短編っしょ!!

1 名前:月影 投稿日:2004/01/28(水) 01:23
長編書いている時に、思わず書いた短編を載せて行きたいと思います。
内容としては、
安倍さん、保田さん、新垣さんに関係するカップルが多いと思います。
たまに他のカップルもありますけど。

それでは、張りきっていきまっしょいです。
2 名前:大好き。(なちごま) 投稿日:2004/01/28(水) 01:29
今日はごっちんがなっちの家に泊まりに来ている。

なっちが料理を作って、それを二人で食べる。そんな他愛もない時間が、なっちにはとても愛しく感じられる。
それだけでなっちには十分だった。
だからごっちんが、なっちたちの今後を左右する重大な決意をして、なっちの家に来ていたなんて思いもしなかった。

「なっち、なっち!!」

「ごっちん、どしたの?」

お風呂から出てきたごっちんは、今にもなっちに飛び付くように走ってくる。
彼女がこうやって走って来る時は、必ずといってイイほど何かおねだりをされる。
3 名前:大好き。(なちごま) 投稿日:2004/01/28(水) 01:30
この前、こうして走ってきたときは、手を繋いでだったかなぁ。
ごっちんのそんなしぐさが可愛くて仕方がないのだが、恥ずかしくて言葉にすることは出来てはいない。
なっちは以前にあったことを思い出し、苦笑していた。

「なっち、何で笑っているの?」

「ううん。大した事はないよ。所でごっちんこそ、どうしたの?」

ごっちんにはなっちがそう思っていることは伝えず、わざと会話を逸らしたが、ごっちんは気付いてない様だ。
4 名前:大好き。(なちごま) 投稿日:2004/01/28(水) 01:32
なっちの言ったことに、何かを思い出したかのように、顔を真っ赤にして、大きく深呼吸。
今までにない位気合の入ったごっちんに、どんなおねだりをされるか心配になる。

「あっ・・あのですね。」
「うん?」
出来るだけ心の中の動揺を悟られないように、返事して。ごっちんの次の言葉を待つ。

もう一度深呼吸をしたごっちんは、

「ごっ後藤を抱きしめて、好きって言って!!」

って、大声で言ってきた。

「ヘッ!?」

思わず間抜けな声が出て、頭の中が真っ白になっちゃって。
ごっちんの言葉だけが、なっちの真っ白い頭の中でリピートされる。
5 名前:大好き。(なちごま) 投稿日:2004/01/28(水) 01:33
ごっちんは、そんななっちの心を敏感に察知したみたい。
泣きそうな顔で、
「・・・ダメ?」

ごっちんのその表情で、なっちは何でも良いから喋らなきゃいけないと思ったけど、言葉が出てこない。
フル回転させた頭の中には、先ほどのごっちんの言葉、表情しか浮かんでこない。

永遠とも思える静寂が流れて、

「やっぱりダメなんだね。・・・後藤がどんなになっちに想いを伝えても、なっちは後藤のことなんてなんとも思ってくれないんだっ!!」
6 名前:大好き。(なちごま) 投稿日:2004/01/28(水) 01:34
「そんな事・・
「そんな事ないって本当に言えるの!!」
「えっ!?」

「後藤が気付いてないと思っているの!なっちがいつも話を逸らしていること。・・・・後藤が好きって言うたびに困った顔してて、絶対なっちから思っていることを口に出してくれない。そんなに後藤は迷惑?嫌いなの?」

最後の方は感情のままに叫ぶごっちんを見て、なっちは今までしてきた事がどんなに彼女を苦しめていたか、彼女を追い詰めていたかを、初めて気付いた。

「なっ・・・なっちは、・・・ごっちんのこと・・・・・」
7 名前:月影 投稿日:2004/01/28(水) 01:37
以上。

大好き。(なちごま)の前編でした。

8 名前:大好き。(なちごま) 投稿日:2004/01/28(水) 22:38
「なっ・・・なっちは、・・・ごっちんのこと・・・・・」
「嫌い?迷惑?」

違うって言葉にすることが出来なくて、ただ違うってことは分かってほしくて首を力一杯横に振る。
ごっちんは少し考えてる感じだったけど、おもむろになっちの頬に手を添えてきた。その時、なっちは自分が涙を流しているって、涙で近くに在る筈のごっちんの顔ですらぼやけて見えないってことに気付いた。

「なっち、後藤は馬鹿だから言葉にしてくれないと、なっちの気持ち分かってあげられない。
・・・・なっちの口から本当のこと言ってくれないと、後藤自分でも何するかわかんない。」

ごっちんの言葉の一つ一つがなっちの心に響いていく。ごっちんがなっちのことをこんなにも想っていてくれているなんて。
もし神様がいるなら、なっちに少しでも勇気をください。

なっちが世界で一番大切な人に告白する勇気を。
9 名前:大好き。(なちごま) 投稿日:2004/01/28(水) 22:39
「なっ・・なっち・・は、ごっちん・・のこと・・・」

なっちの途切れ途切れの声。泣いていることもあって鼻声になって聞き取り難いはず。
ごっちんは、そんななっちの声を聞き逃さない様に体ごと顔を寄せて来る。


「・・・・す・・・き・・・・。・・・大・・・・好き・・・。」

やっと言えた言葉、一番言いたかった言葉。一生言えまいと思っていて、心の内に封じ込めていたなっちの想い。

10 名前:大好き。(なちごま) 投稿日:2004/01/28(水) 22:40
「・・・・なっち・・・・。」
大切な人の声と同時に温かい腕に閉じ込められる。力強く、居心地のいいごっちんの腕の中。

「・・・やっと言ってくれた。ずっと不安だった。なっちの気持ちが分かんなくて。」
「・・・・ごめん・・・ね・・・。」

「ううん、いいよ。後藤が欲しかった言葉をくれたから。それになっちは鈍感で恥ずかしがりやだから、長期戦になるって覚悟してたしね。」
11 名前:大好き。(なちごま) 投稿日:2004/01/28(水) 22:40
抱きしめられていて顔は見えないけど、きっとごっちんはなっちが大好きな、あのふにゃってした笑顔でいてくれる。それだけでなっちは幸せです。

ごっちんの温もりを感じながら、幸せをかみ締めてなっちは目を閉じていった。

12 名前:月影 投稿日:2004/01/28(水) 22:48
大好き。(なちごま)後編でした。

この続きも書いてはみたんですが、載せようか迷う所ですね。
う〜ん、どうしよ〜。
13 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/28(水) 22:56
>>12
なちごま非常によろしいw
続きもお願い_| ̄|○コノトオリ
14 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/28(水) 22:58
続き、ちょっと期待してまつ。
15 名前:大好き。2(なちごま) 投稿日:2004/01/29(木) 22:08
ごっちんの温もりを堪能していると、急に腕の力が緩くなったのでごっちんを見上げると、ニコニコしながら、

「本当になっちって鈍感で恥ずかしがりやさんだよね。」

なっちは、ごっちんが笑顔なのはうれしいけど、改めて言われるとちょっとだけ抗議したくなってきた。

「ごっちん、なっちはそんなに鈍感でも恥ずかしがり屋じゃないべ?」
両想いになって安心したら出てきた方言は、ご愛嬌という事にしておこう。
16 名前:大好き。2(なちごま) 投稿日:2004/01/29(木) 22:09
「じゃっ、聞くけど後藤がなっちの事を好きになったのは何時でしょう?」
ごっちんはそんななっちに苦笑しながら聞いてきた。

「その顔は絶対分かんないって思ってるでしょう。」

「そんなことないって。ほら答えは?」

ごっちんの態度にム〜としながらだけど、仕方なく考えてみる。ごっちんがなっちを好きなった日でしょう。
・・・う〜ん・・・・いつでしょう?(汗
分かんない。全然分かんないよ〜。唸りながら考え込んでいると。
17 名前:大好き。2(なちごま) 投稿日:2004/01/29(木) 22:10
「それでは、なっちが後藤のことを好きになったのは?」

「えっ!?・・あっ・・あの時だよ、ザ☆ピースの頃。そっか、分かったごっちんもあの時だね。」
得意そうになっちが言うと、ごっちんは意地悪く笑いながら、
「違うよ。」
「ム〜、それじゃ何でそんなこと聞いたんだよ?」

「気になってたから、なっちってこうしなきゃ教えてくれないと思ったしね。」
意地悪くって言うより小悪魔って感じがしてきた。よく見るとツノとシッポが・・・

「ムム〜!!じゃっ、正解は何なのさ?」

「それはですね〜・・・」
ごっちんはなっちの耳元に顔を寄せてきた。
18 名前:大好き。2(なちごま) 投稿日:2004/01/29(木) 22:12

「なっちに会った瞬間から。・・一目惚れだったんだよ。」


今なんて言いましたか?一目惚れって!?えっ・・・・え〜〜〜〜!!
ごっちんの言葉に目を白黒させまくっていたなっち。

「やっぱり気付いてなかったんだね。後藤はず〜となっちのこと見てたんだよ。おかげで裕ちゃんや圭ちゃんたちにバレていっぱいからかわれたよ。でも気付いて欲しい張本人は全然気付いてくれなかったけどね。」

ごっちんは、当時のことを思い出したのかクスクス笑いながら、なっちのおでことごっちんのおでこをくっつけて来た。
19 名前:大好き。2(なちごま) 投稿日:2004/01/29(木) 22:14
「それであの時、なっちの心の中にモーニング娘じゃない一個人の後藤って言う存在を見て欲しくて、行動を起こしたの。なっちはビックリしてたね。」

「あっあの時は本当にビックリしたんだから。なっち、恋愛対象としてごっちん見てなかったんだから。」
「あれは賭けだったんだよ。でもそのおかげでなっちは、後藤のことを好きになってくれたし、・・・・・愛してくれたしね?」

「へっ!?・・・あ・・い・・・」

「あれっ、違ったの?後藤はなっちのこと愛してるよ。」
「・・・・・・・(真っ赤」
なっちはごっちんの言葉に口をパクパクさせ、顔は真っ赤で熱くなってるのがわかる。
20 名前:大好き。2(なちごま) 投稿日:2004/01/29(木) 22:16
「ほら、やっぱりなっちは鈍感で恥ずかしがり屋さ〜ん♪」
「・・・・・・・だまし「騙してはいないよ。今言ったことは全部本当のことだから。」
やっぱり今日のごっちんは小悪魔だ。なっちの言葉をどんどん奪ってく。

「さ〜てと嘘ついたなっちには、罰を与えたいと思います。」
「なっち嘘なんかついてないもん。」

「口答えはいけません。素直に後藤からの罰を受けてください。何にしようかな〜?」
「・・・(半泣きで何も言い返せず)・・・」

「(そんななっちをじっと見ながら)ヨシ、決めた。」
21 名前:大好き。2(なちごま) 投稿日:2004/01/29(木) 22:18
ごっちんはまたなっちの耳元でまた何かを囁いた。

「・・・・・ぼそぼそ(悪魔の囁き」
「・・・・・・・(完熟トマト並に真っ赤」

「さぁ〜、はじめようね♪」
22 名前:大好き。2(なちごま) 投稿日:2004/01/29(木) 22:19
もう言葉も出てこないなっち。この後ごっちんに何をされたのか、はたまた何をさせられたのかは、教えてあげない。って、言うか教えられない。
あんなことなんて・・・あんなことするなんて〜!!!!(泣きながらの逃走

23 名前:月影 投稿日:2004/01/29(木) 22:31
随分長くなりましたが、大好き。2(なちごま)は終わりです。

>>13 あっ頭を上げてください。こちらこそなちごま気に入って貰えて恐縮しまくってます。

>>14 期待して下さったみたいなので(←嬉しい限りです。)載せてみました。
   どうでしたでしょうか?(不安一杯です。)
24 名前:先輩。(高安) 投稿日:2004/01/30(金) 22:31



「高橋、ボーとしてどうしたの?」


急に声をかけられて、ビックリして振り返ったら。

そこには、私の大好きな人が立っていて、
ニッコリいつもの笑顔でいてくれる。

私は彼女の笑顔が好きだ。

彼女の笑顔に励まされて、今この場所にいられる。



25 名前:先輩。(高安) 投稿日:2004/01/30(金) 22:32


「高橋、またボーとしてるよ?やっぱり何かあったの?」


彼女は、心配そうに私を見つめてくる。
私は、慌てて


「何にもありませんよ。いつも通りです。」


私は彼女に心配とかけないように、事もなげに言う。


「でも・・・・・」


26 名前:先輩。(高安) 投稿日:2004/01/30(金) 22:34


彼女はそれでも心配そうにしていたから、
私は呪文の言葉を口にする。


「安倍さんの事が大好きだって考えていたんです。」


彼女の顔は赤くなり、はにかんだ笑顔を見せてくれる。



27 名前:先輩。(高安) 投稿日:2004/01/30(金) 22:34


「なっちも高橋のこと大好きだよ。」



もっと彼女のことを好きになりました。



28 名前:月影 投稿日:2004/01/30(金) 22:38

先輩。(高安)終わりです。




29 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/30(金) 23:30
いいですな。
なちえりとか見てみたかったり・・・
30 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/31(土) 00:56
なんか甘酸っぱい感じの話しですね。こういうの好きです。
いきりリク申し訳ないですがなちにいでスッキリ爽やかなの一つお願いします。
_│ ̄│○
31 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/01/31(土) 10:14
よしやすとかかおけいとかを見てみたいです。
32 名前:後悔。(なちえり) 投稿日:2004/01/31(土) 16:57


ここはさくら組の楽屋です。

今日は、娘。ではなく、さくらのお仕事ですから。
当然、矢口さん、吉澤さん、加護さん、高橋さん、新垣さんが居る訳なんですが、一人足りません。初めの内は、心配したりもしていましたが、あの人にとっては遅刻は普通のことみたいなので、最近は気にしなくなってきました。

それってつまり私が少しでもあの人のことを分かったってことなのかな。そうだったら嬉しいです。女の子だったら好きな人のことは何でも知りたいじゃないですか。

「・・・亀井、亀井。」

「はっはい!!」

「さっきから呼んでるのに無視するなよ。」

「すっすいません。」

どうもいけません。私はあの人のことを考えると、他の事が見えなくなってしまうみたいです。せっかく矢口さんが話しかけて下さったのに。


33 名前:後悔。(なちえり) 投稿日:2004/01/31(土) 16:58


「ま〜、いいから。ところで亀井ってなっちのこと好きなの?」

「ふぇっ!?」

「だってさ〜、さっきからドアばっかり見てるし。なっちが来たらきたで、ず〜となっちのこと見てるよ。」

気付かなかったです。自分ではそんなつもりなかったんですけど。


「・・・・・そんなに見てますか?」

「かなり見てるよ。無意識にって感じで。」

「・・・そうですか。」

つまり矢口さんが気付かれてしまったってことは、あの人にも気付かれてるってことですか??ヤバイです。かなりヤバイです。もう、あの人にどう接していいか分かりません。


34 名前:後悔。(なちえり) 投稿日:2004/01/31(土) 16:59


「あ〜、なっちは気付いてないから。その点は安心して。」

「よっよかった〜。・・・へっ!?何で私が考えていることが分かったんですか?」

「その百面相見てたら、誰だって気付くよ。あっ、でもなっちは色恋沙汰には鈍いからダメだろうけどね。そうすると亀井も大変だね。気持ちが伝わらないから。」

「大変ですか。」

「かなりね。亀井がなっちのことを好きなんて、なっち以外の娘。メンバーは気付いてるのにね。」


「ぜ・・・全員に・・・・」


35 名前:後悔。(なちえり) 投稿日:2004/01/31(土) 17:00


「もしかしてあれで隠してるつもりだったの?」

「はい・・。」
「はぁ〜。亀井ってこの前のハロモニでなっちに言った言葉覚えてる?」

「えっ??私なんか言いましたっけ??」

「なっちの笑顔が好きって。」

「いけませんでしたか?」


36 名前:後悔。(なちえり) 投稿日:2004/01/31(土) 17:01


「それだけならいいよ。なっちの笑顔、オイラも好きだし。でもあの時の亀井の目は本気だった。オイラも圭ちゃんも焦ったんだからね。」

「すいません。」

私が安倍さんに想いを寄せることによって、皆に迷惑かけてる。全然気付かなかった。でも気付いてしまったら、安倍さんへの想いを断ち切らなきゃ。これ以上皆に迷惑はかけられない。

例え、私の心が壊れたとしても・・・・・。


37 名前:後悔。(なちえり) 投稿日:2004/01/31(土) 17:01


「お〜い。もしかしなくてもなっちのこと諦めるなんて考えてないよね。」

答えない私。
違う、答える事の出来ない私。

「考えてたんだ。あのね〜、そんなことしなくても、いい方法があるんだよ。」

「・・・他に・・・」

矢口さんの言葉に、正気を取り戻す私。


38 名前:後悔。(なちえり) 投稿日:2004/01/31(土) 17:02


「スッゴイ簡単なこと。なっちに告白するだけっていうね。」


思っても見なかった言葉。
・・・・・・私が安倍さんに告白する。

「よし!!そうと決まったら即行動。皆スタジオ行くよ。」

私の返事を聞かずに、決めてしまう矢口さん。

「「「は〜い。」」」


39 名前:後悔。(なちえり) 投稿日:2004/01/31(土) 17:03

「っと、言う訳だから亀井は、ここでなっちを待ってて、スタジオに連れて来て。」

「・・・むっ・・・・むりです!!」



「亀井!このままだと後悔するよ。なんであの時ってね。それだけはダメ。絶対にダメ。どんな形でもいいから、決着をつけろ。わかった?」


「・・・・・はい・・・・」



40 名前:後悔。(なちえり) 投稿日:2004/01/31(土) 17:04

矢口さんの言葉は、一歩も踏み出さず、安倍さんを諦めようとした私の弱い心に勇気をくれる。大事な一歩を踏み出す勇気を。

「じゃっ、後は頑張れ。」



それだけ言うと、矢口さんは皆を連れて楽屋から出て行く。私は出て行く皆を見ながら、これからことを、安倍さんにどうやって告白するかを考える。だから気付かなかった。矢口さんが呟いた言葉に。


41 名前:後悔。(なちえり) 投稿日:2004/01/31(土) 17:04



もし、気付いていたら未来は変わっていたかも知れない。



42 名前:後悔。(よしやぐ) 投稿日:2004/01/31(土) 17:06



「矢口さん。」

誰も聞いていないと思う。矢口さんが最後に言った言葉。
私だけ・・矢口さんをずっと見てきた私だけが気付いた言葉。


他の子を先に行かせた二人だけしかいない廊下。



43 名前:後悔。(よしやぐ) 投稿日:2004/01/31(土) 17:07


「・・・・・よっし〜・・・・・・」


「・・・・・よく頑張りましたね。」

彼女が誰を好きだったか、知っていたからかけることの出来る言葉。



44 名前:後悔。(よしやぐ) 投稿日:2004/01/31(土) 17:07



「・・・・オイラは・・・決着をつけれなかった・・・・。あんなこと・・・・オイラの時には・・・・誰も言ってくれなかった・・・・」

途切れ途切れの彼女の声。

「・・・・はい・・・・」

それしか言えない私。


45 名前:後悔。(よしやぐ) 投稿日:2004/01/31(土) 17:08


今度は必死に首を横に振る彼女。


「・・・・違う・・・これは責任転嫁だ・・・。・ほんとは・・・自分に勇気がなかっただけ・・・・・・・」

「・・はい・・・」


46 名前:後悔。(よしやぐ) 投稿日:2004/01/31(土) 17:09


「・・・なっちが・・・亀井ことを・・・好きだから・・・。なっちも無意識に・・亀井のこと・・・見ていたから・・・・。・・・・オイラの・・・・恋は・・・もう終わってたんだから・・・・。わかってたんだよ・・・なっちのこと・・・ずっと・・・見てきたんだから・・・・。」

「・・わかっています。」



「・・なのに・・なんで・・・こんなに辛いんでよぉ〜。」


もたれ掛かって来る彼女。だけど、今の私に彼女に両手で抱きしめる資格はない。
きつく握り締めた手は、自分を戒める。


47 名前:後悔。(よしやぐ) 投稿日:2004/01/31(土) 17:09



「・・・・・時間が・・・時間が全てを解決してくれます。」

やっと言えたのは、何の慰めにもならない薄っぺらな言葉。


48 名前:後悔。(よしやぐ) 投稿日:2004/01/31(土) 17:10



今は言うことは出来ないけど、泣いている彼女の涙に誓う。

この未来(さき)にどんな結果が待ち受けていようと、貴女だけは守ってみせる。



後悔だけはしないように。



49 名前:後悔。(よしやぐ) 投稿日:2004/01/31(土) 17:14
>>29 名無飼育さまのリクエスト

後悔。(なちえり)とプラス 後悔。(よしやぐ)でした。
50 名前:後悔。(よしやぐ) 投稿日:2004/01/31(土) 17:17

>>30 >>31

のリクエストも可能な限り、がんばります。
51 名前:1番。(やすいし) 投稿日:2004/02/01(日) 11:09


「保田さんっ!!」


 急にあの特徴的な声で呼ばれて慌てて振り返ると、案の定あの娘が走って私に近付いて来た。私は隣まで来たのを確認して話し始めた。

「何でアンタが此処に居るのよ?」

 自惚れじゃないけど、私に会いに来てくれた事は確かだと思う。でもやっぱりこの娘から直接聞きたくて質問してみた。
52 名前:1番。(やすいし) 投稿日:2004/02/01(日) 11:10

「何って、保田さんに会いに来たに決まってるじゃないですか。」

 やっぱり、実際言われると気持ちがいいわね。それにちょっと照れてくるわ。直球型の石川に対し、私ときたら自分でも呆れるほどの変化球型。同期のちびっ子からは「圭ちゃんってヒネくれてるよね。」って有難くないお言葉を貰っているくらい。
 たまには正直になりたいとの思うけど・・無理ね。(即答


「・・・アンタね〜。ハア〜、もうイイわ。」

取り合えず出来るだけ表情は出さずに答えた。

53 名前:1番。(やすいし) 投稿日:2004/02/01(日) 11:11

 それが気に入らなかったのか石川が、

「保田さんは石川に会えて、ハッピーじゃないんですか?」

と言いながら、ほっぺをふくらませる。その表情があまりにもクリーンヒットしたため、顔がニヤケていく。
54 名前:1番。(やすいし) 投稿日:2004/02/01(日) 11:12
 私が黙っていたのが不安だったのか「どうしたんですか?」て聞いてきた。
 ハッとして、いかんいかん冷静沈着(?)を売りにしているこの保田圭がなんたる失態と思い、ニヤケた口もとを手で隠し、「別になんでもないわ。」っと、低めの声で言う。

 納得いかなそうだったけど、「そうですか。」って引き下がっていく。ふ〜、危なかったわ。何がって突っ込まないでよ。私にだって色々あるんだから。
 
 そんな私の行動をじっと見ていた石川。
55 名前:1番。(やすいし) 投稿日:2004/02/01(日) 11:13

「保田さんやっぱり今日はいつにもまして変です!!」
「ちょっと待て。」

「何か変な物食べたんですか?あっ、わかった。きっと落ちてる物でも食べたんでしょ?」
「さらに待て。」

「違いましたか?だったら、共演者の方にイタズラして怒られたんですか?」
「私は辻加護コンビかっ!!」

 それに共演者って事はあの女性にってことよね・・・。(想像中)・・・・殺される、確実に殺(や)られる(汗
56 名前:1番。(やすいし) 投稿日:2004/02/01(日) 11:14
 でも段々言い返す気力が・・・・。今の仕事は娘。の時以上に気を使うから終わるとヘトヘトなのよね。・・・年かしら(落ち込み気味
57 名前:1番。(やすいし) 投稿日:2004/02/01(日) 11:15


「あっ、お疲れモードですね。お仕事大変でしたか?」
「・・ええ、まぁそんな感じよ。(アンタの所為で余計に疲れてんのよ。)」

「だったら、今すぐ帰りましょう。」
「・・・そうね。(アンタが来なきゃ、さっさと帰ってたわよ。)」

 私は心の声を何とか僅かに残っている自制心で抑え込み、歩き出す。



「ちょっと待ってください!!」

 早く帰りたい私は、無視しても良かったけど惚れた弱みなのか、その声を聞くと立ち止まり、後ろを振り返ってしまう。石川は携帯を見てから。
58 名前:1番。(やすいし) 投稿日:2004/02/01(日) 11:16


「今、12時ジャストです。ハッピーバースデー保田さん。・・チュッ・・・」

 突然の石川の行動に、ビックリして思わず石川の感触が残る口元を手で触れる。

「本当は家に帰ってから言いたかったんですけど、12時に間に合いそうにもなかったですし、ましてや帰りのタクシーの中じゃ、ムードもないしキス出来ないですからね。」

「・・もしかして、今までの会話って時間稼ぎだったの?」
「正解です。一番に言いたかったんですよ。」

「・・・なんで・・・・」
「簡単なことです。やっぱり好きな人の誕生日には一番におめでとうを伝えたいじゃないですか。」

59 名前:1番。(やすいし) 投稿日:2004/02/01(日) 11:16

「・それだけのために・・・」
「石川にとっては何よりも大切なことです。」

 
この子って本当に感情がストレート過ぎる。けどなんかうれしい。



「やっ保田さん!?」


60 名前:1番。(やすいし) 投稿日:2004/02/01(日) 11:17

 石川の焦った声で、私は石川を抱きしめているってことに気付いた。もしかして私って前世はマジで野獣だったのかしら・・・・。無意識にこんな行動するなんて・・(滝汗
 
 けど取り合えず今は、ヒネくれている私の精一杯の言葉を伝えよう。



「ありがとう・・・り・・梨華(赤面」

 

 これ以上ないほど私は石川をギュッと抱き締めて、その温かさに酔いしれる。これは内緒だけど、ちょっとだけ赤くなった顔を隠すためって意味もある。
61 名前:1番。(やすいし) 投稿日:2004/02/01(日) 11:18



「圭ちゃん、石川は世界中の誰よりも幸せです。圭ちゃんと一緒にいられて。」

 
 私の幸せも石川と一緒にいることだよ。なかなか言葉には出来ないけど、これからもず〜と一緒にいよう。

62 名前:月影 投稿日:2004/02/01(日) 11:29
1番。(やすいし)でした。

保田さんと石川さんのどちらの誕生日にしようか迷いましたが、今回は保田さんで。
月影が書く保田さんってヒネくれてて、言葉より態度で自分を表現しちゃいます。
でも、甘えん坊の保田さんも書いてみたい!
>>31のリクの保田さんはどちらがお好みですか?(ヒネくれ VS 甘えん坊)
63 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/01(日) 18:31
31にリクしたモノです。
甘えん坊の保田さんでお願いします。
64 名前:可愛い彼女。(よしやす) 投稿日:2004/02/02(月) 01:01


「圭ちゃん離してくれませんか?」

「ヘッ!?」

「その手のことですよ。」

吉澤が指差した先には、彼女のコートを掴んでいる私の手。
ボーっとその手を見ていたら、

「離してくれないと、お出かけできません。このままだと遅刻しちゃいますよ。」


「・・・・遅刻すればいいじゃん。」

「ダメです。ずっと前からの約束なんですから。」

「・・・・・・・・」

離そうとしない私。

65 名前:可愛い彼女。(よしやす) 投稿日:2004/02/02(月) 01:02


「離して。」

「・・・・ヤダ・・・・」

「ヤダってアンタ。」

「・・・・・ヤナもんはヤナの!!」

「はぁ〜。困りましたね。いつからそんなに駄々っ子になったんですか。」

困り顔の吉澤。それでもコートを離そうとしない私。
平行線の話し合いの中、沈黙が二人を包む。

吉澤はじっと私のことを見ている。
私は彼女のコートを掴んでいる手を飽きることなく見続けていた。

66 名前:可愛い彼女。(よしやす) 投稿日:2004/02/02(月) 01:02

先に口を開いたのは吉澤。

「圭ちゃんは吉澤にどうして欲しいの?」

「ここに居て欲しい。・・・・私の隣に。」

「昨日、今日出かけるって言った時は納得してたでしょ。」

「・・・・・・・・・」

吉澤は私の顔を覗き込み。

「どうして?」

優しい笑顔、怒ってないよって言う意思表示。

67 名前:可愛い彼女。(よしやす) 投稿日:2004/02/02(月) 01:03

「今日、誰と会うの?」

さっきまでの優しい笑顔が、ちょっと曇っていく。

「それも言ったでしょ昨日。・・・・ごっちんだよ。」

「ウソだ!!」

「なっ何が!?」

「昨日なっちゃんに会った。」

私の言葉の意味が分かったのか、アッチャーって顔をして。

「会っちゃったんですか?」

「会った。」

「バレちゃってますよね?」

「バレちゃってる。」

「怒ってますか?」

「怒ってる。」

「ごめんなさい。」

「ヤダ。」

即答をする私。
68 名前:可愛い彼女。(よしやす) 投稿日:2004/02/02(月) 01:04

「どうしたら機嫌直してくれますか?」

「・・・・今日一日、甘えさせて。」

「昨日一杯甘えたでしょ。足りないの?」

「足りないの。もっと吉澤に甘えたい。」

正直な自分の気持ち。誰にも取られたくないって言う独占欲。

吉澤は下を向いてしまう。その体が小刻みに震えてる。

「吉澤?」

69 名前:可愛い彼女。(よしやす) 投稿日:2004/02/02(月) 01:04


心配していると、ガバッと顔を上げて。

「かっ・・・・・」

「か?」

「可愛い〜〜〜!!!なんて可愛いこと言ってくれるんですか!!吉澤感激です!!」

「ちょっと、よしざわ〜??」

「甘えさせてあげます。今すぐ甘えさせてあげます。そして可愛がってあげます。」

突如として行動を起こす吉澤。あれよあれよと言う内にお姫様抱っこ状態に。

危険を察知しても後の祭り。

70 名前:可愛い彼女。(よしやす) 投稿日:2004/02/02(月) 01:05

「さ〜行きましょう。めくるめく夢の世界へ。」

「そ〜いう意味じゃないのに。はなして〜!!」

「モ〜マンタイですよ。いっぱい心行くまで甘えさせて上げますからね。」

「いっ・・イヤ〜!!!!」

71 名前:可愛い彼女。(よしやす) 投稿日:2004/02/02(月) 01:05

バタンと閉ざされていく扉。
これならきっと保田さんは心行くまで、甘えられるでしょう。
身も心も(笑

72 名前:月影 投稿日:2004/02/02(月) 01:11
>>31 名無飼育さまのリクエスト

可愛い彼女。(よしやす)でした。

順番が逆になってしまいましたが、次は>>30のリクで「なちにい」です。
73 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/02(月) 01:53
なちまり期待〜。
できたらやぐがちょっと裏なかんじで
月影さんの甘々好きですけどちょっとビターなのも読んでみたいです
74 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/02(月) 10:06
吉保リクエストしたものです。
予想以上に甘えん坊の保田さんが可愛かったです。
吉保書いて貰っといてあれなんですけれども,かおけいの方も出来たらお願いします。
もちろん甘えん坊の保田さんのほうで。・・・・・あくまで出来たらでいいんです。2回目ですし。
75 名前:お悩み事。(なちにい) 投稿日:2004/02/04(水) 21:45


じ〜と今日もあの人のことを観察します。


「りさちゃん、安倍さんがどうかしたの?」

「えっ!?」

急に声掛けられて、ビックリして振り返ったら愛ちゃんが立ってた。

「さっきからずっと安倍さんのこと見てたよ。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

76 名前:お悩み事。(なちにい) 投稿日:2004/02/04(水) 21:46

「告白したんじゃなかったの?」


「あ〜・・・・・う〜ん・・・・・するにはしたんだけどね。」

曖昧に笑う私に怪訝な顔をして、

「なんかあったの?」


「ん〜〜〜〜。」

あるにはあったけど言って良いものか迷う。

77 名前:お悩み事。(なちにい) 投稿日:2004/02/04(水) 21:47

「やっぱり何かあったんやね。解決は出来ないかもしれないけど、聞く位やったらこの愛お姉ちゃんでも出来るから話してみなさい。」

「・・・・・・どうせなら解決してよ。」

「事と次第によりけり。話す気になった?」

「わかった。話す。」


〜〜〜〜〜〜〜


あの人が最近になってよく言う言葉がある。

78 名前:お悩み事。(なちにい) 投稿日:2004/02/04(水) 21:48

「垣さんって、最近なんか色んな意味で大きくなったね。」

って、言って必ず寂しそうに笑いながら。



「なっち置いてかれちゃいそう・・・・・・。」



79 名前:お悩み事。(なちにい) 投稿日:2004/02/04(水) 21:48

自分では大きくなった自覚なんかない。

唯がむしゃらにあの人に追いつきたかった。

年齢や、今まで培ってきた物に差が有り過ぎるあの人に追いつこうとなんて、私なんかじゃダメかもしれないけど、諦めたくはなかった。

だから頑張った。


80 名前:お悩み事。(なちにい) 投稿日:2004/02/04(水) 21:49

そして私は、これでもかってくらい緊張しながら一世一代の告白をした。

「安倍さんのことがずっと好きでした。付き合ってください!!」

結果は微妙。曖昧に流されてしまったのだ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「何がいけなかったのかな〜。って、お〜い愛ちゃん聞いてる?」
 せっかく相談する気になって話したのに、なんでボ〜としてるんだよ。

81 名前:お悩み事。(なちにい) 投稿日:2004/02/04(水) 21:50

「ボ〜としてるんじゃなくて考えてるんやよ。」

「だってボ〜としてるようにしか見えない。」

何でか自分でも分からないけど、愛ちゃんに八つ当たりをしてしまう。
私って全然成長してない。

「あ〜、そんなこと言うんだ。せっかく考えてあげてるのに。」

「うっ!!・・・・・・ごめん。」

素直に謝る私に、愛ちゃんはビックリした顔したけど、次の瞬間なんか納得するように頷いて。

82 名前:お悩み事。(なちにい) 投稿日:2004/02/04(水) 21:50

「安倍さんが曖昧に流した理由が分かった気がする。」

「わかったの!?」

「うん。多分これでいいと思う。」

少しまた考え込んだ愛ちゃんは、やっぱりこれしかないって顔をする。

「なに??」

今にも飛びつきそうになる私。

「さっき、りさちゃんが話してくれたことの中に答えがあるよ。」

「・・・・・・私が話した?」

「うん。」

なんだろう。私が言ったこと・・・・・・。もしかして

「まだ私に安倍さんに告白するだけの資格がなかったのかな。」

そうだったら落ち込むよ。今の状況でもかなり落ち込んでるのに。

83 名前:お悩み事。(なちにい) 投稿日:2004/02/04(水) 21:51

「それは全然違う。むしろ逆かな。」
 ヒントは、安倍さんが言ったことだよ。

「安倍さんが・・・・・・・・」

そう言われて思いつくのは、あの寂しそうな笑顔。いつも疑問に思っていたなんでそんな顔をするんだろうって。

それにあの言葉の意味。あれはどういう意味だったんだろう。


「・・・・・・・・・置いてかれちゃいそう・・・・・・・・」

呟いた言葉。頷く愛ちゃん。

「でもなんで?」

84 名前:お悩み事。(なちにい) 投稿日:2004/02/04(水) 21:52

「怖かったんじゃないかな。どんどん成長していくりさちゃんを見て置いてかれるのが。」

思ってもみなかった愛ちゃんの言葉。あり得る筈がない私が安倍さんを置いていくなんて。
むしろ私が安倍さんに置いてかれそうなのに。それを必死に、蜘蛛の糸のように細い希望に縋っているのだけの私に。

「りさちゃんの言いたいことは分かるよ。でもさっき私に素直に謝ったりさちゃんを見て、これしかないと思った。」

「謝るのなんて普通でしょ?」
 悪いことしたんだから。

「ううん。昔のりさちゃんは謝れなかった。特に同期の私たちになんて。」

確かに昔の自分は、妙に意地を張っていて後悔しても謝ることは出来なかった。
子供だったんだ思う。まぁ、今も子供だけど。

85 名前:お悩み事。(なちにい) 投稿日:2004/02/04(水) 21:53

「確かにそうだったけど。・・・・・でも私が安倍さんを置いてくことなんてありえない。」

「うん、そうだね。」



「・・・・私は安倍さんと一緒に歩いて行きたい。これから先。」


私の中の絶対の誓い。今まで誰にも言ったことがない安倍さんへの想い。


真っ赤になってしまった私に、愛ちゃんはやっぱり笑いながら。

「それだけ分かったなら今度は大丈夫やよ。安倍さんのところに行って来な。」
 それと最後の言葉は、私じゃなくて安倍さんにね。

温かく背中を押してくれた愛ちゃん。やっぱり同期っていいなと思いながら。
86 名前:お悩み事。(なちにい) 投稿日:2004/02/04(水) 21:53

「愛ちゃん、ありがとね。」

「っ!?・・・・がんばってね。」

愛ちゃんが驚いたの見て、私だってお礼くらい言えるよって抗議しても良かったけど、今はそれより重要な事があったから。

「オウ!!がんばってくる。」

って、それだけ言って走り出す。

自分の想いを伝えるために、あの人のもとへ。

87 名前:月影 投稿日:2004/02/04(水) 22:01
>>30 名無飼育さまのリクエスト

お悩み事。(なちにい)でした。

書いてて、なんかこれってなちえりに似てるって思ってしまった。
それにスッキリ爽やかじゃない気も・・・・・・。スイマセンです。

これに懲りずに、またリクしてください。お待ちしています。
88 名前:月影 投稿日:2004/02/04(水) 22:14
>>73のリクのなちまりで裏なかんじ&ビターですか。

このビターって暗いのと痛いのどちらがいいんでしょうか?もしかして両方?

>>74のリクのかおけいで甘えん坊な圭ちゃんは、前回よりもっと圭ちゃんに甘えて貰おうかな?

後、リクについてですが何回して下さっても構いませんので。(月影の出来る範囲でですが。)
89 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/05(木) 15:26
まつたか(松浦×高)お願いしちゃっても
いいですか?
90 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/05(木) 16:33
なちのの&なちかおお願いします
91 名前:天使と悪魔。(なちまり) 投稿日:2004/02/05(木) 19:19


・・・・こんな筈じゃなかったのに・・・・・・・



92 名前:天使と悪魔。(なちまり) 投稿日:2004/02/05(木) 19:20



見慣れない天上を見つめ、何度も同じ言葉を呪詛のように唱え続ける。

矢口は壊れたんだ。


・・・・・・もうあの頃には戻れない。

戻れたとしても戻る気は無い。

どうせ同じことを繰り返すのなら・・・・。



93 名前:天使と悪魔。(なちまり) 投稿日:2004/02/05(木) 19:21


自分の隣で眠る翼の折れた天使を見る。

純粋で真っ白な心の天使、汚れきった悪魔の矢口には触れる資格すらないと思ってた。

だから飛べないように、矢口の前から居なくならない様に、天使の証である翼を折った。


でも悪魔な矢口は、まだ飢えている。

・・もっと・・・もっとと唸りを上げる。


94 名前:天使と悪魔。(なちまり) 投稿日:2004/02/05(木) 19:21



眠る天使の上に跨り、その頬を叩く。



「なっち、お目覚めの時間だよ。早く起きて。」
 
矢口の飢えを充たしてよ。



95 名前:天使と悪魔。(なちまり) 投稿日:2004/02/05(木) 19:22



「や・・・・ぐち・・・・?」


寝ぼけているのかなっちは矢口を見て微笑む。

なっちの笑顔を見て、悪魔の心が痛み出す。

翼は折った筈なのに、もっとなっちから奪わないといけない。

なっちに掛けてあったタオルケットを剥ぎ取る。

96 名前:天使と悪魔。(なちまり) 投稿日:2004/02/05(木) 19:23

そのことで漸く自分の置かれてる状況を思い出したのか、なっちが組み敷いている矢口を押し退けようとする。

でも、矢口を押す力は弱い。



だって

「なっち無理しないほうがイイよ。まだ薬が効いてるんだから。」

なっちの力が弱いことは知ってるけど、さすがに抵抗されるとなっちより小柄な矢口には辛いから。

97 名前:天使と悪魔。(なちまり) 投稿日:2004/02/05(木) 19:24

「昨日ね、なっちの為に買ってきた奴に入れといたんだよ。」
 ・・・・・・全てはなっちの為なんだよ。

そう言いながら笑う矢口に、なっちは何か言おうとしたけど、上手く声が出ないみたいだ。


「そっか。昨日矢口に散々鳴かされたんだったね。」
 声が出なくて当然か。

そう囁きながら、なっちの喉元を舐め上げる。

98 名前:天使と悪魔。(なちまり) 投稿日:2004/02/05(木) 19:25

何度も何度も舐め上げていると、


「・・・・ぁ・・・・うぅ・・・・やぁ・・・ぐち・・お・お・・ねがい・・だから・・・」

昨日いっぱい泣いた筈のなっちの瞳に涙が溜まっていた。



なんて綺麗なんだろう。



99 名前:天使と悪魔。(なちまり) 投稿日:2004/02/05(木) 19:26


なっちの涙を見ていると、こんな事しちゃいけないって壊れた筈の矢口の心が叫びだす。

でも同時に悪魔がこの涙を奪えばなっちは、矢口から離れて行かなくなるって誘惑する。



矢口はこの甘い誘惑には勝てない。



100 名前:天使と悪魔。(なちまり) 投稿日:2004/02/05(木) 19:27



「・・・・・何がお願いなのかな?」
 はっきり言ってくれないと矢口分かんないよ。


なっちの涙を舌で掠め取りながら、浅く笑う矢口。



101 名前:天使と悪魔。(なちまり) 投稿日:2004/02/05(木) 19:27


視線をなっちの胸元へ移す。

そこには矢口が付けた印がいっぱい残ってる。

「なっちの肌って白いから、赤い跡が綺麗に付くね。」
 ・・この跡を見てると・・・・・・興奮するよ。ねぇ、なっちもそうでしょ?

一つ一つの跡をなぞるように、矢口の手はなっちの肌を撫でる。


優しく・・・優しく・・・・


102 名前:天使と悪魔。(なちまり) 投稿日:2004/02/05(木) 19:28


「・・・・あぅ・・・・・はぁ・・・・やめて・・・・・」

「なっちに良いことを教えてあげる。なっちが飲んだ薬ってね・・」
 ・・・・・媚薬効果があるんだ。

だから矢口がこんなに優しく撫でてもなっちは反応しちゃうんだよ。

なっちの反応を楽しみながら、

また新たになっちの肌に跡を付けていく矢口。

もっと・・・もっとなっち跡を・・・なっちが自分の物だって証拠を・・・。



103 名前:天使と悪魔。(なちまり) 投稿日:2004/02/05(木) 19:29

「・・・あぅ・・・・・・なんで・・・・・」

なっちの顔に涙は無くなり、諦めと絶望を垣間見る。

「そう、その表情だよ。矢口が見たかったのわ。」

これでなっちは矢口の物だ。誰にも渡さない。



・・・・・・・・矢口だけのなっち・・・・・・・・


104 名前:天使と悪魔。(なちまり) 投稿日:2004/02/05(木) 19:30



壊れた矢口の心が最後に言った言葉。


『お前は何処まで落ちて行くんだ』



答えなんて簡単だよ。


『なっちの為なら何処まででも』




・・・・ねぇ・・・・なっち・・・



105 名前:月影 投稿日:2004/02/05(木) 19:38
>>73 名無飼育さまのリクエスト

天使と悪魔。(なちまり)でした。

今回は、かなり裏的要素を入れてみました。(あとビターかな?甘くは無いです。)
この矢口さんが言ってる昨日のことを小説にしたら完璧に裏ですね。

いつかは挑戦してみたいな〜。(遠い目)
106 名前:月影 投稿日:2004/02/05(木) 19:48
>>89のリクのまつたか、お引き受けいたしました。

松浦さんって書いたこと無いから高橋さんとどんな風に絡めようか迷いますね。

>>90のリクのなちのの&かおなちもお引き受けです。

この二つのCPは別々に書くべきか、ののちゃんと飯田さんのなっちの取り合いにするべきか。

ご希望があったら言ってください。(出来る範囲でがんばります。)
107 名前:月影 投稿日:2004/02/05(木) 19:50



−−−−−−−隠しです−−−−−−−



108 名前:塩見 投稿日:2004/02/05(木) 20:11
背筋がゾクゾクとする印象が…
月影さんのおかげで黒ヤグに目覚めそうです。
やっぱなちまり…(・∀・)イイ!!(笑)
109 名前:塩見 投稿日:2004/02/05(木) 20:55
再びすいません。
り、リクエスト…「なちまり」でお願いします!(笑)
出来れば甘系を。
頑張って下さーい。
110 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/06(金) 06:03
なちまりリクエストしたものです。
(・∀・)イイヨイイヨー!!素晴らしいでつ。
さりげなく昨日のお話も期待してます。
111 名前:90 投稿日:2004/02/07(土) 11:21
できたら別で。
なちののは甘くなちかおは殺伐でお願いします。
112 名前:愛の力。(なちみき) 投稿日:2004/02/07(土) 23:18


私、藤本美貴は今壮絶に悩んでます。

何で会う人会う人に「怒ってるの?」「私にこと睨んでる?」って、言われなきゃいけないんだろう。

別に怒ってるわけでも、睨んでるわけでもないのに。

唯、することもないからボケッとしてるだけ。

その人たちに言わせると美貴はボケッとしてちゃいけないって事か。いつもアイドル全開で笑ってろってことなのかな。

そんなの無理。美貴だってお仕事の時以外普通でいたい。


113 名前:愛の力。(なちみき) 投稿日:2004/02/07(土) 23:23


だんだん悩むのが面倒になって、座っていたソファーにおいてあったクッションを抱きしめた。

「いい匂いだけど、抱きしめた感触はイマイチ。」

あの人の感触には追い付けてないね。
あ〜、あの人の感触っていったら。も〜、柔らかいし温かいし、おまけにいい匂いがするんだよね。このクッションは、あの人がよく抱きしめてるものだから同じ匂いがするけど。

「美貴には物足りないよ。」





「な〜にが物足りないのさ?藤本。」

背中に抱きついてくる感触、この匂い。あ〜、間違えない。

114 名前:愛の力。(なちみき) 投稿日:2004/02/07(土) 23:24


「安倍さん。」

「ん。ただいま、藤本。」

「おかえりなさい。安倍さん。」
 今日ってもっと遅くなるんじゃなかったんですか?

「ん〜、そうだったんだけどね。藤本がなんか悩んでるみたいだったから。」
 頑張って早く終わらせて来たべ。

そう言いながら安倍さんは美貴を抱きしめていた腕を解いて隣に座った。

ちょっと寂しいな。


115 名前:愛の力。(なちみき) 投稿日:2004/02/07(土) 23:25

「美貴が悩んでることに気付いたんですか?」

今日を振り返っても、美貴が安倍さんに会ってた時間は少ししかなかった。会ってたっていっても、ほとんど安倍さんは他のメンバーに取られてたんだけどね。

「気付くっしょ。なっちはその・・・・・・・・・」

黙ってしまった安倍さん。

「なんですか。黙ってちゃ分かりませんよ。」




「そのね・・・・・なっちは藤本のことずっと見てるから。」
 
柔らかそうなほっぺを赤くして、嬉しいことを言ってくれる。

116 名前:愛の力。(なちみき) 投稿日:2004/02/07(土) 23:26
「嬉しいです。でもほんとに良く分かりましたね。」
 美貴の黙ってる顔って怒ってるようにしか見えないのに。

悩んでた今日なんていつにも増して怖がられてたんですよ。安倍さんよりずっと一緒にいたメンバーは、ずっと美貴が悩んでることに気付かなかったし。

「う〜ん。何でだろうね。良く分かんないけど藤本の考えてることは、なんとなく分かるんだよね。」
 なっちに藤本専用のアンテナでもあるんだべかな。

そう言っていつものなっちスマイル見せてくれる。



あ〜、なんか美貴の悩みは解決したかも。


117 名前:愛の力。(なちみき) 投稿日:2004/02/07(土) 23:27

「ありがとうございます。」

急にお礼を言ってきた美貴に、安倍さんは不思議そうな顔をして


「なっち、藤本にお礼言われるようなことしてないべさ。」

「いいんです。安倍さんのおかげで美貴の悩みは解決したんですから。」

「そうなんかい?」
 やっぱりなっち何もしてないべさ。

「そうなんですから、細かいことは気にしないで下さい。」



「う〜ん、わかった。」


他の人が分かんなくたって、美貴は安倍さんが美貴のことを分かってくれてるだけで満足なんですから。


118 名前:愛の力。(なちみき) 投稿日:2004/02/07(土) 23:28

「あっ!!さっき安倍さんに美貴専用のアンテナがあるって言ってたじゃないですか。」

「うん。言ったべさ。」

「でも安倍さんが美貴のことが分かるのは、きっとアンテナの所為じゃないですよ。」

「だったら何だべさ?」

またまた不思議そうな表情をしている安倍さん。美貴は笑いながら、安倍さんの顔に美貴の顔を近づけ、美貴しか見えないようにする。


「それはですね、愛の力なんですよ。」
 美貴と安倍さんのね。

119 名前:愛の力。(なちみき) 投稿日:2004/02/07(土) 23:29


「・・・・・あい??」

「そうです。愛です。」
 英語で言うとラブです。

考え込んでいた安倍さんは、ようやく美貴の言葉の意味が分かったのか、急にあたふたし始めた。トマトのように顔を赤くして。

堪えられなくなって美貴が笑い出すと、赤いほっぺを膨らまして。

「ヒドイべさ!!藤本、なっちをからかったんだべな。」

120 名前:愛の力。(なちみき) 投稿日:2004/02/07(土) 23:35

このままではそっぽを向いてしまいそうだったから、不味いと思って安倍さんの膨らんだほっぺを両手で包み込む。

「安倍さん、愛の力って言ったのはからかう為じゃないですよ。美貴が本当にそう思ったんですから。」

「したら、何で笑ったべさ?」

「それは安倍さんの慌てた姿を見ていたら、可愛くて仕方なかったからですよ。」
 美貴を本当の笑顔にしてくれるのは、安倍さんだけです。

はっきりと物を言う美貴だから、照れ屋な安倍さんはすぐ顔を赤くする。今ならトマトの赤さにも勝てますね。

「そうだべか。」
 なっちも藤本そう言って貰えると嬉いべさ。


121 名前:愛の力。(なちみき) 投稿日:2004/02/07(土) 23:36

赤いほっぺに潤んだ瞳での上目使い。・・・・・いっいけないって分かってる。安倍さんが疲れるから。明日もお仕事あるんだから。頭では分かっているんだけど、体が・・・・・

そんなこと悩んでいるともつゆ知らず、話を逸らしたい安倍さんは、


「そう言われてみれば、さっき何が物足りなかったの?」


安倍さんは首を傾げて聞いてくる。・・・・かっ可愛い過ぎ!!・・もう無理・・・・・


美貴はギュって安倍さんを抱きしめた。ちょっと強めにね。


122 名前:愛の力。(なちみき) 投稿日:2004/02/07(土) 23:37

「っ!?藤本、離してだべ。」

安倍さんはじたばた暴れてるけど。

「イヤです。離しません。」
 物足りないのは安倍さんですから。

「なっ・・・なっちが物足りないんだべか!!」

「美貴は年中安倍さん不足です。」
 だから今補給中なんです。

123 名前:愛の力。(なちみき) 投稿日:2004/02/07(土) 23:42

「なっち今汗臭いから離すべさ!!」


さっきは自分から抱きついてきたくせに。

だったら、美貴にも考えがありますよ。



「美貴は全然気にしません。安倍さんの匂いは何でも好きです。」
 もし気になるんだったら一緒にお風呂入りますか?





「あうあう・・・・。」

抱きしめてるから見えないけど、安倍さんは間違えなく美貴が喜ぶ顔をしているだろう。



「どちらにしますか?」
 このまま抱きしめられているか、一緒にお風呂入りますか。


124 名前:愛の力。(なちみき) 投稿日:2004/02/07(土) 23:42




「・・・・・・・・抱きしめられてます。」

「それは残念。」
 だったら美貴が満足するまで離しませんからね。

「うう・・・・・・分かったべさ。」

安倍さん、でもね美貴の安倍さん不足は一生解消されないんですよ。
だから、このままズ〜と安倍さんを抱きしめていたいです。



125 名前:月影 投稿日:2004/02/07(土) 23:56
愛の力。(なちみき)でした。

>>108 塩見さま
黒ヤグ気に入って頂けて光栄です。なちまりのリクエスト了解しました。
甘いの用意しておきます。

>>110 名無飼育さま
素晴らしいだなんて褒められちゃってすっごい嬉しいです。
昨日に関しては月影自身どうするか分かりません。(一応頑張るつもりではいますが・・・)

>>111 90さま
ご希望に添えるようにしたいと思います。(殺伐な雰囲気が書けるかちょっと不安ですが。)
126 名前:優しさ。(かおけい) 投稿日:2004/02/08(日) 23:25


「・・・んん!?」

何かに包まれる感じがして圭は目を覚ました。

「あっ!!ごめんね。」
 寒そうだったからタオルケット掛けようと思って。
圭織は良かれと思ってやったことが、逆に保田を起こしまう結果になり、シュンとした顔をしていた。
圭にとっては、その心遣いが嬉しくて、
「気にしてないからいいよ。」
 それよりこれ、ありがとね。
と言い、タオルケットを少し持ち上げた。

それでもシュウとしてしまっている恋人に、困ったな〜と顎の辺りを掻く。
圭としては圭織には自分と一緒にいる時は、幸せそうに笑って欲しいと思っていた。
 
127 名前:優しさ。(かおけい) 投稿日:2004/02/08(日) 23:26

「圭織、そんな顔しないで。全然気にしてないから。」
「でも、圭ちゃんがせっかく気持ちよさそうに寝てたのに。それに言ってたよね最近良く眠れないって。だから・・・」

圭織は本当に申し訳なさそうな顔をして、下を向いてしまった。
励ます所かさらに落ち込んでしまい、どうしようもなくなった圭はおもむろに圭織の顎に手を持っていき、グイっと上げた。

128 名前:優しさ。(かおけい) 投稿日:2004/02/08(日) 23:27

「ふえっ!?」
突然の圭の行動にビクっとする圭織。
その目には涙まで溜まっていた。
涙を唇で受け止めるようにして両頬にキスをする圭。
あまりの優しいキスに声も出ず、何故だか先程とは違う意味で涙が出そうになる。
そして両腕で圭織を抱き締めて、耳元で囁く。

「圭織は私の言ったことが信じられないの?」
って、ちょっとだけ怒った感じの声をして。

129 名前:優しさ。(かおけい) 投稿日:2004/02/08(日) 23:27

「ちっ・・・違う!!そういうことじゃなくて「だったら」
圭織の言葉を途中で止め、今度は圭織の顔を見つめて優しく言う。
「だったら、私を信じて。ねっ?」

圭の気持ちを感じ取ったのか圭織はハニカミながら、
「・・・うん。ごめんね圭ちゃん。」
と返す。圭も優しく笑っていた。

130 名前:優しさ。(かおけい) 投稿日:2004/02/08(日) 23:28

二人は抱き合い、額をコツンと合わせて、笑いあう。
「なんかいつもと逆だね。」
「そうだね。いつもは圭ちゃんが落ち込んでるのを励ますのに。」
「たまには良いじゃない。私に甘えてくれたって。」
「うん。なんか凄くイイ。圭ちゃんに愛されてるって感じがした。」
今まさに、圭織は圭が見たがっていた表情をしていた。

それを見た圭も幸せそうに笑い、
「もっと愛を感じて。」
と言って、今度は圭織の唇に甘いキスを贈ったのであった。
131 名前:月影 投稿日:2004/02/08(日) 23:31
>>74 名無飼育さまのリクエスト

優しさ。(かおけい)でした。
甘いは甘いでも恋人に甘い圭ちゃんでした。
132 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/09(月) 11:56
かおけいリクエストしたものです。
すっごくいいです子の2人,雰囲気が特に。ありがとうございます。

それで,今度はよしやすで勘違いでやきもちを焼いてひねくれる保田さんで,最後は誤解が解けて甘えん坊の保田さんになる。というのをお願いできないでしょうか?
時期はバレンタインの時期でお願いします。
勘違いをする(やきもちを焼く?)相手は,石川さんか矢口さんか飯田さんでお願いします。

細かい設定でごめんなさい。月影さんの書ける範囲の設定でいいのでお願いします。
133 名前:あると君 投稿日:2004/02/09(月) 20:21
安倍さんと石川さんのやつをお願いします。
134 名前:ソルト 投稿日:2004/02/09(月) 20:22
安倍さんと石川さん短編恋愛小説をお願いします。
135 名前:Go Girl な彼女 。(まつたか) 投稿日:2004/02/10(火) 08:33


「ちょっ!!まっ待ってくださいよ。松浦さん。」


「やだ!!愛ちゃんなんて知らないんだから。」

あっちゃ〜、完璧に怒らせちゃいましたか。
どうしよかな〜。
う〜ん、こんなことになるなんて。
付いてなさ過ぎやよ〜。(落ち込みついでに訛り中)

136 名前:Go Girl な彼女 。(まつたか) 投稿日:2004/02/10(火) 08:35

この追いかけっこを始めてはや30分経過しても、一考に機嫌の直らない松浦さん。
これではこうなった訳も説明出来なくてホントに困った。
松浦さんを止める良い方法も思いつかなくて、いつまでこれ続くんやよ〜。

あ〜・・・も〜こうなったらヤケクソや。
使いとうなかったけど藤本さんに聞いた松浦さん攻略法
(別名・松浦亜弥の暴走の止め方)しかないか・・・。

正直これやりたくないんやよ。

137 名前:Go Girl な彼女 。(まつたか) 投稿日:2004/02/10(火) 08:36
でも・・・よしっ!!腹を決めて、せ〜の・・・


「・・・あや・・・」(小声で)

腹は決めたけどやっぱり恥ずかしくって小声になってしまった。
ダメダメ人間決定と思って、また松浦さんを追い掛けようとした時。

先に行ったと思っていた松浦さんが止まっていた。(その距離10メートル)
そしてこっちを向いたと思ったら、

「今なんて言ったの!?松浦の間違えじゃなきゃ、あや・・・亜弥って呼んでくれたよね。」

隣にいた。

138 名前:Go Girl な彼女 。(まつたか) 投稿日:2004/02/10(火) 08:37


「へっ??今あっちに居ませんでしたか?」

何が起こったか判断できなくて、取り合えず松浦さんに聞いてみた。

「走って来たに決まってるでしょ。そんなことより何て言ったの?」

走って来たって、そんなことよりって私はそっちの方が気になるんやけど。
マジで松浦さんって何者なんやろな(汗)

世界のアイドルって凄いんやな(←意味不明)


139 名前:Go Girl な彼女 。(まつたか) 投稿日:2004/02/10(火) 08:37


「ねぇ、ねぇ!!呼んでくれたよね?」

今にも跳び付いてくる勢いの松浦さん。

そんなに顔を近づけられると照れるやよ。
改めて見るとヤッパリ可愛いな〜。
この人が私の彼女さんなんて感激!!(色ボケ高橋さん)

「はい。呼びました(照」

「やった〜〜〜!!!!」

認めたら松浦さんがヒョンヒョン飛び跳ねて喜んでます。
元気やよな〜。

140 名前:Go Girl な彼女 。(まつたか) 投稿日:2004/02/10(火) 08:38

しばらく飛び跳ねていた松浦さんがこっちを向いて、

「あっ!?それじゃ、仕事の時間だからまったね〜♪」

「エッ・あの怒ってたんじゃ?」

「もう全然怒ってないから。それじゃ・・・チュッ・・・ジャッア〜ネ〜♪」

松浦さんは私の頬にキスをして、アッという間に走って行ってしまった。

私が追い掛けていた30分って・・・。

キスをされた頬を押さえて松浦さんが走り去った方を見ながら一言。




・・・藤本さん私、一生松浦さんは攻略出来ません。


141 名前:Go Girl な彼女 。(まつたか) 投稿日:2004/02/10(火) 08:39


<おまけ>

「ねっ!聞いて聞いて!!やっと愛ちゃんが松浦のこと亜弥って呼んでくれたんだよ。」

「ア〜・・・電話口でそんな声で叫ばなくても聞こえてるよ。良かったね。」

「美貴ちゃん・・・心がこもってない。」

「!?そんなことないない。ホントに良かったって思ってるから(汗」

「うん。これからもっと呼んで貰える様にガンバルよ〜♪」

「あやちゃん頑張れ。」

高橋・・・屍は拾ってやるからマジで頑張れよ〜!!

松浦には応援の頑張れを、高橋には合掌の頑張れを送る藤本さんでした。
                 
                (松浦さんと藤本さんの電話での会話から抜粋) 

142 名前:月影 投稿日:2004/02/10(火) 08:51
>>89 名無飼育さまのリクエスト

Go Girl な彼女。(まつたか)でした。

>>132のリクでよしやす(設定付き)了解しました。バレンタインには間に合わせます。

>>133,>>134のリクでなちりかも了解です。ソルトさまには甘い恋愛を、
あると君さまには何が良いでしょうね?
143 名前:あると君 投稿日:2004/02/10(火) 23:11
安倍さんと石川さんで激しい恋愛小説を書いてください。
144 名前:あると君 投稿日:2004/02/10(火) 23:12
訂正月影さん安倍さんと石川さんで激しい恋愛小説を書いてください。
お願いします。
145 名前:True Strength。(なちのの) 投稿日:2004/02/11(水) 03:08


最後の、娘。として最後のコンサートが終わって一息付く暇もなく。

「次は会見だから。」

と言われて、この部屋に押し込められた。

誰もいない部屋、娘。の楽屋とは違う静寂が支配する部屋。
コンサートが終わって興奮気味だった心が冷めていく。
この先この寂しさと向き合わなければならない。


「・・・慣れてると思ったんだけどな。」

東京に出てきた頃、寂しくて寂しくて故郷を思い続けていた。
その頃の寂しさに似てる。


「娘。がいつの間にか故郷みたいになっていたのかな。」

そう言いながらちょっとだけ笑ってみた。・・・でもすぐに無理に作った笑みは
消えていく。



146 名前:True Strength。(なちのの) 投稿日:2004/02/11(水) 03:10




「安倍さん無理して笑わなくていいれすよ。」


今みたいに無理して笑っていた時に言われた言葉。幼かった彼女は人の心に敏感で、
誰にも気付かれなかった私の嘘を見破った。

娘。の顔と言われて、いつの間にか誰にも頼ることが出来なくなっていた私。
見えない鎖に縛られていた私を癒してくれた彼女。



――会いたい・・・会いたいよっ!!・・・のの――



想いが募り、知らない内に涙が頬を伝っていた。私は拭う事もせず唯じっと耐えていた。


本当だったら真っ先に会いに行ってた。あの時の・・・ののが泣き崩れながらも
一生懸命に私に何かを伝えようとしてくれた姿を見たら。


147 名前:True Strength。(なちのの) 投稿日:2004/02/11(水) 03:12


でも私は動くことが出来ない。
大人だから・・・今自分が立場ある人間で私の行動一つで周りの人に迷惑を掛けてしまう。

「・・・嘘だ。ホントは・・・」



――会いに行かないことが私の精一杯の強がり―― 




その間も涙は止まることなく流れ続ける。


「・・・いい加減止まってよ・・・」


それだけしか言えない。

なんでこの涙は拭えないんだよ。




148 名前:True Strength。(なちのの) 投稿日:2004/02/11(水) 03:15




「なちみの涙が止まらないのは、なちみの心が助けてって言ってるからだよ。」


その言葉と一緒に背中に温かさが伝わる。私の前で交差された腕からは彼女の強さが伝わる。
誰だかなんて分かってる。

だから甘えてしまいそうになる自分。だけど・・・それじゃダメなんだ。

「なっ・何でぇ・・・ここに・・いるんだよ〜。クッ・・・なっち頑張って
 耐えてたんだよっ!!」

自分を隠すための意味のない奴当たり。

「・・・なちみ。思ったんだけどなちみは無理しすぎだよ。」

でも、それすらもバレていた。


「・・・でも・・・・でもなっちは・・・大人だから」

「なちみが考えてる大人って何?こうやって辛いことも想ってることも
 全部我慢するのが大人なの?」


ののが私を抱きしめる力を強くする。
同時にののの鼓動が伝わってくる。その音もののと同じように力強かった。


149 名前:True Strength。(なちのの) 投稿日:2004/02/11(水) 03:19



「・だったら・・・ののは大人になんてなりたくないよ。ののはなちみに会いたいなら
 会いたいって言う。側にいて欲しかったら一緒にいてって言う。・・・ワガママかも
 知れないけど、好きな人には嘘なんか付いて欲しくない。どんな事だって伝えて欲しい。
 ののも想ってること伝えるから。」


私はののに体を回転され、ののと向かい合う形になった。


初めて見たのの表情は、大人と子供が入り混じる意志が籠もった目が印象的で。
いつの間にかののが成長していたことに気付かされた。



「・・・ののはなちみに会いたかったです。」


はっきりと言われたののの想い。

なっちはバカだ。それに子供で、ののの方がよっぽど大人だったんだ。


そんな私だけど・・・いや、そんな私だからこそ、ここまで想っていてくれているののの
その想いに答えなければいけない。


150 名前:True Strength。(なちのの) 投稿日:2004/02/11(水) 03:20

私の本当の気持ちは・・・


「・・・なっちもののに・・・会いたかった。・・・ののに会いたかったんだよ。」


一度吐き出してしまった想いは、もう止めることは出来ない。
我慢していた分だけの反動が来る。

今度は私からののを抱きしめた。ののも抱き締めてくれる。
ののの腕の中で私はずっと泣き続けた。


「さっきとは逆だね。・・・でも嬉しいよ。なちみ、ありがとう。」


耳元でする声は優しいかった。



151 名前:True Strength。(なちのの) 投稿日:2004/02/11(水) 03:21


私は想う・・・

この涙が止まったらきっと私はもっと強くなれる。
我慢するだけの大人じゃなくて、本当の意味での大人に。


そして願う・・・

“だからのの、永遠(ずっと)私の側にいて下さい。”と。


152 名前:月影 投稿日:2004/02/11(水) 03:31
>>90 名無飼育さまのリクエスト

True Strength ―本当の強さ― 。(なちのの)でした。

この作品は月影自身安倍さん卒業時の辻さんを見て書こうと思っていました。
そのためリクの甘いと言う設定とは少し外れてしまっています。
名無飼育さま申し訳ありません。
153 名前:月影 投稿日:2004/02/11(水) 03:40
>>144のあると君さまのリク了解しました。

もしかしたらアンリアル物になるかも。(まだ分かりませんが・・・)
もしアンリアルが嫌だったら教えてください。

154 名前:月影 投稿日:2004/02/11(水) 03:55

True Strength ―本当の強さ― 。(なちのの)で隠しです。

しかし本当にあの時の辻さんを見ていると安倍さん卒業しないでって改めて思いましたね。

この話しは初めに書く時は、落ち込んだ辻さんを安倍さんが励ますものにしようと思い
話しの内容も考えていましたが、突如として逆になってしまいました。

たぶん月影が辻さんには、この小説みたいに強く(精神的に)なって欲しかったんだと思います。


155 名前:あると君 投稿日:2004/02/11(水) 10:36
月影さんアンリアルでいいですよ。
156 名前:誘惑。(なちまり) 投稿日:2004/02/12(木) 00:04


最近のオイラの楽しみは?て聞かれたら間違えなく“同居中のラブラブな彼女であるなっちの
寝顔を似ること”って宣言。

そりゃ〜も〜チョ〜が付く程可愛くって!!オイラとろけちゃいそ〜。
そんでもって食べちゃいた〜い!
って感じで今日も朝からオイラは邪念を抱きつつ、なっちの天使の寝顔を観察中。


「く〜!!今日もかわいいな〜。ホントにおいしそ〜。」

あ〜ヨダレが出てくる。

157 名前:誘惑。(なちまり) 投稿日:2004/02/12(木) 00:07

でもいつもならオイラ我慢するんだよ。なっちもオイラもお仕事あるし。特になっちは
攻められる方だからね。前なんか朝からおっぱじめたら、なっちフラフラにしちゃって
カオリからお叱りの電波を貰ったし。あの時は三日三晩悪夢と幻聴に悩まされ続けたっけ。(汗


でもでも今日のなっちはいつにも増して色っぽくてオイラのこと誘ってるの。

どうしてかって言うと昨日の夜、なっちとオイラは???で???して続けざまに???しちゃったから
なっちが気を失ちゃって、つまりこの毛布の下のなっちはまっぱ。

それにさっきからなっちが寝返りをうつ度に毛布がズレてなっちの白い肌が〜!!
も〜その見えそうで見えないチラリズムにオイラメロメロ!!


158 名前:誘惑。(なちまり) 投稿日:2004/02/12(木) 00:10

しかし話しは飛ぶけど最近のなっちの胸って大きくなったな〜。オイラがイッパイ
揉んだおかげだね。

なんかなっちの胸見てたらムクムクとオイラに好奇心に火がついて。

「ちょっと位見ても良いよね。」

て思い始めて、そ〜と毛布に手をかけて捲り上げた。

明るい所で見るなっちの肌はやっぱり白くて、胸にはオイラが昨日イッパイ付けた
赤い華が散りばめられていた。


「やっぱりなっちの白い肌には赤が良く似合いよね。オイラが思った通り。昨日なっちが
 嫌がってたけど押し切った甲斐があったな。ええもん拝ませてもらった。」

159 名前:誘惑。(なちまり) 投稿日:2004/02/12(木) 00:12


う〜ん。にしてもなっちって絶対オイラのこと誘ってるよね。なっち見た目が未成年にしか
見えないから犯罪だよ。てことは、そのなっちを襲ってるオイラは犯罪者?

「・・・まぁ〜いっか。オイラはそんなこと気にしないし。今オイラが気になってるのは
 目の前のなっちだけだし。」

そのなっちも流石に寒くなったのか身体が丸まっていく。


「あっ、ゴメンネ。なっち寒かったね。ヨシ、じゃ〜今からオイラが温めてあげる。」

先に一言言っておくけど、この時のオイラは純粋になっちを温める為に抱き締めようと
しただけだったんだよ。

160 名前:誘惑。(なちまり) 投稿日:2004/02/12(木) 00:13

そしたらなっちが温めるつもりで近付いたオイラの頭に腕を回してきて、「うわっ!?」って
オイラがビックリして声上げると、同時になっちに思いっきり引っ張られて抱き締められた。

オイラも抱き締めようと思ってたからそれはいいの。問題なのはオイラの顔の位置。
このプニプニ柔らかくてそれでいて弾力のあるのって・・・やっぱり・・・最初がむで最後がねの
付くものだよね。


「もが〜・・・もがもが・・・。(うぉ〜なっちの胸ッスか!!)」

オイラの声ってバッチリなっちの胸に邪魔されて何言ってるかわかんないな。


161 名前:誘惑。(なちまり) 投稿日:2004/02/12(木) 00:16

ここでオイラは考えた。

なっちはオイラのことを誘ってる→オイラはいつでも何処でもオ〜ケ〜で→ってことはこれはきっと
なっちのオ〜ケ〜サインなんだ。

も〜いくら口で言うのが恥ずかしいからって、

「モガモガモガ。(大胆なんだから。)」



その後はご想像通り理性のたがが外れたオイラは、なっちに???から???、果ては???まで
誠心誠意込め、オイラの全ての技を駆使しましたとも。

う〜ん、オイラもまだまだ若いなってシミジミ思ったね。


162 名前:月影 投稿日:2004/02/12(木) 00:30
>>109 塩見さまのリクエスト

誘惑。(なちまり)でした。

甘くしようと思ったら裏っぽくなりました(汗
この話しには続きがあります。でも続きと言っても落ちの部分です。
載せるかは迷い中。(迷ってる理由は甘いんじゃなくてお笑いだから。)

>>155 あると君さま了解しました。月影の都合に合わせてもらってすいません。
163 名前:塩見 投稿日:2004/02/12(木) 03:58
読み終わるまでニヤけてました(笑)
こんな萌えー!な話を書いて下さってありがとうございます。
矢口さんはやっぱりこういうキャラが似合いますねー。
モガモガ、にひたすら萌えー!でした(笑)

落ちの部分があるなら是非読んでみたいです。

164 名前:月影 投稿日:2004/02/13(金) 02:35

(●´ー`)<矢口、塩見さんが落ちが見たいって。

(〜^◇^)<オイラは見たくない!!

(●´ー`)<でも月影は出す気満々だべ。

(〜^◇^)<えっ!?

(●´ー`)<それじゃ、はりきって行ってみるべさ〜♪

(〜^◇^)<マジで〜!!!!
165 名前:誘惑。(なちまり)おまけ 投稿日:2004/02/13(金) 02:41

んでもって現在、オイラの目の前には鬼が三体。


三十路鬼&電波鬼&野獣鬼(あえて名前は伏せるけど)が仁王立ち。怖い・・・恐過ぎ・・・。
オイラの全身から変な汗が・・・・。

黙ってるオイラに三十路鬼が、

「アンタあれどないするつもりなん?(怒」

続いて電波鬼が、

「前に言っといたよね。次やったらどうなるかも身をもって体験させたよね。
 あれじゃ足りなかったんだ?(怒」

166 名前:誘惑。(なちまり)おまけ 投稿日:2004/02/13(金) 02:42

最後に野獣鬼が、

「さっきチラッと見えたんだけど、あの無数の赤い痕のおかげで今日あれは確実に衣装が着れなくなったね。(冷笑)矢口さんはどのような対処をしてくれるのかしら?(怒」

三体が指差した先には楽屋のソファーで気を失ってるなっちの姿が。
もし気が付いたとしても腰が使い物にならなくてフラフラだと思う。

オイラはそんななっちを見てから、三体の方を向いて、

「あははは〜・・・取り合えずどうしましょ〜・・・」

て、引き攣り笑い。

167 名前:誘惑。(なちまり)おまけ 投稿日:2004/02/13(金) 02:43

この後、オイラが三体の鬼からどのような罰を受けたか・・・オイラの口からは言えません。


ただ川の向こう岸に死んじゃった筈のじーちゃんとばーちゃんがいました。

取り合えずもうすぐ近くで会えると思います。

168 名前:月影 投稿日:2004/02/13(金) 03:11

(〜^◇^)<・・・オイラが出てくるのって絶対落ちが付いてるよね。

(●´ー`)<しょうがないべさ。月影が矢口=落ちって思ってすから。

(〜^◇^)<そのイコール関係どうにかならないの?

(●´ー`)<無理だべ。(即答)

169 名前:月影 投稿日:2004/02/13(金) 03:18
(〜^◇^)<何で今回オイラ達がしゃべってるの?

(●´ー`)<前からずっと試して見たかったんだって。

(〜^◇^)<ふ〜ん。・・・でも最初のオイラ達って顔間違ってるよね?

・・・・・・・・・・

(●´ー`)<・・・矢口・・・次の話しでも矢口は落ち決定だって。

(〜^◇^)<なんですと!?
170 名前:月影 投稿日:2004/02/13(金) 03:30

(〜^◇^)<オイラ達ってまたこういう風(顔文字)に出てこれるのかな?

(●´ー`)<見てくれてる人がイイって言ってくれたら続けるみたいだよ。




(〜^◇^)(●´ー`)<無理っしょ!!


(●´ー`)<それでは誘惑。(なちまり)おまけ終わりです。

(〜^◇^)<次回は14日に更新予定。

(〜^◇^)(●´ー`)<じゃ〜ね〜。
171 名前:塩見 投稿日:2004/02/13(金) 16:09
ありがとうございます。
読みながらまたニヤけてました。
やっぱ矢口さんはこういうのが似合いますね。
・・・安倍さんご愁傷様です(笑)

172 名前:月影 投稿日:2004/02/13(金) 17:05
>>171 塩見さま

ニヤけられて月影としましては嬉しい限りです。
安倍さんには可哀想な事をしてしまったと・・・・ゴメンネ安倍さん。


(〜^◇^)<オイラには謝罪無しなの・・・・(涙)

(〜^◇^)<オイラにはジェントルマンの役1番似合うのに・・・
173 名前:月影 投稿日:2004/02/13(金) 17:18

(〜^◇^)<エ〜と、ここからはアンリアルの物語をお送りするぜ!!

(●´ー`)<もちろん主役はなっちだべ。

(〜^◇^)<でも正確にはなっちであってなっちじゃないんだよね?

(●´ー`)<イエス・オフコースだべ。

(〜^◇^)<じゃっ、誰なの?

(●´ー`)<それは見てからのお楽しみってことで。それではレッツゴ〜。
174 名前:ハロモニ。愛の劇場♪ 投稿日:2004/02/13(金) 17:23

オイラは町のお巡りさん♪

今日も町の平和を守るため〜、見回りお仕事ガンバロ〜♪

ノリノリのオイラは見回りを終えて交番に戻って来ました。
そして敬礼のポーズを取って、お決まりの文句を唱える。

「ヨシッ!!今日も異常なし。」

でもオイラ思うんだけど絶対この町で異常が無い事なんてない。
必ずと言って良いほど、オイラがこれを言うとなんか起こる。

勘弁してくれってカンジ〜。(コギャル風に)




「うわ〜ん・・・お巡りさ〜ん。」

ほら来た。今日は何だ〜!!魚屋か、八百屋か、果てはあの厚化粧か?

「何があったん・・・・・へっ!?」

175 名前:ハロモニ。愛の劇場♪ 投稿日:2004/02/13(金) 17:25


でもオイラの予想に反してあの濃い連中じゃなかった。

「エグ・・エグ・・・・お・・まわり・・さん・・」

オイラに助けを求めてきたのは、クリクリほっぺとまん丸お目目がトレードマークの
安倍かわもち君。かなり可愛いんだよね〜♪(先輩が怖くていえないけど)



そのいつも笑顔を振りまいてるはずのかわもち君が、泣いてるなんてただ事じゃない。

「何があったの!?もしかして!!変なおじちゃん(先輩も含め)にいかがわしい事でも
 されたの?」

176 名前:ハロモニ。愛の劇場♪ 投稿日:2004/02/13(金) 17:27

もしそうだったら許さん(炎)そいつを地の果てまで追っかけて、ドラム缶の中に詰め込んでセメント流しこんで(もちろん顔は出しておく)、東京湾に沈めてやる!!(もちろん生きたまま)

「・・・グス・・・・ちが・・いましゅ・・・グスッ・・」

良かった違ったよ。まぁ〜かなりオイラやる気満々だったけど。(何処でセメントとか
調達しようか考えてたし。いっそのこと職権乱用してやろうかとも思ってた。)


「だったら何があったの?お巡りさんに言ってみなさい。(上手くすればかわもち君
 ゲットも夢じゃない・・・・ニヤリ)」

177 名前:ハロモニ。愛の劇場♪ 投稿日:2004/02/13(金) 17:28

かわもち君はオイラの顔を見て(もちろんオイラがこんなデンジャラス事考えてるなんて
覚られないように、飛び切りの笑顔をして)涙が溜まったお目目をくしくししながら
(ハムスターみたいで抱き締めちゃいたい)かわもち君はたどたどしく話し始めた。

「あ・・・あのれしゅね。・・・おね〜ちゃんと・・けんかしてお家を・・・・・
 ・・追い出されたのでしゅ。」




「・・・・はっ!?」

178 名前:ハロモニ。愛の劇場♪ 投稿日:2004/02/13(金) 17:31


「だから・・・おうちに・・・かえれないんでしゅ!!!!・・ヒクッ・・うわ〜ん・・・
 ・・うわ〜ん・・・・」

またまた泣き出してしまったかわもち君。


呆然としているオイラは、この幼気(いたいけ)な男の子の危機を救うことが出来るのか!!
                    
                           
                                つづく
179 名前:ハロモニ。愛の劇場♪ 投稿日:2004/02/13(金) 17:39

(〜^◇^)<これって続くの?

(●´ー`)<分かんない。

(〜^◇^)<でも最後に続くって。

(●´ー`)<分かんない。

(〜^◇^)<じゃっ、これってなちまりなの?

(●´ー`)<分かんない。でも続くなら他のキャラが出るから。

(〜^◇^)<つまりなちごまとか、なちみきになるかもってこと?

(●´ー`)<そ〜いうことだべ。
180 名前:塩見 投稿日:2004/02/14(土) 02:07
かわもち君キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
矢口さんにがんがってもらいたいけど危ない事考えすぎー!(w
でも似合ってるよ、矢口さん(笑)

181 名前:あると君 投稿日:2004/02/14(土) 11:39
月影さん安倍さんと石川さんの恋愛小説はまだですか。
182 名前:月影 投稿日:2004/02/14(土) 17:12
>>181 あると君さま

遅くなって申し訳ありませんでした。

ただ内容をバレンタインものにしたくてと思って、それなら当日にUPした方がいいだろうと
考えていたからです。
183 名前:バレンタインの野望。(なちりか) 投稿日:2004/02/14(土) 17:14



「梨華ちゃん今日はいつにも増してハイテンションだね。」

目の前で踊っている(実際は違うが)友人に話しかける吉澤。
そんな吉澤の言葉に梨華は振り返り、早口でまくし立てる。

「だって今日はバレンタインだよ!!」

何がバレンタインだよって感じの吉澤は呆れながら、

「あ〜そういうことね。梨華ちゃんは安倍先輩にチョコあげるんだ?」

一応梨華の会話に合わせる。

184 名前:バレンタインの野望。(なちりか) 投稿日:2004/02/14(土) 17:16

「そうなの!!付き合い始めて、はや10ヶ月と10日と10時間!!私と安倍さんの初めての
 バレンタイン♪私これに命を賭けてるの!!」

鼻息が荒い梨華に、

「この前は大晦日&お正月で、さらにその前はクリスマスに命賭けてたよね。」

冷静な吉澤のツッコミが冴え渡る。
あえて吉澤は言わなかったが、そんなに命賭けてたらきっと梨華ちゃん何回も死んでるよ。
って付け加えておく。


吉澤のツッコミに、いつもはネガティブになる梨華だが今日は違った。

「だって恋人同士には年中行事は欠かせないものでしょ?」
「ま〜そうとも言うね。」

「そうとしか言わないの!!だから今日のバレンタインで少しでも安倍先輩との距離を
 縮めてやるんだから。」


危機迫る勢いの梨華にちょっとだけ怯え気味の吉澤。

185 名前:バレンタインの野望。(なちりか) 投稿日:2004/02/14(土) 17:18

「そういえば、大晦日&お正月&クリスマスに行き込んでった割には、次の日落ち込んで
 経ってのは、・・・もしかして?」

「・・・もしかしなくてもそうだよ!!エッチはおろかキスだって
 出来なかったんだよ〜(涙)」

「・・・安部先輩恥ずかしがり屋だもんね。」

落ち込んだ友人を慰める吉澤。


だが落ち込んでると思っていた友人は、

「そうなの!!も〜チョ〜恥ずかしがり屋さんなの。でもそこがチョ〜可愛いんだよ。」

「落ち込んでると思ってフォローしてあげたら、最後はやっぱりノロケかよ!!」

またまたツッコミを入れるが、目の前にいたはずの梨華がいない。

辺りを見渡すと、教室のドアの前で、

186 名前:バレンタインの野望。(なちりか) 投稿日:2004/02/14(土) 17:18

「私、安倍さん迎えに行くからまた月曜日にね。チャ〜オ〜♪」

と言いながら梨華が出て行く所だった。


「聞いてないのかよ!!」

ヤケクソなツッコミ気味の吉澤さん。
彼女は年中行事のたびに、この貧乏くじを引いている。
多分この次に引くのはホワイトデーであることは、判りきったことなのである。(ご愁傷様)



187 名前:バレンタインの野望。(なちりか) 投稿日:2004/02/14(土) 17:20



自分の教室からなつみを迎えに行った梨華は、ようやくなつみの居る教室に着いてバンッと
勢いよく扉を開ける。

「安倍先輩いますか?お迎えに来ましたよ。」(大声で)

扉を開ける音と梨華の声にビックリして振り向く生徒たち。その中で童顔の背の低い女の子が、
梨華を見て顔を真っ赤にして。

「りっりかちゃん!!」

「あっ、安倍さん見つけました。さ〜早く帰りましょう。」

梨華は驚いて固まっているなつみに鞄を持たせ、自分が鞄を持っていない方の手でなつみの
空いている手を握り、なつみを引っ張って教室から出て行った。

その間約1分。

188 名前:バレンタインの野望。(なちりか) 投稿日:2004/02/14(土) 17:22


残されたなつみのクラスメートは、

「・・・今日はいつにも増して強引な石川だったわね。」
「焦ってるんじゃないの?だって付き合い始めて結構経つのに、今だに進展ないみたいだ
 からね。」
「なっちゃんて、今時珍しいくらい純心な子だからね。」
「圭ちゃんあれは純心じゃなくて唯の恥ずかしがり屋だよ。」

「そーなの?」
「うん。あ〜、所でさ〜今日こそあの二人進展するかな?」

「私としては進展して欲しいわね。石川のお迎えにはいつまで経っても慣れなくて、
 心臓に悪いから。少しは進展してくれれば、石川も落ち着くでしょ。」
「それは言えてるけど、オイラは進展しないと思う。」

「じゃっ、賭けるか?」
「イイね〜。負けた方が喫茶モーニング。で幻の特大パフェ(価格5000円)を奢るってことで。」
「それで決定ね。でもどうやって判断するの?」
「そんなの簡単。月曜日になっちに直接聞いてみるだけ。」

「あ〜なっちゃん嘘つけないからね。」
「その通り。顔見りゃ一発で判るよ。」


189 名前:バレンタインの野望。(なちりか) 投稿日:2004/02/14(土) 17:27

なつみは友人たちがそんな賭けをしているなんて露知らず、梨華に引っ張られて帰宅中。

「梨華ちゃんいつも言ってるでしょ!!お迎えは要らないって。」

まだ真っ赤な顔のなつみ。

「なつみさんは私がお迎えに行くの嫌いですか?」(二人っきりの時は安倍先輩ではなく、
なつみさんと呼んでいる)


しょんぼりとする梨華に慌てて、

「違うよ!!梨華ちゃんがお迎えに来てくれるのは嬉しいけど、なっち恥ずかしい。」

さらに真っ赤になるなつみ。

「それなら良かったです。またお迎え行きますね。」


「いや・・・・だから・・・・」

平行線の二人の会話。ため息をついたなつみはあることに気付いた。

190 名前:バレンタインの野望。(なちりか) 投稿日:2004/02/14(土) 17:27

「梨華ちゃん、こっちなっちの家の方向じゃないんだけど。」
「当たり前です。今からなつみさんには私の家に来てもらんですから。」

「そうなの?」
「はい。渡したい物があって。」

「??」

梨華の渡したい物が分からず首を傾げるなつみ。

「来てくださったら分かりますよ。」

意味ありげに微笑む梨華。



191 名前:バレンタインの野望。(なちりか) 投稿日:2004/02/14(土) 17:29


梨華の家に着き、梨華が出したお茶を二人で飲みながら、とりとめのない会話をする。

それはいつものことなのだが、今日に限って落ち着きのない梨華の所為で余り会話が続かない。


不審に思ったなつみが、

「梨華ちゃん何かあったの?」

と、訊ねてきた。チャンスと思った梨華は本題を切り出す。


「なつみさんは甘い物好きですか?」

突然の問いに驚きながらも、

「うん、好きだよ。」
「じゃっ、チョコレート好きですか?」
「好きだけど。・・・・さっきからなんでそんな質問してくるの?」


「そっ・・・そそそそれですね。」

どもりまくる梨華は、隠してあった箱を取り出しなつみに差し出す。

192 名前:バレンタインの野望。(なちりか) 投稿日:2004/02/14(土) 17:30

「これ何?梨華ちゃん。」
「チョコです!!」

「何でなっちにチョコくれるの?」

全然分かってないなつみに、まさかと思いながら梨華は、

「もしかして今日がバレンタインってこと忘れてました?」

「えっ!?今日ってバレンタインなの!!?」
「そうですよ。やっぱり忘れたんですね。」
「う・・・・ごめんなさい。」

シュンとして下を向いてしまうなつみ。


ここで梨華はある計画を思いついた。
そしてそれを実行するために、ちょっと怒った感じの声で。

「ってことは、今のなつみさんからは何も貰えないってことですよね?」
「・・・・・・・ごめんなさい・・・。」

今にも泣きそうな声、震える肩。

193 名前:バレンタインの野望。(なちりか) 投稿日:2004/02/14(土) 17:32

そんななつみを見ながら今度は優しい声で、

「でも・・・・・大丈夫ですよ。なつみさんがお返しできる物が、もう少しでなつみさんの
 手元に届くんですから。」

「エッ??それってどういう・・・・」
「はい。これ、受け取ってください。もちろん愛のこもった手作りチョコですよ。」

梨華は先ほど差し出した箱をなつみに渡す。


「ねっ!!これでなつみさんの手元には、お返しのチョコがあるでしょ?」

やっと梨華の意味(なつみにあげたチョコを二人でわける)が分かったなつみは、

「でもこれは梨華ちゃんがなっちにくれた物であって!!」
「違いますよ。もうそれはもう安倍さんの物です。」


「でもでもなっち今からチョコ作ってくるから。」


納得いかないなつみは、梨華に提案したが、

「今から作ってたらバレンタイン終わっちゃいますよ。」

梨華は即座に却下する。


どうしようもなくなったなつみの目から、今まで我慢していた涙が溢れ出した。

194 名前:バレンタインの野望。(なちりか) 投稿日:2004/02/14(土) 17:33
そして唯、

「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・・」

を梨華に対して繰り返す。


いくら計画の為とはいえ、なつみをここまでにしてしまった梨華は罪悪感一杯である。
今にも抱きしめて、意地悪したことを謝りたかったが何とか耐えて、計画の本題を切り出す。

「確かになつみさんの手作りチョコは間に合いませんが、でもなつみさんの味がする
 チョコなら、まだ間に合いますよ。」

195 名前:バレンタインの野望。(なちりか) 投稿日:2004/02/14(土) 17:35

「なっちの味がするチョコ??」

当惑気味のなつみに、


「そうですよ。私にとってはなつみさんの手作りチョコと同じくらい価値があるものです。
 ・・・・・・・くれますか?」

意味の分からない提案であったが、梨華に対して申し訳ない気持ち一杯の安倍は、

「わかった。」

と頷く。


梨華はなつみには分からないようにニヤッと笑い、

「嬉しいです。」

と、なるべく平常心で言った。

196 名前:バレンタインの野望。(なちりか) 投稿日:2004/02/14(土) 17:36

「でもなっちの味がするチョコって何?」
「それはですね・・・・・

梨華はおもむろになつみに渡した箱を開けて、中に入っていたチョコを取り出す。

「なつみさん、あ〜ん。」

よく意味の分からないなつみだが、言われた通り口を開けると梨華は持っていたチョコを
なつみの口の中にいれ、

「よく溶かしてください。」

なつみはまた言われた通りチョコを溶かす。

197 名前:バレンタインの野望。(なちりか) 投稿日:2004/02/14(土) 17:37

「それでは頂きます。」

梨華はそれだけ言うとなつみにキスをする。

何が起こったか分からず反応出来ずにいるなつみに、梨華はしめしめと思い、
今度は舌でなつみの唇をこじ開けて、なつみの咥内を舐めまわす。

「ぁう・・・・・うう・・・んっ・・・・」

なつみは梨華の舌によって与えられる感覚に、段々意識が遠のいていく。

そしてなつみの咥内を味わい尽くした梨華が唇を放すと、なつみは力なく目の前にいる梨華に
凭れ掛かり、よほど激しいキスだったのか肩で息をしていた。

198 名前:バレンタインの野望。(なちりか) 投稿日:2004/02/14(土) 17:37

梨華は自分に凭れ掛かるなつみを抱きしめる。
腕の中にいるなつみに梨華は満足そうに微笑み、その耳元に囁く。




「なつみさんの味がするチョコ美味しかったですよ。」


199 名前:月影 投稿日:2004/02/14(土) 18:24
>>181 あると君さまのリクエスト

バレンタインの野望。(なちりか)でした。


ここで緊急企画!!

『バレンタインの野望。に出ていた安倍さんと石川さんに一問一答』してみたいと思います。

問1.簡単な自己紹介を。

( ^▽^)<石川梨華です。現在ハロモニ高校2年の17歳です。

(●´ー`)<安倍なつみ。同じくハロモニ高校で学年は3年の18歳です。

200 名前:月影 投稿日:2004/02/14(土) 18:39
問2.付き合い始めたきっかけと、告白をしたのはどちらですか?

( ^▽^)<私の一目惚れでした。もちろん私から告白しました。

問3.その時の相手の反応は?

( ^▽^)<困惑していましたね。しかも断られました。

(●´ー`)<それで梨華ちゃんのもうアタックが始まって。最後には・・・・

( ^▽^)(●´ー`)<付き合うことになりました。

問4.なぜ石川さんは安倍さんのことをなっちではなく、なつみさんと呼んでいるのですか?

(●´ー`)<最初はなっちのことは、なっちって呼んで欲しいって言ったんだけど。

( ^▽^)<私が他の人と同じ呼び方がイヤだったんで、なつみさんしたんです。

ありがとうございました。以上で一問一答を終わります。
201 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/14(土) 18:45
>>132のリクでよしやす(設定付き)了解しました。バレンタインには間に合わせます。
これどうなったんですか?
202 名前:月影 投稿日:2004/02/14(土) 20:18
>>201名無飼育さま

重ね重ねスイマセンです。

ちゃんとUPする予定だったんですけど、バレンタインの話を同時進行で3つ書いていて、
書けた順からUPしています。

だから・・・・・ごめんなさ〜い(逃走)
203 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:24



事の起こりは、吉澤と後藤の会話を盗み聞きしてしまったことから。

丁度その日は仕事も早く終わり、別のスタジオで撮りをしている筈の吉澤を待つ為に娘。の
楽屋に訪れた時、見知った声がしたのでなんとなく話を聞いてしまった。

・・・・・・・・・

「後藤はこれ食べたい。」
「え〜!!」
「いいでしょ?」

「う〜ん。しょうがないな〜。」
「やった〜!!じゃっ、14日空けとくからね。」

「はい、はい。」

・・・・・・・・・

204 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:26

いくら鈍い私だってこれがバレンタインの話だってことくらい分かる。
娘。のメンバー同士で交換すること良くあることだから別にそれはイイ。

・・・唯14日は恋人同士で過ごすもんでしょ。私は一緒に過ごすつもりだった。
吉澤にとって私は恋人じゃなかったのかな。私の独りよがりだったのか。頭の中がグルグルと
良くない考えが回って、その場には居たくなくて、この会話が聞きたくなくて気付いたら
走ってた。


それから後は簡単よ。吉澤のこと避けに避けて避けまくって今日まで来てしまった。


205 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:26


「ふ〜ん。そんなことがあったんだ。」
「・・・はぁ〜・・・あったんだよね。」

思い出しただけでも、痛いなぁ〜。なんか泣けてきた。

「圭ちゃんさ〜、もしかしてその後吉澤と喧嘩した?」
「だから避けてばっかりで喧嘩してる暇なんてなかったわよ。」

「ふ〜ん。つまり圭ちゃんが勝手に焼きもち焼いて勝手に怒ってるだけって事だね。」
「なんか引っ掛かる言い方するわね。」


「・・・別に。」

いかにもなんかありますよって感じでそっぽを向く矢口。

206 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:30

「やっぱり引っ掛かるわよ。矢口怒ってる?」

「怒りたくもなるよ。今日何日だと思ってるの?・・・14日だよ。圭ちゃんだって恋人と
 過ごすべきって言ってたのに。その圭ちゃんがオイラ達のバレンタインデート邪魔して
 るじゃん。」


「あっ!!・・・ゴメン。・・・そうだよね。わかった、私出て行くよ。」

確かに矢口の言い分は正しと思って出て行こうとする。

「ちょっと待って、ここ圭ちゃん家だから普通オイラ達が出てくもんなんじゃない。」
「そう言われてみればそうね。」

何で自分の家なのに私が出て行くのかしら?

「バカな圭ちゃん。」
「なんですって。」
「なんだよ。」


私と矢口で不毛な争いをしているとキッチンから、

207 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:31

「二人とも何やってるべさ。子供みたいな喧嘩してないで。それより圭ちゃんは選べたの?」

「あ〜うん。一応ね。」
「へ〜・・・どれどれ。」

なっちゃんは私が見てた本を覗き込んでくる。

「は〜、いいんでないかい。これならきっと気に入ってくれるべさ。」

「!?ちょっとなっちこれは私が食べるための物であって・・・」
「何言ってんだか。圭ちゃんが誰にそのチョコあげるかなんでバレバレなんだよ。」

「矢口!!ちっ違うわよ!!」
「浮気した相手にわざわざチョコ用意するなんて。」
「だから!!」
「素直じゃないんだから。さっさと仲直りしとけば良かったのに。そしたらオイラ達だって・・・」

「矢口いい加減にするべさ。そうやって素直に自分を表現出来ないのも圭ちゃんなんだから。
 同期の矢口が一番わかってるっしょ?」

208 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:32

「・・・・・・だって。」
「なっちゃん。」

まだ言い足りなさそうな矢口になっちゃんはため息をつく。
この二人が喧嘩しちゃうのって私の所為なんだよね。

「ごめんね。」
「いいよ。それじゃ圭ちゃん作ろっか?」

私となっちゃんでキッチンに行こうとすると、ふて腐れていた矢口が

「オイラも行く。」

と言い付いて来ようとしたけど、


「矢口は、来ちゃダメ。」

なっちゃんにストップを掛けられた。

209 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:36

「なんでだよ。」
「矢口はさっきのこと反省してなさい。それじゃなっち達は行って来るから。」

なっちゃんは私の背中を押してキッチンへ入ってく。


後ろから、

「うわ〜ん。なっちゴメンよ。オイラが悪かったよ〜。」

って、声が聞こえてきたけどなっちゃんは無視してた。矢口ちょっと同情するわ。


210 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:37


キッチンに二人っきりになると、

「なっちゃん矢口いいの?」

「あ〜イイのイイの。今から矢口にこっちに来られるの困るから。」
「えっ、どうして?」
「これっ!!」

「あ〜そういうことね。矢口きっと喜ぶわよ。」
「うん、そうだと嬉しいな。圭ちゃんも喜んでもらえるといいね?」

なっちゃんの言葉に否定しようとしたけど、なっちゃんが違わないでしょって微笑んでいた。
その笑顔があまりにも優しいものだったから、不思議と素直になれる自分がいた。

211 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:40

「うん。(照」

なっちゃんはちょっと背伸びして私の頭を撫でながら、


「そうやって素直にヨッちゃんに気持ちも伝えなよ。」

ホントになっちゃんの笑顔って不思議だ。隠し事が出来ない。

「頑張る。」
「ヨシ。それじゃまず・・・・・・・・・」


私はなっちゃんに教えてもらいながら、バレンタインのチョコを作り始めた。

もともとなっちゃんには前日の13日に教えてもらおうと思ってたけど、アイツがバレンタインの
日に後藤といるかと思うと、その日自分が独りでいるの辛くて、今日にしてもらったのだ。



212 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:41



そして数時間が経過して、料理下手な私だけどなっちゃんに教えてもらって、なんとか
納得のいく物が出来上がった。


「ふぅ〜、やっと出来た。」
「圭ちゃんお疲れ様。」
「なっちゃんもお疲れ様。」

「後はラッピングだけだね。なっちはもう出来てるから、圭ちゃんはやってて。」

そう言って出て行こうとするなっちゃんに、

「なっちゃん何処行くの?」

て、尋ねた。

213 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:42

「虫君の様子を見に行って来るんだよ。そろそろ耐え切れなくなってこっち来そうだからね。」

なっちゃんはこっちを向いてウインクして出て行った。
なっちゃんて、ちゃんと矢口のこと考えてあげてるんだな。

それに比べて私は・・・・・


落ち込みながらも私は完成したチョコにラッピングを施していく。


私のラッピングが完成して片付けをしてると、丁度なっちゃんが入ってきたので振り返らずに、

214 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:44

「なっちゃんなんとか終わったわ。・・・それとさ思ったんだけど、これってどうやって
 アイツに渡したらいいのかな。一方的に私が怒ってただけだから、渡しづらくてさ〜。
 それにホントの気持ち伝えるにもさ、アイツの迷惑になるかもしれないって思うと
 伝えられなくてさ。」

さすがに絶対からかったりしないと分かっているなっちゃんでも、ここまで正直な自分の
気持ちをいうと照れてくる。


でもなっちゃんは何も言ってくれなくて少しの間沈黙に包まれる。

不思議に思った私が振り返ろうとした時、

215 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:47

「・・・・・吉澤がアイツだったらホントの圭ちゃんの気持ち包み隠さず言って欲しいですね。」


「えっ!?」

この声わと思って振り返ると、アイツが立っていた。


「なっ何でアンタがいるのよ!!なっちゃん達は?」
「吉澤と入れ違いに帰られましたよ。あっ、安倍さんと矢口さんから伝言で、「圭ちゃん
 もっと自分に正直になりなさい!!」だそうです。」


「あいつら・・・」

きっと今頃してやったりと笑っている矢口の顔が目に浮かぶ。


「それで圭ちゃんが言ってたアイツって誰なんですか?」


「・・・誰だっていいでしょ。吉澤には関係ない。」

突然のなっちゃんと矢口の帰宅に、吉澤の訪問でパニックになってしまった私。

どんどん自分の気持ちとは逆の言葉が出てくる。

216 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:48

「そうですね。吉澤には関係ないですよね。だったら吉澤は帰ります。」

「・・・そうよ。早く帰りなさい。」


心が痛い。ハッキリ言えない時、いつも吉沢が先回りして私の気持ちを代弁してくれた。
いつの間にかそれに甘えた自分が情けなくなる。

「でも・・・その前に用事を済ませますから。」
「えっ!?」

気が付くと吉澤は私の横にいて、綺麗にラッピングされた箱を私に差し出していた。

「バレンタインのチョコです。受け取ってください。」


「何でわざわざ持ってくんのよ。」

呆然としている私がやっと言えた言葉。

217 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:50

「今日渡さないと意味がないですからね。本命ですから。」
「後藤にだってそう言って渡したんでしょ!!」

吉澤には理不尽な怒りだと思う。
でも私は嘘をついてまで今日貰いたかった訳じゃない。

吉澤一瞬ビックリした顔をして、

「何言ってるんですか?」

て聞いてきて、

「さっきまで後藤と一緒に居たんでしょ!!」
「確かに一緒にいましたけど、それは・・・・・」


「聞きたくない!!後藤との話なんて聞きたくない。」


しゃがみ込んで何も聞きたくなくて耳を押さえる。そして何も見たくなくて目もギュッと閉じる。

218 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:52

・・・・・・

どれくらい経ったんだろう。自分でも判らなくなる位そのままの体勢でいた。

人のいる気配がしなくて閉じてた目をそっと開けると吉澤は居なくて代わりに吉澤が
持っていた箱が置いてあった。


じっとその箱を見ていると、手紙が付いてることに気付いて恐る恐る手に取ってみる。


そしてそれを読んだ瞬間、私はあの時のように走り出してた。


吉澤が何処に居るかなんて分かんないけど、会いたかった。どうしても会いたかった。
会って本当の気持ちを伝えたかった。


外はもう夜で、上着も着ずに出て来た私の体を寒さが襲ってきた。
でも今の私にはそんなことどうでも良かった。唯、吉澤に会いたかった。


219 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:53


何処まで走って来たんだろう、気が付いたら見知らぬ公園の前にいた。
なぜだか分からないけど、何かに導かれるようにして私は公園に入っていく。



「・・・吉・・・澤・・・?」

そこにはブランコに座ってじっとしている吉澤がいた。

私の声に気付いてこちらを向いた吉澤。その瞳には涙が溜まっていた。月明かりに光る
吉澤の涙は、例えようのないほど・・・・・・綺麗だった。

220 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:55

「圭ちゃん何しに来たの?」

涙を拭うことなく吉澤は尋ねてくる。その声は今まで聞いたことない位冷たかった。


「私は・・・私は吉澤に誤りに来たの。・・・楽屋で吉澤と後藤の会話を聞いて、吉澤が本当に
 好きなのは後藤なんじゃなかって。私との事は遊びなんじゃないかって不安になって。
 でも吉澤にはそのこと聞けなくて。独りでグルグルして、なっちゃんや矢口にも迷惑かけて
 ・・・・・ごめん・・・ごめんなさい・・・・。」


「今日吉澤がごっちんに会ってた理由は、圭ちゃんに渡したチョコをごっちんの作り方を教えて
 もらう為だったんです。」
221 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:57


「私と同じ?」
「はい。」

「でも後藤が「これ食べたい」って。それで「14日空けとく」って、これってバレンタインを
 一緒に過ごそうってことよね?」

「確かにそこだけ聞くとそう聞こえるかも知れないですけど、これにはちゃんと前置きがあって。
 この14日空けとくって言うのは圭ちゃんへのチョコを教えてくれるってことで、これ食べたい
 ってのは、別の日に報酬としてなんか奢れって言ってて吉澤が何食べたいって聞いた時に言った
 ごっちんの言葉です。つまりこの二つは完全に別物なんです。」



「・・・別物・・・。」

「そうです。全ては圭ちゃんの勘違いなんです。」

222 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 20:59

私は自分がとんでもないおバカな勘違いをしていたことを理解し、それはもう穴があったら
入りたいぐらいに顔は真っ赤になってしまった。

吉澤はそんな状況の私を見て、クスクスと笑い始めた。


「う〜そんなに笑うことないでしょ。」

あまりに居た堪れなくなった私は、ちょっと拗ねた感じで言ってやった。
まだ笑いながら吉澤は、

「あまりにも圭ちゃんの勘違いと、それが分かった時の顔が可愛くて。」


「うう〜〜・・・」

返す言葉もありません(泣)

223 名前:月と貴方とバレンタイン。(よしやす) 投稿日:2004/02/14(土) 21:03

それからひとしきり笑った吉澤が、私に手を差し出して、

「圭ちゃん、帰りましょうか。」

と言って、微笑んでくれる。
そして私は吉澤の差し出してくれた手に自分の手を置き、

「うん。」

と頷く。





この後、二人で手を繋いで並んで歩きながら見た月は確かに綺麗だったけど。

さっきの吉澤の涙を見た時の誰も近づけない美しさじゃなくて


・・・・・微笑んで私に手を差し出してくれた時の吉澤みたいな
温かい気持ちにさせてくれる美しさだった・・・・・

224 名前:月影 投稿日:2004/02/14(土) 21:29
>>132 名無飼育さまのリクエスト

月と貴方とバレンタイン。(よしやす)でした。


( `.∀´)<「でした」じゃないわよ!!

(○^〜^)<そうです。私の手紙は?圭ちゃんが『アタシ』のために作ってくれたチョコは?

(●´ー`)<手紙については書いてみたけど、何か本文に合わなくて却下。
      ついでにチョコは、慌てた圭ちゃんが家に忘れたってことで。



( `.∀´)(○^〜^)<そんな〜!!・・・くっそ〜こうなったら月影出て来い!!!!
           んでもって番外編書きやがれ!!!!

225 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/14(土) 21:37
よしやすリクエストしたものです。
あんな細かいリク設定をしたのにもかかわらず,書いてくださいましてありがとうございました。
とってもよかったです。

で,良かったら今度は,UKで大人な中澤さんと子供の中澤さんをお願いします。
226 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/14(土) 21:39
225の続き↓
さっきの続きなのですが,番外編があるのなら私も見てみたいです。
227 名前:月とオイラとバレンタイン。(なちまり) 投稿日:2004/02/14(土) 23:56



―――保田と吉澤が仲直りをしてる頃―――


なっちとオイラは、綺麗なお月様を見ながらなっちの家に向ってた。


「なっち、あの二人大丈夫かな?」

なっちとのバレンタインデートを邪魔されて怒ってはいたけど、
やっぱり心配になってきてオイラは前を歩いてたなっちに聞いてみた。


「大丈夫っしょ!!あの二人なら。」

自信満々に答えるなっちを見てたら、なんかオイラもそんな感じがしてきた。


なっちって不思議だよな〜。


228 名前:月とオイラとバレンタイン。(なちまり) 投稿日:2004/02/14(土) 23:57


ボ〜としながらなっちの背中を見ていたオイラに、なっちは振り返って、

「矢口、今日何の日か知ってる?」

「えっ!?今日?」
「うん、今日。」

「・・・・・バレンタインだよね。」

まさかと思い、淡い期待をしてなっちの質問に答える。

「う〜ん・・・・50点くらいの回答だね。」

それ以外に何があるのか分からないオイラは、

「これで50点なの?」

なっちはオイラの顔を見て、それからお月様を見て、


229 名前:月とオイラとバレンタイン。(なちまり) 投稿日:2004/02/14(土) 23:58


「今日はね、1年で1度だけ女の子から告白できる日なんだよ。」

お月様を見ているなっちは、すごく優しい目で、優しい声だった。


「だからね・・・・・・」

なっちはお月様を見ていた優しい目をしてオイラを見てくれる。

こんななっちに見られたことなかったオイラは、心臓はこれでもかって程
バクバク言ってて、体全体が燃えるほど熱くなった。


なっちは持っていたバックから、大きなリボンのついた袋を取り出して一言だけ。


230 名前:月とオイラとバレンタイン。(なちまり) 投稿日:2004/02/14(土) 23:59


「矢口のことがずっと好きでした。受け取ってください。」


そう言ってなっちから差し出された袋を震える手で受け取ったオイラ。


「・・・・・あっ・・・ありがとう。」


いつもとは全然違うなっちに、いつもとは全然違うオイラ。




それはオイラ達を見ていたお月様だけが知ってること。


231 名前:月とオイラとバレンタイン。(なちまり) 投稿日:2004/02/15(日) 00:49

―――――注意―――――


ここから先の「月とオイラとバレンタイン。(なちまり)」はギャグです。

ので、このまま終わった方が言いと思う人は>>137へGOして下さい。





それでは続きです。
232 名前:月とオイラとバレンタイン。(なちまり) 投稿日:2004/02/15(日) 00:52
↑間違えました。

正しくは>>238にGOです。




それでは改めて続きをどうぞ。
233 名前:月とオイラとバレンタイン。(なちまり) 投稿日:2004/02/15(日) 00:53



ワガママなオイラは、

「なっち〜、オイラのこともっと好きって言って。」

って、子どもみたいにおねだり。


そんなオイラに、なっちは微笑んでくれる。

「なっちは・・・矢口のこと・・・・す

ピピピピピ!!

せっかく良い所なのに何の音だよ!!(怒
脹れているオイラになっちは、

「ごめん。今の音なっちの携帯。」

そう言って携帯を取り出す。
オイラは携帯を見ているなっちに、

「ね〜ね〜、携帯なんて後でいいからさっきの続き言ってよ!!」

それを聞いたなっちはニヤっと笑って、

234 名前:月とオイラとバレンタイン。(なちまり) 投稿日:2004/02/15(日) 00:55

「さて何のことだったかな?」

その言い方にムッとするオイラ。


「何言ってんだよ〜!!オイラへの愛の告白のことだよ。」


「矢口さん残念だけど、もうあの続きはなっち言えないんだ。」

オイラには全然分からないなっちの言葉。
それがなっちにも伝わったみたいで。


「矢口、自分の携帯見てみな。」

235 名前:月とオイラとバレンタイン。(なちまり) 投稿日:2004/02/15(日) 00:56

仕方なくなっちの言った通りに携帯を見たけど、まだ意味の分からないオイラ。
段々腹立ってきた。

「意味分かんないよ!!」

「矢口、携帯の画面には何が表示されてるの?」

画面??って言われても。
表示されてる物と言ったら、アンテナに電池に・・・・・今日の日付・・・??



「まさかこれって・・・・・・・」

「やっと分かったみたいだね。今日は2月15日、つまり・・・」

236 名前:月とオイラとバレンタイン。(なちまり) 投稿日:2004/02/15(日) 00:57

「・・・・・バレンタインは・・・・終わった・・・・・・」

「そしてなっちが言ってた『1年に1度だけ女の子から告白できる日』も
 当然終わったってこと。」


呆然しているオイラはハッとして、

「もしかしてさっきの携帯の音って?」

「今度の矢口は冴えてるね。さっきのは12時を知られる鐘の代わりのアラームの音だよ。」



口をあんぐり開けて放心状態のオイラに、


矢口はシンデレラだねって笑って言うなっちは絶対意地悪な継母か姉なんだ。


237 名前:月とオイラとバレンタイン。(なちまり) 投稿日:2004/02/15(日) 00:58



こうしてオイラのバレンタインは終わっていった。

そしてオイラがなっちから好きって言われる日は、来年の2月14日まで来ないんだろう。


取り合えず今はあのお月様に向かって叫ぼう。




「バレンタインのばっきゃろ〜!!!!!」


238 名前:月影 投稿日:2004/02/15(日) 02:07
月とオイラとバレンタイン。(なちまり)は終了です。


( `.∀´)<ほら見なさい!!>>226の方だって続きが見たいって言ってるじゃない。

(●´ー`)<でも月影がもう時間がだってさ。

( `.∀´)<そんなもん寝ずに書きあげればいいのよ!!

(●´ー`)<・・・・圭ちゃんよっぽどよっし〜とラブラブしたいんだべね。
( `.∀´)<っ!?

(●´ー`)<なっち思ったんだけどあれの続きって言ったら絶対ラブラブ話になるべさ。

( `.∀´)<ちっ違うわよ!!

(●´ー`)<圭ちゃん、全部なっちは分かってるべさ。だからなっちが説得して月影に
続き書いてもらえるようにしたべさ。予定では今日中にあげれるっしょ!!



( `.∀´)<・・・・・・・・なっちゃんありがと。(照れながら小声で



239 名前:月影 投稿日:2004/02/15(日) 02:10


( `.∀´)<あらっ!!>>225の方がリクをくれたみたいよ。

(〜^◇^)<・・・・・また圭ちゃんの話しだね。

( `.∀´)<当たり前よ。私はモテモテなんだから!!



(●´ー`)<あのさ〜この大人の中澤さんと子供の中澤さんって、つまり大人でありつつ、
時に子供の中澤さんってこと?って月影が聞いて欲しいって。

( `.∀´)<それじゃ、連絡待ってるわよ〜。私のファン(?)の方。


240 名前:月影 投稿日:2004/02/15(日) 02:21

( ^▽^)<<<183〜<<198は『バレンタインの野望。(なちりか)』です。

( `.∀´)<<<203〜<<223は『月と貴方とバレンタイン。(よしやす) プラスちょっぴり(なちまり)』よ。

(〜^◇^)<>>227〜<<230は『月とオイラとバレンタイン。(なちまり)』だよ。
      あとギャグの「月とオイラとバレンタイン」は>>233>>237


(●´ー`)<以上でバレンタインの企画を一応終わるべさ!!

241 名前:月影 投稿日:2004/02/15(日) 02:25
↑またまた訂正です。

( ^▽^)<>>183~>>198は『バレンタインの野望。(なちりか)』です。

( `.∀´)<>>203~>>223は『月と貴方とバレンタイン。(よしやす) プラスちょっぴり(なちまり)』よ。

(〜^◇^)<>>227~>>230は『月とオイラとバレンタイン。(なちまり)』だよ。
      あとギャグの「月とオイラとバレンタイン」は>>233~>>237


(●´ー`)<以上でバレンタインの企画を一応終わるべさ!!

242 名前:ソルト 投稿日:2004/02/15(日) 02:46
月影さんなちりかで激しい恋愛小説を書いてください。
お願いします。
243 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/15(日) 11:29
225の者です。
ごめんなさいm(_)m今読み返して気がつきました。
本当は,大人の中澤さんと子供の保田さんをお願いします。 と書いたつもりだったんです。

244 名前:塩見 投稿日:2004/02/15(日) 16:18

愛ある安倍さんが珍しくていいなぁ、と思いつつ。
最後はこうでなくちゃだめですね。
やっぱ矢口さんにはこれが似合う!(笑)


245 名前:手紙と貴方とチョコレート。(よしやす) 投稿日:2004/02/15(日) 19:27


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


       DEAR 圭ちゃん           
   
      え〜と、こうやって圭ちゃんに手紙を書くのは、初めてですね。
     なんか照れくさいです。
      でもせっかくの機会なので、吉澤が普段口に出来ないことを書かせて
     もらいますね。口に出せない理由は圭ちゃんが照れ屋な所為ですけど。
      ま〜吉澤に言わせますと、そういう圭ちゃん大好きなんですけどね。
     
      吉澤は圭ちゃんのことが好きです。圭ちゃんの照れ屋な所、それを
     誤魔化すために怒る所、運動音痴でバタバタ走りの所、吉澤達の事を
     大切にしてくれる所も、全部大好きです。
     
    
246 名前:手紙と貴方とチョコレート。(よしやす) 投稿日:2004/02/15(日) 19:28
     
      でもこの頃少し思うんです。吉澤は圭ちゃん相応しいのかって、もっと
     圭ちゃんに相応しい人は他にいて、いずれ圭ちゃんを迎えに来るんじゃ
     ないかって。吉澤は凄い不安です。

      もしその人が現れた時、吉澤はどういった行動を取るんでしょう。子供
     みたいに泣き叫んで圭ちゃんを困らせてるかも知れませんね。でも吉澤は
     圭ちゃんが幸せなら、例えその相手が吉澤じゃなくたって、・・・・辛いけど
     泣きたくなるほど辛いけど、圭ちゃんが幸せなら吉澤は幸せです。

     
  
247 名前:手紙と貴方とチョコレート。(よしやす) 投稿日:2004/02/15(日) 19:32

     
      なんて、本気で言うと思いましたか?そんな訳ないでしょ。絶対に
     放してなんてあげませんよ。
      相応しくないのだったら相応しくなるように努力するだけです!
     吉澤は根性ありますからね。
      圭ちゃんがひと時でも離れられなくなるぐらい魅力的なレディーに
     なりますからね。圭ちゃんは幸せ者ですよ。
    
     それでは最後に改めて、圭ちゃん大好きです。
     ずっと一緒にいようね。
    
                          FROM 吉澤ひとみ  


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


  
248 名前:手紙と貴方とチョコレート。(よしやす) 投稿日:2004/02/15(日) 19:34


私は手紙を読み返して、隣で眠っている吉澤を見る。
二人で眠る私のベッドは狭いけど、吉澤の温もりが伝わって、泣きたくなるほど愛しい。

そしてまたこうやって吉澤と共に過ごせる事は、この手紙おかげなんだよね。

私はそっと手紙を、吉澤の字をなぞってみる。
字には書いた人の人柄が出るって言うけど何か納得がいくわ。
―――――この字を見ていると。



「・・・・圭ちゃん・・・眠れないの?」

まだ眠たそうな吉澤が、目を擦りながら話しかけてきた。

249 名前:手紙と貴方とチョコレート。(よしやす) 投稿日:2004/02/15(日) 19:35

「ううん、そういう訳じゃない。吉澤こそ、もしかして明るくて起きちゃった?」

「・・・・そうじゃないけど、なんか圭ちゃんが遠くに行っちゃいそうだったから。」
「私は遠くになんて行かないわよ。」

不安そうな目。
まるで迷子になった子供のようで。

そっと手を差し伸べる。
それを必死で握り締める吉澤は、
――――まるで母親を離すまいとしている子供のよう。


―――――――全てが私の心の泉に波紋を起こす―――――――


250 名前:手紙と貴方とチョコレート。(よしやす) 投稿日:2004/02/15(日) 19:36


「・・・・・・・・行かないで。・・アタシを独りにしないで・・・・・・・怖いよ・・・・」


手紙に書いてあった吉澤の言葉。
きっとあそこには、吉澤の精一杯の強がりも入っていたんだろう。

ここで私の手を握れ締めてる吉澤も、手紙の中の吉澤も、どちらのも吉澤の本音。


そしては私の本音は―――――――


「私はここに・・・吉澤の側にずっといる。私は吉澤から離れるつもりなんてない。この身体が例え吉澤と離れていても、心は・・・私の心は永遠(ずっと)に、吉澤と共にある。」


―――――――――それはまるで人類普遍の原理のように――――――――

251 名前:手紙と貴方とチョコレート。(よしやす) 投稿日:2004/02/15(日) 19:37


空いている方の手で吉澤の頭を撫でてやる。
――――――それはまるで母親が我が子を慈しむように。

安心したのか、段々とまぶたが落ちていく吉澤。

「・・あ・・さ・・・おきたら・・・・いちばん・・・に・・・・けいちゃんの・・・・ちょこ・・・・・たべる・・・・から・・・・ね・・・・・・」

眠りに落ちる前にたどたどしく言う吉澤は本当に・・・・・・・・子供だった。


252 名前:手紙と貴方とチョコレート。(よしやす) 投稿日:2004/02/15(日) 19:38



私も明かりを消して吉澤の隣に横になり目を閉じた。
――――――――その手は吉澤の温もりを感じつつ――――――――



きっと今の私たちはテーブルの上に寄り添うように置いてある・・・私から吉澤へ、
吉澤から私へのチョコのように甘いのかも知れない―――――――



253 名前:月影 投稿日:2004/02/15(日) 19:58
手紙と貴方とチョコレート。(よしやす)でした。



(〜^◇^)<>>134&>>242のソルトさんは多分だけど同一人物でいいのかな?

(●´ー`)<リクの梨華ちゃんとなっちの恋愛のお話しは、次の更新であげるみたいだべ。


(●´ー`)<>>243の方、リク了解しました。って月影が言ってるべさ。

( `.∀´)<子どもの私って??(想像つかないわね)

254 名前:月影 投稿日:2004/02/15(日) 20:15

(〜^◇^)<>>244の塩見さん何でオイラにあんな落ちが似合うんだよ!!

(●´ー`)<塩見さんはね、矢口=落ちって考えてる月影の同士?だからだべ。

(〜^◇^)<くっそ〜!!!!!こうなったらオイラぐれてやる!!

・・・・・・・

(●´ー`)<矢口はほっとくとして、ハロモニ。愛の劇場♪>>174-179のかわもち君を
気に入ってくれたみたいだから月影が喜んでるべさ。

(〜^◇^)<だったら塩見さんが言った通りになちまりにしてよ。

(●´ー`)<それとこれとは話しが別だべ。
(〜^◇^)<そんな〜〜〜〜!!
    
255 名前:月影 投稿日:2004/02/15(日) 20:23
(●´ー`)<え〜と改めてバレンタイン企画のご案内だべ!!


( ^▽^)<>>183-198は『バレンタインの野望。(なちりか)』です。

( `.∀´)<>>203-223は『月と貴方とバレンタイン。(よしやす) プラスちょっぴり(なちまり)』よ。
>>245-252は続編の『手紙と貴方とチョコレート。(よしやす)』。

(〜^◇^)<>>227-230は『月とオイラとバレンタイン。(なちまり)』だよ。
      あとギャグの「月とオイラとバレンタイン」は>>233-237


(●´ー`)<以上でバレンタインの企画を終わるべさ!!

256 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/15(日) 20:30
226の者です。
番外編良かったです。特に可愛い(これであっているのだろうか?)吉澤がツボにはまりました。
257 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/15(日) 22:26
なちりかすばらしいべ〜、なのになんで少ないんだー
258 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/16(月) 19:11
(*´Д`)ポワワ
ここのなっちかわいすぎます。
259 名前:月影 投稿日:2004/02/17(火) 16:42
( ^▽^)<>>134&>>242のソルトさまお待たせいたしました!!

(●´ー`)<リクのなっちと梨華ちゃんのお話しだべ。それでは。


( ^▽^)(●´ー`)<始まり始まり〜♪

260 名前:乙女とサクラ。(なちりか) 投稿日:2004/02/17(火) 16:48


「なっちお疲れさま〜。」

「あ〜お疲れ!!矢口。」

収録が終わって、一息ついている安倍さんのもとへ走っていく矢口さん。

――羨ましいな〜。――


「「安倍さ〜ん!!」」

ああ〜今度はののとあいぼんがタックルするように抱きついてる〜。

――ウラヤマシィ〜〜〜〜!!!!!!(ハンカチを噛みながら)――


261 名前:乙女とサクラ。(なちりか) 投稿日:2004/02/17(火) 16:49


遠巻きにそれを見ていたメンバー達は、

「梨華ちゃんキショイ。」
「梨華ちゃん不気味。」

これは同期のオットコ前と、6期のツッコミ帝。


「い〜い皆、今の石川には近づいちゃダメだよ。」

「「「「は〜い!!」」」」

こちらはリーダーとちびっ子たち。


そしてさらに遠くに離れていった。(でも面白いそうだから見える範囲までであるが)



262 名前:乙女とサクラ。(なちりか) 投稿日:2004/02/17(火) 16:50



「なっちチュ〜しようぜ!!チュ〜。」

そう言って跳び付く矢口さん。

――何ですと!?――

「矢口はイヤ。恥ずかしいから。」

押し退ける安倍さん。

――なっち(心の中なのでこう呼べる)ナイスです!!(ガッツポーズ)――



安心したのもつかの間、

「「だったらののとあいぼんはいいですね!!」」

「えっ!?」

――ちょっと二人と・・・・あっ・・――

二人は安倍さんの両側に回ってほっぺにチュー。

263 名前:乙女とサクラ。(なちりか) 投稿日:2004/02/17(火) 16:51

「二人とも・・・・(照」

安倍さんは最初は驚いていたけど、照れたように笑ってた。

――ああ〜・・・私のなっちに〜〜なんばすっとねん!!(ブチッ)―― 


「あっ!切れた。」(ツッコミ帝)
「うん、切れたね。」(オットコ前)


完璧に切れた私はズンズンと安倍さんたちの方へ近寄って行く。

「あれっ?梨華ちゃん。」

「石川どうしたの?」

不思議そうな安倍さんと、ニヤニヤ笑っている矢口さん。

――矢口さんワザとやってましたね!――


「「梨華ちゃんなんか怒ってる??」」

私の表情を見て怒っていることを敏感に感じ取った二人。

――この二人はワザとじゃないけど、小悪魔に見える。――


264 名前:乙女とサクラ。(なちりか) 投稿日:2004/02/17(火) 16:52


3人には後で報復するとして、取り合えず今はこの不思議そうな顔している
安倍さんが先です。

私は安倍さんの手をとって、引きずる様にしてスタジオを出て行く。


見送るメンバー達は、

「安倍さん頑張って下さいね。」(ツッコミ帝)
「ご不運を祈ります。」(オットコ前)

「なっちに黙祷(もくとう)。」(リーダー)
「・・・・・・(目を瞑るちびっ子たち」

そう言って見送っていた。




「ちょっと梨華ちゃん??」

またズンズンと歩いて行く私に困惑気味の安倍さん。
何も答えないで黙々と歩き続ける私。

265 名前:乙女とサクラ。(なちりか) 投稿日:2004/02/17(火) 16:53

この時の私の頭の中には、

――二人っきりになれる場所はあそこしかない。
              目指すは安倍さんの楽屋です!!――

それしかなかった。

「りかちゃ〜ん???」




266 名前:乙女とサクラ。(なちりか) 投稿日:2004/02/17(火) 16:53




安倍さんの楽屋に二人で入って、(内緒で鍵も掛けて)二人で向かい合うように座る。
怯えて座っている安倍さんを見据えた私はこう切り出した。

「安倍さん私「安倍さんのこと好きです。」って言いましたよね。」

「うん、言ったね。」

「安倍さんも私のこと「好き。」って言ってくれましたよね。」

「・・・うん、言ったよ。」


「ってことは、私達恋人同士なんですよね?」

「えっ!?」

――なんでそこで驚くんですか!!――

267 名前:乙女とサクラ。(なちりか) 投稿日:2004/02/17(火) 16:55

安倍さんは私の表情を見てバツの悪そうな顔をして、

「なっちも最初はその・・・こっ恋人同士なのかなって思ってたけど、梨華ちゃんが
 あの後何にも言ってこなかったから、なっちの勘違いかなって・・・・・」


「・・・つまり私がいけなかったってことなんですね。」

「いや・・・・そそういう訳では・・・・」

必死で否定する安倍さん。

――完全に受けである安倍さんからのリアクションを
                期待した私がバカだったんですね。――


「分かりました。」
「ほえっ!?」

「今から私は完全に攻め派になります。」
「???」

突然の宣言に付いて来れてない安倍さんを尻目に、私は行動を起こす。


268 名前:乙女とサクラ。(なちりか) 投稿日:2004/02/17(火) 16:55


「まずは・・・・消毒からです。」

そう言うと目の前にある安倍さんの柔らかそうな頬にキスをする。
もちろん両側。(ののとあいぼんがした場所へピンポイントで)

「なななんああなにするべさ!?」

どもり捲くりに方言まで出てくる安倍さん。
しかも顔は真っ赤です。

――か・・・かわいい〜〜〜〜!!――(悶絶状態)



だがさすがにこのままではいけないと思って、なんとか落ち着いた私は説明を始めた。

「え〜と、ののとあいぼんがキスした場所を消毒したんです。」

「・・・・だからなんでだべ?」

「誰だって恋人に自分以外の人がキスしたら怒るでしょ。」

269 名前:乙女とサクラ。(なちりか) 投稿日:2004/02/17(火) 16:56

私の説明にまだ納得出来ない安倍さんは不服そうに、

「・・・ののとあいぼんはまだ子供だべ。」


――確かにそうなんですけど・・・・――

「私は子供であろうと安倍さんにそういう事されたら腹が立ちます。」

勢いで行動してしまったが、こう思っていたことは本当だった。
でもちょっとだけ不安になって尋ねる。

「・・・・・・・安倍さんはイヤですか?こんな石川は。」



270 名前:乙女とサクラ。(なちりか) 投稿日:2004/02/17(火) 16:58


安倍さんはじっと何かを考え込んでから、

「ううん。多分今のなっちも梨華ちゃんが例え子供だろうとキスされたら
 怒ってたと思う。」

優しく笑ってくれた。


その笑顔とその言葉に嬉しくなった私はまたまた勢いで安倍さんに抱きついてしまった。

――私ったらまた勢いでなんてことを!!!――


だが後の祭りである。

私の体は固まったというより、安倍さんの抱き心地が良すぎて動いてくれなくなって
しまったのだった。(体は正直ってことで)


271 名前:乙女とサクラ。(なちりか) 投稿日:2004/02/17(火) 16:59


私が抱き締めた時は体をビクッとさせて強張らせていたが、


「梨華ちゃん・・・・」

私の名前を呼んでくれた安倍さんは、その笑顔のように私を優しく抱き締め返してくれた。


私はたまには勢いで行動するのも悪くないと思いながら、もっと安倍さんを感じるために
目を閉じていったのであった。

272 名前:乙女とサクラ。(なちりか) 投稿日:2004/02/17(火) 17:02


                            END

273 名前:月影 投稿日:2004/02/17(火) 17:09
(●´ー`)<>>256の方がよっしーのこと可愛いんだってさ。

( `.∀´)<あっあげないわよ!!あれは私のなんだから。



(●´ー`)/<誰もそんなこと言ってないべさ。

274 名前:月影 投稿日:2004/02/17(火) 17:23
( ^▽^)<>>257さんが安倍さんと私が素晴らしいそうです!!チャーミー感激っ!!

(●´ー`)<梨華ちゃん落ちついてだべ。(首に手とうを食らわす)

( ×▽×)<きゅ〜〜・・・・・・(バタ)・・

(●´ー`)<よいしょっとだべ。(石川を抱え上げる)


(●´ー`)<あ〜そうそう257さんが乙女とサクラ。を気に入ってくれたら
      嬉しいって月影が言ってたべさ。

275 名前:月影 投稿日:2004/02/17(火) 17:35
(●´ー`)<>>258さんはなっちのことが可愛いだべか?
      そう言って貰えるとなっち嬉しいべさ!!月影も我がことのように喜んでるべさ。




(●´ー`)<それでは復活した梨華ちゃんから一言だべさ。

( ^▽^)<石川と安倍さんの『乙女とサクラ。(なちりか)』は>>260-272です。グッチャ〜♪

276 名前:ソルト 投稿日:2004/02/18(水) 10:27
月影さんよかったです。
これからも頑張ってください。
応援してます。
なちりかも応援してます。
277 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/18(水) 10:45
なっちがたくさん出てて楽しいなぁ
リクいいんですかね?
やぐさんとゴチーンでなっちを取り合うーなんての見たいでつ
ラブマ三銃士マンセー(・∀・)!!!
278 名前:クロバー 投稿日:2004/02/18(水) 16:01
僕てきには矢口さんと石川さんと後藤さんで安倍さんを取り合うのがいいです。
279 名前:月影 投稿日:2004/02/19(木) 18:13
>>243 名無飼育さまリクエスト

(●´ー`)<リクの内容は大人の裕ちゃんと子どもの圭ちゃんだべ。
( `.∀´)<でもこの話しって何か意味わかんないわよ。

(●´ー`)<月影も散々悩んだんだってこの話しUPのを。
      もしリクしてくれた名無飼育さんが気に入ってくれなかったらどうしよって。

( `.∀´)<後、見て判断して貰うことね。それでは『夢。(UK)』よ。

280 名前:夢。(UK) 投稿日:2004/02/19(木) 18:14



「裕ちゃん。」

最近は全く会うことが出来なくて、メールや電話だけが二人を繋いでいた。

「バカ裕子・・・・・・」

だけどそれだけじゃもう我慢出来ない私がいる。

「・・・・・・・・・・」

手元には鳴らない携帯。

「・・・・・会いたい・・・・・」

たった一言なのに伝えることの出来ない子供の私。




281 名前:夢。(UK) 投稿日:2004/02/19(木) 18:15




「圭坊。」

愛しい彼女の名前。

「・・・・・・圭・・・・・・」

一夜を共にする時に囁く言葉。

「・・・・・・・・・・・・・」

握り締めた携帯。

「・・・・・・・会いたい・・・・・・・」

たった一言なのに伝えるのを邪魔する大人の自分。



282 名前:夢。(UK) 投稿日:2004/02/19(木) 18:16



夢を見た。

夢の中の私は裕ちゃんに、

「・・・会いたかったんだよ・・・ホントに会いたかったんだからね・・・」

素直に思っていたことを口にすることが出来た。

裕ちゃんは微笑んで、

「私もや。」

そう言って頭を撫でてくれた。

「裕ちゃん。」

会ったら聞きたかったこと。

283 名前:夢。(UK) 投稿日:2004/02/19(木) 18:17

「ん?」

「大人と子供の違いって何?」


私の突然の質問に驚いてたけど、少し考えてから

「私もさっき同じこと思ってたんよ。・・・んで考えたら答えは案外単純だったんや。
 人から「子供の癖に。」って言われたら子供で「子供じゃないんだから。」って
 言われたら大人なんやで。」

簡単やろって感じで笑ってた。


「意味わかんないよ。」


284 名前:夢。(UK) 投稿日:2004/02/19(木) 18:19


「つまり、大人も子供もあんまり変わらんってことや。境界線なんて曖昧なもんや。
 ・・・・だから私は圭坊に会いにこれたんや。」

「??」

大人と子供の違いはなんとなく分かったけど、それと裕ちゃんがここに居るのと
何が関係あるのか全然分かんなくて首を傾げる私。


「大人だからとか子供だからとかで、私は逃げてたんや。自分の気持ちに。
 ・・・我慢することが大人なんて誰も決めてないのにな。」


裕ちゃんは隠してはいるけど、多分そうして我慢していた自分に腹を立てていた思う。


285 名前:夢。(UK) 投稿日:2004/02/19(木) 18:19


だから・・・

「自分の気持ちから逃げてたのは、裕ちゃんだけじゃない・・・私もだよ。」

今度は私から微笑んでみた。
そしたら「そうか。」って言って、笑ってくれた。



この夢から覚めた時、思いきって裕ちゃんに伝えよう・・・私の本当の気持ちを。




286 名前:夢。(UK) 投稿日:2004/02/19(木) 18:24




ソファーに座り、考え事をしていたら寝てしまったようだ。

「・・・えらいリアルな夢やったな。」

夢の中の私のお陰で答えは見付かった。

だから・・・

「夢の中でもメチャ可愛かった圭坊に会いに行くとしますか。」



寝ていても握り締めていた携帯を持って、私の本当の気持ちを伝えに。



287 名前:夢。(UK) 投稿日:2004/02/19(木) 18:24



                           END

288 名前:月影 投稿日:2004/02/19(木) 19:06

( ^▽^)<>>276のソルトさんが『乙女とサクラ。(なちりか)』良かったそうです。

(●´ー`)<それに頑張ってくださいって言われて月影元気百倍!!て言ってるべさ。


( ^▽^)(●´ー`)<なちりかも応援ありがとだべさ〜♪

289 名前:月影 投稿日:2004/02/19(木) 19:18
(●´ー`)<>>277さん、なっちの取り合い話しをリクだべか!?

(〜^◇^)<なっちはオイラの物なんだから誰にも渡さん!!

・・・・・

(●´ー`)<なっちはいつから矢口の物になったべさ?

(〜^◇^)/<反応遅!!(突っ込み)


[その二人を遠巻きに眺めていた謎の人]


(  ? )<ふっふっふ・・・・なっちは渡さないんだから。
290 名前:月影 投稿日:2004/02/19(木) 19:30
(●´ー`)<>>278のクロバーさんもなっちの取り合いだべか!?

( ^▽^)<しかもこの私、チャーミー石川も参戦します。
(〜^◇^)<お前なんか要らないだよ!!なっちとオイラだけがいれば十分なんだよ。

[その二人を遠巻きに眺めていた謎の人]

(  ? )<二人にはなっちをあげないんだから。




(●´ー`)<え〜と>>277さん&>>278さん月影がリク了解しました。だそうだべ。
      後月影に一言、画面見ながらなっちの取り合い思い浮かべて
      ニヤニヤ笑ってんじゃないべさ!!(笑


291 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/19(木) 19:38
UKリクエストしたものです。
とってもよかったですよ〜。最高です。
月影さんを散々悩ませてしまったみたいでごめんなさい。

で,リクが堪っているのにあれなんですが,アヤカ×圭でお願いします。
メンバーに決して見せることが無いほど甘えん坊の保田さんでお願いします。
292 名前:クロバー 投稿日:2004/02/19(木) 23:53
さて誰が安倍さんをゲットできるのでしょう。
そして謎の人は誰でしょう。
楽しみにしてます。
293 名前:月影 投稿日:2004/02/23(月) 18:43

現時点(>>291まで)を持ってリクを打ち切らせて頂きます。

ゴメンナサイ。
294 名前:月影 投稿日:2004/03/01(月) 13:38
>>277 名無飼育さまリクエスト

矢口さん、ごっちんさん、安倍さんのお話しです。
295 名前:発言にはご注意を。(なちごまり) 投稿日:2004/03/01(月) 13:49


〜安倍さんの楽屋〜




「なっちこれどういうことなんだよ!!」

「んあ。なっちこれ何なの!!」


朝、収録のために自分の楽屋に入ったなつみを出迎えたのは、必死の形相の後藤と矢口だった。

しかも開口一番がこの発言である、なつみが付いていけるはずない。

296 名前:発言にはご注意を。(なちごまり) 投稿日:2004/03/01(月) 13:52

「とっ取り合えず落ちつくべさ。」


朝からなぜ自分がこんな目に遭わなくちゃいけないと思いながら、何とか二人を
落ち着かせようと試みる。


そしてなつみの苦心の末にさっきよりは落ち着いた感じの二人に訳を訊ねた。


「何があったんだべか?」

なつみの問いかけに、まず矢口がある物を取り出してなつみに手渡した。



「・・・・新聞だべな?」


その返答が気に入らなかったようで、矢口は怒った口調になりながら、


「それ以外に何に見えるんだよ。他の物に見えたら病院行きだよ。」


そう言ってよこした。さすがのなつみも矢口の態度に額にちょっと青筋が・・・・・・。

297 名前:発言にはご注意を。(なちごまり) 投稿日:2004/03/01(月) 13:54

文句言ってやろうと思った時、今度は後藤が、


「なっちその新聞の最終面見れば分かるよ。」

「・・・・最終面?」


後藤に言われて新聞を裏返し、最終面を見てみる。


「・・・・・なっち?」


そこには芸能ニュースとして、つい最近始まったなつみ主演のミュージカルでなつみ自身が
インタビューされた内容が書いてあった。だがその内容を読んでは見たが、この二人を怒らせる
ようなことは書かれていなかった。


「別にこれと言って変なこと書いてないけど。・・・これが何?」


全く持って意味がわかんないなつみ。むしろ朝っぱらからこんなわけの分かんないことに
付き合わされて段々腹も立ってきた。それに乗じて額の青筋も増えてくる。

298 名前:発言にはご注意を。(なちごまり) 投稿日:2004/03/01(月) 13:57

矢口も後藤はそんななつみの心の変化に気付かない、いや気付くはずない。なつみの顔は
いつもの天使スマイルをしているから。(注:額の青筋は前髪に隠れているから見えていない)


「ここ読んでみろ。」


まだ怒ったままの口調の矢口はある一箇所を指で指す。なつみは矢口が指差した場所に
目を向けて読み始める。


「え〜と、初公演の前に後藤真希さん、中澤裕子さんなどから激励メールが届いたそうです。」

「今度はこっち。」


矢口の指した場所を読み終えたなつみに、後藤は次に違う場所を指差す。


「ん〜と、安倍なつみさんは娘。の写真を持ち歩いて落ち込んだ時などに見て励まされて
 いるとのことです。」

・・・・・・・・・


これで分かったでしょと言わんばかりに踏ん反り返る矢口と後藤。

299 名前:発言にはご注意を。(なちごまり) 投稿日:2004/03/01(月) 13:59


・・・・・・・・・


「・・・あの〜なっちにはまだ分かんないんだけど・・・・・」


何でなっちがこんな申し訳なさそうに聞かなきゃいけないと思いながらも踏ん反り返っている
二人に訊ねた。


そんななつみに小ばかにしたような矢口と、呆れたような後藤。
ムカツクと思いながらも取り合えず笑っているなつみ。


「どうする?ごっちん」

「んあ。やぐっちゃん、なっち鈍いからストレートに言った方が良いんじゃない?」

「そうだな。なっち激ニブだからね。」


ムカッ!!・・・・・・ググッ(握り拳を作る音)


やれやれと言った感じの二人の会話。


「「なっち。」」

「何?」


出来るだけにこやかに返答。
300 名前:発言にはご注意を。(なちごまり) 投稿日:2004/03/01(月) 14:02

「なっち、オイラさ〜最初の公演始まる前にメールしたよね?激励メールを。」

「してくれたね。」

「それでなっち元気出たって言ってくれたよね?」

「うん、言ったべ。」



「なっち、後藤の写真をなっちにあげたよね?」

「うん、もらったべ。」

「持ち歩いてくれるって言ったよね?」

「うん、言ったべ。」


矢口と後藤はずいっとなつみに顔を突き出す。




「「だったら」」





「何で矢口のメールのこと言ってくれなかったんだよっ!!」

「何で後藤の写真のこと言ってくれなかったんだよっ!!

301 名前:発言にはご注意を。(なちごまり) 投稿日:2004/03/01(月) 14:05

矢口は後藤を、後藤は矢口をお互いに指差し、


「ごっちんだけ・・・」
「やぐっちゃんだけ・・・」


お互いにバチバチと視線を送りあい、キッとまたなつみを見つめ、





「「ズリ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」」






なっちはこんなことのために朝から怒られて、嫌み言われてたんかい?
ふざけるのも大概にしとくべさ!!


そう思った瞬間、なつみの中で何かがぷつんと切れた。



「・・・・・矢口・・・・ごっちん・・・・・・」


「なんだよ?」
「んあ?」


「             」(自主規制)



この後、怒りメーター満タン、小指も天を仰ぎ、絶対零度の微笑みを浮かべた裏なっちに
矢口さんと後藤さんはボッコボコに精神的に肉体的にされたそうな。

302 名前:月影 投稿日:2004/03/01(月) 14:06

                        END

303 名前:月影 投稿日:2004/03/01(月) 14:07

隠しです。
304 名前:月影 投稿日:2004/03/01(月) 14:09

発言にはご注意を。(なちごまり)でした。

305 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/03(水) 11:14
あの、リクしたいのですが・・・
『ごまみき』とかダメですか?;;
306 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/07(日) 23:36
>>305さん

>>293の作者さんのレスは読みましたか〜?
307 名前:月影 投稿日:2004/03/16(火) 01:22

>>305さま、>>306さまのご指摘があったように、
今リクは受け付けていませんので申し訳ありません。

308 名前:月影 投稿日:2004/03/16(火) 01:37
>>291 名無飼育さまのリクエスト

アヤカ×圭で『甘美なる涙』をお送りします。

309 名前:甘美なる涙。(アヤカ×圭) 投稿日:2004/03/16(火) 01:41


久しぶりにアヤカの家に来たけど、その家主は居ないんだよね。

静まり返った室内、かなり綺麗にしってあってそれが帰って自分の中の思いを駆り立ててくる。


――・・・・・かなり寂しいんだけど・・・・アヤカ・・・――


無意識に歩き回って最後に辿り着いたのは寝室。


――最後にここでアヤカに抱かれたのはいつだったっけ・・・――


普段ならこんなこと考えないはずなのに、顔が熱くなっていくのが分かる。


――今の私って相当欲求不満なのかな・・・これもきっとアヤカの所為だ・・・――


アヤカが居ないから、取り合えずアヤカに責任転嫁しとく。




310 名前:甘美なる涙。(アヤカ×圭) 投稿日:2004/03/16(火) 01:42

「・・・・・何処行ったんだよ・・・・」

バフッとベッドの上にダイブしてみた。

アヤカの香りに包まれる私。
一種の抱き締められてるみたいな錯覚に陥ってく。

「・・・・・・・・・・・・・」

することがないからこのままも良いかもしれないと思って近くにあった枕を
アヤカに見立てて抱きつく。

顔のほてりとは別に目頭が熱くなってきた。





「圭ちゃん何やってるの?」

311 名前:甘美なる涙。(アヤカ×圭) 投稿日:2004/03/16(火) 01:44

「ふえっ!?」

一瞬枕が喋ったのかと思ったけど、そんなことあるはずなくて。

声のした方を見たら開けっ放しのドアからアヤカが寝室に入って来るところで。
その表情は温かかったけど、私の顔を見たら表情が一変した。

「??」

「ちょっ・・ちょっと圭ちゃんなんで泣いてるの?」

「えっ!?」

自分の頬に手で触れると冷たい感触がして、ああ今私泣いてるんだって納得。


「・・・だからさっきから目頭が熱かったんだ・・・・」


312 名前:甘美なる涙。(アヤカ×圭) 投稿日:2004/03/16(火) 01:45


「何のん気なこと言ってるのっ!!」

近付いてきたアヤカに両頬をムギュッと挟まれて、グイッとアヤカの方を向かせられた。
真剣なアヤカの顔がまじかにあって、冷めかけてた顔のほてりがぶり返す。


「何かあったの?圭ちゃん。」

ちょっと乱暴にアヤカが涙を拭ってくれる。

「・・・・特に何にもないけど・・・・」
「じゃあ、どうして泣いてたの?」

「・・・・分かんない。」

自分のことなのに自分じゃ分からない。
何で泣いていたのか、その理由だって全然見当もつかない。


313 名前:甘美なる涙。(アヤカ×圭) 投稿日:2004/03/16(火) 01:46

「じっくり考えて。言いたいこと言ってくれれば良いから。」

「・・・うん・・・」

アヤカの顔はまだ真剣なものだったけど、優しさも含まれていて私に安心を運んでくれる。

だから私はイッパイ自分のこと考えて、上手く伝えられているか自信ないけど今の自分を
アヤカに伝えた。

アヤカは私が何か喋るたびに頷いてくれる。



娘。を卒業して独りだけになってしまった楽屋
今までになかった独りでの仕事
娘。の中では大人だったけど、今の仕事は一番幼くてどうしていいか分からない自分
今後のこと



もっとイッパイ色んな悩みや不安をアヤカにぶつけた。
こんなに自分が悩みを溜め込んでたなんて気付かなかった。


314 名前:甘美なる涙。(アヤカ×圭) 投稿日:2004/03/16(火) 01:49


「・・・・アヤカの居ない部屋が駄目押しだったんだと思う・・・今の私には・・・・」


「・・・ごめんね。最近圭ちゃんとすれ違いばっかりで、恋人らしいことしてあげられ
 なかった。」

頬に添えてあった両手が私の背中に回されて引き寄せられる。
久しぶりのアヤカの感触。

そして耳元で囁かれた。

「今日は精一杯恋人したいから、もっと圭ちゃんのこと私に教えて。」

止まったはずの涙がまた頬をつたっていく。
でもこの涙はさっきと違って止めたくない快い涙。


私はそのままアヤカの首筋に顔を寄せて、

「・・・・うん。」

とだけ呟いた。

315 名前:甘美なる涙。(アヤカ×圭) 投稿日:2004/03/16(火) 01:50
                      
                        End


316 名前:甘美なる涙。(アヤカ×圭) 投稿日:2004/03/16(火) 01:51

隠しです。


317 名前:月影 投稿日:2004/03/16(火) 01:56

『甘美なる涙(アヤカ×圭)』でした。


次回は順番が逆になってしまいましたが、クロバーさんのリクで
矢口さんと石川さんと後藤さんで安倍さんの取り合いです。
318 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/03(月) 00:55
続きはまだかな・・。待ってます。
319 名前:(安後矢石+1) 投稿日:2004/05/05(水) 02:12



『争奪戦に犠牲は付きもの』



320 名前:(安後矢石+1) 投稿日:2004/05/05(水) 02:13


「ヤッバ〜!!完ぺき遅刻じゃんか。」

王宮内の通路をドタバタと弾丸の如く走る西キノコこと吉澤。
普段注意する執事がいないのを良い事に走る走る、メイドや兵士が呆気に取られる程だ。


それを影から見ている黒い人。
手に持っていたロープをギュッと握り締め引っ張る。



「えっ・・・」









321 名前:(安後矢石+1) 投稿日:2004/05/05(水) 02:19



「「遅っ!!!」」



東キノコと姫のハモリが木霊する部屋。さすがは王宮と言った感じで装飾品を始めとする
全ての物が超一級品。空気は明らかに最低であるが・・・


「確かに。何か遭ったのかな?」

この空気もなんのその、葉書に目を通しながらのほほんと答える執事のなつみ。
まさにコタツとミカンと猫が似合いそうである。


「見に行ったほうがイイのかな?」

この国の姫である真希が怒りながらも、一向に来ない西キノコを心配して提案を出した。
が、自分で行く気はさらさらなく、邪魔なキノコに行かせる気満々なのは言うまでもない。



だが上には上がいるもので瞬時に真希の計画を見抜き、先手を打つ。



322 名前:(安後矢石+1) 投稿日:2004/05/05(水) 02:30


「それじゃごっつぁんヨロシク〜。オイラはその間なっちとラブラブしてるから♪」

いつの間にかなつみの横へ行きギュッとその腕にぶら下がったのだ。
東キノコこと矢口は背こそ小さいが伊達に二十歳を超えた大人であると言う事で。


「重いよ。矢口」

「む〜、失礼だぞ。」


「んあ〜!!!!」

かなり悔しい真希。だがこれでは癇癪(かんしゃく)起こした子供に相違ない。


「何だよ?ガキじゃないんだから怒鳴る以外のことしてみろよ。」

幸せな時間を邪魔され不服そうな矢口。


「何だよじゃないもん!!なっちとごとーが待ってるからやぐっちゃんが捜しに行ってよね。
 それとまだごとー子供だもん。」

ドンとタックルしてなつみに抱きつく真希。
矢口が大人の作戦で来るならこちらは子供ということを最大限に利用しようという魂胆。

題して「目には目を歯には歯を作戦」


323 名前:(安後矢石+1) 投稿日:2004/05/05(水) 02:35


「ちょっ!?・・・ごっつぁん邪魔!」

「やぐっちゃんの方が邪魔でしょ。」

当然怒る矢口に我関せずな真希はなつみの抱き心地を楽しむ。


一応言って置くと、真希と矢口は主従関係に当たるのだが、そういったこと重んじているのは
執事のなつみだけで。真希にしても矢口や吉澤にしてもそういった関係に扱うのも扱われるのも
苦手なのでなしにしているのだ。



「「ガルルル〜〜。」」




訂正、苦手じゃなくて出来ないのだ。



「だったら私が行きましょうか?」

「「ダメッ!!」」

「・・・はい・・・」

らちが明かないとなつみがせっかく出した提案も即刻却下されてしまう。
二人ともなつみとラブラブ一緒にいたいのだから当然であるが。


「「やぐっちゃん・ごっつぁんが行ってよ!!」」

最初に逆戻りしてる二人。ここまで来るとどうしようもないって感じ。





「良い案がありますよ。矢口さんと真希ちゃんお二人で行けばいいんです。」
324 名前:(安後矢石+1) 投稿日:2004/05/05(水) 02:41


「「「え・へ・んぁ!?」」」


三人しか居なかった筈の部屋に現れた四人目の黒い人。ビシッとポーズまで決めている。


「エイッ♪」

それから掛け声とともになつみを後ろから抱き締める。


「安倍さんと私で待ってますから。」

黒い人の正体は城の騎士団に所属している石川リカであった。
地が黒いから顔を隠しているわけでないのに見えなかったのだ。ある意味便利。


「「石川・リカちゃん!!」」

「あれリカちゃんどうして此処に?」

始めはビックリしていたなつみはもう適応している。
普段から三人に慣らされればこんなこと余裕なのだ。色んな意味で不憫な人。

325 名前:(安後矢石+1) 投稿日:2004/05/05(水) 02:44


「それはもちろん、安倍さんとの愛を深めに来たに決まってるじゃないですか。
 ・・・もしかして石川と一緒に居るのはイヤですか?」

捨てられた子犬のような石川。もちろん演技であるが普段から幸の薄い役をやらせたら
1の人であるからその演技はプロ級である。


「そんなことないから。全然イヤじゃないよ。」

「ホントですか?」

「うん。」


「うれし〜。」

抱きつく力を強め、なつみに頬摺りする。その姿は本当に犬のようだ。


「・・・・リカちゃん(真っ赤)」

こればかりは慣れないなつみの顔は真っ赤に染まる。


「「 石 川 ・ り か ち ゃ ん (怒)」」

普段の顔からは想像できない二人の顔。モザイクをかけることをお勧めしますね。


「は〜い?」

幸せイッパイの顔。
形勢は二対一で不利の筈なのが互角に見える。スゴイよ石川さん。


326 名前:(安後矢石+1) 投稿日:2004/05/05(水) 02:48


「お前なんで此処に居るんだよ!!」

「さっき言った通りですよ。もうボケちゃったんですか? 矢 口 さ ん 」


「何だとーーー!!!」


キレて手を出しそうな矢口を遮り今度は真希が石川に問う。


「だったら何でよっしーの服着てんの?」

「そういえばこの服よっしーの服ですね。」

自分に抱きついている石川の服を見ると確かにそれは吉澤の物であった。
頬摺りに気を取られて今までなつみはそのことを真希に指摘されるまで気付かなかったのだ。


「これは落ちてたから拾って着たまでですよ。」

「「落ちてたのかよ!!」」

詰め寄る矢口と真希にニコやかに答える石川。
だがその背中には嫌な汗が流れているのは本人だけが知っている。


「そっか。じゃ、よっしーはどこ行ったんだろうね?」

「「信じんのかよ!!」」

327 名前:(安後矢石+1) 投稿日:2004/05/05(水) 03:01


「そうなんですよ。どこ行っちゃったんでしょうね?」

「「お前が何かやったんだろうがっ!!」

見事なツッコミを入れるが相手にされることはない。
なつみは吉澤がどこへ行ったのを考え、石川はそのなつみを見ながら微笑んで。
二人の怒りは最高潮に・・・・この怒りはどこに行くのだろう


もちろんあそこしかない


「「よっしーのバカ・アホ・女タラシ〜〜〜!!」」


城内に響き渡る大声での吉澤に対して罵詈讒謗をプレゼントしたのであった。




めでたしめでたし。


328 名前:(安後矢石+1) 投稿日:2004/05/05(水) 03:08



と、言いたい所だが肝心な人を忘れていました。


「あの人は今どこに」のコーナー!!良い子のみんな誰か分かるかな?


矢口・真希・石川が争っている頃、その人は通路で大きなたんこぶを作って気を失っている所を
偶然通りかかった王宮直属の医師に発見され、そのまま医務室に直行。

その時医師は運ぶのを手伝ってくれた兵士にその人が弾丸のように走っていたのを聞き一言。

「自業自得だな。それと人の趣味をとやかく言うつもりはないが、このピンクのフリフリの
 服はどうかと思うぞ。」


「うう・・・・・ち・・・が・・・う・・・のに・・・・」

その言葉は誰にも届くことなのでありました。


良い子のみんなはもう分かったよね。
それではその人に黙祷を捧げながら今回は終わりと言う事で。

329 名前:(安後矢石+1) 投稿日:2004/05/05(水) 03:10


『争奪戦に犠牲は付きもの』でした。


330 名前:月影 投稿日:2004/05/05(水) 03:23


(0^〜^)ノ<アタシの役どうにかしてよ!!

( ´ Д `)<・・・よっしーもう遅いと思うよ。


(●´ー`)<アイツもさすがに謝ってたから。許してあげて欲しいべさ。



(0^〜^)<・・・謝ったならしょうがないですね。今回だけですよ。



(●´ー`)<って、言っとけって。よっしーは単純だからとさ。



ヽ(0^〜^)ノ<責任者出て来いっ!!

331 名前:月影 投稿日:2004/05/05(水) 03:27


(〜^◇^)<すべてのリク終了の隠し〜。ついでにオイラの身長も隠しで。



(●´ー`)<普通に無理。



332 名前:月影 投稿日:2004/05/05(水) 03:36


( ´ Д `)<これからどうしましょうかの隠し〜。因みにごとーは大河で大忙しの隠し。


(●´ー`)<なっちはドラマ撮影とコンサートの準備だべ〜。

333 名前:月影 投稿日:2004/05/05(水) 03:41


( ^▽^)<隠しです。だったら石川に幸多い役を隠しでイイから!!



(;●´ー`)<・・・・隠しの幸が多いキャラって何だべさ・・・・

334 名前:月影 投稿日:2004/05/05(水) 04:12


(●´ー`)<>>318さんお待たせしましたべさ。

335 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/05(水) 08:23
おかえりなさい。待ってました〜
石川さんが一枚上手でしたねw
336 名前:グレイ・ハート(なちりか) 投稿日:2004/05/08(土) 18:08


安倍さんは知らないと思うけど笑ったり拗ねたりコロコロと変わる表情・態度

・・・・安倍さんが安倍さんである全てが、私の中の焦りや不安を和らげてくれる。


無意識に優しさをくれる安倍さんに愛おしさが募っていく。





・・・・でもその愛おしさと比例するように

自分の中の安倍さんを抱きたい、自分だけのものにしたいって

気持ちが大きく成長して抑えられないものになる。


告白する勇気もない私には、

その汚れ切った願望を消化することも出来ず押さえ込んでいた。




だがそれは糸と同じで細く切れやすいものだ。




手に持っていたティッシュを放す。


音もなくヒラヒラゆっくり舞い落ちる姿が

歯止めの効かなくなった私の行動開始のカウントダウンになった。



「っ!?リカちゃん!!」


337 名前:グレイ・ハート(なちりか) 投稿日:2004/05/08(土) 18:19


床に落ちたティッシュを拾うことなく

安倍さんの汚れていた手を取り、口元に寄せ舐めあげる。


それはゆっくりと丁寧に、甘美な安倍さんの手を味わいながら。



「・・やっ・・・やめてっ・・・」


弱々しい声とともに手を引っ込めようとするけど

その力は声と同じく弱々しいもの。



「・・・あぅ・・・・はぁっ・・・・うぅ・・・」


舌の動きにあわせて鼻にかかった吐息が聞こえてくる。





まだ足りない欲張りな私は

少しだけ出来るだけ刺激を与えないように一部分を重点的に舐める。


刺激が緩くなって少しずつ肩から力が抜けていく。



・・・・・私がそれを狙っていたのも知らずに。



これから起こることにどんな反応を彼女が示してくれるか。


そう思っただけ口端がつり上がり、

卑猥で強欲なもう一人の自分が歓喜の雄叫びを揚げた。



338 名前:グレイ・ハート(なちりか) 投稿日:2004/05/08(土) 18:26




「はぅっ!!」



白い肌に食い込む私の牙。


鮮血が滲み出て咥内で自分の唾液と安倍さんの血の味が絡み合う。



「・・・・やぁ・・・・め・・・・・んっ・・・」


もっと欲しくて、噛む力を強くしては吸い付き飲み干していく。




快楽か痛みなのか震える身体。



339 名前:グレイ・ハート(なちりか) 投稿日:2004/05/08(土) 18:27



「・・・・・気持ち良かったですか?」


牙を放し、彼女を覗き見る。



小さく温かい色白の彼女の身体は、熱く紅い女の身体に。


その幼い顔も欲情色に染まり、荒い息は厭らしさが含まれていた。



「・・・もしかしてイッちゃいました?」


わざと耳元に吐息を掛けながら囁く。


今の彼女にはそれすらも快楽に繋がってしまうことを知っているから。



「・・はぁ・・・はぁ・・・・」


ビクッと肩が跳ね上げり、顔を背けられる。


これでは肯定しているのと一緒なんですけどね。



340 名前:グレイ・ハート(なちりか) 投稿日:2004/05/08(土) 18:36


「・・・・勘違いだったみたいですね。・・・・そうですよね

 ・・・・・ここは楽屋でしかも今から仕事なんですから

 ちょっと悪戯しただけでイクなんてことありえませんよね。

 安倍さんは淫乱じゃないんですから。」



今度はわざと彼女を言葉攻めにしていく。



実際にするより

背徳心でどうにかなってしまいそうな純真な安倍さんには

こういった辛辣な言葉が似合ってし、感じてくれる。




「・・・・・ッ・・・・・」



強張る身体。握り締められた掌。


きっと俯いたままの彼女は声も出さず泣いている。




                          End

341 名前:月影 投稿日:2004/05/08(土) 18:42


(●´ー`)<>>335さんただいま。お待たせさせてゴメンだべ。

342 名前:月影 投稿日:2004/05/08(土) 18:43


(●´ー`)<隠しっしょ。



343 名前:月影 投稿日:2004/05/08(土) 18:46


( ^▽^)<グレイ・ハートは>>336-340です。

(●´ー`)<ちょっぴり(?)裏気味だから注意だべさ。

344 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/28(金) 00:19
いつも楽しみにしております。
みんなに愛されるなっちが大好きです。
345 名前:月影 投稿日:2004/06/13(日) 17:29
>>344
ありがとうございます。
月影もみんなに愛されるなっちさんが大好きなんですよ。
これからもそういう作品を書いていきたいと思っています。
346 名前:愛言葉 投稿日:2004/06/13(日) 17:30
子供みたいな恋愛。
手を繋いで、抱きしめて、キスをして。
素直な想いが出てこない美貴にとっては身体で自分を表すことしか出来ない。

女だけと言う特殊な環境。
手を繋ぐこと、抱き合うこと、キスをすること。
それは全てが普通のこと。
お互いがふざけ半分にやってしまっていることだから。
なつみには美貴の本気さが伝わらない。

だからお遊びの行為ですら、美貴にどれだけの焦りや苦痛を与えているかもなつみは当然気付けないでいる。

やり場のない痛みはいつしか欲望に変わっていく。
お遊びでは出来ない行為を望み始めたのだ。
347 名前:愛言葉 投稿日:2004/06/13(日) 17:32

機会は直ぐにやってきた。
二人だけの部屋。
テーブルにはなつみが出してくれた紅茶が二つ並んでいた。

やはりそこには言葉はなく、行為に移す。
なつみの腰に手を回し、不意の口付け。
突然の美貴の行動に意味が分からないなつみ。

だがことが進むにつれ、求められていることが分かると。

「・や・やめて・・・・」

声も身体も震えだすなつみ。
このまま強引にと言うことも出来なくはない。
が、そんな真似をなつみに出来る筈はなく。
ここまでかと思い、肩を落としながらなつみの腰にあった腕を退ける。

348 名前:愛言葉 投稿日:2004/06/13(日) 17:33

「分かりましたから。・・・今日はもう寝ましょうか。」

自分では何とか優しく言えたと思う。
それが今の状態の美貴の精一杯の強がり。

気を取り直して、寝室へ向かおうとする美貴は微かに引っ張られる感触を覚えた。

まさか思いながらも振り返ると、なつみと美貴の間にある鎖が美貴の行動を拒んでいた。
そう、それはつまりその先にいるなつみが拒んでいるということを意味していた。

「・・・安倍さん無理しなくてイイですよ。ほら、早く寝ましょうか?」

美貴の心の何処かには少しの期待があったかもしれないが、
それ以上になつみを傷付ける事も自分が傷付くことも恐れていた。
だから一歩進む関係より、現状を選んだ。
自分が我慢すればいいのだと。
349 名前:愛言葉 投稿日:2004/06/13(日) 17:33

「・・・・藤本は・・・」

小さく呼ばれる自分の名前に思わず身体が強張ってしまう。
何を言われるのか聞きたいのに聞きたくない交差する想いに逃げ出したくなる。

「安倍さ・・「藤本はなっちのことどう思ってるの?」

遮られる美貴の言葉。
俯いたままに、ギュッと自分の手を握り締めるなつみ。

「えっ!?それってつまり・・・・」

動揺で言葉に詰まってしまう美貴。

唯単に好きと言ってしまえればいいのだろうか?
もっと他の想いも伝えるべきなのか?

普段ですら肝心な言葉を言えない美貴。
当然に言葉は見つからない。

350 名前:愛言葉 投稿日:2004/06/13(日) 17:34

「・・・・やっぱり身体目当てなの?」

思っても見なかったなつみの言葉。

「どっどうしてそんなことになるんですか!!」

大きな美貴の声が室内に響く。
美貴は自分がそんな人間に見られていたのかと思うと腹が立ち、乱暴になつみを壁に押し付け、
ちょうどなつみの顔がある横の壁に力任せにバンと手を突く。

それでも顔を上げることなく、俯くなつみの顔から滴り落ちる液体。

なつみの涙。

「だってなっちは藤本が何も言ってくれないから・・・
 ・・・・なっちは凄く不安なんだよ。・・・身体だけ迫られてるみたいで
 ・・・・飽きられたら捨てられるんじゃないかって。」
351 名前:愛言葉 投稿日:2004/06/13(日) 17:36

ハロプロに入ってなつみに好意を寄せた時、逸早くそれに気付いた中澤に言われた。
「あの子はな精一杯の恋をしたんや。・・・・でも叶わんくて、自分の殻に
 閉じ篭ってしまったんよ。つまり本気で恋をすることを恐れてるってこと。
 アンタにその殻が破れるんか?」

ドスと効いた声と真剣な表情。

―あの時の私はなんて答えたんだろう―

そして思い出した。
あの時、初めて自分の気持ちを言葉に出せたこと。
答えなんて簡単だったんだ。

「・・・安倍さん」

怯えられるのを覚悟でそっとなつみを自分の腕の中に閉じ込める。
その耳元に顔を寄せ、そっとでも力強く囁く。

「好きです。世界中の誰よりも安倍なつみのことを愛しています。」

腕の中の身体が震えだす。


あの時中澤さんには
「アンタそれ答えになってへんよ。」
って、呆れられた。

でもこれが美貴の答えだった。

殻を破れるかとかは、所詮は結果の話しであって、もっと重要なことはこれだったから。
352 名前:愛言葉 投稿日:2004/06/13(日) 17:37

「・・・ホ・ント・・に・・・」

しゃくり上げ、身体と同様に震える声がなつみの傷を物語る。

「はい。」

身体を少し離し、俯いていたなつみに顔を上げるように言う。
泣き顔を見られるのに戸惑っているのか躊躇しているなつみ。
美貴が大丈夫ですからと背中を優しくあやす様に叩くと、ゆっくりと顔を上げてくれた。
その瞳にその涙に美貴を魅せて止まない何かがあって、ああ、ホントに自分は
なつみのことが好きなんだって実感する。

「美貴はなつみのことを好きです。愛してます。」

何度言ったって言い足りない想いを精一杯に伝える。

「なつみは?・・・美貴のことどう思ってますか?」

なつみが何処かに行ってしまわないように抱きしめた両手。

「・・・なっちは・・・みきのこと・・・・・・すきだよぉ・・。」

なつみの瞳から溢れ出る涙を拭ってあげることは出来ないが、今はそれでいいと思った。
この涙は温かいものだから。


                                       END
353 名前:月影 投稿日:2004/06/13(日) 17:38
久しぶりの更新です。
354 名前:月影 投稿日:2004/06/13(日) 17:39
(●´ー`)人川VvV从
355 名前:月影 投稿日:2004/06/13(日) 17:40
(●´ー`)川VvV从<隠し。
356 名前:りゅ〜ば 投稿日:2004/06/15(火) 13:02
なちみき良かったです。
357 名前:月影 投稿日:2004/07/28(水) 00:44
>356 りゅ〜ば様

ありがとうございます。
良かったと言って頂けて嬉しいです。
358 名前:一方通行の事情 投稿日:2004/07/28(水) 00:51


「好き。」

「うん。」


何十分これが続いてるんだっけ。
イッパイの愛を捧げて帰ってくるのはうんとか、わかっただけ。
それを怒って強く言えないのは日頃の行いで、怒っただけでは意味がないって。
逆に怒られて凹むだけだって分かってるから。

オイラにだって学習能力はある。


・・・・でもこのやり取りは止められないんだよ。

何でかな?
って、全部なっちの所為だ。

少しぐらい、オイラの半分とは言わないけど4分の1くらいでイイから愛を囁いてくれれば、
こんなに苦労しないのに。

359 名前:一方通行の事情 投稿日:2004/07/28(水) 00:56


「大好きだよ。」


分かってますかって続けたいけど続けられない。
弱虫とか言わないでね。

オイラは何も言わなくたって察し欲しいだよ。

今まで数え切れない程の友達としても恋人としても同じ歳月を過ごして来て、
そんじょそこらの夫婦にだって負けないって自負してる。

だからなっちのことならオイラは誰よりも知ってる自信がある、オイラの事だって
なっちは一番知ってくれてるって思ってる・・・・・・・・・・・・










・・・・・でもせめて手を伸ばしてせがむくらいは見逃してください。


360 名前:一方通行の事情 投稿日:2004/07/28(水) 00:58

なっちの服を掴んでクイクイと引っ張り自己アピールの上目使い。
なっちに効くかは不明だけど。


「うん、分かったから。」


・・・・やっぱ無理なのね。
軽く流された上に、今度はうんと分かったの共演での対応と来た。

飽きらめた方がいいのかな、それともここは言って欲しいってお願い
した方がいいのかな。
どんどん追いつめられてくオイラに誰でもいいから救いをください。

これじゃ縄田でジワジワだよっ!

361 名前:一方通行の事情 投稿日:2004/07/28(水) 01:00


―クスクス―


フラフラのオイラの落ち込み具合を見てたらしいなっちが笑ってた。



・・・・・・・・




あー、もしかしなくてもオイラ遊ばれてますか?

イヤ、これがなっちの愛情なんだ。
そうだよね?






・・・・・・・・・・・怖くて聞けないオイラはもう弱虫で結構です。

362 名前:一方通行の事情 投稿日:2004/07/28(水) 01:02

おわり。


(〜^◇^)<ってこれで終わりかよ!

363 名前:一方通行の事情 投稿日:2004/07/28(水) 01:04


(●´ー`)人(〜^◇^)<なっち愛してるぜ!

364 名前:一方通行の事情 投稿日:2004/07/28(水) 01:09

(;〜^◇^)人(●´ー`)<・・・・

365 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/17(金) 10:01
りかちゃん受けが多いけど、
なちさんには、攻めで大人の女になるのがいい!
もう更新終わりなのかな〜。またのぞかしていただきます。



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