友情 ─恋人は心のブスの応援団─

1 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/11(木) 12:39
僕が勝手に崇拝している某作者さん形式で書きたいと思います。
当たり前ですがホンモノ程、面白くは有りません。

では、スタート。
2 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/11(木) 12:39

ある日の楽屋。

紺野「あのー、みなさん。重大発表が有るんです。」
加護「なんや?。トイレで野垂れ死にしてる平家はんでも発見したんか?。」
新垣「いや、モーニングで1番おじゃマルシェは自分だって気付いたんでしょ?。」
矢口「まあ、大した活躍してねーしな。」
石川「あっ、それで辞表出すのね。バイバイ紺野、お元気でー♪。シッシッ。」
飯田「卒業おめでとうッ!!、ふぅー、これで足手まといが減るわ。」
小川「もしもし。アリさんマークの引越社っすか。…はい、大至急、北海道まで。なんなら北朝鮮でも。」
吉澤「よし、取り敢えず送別会すっぞ。それから壮大な祝賀会だぁっ、気合入れろオラーッ!!。」

亀井「あのう……。私思うんですけど、新垣さんも同じくらい邪魔かと…。」
高橋「うんだ。2人合わせてもオラの3分の1も目立ってへんで。」
藤本「おーし決めたッ!!ミキティー様の足引っ張ってるやつ全員辞めやがれっ!!。
    あん?、何キョロキョロしてんだ、そこの駄目リーダーっ!!、テメーもだコラッ!!。」

3 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/11(木) 12:39

紺野「ち、違うんです。『邪魔』とか『目立ってない』とかじゃ無いんです。遂に発明したんですよっ!!。」
加護「なんやウッサイのう。酒屋で野垂れ死にしてる中澤はんでも発明したんやろ?。」
紺野「違いますッ!!。ついでに言うと保田さんでも有りませんッ!!。」
石川「なにムキになってるのよ。冗談よ冗談。……で、本当は誰?。」
辻「ろんな落ち目の人れすか?。教えるのれす。」
紺野「もーう、みなさん真剣に聞いて下さいッ!!。この天才アイドル紺野あさ美、成功したんです。
    驚かないで下さい?。ぬぬぬぬわぁーーーーんと、……発明しちゃいました、タイムマシーンをっ!!。」
全員「えええええええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーッ!!!!!!!!。」

藤本「じ、じ、辞表じゃねーのかよッ!!。」
吉澤「び、びっくりしたぁ。……まだ辞めねえとわな。」
道重「し、心臓止まるかと思いましたよ。いつまで居続ける気ですかね?。」

紺野「………。」(こ、この人達、驚くポイントを完全に間違えてる。)

4 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/11(木) 12:40

紺野「タイムマシーンですよ?。凄くないですか?。過去でも未来でも好きな時代へ行けるんです。
    夢のような話だと思いませんか?。ノーベル賞ものだと思いませんか?。」
田中「フン。そんな嘘ば引っかからんけんね。」
高橋「うんだ。そんな夢みてぇな話、有る訳ねえだ。」
紺野「嘘じゃないのッ。本当なのッ!!。信じてよーーッ!!。」
矢口「ま、まあ、そこまで言うなら話だけは聞いてやるか。オイラそういう話キライじゃねーしな。」
亀井「絵理も不思議な話、大好きです。」
石川「考えてみれば、世の中、信じられない事って有るし。……ねえ新垣。」
新垣「はいっ!!。私、この顔でアイドルですからっ!!。」
加護「ある意味、奇跡やな…。」
飯田「プププッ。小川だって、かなりのモンよ。」
藤本「おいリーダーっ!!、テメーもだコラッ!!。」

5 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/11(木) 12:40

紺野「あ、あの、…盛り上がってるところを悪いんですが、……お話してもよろしいでしょうか?。
    コホン。…私、タイムマシンで時空を移動する方法をずっと研究してたんです。
    気の遠くなるような長い年月をかけて。振り返ると、大変な日々でした。
    雨の日も風も、毎日仏壇の前でお祈りして、お百度参りに墓参り
    開運祈願のお守りなんか何個買ったか解りません。」
石川「って、完全に神頼みじゃん。」
辻「苦労のベクトルが間違ってるれす。」

紺野「そんな時でした。遂に私の血の滲むような努力が報われたんです。
    そう、あれは研究を始めてから、ちょうど3日目の夜。
    いつものように川原でドラえもんを探していたら、……なんと、偶然この石を発見したんです。」
矢口「……なあ紺野。今の話、ツッコみどころ有り過ぎっぞ。」
藤本「よし小川ぁ、みんなを代表してツッコめっ!!。」
小川「アイアイサーーッ!!。……オイッ、何で川原なんだよっ!!。」

矢口「……そこじゃねーだろ、フツーは。」

6 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/11(木) 12:41

加護「で、その小汚い石が何やねん。」
紺野「えっ。だ、だからこの石がタイムマシーンですよッ!!。」
吉澤「てめえコノヤローッ!!。フザケンのは顔だけにしろッ!!。」
田中「藤本さん、このアマ一発シメてもヨカですか?。」
藤本「…殺れッ!!。特に理由ねえけど、ついでにリーダーも。」
飯田「何よ藤本ッ!!。さっきからブツブツブツブツ。何か私に恨みでも有……イタッ!!!。
    ちょ、ちょっと、田中ァーーッ!!。イタタタタ、やめなさいッ!!。痛いってばーーッ!!。
    もーう、アンタ私の言う事は全然聞くかないくせに、何で藤本にはヤケに素直なのよーーッ?。」
加護「まあアレや。人気的にも実力的に見ても、強い方に就いたほうが得やからな。」
辻「人間の本能れす。」
新垣「でも、『ついで』を独自の判断で『メイン』へ変換した辺り、田中ちゃんも成長してますね。」
吉澤「出世するタイプだな。田中は。」

7 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/11(木) 12:41

矢口「ん?。道重に亀井。ナニ、目ギラギラさせてんだ?。」
道重「準備オッケーです!!。さあ、私にも何なりと御指令を。」
亀井「絵里も出世したいんです!!。れいなには負けません。」
吉澤「はははっ。すげえライバル意識だなコリャ。ヨシ、じゃあオレの肩でも揉んでみろッ!!。」
シーン…………。

小川「二人とも全然ビクとも動かないっすね。」
吉澤「何だテメーらッ!!、何ボケッと突っ立ってんだコラッ!!。」
新垣「多分、上司を選んでるんですよ。」
石川「チャーミーと違って、ヨッシーも飯田さんと同じ『負組み』だもんね♪。」
高橋「はははっ。じゃあ、試しにオラの肩…」
道重・亀井「イェッサァァッッッッーーーー!!!!。」
高橋「あー、そこそこ。…うーん気持ちええわぁ。」

加護「ある意味、正解やな。」

8 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/11(木) 12:41

紺野「あの、何度も言うようですが、…話を元に戻してもよろしいでしょうか?。」
矢口「却下ッ!!。だってお前の話メチャクチャだもん。
    ドラえもんだとかお守りだとか、石がタイムマシンだとか…。」
藤本「しかも偶然見つけちゃったし。発明度ゼロだし。」
小川「…あと、川原も。」
矢口「だから、ソコはこだわるなッ!!。丸っきり関係ねえ、っつーか今すぐ忘れろッ!!。」

紺野「とにかく見てください、この石を。コレはタダの石じゃないんですよ。」
矢口「お前いい加減にしろよッ!!、どっからどう見たって普通の石…」
飯田「……あれっ!!。い、今、…この石、…なんか光ったような。」
辻「あいぼん。……もしかして『ヅラ』取ったれすか?。」
加護「取るかボケ!!。…っちゅうか、ウチも見た。……ボンヤリ金色に光りよったでぇ。」

9 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/11(木) 12:41

紺野「そうなんです。この石には不思議なパワーが秘められてるんですよ。」
矢口「ば、馬鹿な事言ってんじゃねーぞ。そんな訳………ウワッ!!。ほ、ほ、本当だ。
    ………本当に光ってるぞオイ。」
吉澤「どんなマジックだ?。おーし徹底解明すっぞっ!!。オラーッ、大槻教授呼べッ!!。」
シーン…………。

吉澤「チッ、無視かよ。オレ完全に浮いてるな。ミニモニにおけるミカの5倍くらい…。」
高橋「そんな落ち込む事ねえだ。…でも、本当に不思議な石ッコロだわぁ。」
道重・亀井「イェッサァッ!!。」

紺野「ふふ、みんなやっと興味を持ってくれましたね。…では、この石の光をよーく見て下さい。
    コホン。……月の光に似てると思いませんか?。」
矢口「…言われてみれば、そんな気が……。」
辻「亀井ちゃんと管野美穂くらいの微妙な似方れすけろ…。」
石川「だけど、それがタイムマシンとどんな関係が有るのよ?。」

10 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/11(木) 12:42

紺野「それを今から説明します。
    みなさん、満月の夜は地球の重力が微妙に変化してるって知ってました?。
    日々の研究で、この重力を極限まで変化させると時空に歪みが生じる事が解ったんです。
    そして、この石。この石は今日のような満月の日には、自ら発光する。
    よって、タイムマシンです!!。」

矢口「……何だか良くわかんねえ上に、最後は無理矢理じゃなかったか?。」
辻「チンプンカンプンれす。」
高橋「説明の1番大事な部分が抜けてる感じやわぁ。」

紺野「うーん、頭の悪いみなさんには難しいのかなあ。
    まあ簡単に一言で表すなら、【重力を変化させる石!!】って事ですよ。
    略して、【重力パワーで歪みを生むっぽい石!!】と呼んで下さい。」
矢口「ぜ、全然略されてねーぞ。いや、むしろ増えた。」
新垣「自信無くなってるし…。」

11 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/11(木) 12:42

紺野「とにかく、色々説明するよりも、証拠を見せたほうが解りやすいですよね。
    実際に時空を移動してみましょう。みなさん、どの時代に行きたいですか?。
    それでは、リクエスト開始ぃッ!!!!。」

辻「…うーんと、…そうれすねえ。……ののは恐竜さんと『うれずもう』したいれす。」
藤本「3年後の未来なんてどう?。多分、…いや間違い無くモーニングをリストラされてるリーダーが
    どこで落ちぶれてるのか知りたくない?。」
飯田「過去なら何処でもイイわ。藤本一族の血を根こそぎ絶ってやるッ!!。」

紺野「ハイハイみんな落ち着いてーーっ。では、集計結果を発表しまーす。
    気になる行き先は、……多数決で江戸時代に決定ッ!!。イェーーイ!!。」
矢口「なあ、いつから【多数決】って言葉の意味が【思い付き」】に変わったんだっ?!!。
    今までの会話で【江戸】なんてキーワード、どこにも出てねーぞコラッ!!。
    それに、何でそんなテンションなんだよッ!!。」
紺野「すみません。なんだかんだ言って、みんな乗り気だから嬉しくって。」

12 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/11(木) 12:42

加護「まあ、ええわい。今回は紺ちゃんの言う通りにしたるわ。
    でも、もし江戸時代に行けへんかったら、……覚悟しいや。」
紺野「任せて下さいよ。じゃあ、この石を机の上に置いて、と。よし、これでオッケーーイ!!。
    では、みなさん。石を中心に円陣を組んで順番に手を置いて下さい。そう、いつもの『ショイ』の感じで。」
矢口「その前に、誰か藤本とカオリの奴を引き離せっ。お互いの胸倉掴んでガン飛ばし合ってっぞ。」
小川「あと吉澤さんも亀井ちゃん達にケリ入れない。オトナ気ないっすよ。」」

紺野「さあ、みなさん。それでは心を無にして、目を閉じて……、ゆっくり深呼吸して。
    じゃあ、行きますよーー。心の準備は大丈夫かなーーーッ!!?。」
石川「わぁ、なんかドキドキしてきたよ。」
紺野「はーい、ストップ!!!!。………石川さんッ、邪念は捨てて下さいッ!!。
    浮かれてる場合じゃないですよ。何度言ったら解るんですかッ!!?。」
石川「いや、初めてだし。それに1番舞い上がってるの紺野じゃん。」

13 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/11(木) 12:42

紺野「今度こそ行きますよ。もう思い残す事は有りませんね?。有るなら今のうちですよ。」
藤本「無いから早くしろよ。もう、腕が疲れてきた。」
紺野「でも私は有るんだな、一つだけ。……ジャジャジャーーン、発表します。
    ……実はコレ……川原じゃなくて、堤防で拾いましたッ!!キャハッ!!。」
小川「やっぱりかよぉぉぉーーッ!!。」
紺野「ツッコまれた時、『やられたーっ』って思っちゃった。」
矢口「わ、解んねえ。…嘘つく理由も見破った根拠も、まるで解かんねえ……。」

紺野「さ、スッキリしたところで、いよいよ行きますか。ほら、みんなぁモタモタしないで!!。」
石川「だから、紺野が一人で引き伸ばしてんでしょ。」
吉澤「まだ信じらんねえけど、取り合えず気合入れっぞオラーッ!!。」
シーン…………。

紺野「コホン。では夢の時間旅行、タイムマシンで遥か昔の江戸時代へ、行きまっ…」
全員「しょーーーいーッ!!!。」
14 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/11(木) 12:43

これにてプロローグ終了。
次回から、夢とロマンを追い求める壮大な感動巨編が始まる……といいな。

強引な設定ですが、よろしくお願いします。

15 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/11(木) 15:13
笑える。
続きかなり読みたいです。
16 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/11(木) 18:59
狙ってわざとそうしてるならあれだけど
辻と高橋のしゃべり方なまり方にかなり無理があるような
17 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/11(木) 20:33
>>16
まぁ細かいところはあまり気にしないでいきましょうよ。
大雑把にいった方が楽しめるんじゃないかと。

作者さん、そのままのテンションでぶっちぎって下さい。
期待大。
18 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/11(木) 21:42
面白い!!!
続き期待してます

某作者って一体?
19 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/12(金) 02:51
帰ってきたバカ面白い。



と書いてみる
20 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/12(金) 22:53
スレタイで笑ってしまったw
21 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:21

******************************

紺野「…うーん。……うーーん。
    ………はっ!!。あ、あれっ…、ここ何処なの?。…私、ナニしてたんだっけ?。
    って、あああああぁぁぁッ!!。お、思い出した!!!!。
    みんなで、タイムスリップしたんだった!!。
    良く見ると、……辺りは山ばっかりだし、…そ、空には飛行機も飛んでない。
    車の音も何も聞こえないし、……ほ、ほ、ほ、本当に江戸時代に来ちゃったみたい!!。
    や、や、やったァーーッ!!。凄いッ!!、凄すぎるぅーーっ!!。
    私って絶対天才!!。紺野あさみバンザーイッ!!。
    芥川賞もーらいッ!!。」

22 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:21

紺野「ん?。でも、みんな何処に居るんだろ?。周りには人の気配が全く無いし…。
    もしかして、大規模な放置プレイ?。それとも時代を超えたかくれんぼ?。
    おーーーいっ!!。みんなぁーー!!。誰か居ないのーーっ?!!。」
シーン…………。

紺野「無視しないで下さいーーーッ!!。こんなトコで吉澤さんゴッコしても無駄ですよーーッ!!。」
シーン…………。

紺野「…ふ、藤本のバカーーーッ!!。矢口のチビーー!!。飯田の役立たずーーッ!!」
シーン…………。

紺野「居ないッ!!。みんな間違いなくココには居ないッ!!。居たら私、とっくに八つ裂きにされてるもん。
    って事は、……コッチに来たのは私だけ?。……いや、そんなバカな。
    私の理論は完璧な筈。全員で『ショイ』したんだから全員ワープしなきゃオカシイし…。
    あー、もう何が何だか全然解んないよ。
    ………取り合えず少し歩いてみよっかな。」

23 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:22

―――――――――――――――――――――――――――――――

紺野「……ハァ、ハァ、ハァ。もーう、何なのよココは。
    これだけ探したのに、メンバーどころか人っ子一人居ないじゃん。
    あー、疲れた。……お腹も減ってきたし、ちょっと休憩。」

…ガサガサッ、…ガサガサッ。
紺野「ん!!?。……な、何?、今の音?。……誰か居るの?。」

………ガサガサガサッ
紺野「……アッチの林の中だ。アソコから音が聞こえてくる。
    どうしよう、覗いてみよっかな?。
    気になるけど、怖い猛獣とかだったら危険だしなあ。」

??「(フゴフゴ)ふぁ、ふぁれかーー、ふぁれか、たふけふぇ…」。

紺野「ん?。人だッ!!。人間だッ!!。誰か助けを求めてるッ!!」

ダダダダダダダアアアァァァーーーッ!!!!

24 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:22

田中「フゥー、やっと助かったバイ。ありがとタイ。」
紺野「……って、た、田中ちゃん?。田中ちゃんじゃないっ!!。
    どうしたのよ?。木にロープで逆さに吊るされたまま、下から火なんか炊かれて。
    しかも、おでこに『バカ』の落書きまで。
    ひょっとして何かの儀式?。……悪魔でも呼んでた?。…っていうか、呼ばされてた?。」
田中「そんなんじゃナカ。ただのお仕置きタイ。」
紺野「……お、お仕置きって、随分ワイルドなお仕置きね。
    そっか。負け組みに逆襲食らった訳か。……で、誰の仕業?。…吉澤さん?。」
田中「誰っておふくろに決まっとるバイ。それにしても、あのクソババアのお仕置きはこたえるタイ。
    ちょっとオイタしただけで、こんな格好で5日も放置するたあ、『しつけ』を完全に超えとるバイ。
    いや、『虐待』も通り越して『殺人未遂』たい。
    ……それよりおまん、何で私の名前知っとうと?。」
紺野「し、知ってるもなにも、いつも一緒に……ってアレッ?。
    ………よーく見ると、いつもの田中ちゃんとは少し違うみたい。
    ははーーん。……さては、やりやがったわね?。
    さっきのドサクサに紛れて、コッソリ整形しちゃったとは。……恐るべき出世願望ね。」

25 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:22

田中「ナニ訳の解らん事ぬかしとるタイ。
    この、泣く子も黙る肥後の風雲児、『田中れいぬ』様をナメよっとかぁ?。」
紺野「……『れいぬ』?。……『な』じゃ無くて『ぬ』?。…しかも『肥後』?。
    ……って事は、………あなた、もしかして。
    パンパカパーーン。突然ですが、連想ゲーームッ!!。
    今から私が言う言葉から連想されるアイドルを答えなさい。
    『モーニング娘』、『ヤンキー』、『鬼のTシャツ』、『飯田上等ッ!!』、『オカマのボイトレ死ねッ!!』
    さあ、ダーレだッ?!!。」
田中「……おまん、うっかり転んでお地蔵さんに頭突きでもしたバイか?。
    言ってる事が、全然意味不明タイ。」
紺野「……やっぱり、そうだ。……この子、田中ちゃんの先祖なんだ!!。江戸時代の田中ちゃんなんだ!!。
    ナニよ。恥かいちゃったじゃん。うふふふっ。
    ……で、最近どう?。……元気してる?。
    周りに心配ばっか掛けさせちゃ駄目よ?。……解かってるの?。本当にもう……。」

26 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:22

田中「……あんた何者たい?。……ウチは初対面の奴から親しげに頭撫でられる覚えはナカとよ?。」
紺野「あっ、そうか。……あなたは、私の事知らないのよね?。
    じゃあ自己紹介を。…コホン。…始めまして、紺野あさ美です。
    何代か後のご子息様とは、一緒にモーニング娘をやらせてもらっています。
    もちろん私のほうが人気有るんですけど…。キャハハッ。」
田中「………。」

紺野「まあ、私のほうが年上だし先輩だし顔も可愛いから、当然と言えば当然だけどね。キャハハッ。」
田中「………。」

紺野「でも田中ちゃんだってもう少し頑張れば……ん?。
    な、何で黙ってるの?。……も、もしかして、…………バレてる?。
    …………ご、ご、ご、ごめんなさいッ!!。紺野あさ美、ウソをついておりましたーーッ!!。
    ええ、抜かれましたとも。秒殺です秒殺。そっちはセンター、こっちは隅っこ。
    あっと言う間に、月とスッポンポンですよハイ。………で?。……それが何か問題でもっ?!!。」

27 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:23

田中「……おまん、頭打った後で、そこらに生えとる変な色のキノコも食ったバイね?。
    どんどん意味不明度が増しとるバイ。」
紺野「…グスン、……そりゃあ私は補欠よ?。動きも遅いしダンスも下手だし……。
    でもさあ、先輩としてのプライドってものが有るじゃん?。
    もう少し活躍の場を与えてくれたって……(グスン。)」
田中「ナ、ナニを遠い目で空見上げながら、チョコチョコと草むしってイジけとるバイ。
    よう解らんけど、そんな落ち込むことナカ。
    よし。こんな時は美味いモンでも食うに限るタイ。
    もう少し先に団子屋が有るけんね、連れて行ってやるタイ。
    おまんは命の恩人じゃけん、今日はれいぬ様がオゴるバイよ。」

28 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:23

―――――――――――――――――――――――――――――――

田中「ヒャハッ!!。ヒャハハハッ!!。
    じゃ、じゃあ紺野さんは、遠い未来からこの時代に来たって言うバイか?。ハハハッ!!。
    そんな事、ある訳ナカ。ヒィーーッ!!。ドンドンッ!!。は、腹が痛いバイ。
    お、おっちゃん。水くれ水。……あ、あと、団子10本追加タイ。ブハハッ!!。」
紺野「本当なのよ。信じてよ。…って言うか、大丈夫?。食べ過ぎてない?。」
田中「こっちは5日ぶりの食事タイ。食っても食っても腹ペコじゃけんのう。ブハハッ。」
紺野「それよりさぁ、別に信じてもらえなくてもイイんだけど1つだけ聞かせて?。
    私の他に誰かあの道を通らなかった?。仲間がどっか行っちゃって行方不明なの。
    …って言うより、私が迷子なんだけど…。」
田中「いや、誰も通ってないと思……。そういやぁ、この『おでこ』の落書き!!。
    これ、最初は無かったバイッ!!。……吊るされて寝てる間に誰かが後で書き加えたバイッ!!。
    くそッ、ムカつくタイ。」

29 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:23

紺野「言われてみればコレ、……マジックだ。油性マジックで書いてあるッ!!。
    この時代にマジックなんて有る訳無いし、………メンバーの誰かのイタズラなんだ。
    うーん、誰だろう?。いつも油性マジックを持ち歩いてる人って………か、加護さんだッ!!。
    あの人いつも、メークルームで髪の生え際を1センチくらい塗ってるし。間違い無いッ!!。
    ねえ、何か思い出してッ?!!。どっち行ったか覚えてないッ!!?。」
田中「すまんが、何も覚えてないタイ。……おっちゃん、団子もう20本追加タイ。」
紺野「………そっかぁ。…加護さんの他にも色々愉快な仲間達が通った筈なんだけどなぁ。
   『ロリロリ筋肉チビ』とか『色黒ハニワ原人』とか、『太った顔面ほくろ』とか……。
   あと、あなたにソックリな人も。」
田中「ん?。れいぬにソックリな奴なら知っとるバイよ。有名な旅芸者で『田中麗犬(れいぬ)』」って言うたい。
    れいぬも本当は麗犬って名前じゃけど、紛らわしいって理由で平仮名に改名させられたバイ。
    くそッ、何かムカつくタイ。」
紺野(……歴史って繰り返すんだ。)

30 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:23

田中「ふぅーー食ったバイ。もう、お腹パンパンで苦しいバイ。(ゲップ。)」
紺野「当然よ。一人で団子80本も食べたんだから。」
田中「しっかり空白の5日分の穴は埋めたバイね。じゃあ次は5日ぶりの厠の分を埋めるバイ。
    今までに無いくらい、すんごいのを期待しててくれタイ。後で紺野さんにも見せてやるけえの。
    ほいじゃ、ちょっと失礼するタイ。」

紺野(厠ってトイレの事ね。確か学校で習った事有るよ。
    でも、別に見せてくれなくてもイイと思うんだけど……。
    ……さてと、これからどうしよっかなぁ。
    まずは加護さんを探すのが1番よね。みんな一緒なのかな?。
    私が居なくて寂しがってるかも……。ウフフッ。あー、早く会いたいよーー。)





紺野(……うーん。それにしても、れいぬちゃん遅いなぁ。
    もしかして、本当に私が来るの待ってるのかも。
    何か気になる。チョット様子見に行ってみよっと。)

31 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:24

コンコン。コンコン。

紺野「れいぬちゃん?。……れいぬちゃん?。…どうしたの?。……ナニしてるの?。」
シーン。

紺野「へ、返事が無い。………倒れてるのかも?。
    いい?。……開けるわよ?。
    言っとくけど、『凄い汚物の隣でニッコリ笑てVサイン』なんてドッキリ無しだからね。」

バーンッ!!。
紺野「……えっ………だ、誰も居ない。………ん?。何だ?、この紙切れ。

    『金が無いけん、あとはヨロシクッ!!。…あと、あんたのおでこにも【補欠】って書いてあるタイ。プププッ。』

    ウワーーーーッ!!。や、やられたーッ!!。
    れいぬちゃんにも加護さんにもダブルでやられたっ!!。

    (ゴシゴシゴシゴシ)……ナニよ全く。もっと早く言ってくれればイイのに。
    鏡が無いから気付かなかったよ。」

32 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:24

紺野「それに、なんで私が二人分も払わされるの?。
    いや、多分5,6人分か……。はーあ、そんなお金……
    ……って、……ど、ど、ど、どうしよう?!!。
    ……この時代のお金なんて持ってないじゃんっ!!。」

店主「ちょっとお嬢さん?。もうそろそろ店閉めたいんだけど、早く勘定済ませてくれないかねぇ。」
紺野「わわわッ!!。ちょ、ちょっと待ってて下さい。あーーっと、えーーっと………。」
店主「ナニしてんだよ?。……カネだよカネ?。」
紺野「あっ、あの、ちょっと聞きたいんですけど、………この時代のおカネって
    どんな形してるんですカネ?。…………な、なーーんちゃって。」
店主「……なあ、お嬢さん。あんた、団子屋をバカにしてんのかい?。」
紺野「そ、そんな怒らないで下さいよ。ヒィー、おっカネえ。…………な、なーーんちゃって。」

店主「……怪しい奴め。……さては食い逃げする気だな?。」
紺野「ち、違いますッ!!。私そんな悪い子じゃ有りませんッ!!。
    払いますよ。払えばイイんでしょ。……い、いくらですカネ?。
    う、嘘です、ゴメンナサイ。……いくらですか?。」

33 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:24

店主「2人合わせて五銭だよ。……さっきまではな。
    けど、今の下らねえダジャレで相場が上がっちまった。……七銭だッ!!。」
紺野「そ、そんなッ!!、インチキじゃないですかッ?!!。」
店主「インチキとはナンだ、インチキとはッ!!。せめて、『ぼったくり』って言えってんだ。
    と言う訳で八銭ッ!!。……またまた値上がりだッ!!。」
紺野「無茶苦茶だよ。……まあ、イイや。
    七銭でも八銭でも1円でお釣りがくる筈なんだけど、多分通用しないだろうな。
    じ、じゃあココは思い切って……ハイッ、千円札ッ!!。あの、お釣りは結構ですから(ニコッ)。」

店主「……オイ。……何だ?。このチョビひげのオッサンは?。
    カネを出せっつってんだろーがコラ!!。」
紺野「だ、だから、ソレお金なんです。……しかも、この町全体を買い占められるぐらい高額の。
    それこそ桃鉄の出雲のわんこそば屋状態で、収益ガッポガッポの左うちわ……」
店主「…何ホザいてんだお前?。頭オカシイのか?。(ガシッ。)
    さぁ、もう逃げらんねーぞ。
    お奉行様んトコ突き出してやるッ!!。覚悟しろよコラッ!!。」

34 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:24

―――――――――――――――――――――――――――――――

ジャリッ、ジャリッ。
紺野「もー、何で私がこんなトコに連れて来られなきゃなんないのよ。
    ココって時代劇のクライマックスで、悪人が最後の判決を言われて泣き叫ぶトコじゃん。
    壇上の遠山の金さんとかに悪事を見破られて、『参りましたーー』ってひれ伏す場所じゃん。
    イヤよっ、離してよっ!!。私、悪くないもんッ!!。」
町奉行「これこれ、私語は慎まぬか。このメギツネめッ。まあ、見た目はタヌキじゃがのう。ハッハッハ。」
紺野「別にコアラでもアライグマでもイイんですけど、早く開放して下さいよっ!!。」
町奉行「まあ、そう焦るでない。お主の罪状はただの『食い逃げ罪』じゃ。
    『百叩きの刑』辺りで済むだろうて。さすれば、すぐに自由の身じゃ。ハッハッハ。」
紺野「ひゃ、ひゃ、百叩きーーッ?!!。何でですかッ?!!。オカシイです、そんなのッ!!。」
町奉行「落ち着け、この野良豚めッ!!。それを今から決めるのじゃ。
    無罪か有罪か、お主の話を聞いてから判断してやるわい。
    ……コホン。では、これより取り調べを行うぞよ。」

35 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:25

町奉行「お主、名は何と申す?。」
紺野「……紺野あさ美です。」
町奉行「生まれは?。」
紺野「北海道。」
町奉行「は?。…ドッコイショ?。」
紺野「北海道ですッ!!。ナニ一つ合ってません。」
町奉行「……ほう。して、その北海道とは何処に有るのじゃ?。そんな地名、聞いた事も無いが……。」
紺野「だから北海……あっ、そうか。えーーっと、この時代で言うと、……確か蝦夷だったと思います。」
町奉行「なんとッ!!。お主、蝦夷の生まれかッ!!?。奇遇じゃのう、ワシは江戸じゃ。ブワッハッハ。」
紺野「……………。」(くっそう。こんなジイさんに裁かれるなんて…。)

町奉行「で?。はるばる江戸まで来た理由は何じゃ?。わざわざ食い逃げに来た訳では無いんじゃろ?。」
紺野「当たり前ですッ!!。あ、あの……多分、信じて貰えないと思うんですけど、笑わないで聞いてくれますか?。」
町奉行「勿論じゃ。ブワッハッハ。……おっと済まぬ。ちと早かったな。……よし、話してみよ。ブワッハッハ。」
紺野「………。」(……コイツ絶対笑う。確実に…。)

36 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:25

―――――――――――――――――――――――――――――――

町奉行「ブハハハハハハハハハハハハハハハハーーーーーーーーーーーーーーー
    −−−−−ー−−−−−−−−−−−−−−−。ーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー−−−−−−−−−−ッ!!。」
紺野(ある程度覚悟してたけど、……まさか3行分も笑われるとは。……しかも、途中に息継ぎまで入れて。)

町奉行「ヒィーーーッ、お、お、お主、……ウソにも程が有るぞよ。
    た、た、タイムマシン?。ブヒィーーッ!!。(ゴロゴロゴロゴロ…)。……み、未来から来た?
    ブホーーーッ!!。し、死ぬ。…笑い死ぬ。(ゴロゴロゴロゴロ…)。」
紺野「……あのう。……そこの、お腹押さえながら敷地内を5週半も笑い転げてるお奉行様?。
    私、真剣なんですけど。全部ホントの話なんですけど…。」




3分後。

町奉行「………ふーーっ。よ、ようやく収まったわい。…それにしてもオカシな事をぬかす娘じゃな。
    『時空を超えた』じゃと?。………はっ!!。い、いかん。ま、また思い出し……
    ドッヒャーーーーッ!!。(ゴロゴロゴロゴロ……。)」

37 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:25

町奉行「…ハァ、ハァ、ハァ。…スマン。…年甲斐も無くはしゃいでしもうた。あぁー、気持ち悪ぃ。」
紺野「そりゃ10分間も転がってれば、目も廻りますよ。
    何のギネスに挑戦してるつもりか知りませんけど。」
町奉行「…全部お主のせいじゃ。お主がデタラメばかり言うからじゃ。」
紺野「だから真実なんだってばッ!!。もーう、どうしたら信じてくれるのよーーッ!!?。」

町奉行「…そうじゃな。お主が言っていた『モーニング娘』とは、国1番の歌い手集団なんじゃろう?。
    ならば今ココで唄ってみせよ。お主の代表曲を熱唱し、ワシを感動させてみよ。
    見事ワシの心を動かす事が出来たなら、信じてやってもよいぞよ。」
紺野「歌ですか?。………あ、あんまり自信無いんですけど……わ、解かりました。
    ……この紺野あさ美の実力、思い知るがいいわッ!!。」
    (よーし、みてろよ。ギャフンと言わせ………って、無いーーッ!!。私に代表曲なんて無いーーッ!!。
     どうしよう。………取り合えず適当に娘の歌を唄っちゃえ。)

38 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:25

……サッサッ、……ピョンピョン、……クルクル……。

町奉行「…オイ、さっきからナニを踊っておるんじゃ?。唄えと言った筈じゃが…?。」
紺野「あ、あのう、もうチョット待って下さい。私、パート少ないんで…。
    しばらく飛んだり跳ねたりが続きますけど、最後のほうにチョッとだけ唄うトコ有りますから。」
町奉行「……むむう、思わず目頭が熱くなるくらい、リアルな話じゃな。
    これはひょっとして、本当なのかも知れぬ。
    解った。もう代表曲はイイから、好きなのを唄ってみせよ。
    お主の踊りは見飽きたわい。」
紺野「何だよ。あと少しだったのに……。
    ……では、改めて。………日頃の鬱憤を込め、精一杯唄わせて貰います。
    魂の歌声、聞いて下さい。……【犬のお巡りさん】。

    迷子の迷子の子猫ちゃん♪。あなたのお家は……」

町奉行「フンガーーーーーーッ!!。(ゴロゴロゴロゴロー)。………死刑ッ!!。」

39 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:25

紺野「し、し、死刑ってどういう事ですかッ?!!。」
町奉行「どうもこうも無いッ!!。何じゃ、その下手くそな歌声は?。
    さっきとは別の意味で死ぬかと思ったわい。
    その程度で歌い手を名乗るとは不届き千万。即刻、打ち首の刑じゃッ!!。」
紺野「ちょ、ちょっと待って下さい。ウチには『石川さん』とか『重さん』とか、
    もっと凄い殺人ハーモニーを奏でるツワモノが居るんです。
    それに比べれば私なんて全然……」
町奉行「もう良いッ!!。さあ、早くコヤツを牢屋へぶち込んでおけッ!!。明日にも執行じゃッ!!。」

役人「さあ、コッチだ。大人しくしろよ。」
紺野「ちょ、ちょっと待…。痛いッ!!。離してよっ!!。離せーーーッ!!。
    イヤダッ!!。まだ死にたくないッ!!。ね、ねえ、お奉行様ーーッ!!。話を聞いてーーッ!!。
    っつーか、聞けーーッ!!。聞けっつってんだろ、おいっ!!。
    オーーイってばっ!!このチョンマゲェェェーーーッ!!!!。」

40 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:26

今日はここまで。
こんなにレスが付くとは思ってなかったので感激しています。
更新ペースは不定期になると思いますが、必ず書き上げるので長い目で見守ってて下さい。
では、感謝の返レスをメンバーから。

41 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:26

15> 名無飼育さん。
紺野「こんな展開で満足してもらえたのかなあ?。
    今後とも、よろしくお願いしますね。」

16> 名無飼育さん。
田中「無理矢理ナマってすまんバイ。
    17さんが言ってるように、サラッと流してくれると有り難いですタイ。
    でも、れいぬはナマっとらんけんね。そこんとこ夜露死苦ッ!!。」

17> 名無飼育さん。
紺野「私のテンションが続くように、電子レンジの………電子レンジが………
    電子レンジをチンチン鳴らして待ってて下さい。
    あと、期待大ってドコの大学ですか?。」

42 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/16(火) 18:26

18> 名無飼育さん。
田中「憧れの某作者は秘密タイ。そんな事考えるより、ボブサップの試合を見たり
    ヤングジャンプを読んだり、鈴木あみの復帰運動に署名したりして
    時間を潰すがヨカ。」

19> 名無飼育さん。
紺野「『帰ってきたバカ面白い』………スパイスの効いた書き込みアリガト。
    本当は作者名を【石川さんのか】にしたかったんだけど、それだと【石川さんの顔も白い】って
    事実無根のレスが続いてジャロが一斉捜査に乗り出しそうな気配プンプンだったから止めたの。ふう、危なかった。
    PS 年の為に言って置きますが、『だったら、【吉澤さんのか】にすりゃいいじゃん』……などという
        鬼の首を取ったようなツッコミは一切受け付けません!!。」

20> 名無飼育さん。
田中「スレタイで笑うとは失礼バイね、プンプン。
    むしろ、タイトル眺めて泣けるくらいの男気を見せて欲しいバイ。」

43 名前:18 投稿日:2004/03/16(火) 21:40
更新乙です

マジックの持ち主は?
続き期待してます
44 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/17(水) 00:17
マジ面白いです。頑張って下さい。
45 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:48

―――――――――――――――――――――――――――――――

ギーーッ。バタン。
役人「さあ、明日までココに入ってろ。」
スタッ。スタッ。スタッ。

紺野「あーあ、本当に牢屋へ入れられちゃったよ。もう何でこんな事になるのよ。
    私はただタイムマシンでコッチに来ただけなのに。…このままじゃ殺されちゃう。
    何とか助かる方法を考えないと。………って、そうだッ!!。簡単じゃん!!。
    殺される前に、元の時代へ帰っちゃえばイイんだ。
    ウフフフッ。私ってホント天才よね。
    ………って、ししししししまったァァァァーーーーーッ!!!!。
    い、い、………石が、………石が無いーーーーッ!!。
    ウ、ウッカリしてた。……紺野あさ美、一生の不覚だわ。
    私達はタイムワープしたけど、………あの石自体はワープしてないんだ。
    ………って事は、……帰れないんじゃん!!。」

46 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:49

紺野「ど、ど、ど、どうしよう。殺されるッ!!。
    運良く無実の罪で釈放されても、間違いなくメンバーのみなさんに殺されるッ!!」
??「おい、さっきからナニ、ブツブツ言ってんだ?。」
紺野「ウワッ!!。ビックリしたぁ。……いきなり背後から。……い、いつから居たんですか?。」
??「失礼ね、あんたが後から来たんでしょ?。私、石川チャミ衛門。この牢屋の先輩よ。よろしくね。」
紺野「い、石川さんッ!!!!?。あ、……違う石川さんだ。……よ、よろしくお願いします。
    (多分、石川さんの先祖ね。……この人、真っ黒だから全然気付かなかった。)」
石川「で?。あんたナニしたんだよ。こんなトコ入れられて。…『殺し』かい?。」
紺野「い、いえ、……あの。…無銭飲食。……いわゆる食い逃げです。」
石川「食い逃げ?。ププッ。そんなんで捕まるなんて、あんた見た目以上にドジだねえ。」
紺野「いや、話せば長くなるから言い訳しませんけど、…すべて誤解なんです。
    ところで石川さんは、何をヤラかしたんですか?。」
石川「泥棒。」
紺野「ふーん。泥棒か……。」
石川「……に入る前の下見でパクられた。……キョロキョロしてたら、『挙動不審』だって。」

47 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:49

紺野「……それ、私よりドジですよ?。」
石川「あんた、良くそんな事が言えるわね?。この、チャミ衛門様に向かって。
    もう怒った。……私の正体教えてあげよっか?。
    ジャジャーーン。実は私、あの天下の大泥棒、石川五右衛門の孫娘なのよッ!!。凄いでしょ。♪」
紺野「そ、そうだったんですかーーーッ!!?。……全然知らなかった。……みんなビックリするだろうなあ。」
石川「知らないの当たり前でしょ?。今始めて会ったんだから。
    でもね、石川の名前、正直言うと重荷なんだ。
    わたし素質が無いみたいなの。今まで1回も成功した事無いし。
    これで99連敗。何も取ってないのに毎回捕まっちゃってるのよ。」
紺野(凄いッ!!。ハルウララ並の勝負弱さだ。)

石川「さて。お喋りの時間はここまで。そろそろ行こうかな?。……あんたどうするよ?。」
紺野「はい?。」
石川「『はい?』じゃないよ。…ったく。本当鈍いねえ。
    こんな薄暗いトコで一生終わるつもりなの?。
    脱獄だよ脱獄。もし、その気が有るんなら一緒に連れてってあげてもいいけど……。」

48 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:49

紺野「本当ですかッ?!!。ぜ、是非ッ!!。宜しくお願いしますッ!!。」
石川「よし、交渉成立。……じゃあ黙って私に協力してね。」
紺野「……で、どのような方法で?。」
石川「心配しなくても大丈夫。……私、ベテランよ?。この道のプロよ?。
    なんたって、99連敗のうち、半分は脱獄失敗も入ってるんだから。
    ノウハウはバッチリ。任せといて。
    それよりアンタ、足引っ張らないでよ?。随分ドンくさそうだけど……。
    あれ?。もしかして緊張してる?。」
紺野「……ええ。今の話を聞いたら急に。」
石川「ウフフッ可愛い。……じゃあ、ゆっくり深呼吸して。」
紺野「スーーーーハーーーッ。」

石川「どう?。落ち着いた?。……掌に『人』って書いて飲むのも効果的よ。
    今度脱獄する時に、試してみてね。」
紺野「……いや、リベンジのチャンスは要りません。出来れば一発でキメたいんですけど……。」

石川「じゃあ、ヤルよ。先輩の妙技をしっかり見とくんだよ。」

49 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:49

ガシガシガシガシッ。
石川「おーい、お役人さーーん。お役人さーーん。ちょっと来ておくれよーーッ!!。
    大変だよっ、一大事だよーーーッ!!。早くぅぅ、早くぅぅぅッ!!。」

ツカ、ツカ、ツカッ。
役人「何だウルせーな。何があったんだ?。」
石川「こ、この新入り、逃げる気だよ?!!。…脱獄する気だよッ!!?。」
紺野「ちょ、ちょっと石川さんッ!!。何言ってるんですかッ?!!。」
石川「本当だよ。ハッキリとこの耳で聞いたもん。今から逃げるから協力してくれって。」
役人「おい新入りッ!!。お前、変な事企んでると承知しねえぞ?!!。」
紺野「わ、私は石川さんに誘われて……。」

石川「ねえ、お役人さーん。いい情報上げたんだからさぁ、私だけでも逃しておくれよ。……ね?。」
役人「そんな事、出来る訳ねーだろ。」
石川「そこを何とか?。お願いッ!!。」
役人「駄目だ駄目だッ!!。コッチは夜勤明けで疲れてんだ。あんまり騒ぐんじゃねえぞ?。じゃあな。」

スタッ。スタッ。スタッ。

50 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:50

紺野「ちょっと石川さん。どういう事ですかッ?!!。私を犠牲にして一人だけ助かろうなんて。」
石川「バカねえ。本気にしてたの?。コレよコレ。全てはコレを手に入れる為の芝居に決まってるでしょ?。」
紺野「えっ!!。こ、これは、……カギだッ!!。……いつの間にッ!!。
    凄いッ。あんな一瞬で盗んじゃうなんて神業みたいッ!!。
    ブラボーッ!!。さすが、五右衛門さんの孫娘ッ!!。……ヒューヒューッ!!。」
石川「気付かなかったでしょ?。実はアンタが牢屋に連れて来られた時に、あの役人から失敬しといたのよ。」
紺野「………って事は、今の芝居要らないじゃないですかッ?!!。」
石川「はーあ。これだから素人は困るのよねえ。カムフラージュよカムフラージュ。
    怪しまれない様に、色んな事して注意力を分散させとくのよ。……解る?。」
紺野「……いえ、あんまり。……って言うか、全く。」
石川「しょうがないなあ。よし、じゃあ今日は特別サービス。
    アンタの為に、あと10回くらい今の小芝居を……」
紺野「……わ、解かりましたッ!!。カムフラージュの重要性、もの凄ぉく胸にしみ込みました。
    だから、早く逃げましょう?。……ねッ?。……お願いですから。」
石川「そうかなあ。……まだ少し、足りない気がするんだけど……。
    ま、いっか。ここまでヤっとけば充分かな。
    それでは、夢と希望に満ちた明日への扉を開くわよ。エイエイオーッ!!。」

51 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:50

カチャカチャ。
石川「………ん?。………あ、あれ?。…………おっかしいなあ。」
紺野「どうしたんですか?。」
石川「……な、なかなか穴に差し込めないの。」
紺野「それ、逆ですよ?。……カギを逆に持ってますよ?。」
石川「……あっ!!。じゃあ、こうかな。」
紺野「持つ手を右手から左手へ変えても同じです。カギの向きを逆にして下さいッ!!。」
石川「……し、知ってるわよ、それぐらい。緊張してるアンタの心をほぐそうと思って
    ちょっと小ネタ入れてあげたのよ。……癒されたでしょ?。」
紺野「どちらかというと、イライラしてますが。」
石川「………じゃあ、次こそ本当に開けるわよ?。イイわね?。」
紺野「イイに決まってます。むしろ、断る理由が見つかりませんッ!!。早くして下さいッ!!。」
石川「……ん?。……やっぱり開かないッ!!。……っていうかゴメン。これ、別の部屋のカギだ……。」
紺野「な、なに言ってるんですか今更ッ!!。あんだけ人を喜ばせといてッ!!。」
石川「……って、ワッ!!。又、役人が戻って来た。しかも怒ってる顔だッ!!。
    ……もしかしてカギ盗んだのがバレたのかもッ!!。
    い、いいかい?。なに聞かれても知らんぷりするんだよ?。解ったね?。」

52 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:50

ツカ、ツカ、ツカッ。
役人「なあ、お前等。何故か俺ん家のカギが消えちまったんだけど、まさか盗んだりしてねーよな?。
    おい、新入り。お前、知らねーか?。」
紺野「…さあ。何の事だかサッパリ。」

役人「ふーん。じゃあ、チャミ衛……」
石川「エェーーーーーッ!!!!。カカカカカ、カギですかーーーー?!!!。…スーハー、スーハー。
    ししししし知りませんッ!!!!!!。まままま全く、全然知りません。ブルブルブルブル。
    そそそそそ、それより今日、とととってもイイ天気ですね?。は、はははははははっ!!。
    (カキカキ)……パク。………(カキカキ)……パク。」

役人「…いいから返せ。」
石川「…ハイ。」

紺野(…この人の捕まっちゃう理由、解った気がする。……しかも、入るって書いてたし。)

53 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:50

石川(おかしいなあ。何でバレちゃったんだろ?。……あんた、チクったりしてないわよね?。)
紺野(自分の胸に手を当ててよーく考えて下さい。答えは簡単ですから。
    それより、どうするんですか?。あの役人、私達の前から一歩も動きませんよ。
    何か日本代表の中田並に密着マークされてるんですけど……。)
石川(まあ、こーなったら仕方ない。オトナしく明日を待つことにするか。
    どうせ私の刑期は今日で終わりだもん。明日になればイヤでも出られるんだから。)
紺野(石川さん?。…フザケないで下さいよ?。だったら何で脱獄なんて考えるんですかッ?!!。
    って言うか、マヌケな脱獄計画に巻き込んだんですかッ?!!。
    貴重な人生最後の1日を、こんな汚いオッサンとニラメッコしながら過ごすなんて
    アイドルに有るまじき行為ですよ!!。
    さあ、責任取って、今日中にナンとかして下さいッ!!。)

54 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:50

石川(早く明日に成らないかなあ。ルンルン。……あーあ、愛しいチャミ衛門。お昼ごはん、何食べよっかな。)
紺野(……チッ。こいつ、人の話し全然聞いてない。未来の石川さん並に能天気だ。
    もし私が辻さんなら、確実に『カンチョー』ぶっ放してるトコだわ。
    それにしても、こんな奴に頼るんじゃ無かったな。
    大体、あの石川さんと同じ血が流れてるんだから、大した事無いって早めに気付くべき……
    あっ!!!!。……石川さんと同じ?。……イイ事考えた!!。……ヨシ、試してみよう。)

ブスッ!!。
石川「キャアーーーッ!!。ちょ、ちょっと何すんのよッ!!。」
紺野「あ、お尻にゴキブリが居たんで退治しときました。」
石川「ゴ、ゴキブリーーーッ!!?。イヤーーーーッ!!。」

役人「コラーーーッ!!。静かにしろーーーーッ!!。」

55 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:50

紺野「ごめんなさい。それよりお役人様、黙って監視してるのも退屈ですよね?。何かお話でもしませんか?。
    そうだッ!!。今から石川さんの面白い話を聞きましょうよ。
    きっと凄い話が聞けますから。…ねっ?。イイですよね?。」
役人「ん?。…話だぁ?。……ま、まあ、正直少し暇だしなあ。……よし、話すだけなら許してやる。」

石川「うーーん、面白い話か?、……そうだなあ。……あっ、そうそう。
    あのね、わたし5本指の足袋が健康にイイって聞いたから履いてるんですけど
    この前友達に、『お前、水虫だろ』って言われたんですよ♪。キャハハッ。……面白くないですか?。」
役人「…………。」

石川「あとね、この間お仕事に出かけようとして、篭待ってたんですよ。大きい荷物持って。
    でも全然止まってくれなくて、結局半日ぐらい待ってたんですよ♪。キャハハッ。……面白くないですか?。」
役人「………(グウ)、…(グウ)。」

紺野(やっぱりだ!!。この時代の石川さんも全然面白くない!!!!。)

56 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:51

石川「…って、オイッ!!。そこのバカ役人ッ!!。人が一生懸命喋ってるのに何で寝(フガフガ)」
紺野「石川さん、静かに!!。せっかく眠ってるのに起きちゃうじゃないですか。
    人間ツマんない話聞いてれば、眠くなるのは当然でしょ。
    ………って言うか、グッジョブ!!!。初めて尊敬しました。」
石川「…あんたもあんたよ。耳栓なんかして。……失礼しちゃうわ。プンプン。」

紺野「さあ、今のウチですよ。カギを盗んで、サッサと逃げましょう。」

ダーーーッ。

57 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:51

―――――――――――――――――――――――――――――――

紺野「ふーーう。やっと外に出られたよ。」
石川「これも全て私のおかげね。感謝しなさいよ。」
紺野「そりゃあもう。思いっきり感謝してますよ……耳栓に。」

石川「で?。あんたこれからどうするの?。色々訳ありみたいだけど……。」
紺野「私は仲間を探します。……石川さんは?。」
石川「……泥棒稼業を続けるよ。……でも次に捕まったらキッパリ諦める。
    流石に100回も捕まったら五右衛門ジイちゃんに申し訳無いし…。」
紺野「そうですか。じゃあ、ここでお別れですね。お互い頑張りましょう。
    あっ、そうそう。1つ忠告してあげます。
    コレは私の感なんですけど、……あんまり人前で歌わないほうがイイですよ?。
    ……多分、死人が出ますから。」
石川「……ちょっとどういう意味よ?。………まあイイわ。私からも忠告。
    あんた、まぶたの上に目書かれてるわよ?。プププッ!!。じゃあねー。」

58 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:51

紺野「行っちゃった。……それより加護さんの奴めッ!!。
    一体、いくつ落書きすれば気が済むのよ。
    お奉行さまもお役人さんも、ずっとこの顔見てたんだ。
    あー恥ずかしい。

    ……さて、これからどうやって生きて行こう?。
    身寄りもコネも何も無い、この時代で……。
    取り敢えずメンバーを見付けて、みんなで話し合うしか無いか…。
    それにしてもみんな、『戻れない』って知ったら怒るだろうなぁ……。」

59 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:51
 
紺野「…は-あ、だんだん心細くなってきたよ。
    これだけ探してるのに、誰も見つからないなんて……。
    もしかして私を置いて、帰っちゃったのかな……。でも帰る方法なんて無い筈だし。
    ……ん?。…あんなところに立て札が立ってる。

    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    『モーニング娘の核弾頭、プリティーあいぼん様による愛と感動のミュージカル

        【ウチなぁ、にんじん嫌いやねん!!】
                             主演、加護亜衣

    この先の空き地にて好評開催中。    (みんな来てね、チュッ。)』
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

    か、加護さんだッ!!!!!。
    この先で加護さんが何かやってる!!!。

    って言うより、イキナリ変な商売始めてる!!。

ダーーーーーーッ!!!!!。

60 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:52

ザワザワザワザワ。

加護「……コラコラ、そこ押すな。別に焦らんでも見れるから。
    っちゅうか並べッ!!。綺麗に並んで座っとけコラッ!!。
    ほな、次は『ガクト』っちゅうチンピラのマネや。行くでぇ!!。
    『……僕は……光が、………苦手なんだよね……。』
    フン!!。どや、オモロイやろッ!!。はよ金出さんかいボケッ!!。」
民A「…な、なんだか解かんねえけど、…可愛いッ!!。いいぞー、もっとやれーーッ!!。(チャリン)。」
民B「俺も見てぇーーッ!!。金ならいくらだって出すぞーーッ!!。(チャリンチャリン。)」
民C「よっ世界一ッ!!。(チャリンチャリン)。」
加護「……おーし、シメは『黒柳徹子』やッ!!。
    そろそろポックリ逝きそうなババアのイキザマ、目ん玉おっぴろげてよう見とけーーっ!!。
    行くぞッ!!。このボンクラ共ぉーーーッ!!。」
全員「オォォォーーーーッ!!。」

紺野(…凄い。……完全に民のハートを支配してる。)

61 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:52

紺野「加護さんっ!!。……何してるんですかッ?!!。」
加護「おうっ、紺ちゃんか。ナニって大道芸に決まっとるがな。…オマエもやるか?。
    ここの客、アホばっかりや。取り敢えず何かすれば、ドッカンドッカン受けるでぇ。」
紺野「笑い取ってどうするんですかっ!!。…って言うか、今すぐ止めて下さい。
    色々聞きたい事も、話したい事も、怒りたい事も、謝りたい事も、とにかくテンコ盛りなんで…。」
加護「もう何やねん。せっかくアンコールの準備しとったのに。……ははーーん。さては、妬いとんな?。
    ウチが一般ピーポーの心をワシ掴みにしとるのが気に入らんっちゅう訳やな。
    エエか?。よう聞け。ウチは【CDTVスペシャル】の恋人にしたいランキングでも、堂々12位の好成績を収めた女や。
    56位っちゅう驚くべき低数字を叩き出した誰かさんとは住む世界がちゃうねん!!。悪い事は言わん、諦めい。」
紺野「…べ、別に妬いてませんよ。理沙ちゃんは68位だったし
    飯田さんなんてリーダーのくせに69位ですもん。下には下が居ますから…。
    でも、正直『夏川りみ』に負けたのはショックだったんで、TBSに抗議のメール300通ほど送っときましたけど…。」

62 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:52

紺野「…って、そんな事はどうでいいんです。…何で1人なんですか?。みんなは何処に居るんですか?。」
加護「……知らんがな。……ウチが聞きたいわい。
    目ぇ覚ましたら近くに紺ちゃんが倒れとって、後はダーレもおらへんかったで。
    ほんで一人フラフラ歩いとったら、いつの間にかミュージカルスターに…。」
紺野「ダウトッ!!。」
加護「……ス、スマン。…『いつの間にか』と『ミュージカルスター』の部分は微妙にノンフィクションや。
    けど、あとの話は全部ホンマやで。」

紺野「……そうですか。……みんな加護さんより早く起きて、何処かへ行っちゃったのかな。
    それより、…大事な話が抜けてません?。私に落書きしたでしょ?。おでことまぶたの上に2つも!!。」
加護「ああ、それも『いつの間にか』に含まれとる微笑ましいエピソードやな。
    ……っちゅうか、腹とか尻とか、あんなトコやこんなトコまで計45個も書いたんやで。
    全部見てから文句言わんかいボケッ!!。」

63 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:52

加護「そうや、紺ちゃん。それよりウチ、どえらい事に気付いてしもたんや。
    びっくりして気絶すんなよ?。よう見てみい。周りの人間、みんな変な格好しとるやろ?。
    ………ココ、たぶん日本ちゃうで!!。」
紺野「ナニ言ってるんですか今更っ!!。
    ……みんなでタイムワープした事、忘れたんですか?。
    どこをどう見ても思いっきり江戸時代ですよ。」
加護「ぬ!!ぬ!!ぬ!!、ぬわにーーーーっ!!!!!!。
    ……ウチ、てっきり文明に取り残されたアマゾンの辺境地辺りや思うとったわ。
    いつ藤岡弘が出てくんのか、ワクワクしながら待っとったのに……。
    猿人捕まえて、『ガッツ右松』としてデビューさせたろ思とったのに……。
    ケッ!!。なんや、江戸時代か…。あーあ、ツマランのう。」
紺野「…………」。(ズレてる。……驚くポイントが絶対ズレてる。)

64 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:52

紺野「……で、その事なんですけど、……ひ、一つお詫びしたい衝撃の事実が……。
    も、申し訳有りませんッ!!。
    か、……か、…帰る方法を考えていませんでしたッ!!。
    って言うか、石が無いんで元の時代には戻れませんッ!!。
    ………計算が甘すぎました。
    全部、…全部私のせいです。私がバカだったばっかりに……。
    本当に、本当にナンとお詫びしてよいやら……。」

加護「……オウッ!!。そこの垂れパンダッ!!。」
紺野「(シャキッ!!)」。(……殺される殺される殺される……)
加護「……何を謝っとんねんボケ!!。そんなんあと4、500年長生きすればエエ話やがな。
    昔っから言うやろ?。『鶴は千年、亀は万年。桃栗3年、……か……か…
    カキーーン、打ったぁ。大きい大きいぞっ。入るか、入るかーーーッ!!……おっとキャッチャーフライ。』
    っちゅう訳でノープログラム!!。問題ナッシングまちこ先生や。」
紺野「…………」。(………良かった。……この人バカで。)

65 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:53

今日はここまで。
忙しくてなかなか時間が取れない。
けど、頑張ります。

66 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/24(水) 12:54

43> 18さん。
加護「待たせたなッ、あいぼん登場やッ!!。
    っちゅうか、エエ名前やな。18て。
    エースナンバーやないか。これからもヨロシクな、桑田ッ!!。」


44> 名無飼育さん。
石川「マジで面白いですか?。マジで面白い5秒前ですか?。
    広末さんも結婚しちゃったし、頑張るんで応援してください。」(意味不明)

67 名前:18 投稿日:2004/03/24(水) 19:13
夏川りみ...自分も同感です
柴田より順位が高いってーのがありえない!

名前の18は最初にレスしたのが18レス目だったので...
68 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:53

―――――――――――――――――――――――――――――――

加護「…ほーう。アレ田中ちゃんの先祖やったんか?。ウチてっきり異星人が捕まって
    見せしめの為に吊るされとる思うとったがな。…サインして損したわ。」
紺野「それで、その後『食い逃げ』の容疑で取り調べを受けて……」
加護「ほーう。」
紺野「で、無理やり牢屋に入れられて。……そしたら偶然、石川さんの御先祖様が居たんです。」
加護「へーえ。」
紺野「しかも、とんでもない秘密を聞いちゃいましたッ!!。
    …なんと、…石川さんって、……あの石川五右衛門の血を引いてるんですよ!!。」
加護「……ふーーん。」
紺野「……大丈夫ですか?。…話聞いてますか?。…今、ビックリするトコなんですけど……
    まあイイや。……でね、…又この石川さんの面白話ってのがツマンナくてツマンナくて……」
加護「ぬッ!!ぬッ!!ぬッ!!ぬわんやとーーーーーっっっっ!!!!!!。
    …………い、遺伝やったんか?。」

紺野「…………」。(驚くポイントが未だに掴めない。)

69 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:53

紺野「さて、これからどうします?。もう日も暮れてきたし、何処か泊まる所を探さないと…。」
加護「そうやなあ。……大事な嫁入り前の女の子一人と1匹が、野宿する訳にもイカへんし…。
    やっぱアレやな。……ヒッチハイク!!。」
紺野「……ナニ中指立ててるんですかっ?!!。ヒッチハイクは親指ですッ!!。
    って言うか、ヒッチハイク自体も間違ってますっ!!。」
加護「冗談やがな。……ホームステイや。
    ……ほれ、見てみい。そこに丁度おあつらえ向きの長屋が建っとるがな。
    あそこ行って今晩泊めてもらう交渉したらエエんや。……ほら行けっ!!、GOッ!!。」
紺野「わ、私が行んですか?。……どう見ても加護さんのほうが向いてると思うんですけど……。」
加護「アホぬかせ。ウチ、こう見えて意外と気ぃ小さいトコ有んねんで。
    人前ではタバコも吸われへん程の自閉症や。……っちゅう訳で、頼むわ。」
紺野「…は、はいぃ。」(自閉症の意味間違ってる。…って言うか、ホームステイも…。)

70 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:53

コンコン。
紺野「…ごめんください。……ごめんくださーーい。
    ……………留守なのかな?。誰も出て来ませんね。」
加護「聞こえてへんのちゃうか?。もっと大声で呼ばんかい。」

ドンドンドンッ!!。
紺野「………こんばんわーー。誰かーーっ、誰か居ませんかーーっ?。」

ガラガラーーッ!!。
??「(ガバッ)す、すんませーんっ!!。許して下さーーーーいっ!!!!!。」
紺野「……どうしたんですか、いきなり?。」(……この人、何となくマコっちゃんに雰囲気が似てる。)
??「ん!!?。…何だ。役人じゃなかったのかい。……ウッセエから土下座までしたのに損したよ。…で、何の用だい?。」
紺野「あ、あの…私達今晩泊まる場所が無くて、もし良かったらココに泊めてもらえないかと思いまして……。」
??「無理無理。あいにくウチは貧乏でね、そんな余裕なんて無いんだよ。さあ、帰った帰った。」
紺野「そこを何とか。お願いしますっ!!。……ホラ、加護さんからもお願いして。
    …って、加護さん?。……アレ?加護さーん?。何処行ったんですか?。」
加護「おうっ。コッチやコッチ。はよ入りいな。」
??「っておいッ!!。そこのチビハゲッ!!。テメェ、勝手に人ん家あがり込んでナニくつろいでんだコラッ!!。
    しかも、妙に背中がジンジンしてると思ったら、踏み超えやがったなコノヤローっ!!。」

71 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:54

加護「まあ、エエがな。ほら、あんさんも一杯どや?。」
??「よくねえ、全然よくねえッ!!。っつーか、人の酒、勝手に飲むなコラっ!!。
    ただでさえ貧乏なのに、ウチには出来の悪い娘が3人も居るんだからね。
    お前達を世話する金なんて、これっぽっちも有りゃしないんだよっ!!。」
紺野「じゃあ、こういうのはどうでしょう。今からあなたの名前を当ててみます。
    外れたらキッパリ諦めますから、もし当たってたら泊めて下さい。
    多分、あなたの名前は……」
加護「下ぶくれ伯爵夫人ッ!!。」
??「……ブブー。残念、小川マココだ。……さあ、帰れッ!!。……っつーか、とっとと出てけオラーーッ!!。」

加護「オウッ!!。コレ見てもまだ、そんな口たたくんかいワレ。……ぎょうさん有るやろ?。
    これ全部ウチが稼いだゼニやでえ。あんさんがその気なら、全部あげてもエエんやけどな?。」
    
72 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:54

―――――――――――――――――――――――――――――――

小川「ささっ、加護ねえさん。どうぞコチラへ。お口に合うか解からないっすけど、気の済むまで飲んで下さいな。
    ねえさんさえ良ければ、1日と言わず何日でも泊めさせて頂くっすよ。ハイ。
    それにしても1日で300両も稼ぐとは、スゴ腕の旅芸人ですなあ。
    300両って言やあ、一般農民の10年分の稼ぎっすからね。若いのに御立派!!。
    やっぱり私の目に狂いは無かったっす。いやね、人目見た時から、このお方はヤル人だって
    ピーンと来てたんすよ。ピーンと。はははっ、愉快愉快。ささっ、ぐぅーっといって下さい。ぐぅーっと。」

紺野「それより、お腹空いたんだけどなあ。」
小川「あさ美ちゃんは庭に生えてるペンペン草でも食ってたら?。どうせオマケだし。」
加護「はははっ。そりゃエエわ。オマケにふさわしく、外でバッタと縄張り争いでも繰り広げいや。
    オウッ、マコ助っ!!。ウチは肉が食いたなったわ。
    ……10秒や。10秒で、この村1番のブタ仕留めて来いッ!!。」
小川「か、かしこまりましたっ!!。」

ダーーーッ!!。

73 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:54

加護「さて。食うモン食ったし、そろそろ寝よか?。」
紺野「でも良かったですね。ココに居れば当分不自由無く暮らせそうですよ。」
小川「あの、その前にウチの娘達を紹介させて頂いてもヨロシイっすか?。
    身寄りの無い孤児を3人ほど面倒見ておりまして、血は繋がってないっすけど一応家族ということで…。
    これ、『さゆめ』。『絵瑠』。『れいぬ』。……お入り。」

スタッ、スタッ、スタッ。
道重「道重さゆめです。『重さん』って呼んで下さい。」
亀井「亀井絵瑠です。宜しくお願いします。」
田中「田中れいぬタイ。」
紺野「あーーーっ!!。れ、れ、れ、れいぬちゃんッ!!!。」
田中「わっ!!。ほ、補欠女タイ!!。」
小川「あれ?、ウチのれいぬを知ってるの?。」
紺野「知り合いと言うか、…加害者と被害者の関係って言うか、
    ……れいぬちゃんのおかげでとんでもない目に…。」

74 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:54

―――――――――――――――――――――――――――――――

小川「コラーーッ!!。れいぬーーッ!!。あんた何度言ったら解かるんだいッ?!!。
    母さんいつも、食い逃げなんてバカなマネするんじゃないって言ってんだろッ!!。
    さあ来いっ!!。もう木に吊るすだけじゃ済まないからねっ!!。
    誰も通らない山奥の地中深くに沈めて、3年間くらい放置してやるからッ!!。」
紺野「あ、あのマココちゃん?。もうイイよ。こうして私も無事なんだし……。」
小川「だから言ってんのさっ!!。だいたい食い逃げなんてねっ、目撃者が多すぎんだよっ!!。
    それが元でアシが付いたらどうすんだいっ!!。ウチは悪事上等の犯罪家族だろ?。
    一家丸ごと、芋づる式にパクられちまうだろーがっ!!。
    まさかあんた、小川家の家訓を忘れたなんて言わねーだろーなッ!!?。」

ドンッ。
小川「よーし、お前らッ!!。箸置けーーぃッ!!。」

75 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:55

小川「ひとーつ。小川家家訓っ!!。」
三人『ひとーつ。小川家家訓っ!!。』
小川「悪事を働くその前に」
三人『覆面被ってしっかり準備っ!!。』

小川「ひとーつ。小川家家訓っ!!。」
三人『ひとーつ。小川家家訓っ!!。』
小川「犯罪犯したその後は」
三人『周り全員皆殺しっ!!。』

小川「ひとーつ。小川家家訓っ!!。」
三人『ひとーつ。小川家家訓っ!!。』
小川「もしパクられたその時は」
三人『舌噛んで死ねっ!!。……字足らずッ。』


加護(のう、紺ちゃん。随分デンジャラスなファミリーに当たってもうたのう。
    ウチの中に眠る浪花のボンバーガールの血が、ウズウズ騒いできよったわ。)
紺野(……って言うか、別の家探しません?。もっと平凡な家庭を。…ねっ?……ねっ?。)

76 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:55

小川「あさ美ちゃんッ?!!。」
紺野「はいッ!!。(ギクッ)。」
小川「…本来なら息の根止めるトコだけど、今回は加護ねえさんに免じて許してやる。
    けど、もしチクったら…どうなるか解ってるだろうねえ。(ニヤッ)。」
紺野「は、はいッ!!。私は何も見てません!!。なーーんにも覚えてません!!。
    は、ははは。……あれっ?。…ココは何処?。私は誰?。…ハラヒレホレハレ」
小川「よろしいっ!!。……では、れいぬっ、念の為この酔っ払いに誓約書を書かせなさいっ!!。
    それから、さゆめと絵瑠っ。あんた達は加護ねえさんのお布団の準備だよっ!!。
    ホラッ。ぼやぼやしないで、サッサと敷きなっ。」
加護「何から何まで、悪いのう。……あいぼん、とっても満足や。」
小川「そんなっ、勿体無いお言葉。ささ、今夜はゆっくりお眠り下さいませ。
    あと、用を足したくなった際には、遠慮なく呼んで下さって結構っすよ。
    厠までおぶって……いや、何なら垂れ流しでも構わないっす。
    喜んで後始末させて頂きますから。……召使いの紺野が。
    では、…お休みなさいませ。」

77 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:55

―――――――――――――――――――――――――――――――

チュンチュン、チュンチュン。

ムクッ。
小川「オラーーーーッ!!。朝だっ、朝が来たァーーーッ!!。今日も血圧絶好調ッ!!。
    ビンビン感じるッ!!。感じるぜぇっ、白血球が大増殖ッ!!。フンガァーーーッッッッ!!!!。
    善玉菌が行方不明っ。赤血球は大逆流ッ!!。キャーッ、サナダ虫が溺れてるーーーッ!!。
    てーへんだ、てーへんだ、てーへんだーーっ!!。魚屋の、オッチャンが、驚いた。……『いやん♪ッ』。
    ぶはっ!!。おカマだ、おカマだーーっ!!。このオバさん、ヒゲ生やしてるッ。ひゃーーっ!!。
    おっとウッカリ、逆だ逆ッ!!。このオっさん、チンコ無えッ!!。何処隠したッ。出せーーッ!!。
    ガッビーーーーンッッッッ!!!!!。馬並みッ!!。元気もりもりモリマンマンッ!!。
    っつう訳で、朝メシ準備完了ぉぉぉーッ!!起きやがれテメー達ーーッッッ!!。」
加護「……おい。……殺すぞボケ。」
小川「ハッ!!。か、加護ネエさんが居た事忘れてたっす!!。
    すんません。つい、いつものクセで朝1番の雄たけびを……。」

78 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:55

加護「お前ら、いつもこんなアホの一人大騒ぎ祭りで起こされとんのか?。」
道重「はい。もうチョットご機嫌な時は、更に暴走しますけど。」
田中「今日はオトナしいほうタイ。」
亀井「狂った様な笑顔で馬乗りされて、顔面乱打された事も……。おかげでエラ張っちゃいました。」
加護「毎朝がサバイバルやな。よう今まで生き延びた。褒めてつかわすぞ。」
小川「私が親代わりに育てた子達っすからね。……鍛え方が違うっす。」
加護「イヤお前がやッ!!。ウチ16年の人生の中で、寝起きで殺意覚えたの初めてや。
    今度やったら承知せえへんど?。ワーレッ!!。」

小川「さあ、お前達ッ!!。母さん、朝ごはん食べる準備だけは出来てるからねっ!!。早く料理しなよっ!!。」
亀井(ねえ、マジで1回殺してみる?。コイツ。)
田中(100回でも気が済まんタイ!!。)

79 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:55

パクパク。パクパク。
加護「ところで、紺ちゃんどないした?。姿見いひんけど…。さっきの百姓一揆並の騒がしさの中でも
    まだ起きへんとは、あいつの心臓、毛でボーボーやな。……補欠のくせに。」
小川「昨夜ウチらに忠誠誓わせた後、外から戸締り確認して来いって放り出して、そのまま鍵掛けたんで……
    はっ!!、加護ねえさん。マコの推理によると、…奴はまだ外に居ますぜっ!!。」

加護「なんや、外泊か。補欠のクセに。…それにしても昨夜は得に冷えたのう。」
小川「はい。かなりの吹雪だったようで……
    はっ!!、加護ねえさん。マコの推理によると、…外に巨大な雪ダルマがっ!!。」

加護「雪ダルマか懐かしいのう。昔は見つける度に、片っ端から頭の部分蹴り砕いたもんや。
    あー、ウズウズしてきた。どれ、久しぶりにハイキックのキレでも確かめるとしよか。」
小川「見せて頂けるんすか?。光栄っす。
    はっ!!、加護ねえさん。マコの推理によると、…中に凍った『おたふく面』がっ!!。」

ダーーッ。

80 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:56

―――――――――――――――――――――――――――――――

小川「……このダンゴ虫みたいに小さく丸まってるやつ、……コレあさ美ちゃんっすかね?。
    見るからに寒さをこらえてる感じの。」
加護「……多分な。しかしヤリよるのうコイツ。泣き顔で膝抱えたまま冷凍保存されるなんて
    『調子こいて失敗した勘違いアイドルの行く末』を見事に表現しとるわ。よう自分の将来を解かっとる。
    よしマコ助。コイツの頭の上からアツアツのお湯ブッ掛けい。
    トシちゃんを長い冬眠から助けだすんやっ!!。」

ジャーーー。
小川「おーい起きろーー。春だよーー。」
加護「……ん?。……ナンかあんまり溶けへんな。……って、お前ソレ、水やがなッ!!。
    ギンギンに冷えた井戸水掛けてどーすんねんッ!!。
    そんなんされたら、南極ペンギンかてブルブル震え出すでえ。」

81 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:56

グイッ、グイッ。
小川「ねえ、あさ美ちゃんっ!!。あさ美ちゃんってばっ!!。」
加護「アカン。完全に気ぃ失っとるわ。顔も真っ青やし。
    っちゅうか、体揺らすフリしてさりげなく首絞めるの止めい。更に青さが増しとるがな。」

パン、パン。
小川「ほらっ、目を覚ましてっ!!。しっかりしてよっ!!。」
加護「ビクともせんなぁ。……こら、かなりの重症やで。
    っちゅうか、ほっぺた叩くんはエエけど、少しチカラ入れすぎちゃうか?。
    口から血ぃ出てきたでえ。」
小川「まだ生きてますね……(チッ)。」

82 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:56

加護「今ナンか変な舌打ち聞こえたんは気のせいか?。まあエエわ。
    よし、取り敢えずコイツ家ん中へ運ぶで。あいぼん、寒いのキライやねん。
    せーので持ち上げるからな。…せーのっ。(ドンッ)。
    しもた。寒さで手が滑ったわ。お茶目なミステークや許せ。
    もっかいいくでえ。…せいのっ。……よし、そのままそっちへ(ガン。)
    オイオイ、ソコ玄関の角にブツケんなや。……ゆっくりと、…そうそう。
    ……そこは真っす(ガン)。コラ、ぶつけるな言うてるやろ。
    もっと慎重に運(ドンッ)。あっ、また滑った。(ムギュ)。
    しかも思いっきり踏んづけてもうた。ドンマイ!!。
    ………ゴン、……ガン、……ドスッ……。
    あーーもう面倒や。引きずれっ。ちゅうか蹴れっ、蹴り転がしたれ、こんなモンッ!!。」

バシッ、ゴロゴロ。……バシッ、ゴロゴロ。……
    
83 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:56

小川「(ハア…、ハア…)。何とか布団まで運んだっすけど、……どうなんでしょう、コレ?。
    何かあきらかに、最初の状態より酷くないっすか?。」
加護「ホンマや。ただでさえ瀕死の凍傷なのに、プラスαの生傷や青アザが一杯付いたわ。
    けど、本人も満足やろ、見てみい。顔パンパンに腫らして喜んどるがな。」

小川「じゃあ、絵瑠っ。あんた医者の真呂っぺ先生呼んできなっ。
    れいぬとさゆめは仕事だよっ。さあ、とっとと稼いで来やがれっ!!。」
三人『はいっ。』
小川「では加護ねえさん。我々は仕事に出掛けるっす。
    たぶん夕刻までには戻るんで、適当にくつろいでて下さいな。
    あさ美ちゃんの面倒は絵瑠が見るっすから。」
加護「おうっ!!。行ってらっしゃあ板前ッ!!。……っちゅうかウチも暇やし。
    得意の漫談で、もう一稼ぎしたろかな。…この家、貧乏そうやし……。」
小川「あっ、あっ、あっ、有り難うございますーーーッ!!。
    そうだ!!。さゆッ!!。さゆめーーッ!!。ちょっとコッチ来なっ。」

84 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:56

小川「お前、何だいっ。先月の稼ぎはっ?。…アレっぽっちじゃ、クソの足しにも成りやしないよ!!。
    このスットコドッコイ!!。」
道重「……でも、瓦版配達とか田植えの手伝いとか一生懸命働いてるんですけど…。」
小川「だから、ソレがイケないんだよっ!!。そんなマトモに働くヒマが有るんだったら
    どっかの金持ちの男ヒッカけて、貢がせりゃいいじゃねーかっ。
    ったく、要領が悪いんだから、このカスッ!!。」
道重「……さゆめ、そんな事出来ません……。」

小川「そこでネエさん。お願いっすけど、この子を連れて行ってもらえませんかねえ?。
    このボンクラに金儲けのイロハを叩き込んでやって欲しいんすが……。」
加護「おうっ!!。お安い御用ひろみやッ!!。エキゾチィーーック……ジャピャンッ!!。」

85 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:57

―――――――――――――――――――――――――――――――

ザッ、ザッ、ザッ。
加護「エエか?。こういうのは場所が大事なんや。
    出来るだけ人通りが多くて、立ち止まれるスペースが有るトコ。これが基本や。」
道重「はいっ。(メモメモ)」

加護「隣にも気ぃ使わなアカンな。競合せんようにしとかんと。後で恨まれても困るし。」
道重「はいっ。(メモメモ)」

加護「で、場所を決めたら、あとは忍耐と根性や。ひたすら笑いの神が降りて来るのを待っとたらエエねん。」
道重「はいっ。(メモメモ)」

加護「まあ、ウチの場合はナンもせんでも、降りてくるけどな。
    それこそ一言しゃべっただけで、何万匹もの神様が大慌てで急降下や。
    この前なんて目測誤った神様が地面にデッカイ穴開けてもうたし……。
    コホン。………ココ大事やでえ。……特に穴開けたトコ。……メモせんでエエんか?。
    試験、出るかも解からんでえ?。」
道重「……は、はいっ。(メモメモ)」

86 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:57

ザッ、ザッ、ザッ。
加護「よし、ほんならこの辺にしよか?。ヒマそうな奴らがウロウロしてるし。
    エエな?。さっき打合せした通りにやるんやでえ。
    アイツ達を重さんの虜にしたるんや、解かったな?。」
道重「は、はいっ!!。…でも大丈夫でしょうか?。」
加護「心配いらん。ウチがついてるんや、自信持ってエエで。
    これでお前もスターの仲間入りやな。サインの練習も忘れんなよ。」
道重「は、はいっ!!。…精一杯頑張りますッ!!。」
加護「よーーし、そろそろ始めるでえッ!!。道重オンステージの幕開けやッ!!。」

(すーーーーーーーーーーーっ。)
道重「ドッピョーーーーンッ!!!。こんにちは、ぼくドラえもん…の作者っ、峰不二子Aッ!!。
    会場のチビッコのみんなぁ、オッハーーッ!!?。……ん?。…元気が無いぞぉ。
    オッ………はぁぁん、ねえルパーン?。ボイン、ボイン、ボイーーン。さゆです、さゆです………」

民A「……オイ、何だアレ?。なんかサルみてえに踊ってるぞ?。」
民B「……バ、バカ。見るなっ。ああいうのには関わんじゃねーよ。」

87 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:57

道重(……だ、大丈夫ですか?。スベってませんか?。)
加護(完璧なツカミや。エエぞ。その調子でガンガン飛ばせよっ!!。)

加護「では、恒例のモノマネシリーズ。
    まずは、【記者団からの際どい質問を、笑顔で交わす松浦亜弥】。」
道重「うへへっ、……セックスとかそう言うの、…アヤヤ解かんなぁーい♪。…ムフッ。」

加護「続きまして、【北朝鮮の拉致被害者について、本気で悲しむ松浦亜弥】。」
道重「アヤヤはぁ、…とぉーーーっても悲しいですぅ。……グスン。」

加護「続きまして、【自衛隊のイラク派遣問題について、本気で怒る松浦亜弥】。」
道重「アヤヤはぁ、…怒ってるんだぞっ!!。プンプン。」

加護「続きまして、【イノキボンバイエの視聴率惨敗について、本気で怒るアントニオ猪木】。」
道重「イノキはぁ、…怒ってるんだぞっ!!。プンプン。
    行くゾォーーーッ!!。イチッ!!、ニィッ!!、サンッ!!。
    ダアァァァァーーーって、ミルコ来ねーもんッ!!。」

88 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:57

道重(……あ、あの加護さん。みんな足早に通りすぎてますけど……。
    って言うより、ワザと避けられてる気が……。目も合わしてくれませんよ?。)
加護(心配すな。こんなんはな、一人捕まえれば後は『ねずみ項方式』で集まって来んねん。
    最初の一人が勝負や。気合入れていくでえ。)

加護「続きまして、人気コーナー『重さんから一言ッ!!。』
    まずは、【江頭2:50】」。
道重「何秒だよッ!!。」

加護「続きまして、【ロンドンブーツ1号2号】。」
道重「1号どっちだよッ!!。」

加護「【オリックスの谷】。」
道重「悪玉打ちかよッ!!。」

加護「【国文太一】。」
道重「お前もだよッ!!。」

加護「【エスパー伊東】。」
道重「どこがだよッ!!。」

加護「【小池栄子】。」
道重「正直ブサイクッ!!。」

加護「【ベッキー】。」
道重「絶対ブサイクッ!!。」

加護「【ラッキィ池田】。」
道重「うそつけッ!!。」

89 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:58

―――――――――――――――――――――――――――――――

亀井「さあ先生、こっちです。こっち。」
矢口「ふうー、相変わらずボロっちい家だな。オメーんトコはよう。
    この前みたいに、ヘビとか居ねーだろーな?。」
亀井「大丈夫ですよ。……先生が半狂乱で部屋中に放火してくれたおかげで
    みんな逃げて行きましたよ。」
矢口「あん時は悪かったな。…っつーか、マココの奴が悪いんだぜ?。
    猛獣に襲われたって聞いてスッ飛んできたら、アタマまるごと蛇に飲み込まれてんだもん。
    ビックリしたぞ、あの絵柄には。思わず焼いて処分しようと火付けちまったよ。」
亀井「いや、正確には後で食べようと楽しみにとっておいた饅頭をヘビに横取りされて
    逆上した母さんが口の中に顔ツッコんだんです。……そしたら抜けなくなって……。」
矢口「ああ、そうだったな。…しかもアレ取り返したんだろ?。
    顔見えねーくせにオイラの声聞いた途端、親指立てて勝利のポーズ決めやがったし。
    ったく、何考えてんだか、あのバカは。」

90 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:58

亀井「さ、この人です、診てもらいたいのは。…宜しくお願いします。」
矢口「ケッ。何だよ、女じゃねーか。旅の人って言うから男だと思ってワクワクしてたのに。
    それにしてもコリャひでえな。何したらこんな『関が原の落ち武者』みてえな状態になんだよ?。」
亀井「吹雪の夜に外で我慢比べ大会やってたら、流れ星が直撃して……。」
矢口「……まここか?。……まここにそう言えって命令されたのか?。」
亀井「……はい。」

矢口「このハナ垂れッ!!。
    オイラ何年医者やってると思ってんだコラ?。そんなウソ簡単にバレるっつーの。
    これは、……盗賊だな。寝てるところを盗賊に襲われて、目の前で両親が殺されたショックで気を失い
    アジトへ運ばれる途中に馬から転げ落ち、誰にも発見されぬまま朝を迎えた。………どうだ、ズバリだろ?。」
亀井「……。」

91 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:59

矢口「そして、その盗賊ってのが、………オメー等って訳だ。
    しかも、この娘を助けようってのには、深い理由が有る。
    コイツん家は金持ちで、金銀財宝をタップリ貯め込んでいた。
    ある日、盗賊がお宝を狙っているとの情報を耳にした一家は、安全の為に財宝を何処かへ隠したんだ。
    それを知らずに襲撃したオメー等は、ウッカリ両親を殺してしまい、隠し場所が解からなくなってしまった。
    そこで、唯一の当事者であるコイツを連れ帰り、尋問するつもりだった。
    ところが、いざアジトへ着いてみると娘の姿が無い。
    慌てたオメー等は必死になって娘を探し、やがて雪の中に埋もれたコイツを見つける。
    その時点では既に虫の息。もはや時間の問題だ。…やばい、このまま死なれては困る……。
    そうだッ!!。真呂っぺ先生を呼ぼうッ!!。あの天才なら助けてくれるッ!!!。

    ……まあ、こんなトコだろ。」


亀井(……この人、想像力豊か過ぎる。)

92 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:59

矢口「安心しな。黙っといてやるから。」
亀井「べ、別にバラされても構いませんけど……。
    それよりどうなんですか?。具合は。」
矢口「ん?。いいんじゃねーか?。……多分。」
亀井「多分ってナンですか?、多分って。もっと、ちゃんと診て下さいよ。
    さっきから紺野さんのほう、見向きもしないじゃないですか?。」
矢口「……だって女だもん。オイラ男にしか興味無いし…。
    文句言うんだったら、男に怪我させろっつーんだバカ。
    それこそ、隅々まで舐めるように検査してやっぞ?。
    3日ぐらいかけて。デカさとか硬さとか太さとか、舌触りまで徹底的にな。」
亀井「……。」

矢口「ナニ赤くなってんだコラッ。冗談だよ冗談。……何か変な事でも想像してたのか?。」
亀井「……いや、あの。……ほら、絵瑠も微妙なお年頃だし……チョビっとだけ興味が…」

93 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:59

―――――――――――――――――――――――――――――――

矢口「ぶははっ!!。ナンだよコイツ。こんなトコに落書きされてっぞ?。」
亀井「や、やっぱ止めましょうよ。紺野さんの体で性教育の実習なんて。」
矢口「だって、お前が見たいって言い出したんだろ?。っつーかホレ。
    コッチも見てみろよッ!!。ダハハハッ!!。こんなことろにもッ!!。ヒーーッ!!。」
亀井「いや、絶対マズイです。止めたほうがいいですってば。」
矢口「いいから見てみろって。ガハハッ!!。勉強になるから。グフフッ!!。」
亀井「…じ、じゃあチョットだけ。…………………プッ。キャハハーーーッ!!。」

矢口「で、ココをこうするとこうなって………」
亀井「ふーん。そんな風になるんだぁ。」
矢口「で、更にソッチをこうすると、……今度はココがこんな感じに…。」
亀井「わっ。凄ぉーい。」
矢口「だろ?。んでもって、ココにコレをこうしたら………。」
亀井「うわぁぁぁっ。凄いですぅッ!!。……凄すぎますッ!!。…絵瑠、モノ凄く勉強になりますッ!!。
    ありがとうございますッ!!。」

94 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 22:59

亀井「じゃあ、先生ッ!!。最後に一つ質問が有りまーーーすッ!!。
    今度はソッチにアレをこうしたらどうなるんですかッ?。
    絵瑠の予想だと、ソコはこんな風になって、コッチはこうなって……」(ワクワク)。
矢口「お前、見掛けによらず変態だな。そんなのオイラだって試した事ねーぞ?。
    まあ、やってみるか?。オイラも今後の為に知っときたいしな。……じゃあ、ソコにコレを……」

紺野「……………う、うーーん。」
矢口「ワッ!!。ヤベえ、コイツもうすぐ意識戻っちまうぞっ?!!。」
亀井「ど、どうしましょうッ?!!。」
矢口「どうもこうもねえだろバカッ!!。は、早く服着せろッ!!。」
亀井「は、はいッ!!。……でも、この白いの何ですかね?。大きいお椀みたいなのが2つも付いて…。
    コレ何処に着てましたっけ?。」
矢口「知るかそんなモンッ!!。適当に付けときゃイイんだよ。早くしろッ!!。早くッ!!。
    あと、天狗のお面もどっか隠せッ!!。そんなの見つかったら言い訳効かねーぞッ!!?。」

95 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 23:00

紺野「……はっ!!。」
矢口「おっ、ようやく気が付いたな。」
紺野「……あれっ、私……」
矢口「死にそうなところをオイラが助けてやったんだよ。感謝しな。」
亀井「この人は矢口真呂さん。この村で、ただ一人のお医者さんなんです。」
紺野「……あ、有難うございます。」(又だ。今度は矢口さんだ………。)

矢口「さてと、オイラそろそろ帰るわ。しばらく寝てれば良くなると思うけど
    もしなんか有ったら呼んでくれ。一応、薬も置いてくから。」
紺野「……あ、あの、…私、どんな病気なんですか?。…体のアッチコッチが痛いんですけど。
    それに、何か変な場所まで妙にヒリヒリ…」
矢口「心配すんな。ただの風邪だから。………多分。……じゃあな。」

紺野「……ねえ絵瑠ちゃん。……教えて欲しいんだけど。
    何で私、ブラジャーおでこに付けてんの?。」
亀井「えっ、あっ、…その、…さ、最初からソコに付けてましたよ?。………多分。」

96 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 23:00

―――――――――――――――――――――――――――――――

道重(……加護さん。…………生意気言うようですが、もう止めませんか?。
    そろそろ日も暮れる頃ですし……。
    大体、誰も聞いてませんよ。………って言うか、途中から人通りも完全に途絶えてます。
    みんな不気味がって、他の道通ってるし……。
    今、ココに居るのは私達2人と、木陰で眠ってる野良猫だけじゃないですか?。
    これ以上続けても、あんまり意味が無いような気が……。
    すみませんでした。私が未熟なばっかりに。
    でも次は頑張ります。次は必ず結果を出しますから、今日はもう諦めて……)
加護「続きまして、一発ギャグシリーズッ!!。
    【ヤンキースの松井のマネをしているはなわ。】」
道重「………(サッ)……………(サッ)……………(サッ)……………………アィッ!!。」

97 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 23:00

今日はこれまで。
松井、祝2塁打!!。
98 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/03/30(火) 23:01

67> 18さん。
小川「桑田さん。いつも有難っす。
    実は、この作品が面白くない事に気付いてしまったっす。
    書いててテンションが上がらないっす。
    ……慰めて下さい。」

99 名前:18改め 飛べない鳥 投稿日:2004/03/31(水) 00:12
エラ...それでも絵里は一番かわいい
ベッキーには激同
紺野さん、いったいどこまでされたんだろう
100 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/03/31(水) 10:54
メタメタおもろいですよ
自信持ってガンガレ
101 名前:すかっしゅ 投稿日:2004/04/02(金) 16:54
おもしろいので自信をもってかまわないと思います。
頑張ってください。
102 名前:名無しさん 投稿日:2004/05/08(土) 19:14
103 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:04

―――――――――――――――――――――――――――――――

チュンチュン、チュンチュン。

ムクッ。
小川「オラオラオラァァァーーーーッ!!今日もギンギン、ギンギラ朝日が(ドスッ!!。)……」

田中「ナイス正拳突きタイ。加護さん。」
加護「あたぼうよッ!!。2度も同じ目に合ってたまるかっちゅうねん。
    ほな、もう少し寝よか?。……おやすみ。」

104 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:04

―――――――――――――――――――――――――――――――

とあるお城。

新垣「……うーん。………うーーん。……これ、婆やっ?。
    婆やはオラぬかーーっ?。婆やーーっ。」
中澤「はいはい、私はここに。…それより、何事ですか?姫。……しかめっ面で将棋板なんか見つめて。
    マユ毛がつながってますぞ?。」
新垣「将棋の相手をして欲しいのだ。3日前からコックリさんと勝負中なのだが
    里茶ピョンが最初の一手を指したっきり、コックリさんずーっと考えてて
    駒を動かしてくれないのだーーッ!!。もうツマンないから婆やと指すのだっ。」
中澤「私で良ければ喜んで……。ですが、姫。……少し、お小言を……。
    オホン。……仮にも里茶殿は、この国のお姫様なのですよ?。
    もう少し利口になってもらわねば困ります……。
    並のバカなら3秒で気付くトコロをどうして3日も費やすのですか?。
    教育係として情けのうございます。」
新垣「だって暇なのだ。お城の中は退屈でしょうがないもん。
    時間を潰すには、それぐらいしか里茶ピョンには考え付かないのだ。」

105 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:04

中澤「それに。……いい加減、自分の事を『里茶ピョン』などと呼ぶのは止めなされ。
    ただでさえ憎らしい顔つきなのに、余計ムカつきます。
    大体、姫はもともと王家の人間では無いのですよ?。
    ご両親のコネで、偶然知り合いだったお殿様のところへ養子に出されただけなのです。
    あんまり世の中、ナメくさっては成りませぬぞっ!!。
    ……そして、最後に。
    これが最も大事なんですが、……私は婆やではございませんっ!!。
    確かに年齢は三十路を超えて、若いんだか若くないんだが複雑な位置取りですが
    婆やは早すぎます。
    せめて、『若オバサン』とか『古娘』とか、比較的ココロに浅い傷しか残らないような
    柔らかーい呼び方でお願いします。
    よろしいですな?。」
新垣「うん。里茶ピョン、とーーっても良く解ったのだ。……婆やっ。」
中澤「……。」

106 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:04

新垣「さあ、では始めるのだ。里茶ピョンの強さを思い知らせてやるもんねっ。覚悟するのだ。」
中澤「ほお、そんなに自信が有るのですか?。言っときますが、私もかなり強いですよ?。」
新垣「里茶ピョンのほうが強いのだ。…だって、一杯練習したもん。
    いつも暇だから、交互に将棋板ひっくり返して一人二役で試合しているのだ。
    『ふっふっふ。馬鹿めっ、貴様の考えなどお見通しなのだーーッ!!。王手ッ!!』
    『ひえぇぇーっ!!。そ、そんな手が有ったとは……。』
    って愉快な一人芝居で、将棋の腕は日々上達してる筈だもんね。」

中澤「……それ、絶対先手が勝ちません?。」
新垣「全勝なのだ。」
中澤「……面白いですか?。」
新垣「全然。」
中澤「なら、止めなされ。同じ遊ぶにしても、もう少し頭の良い遊びを考えなされい。」

107 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:05

―――――――――――――――――――――――――――――――

新垣「むむむっ。……コレッ、何でそう動かすのだ?。それでは里茶ピョンが困るではないかッ!!。
    そこは、こう指すのが当たり前なのだッ!!。やり直しッ!!。」
中澤「そんな事、言われましても……。相手が困るように指すのが将棋ですから。」
新垣「ムキーーッ!!。お前、姫の命令が聞けぬと言うのかッ!!?。
    あっ、そう言えばそろそろ給料の年間査定の季節だったのだ。
    パパに言いつけたら、どんな事になるのか、楽しみなのだ。(ニヤニヤ)。」
中澤「はいはい、解かりました。ペシッ。これでいいんでしょ?。これで。」
    (さっきからコレばっかりや。何でこんな大事な局面で、玉が単身で敵陣に乗り込まなアカンねん。)
新垣「ふっふっふ。馬鹿めっ、貴様の考えなどお見通しなのだーーッ!!。王手ッ!!。」
中澤「……はいはい、参りましたっ。」
新垣「ふん。この未熟者めっ!!。そんな腕で、この里茶ピョンに勝とうなどどは10年早いのだッ!!。
    顔を洗って出直して参れッ!!。はっはっはー。」

108 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:05

新垣「……ヒマだ。……あーー、ヒマなのだ。……何か面白い事は無いのか?。
    将棋は相手が弱すぎて話にならぬし、里茶ピョンはとっても退屈だぞ?。
    ……そうだっ!!。下町見学に行くのだ。
    下々の一般大衆がどんな貧しい生活を送っているのか、この目で確かめて鼻で笑ってやろうではないか。
    百姓どもに里茶ピョンの美しさを見せつけて、感嘆のため息をつかせてやるのだ。
    ホレッ、馬を引けいッ!!。今すぐ出発じゃ。」
中澤「姫、止めて下さい。下町見学など、そんな野蛮な事を考えるのは。
    まず、顔を見られた瞬間、確実に石が飛んできます。
    その後、『フザけんなブスッ!!』の怒号と共に暴動が起こり町は修羅場と化すでしょう。
    そうなれば、二度とお城に戻れぬかも知れません。
    姫様にもしもの事が有れば、私の給料どころかクビが……。」
新垣「そうか。やはり里茶ピョンの美しさは貴族にしか解からぬか……。
    はーあ、見る目の無い人間はコレだからイヤなのだ。
    ……よし、決ーめたっ!!。明日から年貢3割り増しッ!!。」

109 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:05

新垣「ところで、あの話はどうなったのだ?。どこかの大名の跡継ぎとの見合い話は?。
    見合い当日に急遽中止になったまま、それっきり音沙汰も無いが……。
    里茶ピョン、心の準備は万全だぞ?。」
中澤「えっ、あっ、あれは、その……、あっ、そうそう、先方のお父様が病で倒れまして……。
    今はそれどころでは無いと連絡が……。又、機会を改めて……。」
    (まさか、遠くから姫の顔見た途端、気分悪なって逃げ帰った、なんて言われへんしな……。)
新垣「ムキーーッ!!。もういいもんッ!!。せっかく乗り気だったのに。(プンプン)。
    そんな事言うんだったら、この話は無しッ!!。
    他の人と見合いして、さっさと結婚してやるのだ。
    相手は一杯居るんだからねっ。」
中澤(いや、それが何処にもおらんねん。
    『あんなんを嫁によこす気なら戦するぞボケ!!』って全国各地から圧力かかってんねんから。)

110 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:06

中澤「とにかく、姫はまだ若いんですから、焦る必要などございませぬぞ。
    私のように、運命の人が現れるまでじっくり待つのも人生の一つ。
    ゆっくり考えて、お決めになればよろしゅうございます。」
新垣「……そうか。…なかなか良い事を言うのだ。……なるほど、婆やのように……
    ハッ!!。駄目だ駄目だッ!!。…そんなの手遅れでは無いかッ!!。
    成らぬッ!!。三十路を過ぎても独身など、恥ずかしくて外も歩けぬわッ!!。
    危うく婆やの口車に乗せられるところだったのだ。
    見合いじゃあッ!!。見合いの準備をせいッ!!。
    里茶ピョンを妻に出来る幸運な殿方を決めてやるのだッ。
    さっそく、御触れを出せいっ!!。
    近隣諸国の若人に愛の招待状を届けるのだぁーーッ!!。急げぇぇーーッ!!。」
中澤「や、止めて下さいッ!!。そんな事すれば、我が国は滅ぼされますっ!!。
    どうかッ!!……どうかっ、お改めをーーーーッ!!。」

111 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:06

―――――――――――――――――――――――――――――――

中澤(はあ、はあ。………何とか飛脚を全員足止めしたけど、……この先、どうしたらエエんやろ?。
    あの姫の事や。……またヒマを持て余して、とんでも無い無茶言い出すに決まっとる。
    何かいい方法は無いやろか?。……そうやっ!!。取り敢えずはコレで時間を稼ごか。)

中澤「姫っ。……わたくし中澤は、素晴らしい考えを思い付きましたぞ。」
新垣「なんだ?。里茶ピョンの結婚相手が見つかったのか?。」
中澤「……いえ。……そっちは諦めて下さい。それよりも…
    (ごにょごにょ…………)。」
新垣「ううむ。……ナンか面白そうなのだ。……よし、許可する。
    早速準備に取り掛かるのだッ!!。」

112 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:06

―――――――――――――――――――――――――――――――

ムクッ。
小川「ドバババババアァァーーンッ!!。朝だぁーッ!!。朝立ちだコラーーッ!!。
    うーん、悩ましいッ!!。悩ましすぎるぜッ、ハナモゲラッ!!。
    ウゴゴゴオオぉぉーーッ!!。恐怖の大魔王、空より見参−−ッ!!。
    起きろーーッ!!。起きやが………………」
紺野「……ナニしてんの?。起きてイキナリ、空に向かって両手突き上げて?。」

小川「……みんなは?。」
紺野「仕事に行くって出ていったよ。……少し前に。」
小川「くそっ。ナンだよ。私だけ置いて行きやがって。ウッカリ寝坊しちまったぜ。
    全く、起こしてくれたってイイ………って、ウワアアァァァーーッ!!。
    ヤ、ヤ、ヤバイ。今日は月締めの取立て日じゃん!!。
    『遅れるな』って念押しされてたのに。マズイ、思いっきり遅刻だよ。
    お、怒られる。親分に叱られるッ!!。」

ダーーーッ。

113 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:06

タッタッタッタッタッ………
小川「ほらっ。もっと早く走って。……ったく、ノロいんだからっ。」
紺野「……って言うか、何で私が一緒に行かなくちゃならないの?。」
小川「うるさいねえッ!!。もう体は良くなったんだろ?。
    だったら、あさ美ちゃんも働くんだよッ!!。
    ウチはオマケにタダ飯食わせるほど、お人好しじゃ無いからねッ。」

紺野「でも、……働くってどんな仕事を?。」
小川「借金の取立て屋だよ。…なーに、簡単簡単。
    借金してる家へ乗り込んでって、ワーキャー凄んでればイイんだよ。
    悪いのは借りたほうなんだし、大暴れしても文句言われねーしな。
    場合に寄っちゃあ、略奪まがいの事したって構わねーんだから、結構楽しいぞ?。
    まあ、親分はメチャクチャ厳しいけど……。
    ほら、そこに看板出てるだろ?。あそこが取立て屋の事務所だよ。」

    −−−−−−
     【吉澤屋】
    −−−−−−

114 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:06

紺野「……帰る!!。名前で解かっちゃった。どんな親分さんが登場するのか。
    多分、頑固一徹さん並の堅苦しいジジイが出てくるに決まってるもん。
    あんな人と仕事してたら、体いくつ有っても足りないよっ。」
小川「そうブツブツ言わずに。……さあ、取り合えず中へ入りな。」

ガラガラッ。
小川「……おはようご……」
吉澤「遅えぞゴルアアアァァァーーーッ!!。」

ヒュウーーッ……(ヒョイ)……ドカッ!!。

小川「しまった。……あさ美ちゃんに、モノが飛んでくるから避けるように言うのを忘れてた。
    ……って言うか、親分ッ!!。遅れてスンマセンです!!。
    いや、このウスノロにですね、『今日から一緒に働きたい』って泣いてせがまれまして。
    待ち合わせしてたんすけど、なんとこのバカが初日から寝坊しやがったんすわ。
    それで、むりやり叩き起こして、ここまで引っ張って来たっつう訳です。
    さあ、思う存分コキ使ってやって下さいな。」

115 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:07

吉澤「てめえこのヤローッ!!。新入りの分際で遅刻するたあ、何事だあぁッ!!。」
紺野「いや、あの、別に私が寝坊した訳じゃ無いし、そもそもココで働く理由が解かんない……」
小川「ガタガタ抜かすなッ。この病み上がりめッ!!。テメーは黙って親分に頭下げてりゃイイんだよッ!!。」
紺野「……ご、ごめんなさい。」
吉澤「声が小せえ。やり直しっ。」

紺野「ごめんなさいっ。」
吉澤「もっとだ。」

紺野「ごめんなさーーーーいっ。」
吉澤「駄目だ。全然聞こえねえ。もっと腹に力入れろコラッ!!。」

紺野「……(すーーっ)ごめんなさぁぁぁぁぁーーーいッッッッ!!。」
吉澤「ウッセーぞバカヤロぉぉぉーーーーッ!!!!!。」

紺野(……ドリフだ。……いかりやさんだ。……昭和のパターンだ。)

116 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:07

吉澤「おい、マココ?。コイツ本当に使えんのか?。
    どっちかっつーと、取立てるより取立てられる側の人間じゃねーのか?。」
小川「大丈夫っす。こいつバカですから。」
吉澤「そうか。……って、答えになってねえ。……ところでオメー、名前は?。」
紺野「紺野です。」
吉澤「よし、じゃあオメー今日から小デブな。
    やい、小デブッ!!。今から適正検査を行う。幾つか質問すっから思った通りに答えろッ!!。」
紺野(名前言った意味が無い……。しかもデブに小デブって言われた……。)

吉澤「第一問。
    雨の日に歩いていると、ずぶ濡れの子犬が近寄って来ました。
    さて、どうしますか?。
    @ 蹴る
    A 逃げる
    B 抱きしめる

    さあ、どれだ。好きなのを選びやがれッ!!。」

117 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:07

紺野「えっ、……えーーっと、…可愛そうだから、B番の『抱きしめる』。」
吉澤「バカヤロぉぉぉーーーーッ!!!!!。
    テメー、それでも一流の取立て屋を目指してんのかコラーーッ!!。
    仕事師なら『可愛そう』なんて感情捨てやがれッ!!。」
紺野「す、すみません。……。じ、じゃあ、@番ですか?。……蹴る?。」
吉澤「バカヤロぉぉぉーーーーッ!!!!!。
    生ぬるい事言ってんじゃねえッ!!。
    やい、まここッ!!。正解は何番だっ?!!。」
小川「はいッ!!。C番の『食う』でありますッ!!。」
吉澤「その通ぉーーりッ!!。よーし、小デブッ!!。取り合えず、見習いとして雇ってやる。
    遅れずについて来いッ!!。行くぞぉぉぉーーッ!!。」
小川「オーウッ!!。」
ダダダーーーッ。


紺野(……ナンなの?。この展開は……)

118 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:07

小川「有った有った。ココっすわ。コレが借金ヤローの家っす。
    どうします?親分。イキナリ踏み込みますか?。」
吉澤「そうだなあ。……オイ、小デブッ!!。オメーの記念すべき初仕事だ。
    一人でやってみろっ!!。」
紺野「えっ、そんなぁ、無理ですよ。ナニしていいか全然……」
吉澤「いいから行けッ!!。どんな事してでも、絶対返してもらって来いよコラッ!!。
    鬼に成れッ!!。修羅と成って取り立てて来るんだッ!!。行けえぇぇーーッ!!。」

コンコン。
紺野「……し、失礼します。…どなたか、いらしゃいますか?。」
老人「……どうぞ。……(ゴホッ、ゴホッ)……開いてるよ。」
紺野「し、失礼します。吉澤屋の者ですが……。」
老人「よ、吉澤屋?。……そうか。……(ゴホッ)……今日が期限じゃったか。(ゴホッ)」
紺野「大丈夫ですか?。お爺さん。……何処か体の調子でも悪いんですか?。
老人「……なあに、心配は要らん。……食べるモノが無くてのう。
    (ゴホッ、ゴホッ)……チョイと栄養失調なだけじゃ。(ゴホッ、ゴホッ)」

紺野(このお爺さん。……何も買えないほど貧乏なんだ。)

119 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:08

老人「……3年前に働き場所を失ってのう。
    元々体の弱かったワシは、……(ゴホッゴホッ)…それ以来ずっと、寝たきりの生活が続いてるんじゃ。」
紺野「大変ですね。……奥さんは、どうしてらっしゃるんですか?。」
老人「去年、天国へ旅立ったわい。……エエ女房じゃった。
    こんなワシに文句の一つも言わず、一生懸命看病してくれたんじゃ。(ゴホッ)
    毎日毎日、朝から晩まで……。雨の日も雪の日も……」
紺野「で、お子さんは?。」
老人「欲しかったんじゃが、子宝には恵まれなくてな。
    ……(ゴホッ、ゴホッ)おかげで、この年になって一人暮らしじゃわい。
    家族もおらん。友達もみんな逝ってしまった。
    正真正銘の一人ぼっちじゃ。
    正直言うとさみしいが、コレも運命じゃな。……仕方なかろう。」

紺野(何か悲しくなって来ちゃったよ。)

120 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:08

老人「さて、お金じゃったな。……ホレ、ここに用意してあるわい。
    ちゃんと額を確かめてくだされ。」
紺野「えっ、でも。……このお金が無くなったら、どうやって生活を……。」
老人「そんな事は心配せんでええ。どうせ先の短い老いぼれじゃ。
    いまさら贅沢しようとは思わん。
    それに、コレは借りた金じゃ。借りたものを返すのは当たり前じゃろう?。
    借金を踏み倒したままでは、あの世で女房に合わす顔が無いわい。
    いや、天国にも行けぬわ。
    さあ、遠慮無く持って行きなされ。」
紺野「………。」
老人「何をしておる。ワシを地獄へ落とすつもりか?。」

紺野「……じ、じゃあ、そこまで言うんなら、…………慎んで頂戴致し…」

バーン。
吉澤「バッ、…バッ、バヒャヤロウッ!!。びえーーーん。
    鬼ッ!!。あふまッ!!。……この、ひとふぇなしぃぃぃッ!!。ぶわぁぁぁぁん。
    オ、オメーには、…オメーには、……血も涙もねえのふぁよーーッ!!
    そんな事したら可愛そうじゃねーかッ!!。」

121 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:08

吉澤「爺さん、もういい。……それ、やるよ。………大事に使いなっ。(グスン)」
老人「そ、それではワシの面子が……。」
吉澤「ったく、頑固な爺さんだなあ。………(グスン)よし、小デブッ。取り敢えず受け取れッ!!。」
紺野「……は、はぃ。」
吉澤「さ、これで爺さんの借金は帳消しだ。……全額返済、おめでとう。
    ところで、小デブ。お前オッチョコチョイだったよな?。……カネ落とすんじゃねーぞッ?!!。」
紺野「……はい?。」
小川「落とすんじゃねーぞッ?!!。」
紺野「……あっ!!。……はいはい。」(そういう事か。)

ドサッ。

老人「……?。」
吉澤「それは貸すんじゃねえ。どっかのバカがウッカリ落としただけだ。」
小川「お奉行様に届けても無駄だぜ。持ち主なんて現れねえからな。……全部じいさんのモンだ。」

老人「……あっ、あっ、有難うごぜえますだあぁぁぁぁ!!。」

吉澤「じゃあなっ。………長生きしろよッ!!。」

122 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:08

ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、
紺野「親分さんもマココちゃんも、なかなかイイところ有るじゃないですか?。
    いやあ、格好良かったなあ。さっきは。」
吉澤「まあな。一流の借金取りは義理人情も大切ににねえとな。
    『弱きを助け、強きをくじく。』……これが正義の味方、吉澤屋のモットーだ。
    やい、小デブッ惚れんなよ?。ダハハハッ!!。」
紺野「いえ、マジで惚れちゃうかも………。なあーんてね。きゃはは。」

吉澤「………ところで、オメー。……いつ返してくれんだ?。さっきのカネ。」
紺野「は?。」
小川「落としたの自分でしょ?。……責任持って返さなきゃ。」
紺野「だ、だって……あれは、命令されたから……。」
吉澤「バカヤロぉぉぉーーーーッ!!!!!。甘ったれんじゃねえぞぉぉッ!!。
    こちとら遊びでやってんじゃねえんだ。きっちり耳そろえて返してもらうからなッ!!。
    大体、見習いのくせに、情に流されやがって……。
    そんなんでこの業界やって行けると思ってんのかよッ!!。クビにすっぞ?、このタコッ!!。」




123 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:08

吉澤「さあ、次がいよいよ最後の家だ。気合入れて行くからなッ!!。」
小川「ハイッ!!。……じゃあ、私先回りして準備するっすッ!!。」
吉澤「おう、頼んだぞッ!!。」
小川「がってんだいッ!!。」
ダダダーーッ。

紺野「あれっ?。まここちゃん、何処行ったんですか?。」
吉澤「まあ、気にすんな。……アイツにも色々事情が有んだよ。
    それより最後は、このオレ様が自ら取立ててやるからな。
    よーく見とけよ、小デブッ!!。
    余りの怖さに、ビビって小便ちびっても知らねーぞ。」

ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、
紺野(あれ?。……この家って…。)

124 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:09

バアーーン。
吉澤「オルアァァァァーーーッ!!。邪魔するぜッ!!。」
小川「ひえーーーッ!!。……よ、吉澤の旦那ッ!!。」
吉澤「おうおうおうおうッ!!。随分と元気そうじゃねえか。マコっちゃんよう?。
    さぞかしイイもんでも食ってんだろうなあオイッ。あぁ?コラッ?!!。」
小川「…と、とんでもございません。……毎日、米を5粒ほどしか食べ……」
吉澤「ウッセーーんだ、バカヤロォォォーーッ!!。
    今日という今日は、払ってもらうからなッ!!。さあ、とっとと出しやがれッ!!。」
小川「し、しかしウチにはもう何も…」
吉澤「あん?。人から金借りといて、何だ?その態度はコラッ?!!。
    フザけんじゃねえぞゴルアァァァーーッ!!。
    ナンなら、あの可愛い娘達。……アイツらを借金のカタに…」
小川「そ、そ、それだけはご勘弁をーーッ!!。」
吉澤「じゃ、どうやって返すつもりなんだオラァーーッ!!。」

ドスッ。バキッ。ゴンッ………
小川「ヒエーーッ!!。ゆ、許して下さーーい。」

125 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:09

紺野「……あ、あのう、何ゴッコですか?。ソレ?。」
吉澤「毎月恒例の、まここイビリだ。コイツもオレんとこで借金してんだよ。」
小川「取り敢えず形だけはキチンとしとかないと、他の客にしめしがつかないからね。」
紺野「ふーん。でも、加護さんがあげたお金はどうしたの?。」
小川「あんなもん、博打でスッちまったよ。一瞬でな。だから、こうして働いてんじゃん。」

吉澤「さてと、ヤル事はヤッタし。……そろそろ帰るか?。」
小川「はいッ!!。でも今月は全然回収出来なかったすね。」
吉澤「バカヤロウッ!!。………『今月も』だ。……グワッハッハ。」
小川「そうでした。グワッハッハ。」
吉澤「……そうだ、小デブ。来月はオメーにもこの猿芝居が待ってるからな。
    覚悟しとけよッ!!。グワッハッハ……ほらっ、オメーも笑えっ!!。」
紺野「……グ、……グワッ、……ハッハ。」


吉澤「って、笑い事じゃねえぇぇーーッ!!。俺の店、潰れちまうだろーーがッ!!。
    どーしてくれんだコラァァッ!!。」

126 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:09

今日はここまで。
いかりやさん、安らかに。(←コレ書いた頃はタイムリーだった。更新遅れてスマン。)


99 >18改め飛べない鳥さん
加護「飛べない鳥ってなんや?。ムササビか?。ガメラか?。
    っちゅうか、2つとも空飛べるがな。しかも、鳥ちゃうし。
    っちゅう訳で、そんな改訂認めへんぞッ!!。やり直しッ!!。」

100>名無飼育さん
吉澤「ホントか?。ホントに面白いのか?。
    嘘言ってんじゃねーだろーな?。
    取り敢えず、アンガトよ。」

127 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/10(月) 12:09

101>すかっしゅさん
新垣「サンキューなのだ。
    自信は持てないけど、眉毛ビームで頑張るのだ。
    それッ、眉毛ビーーーンラディンッ!!。」

102>名無しさん
中澤「保ってなに?。保田って書こうとして、途中で気ぃ失ったん?。
    ケメコの呪いは恐ろしいわぁ。」(嘘です。保全有難うございます。)

128 名前:飛べない鳥 投稿日:2004/05/10(月) 12:35
今回もとばしてますね
ただ、気になるのは過去にきたのは、紺こん、アイボン以外に誰がいるんでしょうか?

鳥の種類は、飼育のとある作者名です(馴れ合いになるうんぬんという話が以前あったので、作者名とレス名変えてみました)
129 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 12:55

―――――――――――――――――――――――――――――――

加護「ブハハッ。それでマコ助、顔にキズ付いとんのか。」
小川「ええ。いくら演技とはいえ、親分は手加減が効かないっすから。
    それより、ねえさん。……申し上げにくいんすけど、……稼ぎのほうは?。
    ……博打に負けたせいで、もう蓄えが無いっすよ……。」
加護「オウッ。それやがな。いや、ウチもな、一生懸命やっとんねん。
    でもな?。完璧な前フリで綺麗にゴール前へスルーパス出してんのに、空振りするアホがおんねん。
    石崎君のオーバーラップや無いねんから、キッチリ決めんかいッちゅう話や!!。
    のう、重さんや。」
道重「……ごめんなさい。」(言われた通りやってるのに…。)

加護「大体お前、間が悪いねん。何で、もっとテンポ良う行けんのじゃコラッ!!。
    次、失敗したら容赦せえへんど?。いきなりドロップキックやッ!!。
    宮迫もビックリの『相方潰し』見せたるから覚悟せいボケッ!!。」

130 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 12:55

コンコン。

小川「ん?。……誰だ?。こんな夕食時に。……お前達っ、臨戦体制だよっ!!。」
三人「はいっ!!。」
ダーーーッ。

紺野「凄い!!。みんな一瞬で、こん棒持って入り口の所で身構えた。」
加護「こりゃあヨネスケの奴、入った瞬間殴り殺されるでえ。……番組始まって以来の衝撃映像やな。」
紺野「……違います。…100%【突撃、隣りの晩ご飯】じゃ有りません。」

小川(……いいか?、お前達。合言葉を言えない奴だったら、一斉に殴りかかるんだよッ!!。)

そーーーっ。
小川「だるまさんが転ん…」
??「だ。」

小川「んーと……確か、この声は……藤本さんだッ!!。」
ガラガラッ。

藤本「よっ、久しぶりでござる。」



紺野(……あ、あの合言葉って、……多分誰でも言える。……しかも、声で判断するなら要らない。)

131 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 12:56

小川「どうしたんすか?。こんな時間に。」
藤本「いや、この先の地獄谷を目指していたでござるが
    暗くなってきたので今晩はココに泊めてもらえぬかと……。」
小川「どうぞどうぞ。ウチは全然構わないっよ。
    あっ、そうだ。加護ねえさん、あさ美ちゃん、紹介するっす。
    この人は隣村の藤本さん。この地方一の剣豪っすよ。」
藤本「藤本美貴帝でござる。以後、お見知りおきを。」
加護「おうっ、あいぼんや。」
紺野「紺野あさ美と申します。」

小川「凄いんすよ?、この藤本さんは。何十人ものゴロツキにからまれた時でも
    あっという間に倒しちゃったっす。……まあ、その内の一人は私なんすけど……。
    それ以来、この人には頭が上がんねーっす。」

132 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 12:56

紺野(…気付いてます?加護さん。……この藤本って人……。)
加護(…ああ、間違いない。…コイツ、………ミキティの隠し子やッ!!。
    東スポにバレたらエライこっちゃでえ。)
紺野(惜しい。……惜しいけど、根本的に間違ってます。
    先祖ですよ。私達が知ってる藤本さんの何代か前の……。)

小川「ところで藤本さん。地獄谷なんかへ何の用で?。」
藤本「うむ。……実は怪物を退治しに行くでござる。
    付近の住民に頼まれて、断りきれなくなってな。」
加護「なるほど、怪物退治か。……オモロそうやんけ。
    よし決めたッ!!。ウチも加勢したるわいッ。……紺ちゃんもどや?。」
紺野「いえ、私はそういうの苦手なので……。」
加護「オッケェェイッ!!。ほいじゃ偽ミキティっ!!、ウチと紺ちゃんも協力するでえ。
    3人で黒い三連星ばりのジェットストリームアタックかましたろやないかッ!!。」

133 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 12:56

藤本「それは、かたじけない。……でも拙者は、『偽ミキティ』では無く『美貴帝(みきてい)』でござるぞ?。」
加護「知るか、そんなモンッ!!。カタカナも平仮名も関係有るかボケッ!!。」
紺野「……いや、そういう問題では……。それより、何で討伐隊に私の名が……?。」
加護「お前1番先頭やがなッ。……もしもの時は体張れ!!。……以上、作戦会議終了ッ!!。」

小川「では、そろそろ寝るでござるか?。……明日の夜明け前には出発したいでござるし……。」
加護「そうやな。……おうっ、シゲッ!!。
    っちゅう訳で、明日の公演は休みや。……一人で自主練しとけ。
    まず、腕立て、腹筋、スクワットを100回ずつの10セット、それ終わったらダッシュ50本や。
    トドメはツッコミの素振り5千回。『なんでやねん』の声も忘れんなよコラッ?!!。
    ……ほな、エエ夢見ろよ?。グッナーイ。」

紺野(どうしよう。ナンか厄介な事に巻き込まれてる気がする。
    って言うか、この時代に来てからずっと巻き込まれてるけど……。)

134 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 12:56

紺野「で、藤本さん。その怪物ってナニモノなんですか?。」
藤本「拙者も見た事が無いので解からぬが、聞くところによると、
    『かなりの背丈をした醜いバケモノが、長い髪を振り乱しながら不気味な笑顔で襲ってくる』
    ……との話でござるよ。
    正直言うと、想像するのも恐ろしくて、勝てるかどうか不安であった。
    助太刀は非常に有り難いでござる。」

小川「頑張ってね、あさ美ちゃん。……親分には有給出しとくから。」
紺野「あ、いや。……でも、私も仕事して稼がないと……家計苦しいんでしょ?。」
小川「大丈夫よ。……アンタにはタップリと保険金かけてっからね。
    解かってると思うけど、生きて帰って来んじゃねえよッ!!。」

135 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 12:56

コンコン。

小川「又か?。……又誰か来たのか。…………オイお前達っ!!。」
三人「はいっ!!。」
ダーーーッ。

紺野(……ここまでは完璧なのよねえ。)

そーーーっ。
小川「隣りの客は良く柿きゅう(…あっ、噛んじゃった。)
    ゴホン……隣りのきゃきゅ(…又だ。)
    ゴホッ……隣りの客は良く柿食うか(…あと少しだったのに。)
    オホン……隣りの…客は…良く……柿食う…客だッ!!。(…………言えたッ。完璧!!。)」
??「………。」



小川「わッ!!しまった、言っちまったよ!!。調子に乗って、相手のセリフまで取っちまった。
    ゴメンゴメン。今の無しッ!!。最後の『だ』忘れろッ!!誰だか知らねえけど。
    いいな?。もっかい『コンコン』からやってくれッ!!。……ハイ、3,2,1、始めッ!!。」

136 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 12:57

……コンコン。

小川「ん?。……又」
ダラダラー。

小川「……お前達、ちいとヤル気無さすぎじゃねえのか?。ま、しょうがねえな。2回目だし。
    はーあ、かったりいなあ。ったくよう。」

ドタドタドタ。
小川「おーい合言葉いくぞー。……隣りのかくはよきゅ柿きゅう客…」
??「…や。」







ガラガラッ!!。
小川「ス、スンマセンっしたあああぁぁぁーーーッ!!。」
加護「おうおうおうおーうッ!!。どうゆうつもりじゃアホンダラボケッ!!。
    人がせっかく気持ちよう野グソ垂れて帰ったら、この仕打ちかコラッ!!。
    殺すぞ?。3秒間に10回殺すぞタコッ!!。
    ウチの感が冴えまくって、たまたま合言葉当たったからエエようなモンの
    外れとったら強制家出させられるトコやろがワーレッ!!。
    都会のコンクリートジャングルん中、一人ボロアパート借りて
    スンスン泣きながら生きようと決心しかけたがなコラッ!!。」

137 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 12:57

小川「全然気付かなかったっす。外へ出るなら一声掛けてくれればよかったのに…。」
加護「ホンマ、随分と厳重なセコムぶりやのう。蟻の子一匹入る隙間も無かったでえ。
    ……ミスターもあの世で喜んどるわ。」
紺野「長嶋さんは、まだ死んでません。……っていうか、生まれてませんけど。
    それよりも、自分で出てったなら鍵は開いてたような気が……。」

加護「こんな気持ちになったんは久しぶりやでえ。
    昔、番組でインテリなトコ見せよう思て、ゴッチンが加入してからグングン伸びたCD売り上げと
    それに伴いグングン増えた安倍はんの体重の推移を、自分で折れ線グラフにまとめて
    『ナッチ激太りの原因はストレスだった。』説を熱弁した事が有ったんや。証人として押尾つれて。
    もちろんカットされたけどな……。
    そしたら次の日から楽屋入れて貰えんようになってもうて………。
    事務所ぐるみで総スカンや。そん時初めて『タブー』っちゅう言葉の意味を思い知らされたわ。

    それはそうとして、……紺ちゃんよ。…はよ、ワシのケツ拭かんかいッ!!。痒うてタマランがな。」

138 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 12:57

―――――――――――――――――――――――――――――――

チュンチュン、チュンチュン。

ムクッ。
小川「オリャ(ドスッ!!。)……」

加護「……なかなかヤりよるのうミキスケ。ウチよりツッコミが早いとは……。」
藤本「剣士としての防衛本能でござる。自分に害を与える全てのモノに、無意識で反応してしまうでござるよ。」
加護「ふん、噂通りの腕前やな。なかなか頼もしいわい。……ほな、そろそろ行こか?。」
藤本「そうでござるな。」

……パコーーンッ!。
加護「いつまで寝とんねん家畜がコラッ!!。……はよ起きんかいボケッ!!。」
紺野「…うーーん。………うん?。」

……ガキーーンッ!。
加護「お前、盾やろがッ!!。盾が先頭切って歩かんでどうすんねんタコッ!!。」
紺野「…う……う…。」

藤本「もう、止めたほうがよろしいぞ、加護殿。
    それ以上やっては使い物に成らないでござる。
    元気な状態で出来るだけ抵抗してもらわねば、盾の意味が無いでござるよ。」

139 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 12:57

―――――――――――――――――――――――――――――――

ザッザッザッザッ……。

加護「のう、ミキティMK−U。………そのガイコツ峠っちゅうのは何処に有んねん。
    もう、かなり歩いてんのに、全然着かへんやないか?。」
藤本「なあに、この先の橋を渡れば目と鼻の先。もうすぐでござる。
    それよりも、ガイコツ峠では無く地獄谷でござるぞ?。
    もっと言うと、拙者は美貴帝なのだが……。
    まあ、良いでござる。…正しい名前で呼ばれなくても結構なので、せめて統一して貰えぬか?。
    毎回別の呼び名では、ややこしくてかなわぬ。」
加護「そうか。…なら、紺ちゃん!!。お前に、コイツのあだ名決めさせたるわ。
    さあ、好きなのに決めいッ!!。」
紺野「うーん……。じゃあ、ござるござるって言ってるから『ハットリ君」なんてどうですか?。」
加護「……オッ!!。なかなかセンス有るがな。よし、決まりっ!!。紺ちゃんの意見を尊重して、
    『お茶目を激写!!。カラオケルーム IN 酒と煙草と男と女(デビュー前) BY BUBUKA』に決定やッ!!。」

紺野「……やめましょう。…ソレも思いっきり『タブー』です。」

140 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 12:58

ザワザワ、ザワザワ

加護「ん?。ナンや?。……橋の手前に人だかりが出来とるやないか?。」
藤本「何でござるかな?。行ってみるでござる。」

    【このハシ、渡るべからず】

民A「おいおい、何だよ、この立て札。通れないぞ、これじゃあ。」
民B「あの意地悪将軍様にも困ったもんだ。どうしたらいいんだよ。」

高橋「よし。じゃあオラに任せるだぁ。」

民A「そ、その声は、……愛休さんだッ!!。とんち坊主の愛休さんだッ!!。」
民B「頼むぜッ、愛休さん。得意のとんちで何とかしてくれよッ!!。」

紺野(コレって、……一休さんの話だ。……昔話で読んだ事有るッ!!。
    でも、一休さんって愛ちゃんの先祖だったんだ。)

141 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 13:02

高橋「……………………!!。ひらめいたッ!!。」
民A「えっ?。もう、いい考えが浮かんだのかッ?!!。」
高橋「はははっ、簡単な事でねーかぁ。要するにハシ(端)を渡らんようにすればエエんだから
    ど真ん中を真っ直ぐ進めばエエだぁ。」
民B「おぉぉぉッ!!。ナイスアイデアッ!!。流石は愛休さんだッ!!。」
民C「天才とんち坊主バンザーイッ!!。」

高橋「では、オラの後について来るだぁ。みんなぁ、行くぞぉ。」

加護「……オウッ!!。待たんかいワレッ!!。」
高橋「ん?。誰だオメ?。」
加護「誰でもエエやろ。このクソ坊主がコラッ!!。
    黙って聞いてたら、好き勝手ホザきやがって。
    そんなもん端も真ん中も有るかボケッ!!。
    全部ひっくるめて橋なんじゃッ!!。『渡るな』言われてるんやから従わんかいアホンダラッ!!。」

142 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 13:02

紺野「か、加護さん。やめて下さいよ。」
加護「ウッサイわコラッ!!。コイツに大人の世界の厳しさを教えたっとんねん。
    エエか?。坊主、よう聞け。
    どんだけ無茶な事でも、上の人間に言われたら素直に聞いとかなアカン。
    いくら白でも上司が黒言うたら黒なんや。下手に逆らうと損するんは自分やでえ。
    ……社会っちゅうのは、そんなモンや。……解かるか?。」
高橋「……何となく、解かったような解からんような……。」

加護「…っちゅう訳で、お前の案は却下や。
    代わりにウチの作戦を実行するでえ。
    オウッ!!、民衆共ぉッ!!。
    今すぐ隣に橋つくれ。そっちは通したるから安心してエエで。……有料やけどなッ!!。
    レディ、GOオォォォォッ!!。」

143 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 13:02
藤本「加護殿。諦めたほうが良いでござる。
    みんな困った表情で立ち尽くしてるでござるぞ?。」
加護「チッ!!。使えん奴らやのう。
    こうなったら仕方無い。オウッ、紺ちゃん出番や。
    体張って川の水塞き止めいッ!!。」
紺野「……って無理ですよ。………ここは愛休さんの考えに従いましょうよ。」
加護「アカンッ!!。絶対許さへんからなクソッ!!。」

藤本(……紺野殿。ナゼあんな意固地になってるでござるか?。加護殿は?。)
紺野(……ひがんでるんです、きっと。
    愛休さんが民衆にチヤホヤされてるのが気に入らなくて
    イチャモンつけてるだけですよ。)

144 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 13:03

加護「オウ高橋ッ!!。こうなったらシロクロつけたろうやないか。
    ……どっちが正しいか、四休さんゲームで勝負じゃッ!!。」
高橋「……何だぁ?。その『四休さん』って。……オラそんなの知らねーだぁ。」
加護「じゃかあしいボケッ!!。今更知らんなんて言わさへんぞコラッ!!。
    毎週日曜の真昼間から、クソつまらんゲームさせられとったがなッ!!。
    インチキハワイアンと怪力バカと、四人揃ってアホな笑顔並べながら
    木魚叩いとるやろがッ!!。
    アレやアレ、あのゲームをサシで勝負しようやないかッ!!。
    ナニ?。もうコーナー終わった?。知るかボケッ!!。これ書いた時はやっとったんじゃッ!!。
    二人っきりのタイマン勝負ッ!!。負けても言い訳効かへんからなっ!!この福井めッ!!。」
高橋「……だ、だから、何の事だか全然……」
加護「お題は………そやな、【赤いモノ】でいこか。
    ほなスタートやーーーッ!!。」

145 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 13:03

加護「せーのっ、加護休から始まる四休さん。
    赤ちゃん。…【ポン】、…【ポン】、…【  】。」

加護「ランドセル。…【ポン】、…【ポン】、…【  】。」

加護「初潮。…【ポン】、…【ポン】、…【  】。」

加護「赤飯。…【ポン】、…【ポン】、…【  】。」

加護「初体験。…【ポン】、…【ポン】、…【  】。」

加護「妊娠。…【ポン】、…【ポン】、…【  】。」

加護「ヤンママ。…【ポン】、…【ポン】、…【  】。」

加護「不倫。…【ポン】、…【ポン】、…【  】。」

加護「駆け落ち。…【ポン】、…【ポン】、…【  】。」

加護「心中。…【ポン】、…【ポン】、…【  】。」

加護「………………も、もう有れへんがな……。
    ま、負けたぁーッ!!。負けてもうたぁーーッ!!。
   ……くそっ何でや。………どこが悪かったんや。
    愛休よッ!!。……悔しいがウチの完敗や。……見事な集中攻撃やったでえ。」
高橋「……べ、別にオラ、何もしてんでぇ。」
紺野(……自滅だ。一人で騒いで勝手に自滅してる。
    って言うか、途中からお題無視して『不良娘の悲しい生い立ち』に変わってた。)

146 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 13:03

―――――――――――――――――――――――――――――――

ザッザッザッザッ……。

藤本「良かったでござるな。……愛休殿が勝ってくれたおかげで
    無事に橋を渡る事が出来たでござる。」
紺野「ええ。…でも一つ心配な事が……。
    あのとんち話は、これから先何年も語り継がれる有名な出来事に成るんです。
    そんな伝説を台無しにするような、余計な茶番劇が付け加えられると思うと……。」
加護「アホぬかせッ!!。ウチらの真剣勝負のドコが茶番やねん。
    多分、白熱の名勝負や言うて、コッチの戦いのほうがクローズアップされるでえ。
    『美少女戦士あいぼん。試合に勝って勝負に負ける。』言われてな。
    悲劇のヒロインの誕生や。……全部、計算通りやでえ。
    完全に巌流島の決闘超えたな。
    それも、宮本武蔵のほうの戦いだけちゃうでえ。一気に猪木とマサ斉藤の死闘よりも上行ったわ。」

147 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 13:03
紺野「有り得ませんッ!!。そもそも元々のランキングで、武蔵と小次郎の決闘よりも
    マサ斉藤が上位に居る事自体、納得出来ません。……あんな髭ダンゴがッ!!。
    ……それより、そろそろ肩車下ろしてもいいですか?。
    加護さんが『このまま橋渡るんはプライドが許さん!!』ってダダこねるから
    仕方なく肩に乗せてあげてたんですけど………もう橋なんてとっくに通り過ぎてるし……。」
加護「そやそや、忘れとったわ。いやに眺めがエエんで、我ながらびっくりしとったトコや。
    成長期ってこんな急激に背伸びるもんなんやなあって感動に打ちひしがれとったがな。
    ところで、この辺りちゃうんか?。……怪物が住んでる『ムーミン谷』とか言うんは。
    この先は崖になっとって、行き止まりやで。」
藤本「……名前は違うが、その通りでござる。
    あの崖を降りたところに有る洞穴が、魔物の棲家でござるぞ。
    気を引き締めて参ろう。」

ザッザッザッザッ……。

148 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 13:04

加護「……凄い崖やのう。……コレ降りるんか?。」
藤本「向こうが出て来ぬ限り、コチラから出向くしか有るまい。ほら、行くでござる。」
加護「……いや、『行く』言うても物凄い角度やでえ。
    ファイト一発のCMよりファイトいるがな。
    ……そや、ええコト思い付いた。
    こっからエサ垂らして怪物釣りしよか?。………勿論エサは紺ちゃんや。」
紺野「止めて下さい!!。そんな事されたら命いくつ有っても足りませんよッ!!。」
加護「……ハッ!!。……そうやった。…お前大事な特攻隊長やったわ。
    絶体絶命の大ピンチん時に、お供え物として献上する最後の切り札や。
    こんな場面で無駄死にさせる訳にはイカンがな。
    スマン。……許してくれ。……ウチが間違っとった。
    加護ちゃん大反省や。……っちゅう訳で、お前ウチから離れんなッ!!。
    常に両手広げながら目の前歩かんかいボケッ!!。……以上、二度目の作戦会議終了ッ!!。」

149 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 13:04

ザザザーッ……。

藤本「みんな大丈夫でござるかーー?。足を滑らせぬよう、注意するでござるぞーー。」
加護「おう、任せとけいッ!!。……ちゅうか紺ちゃん。はよ降りんかい。
    お前がタラタラしとったら、後ろ詰まってまうがな。
    ほんで、ミキティー。お前は後ろから先走りすぎや。
    ウチ、部下と上司の板ばさみにされた中間管理職になっとるがなッ!!。
    スペースが有れへん。」
紺野「いや、そんな事言われても。………足場が悪くて、なかなか進めないんですよ。
    この辺の岩、…ちょっと体重掛けたら崩れそうだし……・。」
加護「お前、タダでさえ動き遅いくせに慎重に成り過ぎなんじゃ。
    もっと大胆に行かんかいッ!!。
    明らかに余剰人員のくせに、ニコニコ顔でミニモニ仕切ってたミカの図々しさを見習えっちゅう話や。」
藤本「よ、良く解からぬが、拙者からもお願いするでござる。
    さっきから無理な体勢で踏ん張り続けてるせいで、足がツリそうでござる。
    早く動いてくれぬか?。」

150 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 13:04

ガシャッ。
紺野「きゃッ!!。危ないッ!!。……やっぱり崩れたよ。」
加護「止まるな言うてるやろがッ!!。サッサと進めッ!!。」
紺野「今、進む道を探してるんです。ちょっと待って下さいッ!!。」
藤本「……す、済まぬが加護殿。もう少し向こうへ寄ってもらえぬか?。そろそろ限界でござる。」
紺野「ちょ、ちょっと押さないで下さいよッ!!。危ないじゃないですかッ!!。」
加護「ウ、ウチちゃうねん。ミキティ押すなッ!!。……ちゅうかお前、はよ行けッ!!。
紺野「だから、少し待ってって言ってるでしょッ!!。」
藤本「待てぬッ!!。加護殿、更にもう少しだけ向こうに……。」
紺野「くッ!!。……お、押さないでッ!!。」
藤本「ぐおッ!!。……は、早くッ!!。」
紺野「もーお、押すなぁぁーーーッ!!。(グイッ)」
藤本「えーい、そこ空けろぉぉーーッ!!。(グイッ)」

ヒューーーーッ。
加護「あーーれーーーーーーーー。」

151 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 13:04

紺野「……い、今……ナンか落ちていきませんでした?。
    見た事有るような人が、まっ逆さまに……。」
藤本「……うむ。凄い顔で我々を睨みながら、中指立てて小さくなっていったでござる。」

紺野「どうしましょうか?。」
藤本「まあ、気にする必要は無いでござるよ。偶然に偶然が重なった、良くあるアクシデントでござる。
    加護殿も、あの世で納得しているであろう。」
紺野「そ、そうですね。……何事にも多少の犠牲は付き物ですもんね。
    ……はっきり言って、結果オーライみたいなトコも有りますし……。
    プラス思考で考えましょう。」

藤本「さあ。身も心に楽になったでござる。先を急ぐでござるぞ。」
紺野「おーーうッ♪!!。」

152 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 13:05

ザザザーッ……。
紺野「ふうーー。やっと下が見えてきた。…あと少しですよ、頑張りましょう。」
藤本「……長かったでござるな。」
紺野「途中、予期せぬラッキーなハプニングも有りま…(グニュッ)。
    ん?。……ナンか踏んじゃった。………コレ何だ?。
    ………って、うわぁぁぁぁーーッ!!。………わ、わ、わ、わら人形だぁぁーーッ!!。
    よ、良く見るとアッチにもコッチにも………わら人形だらけじゃんッ!!。」
藤本「怪物の仕業でござるか。………しかし、随分とネチッこそうな怪物でござるな?。」
紺野「かなりの恨みを持ってるみたいですね。一つ一つに釘が何十本も……。
    ……って、…アレ?。……この人形、………『藤本』って書いて有るッ!!。
    コレも……ソレも、……全部藤本さんだッ!!。しかもボロクソに殴られた跡まで!!。」
藤本「はて?。…拙者は人に恨みを買うような覚えは無いが……。」
紺野「これ、………もしかすると………。」

153 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 13:05

??『オーサーブリオーー………♪。』
藤本「こ、紺野殿ッ!!。気をつけるでござるッ!!。近くに魔物の気配がッ!!。」
紺野「いや、この歌。……ま、魔物じゃなくて、……飯田さんだッ!!。
    私達の世界の飯田さんに間違い無いッ!!。
    あの人もコッチの世界に飛ばされてたんだッ!!。
    飯田さーーんッ!!。飯田さぁーーーーーんッ!!。」
藤本「ま、魔物と知り合いでござるか?。見かけと同じで、なかなか顔が広いでござるな。」
紺野「……じょ、冗談言ってる場合じゃ無いですよッ!!。
    あの人は、未来の世界で藤本さんの天敵なんです。
    多分、顔見た瞬間に襲ってきますよ?。」
藤本「いや、本気で言ったでござるが………。
    それより紺野殿。………下を見るでござる。
    見覚えの有る人物と謎の怪物がヒソヒソ話を……。」
紺野「あーーーッ!!。血だらけの加護さんと不気味に佇む飯田さんが
    石を拾い集めてニヤついてるぅーーッ!!。
    藤本さんッ!!。ヤバイですッ!!。加護さんが寝返りましたッ!!。」

154 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 13:05

ヒュンッ。ヒュンッ。……ヒュンッ。

加護「オラァーーッ!!。降りてこんかいワレッ!!。」
飯田「藤本ぉぉぉーーーッ!。死ねぇぇーーッ!!。」

藤本「……こ、これは何の遊びでござるか?。………石がドンドン飛んで来るでござるぞ?。」
紺野「遊びじゃ有りませんッ!!。確実に殺意が感じられますッ!!。特に、あなたに対するデッカイほうは。
    とにかく、落とされたら死にますよ?。戻ってぇぇッ!!。は、早く上に……。」
藤本「も、戻るといっても、なかなか足場が悪くて……。」
紺野「そんな事言ってないで。さあ、急いでッ!!。」
藤本「お、押すなでござるッ!!。」
紺野「さっき私に『急げ』って言ってたじゃないですかッ?。」
藤本「お主こそ『押すな』と騒いでおったではないかッ!!。」
紺野「もーお、早くぅーーッ!!。(グイッ)。」
藤本「や、止めろぉーーッ!!(グイッ)。」

グラグラッ。
紺野・藤本「うわぁぁぁぁぁぁーーーーッ。」

155 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 13:05

グシャッ。

紺野・藤本「…………………。」
加護「オウッ!!。………久しぶりやんけワレ?。
    さっきは良くも突き落としてくれたのうコラッ!!。
    おかげでガキの悪戯でビルの屋上から放り投げられた羽根むしり取られたトンボの気分を
    イヤというほど味わったがな。『もしかしたら飛べるかも』って、淡い期待を抱きながら
    手ぇパタパタさせて頑張ったこの純情ハートが妙に空しかったわい。
    あん?、どうしてくれんねんコラッ!!。」
紺野「こっちだって、意地悪な邪魔キャラ達にイジメられるクレイジークライマーの気分でしたよ。」

藤本「それにしても良かったでござるな。……3人供無事で……。」
加護「まあな。……っちゅうかお前等。………はよ降りたらんかい。
    リーダーが尻の下で苦しそうに白目むいとるでえ。」
藤本「おお、そうであった。……しかし大丈夫でござろうか?。
    かろうじて息は有るみたいだが……。」
紺野「二人分の体重を吸収した訳ですから、相当な衝撃だった筈ですよ。」
加護「いや、最初のウチの分入れて三人やけどな。」

156 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 13:05

藤本「コレが世間を賑わしていた怪物でござるか?。案外、あっけなかったでござるな。」
紺野「多分、道行く人を藤本さんと間違えて襲ってたんですね。」
加護「まったく、人騒がせなリーダーやのう。」

藤本「さて、怪物も退治したし、そろそろ帰らぬか?。」
紺野「そうですね。……でも、コレ登るのは結構大変ですよ。」
加護「オウッ!!。次はお前真中やっ!!。覚悟せいよッ!!。
    分からず屋の部長とヤリ手の若手社員とのハザマで揺れる
    ハゲ課長(48歳リストラ候補)の心の葛藤、じっくりと堪能せいッ!!。
    ……以上、最後の作戦会議終了ッ!!。」

紺野「……で、どうします?。この粗大ゴミ。」
加護「ココに捨てたままっちゅうのも可哀想やし、………持って帰るか?。
    ……紺ちゃんがなッ!!。……以上、オマケの作戦会議終了ッ!!。」

157 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/05/12(水) 13:06

以上、まさかの中1日開け更新でした。

128>飛べない鳥さん。
飯田「過去に来たのは、私とアイボンと紺野ちゃんの3人だけなの。
    次回で、その謎を明らかにするからね。
    解かり辛くてごめんね。」

158 名前:飛べない鳥 投稿日:2004/05/14(金) 21:59
乙です
魔物って...笑えました

ここを読むと、また辛口なの書いてみたくなります
159 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:53

―――――――――――――――――――――――――――――――

ドンドンドン、パフパフパフーーーッ。

道重「イエーイ。今週も始まりました。土曜・道重ワイド劇場。
    重い梅雨空を吹き飛ばし、おっとウッカリ窪塚ダイブ。
    初夏の日差しも眩しい今日このごろ。みなさん、いかがお過ごしですか?。
    司会の道重さゆめです。

    こんな香ばしい春の日は、紙芝居なんてどうでしょう。
    きっと心が癒されて、思わず目頭が熱くなること間違いなし。

    さあさあ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。
    日本中を震撼させたあの名作が、紙芝居になって登場だよ?。
    失恋したアナタもイジメっ子の君も、みんな仲良く手を取り合って
    静かに黙って聴いとくれ。

    それでは、始まり始まりー。

160 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:53

    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−

        【ヘラブナの憂鬱】
                脚本、加護亜衣


    むかーしむかし、ある所にお爺さんとお婆さんが住んでいました。
    ある日、お爺さんが竹やぶで竹を刈っていると、中から珠のような可愛い女の子が出てきました。

    女の子「こんにちは、アイボンです。」

    天からの贈り物を授かったお爺さんとお婆さんは大喜び。愛情一杯にアイボンを育てました。
    すくすくと成長したアイボンは、いつの間にかメッチャ美人になっていました。
    そんな、有る日。

    アイボン「では、お爺さま。……少し散歩に行ってきますわ。」
    お爺さん「気をつけてな。」

    アイボンは、いつものようにお花畑へ散歩に出かけました。
    すると、向こうから見知らぬ男が近付いて来ます。

    見知らぬ男「おっ、君可愛いねえ。……結婚して下さい。」
    アイボン「はい。」

    こうして美人なアイボンは、お嫁に行く事になりました。

161 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:53

    ところが、彼の家を見てアイボンはビックリ仰天。
    なんと、男はこの国の王子様だったのです。

    アイボンはお后様として、幸せに暮らし始めました。


    またまた、ところが……。
    実はアイボンにはとんでもない秘密が有ったのです。

    アイボン「あなた、今まで隠していたんですけど、……実は私、正義のヒーロー『アイボンマン』だったの。」
    王子「えーーーッ!!。き、君が、あの『アイボンマン』?。……サ、サイン下さい。」
    アイボン「アディオーース。……とうっ!!。」

    アイボンは地球を守る為に、宇宙へと旅立ちました。


    怪獣「現れたな、アイボンマン。今日こそ決着をつけてやる。」

    アイボンマン「食らえっ!!、アイボーンローリングサンダーーッ!!。」
    (解説しよう。アイボンローリングサンダーとは、アイボンが1秒間に100トンもの速さで移動する為
     何をしているのか全く見えないが、気付くと敵が全滅している恐ろしいワザなのだ。)

    怪獣「うわあああぁぁぁん。ごめんなさーーーい。」

    こうして、みんなの平和は守られたのです。
    おしまい。

    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−

162 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:54

小川「さあ、審査員の先生がた、点数をお願いしますッ!!。
    ………3点、2点、5点、−3万点。
    うーん、これは厳しい評価ですねえ。
    では少し寸評を伺ってみましょう。……紺野さん?。」
紺野「はい……あのう、何て言うか、……意味が解りません。……内容もタイトルも。」
小川「はい。有難うございます。それでは他に……。
    おっと、−3万点を付けられた加護審査委員長の手が挙がりました。
    心なしか、怒りに全身を震わせてるようにも見えますが大丈夫でしょうか。
    それでは、どうぞ。」
加護「……んーと、………君、名前何やったっけ?。……え?、道重?。……ああ、そう。
    ちょう、コッチ来て座りいな。怖がらんでエエから。
    ナニをビクビクしとんねん。はよ来いや。
    ……で、このネタ、……君が考えたんか?。」
道重「……い、いえ、私の尊敬する師匠に頂きました……。」

163 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:54

加護「そやろな。……ネタは完璧やもん。
    構成といいオチといい、非の打ち所も無いくらい完璧な脚本や。
    それが、全然受けへんかった。………何でやろな?。」
道重「……私が下手なんだと思います。」
加護「解かっとるやないか。……そこまで解かっとったら、もっと練習せなアカンわ。
    君の腕が未熟なせいで、ネタが死んでしまっとるがな。
    ……ホンマ、可愛そうな師匠や。……多分、ハラワタ煮えくり返ってるやろなあ。
    もし、ウチの弟子やったら命無いかもしれんでえ。」
道重「……す、すいませんでした。」
加護「はははっ、別に謝ること無いわ。……ウチはただの審査委員長や。
    君とは何の関係も有れへんもん。
    ………ところで、……年の為に聞いとくけど、君の師匠って、……誰や?。」
道重「……も、勿論、……か、加護さんです。」
加護「………は?。そやったんや。君ってウチの弟子やったんかいな。……そりゃ偶然やのう。
    なら、話は早いわい。覚悟は出来てるんやろなコラ?。
    ……おうマコ助ッ!!。包丁持って来ぉぉいッ!!。」

164 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:54

飯田「……うーーん、……うーーん。………ハッ!!。」
紺野「あっ、飯田さんがやっと気付きましたよ。」
加護「おっ、グッドタイミングや。……なあ、飯田はん。
    今、このアホのネタ見せを審査しとったんやけど、もう全然アカンねん。
    アンタのダジャレの数段上を行くセンスの無さや。
    ……どうやって殺したらエエと思う?。」
飯田「……ゴメン。……状況が全然飲み込めないんだけど……。
    ココは何処なの?。」
加護「お下劣伯爵夫人家や。」

飯田「……ゴメン。……まだ良く解かんない。」
加護「簡単に言うと、ヒッチハイク中やな。」

飯田「……ゴメン。……『解かんなさ』に深みが増してる。」

紺野「……す、すみません。私が最初から説明します。
    多分、このままだと一生謎のまま終わっちゃうんで……。」

165 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:54

―――――――――――――――――――――――――――――――

飯田「……って事は、カオリ本当に江戸時代に来ちゃったの?。」
紺野「……何で気付かないんですかッ?!!。……加護さんといい飯田さんといい……」
飯田「で、ここに居る小川達や、さっきの藤本は、江戸時代の人間って訳?。」
紺野「そうです。その他にも矢口さんや吉澤さんも……。」
飯田「じゃあ、ホンモノの藤本はドコに居るのよ?。」
紺野「……これは私の推測なんですけど、……多分、元の世界に留まってるんじゃないかと……。
    私達こっちの世界で色んなメンバーに出会ったんですけど、同じ血筋の人間が
    一緒に存在してる所は1度も見てません。
    江戸時代の私や、元の世界のマコっちゃんには全然会えないんです。
    つまり、どっちかが存在していればどっちかが消える。
    江戸時代の藤本さんが居る以上、元の藤本さんはココには居ない。
    こう考えるのが妥当だと思います。」

166 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:54

加護「ナンか難しいけど、要するにウチみたいなプリチーな子は二人も居らんっちゅうこっちゃな。」
紺野「……間違ってるっぽさプンプンですけど、訂正はしません。
    とにかく、加護さんも飯田さんも藤本さんも、一人しか居ないって考えて下さい。」
飯田「まあ、いいわ。いつの時代の人間だろうと藤本は藤本なのよね?。
    くっそう、あのニセ中居君めっ。今度会ったらタダじゃおかないんだから。…死ねッ!!。…死ねッ!!。」
加護「おいおい飯田はん。……ニヤつきながらワラ人形にパンチすんの止めい。
    そんな姿見せたら、タダでさえ少ないファンが余計に減ってまうでえ。」

紺野「……それより、深刻なのは元の時代に戻れない事ですよ。」
飯田「はっ!!。そうだった。……それを考えないと……。どうしたらいいのよ?。」
紺野「……今のところ、……どうする事も出来ません。」
加護「長生きするしかな。」
飯田「……ププッ!!。何言ってるの?。あいぼん。……いい?。ここは江戸時代なのよ?。
    今から平成の時代までは、約8万光年くらい有るわ。
    人類の長い歴史の中で、そこまで長生きした人って数える程しか居ないの。
    ……とてもじゃないけどムリよ。」
紺野(……どうしよう。……バカが増えちゃった。)

167 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:55

飯田「でもさあ、何でこの3人だけ江戸時代に来ちゃったのよ?。」
紺野「それも全然解からないんです。」
飯田「そこが解かれば、何かヒントが見つかるかも!!。……みんなで考えるのよ。」

加護「うーん。可愛いメンバー順ちゃうか?。……おっとスマン。
    ウチは当然やけど、お前ら二人は可愛なかったわ。前言撤回や。」
紺野「ひょっとして、頭のいい順って事は?。………無いですね。
    加護さん居るもん。失礼しました。」
飯田「じゃあ、歌の上手い順?。……も違うか。紺野が居るし。」

加護「アカンがな。みんな、ヒントどころかピントがズレまくっとるでえ。」
紺野「……おかしいなあ。みんなで石の上に手を重ねて、『ショイ』した筈なのに。」
飯田「もしかすると、手の置き方に問題が有ったんじゃない?。」
    ちょっと思い出してみようよ。」

168 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:55

紺野「えーーと、あの時は確か。……まず、私が石の上に手を置いて……。」
加護「その上に重ねたのウチや。」
飯田「次はカオリね。」
加護「……コッチ来とる3人やがな。……で、その上は誰やった?。」

紺野「……ふ、藤本さんだッ!!。藤本さんが境い目になってるッ!!。」
加護「ははーん。そういう事か。……アイツ、飯田はんが嫌いやから、手を浮かしとった訳やな。」
紺野「それで、パワーが伝わらなかったんだッ!!。」
飯田「……ち、違うッ!!。思い出したッ!!。全部思い出したッ!!。
    ……あの時カオリ、手の甲に画びょう置いといたの。アイツを困らせてやろうと思って。
    そしたら『フン』って笑いながら簡単に見破られて、……逆にツバかけられたんだ。
    ………それで汚いから触れなかったのよアイツ。……(グスン)」


紺野「……と、取り合えず、原因は解かりましたね。」
加護「……何のヒントも隠されてない、タダの負け犬話に終わったけどな。」

169 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:55

紺野「結局、振り出しかあ。……やっぱり難しいみたいですね、戻るのは。」
飯田「ちょっと紺野ッ!!。ナニ呑気に言ってるのよッ!!。
    アンタが江戸時代になんか連れて来るから、こんな事になったんでしょッ?!!。
    リーダー命令ですッ!!。責任取って何とかしなさいッ!!。
    まったく、あんな下らないタイムマシンなんて発明………ハッ!!。」

加護「ん?。……どないした飯田はん。急にピタッと止まって。……電池切れか?。」
紺野「……加護さん。飯田さんの背中さぐっても無駄です。
    付いてませんよ。電池交換のフタなんて。」
加護「いや、……どっかにゼンマイのネジでも無いか思うてなあ。」
紺野「それも有りません。多分、何かを思い付いて止まっただけです。
    いつもの交信じゃないですか?。
    そのうち動き出しますから、ソッとしといてあげましょう。」


飯田「………(ビクンッ)って事は……」
小川(……本当だ。本当に動き出したよ。)

170 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:55

飯田「……ねえ紺野。……アンタ、あの石……拾ったのよね?。」
紺野「はい。……実は校庭で。」
飯田「場所の真相は何処でもイイの。
    ……それよりさあ、拾ったのならこの時代にも落ちてる可能性って無い?。」
紺野「……………そっかッ!!。そうですよッ!!。ソレを見つければイイんですよッ!!。」
飯田「でしょ?。やったぁ、これで帰れるよ。……カオリのお手柄ね。」
紺野「きっと有る筈です。……『満月の夜に光る石』が。」
飯田「じゃあ、手分けしてみんなで探すわよ。」
加護「……でも、『探す』言うたかて、何処を探したらエエねん。
    それこそ、ドデカい日本列島走り回って小さな石コロ探すようなモンやでえ。」

紺野「……例えが例えになってませんけど合ってます。
    って言うか、そのものズバリですね。……大変ですよ、コレは。」

171 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:56

―――――――――――――――――――――――――――――――

飯田「……コホン。それではみなさんが担当する捜索地区を発表します。
    小川は東北、田中と道重は九州、亀井は関東、加護が関西で紺野が北海道。
    探しやすいように、みんなの出身地方を考慮しての配置です。
    意義は認めません。」
紺野「北海道、私一人ですか?。……飯田さんは?。」
飯田「M78星雲。」
小川「何すかソレ?。」
加護「深くは追求すな。この人の血は緑色なんや。
    よう見ると、鼻の穴開いてへんしな。」

飯田「さあ、みんなぁ。張り切って行くよーー。レッツゴーッ!!。」
加護(それより、紺ちゃん。……マコ助の新潟って東北やったか?。)
紺野(多分、見た目で判断されてますね。……出稼ぎ労働者って。)

172 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:56

亀井「……あのう。……ちょっとよろしいでしょうか?。」
飯田「ナニよッ!!、何か文句でも有るわけ?。(ギロッ)」
亀井「……いえ、文句じゃ無いんですけど……。」
飯田「じゃあ口ごたえッ?!!。……あんた生意気よ、6期の分際で。(ギロッ)」
亀井「……す、すみません。じゃあ、……イイです。」
飯田「ますますナニよ、今の態度は。……それじゃあまるで、私が後輩の声に耳を傾けない
    頑固なリーダーみたいじゃない。」
加護「いや、頑固とリーダーの間に『お荷物の』も忘れたらアカンでえ。」

飯田「言いたい事が有るなら、言ってみなさいよ。怒らないから。」
亀井「……では、お言葉に甘えて。
    さっき話してた『光る石』の事なんですけど、その噂聞いた事有るんです。
    何でも、とあるお城の蔵の中から出てきたとか……。
    気持ち悪くて扱いに困るから、買い手を捜してるって……。」

173 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:56

飯田「コラーーーッ!!。何でそんな大事なコトを隠してるのよッ!!。
    危うくアンドロメダ星雲まで、無駄足運ぶトコロだったじゃないのッ!!。」
亀井「いや、言えない雰囲気を飯田さんが……。
    しかも怒らないって言ったくせに思いっきり怒ってるし。」
加護「もう1個、『嘘つき』のアビリティーも追加やな。
    ホンマ、駄目リーダーの資質ビンビコビンやで。」
紺野「でも、これで道が開けましたね。……早く石を買いに行きましょうよ?。」
亀井「あっ、でもまだ続きが有るんです。
    その城のお姫様が凄い変わり者で、毎日ヒマを持て余してるらしいんです。
    そこで、今度『天下一武道会』っていう催し物を開いてヒマ潰しするらしいんですけど
    ドサクサに紛れて優勝者への褒美にされるって噂が……。」

加護「……っちゅう事は、その大会で優勝すればエエ訳か。
    おーし、ウチに任せとけッ!!。……応援団長はなッ!!。
    オウッ重ッ!!。死ぬ気で1等取って来いよアホンダラッ!!。
    負けは許さへんぞコラッ!!。」

174 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:56

小川「……悪いんすけど、……ウチら家族はお尋ね者なんで、あんまり目立つわけには……。
    影でコッソリ応援させて頂きやす。」
加護「ケッ!!。何やねん。肝心な時に役に立たへん奴らやのう。
    なら、……紺ちゃんッ!!。お前の空手の出番やッ!!。
    黒帯の亀甲縛りで相手ビビらしたれッ!!。レッツゴーッ!!。」
紺野「……わ、私も一応、脱獄犯なんで……。」
亀井「うーん、困りましたねえ。このままじゃ、誰も出場できませんよ。……と、言う事で……」
ジローーーッ。

加護「な、なんやねん。みんなしてウチを羨望の眼差しで……。」
田中「大丈夫タイ。加護さんなら、きっと優勝出来るタイ。」
小川「賞金の山分けもお願いするっすよ。」
道重「実写版アイボンローリングサンダー、期待してます。」

175 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:56

加護「……な、なに言うてんねん。……そりゃ、ウチが出れば優勝は約束されたも当然や。
    けどな、実はイマ体の調子が悪うてのう。……風邪こじらせて、体中骨折だらけやねん。
    実力を発揮できるかどうか……。」
飯田「大丈夫よ。……カオリも出場するし。
    優勝は私に任せて!!。……あいぼんはアシスト宜しくね。
    それに、もし対戦しても怪我しないように手を抜いてあげるから安心しなさい。」
加護「そりゃ、おおきに。…でも飯田はん。
    お言葉を返すようですが、ウチが恐れてんのは怖ーい的場風のあんちゃんとかゴッツイ顔した力也風のオッサンとかで
    アンタなんか眼中に有りまへんけどな。」
飯田「もーう、強がり言っちゃって。……うぉぉぉぉし、燃えてきたッ!!。期待されるって気持ちがいいわ。
    ヨシ、あいぼんっ!!。一緒に頑張ろうッ!!。カオリと二人でワンツーフィニッシュ決めるわよッ!!。
    エイエイオーーッ!!。」

加護「のう、紺ちゃん。……どっかに『謎の紳士』おらへんかなあ?。
    身代わり受験頼みたいんやけど……。」

176 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:57

―――――――――――――――――――――――――――――――

天下一武道会当日。

ザッザッザッザッ……。

加護「なあ。……ホンマにウチが出なアカンのか?。飯田はん一人に任せとけばエエんとちゃう?。
    本人、ヤル気マンマンやし。」
紺野「ナニ寝ぼけた事言ってるんですか?。あの人の頼りなさを忘れたんですか?。」
道重「それに、この物語での飯田さんの扱いを見れば解る筈です。
    多分、1回戦でコロッと負けますよ。……確実に。」
加護「それもそうやな。……この作者、飯田はんの事キライみたいやし……。」
亀井「とにかく、ココで石をゲットしないと、この話終わらないんです。
    作者もそろそろ疲れてきたみたいだし、頑張って下さいよ。」
加護「いや、けどなあ。……ほら、ウチって無邪気なチビッコ天使的なキャラで売ってきたやんか?。
    こんなバイオレンス臭漂う武道会なんかで優勝したら、イメージダウンちゃうかなあ?。」
小川「心配無いっす。……もう手遅れっすから。」
田中「もはや立派なヤクザですたい。」

177 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:57

飯田「さあ、着いたみたいね。……えーーっと、受付は……?。あっ、有った有った。
    うわあ、結構ヒト集まってるなあ。これみんな大会に出場するヒトなんだ。
    いい?あいぼん。こういうのは最初が肝心だからね、悪そうな顔して周囲を威嚇すんのよ?。」

ズンズンズン。

飯田「ほら。みんなカオリの事、避けてくれるでしょ?。勝負は戦う前から始まってるの。
    『心理戦を制する者は世界を制す』。近所で有名だった電気屋さんの言葉よ。覚えておきなさい。」
加護「ホンマ、おおきに。…ですが飯田はん。度々お言葉を返すようですが
    そんなコト電気屋に言われても、説得力に欠けますがな。
    しかも、『威嚇』と『不気味』はチャイますわ。みんな気味悪がって近寄れへんだけでっせ。
    っちゅうか、いい加減LOVEマシーンの『アホの坂田歩き』止めなはれ。
    それで威嚇してるつもりでっか?。そんなんビビル大木でもビビりまへんで?。」

178 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:57

飯田「んーと、ココに名前を書けばいいのね。……はいはい、『エリザベス飯田』っと。」
加護「……本名書いたほうがエエんちゃうか?。顔と名前が合うてへんがな。
    詐欺で訴えられたらどうすんねん。」
飯田「でも、カオリの本名【え‡う3¶DfhFん‰8cべ】よ。」
加護「故郷の話はエエから。素直に日本名を書きなはれや。」
飯田「もーう、つまんないな。……『飯田カオリ(優勝候補)』、ハイ出来た。
    じゃあ、次はあいぼんの番よ。ほら、自分の名前は自分で書きなさい。」
加護「言われんでも書くがな。……ちゅうか、ウソは止めろ言うてるやろが。
    まあ、エエわ。ウチが消しといやるわ。…………って、しもた。
    【優勝候補】消すつもりが、名前のほう消してもうたがな。
    これでは、飯田はんのこと全否定やがな。………っちゅうか、コレはコレで間違いやないわな。
    むしろ、大ピンポンや。OK、納得ッ!!。
    ほな、ウチも書くか。……『マーガレット加…』」

ドンッ!!。

179 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:57

加護「な、なんやねんコラッ!!。」
??「ろくのれす。『にょにょ』の方が先に並んでたのれす。」
加護「ナニぬかしとんねん。このチビは?。ウチのが先に並んどったがな。
    殺されたいんかワレ?。」
辻「チビれは無いのす。にょにょには『辻如如美』っていう名前が有るのれす。
   それに、変な言いがかりを付けると、死ぬのはお前のほうれすよ?。」
加護「……ほーう。オモロイやんけ。……キサマ、ののの遺伝子やな?。
    奴とは、いつか決着つけたろう思とったんや。……来いッ!!。今ココで勝負じゃコラッ!!。」

飯田「ちょっと止めなさい。あいぼんったら。」
加護「そやかて、コイツが先にぶつかってきたんやで?。
    売られたケンカは借金してでも買いまくるのが、浪花オンナの鉄則や。
    和田アキ子、鈴木沙理名と続いたスケ番列伝に、ウチの代だけ汚点を残す訳にはイカンねん。」
飯田「いい加減にしなさいッ!!。別に、どっちが先だって関係無いでしょ。
    にょにょちゃん。ゴメンね。……ほら、先に書いていいわよ。」

180 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:57

辻「フン。当たり前なのれす。」
加護「アカンッ!!。絶対アカンッ!!。そんなん許さへんぞーーッ!!。
    コイツが先なんて認めへんからなーーッ!!。」
辻「ウルサイれすねーー。お前なんて1番最後れイイんれす。ろうせ、スグ負けるんれすから。」
加護「な、なに言うとんねん。ウチのが強いに決まっとるがな。
    強いモンが先じゃッ!!。キサマのような雑魚こそ引っ込んどれボケッ!!。」
辻「お前が引っ込めれす。」
加護「キサマこそ、後ろ行け。」
辻「にょにょのほうが先れすッ!!。」
加護「ウチやッ!!。」
辻「にょにょッ!!。」
加護「ウチッ!!。」
辻「にょにょれすーーーーーッ!!。」
加護「ウチじゃーーーーーーッ!!。」

181 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:58

飯田「もう。あいぼん、譲ってあげなさいよ。
    ボクシングでも名人は後で登場するでしょ?。
    『トリ』って言葉も有るんだし、『笑い物には福来る』って言うし、
    あいうえお順で言えば、にょにょちゃんのほうが先だし……。」
加護「……なんか、一杯間違うてへんか?。
    まあ、エエわい。考えてみたら強いほうが譲るんも有りやな。
    おーし、お前先書けッ!!。ウチは後でエエわい。大トリや、紅白のSMAP気分やな。」
辻「そ、そんな事言われたら、にょにょらって引き下がる訳には行かねーのれす。
   お前が先に書くのれすッ!!。」
加護「ホンマ、むかつくなあコイツ。人の好意を無駄にすんなッ!!。
    とっとと書かんかいボケッ!!。」
辻「にょにょのが強いから、譲るのが当然なのれすッ!!。
   赤い羽根の助け合い精神れす。」
加護「ごちゃごちゃ言わんと、はよ書けッ!!。」
辻「そっちこそ、負けを認めて書くのれすッ!!。」
加護「キサマじゃッ!!。」
辻「お前れすッ!!。」
加護「キサマ言うてるやろがッ!!。」
辻「お前が書くれすッ!!。」
加護「キサマれすぅぅぅーーーッ!!。」
辻「お前じゃぁぁぁああーーーッ!!。」

182 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:58

飯田「……あんた達、一体ナニがしたい訳?。
   本当はただ楽しく遊んでるだけじゃないの?。……しかも、最後入れ替わってたし………。」
加護「いや、この分からず屋が全然言う事聞かへんからや。」
辻「違うのれす。このひねくれ者がワガママ言うからなのれす。」
飯田「もーーーう、シャラーーーップ!!。
    二人とも、いい加減にしないと本当に怒るわよ?。
    どっちでもいいから、早くしなさいッ!!。
    ほら、だんだん後ろ詰まってきてるじゃないの。」

加護「ナンやねん、飯田はん。……さっきからぶつぶつウッサイのう。」
辻「らいたいお前、なんれそんな親しげに、『にょにょちゃん』なんて呼ぶれすか?。
   お前なんて知らねーのれす。」
加護「ただ古いからリーダーになってるだけのくせに。」
辻「偉そうな口たたくなれす。」
加護「ソロアルバム全然売れへんかったくせにッ!!。」
辻「この、ギョロ目ッ!!」
加護「出来損ないの宇宙人ッ!!。」
辻「失敗作ッ!!。」
加護「とっとと国へ帰れボケッ!!。」

183 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:58

―――――――――――――――――――――――――――――――

加護「……さっきはスンマヘンでした。……つい頭がカーーッとなって……。」
飯田「ホントよ。……以後、気を付けてね?。特にソロアルバムの話。
    アレはUFAが総力を挙げて、無かった事にしてるんだから。
    衝撃の失敗作が世間にバレたらヤバイって、裏で工作員が買占めに走ったのよ?。
    稲葉のアッちゃんを先頭に。時給300円で。」
加護「そんなコトとは露知らず、……えらい申し訳有りまへんでしたな。
    もし帰ったら、稲葉はんにも謝りますわ。
    『お疲れ』言いながら、札束のビンタ攻撃で。
    長者番付の常連様の貫禄見せたったら、向こうも許してくれるやろ。」

飯田「さて、無事エントリーも済んだし、そろそろみんなの所へ戻ろっか?。」
加護「そうでんな。でもウチ、受付だけで既にクタクタやがな。
    こんな体力使うとは思うても見いへんかったでえ。」

184 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:58

ザッザッザッザッ……。

紺野「あっ、飯田さーーん。加護さーーん。」
飯田「……(ビクンッ!!。)………ウーーーーッ!!。
    ウーーーーーーーーッ、ガルルルルルルーーーーッ!!。」

加護「……い、飯田はん?。……どないしたんや?。」
小川「さっきまで、藤本さんが居たっすよ。」
紺野「あの人も、この大会に出るみたいなんです。凄い気合入ってました。」
加護「それで、コイツ。……ミキティ臭に反応しとるわけか……。
    盲導犬より鼻効いとるがな。……穴、開いてへんくせに。」
小川「それよりネエさん?。……マズイっすよ。
    あの藤本さん相手に勝てますか?。」
加護「うーーん。どやろなあ?。
    まあ、冷静に考えて、………五分やな。」

185 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:58

飯田「……フッ。………フッ、フハハハハハァァァーーーッ!!。
    おぉ神よ。天は私を見放して無かったのね。
    こんなにも早くリベンジの機会を与えて下さったなんて………。
    藤本ぉぉぉぉーーッ!!。待ってなさいッ!!。
    決勝で決着をつけてやるわッ!!。
    このッ!!、このッ!!。(ドスッ!!、ドスッ!!、ゴツーン、ゴツーン、ドスッ!!、ゴツーン、ゴツーン……)
    ワァーーーハッハーーーッ!!。」
加護「……おい、誰かコイツからワラ人形取り上げい。
    こんなん見たら、ファンが減るどころや済まんぞ?。……逮捕、いや捕獲やな。
    怒りで髪の毛逆立てながら、不気味な微笑みでパンチしとるでえ。」
紺野「しかもマウントポジションで。」
亀井「……って言うか、動かない人形相手に2,3発空振りしましたよ?……。」
道重「……いや、空振りのほうが多かった。……。手、真っ赤だし…。」
田中「……なんか、最後の笑い声が妙に空しいタイ。」
小川「お、恐るべきドジ加減っすね。……コイツ、本当にリーダーなんすか?。」

186 名前:帰ってきたバカ 投稿日:2004/06/08(火) 12:58

今日はお終り。

158>飛べない鳥さん。
辻「いつもありがとれす。
  れも、辛口とは失礼れすね。
  この話は甘く切ないラブロマンスれすよ。
  これからは、ハンカチ持って読んれくらさい。」

187 名前:紺ちゃんファン 投稿日:2004/06/27(日) 21:42
はじめまして。紺ファンです。
ここでは何気に紺野さんが活躍をしているみたいで・・・。
カオリン・・・なんか悲しいです。
がんばってください。応援してます。
188 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/30(金) 15:50
ochi

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