欲しいもの
- 1 名前:まりとも 投稿日:2004/02/04(水) 00:42
- 主役は藤本です。
- 2 名前:第1話 投稿日:2004/02/04(水) 00:42
- 最初は遠くから『見てる』だけで十分だった。
いつからだろう『欲しい』と願うようになったのは。
- 3 名前:第1話 投稿日:2004/02/04(水) 00:43
- 「ミキティー!」
「何?よっすぃー。」
「今日の部活はミーティングらしいよ。だから遅刻するな!だって。」
「遅刻してるのは君だけでしょ。」
こう冷静に返事をする私の名前は藤本美貴。
名前に似合わず性格は男っぽい。
そして、このうるさいのがよっすぃーこと吉澤ひとみ。
同じバレー部で、学校一の男前。ファンクラブもあるらしい。
まぁ美貴のもあるらしいけど。
- 4 名前:第1話 投稿日:2004/02/04(水) 00:43
- 「美貴たーん!」(がしっ)
「グェッ!ゲホッ、ゲホッ…どうしたの、亜弥ちゃん?」
「ヤダァー。たんに会いに来たに決まってるじゃん。」
この子は1年生で後輩の松浦亜弥。バレー部のマネージャー。
ちなみにマネージャーはあと3人いる。
キーンコーンカーンコーン……
「ほらっ、予鈴だよ。早く教室戻んな。」
「ちぇっ。じゃあ、またあとでねっ。バイバイ!」
「バイバイ。」
- 5 名前:第1話 投稿日:2004/02/04(水) 00:44
- 「ラブラブですねー。」
「何が?」
「いや、ミキティと亜弥ちゃん。」
「だからー、美貴と亜弥ちゃんはそんな関係じゃないし。」
「えー。亜弥ちゃんは本気でしょ。亜弥ちゃんカワイイし、付き合っちゃえば?」
確かに好意は抱かれてると思うけど、美貴はそれに
応えることはできない。だって美貴は…
「いや、美貴ちゃんと好きな人いるから。」
「誰?」
「よっすぃーのこと好きな人。」
「まさか…梨華ちゃん?悪いけど渡さないよ!」
「いらないから。梨華ちゃんなんて。」
今、会話に出てる石川梨華。バレー部のマネージャーで
よっすぃーの彼女。
「えー。じゃあ誰?」
「教えない。」
- 6 名前:第1話 投稿日:2004/02/04(水) 00:44
- ―――――昼休み
「よっすぃー!」
「?あぁ矢口さん。どうしたんですか?」
「昨日なっちとディズニーランド行ったから、お土産買ってきたの!
よっすぃーと藤本とごっつぁんと梨華ちゃんで分けて。」
「ありがとうございます。でも部活の時でもいいのに…」
「会いたかったから来たの!じゃねっ。」
この人は矢口さん。バレー部のマネージャー。
ちなみに親友のなっちこと安倍さんもマネージャー。
安倍さんは部長の飯田さんと付き合ってる。
矢口さんは……美貴の好きな人。
でも矢口さんの好きな人は……よっすぃー。
えっ、好きになった理由?美貴が矢口さんを?
それはね…
- 7 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/04(水) 02:59
- うお、むっちゃ好きな展開!!
続きも気になります。
いまこのCPかなりきてますからね。
頑張ってください。
- 8 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/02/04(水) 12:19
- 今ヤグミキが熱い!
最近になってミキティの猛アプローチで急接近した関係もあり
このCPの作品は皆無だと思うので期待してます
- 9 名前:第2話 投稿日:2004/02/06(金) 00:58
- 矢口さんと初めて会ったのは去年の4月。
さくらが満開だった頃――――
「何やってるの?君、新入生でしょ?
入学式始まってるよ。」
何だこのチビ。しかも、髪は栗色だし。
「知ってます。遅刻したんです。
あなたこそ何なんですか?」
「おいら?おいらは矢口真里、高2。これでも年上だぞ!」
「うそっ。…見えなーい。プッ。」
「笑うなよっ!気にしてんだから。」
「すいません。えっと美貴は藤本美貴っていいます。」
「藤本ね。ん?どっかで聞いたことあるなぁ…まっ、いいや。
ねぇ、おいらバレー部のマネージャーやってるんだ。
だから、見学に来てよ!」
- 10 名前:第2話 投稿日:2004/02/06(金) 00:59
- ――――数日後
1年の時はよっすぃーとごっちんと同じクラスだったんだ。
よっすぃーとごっちんは同じ中学だったらしい。
梨華ちゃんと矢口さんも。
「よっ来たな。美貴。」
「こんにちは。飯田さん。」
「あっれー?この前の。
もしかして、本当においらに会いに来たとか?」
「いや、美貴もともとバレー部は入るつもりだったんで。」
「ふーん。あっ、そっか。藤本って名前、かおりから聞いたんだ。
よっすぃーと同じくらい上手いって。」
「そんなに買いかぶらないでくださいよ。
それに、よっすぃーのほうが全然上手いですよ。」
- 11 名前:第2話 投稿日:2004/02/06(金) 00:59
- それから半年がたった頃。
美貴は矢口さんに恋愛感情はなかったけど
尊敬はあった。何でもできるすごい人だなぁって。
だから、そんな矢口さんとの会話は楽しかった。
矢口さんは明るくて、太陽みたいな人だと思ってた。
強い人だと思ってた。
でもそれは、ただの強がりだったんだ…
- 12 名前:第2話 投稿日:2004/02/06(金) 01:00
- 「やっばー。部活に遅れる。中澤先生いつも美貴に
資料の整理やらせるんだもん。」
そう独り言をつぶやきながら体育館まで走った。
「ハァ、ハァ…ん?あれは…」
矢口さん。どうしたんだろ?
――――涙。
何を見て泣いてるんだ?と思って視線をたどると…
『よっすぃーと梨華ちゃん』
- 13 名前:第2話 投稿日:2004/02/06(金) 01:00
- なぜ?矢口さん…もしかして…よっすぃーのこと…
すごく気になったけど本人に聞くのは気が引けるから
安倍さんに聞いたんだ。
「本当は口止めされてるんだけどね。誰にも言わないって
約束できるなら…」
「絶対言いません。」
「分かった。あのね…」
- 14 名前:まっち☆ 投稿日:2004/02/08(日) 21:38
- 面白いです!
期待してますよ。
がんばってください。
- 15 名前:名無し飼育さん 投稿日:2004/02/11(水) 03:42
- 町
- 16 名前:まりとも 投稿日:2004/02/12(木) 00:16
- すいません。
もうすぐ高校の入試なので今月いっぱいは
更新できないかもしれません。
でも3月からはどんどん更新できるように
頑張ります。
- 17 名前:名無しさん 投稿日:2004/03/16(火) 03:46
- 保
- 18 名前:名無しのごお 投稿日:2004/06/03(木) 09:58
- 守れない約束はしちゃだめですよ。
約束は守らないといけない
- 19 名前:名無しさん 投稿日:2004/06/07(月) 13:15
- ほぜん
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