君がくれたモノ

1 名前:空風 投稿日:2003/11/18(火) 13:30
初めまして、空風といいます。

かなり駄文になると思います。

後、セリフばかりの小説でちょっと訳分からなくなるかもしれませんが、読んで貰えると光栄です!


主人公は、一応
紺野さんのつもりです。

2 名前:空風 投稿日:2003/11/18(火) 13:33





1、〜誕生〜




3 名前:誕生 投稿日:2003/11/18(火) 13:34
「出来た……やっと完成だ。後は…ここをこうして……よしっ!さぁ、目を覚ますんだ」




40代ぐらいの男が
机に横たわる一人の少女に声を掛ける



少女は、ゆっくりと
目を開けた



「調子はどうだ?」

「完璧です!」

「よし、あ、自己紹介をしよう。私が君を作った、紺野だ!」
4 名前:誕生 投稿日:2003/11/18(火) 13:35
「こんのさん?」

「そうだ、そして君の名前は“あさ美”今日から君は“紺野あさ美”として毎日を過ごすんだ。」

「紺…野…あさ…美。これが私の…名…前。」

「そう…そして、あさ美…君の役目は私の娘達、姉妹の心を一つにする事。これが君の役目だ」



「私の…役目?」

「あぁ…そうだ!分かったかな?」

「はい、完璧です!」

「そうか…じゃあ、今日はもう眠りなさい。明日には私の娘達に会わせるから…頼んだよ。あさ美…」

「はい…」

5 名前:誕生 投稿日:2003/11/18(火) 13:37
私は、ロボット




紺野さんに作られた
ロボット



私の名前

“紺野あさ美”

これが私の名前……。


私の役目



…………。


何でしたっけ?


あんまり、長い&難しい話だったので
忘れちゃいました
6 名前:誕生 投稿日:2003/11/18(火) 13:38
まぁ、いいでしょう…




何とかなります




今は、言われた通り

眠ることにしましょう






7 名前:空風 投稿日:2003/11/18(火) 13:41





2、〜出逢い〜




8 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 13:42
「ふ……け……な。」

…………。

眠ってる私の耳に、こんな会話が聞こえて来ました

「だいたい2年振りに帰って来て、こんな変なロボット、連れてきて一緒に暮らせだ?ふざけんなよ」


変なロボットとは私の事ですかね?

ひどい言われようです



「静かにしないか!あさ美が起きるだろう!」


すみません、もう起きてます!

ここは目を開けた方が
いいのでしょうか?


誰か教えて下さい
9 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 13:44
……………。

返事が返ってくる訳が
ありません……




仕方ありません
此処は目を開ける事に
しましょう……。




そして、私は
ゆっくりと目を開けます



一瞬、電気の光で
目が開かなかったですけど、だんだんと光になれパッチリと目を開けることが出来ました


10 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 13:45
目を開けると見覚えのない家にいました

「あさ美‥起きたか?」

そう聞いてきたのは、私を作ってくれた紺野さん。そして、私の目の前に居るのは、紺野さんと見た事ない四人の女の人


「はい!完璧です」



私が、そう返事をすると紺野さんは優しく笑い


「そっか!あっ、あさ美、紹介するよ。これが私の娘達だ…!」


そう言って、指を指しながら一人ずつ紹介してくれます

11 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 13:46
「上から順に長女、なつみ。次女、美貴。三女、ひとみ。四女、愛。五女…あれ?れいなは?」


「部屋じゃねぇ?ってか今頃、れいないない事に気付いたの?相変わらずウチ等に関心ないんだね。」


そう呆れ声で言ったのは、三女のひとみさん

「そんな事はない!父さんはお前達の事をだな、ちゃんと考えてだな…。」

「はい、はい。口だけなら何だって言えるよ。」

ひとみさんは少し冷めた声で、そう言いました
12 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 13:47
「と、とにかく全員降りて来るように言っただろう!ひとみ!れいなを呼んできてくれ」

「何でウチが‥嫌だよ。面倒臭い!自分で行けば?」

「父さんが行ってもだな……」


紺野さんは何故か黙ってしまいました

そんな中

「ほら、いつもそうやって逃げるじゃん。私達からも、れいなからも」

ちょっと怒った声で、
そう言ったのは四女の愛さん。
13 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 13:49
「結局逃げてるんだよ。お父さんは……それか私達に興味ないかのどちらかだね。どうでもいいんでしょ?私達の事なんて…」



「愛……。そんな事はないぞ!父さんはお前達を愛してだな…」

「愛って…なに…?誕生日にお金が送られて来る事?運動会や授業参観に全然知らない女の人が来る事?そんなの全然、愛じゃないよ!お父さんは、それで私達の面倒見ていたつもりかもしれないけどハッキリ言って、そんなの要らない!親なんて…必要ない。」

そう冷たく言い放ちます
14 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 13:50
「そうだよ。ウチ等は、それなりに上手くやってんだからさ……。もう、ほっといてよ!何で、今更…うざいよ」

「ひとみ……。くっ……!もういい、お前には頼まん!!美貴!れいなを呼んできてくれ」

「無駄だよ。美貴達が呼んでも‥れいなは部屋から出てこないよ。」


そう冷たく言ったのは
次女の美貴さん。

「何言ってるんだ!姉妹だろう!!」

「戸籍上はね……。まぁ、一応血もつながってるけどね。」

「……。さっきは、それなりにうまく言ってるって言ってただろう!」
15 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 13:51
「美貴達、四人は上手くやってるよ。だけど、れいなは…美貴達にでさえ心閉ざしてるもん。無理だよ。」

「だから、それを姉妹でだな…助けあってだな…」

「はい、はい!もう、分かったから、れいなの事は、こっちで何とかするから、父さんは、その変なロボットか何だか知らないけど、連れて出ていってよ!」

また、変なロボットと言われてしまいました。

私って、そんなに変なのでしょうか?

16 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 13:55
「父さんは出ていくが、あさ美は置いて行く」

「はぁ?訳わかんないんだけど。ウチ等の家に、その変なロボット置いていかれても困るし」

またです。
また言われました。
もう言われても
気にしない事にします。はい。


「あさ美は、お前達、姉妹に必要だから作った!」

「だから?」

「だから置いて行く!あさ美は、普通の人間と何も変わらない。ご飯だって食べれれば、お風呂にだって入れる!あさ美は人間と同じなんだ!」
17 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 13:57

「で?結局美貴達に何をしろと?」

「あさ美と一緒に暮らしてほしい。姉妹5人とあさ美とで!」

「嫌だよ!ロボットだろ?ロボットならロボットらしくロボットと暮らせばいいじゃん!ウチ等には関係ないよ。」

「美貴もひとみと同じ意見、嫌だよ!ロボットでしょ?暴れたりとかされても困るし」

「だから、ロボットじゃなく、人間として、お前達の妹として接してくれ。それに暴れたりはしないように制御してある」

「そう言われてもね、どうなるか何て分からないよ」
18 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 14:00
「まぁ一応、護身用の為に空手の特技を身に付けているけどな。大丈夫だ!言葉だって話せるし、まぁ、難しい言葉とかは覚えさせないと無理だろうけどな。頭はいいぞ!成績優秀だ!あと、年は16歳。愛の一つ下だ!皆、仲良くしてくれよ」





「だから、美貴達は反…」

「いいよ。その、あさ美って娘、家に置いても」
19 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 14:04
そう言ったのは、長女のなつみさん。

「なつ姉…。え、ちょっ…待ってよ。美貴たちの気持ちはどうなるの?」


「だって、作られた、この娘には罪ないよ。せっかくロボットとしてでも生まれてきたんだもん。命があるって事は私達、人間と変わらないって事でしょ?だったら、ナッチは一緒に暮らしてもいいよ」

何か、嬉しい事を言ってくれてるのが分かります。

「さすが、なつみ。分かってるな」

「でも、お父さん、この娘とは暮らすけど、悪いけど…お父さんは出て行って…」

20 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 18:23
「あ……ぁ」

「お父さんの事、嫌いな訳じゃないけど……やっぱ許せないんだよね。ナッチ達は、ともかくさ……れいなは……やっぱ、お父さんが必要だったんだよ。れいなが心を閉ざした理由、お父さんにもあるんだからね…」

「……分かった。父さんは出て行くから、くれぐれも、あさ美の事は頼んだぞ」

「うん。美貴達も、いいよね?」

「なつ姉がそう言うなら美貴は何も言わないけど……」

「ウチも納得は行かないけど…別にいいよ」

美貴さんとひとみさんはそう言ってくれました
21 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 18:25
「ありがと、二人とも…愛は?」

なつみさんは少し後ろに居た愛さんに問掛けます。

「私も別に、その娘だけなら」



「うん。ありがと、と言う訳だから」

「あぁ!ありがと、あさ美を頼んだぞ!」

「うん、分かった」

「あさ美、皆を頼んだぞ」

「はい!完璧です。」



「じゃあ、父さんは行くから……皆、元気でな。」


そう言って、紺野さん、もと言いなつみさん達のお父さんは寂しそうに
この家を出て行きました
22 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 18:26
紺野さんが出て行った後

皆さんも悲しい顔をしていたように見えたのは

私の見間違いでしょうか?




「話、終わったよね?美貴、部屋戻るから」

「あ、まだ、この娘にちゃんと自己紹介とかしなきゃ」

「明日でいいよ。もう眠いんだ。ごめん、オヤスミ」

そう言って、悲しげな顔をして部屋に戻っていかれました

「ウチも戻ろうっと」

「あ、ひとみもちゃんと自己紹介!」

「パスー!」
23 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 18:29
そう言って、ひとみさんも辛そうな顔をして部屋に戻って行きました



美貴さんとひとみさんが何であんな表情をしたのかロボットの私にはよく分かりません



ロボットの私が
その答えを知る日が
いつか来るのでしょうか?
24 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 18:31
私がボォーっと立ち尽くしていたら

「名前、あさ美…ちゃん…でいいのかな?」

と、四女の愛さんが話掛けてくれました

「はい、名前はあさ美です。名前を呼ぶときはあさ美でいいです。はい…」

「あ、うん。じゃあ、あさ美…。私の事は好きに呼んでいいから」

「えっと、じゃあ、あ…いさん?」

「あーー。さんは、止めて欲しいな。せめて、ちゃんで」

「じゃあ、愛ちゃん」

「うん。あっ、あさ美……これからよろしくね。」

そう言って、手をさし伸ばしてくれました
25 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 18:32
これは握手ですね

「はい」

そう返事をして、私も愛さ…ちゃんの手を握り返しました



「えっと、私は長女のなつみ。よろしくね」

なつみさんは天使のような笑顔でソッと笑い

愛ちゃんと同じように
手を差し出してくれました

「はい!よろしくです。」

愛ちゃんと同じように
なつみさんの手をとろうとした、その時です



26 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 18:33
“ギュルルルル”



私のお腹から
すさまじい音がしました


「……」

「……」

「……」

しばらく三人の間の
時間が止まるのを感じました

「お腹空いた?」

なつみさんが、聞いてくれます



何なんでしょ、この感覚は、初めて味あう感覚です。

何か、お腹がスカスカな感じです

これが、お腹が空くと言う感覚なのでしょうか?
27 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 18:35
とりあえず
ここは首を縦に振りました

「そっか……。ご飯も食べるって言ってたよねーちょっと、待ってて」



そう言って、パタパタと走って行ってしまいました。

そして、“パタン”と
何かが閉まる音がして



しばらくして、今度は
“チーン”と音がして

なつみさんが戻って来ました。

「とりあえず、今日は夕食の残りしかないけど…食べる?」

「はい!」

「じゃあ、どうぞ」
28 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 18:36
そう言って、差し出されたのは見たこともないものでした

「これ、何ですか?」

ひとつの料理を指差し
言います

「あ、かぼちゃだよ。」

「かぼちゃ?」

「食べてみなよ。」

「あ、はい。」

何も言わず食べようとしたら

「コラ!食べるときは、いただきますでしょ!」

「いただきます?」

「そう、ご飯を食べるときはいただきます!食べ終わったら、ごちそうさま。って言うんだよ?分かった!」

「はい!完璧です」

「じゃあ、言ってごらん!」
29 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 18:37
「い、いただきます」

「はい、よく出来ました!」

なつみさんから許し出てさっき言ってたかぼちゃを口にいれます

モグ、モグ。

ゴクッン。



何でしょ、この気持ちは何て表現していいのか
分かりませんが

何か嬉しくなってきました。だから、足をバタバタさせ喜びます

すると

「おいしい?」

と、なつみさんが聞いてきました。

おいしい?

聞いたことない言葉です
30 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 18:38
「あ、おいしいって意味分かるかな?」

私は首を横に振ります

「う〜ん。何て言えばいいかな?まぁ、分かりやすく言えば、さっき見たいに何かを食べたりするじゃない?その時に、足をバタつかせるぐらい嬉しいなーって気持ちになれば、おいしいって事、分かる?」

「なつ姉。説明下手すぎ」

「うるさいなぁ〜。じゃあ、愛が説明しなよ。」

「嫌だよー!」

「じゃあ、何も言うな!」

「はーい。」

31 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 18:40
「分かりました!完璧です」

「えー分かるの?今のなつ姉の下手な説明で??」

「はい!」

「ヘェ〜変なのー!」

「あ、どんどん食べなよ。」

「はい!」

私は、料理を食べ始めます

しばらくすると皿の中は空になりました

えっと、食べ終わった後は確か…

「ご、ごちそう様です。」

「はい、よく出来ました!それにしても綺麗に食べてくれたよね。ありがと!」

「本当だー!それにしても、あさ美って食べてる時、すごく幸せそうな顔してたよ」

「あ、それナッチも思った。めちゃくちゃ嬉しそうな顔してた」
32 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 18:44
「何か食べてる時、すごく嬉かったです。このままでいたいな〜って思いました。はいっ」

「そっか〜何か可愛いね。ロボットと思えないや…あ、もう遅いんだし寝なよ。部屋は…」

「私、一緒でいいよ」

「本当ありがと!じゃあ、あさ美、愛と一緒でいい?」

「はい!」

「明日、もう一度ちゃんと美貴とひとみにも自己紹介させるから…後、れいなにも会わせるから。いいかな?」

「はい!完璧です」

「それ口癖みたいだね。」

「?口癖?」

「あ、っと…その意味は今度教えるよ。オヤスミ。愛、あさ美」

33 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 18:45
「オヤスミ?」

「オヤスミって言うのはね寝るときにね言う挨拶なもんだよ。」

「分かりました!なつみさんオヤスミです」

「うん。オヤスミ」

そう、なつみさんに言って愛ちゃんと二人で部屋に行きました

「今日は疲れたね〜。寝ようか?あ、あさ美、そっち側ね」

「はい!」

「いい?電気消すよ?」


「はい!」

部屋の照明が落とされ真っ暗になりました

そんな中、愛ちゃんが
話掛けて来ました
34 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 18:47
「あさ美…ってさ…本当にロボット?」

「はい!」

「そっか……。」

「どうかしたんですか?」

「ううん。何でもないよ?ただね、あさ美をさっき初めて見たとき直感的に、あ〜あ、この娘…私たち姉妹を変えてくれるなって…思ったんだ」

「え?」

「あ、難しいよねー!こんな話ごめんね。忘れて!じゃあ、オヤスミ。」

「あ、はい!オヤスミなさい…。」

そして、愛ちゃんは深い
眠りに付いてしまいました

隣で愛ちゃんの寝息を
聞きながら私もいつの間にか眠りに付いてました
35 名前:出逢い 投稿日:2003/11/18(火) 18:50





そして、

初めて、紺野家での
朝を迎えます



36 名前:空風 投稿日:2003/11/18(火) 18:51



37 名前:空風 投稿日:2003/11/18(火) 18:52

今日はここまでです。週三を目安に更新しようと思います。かなり駄文ですか、よろしくお願いします。


38 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/19(水) 00:05
ん〜なんか面白そう!期待!
39 名前:空風 投稿日:2003/11/20(木) 12:42

40 名前:空風 投稿日:2003/11/20(木) 12:43




3、〜初めてのお手伝い〜




41 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 12:44

朝、目を覚ましました
すると下の方で物音が
します。

私は、その音が何なのか調べるために体を起こし愛ちゃんを起こさないようにソッと部屋を出て
静かに階段を降りてから物音がする方に近付くとそこには、なつみさんがいました。

しばらく言葉を発さず
その場に立ち尽くしていると、気配を感じたのでしょうか、なつみさんが私の方を振り向きました
42 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 12:45
「あ、あさ美、おはよう!」

おはよう?
聞いたことないですね。でも、何か昨日のオヤスミと言う言葉に似ています。

分かりました!
“おはよう”は朝の挨拶の言葉ですね

私は、そう解釈してました。

「おはようです。」

そう返事を返すと
なつみさんは、優しく笑いました

そして、また前を向いて作業をしだしました

「何をしてるんですか?」

その問掛けに

「朝御飯作ってるんだよ。」

「朝御飯?」
43 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 12:46
「うん。そうだよ」

なつみさんは、トントンと心地よい音を響かせます。

「あ、そうだ。あさ美、ちょっと手伝ってくれない?」

「手伝う?」

「あっ…難しいかな?えっと…、ナッチが今から言うことをやってくれないかな?」

「はい!」

「じゃあ、そこの棚にある、お皿取ってくれない?」

なつみさんは、棚を指差します

「はい!」

私は、棚の前まで行くと皿を取り出します。

そして、それをなつみさんの所へ持って行きます
44 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 12:47
「なつみさん、皿を持ってきました」

「うん。ありがと」

私の方を見ずに、なつみさんは返事をします

「此処に置けばいいですか?」

「いや、ナッチの所まで持ってき……て…って、あさ美?」

此処でなつみさんが私の方を振り向きます

だけど、何か驚いてるようで目を丸くしています。

「ちょっ…あさ美…!?」

「はい!」

「あ〜あ、あんまり動かないで!お皿が割れちゃうから」

「割れる?」

「えっ…と、その言葉はあとで教えてあげるから今は、ソッとしてて」
45 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 12:48
「はい!」

「ナッチの言葉足りなかったかな……お皿一枚でよかったのに……棚の中の皿、全部だしちゃったね……」

そう言って、なつみさんは少し笑った後、
私の背より高く積んであるお皿を背伸びをして、一枚、一枚取って行き
それを棚に戻して行きます

そして、最後一枚になった皿を手に取り

「ありがと!」


そう言って、また作業を始めます

“ありがと”

何かいい響きです。
これは、きっとお礼の気持ちを洗わす言葉ですね。
46 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 12:50
「他に何か手伝えますか?」

「えっと、じゃあね……そこの冷蔵庫から卵……って言っても分からないか…。白くて丸い物取ってくれない?」

「白くて丸い物ですね。」

私は、その冷蔵庫と言う所に行き、それを開けます。

すると、そこには
見たこともない食べ物が沢山、沢山入ってました。

何故か、私は嬉しくって堪りません

そして、フッと私の目の前に飛込んで来たのは
昨日、なつみさんが食べさせてくれた“かぼちゃ”です。


47 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 12:51
更に嬉しくなりました。そして私は、そのかぼちゃに手を伸ばしパクと口に入れます。

だけど変です。
昨日より、嬉しくありません。何故でしょう……。

その答えが知りたくて
なつみさんに聞こうと思います

「なつみさん…」

「あーー、卵分かった?」

「あの…」

「ん?あれ?どうしたのかぼちゃ何て持って…?」

「一つ聞きたい事あるんです」

「うん。何?ナッチが分かることなら何でも聞いて」

「昨日、かぼちゃを食べさせてくれたですよね?」

「うん。そうだよ」


48 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 12:52
「それでですね、これは昨日と同じかぼちゃですよね?」

「うん、そうだよ?」

「なのにですね、このかぼちゃ、食べても昨日より嬉しくなかったんです。何故ですか?」

「これ食べたの?」

「はい…。」

「あはははははー。」

何故か、なつみさんは
笑い出してしまいます

「何で笑うんですかぁー」

「ごめん、ごめん!あーあ、お腹痛い…。あのね、それは今、あさ美が持ってるかぼちゃが料理される前だからだよ!分かる?」

「分かりません…」

49 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 12:54
「そっか…。じゃあ、かぼちゃ貸してナッチがこれがおいしくなるように魔法をかけてあげるから」

「魔法?」

「また、あさ美を嬉しくさせてあげましょう。って事…。分かる?」

「はい!完璧です」

「うん!あっ、卵、卵。」






しばらくして、

「出来た!後は並べるだけ…あっ、皆も起こさないとな…。並べるのをあさ美に頼むと何か危険そうだし……あさ美、悪いけど…皆を起こしてきて」

50 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 12:55
「起こす?」

「うん。部屋に行って声を掛けてきてくれない?愛だったら愛の名前を呼んで、そして返事をしたり体を起こしたら、もう帰って来ていいから」

「はい!」

そう私が返事をして
部屋に行こうとしたら

「あ、あさ美!れいなの部屋……階段を上ってすぐあるドアには入らなくていいから」

「何でですか?」

「えっと…まぁ、とにかく良いから!とりあえず、愛達を起こしてきて!」

「はい!完璧です」
51 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 12:56
階段を静かに上がり
言われた通り、階段の前の部屋を通りすぎます。

最初に、愛ちゃんの部屋に入ります。

「愛ちゃん、愛ちゃんー」

何度も名前を呼んでも
何の反応もありません。どうすれば、いいか分かりません…。

とりあえず、揺すって
見ましょう

「愛ちゃん、愛ちゃん。」

揺すりながら、何度も
呼ぶと

「ん……ま…こ…とぉ…。」

まこと?
って何ですかね?
私は、あさ美です。

とにかく、愛ちゃんを
起こさないと…
52 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 12:57
さっきより、大きな声で

「愛ちゃん!」

と、耳元で叫ぶと

「うわぁーび、びっくりした……。あ、あさ美。」

「おはようです」

「おはよう…朝から心臓に悪いよ…。で、何であさ美が起こしに来たの?」

「なつみさんに頼まれました!」

「そっか、朝御飯かな?分かった、ありがと!制服着替えてから下行くから、ひとみ姉とかも起こすんでしょ?」

「はい!」

「ひとみ姉も美貴姉もなかなか起きないから頑張ってね。あんまり起きないときは……叩いて起こしていいから」
53 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 13:01
さっきより、大きな声で

「愛ちゃん!」

と、耳元で叫ぶと

「うわぁーび、びっくりした……。あ、あさ美。」

「おはようです」

「おはよう…朝から心臓に悪いよ…。で、何であさ美が起こしに来たの?」

「なつみさんに頼まれました!」

「そっか、朝御飯かな?分かった、ありがと!制服着替えてから下行くから、ひとみ姉とかも起こすんでしょ?」

「はい!」

「ひとみ姉も美貴姉もなかなか起きないから頑張ってね。あんまり起きないときは……叩いて起こしていいから」
54 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 13:03
「はい!あ、それと愛ちゃん!」

「ん?何?」

「“まこと”って何ですか?」

「え?え?な、何でその名前知ってるの?」

「“まこと”って名前だったんですね!分かりました!」

「え、だから何で名前を知ってるの?」

「さっき、愛ちゃんが言ってました。“まこと”って」

「嘘ー!まじで!うわぁー恥ずかしい!」

愛ちゃんは何故か恥ずかしそうに顔を隠してます。何が、そんなに恥ずかしいのでしょうか?

「あーあ、この事は誰にも内緒ね!」

「内緒?」

「誰にも言わないでって事」

55 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 13:04
「分かりました!完璧です」

「うん、じゃあ…お願いね!あ、早くお姉ちゃん達起こしてきなよ」

愛ちゃんの顔が凄く赤く染まっていたから、心配だったけど、それには触れず私は愛ちゃんの部屋を出ました。



次は、ひとみさんです


ひとみさんの部屋に入りひとみさんに近付きます。

「ひとみさんーひとみさんー」

愛ちゃんを起こしたと同じように、ひとみさんを起こします。

だけど、なかなか起きてくれません
56 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 13:05
だからここは、愛ちゃんが言ってたように叩きます

ひとみさんの頬を目がけて私の手がひとみさんの頬に落ちます



“バチーン”

と、いい音がした瞬間
ひとみさんが起きてくれました

「痛てぇーー何すんだよ!」

何故か知らないけど怒ってます。私、何か間違った事をしたのでしょうか?まぁ、失敗は誰にでもあります。
気にしません!はいっ!気にせずに挨拶です

「おはようです」

「あ、あぁ、おはよう……じゃなくて何すんだって聞いてんの」
57 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 13:06
「愛ちゃんがあんまり起きなかったら叩けと言ったので」

「それにしても力加減って言うもんがあんだろ?思い切り叩きやがって……まじ、痛てぇ…」

こう言うときは何て言えばいいのでしょうか?

何か凄く悪い事をした気がします

「何か言うことあんだろ?」

「え?」

「え…じゃなくて…“ごめんなさい”は?」

「ごめんなさい?」

「悪い事した時とか、反省した時に使うの!分かる?」

「はい、分かりました!完璧です」

58 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 13:07
「……何か調子狂う奴だな……。」

「あっ、ひとみさん、さっきはごめんなさい。」

「あ、うん。いいよ、もう」

「ありがとです」

「ごめんは、知らなくてありがとは知ってるんだー」

「さっき覚えました」

「へぇーおもしれ奴。」

そう言って、何故か笑われました

何故でしょ?

私がウーンと悩んでいると私の目に見たことない物がうつりました

「これなんですか?」

「え、あっ?写真?」

「写真?」

59 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 13:08
「見たいの?」

「はい!」

私が返事をすると
ひとみさんは、それをみせてくれました

その写真って言うのを見て私は驚きました

ひとみさんが二人います。一人は私の目の前に
一人は、この写真と言う中に不思議です

「何でひとみさんが二人いるんですか?」

写真と目の前のひとみさんを交互に見て真剣に言うと

「ぶっ…ははははは。やっぱ変な奴!」

ひとみさんは、膝を叩いて大声で笑います

何で笑われてるのでしょうか?

「何で笑うんですかー教えてくださいよ」
60 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 13:09
「今度、今度。あーまじ腹痛てぇ」

ひとみさんはまだ少し笑ってます

私は恥ずかしくなり
目線を写真を戻します。よく見ると、そこには
ひとみさんと他に二人
見たことない人がいます


ひとみさんを真ん中にしてひとみさんが二人の肩を組んで仲良よさそうに、居ました。この二人は誰なのでしょうか?

「ひとみさん、この二人は誰なんですか?」

私のこの質問に
今まで笑ってたひとみさんがピタリと笑うのを止め表情が曇り始めました
61 名前:空風 投稿日:2003/11/20(木) 13:13
ひとまず、ここで切ります。続きはまた後で更新しようと思います。

後、訂正があります!52と53がダブって入ってます!申し訳ありません!


>>38 名無し読者様

どうもありがとございます!お言葉凄く嬉しいです。これからも頑張るので、またよんで貰えると光栄です!
62 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 19:11
「親友と……彼女。こっちがごっちんと言って、ウチの一番仲良い友達。で、こっちが梨華ちゃんって言ってウチの彼女…。この頃は楽しかったな…。もう、この頃には戻れないだろうな。」

そう言って何やら悲しげな表情しました。ひとみさんのこんな表情を見たのは2回目です。1回目は、昨日です。そう、紺野さんが出て行った時と同じ表情です


凄く心配になり、ひとみさんの服の袖をギュッと握ります

こう言う時、何て言って言いか分かりません。

ただ、ただ、ひとみさんの服の袖をギュッと握り俯くだけです
63 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 19:12
「何で、お前が泣きそうな顔してんだよ」

と、軽く笑い言いました

「だって、ひとみさん、凄く辛そうだったから…」

「大丈夫だよ。もう大分ふっきれてるよ!……だから、そろそろ……。梨華ちゃんに辛い思いさせるだけだから…」

ひとみさんは、難しい言葉ばかり話すので私には理解出来ませんでした

「うわぁーウチなんで、こんな事まで話してるんだろう……。おい、この事は誰にも言うなよ」

「言うな?内緒って事ですね」

「うん、そう言う事」
64 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 19:15
「はい!分かりました!誰にも言いません!完璧です!」

「あ、美貴起こしに行くんでしょ?」

「はい!」

「もうウチの事はいいから美貴、起こしにいきなよ」

「はい!」

そう言って、部屋を出て行こうとした時

「あ、そうだ!ちょっと待って」

「はい!」

「さっき、ウチを起こしたでしょ?」

「はい!」

「その起こし方、間違ってるから正しい起こし方教えるよ!」

「はい!」

「ちょっとおいで」

手招きをされ、耳元で
ボソボソと何かを言われました

65 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 19:16
「これが正しい起こし方!分かった?」

「はい、完璧です」

「じゃあ、頑張って起こして来いよ」

そう言ってる顔は
何故か笑ってます

何故でしょうか?

でも、
正しい起こし方が分かった今、自信持って美貴さんを起こしに行きます



美貴さんの部屋まで
行きドアを開け
寝ている美貴さんに近付きます

愛ちゃんとひとみさんと同じように始めは、名前を呼び揺すります

だけど、美貴さんは
起きてくれません。

66 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 19:18
ここは、ひとみさんが
教えてくれた起こし方で起こします

えっと、確か……




美貴さんの上に乗って
美貴さん頬に私の口唇を付ける。

でしたよね!

こんなので、本当に起きてくれるのでしょうか?

まぁ、やってみましょう

そう思い、寝ている美貴さんの上に乗って、美貴さんの頬に口唇を持って行きます



後、3cmで美貴さんの頬に口唇が触れる


って言うときです
67 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 19:19
もの凄く近い距離で
美貴さんと目が合います。

あ、起きてくれました

ひとみさんの言う通りです。

これは、正しい起こし方見たいです。

これからは、この起こし方にします。はいっ

「なななな、何やってるの?」

美貴さんは何故か動揺してます。何ででしょう?


「ひとみさんに、正しい起こし方を聞いて起こしました。はいっ」

「その起こし方も間違ってるよ!」

美貴さんは鋭く
そう言うとパッと体を起こしました。

68 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 19:21
すると立ち上がって、物凄い勢いで部屋を出て行きました

私は、どうすればいいのでしょうか?

とりあえず、なつみさんの所に戻るとしましょう。

美貴さんの部屋を出て
階段の前に来た時です

なつみさんが入らなくていいと言った部屋のドアが少し開いていました

そこには、一人の女の子が立っていて寂しそうに階段の下の方を見つめています。

女の子は
私に気付くと慌てて部屋のドアを閉めました


凄く気になったけど、
今は、なつみさんの所に戻るとします
69 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 19:23
私が、階段を降りなつみさんの所に戻ると凄く賑やかでした

「ひとみ、あの娘に変な起こし方教えないでよね!美貴、びっくりしたじゃん!」

「わりぃ、わりぃ!」

「全然悪いと思ってないでしょ!」

「そんな事ないよ。ちゃんと反省してまーす」

「絶対嘘だね!」

「もう二人とも朝からケンカしない!」

「だって、なつ姉。ひとみがさー」

「で、キスされた?」

「されてません!」

「ちぇ、つまんないの!された時の美貴の反応見たかった」
70 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 19:24
「ムカつくー!」

「はい、はい!そこまで!あ、あさ美降りて来てたんだ!皆を起こしてくれてありがとね。早く、こっち来てご飯食べなよ」

「はい!」

なつみさんに手招きをされ、なつみさんに近付きます

「ひとみ、美貴、あさ美に改めて挨拶しなよ」

「へい、へい。ウチがひとみ!ってか、もう挨拶とかしなくていいじゃん!普通に覚えたでしょ!」

「それはそうかもしれないけど、ちゃんと挨拶はしなくちゃダメなの」
71 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 19:25
「相変わらず真面目なんだ。なつ姉はー!」

「うるさいな!早く美貴も挨拶!」

「美貴さ、その娘と一緒に暮らすとは言ったけど仲良くする気ないから。」

「そんな事、言わないで、ほら早く!」

「はい、はい!次女の美貴。まぁ、美貴の事は覚えなくていいからさ。あんま接する事もないと思うから」

「美貴!」

「あーあ、変な起こされ方したから、目が覚めちゃったじゃん。亜弥ちゃん家に遊び行こうっと」

「美貴、あんた学校は?」
72 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 19:27
「サボるー」

「あんた本当に出席日数足りなくて留年するよ!」

「はい、はい!本当にやばくなったらどうにかするよ!心配ありがとねーじゃあ、いってきますー」

そう言って、美貴さんは家を出て行かれました

「はぁ…」

「ごちそう様!学校いってきます」

「ひとみ、あんた最近帰り遅いんだから早く帰ってきなよ」

「はい、はい!じゃあいってきます」

そう言って、ひとみさんも家を出て行きました

「ごちそう様!」

「あ、愛、今日帰りは遅いの?」

73 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 19:29
「今日は部活ないから早いよ」

「そっかぁーよかった!ナッチ今日帰るの遅いからさ、あさ美に色々教えてあげてよ」

「うん。分かった!じゃあ、いってきます」

「いってらしゃい!」

愛ちゃんも家を出て行きました

「じゃあ、ナッチ達はご飯を食べようか?」

「はい!」

なつみさんと二人で、ご飯を食べる事にしました。


「あ、かぼちゃだ」

「うん、今度はちゃんと食べれるよ。食べてみなよ」

「はい!」

さっきは、あんまり
食べても嬉しくなかったかぼちゃを口の中入れます
74 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 19:31
すると、昨日と同じように嬉しい気持ちになりました。

確か足をバタバタさせるぐらい嬉しくなったら使う言葉は…

「おいしいです!」

「そう?そう言ってくれるの、あさ美だけだよ!もうここ何年、皆でご飯一緒に食べてないな」

なつみさんはフッと悲しい表情をしました

「なつみさん…」

なつみさんだけには、そんな表情をして欲しくない。

何故か私は、そう思ったのです。

それは、何故か?

私がこの答えを知るにはかなり時間が掛りそうです
75 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 19:33
しばらくなつみさんと二人でご飯を食べます。

「ごちそうさま。」

なつみさんがそう言ったので私もまだ、食べていたかったけど同じように

「ごちそうさまです」

「もういいの?」

「はい!」

「そうだよねー結構食べたよね!よし、後片付けしなきゃ!」

「何か手伝いますか?!」

「ううん。いいよ!ゆっくりしてなよ」

そう言って、なつみさんは後片付けと言うのを始めました

しばらく言われた通りにゆっくりしていると

「あーあ、やばっ!大学遅刻だよ!」
76 名前:初めてのお手伝い 投稿日:2003/11/20(木) 19:34
「ごめんね!あさ美、ナッチもう行かなきゃ!」

「はい!」

「じゃあ、また今日夜ね!うわぁ〜また矢口に怒られるよ!じゃあ、いってきます!」

「はい!」

そう言って慌てて出ていかれました

残された私は
これから何をすればいいでしょうか?

とりあえず、ボォーと
考えることにしましょう…。




77 名前:空風 投稿日:2003/11/20(木) 19:40


78 名前:空風 投稿日:2003/11/20(木) 19:41
今日は、ここまでです。
79 名前:空風 投稿日:2003/11/25(火) 13:17


80 名前:空風 投稿日:2003/11/25(火) 13:17




4、〜閉ざされた心〜




81 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:18
しばらくボォーとしていたら、階段から誰かが降りてくる音が聞こえました。

そして、私の今居る部屋に一人の女の子が来ました。

さっき部屋から下の方を見てた女の子です



なつみさんが名前を言ってましたよね!



確か、名前は……



思い出しました!



れいなさんです。

82 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:19
れいなさんは、私を見て少し戸惑ってたみたいですけど、
私の前を横切り冷蔵庫に行き何かを手に取り、また、私の前を横切ります。



あ、挨拶してません。
挨拶しなきゃです

「おはようです!」

私の挨拶に、れいなさんは一度立ち止まりました。

でも、何も言ってくれません。

声が小さかったから聞こえなかったのでしょうか?

もう一度、大きな声で挨拶してみるです

「おはようです!」

さっきよりは、大きい声です!

完璧です
83 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:21
しばらく沈黙が続きました



その沈黙を破ったのは

「お、おはよう…」

れいなさんのこの一言



「はい、おはようです!」


「えっ…と……どちら様ですか?」

「あさ美と言います!」

「い…や…あの‥誰かの知り合いとかですか?友達とか‥」

「友達?って聞いたない言葉です!どう言う意味ですか?」

「えっ?」

84 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:26
「友達って何ですか?何かいい響きですね」

「えっ、あ、何て言えばいいんだろう‥。一緒に何かをしたり、遊んだりする人の事じゃないかな‥?」

「分かりました!完璧です!」

「はぁ‥。えっと、じゃあ、あの人達の友達とかじゃないんですね?」

「はい!昨日この家に来た、ロボットです」

「ロ、ロボット?嘘‥人間みたい‥‥」

「名前を呼ぶ時は、あさ美って呼んで下さい!!」

「え?あ‥う、うん」

「れいなさんが手に持ってる物は何ですか?」

「え、あっ、これ?」

「はい!」
85 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:34
「ジュースだけど‥」

「ジュース?」

「聞いた事ないんですか?」

「はい!それは、食べ物ですか?」

「いや、飲み物ですよ?」

「?」

飲み物?って何ですかね?食べ物とどう違うんですかね。頭を軽く横に捻ってると

「の、飲んでみます?」

れいなさんが、近付いて来て、そのジュースって言うのをくれます

「いただきます」

そう言って、ジュースを一口、口にいれます
86 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:37


……‥。

何か、変です。
喉がシュワーって感じです。ちょっと痛いです。


だけど、何か嬉しいです。かぼちゃほどじゃないですけど、嬉しくなってきます

「おいしいです!」

「あ、うん。よ、よかったです」

「れいなさんは、もの知りなんですね!他にもっと教えて下さい!」

「え?」

「もっと、お話しましょう!」

「う、うん‥えっ‥と‥じゃあ‥」

そう言って、れいなさんは私の前のイスに座ります
87 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:38


それから、しばらく二人で、お話しました。
お昼が少し過ぎた頃、
私のお腹から音が聞こえたので、れいなさんが
ご飯を作ってくれました。

“簡単なのしか作れないけど”

と、言って

“チャーハン”

と、言う物を作ってくれました。

それもすごくおいしかったです!

私が、嬉しそうに食べてると、れいなさんは何故か笑ってます

「な、何ですか?」

「いや、おいしそうに食べるなと思って」

「だって、おいしいんだもん‥」
88 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:40

「あはっ、あさ美って変だね」

「うぅ‥そんな事ないです」

また、変だと言われました。やっぱり、私は変みたいです。かなりショックです

だけど、さっきより
れいなさんが笑ってくれる気がします

それが、凄く嬉しくなります


「れいなさんは‥」

「れいなでいいよ」

「え?」

「名前呼ぶ時、れいなでいいよ!」

「えっ‥と‥‥れいなちゃんじゃダメですか?」

「ちゃん?何かキショイけど‥いっか」

そう言って、れいなちゃんはニッコリと笑ってくれました
89 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:41

「あ、で何か言いたい事あったんでしょ?」

「あっ‥そうでした!あのですね」



私が話そうとした時です


「ただいまー」

誰かが帰って来たみたいです

誰でしょうか?

それを聞くために
パッとれいなちゃんを見ると

れいなちゃんは下を向いて俯いてます

「れいなちゃん?」

話しかけても何も話してくれません


何故でしょう?
90 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:43

足音がドンドンと近付いてきました

そして、私とれいなちゃんの居る前でピタリと止まりガチャリと音がしました

部屋のドアが開き入って来たのは、美貴さんでした。

「あ‥れいな‥あんた何やってんの?」

「‥‥‥。」

「聞こえてるんでしょ?何か言いなよ」

「‥‥‥。」

「ムカつくんだよね!あんたのその態度さ!もういい加減、閉じ籠るの止めなよ!なつ姉だって、心配してるんだし、甘ったれるのも‥」

美貴さんの言葉を遮るかのように、れいなさんが口を開きます

91 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:44

「別に甘ったれてる訳じゃない!」


「甘ったれてるよ」

「別にいいじゃん!誰に迷惑掛けてる訳でもないし!」

「美貴は迷惑だよ!」

「‥‥‥。れいなは、これから先、誰も必要としない‥一人で生きていくんだもん‥」

「じゃあ、この家出て行けば?この家がそんなに嫌で、美貴達がそんなに嫌いならさ。出て行けば、そしたら一人じゃん!」

「‥‥‥‥。」

「結局あんたは一人じゃ無理なんだって」

「無理じゃないもん」

「じゃあ、出て行きなよ。一人で暮らせばいいじゃん」



92 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:46

「‥‥‥。」

れいなちゃんは、勢いよく立ち上がりドアの前まで行き、美貴さんの横を横切ります

「逃げるんだ‥」

「‥‥‥。あんた何か嫌い」

「別にいいよ。嫌いでも。美貴もあんたの事なんて大嫌いだから」

「‥‥‥。」

れいなちゃんが何もしゃべらなくなった時です

「ただいまー」

そう言って、誰かが帰って来ました。

足音が近付き、部屋のドアが開きます

帰って来たのは愛ちゃんでドアを開けた瞬間、もの凄く驚いてます

「ふぇ?れいな?あ、美貴姉も‥‥あさ美もどうかしたの?」
93 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:48

「‥‥‥。」

「ねぇ、れいな何かあったの?」

愛ちゃんのその問掛けにれいなちゃんは何も言わず黙って部屋を出て行きました

「ねぇ、美貴姉‥何かあったの?」

「別にー何もないよ!あ、今から美貴寝るから。絶対起こさないでね」

そう言って美貴さんも部屋を出て行きました



「あさ美‥あの二人何かあったの?」

「はい‥それが‥」



私は今まであった事を
愛ちゃんに全部話しました
94 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:49
「そっか‥そんな事あったんだね」

「美貴さんは何であんなにれいなちゃんにキツイ事言うんですか?」

「美貴姉、素直じゃないから‥本当はすごく、れいなの事大事にしてるし、心配してるんだよ?それを表に出すのが苦手な人だから」

「そうなんですか‥。それならよかったです」

「でも、れいなが笑った何てびっくりだよ!絶対笑わないと思ってたからさ」

「え?何でですか?」

「‥‥。私達、姉妹さ、あんまり似てないでしょ?」

「うーんっと‥‥そうかもですね‥。」

95 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:51

「私たち、全員母親が違うんだよね。」

「?」

「腹違いって奴?」

「??」

「あー難しいよね!やめよっか」

「話して下さい!」

「そ、そう?う、ん‥あ、それで私のお父さん‥」

「紺野さん?」

「うん、お父さんは結構女遊びの激しい人でさ、何人も女が居たんだよね‥‥。まぁ、私の家って自分で言うのも何だけど結構、金持ちなんだ。それが目当てで近付いてくる女の人も少なくなかったんだ。それで、私たちを産んだ人、つまり母親は既成事実さえ作れば結婚出きる、そうすればお金は自分の物に出きるじゃない?」
96 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:52

「分かりません‥」

「そっか‥まぁ、それでね、とにかく私たちが産まれてもも、お父さんは結婚はしないって言ったの。そしたら、母親はあっさり私たちの事をお父さんに預けたの。身勝手な母親だよね」

そう言った、愛ちゃんは泣きそうな顔をしていた。

心配になって、手を伸ばし愛ちゃんの手を握る

「ありがと‥大丈夫だから」

そう言って、握ってる手を握り返してくれました


そして、話を続けます
97 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:54

「でも、れいなの母親だけは違った‥。れいなを生んで、れいなを自分一人で育てる事に決めたのね。それで、れいなは母親と二人で暮らすことになったんだけど、そんな優しかった、れいなの母親も、れいなが小5の時に亡くなって、身寄りの無かった、れいなはウチに来るしか無かったんだけど、いきなりさ、自分には父親も居て姉が4人もいる何て言われても理解なんてできないよ。まして、れいなはあの時、小学生だったんだから。私でさえ、妹が居るって聞いただけでパニクったのに‥そして、れいながウチにやってきたんだけど
98 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:55


その日から、笑わないのニッコリとも、それで始めは私たちに慣れないからかなって、時間が経てば私たちに馴染んでくれるよって、れいなと間を置いてたのね、それが逆にいけなかったみたい、れいなはドンドン心を閉ざしていった。そして、中学入る頃、部屋に閉じ籠って出てこなくなったんだ‥‥。だからさ、そんなれいなが笑った、なんて信じられなくて、あさ美何やったの?」

「私は何も‥‥始めは挨拶しても返事が返って来なくて、もう一度挨拶したら挨拶を返してくれて、それから‥」
99 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:56

「そっか‥それが必要だったのかも」

「え?」

「何度も、何度も話掛ける事が必要だったんだよ。れいなが心を閉ざしたんじゃなくて、私達の方がれいなの事を知ろうとしないで逃げてたのかもしれないね。ありがと、あさ美!」

「私は何もしてませんよ?」

「ううん。十分してくれた!ありがと‥!あー、お腹空いたねー何か食べる?」

「はい!」






夜のご飯は、愛ちゃんが作ってくれた、ご飯を食べました
100 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:58
夜のご飯も終わり
愛ちゃんと二人で後片付けをしていると

「ただいま!」

「ただいまー!あーあ、腹減ったー」

どうやら、なつみさんとひとみさんが帰って来たみたいです

「おかえり、遅かったね」

「うん、ちょっと用事があってさ」

「ふぅーん。あ、ご飯出来てるよー食べる?」

「ナッチはいいや。食べて来たから」

「そう?ひとみ姉は?」

「あー食う!腹ペコペコ」

「うん。じゃあ、今から暖めるね」

「あっ、愛、後はいいよ。ナッチがするから、お風呂入っておいでよ」
101 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 13:59
「うん。分かった!じゃあ、あさ美‥私、先にお風呂入ってくるね」

「はい!」

「一緒に入ればいいじゃん」

「嫌だよ!恥ずかしい‥」

「別に恥ずかしがるほど、いい体してないじゃんーははは」

「‥‥。ひとみ姉のアホ!」

そう言って、愛ちゃんはひとみさんを一発殴り部屋を出ていきました

「いてぇー」

「今のは、ひとみが悪い!愛だって、もう高校生なんだから恥ずかしいんだって!」

「えーウチは全然恥ずかしくないけどな〜」

「ひとみはアホだからね」
102 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 14:00

「そう、そうウチはアホ‥ってなんでやねん」

「はい、はい!あ、これれいなに持って行って今日の夕食。」

「え、嫌だ!」

「いいでしょ?ほら、早く」

「へい、へい」

「わ、私持って行きます。」

「え‥‥?あさ美が?」

「ダメですか?」

「い‥や‥ダメじゃないけど‥あ、じゃあ、お願いしようかな?一言、夕食持ってきたよ、でいいから。そしたら、勝手に食べるからさ」

「はい!分かりました!」

なつみさんから、れいなちゃんの分の夕食を受取り階段を上ります
103 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 14:01

「れいなちゃん!ご飯、持ってきたです」

ドアの前で話掛けます
返事がありません。

ドアを叩き、何度も
れいなちゃんの名前を呼んでも、れいなちゃんからの応答がありません。


も、もしかして‥
中で倒れてたり‥‥。

「れいなちゃん、れいなちゃん!」

さっきより強くドアを叩きます。

やっぱり反応がありません。



ドアノブを回しても
鍵がかかってて開きません。

104 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 14:02

もしかしたら、れいなちゃんは‥もう‥‥

悪い予感が頭をよぎります

とにかく今はドアを開けなきゃいけません。

私は、フゥーと溜め息を付いて構えます。

何故か体が勝手に構えたって感じです

そして、そのままドアに向けて拳を突きます



バキッと音と共に
ドアが壊れます。

ドアの向こうには

えっ?って顔で見ているれいなちゃんの姿が



「よかったです!れいなちゃん動いてます」

「動くよ!」
105 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 14:04

「もしかしたら、部屋の中で倒れてるんじゃないかと心配しました!全然、返事かえしてくれなかったですし」

「シカトしてたから、当たり前じゃん‥」

「シカトって何ですか?」

「‥‥‥。はぁー」

れいなちゃんは何故か
溜め息を付いてしまいました

さっきの音に驚いたのか、2階の部屋からは美貴さんが出てきて、下の部屋からは、なつみさんとひとみさんが、お風呂場からはタオルを体に巻いた愛ちゃんが出てきます。

「い、今の何の音?びっくりして目覚めたじゃん」

「うわぁー見事にドア壊れてるねー」

106 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 14:05

「ごめんなさい‥」

「え、これ‥あさ美が壊したの?」

「はい‥‥」

「どうしたら、こうなったの?」

「ちょっと軽くドアを殴ったら‥‥」

「軽く殴って‥ここまで壊れるとは‥ねぇ‥」

「いや‥まぁ、あさ美も悪気あってやった訳ないんだしさ。許してやってよ」

「愛ちゃん‥」

「別に怒ってる訳じゃないって‥‥とにかく、れいな危ないから部屋から出なよ」

「‥‥。」

れいなちゃんは黙って
部屋から出ます

「今の時間じゃ、修理屋さんも閉まってるだろうな‥」

107 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 14:07

「どうだろうね‥あっ、ウチが直そうか?」

「ますます壊れるからいい!」

「ちぇっ‥これでも図工は割りと得意なのに」

「図工の成績2の癖に‥」

「愛、今何か言った??」

「‥‥別に」

「とにかく、今はれいなの部屋!今日は、この部屋は使えないから‥誰かの部屋で一緒に寝な」

「え‥‥」

「いやなら、野宿すれば?」

「美貴!」

「私の部屋、使いなよ‥」

「愛‥いいの?」

「うん、いいよ‥あ、でも‥れいなが私と寝るのが嫌じゃないかな?」

「どうれいな?」

「‥‥‥。」

108 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 14:08
「私とは嫌でも、あさ美とならいいよね?私はなつ姉とかと寝るからさ‥」

「‥‥」

「いいよね、れいな」

愛ちゃんが優しく話掛けると、れいなちゃんは静かに頷きます

「と、言うわけだから、今日はなつ姉の部屋で寝るから」

「うん、それはいいけど‥」

「あさ美もいいよね?れいなと一緒で」

「はい!また、お話出きるです」

「うん。よかった‥‥ハックション」

「愛、風邪引くよー服着てきなよ」

「うん‥そうする‥」

109 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 14:09

そう言って、愛ちゃん、ひとみさん、なつみさんは下へ、美貴さんは自分の部屋に戻って行きました

残された、私とれいなちゃん

しばらく、その場に立ち尽くします。

「部屋行こうか‥って言ってもれいなの部屋じゃないけど‥」

そう言って、私の手を引いて愛ちゃんの部屋に入ります

「結構片付いてるんだ‥。」

そう微笑むと、れいなちゃんは床に座り込みます。

「あさ美も座りなよ」

「はい‥‥」

言われた通りに腰を下ろします

「あっ、そうだ‥さっき何て言おうとしたの?」
110 名前:空風 投稿日:2003/11/25(火) 14:11

一回、ここで切ります!続きはまた、夜にでも更新します!かなりの駄文ですがこれからもよろしくです
111 名前:Ray 投稿日:2003/11/25(火) 15:07
同じ海板で『守るために』というのを書かせていただいてますRayと申します。
この作品大好きで更新をめちゃくちゃ楽しみにしてます(>_<)
頑張ってください!!
112 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 22:49

「さっき?」

「ほら‥あの人が帰って来る前‥」

「あの人?あー、美貴さんですか?」

「うん。そう何か言い掛けてたよね!」

「はい!」

「何だったの?」

「寂しくないですか?って聞きたかったんです。」

「え?」

「いつも一人で部屋に居て‥」

「寂しいよ‥凄く寂しい‥‥。一人は嫌だよ」

「れいなちゃん‥」

れいなちゃんの声が
震えてるのが分かります。

「でも、れいなは誰からも愛されてなければ誰からも必要とされてないから‥」



113 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 22:51

難しい言葉ばかりで
意味は分かりませんが

とても心に突き刺さる
言葉です。

何て言っていいか
分かりません。

だけど、気付いたら訳の分からない言葉を並べ言ってました。

だけど、この言葉は
決して嘘じゃなく
本当の気持ちでした

「そんな事ないです!私は、れいなちゃんの事必要です」

「何で?何処が?」

目に沢山の涙を溜めて
れいなちゃんが聞き返します

「だって、れいなちゃんはもの知りだから何でも教えてくれるし、それに友達じゃないですか」

「ともだ‥ち?」
114 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 22:53

「はい!友達です」

「ひっ‥く…ふぇーあさ美ー」

れいなちゃんは、目に溜ってた涙もボロボロと流し、私に抱きついてきました

「あ‥…美……あ……がと…。」

私の背中に腕を回しギュッと抱きついてきました。だから、私も
れいなちゃんの背中に腕を回しギュッと抱き締めました

こうした方がいい気がして




しばらく抱き合ってた体を離し

「もう寝よっか?」

れいなちゃんが聞いてきます

「はい」

と、答えると

れいなちゃんは電気を
消します
115 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 22:54
暗くなった部屋で
れいなちゃんが話掛けてきました

「こうやって誰かと寝るの久しぶりかも」

「え?」

「小さい頃は…さ…よくお母さんとこうやって寝てたからさ……『れいな一緒に寝ようか』って言われて『嫌だよー』何て言いながら本当は嬉しかったんだ…。で、お母さんが死んで凄く悲しかった…このまま、れいなも死んじゃおうって思った。だけど、自分には父親も居て姉も居るんだって聞いて嬉しかったんだ…だけど、同時に怖かった」

「何でですか?」
116 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 22:55

「人の暖かさに触れ、それをまた失うのがとても怖い…。いつかは、いなくなってしまうんじゃないか、また一人になるんじゃないかって…それなら一層、最初から一人の方がいいって思ったの。だから、一人で居た。だけど、本当は沢山、沢山話したい…お姉ちゃんって呼んで見たいんだ…一度も呼んだ事ないから。」

「呼べますよ。これから先、れいなちゃんが少しずつ心を開いて行けばいいんです」

「そうだね……。頑張るよ。ありがと、あさ美…。ごめん、聞いてくれてありがと。オヤスミ」

「はい、オヤスミです。」
117 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 22:57

れいなさんが寝たのを
確認すると私は、そっとベッドから抜け出し部屋を出ました。

そして、れいなさんの
右隣のなつみさんの部屋をノックします

「はい!誰?」

「あさ美です。」

「あさ美?入っていいよー」

ドアを開け部屋に入ります

「どうかした?」

「れいなちゃんの事で…」

「うん…。あっ、座りなよ」

「はい……あれ、愛ちゃんは?」

「寝てるよ!でも、びっくりした!愛があんなに、れいなの事に積極的になるなんてさ。さっきナッチが聞いたら、あさ美のお陰だって言ってたよ」

118 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 22:59

「そんな事ないです…はいっ」

「あははっ!あさ美って面白い…あ、れいなの事だったね…なに?」

「はい…」

私は、さっき
れいなちゃんが言った事を全てを話しました

「そっか…れいながそんな事思ってた何て知らなかった……。ナッチ達には何も話してくれなかったのにね…。あさ美って凄いかも……」

「?」

「そっか、そうだね。よし、ナッチも積極的にれいなに話し掛けよう!そしたら一言ぐらい話ししてくれるかな?」

「はい!ありがとです!」

「何で、あさ美がお礼言うの?」
119 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 23:01

「何と無く…です」

「あさ美って、本当可愛い。何かあと、一人妹出来たみたい」

なつみさんは
“可愛い、可愛い”
って言って私の頭を撫でます。


その間、私の心臓は
爆発しそうにドキドキしてます。

何なんでしょ、この気持ちは……

なつみさんが撫でるのを止めると少し寂しくなりました

もっと撫でて欲しい

と、そう思いました

「あ、もう遅いから部屋戻りなよ!ありがと、あさ美!オヤスミ」

そう言ってニッコリと笑います

「オヤスミなさいです」
120 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 23:03

なつみさをの部屋を出て、私は愛ちゃんの部屋に戻ってれいなちゃんが寝てる布団に潜り込みます

その間、まだまだ
ドキドキしてます。



何でしょう……
この気持ちは

今、頭に思い浮かぶのはなつみさんの笑った顔です。



かなり爆発しそうな気持ちを押さえ、眠りに付きます



121 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 23:05

次の日、ドアを叩く音で目を覚まします


「あさ美、れいな起きて」

なつみさんです

「あっ、あさ美おはよう」

「はい!おはようです!」

「ごめん、隣のれいな起こして」

「はいっ!」

此処はひとみさんが教えてくれた。正しい起こし方をします。

れいなちゃんの上に乗って口唇を…れいなちゃんの頬に口唇を付けようとした時です。

「あ、あ、あさ美?な、なにやってんの?」

「れいなちゃんを起こしてます」

122 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 23:07

「誰に聞いたか分からな……いや…何と無く分かるけど、普通に起こして、普通に!」

「普通?」

とりあえず、れいなちゃんから降ります

「もういいよーナッチが起こすよ」

そう笑いながら言って、れいなちゃんに近付き

「れいな朝だよ、起きてー」

「んんんー」

「起きなさいー」

なつみさんが大きな声で叫ぶと、れいなちゃんは慌てて起き上がります

「あ……」

「おはよ!朝だよ!起きなさい」

「……」

「下、降りてきな。朝ご飯出来てるから」

「………。」

「返事は?」

「う、うん。」
123 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 23:10

「よし!あさ美も降りてきなよ」

「はい!」

「どうなってんの?」

「とにかく下におりましょう!」

「う、うん」

れいなちゃんと手を繋いで下に降ります

「おはようーあさ美!」

「愛ちゃん!おはようです」

「れいな、おはよう」

「…よう」

「聞こえないぞー!もっと大きな声で」

「ぉはよう」

「はい!よく出来ました!座りなよ、れいなは私の前ね」

「愛ちゃん、私は?」

「あさ美は、私の隣ね。」

「はい!」

れいなちゃんと二人でイスに座ります



124 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 23:11

同時に、なつみさんが
朝ご飯を持ってきます

「はい、早く食べちゃってね」

「いただきます」

「いただきますです」

「……ます」

「れいな、ちゃんと“いただきます”は?」

「い…ただ…きます」

「はい!どうぞ!じゃあナッチも食べよっと」

四人で、ご飯を食べてると

「あ、れいな今日の夕食皆で食べるから、何がいい、れいながきめて」

「え?」

「え、じゃなくて何がいい?決めてよ」

「あっ、じゃあ、や、焼き肉」

「焼き肉かぁー久しぶりにいいかも、じゃあ焼き肉にしよう」
125 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 23:13

「うん、うん!焼き肉いいね!私も賛成」

「何か分からないですけど、私も賛成です」

「そう!じゃあ決まり!今日は皆揃うように、ひとみと美貴にも言っとくから」

「わぁーい!楽しみだ!じゃあ、学校行ってきます」

「いってらっしゃい!!気を付けてね。ほら、二人も早く食べちゃいなよ」

「「はい」」

二人の声が見事に重なりました。

それを聞いて
なつみさんは優しく笑いました




その日の夜


126 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 23:14

テーブルの上には
でっかい鉄の物体があります。

これは何ですか?

と、訪ねたら鉄板だと
教えてくれました。

はっきり言って
よく分かりませんでした。



とにかく、準備が出来たみたいです

今、部屋にいるのは

なつみさん、ひとみさん、愛ちゃん、れいなちゃん、私です。

美貴さんがまだ帰ってません

「美貴姉は?」

「今日はめずらしく学校に行ったから帰り少し遅くなるって、もうすぐ帰って来るよ」

「そっか、じゃあ、もう皿とか出しといていい?」
127 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 23:15

「うん、お願い!」

「うん」

愛ちゃんは立ち上がり
皿を用意します

「はい、なつ姉。」

「ありがと」

「ほいっ、ひとみ姉」

「サンキュー」

「これが美貴姉の分で、はい、あさ美」

「はい、ありがとです!」

「はい、れいな」

「あ、ありがと…………愛お姉ちゃん」

「うん……………えぇぇぇ?い、今、お姉ちゃんって言った?言ったよね!うわぁー嬉しい」

愛ちゃんは、そう言ってれいなちゃんをギューと抱き締めます

「く、苦しいよ…」

「愛ばっかずるいなーナッチも呼んでよ」

128 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 23:17

「ふぇぇぇ?」

「ほら、早く〜」

「な、な、な、なつみお姉ちゃん」

「んーーれいな可愛い!」

そう言って、なつみさんもれいなさんも抱きつきます

「や、やめてぇ」

「嫌だ、やめないもん。」

「そう、そう」

楽しそうにれいなちゃんに抱きつく二人。

止めてと言うわりには
嬉しそうな、れいなちゃん、それを見て私も嬉しくなりました

「ウチは?ウチの事も呼んでよ〜」

「ひとみお姉ちゃん…。」

「照れるなぁ〜。チューしてあげようか?」

「それはいい!」

129 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 23:18

「チェッ」

ひとみさんが、いじけると皆が笑った。

だから、私も笑いました。

その時です

「ただいまー」

美貴さんが帰ってきました。

そして、リビングのドアが開きます

「うわぁぁ?皆、お揃いで……何してるの?」

「今ね、れいなが私達の事をお姉ちゃんって呼んでくれたの」

「へぇー昨日までは、一人で生きてくとか言ってたのにね」

「……。」

「結局、あんたはさ…。一人じゃ無理なんだよ」

「美貴、あんたいい加減に…」
130 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 23:20

「この家じゃないと無理なの!この家にいなよ。ずっとさ、美貴達、姉妹だし、家族なんだからさ。れいな、あんたは一人じゃないんだから。美貴達が居るんだよ!もう、心を閉ざす事なんてしないで、もっと頼りなよ」







「ぅ…ん。ありがと………美貴お姉ちゃん」

「!!!!」

何故か、顔を真っ赤にさせてる美貴さん

「えーーもしかして、美貴照れてる?」

ひとみさんが意地悪っぽく言うと美貴さんは更に顔を真っ赤にさせ
131 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 23:21

「うっさい、べ、べ、べつに照れてない!!もう美貴部屋に戻る」

そう言って背中を向け
ドアノブに手を掛けます。そんな時

「へぇーいいの?今日は美貴の好きな焼き肉なのにぃ?」

今度はなつみさんが意地悪っぽく言うと

「……。」

美貴さんは、クルリと向きをかえイスに座ります。

「あれ〜美貴姉、部屋に戻るんじゃ〜?」

愛ちゃんが笑いながら言います

「焼き肉食べてから戻る…」

「ったく素直じゃないな」

「ひとみ、うるさい」

「ほら、ほら喧嘩しない!お肉焼くよ」


132 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 23:24

私がこの家にやって来て



とても充実した日々を
この家で皆と過ごすことになる




「あ、それ美貴の狙ってたお肉!」

「そんなもん早い者勝ちだよーん。」

私が……

「あーれいな!それ焼けてた?」

「いや、少し生…だった」

ロボットとして

133 名前:閉ざされた心 投稿日:2003/11/25(火) 23:28


「あさ美、お肉とかぼちゃばっかり食べてないで野菜もちゃんと食べなさい!」

「うぅぅぅ…ぁい。」



ロボットとして……。




動かなくなる


あの日まで
134 名前:空風 投稿日:2003/11/25(火) 23:31

135 名前:空風 投稿日:2003/11/25(火) 23:31

136 名前:空風 投稿日:2003/11/25(火) 23:32




5、〜夕食のその後で〜




137 名前:夕食のその後で 投稿日:2003/11/25(火) 23:35

夕食も終わり、お風呂も入りました。

今日、ドア修理がされるはずだったんですけど

なつみさんが、れいなの心が完璧に開くまで、あのドアは壊れたままにしとこう、言ってドアはまだ壊れたままです


そんな中

「なつ姉、今日もなつ姉の部屋で寝ていい?」

「うん!いいよー」

「じゃあ、れいなは今日もあさ美とね」

「あ……」

「ん?どうしたの?れいな…」

「あの…ね」

「うん?」

「今日は…愛お姉ちゃんと…一緒に寝たいな…。」

「え、まじ?」

「う、うん。ダメ?」

138 名前:夕食のその後で 投稿日:2003/11/25(火) 23:36

「そんなの全然いーよ!じゃあ、今日は一緒に寝ようか?」

「うん!」

「じゃあ私、今日、れいなと寝るから、あさ美はなつ姉とね」

「はい……えぇぇぇー。」

「そんなに嫌かい?ナッチと寝るの?」

嫌な訳じゃなくて、また昨日みたいに心臓が壊れそうで心配です。

「そ、そんな事ないです!はいっ」

「そう?じゃあ、先に部屋に入ってなよ!お皿洗ったら来るから」

なつみさんに、そう言われ部屋で待つことにします。

しばらくして、なつみさんがきました

「起きてたの?寝ててよかったのに」

139 名前:夕食のその後で 投稿日:2003/11/25(火) 23:37

ニッコリと笑って

「じゃあ、もう寝ようか」

「は、は、は、い」

「何か緊張してない?」

「し、してませんよぉ〜」

「そう?ならいいんだけど、あっ、電気消すから先にベッド入って」

「はい」

そう言われ先にベッド入ります

「じゃあ、消すよ」

「はい!」

電気が消され

「ナッチ入ります」

なつみさんがベッドに入ってきました。

なつみさんの顔が
もの凄く近くにあります。

「あ、あさ美。そっち隙間あるから落ちないでね」
140 名前:夕食のその後で 投稿日:2003/11/25(火) 23:38

「は、はい」

「ごめんね、ナッチのベッド愛より少し小さいから…ほら、もっとこっちおいでよ」

そう言って、なつみさんは私の体をグッと抱き寄せます


「これで落ちないっしょ?」

「は、はい!完璧です!」

何か変な汗をかいてきました。そのせいで前髪がおでこにくっついてしまいました。

それを直そうと手をモゾモゾさせてると

「どうしたの?」

「前髪がおでこにくっついて直そうと思って…。」

「ナッチが直してあげるよ」

141 名前:夕食のその後で 投稿日:2003/11/25(火) 23:41

そう言って、なつみさんの手が私のおでこにきて前髪を直してくれました。

なつみさんに触られてる所は、とても熱くなりました。

抱き締められてる体も
触られたおでこも

とても、熱くて

そして、ドキドキが止まりませんでした。



今日、私は一睡も出来ませんでした……。



ついでに、気付いた事

なつみさんは、あんまり(かなり)寝相が良くないって事です。はいっ!
142 名前:空風 投稿日:2003/11/25(火) 23:42

143 名前:空風 投稿日:2003/11/25(火) 23:51
今日の更新は、ここまでです!



>>111 Ray様

わぁ〜、こんな駄文の小説を読んでくれる優しい方が居たんですね(W
これからもどんどん更新して行くんでまた、読んで貰えると嬉しいです!また、Ray様の所に遊びに行かせていただきます〜!お互い、頑張りましょうね
144 名前:名無し読者 投稿日:2003/11/26(水) 21:00
今日初めて気がつき、一気に読ませていただきました。
とても暖かな気持ちになるお話です。
自分は書く事は出来ませんけれど、とても楽しく読ませて頂きました。
そして、ずっと読み続けたいと思います。
楽しみにしてます。
145 名前:空風 投稿日:2003/11/29(土) 20:34


146 名前:空風 投稿日:2003/11/29(土) 20:36




6、〜伝えられない想い〜




147 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/11/29(土) 20:38

れいなちゃんの事がありあれから、3日が過ぎました。

れいなちゃんも少しずつなつみさん達に心を開いてるみたいです。

なつみさん達もれいなちゃんに優しく接してます。

家族っていいもんですね〜。はいっ

私もわからない言葉とかこの3日で大分覚えました。

完璧です!

そう言えば、この3日の間で大きな事件とたいした事ない事件が起こりました。

まず、大きな事件とは・・・・
148 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/11/29(土) 20:40

なつみさんと朝ご飯を用意してると

「なつみお姉ちゃんー!」

そう言いながら勢い良く階段を降りて、れいなちゃんが来ました

「れいな、どうしたの?」

「この制服変じゃない?似合ってる?」

そうです!
大きな事件とは、れいなちゃんが学校に行くと言い出したのです!

「うん、似合ってるよ!可愛い!」

「本当?」

「うん!」

「へへへっ!あっ、あさ美、れいな制服似合ってる?」

「はい!似合ってます!完璧です!」

「へへへっ!ありがと!あっ!じゃあ学校行って来るね!」
149 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/11/29(土) 20:44

「うん、気を付けてね!」

「はーい!じゃあ、なつみお姉ちゃん、あさ美いってきます」

「いってらしゃーい」

「いってらしゃいです」


れいなちゃんを見送った後

「れいなが学校に行くなんて言い出すなんて、これも全部あさ美のおかげかな?」

「違いますよ!皆さんのお陰ですよ!」

「ふふふっ!やっぱり、あさ美って可愛いな〜」

なつみさんは、にっこり笑ってそう言います。
150 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/11/29(土) 20:45

ダメです!
なつみさんの笑顔をみると恥ずかしくなります!ドキドキが止まりません
「どうしたの?あさ美、顔真っ赤だよ?」

「だ、大丈夫です」

「そう?それならいいんだけど‥あっ、そうだ!あさ美、悪いんだけど、このお粥をひとみに持ってくれない?後、薬も!」

「はいっ!」

後、ひとつの事件とは
ひとみさんが風邪をひいた事です!

昨日、どしゃ降りの雨の中を傘を差さずに帰って来たことが原因らしいです

愛ちゃん曰く
"何とかは風邪ひかないのにね"って言ってました。
151 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/11/29(土) 20:47

その"何とか"とは
どう言う意味なのでしょう?

今度、愛ちゃんに聞いてみることにします

なつみさんから、お粥とお薬を受け取り、ひとみさんの部屋に行きます

ドアをたたくと

「はい、誰〜?」

「あさ美です!お粥とお薬を持ってきました」

「入っていいよ」

そう言われたので、ドアを開けてから中に入ります

「大丈夫ですか?」

「う‥ん。昨日よりは大分まし‥」

「よかったです!あっ、お粥とお薬です」

「うん、ありがと」

「じゃあ私、下に行きますね」

「おう!」
152 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/11/29(土) 20:49

ひとみさんに、お粥とお薬を渡して、下に降ります



「あさ美、ありがとね!」

「はいっ!」

「じゃあ、ナッチ学校行くから後は、お願いね!」

「はいっ!いってらっしゃいです」

「うん!いってきます!」

なつみさんも学校に行ってしまいました

一人、残された私は
いつものように、しばらくボォーとして何をするか考えることにしました
153 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/11/29(土) 20:52

しばらくソファーに座りボォーとしていると

テーブルの上に何かが置いてあることに気付きました。

立ち上がりテーブルに近づきます。見てみると
“楽譜”でした。

昨日、愛ちゃんが教えてくれました。


あれ?だけど、
“これは大事な物で明日、持って行かないと行けない”と、愛ちゃんは言ってました。

なのに何故、此処にあるのでしょうか?

私が悩んでると

ひとみさんが降りてきました。

「何、やってんの?」

「ひとみさん、起きて大丈夫なんですか?」

154 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/11/29(土) 20:54

「うん。薬飲んだら少し楽になった!」

「そうですか!よかったです!」

「で、何やってんの?」

「これ‥」

テーブルの上に置いてあった楽譜を見せると

「あのバカ‥‥。忘れていったな‥。今日使う奴だろーこれ!」

「どうしたらいいですかね?愛ちゃん‥困ってますよね‥」

「うーーん。使うのは放課後の部活の時だから今、届ければ間に合うんだけどな‥!‥‥あっ!面白い事‥じゃなくて‥‥いい事考えた!」

「何ですか?」

「あさ美!この考えにはあさ美の力が必要なんだ!」
155 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/11/29(土) 20:57

「はい!何でもやるです」

「これを愛に届けるんだ」

「はいっ!それで愛ちゃんは助かるんですよね!」

「そう!助かるんだ!」

「やるです!」

「よし!じゃあ、あさ美、上に来い!」

「はい!」

そう言って、ひとみさんと二人で二階にあがります

二階に行くと‥‥

「うーん。ウチの制服じゃ少し大きいな〜」


何故か、ひとみさんの部屋で愛ちゃんと同じ制服に着替えさせられました。これは、ひとみさんの制服みたいです
156 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/11/29(土) 21:00

「あさ美の身長は大体、美貴と愛の間ぐらいかな?じゃあ、美貴の制服でいいかな?あっ、でも美貴、制服捨ててるかも‥あさ美、ちょっと待ってろ」

そう言って、ひとみさんは部屋を出ていきました。

しばらくして、ひとみさんが戻って来ました

「あった、あった!あさ美、今度はこっちに着替えて」

「はい!」

着替え終わると

「うん!ちょっと大きいけどいっか!」

「これは美貴さんの制服ですか?」

「うん!そうだよ」

「勝手に着ていいんですか?」

157 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/11/29(土) 21:02

「いいの、いいの!あいつはもう卒業したから、この制服は着ないから!」

「は‥‥ぁ!後、ひとみさんの制服と比べて何か足元がスゥースゥーするんですけど‥‥」

「そうなんだよね〜。あいつめちゃくちゃスカートを短く改造してたからな〜!だから、ウチの制服よりスカートが短いの!分かる?」

「?分かりません」

「まぁ、まぁ!とりあえず、この制服を着ていれば学校に入れるから!愛のクラスは二年三組だから、えっと〜場所は‥学校に入って、二階に上がって右‥って言っても分からないよな〜」

「はい‥分かりません‥」
158 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/11/29(土) 21:05

「どうすっかな〜!あっ‥そうだ!アイツを使おうっと!今、休み時間だから電話しても平気だよな?」

ひとみさんは、ぶつぶつ独り言を言って携帯を取出し誰かに電話をし始めました。

「もしもし〜!ウチ〜‥あっ?風邪で休んだの!‥‥うるさい!先輩にむかってなんだ、その口の聞き方は!‥‥あ〜、用件は‥あんな、今からウチの知り合いが学校に行くんだけど、そいつが全然学校の場所とか知らないから案内してやって!ええぇ?ん、だって!今、なんて言った?‥おう、じゃあ昼休みになったら玄関にいろよ!じゃあ、よろしくな」
159 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/11/29(土) 21:07

そう言って電話を切り

「これで、大丈夫!」

「?」

「今、ウチの同じ部の後輩に電話したから、そいつが愛の所まで案内するから、そいつに愛の所までつれて行ってもらえよ」

「はい」

「今から行けば、ちょうど昼休みに間に合うから!そいつは玄関に居ると思うから声掛けてやって」

「はいっ!」

「学校までの道のりは、家を出てずっと真っすぐでいいから!分かるか?」

「はい!完璧です!じゃあ、いってきますです!」

「うん!いってしゃい!‥おもしれ事になりそうだな‥」

ひとみさんから、見送られ家を出ます
160 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/11/29(土) 21:10

ひとみさんに教えて貰った通り、家を出て真っすぐ進みます。

30分ぐらい歩いたでしょうか?
何か大きな門に辿り着きました。

此処が学校でしょうか?大きな所ですね〜。

とりあえず私は、その門をくぐり玄関らしき所まで行きました。



すると、そこには一人の女の子がボォーと立っていました。

あの人が、ひとみさんの言ってた人でしょうか?

私は、近づいて声をかけます。
161 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/11/29(土) 21:15

「あの〜」

「ふぇ?」

なんとマヌケな返事でしょうか?

何となく、この人は‥
ひとみさんに似てる気がします‥‥。


「もしかして、ひとみ先輩の知り合いの方ですか?」

「は、はいっ!」

「私が、案内するように言われたんで案内しますね」

「はい!よろしくです!あっ‥‥私、あさ美と言います!」

「あ‥‥私は、麻琴です!小川麻琴!よろしく!」

162 名前:空風 投稿日:2003/11/29(土) 21:17


163 名前:空風 投稿日:2003/11/29(土) 21:27

今日の更新は、ここまでです!



>>144 名無し読者様


優しい、お言葉ありがとです!すごく嬉しいです!読んでくれてる人がいないと思ってたんで(W これからも頑張って書き続けます!また、読んで貰えたら光栄です!本当にありがとです!
164 名前:つみ 投稿日:2003/11/30(日) 00:08
おお!おもしろそう!
微妙にCPが入り乱れてるのかな?
こんこんがかわいい・・・
165 名前:Ray 投稿日:2003/11/30(日) 16:31
(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-
更新されてますねぇ( ̄ー ̄)ニヤリッ
とうとう小川さん登場ですね〜
次が楽しみです!!頑張ってください!!
166 名前:ss.com 投稿日:2003/12/01(月) 15:59

 一気に読ませていただきました。
 129〜の美貴姉さんのれいなへの言葉、れいなに姉さんと呼ばれての反応
思わずウルウル来そうになったり…。
 今回更新分のマコっちゃんもイイ味ですネ。
 頑張って下さい、期待してます。
167 名前:空風 投稿日:2003/12/02(火) 17:07

168 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 17:16

まこと?
どっかで聞いた事ある
ような、ないような‥気がします


まぁ、忘れるって事は
どうでも、いい事ですね。はいっ‥‥


「で、何処に案内すればいいんですか?職員室?」

「えっっとー、愛ちゃんにこの楽譜を届けたいんです!だから、愛ちゃんの所まで案内してください!」

「えぇ?愛ちゃん?って、もしかして‥紺野愛ちゃん?」

「はい!」

「ひとみ先輩の妹のあの愛ちゃん?」

「はいっ!そうです」
169 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 17:20

「まじで〜〜!あ゛ーーだから、先輩楽しそうだったんだ!あの人は、人の反応みて絶対楽しんでるよ〜!」


頭を抱えて、訳の分からない事を叫んでる、麻琴さん。

しばらく叫び続けて

「はぁ‥‥。愛ちゃんの所まで案内しま〜す。こっちです」

そう言って、麻琴さんは歩きだします。
私は、それについて行くことにします。


「あさ美さん、でしたっけ?」

「はい!あさ美です!あさ美って呼んでください」

「いや‥、呼び捨ては恥ずかしいから‥‥じゃあ、あさ美ちゃんでいい?」
170 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 17:23

「はい!好きに呼んで下さい!麻琴さん」

「‥‥。あー‥さんは、出来ればやめて欲しいな・・。麻琴かまこっちゃんって呼んで」

「んっ‥とぉ‥じゃあ、まこっちゃんでいいですか?」

「うん!あっ‥あさ美ちゃん‥‥聞きたい事、あるんだ!」

「はい?何ですか?」

「あ、あのね‥愛ちゃんとあさ美ちゃんってどんな関係なの?」

「どんな関係?」

「姉妹じゃないよね?なのに何で楽譜とか持って来てるの?従兄弟とか?」

「従兄弟?」

「違うの?じゃあ、何?」
171 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 17:25

従兄弟?
って何ですかね‥‥聞いた事ない言葉です‥。

後、どんな関係って、どう言う意味ですかね‥‥。私が、考えてる間にもまこっちゃんは、次々に質問してきます。

「もしかして、愛ちゃんと付き合ってるとか?」

「?」

「どうなの?」

まこっちゃんは、訳の分からない事ばかり聞いてきます‥‥。ここは、とりあえず‥‥何かを言わないといけません‥‥

「えっと‥‥私は、ただ‥愛ちゃん家に住んでて‥」
172 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 17:27

「えぇぇぇー!ど、ど同棲してるの?」

「?」

「で、でも、愛ちゃんの家族の人とか何も言わないの?ほ、ほら一緒に暮らしてさ‥。」

「なつみさん達は優しくしてくれます!れいなちゃんとも仲良くなれました!」

「家族公認の交際なの?」

「??」

「え、あっ、じゃあ家とかで、いつも愛ちゃんと何してるの?」

「何って‥‥お話したり‥昨日は、れいなちゃん三人でトランプしました!‥‥後は‥あっ!昨日、初めて愛ちゃんと一緒にお風呂入りました!!」

173 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 17:32

「お風呂ーーー!?羨ましいーー!うぉー」

「???」

「あ、後は?へ、部屋はやっぱ一緒でしょ?」

「はい!一緒です!」

「べ、ベッドとかも一緒?」

「はい、昨日も一緒に寝ました!」

「寝たーー!?うわぁぁー」

何やら手を頭に持って来て叫びながらグルグル回る、まこっちゃん。



変だって言われてる私が言うのも何ですが‥‥。


まこっちゃんの方が変です。と、言うよりバカですね!はいっ!
174 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 17:35

「あっ‥もしかして、ひとみ先輩の言ってた愛ちゃんの好きな人って、あさ美ちゃんだったんだ‥‥。ハハハハ‥‥。失恋しちゃったよ‥‥。ハハハハ。そっかぁー愛ちゃんは付き合ってたんだーハハハハ。笑うしかないねーもう」

回り終わると、ぶつぶつ独り言を言って、不気味に笑う、まこっちゃん。


何かあんまり、近付きたくありません‥。


「あの〜愛ちゃんの教室は‥まだですか?」

「ハハハハ、あっ、ここだよ。ハハハハ‥。じゃあ私、今日早退するね。ハハハハ。明日、生きてないかも‥」
175 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 17:37

そう言って、笑いながら向こうに言ってしまいました。


出来ることなら、二度と関わりたくない気がします‥‥はいっ!



とりあえず、今は愛ちゃんにこの楽譜を届けるです!



‥‥。

このドアは、開けていいのでしょうか?

そもそも、このドアは
どうやって開けるのでしょうか?

ウチにあるドアとは、
違うようですし‥‥。

構えて、拳を突いても
いけない気がしますし‥‥。
176 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 17:38

そう考えてる時です。


ガラガラと目の前のドアが開きます。


ドアを開けたのは、
愛ちゃんでした。


「あ、愛ちゃん!」

「び、びっくりしたぁ〜!何で、こんな所に立ってんの?ってか、何であさ美が学校にいるのさ〜!しかも制服まで着て!」

「似合いますか?」

「あ、うん!可愛いね!え〜?誰の制服?」

「美貴さんのです!」

177 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 17:40

「へぇ〜!美貴姉のか〜〜!でも、ちょっとスカート短いね!‥‥‥‥‥‥って普通に話してる場合じゃなかった!何であさ美が学校に居るの?!」

「あっ、忘れてました!愛ちゃん楽譜忘れてましたから、届けに来ました!」

そう言って、持って来た楽譜を愛ちゃんに渡します。

「えー嘘!私、忘れてたんだ!気付かなかった!ありがと〜あさ美!まじ助かった!」


愛ちゃんがとても嬉しそうです!だから、私も嬉しいです!
178 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 17:51

「ありがと〜!でも、よくここが分かったね!」

「はい!学校までの道は、ひとみさんに教えて貰いました!」

「えーー!じゃあ、教室まではどうやって来たの?」

「まこっちゃんに連れてきて貰いました!」

私が、そう言うと
愛ちゃんは持ってた楽譜を床に落とします


「え?まこっちゃん‥‥って、小川麻琴?」

「はい!そんな感じの名前だった気がします」

「あの、ひとみ姉にパシリに使われてヘタレでバカで、かなり変な麻琴?」
179 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 17:54

「はい!変な人でした!」

「まこっちゃん‥って呼ぶほど仲良くなったの?」

「まこっちゃんが、そう呼んでいいって言ったので!」

「ふぅーん。そっか‥‥‥‥‥‥あっ、あさ美楽譜ありがとね!」


「はいっ!」

「帰るんでしょ?気を付けてね!」

「帰りません!」

「はぁ?」

「学校って楽しいそうな所ですね〜!何かワクワクします!」

「え?な、何か嫌な予感‥」
180 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 17:56

「冒険して来ていいですか?」

「ダメ!絶対ダメ!」

「じゃあ、探検!」

「一緒じゃん!ダメ!おとなしく家に帰りなさい!」


「いやん。」

「いやん、じゃない!!」

「ふぇ‥‥ん。ほ、本当にダメですか?」


愛ちゃんにダメと言われ
すごく落ち込みました。すごく悲しいです。

後、一回聞いて見ました。
これで、ダメと言われたら諦めて帰ります‥。

181 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 17:59

「うわぁー!わ、分かったから‥そんな潤んだ目で見つめないで‥‥。でも今は、まだダメ!放課後、私の部活が始まる前に案内するから!それでいい?」

「はい!何か分かりませんがそれでいいです」

「ハァ‥‥。とりあえず、私5時間目あるから、あさ美と一緒に居られないけど‥それまで、あさ美を隠さないと‥‥部室でいいかな?‥あさ美、こっちおいで」

愛ちゃんに手招きされ、愛ちゃんと歩き出します



182 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:00

階段を上り、着いたのは

「ここ私の部の部室なんだけど、私が来るまで此処で待機!ってか、ここで待て」

「私、一人でですか?」

「うん!待てる?」

「寂しいです‥一緒に居て下さい」

「そうしたいけど‥授業あるからさ‥‥。あっ、ちゃんといい子で待ってたら帰りにかぼちゃプリン買ってあげるから!!」

「本当ですか?」

「うん!」

「待つです!」

「じゃあ、待っててよ!」

「はぅ!」
183 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:02

愛ちゃんが出ていった後しばらくボォーとしていたら、いつの間にか寝てたみたいで

「あさ美、あさ美!」

愛ちゃんの声で目が覚めます

「あっ、愛ちゃん‥おはようです!」

「こんな所で寝てたら風邪引くよ!」

「ごめんなさい!愛ちゃん、もういいんですか?もう一緒に居てくれるんですか?」

「ごめん、まだなんだ‥。今、5時間目の休み時間でまた行かなきゃいけないんだ‥。」

「そうですか‥」

「ごめんね‥」

「いえ‥大丈夫です」
184 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:05

「あっ、そうだ‥さ、さっきさ‥‥麻琴に教室まで案内してもらったんでしょ?」

「はい!」

「それで話しとかした?」

「はいっ!」

「どんな事話したの?」

「んっ‥と‥‥どんな関係、従兄弟、付き合ってるのとか色々です!」

「いや、わかんないから!他には?」

「うーん‥っと‥忘れちゃいました!」

「えーー!」

「あっ、でも何か別れ際に‥早退するとか明日、生きてないかもとか言ってました!」
185 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:07

「明日生きてない‥って、どんな事話したのさ‥‥。気になるな〜」

「覚えてません‥‥ごめんなさい‥」

「ううん。あさ美は悪くない‥‥。あのね、白状するとさ‥私、麻琴の事が好きなんだよね」

「好きって何ですか?」


「あーあ、そうか!あさ美わかんないか!あのね、好きって言うのは、その人の事を考えるとドキドキしたり、その人の事を目で追ったり‥説明下手だけど、とにかくドキドキする事!分かる?」

「はい!完璧です!愛ちゃんはまこっちゃんが好きなんですね!」



186 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:10

「うん。そうだよ!こんな事話したの、あさ美が初めてだよ!まぁ、ひとみ姉にはばれてたかもしれないけどね!」

「そうなんですか!」

「だから、こんな事話できて本当に嬉しいんだ!」

「はい!愛ちゃんが嬉しいなら、私も嬉しいです!」

「あさ美ってなんか不思議だね」

「不思議?」

「何か、あさ美と居ると和むし、あさ美にだと何でも話せちゃうんだ!あさ美が人間だったら親友になれたかもね!私たち‥‥。あっ、今でも親友見たいなもんだけどね。もっと早く、あさ美と出会っていたかったな」
187 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:12

「愛ちゃん‥」

何か凄く嬉しいことを
言ってくれた気がします‥。

「あ〜、6時間目はじまちゃった‥‥まぁ、いいや‥さぼろっと」

「いいんですか?」

「うん!いいんだ!もうちょっと、あさ美と話がしたいから!」

「はい!私も愛ちゃんと話したいです!」

「うん!」

「あっ、さっき愛ちゃんはまこっちゃんの事好きだって言ってましたよね!」

「うん!」

「それを、まこっちゃんには言わないんですか?」

「え?」

188 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:25

「だって、なつみさんが言ったんですけど、言いたい事とか思ってる事とかは口に出して言わなきゃ伝わらないよ!って言ってました!」

「なつ姉が?何かなつ姉らしいけど‥」

「だから愛ちゃんは言わないんですか?まこっちゃんに!」

「そんな簡単なもんじゃないんだよね・・!」

「?」

「相手が男の子とかだったら告白する事ぐらいは簡単かもしれない‥。だけど相手は女の子なんだ。私と同じ女なんだよね!」

「同じ女だと何がいけないんですか?」
189 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:27

「え?常識って言うか‥普通、恋愛は男と女がするもんで‥‥。女同士が恋するって言うことは、世間の常識から外れてる訳で‥」

「愛ちゃんの話‥難しくて、よくわかんないです‥」

「あっ、ごめん」

「よくわかんないけど、愛ちゃんがまこっちゃんを好きなら、それでいいと思います!でも、それを相手に言わなくて、心に閉まって置くのは寂しいです‥‥」

「私だって、伝えられる物ならこの気持ちを伝えたいよ‥‥。だけど、伝えられないんだ‥‥」
190 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:30

「何でですか?」

「今までの関係が壊れるのが怖い‥‥。せっかく、ひとみ姉の紹介で友達になる事が出来た。今のその関係を壊したくない‥‥。私たちの関係なんて私が一歩踏み出せば壊れてしまう関係だから‥‥友達以上の事なんて望んじゃいけない‥‥」

「愛ちゃん‥‥」

「それにもし告白できたとしても付き合えないと思うから‥」

「その告白と言うのは、付き合う為にするものなんですか?」

「え?」

「告白って、“好き”って気持ちや想いを伝える為にあるんじゃないんですか?」
191 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:33

「‥‥」

「私はロボットだから、よく分からないですけど‥‥‥まこっちゃんの事好きなら‥言わなきゃ相手には伝わりませんよ?」

「‥‥‥」

「ごめんなさい‥‥生意気な事言って‥」

「そんな事ない‥‥。あさ美いい事言うよ!‥‥‥ありがと」

「いいえ‥‥」

「自信ついた!私、麻琴に告白する!例え、振られてもさ‥‥このまま終わるのは嫌だからね!」

192 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:37

「はいっ!」

「ありがと、あさ美!今から言ってくるかな!!あっ、でも早退するって言ってたんだっけ?」

「はいっ!」

「電話してみるかな?」

そう言って愛ちゃんは携帯を取り出し電話を始めました

「もしもし麻琴?今、何処?‥‥保健室?どうしたの具合いでも悪いの?‥‥‥そうなんだ‥。あっ、大事な話があるんだ‥。今から、合唱部の部室に来てくれない?‥うん。待ってる」

そう言って、電話を切ります
193 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:38

「緊張してきた‥。ごめん、あさ美‥しばらくの間‥手繋いでて?」

「はいっ!」

私は、愛ちゃんの手を
ギュッと握ります

「ありがと‥。」

しばらくして、ドアがノックされ、まこっちゃんが入ってきました

「は、は、話って‥何ですかねぇ」

「うん‥‥あのね‥麻琴って好きな居るのかな?」

「ふぇぇ?」

「居る?」

「い、います」

「そっか‥‥。私が今から言うこと聞いて欲しいんだ。」

「ふぁい!」

「私ね‥‥初めて会った、あの日から‥麻琴の事‥‥‥‥‥ずっと好きだったんだ」


194 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:41

「えぇぇぇぇぇー」

「そんなに驚く事ないじゃん‥‥。ごめん、やっぱ迷惑だったよね‥。忘れてよ、今言った事‥。ごめんね」

「いや、違くて、だってあ、あ、愛ちゃんはあさ美ちゃんと付き合ってるんでしょ!?」

「何で私があさ美と?」

「だって一緒に住んでるって‥」

「うん、住んでるよ!」

「ほら〜だったらさぁ〜同棲してるんでしょ〜?」

「はぁ?あさ美はお父さんが作ったロボットだもん。」
195 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:43

「そうかロボットかぁ〜!・・・・・・・・・・・・・・えぇぇぇぇーロボット〜!あさ美ちゃんが?」

「うん。そうだよ?聞いてなかったの?」

「聞いてないっすよ!!だって、普通の人と変わらないし‥」

「あさ美はロボットだよ!だから、一緒に住んでるけど?」

「そうなんだ〜。あっ、でも昨日、一緒にお風呂入ったと小耳にいれたんですけど‥‥」

「昨日、トランプしてたら、かなり遅い時間になって、なつ姉が二人で入れって怒られたから」

196 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:45

「あ、あと一緒の部屋で寝てるとか‥毎日一緒なんですよね?」

「部屋がないからね。たまにあさ美と寝るけど?毎日じゃないよ?おとといは、あさ美、れいなの部屋だったよ?ねっ、あさ美?」

「はい!その前は、なつみさんと寝ました」

「え?寝たって普通に寝ただけ?」

「そうだよ?」

「な、何だ私はてっきり‥愛ちゃんとあさ美ちゃんは‥‥やっちゃったのかと‥変な想像を‥」

「は?」

「いや、何でもないでーーす」
197 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:47

「何だそうなんだーー!で、愛ちゃんは私が好きなんだ‥‥‥・・・・・・・・・ふぇ?えぇぇ、愛ちゃんが私を好き?嘘だ〜!」

「気付くの遅いよ‥‥。嘘じゃ‥ないよ?」

「ほ、本当?」

「うん‥」

「ふぇぇ!何か夢みたいだ‥‥あっ、私も愛ちゃんの事が好きだす」

「だす‥って‥」

「うわぁ〜カッコよく決めようと思ったのにカッコ悪いじゃないですか〜」

「確かにカッコ悪いね〜」

「うぇーん」

「だけど、そんな麻琴も好きだよ‥。大好き」
198 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:52

「私も大好きです‥」

「うん、凄く嬉しい」


愛ちゃんとまこっちゃんは、お互い“好き”と言い合ってました。

しばらく言い合った後

愛ちゃんは、まこっちゃんに近付き、まこっちゃんに抱きつきました

「あ、愛ちゃん?」

「何、麻琴?」

「キスとかしちゃったりしてもいいですか?」

「うん、いいよ!」


そう言って、二人は
キスとか言うのをしたようです!

199 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:53

キスと言うのは、口唇と口唇を重ねる事を言うんですね!

勉強になりました




それから二人は
付き合うことになった。そうです。

意味は分からないけど
よかったです!はいっ!


二人が付き合いだした後たまに、愛ちゃんの首筋に赤い跡があるんです


それは、何かと訪ねると愛ちゃんは顔を赤くして教えてくれません。
200 名前:伝えられない想い 投稿日:2003/12/02(火) 18:54

だから、なつみさん達に聞こうと言うと

愛ちゃんは絶対ヤメテ!と、言います

後、付け加えて
絶対にひとみ姉にだけには聞くなと言います

何故でしょうか?



誰か、愛ちゃんの首筋の赤い跡が何なのか教えて下さい‥‥‥。


待ってます‥‥。

201 名前:空風 投稿日:2003/12/02(火) 19:10

202 名前:空風 投稿日:2003/12/02(火) 19:10

203 名前:空風 投稿日:2003/12/02(火) 19:13


今日の更新はここまでです。



>>164 つみ様

ありがとございます!はい!これから沢山?のCPが入り乱れる予定です(W こんな訳の分からない小説ですがこれからも読んで貰えると嬉しいです。

>>165  Ray様

小川さんの登場で、やっと恋愛話がかけそうです(W これからも頑張りMAX!


204 名前:空風 投稿日:2003/12/02(火) 19:13

>>166 ss.com様

お言葉ありがとです!美貴姉のセリフは書くのが少し恥ずかしかったり‥ちょっとクサイセリフだと思われ(W
まこっちゃんは、ちょっと(かなり)壊れ気味になちゃって‥まこっちゃんごめんなさい。(W
これからも頑張ります!
205 名前:つみ 投稿日:2003/12/02(火) 21:12
こんこんもいつかは気づくさ^^
無事うまくいきましたね〜・・次は誰かな?
206 名前:七四散 投稿日:2003/12/02(火) 21:15
「キカイノココロ」という娘。小説をご存知ですか?
207 名前:Ray 投稿日:2003/12/02(火) 23:17
更新お疲れ様です!
先がとっても気になる今日この頃w
首の赤い跡にちょっと笑ってしまいましたw
208 名前:空風 投稿日:2003/12/03(水) 00:40

209 名前:空風 投稿日:2003/12/03(水) 00:41




7、〜れいなの学校生活〜




210 名前:れいなの学校生活 投稿日:2003/12/03(水) 00:43

学校で自分のクラス前の廊下を歩いてると

「れいな〜」

れいなの名前を呼びながら、向こうから走って来るのは一つ先輩で亀井絵里先輩。

「れいな、おはよう」

そう満面の笑顔でいわれ右腕を組まれた

「お、おはようございます!」

「もうー敬語じゃなくていいって」

「はぁ、でも‥先輩だし」

「先輩じゃなくて、絵里って、呼んで」

「はぁ‥‥」

いつだったか、絵里先輩が持ってた、重そうな荷物を半分持ってあげた事があった。

その日から、何故か
いつものようにれいなのクラスに絵里先輩が来るようになった。

211 名前:れいなの学校生活 投稿日:2003/12/03(水) 00:45

「れいなー」

今度は逆の方向から
れいなの名前を呼びながら来たのは、隣のクラスの道重さゆみ。

「れいな、おはよ」

へへへっと、笑顔を浮かべながら左腕を組まれた。
「さゆ、おはよ」

「私、今日も可愛い?」
「うん、可愛いよ」


いつだったか、先輩に絡まれてる、さゆを助けてた事があった。

それ以来、こうやって毎日クラスに来ては、可愛い?と聞かれる
212 名前:れいなの学校生活 投稿日:2003/12/03(水) 00:46

「あれ?絵里先輩、2年の教室まで来て何してるんですか?」

「れいなに用があるんだもん。」

「別にいいですけどね、私のれいなに手出さないでくださいね」

「絵里のれいなだもん!」

「私の!」

「絵里の!」

この二人は、部活の先輩、後輩で仲がいい。

いつも、こうやって
れいなを挟んで喧嘩してる。

どちらかが、れいなと話してると、どっからともなく現われて、いつも言い合いしてる。

二人とも焼きもち焼きなんだね〜。
213 名前:れいなの学校生活 投稿日:2003/12/03(水) 00:51

二人の邪魔しちゃ悪いかられいなはどっか行こうかな?

そう思ってると

「「ねぇ!れいな!私と絵里どっちが可愛い?」」

同時に聞かれた
やっぱ仲良いな〜この二人。

「二人とも可愛いよ!」

「「じゃあ、どっちが好き?」」

「二人とも好きだよ」

そう言って、にっこり笑うと二人とも顔を真っ赤にさせてる。

何でだろう?
二人とも熱でもあるのかな?

そんな風に思っていると次々と二人から質問攻めに合う

「「今度の日曜、遊ぼう?それで、私と絵里かどっちと遊びたい?選んで!」」
214 名前:れいなの学校生活 投稿日:2003/12/03(水) 00:55

二人きりで遊べばいいのに‥‥。
何故、わざわざれいなを誘うんだろう‥。

今度の日曜日か‥‥
あっ‥

「ごめん、今度の日曜日はお姉ちゃんとあさ美と遊園地に行くんだ!だから、遊べないや」

「あさ美って誰?」

「れいなにとって、どんな存在の人なの?」

「え?」

れいなにとって、あさ美は‥‥お姉ちゃんじゃないし‥‥友達だよね?

しばらく考えた後で

「うーん。大切な友達かな?」

こう答えると

「「えーー!その、あさ美とか言う人の事好きなの?」」

215 名前:れいなの学校生活 投稿日:2003/12/03(水) 00:57

そりゃ、好きか嫌いかって聞かれたら

「うん!大好きだよ!」


そう答えると

「「えーー」」


二人の声が見事に重なる。

「私、絶対れいなの事諦めないもん。」

「絵里だって〜!」

「?」


さゆと絵里先輩、なんか叫んでたけど‥‥。
つくづく、あの二人
仲良いなと思った。

二人の恋、れいなは応援するからね!!頑張れ!
216 名前:空風 投稿日:2003/12/03(水) 00:58

217 名前:空風 投稿日:2003/12/03(水) 00:59

すみません!今日の更新は終わりだと言いながらまた、ちゃっかり更新しちゃいました!(W
これで、本当に今日の更新終わりです


>>205 つみ様

紺ちゃん気付いてくれますかね?ひょっとしたらずっと気付かないままかも‥(W


>>206 七四散様

「キカイのココロ」ですか?すみません‥存じてないです‥!有名な小説ですか?ここのサイトの小説ですかね?何も知らなくてごめんなさい‥。

>>207 Ray様

今日はかなり更新してみました。暇人なのバレバレ?(W
紺ちゃんにあの赤い跡の意味を教えてくれるのは誰でしょうね(W
218 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/03(水) 01:36
やばいぃ〜今日初めて読ませていただきましたが、最高です!
話がおもしろいです!てか、れいな可愛すぎです(w
鈍感な所が超かわいいです!今後はれなえり?さゆれな?
どうなるんでしょう!私はれなえり押しですが(w
とにかく更新期待してます☆がんばってください!
219 名前:ss.com 投稿日:2003/12/03(水) 05:09

更新、お疲れさまでした。
オガコンかと思いきやオガタカ!
様々なCPの登場で、ますます期待大です。
頑張って下さい。
220 名前:七四散 投稿日:2003/12/03(水) 17:24
「キカイノココロ」はちょっと前にモ娘。(羊)板で書かれていた小説です。
その小説も紺野がロボット、というお話だったなあって思い出しただけです。
すごく感動する小説なので読んでみることをお勧めします。
221 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/03(水) 20:37
>>220
やめとけ 
この作者が「キカイノココロ」を読むと自分の未熟さに凹んで
もう書けなくなるぞ
222 名前:名無しかな… 投稿日:2003/12/03(水) 22:06
>>221 最近多い、こんな人間。

結構登場人物が多くなってきましたが、まだ更に出てくるんでしょうか?
更新も多く、話も面白いので楽しみです。
頑張って下さい〜m(_)m
223 名前:空風 投稿日:2003/12/07(日) 21:58

224 名前:空風 投稿日:2003/12/07(日) 21:58




8、〜大好きだった人〜




225 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:02

今日は日曜日です。
今日は、皆さんが
お休みで家にいます。


先週の日曜日は
れいなちゃんと愛ちゃんとなつみさんとで遊園地に行ってきました。

楽しかったです。はぁい!

それで、今日の日曜日はと言うと‥‥。



226 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:05

「あさ美、行くよ」

「はい!待ってください!ひとみさん」

今日は、なつみさんに
おつかいを頼まれて、
ひとみさんとスーパーと言うところに来ました。

スーパーと言うところはすごく良いものですね〜冷蔵庫より食べ物があります。
後、試食と言うものもありました。ずっと食べてるとひとみさんが

“それ位にしとけ” と、止められました。

まだ、20個しか食べてないのに‥。
少し悲しかったです。


227 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:10

買い物を済ませ、スーパーを出ます。


しばらく歩くと
見たことない食べ物を持った人とすれ違いました。

「ひとみさん、あれ何ですか?」

「どれ?」

「あの女の人が持ってた物です」

「あ〜たこ焼き?」

「たこ焼きって何ですか?」

「何って‥‥たこ焼きをどう説明すればいいんだろう‥‥」

「おいしいですか?」

「うん。おいしいよ」

228 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:13

おいしいんですか‥。
食べてみたいです‥。
たけど、物を買うには
お金が必要らしく、そのお金を私は持ってません‥。だから、諦めるしかありません‥。

そう思ってる時です。



「食べたいの?」

と、ひとみさんが言います。

「はい‥。」

「仕方ねぇな〜買ってやるよ。おいで」

手招きをされ、手を繋がれました。
そして、歩く事2、3分
小さな車の前に来ました。

229 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:16

「おっちゃん、たこ焼き1つね」

「あいよ!‥はい、お待ちどう」

「はい、お金。じゃあ、どうも〜」

そう軽く挨拶をして、
車の前から遠ざかります‥。

「はい、たこ焼き」

繋がれた手が離され
代わりにたこ焼きを渡されます



「ありがとございます!」

「食べるのは家に帰ってからにしろよ」

「はい!」

「じゃあ、帰るぞ」

「はい!」

230 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:18

再び歩きだします
私の少し前を歩く、ひとみさん

私は、たこ焼きを抱え
ご機嫌です。

たこ焼きを袋の上から
覗いたり、匂いを嗅いだり‥‥とにかく、たこ焼きに夢中でした‥。

だから、気付かなかったです。
前を歩いてるはずのひとみさんが居ない事に‥

気付いた時には、ひとみさんは居ませんでした。

こんな広い街に一人‥。家への道も知りません‥‥。

231 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:22


どうすればいいのでしょうか‥‥。

私は一生、紺野家には
帰れないのでしょうか?

れいなちゃんと、お話することも‥‥

愛ちゃんと、一緒のお布団に寝ることも

ひとみさんの、つまらないギャグを聞くことも

美貴さんの、下手な絵を見ることも

なつみさんの、作ったおいしい料理を食べることも出来ないのでしょうか?



そう思うと泣きそうに
なってきます‥‥。

232 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:25

こうなったら、最後の
手段です。

この前、テレビで見た事をやります。

あれは、確か‥

ダンボールに入って
“誰か可愛がってくれる人、拾って下さい”

と、書いた紙を段ボールに貼ればいいんですよね!

完璧です!


誰か
私を可愛がってくれる人私を拾って下さい‥。



233 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:28

そうと決まれば、早いほうがいいです!

ダンボールを探しに行こうと決めた、その時です‥‥。

「ねぇ‥」

と、後ろから話し掛けられました‥。

振り向くと立っていたのは一人の女の人でした。

この人が、私を拾って
くれる人でしょうか?

可愛がってくれるといいんですけど‥‥‥。

でも、この人‥どっかで見たこと‥ある気がします‥‥。
何処でしたっけ…と
私が悩んでいると

234 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:30

「ねぇ‥さっきから、ここに立ち尽くして居るけど‥どうかした?」

「‥家に帰れなくて、今からダンボールを探しに行く所です」

「な、何でダンボール?住むの?」

「?」

「帰れないって‥親と喧嘩でもしたの?」

「親はいません!」

「あ、えっ、ごめん」

何故か、女の人は謝りました‥。

「じゃあ、何で帰れないの?」

「家までの道が分からなくて」

そう言うと
235 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:36

「あ〜迷子か!」

迷子?聞いた事ない言葉です‥‥。

「今、友達と待ち合わせしてるんだけど‥友達来たら一緒に家探してあげるよ」

家に帰るのでしょうか?だったら、嬉しいです!

「はい!お願いします」

「うん!あっ、まだ名前聞いてなかったね!名前は?」

「私は、あさ美です!紺野あさ美です!」

「紺野‥‥?ま、まさかね?あさ美って名前の妹いないはずだし‥‥‥‥あっ、ごとーは真希。後藤真希って言うんだ」

236 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:41

「ごとーさん?」

「うん!」

ふにゃと笑う、ごとーさん。凄く笑顔が似合う人だなと思いました

そんな風に思っていると‥

「ごっちん〜」

向こうから、叫びながら一人の女の人が来ました。

「ごめん!待った?」

「ごとーもさっき来た所だよ。あっ、梨華ちゃん、走ってないでしょうね!」

「走ってないよ!ごっちんは心配性だね‥‥。」

「だって、心配だもん…」

「もう、ごっちんたら〜可愛いんだから!……あれ?この子誰?」

女の人が私を見て、言います
237 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:43

「え?」

「随分可愛い子だね〜あ〜!もしかして、ごっちんナンパしたでしょ?ダメじゃない!私と言う者がいながらさ」

「そんな事しないよ〜。ごとーは梨華ちゃんだけだよ!」

「ごっちん‥‥。嬉しい‥‥。も〜う今日の夜はサービスしちゃうぞー!」

「本当?楽しみにしてる!今日は寝かせないよ〜」

「もう〜ごっちんのエッチ!」


何か、二人の世界って
感じです‥。
入っていけません‥。

238 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:45

「あ、忘れてた!ごっちん、この子誰?」

「あっ!ごとーも忘れてた!迷子だって!」

「ふぅーん。そうなんだ!」

「だから、一緒に家を探してあげようと思って!いいかな?」

「うん!いいよ!あっ、自己紹介するね!私、石川梨華!よろしくね」

と、ニコッと笑った
ごとーさんと違った魅力を感じます

「私は、紺野あさ美です」

「え?紺野?え?」

「ごとーも梨華ちゃんと同じ事思ったよ!だけど、紺野って名字そこまで、めずらしくないから違うかなって‥」

239 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:48

「そうだよね?妹は、愛ちゃんとれいなちゃんって名前だよね?」

愛ちゃんとれいなちゃんの名前が出てきました‥お二人のお知り合いなのでしょうか‥?

「うん!どう見ても、ひーちゃんより年下だしね‥妹って事はないよね?」

「隠し子とか!」

「あのおじさんなら、ありえなくないと思うけど‥‥まさか、そんなことない‥と思う‥」

「そうだよね〜」

「?」

「じゃあ、とりあえず歩こうか?」

ごとーさんが、そう言った時です

240 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:51

「あさ美!」

私の名前を呼びながら
向こうから、走ってくるのは、ひとみさんです

息を切らしながら

「後ろに居ると思ったのにいねえから、すげぇあせったじゃんかよ」

「ごめんなさい!」

「無事でよかった‥心配させんなよ」

そう言って、ポンポンと軽く頭を叩かれました

「帰るぞ!もう迷子にならないように、ほら手繋ぐぞ」

そう言って、手をギュッと握ってくれました。


その時です。
241 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:55

「ひーちゃん‥‥」

その声に、ピクリと反応して、ひとみさんはゆっくりと、ごとーさん達の方を振り向きました

「ごっちん‥‥梨華ちゃん‥何でここに‥」

「ひーちゃんこそ‥何で?それに、その子とどう言う関係?」

「え、あ‥こいつは‥父さんが作‥‥‥‥‥ウチの…彼女」

「え?」

「ひとみちゃん彼女出来たの?」

242 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 22:57

「うん。だから、二人はさ、ウチに気をつかなくていいんだからね」

「でも、ひーちゃんが梨華ちゃんと別れたのは、ごとーのせいでしょ?ごとーが梨華ちゃんに……」

「ウチが悪いんだって、梨華ちゃんを不安にさせたウチが‥。全部ウチが悪い。それで、いいじゃん!今、おつかい中だから、もう帰るね」

「ねぇ、ちゃんと話しようよ!ごとー達、それじゃ納得出来ないよ」

「‥‥‥‥。」

「今日、17時にあの場所で待ってるから、三人でよ遊んだ、あの場所で待ってるから」

「ウチ行かないよ。話すことないから」

243 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 23:00

「来るまで、待ってるから‥。梨華ちゃんと二人で待ってる」

ごとーさんが、まだ何か言ってたけど、ひとみさんは、何も言わず私の手を引いて、ごとーさん達の前から離れて行きました

ひとみさんの横顔を覗くと、凄く辛そうな顔をしていました。

今にも泣きだしそうな顔でした


家に着くと、ひとみさんは私の手を離し
買った物を、なつみさんに渡し、部屋に戻って行きました。


私が、リビングに行くと、そこには美貴さんとなつみさんしか居ませんでした

244 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 23:02

「愛ちゃんとれいなちゃんは?」

食器を洗ってた、なつみさんに聞きます

「愛は、麻琴ちゃんから電話あって遊びに行ったよ。れいなは、二人の女の子が家に遊び来て無理矢理、拉致されたって‥感じかな?後、その女の子達が、あさ美ってどれ?とか、ナッチ指さされ、あなたがあさ美ですか?って言ってたけど、何でだろうね‥知り合いの訳ないよね?」

「はい‥。」

「だよね〜!あっ、ナッチ洗濯機回しぱっなしだった」

そう言って、パタパタとリビングからいなくなっちゃいました。

今、リビングに居るのは美貴さんと私の二人です‥‥。
245 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 23:04


美貴さんは何となく苦手です‥。
恐いと言うか‥。
近寄りがたい‥。と言うか‥
美貴さん自身が
“私に近寄るな”

と、言うオーラを出してます。

このまま、立っていても仕方ないので、美貴さんの座っているソファーに腰をおろします

私が、腰をおろすと
美貴さんは読んでいた雑誌から視線を外し、私を見ます。

そして、またすぐに雑誌に視線を戻しました


シーンとした空気が
流れます‥。

246 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 23:08

美貴さんは、無表情で
雑誌に視線を送り続けてます


美貴さんを見ると眉間にしわを寄せてます。具合でも悪いのでしょうか?心配です

「あの‥‥」

「なに?」

不機嫌そうに返事をさせ、少し恐かったけど話を続けます

「具合でも悪いんですか?」

「何で?」

「何か、ずっと眉間にしわがよってるので‥‥具合悪いのかなって」

「別に悪くないよ‥‥。これが美貴の普通だから」

「ならよかったです」

247 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 23:11

「何か、君とまともに話すの初めてかもね」

「そうですね‥」

「後、美貴の顔を見て具合悪いと思った人も初めてだよ」

「ごめんなさい‥」

「別に責めてる訳じゃないよ。ただ初めて会う人とかは、美貴が普通にしてるのに“怒ってるの?”とか“機嫌悪いでしょ”とか言われるからさ。ちょっと新鮮だった」

そう言って、クスッと美貴さんは笑いました

初めて見る、美貴さんの笑顔。

今日見た、ごとーさんの笑顔や石川さんの笑顔とは全然違う

ココロに残るそんな笑顔

248 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 23:14

普段、滅多に笑わない人の笑顔がこんなに綺麗で素敵だとは知らなかったです。

だけど、そんな事を思ってる、頭の何処かでは
でも、やっぱり…

なつみさんの笑顔が
一番好きだな思ってる
自分がいた
249 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 23:17

「どうしたの?ボォーとして‥?」

「いえ!何でもないです」

「ふぅーん。‥‥あっ、ねぇひとみと一緒に帰って来たんだよね?」

「はい」

「何か様子が変だったけど、何かあった?」

あれは、何かあった内に入るのでしょうか?

「詳しいことは話が難しくてあんまり分からないのですが‥‥」

私は、自分が迷子と言う物になった所から、ごとーさんと石川さんに会った事と覚えてるだけの
会話を話しました

250 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 23:20

話してる途中に、なつみさんが戻ってきて、なつみさんも真剣に私の話に耳を傾けてくれます



「そうか梨華ちゃんと別れたんだ‥。ひとみも今回は本気だった見たいだけどね‥‥変に優しい所あるからね。アイツ」

「まぁ、そこがひとみの良いところだよ」

「まぁね‥‥まぁ、何か原因があったと思うよ?梨華ちゃんが、ごっちんに心変わりした理由。梨華ちゃんも、ひとみの事凄い好きだったからさ。高校の頃なんて毎日、ノロケ話聞かされてたぐらいだし」

「高校の頃、よく四人で遊んでたよね〜」

251 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 23:21

「うん。美貴と梨華ちゃんが同級生で、ひとみとごっちんが同級生で仲良くなるのに時間は掛からなかったな〜」

「うん‥‥何があったかは、ひとみしか知らない訳か‥」

「だけど‥‥ひとみは言わないよ‥。多分話してくれない」

「それは、それで悲しいよね‥何でも話してくれればいいのに‥‥ナッチ達‥姉妹なのに、家族なのにね‥」

「うん‥そうだね」


なつみさんと美貴さんはとても悲しい顔をしました。

252 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 23:24


「あっ、ナッチ夕食の準備しなきゃ」

「美貴も部屋に戻ろっと」

そう言って、なつみさんは夕食の準備、美貴さんは部屋に戻って行かれました‥‥。


私は、と言うとボオーっとソファーに座り込んでるだけです

ボオーと、して居る私の耳に鳩さんが5回鳴いたのが聞こえます。

パッと顔をあげ鳩さんが鳴いた時計を見ます。

五時(17時)です。
ごとーさんが言ってた 約束の時間です

253 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 23:28

ひとみさんが部屋から出た形跡はありません。

まだ、部屋にいるのでしょうか‥‥。

私は、立ち上がり
ひとみさんの部屋にむかいます。

その時、テーブルの上に置いて合った、ひとみさんが買ってくれた、たこ焼きが目には入りました

そもそも、悪いのはこのたこ焼きです!

私を誘惑して、迷子にさせた、このたこ焼きが悪いんです。

254 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 23:30

たこ焼きに会わなかったら、私が迷子になることもなければ、ごとーさんとひとみさんが会うこともなかったはずです!

そして、なつみさん達
三人にあんな
悲しい顔をさせなくて
済んだんです!

悪いのは、たこ焼きです!今は、姿も見たくありません!

だけど、ちゃんと後で
食べます!待ってて下さい!はいっ!

255 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 23:32

たこ焼きに、そう言い残し、ひとみさんの部屋に行きます

ひとみさんの部屋のドアをノックすると

「誰?」

「あさ美です!」

「入っていいよ」

ドアを開け中に入ります。

「どうした?」

「行かなくていいんですか?」

「‥‥‥‥。」

「‥‥」

「なぁ、あさ美正直に答えろ!」

「はい!」

256 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 23:35

「ウチとごっちん、どっちが格好いいと思う?」

「ごとーさんです」

「‥‥‥。」

「‥‥‥。」

「じゃあ、どっちが優しそう?」

「ごとーさんです」

「‥‥。どっちが頭よさそう?」

「ごとーさんです」

「お前な〜少しはウチって言えよ!」

「だって、ひとみさんが正直に言えって」

「この世にはね、お世辞って言うもんがあるんだよ!まぁ、お世辞で言われても嬉しくないけど‥‥。はっきり言ってくれてサンキューな。」

「?」

お礼を言われちゃいました…。何ででしょうか?
257 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 23:39

「そうなんだよな!実際さウチが、ごっちんに勝ってる物なんて何も無いんだよな!ごっちんはさ、顔よし、性格よし、成績はウチよりは優秀。梨華ちゃんに会ったのは、二人同時なのに、梨華ちゃんはウチを好きだって言ってくれた。それが、凄く嬉しくってさ‥ウチも梨華ちゃんの事、好きだったから、付き合いはじめたんだ。ウチはアホだから、ごっちんが梨華ちゃんを好きだなんて気付かなくてさ〜毎日、梨華ちゃんの事をごっちんに話してたんだよね!ごっちんは、いつも笑ってウチの話を聞いてくれた‥。アドバイスもしてくれた事もあった‥‥。ごっちんはウチの話をどんな想いで聞いてたんだろう‥」

258 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/07(日) 23:42

「ひとみさん‥」

シーンとした空気の中

それを破ったのは
バーンと音をたて部屋に入ってきた美貴さんでした。

259 名前:空風 投稿日:2003/12/07(日) 23:47

260 名前:空風 投稿日:2003/12/07(日) 23:47

261 名前:空風 投稿日:2003/12/07(日) 23:48

今日の更新は、ここまでです。続きは、明日書かせてもらいます。


>>218 名無し読者様


ありがとございます!そう言って貰えると凄く嬉しいです!今後は、どうなるのかな〜(W
まぁ、今はまだ二人で争って貰おうかと‥‥
ちょく、ちょく話の間にこの三人の話を入れてく予定なんでまた、読んでやって下さい(W


>>219 ss.com様

ありがとございます!オガタカになちゃいました!(W
これから、どんどんCPが出てくるはずなんで、また読んであげて下さい!(W
これからも頑張ります
262 名前:空風 投稿日:2003/12/07(日) 23:51

>>220 七四散様

すみません!せっかく勧めて下さったのに、その小説を見つけることが出来ませんでした!すごく読んでみたかったです!紺ちゃんがロボットの話ってあったんですね。ただ自分が紺ちゃんファンなんで紺ちゃんをロボットに選んでみたんです!それに、紺ちゃんが一番ロボットっぽかったんで(W 最後に読めなくて本当にごめんなさい!


263 名前:空風 投稿日:2003/12/07(日) 23:53


>>221 名無し読者様

名無し読者様も「キカイノココロ」と言う小説読まれたんですか?いいですねですね!私も読んで見たかったです‥

>>222 名無しかな…様
ありがとございます!登場人物は、これから増えます!娘。全員をだしたいので…。出す予定です!これからも頑張ります
264 名前:218っす 投稿日:2003/12/08(月) 02:41
おお更新されてる!!
しかもれいな拉致られてるし(w ウケました。
今後はこの3人がどうなっていくかが楽しみですv
それにしても、毎回話が読み応えあって尊敬します。
よく思いつきますね。
いしよしごまの今後の展開も気になるところですね〜
それでは、またのぞかせてもらいますんで、がんばってください!
265 名前:つみ 投稿日:2003/12/08(月) 10:47
おお!
藤本さん発動ですか?!
家族の絆が強くなっていってますね〜^^
266 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/08(月) 13:00
http://skiirnir.hp.infoseek.co.jp/novel/kikainokokoro.htm
キカイノココロ
267 名前:空風 投稿日:2003/12/08(月) 20:51

268 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/08(月) 20:52


「あんたバカじゃない?」

「はぁ?何をいきなり‥あっ、人の話聞いてただろう!」

「聞こえてきただけ!それは、そうとあんた本当バカ」

「うっさい!」

「あんたさ、何でいつも人に譲ってばかりなの?」

「うっさい」

「うるさくない!」

「もう終わった事だろ?ほっとけよ!今、あの二人はラブラブだし。これで、よかったんだって。梨華ちゃんが一番辛かった時、そばに居れなかったウチよりも、何もかもを捨てて、梨華ちゃんのそばに居た…ごっちんの方が、梨華ちゃんを幸せに出来る」

269 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/08(月) 20:56

「梨華ちゃんが辛かった時・・・って、もしかして、あの時?」

「う…ん。あの時、そばに居てやれば、よかったって、今でも後悔はしている。あの日は、大事な試合のレギュラーを決める日で、ウチとごっちんは、最終まで残ってた。そして、体育館で練習していたら、顧問から梨華ちゃんの事故の事を聞いて、ごっちんは急いで体育館を出ていった。ウチは一歩も動けなかった。レギュラーの方も大事だったし。その時、ごっちんの気持ちも知った。そして、レギュラーになったのはウチ。ごっちんは落とされた。ごっちんだって、レギュラーになるために凄い練習してたんだよ‥なのに、梨華ちゃんの為に、それを捨てれる、ごっちんには勝てないなって、思った‥・」
270 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/08(月) 21:01

「‥‥。あんたバカだよ」

「知ってるよ」

「でも…だったら、尚更ごっちん達の所に行かなきゃダメ!ちゃんと、話しな。今言った事」

「そうです!言わなきゃダメです!じゃなきゃ一生伝わりませんよ」

「‥‥。そうだな‥ちゃんと話すよ。今から、行ってくるよ」

「うん。ほら、小学の時に美貴に告白した勇気思い出して」

「うわぁ〜思い出したくねぇ〜今までの人生の中で一番の汚点だよ。」

「何それ〜。ひどいな〜ほら、ひとみの初恋の美貴が応援してるぞ」

「へい、へい‥‥。‥‥ありがと‥美貴。」

「うん。いっといで」

「うん、行って来る‥‥あっ、あさ美も一応来い」

「はい!」

271 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/08(月) 21:06

ひとみさんと二人で家を出ます。

ひとみさんと走ます。

しばらく、走った時です。ひとみさんの足が止まります。

ついた場所は、大きな木の下でした

「遅いぞ!一時間遅刻!」

「ごっちん‥」

「来てくれるって信じてた‥‥。ごめんね!ずっと、ひーちゃんに謝りたかった」

「ごっちんのせいじゃない‥‥ウチが、気付かなかったから、ごっちんが梨華ちゃんを好きだったなんて‥‥いつから好きだったの?梨華ちゃんの事…」

272 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/08(月) 21:09

「美貴ちゃんに紹介される前に一度だけ梨華ちゃんに会ってるんだよね。まぁ、すれ違う程度だったから梨華ちゃんは覚えてないけど‥多分、あの時から」

「そうだったんだ‥‥知らなかった。ウチよりさきだったんだ」

「ごめん‥。黙ってた事と梨華ちゃんの事、本当にごめんね」

「ごっちんは、悪くないって‥。それより梨華ちゃんは?居るでしょ?隠れてないで出ておいでよ」

ひとみさんのその声に
木の影から、石川さんが出てきました

「何で分かったの?」

273 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/08(月) 21:12

「何年、付き合ってたと思ってたんだよ。梨華ちゃんの事なら何でもお見通しだよ‥。ずっと一緒に居たわけだしさ。だけど、これからは梨華ちゃんの隣に居るのは、ごっちん‥‥だよ」

「ひとみちゃん‥」

「梨華ちゃん、ごっちんの事好き?」

「うん‥。好きだよ」

「ごっちんは?」

「好きだよ‥。」

「よかった。それなら安心だよ‥‥。ごっちん‥‥梨華ちゃんをよろしくね‥ってウチが言うのもおかしいけど」

274 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/08(月) 21:16

「うん。任せてよ」

「じゃあ、よろしく。仲直りの意味を込めて握手しょう」

そう言って、ひとみさんが手を差し出しました

「うん。」

ごとーさんも、その手を握りました。

「ずっと親友でいようね」

「うん。もちろん。」

「ごっちん、好きだからね‥。」

「ごとーも好きだよ。梨華ちゃんの次にだけど。」

「よく言うよ〜。」

そう言って、ひとみさんとごとーさんは笑ってます。

二人に笑顔が戻って私も嬉しいです。

275 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/08(月) 21:19

そして、ひとみさんは
梨華さんに近付き、梨華さんの目の前で止まります。

「ごっちんは、凄くいい奴だから‥。梨華ちゃんを不安にさせたり、泣かせたりしないと思うから」

「うん‥。」

「今度こそ、幸せになれよ」

「私、ひとみちゃんと居るときも幸せだったよ?」

「じゃあ、ウチといた時より、もっと幸せになって」

「うん‥‥。」

「ごめんね。梨華ちゃんの一番辛いときに、そばに居てあげなくて、不安にさせたよね。ずっと、謝りたくて」

「ううん。そんな事ない」

276 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/08(月) 21:22


「‥‥‥‥。ごめん最後に一つだけ我儘言っていい?」

「うん、何?」

「最後に、もう一度抱き締めていいかな?」

「………。うん。いいよ」

そう言って、ひとみさんは、石川さんを優しく抱き締めます

「すごい好きだった‥‥大好きだったよ‥‥。愛してた‥。思い出ありがと‥‥。ウチの大好きなごっちんと梨華ちゃんが幸せになるの誰よりも祈ってるから‥‥。」

そう言って、ひとみさんは石川さんから離れます。

277 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/08(月) 21:26

「ありがと‥。」

石川さんは何も言わず
にっこり笑い静かに、くびを縦にふります

「じゃあ、ウチ帰るね‥。」

「うん‥。話が出来てよかった」

「ウチも、そう思う」

「‥‥。あっ、あさ美ちゃんだっけ?」

「はいっ!」

「ひーちゃんの事、よろしくね!」

「ほぇ?何でですか??」

「え?彼女でしょ?」

「あ〜違う、違う。こいつは父さんが作ったロボットだよ」

「ロボット?まじで?ひーちゃんの親父さん相変わらず変なもの作るね。」

「まぁ〜ね。まぁ、こいつは自体変だけど、変な“物”では無いよ。ウチ等のかけがえのない家族の一員だよ。大事な人だよ」

278 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/08(月) 21:30

「そっか、なんかひーちゃん少しかわったね」

「そう?」

「うん。いい意味でかわったよ」

「それなら、よかった!あっ‥‥、ごっちん、梨華ちゃんに走らせたり、激しい運動とかさせんなよ!それが例えベッドの上でもね」

「走らせはさせないけど、激しい運動はするかもな〜」

「そうですか〜!そりゃご馳走様でした」

「バ〜カ」

「どっちがだよ。あっ、じゃあまじ帰るわ‥‥。ごっちん、また明日学校でね」

「うん」

279 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/08(月) 21:32

「梨華ちゃんも足、あんまり無理すんなよ」

「うん、ありがと‥あっ、美貴ちゃんに今度、久しぶりに遊びに行くからって伝えて」

「うん。分かった!じゃあ、バイバイ。あさ美帰るぞ」

「はい!」

そう言って、ごとーさん達と別れます

しばらく歩いて、ごとーさん達の姿が見えなくなるまで歩くと、ひとみさんは足を止めます

それに、伴い私も足を止めました

すると、いきなり
ひとみさんは、私に抱きついてきました

280 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/08(月) 21:40

「ひ、ひとみさん?」

「ごめん‥。しばらくこのままで居させて‥少しの間で‥いいから」

ひとみさんの声が震えてて泣いてる事がわかりました

だから、私はそのまま
何も言わず、
ただただ泣いてる、ひとみさんに抱きつかれたままにしました



しばらくすると


「ありがと」

そう言って、私から離れるひとみさんは、もう泣いて無かったです

「帰ろっか」

「はい!」

ひとみさんと、再び歩きだします

歩きながら、さっき部屋で
ひとみさんが言ってた事を思い出しました

281 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/08(月) 21:42

“ウチが、ごっちんに勝ってる物なんてないから”

そう言ってた事を思い出しました。
私は、見つけたんです!ひとみさんがごとーさんに勝ってる物を…

「ひとみさん」

「ん?」

「ひとみさんが、ごとーさんに勝ってる物見つけました」

「え?なに?」

「身長です」

「はぁ?」

「身長です!ひとみさんの方が高かったです!だから、ひとみさんの勝ちです」

「ハハハハ!確かにウチの方が高いわ!サンキュー。まじ腹痛い〜あさ美って最高」

ひとみさんが腹抱えて
笑ってます

だから、私も笑いました。

282 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/08(月) 21:45


「あっ、今の笑顔凄い可愛い…ってか、よく見れば…あさ美って…すげぇ可愛いよな…ウチ…タイプかも……ねぇ、あさ美ウチと付き合わない?」

「ふぇ?」

言ってる意味が分からなかったけど、何か危険を感じます…

「あさ美……。もう一回抱き締めさせて」

そう言って、両手を広げこっちに来ます

危険です!
かなり危険な匂いがします

だから、ひとみさんが
私に抱きつこうとした瞬間…

283 名前:大好きだった人 投稿日:2003/12/08(月) 21:47

私は、ひとみさんのお腹に一発、拳を突き上げました

ひとみさんは、その場に倒れこんでしまいました。

だから、ひとみさんを
その場に置いて逃げて来ました


今度は、迷子にならず
無事に家に帰れました

そのあと、ひとみさんは二時間後に家に帰って来ました

無事でよかったです
はいっ…!
284 名前:空風 投稿日:2003/12/08(月) 21:49

285 名前:空風 投稿日:2003/12/08(月) 21:50

今日の更新は、ここまでです。



>>264 218っす様

うわぁ〜い。嬉しいお言葉ありがとございます!れいな拉致られてしまいました(W
拉致られて、どうなったんですかね〜二人の世話大変だろうけど、れいな頑張れ〜(W


>>265 つみ様

いつもレスありがとございます!凄く感激しております!これからも、こんな駄文を読んでいただけると嬉しいです!
少しずつ絆、強くなってきてますかね〜?嬉しいです〜。


286 名前:空風 投稿日:2003/12/08(月) 21:51

>>266 名無し読者様

申し訳ございません!
せっかく貼って下さったのに全然見れなかったんです。自分PC持ってなくて携帯から更新してるもので、自分の携帯からだとサイズが大き過ぎて見れなかったんです。PCからしか読めないのでしょうか?それとも携帯から読めるけど、私の携帯がおかしいのでしょうか?すみません・・わざわざ貼って下さったのに本当にごめんなさい…m(__)m
287 名前:つみ 投稿日:2003/12/08(月) 21:58
更新きた!!
吉澤さん2時間も置き去りですか・・・
かわいそうですが何か憎めないですよね^^
こんこんなら・・
288 名前:ss.com 投稿日:2003/12/09(火) 20:23
空風さんの書く美貴帝、カッコいい!
美貴帝イチオシの私としては、ますます目が放せなくなって来ました。
期待してます。←もちろん、作品の進行全般にって事です。
        美貴帝の活躍だけじゃなくて。
289 名前:空風 投稿日:2003/12/10(水) 20:20

290 名前:空風 投稿日:2003/12/10(水) 20:21




9、〜さゆの策略〜




291 名前:さゆの策略 投稿日:2003/12/10(水) 20:23

最近、休み時間に
あの二人が来るから
全然、休めないし落ち着けない

ゆっくり、休めるのは
授業中だけ。

ただし、体育の時間を
のぞいては……。


292 名前:さゆの策略 投稿日:2003/12/10(水) 20:25


「れいな〜」

向こうから叫びながら
走って来るのは隣のクラスの道重さゆみ。

れいなの学校の体育の授業は、隣のクラスと混合で行なわれる。

だから、隣のクラスの
さゆと一緒。

「あ、さゆ…」

勢い良く抱きつかれた

「へへへへ……。れいなの匂いだ…。」

そう言いながら、ずっと抱きついてる、さゆ。



すると…

293 名前:さゆの策略 投稿日:2003/12/10(水) 20:28

「あ〜絵里のれいなに触らないでよ〜」

そう言って、向こうから来るのが一つ上の亀井絵里先輩。


れいなの学校の体育の授業は、他の学年と一緒の時もある。

まぁ、二年と三年だから体育の授業内容は違うけれども。

そして火曜日の体育は、絵里先輩のクラスと同じ時間の体育。

「絵里先輩…」

絵里先輩は、こっちに来ると、さゆを引き剥がし、れいなに抱きついてきた

「れいな…あったかい…」

そう言って、ギュッと
抱き締められる。

294 名前:さゆの策略 投稿日:2003/12/10(水) 20:32

「ちょっとぉ〜、いつまで私のれいなに、抱きついてるんですか〜いい加減離れて下さい」

「嫌だもん」

「離れて下さいって」

そう言って、さゆは勢い良く絵里先輩を引き剥がした。

そして、さゆはれいなの左腕にしがみついて来た。

「あ〜さゆずるい!」

そう言って、今度は絵里先輩がれいなの右腕にしがみついてくる



「ちょっと、絵里先輩離れて下さいよ〜」

「嫌だもん。さゆこそ絵里のれいなから離れてよ」

「だから、れいなは私の物です」

「絵里のだもん〜。」

295 名前:さゆの策略 投稿日:2003/12/10(水) 20:34

「先輩なんて、れいなの一つ上だし、体育だって、同じなのは週一だけじゃないですか〜。私なんて週三も一緒なんですよ〜」

「いいなぁ〜。」

「しかも今日は、ストレッチするから一緒にするんだもん。」

「いいなぁ!絵里もれいなと一緒にストレッチしたい…」

いや…さゆは、隣のクラスだから一緒には出来ない…はずだけど…

296 名前:さゆの策略 投稿日:2003/12/10(水) 20:37

「でも、いいもん。例え週一でも一緒だから。それに、残りのれいなが体育ある日は、いつもれいなの着替えを覗きにいけるからいいもん。同じ体育の時間は、絵里も着替えなきゃいけないから、覗けないけど…。週二は、れいなの着替えを見てるもん」

「羨ましいな〜。私は、ずっと一緒だから、覗けない〜」

そう言えば…
着替えてる時たまに、視線を感じる事があった…。絵里先輩だったんだ……。

でも何で、れいなの着替えを覗くんだろう…。

さゆのを覗きに行けば
いいのに……。

297 名前:さゆの策略 投稿日:2003/12/10(水) 20:40

「とにかく、れいなは私の物です!あきらめて下さい!」

「絵里のだもん。」

「私の〜」

「絵里の!」

今は夏、二人に腕を絡まれてかなり暑い…。

痴話喧嘩なら他でやって欲しいな…。

れいなは、何も関係ないのに何でいつも、れいなを挟んで喧嘩するんだろう……。

そう思って、ため息をついた瞬間。

298 名前:さゆの策略 投稿日:2003/12/10(水) 20:42

「絵里!」

向こうから、走ってくるのは、絵里先輩の親友さんの新垣里沙先輩。

「やっぱ此処に居た!」

「里沙…」

「あんた体育委員なんだから、あんたが居ないと進まないの!」

「だって……」

「だって、じゃないの!ほら行くよ」

「嫌だもん!!れいなから離れないもん。」

「はい、はい!行くよ〜!れいなちゃん、いつもゴメンね〜。」

そう言って、里沙先輩はれいなの腕から絵里先輩を引き剥がし引っ張って連れて行った。

「いや〜れいな〜」

遠くで絵里先輩が叫んでる声が聞こえた。

299 名前:さゆの策略 投稿日:2003/12/10(水) 20:46

「れいな知ってた?あの二人付き合ってるんだよ〜」

「そうなの?知らなかった〜!仲良いもんね〜あの二人」

「うん。だから、私たちあの二人を応援してあげようね」

「そうだね!」

そっか…付き合ってるのは絵里先輩と里沙先輩だったんだ……。

あれ?じゃあ、さゆと絵里先輩が喧嘩してたのは何で……?

300 名前:さゆの策略 投稿日:2003/12/10(水) 20:51
二人が付き合ってると思ってたから
どっちかが、れいなに
嫉妬してると思ってたんだけど…

まぁ、いっか!

里沙先輩と絵里先輩お似合いだと思うし!


れいなが先輩達の後ろ姿を見送る隣では

「これで、邪魔者は消えた…」

と、薄笑いを浮かべてるさゆが居た事をれいなは知らなかった。

301 名前:空風 投稿日:2003/12/10(水) 20:54

302 名前:空風 投稿日:2003/12/10(水) 20:54




10、〜二人の夜〜




303 名前:二人の夜 投稿日:2003/12/10(水) 20:56

今日は、土曜日の夜
ただいま恋人の麻琴の家でラブラブ中。

「ちょっと…くすぐったいって…!あっ、変な所触んないでよ〜」

麻琴と二人でベッドに入ってイチャ、イチャしてます。

「いいじゃん〜こうやって愛ちゃんと二人きりになるの久しぶりなのに〜学校だと、ひとみ先輩の邪魔が入ってラブラブ出来ないし〜」

「だからってさ〜」

「いいじゃん…もう黙って」

そう言って、麻琴は
私の口唇にキスをする


304 名前:二人の夜 投稿日:2003/12/10(水) 20:58

口唇を離すと

「愛ちゃん、好きだよ…」

いつになく、真剣な表情な麻琴。
いつもはヘタレで情けないのに何で、ベッドの上では、こんなに格好いいんだろ…

ドキドキしてる事を麻琴に気付かれないように
目を瞑りながら、麻琴の腕のシャツをキュッと掴む

私の首筋に麻琴のぬくもりを感じた

305 名前:二人の夜 投稿日:2003/12/10(水) 21:00

「あっ…ごめん。首筋にキスマークだけはつけないで」

「え?何でぇ?」

不満そうに答える麻琴

「私がキスマーク付けて帰るたびに、あさ美が…それ何ですか〜って聞いてくるんだもん。」

「教えてあげればいいじゃん?」

「なんて説明すんのさぁ〜。」

「愛しい麻琴に付けられたって!」

語尾にハートマークが
付きそうな甘い声で
そう言う麻琴

「別に愛しくないし……」

「そんなぁ〜」

口を“への字”に曲げていじける麻琴は、いつもの情けない麻琴の表情で思わず笑った

306 名前:二人の夜 投稿日:2003/12/10(水) 21:02

「あ〜何で笑うの?」

「別に〜」

意地悪くっぽく笑う私にますますいじける麻琴

ベッドの上での格好いい麻琴の表情も、いつもの情けない麻琴の表情も全部大好きだよ。

「麻琴大好きだよ。続きしよっ」

そう言って、飛びっきりの笑顔を麻琴に向け麻琴の首に腕を回す

「愛ちゃん……」



二人の夜は、これから始まる……。

307 名前:二人の夜 投稿日:2003/12/10(水) 21:05

ちなみに、麻琴は首筋にキスマークは残さなかったけど胸元に残された。

そして、この間
れいなとあさ美と一緒にお風呂に入った時の事

胸元に付いてるキスマークをあさ美に発見され、またしつこく、

“それ何ですか?”と
聞いてきた。

しかも今度は、れいなまで一緒に聞いてきた。

あさ美が分からないのは分かるけど、何でれいなまで分からないの?

“ねぇ、何〜”

と、二人から肩を揺さ振られて聞かれた

言える訳ないじゃん…

そう心で思いながら

顔を真っ赤にさせ
私は、ブクブクと湯槽に頭まで沈めた


308 名前:空風 投稿日:2003/12/10(水) 21:07

309 名前:空風 投稿日:2003/12/10(水) 21:09




11、〜新しい恋の予感?〜




310 名前:新しい恋の予感? 投稿日:2003/12/10(水) 21:11

「で、梨華ちゃんがさぁ…」

「ごっちん…」

「でね、梨華ちゃんってね」

「ごっちんー」

「でさぁ〜梨華ちゃんが可愛くてさ」

「ごっちん!」

「何、ひーちゃん!うるさいなぁ〜せっかく、ごとーが梨華ちゃんの話してるのにさ」

「……。」

「でねぇ〜梨華ちゃんたらね〜」

キリがないな……
ごっちん普段はクールで格好いいのに、梨華ちゃんの事が絡むとキャラがかわる…

こんな姿、絶対他の人には見せない方がいいよ……

311 名前:新しい恋の予感? 投稿日:2003/12/10(水) 21:14

「もう、ひーちゃん聞いてるの?」

「聞いてるから…とにかく今、ウチ何してるでしょ?」

「へぇ?何かしてる?」

「……。此処どこだ」

「トイレでしょ?」

「だったら何してるか分かるよね?」

「うん。あっ、もしかして大の方してるの?」

「小の方だけど…トイレの最中にね、ノロケ話されても困るから」

「いいじゃん!別にぃ〜じゃあ、トイレじゃなきゃいいんでしょ〜早く出て〜梨華ちゃんの話聞いてよ」

まだ話すきかよ…

勘弁してくれ〜。

仕方なくトイレから出る

312 名前:新しい恋の予感? 投稿日:2003/12/10(水) 21:17

「出てきた、出てきた。じゃあ話の続きね」

いつまで続くんだ…
誰か助けて…

そう思ってた瞬間
救いの鐘がなる

「ちぇ…チャイムだ…教室戻らなきゃ…ひーちゃんがトイレなんかするからさ〜ごとー全然話せなかったじゃん!」

いや、充分話してたから…

「チェッ!じゃあ、次の休み時間にまた来るから話聞いてね」

また、来るのかよ…

「じゃあね〜ひーちゃん」

そう言って、教室に戻ってく、ごっちん

ウチは、ため息を一つ付いて歩きだした

313 名前:新しい恋の予感? 投稿日:2003/12/10(水) 21:21

次の瞬間…

「きゃっ」

「うわぁ〜」

向こうから走ってくる
女の子に気付かずぶつかってしまう。

女の子は、その場に
尻餅をついてしまう

「ごめんなさい!」

「いやウチこそごめんね」

女の子に手を差し伸べ
立たせた

314 名前:新しい恋の予感? 投稿日:2003/12/10(水) 21:23

「ありがとございます……あっ…ひとみ先輩」

「え、何でウチの名前知ってるの?」

「え…いや…あの、その…ほ、ほら先輩有名だから」

「そ、そうかな?あれ…君…見た事あるんだけど……あ、思い出した!よくウチのバレー部を見学してるよね!?小川の友達だよね!?確か……名前は」

思い出そうと、頭を悩ませると

「辻希美です。」

「そう!希美ちゃん!良くお団子頭の子と一緒に来るよね?」

「あいぼんの事ですかね?」

「そうそう!あいぼんちゃん!最近来ないみたいだけど……なんかあった?」

315 名前:新しい恋の予感? 投稿日:2003/12/10(水) 21:27

「最近忙しくて…」

「そっか!じゃあ、また見学に来なよ!って言ってもウチあと少しで引退だけどね」

「いいんですか?迷惑じゃ…」

「全然そんな事ないよ!待ってるよ」

「はい!また来ます」

そう言って、エヘッと笑う。

“可愛いな”と思った

「あっ、のの移動教室の途中だったんだ!すみません!ひとみ先輩失礼します」

そう言って、ものすごいスピードで去っていった。

「可愛い子だったな」

そう呟いてウチも教室へ戻った
316 名前:空風 投稿日:2003/12/10(水) 21:29

317 名前:空風 投稿日:2003/12/10(水) 21:30

今日の更新は、ここまでです。今日は、本編じゃなかったですね〜。ごめんなさいm(__)m



>>287 つみ様

よっすい〜可哀相な役ばかりですね…ごめんよぉ(W ちなみに自分も紺ちゃんになら何されても…(W


>>288 ss.com様

ss.com様は、美貴姉、もといい美貴たん推しですか〜。自分は紺たん推しです(W
実は、この先……美貴姉が活躍するような、しないような…(W
!これからも頑張ります!ありがとございます!
318 名前:つみ 投稿日:2003/12/10(水) 22:26
ほう・・・
まさかよしののか・・?
いろいろなところでいろいろなストーリーが進んでますね^^
319 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/11(木) 23:23
道重さん、何てことを…(w
よしののもいいですねv
320 名前:Ray 投稿日:2003/12/12(金) 02:52
更新お疲れさまですぅ
ノロケ炸裂なごとーさんが面白くて1人でプッと笑ってしまいました(* ̄m ̄)
美貴ティのキャラも最高です(*/∇\*)キャ
次回も楽しみにしてまぁす
321 名前:空風 投稿日:2003/12/14(日) 13:52

322 名前:空風 投稿日:2003/12/14(日) 13:53




12、〜食べる事より幸せな事〜




323 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 13:55

私が、紺野家に来て
今日で3ヶ月です。


今は、夏休みらしく
皆さんが毎日、家にいます。

だから、寂しくありません。



夏休みって素敵ですね。はいっ!


今日は、家には
愛ちゃんとれいなちゃんと私の三人でいます。

324 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 13:57

「あ〜あ、夏休みももう1ヶ月ないね」

「後、1ヶ月は欲しいよね」

「ねぇー明日は部活か‥外暑いから出たくないな」

「大変だね〜」

「れいなは、何か部活入らないの?」

「何か無理矢理、陸上部に入れられそうになった」

「陸上部?何でまた?れいな足早い方じゃないよね?」

「うん。何かね、絵里先輩とさゆが、『いつも一緒に居たいから、れいな陸上部入って』って言われた」

「え?それって‥もしかして‥‥で、どうしたの?」

325 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:00

「断ったよ〜。あの二人の間にれいなが入ると何故か喧嘩しちゃうから‥。何でだろうね?仲良くしなきゃダメだよね!最近までね〜絵里先輩は親友の里沙先輩と付き合ってると思ったんだけどね〜何か違うらしくてね。やっぱ、れいなが思うにあの二人は付き合ってると思うんだよね〜」


「‥‥鈍感‥。」

「今、何か言った?」

「別に‥‥」

「?」



「あっ‥」

「どうかしたんですか?」

「明後日、なつ姉の誕生日だなって思って」

「誕生日ってなんですか?」

326 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:02

「誕生日って言うのはね‥生まれた日の事を言うんだよ」

「生まれた日?じゃあ、私の誕生日はいつですか?」


「あさ美の場合は‥作られた日でいいのかな?だとしたら、5月7日だね。」

「5月7日ですか〜。愛ちゃんとれいなちゃんはいつですか?」

「私は、9月14日だよ」

「れいなは、11月11日〜」

「そうなんですか〜」

「ちなみに、ひとみ姉が4月12日で、美貴姉が2月26日。」

「へぇ〜誕生日って皆にあるんですね〜」

「そうだよ!あ〜プレゼントあげた方がいいよね」

「れいな今月ピンチだよ〜。早く、おこづかい日来ないかな‥」

327 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:04

「めずらしいね、れいながピンチって!いつも結構残ってる方じゃん」

「そうなんだけどね、さゆの誕生日が7月13日、だったんだけど、さゆに誕生日プレゼントをあげたら何故か絵里先輩がいじけちゃって、仕方ないから絵里先輩にもプレゼントをあげたら、凄く喜んでた」

「れいなも大変だね〜。頑張りなよ」

「?」

「プレゼントね〜なつ姉何が欲しいのかなー」

「さぁ?」

「プレゼントって何ですか?」

「プレゼントと言うのははね、贈り物の事で誕生日とかクリスマスに貰ったり、あげたりするものなんだよ」

328 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:06

「あげたり、貰ったり?」

「うん。そうだよ!今回は、なつ姉の誕生日だから、なつ姉にプレゼントをあげるんだよ」

「何をあげればいいんですか?」

「うーん。それを悩んでるんだよね‥。大体は自分が貰って嬉しい物とか、なつ姉の欲しい物とかあげるんだけど、なつ姉は何が欲しいか分からないからな‥」

「それとなく聞く?」

「うーん。そうだね〜それか誕生日パーティーとか開く?でも、プレゼントもあげたいんだよね〜なつ姉にはいつもお世話になってるし…」

「パーティー?」

「ケーキとかごちそうとかを並べて、なつ姉の誕生日を祝う事だよ!れいなもお母さんが生きてる頃は祝って貰ってたよ」

329 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:08

ケーキ、ごちそう‥‥。パーティーって素晴らしそうですね‥‥。

「やりましょう!パーティー!」

「ごちそうに釣られたでしょ‥」

「そんな事ありません!」

「ふぅーん‥じゃあ、あさ美だけごちそうなしね」

「嫌です!」

「やっぱ、ごちそう目当てじゃん…」

「でも、パーティするにしても誰が料理作るの?」

「あ〜そうか…いつも料理作ってるのは、なつ姉だもんね〜」

330 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:09

「ひとみお姉ちゃんとかに作って貰う?」

「やめてよ、冗談でしょ?まだ、死にたくないし!頼むなら美貴姉にしょうよ…」

「それもそうだね〜」

「じゃあ、パーティする事にしょうか!ひとみ姉と美貴姉にも協力してもらおっと!プレゼントの事も美貴姉達に相談しよっと!」

「楽しみですね!ごちそう!」

「……ごちそうだけかよ」

愛ちゃんのため息混じりの突っ込みを入れた中

私の頭の中は、ごちそうでいっぱいでした。

331 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:12

その後、ひとみさんも美貴さんも帰ってきて
なつみさんのパーティの事を話しました

「なつ姉の誕生日パーティ?あ〜別にいいんじゃない?ウチに出来る事あったら、協力するよ」

「誕生日パーティね………なつ姉だって子供じゃないだし…でも、いいんじゃない?美貴、そう言うの好きだから。美貴も協力するよ」

「ひとみ姉、美貴姉ありがと〜。それでさっそくお願いなんだけど、料理作って欲しいんだけど…」

「仕方ねぇな〜ここはウチが…」

「ひとみ姉には絶対頼まないから!美貴姉、お願い出来ないかな?」

「美貴が?まぁ、あんまり自信ないけど…いいよ、作るよ」

332 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:14

「ありがと!美貴姉!それと、ひとみ姉は、その日、なつ姉を連れ出してよ!それで私たちが用意してる間。そして、準備が出来たらなつ姉ををつれて帰ってくる役!」

「OK!」

「愛おねえちゃん。れいなはなにすればいい?」

「れいなは…」

「れいなは、美貴の手伝いをしてくれると助かるんだけど」

「うん!れいな、美貴お姉ちゃんのお手伝いする!」

「愛ちゃん〜私は?」

「あさ美は、私とケーキとかの買い出しだよ」

「はい!」

333 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:16

「じゃあ、この事は当日までなつ姉には内緒だからね」

「「「了解!」」」

「あ、後プレゼントなんだけど四人でお金出しあって買わない?」

「そうだね〜四人で一つのにしょうか!そしたら、ダブらなくてすむしね!」

「でも、なつ姉何が欲しいか分かる?」

「あ〜新しいピアス欲しいって言ってたよ」

「ピアスか〜いいなぁ。れいなも欲しい〜」

「れいなには、まだ早いよ!高校生になったら美貴が買ってあげるから!」

「うゎ〜い。約束だからね〜!」

334 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:19

「じゃあ、なつ姉の誕生日は明後日だからプレゼントは明日買ってくるよ!美貴が選んでいいのかな?」

「うん。美貴姉センスいいから、任せるね!じゃあ美貴姉お願いね!」

「うん!わかった」

こうして、なつみさんの誕生日パーティへ向けての準備が秘かに開始されました。

ごちそう楽しみです!
はいっ!

そして、8月10日

なつみさんの誕生日です

335 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:21

朝から、ひとみさんが
なつみさんを外に連れ出すことに成功したみたいです!

次は、料理組の美貴さん達も料理を作り始めました。

そして、買い出し組の
私と愛ちゃんは…

「あさ美〜帰るよ」

「はい!」

パーティに必要なケーキ、ジュースなどを買い
愛ちゃんと家に帰ります。迷子にならないように愛ちゃんに手をつないで貰ってます。

「なつ姉、喜んでくれるといいなぁ〜」

右手に荷物、左手には私の手を握って、嬉しそうに呟く愛ちゃん。

336 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:24

「なつ姉には色々と、して貰ったり、迷惑かけたり、助けて貰ったり…。お世話になってるからな」

「そうなんですか?」

「うん!あのね、私が一番嬉しかった事はね、中学校の頃の授業参観になつ姉が来てくれた事なんだ!それまではね、お父さんの秘書の人か色々来たんだ。綺麗な人、でも全然知らない女の人が来てたんだけど、その日からは、なつ姉が来てくれた。どんなに学校が忙しくて、試験前でも、なつ姉は私たちの行事ごとには必ず来てくれるようになった。やっぱ全然知らない人が来るより家族に来て貰える方がすごく嬉しいから…だから、なつ姉が喜んでくれるとすごい嬉しい!私、なつ姉大好きだから!」

337 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:26

そう言って、ニッコリ笑う愛ちゃん。
家族の愛が目に染みました!はいっ!

その後も他愛のない話をしながら紺野家へかえって行きました。


「ただいま〜料理出来た?」

「ばっちり!」

そう言って親指をたて

「テーブルのうえにあるから見てみなよ」

テーブルを指差す美貴さん。

「さすが美貴姉やる〜あっ、ケーキ買って来たんだった!並べるね」

買ってきたのをテーブルに並べ終わり、後はひとみさん達が帰ってくるだけです

338 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:28

30分ぐらいしてから

「「ただいま〜」」

と、なつみさんとひとみさんの声が聞こえて来ました

「帰ってきた!あさ美、あのドアが開いたら、誕生日おめでと〜って言うんだよ?」

「はい!完璧です」


愛ちゃんにそう教えて貰い時を待ちます。


あと少し…あと少し

だんだんと足音が近づいて来てるのが分かります。

ドキドキです。

そして……

ガチャリとドアが開き

「「「「誕生日おめでと」」」」

全員が同時に言うと

しばらく固まったままのなつみさん…。


そして…
339 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:30

「あ…今日ナッチの誕生日か…」

「忘れてたの?」

「うん…」

「なつ姉らしいや!」

「今日の料理、美貴が作ったんだよ!」

「美貴が?へぇ〜」

「ほら早くテーブルに座って」

れいなちゃんがなつみさんの背中を押します

「う、うん。」

なつみさんがテーブルに座ったあと、みんな各自、自分の席に座り始めました。だから、私も座ることにしました

340 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:32

「とりあえず、なつ姉、誕生日おめでと!」

「ありがと……。」

「いつも、なつ姉にはお世話になってますから!いつもありがと!あっ、なつ姉ロウソクの火消して!」

「あ、うん。」

そう返事をして、なつみさんはケーキの上に燃え上がる火をフゥーっと消しました

「「おめでと〜」」

「ありがと…すごく嬉しいよ!」

「なつ姉、なつ姉。料理食べてよ!美貴が作った奴。」

「うん!じゃあ、いただきます!」

そう言うと、なつみさんは美貴さんの料理を一口、口に入れました

341 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:34

「どう?」

「うん、おいしいよ!!」

「本当?よかったぁ!」
「じゃあウチもいただきます」

「私もたべよっと」

「れいなも食べる〜」

「じゃあ、私もいただきます!」

みんなでワイワイ、ガヤガヤ食事をします。

その途中で愛ちゃんが
ケーキを切ってきてくれました。

だから、皆でケーキを食べることにしました

342 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:38

「おいしい〜ケーキなんていつぶりだろ〜」

「れいなも二年振りぐらいかも」

「あれ?あさ美なんでケーキの上の苺、どかすの?」

「なんか、あんまり好きじゃなくて…」

「へぇ〜もったいない!じゃあ、私貰うね」

そう言って愛ちゃんが私の苺を食べてくれました。

「そう言えば美貴も苺、嫌いだよね」

「嫌いって言うか、練乳かけないと食べれない!なんか苺って甘そうなのに酸っぱいじゃない?その裏切り感が嫌なんだよね!」

「訳わかんねし…」

「うるさい!」

「じゃあ、美貴お姉ちゃんの苺はれいなが貰うね」




こうやって楽しい誕生日パーティは幕を閉じる

はずだった…
343 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:40

なつみさんのパーティが終わり、皆さんもそれぞれ部屋に戻りました

「結局、片付けは、ナッチがしなきゃいけないんだから〜」

そう嬉しそうに笑って、なつみさんは、片付けをはじめました。
「て、手伝います」

「うん。ありがと」

なつみさんと二人であと片付けして、それが終わり、二人でソファーに座りお話をしました

「今日はありがとね!本当に嬉しかったよ」

「いいえ…私は何も出来ずに見てただけですから」

344 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:42

「そんな事ない、すごく嬉しかった!ありがと!愛達もお礼言わなきゃね!プレゼントまで貰ちゃったし」

そう言って、嬉しそうに耳に付けてあるピアスを私に見せてくれました

「可愛いですね〜」

「でしょ〜」

なつみさんのピアス可愛いなぁと、ボォーっとみていたら私は、大変なことに気付きました。

私、なつみさんにプレゼントをあげてません!

345 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:44

「なつみさん!」

「ん?」

「私、なつみさんへのプレゼント用意してません…」

「あ〜、いいよ!気にしないでよ!その気持ちだけでナッチ十分だから!」

「でも…」

「本当にいいから、ねっ!」

「はい…!本当にごめんなさい!」

「いいってば!あっ、そうだ、冷蔵庫にプリンあるよ、食べるかい?」

「はい!」


「じゃあ、持って来てあげるね」

ソファーから立ち上がって、なつみさんは冷蔵庫から、プリンを持って来てくれました

346 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:47

「はい、どうぞ!」

「ありがとございます!」

なつみさんからプリンを受け取りプリンを食べ始めます。

「あさ美って食べてるときが一番幸せそうだよね」

「そんな事ないですよ〜私の一番幸せな時は、なつみさんと居る時なんです!」

「え……?」

私が、そう言ったあと
なつみさんは何故か驚いた表情をした後、黙ってしまいました

何故でしょう…
私、何かいけない事言ったのでしょうか?

不安になって、なつみさんに話かけます

347 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:49

「なつみさ……」

“なつみさん”の“ん”を言う前に何かで遮られました

それが何かは私には理解出来なかったけど、ただ分かるのは、なつみさんが私のすぐ目の前に居ることと

私の口唇となつみさんの口唇が触れてる
と、言うことです

この感覚が、感触が
すごく心地良くて
私もなつみさんと同じようにゆっくりと目を瞑ぶりました。

しばらく、この感覚を
味わっていると

それは、誰かが階段を駆け上がる音で離れた。

348 名前:食べる事より幸せな事 投稿日:2003/12/14(日) 14:51

「ご、ごめん!ナッチなにしてるんだろ!本当にごめんね!」

そう言って、なつみさんは慌ててリビングからでて行きました

私はと言うと、ボォーっとする事しか出来ませんでした
349 名前:空風 投稿日:2003/12/14(日) 14:52

350 名前:空風 投稿日:2003/12/14(日) 14:53

今日の更新は、ここまでです!




>>318 つみ様

色んな所で動きだしました(W
やっと紺ちゃんの恋も……


>>319 名無し読者様

道重さんは非道と思われ(W
よしののの方もこれから動きだします!



>>320 Ray様

ごっちんは激しくバ……(W 美貴たんのキャラが意外に人気で嬉しいです!これからも頑張ります
351 名前:つみ 投稿日:2003/12/15(月) 01:36
おや・・・?
なっちさん何かが・・・?
もしかして一度名前出てきたあの人・・・
まあ想像はこのへんにして次回も楽しみにしてます!
352 名前:名も無き読者 投稿日:2003/12/16(火) 18:48
初レスです。
なんかすごい癒される文章ですね〜(w
次回も期待してます!
353 名前:空風 投稿日:2003/12/16(火) 22:55

354 名前:空風 投稿日:2003/12/16(火) 22:56




13、〜生きる事の意味〜



355 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/16(火) 22:58
昨日から、なつみさんの様子が変です

私が話掛けても、なつみさんは逃げるようにして、私と話をしてくれません。

凄く淋しいです…。

何で、なつみさんは
私と、お話してくれないのでしょうか…。

なつみさんと、お話したいです……。




356 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/16(火) 23:00

今日は、家には美貴さんしかいません。

れいなちゃんは、いつもの様に二人組に連れて行かれ…

愛ちゃんは、部活でその帰りには、まこっちゃんに食べられる予定で(?)

ひとみさんは、今日もごとーさんから四時間毎日のように石川さんのノロケ話を永遠に聞かされていて、かなりグッタリしていた。だけど、
“後輩から電話掛かってきて、今から遊び行ってくるね”と、言って
嬉しそうに出て行きました


美貴さんは、もう昼過ぎだと言うのにまだ爆睡中…。

そして、なつみさんは…“友達の家に行って来るね〜”
と、言って逃げるように出て行きました


357 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/16(火) 23:03

私…なつみさんに悪い事したでしょうか…?

プレゼントをあげなかったからですかね?

でも、なつみさんは、
“いい”と言ってくれました…。

だとしたら何でしょうか?
昨日、プリンを独り占めして全部食べたからですかね?

まさか…そのくらいで
なつみさんは怒りません!私だったら、絶対怒るけど…

ソファーに座り、ウーンと頭を悩ませ考えてると誰かが階段を下りる音が聞こえて来ました…

美貴さんでしょうか?

そう思っていると
ガチャリとドアが開き
頭をかきながら不機嫌そうに美貴さんが入ってきました

358 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/16(火) 23:04

「お、おはようございます」

「・・・・・はよ。」

寝起きの美貴さんに話かける事は命懸けです…。

でも、最近美貴さんに対する気持ちが、恐い人から意外に優しい人かもに変わりました。

美貴さんは、冷蔵庫から飲み物を取り、コップにつぎ、それを一口飲んでから

「皆は?」

「皆さん出掛けました。」

「なつ姉も?めずらしいね………。まぁ、君と顔を合わすのが恥ずかしいんだろうね。」

「何でですか?」

「何でって……分かんないの?自分が何されたか」

359 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/16(火) 23:06

「はい…私、何かされたんですか?なつみさんが口を聞いてくれないのは私が、なつみさんに何かをしたのかと…思ってたんで…」

「じゃあ、知らない方がいいかもね…。」

「………?」

「麦茶飲む?」

美貴さんが聞いて来ます。

「はい…。じゃあ、いただきます…」

「ん…。わかった」

そう言って、美貴さんは飲み物を持って来てくれました。

そして、私の隣に腰かけます

「はい」

「ありがとございます…」

美貴さんから飲み物を受けてると、それに口をつけます

しばらく沈黙が続いた後、美貴さんが口を開きます

360 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/16(火) 23:08

「君ってさ…」

「はい…」

「もしかして、なつ姉の事を……」

美貴さんが何かを言おうとした時、それはチャイムの音で遮られました

「誰か来た見たいですね…」

「そうだね…。ちょっと美貴出てくるね」

「はい」

美貴さんは立ち上がり、リビングを出ていき玄関に行ってしまいました



玄関からは話し声が聞こえます。どうやら美貴さんの知り合いみたいですね……。

そんな事を思いながら
私の頭の中は、さっきの美貴さんの言葉が繰り返されます

361 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/16(火) 23:09

“もしかして…なつ姉の事…”

この言葉の続きは何でしょうか…。すごく気になります…

そんな事を思ってると
リビングに足音が近づいてくることに気付き我に返ります

ガチャと開かれたドアから入って来たのは美貴さんと後、一人知らない女の人でした。

女の人が、頭を下げたので私も慌てて頭を下げました

「亜弥ちゃん、そこのソファーに座ってて」

「うん」

そう言って、亜弥ちゃんと呼ばれた女の子はソファーに近づくと私の前のソファーに腰をおろしました

362 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/16(火) 23:12

「亜弥ちゃんなんか飲む?」

「あ、うん」

「麦茶でいい?」

「うん。ありがと美貴たん」

そう軽い会話のやりとりが終わると、亜弥さんは私の方を見てニッコリ笑うと

「私、松浦亜弥」

と、自己紹介してくれました。私もしなきゃいけません!

「私は…」

「あさ美ちゃんだよね?」

「は、はい!」

亜弥さんは何故、私の名前が分かるのでしょうか……エスパーですかね……

そんな事を考えてると

「たん、からよく話聞くから」

「たん?」

「あぁ、美貴たんの事だよ」

363 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/16(火) 23:13

美貴さんが、たん?
じゃあ焼肉の塩タンと美貴たんの“たん”は同じですかね…

美貴たん…なんか
おいしそうです……

「はい、亜弥ちゃん」

私が変な事を考えてた間に美貴さんが麦茶を持って戻ってきてました

そして美貴さんは私の隣に腰をおろしました

「あっ……」

「どうしたの?亜弥ちゃん?」

「ううん。何でもない…」

「?それは、そうと亜弥ちゃんどうしたの?美貴んちに来るなんてめずらしいね」

「最近、美貴たんが私の家に来ないから心配で…去年の夏休みとか毎日来てくれてたから…」

「そうだったっけ?」

「そうだよ…」

364 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/16(火) 23:15

「ごめん、ごめん!なんか最近、家に居る事も悪くないかなって思いだして家に居ることが多くなってさ。」

「そっか……」

「近いうちにまた、遊び行くからさ」

「うん…わかった」

「なんか元気ないね?なんかあった?」

「ううん。何もないよ!あっ、じゃあ私帰るね!」

「もう帰るの?」

「うん!」

「ゆっくりして行けばいいのに…」

「今日はいいや……」

「じゃあ、送ってくよ!」

「いいよ〜!」

「どうせ暇だし、いいって」

「うん…じゃあ、お願い」

365 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/16(火) 23:17

「うん!わかった!じゃあ、ちょっと着替えてくるから待ってて」

「うん!」

美貴さんは着替えの為に自分の部屋に戻って行きました

亜弥さんと二人きりになりました

そんな中

「ねぇ」

「は、はい!」

「そんなに緊張しなくていいよ!」

「はい!」

「はははっ、可愛いね。美貴たんが気に入るのも分かるかも…ちょっとくやしいけど」

「?」

「あさ美ちゃん…」

「はい!」

「ありがと」

「?」

366 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/16(火) 23:18

「美貴たんの事、よろしくね」

「?」

亜弥さんはそう言って
悲しい顔をしながらニッコリと笑いました

その時です

「亜弥ちゃん〜送るよ〜」

リビングに少し顔をだし美貴さんが叫びます

「うん!じゃあ、あさ美ちゃんバイバイ!」

「はい!」

そう言って、立ち上がりリビングから出て美貴さんと出ていきました

美貴さんが出ていてすぐに電話が鳴りました

367 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/16(火) 23:20

電話の出方知ってます!だから、出ます!

「はい、もしもし」

《あ、もしもし紺野さんお宅ですか?》

「はい!」

《美貴さんは、いらしゃいますか?》

美貴さんは、たった今出ていきました…

「今いません」

《そうですか…凄く重要な話なんですけど……じゃあ、美貴さんに伝えてもらえますかね》

「はい」

《こちら痛井病院なんですけど美貴さんのお母さんが倒れられて、危ない状況なので近いうちに病院に来るように伝えてください》

「はい、わかりました…。」

《じゃあ、お願いしますね》

そう言って、電話が切れました

美貴さんのお母さんが
倒れた?

なんか、物凄くいやな予感がします…

368 名前:空風 投稿日:2003/12/16(火) 23:21

369 名前:空風 投稿日:2003/12/16(火) 23:22

今日の更新は、ここまでです!



>>351 つみ様


どんどん想像してください(W
一度名前が出てきた、あの人も、いつか出ますよ〜(W



>>352 名も無き読者様

初めまして&初レス、ありがとごさいます!そんな優しいお言葉、凄くうれしいです!これからも頑張ります!
370 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/17(水) 22:55
初めまして、毎回楽しく読ませてもらっています!!
紺野さん大好きなので連日チェックしていますw
これからの展開も期待しているのでがんばってくださいね。
なっちと幸せになってほしいけど・・・。
371 名前:つみ 投稿日:2003/12/17(水) 23:43
王道のCPも出てきましたね〜
こんこん!早く伝えるんだぁぁぁ!
・・・ということで次回もまったりまってます!
372 名前:Ray 投稿日:2003/12/18(木) 01:59
更新お疲れ様です!
毎回毎回、かなり楽しみにさせて頂いてますよぉ
なっちも気になりますが、美貴ティの母親も気になりますねぇ
次回もマッタリ待ってまぁっす!
373 名前:空風 投稿日:2003/12/20(土) 12:59

374 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 12:59

電話を切って、しばらく立ち尽くしていると誰かが家に帰って来ました

「ただいま〜」

この声は、なつみさんです!私は急いで玄関に向かいました

「なつみさん!」

「あ、あ、あさ…美!」

何故か顔を真っ赤にさせ慌ててる、なつみさん

「ど、どうしたの?」

私と目を合わそうとせずそう聞いてきます

何故、なつみさんは顔を真っ赤にさせるし、目さえもあわせてくれないのでしょうか……。

少し淋しいです…。

とにかく今は、美貴さんのお母さんの事を話さなくてはなりません

375 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:01

「あのですね」

「うん」

「今、病院ってところから電話あって」

「病院?」

「美貴さんのお母さんが倒れたらしくて」

「え!?美貴のお母さんが?」

「それで危ない状態らしく近い内に病院来てくださいだそうです」

「え?うそ…!だって…美貴の母親は10年前に亡くなってるはずだよ!?ナッチは、そう聞いてたけど…どういう事…?と、とにかく確かめなきゃ!イタズラの可能性もあるし、どこの病院か分かる?」

「痛井病院だって、言ってました」

「痛井病院だね!」

「はい」

「わかった」

376 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:03

なつみさんは、そう言って歩きだしリビングまで行くと電話を掛けはじめました

「すみません、紺野ですけど…。さきほど、電話をいただいたそうで………いえ、ナッ…私は美貴の姉でして……はい、…あのどう言う事ですかね?私たち家族は、美貴の母親は亡くなったと聞かされていたんですけど、間違えなく、私の妹の母親なんですかね?……………はい。美貴の母親の名前に間違えはありません。でも、それだけじゃ…まだ信じられないので……後日、妹の方を病院に伺わせます…はい。すみません、わざわざ…はい…じゃあ…失礼します」

そう言って、なつみさんは電話を切りました

377 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:04

「どうしょう…美貴になんて言えばいいんだろう……。美貴、家に居るの?」

なつみさんが聞いてきます

「さっき出ていきました…」

「そっか…じゃあ、帰ってくるの待つか…」

なつみさんの表情を見てただ事じゃないなと、思った。

何事もなきゃいいんですけど……。

しばらくすると美貴さんが帰って来ました

美貴さんがリビングに入ってくると


「うわぁ!なつ姉帰ってたんだ」

「う…ん。美貴話があるの…」

「何?改まっちゃって…」

「いいから…座って……」

「う、うん」

美貴さんが椅子に腰を掛けると、なつみさんは大きな深呼吸をして話はじめました

378 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:06

「美貴、驚かないで聞いて欲しいの」

「う、うん」

「美貴ね、お母さんの事…死んだって聞かされてるよね?」

「う…ん」

「実は生きてるらしいの…」

「えっ…?」

「でね、さっき病院から電話があって、美貴のお母さんが倒れたらしく…近い内に病院に行くようにって……」

「…………。生きてたんだ……美貴の母親」

「うん…そうみたい」

「死んだんじゃなかったんだ。死んだって思ってたよ」

「ナッチもだよ」

「でも美貴、病院行かないよ」

「何で!?母親だよ!?会いに行かなきゃダメだよ」

379 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:07

「今更、母親に会ってどうなるの?19年もほったらかしにしといて、何が母親だよ!美貴の母親は10年前に死んでるの。それでいい、会いになんて絶対行かない!話それだけ?美貴、部屋に戻るね」

「美貴!待って…」

なつみさんが、そう言ったのにも関わらず、美貴さんはリビングを出て行きました

「美貴…」

美貴さんが部屋を出ていった後、なつみさんは凄く悲しい目でドアの方を眺めていました



その後、ひとみさん、愛ちゃん、れいなちゃんが帰ってきて、美貴さんの母親さんの事を話しました

380 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:09

「そっか…美貴の母親生きてたんだ…」

「うん」

「何で死んでる事になったの?」

「分からない…」

「いいなぁ、美貴お姉ちゃん…」

「え、何で?」

「だって、お母さん生きてるんでしょ?だったら、お母さんに会えるじゃん。れいなはもう二度と会えないから……。お母さんに…」

「れいな…」

そう言った、れいなちゃんの頭をなつみさんは優しく撫でます

381 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:11

「で、美貴なんて?」

「会わないって…」

「そりゃ、そうだ!ウチも美貴と同じ立場だったら、絶対に会いに行かないと思うから……でも、会いたいかも…とは思うかも知れない」


「私も会いに行かないと思う……。でも、ひとみ姉と同じで会いたいとは思うかもね」

「れいなは会いたいな。自分を産んでくれた母親だもん。会いたいと思うし…会いに行くと思う…」

「ナッチはどうだろう…よくわかんないや……そんな考えた事なかったし……」

382 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:12

「で、どうするんの?」

「何が?」

「美貴の母親の事…美貴行かないって言ってるんでしょ?」

「明日ナッチが病院行ってくるよ……。」

「そっか…分かった」

「美貴姉、大丈夫かな?」

「分かんない…」

「なつみお姉ちゃんも大丈夫?」

「うん!ナッチは平気だよ!ありがとれいな…!とにかく明日、ナッチが病院に行ってくるから………。」

「分かった!じゃあ、ちゃんと報告してね!美貴の事心配だから」

「それはちゃんとするから…今日は遅いし、寝なよ」

383 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:14

「分かった。おやすみ」

「おやすみ」

「愛お姉ちゃん、今日一緒に寝よう?今日だけは一人‥何かいやだ」

「うん。じゃあ、一緒に寝よっか」

「うん!」

「じゃあ、なつ姉おやすみ。あさ美もおやすみ…」

「お姉ちゃん、あさ美おやすみ」

「おやすみ!ちゃんと寝るんだよ!」

「おやすみなさいです!」

ひとみさん達が部屋に戻った後、なつみさんが

384 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:15

「ナッチ達も部屋に戻ろうか?今日はナッチと一緒でいい?」

「はい…なつみさんがいいなら」

「ナッチはいいに決まってるしょ?」

「だって…今日一日中、目合わせてもらえなかったですし……嫌われてるかと‥」

「あっ…忘れてた…」

「なつみさん?」

「大丈夫!今日はキスしたりしないから。何もしないから」

「?キス?何もしない?」

「あ〜、あ〜、なんもない!部屋行こう」

「は…い…」

なつみさんの部屋に行きベッドに入ります

なつみさんは、私に背中を向けて寝てます

385 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:17

いつもならベッドに入ったら、ギュッと抱き締めて寝てくれるのに
淋しいです……。

いつもなつみさんと寝るときは抱き締められて眠るので何故か寝付けなくて

「なつみさん…」

寝てるかもしれない
と、思ったけど淋しくなって声を掛けて見ました

「ん?どうしたの?」

「起きてました?」

「う、うん。起きてたよ」

「何か眠れなくて…」

「え?何で?あさ美ベッドに入ったらすぐ寝付ける方じゃん」

「はい……。何か落ち着かなくて」

「何で?どうしたの?」

「分かりません……。」

386 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:18

「どうしたんだろうね〜。何か不安な事でもあるの?」

そう言って、こっちを向いてくれました

何か嬉しいです。

「なつみさん、お願い事していいですか?」

「いいよ!何?」

「いつも見たいにギュッと、抱き締めてください…」

「え?今日は…ちょっと…無理かな」

「じゃあ、手握ってください」

「あ、う、うん。」

そう言うと、なつみさんは私の手をギュッと握ってくれました

何か安心します。

すると不思議なことに
今まで閉じなかった瞼がドンドンと重くなり、私はいつのまにか深い眠りに付いてました

なつみさんのぬくもりを手に感じながら‥

387 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:21

朝、目が覚めると

なつみさんと私の手は
まだ繋がれたままでした。

それを見て、私は何故か嬉しくなりました

隣に寝ている、なつみさんを起こすと、なつみさんは慌てて起き上がりました

そして、急いで朝食を作りテーブルのうえに並べます

並べおわった頃には
ひとみさん、愛ちゃん、れいなちゃんが降りて来ました。

「ごめん!じゃあナッチ病院行ってくるから家の事頼んだよ!」

「「「はーい」」」

「夏休みだからってダラダラしちゃダメだよ」

「分かったから行ってきなよ」

「うん!じゃあ…」

なつみさんが、そう言ってリビングから出ようとした瞬間

388 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:23

「私も行ったらダメですか?」

「え?あさ美が?」

「はい!」

「遊びに行くんじゃないんだよ?」

「はい!分かってます!私も美貴さんの事、心配だから」

「分かった!じゃあ、一緒に行こう」

「はい!」

そう言って、なつみさんと二人で家を出て病院に向かいます

途中で花屋と言う所で花を買いました

病院に着くと、なつみさんは病院の人とお話をしていました

「すみません!藤本裕子さんの病室はどこですか?」

「藤本裕子さんなら301号室になります」

「ありがとございます!あさ美行くよ」

「はい!」

なつみさんに手を引かれ病院の廊下を歩きます

そして、なつみさんの
足が止まります

389 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:25

「此処か…」

なつみさんは大きな深呼吸をしてドアをノックしました

すると

「はい…どうぞ」

と、返事がかえって来ました。なつみさんは、もう一度深呼吸をしてから

「失礼します」

そう言って、なかに入って行きます。だから私もなつみさんの真似をして深呼吸をして

「失礼します」

と、言ってなかに入ります

「えっと〜どちら様かな?」

なかに居たのは40代前半ぐらいの女の人でした。何となく美貴さんに似てる気がしました

「ナッチじゃなかった…私、紺野なつみと言います」

「紺野…?」

「紺野美貴の姉です」

390 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:26

「美貴の……よく来てくれたわね。ありがと…あっ、椅子あるから座って」

「はい」

そう言ってなつみさんは椅子に座りました

「あら、後ろの子は?」
私の事でしょうか?

「こ、紺野あさ美です!」

「紺野って事は美貴の妹かな?あさ美ちゃんも座って」

そう言って、もう一個
椅子を用意してくれました

それに腰をおろします

「具合の方は…」

「今は大丈夫よ。薬を飲んで落ち着いてるから…」

「そうですか…、あのこんな事、聞いちゃいけないと思うんですけど、何故倒れたんですか?」

「うーん‥‥過労かな?」

391 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:28

「倒れるまで働かなきゃいけなかったんですか?」

「……。美貴が20歳になったら美貴を引き取ろうと思って……その為にはお金が必要だったからね」

「え?美貴が20歳になったら、美貴を引き取る?そんな話、ナッチ知らないんですけど」

「黙ってて、ごめんなさい!」

「…。こんな事言うのは何だけどナッチ達は今まで美貴の母親は死んだと聞かされてます。それは何故ですか?」

「私ね、もともと体が弱いの」

「え?」

392 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:30

「美貴を産んだら、命の保障はないって言われてたけど産んだわ。だけど、何とか命は助かった物のやっぱり体への負担が大きすぎた。しばらくは入院生活が続いたわ。それでも退院したら美貴と暮らすはずだったのよ。大分体も回復して、もう大丈夫だろって美貴を引き取ろうとした時には、親権は私にはなかった。当たり前よね、退院したのは美貴が産まれてから7年経っていたから。それでも引き取りたいとお願いしたけどダメだった!理由は簡単、お金よ。お金がなかったの!もともと体も弱かったし、働けないだろうって事で、完璧に親権はあなたの父親にあったのよ!お金もあるし、姉妹も居る、父親と暮らしたほうが美貴は幸せだろって…」

「‥‥。」
393 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:32

「だけど諦められなくて、お金を貯めて美貴が20歳になったら、美貴を引き取らせてくださいって頼んだのよ。そしたらOKが出たから……。だから、頑張ろうと決めたの!それで引き取るまでは美貴には母親は死んだってことにしてくれって頼んだの」

「そんなの大人の勝手な約束じゃないですか」

「……」

「美貴が20歳になったら、引き取る?美貴は物じゃないんですよ?そんな簡単な事じゃないですよ」

「なつみさん…」

「美貴の気持ちはどうなるんですか?今まで母親は死んだって聞かされておいて、実はその母親は生きてて、その母親が20歳になったら自分を引き取りたいって言って、そこで『はい、分かりました』って納得できると思ってますか?」

394 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:33

「納得できないでしょうね!もちろん美貴の気持ちも聞くつもりよ?美貴が嫌だって言ったら諦めるわ」

「それだったら今まで、あなたが頑張って働いて来たのは無駄になちゃいますよ」

「無駄にはならないわ…たとえ美貴が一緒に暮らしたくないって言っても、このお金だけは美貴の為に使うって決めてるから。結婚資金だの成人式のときの着物だの、このお金だけは美貴の為に使うの。まぁ、美貴にはこんな、はした金必要ないのかもしれないけど」

「………ごめんなさい。」

「何であなたが謝るの?」

「何も知らないのに生意気な口聞いちゃって」

395 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:34

「ううん…美貴の事を思って言ってくれたのよね‥‥ありがと‥私の方こそごめんなさい。びっくりしたわよね…でも、美貴の事は本気で思ってるから。それだけはわかってほしいわ」

「…‥今日の所は帰ります……あさ美帰るよ」

「はい!」

「また‥来てね」

「……」

なつみさんは何も言わず頭を深く下げると病室を出ました

私もそれに続いて病室を出ます

なつみさんは、一言もしゃべることなくそのまま家へと帰りました

家に帰ると、ひとみさん達が待ってました

396 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:36

なつみさんは、病院であった事、話した事を全てみんなに話しました

「え?うそだろ……」

「私嫌だよ!美貴姉いなくなるの」

「れいなも嫌だ!」

「ナッチも嫌だよ…だけど美貴の母親は、凄くいい人だった…。本気で美貴の事思ってる。美貴の幸せとか考えたら母親と暮らすほうがいいのかもしれない…ってナッチは思ってる」

「……」

「……」

「……」

誰も話さなくなった
その時です

ガチャリとドアが開き
美貴さんが入って来ました

397 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:40

「美貴…いつからそこに?」

「最初ぐらいから‥お腹空いたから降りてきたんだけど何か深刻な話してたから入りづらくて……」

「美貴……」

「美貴の母親が倒れたのって美貴のせいなんだ。」

「美貴のせいじゃない!」

「美貴のせいじゃん!美貴を産んだせいで体を壊したんでしょ?美貴と一緒に暮らす為に働き詰めで倒れたんでしょ?全部、全部美貴のせいじゃん!美貴は悪魔なんだよ!美貴なんて必要ないし、美貴なんて産まれてこなきゃよかったんだ」

美貴さんがそう言った瞬間
なつみさんは、美貴さんの頬を強くたたいた

398 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:41

“バチーン”

と、大きな音が静かな
部屋に響き渡った

「産まれてこなきゃよかったとか何でそんな事、言うの?ねぇ美貴」

「だって美貴のせいで…」

「美貴のせいじゃない!自分を責めないで!」

そう言うと、なつみさんは美貴さんに近付き
ギュッと美貴さんを抱き締めます

「美貴……。美貴はナッチの大切な妹だよ。今もこれから先もずっと、私は美貴の姉であることを誇りに思うよ。美貴のおねえちゃんでよかったって!美貴が居たからナッチは助かってる。美貴が居てくれて本当によかった!だから、美貴……産まれてきてくれてありがと!ナッチの妹に産まれてきてくれてありがと!本当にありがと!」

「なつ姉…」

399 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:43

なつみさんが、そう言うと美貴さんは沢山の涙を流しなつみさんを抱き締めます

「ウチもそう思うよ。美貴の妹でよかったよ!っていっても2ヵ月しか変わらないけど。美貴と姉妹になれてよかったと思ってる!何せ初恋の相手だからね〜!だから、産まれてきてくれてサンキュ〜!」

「ひとみ…」

「私も美貴姉の事、大好きだもん。大好きなお姉ちゃんだもん!私の自慢のおねえちゃん!これからもずっと美貴姉の事、自慢して行くんだから!美貴姉の妹に産まれてよかった!」

「愛…」

400 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:44

「れいなも!美貴お姉ちゃん大好き!初めは恐かったけど、美貴お姉ちゃんが言ってくれた、あの言葉があったから、れいな頑張れるよ!だから、今度はれいなが言うね!美貴おねえちゃんが言ってくれた言葉とは少し違うけど…。れいなには美貴お姉ちゃんが必要だから、これからもずっとれいなのお姉ちゃんで居て下さい!」

「れいな……」

「美貴さん…私はまだこの家に来て、美貴さんと過ごした時間は誰よりも短いけど、それでも私は美貴さんに逢えてよかったって思ってます。たまに見せる笑顔が素敵だなって思ったり、意外に優しいんだなって思ったりします!皆さんが美貴さんを必要すると同じように私も美貴さんが凄く必要だと思うし大切です!」

「あ…さ美」

あっ、美貴さんが初めて私の名前を呼んでくれました

401 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 13:47

そんな事、思ってると
なつみさんから離れた美貴さんが何故か私に抱きついて来ました

なつみさんとは違う
暖かさです!

今は、そう言うことを考えてる場合じゃありませんでした

「ありがと……皆。美貴もこの家族大好き…。皆の事大好きだよ……。だら皆もありがと、産まれてきてくれてありがと。美貴の家族になってくれて、美貴の姉、妹になってくれてありがと」

大きな声で泣く美貴さん…。

皆も泣いていました
美貴さんは泣きながら
話を続けます

402 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 18:34

「‥変だよね……。母親の事恨んでたし、大嫌いだったはずなのに……。生きてるの聞いたら心のどこかでホッとしたなんて……恨んでたはずなのに……今は会いたいと思うし‥‥。それに、生きててくれてよかった」

美貴さんがそう言うと

「美貴、美貴が決めていいんだからね、お母さんと暮らすかナッチ達と暮らすか‥」

「うん‥‥」

「よし!ご飯食べよっか!泣いたらお腹すいた!」

「もう腹ペコペコだよ!」

「私も!」

「れいなも〜」

「私もです!」

「よしナッチ張り切って作るぞ!ほら美貴も、あさ美から離れて泣き止め!」

「うん‥」

美貴さんが私から離れます

403 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 18:37

「おしゃ!じゃあ皆待ってろよ!今、おいしいもん食わせてやるからな〜」

「「おう」」

皆が同時に返事をした
それがなんかおもしろかった

この日は、皆やけに笑ってた。
私も笑ってた
何も分からずに笑ってた。

私は知らなかったんだ
この日が6人で食べる
最後の食事になるかもしれないって事を‥

もしかしたら、美貴さんは母親と暮らすかもしれないと、
私以外の皆は、それを
考えていた



皆、食事の時間は笑っていたけど、それぞれが部屋に戻って声を押し殺して泣いてた事、私は知っていた

そして夜が明けた

404 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 18:39

美貴さんは今日、病院に行くらしい母親に会う為に

何故か私も一緒に行く事になった


病院に着いてから、あらかじめ、なつみさんから病室を聞いてた美貴さんは、そのまま病室へと向かった

ドアをノックすると昨日と同じ声がした

入ってていいと、返事が返ってきたので美貴さんはドアを開けて中に入った

「美貴‥美貴なのね」

「はい‥」

美貴さんのお母さんは立ち上がると美貴さんをギュッと抱き締めた

405 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 18:41

そして何度も
“ごめんね”
とつぶやいていた

美貴さんも泣いていた

何分か抱き合ってた体を離すと美貴さんの母親さんはベッドに戻った。

それから他愛のない話をしていました

19年と言う長い月日が
嘘のように
美貴さん達は楽しそう話をしていました

だけど昼頃になると美貴さんのお母さんの容体が悪化して・・・・・・・・・・・・・・・・・。





406 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 18:42

「最後に何かお話があれば」

そう眼鏡をかけた、全身白い服を来た男の人が言った。

美貴さんは顔を真っ青にさせていた

私と美貴さんは、さっきまで沢山の人がいた
部屋に入る

そこには、さっきまでは元気だった
美貴さんのお母さんの
つらそうな姿がありました

美貴さんはお母さんに近づきます

407 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 18:46

「ごめんね、美貴。」

「しゃべらなくていいよ‥苦しいでしょ?」

「今まで美貴をほったらかしにしたから罰があたったのね」

「そんな事ないよ」

「ごめんね。育ててあげられなくて‥一緒に暮らしたかったんだけどもう無理だね」

「そんな事ないよ!一緒に暮らすよ!お母さんが退院したら一緒に暮らすんだから!美貴とお母さんと二人で暮らすんだよ!」

「まだお母さんって言ってくれるの?こんなダメな母親なのに」

「当たり前だよ!美貴のお母さんは、お母さんだけだよ?」

408 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 18:48

「ありがと‥美貴。最後にあなたに逢えてよかったわ」

「嫌だ!お母さん死なないで」

「ごめんね」

「‥‥お母さん、これだけは言いたかったの聞いて‥」

「なに?」

「美貴を産んでくれてありがと‥‥。」

美貴さんがそう言うと
美貴さんのお母さんは
ニッコリと微笑んで

二度と動かなくなりました

私の耳には
“ピーーーー”と言う
うるさい機械の音と 泣き叫ぶ美貴さんの声だけが響いた

美貴さんが何で泣いてるのか分からなかった

分からないはずなのに
何でだろう
私も涙が止まらなかった

この日
私は美貴さんと二人で
抱き合って泣いた

409 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 18:50


あれから二週間が経った‥‥‥

美貴さんは元気になりました。

何か前より明るくなった気がします。

それに前は私と
全然話もしてくれなかったのに、美貴さんから話掛けてくれるようになりました‥‥。
それに、すごく優しくしてくれます。

それが何かうれしかったです。

この日の夜、私はなぜか疲れていてソファーで寝ていました

そんな中、この二人がこんな会話をしてることを私は全然知らなかった
410 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 18:53

「あれ、あさ美は?」

「そこのソファーに寝てるよ」

「ふぅーん。あっ、本当だ!寝顔可愛いね」

「…そ、そうだね…」

「ちぇ、なつ姉は前から、この可愛い寝顔を知ってるんだよね。少し妬けちゃうな…」

「美貴?」

「単刀直入に聞くけど、なつ姉はさ、あさ美の事好きなの?」

「えっ?」

「だって好きじゃなきゃキスなんて…しないもんね」

「えっ、あっ…」

「どうなの?」

「…………。」

「否定しないって事は、YESって事でいいんだね」

「……。」

「じゃあ・・・・・美貴達ライバルだね」

「えっ?」

「じゃあ、おやすみ!」

「え?ちょっ‥美貴!?」

411 名前:生きる事の意味 投稿日:2003/12/20(土) 18:55

美貴さんとなつみさんがこんな話をしていた事を知らない
私は呑気に、よだれを垂らしながらかぼちゃを食べてる夢を見てました

これから先、どんな事が起きるかも知らずに‥






「おかわり‥‥!ムニャ、ムニャ‥‥」




412 名前:空風 投稿日:2003/12/20(土) 18:58

413 名前:空風 投稿日:2003/12/20(土) 18:58

414 名前:空風 投稿日:2003/12/20(土) 18:59

今日の更新はここまでです。何かだんだんと訳の分からない文章になってるきがします‥。ごめんなさいm(__)m



>>370 名無し読者様

初めまして!私も紺ちゃん大好きです!一緒ですね(W
これからも、楽しいと言って貰えるような小説を書けるように頑張ります!ありがとごさいます。

>>371 つみ様


紺ちゃん伝えろ〜(w
でも、紺ちゃんは誰かに言われないと気付かないタイプかも?誰か教えてあげてくれ〜(W


>>372 Ray様

ありがとございます!
そう言って貰えるとやる気がおきます(W
これからも頑張ります!お互い頑張りましょね!
415 名前:つみ 投稿日:2003/12/20(土) 19:20
あいた〜!
そうきましたか〜?!姉妹バトル勃発ですか!
これは次回からよりいっそう楽しみになります!
416 名前:370 投稿日:2003/12/20(土) 19:56
更新お疲れ様です!
いい話でしたね。ウルウルしてしまいました。
ミキティも素直になってきて、次からは紺野さん巡って
ナッチとバトルですかー?ドタバタで楽しくなるといいなぁw
417 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/21(日) 17:05
最初から、通しで読みました!

紺野さん、可愛いですw
姉妹バトル…楽しみです
418 名前:空風 投稿日:2003/12/24(水) 23:44

419 名前:空風 投稿日:2003/12/24(水) 23:45



15、〜ヤキモチ〜




420 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/24(水) 23:46

夏休みも終わり
今日から2学期だそうです

ひとみさんも愛ちゃんもれいなちゃんも
そして、めずらしく美貴さんも学校へ行きました‥

だけど、なつみさんだけ‥

421 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/24(水) 23:47

「ハクショーン」

「なつみさん‥‥大丈夫ですか?」

「うん‥平気‥」

なつみさんは風邪を
引いちゃったみたいです‥とても苦しそうで心配です

私に何か出来ることはないでしょうか‥‥

そうだ‥‥!

「なつみさん!」

「ん?」

「私おかゆ作ってきます!」

「おかゆ?あさ美が作れるの?」

「はい!この間、ひとみさんが風邪を引いた時に、なつみさんが作ってるところ見たんで完璧です!」

「そう?ならお願いしょうかな?」

「はい!」

こうして私は、なつみさんにおかゆを作ることにしました

422 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/24(水) 23:49

台所に行って、前になつみさんが作ったように作って見ました‥

そして‥‥

「なつみさん!出来ました」

出来た、おかゆをなつみさんのところに持って行きます

「出来たの?早かったね〜どれ、どれ?」

そう言って、私の作ったおかゆを覗き込みます

「おいしそうに出来てるね!」

「へへへ」

なつみさんに、そう言われ自然に笑みがこぼれます

「もう食べますか?」

「うん!」

「分かりました!」

私はそう言って、おかゆを持ったまま床に腰をおろしました

423 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/24(水) 23:51

出来上がったままの熱いおかゆにフゥー、フゥーと息を掛け、なつみさんに

「は〜い。あ〜ん」

私がそう言うと‥

「はい?あさ美?」

「なんですか?」

「‥それは何処で覚えたのかな?」

「この間、美貴さんが教えてくれました!『熱いものを食べさせる時は、こうやって冷ましてから、は〜い。あ〜んって言って食べさせるんだよ!』って」

「‥‥」

「その後『だから、美貴に食べさせて』とも言ってました!」

「‥で、食べさせたの?」

「はい!」

「ふぅーん‥。でも、ナッチは一人で食べられるから大丈夫だよ」

そう言って、なつみさんは私の手からおかゆを取り上げ

「いただきます」

そう言って、おかゆを一口、食べました

424 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/24(水) 23:53

「‥‥‥」

「どうですか?おいしいですか?」

「‥‥ねぇ、あさ美?」

「はい!」

「キッチンの上の方に2つ箱あったじゃない?」

「はい!」

「右と左の箱‥どっちいれた?」

「左です!右と左の箱に入ってる白い粉を少し舐めて見たんですけど右の方は何かしょっぱくて、それで左の方を舐めたら甘くておいしそうだったんで!左にしました」

「で、どれくらいいれた?」

「左の箱に入ってる奴、全部いれました!」

「そ、そっか‥」

「あっ、それでおかゆおいしいですか?」

「う、うん!おいしいよ!い、いただきます」

そう言って、なつみさんはおかゆを食べはじめました

425 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/24(水) 23:54

10分後‥

「ごちそうさま」

そう言って、からになった皿を私に返します

全部食べてくれました‥何か嬉しいです

あっ、確か
ごはん食べ終わった後は薬ですよね!ひとみさんが風邪引いた時も薬を飲んでました

「なつみさん!」

「‥ん、なに?」

なぜか苦しそうに返事をする、なつみさん

「薬飲みますか?」

「う‥ん。飲んどく」

「じゃあ、持ってきますね」

そう言って、立ち上がりドアに手を掛けた瞬間

426 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/24(水) 23:57

「あっ、ついでに‥せいろがんも持ってきて」

せいろがん?
せいろがんはお腹痛い時に飲む薬のはずです!

私もよく食べ過ぎで
お世話になる薬です

なつみさんは風邪だから風邪薬でいいはずです

なんで、せいろがんが
必要なんでしょうか?

何か悪いものでも
食べたのでしょうか‥?心配です‥

「分かりました」

とりあえず、そう返事をして、なつみさんの部屋を出て薬を取りにいきます

427 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/24(水) 23:58

一階のリビングから薬箱を取出し風邪薬と、せいろがんと水を持って、リビングを出た瞬間

ピンポーンと

玄関からチャイムの音がしました。

私は薬を持ったまま
出ると

そこに居たのは
金髪でとても小さい女の人でした


428 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/25(木) 00:01

「ナッチいますか?」

ナッチ?
なつみさんの事ですかね‥

私がそんな事を考えてると

「オイラ、ナッチの後輩‥友達の矢口真里って言うんだけどナッチは?」

オイラ?
聞いた事ない言葉です。名前ですかね〜
だとしたら変な名前ですね〜。

「あの〜」

私が何も話さないからかオイラさんは話掛けてきます

429 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/25(木) 00:03

「今、部屋に居ます」

「風邪引いたって聞いたけど大丈夫なのかな?」

「はい‥多分」

「そっか‥あっ、あがっていいかな?」

「はい‥」

「じゃあ、お邪魔します」

そう言って、オイラさんは家にあがります

なつみさんの部屋の前まで行きドアを開け、私が先に入ります

「なつみさん」

「あさ美、遅かったね!後、誰か来たみたいだけど誰だったの?」

「オイラさんです」

「オイラ?誰、それ」

「オイラの名前、オイラじゃないからね!」

そう言って、オイラさんはなつみさんの部屋に入ってきました

430 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/25(木) 00:05

「矢口!」

「やっほ〜ナッチ大丈夫?」

「何でいんの?」

「ナッチが心配だからだよ〜。圭織も心配してたよ!」

「ごめん‥」

「熱はあんの?」

「う‥ん。少し‥」

「大丈夫?」

そう言って、オイラ‥さんじゃなく、矢口さんはなつみさんに近付き、
なつみさんのベッドに腰をおろしてから、なつみさんのおでこに自分のおでこをくっつけて

「本当だね〜少し熱いね」

その二人の光景を見て
私は訳も分からない胸の痛みに襲われました

431 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/25(木) 00:10

「薬は飲んだ?」

「まだ‥」

矢口さんは、おでこを離し

「飲まないと、治んないよ」

「うん‥、あ、あさ美‥薬頂戴!」

「は、はい!」

なつみさんに薬と水を渡します

「あれ?何で、せいろがんまであるの?」

「う‥ん。ちょっと‥ね」

432 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/25(木) 00:11

「ふぅーん。まぁ、いいけどね!あっ、ちゃんと薬飲める?何ならオイラが飲ませてあげようか?口移しで!」

「いや、いい!」

「何で〜!オイラとナッチの仲じゃん!」

「薬ぐらい一人で飲めます!」

「ぶぅ〜」

そう言って笑う、なつみさんと矢口さん。

二人のそんなやり取りを見てる内に、胸の痛みはどんどん痛くなります。
誰か助けて下さい‥。

この胸の痛みを無くして下さい‥。

何故か、ここに居たくなくて私は

433 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/25(木) 00:12

「一階に行ってます!!」

頬をプクッーと膨らませて、怒り口調で、なつみさんにそう言います

「あさ美?なんか怒ってる?」

「別に怒ってません!じゃあ、さよならです」

そう言って、ドアを
バーンと強く閉め階段をおります

その時、

「ただいま〜」

誰かが帰ってきました

階段を全部おりてから
玄関を見ると、美貴さんでした

434 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/25(木) 00:15

私は、美貴さんに駆け寄り美貴さんの胸に飛び込みます

「あ、あさ美?どうしたの?」

美貴さんが、そう聞いてきても私は頬を膨らませたまま何も言わず、美貴さんに抱きつきます。

美貴さんの背中に自分の腕を回しギュッと美貴さんを抱き締めます

「何があったか分かんないけどさ‥好きなだけ美貴の胸にいなよ」

そう言って、美貴さんもギュッと抱き締め返してくれました

美貴さんにギュッとされて何か落ち着きます

しばらく美貴さんと抱き合ったままで居ました

私も何とか落ち着き
美貴さんから体を離します
435 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/25(木) 00:17


「ありがとございます!」

「もっと居てよかったのに‥‥」

「え?何か言いましたか?」

「ううん。何でもないよ!何か、お腹空いちゃった!何かある?」

「私がなつみさんに作った、おかゆでいいならありますよ」

「あさ美が作ったの?なつ姉に?」

「はい!」

「何か悔しいな‥‥。でも、あさ美が作ったのなら食べる!」

「はい!じゃあ、用意しますね」

「うん!」

美貴さんと二人でリビングに行きます

436 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/25(木) 00:19

おかゆが冷えてたので
おかゆを暖めてから
美貴さんに出します

「どうぞ!」

「ありがと!あっ、おいしそうじゃん!よくできたね〜」

「へへへっ」

「じゃあ‥あさ美食べさせて!」

「はい!」

美貴さんにそう言われ
おかゆをスプーンですくいフゥー、フゥーと息をかけてから美貴さんに

「はーい。あーん」

と、言うと

美貴さんは

「あーん」

と、言って私が冷ましたおかゆを食べました

「‥‥‥。」

すると美貴さんは
何故か固まったまま
動きません。

437 名前:ヤキモチ 投稿日:2003/12/25(木) 00:23

「あの〜美貴さん?」

「これ‥さ‥なつ姉に作ったんだよね?」

「はい!」

「なつ姉は‥全部食べたの?」

「はい!おいしいって言ってくれました!」

「そっか‥全部食べたんだ‥じゃあ美貴も食べる‥‥」

そう言って美貴さんは
私の手から、おかゆの
入った皿を取り上げると一気に食べ始めます

そんなに、お腹すいてたのでしょうか‥‥

だけど、
美貴さんは、食べおわった後、お腹を押さえて
唸ってました

そして、

「お腹、痛い‥」

と、何度も呟いてました‥‥。

美貴さんも
何か悪いものでも
食べたのでしょうか‥?
438 名前:空風 投稿日:2003/12/25(木) 00:25

439 名前:空風 投稿日:2003/12/25(木) 00:25

440 名前:空風 投稿日:2003/12/25(木) 00:26

今日の更新は、ここまでです。



>>415 つみ様


ありがとございます!
いよいよ紺ちゃんの恋愛に入っていけそうな、いけないような‥(W



>>416 370様

美貴たんも素直になってきましたかね?自分的には美貴たんを、おバカキャラにしたいかも‥(Wこれからも、お馬鹿な話になるかもしれませんが読んでもらえると嬉しいです


>>417 名無し読者様

こんな駄文な小説を読んでいただいて光栄です!紺ちゃんは、これからも暴走します(W
441 名前:つみ 投稿日:2003/12/25(木) 00:48
あの方もでましたね^^
なっちとどんな関係になるのかが楽しみです!
バトルも白熱してきましたね。楽しみです!
442 名前:370ことK-1 投稿日:2003/12/25(木) 10:22
更新待ってました!
美貴たんの対抗意識には笑いましたw
こういう展開大好きですよー。
矢口さん登場でどう転ぶか期待大です!
これからも読みますよー!
443 名前:Ray 投稿日:2003/12/26(金) 02:58
更新お疲れ様です!!
砂糖入れすぎですか…チョコより甘そう(* ̄m ̄)
矢口さんも登場でますます楽しみです!
頑張ってください!!
444 名前:達吉 投稿日:2003/12/27(土) 17:19
一気に読ませていただきました!
おもしろすぎです^^
ハマりました^^
紺野のキャラがいいですねぇ〜w
砂糖大量入りのお粥を全部食べる、藤本と安倍も凄いですw(笑)
愛ってすごいですねw
次回、更新も期待してます^^
445 名前:名も無き読者 投稿日:2003/12/31(水) 00:19
ついにあの方も登場ですか…(w
これからの展開が楽しみ!
期待してます。。。
446 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/11(日) 17:25
新年1回目の更新を心待ちにしています。
447 名前:んあ 投稿日:2004/01/21(水) 20:19
まだかな〜?
448 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/23(金) 15:51
がんばってください。
449 名前:ヤキモチ 投稿日:2004/01/27(火) 00:49
しばらく美貴さんと
二人でリビングに居ると階段を下りる音が聞こえてきました

そしてリビングのドアが開き

「あれ美貴帰ってたんだ」

「まぁね!なつ姉こそ、もう起きて平気なの?」

「うん!大分ましになったよ!あっ矢口、中入って」

「おう!」

そう言って矢口さんは
リビングに入って来ました

「あ、矢口さん来てたんだ」

「おう!不良娘!久しぶり」

「美貴不良じゃないし‥」

「何言ってんだよ!ずっと家に帰ってこない時期あったくせに」

「今はそんな事しないですよ‥」

450 名前:ヤキモチ 投稿日:2004/01/27(火) 00:51

「そうかそうか!おまえも成長したな!お姉ちゃん嬉しいぞ」

「矢口さんは相変わらず‥バカですよね‥」

「バカってなんだよ!バカって!」

「はい、はい!」

「美貴、お前なんかムカつくなぁ〜」

そう子供みたいなケンカを止めたのは

「二人とも止めるしょ!美貴も矢口で遊ばない!」

「は〜い!」

「オイラ遊ばれてるのかよ〜!」

「矢口、夕食食べてくでしょ?」

「そしてシカトかよ〜〜!オイラいじけるからな〜」

「食べてくの?食べてかないの?」

「食べて‥いきます」

「わかった!じゃあ作って来るからおとなしくしてなさい!」

451 名前:ヤキモチ 投稿日:2004/01/27(火) 00:56
「あ、いいよ!なっちは風邪引いてるんだから‥台所借りていいならオイラ作るから」

「矢口が?まぁ、いっか!じゃあお願いしよっかな!」

「うん!OKまかせとけって!じゃあ台所借りるよ〜」

そう言って矢口さんは
台所に行っちゃいました

「大丈夫なの矢口さん‥」

「うん、矢口の料理はおいしいよ!」

「そっか‥ならいいんだ!」

「私‥矢口さんのお手伝いを‥」

私がそう言うと

「「しなくていい」」

同時に二人から言われました
なぜでしょうか?

そして台所の向こうでは

「あれ〜?なっち砂糖が全然入ってないよ〜」

と、矢口さんの声が
聞こえた

452 名前:ヤキモチ 投稿日:2004/01/27(火) 00:58

料理が出来上がった頃には、れいなちゃんも愛ちゃんもひとみさんも帰って来ました

「これ矢口さんが作ったの?」

「そうだよ〜」

「へぇ〜人には特技ってもんが一つはあるんですね」

「うるさいよ!ひとみ‥」

「おいしそうだね!れいな」

「うん!」

「くぅ〜れいなちゃんと愛ちゃんは素直ないい子だね〜それに比べて真ん中のバカ二人は」

「あ〜矢口さんがひいきする〜美貴たちの事いじめる〜いいもんね!ひとみ〜美貴たち頑張ろうね」

「ねぇ〜!矢口さん自分がちっちゃいからって僻まないで下さいよ」

「ちっちゃいって言うな〜気にしてんだからな!」

「はい、はい!早く食べるよ」

453 名前:ヤキモチ 投稿日:2004/01/27(火) 01:00

「なっち〜バカ二人がいじめる〜慰めて」

そう言って矢口さんは
なつみさんに抱きつきました


ムカ‥‥



何でしょ‥
今なんか‥変な気持ちになりました‥

「はいはい!後でね!」

「びぇ〜ん!なっちのアホ」

「うるさいなぁ〜」

口ではそう言ってるのになつみさんは笑顔で
矢口さんの相手をしています

「わかった、わかった!ほら矢口!」

そう言って、なつみさんは矢口さんの頭を撫でて

「これでいい?」

「オイラ子供じゃないからなぁ〜そんなんじゃご機嫌直んないもんね」

そうは言っても矢口さんの顔は嬉しそうでした

そんな光景をみて
また

ムカ、ムカ‥‥

‥なんか苦しいです‥

454 名前:ヤキモチ 投稿日:2004/01/27(火) 01:03

「じゃあどうしたら治るのさ〜」

「そうだなぁ〜なっちがチュ〜してくれたら」

チュ〜?
チュ〜って何ですかね‥?何か分からないですけど‥
何となく私もなつみさんとチュ〜がしたいです‥そう思いました‥

「しないから‥」

「何でいいじゃんかよ〜チュ〜ぐらいさ〜別に減るもんじゃないし‥さっきもさせてくれなかったし」

「誤解されるような事を妹たちの前で言わないでよ〜」

「え〜矢口さんとなつ姉ってそんな関係だったの?」

「そうなの〜」

「違うから‥もういい!矢口の相手すんの疲れた‥さっさご飯食べて帰って‥」

「うわぁ、ひどいよぉ〜オイラ圭織に言い付けてやる」

455 名前:ヤキモチ 投稿日:2004/01/27(火) 01:05

「勝手にしてよ‥もう食べよっか‥?いただきます‥」

なつみさんがそう言うとみんなも、いただきますと言ってご飯を食べ始めました

私はと言うと
ご飯を食べる気になれず箸も持たずに、ずっと俯いていました

私のそんな様子に気付いたのは

「あれ?あさ美ご飯食べないの?」

なつみさんで‥

「はい‥なんか食欲なくて‥」

「あさ美が食欲ない?どうしたの?」

驚いたように聞く
愛ちゃん

「大丈夫?」

心配そうに聞いてきた
れいなちゃん

「熱あるんじゃない?」

そう言ったのはひとみさん

「なつ姉の風邪がうつったんじゃない?」

そう言って私のおでこに手を置いてくれたのは美貴さん

456 名前:ヤキモチ 投稿日:2004/01/27(火) 01:09

「う〜ん‥少し熱いかも‥」

「うそ!ごめんね!あさ美」

「いいえ‥全然平気です‥‥‥」

「ダメ!寝とかないと!」

なつみさんは、そう言うと椅子から立ち上がり
私の手を掴みました

ドキ‥‥
何でしょ‥今の気持ちは少し体が熱くなるのを感じます

なつみさんはそのまま
私の手を引き
階段を登りなつみさんの部屋につれてこられました

そしてベットに寝かされ

「大丈夫?」

「はい‥」

「体温計持って来るから待ってて」

「はい‥‥‥」

そう言って、なつみさんは下に降りて行きました
457 名前:ヤキモチ 投稿日:2004/01/27(火) 01:14

その間私は考えました

この苦しい思いは
何なのか‥‥

この切ない想いは
何なのか‥‥

そして私なりに出た答え

いつか愛ちゃんが教えてくれた事

そうあれは‥‥
愛ちゃんがまこっちゃんの事を好きって言ったのに似てる気がします

その人を思うと切なくてその人を思うと苦しくて見るたびにドキドキして無意識のうちに目で追って‥‥

これが好きな気持ちだって愛ちゃんが教えてくれた

そうか‥私は‥
なつみさんが‥‥


なつみさんの事を‥




好きなんですね‥‥



やっと分かりました‥


458 名前:空風 投稿日:2004/01/27(火) 01:16

459 名前:空風 投稿日:2004/01/27(火) 01:18




16、〜Confession〜私が望む事〜




460 名前:Confession〜私が望む事〜 投稿日:2004/01/27(火) 01:19

答えが出た私の前に
体温計を持った
なつみさんが現われました

「はい、あさ美体温計!」

そう言って体温計を
渡そうとなつみさんが
手を差し出しました

私はそれを受けることはなく

「どうしたのあさ美?はい体温‥」

なつみさんが最後の言葉を言ったか言わなかった分からなかったけど

私は言ってはいけない
言葉を言ってしまった

「私、なつみさんの事‥‥好きです‥」

「え‥‥」

私はロボットだから
バカだから‥
気付かなかった‥

この言葉の意味が
どんなに重い事なのかを‥‥

461 名前:Confession〜私が望む事〜 投稿日:2004/01/27(火) 01:22

なつみさんから出た言葉は

「ごめん‥なっちなんて言ったらいいのか‥分かんない‥」

“ごめん?”

これは謝るときに
使う言葉です‥
なつみさんは悪いこと
してないのに
何で謝るのでしょか?

この場合の“ごめん”の使い方はどういう意味なのでしょうか?

私には分からない
分からないはずなのに‥何ででしょ?
涙が、涙が止まらないんです‥‥

私は此処には居たくなくて‥‥ベットから出て
なつみさんの部屋を出て階段を降りると勢い良く家を飛び出してしまいました

462 名前:Confession〜私が望む事〜 投稿日:2004/01/27(火) 01:25

走り続けながら私は
考えました

そして少しわかった気がします

私はロボットで
なつみさんは人間なんです

そう私には誰かを好きになる資格なんてなかった

誰かを好きになっちゃ
ダメだったんです

だって私は作られた
ただのロボット‥機械で‥‥

なつみさんは生きているちゃんと生きている人間なんです


だから私はなつみさんを好きになちゃいけなかったんです
許されないんです!
ありえないんです

だったら‥
私が人間だったら
なつみさんを好きになってよかったですか?

人間だったら、なつみさんのそばに居てもいいんですか?

だったら私は
人間になりたい‥


なつみさんと同じ人間に‥‥

463 名前:Confession〜私が望む事〜 投稿日:2004/01/27(火) 01:30

私が‥‥

ロボットの
私が人間になりたい

と、思うこと‥‥
望むことは‥‥

おかいしい事なんでしょうか?


いつの間にか走れなくなりその場に泣き崩れて
しまいました

そんな中‥

「あさ美‥足早すぎる‥‥やっと追い付いた‥‥」

そう言って
息を切らしながら
私の後ろに立っていたのは意外な人で‥‥

464 名前:空風 投稿日:2004/01/27(火) 01:32

465 名前:空風 投稿日:2004/01/27(火) 01:32

466 名前:空風 投稿日:2004/01/27(火) 01:33

今日の更新はここまでです!すみません!最近、仕事とか忙しくて放置気味でした!そんな私の小説に沢山のレスが‥本当にありがとございます!やっと仕事も落ち着いたのでこれからは間を開けずに更新できたらいいなぁと思ってます!

>>441 つみ様

矢口さん、ちょいおバカなキャラですかね(笑)矢口さんはこの物語の鍵を握る人物かも?(笑)

>>442 K1様

これから何かが起きるかもです(笑)実はあの人が‥まだ言えません‥(笑)

467 名前:空風 投稿日:2004/01/27(火) 01:34

>>443 Ray様

砂糖入れすぎのお粥、私だったら食べませんね(笑)絶対いやです!それを食べたあの二人はすごいと思われ(笑)

>>444  達吉様

お初です!うわぁ〜ありがとございます!愛ってすばらしいです(笑)

>>445 名も無き読者様

もしかしたら期待を裏切る展開になるかもです!(笑)

>>446 名無飼育さん

やっと更新できました!ごめんなさい!読んであげてください!

>>447 んあ様

更新しました〜!

>>448 名無飼育さん

頑張ります〜!
468 名前:K−1 投稿日:2004/01/27(火) 10:44
更新おつかれです!レスありがとうございます!
うわー、切ないです。読んでて泣きそうになりましたよ。
あー、すっごくヤキモキします。
とにかく、あさ美ちゃんには幸せになってもらいたいです!!
お願いしますよー。
あの人って誰だろう〜、気になるぅー。
469 名前:つみ 投稿日:2004/01/27(火) 16:48
更新お疲れ様です!
いや〜ついにこんちゃんやりましたね〜!
わたくしもやはり最後の意外な人が気になります。
次回までどれだけでも待ってます!
470 名前:名も無き読者 投稿日:2004/01/27(火) 17:22
切ねぇ。。。
そして続きが気になるぅ。。。
次もお待ちしてますw
471 名前:達吉 投稿日:2004/01/27(火) 17:25
更新お疲れ様です^^
意外な人!???
もしやあの方でしょうか!????
次回更新が楽しみです^^
472 名前:エド 投稿日:2004/02/12(木) 20:05
続きを楽しみに 
待っています。 
頑張って下さい!
473 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/13(金) 16:01
ageないでください。
勘違いしてしまいます、、、。
474 名前:空風 投稿日:2004/02/18(水) 21:27

475 名前:空風 投稿日:2004/02/18(水) 21:28

476 名前:Confession〜私が望む事〜 投稿日:2004/02/18(水) 21:30

私が泣きながら振り向くとそこに立っていたのは

「……美貴さん…」


どうして…美貴さんが?

「いきなり家出てくんだもん、びっくりしたよ…慌てて追い掛けたのはいいけど…あさ美早すぎて追い付けなかった…とまってくれて助かった!走り続けて美貴、死ぬかと思った」

美貴さんは息を整えてから私の目線に合わせる
ようにしゃがみ込んだ

そして

「なつ姉と何かあったの?」

そう優しく聞いてくれた

だから私は泣きながら
美貴さんの胸に飛び付いた




477 名前:Confession〜私が望む事〜 投稿日:2004/02/18(水) 21:34


「そっか……」

場所を公園へとかえて
私は美貴さんに全てを
話した

「私、なんでロボットなんですかね?」

「え?」

「なんでロボットなんですか…」

「あさ美……」

「私…人間になりたいです…人間になりたいよ…美貴さん…私、どうしたら人間になれますか?」

「……」

「好き嫌いなくご飯食べたら人間になれますか?いい子にしてたら人間になれますか?どうしたら人間になれますか…そしたら、なつみさんは私を好きになってくれますか?」


「あさ美…」

気付いたら美貴さんに
抱きしめられていて

478 名前:Confession〜私が望む事〜 投稿日:2004/02/18(水) 21:35


「美貴さん…?」

「お願い…泣かないで…あさ美に泣かれると美貴辛いよ」

「美貴…さん?」


「美貴じゃダメかな?」

「え?」

「美貴…あさ美の事…好きだよ?」

「好き…?」

「あさ美がなつ姉を思う気持ちと一緒…」

「…でも私、ロボットですよ?恋しちゃいけないんですよ?」

「なんで?誰が決めたのそんなこと!いいじゃん、美貴は好きなんだから」

好き…?美貴さんが
私を?

さっき私がなつみさんに言った“好き”と

今、美貴さんに言われた“好き”が一緒?

よく分からないです


479 名前:Confession〜私が望む事〜 投稿日:2004/02/18(水) 21:39


だけど嬉しいことだけは分かります……

「…あさ美?」

「…はぅ…」

「…反則…」

「え?」

「今の可愛いすぎ…美貴止まんなくなっちゃうじゃん…」

「み、美貴さん?」

私が美貴さんの名前を
呼んだと同時に

美貴さんは私の顔の前にいて

美貴さんが首を横に
傾けたと思った

次の瞬間

美貴さんの口唇が
私の口唇が触れた



なんでしょ…
この感じ
この感触…


なつみさんの時と同じ


しばらく触れていた
口唇を美貴さんから
離した

480 名前:Confession〜私が望む事〜 投稿日:2004/02/18(水) 21:41


「美貴のファーストキスあさ美にあげる」

そう言ってる美貴さんの顔は何故か真っ赤だった何ででしょうか?

「…家、帰ろうか?みんな心配してるよ」

「…はい」

美貴さんと手を繋いで
家への道のりを歩いた

家の前まで来た時

美貴さんが私の手を離し

「さっきの返事さ…」

「返事?ってなんですか?」

「……あさ美がさ…美貴の事…なつ姉より好きになったら美貴に好きって言いにきてよ」

そう言って笑う美貴さんがとても綺麗で

私はこの美貴さんの笑顔を一生忘れられないと思います

481 名前:Confession〜私が望む事〜 投稿日:2004/02/18(水) 21:45


でも、美貴さんの言ってる意味は難しくて
よく分からなかったりもしました

「じゃあ、家はいろっか?」

「……はい」

また美貴さんと手を繋いで紺野家に入りました

家のなかに入ると
れいなちゃん、愛ちゃんひとみさん

そして

なつみさんが
私を心配してくれていた

「ごめんなさい!心配かけました」

リビングに居る皆さんに頭を下げて謝りました


「よかった〜あさ美心配したよ」

「れいなちゃんごめんなさい」

「あさ美大丈夫?」

「愛ちゃん…大丈夫です」

「あさ美心配かけんなよ」

「はい…ひとみさん!ごめんなさい」

「…あさ美…」

「なつみさん……」

482 名前:Confession〜私が望む事〜 投稿日:2004/02/18(水) 21:48


「…さっきの事なんだけど…なっちさ…」

なつみさんが何かを
言おうとしたけど
聞くのが怖くて

「…ごめんなさい!」

「え?」


「私、疲れたんでもう寝ていいですか?」

対して疲れてなかったけど此処に居たくなくて
初めて嘘を付いてしまいました

「えっ、あっ、う、うん」

「愛ちゃん、今日愛ちゃんの部屋で寝ていいですか?」

「え?あっ、うん!いいよ…」

「じゃあ、私もう寝ますね!おやすみなさい」

皆さんに 頭を下げて愛ちゃんの
部屋に行きました



私は、これから

どうすればいいんでしょうか?

483 名前:空風 投稿日:2004/02/18(水) 21:49

484 名前:空風 投稿日:2004/02/18(水) 21:50

485 名前:空風 投稿日:2004/02/18(水) 21:51

ほんの少しだけど更新しました!!

>>468 K‐1様

私も紺ちゃんには幸せになって欲しいっすね〜(笑)紺ちゃんは私が幸せにします?(笑)

>>469 つみ様

紺ちゃんやっちゃいました〜でも何か話が
ごっちゃ、ごっちゃになってる気がします…ごめんなさい〜m(__)m

>>470 名も無き読者様

切ないですか?ありがとです!

>>471 達吉様

意外な人は美貴姉でした〜(笑)予想は当たってましたか?(笑)

>>472 エド様

初めまして!ありがとございます!頑張りますね〜!

>>473 名無飼育さん様

もしかして、読んでくれてるんですか?ありがとございます〜!
486 名前:つみ 投稿日:2004/02/18(水) 22:40
あの方でしたか〜!
少しまだ波乱がまきおこりそうですね〜♪
こんみきかなちみきか・・・

487 名前:名も無き読者 投稿日:2004/02/18(水) 23:25
お疲れサマっす!
いや〜オモシロイ展開になってきましたね〜w
続きが楽しみですわ。
488 名前:達吉 投稿日:2004/02/19(木) 19:02
更新お疲れ様です!
はい。予想、当たってました^^
美貴姉・・・wかわいい*^^*ww
489 名前:K−1 投稿日:2004/02/19(木) 20:55
更新おつかれさまです!!
なっちとミキティ・・・。どっちも優しいですねぇ。
こんな二人だからこそ、逆に選べなくて苦しいかも・・・。
ちゃんと幸せにしてくださいよ〜、期待してます!
490 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/06(土) 00:25
続きをワクワクしながら待ってま〜す。
ガンバってください。
491 名前:六の目ダイス 投稿日:2004/03/07(日) 16:48
頑張れ
492 名前:0318 投稿日:2004/03/18(木) 19:14
応援してます!
493 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/01(木) 10:03
一気に読みました!すごくおもしろいですね!
あったかい気持ちになりました。

・・・ところでロボットって風邪引くものなんですかね?
494 名前:ばっち恋よ〜 投稿日:2004/04/18(日) 19:54
続きをいつまでも待ってます。
ガンバってください。
495 名前:紺ちゃんファン 投稿日:2004/05/02(日) 19:54
続きを楽しみにしてます。
ロボットの紺ちゃん、かわいいです!!
どうなるんでしょうか?
496 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/07(金) 17:51
初めて読みました。
すごく暖かくて良い話ですね。
今日はこんちゃんの誕生日と言うことで更新期待しつつレスさせていただきました。
497 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/10(月) 18:51
素敵な話ですね。
ぜひ完結までがんばってください。
498 名前:シィさん 投稿日:2004/05/14(金) 20:01
更新はまだですかねぇ・・・ってなまいき言ってごめんなさい。
早く見たいです!!!
499 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/06/10(木) 22:37
更新をいつまでも待ちます。
500 名前:紺ちゃんファン 投稿日:2004/06/11(金) 19:50
更新を待ってます。
そして応援してます。
この話、とっても大好きです!
501 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/03(土) 00:04
。。。信じて待ってます。
502 名前:七誌さんデス 投稿日:2004/07/12(月) 21:12
・・・私も信じてまってます・・・
503 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/12(木) 19:06
・・・いつまでも待ってます・・・
504 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/13(金) 08:23
催促したい気は分かるけど上げないで…

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