HERO
- 1 名前:makkou 投稿日:2003/12/26(金) 01:44
- はじめまして
いろいろな友情の形を書きたいと思います。
よろしくお願いします。
- 2 名前:HERO(1) 投稿日:2003/12/26(金) 01:53
- なんでいつも一緒にいるんだろう
気が合うから?
一緒にいて楽しいから?
ちがう...
ちがうの...
ただ...
ほっとけないから...
明るいけど、実は弱虫で
元気いっぱいで前向きな振りしてるけど、すごい落ち込みやすい彼女が
ほっとけないから...
- 3 名前:HERO(1) 投稿日:2003/12/26(金) 02:02
- 彼女をはじめて見たのは中学校3年のときだった。
クラス替えで浮き足立ってる教室の中。
同じクラスだった人達がグループを作り「いっしょだね」「よかったね」
という会話が飛び交っていた。
その輪の一つで私もはしゃいでいた。
でもその中で、一人だけ窓際の一番後ろの席で一人うつむいている少女が
いた。
暗い顔をして、ずっと机とにらみっ子してる彼女。
一瞬目に止まったが、その時はそれだけだった。
- 4 名前:HERO(1) 投稿日:2003/12/26(金) 02:15
- 次に彼女を見たときは、最初のホームルームの時だった。
学級委員長の選出の時。
私はめんどくさいのが嫌だったから寝たふりをしていた。
「先生〜。石川さんがいいと思います。」
誰かがそういった。そうすると周りの数人が、
「私もそう思います。」「賛成〜。」
とつづいて言った。
「石川〜。いいのかぁ?」
先生がそういった。私はその人の顔を見ようと思って顔をあげた。
石川と呼ばれた彼女は、さっき暗そうな顔をしていた子だった。
彼女は怯えた顔をしていたが、誰かが
「やるでしょぉ〜?石川さん。」
と言ったら、顔色をパッと変えて満面の笑みで、
「はい!がんばりまぁぁす。」
と言った。
- 5 名前:HERO(1) 投稿日:2003/12/26(金) 02:24
- 「じゃあ副委員長は誰がやる?」
先生が言った次の瞬間。
「はぁ〜い。よしこがいいと思いまぁす。」
と後ろのから声が聞こえた。私はあわてて後ろに振り向いたら
「んあ〜?」
とごっちんこと後藤真紀がとぼけた顔をしてにやっと笑った。
「吉澤。いいんだなぁ?」
「え?ちょっと待って...」と言おうとした瞬間ごっちんが
「拍手!」と言い私は不本意なまま拍手喝采を浴びて
「じゃあ、吉澤で決まりだな。」
と強行採決で副委員長に決まってしまった。
ごっちんめ...あとで覚えてろよ。
- 6 名前:HERO(1) 投稿日:2003/12/26(金) 02:37
- とりあえずごっちんに軽い天誅を食らわせたあと私はトイレに行った。
そこで私は3度目というか彼女と初めて言葉を交わすことになる。
トイレのドアを開けた時それは聞こえてきた。
「なにが「がんばりまぁぁす。」だよ。」
「きしょいんだよ。おまえはいつも。」
「ってかうざい。」
なんだこれ。トイレの奥で3人の女の子に囲まれて罵声を浴びせられている
女の子がいた。
あちゃ〜。めんどくさいとこに遭遇しちゃったなぁ。
そう思いさりげなく近づくと女の子が石川さんで囲んでるのがさっき石川さ
んを学級委員長に指名した女の子たちだった。石川さんは小さな声で
「だって。あなたたちが私を指名するから...」
と言ったが、とたんに
「はぁ?なに?文句あるの?」
「てか。ブリブリしてるおまえがわるいんだよ。」
「それにそのアニメ声。きもいんだよ。」
と次々と聞くに堪えない悪口を浴びせていった。
見るに見かねた私はその塊に近づいて行き、
「なにやってんの?」
と声をかけて。
- 7 名前:HERO(1) 投稿日:2003/12/26(金) 02:43
- 「なんでもないわよ。関係ないでしょ。」
その3人は驚いた顔をして逃げるようにトイレから出て行った。
石川さんは気まずそうな顔をして下を向いていた。
「なぁ。どうしたんだよ。」
私は彼女に聞いてみた。おおかた予想はついていた。
これは、いじめである。
私はこういった陰湿で卑怯なことは嫌いだった。でもかかわると面倒だ
から。見て見ぬ振りをしていたことのほうが多かった。でも今回目の前
でおこったことだけに、ほっとくわけにもいかなかった。
- 8 名前:HERO(1) 投稿日:2003/12/26(金) 02:52
- 「なんでもありませんよ。ただお話ししていただけです。」
石川さんはニコッと笑い、私の横を通ろうとした。
私は、嘘も嫌いだ。
反射的に通り過ぎる彼女の手をつかんだ。
「いや...。そんな風に見えなかったけど。」
私は、自分でもわからないうちにそういってた。その瞬間石川さんは
激しく動揺した顔をして、
「はなしてよ!なんでもないって言ってるでしょ。」
とどなり散らし、私の手を振り払ってトイレから出て行った。
私はただ呆然としてその背中を見ていた。
かわいい顔して、わけのわからないやつ。しかもいじめられてるんだぁ。
それが、彼女、石川梨華の第一印象だった。
- 9 名前:HERO(1) 投稿日:2003/12/26(金) 03:14
- それからしばらくは彼女と接触する機会も無く数日が過ぎた。
私はすこし気になってなんとなく石川さんのことをちらちら見るようになった。
彼女はほとんどの時間をいじめられてるであろう3人組みと過ごしていて、楽し
そうな顔をしているがほとんど作り物のような顔をしていた。表面上はなかがよ
さそうな4人組だけど、あんな光景を見た私から見ればそんなのは偽者だ。パシ
リみたいな事もさせられていて、昼食になるといつも大量の食べ物を買いに走っ
ていた。
その日もそんな彼女をぼーーっと眺めていると、後ろから
「よしこ。な〜に見てるの?」
と寝ぼけた声が聞こえてきた。ごっちんだ。
ごっちんこと後藤真紀とは1年からの友達だ。最初はまったく仲良く無かった
が、二人とも授業中よく寝ていて、先生からよく二人そろって呼び出しをくらった
り、居残りで掃除をさせられた。そん時によく話すようになり、気が付くと一緒に
いるようになった。ごっちんはボーっとしていることが多いが、たまにクールでた
まにまじめでかっこよくて、そのギャップが気に入ってた。私は振り返り、
「あの子。石川さんだっけ。」
といい彼女を指差した。ごっちんは半分寝ぼけながら、
「あの子かわいいよね。黒いけど。明るいし。それにあの4人組いつも一緒にいて
なかいいよね。なによしこ。石川さんにほれたの?」
とにやにやしながら言った。
「ちがうよ。バカ。ってかさごっちんにはあの4人仲良く見えるの?」
と聞いてみた。
「んぁ〜。そうだね〜。」
「ふぅ〜ん。そうなんだぁ。」
みんなにはそう見えるんだね。私は少しモヤモヤしていた。
- 10 名前:HERO(1) 投稿日:2003/12/26(金) 03:24
- その日のホームルームで先生に
「石川。吉澤。体育祭のことで話しがあるから放課後残るように。」
と言われた。
マジかよ。めんどくせ〜。私は放課後ごっちんとこっそり帰ろうとし
たが、教室の出口で、
「吉澤さん。なにしてるの?逃げるのは無しよ。」
と石川さんに笑顔で止められた。ごっちんは薄情にも
「残念よしこ。ゴトー先に帰るね〜。」
といって帰ってしまった。このやろ〜。それでも友達かよあとでシメる。
と心にちかった。
「かくかく。しかじか...。ということだから先生会議あるからあと
は二人で今日中に決めるように。」
といって先生は消えていった。
夕方の教室に石川さんと二人きり。
きまずぅ〜。非常にきまずぅ〜。あの日以来、何にも話してなくて私は
今すぐでも逃げ出したい気持ちだった。
- 11 名前:makkou 投稿日:2003/12/26(金) 03:29
- 今回はここまでです。
今後短編形式で「HERO」をテーマに友情とはというのを何本か書いていきたいと
思いますのでよろしくお願いします。
今回は石吉。ゲストごっちん。です。
よかったら感想など待ってます。
- 12 名前:名無飼育さん 投稿日:2003/12/26(金) 11:14
- いじめられチャーミーですか。
おもしろいです。
×後藤真紀→○後藤真希
- 13 名前:makkou 投稿日:2003/12/26(金) 12:39
- レスありがとうございます。
12さん>×後藤真紀→○後藤真希すいません。普通に気づきませんでした
ありがとうございます。
これから少しだけ更新します。
- 14 名前:makkou 投稿日:2003/12/26(金) 13:12
- 「ねぇ。吉澤さん?なんか私といると気まずそうだね。」
ニコッと笑いそう切り出してきたのは石川さんだった。
「えっ。いやぁそんなことないっすよぉ。なにをおっしゃりますか。」
しまった。手をばたばたさせ。私は動揺のあまりめちゃめちゃな言葉遣いになってしまった。
こんなんじゃ気まずいのバレバレだよぉ。
「それに。石川さんかわいいから。緊張しちゃうんだよ。」
おい。私。これじゃあお見合いの初対面の男の台詞じゃないか。
でも、まんざら嘘でもなかった。ちょっと黒くて健康的だけど顔は典型的なキレイ顔で、よく
男前と言われる私とは全く対照的だった。
「ハハハ。吉澤さんって面白いね。」
石川さんは笑った。ちょっと意外だった。
「え?そう?そうっすか?いやぁそれほどでも。」
私は少し照れた。おもしろいとはよく言われるけど改めて言われると照れる。
- 15 名前:makkou 投稿日:2003/12/26(金) 13:25
- 緊張がほぐれていく感じがした。石川さんが笑ってから二人はまるで
人が変わったようにおしゃべりになった。二人で仕事そっちのけでい
ろんな話をした。
ファッションのこと。
好きなアイドルのこと。
すきな食べ物のこと。
おもしろいドラマのこと。
音楽のこと。
趣味のこと。
いろんな話しをしていた。二人ともまったくバラバラだった。石川さんは
女の子っぽい趣味で、あらゆる面でかわいかったし、私は恥ずかしながら
男っぽくて、
「やだぁ。吉澤さん。おやじっぽいよぉ。それ。」
と言われてしまうほどだった。気が付くと時計は7時を回っていた。外は
真っ暗で街頭が輝いていて、部活生もとっくに下校していて、学校自体が
眠りについてしまったように静かだった。
- 16 名前:makkou 投稿日:2003/12/26(金) 13:39
- 「やだぁ。もうこんな時間。吉澤さん。帰ろうかぁ。」
石川さんが時計を見ていった。私もお腹がすいていることに気づき帰ること
にした。
「じゃあ。続きは明日の放課後ね。吉澤さん。」
結局仕事は何一つ進まず、面倒ながらも明日も残ることにした。
「ってかさぁ。その吉澤さんってのやめない?もう友達なんだからさ。」
私は「さん」とつけられるのが苦手だ。石川さんを見ると、きょとんと
していた。びっくりした顔をしてかたまってる。そして、石川さんは
「と・も・だ・ち?」
と聞き返した。
「そう。友達。私たちもう友達じゃん。さん付けはおかしいじゃん。」
石川さんは、パッと明るい顔をして、
「じゃあ。よっすぃ〜。」
と言った。
- 17 名前:makkou 投稿日:2003/12/26(金) 13:52
- え?よっすぃ〜?ちょっとやだなぁ。
「よっすぃ〜。かわいくない?決まり。決まり。じゃあよっすぃ〜ね。」
石川さんは笑顔で暴走していた。はいはい。よっすぃ〜でいいですよ。
それにしても、こんな石川さん始めて見たなぁ。
「じゃあ私のことも、さん付けはやめてよね。チャーミーってよんで。」
う〜ん。きしょい。それはやだ。私は直感で思った。
結局。石川さんの「チャーミー」案の強行議決をなんとか突っぱねて議論の
結果。「梨華ちゃん」という妥協案で承認された。梨華ちゃんはちょっと残
念そうな顔をしていた。
- 18 名前:makkou 投稿日:2003/12/26(金) 13:55
- とりあえず以上です。
あぁぁ。タイトル変えるの忘れてた。
すいませんでした。
できたらまた深夜に更新します。
感想などお待ちしております。
- 19 名前:HERO(1) 投稿日:2003/12/29(月) 00:58
- この日をきっかけに私たちは仲良くなった。
普段の梨華ちゃんはあいかわらず、3人組といっしょにいることも多いが
徐々に、私のところにも来るようになった。ごっちんとも、初対面のとき
はさすがに緊張してたのか、
「はじめまして。石川梨華ともうします。」
なんてサラリーマンみたいな挨拶をしていたが、ごっちんの半分抜けた性
格ともうまくかみ合って、
「ごっち〜ん。」
「梨華ちゃ〜ん。」
の間柄にいつの間にかなっていた。
そういう風に徐々に梨華ちゃんといっしょにいる時間が増えていった。
- 20 名前:HERO(1) 投稿日:2003/12/29(月) 01:02
- 私はすっかり、梨華ちゃんがいじめられてることを忘れていた。
梨華ちゃんも、いっぱい笑って、幸せそうで、自分がいじめられ
ていることを忘れていたのかもしれない。
そのくらい、私たちと一緒にいる梨華ちゃんは、元気で、明るく
て、笑顔がほんとにチャーミングで、たまにキショイけど、幸せ
そうだった。
- 21 名前:HERO(1) 投稿日:2003/12/29(月) 01:14
- そうして、数日がたったある日のことだった。
お手洗いにいってくると言った梨華ちゃんがなかなか帰ってこないのに
気づいたのはごっちんだった。そのうち帰ってくると思ったが、あまり
にも遅いので、ごっちんとトイレに探しに行くことにした。教室を出る
とき、同時に入ってきた3人組と入れ違いになったが、その時は、何も
思わなかった。
すすり泣きの声に気づいたのは、トイレに入ってすぐだった。
一番奥の個室だけが使用中で、そこから聞こえてきたのだ。
私は恐る恐る、
「梨華....ちゃん?」
と声をかけた。
- 22 名前:HERO(1) 投稿日:2003/12/29(月) 01:36
- 「こないで!!!」
中から聞こえてきたのは、悲鳴にも似た叫び声だった。
「お願い...。こないで...。」
このアニメ声は梨華だ...。
「梨華ちゃん。空けてよ。なんかあったの?」
私はドア越しに無く梨華ちゃんに呼びかけた。
「おねがいよっすぃ〜...。あっち行って。」
今にも消えてしまいそうな梨華ちゃんの声。
不安を掻き立てる。なんとかしなくてはという気持ちが暴走する。
だけどドアは開かない。よじ上るには高すぎる。たった1枚のドア
越しに、泣いている友達を助けられい悔しさ。だから、必死に呼び
かける。
「梨華ちゃん。お願いだからあけてよ。友達でしょ。」
友達。そう、私は友達だ。梨華ちゃんの友達だ。だから...。
「だめだよ。よっすい〜。もうだめなの。お願いあっちいって。一
人にして。」
なすすべはない...。絶望と諦めが私の心を支配しようとしてい
たとき、
「んぁ〜。梨華ちゃん。なら、ゴトーはそっちいっていいんだね〜。」
と、半分寝ぼけた声のごっちんが言った。
そして、ごっちんはドアから離れ、助走を取ると、
「よしこ。ちょっとどけて〜。梨華ちゃん。ドアから離れてね〜。」
と言った。
「ちょっとごっちん。何する気?。」
私はふざけてるのかと思いごっちんをにらみつけていうと、ごっちんは
ニコッ笑い、
「んぁ?ライダーキックだよ〜。」
といい、仮面ライダーのポーズをした。
説明しよう、ごっちんは結構何をするかわけがわからないときがあるのだ。
って説明してる場合じゃない、だがこうなったごっちんは誰にも止められない。
「梨華ちゃ〜ん。今助けるからね〜。」
というとドアに向かって全力疾走、
「んぁぁぁぁ〜〜〜。ライダーキ〜〜〜〜ック。とぉ〜。」
ごっちんの体が宙に舞った。そして、ドロップキックのような体制でごっちんは
ドアに突っ込んでいった。
バゴ〜〜〜〜〜〜〜〜ン。
その音はトイレ中に響きわたり、ドアは大きな音をたてて開いた。
- 23 名前:makkou 投稿日:2003/12/29(月) 01:41
- こんばんは。
今日少し更新しました。
内容をまとめるのに時間がかかり、更新があまりできなくてすいません。
それに、シリアスに行こうと思ったら書いてるうちに、少しパロ路線に..。
感想、誹謗、中傷、お待ちしております。
次回、ごっちんのライダーキック炸裂。そして過去へ。
お楽しみに。
されるようにがんばります。
- 24 名前:名無し読者 投稿日:2003/12/29(月) 08:52
- この話の鍵を握るのはごっちんだ…
「ライダーキック」で確信しますたw
- 25 名前:HERO(1) 投稿日:2003/12/31(水) 17:56
- ドシン。バシャ。
ごっちんが床に落ちる音がした。見事に蹴破られたドア。私は恐る恐る
中をのぞいてみた。
「あたたたた。んぁ?なんだこれ〜びしょぬれじゃん。」
ごっちんはぬれた制服のスカートのすそを絞りながら立ち上がろうとしていた。
そして、便座に座りポカンと口を開けて座っているずぶぬれの梨華ちゃん。
「梨華ちゃん!」
私は梨華ちゃんを思わず抱きしめた。
「やめてよ。よっすぃ〜。濡れちゃうよ。」
梨華ちゃんの突き放そうとする抵抗を振り払い強引にただ抱きしめていた。
後ろでは立ち上がったごっちんが、
「んぁ〜ハハハ。梨華ちゃん救出大成功!!。」
と笑っていた。
- 26 名前:HERO(1) 投稿日:2003/12/31(水) 18:01
- その時私はくやしかった。
いじめられている友達を助けれなかったこと。
トイレの前でたちつくすしかできなかったこと。
私より先にごっちんが行動したこと。
友達なのに...友達が苦しんでるのに...。
私は何一つ気づいてやれなかった。
だから、今は抱きしめることで、梨華ちゃんが安心してくれるならと思って。
梨華ちゃんは私の背中に手を回してきた。そして、
「よっすぃ〜。ごっちん。ありがとう。」
と言った。
「んぁ〜。とりあえずこのままじゃいけないから、場所変えませんか?」
- 27 名前:HERO(1) 投稿日:2003/12/31(水) 18:13
- とりあえず...。私たちは授業をサボり、部室のある校舎に向かった。
そこで、ごっちんと梨華ちゃんがシャワーを浴びてる間、私はタオルと着
替えをこっそり調達した。(とりあえずサッカー部の部室でジャージ2着
とタオルを借りました。)そして、私たちは屋上に向かった。屋上はよく
授業をサボるごっちんのテリトリーで、絶対見つからないという給水タン
クの裏で私たちは制服が乾くのを待った。
私はこのままではいけないと思って思い切って梨華ちゃんに切り出した。
「いつからなの...。いじめられるようになったの。」
- 28 名前:HERO(1) 投稿日:2004/01/02(金) 00:12
- 梨華ちゃんの話は長かった...。
「ねぇ〜。うちのチーム入らない?一人足りないんだ。」
梨華は2年のクラス替えをした際に、仲良しの友達と離れてしまい、
教室では周りとうまくなじめず、ネガティブな性格もあって、いつも
一人でいた。ある日の体育の授業...。4人1チームのリレー。梨
華は一人でどうしていいかわからず戸惑っていた。その時声をかけて
きたのが3人組の一人だった。梨華はうれしかった。初めて声をかけ
てもらい、その分リレーもがんばった。おかげでチームは1位。それ
以来自然とその3人組といるようになった。
「へぇ〜。梨華ちゃんっていうんだ。これからもよろしくね。」
月日は流れ、学校祭の日にそれは起こった。女子校の付属中学なので
年に1回男の子が来る日。3人組と梨華はクラスで開いた喫茶店のウ
ェイトレスをしていた。その時、彼女らと仲よくなった男の子..。
次第につるんで遊ぶようになり、恋の話もでてくるようになる。
「○○くん。かっこよくな〜い?」
「私もそう思う。」
「梨華は?」
「ん〜。男の子苦手だしあまり興味ないなぁ。」
そのような話をしている内に、一人がその男のこが好きでっという話
になる。
- 29 名前:名無し読者 投稿日:2004/01/23(金) 20:44
- 後藤さんのマイペースっぷりか面白くてツボにはまりました!!
続き期待して待ってます。作者さん頑張って下さい。
- 30 名前:名無し読者 投稿日:2004/02/18(水) 07:33
- 放棄ですか?
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