田中 a way
- 1 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/04(木) 18:33
- 初めて書かせていただきます。
至らない点は多々ありますがよろしくお願いします。
良かったら見ていってください。
- 2 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/04(木) 18:35
-
田中れいな。高校1年生。
一応この話の主人公やけんよろしく。
今日は、れいながこの春から通うハロモニ女子高校の入学式だった。
- 3 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/04(木) 18:36
- 「れいな同じクラスだよ!よかったね。」
こいつは道重さゆみ。同じく高校1年生。
自分大好きで、いつも自分のこと可愛いって言ってる変な奴。
中学からの親友?つーかくされ縁で中学3年間同じクラスだった。
もう慣れたけど正直相手するのは疲れるんやけど・・・。
「・・・そおやね。」
・・・またか。4年目突入しましたよ。こうなったらあきらめが肝心とね。
「なあにその返事!嬉しいでしょ?やっぱさゆ可愛いもんね。
4年間も一緒でれいなの幸せ者。運命感じちゃう?」
そう言いながら抱きついてきた。
ああ神様。お願いですから来年は違うクラスにしてください!
・・・なんで新学期早々来年の心配しなきゃならんと?!
- 4 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/04(木) 18:37
- 「はいはい。分かった分かった。すっごく嬉しいとよ。さゆ今日も可愛いよ、
れなドキドキしちゃうけん抱きつかんといて。」
(・・・さっさと離れろ。)
「もう、れいなの照れ屋さん。」
「はいはい。とりあえず教室行こ。」
「は〜い。」
ひとまず二人仲良く手を繋いで新しい教室へと向かった。
(半強制的にさゆに手を繋がされたとよ。)
- 5 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/04(木) 18:38
- ここで皆さんに忠告。
こういう自分中心に物事を考えている人間に対しては、シカトするか軽く受け流すのが一番です。
ただしシカトしすぎやまったく話を聞いてないと
拗ねて面倒なことになることもあるので、
時には誉めて調子に乗せとくのもひとつの技やね。
- 6 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/04(木) 18:41
-
さゆと二人で廊下を歩いていると、前方で小さな物体がふらふら動いている。
どうやら小人が荷物を運んでいるようだ。それにしても重そうだ。
「あれ先生かな?」
「一応スーツだしそれっぽいっちゃね。でも」
「「ちっちゃいよね?」」
いや〜あれはかなりちっちゃいとよ?れいなより5センチは低いっちゃ。
あんだけ小さいとなんか感動するとよ。とちいさなことに感動してたらさゆが
「大変そうだから手伝ってあげない?」
と言ってきた。なにげにまじめやとね〜れいなには考えられんとよ。
「え〜面倒くさい。いい大人が人に頼っとったらいかんと。自力で何とかするっちゃよ。」
「れいな冷たい。そんな人だと思わなかった・・・。」
「いやいや、どう考えてもそんなんれいなのキャラじゃ無いとよ。れいなが人助けする姿とか思い浮かぶ?」
「それもそうね。じゃあ一人で行ってくる。」
うわっ。そんなあっさり肯定されると腹立つっちゃね。
もうあんなとこまでいってるし。まあ遠くから見守っててやるとよ。
- 7 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/04(木) 18:42
- 「手伝いましょうか?」
さゆに声をかけられた先生?は重そうな荷物をかかえながらこちらに振り返った。
!?かわいい!!どうせおばさんかと思ったら若いじゃん!!
てーかストライクゾーン内角高めって感じとよ。
「あっ新入生?助かるよ、これ重かったんだ。甘えちゃって悪いけど手伝ってくれる?」
「全然構いませんよ。荷物はこの田中に任せて下さい。」
「?!れいな?さっき向こうにいなかった?」
さゆが一瞬のうちに近くまで来た事にびっくりしていたが気にしないで荷物を受け取った。
- 8 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/04(木) 18:43
- 「あっ全部は良いよ、重いでしょ?」
「いえいえこの位平気ですよ。それより先生こそ疲れたでしょう?
ここは私に任せてらくしてくださいよ。」
多少重いがこのくらいなら余裕っちゃ。やっぱ日ごろから鍛えとくもんっちゃね。
「う〜ん、本当にいいの?重くない?つらかったら代わるからね?」
「全然平気です。気にしないでください。というか先生みたいに可愛らしい人が
こんな大荷物っ持っちゃダメですよ。それより名前なんていうんですか?」
そうそうこれが本題とよ。
入学早々教師をナンパするのも問題あるけど手伝ってるんだからこの位いっちゃね。
「えっ?」(ぽっ)
ちょっと顔赤くなってるとね。かわいらしか〜!
- 9 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/04(木) 18:44
- 「私は、1年2組田中れいなって言います。覚えといてくださいね?」
さわやかな(つもり)の笑顔で笑いかけてみる。
「あっおいらのクラスじゃん。おいらは矢口真里。1年2組の担任だよ。よろしく。」
「うわ〜担任なんですね、うれしいな〜こんな美人が担任なんて。
これからよろしくお願いしますね?」
「ああ。うん。」
矢口先生はさらに顔を赤くして照れてしまったと。ますます好みっちゃ〜!
「あっクラスにつきましたね。矢口先生と話せて楽しかったです。
また仕事があったらいつでも言ってくださいね、矢口先生のためなら何でもしますよ?」
そう言って、机の上に荷物を置いて自分の席に着いた。
「あ、ありがと田中。」
よっしゃ好感触?楽しい高校生活になりそうっちゃね〜。
ん?何か忘れてるような?まあいっか。
- 10 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/04(木) 18:50
- 今日の更新はここまでです。
ここの田中さん軽いです。かなりの女好きです。
ついでに年上好きで人によってころころ態度変えます。
いろんな人とからませようと思うので本命はまだ分かりません。
- 11 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/04(木) 22:29
- 抜群に好みです。楽しみ
- 12 名前:名無し読者 投稿日:2004/03/05(金) 00:22
- れいな主役キター
楽しみにしてます。
- 13 名前:ナンパ 投稿日:2004/03/05(金) 21:07
- >>11 名無飼育さん 様
ありがとうございます。期待にそえられるよう頑張ります。
>>12 名無し読者 様
ありがとうございます。
頑張りますので楽しみにしててください。
それでは続きを
- 14 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/05(金) 21:10
-
「・・・・・れいなの女たらし!!」
「あれ?さゆどこいってたと?」
・・・バチンッ!!
さゆは、れいなの頬を思いっきり叩いてどこかへ行ってしまった。
この年上好きとか言ってる気がするが気にしないっちゃ。
痛い・・・何気に力強いとね。つーか先生いるのに出てっていいのだろうか?
まあそのうち帰ってくるだろう。
- 15 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/05(金) 21:10
- さゆのことは放っといてクラスの人でも観察してよう。
うーんあんまり好みの子はおらんとね。
基本的にれいなは総合的に判断するから性格分からんとなんとも言えんと。
顔だけやとかなり整っとらんと好みじゃなかしね。
ちなみにれいな的ポイントは
・顔(可愛い系、童顔)
・身長(自分より小さい子)
・スタイル(細め、細腰、でも胸はある)
・性格(おとなしめだけど明るい)
・リアクションがいい
・髪さらさら
こんな感じっちゃね。これらの総合点で判断するとよ。
- 16 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/05(金) 21:11
- さっきの矢口先生は身長とリアクションが決め手とね。
まあ最終的にクラスの半分くらいはかわいいと思えるとね。
れいなのマイ・モットーは
『女の子はみんな可愛い』とね。
(もちろん人類的にありえない類のものは女の子と認めないけんね!!)
- 17 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/05(金) 21:11
- そんな余分なことを考えつつも教室を見渡していたら、可愛い子ハケーン!結構好みっっちゃ!!
ものすごくお友達になりたいけど友達と喋ってるっぽいから邪魔したら悪いし。
・・・そのうち喋る機会があるっちゃろ。
れいな人見知りやし、自分から行動するの嫌いとしょうがないけん。
後でさゆ使って話し掛ければいいけん。
れいながそんなことを考えていたら、さゆが帰ってきて矢口先生の挨拶とクラスメイトの自己紹介が始まった。
好みの子の名前が亀井絵里ということだけ分かった。後はてきとーに聞き流しておいた。
- 18 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/05(金) 21:12
- とりあえずクラスで顔見せが終わって帰ろうとした時、矢口先生に呼び止められ
「田中悪いんだけど、これ生徒会室に持ってってくれない?」
と言ってプリントを渡された。それも結構な量を、
ついさっき何でもしますと言った手前断るわけにも行かないので
「はい分かりました。」
と笑顔で答えておいた。
「それじゃ頼んだぞ。また明日な、気をつけて帰れよ。」
「はーい。さようなら。」
あいさつをして矢口先生はさっさと職員室に帰ってしまった。
- 19 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/05(金) 21:12
- 「さーゆ。」
とりあえずさゆにも手伝わせようと思って猫なで声を出したが
「うん。先帰っとくね?れいながんばって!ばいばーい。」
さゆはとてもいい笑顔で手を振って帰ってしまった。
・・・逃げられた。まださっきのこと怒っとると?
はあ、とりあえず生徒会室いくか・・・てか生徒会室ってどこ?
れいな方向音痴やないけどはじめから知らんとこにはさすがにいけんとね・・・
まあいいや、とりあえず新しい学校を探索がてらうろついてみるっちゃ。
「田中ちゃん?」
何の当ても無くブラブラ歩いていたら急に声をかけられたので振り返ると。
「高橋さん?」
中学の時仲の良かった2つ上の先輩、高橋愛だった。
- 20 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/05(金) 21:13
- 「久しぶりやね〜田中ちゃんうちの学校入ったん?」
「あ、はい。お久しぶりです。高橋さんここの学校だったとですか。」
「そうやよ〜。何や田中ちゃんうち追いかけてここ来たんじゃなかったんや?」
「いや〜高橋さんがどこの高校か知らなかったんで。でもこうして会えたのも運命だと思いませんか?」
高橋さんの手を握って目を見つめながら言った。
「思わんな。いまだにそういうセクハラやっとるん?」
「相変わらず冷たいな〜。セクハラなんて心外ですよ、れいなは至って本気なのに。」
泣きまねをしながら可愛らしく言ってみたがそれも無意味に終わった。
「はいはい。それでこんなとこで何しとるの?1年生はもう帰っとる時間やろ?」
- 21 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/05(金) 21:14
- 「ああそうだ。生徒会室ってどこですか?先生にプリント届けるように言われたとですよ。」
「そうなん?じゃあもらっとくよ。あっし今から生徒会いくでの。」
「あっ結構量あるんでれいなが持ちますよ。それに久しぶりに会ったんですから
もうちょっと高橋さんと喋りたいとですよ。」
「・・・田中ちゃんも相変わらずやね。そのフェミニストっぷり。」
「そうですか?別に当たり前のことをしてるだけですよ。かわいい子には優しくするのが
当たり前とです。
高橋さん大人っぽくなりましたね。一段と綺麗になったとです。」
「そんなにやけながら言われても、胡散臭くてしょうがないで。」
「胡散臭いって酷いなあ・・・好きな人を目の前にしたら顔がにやけるのは仕方ないけん。」
「田中ちゃんって本当口がうまいのう。だんだん恥ずかしくなってきた。」
「本心ですから。」最高の笑顔で言っといたと。
はい、自分でも口うまいと思うとよ。
でもうそは言ってないとよ?可愛い子はみんな好きとね。本気ではないっちゃけど。
- 22 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/05(金) 21:15
- 以上です。
- 23 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/05(金) 21:16
-
高「ところで田中ちゃん髪黒くしたん?」
田「はい、もう茶髪も飽きたし、いちいち染めるの面倒やけん。」
高「中学ん時は地毛だって言い張っとったのにの。」
田「そうやったとね。でもみんな信じてたんでよかとですよ。」
高「お婆さんがフランス人とかいっとったやね。やっぱ嘘やったんや。」
田「信じとったと?日ごろの行いよかですけん。信用あったとね。」
高「単に愛想良くて、成績良かったで教師も何もいえんかったんやないの?」
田「一応認めてもらうまで、ずっとフランス語で話しとったとよ。」
高「・・・嫌な生徒やな。なまじ頭がいいからたち悪いやよ。」
田「ありがとうございます。」
高「誉めとらん!」
- 24 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/06(土) 14:52
- 「ほら、もう生徒会室着くよ。」
「はーい。」
ガラッ
先輩に扉を開けてもらって入るとそこには、生徒会の人たちが揃っていた。
とりあえず机の上にプリントを置いて辺りを見渡すと、
顔で選んだんじゃないかと思うくらい可愛い子ばかりが集まっていた。
れいなはなぜか全員に好奇の目で見られている感じがして緊張していたら、
目のくりっとした、いかにもアイドルといった感じの美少女が
「愛ちゃん、この子だ〜れ?」
と言い出した
- 25 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/06(土) 14:52
- 嫌な予感がしたれいなは
「あ、私は矢口先生に頼まれてプリント届けに来ただけなのでこれで失礼します。」
と言って、さっさと帰ろうとしたら
高橋さんに袖をつかまれて
「なんや、さっきはあーしともうちょっと居たいって言ったのにもう帰るん?」
なんて言い出しおった、上目遣いでかわいくいっとるけど。絶対わざとだこの人!
れいなが人見知りするの知っててやっとるとね?!
「いえ、いつまでも部外者がいても邪魔でしょうし。皆さんも忙しいでしょうから。」
「ああ大丈夫やよ。新学期早々仕事なんてないし。なあ?」
「うん。今日は1年生から生徒会に入ってもらう人を決めるだけだから特に忙しくないよ。」
たれ目でほっぺの気持ちよさそうなおっとりした感じの先輩が答えた。
大人しそうな感じがもろ好みばい。
- 26 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/06(土) 14:53
- 「えっ?生徒会の人って立候補とかじゃないんですか?勝手に決められるとですか?」
「うん、正確には候補者を決めて勧誘にいくんだけどね。さすがに本人の承諾なしで勝手には決めれないしね。」
「立候補だと人が多すぎて面倒だからこっちで決めることになったのれす。」
「ここの生徒会は、美少女ぞろいってことで人気高いからな。これが一番手っ取り早いねん。」
「へえ〜そうなんですか。」
なるほど確かにこんだけ可愛い子が揃ってりゃ人気高いっちゃね。
- 27 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/06(土) 14:53
- 感心してたら高橋先輩が急に手を叩きながら近づいてきた。
「さて馴染んだところで自己紹介しようか?はいれいなクラスと名前どうぞ。」
「ええっ?い、1年2組田中れいなです?」
うわっいきなり振られたからきょどりながら答えちゃったと。
「はい良くできました。疑問形やったけど。じゃあ次亜弥ちゃんから順番に。」
「生徒会会長3年3組松浦亜弥で〜す。あややって呼んでね〜。」
「生徒会会計2年5組紺野あさ美です。よろしくお願いします。」
「同じく会計の2年6組小川麻琴。よろしくね。」
「同じく書記2年2組辻希美れす。よろしくれす。」
「同じく書記2年2組加護亜依や。よろうしゅう。」
「そして生徒会副会長高橋愛やよ。よろしくやざ。」
「あっよろしくお願いします。」
何で自己紹介してるんだろう?
だんだんなんで自分はここにいるのか分からなくなってきたっちゃ。
- 28 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/06(土) 14:54
- 「さてそれじゃ、候補者もう一人決めっか?」
高橋さんがそう言うと、小川さんが
「あれ?もう一人は決まってるの?」
と聞いていた。
へえ〜1年から二人選ぶとか。どうやって決めるんちゃろ?
「何言ってんの麻琴、今自己紹介したばっかやろ。」
へえ〜今決まったとか。いつの間に話したんやろ。
「・・・ああ田中ちゃん?」
へえ〜田中さんか〜。たなかタナカ田中?!
「うえっ?!いつの間にそんなん決まったと?つ〜か聞いてないっちゃ!」
「今自己紹介したやん?」
しましたよ?それがなに?
「よろしくお願いしますって言ったやろ?」
言いましたけど?だからそれが何?・・・・・・うん?
・・・・・ええっ?!そういう意味のお願いしますなん?
- 29 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/06(土) 14:54
- 「「「「「田中ちゃん嘘つかないよね?」」」」」
騙されたと?!そんなんありっちゃか?
先輩方全員に笑顔で囲まれて
「・・・はい。よろしくお願いします。」
と返すしかなかったと。
唯一小川さんが気の毒そうな目でドンマイと小声で言ってくれたけど
きっと小川さんも同じ手で生徒会に入れられたんだろうな。と思わずにはいられなかった。
- 30 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/06(土) 14:55
- 田中 「でもなんでれいなが選ばれたと?」
高橋 「だって、入試首席で合格したんやろ?」
田中 「まあそうですけど。何でそんなこと知っとるとですか?」
高橋 「生徒会にはいろんな情報が入ってくるんよ。(にやり)」
田中「ところで結局もう一人は誰になったと?」
高橋「しげさん」
田中「・・・高橋さんれいなのこと嫌いとですか?」
高橋「そんなことないやよ。大好きやざ(からかうと面白くて)」
田中「ココロの声が聞こえるとよ〜。」
小川 「田中ファイト!!」
田中 「小川さんは同類の匂いがする・・・がんばりましょおね」
- 31 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/06(土) 15:03
- 更新以上です。
田中さん、気付いたらはめられてました。
もっとかっこよくするつもりだったのですが、だんだんへたれになって
しまいました。どこで間違えたんだろう?
まあ、周りに振り回されつつも頑張ってる田中さんが書けたらいいなと思います。
- 32 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/06(土) 17:57
- 可愛いです。続き楽しみ
- 33 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/07(日) 08:30
- おお〜かなりおもしろそうですね!
モテ田中好き!!
密かに亀井との絡みに期待してます(w
- 34 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 19:05
- >>32 名無飼育さん様
ありがとうございます。へたれっぷりを可愛くあらわせてたら幸いです。
>>33 名無飼育さん様
ありがとうございます。田亀は後のほうでチラッと出るかもです。
それでは続きいきたいと思います。
- 35 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 19:06
- 次の日、
自転車をこいで学校に向かう途中、前方に見覚えのある人影が二つ。
気付かない振りして通り過ぎてもよかとですか?
そんな考えが頭をよぎったが、律儀な性格なのでそんなこともできず
「高橋先輩おはようございます。さゆもおはよ。」
「田中ちゃんおはー」「れいなおはよー」
自転車から降りて、並んで話す。
「何で二人一緒に登校しとると?」
「さっき、偶然会ったんだよね〜?生徒会の話もしといたから。オッケーだって。」
「れいながんばろうね?」
・・・ああやっぱ本気やったとね。
「そおやね。」
何でこんなことに。れいな面倒なこと嫌いやけん目立たんと過ごしたかったのに。
・・・まあ可愛い子多いしよかと。
- 36 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 19:06
- 「ところで二人ともなんでうちの高校にしたの?頭良いんだからもっといいとこいけたでしょ?」
「もちろん高橋先輩に会いたかったからとよ。」
「昨日思いっきりあーしがここの学校て知らんかったやろ。」
ちっ覚えちょったか。
「家から近いし、制服かわいいんでここにしたんですよ。さゆ可愛いから似合うでしょ?」
「あ〜しげさんも相変わらずやね。かわええ、かわええ。」
「その理由はさゆだけとよ。れいなは家から遠いし他のとこが良かったと。
なのに他のとこ行くって言ったら『一緒のとこ行こ』って泣き付かれたとですよ。」
さゆのやつ絶対泣いたら言う事聞いてくれると思っとると。
・・・その通りな自分が悲しいっちゃ。
女の子に泣かれると弱いとよ。でもそんな自分が結構好きやけん。
- 37 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 19:07
- 「田中ちゃん何だかんだでしげさんに甘いんやね。」
「だってれいなは、可愛い子好きだもんね?だからさゆに優しいんですよ。」
さゆが得意そうに言っている。なんでこいつはこんなはっきり言い切れるんだろう。
あながち間違ってないんやけど、自信満々で言われると悔しいっちゃ。
「確かに可愛い子好きだし、さゆが可愛いのは認めるとけど、さゆは好みじゃなかけんね。」
「うわ〜田中ちゃんきついのう。」
「本当のことですけん」
「もう、れいなったら照れちゃて、さゆのこと好きなのは分かってるからね?」
さゆはそう言ってくっついてきた。
・・・ああもう学校だ。今日も一日がんばろう。さゆが何か言ってるけど気にせんとこう。
今日はどんな可愛い子と出会えるっちゃろか。
- 38 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 19:08
- 教室について、とりあえず亀井さんと仲良くなるためにさゆに話し掛けるように言った。
「なんで?」とさゆが聞いてきたのでとりあえず
「亀井さん可愛いからさゆと並んだら美少女二人で絵になるかと思ったけん。
きっと二人でおったら目立つと思うっちゃ。」
さゆは目立ちたがり屋なのでこれで行くだろう。つーか仲良くなってれいなに紹介して欲しいけん。
「そう?でもさゆの方が可愛いよ?」
「ああ、もちろんさゆのほうが可愛いけん。とにかく仲良くなってきんしゃい。」
何でもいいから早く行ってこい。
「もう、れいなの正直者。じゃあ行ってくるね。」
「いってらっしゃい」
- 39 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 19:08
- ・・・単純でいいな。毎回同じ手でいいかげん気付かんのやろか?
今まで気に入った子と仲良くなる時は必ずさゆを使っている。
自分から声かけるのは苦手やけんね。
相手するのは疲れるが何だかんだでうまいことやっているのである。
- 40 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 19:09
- さて、さゆと亀井さんの様子はどうだろう。
さっきはさゆをおだてるために言ったが、実際二人並ぶとかなり華やかである。
遠くから見てるとさゆも可愛いけんね。もうちょっと普通の性格だったらな〜。
どうやら仲良くなったみたいで楽しそうに笑いながら話している。
本当にかわいいと。可愛い子を眺めとると幸せになるとね〜。
亀井さん足綺麗っちゃね。髪も真っ黒のさらさらロングで大和撫子って感じっちゃ。
あのおしとやかな感じが、初々しさの中に色気を感じるとよ。
はっ、いかんいかんついにやけとった。よだれまで出そうやったと
クラスメートが訝しげな目で見てた気がしたけんどが気のせいとね。
そんな感じで観察していたらさゆに呼ばれたので、二人に近づいていった。
- 41 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 19:10
- 「これがれいな。」
さゆが紹介してくれた。
「これってなんね。どーも田中れいなです。よろしくね?」
とりあえずさゆに文句を言って、亀井さんに笑顔で自己紹介をした。
「それでこっちが、」
「亀井絵里ちゃんだよね?」
さゆが言いかけたとこでさえぎって言った。
「あ、うん。よろしくね田中さん。」
「れいなでいいよ。こっちも絵里って呼んででいい?」
「うん。」
声もかわいらしかね〜。本当好みばい。
- 42 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 19:11
-
「ところでれいななんで私の名前知ってたの?」
「昨日自己紹介したっちゃろ。」
「それだけで覚えられるんだ、すごいね〜。」
「いや、他の人は覚えてないけん。絵里は可愛かったから覚えとったとよ。
れいな可愛い子の名前はすぐ覚えれるけんね。」
「えっ?」
絵里は頬を少し赤く染めてうつむいてしまった。
「れいな!さゆは?さゆの名前はすぐ覚えた?」
「はあ?さゆは中学から一緒やけん、はじめから知っとるやろが」
急に何を言い出すんだこいつは?
- 43 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 19:12
- 「ぶ〜。れいな冷たい・・・」
いやいやおかしいから。別に普通に返しただけっちゃよ?どこも冷たくないし。
何か拗ねてるし!軽く涙目で見ないで欲しいっちゃ。
「別に冷たくないとよ。さゆとはじめてあった時もすぐ覚えたとよ。」
「本当?さゆが可愛いから覚えてくれた?」
「はいはい。その通りっちゃ。さゆは昔から可愛かったけんすぐ覚えたっちゃ。」
てーか隣の席だからすぐ覚えるに決まってるとよ。
「えへへ〜れいな大好き〜ハート」
「はいはいありがと」
さゆの相手でぐったりしてると絵里がおもしろそうにうちらのやりとりを見ながら
「二人ともなかいいね〜。羨ましいよ。」
なんてニコニコしながら言ってきた。
- 44 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 19:13
- ちが〜う!れいなは絵里と仲良くなりたかったんとよ!
「まあね〜さゆとれいなはラブラブなんだよ〜。」
「・・・そうっちゃね。」
やっぱ高校でもさゆに振り回されるとね・・・。
- 45 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 19:18
- 更新以上です。
亀井さん出てきましたが、やはり道重さんの世話でいっぱいいっぱいの田中さん。
へたれの宿命でしょうか。
え〜と、田中さんとからませたい人とかいたらリクしてください。
最後のほうはできてるんですが、途中がスカスカなので・・・
- 46 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/08(月) 21:23
- それはもう亀井さんがよかですたい!!!
- 47 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 23:17
- 放課後、
高橋さんに呼び出されて、れいなとさゆは生徒会室へ向かった。
今日は、顔見せと歓迎会をしてくれるらしい。
パーン!!
扉を開けた瞬間クラッカーが鳴った。
「「「「「「生徒会へようこそ〜!!」」」」」」
・・・いったいこのテンションは何だろう。
先輩方は思い思いに自己紹介をしていて、さゆもそれに応えている。
一人隅のほうでその状況を眺めていたら高橋さんが近づいてきた。
- 48 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 23:18
- 「テンション低いのう。混ざらんのか?」
「いや〜みんな元気だなと思いまして。れいなは昨日自己紹介したし良いとです。」
「まあ、みんなこの後歓迎会やからテンション高くなっとるんよ。」
「歓迎会ってここでやるんですか?」
「いや〜、麻琴んち行くんよ。えっれ広いで騒げるでの〜。」
「えっ?また家なの?!」
話を聞いていた小川さんが反応した。
「何言っとるがし、毎年恒例や無いか。」
「「「「そうそう。」」」」
他の先輩方が一斉に頷いている。
「いっつもみんな騒ぐだけ騒いで帰っちゃうから後片付け大変なんだよ。
たまには他のとこにしようよ。」
「じゃあ麻琴はどこがいいんや?」
「えっ?・・・」
何にも考えてなかったみたいで考え込んでしまった。
- 49 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 23:19
- 「思い浮かばん見たいやし麻琴んちにけってーい!賛成の人手〜挙げて〜。」
「「「「「「は〜い!!」」」」」」
抜群のチームワークやね。・・・何気にさゆも手挙げてるし。
多数決って怖いとね。
小川さんはあきらめて、一人部屋の隅でいじけとる。
高橋さんは、そんな小川さんに近づいて抱きつきながら
「そんなに嫌?どうしても嫌だったらやめようか?」
と言いながら上目遣いで小川さんを見ている。
・・・あれは、色じかけとね。
小川さんは顔を真っ赤にして、
「い、いやそんなことないです。たまには他のとこでも良いかな〜てちょっと思っただけだから。
ぜ、全然オーケーだよ。さあ行こうか。」
と言って走っていった。それに続いてみんなぞろぞろと出て行く。
- 50 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 23:20
- 「愛ちゃんお疲れ〜。」
「相変わらず、麻琴はちょろいなあ。」
「へなちょこれす。」
「愛ちゃんも扱いうまくなったよね〜。」
上から順に紺野さん、加護さん、辻さん、松浦さんが言った。
「まあの〜、このくらい朝飯前やざ。」
高橋さんも悪い笑顔で返している。
・・・小川さんかわいそう過ぎる。
- 51 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 23:21
- 小川さんの家までは、徒歩10分くらいだそうでみんなで一緒に歩いていった。
走って帰っていった小川さんは、今頃一人で歓迎会の準備をしているのだろう。
こんな大人数で下校するのは小学生以来である。
みんな思い思いに喋っていて楽しそうだ。
辻さんと加護さんは何かゲームをしながら歩いていて、
さゆは似たものを感じたらしく松浦さんと仲良くなっている。
れいなは、高橋さん、紺野さんと並んで歩いていて、さっきから気になっていたことを聞いてみた。
- 52 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 23:22
- 「高橋さんと小川さんって付き合ってるんですか?」
「そうやよ〜。言ってなかったかの?」
「麻琴と愛ちゃんは、去年の今頃お互いに一目ぼれしたんだよ〜。」
「いや〜照れるがし。」
それを聞いたれいなは少し落ち込んでしまったが、それをさとられまいと冗談で返した。
- 53 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 23:22
- 「ひどい高橋さん。れいなというものがありながら。」
泣きまねをしつつ言うと、
「えっ?二人そんな関係だったの?」
紺野さんが乗ってくれた。
「なんでそうなんのや。全然違うし。」
「そんな〜、れいなずっと高橋さんのこと好きだったのに〜。」
「おおっ!?これは爆弾発言ですね〜。」
「そう、あれは忘れもしない3年前の春。一目見たときから高橋さんの虜になってしまいました。
寝てもさめても考えるのは貴方のことだけ、そんなれいなの気持ちをなぜ受け取ってくれないんですか?」
高橋さんの腰に腕を回しつつ、手を握りながら言った。
- 54 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 23:23
- ボカッ。
痛い。調子に乗りすぎて殴られた。
「まったく悪乗りしてからに。だいたい色んな子をとっかえひっかえしとったくせによくそんなこと言えるの。」
「え〜、でも好きだったのは本当ですよ〜。」
「ほ〜、どこが好きだったか言ってみ?」
「体!」
ドカッ。
即答したらまた殴られた。
「痛いですよ〜。本当なのに、くびれた腰。プリッとしたお尻。綺麗な足。申し分ないですよ。
まあ、胸はちょっとでしたけど。」
れいながうっとりした表情でそう言うと、
「このセクハラ親父が〜!!」
そういって両側のほっぺをつねられた。
- 55 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 23:24
- いひゃい、いひゃい。
「まあまあ、愛ちゃん落ち着いて。」
痛そうにしているれいなを見て、紺野さんが助けてくれた。
あ〜、痛かった。
「二人とも漫才みたいだね。」
笑いながらそういわれた。
「夫婦漫才ですか?」
れいながそう言うと、また殴られそうになったのでひょいっとかわした。
悔しそうにしながら高橋さんは
「笑い事じゃないであさ美ちゃん。まったく疲れるがし。」
と言ってぐったりしている。
- 56 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 23:25
- 本当のところ、高橋さんは初恋の人で、付き合ってる人がいるのはショックだったけど、
小川さん良い人そうだし、幸せになってくれたらそれでいいなと思った。
へたれなのがちょっとなんやけどね。
高橋さんの前だと、かっこつけたり、変に自分を作ったりしなくて良くて、
本当の自分が出せる、こういう関係が好きなんっちゃ。
これからもよろしくお願いしますね、高橋さん。
- 57 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 23:25
- ・・・
- 58 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 23:26
- 田中 「ところで小川さんちじゃなくて、カラオケとかじゃだめだったとですか?」
高橋 「別にだめじゃないんやが・・・」
先輩全員「お金かかるじゃん?」
加護 「麻琴んちやったら、ただで色々出てくるんや。」
紺野 「言えば何でも出てくるんだよ?」
辻 「肉が食えるのれす。」
松浦 「それに広いからくつろげるしね。」
高橋 「麻琴、あれで社長令嬢なんよ。」
田中 「ふぇ〜そうなんですか。」
道重 「・・・お金持ち。・・・仲良くしよ。」
育ちが良いからこのメンバーについていけんとね。
・・・いや単に性格かな。
- 59 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/08(月) 23:32
- 更新以上です。
>>46 名無飼育さん 様
リクありがとうございます。亀井さんですね。
できるだけ早く書くようがんばります。
- 60 名前:名無し娘。 投稿日:2004/03/09(火) 00:32
- うんうん、続き楽しみ
- 61 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/09(火) 11:05
- 最高です!
どうしよ、みんなのキャラ、超ツボですけど! 特に田中さんと小高ですねw
田亀ファンなので田亀あったらいいなv
続き楽しみしてます。頑張ってください。
- 62 名前:名も無き読者 投稿日:2004/03/09(火) 11:17
- つぼ!!
いやぁすっげーツボですw
キャラが面白過ぎますww
これからもついて行きます。
- 63 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/09(火) 17:05
- >>60 名無し娘。様
そう言っていただけるとかなり嬉しいです。
これからも頑張りますのでよろしくお願いします。
>>61 名無飼育さん 様
最高だなんてお恥ずかしい。かなり舞い上がってしまいます。
キャラはまだ数人しか確定してないので、他のメンバーも濃いく出来たらいいなと思ってます。
田亀はあとで出てきますのでお楽しみにw
>>62 名も無き読者 様
はい、ぜひついてきてください。
きっと自分もいつのまにかおかしくなってしまいますよw
それでは今日の更新いかせていただきます。
歓迎会始まりますよ。
- 64 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/09(火) 17:06
- そんなこんなで小川さんちに着いた。
ふえ〜、本当にでかいと〜。
家の大きさにもびっくりしたが、中に入ってもっと驚いた。
さっき言われたばかりのはずなのに、テーブルの上にはたくさんの料理が所狭しと並んでいた。
「いらっしゃ〜い。急だったからこんなものしか用意できなかったけどいいかな?」
小川さんが申し訳なさそうに言っているが、十分すぎるだろう。
「ののは肉さえあればいいのれす。」
「全然かまわんで〜。」
「よっしゃそんじゃ歓迎会始めるかの〜!!」
「みんなグラス持って〜!・・・新しい仲間との出会いを祝って、かんぱーい!!」
松浦さんの乾杯の合図とともにみんな料理を食べ始めた。
辻さんが凄い勢いで肉にかぶりついていて、紺野さんは真剣に料理を吟味している。
その他の人たちもそこそこに食べている。
- 65 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/09(火) 17:06
- 高橋さんは、小川さんと喋っている。きっとお礼でも言っているのだろう。
みんなの様子を眺めていると、さゆが近づいてきた
「れいな食べないの?」
「うん、一応小川さんにお礼言っとこうと思って。でも今高橋さんと喋ってるし。」
「ふ〜ん。残念だったね、高橋さん小川さんと付き合ってるんだってね。
れいな高橋さん好きだったでしょう?」
「なっ?!知っとったん?」
「見てれば分かるって。れいな目がエロかったもん。」
「エロいって・・・これでも純粋に好きだったんよ。まあ昔の話やけん。あの二人お似合いだし良かったと。」
「あっ、話し終わったみたいやけん行くとよ。」
- 66 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/09(火) 17:07
- 小川さんにお礼を言った後、
ちょっとしたらだんだん人が増えていた。
どうやら生徒会のOGを呼んだらしい。
松浦さんの恋人の藤本さん。紺野さんの恋人の後藤さん。
それから石川さんと吉澤さんも付き合っているとのことだ。
なんか、生徒会内でくっつきすぎやなかと?
なんでもうちの生徒会は、役員同士がカップルになることが多いらしい。
- 67 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/09(火) 17:08
- つーか松浦さん堂々とくっつきすぎだと思うんですが。
人前と言うことも気にしないで藤本さんのほっぺにチュウしまくっている。
藤本さんは周りを気にしているが、やめてとも言えずにされるがままになっている。
みんなカップル同士でいるので必然的に自分たちの世界に入ってしまった
辻さん、加護さんはいまだに食べているが。
なんか空気がおかしくなってるので横にいたさゆに話し掛けた。
- 68 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/09(火) 17:09
- 「なんかみんなラブラブっちゃね。」
それを聞いてさゆはにやりと笑ったかと思うと
「さゆたちもラブラブしようか?」
と言って抱きついてきた。
「何いっとると。うちらはカップルじゃなかと」
引き剥がしながらそう言ったら、さゆは悲しそうな目をして
「嫌なの?さゆのこと嫌い?」
うっ、この目に弱いんよ。
「別に嫌じゃないっちゃけど。」
「じゃあ良いよね?ラブラブしよ?」
ものすごい笑顔で言われて、返す言葉はありませんでした。
結局れいなも藤本さんと同じ状態になってしまったと。
- 69 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/09(火) 17:10
- 松浦 「好きな相手を落とす時は、スキンシップが大事だよ。」
道重 「でも拒否されたらおしまいじゃないですか?」
松浦 「大丈夫。私みたいに可愛い子に抱きつかれて嫌がるわけ無いもん!」
道重 「でもれいなは、可愛いさゆに抱きつかれても嫌がりますよう?」
松浦 「それは恥ずかしくて照れてるだけだと思うのよ。
そういう時は、上目遣いで目を潤ませながら『私のこと嫌いなの?』って言えば絶対拒否できないから!」
道重 「分かりました。早速試してみます。」
田中 「・・・松浦さん、さゆに変なこと教えないでください。(泣)」
- 70 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/09(火) 17:21
- 短いですけど以上です。
小川さん、藤本さん、田中さんは彼女に頭が上がらないってことで、
まあ、れなさゆは恋人じゃないんですが・・・
ここの田中さんは、基本的に女の子全般に甘いということでご了承ください。
次回、田亀いこうかと思います。
持ってくださっていた方々のご期待に応えられるか不安ですが一応楽しみにしててください。
- 71 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/10(水) 15:09
- 「ふあ〜」
れいなは欠伸をしながら背伸びした。
昨日、異様な盛り上がりを見せた歓迎会は、結局泊まりとなった。
途中からお酒が出てきたりと、かなり盛り上がっていたのでほとんど寝てないのである。
つーか、仮にも生徒の代表である生徒会が、そんなんで良いのか?
- 72 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/10(水) 15:10
- とにかく、今かなり眠いのだ。
一応れいなは優等生なので、2時限目まではちゃんと起きて授業を聞いていた。
・・・さゆは、堂々と机で爆睡していたが。
れいなが必死に眠気と戦っていると、絵里が話し掛けてきた。
「れいな眠そうだね〜、さゆも朝から潰れてるし。」
「ん〜」
もう喋るのすらまともにできない。
「そんなに眠かったら、保健室で寝てきたら?」
確かにそろそろ限界だろう、次の時間起きていられる自信は無いので絵里の案に従った。
「ん〜、そうっちゃね〜。じゃあ保健室行ってくるけん、次の時間先生に言っといて〜」
れいなは絵里の返事も待たずにふらふらと教室を後にした。
- 73 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/10(水) 15:11
- 昼放課、
絵里は、未だに寝ているさゆを置いて、保健室へと向かった。
れいなはベッドで熟睡中である。
絵里はしばらくれいなを眺めていて、時々ほっぺをつついたりして遊んでいた。
すると、れいなは気付いたのかうっすらと目を開けた。
「おはよ〜、もうお昼だよ。」
「・・・。」
れいなは、寝ぼけてるのかボーと天井を見ている。
「れいな?起きてる?」
- 74 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/10(水) 15:11
- まだ目が完全に開いてない状態のれいなは、上半身だけ起こして絵里のほうに倒れた。
「ん〜、まだ眠い〜。」
れいなは甘えた声で絵里に抱きつくと、そのまま寝てしまった。
急に抱きつかれた絵里は身動きが取れなくなり、れいなが起きるまで固まったままだった。
結局、れいなは5時限目の途中まで起きなかったので、絵里までサボるはめになってしまった。
- 75 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/10(水) 15:12
-
れいなが起きてから、
「・・・あれ?絵里何しとると?」
「もう!れいなが腰にしがみついてたから授業いけなかったのに。」
「あっ、そうなん?ごめんごめん。道理で寝心地いいはずと。
絵里抱きごこちよかね〜。」
れいなが悪びれた様子もなく、ニコニコしながら言うので何もいえなくなってしまった。
「ところで、絵里昼ごはん食べた?」
「あ〜、まだ。一応持ってきたんだけど。」
弁当箱を見せながら言う。
- 76 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/10(水) 15:13
- 「そうなん?じゃあ食べよ。」
れいなはもちろんお弁当を持ってきてないので、絵里のお弁当を分けてもらう立場なはずなのに勝手に話を進めている。
まあ、嬉しそうに口を開けて待っているのが可愛らしくて何もいえないのだが。
「絵里〜、早く早く。」
「はいはい、今あげますからね〜。」
弁当箱からおかずを取り出してれいなの口へ運ぶ。
「ん〜、おいしい。」
あんまりおいしそうに食べるから、結局自分はほとんど食べずにれいなに食べさせてしまった。
- 77 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/10(水) 15:14
-
だって、れいなが口開けてまってる姿が可愛いんだもん。
しかも食べたらまた寝ちゃったし。
れいなは、眠い時は甘えん坊になるんだね。
なんか得した気分vv
『グゥ〜』
・・・おなかは減ったけど
- 78 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/10(水) 15:22
- 更新以上です。
ようやく田亀書きました。
甘くしたかったんですが…無理でした。しかも短いし。
道重さんは1回お休みということで。
- 79 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/11(木) 07:07
- 登校中、高橋さんに会った。
「おはよーございます。今日もお美しいですね。」
「・・・あ〜、田中ちゃんおはよう。」
「なんか元気ないですね。どうかしました?」
「別に、田中ちゃんがあさから元気すぎるんやざ。」
「そりゃあ、朝から愛しの高橋さんに会えたんですから元気になりますよ。」
「…そう。」
あれ?いつもの突っ込みがこない。
どうも本当に元気が無いようだ。
「マジでどうしたんですか?高橋さんがそんなんだとれいなも悲しくなるけん。
良かったら話してください。」
- 80 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/11(木) 07:08
- 高橋さんは、れいなの顔をジーと見て
「…はあ〜、麻琴に少しでも田中ちゃんくらいの積極性があったらな〜。」
いや、そんなため息つきながら言われても。
どうやら、小川さんが何にもしてくれないので悩んでいるらしい。
何でも高橋さんがねだって、ようやく軽く触れるだけのキスをしてくれるくらいとのことだ。
「え?!まだやってなかとですか?」
驚いて大きな声を出したら叩かれた。
「朝っぱらからそんなことでかい声で言うなや!」
だって、
この高橋さんに何でも出来る立場にいながら、キスだけ?!
そんなもったいない!!!
れいなだったら付き合ったその日のうちにやるとよ!
- 81 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/11(木) 07:09
-
「そりゃあ溜まりますよね〜。良かったられいながお相手しますよ?」
エロ親父よろしくそう言うと、
「アホか!そういうことちゃうわ。こんセクハラ親父が!」
思いっきり叩かれた。
うん、いつもの調子が出て来たっちゃね。
「分かってますよ。何にもしてくれないから不安なんでしょ?」
「そうなんや。あーし魅力ないかの〜?」
いや、むしろありすぎて手が出せないんでは?
小川さんへたれだしな〜。
- 82 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/11(木) 07:10
- 「そんなことなかとですよ。高橋さんはとっても魅力的ですけん。
自信もってよかですよ。」
「じゃあ何で麻琴は何もしてくれんのやろ。」
ああ、また落ち込んでしまった。
ここは一つ、れいなが一肌脱ぐかの〜。
- 83 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/11(木) 07:11
-
「じゃあ、ちょっと小川さんをあおってみます?」
「あおるって、何するん?」
噂をすれば影、ちょうど前方に小川さんがいた。
「小川さ〜ん!!」
大声で声をかける。
そして振り向いた瞬間に、高橋さんの頬にキスをして
「それじゃあ、お先に失礼しま〜す。」
れいなは走って学校まで行った。
もちろん小川さんとすれちがう瞬間に
「もうちょっとしっかりしないと、れいなが奪いますよ?」
と、忠告して。
危機感もてば少しは進展するやろ。
れいなは一人で満足して学校に向かった。
- 84 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/11(木) 07:13
- 高橋が驚き顔で固まっていると、小川が怒った様子で近寄ってきた。
「愛ちゃん、何してるの?!」
「え?さっきのは田中ちゃんがいきなり。」
「いきなりでもダメー!!」
別に高橋が悪いわけでもないのに、一方的に怒られたので
「なんや!ほっぺにキスぐらいで!!」
「なっ?!」
「麻琴なんか自分からキスも出来んくせに!!」
本当のこといわれたので怒ったのでしょうか。
小川は高橋の肩をつかむと、壁に押し付けた。
- 85 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/11(木) 07:17
- 「じゃあ、キスしてあげるよ。」
「ん?!うんん」
小川は高橋に抵抗する隙を与えないよう素早く口づけた。
それは、今までしたことのない深い口づけで、高橋も次第に抵抗をやめて受け入れていた。
二人は長い間キスをしていたが、息が続かなくなり唇を離すと、高橋はずるずるとしゃがみこんでしまった。
- 86 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/11(木) 07:18
- そんな高橋の様子を見て、ようやく自分のしたことに気付いた小川は
「ご、ごめん、愛ちゃん。大丈夫?」
「ん、謝らんでいいで。嬉しかったでさ。初めて麻琴からしてくれたの。」
「あ、愛ちゃん。」
小川さん顔真っ赤です。
「のぉ、もう一回して?」
「うん。」
小川さんはそう言って、またキスをしたのでした。
めでたしめでたし。
- 87 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/11(木) 07:18
-
ちなみに気付いてないかもですが、ここめっちゃ通学路ですよ〜?小川さんに高橋さん。
二人の愛のベーゼはたくさんの生徒に見られてましたとさ。
ちゃんちゃん。
- 88 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/11(木) 07:22
- 《学校で》
道重「れいな〜。朝、高橋さんにキスしてたでしょ。」
亀井「えっ!?そうなの?」
なんか二人とも不機嫌なんやけど。
田中「あ〜、うん。ちょっと小川さんに危機感を感じてもらうためにね。
別に、ほっぺだし大した事じゃなかと。」
道重「ふ〜ん、じゃあさゆにもして?」
田中「いや、なんでそうなると?」
亀井「あっ、絵里もして欲しい〜」
田中「誰もするなんて言ってなかと〜!!」
絵里とさゆがちょっとずつ近づいてくる。
頼むから両脇から迫らんでほしか〜、怖いっちゃ。
しかもじりじり壁に追いやられとるし。
二人とも、目がマジで怖か〜!
れいな何も悪いことしてなかとよ。何でこんな目にあわんといかんと〜?!
- 89 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/11(木) 07:38
- 更新以上です。
描写がうまくできない_| ̄|○
むしろ文章が書けない_| ̄|○
=最終的に笑いに逃げます。
申し訳ありません。
書いてるうちに上手くならないかな〜。とか思ってるのでどんどん作風変わってくと思われ…
下手な文章なので読んでる方が自分の頭の中で何とかしてください。(爆
ネガティブですいません。
こんな作者を今後ともよろしくお願いします。
- 90 名前:名も無き読者 投稿日:2004/03/11(木) 12:29
- あら大胆w
逃げた先の笑いが大成功なので問題無いと思いますよ。
次も楽しみにしてます。
- 91 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/12(金) 09:33
-
「え〜、今日の議題は『新・生徒会役員発表について』で〜す。
司会は私、加護亜依と」
「辻希美れ〜す」
「「いえ〜い!!」」
会議なのにそのテンションはいったい…
若手芸人の前説みたいやと。
- 92 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/12(金) 09:34
- 「それで衣装なんやけどな、」
「今回はどんなのなの〜?」
加護さんの言葉に松浦さんが尋ねる。
いやいや、ちょっと待ってください。衣装ってなんですか?
普通、一言二言挨拶するだけでしょ。
「衣装なんてあるんですか?」
さゆが目をキラキラさせながら聞いた。
「ああ、うちの生徒会はイベント時には色んな格好するんだよ。去年はナース服とか着たな〜。」
松浦さんがお色気ポーズをとりながら答えた。
…ナース服、見たか〜(妄想中
って違う、本当にそんなんでよかと?この学校おかしいとよ〜!
でもやっぱ、ナース服見た(ry
- 93 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/12(金) 09:35
- 「それで今回の衣装なんやけど、アンケートの結果、
ダカダカダカダカダーン!!『着物』や。」
「なのれす。」
「「「「「おお〜!!」」」」」
…アンケートとかどこで採ってるんだろう。
「ちなみに、どうしてもこれが良いってのがあったら一応聞くで。採用されるかは分からんが。」
「言ってみるのです。」
「はーい!」
さゆが元気よく手を上げた。
「はい、じゃあしげさん。なにがいいん?」
すごいニコニコしちゃって、そんなに着たいものがあるんだろうか。
- 94 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/12(金) 09:36
- 「れいなのネコ姿がみたいです!!」
ガタガタッ
思わず椅子からずり落ちた。
「な?!いきなり何言っとると!加護さん、聞かなくて良いですよ。無視してください。」
加護は少し考えると、辻と何か相談しだした。
なんか嫌な予感がするんやけど…まあそんなの聞き入れられる訳なかやろ。
さゆには困ったもんと。
- 95 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/12(金) 09:36
- れいなが呆れていると、相談の終った加護と辻が、くるっと振り返り
「「許可する。」」
「は?」
「「だ・か・ら、田中ちゃんネコ役けってーい!!」」
二人ともきれいにはもっとるとね。
いやいやいや
「何言っとるとですか、嫌ですよ。つーかいつの間に決まったと?」
「「今そこで。ちなみにこれは決定事項なので田中ちゃんに拒否権は無いデース。」」
「そんな〜、せめて多数決…」
そう言いかけて周りの面々を見渡す。
- 96 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/12(金) 09:37
- さゆは提案者だけあってノリノリだ。
松浦さんと紺野さんもニコニコ笑って「がんばって」とか言ってるし、
高橋さんは目があうとニヤッと笑った。
…どう考えても無理だ。確実に負ける_| ̄|○
「「多数決したい?」」
「…いえ、いいです。」
結局、ネコ役で決まってしまった。
小川さん、そんな哀れんだ目で見ないでください。
余計凹みます。_| ̄|○
- 97 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/12(金) 09:39
- 田中「勝手に人の衣装決めないで欲しいと…」
高橋「まあまあ、需要があるんやから諦め。」
田中「…じゃあ、れいなもリクエストしてよかですか?」
加護「なんや?言ってみ。」
田中「高橋さんのビキニが見(スパーン
…高橋さんいいツッコミです。そのハリセンどっから出したとですか?
辻 「あんまり露出の高いのは禁止れす。」
田中「じゃあせめてスクールみず(ゴスッ
最後まで言わせてくださいよ…しかも今、持つとこで殴ったとね。
高橋「いい加減にせんと怒るで。」
いや、もう十分怒ってらっしゃるかと。
- 98 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/12(金) 09:40
- 田中「いいじゃないですか〜。小川さんも見たいですよね?」
小川「え?……ウン。」
小川、高橋に睨まれる。
小川「ひっ!う、うそです。見たくないです。」
田中「え〜?そうなんですか?つまり小川さんは高橋さんの体に興味がないと。」
高橋 ピクッ「…そうなん?」
小川「あ、いや。そうゆうことじゃなくて…その〜…」
じりじり壁に追いつめられている。
困っとる困っとる。
かわいそうに、高橋さんに迫られて縮こまっとるとよ。
(思いっきり田中さんのせいですけど。)
ふぅ〜、八つ当たりしたら少しすっきりしたと〜。
(…自覚あるんですね。)
- 99 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/12(金) 09:40
- 道重「れいな〜、そんなにビキニ見たかったらさゆが…」
田中「うん。遠慮する。」
道重「…なんだったらスクール水着で」
田中「いらん。」
- 100 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/12(金) 09:48
- やっと100いきました。
嬉しー。
最初あんまり考えずに始めたので50くらいでネタがつきそうだったんですが…
適当にやってたら意外と続くもんですな〜。
まあ、ここまでやってこれたのも読者様のおかげということで。
本当に有難うございます。
なんか最後みたいな挨拶してますが全然続きますのでこれかろもよろしくお願いします。
- 101 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/12(金) 09:55
- <<90 名も無き読者
あら大胆w ←人間正直が一番です。
成功してますか?嬉しい限りです。
では、逃げの作品をもう一ついきます。
- 102 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/12(金) 09:56
- 田中「ところで着物とかって高いんじゃ?」
加護「大丈夫。家庭科部で作ってくれるから布代だけですむで。」
本当学校全体が協力的ですね。
辻 「それにどうせ生徒会費から出るれす。」
田中「そんなことに会費使っていいとですか。」
松浦「平気平気。あとで写真とって売るから儲けのほうが多いし。」
紺野「肖像権とかで私たちにもちょっとしたお小遣いが入りますしね。」
ピクッ
田中「え?お金もらえるとですか?」
高橋「そうそう、売れたら売れただけもらえるでがんばりや。」
田中 きりっ「…れいながんばります!!」
小川「…田中ちゃん、それでいいの?」
道重「れいなは結構ちゃっかりしてるんですよ。さゆもがんばろ!」
(やっぱ世の中お金ですよね。)
当たり前っちゃ!
経済的状況優先。プライドなんて二の次けん!!
- 103 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/12(金) 10:02
- 更新以上です。
次回は田中さん本領発揮?すると思われ…
暴走が止まらないので、そこんとこご了承ください。
- 104 名前:名も無き読者 投稿日:2004/03/12(金) 12:06
- み、見たい…。w
田中さん本領発揮ですか?
楽しみです♪
- 105 名前:名無し娘。 投稿日:2004/03/12(金) 19:16
- うわー! 田中さんネコ!! あなた天才!!!
- 106 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/12(金) 23:42
- タイトルに惹かれて覗いてみたら
もう大ヒットです!
グイグイきました。一気に読んでしまいました。
また〜り更新待ってます。
- 107 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 22:54
- 新・生徒会役員お披露目の衣装合わせと写真撮影
え〜と、いま衣装合わせ中です。
れいなは普通の黒のタンクトップにホットパンツで、耳と尻尾つけるだけだったのですぐ終った。
他のみんなは着物だから、れいなが一番低予算じゃなかと?
もしかして、安くすますためにこれになったんじゃ。
まあ、そんな考えは置いといて。
とりあえず、他のメンバーは着物なので時間が掛かっているのである。
- 108 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 22:55
- どうやら着付けが終ってみんなが出てきたようだ。
……え〜と、とりあえずどこから突っ込めばよかとね。
まず、松浦さんとさゆ。
普通の着物やね。正月とかに着るやつ。
たぶん着物って言ったら大多数の人がこういうのを思い浮かべるだろうって感じの。
ぜったい初詣とかでこんな子見たら声かけるね。
まあ、二人とも鏡持って自分しか見てないんだけど…
それから高橋さんと紺野さん。
こっちは、ミニスカ?っていうんやろか着物は着物なんだけど。
…簡単にいっちゃうとさくら組の衣装だ。
二人とも足キレイとね〜、まぶしか〜。
高橋さん腰ほそっ!
- 109 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 22:56
- ここまではいいとよ、ひっじょーに可愛らしか。こ・こ・ま・で・は。
問題はあとのメンバー。
次、小川さん。
え〜と、なんて言うんやろ。笑点に出てる人みたいな格好。落語家?でいいのかな。
それがまた似合ってるし。
…なんかヘラヘラ感が山田君みたいとよ。
そして最後、
辻さん加護さん。
……昔の子供?いや、ひとすじ、ふたすじか。
坊主のかつら被ってほっぺにうずまきとか書いてるし、辻さんなんか眉毛にまでこだわりを感じるとよ。
- 110 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 22:56
- ・
・
・
いちいちつっこむ気にもならんとよ。
「こんなバラバラで良いとですか?」
「なに言ってんねん。みんな着物やんか。」
…確かにそうなんですけど、…着物といえば着物なんですけど。
本当にそんなんでよかとですか〜?
「あいぼんが、田中ちゃんだけネコじゃ目立っちゃうからって言ってこれになったのれす。」
加護さん、れいなのこと考えて…一生ついていきます!
- 111 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 22:57
- 「当たり前じゃ、一番目立つのはうちらやで!なあ、のの。」
「そうなのれす。」
…やっぱさっきの取り消します。
「よっしゃ、次は写真撮影やで〜!!」
「「「「「「お〜!!」」」」」」
- 112 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 22:58
- 何で学校の中にこんな本格的な撮影場所があるんだろう。
うちの学校って写真部無いよね?
そして、すぐそこで『いいねいいね〜。もっと目線頂戴』とか言ってうれうれと
松浦さんの写真撮ってる人は、確か保田先生?古文の先生だった気がする。
普段怖い先生で有名なのに…今も目がギラギラしていてある意味怖いのだが
「あの〜、何で保田先生が写真撮ってるんですか?」
ちょうど近くにいた紺野さんに聞いてみた。
「保田先生カメラが趣味なのよ。あのカメラもすごく高いんだって。」
「そうなんですか。それにしても楽しそうに撮ってますよね。」
「ああ、可愛い子撮るのも趣味だそうよ。」
なるほど。
…この学校にまともな人間はいないのだろうか。
- 113 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 22:59
- 「まこっちゃん、また口開けてる。」
紺野さんがそう言ったので小川さんのほうを見てみると、ボーと一点を見つめながら口をぽかんと開けている。
視線の先を見ると、いつのまに替わったのか、高橋さんが写真を撮られていた。
れいなと紺野さんはそぉっと小川さんに近づいていった。
「小川さん口開いてますよ。」
「愛ちゃんのほう見すぎ。」
「ふぇっ?!」
急に話し掛けられてびっくりした小川さんは口を開けたまま振り返った。
- 114 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 23:00
- 「高橋さん可愛かですね〜。」
「うん。」
「あの腰とかたまらなか〜、着物って何気にエロくないですか?」
「あ、うん。…そうだね。」
小川さんも同じことを考えてたのだろう。顔を真っ赤にして答えた。
「まこっちゃん顔真っ赤。」
「もしかして、まだやってなかとですか?」
この反応はまだだろうけど一応聞いてみる。
「え?いや、その…」
「まだだよ。」
代わりに紺野さんが答えてくれた。
「な、なんで知ってるの?」
「こないだ愛ちゃんに相談されたからさ〜、愛ちゃん悩んでたよ?自分に魅力が無いのかな〜って。」
「あ、それれいなも聞かれました。小川さんやりたくないんですか?」
- 115 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 23:01
- 「いや、そんなことは無いんだけど…というか、むしろやりたいんだけど。」
しどろもどろになりながら答える。
「じゃあなんでやらないの?愛ちゃん悩んでるんだよ。」
諭すように言われて、小川さんは下を向いてしまった。
しかし今更ながら、女子高生がやるとかやらないとかポンポン口に出してていいのだろうか。
紺野さんはこんなこと平気で口に出してるくらいだしもう後藤さんとやってんだろうな。
今度詳しく聞いてみよっと。
- 116 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 23:02
- とにかく今は小川さんだ。
「……その、どうしたらいいか分かんなくて。こう、そこまでどうやって持ってけばいいかとか。」
「そんなの、多少強引でも良いから押し倒しちゃえばいいのよ。」
…紺野さん、何気に過激ですね。
そうやってやられたんですか?目がかなりマジになってますよ。
「でも、初めてだし。優しくしたいじゃん。」
小川さん泣きそうだし、確かに今の紺野さん迫力あってちょっと怖かです。
「まあ、初体験はいい思い出にしたいでしょうし、雰囲気作りは大切とですね。」
「そうなんだよ〜。田中ちゃんどうしたらいい?」
そんな年下に泣きつかんといてください。
まあ、ここは一つ協力しますか。
- 117 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 23:03
- 「とりあえず、イベントとかだと雰囲気作りやすいですけど。旅行行くとか。」
「でも今の時期何にもなくない?あっ!ゴールデンウィークがあるじゃん。旅行行ったら?」
「それいいとですね。ずっと二人っきりならすんなりいきますよ。」
「心の準備もできるしね。」
紺野さんと二人であれやこれやと言っていると、小川さんがおずおずと手をあげた。
「あの〜、出来たらどっちかの部屋が良いんだけど。あと、できたら普通の日が。」
「「はあっ?」」
いきなり変なことを言い出すので先輩なのに思わず睨んでしまった
なんか怯えとるけど気のせいとね。
…きっと紺野さんが怖かったんよ。
- 118 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 23:04
- 「だって、どっちかの部屋だったらいつでも思い出の場所にいけるじゃん。それに、みんなが祝ってる日とかじゃなくて普通の日のほうが、自分たちだけの記念日になるじゃん。」
恥ずかしそうに言った。
うわ〜、なんだこの人、何気に乙女チックとね。
でも、部屋でやると別れた時いや〜な思い出の場所として残るとよ。
それに、普通の日でも世界中に誕生日の人とか結婚記念日の人とかが五万とおると思うけん。
自分たちだけってのは無理と。
まあ、そんなことは口に出しては言わないが。
- 119 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 23:04
- ところで紺野さん。下を向いてプルプル震えてるんだけど(特にほっぺが)感動しとるとか?
もしくは笑いをこらえてる?全然小川さんのキャラじゃなかしね
まあ、れいなもこんな乙女チックなこという人始めてみたし、ちょっと感動して笑いそうになったと。
え?感動してない?そんなことなかよ。
れいなが、あれやこれやと考えていると紺野さんが顔をあげた。
「だったら今すぐやってこいや〜!!(怒)」
…れいなの予想は全く違ってました。
確かに、それが一番正しい反応かもしれん。
自分(もしくは高橋さん)の部屋で、普通の日に。
イコール・・・いつでもできるじゃねーか!このへたれが!!
- 120 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 23:05
- 「こ、紺野さん落ち着いて。」
「…は!ごめんね。つい。」
ようやく正気に戻ったようだ。一安心である。
小川さんがマジ泣き寸前だが…部屋の隅まで逃げて小さくなってるし。
なんか、捨てられた子犬が雨の中震えてるのを見てるみたいとよ。
耳と尻尾が見えそうたい。
「お、小川さん。とりあえず部屋でいつも通りの状況でどうやってそこまで持ってくか教えるんで、こっち戻ってください。」
「麻琴、もう怒らないからおいで。」
紺野さんが笑顔で小川さんを手招きしているが、さっきの状態を見たあとなのでかなり怖い。
いつのまにか呼び捨てになっとるし。
目が『早く来いや、このへたれ!』と言ってる気がする。
きっと小川さんもそう感じたのだろう、怯えながらダッシュでやってきた。
- 121 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 23:10
- しかし、教えるといってもどうしようかな…れいなは基本的に『本能のままに』やけんねぇ。
とりあえず話聞いてみるしかないとね。
「それじゃあ、え〜と部屋ではどういう感じですか?」
「だいたい愛ちゃんがベッドの寝転がってて、あたしがベッドにもたれかかって喋ってるかな。」
…それだけで十分すぐにでもやれる態勢だと思うんだが。
まあへたれだし仕方ない。
横を見ると紺野さんも同じことを思っているのだろう、渋い顔をして考え込んでいる。
「じゃあ、くっついたりはします?」
「え?そりゃあちょっとは。」
れいなが色々質問していると、ずっと黙っていた紺野さんが口を開いた。
「…言葉で言っててもらちがあかないだろうから、田中ちゃんがお手本見せたほうが早くない?」
「はい?」
紺野さんいきなりなに言い出すんですか?
- 122 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 23:11
- ・
・
・
- 123 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 23:11
- え〜、ただ今れいなは小川さんちに来ております。
紺野さんと小川さんも一緒です。
先ほど
「田中ちゃんが麻琴の役やって、私が愛ちゃんの役やるの。実際に見たほうが麻琴もイメージわくでしょ?」
なるほど
「一理ありますね。」
「そ、それって本当にやったりしないよね?」
「当たり前じゃない!私には後藤さんがいるものvv」
「は、はい。」
完全にびびってるとね。
…紺野さん、キャラ変わってきとるし。
- 124 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 23:12
- 「それで、どうするんですか?」
「じゃあ、麻琴んち行こうか。」
「え?いつ?」
「今日。田中ちゃん良い?」
「はい。」
「じゃあ決定。今日の帰りね。」
…小川さんには聞かないんですね。
そういうわけで今の状況なんですが
- 125 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 23:14
- 「それじゃあ、やってみようか。」
紺野さんは、そう言うとベッドに寝転がった。
れいなもベッドにもたれかかる。
「呼び方はどうします?」
「愛ちゃんて呼んで、私も田中ちゃんのこと麻琴って言うから」
「分かりました。
それじゃあ、え〜と、一応小川さんと高橋さんになりきってやりますけど。
あくまでも見本ですから、こういう感じっていう雰囲気だけ掴んでください。
れいなだったらこう口説くってだけですので。
本番は自分の思ったことを、そのまま口に出すようにしてくださいね。」
紺野さんに返事をしてから、小川さんにむかって言った。
「うん、わかった。お願いします。」
真剣な口調で言われた。
後輩にこんなこと教えてもらってて悔しくないのかねぇ。
よっぽど切羽詰まっとるとね。
仕方ない、真面目にやりますか。
それに…こんなおいしい状況逃す手は無いけんね。
- 126 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/14(日) 23:41
- 更新以上です♪
なんかあんまり衣装に関してうまく書き表せなかった。申し訳ない。
辻加護なんて普通にひとすじとふたすじって書いただけで説明とかほとんど無いし・・・
>>104 名も無き読者 様
すいません、微妙に本領発揮しなかった…
本当の本領発揮は次回見れるはず。楽しみにしててくださると嬉しいです。
>>105 名無し娘。様
お褒めいただき感激です。
ネコれいなの出番少なくてすんまそ…また後で出てくるので勘弁してください。
>>106 名無飼育さん 様
タイトルに惹かれるってことは田中さんファンですか?
田中さんまだまだ活躍するので見守っててください。
レス有難うございます。
次回、田中さんちょっと黒いかも?もしくはエr(ry
- 127 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/15(月) 16:19
- 「それじゃ、実際にやってみますね。
まず、話しとるとき常に体のどこかに触れてます。手を繋いだりするといいと思います。」
紺野の手を握る。
「それで、相手を誉めたりしながら『好きだよ』とか、とにかく甘い言葉をかけます。
例えば、今日だと
『愛ちゃん、今日の衣装可愛かったね。あたし思わずボーとしちゃったよ』」
紺野さんの目を見つめながら言う。
「この場合、恥ずかしがっても良いですけど真剣に相手の目を見ていってください。じゃあ紺野さん答えて下さい。」
「なんか恥ずかしいね。『え?そうかの〜。でもみんな可愛かったで。麻琴もかなり似合っとったし。』」
「『え?そうかな〜。そんなに似合ってた?でも、やっぱあたしから見たら愛ちゃんが一番可愛かったな〜。』」
「『いや〜、そんなに誉められると照れるがし。あんま言わんといて。』」
- 128 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/15(月) 16:19
- 「で、このへんでエロトークにもってきます。」
「『でも、あの衣装着た愛ちゃんなんかエロくて。足でてるし、腰とかすごい細くてさ〜。
なんか思わず脱がせたくなるって言うの?帯引っ張って、≪あ〜れ〜≫みたいな感じでさ。』」
「『麻琴エロい〜。変態やざ。』」
「ここから実際にエロい感じに。」
「『だって、愛ちゃんがあんまり綺麗だからさ。愛ちゃんって本当全部が綺麗だよね〜。
手とかも細くてすごい綺麗』ここで手の甲にキスします。」
実際に、握っている紺野の手にキスをする。
紺野は、顔を真っ赤にして固まった。
そんなことされるとは思ってなかったのだろう。
- 129 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/15(月) 16:20
- 田中はベッドにあがると
「『それから耳も、綺麗すぎて血が通ってるか確かめたくなっちゃう。』」
紺野の耳をなめる。
「ひゃうっ!ちょ、ちょっと、田中ちゃん?」
「お手本ですよ、お・て・ほ・ん。大人しくしててください。」
田中はそう言ってニヤリと笑うと、先に進める。
もう完全に押し倒した状態だ。
「『…本当綺麗。澄んだ目、すっとした鼻、ふっくらしたほっぺ、あと弾力性のありそうな唇も。』」
言いながら、それぞれの箇所を自分の唇で触れていく。
そして小川に聞こえないように耳元で囁いた。
「『ね?れいなもっと紺野さんの全部が見たい。全てを知りたいです。』」
「『いいですか?』」
おでこをくっつけながら、至近距離で見つめて言う。
この時、目は上目遣いだ。
「…ウン。」
…落ちたとね。
- 130 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/15(月) 16:20
- 「こんな感じでどうでしょう。かなり省略してますけど。」
本当はもう少し激しくしたいやけど。
小川も紺野も動かない。
そりゃそうだ、一様の流れといっても軽くキスまでしているのだから。
こんな状態で小川はちゃんと手順を見れていたのだろうか。
「小川さん、見てました?」
「…あっ、いえ、見てません。見てないです。」
顔の前で両手をばたばたさせながらどもりながら答えた。
「?見てなかったとですか?」
「あ!み、見た、見てたよ。すごい参考になった。」
ようやく我に帰ったのか今度はちゃん返してくれた。
どうやら覗き見をした気分になって、見たら悪いと思ったようだ。
- 131 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/15(月) 16:21
- 「それで、雰囲気だけでも掴めましたか?」
「う〜ん、たぶん。」
「それでいいですよ。ようは思ったことを素直に表現すればいいんですから。
自分の感情に身を任せたら自然とそういうことになりますよ。」
「…うん。」
「ただし、相手を思いやることを忘れないで下さい。高橋さんを傷つけたら許さんとです。
まあ、小川さんなら大丈夫だと思いますが。」
「うん。それはまかせて!」
- 132 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/15(月) 16:22
- 「ところであさ美ちゃんどうしよう。」
まだ固まったままである。
「じゃあ、れいなが家まで送っていきますよ。」
「うん。悪いけどそうしてくれる?」
「はい。任せて下さい。」
紺野の家に着くと。
ずっと放心していた紺野が口を開いた。
「ねえ。良かったら、あがっていかない?」
はい喜んで。
紺野の家に入る時、れいなはニヤリと笑っていたとか、いないとか。
…紺野さん、ごちそうさまでした。
- 133 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/15(月) 16:22
- ・
・
・
- 134 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/15(月) 16:23
- 田中「そういえば、なんでそんなに協力的やったとですか?」
紺野「だって愛ちゃんの話聞いてるの飽きたんだもん。」
田中「仮にも友達からの相談を飽きたって…」
紺野「そりゃあ、始めはちゃんと聞いてたけどさ。
興奮すると訛りが酷くて聞き取れないし、だんだんノロケになってくしで。
さっさとやっちまえや麻琴!と思って。面倒くさいし。」
田中「…紺野さん。」
本心出しましたね。高橋さんかわいそう。
…どこからそんなにキャラ崩れたとですか?
紺野「でも田中ちゃんも、よくすんなり了承したよね。」
田中「そりゃあもちろん、先輩には幸せになって欲しかですし。
自分に出来ることなら協力しようと思っただけですよ。」
紺野「それが建前ね。それで本音は?」
田中「……(教えてる振りして好きかって出来るなーとか。)」
紺野「なるほど、後腐れなくやれると。」
田中「うぇ?そ、そんなストレートには言ってなかです。って今、口に出してなかったですよね?」
心の中読んだ?
うわっ!そんなニッコリ笑わんで下さい。怖かです!!
…れいなはしばらくの間、紺野さんの影に怯えて過ごしました。
- 135 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/15(月) 16:25
- 数日後。
「その後、進展ありましたか?」
「いや、まだ。…でも今度の土日に愛ちゃんが泊まりに来るんだよね。」
「ほうほう、そこでってことですね。」
「…やっぱそうなるよね。」
小川さんは困ったように言った。
どうも、まだ自信がないようだ。
- 136 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/15(月) 16:25
- ここは、もう1回ちゃんと教えとかないかんとね。
「いいですか?こないだも言った通り、雰囲気作りは結構重要ですよ。
甘く甘く、なるべく自然な状態で相手をその気にさせてください。
唇だけでなく、普段されなれてない場所にキスしたりすると相手もドキッとするので効果的です。」
「うん。分かった。」
「それからBの手順ですが……AVの受け売りはいかんとですよ。
女性は行為で得られる快感よりも、愛されてる実感を好むと。
そのため、いち早く彼女の性感帯を見つける事が重要になるとです。」
「はぁ。」
「耳、胸、太ももなど一般的なところは最後にとっておき、意外なところで感じさせるとです……」
「例えば?」
「背中・お腹・お尻等の皮膚の薄いところを、こう指の腹でそろそろと……」
説明しながら小川の腰に手を這わす。
「うひゃあっ!」
- 137 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/15(月) 16:27
- 「こんな感じですかね。分かりました?」
腰をひねってくすぐったそうにしている小川に尋ねる。
「う、うん。」
「小川さんもとうとう童貞卒業するんですねー。
もし良かったらこのインスタントカメラで記念撮影を…」
小川にカメラを渡そうとする。
スパーン
「アホかー!!」
凄い勢いで叩かれた。
「痛っ!高橋さん?!」
「お前は変態か!いい加減訴えるで!!」
かなりご立腹の様子である。
「冗談じゃないですか〜、じゃあせめて感想だけは聞かせてくださいね。」
「……」
うおっ!ハリセン飛んできた!!
そんな無言で投げなくても…
「あ、愛ちゃん落ち着いて。」
小川さんが押さえてくれている。
「そうですよ〜。落ちけつ落ちけつ♪」
高橋さんのお尻を触る。
素敵な感触だ〜。
「……殺す。」
おっとマジ切れしちゃったー。
やばいやばい。
「それでは小川さん、いい報告待ってますね〜。がんばっち〜!」
言い逃げ。やり逃げ。触り逃げ〜。
逃げるが勝ちさ〜!
それ逃げろ〜!!
小川さん、高橋さん押さえつけといてくれて有難うございます。
後のフォロー頼みますね〜。
- 138 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/15(月) 16:29
- 更新以上です。
- 139 名前:106 投稿日:2004/03/15(月) 23:03
- 面白い!と思わず言ってしまいました。
田中とポンちゃんの絡みが最高です。
ごちそうさまでした。
- 140 名前:名も無き読者 投稿日:2004/03/16(火) 09:09
- ・・・・本領発揮w
田中さん、あなた何者ですか?
ホントごちそうさまでした。
- 141 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/17(水) 16:43
- おもろいよーーー!
めちゃくちゃ!こういう田中って新しくて、ツボにはまってしまいました。
紺野との絡みもイイ!
- 142 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/20(土) 21:21
- 新・生徒会お披露目の日
『それでは毎年恒例。生徒会vs全校生徒3番勝負!!』
ワー!!パチパチパチ!!
司会の辻さん加護さんが言うと盛大な歓声と拍手がおこった。
…急すぎてついていけんばい。
生徒会新メンバーの紹介ってことで、れいなとさゆが一言ずつ挨拶したらいきなり次の企画とか言いだいしたんやけど。
…普通にそっちがメインっぽいとですが。むしろ挨拶なんてなかったかのような。
れいな新生徒会紹介のための集会って聞いてたとですけど一言だけで終わりましたね。
だめだ、れいな深く考えたらいかんとよ!いちいち細かいこと気にしてたらついていけんとよ。
…いや、ついていきたいわけじゃなかとけど。
- 143 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/20(土) 21:22
- あれこれ考えてるうちに辻さん加護さんは話を進めている。
2・3年生と先生方は盛り上がっとるけど1年ポカーンとしとるとよ。
それが普通の反応ばい。れいなもわけわからん。
生徒会vs全校生徒って、三番勝負って…何する気ですか?
…この学校結構レベル高いはずなんだけど
「はーい。1年生はよくわからんだろうから説明するで〜。」
お願いします。
- 144 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/20(土) 21:24
- 「ようは生徒会メンバーと生徒で対決するのれす!対決といってもゲームれすよ。
3番勝負なので生徒の中から選ばれた3人がそれぞれ好きな生徒会メンバーを指定して戦うのれす。」
「そんで2勝したほうが勝ちや。負けたほうは勝ったほうの願いを聞く。例えば生徒側が勝ったら食堂のメニュー増やしてくれとかアイスの自販機作れとかやな。」
…それ加護さんの願いとですよね。一番大変なんは学校側だろうし。
「お願いは後で全校生徒にアンケートをとって一番多かったものを選ぶのれす。」
「それから選ばれた人はトータルで生徒側が負けても自分さえ勝てば生徒会個人に対してお願いを言うことができるで。」
「例えば一緒に写真とってくださいとか今日着てる着物をくださいとか上履きくださいとかれす。
ただしお金のかかることは禁止れすよ。」
…写真は分かるけど着物と上履きは変態じゃないですか。まあ女ばっかだから大丈夫だろうけど。
- 145 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/20(土) 21:24
- 「そんな感じで理解できたか。」
「それでは始めるのれす。」
『選手にゅーじょー!!』
どうやら生徒側から選ばれた3人が舞台上に上がってくるらしい。
恥ずかしくなかかね。…まあ生徒会メンバーのほうがよっぽど恥ずかしいか。
れいななんて猫耳、猫尻尾だし…いや、辻さん加護さんよりはマシたい。
なんて失礼なことを考えていると加護さんが3人の紹介を始めた。
「それではエントリーNO.1たら子さん。勝った時の願いをどうぞ。」
「たら子です〜。えーと勝ったらー小川さんとデートしたいでーす。
」
なんだろうあの物体は…今時の女子高生が何で坊主頭、しかも十円禿…いや、あれも女の子だ、だめだれいな、殴っちゃだめだ。
ああ、ツッコミたい!思いっきりとび蹴りして『お前はどこの人間じゃー!!』って叫びたい。
- 146 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/20(土) 21:25
- 「ほほう、麻琴とデートれすか。ではやっぱり対戦相手は麻琴れすか?」
「いえ、高橋さんと戦います。」
高橋さんを睨みながら言うと
「あーし?ええで。麻琴とデートしたいんか〜、できるとええな〜。」
怖っ!高橋さん笑ってるけど目が笑ってませんよ。
…高橋さんに喧嘩売るなんて命知らずな。
『それでは1回戦は、たら子vs高橋愛。叩いてかぶってジャンケンぴょんでーす。』
ヘルメットとハリセンが用意されている。
『ルールは簡単。ジャンケンで勝った方が相手を叩きます、負けたほうは防いでください。
1分間でどちらがより多く叩けるかを競います。』
明らかに高橋さんが有利な勝負ばい。あのハリセン高橋さん愛用のだし…あれ結構痛いんとよ。
- 147 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/20(土) 21:26
- 『それでは準備はええか?よーい始め!』
ゲームが始まった。
「最初はグージャンケンぴょん。」
パシッ
「最初はグージャンケンぴょん。」
ビシッ!
「最初はグージャンケンぴょん。」
ドカッ!!
バキッ!ゲシッ!ゴスッ!ベキッ!ボキッ!ドスッ!ガコッ!
うわっ!圧勝ばい。全部勝っとると。全部あたっとるし。
…横から殴るのとかよかと?今、持つとこで叩いたし。ところどころ変な音しとるとですよ。
たら子さんの顔が変形しとるけど止めなくてよかとですか?
意識なさそうですよ?もうジャンケンなんてしとらんじゃないですか。
…高橋さんそんな楽しそうに殴るのやめてください。
- 148 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/20(土) 21:27
- 「ストップー!そこまで、たら子意識不明につき高橋のTKO勝ちー!!」
たら子が担架で運ばれていく。
つーか勝ちにしてよかと?TKOとかボクシングじゃなか。
「愛ちゃんちょっとやりすぎれすよ。」
本当にその通りです。会場が完璧にひいてるんですけど…
生徒会のイメージ悪くなるとですよ。暴力生徒会とか言われたらどうするんだか。
「…だって麻琴とられたくなかったんだもん。」
高橋さんがちょっと泣きそうな声で下を向きながら言うと、
「愛ちゃんは悪くないよー。」
「しょうがないよー。」
など、生徒の間で励ましの言葉が出てきた。
「みんなあーしを許してくれるん?」
高橋さんが顔をあげると
「がんばったー」パチパチパチ
「よくやったー」パチパチパチ
全校生徒が拍手をしながら高橋さんの勝利を祝福してくれた。
人間1人ボコッといて全生徒を味方につけるなんて。
…れいなは見たんです。その瞬間高橋さんがみんなにばれない様に微笑んだのを。
高橋さんを敵に回すのだけはやめよう。
たら子哀れなり…ご冥福お祈りします。
- 149 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/20(土) 21:27
- ・
・
・
- 150 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/20(土) 21:28
- 田中「高橋さん、あのハリセンなんか入ってますよね?」
高橋「気づいたんか。実は特殊加工で鉄線張り巡らしてもらったんや。」
田中「うえ?そんなもんで人殴らんでくださいよ。いつもそれでれいな叩いとったと?」
高橋「殴るために入れたんやないか。こないだ入れたばっかやから田中ちゃんはまだ叩いてないで。
田中ちゃんのセクハラ癖が直らんから強化したんよ。」
田中「…たら子さんが犠牲になったおかげで気づいて良かったと。
れいな二度とセクハラなんてしません。」
高橋「なんや、田中ちゃんのためにやったのにそれじゃつまらんやないか。」
田中「人を殴って楽しまないでください!!」
高橋「まあ、そのうちなんかの時に役に立つやろ。」ニヤッ
…高橋さん何する気なんですか?
小川さん浮気とか絶対しないようにしてくださいね。
- 151 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/20(土) 21:37
- 更新以上です。
ウィルスに感染してました。初めてなったけど怖いですね。
初期化とかしたらストック消えるし…もう泣きたい。
なんかもう考えるの面倒になったんですが続き待ってくださる方もいるようなのでがんばって書きたいと思います。
明日からはまたがんばってくのでどうぞよろしくお願いします。
キャラの壊れ具合は作者の壊れ具合ですので温かく見守ってください。
- 152 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/20(土) 22:10
- >>139 106 様
紺野さんとの絡みは自信なかったんですがそう言っていただけると光栄です。
もし良かったら他の人で絡ませたい人がいればリクしてください。
>>140 名も無き読者 様
ここの田中さんはかなりエロいですよ。
お腹いっぱいになってくださると嬉しいです。
>>141 名無飼育さん 様
有難うございます。
ここの田中さんは若いのに経験豊富が売りなんで今後もはじけますよ!
- 153 名前:すかっしゅ 投稿日:2004/03/20(土) 22:20
- 田中さん主役オモロイ!見て笑ってたら白い目で見られた・・・。
ヤグさんとの絡み希望ッス
- 154 名前:106 投稿日:2004/03/20(土) 22:47
- 更新お疲れ様です。
高橋さんの名演技に感服致します。
前に出てた亀井との絡みを
また〜り待ってます。
- 155 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/21(日) 17:13
- 『それでは盛り上がってきたところで2回戦行きたいとおもいまーす』
…この状態を盛り上がってるといえるとですか。高橋さんの名演技で感動してる人とかいますけど。
「2人目の挑戦者はこの人れす。」
「初めまして!新聞部期待のエース新垣理沙です!!この勝負に勝ったら生徒会の皆さんに取材をさせていただきます。」
今度は意外とまともな願いばい。
「別に取材くらいちょこちょこ受け取るやないか。何でいまさら?」
「そんな小さな記事じゃなくて特集でロケ行ったりしたいんです!
休日潰してでも付き合ってもらいますよ!!
衣装もこちらの指定のものを着ていただきます。」
「最近新聞部も部員減っとるから大変何やな。よっしゃええで、負けたらいくらでも取材受けたる。
2回戦はにらめっこ対決や。誰と戦う?」
新垣さんは誰になら勝てるか真剣に考えている。本当に必死ばい。新聞部もいろいろ大変なんやね。
- 156 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/21(日) 17:14
- 「松浦さんでお願いします。」
「私?いいよー、負けないからね。」
松浦さんはにこやかに笑って答えた。
さっきとは大違いたい。純粋にゲームを楽しもうとしとるばい。松浦さん素敵です。
「それでは、2回戦あややvs新垣理沙にらめっこ対決スタート。」
二人は向かい合ってにらみ合っている。
松浦さんどんな顔しても可愛かですね。変な顔しようとしてるけどそんなんじゃ全然笑えんとですよ。
れいなだったら違う意味で笑うとですけどね。あんな至近距離で顔見てたら…たまらんと〜!!
「あははははっ!!」
れいなが松浦さんの顔見てにやけてたら急に松浦さんが笑い出した。
「何があったと?」
新垣さんのほうを見てなかったので何をしたか分からなくて隣のさゆに聞いた。
だって新垣さんの顔、長時間直視したいと思わんばい。
- 157 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/21(日) 17:14
- 「…眉毛がうねうねした。あと大きくなって飛び出した。」
「何言っとると?そんなことあるわけ…」
ないと思ってあんまり見たくなかったが新垣さんを見ると
…確かに眉毛が膨張している。そしてくねくね動いてる。
「きもっ!」
「あれどうやるのかな。」
さゆが目をきらきらさせながら見ている。やばかっ!
「やめなさい。あんなのできなくていいから。」
今にも新垣さんに教えを請いに行きそうなさゆを押さえつける。これ以上変な事覚えんでよかと。
何とかさゆを説得し終えたころ。
「しょ、勝者新垣理沙!!」
ようやく判定がくだされた。どうやら全員笑ってしまい声が出なかったようだ。
松浦さんなんて未だに爆笑している。…そりゃあんなもん間近で見たらしょうがなかとね。
「勝った感想はどうれすか?」
「すごく嬉しいです!後日生徒会のほうに取材のスケジュールなど聞きに行くのでよろしくお願いします。
それでは有難うございました。」
新垣さんは用件だけ済ますと舞台を降りていった。
誰もあの眉毛がどういう構造か聞かんとですか?まあ、細かいことは気にしたらいかんばい。
明日は明日の風が吹く〜あはははは〜
…もういやたい!こんな学校!!
- 158 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/21(日) 17:15
- 『さあ、1勝1敗どうなるか分からなくなってきました。続いて3回戦の勝負は腕相撲対決!
挑戦者はこちら!!』
加護さんがもったいぶって紹介すると出てきたのは
「亀井絵里です。」
絵里?!大人しくて目立つの嫌いそうなのに何でこんなのに参加しとると?
「亀井ちゃんのお願いはなんれすか?」
「…れいなに今日1日その格好でいてほしいです。」
絵里は恥ずかしそうに答えた。
はあ?この格好って1日猫のまま過ごせって事?授業中も?
「…なんで?」
「だって猫のれいなすごい可愛いんだもん。」
絵里はそう言いながられいなの頭をなでた。
にゃーって違う!そんなうっとりした顔でれいなを見るんじゃなか!!
絶対嫌とよ。こんな恥ずかしい格好のままなんて!
- 159 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/21(日) 17:16
- 「それで対戦相手は誰が良いん?」
「さy「ちょ、ちょっと待って。」
絵里が答えようとするのを止めた。
だってさゆじゃあ負けるに決まってるし。それに力がどっこいどっこいだったとしてもわざと負けそうだ。
…なんか知らんけどさゆもやたらこの格好気にいっとると。今日なんてずっとべったりくっついてるし。
とにかくさゆには任せておけんたい。自分のことは自分で何とかするとよ。
「絵里。れいなと勝負しよ。」
精一杯可愛く言ってみる。
「え〜、れいな強そうだもん。さゆが良い。」
「田中ちゃん、対戦相手を決めるのは亀井ちゃんれすよ。悪あがきはやめるのれす。」
「そーやそーや、みっともないで。」
くっ、この人たち絶対面白がってる。
…こうなったら。
「いいじゃないですか。じゃあさ絵里、負けたら他にもお願い聞くかられいなにして。」
かなり必死で頼むと絵里は何か考え付いたのか。にっこり笑って
「良いよ。じゃあれいなと戦う。」
よっしゃ!なんか企んでるみたいだけど要は勝てば良いんだから問題ナッシングー!
- 160 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/21(日) 17:17
- 「それじゃ田中ちゃんで決定れすね?」
「「はい。」」
『それでは3回戦は田中vs亀井腕相撲対決!!』
絵里と向かい合って腕相撲の体勢になる。
『それでは、レディーゴー!!』
加護さんの合図とともに腕に力をこめる。
いい勝負なのかほとんど動かない。
絵里結構強い、でもこのくらいなら勝てるばい!
ググッ
さらに力を入れてれいなが押し始めたとき、
フウー
「っうひひゃう!」バタン
さゆが耳に息を吹きかけてきたので変な声を出してしまった。
「さゆっ!何すると!!」
ん?今バタンっていった?
『勝者亀井絵里!!』
加護さんと辻さんが絵里の腕を持って高く上げている。
……負けた?
「ちょっ、今の反則ですよ!さゆのせいじゃないですか。」
納得いかなくて抗議する。
- 161 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/21(日) 17:17
- 「そうは言っても邪魔したの重さんやから、亀井ちゃんは悪くないやろ?」
「そうれすよ、田中ちゃんの管理がなってないから悪いんれす。」
なんかもっともらしいこと言ってるけど…
れいなが悪いんですか?勝負の真っ最中にさゆの行動なんて気にしとれんとよ!
れいなが返す言葉もなく黙っていると勝利者インタビューが始まった。
『勝った感想は?』
「すごく嬉しいです。これも愛のパワーかなと思います。」
そんな愛はいらんたい!
『あともう一つのお願いは何にしますか?』
「はい。えーと今日1日猫の格好プラス語尾にニャンをつけて喋って欲しいでーす。」
…ニャン?本気でいっとんのかこの女!
「…そんな恥ずかしいことできんばい。」
れいなが心底嫌そうに言うと。
「これは勝者からの命令やから敗者に拒否権なんてないで。」
「そういうルールれすからね。」
「負けたんやからしょうがないやざ。往生際が悪いで。」
「約束を破るのは生徒会の威信を失うことになります。」
「そんなに恥ずかしかったら私も着物のままでいてあげるから。」
「じゃあさゆも着てるー」
「…田中ちゃんファイト!」
生徒会メンバー全員から説得された。
確実に面白がってるし!松浦さんとさゆなんて自分が目立ちたいだけじゃん!!
…つーかみんないたとね。しばらく出てなかった人がちらほらいるけど。
(断じて作者が出すの忘れてたとかじゃないですよ。)
- 162 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/21(日) 17:18
- 『とりあえずそれぞれの勝者は各個人で敗者に要求をしてください!
そんなことより、生徒会役員vs全校生徒3番勝負は全校生徒の勝ちー!!
願いは後日アンケートをとるので考えておくように。
それでは今日の集会はこれで終わります。またの機会がありましたら今後とも生徒会をよろしくお願いしまーす。」
パチパチパチ
なんかあっさり終わったけどれいな本当にこの格好のままなん?
いやたーい!!
- 163 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/21(日) 17:19
- ・
・
・
- 164 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/21(日) 17:19
- 田中「あっ、急に頭が痛くなってきたばい。」
辻 「仮病はゆるさんのれす。」
加護「途中で帰ったりしたら明日も朝から猫の格好させるで。」
田中「そんなー勘弁してくださいよ(泣)」
紺野「ちゃんと語尾にニャンて付けなきゃだめだよ。」
松浦「可愛くて良いじゃない。ほらニャンて言ってみて。」
田中「…いや…にゃん…。」
道重「れいな可愛いー」
ギュッ
田中に抱きつく。
田中「…苦しい」
スパーン
田中「痛っ!!何で殴ると?」
スパーン
高橋「田中ちゃんが約束守るように。ニャンて言わなかったら一発殴ることにしたんや。」
田中「…そんなの勝手に決めんといてください…ニャン」
…ハリセン構えないでくださいよ。しかもそれさっきたら子ボコにしたやつですよね。
でもずっと見てるわけじゃなかしクラスなら普通に喋っても大丈夫かな?
高橋「あーしが見てなくても言わなかった回数重さんに数えててもらうでズルはできんでの。」
道重「任せてください!」
田中「(……さゆしばく)」
- 165 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/21(日) 17:32
- 更新以上です。
>>153 すかっしゅ 様
どんどん笑ってください。他人の目なんて気にしなくていいんです。w
矢口さんは次回出てきますよ。
>>154 106 様
いつも有難うございます。最近キャラがどんどん暴走してるんですw
亀井さんは次の次あたりから出番増やそうと思ってるので待っててください。
次回も田中さんは猫のままです。
- 166 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/21(日) 18:42
- やべー。相変わらずめちゃくちゃおもしろいっす!
猫のままの田中・・・・どんな絡みが・・・
なにげにこの高橋好きかも?とにかく田中がいい味だしてますね!
更新待ってます
- 167 名前:106 投稿日:2004/03/21(日) 18:50
- 亀井の絡みはこれだけでも
個人的にはお腹一杯です。
次回はヤグが登場とのことで
期待してます。
- 168 名前:名無し娘。 投稿日:2004/03/21(日) 19:26
- 死んだ! 萌え死んだ!
- 169 名前:名無し 投稿日:2004/03/21(日) 21:02
- すごい!!!
楽しい!!今までで一番の作品っす!!
- 170 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/22(月) 01:25
- みんなのキャラ好きです。
田中さんの初体験の年齢と相手が気になります(w
- 171 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/22(月) 02:29
- ↑上げちゃってごめんなさい。
- 172 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/22(月) 20:27
- …疲れた。やっと帰れるたい。
れいなは制服に着替えるために生徒会室にいた。
他のメンバーはとっくに帰っている。
…何でれいなだけこんな目にあわんといかんと。
結局1日中猫姿で過ごした。
じろじろ見られるし、いろんな子に写真とってとか言われるし最低な一日だった。
他のクラスの子とか上級生までわざわざくるし…
れいなは見世物じゃなかとー!!
しかもその度に喋らんといかんから今日1日で何回ニャンって言ったことか…
いっそ喋らなければ語尾にニャンつけなくていいと思ったのに。
女の子に話し掛けられるとつい営業スマイルで返してしまう自分が憎い…
しかも先生まで面白がって授業中に何回も指すし…普通に問題答えるだけなのにニャンとか言うのものすごい恥ずかしいとよ。
- 173 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/22(月) 20:29
- でもそんなのはまだ良いばい。一番疲れたのは絵里とさゆの相手とよ。
…あの二人ずっとれいなにくっついとったんよ。さゆに右腕、絵里に左腕を掴まれてたとよ。
それでれいな見てニヤニヤしとったと。
頼むから両脇から迫ってくるのやめて欲しいばい。なんかグッタリするとよ。
…あいつら絶対れいなの生気吸っとるたい。
つーか元はと言えばあいつらのせいだと思って始めは無視しとったとよ。恥ずいから喋りたくなかったし。
…両腕掴まれた状態でシカトするのもかなり無理あったけど。
そしたら二人とも泣きそうな顔になって
「れいな怒ったの?」
「ごめんなさい。」
とか言ってくるし、その顔反則なんだって。れいなが悪いことしてるみたいじゃん。
しかも二人同時だから慰めるの大変だし…
泣くくらいなら始めからやるんじゃなか!
「全然怒ってないと…ニャン。」
うわおっ!喋りづらっ!!不自然だし。恥ずいし。
…落ち着けれいな。こういう時は優しく優しく。さゆを同い年と思ったらだめたい。
子育ての基本は人間を相手にしてると思ったらいかんとよ、相手は動物たい。
…いやなんでここで子育てが出てくるばい?そこまで戻ったらおかしいとよ。
要はちっちゃい子の相手しとると思えばよかよ。
あ〜混乱して余計な事考えとるばい。誰か助けて〜!!
…いや、分かっとるたい。誰も助けてなんてくれんことぐらい…
ちょっと言ってみただけとよ。
こう見えても付き合い長いからさゆの扱いぐらい慣れたもんたい。
それより絵里までいつのまにかさゆみたいになったとね。まあ、なんとかなるか。
- 174 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/22(月) 20:30
- れいながトリップしている間にさゆと絵里が泣く寸前まできていた。
だーもーこのぐらいで泣くんじゃなか!…いや相手は子供だ。落ち着けれいな。
…こーなったら猫になりきってやるニャン!!
れいなの中で何かが壊れた。
「本当に怒ってないニャンよ?」
言いながらさゆと絵里に頬をすり寄せた。
「「本当?さゆ(絵里)のこと嫌いじゃない?」」
同時に同じことを言われた。二人とも息ぴったりとね。
「二人とも大好きニャン!無視してごめんニャン。」
頭を下げながら言うと、
「「うぅ〜」」
二人同時に泣き出した。
「な、何で泣くニャン!?」
慌てて聞く。
「「だって嫌われてないと思ったら安心したんだもーん。」」ウワーン
…勘弁してください。
どうしたらいい?両腕動かせないから涙もふけないし。
つーか怒ってると思ってても腕は離さなかったんだよね。それもすごい根性だな…
- 175 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/22(月) 20:30
- しょうがないので唯一自由が利く顔を動かしてさゆの涙を舌ですくいとった。そんでもって次は絵里。
二人とも驚いてもう少しで涙も止まりそうだ。泣き止むまで交互に涙を舐めとった。
「さゆも絵里も笑ってたほうが可愛いニャン。」
にっこり笑ってそう言うと泣くのをやめて両脇から思いっきり抱きつかれた。
「「れいなー!!」」
ナイスコンビネーションばい。グッジョブ!
つーかここ教室なんよ、知ってた?クラスメートにもろ見られてるとよ。
こんな感じで最終的に自分の首をしめる結果となったとさ。
ちゃんちゃん。
…2度とこの二人泣かさないようにするたい。
- 176 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/22(月) 20:31
-
ってまだ終わらんたい!
れいなまだ着替えとらんとよ。遠足って言うのは家に帰るまでが遠足なんよ。
だめだもう自分が制御できない…れいなこんな壊れてなかったとよ。
…とりあえず着替えよう。
ガラッ
まず猫耳を取ろうとしたら扉が開いて矢口先生が入ってきた。
「あれっ?田中いたんだ。何してんの?」
「何って着替えようとしてるんですよ。矢口先生こそなんのようですか?」
見れば分かるだろうといわんばかりに手を広げて答えた。
「矢口は必要な資料があって持ちに来たんだよ。
そういえば田中はずっとその格好だったな。先生方にも好評だったぞ。」
クククッと笑ってに教えてくれた。
「…好評って、授業中散々指されましたけどね。」
「ああ、語尾にニャンだっけ?矢口も聞きたいな〜もう言わないの?今日1日はってルールだろ。」
そんなにやけた顔しないでくださいよ。
「嫌ですよ。もう高橋さんもさゆもいないから言う必要ないですし。」
心底嫌そうに答える。
「ふーん。高橋にばれるとまずいんだ?じゃあちくっちゃおうかな〜。」
うわっえらい楽しそうたい。ひどいです矢口先生…
- 177 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/22(月) 20:34
- 「勘弁してくださいよ。それでも教師ですか?」
「矢口は教師である前に人間なんだよ。でもどうしてもって言うなら今からニャン付けで喋ってくれたら黙っとくよ。」
…教師なんて。
「…分かったニャン」
「きゃはははは!本当に言った。可愛いなー。田中みたいな猫欲しいよ。」
笑いながら頭をなでてくる。
…このヤロウ。
お望み通り猫になったろうじゃねーか。あは はははっははは……
れいなは一瞬無表情になったかと思うとにっこり笑って矢口に言った。
「れいな矢口先生になら飼われてもいいニャン。むしろ喜んでペットになるニャン。」
矢口に軽く抱きついて腰に手を回しながら言う。
「あはは。そうか?じゃあ飼っちゃおうかな。ほら、れいなお手。」
矢口は手を出して言う。
…それじゃ犬とよ。
- 178 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/22(月) 20:35
- 「ニャン。」
ツッコミたいのはやまやまだがとりあえず指示通りにお手をした。
「よーしよしよしよし。」
矢口はれいなの頭をぐりぐりと撫でる。
「お手できたから、なんかご褒美くれニャン。」
「え?何が良いかな。」
れいなが言うと矢口は考え出した。
しかしれいなは考える暇を与えずに先に言った。
「矢口先生が欲しいニャン。」
「えっ?!ちょ…」
矢口を机の上に押し倒して顔中を舐めまわす。れいなの舌が矢口の耳に到達すると
「ひっ!ちょ、田中やめろって。」
矢口は抵抗してきたが、そんなことはものともせずに逆にきつく抱きしめ
「ご主人様大好きニャン。」
耳元で囁いた。
矢口は顔を真っ赤にして抵抗が弱くなった。
その隙に手を猫の手のようにグーにしたまま矢口の胸の上において動かした。
…あくまで猫だから揉んだりはしてないとよ。
- 179 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/22(月) 20:36
- 「っあっぅ」
矢口が微かに声をあげた。
「ご主人様どうしたニャン?痛いニャンか?れいなが舐めてあげるニャン。」
言うが早いかシャツの隙間から舌を忍ばせる。
「ん!田中やめっ」
矢口がちょうどれいなの頭に触ったので猫耳がとれた。
「あーあ、耳がとれたばい。猫ごっこはこの辺でやめましょうか。先生も忙しいでしょうし。」
言いながら矢口を立たせる。
「…あ、うん。じゃあ矢口は職員室戻るから田中も早く帰るんだぞ。」
いそいそと生徒会室を出て行く。
「はーい。さよーなら矢口先生。」
平静を装って帰っていく矢口に手を振りながら生徒会室のドアを閉める。今度はちゃんとかぎを閉めて。
これでもう着替えの邪魔されんばい。
- 180 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/22(月) 20:37
- 制服に着替え終わるとれいなはすがすがしい顔で家路についた。
やっぱストレス解消は……に限るばい。
そういえば矢口先生資料取りに来たって言ったような…手ぶらで帰ってったよな。
…まあよかと。今日も一日疲れたばーい。
- 181 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/22(月) 20:39
- 更新以上です。
田中さん重症。疲れと怒りがピークに達したようです。
- 182 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/22(月) 21:00
- >>166 名無飼育さん 様
有難うございます。
軽く暴走気味になりましたがこれからも高橋と田中をよろしくお願いします。
>>167 106 様
亀井さんはまだまだ出てくるのでお腹すかして待っててください。
矢口さんとの絡みは期待にこたえられたでしょうか。
>>168 名無し娘。様
死ぬのはまだ早いですよー w
>>169 名無し様
すごい嬉しいっす。
あんまり誉めないでくださいよ〜本当変ですから(おがーさん風に)
>>170 名無飼育さん 様
有難うございます。最近キャラの濃さだけで勝負してるような…w
田中さんの初(ry…細かいことは気にしないでください。(何にも考えてないのでw)
- 183 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/22(月) 21:08
- うぷぷぷぷ
ほんとに楽しいなあ・・
読んでてすごく幸せな気分になる俺は・・・
なんか知らず知らずの内に顔がニヤケテシマウ・・
もう完全に作者様の書く田中にはまってしまいました
- 184 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/23(火) 00:17
- 初レスです。とても面白いです! 猫れながかわいいvv
ウィルスの件、お気の毒様です。私も昨年夏、ブラスターとナチウィルスの
Wパンチを喰らいました。PCのメンテナンス、がんばってください。
更新も勿論よろしくお願いします。 Thank you!
- 185 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/23(火) 02:38
- ↑あげちゃだめですよ!がっかり・・・
- 186 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/23(火) 05:07
- 福岡弁うまいですね。
- 187 名前:名無し 投稿日:2004/03/24(水) 01:54
- 最高です!!!!かなり萌えすぎて重症ですよ…。猫れいなばんざい!!!!!!!
- 188 名前:子ニャン娘 投稿日:2004/03/24(水) 11:50
-
れいな〜〜〜〜、もっともっといろんな事を期待してるニャン♪
- 189 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/24(水) 14:32
- 女たらしぃ猫れいにゃぁ〜〜w
ナンパ師さん、あなた天才です!
続き楽しみしてます。
更新頑張ってください!
- 190 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/25(木) 05:14
- 生徒会お披露目の日から数日後
いつものように生徒会室でだべっていると
…仕事せんでよかと?
ガラッ
「どーも、新聞部です☆取材の件でやってきましたー!」
新垣理沙が入ってきた。
…殴りたくなるばい。
はっ、いかんたい。れいなのモットーは『女の子には優しく』とよ。殴るなんてもってのほかばい
でもあのテンションと眉毛見るとつい…それに好みじゃなかし。
まあ、見なけりゃよかとね。なるべく視界に入らんようにするたい。
れいながかなり失礼なことを考えていると
「それで取材なんですが。今週の日曜にピクニックをしながら自然体の皆さんを撮影するという事でよろしいでしょうか?」
いつの間に話が進んどったんやろ。
つーかピクニックって小学生の遠足かよ!
- 191 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/25(木) 05:14
- 「いつも校内の写真ばっかりなのでたまには外で、と言う松浦さんのご要望なんですが。」
「そうそう面白そうじゃない?費用は全部新聞部持ちだし。」
あんたの案かい!単に自分が行きたいだけとですね?しかもただで行けるからですか…
「それは弁当とかもそっちで用意してくれるってことか?」
「お菓子もれすか?」
加護さん辻さん…やっぱそれが重要とね。
「はい。交通費はもちろん、お弁当・お菓子・飲み物・敷物など必要なものはすべてこちらで用意させていただきます。」
…学校の金でそんな事してよかとやろか。
「ほー、面白そうやの金さえかからんきゃ良いやざ。」
「うん。楽しみだね。」
…小川さん、嬉しそうに返事しとるけど高橋さんの本心は後半部分だと思いますよ。
- 192 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/25(木) 05:15
- 「他に質問はございますか?」
「はーい!衣装とかは無いんですか?」
さゆが聞いた。
…嫌な予感がするばい。
「一応普段の皆さんを見てもらうというコンセプトでやるつもりなので私服で来ていただくつもりですが。
何か着たいものがおありですか?」
…なんか前にもこんな事があったような。
「はい!!れいなのネ(やばい!!)ブチュー!!
チュルチュルルー
…カクッ
キュッポン!!
言い終わる前にさゆの口を自分のそれで塞ぎ思いっきり酸素を吸い取った。
息ができなくなったさゆは意識を失いれいなの腕の中で眠っている。
フー、危なかったばい。またネコの格好させられるとこだったと。
れいなはさゆを抱きかかえながら他のメンバーの方を向きにっこり笑って
「何でもないです。私服でかまいませんよ。」
と言った。もちろん目は笑ってなかけど。
…余計なこと言ったら黙らせるとよ。
先輩方もれいなの気持ちを分かってくれたのか
「そ、それじゃあ私服って事でいいやざ。」
「「「「「うんうん。」」」」」
快く承諾してくれた。
…多分かなり目つき悪かったとやろね。先輩脅すような真似して申し訳なかです。
でも本当にこないだのはしんどかったから勘弁して欲しいたい。
…相当暴走してて自分で制御できなくなったとからね。れいな二重人格なんやろか…むしろ多重人格?
- 193 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/25(木) 05:16
- 「それでは、日曜日の9時に駅前集合ですので遅れないようにしてくださいね。」
「「「「「「はーい。」」」」」」
はあ、本当に行くとね。今週は疲れたから休日はのんびりしようと思ってたのに…
「あ、それと言い忘れてました。こないだの三番勝負での全校生徒の願いなんですがアンケートの結果が出ました。」
あー、そんなのあったな。数日前なのに忘れとったばい。
…無理やり記憶から消し去ろうとしてただけやけど。嫌なことは忘れてしまうに限るたい。
何も無かったことにできたら良いのに…
写真とられまくったから一生残るんだろうけど…
「それでどうなったんれす?やっぱ食堂れすか?」
それは辻さんの願いでしょう?きっとアンケート用紙にも書いたんでしょうね。
…れいなは生徒会役員総入れ替えって書いたとけど、きっと無理たいね。
「それが実はアンケートの結果がそういうものじゃなくて…生徒会役員についてなんですよ」
「…どういうことや?」
もしかして本当にれいなの願いが叶ったりすると?
- 194 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/25(木) 05:16
- 「アンケートの結果は…『生徒会役員増員!!』です。」
「「「「「「「はあ?!」」」」」」」
意味分からんし。
増員って人数が増えると?これ以上変なの増えても困るたい。
いや、もしかしたらまともな人が入って来るかも…こん学校にそんな人おるんやろか。
…つーか微妙に期待した分えらいへこむばい。
全員が驚いているなか眉毛が話を進めてく。
「それで新しく加入するメンバーなんですが。
私新垣理沙も候補に挙がりましたが何しろ新聞部で忙しいもので丁重にお断りさせていただきました。」
いや、いらんとよ。誰が推薦したと?
「そこで次に名前が挙がった亀井絵里さんが生徒会に入ることになりましたので皆さん仲良くしてくださいね。」
絵里?!
…まあ、可愛いし真面目そうだからむいとるかもしれんとね。
でも最近さゆに感化されとるからな…可愛い子が増えるんは嬉しいけど今以上に大変そうな気がするばい。
「そうそう、ピクニックには亀井ちゃんも行きますからね。それでは連絡は以上ですので。
皆さんまた日曜に会いましょう。」
眉毛は言うだけ言って帰っていった。
このメンバー+絵里でピクニックか…無事に帰ってこれるとよかけど。
- 195 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/25(木) 05:17
- 高橋 「ピクニック楽しみやのー。」
田中 「…れいなはいやな予感がします。」
高橋 「なんでやの。重さんと亀井ちゃんに挟まれて両手に花やざー。」ニヤニヤ
田中 「…分かってて言ってますね?後輩いじめは良くなかですよ。」
高橋 「だって田中ちゃんさっきあーし達脅したやざー。根にもっとるんよ。」
田中 「そんなはっきり根に持ってるとか暴露せんでくださいよ…一応反省しとるとですから。」
小川 「…!!そ、そういえばさっき重さんにキ、キス……」
田中 「そんな驚かなくてもいいじゃないですか。他にさゆを黙らせる方法が無かったとですよ。」
高橋 「なんでや?殴って気絶させりゃ早いやないの。」ニヤリ
小川 「あ、愛ちゃん?」
田中 「物騒なこと言わんでくださいよ。れいなは女の子に暴力ふるったり出来んとよ。
(高橋さんは邪魔者は片っ端から潰してくかもしれないですけど。)」
高橋 ピクッ「なんか今失礼なこと考えんかった?」
田中 「滅相もございません。」
高橋 「まあいいやざ。それはともかく、いきなりキスする時点で十分乱暴やと思うがのー。」
田中 「いいんですよ。だいたいさゆを殴ったりしたら後が怖いし…
キス位なら『さゆがあんまり可愛いからつい…』とか言っとけばどうにでもなるばい。」
高橋 「さすがに扱いなれとるのー。
それじゃ、あーし達は帰るから。ちゃんと重さん起こして家まで送ってくんやで。」
田中 「はーい。さよーなら。」
- 196 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/25(木) 05:18
- ・
・
・
- 197 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/25(木) 05:18
- さて、みんな帰ったしさゆを起こさんといかんばい。
「さゆ、さゆ!起きるばい、帰るとよ。」
なかなか起きないのでかなり強くゆするとぼんやりと目を開けた。
「ん、…き…ちよかっ…」
はっ?今気持ち良かったって言ったと?
…キスのことじゃなかよね。別に普通に吸っただけで変なことせんかったし。
断じて舌とか入れてないけんね!!
目の焦点定まってなかし寝ぼけとるだけとね。
れいなが自己完結していると、さゆの腕が首に巻きついてきた。
「…れいな〜」
さゆの方がでかいのに器用に上目遣いで見てくる。
うっ、その目やめるたい。寝起きのせいか目がトロンとしてて妙に色っぽいとよ。
「な、なんね?」
少しドギマギしながらも平静を装って答える。…多少声がうわづったが。
「…さっきの続き、して?」
言いながら顔を近づけてくる。
れいなも逃げようとするが首を捕まえられているので身動きが取れない。
…うわー!やばいたい!!
どんどん迫ってくるー!顔が近いとよ!!
誰か助けてー!ヘルプミー!!
…自分からするのはよかとけど迫られるのは苦手ばい……
- 198 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/25(木) 05:28
- 更新以上です。
田中さんがかなり口悪くなってますが気にしないでください。
新垣さんに対する扱いがひどいようですが別に嫌いとかではないです。
単に好みじゃないだけですので、心の中ではボロクソいってますが表には一切出してません。
一応ここの田中は人当たりがいいはずですのでご了承ください。
- 199 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/25(木) 05:54
- >>183 名無飼育さん 様
こんな文章で幸せになっていただけたら幸いです。
自分は皆さんの感想を読んで顔がにやけてますよw
とても励みになってます!
>>184 名無飼育さん 様
初レス有難うございます。
ウィルスはもう駆除できましたのでこれからはりきって書いていきたいと思います。
更新待っててください。
>>185 名無飼育さん 様
有難うございます。更新しましたよ!
>>186 名無飼育さん 様
福岡弁…うまいんですかね?
全然分からないので語尾をかえてるだけなんですが。
最近自分の地方の方言も入ってしまいましたし…w
>>187 名無し 様
文章がだめでもネコれいな出せば萌えていただけるかもって感じで書いたんですが大正解でした!!
…どんどんキャラ頼りになってしまう。
>>188 子ニャン娘 様
あんまり期待されるとプレッシャーが……頑張るばい!!
>>189 名無飼育さん 様
ネコれいなかなり好評ですなー、喜ばしいかぎりです。
…また出せそうだったら出してみたいですw
更新頑張るのでぜひ楽しみに待っててください。
- 200 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/25(木) 08:14
- 更新乙です!更新間隔が短くてとてもありがたいです!続きが読みたくてしかたないもので・・作者様は大変でしょうが・・更新の度におもしろくなってますね!もう、顔が崩壊寸前です!今、一番更新が待ち遠しい小説ナンバーワンです!次回も期待して待ってまーす!
- 201 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/25(木) 08:37
- もうほんとヘタレ田中最高ですね!
生徒会えりりんきたー!!!!
次回もめっちゃ楽しみにしてます
- 202 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/25(木) 12:28
- 王道CPが高校生じゃない学園ものは珍しいですね。
1人をモテ役にすると内容は面白いけど、文が大変でしょうね。
頑張ってください。
ところで、会話のシーンで1つ気になるところがありました。
きっと誰の発言かを分かりやすくするためだと思いますが、小説では登場人物同士の架け合いの面白みが半減してしまうのでは?
せっかく方言等を上手く使えているのですから、発言の前に名前を入れなくても良いのではないでしょうか。
- 203 名前:名無飼育たん 投稿日:2004/03/25(木) 21:07
- ナンパ師さん更新乙です!今回は窒息に萌えさせていただきました!迫られてへたれいなイイ!!!続きがまた楽しみです!がんばってください!!!
- 204 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/25(木) 21:30
- 更新お疲れ様です。
いつも楽しみしてます。
ノノ*^ー^)<れいなは絶対えりとラブラブにしてね。
…えりりんを幸せにしてください(笑)
- 205 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/29(月) 03:10
- ピクニック当日。
集合場所へ行くとバスが一台止まっていた。どうやらバスをレンタルしたようだ。
まあこの人数じゃしょうがなかね。
集まったメンバーは生徒会、新聞部、安部先生、矢口先生を合わせて20人くらい。
安倍先生と矢口先生は保護者と運転手らしい。
…私服やから二人ともとても20代には見えんとよ。
- 206 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/29(月) 03:11
- 「はーいそれじゃあバスに乗る前に席順を決めまーす。順番にくじを引いてください。」
…小学生かよ。
ちなみにくじを引くのは生徒会メンバーだけだ。新聞部は自分たちはいないものと考えてくださいとか言ってる。
なんでも写真を撮るとき自分達が入らないようにするためだそうだ。
…そんな黒子みたいな格好せんでも。
…なんか眉毛だけは参加しとるし。
れいなは松浦さんの横になった。
さゆと絵里の横にならんでよかったばい。…目的地に着く前に体力消耗したくなかけんね。
「田中ちゃんよろしくねー。」
「あ、よろしくお願いします。」
座るときに声をかけられたので頭を下げた。
そういえば松浦さんとまともに話すの初めてやなか?
…この人いつも鏡見てるからな。
- 207 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/29(月) 03:12
- 「田中ちゃんて重さんと付き合ってるの?」
どう接していいか悩んでいたら唐突に聞かれた。
「は?まさか、違いますよ。」
思いっきり首を振って答えた。
「そうなの?あんなに仲良いのに。じゃあ他に好きな人がいるとか?」
納得いかないような口ぶりだ。
「そりゃ仲はよかけどそういう風には見てないです。
…可愛い子はみんな好きですよ。もちろん松浦さんも大好きばい♪
最近松浦さんのことを考えると夜も眠れなくて…。」
いつもの調子で歯の浮くような台詞を連ねる。
これで大概の人は気を良くしてくれるのだが
「田中ちゃん最近情緒不安定だよね。イライラしてるみたい。」
松浦さんはにっこり笑って突っ込んできた。
…この人はどこまで知ってるんだろう。
自分でもこの頃気持ちが落ち着いていないのは気付いていた。
でもポーカーフェイスが得意なれいなは誰にもばれていないと思っていたのだ。
- 208 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/29(月) 03:12
- 「…なんでそう思います?」
「んー、なんか喋ってても笑ってるようで笑ってない感じがしたんだよね。
田中ちゃんのとこだけ空気が冷めてるって言うか。」
可愛らしく口に手をあてて答えるがそれは的確に的を獲ている。
確かに生徒会に入ってからみんな良くしてくれて楽しいのだがどうしても自分だけ浮いているような感じがしていた。
話をあわせて笑ってはいるがどうしても心の底から笑う事が出来ない。
…しかしそれは今に始まったことではなく、昔からどれだけたくさんの人といても自分は独りのような気がしてしまうのだ。
いつまでたっても消えない虚無感と空虚感。
「…そうなんですか。」
…この人に嘘を言っても意味が無いだろう。すべてを見透かされている気がする。
「…好きな人はいませんよ。というか、多分れいなは本気で人を好きになった事がまだ無いんです。」
色んな子と付き合ったがそれは言い寄られたからで別に好きだったわけではない。
「…多分?」
「その時は好きだと思ってたんですよ。
でも別れても悲しくないし他の人と仲良くしてても嫉妬したりしなかったとです。」
自分でもよく分からんけど多分、れいなは誰かに傍にいて欲しかっただけ…
自分を好きでいてくれる誰かに…
- 209 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/29(月) 03:13
- 「そっか、じゃあ田中ちゃんは恋愛についてどう思ってるの?」
松浦さんは分かってくれたのか頷いて、また新たに質問をしてきた。
…恋愛ねえ。
「…全部思い込みだと思います。
あ、別に悲観してるわけじゃなかですよ。ただ好きとか嫌いとかって強く思うからそう感じるんじゃないかと思うんです。
刷りこみってあるじゃないですか。雛鳥が始めに見たものを母親と思うってやつ。
あれと一緒ですよ、恋をするとドキドキするでしょう?」
「うん。」
「つまり逆に人間はドキドキしてる時に恋をするとも考えられます。
そういう思い込みがあるからなんかの拍子にこの人が好きだとか感じるんですよ。
…時がたって我に帰れば勘違いだったと気づくんです。」
「…田中ちゃんなんか嫌な事でもあったの?」
「何も無いですよ。…ただれいなが今まで付き合った子達はもうれいなのことなんて忘れてるだろうなと思って。
浮気とか平気でしてたし、れいな最低な奴でしたからね。」
自分の存在意義を見つけたくて色んな子に求めたし求められた。
でもそんなことじゃ自分を創ることは出来なかった。
自分の我が侭でたくさんの人を傷つけていたことに気付いてこのままじゃだめだと思ったからもういい加減な事はやめた。
…まあ多少の暴走はあるけど。
- 210 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/29(月) 03:13
- 「…よく分かんないけど色々あったんだね。
昔は遊びまわってたかもしれないけど今は真面目になったんだからえらいと思うよ。
生徒会のメンバーみんな田中ちゃんを好きだよ。」
松浦さんはれいなが暗くなったのを察してか、優しく言ってくれた。
…ただの慰めかもしれないけど、今のままでもいいから焦らなくても良いんだといわれた気がした。
「…有難うございます。れいなもみんな好いとるとです。」
…なんでこんなにペラペラ話しちゃったんだろ。人に弱み見せたりするの、これで二人目たい。
ほとんど自己完結して話したから全然意味分からんかったやろけど最後まで聞いてくれたとね。
- 211 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/29(月) 03:14
- あれこれ話しているうちにバスが目的地に着いた。
「田中ちゃんとたくさん話せてよかったよ。この人数だとやっぱり同じ人と話す事が多くなるからね。
今日はくじ引きにして良かった。
田中ちゃんも自分の殻に閉じこもってないでもっと本当の自分を出したほうが良いよ。」
…松浦さんそこまで考えてたんだ。
思い付きかと思ってたけどやっぱ生徒会長だけあってみんなのこと考えてるとね。
…まんまとれいなの本音を聞き出したって感じなんかね。
- 212 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/29(月) 03:15
- バスの着いた先はだだっ広い自然公園。
アスレチックや乗馬など遊ぶところもたくさんある。
「それでは好きに遊んでください。こちらは勝手に撮ってますので。」
そんなんでいいんかい!
…黒子隊の皆さんは気配消してカメラ構えてるし。
「よっしゃー!暴れるでー!!」
「レッツゴーれす!!」
加護さん辻さんが叫んで走っていくとみんなそれに続いた。
元気とねー。若いってよかね。
一番若いくせに年寄りくさいことを考えながらトボトボと後をついて歩いていると
「おう!元気ないでー。せっかくやから楽しまんと損やざ。」
高橋さんに思いっきり背中を叩かれた。
「…痛かです。」
ごめんごめんと言いながら横に並んで歩く。
「さっき亜弥ちゃんと何話してたん?なんか真面目な顔してたけど。」
きっとれいなが暗くなっているのを気付いたんだろう。さりげなく質問してくれた。
「大した事じゃなかですよ。ちょっと恋愛について熱く語り合っただけばい。」
心の中を見抜かれてるような気がして冗談まじりに返した。
「なんや、好きな子でもできたん?おねいさんに相談してごらん。」
オーバーアクションに胸を叩きながら言ってくる。
「そんなのおらんとよ。…意地が悪かね。
別に聞かれたから答えただけばい。」
本当この人は全部分かってて聞いてくるからたちが悪い。
「さよけ。亜弥ちゃんはすんなり聞いてくるからつい答えてしまうやろ?
あれでも結構周り見とるんやで、変わった子や。」
確かにそんなに親しいわけでもないのに喋ってしまった。
…ああ、どことなく高橋さんと似てるからかもしれんな。
- 213 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/29(月) 03:15
- 「…まだ人を好きになるのが怖いん?」
会話が途切れたところでポツッと聞かれた。
…怖い?どうなんだろう。でも本気で好きになれないんだから怖いとか以前の問題のような…
「…分からんばい。」
「そっか、ごめん。」
れいなが苦しそうに答えると高橋さんが申し訳なさそうに謝ってきたので軽く言った。
「ま、いつか本気になれる相手に出会えるだろうし気長に待つばい。」
「…いつか、ね。」
高橋さんはれいなの言葉を聞いてかすかに悲しそうな顔をした気がした。
- 214 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/29(月) 03:19
- 更新以上です。
ちょっとシリアスっぽくしてみました。
…真面目に書いたら面白くも何とも無いですね。_| ̄|○
- 215 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/29(月) 03:42
- >>200 名無飼育さん 様
有難うございます。だんだん更新が遅くなってますが許してください。
次回からだんだん面白くなくなっていくと思うので期待しないでください_| ̄|○
>>201 名無飼育さん 様
へたれ命ですから!!
亀井さん生徒会に入れたはいいけどネタがないんです…
>>202 名無飼育さん 様
なるべく実際の年齢のままでだしたかったものですから。…主役年齢違うやんか!!_| ̄|○
指摘有難うございます。文書くの下手なんです!勘弁してください!!…逆切れかよ_| ̄|○
気付いたところからまともな文にしていくつもりですので変なとこあったらどんどん言ってください。
>>203 名無飼育たん 様
おお!窒息に萌えていただけましたか!!自分的にもそこがツボだったので嬉しいっす!!
続き…いま終わりに向けてつじつま合わせしてるんですが…つじつまが合わない…_| ̄|○
>>204 名無飼育さん 様
最後誰とくっつくかはまだ内緒ですよ…(考えてないだけかも)
それでは皆さん!今後期待されても確実に面白くないと思いますので…(爆
- 216 名前:六の目ダイス 投稿日:2004/03/29(月) 07:40
- 更新乙です。
この田中さんカッコいいですよね^^
まつーらさんすげー!
- 217 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/29(月) 09:12
- なんかちょっとシリアスになって来ましたね。
松浦ねーさん、最高!
真剣に恋愛について考えてる田中さんもカッコいい〜!
続き待ってます。頑張って下さい。
- 218 名前:名無し娘。 投稿日:2004/03/29(月) 21:42
- 先週のハロモニ劇場を見て、この小説を思い出したのは秘密
- 219 名前:名無し 投稿日:2004/03/30(火) 01:53
- シリアスもイイ!!!ほんとこの小説には引き込まれます…あややもかこいい!
- 220 名前:名無し 投稿日:2004/03/30(火) 01:53
- シリアスもイイ!!!ほんとこの小説には引き込まれます…あややもかこいい!
- 221 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/30(火) 11:46
- ひとしきり遊び終わるとお昼の時間になっていた。
お弁当は安倍先生の手作りだそうだ。
…教師を相手に人使いがあらいとね。自分たちで用意しろよ新聞部。
「「「「「「「「「「いっただっきまーす!!」」」」」」」」」」
大量の弁当を敷物の真ん中においてみんなで輪になって食べた。
…多すぎだろうと思ったが辻さん紺野さんがすごい勢いで食べてどんどん減っていく。
れいなはさゆと絵里に挟まれて両方から食べさせられている。
…二人ともペース早いたい。そんな一気に食えんとよ。
- 222 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/30(火) 11:46
- お腹がいっぱいになったら眠くなってきた。
昨日さゆが楽しみで寝れんとか言って電話してきたかられいなまで遅くまで起きとったせいとね。
「ふぁ〜。うーん。」
あくびをして背筋を伸ばすとさゆが話し掛けてきた。
「れいな眠いの?膝枕してあげようか?」
あまり寝てないのと色んなことを思い出して疲れたのもあってかなり眠くなったれいなはお言葉に甘えてさゆの腿に頭を置いた。
「…そうする。」
「あー!!さゆばっかズルイ。絵里がするー!!」
絵里が叫びながらさゆを押しのけた。
ゴンッ!
その拍子にれいなの頭は思いっきり地面にぶつかった。
!!ッ痛ううううう!!
声にならない叫びを口にしながら後頭部を抑えてじたばたする。
「なにするの!」
「絵里が膝枕するの!」
「れいなはさゆのほうが良いんだもん!」
「そんなこと無いよ!絵里だもん!!」
…れいなが痛がってるのはスルーですか?
- 223 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/30(火) 11:47
- 二人の口喧嘩はエスカレートしていく。
「むうー、さゆは昨日れいなとキスしたんだから!!」
さゆはとんでもないことを口走った。
…まあ、ほとんどの人は知ってるから大して問題ないか。
それでも絵里は初耳なので驚いて固まっている。
「…れいな本当?」
「え?あ、うん。まあね。」
れいなが答えるとさゆは『どうだ参ったか!』という表情で絵里を見ている。
しかし絵里はまた固まったまま動かない。
「え、絵里?」
ガシッ!
チュッ
話し掛けると絵里はまだ地面に寝転がったままのれいなの胸倉を掴み上げそのままの勢いでキスをした。
ゴンッ
キスをしてすぐに服を放されたのでまた後頭部を打った。
!っっtぅtぅtっぅつあああああああ!!!!
同じところを二度もぶつけたので痛みが引くまでさっき以上に激しく転がり続けた。
…本当の意味でのた打ち回るってことが身にしみて分かったばい。
- 224 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/30(火) 11:47
- 「これで絵里もあいこだよ。」
人が苦しんでるのにさゆと絵里は火花を散らしている。
とりあえずそれどころじゃないれいなは二人の争いを無視してただひたすらに耐えていると急に話を振られた。
「「れいなはさゆと絵里どっちが好き?」」
うーん。ナイスユニゾン!ってちげー!!!
…そういう質問が一番困るばい。
案の定二人とも涙目だし…絶対れいなが困るの分かっててやってるとしか思えんばい。
これでどっちか選んだら確実にもう一方が泣くとね。
…いつもならうまく交わすとこだけど、今日は昔の事思い出したせいで余裕がないんよ。
かくなる上は!!…寝ちゃお。
「れいなは高橋さんが大好きたーい!」
言って、高橋さんの膝に頭を乗せる。
「うおっ?!」
高橋さん後は頼みます。れいなはもう起きんけん。
…みんながなんか言ってる気がするけど何も聞こえんばい。
ZZzzZz…おやすみなさい……
- 225 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/30(火) 11:48
- *****
- 226 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/30(火) 11:48
- 「「あー!!」」
亀井と道重はそれを見て起こそうとするが高橋に止められた。
「まあまあ二人とも。寝かしといてやるやざ」
高橋は田中の頭を撫でながら言う。
二人は納得いかなそうだが先輩の言うことなので一応従った。
「田中ちゃん気持ちよさそうに寝てるねえ。」
「本当に猫みたいだね。」
田中が丸まって寝ているのを見て松浦と紺野が膝枕している高橋に話し掛ける。
「まあな。何気に甘えん坊やしの。」
「でも甘えるのは愛ちゃんに対してぐらいだよね。ていうか、愛ちゃんも田中ちゃんに甘くない?」
田中の頭を撫でながら答える高橋を見て小川が不服そうに言う。
「あーあ、まこっちゃんが焼き餅妬いちゃってるよ。」
「あ、いや別にそういうんじゃ無くて…何か他の人に対する態度と違うなと思ってさ。」
紺野に指摘された小川は慌てて弁解する。
「何や、言い訳せんでもええのに。麻琴が妬いてくれるん嬉しいんやで。
でも田中ちゃんはそーゆーんじゃないんよ。…妹みたいなもんや。懐かれとるしな。」
実際田中も高橋を姉のように慕っていた。
田中は人と接する時自分を作る癖があるので、数少ない本当の自分を出せる相手として気を許していたのだ。
- 227 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/30(火) 11:50
- 「本当愛ちゃんにはよく懐いてるね。田中ちゃんて愛ちゃんの事好きなんだなーて思うよ。
あ、変な意味じゃなくてね。田中ちゃんて人当たり良さそうに見えて実は壁作ってると思ってたからさ。
でも愛ちゃんには心開いてる感じがする。…あと道重ちゃんにもかな?」
紺野が照れる小川をからかっているうちに松浦は高橋に近づき小さな声で問い掛ける。
周りは騒いでいるので高橋にしか聞こえていないだろう。
「…そうやな。本人は気付いてないだろうけど、田中ちゃんにとって重さんの存在は大きいと思うで。
…早く気付くと良いんやけどな。」
心配そうに田中を見ている。
「愛ちゃんは田中ちゃんが何でこうなったか知ってるの?」
高橋の様子を見て松浦が言う。
「…ああ。昔話してくれたんよ。でも今はだいぶマシになったと思うで。」
「そっか。」
細かく聞く気がないのか松浦はそこで話を打ち切った。
「亜弥ちゃんは相変わらず鋭いのー。」
「何か気になったからね。やっぱ同じ生徒会の仲間だし。
…それよりなかなか起きないから悪戯しちゃおっか!」
松浦は雰囲気を変えようと明るく言った。
「そうやなー。いつまでも寝とるんが悪いしな。」
- 228 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/30(火) 11:52
- 田中は結局1時間後に足のしびれた高橋が立ち上がって頭を落とされるまで寝ていたのでその間何をされたか知らない。
…同じところを打つのは本日これで3回目だ。
後日、学校新聞。
「あー!!なんねこれ?!!」
れいなが猫耳をつけて寝ている写真がでかでかと紙面を飾っている。寝ている間に撮影されたようだ。
しかもそれだけではなくその下にはさゆと絵里とのキスシーンも綺麗に撮られてるし。
写真部に気付かないうちに撮られていたのだ。
うわっこんなのいつの間に撮られたと?全然気付かんかったし。
しかも『田中れいな。2股?3股?!誰を選ぶのか!!』とかやたらデカイ字で書かれとるし。
…三流週刊誌か!!
それより猫耳もう着けること無いと思ったのにいつのまに。
…油断したばい。
- 229 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/30(火) 11:57
- 以上です。
…勢いだけで書いていたので真面目に書こうとするとしんどい事に気付きました。_| ̄|○
…重苦しい雰囲気にしてみたものの大した事はなくあっさり終わると思うので期待しないでください。
- 230 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/30(火) 12:13
- >>216 六の目ダイス 様
有難うございます。
カッコいいですか?…ひたすら根暗モードなんですが…完璧に人生悲観しちゃってます。
>>217 名無飼育さん 様
シリアス難しいから早く終わらせたい…(泣)
松浦さんは実はかっけーのです!なんせ生徒会長ですし!!
>>218 名無し娘。 様
黒猫れいなは良いですな〜♪
>>219 名無し 様
お褒めの言葉有難うございます。
あんまり引き込まれると肩透かしくらいますよ…
…今自信なくしてるからレスがすげ―有難いです…がんばります!!でも絶対文章おかしくなると思います!!
- 231 名前:名無し 投稿日:2004/03/30(火) 14:47
- 連続更新乙です!ってか本当に最高ですね〜〜!!
叫んでしまいましたw ここのれいなはかっこきゃわで
大好きです。さゆもえりりんもいいキャラ!自信なくすことなんて
全然ないですよ!この話今一番好きです!
- 232 名前:217 投稿日:2004/03/30(火) 15:43
- 更新ありがとうございます!
田中さんの過去には何があったんだろうな〜。
すっげー面白いなんで、自信持っててくださ〜い!
毎日要チェックしてますんで頑張って下さいね。
- 233 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/31(水) 06:04
- 亀井は悩んでいた。
先日のピクニックの時に高橋の話が聞こえていたのだ。
あまり意味は理解できなかったのだが田中のことを言っていることは分かった。。
- 234 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/31(水) 06:04
- 「もうすぐテストだねー。」
「そおっちゃね。勉強たるいばい」
下校時。道重が忘れ物をしたと戻っていったので田中と亀井は二人で帰っていた。
「れいなは頭良いからいいじゃんか。絵里なんてなんてどんなに頑張っても真ん中から上にいけないんだもん。
やっぱ頭の出来が違うのかな…」
「そ、そんなこと無かよ。勉強なんてやり方次第やけんね。
効率よくやればその分成績上がると。れいなは要領が良いだけたい。
あとは、テスト前の頑張りっちゃね。」
自分でいって落ち込む亀井を田中は一生懸命フォローした。
「ふ〜ん。そういうもんかな。」
「そうそう。絵里要領悪そうっちゃし。やり方変えたらなんとかんるとよ。」
「ひど〜い、じゃあれいな勉強教えてよ。ちょうど来週からテスト週間だし。」
思ったことをそのまま口に出した田中に対して亀井は思いっきり拗ねて言った。
「えー、良いけど成績上がらんでもれいなのせいにせんでよ。」
「えっ?本当にいいの?やったラッキー!よろしくお願いします、れいな先生。」
すんなり承諾してもらい急に機嫌の良くなる亀井。
「なんかその呼び方いやや〜。むずがゆいっちゃ。」
「まあまあ、それでどこでやる?絵里んちでいい?」
「ああ、いいとよ。じゃあテスト週間から絵里んちで勉強会ね。」
- 235 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/31(水) 06:05
- 亀井は田中のことを全然知らないことに気付き少しでも近づくために今回の勉強会を企画したのだ。
まんまと田中を誘うのに成功した。
- 236 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/31(水) 06:06
- 絵里視点
テスト週間にはいり、初めての勉強会の日となった。
れいなは凄く丁寧に教えてくれているのだが、まったく勉強に身が入らない。
昨日、
絵里は新垣理沙に勉強会のことを話した。
実はこの二人親友だったりする。
「え〜!田中ちゃんと勉強会?!亀井ちゃん大丈夫?」
「そんな驚かなくても。そりゃ頭悪いけど、だからこそ教えてもらうんじゃない。」
そりゃ一緒に勉強しても意味無いかもしれないが、そこまで驚かれると心外だ。
「そうじゃなくて、田中ちゃんって今でこそ丸くなったけど、
中学の時はかなり悪くて色んな子をとっかえひっかえしてたって話だよ。
言い寄ってきた相手は手当たりしだい手出して、遊ぶだけ遊んで飽きたらポイって噂。
そんな人と二人っきりになったら亀井ちゃんやられちゃうよ?」
新垣は大げさに手を広げながら話す。
「うそだ〜、そんな話はじめて聞いたよ。」
「学校じゃ猫かぶってるから知ってる人は少ないけど、
実際に付き合ってたっ子から聞いた話だからかなり有力な情報だよ?
きっと、休憩時間とかに『ちょっと他の勉強しようか?』とか言ってベッドに押し倒されるよ。」
「うんうん、分かった。気をつけるから大丈夫だよ。」
「本当?危なくなったらすぐ逃げるんだよ?」
「はいはい。」
聞いた時は全然信じてなかったが、今日親がいないということもあって
『襲われたら誰も助けてくれない』と思ったらだんだん不安になってきたのだ。
れいなのことは好きだがそれとこれとは別。
…初めてはもっとムードのあるところでちゃんと告白してからと望んでいるのでいきなり襲われたりするのはごめんだ。
- 237 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/31(水) 06:06
- 「絵里っ、絵里!」
「えっ?あ、何?」
「人の話聞いとる?まったく、人が教えとるのにどこいっとると。」
「あっ、ごめん。ちょっと考え事してた。」
「なんか悩みでもあると?れいなでよければ聞くとよ?」
「ううん、なんでもない。ボーとしてただけだから。」
れいなのこと疑ってるなんて言えないよ〜!
「そう?じゃあいいけど。あ〜、一人で喋ってたら疲れたと〜、
誰かさんは人の話聞いてないしな〜。」
さり気に嫌味を言われた、
絵里は分が悪かったので
「本当疲れたね〜、休憩しようか?お茶とお菓子持って来るね。」
「ん〜。」
何とか話をそらし、部屋から脱出した絵里がお茶とお菓子を持って部屋に戻ると、
れいなはベッドで寝ていた。
- 238 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/31(水) 06:07
- 絵里は、持ってきたものを机に置き、れいなへと近づいていった。
「れいな〜?寝ちゃったの〜?」
声をかけても返事が無いので
「かわい〜、猫みたい。」
ほっぺをつついてみた。
すると急にれいなが目を開け、手をとられた。
「人が寝とる間になにすると〜。」
恥ずかしくなった絵里は
「あっ、そろそろ勉強しようか?」
と言って、机にむかおうとした
しかし、れいなに手を引っ張られベッドに倒れこんでしまった。
そして気付いたられいなに組み敷かれていた。
「なんかれいな、今日はもう勉強する気無くなったと。」
れいなに上に乗られた状態の絵里は、何が起こってるか分からなくて
「じゃ、じゃあ、今日はもうやめよっか。」
「そうとね。でもせっかく来たんだから、他の勉強しようか?
れいなが手取り足取り教えてやるけん。」
絵里の頬に手をそえながらそう言ったれいなは、だんだんと顔を近づけてきた。
- 239 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/31(水) 06:08
- 絵里は、何がなんだか分からなくてただぎゅっと目をつむっていた。
しかし、しばらくたってもれいなが何もしないので恐る恐る目を開けると、
「ぷはっ!クククッ。絵里最高、今の顔凄い面白かったと。
ごめんごめん、冗談やけん。そんな身構えんでよかと。」
「なっ?!れいな酷い!からかったの?」
れいなは爆笑している。
「あーはははっ面白かった〜。」
れいながあまりにも笑うので、絵里は拗ねてしまった。
「あ〜、絵里ごめんごめん。凄い必死やったからつい笑えて。」
それでもまだ笑っている。
「・・・れいなのばか〜!!」
絵里が本格的に怒り出したのでれいなも笑うのをやめた。
「あ〜、ほんとう悪かったと。許して。でも、もともとは絵里が悪いんよ?」
「なんで?そりゃ勉強教えてくれてるのに聞いてなかったのは悪かったけど、
でもこれはやりすぎじゃない?絵里本当怖かったんだから。」
- 240 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/31(水) 06:08
- 「それじゃなくて、絵里れいなのこと疑っとったやろ?
なんか信じてもらえてないんかと思ったら悔しくなったばい。」
「え?何で知ってるの?」
「実は今日、新垣さんに釘刺されたとよ。絵里に変なことしたら承知しないからって。
絵里、れいなの昔の話聞いたとやろ?」
「うん。・・・凄い遊んでたって、毎日女の子とっかえひっかえしてたって聞いた、本当なの?」
「うん、まあ、多少大げさだけどおおかたあってるとね。
あの頃はちょっと荒れてたけん、たくさんの子を泣かしたと思う。
でもある時、友達が彼氏に浮気されてすごい泣いてるのを見たら、自分のやってることが最低だなって思って全部やめた。
自分が泣かした子を見てもなんとも思わなかったのに、他人に泣かされた子を見て反省するなんて変な話だけど、すごく心が痛かった。
もう、軽い気持ちで誰かと付き合うのはやめようって本当に思った。
だから今は、誰とも付き合ってないし遊んでもなかとよ?」
「ううっ、ごめんれいな。絵里は今のれいなを見てるのに、信じられなくてごめんね。」
絵里は、泣きながられいなに抱きついた。
「いいとよ、自業自得やけん。
それに今でも言動が軽いのはかわってないけん、疑われても仕方なかね。
絵里と初めて話したときもナンパみたいだったしね。」
れいなは、ニシシッと笑った。
- 241 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/31(水) 06:09
- 「さーて勉強するとよ〜!!」
「えっ?やるの?」
「当たり前と。誰のための勉強会だと思っとると?」
昔の話をしてくれたれいなの目はすごく優しくて、絵里はますますれいなが好きになった。
…でもちょっと惜しかったかな。
- 242 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/31(水) 06:10
- 絵里は不安も消えて、勉強を頑張ろうと思ったのだがどうしても集中できなかった。
れいなは丁寧に教えてくれるのだが、真剣な表情で説明しているのを見ていると
つい見惚れてしまってぼーとしてしまうのである。
だって教えてくれる時、顔が近いからドキドキしちゃうんだもん。
「絵里、いい加減ちゃんと聞かんと殴るとよ。」
何気にスパルタだ。
「だって〜。れいなが悪いんだよ〜」
「何〜?教えてもらってて文句つけると?」
あっ、ちょっと怒った。
「・・・だって、だって。」
拗ねていじけだしたら、れいなが少し焦ったのが分かった。
れいなは何にも悪くないのにね。ごめんね。
「あ〜もう、じゃあどうしたらやる気出ると?」
「じゃあ!成績上がったらなんかご褒美ちょーだい!!」
いきなり元気になった絵里に、れいなは少しひいた。
おっと、少しマジになっちゃった。
れいなは少し考えて
「あんまり高いのは無理けんね。」
と言ってくれた。本当に女の子に甘いよね。
よ〜し、やる気出てきたぞ!
何お願いしようかな?
- 243 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/31(水) 06:17
- 更新以上です。
すいませんかなりベタな展開になりました。
…もうちょいオリジナリティーとか出せたらいいのに_| ̄|○
どっかで見たような話にしかならないと思うのでさっさと終わらして続編が書きたい……
- 244 名前:ナンパ師 投稿日:2004/03/31(水) 06:26
- >>231 名無し 様
そう言っていただけると有難いです。
シリアスになってきたら個々のキャラが分からなくなってしまいました…
>>232 217 様
こちらこそ有難うございます。次回田中さんの過去が…
そのうち一気に最後まで更新するのでチェックしといてください。
- 245 名前:すかっしゅ 投稿日:2004/03/31(水) 07:54
- 朝早く更新乙ですはい。
次回は田中さんの過去が・・・ということで楽しみに待っていますよ!
- 246 名前:217 投稿日:2004/03/31(水) 07:58
- おはようございます。
朝早〜い更新、しかもえりりん視点、お疲れ様です!
えりりんかぁいい〜!
こんな優しいれいなも好きです。
最後までついて行きます、センパイ!(笑 頑張ってくださいね。
- 247 名前:名も無き読者 投稿日:2004/03/31(水) 11:13
- 朝も早からご苦労様デス。
続編?楽しみですね〜w
まぁベタだろうがなんだろうがついて行くのに変わりはありませんがw
次回田中さんの過去・・・楽しみにしてます。
- 248 名前:名無し 投稿日:2004/04/01(木) 00:21
- 更新乙です!!今回は田亀がいいですねぇ〜!!えりりんのご褒美が気になるw でもれいなの過去のがもっと気になります。次回も楽しみです!!
- 249 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/01(木) 12:56
- れいな視点。
テストが終わり成績が返された日、れいなは絵里の家に呼ばれた。
部屋に入ってすぐ、成績表の紙を目の前に突き出され見てみると、
「おっ、すごいやなか!あがっとるとね。」
真ん中ぎりぎり位の成績が、かなり上位になっていた。
れいなが関心していると、絵里が正面から抱きついてきて言った。
「ねえれいな、頑張ったからご褒美ちょーだい?」
そういえば、集中力の無い絵里を勉強させるために、
成績が上がったら何でもやると言ってしまったのだった。
あんまり高いものは勘弁して欲しいのだが、
つーか勉強教えて、プレゼントまでするのって間違ってないか?
・・・まあそんなに無茶は言わないだろう。
「いいとよ。何が欲しいと?」
「れいな。」
絵里は抱きついたまま、真剣な表情で言った。
「は?!何言っとると?」
「れいなが欲しい!何でもいいんでしょ?
絵里はれいなが好きなの。だから、れいなちょーだい。」
絵里はそう言うと、れいなを押し倒してきた。
- 250 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/01(木) 12:57
- !?ど、どーゆー意味で言ってんだろ…でもこの状態はあれしかないっすよね?
ああぁ、そんな熱っぽい目で見るんじゃなか!!
絵里はれいなを組み敷いた状態のまま顔を近づけてきた。
「!!ちょ、ちょっと待った!!」
絵里の顔を押しのけて起き上がろうとする。
「なに?」
それを上から押さえつけて阻止した絵里は笑顔で返事をしてきた。
「こないだのれいなの話聞いてなかったん?もう軽い気持ちでエッチとかせんって言ったやろ。」
…ん?そこまでストレートな物言いではなかったかな?まあいいや、意味は同じたい。
とりあえず必死だ。今はこの状況をなんとかせんといかん。
- 251 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/01(木) 12:57
- 「聞いてたよ。…だから絵里のこと好きになって貰いたいの。だかられいなのこともっと知りたいの。
…こんな方法卑怯だと思うけど、それだけれいなが好きなの!」
絵里は今にも泣きそうな顔をしている。きっと色々悩んだ末こんな行動に出たんだろう。
「ごめん、絵里のことは好きやけどそれは友達としてばい。
こんなことしても…いや、こんなことしたらなおさら絵里のこと好きになる事は無いと思う。
体だけの関係がどんなに虚しいかれいなが一番分かっとる。だからもうやめよ。」
…つらい、どんなに好きになって貰ってもれいなの心は動かない。こんな状態でも他人事のように感じている自分がいる。
- 252 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/01(木) 12:58
- 「…ねえ、れいなは恋をするのが怖いの?」
追い詰められた顔をしているれいなに絵里は聞いてきた。
なぜ突然そんなことを聞かれたのか分からないれいなは咄嗟に答える事が出来なかった。
「…ごめん。こないだ高橋さんと話してたの聞いたの。本当にそうなのか試したくてこんな事考え付いたんだ。
…れいなは何で恋が怖くなったの?」
悪いという気持ちもあるんだろうがそれでもれいなのことを知りたいと思う気持ちの方が強いのだろう。
絵里の目は強い力をもっていた。
…松浦さんといい絵里といいなんでそんなにれいなの事知りたがるんかね。
まあ、それだけ思われてるってことか。
面と向かって好きって言われたら誤魔化したりするんは反則だよな。
…しかしいつまでこの体勢のままなんだろ?押し倒されたまま話すのもなんか変っちゃね。絵里は疲れんのやろか。
余計な事を考えつつもいちいち動くのは面倒だと思いそのまま話すことにした。
- 253 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/01(木) 12:59
- 「―――れいなの母親はれいなが小さい時に事故で死んだんよ。
ほとんど記憶に残ってないけどすっごく好いとったのは覚えとる。
それから小学校の高学年になってから親父が再婚した。
始めは戸惑ったけどだんだん馴染んでいって、新しいお母さんも好きになれたけど…すぐに事故で死んだと。
今度は親父も一緒に…
れいなの大切な人はみんないなくなったばい。
それから親戚の家に引取られた。
今の家族も優しくしてくれるし冷たくあしらわれたりしたことは無かったばい。
でもやっぱり本当の親じゃないから気を使うこともあって…。
家とか家族って自分を守ってくれる究極の場所だと思うとよ。
れいなはそこですら本当の自分に戻れない。だから他で自分の居場所を作る為に色んな子と付き合ったと。」
「…うん。」
「自分を必要としてくれる人が欲しかった。
…それでも大切な人を失うつらさが分かってるから誰かに対して真剣になったり出来なかったばい。
れいなが好きになった相手はすぐに消えてしまうんじゃないかと思うと恐ろしかった。
れいなを好きだといってくれてもれいな自身は相手を見ていなかった。
どうでもいい人間ならいなくなっても自分が傷付くことはないから。
そういう風にしか人を見れなくなってた。
自然と誰に対しても壁を作るようになったとよ。
…恋が怖いって訳じゃなかとよ。誰かを好きになるんが怖い。好きな人がいなくなるのが怖い。
れいなは自分を守ることに必死で他人の気持ちなんて考えられない。
だから今は誰とも付き合うことは出来んとよ。…傷付けてしまうだけだから。」
たどたどしくだけどれいなの今の気持ちを全部言ったつもりだ。
絵里は話を聞いて何かを考えこむようにれいなと目をそらした。
- 254 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/01(木) 12:59
- この話をするのはこれで二人目だ。
高橋さんの時は
『今はそれでも仕方ないんやない?まだ若いんやからこれから考えが変わるようなこともあると思うやざ。
気長に待ちや。それまではあーしが田中ちゃんの居場所になったるから安心してええんよ。』
と言ってくれた。
恋人とか家族とかではないけど本当の自分を分かってくれて受け入れてくれる高橋さんのおかげでかなり楽になった。
…まあそれでも女遊びは治らなかったけど。癖ってなかなか治らんもんやね。
- 255 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/01(木) 13:00
- 「そっか。…れいな。」
「ん?」
「…絵里はれいなになら傷つけられてもいいよ。それでもいいかられいなの居場所になってあげたい!
今は無理でも絶対絵里の事好きにさせてみせるから絵里と付き合お?」
…高橋さんとは違うけど絵里もれいなの居場所になってくれると言った。
自分は壁を作って他人を突き放すような人間なのに、それでもれいなのことを愛してくれる人達がいると思うと嬉しくなった。
- 256 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/01(木) 13:00
- 「それじゃあ、とりあえずお互いの事を良く知り合おう?」
油断してると唇を奪われた。それから顔中にキスをされる。
…こいつ絶対人の話聞いてねえ。
あっ、こら胸触るな!さりげなくボタン外してくんじゃなか!!
「ちょっ、絵里いいかげんに…」
抵抗しようとすると今度は口内に舌を侵入させてきた。
…さて、どうしよう。このままだとやりたい放題にされるとね。
とりあえず…
れいなは絵里の舌を絡め取るとキスを激しいものにした。
「ぅあっ…あああ……」
力が抜けていくのを確認して絵里と位置を代わりそのままキスをより濃厚なものに変えていく。
「っぅあっ……」
絵里が気絶した。
ふう―、危なかったばい。
- 257 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/01(木) 13:01
- れいなは絵里をベッドに寝かせると置き手紙を書いて家路に着いた。
絵里へ。
ごめん。やっぱ絵里と付き合う気にはなれんと。でも絵里の告白凄い嬉しかったばい。
もしもいつかれいなが絵里のこと好きになる事があったらその時はちゃんと言うけん待ってて。
絵里のことは大切な友達だと思っているのでこれからも仲良くしていけたら嬉しいです。
PS
絵里キス下手くそ。そんなんじゃれいなは落とせんとよ♪
…
「絶対振り向かせて見せるから覚悟しといてよ!!」
目が覚めた絵里は手紙を読んでひとり部屋で吠えていた。
- 258 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/01(木) 13:07
- 更新以上です。
えーと、すいません。あんまりれいなの過去に力入れてないです。
当初の予定とかなり違ってしまいどうしようって感じですがなんとかなるかな?
書いててどんどん話が広がっていく自分はやはり田亀が好きなんだと実感する今日この頃…
- 259 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/01(木) 13:23
- >>245 すかっしゅ 様
どーもです。皆さんも朝早くから読んでるんですねw
田中さんの過去…こんなんでしたがよいですか?
>>246 217 様
おはようございMAX!
えりりんのキャラこんな感じでいこうと思います。
最後までどうぞよろしくお願いします。
>>247 名も無き読者 様
なるべくベタにならないように頑張ったらどうしてもお笑いチックに…
田中さんの過去…やっぱ内容的にはベターですな_| ̄|○
>>248 名無し 様
えりりんのご褒美…めっちゃストレートに言ってみました!!
田亀大好きなんですが自分で書くとどうも…えりりんを可愛く書きたいのに…
- 260 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/01(木) 13:36
- 隠し
- 261 名前:すかっしゅ 投稿日:2004/04/01(木) 14:50
- すかっしゅです。
田中さんは恋が怖いんじゃなくて人を好きになるのが怖かったんですね…。
頑張って下さいね^^
- 262 名前:名も無き読者 投稿日:2004/04/01(木) 14:50
- お疲れサマです。
うぁ、やっぱりプロだ・・・。(汗
でもそんな過去があったとは・・・。
続きも楽しみですw
- 263 名前:子ニャン娘 投稿日:2004/04/01(木) 16:08
-
亀子がんばれ〜!日本は亀子を応援しています♪
- 264 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/03(土) 09:35
- いつものように放課後の生徒会室。
「…絵里、なんで普通に椅子があるのにれいなの膝に座るん?」
「だってれいなが好きなんだもん♪いや?」
田中の膝に乗ったまま顔だけ向けて話している。もちろん目は上目遣いだ。
「…嫌じゃなかけど。」
何か言いたそうだがあえて口に出さないのは言っても無駄だと分かっているからだろう。
「じゃ、いいじゃん。」
亀井は終始笑顔である。
- 265 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/03(土) 09:36
- スパーン!!
「こんなとこでイチャこいてんじゃねーやざ!」
「痛っ、…別にイチャついてなんかなかですよ。」
毎度おなじみのハリセンをくらってジト目で訴えかける田中。
『れいなだって好きでこの状態じゃなか!絵里が離れてくれんとよ!!』とでも言いたそうだ。
「ほう、その割にはしっかり腰に手ぇ回しとるやないか。」
「……高橋さん今日もお綺麗ですね。」
本人無自覚だったのか今気付いたとばかりに自分の手を見て高橋のほうを向くと話をそらした。しかしいくらなんでもわざとらし過ぎる。
「…そんな台詞は聞き飽きたやざ。」
高橋と田中の攻防は亀井を挟んだまま続く。亀井はそんな状況でもニコニコと楽しそうに田中を見つめている。
- 266 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/03(土) 09:36
- その様子を遠巻きに眺めているのは松浦と道重だ。
「道重ちゃん良いの?」
「…何がですか?」
ニッコリ笑って答える道重。どう考えても分かっていてとぼけているとしか見えないが松浦は気にせず続ける。
「田中ちゃん。」
「……。」
「押しに弱そうだし油断してると亀井ちゃんに捕られちゃうかもよ?」
「…れいなはさゆの事好きなんですよ?」
それだけ言うと道重は田中に近づいていった。
会話になってるようななってないようなやり取りだ。二人とも笑顔で話していたのではたから見たら楽しそうに見えたであろう。
道重が去り際に囁いた『…油断してるわけじゃないですよ。』という言葉は松浦の耳にしっかり届いていた。
- 267 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/03(土) 09:37
- 「やれやれ。」
松浦はどうしたものかと言う風にため息をつくと
「愛ちゃん、亀井ちゃん。ちょっと資料貰いに職員室まで行ってくれない?」
二人に用事を頼む。
松浦はそれを聞いて振り向いた道重にウインクをすると自分の仕事に取り掛かった。
「…れいな。」
「ああ、さゆ。やっと絵里がどいてくれたばい。」
田中は疲れたようにため息をつきながら言う。
「ため息つくと幸せが逃げるんだって。」
「…れいなは幸せなんか感じた事なかよ。」
普通に話しているが本当にそう思っていそうな言い方だ。最近色々ありすぎて疲れがたまっているのだろう。
- 268 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/03(土) 09:37
- 「絵里となんかあった?」
「…ああ、こないだ告られた。」
「それで、オーケーしたの?」
「いや〜、断わったよ。今はそうゆうの興味ないけん。」
道重は淡々と、しかし聞きたい事を確実に聞き出していく。
「そうなの?れいな絵里のこと気にいってたじゃん。結構口説いてたしさ。」
「ん〜、確かに好みやけど。本気じゃないけん。
それに自分から言い寄るのはいいんやけど、迫られるのは苦手とよ。
逃げられると追いたくなるけど、追われると逃げたくなるってやつ?」
「へ〜、そうなんだ。昔は来るもの拒まず去るもの追わずだったのに。」
道重もこれには少し驚いた。完全に昔の田中では考えられない発言だったのだ。
「まあそうやったけどね、人間変わるもんとよ。」
田中は言いながら柔らかく笑う。自分が多少なりともかわれたことを心の底から良かったと思っているのだろう。
それを見て道重も思わず笑顔になっていく。二人は意味も無く見つめあい笑いあった。
それはここ最近ではなかったほど穏やかな空気で、確実に疲労の溜まっている田中を癒していた。
- 269 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/03(土) 09:38
- そんな感じで田中と道重が当り障りの無い話で笑い合っていると高橋と亀井が帰ってきた。
「何や今度は重さんをイチャついとんのか。」
「あーもう、高橋さんさっきから五月蝿いとよ。羨ましかったら小川さんとイチャつきんしゃい!」
田中がシッシッと高橋を手で追い払う。
「お?何や先輩に向かってその態度は。」
やはり高橋と絡むと漫才のようになってしまうのかあーだこーだと言い争っている。
キーンコーンカーンコーン
「それじゃ今日は解散。みんな気をつけて帰ってね。」
松浦が言うと各自帰り支度を始めた。
亀井は松浦に何か話し掛けられていて田中と道重は久しぶりに二人で帰ることとなった。
- 270 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/03(土) 09:39
- 校舎から出ると、門のところに見覚えのある奴が立っていた。
さゆの元彼だ。
結構顔がよく、勉強も運動もできたのでモテていてさゆ以外にも手を出していた、
確か浮気されてることに気付いたさゆがものすごい怒ってとっくに別れた筈だ。
何で今頃?
あの時は、毎日のように泣いてるさゆをなぐさめるのに苦労した。
付き合いだした理由は自分に吊りあうからとか言っていたが、きっと好きだったのだろう。
れいなだったら泣かしたりしないのに。慰めることしかできない自分がもどかしかった。
慰めるといっても気の聞いたことも言えずにただ傍にいて頭をなでていることしかできなかったのだが。
「さゆみ、話たいことがあるんだけどいいか?」
さんざんさゆを泣かして今さら何のつもりだ。もちろんさゆも無視すると思った。
さゆを少し考えてると笑って答えた。
「いいよ。」
なっ?!
「じゃあここじゃ何だし、喫茶店でも行くか。」
「うん。れいな悪いけど先帰ってくれる?」
そう言うとさゆは、元彼と一緒に行ってしまった。
置いていかれたれいなは、
「・・・なんで?」
訳がわからずただ呆然と立ち尽くすしかなかった。
- 271 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/03(土) 09:40
- なぜさゆはあんな奴に付いていったのだろう。
浮気されて、あんなに怒って、泣いたのに。
もうあんな奴のこと忘れたといっていたのに。
なぜ、嬉しそうに笑いながら付いていったのだろう。
- 272 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/03(土) 09:40
- *****
- 273 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/03(土) 09:41
-
次の日、さゆは普通だった。
昨日の事が気になったが、れいなは聞くことができなかった。
いつも通り授業を終えたあと、生徒会室へと向かった。
生徒会の仕事も終わりみんな帰っていって、
れいなとさゆ、高橋さんと小川さんだけになった時
急に小川さんが興味津々な顔でさゆに話し掛けた、
「そういえば昨日の帰りに見たんだけど、しげさん昨日結構かっこいい男の子といなかった?彼氏?」
ドクンッ
急に胸が苦しくなった。今日ずっと聞きたかったことを小川さんに言われた。
さゆはなんて答えるのだろう。
「え〜?そうゆうんじゃないんですけど〜、実は元彼によりを戻したいってい言われちゃって〜。
やっぱさゆが一番可愛いからとか言われて、どうしようか迷ってるんですよ〜。」
さゆが嬉しそうに話している。何でそんなに嬉しそうなん?
心臓が痛い。いらいらする。聞きたくない!!
- 274 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/03(土) 09:43
- 「ねえ、れいなはどう思う?」
頭の中がグルグルしている状態で話し掛けられたれいなは、その瞬間何かがはじけるのを感じた。
「・・・そんなん知るか。れいなには関係ないけん!
どうせまた浮気されて泣くはめになるに決まってるっちゃ。もうれいなは知らんけんね!
勝手に泣けばいいとよ!!いつもいつもなんかあるとすぐ泣いて、れいなの迷惑も考えろ、いい加減うんざりなんよ!!もうさゆなんか知らん!!」
急にキレたれいなを、高橋さんと小川さんは驚いた顔をして見ていた。
さゆは黙って生徒会室から出ていった、目に涙を浮かべながら。
- 275 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/03(土) 09:44
- 更新以上です。
- 276 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/03(土) 09:53
- >>261 すかっしゅ 様
恋が怖いんじゃなくて人を好きになるのが…改めて言われると恥ずいセリフですね(テレテレ
がむばります!!
>>262 名も無き読者 様
ありがとうございますー!
…プロっすか?―――めさめさシロートだす。
>>263 子ニャン娘 様
頑張ってくれると良いんですが…それは本人にしかわかんねっすw応援センキュー!!
- 277 名前:名も無き読者 投稿日:2004/04/03(土) 10:54
- お、一波来そうな予感。。。
改めて更新乙彼サマです。
むぅ、どうなってしまうんでしょうか?
楽しm・・・いや心配ですw
- 278 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/03(土) 22:47
- 更新、thanks!
自分がれいなだったらさゆを殴るかも…
- 279 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/04(日) 09:06
- *****
- 280 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/04(日) 09:07
- 「…ど〜しましょ〜。さゆ怒ったかな〜」
れいなは急にうろたえて高橋さんに縋り(すがり)ついた。さゆが出ていって我に帰り、自分のしたことに気付いたら訳がわからなくなって泣けてきたのだ。
?!れいなさっき何言っとん?さゆは何も悪くないのに怒鳴っちゃったよ。…やばいやばいやばいやばい!!
「どうやろな〜?泣いてたみたいやけど。」
高橋さんはれいなにしがみ付かれながらも冷静に返してくれた。
…後輩が泣いとるのに、動じん人とね。
そんな事より、やっぱ泣いとったと?誰が泣かしたと!―――れいなじゃー!!うわっ何しとんよれいなぁー!!
って独り芝居しとる場合じゃなか!!現実逃避は止めい!!
…さゆを泣かしてしまった。
そう思うとまた涙が出てきた。
- 281 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/04(日) 09:08
- 「えっ?えっ?」
小川さんはまだ状況を把握できてないようだ。急にキレたかと思えば今度は涙を流しだしたれいなを見て驚いている。
「ところで何でいきなりキレたん?田中ちゃんらしくない。」
高橋さんは泣いているれいなの頭に手を置きながら優しく聞いてきた。
「…なんかさゆが元彼の話を嬉しそうにしてるの聞いたらいらいらして、
さゆ昔あいつと付き合ってた時浮気されて、ものすごい泣いてていつもれいなが慰めてたのに…
また同じこと繰り返すつもりなのかと思って気付いたらキレちゃってて…
れなあんな酷いこと言うつもり無かったばい。だけど言い出したら押さえが利かなくて…さゆにひどい事言った。
さゆを泣かす奴は許さないって思ってたはずなのに結局れなが泣かしたと…」
喋ってたらまた涙が出てきてさらに声を出して泣いてしまった。
高橋さんはれいなが泣き止むまでずっと頭をなでていてくれた。
れいなが落ち着くと、
「そろそろ帰ろうか。もう暗くなったでの。」
「…はい。」
- 282 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/04(日) 09:09
- 高橋さん達と別れてれいなはさゆの家に向かった。
…さゆはきっと一人で泣いているだろうから。
さゆを慰めるのはれいなの仕事なのだ…たとえ泣かしたのが自分であっても。
- 283 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/04(日) 09:09
- さゆの家までの道のり、
「田中ちゃんは本当にしげさんが好きなんやね。」
泣いてる最中高橋さんに言われたことをずっと考えていた。
確かに好きだけど…どういう意味で好きなんだろう。
友達として好き?それとも…
さゆがあいつとどこかへ行って、凄く不安だった。
さゆがあいつの話をした時、凄く胸が苦しかった。
さゆの嬉しそうな顔を見て、いらいらした。
よりを戻すかもしれないと聞いて、とられたくないと思った。
さゆにはれいなのほうが相応しいと思った。
れいなだったら大事にするのに、泣かせたりしないのにと思った。(結局泣かしてしまったが。)
さゆがどこかに行ってしまう気がして……誰にも捕られたくないと思った。
ああ、れいなはさゆのことが好きなんだ。
今頃気付いた、もう遅いかもしれない、さゆはあいつのことが好きなんだろう。
でも今言わなければならないと思った。
…高橋さんに『いつか本気になれる相手に出会えるだろうし気長に待つばい』なんて言ったけど本当にそんな相手が出来るとは思ってなかった。
しかもそれがさゆだなんて思いもせんかった。いろんな人に後押しされてれいなも成長できたんだろうか。
- 284 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/04(日) 09:09
- さゆの家に着き、おばさんに部屋まで通してもらった。
「さゆ、入るとよ?」
さゆは、部屋の隅で体操座りをして泣いていた。
「さっきはごめん。」
「……。」
返事が無いので近づいたらいきなり抱きつかれた。
「…さゆのこと嫌いになったの?」
「…そんなことなか。」
こっちがいきなりキレて暴言吐いたんだから怒ってるもんだと思っていたのにさゆの口から出たのは予想外の言葉だった。
「さゆ何かした?怒らすようなことしたなら謝るから嫌いにならないで。」
…何でこんなに純粋なんやろ。
- 285 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/04(日) 09:11
- 「さゆは何もしとらんよ。れいなが勝手にキレただけやけん、さゆは何も悪くなか。
悪いのはれいなばい。本当ごめん。」
自分のしたことでここまで弱ったさゆを見るのは初めてで、
どうしたら良いか分からなかったれいなはしゃくりあげながら泣くさゆを思い切り抱きしめて心の底から謝った。
「本当?さゆ何かしたかと思って、れいなに嫌われたと思って凄く泣いたんだから。」
「本当ごめん!れいなが全部悪いけん、さゆは泣かんでよかとよ。」
れいなはさゆが泣き止むまでずっとまわした手を緩めなかった。
- 286 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/04(日) 09:12
- しばらくするとさゆは落ち着いたがそれでも離れようとはしなかった。
「…れいな聞いていい?」
「ん?」
「何で怒ったの?」
「あ〜、まったくの八つ当たりやけん。」
聞かれるとは思っていたが、いざ聞かれると恥ずかしくなってしまった。
さゆに告白するって決めたのにやっぱりいざとなると勇気が出ない。
「どんな?さゆ傷ついたんだから。」
それを言われると弱い。
全面的にこっちが悪いのだから、傷つきたくないなんて言ってられない。
…れいなは自分のことよりもさゆに泣かれる事のほうが嫌たい。
「その〜、やきもち焼いたんよ。さゆがあいつとより戻すかもって聞いて。」
さゆが少し驚いた顔をしたがそのまま続けた。
「さゆがあいつのこと嬉しそうに話しとったで、いらいらしたんよ。
…れいなはさゆのこと好いとるで、さゆが他の奴のこと想っとると思ったら我慢ならんかった。
捕られたくないって思った。さゆはれいなのもんやって思った。そしたら、キレとったとよ。」
れいなは恥ずかしくて下を向いてしまったがそれでもはっきりとさゆに想いを告げた。
「本当?さゆもれいな大好きだよ。」
さゆはそれに満面の笑みで答えてきた。
- 287 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/04(日) 09:12
- 一世一代の告白をあっさり返されたれいなは脱力してしまった。
…意味が通じてない。
「違う!れいなの好きは、友達としてじゃなくて…」
そこでれいなはさゆを押し倒して優しく優しくさゆの唇に自分のそれを重ねる
「こういう意味やけん。」
「違わないよ?」
さゆはそういうとれいなと位置を代わり、今度はむこうからキスしてきた。
「さゆもこういう意味で、れいなが好きだよ。」
- 288 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/04(日) 09:12
- れいなは混乱した。
さゆは元彼のことが好きだと思い込んでいたのでこんな展開は予想していなかった。
急なことにれいなが固まっていると
「そうそうれいな。さっきの元彼の話だけど、あながち八つ当たりでもないよ。
れいなにやきもち焼かせようとして話してたから。
れいなが追われると逃げたくなるけど逃げられると追いたくなるって言ってたからちょうど良いと思って。
あんなに怒るとは思わなかったけど。」
さゆが平然と言ってのけた。
「もちろん昨日のうちに断ってるから安心してね。」
満面の笑みである。
…やられた。完全にさゆの思わく通りに動いてしまったとね。
まあ、自分の気持ちに気付けたんだから良しとする…かね?
「さゆ、愛しとぅよ。」
Fin
- 289 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/04(日) 09:15
-
『ちょっと勝手に終わらないでよ!絵里はまだ諦めてないからね!!作者ちゃんと続けろや!!めんどいとか言ってんじゃねーぞ!!!』
以上です。
えりりんリターンズィッ!!…そのうち書くはずです。でもしばらくはれなさゆかも?(だって折角くっつけたんだしさ)
…亀井さん口悪すぎです。もうちょっと可愛くお願いしないと書く気なくなるかもな。
- 290 名前:六の目ダイス 投稿日:2004/04/04(日) 09:34
- 更新乙です。
番外編にも期待します!
- 291 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/04(日) 09:45
- 今まで応援有難うございました。一応完結しましたが多分もうちょっと続くかと思われます。…まだ書いてないのでなんとも言えないんですが。
彼女持ちになった田中さんがどう変わるか、亀井さんがどう出るかを書きたいと思っちょリます。
>>277 名も無き読者 様
すいません、一波…来ませんでした。田中さんがあっさり謝って大した盛り上がりもなく終わってしまいました。
>>278 名無飼育さん 様
有難うございます。
田中さんは女の子を殴ったり出来ませんよw
今まで応援してくださった皆様有難うございました。
初めて書いたものだったので文章がコロコロ変わるわ話広げすぎて訳分からなくなるわで自分の駄目さ加減にへこんでたんですが皆さんのレスにかなり励まされました。
書いてる中でキャラが勝手に動くということが本当にあるんだなと身をもって知る事が出来たので今度書くときは始めにちゃんと設定たてて書こうと思っているのでしばらくは妄想に費やします。
更新は止まると思いますが(いや、そんなに空かないかも)そのうち書き始めたらまた読んでやってください。
- 292 名前:217 投稿日:2004/04/04(日) 09:46
- 更新乙です!!
あ〜〜結局こうなりましたね。あの子、可哀相に…(T−T)私の中でだけど(ry
本当、面白かったです。
番外編楽しみしてます。
- 293 名前:名も無き読者 投稿日:2004/04/04(日) 10:44
- とりあえず完結お疲れ様です。
お〜、こうなりましたか。
良かったんだかどうなんだか・・・。w
次も楽しみに待ってます。
- 294 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/04(日) 11:38
- ぅわ〜ん! 終わっちゃったよぉ〜!!
番外編楽しみにしてるぜぇ!
- 295 名前:子ニャン娘 投稿日:2004/04/04(日) 15:43
-
完結お疲れ様でした。
しか〜し!これからの亀ちゃんの巻き返しを期待しています。
- 296 名前:11 投稿日:2004/04/04(日) 17:26
- 亀井さん笑った。……って本当に終わりか!!
すんごい楽しい時間でした。ありがとうございました
- 297 名前:名無し 投稿日:2004/04/05(月) 03:49
- すっごいおもしろかったです!!番外編or続編期待してます!!
- 298 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/05(月) 07:20
- 皆さん労いの言葉有難うございます。続編を楽しみにしてくださる方が多いようでなるべく早く構想を練っていきたいと思っております。
>>292 217 様
はい、こうなっちゃいました。ばればれでしたかね?それでも面白い言ってくださる方々がいて嬉しいです。
あの子は…これから挽回してくれるはずです。
>>293 名も無き読者 様
…やはり田亀の方が人気あるんですかね?まあ続編で頑張ってもらいますので勘弁してください。
>>294 名無飼育さん 様
そんなに悲しみなさんなって、まだまだ続けるからよw
楽しみに待っといてください。
>>295 子ニャン娘様
亀井さんの巻き返しかぁ…期待してもいいですよ?
>>296 11 様
終わりと言っても一応ですから、まあこれからどうなるかは…
>>297 名無し 様
こんなもんで楽しんでいただけたら幸いでございます。期待にこたえれるよう張り切ってまいります。
- 299 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/05(月) 07:22
- えー、まったく関係のない短編を書かせていただきます。
続編書こうとしてたんですがどうしても書きたくなったもんですから…
よろしければお読みください。
- 300 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/05(月) 07:25
- 「ちょー絵里何で怒っとるん?」
楽屋に戻ってからずっと不機嫌な彼女に尋ねる。
ほかっといても良かったんだが様子を見ている限りれいなに対して怒っているようなのでそういう訳にもいかなかった。
…どの道逃げれる状態ではないのだが。
…なんでわざわざ人の真横に来て服掴んどるん?しかも無言だからこっちから話し掛けるしかないし。
絵里はチラッとれいなの方を見たがあからさまに『私怒ってます』って顔でそっぽを向いた。
普通怒る時って怒鳴るか無視するかじゃないん?…シカトされるよりタチ悪かよ。
…いや、これもシカトか?思いっきり近くにおるからそう感じないだけ?
あんま眉間に皺寄せて涙目になるのやめて欲しいばい。こんな時でも上目遣いだからメチャ可愛いんやけど。
- 301 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/05(月) 07:26
- こうゆう時はほとぼり冷めるまでそっとしとくのが一番なんけどな。めんどいし。…そんなこと無理だけど。
どうしたらよかと?話し掛けてもシカトだし、服掴まれてるから逃げれんし。
…周りの連中はいつもの事だとばかりに全然気にも止めてないし。
はあ、がんばるか。
「絵里ホントにどうしたん?れいな何かした?怒っとるなら言ってくれんと分からんよ。」
深く息を吐いてから気合を入れて笑顔を作り、なるべく優しく聞こえるように問い掛けた。
「……」
なんの反応を示さない。
こりゃ駄目だ。とりあえず気にせんとこ。
- 302 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/05(月) 07:27
- 「―――へー、そうなんですか。あはははは。」
絵里を放置して(ちゃんと横にへばりついているが)藤本さんと喋っていると急にほっぺを摘ままれた。
「…絵里いひゃい。」
「ぎゃははは、田中ちゃん喋れてないよ。」
「ひょお引っぴゃらえとるんれすからしょーぎゃなかでひょが!」
(頬引っ張られとるんですからしょーがなかでしょうが!)
「ひょお?ぎゃはははははは!もっと酷くなってるよ。」
それを聞いてツボにはまったらしく藤本さんは笑い転げている。
…もうよか。
この人は笑い出したら止まらないので諦めて絵里に話し掛ける。
「絵里、いいかげん離して。…藤本さんが笑い死ぬで。」
一応離してくれたが恨めしそうな顔で見てくる。
それを気にせずにシレッと話し掛ける。
「藤本さんてホント笑い上戸とね。いくらなんでも笑いすぎばい。」
「……」
無反応。
- 303 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/05(月) 07:27
- 話し掛けてもシカトするのに相手にせんと機嫌悪くなるってどうよ?いい加減イライラしてきたばい。
「絵里服離してくれん。伸びるんだけど。」
顔をしかめてかなりきつく言った。多分絵里に対してこんな態度をとるのは初めてだ。
「…いや。」
…この野郎。
「さっさと離せ!邪魔くさいで怒るなら一人で切れとれ。わざわざれなの横来んなや。」
絵里の態度に切れたれいなは思いっきり腕を振って絵里の手を外させた。
ようやく解放されたれいなは楽しそうに話している先輩達の輪の中に入っていった。
「あれ、田中ちゃん亀井ちゃんは?」
「お姫様のご機嫌は治ったかい?」
高橋さんと吉澤さんがニヤニヤした顔で聞いてくる。
…この人たち離れたとこにいたからさっきれいなが切れたの知らんとね。
- 304 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/05(月) 07:28
- 「拗ねとったから捨ててきました。後からフォローすれば大丈夫で(ガシッ)…」
れいなが答えていると急に後ろから抱きつかれた。こんなことするのは見なくても誰かわかる。
「…なんね?絵里。」
抱きつかれたまま後ろも見ずに言う。
「…ヒック………ウウゥ……」
「な?!絵里泣いとんの?」
様子がおかしい事に気付いたれいなは振り返りながら絵里の手をとって顔を覗き込んだ。
「……ウゥ…れいな怒った?ごめんなさい、嫌わないで……」
「ちょっ、泣かんでよ!ごめん、ごめんなさい。」
ボロボロ泣く絵里の涙を指で拭いながらひたすら謝る。
「田中何やってんの。泣かしちゃ駄目じゃん。」
「「「「「いーけなんだいけなんだ。せーんせーにいってやろー。」」」」」
吉澤さんの言葉をきっかけに先輩方は声をそろえておっしゃった。
…小学生じゃないんだから。つーか一人くらい心配して欲しいばい。
- 305 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/05(月) 07:28
- 慰めるのに必死で他の連中の相手なんかしとれんと思ったれいなは絵里を連れて廊下に出た。
しばらく歩いて絵里を自販機の前の椅子に座らせる。
絵里はもう泣きやんだが楽屋を出てから一言も喋ってない。
「…絵里ごめん。いくらでも謝るから頼むで泣かんといて。」
座っている絵里の横に立ち、肩に腕を回しながらもう一方の手で頬についた涙をすくいながら言う。
…身長負けとるからこうせんと抱きしめづらいんよね。
「…れいな怒ってない?」
「怒っとらんよ。」
「…絵里のこと嫌いになった?」
「大好きばい。」
「えへへへ、絵里もれいな好きー!」
自信なさげに質問していたのにれいながきっちり答えると嬉しそうに笑って抱きついてきた。
…まったく可愛いっちゃね。素直に感情出せて羨ましいとよ。
なにはともあれ機嫌直ってよかったばい。…怒ってる顔も泣いてる顔も可愛くて仕方がないんけどね。
- 306 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/05(月) 07:29
- ―――あれ?そういえば何で絵里怒っとったんやっけ?。
「絵里」
「んー?」
「さっきなんで怒っとたん?」
楽屋に戻る最中、れいなの腕にベッタリくっついてる絵里に聞いた。
「あっ!そういえば絵里が怒ってたんだ。」
絵里は今ごろ思い出したのか顔をしかめた。
でもさっきみたいにではなく頬を膨らまして怒ってますという形だけだ。
「いや、さっきものすごい謝ったからもう勘弁して欲しいっちゃ。
…絵里にシカトされるん結構こたえるんよ。」
ホント好きな子に嫌われるのは正直しんどい。…逆切れしたのだって耐え切れなくなったからだ。
「もう、しょうがないから許してあげる。絵里もれいなと喧嘩するのやだし。」
いつものニコニコ笑顔で言う。
…かわいかー!襲いたいっちゃ!!
- 307 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/05(月) 07:29
- やばいやばい、落ち着けれいな。
「で、何でなん?」
「…コント。」
平静を装って尋ねるれいなに絵里は言いづらそうに答える。
「は?コントって猫のやつ?」
確かにさゆに抱きついたりしたけどそれは仕事だから仕方ないし絵里もその辺は分かってると思ったのに。
「違うの。その、抱きついたりはそうゆう指示だから仕方ないと思うの。
絵里よりさゆを選んだのも設定だからって分かってる。
…ただ絵里から離れる時、思いっきり手振りほどかれたのがショックだったからちょっと拗ねてみたの。
それで楽屋でも同じように振り払われたから泣けてきちゃって…」
絵里は思い出してまた泣きそうになっている。
- 308 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/05(月) 07:29
- あわわ、まずい!
「ちょっ、分かったから泣かんで。絵里の気持ちに気付いてやれんでごめん。今度から気を付けるから。
…でも楽屋ではれいなが悪かったけどコントん時は仕方なかったんよ。」
うん、れいなは悪くないと思うばい。とりあえず謝っちゃうあたりが悲しかけど…
つーかコントの時は絵里がなかなか手離さんからあーなった訳で。
「…だって、れいな渡したくなかったんだもん。」
…今小さい声で―――れいなは絵里のだもん。とか言ったとね。恥ずい奴…聞こえんかったふりしとこ。
- 309 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/05(月) 07:30
- 「おかえりー!絵里の機嫌治ったー?」
楽屋に戻るとさゆが出迎えてくれた。コントが原因で絵里が拗ねてるのに気付いてたようで心配してくれたらしい。
…だったら始めから教えてくれたら良いのに。
そこで仲直りしたのを知ったさゆは安心したのかとんでもない事を口走ってくれた。
「ところでれいな。コントで抱きつく時ドサクサまぎれにさゆの胸触ったでしょ。エッチ!」
やばいと思って絵里の方に振り返ると
「れいなのバカー!この、万年発情期!!」パチーン
思いっきりビンタをして走り去っていった。
「…絵里―――……」
もの凄い情けない声が出た。…泣きたくなってきたっちゃ。
- 310 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/05(月) 07:31
-
「万年発情期だって、上手いね。」
「普段発情して何しとんよ?」
「…愛ちゃんそれじゃ親父だよ。」
「あーあ、絵里怒っちゃった。れいなごめんね?」
…シクシクれいなが何したんよ。
さゆ絶対わざとだろ!…れいなそんなことしてなかよ!!
ちくしょーみんなしてニヤニヤしよって。
吉澤さん高橋さん藤本さんは猥談に花咲かせとるし…れいなもまざりたいけど今は絵里追いかけんとなぁ。
絵里ー!!れいなが欲情するんは絵里だけやけんね!!!
- 311 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/05(月) 07:38
- 終わり
…ハロモニ見たら書きたくてしょうがなかったんです。何なんだあれは!?萌え死んでしまう!!
余計な事ばっかしてるんで続編なんも考えてないっす。_| ̄|○
もしかしたらしばらく短編ばっか書く可能性も…
- 312 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/05(月) 07:40
- 一応
- 313 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/05(月) 07:40
- 隠します。
- 314 名前:名も無き読者 投稿日:2004/04/05(月) 12:29
- 短編お疲れさまです。
万・・・上手いw
続編も楽しみですけどしばらく短編だけでも歓迎ですよ?
次も楽しみにしてます。
- 315 名前:ななふし 投稿日:2004/04/06(火) 00:28
- 更新乙です。
ほんど、先週のハロモニはいがったなぁ(*´∀`*)
田亀道(で良いのかな?な上、ネコって…しかも黒猫。
的を得すぎてヤバかった。絶対スタッフ狙ってただろってw
短編どんと来なハレ!ついでに小高も(ェ
- 316 名前:217 投稿日:2004/04/06(火) 09:02
- 田亀だ〜〜!!!イエーイ!
更新ありがとうございます。
ナンパ師の亀井さんって何回も言ったけど、マジで可愛いです。
>あの子は…これから挽回してくれるはずです。
期待してま〜す。頑張ってください。
- 317 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 12:37
- とりあえず短いですが番外編を書きます。ほぼバカップルがイチャついてるだけで大した話じゃないです。
それではスタート!
- 318 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 12:39
- 「しげさん良かったのう。昔から好きやったもんな。」
道重は高橋に仲直りしたのと付き合いだした報告をしにいったらこんなことを言われた。
「気付いてたんですか?」
「そりゃ気付くて。あーしは田中ちゃんみたいに鈍くないでの。」
「やっぱれいな鈍いですよね。私が本当に元彼のこと好きだと思ってたくらいだし。まあ狙ってやったんですからしょうがないですけど。」
「まあな〜、大変やったんやでしげさん出てってから田中ちゃん大泣きしちゃって。抱き付かれてあーしの制服びしょぬれや。」
ピクッ
「れいな、高橋さんに抱きついたんですか?」
「おお、あーしの胸でずっと泣いとった。えらい可愛かったで。」
ピクピクッ
「私用事思い出したのでここで失礼します。」
「おう、またの〜。」
「…れいなの浮気もの。」
道重は小さく呟いて早足で田中のもとへ向かった。
- 319 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 12:39
- 「お〜早い早い。田中ちゃんご愁傷様。」
「愛ちゃん意地が悪いな〜田中ちゃんかわいそうでしょ。」
「だって亜弥ちゃん、昨日田中ちゃんに抱き付かれとったせいで麻琴に拗ねられて大変だったんやざ。
制服もえらいことになったし。このくらいの仕返し良いやろ。」
「まあ、上手い事くっついたしいいか。」
「そうそう、それに田中ちゃんはしげさん慰めるのプロやから大丈夫やて。」
…田中はそんなことを言われているとは気付かずに亀井と楽しそうに話している。
もうすぐ道重さんがやってきますよ田中さん。
- 320 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 12:40
- もういっちょ!
- 321 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 12:41
- 「ところでさゆは何時かられいなのこと好きやったと?」
さゆと部屋でいちゃいちゃしてる時に、気になってたことを聞いてみた。
先日、高橋さんに
「しげさんは、ずっと田中ちゃんのこと好きやったんやから大切にするんやよ。」
と言われて、ずっとっていつからなのか気になっていたのだ。
「ずっとだよ。」
「だから、ずっとっていつ?」
「本当にずっと。はじめてあった時からずーとれいなが好きだった。」
驚いた。まさかそんな昔からとは思わなかった。
うん?でも…
「さゆ彼氏いたやなか。」
ずっとれいなのことが好きだったならおかしな話である。
「あれは〜、れいな全然気付かないし色んな子と付き合ってたから、やけになってただけ。」
「そうなん?あいつに浮気された時凄い泣いてたからよっぽど好きなんやと思ったと。」
「あれは、単に浮気されたのが悔しかっただけ。れいなにも相手にされないし
自分に魅力が無いのかな〜って思ったら泣けて。」
「…相手にされないって、別に普通に接しとったとよ。」
「だから〜、それは友達としてでしょ?
他の子はすぐに口説いて手出してたのに、さゆには何にもしてくれなかったから。」
あ〜そういうことか。確かにさゆはそうゆう対象には見てなかったとね。
しかし、話だけ聞いたらものすごい遊び人みたいやなかと?
いや実際、かなり派手に遊んどったけど。その、そうゆうことも色んな子としとったけど。
それでさゆを傷つけとったんね。
…今から過去に戻って調子に乗ってる昔の自分にやきいれたいばい。
- 322 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 12:43
- 「確かにさゆには手出さんかったとけど、さゆに魅力が無いわけやなかよ。
さゆとは軽い気持ちで付き合ったりしたくなかったと。
昔のれいなと付き合ったりしたら浮気しまくりできっとさゆ泣かすと思うけん、一緒にいたかったから手出さんかったとよ。
遊びで色んな子と付き合ったけど、さゆより可愛い子なんておらんかったけん。
…多分れいなもずっとさゆのこと好きだったと思うばい。」
言い終わると、さゆが抱きついてきた。
「えへへ〜嬉しい。それと元彼に浮気された時ね、悔しいってのもあったんだけど、
れいなが慰めてくれる時、頭なでながら『さゆが一番可愛い』って言ってくれたのが
嬉しかったからちょっと嘘泣きしてたんだ。」
「な?!そうなん?あの時必死だったのに。」
「うん。大事にされてるな〜と思ってまた好きになっちゃった。」
何でこの子はこういうことを恥ずかしげもなく言えるのだろう。…こっちが照れてしまう。
- 323 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 12:44
- でも確かにあの時。
さゆのことが大事だと、守ってあげたいと思った。…れいなに出来ることなら何でもしようと。
きっとそれはこれからも変わらないだろう。
でも…今度から慰める時はどんな方法でもいいっちゃね?
文字通り慰み者にしたるけん。覚悟しとくばい!
- 324 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 12:49
- 更新以上です。久しぶりのくせに短くて申し訳ない_| ̄|○
次こそはれなさゆのベタベタを書きたいと思います。
- 325 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 13:03
- >>314 名も無き読者 様
上手いと言っていただけると感激です。実はこの一言を亀井さんに言わせたいがために書いたようなものだったのでw
>>315 ななふし 様
全くその通りですね。何回ビデオを見直したことか…スタッフに感謝!!
…小高最近書いてないな〜。書けたら書きます…
>>316 217 様
可愛いと言ってもらえて嬉しいです。…でも実際にこんな怒りかたされたらたまったもんじゃないですよ(苦笑
期待に応えれるよう精進します。
- 326 名前:名も無き読者 投稿日:2004/04/08(木) 16:27
- 更新乙彼サマです。
おぉ、これはまた・・・。w
でも重さんスゴイですね。色んな意味で・・・。
次も楽しみにしてまつ。
- 327 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 17:18
- ちょっと短かったなと言う罪悪感からもう一つ書いたのでさらにうpします。
- 328 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 17:18
- 「こら、田中と道重ちゃんと聞いとけよ。」
数学の授業中矢口先生に注意された。席替えでさゆと横の席になったのでずっと話していたら案の定怒られたという訳だ。
まあ、一番前の真ん中で喋りっぱなしはまずいと思ったんだけど…
「「すいませーん♪」」
一応謝っておくが反省の色は全く無い。今も口にこそ出していないが見詰め合って目で会話中。
ラブラブオーラを出していると急に矢口先生が切れた。
「だー!授業中にイチャイチャすんじゃねー!!
大体お前ら近過ぎなんだよ!!小学生じゃあるまいし机くっつけてんじゃねーよ!!列がずれてるじゃねーか!!!
その絡み合ってる手もさっさと離せ!!!」
矢口先生は顔を真っ赤にして怒りながら机をずらした。
- 329 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 17:20
- あーあ、離されちゃった。
さゆは名残惜しそうに手を離して自分の席に帰っていった。…いや50cmくらいしか離れてないんだけど気分的にね。
ずっと繋いでた手が離れたせいか寂しくなったので先生にばれないようにさゆにちょっかいを出す。
シャーペンで突っついたり消しゴムのかすを飛ばしたりしてたら後ろからグーで叩かれた。
「お前らはー…真面目に受ける気が無いのか!」
はーい。なかでーす。だってこのくらいの問題理解できるけん。そんなん言ったら叩きのめされそうだから言わんけど。
「痛いじゃなかですかー。暴力反対ばい。大体さゆもなのになんでれいなだけ殴るとですか?」
とりあえず抗議しておいた。だって不公平たい。…別にさゆを殴って欲しいって訳じゃなかけどね。
- 330 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 17:20
- 「うるさい!いいんだよ、重さんは殴ったりしたらかわいそうだろ。女の子なんだから。」
「いやいや、おかしいばい。れいなも一応女の子ですとよ?」
「じゃあ重さんは可愛いから殴らない。」
「じゃあって何ですか…まあそーゆーことなら良しとしますけど。」
「やっぱさゆって可愛いですよね。」
「それでいいのかよっ!しかも重さんも今まで黙ってたのに可愛いには反応するのかよっ!」
「だってさゆが可愛いのは事実だもん。」
「矢口先生ツッコミうまかですね。実にテンポがよかですよ。」
「…誉められても嬉しくない。」
「大丈夫ばい。ちゃんと笑いは採れとります。」
れいな達のやり取りで教室中笑いがおこっている。れいなが満足そうに親指を突き立てると矢口先生はため息をついて腕時計を見た。
- 331 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 17:21
- 「あーー!もう授業終わっちゃうじゃん!!」
「あーあ、矢口先生が喋ってばっかいるから。」
「お前のせいだろがーーー!!もう責任とって残りの問題全部田中と道重がやれ!!!」
…授業が終わるまであと五分。問題は10問。
「えー?何でも他人のせいにするのは良くなかですよ。まあしゃーないからやるとよ、さゆ。」
「んー?分かった。じゃあ5問ずつね。」
すっかりナルシスモードのさゆを呼び戻して黒板に解答を書いていく。
- 332 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 17:21
- *****
「…すごい。一番分かり易いやり方で完璧に答えてる。」
「多分これ写しとけばこの問題の解き方は理解できると思うとです。」
驚いてる矢口先生に補足で言っておく。
「あ、それじゃあみんな黒板写しといてね。」
「3分で解いといたから残りあと2分あれば全員写せるっちゃろ。」
「…田中そこまで考えられるなら何で授業中に喋るんだよ。」
「だってさゆが話し掛けてくるから、れいなにはシカトするなんて出来なかです。」
いたって真剣に答えるれいなに矢口先生は絶句していた。
「……マジ顔で惚気るなよ、ツッコミづらいだろ。田中も道重も頭良いくせにバカップルなんだな。」
矢口はチャイムが鳴って教室をあとにする時誰にも聞こえないように呟いていました。
- 333 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 17:22
- 「れいな、怒られちゃったね。」
「…誰のせいだと思っとるんよ。れいなばっか集中攻撃されたばい。」
「え?さゆのせいじゃないよ。自業自得でしょ?先生あおる様なこというから言うから悪いんだよ。」
「…まあそうだけど。でも最初に机くっつけたんも手握ってきたんもさゆばい。なんでれいなまで怒られるんよ。」
「…れいな嫌だったの?」
さゆに泣きそうな顔で見詰められた。
すぐに目潤ませるんだからずるいばい。意識的にやってるんだろうって分かってて困っちゃう自分が悲しか…
「…嬉しかったばい。」
「えへへへー、れいな好きー!」
「…知っとる。」
どこまでも弱いな自分…
- 334 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 17:24
- 以上。
れなさゆなのに重さんほとんど喋ってないじゃん…_| ̄|○
- 335 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/08(木) 17:27
- >>326 名も無き読者 様
いつもレス有難うございます。重さんは凄いお方なんですよ…w
- 336 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/09(金) 09:06
- 続編のでだしをちょっとだけ…
- 337 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/09(金) 09:06
- 「ちょっと!さゆと付き合い始めたってホント?!」
「ああ、ホントばい。」
さゆに告白した次の日、絵里が凄い形相で聞いてきたので横にいたさゆと目を合わせてからだらしのない笑顔で答えた。
「…酷いれいな!絵里のこと好きって言ったじゃない!!」
ピクッ「…れいなどういう事?」
明らかに大げさな態度で傷付いたふりをする絵里。胡散臭い芝居たい。
そしてそれにご丁寧に反応するさゆ。
「言ってない言ってない。」
首と手を思いっきり横に振って否定する。ありえないとよ!いきなり二股疑惑とかやめて!!
友達としてって言ったし、もしかしたら好きになるかもとは言ったけど。…どんだけ脚色しとんよ。
- 338 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/09(金) 09:07
- れいなの反応を見て満足そうに絵里のほうを向くさゆ。
「羨ましいのは分かるけど、れいなはさゆのだから邪魔しないでよ。」
「…違うもん。絵里のだもん。」
余裕綽々のさゆに対して拗ねながらも言い返す絵里。
二人とも人を物みたいにいうのやめるとよ。まあ、さゆのもんだけど。
…うわっ、自分で言って恥ずかしくなってきたばい。暑い暑い。
れいなが独りで照れて赤くなってる間もさゆと絵里の言い合いは続いていた。
「とにかく、れいなはさゆの彼女なの。絵里なんてお呼びじゃないんだから!」
さゆのとどめの一撃に絵里は黙り込んだ。
さすがに可哀想たいね。でも自分の気持ちに気付いた以上他の子に気を持たせるようなことできんし…
- 339 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/09(金) 09:08
- れいなが悩んでいると絵里が口を開いた。
「……それが何?」
「何って付き合ってるんだから…」
「そんなの関係ないもん!絵里は押し倒されてキスまでされたからそこらの純情カップルより進んでるもん!!
まだ入り込む余地はあるんだもん!!」
…開き直りよった。ある意味現実逃避しとるとね。
「…れいな?高校入ってから真面目になったって言ってなかったっけ?」
さゆが笑顔でジリジリ近寄って問い詰めてくる。…普通に怒られるより怖いんけど。
「あ、それ私もされました。」
「オイラも、胸まで触られたぞ。」
どうやって言い訳しようか考えていると紺野さんと矢口先生が挙手して余計な事を言ってくれた。
…どこから出てきたと。
「…れいな、ちょっと廊下行こうか♪」
ひいっ、顔は笑ってるけど目が殺気立っとるばい。もの凄い明るい声で言われても余計怖いとよ。
腕がっちり掴まれとるし…力込め過ぎで痛いとよ!血の気が無いばい!!
- 340 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/09(金) 09:08
- 田中が引きずられていくのを高橋と松浦は笑いながら眺めていた。
「あはは、あの二人いいコンビだよね。無事くっついて良かったよね。」
「ホントやざ。亀井ちゃんには悪いけど田中ちゃんも重さんのこと大事にしとったからな。本人気付いてなかったとこがなんやけど。」
「でもあの二人は恋人ってより長年寄り添った夫婦って感じがしちゃうけどね。」
「…田中ちゃん尻に轢かれそうやな。」
- 341 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/09(金) 09:09
- こちらは放置された亀井さん。
「…絶対奪ってやる。…さゆには負けないんだから……」
一人でブツブツ言ってるのを見るに見かねてフォローに行ったのは小川さんと紺野さんと新垣さん。
…なんで新垣さんがいるかってのは、まあ遊びに来てたってことで。
「おーい、亀ちゃん帰ってくるニイ。」
「立て、立つんだジョー!」
「他にいい人が見つかりますよ。」
三者三様、フォローになってんだかなってないんだか分からん言葉をかける。…小川さんは完璧に間違ってますけどね。
「…はっ。すいません我を忘れてました。」
「いや良いんですよ。誰だって失恋したらショック受けるのは当たり前ですから。」
「私達で出来る事なら何でもするから早く立ち直ってね。」
小川の言葉を聞いた瞬間亀井の目が光る。
「何でも?…それは絵里がれいなを奪い返すのを手伝ってくれるって事ですか?!」
亀井は小川の腕を掴んで詰め寄る。…奪い返すって、もともとあなたのものじゃありませんよ?
「え?……」
自分の失言に気付いた小川は目で紺野に助けを求める。
「あ、私仕事が残ってたんでした。亀井ちゃん、まこっちゃんが協力してくれるらしいから頑張ってね。」
紺野は自分まで巻き込まれたら適わないとばかりに小川を犠牲にして逃げていった。
- 342 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/09(金) 09:09
- 「亀ちゃん、ニイも協力するニイ!」
「有難うございます。小川さん、新垣さん!」
「それじゃ頑張るぞー!!」
「「おー!!」」
掛け声に参加しなかった小川は二人に凝視された。
いつのまにか協力する事になった小川は仕方なくうな垂れて小さく声をあげた。
「ぉー…」
小川はこの後さんざん良いように使われる事となる…
- 343 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/09(金) 09:10
- 「で?具体的にどうするニイ?」
「既成事実を作って別れさせる。」
「亀井ちゃんそれはいくらなんでもやりすぎなんじゃ…」
いきなり過激な事を言う亀井に小川が突っ込む。
「じゃあ何か案があるんですか?」
「え?……とりあえず他の子がアタックするのを参考にするとか。田中ちゃんモテるし。」
「絵里もう告白したんでどう反応するか分かります。」
「それに田中ちゃんに告白するような子は多分もういないと思うニイ。」
小川は一生懸命考えて出した案を即行で却下されてへこむがめげずに聞き返す。
「なんでいないって分かるの?」
「田中ちゃんは女たらしで可愛い子に手当たり次第手出して、近づくと孕まされるって噂が流れてるニイ。」
…とりあえずありえないですね。田中さんも女ですよ?
- 344 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/09(金) 09:10
- 「…何でそんな噂が流れてるの?こないだのより酷くなってるじゃん。」
亀井は昔は悪さしてたのは聞いたがさすがにそれは無いだろうと思い尋ねる。
「ニイが流したニイ!さすが新聞部期待のエース。仕事が速いニイ!!」
「「はあ?!」」
新垣が得意げに話すので小川と亀井は驚いた。
「…何でそんなことするの?」
「酷いよ!れいなはいい子なのに!!」
新垣は二人の剣幕に戸惑いながらも笑って答える。
「それが重さんに頼まれたんだよね。『れいなに変な虫がつかないようにお願い』って。
何でも中学の時は大変だったから高校では静かに過ごしたいとか言ってたニイ。」
その答えに小川と亀井は驚愕して声も出なかった。
小川はこの時、亀井ちゃんじゃ重さんに勝てないだろうと深く思いましたとさ。
…頭のいい人間って怖いですよね。
- 345 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/09(金) 09:17
- 更新以上です。
一応前振りしたので亀井さんにはこれから頑張って欲しいです。…さも他人事かのように言ってみる。
- 346 名前:子ニャン娘 投稿日:2004/04/09(金) 17:53
-
更新おつかれさまです。
頑張れ!亀井さんのれいな奪還作戦!!
成功を祈ってます。
- 347 名前:217 投稿日:2004/04/09(金) 20:52
- 更新乙です!
続編、またまた面白いです。
亀井さん頑張れw〜!
ナンパ師さんも、頑張ってくださいませ。
- 348 名前:名も無き読者 投稿日:2004/04/10(土) 11:23
- 更新お疲れサマです。
亀ちゃん頑張れ〜w
でもやっぱ凄いな重さん・・・。
続きも楽しみにしてます。
- 349 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/10(土) 21:01
- 「それじゃあバスケとバレーの好きな方に分かれてください。」
今はHRの時間で仕切ってるのはれいなと絵里。何でかって言うとそれは二人が学級委員だからだ。
推薦者は矢口先生、理由は生徒会だからとのこと。…むしろ余計な仕事を増やさないで欲しいんけど。
ちなみにさゆでもいいじゃんと思う人もいるかもしれんがイチャ付きすぎだから離れろって事らしい。
「れいなどっちにする?」
「んー、どっちでもいいばい。二人は?」
「「バスケ!」」
「じゃあれいなもそうするけん。」
基本的にやる気が無いので二人に合わせておいた。
だって張り切ったところでなんもないし。…別に運動できんとかじゃないけんね。走るのは苦手やけど球技はそこそこ出来るばい。
- 350 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/10(土) 21:02
- 「1,2,3…7,8………バスケの方が一人多いね。」
全員分かれたところで絵里が人数を数えた。
「あ、じゃあれいながバレーの方いくとよ。」
みんな好きな子同士でくっついてるし一人だけ違う方いく子が出ると可哀想だと思い申し出た。
さゆと絵里に挟まれっぱなしもしんどいしな。放課だけでもかなり疲れるのにそれが1日中…体がもたんばい。
「えー!れいな移っちゃうの?」
「なんでー、一緒にバスケやろうよ。」
案の定さゆと絵里が文句を言ってきたが『みんな動きたくないだろうし、別にれいなはどっちでもいいからその方がスムーズに進むでしょ?』と言うと一応納得してくれたようだ。
その言葉を聞き矢口先生がうんうん頷きながら
「えらいぞ田中―!それでこそ学級委員だ。」
と誉めてくれた。…なんかもの凄い建前で言ったのに申し訳ないばい。
「まあ、バスケの応援も行くからがんばるっちゃ。」
少し沈んでしまった二人に声をかける。
「…分かった。さゆ頑張るから見ててね?」
「ちょっとさゆ!自分ばっかずるいわよ。れいな絵里のことも見ててね?」
相変わらず張り合う二人。…やっぱバレ−にして正解やったと。
- 351 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/10(土) 21:02
- 体育の時間。クラスマッチの練習なので田中は外で、道重と亀井は体育館でと別々になった。
「アンダーハンドパスは、ボールの正面で膝をしっかり曲げて腰を十分に落とす。それから手首、ひじ、肩を内側に締めて腕を前下方へ押し出すようにのばすとよかよ。」
運動の苦手な子達に手取り足取り教える田中。
普段道重と亀井の相手をする事が多いのでここぞとばかりに色んな子と仲良くする。
「田中さんって案外喋りやすいね。」
「うん。凄い丁寧に教えてくれるし優しいよね。」
近寄りがたいイメージが付きつつあったが持ち前の面倒見の良さを発揮。やはり女の子の扱いはなれたものだ。
教えてばっかで自分の練習をしてない気がするがそこは目をつむっておこう。
- 352 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/10(土) 21:03
- 田中がのびのびと体育を楽しんでいる頃、亀井と道重は。
「さゆ。今度のクラスマッチ賭けない?」
「…どんな?」
黙々とシュート練習をしながら話す亀井と道重。
「試合中多く得点した方がれいなとデート出来る。もちろんキス付き。どうよ?」
「そんなのさゆ何にも得しないじゃない。デートくらいいつでも出来るしキスだって毎日してるもん。」
いくら誘ってもさゆが怒るからと言ってふられている亀井の申し出を当たり前のように断る道重。
「…負けるのが怖いの?勝つ自信が無いからそんな事言うんだ。」
「あーはいはいそうですよ。さゆ負けたら困っちゃうー♪…だからそんな賭けのらないよ。」
「……きー!ムカツク!!」
なんとか勝負させようと挑発するがさらっとかわされ切れる亀井。
その様子を見て道重が言う。
「だってホントさゆには意味無いじゃん。賭けってのは勝ったら何か手に入るから面白いんじゃない。」
亀井はもっともな事を言われて黙る。
- 353 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/10(土) 21:03
- 「……じゃあさゆが勝ったらこの、絵里お手製『れいなのブロマイドセット5枚組み』をあげる!」
どこからともなく写真を取り出して道重の前に突き出す。…いつも持ち歩いてるんですかね。
ちなみにどんな写真かというとまず猫はキープですね。あとは寝顔やら欠伸してるとこやら、隠し撮りっぽいのが多いですね…
なんでも新垣さん経由なのでレア物ぞろいとのことです。
道重は亀井の手から写真を引ったくりジーと見ている。
ふと顔をあげてニコッと笑うとオーケーサインを出して言う。
「そこまで言うんだったら勝負してあげてもいいよ。」
恩着せがましく言ってますけど写真を持つ手にかなり力が入っています。やはり付き合ってても欲しいんですかね。
隠し撮りなんかじゃなくても頼めば撮らしてくれると思いますけど…お得意の上目遣いでお願いすれば一発ですよ?
「それじゃ賭け成立だからね。後からやめるとか無しだよ!」
「そんなことしないよ。どーせさゆが勝つし?絵里こそちゃんと頂戴よ。」
「言われなくても。勝つのは絵里だけどね!覚悟しときなさい!!」
ひとしきり言い合って二人とも練習に戻った。
- 354 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/10(土) 21:04
- この日から亀井は公園で走ったり、シュートやドリブルの練習などの自主連を始めた。亀井の勝利への執着心はなみならぬものである。
…チームの勝利ではなく自分のためってのがなんですけども。
一方道重は練習自体は対してやらず、他のクラスの情報収集+亀井が要注意という噂を流してマークをきつくさせる作戦である。
クラスの子も味方につけてなるべくゴールしたでパスをくれるように頼む。
…こっちはちょっと汚いけど合理的ではありますね。クラスマッチでそこまでして欲しくない気もしますけど…まあお二人にとってはそこがメインではないですし。
まあそんなこんなでクラスマッチ前日。
学校帰りに公園で練習をする亀井と道重。1on1をやって試合の感覚を掴もうと言い出したのは道重である。
勝負には関係ないので純粋に楽しんでいる。…田中が見ているというのもあるかもしれないが。
田中もバレーのメンバーと練習していたのだが終わってから来てみると前日なので遅くまで練習している二人がいたのだ。
いまだ賭けの事など知らない田中は二人の様子を微笑ましそうに眺めている。普段ケンカしてる事が多い二人なので仲良くしてるのだ嬉しいのだろう。
- 355 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/10(土) 21:05
- 練習も終わり遅い時間と言うこともあって久しぶりに3人で帰宅する事になった。ちなみに普段田中は道重と自転車に二人乗りで帰っているが今日は押しながら歩いている。
田中は道重を家に帰らせてから亀井を送っていく。
「わざわざ送ってくれなくても大丈夫だよ。」
道重の家を少し過ぎたところから方向が逆なのに家まで着いて来てくれる田中に亀井が言う。
「こんな暗いのに絵里みたいに可愛い子一人で帰すわけいかんばい。ホントはチャリ乗ってけば早いんけどさゆが怒るけん悪かね。」
その言葉に喜びつつも複雑な胸中の亀井。
田中が道重に自分以外の子を後ろに乗せちゃ駄目と言われていることは知っていたのでそれを律儀に守っていることを目のあたりにされては堪らないのだろう。
無意識に優しくするくせに道重との惚気も発する田中のことを恨みつつも好きな気持ちはかえられない。
- 356 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/10(土) 21:05
- 亀井はどうにも出来ない感情を誤魔化すために田中の腕に手を回して顔を押し付ける。
「…絵里?」
亀井の急な行動に戸惑う田中。いつもならやんわり逃げるのだがそんな事が出来る雰囲気ではない。
しばらく無言で歩き続けるがもう少しで家に着くというところで亀井が口を開く。下を向いているので表情は窺えない。
「明日さゆと多く得点した方が勝ちって賭けしてるんだ。」
「へ?…あ、そうなん。何賭けとるん?」
「んー、内緒♪絵里が勝ったら教えてあげる。あ、ここまででいいよ。バイバイまた明日!ありがとね。」
亀井は田中の返事も待たずに家に入っていく。
取り残された田中は
「……一体何なん?」
首をひねりながら一人自転車に乗って帰路についた。
―――いよいよ明日はクラスマッチ!!
- 357 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/10(土) 21:23
- 更新以上です。
私事ですが今日専門の入学式でした。学校あるので今後の更新は週1くらいになると思いますのでよろしくお願いします。
次回はクラスマッチ当日です。
- 358 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/10(土) 21:37
- >>346 子ニャン娘 様
奪還…出来るといいですね。だんだん亀井さんメインに話が進みつつありますからどうなるでしょうw
>>347 217 様
応援有難うございます。もっと笑って頂けるよう頑張ります! 亀井さんも頑張らせますよ。
>>348 名も無き読者 様
亀井さんファンが多い中で重さんも気にしていただけて嬉しいです。自分の中で重さんは腹黒いイメージです!
スポーツ物を書いた事が無いので試合の表現とかは期待しないようにしてください。
- 359 名前:子ニャン娘 投稿日:2004/04/12(月) 00:18
- フレ〜フレ〜、か・め・い♪
日本は亀井JAPANを応援しています!!
これからも頑張ってくださ〜い。
- 360 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/13(火) 22:14
- 「負けないよ愛ちゃん。」
「ふっふっふ、あーしに勝てるかな。」
「…二人とも私もいるから忘れないでね。」
クラスマッチ当日。バスケットボール3回戦第2試合、小川のクラスと高橋・松浦のクラスが戦うこととなった。
ちなみに道重・亀井のクラスは勝ち残って先に準決勝に進んでいる。紺野もバスケだが2回戦敗退。辻加護はバレーである。
ピー!
試合開始の合図とともに審判がボールを投げた。
ダダダッ(走る音)
………えーと、作者がこんな描写書けるかー!!て叫びながら逃げましたので代わりにれいなが解説するばい。
最近真面目に三人称使おうとしとったけど無理だと悟ったみたいとね。まあ、正直笑い取れてなかったからこっちの方がいいっちゃ。
- 361 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/13(火) 22:14
- ジャンプボールは2−6がとったと。←小川さんのクラスね。
あー、走ってジャンプしてシュートしとるばい。…うっさい文句いうな!作者が表現力ないんかられいなだって無理ばい!!
みんな意外と上手いとね。
小川さんは全体のバランスが凄い良くてきっちりクラスの子に指示だしとると。…普段からは予想がつかんくらいしっかりしとるばい。
松浦さんと高橋さんは二人とも俊敏性が高くてコート内を絶えず動きまわっとる。パス回しも早くてナイスコンビとね。
なかなかいい勝負しとるんけどさっきから高橋さんとすれ違うたび小川さんの動きが一瞬止まっとる気がする。
- 362 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/13(火) 22:18
- 目を凝らしてよく見てみる。
あっ!すれ違いざまに小川さんの脇腹つついとる。高橋さんは何がしたいん…でもダメージあるってことは効果があると?
1.腹がぷよぷよってことを示して精神的ダメージを与えている。
2.突付くというより殴っている。ボディーブロー?
3.単に弱点。脇腹が弱いもしくは敏感。(やっぱ恋人の事だから色々知ってるでしょうしね。へっへっへ)
――さあ、どーれだ?
………知るか!だいたい逃げたんじゃなかったのかよ、何で戻ってきとんじゃ!!
―――いやいやいや、問題だしにきたんですよ?何か問題でも?
…シカトしないでくださいよ。
- 363 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/13(火) 22:20
- ん?松浦さんも小川さんに何かしとるばい。と言うか言ってる?これまたわずかに動きが鈍うなっとるし。
うーん、ここからじゃ聞こえんとね。
――マジで無視っすか…
そんじゃ3択!
1.生徒会長の権力を使って脅してる。
2.高橋をネタにしてこれまた脅し。負けないと嫌われちゃうかもよ?とか。
3.小川の弱みを握っていてそれをネタに脅迫。浮気を暴露するぞみたいな感じ。
4.負けてくれたら高橋の恥ずかすぃー写真をあげようじゃないか。
――さあ、どれ?
んー、れいな的には4番だと嬉しいばい。ぜひ見たいと。
…ってちげーよ!そんなあっとるかも分からんクイズに答えたくなかよ。しかも全部脅しばい!!ついでに3択でもなかよ!!!
―――ナイスノリツッコミですね。ちなみに4番と答えたあなたはかなりのスケベです。将来的にムッツリなんて呼ばれる日が来るかも?
ってそれじゃ心理テストじゃなか!何がかも?ばい。それとれいなはムッツリじゃなかよ、もの凄くオープンばい!!
――そんな堂々とエロ宣言されましても…
- 364 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/13(火) 22:21
- ピー!
『試合終了。16−19で2−6の勝ち!』
…アホな事しとる間に終わったやなか。小川さんのクラスが勝ったと。…色々されとったのに勝てたんね。
「ちょっと愛ちゃん!シュートの瞬間に服引っ張ったり足引っ掛けたりしないでよ。」
…見てないとこでそんな事までしとったんかい。審判も止め…いや高橋さんはばれんようにやるとね。
まあ、こっちはいつも通りと言えばいつも通りだから良いばい。それより
「松浦さん試合中なに言っとったとです?」
何か言ってたはずなのに小川さんはこっちに文句を言わなかった。絶対何かあるばい。
「ん?知りたい?」
「はい!」
「あのねー♪ゴショゴショ」
「………」
小川さんファイト!
- 365 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/13(火) 22:22
- さてさて準決勝!1の2対2の6ばい。れいなのクラスと小川さんとこね。
ん?れいなはバレーやらないのかって?
はっはっは、とっくに負けたばい!2回戦で辻さん加護さんのクラスにあたったんよね…あの二人おかしか。特に辻さんパワーありすぎ、腕が折れるかと思ったばい。
でもホントはれいなも真面目にやってなかったんよ。だって勝っちゃうとこっちの応援これんもん。…強がりじゃないけんね。
なんか今回の話バスケばっか注目されとるんよね。れいなこれしか出番ないじゃん!辻さん加護さんもバレー勝っとるのに可哀想とよ。
―――まあまあ、とりあえず話し進めてくださいよ。田中さんはまた出番ありますから。
ちっ、しゃーないとね。つーかとっくに試合始まっとるし。
ダムダム、パシッ、ダー、シュッ、ガコッ、ドカッ、パシッ、ゲシッ、スパッ。
あっ、擬音ばっかで分かりにくか?
説明すると小川さんがドリブルしてるところを絵里がカットしてゴールまで走りシュート。しかし外してそれをリバウンドするとこをさゆがみぞおちに肘で一発食らわして横取り。そこでシュート体勢に入ったさゆに更に絵里が太ももあたりを蹴りつけて奪い返しゴール。
…あの二人何しとん?こんな調子でよくここまで残れたとね。
―――あのー、もう少し驚いていただかないとこちらとしても書いた甲斐がないと言うか。
今時女どおしの殴り合いなんか珍しくなか。こんだけ変なのの相手ばっかしとったらいい加減慣れるばい。…本当は慣れたくないんけどね。
- 366 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/13(火) 22:23
- 仲間割れしながらやっとるのになぜか点差が離れていない。どうやら相手も二人の気迫に押されているようだ。
いや、こいつらは相手のことなんか見てないんけどね。完璧に二人で勝負しとるし。…賭けしてるのは聞いたけどそんなに必死になるもんなんかな?
「今23対23で同点ニイよ!亀ちゃんがんばるニイ」
あと5分のところで眉毛が言う。
「試合は19対23で勝っとるとよ?」
訳の分からん事を言う眉毛に話し掛ける。
「ニイ?田中ちゃんか、ニイが言ってるのは賭けの話しニイ。試合は関係ないニイよ。」
「…そんな賭けのほうが試合より大事なん?一体何を賭けとるん?」
「それは言えないニイ。知りたかったら亀井ちゃんか重さんに直接聞くニイ。」
チッチッチと指を振りながら答える。
うわっ、バリ殴りたかー!なんでこんな憎たらしいん?眉毛全部引っこ抜いてやりたいばい。
まあ、そこまで知りたいとも思わないから深く追求せんけど。
どうやら賭けは今までの試合の合計得点で競うって事だけ分かったばい。
- 367 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/13(火) 22:24
- 残り1分のところで絵里は一人でゴールに突っ込んでいった。どうしても後1本入れておきたいってこととね。
シュッ、グキ、ドタッ…トントントン
無理やりシュートに行ったまでよかったけど着地で失敗して転ぶ。そしてシュートは外れた。
…今変な音したばい。
絵里が転んだまま足首を押さえて立ち上がらないのでさゆが駆け寄る。
「絵里大丈夫?!」
いったん試合が止まり絵里の周りに人が集まる。
「これは捻挫だな。とりあえず補欠と代わって保健室行って。」
「いやっ!出来ます。大した事無いから動けますよ…ツッ」
先生の言葉を聞いて無理に立とうとしてよろけた絵里をさゆが支える。
「絵里、無理したらだめだよ。試合なら大丈夫だから心配しないで。
れいな絵里保健室に連れてってあげて。」
「ん、わかった。絵里行こ。」
さゆに言われて絵里に肩を貸しながら保健室に向かう。
絵里はまだ諦めきれないようだが一人で立つことも出来ないので無言でれいなに付いて来る。
- 368 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/13(火) 22:24
- ガラッ「失礼します。」
保健室に入ったが先生はいなかった。クラスマッチだから他でも怪我人が多いのだろう。
とりあえず絵里を座らせる。
「絵里足見せて。どこが痛い?」
勝手に取り出したシップと包帯を適当にはって巻く。
「こんなもん?どーせ病院行けばちゃんと巻いてくれるし良かね。」
「…うん。」
絵里は途中で抜けたのが悔しいのか下唇を噛み締めている。眉間に皺を寄せてつらそうな表情をしている。
あー、どうしたらよかと。空気が重くてまいるばい。
何も言えずに黙って横に座ると絵里がれいなの服の裾を握り締めて小さく嘔吐を漏らした。
「…ウック…ウウ……」
「ど、どうしたん?泣くほど足痛か?きゅ、救急車呼ぼうか…それとも医者を拉致して…」
「…スン……ちがっ…そうじゃないの。足は大丈夫。」
軽く焦っておかしなことを口走るれいなに絵里がしゃくりあげながらも答える。
- 369 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/13(火) 22:25
- 「じゃ、なんなん?」
「…さゆと賭けしたっていったでしょ。」
「うん」
「あれ実はれいなとデートできるって賭けなの…いつも断られちゃうからさゆに許可とってしてやるって思ってふっかけたの。
絵里今日のために凄い頑張って練習したの、れいなとデートしたかったから…だけど結局怪我しちゃって負け決定だし。
足、本当は練習の時にちょっとひねってて…それでも我慢してやってたんだけど最終的に悪化しちゃって…」
そこまで聞いたところでれいなは絵里を抱きしめた。
自分では止めようとしてるのに涙と言葉が勝手に溢れてくると言った感じの絵里を見てるのが痛々しくて衝動的に動いてしまったのだ。
「れいな?」
「…来週の日曜はさゆが親戚の家に行くらしいとよ。れいな暇だから駅前の本屋で立ち読みしとる気なんよね。多分12時くらいかな。」
「え?」
「もしも街で友だちに偶然会ったら一緒にご飯食べるくらいはするかもしれんっちゃね。…それは浮気とは言わんとよね?」
「………うん!」
きっかり3秒でれいなの言ってる事を理解した絵里は嬉しそうに返事をする。
…さゆにばれたら殺されるかもしれんばい。
はあ、なんでこんな事に…いや自分で言ったんけどね。だってれいなとデートしたいが為に怪我して涙まで流されたんじゃ、ねえ?
…やっぱ甘いんかな。
- 370 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/13(火) 22:25
- しばらく抱き合ったままでいたが(…絵里が離れようとせんかったんばい)体育館から歓声が聞こえてきたので保健室をあとにする。
絵里を支えながら体育館に戻ると決勝戦が終わっていた。
どうやら小川さんのクラスが優勝したようで辻さん加護さんが小川さんのホッペに『おめでとー』とか言いながらキスをしている。
…その光景を高橋さんが無表情で見とるから小川さんは冷や汗ダラダラになっとるばい。
二人とも悪そうな笑いしとるけん多分こうなるの分かっててわざとやったんね。
ん?小川さんが優勝ってことはうちのクラスは負けたん?
「亀ちゃんが抜けてから逆転されたニイよ。」
うわっ!びびったばい。いきなり背後から現れんなよ眉毛!
「絵里活躍しとったし抜けたのが大きかったんね。」
「それもあるニイが、絵里がいなくなったら重さんも動きが悪くなったニイ。むしろ動いてなかったニイ…多分賭けの勝ちが決まったんでやる気なくしたと思われるニイ。」
あー、微妙に否定できんばい…絵里が怪我した時心配しとったし『試合なら大丈夫だから心配しないで』とか言っとったけどやっぱさゆはそうゆう奴けん。
あん時うっすら笑顔浮かべとったんはそのせいやったんね。いくら賭けの為でも酷か…
まあ絵里も上機嫌だし良かね。…あんまにやけてばっかおると怪しまれるとよ。日曜までにばれなきゃよかけど。
- 371 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/13(火) 22:26
- 学校が終わると絵里は親に迎えにきてもらい、れいなはさゆをチャリの後ろに乗せて帰る。
「れいな保健室で絵里と変な事してないよね?」
「…してないです。」
怖かー!!さゆがついてけって言ったのになんで始めから攻められモードなん?!
保健室での事全部知られたらどうなるっちゃろ…
- 372 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/13(火) 22:31
- 更新以上です。
久しぶりに暴走っぷりが激しくてなかなか話が進みませんでした。ちょっと田中さんが優しすぎる気がしないでもないですがそこが持てる秘訣って事でw
次回はえりりん初デートですよ〜イヤン!楽しみ♪〜
- 373 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/13(火) 22:34
- >>359 子ニャン娘 様
声援有難うございます。亀井頑張りましたよ!だんだん重さんより亀井さんが可愛くなってきてしまいましたw
- 374 名前:名も無き読者 投稿日:2004/04/14(水) 19:18
- 更新乙彼デス。
頑張ったねぇ・・・。(感涙
そして次回・・・むふふ、楽しみですw
- 375 名前:子ニャン娘 投稿日:2004/04/14(水) 21:32
- 更新おっつーです!
次回のデート、亀ちゃんの暴走を期待してます。
もっともっと頑張ってくださ〜い♪
- 376 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/17(土) 02:54
- 日曜日。
「れいなー!」
立ち読みしていると絵里が近寄ってくる。
「なんだ、ミニスカじゃないん?」
絵里がダボッとしたズボンにGジャンというボーイッシュな服装で来たので不満を言ってみた。絶対もっと女の子な格好してくると思っていたので意外だったのだ。
「え?れいなミニスカ好きなの?」
「ミニスカと言うかなるべく露出面が多い方が嬉しいばい。」
当たり前じゃないかと言わんばかりに胸をはって言ってやった。
「…変態。」
「…そんな一言で終わらせんでよ。もっとツッコんで欲しか!」
変態って…他にもスケベ。とかオヤジ。とか色々あるやなか!れいな変な事言っとらんよ…世の男達はみんな思うことを言っただけばい!!
- 377 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/17(土) 02:55
- 「そんなことより何でこんなに早くからいるの?」
れいなが心の中で必死に言い訳していると絵里が言った。
…お前らに変態呼ばわりされたれいなの気持ちが分かるんか!しかもそんなことよりって言われたー!!
まあ、そんな心の叫びは置いといて、今はまだ11時。こないだ言ってた時間は12時だから1時間も早い。
「…絵里も来とるじゃなか。れいなはどーせ絵里が早く来る思ったもんで待たせたら悪いかと思ったとよ。」
それと本当に見たい本があったんばい。絵里の相手しとったらじっくり見れんと思って早くきたんけど…
「絵里の行動くらいお見通しやけんね。」
「もー、人を単純みたいに言わないでよ。」
頭に手を置きながらにやつくと絵里は拗ねながらも嬉しそうに答えた。
「まあまあ、実際その通りやけん。それよりどうする?まだ昼飯には早いとかね?」
「んー、れいなは朝ごはん食べた?絵里食べてないからお腹減ってるんだよね。」
「一応食べたけど少しだけばい。それじゃちょっと早いけど食べに行くとよ。何処が良い?ファミレスとかでよか?」
「うん!」
「じゃ、行くばい。」
れいなが歩き出すと絵里も後ろからついてくる。…いつもは横に並んで腕組んでくるのにどうしたんやろ?
や、別に腕組まれたいとかじゃなかよ。ちょっと寂しいかなーみたいな…ごめんなさい頼むからさゆにだけはチクらんといて。
- 378 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/17(土) 02:56
- とりあえずファミレスでご飯を食べた。
「絵里クラスマッチ頑張ったからここはれいながおごっちゃるばい。」
絵里は遠慮してたがカッコつけて全額支払い店を出た。
「れいなありがと。」
絵里はお礼を言いながらはにかんで手を繋いできた。
何かいつもと感じが違うんよね…こう、遠慮がちでおしとやかーな雰囲気が始めて話した時みたいな一歩引いてる感じ?
それもまた良かね、何ともいえない新鮮さが…ジュル
「さてこれからどうすると。どっか行きたいとこある?」
歩きながら話し掛ける。
「プリクラ撮りたい!」
「じゃゲーセン行こ。」
パシャッ
絵里が撮ったプリに落書きしている。…いつも思うんけど皆よく書くこと思いつくとね。れいなあれ書くの何か苦手なんよね。
機会にもたれかかってボケーと絵里の後姿を見ているとどうやら出来たようだ。
取り出し口から出すと 初デート(ハート とでかく書かれている。…恥ずっ!と思ったけど絵里がもの凄い笑顔で見とるからなんも言えんばい。
その後もう2枚とった。…ホント女子高生ってプリクラ好きとね。
お前も女子高生やろっ!ってツッコミが欲しいけど一人でボケとるから無理たい。さみしかー!!…誰かツッコミぷりーず。
- 379 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/17(土) 02:57
- 絵里が満足したので今度はUFOキャッチャーの方へ行きれいながぬいぐるみを狙う。
絵里が可愛いって言ったから狙ったんやけどなかなか取れない。てゆーかれいなこれ苦手なんよ。今まで2,3回しか取れたことなか。
100円玉が無くなったので崩しに行って戻ってくると絵里が人とぶつかって足を押さえていた。痛いのか顔を歪めている。
「絵里どうしたん?!」
押さえているところを見ると包帯が巻かれていた。
「!まだ足治ってないん?!それならそうと言ってくれたら良かったんに。」
「…だって、楽しみにしてたんだもん。もう1週間以上たってるし大して痛くないんだよ?ただなるべくばれない様にしてたから負担がかかっただけで。」
絵里が今日の事を本当に楽しみにしてたのは知っている。れいなにはさゆがいるからそうそうこんなマネは出来ないからだろう。
それにしても違和感は感じていたのに気付けなかった自分が悔しい…絵里に無茶ばかりさせてしまう自分を情けなく思う。
「絵里送ってくから帰ろう。」
こんな風に遊ぶ事はもう出来ないと思っているのか絵里は目に涙をためて首を振る。
「…また今度遊べば良いとよ。さゆのことは気にせんでいいから。今日は帰ろ?」
さゆに怒られるの覚悟で言ってるのに絵里はまだ納得してない表情だ。。
「じゃあ、とりあえず立ちっぱなしはしんどかろうしれいなの家おいで。家で遊べばよかやろ?」
「…うん。」
肩に手を置かせて絵里が歩きやすいようにしつつ家に向かった。
- 380 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/17(土) 02:57
- *****
- 381 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/17(土) 02:58
- 「ここが家ばい。」
家に着くとれいなは玄関を開けて招きいれてくれた。
「おかえりー、あらお友だち?」
靴を脱いでいるとれいなのお母さん?らしき声がした。
「ただいま。うん、クラスメートの亀井絵里ちゃん。街で会ったから呼んだの。」
れいな親にまでその言い訳するんだ…お母さんはさゆの事知ってるのかな?
「まあー、可愛いい子!私はれいなのママでーす。よろしくね。」
「あ、亀井絵里です。れいなにはいつもお世話になってます。」
ウィンクをしながら手を握られたので絵里も挨拶をして深々と頭を下げた。
「キャー、お世話になってますってれいなちゃん何お世話してるのー?モテモテねー、さゆちゃんにチクッちゃおうかしら。」
「…普通に挨拶しただけなのに変なこと言わないでよ。絵里とは普通の友だちです。それとさゆに余計な事言わないように。」
「やっぱやましい事があるんでしょ。うんうん、若いうちはそういうこともあるわよね。大丈夫ママはれいなちゃんの味方よ!」
「だーかーらー…はあ、もういい部屋行く。」
れいなが疲れたように話を区切った。
「じゃあお茶とお菓子用意するわね。」
「ありがと。あとで私が取りに行くからわざわざ持ってこなくても良いからね。」
「えー?なんでー?持ってってあげるのにー。」
「…いい年してかわいこぶらない。そのまま部屋にいりびたる気でしょ?」
「ちぇー、仲間に入れてくれても良いのに。それじゃ用意しとくわね。」
「うんそうして。絵里行こう。」
- 382 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/17(土) 02:58
- 階段を上ってれいなの部屋に連れてかれたがここでもれいなはなるべく絵里に負担がかからないように気を使って後ろから支えてくれる。
「お茶持ってくるから待っといて。」
れいなは絵里をベッドに座らせてからそう言って出て行った。
れいなのお母さん面白かったな。もっと冷めてるのかと思ったら凄く仲良いし…とても本当の親じゃないようには見えない。
れいなも学校みたいにバンバンツッコんでたしまるで漫才みたいだった。でもなんか変な感じがしたんだよね。なんだろう?どっか違った気がする。
んーーーーー
ガチャッ
「絵里何うなっとんの?」
どうやら考え込んでたみたいでれいなが部屋に戻ってきて第一声がそれだった。
今のれいなはいつも通りなんだよね。…ホント何がおかしかったんだろ?
- 383 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/17(土) 02:59
- 「足は大丈夫?シップくらいならあるから換えようか?」
「うん大丈夫。ちゃんと包帯もシップも朝やってきたから無茶しなかったら平気だよ。」
「…だったら始めから無茶するんじゃなか。」
心底あきれたように言われた。だって今日だけは何してでも遊ぶつもりだったんだもん。…れいなに絵里の気持ちなんか分かんないだろうけど。
「…れいなのばーか。」
「な?!人が心配しとるのに…大体………ブツブツ」
れいながグチグチと文句を言っているが無視してベッドに寝転がった。目をつぶるとれいなが言ってる事だけが聞こえてくる。
口やかましく言ってるけど本当に絵里のことを心配してくれてるのが分かって嬉しい。必要以上に優しくしてくれるし怪我するのもいいかもしれないなんて思ってしまった。
れいながそうやって優しくするから勘違いしちゃうし諦め切れないなんて分かってないんだろうな…でも所々さゆの名前出して牽制してるようにも感じるし、本当何考えてるんだろ。
…むしろ何にも考えてないから自然に行動できるのかな。真性のフェミニストってことか、それはそれでたちが悪いけど。
- 384 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/17(土) 03:00
- 「…り、絵里!」
「ふぇ?あ、何?」
自分の世界に入り込んでしまいれいなの話しが聞こえなくなってたようだ。れいなが不機嫌な顔をしている。
「…まったく、またどっか行っとったとよ。何考えとったん?」
ため息混じりに聞かれた。
「あのねー、れいなって本当女たらしだなーってしみじみ思ってた。」
「な?!れいなのどこが女たらしなんよ。…しかもしみじみ考えんといて。」
れいながもの凄く心外だという顔で答える。
―――あっ!さっき感じた違和感の理由分かった。
「…れいななんでお母さんと喋るとき標準語なの?それに私って言ってた。何か変な感じがしたんだ。」
絵里が聞くとしまったって感じの表情をして話し出した。
「あー、…家だとどうしてもいい子を演じちゃうとよ。親にとって完璧な子供を目指そうとしとるけん。
…勉強できるのは当たり前、気立てが良くて自分のことは自分でやる、親とも仲良く心配かけるようなことはしない。
親って子供との関係を気にするみたいとし友達みたいな感覚になるように喋る時も面白い事を言おうと意識してるから不自然に感じたのかもしれんばい。」
「そんなのおかしいよ!なんで家族にそんな気を使わなきゃいけないの?本当の親じゃなくたってれいなのお母さんはれいなの事愛してるはずだよ。さっき話してるの見てたら分かるもん!…そんな風に接されたら悲しいと思うよ。」
「…れいなだって大事にされとることは分かっとるばい。引き取られてからずっと大切にしてもらってる。
だからこそ迷惑かけるような事したくないけん、れいなの事で両親が悩むような事にならんよう良い子でおりたいとよ。」
れいなは目を伏せて両手を握りながら言葉を繋げる。
- 385 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/17(土) 03:01
- れいなは今までずっとそうやって生きてきたんだ。…さゆと付き合いだして変わったと思ったけど根本的なことは解決してない。
仕方ないと言えば終わっちゃうけどそのままで良い訳ないし…
「まあ、中学の時は家に帰らない事が多かったし…でもちゃんと友達の家に泊まるって連絡はしたんよ?それにさゆが来た時にお母さんに女の子と付き合ってるのがばれたしであんまり普通のいい子は出来てなかけどねーアハハハハハハ」
絵里が話を聞いて黙ってしまうとれいなはそう付け加えて誤魔化そうとした。
「れいなってすぐそうやって逃げようとするよね。でもこのままじゃ駄目だよ。逃げても何も変わらない…
同じ事が続くだけだよ……」
「それは分かっとるんよ……でも―――」
「お母さん達にれいなが思ってること正直に言ってみなよ。きっと真剣に聞いてくれるよ。」
「そんな今さら…もう5年も前のこととよ。」
「今だからこそだよ。昔の事としてだったらそんな傷も痛まないんじゃない?絵里に話せたんだしさ。」
そこまで言ったところでれいなは少し驚いた表情で絵里を見た。
- 386 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/17(土) 03:01
- 「……時間が経つと今さらって思って言いづらくなるかもしれないけど。でも始めに道を間違えたならスタートに戻ってもう1度歩き始めれば良いんじゃない?
遠回りしても正しい道に戻る事は出来ると思う…たとえ余分な時間がかかってもね。
もしそれで駄目でも…絵里たちがいるじゃない。さゆだって、高橋さんだって、それと他のメンバーだってみんなれいなの事大切に思ってるよ。
れいなの居場所はたくさんある…れいなは気付いてないのかもしれないけど。
絵里じゃ傷を直す事は出来ないかもしれないけど話を聞いたり傍にいることは出来る。」
「絵里……」
「それとも絵里じゃ駄目かな?」
上目づかいで見ながら聞くとれいなはフッと笑い
「……充分ばい。」
照れくさそうに言った。
- 387 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/17(土) 03:02
- それかられいなの部屋でおしゃべりやゲームなどをしていたらすぐ暗くなり家に帰るじかんとなった。
「絵里送ってくばい。」
れいなは自転車を出してきて荷台をポンポンと叩き後ろに乗るよう促がした。
「…いいの?」
「怪我しとるんから仕方ないやろ。さゆには文句言わせんけん安心して乗るとよ。」
不安げに尋ねるとれいなは笑顔で返してくれた。
家に着くとれいなは自転車から降りて玄関まで送ってくれた。
「ありがとれいな。」
「かまわんとよ。足お大事にの。」
「うん、また明日学校でね。」
「んー、また明日。それと、そのー、……今日はこちらこそありがとぉね。絵里の言葉嬉しかったばい。ちゃんと向き合おうと思った。それじゃ!」
れいなは自転車のとこまで走っていきまたぐとそのまま帰っていった。
「れいなー!がんばってねー!!」
「おうっ!駄目だったら絵里に慰めてもらうけんよろしくばーい!!」
自転車をこぐ後ろ姿に向かって叫ぶと元気よく返事が返ってきた。
…これは少しは期待してもいいのかな、れいな?
- 388 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/17(土) 03:12
- 更新以上です。
途中から亀井視点にしたんですが慣れないので難しかったです。田中視点と違いあまり心情が思い浮かばないので会話が多くなりましたがどうだったでしょうか…
微妙にメインがデートに出来なかったのがなんですが田亀にはなったかなとw
次からは明るい感じにしていきたいと思うのでまたしばらくお待ちください。
- 389 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/17(土) 03:25
- >>374 名も無き読者 様
亀井さん今回も頑張らせていただきました!田中さんもひたすら優しい人になってしましました。
楽しみしていただいた割に大したデートじゃなくて申し訳ないです_| ̄|○
そのうちどこかに甘い田亀を入れたい…(と思ってますがどうなることやら)
>>375 子ニャン娘 様
有難うございます。あんまり暴走できなくてすいません_| ̄|○
デートってほどのことしてないですし…だって重さんに怒られちゃうもんw
もっともっと頑張りたいのですがすでにいっぱいいっぱいです_| ̄|○…自分なりに頑張ります。
- 390 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/17(土) 11:03
- >>378
「お前も女子高生やろっ!」
ナンパ氏さん、突っ込んでみました!
- 391 名前:子ニャン娘 投稿日:2004/04/17(土) 14:12
- 読ませていただきました。
亀ちゃんの優しい心にジーンとしました。
重さんにはちょっと無理かなっ・・・
いつの日か亀ちゃんが報われる日を待ちつつ
作者さんも頑張ってくらさい
- 392 名前:名も無き読者 投稿日:2004/04/17(土) 15:26
- お前も女子高生やろっ!!
・・・一応ツッコんでみましたw
改めて更新お疲れ様でぃす。
エエ子やね・・・、亀ちゃん・・・。(改感涙
なんとなく希望の光も見えてきてたりして・・・。w
続きも楽しみにしてます。
- 393 名前:217 投稿日:2004/04/17(土) 16:22
- 更新お疲れ様です。
一人で読んでて田中さんにツッコみまくりです(汗
田亀デート最高!
↑と同じで希望の光が見えてき(ry
続き待ってます。頑張ってください。
- 394 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/24(土) 21:56
- 「「「「「「海だー!!!!!!」」」」」」
はい、今海に来ております。メンバーはいつも通り生徒会のメンバーと眉毛+OBの方々で計14人。
なぜこうなったかというと毎度の事ながら生徒会恒例!ってことで勝手に決まってました。
泊まるところは小川さん家の別荘だそうです。…小川さん毎回良いように使われて可哀想ばい。
ま、そんなわけではしゃいで海へ向かっている面々を眺めとるばい。…だって遠目からのほうが全員の水着がよく見えるけん。さゆといたら他の人見とると怒りよるし。
- 395 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/24(土) 21:56
- 「田中ー、目がやらしいぞ。」
ふいに後ろから話し掛けられた。
「いやー、そーゆう吉澤さんこそにやけとるじゃなかですか。だって水着ですよ?露出度メチャ高いじゃなかですか。そりゃ色々考えますて。」
「うんうん。分かるぞ!みんなビキニだしかなりポイント高いな。あの腰とか最高だと思わんか?」
「あー、よかですね!れいなも腰好きっすよ。でもやっぱ胸のほうもなかなか…ジュル
石川さん大きかですね羨ましいばい。」
「いやいや、重さんもなかなかじゃん?田中も楽しめるんじゃ…
ベシッ!
「あんたらオヤジトークしすぎ!もっと他にないの?せっかく海に来て!!」
「何言ってるんだミキティー!こーゆうとこでの楽しみ方は1青い海2青い海そして…3
「「白い砂浜の上に現れる水着の少女達!!」」「じゃないか」「ばい」
「ちっがーう!始めのとこだけでいいでしょうが!!」パシッ
うーむ、藤本さんなかなかのツッコミとね。今の叩きぐあい完璧だったばい。
「もう、自分が胸無いからってそんなに水着を嫌うなよ。」
「あー、それで機嫌が悪いとですか?大丈夫とよ、藤本さんもかなり綺麗な腰と太ももを持っとるけん胸くらい気にすることなかですよ。」
「……そーゆうことじゃなくて、もっと純粋に海を見ろって言ってるんだけど。」
あ、ツッコミが弱くなったばい。凹んじゃったんかね。
- 396 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/24(土) 21:57
- 「まあまあ落ち込むなよ。それにミキティーだって松浦の水着見て実は同じような事考えてるだろ?」
「呆れてるだけなんだけど…そりゃまあ亜弥ちゃんは可愛いけど。」
藤本さんは松浦さんのほうに目を向けながら顔をフニャっとさせた。…何だかんだ言ってムッツリなんね。
「松浦さんは胸でっかいけんね。」
「確かにな、昔はそんなに変わんなかったのになんで松浦だけでかくなったのかね。ミキティー揉みすぎなんじゃん?たまには自分もやってもらわなきゃ〜。」
吉澤さんがニヤニヤしながら言うと藤本さんは真っ赤になった。どうやら藤本さんは胸を揉むのがが好きらしい。…おっぱい星人。
「んぁー、ミキティーせっかく突っ込んだのに結局話がそっちにいってんじゃん。まともにヨシコの相手してちゃだめだよー。」
「ごっちんひどいー。それじゃうちが変みたいじゃん?」
「んぁ?違うの?」
「んー、あってるかもね。」
吉澤さんと後藤さんは見詰め合って笑いあっている。この二人本当仲よかなんね。空気がほのぼのしとるばい。
それにしても後藤さんもスタイルよかー!ラインが綺麗なんよ!!
- 397 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/24(土) 21:58
- 「ところでごっちんさっきまで紺野と海辺でラブラブしてたのにどうしたの?何か用事?」
「あー、そうそう。田中ちゃんに用があってね。」
「ふぇ?れいなですか?」
しばらく後藤さんに見惚れていたら急に話を振られて変な声を出してしまった。自分を指差しながら尋ねる。
「そうそう。…紺野にちょっかいかけないように釘指しとかなくちゃと思ってね。」
ニッコリ笑いながら低い声で言われた。
「………そ、そんなことしません!」
3秒ほど固まってから言われた意味を理解して一生懸命首を振る。
「ホント?なんか手が早いって聞いたから心配になってね。それじゃよろしくね。」
「は、はい!」
後藤さんはれいなの手をとって一方的に握手をすると紺野さんの方へと帰っていった。もしかして前のがばれたんかも…思いっきり力こめて手握られたし。うわ、手にあとついとるばい。
「田中、紺野に何かしたの?ごっちん軽く切れてたじゃん。」
「…いやその、……今はさゆがいるんで大丈夫ですよ。」
誤魔化したけど昔手出したって言ったようなもんとね。…アドリブのきく人間になりたい。
- 398 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/24(土) 21:59
- 「ちょっと、田中ちゃん亜弥ちゃんには変な事してないでしょうね!」
「あ、それはしてないです。それにれいな的にはどっちかというと藤本さんのほうが好みですよ。
本当綺麗な顔してますね。その目で見られるとゾクゾクするとですよ。」
藤本さんの肩を抱いて顎に指を添えながら言う。
「ちょ、田中ちゃん?!」
「…胸小さいの気になるなられいなが大きくしましょうか?」
耳もとで小さく囁きながら胸の横のラインを下から上へなぞる。
「うひゃ?ちょ、くすぐったいって。」
おっなかなか感度よかね。ホントに好みかもしれんばい。そのまま腰や太ももの上で人差し指を移動させる。
「…テクには自信ありますよ、どうですか?」
藤本さんは身をよじって逃げようとするが上手く手を動かして捕まえる。…藤本さん顔赤くなっとるとよ?
「お、もう一押しだぞ。田中がんばれ!押し倒せー!!」
吉澤さんはそれを見て楽しそうに声援をくれた。
先輩に応援されちゃ頑張らんといかんとね。ニヤッ
調子にのってそのまま腰に回した手に力を入れようとしたら
「こらー!!私の美貴たんに手出さないで!!!」
松浦さんが藤本さんを引き剥がして自分の方に抱き寄せながら叫ぶ。
「あ、亜弥ちゃん。これは違うよ…その……」
「もう、たんのバカ!」
れいなは二人がもめてる隙にさゆのところへ逃げる。れいなが勝手に迫っただけなのにすいません藤本さん。
…吉澤さんはマジで楽しそうにその光景を傍観している。れいなよりタチ悪いかもしれんたい。
- 399 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/24(土) 22:00
-
「さゆー!」
「あー、れいなやっと来た。何やってたの?」
何って…皆の水着見て吉澤さんとエロトークして藤本さん口説いてた。とは言えんとね。
「んー、遠くからさゆの水着見て可愛いなーと思っとった。…気付かんうちに成長しとるとねー。」
「れいなスケベー。」
ニヤニヤしながらさゆの胸に手を伸ばすと手をはらわれた。…でも笑っとるから多分喜んどるはず。何とか誤魔化せたとね。
しかし松浦さんや石川さんほどじゃなかけど本当に大きくなったとね。いつのまに?あと数年したらもっとスタイル良くなるんかなー。
れいな的には松浦さんくらいの体型が一番好きなんけどね〜。健康的なんけどちょっとエロティックくらいなんがたまらんばい。
…別に今のさゆに文句があるわけじゃなかけどまだ子供っぽさが残っとるんよね。やっぱれいな年上好きなんかね。
「れいな何考えてるの?早く泳ぎ行こうよ!」
「あーごめんごめん。さゆがあんまり可愛いからつい見惚れとったばい。じゃあ行くとよ!」
適当におだてて手を繋ぎながら海に入っていった。
- 400 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/24(土) 22:15
- 更新以上。久しぶりなのに短くて申し訳ないです。ネタは考えてあるんですが書いてく時間があまりなくて…_| ̄|○
専門って忙しいもんなんですね。まだ1週間くらいなのにもう辛いです…高校生に戻りたい(泣)
今回の場面はかなりの大人数を動かしていかなきゃいけないのでどうなることか…今まで2,3人ずつだったから無理かもしれません。
なるべく区切りのいい所で切るようにはしたいんですがここから話がぶつ切りになるかもしれないです。
海とか時期はずれもいいとこですが終わるまでには追いつくかもしれません(だらだら長引く可能性大ですから)。
かなりいい加減になりつつありますがこれからこんな感じでやっていきます!←言い切っとくので苦情は聞こえません。…ぶっちゃけすぎですいません_| ̄|○
- 401 名前:名も無き読者 投稿日:2004/04/24(土) 22:34
- 更新お疲れ様です。
いや〜、光景思い浮かべるだけで・・・ジュル(←アフォ
ていうか約2名、完全なオッサンが混じってる気が・・・気のせいですねw
自分的にはミキティがツボでした。
次回もマターリ待ってるので作者さんのペースでガンバです。
- 402 名前:ナンパ師 投稿日:2004/04/24(土) 22:37
- >>390 名無飼育さん 様
ツッコミ有難うございます。今回はミキティーがいたのでボケ側が楽でした。一人ボケツッコミはしんどかったんでw
>>391 子ニャン娘 様
>亀ちゃんの優しい心にジーンとしました。 ←有難うございます!こんな文章で伝わるか不安だったのでそう言っていただけると本当うれしいです。
そして重さんには辛口ですね(苦笑
一応人間だれしも二面性があるという考えで書いてるんで誰が何しでかすかはまだまだ分かりませんよ。
>>392 名も無き読者 様
これまたツッコミ感謝です!突っ込まれる事に喜びを感じつつある田中さん、今回はミキティーのツッコミに満足しております。
皆さん亀井さんに感動してくださって有難うございます。でも最近田亀ばっかだったので今回は他のも書きました。
>>393 217 様
ボケまくっててすいません。いちいち自分でツッコんでたら話進まないんで書いてないですが突っ込むところ割とあると思いますぜひツッコんでください。
自分も亀井さん期待してるんで頑張って欲しいな←おい!
どうも田中さんが当初のキャラに戻りつつあるけど浮気しないようにがんばろう。
- 403 名前:217 投稿日:2004/04/25(日) 08:34
- 更新乙です。
あのオヤジの二人、ツボでした。
あ、あやみきもいい感じですね。なんか松浦さんのほうがオトコっぽかったり(ry
あとは、亀井さんファイト!!(笑
専門、忙しいだろうけど、頑張ってください。
- 404 名前:shou 投稿日:2004/04/30(金) 20:29
- だいぶ前から六期にはまってたのに・・・
もっとちゃんと探すべきでした・・・
個々のキャラも面白いし文章も上手いしすごいっす!
専門も頑張って下さい。
- 405 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/04(火) 22:10
- ナンパ氏さん、学校のほうが落ち着いてきたら、更新していただけるのですか?
そうであることを望んでやみません!
- 406 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/05(水) 18:08
- 「あーしらも行こ!」
各自が海に入っていくのを眺めながらのんびり仕度をしている麻琴をせかす。
「ちょっと待ってよ愛ちゃん。」
「遅い〜!!」
情けない声を出している麻琴に向かって叫ぶ。
あっ、さすがにこの距離で叫んだらまずかったかの?耳元で叫ばれた麻琴は耳を押さえて倒れている。
「…愛ちゃん。」
何とか持ちこたえた麻琴は起き上がって諭すように話し掛けてきた。
「なんよ?」
怒るのかと思ったけれど悪びれずに返事した。
- 407 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/05(水) 18:11
- 「あたしが何してるか分かってる?」
「パラソル立てとる。」
ため息をつきながら聞いてくる麻琴の手元を指差して答える。
「そう。それと海見た瞬間走っていった人たちの残された荷物を運んでるの。ひ・と・り・で」
麻琴は最後のところを強調して区切りながら言った。
いやー、実はそうなんよ。麻琴一人で全員分の荷物運んどるから結構重労働?でなかなか遊びに行けないという訳なんよ。
…ちなみにパラソルはあーしの希望で立ててもらっとります。はい、わがまま言って申し訳ないです。
「…お疲れさん。」
「うぇっ?それだけっ?!手伝ってくれないの〜?」
とりあえず労いの言葉をかけると麻琴はまた情けない顔になった。
「なんや、手伝って欲しかっただけか〜。怒っとるんかと思ったわ。」
「え?なんであたしが怒るの?」
あーしが安心して言った言葉に本気で分からないという顔で尋ねてくる麻琴。
普通みんなの荷物押し付けられたら怒って当然と思うんやけど。…パシリにされすぎて当たり前のことになっとるからやろか?
まあ、実際は押し付けられてないのに自ら進んでもっとるくらいやしそんな事言っても『だって盗まれたら困るじゃん?』で終わりやろうな。
- 408 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/05(水) 18:19
- 「いや、なんでもない。あーしも手伝うで早く遊び行こー。」
「ありがと愛ちゃん!」
麻琴はこのくらいじゃ怒らないってことで自己完結したので話を切って荷物を半分持つと麻琴が笑顔でお礼を言ってきた。
もっとる荷物はみんなの物で麻琴がお礼を言う必要性は一切ないのに…むしろこっちが言わなきゃいかんくらいやし。
本当麻琴は純粋なバカやのー。まあ、そこが好きなんやけど!!
- 409 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/05(水) 18:20
- 荷物といっても財布とタオルくらいしか入ってないので割りとすんなり運ぶことができた。
パラソルも立ててその下にみんなの荷物を置いてある。
「さーて、あたし達もそろそろ行こうか。」
「行こ「ちょっと待った」
麻琴と海に駆け込もうとした瞬間誰かに呼び止められた。
「吉澤さんどうしたんですか?」
麻琴はその声の主が吉澤さんと分かると嬉しそうに駆け寄っていった。…一番こき使われとるのになんでなつくんやろ。マゾなんかの?
何にしても他の人を見て嬉しそうな顔をしとるのは気に入らないのであーしも吉澤さんのところへ行き麻琴の腕に自分のそれを絡ませた。
「それで何か用事ですか?荷物なら全部運んどきましたけど。」
「おー、さすが気が利くな。えらいぞ麻琴。」
吉澤さんに頭を撫でられて『いやーそれほどでも』と照れている麻琴。本当に嬉しそうやざ。
吉澤さんのほうを見ると相当笑顔だがあきらかに何か企んでいる顔をしている。吉澤さんが麻琴を褒めるときは大抵裏があるんや。
「それでな。荷物を置きっぱなしで誰かが盗んでいくと困るだろう?そこで小川隊員に任務を言い渡す!」
「はい!なんでしょうか!!」
あーあ、完璧にのせられとるやざ。
あーしはノリノリでコントのように敬礼しながら話している師弟を見ながらため息をついた。
- 410 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/05(水) 18:21
- 「宇宙の平和を守るため、みんなの荷物を守るため。小川荷物番よろしく!」
「へ?あ、はい。分かりました。」
「大丈夫だぞ。心優しき生徒会メンバーの皆なら小川一人に面倒なこと押し付けて自分たちだけ遊ぶなんてこと出来る訳ない!そうだろう?!」
「はあ、そうですかね。」
今まさにそう言ってる吉澤さんが押し付けようとしとるし、皆もさっき荷物ほっぽりだして自分が遊ぶことしか考えてないやざ。…麻琴気付いてよ。押しに負けて返事しとったらあかんよ。
「うむ。仲間を信じることはいいことだ。きっとそのうち誰かが気付いて変わってくれるはずだ!それまでがんばるんだ小川隊員!!」
「は、はいぃ!!」
あかん、吉澤さんの叫び声に驚いて無意識に返事しとるわ。
「あ、それとこれもよろしく。7割は梨華ちゃんであとは好きなもん撮っていいぞ。バンバン撮っていいからなるべく際どいの狙ってな。」
吉澤さんはそう言って麻琴にカメラを手渡した。カメラのことはよく分からないが望遠まで付いてるかなり高そうなものだ。
「それ圭ちゃんに借りたやつだから壊すなよ。」
吉澤さんは最後に恐ろしいことを言い残して石川さんのところへ走っていく。
…麻琴は保田先生の名前が出た瞬間に手を滑らしてカメラを落としそうになったが何とか無事だった。
- 411 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/05(水) 18:22
- 「愛ちゃんごめん。」
「ばーか。」
あーしがしばらく黙っていると麻琴が心底申し訳なさそうに頭を下げてきた。
遊びに行けなくなって怒ってると思ったみたいだ。本当はあきれ過ぎて声が出なかったんやけど。
「麻琴いいように使われすぎ。」
「…はい。」
お人よし過ぎる。よくよく考えれば誰かが荷物見てなきゃいけないのは分かるから仕方ないんやけど当たり前のようにそれを押し付けられてもへらへらしとるのはどうなん?
「愛ちゃん泳ぎたかったら皆のとこ行ってきていいよ。荷物見てるだけならあたし一人で十分だしさ。」
麻琴は申し訳なさそうに頭を掻きながら言う。
「…確かに泳ぎたいけどそれは麻琴と一緒じゃなきゃ意味ないやざ。」
「ふぇ?」
「あーしは麻琴と一緒に海に飛び込んで麻琴とイチャつきながら海を満喫したいんよ。…麻琴こそ行きたかったら行けばいいやざ。」
あーしが荷物番しといてやるで。と繋ぐと
「んーん。あたしも愛ちゃんと一緒じゃないと楽しめないし。それに砂浜で愛ちゃんとお喋りしてるのだって有意義な時間だよ。
…海の中より愛ちゃんの水着がよく見えるしね。」
麻琴が満面の笑みで言ってくるので照れてしまった。
うわっ、顔が熱いやざ。麻琴がこんな事言うなんてどうしたんやろ。ってよく見ると言った本人が顔真っ赤にしとるんやけど。
恥ずかしいなら言わなきゃいいのに…でもちょっと嬉しいかな。
さてこーゆうときはどう反応すべきなんやろ。
- 412 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/05(水) 18:23
- 「…まことエロい」
「…さっき吉澤さんに。海に入れなくてもそーゆう楽しみ方もあるっていわれたから。」
で、つい思ったことをそのまま口に出してしまったと。
「…もしかしてそれですんなり荷物番引き受けたとか?」
ハッとして尋ねると麻琴は目線を宙に漂わせた。…白々しい誤魔化し方。吉澤さんのオヤジが移ったんやろか。
海で開放的になっとるからか麻琴までエロオヤジになったらどないしょ…まあ、それはそれで構わんが。
- 413 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/05(水) 18:23
- 何気なく吉澤さんのいるほうを見ると
「ひとみちゃん日焼け止め塗ってー。」
石川さんがうつ伏せになって吉澤さんに日焼け止めクリームを渡す。
「えー?どーせ塗っても大して変わらないのにー?」
からかいながらニヤニヤしてそれを受け取る吉澤さん。
「もう。そんなことないわよ!ちょっとは白くなるの!!」
「ふーん?1回くらい見てみたいね。しょうがないから塗って差し上げましょう。」
「何よ!自分が白いからって偉そうに!!もう自分で塗るからいいわよ。」
石川さんは怒って吉澤さんから日焼け止めを取り返そうとするが吉澤さんはそう簡単に思い通りにはならない。
「まあまあ梨華ちゃん。遠慮しなくてもあたしが塗ってあげるって。ほら寝て寝て。」
吉澤さんは石川さんを無理やり押さえ込んで再び寝かせるとクリームを大量に出して背中に塗り始めた。
始めは普通に塗っとるようやったけど途中から石川さんが時々ビクッと動くようになった。吉澤さんはもちろんニヤニヤだらしなく笑っている。
よーく見ると背中だけじゃなくて………これ以上いえんやざ。
吉澤さんはたっぷり時間をかけて石川さんの体を触りまくると『終わったよ』と言って離れた。
…多分普通に塗るのの5倍は時間かかってたはず。
ずっとされるがままだった石川さんは起き上がると怒るのかと思いきや吉澤さんに何か耳打ちして二人で海と逆方向へ向かっていった。
…あっちはトイレのある方向やざ。
―――いや、何しに行ったかは分かりませんが。
- 414 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/05(水) 18:25
- 石吉夫妻を見送って次は田中ちゃんのほうを見るとゴーグルをつけて水中で潜水しとるようだ。
昔、田中ちゃんは水中から眺める水着がこれまた新鮮でたまらん。とか言ってたのを思い出した。
なんでもみんな見えないと思って油断してるから多少水着がずれてても直さないのでドキドキのアングルで見られる、らしい。
…理解できんやざ。とりあえず麻琴にはそんなことを教えないように言っとこう。
…やっぱ吉澤さんと田中ちゃんくらいまで全開モードになられたらまずいかの。あの二人生き生きしすぎやわ。
- 415 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/05(水) 18:44
- 更新以上です。
週1で更新すると言ったのに更新遅くてすいませんでした。実はGW遊びすぎで忙しかったんです(うわー!殴らないでください。ごめんなさいごめんなさいm(_ _)m
学校の宿題はまだ終わってないのにこっち優先した自分は明日学校でも怒られるかもしれません_| ̄|○
まあ、それはさておき今回久しぶりに小高書けました。その他のCPも書けたので自分的にはかなり満足してます(読者さまはどうか分かりませんが…
次回はれなさゆ書きたいですね、そして田亀も!!
その他でも今回出てるキャラなら何でも書くのでリクあったらして下さって結構ですよ(更新遅れたおわびに読者様のご機嫌取りをするような作者で申し訳ないです_| ̄|○)
田中 「人はそうやって大人になっていくとよ」
- 416 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/05(水) 19:21
- >>401 名も無き読者 様
有難うございます。確かにおっさんが数名いますね…気のせいじゃないかもしれません(とりあえず作者はおっさry
ミキティーですか?自分あやみき好きなんでそう言ってもらえると嬉しいです。
自分のペースでマッタリやりすぎて申し訳ないです。基本週1を守って頑張りますのでよろしくお願いします。
>>403 217 様
有難うございます。オヤジパワー全開ですからw
オヤジトークは話が合う人がいるとだんだんエスカレートしていくものなのですよ。
あややのほうが男っぽいですか?自分の中ではあややは女の武器を惜しみなく使っていくってイメージなんですが。
とにかくなるべく全員動かすように頑張らせていただきます。
>>404 shou 様
お褒めの言葉有難うございます。自分も6期にはまってこれを書くようになったので6期好きな方にそう言っていただけると嬉しいです。
これからもぜひ見にきてください。
>>405 名無飼育さん 様
更新遅くて申し訳ありませんでした。m(_ _)mこんな話を待ち望んでくださって有難うございます。
これからは週1ペースで頑張るのでよかったら見てください。
学校と両立するよう頑張るのでよろしくお願いします。
最後に、久しぶりの更新で焦ったらあげてしまいました_| ̄|○
せっかく真ん中辺りまでさがっていたのに人目にさらされる可能性が増えてしまい凹んでいます_| ̄|○
もし初めて見た方がいらして変な文章だと思われてもsageでひっそりやってたような者ですのでなるべく作者が傷つかない程度に指摘してください。
- 417 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/05(水) 19:23
- 久しぶりの凹みモードでうざくて申し訳ないです。
隠し
- 418 名前:名も無き読者 投稿日:2004/05/06(木) 17:11
- 更新お疲れ様です。
あ、おっさん2名じゃなかっt(ry
ヒサブリおがたか、ごちそーさんですw
てかチラッ、と報告されてる本編主人公の行動が笑えますww
今度自分もやってみよ。(←逮捕
いくらでも待つので大丈夫ですよ?
次もマターリ待ってます。
- 419 名前:217 投稿日:2004/05/06(木) 22:50
- 忙しいだろうけど更新してくれてありがとうございます! そしてお疲れ様ですw
ぼのぼの小高、微笑ましいですよ。この二人っていいね。
あ!オヤジが増えて来たのでは(ry
ってか田中さん、あなたそんなことまでするのですか?!!(笑
マターリ待ってますんでナンパ師のペースでいいですよv 頑張ってください。
- 420 名前:217 投稿日:2004/05/07(金) 01:04
- 今気付きました。
ナンパ師さん、呼び捨てしちゃってすみませんでした。
嬉しすぎてつい…(汗
- 421 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/09(日) 18:40
- 麻琴がオヤジ二人に感染しないことを願いながら他のメンバーが何をしとるか眺めてみる。
あややとミキティーはあややの乗ってる浮き輪をミキティーが押してあげて結構深いところまで行っている。
あややはぷかぷか浮いてるだけであっち行ってとか指示出してるけど浮き輪押しながら泳いでる美貴ちゃんは大変そうだ。
…足ついてないだろうから力尽きて溺れなきゃいいけど。
のんちゃん、あいぼん、後藤さん、紺ちゃんはビーチバレーの大会に参加している。賞品は海産物盛り合わせ。多分のんちゃんがやろうと言い出したのだろう。
今3連勝しているようで食べ物が懸かっているせいか後藤さん以外はかなりマジになっている。…相手チームびびっとるし。
確実に賞品をゲットするだろう。夕飯のバーベキューのおかずが増えるのでありがたい。
- 422 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/09(日) 18:40
- さて、残りの3人は何してるのかと見渡すと重さんは潜りっぱなしだった田中ちゃんを捕まえたのか二人で一つの浮き輪に入ってラブラブしている。
そこそこ大きい浮き輪だけどそれでも2人いっぺんに入るのは多少無理があるのかかなり密着している。
重さんに抱きしめられている田中ちゃんは胸に埋もれて息がしづらいのか苦しそうにしているがデレデレしてなかなか面白い顔をしている。
- 423 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/09(日) 18:40
- *****
- 424 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/09(日) 18:41
- 「さゆ、苦しいって。顔に胸を押し付けるんじゃなか!」
気持ちいいからしばらくされるがままだったがそろそろ息が出来なくなってきたので少し顔をずらして文句を言う。
「ちぇっ、いいじゃんちょっとくらい。れいながずっと独りで泳いでるから暇だったんだんもん。」
「それは悪かったけどそんなにくっつかれたら身動きができんじゃなか。」
がっちりホールドされて本気で身動きできない。
「だってれいなすぐどっかいって浮気しようとするんだもん。」
げっ!もしかしてさっき藤本さん口説いたんばれた?
「そ、そんなことする訳ないじゃなか。れいなはさゆひと筋ばい。」
「うそばっか、さっきから色んな人の体いやらしそうに眺めてたくせに。」
あーそっちか。良かったー殺されるかと思ったばい。
「違うとよ。あれは水着見てあの水着もさゆに似合いそうだなーとか考えてただけと。れいなが好きなんはさゆだけやけん。信じるっちゃ。」
必死で言い訳するれいなをさゆは訝しげな目で見てくる。ははは、信用なかねー。
- 425 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/09(日) 18:42
- 「じゃあ態度で示して?」
さゆがそう言って目を閉じたので少し深いキスをした。人目が気になるのであまり激しくは出来なかったがれいなの気持ちが伝わるように…
唇を離すとさゆと目が合い少し恥ずかしくなったので抱きついて顔が見えないようにした。…キスだけで照れたのなんて何年ぶりっちゃろ。
「れいながどれだけさゆのこと好きか分かったと?」
耳元で囁いてそのままさゆの耳をなめた。
「ひゃっ!もうれいなくすぐったい。…れいなの気持ちなんて始めから分かってるもんね。」
さゆが抱きしめ返しながら言ってくれて顔は見えないが声で笑っているのがわかった。
その言い方が癪だったので少し意地悪して言い返した。
「ふーん。じゃあもう言わなくても良い?」
さゆはその言葉に反応してれいなの顔を両手で挟むと自分の顔の前に持ってきて額をくっつけながら
「だーめ。分かってるけどちゃんと言葉にして態度で現して毎日伝えて。それがれいなの使命だからね。」
拗ねながらも真剣な目で言う。
「了解しました。我が侭なお姫様とね。」
れいなはそんなさゆの行動ににやけまくりで返事をした。
だって可愛いんとよ。にやけて何が悪い!好きな子の前で常にキリッとしてられるわけないんよ!!
それに言われなくても毎日さゆが好きって言葉と態度に現れるばい。だって自分の中で抑え切れないんだから外に出るに決まってるっちゃ!!
- 426 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/09(日) 18:44
- 更新以上です。
とりあえずれなさゆを少しだけですが。短すぎると思ったのでまったく関係のない雑談を少々入れときます。かなり意味不明ですので興味ない方すっ飛ばしといてください。
- 427 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/09(日) 18:45
- ちょいと雑談でも
高橋「…田中ちゃん嘘つきすぎやろ。美貴ちゃん口説いて女の子見てデレデレしとったくせに重さんの前じゃ良い子ぶりよって。」
田中「何言っとるとですか。れいなはさゆひと筋とですって。」
高橋「じゃあ他の子見てニヤニヤしとるのは何でや?」
田中「無意識ばいっ!」
高橋「胸はって堂々と言うようなセリフじゃないやろ!」スパーン
田中「久しぶりにツッコまれたとー、やっぱ高橋さんのツッコミが一番よかよ。このハリセンの感覚が何とも言えんばい。」
高橋「…田中ちゃんきもい。マゾ?」
田中「ひどかねー、違うとですよ。でも高橋さんになら叩かれてもよかですよ?…むしろ踏んでくんしゃい!」
高橋「………何がしたいん?それも浮気なんか?」
田中「だから浮気じゃなかとですよ。ただ水着の美女に踏まれてみたいなと…」
高橋「…充分うわっついとるわ!」
(海に来とるせいかオヤジ+変態度数まであがっとるの…)
田中「海はヒトを解放的にするとです!!」
- 428 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/09(日) 18:51
- すいませんオヤジトークが気に入ってるので変態田中さんを書きたかったんです。m(_ _)m
それと最近田中さんと高橋さんの絡みを書いてなかったのでここだけでもと思いまして。
来週は日曜までにちゃんとした文を更新します。
- 429 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/09(日) 18:59
- >>418 名も無き読者 様
有難うございますぜひ一度お試しくださいwオッサンがだんだんエスカレートしててすいませんm(_ _)m
なるべく待たせないようにがんばります。
>>419、420 217 様
有難うございます。ぜんぜん呼び捨てで結構ですよwむしろそのほうがry
ちょっとひどくなりすぎなので次からなるべくさわやか路線でがんばります(多分・・・)
- 430 名前:名も無き読者 投稿日:2004/05/10(月) 17:31
- 更新お疲れ様です。
いやー、自分もニヤケまくりですw
なんだか雑談で田中しゃんがオッサン通り越して変t(ry
続きもますます気になります。
- 431 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/15(土) 01:01
-
田中ちゃんと重さんのイチャつきっぷりに耐えられなくなって視線をずらすと豆と亀井ちゃんがバカップルを見ながら何か話していた。
亀井ちゃんは俯きぎみだ、好きな人のあんな状態見るのつらいんやろな…
しばらく眺めていると話が済んだのか豆だけ田中ちゃん達のほうへ近づいていき田中ちゃんに話し掛けた。
その瞬間
「きゃっ!!」ゴボッバシャバシャッ
亀井ちゃんが悲鳴をあげて水中でもがきだした。
「!!絵里?!」
「ゴホッ助けてっ!!」
「!亀ちゃん溺れたみたい!!田中ちゃん助けてあげて!!!」
豆の声で田中ちゃんが浮き輪から抜け出して亀井ちゃんのところまで泳いでいく。
田中ちゃんが腕をつかむと亀井ちゃんは田中ちゃんにしがみつき思いっきり息を吸っている。
苦しかったんやろなぁ、とりあえず大事にならんくてよかった〜田中ちゃんのおかげやな。普段スケベやけどこーゆうときだけは本当かっこええわ。
「絵里大丈夫?水飲んだりしてない?」
田中ちゃんが亀井ちゃんの背中をさすりながら尋ねる。
「う、うん。ごめん、ちょっと足がつってパニックになっちゃって。」
「そうなん?まだ痛い?とりあえず浜辺に上がるとよ。」
田中ちゃんは亀井ちゃんに自分の肩をつかませて岸まで泳ぎ、足が付くところになったらお姫様抱っこをしてあげていた。
…水中だから出来る芸当やな。あーしも後で麻琴にやってもらお。
- 432 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/15(土) 01:02
- 田中ちゃんは何とかあーし達のいるパラソルまで亀井ちゃんを連れて来ると座らせて足を診てあげていた。
「亀井ちゃん大丈夫?」
「あ、はい大丈夫です。お騒がせしてすいません。」
亀井ちゃんは麻琴が聞くと申し訳なさそうに答えた。
「でもしばらくは休んでたほうが良いし、もうすぐお昼だから先に別荘に戻ろうか。田中ちゃん連れてってあげてくれる?」
「はい。」
「愛ちゃん、お昼ごはんの支度しないといけないからあたし達も戻らない? 荷物は重さんと理沙ちゃんにお願いしてさ。」
「任せるニイ!」
「えー?さゆもれいなと一緒に行くー。」
珍しく麻琴がてきぱきと指示を出したのに重さんに拒否された。まさか断られると思わなかった麻琴はずっこけていつもの情けない顔になっている。
「それだとあたしがが独りになるじゃない。重さん一緒にいてよ!あとでアイス奢るからさ。」
豆は重さんの言葉に必死になってお願いしている。
「もうしょうがないなーそこまで言うなら今回はいてあげるよ。」
アイスに釣られてか豆の必死の願いが通じてか重さんは荷物番を引き受けてくれた。
「あ、ありがとうニイ。」
豆はホッとため息をつきお礼を言った。別にそこまでせんでも荷物番なんか一人で十分やない?
- 433 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/15(土) 01:03
- 麻琴は『ご飯できるの1時間ぐらいだからそのくらいたったらみんな呼んで来てね』と荷物番の二人につげるとあーしの手を掴んでさっさと歩き出した。
「そんなに早く歩いたら田中ちゃん達付いてこれんで?」
「だって早くお昼ご飯作らなきゃ大人数だから間に合わないよ。亀井ちゃんも足つったくらいならそんな大したことないから田中ちゃんがついてれば平気だし。」
「まあ、そうなんかな。」
「そうそう、大丈夫だよ。」
へらへら笑う麻琴を見て何か違和感を感じたがよほどお昼ご飯が心配なのだろうと言うことで納得しておいた。
…なんせ食い物に関してはうるさい人たちがいるしの。腹減ったって暴れられたらかなわん。
- 434 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/15(土) 01:04
-
一足先に別荘に着いたあーしたちは早速昼食を作り始めた。
おにぎり、焼きそば、そーめん、サラダ、スイカというかなり偏ったメニューやけど昼だしこんなもんやろ。それに簡単やしな。
「あーしが焼きそばとサラダ作るから麻琴そーめん茹でておにぎりにぎって。」
「うん分かった。…愛ちゃん指切ったりしないでね。」
材料の準備をしている麻琴に話し掛けると心配そうな返事が返ってきた。
…チッ、わざと失敗して手当てしてもらおうと思っとったのに。やっぱ一緒に料理言うたら定番やん?
『イタッ!指切っちゃった。』『愛ちゃん大丈夫?』『このくらい舐めとけば大丈夫だよ。』『そう?じゃああたしが舐めてあげるよ。』『え?あ、麻琴。』チュッチュパ『よし、こんなもんかな。』『もう、急にそんなことしないでよ。』『だって愛ちゃんが舐めとけばいいって言ったんじゃん。それとも感じちゃった?』『…もー!麻琴のエッチ!!』
みたいな感じのやつ。ええなー。
「………熱っ!」
よそ事考えながら料理しとったから手元がくるってフライパン触ってもうた。
「ちょっ、愛ちゃん大丈夫?!」
それを見て麻琴が心配そうに覗き込んできた。
そんなに焦らんでも大した事ないのに本人よりパニクっとるやざ。あーあ、握りかけのおにぎり落としてもーた。もったいないな。
- 435 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/15(土) 01:05
-
「あー、平気平気。ちょっと火傷しただけやざ。」
手をひらひらさせて火傷した部分を見せる。
「ちゃんと冷やさなきゃダメだよ!ほら、手貸して!!」
麻琴はそう言うとあーしの手を蛇口のところに持っていき水をかける。
「よし、こんなもんかな。愛ちゃんどう?痛くない?」
数分間冷やして満足した麻琴は水道を止めて聞いてきた。
「んー、まだちょっとヒリヒリしとるかのー。」
「本当?氷で冷やしたほうがいいかな。」
「そんなんせんでええから舐めて?」
麻琴が冷蔵庫へ向かおうとしたのを止めて上目遣いで言ってみる。麻琴はこれに弱いんよね〜♪
「へ?ひ、冷やしたほうが良いんじゃない?」
あはは、やっぱ動揺しおった。このくらいでどもっちゃってかわええの〜。
「いんや、舐めたほうが意外と治りが早いんやで。麻琴知らんの?」
「へ〜、そうなんだ。そ、それじゃ」チュッチュパチュチュウ
おおっ、簡単に信じおった。騙してすまんの…バカップル見とったらイチャつきたくなったや、許せ。
しかし騙されとることに気付かん麻琴は恐る恐るやけど丁寧に火傷した部位に舌を這わせてくれとる。
…なんか子犬が一生懸命ミルク舐めとるみたいですごい可愛い。いや、麻琴は純粋にあーしの怪我を心配しとるんやからそんなこと考えるのも失礼なんやけど。
でもやっぱかわいー!このまま抱きしめたら驚くかのぉ。
- 436 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/15(土) 01:07
-
………えーいやってまえ!!ガバッ
「うへぇ!?」
いきなり抱きつかれた麻琴は予想通りおかしな声を上げて驚いた。女の子なんだから『キャアッ』っとか言えんのかの。
(想像中)…ウップ、やっぱさすがにそれは気持ち悪いわ。
「く、苦しい…」
彼女に対してなかなか失礼なことを考えていると麻琴が息たえだえに言った。おっと、勢い余ってヘッドロックかけとったわ。いやー、悪い悪い。
「…愛ちゃん指もう大丈夫なの?」
謝りながら腕をはずすと麻琴は首締められて落ちる寸前だったのに自分のことよりあーしの心配をしとった。
…そのうち他人助けようとして死んだりするかもしれんの。そうならんようにあーしが守らんと!
麻琴のあまりの人の良さに心配になってもーた瞬間やった。
- 437 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/15(土) 01:15
- 更新以上です。
…少なくて申し訳ないです。
今回はものすごいベタなネタなんでどうかと思いましたが書きたかったんです!!だって海だし料理だし!!!(水着の上からエプロンとか書かなかっただけマシかと…
次回は田亀いきますよ〜(多分
- 438 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/15(土) 01:27
- >>430 名も無き読者 様
毎回レス有難うございます。
ちょっと雑談はやりすぎでしたかねw
今回は田中さんをかっこよくしようと思ったんですがどうでしょうか。
続き…がんばります。
川;VvV)<毎回がんばりますって言ってるけど結果がともなってないよね?!
…それは言わないでください_| ̄|○
- 439 名前:子ニャン娘 投稿日:2004/05/15(土) 02:53
-
更新おつです。積極的な高橋さんとってもいぃ〜です♪
でも、亀ちゃんの方がもっと気になるって言うか、期待してま〜す☆
- 440 名前:名も無き読者 投稿日:2004/05/15(土) 14:44
- 更新乙彼デス。
相変わらずイイ感じですな〜、おがたかw
田中ちゃんも今回はカッコ良かった感があります。
結果は十二分に伴ってると思うので凹まず頑張って下さいw
次も楽しみにしてます。
- 441 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/22(土) 13:48
- 小川さん達がさっさと行ってしまったのでれいなは絵里を支えながらのんびり歩いていた。
海から別荘までは10分ほどで着くし一度荷物を置きに行ったので場所は分かるんけど怪我した後輩置いてくなんて薄情な先輩ばい。
まあ、吊っただけなので普通に歩けとるしそんな大した問題でもないんけどね。
それでもれいなは心配なので一人で歩けると言う絵里に無理やり肩を貸しとるわけで…あっさり置いてかれたのがなんか癪(しゃく)なんよね。
「れいなごめんね。」
れいなが先輩二人に軽く腹を立てていると絵里が謝ってきた。どうも顔をしかめていたらしく怒ってると思ったようだ。
- 442 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/22(土) 13:48
- 「ん?なにが。謝られる様なことされとらんとよ?」
何に対して謝っとるか予想はついたがすっとぼけてみる。
「溺れて迷惑かけちゃったし、それにさゆとの時間も邪魔しちゃって…」
絵里は俯きながら本当に申し訳なさそうに言った。
意外だった。溺れたことはともかく、さゆといたのを邪魔して悪かったと思ってるとは想像できなかったのだ。
自分でいうのもなんだが絵里はれいなのことが好きで、当然彼女のさゆといるのを見るのは喜ばしくないだろうし絵里からしたら二人の仲を壊すのが目標みたいなもんだと思っていたのだ。
しかし絵里は少しの時間離れさせただけで謝ってきたのだ。
よくよく考えれば今までも絵里がさゆといるところに無理やり入り込んでくるような事はほとんどなかった。
…絵里はさゆのことも考えてしまって自分の気持ちだけでれいなにせまったり出来んかったんかな。
- 443 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/22(土) 13:49
-
「あー、そんなん別に気にせんで良いのに。まあ、溺れ死なれたら迷惑になったかもしれんとけど〜。」
ニシシッと笑って冗談っぽく言った。
絵里がどういう気持ちでれいな達を見てたのか気になったが直接聞くわけにもいかんし、とりあえず笑ってくれるようにいつもの調子で悪態をつくことにしたのだ。
…本人が気にしてないことを謝られてもかえって困るけん、せっかくの旅行だし楽しくせんと。
「もー、れいな酷い!ちょっとは心配してよねー。」
絵里は笑いながられいなの肩を叩いて言った。
少しは元気でたみたいとね。
- 444 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/22(土) 13:50
- 「何言っとるとー、ものすごい心配しとるやなか。そうじゃなきゃ肩なんかかしてやらんとよ。なんなら一人で歩くと?」
…まったく絵里は運動神経良いくせにとろいんから。実際溺れたときはかなり焦ってしまった。
れいなはあまり泳ぎが得意でないのに必死で絵里を助けたのに心配してないとか言われるのは心外だ。
そんなこと言うとつけあがるので最後のほうは口には出さず、わざとらしく頬を膨らまして怒って見せると
「ごめんごめん。れいなありがと。」チュッ
絵里の唇が軽くホッペにあたった。
「!!絵里?!!」
バッ
「キャッ」
グラッ
「あっ、とっと。」
ガシッ
あまりに急な展開だったのでとっさに離れたのだが絵里がバランスを崩して転びそうになったため腰に手をまわして抱きとめた。
- 445 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/22(土) 13:51
- 「ごめん、大丈夫だったと?…いきなりそーゆうことせんで欲しいっちゃ。」
「いきなりじゃなきゃ良いの?」
再び歩き出しながら注意すると絵里は上目遣いで首を傾けながら聞き返してきた。
…やばい、かわいらしか。
「いやいやいや、そーゆう問題じゃなかと。」
少しドキドキしとることを感ずかれないように冷静を装ってツッコミを入れる。
「あはは、分かってるよ。ついしたくなっちゃったの。ごめん、さゆに怒られちゃうね。」
絵里は大して悪びれた様子もなくニコニコしながら頭だけ下げて謝ってきた。
…さゆごめん。れいなはさゆ以外の子にときめいてしまいました。
れいなは浮気者ばい………でも愛しとるのはさゆだけやけん信じてくんしゃい!!
って、別に本人のおらんし心の中でこんなこと叫んどっても誰にも通じんのやけどね。…だって気持ち的にもの凄く申し訳なくなったとよ。
- 446 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/22(土) 13:52
-
だいたい今の状況がいかんばい…
どうせ午後からまた海行くからって水着の上にTシャツはおってるだけの格好でしかも絵里を支えるためにぴったりくっついて歩いとるから肌と肌の密着率が高いんよ!
そんな状態でほっぺにキスされたり上目遣いで見られたりしたられいなでなくても多少はドキッとすると!!
…ごめんなさい、頼むからさゆにはばらさないで欲しいたい。…誰に言っとんやろ。
- 447 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/22(土) 13:53
-
彼女のしりにひかれてる方々の雑談
田中「吉澤さんは彼女以外にときめいたことあるとですか?」
吉澤「ない!…とは言えんかも?」
田中「なんでそんなあいまいと?」
吉澤「いやいや、若気の至りと言いますか。小川はあるだろ?こないだこんこんの浴衣がはだけててドキドキしたっつってたじゃん。」
小川「え?自分の都合悪くなったからっていきなりこっち振らないでくださいよ。…だってあさ美ちゃん胸おっきいんだもん。」
後藤「…小川、ちょっとこっちおいで?」
小川「へ?うわっ後藤さんいつからそこに?!………ウギャー!!」
吉澤「あーあ、ご愁傷様。それでミキティーはどうなん?」
藤本「今あきらかにごっちんいるの分かっててわざと言ったでしょ。
美貴は亜弥ちゃんにしか興味ないよ。間違っても梨華ちゃんとか見てドキドキしないし。
それより自分はどうなのさ?まあ、聞かなくても分かるけど。」
吉澤「…別にそこで梨華ちゃんを例えに出す必要はないんじゃない?
うちは…まあ多少あっても仕方ないんじゃん?美貴みたいに可愛い子見ても何にも感じないほうが男としてどうかと思うわけよ!!」
藤本「いや、美貴たち女だし。そして必死に言い訳しすぎ。」
吉澤「………とにかく!若いうちは不特定多数の人に欲情することもあるもんだって!!」
田中(…ドキドキするか聞いただけなのに欲情とか言われると生々しいんけど。しかも不特定多数って…吉澤さんはそうだったんですか?)
- 448 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/22(土) 14:00
- 更新以上です。
短くて申し訳ないですm(_ _)mあんまり短いのでまた雑談で誤魔化しました。
久しぶりに田中視点なので書きやすかったです。というか高橋視点が難しすぎたのですが_| ̄|○
次回は亀ちゃん視点でも書こうかと思っております。
- 449 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/22(土) 14:10
- >>439 子ニャン娘 様
有難うございます。久しぶりのおがたか気にいってもらえて嬉しいです。
今回の亀井さんはどうでしたかね♪
>>440 名も無き読者 様
本当いつも励まして頂いて有難うございます。
いい感じですか?おがたかはさわやかなバカップルを目指して書いてるので嬉しいです。
田中さん、今回はちょっと純情にしてみました。(いまさら無理があったかもしれませんが)
次回もがんばっていくので楽しみにしててくださると嬉しいです。
- 450 名前:名も無き読者 投稿日:2004/05/22(土) 21:37
- 更新お疲れ様です。
・・・バラしてみるか。(ヤメレ
意外と(←失礼)純情な田中さんがヨかったッスw
雑談も楽しいのでもーまんたいデスぜ。
亀ちゃん視点、楽しみにしておりますw
- 451 名前:子ニャン娘 投稿日:2004/05/23(日) 22:41
- 更新おつかれです。
え〜、今回の亀ちゃんは、とってもけなげで・・・
亀ちゃん!あなたの人を思いやるやさしさはきっといつか報われるはずです!
(作者さんしだいなのれす(笑))
それはさておき、これからの田中さんの行動もある意味期待してます。
- 452 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/29(土) 18:49
-
小川さん家の別荘に着くと、れいながソファーに座らせてくれた。
小川さんと高橋さんは二人の世界に入っていて絵里たちが帰ってきたことに気付いていない。
「シップか何か貰ってこようか?」
「あ、本当にもう大丈夫だから気にしなくて良いよ。ありがとね。」
れいなが足を診ながら聞いてくれたがつっただけでシップ貼るのもおかしいし、何ともないので断った。
ずっと大丈夫って言ってるのにれいなはなかなか信じてくれずに心配している。
…そりゃ、クラスマッチのときは無理したけど今回は全然大した事ないのに。でも怪我とかするとれいながすごく優しくしてくれるから嬉しいんだよね。
あっ、別に普段が冷たいってわけじゃないよ。ただやっぱさゆ優先になるからさ…
今は二人っきりだし(小川さんと高橋さんはいるけどあっちはあっちでもりあがってるし)いい機会だかられいなをひとりじめしてもいいよね?
- 453 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/29(土) 18:49
-
「ねえ、れいな?」
「んー?なん?」
呼びかけると絵里の隣に腰掛けながらこたえてくれる。
れいなって返事の仕方とかそっけないんだけどどこか優しさが伝わってくるんだよね。
何か、全てを包みこんでくれる感じがしてすごく心地が良くなる。
それにたぶん無意識なんだろうけど、さっき歩いてたときとか普通に腰に手を回してきたし、今もソファーごしだけどれいなの手が肩のほうまで伸びているのでどきどきして仕方ない。
「…絵里?」
「あ、あのね。絵里の水着どう?」
なかなか話し出さなかったのでれいなに呼ばれ、慌ててしゃべったので少しどもってしまった。
いけないいけない、また意識飛んでたよ。れいなのこと考えるとつい色々考え込んじゃうんだよね。
「あー、うん。…ばりカワイかよ!ちょっとどきどきしたかもしれんばい。」
真面目に聞いたのにれいながいつもみたいに軽い調子で言うので本気で思っているのか分からない。
しかもちょっと間があったし、明らかに無理やり声のトーンを上げて答えられても複雑な気分…
なによりれいなが微妙に目を合わせてくれない気がするけど気のせいかな?
- 454 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/29(土) 18:50
-
「えー、本当?嬉しー。れいな大好きー!!」
とりあえず絵里も調子を合わせて言ってみたがすごく上辺だけの会話っぽくなってしまった。
「絵里、棒読みとよ。」
「だってれいなの言い方が胡散臭かったんだもん。」
「なにぃ!失敬とね。れいなは心の底から可愛いと思って言っとるとよ。もう、ビバ水着!ビバビキニ!!って感じっちゃ。
絵里バリバリかわいかって!!…れいな何か絵里の肌好きなんよ。」
「ほんと?…じゃあさ、じゃあさ、さゆと比べたらどう?」
れいなが一生懸命可愛いって言ってくれたので信じることにして一番聞きたかったことを尋ねた。
しかし肌が好きとかよく分かんないけど喜んでいいのかな?まあ、好きって言ってもらえたのが嬉しいからいっか。
それはそうと…ビバ、とか久しぶりに聞いたよ。絵里はツッコミじゃないからあえてつっこまないけど。
「………さゆのほうが」
れいなはしばらく困った顔をしてから口を開いた。
…やっぱさゆのほうが良いんだよね。分かってたけど聞くのやめとけばよかったなぁ
- 455 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/29(土) 18:51
-
「…胸がでかいばい。」
アリャッ? ズルッ
れいながマジ顔で絵里のほうを見ながら言ったのでずっこけてしまった。
「うん。これはさゆのほうがでかいとね。さゆがあのくらいだから……でかいでかい ブツブツ」
れいなは思い出しているのか視線を空中にただよわせて手をワキワキと動かしながらブツブツ言っている。
…どうも目が合わないと思ったらもしかして胸見てたのかな。
「れいな手の動きがエッチ。」
「ん?そんなことなかよ。普通の動かし方ばい。」
…っていうか、胸のサイズを知ってるって事はやっぱそーゆうことなんだよね。明らかに手の感触で思い出してるみたいだし。
学校じゃそんなこと言ってるとこ見ないけど本当はどうなんだろ。
でもれいな手が早いみたいだしとっくなのかな、知りたいけど知りたくないよ…でも気になるー!
「ね、ねえ。れいなとさゆってさ。」
「うん?」
「…ど、どこまd「「「「「「「「ただいまー!!」」」」」」」」
ガクッ
聞こうとしたところに丁度よく他のメンバーが帰ってきた。気付かないうちに1時間たっていたようだ。
…はあ、まあ聞かなくて良かったかもね。まだ初日なのに落ち込んでたらまた迷惑かけちゃうし。
- 456 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/29(土) 18:52
-
「おかえりやざー、ご飯出来とるでみんな手洗ってきて。」
「あ、れいな達もやります。」
小川さんと高橋さんがリビングの机に出来上がった料理を並べていたので話を止めて手伝った。
絵里が何か言いかけたけどまた後でよかよね。
お昼ごはんは焼きそば、おにぎり、サラダ、スイカと言うシンプルなものばかりだったがその分、量が半端なかった。
ダイナミックで男の料理みたいばい。とくにおにぎりとかそーとうデカイし。
しかしそれでもお腹をすかした人たちが大勢いるので皿の上の食物はあっという間になくなった。
…いつもながら良く食う人たちとね。
「ふー、食べた食べた。」
「みきたん、食べてすぐ寝たら牛になっちゃうよ。」
「んー、そしたら亜弥ちゃんが飼ってね…ZZzz」
「…も〜、しょうがないんだから。」
藤本さんは食べ終わるとすぐに松浦さんの太ももに頭をおいて幸せそうに寝てしまった。…気持ちよさそうとね。
…しっかし藤本さんてこうして見ると幼いとね。
ご飯のときは肉が良いって駄々こねて松浦さんに
「夜はバーベキューしてくれるから我慢して!ほら食べさしてあげる、アーン」
「…アーン、モグモグ」
「おいしい?」
「…おいしい。」
って結局全部食べさしてもらっとったし。寝顔なんてそうとうかわいらしかよ…襲いたか〜!!
- 457 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/29(土) 18:52
-
まあ、それはともかく何でこんなこと報告したかって言うと松浦さんのカップルを筆頭に全体的に甘い空気がただよっとるって事を言いたいんよ。
で、それに感化されてさゆもくっついてくるんやけど…その状態を見て絵里が苦しい思いをしとるかもしれんとかごちゃごちゃ考えてどうしたらいいか困っとります。
ちなみに席順はさゆがれいなの横、絵里は机を挟んで真ん前でその隣に眉毛がおる。絵里はずっとそっちと話しててこっちを見てないからそんなに気にしなくて良いのかもしれんがやっぱ気になるのでどうもさゆに対してぎこちなくなる。
「おっし、休憩もしたしそろそろ遊び行くかー!!」
しばらくすると吉澤さんが叫んだのでみんな動き出した。せっかく海きとるのにいつまでも家の中でごろごろしとったらもったいないけんね。
「みきたん起きて。海行くよ。」
「……んんー、…いいよ、美貴残るから行っといで…zzzzz」
「はあ、もう仕方ないなー。ねえ、あたしとみきたんは残ってていいかな?」
「ああ、いいですよー。じゃあカギ預けとくんで出掛けたくなったら戸締りして出てくださいね。」
「うん、わかった。ありがとね小川ちゃん。」
「いいえー、それじゃごゆっくりー。」
「「「「「「「「「いってきまーす!!」」」」」」」」」」
れいな達は二人を置いて再び海へと向かった。
- 458 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/29(土) 19:00
- 更新以上です。
亀井視点やたら短くなっちゃいました…気付いたら田中さん視点に切り替わっていたんですw
なかなか話が進まないのですがよろしくお付き合いください。
- 459 名前:ナンパ師 投稿日:2004/05/29(土) 19:10
- >>450 名も無き読者 様
有難うございます。…ばらすのだけはどうかご勘弁を(田中さんの命が…)
亀井さん視点…女の子側を書くのは難しいです_| ̄|○
>>451 子ニャン娘 様
…報われて欲しいですけどどうでしょうw
作者的には亀井さんを書いてると切なくて仕方が無いのですが…幸せになって欲しいですよ。
すべては田中さんしだいです!
- 460 名前:名も無き読者 投稿日:2004/05/30(日) 14:07
- 更新乙彼サマです。
切ないね、キャメイちゃん。。。
でも相変わらずエロい田中しゃんのキャラがイイ感じですw
さりげにあやみきもあったりで、
話進まなくてもコレはコレでいいかも♪(ヲイ
次も楽しみにしてます。
- 461 名前:泡 投稿日:2004/06/01(火) 23:10
- いいですねぇ
今後も楽しみにしてますから、がんばってくださいね
- 462 名前:子ニャン娘 投稿日:2004/06/05(土) 23:52
- 更新ご苦労さまです。
そ〜ですか・・・、亀井さんが報われるように密かに祈ってます。
それとは別に、田中さんにはもっともっと自由人として動いてほしいです♪
- 463 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/06(日) 01:13
- れいな達は再び海へとやってきた。…のはいいんけど高橋さんと小川さんがれいなに荷物番を押し付けてきたので遊びに泳ぎにいけんくなってしまった。
まあ押し付けられたと言っても高橋さんが早口で言ったのであまり理解できてなかったのに頷いてしまったのがいかんかったんけど。
午前中は任せっきりだったのだから二人に遊んできて欲しかしよかけどね。それでも小川さんはもの凄く申し訳なさそうに謝りながら高橋さんに引きずられていったけど。
それとカメラ渡されて写真もとっとけって言われたと…望遠ついとるから良い絵がとれそうとね、あとで焼増しお願いせなあかんばい。ムフフ
水中カメラとかあったら最高なんやけどな〜それこそお宝映像が永久保存版とよ!!いろんなアングルからきわどいのを狙って…
って、話がそれたばい。ついつい妄想が膨らんでしもたとよ。
つまり何が言いたいかって言いますと…今のれいなの状況は荷物番のために泳ぎにいけんのやけど、そうすると当然それに付き合ってさゆも一緒におるわけとね。
で、今日はそこに絵里も加わっとるからなんか空気が…
でもそう感じとるのはれいなだけで二人は普通なんけどね。
- 464 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/06(日) 01:14
- いつもだとこーゆう場合は絵里は遠慮して離れていくんけど、今日はさっき溺れたせいか海に入るのが怖いって言いだしたので3人で仲良く話しとる。
3人って言っても絵里とさゆが話とってれいなは聞いとるだけなんけどね。…でも並び順は絵里、れいな、さゆだからおもいっきり挟まれている。
とにかく特に会話に入っていく気も無いので二人の話に耳を傾けつつ辺りを見回してみた。
「後藤さ〜ん、ここ足つきませんよ〜。」
「んぁ、後藤につかまってれば大丈夫だって。ほら紺野もっとしがみついていいんだよ?」
「ぅう〜、後藤さん〜。」
「あはっ。」
どうやら後藤さんが紺野さんを無理やり深いところまで連れて行ったようだ。後藤さんは抱き付かれてえらい楽しそうとね。…計画犯ばい。
- 465 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/06(日) 01:14
-
「はっはっは!あたしに追いつけるかな?」スーイスイ
「ムカー。よっちゃん待つのれす!」バシャバシャバシャ
「ちょっ、のの置いてかんといてや〜」ゼエハア、パ シャ パ シ ャ
「みんながんばれー!ウフフ」プカプカ
えーと、綺麗なフォームでゆうゆうと泳いでいる吉澤さんを辻さんがすごいスピードで追いかけていてそれについていこうと頑張ってる加護さん、そしてその三人を浮き輪で浮かびながら応援している石川さんって感じなんやけど。
…石川さん、とりあえず笑って眺めてないで加護さんを助けてあげてください。今にも力つきそうとよ。あ、沈んだばい。
「ほれとってこーい。」ポーン
「ウワッ、ちょっと遠いよ〜」バシャバシャ
…高橋さんが投げたビーチボールを小川さんが泳いで捕りにいっとるんけど。なんていうか、小川さんは犬なん?
つーかなんでクロールで捕りに行ったのに戻ってくるときは犬かきなんよ?今は高橋さんの周りをぐるぐる回っとるし…
いかん本当に犬にしか見えんくなってきたばい。
………あれ?眉毛は?…まあ、よかとね。
わざわざ探そうとは思わんばい。
- 466 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/06(日) 01:15
-
さてさて、そのころあやみきはと言いますと。
クゥ クゥ スー
あはは、可愛い寝顔だねー。
午前中遊び過ぎたからかお昼ご飯食べてお腹一杯になったからか知らないけどよく寝てる。
でもソファーだしこの体勢だと寝づらくないのかな?
ツンツン
「ンゥー、……おぁよ〜」
「おはよー」
暇だったのでホッペを突付いていたら起こしてしまった。というか起こそうとしてやったんだけどね。
寝顔を見てるのも可愛いからずーーと見てても飽きないんだけど、やっぱり相手してくれないと寂しいじゃん?
- 467 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/06(日) 01:16
-
「いつから起きてたの?…もしかしてずっと見てた?」
「んー、でも十分くらいだよ。」
「も〜、早く起こしてくれたら良いのに。もう眠くないの?」
照れたように笑って問いかけてくれる。
もともと美貴が寝ちゃってたから二人だけ残ってるわけだもんね、眠くてあんま覚えてないけど確かそうだったはず。
美貴は一人で残るからって言ったつもりだったけどどうせ亜弥ちゃんも残ってくれるだろうとか考えてたのは内緒だよ。
「ごめんごめん、亜弥ちゃんの寝顔があんまり可愛いからなかなか起こせなくてね。
まだ眠いけどいいかげん亜弥ちゃん足痺れちゃうだろうと思って起こしたんだけど。」
え?さっき寂しいから起こしたって言った?しかもそう思ったなら起きた時にどいてやれよって?
まあまあ、そんな読者にしか分からないとこ気にしないでよ。…だって太もも気持ち良いんだもん。
…何?美貴に逆らうの?
………
そうそう、それでいいんだよ。なんも文句ないよね?!
- 468 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/06(日) 01:18
-
「そっか、ありがと。それでこの後どうする?海行こうか?」
「んー、でももう4時だし微妙だよね。もう一眠りしようよ。亜弥ちゃん膝枕したままじゃよく寝れなかったでしょ?」
…どうせ夜は眠れないんだから今のうちに寝とこうよ。
美貴は亜弥ちゃんの耳元で囁きそのまま抱きしめて横になると、お金持ちの家のソファーは二人でも余裕で寝転ぶことが出来ていいな〜。なんて考えながらふたたび眠りについた。
…亜弥ちゃん、夜は寝かせないから今のうちにぐっすり寝とくんだよ?
- 469 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/06(日) 01:24
- 更新以上です。
最近更新短いので行間たくさん空けたのにそれでも少ない_| ̄|○
とりあえず最近体調が良くないとだけ言い訳しておきます。
次回大量更新!!とか書いといたらやる気出るかな〜。一応言っておきますが本当に出来るかは神のみぞ知る。
- 470 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/06(日) 01:38
- >>460 名も無き読者 様
(亀井)切ないとか、幸うs(ry とか言わないでくださいよ〜(T_T)
名も無き読者様の言葉に励まされて今回も話が進みませんでした。
本当毎回励ましの(甘やかし?)の言葉有難うございます。
>>461 泡 様
最高の誉め言葉を有難うございます。いいって言っていただけると本当に嬉しいです。
これからも自分を追い詰めて頑張っていくので良かったら読んでください。
>>462 子ニャン娘 様
有難うございます。亀井さん…本当どうなるんだろう(他人事のように言ってますがマジでどうなるか分かってませんw
田中さんはこれ以上自由に動かすとやばいかもしれません!
- 471 名前:名も無き読者 投稿日:2004/06/06(日) 13:05
- 更新お疲れ様です。
(((( ;゜Д゜))))<文句無いです、逆らいません。。。
いや〜実際このほのぼの観察日記的なので十分楽しいんですよw
でも甘やかす(?)と進まないようなので次こそ話が動くのを期待して待ってますw
- 472 名前:子ニャン娘 投稿日:2004/06/06(日) 21:58
- 更新お〜つかれ〜さ〜まで〜す♪
田中さんは自由に動いても大丈夫なはずです。
だって妄想族のリーダーだから・・・!(何のこっちゃ?)
とにかくこれからも頑張ってください!!
- 473 名前:ぁーぃ☆ 投稿日:2004/06/07(月) 06:23
- この小説楽しぃですね☆今読ましてもらぃました♪れーなとよっちゃんの会話とか、計算高ぃごっちんとか良かったです★私、基本的に松藤好きなんで、松藤中心のばっか読んでたんですけど、タラシのれーな最高です!!これからも頑張ってください★
- 474 名前:217 投稿日:2004/06/07(月) 17:19
- ナンパ師さん、久しぶりです!!そして更新乙です。
パソコン壊れちゃって、この小説をチェック出来なくて毎日生きてるかどうか分からなかったです(ぇ…(T-T)
相変わらず面白いですね!!田中さん最高!甘いあやみき最高!
ってか、文句ないですよ、美貴様(汗
更新頑張ってくださいね。
- 475 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:00
-
「私ちょっとトイレ行ってくるね。」
話が一区切りついたのかさゆはそう告げるとトイレのあるほうへ向かっていった。
「ごめんね…絵里がいたら邪魔だった?」
「へ?どうしたんいきなり。そんなこと思っとらんよ。」
2人になると急に絵里に謝られたので焦った。最近謝られてばっかりな気がするたい。
「だって、れいな全然話に入ってこないでボーと遠く見てるから絵里がいたらつまんないのかと思って…」
うっ、その潤んだ瞳で見るの反則やって言っとるのに。…しかしなんでそこまで卑屈になっとるんやろ。
「そんなことなかよ。れいな海好きやからついついボケーと眺めちゃうんよ。見惚れるって言うやつばい。」
本当は海辺で遊んでる女の子に、なんやけどここはあえて海って言っておく。
…調子のいいことばっか言ってすいません。
- 476 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:00
- 「ほんと?じゃあ絵里のこと嫌いじゃない?」
えーーと、なんでそっちに話が飛ぶの??誰もそんなこと言っとらんし。
だーかーらー、涙目はやめてー!!
「あはは、何でそうなんの? そんなん好きに決まっとるやなか。」
うわー、笑顔で答えたけどもの凄い乾いた笑いになってしまったばい。自分で言っといて他人事のように聞こえてくるとよ。
…この状態でだれが嫌いなんて言えようか。まあ、実際好きなんけどね。
あっ、もちろん友達としてとよ?れいなにはさゆがおるしね。さゆを一番愛しとるばい!!
「…嬉しい、絵里もれいなのこと大好きだからね。」
「うん、知っとると。」
「ぶー、何その反応。つまんなーい。」
「はいはい、分かったから抱きつかんといて。れいなのど乾いたからジュース買ってくるけん荷物番よろしく。」
れいなはそう言って立ち上がると少し離れたところに見える自販機に向かった。
- 477 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:02
-
危なかった。絵里に大好きって言われて抱きつかれた瞬間ちょっと…可愛いって思ってしまったばい。
そんな状態でさゆにでも見られた日にゃえらい事になるのでとっさに逃げたわけやけど、ジュース買って戻ったらまた二人きりなんよね。
ポチッ カシャ ゴトン
はあー、よし戻るか!
自分の分と絵里とさゆの分のジュースを買って戻らざるをえなくなったので気合を入れて振り返り絵里のほうに目を向ける。
すると遠くからでよくは見えないがどうやらナンパされてるようだった。
んー、やっぱどこに行ってもああゆうのはおるんとね。まあ、絵里は可愛いから仕方ないことなんかな。
少し困ってるように見えたが別に特別焦ったりせずにトコトコ歩いて絵里のところまで戻った。
「いいじゃん、一緒に遊ぼうよ〜」
「だから、友達いるんで結構です。」
「まあまあ、そう言わずに「断られとるのにしつこいとよ。」
ナンパ野郎が振り返ったので得意の怖い顔を生かして睨みつけてやった。
普段は絶えず笑ってるようにしたりしてそう見えないように努力しているのだが普通にしてるとかなり怖いらしく大低の男はこれで逃げていく。のだが
- 478 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:04
- 「あっれ〜、れいなじゃんか。久しぶり〜」
平然とした顔で話し掛けられた。しかも名前知ってるって事は知り合い?でもこんなとこでナンパしそうな知り合いなんて…あっ!
「…市井さん?」
「そうそう、覚えててくれたんだ?懐かしいな〜、そっか〜れいなの女じゃ手だせないな。ほんじゃまた今度な〜」
そう言うと市井さんは颯爽と去っていった。
…そりゃあ、さすがにあなたのことは忘れませんよ。
その後姿に誰にも聞こえないような声でボソッと呟いた。
「…れいなの知り合い?」
「まあ、昔ね…それより大丈夫だったと?」
「うん、ちょっと怖かったけどすぐれいなが助けてくれるって信じてたから。」
そう言って絵里が抱きついてきたのでそんなに急いで助けにこなかったことを申し訳なく思いつつそれを受け止めた。
そしてれいなは抱きつかれてる間、市井さんのことを考えていた。
…アロハシャツにグラサン似合いすぎばい。
- 479 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:05
-
「そろそろ薄暗くなってきたし戻ろうかの。」
「…そうだね。」
愛ちゃんの言葉であたし達は海からあがることにした。
助かった、愛ちゃんが調子にのってぽんぽんボールを投げるからいい加減体力の限界だたのだ。
…なんかあたし一人だけひたすら泳いでた気がするなー、まあ愛ちゃんが楽しそうに笑ってくれたからいいんだけど。
「あっ、おっとっと!」
「え?うわあっ!」
海から上がったところで泳ぎすぎたせいか足がもつれて転んでしまった。しかも愛ちゃんのほうに倒れたから押し倒す形になってるし。
「うわわっ、ごめん愛ちゃん。」
あわててどこうとしたら手を掴んで止められた。
「何でそんなに焦っとるん?」
「…いやいやいや、こ、この体勢はまずいでしょう?」
愛ちゃんが下から覗き込んで普通に問い掛けてくるから一瞬考えてしまったがこんなところで押し倒してるのはどう考えても、ねぇ?
- 480 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:06
- 「麻琴。」
「は、はい?」
「…せっかく海まで旅行にきとるのに、もうちょっと大胆になれんの?あーしはいつもと違う麻琴が見てみたい。」
あのー、この体勢でその言い方ってことは誘ってるんですよね?そうですよね?!
…据え膳食わぬはどーのこーのっていいますし。ここで何もしなかったら男の恥っすよね!
それでは小川麻琴いかせていただきます!!
「愛ちゃん…」
「麻琴…」
- 481 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:06
-
*****イヤンイヤンハワイヤンイヤンイヤンハワイヤ〜ン*****
- 482 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:08
-
イタタッタタタタ!
「ちょっ、さゆ怒らんでよ。しかも痛いって、歩きづらかしっ!」
「………」スタスタスタ
はい、ただいま別荘に戻ってる最中です。
ちなみに先頭はさゆでれいなはホッペタ摘ままれたまま歩いとるとです。
そしてその他の人たちはそれを眺めながら後ろからゾロゾロと付いてきとると。…誰か一人くらい助けてくんしゃいよ。
- 483 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:08
-
さて、何でこんなことになってるかって言いますと。
あれから少ししてみんなが荷物の場所に戻ってきたんけど、(もちろんさゆが戻ってくる前には絵里を引き剥がしておいた)
なのにいつから見てたのか吉澤さんが
「さっき田中が亀井と抱き合ってたぞ〜」
ってさゆにチクリやがったんばい!
だいたい抱き合ってなかし、抱き付かれとったんばい!れいなからはなんのしてなか!!って言ったところでそんなの聞いてもらえるわけも無く…
そんなこんなで今の状況です。
ちなみにさゆが戻ってくるのが遅かったのは途中で眉毛にあって食べものを奢ってもらってたかららしい。
…眉毛ってなんかしらさゆに奢っとる気がするけどさゆのこと気にいってんのかな?あとで絵里に確認とっとかんと。
さゆはれいなのばい!餌付けなんかに負けんとよ!!
- 484 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:10
- 別荘に着くとようやくつねられていた頬を離してもらえたがありえんくらい赤くなっていた。
うっわ、つめの跡もくっきりついとるし自分で見ても痛々しいばい。
「ほんじゃ、晩飯はバーベキューやからみんなで準備するやよー。」
高橋さんの声で全員動き出す。
各自で火をつける係、材料を切る係、皿やテーブルを庭に運ぶ係などに分かれて仕度をした。
ちなみにれいなは炭に火をつけようとしとったんけどなかなか点かなくて大変やったと。
普通新聞紙とかにつけてからじゃないとなかなか火がつかんのやけど別荘だからそんなもんもなく、なんとか試行錯誤して点けようとしていたら吉澤さんと後藤さんが炭をガスコンロまで持っていって直接つけると言う荒業をやってのけた。
…火の点いた炭をキッチンから庭まで運ぶ間に落としそうになって軽いパニックになったんけどなんとか点いたんでよかったと。
そんなこんなでバーベキューが始まったんけど
…誰も怪我せんくて良かったと。
包丁持たせるだけで危ない人はいるし、皿を運ぶのに無理してたくさん持って落っことす人はいるし、その他もろもろ…なんて危なっかしいメンバーなんだろう。
あとは焼いて食べるだけなんけど何かもう今の時点でどっと疲れたばい。
- 485 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:11
- 「「「「「「「「「「「「いっただっきまーす」」」」」」」」」」」」」」
「はいれいな、あーん。」
「あーん パク…?!」
みんな一斉に食べだすと許してくれたのかさゆが横にきて食べさせてくれたんけど…ピーマンでした。
れいなピーマン嫌いなんよ!…やっぱまだ怒っとるみたいばい。
「れいなどうしたの?おいしいでしょ?」
「…さゆが食べさしてくれたから格別にうまかです。」
…笑顔なんけど!笑顔なんけどー!!明らかに目が笑っとらんけんめっさ怖かです。
そんな有無も言わせない勢いで尋ねられたら肯定するしかなかよ…
「はいあーん♪」
「…あーん。」
…さっきから野菜しか食べてなかよ。でもピーマンは本気で嫌いなん分かってくれとるからたまにしか食べさせられんけど。
怒っててもさゆは優しかねー。
- 486 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:13
- ―――田中さん、何かが間違ってるかと。
むっ?!なんね?さゆは優しかよ!!この気遣いが分からんなんてダメな人間とね!!
―――いや、結局大嫌いなピーマン無理やり食べさせられてるし。たまにしかって言っても結構な割合で口の中に入ってますよ?
あんっ?!何か文句あると?ギンッ
―――ヒイッ、睨まないでくださいよ…いえ、何でもないです。ご自分がよろしいのでしたらもう何も言いませんよ。
そうそう、田中さんいまだに1枚もお肉食べれてませんよ?
- 487 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:14
-
「…さゆ?れいな肉が食いたいばい。」
「んー、しょうがないなー。じゃあ、あーん♪」
「…あーん。」
食べさせてもらったのは端っこにある小さな肉でした。しかも黒こげばい…
癌になったらどうするんよ!
え?なんで自分で食べないのかって?
だってさゆが食べさしてくれるって言ったけん。それになんか知らんけどれいなの分の皿と箸がないんよ。…いじめなんかな。
「れいなそんなにお肉食べたい?」
「?!食べたかっ!!」
必死になって目で訴えるとさゆはにっこり笑って
「じゃあ、れいなお手♪」
…これは、肉が食いたければ芸をしろってことなんかな。
- 488 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:15
- ポフッ
笑顔で差し出されたさゆの手の上に自分の手を軽く握っておいた。
…お父さん、お母さん。れいなは人としてのプライドを捨ててしまいました。まあ、さゆになら飼われてもいいんけどね♪
プライドなんてシャボン玉〜!!
「よしよしいい子だね〜。じゃあおかわり。」
頭をグリグリ撫でられて再度手を差し出された。…馬鹿にしとると?
ポフッ
そう思いながらも体はもう一方の手を出していた。
条件反射って怖か…
「おかわり、おかわり、おかわり」
ポフ、ポフ、ポフ
「お顔」
ポフッ
「ニャ〜」
「………。」
「ニャ〜♪」
「…にゃー。」
「ニャ〜ニャ〜♪」
「…にゃーにゃー。」
- 489 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:16
- うううっ、自己嫌悪におちいりながらも言われたとおりに動いてしまった…
てゆーか、お顔ってなん?!一応顎のせといたけど始めて聞いたとよ!
いやっ、そこまでならまだ良いけどニャ〜とか言わせんな!!
1回目は無言で言いたくないってアピールしてみたけど無理でした。
…さゆに笑顔で迫られたら反抗できないんよ。
「れいな、絵里が食べさせてあげるよ♪アーン」
さゆにペットのような扱いを受けていたら絵里が横にきて肉を差し出してくれた。
「え?!ホント?アー……ハッ!
ジーーーーー
ヒイッ!めっちゃ見られとるばい。
「さ、さゆ?」
「食べるの?良かったねぇ、さゆの他に食べさしてくれる人がいて。」
そ、そんなニッコリ笑って言われても…
「…や、やっぱいいです。絵里サンキューね。」
結局、再びさゆを怒らしてしまいお肉は食べれんかった。…れいなは何のためにお手とかしとったんやろ。
- 490 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:18
- 夕食が終わり後片付けを終えると小川さんが部屋決めのためのアミダくじを取り出した。
「はあっ?!部屋って自由じゃないのかよ?」
実際にクレームをつけたのは吉澤さんだけだったが他にもウンウン頷いて同意している人が多々いる。
まあ、そのメンバーはカップルの人達なんけどね。
しっかしそんな睨みつけんでもええのに、小川さん縮こまっとるとよ。
「まあまあひとみちゃん、きっと麻琴にも考えがあって言ってるんだから。ね?」
石川さんが吉澤さんを落ち着かせて小川さんに話をさせる。
…大人ぶっとるけど石川さんのほうが目が怖かです。
そんな『それなりに納得いくような理由なんでしょうね!』って目で見ないであげてください。
「…あ、あのですね。」
「なあに?」
四方八方から睨まれつつも何とか口を開いた小川さんに石川さんがすぐさま返事する。
…そんなんしたらまたしゃべれんくなるとよ。小川さんがんばれー!!
- 491 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:20
- 「じ、実は去年苦情がありまして。今年は部屋決めをちゃんとやれと言われたんです…」
「あー!そういえば言った気がするのれす。」
「そやそや、去年隣の部屋のペアがうるさーてなかなか寝つけんかったでまこっちゃんに言っといたんやった。
自分よく覚えとったな。」
「そうなのれす!梨華ちゃんの甲高い声が響いて仕方なかったのれす!!」
小川さんの消え入りそうな声の後に辻さん加護さんが続けて言うと石川さんは真っ赤になった。
なるほど、カップルで一緒の部屋にするとそりゃーやることはやるだろうし隣の部屋の人間はたまったもんじゃないんね。
…それに石川さんの声は響きそうやけんね。
「…でもそれならよっちゃんさんのとこだけ離れさせたらいいんじゃない?」
「いや、あんまり五月蝿いんですぐ他の部屋に非難しようとしたんけどどこも似たようなもんやったで。
壁が薄いんちゃう?」
「一番は梨華ちゃんの所れすけどね。」
「………」
どうしても松浦さんと同じ部屋が良いのか、藤本さんがかなり自分勝手な提案をしたがあえなく却下。
辻さん加護さんが全部の部屋を回ったことが分かり、自分たちのことまで喋られたら適わないとみんな黙ってしまった。
- 492 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:21
- 「んあ、紺野は声小さいから聞こえなかったんじゃない?」
…そうでもない人が一名いたとです。
かわいそうに紺野さんは俯いて顔を真っ赤にしている。
「ああ、ごっちんとこは紺ちゃんじゃなくてごっちんの高笑いが聞こえてきたから怖くて引き返したんや。」
「あんまりあさ美ちゃんをいじめてはダメれすよ。」
「あはっ。」
高笑いって、後藤さんは一体何しとるんやろ…
結局誰も文句を言えなくなったのでアミダで部屋決めがされた。
2階の奥の部屋から高橋さん・松浦さんペア、さゆ・藤本さんペア、後藤さん・石川さんペア、紺野さん・加護さんペア。
1階が奥から小川さん・眉毛ペア、辻さん・吉澤さんペア、絵里とれいながペアということで決定した。
うーん、絵里と一緒の部屋じゃまたさゆの機嫌が悪くなるとね…
無事に朝を迎えられるとよかけど…
- 493 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 01:31
- 更新以上です。
前回宣言したのでなんとか自分的に大量更新しました!あくまで自分的にですけどw
さて、ようやく書きたい場面まで来ることが出来たので次回は…気合入れていきまっしょい!!
- 494 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/13(日) 02:01
- >>471 名も無き読者 様
そんなに怯えなくてもウチのミキティーは暴力ふるいませんよw
楽しいとおっしゃって貰えると嬉しい限りです。
今回は少し話を進ませられたし、ちょこちょこ伏線もはってあるのでぜひ読んでください。期待に応えられていたら良いのですがw
>>472 子ニャン娘 様
大丈夫なら野放しにしてしまいましょうかw
どーも有難うございます、頑張ったんで長いですけど読んでください。
>>473 ぁーぃ☆ 様
おおっ?初めての方ですね、いらっしゃいませーw
タラシのオヤジをはじめ各キャラを誉めていただいて有難うございますm(_ _)m
自分もあやみき好きなんでちょこちょこ出しますからまた読んで下さい。頑張らせていただきます。
474 217 様
これはこれは217様お久しぶりでございますm(_ _)m
いやもう本当、そんな風に言っていただけると凄く嬉しくて涙が出そうです。
有難うございます、これからも頑張っていくので暇があったら読んでやってください。
- 495 名前:ぁーぃ☆ 投稿日:2004/06/13(日) 13:09
- やっぱ、よっちゃんトコゎ声が…///笑
美貴帝……亜弥ちゃんと一緒がぃぃのね♪かゎぃぃ☆ごっちんの高笑いって……何プレイしよっと?笑
- 496 名前:名も無き読者 投稿日:2004/06/14(月) 17:21
- 更新お疲れ様です。
伏線!?
ドコだろ・・・?
一箇所気になるケドそれが伏線だとすると。。。(汗
頑張れ田中ちゃんの・・・ってコトですか?
続きも楽しみにしておりますw
- 497 名前:子ニャン娘 投稿日:2004/06/15(火) 00:54
-
お疲れっす。
お〜っと、この部屋割りは・・・、
夜が楽しみになりました♪
- 498 名前:shou 投稿日:2004/06/15(火) 19:46
- お久しぶりです。
更新お疲れ様です。
部屋割りいい感じになってますね(笑
続き楽しみにしてます。
- 499 名前:ナンパ師 投稿日:2004/06/17(木) 19:58
- どうもナンパ師です。
大変申し訳ないのですが諸事情で少しの間更新ストップさせて頂きます。
1ヶ月以内には戻ってくるようにしますのでそのときはまたお願い致します。
それでは本当に申し訳ありませんがしばらくの間お待ちください。返レスは次回更新時にいたします。
- 500 名前:子ニャン娘 投稿日:2004/06/26(土) 00:42
- 待ってま〜す
- 501 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/10(土) 20:22
- 初めて読みました。
れいながいいキャラしてて、おがたかも好きなんで面白いです。
応援してますので、がんばってください。
- 502 名前:石川県民 投稿日:2004/07/17(土) 18:17
- はじめまして。スレタイに惹かれ読ませていただきました。
田中さん主役で、ここまで笑えるものは初めてです!
更新が止まっていることは残念ですが、ナンパ師サマのご都合が良いころに更新していただけたら嬉しい限りです。
次回の更新楽しみに待たせていただきます♪
- 503 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/23(金) 14:43
- 1ヶ月以内に更新すると言ったのに遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
ようやく夏休みに入るのでこれからはなるべくこまめに更新したいと思っております。
>>496 名も無き読者 様
それは見てのお楽しみですがとりあえず田中さんには頑張っていただきますよw
>>497 子ニャン娘 様
かなり計画的としか思えない部屋割りになってしまいました。
夜は長いですよw
>>498 shou 様
お久しぶりです。
楽しみにしてくださったのに続き遅くなって申し訳ありません。
少しずつ更新早くしていくので今後ともよろしくお願いします。
- 504 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/23(金) 14:44
- >>500 子ニャン娘 様
お待たせしたわりにしょぼいですが見てってください。
>>501 名無飼育さん 様
初めましてー、田中さんいいキャラしてますか?有難うございますw
頑張らせていただきます。
>>502 石川県民 様
おおっ?!石川県民様だ!!初めまして。こんな話を読んでくださって有難うございます。
自分もちょくちょく読ませて頂いてるので非常に嬉しいです。
こんなもんで笑っていただけるのでしたらぜひ読んでってください。
レスいただいた皆様遅くなって本当に申し訳ありませんでした。そして有難うございます。
夏休みの間は頑張って更新していきますので今後ともよろしくお願いします。
それじゃ更新いっきまーす!!
- 505 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/23(金) 14:46
- 「えー、それじゃ各自で自分の部屋に荷物を運んでください。お風呂は1階の端にありますけど一度に全員は無理ですので順番にお願いします。」
「ぐちゃぐちゃになると困るからちゃんと順番決めといたほうが良いんじゃないかニイ?」
小川さんがみんなに言うと眉毛が指摘した。
まあ、確かにもう結構遅いしちゃんと決めといたほうがスムーズに入れるかもしれんとね。
意外と細かいとこに気付くとね。さすがは新聞部ってとこばい。
ん?新聞部と関係あるのかって?…いや、なんとなく言っただけやけん聞かんといて。
「あ〜、…それじゃ1階と2階のメンバーで区切って順番でいいですか?時間は1時間ずつで。」
小川さんは提案してびくびくしながら先輩方を見回した。
なにでそんなにおそるおそる言うとるのかと思ったけど小川さんの視線の先を見て納得した。
吉澤夫妻と高橋さんが憮然とした表情で小川さんを見とるとです。恋人とお風呂別々なだけでそこまで怖い顔せんでも…
ちなみにれいなんとこも別々なんけどさゆの表情は読み取れんとです。…まださっきの怒っとるんかな。
- 506 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/23(金) 14:46
- 「よーし、1階と2階に分かれてってことで決定ね。1階の子達から先入って良いよー。ね?」
「「「「「「へ?あ、うん。」」」」」」」
「それじゃ各自解散!!」
小川さんが蛇に睨まれた蛙のように固まり、れいながさゆのことを考えてフリーズしていたら松浦さんが2階のメンバーに笑顔で問い掛けた。
みんな勢いに押されて返事をしてしまったのでこの時点で1階と2階で分かれるって案は決定となった。
恐るべしあややマジック!あの笑顔は何気に最強とね。
きっと松浦さんは藤本さんと一緒やけん他の人のことはどうでも良か(ry
- 507 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/23(金) 14:47
- まあ、そんなこんなで部屋に荷物を置いてかられいなは風呂場へと向かった。
お風呂場に入るとかなり綺麗で広くて感動した。
確かに全員は無理かもしれんけどそれでも8〜10人は入れるだけのスペースがあり、1階のメンバーは6人なのでかなり広々とつかってられる。
肩までお湯に漬かり思いっきり足を伸ばして目をつむる。
ふぁ〜、気持ちよか〜〜
「ん``あ``〜〜〜〜」
「田中、おっさんくさいぞ。」
無意識のうちに声をだしたらそれを聞いていた吉澤さんにつっこまれた。
っていうか吉澤さんにオッサンくさいとか言われるとさすがに凹む。
「…いやいや、こーゆー場面では一応言っとかないとダメかなと思いまして。」
そうそうここでボケなきゃ芸人として失格ばい!ちゃんとツッコミも入ったことだし結果オーライ!!ギブ&テイク!?
…断じて素で言ったけど吉澤さんにオッサン呼ばわりされたのが悔しくて適当に理由つけたわけじゃなかよ!!
れいなの芸人魂を甘く見たらあかんばい。
- 508 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/23(金) 14:48
- 「まあそれはいいとして。…田中はこの現状に満足してるのか?本当にそれで良いのか〜?!」ガクガクガクガク
吉澤さんはれいなの肩を掴んで激しく前後に揺すりながら問い掛けてくる。
うおうっ、目が回るばい〜。
「ちょっ、石川さんと離れたのが悔しいのは分かりますから離してくんしゃい〜。」
吉澤さんはれいなが必死で頼むとようやく揺すっていた手を離してくれた。
あ〜、頭シェイクされたからくらくらしとるばい。まったく、少しは自分の力を考えて行動してほしかよ。
頭を抱えながら非難の目で吉澤さんのほうを見ると逆に憮然とした表情で見られていた。
一体何なん?何でこっちが睨まれると?
「…そんなに石川さんと一緒が良かったとですか?」
たかだか風呂くらいでそこまで機嫌悪くならんでもと思って聞いてみると予想外の言葉が返ってきた。
「ちっげーよ!それもあるけど、このメンバーわりが…田中なら分かってくれると思ったのによー。」
吉澤さんはそう言うと辺りを見回してため息をついた。その表情は非常に暗い。
- 509 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/23(金) 14:49
- メンバーわり?
今一緒にお風呂にはいっとるのは小川さん、眉毛、辻さん、絵里。で吉澤さんとれいなやね。
で、後からのメンバーが…あーあーあー!ニャーるほど、ザ・ワールド!!
…なんかれいなだんだんと芸風変わってきたっちゃね。
まあそんなことは置いといて、2階のメンバーを思い浮かべてみんしゃい。吉澤さんの言いたいことが分かるはずとよ。
- 510 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/23(金) 14:50
-
「吉澤さん。…れいな分かったばい。」
「…分かったか。」
今この瞬間、れいなと吉澤さんの心は繋がっていた。
「「こんなの、こんなの…」」
「つまらんばいっっ!!!」「つまんねーよー!!!」
うーわっ!ちっくしょー!!
今ごろ気付いたけど好みの子みんな2階に固まっとるやなか…
せっかく遠慮することなくごく自然に女の子の裸が見れる入浴タイムなのに…くやしすぎるぅぅぅぅ
まあ、吉澤さんは綺麗やし絵里と辻さんも可愛いとは思うんけど(残り2名はスルーの方向で)…胸がちょっち小ぶりなんよね。
その点2階のメンバーは…ムフフ
オオウッ!イッツ ア ドリームウウウウウウ……………ナマチチナマチチナマチチナマチチナマチチナマチチナマチチナマチチナマチチナマチチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ムニムニパフパフムニムニパフパフ!!!亀○人のじいちゃんがブル○にやってもらとったん気持ちよさげとよねー?!!
コリコリムニュムニュコリコリコリコリ!!!??乳首コリコリいってま〜す!!!!!!!!
ピ――――――
♪♪♪つっっかもーぜ♪♪×××××××♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
- 511 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/23(金) 14:51
-
「おーい田中ー。帰ってこーい。」
ハッ!いかんいかん、天国行くとこだったばい。
れいなは吉澤さんに呼び戻されてなんとか我を取り戻した。
しかしこの悔しさを紛らわすために時間ぎりぎりまで吉澤さんとおっぱい談義をすることとなる。
その間再び数回にわたって遠くへ飛び立つはめになったのだが…
まあ、そろそろオヤジトークもお客さん飽きてきたっちゃろしその内容は省略ってことで。
…吉澤さんはみんなの(……の)ことをいっぱい知っとるとね〜、尊敬するっちゃ。
- 512 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/23(金) 14:53
- とりあえず吉澤さんとの会話が終わり現実世界に戻ってきたところで絵里に話し掛けられた。
吉澤さんは一足先に上がったみたいとね。
「れいなボーとしてるけど大丈夫?のぼせたんじゃない?」
上目遣いで心配そうに見つめてくる絵里は頭がどっかにいきかけてボーとしているれいなにとってすごく魅力的にみえた。
………そんなに心配してくれてかわいかね。
「ん、大丈夫ばい。でも頭がボーとしとるけんそろそろ出たほうがよさそうとね。」
「じゃあ絵里ももうあがるね。」
れいなが立ち上がると絵里も続いて立つ。
「別に絵里まであがることなかよ?もっとゆっくり漬かっとりんしゃい。」
「んーでも絵里ものぼせてきたし、それにもう1時間たつよ?ほら、早くあがろ?」
絵里はそう言うとれいなの腕に自分の腕を絡ませた。
- 513 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/23(金) 14:54
-
あー、もうそんなに時間たったんね。話が盛り上がりすぎて時間なんて気にしとらんかったばい。それっては結構やばかよね?
あっはっはー頭腐っとるたいね。
…あー、どうしよ脳みそが正常に機能しとらんばい。
………ん?なんか腕に柔らかいもんが当たっとる。
見てみると絵里の胸やった。そういやさっき絵里に腕組まれたんやったね〜。ハッハッハ!!!
『うひゃ〜、やわらか〜〜……』
?????ツウーーーー
ん?なんか垂れてきた?赤い?
ブッッッッ!!!!!バタッ
「…れいなっ?!!!」
- 514 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/23(金) 14:54
- ・
・
・
れいなは鼻血を出して倒れた。
- 515 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/23(金) 14:59
- 更新以上です。
はい、なんかもうすいませんとしか言えないですm(_ _)m
久しぶりに書いたせいか田中さんがぶっとんじゃってます。
キャラの壊れ具合は作者の故障具合なのであしからず…
温かく見守ってください。
- 516 名前:マコ 投稿日:2004/07/23(金) 18:03
- お初です。
れいな大好きで 今日見つけて一気に読みました。
がんばってください 応援してます。
突然の乱入 すみません。
- 517 名前:子ニャン娘 投稿日:2004/07/23(金) 18:15
- 更新おっつ〜です。待ってたよ〜♪
田中さんの故障具合はオッケーオッケーです
亀ちゃん!もっともっとせまってください
- 518 名前:名も無き読者 投稿日:2004/07/23(金) 20:53
- 更新お疲れ様です。
田中さん、エエ感じにぶっ壊れてらっしゃいますなw
おかげで自分も(ry
続きも益々楽しみにしてます。
- 519 名前:福岡市民 投稿日:2004/07/26(月) 00:36
- ナンパ師さん「ちゃ」は「尊敬するっちゃ」というラムちゃん風には使わず、
「知っとーっちゃねー」というふうに使います。
(ずうずうしくてすみません。)
- 520 名前:ななし 投稿日:2004/07/26(月) 01:04
- 初めて読んだんですが、おっもしろいです!!
CPも、好きなのばっかりですし、田中さんの壊れ具合がなんとも言えず(笑)
- 521 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/26(月) 15:04
- すいません部屋割り間違えました。
紺野・藤本、道重・高橋、松浦・加護のペアに変えてお考え下さい。
他はそのままです。それではお願いします。
- 522 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/26(月) 15:04
-
れいなは気が付くとリビングで寝かされていた。
辺りを見回すと辻さん、加護さん、藤本さんと松浦さんがテレビを見ているようだった。
「あっ、起きたな。大丈夫か?自分風呂場で鼻血出して倒れたんやで。」
「だっせーなのれす。」
「コラ、辻ちゃんそーゆーこと言っちゃだめだよ。たしかにダサいけど。」
「…亜弥ちゃんも言ってるよ。」
そういえばなんとなくそんな気がする。赤いものが見えてすぐに意識を失ったんだった。
…ホントになさけなかー。風呂場で鼻血とか漫画じゃないんやから(苦笑)
しっかし加護さん以外心配のお言葉はないんですか?なかなか酷い先輩たちばい。
- 523 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/26(月) 15:05
- 「れいな起きたの?大丈夫?」
ボロクソに言われて凹んどると絵里がキッチンのほうからタオルを持って現れた。
「ん、ああもう大丈夫ばい。ありがと、ずっとついとってくれたん?迷惑かけて悪かね。」
どうやらずっとタオルを濡らしてれいなの頭を冷やしててくれたらしいのでお礼をいう。
まあ、絵里のせいで鼻血出したような気がせんでもなかけど…あえて言わんけどね。
「えへへ、れいなが心配だっただけだから気にしないで。それより吉澤さんにお礼言っときなよ?れいなをここまで運んでくれたんだから。」
絵里がニコニコしながら教えてくれる。
- 524 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/26(月) 15:05
- と、そこで横から余計なお言葉が
「そうそう、お姫様抱っこでさー、ひょいっと持ち上げちゃってね。
すごいよね〜。」
「で、その横で梨華ちゃんがれいなの心配しつつも悔しそうな、羨ましそうな顔してたね。
いやいや、そんな目で見られても美貴は亜弥ちゃん持ち上げれるほど腕力無いから。」
藤本さんは松浦さんにうっとりとした表情で見られながら無理、無理と顔を振る。
松浦さん顔近づけすぎやなか?よくそんな至近距離で会話できるとね。
「むぅー、その言い方だと私が重いみたいに聞こえるぅー。」
松浦さんはさらに顔を近づけ、口を尖らせながら目を潤ませる。
「そ、そんなことないよ。
…分かった、分かったよ。今度頑張ってみるからそんな目で見ないで!
…デキナ………ナル…」
藤本さんは半ギレになりつつ松浦さんの肩を掴んで顔を遠ざけると今度は耳元で何か呟いて部屋から出て行った。
なんか顔真っ赤やったばい。
「あっ、みきタン待ってよ〜♪」
それに上機嫌でついてく松浦さん。
…れいなの聞き違いじゃなければ藤本さんは『我慢できなくなるから』って言って出て行ったとです。
そりゃ、あの目に見つめられたら仕方なかね。やっぱ松浦さんは強かー。
- 525 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/26(月) 15:06
- 「さて、バカップルが出てったとこで話もどすで。」
ははは、加護さん厳しかね。そりゃあんなん見せつけられたらたまらんけど。
ところで何の話しとったっけ?
…あーと、れいなが倒れてからの話やったとね。
「そーや、ほんで重さんも始めは心配しとったけどののが何で倒れたか話したらキレとったで。」
「へい、亀井ちゃんに抱きつかれて嬉しそうな顔しながら鼻血出して倒れたって言ったら無表情になったのれす。」
「違うでのの、無表情のあとにニッコリ笑って『へー、そうなんですか。』っていったんや。もちろん目は笑っとらんかったで。」
「ああ、そうれすそうれす。そんでさっさとお風呂に行っちゃったのれしたね。」
- 526 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/26(月) 15:07
- …事細かに報告してくれとるけどそれって
「かなり怒ってますよね?」
サーと全身の血の気が引いたのが分かった。
「ああ、やばいで。だから教えてやっとるんや。」
「よっちゃんにお礼なんかどうでも良いから早く重さんとこ行くのれす。」
「?!…はい!!ありがとうございます。」
辻さん加護さんがれいなとさゆのことを心配してくれていたことに驚きつつも返事をし、急いでさゆの部屋に向かった。もちろんお礼を忘れずに。
- 527 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/26(月) 15:10
- 更新以上です。
ちょっと辻加護をお姉さんぽく書いてみたけど微妙でした。
それにしても更新早くしても短かったらあんま変わりませんね(苦笑)
…すいません。
- 528 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/26(月) 15:20
- >>516 マコ 様
初めまして、読んでくださって有難うございます。
田中さん好きなんですか、ウチの田中は変態ですが良かったら好きになってくださいw
>>517 子ニャン娘 様
有難うございます。
あっ!今回途中から亀井さんの存在がうすい…申し訳ないですw
>>518 名も無き読者 様
はい、ぶっ壊れたんで修理して今回はまともにしてみました。
どうせまたすぐ故障しますがw
>>519 福岡市民 様
ご指摘有難うございます。
方言もの凄い適当に書いてるんで参考になります。(だって全然分かりませんからw)
また間違ってたら教えていただけるとありがたいです。
>>520 ななし 様
初めまして、有難うございます。
ここのCP好きですか?趣味が一緒ですねw
- 529 名前:福岡市民 投稿日:2004/07/26(月) 15:45
- ナンパ師さん、こちらこそ滅多に使ってもらえない
博多弁を使っていただきありがとうございます。
- 530 名前:マコ 投稿日:2004/07/26(月) 16:53
- はい。 初めから好きですよ(爆)
さぁて れいな どうなるどうなる。
ここの重さん はっきり言って こわいっ。
しかも 少し現実にありそうだから なおさら怖い。
次も 楽しみに待ってます。
- 531 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/28(水) 01:21
- さゆの部屋へ行きノックする
「どうしたのれいな?何か用?」
さゆは数十センチほど扉を開けて顔を出すと開口一番こう言った。
…声のテンポとかはいつも通りなんやけどやっぱ顔がおこっとるときの笑顔たい。
こ、怖かよー!部屋の中に入れてくれる気は無さそうとね…でもここで引き下がるわけにはいかんばい!!
「やー、用事ってほどでもないんやけど…とりあえず中に入れてくんない?」
「いや。用が無いなら帰りなよ、さゆもう寝るからさ。」
さゆにさわやかな笑顔で言われて少し後ずさると扉を閉められそうになったので慌てて足を挟んだ。
ヤバッ!…これはマジ切れしとるとよ。
- 532 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/28(水) 01:22
- 「ちょっ、そんな怒んないで話聞いてよ。誤解なんだって。」
「なにがー?さゆ怒ってないし誤解なんてしてないよ?それより足どかしてよぉ、閉めらんない。」
いやいや、明らかに怒ってるから。そりゃもう今までに無いくらいに…
「だったら何で部屋入れてくんないのさ?!れいなが絵里の裸見て鼻血出したと思っとるから怒ったんやろ?」
あくまで自分は何も知らないと言った態度をとるさゆに語尾が強くなってしまった。
「っっそうだよ!恋人が自分以外の子に裸で抱きつかれて鼻血出したとか聞いて怒らないほうがおかしいでしょ!?
なに逆切れしてんのよ!怒ってるのはこっちだよ!!れいな最っ低!!!」
だから誤解なんだってーーーーー!!
- 533 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/28(水) 01:22
- 「ちがっ「れいなの変態!オヤジ!!色魔!!痴漢!!万年発情期!!」
さゆはれいなの言い訳を聞こうともせずさらに言葉をかぶせる。
…そこまで言うか?
「………」
「もー、バカッ!好きなだけ絵里に欲情してハアハアハアーーーーーンしたらいいじゃない!!」
バタンッ!!
恋人からのあんまりの罵倒に呆然としていたら体を押されて扉を閉められた。
れいなはそのまま床にしりもちをつきさゆに言われた言葉を反芻していた。
…へ、変態?…オヤジ?…しき………言われなれとる言葉やけどさゆに言われたのは初めてばい。
凹む………
- 534 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/28(水) 01:22
- *****
- 535 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/28(水) 01:23
- ………ってちがーう!!そんなのでショック受けて固まっとる場合や無かった。
れいなは誤解ときに来たんよ!
…立ち上がって先ほど勢いよく閉められた扉を眺めてみるがさっきの剣幕ではどう考えても開けてもらえそうに無い。
…はあ、今日の所は諦めて明日がんばろ。
- 536 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/28(水) 01:30
- >>529 福岡市民 様
いえいえ、うまく使えてるか分かりませんが頑張ります。
>>530 マコ 様
有難うございます。
本当どうなることやら、自分もここの重さん怖いっすw
現実にこんな感じに怒られたら即土下座しますけどねw
- 537 名前:福岡市民 投稿日:2004/07/28(水) 17:36
- 「用事ってほどでもないんやけど」は、
「用事ってほどでもないっちゃけど」とした方が
もっと博多弁らしくなると思います。
実際、僕も博多っ子ではないので少し違うかもしれません。
- 538 名前:マコ 投稿日:2004/07/28(水) 19:41
- あ〜あw。
重さん かなりお怒りのご様子でw。
れいな どうするどうする?
この小説で 重さんとれいなが 好きになったです。
がんばってください。
- 539 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/28(水) 21:38
- 537>そんな言い方しねーよ
- 540 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/28(水) 23:45
-
- 541 名前:名無し 投稿日:2004/07/29(木) 17:11
- 一番下だったんでage
- 542 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/30(金) 01:52
- うわー、しげさんえっらい怒っとるのー。
あっ、どもども。高橋愛です。
重さんと同室の高橋やで。
どこぞのアホが間違えとったけどホンマは同室なんや。
さて、作者へ対する嫌味も言い終わったし本題はいんで。
- 543 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/30(金) 01:52
- あーしは部屋の中でしげさんと田中ちゃんが争っとるのを呆然と眺めていた。
重さんがあそこまでキレとるのは初めて見るのでびっくりしたやよ。
争うと言うよりしげさんが一方的に怒っとるだけなんやけどな。
え?止めてやれよって?
いやそうは思うんやけど…どうしたらいいか分からん。
とにかく重さんの勢いがすごいんよ。
田中ちゃんの女好きは今始まったことやないし、重さんもいつもは1回お仕置きしたら普通に戻るんやけど…
どーも今回はそうはいかんようなんよね。
と言うか、最近ずっと重さんの様子がおかしい気がする。
- 544 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/30(金) 01:53
- どうしたものかとあれやこれや考えていると扉が閉まる音がして田中ちゃんが閉めだされとった。
ありゃりゃ、田中ちゃん根性たらんやざ。無理やり体ねじ込むくらいせなー。
ん?田中ちゃんがおらんくなって戻ってくると思ったのに重さんはいまだに扉の前で立ったままや。
…本当どうしたんやろ?
「重さん?大丈夫か?」
ベッドから降りてドアまで歩いていくと重さんは涙を流していた。
- 545 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/30(金) 01:53
- 「うぇっ?!ちょっ、泣かんでよ。
た、田中ちゃんも別に浮気したつもりないやろし。単にのぼせて鼻血出しただけやと思うで?
きっとのんちゃんとかが面白おかしく言っただけやって。」
これは多分あっとると思う。本当のところもあるやろうけど5割増くらいで脚色されとるはずや。
あの連中が事実だけを話すわけないやろうしな。絶対面白がっとるんや。
…それにあの田中ちゃんが裸見たくらいで鼻血出すとも思えんし。
これが一番説得力あるのぉ…
- 546 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/30(金) 01:54
- あーしが何を言っても重さんはいやいやと言って首を振り、泣き止まない。
「…いったいどうしたんや?
こう言っちゃ何けど、この位『いつものこと』やないの?
なんかあったんならあーしで良ければ聞くもんで言ってくれや。」
困り果てたあーしは重さんが落ち着くまで抱きしめながら背中をさすってやり、ゆっくり話し掛けた。
「…そうですよ。『いつものこと』なんです。
みんなの水着見てニヤニヤしたり、藤本さんを口説いたり、女の子ウォッチングしたり、絵里に優しくしたり…。」
ようやく泣き止みだした重さんは下を向きながらぽつぽつと話し始めた。
「…重さん。」
- 547 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/30(金) 01:54
- 「…れいなにとってはずーーと昔から当たり前になってることで、むしろ日課と言っても良いくらいのことなんです。
さゆと付き合う前も付き合った後もそれは変わってない。」
あっ!言われてみるとその通りや。
田中ちゃんは重さん一筋とか言ってバカップルやっとるわりに、お目付け役がいない所じゃナンパ野郎のエロエロオヤジのまんまや。
確かに昔と何もかわっとらんかも…
「で、でも重さんと付き合いだしてからは他の子に手だしたりしてないやろ?
1度に何人もと付き合ったりしとった時とは違うはずや。」
そやそや、もちろん冗談でやっとるだけやしマジで浮気になるようなことはやっとらんのやから。
- 548 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/30(金) 01:55
- 「れいながそうなったのは高校に入る少し前からで、さゆと付き合いだしてそうなったわけじゃない。
…れいなとさゆの関係は、付き合う前も後もほとんど変わってないんですよ。」
「でも、恋人同士でなきゃせんような事だってあるやろ?
何かしら変わったはずやで。」
しっかし、なんであーしがこんな必死に田中ちゃんのフォローしとんのや…
いや田中ちゃんのフォローと言うより、
重さんの表情が本当に切なそうで、痛々しくて、少しでも楽にしてやりたいからか。
- 549 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/30(金) 01:57
- と、あーしはここで信じられない事を聞かされた。
「…れいなはさゆに何もしてくれないんです。
キスは毎日してくれますけどそれ以上のことは…
それくらいなら友達同士の時でもしたことあるし、だから何にも変わらないんですよ!!」
- 550 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/30(金) 01:58
- 更新以上です。
- 551 名前:ナンパ師 投稿日:2004/07/30(金) 02:11
- >>537 福岡市民 様
わざわざすいません。
出来たらレスはsageでお願い致します。
>>538 マコ 様
はい、大激怒でございますよw
田中さんどう動いたらいいんでしょうね(他人事かのように言ってみるw)
有難うございます。こんなおかしなキャラで好きになっていただけると嬉しいかぎりです。
>>541 名無し 様
わざわざ有難うございます。
でも自分はあんまり位置にはこだわってないのでochiでも構わないですよ。
- 552 名前:名も無き読者 投稿日:2004/07/31(土) 12:00
- 更新乙彼さまです。
田中しゃん、やt(ry
意外な真実ですねw
ん〜、どう出るんだろ?
続きも期待してまつ。
- 553 名前:福岡市民 投稿日:2004/07/31(土) 21:37
- >539で指摘されたので、博多弁が載っている資料を見つけてきました。
ちょっと古い資料なんでたぶん博多の人が今でも使っているだろうと思われ
るのを選んで載せます。
・〜ば>>>目的語を表す助詞(らしい)。共通語でいう「〜を」にあたると
思います。「飯ば食わんね。」など
・〜ばい>>博多弁の接尾語。「よかばい。」「取ったらいかんばい。」など
・〜しゃあ>博多弁の軽い敬語。「〜なさる」みたいな感じです。「先生が来ん
んしゃあよ。」など
暇があったら少しずつ載せていきます。
ナンパ師さんも更新がんばってください。
(sageの仕方が分かりません、誰か教えて下さい。)
- 554 名前:名も無き読者 投稿日:2004/07/31(土) 22:06
- >>553
E-mailの欄に半角英数(ここ重要)でsageと入れればOKです。
- 555 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/02(月) 10:37
- ″も″ってなんだ?″も″って。
- 556 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2004/08/11(水) 08:29
- 作者さま
見つけてからずっと楽しく拝見させていただいております。
娘。小説の保存もさせていただいているのですが、もしよろしければ保存させてください。
当方のHPは[ http://kuni0416.hp.infoseek.co.jp/text/index.html ]です。
ぶしつけなお願いで申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
- 557 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/12(木) 17:34
-
『うええええええええええ?!!!!!』
ん?どこか別のとこでも叫び声が聞こえたような?
あっ、どーも小川っす!
ついさっき愛ちゃんに会いに行く途中で暗い空気をまとった田中ちゃんと会っちゃったんで、話を聞くためにただ今ベランダにいます。
で、なんで驚いてたかって言うと
とりあえず始めはグチを聞いてたのさ。
「ホントに違うのに」とか、「絵里に反応して鼻血出したわけじゃないのに」とか、「つーかそんなしっかり見てなかし」とか、
きっと重さんに言いたかったんだろうけど聞く耳持って貰えなかったこと。
- 558 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/12(木) 17:35
- それで始めはちゃんと聞いてたんだけど、ぶつぶつ同じ事を繰り返し言いだしたからちょっと話を変えようと思って茶々を入れてみたんだ
「重さんの見た時は鼻血出さなかったの?」
ってね。
だってあたしの方が年上なのにどうも見下されてる感じがするんだよね。
こんな時でもなくちゃいじめる側になれないしさ。
「へ?見てなかですよ。別だったじゃないですか。」
でも田中ちゃんは鈍いのか、すっとぼけてるのか普通に返してきた。
多分素っぽいね。
- 559 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/12(木) 17:35
-
「いや、そうじゃなくて他に見る機会があるでしょ?」
「えー?修学旅行の時も別やったし、さゆと風呂はいったことな………」
訳分からんって顔をしている田中ちゃんに手をパタパタしながら説明すると途中で気付いたらしく顔を赤くして俯いてしまった。
えっ?えっ?真っ赤になって可愛いけどそんなの田中ちゃんのキャラじゃないじゃん?
いったいどうしちゃったの?
…あっ!!
「も、もしかして…まだ?とか?」
まさかなー、とか思いつつ聞いてみたら聞かれた田中ちゃんはコクッと首を前に倒した。
どっひゃーーーーーーーー!!!!!
と、ここでさっきの叫び声になったわけです。はい。
- 560 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/12(木) 17:36
- 「…そんなに驚かんでも良いじゃないですか。
そりゃれいなは手が早いほうかもしれませんけどね。」
あたしの反応があまりにも大きかったので田中ちゃんが拗ねながら言った。
そんな『れいなはそんなに女ったらしに見えると?』って目で見られても
いやいや、別にあたしが大げさとかじゃなくて誰でもびっくりすると思うよ。
つーか実際たらしじゃん?
と、思ったがさらにいじけられては敵わないのでとりあえず謝ろう。
「ごめんごめん。そーゆー訳じゃなくて、ちょっと以外だなと思ってさ。」
田中ちゃんはそれを聞くと、なお拗ねながら話し始めた。
「確かに昔はそれこそ何人もとやっとったけど、それはそうすることでしか繋がりを持てなかったって言うか。
…寂しかったとですよね、心がザワザワして落ち着かなくて、やってる最中だけでも何も考えられなくなりたかったとです。
でもさゆとは一緒にいるだけでホッとするって言うか、居心地が良くてそーゆー気にならんとですよ。
さゆとならどこか一箇所だけ、例えば手を繋ぐだけでも安心できるとですよ。」
田中ちゃんは自分の手を見つめながら愛しそうに言う。
きっと本当にそう思ってるんだろうね。
…大人なのか子供なのかよく分かんない考え方だな。
- 561 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/12(木) 17:36
- でも
「本当にそれだけ?」
田中ちゃんがそれで満足してるなら口出しすることじゃないかもしれないけど、それだとあたしと愛ちゃんの時みたいに相手を不安にさせるだけだ。
そして田中ちゃんは、そんなこと分かりきってるはず。
あたしがじっと見据えて問い掛けると、田中ちゃんはポツポツと本音を漏らした。
「…別にしたくない訳じゃなかですよ。
でも、今はしなくてもいいかなって思っとるのも本当です。
大切にしたいとですよ、さゆを。
今までいい加減だった分、軽々しくやるのは絶対に嫌やけん。」
相手を大事にしたいからまだ早いかなって思ったりするのは良く分かる。
自分もそんな感じだったから、まああたしの場合怖かったってのもあるんだけどね。
でもね田中ちゃん。
そうゆう事は言葉にして言ってあげないと伝わらないんだよ。
重さんはきっと不安に思ってるんじゃないかな?
- 562 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/12(木) 17:44
- 更新以上です。
2週間も空いてしまって申し訳ありませんでした。
いろいろあって更新できない状態だったんで…
夏休み暇だと思ったんですがそうでもない状態に陥ってしまいました。
結局週1くらいになるかもしれませんがよろしくお願いします。
- 563 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/12(木) 17:51
- >>552 名も無き読者 様
有難うございます。
やっぱ意外ですよねw
今回は別視点で。しばらくはおがたか両方からの視点でお送りいたします。
>>553 福岡市民 様
更新空いてしまいましたが頑張ります。
>>554 名も無き読者 様
有難うございます。
>>555 名無飼育さん 様
どこの話でしょうか?
>>556 ななしのよっすぃ〜 様
有難うございます。
こんな小説だかなんだか分からないような話でよければ好きに使ってください。
これからもどうぞよろしくお願いします。
- 564 名前:217 投稿日:2004/08/12(木) 20:04
- 更新お疲れ様です。
いや、忙しいなのに更新してくださってありがとうございます。
しかーし、あの田中さんはこんなこと考えてるのが以外です(失礼
なんかかわいいw
いつまでも待ってますからナンパ師さんのペースで更新頑張ってください。
- 565 名前:ななしのよっすぃ〜 投稿日:2004/08/13(金) 08:51
- ナンパ師さま
更新お疲れ様です。
保存の了承、ありがとうございます。
さっそく保存させていただきHTML化してUPしました。
これからも、よろしくお願いいたします。
更新、楽しみに待ってます!!!
- 566 名前:名も無き読者 投稿日:2004/08/14(土) 15:09
- 更新お疲れ様です。
そりゃ意外ですよ。
だって前に何かの感触を思い出した感じで手をワキャワキャさせてましたからねw
でも可愛いかも。
続きも楽しみにしてます。
- 567 名前:福岡市民 投稿日:2004/08/14(土) 17:19
- ・〜こく>>>「言う」の荒っぽい表現。「嘘こくな!」など
・〜しきる>>「〜できる」の意、しっきーと?(できるの?)など
否定形は「しっきらん」
・そうたい>>早退ではなく「そうだ!」という同意の語
毎日更新楽しみしまってます。がんばってください。
- 568 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/15(日) 00:22
- ↑567
そういうのいらないんじゃない?
なんかうざい・・・
- 569 名前:マコ 投稿日:2004/08/15(日) 15:52
- 自分だけが見てるんじゃない
- 570 名前:マコ 投稿日:2004/08/15(日) 15:58
- う うわ〜〜〜 ブラックな方向に言ってませんか
やばい 心ともう1箇所が・・・。
深呼吸 深呼吸。
続き 楽しみにしてます。
(意味分からん)所は 気にしないでください
- 571 名前:555 投稿日:2004/08/16(月) 03:35
- 553でナンパ氏さん「も」って書いてあったのでつい書き込んでしまいました。変なのかいてしまってホントすいませんでした。m(_ _)m
- 572 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/18(水) 16:58
- 衝撃の事実を聞かされて一頻り叫び終わると、 重さんが話し出す。
何か別んとこでも叫び声が聞こえた気がするけどこのさい気にせんとこ。
「れいなはさゆのこと好きじゃないのかもしれない。」
…また何を言い出すんやこの子は。
「そんなことないって!!
重さんに彼氏が出来るかもしれんって時、田中ちゃんめっちゃ不安定やったんやで?
田中ちゃんがあそこまで取り乱したの始めてみたわ。」
あの時の田中ちゃんは重さんにあたって、ぼろ泣きして。
自分でも何言っとるか分かってないみたいで、とても平静の田中ちゃんでは考えられなかった。
そうさせたのは重さんなんやで?
- 573 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/18(水) 16:59
- 「…それはれいなが優しすぎるから。
心配しすぎで勘違いしただけなんじゃないかって…最近思うんです。
でも優しいからさゆを傷付ける様な事は出来なくて、仕方なく付き合ってるんじゃないかって…
不安なんです。
前はさゆが一番近くにいたから、一番仲が良かったから好きだと言ってくれたんじゃないか…
今は他の人にも心を開いてるし、…特に絵里とすごい仲良いし。
自分じゃなくても良いんじゃないかって考えちゃうんです。」
やっぱ亀井ちゃんのことが関わってくるか。
ここ最近の亀井ちゃんと田中ちゃんがよく一緒におるのはあーしも気になっとったし、重さんからしたら気が気じゃなかったんやろな。
「確かに最近の田中ちゃんは亀井ちゃんとも、他のみんなとも打ち解けた感じがするな。
以前みたいに自分の殻に閉じこもるってことがあまり無くなった。
でもそれは重さんと付き合いだして拠り所が出来たからちゃうかな。
あーしは田中ちゃんは重さんのこと真剣に想っとると思うで。
そんなに深く考えんでもエッチやてお願いしたらすんなりしてくれるやろうし。」
…麻琴はいくら誘ってもなかなか踏ん切りつかんかったけどな。
- 574 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/18(水) 16:59
- 「…それじゃ意味無いんです。
れいなはさゆの言うことならどんなことでも聞いてくれるから抱いてくれるだろうけど、
それじゃれいなの気持ちが分からない。」
まあ、田中ちゃんなら好きじゃない子とも寝れるかもやけど。
いやいや、それは昔のことやし今は違うと思うけど。
…日頃の行い悪すぎてフォローしづらいわ。
多分重さんは自分のことが好きかどうかよりも、亀井ちゃんの方が好きなんじゃないかってことが心配なんやろうな。
「はあ…
どうしてこうウチの生徒会は三角関係が多いんやろ。」
「え?」
どうしたものかと考え込んでいたら思ったことがポロッと口に出てしまった。
しかもボソッと言ったのにしっかり聞こえてしまったようだ。
- 575 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/18(水) 17:00
- しゃーない、話してやるか。
多少気休めにはなるかもしれんしの。
「あ、いや。
三角関係って言ってもそんな本格的なんじゃないんけどな。
ほら、うちらのくっついとるのって重さんとこ以外はみんな年が違うやろ?
どうしても彼女と同学年の子に嫉妬してまうんよ。
あーしの場合はあさ美にやったな。
同い年でクラスも一緒とかになったらなんかしら繋がりができるもんやろ。
二人の見えない絆みたいなもんを勝手に意識してもーて、やっぱ年近いほうがええんかなーとか思って。
あさ美には後藤さんがいるってわかっとったのになんかもやもやしとった、今考えるとおかしな話や。
あとは石川さんは後藤さんとミキティーに、亜弥ちゃんとあさ美は吉澤さんに、あーしが知っとるのはそんなもんかの。
みんな相手がおるの知っとっても焼きもち妬いとったんやから面白いやろ?」
誰でも相手を疑って不安になってしまうことがあるって事を言いたかったんやけど伝わったかの?
重さんの場合は亀井ちゃんが田中ちゃんのこと好きなの分かっとるし、ち−と事情が違うかもしれんがの。
- 576 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/18(水) 17:01
- なんとか重さんの気が楽になればいいけどと思っていると、
ふいにいつもニコニコしとる時では考えられんくらいに辛そうな表情で質問された。
「…皆さんはその不安をどうやって消したんですか?」
きっと田中ちゃんのことを信じたいけど信じきれなくて、どうしたらいいか必死なんやろうな…
「あのな、これは石川さんから聞いたんやけど。生徒会に代々伝わるおまじないがあるんや。
あーしが知っとるメンバーはみんなそれでふっきれたっぽいで。
まじないってゆーか、ただのべったべたな質問やけど。
…自分と、相手の子と、橋で落ちそうになってたらどっちを助ける?
ってあの昔懐かしい?懐かしくも無いけども、今どき誰も聞かないような質問をするんや。」
つーか、罰ゲームになりそうなくらい恥ずかしいこの質問。
石川さんは代々とか言ってたけど後々聞いてみたら
『多分梨華ちゃんが言ってるだけだよ。そんな伝統ないし。
つーかそんな寒い質問考えるの梨華ちゃんくらい。』
って、吉澤さん、ミキティー、後藤さんに教えてもらいました。
そんなこと知らなかったあーしは、騙されて麻琴に質問してもーたけど最終的に結果オーライだったからよしとしておいた。
そのあと亜弥ちゃんとあさ美もまんまと騙されたんやけどな。
- 577 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/18(水) 17:01
- で、そんな聞かれると面倒なことこの上ない質問をされた4人の返しはこんな感じ。
吉澤さんの場合。
「梨華ちゃんに決まってんじゃん。
ごっちんとミキティーは自力で上れるから。」
なんか理由が間違っとる気がする…
ミキティーの場合。
「はあ?無理無理。女の力じゃヒト一人持ち上げらんないよ。
よっちゃんとかまず無理だから!
どっちかっつーと亜弥ちゃんの方行くけど、とりあえず助け呼ぶね。」
例えばの話なんやからそんな現実的な返しかた嫌や…
後藤さんの場合。
「紺野。」
無表情で即答。しかも自信満々。やっぱかっこええわー。
- 578 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/18(水) 17:01
- で、麻琴の場合。
「ふぇ?両方助けるよ?」
さも当然のようにヘラッと笑ってさらっと言う。
「だ〜か〜ら〜、どっちか言うとるやろ!
こういうときは一人助けたらもう一人は落ちちゃうもんやざ。」
「じゃ、じゃあ両方同時に…」
「無理。」
「うーーーー、ならあたしが落ちる!だから二人は助けてよー………ヒックヒック……」
…泣きやがった。
これはあーしが悪いん?
てゆーか麻琴に遠まわしな質問しても無駄ってことだけは良くわかった。
- 579 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/18(水) 17:02
- 「あーもう、泣かんでよ。
じゃあ、あーしとあさ美ちゃんどっちが好き?」
頭を撫でながら聞いてみると顔をあげて泣きながらニカーと笑って
「愛ちゃん!!」
…なんかすべてが無駄やったな。
って感じやった。
- 580 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/18(水) 17:02
- 「…本当にそんなんで効果あるんですか?」
…無いかもな。
「いやいや、一応多少は本音が聞けるんやない?
遠まわしにどっちが好きか聞くようなもんやし。
いっぺん堂々と聞いてみたら重さんもすっきりすると思うやよ。」
一応うちらは成功しとるし嘘ではないけど、ホンマ気休めにしかならんな。
…重さんめっちゃ微妙な顔しとるし。
「まあまあ、ひとまず今日の所は寝よ寝よ。
話のネタ程度に明日にでも聞いてみたらええし。な?」
あーしは重さんを無理やりベッドに押し込むと寝つくのを見計らって部屋を後にした。
- 581 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/18(水) 17:14
- 本日の更新は以上です。
微妙にシリアス目指してます!…でもやっぱギャグが入る。
てーかベタベタな感じの質問盛り込んで見ましたがどうなんでしょう?
自分的にはNGっぽいですけど(それでも書いちゃったのは切羽詰ってるからです_| ̄|○
しかも実はこれかなり昔に書いた短編を入れてみただけ…どーにもネタが出てこなかったんです_| ̄|○
ひとまず、若気の至りだと思って見逃してくださいませm(_ _)m
次回はあややの部屋に移動しまーす。
- 582 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/18(水) 17:39
- >>564 217 様
レス有難うございます。
意外や意外、みんな色々考えちゃってるんですよw
頑張らせていただきます。
>>565 ななしのよっすぃ〜 様
有難うございます。
保存していただいたものを拝見させていただきました。
話がぶつ切りの上、本文とネタ部分の書き分けができてなくて保存しづらかったのでは無いでしょうか、下手な文章で申し訳ないです。
しかも途中、1人称と3人称が混ざってたりと作風も変わりまくりでした_| ̄|○
なんとか頑張って完結させるのでこれからもよろしくお願い致します。
>566 名も無き読者 様
あの動作は思い出すうえで必要な動きなのですw
ちなみに田中さんは見ただけでスリーサイズを当てられます!(うそ。でも大体は当たるかも
- 583 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/18(水) 17:40
- >>567 福岡市民 様
有難うございます。
なんとか文章に出来るよう頑張ります。
>>568 名無飼育さん 様
落ち着いてください。
確かに作者が文章下手で活用できてないので意味無いかもしれませんが_| ̄|○
>>569、570 マコ 様
ブラックですかね?
まだ大丈夫な方だと思ってるんですが…これからどうなるか分かりませんがね(ニヤリ
>>571 555 様
気になさらないで下さい。
いつも見てくださって有難うございます。
- 584 名前:名も無き読者 投稿日:2004/08/18(水) 19:31
- 更新お疲れ様デス。
あぁ、どうしてもギャグに反応してしまう。。。
ってか全員質問の意図を一切考慮してない回答では・・・?
でもまぁそれでこそ、ですがw
次回、あやや's roomも楽しみにしてます。
- 585 名前:マコ 投稿日:2004/08/18(水) 22:57
- お おお おおお くんくん ほお。
と いみわからんですね。
次の 次の 次あたりに ピーク来ますかね?
楽しみにしてます。
じつは僕も 方言講座 勉強になっていたりします。
- 586 名前:福岡市民 投稿日:2004/08/21(土) 22:03
- ・はよう>>>標準語で「はやく〜」とせかすときに使う言葉。
「はよせん?」(はやくしない?)など
・〜めぇ>>>推量の助動詞で「こげんたくさんたべきらんめぇやぁ」と
最後に「やぁ」をつけると謙遜しながらの推量となり、
「食べきらんめぇがぁ」と「がぁ」をつけると相手を見く
びる表現になる。
・きさん>>>「きさま」の意味。
こんかいはなんか長々と書いてしまいました。ナンパ師さんあややの部屋
楽しみにしてますよ。
- 587 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/25(水) 02:01
- コンコン
「亜弥ちゃん、ちょっとええか?」
亜弥ちゃんの部屋へ行きノックをすると、
ドサッ、ゴソゴソという物音とともに亜弥ちゃんが顔をだした。
「ごめん愛ちゃん。どうしたの?」
…いつも通り完璧な笑顔で出てきたが微妙に服が乱れとるし、息も切れとる。
どうやらはじまる一歩手前だったみたいや。
「あっ、いや、そんな大した用事でもないしええよ。
お取り込み中悪かったな。あーしは消えるからゆっくりしたって。おやすみ。」
さすがに申し訳ないと思ったのであいさつだけして戻ろうとしたら腕をつかまれた。
「いいよいいよ、せっかく来たんだからあがってきなよ。
それにその様子だと大した用じゃないことも無いでしょ?」
ぐっ、やっぱ亜弥ちゃんはするどいのぉ。
他人事とはいえ大切な後輩やし、自分も同じようなことで悩んだもんやからどうにかしてやりたいと思っちゃうんやよね。
- 588 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/25(水) 02:02
- 部屋へ入るとミキティーが床で腰を押さえながらぐったりしていた。
つぶれたカエルみたいや。
…この子ら一体何しとったんや?
「あれー?みきたんなにしてんの?」
「…亜弥ちゃんが美貴をベッドから突き飛ばして、しかもその後踏んづけたんでしょうが!!」
何も知らないと言った風に聞いた亜弥ちゃんにミキティーが泣きそうになりながら叫ぶ。
「あー…メンゴでやんす☆」
「………もういいよ。それより起こして、落ちた時に腰強打したから自分で立てない。」
ミキティーは全く持って悪びれた様子の無い亜弥ちゃんに諦めたのか手をさし出す。
そして引っ張り起こしてもらいベッドに腰掛けるとそのままイチャつきはじめた。
- 589 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/25(水) 02:03
- *****
「で?愛ちゃんはなんか用事があってきたんじゃないの?」
しばらくして今ごろ気付いたと言った風にミキティーが話しかけてきた。
はっ、そうやった。微笑ましいあやみきの様子をボーと眺め取ったら忘れとったわ。
- 590 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/25(水) 02:03
- 事の成り行きを説明する。
「実は、かくかくしかじかで…」
「いやいや、かくかくしかじかじゃ分かんないから。」
「なるほどね、そーゆーことか。」
「ええ!?亜弥ちゃん今ので分かったの??」
「それでどうしたらええと思う?」
「ちょっと、美貴のつっこみスルーなの?
しかもそのまま話し進めちゃうの?!」
- 591 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/25(水) 02:04
- あーもう、うるさいのぉ。
一人だけ話が通じてないミキティーはシカトして先に話を進める。
「うーん、重さんの言い分もわかる気がするけどね。
実際に田中ちゃんは昔、『恋愛は勘違いだ』って言ってたしね。
まあ私としては、勘違いだとしてもそれが強い想いなのは変わらないだろうからいいと思うんだけどね。」
恋愛感情かどうかは別にしたとしても一番は重さんだったってことなんかね?
「なるほどの、でも今は亀井ちゃんにも気がいっとるから不安になると。」
「だろうね、田中ちゃんが亀井ちゃんのこと割と気にいってるのは私たちから見ても分かるからね。
重さんなんてそれこそ色々考えちゃうんじゃないかな。」
「どーしよ、あーしその場限りなアドバイスしか出来んくて…」
なんでもっとマシなこと言えなかったやろ。アドリブに弱い自分が憎いやよ…
- 592 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/25(水) 02:05
- 「いや、でもあの質問って答え自体は恥ずかしかったりしてちゃんと返さなかったとしても、自分の中では真剣に考えるきっかけになるからフラフラしてるような子にはわりと効くと思うよ。
それに相手が不安に思ってるってことにも気付けるからね。
あと直接どっちが好きなのよ!とか聞かれるよりは答え易いし、聞くほうも冗談ぽく聞けるでしょ?
…あんまり聞かれたくは無いけどね。」
あーしが凹んどるとようやく話に追いついてきたミキティーがお姉さんらしくきっちりフォローしてくれた。
確かに田中ちゃんは鈍感やから重さんが不安に思ってるってことだけでも分かったら大した進歩かもしれん。
基本的に優しいから亀井ちゃんのこと突き放せんのやろうけど、重さんのためって思えば出来るかもしれんしの。
- 593 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/25(水) 02:06
- あーしがあれやこれやと考えとったらまたあやみきがイチャコキはじめよった。
「ふふふ、あの時みきたん始めは無理とか言って誤魔化してたけど最終的に、
『美貴の力じゃ助け上げるのは無理かもしれないけどずっと支えてるから、亜弥ちゃんが落ちないようにずっとずっと。』
って、言ってくれたんだよね?
私、どれだけみきたんに愛されてるか分かってうれしかったなー。」
「なっ、そんなこと覚えてなくて良いから!てゆーか覚えてても口に出さないでよ!!」
亜弥ちゃんがニヤニヤしながら言うとミキティーが顔を真っ赤にさせて亜弥ちゃんの口を手でふさぐ。
「覚えてるよ。みきたんがくれた言葉は全部覚えてるから。」
亜弥ちゃんは自分の口にあるミキティーの手を自分の手でそっと包み込んで外すと、
優しく微笑みながら言う。
それを聞いたミキティーはさらに真っ赤になって亜弥ちゃんの腕の中に閉じ込められていた。
- 594 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/25(水) 02:08
- 「………そろそろ帰るな。邪魔してすまんかった。」
「あっ、愛ちゃん。」
「ん?」
完璧に二人の世界に入ったようなので小さな声で断ってこっそり帰ろうとしたら亜弥ちゃんに呼び止められた。
ミキティーを抱きしめたまま顔だけをこちらに向けた亜弥ちゃんはマリア様みたいやと思った。
…ミキティーのほうが年上なはずなのに子供にしか見えんわ。
- 595 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/25(水) 02:09
- 「あのね、愛ちゃんが重さんのこと心配なのは分かるけど、あんまり余計なことはしないほうが言いと思うの。
相談に乗るくらいは良いけど直接的には首つっこんじゃダメだよ?
そりゃ、前の田中ちゃんは重さんだけだったから重さんに協力しちゃったこともあるけど、やっぱ亀井ちゃんも重さんも真剣なんだから関係の無い人間がどうにかするのは良くないと思ったの。
それに田中ちゃんが自分で考えて結論を出さなくちゃいけない問題だろうから。
田中ちゃんにはまだ人を好きになるってことを真剣に考えることが必要だと思うよ。」
「…ん、分かっとる。
重さんは中学ん時からの付き合いやけど亀井ちゃんやって大事な後輩やし、どっちかに味方したりはせん。
どっちを選ぶかは田中ちゃんが決めるしかないいんやから、静かに見守っとるよ。」
「そう、ごめんね偉そうな事言っちゃって。」
「そんなことないやよ、ありがとの。
ほんじゃ、そろそろ部屋に戻るわ。」
- 596 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/25(水) 02:10
- 亜弥ちゃんは本当にみんなのこと良く見とるのぉ。
田中ちゃんと重さんは付き合っとるのにまだあいまいな関係のまま、で亀井ちゃんも参戦か…
もうその事はとっくに片付いたと思って油断しとったわ。
それにあーしは正直、重さんのことしか考えとらんかったけど亀井ちゃんと田中ちゃんの気持ちまで気がまわるんやから頭が上がらんわ。
亜弥ちゃんがマリア様に見えたんも、やっぱみんなのことを温かく見守っとるからかの。
あーしも今回は見守る側に回るで自力で何とかするんやで、田中ちゃん。
「さて、と。」
あーしは部屋に戻りながら麻琴にメールを送った。
- 597 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/25(水) 02:20
- 以上です。
自分で書いててよく分からんくなってきた_| ̄|○
この後の展開は決まってるんですが、ダラダラと色々詰め込むか、簡潔にまとめて話をすすめるかで悩み中です…
考えすぎて頭がおかしくなってるのでここから更新が不定期になるかもしれませんm(_ _)m
- 598 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/25(水) 02:32
- >>584 名も無き読者 様
ぜひ反応してください。
最近、シリアス書きたくない病でギャグしか考えつきませんw
一応みんな質問の意図を理解しつつ誤魔化してるって感じだったのです。(あっ、小川は除きます)
>>585 マコ 様
ピークがくるのか自体が疑問ですw
>>586 福岡市民 様
あやや部屋いかがでしたか?
高橋さん相談しに行ったかいがあったんだか無いんだかw
- 599 名前:名も無き読者 投稿日:2004/08/25(水) 15:24
- 更新乙です。
いや流石、人目を憚りませんねw
でもマリア様、会長だけあってスゴイですな。
今後の展開、自分は色々詰まってるのも好きですよ。
でわ続きも楽しみにしてます。
- 600 名前:konkon 投稿日:2004/08/25(水) 23:08
- 初めまして、白版で書いてるkonkonと言います。
今日一気に読んでしまいました〜!
めちゃくちゃ笑わせてくれる上に、
真剣な恋愛を考えてる部分もあってとても
おもしろいです。
田中の暴走っぷりがたまりませんw
交信がんばってください!
- 601 名前:マコ 投稿日:2004/08/26(木) 14:41
- 平行線ですか?
このまま いっそのこといっちゃってくださいよ(コラ)
いや まじでおもしろいんですけど。
どうすればこのような おもしろいものが書けるんですか?
これからもがんばってください。
- 602 名前:福岡市民 投稿日:2004/08/30(月) 00:07
- ・う〜らかお〜も〜て(裏か表)>博多っ子が2つのチームに分かれて遊ぶ時
に使う掛け声。掌を裏か表に出して、一緒
のもの同士チームを組む。
・きな>>>黄色のこと。たまに使います。
・きつか>>きついこと。どちらかというと肉体的なきつさをいう。「きつう
してたまらん。」など
あややとミキティーがどんな仲かきになります。田中の活躍もきたいし
ています。
- 603 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/30(月) 00:32
- 602>>レスのムダ使いやないの?
そういうのって作者の人がするならまだしも、他の人がやんのって
どうかと思うわ。自分で立ててやったら?
- 604 名前:マコ 投稿日:2004/08/30(月) 14:41
- けっこう役立つんだけど。
それこそ作者がOKしてるんだからいいんじゃない?
- 605 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/30(月) 14:53
- >>604
E-mailの欄にはアドレスじゃなくて半角英数でsageと入れてください。
詳しくはFAQと案内板の小説板自治スレを読んで。
携帯からだと気付きにくいかもしれないけど一応決まりみたいなもんだから。
意見には同意。
- 606 名前:603 投稿日:2004/08/30(月) 21:24
- そうですね。作者さんやみなさんの気分を害するような事を
やって申し訳ありませんでした。深くお詫びします。
- 607 名前:マコ 投稿日:2004/08/31(火) 01:36
- これでいいんでしょうか。
こちらこそ よく分からなくてすみませんでした。
- 608 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/31(火) 13:00
-
「これは又とないチャンスニイ。
重さんは怒ってて邪魔しにこないだろうから密室で二人きり、おもいっきり田中ちゃんにせまってこいニイ。
いきなり押し倒してキスするくらいのことしてこいニイ!」
「ええっ?!初日からそんなことしたら失敗した時、気まずくなるじゃない。
ただでさえ今日はいっぱい迷惑かけたのに…」
「何言ってるニイ!明日二人が仲直りしたらもうこんな機会はないニイ!!
何してでも田中ちゃんを落とすって言ったのは亀ちゃんニイよ?
例え騙そうが、陥れてでもゲッチューしなきゃだめニイ。
幸せはそうやって自らの手で掴み取るものなんだニイ。」
- 609 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/31(火) 13:01
- なんか尤もらしいこと言ってるけど、本当にそんなんでいいのかな?
でもガキさんだって絵里のためを思って言ってくれてるんだし、ここで期待に答えなかったら女がすたるってもんよね!
「…分かった。絵里頑張る!」
本当にせまるかどうかは別にして頑張ってみようと決心する。
それにしても、こんなに一生懸命になってくれて絵里はいい友達をもったよね。
…でも頼むから後々記事にしないでね。
絵里は微妙に心配事を抱えながら自分の部屋へと戻った。
- 610 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/31(火) 13:01
- *****
- 611 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/31(火) 13:02
- 部屋に戻ると、れいなはもう寝ていた。スースーと寝息だけが聞こえてくる。
…なんか拍子抜けな感じ。
せっかく覚悟きめて戻ってきたのにー!
とりあえず起こそうかな。
そう思って近づいてみると、れいなは寝ながら静かに涙を流していた。
………ドクン
さゆを怒らせたの、そんなに辛いんだ。
絵里は本当にさゆの存在に勝てるの?
多少なりとも、れいなは自分の方に傾いてるんじゃないかと考えていた絵里は漠然と不安になった。
そしてガキさんに言われたことを実行することになる。
- 612 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/31(火) 13:09
- でもねー、実を言うと押し倒してキスするのってもう昔やっちゃったしねえ?
いやいや、あの頃の絵里と今では違う!
あの後、絵里は上手にキスできるようになるために努力してきた。
きっとれいなだってメロメロになるはず。
…さくらんぼの茎を口の中で結べるようになったらキスがうまい証拠という話を聞いてから、毎日マロニーちゃんで特訓を重ねてきたのだ。
だって、家にさくらんぼが無かったからかわりにね。
今じゃリボン結びまで出来るようになって、最近は野菜と一緒に食べて亀甲縛りを練習中。
向上心を忘れない絵里って偉いでしょ?
そんなわけで絵里はレベルアップしたの!いつまでもお子様じゃないんだから!!
- 613 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/31(火) 13:10
- 深呼吸をして気合を入れると、絵里は服を脱いでれいなのベッドの中へと潜り込む。
さすがに裸は恥ずかしいので下着は着けたままだ。
…なんか絵里、変態さんみたいじゃない?
自分の行動に疑問を感じながらも止めようとは思わないでれいなの上に馬乗りなると、れいなは苦しくなったのか微かに声を出す。
そんな様子を見ながら、絵里は本格的にれいなの上に覆い被さると顔を近づけていった。
絵里はまず目尻の涙を舐めとると、顔中に口づけをした。
そして口へと目をやり再び顔を近づけ、もう少しで唇が届くと言う所でれいなが薄目を開けた。
しかしそれに気付いたところで止まる事はせずに行為を続行する。
絵里はれいなの唇に自分のそれを激しく押し付けた後、れいなの中へと進入した。
れいなもそれに条件反射のように舌を絡めてくるが、絵里は以前のように気絶することなくれいなと触れ合う。
「んはぁっ…はぁっ、はぁ……」
苦しくなってようやく離れると、二人の間は唾液で繋がっていた。
「んっ…さゆ………」
絵里が意識が飛びそうなところを無理やり繋ぎとめて息を整えていると、れいなが再び深く進入してくる。さゆの名前を呼びながら…
- 614 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/31(火) 13:11
- いつのまにかれいなが上になり、繰り返し繰り返し濃厚なキスをされる。
舌を絡ませながら胸、お尻、太ももなどありとあらゆる所をれいなの手が這っていく。
れいなの唇が離れるたびにさゆの名前を呼ぶのを聞いて、寝ぼけて間違えてることが分かっても、全身を刺激されてどうすることも出来なかった。
「ぅんっ……んはぁ…んっ………」
「…さゆっ……さゆ………」
そして何度目か分からないキスをした所で、れいなは次の動作に入った。
「ンッ…れい…な……ぃやぁ……」
絵里が初めて抵抗を見せるとれいなの動きが止まったので恐る恐る目をやると、絵里の胸の上で寝息を立てているれいなが見えた。
- 615 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/31(火) 13:11
- …スースー
………
気持ちよさそうに眠るれいなを見て、ホッとしたのと同時に肩透かしをくらった気分だった。
そして夢の中でもれいなのことを独占するさゆに言い知れない悔しさを感じた。
酷いよれいな。
寝ぼけてでも、間違いでも、そんなことされたられいなのこともっと好きになっちゃう…
- 616 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/31(火) 13:24
- 更新以上となります。
微妙にエロはいったので落としてみました。
今回更新分はいれる予定無かったのに急遽書いたんで文章おかしいです_| ̄|○
しかもほぼ初エロなんでわけわかんなくなった…
次回は真面目にいきますm(_ _)m
- 617 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/31(火) 13:45
- >>599 名も無き読者 様
そりゃもう!いつでもどこでもラブラブですよw
そういや松浦さん会長でしたっけ、忘れてました(おいおい
今回も余計なもん詰め込んでしまった…
真っ最中にギャグ入れようとして思いとどまりましたw
>>600 konkon 様
初めまして、有難うございます。
白板の読ませて頂いてます。
こんな話で笑って頂けてなによりです。
これからも暴走しつつ頑張ります。
>>601 マコ 様
有難うございます。
このままいこうかと思いましたが、流石に全員分の夜の出来事書くのはちょっとつらいので
次の更新をしたら2日目にいこうと思います。
- 618 名前:ナンパ師 投稿日:2004/08/31(火) 14:19
- 602−607
作者本人があまり気にしていなかったのでゴチャゴチャしてしまったようで、お読みになってる読者さまに深くお詫び申し上げます。
レスをつける前には小説板自治スレ、FAQなどをよくお読みになられることをお願いします。
お読みになって不愉快に思う読者様もいらっしゃるので、感想以外のレスはなるべくお控えください。
マナー違反を指摘されるお心遣いには感謝しております。
その際にはなるべく平和的によろしくお願いいたします。
どうしようもない作品と作者ですが、これからもよろしくお願い致します。
- 619 名前:マコ 投稿日:2004/08/31(火) 14:54
- 器用なれいなですねぇ。 絵里がかわいそうになる。
この先どちらになるんだ? どちらに。
ほられいな 早く決めなさい なんちゃって(笑い。)
楽しみ楽しみ。
次回もきたいしています
- 620 名前:名も無き読者 投稿日:2004/08/31(火) 15:54
- 更新お疲れサマです。
いや寝ながらですか、、、
覚醒状態では一体どれほどの威力になるのか激しく気になります。(爆
ていうかあなた、みたいじゃなくてズバリそれですがなw
盛り上がって参りましたね、次回も楽しみにしてます。
- 621 名前:子ニャン娘 投稿日:2004/08/31(火) 18:53
- 更新オツカレでっす♪
特訓に特訓を重ねた亀ちゃんをヒラリとかわす田中さん。
ある意味どっちもステキです。
個人的には亀ちゃんにもっと修行を積んでほしーですね。
そして田中さんと再戦だー♪
- 622 名前:konkon 投稿日:2004/09/07(火) 20:55
- どっちの側に進むのか
ぼちぼち決〜め〜なさい♪
れいにゃも大変ですね。
もてる女はつらそうだ(笑)
- 623 名前:マコ 投稿日:2004/09/08(水) 23:03
- 絵里じゃなくてれいなが
「こっち うーん こっち」
激爆です。
- 624 名前:ナンパ師 投稿日:2004/09/18(土) 10:21
- あたしは凹んでいる田中ちゃんを部屋まで送って寝かしつけてから、再び愛ちゃんの部屋に向かった。
そのまま励ましててあげたかった所だけどこれ以上は何言っても慰めにしかならないと思ったし、
愛ちゃんに呼ばれていたのでとりあえず今日は寝るように言っておいた。
それにしても遅くなっちゃったな。
お風呂上がってすれ違う時に、『あとで部屋来て』って言われてからずいぶん経ってる。
まあ、田中ちゃんの相手してる時に遅れるってメールしといたから大丈夫だろうけど。
それに愛ちゃんは愛ちゃんで[こっちも重さんの世話しとるで落ち着いたらメールする]って返ってきたしね。
で、愛ちゃんから[もう来てもいいで]ってメールが届いたので田中ちゃんをうまい事部屋に促して寝かしつけて来た。
うん?後輩が落ち込んでるのに彼女とるのかよって?
そうだね、あたし基本的に優しいつもりだけど愛ちゃんが一番だから。
だってもう充分話聞いてあげたしいいかなー?みたいな。
そして部屋に入って、愛ちゃんに言われた第一声がこれ。
- 625 名前:ナンパ師 投稿日:2004/09/18(土) 10:22
- 「亀井ちゃんに手、貸しとるやろ。部屋決めズルしとったな?」
「…はい。」
真正面から見据えられては、正直に答えるしか出来なかった。
実はそうなんだよね〜、部屋割りもそうだけど、お風呂も文句言われずに順番決めれるようにガキさんとセリフあわせまでしました。
田中ちゃんの目が亀井ちゃんにいく様、2階に田中ちゃんの好みの子を追いやったり。
重さんと仲たがいさせるように余計なこと言ってくれそうな人を1階にもってきたり、と『色々試行錯誤の末に決定した部屋割りがこれだニイ』とガキさんが豪語してた。
- 626 名前:ナンパ師 投稿日:2004/09/18(土) 10:23
-
「いや、なんか流れで…亀ちゃんとガキさんに押し切られて。なんで分かったの?」
なかば無理やり仲間に入れられてて拒否できる状態ではなかった。
…あたし先輩のはずなんだけどな。
「はじめは気付いとらんかったけど、今日亀ちゃんが溺れた時、麻琴たいして心配せんかったやろ?
それでおかしいと思ったんよ。
麻琴ならかすり傷くらいでも大げさに反応するはずやでの。
わざと溺れたふりをしてそれで田中ちゃんと二人きりになるように仕向けたんじゃないかってな。
さもなきゃ麻琴があんなうまいこと場を仕切れるわけないやろし。」
さりげに失礼なこといわれた気がするけどその通りだった。
亀ちゃんと田中ちゃんを二人で先に別荘へ行かせて、あたしは愛ちゃんと寄り道しつつのんびり帰り、ガキさんが重さんを何とかくいとめる。
…今日1日でガキさんのフトコロはそうとう寒くなったみたいだ。
「………」
「はぁー。後輩にまでいいように使われてどうするんよ。」
黙っていると呆れた様にため息をついていわれた。
あたしもそう思うよ。
- 627 名前:ナンパ師 投稿日:2004/09/18(土) 10:24
- 「とりあえず今日の事はええけど、あんま田中ちゃんの気持ち引っ掻き回すようなことはせんでな。
…あの子も色々考えんといかんトキやから。」
愛ちゃんは心配そうな顔でさとしてくる。
なんであたし、説教されてんだろ。そりゃ断れない自分が悪いんだけどさ?
首謀者はガキさんなのに…良いように使われるわ、面倒ごとばっか押し付けられるわで挙句に悪者扱い?
てーか、あたしかなりみんなのために働いてるよ?別荘も提供してさ?
たまには納得いかない時とかムッとする時もあるけど、やっぱ皆のこと好きだしさ。文句も言わずに尽くしてるよ?
なにより愛ちゃんが喜ぶ顔が見たいから、どんな事でもしてあげようと思うよ?
そーゆーとこは誉めてくれないのに、怒るとこは怒るんだ?
田中ちゃんが関わってるから?
…愛ちゃんって本当に過保護だよね。
田中ちゃん田中ちゃんって、あたしだって好きでやってるわけじゃないのに…そんなに田中ちゃんが大切?
「…別にいいじゃん。
どーせ愛ちゃんは重さんの応援するんでしょ?お互い様じゃんか。」
一方的に責めるように言われたので面白くなくて拗ねたように言ってしまった。
自分でも他人の恋愛ごとに首を突っ込むのは良くないと心の中では分かっているけど、こうなるとなかなか止まってくれない。
- 628 名前:ナンパ師 投稿日:2004/09/18(土) 10:25
- 「そーゆう問題じゃなくてな、部外者が関わらないほうがええって言っとるんよ。
それにあーしかて相談のるくらいはするけどそれ以上の事はせんよ。
…なるべく田中ちゃんが自分で解決できるようにしてやりたいんよ。」
愛ちゃんが呆れたようにため息をつきながら言う。
…やっぱ愛ちゃんの心配事は田中ちゃんなんだね。
あたしのことはちっとも考えてくれないのに田中ちゃんのこと考える時間はあるわけだ。
「…そんなに田中ちゃんのこと思ってるなら、愛ちゃんが田中ちゃんと付き合えば?
田中ちゃんも愛ちゃんのこと慕ってるし意外とお似合いかもよ。」
- 629 名前:ナンパ師 投稿日:2004/09/18(土) 10:27
-
「!!?……何言っとるん。」
愛ちゃんはあたしの言葉に目を見開いて驚いた後、眉を寄せて低い声で怪訝そうに言った。
「…ごめん。何でもない。おやすみ。」
愛ちゃんの声で我にかえったあたしは、自分の言ったことを後悔して逃げるように部屋を出た。
…最低だ。
愛ちゃんは純粋に田中ちゃんの心配してただけなのに焼きもちやいてしまった。
その日は、部屋に戻りベッドに横になっても寝る事は出来なかった。
- 630 名前:ナンパ師 投稿日:2004/09/18(土) 10:31
- 更新以上になります。
なんだかちょいとマコが黒くなってしまいました。
ここまでで1日目は終了して次回からは2日目に突入いたします。
- 631 名前:ナンパ師 投稿日:2004/09/18(土) 10:43
- >>619 マコ 様
器用というか無意識なんで怖いですよねw
期待に答えられるか分かりませんが頑張ります。
>>620 名も無き読者 様
起きてても大して変わらないかも…見に染み付いてますからねw
みたいじゃありませんでした?まあ今さら変態が一人二人増えた所で(ry
>>621 子ニャン娘 様
亀井さんの特訓はほぼ無意味ですしね。
一生かてないかとw
>>622 konkon 様
ええ〜決めなきゃいけませんか?
田中さんより作者が悩んでたりしてw
- 632 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/19(日) 13:45
- いやー、いいですね。
最後の休火山が爆発の気配ですか?
災害は忘れた頃にやってくるって言いますしね(←?)
期待してます。
- 633 名前:マコ 投稿日:2004/09/19(日) 22:27
- 地震に 火山に 台風に・・・・。
さあ 来い 恋(なんちゃって)
がんばれ れいな。
- 634 名前:石川県民 投稿日:2004/09/22(水) 23:46
- 更新お疲れ様でございます。
あぁ…やっぱり面白い。田中さんと道重さんと亀井さんの三角関係も面白いですし、
小川さんと高橋さんも面白い。
ナンパ師サマの文章は一言一言がマジ笑えますわ〜(うっとり)。
自分の書く話を放っぽって、期待しちゃいます。
- 635 名前:konkon 投稿日:2004/09/23(木) 23:15
- 麻琴が愛ちゃんに反抗!?
なかなかないシチュエーションですね。
愛ちゃんのれいなを思う気持ちが
なんか姉妹みたいな感じで微笑ましいですね♪
- 636 名前:名無しかな? 投稿日:2004/10/15(金) 16:54
- 待ちますよ〜!
- 637 名前:名無し 投稿日:2004/10/18(月) 22:19
- 書いて〜もう1ヶ月経ってるよぉ〜
- 638 名前:NANJAMAN 投稿日:2004/11/08(月) 00:22
- 一気に全部読んじゃいました!!
すごいおもしろくてハマっちゃいました!!
更新待ってます(^O^)/
- 639 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/11(木) 01:08
- また〜り、また〜り
- 640 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/12(金) 05:32
- ほーち
- 641 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/14(日) 22:17
- どうも作者です。
体調をくずしたり学校が忙しかったりで、しばらく更新できなくて申し訳ありませんでした。
再来週には時間に余裕が出来てくるので今月中に更新再開したいと思っておりますm(_ _)m
大した話ではないですがもうしばらくお待ちいただけるとありがたいです。
レスしていただいた方々有難うございます。返レスは次回更新時にいたします。
- 642 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/16(火) 22:56
- おお〜!!待ってたよ!!
更新楽しみ〜
- 643 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 12:13
- 翌日
…重い、空気が重すぎる!!
- 644 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 12:14
-
はい、後藤はただいま朝ごはんを作ってます。
なんで寝起きの悪い後藤がこんなことしてるかっていうと…
昨日の夜、明日は何時ごろに起きようかなんて話をしてたんだ。
後藤的には朝の誰もいない海岸を紺野と二人でお散歩なんてどうかなー?なんてことを考えてて聞いてみたんだけど、紺野はアラームをセットしながら
「私は7時くらいに起きて朝ご飯の仕度しますよ。麻琴にばっか押し付けたら悪いんで。
あっ、後藤さんは寝ててくれていいですからね。起こさないように静かに出て行きますし。」
なんて言ってくれちゃったの。
そこで残念だけど仕方ないから後藤も先輩として手伝ってあげようと思ったわけさ。
- 645 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 12:14
- やっぱ紺野は優しいね、そして可愛いね。さすが後藤の紺野だね。
…断じて小川と紺野が二人きりになるかもしれないとか思ってとかじゃないからね。
どうせ高橋もいるだろうと思ったし。
うん、本当は、小川は優しいから起こさないようにして一人で作ってそうだなと思ったなんてことはないよ。
いや、人数分作ろうとしたら大変だろうから人手がいるかと思ってね?
ほら、朝早いと薄暗いじゃん?台所で一緒にお料理とかシチュエーション的に…ねえ?
後藤だったらかなり萌えるね。
いやいや、紺野を信用してないとかじゃないわけさ?ただ気分的に、ねえ?
ほら、現にうちら起きてきたら小川一人で作ってたしさ?
途中で田中が起きてきて手伝ってくれてるけど、後藤いなかったら数十分の間二人っきりになってたじゃんか?
それって危ないよね?寝起きの寝ぼけたまんまの紺野だよ?誰だってドキドキしちゃうよね?
ん?後藤、途中から本音言っちゃってる?
かなり嫉妬しちゃってるのばればれ?
大丈夫、紺野ならこんな後藤も可愛いって言ってくれるはずだもん!
- 646 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 12:15
-
んぁ?話がずれた。
まあ、そんなわけで後藤的にかなり無理してこんな朝早くから起きてるわけさ。
何でこの後藤がこんな時間に起きなきゃいかないんだと思いながらも起きたのさ。
と言うか、起こしてもらったのさ。紺野に。
自分で起きれるわけ無いのは分かってたから昨日のうちにお願いしといたの。
「明日、後藤も起こしてね。起こさなかったら夜にお仕置きするから。」
って言ってね。
そりゃーもう必死で起こしてくれたよ。半泣き状態でね。
…そーかそーか、そんなにお仕置きがいやなのか。一生懸命起こしてくれたからかわりにご褒美あげないとね(ニヤッ
んぁ?またずれた?
とりあえずそんなわけで朝早くから起きて小川、田中、紺野と一緒にご飯作ってんの。
- 647 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 12:15
- で、ここからが本題。
重いの、暗いの、淀んでるの。空気が。
小川と田中の周りだけ。
小川はクマがすごいし、田中は泣いたのか目が真っ赤。
話し掛けても痛々しい笑顔が返ってくるだけで、黙々と作業を進めてるし。
紺野と目で会話しながらも『どおしたの?』とは軽々しく聞けない状態。
とりあえず朝ごはんだけ完成させてから考えようと決断して4人ともほぼ会話なしで手を動かす。
…早くこの空間から抜け出したい。
- 648 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 12:16
- ピンポーン
と、そこにうまい事チャイムがなった。
「んぁっ!後藤がでる。」
誰だか知んないけどナイスタイミング!
ブラックゾーンから回避した後藤は足早に玄関へと向かった。
視界の端で紺野が恨めしそうに見てた気がするけどきっと気のせいだ。大丈夫、紺野ならきっと大丈夫。
ガチャッ
「はーい、どちら様…んあ?!」
「おーす。」
「!!市井ちゃん?!」
「ハッハッハ、久しぶり〜」
ドアを開けるとそこにはヨッて感じに片手をあげている市井ちゃんがいた。
- 649 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 12:16
- ゴスッ
「??何しにきたの??」
とりあえず聞いてみる。
「…笑顔で人殴っといて普通に話し始めるのやめようよ。しかもグウだし、痛い痛い。
市井はやぐっちゃんに頼まれて差し入れ持ってきたんだよん♪感謝したまえ。」
市井ちゃんはわき腹を押さえながらヘラヘラと言う。
「んぁ〜、ごめんごめん。無意識にボディブローを繰りだしてたみたい。
まあ仕方ないよね、わざとじゃないし気にしない気にしない。
ところで手ぶらだけどどこに差し入れがあるのさ?」
全く悪びれずに笑顔で答える。
「相変わらずだねー、まあ慣れてるから良いけど。
差し入れは車の中に入ってんだけど多すぎて市井一人じゃ持ちきれないんだよね。
手伝ってもらおうと思ってさ。」
久しぶりに会ったけど市井ちゃんはやっぱし市井ちゃんだね〜。
それにしても、このヘラヘラ顔を見てると殴りたくなってしょうがないんだけど。我慢我慢。
- 650 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 12:17
- 「そんなにあるの?何人くらい必要?」
「んー、後藤がいればあと一人くらいで大丈夫だと思うけど。」
後藤が聞くとちょっと考えてから市井ちゃんが答える。
『後藤がいれば』って、いなかったら何人くらい必要なんだか…そりゃ人より多少は力があるつもりだけどさぁ。
ま、そんなむちゃくちゃな量はないでしょ。
「じゃあ、あと一人ね。」
玄関先から台所のメンバーに聞こえるくらいの声で『荷物運ぶから誰か一人手伝ってー。』と叫んでみると田中が出てきた。
手を洗ってきたのかズボンで水を拭きながら現れた田中は、市井ちゃんと目が合うと驚いた顔をした。
- 651 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 12:18
- 「市井さん?!何でここにいると?」
「おーす、昨日ぶり。何でって市井はハロ女生徒会のOGだぞ。知らなかったっけ?」
田中にも手をヒラヒラさせて挨拶をする市井ちゃん。
…なんか顔見知りっぽい感じ?
「二人とも知り合いなの?」
訳分かんないからとりあえず聞いてみる。
「え?あー、まー、知り合いと言うかなんと言うか………」
「田中は市井の弟子なんだよなー?」
田中が言いづらそうに言葉を濁していると横から市井ちゃんが助け舟を出した。
…助けるってよりはさらに沈める気なんだろうけど。あの顔は絶対そうだ。
「…弟子?」
「そうそう、ケンカの仕方から女の扱いまで夜の街で生きてくための知識を全部教えてやったもんさ。」
ばれた…って顔で下を向いている田中とは対照的に市井ちゃんは得意げに話している。
なるほど、田中を悪の道に引きずりこんだのは市井ちゃんだったのか。
「あの頃は若かったなぁ、田中は中1だったっけ?初めての時なんて恥ずかしがっちゃって初々しいのなんのって。
なるべく痛くないようにしたつもりだけど結局泣いちゃってさぁ…」
市井ちゃんが調子に乗って田中の初体験を話し始めたときに気付いたんだけど、田中が中1の時って市井ちゃん高3だよねえ?
- 652 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 12:18
- 「………市井ちゃん?今さらなんだけどちょっと聞いて良いかな?」
「ん?何?」
「田中とそーゆー仲だったのって市井ちゃんがいくつの時かな?」
べらべら喋る市井ちゃんの話を切って笑顔で質問してみた。
「いくつってそりゃ、3年くらい前だから…」
始めは普通に返事していた市井ちゃんだが、後藤の質問の意図を理解してだんだんと顔が青ざめていく。
「えーと、…17,8歳のころです。」
「その頃自分が誰と付き合ってたか覚えてるよねぇ?」
「………ごめんなさい。後藤さんと付き合ってました。」
後藤の顔がすでに笑えてないのに気付いて土下座をする市井ちゃん。
…後藤なんでこんなのが好きだったんだろう。
- 653 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 12:19
- 「…浮気ばっかしてたのは知ってたけどまさか子供にまで手出してたなんて。
うーわ、ロリコン。…いや…こんな変態好きになった後藤がバカだったんだ…うん…過去の過ちは今に生かせばいいんだ…ブツブツブツ」
「ご、後藤さん!帰ってきてください。」
昔のこととはいえショックで遠くに旅立とうとしていたら田中が呼び戻してくれた。
「あっ、ごめんね田中。大丈夫だから。
後藤はもうこんな変態とは関係ないし。」
「そうですよ。過去の事は水に流しましょう。変態のことなんて気にしてちゃいかんとです。」
田中も忘れたい過去があるのか励ましてくれる。
「おーい、二人とも市井のこと変態呼ばわりしすぎだぞ。
市井は許容範囲が広いだけで別にロリコンじゃないし。それにこんな二枚目な変態そうそういないぞ。」
後藤と田中が自らに言い聞かせて納得しようとしていると変態が口を出してきた。
顎に手を当ててポーズをとる様子は決まっているがアホっぽい。
- 654 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 12:19
- 「大丈夫、じゅうぶん変態だし。」
「ちなみに最近で一番若い子はいくつくらいと?」
「何が大丈夫なんだよ!
最近は小4相手にした時はわりと萌えたね。」
市井ちゃんがツッコミながらも普通に小4とか言ったので田中と二人で軽くひいた。
「…なんだよひくなよ。軽いボケじゃんか。」
「あっ、嘘なん?」
「いや、マジだけど。」
バキッドカッゴスッゲシゲシッ
「くだらない話してないでそろそろ荷物取りに行こうか。」
「ところで荷物ってなんなん?どこに行くとですか?」
「やぐっつぁんから差し入れなんだけど車の中らしいよ。
市井ちゃん車どこに止めたの?」
市井ちゃんを二人でボコってから何食わぬ顔で本題にはいった。
- 655 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 12:20
- 「…二人とも良い蹴りしてんじゃん。」
結構マジ蹴りしたのにまだ余裕そうだったのでもう一発入れると市井ちゃんは大人しく車のある方を指差して倒れた。
「ああ、あの車ね。田中行こっか。」
「はい。」
- 656 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 12:20
-
- 657 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 12:21
-
「…市井さんってマゾッ気もあるとですかね。」
くたばってる市井ちゃんを置いてスタスタと車に向かって歩きながら田中が言った。
確かにね。あんだけ殴られたり蹴られたりしても凄いニヤニヤしてるし。
よくよく考えると殴られたあととか嬉しそうな顔してることが多かった気がする。
もしかして殴られたいがために浮気してたとか?
隠すどころか自分でばらしてたし。
「そういえば昔、好きな人に殴られるのは好きとか言っちょりましたよ。
普段クールなのに怒り狂って殴りかかられると愛を感じるとかなんとか。
しかし本命の彼女いたのは知っとったけど後藤さんのことだったなんて驚いたばい。」
「…へえ。」
だからって浮気していいことにはならないと思うけどね。
つーか市井ちゃんは中学生相手にそんなマニアックなこと話してたんかい。
- 658 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 12:21
- 「自分のことが好きだから怒ってくれるって思うと嬉しいって気持ちも分からんでもなかですけどね。
まあ、市井さんは極端すぎるけんうまくいかんかったんやろうけど浮気してても後藤さんの事はちゃんと愛しとったと思うけん嫌わんでやってくんしゃい。」
ふーん、なんだかんだで田中も市井ちゃんの事ちゃんと見てたんだ。
「大丈夫だよ。
市井ちゃんと別れたのはお互い求めてることが違ったからで、嫌いになったわけじゃないし。
一度は好きになった相手なんだから良いとこも悪いとこもちゃんと分かってるよ。」
「そうですか。」
田中は満足そうに微かに微笑む。
車に着く頃には会話も一段落して、なんとなくすっきりした面持ちであとからヨレヨレと歩いてくる市井ちゃんを見ることが出来た。
…ちょっと殴りすぎたかな。
- 659 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 12:30
- 更新以上になります。
久しぶりのわりに量少なくて申し訳ないですm(_ _)m
しかもずっと書いてなかったせいか文章がいつも以上におかしいです。
自分で読んでも違和感が残っているんですが今月中に1回は更新しておきたかったのでそのまま載せてしまいましたm(_ _)m
- 660 名前:ナンパ師 投稿日:2004/11/28(日) 13:02
- >>632 名無飼育さん 様
期待されたわりに今回話がそれてて申し訳ないです。
高橋さんはまだ布団の中ですので起きてきたら一悶着あるかもしれませんw
>>633 マコ 様
今回主要人物ほとんど頑張ってなくて申し訳ないですm(_ _)m
次回は田中さんと市井さんが頑張ってくれる予定です。
>>634 石川県民 様
ありがとうございます。そう言って貰えると凄く励みになります。
一言一言に笑っていただけるなんて芸人として嬉しくて仕方ないです。
これからも笑いをとるためにがんばりますw
>>635 konkon 様
そうですね、時間にすると6.7秒くらいの反抗ですがw
小川さんにはもうちょっと頑張ってもらいたい予定です。
>>636 名無しかな? 様
有難うございます。
待たせたわりに出来が悪くてすいません。
>>637 名無し 様
本当長いことほったらかしにしてすいませんでした。
>>638 NANJAMAN 様
有難うございます。
更新遅くなってますがこれからも読んでいただけると嬉しいです。
>>639 名無飼育さん 様
有難うございます。
>>640 名無飼育さん 様
これからはなるべくしませんのでよろしくお願いします。
>>642 名無飼育さん 様
有難うございます。
待たせたわりに中途半端な更新で申し訳ありません。
しばらくの間更新止まってしまい本当に申し訳ありませんでした。そして待ってくださっていた読者様方ありがとうございます。
今後も更新が不定期になるとは思いますが出来る限り書いていくつもりですので応援してくださるとありがたいです。
- 661 名前:名無飼育 投稿日:2004/11/28(日) 22:08
- 待ってました!
ここのキャラはみんな良い味出してて好きです。
マイペースで頑張ってください。
- 662 名前:名も無き読者 投稿日:2004/11/29(月) 00:28
- 更新お疲れサマです。
待ってました^^
しかもなんか衝撃の過去発覚!?
えぇでもそんな彼女が好きですw
続きもマターリ待ってるので頑張ってくださいね。
- 663 名前:konkon 投稿日:2004/11/29(月) 22:33
- 交信まってました〜!
いや〜、毎度楽しみにしてたkonkonです(謎)
ごっちん、微妙に怖いですよ・・・
必死にごっちんを起こそうとする紺ちゃんが
容易に想像できましたw
これからも楽しみにしてます♪
- 664 名前:名無し 投稿日:2004/11/30(火) 09:58
- お待ちしておりました。
ひと悶着、期待しておりますw
- 665 名前:マコ 投稿日:2004/12/09(木) 20:19
- お疲れ様です。
そして お久しぶりです。
うーん 次が楽しみです。
濃い更新待ってます。
- 666 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2004/12/24(金) 03:13
- 更新乙です
そろそろ強いマコがみたいとこですね
もてマコもいいかも
- 667 名前:ナンパ師 投稿日:2005/01/07(金) 02:15
-
「あーもう!何でこんなにあるのさ!!」
車の中の荷物を運びながら後藤さんが叫んだ。
…確かに3人で運ぶにはきっつい量ばい。
誰がこんなに食うんじゃ!ってくらいの食料と(…いや、あのメンツなら食いきれるとね。)、あと花火とかがあってかさばってしょうがない。
「え〜?後藤なら余裕かと思ったのに。
ほら昔、市井かついで廊下の端から端まで投げ飛ばしたじゃんか。」
「えっ?!マジですか?そんなんできるん?!」
「ちょっと信じないでよ。さすがにそんなに力ないから!!
担ぐくらいなら出来るけどせいぜい階段の上から放り投げただけだし。」
…じゅうぶん力強いとよ。しかもどっちかって言うとその方が危険だし。
「あ〜、やられたやられた。あの後1週間くらい入院して大変だったなあ。」
そんなしみじみ語るようなことじゃなか!!しかもちょっと楽しい思い出みたいに言ってるしぃ!!
- 668 名前:ナンパ師 投稿日:2005/01/07(金) 02:15
- 「ほら、そんなどうでもいい事喋ってないで、あとこれだけだからさっさと運んでよ。」
後藤さんがそう言って軽々と渡してきたのは30kgの米袋やった。丁度3個あるらしく市井さんにも渡している。
「うおっ!…いきなり投げてよこすなよ…しかもこんなん重くて持てねぇ……」
れいなはまだ手渡されたからぎりぎり持ち堪えたけど、わざとなのか結構な勢いをつけて投げつけられた市井さんは米袋に押しつぶされて苦しそうだ。
それにしてもこれを片手で放り投げた後藤さんの力って一体…
「まったく非力だなあ。頑張れば何とか持てるって、ほらちゃんと持って。」
後藤さんはそう言うと、いったん米を持ってあげて市井さんが立ちあがった所で再び持たせてあげている。
いや、非力とかじゃなくて頑張っても無理なんじゃ…あぁ市井さん今にも倒れそう。
「すいません…れなもちょっと厳しいです。」
今の時点で腕がプルプルしてて、とてもじゃないけど一歩も歩けそうにないので恐る恐るれいなもギブアップした。
「も〜しょうがないなぁ。じゃあ後藤がこれだけ持ってくから一個は二人で運んできてよね。」
後藤さんは二人の余裕のない顔を見てため息をつくと、れいなの米袋をひょいと持ち上げて自分の分と一緒に肩に担いで先に行ってしまった。
あ〜助かった。今にも崩れ落ちるとこだったばい。
「…お〜い。こっち手伝ってくれよ〜。」
ようやく空いた手で腕をさすっていると今にも死にそうな声で助けを呼ばれた。
おっといけん、忘れとったばい。
「はいはい、今持つとよ。」
いったん地面に置いてから二人で運び出す。
…それでもまだ重いばい。
- 669 名前:ナンパ師 投稿日:2005/01/07(金) 02:16
- 「「はあぁーーーー。」」
ようやく玄関に着いて荷物を降ろすと二人ともその場で座り込んだ。
「二人ともそれしか運んでないのに大げさだなぁ〜。」
「…それしかって量ではなかですよ。」
「つーか後藤がおかしいんだよ。市井達は普通だ…アイタタタ」
反論しながら市井さんが腰をさする。…れなもちょっと腰にきたばい。
「んあ、年なんじゃない?」
「ちげーよ。昨日やり過ぎたから…あ、いや、ゴホゴホゴホ」
後藤さんが一切心配することなく聞くと、言い返そうとした市井さんがわざとらしく咳き込み始めた。
「どうしたの?急に咳なんかして。…昨日が何だって?後藤良く聞こえなかったんだけど。」
それを見て何かに感づいた後藤さんが問いただす。
「いやー風邪かな〜年々身体が弱ってきてやんなっちゃうねぇ。ゴホゴホ
え、昨日?市井そんな事言ったっけか? 最近年のせいか物忘れがひどくてねぇ。」
「そう言えば市井さん昨日も海岸におったとね。なんで今日になって来たん?」
「わっバカ!ばらすんじゃねーよ!!」
市井さんが慌ててれいなの口をふさごうとする。
「市井ちゃん…昨日どこで何をしてたのか詳しく話してくれるかなぁ?」
しかしばっちり聞こえていた後藤さんにヘッドロックされながら問いただされている。
うわー、痛そう…少しずつ少しずつ力が加わっていき市井さんの苦しそうな声がもれている。
「…うぎぃjぉsdgflくあ
……ま、待った…話す、話すから。それ以上やられたら死んじまうって。」
- 670 名前:ナンパ師 投稿日:2005/01/07(金) 02:16
- 観念したのか昨日の事を話し出した。
「昨日は、昼くらいにこっち着いたんだけどさ。
みんな海で自由行動だったみたいだから市井もふらふらしてたんだよ。」
「で、絵里をナンパしたと。」
市井さんが喋る前に昨日あったことを言ってみた。
「…市井ちゃんいまだにナンパとかしてんの?」
「ち、ちげーよ、昨日のは頼まれて声かけたんだよ!」
後藤さんが低い声で呆れたように言うと市井さんは力いっぱい言い訳した。
「頼まれたって、誰がそんなこと頼むとよ?」
「いや、本当なんだって。
なんかれいながあのナンパした子のことを好きで、いいとこ見せたいから協力してあげてくれませんかって声かけられてさ。
なんで市井のこと知ってんの?とか思ったし、市井とれいなの関係知ってるってのも怪しかったんだけど面白そうだから手伝ってやったんだよ。
で?どうなったの?上手くいったか?」
「いやいやいや、れいなが絵里のこと好きなんじゃなくて絵里がれいなの事好いとるほうやから。
大体れいなにはさゆっていう彼女がおるし。
一体誰がそんなこと言うたとです?」
すっかり騙されている市井さんに本当のことを話して、そんな手の込んだことをした犯人を聞き出す。
- 671 名前:ナンパ師 投稿日:2005/01/07(金) 02:17
- 「んーと、首からカメラぶら下げてて。確かガキさんって呼んで下さいとか言われた気がするなぁ。
なんだ違ったんだー、れいなにもいい友達が出来たんだなぁと思ってしみじみしたのに損した。
じゃあ市井はナンパした子のほうに協力してたわけだ。
助けられてれいなに思いっきり抱きついてたもんな。
…でもれいなもまんざらじゃなかったろ?」
市井さんが厭らしく笑って聞いてくる。
「なっ!?そんな訳なかよ!」
れいなはさゆ一筋やけん!!…でもあながち違うとは言い切れんかも。
って、そうじゃなくて。眉毛のやつ裏でそんなことしとったんか!
くそー!あれのせいでさゆの機嫌が悪くなったとよ!!
「はいはい。まあ若いうちはそーゆーこともあるわな。
身体は正直ってか?このスケベ!はっはっは。」
「市井さんにだけはそんなこと言われたくなか。
それで市井さんはあの後どうしたと?」
「ああ、市井はあの後ひっかけたお姉さんと酒飲み行って、そのままラブホに決まってんじゃん。
いやー、最近の女子大生は溜まってんのね。なかなか寝かせてくれなくて困っちゃったよ。」
ゴスッ
さも当然とばかりに髪を掻きあげながら言う市井さんに後藤さんの回し蹴りが決まった。
うーわ、死んだんじゃなか?
「さて、そろそろご飯出来てるだろうから行こうか。紺野が待ってるし♪」
ご臨終の市井さんを置いてリビングへと向かった。
- 672 名前:ナンパ師 投稿日:2005/01/07(金) 02:21
- 更新以上です。
短くてすいませんm(_ _)m
もうすぐ冬休み終わっちゃうんで更新できるうちにしとこうかと思いまして。
宿題やってないし学校始まったらまた忙しくなるので次もしばらく間が空きそうですが辛抱強くお待ち頂けたら幸いです。
- 673 名前:ナンパ師 投稿日:2005/01/07(金) 02:31
- >>661 名無飼育様
ありがとうございます。そう言っていただけると本当に励みになります。
マイペースなりに頑張らせていただきます。
>>662 名も無き読者 様
衝撃でしたか?
まあこんな感じの扱いですw
>>663 konkon 様
こんな話を楽しみにして頂いて光栄です。
恐いですかね?なるべくオーラを出させるように頑張ってますw
>>664 名無し 様
お待たせしてすいません。
ひと悶着はそのうち起きるはずですw
>>665 マコ 様
お待たせしたのに薄っぺらいないようで申し訳ないです。
次回こそ濃くしたいです。
>>666 名無し募集中。。。様
なかなか難しい注文ですね。
多少は強くなって欲しいと作者も願ってますw
- 674 名前:ナンパ師 投稿日:2005/01/07(金) 02:33
- 次回は皆さん起き出してくると思われますw
- 675 名前:12号 投稿日:2005/01/07(金) 09:02
- 更新お疲れ様でした。この小説の田中のキャラがすごくスキです。これからもがんばってください!
- 676 名前:konkon 投稿日:2005/01/08(土) 01:53
- 同じくここの小説のれいなはいろいろと
楽しませてもらえます。
ごっちん、つぇぇ・・・。
- 677 名前:ナンパ師 投稿日:2005/02/20(日) 22:12
- リビングに入るとみんな揃っていて、朝食もほぼ並べ終わっていた。
「おお、後藤さんに田中ちゃん、丁度良かった今から食べるとこやったんよ。ほら、早く座ってや。」
高橋さんに促されてテーブルに着こうとしたところでさゆがいないことに気付いた。
「あれ?さゆが居ませんけど?」
「ああ、そーいやそーやった。まだ寝とるから田中ちゃん起こして来てや。」
「あっ、はい。わかりました。」
高橋さんに背中を押されて廊下へ出ると後ろの方でボソッと「…早いとこ仲直りしーや。」と聞こえた。
そーいや高橋さんがさゆと同室やっけ。
わざわざ起こさないで二人になる時間作ってくれたんやろね。
…今日こそちゃんと仲直りするばい。
- 678 名前:ナンパ師 投稿日:2005/02/20(日) 22:12
- 「さーて、ほんじゃそろそろ朝飯にするかのー。」
田中がリビングから出て行くのを見送って高橋がみんなに言う。
「「「「「はーい!」」」」」
「それでは」
「「「「「「「「「「「いただきまーす!!!」」」」」」」」」」」」
「田中ちゃんと重さんはいいの?」
「先に食べといてええって。」
全員であいさつをして食べ始めると松浦が二人の不在に気付いたが適当に言っておく。
「…多分なかなか帰ってこんやろからの」ボソッ
誰にも聞こえない声で言うと自分も朝食をとりはじめた。
- 679 名前:ナンパ師 投稿日:2005/02/20(日) 22:13
- れいなが廊下に出ると市井さんが帰ろうとしていた。
「あれ、帰るとですか?一緒にご飯食べてけばよかのに。」
「あー、いいんだよ。市井の用事は終わったし。
これ以上ここにいても不快な思いをする子もいるだろうしな。」
市井さんは誰にも言わずに帰ろうとしていたのか、少しばつの悪そうな顔をしていった。
「結局、何しに来たとです?本当に差し入れ届けに来ただけと?」
「んー、それもあるけど。…実は市井結婚するんだ。
それできっと二度と会う事もないだろうから、中途半端な別れ方しちゃったし後藤にちゃんと昔のこと謝りたくて。
なかなか決心できなかったんだけど、やぐっちゃんに背中を押してもらってさ。
それなのにいざ会ってみたら、めちゃくちゃ普通でやんの。
あたしのことなんか完全に吹っ切れて新しい恋してるみたいだし、いまさら昔のこととやかく言うこともないかなって感じだよ。
それでも昔みたいに怒ってもらえて、ちょっとキツイくらいのパンチやキックもらってすっきり出来たかな。」
「…そうですか」
意外な告白に頭がはっきりと働かなかった。
- 680 名前:ナンパ師 投稿日:2005/02/20(日) 22:13
- 「れいなも色々おかしなこと教えて悪かったな。
もしまたどっかで会う様なことがあったら飯でも食おうぜ。」
しばらくなんて言ったらいいか分らなかったが、市井さんがじゃあな。と言って玄関を開けかけたところでなんとか声を出した。
「…れいなは謝られるようなことされてなかですよ。」
うん。これは後藤さんにしても同じだと思う。
自分で好き好んで市井さんといたのだから市井さんに謝られる筋合いはない。
それに市井さんと出会ってなければ今のれいなはいないんだから。
市井さんは驚いた顔をして振り返ると
「サンキューれいな。
それじゃ、最後に教えといてやるよ。
人間ってのはな、態度だけでも、言葉だけでも愛情は伝わってくんないんだよ。
特に女は毎日愛の言葉を囁いたって信じやしないし、セックスだけでも満足しない。
言葉と体と、人間なんだからありとあらゆる方法でどんだけ愛してるか伝えてやらなきゃだめなんだ。By市井」
と言って今度こそ去っていく。
…言葉と体、か。
れいなは両方足らんからさゆを不安にさせとるのかもしれん。
- 681 名前:ナンパ師 投稿日:2005/02/20(日) 22:14
- コンコン
さゆの部屋の前に着くと、寝ているのは分っているが一応控えめにノックをして扉を開ける。
さゆ、まだ怒っとるやろーなぁ。どーやって謝ろう…
緊張しつつ入っていった部屋の中には、案の定熟睡しているさゆがいた。
「…はあ、とりあえず起こさんとね。
さゆ、さゆ、起きるとー。もう朝ご飯出来とーよ。」
寝起きがよろしくないのを知っているので、少し強めに体を揺すって目を覚まさせる。
「うぅー……ん。」
おっ、起きたと?
スースー
「って、寝るんやなかー!」
起きたかと思ったら再び寝始めるさゆについ大きな声で突っ込んでしまった。
「んー?…れーなだぁ。おはよー」
そのせいかようやく目を開けたさゆは、こっちを向いてニコーと笑いながら朝の挨拶。
「…おはよう。」
まるで昨日の事など忘れたかのようなさゆの態度に戸惑いつつも返事をする。
…まだ寝ぼけとるんやろか。
- 682 名前:ナンパ師 投稿日:2005/02/20(日) 22:14
- 「じゃあおやすみ…」
そう言って再び布団をかぶるさゆに再びツッコむ。
「だから寝るんやなかって!みんな待っとるんやからええ加減起きんしゃい。」
「むー」
いやいや、むー、じゃなくて。そんな唇突き出して拗ねたって可愛くない…こともなかけど。
むしろ抱きしめて頬擦りしてやりたいくらい愛くるしいんやけど、今はちょっとせっかく朝ごはん作ってもらったんやから早く下いかんと…
「じゃあ、れーなも一緒にねよー」
必死に理性と戦っていると、急に腕を引っ張られてベッドへ倒れこんでしまった。
そうするとさゆの寝ているところへ倒れたわけで、当たり前のようにれいなはさゆに乗っかってしまった。
しかも上手い具合に顔はさゆの豊かな胸の上。
慌てて離れようとするがさゆの腕に捕まって脱出不可能な状態に。
「えへへへへー、れーなー♪」
ぬいぐるみでも抱っこするかのような何の遠慮もない力で抱きしめられて顔面に相当の圧力がかかる。
く、苦し…息が出来ん。…でもちょっと…いや、かなり気持ちよかー。
- 683 名前:ナンパ師 投稿日:2005/02/20(日) 22:15
- 「んー、お腹すいたー。」
さゆは急に言ったかと思うとれいなを開放して起き上がった。
「あっ……」
せっかく感触を堪能していたのにいきなり放されて少し名残惜しかったが、起きる気になったようなのであえて不満は言わずにおいた。
さゆは着替えをしようとしていたのでなるべく見ないように背を向けて、それでもしばらく一人で余韻に浸っていると「れーな」と呼ばれた。
「なん?」
返事をしながら振り返るとパジャマを脱ごうとして途中でつっかえているさゆがいた。
どうやらボタンが上手く外せないようで「脱がせて」とねだってくる。
「そ、そんくらい自分でせんか。」
「えー、れーなお願い。」
甘えた声を出しながら上目遣いでおねだりされては断れるはずもなく、気付けばさゆのパジャマに手をかけていた。
…ふっ、そーいやこの目に弱いってすっかり忘れとったばい。
別にこの位よかけど。何気に脱がすの得意だからすぐ終わるし。
…とは思ったんけど必要以上に手が震えとるばい。
だって寝起きやからこの子ブラつけてなかとよ!
一個ボタン外すごとにむ、胸が丸見えと言いますか…うわー!揉みくだしだかー!!
ってそうじゃなかて。
落ち着けれいな。今は朝ばい。ついでに下のリビングには先輩方がたくさんおるとよ。
こんなとこでそんなこと………ブツブツブツ
- 684 名前:ナンパ師 投稿日:2005/02/20(日) 22:15
- 「わーい。れーなありがとー。」
煩悩と戦いつつ気付いたら全てのボタンを外し終えていたことにお礼を言われて気付いた。
…無意識でも手が勝手に動くってれいなってすごかね。
まあでも、これでひとまず安心…
「れーなー。ブラがはめらんないー。」
…じゃなかった。
お前は何年女やっとんじゃ!乳バンドくらい自力でせーや!!
とは思っても言うだけ無駄だと悟ったれいなは再び悶々としながらさゆの着替えを手伝った。
「着替えかんりょー!」
「…そんじゃ、下行くとよ。」
さゆの着替えも終わり、1日分くらいの気力を使い果たしたれいなはぐったりしながら部屋から出ようとする。
「あーーーー!!」
「…今度はなんよ?」
いきなりさゆが叫んだが、疲れ果てて相手にする気も起きないので扉に手をかけながら問い掛ける。
- 685 名前:ナンパ師 投稿日:2005/02/20(日) 22:16
- 「れーなのこと怒ってたんだった!!」
ズルッガンッ
あまりにも間の抜けた発言に、転んで扉に顔面からつっこんだ。
…痛い、もの凄く。
いや、それよりも
「遅すぎじゃー!いつまで寝ぼけとるとー!!」
いくらなんでも今さら過ぎるやろ!起きてから軽く10分20分たっとるとよ!!
「あっ」
今日一番のツッコミを入れるとさゆがれいなを指差して言った。
「あ?」
ツウー
昨日に引き続き、鼻から何かが垂れるのは感じた。
「鼻血だー♪」
…なんで嬉しそうなん?
さゆはティッシュをれいなの鼻に押し当てて寝るように促す。もちろんさゆの膝枕で。
なんかいきなり上機嫌になったんけど一体何なん?
- 686 名前:ナンパ師 投稿日:2005/02/20(日) 22:16
- 「うふふふふ。
ねえねえ、もしかしてさゆの裸見て鼻血出ちゃった?」
ああ、なるほど。そんなに昨日のこと根に持っとったんね。
つーかさっきのは寝ぼけながらも確信犯だったん?
別に昨日も今日も興奮してとかじゃないんけどね。
昨日はのぼせてだし、今日は扉に鼻ぶつけたからだし。
まあでも欲情もしたからあながち間違いではないのかもしれんけど。
せっかくさゆの機嫌が直ったんやし、そういうことにしといた方が無難とね。
それに…やっぱさゆは笑っとったほうが可愛いばい。怒った顔も泣いた顔も嫌いじゃないんけどね。
ニコニコしながられいなの頭を撫でるさゆを見上げて、あえて返事はしないで目をつむった。
おっと、これは言っとかんといかんかった。
「さゆ」
「んー?」
「さゆのこと、いっちゃん好いとるけんね。他の子なんかどーでもよか、さゆだけを愛しとーよ。」
- 687 名前:ナンパ師 投稿日:2005/02/20(日) 22:20
- 更新以上です。
またまたスローペースでごめんなさい。
次回は1ヶ月以内には更新できるように頑張らせていただきます。
- 688 名前:ナンパ師 投稿日:2005/02/20(日) 22:28
- >>675 12号 様
すごく好きだなんて有難うございます。
これからも皆さんに好かれるようなキャラをかけるよう精進します。
>>676 konkon 様
楽しんでいただけたら嬉しいです。
ここの後藤さんは最恐ですw
次回、高橋さんと小川さんが修羅場?かもしれないです。
- 689 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/22(火) 21:43
- いつも楽しく読んでますよ!これからもがんばって下さい(〃'∀^〃)
- 690 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/28(月) 00:30
- やった〜更新きてた!
- 691 名前:石川県民 投稿日:2005/03/02(水) 20:23
- 久しぶりの更新に嬉々として読んでたら、親子丼を鼻から吹き出しそうになるくらい笑わせていただきました♪
おうか、これが名人芸なのね…。次回も楽しみにしてまーす。
- 692 名前:マコ 投稿日:2005/03/05(土) 13:01
- えっらくお久しぶりです。
ぷっ やばいです れいな 振り回されて。
ニヤニヤしている僕がpcの前にいたりして。
pcに感情がなくてよかったと思う今日このごろです。
次の行進お待ちしています。
- 693 名前:ナンパ師 投稿日:2005/04/06(水) 04:15
-
「…あっ、朝になったんだ。」
ほとんど寝てなくて、ふと外を見たら明るくなっていたので台所へ行ってご飯の仕度をしていた。
黙々と朝ご飯を作る作業を終えて、気がついたらみんな起きてきて、いつの間にやら手を合わせて挨拶をする。
ぼんやりしながら動いていたのでご飯を口に入れて「おいしい」と思うまで日が変わったことを意識していなかった。
昨日から考えてるのは愛ちゃんのこと。
始めは何であんなこと言っちゃったんだろう…
やっぱ怒ってるよね…とか。
とことん自分を責めて、しまいには嫌気がさして自分の顔をグーで殴る。
それでも胸のもやもやした気持ち悪さは消えなくて、もっと力をこめて拳を振り下ろしたら予想以上に痛くて泣きそうになった。
しばらくして、気持ち悪さが多少薄れてきたら今度は昔のことを思い出した。
…初めて愛ちゃんに会ったときのこと。
…初めて好きって言わされたときのこと。
…初めてキスした時のこと。
…初めてそ、そういうことしたときのこと、
とか一つ一つが鮮明に蘇ってまるで夢を見てるみたいで。
自分でも起きてるんだか寝てるんだか分んなくて。
ご飯の仕度をしていた間も愛ちゃんとの思い出がずっと頭の中を占領していた。
- 694 名前:ナンパ師 投稿日:2005/04/06(水) 04:16
- しかし、トリップ状態から戻ってくる手段がご飯って…ちょっとどうなの?
って、そんなこと考えながらも箸と口はしっかり動いちゃってんだもんなー。
…まっ、そんな所があたしらしいよね!
よーし、食べ終わったら愛ちゃんにちゃんと謝ろう!!…大丈夫かなぁ。
愛ちゃんの様子をちらちら見ながらお皿の中身を平らげていると、向こうはいたってフツーに松浦さんと楽しげに喋っていた。
…うーん、目に見えて怒ってたら対処の仕様もあるんだけど。例えばひたすら土下座し続けるとかねぇ
でもこれはシカトとかされる感じかなあ、そーゆー時は…泣いて謝るとか?
そー言えば前に誰かが、「無視→ムッシング→シカト→シカッティング」てな具合に活用するとかしないとか…言ってたかなぁ?
って、そんな事はどーでもいいんだってば!
だめだだめだ、おなかが膨れてきたら思考回路が変な方向にいっちゃうよぉ。
- 695 名前:ナンパ師 投稿日:2005/04/06(水) 04:16
- えーと、…何考えてたんだっけ?
あっそうそう、確か…
―――高橋さんにどの段階で無視されるのか?
そーそー。えー?ムッシングくらいで留まればいいけど、シカッティングまでいったらあたし立ち直れないかもー、っっっておーい!!
ち・が・う・か・ら!!てか誰?!
―――はーい、派遣社員のれいにゃでーす。いい仕事しまっせ。
いやー小川さんノリツッコミ下手すぎ。マイナス1002点とよ。流石ヘタレ。
…ヘタレは関係ないじゃんか。
今あたし的にシリアスな展開なんだからお笑い要員はひっこんでてよ。
―――おー、なかなか良いツッコミやったけどお笑い要員はあなたですから!残念!!…もう古いなこれ。
しかも「あたし的に」って言った時点で話的にはギャグって認めちゃっとるし。
ちなみにれいにゃはツッコミ要員っちゃ。
ボケの一人称じゃ話が進みゃしねーってことで作者に無理やり連れてこられたとよ。
…ボケじゃないもん。
―――それじゃさっさと話進めてってください。
基本的には止まりそうになったら後ろから蹴りつけるくらいやから自力で何とかするとよ。
ああ、これがシカッティングなんだねれいにゃ。ウジウジ
ゲシッ
シクシク
そ、それじゃ続き行きます。
- 696 名前:ナンパ師 投稿日:2005/04/06(水) 04:17
- うーむ、それにしてもホントに普通。むしろ機嫌よさそうなくらいなんだよね。
何でだ?
はっ!まさか昨日言ったこと実行する気とか?
愛ちゃん本当に田中ちゃんのこと好きで、
「まことの許可が下りたなら堂々と田中ちゃんに告白できるわー。」とか
「そろそろ振ろうと思っとったんやけど手間が省けたわ。」とか
「お似合いやなんて照れてまうわー。」とか?!
そんなー!愛ちゃん違うんだよーそりゃ田中ちゃんと付き合っちゃえばみたいな事は言ったけど、本心じゃないんだよ!!
ど、どうしよう。田中ちゃんだって重さんがいるっていっても愛ちゃんに迫られたら傾いちゃうよね?
っていうかむしろ喜んで愛ちゃんのほう行きそうじゃんか!!だって田中ちゃんだし。
アーアーアーアーアーアーアーアーアーアーーアーアーアーアーアーアーアーアーーアーアーああーアーアー
アーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーア
ーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアー
アーアーアーアーああーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーアーああーアーアーア
ーアーアーアーーアーアーアーアーアーああーーアーあーアーアーーアーアーアーアーーアーアーアーアーー
アーアーアーアーあーあーあーあーあーあーあーあーーあーあーあーあーあーーあーあーあーあーーあーあー
あーあーあーあーあーーあーあーあーーあーあーあーーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあー
- 697 名前:ナンパ師 投稿日:2005/04/06(水) 04:17
- プチッ
―――うっさーーい!!バキッ
れいにゃの右ストレートによって黙らされたあたしはしばらくお空を浮かんで散歩していたが、気絶させた張本人の手で体に引き釣り戻されお説教を受けた。
―――あんなぁ、もうちょっと高橋さんのこと信用できんと?そんなすぐに相手変えるような軽い人じゃないことくらい分るやろ。
それにれいなだって…別にれいにゃはれいなやないから弁解とか味方するとかじゃないけんね。
れいなだって、さゆのこと中途半端な気持ちで付き合っとるとかじゃないんやから、他の人に目移りなんかせんとよ。
いつも一緒に行動しとる仲間なんやからちょっとは彼女のことも、後輩のことも信じてみたらどうなん?
…そうだよね。ごめん、あたしすごい失礼なことした。
こうなったら直球勝負!
今から愛ちゃんに謝ってくるよ、酷いこと言っちゃった事、信じてあげれなかった事、今までのこと全部!!
―――がんばるっちゃよー。
「愛ちゃん!お話があります!!」
- 698 名前:ナンパ師 投稿日:2005/04/06(水) 04:18
-
って、いざ連れ出したはいいけど…読めない、愛ちゃんが何考えてんだか全くもって読めないです。
松浦さんと話してたときは楽しそうにしてたけど内心めっちゃ怒ってると思ってたのに、目の前にはさっきまでと同じように笑顔の愛ちゃん。
と、とりあえず謝らなきゃね…
ゴクッ
自分でも分かるくらいの音で喉がなった。
「…昨日はごめん!あたしの完全な八つ当たりだった。
愛ちゃんの気持ちも考えないで嫌な思いさせてごめんなさい。」
勇気を振り絞って謝るとそれを聞いた愛ちゃんは急に顔をしかめた。
「…なにそれ。
八つ当たりって何の?麻琴は何に対して怒っとったんよ?」
あっ、やばい愛ちゃんの機嫌が悪くなってきた。
えっえっ?あたしなんかまずい事言った?謝ったのに余計怒られるってどういう状況なの??
- 699 名前:ナンパ師 投稿日:2005/04/06(水) 04:19
- 一人テンパッテ答えられずにいるとさらに愛ちゃんからの追及がくる。
「なに?あーしには言えんようなことなん?」
ひー、恐いよー。言う、言いますとも!
愛ちゃんに知られて困ることなんてないに決まってんじゃん!!
「あ、いやその、八つ当たりというか…昨日愛ちゃんに、お説教ってほどでもないけどさ…注意されたじゃんか。
で、別にあたしも好き好んでやってた訳じゃないし、なんか逃げれなくなっちゃって困ってたのにさ。
そりゃ、後輩にまでこき使われてって言いたくなるのも分るよ?
でもそう思うんだったら助けてよとか思っちゃって…
何で田中ちゃんのことばっか気にすんだろとか思ったらだんだんむかついてきて…」
あーもー。問い詰められて自分がヤキモチ妬いたの詳しく話しちゃってるけど恥ずかしすぎるー!
しかも自分でも何言ってんだか分んないよ…
「だからつまり…あたしだって田中ちゃんと重さんには申し訳ないと思ってて、愛ちゃんの言ってる事は正しいってわかってて。
それでも自分の気持ちがどうしようもなくて、愛ちゃんに酷いこと言っちゃったの!
とにかく、愛ちゃんに悪い所はなかったのに、勝手に自分の中で嫌な風に考えちゃったあたしが全部悪い!
だから勝手に逆切れして愛ちゃんに当たっちゃったから…本当にごめんなさい。」
- 700 名前:ナンパ師 投稿日:2005/04/06(水) 04:19
-
言うだけ言ってそのまま深く頭を下げていたら、いきなり脳天にハリセンをくらった。
「エイッ!」 バシッ
「イッテ!?」
いきなりと言えばいきなりな行動に出た愛ちゃんに、下げていた頭を思いっきり上げたら今度は顔面にクリーンヒット。
スパーンッ
「グアアアアアアアア!」
ひどい、ひどすぎる。なんのなこの仕打ちは!
のた打ち回りながら、痛みが引いたら文句を言ってやろうと思いつつもよほどいい角度で入ったのかしばらくは起き上がれなかった。
- 701 名前:ナンパ師 投稿日:2005/04/06(水) 04:20
- ―――いやー、綺麗に入りましたとですね。
あの横から来るハリセンには流石の小川さんもこたえたようっちゃねえ。
ほーら、お笑い要員っちゃろ?クスクスクス
- 702 名前:ナンパ師 投稿日:2005/04/06(水) 04:34
- 以上更新終了です。
…大嘘ついて申し訳ありませんでした。
1ヶ月以内更新とか何にも気にしてませんでしたから!(爆
…しかも修羅場編まだ続きます。むしろ修羅場じゃないじゃねーかと(泣
一応言い分け言わせてもらうと、パソコンがしばらく固まってて思うように動いてくれなかったんですm(_ _)m
あともう一つ、こっちの方が精神的に厳しかったんですが、あややとメロンがバイト先に来たらしい_| ̄|○打ち上げだってさ_| ̄|○
店長呼んでくれよと、なんで週4・5日で入ってるのによりによって俺のいない日に!!_| ̄|○
ちくしょうこんな田舎もうこねえだろうな…
関係ない話して申し訳ありませんでした。m(_ _)m
どうしようもなく悔しくて…_| ̄|○
- 703 名前:ナンパ師 投稿日:2005/04/06(水) 04:43
- >>689 名無飼育さん 様
有難うございます。出来るかぎりの努力はします。
>>690 名無飼育さん 様
有難うございます。もうちょっと早く更新するよう気張ります。
>>691 石川県民 様
前回笑わせるつもりで書いた部分が思い当たらないのですが…まあ笑ってもらえればいいですねw
>>692 マコ 様
お久しぶりです。有難うございます。
あれれ、また笑われてますね。
笑わせるのも笑われるのもそんなにかわりませんよねw
今回ちょっとあれですが、(あれってなんだよ)
今後は真面目にやるようにしますので応援よろしくお願いします。
- 704 名前:ナンパ師 投稿日:2005/05/02(月) 01:35
- ようやく痛みが引き、文句の一つも言ってやろうと愛ちゃんのほうを向くと、凄い顔で睨まれた。
「…ごめんなさい。」
ううう、何で謝ってんだあたし。
でもこの威圧感じゃしょうがないよな〜。
で、やっぱり謝ってるのにどんどん機嫌の悪くなっていく愛ちゃん。
恐い、恐いから!圧力に潰されちゃうよぉ。
「…麻琴はいっつもそうやよ。」
はい?何が?なんかもう愛ちゃんが何に対して怒ってるのか良く分んないよ…
「すぐ謝る。自分が悪くなくても。
なんでたまには自分の感情出さんの?!なんで本気でぶつかってきてくれんの!!」
そんなこといわれても…。喧嘩なんてしたくない。
あたしが謝ってすむならそうしたい。
- 705 名前:ナンパ師 投稿日:2005/05/02(月) 01:38
- あたしが何も言えずにいると愛ちゃんが続けた。
「麻琴の本心がわからんよ。怒っとるなら怒ってや!
何でも謝って誤魔化すなんて卑怯や!!」
「別に誤魔化してるわけじゃないよ。
一瞬カチンと来たとしてもすぐに治まるから。怒りが持続しないだけだよ。」
「…それは麻琴が真剣にあーしと向き合ってないから、どうでもいいから怒れないんじゃないんか?」
「ちがうっ!あたしはいつだって愛ちゃんのこと真剣に見てるよ!!
愛ちゃんはあたしの気持ちを甘く考えてる。
愛ちゃんのことちゃんと見てるから、そりゃちょっとはわがままだなって思ったり、嫌だって思うとこもあるけど、それ以上に好きなとこたくさん見てるから。
怒りよりも愛しさが勝つからどんなことでも許せるんだよ。
あたしはあいちゃんが思ってる以上に愛ちゃんのこと想ってるんだよ。」
あたしはきっとどんなことをされても愛ちゃんのことを嫌いになんてなれない。
それくらい愛ちゃんの全てを愛しているし、愛ちゃんの全てを許している。
例え殺されたとしても怨むような事はないだろう。
ただ、愛ちゃんの手を汚してしまったことは後悔するだろうね。
もしもあたしを殺したいほど憎むようなことがあったら愛ちゃんは何もしなくて良いんだ、ただそう言ってくれれば自分で消えるから。
あたしにとって愛ちゃんは自分以上に絶対なんだから。
あたしがなかなかに危ないことを考えながら笑いかけると、愛ちゃんが悔しそうに言った。
「…そんなん、あーしやって麻琴が考えてる以上に麻琴のこと想っとるやよ!
だからこそ考えてることちゃんと言ってほしい。あーしだって麻琴のこと嫌な所も含めて全部見たいんや!!」
顔を真っ赤にして叫ぶ愛ちゃんは真剣で、あたしはその想いに答えようと普段思うことをそのまま口に出してみた。
- 706 名前:ナンパ師 投稿日:2005/05/02(月) 01:38
- 「あたしの思ってることなんていつも言ってることだよ。
あいちゃんが好き。大好き。愛しくてしょうがない。笑った顔が可愛くて好きだし、怒ってる顔も綺麗で好き。
訛りもすっごい可愛い。わがままだってどんなことでも聞いてあげたい。映画見て泣いてる時だって横顔が凄い綺麗で抱きしめたくなる。上目遣いで見られてキスしてとか言われたらそれ以上のことしたくなるし。ハリセンで思いっきり叩かれたって痛いけどちょっと嬉しいし。子供みたいな寝顔が好きだし。起きてからしばらくボーとしてるときの顔も好き。寝言で麻琴とか呼ばれたら寝てる間にいたずらしちゃうくらい理性が飛んじゃうし。最中の普段聞けないような声だって可愛すぎてもっとすごいことまd「もうええ。」チュッ
壊れた蛇口のように言葉を続けるあたしの口は、さっきよりも顔を真っ赤にした愛ちゃんの唇で塞がれた。
「…もう分ったやよ。麻琴の気持ち伝わってきた。」
良いながら抱きつかれる。
愛ちゃんの行動によって勢いで凄いことを言ってしまったことに気付き、いまさらに恥ずかしくなってきた。
…結構ところどころ危ないこと言っちゃってたよ。我ながらツッコミどころ満載だなぁ。
愛ちゃんを抱きしめて、仲直りできたことを喜びながらも自己反省をした。
- 707 名前:ナンパ師 投稿日:2005/05/02(月) 01:38
- *****
- 708 名前:ナンパ師 投稿日:2005/05/02(月) 01:39
- 田中と道重。小川と高橋が仲直りしたころ。
他のメンバーは朝食も取り終わり、部屋に戻ったりリビングでごろごろしたりと各自好きなように過ごしていた。
そんな中、亀井は深刻な顔をして新垣の部屋へと向かった。
コンコン
「ガキさんちょっといい?」
「どーぞー。」
扉を開けて中へ入ると新垣はペンを持ちながら紙と睨めっこしていた。
「おう亀ちゃん。いいとこに来たニイ。
今次の作戦を考えてたんだに。これなんか上手くいくと思うんだけどどうかなぁ。」
紙を指しながら亀井に同意を求める。しかし亀井は作戦を読もうとはせずに新垣と目をあわす。
「実はそのことで話があって来たんだけど。」
「ん?何かいい考えでも浮かんだニイ?」
新垣は亀井の意図も読めずに目を輝かせた。
「そうじゃなくて。…私もうこんなこと止める!
やっぱり嘘ついてまでれいなの気を引くようなことしたくないの。」
「ニイイ!?……本気かニイ?」
驚く新垣の問いかけにコクリと頷く亀井。
「これからは正々堂々と勝負するから。ガキさんにはお世話になったけど自分でなんとかするってきめたの。
今までありがとう。」
亀井はそう宣言すると、いまいち状況が整理しきれてない新垣を置いて部屋を去っていった。
「…一体どうなってるニイ?」
- 709 名前:ナンパ師 投稿日:2005/05/02(月) 01:39
- コンコン
首をかしげていると再び来訪者が来た。
「はーい、どうぞー。」
「お邪魔します。」
「!!おお?田中ちゃんじゃないか、どうしたニイ?」
意外な人物の登場に驚きつつも疑問をぶつける。
「ちょっと、言っておきたいことがあったっとよ。」
「うん?何だニイ?」
「これ以上余計な小細工すると自分のためにならんとよ。」
最高の笑顔でドスを効かせて言う。
「ニ、ニイ………何のことだか分らんニイ。」
しらばっくれてみるがそんなのが通じるわけもなく。
「れいなとさゆの邪魔しないでくださいってことですよ。あと絵里をわざわざあおる様な真似もばい。」
「それじゃー。」
田中は笑顔で去っていきまたまた置いてきぼりの新垣。
- 710 名前:ナンパ師 投稿日:2005/05/02(月) 01:40
- 「…なんでニイばっかりこんな目に。
まあ、田中ちゃんに釘刺されなくても亀ちゃんが止めるって言うんだからもうこんなことはお終いニイ。
大人しく亀ちゃんの幸せを祈ることにするニイ。」
新垣はベッドに寝転びながら『亀ちゃんも大人になったねえ。もうニイが手助けしなきゃ何にも出来ないような子供じゃなくなったんだなぁ。』などと呟くと目をつぶった。
- 711 名前:ナンパ師 投稿日:2005/05/02(月) 01:40
-
- 712 名前:ナンパ師 投稿日:2005/05/02(月) 01:41
- ドタドタドタ
ガチャ
「グーグーグー「ガキさん!」おわっ!?」
小川は勢いよく部屋に入ると、寝ていた新垣の耳元で叫んだ。
「…ちょっと何。人が気持ちよく寝てたのにいきなり起こさないでよ。」
「あたし考えたんだけど。やっぱ好きなら変な小細工しないで正々堂々勝負しなきゃ!
亀ちゃんだって昨日みたいなやり方は「ああ、その話ならもう終わったから。じゃあニイはもう寝るから起こさないでよ。」
そう言って再び寝始める新垣。今度は小川が放置である。
「え?え?何がどうなってんの?終わったってどーゆーこと?」
- 713 名前:ナンパ師 投稿日:2005/05/02(月) 01:41
- *****
- 714 名前:ナンパ師 投稿日:2005/05/02(月) 01:42
- 2日目以降は特に問題もなく、バカップルどもがイチャイチャベタベタラブラブして過ぎていきました。
あ、あえて事件と言えば…最終日、食料が足りなくなりました。あれだけあったのに不思議なものです。
とにもかくにも長いようで短かった?ような気のする海合宿は無事終了となりました。
- 715 名前:ナンパ師 投稿日:2005/05/02(月) 01:44
- 完
- 716 名前:ナンパ師 投稿日:2005/05/02(月) 01:59
- 今回でこのお話は強制終了したいと思います。
かなり中途半端な終わりで申し訳ないとは思いますが学校が忙しく話を考えるほどの余裕を脳がもてないので本業の方をしっかりするために区切りをつけたいと思いました。
今までレスをくださった読者様、読んでくださった読者様、本当にありがとうございました。
ここまで続けることができたのは皆様のおかげです。
とりあえず話が面白い面白くないは置いといて、最後まで放棄しないことを目標にしてきたので自分の中では満足することができました。
今後はもし時間的にも精神的にも余裕が持て、いいネタが浮かんだら短編くらいは書けると良いなと思っております。
今まで本当にありがとうございました。
- 717 名前:ナンパ師 投稿日:2005/05/02(月) 02:03
- 「ちょっとー、こんな終わり方納得しないからねー!
絶対れいなに絵里のこと好きにさせてやるんだからー!!」
亀井さんの頑張りは各自想像してあげてください。
- 718 名前:れいにゃん 投稿日:2005/05/08(日) 20:04
- ちょっと消化不良な形ですが、完結お疲れ様です。
ずっとROMってましたが、
さゆえりに振り回されるヘタレなれいなが大好きでした。
- 719 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/08(日) 23:27
- 完結お疲れ様でしたー!
毎回とても楽しませて頂きました。更新がいつも待ち遠しかった(笑
終わってしまったのは寂しいですが、また機会があれば是非書いて下さいね。
- 720 名前:通りすがりの者 投稿日:2005/05/13(金) 06:26
- 一気に読まさせていただきました。 更新お疲れさまでした。 凄くツッコミ、ボケ満載な話で楽しく読まさせていただきました。 また作者様の短編を見れる日を楽しみに待ってます。本当にありがとうございました、そして完結おめでとうございます。
Converted by dat2html.pl v0.2