若葉のころ

1 名前: 投稿日:2003/11/03(月) 00:42
あの頃ぼくらはひたすら追いかけていた
ひたすら形のないものを・・・
何も手にしていないこの手で
周りには見えないものをつかもうとしていた。
2 名前: 投稿日:2003/11/03(月) 00:48
彼女は何も考えずに追いかけていた。
そこにはゴールなんて存在しない。
ましてや、追い続ける目的なんてない。
既存の壁を壊したかった。
ただ、自由が欲しかった。それだけだ。
それ以外には何もいらない。

そう思えたのは、彼女が現れる前だった。
3 名前: 投稿日:2003/11/03(月) 00:53


彼女もまた追い続けていた。
周りから見れば、自分は自由だろう。
確かに不自由と思ったことは一度もない。
でも、それがホントの自由であるかどうかも分からない。
自由とはなにかを確かめたくて、
そのために走り続けているのだ。
4 名前: 投稿日:2003/11/03(月) 00:56
彼女は自由が欲しかった。
彼女もまた自由が欲しかった。
お互いが求める"自由"がすれ違ったまま、
二人は出会ってしまった。

5 名前: 投稿日:2003/11/03(月) 01:04
桜の花びらが散ってしまい、葉桜が咲き始めたころ、
美貴は気持ちよさげに、樹の下で眠っていた。
葉の波間から漏れる光が彼女の意識を呼び戻した。

「んーーっ」と唸って、目を覚ました。
時計に目をやると、
「なんだ、まだ昼前じゃん。」と一人言をし、
思う存分に欠伸をした。
6 名前: 投稿日:2003/11/03(月) 01:10
学校をサボって、ここで寝るのは美貴の日常生活の一部であった。
人間関係が面倒くさいわけではないけど、
無理やり人に合わせるのは好きではない美貴にとっては一番落ち着く場所であったのだ。


楽しければいい!
これが彼女のポリシー?であった。
楽しいことは好き、楽しくないことはきらい。
彼女の考え方は非常に単純だった。

7 名前: 投稿日:2003/11/03(月) 01:15
大人は下手な理屈を並べているけれど、
世の中なんて、YesかNoで成り立っているんだ。
これが美貴の根本的な考え方であった。

少なくとも、彼女に出会う前にはこの二元化した考え方で
彼女は過ごしてきた。
8 名前: 投稿日:2003/11/03(月) 01:17
すいません。下手な小説を書いてしまいました。
展開とか読めねぇーって感じですよね(^^;

CPは皆さん想像してみてください。
9 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 00:05
ざわざわした教室の隅っこで、
彼女はぼんやりと人のいないグラウンドを見つめていた。
「美貴っ!」
甲高い声で彼女の意識を呼び戻した。
『聞こえるっつの!もう耳がキーキーするよ!』
美貴は穏やかの口調で、幼馴染の梨華に反抗した。
「いくら話し掛けても、シカトしてるんだもん!それより放課後なにする?
こないだ、かわいい店見つけたんだ!アクセサリーとか超かわいいかったから、見に行く?」
『えっ、梨華ちゃん、趣味が悪いから期待できないし。』
「趣味悪くないし・・・」
梨華はぶつぶつ文句を言っていたが、
美貴はそれを聞き流し、
『わかったよ。一緒に行くよ。』としぶしぶ承諾をした。
10 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 00:06
放課後、梨華は職員室に用がある為、美貴は先に玄関に向かった。
また、ぼんやりと歩いていると、
ちょうど廊下の曲がり角ですごい勢いで走ってきた自分と背が同じくらいの女の子とぶつかった。
「痛たーっ」『うーっ』
美貴のかばんが空いていた為、ほとんど中身が飛び出し、
女の子は手に持っていた荷物を落とし、
辺りは二人の荷物が散らばっていた。
美貴は女の子の上履きを見て、すぐに1年生とわかった。
『ごめんなさい!』
女の子はすぐに立ち上がり、頭をひざにつくぐらいに曲げ、美貴に謝った。
美貴も女の子に遅れて、立ち上がった。
11 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 00:07
ホントはぶつかった衝撃と床に尻餅ついた衝撃で立ち上がれそうにもなかったが、
1年生に情けないところを見せられないと先輩のプライドにかけて、
痛さを我慢して起き上がったのだ。
説教してやろうと思った瞬間、女の子が顔を上げた。
かわいいっ。これが女の子の第一印象だった。
ちょっと涙目になっていて、上目遣いで美貴を見る。
『ほんとにごめんなさい。』
そんな顔で謝られたら、誰だって怒れない。と美貴は思った。
「もういいよ。でも、廊下は走っちゃダメだよ。」と美貴はちょっと上級生の雰囲気を醸し出す。
『はい。本当にごめんなさいでした。』女の子はひたすら謝る。
「もう本当に大丈夫だから。荷物散らばってるから、早く拾おう。」
12 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 00:08
美貴はしゃがんで自分の荷物をかばんの中に入れていく。
女の子も急いでしゃがみ込み、自分の荷物を拾っていく。
二人がそれぞれの荷物を拾い終わり、改めて女の子が
『ホントにすいませんでした。』と大きく頭を下げた。
「うん、ホントに大丈夫だから。気にしないで。」と美貴が微笑みながら、女の子に言うと、
女の子は軽く社交辞令をして、階段を小走りで昇っていった。
13 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 00:09
その後、すぐに梨華が来て、二人で世間話をしつつ、梨華のお気に入りのショップへ足を運んだ。
「やっぱり、梨華ちゃんが気に入る店だけあるな。」と家に帰った美貴はかばんをベッドに放り投げ、
無理やり梨華に買わせられたピアスを見ている。
「美貴にこんなピンク似合うかな・・似合わないな。」とつぶやいて、ピアスをアクセサリーの箱に入れた。
美貴はもともと友達とお揃いのものを持つことに違和感を感じる人だ。
ましてや、趣味が悪い?梨華ちゃんとお揃いなんて勘弁して欲しい。
美貴はそう思いながら、苦笑いをした。
14 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 00:10
明日が終われば、休みだ。何をしようかな・・と思いつつ、
ファッション雑誌を片手にソファーに座り込んだ瞬間、痛い感覚がした。
「あっ、今日ぶつかって、尻餅ついたところかな?」
美貴は今日の出来事を思い出した。
女の子はどこかで見たことがあるが、わからない。
大したことではないので、美貴は気にしなかった。
15 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 00:14
「明日の準備しとこう。」
美貴はかばんの中身を一気にベッドの上に出し、明日に必要なものを再びかばんに入れた。
「あれっ?」
自分が持っている青の生徒手帳と色違いの赤の生徒手帳があった。
それを取って、名前が書いてある裏側を見た。
「松浦亜弥」
3年生の自分は学年カラーは青、赤は二つ下の1年生の学年カラーであった。
「今日ぶつかった女の子か。明日返せばいいや。」
美貴はそれを無造作にカバンの中に投げ入れた。
16 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 00:25
本日はここまでっす。
なんか思うようにかけないもんですね。
ま、がんばりやす。
17 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 10:24
翌日、美貴は体育のあと、さっさと着替え、すぐにいつもの場所に向かった。
古典なんて意味わかんないし、教室で寝るより
ここで寝た方がいいやと美貴は思った。
美貴は隠れ家的の学校の裏庭へ足を運んだ。
18 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 10:25
『もう、付きまとうのはやめて!』
美貴がいつも寝る場所に女の子の声がする。
「だれだ?チャイム鳴ってるんだけど。」と不思議に思いつつ、
樹の陰に身を隠しつつ、顔だけ半分出して、声がする方を覗いた。
『いいじゃん、ちょっとぐらい付き合ってくれてもさ。いまさら純ぶるなよ。』
今風の男の子の顔が見える。
『ホントにマジで迷惑だから。あなたのこと好きじゃないし、それに・・・』
女の子は美貴に背を向けているから、顔が分からない。
『あたし、好きな人がいるし。』
19 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 10:25
「ふむー、告って、フラれた未練たらしい男か。青春だな。」
美貴は他人事のように面白がっていると、
『いいから、散々遊んできたくせに、何が好きな人だ。おれは知ってんだぞ!
今まで何人も男を振り回したのを。一度ぐらいいいだろう!』
男はそういって、女の子に迫った。ついには地面に押し倒した。
20 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 10:26
えっ、これ結構ヤバめじゃねー!
ここ、人通り少ないし、今から先生呼びに行く時間なさげだし、
やばっ、どうしよう!どうしよー!
美貴の頭の中で色んなことが思い浮かんだが、
いつの間にか、美貴はその二人のところに走って行き、
出せる限りの力を入れて、男を殴った。
男は意外な発展にびっくりし、走って逃げていた。
21 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 10:26
「いてーぇ」と言いつつ、女の子に方に振り向き、
押し倒されたままの女の子に手を差し出した。
「あっ!」『あっ!』二人は同時に驚きの声をあげた。
「松浦亜弥?」
美貴は昨日の生徒手帳のことを思い出した。
22 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 10:27
『はっ、はい。何で私の名前を・・・』
亜弥は襲われたショックと何で知らない人が自分の名前を知っているのか
という疑問の感情が合わさって、呆然と美貴を見ていた。
「昨日ぶつかったときに、松浦さんの生徒手帳を自分のかばんに入れちゃったみたいで、
 昼休みに返しに行こうと思ってたんだ。」
ホントは忘れていたけどね。と美貴は心の中で舌を出した。
23 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 10:27
『あ、そうですか・・・』
亜弥は今にも消えそうな声で返事した。
「それより大丈夫?美貴がたまたまここ通りかかったからいいけど、そうじゃなかったら、かなりやばかったよ!」
『はい、先輩のおかげで大丈夫です。ありがとうございます。』
「大丈夫なら安心した。あの男、最悪だよね!先生たちにいいなよ。間違いなく、退学だね!最低でも、停学だよ。」
正義感の強い美貴にとって、あの男は凶悪犯なみに見えた。
24 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 10:27
『いえ、大丈夫です。断りきれなかった、わたしも悪いので。』
美貴はあきれた口調で
「はぁ?あんなことされたのに?!」
『うん、大丈夫です。それに、多分彼も近ついてこないと思いますので。』
美貴は正直この子はバカだと思っていた。
しかし、さっぱりしている性格のため、どうでもいいやと美貴は思った。
25 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 10:28
「あんたがそういうのなら、いいけど。そうだ、生徒手帳返さなきゃなんだけど、教室にあるんだな・・・」
『わたし、取りに行きます!』と亜弥は片手を上げて、勢いよく言った。
「いいよ。じゃあ、放課後に3年A組に来て、掃除当番でいるから。」
『わかりました。』亜弥は満面笑顔で返事した。
『ところで、先輩なんてこの時間にここを通るんですか?』
亜弥は眉を八の字にして、首を傾げつつ、美貴に聞いた。
美貴は一瞬かわいいと思った。
26 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 10:33
「万葉集から逃れるため!」美貴は自信満々に言った。
「うーん、なんか授業出たくないときにここに来ると落ち着くんだよね。寝てるだけだけど。」
『先輩の秘密基地ってとこですか?』と亜弥が微笑みつつ、聞いた。
「そうそう!秘密基地!なんか響きがいいね!」
二人はその後昼休みのチャイムがなるまで、くだらない世間話をし続けた。
「じゃあ、また放課後うにね。亜弥ちゃん。」
『はい、生徒手帳取りに行きます。先輩。』
二人はそういって互いの教室のある方向へと歩いていった。
27 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 21:58
放課後、亜弥はまだ掃除していた美貴を訪ねた。
『藤本先輩。』
「おー、来たね。はい、これ。今まで持っててごめんね。」
『いや、こっちこそありがとうございます。ついでに、これ・・・』
亜弥は手紙のようなものを美貴に差し出した。
「うーん?なにこれ。」といいつつ、美貴はそれを受け取った。
『じゃあ、松浦帰ります!』
「うん、気をつけてね。」
美貴がそういうと、亜弥は手を振って、小走りで廊下を通った。
28 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 22:09
亜弥からもらったのはきっとお礼の手紙だろうな。
美貴はそう思いつつ、ブレザーのポケットにしまった。
教室の中に戻ると、クラスの男子が美貴に近づいてきた。
『なんだ、松浦亜弥と知り合いなの?おれにも紹介してよ!』
「うーん、知り合いというか、知り合いだね。」
『なんだそれ。あの子、ちょー人気あるぜ。いいな、松浦亜弥と知り合い。』
確かに、あの子はかわいいからな・・・美貴はそう思った。
「へー、人気あるんだ。」
『トリビア古いし!うちの高校ではまだ有名になってないけど、
 中学校のときに、かなり人気があったよ。隣の中学校のやつとかも見に来てたし。』
「すごいね。」
クラスの男子は亜弥がいかに有名であったかを、延々としゃべり続けていたが、
美貴はほとんど聞き流し、亜弥からもらった手紙らしきものが気になって仕方なかった。
29 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 22:19
家に着き、美貴は亜弥からもらったものをポケットから取り出した。
かわいい絵柄の封筒だった。
やっぱり、お礼の手紙か。美貴はそう思いつつ、封筒を開けた。
一字一字が丁寧に書いてある。
『藤本先パイへ
  昨日のことと今日のことで先輩に迷惑をかけてばかりで
  ごめんなさい。
  あたし、どうしても先パイにお礼がしたいので、
  明日、もし、空いていたら、○○駅まで来ていただけ
  ますか?とりあえず、あたしの番号とアドレスを教え
  ますので、返事だけでも教えてくれますか?なんか、
  図々しくてごめんなさい。 松浦亜弥』
30 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 22:25
手紙の下には亜弥の携帯の電話番号とアドレスが書いてあった。
「うーん、どうしようかな。」
いくら同じ学校の後輩でお礼とはいえ、
やっぱり、知り合ったばかりの人とはな・・・と美貴は思った。
携帯にかけて、確認をしようと思ったのか、
美貴は手紙に書いてあった番号を携帯に打ち込んだ。
「よしっ。」
何の気合を入れてるんだろう。と心の中でつっこみつつ、
発信ボタンを押した。
31 名前: 投稿日:2003/11/04(火) 22:35
コール音が3回ぐらいして、女の子の声がした。
『はい、もしもし・・』
ちょっと、怪しんでる声だった。
「あ、あの藤本です。藤本美貴。」
美貴は焦りながら、自分の名前を相手に伝えた。
『藤本先パイですか?電話ありがとうございます!手紙読んでくれました?』
亜弥の声だった。美貴はホッとしながら、
「うん、読んだよ。お礼なんて別にいいよ。」
『ダメです。せめて、昼ごはんをおごらせてください。って明日は大丈夫ですか?』
「予定入ってないから・・・」
美貴がまだ話終わっていないのに、
『じゃあ、是非お礼させてください!お願いします!』
美貴はもともと人から頼まれたら、断れない人だった。
「うん、わかったよ。じゃあ、13時に○○駅の改札にね。」
『はい、待ってます!それじゃ、おやすみなさい。』
「はい、おやすみね。」
32 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/05(水) 10:52
ここまできたら疑う余地はありません。
あやみきに超期待。
33 名前: 投稿日:2003/11/10(月) 21:56
翌日、美貴は待ち合わせに指定された駅の改札に10分前に着いた。
だるそうに携帯をいじりながら、
なんで後輩とごはんなんか食べなきゃいけないのかなと疑問に思っていた。

『藤本先輩!』
目の前には白のシャツに淡いピンクの花柄のスカートを着た亜弥がいた。

『もしかして、待ちました?あたし、早く出たつもりなんですけど。』
亜弥は走ってきたのか、息を切らせていた。

「いや、今来たばっかりだよ。」
美貴はありきたりな言葉を返した。
34 名前: 投稿日:2003/11/10(月) 21:56
『どうしますか?いきなり、昼ごはん食べにいくのも、なんかあれだし。先輩なんかいい案ないですか?』

「うーーーん」
美貴が悩んでいると、

『先輩!ゲーセンとか行きます?行きましょうよ!』
亜弥は思いついたように、美貴の手を引っ張りながら、ゲーセンへと向かった。

結局、ゲーセンでいくつかのゲームで盛り上がったところで、
プリクラをどうしても取りたいと亜弥が言うので、
美貴は仕方なくプリクラを取った。
35 名前: 投稿日:2003/11/10(月) 21:56
実際、美貴は違和感を感じていた。なぜ、1,2回しかあっていない子と遊んでいることに。
けど、美貴は人がいい為、それを口に出すことも、顔に出すこともなかった。

2人はその後、ご飯食べにいって、一般的な世間話をし、亜弥の買い物に行って、
家路に帰ることになった。
36 名前: 投稿日:2003/11/10(月) 21:57
この一日で美貴はすっかり亜弥になじんだ。もともと、人当たりがよかったお蔭なのかもしれない。
かたや、亜弥はまるで美貴がむかしからの友人のようにカンジで接していた。

美貴は帰りの電車の中、プリクラを見つめながら、苦笑いをした。
視線の先には満面の笑みで美貴に寄り添っている亜弥がいた。
「不思議な子だな・・・」
美貴はそうつぶやいた。
37 名前: 投稿日:2003/11/10(月) 22:26
月曜日― 1週間の始まり。
教室の中では友達同士が週末会えなかった分だけのおしゃべりを繰り広げている。

美貴も仲のよい友達と話していた。

週末何をしていたとか、あのテレビ見たとか、そんなくだらない話ばかりだった。
38 名前: 投稿日:2003/11/10(月) 22:27
美貴は思い出したように
「そうだ、こないだプリクラ取ったから、あげるよ!」と亜弥と取ったプリクラを机に広げた。

最初は興味津々にプリクラを見ていた友達も、美貴の隣にいる女の子を見ると、みんな笑顔が消えた。
39 名前: 投稿日:2003/11/10(月) 22:27
そのうち、友達の一人のまいが
『美貴、この子・・・松浦亜弥?』

「あ、そうそう。ちょっとしたことで仲良くなったというか、知り合いになったんだよね。」

『美貴、この子のうわさ知ってる?』と友達のもう一人の梨華が美貴に聞いた。

「え、何のうわさ?全然知らないんだけど。」

『美貴、こういうことに疎いからね。』
『ゴーイング マイウェイ 人間だからね。』

まいと梨華は呆れ顔でぶつぶつと小言を言った。
40 名前: 投稿日:2003/11/10(月) 22:28
「え、なに?ちょー気になるから、教えてよ!」

『うちらも噂でしか聞いてないけど、なんかこの子、ちょー自己中で、男癖が悪くて、
自分が気に入った男子は絶対自分のものにするらしく、彼女がいても、全然かまわずに横取りするんだって。
顔は普通にかわいいから、男もやっぱりその子を選ぶらしく・・・』

まいがまだ、言ってる途中に、梨華ちゃんが話を遮る。

『そうそう、で、付き合ってこの子が飽きると知らんふりをされるって。』

「でも、そんなことしたら、恨み買いまくりじゃん!」
41 名前: 投稿日:2003/11/10(月) 22:29
『そう!実際、うちらの代でも何人か彼氏を取られた子がいるらしいんだけど、誰一人文句言えないんだよね。』

「なんで?」

『あの子の親がこれだからよ。』とまいは人差し指で顔を切る仕草をした。

「ヤクザ?」

『正解!だから、みんな怖くても文句をいえないんだよね。』

「なるほどね。」と言いつつ、
美貴は昨日のことを思い出していた。そんな子には見えなかったけどな・・・
42 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/19(水) 18:47
あやみきでいいのかな?
それともこれからまた変わるのか…
おもしろいんで、更新楽しみにしています
43 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/23(日) 03:02
面白いんで、、続き頼みますっ☆
44 名前: 投稿日:2003/11/24(月) 00:23
騒然とした教室。
その発信源は女の子の集団であった。

集団の中心にいたのは美貴といるときの態度とは180度違う亜弥がいた。

「こないだ、○○に告られた。」
「マジで!で、亜弥はなんて言ったの?」
「自分の顔を見てみなよ。って言おうとしたけど、それじゃイメージが悪いと思ったの。だから、今好きな人がいるの…ごめんなさい。」
「めっちゃ定番の断り方だし。」
45 名前: 投稿日:2003/11/24(月) 00:24
会話に一段落がついて、亜弥の友達は亜弥のケイタイに貼ってあるプりクラに目をつけた。

「だれこれ?亜弥にお姉ちゃんなんていたっけ?」
「いないよー。先輩だよ、一つ上の。」
「この学校?同じ中学校?亜弥がこんなことするの珍しいじゃん。」
「この学校だよ。気分転換に貼ってみただけだし、同でもいいじゃん。」

亜弥はそういうと友達の手にあるケイタイを強引に取った。
亜弥の友達らは亜弥の行動にびっくりしたが、亜弥を怒らすと面倒になることはわかっていたので、なにも言わなかった。
46 名前: 投稿日:2003/11/24(月) 00:24
冷めた場の雰囲気を切り返そうと、亜弥が口開いた。

「あっ、こないだK大の人から合コンしようってメール入ったから、行かない?」
「行く行く!!」

冷めた雰囲気はあっという間に消えた。
47 名前: 投稿日:2003/11/24(月) 00:24
放課後、美貴は部活もやっていなかったので、一人で家路についた。
今夜のテレビは何を見よう、夕ご飯は何が出てくるのだろう…そんなことを考えながら、正門に向かった。

正門では人が集まっていた。世の中の人から言わせれば、不良というに等しい集団と美貴は思った。

そんなことを思いながら、美貴は集団の横を通り抜ける。
そのときだった。
48 名前: 投稿日:2003/11/24(月) 00:24
聞き覚えのある声が耳に入ってきたのだ。振り向くと亜弥がいた。

美貴はクラスメイトの話していたことを思い出した。

『ヤクザ』

偏見を持っている訳ではなかった。ただ、先入観によるイメージはいいものであるとは言えない。

美貴は一瞬複雑な気持ちに襲われた。
49 名前: 投稿日:2003/11/24(月) 00:25
ようやく集団の話し声が聞こえなくなるほどのところまで離れた。

後ろから誰かが走ってくる足音が聞こえる。

「藤本せんぱーい!」

この声は!と美貴が振り向くと頭の中で思い描いていた像と実物が重なった。
50 名前: 投稿日:2003/11/24(月) 00:25
「どうしたの?亜弥ちゃん。」

亜弥は走ってきた為、息を切らせていた。

「正門で先輩を見かけたんで…。先輩、これから帰るとこですか?一緒に帰ってもいいですか?」
「別にいいけど、友達とかはいいの?」
「いいんです。それにあの人たち、友達じゃないんで…」

亜弥は聞こえるか聞こえないかの微妙な声でつぶやいた。

「えっ」
美貴には聞こえていた。だけど、敢えて突っ込まなかった。
51 名前: 投稿日:2003/11/24(月) 00:25
二人で並んで歩くが、しばらく沈黙が続いた。
美貴は気まずいと思い、頭の中で一生懸命話題を探した。
ふっと亜弥の方を見ると、亜弥は俯いたままだった。

「亜弥ちゃんは部活とかやってないの?」
「えっ、中学校のときにテニスをやってたんですけど…今は何もやってないです。先輩は?」
「うーんとね、中学校のときにバレーやってたよ。高校に入ってからはやってないけど。」
「なんで続けなかったんですか?」
「うーん、高校の部活ってなんか厳しいし…そんだけかな。亜弥ちゃんはなんで続けなかったの?」
「先輩とおんなじ理由ですよ。」
「そうなんだ。」
52 名前: 投稿日:2003/11/24(月) 00:26
話が途切れた。また、話題探さなければ…美貴がそう考えた矢先に、亜弥ちゃんが口を開いた。

「先輩ってカレシとかいるんですか?」
「えっ、あ、いないよ。」
美貴はかなり焦った。いきなり聞かれると思わなかったから。
53 名前: 投稿日:2003/11/24(月) 00:26
「どうして、いきなり?亜弥ちゃんはいそうだね。かわいいし。」
美貴は亜弥と2回目に合ったときのことを断片的に思い出した。

『…男…遊んでいる…』

「…いないですよ。みんなに遊んでそうと言われますけど。」
亜弥は不服そうな口調で言った。
54 名前: 投稿日:2003/11/24(月) 00:26
「そういう意味って言ったわけじゃないよ!亜弥ちゃん、かわいいから、モテそうだなと思ったんだよ。」

沈黙…歩いているうちに駅が見えてきた。二人の家は逆方向。だから、駅でバイバイすることになる。
美貴はそう考えるとほっとした。
55 名前: 投稿日:2003/11/24(月) 00:26
改札に入って、階段が2つある。ここが美貴と亜弥の別れ道だった。

「じゃあ、またね。亜弥ちゃん。」
「はい…。」

改札入ってから、亜弥はずっと下を向いている。
亜弥がゆっくりと頭を上げ、

「先輩、今度の土曜日はひまですか?」

亜弥は一途に美貴を見つめる。
その一途さに美貴は圧倒された。思わず、うなずいた。

「土曜日、あたしの誕生日なんですよ。もしよかったら、一緒に祝って欲しいなと思って…」
「誕生日なんだ。いいよ。でも、美貴でいいの?」
「やった!全然いいですよ!あっ、電車が…また、メールで連絡しますね!さようなら!!」
早口で言って、満面の笑みで美貴に手を振ったあとに、亜弥は急いで階段を駆け上がった。
56 名前: 投稿日:2003/11/24(月) 00:27
やっちゃったと美貴は思った。なんでいいよなんて言ったのだろう。
まだ、知り合って間もない子の誕生日をなんで祝うことになってるんだろう。
とにかく、後悔の気持ちで美貴はいっぱいいっぱいだった。

57 名前: 投稿日:2003/11/24(月) 00:30
更新遅くなって、すいませんm(_)m

みなさんの意見を聞きたいのですが、この小説ってどうですか?
正直な意見求む!
58 名前:あやみき信者 投稿日:2003/11/24(月) 02:14
わたくし、あやみきってだけで大好きになっちゃう人なもんで、チャントした意見いえるか分かりませんが、
正直に。。。
こういうあややを描く人は少ないですし、先がメッチャ気になるし、面白いと思います☆

あややにはどんな過去や、理由があるのか、2人がどうなってくのか・・・

ん〜〜きになるっ!自身持って書いていっていいと思います!

あっ、でもちょっと誤字多いかも^^;
59 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/24(月) 14:32
今までにない設定で新鮮でおもしろいです。
松浦さんの本心が気になります。
是非このまま続けてください!
60 名前: 投稿日:2003/11/25(火) 19:33
土曜日―美貴は亜弥の地元の駅にいた。
あとで亜弥からメールで指定された駅だ。
本当はドタキャンなど考えていたが、美貴は人間関係を大切にするタイプだったので、その考えははかなく消えた。

61 名前: 投稿日:2003/11/25(火) 19:34
プレゼントはなににしようかと迷っていたが、一番無難だと思われるくまのぬいぐるみにした。

美貴は腕時計を見ると、待ち時間の5分前。小さくため息をついた。

...誕生日を祝うといっても、会話なさそうだな。気まずいなぁ。
62 名前: 投稿日:2003/11/25(火) 19:34
「せんぱーい!」
亜弥が手を振りながら、走ってきた。
美貴も軽く手を上げて、それに応える。

「待ちました?」
「ううん、今来たばっかだよ。」
「じゃあ、行きますか?」
「だね。」

ありきたりの会話をし、亜弥の家へと向かった。

63 名前: 投稿日:2003/11/25(火) 19:34
「ここだよ。」
亜弥の家と思われる家は立派な屋敷であった。

「すっげぇー」美貴は思わずつぶやいた。
「なにがですか?」
「いや、立派な家だなって思って。」
「たいした事ないですよ。」
亜弥はたいした事ないと言ってるが、美貴は目を丸くしていた。
64 名前: 投稿日:2003/11/25(火) 19:34
「おぉー、鯉がいるよ!鯉が!」
美貴は子供のように無邪気にはしゃいだ。
そんな美貴を亜弥は微笑ましく見ていた。

65 名前: 投稿日:2003/11/25(火) 19:35
家の中にあるいろんなものに驚きながら、亜弥の部屋まで来た。
部屋の中に入ると、美貴は落ち着いた気分になった。
普通の女の子の部屋だった。

66 名前: 投稿日:2003/11/25(火) 19:35
「なんか普通だね。」
「普通ですよ。外にあるものはお父さんの趣味だし。」
「すっごいよね!あの、急須のコレクションとかさ。」
「邪魔くさいですよ。」
亜弥はホントに嫌そうな感じで言い放った。

67 名前: 投稿日:2003/11/25(火) 19:35
美貴はこの雰囲気を打破しないと!思い、プレゼントのことに話を振った。
「プレゼントだけど、亜弥ちゃんと知り合ったばっかだし、好みとかわかんなかったから...こんなのでいいかな?」
美貴はくまのぬいぐるみを出した。
68 名前: 投稿日:2003/11/25(火) 19:35
「あたしが一方的に呼び出したんですから、プレゼントなんか用意しなくても大丈夫なのに。」
「いや、誕生日だしね。一応、はい。」美貴は亜弥にぬいぐるみを差し出した。
「ありがとうございます!」亜弥は大切そうにそれを受け取った。
69 名前: 投稿日:2003/11/25(火) 19:36
そのときに、ドアがコンコンとノックされ、亜弥ちゃんの返事よりも先にドアが開いた。
70 名前: 投稿日:2003/11/25(火) 19:36
「亜弥ちゃん、おかえり。お父さんが呼んでるよ。」
おそらく妹だと思われる可愛いらしい女の子がひょっことドアの隙間に顔を出した。

「わかった、すぐに行く。」
71 名前: 投稿日:2003/11/25(火) 19:36
「今の妹?」
「そうですよ、似てます?」
「うーん、面影はあるんじゃん。」
「血は繋がってないんですけどね。」
亜弥がさりげなく言った。
美貴には聞こえていたが、人の家庭事情に踏み込みたくなかったので、
敢えてその言葉をスルーした。
72 名前: 投稿日:2003/11/25(火) 19:37
「お父さんのところ行かなくていいの?」
「あっ、行きます。じゃあ、行きましょう。」
亜弥はそう言うと美貴の手を引っ張って、部屋を出た。

73 名前: 投稿日:2003/11/25(火) 19:37
美貴は亜弥のされるままにしていたが、心の中ではなんで?という気持ちとどうしよう!という気持ちが混じっていた。

なんで美貴が亜弥ちゃんのお父さんと...ていうか、ヤクザ...

74 名前: 投稿日:2003/11/25(火) 19:38
本日はここまで!
75 名前:たか 投稿日:2003/11/28(金) 17:21
初めて感想書かせていただきます。
これまた新しいタイプですね〜〜。とても期待してます!!
亜弥さん、なんか所々気になるな言葉が・・・
文章の感じからも亜弥さんを取り巻く悲しそうな雰囲気が感じられる
なぁと僕は感じました。とても今気になっている小説のひとつです。
亜弥さんの胸に秘めている色んな感情が物語を動かすのかなぁ・・・
気持ちを知りたいっす。 期待してるけど童さんの都合もあると思うから
ほどほどに頑張ってください。応援してますよ〜〜〜。
76 名前: 投稿日:2003/11/28(金) 21:30
階段を下り、書斎らしきところに入った。
「座ってください、お茶を用意しますので。」
亜弥はそういって、どっかに消えた。

ヤバい、なんか緊張する。
美貴の手に汗がにじんでいた。

「どうぞ。」
亜弥がお茶を持って帰ってきた。
77 名前: 投稿日:2003/11/28(金) 21:30
「お父さんってどんな感じの人?」
「普通のおっさんっぽい感じですよ。」
「美貴なんかに会わせていいの?」
「全然いいんですよ!気にしないで下さい。」

...気にしないでって言われても、気にするよ。
美貴は心の中でそう思った。

「お待たせ。」
亜弥ちゃんのお父さんが来た。
78 名前: 投稿日:2003/11/28(金) 21:30
美貴が想像していたのと全く違う、なんか紳士的な雰囲気を醸し出していた。
歳はおそらく40代後半。
全くヤクザという感じではなく、
そこら辺にいる一般のサラリーマンという感じだった。美貴はちょっとだけ安心した。
79 名前: 投稿日:2003/11/28(金) 21:31

「藤本美貴さん、高校の先輩。」
亜弥に紹介を受けて、美貴は頭を下げながら、
「始めまして、藤本美貴です。」

「亜弥の先輩か、よろしく。」
おじさんは美貴に手を差し出したので、美貴も手を差し出し、互いに握手をした。

「でだな、ここに呼んだのは理由だが...」
亜弥ちゃんのお父さんは言いかけると、美貴の顔をチラチラと見た。
美貴は自分はジャマ者だと思ったので、トイレ行くと言って、その場を離れた。
80 名前: 投稿日:2003/11/28(金) 21:31
亜弥親子の話し合いもようやく終わり、二人は亜弥の部屋に戻った。

亜弥のアルバムなどを見たりして、世間話でずいぶんと盛り上がった。

「あっ、おなかすきました?ケーキあるんですけど、食べます?」
亜弥が思い出したように言う。

「大丈夫だよ。」
「食べましょうよ!誕生日だし、ロウソク吹きたいし!」
それだけ言って、亜弥ちゃんは走ってケーキを取りに行った。
81 名前: 投稿日:2003/11/28(金) 21:31
ケーキにロウソクを16本飾り、それぞれに火をつけた。
...ハッピーバースデー トゥ ユー...
二人で歌を歌った。

「ロウソクを消そう!」
亜弥ちゃんが張り切って言うと、美貴が横から
「まだダメだよ!ロウソクを消す前にお願いをしなきゃ!」
「そっか!」

亜弥ちゃんは胸の前に手を組んで、眼を閉じる。
しばらくして亜弥はゆっくりと瞼を開いた。
美貴に向かって微笑んでから、勢いよロウソクを吹き消した。
82 名前: 投稿日:2003/11/28(金) 21:31
「なにをお願いしたの?」
「えー、内緒ですよ!」
「いいじゃん、教えてよ!」
「やですよ!」

亜弥は悪戯っぽい笑顔を浮かべた。
83 名前: 投稿日:2003/11/28(金) 21:32
この何時間で二人は非常に仲良くなった。
最初は亜弥の図々しさ?馴れ馴れしさ?に戸惑っていたが、次第に亜弥の人の懐っこい性格に好感を覚えた。

二人でソファーに並んで座っていると、亜弥が突然美貴の顔を覗き込むようにして来る。

「どうしたの?亜弥ちゃん。」
「先輩、あたしがさっきお願いをしていたこと知りたいですか?」
「言いたくないんじゃないの?」美貴は苦笑いをした。
「いってもいいかなと思って。」
「先輩・・・」

84 名前: 投稿日:2003/11/28(金) 21:32
美貴は思わず息を呑んだ。
「なに・・・?」

「好きになってもいいですか?」
亜弥は言い終わると、まっすぐな視線で美貴を見つめた。

「好きになるって・・・」
美貴は突然すぎて、頭の中真っ白だった。
85 名前: 投稿日:2003/11/28(金) 21:32
「初めて会ったときの事覚えてます?先輩を見た瞬間、この人しかいない!って感じたですよね。
まさに、運命の出会いって感じですよ!だから、好きになってもいいですか?」

美貴は呆然としていた。中学校のときにクラスの男子に告白されたが、こんな感じではなかった。
どう返事をしようとわからなかったのだ。
86 名前: 投稿日:2003/11/28(金) 21:33

ポカーンとしている美貴に亜弥が声をかけた。
「先輩」
「え、あっ、ごめん。いきなりすぎて、ちょっと・・・」
「そうですよね。びっくりですよね。でも・・・返事はいますぐじゃなくても大丈夫ですよ。
先輩があたしを好きになってくれるように努力しますので!」
「あ、いや、なんていうか、その・・・」
「あはは、先輩日本語おかしいですよ!なんか、本当にいきなりでごめんなさい。でも、考えといてください!」

このあと亜弥がなにもなかったかのように、また自分のアルバムを引っ張り出していた。
美貴は戸惑いながらも、それを今は考えないようにした。
87 名前: 投稿日:2003/11/28(金) 21:36
今回はこんな感じで更新してみました。ってどんな感じだよ!笑
これからはなるべく週2ペースを目指しますが、
場合によって、週1になってしまうかもしれません。

つまらない小説ではあるかと思いますが、よろしくお願いしますm(_)m
88 名前: 投稿日:2003/11/28(金) 22:08
いや おもしろいですよ
がんばってください。
89 名前:ss.com 投稿日:2003/12/01(月) 01:33

いい感じですね!
今後の展開が楽しみです。
月並みな言葉しか浮びませんが、期待してます。
頑張って下さい。
90 名前:たか 投稿日:2003/12/02(火) 18:38
亜弥さんの噂はなんだったんだろう?親子の会話も気になるし。
にしてもどっちが本当の亜弥さんなんだろう?とても気になってます!!
とても面白いですよ!!
91 名前: 投稿日:2003/12/03(水) 14:29
「好きになってもいいですか?」
亜弥の言葉が美貴の頭で何度も繰り返される。
小さくため息をつく。

「どうしたの?なんか悩んでる系だね。」
隣に座っている梨華ちゃんに言われる。

「うーん、悩んでるというか…困ってるというか…」
「なんかミキティらしくないね。」
「うーん、そうだね。次の授業何だっけ?」

「みっきーが大嫌いな古文だよ。」
言葉と同時にまいに教科書で頭を叩かれた。
「あー脳細胞が100万個ぐらい死んだ!もう授業出る気しない。サボる!!」
「またぁー」
梨華とまいが声そろえて言う。
美貴は颯爽とした顔で
「ノートをよろしく〜」と言って、煙のように消えた。

92 名前: 投稿日:2003/12/03(水) 14:29
「いい天気だー」
目を細めて、雲1つない空を見る。
美貴はいつもの場所に足を運んだ。
断片的に亜弥のことを思い出した。
「どうしようかな…」と美貴はつぶやいた。

「なにがどうしようかなぁですか?」
聞き覚えのある声だ。―亜弥だ!
声がする背後に振り向こうとすると、目を両手で隠されて、振り向けなかった。
93 名前: 投稿日:2003/12/03(水) 14:30
「だーれだぁ」
「亜弥ちゃんでしょう?」
そういった瞬間に目を覆っていた両手がなくなり、目の前には亜弥ちゃんがいた。
「よくわかりましたね!」
「わかるよ。特徴ある声だもん。」
「そぉですかぁ?って先輩、またサボりですか?」
「って、亜弥ちゃんもサボりですか?」
「あはは...」
まるで漫才のような会話が2人の間で交わされる。
しばらくは学校の話やら、世間話が続いていた。
94 名前: 投稿日:2003/12/03(水) 14:30
突然、亜弥が「先輩、覚えてます?ここでの先輩とあたしの2回目の出逢い?」

忘れてはいなかった。
亜弥ちゃんが男に襲われかかって、美貴が助けたときのことだ。

「うん、覚えてるよ。あ、あの男子どう?まだ、しつこくしてくるの?」
「ううん、もう大丈夫です。あの時、あの人があたしに言ったことも覚えてます?」

95 名前: 投稿日:2003/12/03(水) 14:30
...男...遊んでいる...
覚えていた。ただ、それを言うべきなのか、言うべきでないのか、美貴は迷っていた。

「難しい顔しないでください。普通は覚えてますよね...やっぱり、あたしって遊んでそうですか?」
亜弥は美貴を見つめた。
美貴は亜弥から目を逸らした。
「えっ、それは...遊んでそうというよりも、かわいいからそんな感じに見られるんじゃん。って思うよ。」
「よかった!先輩にそういう風に言ってもらって。やっぱり、先輩はあたしの運命の人ですよ。」
そういい終わると、亜弥は美貴の唇に自らの唇をふれさせた。
96 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/03(水) 15:44
今日はこんな感じで〜
97 名前: 投稿日:2003/12/03(水) 15:49
↑間違えました。
なんか展開が自分的にパッとしない感じだが・・・
98 名前:たか 投稿日:2003/12/04(木) 23:25
亜弥さんいいっす。なんかまだ出てこないんだけど雰囲気だけでもなんか寂しそう
っす。色々な感情がありますね。美貴さんにしても、そして亜弥さんにも・・・
こんな展開初めてだぁ〜いい小説っす。まだ佳境にも入ってないけどすでに最高です。
それに更新も早いし。こんな小説読ませていただけるのに更新まで早いなんて。
すごいっす。またったりでも遅くてもずっと読み続けますよ〜〜。
99 名前: 投稿日:2003/12/05(金) 02:11
一瞬、目の前が真っ白になった。
気がつくと亜弥が満面とした笑みで自分を見ている。

亜弥とキスをしちゃった...そう思うと美貴の顔は真っ赤になった。

「先輩、顔が真っ赤ですよぉ!初めてでした?」
亜弥がいたずらっぽく言う。
100 名前: 投稿日:2003/12/05(金) 02:11
「えっ、いや、」と美貴が言葉に困っていると、
亜弥の唇は再び美貴の唇にふれた。
美貴の背中に亜弥の手が回された。

美貴はそれを拒めなかった。いや、拒まなかったのだ。
ふれあっていた唇が離れた。

亜弥の顔はほんのり赤みがかかっていた。
美貴に向かって微笑んだあと、美貴の肩に顔を埋めた。

101 名前: 投稿日:2003/12/05(金) 02:12
美貴の首に亜弥の唇の感触がする。
美貴はどうしたらいいのかと困ったいると、
亜弥の唇はいつの間にか美貴の耳元の位置にいた。

「先輩...好き。」
言い終わると、亜弥はまた肩に顔を埋めた。

美貴は咄嗟に亜弥のことが愛しいと思った。
空いている両手を亜弥の背中に回そうとした。

102 名前: 投稿日:2003/12/05(金) 02:12
キンコーン カンコーン 
チャイムが鳴った。
美貴は夢から現実に戻されたかのように、
慌てて、亜弥の背中に回そうとした手で亜弥の両腕を掴み、亜弥を自分から離した。
103 名前: 投稿日:2003/12/05(金) 02:12
「チャイムが鳴ったよ。次の授業行かなきゃ!じゃあ、またね、亜弥ちゃん。」
急いでそれらを言うと、亜弥をその場に残し、美貴は立ち上がって、教室へと戻った。
104 名前: 投稿日:2003/12/05(金) 02:12
取り残された亜弥は美貴の後姿を鋭い視線で見ていた。
「このぐらいじゃ、ダメか...もっと、積極的に行こうかな。」
一人でつぶやいていた。

105 名前: 投稿日:2003/12/05(金) 02:17
短めの更新でしたが、どうですか?

長めで遅めの更新か短めで早めの更新のどっちがいいでしょう?

自分、結構思いつきで結構書いちゃてるんですよね。
ストーリーが支離破滅状態かもしれません。
106 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/05(金) 15:25
こわいー
松浦亜弥さんこわいてすー
107 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/06(土) 22:32
読んでる読者に返事書いたら?
108 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/06(土) 23:02
>>107
個別にレスしろって事?
別にいいんじゃない?
書いてない人他にもいるし。
109 名前:たか 投稿日:2003/12/06(土) 23:11
107の方へ。こんなにいいもの読ませてもらえるだけありがたいのでは・・
童さん!!気にしないほうがいいっす。短くてもこんなに早い更新お疲れ様っす。
なんか亜弥さんの行動一つ一つがすべて意味深ですねぇ。とっても気になります。
美貴さんの素直な言動にも僕は注目してますよ(笑)頑張ってください!
110 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/06(土) 23:23
それで更新遅くなってもやだしねぇ…(w
レス期待して感想書くのもなんだかね
普通に面白いです
続きに期待!!
111 名前: 投稿日:2003/12/07(日) 01:01
>107 名無し読者様
鋭い指摘をありがとうございます。

読者の皆さまの感想を常に励みにして作品を書いております。
ホントにこんなものでも読んでくれている皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。

自分に余裕があったときには必ず返事をさせていただきたいと思います。

>109 たか様

更新のたびにすばらしい感想をありがとうございます。
たか様の感想には本当に心を揺さぶられます。
これからも素直な2人の展開に期待してください。

>110 名無し読者様

更新はなるべく早めで行きたいと思います。
みなさんの期待通りのものになるようにがんばって行きたいとおもいます。

 
112 名前: 投稿日:2003/12/09(火) 16:44
「亜弥、次なに歌う?」
「なんでもいいよ、適当に入れといて。」

ここはカラオケボックスの一室。
亜弥はいつも遊んでいる仲間と来ている。

「亜弥、誕生日だれと一緒に過ごしたの?」
「M大の人?T大の人?」
「違うよ。」
「じゃあ、誰?もしかして、新しいキープができたとか!?」
「できてないよ。誰と一緒に過ごしたとか関係ないじゃん。」
「なんか最近亜弥、みんなに冷たいよ。どうしたの?」
「どうもしてないよ。トイレ行ってくる。」
113 名前: 投稿日:2003/12/09(火) 16:44
亜弥が部屋を出たことを確認して、
「やっぱ、最近おかしいよ。」
「元から気分の浮き沈み激しいし、そのうち戻るよ。」
「だよねー」
「それより早く次入れてよ!」
みんなは大して気にせずに選曲に一生懸命になった。

114 名前: 投稿日:2003/12/09(火) 16:44
「疲れるなぁ。」
亜弥は鏡の前で化粧直しをしていた。
アイラインを付け足そうとして、鏡を覗き込んだ。

亜弥の真後ろにあるドアが開き、出てきた人が...。

亜弥は急いで振り向き、
「先輩!」とうれしそうに呼びかけた。
115 名前: 投稿日:2003/12/09(火) 16:45
俯いていた美貴はびっくりして、急いで顔を上げた。
「亜弥ちゃん!なにやってるの?」
「なにやってるって、カラオケしに来たに決まってるじゃないですか。」
「あ、そっか、そうだよね。」
「先輩は誰と来てるんですか?」
「あ、クラスの友達だよ。亜弥ちゃんは?」
「学校の友達ですよ。」
116 名前: 投稿日:2003/12/09(火) 16:45
こう会話を交わしている間にも亜弥は美貴と向かい合って、美貴の両手を握っている。
「そろそろ美貴戻らなきゃ...」
「戻るんですか...」
「うん、亜弥ちゃんももどりなよ。友達がいるっしょ。」
「先輩、あとどれぐらいで終わります?終わったあと、一緒にご飯食べにいきましょうよ!」
「えっ、あと30分ぐらいかな。でも、亜弥ちゃんの友達とかは...」
「みんなすぐに帰りますよ!じゃあ、ご飯食べましょう!30分かぁ...あたし、駅前のスタバで待ってますね!」

117 名前: 投稿日:2003/12/09(火) 16:45
それだけ言うと、亜弥は風のように去った。
美貴は訳が分からずに呆然と亜弥が去った後を見つめた。

「あたし、帰るから。これ残しとくね。」
「あと2時間もあるよ!」
「また、今度ね!ばいばーい!」

亜弥はお金だけ残して、駅前のスタバに向かった。


118 名前: 投稿日:2003/12/09(火) 16:46
またもや短めの更新でごめんなさい。
次回は平行している2人の関係を打開しようと思います!
119 名前:たか 投稿日:2003/12/09(火) 17:51
お〜。一見状況は変わらないようだけれど内面では色々と動き出し始める準備
が始まっているように思えます。短い更新、次の展開の色んな想像ができて個人的
に好きです。亜弥さんの態度の変化がすごく気になります。どんな事を考えているんだろう。
次回の更新、すごい期待大ですね。この小説すごく好きっす!!
120 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:30
店内をじっくり見回してみる。

亜弥ちゃんが自分の姿を見つけ、うれしそうに手招きをしてる。

「早かったですね!もうすこし遅いのかと思った。」
「うーん」

結局、カラオケを途中で切り上げてきたのだ。
梨華ちゃんやまいには急な用事ができたとうそをついて。
なんであんな行動を取ったのだろう...そう考えている間にも、亜弥ちゃんは美貴に向かってしゃべっている。

121 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:30
「なに食べに行きます?先輩なにが好きですか?どこかいいとこ知ってます?」

質問の雨が降りかかってくる。
「なんでもいいよ。」
こう答えるのがいっぱいだった。

「うーん、どうしよっかな。この近くにお父さんの友達がやってる店があるんですよ!行きます?なかなか評判いいんですよ!」

122 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:31
なんで美貴なんだろう。美貴はカラオケから出て、ずっとこのことばかり考えていた。

「いいよ。」
「じゃあ、行きましょう!」
亜弥は立ち上がって、美貴の手を掴んだ。

店から出ると金曜日ということもあって、街はサラリーマンでいっぱいだった。

123 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:31
「亜弥ちゃん、家の人に言わなくていいの?」
「いいんですよ!うちは互いに無関心ですから。」
「先輩は大丈夫ですか?門限とかあります?」
「うん、うちの親帰り遅いから大丈夫だけど。」

実は美貴は母子家庭なのだ。
お兄ちゃんとお姉ちゃんがいるけど、2人とも社会人になってから一人暮らしをしている。
美貴のお母さんはスナックを経営しているので、金曜日はほとんど家に戻らない。

124 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:31
「ここですよ。」
亜弥が指す店はお洒落な店だった。

「すっごいね!けど、制服着たまんまで入っていいの?」
美貴も亜弥も学校の後にカラオケに直行したので、2人とも制服だった。

「大丈夫ですって!」
亜弥は美貴の手を引っ張り、店の中に入った。

125 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:31
『いらっしゃいませ』
店の中の照明は暗めで、大人の雰囲気を醸し出していた。
店の中はちょっと込んでいた。
店員らしき人が訝しげな眼で亜弥たちを見る。

絶対に場違いだよって美貴は思った。
隣の亜弥は涼しげな顔をしていた。

126 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:32
店員がやってきた。
「すいません、本日は予約されましたでしょうか?」
「ううん、してない。」
「大変申し訳ないのですが、弊店は予約制となっておりますので...」

亜弥が店員の言葉を遮る。
「和田さん、呼んできて。」

127 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:32
店員は一瞬戸惑ったが、すぐに裏に消えた。
しばらくして、店員と責任者らしい男の人が見えた。

これ、追い出されたりするんじゃん...って美貴は焦っていた。
亜弥はまだ涼しげな顔をしている。

128 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:32
男の人が来た。
「おー、亜弥ちゃんよく来てくれたね!お父さんは元気にしてるかね?」
「相変わらずですよ。それより和田さん、こんばんわ。今日ってもう席がないんですか?」
「なくても、亜弥ちゃんのために空けるよ!いつものところでいいかな?」
「お願いします。」

亜弥ちゃんがそういうと、和田さんという人が自ら店の奥のへと連れてってくれた。

129 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:32
その間に、亜弥ちゃんはずっと美貴の手を握り、ここの店はなんの料理がおいしいんだよって話してくれた。
しかし、美貴は亜弥のすごさに浸っていたので、亜弥の話はまったく聞いていなかった。

130 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:32
美貴たちは個室に入った。
「亜弥ちゃん、料理はどうする?お任せでいいかな?」
「はい、お願いします。」
「飲み物はどうしよっか?」
「あとで決めます。」
「わかった。じゃあ、楽しんでってね。」
美貴が呆然としている間にも、和田さんと亜弥ちゃんの会話が続く。
131 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:33
「先輩!さっきからボケーっとしてますけど。」
「あ、ごめんね。なんか、すっごいなと思って。」
「そうですか?で、先輩なに飲みます?」
亜弥が広げたメニューを見ると、ほとんどがお酒関連だった。

「いや、美貴ウーロン茶でいいよ。」
「ここでお酒飲んでも大丈夫ですよ。せっかくですから、最初だけでも。」

亜弥は美貴にしつこくお酒類を勧めてきた。
仕方がないので、美貴はカシスオレンジを頼み、亜弥はカクテル系を注文した。

132 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:33
「先輩は普段お酒とかは飲まないんですか?」
「いや、学校の打ち上げとか、夏休みにみんなで遊ぶときとかの時に飲むぐらいかな。」
「強いですか?」
「普通ぐらいじゃないかな。」

そんな話をしている間にも料理とお酒が運ばれてきた。

「はい、じゃあ、何に乾杯?」
美貴が何に乾杯だろうと考えていると、
「先輩とあたしが出逢えたことに乾杯ですね!かんぱーい」

133 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:33
「これ、おいしい!」
「でしょう!ここさりげなく有名なんですよ!」

美貴はカシスを飲み終わるころには、かなり気分をよくしていた。

「次はなに飲みます?」
「んー、じゃあ、ソルティードッグ!」

美貴は店に入った時の遠慮が一切なくなり、次々とお酒を飲んだ。

134 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:33
店を出る頃には美貴は自力で歩くのがいっぱいいっぱいだった。

...亜弥ちゃんと男の人だ。和田さんだっけな。

「タクシー呼んでもらえますか?」
「いや、今日は制服だからね。送ってってあげるよ。」
「すいません。」

なに話してんだろう...

「先輩、行きますよ。」
あっ、亜弥ちゃんだ!

135 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:34
「亜弥ちゃん、かわいいね。ずっと、思ってたんだ。でも、恥ずかしいから言えなくてさ...」
「なに言ってるんですか?先輩、酔ってますよ!」
「酔ってないよ!いや、ホントに亜弥ちゃんのことかわいいと思ってるって、マジで...」
「わかりましたから、行きますよ!」
「ほ〜い」
136 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:34
美貴はなんとか立ち上がって、車に乗り込んだ。
車に乗り込むと、すぐに亜弥のひざに頭を置き、目を閉じた。

「酔いつぶれるほど、飲んだの?」
「そんなに飲んでないと思うんですけど...」
「この子の家はどこなのかな。」
「さぁ...」

耳元で亜弥の声がする。
「先輩、家はどこですか?」
「んー、わかんない。」
「わかんないと帰れないですよ。それとも、うちに来ます?」
「んー、亜弥ちゃんちに行く...」

「先輩、せんぱーい、着きましたよ。」
「...わかった」

美貴は寝ぼけたまま車を降りる。
137 名前: 投稿日:2003/12/10(水) 00:35
美貴たちを乗せた車が去ると、亜弥は美貴を引っ張り、家の中に入る。

亜弥の部屋に入り、美貴はいきなりベッドにダイビングし、ベッドの上で大の字となった。
「先輩、お風呂入りますよね?」
「んー、入る。」
「じゃあ、準備してきますんで、寝ないでくださいね!」
「んー」

美貴はすぐに眠りに落ちた。

「せんぱーい!起きてください!お風呂できましたよ!」

美貴はフラッと起き上がると、目の前には亜弥が立っていた。

亜弥をガバッと抱きしめ、亜弥の耳元で囁く。
「じゃあ、亜弥ちゃんも一緒に入ろう。」
「わかりましたから、行きましょうよ!」
138 名前:たか 投稿日:2003/12/10(水) 17:00
お〜ちょっと進展ありですね!!この二人の間でどんな会話が広げられるのか
すごい楽しみです。まだ謎が多いのでうれしいです。亜弥さんの噂は本当なのかなァ。
そのせいで藤本さんも素直になれてないし、何より亜弥さんの美貴さんがいない
時の亜弥さんの態度が気にかかります。お〜気になるッす。おもしろいです!!!
139 名前: 投稿日:2003/12/12(金) 21:51
「亜弥ちゃん、胸大きいねーヘヘッ」
「亜弥ちゃん、見てみて!ウルトラマン!シュワッチ!」

美貴がお風呂場で騒いたが、なんとか入浴を済ませた。

「美貴、もう眠い。」
そういうと美貴はさっさとベッドに横になった。

「先輩、髪乾かしてから...」
美貴を見るともうすっかり爆睡していた。

「もう...」
仕方がないので、亜弥は自分の髪だけ乾かして、美貴の隣に潜り込んだ。
140 名前: 投稿日:2003/12/12(金) 21:51
隣で美貴はスヤスヤと寝息をたてている。
亜弥は美貴の顔をじっと見つめていた。

「先輩、せんぱーい。」と呼びかけても、起きそうにない。
ふふっと亜弥はかすかに笑う。

自らの指で美貴の顔をなぞる。
指が美貴の唇にふれている。

「じっくり天国を見せてあげるから、ゆっくり楽しもうね、みきたん。」
そういって、亜弥は美貴の唇にふれている人差し指を退けて、代わりに自分の唇を置いた。

そのあと、亜弥もすぐに眠りに堕ちた。
141 名前: 投稿日:2003/12/12(金) 21:51
「うーん」
頭が痛いぞ、昨日なにしたんだっけな。
美貴が唸りながら、重たい瞼を開こうとする。

いつもと違う景色が目の前に広がる。
身を起こそうとするが、おなかの辺りが締め付けられている感じがする。
パッと隣を見てみる、亜弥ちゃん?!

亜弥ちゃんの両腕が美貴に巻きついている。

待てよ、どういう状況になってるんだ...
カラオケ出て、亜弥ちゃんとごはん食べにいきました。
お酒を飲みました...それから、思い出せないよ!

まっ、いいや。とにかく、亜弥ちゃんを起こして、話を聞こう。

142 名前: 投稿日:2003/12/12(金) 21:52
「亜弥ちゃん、あーやちゃん。」
「うーん、せんぱーい。おはようございます。」
亜弥ちゃんがねむそうに美貴を見る。

「おはよう、あのさぁ、美貴なんてここにいるの?」
「えっ、先輩、昨日の事覚えてないんですか?」
「いや、思い出してみたけど、頭痛いし、思い出せないんだよね。」
「昨日、大変でしたよ!まず...」

このあと、亜弥ちゃんが美貴が昨日やらかした醜態の数々を教えてくれた。
143 名前: 投稿日:2003/12/12(金) 21:52
「ホントにごめんね!」
「大丈夫ですって!先輩の意外な面が見えて、面白かったし。」

時計をチラッと見ると、もう昼前の時間だった。
そろそろ帰ろうかなと思うんだけど、亜弥ちゃんの両腕が巻きついたままだ。

「...亜弥ちゃん、美貴そろそろ帰りたいんだけど。」
「あっ、そっか。送ってってあげますよ!」
「いや、いいよ。悪いよ、昨日もさんざん迷惑かけたし。」

144 名前: 投稿日:2003/12/12(金) 21:52
亜弥ちゃんは美貴を送ると言って聞かなかったので、ここは素直に車で送ってもらうことにした。

「それじゃあ、また、学校でね。」

車から降りて、美貴が言う。
亜弥ちゃんは俯いたままだ。

「亜弥ちゃん?」
呼びかけても、俯いたままの亜弥ちゃん。
145 名前: 投稿日:2003/12/12(金) 21:53
美貴は不思議な気持ちに襲われた。
その瞬間、美貴は無意識に行動に出た。
亜弥ちゃんの顔をそーっと上げ、キスをした。

亜弥ちゃんが驚いた顔をしているのを確認すると、美貴の顔はたちまち赤くなっていった。

亜弥は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに笑顔になり、美貴にふれるだけのをキスした。

呆然としている美貴に
「また、連絡しますね!」と言って、車に乗った。

146 名前: 投稿日:2003/12/12(金) 21:53
美貴はなぜあんな不可解な行動をとったのかを考えつつ、家に入った。

亜弥のことが好きなのか?

自分自身に問いかける。


同じとき、車にいた亜弥の顔は笑みを浮かべ、考えていた。

あと少しだな...どうやって、落とそうかな。

147 名前: 投稿日:2003/12/12(金) 21:56
更新終了!

148 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/12(金) 23:35
これまた気になるところで…
続きが気になって眠れないじゃないですか(w
149 名前:PAN吉 投稿日:2003/12/14(日) 00:17
藤本は松浦に惹かれつつあるのか!?
松浦の陰謀にも気になるところです。
150 名前:たか 投稿日:2003/12/15(月) 17:00
気になるとこっす。表面上での二人とはまったく間逆の場所に亜弥さんの感情
はありますよね・・・。どんどんこの小説にはまってってます。それと以前の
亜弥さんの態度にも色々不可解な行動が多いし。面白いですなぁ〜。
これからも頑張ってください。童さん。
151 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/21(日) 15:11
黒松浦いいっすねー
その想いが偽りから本物に変わるのか!?
続き楽しみにしてるっす
152 名前:名無し読者 投稿日:2004/01/11(日) 12:59
うーーーん、先がかなり気になる・・・。
作者さん、更新はしてくれるんですよね?
みきあやスキなんで期待して待つことにします!
153 名前:名無し読者 投稿日:2004/02/03(火) 20:39
保全!!
154 名前:名無し読者 投稿日:2004/03/30(火) 12:16
待ってるんだよぉ〜。。。
作者さん、どうかしたの?
155 名前: 投稿日:2004/03/30(火) 20:10
昼休み、美貴は教室にいた。
「せんぱーい!」

美貴は一瞬振り返るのを戸惑ったが、ここで無視するわけにはいかないと思いつつ、
声がする方に振り向いた。
声の主のほうへと出向いた。
156 名前: 投稿日:2004/03/30(火) 20:10
何から話そうと言葉に詰まっていると、

「おはようございます!先輩、顔色悪いですよ〜。」
亜弥ちゃんが先に話をかけてくれた。

「ううん、そんなことないよ。それより、亜弥ちゃんありがとうね。こないだ。」
「大丈夫ですよ。気にしないでください。」

「いや、なんかお礼をしなきゃ!なんか欲しいものとかある?あんまり高いものは無理だけど。」
亜弥は難しい顔をして考え始めた。
157 名前: 投稿日:2004/03/30(火) 20:10
そして、ついに口を開いた。
「先輩の家に行きたい!できれば、泊まりたいです!」

美貴は予想外の答えに唖然とした。
「う、う、うちに泊まる?」

「そうですよ!だめですか?」
亜弥は上目遣いで美貴の顔を覗き込んできた。

その視線の力強さに美貴は息を1つ飲み込んだ。
「うん、別にいいけど。でも、汚いし、小さいよ。」

「気にしないですよ!先輩と一緒にいれば、どんなところでも行けますよ!」

亜弥の言葉の途中に昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。

亜弥はルンルン気分で教室へ戻ったが、取り残された美貴は呆然としていた。
158 名前: 投稿日:2004/03/30(火) 20:11
席に戻って、携帯を見たら、メールが来ていた。

『先輩の家に泊まるのかなり楽しみにしてます!土曜日がいいですよね?時間は何時ぐらいがいいですか?』

早っ!と美貴はむなしく一人で心の中で突っ込んだ。
でも、断れないってことはやっぱり亜弥のことが好きだからなのかな。と考えていた。

美貴はもともと好き嫌いがはっきりしている方で、嫌いなものは徹底的に受け付けないのであった。
自分の心における亜弥のパーセンテージが上昇しているのは間違いなかった。
159 名前: 投稿日:2004/03/30(火) 20:11
亜弥が美貴の家に泊まる日がやってきた。
美貴は緊張からなのか、休日はいつも昼過ぎに起きるのに、今日に限って朝の6時に起きた。
この心の浮かれモードさはなんだろう・・・

昼の一時、亜弥を迎えに駅まで行く。
「せんぱーい!」亜弥ちゃんがちょっと重そうなカバンを持って、美貴のところまで、小走りをしてきた。

「亜弥ちゃん、おはよう。」
「おはようございます!」
「なんか、荷物たくさんもってきたね。」
「少なめにしたつもりなんですけど・・・」
「今日、お母さんが家にいるけど、あんまり気にしないで。じゃあ、行こうか。」
「はい!」
160 名前: 投稿日:2004/03/30(火) 20:11
亜弥が地面に下ろした荷物を持とうとすると、美貴の手が先に出て、それを持った。
「わぁ!これ重いよ!」
「自分で持つんで、大丈夫ですよ!」

「大丈夫、大丈夫。美貴、最近運動不足だし。亜弥ちゃんも疲れたでしょう。」
「じゃあ、お言葉に甘えます。」
「甘えてください。」

美貴は荷物を右に持っていたため、左手の方が空いていた。
亜弥はすかさず、そこに目をつけ、自分の腕をそこに絡ませた。
161 名前:名無読者 投稿日:2004/03/30(火) 21:36
とっても面白いです!亜弥ちゃんちょい
不思議な所がなんだか惹かれます・・。
更新楽しみにしています♪
162 名前: 投稿日:2004/03/31(水) 00:22
まるで、恋人みたいだな。なんてことを思っていると、すぐ家に着いた。

「お母さん、ただいま。」
「お邪魔します!」

美貴のお母さんが玄関先まで出向いた。
「おかえり。あれ、なにちゃんだっけ?」

「松浦亜弥です!美貴先輩と同じ高校なんです!」
「あら、かわいいね。ちょっとむさ苦しいところだけど、遠慮しないで!」
「はい!」
163 名前: 投稿日:2004/03/31(水) 00:23
2人はまず、美貴の部屋に上がった。
「先輩のお母さんってきれいな人。」
「そう?それより、亜弥ちゃん、先輩はもうやめようよ。なんか嫌。」
「え、じゃあ何がいいですか?」

「好きに決めていいよ。あと、敬語も使わなくっていいし。」

美貴にそう言われて、亜弥は真剣に考え込んだ。
口を尖がらせて、眉を寄せて、一人でぶつぶつ呟いた。

「みきちゃん、みっきー、みきすけ、ふじもっち・・・」

美貴はその姿が面白くて、笑い出した。

亜弥は突然閃いたような顔をした。
「決めた!みきたん!どうどう?みきたん?」

「いいんじゃないかな。」
「あー、いま適当に相槌を打った。」
亜弥はそういって、美貴に抱きついた。
164 名前: 投稿日:2004/03/31(水) 00:23
美貴は無防備だったため、そのまま2人でベッドに倒れこんだ。
「あー重いよ。亜弥ちゃん。」
「重くないよ!」と亜弥は言いつつ、自分の両腕を美貴に巻きつけた。

「みきたん、大好き。」亜弥は美貴の耳元で囁くと、そのまま美貴の首にキスを1つ落とした。

美貴は亜弥の顔を覗く。
そして、言葉には表せない衝動的な感情に襲われる。

美貴は亜弥に抱きつかれたまま、回転をした――自分が亜弥の上にいる体勢を取った。

そして、そのまま亜弥の唇にキスを落とす。
無意識のうちに美貴はキスを深くしていた。

165 名前: 投稿日:2004/03/31(水) 00:23
亜弥は抵抗をしなかった。

美貴は空いてる手を亜弥のキャミソールのさりげなく入れ、亜弥のブラを外した。
解放された胸を手で優しく撫で始めた。

そのうち、互いに息継ぎが苦しくなったのをきっかけに、美貴はキスを首に、胸元にと落としていた。

美貴は一度、亜弥を起こした。
キャミソールの上に着ていた白いシャツを脱がし、キャミソールも脱がせ、ブラも取った。

亜弥の上半身は露になった。
美貴は見惚れていた。

美貴に直視されている亜弥は顔を真っ赤にしたまま、下を俯いていた。
「恥ずかしいから・・・」と言って、シャツで隠そうとしたが、美貴は亜弥の手からそのシャツを取った。
166 名前: 投稿日:2004/03/31(水) 00:24
「好きだよ・・・亜弥ちゃん。」
美貴は亜弥を優しく押し倒し、亜弥の胸の先端にキスをした。

「あ・・あ・・」
亜弥の反応が面白くて、そこを舌で舐めまわしたり、吸ってみたりした。
「ん・・ん・・」

亜弥の手はいつの間にか美貴の頭に回っていた。
まるで、もっとして欲しいといわんばかりの勢いだった。

美貴の手が亜弥のスカートに入り込んだ瞬間・・・

「美貴!亜弥ちゃん!おやつの用意ができたから、下においで!」と美貴のお母さんが叫んでいた。
167 名前: 投稿日:2004/03/31(水) 00:24
その声に理性を取り戻した美貴ははっと頭を上げ、亜弥も一緒に起こした。
慌てて、亜弥の服を手渡して、
「美貴、先に下に行くから、亜弥ちゃんも服着たら、下においで!」

美貴は一度も亜弥と目線を合わせずにそれだけを言い終わると、さっさと部屋を出た。

取り残された亜弥は不機嫌そうな顔をしていた。
「夜はまた長いし、いいっか。」と呟いた。




168 名前: 投稿日:2004/03/31(水) 04:19
美貴のお母さんは自らクッキーを焼いて、亜弥を招待した。

「お母さん、美貴にはこんなの作ってくれないのにー」
「美貴と違って、亜弥ちゃんかわいいだもん。」
「あー、ひどい!」

3人で仲良くクッキーを食べ終わると、美貴と亜弥は部屋に戻った。

「おばちゃんと仲がいいんだね。いいなぁー」
「そう?でも、うち、お父さんがいないから、その分普通と比べると仲がいいかも。」
「あ、変なこと聞いてごめんね。」
「ううん、気にしないで。ていうか、亜弥ちゃん聞いてないし。自分から言ったし。」

2人の間で気まずい雰囲気が流れる。

「なにする?なにもないんだよね、美貴の部屋。」
「じゃあ、アルバムが見たい!」
「アルバム?そんなんで良ければ、いいよ。」
169 名前: 投稿日:2004/03/31(水) 04:20
美貴はアルバムを出して、二人で肩を並べてみていたが、先のこともあってか、
美貴は意識的に亜弥との距離を離していた。

いつの間にか、夕飯の時間になった。

3人で夕飯を食べ、しばらく他愛もない話をしたあと、美貴と亜弥はそれぞれお風呂に入り、美貴の部屋に戻った。

「ねぇ、みきたん。」
「うん?」
「みきたんのお母さんっていい人だね。なんか、親子というか友達って感じ。」
「そうかな?美貴、飛び蹴されたことあるけど。よく怒られるし。」
「あはは、私も友達のような親が欲しいかったなぁ・・・」
「亜弥ちゃんのお父さん、優しいそうな人だったじゃん。一回しかあったことないけど。」
「うちはね、お父さんと会話をすることなんてほとんどないの。お母さんとは仲良かったけど、
私が中学生の時に病気で亡くなったんだよね。それから、お父さんとは話さなくなったんだよね。」

「そうなんだ・・・」
「ごめんね、いきなり暗い話しちゃって。みきたんとおばちゃんを見てたら、うらやましいなぁと思って。
そろそろ、寝ようか!」
「うん。」
170 名前: 投稿日:2004/03/31(水) 04:20
美貴は電気を消し、ベッドに入る。

すぐに、亜弥が抱きついてくる。
「みきたん・・・」

美貴の理性はふらつく。
亜弥の顔を覗き込む。潤った瞳、わずかに開いている唇。

亜弥を自分のものにしたい。
誰かを自分のものにしたい―――こんな感情は生まれて初めて持った。
171 名前: 投稿日:2004/03/31(水) 04:20
美貴は迷った。でも、その迷いはすぐに消えた。

亜弥の唇に自らのを重ねた。
そして、ゆっくりとパジャマの中に手を入れる。

昼間とは違い、下着を着けていない。
キスをしながら、亜弥の胸を触る。

一度、手を抜き、パジャマのボタンを外していく。
またしても、胸の先端を舐めたり、吸ったりする。

「・・・はぁ・・・ん・・・」

美貴の手はどんどん下に移り、ズボンを下ろす。
美貴の唇もズボンを下ろす動きに合わせて、どんどん下に行く。お腹にキスし、へそにキスをする。

ズボンも下ろし終わり、ショーツも下ろす。
そして、美貴はゆっくりと亜弥の脚を開かせる。
172 名前: 投稿日:2004/03/31(水) 04:20
「みきたん・・・いや、汚いよ・・・」
「亜弥ちゃんはきれいだよ・・・」

美貴はそう言って、そこを舐める。

「いやぁ・・あ・・・はぁぁん・・・ん・・・」
気の抜けたような吐息とともに、亜弥のあえぎは高まっていく。

美貴の舌の動きは止まらない。
亜弥のそこから溢れる液も止まらない。

美貴は亜弥の中に指を沈める。溢れる液で美貴の指の動きをよくする。
「ん、ん、んん……」

美貴の指の動きは激しくなる。亜弥の腰の動きも激しくなる。
「んんっ、んっ、ああ……」

「たん・・・もう・・・ムリかも・・・」

「ああ、たんっ、私、もう、あ、ああ!」

173 名前: 投稿日:2004/03/31(水) 04:21
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「亜弥ちゃん、ごめん・・・こんなひどいことするつもりはなかった・・・」
亜弥は美貴の顔を覗き込んだ。

「なんで謝るの?別に、嫌じゃなかったよ。むしろ、うれしかったし。たん、大好き!」
亜弥はそう言って、美貴の頬に軽くキスをした。

「でも、たん・・・」
「どうしたの?亜弥ちゃん。」
「私たちってどういう関係になるの?友達、恋人、それとも単にH友達?」
「美貴は亜弥ちゃんのこと好きだよ。だから・・・」
「だから?」
美貴は身を起こし、亜弥の身も起こした。

「恋人になろう。」

亜弥はその言葉を聞き、微笑んだ。
「だから、たん大好きだよ!」
美貴に抱きついた。
174 名前: 投稿日:2004/03/31(水) 04:23
更新終了です。
長い間放置してごめんなさい。
175 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/31(水) 09:18
この後どうでるのか。
ますます続きが気になります!
176 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/01(木) 03:56
つまんねー
177 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/01(木) 06:55
>>176
君がつまらん奴だよ。
178 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/03(土) 01:45
更新乙です。
続きたのしみしてます。
頑張ってください。
179 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/04(日) 17:39
続き楽しみにしてますよ。
荒らしは気にせず、頑張って下さい。
180 名前: 投稿日:2004/05/01(土) 00:42
本編を一度中断して、短編を1つ。
181 名前: 投稿日:2004/05/01(土) 00:42
「はーぁ・・・」
パソコンに向かってため息をつく。

パソコンの横にあるケイタイに目をやる。
センター問い合わせをしてみる。メールは0件だった・・・。
182 名前: 投稿日:2004/05/01(土) 00:43
暇はほとんどないが、時々こうしてパソコンに向かっている。
インターネットをするためだ。
最初は自分についてのファンサイトを見ていたが、次第に飽きていった。

きっかけは、ふっと思い浮かんだ言葉。検索サイトで調べてみた。

『あやみき』

以外にもヒット件数が多い。
それらのサイトを見ると、どれも自分たちの仲良さについて語るものであった。
183 名前: 投稿日:2004/05/01(土) 00:43
みんなよく見てるなぁ・・・なんて感心しながらサイトを渡り歩く。

・・・小説?

それはなんと自分たちをメインにした小説だった。
自分たちだけではなく、モーニング娘を含むハロプロメンバーが登場する小説が数多く書かれているサイトを見つけた。

とりあえず、手当たりに自分と彼女が登場する小説を探しては読んだ。
明日は仕事で朝早い。
寝なきゃいけないのはわかっているが、どうしても小説が気になって仕方がない。

そのまま小説を読み続ける。
深夜の4時を回るころには小説を5コほど読んだ。
184 名前: 投稿日:2004/05/01(土) 00:43
そのほとんどが自分と彼女が恋人同士という設定の小説であった。
中には切ない恋物語もあったが、ほとんどがいちゃいちゃしている設定の話が多かった。
エロッチクな表現も含まれていた。

「こんなだったら、いいのに・・・。」
185 名前: 投稿日:2004/05/01(土) 00:44
彼女が好き。この気持ちに偽りがないと思う。
だけど、それはLIKEの好きであって、LOVEの好きではないと思っていた。

おそらく彼女もLIKEの好きの気持ちを自分に抱いてると思う。自信を持って断言できる。
それだけに彼女とは仲がいい。

でも、小説を読んで、その気持ちが揺らいできた。
小説の影響だけではない。
ずっとずっと前から気付いていた。気付かぬふりをしていただけ。
彼女へ対する気持ちはLOVEの好きだということを。
186 名前: 投稿日:2004/05/01(土) 01:31
初めて抱く同性への恋愛感情。

彼女にこの想いを伝えたら、受け止めてくれるのだろうか・・・
拒否されるかもしれない。
あるいは、自分に優しい彼女のことだから、表面的にこの感情を受け止めてくれるかもしれない。

カーテンの隙間から光が視界に入る。
光・・・えぇーーっ!

時は既に朝の5時半。
7時にマネジャーが迎えに来る。

ばかばかばか。なにやってるんだろう。
もやもやしたこの気持ちを流すためにも、シャワーを浴びよう。
187 名前: 投稿日:2004/05/01(土) 01:31
移動時間中に寝てみたが、寝た気がしない。
でも、今日はハロコンのリハーサル。

ということは、彼女に会える!

眠さがすっかり吹っ飛んで、うきうきした気分で会場に入る。
188 名前: 投稿日:2004/05/01(土) 01:31
「あやや、おっはー。」
この声は・・・

「飯田さん、おはようございます。」
ぺこりと頭を下げる。

「相変わらず礼儀正しいね。うちのメンバーに見習って欲しいよ。今日もよろしくね。」
「はい!」

「師匠!おっはーよ!」
私のことを師匠と呼ぶのは・・・

「矢口さん、おはようございます。」
ぺこりと頭を下げる。

「今日も一日よろしくたのむぜぃ!」
朝からハイテンションだなぁ。
189 名前: 投稿日:2004/05/01(土) 01:32
モーニング娘。さんのメンバーが次々と現れる。
だけど、肝心な彼女は来ない!

「なにやってんだろう・・・」

「亜弥ちゃん、おはよ。」
この声は・・・!

「たん!」
後ろを振り向くと、みきたんこと藤本美貴、自他共に認める大親友がいた。
190 名前: 投稿日:2004/05/01(土) 01:32
彼女に向かって、走っていき、ギュッと抱きしめる。
「おはよう!会いたかったよぉ・・・なんで昨日メール返してくれなかったの!」

「おはよう。美貴も会いたかったよ。昨日寝ちゃってさ、さっきメール見たばっかなんだよ。」

彼女の素っ気無い返事。
気持ちのすれ違いを感じる。
191 名前: 投稿日:2004/05/01(土) 01:32
「もう!寝るの早すぎ!」
「そんなこといわれても。」
「昨日はたくさん寝たから、今日は夜更かししてもいいよね!だから、今日たんの家に泊まりにいくね!」
「えーっ昨日は昨日で今日は今日だよ。」
「だって泊まりたいんだもん。最近たんお泊りに来てくんないしさ・・・ダメ?」

ちょっと甘え口調で話しかける。極めつけは上目遣い。
断るはずがない!
192 名前: 投稿日:2004/05/01(土) 01:32
「うーん、しょうがないなぁ。いいよ。でも、明日コンサート本番だから、そんな遅くまで起きれないよ。」
「わかった!たん、大好き!」

頭を彼女に肩にグリグリ押し付ける。

このチャンスを逃がすものか!
193 名前:名無しマスク 投稿日:2004/05/15(土) 11:54
続き期待して待ってます。
松浦さん、チャンスを逃さず是非頑張ってくださいw
そして更新頑張ってください。
応援してます。
194 名前:名無し読者 投稿日:2004/05/15(土) 22:48
グリグリする亜弥ちゃん激キャワです。
更新待ってます!
195 名前:名無し読者 投稿日:2004/06/06(日) 21:34
まだかな〜。
196 名前:名無し読者 投稿日:2004/06/30(水) 03:57
お待ちしてます。
197 名前:名無し読者 投稿日:2004/08/20(金) 18:24
お待ちしてます!
198 名前:名無し読者 投稿日:2004/09/06(月) 18:00
信じたいけど…
199 名前: 投稿日:2004/09/06(月) 23:32
「おじゃまします!」
「はい、おじゃまされます。」
「なんか冷たいー」
「そんなことないよ。それよりなにか飲む?」
「なんでもいいよ♪」

久々に訪ねた彼女の家。ちょっと散らかっているところもまた彼女っぽい。
一応はA型なんだけどな・・・

「たん、部屋ちゃんと掃除しなよ。」
「えっー、だって疲れてるし、時間ないし。」
「一応女の子でしょう。」
「はーい、ごめんなさいでした。」

お母さんみたく説教をしてみる。
子供みたいに素直に謝るところがまた彼女の魅力である。
200 名前: 投稿日:2004/09/06(月) 23:32
「さて、なにしようか?DVDでも見る?」

家に乗り込んだのはいいものの、何をするかを全く計画していなかった。
DVDなんか見てるより彼女と話したい。

「えー、DVDなんていつでも見れるじゃん!それよりお話しよう♪」
「まぁ。いいけどさ。」

テレビをとりあえず付けたまま、2人でソファーに並んで座る。
そのとき、写真らしきものが落ちていたので、拾ってみた。

「ねぇ、みきたん、これなんの写真?」
写真を見ると、彼女が誰かを後から抱きしめている写真だった。

なんだ、これは!!
201 名前: 投稿日:2004/09/06(月) 23:32
よくみると、彼女が抱きしめていたのは、吉澤さんだった。

「ねぇ、ねぇ、これどういうこと?」
すごい勢いで彼女に真相を聞く。

「うーん、これこないだライブ前にふざけて撮ったやつだね。」
トバをかじりながら、素っ気無く答えられた。

「いつ撮ったかとかじゃなくて、なんでみきたんが吉澤さんを抱きしめてるのって聞いてるの!」

「えー、いや理由とか特にないけど。よっちゃんさんと仲がいいから?」

なにかがむかつく。

「みきたんは仲が良ければ、誰にでも抱きつくんだ!」

「何言ってるの?亜弥ちゃん。ハローはみんなこんなこと毎日のようにやってるじゃん。スキンシップだよ。」

わかってる。自分もいつもじゃないけど、誰かに抱きついたりすることがある。
ハローの人たちでは当たり前の光景である。
でも、彼女が誰かに抱きついているのが許せなかった。

なぜか、悔しくなってきて、涙がでた。
202 名前: 投稿日:2004/09/06(月) 23:32
「亜弥ちゃん?」

思わず、彼女に背を向けてしまう。

無言の時が流れる。彼女が困ってることぐらいわかってる。
たかが一枚の写真で泣く自分もどうかと思う。
でも、それだけ彼女への想いが強いのだ。
203 名前: 投稿日:2004/09/06(月) 23:37
どうにか涙も収まったが、2人の間に流れる空気は果てしなく気まずい。
せっかくのお泊りも台無しだ。
彼女は戸惑ってるんだろうなぁ。
なんで自分は泣いてしまったんだろうと悔やんでも悔やみきれない。

明日もライブだから、2人で早めに布団にはいる。
さっきからずっと、みきたんは黙っている。
怒っているのだろうか。それともあきれているのだろうか。

2人の間で無言が続く。

「あ、亜弥ちゃん。」
「えっ、なに?」
「あのさ、美貴言いたいことがあるんだけど。」

なんなんだろうか。一刻も早く聞きたい気持ちを抑えて、冷静に聞き返す。
「うん、なに?」

「美貴さ、実は好きな人がいるんだ。」
204 名前: 投稿日:2004/09/06(月) 23:38
遅れて大変申し訳ございません。
短いのですが、今日はここら辺まで。
205 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/07(火) 00:04
てか、本編はどうなってるんだ?
206 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/07(火) 01:45
いや…本編もそうだけどさ…
なんてとこで切るんですか…!!(泣
207 名前:名無し読者 投稿日:2004/09/08(水) 00:03
次の更新は何ヶ月後でしょう…
208 名前: 投稿日:2004/09/13(月) 21:06
「えっ」
「ずっと気になってたんだけど、言い出せなくて。ほら、美貴って何気に臆病じゃん。」

なに言ってるの?そんなこと一度も聞いたことないし、そんな素振りを彼女は一度も自分に見せたことがない。

「亜弥ちゃん?」

彼女のあんまりにも突然すぎる告白でパニックに陥った亜弥は美貴の問いかけで現実に引き戻された。

「だれ?」
209 名前: 投稿日:2004/09/13(月) 21:09
亜弥の心の中では様々な感情が行き交っていた。

彼女が他の人を好きになることに対しての焦り。
自分にずっとそのことを黙っていた怒り。

また、その一方ではもしかしたらその好きな人が自分ではないかという期待の気持ちがそれぞれあった。

でも、期待の気持ちを彼女はそれを必死に抑えようとした。

裏切られるとショックが大きいから。
210 名前: 投稿日:2004/09/13(月) 21:12
「みきたんの好きな人はだれ?」

もう一度、彼女に聞きなおした。
そのときに先の写真を思い浮かんだ。

彼女の口から出る言葉は最悪の結果となるかもしれない。
そのとき、自分はどうすればいいのか。

応援すべきか、反対すべきか。
211 名前: 投稿日:2004/09/13(月) 21:16
「亜弥ちゃん、あの写真見て泣いたじゃん。」

あの写真ってみきたんが吉澤さんと抱き合ってた写真?!
やっぱり、吉澤さんなの?

最近、やたらにテレビでくっついてるし・・・
みきたんの好きな人は吉澤さんかぁ・・・

なんか、泣きそう。
212 名前: 投稿日:2004/09/13(月) 21:20
あふれ出す涙をこらえて、声を絞り出す。

「うん、見たよ。」
みきたんの好きな人は吉澤さんなんだ。と続けたかったが、言えなかった。

「美貴さ、あの写真でわかったよ。」

もう遠まわしな喋り方はやめてほしい。
吉澤さんを好きなら、そう言えばいいじゃん。

これも彼女のやさしい性格かもしれないが。
何が?
213 名前: 投稿日:2004/09/13(月) 21:22
「美貴の好きな人が亜弥ちゃんだってことが。」

ほら、言ったよ。
どうしよ。彼女に何を言うべきか。

美貴の好きな人が吉澤さん・・・じゃなくて、あたし!?
聞き間違ってないよね。勘違いじゃないよね。
214 名前: 投稿日:2004/09/13(月) 21:30
「亜弥ちゃん、あの写真見て泣いたじゃん。」

泣いたよ、泣いた。当たり前じゃん!好きな人が他人と抱き合ってるんだもん。

「美貴、亜弥ちゃんが泣いてるとこ見てると胸が痛むんだ。へへ、なんか古い言い方だね。」

「みきたん」

「好きな感情を抱いてないとそうは思わないじゃん。美貴はこういう性格だし。」

「ずっと言いたかったけど、なかなかいいきっかけがないし、亜弥ちゃんが美貴のことどう思ってたのかもわからなかったし。」

「でも、あの写真見て亜弥ちゃんが泣いたから、亜弥ちゃんも多少は美貴のことを気になってくれてるんだなと思って。」

彼女のしゃべりが止まらない。
というか、いまさらあたしのみきたんへの気持ちを気づいたわけ?!
鈍感にも程がすぎる。
215 名前: 投稿日:2004/09/13(月) 21:38
「亜弥ちゃん、美貴とつきあって欲しいんだ。」

「・・・」

返事しなきゃ!と思うけど、言葉が出てこない!!どうしよ?!
あんまりにもうれしすぎて、パニック状態に陥った。

「亜弥ちゃん?」

「いいよ。あたしもみきたんが好き。ずっと前から好きだった。」

ようやく自分の言葉で彼女に好きな言葉を伝えられた。

放心状態に陥っていると、おなか周りが急に重くなった。
彼女に抱きしめられているんだ。

「ずっと言えなくて、ごめんね。」

耳元で囁かれた。

「ううん、言ってくれるだけでも、うれしいよ。すっごいうれしい。」
216 名前: 投稿日:2004/09/13(月) 21:42
このあと二人とも深い眠りについた。

・・・翌朝・・・

「みきたん、なんで吉澤さんと抱き合ってたの!!」

「えっ?!」
「仲がいいからだよ!」

「仲が良ければ、みきたんは誰でも抱き合うの!?」

「いや、そんなわけじゃないけど・・・」

「もうあたし以外、そういうことしないでね・・・」
なんてことを言いつつ、みきたんに抱きつく。
彼女はやれやれって顔しながらも、手を腰に廻してくれる。

今まで、甘えられなかった分を存分に取り戻すからね♪

Fin
217 名前: 投稿日:2004/09/13(月) 21:43
短編終了です。
次からは本編に戻ります。

何年後になるかはわかりません。
218 名前:一期一会 投稿日:2004/09/15(水) 02:35
「みきたんだけなんだよ。」

これから先にも後にもみきたん以上の人なんて現れないよ。

なのに、なぜわかってくれないの・・・
219 名前:一期一会 投稿日:2004/09/15(水) 02:35
「亜弥ちゃん、もう終わりにしよう。」

「・・・・・」

「会えない時間があんまりにも長すぎたんだよ。」

「・・・・・」

「だからね・・・」

そういって、私の目の前から消えたみきたん。
収録やコンサートで会う事が会っても、互いに言葉も目線も交わすことがない。
220 名前:一期一会 投稿日:2004/09/15(水) 02:36
いつからこうなったんだろうね、みきたん。
はじめて出会ったコンサート覚えてる?

メールアドレスを交換して、メールをするようになってから仲良くになって・・・
みきたんもデビューして、一緒にテレビ番組に出たり、ラジオに出たり・・・

「好き。美貴、亜弥ちゃんのことが好き。」

こう言ってくれたのはいつだっけ?
あれは冬だったよね。

幸せだった。もう人生でこの上にない幸せを感じた瞬間だった。
221 名前:一期一会 投稿日:2004/09/15(水) 02:36
なのに、なぜ?
なぜ、こうなったの。

『藤本美貴、モーニング娘。加入!!』

きっと、ここからだよね。
全てがおかしくなったのは・・・
222 名前:一期一会 投稿日:2004/09/15(水) 02:36
会えない日々が続いた。
会うのは、歌番組のスペシャルの収録とかハローのコンサートとか。

互いにオフが会わないんだもんね。
メールをしても、電話をしても、満たされない。

欲しいのはみきたんそのものなんだよ。

こんなにみきたんのこと思っているんだよ。
みきたんはわたしのことをなんとも思わないんだ。

だから、別れを告げることができるんだよね。
223 名前:一期一会 投稿日:2004/09/15(水) 02:36
でもね、みきたん。
わたしの気持ちを甘く見ないでよ。
みきたんに対する気持ちを。

別れを告げられて、率直に受け入れると思う?

「ねぇ、みきたん?」

「・・・・・」

なんで何も言ってくれないの?
224 名前:一期一会 投稿日:2004/09/15(水) 02:37
「みきたん?わたしたちは一緒にいるべきの運命なんだよ。」

「あ、亜弥ちゃん・・・なんで?」

「こうもしないとみきたんさ、私から離れってちゃうでしょう?だから・・・」

こうするしかなかったの。
みきたんを自分のものにするためにこうするしか方法はないの。
わかって、みきたん。
225 名前:一期一会 投稿日:2004/09/15(水) 02:37
みきたんの手に血がついたナイフを握らせる。
そして、みきたんの手を自分の手で包み込む。

「うっ・・・」

「みきたん、これからもずっと一緒にいれるね。」

みきたんへの思い、これでわかってくれたかな?

226 名前: 投稿日:2004/09/15(水) 02:39
ちょっとした短編を書きたかったので、書いてみました。

227 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/10(水) 21:22
待ってますよ!

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