junks

1 名前:senami 投稿日:2003/12/23(火) 00:23
初めまして☆
senamiといいます。
果てしなく初心者ですのでこの小説どーなるかわかりません!!

アンリアルでおがこんモノ。
メンバー全員出る予定です。
2 名前:プロローグ 投稿日:2003/12/23(火) 00:25

「うあぁぁぁぁああッッ!!!!!!」


満月がうかび。
静寂な夜を。
ひとつの悲鳴が引き裂いた。



「・・・・・・」



キ―――――ン・・・・・・・


それ以降、静寂な夜はまた戻ってきた。


第三次世界大戦終結後―――――――
全世界が壊滅的な結果となった。
某国が化学兵器禁止条約を破り、区域によっては
核の使用により放射物質が充満している場所もある。
表向きは核廃絶を訴え、裏で核開発を続ける。
核保有国は次第に増えていっていた。
そうして、自国が攻撃されるという恐怖感に陥ったのか。
某国が各国に核攻撃をしかけたのが戦争の始まりのきっかけだった。


死亡者数、約2億3819万人。
負傷者数、約5億人強。


こういった状況の中で三人は出逢った。
いや、必然的に出逢うようになっていたのかもしれない。
三人の運命の歯車は、最初から決まっていたのかもしれない――――
3 名前:プロローグ 投稿日:2003/12/23(火) 00:26


カタカタカタ。

部屋からはキーボードを打つ音と、
電気のブーンという音しか聞こえない。

「まこっちゃん。私は石油を取ってきてって言ったよね?」
「ちゃんと取ってきたよ!ホラっ!!」
「私が鉄クサイのが嫌いってのを知っててそーゆーことするの?」
今まで背を向けていたあさ美が振り返り、
麻琴の真っ赤に染まった袖口を指差す。

「・・・・・・・・・・あ」

ヒュぅっ

あさ美の投げたナイフが麻琴の顔スレスレを通り過ぎ
壁に「ストっ」と音を立てて刺さる。
「今すぐ洗ってきて」
「ハイぃ!!」
極上の笑みがとてつもなく恐ろしく感じた麻琴だった。
4 名前:プロローグ 投稿日:2003/12/23(火) 00:26
◇◇◇

「あさ美ちゃんってばシャレになんないよ」
バシャバシャと血に染まった服を洗いながら呟いていた。

「でも・・・・カワイイよなぁ・・・・・・・・」


「なーにニヤけてるんよ?」
「ぁぁあ愛ちゃん!?いつからそこにっ!!?」
「いや、ついさっき」
「・・・・・・・良かった」
「ま、何でもいいけど。いつものやってくれん?」
「また拾ってきたのー?」
「いいのがあったんよ!」

愛に連れられ、外に出る麻琴。
「すごいやよー?」
「こりゃまた多いなぁ・・・・・」
向かった先には壊れた車が何体も積み重なれられていた。
普通の人間ならば持ち上げられないだろう。
「っつか愛ちゃん持てるでしょこのくらい」
「面倒くさ〜い」
「ったく」

5 名前:プロローグ 投稿日:2003/12/23(火) 00:27

ヴヴヴ・・・・・・・・・

麻琴のつけているリストバンドが
機械的な音をあげ、光を帯びる。
すると麻琴の手から風が流れ出てきた。

「降ろして麻琴」

聞き慣れた冷ややかな声。
この声には逆らえない。
後で何されるか分からないから。

ガシャンっ・・ガキョっ・・・・・ギュインッ・・・・・・・!!

「あ”―!!アタシの愛しい車たちがぁぁ・・・・・・」
「いい加減直して、そのガラクタ拾ってくる癖」
「麻琴ぉ!麻琴はアタシの味方だよねぇ!?」
「う、ウチぃっ!?」
熱い(殺気がみなぎっている)視線が麻琴を捕らえる。
「あ・・・あさ美ちゃんの味方かなぁウチは〜!なははー!」
「ヒド――――――ッ!?」
「もう、こんな時に?」
「みたいだね」

愛の異変に気付き3人は一斉に構えだす。

6 名前:プロローグ 投稿日:2003/12/23(火) 00:28

虚無
Kyomu
キョム

核が大量に使われたことによって被爆者も多数でてしまった。
そこで名乗りをあげたのが
―――――薬品会社『ヘブン』。
『ヘブン』は世界初、放射能に侵された体を治す
抗体を造りあげ、莫大な収入を手にし、
世界各地に支店を配置している。

しかし。
その『ヘブン』の廃棄日には決まって怪物が現れる。
それが虚無だ。

時に獣型であったり、この世のものではない型であったり、
人型であったりと、いろいろな形をしている。
虚無は、人肉を喰らうために彷徨い続ける存在なのだ。


7 名前:プロローグ 投稿日:2003/12/23(火) 00:29


「はぁ〜朝御飯食べときゃ良かったなぁ・・・・・・」
「うるさい。静かにして」
「聞くなよ〜」
「聞こえるの」
小声で話してる2人の他がピンチな状態。
「はっ・・・・はっ・・ハクショィっ!!」

「バカ麻琴っ!!!」


遠ざかったっていた足音が戻ってくる。
相当デカイ。
「も〜愛ちゃん静かにしろよー」
「つい反射的にツッコんじゃ・・・・・って麻琴が悪いんよ!?」
「どっちも悪い」
「「・・・・・・・スイマセン」」

「いくよ」


8 名前:プロローグ 投稿日:2003/12/23(火) 00:30

ガゥンッ!!ガゥンッッ!!!!

あさ美の銃声を合図に動き出す。
虚無は3人に気付き、一番最初のターゲットをあさ美に絞った。
「シャァァァアアアッッ!!!!!!!!」
「愛ちゃん!」
「オっケェ〜」
陽気な返事だが本人としては本気そのもの。
戦いでは油断してはいけない。
そう染み込んでいるから。

「はぁっ!!!!」

愛は虚無のガラ空きとなった背後から、
後頭部目掛けて武器の長い鉄パイプを振り下ろした。
「ギャァァツ!!」
まだ死にきれていない。
よろめいた瞬間、麻琴がとどめを討つ。

「Goodnight」

手から風が流れるのを使って、
銃弾に空気を埋め込む。
竜巻のような風が舞い上がり、銃弾は虚無を貫いた。

「ギャアァァ・・・・・・・・・」

9 名前:プロローグ 投稿日:2003/12/23(火) 00:31

「完璧、ね」
紺野あさ美。
仏で人体改造され、IQ200までに達した超天才。
感情にださず、冷たく怒るのでめっさ怖い。
16歳。

「当たり前田のクラッカ〜♪」
高橋愛。
こちらは人体実験により、
いろんな動物の遺伝子が組み込まれている。
大の車マニアで壊れた車を拾ってきてはすぐあさ美に捨てられる。
17歳。

「古いからソレ」
そして、小川麻琴。16歳。
幼い頃、かつて『ヘブン』に所属していた記憶を持つ。
曖昧にだが。
気が付いたら2人と出逢ってた。
時の流れに逆らうことなく生き続けてきた。
今も。これからも。

10 名前:プロローグ 投稿日:2003/12/23(火) 00:32

「このリストバンドってなんかRPGっぽくない?」
「RPGってなんよ?」
「ガキ」

「「ヒッデぇ〜」」

「言っとくっけどアタシはあさ美ちゃんたちより年上やよ〜?」
「関係ないわ」
「う、ウチは・・・・・・?」

「「ガキ&チビ」」

「追加されんの!?っつか愛ちゃんまで!?」
「さっきの仕返し〜」
「あ、アレはあさ美ちゃんに睨ま―――――」
「――――――まこっちゃん、なんか言った?」
「い・・・・言ってないっス・・・・・・・」
「完璧」
「や〜い!ガキ&チビぃ〜!」
「うっさい!!」

11 名前:プロローグ 投稿日:2003/12/23(火) 00:33


こんな感じの毎日を過ごしてる3人。
一般世間からしてみれば、この世界は幸せとは言えないかもしれない。
でも、この3人は違った。
こんな世界でも、幸せだと思える。
仲間達(コイツら)がいるから。


Junkは[ガラクタ] sは[複数形]。



12 名前:senami 投稿日:2003/12/23(火) 00:34
こんな感じです。
できれば感想待ってます。
13 名前:ナナシスン 投稿日:2003/12/23(火) 01:12
おっおもしろそうな小説ハケーソ 期待してます。
14 名前:クライアント。 投稿日:2003/12/26(金) 20:51

「・・・・・ん・・・・・・・・・?」
「おはよう」
「おは・・・・・・」
朝の目覚めにはちょっと麻琴の心臓がもたないあさ美のドアップ。
「んのわぁっ!!?」
「なによ?」
「えっ!?おはっ!あさっ!えぇっ!!?」
「動揺しすぎ。どうしたの?」
ちょん、と人差し指を麻琴の鼻にあてるあさ美。
(カワイイって!カワイすぎるって!!
ってンなことはどーでもいい!・・・・・や、どーでもよくはないけど・・
とっ!とにかく!!!)
「あ、愛ちゃんはっ?」
「ここにいるわぃ!あんな騒がれたら誰だって起きるよ」
麻琴はバフっと二段ベッドの上から枕を投げつけられた。
15 名前:クライアント。 投稿日:2003/12/26(金) 20:51
「で、ここは一体どこなん?」
「たぶん廃病院」

捨てられた注射。
『手術中』と書かれた壊れたランプ。
並べられたベッドの数々。
見る限り、以前は病院だったと思われる。

「それよかもっと他になかったん?
なんで二段ベッドなんよ」
「別に他の部屋でも良かったけど。オプション付いてたし・・・・・」
「オプション?」
「死体とか人骨とか死体とか」
「わっ!笑えないから!!」
「結構いけると思ったのに」
「しかもあさ美ちゃんは麻琴と寝るしさぁ〜」
(・・・・・・・・・・え?)
「だって愛ちゃんキスしてくるんだもん」
(・・・・・・ぇぇぇえええええっっ!!!??)
「ちょちょ!ちょっと待てぇ!?キスってなんだ!!?」
「なぁに言っちゃってんの麻琴く〜ん」
すると愛は二段ベッドから飛び降り、
あさ美の顎を掴んで唇を重ねた。
いとも簡単に。
「こゆことやよ?」
「もう、やめてっていつも言ってるじゃない」
(そこ聞いてるんじゃなくて・・・・)
麻琴。放心状態。
「もしかして麻琴、ファーストキスまだなん?」
ニヤニヤしながら問いかけてくる愛。
今はムカツクよりショックが大きい。
想いを寄せる人が目の前で普通に、
普通に(強調)キスをしたのだから。

16 名前:クライアント。 投稿日:2003/12/26(金) 20:52

そんな複雑な気持ちの中、
またしても予測できないことが起こった。

ちゅっ

「!!!!!!????」
「奪っちゃった〜」

某CMを知ってか知らぬか、愛は麻琴にキスをした。

「挨拶がわりやよこんなもん。ねぇあさ美ちゃん?」
「それ以外なにがあるのよ」
(ウチがあさ美ちゃんにキスするとしたら・・・・・・・
『それ以外』なんだけどなぁ・・・・・)



[こんなチーム、信用できるんですか?]
[まぁまぁ実力を見てみようじゃないの]
「どうでもいいけど」
[じゃあいくよ?]
「いつでもどうぞ?」

[テスト開始]

17 名前:クライアント。 投稿日:2003/12/26(金) 20:53

「くッ!誰かいた!!」
「なんで今まで気付かなかったのよ」
「完全に気配消されてて・・・・・」
「愛ちゃんまで気付かないなんて!!」
「ここまでできるってことは虚無じゃないのは確かね」

「捕まえられなかったらどうなるか分かってるわよね?」
「もうしっかりと!」

「愛ちゃんはソイツを10分以内に捕獲!
まこっちゃんは私と追跡調査!!」
「がってんお任せ〜♪」
「ふふ・・・・私に勝負かけたことを後悔させてやるわ・・・・・・・」
「あ、あさ美ちゃん眼ぇ据わってる・・・」

その気合の入った雰囲気の中、一人、謎の人物が通り過ぎた。


スタスタスタ。


「「「・・・・・・・・・」」」

スタスタスタスタスタ。


「不自然なまでに歩いてったよね」と麻琴。
「さっきの気配、あの人っぽいんやけど」と愛。
「殺ってもいいかしら」まぎれもなくあさ美の発言。

「「それはちょっと」」

「・・・・・・愛ちゃん」
「なんよ?」
「5分以内に変更」
「いぇっさ!」
軽く敬礼をして愛は飛び出していった。
18 名前:クライアント。 投稿日:2003/12/26(金) 20:53

***
「・・・・・・・・・」
謎の人物は尚も逃走を続ける。
「この愛ちゃんに勝てるとでも思ってる?」
さすがは動物の遺伝子が組み込まれてるだけはある。
愛は速度をどんどん高めていった。
[すごい!獣並の速さですっ!?]
[道重―。ケモノなんて言葉はまだ早いんじゃないかぁ?]
[ごとーも同感〜]
[?なんでですか]
「変な事教えてんなぁッ!!さゆはオペレートに集中して!!」
[ハイっ!えーっと次の階段下りて
時速70km台で直進してくださいっ!]
「はぁ、帰ったら美貴がゆっくり遊んであげるからね?さゆ?」
[ハイっ!]
[[おアツいことー]]

「・・・・・・・・・・・・・・」
(なんなんだ一体・・・・・・?丸聞こえやよ)

19 名前:クライアント。 投稿日:2003/12/26(金) 20:54

―過去―

麻琴。10歳。

『おとなしくしろ。痛みは一瞬だ』
注射針を麻琴に向け、男は言った。
『たす・・・・け・・・・・』
そこへ突然サイレンが鳴り響いた。

『レベル5の侵入者!!職員はただちに避難せよッ!!
繰り返す!!レベル5の侵入者!職員はただちに避難せよッ!!』

『くそっ!!!』
男とその場にいた他の職員はけたたましい程の悲鳴をあげ、
去っていったのだった。
(ッ!!?)
残された麻琴は、手足を縛られ動くことができない。
そんな状況の中、2人がやってきた。

『あなた、名前は?』
『お・・・小川麻琴・・・・』
『やっぱり。私は紺野あさ美。こっちは高橋愛』
『よろしくやよ』
『それにしても、セキュリティ甘いねここ。
ちょっといじっただけでレベル5なんて判断されるし』
『んー・・・あさ美ちゃんは精神的にレベル5やよね』
あさ美は素早い動きでサバイバルナイフを愛の眉間に向けた。
『とりあえず、愛ちゃんは縄ほどいてあげて?』
『・・・・・・・・ぁい』
『あ、ありがとう』
『『どういたしまして』』
2人は微笑んだ。

これが出逢いだった。
20 名前:クライアント。 投稿日:2003/12/26(金) 20:55
愛につけているGPS装置を追いながら歩いてる麻琴とあさ美。
「なんで助けてくれたの?」
「なにが?」
「初めて会ったとき、なんでウチのこと助けてくれたの?」
「・・・・・・・通りすがっただけよ」
「でも――――――――っ!!?」
【でも、あの時『やっぱり』って言ったよね?】
そう、言おうとした矢先に麻琴はあさ美にキスをされた。
ただ、言葉を塞ぐように。
その真相は後々わかるだろう。

(このキスも、あさ美ちゃんにとっては挨拶なんだろうな・・・・・)



21 名前:クライアント。 投稿日:2003/12/26(金) 20:55

一方。愛は。

「待ぁてー!!」
「・・・・・・・・・・・」
階段を下り、さゆみの言ったとおりに行動する美貴。
その美貴を追っている愛の目の前にまた違うのが現れた。
「美貴オツカレ〜!あとはごとーに任せてよ」
「遅いんだよごっちん!!」
「キャぁっ!!?」
突然でてきたのだからぶつかるのは当たり前だった。
「おっと」
「!?」
「大丈夫〜?」
ドキっ・・・・・・
(なんやよ!?なんやよこの気持ちはっ!?)

「あああああ愛ちゃん!!?」
追いついた麻琴とあさ美登場。
「友達を離して。撃ちますよ?」
「ついてきて」
ガゥンッ!!
足元に一発。
「次は狙います」
続いて麻琴も構える。
「ま、ついてくりゃわかるよ」
「にゃぁ!!?」
後藤はいわゆるお姫様抱っこで愛を軽々と持ち上げた。
麻琴とあさ美は銃を向けたままついていった。

22 名前:senami 投稿日:2003/12/26(金) 21:00
一回にレスする量が上手く配分できない・・・・・(汗)
展開がおかしすてすみません。

>>13 ナナシスン 様
ありがとうございます!
できれば読んでくださいませ♪
23 名前:名無し読者 投稿日:2004/01/20(火) 02:06
面白そうですね。頑張ってください。
24 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/24(土) 12:45
面白いッス!!
更新待ってます。
25 名前:senami 投稿日:2004/01/24(土) 17:02
とりあえず生存確認だけでございますが。

全然更新できなくてスミマセン!!!!!
試験やら何やらと忙しい時期でして。

>>23 名無し読者さま
ありがとうございますっ!
更新は不定期になりますが頑張ります!!

>>24 名無飼育さん
ありがとうございますっ!
更新にはもう少しかかってしますかもしれません。
お許しください。
26 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/05(金) 12:40
待ってます
27 名前:名無しさん 投稿日:2004/04/08(木) 20:54
待ち
28 名前:紺ちゃんファン 投稿日:2004/05/02(日) 22:53
待ってます。
29 名前:名無しさん 投稿日:2004/05/03(月) 01:49
待ち保
30 名前:紺ちゃんファン 投稿日:2004/06/06(日) 22:18
う〜ん・・・更新が・・・(・。・;)
31 名前:クライアント。 投稿日:2004/06/25(金) 22:39
かれこれ10分経過。

そして一行はある部屋に着いた。



「いやぁ、お疲れ。君らもね。とぅっ!」

一人、ヒトが目の前に降ってきた。

大きな瞳、束ねた金髪、高めの背丈。

麻琴は一言で『カッコイイ』と思った。

32 名前:クライアント。 投稿日:2004/06/25(金) 22:40


その矢先―――。



ガウンッッ!!!



「どわっ!!!!」



あさ美がソレを撃った。

もちろん弾は命中し、空中を舞っていた目標は吹っ飛んだ。

33 名前:クライアント。 投稿日:2004/06/25(金) 22:40
「イッテぇ・・・・。」

「ッ!!?」

当たったはず。

いや、あさ美が狙ってはずすことはないのに、目標は煙の中から起き出した。

それにはあさ美も驚いていた。



「プロフィールどうりだなぁ。性格:激情家、正確な見極め。

高かったけど防弾チョッキ着けてて良かった〜〜(汗)」

「さゆ、今のは?」

「誤差0.0012!?ほとんど完璧です!」

「ごとー的には、料理の誤差のが気に入らないね〜」

「ってかごっちん何持ってんの!?」

34 名前:クライアント。 投稿日:2004/06/25(金) 22:41
そこで愛はハッと我に返った。

(そうやよ!アタシいつまでこんなトコに!!)

「離せ〜〜!!」

バタバタともがき、どうにかして逃げようとする愛。

しかし後藤は余計に抱き締めた。



「嫌だ〜君はもうごとーのお気に入りなんだから♪」





「そんなことよりっ!!!!!」





「説明してくださいよ!どうしてウチらがあんたらに連れてこられたのか!!」

35 名前:クライアント。 投稿日:2004/06/25(金) 22:43
!!」



突然麻琴が大声を出した。

それは本当に珍しい事で、あさ美も愛も驚いていた。

「撃ちますよ」

その上、眼の色までもが変わった。

リストバンドから機械音が流れる。



「ヤバっ、あさ美ちゃん!麻琴を止めて!!」

「わっ、分かってるよ!!

まこっちゃん撃っちゃダメ!私の声聞いてよ!撃っちゃダメだってば!!」」



36 名前:クライアント。 投稿日:2004/06/25(金) 22:45
麻琴は耳に入ってないのか、引き金に指をかける。



「やめてぇぇぇええええ!!!!!」



あさ美は麻琴に体当たりをした。

狙い外れ、轟音をたてながら弾は天井を破った。



「はっ、はっ、はっ・・・・・・・」



・・・・・ウチ・・今何してた・・・?

37 名前:senami 投稿日:2004/06/25(金) 22:50
長らくお待たせいたしました!!!!
本当にスミマセン↓

>名無飼育さん様
>名無しさん様
>紺ちゃんファン様

こんな拙い駄文を待っていただきアリガトウございました。
これからもいろいろと学業や部活等々で更新が不定期に
なりがちとなりますが、どうぞヨロシクお願いします。
38 名前:紺ちゃんファン 投稿日:2004/06/26(土) 00:05
更新キターーーーー!!
待ってました!!くう!ありがとうございます!
まこっちゃん!?どーした!?
応援してますヨーー!ガンバ!(笑)
39 名前:senami 投稿日:2004/07/30(金) 15:00

なんだこの感じ?
何もかもが不気味に冷たかった。
自分が自分じゃなかった・・・・。

「――――――うぁッ!!!??」
突然、頭の中に何かが入り込んできた。
それは鋭く、鋭利な刃物のように。

40 名前:senami 投稿日:2004/07/30(金) 15:01

映ったのは荒れた風景。
村、かな。
火が燃え盛って、人々は叫んでいる。
ん・・・・・・・・・?

『たっ、助けてください!マコト様!!何でも聞きますからっ!!い、命だけは―――』
『――――じゃあ死んでよ?』
『え?』
ガウンっ!!
眉と眉の間がぽっかり空いた顔は、結構ゆっくり崩れていった。
『フフっ、ありがとう』

41 名前:senami 投稿日:2004/07/30(金) 15:01

な・・・・、なにこれ・・・・・・・。

すぐに景色が変わった。
『畜生・・・・・!!オガワめ・・・ッ・・・・・!』
バラバラに乱れた書類の数々。
割れた窓のガラス。

ふと、不具合に倒れたヒトを見た。
ここは・・・警察・・・・・・?

42 名前:senami 投稿日:2004/07/30(金) 15:02

虚しく鳴り続ける警報装置。
そこで、一人呟くぐらいの声が聞こえた。
『一生お前を恨んでやる・・・・ッ!!』
『なんだ、死に損ないか』
サバイバルナイフが真っ直ぐに落ちていく。
『グハァッ!!!』
『わざわざ一人でサツまで来てやったのに、相手になってないよーつまんないなぁ』

『あと』

『気安くこの『オガワマコト』の名前を言わないでほしいなぁ〜』
43 名前:senami 投稿日:2004/07/30(金) 15:03
さっきと同一人物と思われるコイツはまた笑みを浮かべてる。
・・・・オガワ・・・・・マコト・・・・だって?

「あぁ・・・・」
そっから見えてくる、聞こえてくるのは。
血と悲鳴と死体と命乞い・・・・。

それを殺っているのは・・・・ウチ・・・?

44 名前:senami 投稿日:2004/07/30(金) 15:03

「あぁ・・・・」
そっから見えてくる、聞こえてくるのは。
血と悲鳴と死体と命乞い・・・・。

それを殺っているのは・・・・ウチ・・・?

「ああぁぁぁぁぁぁぁああああああああああッッッ!!!!!!!!!!!!!」
「やめろぉぉ!!やめてくれぇぇぇえええ!!」
「うあぁああああああ!!!!!」

「「「「「「「!?」」」」」」

場にいる6人は、麻琴の叫びに怯んだ。
「あさ美ちゃん!薬やよっ!!」
「(分かってるってば!!!!)」

どうしたんだろう?
取柄の冷静さが失われてる・・・。
普段使わないはずの仏語が咄嗟に口から出たんだもの。

まこっちゃんが笑ってないから?
まこっちゃんが困ってないから?

いつものまこっちゃんじゃないから。

どうしても助けたい、心から強く思った。

薬入りの注射器を持つ手が震えてる。
早く、早く打たなきゃ・・・・っ!!
45 名前:senami 投稿日:2004/07/30(金) 15:04

床にうずくまり、断末魔の叫びをあげている麻琴にあさ美は注射器を向けた。
その時――――――――

「あ”あ”あ”ぁぁああ!!!!!!」

パシッ!!

「キャぁッ!」
麻琴は手を振り払った表紙に、あさ美の顔を殴った。
「あっ、あさ美ちゃん!」
「?よっすぃー」
吉澤は麻琴に向かい歩き出す。
そして正面に立ったとき、強引に麻琴を立たせ、腹に一発くわせた。
「ガッ・・・・!!」
その音は、鈍く重いものだった・・・・。
46 名前:senami 投稿日:2004/07/30(金) 15:05

「んぁ。美貴、ヘリ出して」
「ごっちん!?でもそれじゃ予定と――――――」
「――――――しのごの言わずにさっさと出せ」
「ちょっとよしこ落ち着きなよ。まぁそゆことだから、シゲさんもお願い」
「・・・・分かったよ・・」
「分かりました」
2人は走り去った。

47 名前:senami 投稿日:2004/07/30(金) 15:05

その会話の隙を狙って、愛は後藤の腕から抜け出した。
麻琴は吉澤の肩に担がれ、あさ美は放心状態のまま、床に膝をつき俯いている。

――――まさか、こんな早くに訪れるなんて・・・。思ってもなかったやよ・・・。

愛はこの状況を見て思った。


48 名前:senami 投稿日:2004/07/30(金) 15:06

ダダダダダダダダダダ
「よしこヘリ来た!ほら、君らも一緒にくるんだよ?」
「「・・・・・」」
「早く乗ってください!虚無がこちらに向かってます!!」


***

ピッ、ピッ、ピッ

「麻琴・・・・・・・」
「まこっちゃん・・・・」
酸素マスクを付け、ベッドで眠っている麻琴を2人はガラスから見ていた。
「精神安定剤を打っておいたから大丈夫。それより来てくれないかな?
ウチのボスが呼んでるんだ」
吉澤が微笑みながら言っていた。

◇◇
「ようこそ。[ハロープロジェクト]へ。私はここの社長の飯田です」
「[ハロープロジェクト]・・・・?」
「知ってるわ。世界最高峰の護衛会社[ハロープロジェクト]。」
あさ美の冷めた口調は続く。
「それが私たちに何の用?麻琴をあんな・・・・・・」
「我々はアナタ方を守るためにここへ連れ出したのです」

「そして、世界を守るために」

49 名前:senami 投稿日:2004/07/30(金) 15:09
更新しました。

>紺ちゃんファン様
有難うございます!くぅっ!(w
長らくお待たせいたしましたまこっちゃん(w
50 名前:紺ちゃんファン 投稿日:2004/07/30(金) 18:01
作者さま、更新どうもです!
おおっ!!そうゆう事でしたか!!
[ハロープロジェクト]、なんかすごそうだな・・・。
世界・・・大きく出たなぁ・・・。
話がどんどん見えてきたかな?
次のお話も楽しみにしとります。
51 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/11(水) 10:25
面白いです
まこっちゃん何かありそうですね
続き楽しみに待ってます
52 名前:senami 投稿日:2004/08/15(日) 09:38


何を言ってるんだろうこの人は。
なんて2人は思っていた。
要するに、まこっちゃんを守るということが世界を守るということを表わしているのだろうか。
私のIQ200を持ってでも、それは理解は出来なかった。

それは愛ちゃんも同じだった。
顔から滲み出るほどの疑問を浮かべていたから。

53 名前:senami 投稿日:2004/08/15(日) 09:39

ストレートでロングで、俗に言えば『キレイ』というのか・・・。
そんな飯田は真剣な眼差しで話を続けた。
「ここはスカウトで人が集まるところじゃないの。国家推薦・・・・つまり国からの推薦ね。それを受け取った人にしかここの試験を受けることはできない」

「これが今のメンバーリスト」
そう言って差し出された一冊のファイル。
私と愛ちゃんは慎重に見てみた。

こっ、この人って・・・・・!?

「もしかして、あの石川なんですか・・・・?」
飯田に問い掛けてみる。
記憶に間違いないがない限りあの人は・・・・・・
「そう。弱冠13歳でノーベル賞を総ナメした石川梨華だよ」
驚いた・・・・。
そのノーベル賞を受け取った後に失踪事件が報じられていたからだ。
まさかこんなところにいるとは・・・・・。
54 名前:senami 投稿日:2004/08/15(日) 09:40


「この通り、超エリート軍団よ。見りゃ分かると思うけど」

「これら、いや、私たちハローが全力をあげてあなた方を護るから」
何故・・・・・?
何故そこまでして私たちを護ろうと言うのか。
単に戦争に生き残っただけでの希少価値?
違う・・・・・・・問題はもっと深いところにあるはずだ・・・・・。

もしかして・・・・まこっ――――
「あさ美ちゃん・・・・・」
愛ちゃんが私の肩に手を置いた。
そこで私の思考回路は止まった・・・。

やめよう・・・・。意味はない、無駄なことだ。
キーがまこっちゃんであるはずがないんだ。

55 名前:senami 投稿日:2004/08/15(日) 09:40

「以上。言うことはこれで全部。あ、そうだ。あなた達の部屋が必要だね」
「あ、じゃあ高橋さんの方はごっちんのとこがいいと思います。気に入ってたんで」
「ごっちん?まぁ頼むわ。」
(もしかしてあの人なんやろうか・・・)
愛ちゃんがタメ息混じりに呟いたのを、私は聞き逃さなかった。

「紺野さんは梨華ちゃんのところに」
「よっすぃー、いいの?」
「梨華ちゃんは面倒見がいいからですよ!勘違いしないでくださいっ!」
「どーでもいいけど。それじゃ、案内してあげてね。これから会議行かなきゃだから」
「分かりました。さ、行こう」

56 名前:senami 投稿日:2004/08/15(日) 09:41


カツッ、カツッ、カツッ、カツッ・・・・・・・

「えーっと、ここが梨華ちゃんの部屋。その隣があたしの部屋だから、模試なんかあった時は遠慮なく駆けこんでいいからね?・・・・でも頼むから空気だけはしっかり読んでくれ。(邪魔されたくないときもあるから)」
「えっ?」
「い、いや、何でもないよ。で、あたしの部屋の隣がごっちんの部屋。
あとコレ――――――」
二枚のカードを差し出された。

「君たちのIDカードね。これがあればどの部屋も入れるから。これを持っているのはメンバーだけだから、、そこらへんしっかり覚えといて」
吉澤さんは自分のカードを出して、『Isikawa』と書かれたネームプレートのすぐ横にある溝にカードをスラッシュした。
57 名前:senami 投稿日:2004/08/15(日) 09:42

「ひとみちゃん?」
「梨華ちゃん!。・・・コホン。梨華ちゃん、連絡した子だよ」
「あぁ!紺野あさ美ちゃんだよね?石川梨華です、よろしくね」
「・・・・・・よろしくお願いします」
あさ美ちゃんはいつもの声だった。
冷たくて、静かな声。
「そういうことだから」
吉澤さんが苦笑いうぃ含んだように伝えた。
「うん、分かった」
石川さんは眩しいくらいの笑顔で答えた。
吉澤さんが一瞬クラっと倒れそうになったのは気のせいか。

58 名前:senami 投稿日:2004/08/15(日) 09:43

「あさ美ちゃん」
「・・・・・・・・・」
「大丈夫!アホ麻琴は戻ってくるやよ!」
あさ美ちゃんの不安が取り除けられるように、精一杯の笑顔で言った。
それであさ美ちゃんが悲しまなければ、と・・・・・。
「・・・ありがとう・・・・」
あさ美ちゃんはそう言って、石川さんと一緒に部屋へ入った。
小さな背中は、ドアによって見えなくなった。

「よく笑えてたよ・・・・」
察したのだろうか、吉澤さんがポンっと頭に手に置いて言ってくれた。
そのせいであたしは、数滴、涙の粒が頬をつたった。

「ごっちんのとこ、行こうか」
あたしは服の袖で涙を拭いて、頷いたのだった。

59 名前:senami 投稿日:2004/08/15(日) 09:55
何ていうか・・・・ノってきました(w
あ、この物語はまこっちゃん、あさ美ちゃん、愛ちゃんの三人が主人公ですので。

>紺ちゃんファン様
いつもいつもめっさ早いレスありがとうございます!
自分も世界はちょっとデカ過ぎたかなぁと(汗)w

>名無飼育さん様
ありがとうございます!!
これからも見てください!
60 名前:紺ちゃんファン 投稿日:2004/08/16(月) 13:15
作者さま、更新どうもです。
59>
めっさ早いですか・・・。
なんせほぼ毎日パソコンのぞいてるので・・・。
更新直後に発見することが多いです。
さて、
愛ちゃん・・・がんばれ!
61 名前:てこ 投稿日:2004/11/29(月) 02:04
おもしろいです。
まこっちゃんには一体どんな過去が…。
楽しみに待ってます。
62 名前:名無し 投稿日:2005/02/18(金) 00:31
まってるよ
63 名前:名無しさん 投稿日:2005/02/18(金) 01:05
落とします

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