common day
- 1 名前:サト 投稿日:2004/01/25(日) 18:55
- 初投稿です!
メインCPは、おがたか・田亀・石吉になるかと。
更新遅めになりそうで、文はまだまだ未熟者です。
書くのは短編が多くなると思いますが、案が思いつけば
長編も書いてみようかと思います。
ご意見、ご感想をいただけると大変喜びます。
- 2 名前:優しい悪魔 投稿日:2004/01/25(日) 19:46
- 「我が弟よ〜!!」
そんなことを大声で言いながら現場の廊下を走ってくるのは、我が師匠の
吉澤さん。この頃は、私と吉澤さんは師弟コンビとして名を広めている。
別に吉澤さんは良い人だけど、時々ハロモニのような悪魔と化すのです。
「なぁんですか〜?吉澤さん。」
「今日は可愛い弟子の麻琴のために、イイモノを持ってきてやったぞ!」
「えっ!なんですか?」
てっきり私は大好きなカボチャのお菓子なのかと思った。吉澤さんは後ろ
に隠していた手を前に持ってくる。ドキドキ、ワクワクである。
「ゆ〜えんちのペアチケット&お手紙〜。」
耳を囓られた某猫型ロボットのような言い方で、私の目の前で遊園地のペ
アチケットと花柄の封筒を見せる。
「吉澤さんとなら行きませんよ・・・。」
私はキッパリ告げると、吉澤さんはチッチッチと舌を鳴らし、持っている
チケットをヒラヒラと揺らす。
「小川、キミもまだまだだね〜。吉澤は別に小川と遊園地に行きたくてチ
ケットを渡しているんじゃないよ。」
吉澤さんは辺りを見回し私の耳に顔を近づける。
「愛しの高橋と一緒に行ってこいってことさvv」
- 3 名前:優しい悪魔 投稿日:2004/01/25(日) 20:01
- 語尾にハートマーク。ボッと自分の顔が赤くなっていくのを感じて両頬を両手で押さえる。
「べっ・・・別に私は愛ちゃんに恋愛感情なんて抱いてませんよ!」
「あっ!そういやぁ、チケット使える日は1週間後って決まってるから。じゃ、幸運を祈るよ!」
そう一言残すと吉澤さんは呆然としている私を置いて、愛しのハニー石川さん)の所へ走り去っていった。
「ちょっと待ってくださいよ・・・・。」
残されたのは廊下のど真ん中で立ちすくんでいる私と、暖房の風でフニャフニャと揺れているチケットと手紙のみ。
ふとチケットと手紙を見てみると、不意に私の口元が緩む。
チケットの指定日は10月29日。これも吉澤さんなりの優しさなんだなぁなんて実感してしまう。
- 4 名前:優しい悪魔 投稿日:2004/01/25(日) 20:20
- 10月29日は運が良く、娘のメンバーほとんどはオフ日で私は愛ちゃんと遊園地に行くことができた。
誘うのに結構時間が掛かったけどね(笑)
当日はとても有意義で楽しい時間が過ごせた。最後に乗った観覧車でやっとのこと告白もでき、愛ちゃんとは晴れて恋人になれた。
吉澤さんは愛ちゃんがよく相談していた石川さんを通じて、愛ちゃんが私のことを前から好きということを知り、私達が両思いなのに片思いしていることも知っていたんだろう。
遊園地を出て、愛ちゃんと駅で別れた後の帰り道『高橋と遊園地に行った後に読んで!』と書かれた封筒の中身を見てみる。
そこには・・・・
『愛しの我が弟子へ
誕生日オメデトウ!高橋とは上手くいったかな??最高の誕生日プレゼントだっただろう?小川は良い師匠を持ったものだねぇ(シミジミ)
って言っても、このプレゼントを考えてくれたのは全部梨華ちゃんなんだ。吉澤はチケット代を払っただけだったり。梨華ちゃんには感謝してよね!
16歳の誕生日本当におめでとう。じゃ、また仕事で。』
ここまで涙が出るほど良い手紙だった。ここまでは・・・・・
- 5 名前:優しい悪魔 投稿日:2004/01/25(日) 20:24
-
『追伸,二人がラブラブしてる写真orプリクラ見せないと、吉澤も梨華ちゃんも怒っちゃうからな!』
「やっぱり貴方は悪魔だぁ〜!!」
そんな師匠でも、やっぱり大好きです!
- 6 名前:サト 投稿日:2004/01/25(日) 20:31
- 初の作品は、小吉のヘタレ師弟コンビのギャグ(?)でした〜。
ヘタレな吉澤さんが、ヘタレな弟子の小川さんのために背中を押してあげるっていう感動モノにしたかったのですが、こんな作品になってしまいました。
勝手に娘のスケジュールを決めちゃっているところには突っ込まんといてください!
次回はちゃんとした「おがたか」を書こうと思っています。
これからのためにもなるので、ご意見・ご感想をいただけたら光栄です。
- 7 名前:石川県民 投稿日:2004/01/26(月) 10:04
- おがたか〜!よっしゃ!!(グッ)
(はっ)すいません、慌てふためきました。(汗
初めまして。次回作も期待しています♪
- 8 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/26(月) 14:31
- 田亀ですと!!!?大大大好きなんでうれしいです!
たびたび見させてもらいます。
頑張ってください!
- 9 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2004/01/26(月) 16:49
- 良い。なんて微笑ましい。
オイラも是非、ラブラブしてる(略)を見たい(w
まこあい期待してますよーw
- 10 名前:新潟ライス 投稿日:2004/01/26(月) 22:04
- 小高らびゅうー!!!
あっでも小吉も有りなんで…。今回のはWはっぴぃ〜。デした。
次回もまってるっす。
- 11 名前:サト 投稿日:2004/01/27(火) 18:35
- >>石川県民様
此方こそ、はじめまして!実は石川県民様の作品、影でコッソリ見させていただいてます。
おがたかのお仲間さんで嬉しいですねぇ〜。
>>名無飼育さん様
おいらも田亀大好きです!ってか、年下攻めが好きなんです(笑
こんな駄文を見ていただきありがとうございます。期待に応えられるよう、頑張ります!
>>名無しどくしゃ様
そんなに良いですかね・・・・。微笑ましいと言ってもらえて嬉しいです〜。狙いはソコなので。
なるべく、ラブラブしてるのを書きたいと思います・・・(汗)期待は、あまりしていない方が・・・・。
>>新潟ライス様
小高LOVEですねぇ!!
あ!小吉はあくまでも師弟コンビとしてなんですけど。恋愛には発展しないんですvv
Wハッピーだなんて、ありがとうございます!
うはぁ!たくさんのご意見ありがとうございます〜!!これからの励みにさせていただきます。
どんな駄文になるかは分かりませんが、また暇潰し程度に見てくださいね。おいらも文の力を上げられるよう、頑張っていきたいと思います。
- 12 名前:キミを見つめていたい 投稿日:2004/01/27(火) 19:07
-
「麻琴ちゃん・・・・・・夕日が見たい。」
あの日、私の家には彼女が遊びに来ていた。
苦しかった合宿から1ヶ月経っていた。かつてはライバルと言ってもおかしくない彼女とも結構仲良っていた。
遊びに来てから数時間経った午後。話すネタも底をつき、彼女は机の椅子に座り、私はベッドの上に寝っ転がって雑誌を読んでいたところ彼女は窓から冬晴れの清々しい青空を見つめながら、私にそう呟いたのである。
「ほぇ?なんで急にそんなこと言うの?」
私は雑誌から目を離し彼女を見ながら間抜けな声で聞くと、彼女は見ていた雑誌を私の方へ向ける。
そこには、綺麗な夕日が撮れている写真が1枚ドカンと載っていた。
「こういうこと。」
私に向かってニッコリと微笑むと、雑誌を投げ捨て椅子から立ち上がり寝っ転がっている私の方へ向かってくる。
そんな姿をぼんやりと眺めていると、先程まで雑誌を持っていた私の両手をグイ!っと引っ張り、上半身を無理矢理起こさせられる。
「行こう?夕日見に。」
先程の笑みを浮かべたままそんなに可愛く言われたら、断れるわけがない。
ハイハイ。と言いながら私は立ち上がる。
コートを着てバッグを持って先に部屋から出ていく彼女の後ろ姿を見届ける。
「寒いのになぁ・・・・。」
私は、先程まで彼女が見つめていた空を見上げ、厚手のコートを着ながら呟いていた。
- 13 名前:サト 投稿日:2004/01/28(水) 16:49
- 緊急連絡です!
えぇ、作者のおいら、運動中に指が腫れてしまい現在片手に包帯を巻いている状態です。
本当に情けなく申し訳ありませんが、指が完治するまで文がしっかりと書けません。今も片手でタイピングしています(汗
なので、指が完治するまでお休みさせていただきます。多分1週間前後で完治すると思われますので、それまでお待ちくださいませ。
- 14 名前:名無しどくしゃ 投稿日:2004/01/28(水) 19:16
- それは大変だ(;´д`)
ゆっくりとお休みください。
復帰、マターリ待ってます。
- 15 名前:キミを見つめていたい 投稿日:2004/02/07(土) 21:44
- コートのボタンを閉めながら靴を履き、靴箱の上に置いてあるMy自転車の鍵を手に取るといつもより重く感じる扉を開ける。
外へでれば一足先に玄関前に立っている彼女。空を見上げて嬉しそうに笑っている。
そんな姿に頬が緩むが、頭を横に振って口をキッチリと閉じれば車庫へ向かい、車庫前に置いてある銀色のアルミ製自転車の鍵を開ける。
タイヤがパンクしていないかだけ確かめると、久しく乗っていなくてベルの部分がちょっと錆びた自転車を押して彼女の元へ。
「麻琴ちゃん〜。遅いよ〜!」
「あぁ、ゴメン、ゴメン!」
彼女の目の前で自転車を止め、先にサドルにまたがれば首だけ彼女の方を向く。
「さっ、乗ってよ。」
と、私は目線を自転車の荷台へと移す。
彼女は最初少し戸惑ったように目を泳がせるけど、何かを決心したように頷くと荷台にゆっくりと腰を掛ける。
「じゃ、行くよ?ちゃんと捕まっててね。愛ちゃんは華奢で軽いんだからさ。」
「あたしだって風に吹き飛ばされるほど軽くないもん!」
そんなことを言いつつも彼女は私の腰に腕を回し、頬をぺったりと背中へくっつける。
そうすれば、急に私の体内が沸騰したように熱くなって鼓動が速くなる。
頬をくっつけている彼女にこの以上に速い鼓動が聴かれないだろうか。
自分でも分かるように私の頬が火照ってくる。
早く風に当たってこの頬をどうにかしたいよ!!
などと思っていれば私の後ろから聞こえてくる彼女の「しゅっぱ〜つ!」という合図と共に、ペダルを踏む。
−−−−−あれ?
いつも踏んでいた重いペダルと違って、今日は何故だか踏んでいるペダルが羽のように軽い。
この鼓動と熱い体内。そして、軽いペダル。
このときの私はいつの間にか彼女に抱いていた感情にまだ気付くわけもなく、軽いペダルを不思議に思いながら自転車の後ろに彼女を乗せて、家の前の一本道を軽快に走っていった。
- 16 名前:サト 投稿日:2004/02/07(土) 21:48
- >>名無しどくしゃ様
復帰をお待ちいただいて本当にありがとうございます!こういうお言葉をいただけると、おいらも本当に励みになりますね。
ハイ!まだ指は完全復活していませんが、これ以上小説を書かないのは己のポリシーが許さなかったので、頑張ってアップしました。
復帰を待っていただいた方は少ないと思いますが、また小説を再開しましたので指が治るまでは短編もスローペースな更新になると思われますがよろしくお願いいたします。
- 17 名前:名無しさん 投稿日:2004/03/14(日) 21:01
- 保
- 18 名前:名無しさん 投稿日:2004/05/03(月) 01:53
- 待ち
- 19 名前:サト 投稿日:2004/05/05(水) 23:41
-
さぁ、ウチを自転車で出てから5分ぐらいがたったはず。やってきちゃったんです。あの坂に。
夕日が綺麗に見られると思われる川の土手に行くには絶対に通らないといけないのが、通称『地獄の坂』。
あの、某クイズ番組でやってる赤坂マラソンの坂よりちょっと角度が急になってる感じ。歩くだけでも結構疲れるのに、自転車で、それも後ろに人を乗せてるとなるとかなりキツいだろう。
「麻琴ちゃん…ダメそうだったらおりるけど?」
私が坂の前で止まってどうしようか考えていれば、愛ちゃんは後ろから顔を覗き込んでそんな事を聞いてきた。
「ん?…あぁ、全っ然大丈夫だよ。余裕のよっちゃんって感じ!」
…言っちゃったぁ。それもその場任せで…。この前、男女のカップルが2人乗りしてこの坂登って行くの見たけど、彼氏の方死にそうな顔してたもんなぁ…。
いや!言ってしまったモンはしょうがない!!小川麻琴、愛ちゃんを乗せて絶対にこの坂を登りきります!!
- 20 名前:サト 投稿日:2004/05/06(木) 19:11
-
無理でしたぁ……!!(爽)
何度か挑戦してみたけど、坂を途中まで登ればズルズルとしたに下りていく。なんかメッチャ息切れてるし。
カッコわるすぎだよ、ヘタレ麻琴め。って!何でヘタレを自覚してんのっ!?
よし、もう1度。と思えば、越に回されていた手がほどかれ、荷台の重さがふわりと軽くなった。
「麻琴ちゃん。無理しないで?」
愛ちゃんはそう一言私の顔を覗いて笑って言った。
私は自転車を押しながら2人並んで夕暮れでオレンジに染まり始めた坂を登る。
静かな沈黙と疲れて火照った頬に当たる冷たい風が、私の心を切なくさせた。
坂を登りきれば、ふぅ。と小さく息を吐き。
自転車にまたがろうとすると、私の右肩に手が乗せられてグッと引っ張られた。
「愛ちゃん…何すんの。」
振り返れば元々大きい瞳をもっと見開いて一点に指を指す愛ちゃんが見えた。
「ねぇ!夕日、沈みはじめてるよ!!」
指差す方向は…沈み始めた小さなオレンジ色に燃える夕日。
『ヤバイ。ここまで来たのに…。』
そんなことを思いながら、いつの間にか地面を見つめていた顔を上げる。
…愛ちゃんは、悲しげな顔をしてた。
あの時、そんな顔を見て綺麗だと思ってしまった私は不謹慎だったかな?
「愛ちゃん?なんでそんなに悲しそうな顔してんの!きれーな夕日は、私が絶っっ対見せてあげるって!」
不意にキミの右手を握りしめて笑顔を向けた。
そうすれば愛ちゃんはたちまちいつもの笑顔になって「うんっ!」て頷いてくれた。
急いで自転車にまたがれば、愛ちゃんもすぐに後ろに乗って腰に手を回して。
「急げ!麻琴ちゃん!」
『了解しました、お嬢様。』と心の中で返事をした。
さて、闇は近い。キミの願いを叶えるため、私はペダルを踏んだ。
- 21 名前:キミを見つめていたい 投稿日:2004/05/08(土) 19:04
-
『沈まないでっ!あと1時間だけでいいから…。』
「「間に合った〜!!!」」
自転車を急停止させて自転車からおりれば、同時に叫んで顔を見合わせて私達は笑いあう。
夕日は都会の大きなビルやマンションに隠れて見えなくなる寸前。
町も、人も、空も、川も、何もかもが綺麗なオレンジ色に染まり、私には芸術とかって分からないけど、これが自然の芸術って言うのかなって思った。
愛ちゃんは嬉しそうに両手を広げて土手の坂を駆け下りていく。
こう言うときに、愛ちゃんって本当は年下なんじゃないかって思うときが……まぁ、本人に言うと膨れて拗ねちゃうからあまり言わないように心がけてるんだけど。
そんなことを暢気に思いながら、愛ちゃんの後を追って坂を下りていって。目を輝かせてしゃがみ込んだまま夕日を見つめている愛ちゃんの隣に座る。芝生が服につくことなんて気にしない。
綺麗な景色に唖然して数分の沈黙が続く。
ずっと真っ直ぐ前を見つめていたけど、不意に隣にいる愛ちゃんの顔を見てみる。
「…うっわぁ。」
ついつい声に出してしまった。いや、心の中でこの声を抑えることが出来なかった。と言った方が正確かな。
愛ちゃんは私の声に気付いたのか私を見て、ん?って可愛く小首を傾げ。私が笑顔で片手を横に振って、なんでもない。と言えば、また視線は夕日にいって。その瞬間ホッとした。
本当はなんでもないワケがない。
でも、夕日のオレンジで照らされているキミが綺麗だった。なんて絶対言えない。
…なんで?
言えばいいじゃん。
愛ちゃんはただの友達なんだから。
私の心がそう呟くと、私の胸が何か矢のような物で刺されたように痛んだ。
- 22 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/09(日) 21:14
- 更新うれしい!おがたか最高ですねホント!
指はもう大丈夫でしょうか?
次の更新も楽しみに待ってますので頑張ってください。
- 23 名前:キミを見つめていたい 投稿日:2004/05/10(月) 18:35
-
「さ〜て!そろそろ帰ろっか?」
立ち上がってそう叫んだ愛ちゃんの一言で、私は我に返った。
「あっ、うん。そうだね。」
慌てて大きく頷けば、私も立ち上がってズボンについた芝生を落とす。芝生ってしぶといんだよねぇ…。セーターとかだとすぐに落ちないし。
私がコートに付いた芝生を取るのに悪戦苦闘していると、頭に何か感触がして。横目で見てみれば、私の頭に付いた芝生を愛ちゃんが取ってくれてて。
「麻琴ちゃん、芝生つきすぎやで。」
クスッと笑いながら独特な口調で愛ちゃんは頭に付いた芝生を取っていく。
大人しく黙って取ってもらってるけど、顔が熱い…。気温とか天気とかじゃなくて、これは私の感情のせい。
恐らく、今の私の顔は真っ赤だろう。まぁ、夕焼けのオレンジでバレてはいないはずだけど。
「はいっ!取り終わったよ。」
「あ…ありがとう。じゃ、帰ろうか。」
照れ隠しに私は愛ちゃんの言葉も待たずに自転車を置いた方へ歩き出す。
が、さっきみたいに肩を引っ張られて仰け反り。私の耳元に愛ちゃんの唇が寄せられて。
「……自転車こいでる麻琴ちゃんの背中、スッゴイ格好良かった。今日はアリガト。」
一言だけ言って愛ちゃんは走って先に行ってしまった。坂の途中に残されたのは、散歩中のおじさんの人影と私だけ。
心臓が爆発するように鼓動を打って、耳元で囁かれた言葉が頭の中で木霊する。
あの日、私は恋をした。
訛りがひどくて、結構優柔不断で、驚くと怖いぐらいに目を見開くあの子に。
そう。これからもずっと私が見ていたいのは、
綺麗なオレンジ色の夕日なんかじゃなくてキミ。
………キミというただ1人。
- 24 名前:サト 投稿日:2004/05/10(月) 18:36
- 隠し
- 25 名前:サト 投稿日:2004/05/10(月) 18:36
- 隠し
- 26 名前:サト 投稿日:2004/05/10(月) 18:37
- 隠し
- 27 名前:サト 投稿日:2004/05/10(月) 18:48
- 終わり方よく分かんなくてスミマセン!
えぇ、皆様お久しぶりです。思っていた結末を忘れてしまった馬鹿者作者でごじゃいます。
>>名無飼育さん様
更新を嬉しいと言ってもらえて、オイラは天にも昇りそうな勢いです(泣)
そういうお言葉がパワーの源なので。
ハイ!指は動くようになりました!!実は…指の腫れは長くて1ヶ月程度すれば治ると思って放置していたところ、一向に腫れはひかず。もしかしてと思い医者に行ってみれば、骨に小さなヒビが入りそれが悪化していました!!
今では笑い話ですが、お話を聞いたときはゾッとしましたねぇ。
えぇっと、これはこのオイラの作品を読んでいる皆様になんですがネタがあまり思いつかないためリクエストを募集しようと思います。
CPは作者が限定して、オイラのメインCP+あやみきでお願いします。
リクエストしてくださる方は、やってほしいシチュエーションや役柄とCPは絶対に書いてください。
それでは!
- 28 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/12(水) 08:55
- 亀高+あやみきでまだ付き合い始めたばっかの亀高に
ベテランのあやみきが恋愛をいろA教えるみたいな・・・
この説明分かりにくいっすかねぇ?
もしよろしければお願いします!
- 29 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/24(月) 05:21
- 亀高はサトさんメインCPではないと思われ
1にメインCPは、おがたか・田亀・石吉って書いてあるし
とは言っても自分もネタが思いつかない・・
- 30 名前:サト 投稿日:2004/05/28(金) 15:32
- >>名無飼育さん
わざわざリクエストしてくださったのに、どうもすみません…。
メインの方で思いつきましたらいつでもリクしてください。オイラも、亀高のネタを少し考えてみようと思います。
さて、えぇっと緊急でもないですが皆様にご報告を。
ありきたりと言えばありきたりなんですけど、長編の学園系ストーリーを始めようと思ってます…。
勿論、ハロプロメンバーしかでてこないモノで。あまり期待しない方がよいとは思われますが、近日連載(?)開始です。
- 31 名前:Recreation 投稿日:2004/05/28(金) 20:52
-
桜吹雪が舞う校門から揺れる木々で見え隠れするのはこの頃建て替えたと見られる新校舎。そんな校舎へと向かうように真新しい制服を着たキャピキャピの女子高生達が緊張気味に歩いてきては校門を潜っていく。
「ハローモーニング学園って……おっき〜い…。」
そんななか、校門を潜りドデカイ校舎を目移りに見てポケッと口を開けて突っ立っている生徒が一人。
「コラ、そこの新入生。突っ立ってると邪魔だから早く行きなさい。」
「は〜い。スミマセ〜ン。」
「まったく…進入早々怒られんなよ〜?」
そう。ここは【ハローモーニング学園。】、通称【ハロモー学園。】。
この学園で自分の運命がどうなっていくのか、クラス発表の下駄箱まで走り去っていった少女はまだ知らない。
- 32 名前:Recreation 投稿日:2004/05/28(金) 22:43
- 「もう…。こんな人が多かったら見たいモノも見えないよ。」
ガヤガヤとやたらと五月蠅い下駄箱前にはクラス発表の紙が大きく張り出されていた。その人込みの中には、手を取り合って喜んでいる者、懸命に目を細めて指で字を追っていきながら自分の名を探している者などと、とにかく様々。
少女は背伸びをして後ろの方から自分の名前を探していた。
「ま、ま、ま、ま、ま、ま、ま〜……………あった!!T-C組 松浦亜弥!!知ってる人は〜、いそうにないな。」
自分の名を見つければ亜弥は楽しそうに革の茶色い通学鞄を振り回しながら教室へと向かったのであった。
- 33 名前:Recreation 投稿日:2004/05/30(日) 09:56
- 亜弥が教室へ辿り着くと、もうほとんどの生徒が自分の席に着席している。
亜弥も急いで着席すると、数分後妙に静かな教室内にチャイムの音が鳴り響く。すると、教室の扉が開きネクタイの色から一学年上の2年と見られる生徒が1人、教室へとは行って来黒板の前に立った。
「えっと…おはようございます。これより入学式を行います。体育館へ移動するので荷物を置いて廊下に整列してください。案内はU−A組ワタクシ高橋が行います。それでは、廊下へ移動してください。」
流石はT年生。そう言われると全員静かに廊下に並び始めた。
亜弥は「ま」行だと言うのに出席順の1番後方である。2列に整列を終えれば案内に従い歩き始める。
と、そこへ鞄を持って逆方向へと走っていく1人の女子生徒の姿が…。
『遅刻…かなぁ?入学初日から遅刻なんて、どんな子なんだろうね。』
「うわっ。」
そんなことを思ってボーっとして歩いているとスムーズに進んでいた列が急に立ち止まる。どうやら体育館入りが遅れているようだった。
亜弥も体育館入りを静かに待っていると、後ろからドタバタと走ってくる足音が。
「遅れてスミマセン〜。」
足音が止まったかと思い亜弥が後ろを振り返ると、先程逆方向へと走っていった遅刻少女が真後ろで息を切らせながらヘラヘラと笑っていた。笑っている口元から見える八重歯が亜弥にとって一番印象的だった。
- 34 名前:Recreation 投稿日:2004/05/30(日) 22:22
-
「……もしかして、あなたもTーC組?」
「あぁ、はい。そうなのれす。私はTーC組の辻 希美。どうぞよろしく。」
「あっ!あたしは松浦 亜弥でぇ〜す…じゃなくて、松浦亜弥。気軽に亜弥ちゃんとでも読んでね?」
ヘラリと微笑んだまま希美が右手を出すと、亜弥は右手を握り返しガッチリと握手を交わす。
「お〜い、そこの2人。早く入場して!」
「「は〜い。どうもスミマセン〜。」」
入学早々、色々な場所で何度も謝っている2人。先が思いやられるとはこのことだ。
- 35 名前:サト 投稿日:2004/05/30(日) 22:25
- えぇ……マジではじめちゃいました。学園モノ。
ラブコメどたばたストーリーを想像しているのですが、作者が一番先が思いやられます(汗
ってか!年齢が色々と合ってないところが多くなると思いますが、それは軽くスルーしてくださるとオイラとしても嬉しい限りです。
まぁ、題名にはそんな追求せんといてくださいね?まだ全然本編じゃないので…。
長編のご感想も待っておりますので、よろしくお願いいたします(ヘコヘコ
- 36 名前:Recreation 投稿日:2004/05/31(月) 18:59
-
『話なげぇよ……ハゲジジイ…。』
心の中のブラック亜弥ちゃんの到来。
「…亜弥ちゃん、目つきが悪いれすよ?」
顔にまでブラックが出ていた亜弥を見て、辻が心配そうにコソコソと話しかける。
「ん?なんでもないよ、のんちゃん♪」
「それなら良かったのれす。」
先程の顔とはうって変わって満面の笑み。脳内まで単純な希美はホッと肩を撫で下ろしてまた校長の話を聞き始めた。
恐るべし。ブラック亜弥とホワイト亜弥…。
それから1時間弱、かったるいお偉いさんの話や新入生代表の言葉が続きやっとのことで入学式が終演(?)した。
そして、教室へ戻る長蛇の列の中希美は何かを探していた。
「のんちゃん、どうかした?何か落とした?」
「いや、違うのれす。麻琴を探してるんれすけど。」
「…麻琴?」
「そうれす、麻琴。中学時代から同じ学校に通ってる大の仲良しさんれす。」
「で、高校も同じなわけ?」
「うん。今日も入学式一緒に行くはずだったけど、のんが遅刻しちゃって麻琴怒っちゃったかなぁって。」
ヒョコヒョコと列から顔を覗かせて懸命に麻琴やらを探す希美を見、亜弥は希美の肩をポンと片手で叩いて微笑んだ。
「だ〜いじょうぶ!親友ってのはそういうこと全部お見通しだし!そのぐらいで怒る子じゃないよ、多分ね。まぁ、今日はこれで学校終わりだし後で探そう?つき合うからさ。」
「…亜弥ちゃん。ありがとうなのれす!!!」
こんなに素直で純粋な希美を見て、亜弥は小さく口元だけ笑った気がした。
「うふ、こんぐらいあたしなんて毎日だったし。あたしの幼馴染みの親友もその麻琴ちゃんみたいでね。のんちゃんは結構あたしとタイプ似てるよ。」
そんな話をしていれば無事教室に到着。
出席番号順だと席が結構離れている亜弥と希美はいったんお別れをして自席に座った。
すると、教室の前扉がガラガラと音を立てて開く。
そして室内に入ってきたのは一見生徒?と間違えてしまう程小さい男物のスーツを着た金髪の女性教師だった。
- 37 名前:Recreation 投稿日:2004/07/01(木) 22:16
-
「み〜んな!オハYOゴザイマス!!」
「……おはよーございます…。」
「声が小さいなぁ!真面目〜なクラスに当たっちゃったかな?」
顎に手を当てて小さく首を傾げる。その姿は犬に近いものが。
「さて!気持ちを切り替えていきましょう。アタシはこのクラスの副担任の矢口真里。担任の先生が入学式早々ちょっくら事故で入院してしまったので、退院するまではアタシがこのクラスの面倒を見ます!以後ヨロシクゥ。」
また小っこいクセに妙にハジけている。亜弥にはピッタリの先生であろう。
- 38 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/10(土) 01:43
- おおっ!!
更新されてる。
これからどんなふうに展開されていくのでしょうか!?
楽しみです。
- 39 名前:Recreation 投稿日:2004/07/22(木) 19:45
- 入学式後には恒例であるクラスルームor学活(がっかつ)が真里のキレのある喋りで早々と終わり。(この学園ではホームルームのことをこう呼ぶ)
「ぉしっ!今日はコレにてしゅーりょー!!…号令係がいないから〜……あっ!そこの松浦ちゃん。今日は代理で号令ヨロシク!」
ビシッと真里に指を指された亜弥。戸惑ったように立ち上がり頬を掻いた。
「えっ…ハイ。起立!…さようなら?」
「「「さようなら〜。」」」
挨拶を終えれば自分の鞄にもらった物を入れ、そそくさと教室を出ていく生徒達。
亜弥も遅れて帰る準備をし始めているところへ、完璧に準備を終えてノコノコと歩いてくる希美がやってきた。
「亜弥ちゃ〜ん!」
「あっ、のんちゃん。お疲れ〜。」
「お疲れって、本当にお疲れするのはこれからなのれす。」
「…それもそうだねぇ。……そういえば!のんちゃんは寮生活?」
説明しよう!!このハロモー学園は幼稚舎・初等部・中等部・高等部・大学部とエスカレーター式となっている全国でも有名なマンモス校。
そして全国各所からやってくる生徒も多いので高等部からは寮生活ができるようになっている。部屋割りは希望がない限りは2人部屋となっていて、寮は学園まで徒歩3分の所にある。
『アンタ誰!勝手にあたしの物語に出てこないでよ!』
これは失礼。
「へっ?あ、のんは寮生。もしかして!亜弥ちゃんもれすか?!」
「うんっ!そうだよ〜。家から通うのは結構大変だから。」
「へ〜。そうなんだ。それじゃ、一緒に帰るのれす!」
希美は人差し指を立てて嬉しそうに言えばずんずんと先を歩き出す。
「のんちゃ〜ん!待ってよ〜。」
亜弥は学生鞄を持って先を言ってしまった希美を追いかける。
亜弥と希美は下駄箱までの道のり、校内の色々な部屋を見物して歩いた。
そして途中に通りかかった【旧・第一音楽室】の存在をまだ2人は知る由もなかった。
- 40 名前:Recreation 投稿日:2004/07/25(日) 19:08
-
2人は立ち止まっていた…。
「……うへぇー。この寮何度か見たことあるのに、慣れるまでは驚くよね。この大きさに…。」
「…れすね。」
説明しよう!
『アンタはもういい!!あたしとのんちゃんで紹介しますぅ!』
(…チッ。)
『今舌打ちした!』
断じてしていない!
『まぁいいわ。』
「あたしが説明しましょう!ハロモー学園・高等部専用寮1A塔&1B塔。ついでに大学部専用料は1C塔・1D塔・1E塔。どの塔も6階建ての食堂&大浴場付き。1つの部屋は主に2人部屋。」
「あっ!ののも知ってます。2人部屋には勉強机や二段ベッド、それに団らん用の卓袱台もあるよね。それとトイレと小さい浴槽付きのお風呂もある。2人部屋はランダムで部屋分けされてるからルームメイトは1年生の誰だか分からないのれす。」
「ののちゃんもよく知ってるねぇ…。」
「もちろんれす!受験前はハロモー学園のパンフとかばっかり見てたから。」
希美は恥ずかしそうに頭を掻いてこたえた。
「さっ!亜弥ちゃん行きましょう。部屋割りのルームメイトの発表もう出てるよ!」
「う、うん!行こう。」
- 41 名前:Recreation 投稿日:2004/07/25(日) 22:23
- 亜弥と希美が人混みに後、周りの視線を集めながら歩いてくる姿からして対照的な2人の影。
1人は顔は整っているのにボサッている痛んだ金髪…そして顔にそばかすが多い。服装もジャージにスリッパ。
もう1人は対照的に、色黒でしゃくれ顎…だけど身体のラインが綺麗なのに顔は可愛い系の黒髪を靡かせた眼鏡っ娘。着崩されていない制服姿が清楚である。
「うひょ〜!!なんっだ、この人集り!」
「…決まってるじゃない。一部の新入生は今日から寮入りでしょう。全学年一斉行動だからつまってるのよ。」
「あぁ、そっかそっか。」
いつもスムーズに入れる寮の入り口は部屋割りの発表で立ち止まっている新入生のおかげで大混乱。
- 42 名前:Recreation 投稿日:2004/07/26(月) 00:03
- 訂正
×亜弥と希美が人混みに後→○亜弥と希美が人混みに消えた後
- 43 名前:Recreation 投稿日:2004/07/27(火) 00:38
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「うわぁ…混んでるねぇ。」
「そうれすねぇ。部屋割り表、全く見えない…。」
寮の入り口には大きく新入生の部屋割り表が発表されていた。今回の新入生は約半数の生徒が寮入りをしたようだ。
亜弥と希美は一番後ろの列にいたためジャンプやおんぶなど試行錯誤を練ったが何も見えず…。
時間が経つに連れ部屋割り表を眺める集団は減っていった。
「はぁ〜…やっと見れる。」
「よかったれす…。」
2人は微妙な試行錯誤をしたため結構体力を使っており息が上がっている。
亜弥は胸を上下させながらも指で名前を追うように表を確かめていった。
「……あっ!!あったよ!のんちゃん。304号室だって。」
「本当れす!!えぇっと【くわまも あい】ちゃん……?」
「…のんちゃん。それ【かご あい】ちゃんだと思うけど…。」
「ほぇ!…そんなこと分かってるよ!アメリカンジョーク♪」
『絶対天然バカだよねぇ…のんちゃんって。』
希美がバカ女と呼ばれるようになる日もそう遠くはなかった…。
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