ロミオ+ジュリエット ~激しく望むものは何も手に入らない~
- 1 名前:ヒロノ 投稿日:2003/11/03(月) 22:42
- こんにちわー!
初めまして、ヒロノっていいます。
ここに書こうと思っているのは最近思いついたネタなんですけど
映画(ディカプリオが出てるやつ)のほうに片寄らないで、
できる限りオリジナルでがんばりたいと思います!
カップリングは切ない感じの「いしよし」です。
(6期のメンバー以外は全員出てきます。)
ってか実はずっと前からここには来てるんですけど投稿するの初めてで、
結構緊張しちゃって・・・間違いとかこれやったほうがいいよーとか
リクエストとか色々と教えていただけるとすっごくうれしいです(^^)v
超初心者ですがどうぞよろしくお願いします!!
それではどーぞ・・・・
- 2 名前:ヒロノ 投稿日:2003/11/03(月) 22:44
- O Romeo, Romeo, wherefore art thou Romeo?
Deny Thy father and refuse thy name;
Or if thou wilt not, be but sworn my love,
And I’ll no longer be a Capulet.
『おおロミオ、ロミオ、なぜあなたはロミオなの?
どうかあなたの名前とお父様を否定して。
もしもそれができないならば、私がキャピュリットの名前を捨てるのに』
それは、遠い遠い国の物語。
激しく敵対する2つの名門の血筋。
理由さえ忘れ去られた今も、その2つが出会えば必ず流れる血の涙。
そしてそれは、一目で恋に落ちた若い2人をも巻き込む。
それぞれの血筋の唯一の跡継ぎである2人を遠く引き離すのは、お互いの名前だけ。
恋に焦がれて行動をあせる2人と偶然が引き起こす事態が、たった5日間の間に
彼ら自身をどこまでも追い詰めていく。
そして完全に追い詰められた2人が導き出した答えとは・・・
- 3 名前:人物紹介 投稿日:2003/11/03(月) 22:50
- 吉澤ひとみ ― (ロミオ・モンタギュー/Romeo Montague)
旧家の名門吉澤家の一人娘。
中身+外見ともにまるで少年。
色の白い綺麗に整った彫りの深い顔立ちとすらっとした体型を
持ち、誰もが思わず見惚れてしまうほど。
ロマンチストなところと幼さが少し残っているあたりが
彼女をよけいに良く見せる。
石川梨華 ―― (ジュリエット・キャピュリット/Juliet Capulet)
旧家の名門石川家の一人娘。
茶色の長い髪に美しく整った顔と均衡のとれた体型を持つ、
黙っていればおしとやかな賢いお嬢様だが実は
おっちょこちょいで高いアニメ声で涙もろいちょっと頼りない存在。
しかしそんなところがいいのか言い寄る男は大変多い。
後藤真希 ―― (マキューシオ/Mercutio)
ひとみの親友。
警視総監のまたいとこ。
かなり陽気でお調子者だけど相手のことをちゃんと理解する。
小川真琴 ―― (ベンボーリオー/Benvolio)
ひとみのいとこ。
保田圭 ――― (タイボルト/Tybalt)
梨華のいとこ。
気性が大変荒い。
吉澤家のことをどこまでも憎んでいる。
- 4 名前:人物紹介 投稿日:2003/11/03(月) 22:52
- 石川(飯田)佳織 ―― (キャピュリット婦人/Lady Capulet)
梨華の母親。
美しいがちょっと高慢ちき。
中澤裕子 ―― (警視総監/Prince)
後藤のまたいとこ。
吉澤家と石川家の対立にかなり気が立っている。
安倍なつみ ― (ナース/Nurse)
梨華の世話係。
梨華は本当の母親よりも彼女になついている。
市井紗耶香 ― (パリス/Counter Paris)
警視正。
女みたいな名前だが、れっきとした男。
かなり腕の立つオールマイティーな人間で、世間にはかなりモテる柔らかい男。
梨華と結婚したいと考えている。
加護亜依+辻希美 ― (フライヤーローレンス/Friar Lawrence)(フライヤージョン/Friar John)
とある教会の司祭の娘たち。
ひとみのよき理解者であるとともに相談相手でもある。
高橋愛 ――― (ロザライン/Rosaline)
ひとみが梨華に出会うまで恋をしていたと思われる女の子。
大変美しい。
矢口真里+紺野あさ美 ― (ロミオの友達/cousin Montague)
ひとみのよき友達。
新垣里沙 ―― (バルササー/Balthasar)
ひとみの使い人。
- 5 名前:1、争いは血と死で終わるべし 投稿日:2003/11/03(月) 22:54
-
世の中は8月に入ったばかりで蒸し暑い日々が続く。
「「「「「「「「キャー(ギャハハッハハハ)アハハハハ(イエーイ!!!!)」」」」」」」」
ヴォンヴォンヴォンヴォン・・・・・
キキーっ・・・・・
ヴォ――――――――・・・・・・・
まるでディスコにいるような音量でなっている音楽と沢山の奇声と叫び声、そして車の音。
5台のカラフルにキレイに彩られた屋根のない車とバイクが真夜中の高速道路の下を猛スピードで走っていく。
その同じ道を行ったり来たり、まるで車線などないかのようにあっちこっちを走り回る。
車の通りがまったくない広い通り。
まるで暴走族だ。
しかし車に乗っているのは16から19あたりの少女たちばかりで、みんな髪を赤のメッシュや
ピンクのメッシュ、金髪や茶髪、緑に染めているうえに、着ている洋服も色鮮やかなものばかり。
- 6 名前:1、争いは血と死で終わるべし 投稿日:2003/11/03(月) 22:55
- 唯一つ全員が完璧に一致しているのは・・・右手の中指にはまるシルバーのリング。
すべてのリングはまったく同じもので、3本の剣とユリの花の紋章彫ってある高価なもの。
それは・・・かの名門吉澤家のものだ。
何百年も前から続く旧家吉澤家。
血統も何もかも由緒正しい直系もので未だに公認の『華族』の称号を持つ、国内でも有数の
金持ちだけではなく、世界にも名の知れている家柄。
そう。
彼女たちは全員『吉澤家』と何かしら血がつながっている者たち。
本家の人間の従姉妹だったり、孫だったり、はとこだったり、姪だったり、その関係は様々だ。
そして今宵彼女たちを率いるのは、先頭で愛車の良く磨きこまれた紫に金と銀が混じるバイクを
乗り回す少女、『小川真琴』。
彼女は現在の吉澤家の当主の妹の長女にあたる。
真ん中に赤いラメで文字書いてある真っ白なキャミソールに真っ赤なズボン。
その姿は一瞬幼い少年のような感覚を思い出させるが、よく見てみればパッとひきつけるような
綺麗さがある。
そして彼女は自慢の茶色にピンクのメッシュを入れたセミロングの髪をいじりながら、
今日も真夜中の街を駆け巡る・・・。
- 7 名前:1、争いは血と死で終わるべし 投稿日:2003/11/03(月) 22:56
- ヴゥォンヴゥォンヴォンヴォンヴォンヴォンヴォン・・・・・・
彼女たちが反対の方向に車を走らせ始めたとたん突然現れる5台のバイクと車。
すべて濡れるような黒で多い尽くされている高級車。
乗っている者たちはこちらもまた20代の女性たちと10代後半の少女たちで、
髪の色は大体が茶色だが全員デザインこそ違うものの、黒尽くめの服を着ている。
そしてこちらにも一つ共通しているものが、右耳にはまるシルバーのピアス。
やはりすべてがまったく同じもので、こちらは大きな十字架とそれに絡みつくバラの花の紋章が
彫ってある。
旧家の名門石川家である。
吉澤家に負けず劣らず由緒正しい直系の『華族』の世界に名の知れる実業家の家。
そして彼女たちの中心は、短い茶色の髪に猫のような鋭い目つきの女性『保田圭』。
彼女もまた現在の石川家の当主の姉の娘であり、そして家の中で最も感情的で短気だと
言うことで有名だ。
確かに・・・彼女の目つきは常に、まるで獲物を探している野生のライオンのようで、
見ている者を圧倒させる雰囲気がある。
- 8 名前:1、争いは血と死で終わるべし 投稿日:2003/11/03(月) 22:57
- 「・・・止めて。」
キキッ
圭の車が彼女の一言で止まると同時に他のバイクと車もすべて止まる。
一列に、道路を阻むように・・・。
「今の、・・・吉澤のやつらよね・・・?」
「ハイ」
彼女のすぐ隣に座っている少女が答える。
圭の目が、細くなる。
「・・・っ」
圭が獲物を定めた。
全員が車の中に装備してある石川家紋章付のピストルを手にして外にでる。
- 9 名前:1、争いは血と死で終わるべし 投稿日:2003/11/03(月) 22:58
-
「「「「キャーハハハ!!」」」」
「「「ウォ――――――っっ!!!」」」
石川家の人間が待ち伏せているなんて全く知らない真琴は、
遥か遠く、その場所からは見えない石川の人間たちがいる場所を指差しながら仲間に叫ぶ。
「ねぇ!!!!(ヴォンヴォンヴォンヴォヴォン・・・)みんなであっちまで大体3kmぐらいあんだけどさ、
競争しない?!勝ったやつには何でもあたしが言うこと聞いてあげちゃう☆」
「マジで?!」
「真琴それ本気?!」
「マジマジ笑 さぁーて誰が勝つかなー♪あ、その代わりもしあたしが勝ったらみんながあたしの
言うこと聞くんだよ?」
「やった!!!絶対勝ってやる!!」
「うっしゃーがんばるぞー!!!」
「よーっし!!!いっくぞぉー!!」
ヴォンヴォンヴォンヴォンヴォンヴォンヴォンヴォン・・・・・
すべての車とバイクが一列に並ぶ。
「準備できたぁーっ?!・・・じゃぁー行っきまーっす♪・・・・よー・・・・い・・・・・ドン!!!!!!」
ヴォ――――――――――――――――――――――――――――――――――
真琴が最後の言葉を言い終えたその瞬間に、みんなそれぞれの車とバイクを一気に
発進させる。
ものすごい騒音だ。
「「「「キャッホ〜!!!!」」」」
「「「「キャー!!!!」」」」
「「「ィ〜ヨッホ〜ゥ!!!!!」」」
猛スピードでどこまでも飛ばしていく。
真琴は、この瞬間が一番好きだった。
ジェットコースターよりも早く、まるで自分自身が流れ星になったように感じて、
何もかも忘れられたから。
嫌なことも忘れたいことも何もかも・・・。
彼らが走っている姿は、本当に七色に光る流れ星を見ているようだった。
- 10 名前:1、争いは血と死で終わるべし 投稿日:2003/11/03(月) 22:59
-
ヴォンヴォンヴォンヴォンヴォン・・・・・・
「・・・来た・・・・」
誰にも聞こえない呟きが、圭の口から漏れる。
- 11 名前:1、争いは血と死で終わるべし 投稿日:2003/11/03(月) 23:00
- 「「「「「キャハハハハハ〜ッ!!!イエーイ!!!!」」」」」
「「「「ィヤホーっ!!!!!」」」」
「「「wow-!!!」」」
「「「キャー!!!」」」
「キャホ〜!!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ?!」
何もかも忘れて、飛びそうな意識を何とか保って猛スピードで愛車のバイクを飛ばす真琴の目に突然、何かが映る。
えっ・・・・?!
真琴は一瞬、嘘だ、と自分に言い聞かせようとしていた。
なぜならば・・・・
石川家の人間たち、そして何よりも、『保田圭』が自分たちの目の前に立っていたからだ。
・・・・くそっ・・・・・・やられた。
もう逃げられない。
不覚にも、気がつかなかった。
・・・ま、しょうがない、か・・・・。
また吉澤のおじ様に怒られちゃうけど。
そんなことを一瞬のうちに考えて、絶叫に近い声でどなる。
- 12 名前:1、争いは血と死で終わるべし 投稿日:2003/11/03(月) 23:02
- 「・・・ちょっと!!止まって!!!みんな!!止まってぇぇぇぇぇぇぇぇ―――――――――っっっっ!!!!」
「「「「「「「「えっ?!」」」」」」」
「「「「ハッ?!」」」」」」」
「「「「「「嘘っ?!」」」」」」
「「「「「「「キャーっ!!!」」」」」」」
「「「「「「「イヤーっ!!!!」」」」」」
「「「「うわぁーっ!!!!!」」」」」
キキキキキキ―――――――――――――――――――――っっっっっっっ!!!!!!!!
今まで騒音を上げて突っ走っていたすべての車がブレーキを全力で効かせて必死で止まる。
まるで大量の車が交通事故を起こしかけたかのような騒音が響き渡る。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・・・・ちょっと真琴っ!!なんでいきなり止まるのさっっ?!
危うく死ぬとこだったじゃんか!!!」
「黙って」
「ハァ?!ふざけたことほざいてんなよ!!危なかったんだよ?!」
「うるさい。ちょっと黙って」
「真琴っっ!!!いい加減にしなよ!!」
真琴に怒りを向ける少女に、隣の助手席に座っていた少女が
完璧に怯えた表情でささやく。
「っ・・・・ちょ・・・ちょっと・・・・あの・・・・・ねぇ・・・・」
「何よ?!」
「あの・・・・・・前・・・・・見て・・・・・・・」
「ハ?・・・・・・・っ・・・・・・・?!・・・・・・・」
「・・・・・い・・・・し・・・かわ・・・と・・・・・や・・・・すだ・・・・け・・・い・・・・」
その怯えきってかすんだ声を聞き、全員の表情が凍り付く。
- 13 名前:1、争いは血と死で終わるべし 投稿日:2003/11/03(月) 23:02
- その場にさっきまでの陽気なきらきらと光るような雰囲気はもうなかった。
かわりにそこには、息苦しくなるような静寂と誰かの息の音、心臓のドクドクいう音。
そして、張り詰めて今にも切れそうなほどの緊張・・・。
- 14 名前:1、争いは血と死で終わるべし 投稿日:2003/11/03(月) 23:04
- 「保田・・・・・圭・・・・」
「・・・久しぶり、小川真琴。」
圭の真っ赤にマニキュアを塗られた長い爪がキラリと光る。
「・・・しばらく見なかったね。・・・っ・・・まったく偶然だねぇ・・・・こんなところで会うなんて。」
「・・・偶然・・・・ねぇ・・・・フン・・・・・そうね・・・・」
「なにさ」
「フン・・・別に。それよりも、・・・・そんな大声上げて騒いで。」
「ハッ。悪いかよ?大声上げて大騒ぎして悪いかよ?てめぇらが存在してるって言うそれだけで
毎日ストレスたまってんだよ。それをちょっと発散させてるだけじゃねーか。
それにてめぇらだってこんな夜中に何やってんだよ?」
「別に何も。私たちはただ、夜のあなたちの『存在』が汚した昼間の空気は体に合わなくって
夜の清々しい空気を吸いにきたのよ。そうしたら・・・・・まぁ、夜の空気までも汚すつもりなのね」
「んだよなんか文句でもあんのかよ?!だいだいうちらの存在が空気汚してるってなんだよ?ハッ。
てめぇらまだ気づいてねぇのか?てめぇらの存在自身がてめぇらの周りの空気汚してんだよ!」
「・・・まったく・・・・言葉遣いも態度も・・・随分と下品なのねぇ・・・・吉澤の人間って」
「っ・・・!!んだとぉてめぇ!!!!」
「あら怖い。やっぱり・・・噂どおりね・・・」
「何がだよ?!」
「あら?ご存じなかったの?・・・じゃぁ・・・教えてあげる。
下品で野蛮な一族と言ったら・・・・『吉澤』だって・・・」
「保田ぁぁぁ!!」
パン!!
ドキュ――――――――――ンッ・・・・・・・・・・・
ドピュッ
パリンッ・・・・・・・
真琴の怒りの叫び声とともに心臓に響き渡るような銃声が響く。
全員の動きが止まる。
- 15 名前:名無しさん 投稿日:2003/11/03(月) 23:05
- なんか意味分かんないよ
- 16 名前:1、争いは血と死で終わるべし 投稿日:2003/11/03(月) 23:05
- 圭の手にいつの間にか握られていたピストルが煙を噴いていた。
「あら・・・悪いわね、手が滑ったみたい」
真琴の愛車のミラーが割れて、ボディーに大きなかすり傷がついていた。
「・・・こぉんの・・・・この・・・・やろぉ・・ぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!!!」
あまりの怒りに我を忘れた真琴はバイクに装備してあった吉澤の紋章付のピストルを抜き出すと
湧き出る怒りに任せて圭めがけて引き金を引く。
バンッ
ドキュンッ
バンッ
バンッ
サッとドアの後ろに隠れる圭。
そして、それを合図にしたかのように、その場にいる全員がそれぞれの家の紋章がついた
ピストルを握り締めて相手に向かって引き金を引く。
パンッ
ピュンピュンっ
ドキューンッ
パンっパンパンっ
バンッ
石川家の人間は冷静に、情熱的に、むしろもう狙いは完全に定まっているかのように。
吉澤家の人間は多少の焦りを見せながら、怒りをむき出しにして、
それでも少し楽しんでいるかのように。
- 17 名前:1、争いは血と死で終わるべし 投稿日:2003/11/03(月) 23:06
-
ピュンッ
バンッ
ドキュンッ
パンッ
「うわぁぁぁぁぁ!!!」「っキャー!!!」「ああぁっぁぁぁ!!」「ギャー!」「わぁぁぁ!!」
仲間が撃たれてあげる叫び声と、高速道路に響く銃撃の音。
圭は微かに微笑みながら、真琴は怒りをむき出しにして、
狂ったように相手に向かってピストルを撃ち続ける。
ピュンっ
「くっ・・・」
圭の撃った弾が真琴の頬をかすり、鮮やかな赤い線ができる。
- 18 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/03(月) 23:18
- × 真琴
○ 麻琴
- 19 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/03(月) 23:34
- 佳織×
圭織○
- 20 名前:ヒロノ 投稿日:2003/11/18(火) 23:39
- スイマセンちょっと今getting in trouble状態なのでもうちょっとしたら再開します!!!
大変すみません・・・
- 21 名前:名無し 投稿日:2004/01/02(金) 02:12
- 何人?getting in troubleって…(ry
- 22 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/02(火) 12:33
- 設定はいいんだけど、説明が足りなかったかな。
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