女には何人の敵?

1 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/11(日) 18:49

はじめまして、ゆうぴと申します。
私が吉好きで吉絡みじゃないと萌えないので、吉中心になります。
基本的に『いしよし』で、他のメンバーを絡めたいと考えてます。
2 名前:大切な人 投稿日:2004/01/11(日) 18:50

「吉澤せんぱい〜おはようございます〜」
「お〜!おはよう〜!」

「よっすぃ〜おはよう〜」
「おはよう〜!」

校門に近づくにつれて声をかけられる回数が増える。
ひとみちゃんもいちいち律儀に笑顔で答えるから絶えず挨拶してる状態。
そんな笑顔見せるから挨拶したくなるわのよ!
3 名前:大切な人 投稿日:2004/01/11(日) 18:51
彼女の名前は吉澤ひとみちゃん、私、石川梨華の大切な人。
残念ながら私の気持ちは打ち明けてないし
鈍感な彼女の事だから何も気が付いていないはず・・・
でもいつも一緒にいられるから幸せ!

私達は家が隣同士で生まれた頃からいつも一緒。
記憶はないけど初めて見た時に一目惚れしてるのよね、きっと。
だって物心ついた時にはすでに好きだったんだもん。
だから16年間、ひとみちゃんだけを思い続けてるって事。

ひとみちゃんは小さい頃から男の子みたいで可愛かった。
幼稚園の時からバレンタインにチョコをもらってたんだから。
大きくなるにつれて、どんどんカッコよくなっちゃって
他の学校の生徒までに声をかけられるほどになっちゃった。
カッコよくなるのは嬉しいけど、心配が増えるのよね・・・
まあ私と一緒の時は目を光らせて守ってあげてるんだけど。
4 名前:大切な人 投稿日:2004/01/11(日) 18:51
高校入ってからは、もう毎日が大変。
女子校っていうのもあるし
入学式の時に新入生代表で挨拶なんてしちゃったから
初日からファンが出来ちゃって。
同級生はもちろん、上級生や中等部の後輩まで・・・

勉強もスポーツも出来て、顔よし性格よしでモテない訳がないのよね。
背も166cmもあって手足も長くてスタイル良いし。

新入生代表になるほど成績もいいし。
だって、この学校だって本当は全然ひとみちゃんのレベルより低いのに
なんで選んだかって言うと、電車乗らないで通えるからよ!
先生は焦ってたわよ!だって超進学校だって合格圏内だったのに。
まあご両親はひとみちゃんの性格が分かってるから何も言わなかったみたいだけど。
ひとみちゃんの家族って皆がボケーっと、じゃなくてのんびりしてるから
なにが起こっても動じないところがあるのよね。

だから普段はボケーっとしちゃってるところがあるんだけど
知らない人が見ると物思いにふけってるって思えるらしいのよね。
でも頭の中はベーグルとかでいっぱいなのよね・・・
あとゆで卵かしら・・・
今はこの二つがあれば何もいらないみたい。
5 名前:大切な人 投稿日:2004/01/11(日) 18:51
クラスは幸いにも高校に入っても同じなの。
私達が別れたのって、小学3〜4年の時だけよ。
あの時はもうショックで涙が止まらなかったわ!
それ以来、毎年初詣のお参りのお願い事は
「ひとみちゃんといつでも一緒にいられますように」よ!
その甲斐あって、その後は今までずーっと同じクラス。
執念勝ちね。

「よしこ、梨華ちゃん、おはようー!」
「おー、ごっちん今日は早いじゃん!」
「真希ちゃん、おはよう〜」
彼女は後藤真希ちゃん、中学時代からの友達で彼女も成績が良かったのに
家から近いからってランクを落としてここを受験した口。
あときっとひとみちゃんが受けるから。
私は結構あぶないって言われたんだけど・・・まあ受かれば同じよ!

真希ちゃんがひとみちゃんにジャレついてる!
普段はクールなのにひとみちゃんと絡むとハイになるのよね・・・
6 名前:大切な人 投稿日:2004/01/11(日) 18:52
「梨華ちゃん暗いよ〜、皆おはよう〜!」

「「ミキティーおはよう〜」」
「美貴ちゃん、おはよう」
彼女は藤本美貴ちゃん、高校からの友達。
ちょっと目つきが悪くて最初は怖かったけど
ひとみちゃんと美貴ちゃんが席が隣で仲良くなって
それから私達も一緒に話すようになって。
話してみると、全然怖くなくて面白い子。
ただ突っ込みが早くて慣れるまでは、ドキってしちゃってたけど。

たまにボーッとするんだけど、ひとみちゃんと違って
何を睨んでるの?って感じで、一点見つめてて怖いの!
知らない人が見たら怒ってると思うわよ。
私達も最初分からなかったから、怖かったけどね。
でも今でも話しかけるの躊躇するから!

二人ともひとみちゃんの事がお気に入り。
なんで分かるかって?見れば誰でも分かるわよ!
二人ともクールで通ってるのに、ひとみちゃんと絡むと笑顔が絶えないの。
私でも引いちゃうようなオヤジギャグでも二人は大笑いして受けてるし。
カラオケに行って、ひとみちゃんが物まねなんてしちゃったら
真希ちゃんは一緒になって飛び跳ねるわ、美貴ちゃんはお腹かかえて大笑い。
この二人がお客さんだったら、どんな芸人さんもひとみちゃんには勝てないわよ。
7 名前:大切な人 投稿日:2004/01/11(日) 18:52
チャイムが鳴るとひとみちゃんとしばしのお別れ。
出席番号順なんかにするから、私は廊下側の前から2番目。
ひとみちゃんは窓側の後ろから3番目。その隣が美貴ちゃん。
ごっちんは私の隣の列の一番後ろ。授業中はほとんど寝てる。
それでも私よりも勉強が出来るなんて・・・悲しい・・・

あ・・・今日の一時間目って英語だったんだ・・・凹む
ひとみちゃんの事が大のお気に入りのアヤカ先生・・・
彼女はハーフで「私の事はアヤカって呼んでね」なんて自己紹介の時にいうから
ひとみちゃんは素直に聞いてそれ以来「アヤカ〜」って呼んでるし・・・
他の生徒も呼んでる子はいるんだけど、ひとみちゃんが呼ぶのは嬉しくない!

今日はひとみちゃんとの絡みはなくて一安心。
私も当てられなかったし。
8 名前:大切な人 投稿日:2004/01/11(日) 18:52
昼は揃って学食。
ここでは美貴ちゃん効果でひとみちゃんへのラブラブ光線をシャットアウト!
誰にでも睨む訳じゃなくて、キャーキャー騒ぐ子を一睨み。
そうすると先輩だろうが、その視線には耐えられなくて逃げて行く。
2ヶ月も経つと、ひとみちゃん同様、美貴ちゃんの睨みも有名。

そんな事も気づかず、我らがひとみちゃんはご飯に夢中。
普段カッコイイのに食べてる姿は、子供みたいでギャップがたまらないのよね。
本当に美味しそうに何でも食べる。

真希ちゃんなんて同じ物を食べてるのに、ひとみちゃんに「あ〜ん」なんて
食べさせちゃって、トローンって目になったりして。
ひとみちゃんも「おいしいね〜」なんて言って嬉しそうだし。
嫌がらないのを良い事に、私と美貴ちゃんもはまっちゃって
一時期ひとみちゃんへの「あ〜ん」が流行っちゃった事があった。
でもあんまり食べさせすぎちゃって、ひとみちゃんが太り出して3人とも反省。
9 名前:大切な人 投稿日:2004/01/11(日) 18:53
放課後、またひとみちゃんとお別れの時間。
私はテニス部、ひとみちゃんはバレー部。
真希ちゃんと美貴ちゃんは帰宅部で、二人してフラフラ帰るみたい。
美貴ちゃんも隣の学区だったから、結構皆と家が近かったのよね。
学区が一緒だったら中学からお友達になれてたのにね、残念。

テニス部はあんまり強くないから厳しくもなく、なんとなくお遊び感覚。
中学時代真面目にやってた私としては物足りないけどね。
バレー部も良くて都大会出場。
団体競技って一人が上手くてもどうにもならないからね。
ひとみちゃんも中学時代バレーでスカウトが来るぐらい上手なんだけど
なんせ通学時間で学校決めちゃう人だから、どこのお誘いも受けなかったし。

でもひとみちゃんは純粋にバレーが好きみたいで
毎日ボールを触れるのが嬉しいみたい。
ボールと友達〜!なんて翼君みたいな事も言ってたし・・・
あんなに成績良いのに、精神年齢は幼稚園ぐらいで止まってるんじゃないかしか?

あんまり部活動に力の入れてない学校だから、終わるのも均一で6時って決まってる。
だから帰りもひとみちゃんと一緒。
10 名前:大切な人 投稿日:2004/01/11(日) 18:53
「体動かしたから今日もご飯がおいしいよね〜」
って、あなたはご飯を美味しく食べるためにバレーをやってるの?
「そうだね。ひとみちゃんの家は夕飯何かな?」
「うちはオムライスだよ!」
「え?また?」
「だってリクエストしたんだもん!」
だもん!って可愛く言われても・・・最近、オムライスばっかりじゃない?
お母さん栄養偏ってませんか?

「またはまってるの?」
「うん、オムライスってたまに毎日食べたくなるんだよね〜」
「そうだね、ひとみちゃんオムライスすきだもんね・・・」
「梨華ちゃんも食べに来る?」
「行きたいけど、うちもご飯作ってあると思うからまたにするよ」
「じゃあ、ご飯食べたらおいでね」
「うん!」
11 名前:大切な人 投稿日:2004/01/11(日) 18:54
私のお部屋とひとみちゃんお部屋はベランダがつながってる。
幼稚園になってベランダの柵が越えられるようになってから
玄関からの出入りは面倒だからって、ひとみちゃんが乗り越えて遊びに来るようになって
ひとみちゃんのご両親も注意しただけど、そんなの聞く子じゃなくて。

小2の時にいつものようにひとみちゃんが柵を乗り越えてたら
家の前を通った人に見つかって「危ないー!」って声に反応しちゃって落ちちゃった。
幸い打ち身ぐらいで済んだんだけど、その事故で親が考えて
しょうがなくベランダをつなげる工事して、今に至るというわけ。
赤の他人の家をベランダでつなげちゃったのよね。

柵を乗り越えなきゃいけなかった頃は、ひとみちゃんが私の部屋に来てた。
私がやろうとすると、ひとみちゃんが絶対にダメって許してくれなくて。
「梨華ちゃんは背が低いからやっちゃダメだよ!」って。
だから私も小学生になって
「今は幼稚園のひとみちゃんより大きくなったよ」って言ったら
「今もうちより小さいからダメだよ!」って訳分からなかったわよ。

でも事故があって、ひとみちゃんをお見舞いに行ったら
「梨華ちゃんじゃなくてよかった」って言ってくれて・・・
子供ながらにその言葉に打たれちゃってドキドキしちゃった。
私に危ない事させたくなかったんだな、ってその時初めて気が付いた。
それが分かってから、私はひとみちゃんをもっと好きになった。
12 名前:大切な人 投稿日:2004/01/11(日) 18:54
中学まではひとみちゃんも私の部屋に来てたんだけど
私の部屋がどんどんピンクの割合が多くなってきて、ひとみちゃんの足も遠のいて・・・
最後に来た時は「ごめん、なんか吐きそう」って出て行っちゃって
それ以来、来てくれてないの・・・
まあ私が行けば済む事だからいいんだけどね。

いつもカーテン開けっ放しだから、ひとみちゃんを見ながら窓をコンコンって叩く。
顔を上げて目が合ってから入る。

ベッドに寝っころがってテレビを見てる。
そんな間の抜けた姿でもカッコイイ!
そうそう!ひとみちゃんって目が悪いから家では眼鏡なの。
学校に行く時はコンタクト。
中2の頃から目が悪くなり始めて眼鏡かけたんだけど、これがかっこよくて!
知的さが増しちゃってファンが増えたから、私がコンタクトを勧めたわよ。
「バレーやるんだったら眼鏡ってジャマだよね」とか色々言って。
ひとみちゃんも眼鏡がうざかったみたいで、すぐにコンタクトにしたの。

家に友達が来ても寝る前とかじゃないとコンタクトのままだし
だからこうやって眼鏡姿を見れるのは、お隣さんの特権!
13 名前:大切な人 投稿日:2004/01/11(日) 18:54
やる事もないから私もベッドに寝っころがってテレビを見る。
でもドキュメントの番組でつまらないから、ひとみちゃんの方を向く。
眼鏡かけて真剣な顔は本当に頭良さそう!
うっとり見てると「つまらない?」って聞いてきた。

「テレビはつまらないけど、ひとみちゃん見てるから退屈じゃないよ」
「なんだそれ?うちの顔は面白いの?」
「うん、飽きないよ」
「なんか嬉しいのか悲しいのか・・・」
「いいの〜!」
ふざけた振りの本気モードで抱きつく。
「もう見えないよ〜」
と少し頭の方にずれて抱きしめてくれる。
ひとみちゃんの息をおでこで感じる。

ひとみちゃんは本当に私の頭がジャマだったのかテレビに夢中・・・チェッ!
14 名前:大切な人 投稿日:2004/01/11(日) 18:54
PiPiPiPiPi

眠いよ〜もう少し寝かせて・・・
目覚ましに手を伸ばすと、いつもある場所にない。
あれ?どこ?
目を開けて探そうとすると、目の前にはひとみちゃん!
そっかー、昨日あのまま眠っちゃったんだ。

ひとみちゃんが目を閉じたまま目覚ましに手を伸ばし止める。
そしてまた布団に手を入れて・・・私を抱きしめる。
幸せー!たまにひとみちゃんの部屋で眠っちゃうと抱きしめて寝てくれる。
ひとみちゃんに抱きしめられてると安心する。
このままズーッと寝てたいな・・・
15 名前:大切な人 投稿日:2004/01/11(日) 18:55
「りかちゃん・・・、おきないと・・・」

ムクっと起きだして着替え始める。
ひとみちゃんスタイルいいよな〜
一時期、私達のせいで太っちゃったけど・・・
今は元に戻って締まってる。
いやらしさはなくて、ちょっと筋肉質。

うっとりしてると、ひとみちゃんが
「梨華ちゃんのエッチー!」ニヤニヤしながら私を見た。
「早く帰って準備しないと置いてっちゃうよ〜!」
「いじわる〜、待っててね〜」
16 名前:大切な人 投稿日:2004/01/11(日) 18:55
更新終わります。
こんな感じでダラダラと進みます。
17 名前:ライバル?はハーフ 投稿日:2004/01/11(日) 19:10
アヤカ先生・・・ひとみちゃんに対する気持ちって本気なんですか?

「ハーイ、ひとみ〜」
なんて言いながら抱き付きましたけど、それってただの挨拶ですか?
ひとみちゃんもそこで抱き返すかなー!
結構密着度高くない?

ひとみちゃんが離れようとしたら、アヤカ先生、今ほっぺにキスしました?
「何してるのよーーー」
思わず叫んじゃったわよ!
あなたは生徒に何をするんですか?

ひとみちゃん、鼻の下伸びてますけど!
ニヤニヤして目がいつも以上に垂れてますけど!

そんなひとみちゃんの耳を引っ張って、教室に入ったわよ!
もうなんなのよー!
18 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/11(日) 19:11
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
面白い!!吉との4人の関係(石後藤アヤ)がすっごく気になります
この続きも楽しみにしてます
19 名前:ライバル?はハーフ 投稿日:2004/01/11(日) 19:12
「梨華ちゃん、いたいよ〜」
思わず力いっぱい引っ張っちゃってた。
「あ・・・、ごめんなさい」
「もういたいな〜、梨華ちゃん手加減してよ〜」
「うん・・・」
「何怒ってるの〜?」

本当に鈍感ね!

「幼馴染として廊下なんかでひとみちゃんが
 先生といちゃついてたのが恥ずかしかったの!」

「じゃあ、人がいない所でやればいいの?」
「もう!そんな事言ってないわよ!」

チャイムが鳴ったのをきっかけに話は終わった。
20 名前:ライバル?はハーフ 投稿日:2004/01/11(日) 19:12
よりによって一時間目は英語なのよね・・・
あれ?今日はなんで保田先生も一緒なの?

「えー、突然ですがー、今日でアヤカ先生は退職されます。
 まあ本当は突然ではなくて、最初から決まってた事だったんだけどね。
 本人の希望で内緒にしてました。
 今日一日は学校にいますから、個人的に挨拶したい人は行くようにねー
 じゃあ、このクラスでの最後の授業なので、ちゃんと聞きなさいー!
 特に後藤ー!って、もう寝てるじゃない!隣、起こして!」

ひとみちゃんを見てけど、別にショックじゃなかったのかしら?
普通に見えるけど・・・もしかしたら知ってた?
だからさっきアヤカ先生がキスしたのかしら?
どっちにしても後でちゃんと聞かないと!
21 名前:ライバル?はハーフ 投稿日:2004/01/11(日) 19:13
昼休みになって、やっと聞けたわよ。
「ひとみちゃん、アヤカ先生の事知ってたの?」
「うん、知ってたよ」

「いつから?」
「先週の土曜に会ったんだよね。その時聞いた」

「エー?学校以外で会ってたの?」
「その時が初めてだよ」

「アヤカ先生から誘われたの?」
「そうだよ〜、カラオケに行ってみたい、って言うから」

「2人きりで?」
「うん、うちは梨華ちゃんとか誘おうと思ったんだけど
 アヤカが初めてで恥ずかしい、って言うから」

「ふーん、そうだったんだ。でもなんで黙ってたの?」
「辞めるって言うの聞いちゃって、でもそれは黙ってて欲しいって言うし。
 うち嘘つくの下手だから最初から言わなきゃいいのかな?って」

そうよね、ひとみちゃんって子供の頃から嘘つくのが下手だったのよ!
だから今まで何かあってもすぐに分かったのに!
でもダメじゃない、気が付いちゃ!
黙ってたらバレないって・・・誰の入れ知恵よー!
22 名前:ライバル?はハーフ 投稿日:2004/01/11(日) 19:15
「でもひとみちゃんもせっかく仲良くなったのに寂しいね」
「なんで?」

「だってアヤカ先生がアメリカに帰ったら・・・、って帰るんでしょ?」
「あ〜日本に残るらしいよ。元々一年はいるつもりで来たらしいし。
 日本をもっと知りたいんだって」

どうりで平気な顔してたのね!
せっかくライバルが減ると思って安心してたのにー!

教室の前をアヤカ先生が通った。

「あっ!アヤカー」
「ひとみ〜、また電話するね〜」
「オッケー!」

アヤカ先生は私を見て

「リカー、負けないからねー!」

なによー!私と勝負するつもりなのー?
私だって負けないわよー!

「私も負けませんからーーー!」

「梨華ちゃんとアヤカって、なんか勝負してたの?」

もう!このバカチンがーーー!

「はさみ将棋やってたのよー!」
23 名前:ライバル?はハーフ 投稿日:2004/01/11(日) 19:17
アヤカ編、終了です。
アヤカさんの事は良く知らないので
また出てくるかは、作者の気分次第って事でお願いします。
24 名前:ライバル?はハーフ 投稿日:2004/01/11(日) 19:23
18> 名無し読者様
さっそくレスありがとうございます。
メインはいしよしで、それに他を絡めていきたいと思います。
高→吉も好きなので出来れば書きたいです。
これからもよろしくお願いします。
25 名前:ライバル?はハーフ 投稿日:2004/01/11(日) 21:19
↑失礼しました。名無飼育様でした。
お名前間違えて申し訳ありません。
26 名前:ガイ 投稿日:2004/01/11(日) 22:54
中々面白いですね〜。
最後の石川さんの一言に爆笑してしまいました。
これからも楽しみにしているので、頑張って下さい。
27 名前:なち 投稿日:2004/01/11(日) 23:19
作者さん初めまして(^皿^)
メッチャ面白いです!!これからずっと着いて行きまーす(ノ^▽^)ノ
頑張って下さい♪
28 名前:シバシバ 投稿日:2004/01/11(日) 23:54
初めましてm(_ _)m読ませてもらいました!りかちゃんいいですね・・・なにげにいい思いしてるし…(抱きしめて寝るとか…)つぼです!!頑張って下さい!
29 名前:昨日の友は今日の敵? 投稿日:2004/01/12(月) 01:56
♪ロマンティック恋の〜〜〜

枕もとの携帯を取る、2時ジャン・・・
「・・・う・・ん・・・ ミキティー?」

「・・・よっちゃん・・・たすけて・・・」
その声で一気に目が覚めた。

「ミキティー!どうした?今、どこ?」
「学校の前のコンビニ・・・」
「今から行くから、コンビニの中にいるんだよ!」
「う・・・、ごめん・・・」

考える前に体が動いてた。
眼鏡をかけて、ジャージに着替えて部屋を出る。
チャリで走れば5分。

何があったんだよー!
30 名前:昨日の友は今日の敵? 投稿日:2004/01/12(月) 01:56
コンビニの前のベンチに座ってる美貴をみつけた。

「お〜い!中入ってな、って言ったのに〜」
下を向いてる美貴の頭を撫でた。

「チャリで来た?」
「あるいて・・・」
「危ないジャン!」

「とにかく、うちにおいで」
美貴の手を掴んで立ち上がらせた。

後ろに乗せて走り出す前に
「ちゃんと捕まってないと落ちちゃうよ」
と遠慮がちに腰にある手を握り、しっかり前でクロスさせた。

「いくよー!」
少しゆっくり走る。
「2ケツするのって初めてだね〜!ミキティー軽いよ〜!もっと食えよー!」
ちょっと大声で叫ぶ。

「いま、夜中だから・・・」
いま軽く突っ込んだよね?よしよし。
「スピード上げるよー!」
全速力で家まで漕いだ。
31 名前:昨日の友は今日の敵? 投稿日:2004/01/12(月) 01:57
部屋に入ってスウェットを出す。

「これに着替えなよ」
「ありがとう」
わざと美貴の方を向いたままニヤニヤ。

「ジロジロ見ないでよ!」
「減るもんじゃないのに〜」

「よっちゃんも着替えなよ!」
「はいはい」

「喉乾いたから、なんか持ってくるけど何がいい?」
「よっちゃんと一緒で」

「ほーい!」
32 名前:昨日の友は今日の敵? 投稿日:2004/01/12(月) 01:57
「うちの両親、離婚するんだって・・・最近、仲は悪かったんだけどね。
 まさかそこまでひどいと思ってなくてショックで・・・
 それに母親がお姉ちゃんと美貴を連れて出て行くなんて言うし・・・
 行き先は北海道のお母さんの実家とか言い出すし・・・
 そんな事になったら皆と離れなきゃならないし
 もうどうして良いか分からなくて・・・部屋に入るフリして出てきた・・・
 でも行く所なくて、気が付いたらよっちゃんに電話してて・・・
 迷惑かけてごめんね・・・」

「迷惑なんかじゃないよ!むしろうちを頼ってくれて嬉しいよ。
 変な所に行っちゃったら困るもん!一応、家に電話しときなよ」

「いいよ!美貴がいなくなった事なんて気付いてないよ!」

「お姉さんでも良いから、かけときな!
 ミキティーが掛けなくても、うちが掛けるよ!」
ちょっと大声出しちゃった。

「分かったよ・・・、ごめん・・・」

お姉さんに電話したら、やっぱり美貴がいないのが分かって
皆で探しに出てたらしい。
お姉さんには素直に謝ってた。
33 名前:昨日の友は今日の敵? 投稿日:2004/01/12(月) 01:58
「よっちゃん、ごめんね・・・」
「いいって。何回も言うと怒るよ〜」

「もう言わないよ。よっちゃんも怒る事があるんだね」
「なんだ〜バカにしてるのか〜?」

「そうじゃないよ、さっきは怒ってくれて嬉しかった・・・」
「怒られて嬉しいなんてミキティーってM?絶対Sだと思うんだけど!」

「なによー!そういう意味じゃなくて、なんかいつもと違って真剣だったから」
「うちはいつも真剣だよ〜、ひどいな〜!」

「嘘ばっかり!チャラ男のくせに!」
「ひっでー!チャラ男とはなんだよ〜、うちはれっきとしたレディーだよ〜」
34 名前:昨日の友は今日の敵? 投稿日:2004/01/12(月) 01:58
「ミキティーさ、もし北海道行きたくなかったら、うちに来ればいいよ」
「え?」

「中学の頃にうちの友達が一年近くここに住んでた事あるんだよ。
 だから本当にお母さんと一緒に行かなきゃいけなくなったら、うちおいでよ!
 色々考えなきゃいけない事はあるけど、うちも協力するから。
 ただちゃんと話し合わなきゃね。今回みたいに勝手に出てきちゃダメだよ」

美貴の顔が一気に崩れて、目から涙が溢れ出した。

「ねえ、泣かないでよ〜!ミキティーに泣かれるのって結構辛いよ。
 いっつも突っ込み隊長なのにさ。元気だせよ!」
泣き顔を見たくないから抱きしめる。

「ウッ・・・グズズ・・・」

「ご両親だって、美貴が本気で嫌がる事しないよ。
 今だって皆で探しててくれてたんでしょ?
 どうでもいい子を探したりなんてしないよ。美貴はちゃんと愛されてるんだよ」

「ウゥ・・・エーーーーン!」
おいおい子供かよ!慰めるとダメなタイプなのかな?
少し黙ってた方が良いのかな?黙って背中をさすった。
35 名前:昨日の友は今日の敵? 投稿日:2004/01/12(月) 01:59
「ねえ美貴って、ブラしたまま寝るの?」
「え?」
美貴が顔を上げて、うちの事を見る。
鼻水出てるよー!凄い顔になってるよ!いいのか?美人が台無しだぞ!

「よっちゃんのエッチーーー!」

「そんな痴漢みたいな・・・」
「もしかして外そうとかしてなかった?」

「してない!してない!誤解だよ!」
「ホントに?」

「うん、それより凄い顔になってるよ」
「ティッシュー!」

「逆ギレかよ〜」

ティッシュを受け取ると、思いっきり鼻をかむ。
美人なのに、こういうの全然平気なんだよね。
でもそこが付き合いやすいんだな。
36 名前:昨日の友は今日の敵? 投稿日:2004/01/12(月) 01:59
「ひと泣きしたところで、寝るか?」
「ちょっと意味分かんないんですけど!」

「まあいいジャン!もう3時だし。明日学校だよ!」
「美貴、休むからいいよ!」

「えーズリー!じゃあ、うちも休むよー!」
「よっちゃん、明日日直だよ!」

「なんでそんな事覚えてるんだよ!」
「だって美貴も日直だし〜」

「そうだよ!隣なんだから美貴も一緒じゃないかー。自分だけずるいぞー」
「だって制服ないし!それに家に帰って話したいし」

「・・・そっか、そうだね。ちゃんと話しなよ。さっきの話本気だからさ。
 うちの家族だったら全然気にしないし、美貴の一人ぐらい、なんとかするから」

「ありがとう、美貴もちゃんと努力するよ!」

「じゃあ、寝よう。布団持って来るね」
「良いよ・・・よっちゃんが良ければ、一緒に寝ようよ」

「襲わない?」
「誰が襲うんだよー!よっちゃんの方こそー!」

「冗談だよ」
37 名前:昨日の友は今日の敵? 投稿日:2004/01/12(月) 01:59
梨華ちゃんやごっちんとはしょちゅう一緒に寝てるけど
美貴とは初めてだから、ちょっと緊張するな・・・
二人だったら横向いて自然に抱きしめたり出来るんだけどな。
美貴にやったら引かれそうだし。
でもうちって横向かないと眠れないんだよね。
反対向くと変だよね?

「ねえ、よっちゃん抱きしめてくれない?」
「えー?」

「変な意味じゃなくて!さっきよっちゃんに抱きしめられて凄い安心したのから」
「変な意味でもいいのに〜!」
ちょっと照れ隠しにふざけてみました。

左手を首の下に通して、右手で軽く抱きしめた。

「ねえ、よっちゃん。さっきから美貴って呼んでるの気が付いてる?」
「え?呼んでたっけ?無意識だった。ごめん」

「ううん、いいの。なんか近くなれた気がして嬉しいから」
「そっか、じゃあこれから美貴って呼ぶね」

「って、いうか呼んでるし!」
突っ込み入った!よしよし。

「美貴、おやすみ」
「おやすみ、よっちゃん」

少しして、美貴の寝息が聞こえてきた。
はやっ!ごっちんといい勝負だよ!
38 名前:昨日の友は今日の敵? 投稿日:2004/01/12(月) 02:00
「ひとみちゃんーーー!誰と寝てるのよーーー!」

甲高い声が部屋に響き渡る。
なんですか?朝っぱらからー!
目を開けると、美貴の顔が・・・

そっか昨日泊まったんだったよね。

「もう起きた気配がしないから来てみたらーーー!」

なんで目覚ましなら鳴らなかったんだ・・・?

目覚ましが美貴の頭の上にあった・・・
こいつが止めたんだ・・・

「梨華ちゃん、おはよう〜」
「おはよう、じゃないわよ!」

「この人、だれよ?」
「美貴だよ!藤本美貴!」

「え?美貴ちゃんがなんでいるの?」
「話すと長いから、後でね」

梨華ちゃん鳩が豆鉄砲くらったみたいな顔してるよ。
あなたの嫌いな鳥に例えてますけど、いいんですか?

「美貴は休むって言ってるから、このまま寝かしておいてあげよう」
「梨華ちゃん?準備してくるね」

「・・・うん」
39 名前:昨日の友は今日の敵? 投稿日:2004/01/12(月) 02:00
部屋に戻ると美貴が起きてた。

「よっちゃん、昨日はごめんね。今、梨華ちゃんにも事情話したよ」
「そっか、美貴はまだ寝てれば?」

「一緒に出るよ。それと学校にも行くよ、遅刻だけどね」
「お!偉いじゃん。じゃあ、学校で待ってるよ。チャリ乗ってていいよ」

「サンキュ!着替えるから昨日みたいに見ないでね!」


梨華ちゃんの鋭い視線・・・

「見てないじゃん・・・」
40 名前:昨日の友は今日の敵? 投稿日:2004/01/12(月) 02:01
「梨華ちゃん!美貴、梨華ちゃんのライバルになっちゃったかも!」

「えーーー!美貴ちゃんーーー!」

美貴は自転車で走り去った。


「ねえ、ひとみちゃん」
「美貴ちゃんの事、美貴って呼んでたよね?」

「うん」
「昨日から?」

「そうだよ」
「そうなんだー、まさか美貴ちゃんと何かあったりしてないよね?」

「ない!ない!何もしてないし、されてもない!」
「なんでそんなに焦ってるの?」

「だって梨華ちゃんの顔怖いから・・・」
「失礼ね、普通の顔よ!」

って、声も怒ってるし。
41 名前:昨日の友は今日の敵? 投稿日:2004/01/12(月) 02:01
「それより梨華ちゃん?」
「なに?」

「ライバルとかって言ってたけど、美貴ともはさみ将棋してたの?」
「してないわよ!」

「じゃあ、今度はなに?」
「・・・○×よ!」
って、とっさに出て来る勝負事が○×って・・発想が貧困すぎるわよね・・・
オセロとかにした方が良かったかしら?

「なんか梨華ちゃんって、色んな人と勝負してるんだね。
 勝負師みたいでカッケーよ!今度、うちも入れてよ〜」

○×がカッケーの?ひとみちゃん大丈夫?

「ひとみちゃんはダメよ!」
「ケチーーー」

あなたの争奪戦なのに本人入れられる訳ないじゃない!このオバカーーー!


男の人って外に出ると7人の敵がいるって言うけど
女の私には何人の敵がいるのかしら・・・?
42 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/12(月) 02:15
更新終わります。

>ガイ様 
 ありがとうございます。
 石川さんって常に一人突っ込みしてる気がするんですよね。
 勝手な妄想なんですが・・・
 
>なち様 
 出来る限り頑張りますので、これからもお付き合いください。
 私こそ、着いて行きます。

>シバシバ様
 梨華ちゃんとはなかなか両思いにはなれないと思いますが
 気長にお付き合いください。
43 名前:なち 投稿日:2004/01/12(月) 10:17
更新メッチャ早いですね(ノ^▽^)ノ 凄い嬉しいです♪
よしみきもイイ━(・∀・)
よっちゃんのキャラ好きです(^皿^)
44 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/12(月) 15:26
>なち様
 明日から仕事なので更新が遅れると思いますが
 これからもお付き合いくださいね。
45 名前:昨日の友は今日も友 投稿日:2004/01/12(月) 15:27
美貴ちゃんは四時間目が終わる頃に来た。
席に着くとひとみちゃんに向かって指でOKサインを見せてた。
ひとみちゃんは笑顔だった。「よかったね」って言ってるのが分かった。
あの感じだと引越しとかしなくても良くなったのかな?良かった!

お昼休みに美貴ちゃんが昨日の話とその後の事を話してくれた。
ご両親は離婚しない事になったって。
昨日の夜の話は私に言った事と同じ事を真希ちゃんにも話してた。
でもきっと、ひとみちゃんとの間にはもっと何かあったんだろうね。

だって美貴ちゃんのひとみちゃんを見る目が昨日までと違うんだもん。
本人は隠そうとして気をつけてるみたいだけど、ひとみちゃんが「美貴」って
名前を呼ぶと、思わず顔がニヤけちゃってるし。
46 名前:昨日の友は今日も友 投稿日:2004/01/12(月) 15:28
最初にひとみちゃんが「美貴」って呼んだ時に真希ちゃんが反応して私を見た。
私は二人に分からないように「昨日から」って声に出さないように言ったら
ちょっと寂しそうな顔をしてた。
真希ちゃんも美貴ちゃんの変化に気がついたよね・・・

私ももちろん寂しいっていうか、ヤキモチっていうか
色んな感情がグチャグチャになってるけど
ただそれよりも美貴ちゃんと一緒にいられる事の方が嬉しいかな。

ちゃんと話した事はないけど、真希ちゃんだってひとみちゃんの事が好きだよね。
真希ちゃんも色々あって、ひとみちゃんにベッタリの時期があったからね。
まだライバル宣言されてないけど、きっと最強のライバルなのかな・・・

ひとみちゃんは皆の気持ちに気が付いてるのかな?
わざとオバカな振りしてこの関係を崩さないようにしてるのかな?
私も今の関係が好きだから、もし振りだったらもう少しだけこのまでいてね。
恋愛はもう少し大人になってからでいいよ・・・
47 名前:昨日の友は今日も友 投稿日:2004/01/12(月) 15:28
「よしこ変な顔〜!」
真希ちゃんと美貴ちゃんがお腹を抱えて笑ってる。
ひとみちゃんを見ると変顔してた。
思わず私も吹き出しちゃった。
やっぱりひとみちゃんって本当にオバカなのかしら・・・
48 名前:不思議な先輩 投稿日:2004/01/12(月) 15:30
「ねえ吉澤さん呼んでくれないかな?」
トイレ帰りに声を掛けられた。もう!急いでるのに誰?

振り向くと背が高くてスタイルもいい美人が立ってた!

「はい・・・」

制服着ててもメチャクチャ大人っぽくて綺麗なんですが・・・
49 名前:不思議な先輩 投稿日:2004/01/12(月) 15:30
「ひとみちゃんー!」
なんで、私が呼ばなきゃいけないのよ!
ひとみちゃんの席の周りにいた、美貴ちゃんと真希ちゃんも振り向いた。

「梨華ちゃん、な〜に?」
のん気に歩いてきた。

「吉澤さん、ちょっといいかな?」
って、私とまだ話してないじゃない!

上級生はひとみちゃんを掴んで連れて行っちゃった。

昼休みはひとみちゃんと一緒にいられる貴重な時間なのにー!
トイレだって急いで行ってきたのにー!
50 名前:不思議な先輩 投稿日:2004/01/12(月) 15:31
「また告白かな〜?」
あなたものん気ね真希ちゃん。

「梨華ちゃん、眉間にしわが・・・」
美貴ちゃん、笑いながら突っ込まないでよ・・・
それよりあなたは平気なの?ほっといていいの?
ひとみちゃんLOVEじゃなかったの?

「よしこなら大丈夫だよ〜」
真希ちゃん、その余裕は何?

「そうだよ、よっちゃんは大丈夫だよ」
美貴ちゃんまで!なんで私だけ焦ってるのよ!

「なんで大丈夫なのよー!」

「だってよしこって恋愛に興味なさそうじゃん」
「そうだよ、なんかまだそういう点ではまだお子様って感じだよね」

「確かにそうだけど・・・」

「よしこって初恋ってあったのかね?」
「え〜ないんじゃない?想像出来ないよ〜」

「よしこ帰って来たら聞いてみよっか」
「聞こう、聞こう!」
51 名前:不思議な先輩 投稿日:2004/01/12(月) 15:31
何二人して盛り上がってるのよ!

あなた達が知らないだけで、ひとみちゃんは初恋経験者よ!
相手は幼稚園の担任のなつみ先生。優しくて、皆も先生が大好きだった。
いっつも一緒にいるから、ときめいた瞬間まで分かっちゃったわよ!
ひとみちゃんが転んで膝を擦りむいた時に先生に抱っこされたのよ。
今じゃ考えられないでしょうけど、ひとみちゃんにも小さい頃があったのよ。

その瞬間からなつみ先生にゾッコンLOVEよ!(って、古いわね・・・)
それから半年近く、先生の後ばっかり追いかけてたわ。
人に対して熱くなったひとみちゃんってあの時だけよね。

卒園近くなると、小学校には行かない!って騒いでたのよね。
でも先生が私達の卒園後に結婚のため退職するって聞いて落ち着いたのよ。
落ち着いたって言うより、落ち込んだのね。
まだあの頃の私達って、結婚=好きな人と一緒に住む
ぐらいの認識しかなかったけどね。

あんなに大好きなオムライスも食べられなかったのよね。

ひとみちゃんはれっきとした、初恋・失恋経験者なのよー!

そう言えば、あれ以降ひとみちゃんって恋したのかしら?
付き合った事がないのは、いつも一緒にいるから知ってるけど・・・
でも好きな人がいたら態度に出るわよね・・・嘘つくのも下手だし。
とりあえず初恋後は好きな人もいないって事なのかしら?

初恋の事は分かってるんだから、それ以降の事を聞いてよ!
52 名前:不思議な先輩 投稿日:2004/01/12(月) 15:32
「おーい!梨華ちゃん、戻っておいでー!」

え?行っちゃってた?あぶない、あぶない!
ありがとう、美貴ちゃん。

「おっ!よしこお帰り〜なんだった?」

「うーん、よく分からないよ。最初にバレー部の矢口先輩の友達って言うから
 ちゃんと話し聞かなきゃって思ったんだけど、不思議な人で・・・
 昨日占いやったら、うちと付き合うと幸せになれるって出たとかで。
 でも付き合えないって答えたら、固まっちゃったんだよ。目を開けたまま・・・
 でさ呼んでも動かないから、矢口先輩呼びに行って説明したら
 『心配する事ないよ、それいつもの交信だから!』って」

美貴ちゃん、そこで「梨華ちゃんみたい・・・」って小さい声で突っ込まない!
私は交信なんて出来ないから!

「矢口先輩が背中叩きながら『カオリン、戻っておいでー!カマキリだよー!』
 って言ったらビクってして『カマキリ、イヤー!』って・・・
 その後、普通になったんだけど、変なこと言うんだね・・・
 『彼女に、負けないわよ!って伝えて』って・・・
 誰か分からないから聞いたら『さっき呼んでもらった子』って・・・
 梨華ちゃん知り合いだったの?」

「さっき初めて会っただけよ」
「じゃあ、なんで梨華ちゃんに負けないって言うんだろうね?」
53 名前:不思議な先輩 投稿日:2004/01/12(月) 15:32
私がひとみちゃんを好きな事が分かったの?交信おそるべし・・・

「知らないわよ」
真希ちゃん、美貴ちゃん、そこ笑うところじゃないし!


「知らない人からも勝負挑まれるなんて、梨華ちゃんカッケーよ!
 今度は何の勝負するの?ワクワクするよー」


ひとみちゃんのノーテンキー!私はカッケよくなくていいのよ!
54 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/12(月) 15:34
更新終わります。
55 名前:ガイ 投稿日:2004/01/12(月) 23:59
2回の更新お疲れ様です。
段段いろんな人が出てきてますます楽しく読んでいます。
確かに石川さん、自分の話にウケてますよね・・・
56 名前:名無し読者 投稿日:2004/01/13(火) 00:03
やべえ、おもしろい。
何より近頃見ないモテ吉が最高!!
続き楽しみにしてます。
57 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/13(火) 18:44
>ガイ様
 色々な人を出しちゃうと、私が混乱するので押さえ気味で。
 石川さんの自分の話しにウケる話
 次の話に入れさせていただきました。
 これからもよろしくお願いします。

>名無し読者様
 私もモテ吉が好きなんで、色々な人に好きになって欲しいです。
 でも結局は「いしよし」みたいな・・・
 これからもよろしくお願いします。
58 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:45


「ミキティー強すぎー!後藤、つまんないよー!」

学校でちょっと前に流行った格闘ゲームの話しになって
よしことミキティーで盛り上がって、「じゃあ対決しよ!」
なんて話になったんだよね。
で、よしこが部活だったから「土曜にでも」って言ってたんだけど
ミキティーと帰る時に、また盛り上がっちゃって
結局、後藤の家で対決する事になったんだけど・・・

59 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:46

ミキティーって凄すぎだよ!
あんたは何者だよ!ゲームセンターあらしか?(古!)

よしことやる時は、いい勝負で勝ったり負けたりなんだけど
ミキティーには10戦10敗・・・

「美貴ね、あのゲームでは負けたことないよ!」
って、言ってたのは嘘じゃなかったんだね・・・
後藤も自信あったんだけどな・・・

「ねえ、もう一回やろ!」
「えー、ちょっと休憩しようよ〜」

「う・・・、いいよ。いいよ一人でやるからー」
「じゃ、美貴は休憩〜」

コンリューター相手でも結構強いレベルまで勝てるんだから
後藤だって弱いはずないのにな・・・
恐るべしミキティー・・・
60 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:46

「ねえ、ごっちんってさ、よっちゃん達と中学時代から仲良かったんだよね。
 よっちゃんの家に1年ぐらい友達が住んでたって聞いたんだけど
 誰だか知ってる?」

「・・・あぁ、それ後藤」

「そうだったんだー。この前美貴の家の事でよっちゃんの家に行ったでしょ。
 あの時にちょこっと話が出たんだ。前にも友達住んでた事があるから
 美貴も行くところなかったら住んでいいよ、って感じで・・・
 でもごっちんだったんだね。
 だったら、なんでごっちんって言わなかったんだろうね?」

「あぁ、それはね・・・色々あったからね・・・」

「ふーん、そうなんだ」


ミキティーはそれ以上聞かなかった。

でもミキティーになら、って思って話し始めた。

あの日の夜の事から。
61 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:47


夜、電話が鳴った。10時ぐらいだったけど、後藤は早寝だから寝てた。

家の電話は、いつもはお母さんが出るから
目が覚めてたけど出なかった。

でもなかなか出ないから、出ると市井ちゃんのお姉さんからだった。

「真希ちゃん・・・、沙耶香が塾の帰りに事故にあって病院に運ばれてたの・・・」

それを聞いて私が発狂したように叫んだらしく
トイレに行ってたお母さんが慌てて部屋に来て電話に出た。

車で病院に行った・・・

着いて少しして、市井ちゃんは意識が戻らないまま亡くなった。
お別れも出来なかった・・・

お通夜もお葬式も出たけど、涙は出なかった。実感がなかった。

それから後藤に感情がなくなった。

中学1年の秋だった・・・
62 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:48

市井ちゃんは幼馴染だった。

家が近所でお父さん同士が幼馴染で家族ぐるみの付き合いだった。

後藤・市井って呼び方はお父さん達がお互いをそう呼んでて
ある日、市井ちゃんがふざけて、後藤の事を『後藤』って呼び出して
後藤も面白くなって『市井ちゃん』って呼ぶようになった。
幼稚園ぐらいまでは『真希ちゃん』『さーちゃん』だったかな。

小学5年生の時に後藤のお父さんが交通事故で亡くなった・・・
もちろん凄く辛かったけど、市井ちゃんの家族が私達を助けてくれたから
頑張ってこれた。

中学に入って学校での市井ちゃんを見て幼馴染以上の感情を持った。
市井ちゃんはバスケ部のキャプテンでかっこよかった。
家ではボケーっとしてるのに学校ではビシっとしてた。

人気者の市井ちゃんと仲良くしてたら、先輩に呼び出された。
たまたま同級生が気が付いて、市井ちゃんを呼んできてくれて
泣かせるぐらい、その人達をメチャクチャ怒ってた。
二人っきりになって「後藤の事は市井が守るから」って言ってくれた。
それからは市井ちゃんしか見えなくなってた。
63 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:48

一緒に登校して、帰りも部活がある市井ちゃんを待ってた。
市井ちゃんはバスケ部だった。
「後藤は足が速いんだから、何かスポーツやれば良いのに」って
何度も言われたけど、入らなかった。
元々団体行動苦手だし、根性ない、って自分で思ってたから。

毎日一緒に登下校して、週末になると泊まりに行ってた。
中学に入ってからは、市井ちゃんにベッタリだった。

友達はいたけど学校内だけの付き合い。
だから市井ちゃんのいない生活なんて有り得なかった。
64 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:49

お葬式の後、少し休んだけど学校へは毎日行った。
市井ちゃんに「部活に入らないんだったら、ちゃんと勉強しろ」
って言われてたから。
でも勉強なんて頭に入らなかった。

最初はクラスメートも話しかけてきたけど
素っ気無い後藤の態度に嫌気をさして
一週間もすると誰も話しかけなくなった。
後藤はその方がありがたかった。

冬休みに入ると、ずーっと家にいた。
当然、クリスマスもお正月もなかった。

お母さんとお姉ちゃんは店があるから、いつまでも悲しんではいなかった。
多分、悲しくても大人だから切り替えなきゃいけなかったんだよね。

でも後藤には無理だった。
65 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:49


2年に上がる時にクラス替えがあった。
後藤が誰とも話さないって噂を聞いているのか誰も話しかけてこなかった。
誰とも話さないで済んだから楽だった。


でもその静寂も一週間で終わった。

よしこが登校してきたから・・・
よしこは風邪で新学期早々、一週間休んでいた。

後藤はよしこの事は知っていた。
バレー部で一年生ながら活躍してたし、クラスでも好きな子もいたし。
でも市井ちゃんしか見えてなかったから、興味がなかった。
66 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:50

最初に話しかけらたのは体育の授業中。

体力測定で50mを走った。
他の事はどうでも良かったけど、走ることだけは負けたくなかった。
市井ちゃんにいつも「後藤は足が速いんだから」って言われてたから。

本気で走った。クラスで一番だった。

走り終わってよしこに話しかけられた。

「後藤さんって足速いねー、カッケーよ!」
「吉澤さんだって速いでしょ!私と大して変わらないじゃん」
って、素っ気無く言った。

多分、普通の子だったらそこで終わるのに、よしこは違った。

「うちってさ、球技では一番なんだけど、足で一番になった事ないんだよね」
普通、自分で言うか?自信過剰だよ!
67 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:50

「自分で言うか?」
また素っ気無く返した。
でもよしこは気にせず。

「後藤さん、って得意なスポーツってあるの?」
「別にないよ!」

「じゃあ、陸上やればいいのに。頑張ったらいいところまでいけるよ」
「なんで頑張らなきゃいけないのよ!」

「バレーに興味ない?」
陸上はどうなったのよ?

「ないよ」
68 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:50

「そっかー、足が速いんだから何かやれば良いのになー、もったいないなー」
市井ちゃんと同じ事言った・・・

「うるさい!あんたに何がわかるのよー!」
市井ちゃんが亡くなってから、初めて感情を表に出した。

「スポーツやるとイヤな事とか一瞬でも忘れられるよ」
「あんたなんかに・・・何が分かるのよ・・・」

「後藤さんの事は何も知らないけど、これから知っていくよ!」
「あんたになんか知って欲しくない!ー」

そこで先生に注意されて、話は終わった。
69 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:51

あんなに後藤が怒ったのに、それ以降もよしこに話しかけてきた。
素っ気無くしても飽きもせずに話しかけてきた。

でも最初は本当にうざかったけど、次第に苦じゃなくなってた。


「ねえ昨日さ〜、良い事思いついちゃったんだ〜
 後藤さんってドラゴンボール見た事ある?」
「見た事はあるけど、ほとんど知らない」

「でも見た事はあるんだね?」
「だから、あるって言ってんじゃん!」

「じゃあ、悟空のモノマネするから聞いてね」
モノマネって・・・

「勝手にやれば・・・」
70 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:51

「オッス!オラ後藤ー!」
「はー?」

「悟空と後藤をかけてみた」ニコッ!
何笑ってるのよ!

バカじゃない?なにが悟空と後藤をかけてみたよ・・・
ゴクウ・・・ゴトウ・・・ちょっとおかしい?

「クスッ・・・」

「やったー!やっぱ面白かったでしょ〜!」
よしこはニコニコしてる。

今、後藤が笑ったの?どんな顔して?

「後藤さん笑うと可愛いね」

やっぱり笑ったんだ・・・

「うるさいなー!」
居た堪れなくなって、思わず教室から出た。
71 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:52

市井ちゃんが亡くなってから、感情の起伏は一切なかった。
夜になると怖かったけど、泣いたりした事はない。
もちろん笑ったりした事もなかった。
能面って噂されるぐらい表情がなかった・・・

市井ちゃんが亡くなって、半年経った頃
無表情だった後藤の顔に表情が戻り始めた。
72 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:52

チャイムが鳴って教室に入ると、よしこと目があった。
よしこが笑って見てたけど目を逸らした。


一度笑ってしまったからか、よしこは調子に乗ってきた。
「ねえねえ、後藤さんって呼び辛いから、ごっちんって呼んでいい?」
「あ?なんでごっちんなのよ?」

「なんとなく〜、可愛いでしょ〜?」
「可愛くないよ!」

「でもいいよ、勝手に呼ぶよ。あとうちの事はなんて呼びたい?」
「呼びたくない!」

「素直じゃないな〜、皆よっすぃーって呼んでるからそれでもいいよ。
 梨華ちゃんだけは、ひとみちゃんって呼んでるけど
 ごっちんは、ひとみちゃんってタイプじゃないでしょ?なんて呼びたい?」

どうでもいいよー!

「ねえねえ」
うるさいー!
73 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:53

「じゃあ、よしこ!」
「え〜なんで〜?吉澤ひとみなのに〜。ごっちんおかしいよ〜」

「ごっちんって呼び方だって変でしょ!」
「変じゃないのにな・・・、じゃあよしこでいいよ!」

「呼んでみてよ〜」
「イヤだ!」

「恥ずかしいの?」
うるさいなー!

「よしこ!よしこ!よしこ!」
「はい、はい、はい、ごっちんなあに?」

「呼べって言ったから呼んだだけじゃない!」
「だけど連呼する事ないじゃん。気に入ったんだね!」

「違うわよー!」
調子狂うなー!
74 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:53

「ねえ、ごっちんってゴールデンウィークってどっか行ったりするの?」
「家にいるよ」

4月の終わり頃になると、後藤もよしことだけは話しかけられれば
口数は少ないけどに普通に話すようになっていた。

「じゃあ、うちに泊まりにおいでよ〜」
「別に泊まらなくてもいいじゃん」

「普通に遊びに来るより、泊まった方が親睦が深まる〜」
「別に後藤は深めたくないよ」

「またまた〜、じゃあ3日においでよ。ね?」
「分かったよ」

「じゃあ、昼過ぎに迎えに行くから」

約束どおり、よしこは迎えに来た。
後藤もイヤって言いながら、昼前には出掛ける準備をしてた・・・
75 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:53

外に出ると、後藤の自転車がない事に気が付いた。
多分、お姉ちゃんが自分の自転車がパンクしてるから乗って行ったんだろう・・・
後藤が出掛けるなんて思ってなかったんだよね。
お母さんには話してたんだけど。

「後ろに乗せてあげるよ〜」
歩くのもかったるいから、素直に乗った。

市井ちゃんとして以来久しぶりの二人乗りだった・・・
よしこの背中はあの頃の市井ちゃんより大きかった・・・
76 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:54

家に着くまで、よしこはベランダ自慢を始めた。

「うちの隣って、梨華ちゃんちなんだけど、ベランダで繋がってるのー!
 カッケーでしょ!」
「なんでベランダが繋がってるのよ。親戚なの?」

「ううん、他人だよ!」
「元々繋がってたとか?」

「まっさか〜、マンションじゃあるまいし。ごっちん、おかしいよ〜」
「うるさいわね!よしこに言われたくないよ!」

「子供の頃、うちが梨華ちゃんの部屋にベランダ伝えに行って落ちちゃって。
 それで親が危ないからって、つなげてくれた」
「危ないからって・・・、玄関から行けばいいじゃん!」

「そんなの面倒ジャン、手を伸ばせば届く距離なのに〜」
「石川さんもそうやって来てたの?」
77 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:54

「梨華ちゃんは危ないからやってないよ」
「危ないって、よしこだって危ないじゃん」

「うちは大丈夫、スポーツ万能だから!」
「落ちた人が偉そうに言えないと思うけど」

「それには事情があるんだってば〜、聞きたい?」
「別にいい!」

「いつもみたいに行こうとしたら、下を通ったオバサンが
 『危ないー!』って叫んで、それにうちがビックリして落ちちゃったの」

って、話してるし!誰も聞きたいなんて言ってないじゃん!

「だからあのオバサンがいなかったら、今でも柵越えて行ってたのかな〜
 オバサンに感謝だよね」
「感謝するのは間違ってるよ」

「そうかな〜?でもさ、梨華ちゃんの部屋に行くと気持ち悪くなっちゃうから
 やっぱり感謝だよ。」
「なんで気持ち悪くなるの?」
78 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:55

「だんだん部屋にピンクが多くなったんだよね・・・」
「気持ち悪くなるほど?」
想像出来て、ちょっとおかしかった。
石川さんはピンクが好きで有名だからね。

「うん・・・、うちあんまりピンクとか好きじゃないからだと思うけどね」
「そうなんだ。でもだったら石川さんが来れば済む事でしょ?」

「でも、梨華ちゃんは危ないからダメだよ〜」
「だからよしこだって、危ないでしょ」

「梨華ちゃんっておっちょこちょいだから、絶対落ちてるよ」
「自分だって落ちたくせに」

「とにかく危ないからダメなんだよ。だからおばさんに感謝」
「よく分からない理屈」

「ねえ、梨華ちゃんの部屋見てみたい?」
「いいよ」

「じゃあ梨華ちゃんも呼ぼうよ。梨華ちゃんもごっちんと話したがってたし」
「私はいいよ・・・」

「梨華ちゃんって、いい子だよ。本当は学校でも話しかけたいんだけど
 なかなか度胸がなくてダメみたい」
79 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:55

後藤の石川さんのイメージが崩れた。
大人しい子なのかと思ったら、よくしゃべる・・・

よしこが呼びに行って、最初はモジモジしてたけど話し出したら止まらない。

って、いうかオチがないんですけど・・・
話がどんどん飛んで訳分からないんですけど・・・
たまに自分が言ってる事で笑ってるんですけど・・・

「でさ、ねえ真希ちゃんはどう思う?」
って、聞いてなかったし、真希ちゃんって・・・

「真希ちゃん・・・?」

「真希ちゃんって呼んで良いかな?」
って、呼んでるし・・・
80 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:55

「真希ちゃんは何て呼ぶ?私は石川さんか梨華ちゃんってしか呼ばれてないけど
 ひとみちゃんが『よしこ』だから、私は『いしこ』?」

って、呼ぶの恥ずかしいから・・・っていうか呼ばれて恥ずかしくないの?

「じゃあ梨華ちゃんで・・・」
「分かった、真希ちゃん!」

石川さんのキャラって、こんなだったんだ・・・
部屋見せてもらったら本当にまぶしいぐらいピンク一色だったし。
あれじゃあ、後藤も気持ち悪くなるよ。

この二人って似てる・・・
でもちょっと楽しいかも・・・
81 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:56

夜になって梨華ちゃんが帰っていった。
毎日来てるらしい・・・仲いいんだね。

「ごっちんがベッドで寝る?」
「どっちでもいいよ」
いいよ、どっちでも、どうせ眠れないから・・・

「ごっちん寝相悪そうだから布団の方がいいかな」
「寝相はいいよ!」

「え〜、悪そうだよ〜」
って、どんな根拠があって言ってるの?

よしこがベッドに寝た。
後藤は寝相が悪いって事になったまま。


「じゃあ、おやすみ〜」
「おやすみ・・・」

こんなに話すのって久しぶりだな・・・
あれ以来一日誰かと一緒にいる事もなかったし・・・
なんかウトウトしてきた・・・
おかしいな、いつも怖く眠れないのに・・・
82 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:56

あ・・・やっぱり見たよ。いつもの夢だ。
分かってても怖いよ・・・

市井ちゃんが目の前にいるんだけど
後藤が近づくと市井ちゃんが離れちゃう。
走っても走ってもどんどん遠くに行っちゃって。

「市井ちゃん、いかないでーーー!」

自分の声で目が覚めた。

夜眠ると必ず見る夢。


よしこが心配そうな顔で私を見てた。

「ごっちん大丈夫?」
「・・・大丈夫」

「ねえ一緒に寝ようか」
返事する前に布団に入ってきた。

黙って抱きしめられた。
「ごっちん、泣きいていいよ・・・。悲しい時は我慢しちゃダメだよ・・・」

それを聞いて後藤の何かがはじけた。
それから子供みたいに泣きじゃくった。
市井ちゃんが亡くなって初めて泣いた。

よしこに出会ってから、怒って笑って泣いてた。
83 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:57

よしこに抱きしめられながら、今まで誰にも話せなかった事を話した。
市井ちゃんへの気持ちとかも・・・

夜眠ると必ず夢を見てうなされるって。
だから家では夜は起きてるって。
全部言いたい事を話した。

よしこは後藤と市井ちゃんが仲良かったのを知っていた。
バレー部とバスケ部の交流って結構あったみたいで
市井ちゃんとも何回か話した事があったんだって。
で、お葬式にも来てたみたいで、その時の後藤の様子も知ってた。

その夜はよしこに抱きしめられて安心出来たのか、久しぶりに熟睡した。


後藤が学校でよく寝てるのは夜眠れないって事が分かって
よしこが「やっぱり夜寝ないとダメだよ」って言ってくれて
その日から毎日泊まりに行った。

梨華ちゃんともよく話した。
まあほとんど梨華ちゃんが一人で話してたけど。

よしこに抱きしめられて眠るようになってから
一度も市井ちゃんが夢に出てこなかった。
84 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:57

よしこは学校帰りに直接来ればいいのに、って言ってくれたけど
さすがにそこまで甘えられないから、家に帰ってご飯を食べてお風呂に入って
後は寝るだけって状態でいつも家に行っていた。

「たまには昼からおいでよ」って、よしこに言われて
土曜日に昼から遊びに行った。

よしこには双子の妹がいる。
小学6年生の亜依ちゃんと希美ちゃん。
あいぼん、ののちゃんって呼んでる。
寝るだけって言っても、二人とはたまに遊んだりもしてた。

お父さんが関西の人らしくて、あいぼんだけは関西弁だった。
でもよしこ曰く、ちょっと変な関西弁らしい。

二人とも物まねが得意で色々見せてくれた。
よしこより全然素質があった。

お父さんは海外出張で家にはいない。
お母さんが夏休みとか長い休みを利用して行ってるみたいで
妹二人も一緒に行くんだけど、よしこは飛行機が苦手で留守番。

いない間は梨華ちゃんが色々世話をやきにきてるらしい。
でもあんまり家事は得意じゃない、ってあいぼんが教えてけれた。
85 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:57

夕飯の時にあいぼんが「後藤さんいっそのこと、ここに住めばいいのに!」
って言い出して・・・

そうしたらおばさんが
「そうよ!その方がいいわよ。毎日夜に来るのも危ないし。
 私もなんで気が付かなかったんでしょう。あいぼんたまには良いこと言うわね」

「たまにって、いつも良い事しか言わんわ!」

「今までなんで気が付かなかったのかしらね〜」
「って、またおかん同じ事言うてる・・・」

「あ〜、お母さんとした事が・・・」
「だから、もうええっちゅうねん!」

「真希ちゃんはこの家に住むってイヤ?
 もちろんお母さんに相談してから決める事だけどね。
 ただ真希ちゃんにとって今は、ひとみと一緒にいる事が一番いいと思うのよ」


後藤の目から涙があふれた。

「ありがとうございます・・・」
それしか言えなかった。

よしこに抱きしめられて、おばさんに頭を撫でられた。
86 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:58

「やったれす!今日から後藤さんはお姉ちゃんれす!」
「そうやな、こんな男みたいな姉ちゃんより、後藤さんの方がお姉ちゃんや!」

「ひどー!そういうこと言う?」

「梨華ちゃんも可愛いけど、後藤さんも可愛いのれす!」
「梨華ちゃんはセンスがないからな・・・後藤さんはオシャレだから好きや!」

「善は急げね、私これから真希ちゃんのお母さんと話してくるわ」
おばさんは食事の途中で家を飛び出して行ってしまった。

「おかん、がんばれ!」


後藤はまだ泣き止むことが出来なかった。

「クールって思ってたけど、後藤さんも泣き虫やな〜」
「でもそこも可愛いのれすよ」

「よしこ・・・いいのかな?」
「もちろん!うちも嬉しいよ」
87 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:58

おばさんとお母さんが二人して帰ってきた。

「真希ちゃん!お許しが出たから、今日からここで暮らしましょう」

お母さんが泣きながら、よしことかに挨拶してた・・・

その後はお母さんのやってる居酒屋に行って宴会みたいになった。

お姉ちゃんがよしこの事を気に入って離さなかった。
「これじゃあ、真希も惚れるわね〜」って余計な事を言いながら・・・

こうやって、後藤がよしこの家に住む事になった。
88 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:58

中学3年の春までよしこの家でお世話になった。

よしこのご家族は「もっといればいいのに」って言ってくれたけど
後藤自身いつまでも甘えちゃいけないって思ったから。

テレビで『依存症』についてやってて、後藤にも当てはまったから・・・
子供の頃は市井ちゃんに、そしていなくなったら今度はよしこに依存してた。

よしこといると市井ちゃんと一緒にいた頃のように安心出来たし楽しかった。

でもそれじゃいけないって分かった。
それに気が付いたから頑張ろうって思った。

後藤も少しは頑張ってみようかなって。
89 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:59

家に帰る前の日に一人で寝てみた。

そうしたら市井ちゃんは出てきたけど
前みたいな夢じゃなかった。

市井ちゃんが「後藤頑張るんだよ」って言ってくれて抱きしめてくれた。
「市井はいつまでも後藤を見守ってるからね」って。

夢の中で嬉しくて泣いちゃった。

そのまま市井ちゃんに抱きしめられて眠ったら
現実の世界で目が覚めてよしこが目の前にいた。

寝ながら泣いてたみたいで、よしこが心配してた。
よしこは心配で後藤の様子を寝ないで見ててくれてたんだって。

目が覚めてもまた泣いた。でも悲しい涙じゃなかった。
今度はよしこが抱きしめてくれた。

二人に抱きしめられて、後藤は幸せ者だった。

家に帰ってから、最初は寝るのが怖かったけど
あれ以来もう夢は見なかった。
あんな夢なら毎日でも見ていいのに。
90 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:59

話してる間、ミキティーは何も言わず聞いてくれていた。
二人で同じ方向を向いて座ってたから、表情とか分からなかったけど。

「こんな感じかな」
って、初めてミキティーを見たら
ミキティーの目から涙があふれてた。
後藤はビックリした、だってミキティーが泣くなんて思わなかったから・・・

「うえーん!なんでミキティーが泣くんだよー」
ミキティー見てたら、もらい泣きしてた。

「だって、ごっちんが泣きたそうだったからー!もうーティッシュー!」
泣きながら逆ギレかよ?

「ごっちん、鼻水出てるよー!」
「ミキティーだって、鼻赤いしー!鼻水も出てるよー」

その後、しばらく二人して泣きながら大笑いした。


そして二人とも落ち着くと何事もなかったかのように
「じゃあ、またごっちんを鍛えてやるか」
ってコントローラーを握った。
91 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 18:59

市井ちゃんが亡くなってから、今までの事を話したのは初めてたっだ。
だってよしこや梨華ちゃんは一緒にいたから話す必要はなかったし。
だからこうやって振り返って人に話すことなんてないって思ってた。

初めて今までを思い返して泣いちゃった。
寂しい気持ちや、皆に対する感謝の気持ち、嬉しい気持ち
いっぱい混ざった涙だった。

でもきっと一人じゃ泣けなかったよ。
ミキティーが後藤が泣けるように先に泣いてくれたから。


大切な友達が一人増えた。
92 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 19:00


市井ちゃんへ


今、後藤は幸せだよ。
よしこがいて梨華ちゃんもミキティーもいてくれる。

もしかして市井ちゃんが皆に会わせてくれたのかな?
後藤が寂しくならないように、って。

今も市井ちゃんの事を思い出すとやっぱり寂しいけど
でも寂しい時には、ちゃんと泣けるようになったよ。

それが出来るようになったのは、よしこが助けてくれたから。

梨華ちゃんが、大好きなよしこを貸してくれたから。

そしてミキティーが黙って話を聞いてくれたから。
93 名前:天国の幼馴染 投稿日:2004/01/13(火) 19:01

あのね市井ちゃんに謝らなきゃいけないんだけど
気付いてると思うけど、後藤ね、よしこの事が好きなんだ。

今は市井ちゃんと同じぐらいかな。
もう少ししたら市井ちゃんより好きになってるかもしれないよ。

でも許してね、市井ちゃんが悪いんだからね。

拗ねないで、ちゃんと後藤の事を見守っててね。
2回も約束したんだからね。


あと梨華ちゃんとミキティーの事もよろしくね。
梨華ちゃんも可愛いけど、ミキティーも美人でしょ。
ミキティーって市井ちゃんが好きだったアイドルに似てるよね。
だからって、ミキティーだけひいきしちゃダメだからね。


やっぱり市井ちゃんの事が大好きな、後藤より
94 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/13(火) 19:03


更新終わります。

95 名前:ガイ 投稿日:2004/01/13(火) 22:44
ごっちんにはこんな過去があったんですね(涙)
こっそり石川さんのネタがあって笑ってしまいました。
双子の妹達もいいカンジです!
次回も待ってまーす。
96 名前:なち 投稿日:2004/01/13(火) 22:46
更新お疲れ様です(^-^)
ごっちんの過去にそんな事が…(;_;)
でもイイ仲間達が出来て良かったネ(ノ^▽^)ノ
てかよっちゃんマヂイイ人だ(o^―^o)
ホント惚れぼれしちゃいます♪
97 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/15(木) 00:34
>ガイ様
 双子の妹はもっと絡ませたいのですが
 まだそこまでなかなか考えられず・・・
 「よっちゃんと話すとお互いがヤキモチを妬く」
 なんて聞いちゃうとかなり萌えますね。
 これからもよろしくお願いします。
 

>なち様
 このよっちゃんは私の理想のよっちゃん像なんですよ。
 メチャ優しいキャラです。
 本当は石川さんをもっと特別にしたいんですけど
 なかなか書いてるうちに皆に優しくなっちゃって・・・
 これからもよろしくお願いします。
98 名前:悲惨な夏休み 投稿日:2004/01/15(木) 00:35



せっかくの夏休み。なのに私だけ補習・・・
しかも夏休みに入って次の日からって・・・、先生方は鬼ですか?

これでもひとみちゃんに教えてもらって頑張ったんだけどね・・・
見事に英語が赤点・・・どうしても苦手。
他は頑張って、そこそこの点数は取れから順位は真ん中ぐらい。

もちろんひとみちゃん達は補習組になんて入っていない。
ひとみちゃんは学年トップだったし、真希ちゃんは9番。
そりゃあそうだよね、あの二人は成績良かったのに
近いってだけでこの学校に来たんだもん。

もしかして?って思った美貴ちゃんだって50番以内に入ってた。
ごめんね、美貴ちゃん・・・
あなたも近いからって受験した口かしら?
うちの学校って学期に一回しか試験がないから
美貴ちゃんのレベルは分からなかったの・・・

でも真希ちゃんと一緒で美貴ちゃんも授業中よく眠ってない?
先生が注意すると「ハイ?」って語尾上げて、ちょっと睨んだりしてたわよね?
だから勉強が嫌いなのかと思ってたのよ。私の仲間だってね・・・

真希ちゃんも中学ではちゃんと起きてたわよね?
どうして高校に入ったら眠ってるの?
心配してひとみちゃんが聞いたけど、夜もちゃんと眠れてるって。
夜も眠れるのに、学校でも眠くなる、って・・・

授業中眠ってて、なんで試験は出来ちゃうの?

試験勉強をちゃんとやったって事?
それなら私だって、ひとみちゃんが家庭教師になってくれてやったのに・・・
脳の構造がおかしいのかしら?
私もいっぱい眠った方がいい?
もしかして授業中眠ってるのって、睡眠学習?

そんなわけないわよね・・・
99 名前:悲惨な夏休み 投稿日:2004/01/15(木) 00:35

1日3時間、毎週金曜登校で5日間出なきゃいけないのよ・・・
しかも宿題まで出ちゃうし・・・

あー、もうイヤ!
今頃3人はひとみちゃんの家に集まって遊んでるんだろうな・・・
3人とも格闘ゲームが好きで、盛り上がってるんだよね・・・

真希ちゃんが勝てないくらい美貴ちゃんが強いらしくて
今度はひとみちゃんが挑戦するなんて言って張り切ってたけど。

ゲームは苦手だから、私はやれないんだけど・・・
でも一緒にいたいよー!
100 名前:悲惨な夏休み 投稿日:2004/01/15(木) 00:38

「リカ〜、久しぶり〜!」

って、なんであなたがいるんですか?
先月辞めませんでしたか?

「ひとみはいないんですか〜?」
あなたのお気に入りのひとみちゃんは成績優秀なんで補習なんて受けません。
今頃、みんなで大騒ぎですよ。

「どうして先生がいるんですかー?」
私の疑問を補習仲間が聞いてくれた。ありがとう。

「保田先生が実家に戻られたので、代わりに来ました。
 お母さんが怪我をされたそうで、夏休み中は実家にいるそうです」

「じゃあ、アヤカ先生が毎回代わりにくるって事ですか?」
「リカは私じゃ不服ですか?」
ちょっと言い方がキツかったかしら?

「いいえ、そんな事ありませんよ・・・でもお引越ししましたよね?」

「ハイ〜、でも夏休みの間は保田先生のマンションにお邪魔します」


そうなんだ・・・
夏休み中は同じ町にいるんですね・・・
なんか補習よりショック・・・
101 名前:悲惨な夏休み 投稿日:2004/01/15(木) 00:38

英語だけ集中して3時間もやるなんて地獄です。
普段の授業でも限界なのに。
いくら休憩があってもリフレッシュ出来ませんよ。

補習仲間も同じ気持ちらしく、休憩中はグッタリしてた。


ブルブルブル・・・
携帯がブルった。

いつもは学校来たら電源切るけど、夏休みなんだから大目にみてね。
だってひとみちゃんからだったら困るし。


待ち受け画面にはひとみちゃんの笑顔が。
ほら!電源入れといて良かった!

もういつ見てもカッコイイよ〜
早く会いたいよ〜!
なんで私だけ学校にいるのよ〜

って、いけない!メール見なきゃ。
102 名前:悲惨な夏休み 投稿日:2004/01/15(木) 00:39

−−−−−−−−−−−−−−−
 
 Fr:ひとみちゃん携帯

 梨華ちゃん〜!頑張ってる?
 今頃グッタリしてるんでしょ?
 皆待ってるから頑張ってね〜!

−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−

 さすが、ひとみちゃん!
 まさに今グッタリしてるー!
 もう限界だよ〜!
 ひとみちゃん助けて〜(T_T)

−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−

 Fr:ひとみちゃん携帯

 じゃあ、迎えに行ってあげるよ。
 だから頑張って〜!

−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−

 うん、頑張る!
 待ってるね。(*^_^*)

−−−−−−−−−−−−−−−


私って単純ね・・・その後は元気になった。
でも相変わらず頭には入らなかったけどね・・・
103 名前:悲惨な夏休み 投稿日:2004/01/15(木) 00:39

ひとみちゃんは下駄箱の所で待っててくれた。
「おーい!梨華ちゃん大丈夫か〜?」
「ひとみちゃんー、もう限界だったよー!」

私の頭を撫でて「よしよし大変だったね」って慰めてくれた。
「じゃあ、帰ろっか」

って、ここで終われば幸せだったのに・・・

「ひとみ〜!」
って、あの人の声が・・・

「お〜アヤカ〜!どうしたの?」

って、またアヤカ先生、ひとみちゃんに抱きついてるしー!
ひとみちゃんもニヤニヤしないのー!

「保田先生のピンチヒッターだよ〜」
「そうなんだ〜、いつまでいるの〜?」

「補習がある時は来てるよ〜」
「じゃあ、また遊びに来るね〜」

ひとみちゃん、会いに来ちゃうのー?
えーん、もうアヤカ先生のバカー!
104 名前:悲惨な夏休み 投稿日:2004/01/15(木) 00:40

せっかく楽しい気分で帰れるはずだったのに
アヤカ先生のせいで楽しさ半減・・・

「どうしたの?やっぱり疲れた?」
「大丈夫だよ・・・」

「ごっちん達にマック買ってくるように頼まれたんだけど
 疲れたんだったら、ちょっと寄ってく?」
「えー、いいの?」

真希ちゃん達、買い物頼んでくれてありがとう!
我ながら本当に単純〜!たかだかマックで大喜びよ!
私って安い女ね・・・
ひとみちゃん、アヤカ先生ってお金かかりそうだけど
私ならお金が掛からなくてお得よ!
105 名前:悲惨な夏休み 投稿日:2004/01/15(木) 00:40

周りの女の子達がひとみちゃんをジロジロ見てる。
そこら辺にいる男の子より全然かっこいいでしょ〜!

ハンバーガーをお口いっぱいに頬張ってても絵になるでしょ!

今日はお休みバージョンで眼鏡かけてるから、知的さがプラスされてるのよ。
って、出掛ける時は眼鏡はダメって言ったのに!

「ひとみちゃん今日は眼鏡なんだね」
「うん学校とマックだけだったし。
 それにごっちん達が眼鏡の方がいいって言うし」

私もそうだけど、二人ともひとみちゃんの眼鏡姿が好きなのよね・・・
ダメだわ、どんどんひとみちゃんの魅力を知られちゃってる・・・

それにしても真希ちゃん達に言われたからって、素直に聞かなくてもいいのに。
もうひとみちゃんって優しすぎるよ!
106 名前:悲惨な夏休み 投稿日:2004/01/15(木) 00:41

「美貴ってさ、本当にメチャ強いんだよね。
 うちも全然勝てなくて、それでごっちんが燃えちゃってね」

「真希ちゃんが燃えてるんだ、見たいね」
「面白いよ、負けると『ミキティー!もう一回』って。
 ごっちんもあんなに熱くなるなんてね〜。皆カッケーよ!
 そういえば、梨華ちゃんと美貴の勝負は、まだ続いてる?」

「・・・今は夏休みだから休戦中よ」
「アヤカとは勝負ついたの?」

「まだよ・・・。ついたと思ったんだけど、また現れたから!」
「なんかカッケーね。ライバル再び、って感じだね」

「うちも勝負したいな〜」
・・・だから、ひとみちゃん争奪戦なんだって!自分が入ってどうするのよ。

「美貴ちゃんに勝負挑んだら?」

「無理だよ、もう指がこんなになっちゃった」

私の前に左手を差し出した。
親指が水ぶくれになってるじゃない?
おバカね、こんなになるまでやってたの?

「美貴は『これを乗り越えないと強くなれないよ』って言ってるよ」
いいよ、乗り越えなくて!

「痛そう」
「痛いよ〜、ジンジンしてる」

「こんなになるまでやる事ないじゃない!帰ったら薬塗ろうね」
「うん」

ひとみちゃんの手って、指が長くて綺麗なのよね〜
気付いたら両手で触ってた。
107 名前:悲惨な夏休み 投稿日:2004/01/15(木) 00:42

「梨華ちゃん、ちょっとごめん」

ひとみちゃんが立ち上がって、Gパンのポケットから携帯を出した。
ブルってたのね、突然手を離して立つからビックリしたよ。

「ごっちんからだっ!ヤバイ催促かな?」

「うん、まだ学校だよ。梨華ちゃんの補習が長引いちゃって・・・
 あ、それとアヤカに会ったよ。帰ったら話すね。もう少し待ってて〜」

「なんでマックにいるって言わなかったの?」
「だって、うちらだけ食べてるって言ったら怒りそうじゃん」

「そうだったね」
「まだ終わってない事にしたから、もう少しいられるけど、どうする?」

「うん、いたい」
「じゃあ、あと30分したら帰ろうね。ごっちん達も限界になっちゃうし」
108 名前:悲惨な夏休み 投稿日:2004/01/15(木) 00:43

「ねえ梨華ちゃん、補習ちゃんと頑張れた?」
あーん、せっかく忘れてたのにー!

「うん、一応頑張ったよ。ひとみちゃんからメール届いて頑張れた。
 ただ宿題出ちゃって・・・また教えてくれる?」
「いいよ、帰ったらやろうか」

「・・・明日でいいよ。今日はもう限界・・・」
「分かった、今日は休もうね。本当に辛かったんだね・・・」

ごめんね、こんなおバカな幼馴染で・・・
明日は頑張るから・・・
109 名前:悲惨な夏休み 投稿日:2004/01/15(木) 00:43

30分なんて、あっという間ね・・・
せっかくのデートに時間制限あるなんて・・・

「お腹を空かせた子供達が待ってるから帰ろう」
って、あの二人はひとみちゃんの子供?
でもある意味そうかもね。私達ってひとみちゃんがいない生きていけないかも。

「そうだね、帰ろう」
「梨華ちゃん、ここに寄った事は内緒だからね!」

「うん、分かってるよ。ひとみちゃんこそ気をつけてね」
「うちは大丈夫だよ〜」
110 名前:悲惨な夏休み 投稿日:2004/01/15(木) 00:44

家に帰ると本当に真希ちゃんが燃えてた。
「よっちゃん〜、ちょっとごっちんをなんとかしてよ〜。
 あの後もずーっとやってるんだよ。美貴限界ー!」

「分かったよ。ほらごっちん、マック買ってきたから休憩しよう」

「もう!ミキティー本当に強すぎなんだよー」
「まだ一回も勝てないの?」

「うぅ・・・、ミキティーってゲームセンターあらしだよ!」古!
「なんだよ、それ!」
そうよ真希ちゃん、なにそれ?

「いいの!とにかくミキティーはあらしだ!」
「って、意味分からないんだけどー」

「ごっちん、落ち着いて〜!ほらお腹空き過ぎてるんだよね。
 二人とも早く食べなよ」

「よしこは食べないの?」

「うん!梨華ちゃんと食べてきた」
「あー、ひとみちゃんー!」
111 名前:悲惨な夏休み 投稿日:2004/01/15(木) 00:44

「ごめん・・・食べて来ちゃった・・・」
「どうりで遅いと思ったー!許さないー!」

って、真希ちゃん?ひとみちゃんを押し倒して抱きついてるんですけど。
私のひとみちゃんに何するんですか?

「ごっちん何やってるんだよー!ずるい、美貴もー!」
って、二人してひとみちゃんに乗らないでくださいー!

「うえー、苦しいよー!」
さすがに二人は辛いわよね!

「もう二人とも止めてーーー」
私のひとみちゃんなんだからー!
二人を押しのけて、私がひとみちゃんに抱きついてた。

「梨華ちゃんまで〜」
下からひとみちゃんの声。

「なんで梨華ちゃんが?」
真希ちゃんも美貴ちゃんもそんな顔しなくても・・・
ジョークよ!ジョーク!
112 名前:悲惨な夏休み 投稿日:2004/01/15(木) 00:45

「なんか梨華ちゃんが一番おいしくない?」
ちょっと美貴ちゃん、真顔はやめて・・・本当に怖いから・・・

「そうだよねー、よしことデートしたくせにー!」
真希ちゃん、デートって言ってもマックよ・・・
しかもあなた達のせいで時間制限ありよ。
確かに私は大はしゃぎだったけど・・・


「二人とも、許してよ。うちが誘ったんだからね」

「じゃあ、今度は後藤と行く事!」
「美貴も!」

「分かったよ。今度、行こうね」

えー!なんかずるくないー?
私は時間制限ありだったのよー!
絶対に私も連れて行ってもらうんだからね!


「ほらっ!あらし!早く食べてよ、またやるよ!」
「誰があらしだよー!意味分かんないー!」
113 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/15(木) 00:46

更新終わります。

114 名前:ガイ 投稿日:2004/01/15(木) 01:16
作者さんの更新の早さに脱帽する一方です。
この4人を見ているとホンワカしますね。
あぁうらましい(笑)
では、また(0^〜^)
115 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/15(木) 20:22
>ガイ様
 いつもありがとうございます。
 私はこの4人の中に入りたいです〜
 更新が早いって言われると嬉しいのですが
 あまり内容が
116 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/15(木) 20:25
↑失礼しました。

 あまり内容が凝ってないからですよね。
 他の方みたいにドキドキ・ハラハラがなくて。
 もう少しひねれると良いんですが、なかなか・・・
 ただ出来るだけ更新はしようと思ってますので
 これからもよろしく〜
117 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/15(木) 20:25

118 名前:やっぱり楽しい夏休み1 投稿日:2004/01/15(木) 20:26

夏休みに入って一週間後、ひとみちゃんのお母さん達がアメリカに発った。
お父さんの出張も今年いっぱいらしいから、最後のチャンスなのに
ひとみちゃんはやっぱり飛行機が怖いらしくて行かなかった。

でもそのおかげで二人っきりの生活が始まる〜
この夏休みが最後なんだよね・・・
だから思いっきり楽しんじゃおう〜


私が家事をやると「梨華ちゃんがやると余計に手間がかかるわ!」
って、あいぼんに意地悪言われる・・・
でもひとみちゃんは「助かるよ」って言ってくれる。

多分、かなりお世辞が入ってるんだろうけど・・・
でも今年の私は違うのよ、お母さんの手伝いして腕をあげたんだから。

ピンクのエプロンなんてして、もう気分は新婚さん〜!
119 名前:やっぱり楽しい夏休み1 投稿日:2004/01/15(木) 20:26

ひとみちゃんは見送りに行って夕方に帰ってくるから
それまでに夕飯を作らないとね。
とりあえず初日はひとみちゃんの大好きなオムライス。
材料は全部揃ってるから、買い物の必要もないし。

お風呂でも洗っておこうかな。
外は暑いから帰ってすぐ入りたいよね。

『おかえりなさい〜、あなた。ご飯にします?お風呂にします?それとも・・・』

な〜んて!新婚さんって本当にこんな事言うのかしら?
ひとみちゃんに言ったら、どんな顔するかな?
引くかな?試しに言ってみる?
イヤー!今日の梨華って大胆〜!
120 名前:やっぱり楽しい夏休み1 投稿日:2004/01/15(木) 20:26

--- ピンポ〜ン ---


あれ?ひとみちゃん?でもまだ4時だし・・・違うよね?

「ハ〜イ!」
「梨華ちゃん、開けてー!」
真希ちゃんだ。

ドアを開けると真希ちゃんと美貴ちゃん、手には荷物がいっぱい・・・

「重いー!梨華ちゃん、とりあえずこれアイスだから冷凍庫に!」
真希ちゃんから袋を受け取り、冷凍庫に入れに行く。


玄関の上がり口に二人がグッタリ座ってた。

「こんなにどうしたの?」
「お母さんがよしこに持って行けって言うから」

スーパーの袋から見える色んな食材。

「今日からおばさん達がアメリカ行っちゃったでしょ。
 だからこれからの食料だよ。もちろん一ヶ月分じゃないけどさ」
121 名前:やっぱり楽しい夏休み1 投稿日:2004/01/15(木) 20:27

「今日は焼肉にしようー!」
美貴ちゃん?今夜はオムライスなんですけど・・・

「ねえ、よっちゃん何時に帰ってくるの?」

「6時頃かな?」

「じゃあまだ時間あるから寝る?」
あの・・・後藤さん?言ってる意味が分からないんですけど・・・

「そうだね、美貴も疲れたよー!」
藤本さん?あなたまで・・・

「よしこのベッド借りちゃおうっか」
「そうだね、でもごっちん寝相悪くない?」

「悪くなよー!なんで、そう思うかなー!根拠は?」
「美貴の直感!」
あのそういう問題じゃなくてー、なんで寝るのー?
さっきシーツ交換したのよー!

「梨華ちゃん、よしこ帰ってきたら起こしてね〜」

「うん・・・」

美貴ちゃんがニヤニヤしてる・・・
「梨華ちゃんピンクのエプロンって・・・、なんかエロいー!」


なによー!二人とも新婚生活をジャマしにきたの?
それって旦那さんの会社の意地悪な先輩みたいよ!

せっかくオムライス作ろうと思ったのにー!
ひとみちゃんに「あ〜ん」って食べさせてあげたかったのにー!
私の料理をおいしそうの食べるひとみちゃんを見たかったのにー!
122 名前:やっぱり楽しい夏休み1 投稿日:2004/01/15(木) 20:27


♪ア・ア・アンパンマン や〜さしいキミは〜


「ひとみちゃんっ!」

エプロンのポケットから慌てて携帯を出す。

「ハイ!」

『梨華ちゃん、今から帰るよ〜』
「うん、じゃあ6時前には帰り着くね」

『そうだね。なんか買い物ある?』
「特にないよ、真希ちゃん達が色々持ってきてくれた。
 今日は焼肉にしようって。本当はオムライス作る予定だったのに・・・」
あなたの会社の意地悪な後藤先輩と藤本先輩がジャマしに来たのよ・・・

『あ〜!オムライス食べたいー!でも今日は皆で焼肉食べようね』
ひとみちゃんあなたって、本当にアンパンマンみたい優しいのね・・・
分かったわ、妻の私も我慢する。

「分かった。じゃあ気をつけて帰ってきてね〜」
『ほ〜い!じゃあね〜』
123 名前:やっぱり楽しい夏休み1 投稿日:2004/01/15(木) 20:28

「おいしいねー!美貴、お肉大好き!」
美貴ちゃん、誰も取らないから、自分の方に寄せなくても大丈夫よ。

「あ〜食った〜!」
ひとみちゃん、食べてすぐ横になるのはお行儀悪いわよ。
でも本当に旦那さんって感じ!
あなた〜、食べてすぐ寝ると牛になりますよ〜

「後藤も限界〜!」
真希ちゃんは寝ちゃダメよ!
そのまま眠っちゃうんだから。


まさか新婚初夜をジャマするんじゃないでしょうね?


「もう皆食べないのー?美貴全部食べちゃうよー!」

「お〜、いいよ〜」
「後藤もいいけど〜、ミキティー大丈夫?」

「美貴、お肉はいくらでも入るから大丈夫だよ。梨華ちゃんもいいの?」
「うん、もうお腹いっぱい」


一人前ぐらい残ってたお肉を美貴ちゃんは見事に平らげた。

「美貴も限界ーーー!」
124 名前:やっぱり楽しい夏休み1 投稿日:2004/01/15(木) 20:28

その日は結局、意地悪な先輩達・・・じゃなかった、真希ちゃん達が泊まった。
って、いうかお泊りセット持ってきてた・・・
最初から泊まる気だったのね・・・

ひとみちゃんがお風呂に入ってる間に誰が隣で寝るかで揉めたけど
ジャンケンに勝って、見事に妻の私が隣を確保したわよ。
っていうか、妻が寝るのが当然でしょ!


ひとみちゃんは夏は冷房を強目の設定にして眠る。
寒がりで暑がりって、体はわがままさんなのよね。
だから夏でも布団を掛けて寝てる。

本当は体には良くないんだけどね。
ただ夏でもピッタリ出来る私は嬉しいの。

ひとみちゃんと眠れないと分かった途端、布団に入って二人とも眠っちゃった。
本当にいつでもどこでも眠れるんだね、子供みたい。
125 名前:やっぱり楽しい夏休み1 投稿日:2004/01/15(木) 20:28

「あれ〜、二人とも眠っちゃったんだね。
 お腹いっぱい食べて眠くなっちゃたのかな?」
しっかり昼寝もしてたんだけどね・・・


「ひとみちゃん、一緒に寝ていい?」
「うん、いいよ〜。おいで〜」

久しぶり〜!しかも、おいで〜だなんて・・・
本当に新婚さんみたいじゃない〜


「ハーイ!あなた〜」

「プッ!梨華ちゃん、なんかの真似?」
吹き出さなくてもいいじゃない・・・

「違うよ・・・」

「じゃあ、なに?」

「いいよー!」
恥ずかしくなって、ひとみちゃんに抱きついた。

「変な梨華ちゃん〜」
優しく抱き返してくれる。

嬉しいけど、でもなんか物足りない。
だって最近、皆にもするんだもん・・・

私の知らない所で、他の人を抱きしめたりしてるのかな?
そんな事、聞けないけど・・・
126 名前:やっぱり楽しい夏休み1 投稿日:2004/01/15(木) 20:29

「梨華ちゃん・・・寝た?」
小さな声で、ひとみちゃんが聞いた。

「起きてるよ・・・」
「怒ってるの?」

「怒ってないよ・・・」
「じゃあ、どっか痛い?」

いつも人の事ばっかり心配するんだね。疲れないのかな・・・
って、私が心配かけちゃダメじゃない!


「なんでもないよ〜」
「本当に?」

「うん。ねえ、ひとみちゃん、明日はオムライスにしようね!」
「やったね〜!梨華ちゃん、最近料理上手になったよね〜」

「えー!本当にそう思ってる?」
「うん、おいしいよ〜」

「明日は頑張っちゃう!」
127 名前:やっぱり楽しい夏休み1 投稿日:2004/01/15(木) 20:29

「じゃあ、もう寝よっか」

「ハイ、あなた」
「だから、それは真似?」

「いいの。あなた、寝ましょう」
「うん・・・」

ちょっとテンション高かったかしら・・・
ひとみちゃん引いちゃった?

「梨華、寝ようか」

「ひとみちゃん?」
「夫婦ごっこでしょ?」
う・・・ん、新婚さんなんだけどな・・・まいっか!

「そうだよ。あなた〜」
「なんだい?今日の梨華は甘えん坊だな〜」
って、いいムードじゃない?

「あなた、おやすみのキスは〜?」
「えっ!梨華ちゃん?」
引いちゃった?やっぱりね!


「冗談だよ〜」
「なんだ〜、しちゃうところだったじゃん」
え?うそ?してよ!ねえ!

「じゃあ、おやすみ〜」
私ってバカだ・・・
せっかくのチャンスだったのに・・・

128 名前:やっぱり楽しい夏休み1 投稿日:2004/01/15(木) 20:30


--- チュッ!


私のホッペに何か触れましたが・・・
今のはなんだったんでしょう・・・これは私の記憶が確かなら、唇のような・・・
昔、ひとみちゃんとしてた・・・、あの感触。


「ひとみちゃん?」
「久しぶりだね、昔はよくしてたよね?」

「・・・うん、そうだったよね」
「奥さんからのキスはないの?」

「え?恥ずかしいよ・・・」
「なんで?前は梨華ちゃんから積極的だったのに〜」

「よ、幼稚園の頃じゃない」
「ホッペだから良いじゃん〜」


「もう恥ずかしがり屋の奥さんだな〜、じゃあ本当におやすみ〜」
「・・・うん、おやすみ」

そんな事されたら興奮して眠れないよ・・・
キスされた、ホッペが熱くなってるよ。


寝息が聞こえてきた・・・
こんな気持ちにさせて先に寝ちゃったの?

もう一人残して寝ないでよー!
私はまだドキドキしてるのよ。

ひとみちゃんはドキドキしてないのかな?慣れてるとか?

こういう事簡単に出来るようになっちゃったの?
もしかしてアヤカ先生の影響なの?

私の知らないところで、色々やったりしてないよね?


せっかく幸せな気分だったのに、なんでまたアヤカ先生が出てくるのよー!

気になって、眠れないよー!


129 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/15(木) 20:31


更新おわります。

130 名前:ガイ 投稿日:2004/01/15(木) 23:12
うーむ、いい雰囲気になってきましたね。
おっと、私はゆうびさんの小説大好きですよ〜。
ハラハラドキドキもいいですが、こんなホンワカしたのも最高です!
私も4人の中の誰かになってみたいかも(笑)

131 名前:なち 投稿日:2004/01/16(金) 14:18
更新お疲れ様です(ノ^▽^)ノ
ホント作者さんの小説は面白いですね♪
毎回更新楽しみにしてマッスル( ○^〜^)人(^▽^ )
この4人が友達だったら、毎日どんなに
楽しい事でしょう♪これからも頑張って下さい(^_-)
132 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/16(金) 17:40
>ガイ様
 レスありがとうございます。励みになります。
 自分に無理をせず、ホンワカムードで進むつもりです。
 私は4人の中だとやっぱり吉ですね。
 うらやましい限りです。

なち様>
 レスありがとうございます。
 楽しみなんっていただいて光栄です。
 これからもこんな感じなので、よろしくです!
133 名前:やっぱり楽しい夏休み2 投稿日:2004/01/16(金) 17:41
真希ちゃんと美貴ちゃんの話し声で目が覚めた。
昨夜はなかなか寝付けなかった・・・
ドキドキだったし、アヤカ先生との事は気になるし・・・


ひとみちゃんは、まだ眠っている。
唇を見てしまい、昨日のほっぺの感触を思い出す。
またドキドキしちゃうよ・・・


「梨華ちゃんがいやらしい目でよしこを見てるー!」
「キャー、梨華ちゃんのエッチー!」
134 名前:やっぱり楽しい夏休み2 投稿日:2004/01/16(金) 17:41
二人に上から覗かれていた。黙って見ないでよ・・・
違う意味でドキドキだよ。

「おはよう・・・」
「「おはよう」」


「朝っぱらから、よしこに見惚れるなんて梨華ちゃんも重症だね〜
 これからコンビニ行ってくるけど欲しい物ある?」

「あ、ミルクティーが欲しい。お金、後でいい?」

「お母さんにお金もらったから、いらないよ。パンとか適当に買ってくるね」
「うん、ありがとう。行ってらっしゃ〜い」


「ミキティーついといでー、今日は後藤がおごっちゃる〜」
「ごっちん太っ腹〜、お供するぜぃ!梨華ちゃん、襲っちゃダメだよー!」
なんかいいコンビ・・・って、誰が襲うのよー
135 名前:やっぱり楽しい夏休み2 投稿日:2004/01/16(金) 17:42

重症か・・・そうだよね、寝ても覚めてもひとみちゃん・・・
昨日は抱きしめられるだけじゃ物足りないって思ったけど
実際ほっぺにキスされただけでドキドキが止まらなくて・・・

私ってまだ子供なんだよね。
やっぱりこうやって一緒にいられるだけで満足だもん。

ひとみちゃんの寝顔をしばらく見つめていた。

本当に綺麗・・・

髪の毛が短かったり、しぐさが男の子ぽいから中性的に見えるけど
顔だけ見るとメチャクチャ美人だよね。
136 名前:やっぱり楽しい夏休み2 投稿日:2004/01/16(金) 17:42

ひとみちゃんがモゾモゾと動いた。

「ん・・・、梨華ちゃん・・・おはよう・・・」
「あ、おはよう」
見つめられるだけでドキドキする・・・

「ごっちん達は?」
「コンビニに行ってくれてる」

「そうなんだ・・・梨華ちゃんはあの後すぐ眠れたの?」
「ちょっと寝付けなかった・・・」

「大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」


「今日は夫婦ごっこはやらないの〜?」
って、顔を近づけてきた。

「え、いいよ・・・」
今は恥ずかしくて無理だよ・・・

「じゃあ、またやろうね〜」
「うん・・・」
137 名前:やっぱり楽しい夏休み2 投稿日:2004/01/16(金) 17:43

「買ってきたよーーー!」
下から真希ちゃんの声がした。

「ほ〜〜〜い!」

返事を合図に二人でベッドから起き上がる。
ひとみちゃんの後ろ髪に寝癖がついていた。


「ひとみちゃん、寝癖ついてるよ」
指で梳かしてあげるけど直らない。

「後で直してあげるね」
「うん」


ひとみちゃんが部屋から出る時に私の肩に手を回した。

「梨華、行こうか!」
ひとみちゃん・・・

「ハイ、あなた〜」


幸せーーーーー!
138 名前:やっぱり楽しい夏休み2 投稿日:2004/01/16(金) 17:43

肩を抱かれたまま行ったらブーイングが・・・
二人とも反応良すぎるよ・・・

「お二人さん、おはよう〜」
「「おはよう〜」」

ひとみちゃんは、テーブルに置いてあったベーグルに飛びつく。
私よりベーグルなのね・・・


「梨華ちゃん、また一人だけ良い思いしてる〜。
 朝からよっちゃんの事エロい目で見つめてたしー」

「見てないよー」

恥ずかしくて目の前のひとみちゃんを見たけど、ベーグルに夢中。
ひとみちゃんの隣の真希ちゃんがジュースを入れたり、ゆで卵を剥いたり。
甲斐甲斐しく世話焼いちゃって・・・
ひとみちゃんも『ありがと』なんて言って、嬉しそうに真希ちゃんを見て・・・

そういう事は私がやりたいのにー
139 名前:やっぱり楽しい夏休み2 投稿日:2004/01/16(金) 17:43

「唇見てたよね?抱きしめられて至近距離で唇見つめてるって・・・
 やる事は一つだよ!美貴達が見てなかったら、やっちゃってたかー?」

「べつに唇なんて見てないよ・・・
 ひとみちゃんって睫毛が長いなーって見てたんだよ」

「いや、視線は確実に唇を捉えてたね。獲物を狙う野獣だよ、あの目は」
「美貴ちゃん、ひどいよー!野獣だなんて!」

「しかも肩なんて抱かれて降りてくるし。なんかあったかー?」

「なにもないよ。ちょっと夫婦ごっこしてふざけてただけだよ!」


「はぁー?なにやってんのー?なんで夫婦なんだよー。
 ずるいー、美貴も奥さんやりたい!」

「だめだよ、私が奥さんなんだから。日本は一夫多妻は許されないのよ」

「ずるいよー!ごっちんは梨華ちゃんが奥さんでいいのー?」


「いいよ〜」
真希ちゃん、ひとみちゃんから視線を逸らさず答える。
食べてる時のひとみちゃんって可愛いもんね・・・
髪の毛の跳ねを押さえてあげて・・・
って、それ私の仕事だよー
140 名前:やっぱり楽しい夏休み2 投稿日:2004/01/16(金) 17:44

「ごっちんは奥さんになりたくないのー?」
美貴ちゃん、人を巻き込まなくても・・・真希ちゃんが良いって言ってるんだから。


真希ちゃんが私に向かって微笑んだ。
訳も分からず微笑み返した。


「後藤は愛人でいいよ」


アイジン???
あいじん・・・って、愛人?

「ダメーーー!」

「分からないようにするから大丈夫〜」
「じゃあ、美貴も愛人になる〜」
141 名前:やっぱり楽しい夏休み2 投稿日:2004/01/16(金) 17:44

「愛人なんてダメー!」

「ミキティーは隣の奥さんだね」
私の話はスルー?

「なんだよ、それー!なんもおいしくないじゃん!」
「朝会って挨拶ぐらいは出来るよ」
「隣の奥さんなんていやだー」

「何勝手に決めてるのよー、愛人も隣の奥さんもいらないの!」


「じゃあ、会社の部下だね」
って、私の話は聞いてないのね・・・

「それはおいしいの?」

「たまにランチに誘われるよ」
「ランチかよ!せめてディナーにしてよ!」
大して変わらないじゃない・・・。美貴ちゃん何を期待してるの?
142 名前:やっぱり楽しい夏休み2 投稿日:2004/01/16(金) 17:45

「ごっちんは、なんで愛人でいいの?」

「だって愛人の方が燃えるからさ」
何が、燃えるのよー!

「じゃあ、やっぱ美貴も愛人ー!」
「しょうがないなー、じゃあ地方の愛人ね。年に一回出張で行くの」

「なんで美貴はそんなのばっかなんだよー!」


「よしこと付き合いの長さの問題だよ」

「梨華ちゃんは一番長いから奥さんで、次が後藤だから愛人なの」

「ごっちんにしては分かりやすい例えだけど・・・
 美貴ももう少し良い思いしたいよー、年に一回はイヤだ!」

「でも年に一回だから凄い事になるかもよー!」

「う・・・、でもせめて二回にしてよ」
「しょうがない、じゃあ二回でいいよ」
って、真希ちゃんが決める事なの?美貴ちゃんも従うの?
143 名前:やっぱり楽しい夏休み2 投稿日:2004/01/16(金) 17:45

「やったね!でもさ梨華ちゃんってエロそうだからよっちゃん大丈夫かな?」

「誰がエロいのよー!」

「後藤も思った。よしこ愛人作る元気なんてないかもよ」

「何言ってるのよー!」
もう変な事ばっかり言わないでよ、恥ずかしい・・・

「梨華ちゃん、顔真っ赤だよ!」
当たり前じゃない!

「もう!ひとみちゃん、黙ってないで何か言ってよ!」


「え?なに?」
まだベーグル食べてたのね・・・
あなたは妻よりベーグルなのね・・・
144 名前:やっぱり楽しい夏休み2 投稿日:2004/01/16(金) 17:46

「よしこは愛人何人欲しい?」
「はぁ〜?」
ひとみちゃん、愛人なんていらないって言って!


「後藤とミキティーが愛人になっちゃったんだけど、二人の相手出来る?」
「なんだか分からないけど、がんばるよ」
って、ひとみちゃん、ベーグルが気になって適当に返事してるでしょ!

「ひとみちゃん、浮気はダメよ!」
「うん」

「でもさ、後藤達と別れてもいいの?」
そんな悲しそうな声で聞くなんて反則よ!

「いやだよ・・・」
ひとみちゃんも簡単に騙されないの!

「じゃあ、やっぱり奥さん含めて三人の相手しないといけないけど頑張ってね!」
「うん、分かった」


って、今度はゆで卵に手を伸ばすのね・・・
ひとみちゃんにとってベーグルが妻で、ゆで卵が愛人って感じ?
145 名前:やっぱり楽しい夏休み2 投稿日:2004/01/16(金) 17:46
「じゃあ決まりね!
 梨華ちゃんが奥さん、後藤が東京の愛人で、ミキティーが地方の愛人」

「やっぱ地方の愛人って納得いかないな・・・」
美貴ちゃん、そういう問題じゃないのよ。
146 名前:やっぱり楽しい夏休み2 投稿日:2004/01/16(金) 17:46

「そういう事で夏休みは3人が交代でよしこの世話をしま〜す!」

「えー!何よ突然!真希ちゃん、話が全然反れてるんだけど!」

「だって、梨華ちゃん補習とか部活とかあるでしょ?
 だから毎日って無理じゃん。だから後藤達も一緒によしこの世話をするのさ」

「ごっちん、あったまいい!」

「ちょっと待ってよー、なんでー?」
147 名前:やっぱり楽しい夏休み2 投稿日:2004/01/16(金) 17:47

まあ確かに私が毎日家事をするのは無理なんだけど
でもひとみちゃんだって子供じゃないんだし、本当はなんでも出来るのよ。
私がやりたいからやらせてくれてるだけなのよ・・・

新婚生活を壊さないでよー
意地悪な先輩から愛人になっちゃうしー


「じゃあ、スケジュール決めよう〜」


真希ちゃん張り切りすぎよ・・・、なんで愛人が仕切るのよー!
妻は私なのよー!
148 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/16(金) 17:48

更新終わります。

149 名前:ちゃみ 投稿日:2004/01/16(金) 21:04
羨ましいぞ! よっちゃん!
マムシドリンク、100本差し入れます。
150 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/16(金) 22:15
なち様>
 ↑132の文章おかしくてごめんなさい。
 『楽しみ、なんて言っていただいて光栄です』です。
 これからもよろしく〜!

>ちゃみ様
 レスありがとうございます。
 マムシドリンク100本頂戴いたしました。ありがとうございます。
 毎日飲ませましょうか・・・
151 名前:なち 投稿日:2004/01/16(金) 22:21
更新の早さにウレピー子♪
カワイイ奥さんをお大事に〜(ノ^▽^)ノ
やっちゃえA〜(意味不明(笑)
152 名前:雪ぐま 投稿日:2004/01/17(土) 01:15
うはははは。すっごく微笑ましい四重奏ですね。
愛人うんぬんのくだり、かなりニヤつきました。
ほのほのぶりに癒されつつ、毎回楽しみに読ませていただいておりまする。
応援いたしております。
153 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/17(土) 03:40

>なち様
 いつもレスいただいて、ウレピー子です。
 やっちゃうか〜?

>雪ぐま様
 あ、あの雪ぐまさんでしょうか?
 こちらこそ、いつも楽しみに読ませていただいております。
 もう待ちきれません!でも待ち続けます!
 これからもよろしくお願いします。

154 名前:妻と愛人たち1 投稿日:2004/01/17(土) 03:51

155 名前:妻と愛人たち1 投稿日:2004/01/17(土) 03:51

真希ちゃんの仕切りで、スケジュールが決まった・・・
私の補習と部活がある日以外は二人が来る事になった・・・
こんなところでも赤点の影響が出るなんて・・・

ひとみちゃんはベーグルとゆで卵でお腹いっぱいになってソファーでお休み中。
起きたばっかりで、また眠れるなんて成長期なのね・・・
あなたの愛人問題で大騒ぎなのよ!
原因作った人が寝ちゃうなんて・・・

って、ひとみちゃんは何も関係ないんだよね。
勝手に私達が遊んでるだけだもんね。
ひとみちゃんは楽しいのかな・・・?
156 名前:妻と愛人たち1 投稿日:2004/01/17(土) 03:52

「じゃあ、火・水がミキティーで、木・金が後藤、土〜月が梨華ちゃんね。
 梨華ちゃんは奥さんだから一日多いよ。土日は家庭に戻るって感じでしょ」

「なんかリアルー!梨華ちゃん一日多いよ、良かったね!」
美貴ちゃん、地方の愛人から格上げされて良かったわね。
妻の私は格下げだけど・・・


「あと当番じゃない人は家に来ても良いけど、夕飯食べたら帰るようにね。
 まあみんなのよしこって事で、ね!」

真希ちゃんの完璧な仕切りに負けた・・・
157 名前:妻と愛人たち1 投稿日:2004/01/17(土) 03:55

目を覚ましたひとみちゃんに真希ちゃんが説明した。

「奥さんと愛人二人なの〜?なんかカッケー!皆、可愛いし〜」

本気で喜んでる・・・楽しんでくれていたのね、良かった・・・
って、妻の前で愛人まで褒めてどうするのよ!


「じゃあ、今日は木曜だから後藤ね〜!」
「え?今日からなの?」

「ごっちん、ずるいー。今日と明日じゃん!美貴ずーっと先じゃん!」

「まあしょうがないよ、決まった事なんだから」
「って、決めたのごっちんじゃん!分かってて決めたなー!」


「あ、それと二人のジャマはしないでね!」
ジャマしてるの真希ちゃんじゃないー!
158 名前:妻と愛人たち1 投稿日:2004/01/17(土) 03:56

特に真希ちゃんがベタベタしたわけじゃなかった。
いつもと変わりなくゲームしたり話したり、普通に過ごした。
まあこんな感じなら良いのかな〜、なんて思ったりして。


夕飯は真希ちゃんが作ってくれた。
ひとみちゃんの家に住んでた時もよく作ってて、食べさせてもらってたけど
真希ちゃんって料理上手なんだよね。

今日もおいしくいただきました・・・、って帰らなきゃいけないのよね・・・


「じゃあ、みんなこれからは後藤の時間なんで〜帰った帰った〜!」
159 名前:妻と愛人たち1 投稿日:2004/01/17(土) 03:58

妻より愛人が燃えるだなんて、リアル過ぎるよー!
真希ちゃん、愛人って言っても何かするわけじゃないよね?
冗談で愛人ごっこをやってるだけだよね?


隣は気になって、また寝不足になっちゃうよー!
160 名前:妻と愛人たち2 投稿日:2004/01/17(土) 04:02


やっぱり寝不足です・・・隣が気になりました・・・
そしてまた補習です・・・まだ2回目です、後3回も残ってます・・・
目の前には彼女がいます。もう最悪よーーー


「ひとみは来るんですか〜?」
今日は愛人と家にいますよ!

「分かりません・・・」

「リカ、元気ないですね?」
あなたのせいでもあるんですよ・・・

「大丈夫です・・・」

ひとみちゃん、今頃何してるんだろう?
もう一人の愛人も来て、二人に挟まれてるのかしら?

なんで私だけ補習なのよー
二度と赤点なんて取らないんだからー!
161 名前:妻と愛人たち2 投稿日:2004/01/17(土) 04:03
ブルブルブル・・・

あ、メールだ。授業中だから見れないよー
ひとみちゃんかな?早く見たいー

その後の授業はもちろん頭に入らなかった・・・
私って補習に来てる意味あるの?
こんな事してたら、また赤点取っちゃうんじゃない?

・・・まあ次の時間頑張るって事で、ね。
162 名前:妻と愛人たち2 投稿日:2004/01/17(土) 04:06

メールはやっぱりひとみちゃん!

−−−−−−−−−−−−−−−
 
 Fr:ひとみちゃん携帯

 梨華ちゃん、どうですか〜?
 またグッタリしちゃってる?
 今日も迎えに行ってあげようか?
 アヤカにも会いたいし。

−−−−−−−−−−−−−−−
===============

えー!お迎えは嬉しいけどアヤカ先生に会うのー?
じゃあ、ちょっと考えちゃうよ・・・。でも・・・やっぱり早く会いたいし・・・
お迎えに来てもらおうかな。

===============
−−−−−−−−−−−−−−−

 お迎え来てくれるんだったら
 頑張るー!(^o^)

−−−−−−−−−−−−−−− 
−−−−−−−−−−−−−−−

Fr:ひとみちゃん携帯

 じゃあ、行くね〜!
 またあとで〜

−−−−−−−−−−−−−−− 
−−−−−−−−−−−−−−−

 ありがとう、頑張るよ!
 あなた〜、大好き〜
 チュッ!

−−−−−−−−−−−−−−−
===============

目の前にいると恥ずかしくて出来ないけど
メールなら大胆になれるんだから!

===============
−−−−−−−−−−−−−−−

Fr:ひとみちゃん携帯
 
 梨華、俺も好きだよ!
 迎えに行くから頑張れ!

 ヘヘヘ・・・照(*^_^*)

−−−−−−−−−−−−−−−

もう嬉しいーーー!
ひとみちゃん、大好きーーー!


「リカ〜、授業始まってますよ〜」

「あ・・・、すみませんでした・・・」
彼女の一言で、天国から地獄へ・・・
163 名前:妻と愛人たち2 投稿日:2004/01/17(土) 04:08

「「梨華ちゃん〜おつかれ〜」」
愛人も一緒だったんですね・・・
そうですね、今日は愛人の日ですもんね・・・

「おつかれさま〜」
お迎えに来てくれただけでも感謝だよね。


「ちょっとアヤカに会ってくるから待っててくれる?」
「うん」

ひとみちゃんが職員室に向かって走って行った。


アヤカ先生も愛人?
ひとみちゃんの会社は海外出張もあるのね・・・
もうイヤー!

164 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/17(土) 04:08
更新おわります。
165 名前:ちゃみ 投稿日:2004/01/17(土) 06:46
なんか、いやされるな〜この作品。
気苦労の絶えない妻に同情しつつ、更新をお待ちします。
166 名前:ガイ 投稿日:2004/01/17(土) 07:27
いつ読んでも癒されますな〜。
妻よ!頑張れ!
私も吉になりたいです(笑)
167 名前:なち 投稿日:2004/01/17(土) 07:53
よっちゃんってホント包容力のある夫ですねぇ(笑)
愛人に押され気味な本妻が、もう自分の中のツボと
なってます♪
168 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/18(日) 15:09

>ちゃみ様
 レスありがとうございます。
 妻はいつまで絶えなきゃいけないんでしょう・・・
 早く妻だけを愛せ!って感じですね。

>ガイ様
 レスありがとうございます。
 吉になりたい者同士、これからもよろしくです。
 妻を応援してください! 

>なち様
 レスありがとうございます。
 あの二人が愛人だと勝てないですよね。
 主導権を持てない妻って・・・

169 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:10

170 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:11
大好きな旦那さまは、アメリカ出張中・・・


「梨華ちゃん、夕飯は何がいい?」

「ハンバーグかな〜」
「じゃあ今夜はハンバーグに決定〜!」

「え?ひとみちゃんに聞かなくていいの?」
「だってよしこもハンバーグがいいって言ってたから。やっぱ夫婦だね」
ちょっと嬉しいかも・・・

「梨華ちゃん、ニヤニヤし過ぎ〜」
「ニヤニヤなんてしてないよー」
171 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:11
「ねえ、真希ちゃん。ひとみちゃんとアヤカ先生ってどう見える?」

「二人の事が気になるの?
 まあよしこは仲のいい先生って感じで接してるんだと思うよ。
 先生はよしこの事を気に入ってるのは見て分かるよね。
 スキンシップが多いのはアメリカ人だからなのかなって思うけど
 他の子には抱きついたりしないんだよね。だから特別って感じがする。
 二人っきりの所を見てないから分からないけど」

「先生大人だし、ひとみちゃんは押しに弱いからな・・・」

「まあね〜、押しには弱いよね。優し過ぎるのが心配の種だね。
 帰ったら注意しないと、愛人は二人までって」
172 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:12

「あの・・・、愛人はいらないんですけど・・・」

「でも奥さんだけだと、他からの攻撃は防げないよ。
 特にアメリカ人は積極的だからね。ここは愛人と力を合わせて頑張らないと!」

「そうだね力を合わせて、ひとみちゃんを守らなきゃ!」

「よしこを迎えに行こうよ!アメリカに連れて行かれる前に」

「ひとみちゃん飛行機苦手だから大丈夫だよ」

「梨華ちゃん、マジで返してどうするの?そういう意味じゃなくて
 先生に取られちゃうって事。相手は大人なんだよ。
 飛行機がダメでも、船だってあるんだよ、油断は禁物!」
173 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:12

二人は職員室の前にいた。

ひとみちゃんはヒール履いてる先生よりも背が高い。また伸びたのかな?
先生の視線が少し上を向いてて、ひとみちゃんの腕を触ったりして・・・

「こうやって改めて見ると、先生、よしこを好きなように見えるね・・・
 よしこは、ちょっと余所行きの顔って感じだけど、まあいつもと同じかな」
ちょっと大人っぽく見える・・・

「うん、そうだね・・・」


「おーーーい、よしこーーー、帰ろうーーー」

「待ってて今行くーーー」
174 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:12

ひとみちゃんが先生に「バイバイ〜」って言って、こっちに歩いてきた。
先生はひとみちゃんが私達の所に来るまで後姿を見ていた・・・

「よしこー!何を話してたー?」
言いながら真希ちゃんはひとみちゃんのお腹にパンチした。


「いてー、軽井沢に行こうって言われたよー」
「「えーーー!」」

「なんで驚くの?」
「なんで、ってよしこと先生二人で?」

「そんな訳ないじゃん〜、うちら四人だよ。
 伯父さんがリゾートホテル経営してて、友達と行くつもりだったんだけど
 なんかダメになったみたいで、それで誘われたんだよ。ね、皆で行こうよ」


「後藤は良いけど」
って、言いながら真希ちゃんは私を見た。

「私も良いよ」
何かあったら、真希ちゃん助けてよ!って目で訴えながら。
真希ちゃんは分かってくれたのか、頷いた。
175 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:13

「梨華ちゃんもハンバーグがいいんだって〜」
「じゃあ、今日はハンバーグだね!やったね〜!」

ひとみちゃんってギャップがあり過ぎだよ・・・
さっきはなんか大人っぽく見えたのに・・・

***

昼ご飯を食べたら、ひとみちゃんは眠いと言って部屋に行った。
今は真希ちゃんと二人。


「ねえ、梨華ちゃん。昨日、後藤の声うるさくなかった?」
「え?何も聞こえなかったけど?」

「そっか、良かった〜。よしこが燃えちゃってさ〜。なんせ愛人だから!」
「えーーー?!」

「もうさー、後藤は眠いのに離してくれなくてー。
 だから今よしこ眠いんだよ。後藤も眠くなってきたよー、ふぁ〜〜」
「・・・・・・」
176 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:13

「うっそだよ〜、本気にしたの?梨華ちゃんはすぐマジになるんだから〜」
「もう本気でビックリしたよー!」

「梨華ちゃんはお子様なんだな」
「そんな事ないよ!」

「いい体してるのに〜」
「真希ちゃんだってスタイルいいでしょ!」

「後藤はそんなに胸ないし〜、梨華ちゃんの体はなんかいやらしいよ〜」
「真希ちゃん、オジサンみたいだよ!」

「エヘヘ・・・、姉ちゃんいい体してるね〜」
って、お尻を触ったー
「もう、やめてよー」
177 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:14

「だってオジサンなんて言うから、オジサンになってみたよ」
「なってみたよ、って・・・。もう真希ちゃんだってお子様じゃないの!」

「そうだよ後藤は子供だよ〜、だってキスもした事ないもん」
「え!そうなの?」

「驚く事ないじゃん!好きになったのって市井ちゃんとよしこだけなんだから」
「そうなんだ・・・」

「そうだよ。市井ちゃんとは中1の時に離れちゃったし・・・
 よしことはそんな関係じゃないしね。梨華ちゃんはあるの?」

「私だってないよ」
ほっぺはあるけどね・・・、恥ずかしい・・・
178 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:14

「梨華ちゃん、顔赤いよ〜、あやしいな〜」
「あやしくなんかないよ。なに言ってるの?」

「なんか慌ててるし〜。まあ梨華ちゃんはよしこ一筋だから
 相手はよしこしかいないか・・・。じゃあ、よしこに聞こうかな〜」

「えー、真希ちゃんやめてよー」
「じゃあ、言っちゃいなよ。さあ!」

「う・・・・・・、この前の夜、ほっぺにキスされました!
 でもほっぺだよ、ほっぺ!」

「ふーん、二人は結構ラブラブだったんだね」
「ラブラブじゃないよ。夫婦ごっこしてただけだもん!」
179 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:14

「された、って事は、よしこからだね。で、その後はどうなの?」
「その後なんてないよ・・・、だって本当にごっこだったんだもん・・・」

「そうなんだ〜、突然されたの?」
「・・・私がお願いしたの、でもふざけてだよ・・・」

「なんて言ったの?」
「えー!言いたくないよー」

「じゃあ、よしこに聞くよ」
「もうー!『あなた、おやすみのキスは?』って・・・」

「ヒャーーー!、いやらしいーーー」
「シー!声が大きいよ。冗談で言ったんだってば・・・」

「えー!結構マジで言ってたんじゃないのー?」
「もういいよー!」
180 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:15

「よしこってさ、タラシかもしれないね」
「違うよー。ひとみちゃんはタラシなんかじゃないよー
 だって、私が言ったからやってくれただけだもん・・・」

「でもさ、そういうのを受け入れられるってところがタラシなんだよ〜
 それに奥さんの他に愛人が二人いるよ〜」

「だってそれは私達が勝手に遊んでるだけじゃない!」

「まあそうだけど、全然文句言わないじゃん」
「う・・・・・・、違うもん!ひとみちゃんは優しいだけだよ!」

「だからその優しさが危険なんだよ。誘われたら断れないみたいな。
 後藤、今晩誘っちゃおうかな〜」
「え、真希ちゃん・・・」
181 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:15

「また、本気にするー。冗談だよ。後藤はそんな事したいって思わないよ。
 少し前までは梨華ちゃんやミキティーにヤキモチ妬いた事もあったけど
 今はなんか皆で仲良く出来る事が楽しいんだよね。
 よしこの事は大好きだよ、一緒にいると安心するし。
 あのホワ〜ンって空気が心地良いんだよ。
 だから安心してよ、愛人ごっこも楽しいからやってるだけだしさ」

「うん」

「でもさ、よしこから誘ってきたら、受け入れちゃうけどね」
「えーーー」

「もう冗談だってば〜!よしこがそんな事するわけないじゃん。大丈夫だよ」

「もう真希ちゃんの意地悪ー!最近、キャラ変わったよー」
182 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:16

「そっかな、元々後藤ってこんなんだったよ。
 多分、梨華ちゃん達と出会った時が最悪な頃だったからじゃないかな」
「あ、ごめん・・・」

 
「別に謝る事じゃないよ〜、中学の頃は市井ちゃんの思い出とかがあって
 辛くなる事もあったけど、高校入ってからは気持ちも切り替えられたし。
 それに梨華ちゃん達には凄い助けられたんだから」

「私は何もしてないよ・・・」

「そんな事ないよ。大好きなよしこを後藤に貸してくれたじゃん。
 あの時は梨華ちゃんの気持ち知らなかったけど
 今考えると梨華ちゃん相当無理してたでしょ?後藤周り見る余裕なかったから。
 ごめんね、辛い思いさせちゃって。
 それに梨華ちゃんだって後藤の事いつも見ててくれてたじゃん。
 恥ずかしくて言えなかったけど、本当に二人には感謝してるんだよ。
 梨華ちゃん、ありがとうね」

鼻の奥がツーンとしてきた。
183 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:16

「で、なんで梨華ちゃんが泣くの?」
困った顔で真希ちゃんに聞かれた。

「だって・・・、嬉しいんだもん」

「普通、後藤が泣く立場なんじゃないのかな?」
「いいのー」

「もうこういうのは、よしこの前でやってよ〜」
って、言って抱きしめてくれた。
184 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:16

「あんまり泣くと、よしこにバレちゃうよ」
背中をトントン叩いてくれた。

「うん」

顔を上げると真希ちゃんがハンカチで顔を優しく拭いてくれた。
「よしこって、こういう事は鋭いからね」
「そうだよね、いつもはあんなに鈍感なのに・・・。
 やっぱりひとみちゃんって普段は色々気付かないフリしてるのかな?」

「でもさ、フリでもずーっとは無理だよね。本当に気付いてないと思うよ。
 鋭さは大事な時にとってあるんだよ。
 アンパンマンだって、結構普段はボケキャラじゃない?よしこも一緒だよ」

「そうかもしれないね」
二人して笑った。ごめんね、ひとみちゃん笑っちゃって・・・
185 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:16

「もう少しひとみちゃんには子供みたいでいて欲しいな。
 アヤカ先生と話してた時なんか大人っぽいって思って
 ちょっとショックだったけど」

「でもあれは余所行きの顔だよ」
「そうなのかな?それなら良いんだけど」

「よしこはまだ子供だよ、食べてる時の顔見たら分かるじゃん」
「そうだね」

「もう少し子供でいようよ、イヤでも大人になるんだからさ」
「うん、もう少しこのままでいたい」
186 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:17

「そう言えば、美貴ちゃんは?」

「中学校の時の友達と遊びに行ってるよ。でも夕方には来るって。
 って、いうか夕方に来るぐらいなら家に帰れば良いのにね」
「また、そんな事言って〜。二人とも仲いいじゃん」

「まあね。ミキティーにも感謝してるよ。見た目軽ヤン入ってるけど
 根は真面目だしね」
「そうだね、話すまでは怖かったけど、話したら面白いし。
 第一印象と全然違うよね」

「梨華ちゃん、かなりビビッてたよね」
「今、思うと申し訳ないよ。でも仲良くなれて良かった」

「うん、後藤もミキティーと友達になれて良かったよ」
187 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:17

旅行の話をしていたので、夕食は賑やかだった。
って、いつも賑やかなんだけどね。

「でもさ、いくら掛かるの?美貴、今日買い物しちゃったからお金ないよ・・・」
「いらないんだって、うちも悪いからって言ったんだけど。
 伯父さんが良いって言うみたいで。あとアヤカが車出してくれるって言うし」

「やったねー!」

「で、日程はこっちで決めて良いって」

「じゃあ、よしこと梨華ちゃんの部活次第って事だよね。
 後藤達は特に予定ないし」

「うちは休めるよ。なんか夏休みに入ったら人が少なくて
 個人練習みたいなっちゃってるから」
「私も休める」

「アヤカは明日からでも良いって言ってたよ。車だからいつでも良いって。
 明日は急過ぎだから明後日にする?」
188 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:17

「うん、いいよ〜。美貴、海で泳ぐ〜〜〜!」
え、美貴ちゃん?軽井沢だよ。

「ミキティーって、やっぱ本当にアホだよ!」
「なんで?」

「美貴ちゃん、軽井沢に海はないんだよ・・・」

「えーーー!軽井沢って海ないの?」
美貴ちゃん・・・私より成績良いんだよね?


「あるわけないじゃん、長野だよ!なんでそんなに地理が出来ないの?
 赤道とか日付変更線がどこか、分かってないでしょ?」

真希ちゃん、それでも赤点じゃないから許してあげて・・・
さっきは友達になれて良かったって言ってたじゃない・・・


「だってー!嫌いなもんは覚えられないんだよ!」

そうなの、頑張っても覚えられない事だってあるの・・・
でも覚えられなくても美貴ちゃんは赤点は取らないよね・・・
189 名前:妻の憂鬱・・・ 投稿日:2004/01/18(日) 15:18

その日も真希ちゃんの日だから、自分の部屋に帰ったけど。
もう隣は気にならなかった。
真希ちゃんと色々話したおかげだね。

アヤカ先生の事は気になるけど、皆と一緒だし大丈夫だよね?


あ〜、明日はやっと妻の日ー!
ひとみちゃん、オムライス待っててね〜!

って、なんかおかしくない?なんだろう・・・?


明後日、出掛けるって事は、妻の日って明日だけじゃない!
なんか真希ちゃんだけ得してる?

これじゃあ、真希ちゃんの方が奥さんみたいじゃないーーー!
190 名前:ラブラブ?な一日 投稿日:2004/01/18(日) 15:33

191 名前:ラブラブ?な一日 投稿日:2004/01/18(日) 15:33
今日は土曜日だから、妻の日よ〜
お二人とも、早く起きてください〜

「ひとみちゃん、真希ちゃん、もうお昼だよ〜」

ひとみちゃんに腕枕をされている真希ちゃん・・・
近付きすぎるよ・・・
真希ちゃん!愛人の日は終わったのよー
それに明日出掛けちゃうんだから、今日ぐらい楽しませてよー
192 名前:ラブラブ?な一日 投稿日:2004/01/18(日) 15:35

「二人とも起きてー」

冷房を止めて、布団をはいじゃう。
寒いくらいの室温になってるから、二人ともさらに体を寄せ合って・・・

「ダメーーー!引っ付きすぎーーー」
ひとみちゃんったら、足まで絡ませちゃうんだもん!
思わずお尻を叩いちゃった。

「あ・・・、梨華ちゃん・・・おはよう・・・」
「ひとみちゃん、おはよう〜」

「今・・・、お尻たたいた?」
「え?う・・・ん、蚊がいたの・・・ごめんね」

「うん、大丈夫。いま何時?」

「12時だよ。ベーグル買ってきてるから食べようよ。
 下で用意してるから、すぐ降りてきてね。あなた〜」

「分かったよ、梨華すぐ行くよ〜」

キャー!もうこんな事ぐらいで、興奮する私ってどうよ?
193 名前:ラブラブ?な一日 投稿日:2004/01/18(日) 15:36
ソファーの前のローテーブルに昼食の準備をした。
ベーグルとゆで卵、あとサラダもつけて。
牛乳とオレンジジュースを用意して、と。

ひとみちゃんが顔を洗ってから来たみたいで肩にタオルを掛けてる。
もう何やってもカッコいいんだから!


「おー、完璧じゃん〜!」
いつも食べてる物なのに、この喜びよう。
本当にベーグル達を愛してるのね。
私の事も愛してよー!って、何言ってるんだろう私・・・恥ずかしい・・・
『愛して・・・』なんて言えないー

「梨華ちゃん、何か楽しいの?」
あら、顔に出てたのね。恥ずかしい。

「え、ひとみちゃんが嬉しそうだからだよ」
「そうなんだ、だって嬉しいもん!」
もう可愛いんだからー!

「梨華ちゃんは食べたの?」
「朝ご飯がちょっと遅かったから、まだいいの」

「そうなんだ。じゃあ、いただきま〜す」
194 名前:ラブラブ?な一日 投稿日:2004/01/18(日) 15:37
本当にいつ見ても、ひとみちゃんの食べる姿って可愛いよね。
子供みたいで『ギュー』ってしたくなるよー
今したら、喉に詰まっちゃうから我慢するけど・・・

「ひとみちゃん、今夜はオムライスにするからね」

「やったね〜!食べたかったんだよね〜
 水曜にさ、梨華ちゃんが『今日オムライスのつもりだったの』
 って言ってたじゃん。それから、ずーっと食べたかったよ〜」

「だったら真希ちゃんに作ってもらえば良かったのに」

「だって梨華ちゃんが作ってくれるって言ったから待ってた」
あのー、その言葉だけで気絶しそうなんですが・・・
なんか泣いちゃいそうだよ。

「ひとみちゃんって優しいね・・・」

「だって、梨華ちゃんのオムライス美味しいんだもん!」
あ・・・本当に涙出てきた・・・
195 名前:ラブラブ?な一日 投稿日:2004/01/18(日) 15:38

「梨華ちゃん、どうしたの?」
「ううん、なんでもないよ・・・」

「涙出てるよ」
ひとみちゃんが親指で涙を拭ってくれた。

「ひとみちゃんが私のオムライスを美味しいって言ってくれたから嬉しくて」
「そんな事で泣かなくてもいいのに〜」

「だってーうれしいんだもんー!」
ひとみちゃんの胸に飛びついた。
196 名前:ラブラブ?な一日 投稿日:2004/01/18(日) 15:40

「よしよし、もう梨華ちゃんは泣き虫だな〜」

「ごめんね、まだオムライスしか自信ないけど・・・
 他のも早く上手につくれるようにするからね」

「うちはオムライスだけで十分だよ。毎日でも嬉しいし」

「ダメだよ、栄養偏っちゃうよ。色んなの食べないと」
「でもここまで成長してるから、大丈夫だよ」

「ねえ、ひとみちゃんまた背伸びた?」
「ちょっと伸びたんじゃないかな。170あると楽なんだけどね」

「ひとみちゃんは将来バレーの選手になりたいの?」

「今の練習量じゃダメだよ。それにさ、将来は体育の先生が良いかな?って。
 大人になっても体動かしたいし」

ひとみちゃんは、片手で私の肩を抱きながら片手にはベーグル・・・
やっぱり、ベーグルと同等なのかしら・・・?
でも幸せー!今日は自分から抱きついちゃう。
だって妻の日だから、これぐらい許してね。
197 名前:ラブラブ?な一日 投稿日:2004/01/18(日) 15:41

「ひとみちゃんだったら良い先生になるよ。優しいし、カッコイイから
 女子高生のアイドルだよね、今もそうだけど女の子に囲まれちゃって・・・
 って、ダメー!なるなら、幼稚園か小学校の先生ね」

「そうだね、子供は好きだし。幼稚園がいいかな」
でも幼稚園の先生って女性ばっかりよね。

「あーダメダメ!ひとみちゃんは在宅で仕事した方がいいよ。
 パソコンとか好きじゃない?だからそういうの生かした方がいいよ」

「えー!一人で仕事するのつまらないよ〜」
「じゃあ、私が秘書になるよ。ひとみちゃんは社長さん」

「社長かー、カッケー!石川君、お茶くれ!とか言うの?」
「いやだー石川君なんてー。梨華って呼んでよー」

「秘書の事を呼び捨てにしたら、なんか愛人みたいじゃん」
「そっか、じゃあ受付嬢になるよ」

「受付嬢になっても梨華って呼べないよ。それに在宅でしょ?
 この家に受付嬢はいらないでしょ。梨華ちゃん発想が突飛すぎるよ」
「だって、他に浮かばないんだもん〜」
198 名前:ラブラブ?な一日 投稿日:2004/01/18(日) 15:43

「っていうか、先生になりたかったんだけど、なんで社長なんだ?」
「そうだったね」

「最初なんの話してたんだっけ?梨華ちゃんの話が飛ぶから分からないよ」
「・・・オムライス」

「そうだよ!今日はオムライスで嬉しいな〜って話だったんだよ。
 今夜は奥さんの作ったオムライス〜〜〜」

「もうひとみちゃんって子供みたいだよ〜」
「子供じゃないよ、旦那さんだよ。梨華〜」

なんて言って両手で抱きしめられてるんですけど・・・

かなりラブラブって感じじゃない?
今日はひとみちゃんがノリノリなんですけど!
もう嬉しいよー、時間よ止まって〜〜〜
199 名前:ラブラブ?な一日 投稿日:2004/01/18(日) 15:44

「えー、ゴッホン!」
わざとらしい咳が・・・時間は止まらなかったのね・・・神様っていらっしゃるんですか?
真希ちゃんがリビングのドアを開けて、その場に立っていた。


「真希ちゃん、おはよう」
私は慌ててひとみちゃんから離れた。


「あの〜、ラブラブなところ申し訳ないんですが・・・
 後藤も朝ご飯を食べたいんですけど〜、入っていいですか〜?」

「お〜!ごっちん、おはよう〜」

「真希ちゃん、いつからいたの?」

「うーん、知りたい?でも後藤の口から言うのも恥ずかしいよ〜!」
真希ちゃんがニヤニヤしながら言った。

「あ、いいよ。言わなくて」

「聞きたいって言うなら、言うけどさ〜、オムライスの話からかな」
私は思い出して顔から火が出そうなほど恥ずかしかった。
200 名前:ラブラブ?な一日 投稿日:2004/01/18(日) 15:45

「梨華ちゃん、顔真っ赤だよ〜。後藤も奥さんのオムライス食べたいな〜」

「真希ちゃんの意地悪ー!」

「梨華ちゃん、どうしたの?今日オムライスでしょ?」
ひとみちゃんのバカー!

「なんでもないよー」
恥ずかしくて、キッチンへ逃げた。


「石川くーん、後藤にもサラダ〜」

「今、持って行くー!」
黙ってないで、早く入ってくれば良いじゃないー!
どうせニヤニヤして見てたんでしょー
201 名前:ラブラブ?な一日 投稿日:2004/01/18(日) 15:46

「ごっちん、梨華ちゃんどうしたの?」
「よしこもまだまだ子供だね・・・」

「え?16歳はまだ子供だよ。自分だって子供じゃん」

「そうだね、皆まだ子供だね。
 梨華ちゃーん、まだよしこも子供だってー良かったねーーー」


良かったですよ・・・、ひとみちゃんがまだ子供で・・・
でも、ひとみちゃんって本当に私の気持ちに気付いてないのかな?

本当に鈍感なだけ?モテ過ぎて麻痺してる?もしかしてタラシなの?


ひとみちゃん、どうなのよーーー
202 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/18(日) 15:53


更新おわります。
203 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/18(日) 17:18
はじめまして。
更新おつかれさまです。
なんかこの4人が仲いいのうれしいです。
でもよしこの気持ちが気になる!
これからも頑張ってください。
204 名前:なち 投稿日:2004/01/18(日) 17:31
大量更新ウレピー子です(^O^)/
そしてお疲れさまですm(__)m
んーやっぱごっちんは1枚も2枚も上手ですね(笑)
近頃よっすぃは梨華ちゃんダケにスキンシップしてる!!
やっぱよっすぃも…♪
205 名前:ガイ 投稿日:2004/01/18(日) 22:25
いやー、軽井沢ですか。
何かありそうなヨカーン・・・
次回も楽しみにしております。
それにしても、ごっちんは素敵ですね!
今回もいいカンジでしたぁ!
206 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/19(月) 20:36
>名無飼育さん
 レスありがとうございます。
 この4人はいつまでも仲良くいて欲しいです。吉の気持ちは・・・
 これからもよろしくおねがいします。

>なち様
 レスいつもありがとうございます。
 ごっちんは3枚ぐらい上手ですかね?
 梨華ちゃんに幸あれ!

>ガイ
 レスいつもありがとうございます。
 確かに何かありそうです・・・
 軽井沢は楽しいといいです・・・(意味深?)


207 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:37

ひとみちゃんが旅行の準備をしに部屋へ戻った。

私と真希ちゃんは食器を片付けにキッチンへ。
真希ちゃんは、私を見るたびにニヤニヤする・・・


「よしこって梨華ちゃんと二人っきりの時って、いつもあんな感じなの?」
「いつもじゃないよ・・・」

「梨華ちゃんがメロメロになるの分かったよ。
 もうさ、よしこ甘過ぎ!見てるこっちが恥ずかしかったー」

「もうそれは言わないでよー」

「からかってるわけじゃなくて、よしこも梨華ちゃんの事好きなんだな、って事」
「そんな事ないよ。ひとみちゃん誰にでも優しいし・・・」

「でも後藤と二人っきりになっても、あんな風にならないよ」
「そうなの?」
208 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:37

「そうだよ、後藤と二人っきりの時は皆といる時と変わらないよ。
 まあ後藤もあんな恥ずかしい甘え方した事ないけどね〜」

「ひどいよ、恥ずかしい甘え方だなんて・・・。
 だってひとみちゃんと二人っきりになると自然にああなるんだもん」

「あんなよしこ見たの初めてだよ。かなりヤバかったよ、デレデレし過ぎで。
 ただそれをよしこが無意識でやってるっぽいんだよね。
 あの後、後藤が梨華ちゃんをからかっても分かってないじゃん。
 別に照れるわけでもないし。だから自覚がなくてやってるみたいな」

「言ってる事は分かるけど、そうなのかな?」
209 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:38

「さっきの二人って、どう見てもバカップルだったよ」
「バカップルってひどいよ、普通にカップルでいいじゃない」

「梨華ちゃんも分かってないんだね。よしこに思われてるって事を。
 よしこだけじゃなくて、梨華ちゃんも鈍感だったとは・・・」

「だって、他と比べようがないじゃない。二人っきりって二人だけなんだから」
「まあね、だから後藤はさっきの二人を見て、好き同士って思ったよ」

「それは嬉しいけど・・・」
「梨華ちゃん、良かったね」

「でもまだ本当に気持ちを聞いたわけじゃないから」

「まあ後藤から見たら、もう決まったようなもんなんだけどね。
 よしこの気持ち確かめてみる?」

「そんな簡単に言わないでよー。なんとも思ってなかったらどうするの?
 その後、ひとみちゃんに気を遣われたりするのイヤだよ・・・
 だから今のままでいいよ」

「う・・・ん、梨華ちゃんがそういうなら後藤は黙ってるけど」
210 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:39

やっぱりこんな事しちゃいけないよね・・・
真希ちゃんに『後藤と二人っきりの時のよしこを見せてあげるよ』
なんて言われてOKしちゃったんだけど・・・

私も明日の準備するって事にして、自分の部屋に戻って
ベランダからひとみちゃんの部屋を覗いて・・・
二人が来るのを待ってるんだけど・・・

真希ちゃんは『後藤も甘えてみるからね』なんて楽しんじゃってて・・・
これで私の時と同じ態度だったら、どうすればいいのよ・・・
下手に期待持たされて、やっぱり違いました、って言われた方が落ち込むよ・・・
211 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:40

二人が部屋に入ってきた。
真希ちゃんがベランダの方を見てニヤって笑った。

「よしこー、ちょっと窓開けて、空気入換えていいー?」
なんか真希ちゃん棒読みだよー

「うん、いいよ〜」

真希ちゃんは窓を少し開け、カーテンを半分ぐらい閉めながら私にウインクした。
両目閉じちゃってるよ・・・


「ねー、よしこー、ゲームでもしようかー」
演技下手過ぎだよー

「いいよ〜。最近ごっちん強くなったよね〜」
「うん、ミキティーには未だに勝てないけどねー」

「美貴はマジで強いね〜」


ベランダに背を向けて座る二人。

・・・・・・って、無言なんですけど・・・
ゲームに夢中になって、会話なんてないじゃない!
真希ちゃん、なにやってるのよー
作戦でも練ってるの?
212 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:41

「いたーい、親指が痛くなっちゃったよー」
って、また棒読みなんですが・・・

「え?大丈夫?」
それでもひとみちゃんは騙されるのね・・・

「痛い・・・よしこ、舐めて・・・」
はあ???何それ、無理あり過ぎるよー
ひとみちゃん、え?って顔したよ。

「血は出てないから、舐めても治らないよ。ひねったのかな?
 ごっちん、ムキになり過ぎだよ。冷やして湿布貼ろう」

「湿布貼るのイヤだよ〜。じゃあ、親指握ってて・・・」
「いいけど・・・」

「大丈夫、こうやってよしこに握っててもらったら痛くなくなりそう」
「そうかな〜?」
真希ちゃん訳分からないよ・・・
213 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:42

向かい合ったから二人の横顔が見える。
ひとみちゃんは握ってる手を見つめてる。
真希ちゃんはひとみちゃんの顔を見つめてる。

「まだ痛い?」
ひとみちゃんが真希ちゃんを見る。

「痛いよ・・・、ちゃんと握ってよ・・・」
「ちゃんと握ったら、余計痛くなるよ」

「いいの、よしこに握られてると気持ちいいの」
「そうなのかな?」
だから、真希ちゃん訳分からないよ・・・
そんな事言われても変に思われるだけだよ・・・

「よしこ〜、気持ちいいよ〜」
って、なんか真希ちゃん確実に間違えてますけど・・・
甘えるって分かってる?

「うん、良かった・・・」
ひとみちゃん完璧に困ってるじゃない・・・


「よしこのおかげで、なんか痛くなくなったよ。ありがとう」
「どういたまして」

なんだか分からないよー
真希ちゃんー、何がしたいのーー
214 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:43

「ねえ、もうゲームはいいや。別の事しよう」
展開が早過ぎるんですけど・・・

「もういいの?いつもは何時間でも止まらないのに」


「うん、違う事がしたい」
「いいけど。なにする?」

「夫婦ごっこがしたいな〜」
「だって、ごっちん愛人じゃん」

「本当は奥さんやりたかったんだよ〜。でも梨華ちゃんが先に決めてたしさ〜」
「でもなにやるの?」

「え〜、さっき梨華ちゃんにやってたみたいにして〜
 真希ちゃんのオムライスが食べたい〜とかって言ってよ〜。後藤も甘えたいし〜」
なんか後藤さん、私の事をバカにしてませんか・・・?
215 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:44

「真希ちゃんのオムライスが食べたいよー」
「なんか、よしこ棒読みだよ!」
さっきの真希ちゃんもだよ・・・

「だって、急に言われても出来ないよ」
「後藤には出来ないって事なんだね」

「梨華ちゃんにだって、そんな風に言ってないよ」
「うそだねー、梨華ちゃん〜、って甘い声出してたくせに」

「なんだ、甘い声って。そんな事してないよ。ごっちんの耳がおかしいんだよ」
「やっぱり分かってないんだね」

「なにが?」
「なんでもない」
216 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:45

「ねえ、じゃあ質問ごっこやろう?」
真希ちゃん、甘えるのはどうしたの?それにそれ何?

「うん、いいよ」
ひとみちゃん、どうでも良くなってる?


「アヤカ先生がアメリカに帰ったら寂しい?」
「うん、寂しい」

「オムライスとベーグルとゆで卵の3点セットが食べられないのは?」
「えー、それは苦しい」

「じゃあ一生会えないのは、どっちがイヤ?」
「アヤカとベーグルとかって事?」
私も質問の趣旨が分からないんだけど・・・

「うん、そう」
「人間と物を比べるのも、なんだかなあ」

「一生会えないんだよ、どっちがイヤ?」
「ベーグルかな」
そうなんだ、ひとみちゃんはベーグル命だもんね。

「じゃあ梨華ちゃんと3点セットだったら?」
「梨華ちゃん」
一応、ベーグルには勝ったんだね。良かった。
って言うか、真希ちゃん何やってるのよー?

「そっか。分かった」
「なにか意味があるの?」


「まあいいから!じゃあ後藤は梨華ちゃんの部屋に行ってくる。
 そのあと家に帰って準備してくるね。夕方には戻ってくるから」
「うん、あとでね」
217 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:46

「ねえ、分かったでしょ?やっぱり梨華ちゃんの事好きだって」
「真希ちゃん、全然分からないよー、甘えるの下手だし。
 それになんで私とベーグルとかを比べるのよー」

「だってよしこの好きな3点セットだから」
「そうだけど、訳分からないよ」

「でもさ、梨華ちゃん>3点セット>先生、って事は分かったから
 明日からの旅行は安心でしょ?先生はベーグルとかより下だよ」
「まあそうだけど・・・」

「後藤と二人の時は何もないでしょ?あれでも頑張ったんだよ」
「真希ちゃんの設定がおかしいよ」

「後藤、梨華ちゃんと違って甘え下手だから・・・」
「そればっかり・・・」

「じゃあミキティーにでもやらせてみる?」
「もういいよ・・・、ありがとう」
美貴ちゃんも甘え下手そうだもん・・・

「後藤も一回家帰るから、夫婦水入らずでイチャイチャしててよ!
 じゃあまた後でね。奥さんのオムライス楽しみ〜」

「また言うー!」
218 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:47

「ただいま〜」
「おかえり〜」

「ひとみちゃんは準備終わったの?」
「うん終わったよ。四泊って言っても夏だしね。少なくて済んだよ」
「ちゃんと上着とか入れた?こっちより涼しいよ」
「うん、パーカー入れといた」

「私そろそろ夕飯の準備するね〜」
「うん、なんか手伝う?」

「大丈夫だよ、テレビでも見ててよ」
「分かった!梨華ちゃんを見つつテレビを見てる」

「何言ってるのよ〜」
「だって新婚さんとかって、そんな感じじゃん」
やっと気付いてくれたのね、、新婚さんがやりたかったのよ。
ピンクのエプロンも持参よ。

「あなた、待っててね〜」
「分かったよ、梨華〜」

って、ひとみちゃんニコニコしてるけど、これって甘いの?
いつものひとみちゃんなんだけど・・・
219 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:48

切るのはまだまだ苦手なんだよね。
しかもオムライスってたまねぎのみじん切りがいるし。
お母さんにやってもらいたいよー

って、これを乗り越えないと、上手にならないからね。頑張ろう!

ザクザクザク・・・
今日はいい調子、ひとみちゃんの家の包丁が良いのかな?
いつもより上手に出来てる気がするよ。
でも目が痛いよー、やっぱりたまねぎ嫌いだよー

ザクザクザク・・・ちょっとスピードも速くない?いい感じー
ザクザクザ 「いたっ!」
あー、調子に乗っちゃった・・・


「梨華ちゃん!大丈夫?」
ひとみちゃん慌てて走って来てくれた。

「大丈夫だよ、ちょっと切っただけだから」
「どれ?見せて!」
私の人差し指を真剣な顔して見て、指を銜えた・・・
エーーーーー!

「あ、ひとみちゃん大丈夫だから・・・」
ひとみちゃんは指を銜えたまま、顔を上げて頷いた。
なんか少し吸われてる?ドキドキするよ・・・
220 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:49

「ひとみちゃん、汚いから止めなよ。そんなのほっとけば治るから」

口から指を離して、今度は私の顔に手を伸ばした。

「涙出てるよ。痛かったね」
たまねぎで泣いてたんだけど・・・、私が言う前に

「消毒しようね。ちょっと座ってて」
ダイニングの椅子に座るよう託され
ひとみちゃんは救急セットを探しに行った。
これぐらい、ほっといても治るのに・・・

「ちょっと痛いけど我慢してね」
傷を開いて消毒液を掛けて、その後絆創膏を貼ってくれた。

「ありがとう」

「もうビックリしたよ〜。でも深くなくって良かったね」

「うん」
真希ちゃんの時と違うけど、やっぱ血が出たからだよね?
221 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:50

真希ちゃんって、あと何してた?

「ひとみちゃん、指握っててくれる?」
「いいよ」
優しく握ってくれた・・・。でも真希ちゃんにもやってたし・・・
もう分からないよー

「強くない?」
「うん」

「ちょっと横になってた方が良いんじゃないかな?」
「大げさだよ〜、指切っただけなのに」

「ほら心臓より上にしておけば、血って止まるから」
「もう止まってるよ」

「そっか、でも今日は料理はしちゃダメだよ」
「えー!オムライス作らないとー」

「ダメだよ、ばい菌入っちゃって痛くなるよ。うちが作るからね」
「イヤだよー、オムライス作るって約束したのに」

「怪我が治ったら作ってよ、ね?」
「だって・・・ひとみちゃん・・・楽しみにしててくれてた・・・」
222 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:50

「あ〜また泣く〜、今日の梨華ちゃんは泣き虫だよ。もう泣かないの〜」
空いてる方の腕を背中に回して抱きしめられた。

「だって・・・せっかく・・・」
「分かったから。じゃあ、うちが切ったりするから梨華ちゃんが味付けしてよ」

「そんなの・・・ダメだよ・・・」
「ほら〜、夫婦共同作業ってヤツ?あれだよ、だからそうしよう」

「うん・・・ごめんね・・・ドジで・・・」
「そんなところも可愛いよ」
え?可愛い?

「ありがとう・・・」
真希ちゃんと違う?でも泣いたから?
223 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:51

「じゃあ座って見ててよ、ね?」
「ここからじゃ見えないよ。隣で見ていい?」
「うん、いいけど大丈夫?」
「もうひとみちゃん大げさだよ〜」

「じゃあ、一緒にキッチン行こう」
「うん」


ひとみちゃんはみじん切りも私より簡単に上手に切った・・・
「もうー、ひとみちゃんの方がやっぱり上手だよ・・・」
「そんな事ないよ〜」

「だって、私よりみじん切りが細かいよ」
「親が出掛けた時にあいぼん達に食べさせてたからね」

「そうだったね、私もいただいちゃってたけど・・・」
「こんなの慣れだよ。梨華ちゃんだって上手になってるじゃん」

「でもひとみちゃんの方が・・・」
「こんな事を競ってどうするの?料理は味付けの方が重要だと思うよ」

「そうだけど、ひとみちゃんの料理美味しいじゃん」

「でもうちは梨華ちゃんの味が好きだよ。味なんて好みの問題なんだから
 作ってあげる人に合った味付けにすればいいんだよ」

「ありがとう。ひとみちゃんって本当に優しいね」
「梨華ちゃんだって優しいじゃん。
 うちのためにオムライス練習してくれたんでしょ?メチャクチャ嬉しいよ」

ひとみちゃんって私の事好きでいてくれてるのかな?
224 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:53

「ただいま〜!奥さんのオムライス出来た〜?」
「「おかえり〜」」

「あれ?よしこが作ってるの?」
「うん、梨華ちゃん怪我しちゃったから」

「えー!どこ?」
真希ちゃんが慌てて私を見る。
さっきのひとみちゃんと同じだよね?
やっぱ怪我したって聞いたら、こういう反応するよね・・・

「指切っただけだよ。しかも浅いの」
「本当に?良かった。ビックリさせないでよ。
 それでよしこがやってるってわけなんだね。後藤が作ろうか?」

「いいよ、うちが切ったりして、梨華ちゃんが味付けしてくれるから。
 夫婦共同作業なんだよ」

「ケーキ入刀する時に『夫婦初めての共同作業ですー』って
 あれやっちゃってるの?なんかエッチー!ついでに夜も・・・ってか?」

「真希ちゃん、何言ってるの?本当に最近オジサン化しちゃってるよ。
 今のは酔っ払いのオジサンみたい」

「すみませんね〜、どうせ後藤はオジサンですよ〜、しかも酔っ払い〜
 今度はよしこのお尻触るぞー」

「ダメー!なんでひとみちゃんなのよー!」
「だって、よしこのお尻って締まってて、いい形してるんだもん」

「まあ、そうだけどダメだよ!」

「梨華ちゃん、知ってるの?よしこのお尻。やっぱエッチー!」
「服の上からでも分かるでしょ!」


「梨華ちゃん、味付けして〜」
「は〜い」


「本当に新婚夫婦だよ・・・」
225 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:54

「おつかれーーー」
美貴ちゃんが大きい荷物を持ってきた。
キッチンの入り口にバッグを置いてダイニングの椅子に座った。

「あー、疲れた〜」

「ミキティーなにそれ?」
「明日持って行く荷物だよ」

「まずデカ過ぎるしー!それになんでここに持って来るのさ」
「だって、ここが一番学校に近いから」

「だから近いからって、なんで持ってきたの?」
「今日泊まらせてもらおうと思ったからだよ」

「思ったからだよ、って何勝手に決めてるの?」
「よっちゃん、今日泊まっちゃダメ?」

「いいよ」

「ほら、ごっちんと違って、よっちゃんは優しいんだよ!」
「その代わり、ミキティー今日は下で寝なよ、ソファーにでも」

「なんで?」
「いいの!今日は妻の日でしょ!」

「ああ、そっか」
「それと愛人ごっこは止める事になったから」
226 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:54

「えー!なったからってどういう事だよー?美貴一回もやってないじゃん!」
「夫婦円満だから付け入る隙がなくなったの。だから愛人もナシなの」

「ごっちんだけやって、結局美貴やれてないじゃん」
「やっぱりミキティーは隣の奥さんの運命だったんだよ」

「えー、またそれなんだー。でもなんで急に?」
「後で話すから。まあ我慢してよ、ね?」

「まあ、いいけど」
227 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:56

「そう言えば、なんでよっちゃんが料理してるの?」
「梨華ちゃんが怪我したからだよ」

「えー?どこ?大丈夫?」
って、美貴ちゃんも慌てて走ってきてくれた。
やっぱりこれが普通の反応だよね?
私だって皆が怪我したら慌てるだろうし・・・


「指切っただけだよ、全然浅いし。ひとみちゃんが大げさなだけだよ」
「そっか、良かったね。よっちゃんに手当てしてもらったの?」

「う、うん。そうだよ」
「なんか梨華ちゃん慌ててない?」

「そんな事ないよー」
「そっかなー、もしかして・・・、梨華ちゃんの指をよっちゃんが舐めたとか?」
美貴ちゃん、なんでそんな鋭いの?
思い出しちゃうじゃない・・・

「梨華ちゃん、顔赤いー。やっぱそうだったんだなー!
 二人ってそんなにラブラブだったのー?」
228 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:56

「ちょっとミキティーこっちおいでって!」
真希ちゃんが美貴ちゃんを引っ張ってリビングに連れて行った。

「なんでー?」

「いいから!」
「じゃあ梨華ちゃんも来てよ!聞きたいからー」
「え?」

「ねえ、よっちゃん、梨華ちゃん借りても良いーー?」
「うんいいよ〜、もうすぐ出来るからね〜」
229 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:59

「まず梨華ちゃん!」
「なに?」
「前にも言ったけど、そのピンクのエプロンはエロいよ!」
「そうかなー?」
「って、いうか梨華ちゃんが着けるからそうなんだ。
 きっと美貴がやったらエロくないね」

「ミキティーにピンクは似合わないよ」
「ごっちんだって似合わないよ!」
「後藤は何気に似合うんだなー、好きじゃないから着ないけどね」

「別にそんなのいいよ、それより二人はいつからラブラブだったのか
 聞かせてもらおうじゃない」
「って、美貴ちゃん、ラブラブじゃないから・・・」

「だって指舐められたって言ったじゃん!」
「だからそれは怪我したからだよ。二人だって私が怪我したって聞いたら
 慌ててくれてたじゃない!」
230 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 20:59

「だけど美貴は梨華ちゃんが怪我しても舐めたりしない。
 もちろん手当てはするけど」
「後藤も!」


「そうなの?」

「そうだよー。じゃあ梨華ちゃんは美貴が怪我したら舐める?」
「舐めないと思う・・・」

「ごっちんが怪我しても?」
「舐めない・・・」

「じゃあ、よっちゃんが怪我したら?」
「舐めると思う・・・」
231 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 21:00

「ほらー!ラブラブじゃんー!」

「でも後藤、よしこだったら舐める・・・」
「あ、美貴も・・・」


「じゃあ、よっちゃんはどうなんだ?」

「ねーー、よっちゃんーー、もし美貴が指怪我したらどうするーー?」
「消毒するよー」

「はあ・・・なんだよ、舐めてよ・・・」


「じゃあさーー、ごっちんだったらーー?」
「だから消毒するーー」

「ほらね!普通友達って思ってたら舐めないよ。やっぱラブラブなんじゃん!」
232 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 21:01

「ただね、ミキティーこれはちょっと複雑なんだよね」
「どうしたの?」

「よしこに自覚がないのさ」
「マジで?」

「そうなんだよね。朝、二人がラブラブな現場を後藤は目撃したのさ。
 本当にとろける甘さだったんだから!もうハートが飛び交ってて
 目を背けたくなるような・・・」
「真希ちゃん!」

「でもさ、よしこはそれを無意識にやってるんだよね」
「梨華ちゃんが好きなのに気付いてないと」

「そうなんだよ、だから難しいんだよね」
「まあもう少し様子見た方が良いんじゃない?木が熟すのを待った方が良いよ。
 急いては事を仕損じる、ってね」

「ミキティーから、そんな言葉が出てくるなんて・・・」
「美貴はこれでも大人だよ!何言ってるんだよ!」
233 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 21:01

「ミキティーってさ・・・」
「なんだよー?」

「経験あるの?」
「なんの?」

「だから大人のさ・・・」
「ごっちんは子供なんだね?」

「そうだよ!悪い?」
「悪くはないよ、こういう事って人それぞれだし。
 やるときゃやるもんなんだから焦る必要ないよ。別にさ、競争じゃないしね」

「ミキティーは大人なんだ・・・」
「美貴もまだ子供だよ〜!ま、キスぐらいはあるけどね〜」

「なんだよー、語っといて。あるかと思うじゃん!」
「美貴は語っただけで、あるとは言ってないし」
234 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 21:02

「キスって、誰と?」
「言っても知らない人だよ。中学校の同級生」

「いつ?」
「中3の時」

「男?」
「そう男」

「そうなんだ、ミキティーは男の人が好きなんだね」
「別に男女問わずかな?だってよっちゃんの事好きだし」

「ねえミキティーってよしこの事を恋愛感情で見てる?」

「なんかごっちん質問攻めだね。そんなにミキティーに興味があるの?」
「興味なんてないよ!」
235 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 21:03

「ごっちんは素直じゃないからなー。じゃあ、お答えしよう。
 最初は憧れっていうか、カッコイイって思って見てたんだよ。
 で、美貴が夜中に来た時に、初めて好きって思って。
 梨華ちゃんにライバル宣言とかもしたんだよ。
 でも付き合うにつれて、一緒にいると包まれてるって感覚になって
 それが心地よくなってって、今はふざけたりする事が楽しくなってるんだよね。
 あの時付き合ってたら、キスとかエッチとか出来てたと思うけど
 今はそういう気持ちはないよ。ま、誘われたらやっちゃうかもしれないけど」

やっちゃうのね・・・

「ね?最後は余計だけど、ミキティーって真面目な事も言うでしょ?」
「うん」

「なんかひどくないー?ミキティーがいつもバカな事しか言わないみたいじゃん」
「まあそうなんだけどね」

「美貴だって、たまには真面目な事も言うんだよー」
236 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 21:04

食卓にはオムライス・スープ・サラダ、全部ひとみちゃん作・・・
結局、私はチキンライスの味付けをしただけ・・・
しかも味付けって言っても、ケチャップと塩・コショウだけだよ・・・

「梨華ちゃん、美味しいよ〜」
「美貴もこの味好きだよ〜」
「後藤も〜」
皆、気を遣ってくれてるんだよね・・・

「それひとみちゃんが作ったんだよ・・・」
「うちは切ったりしただけで、味付けは梨華ちゃんじゃん」
「でも・・・味付けってほどの事じゃないし・・・」

「梨華ちゃん、料理は味が一番大事だよ!美貴料理作れないから尊敬するよ!」

「えー!ミキティーって料理ダメなの?」
「うん、苦手っていうか嫌いだね」

「じゃあ、愛人の日は何作るつもりだったの?」

「焼肉だよ!」
237 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 21:05

「二日続けて焼肉なんて、よしこが可哀想じゃん」
「えー、美貴はいいのにー。よっちゃんは続けて焼肉食べられない?」

「食べれなくはないけど、出来たら別の物がいいかな」
「そうなんだ・・・、美貴は毎日でもいいけどな」
「ミキティーだけだよ!」

「でもオムライスだったら毎日でも良いよ」
「そうだね、ひとみちゃん毎日食べる時があるよね」
「ほらー、じゃあ美貴だけおかしいって訳じゃないじゃん」

「ミキティーはやっぱり隣の奥さん止まりだね」
「またそれ言う」

「だって、ご飯作れなきゃ意味ないじゃん!」
「いいよ、よっちゃんに作ってもらうから。色んな愛人がいたって良いと思うよ」
「だから愛人は終わりなの」
「ずるいよなー、美貴だけやってないんだもん」

「だって料理出来ないのに、何するんだよ?」

「夜の営みだよー!いい仕事するかもよ〜」
「ミキティーって、表現古過ぎ!」

「ひどいな、間接的な言葉を選んだのに。直接的な言い方しようか?」
「良いよ、何も言わないで」
238 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 21:06

美貴ちゃんは『ラブラブ夫婦のジャマは出来ません〜」なんて言って
本当に下で寝てしまった。

「ねえひとみちゃん、本当に美貴ちゃん下で良かったのかな?」
「布団だって敷いてるんだし、エアコンもあるから大丈夫だよ。
 それにもう眠っちゃってるよ。美貴も眠るの早いから」


「それより梨華ちゃんも寝ようよ」
「うん」
真希ちゃんが変な事言うから、いつもみたいに抱きしめられてるだけでも
なんか意識しちゃって緊張するよ・・・

「指は痛くない?」
「うん大丈夫だよ、ありがとう」

「明日出掛ける前に消毒しといた方が良いね」
「うん」
「やってあげるからね」
「ありがとう」
239 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 21:07

「今日はもう夫婦ごっこはやらないの?」
「うん」

「なんで?」
「だって恥ずかしいから・・・」

「恥ずかしがる事ないじゃん」
「ひとみちゃんは恥ずかしくないの」

「うん、楽しいよ」
そうなんだ・・・ドキドキするのは私だけなんだ・・・

「じゃあ、おやすみのキスしてよ」

「おやすみ〜」


--- チュッ! ---
240 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 21:07

「奥さんからのキスは、今日もなし?」
ひとみちゃんにとっては、本当にごっこなんだよね・・・
じゃあ、私もごっこするよ・・・

「あなた〜、おやすみなさい〜」


--- チュッ! ---


ひとみちゃん、私はドキドキなんだよ・・・
こんな事、本当は簡単に出来ないんだよ・・・

「ひとみちゃんにするの久しぶりだね・・・」
「う、うん・・・」
「どうしたの?」
「え?どうもしないよ・・・」

「幼稚園の時は私がいつもしてたんだよね」
「そうだったね・・・」
241 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 21:08

「ねえ、ひとみちゃん、どうしたの?」
「なんかドキドキしてる・・・」
「え?今のキスで?」
「うん・・・」

「えー!でもひとみちゃんからした時は、ドキドキしなかったんでしょ?」
「うん、しなかった・・・」
「私がした後からドキドキしてるの?」
「うん、まだドキドキしてる・・・」

「じゃあ今度は私に、もう一回してみて」
「え?うん・・・」

どうしたのよ、ひとみちゃん・・・
なんでしてくれないの?
さっきは簡単にしてくれたじゃない・・・
もしかして・・・
242 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 21:10

「やっぱ出来ない・・・」
なんで離れるの?

「ごめん、今日はこのまま寝てくれる?」
「うん・・・」
「じゃあ、おやすみ・・・」
「おやすみ・・・」

なんで反対向いちゃうのよ・・・

もしかして本当に私の事が好きなの?
でもこんなのイヤだよー


真希ちゃん、助けてーーー!


243 名前:本当の気持ち・・・ 投稿日:2004/01/19(月) 21:10
更新おわります。
244 名前:なち 投稿日:2004/01/19(月) 23:25
うわぁ続き気になる〜!
よっちゃん自覚症状出てきたのかな?ドキドキ♪
何かごっちんとミキティがイイ感じで嬉しいです(ノ^▽^)ノ
そっちかよ!!っていう(笑)
モチロンいしよしの二人も大好きです♪
245 名前:203 投稿日:2004/01/20(火) 00:15
今回、藤本さんがなにげにツボでした(^^
三人の会話がおもしろかったです
246 名前:ガイ 投稿日:2004/01/20(火) 00:32
よっちゃん、とうとう自覚してきましたか!
気になる展開になりそうです・・・
軽井沢はどうなる事やら・・・
おっと、今回も更新お疲れ様でした。
247 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/20(火) 20:19
>なち様
 レスありがとうございます。
 真希美貴は話し出すと止まらないです。
 止めるのが大変で・・・
 話してるのはいしよしより多いでしょうね。
 いしよしは甘々ですが・・・
 
>203様
 レスありがとうございます。
 藤本さんがツボでしたか、私もツボです。
 実際の彼女の突っ込みが好きなんですよね。
 アイドルなのに、ちゃんと突っ込めて。

>ガイ様
 レスありがとうございます。 
 さっさと自覚しちゃえーって感じですよね。
 いつまで待たせるじゃー
 軽井沢・・・何があるんでしょう?

248 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:20

249 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:20

目が覚めたら隣にひとみちゃんはいなかった・・・

昨夜はほとんど眠れなかった。
多分、ひとみちゃんも同じだよね。
全然、寝息が聞こえて来なかったし・・・

私は外が明るくなり始めた頃ウトウトしちゃって
今まで眠っちゃったんだね。

ひとみちゃんは一睡もしてないのかな・・・

こんな事なら自分の部屋に帰れば良かったかな。
そうしたらひとみちゃんも眠れたんじゃないのかな・・・
250 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:21
着替えて下に降りると、リビングから二人の声が聞こえた。

焼肉の話だった・・・
美貴ちゃん、本当に焼肉好きなんだね・・・
ひとみちゃんは新聞を見ながら話してて、たまに美貴ちゃんを見て笑ってる。
いつもと変わらない、良かった。

「おはよう〜」
私の声でひとみちゃんの肩がビクってなった・・・

「「おはよう」」

ひとみちゃんは新聞から顔を上げてくれなかった・・・
どんな時でもちゃんと顔を見てくれるのに。
TVでスポーツ観戦してる時だって一旦顔を上げて
『今、目が離せないから』って言ってくれる。
でも新聞なのに・・・

「美貴達、朝ご飯食べちゃったから、梨華ちゃんも食べちゃいなよ」
「うん」
どこに座るか迷ったけど、美貴ちゃんの隣に座る。
251 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:21
私が座ると同時にひとみちゃんが立ち上がった。

「うち、忘れ物ないか荷物のチェックしてくるね」
美貴ちゃんを見て言うと、リビングから出て行った・・・
これって避けられてるんだよね・・・


「梨華ちゃん、なにかあったの?」
「うん・・・」

昨夜の事を出来るだけ客観的に説明した。

「それって明らかに梨華ちゃんへの気持ちに気が付いたね。
 心配する事ないよ、今は戸惑ってるんだよ、きっと」

「もしかして、私がキスしたのがイヤだったとか?」

「それはないよ。イヤでドキドキはしないでしょ。
 それとごっちんに知らせた方が良いね、下手に突っ込んでも困るし。
 美貴さ、よっちゃんの相手してるから電話しちゃなよ」

「うん、ありがとう」
「早目に出ちゃおう、外にいた方が気分変わっていいでしょ」

「そうだね」
252 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:21
真希ちゃんにも同じように話した。

『やっぱ、それは梨華ちゃんへの気持ちに気が付いたからでしょ。
 大丈夫だよ、そのうち元に戻るよ』
「そうだといいけど・・・」
『戻らなかったら、後藤がよしこと話すから。だから心配しないで』
「うん」
『今は、ミキティーに任せちゃいなよ』
「うん」

『じゃあ、あとでね』


食欲がないからジュースだけ飲んだ。
253 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:22
私の準備が終わった頃、二人が降りてきた。
美貴ちゃんと話してる時は普通だね・・・

「梨華ちゃん、消毒しようか」
え?ひとみちゃんから声を掛けられた。
でも目は合わせてくれない、視線は指にあった。

「うん、お願い・・・」
約束は覚えててくれたんだね・・・

「傷はふさがってるね、痛くない?」
「うん、大丈夫」
触れてる手も遠慮してるみたいに感じる・・・

「一応、消毒液持って行こうね」
「うん、私の荷物に入れるよ。ありがとう」

話し方や声のトーンもいつも通りで優しいけど
この間一度も顔を上げなかった・・・
254 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:22

美貴ちゃんを挟んで、学校まで歩いた。
こういう時はいつもひとみちゃんが真ん中なのに・・・

ひとみちゃんはほとんど話さなかった・・・


早目に出たのに、学校の前に真希ちゃんが待っていてくれた。
いつもは一番遅いのに、気を遣ってくれてるんだね・・・


「お〜、皆おはよう〜!」
「「「おはよう〜」」」


「もう先生も来てるよー」
真希ちゃんの指差す方向に白いワンボックスカーがあって
アヤカ先生が運転席から手を振っていた。

「じゃあ、行こう〜」
真希ちゃんが言うと同時に皆で歩き出した。
ひとみちゃんと美貴ちゃんが少し前を歩いていた。
255 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:22
「かなり梨華ちゃんの事、意識しちゃってるよね」
真希ちゃんが小さい声で言った。

「うん・・・」

「やっぱ自分の気持ちに気付いちゃったんだね」
「そうなのかな・・・」

「よしこも混乱してるんだよ。ちょっと様子見ようよ」
「うん・・・」

座席の後ろに私達の荷物をひとみちゃんが乗せてくれた。

「ひとみちゃん、おねがい」
「うん」
バッグを見て返事をされた・・
256 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:23
車の座席は真希ちゃんが指示してくれた。
ひとみちゃんが助手席、その後ろが美貴ちゃん、隣が私で後ろに真希ちゃん。

車の中は真希ちゃんと美貴ちゃんが揃ったし
何も知らない先生も加わったから話ははずんでいた。
先生と笑顔で話すひとみちゃん・・・
やっぱり嫌われちゃったのかな・・・

車の振動が心地よくてウトウトし始めた。
257 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:23

「梨華ちゃん、起きて。着いたよ〜」
「よっちゃんも起きなよ〜、着いたよ〜」

美貴ちゃんの声がした。
ひとみちゃんも眠っちゃってたんだね。


座席の後ろの荷物をひとみちゃんが取ってくれてたけど
受け取る時、私も顔を上げる事が出来なかった・・・
258 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:24

私達の為に、ツインの部屋を二部屋用意してくれていた。
いつもだったら、こういう時はひとみちゃんの取り合いになるんだけど
今日はそんな事にもならず、真希ちゃんが部屋割りを決めてくれた。
私と美貴ちゃん、ひとみちゃんと真希ちゃん。
誰もそれに対して何も言わなかった。

部屋に入ったら一気に疲れが出た・・・

「ねえ美貴ちゃん、ひとみちゃんいつまでああなのかな?」
「大丈夫だよ。ごっちんが話してくれるよ」
「うん・・・」

「梨華ちゃん、眠ったら?昨日ほとんど眠れなかったんでしょ?」

「うん、全然。ひとみちゃんも眠ってないのが分かるから気になって・・・」

「そっか、じゃあ眠った方が良いよ。眠れなくても横になるだけでも楽になるよ」
「うん、そうする」

「梨華ちゃん、窓側と壁側どっちがいい?」
「どっちでもいいよ」

「じゃあ美貴が窓側でいい?」
「うん」
259 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:24

私がベッドに入ると、美貴ちゃんもベッドに入ってメールを打ち始めた。
でも少しすると静かになって寝息が聞こえてきた。

ひとみちゃん達、話してるのかな?

昨日の今頃は楽しかったのにな・・・
一緒にキッチンに立って、なんか新婚さんみたいだったのに・・・
私がキスしちゃったのがいけなかったんだよね・・・
しなかったら、今頃はひとみちゃんと一緒にいられて楽しかったのに・・・

頭は重いのに眠れないよ・・・
260 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:24


「よしこ、どっちで寝たい?」
「どっちでもいいよ」

「じゃあ、後藤が壁側にするー」
「うん、いいよ」

後藤と二人だといつものよしこになるんだね。

ベッドに横になると、よしこも自分のベッドに寝転がった。
見るとボーッと上を向いている。
261 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:25

「梨華ちゃん、心配してるよ」
「うん、分かってる・・・」

「色々パニクってるのも分かるんだけどさ、目を逸らしちゃダメだよ。
 梨華ちゃん泣きそうだったよ、梨華ちゃんが泣いたらイヤでしょ。
 話すのが無理でも目だけは見てあげてよ」

「うん・・・」


「で、どうしたの?」

「昨夜さ、梨華ちゃんからキスされたらドキドキが止まらなくて・・・
 隣に梨華ちゃんがいるだけで、緊張しちゃって眠れなかった・・・」

「それで朝起きても同じだったんだ」

「うん、顔見るのも恥ずかしくて」
262 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:25

「で、自分の気持ちに気が付いた?」

「分からない。こんな気持ちになるの初めてだし。これがどんな感情なのか」

「もう、よしこは鈍感だなー。それを恋って言うんだよ」
「そうなのかな・・・、分からないよ・・・。だってうちら幼馴染だよ」

「後藤は幼馴染に恋してたよ」
「そうだったね、ごめんね」

「謝る事じゃないけど、幼馴染にだって恋はしちゃうんだよ。
 友達から恋人にだってなるでしょ?男だろうが女だろうが好きになっちゃうの」

「そうだけど、梨華ちゃんの事を一度もそんな風に見た事なかったから。
 普通に抱きしめたり出来てたし。恥ずかしいなんて思った事ないよ」

「だからそれは今まで気持ちに気が付かなかったからでしょ。
 じゃあさ、これから質問するから答えてよ。いい?」

「うん」
263 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:25

「後藤に好きな人が出来たら、応援してくれる?」
「もちろん!」

「その人と両想いになれたら?」
「良かったね、って思うよ」

「じゃあさ、その人と『キスしたよ』って言ったら?」
「それも良かったって、思うよ」

「『エッチしたよ』だったら?」
「おめでとう、なのかな?ごっちんが嬉しいなら祝福するよ」


「よしこは後藤の事を友達って思ってくれてるんだよね?
 だから好きな人が出来たら応援してくれて祝福してくれる」

「そうだよ。ごっちんが幸せになってくれたら嬉しいからね」

「ありがとう。じゃあ、それを梨華ちゃんに置き換えてみてよ」
「え?梨華ちゃんに・・・」
264 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:26

「梨華ちゃんに好きな人が出来たら、応援出来る?」
「・・・・・・分からない」

「両想いになったら?」
「・・・分からないよ」

「キスしたら?」
「イヤだ!」

「じゃあ・・・」
「ごっちん!もういいよーー!」

起き上がって後藤を睨んだ。よしこもこんな顔するんだ・・・

265 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:26

「怒鳴ってごめん・・・でもそんなのイヤだよ・・・梨華ちゃんが他の人と・・・
 イヤだよ・・・梨華ちゃんが・・・・・・」

よしこの目から涙がポロポロ流れ出した。

「よしこ・・・」


「イヤだよーーー」
子供みたいに、膝を抱えて泣き出してしまった・・・

「よしこ、ごめん。変な事言って」
よしこを横から抱きしめた。

「グズッ・・・そんなの・・・想像・・・したくない・・・」
後藤が泣いた時、よしこがやってくれたように背中を撫でた。
266 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:26

腕の中のよしこを小さく感じた・・・
よしこも弱いんだね・・・

人に頼られてばっかりで、自分は頼る事をしない
イヤな顔もしないで、笑って受け止めてくれて
バカにも付き合ってくれて・・・
勉強もスポーツも何でも出来て
皆より体も大きくて大人っぽいから意識しなかったけど
よしこだって16歳の女の子なんだよね・・・

こんな当然の事に気が付かなかった、後藤の方が鈍感だったね・・・


「よしこ、ごめんね・・・。」


泣き止むまで、黙って背中を撫でていた。
267 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:27

10分ぐらい泣き続けて静かになった。

「よしこ、大丈夫?」

やっと顔を上げた、目と鼻が真っ赤だった。

「ごっちん、怒鳴ってごめん・・・」
こんな時でも相手の事を考えるんだね・・・

「後藤こそ、ひどい事言ってごめん」

「ごっちんのおかげで自分の気持ちに気が付いたよ。今のが嫉妬なんだね。
 うちは梨華ちゃんの事が好きで、梨華ちゃんが好きになった相手に嫉妬した。
 相手は想像だけどね・・・」

言い終わって恥ずかしそうに笑った。

「うん」

「人に言われなきゃ気付かないなんて、うちって鈍感だね」

「そんな事ない、よしこは純情なだけだよ。鈍感なのは後藤の方だよ。
 よしこの気持ちも考えないで、ひどい事言っちゃって・・・」
268 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:28

「よしこと梨華ちゃんは近過ぎたんだよね。子供の頃からいつも一緒が当たり前で。
 もっと距離を置いたら早くに気が付いてたのかもしれないけど
 梨華ちゃんがよしこ一筋って言うのも気付かない原因だったのかもね」

「梨華ちゃんが、うち一筋、って?」

「やっぱり気が付いてなかったんだね。梨華ちゃんはよしこが大好きだよ。
 あんなに『ひとみちゃん、ひとみちゃん』って、追い掛け回してるじゃん。
 梨華ちゃんは、物心ついてからよしこの事が大好きなの」


「そうだったんだ・・・、うちも大好きだったけど、それは幼馴染としてって
 思ってたから・・・。でも違ってたけど・・・」

「本当の気持ちに気付いたんだから良かったじゃん」
269 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:28

「これからどうしたらいいんだろう・・・」
「とにかく普通に接してあげなよ、告白するのが今すぐ無理でも」

「うん、とりあえず謝るよ」
「でももう少ししてからの方が良いよ。目も鼻も真っ赤だから」

「マジで?」
「うん、今のよしこはカッコよくないよ・・・。可愛いけどね」

「バカにしてるのか〜?」
「してないよ〜、でもこの顔をファンが見たら泣くね!」

「ファンなんていらないよ!梨華ちゃんがいてくれれば・・・」
顔真っ赤だよー!自分で言って照れるなよー
よしこの照れる顔なんて初めて見たよ。

「愛の告白は、後藤にじゃなくて梨華ちゃんに言えー!」
270 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:28

「ごっちん、ありがとうね」
「なにが?」

「いや、気持ちに気が付かせてくれたから」
「ちょっと荒療治だったけどね・・・」

「梨華ちゃん、今頃どうしてるかな?」
「急に恋しくなっちゃった?」

「そうじゃないけど、傷つけちゃったから・・・」
「電話でもすれば?」
「うん」

「でもさ、よしこがこんなになっちゃうなんてね・・・」
「うちも思ってもみなかったよ」

「多分、よしこの恋愛年齢って小学生ぐらいなんじゃないのかな?
 昨日恋してる事に初めて気付いて、今日嫉妬って感情を知って。
 今はどうしたら良いか分からないなら、急がないでいいんだよ。
 徐々に実年齢に追いつけば、ね?」

「ごっちんも良い事言うんだね」

「ひどいなー、後藤はミキティーと違って、いつも良い事言ってるよ!」
271 名前:二人の気持ち 投稿日:2004/01/20(火) 20:29

「梨華ちゃんに電話にする」
「うん、後藤席外そうか?告白するんでしょ?」

「電話ではしないよ!ちゃんと会ってから言うよ」
「後藤の前でしたって良いんだよ、聞いててあげるよ〜」

「ごっちん、最近本当にオヤジみたいだよ」

「夫婦揃って同じ事言うなー!」


272 名前:告白 投稿日:2004/01/20(火) 20:58

眠いのに、眠れない・・・
さっき車で中途半端に眠っちゃったからかな・・・

ひとみちゃん何してるのかな・・・
眠ってるかな?
真希ちゃんと話してるのかな?


--- ブルブルブル ブルブルブル 

バイブにしてたんだ・・・誰?
ひとみちゃんだ・・・
273 名前:告白 投稿日:2004/01/20(火) 21:01

「はい・・・」
『梨華ちゃん?』
「うん」
『梨華ちゃんの携帯なんだから、梨華ちゃんが出るよね』
「そうだよね」

『あのさ・・・』
「なに?」
『うちさ、自分の気持ちに気が付いたんだよ』
「うん」
『後で話し聞いてくれる?』
「うん」

『本当は今でも良いんだけど、ちょっと顔が変だから』
「顔が変って?」
『泣いちゃって鼻が赤いの・・・』
「ひとみちゃんが泣いたの?」

『うん・・・』
「大丈夫なの?」
『大丈夫だよ』
「ねえ、今から会いたい」

『だって、鼻赤くてかっこ悪いから・・・』
「私はひとみちゃんがかっこ悪くてもいいの!だから今すぐ会いたいの!」

『う、うん・・・。じゃあそっち行くよ』
「美貴ちゃん眠ってる」
『ちょっと待ってて・・・・・・・・・・・・
 ごっちんがそっちに行ってくれるらしいから
 梨華ちゃんが来てくれる?』

「うん、行く」

『じゃあ、あとでね』


--- ツーツーツー
274 名前:告白 投稿日:2004/01/20(火) 21:01

少ししてドアの外で真希ちゃんの声がした。

「梨華ちゃんーー、開けてーー」
ドアを開けると、ニコニコした真希ちゃん。

「早く、よしこの所に行ってあげて」
「うん・・・」
「大丈夫だよ!後藤からは何も言えないけど」
「分かった、行ってくる」
275 名前:告白 投稿日:2004/01/20(火) 21:02

隣の部屋のドアに着くまで足が重かった・・・
真希ちゃんは、大丈夫って言ってくれたけど・・・


--- トントン -- ガチャ ---

ドアを叩いた途端に、ひとみちゃんが開けてくれた。
待っててくれたんだね・・・

「入って・・・」

ひとみちゃんは目を逸らさずに言ってくれた。

「うん・・・」
276 名前:告白 投稿日:2004/01/20(火) 21:04

部屋の中まで歩くとひとみちゃんが振り向いた。
真っ直ぐ見つめられる・・・
真剣な目・・・私の方が逸らしたくなっちゃうよ・・・

「梨華ちゃん、昨日からごめんね。うち、ビックリしちゃって・・・
 キスされたらドキドキしちゃって、いつもみたいに出来なくて・・・
 うち、鈍感だから自分の気持ちにすら気が付かなかった。
 ごっちんに言われたんだ、梨華ちゃんが誰かと付き合ったらどうする?って。
 それ聞いたら我慢出来なくなって、ごっちんの事怒鳴っちゃった・・・
 その後、悲しくて泣いちゃった。初めてあんな気持ちになったよ。
 上手く言えなくて・・・ごめんね」

「あやまらないでよ・・・」

私の目からは涙が溢れ出ていた。
でもひとみちゃんから目を逸らしちゃいけないから
我慢してひとみちゃんを見続けた。

「うちさ、梨華ちゃんの事が好きだよ。
 気が付かなかっただけで多分ズーッと好きだった。
 ごめんね、鈍感で」

私は目を逸らさずに首を振った。

「今は梨華ちゃんの手に触れただけで、ドキドキしちゃうんだよね。
 だからゆっくりで良いかな?ごっちんが言うには、うちは小学生並なんだって」

ひとみちゃんが恥ずかしそうに笑った。
277 名前:告白 投稿日:2004/01/20(火) 21:06

「ひとみちゃん、抱きしめてくれる?今だけで良いから・・・」
「うん・・・」

いつもと違ってぎこちなく私の背中に腕を回してくれた。

「私、ひとみちゃんの事好きだった・・・
 初めて会った時からズーッと大好きだった・・・」

「ごめんね、待たせちゃって」

「私が誰かを好きになったら、怒鳴ったって言ってたけど、それって嫉妬だよね?」
「うん、そうだよ。あんな気持ちになったの初めてだよ」

「私なんて毎日嫉妬してるんだよ。他の女の子と話すだけで嫉妬するし
 ベーグルやゆで卵やオムライスにだって。今朝なんて新聞に嫉妬したよ」
「ごめんね、今まで鈍感で」

「これから私の事もちゃんと見てくれる?」
「うん。今までだって見てたよ」
「分かってるけど、私を一番に見てくれる?」
「うん、見るよ」
「じゃあ、許してあげる」
「ありがとう、梨華ちゃん」

そう言うと腕に力が入った。
なんかいつもみたい・・・安心する・・・
急に睡魔に襲われた・・・

 
「ひとみちゃん、眠い・・・」

278 名前:告白 投稿日:2004/01/20(火) 21:11

目が覚めると、ひとみちゃんが私の顔を覗いていた。

「梨華ちゃん、大丈夫?」
「私どうしたの?」

「眠い、って言って急に力が抜けたみたいに倒れそうになっちゃって」
「ひとみちゃんに抱きしめられたら安心ちゃって、急に眠くなったの」

「昨日眠れなかったからだね、ごめんね」
「ううん、私どれくらい眠ってたの?」

「一時間ぐらいかな」
「ずっとそうやって見てたの?」

ひとみちゃんは直接床に座って、ベッドに頬杖をついていた。

「うん、見てたよ」
「一時間も?」
「うん」
「やだ・・・、恥ずかしいよ・・・」

「だって梨華ちゃんの寝顔可愛いんだもん」
「恥ずかしいよ〜」
279 名前:告白 投稿日:2004/01/20(火) 21:12

「ひとみちゃんが寝かしてくれたんだね、ありがとう」
「梨華ちゃん、軽いから大丈夫だよ」

「どうやって寝かしてくれたの?」
「抱きしめてたから、そのまま力入れて持ち上げた」

「なんだ〜、お姫様だっこして欲しかったのに〜」
「だって、あの状態でそんな事出来ないよ
 それに梨華ちゃん意識なかったでしょ?やっても分からないじゃん」

「じゃあ、今やってよ〜」
「え〜、無理だよ〜、恥ずかしいもん」
280 名前:告白 投稿日:2004/01/20(火) 21:13

--- グゥーーー

「お腹鳴っちゃった・・・」

「そうだ梨華ちゃん眠ってたから昼食べてないんだよね。
 皆は車で食べたんだよ。梨華ちゃんの分は取ってあるから食べる?
 朝はちゃんと食べたの?」

「ジュース飲んだだけ」
「そっか食欲なかったんだね、ごめんね心配かけて」

「ううん、いいよ。ひとみちゃんは食べられたの?」
「うちもほとんど食べられなかった」

「もうすぐ夕飯だから我慢する?」
「そうだね、その方が美味しく食べられるもんね」

「梨華ちゃん、いっぱい食べないとダメだよ」
「なんで?」

「だって軽いんだもん」
「そんな事ないよ〜」

「軽いよ、何キロあるの?」
「やだ、言えない〜」
281 名前:告白 投稿日:2004/01/20(火) 21:15

「オーーーーーイ!バ・カ・ッ・プ・ルーーー!」


「あ・・・、ごっちんがいたんだった・・・」
「え?」
起き上がると真希ちゃんがソファーに座っていた・・・


「いたんだった、とは失礼な!電話出た途端に泣きそうな声出して
 『梨華ちゃんがー』って叫ぶから来てやったのに!
 しかも梨華ちゃん起きるまで、ここにいてやったのにー!
 起きたら起きたで、30分近く放置されてラブラブ見せられてましたー!」

「ごっちん、ごめん。怒らないでよ」
282 名前:告白 投稿日:2004/01/20(火) 21:17

「怒ってないよ!恥ずかしかったの。ラブシーンでも始まりそうだったよ。
 何がお姫さま抱っこだよ!それやられてその後何やるんだよ!
 もうキャーって言いたくなったよ。これからこのネタでからかわせてもらうよ。
 良いもん見せてもらったよ。バカップルー!」

「真希ちゃん、声かけてくれれば良かったのに・・・」
「そうだよ。黙って見てないで」

「あ、逆ギレですか?ハートが飛び交ってる空気の中に入れませんでしたよ。
 入ったら後藤までピンクになりそうでした。後藤はピンクが嫌いです!
 ピンク着てたら、そのエロ旦那に襲われそうで怖いです」

「ひどいよ、ひとみちゃんの事をエロ旦那だなんて・・・」
「エロ旦那だよ、もうさ眠ってる梨華ちゃん見る目がエロエロだったよ」

「え?本当なのひとみちゃん?」
「ちょ、ちょっとそんな訳ないじゃん!ごっちん変な事いわないでよ!」
283 名前:告白 投稿日:2004/01/20(火) 21:18

「まあ冗談だけどさ、それよりバカップルは今夜は一緒に寝るの?
 後藤、部屋移っても良いけど」

「ひとみちゃん、どうする〜?」
「うん、そうしてもらおうか〜」

「たった一言話すだけで見つめ合うなー!それと語尾伸ばし過ぎー!」

「ごっちんが梨華ちゃんの目を見てあげろ、って言ったんじゃん」
「そうだけど・・・、もういいよ。バカップルの相手してると疲れる」
284 名前:告白 投稿日:2004/01/20(火) 21:24

「アヤカと7時に待ち合わせしてるから、そろそろ行こうか」

「そういえば美貴は?」
「爆睡してた」
 
「じゃあ私が荷物取って来るから、美貴ちゃんを起こしてくるね。
 真希ちゃんの荷物、置いてくるよ」

「うん、ありがとう」

「梨華ちゃん、大丈夫?うちも行こうか?」
「これぐらい大丈夫だよ〜」
285 名前:告白 投稿日:2004/01/20(火) 21:25

「コラー!二人で行くほど、後藤の荷物が重いのか?
 じゃあ一人で持てた後藤は何者だよ!
 愛の告白した途端に、急にラブラブになるなー!イチャイチャし過ぎだー。
 その勢いで今晩やっちゃうってかー?」

「ごっちんのオヤジ!」

「だからオヤジ、って言うなー!」
286 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/20(火) 21:31

更新終わります。
ごっちんファンの方、オヤジにしてごめんなさい・・・m(__)m
287 名前:なち 投稿日:2004/01/20(火) 23:23
親父なごっちん最高!!(笑)
バカップル誕生おめでとーーー♪
良かったA(ノ^▽^)ノ
今晩やっちゃうってかぁ〜?(笑)
288 名前:ガイ 投稿日:2004/01/21(水) 00:25
ごっちんはオイシイとこ持ってきますね〜
そこが良かったり(笑)
しかし、何はともあれ、カップル誕生おめでと!
これからもますます楽しみは増える一方でございます
289 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/21(水) 19:16
>なち様
 レスいつもありがとうございます。
 オヤジごっちん気に入っていただけましたか?良かったA
 今晩やるんでしょうか・・・?

>ガイ様
 レスいつもありがとうございます。
 ごっちんは必ずオイシイ場面に現れますよね。
 これからも楽しんでくださいませ。

290 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:17


ひとみちゃんと真希ちゃんがバカップルとかオヤジとか
言い合ってる間に部屋を出てきた。
真希ちゃんには、いつもラブラブな所を見られちゃうんだよね・・・
今日も私かなり恥ずかしい事言ってたし・・・

当分、からかわれちゃうんだろうな・・・
291 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:17

「美貴ちゃん起きて〜」
美貴ちゃん、ちょっと目が開いてるよ。
眠ってても誰かを睨もうとしてるの?
よく眠ってて起こすの可哀想だけど
ご飯抜きになっちゃう方が、美貴ちゃんにとっては悲しいよね?

「ん?」
って、寝起きで睨まないでよ・・・目が据わってていつもより怖いよ・・・
そのまま黙って起き上がって、私の目の前に立ったんだけど・・・
何?起こされたから怒ってるの?叩かれる?蹴られる?ヤキ入れられる?


「ねえ・・・、美貴ちゃんご飯食べに行こうよ・・・」
かつ上げされる時ってこんな心境なのかな?

「あー、もうそんな時間なんだね」
ご飯って言葉で目が覚めてくれたの?ヤキ入れられなくて良かった〜

「もうすぐ7時だよ」
「そうなんだ、梨華ちゃん眠れたの?」
292 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:18

「眠れなかったけど・・・、ひとみちゃんに好きって言われたよ!」
「えー?マジでー?」
「うん!」

「良かったね、梨華ちゃん!」
美貴ちゃんに肩を叩かれた・・・ちょっと痛いよ・・・

「うん、これも美貴ちゃん達のおかげだよ」
「美貴はなんもしてないよ」

「だって美貴ちゃんが朝いてくれなかったら、どうしていいか分からなかったよ。
 本当に助かったんだよ!」

頭をかきながら、ちょっと照れてる。

「じゃあ美貴が泊まったのは結果オーライって事だったんだね。
 良かったね。梨華ちゃん、初恋が実って」

「うん、ありがとう!」
293 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:18

「そっか、じゃあ行こう」
「うん、でも美貴ちゃん寝癖がついてるよ。ほらー」
後ろの髪の毛を押さえてあげる。

「そう?」
美貴ちゃんは両手で後ろ髪を撫で付けるんだけど
跳ね上がってる毛が戻らない。

「いいや、どうせご飯食べに行くだけでしょ?」

「そうだけど、人にいっぱい会うよ」
「そんなの気にならないから、いいよ」

そうなんだよね、美貴ちゃんって学校にも寝癖のまま来ちゃったりして・・・
294 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:18

二人で隣の部屋に行くと、もう言い合いは終わってた。
ふざけてただけだから、いつまでも続かないんだけどね。

「エロ旦那〜、姫のお帰りだよ〜」

「またー、そういう事を言うー!」
でもそういうひとみちゃんも全然顔が怒ってない。

「真希ちゃん!もう言わないでよー」

「ごっちん、なんで梨華ちゃんが姫なの?」
ほら、美貴ちゃんが興味を持っちゃったじゃない・・・

「真希ちゃん、言わなくていいから!」

「なんだよ、美貴だけ仲間はずれなの?」
ちょっと悲しい顔してる・・・、もうしょうがないなー

「違うの真希ちゃんがからかってるだけなの。
 さっきひとみちゃんに『お姫様だっこして〜』って言ったの聞かれて・・・」


目の前の美貴ちゃんは何故か前のめりにベッドに倒れこんだ・・・
どうしたの?こもった笑い声が・・・
「クックック・・・」
295 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:19

肩震えてるよ、何笑ってるの?
我慢出来なくなったのか仰向けになって

「ギャハハッハーーー!ちょっとーーー、勘弁してよーーー」
って大笑いされた・・・

ひとしきり笑ったあと、涙を拭きながら起き上がって私を見た。
「もうさ、梨華ちゃんってホント面白すぎる!」
「なにがよー?」

「だってね、まずその言葉をよっちゃんに言うのはいいとするよ。
 まあ二人っきりなんだから何やっても良いよ。
 でもさ、人に見られちゃまずいでしょー」

「だって、真希ちゃんがいたの気が付かなかったんだもん」

「じゃあそれもしょうがないとしよう、百歩譲ってね。
 でもさ、美貴が聞きたいって言ったからって言わなくてもいいじゃん。
 しかも『して〜』なんて語尾伸ばしちゃって、感情入れなくても。
 もうさあ、今の顔と声聞いたら笑わずにはいられないよ。
 本当に梨華ちゃんはエロい!顔も声も体もーー!アーハッハハーーー」

言い終わったら、また大笑いされた・・・

「そんなー、ひどいよー!」
ひとみちゃんを見ると顔が赤い・・・
私、そんなにエロかった?

「ミキティー、この二人はバカップルだし、エロ夫婦なんだよ。分かったでしょ」
この二人には勝てないよ・・・まあ助けてもらったし、しょうがないか・・・
296 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:19

アヤカ先生の部屋は同じ階だけど、ダブルルームだからちょっと離れてる。
エレベーターホールで待ち合わせしていて
私達が部屋から出たら、ちょうど先生も歩いてきた。

「皆さん、今夜は中華でいいですか?」
「「「「はーい」」」」

美貴ちゃんなんて手まで上げちゃってる。
授業中にそんな姿見た事ないんだけどね。でも赤点は・・・、やめとこ・・・

ホテルの中にある中華料理屋さんの個室。
円卓に真希ちゃん、先生、美貴ちゃん、私、ひとみちゃんの順で座った。

先生は紹興酒、私達はジュースで乾杯。
『私とひとみちゃんの両想いを祝して』なんて一人思いながら・・・
こんな事、思う私ってバカですか?
297 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:20

食事は楽しかった。
真希ちゃんと美貴ちゃんが揃うと賑やかになるし
先生もお酒が入っていつも以上に饒舌だし。
ひとみちゃんは料理を美味しそうに食べて、私はそれを見て幸せ。

先生が少し酔い出して、美貴ちゃんや真希ちゃんの体を触ったりしてた。
人恋しくなるタイプなのかな?良かった、ひとみちゃんが隣じゃなくて。
298 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:20

食事も終わって席を立つと先生がフラフラして、真希ちゃんに抱きついた。
突然だった真希ちゃんもフラフラしちゃって
それを見たひとみちゃんがすばやく先生を抱き支えた。
確かに酔っ払ってるから、しょうがないんだけど・・・
先生もなんか気持ち良さそうにひとみちゃんの肩に頭を乗せたりしてるし・・・

そのままひとみちゃんは先生を抱きながら歩く。

エレベーターに乗って部屋の階で降りると
「じゃあ、うちアヤカを部屋まで連れて行くよ」

え?そうだよね、一人で帰れないもんね・・・
私が何も言えずにいると、真希ちゃんが

「皆で行こう!」

って言ってくれて、反対側から先生を支えて一緒に歩き出して
私と美貴ちゃんは後を着いて行った。

ひとみちゃん、優し過ぎるし鈍感過ぎるよ!
先生はひとみちゃんの事好きなのに・・・
二人で部屋に行ったら・・・私の気持ちはどうなるのよ!

私が不機嫌な顔をしてたのか、美貴ちゃんに『まあまあ』って背中を叩かれた。
299 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:20

先生を部屋に寝かして、皆で戻ったんだけど
その時、ひとみちゃんの横に並んだら、先生の匂いがした・・・
どういう状況だったか分かってるけど気持ちしない・・・

ひとみちゃんが寝不足っていうのもあって、今日はそのまま部屋の前で別れた。

「自分達じゃ起きられないから、起こしに来てくれる?」
真希ちゃんに部屋の鍵を渡された。
「うん、分かった」

「梨華ちゃん、あんまり怒っちゃダメだよ〜」
部屋の入る時に美貴ちゃんに言われた・・・
300 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:21

部屋に入ると、ひとみちゃんがベッドに寝転んだ。

「あー眠いー」
大きく伸びて、あくびをした。
まあ、ひとみちゃんが悪い訳じゃないだし、怒ってもしょうがないよね・・・

「ねえシャワー浴びちゃった方がいいよ」
「うーん、そうだね。サッパリしてから寝たいからね。先浴びていい?」
「うん、いいよ」

起き上がって私の横を通る時、また先生の匂いがした。
ひとみちゃんが着てるTシャツを無性に洗いたくなった・・・嫉妬・・・

今までひとみちゃんが告白とかされてるのは知ってるけど
皆ファン感覚の人たちだったから、こういう気持ちになった事ってないんだよね。
イヤだって思う気持ちはあったけど・・・

でも先生ってなんか危険なんだよね・・・、大人だし・・・色っぽいし・・・
301 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:21

一人で物思いにふけってたら、ひとみちゃんのシャワーが終わった。
頭にタオルを乗せて、Tシャツに短パンのスタイル。
足長いよー、見惚れちゃうー

手には脱いだ服を持っていた。Tシャツ・・・
「ひとみちゃん、それ明日ホテルのコインランドリーで洗っちゃうから貸してくれる?」
「え?ちゃんと四泊分着替え持ってきてるから、洗わなくても大丈夫だよ」

「でも汗とかかいてるから臭くなっちゃうし、私のも洗いたいから、ね?」
「うん、分かった。よろしく」

変に感じちゃったかな?これじゃあ嫉妬してる奥さんみたいだよね・・・
ひとみちゃんは先生の事、なんとも思ってないのに・・・バカみたい


「梨華ちゃんも入ってきちゃいなよ。サッパリするよ」
「うん。ひとみちゃん、眠かったら気にしないで眠っちゃってね」
「分かったよ」
302 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:21

私がシャワーを浴びて部屋に戻ると
ひとみちゃんがベッドに入って眠そうにしてた。
「ひとみちゃん、眠ってても良かったのに」
「うん」

「梨華ちゃん、一緒に寝ない?」
「え?いいの?」
「うん、寝よう」

私が入るスペースを開けてくれた。
でもひとみちゃんが上を向いたままだったから、私も並んで上を向いて寝た。

「ひとみちゃん、大丈夫?ドキドキしない?」
「うん、ちょっと。でも大丈夫。やっぱ自分の気持ちが分かったからかな。
 いつもみたいに安心するよ」

「私も」
303 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:21

「梨華ちゃん、手繋いで寝ていい?」
「うん」
優しく手を握ってくれた。手を繋いで寝るのって初めてかな?なんか嬉しい。
一人でニヤニヤしちゃう。


「あ!消毒しなきゃ!」
私の手を握って気が付いたのか、ビックリしたような声を出した。

「もうシャワー浴びた時に絆創膏も外したよ」
「大丈夫だった?」
「うん、かさぶたになってたよ」
「そっか、良かった」

優しいね、真希ちゃんの言葉じゃないけど、私メロメロだよ
304 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:22

「うちらって初恋同士なんだね。普通初恋って実らないって言うけど
 実って良かったね」
「私はそうだけど、ひとみちゃんの初恋って、なつみ先生だったじゃない」

「え?誰?それ」
「幼稚園の担任の先生だよ」

「あー、なつみ先生ねー、思い出した。でもその先生がうちの初恋なの?」

「卒園前の半年ぐらいっていつも先生を追い回してなかった?」

「追い回してはないと思うけどな・・・」

「だって転んで膝すりむいて、抱っこされたじゃない?
 あの時から先生の事好きになったんじゃないの?」
305 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:22
「あー、なんとなく思い出した。あの先生ね、良い匂いしてたんだよね。
 なんか美味しそうな、それでお腹空くと先生のそばに行ってたんだよ」

「はぁ・・・?じゃ、じゃあ小学校に行きたくない、って言ってなかった?」
「あれはランドセルが女の子は赤なんだよ、って言われてショックだったんだよ。
 うちは黒が良かったのに。しかもおばあちゃんから
 プレゼントされちゃった後だったから。
 黒買ってもらう訳にもいかなくてさ。おばあちゃん悲しむでしょ」

「えー!でもさ、先生が結婚するって聞いて落ち込んでなかったっけ?」
「それは思い出せないけど・・・いつぐらい?」

「卒園式近くかな?」
「もしかしたら、うちの金魚が死んじゃったからじゃないのかな?」
「そうだっけ?」
「うん、うちが庭にお墓作って、梨華ちゃんもお墓参りしてくれたよ」
「なんか思い出した・・・、芝生にする前だよね・・・
 えー、じゃあなつみ先生は初恋の相手じゃないの?」
306 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:23

「うん、多分。うちって鈍感だけど、別になつみ先生に関しては違うと思うよ」
「私、あれからずーっとなつみ先生に嫉妬してたよ・・・」

「梨華ちゃんって面白いね。聞いてくれれば良かったのに」
「だって好きな人の初恋の話なんて聞きたくないもん・・・」

「そうだよね、ごめんね」
「ううん、いいの」
307 名前:軽井沢の夜・・・ 投稿日:2004/01/21(水) 19:23

そのまま何もしゃべらないと思ったら、ひとみちゃんの寝息が聞こえてきた。
全然眠ってないから、限界だったんだね。

私もさっき眠ったのに、眠くなってきた。

やっぱりひとみちゃんのそばにいると安心する・・・


308 名前:軽井沢の夜が明けて 投稿日:2004/01/21(水) 19:31

熟睡出来たから頭がスッキリ!
隣にはひとみちゃんがいない・・・洗面所で水の音がしている。

ひとみちゃんが顔を拭きながらベッドに腰掛けた。

「梨華ちゃん、おはよう」
いつものひとみちゃんスマイル〜

「おはよう、ひとみちゃんは眠れた?」
「うん、昨日はグッスリ眠れたよ。梨華ちゃんは?」

「私も熟睡出来たよ」
「じゃあ、着替えたらごっちん達を起こしに行こうか」

「うん」
309 名前:軽井沢の夜が明けて 投稿日:2004/01/21(水) 19:32

部屋を出る時に、ひとみちゃんから手を繋いでくれた。
手を繋ぐのは平気になってくれたんだね。

「ひとみちゃん〜」
「なに?」
「なんでもないよ、呼んでみただけ〜」
「変な梨華ちゃん〜」
310 名前:軽井沢の夜が明けて 投稿日:2004/01/21(水) 19:33

「二人とも眠ってるね」
「うん、この二人はいつでもどこでも眠れるね」
「でもひとみちゃんだって、眠れるじゃない〜」
「そうだね、うちも同じだね」

「ひとみちゃんの寝顔って可愛いんだよ〜」
「梨華ちゃんの方が可愛いよ〜」
うれしい〜、可愛いだって〜
なんか今まで以上にひとみちゃんの目が優しいよ・・・

ひとみちゃんの手を両手で握ってブラブラさせる。

「梨華ちゃん、何やってるの」
「だって嬉しいんだもん〜」
「へんな梨華ちゃんだな〜」
「だって〜」
「またごっちんにバカップルって呼ばれちゃうよ」
「そうだったね、それに起こさないと怒られちゃうね。
 真希ちゃん〜、美貴ちゃん〜、起きてくださ〜い」

「梨華ちゃん、そんな可愛い声じゃあ、この二人は起きないよ。
 うちだったら幸せな気分になって、また眠くなっちゃうよ〜」

「だって〜あんまり大きい声出すの恥ずかしいよ〜」
311 名前:軽井沢の夜が明けて 投稿日:2004/01/21(水) 19:34

「せーーのー」
え?

「「バカップルーーー!」」


二人がベッドから起き上がった・・・。しかも着替えてるし・・・

「ミキティー、分かったでしょ?」
「うん、こりゃバカップルだー」

「止めなきゃ、もっと凄い事になってたけどね」
「マジっすか?」

「もう抱き合っちゃったり、キスしたり・・・」

「真希ちゃん!そんな事してないでしょ?」

「後藤達が止めなかったら確実にやってるよ」
「うん、やってるよね!」
312 名前:軽井沢の夜が明けて 投稿日:2004/01/21(水) 19:35

「ひどいよー。騙すなんてー!ねえひとみちゃん、ひどいよね〜」
「うん、ひどいね・・・」
ちょっとひとみちゃん顔赤いよ・・・

「やっぱ梨華ちゃんのその甘え方はエロい!美貴恥ずかしいー!」
「でしょ?梨華ちゃんって自覚ないだけで、メチャエロなんですけどー」

「ごっちんの言ってた通り、ハート飛びまくりだね!
 二人のオーラがピンクだったよ!避暑地を暑くするなー!」

「だってやっと両思いになれたんだもん〜、ねえひとみちゃん?」

「そうだね・・・」
あら?私だけテンション高い?ひとみちゃん引いてる?

「ひとみちゃん引いちゃった?」
「恥ずかしいだけ・・・」
313 名前:軽井沢の夜が明けて 投稿日:2004/01/21(水) 19:36

「ほら、梨華ちゃんがエロいんだよ!もしかして昨夜やっちゃったか〜?」

「何言ってるんだよー、ごっちんー!」
ひとみちゃん、更に顔が真っ赤だよー

「まあ今のよしこにそんな事出来るわけないだろうけどね〜」

「もう真希ちゃんやめてよ!せっかくひとみちゃんが今まで通りになったのに。
 また緊張しちゃったらどうするのー?」

「ごめんごめん、だって面白いんだもん!」

「ひとみちゃんで遊ばないでくれる?」

「って、いうか部屋で手繋ぐかー?」

「いいじゃない〜付き合ったばっかりのカップルはいつでも繋がっていたいの〜」


「「やっぱ梨華ちゃんってエロいー!」」
314 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/21(水) 19:37

更新終わります。
315 名前:ガイ 投稿日:2004/01/22(木) 00:35
更新お疲れさまです。
まんまと2人にやられましたね〜。
思わずPCの前でニヤニヤしてしまいました。
バカップル万歳!!
316 名前:わく 投稿日:2004/01/22(木) 12:11
ずっと読んでました!!
バカップル万歳☆

これからも更新頑張ってください^−^
楽しみによんでまっす!!
317 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/23(金) 13:19

**作者よりお詫び**

今までの文章でかなりの入力ミスがあった事をお詫びします。
コピペや削除を繰り返し、変な文章になっていたり
削除したままになっていたり、と、読み辛い部分も多々あったと思います。
アップする前に必ず読み直してはいるのですが、気付かない事も多く・・・

書いたら書いただけアップしたくなる性分でして・・・
しかも話を途中で切る事も出来ず、切りのいい所まで載せるとかなり長く
なってしまい・・・
と、全て言い訳なのですが・・・

これからも今まで以上に気を付けますが、もし間違えがありましても
「あ、またこいつ間違えてる」と思ってください。
あまりに文章が繋がらなかった場合はご指摘ください。

一応、前回の気付いた分だけ訂正させていただきます。
>299 『どういう状況だったか分かってるけど気持ちしない・・・』
『分かっているけど良い気持ちはしない・・・』です。

これからも、よろしくお願い致します。  ゆうぴ

318 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/23(金) 13:28
>ガイ様
 いつもレスありがとうございます。m(__)m
 本当に励みになっています!
 ニヤニヤしていただけて作者としては大変嬉しいです。
 私もニヤニヤしながら書いていますので。(*^_^*)
 これからもバカップルを温かく見守ってください。

>わく様
 はじめまして、ですよね?
 レスありがとうございます。m(__)m
 ずっと読んでくれていたなんて嬉しいです。
 これからもよろしくお願いします。

319 名前:避暑地での出会い 投稿日:2004/01/23(金) 14:09

320 名前:避暑地での出会い 投稿日:2004/01/23(金) 14:10

ひとみちゃんが先生に電話したら、二日酔いでまだ起きられないみたい。

だから四人でレストランへ。
朝食はバイキングだった。

ひとみちゃんが両手にお皿を持って、私が乗せる係。
私達が「これ食べる?」「うん、食べたい」なんてやり取りしてると
真希ちゃんがニヤニヤしてた。
さすがに人前ではバカップルなんて言わないよね・・・?

美貴ちゃんは迷わずお肉をいっぱいゲット。
朝からお肉・・・良く食べられるよね。

とりあえず皆好きな物を取って席に着いた。
321 名前:避暑地での出会い 投稿日:2004/01/23(金) 14:11

「ひとみちゃん、これ食べる?あ〜ん」
「梨華ちゃん、おいしいね〜」

真希ちゃんと美貴ちゃんが、私達の真似をした・・・
二人で私達を見てニヤニヤ・・・
今度はこういう弄り方になるのかしら・・・

こうなったら私もやっちゃおう〜
どうせやってもやらなくても、からかわれる運命なんだから。

「ひとみちゃん、これ食べる?」
「うちが食べさせてあげるよ。ハイ、あ〜ん」

ちょっとこれってやられる方がかなり恥ずかしいんですけど・・・

「あ〜ん・・・」
322 名前:避暑地での出会い 投稿日:2004/01/23(金) 14:12

「おいちいでちゅか〜?」
「うん・・・」

二人にニヤニヤされている・・・
ひとみちゃん、それじゃあ幼児プレイよ!・・・って、私ってなんでこんな言葉を・・・
自分の心の声に赤くなっていると、また突っ込みが・・・

「今度は梨華ちゃんが受けなんだね?」

美貴ちゃん、受け・・・って、また私って変な想像を・・・


石川梨華、16歳。私って欲求不満ですか?
323 名前:避暑地での出会い 投稿日:2004/01/23(金) 14:13

私達が食べ終わる頃、アヤカ先生と中学生ぐらいの女の子が二人並んで来た。
先生はまだ具合が悪そう。

「皆さん、おはようございます・・・」
「「「「おはようございます〜」」」」

大音量の挨拶で、先生は顔をしかめた。


「昨日は、皆さんで部屋まで運んでくれたんですね・・・
 ありがとうございました」

丁寧におじぎをした。こういう所は日本人より日本人らしい。
それより先生、皆の視線は隣の女の子に行ってますよ。
324 名前:避暑地での出会い 投稿日:2004/01/23(金) 14:14

「あ、この子は姪っ子です。東京から遊びに来ているんです。
 今朝、両親が帰ったんですが、一人だけ残ったんですよ。
 もし良かったら、これから一緒に行動させていただきたいんですが」

「いいっすよー、ね?」
ひとみちゃんがすかさず答えて、私達を見た。
私達も頷いて、各々「いいですよー」と答えた。


それを聞いて女の子は笑顔になり
「高橋愛です、よろしくお願いします」

と、先生と同様丁寧にお辞儀をした。
真面目そうで、可愛い子だった。
325 名前:避暑地での出会い 投稿日:2004/01/23(金) 14:16

私達も一人ずつ挨拶をした。
ひとみちゃんが挨拶をすると、高橋さんの目がうっとりしていた・・・また・・・

先生達は私達の周りが空いていないので、少し離れたテーブルに着いた。

部屋へ戻る時に、ひとみちゃんが先生に声を掛けに行くと
高橋さんの目はひとみちゃんに釘付け・・・

もう叔母さんと姪っ子共々、ひとみちゃんの事好きにならないでよー

「モテる旦那を持つと奥さんも苦労が絶えないね〜」

真希ちゃんと美貴ちゃんに言われた。
もうこっちは本気で悩んでるのにー
326 名前:避暑地での出会い 投稿日:2004/01/23(金) 14:17

今日は午後から先生と一緒に行動する事になってるから
それまで部屋にいる事にした。
高橋さんも一緒なんだね・・・
可愛い子だったし、ひとみちゃんを気に入ってそうだし・・・

「はぁ・・・」
思わず、ため息が出てしまった。

「梨華ちゃん、どうしたの?ため息なんてついて。
 ため息つくと幸せが逃げちゃうよ〜」
ソファーに並んで腰掛ける。

「うん、そうだね。せっかく幸せなんだからダメだよね・・・」
「何かあった?」

「旦那さんがカッコイイのも問題だなー、って思ってたの」
「なんで?」
ひとみちゃんがキョトンとした顔をした。
327 名前:避暑地での出会い 投稿日:2004/01/23(金) 14:18

「モテちゃうからだよ・・・」

「でも梨華ちゃんだけ見てるから大丈夫だよ。昨日約束したでしょ?」
すぐに優しい笑顔に変わって、嬉しい事を言ってくれた。

「そうだけど、さっきの女の子もひとみちゃんの事見てたし・・・」

「あっちは見てても、うちが見てるのは梨華ちゃんだけだから」

「本当に?」
「本当だよ」

二人っきりだよね?真希ちゃん達いないよね?隠れてないよね?
じゃあ甘えちゃおうかな〜

腕を絡めて、ひとみちゃんの肩に頭を乗せる。
幸せだな〜
今までもこういう事してたけど
お互いの気持ちを知らなかったしね。
このままこうしていたいな〜
私達だけ部屋に残っちゃう?
328 名前:避暑地での出会い 投稿日:2004/01/23(金) 14:19

腕を絡ませながら、ひとみちゃんの手をいじってみたりして〜
ひとみちゃんも私の手を触ったり握ったりしてくれる。

「梨華ちゃん?」
「なあに、ひとみちゃん?」

見上げると目の前にひとみちゃんの顔が・・・
え?これってキスのタイミングなの?どうすればいいの?
顔より前に手が近づいてきた・・・
目を閉じた方が良いんだよね?どうしよう・・・

「睫毛がついてるよ」

手は私の目の下の睫毛を取ってくれた・・・

「あ、ありがとう・・・」

そうだよね、昨日まで手に触れるだけで緊張してたのに
すぐにキスなんて出来ないよね、あービックリしたー
329 名前:避暑地での出会い 投稿日:2004/01/23(金) 14:20

ドキドキしながら、また肩に頭を乗せると

「梨華ちゃん?」
「なあに?」

また顔が近づいてきた。まだ何かついてるの?

目を開けたまま待ってると、どんどんひとみちゃんの顔がーーー
ひとみちゃんが目を閉じたよ・・・
私も思わず目を閉じると、唇に一瞬柔らかい感触が・・・
え?これってキス・・・ですよね?

目を開けると、ひとみちゃんの顔が目の前にあった。

「梨華ちゃん、好きだよ」

え、ええーーーハイハイ
慌てて、声も出ませんよ・・・
330 名前:避暑地での出会い 投稿日:2004/01/23(金) 14:20

「ごめんね、したくなっちゃった・・・。
 さっきしたかったんだけど睫毛付いたから・・・」

「嬉しい・・・ひとみちゃん大好き〜」
思いっきり抱きついた。もう平気だよね?

ギューって力強く抱きしめられた。耳元で
「梨華ちゃん、大好きだよ」
って、言われてくすぐったくて、顔だけ離した。
そうするとまたひとみちゃんの顔のアップが・・・

「梨華ちゃん・・・」

もう一度唇が重なった。
今度は少し強く押し付けられる・・・
ただそれだけのに、体がとろけちゃいそう・・・
気持ちいい・・・

どこかに飛んで行っちゃいそう〜
331 名前:避暑地での出会い 投稿日:2004/01/23(金) 14:21

--- ドンドンドン ドンドンドン

「あ?」
ひとみちゃんの唇が離れてしまった・・・


「ねー、ちょっと開けてーーー」
神様ってやっぱり私の味方ではなくて、真希ちゃんの味方なんですね・・・

って、いうか真希ちゃんって本当に私達の事を
応援してくれているんですか?


毎回ジャマされるのかしら・・・
332 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/23(金) 14:22

更新終わります。
毎回こんなオチで良いのでしょうか・・・
333 名前:ガイ 投稿日:2004/01/24(土) 00:53
更新お疲れです。
そんなオチだからいいのではないですか!
私はこういう終わり方好きですよ。
また次回も楽しみだぜぃ!って気分になりますからね。
それにしても、ごっちん、ホントに毎回おいしいトコ持ってきますね。
でもそこがごっちんらしいかも・・・
愛ちゃんも出て来たし、ますます騒がしくなりそうですね(笑)
ゆうびさん、頑張って下さいね〜応援してますよ〜
(0^〜^)<頑張れ〜
それでは、長々と失礼いたしまた。
334 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/27(火) 13:30
>ガイ様
 励ましのレスありがとうございます。
 金曜にちょっと微熱が出てしまって、大事を取って休んだのですが
 思った通り週末に体調を崩してしまいまして、今日まで休みました。
 今日は微熱程度なので、もう元気なのですが、さすがに長々文章も
 書く気にはなれませんので、元気になったら書かせていただきたいと
 思います。せっかくレスをいただいていましたのに
 お返事も書かず申し訳ありませんでした。今週末から来週からでも
 復活出来るかと思いますので、それまでお待ちください。
 いつもありがとうございます。m(__)m
335 名前:ガイ 投稿日:2004/01/27(火) 23:55
そうだったんですか。
最近更新がなかったので心配しておりました。
今風邪が流行っているのでゆっくり休んで下さいね。
私はいつまでも待ってますよ〜
体調が良くなったら、また続きをお願いします。
それでは、また。
336 名前:雪ぐま 投稿日:2004/01/29(木) 13:22
お風邪の具合はいかがですか?
>>322、飲んでたコーヒーを噴出しそうでしたw いや〜、たまりませんねw
続きを楽しみにしております。でも、くれぐれもご無理をなされませぬよう…。
337 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/30(金) 20:24
>ガイ様
 レスありがとうございます。
 体調の方はやっと元に戻りました。
 ご心配おかけしました。
 これからもよろしくおねがいします。
 ごっちんはいつまで、オチに使われるんでしょう・・・(>_<)
 オヤジキャラもやめてもらわないと、イメージが・・・

 
>雪ぐま様
 レスありがとうございます。
 毎回更新を楽しみにしています。レスをしたいのですが
 気付いた時にはたくさんレスがあるので躊躇してしまい・・・
 『文麿外伝』が待ち遠しいです。もちろん『あやみき外伝』も好きです。
 これからもよろしくお願いします。

338 名前:『新しい後輩』 投稿日:2004/01/30(金) 20:26

339 名前:『新しい後輩』 投稿日:2004/01/30(金) 20:27

ひとみちゃんがドアを開けに行くと
悪魔達・・・、じゃなかった、真希ちゃん達が入ってきた。

なんで二人共大きなバッグ持ってるの・・・


美貴ちゃんが荷物を置いて私達の前に立ったんだけど・・・
何で両手をこすり合わせてるの?

「アツアツのところお邪魔して、大変申し訳ないのですが
 事情が変わりまして、この部屋を相部屋にしていただきたいのですが・・・」
それは番頭さん・・・?

「せっかく新婚旅行でいらしていただいたのにねー」
真希ちゃんは女将さん?
次から次へと色んなパターンが出てくるんだね・・・
もう何が出ても驚かないよ・・・
340 名前:『新しい後輩』 投稿日:2004/01/30(金) 20:28

「で、どうしたの?」
笑って聞けるひとみちゃんは大人だね・・・、呆れてないで私も笑わなきゃ・・・

「あのさー、アヤカ先生から電話があったんだけど、っていうか
 最初、二人の携帯にも掛けたらしいよ。出ないで何やってたの?」

「え?梨華ちゃん、電話鳴った?」
ひとみちゃんと目を合わせるけど、聞こえなかったから首を振る。

「まあ!いやだー、新婚さんはラブラブだから電話の音も聞こえないのかねー」
美貴ちゃん、今度はオバサン?お婆さん?キャラがハッキリしないから不発!


「まあいいや。市内のホテルで食中毒騒ぎがあったらしくて
 そのホテルの客を他のホテルに振り分けて移すとかって。
 で、うちらって客じゃないじゃん、だから出来たら一部屋に入ってって。
 エキストラベッド持ってきてくれるらしいから
 ベッドが三つなら四人で寝られるでしょ。エロカップルは一緒でいいよね」

今度はエロカップルなんですね・・・
341 名前:『新しい後輩』 投稿日:2004/01/30(金) 20:29

「ごっちん、今度はエロカップルなのかよー!」
ひとみちゃんが反撃に出たー、もっと言ってーーー

「あぁーーー?、旦那もちょっと成長したのかな?
 もしかしてやっちゃったとか?小学生から中学生か?まさか高校生か?
 昨日、手が繋げたから、今日は抱き合ってキスぐらいはしちゃってたりしてねー」

ヤバイ、ひとみちゃん赤くなってる・・・
せっかく反撃してたのにー
やっぱり悪魔には負けるのね・・・
真希ちゃん、どっかで覗いてない?


「よしこ、赤くなってるけど、マジ?ごめんねー、当てちゃったー?
 まさか本当にしてるとは思わなかったよー!じゃあ、今夜辺りは高校生?
 今時の高校生はすぐやっちゃうのかな?え?中学生だってやっちゃうのか?」

「真希ちゃん、完璧エロオヤジ・・・」

早くオヤジキャラから脱出してよ・・・
342 名前:『新しい後輩』 投稿日:2004/01/30(金) 20:30

「あ〜あ、よっちゃんも、とうとう梨華ちゃんの物になっちゃったんだね・・・
 どうせ美貴は一夜限りの女ですよ・・・、ごっちんもいっぱい抱かれたのになー!
 美貴は一回きり・・・あ〜あー」

美貴ちゃん、大げさにため息つかないでよ・・・
抱かれるって・・・いやらしいよ・・・
私にこれ以上変な想像させないでーーー

「真希ちゃんも美貴ちゃんも変な事ばっかり言わないでよー!
 それにひとみちゃんもイチイチ反応し過ぎだよー!」


「梨華ちゃん、ごめんね・・・」
素直に謝るのは、ひとみちゃんだけなのね・・・

「よしこも梨華ちゃんの尻に敷かれちゃうんだね・・・。カッコイイよしこが・・・
 梨華ちゃんのお尻に・・・あ〜やだやだ・・・」

「梨華ちゃんってエロい上に強いからねー。よっちゃんこれから大変だよ〜」

同情しながら、ひとみちゃんの肩叩いたりしないでよ。
ひとみちゃんの顔が心なしか引きつってない?
343 名前:『新しい後輩』 投稿日:2004/01/30(金) 20:31

「話は戻るけど、二人って一緒に寝るよね?
 もしイヤだったらベッド足りないから言わなきゃいけないんだけど」

「私は良いよ〜」
どうせ昨日も一緒に寝たし〜

「うちも良いよ」
ひとみちゃんその笑顔って本物だよね???

「まあそう言うとは思ってたけどね。後藤達の事は気にしないで良いから
 好きな事しちゃってね〜。まあうるさいのは困るからさ、ほどほどにね〜」

真希ちゃんのエロオヤジキャラっていつまで続くの・・・?
344 名前:『新しい後輩』 投稿日:2004/01/30(金) 20:31

先生達と合流して旧軽井沢まで行った。
最初は真希ちゃんと美貴ちゃん、先生と高橋さん、私とひとみちゃんって
別れてたのにしばらくすると先生が真希ちゃん達へ高橋さんが私達の所へと・・・

正確には高橋さんは私達の所へじゃなくて、ひとみちゃんの所へ・・・
ひとみちゃんの左側に私、右側に高橋さん
私は手を繋ぎ、高橋さんは抱きつくように腕を絡ませ・・・
って、高橋さん、さっき会ったばっかりよね?

ひとみちゃんって、そういうの断れないんだよね・・・
断って空気が悪くなるのは私もイヤだけどさ・・・
345 名前:『新しい後輩』 投稿日:2004/01/30(金) 20:32

高橋さんは先生から情報を聞いていて、ひとみちゃんの事を色々知っていた・・・
それより先生は姪っ子にひとみちゃんを譲ったのかしら?
私のひとみちゃんを勝手に譲られても困るんだけど・・・

「吉澤さんは、頭も良くてスポーツも出来るんですってね〜凄いですね〜
 私、来年受験なんですけど、吉澤さんの通ってる高校受験しようかな〜」

「高橋さんの家はどの辺なの?」

「あの高校までだったら、乗り換え一回で30分ぐらいで着きますよ」

「でももう志望校とか決まってるんじゃないの?」
私がすかさず割り込んだ。これ以上ファンは増えて欲しくないよー

「まあ決まってますけど、別に最終決定って訳じゃないし。全然大丈夫ですよ。
 2学期になったら志望校変更します〜」
そうなんだ・・・

「でもさ、そういう事は慎重に考えた方がよくない?」
そういうひとみちゃんは近いだけで選ばなかったっけ?
346 名前:『新しい後輩』 投稿日:2004/01/30(金) 20:33

「吉澤さんは私が一緒の高校に通うのはイヤですか・・・?」

ひとみちゃんを見上げて、ちょっと悲しそうな顔をして・・・
中学生のくせに駆け引きが出来るの?
ひとみちゃんがそういうのに一番弱いって、もう見破ったの?

「そんな意味じゃないよ。ただ高橋さんが何も知らないのに
 うちの高校受けるって言うから」

ほら、慌てるでしょ?うちの旦那さまって簡単でしょ?相手の思う壺・・・


「じゃあ、教えてくださいよ。吉澤さんの高校の良い所とか。
 私、夏休みに学校見学しに行きます。その時、案内してもらえますか?」

「・・・うん、いいけど」

「やったー!じゃあ、後で携帯教えてくださいね。連絡しますから!」

高橋さんはひとみちゃんを見た後に私の事も見て、笑ったけど・・・
目が笑ってないよ・・・、それって美貴ちゃんの睨みよりある意味怖い・・・
347 名前:『新しい後輩』 投稿日:2004/01/30(金) 20:35

「そうだ!石川さんってテニス部なんですよね?私もなんですよ。
 後で勝負しませんか?」

「高橋さんもテニス部なんだ、上手いの?」
ひとみちゃん、スポーツの話しになると食いつき早いよね。

「自慢出来る程じゃないですけど、個人戦で都大会には出た事ありますよ」
あら、自慢じゃない・・・

「おー!カッケー!じゃあ、上手いじゃん!梨華ちゃんも結構上手いよね〜
 中学時代は部長だったんだよ〜」
なんか自慢気に話してくれてるんだけど、私は都大会になんて出た事ないわよ・・・
それに部長って言っても無理矢理押し付けられただけだし・・・

「石川さん!やりましょうよ〜」

「うん・・・いいけど」

「梨華ちゃん、久々の勝負だね!二人共頑張れ〜」
多分、彼女は単純にテニスの勝負じゃないんだって・・・
まあテニスに負けたからって、ひとみちゃんは渡さないけどねっ!
348 名前:『新しい後輩』 投稿日:2004/01/30(金) 20:36

って、結構あっさり負けてしまいました・・・
だからって、ひとみちゃんは渡しませんが・・・

『自分のラケットじゃないからだよ〜』って、ひとみちゃんが慰めてくれたけど
それは高橋さんも条件は同じなんですよ・・・
虚しくなるだけなんで、慰めないでください・・・

「じゃあ高橋さん、うちと試合しようか〜。梨華ちゃんのリベンジ!」

「えー、吉澤さん出来るんですか?」

出来るわよ・・・。本気でやったら私より全然上手です・・・
中学時代は体育の授業でテニスやって、ひとみちゃんが上手だったから
テニス部の顧問が噂を聞いてスカウトしたのよ。
でもバレー部の顧問も渡せないって、スポーツ界でもひとみちゃんの争奪戦・・・
中途半端にやってると簡単に負けるわよー


「普通に打ち合うぐらいだったら出来るよ〜」
「じゃあ、お願いします〜」

試合って言ってたけど、お互い本気出してないからラリーになってる・・・
なんか楽しそう・・・それなら私もやりたいな・・・
ひとみちゃん元々体動かすのが好きだから、夢中になって私の存在忘れてない?
349 名前:『新しい後輩』 投稿日:2004/01/30(金) 20:37

「梨華ちゃん、よしこに忘れられてるのー?」
暑いからって観戦しないって言ったのに、悪魔も出てきたのね・・・

「美貴ちゃんは?」

「眠いからってベッドに入ってるよー。
 さすがの後藤もちょっと寝過ぎると夜眠れないから出てきたよ」

「真希ちゃんもテニスやってくれば?」

「梨華ちゃんはもういいの?」

「だって旦那さまに忘れられてるみたいだし・・・」

「冗談だよー、よしこが梨華ちゃんの事忘れる訳ないじゃん!」
悪魔から真希ちゃんに戻った・・・
350 名前:『新しい後輩』 投稿日:2004/01/30(金) 20:38

「おーーーい、タカハシーーー、ちょっと交代しよーーー」
高橋さんに声を掛けて、ひとみちゃんが私の所に走ってきた。
今、タカハシって呼んだよね?もう仲良しさん?体育会系の血が騒いでる?

「ねえ、梨華ちゃん一緒にやろうよ。ごっちんもやる?」
ほらね、って顔で真希ちゃんに見られた。

「後藤はいいや、梨華ちゃん行っておいでよ」
「うん、良いけど・・・」

「疲れちゃった?」
旦那さまの優しい笑顔。

「ううん」
ちゃんと奥さんの事も覚えててくれたのね・・・
351 名前:『新しい後輩』 投稿日:2004/01/30(金) 20:38

私とひとみちゃんが遊んでる間、高橋さんは真希ちゃんと話していた。
ひとみちゃんの事がなかったら、私だって普通に話せてたんだろうけど
やっぱ意識しちゃって、なかなか自然に話しかけたり出来ない。
私の方がお姉さんなんだから、ちゃんと話しかけたりしなきゃダメだよね・・・

「梨華ちゃんー、ボール返してよー」

ボーッとしちゃった・・・

「ごめーん」

私が強く打ったボールでも簡単に打ち返される。
ひとみちゃんがテニスを本気で始めたら、どれぐらいまでいくのかな?
なんか個人競技の方が活躍出来そうだよな〜

「梨華ちゃーん!」

あ、また返せなかった・・・、集中しなきゃ!
さっきの二人みたいに、私も楽しくラリーしたい〜
352 名前:『新しい後輩』 投稿日:2004/01/30(金) 20:39

・・・・・・・・・って、ひとみちゃん、私には厳しくないですか?
コートの端から端へ振られてるんですが・・・
部活でもこんなに振られないよ・・・
ひとみちゃんのスポ根スイッチ入っちゃったのね・・・

「ひとみちゃんーー、もう限界ーーー」


「梨華ちゃん、ダメだなー。じゃあタカハシ交代ーー」
私は用無しなのね・・・
高橋さんは嬉しそうに私の方へ走ってきた。

「吉澤さんのご指名なので交代しま〜す」

分かりましたよ・・・
ひとみちゃんの事は大好きだけど、スポ根には付き合えません・・・
353 名前:『新しい後輩』 投稿日:2004/01/30(金) 20:41

「おねがいしまーす!」

「おーーー!」

高橋さんの声を聞いて、ひとみちゃんも満足そう
そういえばあなたって、こういうの大好きだもんね・・・
思い出したよ・・・、中学の時も人の部活に来て遊んでたよね。
テニスアニメの再放送にハマっちゃって
自分がコーチになった気分で球出しとかしてたし。
ノリの良い子が相手してたけど、「コーチお願いします!」
とか言っちゃうと楽しそうだったよね。
良かったね、高橋さんもノリが良さそうな子で・・・


高橋さん、よろしくてよ!今だけひとみちゃんを貸してさしあげるわ。


って、いったい私は誰?

354 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/01/30(金) 20:42

更新終わります。

355 名前:ガイ 投稿日:2004/01/31(土) 01:03
ゆうびさん、復活おめでとうございます!
そして更新お疲れっす。
ごっちんのオヤジキャラは私的にツボですよ〜
そして、今回の更新でエースをねらえを思い出したのは私だけでしょーか・・・
石川さんは、まさかお○夫人では!?
356 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/01(日) 22:56
>ガイ様
 レスありがとうございます。
 まさにおっしゃる通りです。
 今、実写版やってますよね。
 かなりキャスティングに不服はありますが・・・
 もう少し、このネタにお付き合いください。m(__)m

357 名前:センパイ・後輩 投稿日:2004/02/01(日) 22:57

358 名前:センパイ・後輩 投稿日:2004/02/01(日) 22:57

「あ〜あ、せっかく夫婦でテニスやってたのにね〜。
 旦那は奥さんより可愛い後輩を選んだか・・・」
真希ちゃんから悪魔へ・・・無視しよう・・・

「高橋さん、若いから元気あるしね〜」

「若いって、一つしか違わないじゃない」
無視出来なかった・・・悪魔の思うツボ・・・

「一つの差が大きいんだよー!見てみなよ、あんなに元気じゃん」
359 名前:センパイ・後輩 投稿日:2004/02/01(日) 22:58

今度はひとみちゃんが特訓を受けてるんだね・・・
コートいっぱい走り回ってて、楽しそうだね。

高橋さんが「岡、走れ!」とか言っちゃってるし・・・
その人、吉澤なんだけどね・・・
吉澤さんに言わされてるんだね・・・

高橋さんは、本当に楽しい?無理して付き合ってない?
って心配したけど、球出ししてる顔が楽しそうだね。ノリのいい子なんだ。

吉澤さんも「ハイ、コーチ!」って、無理して高い声出しちゃってるよ・・・
声枯れなきゃ良いけどね・・・
アニメ声だったら私も得意だよ・・・
360 名前:センパイ・後輩 投稿日:2004/02/01(日) 23:00

「よしこってたまにバカになるよね。普段は自分からはしゃいだりしないのに」
「スポーツ絡みになると結構はじけちゃうみたいだね・・・」

「ねえ梨華ちゃん、まだいるの?後藤、部屋に戻ろうかな」
「私も戻る・・・」


ひとみちゃんって、私の事は忘れちゃってる・・・?

「ひとみちゃんーーー、部屋に戻ってるねーーー!」

こっちを向いてラケットを上げた。

「うちらは、もう少しやってるねー!またあとでー」

あっさり奥さんに別れを告げて、高橋さんの方に走って行って、何か話してる。

高橋さんがひとみちゃんに向かって、『緑川さん』って呼んだ・・・


今度は弾丸サーブ打つ気よ・・・
高橋さん怪我しないでね・・・
361 名前:センパイ・後輩 投稿日:2004/02/01(日) 23:01

部屋に戻ると、美貴ちゃんはまだ眠っていた・・・
よく眠れるよね・・・

「また愛人増えちゃったね〜」
愛人制度は廃止のはずでは・・・?

「高橋さんの事?大丈夫だよ、なんか楽しい後輩って感じになってたし」

「よしこはそうだけど、高橋さんはそう思ってないよ。
 今はテニスやってて分からないけど、今朝からの様子見ると惚れてるでしょ!
 散歩の時だって腕絡めてたし。初対面であそこまでやれるって大胆だよね」

「それは思ったけど・・・」

「まあよしこは梨華ちゃんにベタ惚れだから大丈夫だと思うけどね。
 気をつけた方が良いよ〜」

「そんな事言わないでよ、不安になっちゃうから・・・」

「大丈夫だよ。後藤、夕飯まで寝るね〜。おやすみ〜」

「おやすみ」
って、夜眠れなくなるからって、起きてたんじゃないの?
本当に二人ともよく眠れるね・・・

真希ちゃんが変な事いうから心配になってきちゃったよ・・・
言うだけ言って、一人にしないでよー!

迎えに行こうかな・・・。でも楽しそうにしてたし・・・
私が言って、気を遣って帰ろうって言われてもイヤだし・・・
高橋さん本気なのかな・・・

あー!もうせっかく両想いになれたのにー!
362 名前:センパイ・後輩 投稿日:2004/02/01(日) 23:02

もう1時間も経ってるよ・・・
まだやってるのかな・・・?
二人とも体力あるんだね・・・

気になるから、迎えに行こう。
もう十分遊んだから、良いよね?
363 名前:センパイ・後輩 投稿日:2004/02/01(日) 23:03

エレベーターホールに行くと、ちょうどエレベーターが来たところ。
タイミング良いじゃん!やっぱり迎えに行けって事なんだよね。


エレベーターが開くと・・・

ひとみちゃんと目が合った。
「ひとみちゃん!今、迎えに行こうと・・・」

ひとみちゃんが高橋さんの肩を抱いて・・・
高橋さんはひとみちゃんに抱きついてる・・・


何してるのよーーー!!!

364 名前:センパイ・後輩 投稿日:2004/02/01(日) 23:04

かなり短いですが、更新終わります。
365 名前:ガイ 投稿日:2004/02/02(月) 23:38
復活おめでとうございまーす!
ゆうびさんが休養中にとうとう私も風邪を引いてしまいました。
馬鹿じゃなかった自分に乾杯(笑)
それはそうと、テニス編も中々楽しいですよ!
一体二人に何があったのか・・・
石川さんの気苦労も減りませんね(笑)
また次回の更新に期待です。
366 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/02(月) 23:53
>ガイ様
 風邪大丈夫ですか?
 お互いバカじゃなかった事に乾杯しましょう〜!
 冗談はさておき、くれぐれもお大事に。
367 名前:天国から地獄? 投稿日:2004/02/02(月) 23:54


368 名前:天国から地獄? 投稿日:2004/02/02(月) 23:55

「ひとみちゃん・・・、なにしてるの・・・?」

ひとみちゃんは高橋さんから離れず
そのまま肩を抱いたままエレベーターから降りてきた・・・


「やっちゃった・・・」

何をーーー!?私は固まって返事が出来なかった・・・
369 名前:天国から地獄? 投稿日:2004/02/02(月) 23:57

ひとみちゃんが自分の足元を指さした。靴を手に持ってて左足だけスリッパ。

「捻挫しちゃった〜!」

ヘヘッ、って笑って言いながら、高橋さんの肩から手を離した。

「ありがとう、タカハシ」
「いいえ・・・」

高橋さんは名残惜しそうに、ひとみちゃんから離れる。
肩を貸してくれていたのね・・・
それにしては、かなり密着度が高かったけど・・・
支えてるっていうより、抱きついてたよね?

「梨華ちゃん、肩貸してね」

ひとみちゃんは私の肩に手を乗せた・・・
370 名前:天国から地獄? 投稿日:2004/02/02(月) 23:57

それを見て高橋さんが「じゃあ、私部屋に戻りますね」と、廊下を走って行き
その背中に向けて「ありがとう」と、ひとみちゃんが声を掛けた。


「ひとみちゃん、ビックリさせないでよ・・・」

「ごめんね・・・、もう止めようって言ってて最後の一球返そうとしたら
 足捻っちゃったんだよ。医務室で診てもらったから大丈夫だよ」

怪我以上にビックリした事があるんだけど・・・
ひとみちゃんにその気がないんだから、今回だけは我慢しよう・・・
でも次は怒るんだからねー!
371 名前:天国から地獄? 投稿日:2004/02/02(月) 23:59
私達が部屋に入ると、真希ちゃんが目を覚ましていた。
ひとみちゃんの足を見て走ってきた。

「よしこ、どうしたの?」

言いながら反対側のひとみちゃんの腕を肩に掛ける。

「大丈夫だよ、ちょっと足捻っちゃっただけ」

ひとみちゃんをベッドに座らせた。

「ありがとう」

真希ちゃんも心配そうに、ひとみちゃんを見る。
372 名前:天国から地獄? 投稿日:2004/02/03(火) 00:01
「ごっちんもそんなに心配しないでよ。ちゃんと医務室で診てもらったから。
 捻挫だからすぐ治るし大した事ないよ。
 それより汗かいたから、シャワー浴びてくるね」

ひとみちゃんがベッドから立ち上がろうとしたら
私と真希ちゃんが同時に支えようとする。

それを見てひとみちゃんが苦笑い。

「二人とも大げさなんだよ。一人で歩けるから大丈夫だよ」
373 名前:天国から地獄? 投稿日:2004/02/03(火) 00:06
「よしこ、後藤が一緒に入ってあげようか?」

「ちょっと真希ちゃん、入るんだったら私でしょ!」

「うわっ!梨華ちゃん、やっぱりエロい!
 後藤は純粋に手伝ってあげようと思って言っただけなのにー!」

「エロい、って何よ!私だってお手伝いしようと思っただけよ!
 真希ちゃんの方こそ、エロオヤジのくせにー」

でもエロいって、どういう事よ!
私も真希ちゃんも何考えてるのよ!
ダメ!変な事考えちゃーーー!
374 名前:天国から地獄? 投稿日:2004/02/03(火) 00:11
「大丈夫だって、手を怪我した訳じゃないんだから〜」

私達のいけない想像には気が付かないで
ひとみちゃんは一人バスルームに向かって
ピョンピョン片足で跳んで行っちゃった・・・


「もう真希ちゃんのバカー!」

「梨華ちゃんこそ、エロい想像するのがいけないんだよ。
 後藤は一緒に入って背中でも流してあげようと思っただけなのに」

「なんで足を怪我してるのに、背中流さないといけないのよー」

「そうだけどさ、よしこだったら気が付かないで一緒に入るかと思ったんだよね」

「なんで一緒に入りたいのよー!」
真希ちゃん本当にエロオヤジになってるんじゃないの?
375 名前:天国から地獄? 投稿日:2004/02/03(火) 00:17
「よしこの成長が見たかったわけさ」

「って、訳分からないし!もうエロオヤジは卒業してください!」

「まあそのうちね〜」
吹けないくせに口笛を吹くマネをして、ベッドに横になった。


「寝てばっかりだと、夜眠れないんだからねー!」

私の声で、美貴ちゃんが目を覚ました・・・
そして私を一睨み・・・

「梨華ちゃん、美貴が寝てばっかりだから、悪口言ってたの・・・?」

「違います!違います!真希ちゃんに言ってたんです。
 美貴ちゃんはいっぱい寝て!まだご飯じゃないから、ね」

「ご飯の時はちゃんと起こしてよね、おやすみ・・・」
また目を閉じてくれた・・・
もう怖すぎるんだって・・・

真希ちゃんが私を見て笑ってるけど、もう相手にするの止めた・・・
376 名前:天国から地獄? 投稿日:2004/02/03(火) 00:20
夕食前に美貴ちゃんを起こしたら、今度は機嫌良く起きてくれた。
ひとみちゃんの足に気が付いて、またひとみちゃんが同じ説明をした。


「美貴が肩貸してあげるよ〜」

夕食に行く時に、美貴ちゃんがすかさずひとみちゃんに抱きついた。

今度はなんで美貴ちゃんがジャマするのよー

「私が連れて行ってあげるのー」

反対側から、私も抱きついた。
377 名前:天国から地獄? 投稿日:2004/02/03(火) 00:22
「大丈夫だって、一人で歩けるから〜」

ひとみちゃんが私と美貴ちゃんを離そうと力を入れた。
私まで払いのける事ないじゃない・・・

「じゃあごっちんに肩借りるよ」

先に歩いていた、真希ちゃんの肩に手を乗せた・・・なんで・・・

「無欲の勝利だね」

真希ちゃんが振り向いてVサインした・・・

二人とも彼女は私なんですけどー!
ひとみちゃんもなんで私を選ばないのよー!
378 名前:天国から地獄? 投稿日:2004/02/03(火) 00:26
真希ちゃんがひとみちゃんの腰に手を回そうとした時にお尻を触った・・・

「ごっちん、お尻触らないでよ〜」

ひとみちゃんは笑いながら言ってたけど・・・
あなた、気をつけて!
エロオヤジに狙われてるのよー!


口だけじゃ飽き足らず、とうとう行動に出たのね・・・
恐るべし、後藤真希!
またの名をエロオヤジ・・・
379 名前:天国から地獄? 投稿日:2004/02/03(火) 00:27
更新終わります。
380 名前:やっぱり天国? 投稿日:2004/02/03(火) 13:04

381 名前:やっぱり天国? 投稿日:2004/02/03(火) 13:05
アヤカ先生が明日で帰ろうと提案してきた。
ホテルの方が突然宿泊客が増えて困ってるらしい。
出来れば部屋を開けて欲しいそうで。

私達は賛成した。
ひとみちゃんが歩けないんじゃ、どこにも行けないしね。
帰って、ゆっくりした方がいいよね。

結局四泊するつもりが二泊で半分になっちゃったけど
ひとみちゃんとも両想いになれたし、私は大満足。

それに新たに高橋さんっていう危険人物も増えちゃったし
真希ちゃんはエロオヤジ化がひどくなってるし、早く帰りましょう〜!

夕飯は焼肉で美貴ちゃんが大盛り上がり。
寝起きの顔とは別人だよね・・・
382 名前:やっぱり天国? 投稿日:2004/02/03(火) 13:06

本当はひとみちゃんと一緒に寝るはずだったけど
足がぶつかるのが怖いので、真希ちゃんと一緒に寝かしてもらう事にした。
ひとみちゃんは大丈夫って言ってくれたけど・・・


「美貴、寝相良いから、よっちゃんと寝ようか?」

これには真希ちゃんと二人で即却下した。

「ミキティーが寝るぐらいなら、後藤が一緒に寝るよ!」

って、真希ちゃんも却下した理由が違ったけど・・・
あなた達が寝るんだったら、私が寝てます、って。
特に真希ちゃんと一緒なんて・・・絶対に許せません!
383 名前:やっぱり天国? 投稿日:2004/02/03(火) 13:06

あれだけ昼寝をしていた、真希ちゃんと美貴ちゃんはすぐに眠った・・・
本当にその睡眠欲は尊敬しちゃいます!


ひとみちゃんは眠れてないみたい・・・

「ひとみちゃん足痛い?」
二人を起こさないように小さい声で聞く。

「じっとしてると、ちょっと痛いかな。でも大丈夫だよ」
こっちを向いて答えてくれた。

「ねえ、やっぱりそっちに行ってもいい?」

「うん、いいよ」

眠るつもりはなかったけど、話して少しでも痛さが紛れるなら、って思って・・・
384 名前:やっぱり天国? 投稿日:2004/02/03(火) 13:07

「明日お土産買わないとな〜。ひとみちゃんは買う?」

「そうだねー、あいぼんとののに食べ物でも買って帰るかな。
 自分達は長い間アメリカ行ってるくせに
 うちらが軽井沢に行ったって知ったら怒りそうだよね。
 その上お土産なかったら『姉ちゃん、土産もなしかよー』って怒られそうだよ」

ひとみちゃんのあいぼんのマネが似てて笑っちゃった。

「ののちゃんだったら『お土産ないんれすね・・・』って言いそうだよね」

今度は私のマネでひとみちゃんが笑った。

「ののは、口調は柔らかいけど、いつまでもグチグチ言うからね。
 人の顔見るたびに『ないんれすね・・・』って」

本当に言いそうだよね・・・

「なんか、あいぼんとののちゃんに会いたくなっちゃったな〜」
「そうだね、でも帰ってきたらきたで、うるさいよー」

「そんな事言ったって、ひとみちゃん二人には甘いじゃない」
「まあ妹だからね」
385 名前:やっぱり天国? 投稿日:2004/02/03(火) 13:07

少しだけ話してたら、ひとみちゃんが欠伸をした。

「眠かったら寝ていいよ。ひとみちゃんが眠るまでここにいるから」

「ありがとう、梨華ちゃん」


--- チュッ 

ほっぺにキスされた・・・
二人がいるから何もないと思ってたから、かなりビックリ・・・


「おやすみ〜」

今度は、手を握ってきた・・・

「おやすみなさい・・・」

私も握り返すと、少し力を入れて握り返された。

二人でお互いの手をにぎにぎしてたら、ひとみちゃんの力が抜けた。
眠っちゃったんだね・・・
こんな事しながら眠れるなんて子供みたい・・・
386 名前:やっぱり天国? 投稿日:2004/02/03(火) 13:08

目覚めた早々イヤな予感・・・、顔の上に人の気配がするんですが・・・

「ねえ、奥様〜!吉澤さんの奥様って一日も我慢出来ないんですね〜」

「そうですよね〜、昨日は旦那様が怪我をされたって言うのにね〜
 寝る時は別だったんですけどね〜!奥様の方から無理矢理なんですかね〜」


そう言えば、昨日私もウトウトしちゃって、そのまま眠っちゃったんだった・・・
手を繋いでて、離すのイヤだったし・・・

今度はゴミ出しついでに、近所の奥様批判してるのね・・・
なんで隣の夫婦が別々に寝たなんて事までなんで知ってるのよ!覗いてるの?

まあ今回は『吉澤さんの奥様』が嬉しいから許す!
387 名前:やっぱり天国? 投稿日:2004/02/03(火) 13:10

「怪我した時ぐらい我慢してさしあげれば良いのにね〜」

「そうですわよね〜、あの体はエロいと思ったんですけど・・・やっぱりね〜
 一日も我慢出来ないんでしょうね〜」

「奥様、ご存知かしら?吉澤さんの奥様って・・・
 ピンクのエプロンで誘うらしいですよ〜」

「まさか裸に・・・、まあいやらしい〜!あんな可愛い顔してね〜
 人は見かけによりませんわよね〜」

そんなにあのエプロンっていやらしく見える?
ひとみちゃんは何も言わないけど・・・思ってても言わない?言えない?
388 名前:やっぱり天国? 投稿日:2004/02/03(火) 13:10

「旦那様も大変ですわよね〜、毎晩だったら・・・」

毎晩なんて、しないわよ!って、まだそんな事してないし・・・
ダメー!朝から変な想像させないでー!

「でも旦那様もかなりエロいらしいですわよ〜!
 手当たり次第愛人作って・・・。海外にも愛人がいるみたいで。
 今は後輩の子に目を付けたらしいですよ」

「そうなんですか〜、案外タラシなんですわね〜。私憧れていたんですよ〜
 ちょっとがっかりですわ〜、でもそんな所も魅力ですわね〜
 今度誘ってみようかしら〜」

「今頃、後輩の子に会いにでも行ってるんじゃないですか〜?」

「やっぱり若い子の方が良いんですかね〜、肌もピチピチですからね〜」

だから一つしか違わないんですけど・・・
389 名前:やっぱり天国? 投稿日:2004/02/03(火) 13:11

って、いうかひとみちゃんはどこに行ったのよ?
水の音がするから歯磨き?

この悪魔達を止めてー!


「おはようー!」
止めるには私が、起きるしかないのね・・・

「あら奥様、起きていらっしゃったの〜?」
美貴ちゃん、もういいよ・・・
390 名前:やっぱり天国? 投稿日:2004/02/03(火) 13:11

洗面所のドアが開いて、旦那さまが出てきた。

「梨華ちゃん、おはようー!」

「おはよう〜」

片足でピョンピョン飛んでるじゃない!
私が助けに行こうとしたら、悪魔っ子二人が行っちゃった・・・
そんな両脇から抱きつかなくても歩けるでしょ・・・

二人に支えてもらいながら、ひとみちゃんがベッドに座った。


「ねえ梨華ちゃん」

ちょっと甘えた声出しちゃって〜!
悪魔っ子より、やっぱり奥さんの私に何かして欲しいのね。

あなた、遠慮しないでなんでも言って〜!
391 名前:やっぱり天国? 投稿日:2004/02/03(火) 13:13

「なあに、ひとみちゃん?何かして欲しいの?何でも言っていいよ〜」

真希ちゃん・美貴ちゃん、よーく聞いていてね!
奥さんと愛人の違いが分かる時がきたわよ!
私は自信たっぷりに二人を笑顔で見た。


自信たっぷりな私を見て、ちょっとひとみちゃんは困った顔になった。

「・・・あのさ、ご飯の前に荷物整理した方が良いよ。
 梨華ちゃんいっぱい出してるから・・・」

「え?あ、ハイ・・・」
確かに部屋には私の物があちこちに・・・
392 名前:やっぱり天国? 投稿日:2004/02/03(火) 13:13

「「あーはっはっはーーーーー、あー、梨華ちゃんおもしろいーーー」」

悪魔っ子二人が大爆笑した・・・


ごめんなさい、あなた・・・
片づけが下手な奥さんで・・・
393 名前:やっぱり天国? 投稿日:2004/02/03(火) 13:14
更新終わります。
394 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/03(火) 17:27
他人のネタばらしをする人は落ちましょう。
395 名前:ガイ 投稿日:2004/02/03(火) 23:39
大量更新お疲れ様です。
上のレスは何ですかね?
下に落ちちゃってたのでどうしたのかと思いました。
話は変わりますが、風邪の方は大分良くなりました。
お互いぶり返さない様に用心しましょう!
396 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/04(水) 00:25
>ガイ様
 毎回レスありがとうございます。
 本当に励みになります。
 上のレスですが、私が今日(昨日)ある方のスレにレスを書いた際
 ネタバレになる事を書いてしまいました。

 私自身恥ずかしながら自覚がなかったのですが・・・
 同じ書いてる身としては、自覚が有る無し関係なく
 絶対にやってはいけない事と反省しています。
 本来その方のスレで謝る事だと思いますが
 こんな内容のレスをされても迷惑だと思い止めました。

 とりあえず落ちたままで続けたいと思いますので
 これからもよろしくお願いします。
397 名前:雪ぐま 投稿日:2004/02/04(水) 01:00
ゆうぴさん、こんばんは。
迅速なご対応ゆえ、実はゆうぴさんの最初のレスを読んでいないので
なにがなんだかわかっていない雪ぐまでございますw
たとえうっかりしても気づいた時点で迅速にご対応されていますし、
きちんと謝罪もいただきましたので
川o・-・)< 元通りってことで!

ゆうぴさんの作品から察するに、誠意あるお人柄とわかっております。
本日の更新分も、井戸端会議調の会話が微笑ましくて癒されました。
癒し系のゆうぴさんワールド、今後も楽しみにしています。
398 名前:名無し499 投稿日:2004/02/04(水) 10:29
初レスです!
おいらも初心者なんでレス結構失敗ぎみなんれす。
自治を読んで勉強してますが、わくわくしたあまり
いきおいで思わず予告めいたこと書いてしまたり。。。
でもそれってその作品を楽しんでる気持ちの裏返しなわけで。。。
そんで、気をつけてても失敗してしまってるおいらがいうのもなんですが、
とにかくゆうぴさん、元気だしてください!

ここのモテよっすぃ〜なんかあったかくって好きです。
ごっちんもミキティも一癖あるけど、やっぱあったかいし(^^)
読後ココロが柔らかくなりますYO!
更新またーり楽しみにしてます。
399 名前:ガイ 投稿日:2004/02/04(水) 17:27
そうだったんですか。
急に落ちていたのにはそんな理由があったのですね。
でも、ゆうびさんの対応は正しいと思います。
あまり気にせずに今後も頑張って下さいね!
私は、いつまでもゆうびさんの小説の一読者ですから!
400 名前:名無し1444 投稿日:2004/02/04(水) 20:21
ゆうびさん、余り気にせずに頑張ってください。
削除レスは確かにネタばれかも知れませんが
もっとひどいのも多々有ります、その後の対応もちゃんとやられたのですから。
それよりも>394みたいな訳の分からない事をするヴォケの方が問題です。
401 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/04(水) 22:34

>雪ぐま様
 わざわざレスありがとうございます。
 私のレスは読まれていなかったのですね・・・
 ここでネタバレさせる訳にいきませんので
 上手くお伝え出来るか分かりませんが
 『○○○が○○○だったんですね!』と
 ストレートに表現してしまいました。
 本当に申し訳ありませんでした。
 私なんかの話で癒されていただけるんでしたら
 これからもよろしくお願いいたします。

>名無し499様
 励ましのお言葉ありがとうございます、元気が出ます。
 よっすぃーを気に入っていただけて嬉しいです。
 4人でいる時は悪魔っ子2人に圧倒されて
 なかなかよっすぃーを会話に参加させる事が出来ないのですが
 いつもニコニコ皆を見て笑って聞いていると想像してください。
 これからも出来るだけ更新させていただきますので
 また遊びに来てください。

402 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/04(水) 22:37

>ガイ様
 更新もしてないのに、2度目のレスいただいて本当に嬉しいです。
 いつもお気遣いいただき、ありがとうございます。
 ガイ様のレスで何度も励まされています。
 これからも見守っていてください。

>名無し1444様
 励ましのお言葉をいただき本当にありがたく思います。 
 こんな私の事を思って怒っていただいて感謝いたします。
 これからも出来るだけ更新させていただきますので
 また遊びに来てください。

403 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/04(水) 23:09

      <作者からのお詫び>

前回の更新が私にとってはかなりテンションの高いものだったので
それに続く話を本日書く事が出来ず更新出来ません。
近日中に必ず更新させていただきます。
   
皆様に励ましていただいたので落ち込んでいる訳ではないのですが
前回までのテンションがあまりに異常でした。
多分、通常でもなかなか書くのが辛かったと思います。
テニスアニメが好きなので、その時からおかしくなってたんだと思います。

いつもその場のノリで書いてしまっているので、ストックもなく申し訳ありません。

更新した際には、また遊びに来てください。

                           ゆうぴ
404 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/06(金) 00:26

少ないですが、更新します。

405 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/06(金) 00:27

甘えてた声じゃなくて、言い辛いだけだったのね・・・
私ってバカです!最高のおバカさんです!

悪魔っ子たちの笑いは、なかなか止みません・・・
それは私も分かります、だってあんなに自信満々で二人を見たんだもん・・・

最高の振りでしたよね・・・、自分で振って落としたよね・・・

いつも落ちがないとか言われるけど、完璧落とせたよね・・・

皆さんに楽しんでもらえて良かったです・・・
406 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/06(金) 00:27

「ほらー、二人とも笑いすぎだよー!」

いい加減笑いが止まらないから、ひとみちゃんが注意した。

その一言で笑いも止まったんだけど・・・


「だって・・・、梨華ちゃんがーーー」

笑って言葉にならない美貴ちゃんを見てまた真希ちゃんの笑い出して・・・

ひとみちゃん、二人の好きにさせてください・・・
全て私が悪いんです・・・


着替えて荷物の整理をして、終わる頃には二人も落ち着いた。
407 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/06(金) 00:27

朝食の時間になって、部屋を出る時に

「美貴、腹筋痛いから、よっちゃんは梨華ちゃんに任せるよー」
「後藤もー、これじゃあ自分も歩くの辛いよねー」

二人は仲良く出て行ったけど、元々私の仕事なんですからねー!
あなた達がいつもジャマするんじゃない・・・

でも敢えて何も言いません・・・
また墓穴を掘りそうだから・・・


「ひとみちゃん、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」

私の肩を抱いて、優しく答えてくれるひとみちゃん・・・
ごめんなさい・・・、こんな空回りな奥さんで・・・
408 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/06(金) 00:28

帰りの車は行きとは比べ物にならないほど賑やかだった。

行きは私が暗かったし・・・
高橋さんもいなかったし・・・

助手席に高橋さん、後ろにひとみちゃんと私
その後ろに真希ちゃんと美貴ちゃん

高橋さんが、うちの高校を受験する事を宣言した。
「来年は皆さんの高校を受験し絶対合格しますので、よろしくお願いします!」
なんて言ってくれちゃって・・・

ひとみちゃんが「タカハシ頑張れ〜」って言えば
悪魔っ子たちは「合格パーティーしよう」「焼肉パーティーだ〜!」って言うし。
私だけ言わないのも大人気ないから「そうしよう〜!」とだけ言って・・・

アヤカ先生の話だと、高橋さんはかなり成績も良く
うちの高校よりもっと上を目指してたらしく・・・

でも本人曰くレベルに合わせて選んだだけで
特に目的もなく行こうと思っていただけと・・・

じゃあ、うちに来る目的って、ひとみちゃんって事じゃないー
そんな不順な動機で学校決めても良いんですかー?

ランク下げないで、レベルに合った学校行ってよ。お願い・・・
409 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/06(金) 00:28

ひとみちゃんが歩けないから、家まで送ってくれた。

「アヤカ疲れたでしょ、寄って行きなよ。ごっちんも美貴もタカハシも」

皆の大好きなひとみちゃんのお誘いを断る人は誰もいません・・・

そういえば、私の名前は入ってないけど・・・

奥さんだからいて当たり前なんだよね?
まさか忘れてないよね?
410 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/06(金) 00:29

車を降りて玄関に行くまでの短い距離でも起きてしまう、ひとみちゃん争奪戦。

私は奥さんだから、鍵を開ける為に先を歩いた。

真希ちゃんと美貴ちゃんに両方から抱き支えられて・・・
高橋さんは意味もなく後ろから抱きついてない?
それって反対にジャマでしょ・・・!

先生は戦線離脱なのね、私達の荷物を持ってくれてる、やっぱり大人!。


このままひとみちゃんの事も諦めてくださいね。
その期待を込めて、先生の所へ走って荷物を受け取った。

「今回は若いパワーに負けました〜」


今回は・・・って、あなたもまだ諦めてはいないのですね・・・
411 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/06(金) 00:32

更新終わります。今回の題名は『帰宅』でした。
入力し忘れました。(T_T) それでは、また〜
412 名前:ガイ 投稿日:2004/02/07(土) 00:25
2日振りの更新お疲れさまでした〜。
ゆうびさんのテンションが戻るのを祈りつつ、次も待ってます!
413 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/08(日) 17:25
>ガイ様
 レスありがとうございます〜!
 私事で忙しく、PCを開く事が出来ませんでした。
 テンションは戻りましたよ〜
 これからも明るくいきますので、よろしくお願いします。
414 名前:すてき?な母 投稿日:2004/02/08(日) 17:25
 
415 名前:すてき?な母 投稿日:2004/02/08(日) 17:27

高橋さんがゲームが得意という事が判明したため
真希ちゃん達と盛り上がっていた。

最初は高橋さんと真希ちゃんがやっていて、同じぐらいのレベルだったらしく
高橋さんが「藤本さんともやらせていただきたい」と美貴ちゃんに挑戦を挑むと
「美貴に挑戦するなんて100万年早いよ〜!ギャフンと言わせてやる〜」
なんて今時誰も言わないような事を言って、挑戦を受けていた。

見事、美貴ちゃんの圧勝だったんだけど、もちろん高橋さんはギャフンとは言わなかった。


結局、皆は夕飯を食べて少しゆっくりしてから帰って行った。

人数も多いので、真希ちゃんが『カレーにしよう』と、特製カレーを作ってくれた。

高橋さんも気を遣って『お手伝いします』って言ってくれて
私と二人で助手をやったんだけど、サラダの野菜を切ったり千切ったりだけで・・・

カレーの方は真希ちゃんが一人でテキパキと作ってくれた・・・
真希ちゃんがいると、どうしても奥さんの座を奪われてしまう・・・
普段はエロオヤジなのに、家庭的なんだよね。
416 名前:すてき?な母 投稿日:2004/02/08(日) 17:29
皆が帰る時、私も一緒に自宅に戻った。



玄関のドアを開けると、電気が点いていた。

『お母さん帰ってきてたんだ』


うちは父親が5年前に亡くなっているから、いわゆる母子家庭。
母親は結婚してからも出版社でバリバリ働いていた。
姉が生まれてから仕事を離れ、父親が亡くなった後また復帰した。
一人いる姉は京都の大学に通っている。


「ただいま〜」

リビングの方に声を掛けると「おかえり〜」声だけが聞こえた。


洗濯機に洗濯物を入れて、部屋にバッグを置いてリビングへ行った。
417 名前:すてき?な母 投稿日:2004/02/08(日) 17:30
「明後日、帰ってくるんじゃなかったの?」

ソファーに座って雑誌を読んでいた母は顔を上げた。


「うん、そうだったんだけど、色々あって帰ってきた。
 ひとみちゃんが怪我しちゃったの」

「えー!ヒーちゃん大丈夫なの?」

「捻挫だから大丈夫だよ、ただそういう訳だから今日泊まるね」

「理由がなくても泊まってるじゃない。今晩は、お母さんが泊まろうかしら?」

「はあ?なに言ってるの?」
418 名前:すてき?な母 投稿日:2004/02/08(日) 17:30
「だってヒーちゃん、どんどんカッコよくなってるじゃない〜
 なんか宝塚の男役みたいで、お母さん好きよ〜
 ちょっとホストっぽい感じもするけど、そこも良いのよね〜
 顔良し、スタイル良し、性格良し、成績優秀、スポーツ万能、あと何があるかしら?
 お母さん、ヒーちゃんと再婚しようかしら?」


「再婚するのは良いけど、なんでひとみちゃんなのよ!」

「だってカッコイイじゃない〜!」

「ひとみちゃん女の子だよ!」
419 名前:すてき?な母 投稿日:2004/02/08(日) 17:31
「梨華だって、ヒーちゃんの事好きでしょ?」

「うん・・・、そうだけど・・・」

「今の時代、男だろうが女だろうが好きなら一緒になれば良いのよ」

「本気で言ってるの?」


「お母さんこんな事、冗談では言わないわよ。
 年が近かったら本当に結婚したいぐらいなんだから」
本気だったんですか・・・?

「そうなんだ・・・、お母さんって変わってるね・・・
 普通女の子同士なんて!って怒るもんじゃないの?」

「だって変な男連れてこられるより、全然良いじゃない!ヒーちゃんは顔良し、スタイル良し・・・」

「もうそれは分かったから!」
420 名前:すてき?な母 投稿日:2004/02/08(日) 17:33
「梨華が結婚したら、お母さん愛人になろうかしら!」

また愛人が増えちゃうのね・・・

「だから女同士なんだから、結婚は出来ないんだってばっ!」

「若いのに古いわねー!紙きれ一枚出すか出さないかの問題でしょうよ。
 梨華が結婚しないんだったら、お母さんが結婚するからいいわよ!」

「私が結婚します!」

「じゃあやっぱりお母さんは愛人ね!」


どこまで本気か分からないけど、世間一般の親の意見ではないみたい・・・

それは嬉しかったな・・・
421 名前:すてき?な母 投稿日:2004/02/08(日) 17:33

「ひとみちゃんの部屋に行って来るね」

「あんまりヒーちゃんに無理させちゃダメよ。怪我してるんだからね〜」
何ニヤニヤしてるのよ・・・

「そんな事する訳ないでしょー!もううるさいよ!」

「そんな事って何を想像してるのかしら、いやらしい子・・・」


ボソッと言って、台所に消えた・・・


エロオヤジがここにもいました・・・
しかも愛人になろうとしています・・・


それは私の実の母親です・・・
422 名前:すてき?な母 投稿日:2004/02/08(日) 17:35
ひとみちゃんの部屋に行くと、ちょうどシャワーを浴びて戻ってきたところだった。

「ひとみちゃん、一人で行っちゃダメでしょ!階段の上り下りは危ないんだから!」
私が連れて行ってあげたかったのに・・・


「大丈夫だよ、自分で取りに行けるし〜」
「ダメだよ、無理すると治るの遅くなっちゃうんだよ!」

「でも階段って支えられて上り下りするのって危ないんだよ。
 さっきタカハシとやって落ちそうになったよ。
 手すりがあるから一人で行った方が安全だよ」

高橋さんと危険な体験しちゃったんだ・・・
他の人と色んな経験ちゃヤダー!

「じゃあ用があったら私が行くから、ひとみちゃんは下りちゃダメだよ。
 2階にトイレだってあるんだから下りる必要ないでしょ」

「うん、分かったよ。何かあったら梨華ちゃんにお願いするから。
 それよりシャワー浴びてきたら?」
423 名前:すてき?な母 投稿日:2004/02/08(日) 17:35
シャワーから戻ると、ひとみちゃんがパソコンを開いていた。

「梨華ちゃん、あいぼん達からメール届いてるよ。おいでよ」
ひとみちゃんに寄り添うように座って、パソコンを覗く。

ののちゃんと変顔してふざけて撮ってる写真が3枚。
思わず吹き出しちゃう。

「二人とも、かわいいね」
「黙ってればね・・・。うちらも撮って送ろうか」

ひとみちゃんが右手を伸ばして、デジカメを私達に向けた。
左手で肩を抱き寄せられた。
ほっぺがひっついてて、かなりの密着度なんだけど・・・
こんな写真送っていいの?絶対ヤキモチ妬かれるよ・・・

「こんなの送ったら、あいぼん達に怒られそうだよ・・・」
「大丈夫だよ〜」


本当にあいぼんは怖いのにー!
424 名前:すてき?な母 投稿日:2004/02/08(日) 17:38
キスした後に二人っきりで寝るのって初めてだから
なんか恥ずかしいな・・・


「そういえば、お母さんが泊まりに来たいって言ったんだよ」

「え!?おばさんに泊まられてもね・・・」

「お母さんさ、ひとみちゃんと再婚したいって!バカだよね」

「おばさんと再婚したら、梨華ちゃんは娘になるんだね。かわいい娘が出来て幸せかも。
 明日結婚申込みに行こうかな〜」

「ひとみちゃんは、私じゃなくてお母さんを選ぶんだー!?」

「冗談だよ、梨華ちゃんを選ぶに決まってるじゃん〜」
425 名前:すてき?な母 投稿日:2004/02/08(日) 17:39
冗談を言いながら抱きしめられた。

「足、大丈夫なの?」
「うん、平気だよ〜。こうしてる方が気持ちいいから〜」

「でもぶつかっちゃうと痛くなっちゃうから」
私が少し離れようとすると、力を入れて抱きしめられた。

「ダメだよ、今日はこうやって寝るんだから〜」
今夜のひとみちゃんは甘甘だな・・・
ひとみちゃんの息が耳にかかってくすぐったい・・・

「梨華ちゃん!また逃げようとしたな〜、こうやってるのイヤなの?」
「そんな事ないよ、ただくすぐったりの・・・」

「どこが・・・?」
「耳にひとみちゃんの息がかかるの・・・」

「あ、ごめん・・・」
顔だけ離してくれた。
426 名前:すてき?な母 投稿日:2004/02/08(日) 17:39
暗くても顔が目の前にあるのが分かる。
ひとみちゃんが何も言わないからドキドキしちゃう。

キスされるのかな?

どうしよう、二人っきりだからその先も・・・

私はひとみちゃんがしてくれるなら何でも受け入れられるよ。
っていうか、ひとみちゃんとならしたい・・・


腕の力が緩まった・・・
ひとみちゃんの唇が私のおでこに・・・

いいよ、ひとみちゃん・・・

私は目を閉じた・・・
427 名前:すてき?な母 投稿日:2004/02/08(日) 17:40


「スーー スーー スーー ・・・・・・」


ハイッ!眠っちゃったんですね!
またやっちゃいましたかー?
私、一人で準備万端で待ってましたね!

誰にも見られなくて良かったでーす!
真希ちゃん・美貴ちゃん、いませんよねー?


私って、こんなんばっかじゃん・・・
428 名前:すてき?な母 投稿日:2004/02/08(日) 17:40

更新おわります
429 名前:ガイ 投稿日:2004/02/08(日) 23:25
テンション復活おめでとうございまぁーす!
強力な新キャラも登場してこの先ますます楽しみになってきました。
ゆうびさんの小説はホント癒されますね。
次回もよろしくぅ!お願いします(笑)
430 名前: 投稿日:2004/02/10(火) 03:42
初めまして、何て素敵なお話ですかぁぁ!!

甘々のいしよし大好きです。
最高な気分で、今日は癒されて眠れます。

続きも楽しみにしています。
431 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/10(火) 19:02
429 :ガイ :2004/02/08(日) 23:25
テンション復活おめでとうございまぁーす!
強力な新キャラも登場してこの先ますます楽しみになってきました。
ゆうびさんの小説はホント癒されますね。
次回もよろしくぅ!お願いします(笑)
430 :風 :2004/02/10(火) 03:42
初めまして、何て素敵なお話ですかぁぁ!!

甘々のいしよし大好きです。
最高な気分で、今日は癒されて眠れます。

続きも楽しみにしています。
432 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/10(火) 19:05

↑ 変な事をして、申し訳ありません。m(__)m
433 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/10(火) 19:10
>ガイ様
 母キャラはなかなか出れないと思いますが
 常に二人を温かく見守ってくれています。(多分)
 また新たな刺客がくるかも・・・
 これからもよろしくです〜

>風様
 はじめまして。レスありがとうございます。
 昨日はよく眠れましたか?
 ジャマ者がいるので、なかなか甘々になりませんが
 今後もよろしくお願いします。
434 名前:まったりした夏休み 投稿日:2004/02/10(火) 19:12

435 名前:まったりした夏休み 投稿日:2004/02/10(火) 19:12

あいぼんから怒りのメールが届いた・・・
わざわざ怒ってる写真まで撮って・・・

しかも私の携帯にも怒りのメールが・・・

===========

 梨華ちゃん!
 うちらがいない間に
 姉ちゃんに何かしたら
 承知せーへんからなー
 <`ヘ´>


 梨華ちゃん・・・
 お姉ちゃんに変な事を
 したら・・・
 ののは泣きますよ・・・
 (;_;)

===========

「ほら、やっぱり怒ったじゃん・・・だから止めようって言ったのにー。
 特にあいぼんはお姉ちゃん子なんだから、怖いんだよー」
436 名前:まったりした夏休み 投稿日:2004/02/10(火) 19:16
ひとみちゃんは楽しそうに笑ってるけどさ・・・
実は両想いでした・・・なんて言ったらどうなるんだろう・・・?
キスしたなんて言ったら・・・


あいぼん達は私がひとみちゃんを好きな事は知っている。

一緒に夜寝るのも知っていてそれを許してくれるのも
ひとみちゃんが私に対して幼馴染以上の感情を持っていない、と思っているから。


特にあいぼんは、お姉ちゃん子なんだよね・・・

4人で出掛けたりする時もひとみちゃんとあいぼん、私とののちゃんに別れる事が多い。

ののちゃんはひとみちゃんが一緒でも、結構私にもベタベタしてくるけど
あいぼんはひとみちゃんがいたら、私になんて見向きもしない・・・


もし私達の関係が分かったら、あの関西弁と標準語混ざった
独特のマシンガントークで罵倒されるのかしら・・・
冗談でも突っ込まれると凹む時があるのに、本気で言われたら・・・


怖い・・・!絶対に言えないよ・・・
437 名前:まったりした夏休み 投稿日:2004/02/10(火) 19:17

それにしても、あの悪魔っ子達は夏休みの間は毎日来るんでしょうか・・・
旅行から帰ってきた次の日なのに、昼から来ますか?

しかも私が洗濯してるのに、なんで悪魔っ子達が遊んでるのよ・・・

美貴ちゃんが新しいゲームを持ってきて
『攻略しよう〜』なんて言ってるし・・・

別に3人でゲームやるのはいいよ、私は見てるだけでも
ひとみちゃんのそばにいられれば幸せだから。

でもさ、せっかく16年間の片想いが実ったんだから
少しは二人だけにしてあげよう、とかって思ってくれないの?
438 名前:まったりした夏休み 投稿日:2004/02/10(火) 19:18

リビングに戻ったら・・・


結局、美貴ちゃん一人で攻略してるじゃない・・・
一人でやるんだったら、家に帰ってやった方が良いんじゃないの?


真希ちゃんは・・・・・・、ガーーーン!!!


なんでひとみちゃんと二人でソファーで寝てるんですかーーー!!!

しかも真希ちゃんがネコの顎の下をくすぐるみたいに
ひとみちゃんにも同じ事してるんですけど・・・

ひとみちゃんもネコみたいに「ゴロゴロゴロ〜」って、調子に乗ってやってて
真希ちゃんはそれ見て、ニコニコしてるしーー!!


なんかすごく楽しそうで、悔しいんですけどー!
これじゃあ真希ちゃんが彼女みたいじゃないーーー!!!
439 名前:まったりした夏休み 投稿日:2004/02/10(火) 19:19

「ひとみちゃん、真希ちゃん!二人とも何やってるのよー!」

慌てて二人の所へ行って、ソファーから真希ちゃんを引きずり下ろした。
ひとみちゃんは起き上がって、ソファーに座った。


「もう真希ちゃん、引っ付きすぎだよーーー!」

「いいじゃん、愛人なんだからー!」

「なんど言ったら分かるのよー、愛人はおしまいなのー!」

「いいよー!梨華ちゃんがいない時に、やっちゃうからねー」


この人は本当にやるから、油断出来ない!

ひとみちゃんも、何やってるのよーーー!
440 名前:まったりした夏休み 投稿日:2004/02/10(火) 19:20

「ひとみちゃん、イヤならイヤって言わなきゃダメでしょ!」

「あ、別にイヤじゃないかったから・・・」

そうよね、自分からネコになってたし・・・

「イヤじゃなくても、やっちゃダメなの!私だけを見てくれるって言ったじゃない!」

「分かってるよ。だからいる時はいつも梨華ちゃんを見てるんだけど・・・」

「いない時でも私の事を忘れちゃダメなのー!」

「忘れてないよ・・・」
441 名前:まったりした夏休み 投稿日:2004/02/10(火) 19:22
あー!もうー!本当はもっと怒りたい。
でもひとみちゃんが悪いわけでもないし・・・
って、他の女の子とイチャイチャするのって悪いよね・・・

ただひとみちゃんの場合は女の子だし、友達とジャレつくっていうのも普通なのかな・・・

真希ちゃんが悪いんだー、愛人とか言うからー


なんで私がこんな気持ちにならなきゃいけないのよ・・・
夏休みに入って、新婚ごっこをやろうと思ったらジャマをされ・・・
今度は両想いになれて、甘々で過ごそうと思ったのに、またジャマをされ・・・

あいぼん達が帰ってきたら、家の中で二人っきりになれる事なんてないんだから
今のうちにやらせてよー
442 名前:まったりした夏休み 投稿日:2004/02/10(火) 19:22

私の家はお母さんが仕事の時は誰もいないから、二人っきりになれるけど
ひとみちゃんは私の部屋に来るのが苦手みたいだし・・・

ピンクを止めれば良いのか・・・

ひとみちゃんが来易い様に、ピンクを減らしてみようかな。
そうすれば誰にもジャマされなくなるんだ!

・・・・・・でも悪魔っ子達にそんなのは通用しないか・・・
結局、集まる場所が変わるだけだよね・・・

ひとみちゃんは私と二人っきりになりたいって思わないのかな・・・?
後で聞いてみようかな・・・
でも「皆といる方が楽しいよ〜」なんて言われたらショックだよ・・・

こんな事で悩みたくないよーーー
443 名前:まったりした夏休み 投稿日:2004/02/10(火) 19:25

いつものように、ひとみちゃんはメールをくれました。
やっぱり優しい旦那さまで〜す!

−−−−−−−−−−−−−−−
 
 Fr:ひとみちゃん携帯

 梨華ちゃん、どう〜?
 今日はチャリで迎えに行くから
 待っててね〜

 ご飯食べて帰ろうね〜!

−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−

 ひとみちゃん〜
 待ってるよ〜
 早く会いたいよ〜〜〜
 ちゃんと勉強するからね〜

−−−−−−−−−−−−−−−

その次の授業から私は真面目に受けた。
久しぶりに英語が頭に入っていったような気がする。
テストをやったら、75点だったー!快挙だよー

ひとみちゃんに褒めてもらおう〜
ご褒美にキスしてなんてしてくれちゃったりして・・・
って、あれ以来してくれないんだけど・・・

ひとみちゃんは、したいって思わないのかな?
444 名前:まったりした夏休み 投稿日:2004/02/10(火) 19:27

いつ見てもひとみちゃんはステキ〜!
今日はデートだから、ちゃんとコンタクトしてきてくれてるのね。
それにTシャツもお気に入りの着てるし〜


「梨華ちゃん、お疲れ〜」

「ひとみちゃん〜、今日ね、小テスト出来たんだよ!」
私がテストを見せると。

「おー!75点だー!凄いねーーー。梨華ちゃん、頑張ったんだね」

頭を撫でてくれた。もっと違うご褒美が欲しいのに〜


「今日はね、ひとみちゃんからのメールの後から凄い集中できたんだよ!」

「そうなんだ、いつも出してるけど、今日のメールは何か違ったのかな?」

「きっとね、『ご飯食べて帰ろう』って書いたあったからだよ」

「そっかー!そんなんで頑張れるんだったら、これから毎回そうしよう〜!」

「えー?いいの〜?」

「うん、どうせ家で食べるんだから、外で食べても一緒じゃん。
 家だとなかなか二人っきりになれないけど、こうやって迎えに来れば二人になれるし」

「ひとみちゃんも私と二人っきりになりたかったの?」

「そんなの決まってるじゃん!でもごっちん達と一緒にいたくないって事じゃないよ。
 二人が来ると楽しいしさ。ただたまには二人でまったりしたいな〜って思ったり・・・」

そんな事も考えてくれてたんだね〜
言い終わる前に照れちゃってカワイイ〜
445 名前:まったりした夏休み 投稿日:2004/02/10(火) 19:28
「じゃあさ、補習の日は毎回お迎えに来てくれるの?」

「うん、これから毎週金曜はデートしよう〜!」

こんな事なら補習が毎日でもあれば良いのに・・・
英語はイヤだけど・・・

ひとみちゃんの自転車の後ろに乗って、いざファミレスへ!

外で一目を気にしないで抱きつけるから、自転車って大好き〜
446 名前:まったりした夏休み 投稿日:2004/02/10(火) 19:28

ファミレスデートの最中、真希ちゃんからひとみちゃんに電話があった。

ひとみちゃんは『梨華ちゃんとデートしてるから、ちょっと遅くなるよ〜』
って、言って家に来るのを遅らせてくれるように言っていた。

別に遅らせてもらうんじゃなくて、止めてもらえば良いのに・・・
ひとみちゃんってお人好しなんだから・・・


でも私を優先に考えてくれたから嬉しいな。
『梨華ちゃんとデート』だなんて・・・
そんな事言ってくれる日が来るなんて・・・

16年間、待った甲斐がありましたー!
447 名前:まったりした夏休み 投稿日:2004/02/10(火) 19:30

ファミレスデートを満喫して、そろそろ出ようとしてた時・・・


「あ!あれ松浦じゃん?」

振り向くと中学時代のテニス部の後輩の子がいた・・・
彼女も一時期、ひとみちゃんの事を追っかけてたんだよね・・・

向かい合わせの席の男性が、松浦さんの腕を掴んで
松浦さんがちょっと驚いた顔で、その人を見てる。

ひとみちゃんがすぐに立ち上がり、その席へ行った。

男性に向かって何か話すと、その人は店から出て行った。

ひとみちゃんが松浦さんを連れて戻ってきた。
448 名前:まったりした夏休み 投稿日:2004/02/10(火) 19:31

「石川先輩、お久しぶりです・・・」
「松浦さん、大丈夫?」

松浦さんは、ひとみちゃんと並んで座った。

話を聞くと今の彼は友達の紹介で前に会い、松浦さんを気に入ったらしく
電話やメールがしつこかったと。

でも松浦さんにはその気がないから、電話で断ったんだけどそれでも止めないから
実際に会って断ろうと思ったら、今みたいに逆上寸前だったと。


相手の話しっぷりと松浦さんの表情から、ひとみちゃんが機転を利かせて
『今は自分と付き合ってるから、もうこういう事は止めてくれるかな?』って
言ったら相手も黙って出て行ったという訳で・・・
449 名前:まったりした夏休み 投稿日:2004/02/10(火) 19:34

助けてあげるのは当然なんだけど、その後ジャマしなくても良いじゃない・・・


「助けてくれたお礼に、ご馳走させてください」なんて松浦さんに言われて・・・
「後輩にご馳走してもらえるわけないじゃん!」って、ひとみちゃんも断ったんだけど
松浦さんも引かず、結局奢ってもらう事に・・・

ひとみちゃんは悪いと思ってか、「松浦、うちに来ない?」って誘っちゃって・・・
松浦さんも待ってましたとばかりに、「えー、いいんですか〜?」なんて・・・


まあそろそろ出ようって思ってたから、かなり楽しめましたが・・・

遠足じゃないけど、家に帰るまでがデートなんですよ・・・お願いしますよー


そしてまた今日は更にジャマ者が増えるのね・・・

450 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/10(火) 19:35

更新おわります
451 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/10(火) 19:41
>>442 の次をこちらに誤爆されたようです。よろしくご対処お願いします。
http://m-seek.net/cgi-bin/test/read.cgi/snow/1073817555/198n
452 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/10(火) 19:58
 ↑
>451:名無飼育さん様
教えていただきありがとうございます。
削除依頼させていただきました。
453 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/10(火) 20:00
442と443の間に、これがはいるはずでした。
読みにくくしてしまい申し訳ありません。



悪魔っ子達は結局、昨日も遊びに来ました。

そして今日は私一人補習の日です・・・


旅行から帰って来て、二日間は昼過ぎから来ていたけど
今日は何時に来るのやら・・・

私がいないのを良い事に、真希ちゃんなんて朝から来たりして・・・
『まだ早いから寝ようよ〜』なんて言って、ひとみちゃんをベッドに誘ったり・・・
あ・・・、こんな想像しちゃダメじゃない・・・

補習に来てもこんな事ばっかり考えてて、結局頭には入らないよ・・・

この補習さえなかったら、楽しさいっぱい幸せいっぱいの夏休みだったのにーーー
ああ・・・赤点が悔やまれる・・・

454 名前:ガイ 投稿日:2004/02/11(水) 00:12
更新お疲れ様です。
おっと、また新たなキャラが登場しましたね!
何気に妹達もいい味出してますね。
帰ってくるのが楽しみだったり・・・
石川さん頑張れ!
455 名前: 投稿日:2004/02/12(木) 01:09
更新おつかれさま〜

昨夜は良く眠れましたmm(_ _)mm

でもライバルが強烈すぎて、梨華ちゃん大変ですね。
がんばれ!!応援してるよん!
456 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/12(木) 15:52
待ち〜
457 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/15(日) 20:52
最近PCに向かえる時間が減ってしまい、なかなか更新出来ずにいますが
忘れている訳ではないので、また更新の際には遊びに来てください。
今回はレスのお返事だけで申し訳ありません。


>ガイ様
 レスありがとうございます。
 新キャラは今度どう絡むんでしょうか?
 私にもまだ分かりません。
 妹達も早く帰したいのですが・・・

>風様
 レスありがとうございます。
 良く眠れたようで、何よりです。
 これからも梨華ちゃんを応援してくださいね。

>456:名無飼育さん様
 レスありがとうございます。
 これからもよろしくお願いします。
458 名前:ひらの 投稿日:2004/02/18(水) 21:23
はじめまして!
ホンワカしていて、癒されます。
こちらのキャラ大好きです。
更新お待ちしてます〜!
459 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/19(木) 03:30
>ひらの様
 はじめまして!
 ホンワカ気分になっていただけて嬉しいです。
 また遊びに来てください。
460 名前:まったりしちゃった夏休み 投稿日:2004/02/19(木) 03:31

461 名前:まったりしちゃった夏休み 投稿日:2004/02/19(木) 03:31

「お二人は相変わらず仲が良いんですね〜、もしかして付き合ってたりして?」

松浦さんがニヤニヤしながら言って、それに反応してしまったひとみちゃん・・・

ちょうど口に入れた水を霧吹きのようにキレイに噴出してしまった。

しかも私の顔めがけて・・・



「アーーー!梨華ちゃん、ごめーーーん!!!」
462 名前:まったりしちゃった夏休み 投稿日:2004/02/19(木) 03:32

別に水だし、相手がひとみちゃんだから私は全然平気なんだけど
ひとみちゃんはオロオロしちゃって、机越しに紙ナプキンで私の顔や襟を拭きながら
『ごめんね』を繰り返してる。


松浦さんは『ふふふ・・・』って笑いながら見てるし。


「ひとみちゃん、大丈夫だよ〜。水だから染みにならないし」


そう言うとやっと拭くのをやめたんだけど「本当にごめんね」ってまた謝るし。
463 名前:まったりしちゃった夏休み 投稿日:2004/02/19(木) 03:34

「吹いちゃうほど慌てちゃうなんて、吉澤先輩ってカワイイですね〜」

「松浦が変な事言うからじゃん!」


「変な事じゃないですよ。だって中学校の頃とお二人の感じが違ったから
 何かあったのかな〜?って思って聞いただけですよ。でもビンゴだったんですね」

松浦さんって鋭いのね・・・


「まあね」

ひとみちゃんが照れながら返事をしてくれた。

真希ちゃんには、デートって言ってくれるし
松浦さんには付き合ってる事を認めてくれるし、うれしいよ〜〜〜!


その後、どうやって付き合うようになったのか、しつこく聞かれて
ひとみちゃんが照れながら、言える範囲で教えてた。
464 名前:まったりしちゃった夏休み 投稿日:2004/02/19(木) 03:34

支払いは、ひとみちゃんが後輩におごってもらう事が許せず
最終的に松浦さんの分まで払っていた。


「助けてもらった上にご馳走になっちゃってすみませんでした。
 今日は帰りますね。これ以上お二人のジャマしちゃったら
 石川先輩に怒られそうなので〜。また今度遊びに行っても良いですか?」


ひとみちゃんに聞くと、優しい笑顔で「もちろん」と答えていた。

「じゃあ、メールしますね〜」


松浦さんのおかげで、家に帰るまでデートが出来ました〜
465 名前:まったりしちゃった夏休み 投稿日:2004/02/19(木) 03:35

制服を着替えてひとみちゃんの部屋に行くと
ひとみちゃんがベッドに寄りかかって携帯を見てた。


「どうしたの?」


聞くと、ひとみちゃんが足を開いて、前に座れって合図した。
なんかこういうのってドキドキするんだけど・・・

言うとおり座ると、後ろから片手で抱き寄せられた。
私の肩に顎を乗せて、手の中にある携帯を後ろから覗く。

お腹に手を回されるから、抱き合うより恥ずかしいよ・・・
少しずれれば胸だし・・・

ひとみちゃんはそんな事も考えないでやってるんだろうけど・・・
466 名前:まったりしちゃった夏休み 投稿日:2004/02/19(木) 03:35

「帰ったらごっちんに連絡する約束してるんだけど、ちょっと迷ってるんだ〜」

「どうして?」

「梨華ちゃんと二人でいたいから〜
 でも約束しちゃったから、呼ばないと怒られちゃうけど・・・
 もう少しこうしてよっか!」

「うん・・・」

携帯をベッドに投げて、両手で抱きしめられた。
467 名前:まったりしちゃった夏休み 投稿日:2004/02/19(木) 03:36

ひとみちゃんの手の上に自分の手を重ねた。

「外でデートするのも嬉しいんだけど、こうやって二人っきりでいられるのも幸せ〜」


私がしみじみ言うと、ひとみちゃんに「梨華ちゃんは欲がないね〜」って笑われた。


「だってひとみちゃんと付き合えるだけで幸せなんだも〜ん」

「ありがとう、梨華ちゃん〜」


ギューって力強く抱きしめられた。


「今日はズーッとこうしていたいな〜」

耳元で囁かれた。今日のひとみちゃんは甘々ムード満載だよ〜
468 名前:まったりしちゃった夏休み 投稿日:2004/02/19(木) 03:36




 ♪ ド・ラーイにだーきしめて〜〜〜



はぁ・・・、ひとみちゃんの携帯が鳴っちゃった・・・


「ごっちんだ・・・」


ひとみちゃんが残念そうな声を出したのが嬉しかった。


真希ちゃんって本当にどこかで覗いてるでしょ?
469 名前:まったりしちゃった夏休み 投稿日:2004/02/19(木) 03:37

ひとみちゃんは優しく返事してる・・・

ジャマされたって言うのにー!


そんなにひとみちゃんに会いたいのかな?

真希ちゃんってひとみちゃんの事友達以上で見てる?

前は「もう今は違うよ」って言ってたけど
それって私に気を遣ってとかなのかな・・・
470 名前:まったりしちゃった夏休み 投稿日:2004/02/19(木) 03:37

「はぁ・・・・・・」


「梨華ちゃん、ため息つくと幸せ逃げちゃうよ〜」

いつの間にか電話を切ってたみたいで、ギューってしてくれた。


「だって・・・・・・」
471 名前:まったりしちゃった夏休み 投稿日:2004/02/19(木) 03:38



--- チュッ


ほっぺにキスされた・・・

振り向くと、ひとみちゃんがニッコリ笑っていた。


「夜になったら、二人っきりになれるじゃん」


あの・・・、それってちょっと意味深なんですけど・・・


って、また私考えすぎてますよね・・・

でもちょっと妄想しちゃってもいいですか?

472 名前:まったりしちゃった夏休み 投稿日:2004/02/19(木) 03:38

473 名前:まったりしちゃった夏休み 投稿日:2004/02/19(木) 03:38

更新終わります。

474 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/19(木) 03:42
今更ですが、一つ前の題名は『まったりしたい夏休み』でした。m(__)m
475 名前:人生ゲーム 投稿日:2004/02/19(木) 15:25

476 名前:人生ゲーム 投稿日:2004/02/19(木) 15:26

電話を切って少しすると真希ちゃんと美貴ちゃんが、二人一緒にやってきた。
今日は真希ちゃんの家で遊んでたみたい。

せっかくいいムードだったんだから、今日ぐらいは二人で遊んでくださいよー!


「ジャーン!今日はこれ持って来たよ〜」

真希ちゃんが嬉しそうに出したのは、昔流行っていたボードゲームだった。


「おーーー、懐かしい〜!」


ひとみちゃんが喜んでる。

そう言えば、子供の頃よくやったよね。


車に人乗せて途中で結婚したりするんだよね。
私の結婚相手はひとみちゃんって思いながらやってたな・・・

ひとみちゃんは女の子なのに青を乗せて、結婚しなきゃいけない所に来ても
『俺は一人で生きていくのさ!』って言って、隣に誰も乗せないで。


懐かしい〜
477 名前:人生ゲーム 投稿日:2004/02/19(木) 15:26

今日もひとみちゃんは青なのね。


「じゃあさー、最初に結婚出来た人が、よしこの奥さんねー!」


悪魔が変な事を言い出した・・・


「よっしゃー、美貴も頑張ろう〜」

「ちょっとー!奥さんは私って決まってるんだからねー!」

私もムキになって参戦する。


ひとみちゃんは笑って皆を見てるだけ。

本当は何か言って欲しいんだけど、ひとみちゃんって
絶対に雰囲気を壊すような事は言わないからね。


だから皆も冗談言えて楽しめるんだけど・・・

って、本当に冗談なんですよね?
478 名前:人生ゲーム 投稿日:2004/02/19(木) 15:26

私って、ゲーム運がないんでしょうか・・・

大きい数を出して早く結婚したいのに、1とか2とか・・・有り得ないです・・・
しかも職業がフリーターって・・・


ひとみちゃんはスポーツ選手だし、美貴ちゃんは先生、真希ちゃんはアイドル・・・

これって現実を反映してるの?


結婚のマスに最初にひとみちゃんが止まったから、子供の頃みたいに
『俺は一人で生きていく』って言うのかと思ったら・・・


「梨華ちゃんと結婚します〜!」って言って、ピンクの人形を隣に乗せてくれた。

嬉しくてひとみちゃんの顔を見つめていると・・・
479 名前:人生ゲーム 投稿日:2004/02/19(木) 15:27

「じゃあ、美貴は誰と結婚するんだよー!」「後藤もよしこと結婚するー!」

当然のように悪魔っ子達のブーイング。


結局、それぞれの車にひとみちゃんが乗っていて・・・

もちろん私の車にひとみちゃんが乗るはずだったのに・・・


「最後に通過した人は一生独身って事でー!」

明らかに私が最後になるのが分かった時点で、真希ちゃんが信じられない事を言い
美貴ちゃんも一緒になって、私達の仲をジャマし・・・


私だけひとみちゃんと結婚する事が出来ませんでした・・・


結婚してないから、子供も産まれないわけで、お祝いももらえず・・・


ゲームなのに、ちょっとブルーになってると・・・


「こっちの車には梨華ちゃんが乗ってるからね〜」
ひとみちゃんが言ってくれて喜んだのですが、それが悪魔っ子達の意地悪心に火をつけてしまい・・・


「最後にゴールした人は離婚しなきゃいけないのねー!」


その時は、ひとみちゃんが一人遅れていて・・・

真希ちゃんって大人気ないです!
まだ大人じゃないけど・・・そこまで意地悪しないでも・・・
480 名前:人生ゲーム 投稿日:2004/02/19(木) 15:27

訳の分からないルールに変えられたにも関わらず
ひとみちゃんは無事に2位でゴールをしてくれて、私達の離婚は免れました。

最後にゴールしたのは美貴ちゃん。


真希ちゃんの手でひとみちゃんと子供達を車から下ろされてしまい

「ミキティーも独身ね〜!」って楽しそうに言われてました・・・

美貴ちゃんは、職業変更でフリーターになってしまい
借金も返済できず、離婚までさせられ、親権も奪われ・・・


あまりの悲惨さに「ごっちんがまた良い思いしてるじゃん!」
いつもの言葉も力なく・・・

私もさっき凹んじゃったけど・・・美貴ちゃん、ゲームだよ!


「どうせ美貴はいつもこうだよ・・・」

今日は本気で凹みそうだったので
「今日は焼肉にしようか〜?」とすかさず真希ちゃんのフォローが入り
美貴ちゃんのご機嫌も良くなり・・・

っていうか、自分達が変なルールにするから、こんな結果になっちゃったのに。

面白い二人。
481 名前:人生ゲーム 投稿日:2004/02/19(木) 15:27

ノーマルルールでやっても、また真希ちゃんが勝ち。

最下位は美貴ちゃん。


「もうごっちんばっかり勝つからつまらないー!」
美貴ちゃんの一言でゲームは終わる・・・


その後は真希ちゃんが持ってきたビデオを観る事に。
美貴ちゃん、真希ちゃん、ひとみちゃん、私の並びでベッドに寄りかかる。
482 名前:人生ゲーム 投稿日:2004/02/19(木) 15:28

ちょっと前に話題になったフランス映画。
真希ちゃんのお姉さんが面白いからと貸してくれたらしく・・・

内容は恋愛物だったんだけど、持ってきた本人が始まって間もなく眠ってしまい・・・
しかもひとみちゃんにもたれ掛かって・・・

後を追うように美貴ちゃんも眠ってしまい・・・

しょうがないので、二人をベッドに乗せる事に。
だったら最初っから寝ちゃってくれれば良かったのにー!


ひとみちゃんは一人で乗せようとしたんだけど
私が許せず無理矢理お手伝いして二人で乗せた。


だって私だってお姫様抱っこしてもらってないのに、二人にしようとするんだもん・・・

「一人で大丈夫だよ」って言ってくれても、それだけは譲れません!
483 名前:人生ゲーム 投稿日:2004/02/19(木) 15:28

ひとみちゃんがさっきみたいに足を開いて、おいでって合図してくれた。

二人がいるのに、ちょっと大胆じゃない?って思いながらも嬉しくて従っちゃう。
この二人だったらなかなか起きないから大丈夫だよね。

座ると後ろからギューってしてくれた。


「巻き戻さなきゃね」

私がリモコンを持って画面を観ると、主人公達がキスをしながら
ベッドに倒れこんでしまい・・・


私がリモコンをビデオに向けて持ったまま固まっちゃってると
ひとみちゃんが私の手からリモコンを取って巻き戻してくれて・・・
484 名前:人生ゲーム 投稿日:2004/02/19(木) 15:29

ひとみちゃんも突然だったから、ビックリしてるよね?

私だけ意識しちゃってるのかな?


観終わった所まで巻き戻してくれて、また始まったんだけど
私はさっきの事で頭がいっぱいで画面を観ててもサッパリ頭には入らず・・・

またさっきのシーンが来るんだよね・・・

ひとみちゃんの手がちょっと動くだけでドキドキしちゃうよ・・・


あー、そろそろさっきの場面になりそう・・・

画面観るの恥ずかしいよ・・・
485 名前:人生ゲーム 投稿日:2004/02/19(木) 15:29

ベッドシーンが始まり、部屋にはエッチな声が響き渡り・・・


ちょっと抱きしめられてる力が強くなったような・・・

私が意識してるからなのかな・・・


なかなか終わらないから、寝たふりでもしちゃおうかなんて思ったんだけど
私が前に座ってるから、意味ないんだよね・・・


早く終わってよー!

私の祈りも虚しく、結局エッチなシーンは5分ぐらい続いた。

知らない内に体に力が入ってたのか、気付いた時にはひとみちゃんとの体と微妙に離れてて
今更寄りかかるのもどうしようか考えてたりして・・・


多分私が緊張してたのが分かったのか、ひとみちゃんが「なんかすごかったね」って
笑いを含んだ声で言って、私が寄りかかれるように抱きしめてくれた。
486 名前:人生ゲーム 投稿日:2004/02/19(木) 15:30

ひとみちゃんがたまに笑ったりしてるから、面白い映画なんだろうけど
抱きしめられてる手とか、耳元でのひとみちゃんの息が気になったりして
その後も映画の内容なんて頭に入らず・・・

ひとみちゃんはああいうの見ても意識しないのかな?

笑えるぐらいだから、気にしてないのかな・・・

私だけがドキドキしてるのかな?
終わったら、どんな顔すればいいんだろう・・・


真希ちゃん達、こんな時こそ起きてよー!
487 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/19(木) 15:30

488 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/19(木) 15:31

更新おわります。
489 名前:ひらの 投稿日:2004/02/19(木) 18:11
大量更新お疲れ様&ありがとうございます。
ゆうぴさんのお話は安心して読めるので嬉しいです。
いしよしが大好きな気持ちが伝わってきます。
更新お待ちしてますね。
490 名前:ガイ 投稿日:2004/02/22(日) 00:43
更新お疲れ様です!
ちょっと東京へ旅に出ていたのでまとめて今読みました。
今回もまた一波瀾ありそうですね。
次回も楽しみの待ってまぁ〜す!
491 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/23(月) 19:08
>ひらの様
 いしよし好きが伝わって嬉しいです。
 これからも安心して読んでもらえる物を書きますね。

>ガイ様
 旅行でお疲れの中、まとめ読みしていただいで
 ありがとうございます。
 一波乱・・・ありますかね・・・
492 名前:思わぬ?展開 投稿日:2004/02/23(月) 19:09

493 名前:思わぬ?展開 投稿日:2004/02/23(月) 19:09

それ以降は、エッチなシーンもなく無事に終了・・・

なんか緊張してたから疲れました・・・
内容なんか分かりません・・・


ひとみちゃんがリモコンで巻き戻しボタンを押したら

「ん・・・、おわったの?」

美貴ちゃんの声がした。

ひとみちゃんが「今、終わったよ」って振り向かず答えると


「あー!なんて格好してるのー!」

美貴ちゃんの叫び声が・・・

そういえばまだひとみちゃんに抱きしめられてた・・・
494 名前:思わぬ?展開 投稿日:2004/02/23(月) 19:10

「イヤラしいーーー!美貴たちが寝たのを良い事に、イチャイチャしてたんだなー!」

その声で真希ちゃんが目を覚まし「どうしたの?」って美貴ちゃんに聞き・・・


「この二人見てよー!」って私達を指差すと・・・

思ったとおりの反応が・・・


「何やってるのー!この映画ってエッチなシーンなかった?その時もこの体勢で観てたの?」

寝起きでよくそこまで頭が回るよね・・・、回転速すぎだよ・・・
それにわざわざ恥ずかしい事言わないでよー!


「うん、まあね・・・」

ひとみちゃんの声が小さかった・・・
やっぱり意識してたのかな?


「マジで?ヤラシー!美貴達がいるのにエロエロ気分だったのー!イヤー!」

美貴ちゃんがわざとらしく、胸を隠すようなポーズをとった。
495 名前:思わぬ?展開 投稿日:2004/02/23(月) 19:10

ひとみちゃんが立ち上がってしまった・・・


「よっちゃん、照れてるのー?」

「そんな事ないよー!トイレに行ってくる」って部屋を出て行っちゃった。

しかも2階にもトイレはあるのに、階段を降りる音がした。


「もう二人とも、ひとみちゃんを苛めないでよー!」

「だってー、美貴だって見てビックリしたんだよ。
 よっちゃんが人前であんな事すると思わなかったから。梨華ちゃんから行ったの?」


「違うよ・・・、ひとみちゃんが『おいで』って言うから・・・」
496 名前:思わぬ?展開 投稿日:2004/02/23(月) 19:10

「「キャーーー!」」

二人して寒そうに両手で自分を抱きしめるポーズをとった・・・
そんなに息合わせてやらなくても良いじゃない!


「よっちゃんがそんな事言うなんて・・・」

「だから言ったじゃん!よしこって梨華ちゃんと二人だけの時って甘々なんだよ。
 前見た時もこっちが恥ずかしくなったんだから」


「そうだったんだ・・・、美貴も言って欲しいな・・・『こっちにおいで』って・・・」

「なんかエロいよねー!『梨華、こっちにおいで』なんて・・・」

「ごっちん違うよ『梨華、寒いからこっちにおいで、温めてあげるよ・・・』だよ」

「違うよ『梨華、寒いからこっちにおいで、ベッドの中で温め合おう・・・』だよ!」


「マジかよー!ベッドの中でどうやって温め合うんだよー?
 梨華ちゃんエロいから大変なんじゃない?」

「『ひとみちゃん、好きにしていいよ・・・』なんて・・・イヤーーー!梨華ちゃんのエッチー!」

「『梨華を大人にして・・・』ってか!キャーーー、もう勘弁してくださいよー!」



なんで私がそんな事言うのよ・・・
って、実際言っちゃったりするのかな・・・

『ひとみちゃん、好きにしていいよ・・・』なんて・・・


イヤー、妄想しちゃダメー!
497 名前:思わぬ?展開 投稿日:2004/02/23(月) 19:11

「梨華ちゃん、顔赤いけどまさかそんな事言ったりしてる?」

「ま、まさか!言うわけないでしょ!まだそんな事してないよ!」

「まだ・・・って、いずれはする気なんだね」


あ・・・、またエロオヤジが・・・

「ごっちん、そりゃあいずればするよ。愛し合ってるんだからね」

「そうだよね、後藤たちがいなかったら、今だってしてたのかもね!
 ビデオ置いていこうか?また見ながらエロ気分になってみる?」

「もっと過激なのが良いんじゃないの?」

「ダメだよ、あんまり過激過ぎると、よしこが照れて見れないと思うよ」

「そっか、梨華ちゃんは平気そうだけどね・・・」


二人がニヤニヤして私を見てる・・・
498 名前:思わぬ?展開 投稿日:2004/02/23(月) 19:11

「あれ梨華ちゃん、何も言わないんだね」美貴ちゃんがつまらなそうに言った。

反応するから、弄るんでしょ?だから黙ってるの。


「ちょっと話が逸れ過ぎてついてこれなかったんだよ。
 じゃあ現実に戻して、やっぱエッチな場面の時は興奮しちゃったの?」

「興奮なんてしないよ・・・、ただドキドキしちゃったけど・・・」

「よしこの手が動いたりしなかった?」
499 名前:思わぬ?展開 投稿日:2004/02/23(月) 19:12

「ちょっとーーー!ひとみちゃんがそんな事するわけないでしょ!
 お腹の所に手を回してただけで動かしたりしてません!」


「それも十分イヤらしいんですけどー!Tシャツしか着てないし・・・
 ちょっとずれたら胸じゃん・・・イヤー!よっちゃんにそんな事させないでよー!」

「梨華ちゃんのエッチーーー!」


「なんで、私がエッチになるのよー」


「梨華ちゃんの体がエッチだから、よっちゃんがエッチな気分になっちゃうんだよー!」

「ひとみちゃんは、エッチな気分になんかなってないよー!」


やっぱり反応しちゃった・・・

今度は当分このネタで弄られちゃうんだろうな・・・
500 名前:思わぬ?展開 投稿日:2004/02/23(月) 19:12

ひとみちゃんがなかなか戻ってこないから
三人で下へ行くとリビングのソファーで眠っていた・・・

部屋に戻っても弄られるだけだもんね・・・


二人がひとみちゃんの顔をペタペタ触ったりして遊んでるから
注意しようとしたら、家の電話が鳴った。


「ちょっとー!ひとみちゃんに変な事しないでよー!」

注意してから受話器を取った。


「変な事って・・・、梨華ちゃんじゃあるまいし・・・」

真希ちゃん、エロオヤジ復活なのね・・・
501 名前:思わぬ?展開 投稿日:2004/02/23(月) 19:13

「はい、吉澤です」
『松浦ですけど、石川先輩ですか?』

人の家の電話に出てるのに、声で分かっちゃうのも悲しいね・・・


「うん、そうだよ」
『吉澤先輩はいらっしゃいますか?』

「今、眠ってるけど、ちょっと待ってて」
『あー!起こさないで結構です!
 あの・・・、近所まで来たんで行きたいんですけど良いでしょうか?』

「うん、いいよ。って、私の家じゃないけど」
『ありがとうございます!本当はもう家の前だったりして〜』

「じゃあ、今、開けるね」
『お願いしま〜す!』


電話を切って、真希ちゃんに「松浦さん来たよ」とだけ言って玄関へ急いだ。
502 名前:思わぬ?展開 投稿日:2004/02/23(月) 19:13

「さっき奢ってもらっちゃったので、お返しを持って来ました〜」

「どうぞ」って言っても「いいです」と、中に入ってこない。


「暑いから入りなよ」

「二人のおジャマはしたくないんで」

「遠慮しないでいいよ、他にもいるし」
「後藤先輩ですか?」

「うん、それともう一人・・・」
2人も3人も一緒だから・・・

「そうですか、私が入っちゃってもいいんですかね?」

「大丈夫だよ、そういうの気にする人じゃないから」
「じゃあ、少しだけおジャマします」
503 名前:思わぬ?展開 投稿日:2004/02/23(月) 19:14

松浦さんが靴を脱いでる間に、荷物を持ってリビングに行った。

「美貴ちゃん、中学の後輩が来たんだけどいいかな?」

「いいよ〜、って美貴の家じゃないんだし」



「こんにちは〜」

リビングに入りながら、松浦さんが二人に挨拶をした。

真希ちゃんは松浦さんがひとみちゃんの追っかけをやっていて
よく教室にも現れていたから仲も良い。

「あやや、久しぶり〜」

「後藤先輩、お久しぶりです〜」
504 名前:思わぬ?展開 投稿日:2004/02/23(月) 19:14

私が美貴ちゃんを紹介すると「松浦亜弥です、よろしくお願いします」と
お辞儀までして、丁寧に挨拶をした。


美貴ちゃんも私達の後輩だから気を遣ってくれたのか
わざわざ立ち上がって余所行きの顔で挨拶してくれた。

「藤本美貴です、こんにちは」


それ見てちょっと笑いそうになっちゃった。
505 名前:思わぬ?展開 投稿日:2004/02/23(月) 19:15

松浦さんがアイスを持ってきてくれたので
ひとみちゃんを起こして皆でいただいた。

ひとみちゃんは松浦さんに「反対に気を遣わせちゃってごめんね」って謝ってた。


「気にしないでください、家にあった物を持ってきただけなんで」

でも袋から出てきたのは、高級和牛・・・と野菜たち・・・

松浦さんのお宅はお父さんが社長をしてるとかで、羨ましいぐらい家が大きい。
本当にこういうのも、おうちの冷蔵庫とかに入ってたりするんだろうね・・・


「焼肉なんてどうかな?って思って〜」

この言葉に反応したのは、もちろん美貴ちゃん。


「今日は焼肉なの?亜弥ちゃんも食べて行きなよ!」

亜弥ちゃんって!
しかもさっきは自分の家じゃないから、って言ってなかったっけ?
506 名前:思わぬ?展開 投稿日:2004/02/23(月) 19:16

「えー?そんな〜?」

言いながら松浦さんの視線の先はひとみちゃんに。

ひとみちゃんが断るわけもなく「そうだよ、一緒に食べようよ」って、ニコニコして答えた。



その後は、なんだか松浦さんが積極的に美貴ちゃんに質問をしてた。

美貴ちゃんは、最初は丁寧に返事を返してたんだけど
私が洗濯をして帰って来た時には、ゲームをしつつ相手をしていた・・・


松浦さんはそんな事も気にせず、美貴ちゃんの返事が遅れると
「美貴さん聞いてます?」と怖いもの知らずなのか、突っ込みまくってた。


この様子、ひとみちゃんの事を追い掛け回してた時に見たような・・・

507 名前:思わぬ?展開 投稿日:2004/02/23(月) 19:16

508 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/23(月) 19:16

更新おわります

509 名前:ガイ 投稿日:2004/02/24(火) 00:02
更新お疲れ様です。
松浦さんも登場したところで今回もまた何かが起こりそうですね。
次回も楽しみにしております!
510 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/24(火) 15:11
はじめて読まさせていただきました。
いしよし愛を感じてうれしいです。
まったりと更新お待ちしてますね。
511 名前:ひらの 投稿日:2004/02/24(火) 15:29
後・藤の掛け合いが大好きです。
久しぶりだったんで嬉しかったです!
512 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/28(土) 01:42
>ガイ様
 レスありがとうございます。
 松浦さんは今後どうなっていくのでしょう?
 引っかき回さないと良いですね・・・

>510:名無飼育さん
 はじめまして。レスありがとうございます。
 いしよし愛を感じてもらえて嬉しいです。
 また遊びに来てくださいね。

>ひらの様
 レスありがとうございます。
 二人の掛け合いを楽しんでもらえて嬉しいです。

513 名前:新しい恋の行方 投稿日:2004/02/28(土) 01:42

514 名前:新しい恋の行方 投稿日:2004/02/28(土) 01:43

「ねえ、あややってミキティーの事好きなのかな?」
「そんな感じだよね」

真希ちゃんと二人で夕食の準備。
準備と言っても、今夜は焼肉だから簡単なんだけど。

松浦さんはズーッと美貴ちゃんにベッタリしてる。

質問も一通り終えると、今度は観察に入ったみたいで
ゲームをしてるひとみちゃんと美貴ちゃんの間にちょこんって座って
二人の顔を交互に見たりして時たま話しかけたりしてる。

夕食の間もひとみちゃんを見たり、美貴ちゃんを見たり忙しい。

どっちも気になるの?
でもひとみちゃんの事は諦めたって言ってたよね?
515 名前:新しい恋の行方 投稿日:2004/02/28(土) 01:44

いつものように食事も終わり、少しまったりして
いつものように玄関までひとみちゃんと一緒にお見送りに出ると
いつものように、真希ちゃんと美貴ちゃんは挨拶が・・・


「「じゃあ、また明日〜!」」


当然のように明日も来るのね・・・
ここって学校?


「あの〜、松浦も明日遊びに来ても良いですか?」

これにはビックリ!なぜにあなたまで?
ひとみちゃんはもちろんニコニコして「いいよ〜」って返事して。
もしかして常連さんが増えるのかしら・・・
516 名前:新しい恋の行方 投稿日:2004/02/28(土) 01:45

真希ちゃんと美貴ちゃんは自転車なんだけど
松浦さんはタクシーで来たとかで歩き。
若いんだから自転車乗ってきなさい!

方向は三人一緒で、真希ちゃんが一番近くて
その次に松浦さん、一番遠いのが美貴ちゃん。

まだ9時だけど、松浦さんみたいな子が一人で歩くのは危ないよね。

私が思ってると、ひとみちゃんも同じ事を思ったのか
「松浦、送っていくよ」って、外に出ようとした。


そこへ真希ちゃんのひと声。

「ミキティーが通り道なんだから、乗せて行ってあげれば良いんだよ」

美貴ちゃんも他の人の事だったら、突っ込めるんだろうけど
今日初めて会った松浦さんの事だから、真希ちゃんを一睨みしただけ。


「うん、美貴はいいよ〜」

って言った顔がちょっと引きつってた・・・
517 名前:新しい恋の行方 投稿日:2004/02/28(土) 01:45

松浦さんは嬉しそうに「いいんですか〜?」なんて言いながら
ちゃっかり後ろに乗って、しっかり手を回しちゃったりして・・・


無事?に三人が帰りました。

そして当然ひとみちゃんと二人っきりなわけなのですが・・・
518 名前:新しい恋の行方 投稿日:2004/02/28(土) 01:46

私は映画の時の事を思い出してドキドキ・・・

でもひとみちゃんはスッカリ気にしてない様子で
いつも通りに過ごしてる感じ。

パソコン開いて、メールを打ったりしてる。
私も意識しないようにしなきゃね・・・


「ねえ、松浦さんって美貴ちゃんの事気になってるみたいだね」
「そうなの?」

「そうなの?って見て分からなかった?」
「うーん、あんまり見てないからな〜」

「そうなんだ」
「だって梨華ちゃんがいる時は梨華ちゃん見てるから」

「イヤだ〜、そうだったの〜?」
「そうだったの〜?って、だって松浦なんて見てたら怒るでしょ?」

「そうだけど」
「それに松浦見てて勘違いされたら困るしね」

「まあそうだよね・・・」


ひとみちゃんに見られたら、好きじゃない子でも勘違いしちゃうよね。
見てなくても勘違いさんはいくらでもいたし・・・
松浦さんはまだひとみちゃんの事好きなのかな?
519 名前:新しい恋の行方 投稿日:2004/02/28(土) 01:46

ベッドに入ると、やっぱりちょっと緊張しちゃうな・・・
だって映画観て以来、体に触れてないから・・・
触れてないなんて言い方エッチっぽいよね。

いけない!こんな事ばっかり考えてるから
真希ちゃん達にエロいって言われちゃうんだ。

いつもみたいにひとみちゃんに抱きしめてもらったんだけど
やっぱりドキドキしちゃうよ・・・


「ねえ梨華ちゃん・・・」
「ハイ!?」

「あのさ・・・、キスしても良いかな・・・」
「うん、いいよ・・・、でもそんな事聞かないでよ・・・」

「うん・・・」


暗いけど顔が近付いてくるのが分かる・・・
ひとみちゃんの喉がゴクンって鳴ったよ・・・
緊張してるんだね・・・
私もドキドキ・・・
520 名前:新しい恋の行方 投稿日:2004/02/28(土) 01:47


「梨華ちゃん、好きだよ」

「私も・・・」


唇が優しく触れて、少しして離れた。


「梨華ちゃんの唇って柔らかいね・・・」
「ひとみちゃんこそ・・・」

「この前もそうだったんだけど、キスしただけで気持ち良いんだよね」
「私も・・・」

「きっとこれ以上の事をしたら、もっと気持ちが良いんだろうね・・・」


え?ひとみちゃん、それってお誘い???
いいよ、私なら、いつでもOKだよ。


「そうだね・・・」


「梨華ちゃん」
「ハイ!!!」

「あのさ、うちはまだキスだけでいっぱいいっぱいなんだよね。
 だからこの先はもう少し待ってくれるかな?」


そうだよね・・・
まだ早いよね・・・


「うん。私もまだ早いって思うよ。キスだけで満足だもん。
 これ以上の事は、もう少し大人になってからで良いよ」


ひとみちゃんとだったら、いつでもOKなんだけどな・・・
でもプレッシャーかけちゃダメだよね。
521 名前:新しい恋の行方 投稿日:2004/02/28(土) 01:47


「梨華ちゃん、大好きだよ」


もう一度キスされて、思いっきり抱きしめられた。


「梨華ちゃん、おやすみ」

「おやすみ、ひとみちゃん」

522 名前:新しい恋の行方 投稿日:2004/02/28(土) 01:49


幸せな気持ちのまま眠れるって幸せ・・・


523 名前:新しい恋の行方 投稿日:2004/02/28(土) 01:49

524 名前:新しい恋の行方 投稿日:2004/02/28(土) 01:50

更新おわります

525 名前:ガイ 投稿日:2004/02/29(日) 01:45
ほうほう、今回は甘いですな〜
何だか顔がニヤけてしまいました←変態
いしよしにはこのペースでゆっくり進んで欲しいですね。
そして私は明日、いや今日?おとめ組のコンサートへ行って来ます!
さくらも行きたかったのですが、金欠で。。。
学生は辛いです・・・
でも、生石川さん達をしっかり凝視したいと思います!
それでは、行ってきまぁ〜す(笑)
526 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/29(日) 22:06
>ガイ様
おとめコンはどうでしたか?
私は残念ながらコンサートには行った事がないんですよ・・・
羨ましい限りです。
石川さん、ミキティー情報あったら教えてください〜
待ってま〜す!
527 名前:あらしの前の静けさ・・・? 投稿日:2004/02/29(日) 22:08


528 名前:あらしの前の静けさ・・・? 投稿日:2004/02/29(日) 22:08

目が覚めると、ひとみちゃんの姿がなかった。
いつもだったら、私の方が先に目が覚めるのに・・・

昨日は私の方が先に眠った気がする。

キスされて抱きしめられて凄い気持ちよくて
何も考えないで眠りに入れたんだよね。



えーーー!12時!!!


ちょっと寝過ぎですーーー
529 名前:あらしの前の静けさ・・・? 投稿日:2004/02/29(日) 22:09

着替えてリビングへ行くと、話し声が聞こえてきた・・・
もうすでに皆さんお揃いで・・・
土曜日なのに、皆さんどこかに出掛ける予定はないのですか?
って、私達もないけどさ・・・


松浦さんも来ていたのね。来るって言ってたけど早くない?

美貴ちゃんとゲームしてるのね。
やっぱり美貴ちゃん狙いよね?


ひとみちゃんと真希ちゃんはソファーに寝っころがって・・・

って、ダメじゃない!!!

でもひとみちゃんは友達って思ってるんだし・・・
ベタベタしなければ許すしかないのかな・・・
あんまり言い過ぎて、ひとみちゃんが窮屈に感じるのもイヤだし。


真希ちゃんさえ何もしなければ良いんだけど・・・
でも油断出来ないんだよね・・・
530 名前:あらしの前の静けさ・・・? 投稿日:2004/02/29(日) 22:09

「皆さん、おはようございます・・・、というか、こんにちは」


「「「梨華ちゃん、おはよう〜」」」
「石川先輩、おはようございます〜」


ひとみちゃんが私を見て起き上がった。
なんか私が来たからって、慌てられると奥さんにビビってるって感じでイヤなのですが・・・

やっぱりひとみちゃんが優しいから、うちは亭主関白じゃなくてカカア天下なのかな・・・


うち・・・、って、自分で言って恥ずかしい〜
531 名前:あらしの前の静けさ・・・? 投稿日:2004/02/29(日) 22:09

「梨華ちゃん、また一人で笑っちゃって病気?」

真希ちゃん失礼ね!


「ごっちんが昼ごはん作ってくれたから、梨華ちゃんも食べたら?」

「あ、うん、真希ちゃんありがとう」


「それにしても梨華ちゃんには珍しくよく寝たよね〜
 なんか疲れる事でもしたの〜?」

せっかくの感謝の気持ちが・・・


「何もするわけないでしょー!ねえひとみちゃん!」

「うん、してないよ・・・」


ひとみちゃん、そこで赤くなっちゃダメじゃない。
色が白いとすぐ分かっちゃうから損だよね。
私なんて赤くなっても気付かれないでしょ?

って、色黒なんて自慢にならないよ・・・
532 名前:あらしの前の静けさ・・・? 投稿日:2004/02/29(日) 22:10

「うわー!あやしいー!昨日のエロビデオでも思い出して、エッチな事でもしちゃったかー?」

またエロオヤジになっちゃったのね・・・


「また梨華ちゃんがエロいの???」

美貴ちゃんまで・・・、松浦さんと仲良くゲームしててよ!


「先輩たちって、やっぱりそこまでいってたんですかー?」

松浦さんまで・・・


「ちょっと!皆なに勝手に想像しちゃってるんだよー!そんなわけないでしょー!」

ひとみちゃん、慌てると余計に突っ込まれるよ・・・
533 名前:あらしの前の静けさ・・・? 投稿日:2004/02/29(日) 22:10

「梨華ちゃんがなかなか起きられなったのは、疲れちゃったからなんだってー!」
「「えーーー!!!」」

エロオヤジの本領発揮ね・・・


「ちょっと、ごっちん変な事言わないでよ!」

「何もしてないわけはないよね?キスぐらいはしてるでしょ?」


「はぁーーー!」

ひとみちゃん、急に大きい声出すから『やりました』ってバレバレ・・・


「えーーー!私の憧れの吉澤先輩がーーー」


私が相手だと皆さん不服なのかしら?
534 名前:あらしの前の静けさ・・・? 投稿日:2004/02/29(日) 22:10

「イヤー、参ったね。後藤が持ってきたエロビデオが引き金になるとはね・・・」

「本当にエッチなビデオをお二人が見たんですか???」

「そうなんだよ。後藤とミキティーが寝てる間に二人して抱き合いながら
 そのビデオを観て興奮してたんだよね・・・」


「先輩、本当なんですか?」

松浦さんがひとみちゃんを悲しそうな顔で見た。
私とひとみちゃんが付き合ってるんだから松浦さんがそんな顔する事ないでしょ!


「違うよー!普通の映画にちょっとエッチなシーンがあっただけだよ!」

「でも抱き合ってたのは本当なんですか?」

「抱き合ってはないよ・・・」
535 名前:あらしの前の静けさ・・・? 投稿日:2004/02/29(日) 22:11

「あやや、こういう格好だよ!」

真希ちゃんがひとみちゃんを後ろから抱きしめた・・・
どさくさに紛れて、なにやってるのよー!


「吉澤先輩からしたんですか?それとも石川先輩が無理矢理?」

「ちょっと!松浦さん無理矢理ってどういう事よ!
 ひとみちゃんが『おいで』って言ったからしたんだよ!」


「「いやらしいー!」」

「いやらしいですー!」


悪魔っ子二人は息がピッタリね。
まだ松浦さんは付いてくれないみたい。
って、付いていかなくてもいいわよ、悪魔が増えるなんて勘弁して欲しいよ。
536 名前:あらしの前の静けさ・・・? 投稿日:2004/02/29(日) 22:11

「いやらしい事なんてしてないです!」

「だから梨華ちゃんの体がいやらしいの!ちょっとあやや立って梨華ちゃんと並んでみてよ」


なんで私と松浦さんが並ばなきゃいけないのよー!


「ほら!二人ともサイズ的には同じだと思うんだけど、体つきが違うでしょ?」

「うん、こうやって並ぶと一目瞭然!亜弥ちゃんはなんか健康的って感じだよね。
 よっちゃん、どうよ?」


「どうよ?って言われても・・・・・・。
 うーん、二人ともスタイルいいけど・・・、梨華ちゃんの方が大人っぽいよね」


「ね!よしこは大人っぽいなんて言い方したけど、エロいんだよ」


「ひとみちゃんまで言うんだから、そうなんだよね・・・」

そんなに私の体ってエロいのかな・・・


「うちはエロいなんて思ってないよ!ただ抱き心地が良いっていうか・・・」
537 名前:あらしの前の静けさ・・・? 投稿日:2004/02/29(日) 22:13

「うわーーー!抱き心地だってー!美貴の事も抱いてよー!」


「あー!ダメです!美貴さんはそんな事しちゃダメですーーー!」

美貴ちゃんがひとみちゃんの方へ行こうとしたら、松浦さんが思いっきり抱きついて止めた。


「はぁ?亜弥ちゃんどうしたの?」

抱きつかれて、キョトンってしちゃう美貴ちゃん。
美貴ちゃんもかなり鈍感だね・・・


「いえ、なんでもないです。吉澤先輩たちのジャマをしちゃダメって事ですよ」

「そっか、でもさ美貴だってよっちゃんの事好きなのにー!」

「そうなんですか???」

「マジで好きな時もあったんだよ」


「え?そうなの???」


ひとみちゃんも美貴ちゃんも二人とも鈍感すぎるよ・・・
538 名前:あらしの前の静けさ・・・? 投稿日:2004/02/29(日) 22:15

「なにミキティー告白しちゃってるのー!後藤だって、よしこの事好きだよーーー!」

「真希ちゃんは、なんで過去形じゃないのよ?」

「だって今でも好きだもん!梨華ちゃんがいるから我慢してるけど、いなかったら襲いたいよー!」


言いながらひとみちゃんの事を押し倒してるし・・・
って、ひとみちゃんも簡単に押し倒されないでよ!


あ!今、耳にキスした!


「ちょっと真希ちゃん、やめてよーーー!」


私が引き剥がす前に、ひとみちゃんもさすがに押し戻したけど・・・、ちょっと遅くない?

「ごっちんやめてよ〜」って言ってる顔がちょっとニヤけてない?


もう私の事が好きなんでしょーーー!

浮気は絶対に許さないんだからねーーー!

539 名前:あらしの前の静けさ・・・? 投稿日:2004/02/29(日) 22:15

540 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/02/29(日) 22:15

更新おわります

541 名前:510 投稿日:2004/02/29(日) 22:18
リアルで読まさせてもらいました。
なんか題名が不吉なんですが・・・
次回更新が楽しみですが、怖いです・・・
542 名前:ガイ 投稿日:2004/03/01(月) 00:16
ただいま帰りました〜!
いやー、コンサート中々楽しかったですよ!
特に石川さん!見る度辻ちゃんと仲良さげに笑い合ったりしてました。
仲良いんですね。
微笑ましい・・・
ミキティーもかなり可愛かったです。
次回はさくら組に行ってみたいですね〜
ゆうびさんも1度参加してみませんか?
とても楽しめると思いますよ!
では、長々と失礼いたしました。
次回の更新も待ってま〜す
543 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/01(月) 16:54
>510様
 不吉な題名でしたか?(笑)
 そんなつもりじゃなかったのですが・・・
 更新楽しみにしてもらえて嬉しいです!
 レスありがとうございます。

>ガイ様
 ご報告ありがとうございます。
 石辻が楽しそうで良かったです。
 そうですね〜、私の一押しは吉なのでさくら組見たいですね。
 あ〜でも、やっぱりいしよしが見たいですね〜
 分割するなら一緒にしてよ、と・・・。今更ですが・・・
 きっと生いしよし見たら、興奮して倒れますね。
 レスありがとうございます。
544 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 16:55

545 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 16:56


早いもので、夏休みも残り2週間になってしまいました・・・


そして今日はあいぼんとののちゃんが帰って来る日・・・

当初は8月ギリギリまで帰らない予定だったのに、突然帰るって決まったみたいで・・・
おば様は予定通り末までいるから、二人だけの帰国。


毎日のように悪魔っ子達(増員一名)が来ていたので
夢に見た甘い新婚生活はありませんでした。


ただ皆が帰って二人っきりになると
たまにひとみちゃんからキスしてくれるようになりました〜

あと寝る前のキスが習慣みたいになってるし〜!

って、言っても激しいのはまだしてませんよ。
唇合わせるだけで『チュッ』とか『チューーー』ぐらいかな。

でもそれだけでも私も満足なのです〜
だってひとみちゃんの唇って気持ちいいんだもん〜〜〜

イヤー、私ってエッチーーー
546 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 16:56

ひとみちゃんが空港までお迎えに行ってて、私達は帰国祝いの準備。

なにがお祝いなのか分からないんだけど、松浦さんが昨日『お祝いしましょう〜!』
って言い出して、今日はたくさんのお肉を持ってきてくれて、庭でバーベキューをやる事に。

そういえば、あれから美貴ちゃんと松浦さんは特に進展はないみたい。

松浦さんは見るからに好き好きオーラ出してるんだけど
美貴ちゃんもひとみちゃんと同じく鈍感さんだから全然気が付かなくて。

ひとみちゃんの事は鈍感とか言ってたのに、自分だってかなりの鈍感だよ。
547 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 16:57

「あのー!みんなにお願いがあるんだけど・・・」

私はあいぼん達の前では、ひとみちゃんとの事を内緒にして欲しいからその事を伝えると

「後藤たちは言わないけど、二人の態度で分かっちゃうんじゃないの?」
「そうだよ、最近ラブラブ度が増したよー!毎日キスなんてしてるから〜!」

やっぱり覗かれてるのね・・・

「私達も気をつけるよ。だってあいぼん怖いんだもん!
 ひとみちゃんがふざけて撮った写真送ったら私の携帯に怒りのメールが入ったんだから・・・」

「そうだったのー?あいぼんは特にお姉ちゃん子だからね。気をつけないとね」
548 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 16:58

「「ただいま〜〜〜」」

玄関まで皆でお出迎えすると、両手に荷物を持ったひとみちゃんに
さらに両腕にぶらさがるように双子がしがみついてた。


「づ・が・れ・だーーー」

ひとみちゃん・・・、『疲れた』って言ってるのね・・・


「ひとみちゃん、ご苦労さま!」

私が荷物を受け取ると、そのまま双子に引きずられるように中に入って行っちゃった。


「こりゃあ当分、梨華ちゃんの出番はないね」

真希ちゃんが二人を見て苦笑い。

「そうだね・・・」
549 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 16:58

二人と松浦さんは学年が違うけど中学校も一緒だし、ひとみちゃん経由で顔見知り。

ののちゃんは松浦さんがお肉を持ってきてくれたのを知って大感激。
美貴ちゃんと一緒でお肉大好きだもんね。
って、言うかののちゃんは食べるのが好きなんだよね。

キッチンで冷蔵庫のお肉を見たりして3人で話が盛り上がってる。


そしてあいぼんはひとみちゃんとソファーに並んで座ってベッタリ。
姉妹でも嫉妬しちゃうぐらいのベタベタです!
ひとみちゃんも甘々だから、優しい顔でされるがままだし。


「なあ姉ちゃん、梨華ちゃんに変な事されてない?」

ひとみちゃんを見上げて聞いてるけど、それじゃあ私が変態みたいじゃない・・・


「ちょっと、あいぼんその言い方はひどくない?」

私が抗議すると、キッ!って睨まれた・・・、そんな顔しなくても・・・


「ひどいもひどくないも、梨華ちゃんは油断出来ないからな!」

それは私が真希ちゃんに言ってるセリフじゃない!同じにしないでよー


「変な写真送るから、心配して早く帰って来たんだよ〜」


ひとみちゃんに甘える時だけ標準語遣うなんて、ずるいよ!
550 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:00

「変な写真って、梨華ちゃんと並んで写したヤツでしょ?あんなんで心配したの?」

「だって梨華ちゃんが引っ付いてるんだもん!」

引っ付いたのは、ひとみちゃんなのにー!


ののちゃん達がキッチンから戻ってきた。

「本当なんれすよ!あいぼんはあの写真見て、本当に怒ってたんれすよ。
 『心配だから帰る』って言って・・・。ののもあいぼんがいなかったらつまらないし・・・」


「マジでー?バカだなー!心配する事なんてないのに〜」


ひとみちゃんは嬉しそうにあいぼんを抱きしめちゃってー!

嘘って分かってても、その言い方はショックですー!
後で怒らないと!!!
551 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:00

「でも梨華ちゃんは姉ちゃんの事好きやからなー!油断してると変な事されそうで怖いわ」

「さっきから私が変な事するとか言ってるけど、変な事って何よ?」


「色々だよ!梨華ちゃんエロいから!!!」

「あいぼんにまで、そんな事言われたくないよ!」


「ちょっと、二人ともあんまり興奮しないでよ」


大人気なく、本気になっちゃった・・・
だってあいぼんって私にばっかり意地悪言うんだもん!
552 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:01

結局、あいぼんはズーッとひとみちゃんから離れず・・・

そして寝る時も、二人がひとみちゃんのベッドで寝たから
私は久しぶりに自分の部屋で寝る事に・・・


明日は部活あるけど、ひとみちゃん出るのかな?

あいぼんが離さないから休む?


そういえば、今日はキスしてないよ・・・
したかったな・・・
553 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:02


次の朝、ひとみちゃんの部屋に行こうかどうか迷ってると
ののちゃんが迎えに来てくれました。本当に良い子なんだから〜


「梨華ちゃんにお土産があるんれすよ。あいぼんも梨華ちゃんに買ってましたよ」


あいぼんも良い子です!
554 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:03

前言撤回したいのですが・・・

ののちゃんはピンクのTシャツを買ってきてくれました。
私の好みを分かってくれていて、凄くカワイイです!


そしてあいぼんのお土産は・・・
椰子の実で出来てるヘンテコな人形・・・

行ったのってニューヨークだよね?
ハワイとかじゃないよね?
どこに行ったら、こういうの売ってるの?

さすがに文句も言えず、お礼を言って受け取りましたが・・・


「変だって思ったんだけど、梨華ちゃんにピッタリだから買っちゃったー!」


殴っても良いですか・・・
朝からひとみちゃんにベッタリだし・・・
555 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:03

「なあ姉ちゃん、うちらが家にいない間は梨華ちゃんと一緒に寝てたん?」

「うん、そうだよ」

「ふーん、梨華ちゃんに変なことされなかった?」

また・・・


「あいぼんは昨日からそればっかじゃん。おかしいよ〜」

「だって・・・。姉ちゃんが誰かのものになるのイヤなんだもん・・・」
556 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:04

あ、ちょっと目がウルウルしてるよ・・・
ひとみちゃんって、こういうのが一番弱いのに・・・

案の定、あいぼんをぎゅーって抱きしめて

「大丈夫だよ、誰のものにもならないから〜」


あいぼんが顔を上げたら、キスするんじゃないかってぐらい見つめ合っちゃって・・・
妹でもそんな顔しちゃダメーーー!

それ見て、ののちゃんも「あいぼんばっかり、ずるいのれす!」

って、ひとみちゃんにベッタリしてるし・・・


はぁ・・・、行く前は全然ベッタリじゃなかったのに・・・
急にどうしちゃったのよ・・・


もしかして、あいぼん勘付いちゃってるの?
557 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:06


昨日も結局、ひとみちゃんとは一緒に寝れず・・・

って言うか、あいぼんはこれから先もひとみちゃんと寝る気なんじゃないの?
だって昨日はののちゃんは自分の部屋で寝たのに・・・


今日は私が部活だから、午後から一人学校へ・・・

本当はひとみちゃんも部活なんだけど、二人が帰って来たばっかりだから
優しいお姉さんは二人の面倒をみてあげるみたい・・・

あ〜あ、せっかくラブラブになり始めたのにな・・・

人生うまくいかないものですね・・・


あいぼんがいるから真希ちゃんが来ても何も起こらないのが安心だけど
私まで何も起こらないんだよね・・・


そういえばあいぼんって真希ちゃんには優しいんだよね。
ひとみちゃんにベタベタしても、真希ちゃんには怒らないし・・・
私に対する態度とは全然違うんだよね・・・

私って嫌われてるのかな・・・
558 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:06

ネガになりながら家に帰って、部屋に行くとひとみちゃんの部屋から
賑やかな声が聞こえてきた。

真希ちゃんとあいぼん、ののちゃんの声が聞こえる。

きっとひとみちゃんもいるけど、黙ってニコニコして話を聞いてるんだろうな〜

美貴ちゃん達はどうしたんだろう。今日は来なかったのかな?
559 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:07

「あ、梨華ちゃんが帰って来たみたいれすね」

ののちゃんだけが私の帰宅に気付いてくれた・・・
ひとみちゃんが一番に気付いてよー!


「梨華ちゃん、気替えたらこっちに来てくらさいね〜!」

ののちゃんの優しいお誘いが聞こえた。

「うん、行くね〜!」

私が返事をすると、あいぼんに「用があったら無理せんでええよー!」って言われた・・・


「こら!あいぼん、そういう事言わないの!」

ひとみちゃんの怒った声が聞こえたから救われたけど
やっぱりあいぼんって私の事嫌いなんだね・・・
560 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:09

ひとみちゃんの部屋に行くと、やっぱり美貴ちゃん達はいなかった。

夏休みに入って美貴ちゃんがいないのは初めてだよね。


「美貴ちゃん達は?」

私が聞くと、真希ちゃんが答えてくれた。

「ミキティーは、あややの家庭教師をやる事になったんだって。
 急に決まったらしいよ。あややが二人っきりになりたいから考えたんだろうけどね」

「そうなんだ。なんか松浦さんらしいね」

「ミキティーも全然ラブラブ光線に気が付かないから、あややも行動に出たんだね。
 バイト代プラス焼肉なんだって。ミキティーは焼肉の方に釣られたらしいよ」

「そう言えば松浦さんって、ひとみちゃんがいるからって、うちの高校受験するって言ってたよね。
 美貴ちゃんの事が好きになったから、やっぱりうちを受験するのかな?」

「そうじゃない?近いし」


近いとかで学校決められて良いよね・・・
松浦さんだって、勉強出来るんだから上の学校目指せばいいじゃない・・・
皆さん、ある意味おバカさんです・・・
561 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:12

「うちも姉ちゃん達の学校行くんだ〜」
「ののも〜」

「じゃあ、ちゃんと勉強しなきゃダメだよー!」

ひとみちゃん嬉しそうだね。


「じゃあうちも家庭教師欲しいな〜」
「ののも〜」

ののちゃん、あいぼんの真似ばっかりしちゃダメだよ!


「そんなのいらないじゃん。やる気があるなら、うちが教えて教えてあげるから」


「でも姉ちゃんだったら、甘えちゃうからな〜。そうだ!ごっちんさんに頼もうかな」
「じゃあ、ののは梨華ちゃんで〜」


ののちゃん、そういう時は真似して・・・
私、人に教えられるほど出来ないし・・・
562 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:12

「なあ、ごっちんさん勉強教えて〜」

あいぼんが真希ちゃんの腕に抱きついて、顔を見上げる。
きっとこの角度がカワイイって自覚してるんだよね・・・確かにカワイイよ・・・
恐るべし中学生だわ!

真希ちゃんも「いいよ〜」なんて言って、頭を撫でてるし。


「梨華ちゃん、ののに教えて〜」

同じ格好で私にお願いするののちゃんは・・・
子供がお母さんにお菓子をおねだりしてるように見える・・・
まだまだ子供なのね、カワイイんだから〜


「うん・・・。いいんだけど・・・英語以外ならね・・・」


英語以外だったら何とかなるよね・・・

「あの・・・、ののは英語が一番苦手なのれす・・・」

そうだった・・・


「じゃあさ、ののはうちも一緒に教えてあげるよ。ね?
 なんかうちだけ除け者みたいで、寂しいから〜」

「だったら、ひとみちゃんが全部教えてあげてよ。その方が早いじゃない」


「ののも家庭教師が欲しいんれす。お姉ちゃんじゃ家庭教師にならないれすよ・・・」

「あ・・・、なんか今のショック・・・」


ひとみちゃんが珍しくフラれちゃった。
563 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:13

結局、私と真希ちゃんが家庭教師になる事に決まったみたい。

しかもちゃんとバイト代を払うから、ってあいぼんが言い出して。

真希ちゃんと二人で辞退したんだけど『ケジメつけた方がやる気が出るから』
って、あいぼんには言われるし、ひとみちゃんにも『そうかもね』って言われるし・・・

真希ちゃんは貰って良いけど、私は貰えませんよ・・・

本決まりになったら、バイト代の事はお断りしなきゃ。
564 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:14

「じゃあごっちんさん、早速だけど夏休みの宿題を見てもらっても良い?
 一応、終わってるんだけど分からない所飛ばしたりしてるから」

「おー、いいよ〜」

あいぼんが真希ちゃんの手を引いて、部屋を出て行った。


「ののちゃんは、宿題残ってるの?」

「はい・・・、英語はまだ何もやってないのれす・・・」


「マジで?8月いっぱいまで帰らないつもりだったんでしょ?
 だったら終わらせてから行かないとダメじゃん!他は?」

ひとみちゃんもビックリして、ちょっと声が大きくなってる。
もちろん怒ってるわけじゃないんだけど。


「英語だけなんれす・・・」

他が終わってるんだから、やる気はあったのよ・・・許してあげて・・・
565 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:15

「そっか、じゃあこれから頑張ってやろうね」

「はい・・・」

ひとみちゃんが優しく言ったけど、英語の話になったら
ののちゃんが急にションボリしちゃった・・・私と同じね・・・

二人は同じ部屋だから、ののちゃんはひとみちゃんの部屋で勉強する事に。


ののちゃんが勉強道具を取りに部屋を出ると
ひとみちゃんが私の隣に座って何も言わずにキスされた。

「なんか久しぶりだね」って耳元で囁かれて
もう一度してくれてたんだけど・・・

すぐに部屋の外でドタドタ走ってくる音がして離れちゃった・・・

キスの余韻に浸る間もありませんでした・・・
566 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:16

ののちゃんの教科書を見て、自分のヤバさに気が付きました・・・
かなりショックです・・・
中2の英語がやっと出来るぐらいのレベルなんて・・・

今後のために一緒に勉強した方がいいみたい。

家庭教師になるはずが、一緒に勉強を教えてもらっています・・・

やっぱり私はバイト代なんていただけません・・・

って言うか、いつもひとみちゃんに教えて貰ってるんだから
私が家庭教師してもらってるんじゃない・・・
567 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:17

「一気にやっても頭に入らないから、そろそろ止めようか」

ひとみちゃんが優しく終わりを告げると、途端にののちゃんの顔が明るくなって
それを見て私もニッコリしたら・・・


「二人とも、同じ顔だよ。勉強してる時と止めた後の顔が〜」

そう言って、ひとみちゃんに笑われちゃった。


「らって・・・、本当に英語嫌いなんらもん・・・」
「私も・・・」

二人して、ちょっとブルーになってると


「二人とも可愛いんだから〜!」

ひとみちゃんが二人まとめて抱きしめてくれました。


私が背中に手を回そうとしたら・・・

最強の悪魔っ子が部屋に入ってきました・・・
568 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:18


「なにやってんねんー!」


私だけひとみちゃんからはがされて、その場所へあいぼんが・・・


はぁ・・・、せっかくの抱擁が・・・

肩を叩かれて振り向くと、真希ちゃんがニヤニヤしてるし・・・


目の前の小さいけど最強のライバルに私が勝てる日は来るのでしょうか・・・
569 名前:ジャマ者は私??? 投稿日:2004/03/01(月) 17:18

570 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/01(月) 17:19

更新おわります。

571 名前:ガイ 投稿日:2004/03/01(月) 23:45
確かにいしよしが2人揃ってるだけで興奮しちゃいますよね。
むしろ4期揃えば更に大興奮です。
そして話の方もますます面白くなってきました!
石川さんどうなっちゃうのでしょう・・・
でも、頑張れ!
572 名前:510 投稿日:2004/03/02(火) 01:43
梨華ちゃんがんばって・・・
う・・・、ぐるじい・・・
573 名前:コナン 投稿日:2004/03/02(火) 04:52
りかちゃんがんがれぇぇ。・゚・(ノД`)・゚・。

いしよし最強!!!どぁいすきだぁぁ!!
あいぼん!りかちゃんをあんまりいじめないでよほぉぉ
574 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/02(火) 19:50
>ガイ様
 4期いいですね〜!後・藤がプラスされたら大興奮です。
 って、話のまんまなんですけどね。好きな人しか出ませんので。
 石川さんが寂しい思いをしないように、今回は・・・

>510様
 息してください!
 気を確かにー!

>コナン様
 いしよし大好きさんなんですね!
 私も大好きですよ。
 りかちゃんの応援よろしく!

575 名前:お楽しみの後は・・・ 投稿日:2004/03/02(火) 19:51

576 名前:お楽しみの後は・・・ 投稿日:2004/03/02(火) 19:52


今日は英語の補習です・・・

でも最終日で〜す!

ただ夏休みも今日を入れてあと10日。早かったな・・・

ひとみちゃんとの楽しい夏休みは一瞬で終わっちゃうし・・・


結局あいぼんは帰国してから、ズーッとひとみちゃんから離れないし・・・

『補習の時はデートしよう〜』って言ってくれたのにな・・・

はぁ・・・
577 名前:お楽しみの後は・・・ 投稿日:2004/03/02(火) 19:53

今日の授業は簡単に思えちゃうのって、昨日ちゃんと予習したからだね。

ののちゃんとブルーになりながらも勉強した甲斐があったよ。


メールが来る事を期待してなかったから、携帯はカバンに入れたまま。

でも気になって一時間目が終わって一応見ると・・・
578 名前:お楽しみの後は・・・ 投稿日:2004/03/02(火) 19:54

わ〜い!!!ひとみちゃんからメールだーーー!

−−−−−−−−−−−−−−−
 
 Fr:ひとみちゃん携帯

 梨華ちゃ〜〜〜ん!
 今日もデートしようね〜!
 高橋に学校案内するって約束
 して、それを口実に家を出る
 よ〜!
 梨華ちゃんが終わる頃には
 こっちも終わらせておくね。
 だから勉強がんばれ〜〜〜
 
−−−−−−−−−−−−−−−

がんばる!がんばるよー!
約束守ってくれるんだねーーー
うれしーーーです!!!

−−−−−−−−−−−−−−−

 ひとみちゃ〜〜〜ん!
 今日はあいぼん達がいるから
 諦めてたんだよ〜

 だから嬉しさ100倍〜〜〜
 がんばるね〜!

−−−−−−−−−−−−−−−
579 名前:お楽しみの後は・・・ 投稿日:2004/03/02(火) 19:55

高橋さん、ありがとう〜!

二人っきりになっても今日だけは、許してあげる。

それにしても、高橋さんを口実にしなきゃ家を出られないって・・・


あいぼんが奥さん?
こそこそ会ってる私が愛人???

そんなのイヤーーー!!!
580 名前:お楽しみの後は・・・ 投稿日:2004/03/02(火) 19:56

最終日だったから、授業も早く感じたよ。
ひとみちゃんがお迎えに来てくれるって分かってたし〜
ワクワク〜〜


「梨華ちゃ〜ん、おつかれ〜」

ひとみちゃんがげた箱の所で待っていてくれてる〜
手を振って駆け寄ると、ニッコリ笑ってくれた〜

高橋さんも横にいたけど・・・、今日のところは感謝してます!


「お疲れ様です〜」

「高橋さん、久しぶりだね〜。どう学校の印象は?」

「ハイ!メチャクチャ気に入りましたよ。絶対に合格しますから
 来年は後輩としてよろしくお願いしますね、石川先輩!」

「う、うん、頑張ってね!」


「それでは、さようなら〜」

「またね〜」
「アヤカによろしく〜」


私達が手を振ると、職員室のある方へ走って行った。
アヤカ先生と帰るらしい。

良かったね、学校がお気に入りみたいで!

・・・・・・って、良かったのかしら???なんか忘れてる???
581 名前:お楽しみの後は・・・ 投稿日:2004/03/02(火) 19:57

「ひとみちゃん、久しぶりだね〜」

「えー?毎日会ってるじゃん!」

「そうじゃなくて、二人っきりになるのがだよ〜」

腕にしがみついて、ひとみちゃんの顔を見上げると嬉しそうに笑ってくれた。


「そうだよね、あいぼん達が帰ってきてから、なかなか二人っきりになれないもんね。
 今日はみんなで賑やかに遊んでるから、うちらはゆっくりしていこうね〜」

「うん!」


ひとみちゃんの言葉で、二人っきりになれない不満も一気に飛んじゃった〜
人の気持ちを一瞬で変えられるなんて、ひとみちゃんはやっぱり凄いよ〜!
582 名前:お楽しみの後は・・・ 投稿日:2004/03/02(火) 19:58

ひとみちゃんが『今日はどっか行こうか?』って言ってくれて、本当のデート〜
でもとりあえずお腹が空いてるので、いつものファミレスへ。


ひとみちゃんはオムライスで私はパスタ。


「梨華ちゃんの一口欲しいな〜」

ひとみちゃんが甘えモードになってる〜
たまらないです〜〜〜、一口と言わず何口でもどうぞ〜〜〜


「はい、あ〜ん」

声に合わせて、ひとみちゃんが口を開ける。
私をニコニコ見ながら食べてる。


「おいしい?」
「うん、おいしい〜」


本当に子供みたいでカワイイんだから〜!
583 名前:お楽しみの後は・・・ 投稿日:2004/03/02(火) 20:00

なんかひとみちゃんをちゃんと見るのって久しぶり?

今じゃ同じ部屋にいてもベタベタも出来ないし上に、見つめる事すら許されず・・・

あいぼんに咎められちゃうからね・・・


『梨華ちゃんがいやらしい目で見てる!』とか言われて・・・

あ〜〜、ひとみちゃん大好き〜〜〜
584 名前:お楽しみの後は・・・ 投稿日:2004/03/02(火) 20:01

「梨華ちゃん、どうしたの?」

「え?なんでもないよ。ひとみちゃんが美味しそうに食べてるの見てたら
 幸せな気持ちになったの」

「そんな事言われると恥ずかしいよ〜、梨華ちゃんも食べなよ〜」

「うん」


「学校も始まるし、そろそろ髪の毛切りに行こうかな」

「そう言えば、ひとみちゃんにしては珍しいよね、切りに行かないなんて」


一月に一回はかならず切りに行くのに、今回は二ヶ月以上行ってないのかな。
サイドの流してるのを下ろしたら耳が全部隠れちゃうぐらいかな。
これぐらいもカワイイけど〜
585 名前:お楽しみの後は・・・ 投稿日:2004/03/02(火) 20:02

「このまま伸ばすっていうのはどうかな?」

「うーん、ひとみちゃんだったら、どんな髪型でも似合うと思うよ。
 でも子供の頃からショートだったから、想像がつかないな〜」

「じゃあさ、我慢できる所まで伸ばしてみようかな〜」


ひとみちゃんのノングか・・・
美人だからきっと似合うよね〜

メチャクチャ女の子っぽくなるんじゃないかな。
そんなひとみちゃんも見てみたいな〜

キレイだから男の子にもモテモテになっちゃうよね〜


って、それはダメなんじゃないの?

これ以上ファンが増えちゃったら困るよね。
女の子だけにモテてる方がまだ良いよね
586 名前:お楽しみの後は・・・ 投稿日:2004/03/02(火) 20:03

「あーやっぱり、切った方が良いんじゃない?」

「そうかな」

「うん、だってまだ暑いしさ、長いと汗かくよ」

「そうだよね、でも梨華ちゃんは暑くないの?」

「慣れちゃってるから大丈夫だよ。ねえ私が切ったらどうかな?」


「うーん、どうかな〜」

ひとみちゃんが私の顔をジーッと見てる。恥ずかしい〜〜〜


「やっぱ梨華ちゃんはそれぐらいが一番カワイイよ。
 もちろん長くてもカワイイと思うよ。でもショートは似合わないかな」

カワイイ連発〜〜〜


「ひとみちゃんがそう言うなら、このままでいよう〜」
587 名前:お楽しみの後は・・・ 投稿日:2004/03/02(火) 20:04

ひとみちゃんの携帯が鳴った・・・

「あいぼんからメールだ」

メール見ながらニヤニヤしてる・・・

何て書いてるんだろう?


あ!返事を送らないで閉じちゃった。
588 名前:お楽しみの後は・・・ 投稿日:2004/03/02(火) 20:06

「返事出さないでいいの?」

「うん、いいよ。『梨華ちゃんと一緒?』って書いてたよ。
 やっぱあいぼんは鋭いね。まあ学校行ったら会うって事ぐらい誰でも分かるか」


「返事出さないと、後で怒られるよ」

「大丈夫だよ。どうせ怒ってもすぐに引っ付きにくるよ。
 それに怒ってちょっと離れてくれた方が梨華ちゃんと一緒にいられるし」

「でも・・・」

「大丈夫だって〜!今日はデートを楽しもう〜」

「うん」


そうだよね、久しぶりなんだから楽しんじゃおう〜
ごめんね、あいぼん・・・

589 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/02(火) 20:07

590 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/02(火) 20:09



「なんで返事がこない?本当に梨華ちゃんとデートしてるんか?」

あいぼんが怒ってます・・・
お姉ちゃん、ちゃんとメールの返事くれないとダメれすよ・・・
メール送ってから、ズーッと待ってますよ!


「ワーーー!!!メッチャむかつく!!!」


知らないれすよ・・・

お姉ちゃん達帰って来たら怒られますよ・・・
591 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/02(火) 20:14

「あいぼん、どうしたの?」

ごっちんさん聞いたらダメなのれす、あいぼんは怒ってるんれす!


「あのさ、姉ちゃんと梨華ちゃんって付き合ってるん?」


ごっちんさんは顔色を変えないで
「えー、どうなのかねー?後藤は何も知らないけど」
って答えましたけど、ちょっとあやしいれすね・・・


ミキティーさんが、ビクってしましたよ!
あいぼんも気が付いてますね・・・


「ミキティーさんは知ってるん?」


「ふぇ?美貴はなんにも知らないよ!」

ちょっと声が上ずっちゃいましたね、嘘ってバレバレれすよ・・・
592 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/02(火) 20:16

「ふうん・・・なんか慌ててるし、決定的やんか!
 そっかやっぱり付き合ってるんか・・・。ちょっと、うち寝てくるわ・・・」


あいぼん、落ち込んじゃいましたね・・・
アメリカにいる時からの不安が的中れす・・・

二人を見ていれば、ののでも分かりますよ。
気をつけてるつもりでしょうが、バレバレれす!
593 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/02(火) 20:17

「やっぱりお姉ちゃん達はお付き合いしてるんれすか?
 ののは大丈夫れすよ、梨華ちゃんの事も大好きれすからね」

「うーん、そうみたいだね・・・」


「そうれすか・・・、あいぼんはショックれすね。お姉ちゃんの事が大好きれすから」

「ねえ、よっちゃんに連絡しなくて平気かな?」

「あ?うん、いいっしょ。久しぶりにデートしてるんだし。
 帰る時に電話あるだろうから、その時言えばさ」

「ごっちんにしては寛大な意見だね」

「後藤も別に二人のジャマをしようなんて思ってないよ。
 ただよしこがカワイイからさ、一緒にいたいな〜って思うんだよね。
 梨華ちゃんの百面相見るのも面白いし〜」

「まあね、ごっちんがよっちゃんさんに絡んでる時の梨華ちゃんは面白いよ。
 そういえば、あいぼんってごっちんがよっちゃんさんに絡んでても怒らないよね?」

「あー、それはよしこが後藤の事を友達としか見てないって分かってるからじゃない?
 だから梨華ちゃんには怒ってるんだよ。あいぼんは鋭いからね」
594 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/02(火) 20:19

そうなんれす、あいぼんは鋭いんれすよ。

お姉ちゃんの事に関しては、さらに鋭さが増すんれすね。

梨華ちゃんの頃は嫌いじゃないんれすよ。

お姉ちゃんが絡んでなかったら、大丈夫なんれすよ・・・


今日はあいぼんの機嫌が悪いから、ののがお姉ちゃんと寝た方がいいれすかね?

あ!梨華ちゃんの部屋に避難するのが一番れすね。

でもあのピンク・・・

我慢れす!!!
595 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/02(火) 20:20

--- プルルルルーーー プルルルルーーー

「きっとお姉ちゃんかられす!」


「ハイ、吉澤れす」
『あー、ののー。お姉ちゃんだけど、これから帰るねー』

「今、どこれすか?」
『駅だよー』

「お姉ちゃん、あいぼんにメール返しましたか?」
『あー、まだ返してないけど』

「じゃあすぐに返してくらさい!あいぼん怒ってますよ。
 お姉ちゃんと梨華ちゃんが付き合ってる事知ってますよ!」
『マジでー?』

「マジれす!とにかくメールを出して、ケーキでも買ってきてくらさい!」
『ケーキ、って・・・。あいぼんダイエットしてるって・・・ののが欲しいんじゃないの?』

「いいんれす!買って来てくらさいね!」
『うん、分かったよ。メールもちゃんと出すから。あいぼん凄い怒ってる?』

「怒ってるっていうか、落ち込んでますよ。今も部屋に一人でいます。
 帰ったら謝ってくらさいね!」
『ハイ、分かりました。じゃあね』
596 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/02(火) 20:21

「よしこ今から帰るって?」

「ハイ、メールはまだ出してないって言ってました」

「そっか、今日は後藤たちは帰った方がいいかな?」

「いてくらさい!ご飯食べてってくらさい!
 ケーキも買って来てくれるって約束しましたから」

「うん、いるのは全然良いんだけど。まあののちゃんのゴタゴタに一人で巻き込まれるのイヤだもんね。
 解決するまでいるよ。でもよしこが帰ってきたらあいぼんも機嫌直るんじゃないかな?」

「はい・・・それならいいんれすが・・・」
597 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/02(火) 20:23
お姉ちゃん、しっかりしてくらさいよ!

ののは、ごっちんさん達とケーキをいたらいてますからね〜

早く帰ってこないかな〜〜〜

ケーキ〜〜〜


598 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/02(火) 20:24

599 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/02(火) 20:24

更新おわります

600 名前:510 投稿日:2004/03/02(火) 21:44
ッグググ・・・
やっと息が出来たと思ったのに・・・
あーん、どうなっちゃうのー?
601 名前:ガイ 投稿日:2004/03/02(火) 23:27
おっと・・・
一体この先どうなっちゃうんでしょう!?
気になりすぎて次が待ち遠しいです!
しかし、明日卒業式なので寝ます・・・
602 名前:コナン 投稿日:2004/03/03(水) 03:37
更新お疲れさまです。

りかちゃん〜よかったね〜久しぶりによっすぃ〜とデート出来てね。
二人を暖かく見守りたいですが、色々あるから大変だ!

シスコンあいぼん最強ですか・・・・・
603 名前:ひらの 投稿日:2004/03/03(水) 10:41
ワ・・・、あいぼん最強伝説・・・。最小で最大のライバルですね。
梨華ちゃんがんばって〜!
604 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/03(水) 12:21

前回の更新はいつにも増して間違えが多く申し訳ありませんでした。
ミキティーがいきなり『よっちゃんさん』って呼んだり・・・
他にも訳が分からない部分もありました・・・
こんな作者ですが、今後もよろしくお願いします。
605 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/03(水) 12:23

>510様
 ちゃんと息はしてくださいね。
 これから先は・・・

>ガイ様
 ご本人の卒業式ですか?
 それでしたら、おめでとうございます。
 待ち遠しいと言っていただいたので、今回は早めの更新で。
 と、いうか今週は暇なのです・・・

>コナン様
 久しぶりにデート出来て良かったです。
 この二人は今後どうなるんでしょう・・・
 シスコンあいぼん・・・大変です・・・

>ひらの様
 最小で最大のライバル・・・
 本当に凄いです・・・どうしましょう・・・


みな様、レスありがとうございます。
本当に励みになります。
これからもよろしくお願いします。
606 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/03(水) 12:25

607 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/03(水) 12:37


ののちゃんが言うにはあいぼんが怒ってると・・・
私達の事がばれてるみたいで・・・

ひとみちゃんはあいぼんに電話してるんだけど出ず・・・
メールも送ったけど、返事は来ず・・・


せっかくのデートの帰り道、なんか暗い雰囲気で歩いてます・・・
ひとみちゃんは気を遣って話しかけてくれるけど・・・


隣駅まで映画を観に行ったんだけど
やっぱりファミレスから直帰すれば良かったな・・・

608 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/03(水) 12:38



リビングにはののちゃんと真希ちゃん美貴ちゃんの3人がいた。


「あいぼんは上なんだね」

誰に聞くでもなく、それだけ言うとひとみちゃんがリビングから出ようとした。


「よっちゃん、ごめんね。美貴が上手く答えられなかったから・・・」

美貴ちゃんが、しょんぼりしちゃってる。


「美貴のせいじゃないよ。あいぼんはとっくに気が付いてたんだよね。
 ちゃんと話しとくべきだったんだよ。これから話してくるね」


ひとみちゃんは美貴ちゃんに優しく声を掛けて出て行った。
609 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/03(水) 12:39

ののちゃんはケーキの箱を見つめてる・・・


「ののちゃん、食べれば」
「いいれすか?」

「いいよ」

「へへへ・・・。みんなも食べますか?」


私達は首を振った。

「じゃあいたらきます!」

ののちゃんは嬉しそうにケーキの箱を持って、キッチンへ行っちゃった。
610 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/03(水) 12:40

双子なのに性格が全然違うんだよね・・・

姉妹なんてそんなものなのかな?

うちもお姉ちゃんと性格違うもんね。

ひとみちゃんとののちゃんって似てるよね、二人ともおっとりしてて。
611 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/03(水) 12:40

612 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/03(水) 12:40



----- トントン トントン


「あいぼん、入るよー」


----- ガチャ


「あいぼん・・・」


やっぱり来たか・・・
今、姉ちゃんには会いたくないのにな・・・
寝てるフリしてやる!

613 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/03(水) 12:42

「寝てるの?」


布団はがされた・・・
もう無理やな・・・


「なに?」

「ごめんね、メール返事出さなくて・・・」

姉ちゃんまで泣きそうな顔されたら、また涙出そう・・・
それにメールの事で凹んでるわけやないし・・・


「いいよ・・・」

「許してくれるの?」

「うん・・・」
614 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/03(水) 12:43

「それとさ、梨華ちゃんとの事だけど・・・」

「うん知ってるよ・・・、前から姉ちゃんが梨華ちゃんの事好きやったのもな」

うちが笑うと、姉ちゃんも笑った。

やっぱこの顔が一番好きやな・・・
615 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/03(水) 12:45

「マジで?」

「だって姉ちゃんって梨華ちゃんには特別やんか。色々あるけど
 分かりやすいんでは『ちゃん』って、付けるのも梨華ちゃんだけやしな」

「えー、そうだっけ?」


姉ちゃん考えてる。うちが知ってる限りでは、いないはずやけど。


「言われてみたら、そうだね。今気が付いたよ」


「姉ちゃんは鈍感なんや!」

「へへへ・・・」


「その『ちゃん』がな、またヤらしいねん!」

「またー、そういう事を言う」
616 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/03(水) 12:49


「なあ、うちは姉ちゃんの事好きなんよ」

「知ってるよ、うちもあいぼんの事好きだもん」


「うちのは本気なんやで!」

「うちだって、本気だよ〜」


ニヤニヤしながら抱きしめられた・・・
思い切って告白したのに、本気にされないのはムカツクな・・・


あの事は黙っとくつもりやったけど・・・
617 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/03(水) 12:54


「うちらって本当の姉妹やないんやってな・・・」

「あいぼん・・・?」


「知ってるんよ。うちだけよその子なんやって事は・・・」

「いつ聞いたの?」


「まあアメリカでな、おとんが誰かに電話してるん聞いたんや。
 『亜依』って聞こえたから、なんやろう?って盗み聞きしたら
 うちがよその子って分かる内容やった。多分、相手が親なんやないかな?」


姉ちゃんも知ってたんやな・・・

泣きそうな顔になってるわ・・・
618 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/03(水) 12:58

意地悪したかったけど、こんな間近で泣いてる顔なんて見たくないよ・・・

また姉ちゃんの胸の顔をうずめた。
619 名前:妹の気持ち 投稿日:2004/03/03(水) 12:58

620 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/03(水) 13:02

更新おわります。

あいぼんの関西弁がかなりメチャクチャですが
設定上もニセ関西弁って事になってますので
ご了承くださいませ。m(__)m

621 名前:名無し関西人 投稿日:2004/03/03(水) 17:17
>>620
@ノハ@
( ‘д‘)<メチャクチャやないで、大丈夫やで!
622 名前:ガイ 投稿日:2004/03/03(水) 23:55
更新お疲れ様でした。
何だかシリアスな展開になって参りましたね・・・
あ、ありがとうございます!
今日は私の卒業式でした。
無事に卒業出来て何よりです。
寂しい気はしますけど(笑)
私も明日から暇人なので、ゆうびさんにプレッシャーをかけない程度に覗きに来ちゃったりします(笑)
623 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/04(木) 00:34
>621様
 そうですか?ありがとうございます。
 中途半端な大阪人なので不安です・・・

>ガイ様
 やはりご本人の卒業式だったんですね。
 改めて『おめでとうございます!』
 暇人仲間ですね、よろしく〜
 とりあえず金曜までは妄想が続く限りは書けると思います。
 ちょっといしよしは少ないと思いますが・・・

624 名前:ホントの事 投稿日:2004/03/04(木) 00:35

625 名前:ホントの事 投稿日:2004/03/04(木) 00:59



姉ちゃんの顔見るの辛いから、ギューってされたまま話した。


「ごめんな、姉ちゃんを試すような事して・・・
 
 実はおとんの話もハッキリは聞こえてなかったんよ・・・
 
 電話で話してるのが聞こえて『ののと背丈も一緒なんです、不思議ですよね〜』って。
 それってうちの事?って思って聞いてたら『ふとした仕草が??さんに似てますよ』って。
 ??さんが誰か聞き取れんかったけど、その人とうちが似てるって事は分かった。

 それ聞いて『もしかしたらうちはよその子?』って思ったんよ。
 でもその後の内容が、親バカ丸出しの子供自慢で。
 姉ちゃんやののやうちの事をバカみたいに褒めてて・・・

 それがこそばゆくて、でも普通に嬉しくて、ショックだったけど悲しい感情はなくて・・・
626 名前:ホントの事 投稿日:2004/03/04(木) 00:59

 ただな、メッチャ姉ちゃんに会いたかった。
 姉ちゃんにギューってして欲しくなった。

 うちは小さい頃から、おとん達より姉ちゃん子やったからな。

 悲しい事やイヤな事があっても
 姉ちゃんにギューってしてもらったら、すぐに忘れられた。

 だから少しでも早く帰りたくて、無理言って帰って来たんや。
 おとん達には、宿題やるの忘れたとか適当に言ってな。

 ののには姉ちゃんと梨華ちゃんの写真を理由にしたんや。
 あれはあれで本気で腹立ったしな。

 今の姉ちゃんの反応で、本当の事やって確信出来たけど
 それでも悲しいって思わんかったな・・・

 ただ姉ちゃんにギューってしてもらえる事が嬉しくて・・・

 それなのに、ごめんな悲しくさせて・・・」


うちが話してるのを姉ちゃんは黙って聞いてくれてた。
627 名前:ホントの事 投稿日:2004/03/04(木) 01:00

「あいぼんが謝る事じゃないよ。オヤジが悪いんだよ・・・
 そんな話をわざわざ、あいぼん達がいる時にするから・・・」

「なあ姉ちゃんはうちの本当の親の事は知ってるん?」

「うん・・・、知ってるよ・・・」

「教えて欲しいんやけど・・・」

「そうだよね・・・、訳分からないままいるのは辛いね・・・」

「うん・・・」
628 名前:ホントの事 投稿日:2004/03/04(木) 01:01


姉ちゃんは静かに話し出した・・・


「多分、電話の相手は九州のおばさんあたりだと思うんだ。

 あいぼんの本当のお父さん達は、交通事故で亡くなってるんだよ・・・」


そっか、亡くなってたんや・・・
こんな話する姉ちゃんの方が辛いんやろうな・・・

ギューに力が入ったわ。


ちょっと間があって、また話し出した。
629 名前:ホントの事 投稿日:2004/03/04(木) 01:02


「うちらはね従姉妹なんだよ。母親同士が姉妹で、母さんがお姉さんなんだ。

 姉妹揃って同時期に出産予定だった。
 おばさんの陣痛が始まって、車で病院に行く事になって
 母さんも心配で一緒に乗って行った。

 おじさんが運転して、運転席の後ろにおばさん、隣にうちと母さんが座ってた。

 交差点で止まってる時にトラックに衝突された。
 トラックのドライバーは酔っ払い運転だった。

 うちらは救急車で運ばれたけど、おじさんは即死だったらしい。

 おばさんはあいぼんを帝王切開で産むとすぐ亡くなった。
 医者が言うには、あいぼんに酸素を送るためだけに生きてたんだろうって。
 本当だったら、おばさんも即死ぐらいの状態だったって・・・

 あいぼんのためにおばさんは最後の力を振り絞ったんだね。

630 名前:ホントの事 投稿日:2004/03/04(木) 01:03


 あとね、うちは無傷で母さんは軽傷で済んだ・・・

 奇跡みたいな話だけど、奇跡じゃないんだよ。
 おばさんがうちと母さんを助けてくれた。

 右から来るトラックに気付いたおばさんが、うちらの方に倒れこんだらしい。

 母さんが気が付いた時は、うちはおばさんに力強く抱きしめられてたって・・・

 救急車が来るまで、微かにおばさんの意識はあって
 『お腹の子をお願い』って言ったのが、最後の言葉だったって・・・

 おばさんの出産が終わって最後を看取ると
 突然母さんの陣痛が始まって、ののを産んだ。

631 名前:ホントの事 投稿日:2004/03/04(木) 01:08



 中学校に上がる時にこの事を母さんから聞いたんだ。

 小さい頃から毎日仏壇に手を合わせているよね。
 その話し聞いてから、うちは『生かしてくれてありがとう』って言ってる。

 おばさんはうちの事を凄く可愛がってくれてたんだって。

 二人で写ってる写真のどれを見ても、うちもおばさん凄いニコニコしてるし
 それだけ見ても可愛がってもらっていたのは分かる。

 全部聞いてから、改めて写真を見たら涙が止まらなかったよ。
 多分、今までで一番泣いたかな。

 今でも二人が写ってる写真を見ると涙が出る。
 涙が止まらないから滅多に見ないようにしてるけどね・・・

 仏壇の写真見ても、毎回鼻の奥がツーンってするよ・・・

 うちはあいぼんのお母さんおかげで生きられてるんだよ」

632 名前:ホントの事 投稿日:2004/03/04(木) 01:13


姉ちゃんはギューってしながら、最後まで話してくれた。
時々話が止まったり鼻をすすったりしてた・・・

うちと姉ちゃんは従姉妹か・・・

「本当のおかんは姉ちゃんをメチャ可愛がってたんやな・・・
 だからうちも姉ちゃんが大好きなんかな・・・

 生きてたらうちの事も可愛がってくれたんかな・・・」


「もちろん可愛がってくれてたよ!だって産まれてくるの楽しみにしてたんだって。
 おばさんは結婚する前から『子供が出来て女の子だったら、絶対亜依にするから』
 って言ってたって。なんでかはうちは理由を聞いてないから分からないけどね。

 あとね、うちやののの名前もおばさんが付けてくれたんだよ。
 うちは目が大きかったから『ひとみ』が良いんじゃない?って。
 他に候補があったんだけど、皆が気に入ったんだって。

 ののの名前は妊娠が分かってすぐの時に『希美』って名前が良いんじゃない?
 って、突然言ったとかで。
 でも母さん的には他に考えてたから、聞き流したんだけど
 おばさんが亡くなってから思い出して『希美』ってつけたって。

 うちらの名前は全部あいぼんのお母さんが付けてくれたんだよ」


「そうなんや・・・、会いたかったわ・・・おとんとおかんに・・・」


633 名前:ホントの事 投稿日:2004/03/04(木) 01:13



おかしいな、いつもは姉ちゃんに抱きしめられてたら
悲しくても涙が止まるのに、今日はなかなか止まらんわ・・・

姉ちゃんもズーッと泣いてるみたいで、うちの肩が冷たくなってきたわ・・・


634 名前:ホントの事 投稿日:2004/03/04(木) 01:14

635 名前:ホントの事 投稿日:2004/03/04(木) 01:15

更新おわります。
いしよしナシでごめんなさい。

636 名前:510 投稿日:2004/03/04(木) 02:57
グッ、グズッ、ウェーーーン!
あいぼーーーん!!!
早く続きを・・・待ってます・・・
637 名前:コナン 投稿日:2004/03/04(木) 04:22
。・゚・(ノД`)・゚・。うわぁぁぁ〜ん
そんな凄いお話があったとわ。・゚・(ノД`)・゚・。
あいぼんの気持ちも分かるわ・・・・・グズグズ・・・

でもいしよし好きだよ〜ん
638 名前:わく 投稿日:2004/03/04(木) 14:08
。・゜(ノД`)・゜・。うわぁぁ〜ん
泣けました・・・3姉妹は幸せものですね!!!!
みんな幸せになってぇ!!

次回も期待しています。
639 名前:ひらの 投稿日:2004/03/04(木) 16:18
あいぼん・・・、そんな事が・・・
あーーーん、涙が止まらないですーーー!
みんな幸せになれるように私も祈ります。
640 名前:ガイ 投稿日:2004/03/04(木) 23:08
改めてありがとうございます。
そしてこちらこそよろしくお願いします!
そ、それよりあいぼん・・・
こっちまでもらい泣きしちゃいそうです・・・
うわーん!!
641 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/05(金) 00:38
>510様
 あいぼんは、姉ちゃんがいるから幸せになれますよ。

>コナン様
 あいぼんの気持ちを分かっていただいで嬉しいです。
 いしよしは次回までお待ちください。

>わく様
 3姉妹の幸せを祈ってくださってありがとうございます。
 この3姉妹は幸せ者です。

>ひらの様
 涙は止まりましたか?
 幸せを祈ってくださってありがとうございます。

>ガイ様
 姉ちゃんとあいぼんの絆は更に強くなりましたね。
 現実の四期の絆も強いはずです。
642 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/05(金) 00:38

今回もあいぼんメインでいかせていただきます。

643 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:39

644 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:42



やっと涙が止まった・・・


姉ちゃん、まだ泣いてるわ・・・
泣き虫やなー!

姉ちゃんがうちの前で泣くのって初めてやな・・・


645 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:42

「姉ちゃん、泣きすぎや!うちが泣き止んでるのに、いつまで泣いてんねん!」


顔上げたら、目と鼻真っ赤やし!
でもこんなんでもカワイイなー!むかつく!!


「・・・グッ、ご・め・ん・・・」

「子供かっ!うちの肩に鼻水つけたんやろ?キチャないなー!」

「あいぼんの鼻水だって、うちに付いてるよ!」
646 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:43

「うちが泣くのはええねん!なんで姉ちゃんが泣くんや!?」

「ええやん、泣いたってー!」


「下手くそな関西弁つかうな!」

「あいぼんだって、おかしい時あるよ」


「うちはええねん!姉ちゃんに関西弁は似合わへん!」

「うるさいわ!うちだってしゃべれんねん!」


しょうもない、なに対抗意識燃やしてんねん!
まあ照れ隠しなんやろうけどな。
647 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:43



「なあ、姉ちゃんありがとうな」

「なんや?急に」


「標準語で話して!」

「はい・・・」



「うちの事、本当の妹みたいに大事にしてくれて」

「なに言ってんの。あいぼんもののもうちのカワイイ妹だよ」


「そんな事言われると、こそばゆいわ!」

「素直じゃないな〜」
648 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:44

頭をグシャグシャって撫で回された。
やめて!髪の毛抜ける!!
649 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:44


「今まで気が付かんかったって事は、ののと差別なく愛されてたからなんやろうな。
 おとん達も姉ちゃんも、うちとののを同じように愛してくれた。
 うち鋭いから、多分ちょっとでも愛情が偏ったら気付くと思うねん。
 それを気が付かせなかったっていうのが凄いな」


「オヤジ達もあいぼんの事は本当の娘だって思ってるからだよ。
 うちだってそうだし。二人のどっちがカワイイか、って聞かれても選べないもん」

「え?うちの方がカワイイんちゃうんか?」


「はぁ?うちは顔からしたら、ののの方がタイプかな〜?」

いたずらっ子みたいにニヤニヤしてる・・・


「うわ!ムカツク!あんなんのどこがええねん?八重歯か?」

「嘘だよ!二人とも同じくらいカワイイよ」


「同じくらいって言うのが納得いかん!」

「だって本当だからしょうがないよ」
650 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:44



「なあ、梨華ちゃんとはいつから付き合ってるん?」

姉ちゃんの顔が真っ赤になった。
まだまだ子供やん!


「軽井沢行った時から・・・」

「そっか、まあこうなる運命やったんかな。姉ちゃんも梨華ちゃんの事大好きやったもんな。
 本人が鈍感で気付いてないだけでな」


「またそういう事言う?」

「だってさっきの話の続きやけど、梨華ちゃんにだけ『ちゃん』って付けて呼ぶやろ」

「うん」


「梨華ちゃんって呼ぶ時の『ちゃん』がメッチャ甘いんよ。キショイぐらいな!」

「そうかな〜?」
651 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:45

「まあ自覚がないからな。真希ちゃんって呼べるか?」

「えー、今更呼べないよ」


「じゃあ美貴ちゃんは?」

「絶対無理」


「じゃあ梨華って呼べるか?」

「まあ呼べるけど、ピンとこないかな?でもそれは慣れじゃん」


「違うんよ!姉ちゃんにとって梨華ちゃんは、最上級のカワイイの代表なんよ。
 ありえへんけどな!だから梨華ちゃんには『ちゃん』って無意識に付けるんよ。
 自覚ないけど、特別扱いしてるんよ」

「そうなのかな〜?」


納得いかなそうな顔してるな。
652 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:45

「じゃあ、うちのこと亜依ちゃんって呼べるか?ののを希美ちゃんって呼べるか?」

「呼べるよ〜!亜依ちゃ〜ん」


「ウワ、キショ!いいわ、梨華ちゃんだけで!
 それとな、二人が付き合う事は許すわ!うちも梨華ちゃんの事は好きやしな」

「ホントに?ありがとう〜!亜依ちゃん大好き〜」


思いっきりギューってされた・・・

この人、アホや!
うちが許さんでも付き合えるのに、言った途端に満面の笑み見せて。
単純なんやな・・・
653 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:46


「なあ、梨華ちゃんとはチューとかしたん?」

「はぁー?」

また顔真っ赤にして、バレバレやん!
654 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:46

「まさかエッチまで・・・」

「そんなんするか!」

耳まで真っ赤になった。純情すぎや!


「じゃあチューまでなんやな?うちにもして〜」

「妹にチューする姉がいるか!」


「お姉さま〜、アメリカじゃ挨拶よ〜〜〜」

「キモイよ!うちらは日本人だよ!」
655 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:46

「なあ姉ちゃん、もっと大人になった方がええよ。顔に出すぎてバレバレやん。
 まあうちらは白いから仕方ないな。梨華ちゃんみたいに黒いと分からんけどな」

「こら!そういう事言わないの。本人気にしてるんだから」


「ええやん、姉ちゃんとラブラブになれたんだから、それぐらい言わせて!」

「あんまり梨華ちゃんを苛めちゃダメだよ。梨華ちゃんだってあいぼんの事大好きなんだから。
 今日だってメールの返事出さなかったら気にしてたんだよ。
 それにケーキだって、あいぼんが食べられそうなの選んで買ってくれたんだよ」


「梨華ちゃんが払ってくれたん?」

「そうだよ、あいぼんの事凄く気にしてるんだよ」
656 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:46

「ケチな梨華ちゃんにしては珍しいな」

「だから、そういう事言わないの!それに梨華ちゃん別にケチじゃないじゃん。
 あいぼんだって色々貰ってるでしょ?」


「まあな、なんでケチって思うようになったんかな?」

「知らないよ、あいぼんが勝手に思い込んでるんじゃないの?」


「そうかな?なんかがあったはずなんやけどな・・・」
657 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:47

「あいぼんはお腹空いてないの?昼は食べたの?」

「あー、そういえば食べんかったな。姉ちゃんのせいや!」


「じゃあ、下行こうよ。ケーキもあるし」

「抱っこして連れてって〜」


「そんな子供みたいな・・・、おんぶだったらいいよ」

「ホンマに?」
658 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:49

ホンマに優しいっていうか、お人好しっていうか・・・

姉ちゃんが恋人だったら、ヤキモキして大変やろうな。

って、梨華ちゃんは慣れてるから大丈夫やろ。

16年間、思い続けてるんやからな。


まあうちもそれに近いもんがあるけどな。

もし赤の他人やったら、ちゃんと告白出来たんかな・・・

でも振れたら終わりやし・・・

やっぱり妹がいいんかな。

こうやって甘えられるしな。
659 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:50

「今日だけだよ。あいぼんも中2なんだからね。
 って、中2でおんぶなんてしてもらいたいもんかな?」

「姉ちゃんだからしてもらいたいねん!」

「しょうがないな〜」

「あ!それと今の話は内緒な、おとん達にもののにも。
 おとん達がいつ言うつもりか知らんけど、うちはその時初めて聞いた事にするから」


「あいぼん・・・」


姉ちゃん、また目がウルウルしてる・・・

「今、うちに惚れたやろ?」


「うん、惚れたよ!」

--- チュッ!

あ、今ほっぺにチューされた!
660 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:50

「チューする場所が違うんやけど!」

「いいの!子供はほっぺで!」


チェッ!

「なあ、もう少しだけ姉ちゃんと一緒に寝てもええ?」

「うん、いいよ」


「姉ちゃんは梨華ちゃんと寝たい?」

「そんな事ないよ、あいぼんと寝たいよ〜」

--- チュッ!


って、またチューされた〜
なんか簡単にされるのもつまらんな・・・
これじゃあ、おとんが酔っ払った時にするんと一緒や!


「だから場所が違うんよ!唇にして〜」

「出来るか〜!」

チェッ!
661 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:51

ひとみちゃんが、なぜかあいぼんをおんぶしてビングに入ってきた。

二人とも鼻が真っ赤・・・
泣いてたんだね・・・

あいぼんが私を見て恥ずかしそうに笑ってくれた、帰ってきてから初めて・・・
嬉しくて私も泣いちゃいそうだよ・・・


「あーーー、あいぼん!なんでおんぶされてるんれすかーーー!ずるいーーー!」


ののちゃんがひとみちゃんに抱きついた。あぶないよー!
二人とも中2だよね?あんぶなんて子供みたいなんだから。
でも私もひとみちゃんならしてもらいたい・・・今度お願いしようかな・・・
662 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:51

「のの!ちょっと危ないから抱きつかないのー」

「のの、ジャマするなー!姉ちゃんはあいぼん様の物やー!」

「なんで急にあいぼん様になるんれすか?おかしいのれすー!降りてくらさいーーー」


「もううるさいなー!じゃあ、あいぼん交代ー」


ひとみちゃんがソファーにあいぼんを下ろすと、ののちゃんが背中に飛び乗った・・・
そんなに勢いよく乗ったら、ひとみちゃんがつぶれちゃうよ・・・


下ろされたあいぼんは満足そうだった。

それを見て、真希ちゃんが頭をクシャクシャ撫でたら
「はげるから止めてー」って照れくさそうに笑った。
663 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:51

「お姉ちゃん、歩いてくらさいよー!」

「なんでよー?」


「らってあいぼんは階段降りたりしたんれしょ?」

「そうだけど、わざわざ歩く事ないじゃん!」


「いいのれす!背が高くなったみたいれ、気分がいいのれす!
 じゃあ台所までケーキを取りに行きましょう〜」

「はいはい・・・」
664 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:52

また今夜も焼肉だったんだけど・・・・・・、夏休みに入ってから何回目?

ののちゃんと美貴ちゃんでお肉の争奪戦が始まっちゃって・・・


あいぼんはひとみちゃんの隣に陣取って
甲斐甲斐しくお肉を焼いたり、焼けたお肉をお皿に乗せたり・・・

それって私の役目なんですが・・・
665 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:53

あなた達はカップルですか?ってくらい、ラブラブに見えますが・・・

たまに見つめ合っちゃったりしてますが・・・

ひとみちゃんの目もいつも以上に優しい気がしますが・・・


たまにひとみちゃんが私を見てニッコリしてくれるんだけど
あいぼんがさりげなく、ひとみちゃんに話しかけて私達の間を割き・・・


やっぱり私が愛人なの???


666 名前:カワイイ妹たち 投稿日:2004/03/05(金) 00:53

更新おわります
667 名前:コナン 投稿日:2004/03/05(金) 01:44
更新お疲れさまです。

なんか姉妹愛があるってゆーかぁ!!
いいなぁ〜うらやますぃ〜ほっぺにチューされたいなぁ〜

りかちゃんが寂しそうだけどね。
668 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/05(金) 16:24
>コナン様
 姉妹愛・・・、変な事にならないと良いですが・・・
 ご希望に添えるかどうか分かりませんが
 今回はいしよしでいきますね。
 って言うか、この話はいしよしでした・・・m(__)m

669 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:25

670 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:26

真希ちゃん達が帰り、あいぼん達がお風呂に入りに行ってやっと二人っきりに。

それにしてもひとみちゃんとあいぼんのラブラブ?ぶりには、かなりショック・・・

だってなんか本当に恋人同士?って感じの甘い空気が流れちゃってて・・・

姉妹なんだから、そんな事は有り得ないんだけどさ・・・
671 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:26

二人が部屋から出て行くと、ひとみちゃんが私の隣に座った。


「なかなか二人っきりになれなくて、ごめんね・・・」

「ひとみちゃんが謝る事じゃないよ・・・」

ひとみちゃんに寄り掛かると肩を抱いてくれた。


「あいぼんに話したら分かってくれたよ」

「よかった」

「たださ、今は言えないんだけど、あいぼんにとって凄い辛い事があったんだよ。
 ああやって強がってるけど、かなり無理してるんだよね。
 だから気持ちが落ち着くまで、もう少し甘えさせてあげたいんだけど・・・」


そのせいで泣いてたんだね・・・

ひとみちゃんが泣くぐらいだから、よっぽどの事なんだろうね・・・
672 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:28

「うん、いいよ。ただたまには私とも仲良くしてくれる?」

「もちろんだよ。うちだって仲良くしたいもん〜!」


ひとみちゃんがニコニコ笑いながら私の顔を覗き込んだ。


私は突然キスがしたくて目を閉じると、少しして優しく唇が重なった。

なんか催促したみたいで、恥ずかしいな・・・


やっぱりひとみちゃんの唇って柔らかくて気持ちがいいよ・・・

他の人と比べたわけじゃないから分からないけど
きっと誰よりも柔らかいんだよね・・・

幸せ・・・
673 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:29


あれ?いつもより長い・・・

息って、するものなの?


ちょっと苦しいんだけど・・・


本当に苦しいー!


674 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:30


思わず自分から唇を離して、大きく息を吸い込んだ。


「梨華ちゃん、息止めてたの?」

ひとみちゃんが不思議そうに私を見た。


「うん、だって・・・、どうして良いか分からなかったんだもん・・・
 いつもより長かったから・・・」


そう言うと、ひとみちゃんの顔が一気に真っ赤になった。
あんなに長いキスしておいたくせに!
赤くなるなんて本当に照れ屋さんなんだから〜


「ごめん、なんか離れたくなくて・・・」

「うん・・・」

離れたくないなんて・・・、うれしいな・・・
675 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:31



「でもさ、息しなきゃ苦しいのは当然だよ」

「だって・・・、どうして良いか分からなかったんだもん・・・。
 ひとみちゃんは息してたの?」

「してたよ」

「なんで知ってるのよ!」

「知ってるとかじゃなくて、しないと苦しいから」

「教えてくれればいいじゃない。私、苦しくて気持ち良くなかったよ・・・」


ちょっと言ってる事大胆じゃない?

こんな事言ったら、引いちゃう?

ひとみちゃん、黙っちゃってるし・・・
676 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:34



「じゃあさ・・・、今度は息してよ・・・」

「うん・・・」


抱きしめられながら、唇が重なって・・・

キスしながら息するのって難しいよ。

なんか鼻息が荒くなっちゃいそう・・・

言われてみたら、ひとみちゃんの息してるのが分かる。

ひとみちゃんはなんで簡単に出来るのよー!
677 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:34



ん???キスしながらひとみちゃんの唇が動いてる・・・


唇で唇を噛んでるの?

なにこれ?気持ちいい・・・


あ・・・体の力が抜けてきちゃった・・・もうダメ・・・


「梨華ちゃん・・・すきだよ・・・」


その声で我に返って目を開けると、目の前のひとみちゃんがなんか色っぽい・・・

私が見惚れてると、また唇が重なった・・・

678 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:38

ただただ気持ちが良くて、身をゆだねてるって感じ。

体の力も抜けちゃって、抱きしめられてるから、やっと座っていられる状態。


キスだけでこんなに気持ちがいいなんて・・・

どうしよう・・・


私の唇をひとみちゃんが食べてるみたい・・・


こんな事、どこで覚えてきたのよ・・・

もうどうにでもして・・・

ひとみちゃんになら、なにされてもいいよ・・・
679 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:45

唇だけが刺激されてるのに、体全体が熱くなってきた・・・

どうしよう・・・こんなの初めて・・・


私がキスに溺れかけていると、階段の下が騒がしくなった・・・


「戻って来ちゃったね・・・」

残念そうに言いながら、私から離れた。
680 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:46


「今度は気持ちよかった?」


真顔で聞かれた。

私が赤くなる番だよ・・・
きっと私が赤くなっても分からないんだろうけど・・・


「うん・・・」


「またしようね」


急にひとみちゃんが大人に見えた。
どうして急に照れずにこんな事が言えるの?
さっきまで真っ赤になってたのに・・・
681 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:47

並んでベッドに寄り掛かった途端に、あいぼん達が部屋に入ってきた。


「なんか梨華ちゃん、エロい顔してるなー!」


やっぱり鋭いよ・・・
確かに今の私はエロいんだと思う・・・
だってまだ体が熱いんだもん・・・
682 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:48


「こらー!そういう事、言っちゃダメっでしょー!」


誤魔化すためか、ひとみちゃんがあいぼんを抱きしめた。
当然のようにののちゃんが「ずるいれすー」って、抱きついて。

ひとみちゃんの腕の中で二人は、キャッキャ言って幸せそうに笑ってる。


私も思わず背中に抱きついちゃった。

このままだとどうにかなっちゃいそうなんだもん・・・
683 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:49


「あー!梨華ちゃん、どさくさに紛れて抱きついてるしー!」


怒りながらもあいぼんは私を見て笑ってる。

ひとみちゃんといると皆が幸せになれるんだね。


でもひとみちゃんは三人に抱きつかれて大変だよね・・・
684 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:50

その夜は、ののちゃんまでひとみちゃんと寝たいと言い出して
三人で小の字になって寝ました。


あいぼんに辛い事があったんだったら、私も一緒に見守ってあげないとね。

ひとみちゃんと一緒にいる時間が少なくなっても我慢しなきゃ。

あいぼんが辛いままだと、ひとみちゃんも辛いだろうし。

ひとみちゃんが辛いと私も辛いしね。
685 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:52



ベッドに入ると急にさっきのひとみちゃんの顔が浮かんできた。


ひとみちゃんってああいう表情もするんだね・・・色っぽかったな・・・

それに照れずに「またしようね」だなんて・・・

今、思い出してドキドキしちゃうよ・・・
686 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:53

今まで触れるだけのキスだったのに、突然あんな事するんだもん。

ひとみちゃんってキスするのって私が初めてって言ったけど

練習しなくても、あんなに気持ちよく出来るものなの?

もしかして練習しちゃってるの?

まさか私の為とかって言って、誰かとしてるなんてないよね?

まさかね・・・

それはないよね・・・
687 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:54

舌とか絡めちゃったら、どうなるんだろう?

きっともっと気持ちがいいんだろうな・・・


もっと先まで進んじゃったら・・・
688 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:54


どうしょう・・・、こんな事ばっかり考えて頭が冴えちゃってるよ。


やっぱり皆が言うように私ってエロいのかな?

色々気になって眠れないじゃない!


ひとみちゃん責任とってよー!




689 名前:二人の時間 投稿日:2004/03/05(金) 16:54

690 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/05(金) 16:55

更新おわります

691 名前:コナン 投稿日:2004/03/05(金) 19:05
更新お疲れさま

うわぁぁぁぁぁぁぁ〜
りかちゃん!!気持ちいいキスぅぅ!!はぁぁ・・いいな・・・
エロイのもとってもいいわぁ!

いしよしバンザイ!!やっぱ!いしよし(きっぱり)
692 名前:ガイ 投稿日:2004/03/06(土) 01:40
うぁぁぁぁぁ!!!
い、一気に甘々モードじゃないっすか!
読みながら顔が緩んで仕方ありません。。。(笑)
693 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/06(土) 01:57
>コナン様
 いしよしでしたが、気に入っていただけましたか?
 興奮されてるようで・・・、落ち着いてくださいね。

>ガイ様
 甘々モードはお好きですよね?
 緩んだ顔のままで外出などされないように。
 って、こんな時間に外出はされませんよね・・・


いしよしバンザイ!!!

694 名前:突然の出来事・・・ 投稿日:2004/03/06(土) 01:58

695 名前:突然の出来事・・・ 投稿日:2004/03/06(土) 01:59


んーーー?重いーーー


体の上に何かが乗っかってる・・・動けない・・・


これが噂の金縛り?どうしよう初めてだよ・・・


こういう時って目を開けていいの?


怖いよーーー


ひとみちゃん助けてーーー


696 名前:突然の出来事・・・ 投稿日:2004/03/06(土) 01:59



----- チュッ!



ん?唇に柔らかい物が当たったんだけど・・・


----- チューッ!


キスされてるの?


目を開けると、ひとみちゃんが目の前にいた・・・


「ひとみちゃん・・・、どうしたの?」
697 名前:突然の出来事・・・ 投稿日:2004/03/06(土) 02:00




「来ちゃった・・・、我慢出来なくて・・・」



「え?」


「さっきのキスでなんか体が変なんだよ・・・、だから来ちゃった・・・」


そう言うと、また唇が重なった・・・

いいよ・・・、ひとみちゃんだったら何されても・・・

私だってさっきのキスでなんかおかしいもん・・・

698 名前:突然の出来事・・・ 投稿日:2004/03/06(土) 02:00


ひとみちゃんの舌が私の口の中に入ってきた・・・


「ん・・・」


あ・・・、なんて気持ちがいいんだろう・・・

全身がとろけちゃいそう・・・

ひとみちゃんって、舌も器用に動くんだね・・・凄いよ・・・


また体が熱くなってるよ・・・

今度は責任取ってね・・・

699 名前:突然の出来事・・・ 投稿日:2004/03/06(土) 02:02

腰の辺りがモゾモゾしてる・・・、ひとみちゃんの手・・・

Tシャツの中に入ってきた・・・


腰からなぞるように胸まで・・・



「あぁっ・・・」


思わず声を出してしまうと、ひとみちゃんの動きが一旦止まった。
700 名前:突然の出来事・・・ 投稿日:2004/03/06(土) 02:04


「梨華ちゃん、いい?」


「うん・・・、ひとみちゃんの好きにしていいよ・・・」


「責任とって、気持ちよくしてあげるからね・・・」

「ひとみちゃん・・・」


「梨華ちゃん、愛してるよ・・・」

「私も愛してる・・・」

701 名前:突然の出来事・・・ 投稿日:2004/03/06(土) 02:04





「梨華ちゃーーーん!起きてくらさーーーい!」



ののちゃん近所迷惑だから夜中に大声出しちゃダメ!!


ひとみちゃんの動きが止まった。


「ののが起きちゃったみたいだから行くね。見つかったらマズいから」


ひとみちゃんがベッドから起き上がっちゃった・・・

ののちゃん、ジャマしないでよーーー
いつもは良い子なのに・・・
702 名前:突然の出来事・・・ 投稿日:2004/03/06(土) 02:04



「梨華ちゃーーーん!まだ起きないんれすかーーー!」



----- シャーーー



カーテン開けないで、眩しいーーー!

え?眩しい???


目を開けると、ののちゃんの顔が・・・
703 名前:突然の出来事・・・ 投稿日:2004/03/06(土) 02:05

「梨華ちゃんは、お寝坊さんれすねー!もう10時れすよー」

「は?朝の?」


「何言ってるんれすか?」

「あの今は朝の10時なの?」


「そうれすよ!」

「ひとみちゃんは?」


「部屋にいますよ」

「え?ズーッと?」


「もちろんれす!寝ぼけてるんれすか?」


もしかして夢?あんなにリアルだったのに、夢なの?
704 名前:突然の出来事・・・ 投稿日:2004/03/06(土) 02:05

「梨華ちゃん、具合悪いんれすか?」

「ううん、元気だよ」


「じゃあ、起きてくらさい。一緒に遊びましょう」

「うん、分かったよ。すぐ行くね」


「待ってますね〜」
705 名前:突然の出来事・・・ 投稿日:2004/03/06(土) 02:06

はぁ・・・、夢だったんだ・・・

なんか凄いリアルだったんだけど・・・


だってひとみちゃんの手の感触が残ってるし・・・

『梨華ちゃん、愛してるよ』って声も耳に残ってるよ・・・


私って、欲求不満なのかな?
でも経験ないのに、欲求不満ってなるもの?

706 名前:突然の出来事・・・ 投稿日:2004/03/06(土) 02:07

それよりあんな事した後に、ひとみちゃんの顔見るの恥ずかしいよー!
って、夢なんだけど・・・

あーん、リアル過ぎーーー

夢なのに感じちゃったよ・・・

ひとみちゃん、責任とってよ!
責任取ってくれるって言ったじゃないー


続きはいつしてくれるの?

707 名前:突然の出来事・・・ 投稿日:2004/03/06(土) 02:09


私って、やっぱり欲求不満なの?


708 名前:突然の出来事・・・ 投稿日:2004/03/06(土) 02:09

709 名前:突然の出来事・・・ 投稿日:2004/03/06(土) 02:10

更新おわります。

ごめんなさーい!m(__)m

710 名前:なち 投稿日:2004/03/06(土) 08:49
軽〜く☆萌(´▽`)
711 名前:ひらの 投稿日:2004/03/06(土) 19:57
ハハハハッ!やられました〜!プチ萌。
712 名前:コナン 投稿日:2004/03/06(土) 22:57
更新・・・・・おつかれ・・・さま・・

うぉぉぉぉぉぉ!!
さらに!!興奮しちゃうんですが!!!

責任を取っていただきます。作者様・・・・・
更新を待つぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!

夢じゃないよね?????
713 名前:ガイ 投稿日:2004/03/07(日) 00:36
わあお!!
甘々は大好きです!
このまま引きずって明日、緩んだ顔のまま外出しそうなほどドキドキです。
これは続きが気になって気になって・・・
ぜひ夢ではない事を願いますが。。。
ゆうびさん、どうなんでしょう!?
714 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/07(日) 13:38

>なち様
 軽萌・・・、私もです!

>ひらの様
 やられちゃいましたか?
 私もプチ萌です。

>コナン様
 責任ですか・・・どうしましょう・・・
 夢ですよね・・・???

>ガイ様
 緩んだ顔のまま外出されちゃいましたか?
 夢なんですよね・・・???

715 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:38


716 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:39


はぁ・・・、まだ体が熱いよ・・・

夢見て、興奮しちゃうなんて・・・

私って、やっぱりエッチなのかな・・・

美貴ちゃんが私の体がエロいって言うけど、もしかして本当なの・・・

あぁ・・・、ひとみちゃんの顔見れないよ・・・
717 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:40

ベランダから部屋を覗くと3人がベッドに寄りかかってテレビを見ている。
ひとみちゃんを真ん中に、今日も仲がいいね・・・

どうしよう・・・、なんか緊張するな・・・


「おはよう〜」

「「「おはよう〜」」」


うわっ!3人同時に振り向いたー!
やっぱりひとみちゃんに目が行っちゃって、目が合ったー!


一気に体温急上昇です!

平常心!平常心ー!!

718 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:41

「梨華ちゃん、なんか顔赤いけど、どないしたん?」


あいぼん優しいのは嬉しいけど、今日はスルーして・・・


「なんでもないよ、大丈夫だよ」


「梨華ちゃん、やっぱり具合が悪いんれすか?」


ののちゃんもお願い・・・

719 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:42

ひとみちゃんが立ち上がって、私の前に・・・

「本当だ顔赤いよ。大丈夫?どれどれ〜」


ひとみちゃんの手が私のおでこに・・・

「ん?熱い!」


今度はおでことおでこが・・・


更に体温急上昇ーーー!
720 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:43

「やっぱ熱い、梨華ちゃん熱あるよ!」


手のひらをほっぺに当てて、心配そうな顔で見てる・・・

ちょっと顔が近すぎるよ・・・


なんかクラクラしてきた・・・

ひとみちゃんの魅力に耐えられなくなってるのかな・・・


721 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:43


「梨華ちゃん!!!」



ひとみちゃんが私を抱きしめた・・・

あいぼん達がいるのにダメだよ・・・


あ・・・、体に力が入らない・・・


足が宙に浮いて、体が横になった・・・


私どうしちゃったんだろう・・・

722 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:44

723 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:45

体が重いよ・・・
相変わらず熱いし・・・


目を開けると、ひとみちゃんが心配そうに顔を覗きこんでた。
ひとみちゃんのベッドで眠ってたの?


「梨華ちゃん・・・」

「ひとみちゃん・・・、私どうしたの・・・」


「フラフラして倒れそうになったんだよ。計ったら38度4分あったよ」
724 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:45

熱いって思ったのは、本当に熱があったからだったんだね・・・
夢見て体が火照った訳じゃなかったんだ・・・


「なんか体が熱いって思ってたんだけど・・・」

「ダメじゃん、無理しちゃ・・・。突然フラフラするから心配したんだよ」


「ごめんなさい、でも無理はしてないよ。起きた時は平気だったし」

「なんか欲しい物ある?もう昼過ぎてるけど、梨華ちゃん朝も食べてないでしょ」


「あんまり欲しくない・・・」

「でも水分だけでも摂らないとね、プリンとかゼリーなら食べられるかな?」
725 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:47

「うん、プリンなら食べたいな」

「じゃあ持ってくるね。でも先に着替えちゃおうか、汗かいてるから」


「ひとみちゃん・・・、ズーッとそばにいてくれたの?」

「うん、いたよ」


「ありがとう・・・」

「病人はそういう事言わないの。うちが病気の時は看病してね」

私の頭を優しく撫でてくれた。


「うん」
726 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:48

「おばさんいなかったから、ののに着替えを取ってこさせたんだけど。
 勝手に入ってごめんね」

「ううん、ありがとう」


ひとみちゃんの手に私の・・・パ・パンツが!!!

あーーー!恥ずかしいよーーー
727 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:48

「じゃあ、着替えよっか」

ひとみちゃんがベッドに腰掛けた・・・

え?まさか着替えさせてくれるとか???

それはダメですー!


「大丈夫、自分で着替えられるから・・・」

って、起き上がろうとしても力が入らない・・・


どうしようー!!

728 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:50


「大丈夫だよ、見ないから・・・」

「でも・・・」


「あっ!じゃあさ眼鏡外すよ!そうしたらぼんやりしか見えないから」


ぼんやりでも見えたら恥ずかしいよ・・・
でも自分じゃ着替えられないし・・・

いずれはひとみちゃんに全てを捧げるんだから、覚悟を決めなきゃ!


「じゃあ、お願いします・・・」

729 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:50

ひとみちゃんが眼鏡を外した。
本当はそこまでしてくれなくても良いって言いたいけど・・・やっぱり恥ずかしいもん・・・


私の体を起こして後ろから抱きかかえるように支えてくれた。

「ごめんね、力が入らないから重いでしょ・・・」

「全然、大丈夫だよ。そんな事気にしなくていいから」

730 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:51

そう言ってる間に簡単にTシャツを脱がされた・・・

片手でブラのホックも器用に外して・・・

って、なんでそんなに簡単に外せるのよー!


ひとみちゃんだって女の子だからブラしてるけど
でも人のってそんなに簡単に外せる?

そういうのが器用なのって慣れてるみたいでダメー!

熱があるのにこんな事考える私って何?

731 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:52

あー!隠したいけど、本当に力が入らないーーー


後ろからだから見えないだろうけど・・・

って、気を遣って後ろに回ってくれたのかな・・・


「体拭こうね」


そう言って、背中を拭いてくれた。

「ごめん、前も拭くね・・・」

ひとみちゃんの手が遠慮がちに首から下を拭きだした・・・

夢とは違うけどドキドキしちゃうよ・・・

タオル越しだけど、胸とか触られてるんだもん・・・

732 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:54

ちょっと待って!

下も着替えるんだよね!

それは無理ーーー!


そんな事を考えているうちにTシャツを着せられて寝かされていた。

今度はひとみちゃんが私の横に座った・・・


やっぱり恥ずかしいよーーー!

733 名前:風邪は万病の元 投稿日:2004/03/07(日) 13:56

734 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/07(日) 13:57

更新おわります・・・

735 名前:レオナ 投稿日:2004/03/07(日) 14:11
お初です。
すげー、甘くないっすか??うれしいです。
かなり、興味ありありです。かなり、続き期待しています。
736 名前:コナン 投稿日:2004/03/07(日) 17:30
更新おつかれさまです。
ちょっと興奮おさまりましたが・・・・・(軽く萌え)

りかちゃん、風邪ひいてたのね・・・
でもとっても、エロくてよ。

やさしいよっすぃーが、いいなぁ看病してくりぃぃ(自分そればっか)w
737 名前:ガイ 投稿日:2004/03/08(月) 00:24
石川さん、風邪引いてたんですか。
しかし甘くていい雰囲気でした。
早く治るといいですね〜
738 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/08(月) 06:35
あ〜ん、どうなっちゃうの〜?
続きが気になります〜!

>736 >737 ちょいネタバレ気味ですよ〜
739 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/12(金) 00:30
早く読みたいよほ
740 名前:風邪は万病の元2 投稿日:2004/03/13(土) 18:24


741 名前:風邪は万病の元2 投稿日:2004/03/13(土) 18:25


「ひとみちゃん、やっぱり恥ずかしい・・・」

「じゃあ、目閉じてやるからね。それなら良いでしょ」

「うん・・・」


そう言いながらズボンに手が掛かった。


うわー、やっぱりダメだよー!


でもここで止めても結局はやるんだし・・・


あーん!ひとみちゃんはどんな顔してやってるよーー!!


見てると、ズボンを下ろす瞬間から目を閉じてた・・・


なんか怖い物を見ないように、ギューって目を閉じてズボンを一気に下ろした。
ちょっと?かなり!カワイイよ〜!
742 名前:風邪は万病の元2 投稿日:2004/03/13(土) 18:25

でも目を開けないと次の事が出来ないよ、どうするんだろう?

ひとみちゃんの手が太ももに触れた・・・
あー!考えたら目が見えないと手探り状態?
その方が恥ずかしくない?

太ももから触るか触らないかで、スーッてパンツの所まであがった。

ちょっと・・・この方がドキドキするよ・・・


パンツのゴムを確かめると、また下に下ろされて。
743 名前:風邪は万病の元2 投稿日:2004/03/13(土) 18:26

でも穿かす時って、どうするのよ・・・
目開けないと難しくない?

ひとみちゃんが目を開けて、替えのパンツを持った・・・
そう言えば、脱がされたパンツの行方は・・・


  イヤーーー!!!


両足の足首まで入れて、また目を閉じて上げ始めた。

でも脱がすより穿かせる方が難しいよね。

案の定、膝の所で引っかかってるし・・・
なんとか太ももの所まで来たけど、今度はお尻で引っかかってる・・・


私が腰を浮かせれば楽だよね。


「ふぅ・・・ん・・・」


力が入らないよ・・・
しかも声出しちゃってるし・・・

なんかイヤらしい声っぽくなかった?


ひとみちゃんもピクッてして、ちょっと首をかしげたよ・・・
ちょっと顔が赤くなってる・・・

どうしよう、感じちゃってるとかって思われてる?


あー、無駄な抵抗しなきゃ良かった・・・
744 名前:風邪は万病の元2 投稿日:2004/03/13(土) 18:27

パンツは前だけ上まで上がって、お尻側はまだ上がりきってないよ・・・


「梨華ちゃん、目開けてもいい?」


「うん・・・」


ひとみちゃんは遠慮がちに目を開けた。
腰の下に手を入れて横向きにされて、腰を浮かせてパンツをお尻の上まであげた・・・

お尻は見られちゃったんだよね・・・


「ひとみちゃん、ごめんね・・・。目閉じてたから大変だったよね」

「大丈夫だよ、うちも目開けてたらドキドキしちゃってたし。って見てなくてもドキドキだったけどね」

そう言いながらズボンまで穿かせてくれた。


「よし!完了〜」

「ありがとう」

「そうだ、シーツも替えなきゃダメだよね。先に替えれば良かった。ちょっと下に降りてもらえる?」
745 名前:風邪は万病の元2 投稿日:2004/03/13(土) 18:27

そう言って、私を抱き上げてくれた。


ワーイ!お姫様抱っこ〜〜〜!


でもあっという間に床に下ろされ・・・
シーツを手早く替えて、また抱っこ。

少しだけそのままでいて欲しいな・・・

私の思いが通じたのか、ひとみちゃんが立ち上がったまま止まってくれた。
746 名前:風邪は万病の元2 投稿日:2004/03/13(土) 18:28


「ひとみちゃん?」


「元気になったら、またやってあげるからね」

照れながら言ってくれた。


「うん!」

747 名前:風邪は万病の元2 投稿日:2004/03/13(土) 18:29

ベッドに寝かされて、今度はプリンを食べさせてもらっちゃった。
病気するのも良いんじゃない?って感じ。

ひとみちゃんには迷惑掛けちゃってるけどね・・・

薬も飲ませてもらって、話してるうちに眠くなっちゃった。


「梨華ちゃん、もう少し眠った方が良いよ」


そう言って頭を撫でてくれて、それが気持ちよくて、いつの間にか眠りに入っていた。
748 名前:風邪は万病の元2 投稿日:2004/03/13(土) 18:29

次に目が覚めた時は、部屋は薄暗かった。
薬が効いたのか夢も見ないでぐっすり眠れた。
体にも力が入る。

何時間眠ってたんだろう?


横を向くとひとみちゃんの姿がなかった・・・


ひとみちゃん???


不安に思ってると、ドアが開いてひとみちゃんの姿が見えた。
目が覚めた事には気が付いていない様子で、ベッドの脇まで来た。

私の頭の下に手を入れて、頭を少し持ち上げて何か取り、また同じような物をを横滑りさせた。
冷たくて気持ちがいい・・・

あ〜、氷枕を交換してくれたんだ。

私が眠ってる間にもやっててくれてたんだね。
749 名前:風邪は万病の元2 投稿日:2004/03/13(土) 18:29

交換が終わるとベッドの脇に座って、おでこに手を乗せた。
熱を計ってくれてるのかな。

そのまま手を下ろさないで頭を撫でてくれてる。


こうやって心配して見ててくれてたんだね・・・

ひとみちゃんって優しいな・・・


もう大好き過ぎて困りますーーー


好き好き、大好きーーー!

750 名前:風邪は万病の元2 投稿日:2004/03/13(土) 18:30


「ひとみちゃん!好き!!」


え?私、今声に出した?


「ウワッ!梨華ちゃん起きてたの?」


「あー、ごめんなさい!驚かせちゃって。本当はひとみちゃんが部屋に入ってくる前に目が覚めてたの」

「なんだ、そうだったの?言ってくれれば良かったのに。具合はどう?」


「うん、目が覚めたら体が軽くなってるよ。ひとみちゃんのおかげだよ」


「良かった!今好きって言ったよね?突然ビックリしたよ」


「だって・・・だって大好きなんだも〜ん!」


ひとみちゃんの首にギューって抱きついた。

751 名前:風邪は万病の元2 投稿日:2004/03/13(土) 18:30

「そんな事してると、また熱上がっちゃうよ」

そう言いながらも、ひとみちゃんも私の頭を撫でてくれてる。


「ひとみちゃんに風邪移しちゃったかな?」

「大丈夫だよ、うちは滅多に風邪なんて引かないから。
 それにもし風邪引いたら梨華ちゃんに看病してもらうよ。優しくしてね〜」

「もちろんだよ〜」

752 名前:風邪は万病の元2 投稿日:2004/03/13(土) 18:32


甘々だった私達でしたが・・・


ひとみちゃんは、次の日から咳と鼻水が止まらず、私より酷い症状が出てしまい・・・

私もまだ熱があって看病も出来ず、自分の部屋に戻って寝ていなきゃいけない状態で・・・


ひとみちゃんの看病はあいぼん・真希ちゃん・美貴ちゃん・松浦さん達で交代制となった様子で・・・

私の看病はののちゃんがやってくれる事になって、その事を教えてくれ・・・
皆がイキイキして看病の順番を待ってるとかで・・・


変な事しないでよー!


もしかして着替えとかしちゃったりするの?誰が?
うちのお母さんに頼もうかしら?
そう言えばお母さんも危険人物だった!


ひとみちゃんに危機が迫ってますーーー!!!


私が看病するのーーー!!!


753 名前:風邪は万病の元2 投稿日:2004/03/13(土) 18:39

754 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/13(土) 18:40

更新終わります

755 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/13(土) 18:41
>レオナ様
 始めまして。レスありがとうございます。
 続きは期待通りでしたかね?ちょっと不安です。
 これからもよろしくお願いします。

>コナン様
 興奮はおさまりましたか?
 こんな話で興奮してもらえて嬉しいです。
 今回はどうですかね?

>ガイ様
 甘い感じは出てましたか?
 今週は暇だったのが一気に忙しくなって、更新も出来ませんでした。
 ガイさんの方はどうですか?コンサートとか行ったりしてます?

>738:名無飼育さん様
 期待通りの続きでしょうか?

>739:名無飼育さん様
 続きを書いてみましたが、どうですか?


今後は一週間に一度程度の更新となると思います。
よろしかったら、また遊びに来てください。
レスも待ってま〜す!
756 名前:レオナ 投稿日:2004/03/13(土) 19:30
完璧って感じです。
Myペースにがんばってください。
757 名前:プリン 投稿日:2004/03/13(土) 20:11
ずっと読んでたのですが良すぎて思わず書き込みしちゃいますっ!!
素晴らしいです!!!!
モテ吉が兎に角大好きなもので。
更新頑張ってくださいねw
758 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/14(日) 00:03
ここの石川さんマジかわいい。照れる吉も。
モテ吉好きじゃないのに、ここの石吉はいい!

759 名前:わく 投稿日:2004/03/14(日) 00:36
うわっ!!
最高の展開ですたw
これからも期待大ですw
はやく2人の初エ(ry)みたい・・・・萌
760 名前:コナン 投稿日:2004/03/14(日) 02:43
更新おつかれさまです。

はぁぁぁぁぁ楽しませて頂きました。
りかちゃんになりたいよほぉぉぉぉぉ!!

毎回ドキドキしてます。
マイペース更新も楽しみってもんです。(妄想がぁぁぁ)
761 名前:ガイ 投稿日:2004/03/14(日) 03:02
私の方も暇のハズなのに意外と忙しかったです。
引越しの準備などに追われてしまってました・・・
コンサートにも行きたいんですが、中々難しいですね。
何せ地元のコンサートのみ参加なので・・・
(移動費が無いんです・・・)
ゆうびさんも忙しい中での更新、お疲れ様でした。
お互い頑張りましょうね!
762 名前:あず 投稿日:2004/03/15(月) 19:05
今日はじめて、一気に読んだんですけど読んだんですけど
すんごくはまる作品です〜。忙しくて大変だと思うんですけど
がんばってください!!
763 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:47

764 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:48



なんか訳の分からん事になってるんやけど・・・
交代制で看病なんて・・・

うちが一人で姉ちゃんの看病しようと思ったのに・・・

考えたら、この人達は夏休み中ズーッと来てたんか・・・
昨日はたまたま用事があって来んかっただけやった・・・


ふぅ・・・

とりあえず、うちが意地で一番にしたけどな!

でもなんで一時間で交代せないかんのよー!

765 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:49



「姉ちゃん、氷枕持って来たで、ちょっとは気持ちええよ」

「ありがとう・・・」 ゴホゴホ・・・


鼻声だし、話すと咳が止まらんな・・・


「ええよ、しゃべらんといて」

「あいぼん、もう良いから部屋から出な・・・」 ゴホゴホ・・・


「なんで?」

「風邪移るから・・・」 ゴホゴホゴホゴホ・・・
766 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:49

「分かったからしゃべらんといてって!姉ちゃんの咳聞いてると辛くなるわ。
 でもな、ごっちんさん達が、交代制で看病するって張り切ってるよ。
 辛うじて、うちが一番を確保したんやけどな」

「ダメ・・・」 ゴホゴホゴホ・・・


背中さすっても止まらんやないか・・・

「分かったから!本当にしゃべらんといて。うちから皆に断っておくから。
 でもやっぱり気になるから、たまには覗くで。それと何か食べたい物ある?
 冷たい物が良いかな?アイスとかプリンだったら冷蔵庫にあるけど果物とかが良い?」

「今はいいや・・・」


「うん、分かった。だったら眠って。うち心配だから眠るまでそばにおるわ。
 ちゃんと眠ったら部屋出るから、それならええよね?」


姉ちゃんはだまって頷いた。

767 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:50

「梨華ちゃんは?」

「朝うちも見てきたけど、もう微熱程度やったで。梨華ちゃんのは風邪やないみたいやな」


「良かった・・・」


自分の方が辛いのに、梨華ちゃんの心配か・・・
まあ多分、うちらが同じ状態でも同じように心配してくれるんやろうけど
なんかジェラシー感じるわ!
768 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:50

さっき飲ました薬が効いたのか、アッサリ眠ったわ。


約束やから部屋出るけど、ちょくちょく覗きに来るわな。

皆に看病は中止って言わないとな。
769 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:50

770 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:51


たまにひとみちゃんの苦しそうな咳が聞こえてきて、いたたまれなくなる・・・


私の方は風邪じゃなかったのか、咳も鼻水も出たりしなかった。

なんだったんだろう?夏バテかな?
変な事考えすぎて、熱が出ちゃった?


ひとみちゃんの風邪は私のせいだよね・・・
寝ないで看病してくれてたみたいだし・・・
目が覚めると必ずひとみちゃんがいてくれた・・・


熱が下がって体も楽になったから、ひとみちゃんの様子を見に行こうかな。
きっと『来ちゃダメだよ!』って言われそうだから、そーっと・・・
771 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:51

ベランダからひとみちゃんの部屋を覗くと誰もいない。
ひとみちゃんはベッドで眠ってる。

交代で看病するんじゃなかったの?
何か取りに行ったのかな?

ちょとだけならそばに行っても良いよね?
772 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:51

ひとみちゃんのおでこに手を当てると、かなり熱かった・・・

息も熱いのが分かる。


ひとみちゃんが急に激しい咳をした。

横を向かせて、背中をさする。


少しして治まると、ひとみちゃんが目を開けた。


「梨華ちゃん・・・」 ゴホゴホゴホ・・・ 「大丈夫?」ゴホゴホ・・・


自分の方が辛いのに、私の心配してくれるんだね・・・


「もう大丈夫だよ、熱も下がったよ。私のは風邪じゃなかったみたい」

「良かった・・・」ゴホゴホゴホ・・・
773 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:51

「ひとみちゃん、話さないで!氷枕替えようね」


私が頭に手を伸ばすと、ひとみちゃんに掴まれた。


「梨華ちゃん、行かないで・・・」ゴホゴホ・・・


こんな弱気なひとみちゃんって初めて・・・
いつもなら、『風邪が移るからそばに来ちゃダメ』って言うのに・・・


「分かったよ、そばにいるからね」


そう言うと安心したように笑った。
掴まれた手を離して握リ返した。
774 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:52

「ひとみちゃん、もう少し眠ろうね・・・」


昨日、ひとみちゃんがやってくれたように頭を撫でると気持ち良さそうに目を閉じた。

少しして寝息が聞こえてきた。


完全に眠ったのを確認して氷枕を外す。

すぐ戻ってくるからね。
775 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:52

下では皆がテレビをボーっと見ていた。
ひとみちゃんが元気ないと皆も元気なくなるんだよね・・・



「梨華ちゃん、起きて大丈夫なんれすか?」

「どれどれ?」


真希ちゃんが立ち上がって、私のおでこに手を当てた。

「うーん、熱はないみたいだね」

「ちゃんと計ってきたよ。もう36度台だから大丈夫だよ。
 それよりひとみちゃんの氷枕替えようと思ってきたの」


「そっか、じゃあうちが替えて持って行くわ」

「あいぼんずるいれす!今度はののが行のんれす!」


「ちょーっと!ケンカしないの!ここは間を取って美貴が行くから!」


間ってなに?

776 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:52

「じゃあ、松浦も一緒に行きます〜!」

「って、言うか、よしこは梨華ちゃんに来て欲しいと思うよ」


「「「「う・・・」」」」


やっぱりこういう時は真希ちゃんが頼りになるね。


「でも梨華ちゃん、朝も昼も何も食べてないんでしょ?先に食べちゃいなよ」

「じゃあやっぱり美貴が持って行ってあげるよ。替えたらすぐに戻ってくるから!」
777 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:53

「しょうがないなー!じゃあミキティー行っておいで」

「松浦も一緒に行きます〜!」


今は眠ってるから、大丈夫だよね。

私が食事抜いたりしたら、ひとみちゃん心配しちゃうし。

急いで食べなきゃ!
778 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:53

真希ちゃんが用意してくれていた、パスタをいただく。
なぜか皆と一緒に食べたはずの、ののちゃんも一緒に食べてるんだけど・・・


「そう言えば、交代で看病するんじゃなかったの?」

「そうなんれすけど、お姉ちゃんが来ちゃいけないって言ったんれす。風邪が移るからって」

そうだったんだ・・・
779 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:54


「梨華ちゃん!よっちゃんが呼んでるから行ってあげて」


美貴ちゃんが慌ててダイニングに入ってきた。


「うん」


急いで階段を上って、部屋に入った。
780 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:54

松浦さんが心配そうにひとみちゃんを見ていた。

ひとみちゃんは眠ってるようだけど、うなされてるのか苦しそうに私の名前を呼んでいた。


「梨華ちゃん・・・、梨華ちゃん・・・」


何度も私の名前を呼んでいる・・・


「ひとみちゃん、私だよ。そばにいるよ」


そう言いながら、頭を撫でると静かになった。

781 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:54

それを見て松浦さんも安心した顔になった。

「急に石川先輩の名前呼び始めて・・・。私達が返事してもダメだったのに・・・。
 眠っていても石川先輩の声は聞き取れるんですね。凄いです。
 やっぱり石川先輩じゃないとダメなんですね。」


感心したように言って、部屋を出て行った。


私の事分かってくれてるのかな?

不謹慎だけど、そうだと嬉しいな。


「ひとみちゃん、ずっとそばにいるからね・・・」

782 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:55


「梨華ちゃん・・・」


また寝言かな?


「ひとみちゃん、ここにいるよ」

そう言うと、ひとみちゃんが目を開けた。


「梨華ちゃん」

「なあに?」


「ずっと、いてくれたの?」

「うん、いたよ。でも今ちょっと食事しに席外しちゃった・・・」


「じゃあ、それでかな?夢で梨華ちゃんがどっか行っちゃったんだよ。
 呼んでも呼んでも戻ってきてくれなくて・・・。でも少ししたら戻ってきてくれた・・・」


熱のせいか、夢を思い出して不安になったのか、ひとみちゃんの目が潤んでる。
783 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:55

「ごめんね、不安にさせちゃって・・・」

「謝らないでよ。ちゃんと食事しないと梨華ちゃんまた倒れちゃうし。その方が心配だよ・・・」


「うん・・・」


そんな事言われると涙が出そう・・・

でも今は絶対に泣かないよ・・・
784 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 20:56

「そうだ、ひとみちゃん着替えようか。汗かいてるでしょ」

「うん」


「今日は私が着替えさせてあげるよ」

「なんか梨華ちゃん、目がエロいよ〜!」 ゴホゴホゴホ・・・


「ほらっ!そんな冗談言うから〜」


「でも大丈夫だよ、動けるから」


そう言ってひとみちゃんは体を起こした。
785 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 21:01

ひとみちゃんが着替えてる間にシーツを取り替えた。

ベッドに入ると、大分具合も良さそうに見える。


「ひとみちゃん、何か食べたくない?」

「うーん、冷たい物が食べたいかな」


「アイスとかプリンとかあったよ」

「プリンがいいな」
786 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 21:02

「じゃあ、持って来るね。下に降りるけど良い?」

「うん、でもすぐ戻ってきてね」

ひとみちゃんがこんな事言うのって始めてだよね・・・


「走って行ってくるからね」


そう言うと、ひとみちゃんは笑った。


----- チュッ!


なんか可愛くてたまらなくて、思わずキスしちゃった。

787 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 21:02

「風邪移っちゃうよ・・・」

ひとみちゃんは照れ笑いをした。

「だって、ひとみちゃんが甘えん坊で可愛いんだもん!
 甘えてくれるのって、必要とされてるみたいで嬉しいんだよ。
 いつも私ばっかり甘えてるし・・・」

「でもやっぱり風邪が移っちゃうよ・・・」


「移っても良いよ!またひとみちゃんに看病してもらうから。してくれる?」

「うん、もちろん」

788 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 21:02

凄い可愛くて、ギューってしたくなっちゃう〜

プリン食べさせてあげるから、待っててね〜〜〜


789 名前:ひとみちゃんの風邪 投稿日:2004/03/18(木) 21:03

更新終わります

790 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/18(木) 21:12
>レオナ様
 完璧ですか?良かったです。
 マイペースで頑張ります〜!

>プリン様
 ずっと読んでいただいていたなんて、ありがたいです。
 気軽にまた書き込みしてくださいね。
 もう少しモテ吉にしないと・・・最近、いしよしですね。

>758:名無飼育さん様
 いしよし褒めていただいて嬉しいです。
 モテ吉はお嫌いですか?最近ありませんが、また徐々に・・・

>わく様
 最高の展開と言っていただいて、ありがとうございます。
 初エ・・・は当分この二人には難しいでしょうかね・・・、って、言うか私が・・・
791 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/18(木) 21:13

>コナン様
 楽しんでいただけて、幸いです。
 りかちゃんになりたいですか?私は吉になりたいで〜す!
 妄想を膨らませて、これからもお待ちくださいね。

>ガイ様
 引越しされるんですか?それは忙しいですよね。
 私の方はもうクタクタです・・・
 でもいしよしに癒されようと妄想を膨らませてます。(キモ!)
 お互いいしよしに癒されて頑張りましょう〜!

>あず様
 一気に読んでいただいたんですか・・・
 変な文章が多いので、さぞお疲れの事でしょう・・・m(__)m
 はまっていただけるなんて、嬉しいです。またレスくださいね。

792 名前: 投稿日:2004/03/18(木) 21:27
モテ吉、最高!!
かなりおもしろいっす!!
吉には、これからも期待しちゃていいんですか?
793 名前:名無し 投稿日:2004/03/19(金) 00:02
ずっと読んでます。サイコーですね
出てくる子みんな良い子なので、
時々「りかちゃん、よっすぃ独占しないで他のこの相手もさせてあげて」
とか贅沢なことまで思っちゃいますw
リカちゃんのヤキモチっぷりも可愛いし
794 名前:ガイ 投稿日:2004/03/19(金) 00:45
まだまだ荷造りに追われていて目が回りそうです〜
が!しかし、この小説を読むと疲れが吹っ飛びますよ。
いしよし最高!ゆうびさん最高!
まったり更新待ってます。
くれぐれも無理はなさらないように・・・
795 名前:コナン 投稿日:2004/03/19(金) 04:00
更新お疲れさま〜

ゆうぴさんの書く、いしよし!いいです!ほのぼのしてるもの!
最高です!可愛いくてキューンと鳴きたいです。

私はやっぱり、りかちゃんになりたいです。(萌えw
いしよし最強!ばんざい〜ヽ(`Д´)ノ
まったりと更新お待ちしてます。
796 名前:プリン 投稿日:2004/03/19(金) 15:40
更新お疲れ様で〜す。
今回もまたすごく(・∀・)イイ!
特にいしよしなんて!たまらない!
モテ吉じゃなくても、いしよしだったらすべてOKです!
ずーっといしよしでいいのです!

・・・という事で、次回の更新も頑張ってくださいw
でも、以外な所で『プリン』がでてきたなぁ・・・w
797 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:41


798 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:44


下に降りるとあいぼんと美貴ちゃんに『ずるい』『ひどい』『梨華ちゃんだけー!』
なんて、非難の言葉を浴びせまくられました。


松浦さんの『欲しい物があったら、私と美貴さんで行ってきますよ』の声だけに
反応してお礼を言いつつ、プリンをゲット!お皿に移してトレイに乗せて。


『なんで、美貴も行くの?』って声が聞こえてきたけど・・・
本当に気付いてないのかな?


そんな事より急いでひとみちゃんの元へ行かなきゃ!!!

799 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:44


「ひとみちゃん、お待たせ〜!」


ベッドに向けて声を掛けると、ひとみちゃんがニコニコしてる。
熱があるのに、辛くないのかな?


「おかえり、梨華ちゃん」


鼻声だけど、優しい声で迎えてくれるし・・・

幸せ過ぎて怖いんですけど〜〜!!
800 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:45

「食べたい物があったら、松浦さんが美貴ちゃんを連れて買出しに行ってくれるって」

「ミキティーも付き合ってないのに、もう尻に敷かれちゃってるよね」

「そうだね〜」


・・・・・・、ミキティーも?
もしかして、ひとみちゃんって私のお尻に敷かれてると思ってるの?


お尻・・・って言えば、昨日見られちゃってるんだよね・・・

キャーーー!!!恥ずかしいーーー!
801 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:45

「梨華ちゃん、顔赤いけど大丈夫?また熱出ちゃってるんじゃない?」

「大丈夫だよ!走って来たから熱くなっちゃったみたい。それよりプリン食べようね。

 ハイ、あ〜ん」


「あ〜ん」


素直に口開けちゃって、カワイイーーー!
802 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:45

「寝ながらで、大丈夫?」

「うん平気だよ」


「そう良かった。ハイ、あ〜ん」


「あ〜ん」


キャワイすぎます〜〜〜
803 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:46

ひとみちゃんが食べるごとに、私の心の声がどんどん大きくなちゃってます!

カワイすぎるよ〜〜〜!!!


でもプリンはあっという間になくなりました・・・


「ひとみちゃん、他に食べたい物ない?」

「うん。飲み込む時、痛いし」


「今も痛かったの?」

「ちょっとね」

804 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:46

そうだよね・・・、あんなに咳してるんだし・・・、喉痛いよね・・・
カワイイなんて思って、楽しんじゃってごめんね・・・


「なんで言ってくれないの?」

「だって・・・、梨華ちゃんに食べさせて貰いたかったんだもん」


はぁ・・・ん
また熱が上がりそうなんですけど・・・
ひとみちゃんの隣に倒れても良いですか?


私って幸せ者です〜〜〜
805 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:47

「元気になったって、出来るでしょ〜」

「でも風邪とか引いてると、甘えやすいって言うか・・・」


ひとみちゃん、照れてます・・・
私の体温が急上昇してですが・・・
心臓がバクバクいってます・・・


「これからは元気な時でも甘えてよ・・・。その方が嬉しいよ・・・」


ひとみちゃんが照れたままだから、私まで恥ずかしくなっちゃうよ。


「うん、じゃあ元気になっても甘えるよ・・・」

「そうして・・・」
806 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:47

二人で照れちゃってるから、会話が続かなくなっちゃった。


「ひとみちゃん、もう少し眠ったら?」

「眠くないよ・・・、梨華ちゃんこそ大丈夫?」


「大丈夫だよ、ありがとう」

「良かった・・・」
807 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:48

ひとみちゃんのサラサラな髪の毛を指で梳く。


「もうすぐ夏休みも終わっちゃうね。今年の夏休みは私にとって特別だったな〜」

「なんで?」


「もう!ひとみちゃんと両想いになれたからでしょ!」

「あ〜、そういう事か。なんか梨華ちゃんとこうしてるのって当たり前だから
 特別な感じってしないけどね」


「でも今まで、キスとかした事ないでしょ?」

「まあ、そうだね・・・」


ひとみちゃんの顔が赤いのは熱のせいじゃないよね・・・
何気に私ってエロい事言ってる?
808 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:48


「ちょっと熱くなってきたかも・・・」


ひとみちゃんが辛そうに目を閉じた。


「大丈夫?」

おでこに手を当てると、いたづらっ子の顔をしたひとみちゃん・・・


「うっそ〜!」


って、本当に熱いんだけど・・・
809 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:48

「ひとみちゃん、なんかさっきより熱い気がするよ。お熱計ってみようか」


体温計をひとみちゃんの口へ入れる。

私が調子に乗って、話掛けてるのがいけないんだね・・・
810 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:49

-----  PIPI PIPI PIPI


「38度5分・・・、まだ下がらないね・・・」

「でもそんなに具合は悪くないよ」


「ダメだよ、話しちゃ。やっぱり眠った方が良いんだよ」

「だって、つまらないじゃん!」


急に駄々っ子になるんだから・・・
カワイイんだけど・・・

811 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:49

「風邪を引いてる人はそんな事言っちゃダメだよ。私は元気なひとみちゃんが好きだよ」

「今は?」


そんなウルウルした瞳で見つめるのは反則です・・・

「今も大好きだけど・・・、元気なひとみちゃんの方が、もっと大好き!」
812 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:50

「ちょっとー、押さないでよー!」


----- ガチャ

「「「「「キャー」」」」」


ドアが開いて、皆が将棋倒しに・・・
こういうのって、ドラマとかコントの中だけの世界だと思ったけど・・・
本当にあるんですね・・・


皆、いつから立ち聞きしてたの?


「梨華ちゃんエロい・・・」
「よしこは病人なのにね・・・」
「うち、恥ずかしいわ・・・」
「石川先輩って大胆ですね・・・」
「梨華ちゃんは凄いれす・・・」


立ち上がりながら皆が私を非難して・・・
悪魔っ子が、いち・にい・・・5人に増えたのね・・・
813 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:51


入ってきたと思ったら、ひとみちゃんのベッドの脇に並んで座ってるし・・・
私の場所がなくなってるんですけど・・・

頭の方からあいぼん、ののちゃん、真希ちゃん、美貴ちゃん、松浦さん・・・

「姉ちゃん、大丈夫?」「ののも看病します」「よしこ顔赤いよ」
「梨華ちゃんに変な事されなかった?」「食べたい物があったら買って来ますよ」


美貴ちゃんだけ、お見舞いに来た人の言葉じゃないよね・・・
また後で弄られるんだろうな・・・
私ってネタを提供しすぎだよね・・・
814 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:51

あいぼんとののちゃんは頬杖をついて、かなり間近でひとみちゃんを見てて
ひとみちゃんは『風邪が移っちゃうよ〜』なんて嬉しそうだし・・・

真希ちゃんなんて、何故かお腹さすってるし・・・
お腹は痛くないんだよ・・・
いつも思うけど過激なスキンシップは止めて・・・
815 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:52

「ひとみちゃんはまだ熱が下がってないんですからね、早く出て行ってください」

私が言うと、渋々みんなが立ち上がり・・・

やっぱりあいぼんと美貴ちゃんは『梨華ちゃんばっかり』『エロいくせに・・・』
私に非難の声を浴びせ・・・


でも気にせずドアを閉めちゃうんだから!
今はひとみちゃんが治る事が最優先です。

私もおしゃべり控えなきゃ。
816 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:52

「ひとみちゃん、熱もまだあるし眠った方が良いよ」

「でも眠くないのに眠ろうとするのって、ストレスになると思うけど」


「それはそうだけど・・・」

「それに梨華ちゃんと話してた方が治る気がするし」


そんな事を言われて、ニッコリ微笑まれたら何も言えません。

やっぱりベッドに倒れようかしら・・・
817 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:53


「ひとみちゃん、私も一緒に寝る!」

「え?」


「いいの!今日は私がひとみちゃんを抱きしめてあげるから!」

無理矢理横に入り込んで、ひとみちゃんを抱きしめちゃう!


「梨華ちゃん・・・、ちょっと胸が顔に当たってるんですけど・・・」


イヤーー!わざとじゃないのよ!
私の位置がちょっと高かっただけ!

急いで顔が正面に来るように体をずらす・・・


「ごめんね・・・」


「別に・・・、イヤじゃないけど・・・」

818 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:54

イヤじゃないって???
ひとみちゃん、顔が赤いんですけど・・・
これも熱のせいじゃないよね・・・?


なんか余計に眠れないようにしちゃってる?

ひとみちゃんがしてくれるように、首の下に手を入れて反対の手は腰を抱いてるんだけど
私がやると抱きついてるだけ?

私はやってもらって安心するんだけど、これって反対に窮屈?
819 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:55

「なんか梨華ちゃんにこんな事されるのも変な感じだね」

「苦しい?」


「そんな事ないよ、なんか安心するよ」

「じゃあ眠れそう?」


「うん、眠くなってきた・・・」


そう言って少しすると本当に寝息が聞こえてきた。

820 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:55


私でもひとみちゃんを安心させる事が出来るんだね、嬉しいな。
元気になっても甘えてくれるかな?


ひとみちゃん、早く元気になってね〜〜〜!!!


821 名前:幸せ者〜〜〜 投稿日:2004/03/19(金) 22:56

822 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/19(金) 22:56

更新終わります

823 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/19(金) 23:00

レスありがとうございます。
励みになって書く気満々になります。
これからもよろしくお願いします。


>龍様
 モテ吉がお気に入りなんですね。
 吉は石にしか目が行きませんが、周りが黙っていないでしょう。
 新学期が始まると、また新たな刺客が・・・?

>793:名無し様
 ずっと読んでいただいていたなんて・・・ありがとうございます。
 出てくる子が皆良い子なのは、好きな子しか出てないからですね。
 梨華ちゃんは誰にでもヤキモチ妬いちゃいますから忙しいです。

824 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/19(金) 23:01

>ガイ様
 目が回らない程度に、たまに休んでくださいね。
 こんな話で疲れが吹っ飛ぶなら、出来る限り書きますよ〜!!!
 もちろん無理をしない程度に頑張ります。ご心配いただきありがとうございます。

>コナン様
 キューンって鳴いてもらえましたか?
 私はどうしても吉目線で萌えられるように書いちゃうんですが
 今回の梨華ちゃん派としては萌えられましたか?(質問攻め!)

>プリン様
 プリンは私の大好物なんですよ。しかも高級な物ではなく、プッ○ンプリン!
 登場してるのも、プッ○ンなんですよ。
 いしよしだったら全てOKだなんて・・・、私と同じじゃないですか〜!

825 名前:ガイ 投稿日:2004/03/20(土) 01:19
最近甘々が続いていてとてもいいですね〜
準備をしつつパソコンを覗く毎日です。
と、いう訳で明日も引越し頑張ります!
あ、更新お疲れ様でした!
826 名前:コナン 投稿日:2004/03/20(土) 10:32
更新お疲れさまです。

ああいいわぁ甘々の、いしよしってなんて素敵なの(萌々w
たっぷりと萌えさせて頂きました。(満足でお腹いっぱいです)
もう「キューンキューン」鳴きっぱなしです。
りかちゃんの心の声が、なんと言っても大好きです。

よっすぃ〜に甘える〜〜りかちゃん(萌・・・・・
いしよしばんざい〜〜永遠に不滅でつ・・・・・
827 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 15:55


828 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 15:56


「吉澤先輩〜〜〜」

「よっすぃ〜!カッコイイ〜!」


今日から新学期です・・・・・・


やっぱり人気者のひとみちゃん・・・
昨日髪の毛を切りに行ってカッコよさに磨きが掛かっちゃってます。

今回は耳が全部出ちゃってて、本当に美少年って感じ・・・
カッコ良いのは嬉しいんだけど・・・
829 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 15:56

教室に入ってからも絶賛の嵐。
カッコイイのはいつもの事なんだから
あんまりひとみちゃんに気安く触らないでください!

皆さん、ひとみちゃん欠乏症?


そりゃあ、彼女である私は毎日ラブラブしてましたよ〜
風邪が治ってからも、ひとみちゃんは甘えてくれてますよ〜

二人っきりになると「あ〜ん」ってしたり〜
膝枕なんてしちゃったりしてますけど〜、なにか?
830 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 15:57

「「おはよう〜」」


真希ちゃんと美貴ちゃんがやっと来てくれました。
こういう状況を打開してくれるのはこの人達しかいません。


「ハイハイ!触りたいのは分かるけど、よしこも疲れちゃうからこの辺でね」


真希ちゃんがそう言って、美貴ちゃんが一睨みすると
蜘蛛の子を散らすように皆さん退散してくれました。

皆も美貴ちゃんが良い子って分かってるんだけど、睨まれるとやっぱり怖いよね。
私も寝ぼけた時とか睨まれると未だに怖いし・・・
831 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 15:57

「よしこ〜、昨日も会ってるけど本当に男の子みたいだね〜、カワイイ〜〜〜」

「本当に美少年って感じだよね〜〜〜」


二人して頭を撫で撫でするの止めてください・・・、それと顔近すぎ・・・


真希ちゃん、ほっぺまでプニプニする意味はあるんですか?
美貴ちゃん、耳いじらないでくれる?


皆さんよりよっぽど、あなた達の方が性質が悪いんですが・・・

「二人とも触りすぎー!」
832 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 15:58

チャイムが鳴って、やっとひとみちゃんから悪魔達が離れました。

でも同時に私も離れなきゃいけないんだけど・・・


美貴ちゃんが隣なのが許せない!

早く松浦さんと引っ付いちゃってください!
833 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 15:58


----- ガラガラガラ


「きり〜つ、きょうつけ〜、れい〜」


『『『『『「「「「「  おはようございま〜す  」」」」」』』』』』


「ちゃくせ〜き」


「皆さん、お久しぶり〜。夏休みは良い事あった〜?」


ありましたよ、保田先生!もう最高の夏休みでした〜〜〜
ひとみちゃんと・・・


「石川ー!新学期早々余所見しないのー!!」

ひとみちゃんをチラ見しただけなのに・・・


「休みボケは早く治しなさいよ!今日はHRだけだけど、明日から時間割通りなんだからね!
 特にやる事もないから、気持ちも新たにって事で、これから席替えをしま〜す!
 それと明日から転校生が来るから、その席も決めるわよ〜」


教室に歓声があがる。
席替えと転校生、一気にお祭りムード。

ひとみちゃんと隣になれるかな〜?
834 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 15:59


席替えの結果は・・・

最悪です・・・


ひとみちゃんが廊下側の最前列で、私は窓側の前から3番目・・・

距離的に前と大して変わってません・・・

おまけにひとみちゃんの後ろは真希ちゃん・・・
とっても危険です!

いつでも手の届く所にいるなんて・・・


案の定、席に着いた途端に背中を指でツンツンしたりしてますが・・・

ひとみちゃんもいちいち振り向いて『何?』って聞いて・・・
真希ちゃんは笑顔で『別に〜』なんて・・・
ひとみちゃんは『なんだよ〜』みたいな・・・


いちいち振り向かないのー!
真希ちゃんも2回ぐらいで止めてくれます?
何回やれば気が済むんですか?


イチャイチャしてるカップルにしか見えないんですが・・・
835 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 15:59

美貴ちゃんは・・・、私より最悪です。
教卓の目の前の席でした。


「なんで美貴がこんな席なんだよー!またごっちんだけずるいしー!!」
って、大きな声で一人キレてます。

後ろの人、ビビりまくり・・・

保田先生も見て見ぬフリしちゃってるし・・・


美貴ちゃんって本当にクジ運ないよね。
836 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 16:00

あーーー!また真希ちゃんがちょっかい出してるしーーー!

こんな席じゃ授業どころじゃないよーーー!


それと転校生はひとみちゃんと美貴ちゃんの間に決まりました・・・

面倒見が良いひとみちゃんの事だから不安です・・・


転校生だって、やっぱり美貴ちゃんには聞きづらいでしょ?
837 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 16:00


「「じゃあ、またあとで〜」」


「「ばいばい〜」」


真希ちゃんと美貴ちゃんと別れて、二人になった途端・・・


「梨華ちゃんとまた離れちゃったね」

ひとみちゃんが残念そうに言ってくれました。


「ひとみちゃんもそう思ってくれてたの?」

「当たり前じゃん!振り向かないと梨華ちゃんの事見れないし。
 これだったら前の席の方が良かったな」


「そう思ってくれるだけで嬉しいよ〜、私は今の席だったらひとみちゃんの事見放題だよ」

「なんだよ〜、見放題って〜」


ちょっと照れた顔で私を見てる・・・
もうカワイイんだから〜

838 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 16:01

おばさんが帰国してからも、皆は毎日遊びに来てました・・・
そして学校が始まったのに、今日もいます・・・

お礼の意味も込めて帰国当日に皆で大掃除をして家をピカピカにしたら
おばさんは「私がいた時より、数倍キレイじゃない〜」って喜んでくれて。

その日の夕食は真希ちゃんと私と松浦さんで準備したら
「こんなに楽が出来るなんて思わなかったわ〜」って、また大喜びで。

あいぼんとののちゃんが家庭教師の話をおばさんにして
バイト代の話が出たんだけど、やっぱり真希ちゃんとお断りしたら
「じゃあ出来るだけうちで夕飯食べる事」なんておばさんに決められちゃって。


結局、関係のない美貴ちゃんと松浦さんまで便乗して・・・
でも松浦さんは食材を山の様に届けてくれて、これまたおばさん大喜びで。

松浦さんの家庭教師の日以外は二人ともひとみちゃんの家で夕食を共にする日が続き・・・
8人になるとテレビの大家族状態。
839 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 16:02

明日から私達は部活も始まるんだけど、皆さんはその間も来るのかしら?


「ごっちんさん、明日から正式に家庭教師してくれる?」あいぼんが言うと

「梨華ちゃんが部活だからののは一人れす・・・」ののちゃんがしょんぼりしちゃって・・・


それを見て松浦さんが
「じゃあ、石川先輩が部活の時だけ美貴ちゃんがやってあげれば良いんじゃない?」って・・・


夏休みも終わる頃、松浦さんは美貴ちゃんと呼ぶようになりました。
そして主導権は松浦さんに握られてます。

美貴ちゃんも「美貴は良いよ〜」なんて、松浦さんの言う通りにしちゃってるし。

私より勉強出来るんだから、代役と言わずに先生になってあげて・・・


そんなわけで、吉澤家で皆が夕食を摂るのは当然の事となった訳で・・・
これがほとんど毎日続いちゃうのね・・・

840 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 16:02

841 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 16:02

あいぼんとののちゃんはおばさんが帰って来てからは
ひとみちゃんの部屋に来る頻度も減りました。
って、いうか元に戻ったんだよね。

あいぼんも、ひとみちゃんと一緒に寝なくなったし。

でもそれって本当は寝たいけど、おばさんがいるから恥ずかしいとかなのかな?
精神的に落ち着いてだったら嬉しいんだけどな。


だから私もあいぼんがいないからって、急にひとみちゃんと寝るのもどうかと思って
今は我慢してます・・・本当は一緒に寝たいんだけどね・・・
842 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 16:03

自分の家でシャワーを浴びて、ひとみちゃんの部屋へ。

ひとみちゃんはベッドに寝転んでテレビを見てる。

私もベッドに乗って横座りをして膝を叩く。
これが膝枕の合図。

ひとみちゃんはこれをするといつも恥ずかしそうに膝に頭を乗せて私を見上げるの。

この顔が見たくて、やっちゃうんだよね〜
843 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 16:04

髪を梳くように頭を撫でてあげると、気持ち良さそうに目を閉じて横を向いて・・・

って、多分、無意識に横を向いたんだろうけど、私の方を向いてる訳で・・・

ちょっとっていうか、かなり恥ずかしいんだけど・・・
あの・・・その・・・、意識が集中しちゃうですけど・・・


でもひとみちゃんが意識してないのに、気付かせちゃったらこれから出来なくなっちゃいそうだし
ここは私も気が付いていないフリをして無邪気に振舞わなきゃね。


「ひとみちゃん、やっぱり髪の毛切り過ぎだよ〜」

ひとみちゃんは真上を向いて、私の顔を見上げる。

「変かな?」
844 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 16:05

「変なわけじゃん!カッコいいからダメなの〜!もう次からは切り過ぎ禁止ね」

「どれくらいなら良いの?」

「切る前くらいかな〜?」


「じゃあ、切らない方が良かったんじゃん」

眉を寄せて少し拗ねた顔をした。


「だって〜、ひとみちゃんがモテるのイヤなんだもん〜」

845 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 16:05



----- チュッ!


ひとみちゃんが素早く体を起こしてキスしてくれた・・・


「好きなのは梨華ちゃんだけだから、心配しないでよ・・・」


----- チューッ  チュッ チュッ チュッ


私の不安を消すように、何度も何度もキスしてくれる・・・

846 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 16:07

唇が離れて、見つめられると恥ずかしいよ・・・


「こんなにいっぱいキスしてくれたら大丈夫かも・・・」

「大丈夫かも、ってまだ足りないって事?」


「そんなんじゃないよー!ひとみちゃんのいじわるーーー!」


力を入れないでポカポカと肩や胸を叩くと、ひとみちゃんはわざとらしく倒れた。


「いたー!」

「力入れてないんだから痛いわけないでしょ〜」
847 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 16:07

「痛かったよ〜」

手を引っ張られて、ひとみちゃんの上に倒れ込むとそのまま抱きしめられた・・・


「うちは梨華ちゃんしか見えないから心配しないでよ」

「うん・・・」


「今日はこのまま一緒に寝ようか・・・」

「うん・・・」
848 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 16:07

いつもみたいに抱きしめられると安心して、ウトウトしてきちゃった・・・
もう少しこの状況を味わいたいのに・・・

「梨華ちゃん、おやすみ・・・」

「おやすみ、ひとみちゃん・・・」


----- チュッ!


849 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 16:09

キスの後、ひとみちゃんの寝息が聞こえてきた。
本当にすぐ眠れちゃうんだね・・・

って、いうか今のキスで私の目が覚めちゃったんですけど・・・

また私をほっといて寝ちゃうなんてーーー

この責任はいつ取ってくれるのよーーー

850 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 16:09

851 名前:新学期スタート 投稿日:2004/03/20(土) 16:18

更新終わります。


>ガイ様
 引越しの準備頑張ってくださいね〜
 今回の話もちょい甘にしてみました。
 もう少し甘々がいいですかね?
 
>コナン様
 鳴いてくれたんですね!それは良かった。
 梨華ちゃんには、またヤキモキしてもらいますよ。
 ジャマ者現る???


次の話もだいたい出来てますので、今日中に更新します。(したいです)
それでは、また後ほど?


852 名前:プリン 投稿日:2004/03/20(土) 20:27
更新お疲れ様です!!!
今回もまたすごく(・∀・)イイ!
もう虜になっちゃいましたよw
2人がもう、可愛いのなんのって(/▽\*)
萌え萌えでした。
素晴らしいです!とにかく!

自分もプッ○ンプリン大好きですよw
美味しいですよねぇ〜。

次回も頑張って下さい!
あ、今日かな?これから?
853 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/20(土) 20:52
>プリン様
 萌え萌えでしたか、それは良かったです。
 虜だなんて・・・m(__)m
 
 更新はこれからしま〜す!

854 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 20:54

855 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 20:54



----- ガラガラガラ


保田先生と入って来た転校生、メチャ可愛いんですが。


「ハイ、転校生を紹介します。柴田あゆみさんです」


「柴田あゆみです、よろしくお願いします」



----- パチパチパチ



拍手と同時に「カワイイね〜」って声が聞こえる。
856 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 20:55

柴田?あゆみ???


あゆみちゃんじゃん!!!


「あゆみちゃんー!」


私の声で拍手が止んで、皆が私に注目した。


「その声は梨華ちゃん?」


声で判断されるのね・・・
857 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 20:55

「あんた達知り合いなの?」

「ハイ、小学校の頃の友達です」

私が答える前に、あゆみちゃんがハキハキ答える。
そう言えば、学級委員やってたっけね。


「って、事は吉澤とも知り合いなのかしら?」

保田先生の視線をあゆみちゃんが追うと・・・
858 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 20:56


「もしかして、よっすぃー?」


あのー!私の立場は?

あゆみちゃんは、ひとみちゃんの席の前の立ち、机の上に乗せていた手を握りました・・・


「なんか聞き覚えのある名前だと思ってたんだけど、あゆみだったんだー?」

「覚えててくれたんだー!嬉しい〜〜〜」


本当に嬉しそうに、ひとみちゃんの手を上下にブンブン振り・・・
って、手首痛くなるから止めてあげて・・・
859 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 20:57

そんな訳で大した紹介もなく、あゆみちゃんは席に着きました。

「じゃあ話は早いわ!知り合いだったら、吉澤が責任を持って柴田の面倒を見る事!」

「はい」


ひとみちゃんも素直に返事してるけど・・・

保田先生・・・、面倒だったら私が責任を持って見ます・・・


だってあゆみちゃんって、ひとみちゃんの事好きだったんですよ・・・
小学生の頃の事だけど、今ので確信しました・・・
きっと好きになったはず・・・

860 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 20:57

あゆみちゃんは私達と同じ中学校に行くはずだったのに
お父さんの突然の転勤で小学校卒業後に引越ししちゃったんだよね。

私とは同じグループで仲が良かったから
引っ越してからもしばらくは手紙のやり取りしてたんだけど
時間が経つとどんどん疎遠になっちゃって。

でも今も年賀状のやり取りはしてたんだけど・・・
帰ってくるなら教えてくれればいいのに〜
861 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 20:58

HRが終わって、あゆみちゃんの所へ行って久しぶりのご対面。


「梨華ちゃん、久しぶり〜〜〜」

なんて言って抱きつかれちゃった。
なんかいい匂いがする。

ひとみちゃん、この匂いにクラクラしないでよー!


「あゆみちゃん、なんで教えてくれなかったの?
 私達がこの学校に通ってるって知ってたでしょ?」

「驚かせたくてさ〜!でも私も驚いたよ、まさか同じクラスになれると思ってなかったし」


「いつ戻ってきたの?」

「8月の終わりなんだよね。両親が離婚しちゃって、お母さんの実家に戻ってきたの」


「そうだったんだ・・・」

「あ、でも気にしないで!私も全然気にしてないし。それより二人に会えて嬉しいよ〜
 梨華ちゃんは可愛くなっちゃってるし、よっすぃーはカッコ良いし〜」


やっぱりね・・・
あゆみちゃん、目がキラキラしてるよ・・・
862 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 20:58

人見知りしない性格のあゆみちゃんは隣の美貴ちゃんとも物怖じしないで話してる。


そして真希ちゃんは・・・
ひとみちゃんにちょっかい出してるし。

私だけ離れちゃってるから、つまらないな・・・


たまにひとみちゃんが私を見て笑ってくれるのが、せめてもの救いかな。
863 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 20:58


涼しいから、昼休みは皆で屋上へ。

あゆみちゃんは半日で、真希ちゃんと美貴ちゃんとも仲良しさん。
席が近いって良いね・・・
私だけ離れてさ・・・


「それにしてもよっすぃーと梨華ちゃんが付き合ってるなんてね〜」

美貴ちゃんが教えたのね・・・


「まあね・・・」

ひとみちゃん照れちゃってる〜
864 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 20:59

「良いな〜!私もよっすぃーの事好きだったんだよ〜!」


知ってますよ・・・
私に負けず劣らず、ひとみちゃんの事となると騒いでたもんね・・・
忘れてたけど、真希ちゃんより危険かも・・・


「えー?そうだったのー?」

今更ひとみちゃんは驚いてるけど。


「久しぶりに会えて、改めて惚れちゃったのにな〜」
865 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 21:00

あゆみちゃんも何気にボディータッチが多いよね。

ひとみちゃんの腕とか膝とかベタベタ触ってくれちゃってるし。


私の反対側だからって、見えないと思ってるでしょ?

しっかり見えてるんだからねー!


先が思いやられます・・・
866 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 21:00


あゆみちゃんとはその日は携帯とメアドの交換をして別れた。
私達は部活があるし。

あゆみちゃんの家は美貴ちゃんの家のちょっと手前。
松浦邸より先になるのかな。

だから帰りも真希ちゃんと美貴ちゃんと3人で帰ったみたい。
867 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 21:01

部活が終わってひとみちゃんとの帰り道デート。


「あゆみが転校してくるなんて、ビックリだよね〜」


「あゆみちゃん可愛くなってたね」

「そうだね〜」

カッチンーーー!


「ひとみちゃんは、あゆみちゃんの事カワイイって思ったんだ?」

私の声が更に高くなると、ひとみちゃんはちょっとビビッて・・・


「そんな怒る事じゃないじゃん!ただの相槌っていうか、話の流れっていうかだよ。
 別にカワイイって思ってないよ。うちがカワイイって思うのは梨華ちゃんだけだし」

「相槌でも肯定しないでよー!」
868 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 21:01


「分かったよ、もうしないよ」

「でも言わないだけで、思ってるかもしれないじゃない」


「だからうちがカワイイって思うのは梨華ちゃんだけだって!」

「だってひとみちゃんの心の中までは見えないもん・・・」


「じゃあ、どうしたら信じてくれるの?」

ひとみちゃん困った顔してるけど、もうちょっと困らせちゃおうかな。


「キスして・・・」

「ここで?」


「うん・・・」


外でキスなんて出来ないよね・・・

制服だし近所だし・・・
照れ屋なひとみちゃんがする訳ないよね・・・

869 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 21:02


「梨華ちゃん」


肩を抱かれて、ひとみちゃんの顔が近付いてきた・・・


「あー!やっぱり・・・」


うそ・・・、って言いたかったんだけど、ひとみちゃんの唇でふさがれたので言えませんでした・・・


ひとみちゃんが外でキスしてくれるなんて・・・

「これで信じてくれる?」


私が黙って頷くと、安心したように大きくため息をついて

「良かった〜」ってちょっと大きな声で言った・・・


「ごめんね、変な事言って・・・」

「いいよ。それよりさ、梨華ちゃん良い匂いするね」
870 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 21:02


「え?」

「なんかいつもと違う匂いがするよ」


あーーー!あゆみちゃんが抱きついた時に付いたんだ!!!
ダメじゃない!あゆみちゃんの匂いが良い匂いって思っちゃうなんてーーー


「これきっと、あゆみちゃんの匂いだよ・・・」

「え?」


「抱きつかれた時に匂いが付いたんだよ・・・」

「でもそれって朝だよね?そんなに残るかな?それにあゆみの匂いと違うよ」


って、あゆみちゃんの匂いが分かってるなんてーーー!
やっぱりダメーーー!!!

871 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 21:03

じゃあ、なんだろう?
あー!部活の子にムース借りたんだ。


「ひとみちゃん、この匂い好き?」

「うん、好き」


「これさ、部活の子に借りたんだよね。これから買いに行くから付き合って!」


ひとみちゃんの腕を取って、今来た道を逆戻り。
駅前のスーパーへ行かなきゃ!


「別に今のがなくなってからで良いんじゃないの?」

「だって、ひとみちゃんが好きな匂いが良いんだもん」


「いつもの梨華ちゃんの匂いも好きだよ。今はちょっと違う匂いだから反応しただけだし」


いつもの梨華ちゃんの匂いも好き・・・、梨華ちゃんの匂い・・・好き・・・
嬉しいけど〜、でも反応されちゃうと黙っちゃいられないし。
872 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 21:03

「いいの!ひとみちゃんが好きな匂いにしたいんだから〜!」


「しょうがないな〜!」


そう言いながらもニコニコして、私の手を握ってくれた。

さっきもキスしてくれたし・・・

外でこんな事が出来るなんて思ってもみなかったよ。


ひとみちゃん大好き〜〜〜

873 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 21:04


874 名前:危険な転校生・・・ 投稿日:2004/03/20(土) 21:04

更新終わります

875 名前:ガイ 投稿日:2004/03/21(日) 01:52
う〜ん。
スイートな予感。。。
今日も1日ヘトヘトで。
しかし、これを読んだらリフレッシュ成功!
今回も大量更新お疲れ様でした。
それにしてもよっすぃーの写真集が欲しい今日この頃です・・・
876 名前:コナン 投稿日:2004/03/21(日) 02:46
更新お疲れさまです。
しかも!大量更新ですね〜うれしいよ〜ん。・゚・(ノД`)・゚・。

りかちゃんがよっすぃ〜に、甘える姿にぃ〜萌え萌えっす
現実のいしよし不足を補う程、萌えぇぇぇぇぇ

よっすぃ〜の写真集を自分も買いに行かなきゃだ!ダッシュー
877 名前:プリン 投稿日:2004/03/21(日) 11:52
大量更新お疲れ様ですw
転入生はあの子だったかw

今回も甘め甘めですごく(・∀・)イイ!
やきもち妬いちゃう梨華っち・・・(*´Д`)ポワワ
とにかく可愛いよぉ〜ん♪

これからも頑張ってくださいね!
次回の更新も待ってまぁ〜す。
878 名前:あなたの匂い・・・ 投稿日:2004/03/21(日) 15:06

879 名前:あなたの匂い・・・ 投稿日:2004/03/21(日) 15:06

ひとみちゃんに付き合ってもらって買い物に行ったのは良かったんだけど
お目当てのムースがなんだったか私が覚えてなくて・・・

部活の友達に電話したんだけど、あいにく留守電で・・・

だから結局買えずに帰ってきました・・・


私って本当に間抜けです・・・
無理矢理ひとみちゃんを連れて行っちゃったのに・・・

私が謝ると、ひとみちゃんは笑って『今のムースを使い切れって事だよ〜』って言ってくれて・・・

優しすぎるよ・・・
こんなおバカな私をたまには叱って!


明日、部活ないから買いに行こうかな・・・
880 名前:あなたの匂い・・・ 投稿日:2004/03/21(日) 15:07

シャワーを浴びてから、ひとみちゃんの部屋経由で下に降りようと思ってたら
ひとみちゃんが待っててくれました。
って、いつも必ず待っててくれるんだけど〜

私が部屋に入ると、ひとみちゃんが立ち上がって先にドアに向かって行ったんだけど
ドアの前でクルッて振り向いて、いきなり抱きしめられちゃった・・・

ビックリしたけど、私も離れたくないから、腰に手を回す・・・
881 名前:あなたの匂い・・・ 投稿日:2004/03/21(日) 15:07


「梨華ちゃんは何も付けてなくても良い匂いがするよ」


私の首に鼻をつけて匂いをかいでる・・・
ドキドキするよ・・・


「シャワー浴びて来たばっかりだからだよ・・・」

「でも梨華ちゃんの匂いだよ・・・、安心する・・・」


----- チュッ!


首にキスされた・・・
ドキドキして何も言えないよ・・・


「梨華ちゃんの匂い大好きだよ」

耳元で甘い声が響く・・・

882 名前:あなたの匂い・・・ 投稿日:2004/03/21(日) 15:08

「ありがとう・・・、でも好きなのって匂いだけ・・・?」

私って何を言ってるの・・・


「ううん、梨華ちゃんの全部が大好きだよ」


「私もひとみちゃんの全部が好き、大好き〜」

「本当?」


「うん!ひとみちゃんの事が好きで好きでたまらないの。
 いつも一緒にいたいって思うよ。学校で席が離れちゃって本当は寂しいの・・・」

「また近くになれなかったもんね。でもさ、梨華ちゃんと隣になっちゃったら勉強なんて出来ないよ。
 梨華ちゃんの事が気になって授業なんて頭に入らなくなっちゃうよ」


「私は隣じゃなくても、ひとみちゃんの事ばっかり考えて頭に入ってないよ〜」

「ダメじゃん!ちゃんと勉強しないと〜」
883 名前:あなたの匂い・・・ 投稿日:2004/03/21(日) 15:09

「いいの〜!ひとみちゃんの事大好きなんだから〜!
 勉強はひとみちゃんに教えてもらうの〜」

「それは良いけどさ。でも学校でボーっとしてたらダメだよ〜」


「うん、なるべく気をつける・・・」


ひとみちゃんがギューって強く抱きしめてくれた。

884 名前:あなたの匂い・・・ 投稿日:2004/03/21(日) 15:10

「ひとみちゃんに抱きしめられるとドキドキもするけど
 凄い安心しちゃうの。ずーっとこうしていたいな〜って思うよ」

「うちは梨華ちゃんを抱きしめてると幸せ〜って思うよ」


「私だって思ってるよ〜、凄い幸せだよ〜!
 これでひとみちゃんがモテなかったら、もっと幸せかな〜」


ひとみちゃんは体を離して、私の顔を覗き込んだ。


「モテなくするにはどうしたら良いかな?梨華ちゃんをもっと幸せにしたいよ・・・」


ちょっとウルウルした目で見つめられて・・・

あ〜!ごめんなさい、降参です!!
そんな事言われるだけで十分幸せです〜〜〜


885 名前:あなたの匂い・・・ 投稿日:2004/03/21(日) 15:10


「お姉ちゃんたち〜、ご飯れすよ〜〜〜!」


下からののちゃんの声が・・・

私達が行かないと、食事が始まらないのね・・・


「ひとみちゃん行こう〜」

ひとみちゃんの手を握りドアをあけようとすると・・・


「うちだってモテたい訳じゃないよ・・・、梨華ちゃんにだけ好かれていれば幸せなのに・・・」


振り向くと、ひとみちゃんが悲しそうな顔をしてる・・・

そうだよね、ひとみちゃんってモテるからって喜んだりした事はないよね・・・
イヤな顔もしないけど、でもきっと迷惑な時だってあるんだよね・・・
886 名前:あなたの匂い・・・ 投稿日:2004/03/21(日) 15:11

「ごめんね・・・、ひとみちゃんのせいじゃないもんね・・・。
 ひとみちゃんがそうやって私の事を思ってくれる事が一番の幸せだよ。
 だからそんなに悲しそうな顔しないで・・・」

「うちはいつも梨華ちゃんの事を考えてるからね・・・」


ひとみちゃんが私の腰に手を回し、おでことおでこをくっつける・・・
目の前に唇が・・・


「そう言ってくれるだけで幸せになれるよ・・・」

「じゃあ毎日でも言うよ〜」


「ダメだよ〜、ありがたみがなくなっちゃうから。たまに言ってくれると嬉しいな〜」

「分かった、じゃあ月に一回にする?」


「もう〜おバカ〜!そういうんじゃなくて〜、さり気なく言って欲しいの〜」

「うん、分かった。じゃあ月一で、さり気なく言うよ」


「ひとみちゃんのバカ〜」


ひとみちゃんの首に抱きついて、キスをねだろうと目を閉じた瞬間、ドアが開いて・・・


あ・・・、またやっちゃったのね・・・

ののちゃんが呼んでくれた時に行けば良かった・・・

887 名前:あなたの匂い・・・ 投稿日:2004/03/21(日) 15:12

それにしても何で、真希ちゃんと美貴ちゃんが二人して呼びにくるのよー!
もしかして、こういう展開になってるのを予想して二人で来た?まさかね・・・

邪魔しないでよーーー!悪魔っ子ーーー!
ノックぐらいしてよーー!!!


「梨華ちゃん・・・」

「ひとみちゃん・・・」

悪魔っ子達は抱き合って見つめ合ってます。恥ずかしくないのかしら?

配役は真希ちゃんがひとみちゃんで、美貴ちゃんが私なのね・・・
ハイ!好きなだけ弄ってください!!
888 名前:あなたの匂い・・・ 投稿日:2004/03/21(日) 15:12

「梨華ちゃん、月一にする?」

「それじゃあ少ないよ・・・」


「じゃあ、二回?」

「少ない・・・、梨華はもっとして欲しいの・・・」


「じゃあ、三回?」

「もう意地悪・・・、分かってるくせに・・・」


「梨華ちゃん・・・分かったよ、毎日だね・・・」

「うん、でもさりげなくね・・・」


「分かったよ、さりげなく誘えば良いんだね」

「ひとみちゃんのバカ〜!」

私(美貴ちゃん)は目を閉じて、キスのおねだり・・・
こうして見ると、私って恥ずかしい事してたんだね・・・

内容は全く違うけど・・・
889 名前:あなたの匂い・・・ 投稿日:2004/03/21(日) 15:13

ひとみちゃんは照れて、途中で降りちゃいましたよ。

よくここまでエロ思考に頭が回るよね。
全然、そんな話じゃなかったじゃない!


「梨華ちゃんってやっぱりエロいよね、よっちゃん呆れて降りて行っちゃったじゃん」

「呆れたんじゃなくて照れてたの!」

呆れたとしても、あなた達にでしょ・・・


「よしこも毎日じゃ大変だよね」

「だねー!学校も始まったって言うのにね。梨華ちゃんだって部活で疲れてるはずなのにさ・・・
 毎日だなんてね・・・」


「そういう疲れとまた違うんだよ!後藤はお子様だから知らないけどさー」

「美貴も分かんないー!」


「もうバカ!!!エロオヤジーーー!!!」


890 名前:あなたの匂い・・・ 投稿日:2004/03/21(日) 15:13


教訓:『呼ばれたらすぐ行きましょう・・・』


891 名前:あなたの匂い・・・ 投稿日:2004/03/21(日) 15:14

892 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/21(日) 15:15

更新終わります


>ガイ様
 リフレッシュしてもらえましたか?頑張ってくださいね!
 私も書きながらリフレッシュしてます。
 明日からまた一週間が始まってしまいます・・・通勤拒否症・・・(>_<)
 
>コナン様
 こんな話でいしよし不足を補えましたか?
 それは嬉しいことです〜!
 現実でも萌え萌えしたいですね〜!!

>プリン様
 転入生には少し暴れて欲しいんですが・・・
 もっと梨華ちゃんにヤキモチ妬いてもらっちゃおうかな〜
 これからもカワイイ梨華ちゃんを目指します!

893 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/21(日) 15:20

次回の更新ですが、また間が少し空くと思います。
多分、週末前になるかと・・・
それまでに脳内妄想を膨らましておきますので
よろしくお願いします。m(__)m

894 名前:プリン 投稿日:2004/03/21(日) 20:03
更新お疲れ様です!!!
あららら・・・ってな展開だったですね。途中は。
教訓を見て笑っちゃいましたよ。
まあ、でもラブラブだからいいか〜なんて。

待ってますよぉ〜。
いつまでも待ちます。
次回も頑張ってくださいねw
895 名前:ガイ 投稿日:2004/03/21(日) 23:52
甘い中にギャグもあり、今回も2人にやられました!
面白いです!
あ、通勤恐怖症ですか。。。
私も新生活に相当な不安を持っています。
ちゃんとやっていけるだろうか・・・
ゆうびさん、お互い頑張りましょう!
明日からも1週間ファイトです!
896 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 19:59

897 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 19:59

ダイニングに行くと、ひとみちゃんの両脇にあいぼんとののちゃんが座っていた・・・
二人のおかげで、ひとみちゃんの隣を確保出来なかったじゃない!

おばさんがいる時は、イチャイチャ出来ないけどやっぱり隣にいたいのにー!


「あら〜、梨華ちゃん今日はひとみの隣になれなかったの?残念ね・・・」


はい?おばさんの何か含むような言い方しませんでしたか?

もしかしてバレてるの?まさかね・・・
だってバレたら普通は許さないよね?


なんか緊張して、食べた気がしないんですけど・・・
898 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:00

食事の後は交代で食器を洗う事になってるんだけど、今日はおばさんと私・・・

よりにもよって、こんな日に・・・

これって嫁姑ってヤツ?

さっきの言葉が気になって、超緊張してるんですけど・・・


「お母さんは最近忙しいの?」

「はい、いつも遅いです」


「そうなの大変ね」

「でも仕事が好きみたいですから」


あれ?私、丁寧語遣ってる。
どうしよう、動揺してるのがバレバレじゃない。
899 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:00

「梨華ちゃん」

「ハイ!」


「ひとみと仲良くしてやってね」

「ハイ!?」


「帰って来てすぐ分かったわよ、あなた達を見てたら」

「はい・・・」


バレてたんだ・・・
900 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:00

「反対しようなんて思ってないから安心して。ひとみが選んだ人だったら誰でも歓迎するし。
 あの子はね、小さい頃に事故に遭って、本当だったら生きてなかったかもしれないのよ。
 だから私はあの子が生きていてくれてるだけで幸せって思ってるの。
 命を大切にしてくれさえすれば好きに生きて良いって思ってる。

 これからもひとみと仲良くしてあげてね。
 あの子、梨華ちゃんと一緒にいる時本当に幸せそうな顔するんだもん」


私は目から涙が溢れ出るのを拭う事もせず、食器を洗い続けた・・・


「ほら〜、梨華ちゃんが泣いてると、ひとみが心配するから。
 それに私が泣かしたなんて分かったら、家出するなんて言いそうよ。
 出るって言っても、きっと梨華ちゃんの家でお世話になるんだろうけどね」


おばさんのエプロンで涙を拭いてもらった。
901 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:00

「何してるの〜?」

ひとみちゃん・・・


「お母さんが冗談言ったら、梨華ちゃんが泣くまで笑っちゃって〜」

おばさん、ナイスフォロー!


「そうなの、おばさん面白いんだもん〜!」

下を向いたまま話に乗る。
902 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:01

「そうなんだ〜!母さんが言う冗談で笑えるなんて、梨華ちゃんも笑いが浅いね〜
 で、どんな話だったの?」

「「え?」」

おばさん、フォローよろしく!


「あー、疲れたー!母さん休みたいから、ひとみ代わってー」


急に腰を叩き出して、ひとみちゃんに布巾を押し付けて
おばさんがキッチンから出て行ってしまった・・・

ちょっと、待ってー!一人にしないでー!
903 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:01

「で、なんの話だったの?」

「えーとね、なんだったかな?ひとみちゃんが来たから忘れちゃったよ」


「なんだ、それ〜!二人で内緒話でもしてたの?」

「うん、そうだよ!ひとみちゃんには内緒の話〜」


「ズルい〜!教えてよ〜!!」


私の後ろに立って、脇をくすぐりだしたー

弱いんだから、止めてー
904 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:01

「あー!ひとみちゃん、やめてー」

「ダメ〜!教えてくれるまでやめないよ〜!」


「分かった!言うからー!」

ひとみちゃんの手が止まった。


「で、なんの話だったの?」
905 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:02

「えーと、あのね、おばさんがタクシー待ってたんだって。
 でも1時間も止まらなかったらしいの。面白くない?」

「はぁ???意味わからないんだけど・・・」


そうだよね・・・、私も意味分からない・・・
なんかの番組でアイドルが言ってたんだよね・・・
咄嗟に出ちゃったんだけど・・・
もっと長かったっけ?
よく聞いてなかったから分からないよ。


「え〜、面白いじゃん〜!」

「梨華ちゃんって、変わってるね・・・」


誤解しないで!私だって面白いなんて思ってないよー!
でも面白いって言わないと、矛盾しちゃうでしょ・・・

あー、なんでもっとマシな事思い出さなかったんだろう・・・


でもひとみちゃんは気にする風でもなく、学校の事を話し出した。
906 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:02

片付けも終わって、二人で二階へ。

部屋に入った途端に抱きしめられた。

今日のひとみちゃんは密着度が高過ぎです・・・
急に抱きしめられるとドキドキしちゃうよ・・・


「梨華ちゃん、本当はさっき母さんに何か言われたの?」

「え?なんで?」


「だって泣いてたから」

「だからそれは笑ったからだよ・・・」

907 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:04

「リビングから梨華ちゃん達を見てたけど、笑ってなかったじゃん。
 なんか様子がおかしいから見に行ったら、母さんが梨華ちゃんの涙拭いてたし・・・
 もしかして、うちらの事がバレて何か言われたとか?」


「バレちゃったけど、おばさんはひとみちゃんと仲良くしてね、って言ってくれたよ。
 だから嬉しくて、涙が出ちゃっただけなんだよ」

体を離して私の事をビックリして見た。


「そうだったの・・・、母さん知ってたんだ」


「うん、すぐ分かったみたいだよ。おばさんの前では気をつけてたつもりなのにね」

「そうだよね、気をつけてたのにね。でも母さんがそんな事言ってくれたなんて嬉しいね」


「うん、それとね、ひとみちゃんは事故で生きてなかったかもしれないから
 命さえ大切にしてくれれば、好きに生きて欲しいって思ってるんだって」


私がそれを言った途端に、ひとみちゃんの目からポロポロと涙が溢れ出てきた・・・


「ひとみちゃん・・・」

「うん・・・」

908 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:04

私の肩に顔を埋めて泣いている・・・
鼻をすすったり、しゃくり上げたり・・・


こんなひとみちゃんって初めて・・・

ひとみちゃんって子供の頃でも滅多に泣いた事ってないんだよね。
怪我とかしても、いつも我慢して我慢して、それでも涙が出ちゃう時は唇噛んで・・・

その泣き方が苦しそうで、見てる私が悲しくなっちゃって大泣きしちゃって・・・
ひとみちゃんに「梨華ちゃん、泣かないでよ・・・」って慰められて・・・


お母さん達がビックリして私の方に掛け寄ると、怪我してるのはひとみちゃんで・・・

それでお母さんに怒られた事もあって、おばさんが庇ってくれたっけ。


「梨華ちゃんは、ひとみが痛いのが辛くて泣いてくれたのよね」って・・・
909 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:05

でも今のひとみちゃんは我慢しないで泣いてるんだね・・・

背中をさすってあげてたら、少しして落ち着いた様子で「梨華ちゃん、座ろうか」
って、手を引かれてベッドに座った。


泣き顔を見られるのが恥ずかしいのか、私を後ろから抱きしめてくれた。

そして事故の話をしてくれた。


それ聞いて今度は私が泣き出しちゃって、ひとみちゃんに慰められた・・・

これじゃあ子供の頃と同じじゃない・・・
910 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:05

「おばさんのおかげで、ひとみちゃんが生きてるんだったら私も感謝しないとね。
 これから私も毎日仏壇に手を合わせるね。じゃあ早速、寝る前に行こうかな」

「梨華ちゃん、ありがとう」


二人で手を繋いで一階へ。

仏間の前に行くと、中から話し声が・・・

あいぼん?
911 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:05

ひとみちゃんが真剣な顔になった。

私はここにいちゃいけない雰囲気だね・・・

手を離して戻ろうとすると、ひとみちゃんが私の手を強く握った。

仏間の引き戸をひとみちゃんが叩く。


「あいぼん?姉ちゃんだけど入って良い?」

やっぱり、あいぼんだったんだ・・・、でもなんで・・・?


「ええよ」
912 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:05

引き戸を開けて、中に入るとあいぼんは一人だった・・・
独り言だったんだね・・・

それにしてもなんでここにいるんだろう?


「梨華ちゃんも一緒やったんやな・・・」

別に怒る風でもなく、普通の口調であいぼんは言った。


「うん、さっき子供の頃の事故の話を梨華ちゃんに話したんだ。
 そうしたら梨華ちゃんがおばさんに手を合わせたいって言うから来たよ」

「そうか・・・」
913 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:10

私とひとみちゃんがあいぼんの横に並んで仏壇の前に座り手を合わせる。


「それにしても偶然やな。うちも今日初めて、こうやって話しにきたんや。
 梨華ちゃん、これうちのおとんとおかんなんや」

え???
あいぼん何言ってるの???



「梨華ちゃん、訳分からん顔してるな。やっぱりここまでは話してなかったんやな。
 どこまで聞いたか知らんけど、事故の時に姉ちゃんを抱きしめてたんが、おかんやったんやって。
 で、その事故の時にうちがお腹にいたらしいんよ」



ひとみちゃんが詳しく話してくれた・・・

あいぼんには『ののは何も知らなんから、黙ってて』って言われた。
914 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:10

それ聞いて、また私が泣いちゃって、ひとみちゃんとあいぼんに慰められて・・・

一番悲しいのはあいぼんなのに、私ってなんでこんな時に泣いちゃうんだろう・・・


「梨華ちゃん、ありがとうな、うちの為に泣いてくれて」

「あいぼん・・・」


「あんまり泣くとブサイクになるから、程ほどにしといた方がええよ。
 姉ちゃんに嫌われるで!」

「グズ・・・グ・・・」


「梨華ちゃんは泣き虫やな〜!しゃあない、姉ちゃん抱きしめてやって。
 今日のところは勘弁したるわ!」
915 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:11

そんな事を言ってくれるあいぼんが凄く愛しくなって、私があいぼんを抱きしめた。


「梨華ちゃんに抱きしめられるなんて何年ぶりかな?
 よくののの事は抱きしめたりしてるけどな」

「それはあいぼんがいつもひとみちゃんと一緒にいるからでしょ」


「まあそうやけど、たまには梨華ちゃんに抱きしめられるのも良いかな〜、なんて。
 梨華ちゃんは柔らかいから気持ちええな〜」

「あいぼん・・・」


「たまにはうちにもギューってしてな」

あいぼんが私から離れながら言った。ちょっと照れてる。
916 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:11

「うん、毎日でもしてあげるよ」

「毎日だとキショイねん!」

「ひどい〜!」

「毎日は姉ちゃんにしてあげて。うちは月一ぐらいでええわ。あ、二回かな?三回?
 それとしてくれる時はさり気なくしてな」


悪魔っ子同盟・・・
917 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:12

「今日はあいぼんと一緒に寝ようかな!」

「はぁ?なんでうちが梨華ちゃんと寝ないかんの?」


「そういう気分だから!」

またあいぼんをギューってしちゃう。

「やめてー!姉ちゃん助けてー!!」


バタバタしてるけど、全然逃げようとしてないし。

「うちだけ除け者なんてひどいよー!」

って、ひとみちゃんが私達二人を抱きしめて。
918 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:12

「じゃあさ、梨華ちゃん挟んで寝ようか」

そう言うひとみちゃんは嬉しそう。


「ののがヤキモチ妬くで!」

「じゃあ、ののと4人で」


「そんなん窮屈や!」

「布団で寝れば大丈夫だよ、ここに布団敷こうか」


ひとみちゃんが言うと、あいぼんは驚いた。
919 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:13

「ここに?」

「うん、ここで寝よう〜。あいぼんのお母さん達と一緒に」


「うん!のの呼んで来るわ!」


あいぼんは嬉しそうに走って部屋を出た。
920 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:13

「梨華ちゃん、ありがとうね」

「私は何もしてないよ、泣いちゃって反対になんか・・・」


「梨華ちゃんがあいぼんの気持ちを思って泣いてくれたのが、あいぼんは嬉しかったんだと思うよ。
 久しぶりに梨華ちゃんとあんな風に笑ったし。だから本当にどうもありがとう」

ひとみちゃんが改まって頭を下げた。


「そんな事しないでよ〜!布団敷こう、ね?」

「うん」
921 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:13

その夜は私がモテちゃいました。

私の両脇にあいぼんとののちゃんが寝て、ひとみちゃんはあいぼんの隣だけど
あいぼんは私の方を向いてるから、結局一人って感じで・・・

「梨華ちゃんの気持ちが分かったよ・・・、好きな人がモテるのって寂しいよね・・・」


二人が寝て暗い中、ひとみちゃんの寂しそうな声が響きました。

「そうでしょ?でも今日だけだよ」

「そうかな・・・」


たまには私の気持ちも分かってね。

922 名前:本当のこと 投稿日:2004/03/23(火) 20:14

923 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/23(火) 20:29

更新おわります。


>プリン様
 子供の頃に親からよく言われましたよ。
 「呼ばれたらすぐ来なさい!」って。
 それを教訓にしてみました。

>ガイ様
 新生活は何かと不安ですね。私も結構限界です。
 久々に悪魔っ子で話を終わらせてみました。
 喜んでもらえて良かったです。

924 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/23(火) 20:32

今日は元気なので更新しちゃいました。

そろそろ容量も少ないので、次回の更新は新スレを立てたいです。
ただ新しいスレを立てるにはある程度ストックも必要だと思うので
何話か書きあがった時点で更新をします。
妄想は膨らんでいるので、出来るだけ早く更新したいです。

お待ちいただいてる方がいらっしゃるなら、まったりお待ちください。
更新出来ましたら、こちらに新スレのご案内をいたしますので
もしよろしければ覗いてみてください。

925 名前:コナン 投稿日:2004/03/24(水) 00:33
更新お疲れさまです。

。・゚・(ノД`)・゚・。うわぁぁぁぁぁ〜ん感動したよん。
なんていいお話なの〜〜キューン(鳴
よっすぃ〜ママ大好きだぁ
あいぼんも大好きだよぉ〜

いしよし大好きだぁぁ〜まったりとお待ちしてます。
926 名前:ガイ 投稿日:2004/03/24(水) 01:59
ゆうびさん、今日は元気で何よりです!
私まで元気になっちゃいます。
この小説は始まった時から読ませていただいてますが、更新されるたび癒されています。
笑いあり涙ありのいしよしとその仲間達!
新スレももちろん覗かせて頂きますよ!!

それでは、次回の更新まで、まったり待ってまぁ〜す!

927 名前:プリン 投稿日:2004/03/24(水) 14:35
更新お疲れさまぁ!!

感動もしましたが、微妙に萌えたw(何
よっすぃ〜のやきもちも可愛かったりw

次回も頑張って下さい!
あ、新スレかな?
待ってますねぇ〜。
928 名前:ひらの 投稿日:2004/03/29(月) 07:46
更新お疲れ様です。

しばらく来れなかったのですが、色々あったのですね・・・
キャラも増えてるし!
これからも楽しみにしてますので、頑張ってください。

まったり待ってま〜す。
929 名前:ひらの 投稿日:2004/03/29(月) 07:47
あげてしまいました。セミマセン・・・
930 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/31(水) 21:39

今回まで、このスレでいきたいと思います。

931 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:40

932 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:40


ひとみちゃんの事は信じてるけど・・・

席替えを希望します!

ひとみちゃん(私)にとって環境が悪過ぎます!!!


教科書を見せなきゃいけないからって
昨日からひとみちゃんとあゆみちゃんは席を付けてる訳で・・・

933 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:41

あゆみちゃんベッタリ引っ付いてない?

だからひとみちゃんがあゆみちゃんの匂いを知ってるんだよね?

教科書見るのに、そんなに引っ付く必要がありますか?


もちろんひとみちゃんは友達として責任持って面倒見てあげてるんだろうけど
あゆみちゃんは違う感情があるよね?ない???
934 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:41

あー!あゆみちゃんが、ひとみちゃんのノートに何か書いたーーー
何を書いたのよーーー!


「いしかわー」


ひとみちゃんが慌てて消してるんですけどーーー!
変な事書いたんじゃないのーーー???


「いしかわーー!!」


あー!また書いてるしーーー
もう止めてよー!


「いーしーかーわーーー!!!」

935 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:41


----- ポカッ!


「いた!」

視界が遮られ、見上げると・・・
保田先生・・・怖いです・・・


「痛くない!」

「はい・・・」


「余所見ばっかりしてるじゃない!あんただけ席替えする?」


「ハイ!!」

「なに?したいの??じゃあ教卓の横にして、皆の方を向かせて座らせるわよ!いいの?」


教卓の横・・・ひとみちゃんが目の前に見えるじゃない〜〜〜!
936 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:42

「なんか嬉しそうな顔してるけど、あんたが思ってる方じゃないけどね!反対側よ!!」

じゃあ、ひとみちゃんが見えないじゃない・・・


「すみませんでした・・・」


「いやなら真面目に授業受けなさいよ!」

「はい・・・」


「まったくー!」
937 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:43

授業が終わって私が凹んでいると、ひとみちゃんから来てくれました・・・


「梨華ちゃん、どうしたの?」

「なんでもないよ・・・」


ひとみちゃんとあゆみちゃんの事を心配したなんて言ったら、悲しくなるよね。
昨日も『信じて』って言われたのに・・・


「英語の時間は辛いの分かるけど、とりあえず先生の方は向いてた方がいいよ。
 分からない所は帰ったら教えてあげるから」


私が余所見してるのは英語の時間だけじゃないの・・・
そんな事分かったら、もっと心配しちゃうよね・・・

938 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:46

「うん・・・。ごめんね、心配かけて・・・」

「心配するのは当たり前だよ」


そう言ってひとみちゃんは手を握ってくれました。


「ありがとう」


「今日はごっちん達が来れないみたいだから、ゆっくり勉強しようね」

「え?二人とも来ないの?」


ひとみちゃんは普通に話してるのに、ちょっとニヤニヤしちゃうよ・・・
勉強はイヤだけど、二人っきりは嬉しいな〜〜〜
939 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:46

「ごっちんはお母さんと用事があるみたいで、美貴は松浦の買い物に付き合わされるらしいよ」

「そうなんだ。じゃあ二人っきりだね〜」


「そうだね。部活もないし、早く帰ろうね」

「うん!」
940 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:46


無情にもチャイムが鳴り、私達は引き裂かれ・・・


「じゃあ、また後でね」


ひとみちゃ〜〜〜ん!行かないで〜〜〜!!!



あゆみちゃんが保田先生と一緒に教室を出て行ったと思ったら
戻って来た時には教科書をたくさん持っていました。

これでひとみちゃんとも離れてくれるわね。

良かった〜〜〜
941 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:46

次の授業からは、ひとみちゃんも一人で・・・
って、真希ちゃんがいたのね・・・

後ろからツンツンしないのー!


でも真希ちゃんの方が安全だよね。
私達の仲も取り持ってくれたし、その後も何かと心配してくれたし。


・・・って、思ったら大間違えーーー


ひとみちゃんのホッペ触らないでーーー!

942 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:47

今日は部活がないけど日直でした・・・
日直は掃除が終わるまで待たないといけないのです。

でもひとみちゃんも一緒だから、全然楽しいんだけど〜、って思っていたら・・・
あゆみちゃんも一緒に残ってくれています。

3人で話すのも楽しいんだけど、あゆみちゃんってひとみちゃんを触りすぎだよ。
腕とかすぐ触るんだもん・・・

私も触ってるけどさ・・・
でも私って彼女でしょ・・・

943 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:47

日誌を職員室に持って行って、戻って来たらあゆみちゃんの気になる言葉が・・・


「ねえ、よっすぃー、私さバレー部のマネージャーになろうかな?」

「どうしたの急に?」


私はなぜか教室に入れず立ち聞き・・・

944 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:48

「私さ、実は真里ちゃんと従姉妹同士なんだよね」

「へえ、そうなんだ〜」


「真理ちゃん受験だからマネージャーを引退したいんだって。
 だから代わりを探してるんだけど、募集掛けると、よっすぃー目当てしか来ないって。
 で、私に『どう?』って聞かれたんだけど」

「あゆみはマネージャーやりたいの?」
945 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:48

「そうだね〜、私って自分がやるより応援したりするの好きだし。
 それにさ学校にも早く慣れたいからそういう事した方が良いかな?って」


知ってるよ、あゆみちゃんが面倒見いいのって。
でもさ、ひとみちゃんの面倒は見ないでいいよ・・・


私がマネージャーになりたいよーーー!!!
ひとみちゃんの専属マネージャー!!!

946 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:48

「そっか、良いんじゃない?あゆみは面倒見良いから、マネージャーとか合ってると思うよ」

「ホント?嬉しい〜!じゃあ、真里ちゃんにOK出すね」


「別にやりたかったら、返事すれば良かったのに」

「だって、よっすぃーに反対されたらやる意味ないし」


ちょっとあゆみちゃん、それどういう意味?
あゆみちゃんこそ、ひとみちゃん目当てなんじゃないの?
947 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:49

「そんなん思わないよ。あゆみだったら大歓迎だよ〜」

「良かった〜」


あゆみちゃん甘えた声出しちゃってるし・・・
顔が見えないけど、きっとキラキラした目で見てるんでしょう・・・


これ以上接近するのは止めてーーー!!!

948 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:59

949 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:59

更新おわります。

950 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 21:59

>コナン様
 よっすぃーママ・・・。
 実際はこんな物分りの良い人達はいませんが
 お話の中だけは皆がハッピーでいられるように。
 皆が良い子過ぎて少しかき回したい気分がムズムズと・・・

>ガイ様
 ガイさんには最初からレスいただいてましたよね。
 ありがとうございます!これからもよろしくお願いします。
 引越しの方はどうなりましたか?
 私も6月中に引越しをしなきゃいけない事になったのですが、お金がないので困ります・・・
 休みの日も引き篭もりの生活になりそうです・・・(>_<)

951 名前:気になるあの子・・・ 投稿日:2004/03/31(水) 22:00
 
>プリン様
 これからはちょっと梨華ちゃんにいっぱいヤキモチ妬いてもらおうかな?と・・・
 ちょっとだけモテ吉に戻してみようかな?と・・・
 色々考えてはいますが、どうなる事やら。

>ひらの様
 お久しぶりです。色々ありましたね〜
 新キャラには少しかき回してもらおうかな?と考えています。
 ただ私の場合、すぐ良い子になっちゃうのでどうなるか・・・

952 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/03/31(水) 22:11

ちょっと最近無駄に忙しく・・・、ストックを準備する事が出来なかったので
新スレを立てるのは止めておきました。

あと2話ぐらいはいけそうなので、ギリギリまで書こうと思います。

週末には更新出来ると思うので、またよろしくお願いします。

953 名前:ガイ 投稿日:2004/04/01(木) 00:12
お久しぶりです!
私の引越しの方は結構進みましたね。
後は小物をまとめればほぼOKなカンジでしょうか。
しかし、ものぐさな性質上、中々荷物がまとまりません・・・
来週には完了しなければいけないのに!
ゆうびさんも引越しですか。
お互い大変ですね〜、やれやれ・・・

あ、こちらこそよろしくお願いしますね。
完結までしっかり見届けたいと思ってます。
長々と失礼いたしました。
それでは、また〜(0^〜^)ノ
954 名前:コナン 投稿日:2004/04/01(木) 05:52
更新お疲れさまです。

りかちゃんの心配がふえましたね。
ヤキモチを妬くりかちゃんも萌えってか(w
(((o(^。^")o)))ワクワク

またーりお待ちしてます。
引越しは大変ですね、自分も引越し貧乏です。。・゚・(ノД`)・゚・。
955 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/04/03(土) 13:01

>ガイ様
 お久しぶりです。そろそろお引越しなんですね。頑張って下さい!
 話の方ですが、ひとまず完結させました。
 完結と言ってもいつもと同じ終わらせ方ですが・・・
 とりあえずラブラブで終わらせておきました。
 これからもよろしくお願いします。m(__)m

>コナン様
 引越し貧乏さんなんですね。仲間です!
 新スレでは梨華ちゃんのヤキモチが頻繁に起こると思われます。多分?
 ヤキモチで萌えていただければ幸いです。
 ただ基本は『いしよし』ですので、ご安心を!
 これからもよろしくお願いします。m(__)m

956 名前:やっぱり私が一番??? 投稿日:2004/04/03(土) 13:01

957 名前:やっぱり私が一番??? 投稿日:2004/04/03(土) 13:02


あゆみちゃんと別れて、2人で歩いてたんだけどマネージャーの話は出ず・・・
ひとみちゃんは、あいぼんやののちゃんの面白話をしてくれて・・・


ひとみちゃんにとっては重要じゃないから話さないの?
それとも私がヤキモチ妬くと思って?

どちらにしても私の気持ちは複雑・・・


立ち聞きしてたなんて知られたくないから、私からは言えないし・・・

内容は分かってるけど、ひとみちゃんの気持ちが知りたいのー!
958 名前:やっぱり私が一番??? 投稿日:2004/04/03(土) 13:03

「梨華ちゃん?どうしたの、気分でも悪い?」

歩きながら私の顔を心配そうに覗きこんで、声を掛けてくれる。


「ごめん、なんでもないよ。ちょっとボーっとしちゃっただけ」

そういうと安心したように笑ってくれた。


「それなら良かった。今日はゆっくり勉強出来るね〜」


ひとみちゃんは楽しそうに言うけど、勉強って楽しくないよー!
959 名前:やっぱり私が一番??? 投稿日:2004/04/03(土) 13:03

家に帰ってシャワーを浴びてから、ひとみちゃんの部屋に行く。

出来るだけ、ひとみちゃんの前ではいい匂いでいたいもん!


ひとみちゃんは頭にタオルを巻いて、ベッドに寄りかかって携帯を弄ってた。

また髪の毛乾かしてないんだから〜!!

面倒だからって、いっつもそうなんだよね。

冬はしょうがなく乾かしてるけど、夏はほったらかしで頭にタオルを巻いたまま。
960 名前:やっぱり私が一番??? 投稿日:2004/04/03(土) 13:04

「ひとみちゃん、また乾かさないで〜!」

ベッドに座って後ろからタオルでガシガシ拭く。
ひとみちゃんもいい匂い〜〜〜


「梨華ちゃん、痛いよ〜。もっと優しくしてよ〜」

弱弱しく訴えるひとみちゃんの声に、私の意地悪心に火がついて・・・
私って何気にSなのかも・・・


「ダメー!隠し事する人にはこうしてやるーーー」

もっと強くガシガシやると、ひとみちゃんが私の腕を強く掴んで振り向いた。


「なに、隠し事って?」

「あゆみちゃん・・・」
961 名前:やっぱり私が一番??? 投稿日:2004/04/03(土) 13:04

「あゆみ?」

不思議そうな顔になる。
そうだよね、別に隠し事じゃないし・・・


「マネージャー・・・」


「あー!梨華ちゃん聞いてたんだ。
 ・・・もしかして様子がおかしかったのも、それ気にしてたの?」


「ん・・・」

「バカだな〜」

そう言いながら、ひとみちゃんもベッドに腰掛けた。
962 名前:やっぱり私が一番??? 投稿日:2004/04/03(土) 13:04

「どうせ私はバカだもん・・・」

私が下を向くと、『ごめんごめん』って言って、抱きしめてくれた。


「別に隠してた訳じゃないんだよ。スッカリ忘れてたんだよ。ホントだよ」

多分、ホントなんだよね。ひとみちゃんにとっては大した話じゃないんだよね。


「ごめんね・・・」

「うちこそ早く言わなくて、ごめんね。でもあゆみがマネージャーになるからって
 別に大した事じゃないと思ったんだよ。だから・・・」


ひとみちゃんの話が止まったのは、私が唇をふさいだから。
私が勝手にヤキモチ妬いたのに、これ以上ひとみちゃんに悪いって思わせたくないもん・・・
963 名前:やっぱり私が一番??? 投稿日:2004/04/03(土) 13:05

私からキスされてビックリしたのか、ひとみちゃんが固まっていた。

唇を離すと、真っ赤な顔のひとみちゃん。

カワイイ〜


「ひとみちゃん〜」

「はい?」


『はい?』なんて、返事しちゃって。私のほうが優位な立場?


「私の事、好き?」


最近は簡単に好きって言ってくれるけど、今日はなんか照れちゃってる。
私からキスで動揺してるのかな?
964 名前:やっぱり私が一番??? 投稿日:2004/04/03(土) 13:05

「うん、好きだよ・・・」

俯いちゃってる、カワイイ〜よ!襲っても良いですか?


「ひとみちゃん〜〜〜大好き〜〜〜!!!」

ひとみちゃんをベッドに押し倒した。

「ちょ、ちょっと、梨華ちゃんーーー」


ひとみちゃんも焦ってるけど、私だってどうして良いか分からないから
ただひとみちゃんに抱きついたまま・・・
965 名前:やっぱり私が一番??? 投稿日:2004/04/03(土) 13:05

私が何もしない事が分かって安心したのか、下から優しく抱きしめてくれた。

ちょっと残念だけど、この先は私達にはまだ早いんだよね。
だってキスするだけでも、まだドキドキしちゃうもん・・・


「梨華ちゃん、好きだよ・・・」

耳元で優しく囁かれて、私のドキドキが更に早くなった。


「私もひとみちゃんの事が大好き〜!!!」


966 名前:やっぱり私が一番??? 投稿日:2004/04/03(土) 13:06

967 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/04/03(土) 13:06

更新終わります。

968 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/04/03(土) 13:08

いつもの終わり方と変わりませんが、ひとまず完結という事で。
これにてこのスレでの更新は終わらせたいと思います。

毎回皆様のレスに励まされて、ここまで書く事が出来ました。
レスいただいた方々、本当にありがとうございます。

次回の更新から新スレを立てたいと思います。
原点?に戻って、モテ吉方向でいきたいとは思っていますが
なんせ『いしよし好き』なので、結局はこんな感じでしょうかね?

969 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/04/03(土) 13:11

新スレでの更新が終わり次第、こちらでご案内します。

励みになりますので、ROMされてる方がいらっしゃいましたら
お気軽にレスくださいね。待ってま〜す!


それでは、また(T_T)/~~~

970 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/04/03(土) 13:11

971 名前:コナン 投稿日:2004/04/03(土) 14:37
更新お疲れさま〜mm(_ _)mm

愛するいしよしがハッピーエンドでよかったわ。
ゆうぴさんの書くいしよしは、癒されます。(萌えw

これからも、いしよしでお願いします。
次回作も楽しみに、お待ちしてます。
972 名前:プリン 投稿日:2004/04/03(土) 14:47
更新お疲れ様ぁ!!!

完結おめっとぉ〜w(何
>>971のコナンさんが言ってるように、自分もすごく癒されますw

モテ吉ももちろん好きですが、やっぱいしよしかなw
次回作も楽しみに待ってますね!
頑張ってください!!!!!!!
973 名前:莉凛 投稿日:2004/04/04(日) 00:28
更新&完結お疲れ様でしたっっ
初めまして。莉凛と言います。
莉凛は梨華chanとひとみchanのFANなので、楽しく読ませてもらっています♪♪
いつもは読んでるだけなのですが、「気軽にレスして下さい」と言う事を言っておられたので、
レスさせてもらいました。
ゆうぴsanの「女には何人の敵?」は、莉凛のとぉっても好みなストーリーで大好きです。
優しくてシャイなひとみchanとやきもちやきな梨華chanのバランスがいいし、真希&美貴chanのお邪魔コンビゃ辻&加護chanのお姉ちゃん大好きコンビも可愛くって好きです。
新しいスレを立てられるみたいですね。
次回作も楽しみに待ってます☆
無理せずゆうぴsanのペースでがんばって下さい!!!
974 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/04(日) 02:51
ひとまず完結ですか、お疲れ様です。
新スレの方ではモテ吉のようで…期待大です。
いしよしももちろん気になりますが、あやみきも気になってます(w
975 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/04/04(日) 10:57

>コナン様
 癒されるなんて言われると本当に恥ずかしいです。
 でも一番嬉しいです、ありがとうございます。
 これからもいしよし+モテ吉でいきます!

>プリン様
 癒される・・・。この言葉を言っていただけると私が癒されます。
 ありがとうございます。
 いしよしは不滅なんでご安心を。

>莉凛様
 はじめまして。色々ご感想ありがとうございます!
 レスいただけると本当に嬉しいです。
 今後もお気軽にレスくださいね。
 
>974:名無飼育さん様
 あやみきも水面下では進行しているのですが
 どうもいしよしに力が入ってしまって、なかなか浮上出来ません。
 今後はあやみきの展開も書けると良いのですが・・・。

976 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/04/04(日) 10:57

誤解を招くような書き方をしてしまった事をお詫びします。
次回作を期待されていた方、申し訳ありません。

こちらのスレでは一応完結という形を取ったのですが
今後も同じキャラで話を続けます。

新スレはこちらに立てましたので、続編でも宜しければ遊びに来てください。

http://m-seek.net/cgi-bin/test/read.cgi/green/1081042091/

977 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/04/04(日) 11:00

リクエストなど受付られる程の技量はありませんが
色んな発想をいただけると有り難いです。
単純に『○○と吉の絡みが読みたい』でも結構です。
思いも寄らないCPや発想があれば、妄想も膨らみますので。

リクエストは、こちらのスレにいただけるとありがたいです。
これからも宜しくお願いします。m(__)m

978 名前:プリン 投稿日:2004/04/04(日) 13:18
リクエストですか?w
亀ちゃんと吉の絡み・・・かなぁw
亀吉w

無理しないでくださいね。別に絶対!って訳じゃないんで。
979 名前:マルタちゃん 投稿日:2004/04/04(日) 13:22
初めましてです。
吉の絡みじゃなくてもいいのか分からないんですが、
やぐごまが好きなのでこのストーリーでのやぐごまが見てみたいなあと。
で、ごっちんが攻めがいいかな(細かくてすいません。)


980 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/04/04(日) 13:35

早速のレスありがとうございます。

>プリン様
 実は私も亀を絡ませたいんですよ!
 高橋を出す時に亀井にするか迷ったぐらいで。
 いずれ登場させて絡ませたいです。

>マルタちゃん様
 始めまして!やぐごまですか・・・、考えてもみませんでした。
 ちょっと難しいと思いますが、でも参考にさせていただきます。
 やぐよしはお嫌いですか?

981 名前:マァ 投稿日:2004/04/04(日) 14:38
ゆうび様はじめまして〜(^^)完結おめでとうですぅ!!

続編もめっさぁ楽しみですぅ!
モテ吉大好きなんでぇす〜!!!
リクの方なんですけぇどぉ絡みが少なくなってきたぁ
ミキティーと吉をお願いしますぅ!!




982 名前:マルタちゃん 投稿日:2004/04/04(日) 14:39
やぐよしは好きですよ。すいません、難しいリクして。
でも作者さんの描く小説はどれも好きです。頑張って下さい。
983 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/04/04(日) 20:44

>マァ様
 最近ミキティーはあややに振り回されてるので
 なかなか登場すら出来ない状態で・・・
 近い内に機会を見つけて、絡ませますね。

>マルタちゃん様
 リクいただいたのに、申し訳ないです。ごま→よしの設定なので・・・
 でもやぐよしだったら、卒業前とかに絡ませようと思ってます。
 もし宜しかったらマッタリお待ちください。

984 名前:梨華ちん 投稿日:2004/04/05(月) 10:04
初めまして〜あの、URLから行けないので、どけの板にあるか教えて下さい!あと題名もお願いします☆
985 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/05(月) 11:52
>>984
緑板:女には敵ばかり・・・


986 名前:ゆうぴ 投稿日:2004/04/05(月) 19:19

>梨華ちん様
 新スレに行けましたかね?説明不足でごめんなさい。

>985名無飼育さん様
 ご親切に教えていただき、ありがとうございます。

987 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/06/09(水) 22:22
http://www.geocities.jp/yuupi_ishiyoshi/

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