
「あっはっはっはっは!死ぬ死ぬ!ホントやめてぇ〜」


ほっとくとホントに笑い死にそうなミキティ。
そろそろ止めようとカツラを脱ぐ。


194 名前:笑い過ぎ注意報 投稿日:2004/04/18(日) 22:26


「あ〜面白かったぁ」


目尻の涙を拭いながら息を整えるミキティは少しエロい。
まぁヤった後には程遠いけど。


「今までの中で一番面白いんじゃないの?」
「んぁ?マキエル?」
「うん」
「そーかなぁ?」
「しかも、結構似合ってるんだよねぇ…プッ」


んぁ…笑いながら言う台詞じゃない。
ムカツク…


195 名前:笑い過ぎ注意報 投稿日:2004/04/18(日) 22:26


「ちょ、ちょっと怒んないでよ。」
「もー怒った!今日ミキティん家行くから!」
「えぇ!?」
「オシオキしてやるぅ〜!!」
「ヤダヤダ!!ゴメンってば!」
「許さないもん♪」


あはっ考えるとヨダレが…おっとイケナイ。
一応あたしもアイドルだからね。
人様の前でヨダレなんてたらさないよ。


でも、今日の晩はシッカリガッツリごとーがミキティをイタダキマぁス!


END
196 名前:Ray 投稿日:2004/04/18(日) 22:29
今日のハロモニのコントから派生してみました(w
コントで笑いすぎて涙を流したのはRayです(* ̄m ̄)
アフォで申し訳ない(w

それにしてもマキエルは似合ってたなぁ(ヲイw
197 名前:名も無き読者 投稿日:2004/04/19(月) 18:02
乙です。
あれは衝撃でしたw
自分的には出された蛇にマジビビリしてるよっちゃんもツボw
藤本さん絡み・・・れなみきとか見てみたいですネェ。。。
よければお願いします。
198 名前:Ray 投稿日:2004/04/19(月) 20:25
こーしんします。
199 名前:支えるというコト 投稿日:2004/04/19(月) 20:27
子ども扱いされるのが嫌い。
ほんとはもっと頼って欲しい。
そう望むのは贅沢ですか…?


「ん〜カワイイー」


背中にへばりついて腰に手を回した状態で『よしよし』と頭を撫でられる。


「もー!子供扱いするんやなか!!」
「美貴からしたら子供だもぉん♪」


そう言って全然離す気配はない。

200 名前:支えるというコト 投稿日:2004/04/19(月) 20:27

こんなのを望んでるんじゃなか。
れなは、藤本さんに甘えて欲しいっちゃ…

いつも弱みを見せずに、暖かくれなを包み込んで支えてくれる藤本さん。
支えられるだけじゃなくて支えたいと思う。
強がらずに、全て曝け出して欲しい。


「場所交換して。」
「ん?」
「れなが藤本さんの後ろに行くけん。」
「無理無理。だってれいなの方が小さいもん♪」


もし身体が大きかったら甘えてくれたんだろうか…

201 名前:支えるというコト 投稿日:2004/04/19(月) 20:27

少し頬を膨らませて不満を伝える。
すると藤本さんは首を少し傾げた。


「何?シたいの?」


そりゃスる時はれなが攻め…


「ってちがーう!!そーやなか!」
「じゃぁなんなのさ」
「う゛ーー!」


『甘えて欲しい』の一言が恥ずかしくて言えない。
きっと言うと甘えてくれるのかもしれないけど、どうしても言うコトが出来なかった。

202 名前:支えるというコト 投稿日:2004/04/19(月) 20:28

ねぇ藤本さん、れな知っとーよ。
辛い時や悲しい時、一人で泣いてるコト。
声を殺して誰にも分からないように泣くコト。
みんなの前では笑ってるけど、その目の奥は泣いてるコト。

今日だって何か辛いコトあったっちゃろ?
顔は笑ってるのに目の奥が泣いてるっちゃ。
れなには支えてあげられんと?

藤本さんの顔を凝視しながらそんな事を考えてると、段々視界が涙でボヤけてくる。
藤本さんはギョッとしてオロオロしてたけど、その涙は目から溢れて頬を濡らした。


「えっ!?どーしたのさ!?お腹痛いの?」


声にならず、ただ頭を左右に振った。


203 名前:支えるというコト 投稿日:2004/04/19(月) 20:28


「違うの?じゃぁどぅした?」
「じ、じぶんがっ…グスッ情けな、くて…」
「何で?」
「まも…て、もらうばっ…かやけん、グスッ」


れながそう言うと藤本さんの顔が少しゆがんだ。
そして次の瞬間には、笑顔になっていた。
でも、その笑顔は泣いているような笑顔で、切ない笑顔だった。


「れいなは守ってもらうばっかりじゃないよ?」
「え?」
「美貴はれいなに支えてもらってるもん。」
「そんな…」
「いつも傍に居てくれるじゃん。美貴はそれだけで十分だよ」


そういって笑った藤本さんの笑顔が切なくて、また涙が溢れた。


END
204 名前:Ray 投稿日:2004/04/19(月) 20:33
質問に答えて下さった名も無き読者様のリク(?)で
『れなみき』でしたぁ!
「甘く、甘く」とお経のように呟いてたんですが、
甘くならないという…(爆
いかがでしたでしょうか?(w


>>197
名も無き読者様

自分もよっちゃんツボでした(w
目から悪魔の角が生えてた時は大爆笑でしたよ(w
『れなみき』は結構Rayも好きなCPだったので
ちゃかちゃかっと書いちゃいました(w
質問に答えて下さってありがとうございますm(_ _)m
205 名前:名も無き読者 投稿日:2004/04/20(火) 16:55
更新乙彼&リクに答えていただきありがとうございます。
れなみき・・・キてるよキてるよ〜w
>ちゃかちゃかっと書いちゃいました(w
短編を書く才能が垣間見えますね(汗
次も楽しみにしてますw
206 名前:Ray 投稿日:2004/04/25(日) 17:44
更新します
207 名前:貴女の幸せ 投稿日:2004/04/25(日) 17:45
ねぇ、初めから覚悟してたって言ったらたんは怒るかな?


『亜弥ちゃん…ごめん、美貴…』
『ごっちんが好きなんでしょ?…いいよ別れよう?』


あの時のたんの顔一生忘れない。
あの、『知ってたの?』って言いたげな、それでいて罰の悪そうな顔。

知ってたよ。たんは嘘が下手くそだからね。
ちゃんと目を合わせないで、それで隠してるつもりなんだから笑っちゃう。

208 名前:貴女の幸せ 投稿日:2004/04/25(日) 17:46
でも、ごっちんの事が好きなんだなって気付いた時、怒りなんて一つもなかったよ?
たんには幸せになって欲しいの。それがあたしの幸せでもあるんだって信じてるから。
だから…付き合い始めた頃から覚悟だけはしてたんだ。
たんに好きな人が出来たら潔く身を引こうってね。


『たん、今までありがと。合鍵…出てく時に鍵かけてポスト入れとくから。』
『あ、亜弥ちゃ…』
『大切にしてもらいなよ?……んじゃ、あたし…帰るから。』

209 名前:貴女の幸せ 投稿日:2004/04/25(日) 17:47

覚悟……してたハズなんだけどな…。
どうして、涙止まらないんだろ…
どうして、ポストに突っ込んだ鍵からナカナカ手が離せなかったんだろ…

ねぇ、たん。
貴女は今…幸せ?



End
210 名前:Ray 投稿日:2004/04/25(日) 17:50
終了でっす!ん〜短い(w
もう1個更新できたらいいなぁと思います。
だって短いですし…(汗


>>205
名も無き読者様

れなみき気に入っていただけたでしょうか?(w
才能だなんて恐れ多いですよΣq|゚Д゚|p
いっつもイッパイイッパイでテンパってます(爆w
211 名前:Ray 投稿日:2004/04/25(日) 17:51
落とします
212 名前:名も無き読者 投稿日:2004/04/25(日) 18:57
更新乙です。
切ねぇ。。。(涙
もう一回・・・あれば嬉しいんで待ってます。
213 名前:Ray 投稿日:2004/04/25(日) 21:58
2回目更新だぁい(w
214 名前:素晴らしい愛をもう一度 投稿日:2004/04/25(日) 21:58
離れてると、急にフッと不安がココロを支配することがある。
お互いに忙しいんだから、簡単に『会いたい』なんて口にも出来ない。

疲れてたら一人にしてほしいかもしれない
まだお仕事中かもしれない
もしかしたら…他に好きな人が出来たかもしれない…。

全て憶測に過ぎないはずなのに、怖くて怖くて仕方が無い。
一人で部屋の真ん中に座り込み、何をするでもなくタダ色々と考えを張り巡らせていた。

不安に押しつぶされないように歌を口ずさむ。


215 名前:素晴らしい愛をもう一度 投稿日:2004/04/25(日) 21:59


「あのすばぁらしいあーいーをもぉおいちぃど〜……」


駄目だ…この歌は…

歌詞を思い出して少し涙ぐむ。


「んぁ?歌うのヤメちゃうの?」
「ひぁっ!!」


自分以外誰も居ないはずなのに、後ろから声がした。
驚きで変な悲鳴をあげてしまう。


「驚かせちゃった?」
「ご、ごっちぃ〜ん…気配なかったよぉ〜」


ちょっと涙ぐみながら非難の声を上げる。


216 名前:素晴らしい愛をもう一度 投稿日:2004/04/25(日) 21:59


「んぁ…でもごとー普通に入ってきたよ?美貴てぃがボーっとしてたんじゃん」
「う゛〜、でもホント心臓止まるかと思った…」
「あはっ!ごめんごめん、んで?歌うのヤメちゃうの?」


美貴の横に座り、少し首を傾げながらコッチを覗き込んでくる。
その仕草が愛しくて愛しくて、気が付くと美貴はごっちんに抱きついていた。


「み、み、美貴てぃ!?」
「ご、ごめっ、少し…こうさせて」


ごっちんは急に抱きついたからか、すごく焦ってたけど、
美貴が泣いてるって分かると優しく頭を撫でてくれた。
美貴はなんとか涙を止めようと頑張ったけど、ごっちんの香りや体温が涙を止まらなくさせる。


「ごめん…ありがと」


217 名前:素晴らしい愛をもう一度 投稿日:2004/04/25(日) 22:00


しばらくして泣き止むと、次は恥ずかしくなってきてごっちんの肩を押して身体を引き剥がした。


「みーきてぃっ!」


ごっちんに背を向けて涙を拭ってると、後ろから抱きしめられる。
腰に回ったごっちんの腕がギューッと美貴を締め付けるのが心地イイ。


「ねぇ、何で歌うのヤメちゃったの?」
「だって…」


ごっちんも、この歌を歌ったから分かってくれるかと思ったけど、
何故歌うのを途中でヤメたのか全然分からないらしく、首を傾げてた。


218 名前:素晴らしい愛をもう一度 投稿日:2004/04/25(日) 22:00


「だって?」
「ごっちんとココロが通わなくなっちゃいそうだったんだもん…」


そう言うと、ごっちんはもっと強く優しくギューっと美貴を抱きしめてくれた。


「大丈夫、ごとーは美貴てぃといつも繋がってるよ」


ただその一言が美貴の不安を一掃させる。
変哲も無いありきたりな言葉かもしれない、でもごっちんが言う事によって美貴のココロは安心する。


この素晴らしい愛を永遠に…


End
219 名前:Ray 投稿日:2004/04/25(日) 22:05
いやっほい♪2回目更新です(w
いやぁ〜微妙かなぁ?(不安
FS3の『あの素晴らしい愛をもう一度』から派生させました(w


>>212
名も無き読者様

早速のレスありがとうございますm(_ _)m
切ねぇですか(w
ってか、最近痛いのやら切ないのが書きたくてしかたありません(ヲイ
もう一回あれば嬉しいとか…(感涙
ありがとうございます!!
220 名前:Ray 投稿日:2004/04/25(日) 22:07
痛い&エロチック系なのをアップしてもよろしいですかね?(不安
最近ホントに痛いのを書きたいってか、甘いのが書けないんです_| ̄|○
痛いのとか結構苦手な方がいらっしゃると悪いなぁと思うわけですよ!
大丈夫!ていうのなら痛いのをアップしたいのですが…
どうでしょうかね?
221 名前:sp 投稿日:2004/04/26(月) 01:26
更新乙です!

痛エロ自分おkっス!
どんな痛いのでも作者さんの小説好きなんで書いてくらさい。

最後に、
みきごまはあなたのせいで嵌ったよ。
偶然に575だけども…あはっ!
222 名前:名も無き読者 投稿日:2004/04/26(月) 17:08
2回目更新乙です。
痛い系ですか?
結構得意なのでダイジョブですw(トクイッテドゥーナノ?
楽しみにしてます。
223 名前:Ray 投稿日:2004/04/26(月) 21:31
おほほのほ、おほほのほ、おほほのほーでゴザイマス!!(壊
ってコトで痛ぁくて暗ぁくてエロいの更新だぃ(w
224 名前:嫌がられる喜び、嫌がる不安 投稿日:2004/04/26(月) 21:32

いつから歯車が狂い始めたんだろう。
今となってはもぅ分からない。

225 名前:嫌がられる喜び、嫌がる不安 投稿日:2004/04/26(月) 21:32


226 名前:嫌がられる喜び 投稿日:2004/04/26(月) 21:33


「り、梨華ちゃっ…」
「美貴ちゃんカワイイ…」
「ヤぁっ、ヤダぁっっ…」


嫌がる貴女。
そんな貴女を無理矢理に抱くあたし。

嫌がる貴女が好き。
嫌がってる貴女の顔が好き。
力が入らなくなっても必死で抵抗してる貴女が好き。

227 名前:嫌がられる喜び 投稿日:2004/04/26(月) 21:33


本当は貴女だって嫌じゃないんでしょう?
だって、本当に嫌ならどうしてあたしの誘いに乗るの?
『今日…ウチくる?』
それの意味を分かってないワケないじゃない。


「んぅっ…やっ、はぁっ…」


眉間にシワを寄せて、苦しそうな顔。
人差し指の第二関節辺りを噛んで、声を抑えようと必死な様子。
快感に流され、淫らに動く腰。

総てが愛しい。
そう思うあたしは狂ってますか?


228 名前:嫌がられる喜び、嫌がる不安 投稿日:2004/04/26(月) 21:34



229 名前:嫌がる不安 投稿日:2004/04/26(月) 21:34


初めてアナタに抱かれた時は本当に嫌だった。
いつも優しかったアナタが急に豹変しちゃったみたいで怖かったから。

嫌がる美貴をアナタは本当に楽しそうに、嬉しそうに弄んでた。
アナタはもう覚えてないかもしれないけれど、美貴が一度最中に『好き』って言ったの。
そのときのアナタの表情は今でも忘れない。

とても…つまらなさそうな、悲しそうな顔をしていた…


230 名前:嫌がる不安 投稿日:2004/04/26(月) 21:35


嫌われるのが怖い。
捨てられるのが怖い。

アナタが望むように嫌がってるような演技だってする。
つい『好き』って言ってしまわないように指を噛んで言わないようにだってする。

だから、だから美貴を嫌わないで…捨てないで…


231 名前:嫌がる喜び、嫌がる不安 投稿日:2004/04/26(月) 21:36


一度狂った歯車は、二度と元には戻らない…




End

232 名前:Ray 投稿日:2004/04/26(月) 21:39
おっひょっひょ!痛いよぉ、エロいよぉ(w
梨華ちゃん怖いよぉ(お前が言うな
いやぁ、痛いですが大丈夫でしたでしょうか?(w
233 名前:Ray 投稿日:2004/04/26(月) 21:44
>>221
sp様

アナタ様が痛エロOKなのは知っております(爆w
オイラの小説好きだなんて〜調子乗っちゃうってばぁ(ヤメレ
みきごまキてる?(w
しかもオイラの所為なんだ(w
自分の小説読んで嵌ってくれるなんて嬉しいっす!(喜


>>222
名も無き読者様

結構痛かったですが大丈夫でしたか?
痛いの自分が好きなので結構書くんですが、
大丈夫ならもっとアップしたいなと(ヤメレ
234 名前:名も無き読者 投稿日:2004/04/28(水) 19:45
更新お疲れ様です。
おぉ、痛い痛い♪(危
でも大丈夫ですね、意外と。。。w
エロいのも実は隠れて読んでるので平気です(爆
235 名前:Ray 投稿日:2004/04/30(金) 19:33
こーしんだぃ!
236 名前:伝えられない想い 投稿日:2004/04/30(金) 19:34

―ねぇたん。ほんとにあたしの事好き?

そう聞いたあたしに貴女はただ優しく笑っているだけだった。
その笑顔は何を指してたの?

ねぇ、言って?ちゃんと言葉で伝えてよ。
じゃないと分かんないよ。
不安なの、たんに無理矢理つき合わせてるんじゃないかって。


何故そんなに優しく笑うの?
何故そんなに優しく抱き締めてくれるの?

愛があるからなんだって信じても…いいのかな?


237 名前:伝えられない想い 投稿日:2004/04/30(金) 19:34



238 名前:伝えられない想い 投稿日:2004/04/30(金) 19:35


―ねぇたん。ほんとにあたしの事好き?

そう聞いたアナタはきっと不安でいっぱいだったんだろうね。
でも美貴は何も言えなくて微笑み返しただけだった。

ごめんね。

亜弥ちゃんの事大好きなんだよ?
でも、伝えるには『好き』って言葉じゃ足らないんだ。
だから美貴は亜弥ちゃんに何も言えない。

『好き』や『愛してる』なんて安っぽい言葉じゃ表せないんだ。

ごめんね。


End
239 名前:Ray 投稿日:2004/04/30(金) 19:38
んっひょぉ!!
ちょっと甘くないですか!?(チャーミー風
痛甘い感じですか?(爆w



>>234
名も無き読者様

意外とオッケーですか!?(w
一応グロすぎる痛いのは書かないので、まだ受け入れれるかと(w
エロも平気!?
ならまた書きます(ヲイw


もぅ一回更新したいなぁ〜(願望
コレ短いしねぇ〜…
240 名前:名も無き読者 投稿日:2004/05/01(土) 09:53
更新乙です。
あやみき・・・。
(*´∀`)bですねぇw
ちょっと切ないデスけども。。。
次は何だろ?
楽しみにしてます。
241 名前:rina 投稿日:2004/05/01(土) 11:23
短編読みました!
ごまみきやっぱいいですね〜vv
やっぱ好きです〜w
これからも期待してます!!
242 名前:Ray 投稿日:2004/05/01(土) 12:23
にょほっ!昨日寝ちゃいましたぁ…
こーしんしまぁっす


243 名前:直感 投稿日:2004/05/01(土) 12:23
『あっし、麻琴が好き。』
『えっ…』
『あ、あの、今すぐ返事が欲しいっていうのじゃなくて、え、えっと、考えて欲しい』


真っ赤になって、どもりながら早口で言う彼女を見てからもう1週間。
あたしはまだ返事を返せずにいる。


「ハァ…」
「溜息つくと幸せ逃げちゃうよ〜」


声のした方を振り返ると、そこにはジュースを持ったあさ美ちゃんが立っていた。


「はい」


そう言いながらあさ美ちゃんは、
身体を前屈みにして顎を机に乗せた状態のあたしの目の前にジュースを置く。


244 名前:直感 投稿日:2004/05/01(土) 12:24


「あ、ありがと…」
「どうしたの?」
「んー。ちょっと…ね」


言葉を濁すあたしにあさ美ちゃんは、柔らかく微笑んだ。


「愛ちゃんのコトでしょ?」
「うぇ!?」


ど真ん中を当てられ、びっくりして机から顎を離す。
あさ美ちゃんはさっきと変わらず柔らかい笑みを浮かべていた。


245 名前:直感 投稿日:2004/05/01(土) 12:24


「悩んでるの?」
「う、うん…」
「愛ちゃんのコト…嫌い?」
「違う!!そんなんじゃないよ!」
「じゃぁどうして悩んでるの?」


あさ美ちゃんの言葉は優しいけど、なんだか問い詰められてる気がして俯いてしまう。


「凹まないでよぉ〜怒ってるんじゃないんだから〜」
「うん…」
「マコ、
『永いこと考え込んでいる者が、いつも最善のものを選ぶわけではない。 』byゲーテ。
マコは愛ちゃんに『好き』って言われてどう思ったの?」


『直感も大切にね』と言いながらあさ美ちゃんはどっかに行ってしまった。

246 名前:直感 投稿日:2004/05/01(土) 12:25

―愛ちゃんに告白されてあたしは…。

気付いた時には走り出していた。
始めから気持ちなんて決まってたのかもしれない。
何をグダグダ迷ってたんだろぅ。

彼女の背中を発見して、大きな声で彼女の名前を呼ぶ。


「愛ちゃん!!」


End
247 名前:Ray 投稿日:2004/05/01(土) 12:26
今日は何故か藤本さん絡んでません!(w
ってか、実は小高も好きだったりします!
田高も好き…
はい、ソコ!DDって言わない!(w
248 名前:Ray 投稿日:2004/05/01(土) 12:30
>>240
名も無き読者様

Rayが松藤書くと、痛いか切ないんです(ヲイ
甘いの書かないとと思うほど痛いんですなぁ(w

>>241
rina様

ごまみきイイですか!?(w
気に入っていただけで良かったですぅ(喜



ゴールデンウィークだし、中編アップしようかと目論んでおります(ニヤ
249 名前:sp 投稿日:2004/05/01(土) 13:14
乙。
このDD!!(w
250 名前:rina 投稿日:2004/05/01(土) 20:37
更新お疲れさまでっす!
DD先p・・・Ray先輩!
小高、おいらも結構好きですw
現実世界でも大いにありえますしねvv
251 名前:Ray 投稿日:2004/05/03(月) 00:00
宣言どうり、中編(?)アップします!
252 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:02


253 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:02
冷たい雨が降る中、力尽き倒れこむ。
薄れ行く意識の中思い出すあの子の声…


『ねぇ、たん。たんの半分はヒトなんだね』
『ヒトにはあたし達には分からないナニカがあるんだって』


―ねぇ、亜弥ちゃん。亜弥ちゃんが言う程、ヒトって素敵なモノなのかな?


『妖弧のココロも、ヒトのココロも持ってるたんはスゴイね』


記憶の中のあの子に思いを馳せていると、
ジャリッジャリッと砂を踏む音と共に人が近寄ってくる気配を感じた。


254 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:03


「い、犬?」


その声で自分が元の姿へ戻っている事に気づく。


「んしょっ、う゛っ……結構重い…」


ファッという浮遊感と一緒に感じた暖かい自分以外の体温。


―あったか…い……


抱きかかえられていると気づいた時にはもう夢の中だったのかもしれない。



255 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:03


256 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:03


257 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:04



『半妖の癖に生意気なんだよ!』


―半妖だと何もしてはイケナイの?


『お前半妖なんだって?中途半端だなぁ、生まれてきた意味あんのかよ?あっはっは』


―半妖は生きる事も許されないの?


絶え間なく降り注ぐ罵倒。
自分の全てを否定する声。
耳を塞いでも、それらは頭に直接響くようだった。


258 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:04


259 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:04


260 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:04



フッと意識が覚醒して、さっきまでの声は夢だと気づく。
身体を見ると、体力が戻らないのか、元の姿のままだ。

中途半端に妖弧とヒトの血が混じり、妖弧としての力がない癖に狐の姿に変化する。
ヒトにもなれない、妖弧にもなれない…
狐の姿になると、その事実を突き付けられてるみたいで気分が悪くなる。

ガチャッという音と共に、ヒトが入ってきた。


「あっ、起きた?」
「ゥ゛ゥ゛ッ」


ヒトは手を伸ばしてきたが、歯を見せて唸ると、苦笑いを浮かべて手を引っ込めた。


「ワンちゃん、何か食べなきゃだね。」


そう言ってヒトはまた部屋を出て行く。

261 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:05


…ワンちゃん?


もしかしたら犬と間違われているのかもしれないと思いを張り巡らせていると、ヒトが戻ってきた。


「ワンちゃん、お肉持ってきたから食べて?」


やっぱりワンちゃんって…


「ワーンちゃん、食べないと元気出ないよぉ?」
「美貴犬じゃないし!」
「きゃぁぁ!!!」


ワンちゃんを連呼され、ムカついた美貴はつい口をきいてしまった。


262 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:05


―しくった…また『バケモノ』って叫んで殴られる


そう思って顔を反らし、いつ殴られてもいいように身体を硬直させる。
ほんとは直ぐにでも部屋を飛び出して逃げたかったが、身体の自由がきかなかった。


「ワンちゃ…あ、あなたは言葉が喋れるの?」


その言葉と共に、頭に感じる暖かい手の感触。
殴られるワケでもなく、追い出されるワケでもない。
かといって怯えているわけでもないような声。

ビックリしてヒトを見上げると、優しい笑みでコッチを見ていた。


263 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:06


「あ…」
「ん?どしたの?」
「美貴が…怖くないの?」
「どうして怖いの?」


優しい声、表情、手、ぬくもり…
総てがあの子を思い出させる。


『たん、大好き!』


―あの子だけが自分を受け入れて、優しく接してくれた。
―そんな人はもう現れないと思っていたのに…


「キューン…」
「えぇっ!?どうして泣くの?」


ヒトは慌てていたけど、美貴はただ優しさに触れれたことが嬉しくて涙が止まらなかった。

264 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:06

しばらくして落ちついた頃、お腹がグーッとなった。
よく考えれば、村を出てから何もまともに食べていない。


「フフッお腹空いたんでしょう?何が食べたい?」
「肉…」


ヒトはクスッと笑うと、持ってきていた肉を目の前に置いてくれる。
それを貪るように食べる美貴をヒトは嬉しそうに眺めていた。


「ふぅ…」
「お腹イッパイになった?」


まだ少し言葉を話すのに抵抗があり、分かるように頷く。

265 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:06


「そういえば、名前は何ていうの?」
「美貴…」
「美貴…イイ名前だね。あたしは、石川梨華。よろしく!」


そう言って狐の姿をした美貴の前足を優しく掴んで上下に振った。


「美貴ちゃんは何処から来たの?」
「北の方」
「何処に行くつもりだったの?」
「別に何処にも…ただ、村には居れなかっただけ……」


266 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:07


―亜弥ちゃん…


『たん、逃げて!早く!!!』
『で、でも亜弥ちゃんが…』
『イイから早く!』
『で、出来ない!美貴出来ないよ!』
『たんのバカ!早く行かなきゃ嫌いんなるからね!!』


美貴を必死で逃がしてくれたあの子はきっともうこの世にはいないだろう。
あの子は自分の生命力を削って美貴を逃がしてくれた。


「美貴ちゃん…美貴ちゃん?」


自分の世界に入ってしまった美貴を見て、梨華ちゃんは不思議そうな顔をしていた。


「なんでもない…」


267 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:07


力が入らず横たえてた身体を起こし、軽く身体に力を入れてみる。


―変化ぐらいは出来るまで戻ったかも…


目を閉じ、身体の奥にある力の塊を少しずつ解放する。
まだまだ弱い力で発光していて不安定そうだが、いつまでも狐の姿でいたくなかった。

開放された力が発光しながら身体を這っていく。
身体全身が光に包まれると、その光が形を変え、人の形をしだした。
光が戻っていくように、段々と身体から消えていく。


「み、美貴ちゃん?」


目を開けて変化が上手くいったと安堵する。
梨華ちゃんを見ると、呆気にとられているようで、目を見開いていた。

268 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:07


「これが、美貴の姿。」
「あ、あの犬っぽいのは?」
「あれは力が出ないと狐の姿に戻るんだ。」
「き、狐…」


そう言うのが早いか、呆気にとられていた梨華ちゃんの顔が
ポンッと音がしそうなぐらい急に顔が真っ赤になった。


「み、美貴ちゃん、ふ、服着て!!!」
「服…ない」
「何で!?」
「脱げた」


力がなく、狐の姿に戻ってしまったときに脱げて、服は捨てていた。


269 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:08

「あ、あたしの服着ていいから!」


そう言うと真っ赤な顔で服を渡してくれた。

着替えていると、違和感に襲われる。
お尻のあたりを触ると尻尾…頭を触ると耳があった。


―完璧には変化出来なかったか…


「あと、美貴ちゃんさえよかったら…」


着替えてる美貴に背中を向けていた梨華ちゃんが話し掛けてくる。


「しばらくウチに居ていいよ。」



それから美貴と梨華ちゃんの生活が始まった。




270 名前:暖かい場所〜第1話〜 投稿日:2004/05/03(月) 00:08


271 名前:Ray 投稿日:2004/05/03(月) 00:12
始まっちゃいましたねぇ(w
ってか、今回マジ自信ないっす_| ̄|○
死ぬほど駄文ですが、お許しくださいませ。・゚・(ノД`)・゚・。
全4話で、1日1話分つまり、今日いれて4日で完結です!(早
マジで駄文な上に楽しくないと思います。
お許しくだせぇ(誰
272 名前:Ray 投稿日:2004/05/03(月) 00:14
>>249
sp様

ゴルァ!(w
DD言うな!!(w


>>250
rina様

DD言うな(ヲイw
小高…いいですよね(w
273 名前:名無し読者 投稿日:2004/05/03(月) 14:56
これであやみきだったら完璧なのに。
藤本さんが妖狐ってすっごい似合ってます。
毎日更新楽しみです!
274 名前:Ray 投稿日:2004/05/03(月) 22:47
第2話目こーしんするべ!!(w
275 名前:暖かい場所〜第2話〜 投稿日:2004/05/03(月) 22:48


276 名前:暖かい場所〜第2話〜 投稿日:2004/05/03(月) 22:49

拾われたあの日以来、美貴は不完全なヒトの姿で居るコトが多くなった。
梨華ちゃんは一人暮らしで、部屋ではどんな姿をしていても支障はなかったし、
一番の理由は、美貴の銀色の尻尾や耳を梨華ちゃんが好きだったから…


「美貴ちゃん、みーきーちゃん!ソレは食べれないってば」
「むぅ…ペロッ…うぁっ!!マズっ!ペッペッ」
「だから〜食べれないって言ったじゃない!」


大きな箱の中に美味しそうな肉があった。
その箱は『てれび』って言うらしい。
そのてれびの中にある肉を舐めたらとてもマズくてビックリした…
きっとあの肉は腐ってたんだ…


277 名前:暖かい場所〜第2話〜 投稿日:2004/05/03(月) 22:49

『でんしゃ』っていう動く箱にも乗った。
でんしゃはヒト型で乗ったけど、ヒトが沢山いて苦しかった。
もうちょっと長く乗ってたら狐に戻ってたと思う…
戻ってなかったとしても耳や尻尾が出てただろうな…

他にも、色んなコトを知った。
ガーガー鳴く鼻の長い『そうじき』ってヤツは咬んじゃいけないとか、
犬に吠えられても吠え返さなかったら梨華ちゃんが誉めてくれるコト。
喧嘩をしちゃいけないコト…


「美貴ちゃん!!また喧嘩して!」
「だって…」
「『だって』じゃない!あーもぅ!!手、怪我してるじゃない!」
「ぶぅ…」
「喧嘩しちゃダメだって言ったでしょぅ!?」
「だって、犬の癖に美貴の毛の色はオカシイって言ってきたんだもん!」


278 名前:暖かい場所〜第2話〜 投稿日:2004/05/03(月) 22:49

梨華ちゃんは薬臭い箱を持ってきて、美貴の手当てをしてくれる。
怒っているはずなのにその動作はとても優しい。


−暖かい手、表情、声、ヒト。
−こんな場所ホントにあったんだ…


「美貴ちゃん!?ごめんね、薬染みちゃった!?」


暖かさは、美貴の中にある弱い部分をふんわり包み込んで守ってくれる。
それを感じたときには涙が溢れていた。
その涙さえ暖かく感じる。
今までとは違う涙の意味。


279 名前:暖かい場所〜第2話〜 投稿日:2004/05/03(月) 22:50

―亜弥ちゃん、美貴は幸せになる権利なんてあるのかなぁ?
―貴女を置いて逃げた美貴にそんな権利が…


「はい!終ったよ。」
「ありがと…」
「今日の晩御飯何にしようか?」
「肉!!」
「それは昨日食べたでしょ?」
「ぶぅ!」
「拗ねてもダメ!」


―亜弥ちゃん…


『たんはホントに肉が好きだねぇ』

『今度一緒に狩りに行こっか?』


―結局行けなかったね、狩り。


280 名前:暖かい場所〜第2話〜 投稿日:2004/05/03(月) 22:50

それから、結局は梨華ちゃんが美貴に合わせてくれて夕食は肉になった。
梨華ちゃん曰く、肉の時の美貴の尻尾の振り方がスゴイらしい。

夕食が終って、梨華ちゃんは嫌がる美貴の尻尾を掴んでお風呂に入れた。
お風呂は嫌い。
だって溺れそうなんだもん。
ビクビクしながら入ってたら疲れちゃって、隠してた尻尾と耳が出てきた。

寝るときは狐に戻る。
美貴は半妖だから、意識がないと狐に戻る時があるから。
前にヒト型のまま寝て、起きたら狐の姿になってたらしく、
気付かずにベッドから出ようとしてベッドから落っこちたコトがあった。
それからは狐の姿で寝ることにしている。

梨華ちゃんの寝ている布団の上で丸まり、梨華ちゃんに擦り寄るようにして寝る。
そうすると何故か落ち着いた。


281 名前:暖かい場所〜第2話〜 投稿日:2004/05/03(月) 22:51


「ねぇ美貴ちゃん。」
「何?」
「美貴ちゃんって、たまに悲しそうな目するよね…」
「そうかな…」
「うん、過去に何があったのかあたしには分からないけど、いつか乗り越えれるといいね」
「…うん」


そう告げた梨華ちゃんの声はとても優しくて、親の声なんて覚えてないけど
『これがお母さんの声なのかなぁ』と思った。




282 名前:暖かい場所〜第2話〜 投稿日:2004/05/03(月) 22:51



このときはまだコノ幸せな時間が続くと思ってたんだ…



283 名前:暖かい場所〜第2話〜 投稿日:2004/05/03(月) 22:51


284 名前:Ray 投稿日:2004/05/03(月) 22:53
2話目はちょっと短い…(w
いや、こんな駄文ヤバイと思いながらの更新って
すごくスリルがあるよね(ヲイ

285 名前:Ray 投稿日:2004/05/03(月) 22:55
>>273
名無し読者様

亜弥さんは美貴さんの精神をガッチリ捕らえてるんですよ(w
肉体的よりも精神的みたいな…(ヤメレw
286 名前:名も無き読者 投稿日:2004/05/04(火) 11:08
更新お疲れ様です。
半妖・・・自分も書いてるから親近感w
てかミキたんの過去に何が・・・?
続きも楽しみにしてます。
287 名前:名無し読者 投稿日:2004/05/04(火) 14:12
なるほど。それならいいんですけど。
テレビ舐める狐可愛すぎです。
松浦さんに続いて彼女も…?やめて。
288 名前:Ray 投稿日:2004/05/04(火) 22:50
3話目行くべ♪
289 名前:暖かい場所〜第3話〜 投稿日:2004/05/04(火) 22:50


290 名前:暖かい場所〜第3話〜 投稿日:2004/05/04(火) 22:51

「ねぇ美貴ちゃん、お散歩行こっか?」


なんの前触れもなく梨華ちゃんはそう言った。
外はもう夕日が沈みかけていて、少し薄暗くなっている。


「何処に?」
「近くの公園とか」
「んー…」
「ね?いいじゃない、たまには。」
「イイよ」


美貴が頷くと梨華ちゃんはとても嬉しそうに微笑んだ。
それから美貴は少し力を解放させて耳と尻尾を隠し、梨華ちゃんの服を着て家を出た。

291 名前:暖かい場所〜第3話〜 投稿日:2004/05/04(火) 22:51


「公園なんて久しぶり…」
「そうかな?美貴はいつも来てるけど」
「お昼に居ないと思ったら公園に来てたのね?」


そんな取り留めのない話をしながら公園に向かう。
慣れた足取りで公園の中に入った瞬間、何かの気配を感じた。


「…」
「美貴ちゃん?どうしたの?」
「梨華ちゃん、美貴から離れないで。」
「う、うん…」


その気配は言葉にするなら『殺気』。
その殺気を放っている人物は自分と同類…いや、妖弧のモノだった。



292 名前:暖かい場所〜第3話〜 投稿日:2004/05/04(火) 22:52


―誰?


人物を特定させるため、鼻をヒクつかせる。


「美貴ちゃん?」
「梨華ちゃん、今すぐ帰ろう!」


そう言って公園を出ようと身を翻した時だった。


「待ちなよ」


聞いたコトのある声…
ソコに立っていたのは、いつも亜弥ちゃんと一緒にいた人物―ごっちん―だった。


293 名前:暖かい場所〜第3話〜 投稿日:2004/05/04(火) 22:52

「生きてたんだ…」
「まぁね。あんたみたいに力がないような中途半端なヤツじゃないし。」


トゲのある言葉。
頭に響く自分の存在を否定する声。


『中途半端』
『村から出てけ』
『人界で暮らせ』

『バケモノ』
『消えろ』
『妖界へ帰れ』


―いったい何処で暮らせばよかったんだろう。
―生まれてこなければよかった。


294 名前:暖かい場所〜第3話〜 投稿日:2004/05/04(火) 22:52


「ごっちん…」
「あんたに名前で呼ばれたくなんかない!!」
「何で人界に下りてきたの?」
「復讐」
「ヒトに?」
「あんたに。まっつーを見殺しにしたあんたにだよ。」


『見殺し』…


その言葉に目の前が真っ暗になるようだった。

ココで倒れると殺される。
下手すると、美貴の後ろで少し怯えている梨華ちゃんさえ守ることが出来ない。
その想いだけで足を踏ん張っていた。


295 名前:暖かい場所〜第3話〜 投稿日:2004/05/04(火) 22:53


「梨華ちゃん、美貴が行ってって言ったら直ぐに家まで走って。」
「で、でも…」
「お願い。美貴は大丈夫だからさ…」


ホントは大丈夫なんかじゃない。
美貴は妖弧としての能力はないし、変化がイッパイイッパイだ。


「ごっちん…」
「何故…何故まっつーを見殺しにした」
「亜弥ちゃんは…美貴を逃がしてくれた。それだけだよ。」
「ごとーはまっつーの最後を看取った。
 あの子は最後まで『美貴たん、美貴たん』って言いながら死んでいったよ」


ごっちんの目は怒り、悲しみ、復讐心と色々な感情が入り混じっているように見えた。


296 名前:暖かい場所〜第3話〜 投稿日:2004/05/04(火) 22:53


「ごとーにとってまっつーは命と同じぐらい大切な人だった。それを…お前が奪ったんだ。」
「違う!違う違う違う!美貴じゃない」
「お前だ!」


耳を抑えてうずくまってしまう。
ごっちんの声を聞きたくなかった。

殺気が段々近づいてくる気配がする。


―殺される…


「やめて!!!」


美貴とごっちんの間に梨華ちゃんが立ちはだかった。


297 名前:暖かい場所〜第3話〜 投稿日:2004/05/04(火) 22:54

「り、梨華ちゃん!!逃げて!」
「へぇ…もうまっつーの身代わりを見つけたんだ。」
「違う!その人は関係ない!」
「ふーん」


ごっちんは興味なさそうに梨華ちゃんを見ていた。


「美貴ちゃんに手を出さないで。」
「んぁ?ミキティとはどういうご関係?」
「関係なんかない!ごっちん、用があるのは美貴でしょう!?梨華ちゃんは関係ないじゃん!!」
「ヤケに必死だねぇミキティ」


そう言うとごっちんはニヤケながらドンドン梨華ちゃんに近寄っていく。



298 名前:暖かい場所〜第3話〜 投稿日:2004/05/04(火) 22:54


「梨華ちゃん!逃げてぇぇぇぇ!!」


美貴の叫びは虚しく響いただけだった。
ごっちんはスゴイスピードで梨華ちゃんに近づき、首を鷲掴みにして持ち上げた。


「グッ…」
「梨華ちゃん!!!」


梨華ちゃんは苦しそうに、空中に浮いた足をバタバタさせている。


「うぁぁぁ!!」


299 名前:暖かい場所〜第3話〜 投稿日:2004/05/04(火) 22:54


ごっちんに力一杯体当たりをして梨華ちゃんを放させようとするが、ごっちんはフラつく所か、
より一層梨華ちゃんの首を絞めた手を強めていく。
段々梨華ちゃんの躰から力が抜けていくのが目に見えていた。

何回体当たりをしてもごっちんがフラつくことはなく、梨華ちゃんの手足は動かなくなった。


「梨華ちゃぁぁぁん!」
「あはっ!呆気ないね」


―どうして?どうして美貴に関わった人達は死んでいくの?



300 名前:暖かい場所〜第3話〜 投稿日:2004/05/04(火) 22:55


「あはっ、ミキティ悲しいの?関係ないんでしょ?」
「り、梨華ちゃ…」


地面に倒れてる梨華ちゃんはピクリとも動かない。


「どうして…」
「ごとーのキモチと同じにするため」
「そんなコトのタメに梨華ちゃんを殺したの?そんなの『狩人』のしてるコトと変わらない!」
「あいつらとは違う!」
「一緒だよ!!自分のエゴのタメに殺す。何が違うのさ!」
「黙れ!!」


ゴツッ

ごっちんの拳が美貴の顔に直撃する。
口の中に血の味が広がり、キモチ悪い。


301 名前:暖かい場所〜第3話〜 投稿日:2004/05/04(火) 22:55


「殺すなら殺しなよ。どうせ美貴が死んだって誰も悲しまない。」


―結局は独りぼっちなんだ。
―こんなことなら生まれてこなけりゃよかった。


「それは違う…ケホッ…あたしが悲しむよ。」


死んだハズの梨華ちゃんは立ち上がり、こっちを見ていた。


「り、梨華ちゃ…」
「あたしが悲しむ。」


梨華ちゃんは美貴の方を向いて寂しそうに呟いた。
それから、小さく息を吸い込みごっちんの方を向く。


302 名前:暖かい場所〜第3話〜 投稿日:2004/05/04(火) 22:55


「貴女も、本当はこんなコト望んでるんじゃないって分かってるんでしょ?」
「そんなこと知らない!!」
「ならどうしてあたしを殺さなかったの?貴女は言ったじゃない、『ごめんなさい』って。どうして?」
「そんなこと言ってない!」


梨華ちゃんの言葉は悟すようでもあり、慈愛に満ちているようでもあった。

ごっちんはその言葉を振り払うように頭を左右に振っている。
梨華ちゃんが少しずつ近づいているのにも気付いていないみたいだった。


「怖がらないで。貴女を受け入れてくれる人はその子だけじゃない。」
「そんなヤツいない!みんなこの力を恐れて逃げてくんだ!」


303 名前:暖かい場所〜第3話〜 投稿日:2004/05/04(火) 22:56


ごっちんは他の妖弧より数倍強い力を持っていると風の噂で聞いた。
美貴とは正反対の人。
彼女は恵まれてるんだと嫉妬までした。
そんなごっちんにはその力が重荷になってたなんて考えもしなかった。


「少なくともあたしは逃げない」


梨華ちゃんの声に反応してごっちんが顔を上げる。
その目には涙が光っていた。


「ね?」
「ただ…ただ普通に接してくれるだけでよかったんだ…
 引きつった笑顔、怯えの混じった笑顔、そんなのいらない。
 恐いなら恐いでもよかったんだ…」


そう呟くとごっちんは梨華ちゃんに縋るようにして、大声で泣きだした。

美貴が覚えているのはそこまで。
ごっちんから殺気がなくなり、緊張の糸が切れた瞬間、目の前は真っ暗になっていった。
慣れない戦闘独特の緊張感で神経を使い果たしたらしい…




304 名前:暖かい場所〜第3話〜 投稿日:2004/05/04(火) 22:56


305 名前:Ray 投稿日:2004/05/04(火) 22:58
んひょ♪
もぉ〜自信なさすぎて笑えちゃう(ヲイ
『変じゃないかな?』って読み返したのはイイけど、
読み返しすぎて全てが変な文に見える(w
誤字脱字だけでなく、駄文でごめんなさい_| ̄|○
306 名前:Ray 投稿日:2004/05/04(火) 23:01
>>286
名も無き読者様

名も無き読者様も書いてらっしゃるんですか!?
いやぁ見てみたいですぅ(w
川VvV从<美貴の過去は教えれないなぁ(ヲイ


>>287
名無し読者様

名無し読者様は松藤が好きなんですね?(w
川VvV从<てれびって箱に入ってる肉は全部腐ってるんだ!(ヲイ

307 名前:名も無き読者 投稿日:2004/05/05(水) 02:09
更新乙彼です。
おぅ、この方も来ましたかw
続きが楽しみです。

自分の、見たいですか?所在はメル欄に書いておきます。
308 名前:Ray 投稿日:2004/05/05(水) 21:40
とうとう最終話ですなぁ♪
よっしゃ行くべ!
309 名前:暖かい場所〜最終話〜 投稿日:2004/05/05(水) 21:41


310 名前:暖かい場所〜最終話〜 投稿日:2004/05/05(水) 21:41



気が付くと美貴は狐の姿で、顎を梨華ちゃんの膝に預けて寝ていた。


「ん…あ、あれ?」
「起きた?ココは家だよ、分かる?」
「うん……ごっちんは?」
「美貴ちゃんをココまで運んでくれて、どこかに行っちゃった。」
「ごっちんが美貴を?」
「うん、また来るって言ってたよ」


正直驚いた。
何故ごっちんは美貴を運んでくれたんだろう。
憎かったはず、殺したかったはずなのに…


311 名前:暖かい場所〜最終話〜 投稿日:2004/05/05(水) 21:42

「そういえば梨華ちゃん!!!怪我は!?大丈夫!?」


頭が段々と覚醒して、さっきまでの状態を思い出す。
梨華ちゃんは死んだんじゃなかったの!?


「大丈夫。ごっちんは始めからあたしを殺すつもりなんてなかったもの。」
「どういうこと?」
「身体を操る力があるのかな?自由に身体が動かせなくて倒れたように見えたのね。」
「でもごっちんは…」
「ごっちんはあたしに『ごめんね』って言ったの。言葉にはなってなかったんだけど…」


何故ごっちんはそんな事をしたんだろう…
その理由を美貴が分かる日は来ないのかもしれない。
だってごっちんは不思議な子だし。


312 名前:暖かい場所〜最終話〜 投稿日:2004/05/05(水) 21:42


「フフッ、分からないって顔してる」


梨華ちゃんはクスクス笑いながら美貴の頭を撫でてくれた。


「だって分かんないもん…」
「もし、あたしが誰かに殺されたらどうする?」
「殺したヤツ見つけて美貴が殺す。」
「でも、それが誰かの為に死んだんだったら?」
「困る…かなぁ」
「困るかぁ…ごっちんはね、きっと困ったんだよ。
 誰に怒りを向けていいのかが分からなかったんだろうね。」
「…」


梨華ちゃんの手は相変わらず美貴の頭を撫でていた。
少し高い声、優しい口調。
美貴に何かを伝えようとしてるのがヒシヒシと伝わる。


313 名前:暖かい場所〜最終話〜 投稿日:2004/05/05(水) 21:43


「それで、美貴ちゃんに怒りが向けられた。」
「トバッチリじゃん…」
「そう、でも美貴ちゃんがごっちんの立場ならどうする?やっぱり誰かに怒りを向けたいでしょ?」
「うん…」
「でも、ごっちんは大切な人を失う悲しみを知ってた。だからあたしを殺さなかった。」
「…」
「あたしはそう思うの。…分からないかなぁ?」
「なんとなく分かった…」


梨華ちゃんはクスッと笑いながら、『美貴ちゃんにもいつか分かる時がくるよ』と言った。


「いつか?」
「そう、いつか」
「そっか…」


梨華ちゃんの膝に顎を預けたまま、目を閉じてごっちんを想う。


314 名前:暖かい場所〜最終話〜 投稿日:2004/05/05(水) 21:43


「ごっちんはさ…過去から開放されたのかな?」
「多分ね…また、新しい一歩を踏み出そうとしてるんだよきっと。」
「美貴はいつになったら開放されるんだろう…」
「…」
「梨華ちゃんには言ってなかったけど、美貴ね…半妖なの。」


そう言うと梨華ちゃんは驚いたように目を見開いて美貴を見た。
ヒトの普段の生活では半妖でも、妖弧でも全く関係がなかったから
今まで梨華ちゃんが美貴が半妖だと気付くコトはなかった。


315 名前:暖かい場所〜最終話〜 投稿日:2004/05/05(水) 21:44


「半…妖?」
「半分妖弧で半分ヒトなんだ…父親がヒトで母親が妖弧だったらしいよ」
「そうなんだ…」
「半妖なんて珍しいでしょ?」
「あたしは妖弧自体を見たことがなかったから…」
「そっか…でも半妖のおかげで美貴はずっと虐められてきた。
 同年代の子供だけじゃなく、大人や年下の子達にまでも。」


そう言うと梨華ちゃんの目が少し曇った。
眉もハの字になってて、悲しそうな顔。


「『中途半端』、『人界に戻れ』、『クズ』…聞く言葉全部が美貴を否定するものだった。
 ソレに耐えれなくて小さい頃一回だけ人界に下りたの。
 そしたら、『バケモノ』、『近寄るな』、『消えろ』…そう言って逃げられたり、殴られたり。
 美貴は一体何処で生きればよかったんだろうね?」


そう言い切ると『それでもまだ生きてる美貴って神経図太いなぁ』なんて自嘲気味だったけど、笑えた。


316 名前:暖かい場所〜最終話〜 投稿日:2004/05/05(水) 21:44

「ホント何で生きてんだろうって今でも思うよ。親と一緒に殺してくれたらよかったのにねぇ。
 …美貴の親は村の村長に殺された。ヒトと混じって子孫まで残したのは『罰当たりだ!』ってね。
 美貴が生まれてすぐ殺されたらしい。子供に罪はないってコトで美貴は殺されなかったらしいけど、
 殺してくれた方がよかったよ。」
「美貴ちゃ…」
「その、村長の孫が『亜弥ちゃん』だった。美貴は村長に育てられたんだけど、
 まぁ育てられたってか5歳までだけどね。それから美貴は一人だったし。
 そんで、その亜弥ちゃんがね初めての友達だったんだ。
 初めて半妖なんて関係ないって言ってくれた、
 ヒトのココロも持ってる美貴はスゴイって言ってくれた人だった。」


ふと見ると、梨華ちゃんは涙を流してた。
それでも美貴の頭を撫でる手は優しく動いていて、まだ辛い思い出も総て吐き出せる気がした。


317 名前:暖かい場所〜最終話〜 投稿日:2004/05/05(水) 21:44


「初めて『生きててもイイんだよ』って言われた気がしたんだ…
 否定をするんじゃなくて、認めてくれる言葉。初めて向けられる笑顔。
 ホントに嬉しかった…自分に笑顔を向けてくれる人なんていなかったし、
 美貴もそんな人イラナイって突っ張ってた。」


「亜弥ちゃんはね、いっつもいっつも美貴を見つけては話し掛けてくれたんだ…
 すごく幸せだった…」


グスッという鼻を啜る音が頭の上から聞こえてきた。
ソレと共に、頭を撫でる手が少し震えてるのに気が付く。

318 名前:暖かい場所〜最終話〜 投稿日:2004/05/05(水) 21:45


「その幸せがいつまでも続くと思ってたら、終わりの日は呆気なく訪れた…
 狩人が村に来たんだ。」
「『狩人』?」
「美貴達は狩人って呼んでるんだけど。
 美貴達の毛皮ってさ、普通の狐のより銀色に光ってて綺麗なのね。」
「うん、あたし美貴ちゃんの毛の色好き。」
「綺麗ってコトは高く売れるんだよ。つまり狩人は美貴達の毛皮が目当て。」
「そんな…」
「狩人は村を潰していった。もちろん村の人達は逃げるだけじゃなくて妖弧の力を使うんだけど、
 やっぱり沢山殺されたよ。美貴は力が使えないから逃げてたんだけど、捕まっちゃった。
 そのとき亜弥ちゃんが力を使って美貴を逃がしてくれたんだ。
 亜弥ちゃん自身は、力の使いすぎで死んじゃったみたいだけどね…
 美貴が殺したのと変わらないよね。」


―ごめんね…亜弥ちゃん。



319 名前:暖かい場所〜最終話〜 投稿日:2004/05/05(水) 21:45


「でも、その亜弥ちゃんって子は嬉しかったと思うよ。」
「え?」
「だって美貴ちゃんを助けれたんだから。」
「…」
「きっと笑って死んでいったんだとあたしは思うよ。」


どうして亜弥ちゃんといい、梨華ちゃんといい、美貴の欲しい言葉をくれるんだろう…
どうしてこんなに暖かいんだろう…
どうして…

気が付いたらヒト型に変化して梨華ちゃんに抱きついて泣いていた。
梨華ちゃんは何も言わず、ただ優しく背中を撫でてくれる。


320 名前:暖かい場所〜最終話〜 投稿日:2004/05/05(水) 21:47


―亜弥ちゃん、美貴…この暖かい場所とこの人のコト大切にしたい。
―亜弥ちゃんを忘れたワケじゃないし、吹っ切れたわけじゃないけど・・・
―ダメかなぁ?


ココロの中であの子に問い掛ける。
返事が返ってくるわけがないのに、なんだかあの子の声が聞こえた気がした。


『たん!!絶っ対幸せになってよぉ?あたしね、たんが大好きだったよぉー!!!』



321 名前:暖かい場所〜最終話〜 投稿日:2004/05/05(水) 21:47

End

322 名前:暖かい場所〜最終話〜 投稿日:2004/05/05(水) 21:47


323 名前:Ray 投稿日:2004/05/05(水) 21:50
ってなワケで完結です!!
いやぁ〜『守るために』を放棄してから
長いモノは毛嫌いしてたんです_| ̄|○
でも頑張ってみたのですが、いかがでしたでしょうか?

完結っぽくない、面白くない、意味不明。
そんな三拍子揃っちゃった小説でしたが、
最後までお付き合い下さった方々ありがとうございます!
今後はまた不定期更新で短編をお送りいたしまぁっす♪
324 名前:Ray 投稿日:2004/05/05(水) 21:54
>>307
名も無き読者様

完結いたしましたぁ!
ちゃんと終らせれているかが微妙ですが_| ̄|○

名も無き読者様ってもしかして…(メル欄をご覧下さいませ)
325 名前:名無し読者 投稿日:2004/05/05(水) 22:38
最後の声に救われました。
悲しいけどあやみき最高!
ありがとうございました。
326 名前:名も無き読者 投稿日:2004/05/06(木) 16:44
切ねぇ・・・、切ねぇけどGOODデス!!!
幸せになって欲しいですね。。。
短編の方も変わらず楽しみにしてます。
ありがとうございましたw
327 名前:名無し読者 投稿日:2004/05/16(日) 03:06
短編楽しみにしてます。
あやみきだったらいいなあ。
328 名前:Ray 投稿日:2004/05/16(日) 13:32
結構間があいてしまってごめんなさい_| ̄|○
こーしんだぃ!
329 名前:不可解 投稿日:2004/05/16(日) 13:33


330 名前:不可解 投稿日:2004/05/16(日) 13:33
夜中にフと目が覚めた。
隣ではスヤスヤと寝てる亜弥ちゃん。

寝直そうと目を閉じるが、眠気が襲ってくることはなかった。
目を閉じた事によって聴覚が敏感になり、小さな音も気になって反対に眠れない。


「ふぅ〜…」


溜息をつき、亜弥ちゃんを起こさないようにベッドがら這い出る。
そしてベランダの窓を開けて桟に座った。


331 名前:不可解 投稿日:2004/05/16(日) 13:33

都会の空にほとんど星は見えなくて、代わりに街の街灯が星みたいに輝いてる。
そんな光達を見ていると何故か涙が溢れた。

何か悲しいことがあったワケでもないし、辛いコトがあったワケでもない。
ただ何の感情も持たない涙だけが頬を伝う。


「んっ……たん?」


スースーと規則正しく聞こえていた寝息が止み、代わりに愛しいあの子の声が聞こえた。
まだ覚醒しきっていない頭で必死に自分を探しているのか、
モゾモゾと布団の中で動く音がする。


332 名前:不可解 投稿日:2004/05/16(日) 13:34


「たん…何処ぉ?」
「ココ、ベランダにいるよ」
「どうしたの?…寒いよ」
「あっ、ごめん。」


あわてて腰を上げ、ベランダの窓を閉めて布団の中へと戻る。
布団の中は亜弥ちゃんの体温でホカホカしていた。
春の夜風に冷まされた身体に心地良い暖かさが戻っていく。


333 名前:不可解 投稿日:2004/05/16(日) 13:34


「どうしたの?」
「…なんでもないよ」


亜弥ちゃんの質問に、はぐらかすように答える。
それは答えたくなかったからではなく、答えられなかったから…

何故目が覚めたのか、
何故涙が溢れたのか…

何一つとして自分自身ですら分からない、不可解な現象だった。


334 名前:不可解 投稿日:2004/05/16(日) 13:34


「たん?…泣いてるの?」
「ううん…大丈夫」
「ホントに?」


暗くて亜弥ちゃんの顔は見えないのに、
心配そうな顔をしているのが容易くイメージ出来て少し顔が綻ぶ


「大丈夫だよ…明日も早いし、もう寝よ?」
「うん…」


その言葉を最後に、また規則正しい寝息が聞こえだす。
その寝息が子守唄となり、美貴もまた夢の中へと堕ちていった。



335 名前:不可解 投稿日:2004/05/16(日) 13:35

End

336 名前:Ray 投稿日:2004/05/16(日) 13:36
ほんっと間があいてしまい申し訳ないっすm(_ _)m
あいたワリに少ないですよねぇ_| ̄|○
ひ、日々精進です!!(w
337 名前:Ray 投稿日:2004/05/16(日) 13:43
>>325
名無し読者様

ちゃんと救われたんならよかったです(w
川VvV从人从‘ 。‘从
最高です(w


>>326
名も無き読者様

Rayも幸せになって欲しいと願います(ヲイ
短編の方も頑張らさせていただきますよぉ(ニヤ


>>327
名無し読者様

あやみきでした!
いかがでしたでしょうかね?(w
338 名前:名も無き読者 投稿日:2004/05/16(日) 14:36
更新お疲れ様です。
なんというか、上手い。
確かにこういった不可解な感情というのも現実にありますしねぇ。。。
次も楽しみにしてますw
339 名前:名無し読者 投稿日:2004/05/16(日) 15:47
いいっす!
この何かジーンとこみ上げてくる感じ。
大好きです!
340 名前:Ray 投稿日:2004/05/19(水) 23:33
今週も半分まできましたよぉ〜
更新するべ!!
341 名前:独占欲 投稿日:2004/05/19(水) 23:33


342 名前:独占欲 投稿日:2004/05/19(水) 23:33
屋上に大の字で寝そべり、風を感じようと目を閉じる。
ズキズキ痛む傷を気持ちイイ風がなぞっていった。


「ご〜っちん」
「んぁ…」


自分を呼ぶ声に反応して目を開けると、
傍にしゃがんで顔を覗き込んでるミキティが視界に飛び込んでくる。


343 名前:独占欲 投稿日:2004/05/19(水) 23:34


「また喧嘩したの?」
「ん〜…」


ミキティは眉間に少しだけシワを寄せて心配顔。


「口の端殴られた?血…出てるよ」
「こんなの直ぐ治る。」
「でも痛いじゃん…ねぇどうして喧嘩なんかしたの?」


普通の女子高生は殴りあいの喧嘩なんてしない。
ごとーも普段は喧嘩なんてしない。
ミキティの疑問はモットモだった。

344 名前:独占欲 投稿日:2004/05/19(水) 23:34

喧嘩の理由は…


『なぁ、隣のクラスの藤本って可愛くね?』
『でも気強そうじゃん?』
『お前バカだなぁ、そーゆーヤツを屈服させるのがイイんじゃん』
『うわー鬼〜畜ぅ♪で?ヤんのかよ?』
『ヤっちまおうぜ♪』


放課後、ミキティを待つ間図書館にでも行こうと偶然教室の前を通りかかったらそんな声が聞こえた。
頭に血が上るってあーいうことなのかな…
ドアを壊れるんじゃないかってぐらい乱暴に開けて、一気に殴りかかった。


345 名前:独占欲 投稿日:2004/05/19(水) 23:35

なんだかんだで呆気に取られてたそいつらを倒すのは簡単で、
数発殴られただけで済んだし。
そいつらに釘をさすコトも忘れずにした。

でもきっとそれはミキティには言わない方がイイ事。


「気分…かな」
「気分って…」
「ってかさ、ミキティちょっと気をつけた方がイイよ?」
「へ?」


ワケが分からず、ポカンとしているミキティに口付ける。
切れた口が少し痛かった。


346 名前:独占欲 投稿日:2004/05/19(水) 23:35


「こーいうコトしてイイのはごとーだけってこと。」
「ちょっ、急に何すんのさ!」
「イイからさ、ごとーと一緒じゃない時は気をつけなって。」
「よくないし…でもまぁ気をつけるよ…」


少し不満気だったけど、素直に言うことを聞いてくれる。
ミキティの可愛いトコなんて誰にも見せてやらない。
コレはごとーだけのモンだから。

それを守るためには喧嘩だってする。
ぜってぇ負けてやんないんだ。

コレがごとーの独占欲。



347 名前:独占欲 投稿日:2004/05/19(水) 23:35


End


348 名前:Ray 投稿日:2004/05/19(水) 23:38
>>338
名も無き読者様

上手いだなんて!恐れ多い(ヲイ
不可解な感情ってのは自分自身でもムズムズしますよねぇ(w


>>339
名無し読者様

告白されちゃった(違
なんとなく静かな雰囲気をかもし出してみました(w
349 名前:名も無き読者 投稿日:2004/05/20(木) 12:46
更新乙彼サマです。
気持ちはわかるでごっつぁんw
てかミキティ可愛杉♪
問題なのは連中は本気だったのか否か・・・?
次回も楽しみにしてます。
350 名前:Ray 投稿日:2004/05/23(日) 20:15
疲れ気味で更新行くべ(ヲイ
351 名前:あの頃 投稿日:2004/05/23(日) 20:15


352 名前:あの頃 投稿日:2004/05/23(日) 20:15


貴女だけを感じてて、
貴女の事だけを考えてたあの頃。


353 名前:あの頃 投稿日:2004/05/23(日) 20:16



いつの間にあの人の言葉が信じれなくなったんだろう。
いつの間にあの人に愛されてないなんて思うようになったんだろう。


疑問が尽きることはないのに、解決することもない。
頭の中に出口を見つけれない『想い』だけが詰まってゆく。

貴女は『好き』と言う。
その『好き』は本当に私が貴女に抱いてる『好き』と同じなのかな?


354 名前:あの頃 投稿日:2004/05/23(日) 20:16


貴女が私の総てだった、
貴女の言うこと総てを信じていた。


そんな『あの頃』に戻りたい…



355 名前:あの頃 投稿日:2004/05/23(日) 20:17


ねぇ高橋さん。
貴女の心にまだれいなは残っていますか?
貴女の瞳にまだれいなは映っていますか?


356 名前:あの頃 投稿日:2004/05/23(日) 20:17

End

357 名前:Ray 投稿日:2004/05/23(日) 20:18
ん〜短っ!!
短すぎると思うので、後でもう一個更新します!
頑張ります(w
358 名前:川VvV从 投稿日:川VvV从
川VvV从
359 名前:Ray 投稿日:2004/05/23(日) 20:21
>>349
名も無き読者様

ミキティ可愛かったですか?(w
Rayの書く美貴てぃは受けです(ヲイ
もちろん連中はほんk(ry
360 名前:名も無き読者 投稿日:2004/05/23(日) 20:37
更新お疲れ様です。
あぁ、胸にくる。。。
後でもう一個、楽しみにしてますw
361 名前:Ray 投稿日:2004/05/23(日) 22:17
二回目の更新いくべー
362 名前: 投稿日:2004/05/23(日) 22:17


363 名前: 投稿日:2004/05/23(日) 22:17


「だ〜れだっ!」



急に視界が真っ暗になり、後ろから楽しそうな声がする。
『誰だ』って声であの子って分かる。
それにこの手。


大人ぶっててもまだ子供な手をしてるあの子の手だ。


364 名前: 投稿日:2004/05/23(日) 22:18



「ん〜れいな」
「あったりぃ〜♪」



目を隠していた手をとり、握ったり、撫でたりする。



「美貴?」
「美貴ね、れいなの手好き。」
「え〜!れいな美貴の手好き。長くて〜スラッとしてて綺麗やけん」



365 名前: 投稿日:2004/05/23(日) 22:18



そういいながら人差し指を握ってくる。
その手は子供特有のプクプクした手をしていて、『カワイイなぁ』と思う。



「れいなの手ってカワイイ」
「ど〜せれいなの手はムチムチしとるよ!!」
「ムチムチって言うか子供の手してる。」
「子供やもん!」



ムキになってるれいなは可愛くて、怖いイメージなんか欠片も見えない。



366 名前: 投稿日:2004/05/23(日) 22:19



「でも優しい手してるよ」
「そんなんどーやって分かると?」
「感覚。」
「なんねそれ」



知ってた?手って性格を表すんだよ。
だかられいなもスゴク優しいんだね。


367 名前: 投稿日:2004/05/23(日) 22:19

End

368 名前:Ray 投稿日:2004/05/23(日) 22:19
いえーい!二回目だい!(w
まぁ〜どっちも短いですなぁ_| ̄|○
369 名前:Ray 投稿日:2004/05/23(日) 22:22
>>360
名も無き読者様

即レスありがとうございます!
胸にくるだなんて…うれしいです!(w
楽しみにしてたのがまたまた短くて申し訳ない(ヲイ
370 名前:名も無き読者 投稿日:2004/05/24(月) 12:43
連続更新お疲れ様です。
いかん、ここ学校なのに。。。
顔がニヤけて怪しい人に・・・。w
量より質ですなww
次も楽しみにしてます。
371 名前:Ray 投稿日:2004/05/30(日) 12:58
真昼間なのにこんな話でええんかい!
ってな感じですが、更新します(w
ちなみに短いよぉ〜(ヲイ
372 名前:夜の世界 投稿日:2004/05/30(日) 12:58

373 名前:夜の世界 投稿日:2004/05/30(日) 12:58
夜の世界は不思議。
ココロを静めてくれるから。



大好きな人と居ても、気の置けない友達と居ても、
何処かで気を使ってる自分が居る。
いつもイッパイイッパイで、そんな自分が嫌で…


374 名前:夜の世界 投稿日:2004/05/30(日) 12:59


そんな自分をゼロに戻してくれるのが夜の世界。
何処かに行くワケじゃなく、
ベランダに出てただぼんやりと街の灯りを見る。



それだけのコトだけど、大切なコト。



春夏秋冬それぞれの夜がある。
暑い日、寒い日、雨の日、気持ちのイイ日…
毎日感じる夜は違うけど、必ずゼロには戻れるんだ。

375 名前:夜の世界 投稿日:2004/05/30(日) 13:00


きっと隣で寝てる梨華ちゃんは美貴が夜中にベッドを抜け出してるのを知ってる。
夜風に吹かれて冷たくなった美貴の身体を暖めるように抱きしめてくれるから。
きっと起きてるけど寝たふりをしてくれてるんだよね。



ねぇ梨華ちゃん知ってた?
夜の世界だけじゃ美貴はゼロに戻れないんだ。
梨華ちゃんがくれるアノ暖かさがないと駄目なの。
夜の世界があって、梨華ちゃんの暖かさがある。
それで初めて美貴はゼロに戻るコトが出来るんだよ。


376 名前:夜の世界 投稿日:2004/05/30(日) 13:00

つまり…



「梨華ちゃん、大好き」



ってコト。


377 名前:夜の世界 投稿日:2004/05/30(日) 13:00


End

378 名前:Ray 投稿日:2004/05/30(日) 13:01
ん〜いつもながらに短いですが(w
夜って好きなんですよね〜
必然的に夜が背景の小説が多かったり(w
379 名前:Ray 投稿日:2004/05/30(日) 13:04
>>370
名も無き読者様

学生さんなんですねぇ〜
学校でニヤケたら怪しいっす(w
てか自分もたまにニヤケてますが_| ̄|○(w
量より質!?
それはRayにプレッシャーをかけようって魂胆ですね!?(ヲイ
ま、負けないモン!!(汗
380 名前:名も無き読者 投稿日:2004/05/30(日) 13:55
更新お疲れ様デス。
夜は自分も好きですw
昼は暑いから嫌い。
って完全に今の気分ですがw

夜が多いのもココの魅力の一つですわ。
次回も楽しみにしてるので負けないで♪
381 名前:Ray 投稿日:2004/05/30(日) 21:24
さて、恒例となりました日曜は2回更新(w
今回痛いです!エロいです!悲しいです!
それでも大丈夫って方だけカモーンナッ(w
382 名前:涙が止まるまで 投稿日:2004/05/30(日) 21:24

383 名前:涙が止まるまで 投稿日:2004/05/30(日) 21:25


人のモノに手を出すのが良くないコトだって分かってる。
でも我慢出来なくて、したくなくて…

収録の合間を見計らって高橋さんを空き部屋に連れ込んだ。


「んっ…ふぁッ…」


部屋に入った途端に鍵をかけ、机に押し倒す。
予想してたような抵抗は一切なく、ただされるがままになってる高橋さん。
その目は悲しそうに揺れている。

384 名前:涙が止まるまで 投稿日:2004/05/30(日) 21:25

汗ばむ肌、喘ぐ声、ギシギシ五月蝿い机、悲しそうな瞳…


「ん、んくッ… ぁうっ」


快感に咽び、流れる涙。
硬く閉ざされた瞳は一度も開かない。

それが表しているのは抵抗でなく、拒否。

それを理解した途端に高橋さんのナカで動かしてた指が自然と止まる。


385 名前:涙が止まるまで 投稿日:2004/05/30(日) 21:26


「ふぁっ…た、田中ちゃん?」


悲しげな瞳が自分を射抜く。
心臓がドクンだか、ズキッだか、悲鳴を上げた。

見つめられていると涙が溢れそうになり、慌てて高橋さんから離れる。

386 名前:涙が止まるまで 投稿日:2004/05/30(日) 21:26


肌蹴た服、首筋に浮かぶ赤いキスマーク…
それらすべてが自分を責めているように感じる。

今自分は何をした?
好きだった人に一体何を…

自分で自分が怖いと感じた。
高橋さんはずっと自分を悲しい目で見つめてる。
その視線に耐え切れず、俯いて歯を食いしばった。
握り締めた手のひらに爪が食い込んでいく感触がする。


387 名前:涙が止まるまで 投稿日:2004/05/30(日) 21:27


「ご…めんなさ……い」


目の前が歪み、足元にポタッと雫が落ちた。
一旦出てしまうと、涙は後から後へと止め処なく零れ落ちていく。


「田中ちゃん。もうええやよ」


そう聞こえるのと同時に身体が何かに包まれる感覚がした。
それは高橋さんに抱きしめられてるんだと気づくのにたいした時間は掛からなかった。


388 名前:涙が止まるまで 投稿日:2004/05/30(日) 21:27


「ごめっ、ごめっなさっ…くっ…ヒック」
「大丈夫、大丈夫やから。」


高橋さんの肩に顔をうずめて泣いてる自分の後頭部を高橋さんはいつまでも優しく撫でてくれた。
その手の平から伝わってくる暖かさが気持ちよくもあり、罪悪感をそそるものでもある。


389 名前:涙が止まるまで 投稿日:2004/05/30(日) 21:28


高橋さんごめんなさい。
泣き止んだら、小川さんにも謝りにいきます。
それにもう触れたり、近寄ったりしません。
だから…



だから涙が止まるまでは抱きしめててもいいですか。


390 名前:涙が止まるまで 投稿日:2004/05/30(日) 21:28


End

391 名前:Ray 投稿日:2004/05/30(日) 21:30
ん〜痛いの書けてすっきり♪(ヲイ
ちょっとエロいけど(w

さて、次は多分また週末ですかねぇ〜
もし、何か書けたらもっと早くに更新します!
392 名前:Ray 投稿日:2004/05/30(日) 21:33
>>380
名も無き読者

夜好きな人キタ━━━━(゚Д(○=(*´Д`*)=○)Д゚)━━━━━!!!!(w
夜のあの静けさってイイですよねぇ〜

魅力の一つなら、どんどん出していきますよぉ(ニヤ
負けないで〜もーぉ少し〜♪(歌うな
393 名前:名も無き読者 投稿日:2004/05/31(月) 12:50
更新お疲れ様です。
大丈夫なのでゴー!!しましたw
切ないね、でもイイのよね。。。
まぁ「人の不幸は甘い蜜」?(←ダメニンゲン
てかこのCPが自分の中で超インフレ状態ですよ。
次も楽しみにしてます。
394 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/31(月) 18:39
ごまみき……イイっです!!どの話も楽しませて頂きました!!
更新楽しみにして待っています。
395 名前:Ray 投稿日:2004/06/06(日) 13:10
ハロモニ前に更新しようと思ったけど出来ませんでした(w
1週間ぶりに更新行くべ♪
396 名前:仲直り 投稿日:2004/06/06(日) 13:12


397 名前:仲直り 投稿日:2004/06/06(日) 13:12
静かな部屋にポツンと一人居る感じに耐え切れなくてテレビをつける。
ソコに映ったのはこの前やっと重なった休日に喧嘩した彼女。


「たん…」


喧嘩の内容なんてもう覚えてないくらいくだらないコトだったのに、
1週間が経った今でもまた連絡を取れずにいた。
もう怒りなんてなくて、ただ寂しさだけがココロに残っている。

どうして喧嘩なんてしちゃったんだろう。
どうして仲直り出来ずにいるんだろう。


『後悔先に立たず』ってこういうことなのかな…


398 名前:仲直り 投稿日:2004/06/06(日) 13:12

そんなことを思いながらぼんやりとテレビに映った彼女を見る。
ブラウン管の向こうに居る彼女は笑っている。
何もなかったかのように普通に・・・

いや、むしろ不自然な程明るかった。


「たん?」


ブラウン管に話しかけても声が返ってくるワケがない。
でも、言葉を発せずにはいられないぐらい彼女は何かがおかしかった。

399 名前:仲直り 投稿日:2004/06/06(日) 13:13

彼女は笑っている。完璧な笑顔で…
それなのに、なぜか自分には泣いているように見えた。


「たん…会いたいよぉ」


今更喧嘩したことを後悔しても遅いのは分かってる。
だからといって、簡単に仲直りするには時間が経ってしまってる。

どうしたらいいのか分かんないよぉ…


400 名前:仲直り 投稿日:2004/06/06(日) 13:13


Pururururu


頭を抱えこんでしゃがんでいると、テレビの音と一緒に携帯の鳴る音が聞こえた。
画面には『たん』の文字。


「たん!?」
『あ〜…美貴てぃじゃなくてゴメン…』
「あ、吉澤さん…」


彼女だと思い張り切って電話に出ると、聞こえてきたのは申し訳なさそうな吉澤さんの声。
落胆を隠し切れなくて声が落ちる。


401 名前:仲直り 投稿日:2004/06/06(日) 13:14


「あの、たんの携帯ですよね?」
『あんさーそろそろ許してやってくんない?』
「何がですか?っていうか何で吉澤さんがそんなコト言うんですか?」
『あっ、えっとぉ…美貴てぃの携帯勝手に使ってんだけどさ…』
「たんは今何してます?」
『最近ずっと一人で膝抱えたまま蹲ってる。
 今は梨華ちゃんに頼んでトイレに連れ出してもらってるんだけど。』


吉澤さんの声は普段聞けないような真剣な声だった。
多分膝を抱えてってのは本当なんだろう。


402 名前:仲直り 投稿日:2004/06/06(日) 13:14


「あの、あたしも」
『よっちゃんさん美貴の携帯で何やってんのさ?』
『げっ、美貴てぃ…』


自分の声を遮るように急に聞こえた彼女の声。
心臓が早鐘のようにドクドクといってるのが聞こえるようだ。

そして久々に聞く彼女の少し低めの声はいつもより元気がないように感じる。


「たん…」


呟いた声は、自分でも聞こえるか怪しいぐらい小さな声だった。


403 名前:仲直り 投稿日:2004/06/06(日) 13:14


『げっじゃないよ。勝手に美貴の携帯弄んないでよ!だいたい誰と電話してんのさ』
『えっと〜その〜…』
『もぅ!返して!!もしもし?誰?』


急に近くなる声。
心臓がはち切れそう…


「あ、亜弥…です」
『あ、亜弥ちゃ…』


訪れる沈黙。
今まで感じたコトがないくらい今は沈黙が怖かった。
だが何かが話せるワケでもなく、沈黙は続く。


404 名前:仲直り 投稿日:2004/06/06(日) 13:15


『美貴てぃ、意地張んなって!』
『意地なんか…』
『ほら、黙ってっと松浦に電話切られんぞ?』


受話器の向こうで聞こえる会話。
なんだか少し疎外感を感じた。


『あ、あのさ亜弥ちゃん。』
「うん」
『ごめんね?』
「あたしもごめん…」


405 名前:仲直り 投稿日:2004/06/06(日) 13:15


今まで何故ソレが言えなかったんだろうと疑うぐらい
『ごめんなさい』の言葉は簡単に口から滑り出た。


「仕事終わったらさ…家に来て?」
『分かった。じゃ、後で…』
「うん、バイバイ」


電話を切り、携帯を両手で抱え込むようにして持つ。
その手は少し震えていた。


「よかっ…たぁ…」


安堵の溜息と混じって口から出た言葉は涙腺を弱める。
一筋、また一筋と頬に涙が流れていった。


406 名前:仲直り 投稿日:2004/06/06(日) 13:15


End

407 名前:Ray 投稿日:2004/06/06(日) 13:16
ん〜グダグダ?(汗
なんだろう、最近自信なくなってきました_| ̄|○
書いても書いてもグダグダな気がするぅ。・゜・(ノД`)・゜・。
408 名前:Ray 投稿日:2004/06/06(日) 15:16
>>393
名も無き読者

ゴーしちゃいましたね(ニヤ
やっぱ人の不幸は甘いですよねぇ(ヲイ
インフレキタ━━(゚∀゚)━━!!
もっともっと嵌っちゃってください(w


>>394
名無飼育さん様

初めましてですかね?
ごまみきイイですか?よかったですぅ〜
これからもよろしくです(ニヤ
409 名前:名も無き読者 投稿日:2004/06/06(日) 21:08
更新乙です。
平和(?)な感じ、ナイスですw
急用で、、、って何故に凹んではるんですか?
まぁソレは置いといて(ヲイ
次も楽しみにしてます。
410 名前:Ray 投稿日:2004/06/06(日) 21:53
2回目更新行くべぇ〜
411 名前:忘れないで 投稿日:2004/06/06(日) 21:53


412 名前:忘れないで 投稿日:2004/06/06(日) 21:54

自然消滅ってこういうコトなのかな?

風の噂でごっちんに好きな人が出来たと聞いた。
付き合って1年以上が経った最近は、会う回数も減ってきている。
だからと言って嫌いになったのかと聞かれるとそれは完全否定。
今だって大好きだ。

でも1年前と同じじゃない。
なんていうのか…落ち着いた関係って感じ?
ドキドキとかはあんまりしないけど、隣に居ないと変な感じ。


でも、そう思っていたのは美貴だけだったんだね…



413 名前:忘れないで 投稿日:2004/06/06(日) 21:54


「ねぇ面白くない?」
「面白くないよ」

「おっじゃまっしまーっす」



梨華ちゃんの面白くない話を聞いていると、ごっちんが娘。の楽屋に入ってきた。
今までならすぐに美貴の処にやってきて、子犬のようにぴったりくっついて来たのに…



414 名前:忘れないで 投稿日:2004/06/06(日) 21:54


「おーごっつぁんじゃん!」
「あはっ。やぐっつぁ〜ん、昨日は楽しかったねぇ〜」



今では美貴の方をチラリと見ようともしない。



「梨華ちゃんごめん、美貴トイレ行ってくる。」
「あ…うん。」



梨華ちゃんに一言残して逃げるように楽屋を出る。
後ろ手に扉を閉め、フゥと軽く溜息を落とした。


415 名前:忘れないで 投稿日:2004/06/06(日) 21:55


楽屋からはごっちんの楽しそうな声が響いている。
歯を少し食いしばってその声から逃げるようにトイレに向かって走った。


トイレに向かう途中にある自販機のトコで足を止め、
そこに置いてある長椅子に腰を掛ける。
座った瞬間に落ちていく溜息。


溜息と一緒にモヤモヤも出てってくれたらいいのに。


そんなコトを思いながらまた溜息を落とす。



416 名前:忘れないで 投稿日:2004/06/06(日) 21:56



「ミキティ」



急に響いた声にビクッと身体が震えた。
恐る恐る声のした方を振り返ると、そこには…



「ご、ごっちん…」



逃げた原因であるごっちんが立っていた。
ごっちんの姿を確認した途端に胸がズキズキと痛みだす。
痛みの所為なのか何なのかは分からないが、涙が溢れそうになる。
泣きそうになるのを歯を食いしばってなんとか耐えているが、
それも長くは持ちそうにない。



417 名前:忘れないで 投稿日:2004/06/06(日) 21:56


「ちょっとミキティと大事な話がしたい。」
「う、うん…何?」



雰囲気から『別れ話かな』と憶測をつける。


ズキ…ズキ…ズキ


ココロの痛みは酷くなるばかり。
でもソレを悟られたくなかった。


別れはあっさりと終わってあげないと…
気持ちよく次の恋が出来ないよね。
美貴なら大丈夫、出来る。


念じこむように、自分に言い聞かせるようにココロの中で呟く。


418 名前:忘れないで 投稿日:2004/06/06(日) 21:57


「あのさ、ごとー達別れよ?」



ズキッ


覚悟していたハズなのに、心臓は弾けるように痛んだ。
気を抜くと涙が溢れそうで…
つい『嫌だ』と駄々を捏ねてしまいそうで…

いつの間にか握り締めていた手。
手のひらに爪が刺さっていく感触がした。



「わ、分かった…今までありがとね。」



419 名前:忘れないで 投稿日:2004/06/06(日) 21:57


出来る限りの力を使って涙や声の震えを抑え、
心の中で『笑え』と命令をして、なんとか顔に笑顔を作る。


泣くな泣くな泣くな!!!!
笑え!アイドルじゃん、プロじゃん!笑うのが仕事だろ!!


涙が溢れそうな自分に自分で叱咤する。



「じゃ、じゃぁ美貴行くね…」



420 名前:忘れないで 投稿日:2004/06/06(日) 21:57


視界が揺れだしたのを感じ、
慌ててこっちんに背を向けて逃げ出す。



「ミキティ!!」



2,3歩進んだトコでごっちんに呼び止められる。
すでに涙は溢れていて、振り向けない。



「まだ、ココからがもっと大切なんだ。」
「な、何?」



背中を向けたまま言葉を促すが、ごっちんは何も言葉を発さずに深呼吸を2,3回繰り返した。
それからもう一回大きく息を吸い込む音が聞こえる。



421 名前:忘れないで 投稿日:2004/06/06(日) 21:58


「藤本美貴さん。ずっと好きでした。ごとーと付き合ってください。」



驚きでごっちんの方を振り返る。
ごっちんはさっきよりも美貴に近い位置にいて、頭を下げていた。



「えっ?はっ?ちょ、ちょっと待って」
「んぁ?」



頭が混乱で纏まらない。

は?今何て言った?



422 名前:忘れないで 投稿日:2004/06/06(日) 21:58


「え?ごめん意味分かんないんだけど…」
「だからー、好きなんでごとーと付き合って?」
「でも、さっき別れようって…」
「それはそれ、コレはコレ。」



ごっちんはニコニコと笑っていて、なんだか自己解決しちゃってる。



「え?」
「もぉー、早く返事してよ。付き合ってくれんのくれないの?」
「え?あ、うん。」
「肯定でイイんだね?」
「イイって…はぁ?何か美貴まだよく分かってな…ンムッ」



423 名前:忘れないで 投稿日:2004/06/06(日) 21:59


言葉を言い切る前に唇をふさがれる。
急すぎて上手く呼吸が出来ない。
苦しくなってごっちんの肩のあたりをバンバンと叩いた。



「プハッ…な、何すんのさ!!」
「んぁ?愛を確かめてる。」
「はぁ!?ちゃんと説明してよ!」



それから結構な時間をかけてごっちんはコトの成り行きを教えてくれた。
要約すると、初心は大切だから分かれてイチからやり直そうとしたらしい。


424 名前:忘れないで 投稿日:2004/06/06(日) 21:59


「ハァ…そんなコトしなくてもさ、美貴がごっちんのコト好きなのは変わんないし」
「んぁ…」
「1年前よりも今の方がごっちんのコト好きだったのになぁ…」
「だった!?」
「コンナコトされちゃーねぇ」
「んぁぁぁぁぁぁ!!!!」



少しお灸を据えておくけど、美貴はごっちんのコト大好きだよ。
1年前よりも好きになってる。
ソレを忘れないでいてね。



425 名前:忘れないで 投稿日:2004/06/06(日) 21:59

End

426 名前:Ray 投稿日:2004/06/06(日) 22:00
最近お気に入りのごまみきでしたぁ〜
オイラが書くごっちんはごっちんじゃないやも…_| ̄|○
427 名前:Ray 投稿日:2004/06/06(日) 22:07
>>409
名も無き読者様

総てにおいて平和的にね(お前が言うな
同じ悩みをお持ちですか!?
名も泣き読者様は全然グダグダじゃないと思われ!
お互い頑張りましょう!(w


次の更新は日曜ですかねぇ〜
ネタあればもっと早くアップできるかと…

藤本絡みで読みたいCPとかないですかねぇ?(質問
もしかしたら採用するやもしれません(w
428 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/06/07(月) 16:37
なちみき、みきこんなんてどーでしょう?
429 名前:rina 投稿日:2004/06/07(月) 19:12
更新お疲れです!
久しぶりにごまみき読みましたぁw
やっぱ・・・最高ですね♪Ray先輩のごまみき大好きなんですよ!

やっぱり、やっぱり・・・ごまみきがいいですっ!!
Ray先輩のごまみき凄い読みたいです!!
430 名前:Ray 投稿日:2004/06/09(水) 20:23
CPの希望を提供してくださったおかげで、
1週間もあけずに更新が出来ちゃうRayです(ヲイ
短いんですけどね(またかよ
んじゃ短いけど更新いくべ!
431 名前:幸せな空間 投稿日:2004/06/09(水) 20:23


432 名前:幸せな空間 投稿日:2004/06/09(水) 20:24

梅雨入りした日本は本当に蒸し暑い。
この季節になると、毎年のように北海道の涼しさが懐かしくなる。


なっちが卒業した時は寒かったのになぁ…


季節の変わりが時の経過を思い起こさせる。
ハロモニでも、他の番組でも楽屋は一人部屋。
その寂しさに耐えられなくなりそうな時だってある。
でも…

433 名前:幸せな空間 投稿日:2004/06/09(水) 20:24

視線を落とすと、自分の膝に頭を置いて熟睡している藤本が目に入った。
一人の楽屋に慣れたと言っても、不意に寂しいと感じる時がある。
そんな時に限ってコノ子はなっちの楽屋へ姿を見せに来てくれる。

規則正しく聞こえてくる呼吸音。
膝にかかってる気持ちのイイ重み。
そっと髪の毛を梳くように頭を撫でると、少し笑顔になったように感じる。


最近藤本頑張ってるね。
なっちはちゃんと見守ってるよ。


434 名前:幸せな空間 投稿日:2004/06/09(水) 20:25


もう少しこの幸せな時が続いて欲しいと願う。
お互いこの部屋から一歩出ると、そこはもう戦場。
目まぐるしく変わっていく環境。
それに付いていくのは本当に大変なコト。

だからこのヒトトキだけは総てを忘れ、お互いを感じるだけでいたい。
この幸せな空間に少しでも身を任せていれると、これからも頑張ろうと思えるから。


435 名前:幸せな空間 投稿日:2004/06/09(水) 20:25

End

436 名前:Ray 投稿日:2004/06/09(水) 20:28
提供は名無飼育様でした。
ありがとうございます!!!
ってか、藤本さんを書き始めて結構経つんですが
最近思いました。

藤本攻めが書けない_| ̄|○

お友達とかからしたら『いまさら』なんですがね(w
藤受けばっかりですが、それでもついてきてくださるなら
泣いて喜びます(大袈裟
437 名前:Ray 投稿日:2004/06/09(水) 20:31
>>428
名無飼育さん様

なちみき書いてみました(w
どうでしたでしょうか?(不安げ
みきこん頑張ってみたんですが、どうしても藤受けになってしまい
断念しました_| ̄|○(ヲイ


>>429
rina様

ごまみきイイですよね(ニヤ
おいらのごまみき好きですか!?
嬉しいです。・゜・(ノД`)・゜・。
作者冥利に尽きますねぇ(シミジミ
ごまみきですね(ニヤ
よぉし!書いちゃうゾっ♪(キショ
438 名前:名も無き読者 投稿日:2004/06/10(木) 20:47
更新乙彼サマです。
ていうか日曜の恒例、二回目更新に気付けてなかった。。。_| ̄|○
あまり見ないCPですが、それだけに新鮮な感じでグッドです。
次も楽しみにしております。
439 名前:Ray 投稿日:2004/06/13(日) 13:20
おでかけ前更新行っくべー!!
440 名前:告白 投稿日:2004/06/13(日) 13:21


441 名前:告白 投稿日:2004/06/13(日) 13:21


鍵の掛かっていない玄関の扉を開くと、ひっそりと静まり返った部屋があった。
人の気配はする。
靴もちゃんと揃えておいてある。


「ミキティ?お邪魔してるよ?……」


返事はない。
日も落ちて、暗くなった部屋を電気もつけずに移動する。


442 名前:告白 投稿日:2004/06/13(日) 13:21


リビング、キッチン、トイレ…
順番に扉を開いて家の持ち主を探すが、何処にもいない。

最後に残ったのはベッドルーム。
ドアの前に立ち、コンコンと優しくノックをしてから話しかける。


「ミキティ?入るよ?」


少しの間返事を待っていたが、無反応。
ゆっくりと扉を開くと、ソコには誰の姿もなかった。

姿は見えないけれど、この部屋に居るという自信が何故か消えない。


443 名前:告白 投稿日:2004/06/13(日) 13:22


「あのさ、ごとーかくれんぼ得意なんだよね。……見つけるよ?」


一応問う形で言葉を発したが、返事は待たずにクローゼットへ足を運ぶ。
その進み方に迷いはなかった。


ガチャ

「みっけた。」
「な…っでごっちんが…ヒック……いるのさ…」


444 名前:告白 投稿日:2004/06/13(日) 13:22


見つけたミキティは身体を小さくして、痛々しい程泣いていた。


「よしこからメールがあったから。」
「慰めなんかいらないんだよ!!」


んぁ。泣いてても突っ込みは健在じゃん。

目を真っ赤に腫らしてこっちを睨むミキティは普段の怖さはなく、
なんていうのか…弱弱しい。


445 名前:告白 投稿日:2004/06/13(日) 13:22


「別に慰めにきたワケじゃない。」
「相変わらずごっちん言ってる意味分かんない…」
「んぁ?ん〜なんだろ、よしこに振られて泣いてるであろうミキティを放って置けないってかぁ〜」
「クサイよ…しかも一言多い」
「んぁ…」


あ、笑った…

まだ少し目に光るモノがあったけど、ミキティの顔には笑顔が戻っていた。
その笑顔は儚くて、とても綺麗。
ごとーの心臓がドクンとなって血液が激しく廻りだす。


446 名前:告白 投稿日:2004/06/13(日) 13:23


「んぁ~~~!今日はコンナつもりじゃなかったのにぃ!」
「はぁ?意味わかんないんだけど」
「ん〜しくった。すっかりしくった。」


膝を抱えて体育座りのまま、疑問顔なミキティ。
涙が少しエロい…


「あのさ、ごとーが何で放って置けなかったかっていうのは…」
「うん?」
「ごとー…ミキティが好きなんだよね…」


447 名前:告白 投稿日:2004/06/13(日) 13:23


ピンと張り詰める空気。
告白するつもりなんてなかった。
今日はなんとか励まして、笑顔になってほしかっただけなのに…

ミキティは目を見開いて固まってる。

んぁ…ホントしくった…


「あ、あのさ、付き合って欲しいとかじゃなくて!ごとーがそう思ってるってのを知ってて欲しかったってか、」
「…」
「ごとーのコトさ、そういう目で見てみてほしいんだ。」
「う、うん…」
「ミキティが落ち着いた頃にまた告るから、そんとき返事してよ。」


448 名前:告白 投稿日:2004/06/13(日) 13:24


言いたいことだけを早口でまくし立てる。
きっと真っ赤になってるんだろう、顔が熱かった。
真っ暗だからミキティには真っ赤になってるなんてバレてないと思うと少しだけ落ち着く。


「じゃ、じゃぁ今日はごとー帰るね。」


そう告げて、急いでミキティの家を出る。
涼しい夜風が火照った顔を冷やしてくれた。

絶対よしこになんかやらない。
ミキティは絶対ごとーのモンにしてやる。

そんな子供っぽい決意を自分の中で堅めながら、帰路を急いだ6月。
二人が連れ立ってその道を歩くようになるのはもう少し後のお話…。


449 名前:告白 投稿日:2004/06/13(日) 13:24

End

450 名前:Ray 投稿日:2004/06/13(日) 13:25
気が付けば500まで来てますねぇ(w
レス数は多いのにサイズが軽い罠_| ̄|○
多分細かく区切りすぎ!?(w

だって細かく区切らないと短いのが顕著に出るんだもーん(ボソッ
451 名前:Ray 投稿日:2004/06/13(日) 13:31
>>438
名も無き読者様

二回更新がマジで恒例になっちゃいましたねぇ〜(w
何でだろ…(ヲイ
新鮮ですよねぇ〜、自分も書いてて思いました(w
基本的に安倍さんと藤本さんは姉m(ryにしか見えません(ヲイ



上の『500まで』ってとこミスちゃった_| ̄|○
ホントは500近くまでって言いたかったのねぇ…

お知らせ:
藤本さん受けのこんなCPが見たいってあったら随時募集(w
もしかしたら書くかもしれません!(Not100%
随時ですので思いついたらいつでもどうぞぉ
出来るだけ書く努力はします(ヲイ

簡単に言うとCPのネタ切れ…(ボソッ
452 名前:名も無き読者 投稿日:2004/06/14(月) 17:05
・・・れなみき(ボソッ
狽ヘっ、口が勝手に。。。
いや失礼、更新お疲れ様でゲス。
ほほっ、最近益々このCPもキてますねw
次回も楽しみにしとります。

P,S ベンキョウモセズ無意識にPCの前にいた拙者は病気ですか?
453 名前:Ray 投稿日:2004/06/16(水) 07:37
おーっし!登校前更新行くべ!
ってか日曜の恒例2回目更新忘れてた_| ̄|○
454 名前:キスから始まる楽しみ 投稿日:2004/06/16(水) 07:38


455 名前:キスから始まる楽しみ 投稿日:2004/06/16(水) 07:38


何だか日常がつまらなかった。
だたそれだけの感情で、愛ちゃんや田中ちゃんの見ている前で
美貴ちゃんにキスをした。


「んっっ!んーんー!!!」


暴れる美貴ちゃんを押さえ込み、噛み付くようなキスを何度もする。
すると抵抗は段々と弱くなっていく。
キスを拒むように私の肩を押していた手はいつの間にか私の服を握り締めていた。


456 名前:キスから始まる楽しみ 投稿日:2004/06/16(水) 07:38


「んぅッ…はッ」


キスとキスの合間に聞こえてくる少し淫らな声に少しドキドキする。
キスを続けながら薄く目を開けて愛ちゃんを見た。


面白い…。


その顔は泣きそうに歪んで、こちらを睨み付けていた。
その顔を見た瞬間に鳥肌が立つ程ゾクゾクする。

こんなコトで興奮する私はおかしいのかもしれない。


457 名前:キスから始まる楽しみ 投稿日:2004/06/16(水) 07:39


「こ、紺ちゃつ…ふぅッ」


それでも…

深くなっていくキス。
私の名前を呼ぶ少しハスキーで淫らな声。
愛ちゃんから感じる刺すような視線。
真っ赤な顔をしながら悔しそうに目に涙を溜めてる田中ちゃん。


面白い…。


それら総てが私の興奮を掻き立てていく。

もう止まらない、止めない…とめたくない。

キスを続けながらそっと美貴ちゃんの首筋に手を這わせた。
美貴ちゃんの身体がビクンと跳ねる。
そしてそのまま腰が砕けたようにヘナヘナとその場に座り込んでしまった。


458 名前:キスから始まる楽しみ 投稿日:2004/06/16(水) 07:39


「ふ、藤本さん!!!!」


大慌てで美貴ちゃんに駆け寄る田中ちゃん。
目に溜まっていた涙は既に溢れている。


「あ、あさ美ちゃん…」
「何?」


眉間にシワを寄せて涙を我慢してる風な愛ちゃん。

さぁ、貴女はどうやって私を楽しませてくれますか?
期待していますよ。
だって…

私を本当に楽しませれるのは愛ちゃん…貴女だけなんだから。


459 名前:キスから始まる楽しみ 投稿日:2004/06/16(水) 07:40

End

460 名前:Ray 投稿日:2004/06/16(水) 07:42
黒紺キタ━━━━(゚Д(○=(*´Д`*)=○)Д゚)━━━━━!!!!(w
ってか紺藤ですらないですけど_| ̄|○
どっちかっていうと田藤?(逝け
黒紺派遣提供は名も無き読者様でしたぁ(w
こんなのはポンちゃんじゃない!ってクレームが聞こえるようだ…_| ̄|○
461 名前:Ray 投稿日:2004/06/16(水) 07:45
>>452
名も無き読者様

れなみきキタ━━(゚∀゚)━━!!(w
おっけーです!書きますよぉ(ニヤ
ごまみきもキてまずが、やっぱれなみきもキてます!
誰ですか!?今DDなんて言ったのは!(爆

P,S 病気というより末期ですなぁ(ヲイ
    っていうか自分こそ早く学校行けと…(w
462 名前:名も無き読者 投稿日:2004/06/16(水) 17:46
黒紺キタ━━━━(゚Д(○=(*´Д`*)=○)Д゚)━━━━━!!!!(コピペデスマソ
流石だ、、、
ていうか自スレのツッコミの時も兵器じゃなくてキs(どんっ♪・・・バタッ。。。

黒紺:出演させてもらってドーモ。お礼にこの(人)肉差し上げますw
   次も楽しみにしてますよ。
463 名前:Ray 投稿日:2004/06/20(日) 16:43
んぉー!
更新いくべ!!!
464 名前:交わらない気持ち 投稿日:2004/06/20(日) 16:43


465 名前:交わらない気持ち 投稿日:2004/06/20(日) 16:43


告白したら振られた。
そんな風には見れないと言われた。

それは遠回しに好きではないと言われてるようなもの。


ねぇ、たん。好きじゃないなら優しくしないで。
忘れれるように…嫌いになれるように酷いコト言ってよ。


466 名前:交わらない気持ち 投稿日:2004/06/20(日) 16:44


どうして優しくするの?
どうして暖かい手で触れてくるの?

そんなんじゃぁ忘れらんないよ・・・
吹っ切らんないよ…


貴女の優しさが好きだった。
でも、今では辛いとしか感じられない。


ねぇ、もう耐えらんないよ…



467 名前:交わらない気持ち 投稿日:2004/06/20(日) 16:44



468 名前:交わらない気持ち 投稿日:2004/06/20(日) 16:45


ずっと好きだった人に告白された。
でも付き合えない…
亜弥ちゃんを好きだと言う人に相談されていたから。


友達は裏切れない。


そう思っているのに、気持ちを急に切り替えるコトなんて出来なくて・・・

気が付くと亜弥ちゃんを見てる。
気が付くと亜弥ちゃんのコトを考えてる。

『親友』という位置で居れたらいい。
そう言い聞かせてるんだ。


469 名前:交わらない気持ち 投稿日:2004/06/20(日) 16:45


そうでもしないと…気持ちが張り裂けそうだから。


ねぇ、亜弥ちゃん。
ずっと見守ってるから。
貴女が傷ついたら美貴の胸で泣けばいい。
新しい恋を見つけたら、手伝いだってしてあげる。

だから…


だから、美貴を嫌わないで。
見捨てないで。
傍に居させてくれないかな?


470 名前:交わらない気持ち 投稿日:2004/06/20(日) 16:45

End

471 名前:Ray 投稿日:2004/06/20(日) 16:48
あやみきですぞー!!!
切ない感じが伝わればいいなと願いつつ、次の作品を考え中(ヲイ

名も無き読者様リクのれなみきは今日の二回目更新でUPしたい!
ってか今から考えr(ry
何も考えてn(ryとか怖くて言えません(ヲイ
472 名前:Ray 投稿日:2004/06/20(日) 16:50
>>462
名も無き読者様

流石ですか!?(汗
ありがとうございます(w

川VvV从<ぽんちゃん、食べれる肉くれ(酷
473 名前:Ray 投稿日:2004/06/20(日) 23:12
だ、誰も見てないっぽい…(w
ん〜読者ゼロだってガンガレオイラ!(w
自己満足小説更新するべー(ヤメレ
474 名前: 投稿日:2004/06/20(日) 23:12


475 名前: 投稿日:2004/06/20(日) 23:14


ねぇ私のコト好き?
もしほんの少しでも愛があるのなら私を貴女から開放して…



もう疲れちゃった。
全部知ってたの。
アノ子が好きなんだってこと。
アノ子と寝たってこと。
もう、ほんとに疲れちゃった…


476 名前: 投稿日:2004/06/20(日) 23:14


話があると言って自分の部屋に呼んでからずっと続いてる重い沈黙。
ココアを二人分入れて片方を彼女の目の前に突き出す。


「ありがと…」
「うん」


再び訪れる沈黙。
ココアを一口のんでカラカラになった喉を潤した。


477 名前: 投稿日:2004/06/20(日) 23:15


「あのさ…」
「美貴、れーなが分からんとでも思ったと?」
「え?」
「別れんけんね。絶対別れん。」
「で、でもっ!」


――アノ子が好きなんでしょ?


その言葉を言わない内に美貴の唇はれいなの唇に塞がれた。

荒々しいキス。
そのキスから感じるのはれいなの怒りの感情。

478 名前: 投稿日:2004/06/20(日) 23:15


どうして怒るの?
アノ子がいるじゃん…
どうして別れてくれないの?


「美貴はれーなのやけんね。誰にも渡さん」
「美貴は誰も…」
「やったら別れる必要なかやん。」


その声は怒りに満ちている。
何故怒るのか、何故別れてくれないのか…
疑問が尽きることはない。


479 名前: 投稿日:2004/06/20(日) 23:16


「もう嫌なの!れいなの行動で一喜一憂してる自分も、年下に振り回されるのも!!」


叫ぶように本心を総てぶつける。
俯いて目を硬く閉じ、溢れそうになる涙をこらえた。
別れてほしいと願うアタマと別れたくないと願うココロが衝突しあう。



「でも絶対離さんけんね。」



その言葉と共に覆いかぶさってくる小さな身体。
その身体を感じながら、何処かホッとしているココロがあった。

480 名前: 投稿日:2004/06/20(日) 23:16


彼女はまるで荊。
藻掻いても足掻いても自分の身体が傷付くだけ。
決して離れる事は出来ない。

きっと美貴も…



もう離れることは出来ない


481 名前: 投稿日:2004/06/20(日) 23:16

End

482 名前:Ray 投稿日:2004/06/20(日) 23:20
リクのれなみきっす。
ホントごめんなさい(爆
暗いよぉ、痛いよぉ〜れいなじゃないよぉ…

从 `,_っ´)<れなはもっと優しいっちゃ

そうですよねぇ(汗

名も無き読者様。
こんなんが欲しかったんじゃねぇ!!って苦情
受け付けております(w


リクはCPだけじゃなくて『こんなシチュエーションどうよ』
ってのも随時お待ちしております(他人任せ
決して考えるのが面倒くs(ryなわけではございませんよ!(逝け
483 名前:名も無き読者 投稿日:2004/06/21(月) 17:54
見てるべ!!更新乙ッス!!!(テンション変
いや、実はこんなんが欲しかったり・・・w
生々しくはないエロスを感じる♪(ヘンタイ
シチュエーション、、、シチュエーション、、、
ん〜、SFサイバーパンクアクションこめd(メキッ♪

黒紺:私が誰かを痛めつける系とか如何でしょう?(アヒャ
484 名前:マルタちゃん 投稿日:2004/06/26(土) 12:58
いつも読ませていただいてます。
リクなんですが、ごまやぐいいですか?
ちょっとエロなかんじがいいかなあと。
できれば矢口さん受けがおいいなあ。
無理ならいいです。(細かくてすいません。)
485 名前:Ray 投稿日:2004/06/27(日) 13:07
日曜更新張り切っていくべー!
名も無き読者様からのリクで黒紺です(ニヤ
486 名前:ウサギ 投稿日:2004/06/27(日) 13:07


487 名前:ウサギ 投稿日:2004/06/27(日) 13:08


「ん…い、痛っ……ありゃ?」



目が覚めるとそこは真っ暗なドコカで、あーしはベッドらしきものに横たわっとった。
何か叩かれた後のように首の後ろがズキズキしてる。

今日はあさ美ちゃんとカラオケ行って…
泊まるって話に……なったんやっけ…
あさ美ちゃん家について…そっからどーしたんやろ


あさ美ちゃんの家に入ったトコで記憶は飛んでた。
何があったんやろう。
そう思いながら立ち上がろうと上半身を持ち上げた。


488 名前:ウサギ 投稿日:2004/06/27(日) 13:08


「グッ……ゲホッゲホッ…な、なんやぁ?」


首に何かが絡み付いとって、持ち上げた上半身はベッドに逆戻り。
予期していなかった分、思いっきり首が絞まって咽てもーた。


「あれ?もう起きちゃったんだ」


ドアの開く音と共に聞こえてきたあさ美ちゃんの声。
静かに自分に近寄ってきてベッドに腰をかけた。


489 名前:ウサギ 投稿日:2004/06/27(日) 13:09


「コレ何やの?」


睨むように、問いただすようにあさ美を見つめる。
それを全く気にせんようにあさ美ちゃんはクックックッと喉の奥で笑い、あーしの髪の毛を梳くように撫でた。


「ちゃんと説明せぃ」
「ん〜そうだなぁ…簡単に言うと、愛ちゃんが欲しかったの」
「はぁ!?」


頭のエエ子は何を考えとるんかさっぱりや。
そんな思いが顔に出てたんやろう、あさ美ちゃんはまた喉の奥で笑った。


490 名前:ウサギ 投稿日:2004/06/27(日) 13:09


その笑い方は好きやない。
いつもの食べ物の話をしてる時の笑い方の方が好きや。

そう言おうと口を開いた瞬間、乱暴に口付けをされる。


「んぐッ」


ほんの数秒の出来事やったけど、パニックになったあーしは上手く呼吸が出来んくて目を白黒させた。
そんなあーしを面白そうにあさ美ちゃんは見てる。


491 名前:ウサギ 投稿日:2004/06/27(日) 13:09


「愛ちゃんってホント面白い」
「あ、あーしは死ぬかと思ったがし!…ハァハァ」


呼吸を整えようと首に手を当てる。
そこに感じたのは首輪みたいなモノ。
少しでも呼吸を楽にしたくてはずそうとするけど、南京錠がかかってて外れん。


「こ、コレ…ハァハァ…外して」
「ダメ、愛ちゃん逃げちゃうもん」
「逃げんから」
「ダメ。ずっとココで暮らすんだよ。もう何処にも行かせないんだから。ククククッ」


あさ美ちゃんの目は狂気の色をしていた。


492 名前:ウサギ 投稿日:2004/06/27(日) 13:10


怖い。



初めてそう思った。
あさ美ちゃんは何かにとりつかれたかのようにあーしにキスをする。
逃げることも出来ずにただソレに従うあーし。




それは罠にかかったウサギに酷似してる。
きっと後は食べられるだけ…



そんな事を考えながら、あーしの身体を這っていく生暖かいモノを感じていた。



493 名前:ウサギ 投稿日:2004/06/27(日) 13:10

End

494 名前:Ray 投稿日:2004/06/27(日) 13:12
オイラが書くとポンちゃんが怖くなる(w
何故!?(w
まぁ黒ぽんちゃん好きですがねぇプッ(* ̄m ̄)
495 名前:Ray 投稿日:2004/06/27(日) 13:14
>>483
名も無き読者様

毎回見てくださってありがとうございます!!
あんなんでよかったんですね!?
もぅ苦情言ったって受け付けませんよ?(ヲイ
最近間接的なエロを挑戦中(w

川;’ー’)<こんなんあさ美ちゃんやないがし!


>>484
マルタちゃん様
ごまやぐっすか!?
むぅ…書いたことないですねぇ…
が、頑張ってみますが、どうなるか…_| ̄|○
496 名前:名も無き読者 投稿日:2004/06/27(日) 13:53
更新お疲れ様デス。
ひぇ〜、怖いよポンちゃん。。。
でもなんだか無性にこの手のが好きな自分は一体・・・。(汗
黒ぽん:クズです。川o・∀・)b
・・・ごまやぐも楽しみにしとります。
497 名前:Ray 投稿日:2004/06/27(日) 21:32
1週間前のハロモニでごっちん(マキエル)と美貴てぃ(安倍美貴)
を見て、舞台裏的な感じで仕上がった甘いお話を書いてみました(w

うっしゃー2回目更新行くべ
498 名前:好きだから 投稿日:2004/06/27(日) 21:32


499 名前:好きだから 投稿日:2004/06/27(日) 21:32


「あーマキエルだぁ!!」



そう言ってパタパタと近づいてくるのはごとーの愛しい安倍美貴こと藤本美貴。
最近何かと多い制服姿でのご登場だ。

でもマキエルは怒ってるのでぇしゅ!

頬を少し膨らませて怒っていると自己主張をしてみる。
すると笑われた…


500 名前:好きだから 投稿日:2004/06/27(日) 21:33


「あっはっは!マジ受けるんだけどー!!その顔マジ最っ高!」
「んぁ…ごとー怒ってるんだけど。」
「クックックッ…な、何で?」



目に涙を浮かべ、笑いを噛み殺してるつもりの美貴てぃ。
噛み殺せてないってのはいつものこと。
すこしムッとしながら美貴てぃの腕を掴んだ。



「痛い痛い!ごっちん強く握りすぎ!!」
「んぁ?」
「あー赤くなってんじゃん…」



開放された腕にフーフーと息を吹きかける美貴てぃ。
そんな姿をボーっと眺めてた。



501 名前:好きだから 投稿日:2004/06/27(日) 21:34



「ってか、ごとー怒ってるんだってば!」
「だから何でってば」
「麿麿にメロメロだったじゃん!」
「はぁ?ありえないからー」
「だってベタベタくっ付いてさ…」
「いや、カップルって設定じゃん?」
「それでもさーあんなにカワイイ笑顔振りまく必要なかったと思うんだもん。」



口を尖らせて不平不満を言うごとーは子供っぽいかもしれない。
でもやっぱりムカつくものはムカつくのだ。
あんな青髭の濃い顔のやつに…



「んぁぁぁぁぁぁ!!!!ムカつく!!!」
「そりゃ美貴だって麿麿より文麿か悪麿か摩周麿がよかったけどさぁ…」
「文麿以外は美貴てぃとカップルじゃん」
「かおるはかわもち君に乗り換えちゃったけどねぇ」



そういえばなっちに美貴てぃ取られたんだった…
なっちなんてやぐっつぁんにヤられてしまえ!!



502 名前:好きだから 投稿日:2004/06/27(日) 21:34



「むぅ…美貴てぃこの後の予定は?」
「今日はこれで終わりだから帰るけど?」
「ごとーさ、コレ終わったら雑誌の取材なの。終わったら美貴てぃの家行っていい?」



もちろん下心アリで♪


そんなこと口に出しては言わないけどね!
だって…拒否られたらごとー生きてけないもん…
押し倒しちゃうと何だかんだで美貴てぃも受け入れてくれるしさぁ



「ん〜…いいよ。」
「うっしゃー!!!んじゃさっ行ってらっしゃいのチューして?」
「はいはい」



チュッと控えめに重ねられた唇。
それだけでごとーはフワフワと浮いた感覚に襲われる程気持ちいいと感じる。



503 名前:好きだから 投稿日:2004/06/27(日) 21:34



「あー安倍美貴が神父様と浮気してるー!!」
「麿麿にチクってやれー!!」



ごとー達の甘い空気を見事にぶち壊してくれたのはカゴエルにツジエル…
ちっくしょー…

で、でも今日のごとーはこんなとこで怒らないよ!
なんたって仕事が終わると美貴てぃが待ってんだから…
頑張れごとー、辻加護の挑発にのるなごとー…



「ごっちん、時間…」
「んぁぁぁ!!!ご、ごとー行くね!!んじゃまた後で!!」



時計を見てビックリ。
慌ててその場を離れたけれど、
結局取材の始終ニヤニヤしてマネージャーさんに怪しまれたのは言うまでもない。

麿麿だとか、かわもちだとか、コントのキャラにまで嫉妬しちゃうようなごとーだけど、
それは美貴てぃへの愛が溢れてる証拠だと思ってよ。


美貴てぃ、大好きだよ!!



504 名前:好きだから 投稿日:2004/06/27(日) 21:35


End
505 名前:Ray 投稿日:2004/06/27(日) 21:37
た、たまには甘いのも書いておかないと読者様方に嫌われちゃう(w
お昼の更新は怖かったですが、ちょっと甘めのを夜に更新(w
次回はごまやぐ…だったらいいなぁ(w

次回の更新は水曜です!
その分日曜は一回しか更新しないかも!(気が向いたら二回目も…
506 名前:Ray 投稿日:2004/06/27(日) 21:40
>>496
名も無き読者様

自分で書いててこのポンちゃん怖いと思いました(ヲイ
気に入っていただけたら幸いです(w
ごまやぐ…楽しみにしないでください_| ̄|○

川+VvV从<ごっちんは美貴のなんだけど!

そ、そうですよねぇ…ヒィッ!睨まないでぇ(死
507 名前:名も無き読者 投稿日:2004/06/28(月) 02:01
2回目更新乙でしゅ。
いやーたまには甘くないと自分みたいに日曜の夜はディンジャーな読者が溢れてしまいますからね♪
でもさりげにごっつぁんの心の声がばいおれんす(?)なのは流石デスw
次も楽しみにマッテマース!
508 名前:Ray 投稿日:2004/07/01(木) 01:25
遅くなっちゃって申し訳ない_| ̄|○
曜日変わったけど更新いくべ!
509 名前:从‘ 。‘ 从 投稿日:从‘ 。‘ 从
从‘ 。‘ 从
510 名前:熱い 投稿日:2004/07/01(木) 01:26



511 名前:熱い 投稿日:2004/07/01(木) 01:26


オイラの周りにはカップルが多いらしい。
今日も、今日とてムカつくほどの熱々っぷり…


「あさ美ちゃん、何食べとるん?」
「んっとねぇ…甘納豆。」
「なんやお婆ちゃんみたいなもん食べとるやん」


お菓子の話で盛り上がってる二人は、高橋とコンコン。
のんびりカップルの二人は熱いと言うより、縁側みたいな雰囲気を醸し出してる。
まぁ、この二人は良いんだよ…

512 名前:熱い 投稿日:2004/07/01(木) 01:30


「のんのアホ!もう嫌い!!」
「何で!?ちょっと食べただけじゃん!!」
「楽しみに残してたのにぃ!!」
「そんなの知んないよ!さっさと食べないのが悪いんじゃん!」


ある意味熱い二人はWの二人…
食べ物で喧嘩する二人が、これから二人っきりでやっていけるのか少し不安。


「れーな!起きて起きて!」
「んミュゥ…zzz」
「れーな、絵里とさゆどっちが好き!?」
「あたしだよね?絵里より可愛いし!」
「絵里のが可愛いもん!!」
「絵里もさゆも好いとーよ…やけん……静かにして…zzz」


重さんと亀井ちゃんがギャァギャァ騒いでる真ん中で横になって寝てるれいな。
あの騒ぎの中で寝れるのは凄い…
あの三人は若さゆえの賑やかさが出てる。
ココもある意味熱い。


513 名前:熱い 投稿日:2004/07/01(木) 01:30


問題はこっちの大人だよ。
いや、まだ大人ではないのかもだけど一応お姉さんチームのこの二人…


「梨華ちゃん、美貴眠いから膝貸して」
「えぇ美貴ちゃん寝ちゃうの?」
「だって昨日亜弥ちゃん寝かせてくんなくてさぁ…」
「えっ!?」
「あ゛っ!!」


何だかリアルにエロい二人。
でも何だか一色触発な雰囲気…


514 名前:熱い 投稿日:2004/07/01(木) 01:31


「どういうこと?亜弥ちゃん家に行ってたの?」
「えっ…と……そのぉ…」
「美貴ちゃんのバカ!もう嫌い!!!真里っぺぇ〜」


うわっ!来たよ…


「真里っぺ言うな!キショッ!!!」
「ひっどぉい」


キショい声を出しながら抱きついてくる梨華ちゃん。


515 名前:熱い 投稿日:2004/07/01(木) 01:31


「は、離せったら!」
「矢口さん!!離れてくださいよ!!!」
「違っ…オイラが抱きついてるんじゃないから!」
「矢口さん、早く離れないとマジで美貴怒りますよ?」
「石川、マジ離れろって!!!」


オイラ殺されちゃうよ!
マジ美貴てぃの目ヤバいって、殺る気満々だって!


「二人ともやぐっつぁんに当たるの止めなよぉ〜」
「「ごっちん!」」
「ごっつぁん!助けて!!」
「んぁ〜やぐっつぁんはごとーのだからダメ。はい、梨華ちゃん離れて〜」


そういってしがみ付いてた梨華ちゃんをベリッと剥がして、次はごっつぁんがくっついてきた。
フワッと包み込まれる感覚。
凄く気持ちがよかった。


516 名前:熱い 投稿日:2004/07/01(木) 01:31


「ごっつぁん、久しぶり。」
「んぁ〜やぐっつぁんに会えなくて寂しかったよぉ」


そう言ってごっちんの顔が近寄ってくる…
はぁ?ちょ、ちょっとまった!!
ダメだって!中学生もいるんだよ!?


「んっ…」


久しぶりのキスは甘く蕩けそうだった。
っていうか腰が砕けた…

ヘナヘナと座り込んだオイラをヘラヘラ見つめるごっつぁん。
悔しいぐらい大好きな顔…


517 名前:熱い 投稿日:2004/07/01(木) 01:31


『あっこが一番熱い』なんて言葉が聞こえたけれど、聞こえないふり。
だって、大好きだから止められないし止まらない。

ホントは止めたくないってのが本心だけど。


「やぐっつぁん可愛い♪」
「ウルサイ!」


意地を張って憎まれ口なんて叩いちゃうけど、ホントに大好きだよ。
毎日のように会うことは出来ないからこそ、コノ熱さがあるんだとオイラは胸を張りたい。


518 名前:熱い 投稿日:2004/07/01(木) 01:32

End

519 名前:Ray 投稿日:2004/07/01(木) 01:34
マルタちゃん様リクのやぐごまでした!
後ろで石藤がチョロチョロ(w
ってか自分が藤ヲタなんで、この人絡んでないと駄文がさらに駄文に…_| ̄|○

中途半端な文章なのにアゲでしまって申し訳ありません。・゜・(ノД`)・゜・。
苦情お待ちしております_| ̄|○
520 名前:Ray 投稿日:2004/07/01(木) 01:37
>>507
名も無き読者様

日曜の夜にディンジャーな読者が溢れる…
魅力的な言葉です(ヲイw
溢れまくるのも一興かと(ニヤ
ごっつぁんは基本的にバイオレンスな感じでプッ(* ̄m ̄)
ごまみきにすると少し甘くなって、あやみきにすると痛くなる法則があるみたいです(ヲイ

川VvV从<次回は美貴が主役!(多分
521 名前:名も無き読者 投稿日:2004/07/02(金) 01:25
更新お疲れサマです。
やぐごまハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
・・・と、こんなのが溢れたら。。。(ココマデヒドクナイ
はてさて次回は痛いのか甘いのか、美貴帝主役楽しみにしてますw
522 名前:マルタちゃん 投稿日:2004/07/04(日) 14:32
リクに答えていただいてありがとうございます。
すっつぅぅぅごい良かったです。
作者さんの書く文はどんなのでも大好きです。
523 名前:Ray 投稿日:2004/07/04(日) 22:50
う〜ん疲れた!
でも元気に更新行くべ!!
524 名前:存在価値 投稿日:2004/07/04(日) 22:50



525 名前:存在価値 投稿日:2004/07/04(日) 22:51


どうして嘘をつくの?
どうして好きだなんて言えるの?
貴女が分からない


いつだってそうだった。
私を見ているようで見ていない。
私を通してアノ人を見てた。



「好きだよ」



その語尾に飲み込まれた名前を私が気づかないとでも思ってるんですか?
子供だと侮ってませんか?


526 名前:存在価値 投稿日:2004/07/04(日) 22:51


『好き』だっていうのはホントだとしても『愛』してなんかいないくせに…
ただ私がアノ人に似てるから…



「高橋さん…」
「田中ちゃん、好きやよ」
「……つき…。」
「え?」
「いえ…」



今日も、今日とて貴女に告げることが出来ずにいるんだ。
『うそつき』
『別れましょう』
その二つが言えず、一人藻掻いて、足掻いて…


結局ダメになっていくのは私のココロ。


高橋さんが好きなんです、れいなを見てください。
ずっとなんて贅沢は言いません。
ただ一回でもイイんです、私を見て『好き』だと、『愛』してると言って欲しい。


527 名前:存在価値 投稿日:2004/07/04(日) 22:51


貴女が私を透かしてアノ人を見る度に、私は一体誰なんだろうと思います。
まるで存在を無視されているような…
私は貴女の目の前にいるのに、貴女にとって私はその場に居ない。



私は一体誰なんですか?
皆に存在を認められるより、たった一回でもイイから貴女に…

貴女に私の存在を認めてもらいたい。
それだけで、私は生きていける。
貴女に認められる事に一生分の価値があると思えるから…



528 名前:存在価値 投稿日:2004/07/04(日) 22:52

End
529 名前:Ray 投稿日:2004/07/04(日) 22:54
え〜…言いたいことは分かってますよ!
ええ分かってますとも!!

 藤 本 さ ん 何 処 行 っ た ?

書いてる自分が一番思ってますよ(ヲイ
ホント…美貴さん何処行っちゃったんだろう(w

川+VvV从<いいかげんにしてよ

ぐはぁっ!!(吐血
530 名前:Ray 投稿日:2004/07/04(日) 22:58
>>521
名も無き読者様

やぐごまハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!な人が溢れたら…
したらオイラは…
( ^▽^)<大の大人が…
みたいな(w
嘘です。すいません_| ̄|○
ついでに美貴さん主役って言っておきながら田高ですいません。・゜・(ノД`)・゜・。


>>522
マルタちゃん様

リクご満足頂けましたでしょうか?
あんな中途半端で申し訳なさ100%です_| ̄|○
531 名前:Ray 投稿日:2004/07/04(日) 23:01
美貴さんじゃなかったのでお詫びにもう一回更新しまつ…(エ
即席で、しかも短いですけど…(ヲイ
532 名前:夕焼け 投稿日:2004/07/04(日) 23:02


533 名前:夕焼け 投稿日:2004/07/04(日) 23:02


赤色。
それよりも朱色って言葉の方が似合うこの空。


ビルの間へ沈んでゆく太陽はとても神秘的な色を作り出しながら消えてゆく。
美貴も消えてゆく時には綺麗な色で貴女の記憶に残りたいと思う。


でもどうしたら綺麗なままで貴女の記憶に残れるの?
この夕焼け空みたいな綺麗な色で…



「大好き…」



534 名前:夕焼け 投稿日:2004/07/04(日) 23:02


ビルの屋上で沈みゆく太陽を見つめながら吐き出すように呟く言葉。
貴女に届くワケがないのに…
貴女は今頃アノ人の胸の中。
今日は久々のオフだもん、絶対一緒にいるはず。


貴女のココロに残るにはどうしたらいい?
ただの友達のままの美貴じゃなく、特別な存在として貴女の記憶に残りたい。



「大好きなんだよぉ…」



悲痛なココロの叫びが風に流され消えてゆく。
涙が次から次へと溢れ、地面に落ちては沁みこんでいった。


535 名前:夕焼け 投稿日:2004/07/04(日) 23:02

End
536 名前:Ray 投稿日:2004/07/04(日) 23:04
短いしなんやらワケの分からないコトになってますが_| ̄|○
即席やめます!!(宣言
しばらく考えてアップするようにします!!(始めからそうしろ

もっさんの相手は読者様のご想像にお任せいたしますです。
決して誰か決めてなかったワケじゃn(ry
537 名前:名も無き読者 投稿日:2004/07/05(月) 00:03
更新お疲れサマです。
いいですねぇ〜、このCP♪
みきてぃの思い人はなんとなく(勝手に)想像できますw
( ^▽^)<大の大人が…
自分は未成年なので無問題デスw
次回も楽しみにしてます。
538 名前:rina 投稿日:2004/07/07(水) 15:47
更新お疲れ様です!
いつだかにごまみきをリクしてからずいぶん経ってしまいました・・・;;
今更ですがありがとうございました!やぐごまも何気によかったですっ。
オイラ的には『好きだから』がツボなんですが・・・w
こないだのハロモニ。・・・ごまみきがwコントで絡んでましたよね!?
隣に彼氏の麿麿がいるにも拘らず神父様をジーっと熱い視線で見てる美貴さんに萌えw
やっぱ、ごまみき最高ですねぇ〜〜vvv
539 名前:優気 投稿日:2004/07/08(木) 20:48
本当、Rayしゃんのごまみきと田高、愛してます!ww
「忘れないで」読んで泣きそうになりますた。
「キスから始まる楽しみ」…罪な女っすねぇあさ美* ̄▼ ̄*
っていうか本当「忘れないで」どうなるかと想ったのね。
現実にもありありな光景やん?だからさーモッさんの気持ちが…。・°・(⊃Д`)・°・。
本当に泣くかと想ったからwRayちゃんすごいよ。
540 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/08(木) 20:54
>>539
作者様が落としてるんだから、あげちゃ駄目ですよ。
出すぎたまねをしたら申し訳ありません。

作者様の小説は僕的に全て、ツボッてます(w
これからも、頑張ってください。
541 名前:Ray 投稿日:2004/07/11(日) 10:24
ハロモニ前更新だべさ!
朝早くから一体何をやっとるんでしょうねぇ(w
542 名前:片思い 投稿日:2004/07/11(日) 10:26



543 名前:片思い 投稿日:2004/07/11(日) 10:26



あの子の声が聞きたい…

仕事が終わり、家に帰るといつもそう思う。
だけど話す事が見つからなくて一人、あの子を想いながら眠る日が続いた。


『好き』


たったそれだけなのに、自分の気持ちが恥ずかしくて…
その言葉を口に出して伝えるのが怖くて…

でも気がつくといつもあの子のコトを考えてた。
美貴のココロはあの子で溢れちゃってるんだろうな…


544 名前:片思い 投稿日:2004/07/11(日) 10:27


テレビをつけるとあの子の笑顔が写った。
その瞬間跳ねるココロ。



ドキッドキッドキッ…



五月蝿いぐらいの音が耳に響いてる。
それは『恋』という名の病。
本当に病と言っても過言ではないと実感する。


でもあの子からしたらきっと美貴は『年上の後輩』でしかないんだろうな…


545 名前:片思い 投稿日:2004/07/11(日) 10:28


そう思うだけで、キュンと胸が締め付けられるように痛む。
つんくさんは片思いを『桃色』だと表現していたけれど、そんなに甘いモノじゃない…


考える度に胸が痛くて…
姿を見つける度にドキドキして…


痛くて痛くて仕方が無い。
それでも『好き』をやめれないのはきっと美貴があの子に嵌りきっちゃってる証拠。


ねぇ、大好きだよ。
そう伝えたら貴女は受け入れてくれる?
美貴の気持ち…受け取ってよ


546 名前:片思い 投稿日:2004/07/11(日) 10:28

End

547 名前:Ray 投稿日:2004/07/11(日) 10:32
>>542-546
更新しました!!
っていうかage更新って怖いわぁ(んじゃするな
何て言いますかぁ…興味ですよっ(笑顔
今回は相手が二人に搾られてますよね(ニヤ
誰だと思いますぅ?
当てちゃった方には…何も出ません(ヲイ
548 名前:Ray 投稿日:2004/07/11(日) 10:41
>>537
名も無き読者様


いいですかぁ〜?どのCPだと思います?(w
Rayは○○さんかと…(ヲイ

川o・∀・)<問題がありすぎて無問題になっちゃったんですかぁ?(失礼


>>538
rina様

『好きだから』ツボですか(ニヤ
甘いのが好きですね?(w
こないだのハロモニ。アレはやばい!
川VvV从<しっかり!!
の時の美貴さんの目が熱かったです!!(妄想

( ´ Д `)人川VvV从 萌え!(w


>>539
ゆうちょ

ごまみきと田高ラブですか、オイラと一緒だね!!(ニヤ
泣きそうじゃなくて泣いちゃえ♪(ヲイ
小説で読者を泣かすのを目標としてますから(ヲイ


>>540
名無飼育さん様

落としてください、本当にありがとうございます!!
全てツボだなんて!嬉しいです(照
最近ネタ切れで頭を悩ませておりますが、頑張ります!(ヲイ



いやぁ〜レスがたっくさんついててめっちゃ嬉しかったです!
こんな暗い話が多いスレを結構沢山の方が見てくださってるんですねぇ
こ、今度から気を引き締め直します(汗
549 名前:名も無き読者 投稿日:2004/07/11(日) 13:46
更新お疲れ様デス。
むぅ、どっちだろ?
曲が出てきたからきっとぁゃゃだ!!(根拠弱
2回目も期待してます。
550 名前:rina 投稿日:2004/07/11(日) 14:40
更新お疲れです!!
オイラは・・・・ごまみきにしか見れなかった・・・_| ̄|○
ホント最近ごまみき不足で・・・。
今日のハロモニもなんとごっつぁんがいて、ちょっと期待しましたけど絡んでくれず・・・。
気付いたらごっつぁんではなく小川さんが押し倒してたっていう・・・。

( ´ Д `)<ミキティ!!ニヤけすぎだよっ!!

・・とかスタジオで言ってて欲しい・・・。
きっとあのあと小川さんは大変なことに・・・。

551 名前:Ray 投稿日:2004/07/11(日) 23:02
2回目更新いっくべー?(聞くな
552 名前:さようなら 投稿日:2004/07/11(日) 23:03


553 名前:さようなら 投稿日:2004/07/11(日) 23:03



テレビすらついていない静かな部屋。
何か話すわけでもなく、ただ手に持ったカップを玩んでいる。



二人、哀しみを胸に抱いたまま…



いつかこんな日がくるなんてコトは火を見るよりも明らかだった。
離れてゆく心…
それでも今まで傍に居続けたのは何故だったのだろう。


一人になるのが怖かったから?
臆病だったから?
それとも…



愛していたから?



554 名前:さようなら 投稿日:2004/07/11(日) 23:03



このカップに入ってるコーヒーが終わったら美貴達の関係も終わりを告げる。
一口一口飲み込む度に貴女との甘い思い出に蓋をしていく。


さようなら、地方で遊んだ二人の思い出。
さようなら、お泊りをしあった二人の思い出。
さようなら…


二人楽しかった日々の思い出…



555 名前:さようなら 投稿日:2004/07/11(日) 23:04



『たんと一生一緒に居れる自身あるよ!』


あの時貴女が嬉しそうに言ってた言葉が嘘になる

その言葉も思い出達と一緒に蓋をしてしまおう…



最後の一口でその言葉に蓋をした。
心なしか、最後の一口が一番苦く感じる。

カップを机に置き、横に置いていた鞄を手に取った。
短い廊下を歩き、玄関で靴を履く。

いつもなら見送りに玄関まで来てくれていた彼女の姿はない。


556 名前:さようなら 投稿日:2004/07/11(日) 23:04


静かに扉を開け、ゆっくり閉まる扉を見つめる。
カチャンとなった扉の郵便受けに合鍵を差込み、手を放した。



カシャン



金属同士がぶつかり合う音。
亜弥ちゃんと美貴の終わりを告げる音…
それがとても耳障りだった。

暑くなりだした夏の夜風が美貴の身体に纏わり付いて流れてゆく。
生温いはずの風がとても冷たく感じた…


557 名前:さようなら 投稿日:2004/07/11(日) 23:05


End
558 名前:Ray 投稿日:2004/07/11(日) 23:06
2回目は落ち更新にふさわしく、少し痛めでお送りいたしました(w
最近本気ネタ切れですわぁ_| ̄|○
なんか良いネタ落ちてません?(ヲイ

提供者求む!!(ヲイw
559 名前:Ray 投稿日:2004/07/11(日) 23:10
>>549
名も無き読者様

あやや派ですかぁ(w
実際皆様がどっちと思うのか知りたかっただけなんですけどね(ヲイ
2回目のは確実にあややです(w


>>550
rina様

ごまみき派ですね(w
今日のハロモニはごまみきありましたねぇ(ニヤ
絡んでないと見せかけて、ごっちんの視線は結構美貴てぃに…(妄想
ってか小川さんに押し倒された時はどうしようかと(w
美貴さん本音出てましたよね(w

川+VvV从<痛てぇんだよ!!
560 名前:名も無き読者 投稿日:2004/07/12(月) 14:26
更新お疲れサマです。
あぅ、、、切ないわぁ。。。
で、ネタですか?(切り替え早
むむむ、正直自分も切れかかってますからなぁ・・・。(エ?
最近自分が嵌ってる某小説を読むと何かが発生してしまう可能性大ですがw
でもCPモノはキツイか。。。
何にせよ次回も楽しみにしてます。(逃
561 名前:rina 投稿日:2004/07/16(金) 12:04
更新お疲れ様です!
せ、切ない・・・・。
・・・ところで、ネタをお探しのようで。(切り替え早っ!/笑
でしたら是非!あのハロモニの収録後のごまみきをっ!!
Ray先輩のごまみき好きなので読んでみたいなぁと思ってまして。
あとは・・・・学園モノ??浮気疑惑モノ??嫉妬モノ??(半疑問系・・・。

( ´ Д `)b<Rayさん、ミキティとラブラブなヤツよろしくぅ!!
562 名前:Ray 投稿日:2004/07/24(土) 14:16
すいません、ほんっとすいません!!!(平伏
とにかく今は更新しまつ!
563 名前:壊れゆく音 投稿日:2004/07/24(土) 14:16



564 名前:壊れゆく音 投稿日:2004/07/24(土) 14:17
壊れゆく音が聞こえる




ピシッ……ピシッ




そんな、何かにヒビが入っていく感じの音


ずっと聞こえてるワケじゃない
あのコのコトを考えてる時…見てる時

そんな時に聞こえてくる




565 名前:壊れゆく音 投稿日:2004/07/24(土) 14:17



「美貴ちゃん?…お〜い!美貴ちゃ〜ん!!」
「えっ?あぁ、何?梨華ちゃん」
「大丈夫?何かボーっとしてる…」




…ピシッ




まただ…

また聞こえる…




566 名前:壊れゆく音 投稿日:2004/07/24(土) 14:17



「大丈夫だって」
「キツかったらあたしには言ってよ?」
「分かってる分かってる」




気の無い返事を返して楽屋の真ん中に置いてあるソファに沈む
梨華ちゃんはフゥと溜息をつき、『ジュース買ってくる』と言い残して楽屋を出て行った




ピシッ……ピシッ




あぁ…分かった
そうか、そうだったんだ……




567 名前:壊れゆく音 投稿日:2004/07/24(土) 14:17



この音は美貴の心が壊れる音

少しずつ……少しずつ壊れて






梨華ちゃんの卒業の日に壊れるんだ…

きっと、がしゃーんって大きな音を立てて壊れるんだ




ガチャッという音と共に梨華ちゃんが帰ってきたらまた








ホラ……ピシッ…って………




568 名前:壊れゆく音 投稿日:2004/07/24(土) 14:18

End
569 名前:Ray 投稿日:2004/07/24(土) 14:20
ほんっとごめんなさい。・゜・(ノД`)・゜・。
え〜スランプに陥りましたか?(聞くな
書きたいんですが、書けません_| ̄|○
一向に筆が進みません(ヲイ

どーした自分!!!!!

定期的更新が気まぐれ更新へ変わります_| ̄|○
ほんと楽しみにしてくださってる方(いるのか!?
申し訳ありませんm(_ _)m
570 名前:Ray 投稿日:2004/07/24(土) 14:27
>>560
名も無き読者様

切ないのを感じてくださいました!?(喜
やっぱ松藤は両思いよりも切ない(痛い)感じですよ!(ヲイ
嵌ってる某小説ってなんですか!?(興味w


>>561
rina様

うわ〜切ないとか嬉しいねぇ…(喜
伝わるかと心配だったんです(w
ごまみき…好きなんですが、スランプになっちゃいました_| ̄|○
しかも某CP強化月間にしちゃおうかと狙ってたりします(ヲイ
でもごまみき…どんな形になるか分からないんですが
絶 対 書 き ま す (w




え〜…プレゼント用に松藤で甘いのを書きました。
したらスランプに陥りましたが何か?(w
ココでアップ……してほしい?(聞くな

ってか田藤強化月間にしようかと企んでおります。
今、Rayの中で田藤が 熱  い  で  す (w
その熱を皆様に感染させようかと(ニヤ 
571 名前:名も無き読者 投稿日:2004/07/24(土) 14:36
更新乙です。
そっか、、、あと一年無いもんね。。。
ていうか甘い松藤・・・プリーズ!!!
さらに田藤強化月間ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
不定期だろうと抜け目無くチェックしてますのでガンバでつ。
次も楽しみにしとりやす。
572 名前:名無し読者 投稿日:2004/07/25(日) 23:17
甘い松藤下さい!
お願い。。。(泣)
573 名前:Ray 投稿日:2004/08/01(日) 23:36
なんとなく日曜に更新しちゃうオイラ(w
とにかく更新!!
574 名前:夏の訪れ 投稿日:2004/08/01(日) 23:37



575 名前:夏の訪れ 投稿日:2004/08/01(日) 23:37


「ねぇねぇ〜明日のお祭りで浴衣着てよぉ」
「…亜弥ちゃん?」
「何ぃ!?着てくれる気になった?」
「いや、そうじゃなくてね…ココは美貴の教室だよね?」
「そうだよ」
「なんで亜弥ちゃんが居るの?」




朝、美貴が学校に着くと既に亜弥ちゃんは美貴の教室に居た。
それからずーっと聞かされてる『浴衣』の話。


お祭りに行こうと約束したのは1週間前。
美貴も『まぁ、暇だしいいよ』みたいな軽いノリで引き受けたんだけど…



576 名前:夏の訪れ 投稿日:2004/08/01(日) 23:37



浴衣なんて面倒くさいモノ着るなんて有り得ない。
着崩れを気にして歩かなきゃいけないし
それよりなにより歩きにくいんだよ!



授業開始のチャイムまで後10分
エンドレスそしてノンストップで亜弥ちゃんの『浴衣講義』を聞く。




チャイムが鳴って亜弥ちゃんがクラスに帰った頃には美貴もゲッソリ…
クラスの子達は面白そうに美貴を見てる


友達なら少しは心配しろっつーの…


577 名前:夏の訪れ 投稿日:2004/08/01(日) 23:38


「美貴ちゃん、今日も朝からお疲れさま」
「ホント疲れた…」


机に突っ伏して『うぁ〜』と唸りながら伸びをする
頭の上から『フフッ』なんて梨華ちゃんが笑う声が聞こえた。


「浴衣ぐらい着てあげなよぉ」
「え〜…だってさぁ面倒じゃん?」
「亜弥ちゃんは美貴ちゃんの可愛い姿を見たいんだよ」
「え〜…」



その日、亜弥ちゃんは休み時間の度に美貴の教室に来て『浴衣』の話をした。
結局亜弥ちゃんには甘い美貴。
昼休みに『分かった、着る!着るからもう浴衣の話はやめて!!!』
なんて悲痛な叫びと共にOKしちゃった。






578 名前:夏の訪れ 投稿日:2004/08/01(日) 23:38


579 名前:夏の訪れ 投稿日:2004/08/01(日) 23:38



「たん、まだぁ?」
「待って!亜弥ちゃんが着ろって言ったんじゃんか」
「お祭り始まっちゃうよぉ〜」




浴衣の前に悪戦苦闘中の美貴の横で急かす亜弥ちゃん



いや、だからですね…
美貴は貴女の為に必死になって浴衣を着てるんでありまして…




580 名前:夏の訪れ 投稿日:2004/08/01(日) 23:39



「あ〜面倒くさい!!!」
「頑張れ〜」




一足先に浴衣に着替え終わった亜弥ちゃんはソファに座りながら美貴を急かす

やっとの思いで着替え終わり、声をかけようとしたら亜弥ちゃんは既に玄関で下駄を穿いて待ってた、



早っ…



581 名前:夏の訪れ 投稿日:2004/08/01(日) 23:39



「今日ね〜花火なんだよ〜」
「美貴、花火って見るよりする方が好きだなぁ…」
「たんは乙女心が分かってないなぁ」



美貴も一応乙女なのに


カラカラと軽い音を立てながら少し暗くなり始めた道を歩く
目の先には屋台の灯りが見えた

フと横を見ると目をキラキラさせて、わくわくしてる亜弥ちゃん。



うん。



今年も夏が始まるんだ





582 名前:夏の訪れ 投稿日:2004/08/01(日) 23:40

End
583 名前:Ray 投稿日:2004/08/01(日) 23:43
はい!ちょっと夏っぽく行ってみました(w
前回甘い松藤といいましたよね?
すいません、コレじゃないんです_| ̄|○

いや、今お祭りの時期だから…
なんか時期が遅れるとアレだなと思いまして…(アレって何だよ
どっちにしろ甘い松藤だしイイかなと…(ヲイ

前に言ってた甘い松藤は必ずアップしますので!
584 名前:Ray 投稿日:2004/08/01(日) 23:48
>>571
名も無き読者様

あと一年無いですね…_| ̄|○
甘い松藤…待っててください!
ってか書けてるんだったら早くアップしろですか!?_| ̄|○
田藤強化月間を田藤強化『期間』にしました(w
いつまで続くか未定だったので(ヲイ
抜け目無くチェックされてますか!?Σq|゚Д゚|p
が、がんがりまつ!!

メル欄レス=すっげー面白そうですよね…お金ができたら買いたいと思いました(w



>>572
名無し読者様

甘い松藤…すいません!
もう少しお待ちください!!
ホント早くアップしろですよね(汗



早くアップしろって声が多かったら来週の日曜を待たずして
甘い松藤をアップさせていただきますm(_ _)m
585 名前:名も無き読者 投稿日:2004/08/02(月) 19:53
更新お疲れサマです。
祭りの季節ですもんなー・・・。
いいですな〜、ミキティは一緒に行ってくれる人がいて。。。(凹
メル欄のアレ、是非オススメします。
欠点は気づいたらサイフが寒くなってるコトですが。_| ̄|○
田藤と甘松藤、楽しみにしてますw
586 名前:名無し読者 投稿日:2004/08/05(木) 06:44
甘い松藤お願いします!
587 名前:Ray 投稿日:2004/08/08(日) 21:20
甘納と(ry
いやいやいや(w
甘松藤お楽しみくださいな!
588 名前:風に乗せたメッセージ 投稿日:2004/08/08(日) 21:21


589 名前:風に乗せたメッセージ 投稿日:2004/08/08(日) 21:21
『好き』だと伝えても伝え足りない。
『好き』や『愛してる』なんて陳腐で在り来たりな言葉じゃ足らない。



それほど貴女を愛してるの。



いつも、どんな時だって一緒に居たい。
ひと時だって離れていたくないの。


そんなコト無理なんだって分かってるのにね…



590 名前:風に乗せたメッセージ 投稿日:2004/08/08(日) 21:21


撮影の合間に出来た空き時間に屋上へ全速力で駆け上がり、
フェンスにぶつかるようにして止まった。
カシャンと金属がぶつかり合う音がする。

ハァハァと切れる息。
ドキドキと激しく心臓を打つ鼓動。
額にはうっすらと汗が滲んでいた。


吹き付ける暖かい風を感じていると、少しずつ息が整ってくる。
目を閉じてフゥ―と深く息を吐いた。



貴女に『好き』を伝えたい。



591 名前:風に乗せたメッセージ 投稿日:2004/08/08(日) 21:22


何か大切なモノを包み込むように手を合わせ、親指と親指の間に唇を当てる。


『たんが好き』
『愛してる』


目を閉じ、アノ人を思いながら愛の言葉を呟いた。
気持ちの詰まったメッセージを凝縮させるように手と手の間にある空洞に詰めてゆく。


592 名前:風に乗せたメッセージ 投稿日:2004/08/08(日) 21:22


強い風が身体を通り抜けてゆくのを感じて、
メッセージを風に乗せるようにゆっくり掌を開いた。


「風さん…あたしの気持ち、たんまで運んで。」


想いの詰まったメッセージが貴女に届きますように。
あわよくば、そのメッセージを感じて貴女だ笑顔になってくれますように…


593 名前:風に乗せたメッセージ 投稿日:2004/08/08(日) 21:23


よしっ!と自分に勢いをつけて屋上を出ようとした瞬間、また強い風が吹いた。



『頑張れ…大好きだよ』



そう、たんの声が聞こえた気がした。
驚いて振り返るが、もちろんアノ人の姿は無い。




風さんがアノ人の声を運んできてくれたの?

…ありがとう



風に乗せられて届いたメッセージは、心を満たして流れていった。

594 名前:風に乗せたメッセージ 投稿日:2004/08/08(日) 21:23


End
595 名前:Ray 投稿日:2004/08/08(日) 21:25
やっと甘い松藤をアップ(w
コレはお友達に差し上げたモノなんですが…
こんなトコで再利用(ヲイ
友人D、ごめんね〜!(w
596 名前:Ray 投稿日:2004/08/08(日) 21:27
>>585
名も無き読者様

祭りでは人が死んだりもしますよねぇ…(ヲイ
オイラも独り身ですよ_| ̄|○
メル欄のアレ…お金が溜まりません。・゜・(ノД`)・゜・。


>>586
名無し読者様

遅くなって申し訳ありませんm(_ _)m
ご満足いただけましたでしょうか?
597 名前:名も無き読者 投稿日:2004/08/10(火) 16:49
今朝読んだんですが自スレの更新してからレスすることにしました。
むふ、いい感じな甘松藤ですなw
祭り・・・そうですよね、だから自分も行かないんです。
別に相手がいないからとかじゃ(自粛
次回も楽しみにしております。
598 名前:Ray 投稿日:2004/08/12(木) 00:23
ポッと思いついたのをチャッチャカ書いたんで
なんとなく微妙な更新(w
599 名前:無くして気付く想い 投稿日:2004/08/12(木) 00:23



600 名前:無くして気付く想い 投稿日:2004/08/12(木) 00:24


いつも少し寂しそうな顔で


それでもニコニコしてくれてたから…




貴女の大切さに気付けていなかったのかもしれない




『もう…我慢できないんです』




そう言って部屋を飛び出した田中ちゃんの背中をあっしは呆然と見ていた。



601 名前:無くして気付く想い 投稿日:2004/08/12(木) 00:24


急に静かになる部屋は自分が独りなんだと…
孤独なんだと突きつけてくる



『高橋さん、良さげな店見つけたけん一緒に行きましょ?』
『れ、れな…高橋さんが好きです』
『今は小川さんの替わりでもええけん…』



少し落ち込んでいる時、いつも元気付けようとしてくれてた笑顔
麻琴に振られた日、泣いてるあっしに勇気を振り絞って告白してくれた真っ赤な泣きそうな笑顔
今は考えられないと言った時、今は替わりでもいいと言った切ない笑顔



602 名前:無くして気付く想い 投稿日:2004/08/12(木) 00:24



リフレインされる田中ちゃんの顔はどれも笑顔で…
リフレインされる田中ちゃんの声はどれも愛の言葉で…


沢山の言葉、表情を使って必死に気持ちを伝えていてくれたのに…



あっしはそれに気付かないフリをして田中ちゃんを傷つけていた



貴女をなくして初めて貴女の大切さに気付く



603 名前:無くして気付く想い 投稿日:2004/08/12(木) 00:25




愚かだと自分でも分かってる
都合が良すぎるかもしれない




でも今は貴女を追いかけるコトしか出来なくて…




もう遅い?



まだ間に合う?




604 名前:無くして気付く想い 投稿日:2004/08/12(木) 00:25


End


605 名前:Ray 投稿日:2004/08/12(木) 00:26
あぁ(汗
石を投げつけないで下さい(汗
久々の田高…
中途半端な仕上がりで申し訳ない_| ̄|○
606 名前:Ray 投稿日:2004/08/12(木) 00:29
>>597
名も無き読者様

甘松藤難しいですよねぇ(ヲイ
多分次に甘松藤書くのは大分後ですな(w
祭りは行ったんですが友達と行きました_| ̄|○(w
607 名前:名も無き読者 投稿日:2004/08/12(木) 09:35
間に合う!!
・・・更新お疲れ様です。
中途半端だなんてとんでもない、自分のどツボです♪
自分は甘松藤が書けなくて逃げ出した臆病者ですから
心中お察ししますよ。。。orz
次回も楽しみにしてます。
608 名前:Ray 投稿日:2004/08/29(日) 19:00
やっべぇ…軽く放置気味だった(ヲイ
よぉ〜し頑張るぞぉ!更新!!
609 名前:夏の夜風 投稿日:2004/08/29(日) 19:02


610 名前:夏の夜風 投稿日:2004/08/29(日) 19:02
さわさわ

さわさわ



葉と葉が擦れ合う音が聞こえる真夏の夜。
昼間の蒸し暑さが嘘のように涼しくて気持ちいい。



「気持ちイイね」
「うにゅ…」



隣で眠そうに目を擦っているれいな

クーラーのように機械的な涼しさじゃない自然の涼しい風が眠気を誘ってるみたい。



611 名前:夏の夜風 投稿日:2004/08/29(日) 19:02



「眠いなら先にお布団入ってて?」
「ヤダ…美貴姉と一緒におると」



ポテンと肩に乗せられた頭がユラユラと眠そうに揺れている。
その頭に美貴も頭を乗せて同じように目を瞑った。


風の音が聞こえる…



サワサワ

サワサワ



ココが都会だと忘れてしまいそうな雰囲気を醸し出す夜の空気。

フと目を開けて上を見ると青白い月が見えた。



612 名前:夏の夜風 投稿日:2004/08/29(日) 19:03



「…れいな?」



少し重みの増したれいなの頭。
返事の代わりに聞こえてきたのはスヤスヤ眠るれいなの寝息



「寝ちゃったか…」



そんな呟きも風に流されていった
落ち着いた空気の中、微睡む意識


もう少し…

もう少しだけこのままで居たい


そう願う真夏の夜


613 名前:夏の夜風 投稿日:2004/08/29(日) 19:03


End
614 名前:Ray 投稿日:2004/08/29(日) 19:05
相変わらず短っ!!(w
最近長編頑張ろうかなぁなんて思い始めました(無理
ってか田藤熱下がりません(w
むしろヒートアップアップ!ええ、そりゃ溺れるほどに(w
615 名前:Ray 投稿日:2004/08/29(日) 19:08
>>607
名も無き読者様

川’ー’)<間に合わしたいがし
ですよね〜!!(ヲイ
どツボですか(ニヤ
同じ感性の方がいらっしゃると安心します(w
甘松藤も書かないと、松浦さんに呪い殺さr(ry
いやいやいや(汗
がんばりまつ(w
616 名前:名も無き読者 投稿日:2004/08/29(日) 19:46
更新お疲れ様です。
田藤同盟万歳。
どんどん溺れちゃって下さいw(ヲイ
甘松藤書かないと呪いどころか惨s(ry
欲張りですが両方楽しみに待っとります。
617 名前:優気 投稿日:2004/08/29(日) 21:07
ホムペにあった田藤を一気に全部ガー読んだんですけど、
Rayしゃんの田藤には毎度毎度泣かされそうになりますw(ぇ
なが〜い田藤希望!vv
楽しみにしちょるよ〜^^
618 名前:Ray 投稿日:2004/09/05(日) 14:02
こーしんしまつ!
619 名前:早朝ハプニング 投稿日:2004/09/05(日) 14:04



620 名前:早朝ハプニング 投稿日:2004/09/05(日) 14:05


あれから半年。
美貴ちゃんは、あたしが居ない間はごっちんとか近所の犬とかと遊んでるらしく
結構自由気ままな日々を送っていた。

ごっちんはあたしの友達のよっちゃんのトコに住みついたらしい。
よっちゃんは色白で背の高い美人さん。
ごっちんの変化を見て、『(0^〜^)<かっけー!!』と叫んだつわもの。


ある夜、美貴ちゃんが泣きながら寝ているあたしを起こしてきた。



「…んっ、何ぃ?」
「り゛がぢゃ゛ぁ゛ぁ゛ん゛」
「美貴ちゃん!?どうしたの!?」
「わ゛がん゛な゛い゛―!!じん゛どい゛よ゛ぉ゛」



涙をポロポロ流してあたしにしがみ付いてくる美貴ちゃんは、服越しでも分かるくらい熱い。
チラッと時計を見ると、朝の3時半…


数時間前までは何ともなかったはずなのに…


621 名前:早朝ハプニング 投稿日:2004/09/05(日) 14:05


そんなコトを考えている間に、美貴ちゃんは人間の身体から中途半端な狐の姿へと戻ってしまった。
銀色の尻尾はしんどそうにヘタっている。



「り゛がぢゃ゛ぁ゛ん゛」
「苦しいの?どうしよう…お薬って言っても人間用で良いのかなぁ?」



苦しそうに泣いている美貴ちゃんを見ているとこっちまで苦しくなりそうだ。
どうしたら良いか分からず、あたしは右往左往…
とりあえずベッドに美貴ちゃんを寝かせ、氷枕を敷いて濡れたタオルをのせてあげた。


そうだ…ごっちんに聞こう!


そう思って携帯を取るために美貴ちゃんから離れる。



622 名前:早朝ハプニング 投稿日:2004/09/05(日) 14:06


「どごい゛ぐの゛!?」
「で、電話だよ。ごっちんに聞こうかと思って…」
「どっがい゛っぢゃ゛や゛だぁ゛」



ギュッと握り締められたあたしのパジャマ。
こんな状態の美貴ちゃんを放っておけるわけがなく、ベッドの端に腰を掛けて髪の毛を撫でてやる。
フゥフゥと浅い息を繰り替えす美貴ちゃん。

ゆっくりと体力が落ちていってるのか、段々獣化しているみたい。
少しずつ、少しずつ髪の毛が銀色に変わってゆく。



「ねぇ、美貴ちゃん。ちゃんと狐の姿に戻った方が楽じゃない?」
「がら゛だがあ゛づい゛よ゛ぉ゛」
「ねぇ、やっぱりごっちんに電話してくるよ!」
「や゛だぁ゛!!!」



623 名前:早朝ハプニング 投稿日:2004/09/05(日) 14:07


普段は泣かないような美貴ちゃんが泣いて、何処にも行くなと叫んでる。
ただそれだけのコトで、あたしは美貴ちゃんから離れるコトが出来なかった。

しばらくすると、美貴ちゃんは疲れて寝てしまったらしい。
浅いながらも、規則正しく寝息が聞こえだした。


よし、今のうちにごっちんに電話しなきゃ。


美貴ちゃんを起こさないよう静かに立ち上がり、居間へと向かう。
充電器に挿しておいた携帯を持ち、画面をスクロールさせてよっちゃんの携帯番号を探し当てる。


Pururururururur



『もしもし?誰だよこんな時間に…』
「あっよっちゃん?朝早くにごめんね。ごっちんに代わってくれない?」
『あ゛?梨華ちゃんかぁ…ちょっと待って…』



それだけ言うと、少し受話器から離れた所から『ごっちーん』というよっちゃんの声が聞こえてきた。
ごっちんはなかなか起きないらしく、3分近く後に眠そうなごっちんの声をやっと聞いた。


624 名前:早朝ハプニング 投稿日:2004/09/05(日) 14:07



『何?』
「ごっちん、寝てるトコごめんね。美貴ちゃんが熱出しちゃって…」
『はぁ?ごとー達って普段熱出さないよ?』
「え?」
『自己治癒力がヒトよりも優れてるからねー。怪我もすぐ治る。』
「でも、美貴ちゃん熱出してすごい苦しそうなの。」
『ん〜…そっち行くよ。』
「お願い」



眠そうなごっちんがあたしの家に着いたのは結構早かった。
ごっちんだけが来るのかと思ってたらよっちゃんまで来てて少しびっくり。
『バイク走らせろって五月蝿かったんだよ』
なんて不機嫌そうに言って、ソファで眠り始めた。
ごっちんはバイクに嵌ってたのね…



「美貴てぃ〜」
「う゛う゛〜…」



少し目を離した隙に美貴ちゃんの身体は変化が進んでいるようだった。
でも、何かいつもと違う…

中途半端な変化の場合、耳は頭の上に狐の耳がついてる筈が…
人間の耳のまま、長く尖っている。
うっすらと開けた目も赤い。
髪の毛も完璧な銀色をしている。

どうして?


625 名前:早朝ハプニング 投稿日:2004/09/05(日) 14:08


「あちゃー…美貴てぃしんどいっていうより力が色んな方向に出てて気持ち悪いんじゃん?」
「どういうこと?」
「あのね、ごとー達ってある周期で力がコントロール出来なくなるんだ。ごとーなら大体10年の周期。」
「そ、そうなの?」
「んで、普通ならその日は眠ったまま過ごすんだけど…」



そんな話をしてる間も美貴ちゃんは少しずつ変化が進んでいってる。



「美貴ちゃんどうなっちゃうの?」
「もし、このまま変化が完璧なトコまで行っちゃえば自我の崩壊、そんで梨華ちゃん食べられちゃうよ?」



あたしは驚きで口をあけたまま固まってしまう。
そこまで重大な出来事だったなんて…



626 名前:早朝ハプニング 投稿日:2004/09/05(日) 14:09


「まぁ、今回はごとーが力を貸してあげましょう!」



そういうとごっちんは美貴ちゃんの頭に手を置いて、目を閉じた。
ごっちんの手のひらから青白い光が出て、美貴ちゃんを包みこむ。
すると、少しずつ美貴ちゃんの身体が戻っていった。



「ごとーの力を少しだけ美貴てぃに提供したから、その力が切れるまでは安全だよ」
「ごっちん、ありがと」
「イイって♪」



美貴ちゃんを見ると、何だか気分がよくなったみたいでスヤスヤ眠ってる。
ホッとして安堵の溜息が漏れた。



「んぁ…よしこー!起きろー!!帰るから『ばいく』!!」
「…ハァ勘弁してよ……自分で走った方が早いんじゃねーのかよ…」
「『ばいく』がいい」



眠そうな目を擦るよっちゃんを起こすごっちん。
なんだかんだで尻に敷かれてる感じ…

627 名前:早朝ハプニング 投稿日:2004/09/05(日) 14:10


嵐のように二人が去っていった後、美貴ちゃんの所へと戻る。
時計を見るとまだまだ起きるには早い時間を差していた。
でも何だか目が冴えていて眠れそうにはない。



「美貴ちゃん…早く元気になってお散歩行こうね…」



額に軽くキスを落とすと何だか少し微笑んだ気がするのはあたしの気のせいかな?

それからあたしは茶色に戻った髪の毛を梳きながらしばらく美貴ちゃんを見つめていた。



628 名前:早朝ハプニング 投稿日:2004/09/05(日) 14:10


End

629 名前:Ray 投稿日:2004/09/05(日) 14:12
え〜っと「暖かい場所」の設定で続編です(w
狐みきちーが書きたくて…(ヲイ
耳と尻尾が書きたくて(変態
630 名前:Ray 投稿日:2004/09/05(日) 14:15
>>616
名も無き読者様

同盟是非参加してみてください(w
甘松藤ですかぁ…そろそろ書かないとホントに
殺されちゃ(ry


>>617
ゆうちょ

一気に読んだ?疲れたっしょ!?
あ…そんなに多くないか(w
オイラの書く田藤泣けます?
どんなん書いたっけなぁ(ヲイ
631 名前:名も無き読者 投稿日:2004/09/05(日) 19:21
更新お疲れ様でつ。
久々狐みきてー、ナイスです♪
何気に可愛かったりw
人間界に住み着いてるごっちんもステキです。
次回も楽しみにしてます。
632 名前:Ray 投稿日:2004/09/19(日) 14:04
お久しゅうごじゃりましゅ
なんとなく生きたり死んだり…(w
でも頑張って更新だぃ(w
633 名前:お昼過ぎ 投稿日:2004/09/19(日) 14:05


634 名前:お昼過ぎ 投稿日:2004/09/19(日) 14:05


『眠い…膝貸して?』
と美貴姉に言われたのが小一時間前…



美貴姉…れな超〜暇っちゃ



聞こえてくる寝息は規則正しくて
腿にかかってる美貴姉の頭の重さはズッシリ重くて

爆睡してるのが分かる。



「美貴姉〜」
「…んっ……スースー」



635 名前:お昼過ぎ 投稿日:2004/09/19(日) 14:06


起きたかな!?と少しドキッとしたのに、美貴姉は寝返りをうっただけで…



「れなんトキメキ返せ…」



むぅ、と唇を尖らせて不満を顕著に出すが、相手は今や夢の中の住人。
気付くわけがない…

いつもならここで『れ〜なっ』ってニコニコ顔で宥めてくれるっちゃね



636 名前:お昼過ぎ 投稿日:2004/09/19(日) 14:06


「美貴姉ぇ〜…れな寂しか」



聞こえてくる寝息は乱れない

揺さぶり起こすことが出来ないのは美貴姉が眠い原因を作ったのが自分だから…



「ヤりすぎるのも考えもんたい…」



そんな子供らしくない言葉が部屋に響いて消えていった休日のお昼過ぎ



637 名前:お昼過ぎ 投稿日:2004/09/19(日) 14:06


End
638 名前:お昼過ぎ 投稿日:2004/09/19(日) 14:09
え〜…短いなぁ…
今日はもう一回更新を目標にがんがりまつ(w


>>631
名も無き読者様

またたまぁに狐みきちーくるかもです(w
え〜…メル欄に例のブツを晒させていただきましたので(w
ってか今放置しかけて(ry
639 名前:名も無き読者 投稿日:2004/09/19(日) 15:17
って原因ソレかい!
・・・更新お疲れ様です。
のっけから美貴サマの足元にも及ばぬツッコミで申し訳。
例のブツ、拝見さしてもらいましたよ♪(ニヤソ
もぅ、れなみき最高w
もっかいあるのを祈ってまつ。
640 名前:Ray 投稿日:2004/09/26(日) 21:21
全然更新出来てません。
ホント申し訳(汗
更新しまつ
641 名前:迷惑な酔っ払いと可愛い仕返し 投稿日:2004/09/26(日) 21:22



642 名前:迷惑な酔っ払いと可愛い仕返し 投稿日:2004/09/26(日) 21:23


『美貴の方がお姉ちゃんなんだから守ってあげるんだよ?』


そう親に言われて、幼心に『美貴が守ってあげるんだ』
なんて思っていたあの頃が懐かしい

五歳年下のれいなが美貴の家の隣に引っ越してきたのはもう十年以上前になる
当時の美貴は周りに年下の子が居なくて、いつも姉達と交じって遊んでた
そんな時にやってきた年下の存在
やっと一歳になったような赤ん坊のれいなが美貴は可愛くて仕方なかったらしい



「あの頃は可愛かったのに…ハァ」
「れなは今でも可愛いっちゃ」



大学が少し早めに終わる水曜日
れいなもこの日は学校が早く終わる



「何で毎週美貴がれいなにジュースやらご飯やらを奢らなきゃいけないのさ…」
「それは美貴姉のがお金を持ってるから」



ストローをガジガジ噛みながらにっこり笑顔
他の人には天使の頬笑みに見えるかもしれないけど、美貴には悪魔の薄ら笑いにしか見えない…



643 名前:迷惑な酔っ払いと可愛い仕返し 投稿日:2004/09/26(日) 21:23



「れいな彼氏とか居ないの?」


いるんならそいつに奢って貰えばいいじゃん



そう言うと、浮かべてた笑いがスッと消えて一気に不機嫌になる



「れなと食事するの嫌と?」
「そーじゃないよ、もうそろそろ居てもおかしくない年頃だなぁと思ってさ」



実際居たら寂しいなぁ…
変なヤツなら別れさせるし



「今はおらん…」
「好きな人は?」
「どーでもええっちゃろ!?」
「居るんだ!?ねぇ、どんな子?格好良いの?」



ドキドキしながら興味深々に聞きまくる
れいなはなんだか渋い顔



644 名前:迷惑な酔っ払いと可愛い仕返し 投稿日:2004/09/26(日) 21:23



「まぁ、どんなヤツでも美貴には見せてよね」



れいなに相応しいか美貴が見るんだから



「…ハァ」
「あっ、美貴この後呑みに行ってくるからさ、お母さんに言っといてくんない?」
「誰と行くと?」
「な・い・しょッ♪」
「…伝えんけんね」



ブーッと膨れるれいな
美貴がれいなを置いて遊びに行く時は昔から絶対に機嫌が悪くなる
そんな子供ながらの独占欲も何だか心地いい



「今日はごっちんとよっちゃんさんと梨華ちゃんだよ」
「れなも行く!」
「れいなは未成年でしょ?」
「美貴姉もまだっちゃ」



れいな連れてったら美貴が怒られるっつーの

宥めるように髪の毛をワシャワシャ撫でてやる



645 名前:迷惑な酔っ払いと可愛い仕返し 投稿日:2004/09/26(日) 21:24



「今日はダメだってぇ〜」
「行きたい行きたい行きたぁい!!」
「もぅ…んじゃごっちん達に聞いてあげるから誰か一人でもダメって言ったら帰るんだよ?」



そう言って皆が集まるまでファミレスで時間を潰した
それからしばらくして三人は一緒に現われた



「おっ、田中じゃん!」
「石川さん、吉澤さん、後藤さん、お久しぶりです」
「久しぶり〜今日も美貴ちゃんのガードマン?」
「何かさ、今日れいなも行くって聞かないんだけど」
「いいじゃん、田中にも呑ましてやれよ〜」
「美貴ちゃんだってこの年から呑んでたじゃない」
「梨華ちゃんとよっちゃんのバカっ!…ごっちぃん…」



止めて、と目で訴えかけるようにごっちんを見た
ごっちんはれいなを凝視している



「んぁ…いいんじゃない?」
「美貴姉、全員OKっちゃ!」
「れいなお金持ってたっけ…」
「んぁ?ミキティが5分の2払うに決まってんじゃん」



美貴が払うんだ…


646 名前:迷惑な酔っ払いと可愛い仕返し 投稿日:2004/09/26(日) 21:24



財布の中身を気にしつつ皆で居酒屋へと向かう

そういえばれいなと呑みに行くのは初めてだな…



「れいなお酒呑めんの?」
「美貴姉が連れてってくれんけん、呑んだ事なか」
「田中ちゃんお酒デビューなんだ?」
「カッケー!」
「梨華ちゃんによっちゃんさん、話に割り込まないで」



ちょっと二人を睨んで静かにさせる



「れいな、付いてくるのはいいからジュースにしときな?」
「美貴てぃ、甘やかしすぎ」



今まで我関せずな態度だったはずのごっちんにツッコまれた



「甘やかしてないし…」
「これぐらいの年にごとーを呑みに誘ったのは誰だっけ?」
「……美貴だけど…」



相変わらずごっちんは痛いトコを突いてくる
あまり口出しをしない割りには、出してくると正論を言うごっちんには勝てない



647 名前:迷惑な酔っ払いと可愛い仕返し 投稿日:2004/09/26(日) 21:25



「だいたい美貴ティだってもっと若い頃から呑んでたんだし」
「美貴は別にいいんだよ。れいなに呑ませて怒られんのは美貴なんだってば」
「れなのお母さん怒らんもん」
「美貴のお母さんが怒る」



この前だってれいなが祭りに行きたいって言うから連れてって、
もっと遊ぶって言うから遅くまで遊ばせて…
帰ったら何故か美貴が怒られた。

『れいなちゃん遅くまで連れ歩かないの!あんたはいいけどれいなちゃんに何かあったらどうすんの!?』
だってさ…


美貴はどうでもいいのかよっ!


ブツブツ言ってる間に居酒屋に着いてしまった。
れいなはちゃっかりよっちゃんさんに進められた甘そうなお酒を手に持ってる



「美貴ちゃんビールでよかったでしょ?」
「え?あ、あぁ〜ありがと」



梨華ちゃんが美貴の分まで注文してくれてたみたいで、目の前にはビール。
こうなったら諦めも肝心かぁ…



648 名前:迷惑な酔っ払いと可愛い仕返し 投稿日:2004/09/26(日) 21:25



「「「「かーんぱーい!」」」」



ゴキュッゴキュッと喉を鳴らしてビールを飲む
心地良いビールの苦味が口に広がった

横目でチラッとれいなを見ると、恐る恐るお酒に口を付けていた



「れいな、おいしい?」
「コレは甘くて美味しい!」



ビールなんて苦くて飲めないんだろうなと思うとなんだか頬が緩んだ
気分が良くてビールをどんどん消化していく



「みきねーのみすぎっちゃ!!」



4杯目のビールに口を付けたトコで隣に座ってるれいなにジョッキごと奪われる。
少しムッとしてれいなからジョッキを奪い返そうと手を伸ばすが逃げられた。



649 名前:迷惑な酔っ払いと可愛い仕返し 投稿日:2004/09/26(日) 21:26



「れいな!美貴のビール返しなさい」
「だめぇ〜みきねーのみすぎ!」
「よっちゃんとごっちんのがもっと呑んでるでしょ!?」
「みきねえはダメぇ!」
「いやいやいや、ダメじゃない」



軽く頭にチョップを食らわしてビールを奪い取る。
何だ?れいな酔ってんのかな…
呑むな、なんて初めてれいなの口から聞いたよ



「あはっ、ミキティ〜呑み過ぎだってさぁ〜」
「いや、ごっちんのが呑んでるじゃん」
「み〜き〜ねー!なんでそっちむくと?れなんこときらい?」
「よっちゃん、れいなに何飲ましたのさ…」
「んっとね~スクリュードライバーとかモスコミュールとかビールとか…計4杯?」
「ちょっと!子供にチャンポンさせてどうすんのさっ!」



よっちゃんに何を呑ませたのか確認してる間にもれいなは、
隣で美貴の服を引っ張りながらずーっと美貴の名前を連呼してる。

よっちゃんも無茶させるんだから…
美貴の苦労も分かってよ



650 名前:迷惑な酔っ払いと可愛い仕返し 投稿日:2004/09/26(日) 21:26



「れいな、お水飲みな。」
「ヤダぁ〜ヘヘヘヘヘ」
「れいな、美貴の言う事聞いて。」
「れなコレのむぅ」
「あ〜バカッ!!!」



そう言ってれいなが手に取って呑み始めたのは
よっちゃんがゲームの為に頼んでたストレートのブランデー…



「うえ〜コレおいしくなか…なんかあっついっちゃね」
「まって!ココで脱がないで!!」



服を脱ぎ始めたれいなを慌てて押さえ込む。
美貴の酔いなんてとっくに覚めてて、楽しむどころか大変だ。



「れいな、送ってくから帰ろう?ね?」
「みきねー、れなおくったらまたココもどってくる?」
「そりゃ、まぁ…」
「んじゃかえらんもん!」



そうか…れいなは酔うとハイになっていつも以上にわがままになるのか

小さく溜息を落として鞄から財布を捜す
大体れいなと美貴が呑んだ分の代金より少し多い目のお金を机に置いた。



651 名前:迷惑な酔っ払いと可愛い仕返し 投稿日:2004/09/26(日) 21:26



「ごめん。美貴、れいな送ってくわ〜」
「んぁ…こんなにいらないよ」
「迷惑かけたし受け取ってよ。」
「美貴ちゃん、今度また誘うね」
「うん、ありがと。れいなー、帰るよ」



ヘラヘラ笑うれいなを立たせて店を出る。
フラフラ歩く足取りは覚束ない。

絶対美貴怒られる〜…
ってかこんな姿れいなのおばさんに見せらんないよ

れいなを美貴の部屋へ親に見つからないようこっそり連れて入る。
パタンッとドアを閉めた途端れいなはベッドにダイブした。



「れいな、美貴のジャージ貸したげるから着替えて。」
「ヤぁ〜」
「ヤじゃない。」



美貴もベッドに上がってれいなの服を脱がそうとする。
でもれいながモジモジ動いて思うようにいかない。



「れいな、じっとしてよ!」
「みきねー、ちゅーして?」
「はぁ?この酔っ払い!ガキにちゅーするほど美貴は飢えてません」
「ちゅーしてぇ!」



652 名前:迷惑な酔っ払いと可愛い仕返し 投稿日:2004/09/26(日) 21:27



なんだこのキャラは!?
マジでれいなにはもうお酒呑まさない

なんとかジャージに着替えさせてホッと安心する。
美貴も着替えようとベッドに放りっぱなしにしてたジャージを取って服を脱ぐ。



「み、みきねー…」
「ひゃあッ!?」



れいなに思いっきり後ろから胸を掴まれる。



「ば、バカっ!何やってんのさ」
「れ、れな昔からみきねーが…」
「ちょ、いいから胸触んないで…っ!」
「も、我慢できんっちゃ!」



助けてっ!!
14歳のしかもよっぱらいに犯される!?
ヤダヤダ、マジ勘弁してよ!!

そう思う心とは裏腹にベッドに押し倒されて上に乗られてしまう。
なんとか逃げようと身体を動かすが、上から押さえ込まれた。
どんどんれいなの顔が近づいてきてキスをされる。



「んん…ッ!」



啄ばむようなキスを何回かされた後、急にれいなが覆いかぶさってきた。



653 名前:迷惑な酔っ払いと可愛い仕返し 投稿日:2004/09/26(日) 21:27



「れ、れいな!!」
「スースー…」
「ね、寝てる…」



何だかホッとしたような、残念なような複雑な気持ちが美貴の中に残る。

れいな美貴の事好きだって言ったよね…
なんかドキドキが止まんない

美貴の上でスヤスヤ眠るれいなの頭を優しく撫でて髪の毛にキスをする。
気持ちのいい重みを感じながら美貴も眠りについた。



「ひぁぁぁぁ!!」



まだ眠ってた美貴の上で叫び声がして起こされる…
もちろん叫んだのはれいなで、急に美貴の上から重みが消えた。



「れいなうるさい…」
「だ、だって美貴姉がっ!!なんで上着てないの!?」
「れいな…覚えてないんだ?」
「え?」
「美貴あんなに嫌って言ったのにぃ…」



ちょっと泣きまねなんてしてれいなに軽くオシオキを食らわせる。
ベッドの上でオロオロしてるれいなが少しカワイイ



「れ、れな何かしたと!?」
「美貴…もうお嫁に行けない…グスッ」
「えぇぇえええぇ!?」



これくらいの仕返しは可愛いもんだよね。


654 名前:迷惑な酔っ払いと可愛い仕返し 投稿日:2004/09/26(日) 21:27


End

655 名前:Ray 投稿日:2004/09/26(日) 21:31
え〜ちょっと長めですな(ニヤ
スランプってワケでもないんですが、
何かと忙しくて更新が遅れるかと思います。
頑張って日曜更新目指します(w


>>639
名も無き読者様

ソレ以外の原因はありません(ヲイ
やっぱ元気なお年頃なんでぇ(w
みきちーはついていけない訳ですよ(ニヤニヤ
656 名前:名も無き読者 投稿日:2004/09/27(月) 17:06
こらぁ!!未成年がナニをやっとるかぁっ!!!
てゆーか後藤さん、どの辺が正論なんだYO!!!!
・・・まったく、、、ブツブツ
まぁ、ナニはともあれ、

みきねーキタ━━━━(*´Д`*)=○)ヮ゚)<グハッ!?━━━━━!!!!
脱ぎれなハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
(゚∀゚)⌒Y⌒(。A。)⌒Y⌒(゚∀゚)⌒Y⌒Y噺゙スッ

狽チっ・・・・!!(←小指強打
ご、ごちそうさまですた。。。(平伏
657 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/27(水) 23:41
れなみき?とってもおもしろいです!!最近このcpにはまってるんで、またよろしくです!
658 名前:Ray 投稿日:2004/11/02(火) 17:38
久しぶり更新です(ヲイ
659 名前:Ray 投稿日:2004/11/02(火) 17:39


660 名前:Ray 投稿日:2004/11/02(火) 17:39


『初恋は実らないモノ』とは巧く言ったものだと思う

ごとーの初恋は血の繋がった姉だった
イケナイ事だと自分に言い聞かせて誰に相談することもなく心にしまい込んだ想い

その想いが未だ消えてはくれない…


661 名前:Ray 投稿日:2004/11/02(火) 17:39


「ごっちん、今度の日曜一緒に映画観に行こっか?」
「ミキティ…彼氏とか居ないわけ?なんでごとーを誘うかなぁ」
「美貴はごっちんと行きたいの!」



両親が離婚をして姓が変わってから姉はごとーがいらない詮索を受けないようにと、ご
とーを『ごっちん』と呼ぶようになり、ソレに伴ってごとーも『おねーちゃん』から『ミ
キティ』と呼び始めた



「藤本先輩!」
「亜弥ちゃん、どうかしたの?」



ミキティが『藤本』の姓で呼ばれる度に切なくなる

父親に引き取られたごとー
母親に引き取られたミキティ…

違う姓で呼ばれる度に家族じゃないと言われてる気がして…
ミキティが離れていくような気がして泣きそうになる



662 名前:Ray 投稿日:2004/11/02(火) 17:40


「ごっちんったら!」
「んぁ?」
「さっきから呼んでんのに…」
「あれ?まっつーは?」
「とっくにどっか行きましたぁ〜!」



あぁ…可愛いな

少し不貞腐れてるミキティは全然年上なんかには見えない
そんなトコも愛しくて仕方がなかった



「ミキティさ…好きな人とか居ないの?」
「え?何さ急に…」
「ん、ちょっと気になったから」



もし居るなら諦めがつくと思った
じっと見つめてるとミキティは少し遠い目をしてゆっくり話し出した



「居るんだけどね…完全に美貴の片思い。」
「どんな奴?」
「ん〜、ぼーっとしてて冷たそうに見えるんだけど…ホントは凄く優しくて暖かい人…」
「ふーん」



ごとーが気のない言葉を返すとミキティは少し困った笑顔を浮かべた

誰なんだろ
こんなにミキティに想われてんのに…もったいない奴

ごとーなら…
ごとーなら絶対に幸せにしてみせるのに



663 名前:Ray 投稿日:2004/11/02(火) 17:40


「ハァ…目の前にいるんだけどなぁ」
「んぁ?何か言った?」
「べ〜っつにぃー」



つい自分の思いに耽ってミキティの話を聞いてなかった



「ごっちんは?好きな人居ないの?」
「いるよ」
「そうなの!?」
「うん。ごとーの総てをかけても幸せにしたい人…いるよ」
「そっかぁ…」



前のめりになりながら話を聞いてたミキティが背もたれにボスッと鈍い音を立てながら戻

ふぅ〜、とため息を落として俯くミキティ



「お姉ちゃん…」
「え?あ、何?お姉ちゃんなんて珍しいじゃん」
「ごとーが好きなのはお姉ちゃんだよ。気付いたら好きだった」
「…ぅそ…」



鳩が豆鉄砲をくらった顔ってこんな感じなのかな?
目を見開いてごとーを凝視してる

他の人が見れば睨んでるみたいなんだけど…



664 名前:Ray 投稿日:2004/11/02(火) 17:40


「…ごとー帰るね」



ミキティも居心地が悪いだろうしごとーは帰ろうと席を立つ
もう会うこともないのかもしれない…
気持ち悪いと嫌われてしまうかもしれない…

それでも気持ちを伝えられた達成感があった。



「ごっちん、待って!」
「んぁ?」



立ち上がって少し歩いた所で呼び止められる
振り向いた瞬間に感じた衝撃

抱きつかれてるんだと解ったのは少し後だっだ。



「み、きてぃ?」
「美貴もごっちんが好きだよ…」



665 名前:Ray 投稿日:2004/11/02(火) 17:41


◇◇◇◇


666 名前:Ray 投稿日:2004/11/02(火) 17:41


「ってなワケで、よしこ。ミキティに手出したらシバくから」
「ご、ごっちん目が笑ってないよ…」
「いいから、よしこは梨華ちゃんだけ見てればいいんだよ」



次の日、いっつもミキティをエロオヤジの目で見てるよしこに忠告をする

ミキティの事なら何でも解ってると思ってたのは大間違いだった
付き合ってから判った事が一つ…


ごとーにはライバルが多いみたい



「まっつー、ミキティから離れろー!!」
「ヤですぅ〜!」

「よしこ…今どこ触った?」
「い、いやぁ…魔が差したといいますかぁ…」

「梨華ちゃん、キショいのは判ったからイチャつくのはよしことして」
「よっちゃんより美貴ちゃんの方がいい〜」

「のの、キスするな」
「チューの一つや二ついいじゃん!」



禁断の果実は甘く、皆が求める。
必死の害虫駆除が続く毎日です…


667 名前:Ray 投稿日:2004/11/02(火) 17:41


End

668 名前:Ray 投稿日:2004/11/02(火) 17:46
>>656
名も無き読者様

成年まで1年切ったから無礼講ですよ(エヘ
ところで強打した小指は完治しましたでしょうか?(w


>>657
名無飼育さん様

れなみきまた書きます(ニヤ
自分もれなみき大好きです!!


更新に時間がかかりましたこと、お詫び申し上げます。
次回は多分…いや、きっと……おそらく…(ヲイ
が、頑張ります!!!(w
669 名前:Ray 投稿日:2004/11/02(火) 17:48
名前欄間違ったぁ_| ̄|○
題名は『禁断の果実の味はいかが?』です。
脳内変換川o・-・)ノ<ヨロー
670 名前:名も無き読者 投稿日:2004/11/02(火) 20:45
更新お疲れ様でぃす。
小指は切d(自粛
いや冗談はさておき(ぉ)、最高に美味でございました♪
どうやら自分姉妹設定大好きだ、と感づいた拙者は切腹ですかそうですか。
えぇもう倫理なんか知ったことかってね。(ヲイ
でわでわ次回もマターリと楽しみにしております。
671 名前:Ray 投稿日:2004/11/07(日) 20:40
結構はやめの更新
…よしッ!(w
672 名前:禁断の果実達の優しさ 投稿日:2004/11/07(日) 20:41



673 名前:禁断の果実達の優しさ 投稿日:2004/11/07(日) 20:41


後藤真希19才
恋人に不満が大有りです



「ミキティがヤらせてくんない…」
「ブハッ!!!」
「よしこ汚い!!ごとーにお茶飛ばさないでよ!」
「ごっちんが変なこと言うからだろ!?」



昼下がりの大学のカフェ
結局よしこと同じ大学に進学
ミキティと梨華ちゃんもごとー達より一足先に同じ大学へと入学していた

実際ミキティと梨華ちゃんは頭が良い
ごとーとよしこは恋人と同じ大学へ通う為一年間必死で勉強したものだ…



「ごっちん達って付き合って何年だっけ?」
「一年半…その間進めたのはキスまでだしさぁ」
「確かに遅いよね」



カフェでお茶を飲みながらヒソヒソと声を殺しつつ相談をする



674 名前:禁断の果実達の優しさ 投稿日:2004/11/07(日) 20:42


「よしこ達は付き合ってどれぐらいでシた?」
「ウチらは2週間くらいかなぁ…」
「早っ!!」
「ご、ごっちん声がでかい!」
「んぁ…」



まぁごとーもお年頃なワケで…
恋人とキス以上に進みたいワケですよ



「ミキティってそんなにガード堅いんだ?」
「堅いってモンじゃないって…横に座ってんのに微妙ぉ〜に離れてるし、キスもののには
させる癖にごとーにはほとんどさせてくんないし」
「なんか進展してるって言うより後退してる?」



そうだよ…後退してるって絶対!
おねーちゃん、ごとーの事好きじゃないのかなぁ

まさか他に好きな人が居るとかっ!?

よしこに色々アドバイスをもらい、今夜実行に移すことにした。



675 名前:禁断の果実達の優しさ 投稿日:2004/11/07(日) 20:42


◇◇◇◇





「あれ?お父さんは?」
「今日は帰ってこない」



だからチャンスなんだけどなぁ…
ミキティは無防備に上着を脱いだりしてる
その首や身体のラインにごとーはムラムラと…



「ミキティ…」
「ひゃっ!」



後ろから身体を包み込むように抱き締めつつ、首筋に鼻を差し込んでスーッと匂いを嗅ぐ
今日は香水をしていないのか、ミキティ自身の匂いが鼻を擽った



「ご、ごっちん離して?」
「ヤだ」
「こーらっ、子供じゃないんだから」
「子供じゃないよ、だから…」



言葉を切って鼻を埋めていた首筋にキスを落とす
ビクッとミキティの身体が震えた



「ヤだ?ごとーには触られたくない?」
「ち、違っ!」



振り向こうとごとーの腕の中でモゴモゴ動くミキティを少しキツく抱き締める事で拒む
そのまま耳に息を吹き掛けてペロッと舐めた



676 名前:禁断の果実達の優しさ 投稿日:2004/11/07(日) 20:43



「ひ、ぁ…ッ」
「ね、シようよ…」



返事を聞かないうちに服の上から胸を触る



「ちょ、ごっち…ッ!」



ミキティがごとーを拒むようにバタバタと暴れる
無理矢理なんてしたくない
でもここまで拒否られるとは思ってなかった。

胸がズキッと鈍い痛みを訴え、ごとーはミキティから離れる



「ごとー寝る…」
「ごっち…ん」
「ミキティ、ごとーの部屋使って。ごとーお父さんの部屋使うし」



傍に居たくなかった
ホントなら今すぐにでもこの家から飛び出したい
でもそれはミキティを心配させてしまうから…

長いため息を吐いてお父さんの部屋へ入り、ベッドに寝転ぶ
未だ胸がズキッズキッと鈍い痛みを訴え続けていた



「ごとー何してんだろ…ミキティ嫌がってたなぁ」



はぁ、とため息を吐いた時に家の扉がパタンと閉まる音が聞こえた。

やっぱり帰っちゃったなぁ…

ズキズキ痛む胸を押さえながらごとーは眠りについた


677 名前:禁断の果実達の優しさ 投稿日:2004/11/07(日) 20:43


◇◇◇◇



あの日からごとーは徹底的にミキティに会わないようにした
会わなければミキティだって新たに好きな人を作るだろう
ごとーのように女でしかも妹なんて結局は幸せになんか出来ないんだ



「ごっちん先輩っ!」
「まっつー…大学見学?」
「はい♪」
「ミキティと一緒のトコだから?」
「あたし…ごっちん先輩が好きなんです」



この時のごとーは思った以上に傷ついてたのかもしれない
告白にすぐOKを出し、まっつーと付き合うことにした。



「ごっちん、まつーらと浮気してるってマジ?」



いつものようにミキティから逃げるように大学のカフェで暇を潰していたらよしこが少し
キレ気味に近づいてきた



「よしこ、浮気じゃないから。」
「はっ?」
「ごとーはまっつーとしか付き合ってないじゃん」



ミキティとはあの夜で終わってるから…
そう言うにはまだ辛いものがあった。



678 名前:禁断の果実達の優しさ 投稿日:2004/11/07(日) 20:43



「なんだそれ」
「何って、もう終わったってこと」



もうミキティに関わる話を聞きたくもなかった
席を荒々しく立って大学を抜け出す
むかった先は半年前まで通っていた高校

しばらく校門で立っていると、校舎からまっつーが出てきた



「ごっちん?」
「まっつー…」



心配そうに顔を覗き込んできたまっつーを抱き締める
そのまま手を引いてごとーの家に連れ帰った



「何かあったの?」
「…別に」



部屋に入って後ろ手に扉を閉め、まっつーをベッドに押し倒す
まっつーは抵抗をするどころかごとーの首に手を廻してキスをした



「ん…ぅッ」



ゆっくり制服のボタンを外して身体を露にしていく
耳、首筋、鎖骨と少し痕をつけながら舌を這わせる

その時、部屋のドアが小さな音を立てて開いた



679 名前:禁断の果実達の優しさ 投稿日:2004/11/07(日) 20:44


「み、きてぃ」
「たん…」



驚いたような顔からどんどん泣き笑いの顔になるミキティ



「まっつーごめん、帰ってくれる?また…連絡するから」



まっつーが帰った後のごとーの部屋を重い沈黙が締める。
ごとーはただミキティから目を反らして沈黙に耐えていた



「亜弥ちゃんと…付き合ってるの?」
「最近ね」
「あはは、美貴なんか勘違いしてたみたいだね、まだ付き合ってるなんてさ…」



泣くかな?
なんて冷静な自分が居た
まるで他人事で…



「ミキティ…ちゃんと彼氏作りなよ。幸せにしてくれるような男見つけてさ」



言い切った瞬間にパンッと頬に衝撃が走る
ミキティを見ると涙をボロボロ流しながらごとーを睨んでた



「ごっちんはただヤりたいだけなの?シたくて美貴と付き合ったの?美貴じゃなくてもサしてくれたらよかったの?」
「別にミキティがそう思うならそうなんじゃん?」
「そう…じゃぁシよう?それでごっちんは満足なんでしょ?これで美貴を見てくれるんでしょ?」



泣きながらも服を脱いでいくミキティ
下着だけになってベッドに寝転がってるごとーに馬乗りになる



「ちょ、止めなよ」
「何で?シたいんでしょ?」
「いいから退いて」
「じゃぁどうしたらごっちんは美貴を見てくれる!?どうしたら…っく…グスッ」



ごとーはどうしたいんだろう
ミキティが言うように、シたいだけ?
違う…それは違う


680 名前:禁断の果実達の優しさ 投稿日:2004/11/07(日) 20:45



「ごとーはただ…ミキティがごとーの事そんなに好きじゃないんだって…なら離れた方が
いいって…」
「違う…美貴は身体の関係になるのが恐かったの…つまらないって思われたらどうしよ
うって…」



二人で不安を抱えて吐き出せずにいた
お互いがお互いを思う事ですれ違い、傷つけあっていた



「ごとーはミキティが好きだからシたいと思う。もっと好きになると思うから…」
「美貴もごっちんが好きだよ」
「キス…していい?」
「ん…」



ゆっくり唇を合わせてミキティに布団をかけてやる
一緒に布団に寝転び、抱き締め合うだけで幸せな気分なれた

身体の関係もいつかはもつかもしれない
だけど今はコレでもいいと思えた。


681 名前:禁断の果実達の優しさ 投稿日:2004/11/07(日) 20:45


End


682 名前:Ray 投稿日:2004/11/07(日) 20:47
>>670
名も無き読者様
この前の続編です(ニヤ
結構姉妹モノ好きって方がいらっしゃるみたいで
嬉しいかぎりです(ヲイ
姉妹モノいいですよねぇ(ウットリ
683 名前:rina 投稿日:2004/11/08(月) 08:59
お久しぶりです!!
なんか・・・・・たくさん更新されてましたね・・・・(凹
もっと早くくればよかったーーー!!!(何
ごまみき二つとも最高ですっ!!姉妹最高ですっ。
何気にあやごまもあってウッハウハなんですが・・・・。
ホントに最近、ごまみきとあやごまが急上昇してます。

( ´ Д `)<キテマスっ!キテマスっ!

何やらハロモニのコントでも、ごまみきが来るようですし(w
久々に絡んでくれますよぉーっ!!
684 名前:名も無き読者 投稿日:2004/11/08(月) 17:36
更新お疲れ様です。
やーん、痛め♪(キモ@鬼畜
うん、でもやっぱり姉妹大好きですわ。
ちゃっかりあやごまにも萌えてる拙者はせっぷk(ry
rinaさんの情報にハァハァ言いつつ次回も楽しみにしてますw
685 名前:名無し読者 投稿日:2004/11/09(火) 02:15
良いです!
686 名前:Ray 投稿日:2004/11/20(土) 20:24
更新しまつ
687 名前:禁断の果実達の禁断症状 投稿日:2004/11/20(土) 20:24



688 名前:禁断の果実達の禁断症状 投稿日:2004/11/20(土) 20:25


『美貴ちゃん聞いてよ!よっちゃんたらまた浮気したのー!!』
「梨華ちゃん、そんなに大声出さなくても聞こえてるから…」



またか、とため息をついてるその瞬間も梨華ちゃんの愚痴は止まらない
大体の話の内容は分かってるんだ

よっちゃんが浮気した

でも実際は浮気でもなんでもないんだろう
粗方、告られて諦めるからキスしてって言われて、しちゃったんじゃん?



『くやしー!!』
「はいはい、分かったから」
『何で美貴ちゃんはそんなに冷静なのよ!』



まぁ他人事だし…



689 名前:禁断の果実達の禁断症状 投稿日:2004/11/20(土) 20:25


『ごっちんだって色々してるんだよ!?』
「はぁ!?何ソレ!美貴聞いてないんだけど!!」



最近サせてって言ってこないと思ったら…
ふーん、そーいうことかぁ



『あ、あたし何かマズイ事言っちゃった?』
「そんなことないよ、梨華ちゃんありがと」



電話の向こうで梨華ちゃんが怯えてるのが分かった



「ねぇ、梨華ちゃん。仕返し…しよっか」



何かを企んでるような声で梨華ちゃんに話し掛ける
細かな作戦を二人で練り、明日から実行することにした。



690 名前:禁断の果実達の禁断症状 投稿日:2004/11/20(土) 20:26


◇◇◇◇



最近ミキティが冷たい
っていうか二人きりになろうとしてくんない…

梨華ちゃんとずっと一緒だし



「よしこ…梨華ちゃんが邪魔なんだけど」
「こっちからしたらミキティが邪魔だよ」



前の席に座ってるよしこに愚痴るごとー
よしこも最近うまくいってないみたい

大学は広いから逢おうと思わないと逢えない
だからわざわざメールを送って待ち合わせしてんのに…



「ごっちんお待たせ〜」
「おねーちゃん、何で梨華ちゃんが居るのさ…」
「あたしが居ちゃ何か問題でもあるの?」



あるよ
あるさ

大ありさっ!!



「もーいい!ごとー一人で帰る!!」



おねーちゃんのバカっ…



691 名前:禁断の果実達の禁断症状 投稿日:2004/11/20(土) 20:26


◇◇◇◇




「あーあ、不貞腐れちゃった」
「ごっちんって感情高ぶると美貴ちゃんの事『おねーちゃん』って呼ぶよねぇ」
「そっちの方が慣れてるんじゃん?」



それにしてもやり過ぎたかなぁ…
真希、泣きそうだったし



「梨華ちゃん、そろそろ許してあげる?」
「そーね…そろそろあたしもよっちゃんと二人きりになりたいし」
「美貴は別に…」



なりたくないワケじゃないけど…



「嘘嘘〜!美貴ちゃん凄く物足りない顔してるもん」
「っ…うるさい!」



そうだよ!
美貴だってごっちん不足なんだよ!



692 名前:禁断の果実達の禁断症状 投稿日:2004/11/20(土) 20:26



「あ、よっちゃん?今何処?…うん……分かった、今から行くから」



なんだよ…即効でよっちゃんに電話して…
やっぱり自分が二人きりになりたいだけかよ!



「んじゃ、あたし行くから〜」
「えぇ!?行っちゃうの?」



美貴に背を向けようとしてる梨華ちゃんの服を少し摘んで引き止める
最近ずっと一緒に居たから、離れるのが少し寂しかった



「よっちゃんにごっちん誘ってもらうから一緒に行く?」
「行く!!」




693 名前:禁断の果実達の禁断症状 投稿日:2004/11/20(土) 20:27



◇◇◇◇



「よしこー…ごとー我慢出来なかったんだよぉ」
「いや、ウチら今までよく我慢したよ」
「だよねー…でもミキティ不足でたまんないんだよぉ」
「ウチは今から梨華ちゃんが来てくれるんだ♪」



よしこだけズルイ…
んぁー!!ごとーもおねーちゃんに会いたい!
ってか梨華ちゃん来るならおねーちゃんも来るんじゃ…



「よしこ偉い!」
「は?何だよ急に…」

(* ´ Д `)ンァー

「ご、ごっちん?」



そしたらおねーちゃんだけ連れ出してごとー達もよしこ達も二人きりじゃん!
ごとー頭いい!!




694 名前:禁断の果実達の禁断症状 投稿日:2004/11/20(土) 20:28


そんな考えを巡らせている間によしことダベっていた喫茶店のドアが開いた



「あ、梨華ちゃん!!」
「よっちゃん!ごめんね、待った?」
「全然っ!」



あのー…ごとーは放置でしょうか?
それよりなにより…ごとーのラバーは何処?
何で一緒に居ないのさ

いちゃいちゃしてる二人の前でテーブルに顎を置き、思いっきり不満顔をしてみせる



「ごっちん、なんて顔してんの」
「ミキティ!!」
「ほら、二人のお邪魔になるから帰るよ?」
「んぁ?…帰るの?」



梨華ちゃんはまだ居るのに?
そんな疑問顔で立っているミキティを見つめる



「美貴もごっちんと二人きりになりたいし…」



695 名前:禁断の果実達の禁断症状 投稿日:2004/11/20(土) 20:28



真っ赤になりながらごとーの耳元で囁かれた言葉はとろける程甘くて心地良い
ごとーは急いで立ち上がり、ミキティの手を取って喫茶店を出た



「ミキティ…何でごとーの事避けてたの?」



ごとーの家に帰ってやっと二人きりになれたから疑問をぶつけてみた。

よくよくミキティの話を聞くと誤解だらけ…
ごとーは告られてないしキスもしてない
せいぜいラブレター貰ったくらいだし

元凶は総て石吉バカップルの所為だ…



「ごっちんごめんね?」



…とりあえずはミキティを戴きまぁす!



696 名前:禁断の果実達の禁断症状 投稿日:2004/11/20(土) 20:28


End


697 名前:Ray 投稿日:2004/11/20(土) 20:35
>>683
rina様

お久しぶりっす!
沢山更新してますかぁ?すっごい亀更新でホント申し訳ないと…(ヲイ
姉妹モノに嵌りましたね?(ニヤ
ハロモニコントのごまみきナカナカ来ませんねぇ_| ̄|○


>>684
名も無き読者様

あやごま…なんとなくまつーらさんを痛い役で使いたかったんです(死
从+‘ 。‘从…
Σq|゚Д゚|pゴメンナサーイ!!


>>685
名無し読者様
良いですか(ニヤ
姉妹モノに嵌っちゃってください(w



え〜実は姉妹モノはコレでオシマイのはずだったんですが…
思った以上に好評なようで(w
また続編を書こうか迷っております(ヲイ
皆様いかがでしょうか?(w
698 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/21(日) 17:45
キてますキてます二人共。
699 名前:名も無き読者 投稿日:2004/11/22(月) 00:57
更新お疲れサマデス。
あ゛ぁー、、、また顔がニヤけて戻らないぃ。。。
そんくらい素敵ってことですw
続編、もちろんウェルカムです!
亀だろうが何だろうが続きも楽しみに待ってます♪
700 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/24(金) 14:39
みきごまもっとみたいですい
701 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/03(月) 21:59
ひっそり待ちますよ
702 名前:Ray 投稿日:2005/01/07(金) 03:04
1ヶ月以上更新が止まってたコトをつい今しがた知りました(逝け
ホントもーしわけない((゜д゜;)))
703 名前:構って欲しいお年頃 投稿日:2005/01/07(金) 03:05



704 名前:構って欲しいお年頃 投稿日:2005/01/07(金) 03:05


好きになればなる程欲張りになっていく
もっと一緒に居たい、もっと感じたい、もっと見てて欲しい…

そんな感情を持て余し気味になればなる程、ちょっとした距離でも遠く感じる
ベッドに腰を掛けて背中を向けてる美貴姉
れなを構う気は無い雰囲気…



「美貴姉…」
「…ん〜?」



ホラ、こっちを向いて欲しくて名前を呼んだってマダマダ携帯とにらめっこ
こっち向いて欲しいのを気付いてほしくてピトッと背中にくっ付いてみても駄目…
携帯の向こうに居る人物に嫉妬すら覚えた。



705 名前:構って欲しいお年頃 投稿日:2005/01/07(金) 03:06



「ねー…そのメール今絶対送り返さんといかんと?」
「…ん〜?」
「美貴姉ぇ〜れなの話ちゃんと聞いとらんっちゃろ?」
「…ん〜」



ハァ…駄目やコレ
絶対美貴姉れなの話聞いとらんもん

カチカチカチカチ…メールを打つ音がムカつく
ゴロンとベッドに仰向けに横たわり、天井とにらめっこをしてみるがメールを打つ音が気になって仕方ない。



「むぅー!!」



不満の声を唸り声に変えてみても、美貴姉はひたすら無視
悔しくて、ゴロゴロッと寝転がりながら美貴姉に近づき膝に頭を乗せる。
見えるのは携帯とたまに見える美貴姉の真剣な眼差し。

そんな携帯に真剣にならんでもよかやん…
こんな近くにれながおるのに、携帯のが大切と?



706 名前:構って欲しいお年頃 投稿日:2005/01/07(金) 03:06



勝手に膝枕をしてもらい美貴姉を見上げていたが、頭に感じる体温が気持ちよすぎて
どんどん眠くなっていった。


パチン


あ〜なんか携帯が閉まる音がしったっちゃ…
美貴姉メール終わったと?
でもれな眠たいけん目が開けれんっちゃ



「れーな?寝たの?」



まだ寝とらんけど…もう寝そうたい



「ごめんね、起きたら構ってあげるから…」



そんな言葉と共にそっと降ってきたキスの感触
それがもう夢の中の事なのか現実なのかれなには判断できなかった



707 名前:構って欲しいお年頃 投稿日:2005/01/07(金) 03:07


End
708 名前:Ray 投稿日:2005/01/07(金) 03:12
>>698
名無飼育さん様

ごまみきキテますよ(ニヤ


>>699
名も無き読者様

ひとまず、亀すぎてホント申し訳_| ̄|○
続編にしようか迷ったんですが、続編がうまくいかず(ヲイ
今年は頑張ります(ホントか?


>>700
名無飼育さん様

頑張ってみきごまもっと書きます!(ニヤ


>>701
名無飼育さん

えらく長い間待っててくださり、ホントありがとうございます。・゜・(ノД`)・゜・。
感謝感激雨あらs(ry(古
709 名前:Ray 投稿日:2005/01/07(金) 13:39
一眠りしてもーいっちょ!!
お詫びのつもりでごじゃーましゅ_| ̄|○
710 名前:持ち物検査 投稿日:2005/01/07(金) 13:40



あ〜暇…

誰も居ない、静かな楽屋。
年少組メンバーは仕事が終わるとさっさか帰っちゃって、相手をしてくれる人もいない。
楽屋に置いてあるモニターにはまだやってる生番組。


あー…またよしざーさんとくっついとー
よしざーさんもデレデレしとるし、後でいしかーさんに怒られても知らんけんね…
前は機嫌直す手伝いしたけど、今回はしたらんもん…
先輩やからって許さんけんね。


モニターに向かってブツブツ文句を言うが、聞こえるわけもない。
こんな時、歳の差を実感させられて嫌な気分になる。

どうして傍に居られないのか…
別々のお仕事でもないのに、
同じグループのメンバーなのに…



「美貴姉〜…」



モニターの前から立ち上がり、私服を置いてる所へ向かう。
シャーッと軽快な音を立ててカーテンを開け、美貴姉の私服を取り出した。



711 名前:持ち物検査 投稿日:2005/01/07(金) 13:40



「美貴姉の匂いや…」



服を握り締めて、ゴロンと畳の上に横になる。
そのときにコツンと頭に美貴姉の鞄が当たった。

その鞄はれなに見て欲しいと言わんばかりに輝いて見える。



「ちょっとぐらいええやんね…れな一応彼女やし…美貴姉おらんし」



誰も居ないのに言い訳を口にして、ソッと鞄に手を伸ばす。
簡素なトートバックを手に取って中身を覗き込む。

ハンカチと携帯と…あっ、やっぱりティッシュ入っとー
ウォークマンに財布と小さい化粧ポーチ…美貴姉持ち物少なっ!!

鞄の中身を一つ一つ畳の上に並べていく。
電源の切られた携帯を手に取ってパカパカと開いたり閉じたりしてみたり、
ウォークマンを起動させて何を聞いてたのか聞いたり…

そうや!
れなを待たせたお詫びにどっか食べに連れてってもらおっかな
って事で現金チェーック!

お札を確認して、一応のために小銭も調べる。
でも小銭を入れるトコから見つかったのは…



712 名前:持ち物検査 投稿日:2005/01/07(金) 13:41



「何でこんなもんが入っとると?」



見た瞬間から顔が赤くなってくるのが分かった。
顔が火事になったように熱い…



「うにゃ〜〜〜!!」



恥ずかしさを振り切る為、持ってた服を掴んでゴロゴロと畳の上を転がる。
転がってたら勢い余って壁に思い切り頭をぶつけた。
一人楽屋の隅で頭を抱えて唸る自分がちょっとマヌケに感じる。


ガチャッ



「あれ?田中まだ居たんだ」
「あっ、やぐっつぁんお疲れさまです。」



いつの間にか仕事が終わったみたいでゾロゾロと年長組が帰ってきた。



「れいな〜ただいまぁ…って美貴の鞄の中身が全部出てんだけど…」
「あっ…」
「しかもれいな、美貴の服グチャグチャにしてる」



ヤバっ…美貴姉が帰ってくるまでに直そうと思ってたのに
ってかれなやって聞きたい事あったっちゃ!!



713 名前:持ち物検査 投稿日:2005/01/07(金) 13:41



「み、美貴姉!!コレ何と!?」



財布を引っつかんで小銭入れを開けてみせる。
恥ずかしくてちょっと俯き気味に美貴姉の顔を見た。



「そ、それは…」
「浮気してたと!?しかも男と!?」
「違っ…」
「美貴姉のアホー!!」



騒ぎを聞きつけて吉澤さんが近づいてきた。
ヒョイッと美貴姉の財布を覗き込んで、急にニヤケだす。



「ミキティ、がめつい!!」
「何でさ!」
「もう十分稼いでるだろ!?矢口さぁん、ミキティが財布にゴムなんか入れてますよぉ!」
「何ぃ!?ミキティ、ジンクスなんか信じてんのか!?」
「いいじゃないですかぁ!」
「ミキティも乙女だったんだねぇ〜」
「でも信じるのがゴムって…」
「も〜うるさいですよ!!」



矢口さんと吉澤さんに怒鳴りながら乱暴に財布を掴み取られる。
年長組の言ってる意味が分からなくて、れなはただキョトンとしてた。

何と?
何の話をしとると?



714 名前:持ち物検査 投稿日:2005/01/07(金) 13:41



「れいな!美貴の鞄漁らないでよ!!何で勝手に見るかなぁ…」
「ご、ごめんなしゃい…」
「浮気とかありえないし…」
「でもコレ」
「田〜中ぁ、コレはジンクスだよ。」



項垂れる藤本さんの背中をポンポンと叩きながら矢口さんが話しかけてきた
手に持ってるソレ。

なんでそんな堂々とソレを持てると?
やっぱやぐっつぁんは大人っちゃね…



「財布の中にゴムを入れてると、金が溜まるってジンクスがあるんだよ」
「ジンクス…」
「まぁミキティが信じてるなんて誰も思わないよなぁ〜!キャハハッ」



赤くなりながら少し不貞腐れてる藤本さん。
何か可愛い…
藤本さんのこんな顔初めて見た



「浮気やなか?」
「ありえないってば…」
「うん…」
「願掛けみたいなモンだし」



照れ臭そうに首の後ろを掻いてる藤本さんが少し幼く感じる。
こんな藤本さんを見れるなら、少しくらい怒られてもまた鞄チェックをしようと思った。


715 名前:持ち物検査 投稿日:2005/01/07(金) 13:42


End
716 名前:Ray 投稿日:2005/01/07(金) 13:43
ってなわけで皆様明けましておめでとうございました(ヲイ
一回目更新が短すぎたと思い、急遽もう一つあげさせていただきました_| ̄|○
今年も更新遅いかと思われますが、何卒よろしくおねがいします!
717 名前:名も無き読者 投稿日:2005/01/08(土) 15:00
10時間で2回、更新お疲れサマです。
狽サ、そんなのあったのか・・・!
よっしゃ自分も(殴/シャレニナラン
こちらこそ今年もよろしくお願いします。(平伏
でわ、次回も楽しみに待ってます。
718 名前:マカロニ 投稿日:2005/02/01(火) 14:50
初めまして(^O^)
始めから読みました♪
自分はミキティが好きなんでここはミキティ絡みが多いから好きです
あと禁断の果実達の続編書いてほしいです!めっちゃその後とか気になるんで♪
それにれなみきサイコー!!
719 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/04/13(水) 12:36
更新まってます
720 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/04/13(水) 12:39
↑お前色んなスレでいいかげんにしろよ
「sage」は半角で書けや ワザとか?
721 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/04/20(水) 11:59
sage
722 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/25(土) 22:52
まぢで、更新待ってます。

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